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03月09日-03号

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  1. 中野市議会 2020-03-09
    03月09日-03号


    取得元: 中野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-12
    令和 2年  3月 定例会          令和2年3月9日(月) 午前10時開議---------------------------------------◯議事日程(第3号) 1 市政一般質問---------------------------------------◯本日の会議に付した事件………議事日程に同じ---------------------------------------◯出席議員次のとおり(20名)     1番  松樹純子君     2番  宮島包義君     3番  中村秀人君     4番  中村明文君     5番  塚田一夫君     6番  宇塚千晶君     7番  青木正道君     8番  保科政次君     9番  芦澤孝幸君    10番  小林忠一君    11番  松野繁男君    12番  永沢清生君    13番  清水正男君    14番  阿部光則君    15番  原澤年秋君    16番  高野良之君    17番  芋川吉孝君    18番  町田博文君    19番  湯本隆英君    20番  高木尚史君---------------------------------------◯職務のため議場に出席した議会事務局職員の職氏名次のとおり  議会事務局長  柴本 豊  〃 次長    田中 勇  書記      中山 猛  〃       池田 亮---------------------------------------◯説明のため議場に出席した者の職氏名次のとおり  市長                  池田 茂君  副市長                 横田清一君  教育長                 小嶋隆徳君  選挙管理委員長             城本澄男君  農業委員会長              清野信之君  代表監査委員              井本久夫君  総務部長                保科 篤君  健康福祉部長福祉事務所長       太田 敦君  子ども部長               月岡篤志君  くらしと文化部長            小橋善行君  経済部長                宮本浩明君  建設水道部長              上野慎一君  消防部長                三井浩一君  会計管理者               小嶋昭一君  教育次長                花岡隆志君  庶務課長                中山貴弘君  危機管理課長              池田悦智君  政策情報課長              佐野武雄君  財政課長                栗林淳一君  健康づくり課長             小林 浩君  福祉課長                小橋俊樹君  高齢者支援課長             吉村恵利子君  保育課長                戸田修三君  文化スポーツ振興課長          佐々木篤博君  農政課長                頓所 勲君  道路河川課長              土屋龍昭君  学校教育課長              宮嶋香代子君  学校給食センター所長          徳竹雅之君  庶務課長補佐              丸山賢司君--------------------------------------- (開議)(午前10時00分) (開議に先立ち議会事務局長柴本豊君本日の出席議員数及び説明のため議場に出席した者を報告する。) ○議長(原澤年秋君) ただいま報告のとおり、出席議員数が定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配布いたしてあります議事日程第3号のとおりでありますから、ご了承願います。--------------------------------------- △1 市政一般質問 ○議長(原澤年秋君) 日程1 これより3月6日に引き続き、市政一般質問を行います。 順位5番 令和元年東日本台風被害について、特殊詐欺被害防止対策について、12番 永沢清生議員。     (12番 永沢清生君登壇) ◆12番(永沢清生君) 12番 永沢清生です。 通告した2項目について質問いたします。 最初に、令和元年東日本台風被害についてお伺いいたします。 まず、災害情報の伝達についてお伺いします。 災害発生が予測されるとき、初期段階での情報の受け取りが被害を最小にするために不可欠です。そのための情報伝達機器の一つが防災行政無線です。これまでも、そして、このたびの災害においても、この防災行政無線が聞きづらかった、あるいは何を言っているのか分からなかったという声が多数寄せられています。市として、聞き取りづらい防災行政無線の箇所等を把握しているかお伺いいたします。 防災行政無線については、気象の状況に左右され、何より、最近の住宅は外の音を遮断する設計となっているものも多いと聞いています。そのようなことから、市では放送が聞き取りにくかった場合に備えて、フリーダイヤル0120-892-560を用意して、直前の防災行政無線の放送内容を確認できるようにしています。このようなことの周知も含め、聞き取りづらい防災行政無線への対応についてお伺いいたします。 指定避難所についてお伺いいたします。 指定避難所のうち、未開設の箇所数及び開設しなかった理由についてお伺いいたします。また、未開設の避難所の今後の対応についてどうかお伺いいたします。 次に、自主防災組織についてお伺いいたします。 平成30年度、区長会総会において、また、本年2月14日に開かれた中野市区長会総会においても、自主防災組織について講演がなされました。自分の地域は自分で守るという行動理念の下、災害の発生時に住民が連携を取り、互いの身を守るための防災活動を計画的に取り組む組織が必要ということで、その立ち上げと活動についての講演を頂いたものであります。 その中で、自主防災組織の活動は、被害者の安否確認、避難誘導、避難所の運営といったものと解説されました。その必要性を認め、中野市としても自主防災組織の設立は実施計画の計上事業であり、まち・ひと・しごと創生総合戦略の重点事業ともなっています。平成30年当時は、中野市の自主防災組織の組織率は40.8%であり、長野県の93%には遠く及ばなかったのでありますが、3年目ともなり、本年度の自主防災組織活動支援事業費も減じられています。このことから組織数も増加し、活発に活動されているものと推察いたします。 そこで、現在の自主防災組織の設立状況と台風第19号災害時の活動状況がどうであったかお伺いいたします。 また、さらなる自主防災組織増加策の取組状況についてお伺いし、次に、農業被害に対する支援についてお伺いします。 台風災害により、34.8ヘクタールほどの農地が排土を必要としています。これまでの実施状況と今後のスケジュールについてお伺いいたします。また、今後の防災対策についてもお伺いします。 古牧・柳沢間の無堤地区について、耕地整理された有料農地でありながら、これまで千曲川の増水のたびに冠水してきました。このたびの台風では、冠水だけにとどまらず、60センチを超える土砂の堆積となった箇所もあり、行政の助けを必要としています。堆積量に差はありますが、5.8ヘクタールほどの面積が排土の対象となっています。このようなことを繰り返さないよう、早急な対策が必要です。加えて、現在においても夜間瀬川堤防の越水箇所はブルーシートで覆われたままです。さらに、田上・岩井間の堤防についても、一部低い箇所が認められ、被害を拡大しかねない状況であります。このような箇所の防災対策の実施状況と今後の取組についてお伺いいたします。 次に、特殊詐欺防止対策についてお伺いします。 これまでの同様の質問に対して、市長は、特殊詐欺を防止するための方策として、被害防止チラシの全戸配布・全戸回覧、広報なかのへの記事の掲載、各集会での出前講座や消費者相談会を通じて、詐欺の手口や防止対策について啓発していく。また、不審電話など、詐欺の前兆が疑われるような事例が発生した場合には、警察と連携し、速やかに音声告知放送などで注意喚起していくと答弁されました。しかしながら、本年、定例会冒頭の市長挨拶において、3件の詐欺被害について報告されています。 そこで、本市の被害状況等についてお伺いします。 まず、消費生活センターへの相談件数とその内容はどうか。被害防止に向けた対応策についてお伺いして、最初の質問といたします。 ○議長(原澤年秋君) 市長。     (市長 池田 茂君登壇) ◎市長(池田茂君) 永沢議員のご質問にお答え申し上げます。 まず1点目、令和元年東日本台風被害についてお答え申し上げます。 聞き取りづらい防災行政無線屋外拡声子局があることは、市民からのご指摘により承知しておりますが、地形や気象条件に関係することから、現在どの地域で聞き取りづらいかは把握できておりません。防災行政無線が聞き取りづらい皆様への対応につきましては、音声告知放送への加入やすぐメールへの登録をお願いするとともに、フリーダイヤルによるサービスも行っているところであります。 しかし、聞き取りづらいと多くのご意見を頂いているため、今後、防災行政無線の放送を補完するための方策を研究してまいりたいと考えております。 指定避難所につきましては、学校の体育館等が26か所及び福祉避難所が12か所の合計38か所であります。そのうち、令和元年東日本台風災害においては、学校の体育館等は15か所、福祉避難所は5か所を開設し、未開設の箇所数は学校の体育館等が11か所、福祉避難所が7か所の合計18か所でありました。避難所の開設は、各地区に1か所ずつ、学校の体育館等の指定避難所を優先的に開設し、現地初動要員を配置し、その他の指定避難所につきましては、避難者が多く収容できない場合など、状況を見ながら職員を増員するなどして順次開設することとしております。今後も同様に対応してまいりたいと考えております。 自主防災組織の設立状況につきましては、自警団、婦人消防隊を含め、現在33団体が設立され、組織率は43.4%であります。活動状況につきましては、各区等の自主的な組織でありますので、特に把握はしておりませんが、訓練の実施に当たりましては、防災関係機関と連携したものとなるよう働きかけております。 自主防災組織の増加策の取組状況につきましては、自主防災組織の育成、確保及び組織強化を図るため、自主防災組織の設立及び活動に必要な経費に対し、補助金を交付しております。また、各区からの講師派遣依頼を受け、中野まなびぃ塾において、自主防災組織の重要性を説明しております。 農業被害に対する支援につきましては、被災直後は農地及び道路に大量の土砂が堆積していたことから、直営及び請負契約により、道路の排土を行っており、現在ほぼ通行可能となっております。 支援のスケジュールにつきましては、本日から農地に堆積した土砂の撤去作業に着手しており、5月上旬には全て完了させたいと考えております。 防災対策の実施状況及び今後の取組につきましては、夜間瀬川の越水箇所など、同災害で被害のあった箇所及び今後被害が予想される箇所について、関係する同盟会と連携し、河川管理者である国または県に対し、積極的に要望活動を実施してまいります。 次に、特殊詐欺被害防止対策についてお答え申し上げます。 本市における特殊詐欺被害防止の対応策の実施状況につきましては、平成29年度、消費生活センターを設置し、専門の相談員を配置して、消費生活に関する様々な相談に対応しているほか、特殊詐欺被害防止対策基金設置助成金制度を実施しております。また、各集会での出前講座や消費者講演会等での啓発活動のほか、不審電話など、詐欺の前兆が疑われるような事例が発生した場合には、警察と連携し、速やかに防災行政無線やすぐメール等で注意喚起をするなど、市民の皆様が被害に遭わないよう関係機関や関係団体と協力し、被害防止に取り組んでいるところであります。 特殊詐欺等の本市における相談件数及び被害状況におきましては、くらしと文化部長から答弁させます。 ○議長(原澤年秋君) くらしと文化部長。     (くらしと文化部長 小橋善行君登壇) ◎くらしと文化部長(小橋善行君) 特殊詐欺等の本市における相談件数及び被害状況等につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 本市の消費生活センターへの相談件数は、昨年度が161件で、今年度は2月末時点で140件であります。今年度の相談内容につきましては、電力小売り等の訪問販売による相談が36件、インターネットによる通信販売による相談が34件、裁判所等をかたった架空請求による相談が21件、電話勧誘による商品販売に関する相談が11件、その他、投資ビジネスワンクリック請求等の相談件数が38件となっております。 本市における令和元年中の特殊詐欺被害の状況につきましては、3件の被害が発生し、被害額はおよそ900万円となっております。具体的な被害の内容につきましては、80代の女性が金融機関を装う男から電話を受け、キャッシュカード1枚をだまし取られ、100万円が引き出されたほか、70代の女性が警察官をかたる男からの電話を受け、キャッシュカード2枚をだまし取られ、およそ100万円が引き出されました。また、60代の女性宅に民事訴訟最終通達書などと書かれた架空請求のはがきが届き、訴訟の取下げに必要な費用などの名目としまして、700万円をだまし取られる被害が発生しております。被害に遭った3件とも、自宅にかかってきた電話に出たことが発端で被害に遭っていることから、会話内容を録音する機能を持った電話等が被害防止に有効であるため、市が行っている特殊詐欺被害防止対策機器設置助成金制度の活用を、さらに推進してまいります。 また、消費者トラブル等で困ったときの相談窓口である消費生活センターの利用について、公式ホームページ音声告知放送などにより引き続き周知してまいります。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) ただいま答弁を頂きました。 防災行政無線の聞きづらい箇所について把握していないということでありました。最初の質問でも申しましたけれども、最近の住宅というのはとにかく外の音を締め出すような構造になっているということでございます。それから、災害時の防災行政無線というものは、当然激しい雨風、嵐、風というようなところで放送するものですから、聞きづらいのはこれは当然だと思うわけであります。 それで、初期の情報の提供ということでありますので、何か放送しているということが分かれば、あとは自分で何が放送されているのかを突き止めるという、そのための手段がフリーダイヤルだと思うので、それの周知を徹底してやっていただければと思うわけですが、いかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。 ◎総務部長(保科篤君) お答えを申し上げます。 フリーダイヤルにつきましては、現在、市のホームページのほうでPRはしているところでございますけれども、まだまだご存じのない市民の皆さんもいらっしゃるというようなことでございますので、今後も積極的な広報に努めてまいりたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) この情報の取得、そしてまた、先ほどの詐欺の関係でもすぐメールという言葉が出てまいりました。多分もう何回か答弁されているとは思いますけれども、そのすぐメールの加入状況、そしてまた、その評価というものについて教えていただければと思います。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。 ◎総務部長(保科篤君) お答えを申し上げます。 すぐメール、非常に有効な手段ということで、市としましても、今、力を入れて推進をしようということでPRに努めているところでございますが、今年度4月時点の加入状況が2,737人のところ、昨年の台風による災害がありまして、そのときに非常に加入率が増えまして、その時点で3,461人まで増えてございます。直前の9月が2,944人でしたが、11月の時点で3,461人に増えているということでございます。 直近の2月での数字で申し上げますと、そこからちょっと横ばい状態に近くなります。3,560人の加入ということで、横ばい状態になっておりますので、先ほど申しましたように、非常に有効だというふうに考えておりますので、積極的にまたPRのほうは努めていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) すぐメールにしてもフリーダイヤルにしても、とても有効な手段というようなことでありますので、ぜひ積極的なその周知、あるいは普及をしていただきたいと思います。 それから、これ聞き取りのときにも驚いたのですけれども、今また市長答弁にもあったのですけれども、自主防災組織の活動について、台風被害があった当時どんな活動をしていたかについて調査しておられないというようなことなので、聞くわけですけれども、台風災害があってどんなふうに行動したかということは教訓になると思うわけですが、自主防災組織の立ち上げのないところがどのように避難誘導がなされ、人命の確認がなされたか、あるいは自主防災組織のあったところはどうであったかというものを調査して、比較して、検証して、その自主防災組織の設立というものは中野市のまち・ひと・しごと創生総合戦略の重点施策でもありますので、これは市長の看板施策だと思うので、ぜひ調査していただきたいと思うわけでありますが、その点についてどのようにお考えですか。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。
    ◎総務部長(保科篤君) お答えを申し上げます。 今回の台風被害の際の活動の状況につきましては、先ほども答弁あったのですけれども、住民の自発的な活動ということで、特に調査というものは今のところしていないわけでございますが、今後の検証、今回の避難誘導をどのようになされたかということを検証して今後に生かすということは、非常に大事なことというふうに思っていまして、まず、自主防災組織の関係につきましては、備品類の調査ですとか確認などをすることも考えておりますので、それに併せて情報収集に努めたいと思っておりますし、また、それ以外の自主防災組織の設立されていないような地区に関しましては、また何らかの形で情報を交換できればということで努めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) このたびの災害については、避難所での暮らしというものが一晩、あるいは短時間で避難所が閉鎖されたというようなことでありますので、自主防災組織によるその避難所の運営というものはなかったと思うのですけれども、今後、こう長く避難所にとどまるようなことがあれば、運営していくに当たっても自主防災組織の必要性というものが出てくると思うので、ぜひ積極的に、自主防災組織は今43%でしたか、それをもっと76全部であるように、ひとつ取組を進めてほしいと思いますが、どうですか。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。 ◎総務部長(保科篤君) 議員おっしゃるとおり、自主防災組織増加に積極的に取り組んでいかなければならないというふうに思っております。また、その点に関しては補助事業もありますので、その辺のPRもし、また、まなびぃ塾等、実際今回の災害があって、設立に向けて検討しているというような地区があるというようなことも聞いておりますので、そういったことで積極的に地域のほうに出向いていって、防災意識の向上を含めて、自主防災組織設立に向けての話をしていければというふうに思っておりますのでお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) よろしくお願いします。 先ほどの答弁に、古牧・柳沢間の無堤地区について、そしてまた、夜間瀬川堤防の越水箇所一部、田上、岩井の堤防が本格堤防になったわけですけれども、一部まだ低いところがあるというようなことで、大変その被害拡大が心配されるというような、その点について、積極的に要望活動をしていくというような市長の答弁を頂きました。 これについて、夜間瀬川、柳沢・古牧間の堤防設置については、これまで古牧の輪中提、そして柳沢の本格堤防というようなことで、住宅地を優先的に整備していくというようなそういう施策の下、中野市もその古牧・柳沢間についての堤防の設置について積極的でなかったという、そういう経過がございます。先ほど申しましたけれども、区画整理された優良農地でありますし、そこのところで1年間の稼ぎをしなきゃいけない農家もあります。そしてまた、高齢化も進んでいる。今後このようなことが続けば、どんどん離農が進むというような状況にもなりかねません。ぜひ積極的な対応を、市長のご所見をお伺いしたいと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 市長。 ◎市長(池田茂君) ただいまご質問を頂きましたけれども、この千曲川水系、今現在、今回の台風によりまして一環で見直そうという大きな事業を国交省のほうでもこれから展開しようとしています。そうした中で、大きく、水の維持管理につきましては、水防に関しましては、さま変わりがしてくるかなとちょっと思っております。 そんな中で、かねがねこの地域、無堤地区でいつも浸水しているということで、今回はまた例の新幹線の、橋脚付近での夜間瀬川の堤防が削られた、あれは国が代行で行うということになりましたけれども、そういったことも全体を含めながら、今後の中野市における水防については、きめ細かく見て、今後二度と起きないような対応をしていただくべく、ないしは、そのためにいろいろな陳情活動、ないしは、お願い事等の活動については展開をしてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) ありがとうございました。 年も替わって、市長が各地区を訪問されて地区の課題をつぶさに拾われて、その対策、あるいは取組について住民に語りかけるというその姿勢を、私見ております。そしてまた、それを毎年続けておられるというので、大変感銘も受けますし、尊敬もするところであります。 また、このたびは台風災害も復旧できないうちに新型コロナというようなことで、市民の生活も経済活動も大変ダメージを受けているというようなことであります。とにかく、市長をはじめ一丸となって、市長を中心として、市民生活の安定に向けて、ぜひ取り戻していただきたいと、そんなことをお願いして質問を終わります。 ○議長(原澤年秋君) 次に進みます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで暫時休憩いたします。 (休憩)(午前10時29分)--------------------------------------- (再開)(午前10時31分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 順位6番 令和元年東日本台風について、新型コロナウイルスについて、暖冬などによる市内経済への影響について、7番 青木正道議員。     (7番 青木正道君登壇) ◆7番(青木正道君) 7番 青木正道でございます。 通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。 1つ目は、令和元年東日本台風についてです。 気象庁は、昨年10月の台風第19号が浸水家屋1万棟を超え、台風の命名基準を上回ったことから、1977年9月の鹿児島沖永良部台風以来、42年半ぶりに台風の命名をすることになりました。市内をはじめ、多くの被災住居、農地なども全国からの多くのボランティアの方々の協力により、日に日に復興に向かって進んでいるように見えます。そして、堤防決壊場所周辺の住民の方々をはじめ、被災された方々は特に、今後住み続けるに当たり、安全な堤防を国に要望しております。 そんな中、国は1月31日に3つの柱から成る信濃川水系緊急治水対策プロジェクトを発表しました。1つ目の柱は、河川における対策として、被害軽減に向けた治水対策の推進。2つ目の柱は、流域における対策として、地域が連携した浸水被害軽減対策の推進。3つ目の柱は、ソフト施策として、減災に向けたさらなる取組の推進であります。 具体的には、降水時に一時的に水をためる遊水地を県内では佐久市内、安曇野市内、千曲市周辺、中野市周辺の4つのエリアに設置し、随所で河道掘削、堤防の整備・強化を行い、完成は2027年度までに信濃川水系、特に今回の被災区間では、2024年度までに越水しないことを目標とすると発表しました。事業費は国が行う分だけで1,227億円、短い期間でこれだけの事業はまさに画期的であり、完成を熱望するところであります。 そこで、1つ目の柱、被害軽減に向けた治水対策について質問いたします。 1、市内における具体的な対策は。 2、遊水地計画の進捗度は。 3、いつから工事着工になるか。 次に、2つ目の柱、地域が連携した浸水被害軽減対策として、市内での雨水貯留施設の設置についてお聞きします。 1、学校のグラウンドに設置できないか。 2、遊休荒廃農地を貯水場所として利用できないか。 3、農業ハウスへの雨水貯留施設及び浸透ますの設置を義務化できないか。 次に、3つ目の柱、減災に向けたさらなる取組として、車両等の緊急避難場所についてお聞きします。 1、民間企業の駐車場を車の緊急避難場所とする協定の締結が可能か。 2、市道等を一時避難場所とできないかをお聞きして、次に移ります。 2つ目は、新型コロナウイルスについてです。 昨年12月頃より、中国湖北省武漢市から発生したとされる新型コロナウイルスは、年をまたいだ1月になって、連日テレビ、ラジオなどでもトップニュースとして報じられることになりました。中国本土では1月半ばから連日1,000人単位で感染者が増え、あっという間に1月31日には感染者が1万人に迫り、死者も200人を超える事態となりました。 一連の状況を受け、世界保健機関(WHO)は30日、新型コロナウイルスによる肺炎について緊急事態を宣言、そんな中、1月20日に横浜を出港したクルーズ船での集団感染が確認されると、今まで対岸の火事的事象であったこの感染症の心配が一気に国民の不安材料となり、1月27日に安倍総理大臣が指定感染症にすると発言されました。現在の発生状況は世界で100の国を超え、感染者10万5,000人以上、うち死者3,500名以上となり、各地で非常事態宣言が発令される中、終息する兆しがなかなか見えてこないのが現状であります。 日本国内においても、2月27日夕方、政府から学校の休校要請を受け、中野市としても3月2日から小中学校を臨時休校、卒業式も式典内容を縮小しての実施となりました。本年は北部4小学校の閉校という特別な卒業式であっただけに本当に残念ではありますが、国難といえる事態だけにやむを得ないことと考えております。 そんな中、大変困っていることは、間違った情報によるパニックであります。マスク、トイレットペーパーなど、都会だけでなく、ここ中野市においても品切れが続き、心身ともに疲弊していく感が否めません。 そこで質問をいたします。 まずは、これまでの市内、近隣における相談件数は。 次に、今後の対策として、感染が心配で検査したい場合はどうすればよいか。そして、陽性となった場合の入院体制は整っているか。 また、現段階での感染防止策を周知徹底する方法はあるかをお聞きして、最後の質問に移ります。 3つ目は、暖冬などによる市内経済への影響についてです。 この3月市議会定例会では、池田市長の冒頭挨拶にもありましたとおり、本年は極端に降雪がなく、温かい冬となりました。しかし、平成29年の大雪で大混乱を招いたことがいまだに脳裏に焼きついております。除雪委託業者の皆様も、ふだんから除雪車両の準備、天気予報を常に注意し、降雪がありそうだとすれば待機して出動を待つ、降雪予想日の前夜は日々この繰り返し。しかし降雪がない、または、規定の降雪に満たない場合は出動できないので、当たり前ですが賃金には至りません。これではただでさえ人手不足で困っている状況に拍車をかけることとなります。そこで、除雪委託業者への対応として質問いたします。 待機補償料の支給は可能であるか、また、何かほかの策はあるかをお聞きします。 次に、市の基幹産業であるキノコ産業についてお聞きいたします。 昔から冬は鍋シーズンで、キノコのトップシーズンでもあります。暖冬の年はキノコが安いと言われてきました。そして、今年は暖冬による影響なのか正確なことは分かりませんが、キノコの販売単価が安いと常々生産者の方々からよく伺います。確かに、調査をすると、主力のエノキ、ブナシメジにおいて、10年ぐらい前から明らかに安価になっていることが表れており、今年はさらに厳しい状況にあるのが分かります。中野市の基幹産業であるキノコ産業に対し、市として販売促進策はお持ちか、効果的な民間企業へのアプローチはできないかをお聞かせください。 次に、先ほどの話にもなりますが、新型コロナウイルスにより企業、商店にも影響が出ていると思いますが、具体的な影響があればお聞かせください。また、その影響に対し、救済措置があるかお聞かせいただいて、最初の質問とさせていただきます。 ○議長(原澤年秋君) 市長。     (市長 池田 茂君登壇) ◎市長(池田茂君) 青木議員のご質問にお答え申し上げます。 まず1点目、令和元年東日本台風につきましてお答え申し上げます。 信濃川水系緊急治水対策プロジェクトにつきましては、国の事業として、立ケ花河道掘削及び堤防強化、栗林地籍の災害復旧、市内から飯山市にかけての範囲において、遊水地の計画が示されております。市の事業としましては、準用河川のしゅんせつや排水ポンプの増強による浸水被害軽減対策を推進するとともに、ハザードマップを活用した浸水被害リスクの周知徹底や防災教育、訓練の推進、マイタイムラインの作成支援などを行うことにより、減災に向けたさらなる取組を推進してまいります。 遊水地計画の進捗度でありますが、国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所に確認したところ、遊水地の位置、対策内容については、今後の調査・検討等を踏まえ、決定するとのことであり、工事着工の時期につきましても、今後、信濃川水系河川整備計画の変更を行い、地域への説明及び調査等を進めながら決定したいとのことであります。 市では昨年度から、局地的な大雨に対しても住民が安心して暮らせるよう、中野市版100ミリ安心プランの策定に向け、水路等の調査を実施しており、市内での雨水貯留施設の設置につきましては、その中の対策の一つとして、これを認識しております。 雨水貯留施設などの設置場所につきましては、現在、具体的な検討をしておりませんが、学校のグラウンドに設置することは学校運営に支障がなければ設置が可能であるとのことであります。 また、遊休荒廃農地につきましても、農地の転用許可などが行われることで可能となります。 農業ハウスへの雨水貯留施設及び浸透ますの設置の義務化につきましては、農業者の経営などに支障を来すおそれがあることから、義務化については考えておりません。今後、中野市版100ミリ安心プランを策定する中で、雨水浸透施設の設置につきましても、効率的な場所などを研究してまいります。 民間企業の駐車場等を使用し、車両等の避難場所とすることにつきましては、災害時に空いていないことも考えられますが、他の自治体の取組を参考にしながら、協定の締結について検討してまいりたいと考えております。 市道等を車両の一時避難場所にすることにつきましては、「道路法」上、可能な規定がなく、災害時の緊急車両の通行の妨げとなることから、考えておりません。 次に、新型コロナウイルスについてお答え申し上げます。 新型コロナウイルスに感染しているか、検査したい場合の対応につきましては、一定の条件に該当する方に対し検査が行われており、これまでに不適切な対応をされたとの相談及び情報はありません。 感染症の入院体制につきましては、県内では11の医療機関が感染症指定医療機関に指定され、合計で46床が入院可能でありますが、県によりますと、3月9日現在、感染症指定医療機関への入院者数は7人とのことであります。そのほかに1名の方が重篤な症状になったため、県内の感染症指定医療機関以外の医療機関へ転院されているとのことであります。今後、検査能力の向上に伴い、陽性反応を示す方が確認される可能性もありますが、県からは現時点で感染症指定医療機関が満床で入院できないとの情報は聞いておりません。 感染予防策を周知徹底するため、広報なかの、公式ホームページ、中野市すぐメール、音声告知放送、文字放送、SNSによる情報発信を行っておりますが、引き続きあらゆる機会を捉え、正確な情報発信に努めてまいります。 新型コロナウイルスに関する市内、近隣における相談件数、感染に係る検査の条件につきましては、以下、健康福祉部長から答弁させます。 暖冬などによる市内経済への影響についてお答え申し上げます。 除雪委託業者への待機補償料につきましては、委託契約で除雪機械待機と連絡員待機を業務の一部としており、大雪警報が発令され、異常降雪が予想される場合には、市から待機命令を発し、補償料を支払うこととしておりますが、今後、近隣市町村の状況を調査し、改めて待機補償料の内容を検討してまいります。また、待機補償料以外の除雪委託業者への対応策につきましては、今後、研究してまいりたいと考えております。 キノコの販売促進策につきましては、JA及び関係機関と連携し、地産地消の推進や多様なマーケティングの推進において、皆様に食していただく機会の提供や新たな販路開拓等により、販売促進を実施してまいります。民間企業へのアプローチにつきましても、JA及び関係機関と連携し、本市の高品質で多種品目のあるキノコのPR強化を図ってまいります。 観光客減等による商店等への具体的な影響につきましては、現在まで市及び信州中野商工会議所に情報が来ておりません。 以上、お答え申し上げました。 ○議長(原澤年秋君) 健康福祉部長。     (健康福祉部長福祉事務所長 太田 敦君登壇) ◎健康福祉部長福祉事務所長(太田敦君) 新型コロナウイルスに関する市内、近隣における相談件数、感染に係る検査の条件につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 新型コロナウイルス感染症に関する市内、近隣における相談件数につきましては、市への相談は3月9日までに17件であり、内訳として、電話が13件、窓口対応が2件、電子メールでの相談が2件であります。北信保健所によりますと、1月22日から3月9日までの間で、北信保健所への電話による相談が109件とのことであります。 なお、北信総合病院では、新型コロナウイルス感染症に関する相談、問い合わせについては、県の相談窓口を紹介するなどの対応をされており、件数は取りまとめていないとのことであります。 感染に係る検査の条件につきましては、現在、風邪の症状や37度5分以上の発熱が4日以上続いている方、強いだるさや息苦しさがある方、新型コロナウイルス感染症の発生している国や地域から帰国、入国された方、または、それらの方との濃厚接触の可能性がある方であります。 手続は、まず保健所に設置されている新型コロナウイルス感染症有症状者相談窓口に相談いただき、必要に応じて帰国者・接触者外来へ受診するよう調整がされ、診察した医師からの届け出により保健所が必要とした場合に、PCR検査を行うこととされています。3月6日からは厚生労働省がPCR検査を公的医療保険の適用対象としたため、帰国者・接触者外来などの医師が必要と判断すれば、医療機関から保健所を通さず検査を依頼することができるようになりましたが、県では開始時期、運用方法等について現在調整中であるとのことであります。 ○議長(原澤年秋君) 7番 青木正道議員。 ◆7番(青木正道君) それでは、ここからは継続で質問をさせていただきます。 まずはじめに、令和元年度東日本台風についてのプロジェクトの内容を、今、市長から伺いました。 まずは、河川における対策、いわゆる国がお金を出して千曲川、信濃川の整備をするというものの中の、この中野市内の施策という中でお聞きしていて、そして、一番は遊水地の問題、これはもう既に地元紙というのか、信濃毎日新聞にも写真入りで、地区名とその写真の風景が出ておりまして、プロジェクトが出て、多分皆さんあそこだろうというようなつもりでいるのでしょうけれども、地権者にそこら辺は報告があって、地権者が承知している上での掲載だったのか、改めてご答弁いただけますか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 位置につきましては、千曲川河川事務所のほうで、現在プロジェクトの中では中野市内の遊水地ということになっておるかと思いますけれども、河川事務所に問い合わせておるところにつきましては、現在調査中であるということでございます。はっきりしたことにつきましては、また信濃川水系河川整備計画の変更を行いますので、それを待ってくれという連絡を受けてございます。 ○議長(原澤年秋君) 7番 青木正道議員。 ◆7番(青木正道君) 農家さんもそうですし、先祖伝来の土地という意識で一生懸命耕作をされている中ですので、全体からすればいい話なのでしょうけれども、個人の農家の皆さんとしたら、「いきなり何だ」というようなことになろうかと思います。ぜひとも今後、進め方に当たりましては、デリケートな部分もありますが、スピード感を持って対処していっていただければと思います。 そして、2番目の柱となります流域における対策ということで、今、市長からもご答弁があったとおり、浸透ますの設置であるとか雨水貯留施設の設置について、強く要望するわけですが、これ以前、私の一般質問においてこの話をしまして、もう一回繰り返しになるかもしれませんが、当時、平成25年に諏訪湖の花火大会が大雨で中止になったということは皆さんもご存じのとおりで、諏訪湖の花火大会、年間50万人が毎年来る日本全体を意識したイベントになっております。その中で、夕方から最大雨量75ミリの雨が7時台と8時台でしたか、2回降って、JR、高速道路も寸断ということで、5,000人が帰宅難民となりまして、市の施設を無料開放してもらって、そこで一夜をしのいだということです。 その後、諏訪市は安心100ミリプランという国の制度を発動していただいて、大規模な工事を行っています。翌々年、平成28年8月に平野地区区長会でそこを視察させてもらいました。非常に画期的な設備が整っておりまして、そういう中で小学校のグラウンド下に貯留施設であるとか、当時はまだ工事中だったのですが、市のグラウンド、それを掘り起こして、一時的な水の貯留施設に改造をしていたところであります。やはり、この中野市も扇状地という中で、上から下ってきた水が最終的には南部地域、新保であるとか江部地域に到達するわけで、その到達時間を長くするには、やはりこういった施設が必要になろうかと思います。 先日、元国会議員の方と懇談する機会がありまして、この1,221億円のプロジェクトは予算として、この各流域でできるこういったソフトには、こういった施策には補助金は出るのですかと言ったら、もちろん出ると思いますよと。金額的なものはあまりここで独り歩きしちゃいけませんので申し上げませんが、ぜひそういったものが活用できるなら、積極的にこれを造っていっていただきたいと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 現状、今その信濃川水系緊急治水対策プロジェクトにつきまして、一生懸命やっておるところでございまして、その枝葉の部分につきましてはちょっとまだ情報が入ってございませんので、正確な情報収集に努めまして、対応に努めてまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(原澤年秋君) 7番 青木正道議員。 ◆7番(青木正道君) 今後、その枝葉の部分ではありますが、予算がついた暁にはお願いしたいと思います。現在、大規模な商業地だとかが立地される場合にはそういった設置が必要になるわけで、ただ、旧来のものは正直無理ですので、自分でお金をかけてというのは、やっていただける方は多分いないと思いますし、仮に補助金が出たとしても、9割出ても1割自分の自己出費だとなると、なかなか進んでいかないのが現状だと思いますので、ぜひ積極的にこういった国の予算がつけられそうだということで、前もって動いていっていただきたいと思っております。よろしくお願いします。 それでは、続きまして、コロナウイルスになります。私、通告を出したのが10日ほど前ですので、大分その頃と状況が一日一日と違ってきておりまして、当時出した通告内容もあまり意味がなさないものになってきている部分もありますので、ここでは1点だけお聞きしたいと思います。 先ほど部長のほうからお話があったとおり、指定医療機関、コロナウイルスは二類感染症ということで分類されておりまして、MERS、SARS、鳥インフルエンザと並ぶ二類になっておりまして、県内では先ほどのお話しのとおり、46床が11の病院ということであります。その46のうちの2床は、一類の感染のものも含んでの46ということであります。2月20日付の信毎の記事の中でも、阿部知事がこれよりももっと受入れ可能な医療機関の幅を広げていきたいというふうなことを言っておることが載っておりました。 今後、検査の普及とともに中野市からも発生患者数が出てくるのが普通と考えます。そのときに今の北信病院が4つのベッド、須坂も、近隣ももちろん使うとしても、近隣は近隣でいっぱいになってくると思います。そのときにどこに患者さんに入ってもらうかというような具体的な策は何かお持ちであれば、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(原澤年秋君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(太田敦君) お答えいたします。 新型コロナウイルスの感染症につきましては、全国で感染が広がっております。中野市でも憂慮しておりまして、これ以上感染が広がらないようにというふうに考えてはおります。2月25日の政府の発表では、基本方針としまして、大幅に患者が増えた場合につきましては、重症患者の治療を優先するということで、一般の機関でも感染が疑われる方等の受入れをしてまいるというような基本方針が出されたと認識しております。 北信総合病院が指定医療機関になっておるわけでありますが、県内、まだまだ余裕というのですか、空きがある状態です。これ以上、感染が広がらないように、市でも周知に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 7番 青木正道議員。 ◆7番(青木正道君) 今、言われたように、とにかく市民の方が安心して、もしかかっても入るところはあるのだということと、先ほど世界の感染者が10万5,000人以上というふうに申し上げましたけれども、そのうちの半分以上の方は完治されて、治っているわけですので、あまりパニックにならないようなことも伝えていただきながら、今後進めていっていただきたいと思います。 それでは、3番目の暖冬などによる市内経済への影響についてということで、除雪委託業者の待機補償料を出していただけるということであります。実はこれ12月で同僚議員のほうからお話があって、その方向が決まっているものとは承知しておりました。今も市長の答弁の中にもありましたとおり、大雪警報発令時、異常降雪が予想される場合、市から待機命令が発動、という縛りが出てきております。実際にはこの縛りで雪が降らないということはまずないと思いますので、待機業者の皆さんは一般的な天気予報で雪が降りそうだとすればもう待機しております。だから実際には、この縛りというものは、あまり役には立っていないのが現状だと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 今年、その縛りがあるものですから、警報とか大雪が降りそうなときに、うちで待機命令を出そうかというふうに考えておったのですけれども、今年あまりにも暖冬で、警報さえ出ないというような形でございます。そういうときに、待機命令が出せるかということもあれですし、また、その待機料につきましては、先ほど市長答弁にあったように、今後ちょっと検討してまいりたいというふうに考えてございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(原澤年秋君) 7番 青木正道議員。 ◆7番(青木正道君) よろしくお願いします。 提案といいますか、他市の状況ということで、お話を2点ほどさせていただきたいと思います。お隣の豪雪の飯山市においては、過去3年間の平均、これは支払いした金額の平均なのか、降った量の平均なのか、ちょっとまだ勉強不足なのですが、80%を補償しております。ただ、マックスは120%ということで、出ても出なくても8割のお金はもらえると。ただ、いっぱい出ても120%しか出ませんので、オペレーターのモチベーションは下がります。こういったメリット、デメリットはあるのですが、業者に対して安心して契約ができるというようなことを考えておるようです。中野市の雪の量と飯山市の雪の量は全く別物ですので、80%というのはなかなかこっちではできないかとは思いますが、こういったものを参考にしていただければと思います。 もう一つ、もっと北の豪雪地、十日町市、これもその平均というものがあって、そして40%を前払いしちゃうということです。その40%が前払いされることによって、企業さんとすると労務費に充てられたり、雪が降らなくて除雪が出なくて済めば、ガソリン代も要らないし、器具の傷みもないというようなことも考えて行っているようですので、中野市としても、中野市も北部と南部では大分様子は違ってはくるのですが、そんなこともちょっと検討されてはいかがかなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 平成29年の大雪を受けまして、平成29年度に除雪の重点路線の見直し、あと平成30年度と平成31年度にGPSを導入しまして、もっぱら大雪の対策のほうをやっておったのですけれども、今年あまりにも暖冬で雪が少ないので、業界の団体の皆さんとお話をした経緯がございます。その中で、飯山市の方式と十日町市の方式につきましては、私どもも承知をしてございます。ただ、一般の方は、市民の皆さんのご意見といたしまして、働いていないのにお金をもらうのという、ちょっと感覚もあるというふうに私は承知しておりますので、そこら辺のところはちょっと慎重に対応してまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(原澤年秋君) 7番 青木正道議員。 ◆7番(青木正道君) 今後、ぜひ両者がうまく落ち着けるところを模索していただきながら、業者さんもいざというときにいないのは困りますので、前向きによろしくお願いします。 そして、キノコの関係でありますが、まずは、最近のキノコの生産量であるとかをちょっと調べたものを申し上げたいと思います。 JAのきのこ部会の部員数でありますが、直近の10年、今年度はまだ数字が出ておりませんので、2008年から2018年という中で見てみますと、2018年のきのこ部会員数が310名の方がいらっしゃったのが181名、58%に減っております。キノコの中でも特にエノキが一番大きいわけですので、えのき茸部会を見てみると236名の方が124名、52.5%に減っております。ただ、生産量は40トンから52.8トンと増えているという、さらに大型化しているところが分かります。 単価というものもあるのですが、あまり単価が独り歩きするとよろしくないので申し上げませんが、そんな中で、今年度は出荷調整も部会としてされたり、10月の台風によってかなり被害があって、そこのところ出荷ができなかったということはあるのですが、現実に単価で伸びていないと。台風の被害に対するその出荷ができなかったというのは、結局、流通在庫を消費するもので消えてしまっているらしいです。 そんな中で、先ほども市長答弁にもありましたとおり、いろいろ努力は市のほうもされているわけですが、ここで長野県側のエノキダケと、ナガノパープルもそうなのですけれども、機能性表示食品として消費者庁の認可を受けております。これは、エノキダケの中に入っている成分のギャバというものが評価をされておりまして、これはどんなものかといいますと、血圧の高い方の血圧を下げる機能が、いわゆる国で評価されたということです。具体的には、1日30グラム摂取すると健康にいいですよということになっておるようです。ギャバというと、多分皆さん聞いたことあると思うのですけれども、20年ぐらい前に発芽玄米で非常に一世を風靡した成分でして、それ専用にお釜を1つ買って発芽玄米を作っていた人も結構いたというような時代であります。これが今度、エノキダケにはこれが見つかって、機能性表示食品として長野県を挙げてアピールをしているところであります。 こんなことも受けて、何かこう販売を思い当たるところがあれば、お聞きしたいと思います。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答えします。 今、議員からお話のありました機能性表示食品、これは免疫力向上になるということでありまして、JA中野市のほうに確認をさせていただいたところ、先週、きのこ新聞ですとか、キノコのレシピにこれらを掲載し、紙の媒体としても配布しますし、それからインターネット、SNS、これらを使っても各イベント会場で消費者に訴えていくということでありました。 既にもう実施しております「あすきの」--「明日はきのこを食べようプロジェクト」というものが、つけ焼きそばとして市内の食堂、飲食店等で販売、実際にやっておりますけれども、JA中野市のほうで開催するイベントですとか、そういったものに市のほうで同様に出席いただけるものに関しては、積極的に参加してまいりたいというふうに考えております。また、市長のトップセールスにおいても、それらをPRしていこうというふうに考えております。 ○議長(原澤年秋君) 7番 青木正道議員。 ◆7番(青木正道君) 今、部長が言われた中の免疫力アップ、私も一番そこをこう押してもらいたかったところを、それがもう立証されているという今のお話なので、私もいろいろな文献、マイスター協会さんのほうのやつを見ていても、エノキとがんは北信病院との15年の疫学研究で出てくるのですが、免疫力アップという文言がなかなか見つからなくて、それをぜひ見つけていただきたかったのですね。最近のコロナ対策、これは今後安定してインフルエンザと同じようにずっと未来永劫出てくる可能性があるものですから、こういうときに重症化しやすい方というのは免疫力が下がったお年寄りだというようなことも受けておりますので、ぜひキノコの聖地として、この中野市からこの免疫力アップのエノキダケをばんばん食べていただいて、コロナウイルスに打ち勝とうというようなプロジェクトを打っていただきたいと、こんなふうに思っております。 そんな中で、ちょっと目新しい情報というのか、長野市内、目抜き通りですね、昭和通りなのですけれども、駅から徒歩5分ぐらいのところにお店が昨年オープンしております。多分部長はご存じかと思うのですけれども、名前を直接言うわけにもいきませんけれども、直訳するとキノコ喫茶と旅館というような、そんなお名前でして、主にバックパッカー向けのホテル、そして1階に喫茶店スペースを併設して、一般の人も使えるようなお店造りになっております。立地もいいものでして、このキノコが全て中野市産のものを使っております。この宣伝パンフレットにも、キノコの聖地中野市から6種類以上のキノコを持ってきて使っておりますという触れ込みをしております。 中野市でもこんなことができないかなと思って考えてみると、いずれ中野市にも駅前にホテルができて、お客さんが、バックパッカーも含めてビジネスユースもあると思います。そのときに、外に出たときに、先ほどのつけ焼きそばもそうですけれども、キノコをふんだんに使った料理を各店でぜひ作ってもらうと。これは杉浦太陽さんでしかり、もっと専門家の料理人の方に作ってもらうのもいいし、店オリジナルでもいいし、中野市を挙げて同じものを店ごとに違うもので作ってもいいし。 ただ、ちょこっと食べてもらうだけでは消費拡大になりませんので、たくさん食べていただくと。ただ、そのときに、じゃ、お店の人がたくさんキノコを買うというのはお金がかかりますので、きのこ部会の役員さんと私的にプライベートの話の中ですけれども、市としてこういった宣伝を打ったときに部会としても応援してくれるかと、お願いというかをしたところ、部会には販売促進費というのかな、宣伝広告費として出荷のところから定額を集めてためている部分がありますので、そういったものを喜んで使わせてもらいたいという、あくまでもこれは個人的な私的な意見ですが、していただいておりますので、そういったものを活用しながら、市はとにかく宣伝、JA中野市とすれば、そこを後ろからこう金銭的な部分だとか、物だとかで助けていただきながら一緒にタッグを組んでいければ、なかなか面白いことができるのではないかなと思いますけれども、いかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答えします。 キノコそのものは生産者が作っておりまして、販売は農協でやりますけれども、かつては横浜で開催したイベント等で、エノキタケを順番待ちされていらっしゃる方に配布させていただいたことがありまして、そのときには、それを目当てにではありませんけれども、300人以上が列をつくったようなイベントもありました。そんなようなことから、そういった客寄せという言い方は失礼ですけれども、利活用させていただいた上で、キノコの販売促進につなげていければと考えております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 7番 青木正道議員。 ◆7番(青木正道君) 今もコロナの影響であるとかで、非常に観光客が近隣で減ってきていて、インター近くにある大規模な某お店さんにも客足が大分少なくなっているというような話も来ております。エノキがこんなに入って100円で売っております。農家さん、それで昔だったら------------100円だったけれども、今はもういいものを切って入れて100円で販売しております。 ぜひキノコ産業だけに市が助け船を出すという考えではなくて、先ほど申し上げたとおり、今200名弱の部会員の方、それに関連してキノコ産業も含めて働いている方となると、多分黙って10倍の方たちはいらっしゃると思いますので、そういう方たちのためにも、中野市のためということも含めて、今後キノコ産業のほうも宣伝のほうをお願いしたいと思います。 先ほど、経済界のほうから何か影響は出ていますかということですけれども、まだ連絡は信州中野商工会議所さんからも来ていないということではありますが、実体経済、我々も見ていながら、非常に閉塞感のある窮屈な生活を皆さん強いられていると思いまして、出てきたときには相当なものが出てくると思います。経済対策はもう今、国が打つというふうにもう言っていただいておりますので、市として何か対策をということはないわけかもしれませんが、ぜひいろいろな対策が出てきた中では、また信州中野商工会議所と連携をしながら、市民に寄り添いながら行っていっていただければと思いますが、全体を含めて、この経済が低迷しているという中で、市長のほうから何かお考えがあれば、お願いします。 ○議長(原澤年秋君) 市長。 ◎市長(池田茂君) 政府のほうもいろいろこの今回のコロナウイルスに関して、経済の低迷を懸念しているところと、それから、いろいろな対策を組むということで承知しております。今日、アーキテクトで世界の貿易の15%減じられるというような話も出てきておりまして、人の移動、物流が減じることによって経済は低迷しますので、その辺を押さえてやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 7番 青木正道議員。 ◆7番(青木正道君) よろしくお願いします。 それでは、以上で私の質問を終わりとします。ありがとうございました。 ○議長(原澤年秋君) 次に進みます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで10分間休憩いたします。 (休憩)(午前11時17分)--------------------------------------- (再開)(午前11時35分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △発言の取消し ○議長(原澤年秋君) この際、青木正道議員から発言の申出がありますので、これを許します。 7番 青木正道議員。     (7番 青木正道君登壇) ◆7番(青木正道君) 7番 青木正道でございます。 先ほど、私の一般質問におきまして、一部不適切な発言がありましたので、ここで取り消したいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) お諮りいたします。 ただいま青木正道議員から発言のとおり、不適切な部分について取り消したい旨の申出がありました。この取消し申出を許可することにご異議ありませんか。     (「異議なし」という声あり) ○議長(原澤年秋君) ご異議なしと認めます。 よって、青木正道議員からの発言取消しを許可することに決しました。 なお、取消し部分については議長に一任願いたいと思います。これにご異議ございませんか。     (「異議なし」という声あり) ○議長(原澤年秋君) ご異議なしと認めます。 よって、取消し部分については、議長において行うことに決しました。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで暫時休憩いたします。 (休憩)(午前11時36分)--------------------------------------- (再開)(午前11時37分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 順位7番 随意契約ガイドラインについて、業務委託について、子育て支援について、高齢者支援について、1番 松樹純子議員。     (1番 松樹純子君登壇) ◆1番(松樹純子君) 1番 松樹純子です。 通告に従いまして質問させていただきます。 最初に、随意契約ガイドラインについてお尋ねします。 昨年6月市議会定例会で、市長の意向が表明されてから後、確実に準備、作業を行っていただき、この1月には中野市の随意契約ガイドラインができました。随意契約といえども、可能な部分で競争も取り入れ、公開についても明確にされました。ありがとうございます。正式な施行は4月1日ということですが、既に前倒しで適用されている契約もあるとお聞きしています。 そこでお尋ねします。 この随意契約ガイドラインの作成経過はどのようだったでしょうか。また、評価及び今後の課題についてはいかがでしょうか。お答えください。 次に、業務委託についてお尋ねします。 現在、学校庁務業務、南部学校給食センター調理業務、市立図書館カウンター業務、学校図書館管理業務の教育委員会4業務が民間に委託されています。これらの業務委託契約は、いずれも1年契約でした。 そこでお尋ねします。 4業務について、来年度はどうされますか。来年度も委託の方向ということであれば、1年契約でしたから、業者選定も含めて新たな契約手続が必要です。どのように受託業者を決定し、契約手続はどのようになりますか。お答えください。 来年度は、豊田学校給食センターと統合される北部学校給食センターの調理業務も委託したいとのことですが、南部と北部の学校給食センターを別々にというのではなく、学校給食センター調理業務として一括委託するとのお話です。この委託に係る予算は1億円を超えるわけですが、この学校給食センター調理業務の委託も含めてお答えください。 業務委託による業務について、教育委員会からは、委託しても今までと同じ方々が同じ仕事をしていただくのだから何も変わらないというお話でした。そうでしょうか。学校で仕事をしていた経験から、とりわけ学校庁務業務、学校図書館管理業務の2業務は、仕様書に示された、あるいは業者からの指示による仕事をするようになっていますが、実際には日々、児童・生徒、先生方の様々な要求、要請や状況の変化に対応することが求められることになるのではないかと思います。今さらのようですが、そういう意味では、これらは業務委託に適さない業務なのではないでしょうか。市立図書館のカウンター業務も、給食センター調理業務も、市立図書館、学校給食センターの運営の中でその部分だけ業者任せにできるといった内容ではないのでないかと心配になっています。 委託された4業務について、そのサービス内容の質や量を教育委員会はどのように担保してこられているのか、あるいは、これからしていくのか、お答えください。 12月市議会定例会の答弁で、学校給食センターの業務委託について、会計年度任用職員制度の開始により、これまでの嘱託・臨時職員でやっていただいていたわけですが、それが会計年度任用職員に切り替わると、人件費が増大して財政を圧迫することになるので、業務委託をするというお話がありました。業務委託の場合、受託業者の利益と消費税も支払うのですから、負担減になるとは思えません。実際に業務委託をすることによる市の財政負担軽減額は幾らですか。 この項目の最後に、業務委託について、今後の課題と認識されていることがありましたら、お答えください。 続いて、子育て支援についてです。 保育所運営についてからお願いします。 今年度もあと僅かとなりました。振り返ると、昨年1月以降、テレビニュースや新聞報道もあり、中野市から保護者に入所保留通知が出されていたことが大きな問題となりました。事実、今年度は中野市でも初めて公式にカウントされる待機児童が大勢出てしまいました。保育所にお子さんを預けられなくなって、必死に対応策を考え、場合によっては家族まで巻き込んで生活の予定を変えなければならなかった保護者の方々がいらっしゃったことに、胸が痛みます。 そこでお尋ねします。 今議会最初の市長のご挨拶にもありましたが、改めてお聞きします。来年度の保育所入所希望者の受入れ状況はいかがですか。また、今年度、希望する全てのお子さんを受け入れられない最大の理由は保育士不足だったと承知しています。来年度の保育士確保状況はいかがですか。 来年度の保育所入所申込書類一式の中に、保育料・副食費納付誓約書という用紙が入っていました。これを見て、驚いて連絡をくださった保護者の方が何人かいらっしゃいました。これは、どういったものでしょうか。ご説明ください。 過日、保育課にお話しさせていただきましたが、年度末から年度初め、つまり、卒園式から翌年の入園式までの期間について、基本は希望保育として対応するということですが、ある保護者の方がこういうふうにおっしゃっています。希望保育もない日があって、曜日の並びによっては保護者が続けて何日も仕事を休まなければならない。今年は4日休まなければならない。とても休めない、困ると言うのです。年間行事予定表があらかじめ配布されておりますが、だからといっても、せっぱ詰まってからそのことに気づく保護者があるのは決して責められないことです。日々、仕事に子育てに追われるように生活していらっしゃる方々ですから、そういう方々こそ、そんなに続けて仕事を休むことはできない、そういうふうになっているのだと思います。 保育所の社会的役割を考えたとき、切れ目なく希望保育で対応できる体制を整えておくべきだと思いますが、いかがですか。 保育所運営についての最後になります。昨年末から公募委員を募集し、今年に入って中野市保育所あり方検討懇話会というものが設置されました。中野市には、子ども・子育て会議、保育所等運営審議会がありますが、今回設置されたあり方検討懇話会は、この2つの会議では扱えないことを検討するのでしょうか。どのような目的での設置なのか、理由をお尋ねします。 続いて、子育て中の保護者と子供の居場所確保についてです。 今年度2回にわたって、信州中野わくわく100人会議が行われました。私も参加させていただきました。街なかのにぎわいを取り戻すためといった大きなテーマがあったように記憶しています。また、今市議会定例会で同僚議員の質問に関わって、市長が熱く語られましたが、この会議、つまりわくわく100人会議で出された意見は今後の施策に取り入れていきたいのだということを、一番最初に市長からお話があったと思っています。2回とも100人は集まりませんでしたが、熱のあるとてもよい会議で、本当にわくわくするようないい意見がたくさん出されていたように思います。なかなか困難な場合もあるでしょうが、これらの意見を施策に反映するよう努力されていくことを期待するものです。 この会議の2回目の最後に、つまり、一番最後の場面ですが、グループ討議の内容を発表する機会がありました。そこで、小さな子供さん2人を連れて参加されたお母さんが、子育てママの孤独を訴え、子育てママと子供の居場所の確保、世代間交流もできる子育てママの息抜きスペースが欲しいといった提案をされていました。市はこのことをどう受け止めていただきましたか。お答えください。 高齢者支援についてです。 まず、高齢者の日常生活の足の確保についてお尋ねします。 一昨年の12月にも同様の質問をさせていただいておりますが、今も高齢者の皆さんのご要望がとても強いと感じております。私は、実はこれはかなり深刻な問題だと思っています。自動車運転免許証を返納したら、自由に出かけることができなくなって困っている。好きなスーパーマーケットへ買い物に行くことさえ難しくなった。足腰の具合が思わしくなくなると、近くにバス停がないので病院や医院にかかるのにもタクシーを利用することとなり、経済的にも厳しい等々、市へは高齢者のこういった声がどれくらい届いているのでしょうか。切実な声を聞いて、施策に反映させていくことがなお一層求められているのではないかと思います。 また、高齢者に優しい交通網は全ての人に優しい、いわば、ユニバーサルデザインだと思います。今、具体的にこうするというお話は頂けないのでしょうが、今後のこの問題の取扱いの方向を示すということででも、ご答弁をお願いします。 次に、中野市シルバー乗車券・温泉利用助成券の共通利用券についてです。 これも以前質問させていただきました。実は、その際のご答弁で、恥ずかしながら私はようやくこの共通利用券の発行目的が少し分かりました。先ほどの質問と関連しますが、高齢者の足、交通手段の確保の施策がもっと充実すれば、この券の本来的役割が発揮されることになるのだと思います。そこで、この共通利用券の利用状況と事業目的の達成状況をお答えください。 以上、お尋ねいたしまして、最初の質問といたします。 ○議長(原澤年秋君) 市長。     (市長 池田 茂君登壇) ◎市長(池田茂君) 松樹議員のご質問にお答え申し上げます。 まず1点目、随意契約ガイドラインについてお答え申し上げます。 随意契約ガイドラインの作成経過につきましては、これまで以上に公正性、経済性、適正履行の確保を図り、適正な随意契約をすることを目的とし、他市の状況を参考に素案を作成し、中野市建設工事等業者選定委員会及び中野市入札制度研究委員会で検討した上で策定いたしました。 本ガイドラインの評価及び今後の課題につきましては、2月から試行し、4月1日から本格運用する予定であります。なお、本格運用後には検証を行ってまいりたいと考えております。 次に、子育て支援についてお答え申し上げます。 来年度、保育所入所希望者の受入れ状況につきましては、本年4月1日に入所を希望されている児童1,262人全員が入所できる見込みであります。 保育料・副食費納付誓約書につきましては、利用者負担の公平性を確保するため、また、中野市行政改革集中改革プランに基づき、保育料の収納率向上の取組として実施したものであります。誓約書の提出に当たっては、保護者に対し丁寧に説明を行うとともに、納付が困難な保護者につきましては、家庭状況等を考慮した上で対応してまいります。 年度末、年度初めの希望保育拡大への対応につきましては、公立保育所では新年度入園準備などのため、年度末から年度初めの数日間を休園としておりますが、保護者の就労状況などを考慮し、来年度以降、休園日の見直しを検討してまいります。 中野市保育所あり方検討懇話会につきましては、今後の保育所運営や施設の整備方針などを検討するに当たり、識見をお持ちの方や園児の保護者、それから保育士などから様々なご意見をお聞きするため設置したものであります。本懇話会では、施設の適正配置、適正規模のほか、民間活力の導入などについて検討や提言を頂くこととしております。 子育て中の保護者が親子で一緒に過ごせる居場所につきましては、市で運営している子育て支援センターや市民ボランティアで組織された団体で実施している子どもカフェがあります。市内に3か所ある子育て支援センターは土曜日も開館しており、育児不安の相談や子育ての情報提供を行うとともに、親子で一緒に楽しめるダンスや体操、読み聞かせなどの行事のほか、北部子育て支援センターでは、週に1回、親子で食事を楽しみ、長時間施設で楽しんでいただける日を設けるなど、親子の居場所として好評を頂いております。また、市内に6か所ある子どもカフェでは、地域のサポートを受けながら子供たちの成長を支えており、食事の提供を行うなど、子供の居場所とともに親同士も交流できる場として運営されております。子どもカフェにつきましては、よりよい活動となって広がっていくよう、関係団体と連携して支援を継続してまいりたいと考えております。 保育士の確保状況につきましては、子ども部長から答弁させます。 次に、高齢者支援についてお答え申し上げます。 市の公共交通施策につきましては、第2次中野市地域公共交通総合連携計画に基づき、事業に取り組んでいるところであります。高齢者の日常的交通手段のさらなる施策拡大につきましては、現行の路線バス、ふれあいバス及びお出かけタクシーの利用促進を最優先に取り組む中で、一層の高齢化の進展を踏まえ、高齢者などが利用しやすい公共交通体系の構築について、庁内の連携を図り、研究してまいります。 また、来年度からまなびぃ塾に公共交通の普及に関する講座をメニューに追加し、公共交通利用のPRを図るとともに、地域の高齢者サロン等において、市民の皆様のご意見をお聞きしながら、改善案を検討してまいります。 シルバー乗車券・温泉利用助成券につきましては、その年度中に70歳以上になる高齢者の方へ、生きがいを持ち、地域交流などの活動に参加し、充実した生活を送っていただくことを目的に、電車、バス、タクシーの乗車券と市内4か所の温泉施設で利用できる温泉利用助成券との共通券として交付しております。この共通券の平成30年度の利用率は62.5%で、多くの70歳以上の方の社会参加、生きがいづくりにつながっていると考えております。 さらに、自らの健康維持や介護予防として、シルバー乗車券・温泉利用助成券を有効に利用していただきたいと考えております。公共交通機関は乗って残そうが重要なことであると、常日頃から考えておりますので、議員にもご理解、ご協力をお願いしたいと思います。 以上、お答え申し上げました。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。     (教育長 小嶋隆徳君登壇) ◎教育長(小嶋隆徳君) ただいまの松樹議員の業務委託についてお答え申し上げます。 教育委員会が今年度1年契約で業務委託した学校庁務業務、南部学校給食センター調理業務、市立図書館カウンター業務及び学校図書館管理業務につきましては、教育委員会で作成した評価調書に基づき、昨年8月及び12月に中間評価を行ったところ、適正に業務が遂行されており、全業務とも問題ないと判断し、来年度につきましては、市立図書館カウンター業務につきましては、清掃業務等も含めた総合管理業務として5年契約とし、それ以外の業務は1年契約とし、委託することとしております。 なお、北部学校給食センター調理業務につきましても、南部学校給食センターと同様、同じ給食調理の業務を行っていることから、両施設を一括して委託することとしております。 受託業者の決定方法及び契約手続につきましては、中村明文議員にお答え申し上げたとおりであります。業務を委託することに伴い、そのサービスが低下しないようにするため、受託者と日頃から協議をしているところであり、必要に応じて行う具体的な業務の指示につきましては、全業務とも受託者が選任した業務責任者を通じて行っております。 業務委託による市の負担減につきましては、市が直接雇用した職員が行う、いわゆる直営の場合に比べ、市の負担は削減の見込みであります。 今後の課題につきましては、それぞれの業務におけるさらなる改善と効率化による施設管理や、サービスの向上であると考えております。 業務委託による市の負担減の金額につきましては、教育次長から答弁させます。 以上でございます。 ○議長(原澤年秋君) 子ども部長。     (子ども部長 月岡篤志君登壇) ◎子ども部長(月岡篤志君) 保育士の確保状況につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 令和2年4月1日の保育士の配置予定は、正規保育士が86人、会計年度任用職員のうち、フルタイムの保育士が62人、パートタイムの保育士が24人、延長保育士が14人、延長保育士補助が24人、合計で210人であります。 平成31年4月1日との比較では、正規保育士が3人増、フルタイムの保育士が7人減、パートタイムの保育士が24人増、延長保育士が同数、延長保育士補助が4人減、土曜専任の保育士が6人減、合計で10人の増であります。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。     (教育次長 花岡隆志君登壇) ◎教育次長(花岡隆志君) 業務委託による市の負担減の金額につきまして、教育長答弁に補足してお答え申し上げます。 落札決定金額と会計年度任用職員制度に移行した場合の人件費を比較いたしますと、学校庁務業務を委託する場合、約437万円の減、南部と北部を合わせた学校給食センター調理業務は約1,802万円の減、市立図書館カウンター業務は約94万円の減、学校図書館管理業務は約82万円の減であります。 以上であります。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで昼食のため午後1時まで休憩いたします。 (休憩)(午後0時02分)--------------------------------------- (再開)(午後1時00分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) ここからは継続でお願いいたします。 まず最初に、随意契約のガイドラインついてですけれども、中野市の随意契約ガイドラインは、総務省の指導どおりだし、また、国や他の自治体のものともほぼ同様で、よくできていると思うのですけれども、実は、最初見たときから気になっているところがあります。随意契約のガイドラインの2ページからの随意契約ができる場合の(2)「その性質または目的が競争入札に適しない契約をするとき」、つまり「地方自治法施行令」の167条の2第1項第2号による場合の部分です。工事等事例、それから物品購入・業務委託等事例というのがそれぞれ示され、その後に共通事項というのがあります。その共通事項の②に、「契約の内容、性質、目的等から設計書の作成が困難で、予定価格が設定できない場合」と、こういうふうに記されています。こういった内容は、調べた限り、国や他の自治体のガイドラインには記述がありません。過去に、これは誤解されると困るので確認しておきますけれど、中野市のことではありませんけれど、随意契約というのは過去に多くの不正を生んできた、随意契約が不正の温床になりやすいということがあって、国も多くの自治体も随意契約ガイドラインを作って適正な契約をすることにしたものです。ですから、中野市の随意契約ガイドラインに、先ほど申し上げた、「契約の内容、性質、目的等から設計書の作成が困難で、予定価格が設定できない場合」という1項目があるのには、残念ながら違和感を感じざるを得ません。初めて目を通したときに、ここに大きな穴が開いているなと、実は思いました。可能性の問題です。可能性の問題ですが、どんなに高額の契約でもこれにこじつけてしまえば契約できてしまう、随意契約できてしまう、というふうに思ったんです。この点についてはいかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。 ◎総務部長(保科篤君) お答え申し上げます。 ただいま松樹議員からご指摘もあったわけですけれども、当市の運用としましては、設計書の作成ができるかできないかということに関しまして安易に判断をしないようにというようなことで、設計書作成容易・困難確認表といった確認シートを用いて、その業務が本当に設計書の作成が困難なものかどうか、確認をする中で運用をしていきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 何でもいいということではないんだというふうに、ちゃんと確認しているんだよというお話をいただけて、ほっとはしております。ただ、そもそも設計書の作成が困難で、予定価格が設定できないということが、「地方自治法施行令」第167条の2第1項第2号の「その性質又は目的が競争入札に適しない」の、性質、目的に当たるというふうには、どうも思えないのですけれども、質の違う問題ではないでしょうか、いかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。 ◎総務部長(保科篤君) お答えを申し上げます。 「その性質又は目的が競争入札に適しない」といった解釈のところなのですけれども、要は、設計書ができない理由ということもその中に含められるというふうなことで、解釈をしております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) こういうやり方が違法ではないというのは、実は私も確認をしているので、市のほうでどう運用するかという部分だと思うのですけれども、でもやはり、ここ、違うんじゃないかなと、ほかの自治体並みにしたほうがいいかなというふうに思っています。今のお話の中に出てきた中身にかかわるわけですけれど、具体的積算基準がないというものがありますよね。それがないことをもって、即、設計書の作成が困難とか、予定価格が設定できないということではありませんね。お願いします。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。 ◎総務部長(保科篤君) お答えします。 業務の中には、いろいろ単価で表せるもの、そうではないものと、やはり仕様書的にどんなような中身でやるといったようなことで判断をして応札していただくというようなことも出てきます。その中で、基準となるそういった単価が示せないということの場合には、やはり単に設計書といっても、結局のところは中身を見れば仕様書のとおりといったようなことにつながりかねないことになります。そういうことでは、当市のやり方というのは間違ったものではないと思っておりますし、他市でも同様にやっているというようなことを参考にしながら、今回、こういうガイドラインを定めたものでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 資料を収集して活用すれば、設計書が作れない、予定価格が設定できないということはないんじゃないかというふうに、どうしても思うのです。例えば、市として初めての事業とかで、まあ心配だということならば、同様の事業を行っている自治体や県に尋ねることもできるのではないでしょうか。あるいは、複数業者から参考見積を取って、その内容を精査して市の設計書を作成し、予定価格を設定することもできるんだということを聞いています。そういったやり方が一般的なんじゃないかと思うのですが、この点はいかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。 ◎総務部長(保科篤君) お答え申し上げます。 設計の、そのいわゆる根拠ですね。それが、標準的な歩掛があれば確かに一般競争入札ということでお示ししても、特に、どこの業者も参加ができると思うのですけれども、なかなか内容によっては、そういうふうにはできないものもあるということの中では、設計書ではないのですが、うちのほう、当市では指定する業者のほうからそれぞれ見積りを取って、その中で、基本的には一番低い額というのを予定価格というようなことの中でやってきているということでございますので、よろしくお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) なかなか納得できないというか、平行線になってしまうなというふうに思うわけですけれど、中野市の随意契約ガイドラインの11ページのところには、少額の契約以外の随意契約の事務手続というのが書かれております。今、総務部長のお話の中にも、一番安いところが基本的にというお話ありましたけれども、その中に、設計書に代わる参考見積書の徴取を行う、設計書に代わる、それから、見積書を設計書に代えるための見積り徴取である、最低価格の見積書が適当である場合は設計書に代え、予定価格の設定を行うといったことが書かれています。事業によっては、確かにこのやり方でいいんだと思うのです。しかし、全ての事業でそれでいいというわけにはいかないと思うのですね。安いことはもちろん重要なことですけれども、例えば、問題になっているというか、私が問題にしていると言ったほうがいいかもしれませんが、委託のような場合は、業務内容の細部が信頼できなければならないのです。ですから、業者が出してきた見積書をそのまま使うというような印象を、このホームページにもガイドライン、アップされていますから、文言を公表しているというのはまずいと思うのですけれど、その点はいかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。 ◎総務部長(保科篤君) お答え申し上げます。 内容によりましては、やはりプロポーザルでやるというようなことも考えられるとは思います。ただ、そうでない場合は、うちのほうで示しているガイドラインに沿った形で考えておりますけれども、ご提案いただきましたことにつきましては、今後の参考ということにさせていただきたいかなというふうに思います。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 今さっきも申し上げましたように、このガイドラインは公表されていまして、ホームページにもアップされています。このガイドラインの適用については、先ほどご答弁ありましたように、容易・困難確認表とおっしゃったかしら、そういうものがあって、きちんと中ではやっていますということでしたけれども、でも、アップされているのはガイドラインだけです。ですから、ガイドラインが独り歩きをすることになります、外部では。つまらない誤解を生むことにもなりかねないと思っています。随意契約ガイドラインの正式な施行は4月1日というふうにおっしゃいましたので、まだ手直しをすることできるんじゃないかというふうに思うのですけれど、もろもろ含めていかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。
    ◎総務部長(保科篤君) お答え申し上げます。 いろいろご指摘もいただいたのですけれども、よりよいガイドラインとするため、議員おっしゃること含めまして、条文の表現の仕方などにつきましても、庁内の委員会の中で、今後、検討してまいりたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) よろしくお願いいたします。 次に、業務委託ですけれども、現在委託をしている教育委員会の4業務については、同僚議員の質問のときにお答えがあったと思うのですけれども、今、話題になった随意契約ガイドラインの示す手続によって進められていて、受託業者は既に決まっているということでよろしいですか。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) このガイドラインの手続に沿って進めさせていただいており、予定業者は決まっているということでございます。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 全ての業務の受託予定者ですね、来年度は、今年度と同じ業者であるというふうに確認してよろしいでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) そのとおりであります。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 学校給食センターの調理業務については、1億円を超える契約となっていますけれども、これも随意契約ということで進められているというお話です。随意契約でいこうと判断された理由はどこにありますか。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) 4月1日から施行予定のガイドラインに沿って、そのように判断をさせていただいたところであります。よろしくお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) まさに先ほどのガイドラインで、私がお話をさせていただきました設計の内容、性質、目的等から設計書の作成が困難で、予定価格が設定できない場合だったというふうなことでよろしいですか。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) そのとおりであります。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 今年度、南部学校給食センター調理業務の委託が行われました。その実績がございます。設計書も書けるし予定価格の設定もできると思うのですが、そうしなかったのはなぜですか。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) 確認表に当てはめさせていただいて、できないというふうに判断したところでございます。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) すみません。今のお話は、先ほどお話があった容易・困難確認表とおっしゃいましたか、それで、見た上で、そう判断したということでよろしかったですか。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) そうでございます。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 先ほどのお話で、内部評価でうまくいっている、そういうふうに判断したということでありましたけれども、県内外の給食センターの業務委託、調理部門の業務委託やっているところはあるわけですけれども、外部委託を入れているというところも結構あるのですよね。内部の評価でというのが、ちょっと気になるところもあるのですけれども、とにかく、毎年、同じ業者への委託事業、それから委託額が増えている状況ですよね。私、厚生労働省と都道府県労働局が出している労働者派遣、請負を行う事業主の皆様へとして出している、労働者派遣請負を適切に行うためのガイドという文書があるのですけれど、それを見て実は驚いちゃったというか、やはりそうなのかというふうに思った部分があるのですよね。幾つかあるのですけれど、1つだけ申し上げると、これは業務委託というふうに読み替えてもいいと思うのですけれど、業務の要件の中に、単に肉体的な労働力を提供するものではないことというのがあるのです。具体的にそれがどういうことかということも、2項目にわたって書いてありまして、今、時間がないのであまり詳しく申し上げないけれど、この2項目を照らし合わせてみても、ちょっとその、まずいんじゃないだろうかなんていうふうにと思ったりする部分もあるのですね。これまで、そこで働いていただいていた方が、受託業者企業に移籍をして、同じ業務に当たっていただくから、だから、問題ないんだと、何も変わらないんだというふうにご答弁いただいてまいりましたけれども、それは、移籍して働いていただく方々、個人の有する技能とか技術に頼ることで、これは労働者派遣みたいな形になるんじゃないかという危惧を感じております。大変心配です。問題はありませんか。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) 問題ないと考えております。疑義があるようなことがあれば、そこは是正しなければいけないと思いますけれども、問題ないということで、こういう手続をさせていただいているところでございます。よろしくお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) ぜひもう一度、確認をしていただきたいと思います。委託にした場合と直営の場合の金額という話を、先ほどお聞きできたわけですけれども、次長の答弁では、委託したほうが4業務とも随分負担減になるというお話でちょっと驚いてしまったのですよ。実は、学校給食センターの調理業務の委託については、教育委員会や担当課含めて数字を提供していただいていました。その数字とは、ちょっと違っていたものですから、まずそこを確認したいのですけれども、さっき次長がご答弁いただいたのは、予算ではなくて契約額ということでよろしいですか。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) そのとおりであります。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) 先ほどの補足答弁では、落札決定金額ということでお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 失礼しました。落札決定金額ということですね。そこがそういうことだったので、私どもが頂いた数字は予算だったから、そこが数字が違ってきているんだということが、今、納得できたわけですけれども、実は、予算ベースで、私がいろいろ数字を見せていただいたところによりますと、実は、今度の給食センターの北部の委託については、正規職員の異動というのがあるわけですよ。正規の職員が、保育所の調理員さんになって異動していくというのがあるわけですよね。そういうことを考え合わせると、給食センターの調理業務だけで見れば、そういう金額、少なくなるのですけれど、市全体の持ち出しということで見れば、かなり負担増になるというふうになっています。ほかの業務を全部吸収しても、市の負担が増えないだけの市の負担減になる、直営にしたほうが減になるという、そういう数字を頂いているのですね。思ってきたことと違うご答弁をいただいたので、ちょっと困る部分もあるんだけれども、若干負担増になっても、よりよいものならばやっていくということなんだろうなというふうに思うわけですけれども、今のことについてはいかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) 私が申し上げた数字については、学校給食センターあるいはそれぞれの業務の中だけでの比較ということで申し上げました。全体の市の中でいえば、給食センターの形の中でいえば、正規職員は、当然、給食センターからは違う部署に移る予定ではありますけれども、全体からいえば、正規職員は、そのままいらっしゃいますので、すぐには影響額減というふうにはならないということだというふうに考えております。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 今すぐにはとおっしゃったので、今後、どういうふうになっていくかということもあると思うのですけれども、よくご検討いただいて、ずっとお話ししてきましたけれども、この4業務の委託は、この4業務はいずれも業務委託になじむ業務とは、どうしても思えないのですよ。ぜひ、もう一遍、よく考えていただきたいというふうにお願いをしまして、次に進みます。 保育所運営についてです。 来年度は4月1日時点での待機児童はない、本当によかったです。ひとまず安心をいたしました。小規模保育事業所2施設の設置、これは、実は、複雑な思いもなくはありません。でも、まずは功を奏したと思っています。この会計年度任用職員への切り替えのタイミングで、保育士さんの数も増員をしていただくことができましたね。保護者が安心して新年度を迎える体制を整えるために、ご努力をいただいたということに感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。 さて、保育料・副食費納付誓約書についてなんですけれど、保育料の収納率を向上するためというお話もございましたけれども、この誓約書というのは、これまでも毎年、保護者の方にお願いをしてきたものなのでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 子ども部長。 ◎子ども部長(月岡篤志君) 今までは未納のある方に折衝させていただいて、これとは違いますが、納付の誓約をさせてもらって、児童手当とか、そういうところから徴収をさせていただいたものでございます。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 何で、ここのタイミングで始められたのか教えてください。 ○議長(原澤年秋君) 子ども部長。 ◎子ども部長(月岡篤志君) 今年度、待機児童が発生してしまいました。その中で、利用したくても利用できない方がいる一方で、未納のままで利用されている方がおります。また、昨年10月には幼児教育の無償化が始まりまして、3歳から5歳の利用料は無償、それからゼロ歳から2歳の住民税非課税世帯も無償になり、利用できる方だけが恩恵を受ける形になっています。現在でも、督促をしてもそのままで、連絡が取れない方がいますし、連絡が取れた方でも納付の相談に応じていただけない方もおります。このようなことから、行政改革推進委員会に、新たな取組として行うことを説明させてもらい、来年度の申込みに合わせて行ったものでございます。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 市がどういうふうに考えて運ばれたかという説明は分かりました。 中野市保育所利用料徴収条例にも、子ども・子育て支援法施行細則にも、こういった誓約書について書かれている条文はないのですね。様式も示されていませんけれども、この誓約書は、中野市においてですね、法的にどういう位置づけになっていますか。 ○議長(原澤年秋君) 子ども部長。 ◎子ども部長(月岡篤志君) 法的にはあくまでも任意の形でお願いしているものでございます。誓約書という表現をしておりますので、中身的には意味が明確に分かることが必要であるということで、そういう表現になっておりますが、他市の状況も参考にしながら、今回作成したものでございます。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 今のご答弁の確認ですが、任意ということでよろしいですか。 ○議長(原澤年秋君) 子ども部長。 ◎子ども部長(月岡篤志君) はい。誓約書についてはあくまでも任意的なお願いをさせてもらっているものでございます。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 中野市は、小中学校の給食費については、この教育委員会の所管ですね、このような誓約書はお願いしていないというふうに聞いています。滞納される方はいらしても、全て個別対応で解決に向けて努力をされているというふうにお聞きをいたしました。保育料、副食費はそういったやり方ではまずいのでしょうか。いかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 子ども部長。 ◎子ども部長(月岡篤志君) 今回、給食費の関係については、その集中改革プランには、もちろん入っていなかったわけですが、ほかでやっていないからとか、前例がないからというのでは何も変わっていかないので、替えていくために、今回、前向きに取り組んだものでございます。今回、新型ウイルスの関係でも、保育所は開いていてくださいという要請もあって、国全体としても、非常に重要な社会資源だということで捉えられているわけでございますが、当然そうなれば、重要なればこそ、その反対給付といいますか、保育料、副食費についてはしっかり確保されるべきであろうと思っておりますので、より効果的な方法を考えた上で、今回こういう取組を始めたというものでございます。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) ご苦労されている部分があるんだろうなあというふうには思いますが、滞納したら児童手当から徴収することに同意する。それでも払わないならば、地方税法の滞納処分の例により差押え等の処分を受けても異議はない、と、全ての保護者に--じゃなくて任意だとさっきおっしゃったけれども--制約させることが必要でしょうか。確かに、今、そういう徴収の仕方はあると、法的に認められているということは承知しています。世の中には、確かに、一部には悪意を持って支払わない人もいるかもしれません。そういう方に前もって誓約書を出してもらえば、個別対応や裁判になったときにそれが物を言うかもしれません。でも、ほとんどは真面目で善良な保護者です。確かに、市が、経済的に厳しいご家庭に対して、ちゃんと軽減措置を取っているということは承知はしております。けれども、ほとんど真面目で善良な保護者であるその人たちに、この同意書はどういうふうに受け取られるんだろうというふうに考えたときには、非常に権力的で恐ろしく感じられるのではないかなというふうに思います。全国には、また県内にも、保護者にこのような同意書の提出を求めている自治体が一部あるということは、調べてみて分かりました。けれども、中野市はやめたほうがいいんじゃないかなと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 子ども部長。 ◎子ども部長(月岡篤志君) 今回、来年度の受付を昨年11月に行いましたけれども、当然、これどういうことですかと聞かれる方もいましたけれども、中身を説明すれば、ああそういうことですかということで、大部分の方は、払っていれば問題ないのですねということで、特に、それ以上、私どもについて、この内容で聞かれることもございませんでしたし、一部そういう表現をされた方もいるかと思うのですが、よく説明すればご理解をいただいているものというふうに考えてございます。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 来年度に向けては、そういうことを行ったということですけれども、よくよく検証しながら、これから先、考えていってほしいというふうに思います。 年度末、年度初めの希望保育についてですけれども、来年度以降、見直しを行うというふうにおっしゃいました。今年度は、もう検討の余地は、さすがにここまで来ればないですか。 ○議長(原澤年秋君) 子ども部長。 ◎子ども部長(月岡篤志君) 今月、最後でありますし、先ほど年度当初に年間予定ということでお示しさせていただいたものでもございますので、ちょっとここで急に変えることは、またさらに混乱になるかと思いますので、来年度に向けて、その中で検討させていただければなと思ってございます。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 本当は、この年度末、年度初めをもって、強くお願いしたいところですけれども、ぜひ、来年度以降、保護者の事情にご配慮いただきますようにお願いをいたします。 あり方検討懇話会ですけれども、これは今後、ずっと設置していくものなのでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 子ども部長。 ◎子ども部長(月岡篤志君) 先ほど、質問の中で、保育所等運営審議会等聞かないんですかというような、あるのに、というお話をされたと思うのですが、これはあくまでも、案を皆さんの中で検討していただいて提言をいただいて、保育所等運営審議会等については、基本的に諮問をして答申いただくという形で、計画案を作る中で諮問をしていただくとか、そういう場でお聞きするというふうに考えていますので、それぞれの中で、聞かないということでもありませんので、今回は、これを市のいろいろな提言という形でいただいて、それが出来上がれば、ここで一旦、目的は終了するかなというふうに思ってございます。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 設置が悪いと思っていないです。設置していただくのはいいだろうと思っていて、広く意見をいろいろな方々からお聞きして、やっていただくのがいいかなというふうに思っています。ぜひ、広く深い議論が、いろいろなところで進められて、よりよくなっていくようにということを期待していきたいと思います。先ほどの答弁の中で、市長の答弁ですね、この懇話会は、施設の適正配置とか民間活力の活用とか導入とかとおっしゃったかと思うのですけれども、その民間活力の部分については、もう既に何か方針をお持ちなんでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 子ども部長。 ◎子ども部長(月岡篤志君) 今回、懇話会を設置した中で、様々な意見を聞いてということで考えてございますので、ただ、市としても、様々な中で検討はしておりますけれども、ただ、そのことをここで申し上げて、何か変に誘導するような形を取られても困りますので、まずは、自由な意見を頂いた中で、その全体としてこういう方向をという形でまとめていければなと思っております。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 分かりました。広く議論をして、よろしくお願いしたいと思います。 子育て中の保護者と子供の居場所の問題なのですけれど、先ほどお話を頂いて、結構たくさんあるなあというふうに思ったりもしました。現在開かれている、そういう場所について、さらに周知をお願いしたいということ、それから、市民会館のリノベーションのときにも、ぜひ、こういう観点も入れていただければありがたいかななんていうふうに思ったりもいたします。いかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 子ども部長。 ◎子ども部長(月岡篤志君) 市でやっているもの、あと民間でやっていただいているもの含めて、積極的にこういうものを有効に活用していただいて、子育てに生かしていただければなということで、周知してまいりたいと思っております。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) それでは、高齢者支援についてです。 中野市は高齢化率30%を超えていまして、今後も増加傾向です。運転免許証の返納についてお考えいただく方が増える75歳以上の人口も、既に、15%を数年前に超えております。そういった中で、高齢者の足、つまり高齢者に使いやすい交通手段の充実などにより、高齢者の皆さんが快適に日常生活を送れるようにするということは、市が目指している健康長寿のまちづくりの一環として、中野市の魅力を高めるものになるというふうに私は思います。実は、それは、若い世代にとっても中野市への定住を促すことにつながるというふうに考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。 ◎総務部長(保科篤君) お答え申し上げます。 そういった公共交通施策の充実というのは、やはり、まちづくりに当然寄与するものだと考えております。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) 来年度、まなびぃ塾で市民の声をもっと広く聞くようにするというお話があって、よかたなというふうに思ったのですけれども、本当に、どういうことが求められているかというのを、本当に困っている高齢者市民の方から具体的な要望を実際に聞いて、施策につなげていただきたいということを、改めて要望させていただきたいと思います。 最後に、中野市シルバー乗車券・温泉利用助成券の共通利用券のことですけれども、この券は高齢者の足、つまり交通手段の補助というふうに捉えられがちですけれども、そういうふうに捉えられてしまうのは、ちょっと残念で、本来の目的が見失われているということなんだと思うのです。この券が、高齢者の社会参加を促したり、あるいは、健康長寿で介護予防をするためにあるんだというふうに、本来の目的のために機能しなくては、やはり事業目的は達成できないのだろうというふうに思うのです。そういう意味では、今さっきの高齢者の交通手段の確保、充実というのが、まずあってこそ、というふうに思うのです。その点についてはどんなふうにお考えでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(太田敦君) お答えいたします。 シルバー乗車券・温泉利用助成券につきましては、先ほど市長が申し上げましたとおり、地域交流などの活動に参加し、充実した生活を送っていただくことを目的に、高齢者の方が社会参加、生きがいづくりにつながるように、給付、助成をしておるところでございます。その中に、電車、バス、タクシーを利用できるということで、積極的にご利用いただければと考えております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 1番 松樹純子議員。 ◆1番(松樹純子君) ありがとうございました。いろいろ申し上げましたけれど、これで終わりにさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(原澤年秋君) 次に進みます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで暫時休憩いたします。 (休憩)(午後1時40分)--------------------------------------- (再開)(午後1時41分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 順位8番 市民会館のリノベーションについて、中野市まち・ひと・しごと創生総合戦略について、国民健康保険について、全世代型社会保障について、教員の変形労働時間制について、14番 阿部光則議員。     (14番 阿部光則君登壇) ◆14番(阿部光則君) 14番 阿部光則でございます。 通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。 まず、市民会館のリノベーションについてお伺いいたします。 建設から50年が経過した市民会館、耐震性の不足や現在必要とされる施設機能の不足などにより、利用しにくい施設になっていることから、建設整備が検討されてきました。ここにきて大規模なリノベーション、大規模な修繕によって整備が進められる方向が打ち出され、令和4年度の供用開始を目指し、事業を進められようとしておられます。既に、2か所での市民説明会、パブリックコメントを募集されてきました。そこで、市民説明会、パブリックコメントの状況、そこでの意見、要望はどのようなものであったか、まず、お伺いいたします。 市民会館のリノベーションを進められるに当たっては、あらゆる角度から高度な専門性が要求されると考えます。どのように対応されるかお伺いいたします。 次に、中野市まち・ひと・しごと創生総合戦略についてお伺いいたします。まず1期目を取り組んで、5年が経過しようとしています。1期目をどのように評価されておられるでしょうか。 2期目の取組についてであります。まず新たに、SDGs(持続可能な開発目標)という言葉が書き加えられました。これは2015年9月国連総会で採択され、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」と題する成果文章で示された、2030年に向けた具体的な行動指針のことのようです。このことについて、どのように受け止められ考えておられるか、また、どう取り組まれるのかお伺いをいたします。 そして、引き続きでありますが、安心して子育てできる環境の実現とあります。多くの子供さんの誕生を願う施策を伴うわけであります。より充実した子育て支援が必要になります。そうした中、国民健康保険に加入する世帯にとって、子供の数が増えるほど負担が重くなるという実態があります。今、全国的に軽減策をとっている自治体も増えてきているといいます。より充実した子育て支援としての軽減策を取るべきではないでしょうか。 また、安心して子育てできる環境では、安心して保育所などに子供を預けられる環境が大切であることは言うまでもありません。しかるに、本市では、同僚議員も質問したとおり、次年度、令和2年度保育所入所申込み時に、保育料・副食費納付誓約書の提出が求められています。これは、総合戦略の趣旨に反すると思いますが、どのようにお考えか改めてお伺いいたします。 また、安心安全・健康長寿のまちづくりとあります。高齢者への支援策も重要な要になってきます。補助金等の要綱の見直しをされたことから、高齢者の組織である老人クラブなどへの支援が、大きく後退したのではないかという当事者からの疑問の声が噴出しています。どのように捉えておられるでしょうか。 次に、国民健康保険についてお伺いいたします。 2018年度より、国民健康保険制度が都道府県化となり、3年目を迎えようとしています。3年目の当初予算は、過去2年間の引き上げから、一転、引き下げに転じますが、その要因は何かと、所得割が減額され均等割が引き上げとなる部分があります。他の医療保険にはなく、家族が増えれば負担が重くなる仕組みである均等割が重くなることは、他の保険制度との格差解消に逆行するものではないでしょうか。そして、保険者努力支援制度が本格的に導入されてくることになります。市町村の特殊性がより困難なものになるのではと危惧されますが、見解はどのようでありますか、これについてもお伺いいたします。 次に、全世代型社会保障についてお伺いいたします。 安倍政権は、昨年2019年9月、首相を議長とする全世代型社会保障検討会議を立ち上げ、社会保障全般にわたる改革に向けた議論を急ピッチで進めています。その内容は、年金の大幅削減、医療・介護の負担増と給付削減、病床淘汰の推進、保育予算の削減など全世代に負担を押しつけようとするものだと言われています。この全世代型社会保障についての見解をお伺いいたします。 次に、教員の変形労働制についてお伺いいたします。 2019年12月4日、過労死が増える、先生が続けられなくなるなどの強い反対の声を押し切って、安倍政権は公立学校の教員に、1年単位の変形労働時間制を導入可能とする法案、改正教職員給与特別措置法を成立させました。国は2021年度から制度の運用を始めたいとしていますが、導入するか否かは各市町村の教育委員会、または、各学校に委ねられるようですが、導入するにはどのような手続がなされるのか、まず、お伺いいたします。多くの問題点が指摘されている中、中野市としては、この制度にどのように考えておられるかお伺いして、最初の質問といたします。 ○議長(原澤年秋君) 市長。     (市長 池田 茂君登壇) ◎市長(池田茂君) 阿部議員のご質問にお答え申し上げます。 まず1点目、市民会館のリノベーションについてお答え申し上げます。 市民説明会につきましては、先月、市内2会場で開催し、併せてパブリックコメントを実施したところ、市民の皆様から多くのご意見、そして、ご要望を頂いたところであります。リノベーションにつきましては、音響設備や舞台機構などの特殊な技術が必要となることから、設計業者やそれぞれの専門業者と十分協議しながら、よりよい施設となるよう進めてまいりたいと考えております。 なお、市民説明会などでのご意見、ご要望の細部につきましては、くらしと文化部長から答弁をさせます。 次に、中野市まち・ひと・しごと創生総合戦略についてお答え申し上げます。 第1期総合戦略の評価につきましては、来年度に効果検証を行う予定であります。総合戦略に掲げた今年度末の目標人口4万3,000人に対し、本年1月1日現在の人口は4万2,425人となっており、目標を575人下回っている状況であります。 第2期の取組につきましては、SDGsを書き入れたことにより、施策の展開に当たりましては、SDGsを原動力とした取組を意識し、推進することとしております。 国民健康保険加入世帯への軽減策につきまして、全国では、子育て支援の1つとして、第3子の国民健康保険税均等割を減免している自治体があることは承知しておりますが、本市では、子育て支援のための国民健康保険税軽減は考えておりません。 保育料・副食費納付誓約書につきましては、松樹議員にお答え申し上げたとおりでございます。安心して子育てできる環境づくりに必要な利用者負担をいただいておりますので、誓約書の提出を求めることが総合戦略の趣旨に反しているとは考えておりませんが、今後も適正な債権管理に努めてまいります。 老人クラブ等への支援につきましては、高齢者が住み慣れた地域で元気に暮らし、明るく活力のある長寿社会の実現に向けて、各地区の老人クラブ活動に支援をしているところであります。老人クラブに対する補助金につきましては、中野市補助金等交付規則に基づき、昨年度、中野市老人クラブ活動事業補助金交付要綱を新たに策定したところであります。これに伴い、補助金交付申請などの事務手続を変更したため、老人クラブの役員の方が戸惑っているとのご意見も聞いておりますが、丁寧な対応を心がけているところであります。 第1期の中間評価として、目標に対する達成度を測る数値目標及び重要業績評価指標、いわゆるKPIの達成状況につきましては、総務部長から答弁させます。 次に、国民健康保険についてお答え申し上げます。 国民健康保険事業の予算につきましては、県から示された県への納付金額や標準保険税率に基づいて編成しておりますが、令和2年度の予算編成に際して示された納付金算定額は、令和元年度の当初予算と比較して1億4,621万4,000円の減額となっております。併せて算定される標準保険税率につきましても、医療分、後期高齢者支援金、介護納付金のそれぞれ増減はありますが、合計で所得割1.2%減、資産割1.0%減、均等割1,200円増、平等割が1,400円減となっております。この減額等の要因につきましては、県の国民健康保険事業における財源のうち、65歳から74歳までの前期高齢者交付金が大幅に増加したこと、平成30年度決算繰越金を納付金総額の減算に活用したため、県全体の納付金総額が大幅に下がったことによるものであります。また、本市の平成30年度国民健康保険事業特別会計決算において5,241万余円の余剰金が生じ、これを含む5,291万余円を国民健康保険財政調整基金に積み立てることとしており、この額を、今後3年間、特別会計に繰り入れることで、独自に税率の減額算定したことによるものであります。 所得割の減額と均等割の値上げにつきましては、国民健康保険は応能割と応益割で負担することが、「地方税法」で規定されております。この応能割、応益割は課税総額に対し、原則として50対50の按分が好ましいとされておりますが、受益に対する負担も考慮し、バランスを取りながら、被保険者の皆様に大きな影響が及ばないよう、算定してまいりたいと考えております。 保険者努力支援制度は、医療費の適正化に向けた取組や保険税の収納率向上などの事業運営の改善等を一層推進する取組等に対する支援制度であり、法定外繰入の解消もその評価指標の1つとなっております。市では、都道府県化に伴い、県の運営方針に沿って法定外繰入を実施しないこととしており、今後も、保険者努力支援制度の趣旨を踏まえ、保険事業の推進強化や給付の適正化、国民健康保険税の収納率向上などにより、保険者として国民健康保険の財政基盤の安定に努めてまいります。 次に、全世代型社会保障についてお答え申し上げます。 全世代型社会保障への対応につきましては、国で全世代型社会保障検討会議を設置して、検討を進めているところでありますが、現段階で、市区町村へ制度の説明等はありません。今後、国での検討状況や動向などに注視してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。     (教育長 小嶋隆徳君登壇) ◎教育長(小嶋隆徳君) ただいまの阿部議員の教員の変形労働時間制について、お答え申し上げます。 教員の変形労働時間制につきましては、国において、教員の働き方改革を推進するための総合的な方策の1つとして、労働時間の柔軟な設定を地方公共団体に委ねる制度であると認識しております。制度導入の手続につきましては、国からは、県における条例の整備並びに市における教員の勤務時間や業務量等に関する指針及び例規の整備を行った上で、学校ごとに導入を検討し、年間計画の策定が必要との通知がなされておりますが、詳細な手続については、今後、示されるとのことであります。制度の導入につきましては、学校の働き方改革を進める中で、学校現場と協議しながら、必要かどうかを慎重に判断してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。     (総務部長 保科 篤君登壇) ◎総務部長(保科篤君) 第1期の中間評価として、目標に対する達成度を測る数値目標及び重要業績評価指標、いわゆるKPIの達成状況につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 前年度までの4年間の数値目標及びKPIの達成状況につきましては、全50項目中36項目で、おおむね順調に達成している状況であります。主なものとしましては、合計特殊出生率は目標の1.60を達成しておりますが、出生数は減少傾向で目標を下回っており、人口の自然減は拡大傾向であります。一方、人口の社会動態につきましては、ここ数年、転入者の増加が見られ、社会減は縮小傾向になっております。 産業につきましては、市内事業所従事者数が増加するなどよい傾向にある一方、農産物などのブランド化の取組として、首都圏などでのイベント開催や出展に取り組んでまいりましたが、認知度向上に結びついておらず、課題も見えている状況であります。 以上であります。
    ○議長(原澤年秋君) くらしと文化部長。     (くらしと文化部長 小橋善行君登壇) ◎くらしと文化部長(小橋善行君) 市民説明会などでのご意見、ご要望の細部につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 市民説明会は、2月18日の市民会館では36人、19日の豊田文化センターでは12人、延べ48人の市民の皆様にご参加をいただいております。また、2月5日から26日までの間で実施したパブリックコメントでは、19人の方からご意見等を頂いております。主な質問としましては、「リノベーションの事業費21億円の内容はどのようなもので今後増額はあるのか」「設計はいつ頃からか」「リノベーションして30年たった後どのように考えているか」などであります。また、主なご意見、ご要望といたしましては、「音響が一番大切であり、専門家に最新なものをお願いしたい」「美術品の展示など対応できる施設にしてほしい」「駐車場の台数を増やしてほしい」「リハーサル室にアップライトピアノを設置してほしい」「舞台の裏側に通路を確保してほしい」「検討委員会を立ち上げてほしい」などであり、リノベーションに向けての具体的なご意見やご要望を頂いております。 なお、市民説明会及びパブリックコメントでのご意見と、それらの意見に対する市の考え方、ご要望などにつきましては、現在公式ホームページで公開しております。 以上であります。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで10分間休憩いたします。 (休憩)(午後2時03分)--------------------------------------- (再開)(午後2時13分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) それでは、ここから継続でお願いしたいのですが、まず、市民会館の整備方針というかリノベーションの問題なんですけれども、非常に専門性が問われるということで、専門家の意見を十分にお聞きしながらやるというような答弁だったと思われるんですけれども、非常に、常に専門性が問われると思うんですけれども、そこら辺はどのように手当てをされていくのか、お考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(原澤年秋君) くらしと文化部長。 ◎くらしと文化部長(小橋善行君) お答えいたします。 先ほど答弁いたしましたように、音響や舞台、それから照明等と、これらは非常に専門的なものでございます。 今回のリノベーションに当たっては、こういった設計の業者さんと専門的な業者さんとの協力体制なども考慮しながら進めてまいりたいと思います。 実際に運営をしていく中でも、そういった専門家の方ご協力も必要かというふうに思いますので、どういった運営体制をしていくかということに関しましては、今後、早急に詰めてまいりたいと思います。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) 議会全員協議会の折にも同僚議員からの発言もありましたけれども、プロパーというか、そのことについては、どのように今結論が出ているんですか、出ていないんでしょうか。そのことも含めて検討していくということなんでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) くらしと文化部長。 ◎くらしと文化部長(小橋善行君) 人員配置的な問題につきましては、なかなか申し上げられませんけれども、専門的なことが大切だということは十分承知してございますので、申し上げましたとおり、運営の方法はいろいろ、財団でありますとか、法人、NPO法人、また直営等々いろいろありますので、そういった運営体制の検討も含める中で、そういった専門的な皆さんの意見をどうやって酌み取っていくか、そういったことも含めて検討してまいりたいと思います。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) 私がお聞きしたかったのは、リノベーションに当たって、財団とかそういうものは後の問題になってくると思うんですが、今回の整備に当たって、こちら側にも専門家が必要ではないのかというような全員協議会での議員の意見だったと思うんですけれども、私もそういうことが必要なのではないかなというふうに思うんですけれども、その点についてはどのように考えますか。 ○議長(原澤年秋君) くらしと文化部長。 ◎くらしと文化部長(小橋善行君) 先ほど答弁をいたしましたとおり、設計業者さんとそちらにも専門家がいらっしゃるということで、こちら側のほうもそれがいいのかどうかというのは十分検討しながら、様々な方々からご協力を頂きながら進めてまいりたいと思っております。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) なかなか言えない部分もあるかと思いますけれども、こちらにも十分な体制を整えながら、しっかりしたものを進めていく必要があるのではないかというふうに私も思います。 私自身は、リノベーションの方向は、やはり限りがあるし、資産というか財を使いながら有効に長く使っていくということが大事だというふうに思います。ただ、その今回の市民会館の建設に当たって、市民説明会の折に、ある方から、旧中野高校のところに造るのではないかというふうに期待していたが、非常に残念だというような声も聞こえました。 この市民会館の建設というか、新しいというか、建て替えなりリノベーションするなりの中で、本庁舎も関わりながら進めてきたわけでありますが、同僚の前議員も、いろいろ市民のアンケート調査をする中でのいろいろなことも申していたと思うんですけれども、やはりしっかりと、市長の説明が、もう少し市民に対して、まだまだ足りないのではないかというふうに思いますが、その点、市長、どうなんでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 市長。 ◎市長(池田茂君) 今回の市民会館のリノベーションという策で建設を進めるということに当たりましては、かねがね申し上げておりますように、庁内検討委員会で新築、当初予定どおりというような形での中で進め、パラレルに検討してきたという経過がございます。その中でのもろもろの諸条件を積み重ねた上で、最終的に私のほうで決定をさせていただいたわけですけれども、私自身としてみれば、基本的には、当初よりこういう2案で、市役所はここ、市民会館は中野高校跡地ということでずっと考えておりましたので、非常に苦しい選択ではあったわけです。そうはさりとて、将来的なことを考えれば、ここはそうではなくて、今回、将来に負担を残さないというような形で、それから、より健全な財政を維持しつつこの運営をしていくということを考えると、これが最善の策だろうということで決定をさせていただきました。こういった点も説明をしながら、また具体的にリノベーションの中身につきましては、これから、先ほどお話もございましたけれども、こちらのほうで専門家も用意したりして、交えて、どういったものを造っていくかというイメージが立ち上がってきたところで、また改めてその場で市民の皆さんにご披露する中で評価を頂きたいし、それまでも、時間のある限り私は市民の皆様にご説明は申し上げていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) パブリックコメントや市民説明会、そして先日のローカル紙にも投稿が載っていますけれども、私自身もやはりもう少ししっかり市民に市長は説明して、市民の理解を得ていく努力をしていただく必要があるのではないかというふうに思います。ぜひ、そんなことで、よろしくお願いしたいと思います。 次に、中野市まち・ひと・しごと創生総合戦略ということで答弁をいただきました。1期の4年間の結果を報告していただいたんすけれども、ちょっと、農産物の認知度向上に結びつかなかったという答弁があったんですが、随分イベント等を通じながら農産物やいろいろなものを宣伝してこられたと思うんですけれども、どれを捉えて、どうしてそういうふうなふうになったのか、ちょっともう少し詳しくお願いしたいと思います。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。 ◎総務部長(保科篤君) お答えを申し上げます。 経済の関係で農業付加価値額というものがありまして、戦略の中でも目標を設定しているんですが、それに関しては、近年のシャインマスカットの人気などの影響もあって、目標は大幅に上回ったわけですけれども、ただ、中野市の認知度というものがなかなか上がっていないという結果もございまして、そういったことで、さらにブランド力の向上を図っていく必要があるということで課題に挙げたところでございます。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) もちろん認知度を上げることは必要なんですが、どこを捉えて認知度が上がっていないというふうに判断されたのか、ちょっとそこを教えてもらえればありがたいかと思うんですけれども。 ○議長(原澤年秋君) 市長。 ◎市長(池田茂君) 実は、そういうふうに申し上げた理由は、ある機会がございまして、中野市のアンケートを取ったわけです。それは無作為で、来たことのある方、それから来たことはないけれども中野市を知っている方とか、そういうアンケートをきちんと取りました。 それによりますと、やはり中野市の知名度がまだまだ足りないと、知っている人はよく知っているんですけれども、知らない人でも、中野市の例えば例のふるさと納税でいろいろ取り寄せてくれるとかと分かるんですけれども、所期に、私どもが思っていたほど、実はまだまだ認知度は上がっていないということが、ちょっと言えようかと思うわけでございまして、そこでそのような答弁のほうをさせていただいたわけです。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) では、2期目への大きな課題であるというふうに認識されておられることと思います。 ぜひ、いろいろな意味で努力をお願いしたいんですが、それで、次に移りますが、SDGsを始めて、多分恐らく日本中が書き入れているんだと思いますけれども、今年1月1日のNHKスペシャルでもやりましたけれども、気候変動というか非常に大変な事態に陥っていると、産業革命以来1度上がり、2030年までに上昇を1.5度以下に納めないと、もう止めようもなくなるというような、非常にショッキングな番組だったんですけれども、長野県もそうですけれども、いわゆる気候非常事態宣言というものを何市か宣言しているというふうに聞いています。 県下でも幾つかあったり、日本でもそうした宣言をしているところがあるんですけれども、中野市としてはどうでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) くらしと文化部長。 ◎くらしと文化部長(小橋善行君) お答えいたします。 県では昨年の12月に気象の非常事態宣言を宣言されました。その後、市町村長宛てに、こういった宣言に共鳴してほしいということで、ぜひ、市町村長も表明もしてほしいといったような通知がございました。その時点で当市では、まだ県の行動内容が具体的に明らかになっていない、それから、ほかの自治体の動きを注視する必要があるのではないかといったようなことから、見送ったところであります。 現在、県のホームページを見ますと、3自治体が宣言されているといったようなことでございます。その後、今年の2月に入りまして、県の宣言に賛同してほしいと、また、行動も共にやってほしいといった依頼がございました。中野市ではその非常事態宣言の趣旨には賛同するということから、賛同の意思表示をさせていただいたところでございます。 現在、県のホームページによりますと、46市町村が賛同しております。 今後、賛同させていただきましたので、県が主催するゼロカーボンミーティングといったイベントへの参加ですとか、市民の皆様へもそういったイベントがある、そういった県の趣旨、そういったものの啓発に協力させていただく予定であります。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) ということは、当市としては、時に宣言はしないということですか。 ○議長(原澤年秋君) くらしと文化部長。 ◎くらしと文化部長(小橋善行君) 現時点では、宣言を表明する予定はございません。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) 宣言をしている自治体もあるので、私は時期が来ればやるべきだというふうに思います。 この問題については、私が言うまでもないんですけれども、昨年の9月に日本学術会議会長の地球温暖化への取り組みに関する緊急メッセージということで、将来世代のために、新しい経済・社会システムへの変革が早急に必要だというふうに訴えるということが報道されております。ぜひ、そうしたことも含めてやっていくべきでは、いずれは宣言すべきではないかというふうに思います。この所見に対する市長の意見をお伺いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 市長。 ◎市長(池田茂君) SDGs。Sustainable Development Goalsですか、二酸化炭素の問題もそうなんですけれども、宣言をするのはいいとして、具体的に中野市として、例えばカーボンに関してどういった取組ができるのか、どういった施策が打てるのかということは、エッジの効いたことをやらない限りは、掛け声倒れに終わってしまって、宣言だけして看板を出しているだけになってしまう。これはもうこういう事態ではないというのが今の状況ではないかなと思っています。 時あたかも、私どもで例のバイオマス産業都市構想で認定をいただきまして、これから本当に本格的に取り組もうと、その道筋等が見えてきたところで考える瞬間というのがあると思っていますので、今は県の方針に賛同いたしますというところで止めておきたいといのが本音でございます。よろしくどうぞお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) 分かりました。 そうした中で、人口減少、人口がなかなか、先ほどの報告でも目標よりも下回ってしまっているという部分、合計特殊出生率は維持しているということなんですけれども、日本全体で見れば、東京への、特に若い人を含めて一極集中が止まらないという状況が、今でも続いているという現状があるようであります。 2017年9月5日に、京都にある有名な大学と日本の大手の製作所が、重要なプレスリリースというものを発表したということが載っていました。少子高齢化や人口減少、産業構造の変化の進む中で、どのように人々の暮らしや地域の持続可能性を保っていくことができるかと、そのためのシナリオを人工知能というかAIを使って研究したと。シミュレーションを2052年までに2万通りのシナリオを分類した結果、都市集中シナリオと地方分散シナリオというものがあるんだそうです。この2つの傾向に分かれることが分かってきたと。 都市集中シナリオは、都市の企業が主導する技術革新によって、人口の都市への一極集中が進行し、地方は衰退する。出生率も低下と格差の拡大がさらに進行し、個人の健康寿命や幸福感が低下するというものであります。 地方分散といういのは地方への人口分散が起こり、出生率を持ち直し、格差が縮小し、個人の健康寿命、幸福感も増幅し、持続可能性というもので、持続可能性という視点からすれば、地方分散が好ましいのではないかという結論を出したそうです。 ところが、この地方分散と都市集中のシナリオの分岐点は、ここ10年ぐらいから20年の間だというふうに、そういう結果も出ていると。研究ですからね、どういう方向に行くか、未知の数もあるんですけれども、有名な大学と大手の製作所というか機械メーカーが人工知能を使って研究した結果がそのような方向にという結論を出している中では、やはり地方の地域での持続可能な経済や人の流れをつくっていくことが非常に重要な時代になってくるのではないかというふうに私は思いましたし、この中野市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中にもSDGsが入ってきて、本腰を入れながら取り組んでいくことが重要になってくるというふうに私は思いましたが、市長さんは常日頃、いろいろ市の将来を考えていらっしゃるわけですけれども、このようなことについては、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 市長。 ◎市長(池田茂君) かねがね申し上げていますように、人口の自然動態等、いわゆる社会動態で考えた場合、地方ができることは当然これ出生数、出生率を上げるということも育児の関係でやらなければいけないことですけれども、地方がやらなければ--短期間で人口が増やせるのは、やはり社会増なんだというふうに思っています。そういった意味でやらなければいけないと思っていますし、東京に出られた皆さんの出生率が非常に低い。1.2くらいですか。ということを考えると、やはり地方で皆さんが暮らせるような生活環境をどうやってつくっていくかということが、これからは非常に重要だと思っています。 ちなみに、これは入れ子構造でありまして、地方の中核都市から都心へと、それから、例えば東北6県では、今、仙台に集中しているということが本当に始まっていますけれども、もう高齢化率が異常に高くなってきているというような事態、こういったことも踏まえると、やはり地方が元気になるためには一極集中是正、これを本腰で、政府も地方政府もこれをやっていかなくてはいけないというふうに思っています。その意味でも、中野市はこの地域における中心都市として、その点の政策展開というのはこれからもっともっと力を入れて展開すべきだと思っていますし、やっていこうと思っています。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) 私もこれを見て非常に考えてしまうわけでありますが、ただ、実際に国が進めている政策は今のところ東京一極集中というふうに読み取れるわけですよね。やはりどうしても変えなくてはならない部分があるというふうに感じております。 細かなことになっていくわけでありますが、先ほども問題になりましたけれども、保育所の入所申込時に、保育料・副食費納付誓約書の提出を求めたと。安心して子育てができるという市を目指すならば、やはりこのようなものは、私は出すべきではないと思うんですよね。やはりこの問題については、以前の市議会定例会でもいろいろと議論しましたけれども、滋賀県のある市でやっている、ようこそ滞納していただきました条例という、この世の中ですから、なかなか大変な家庭もあるので、やはりきちんとそういう家庭をつかみながら、しっかりとそうしたところに支援していくということが市の大きな仕事になっていくので、一律にそういうものを出させるということは、私はとても優しくないと思うんですよ。やはり優しい対応を、悪意を持ってということは別ですけれども、やはりそうしたものをしっかりつかみながら、こういう保育行政も新しい次の展望を目指す上ではやっていくべきだというふうに思います。 この点について、どうでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 子ども部長。 ◎子ども部長(月岡篤志君) 先ほど市長からも、安心して子育てできる環境づくりに必要な利用者負担をいただいているんだという説明をさせていただきました。また、先ほど松樹議員さんへの答弁の中でも、納付が困難な保護者につきましては、今でももちろんそうなんですけれども、家庭状況を考慮してやっております。 誓約書をいただいた方の中でもちょっと今回はその額は難しいというご連絡があれば、そこら辺は相談に応じて変更したり、相手の実情に合わせて対応しておりますので、今後ともそのような対応をしていきたいと考えております。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) 今後ともそういう対応ということは、今後ともそういうものを求めていくということですか。 ○議長(原澤年秋君) 子ども部長。 ◎子ども部長(月岡篤志君) 必要な対応はこれからもしてまいりたいと考えております。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) もちろん頂くものは、親に拠出してもらうものはもちろんそうなんですけれども、私が言っているのは、こうしたものを全部の親から求めるということは問題があると指摘せざるを得ません。 その問題はそういうこととしておきまして、老人会への支援の問題なんですが、補助金の要綱が変わった中で、非常にいろいろ苦情が寄せられているんですよね。やはりその現実をしっかりとつかんでいただきながら、努力されている部分は十分承知しております。ただ、そういう声が老人クラブから出てくること自体が問題であると指摘せざるを得ません。 老人会というものは、やはり以前も話したかと思うんですけれども、高齢者の皆さんがやはり社会参加をしなくなることは、いわゆる健康寿命とかそういうものに対するリスクが、たばこを吸うよりも高いという研究結果が出ているんですよね。やはりそういう意味では、より安心して老人クラブの組織が続けられるような施策は、やはり非常に必要だと思うんですけれども、この点について答弁をお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(太田敦君) お答えいたします。 令和元年度から中野市補助金等交付規則に基づきまして、老人クラブ活動事業補助金交付要綱を制定させていただきました。その中で、清掃美化活動ですとか訪問活動、伝承活動、交流活動、社会参加促進活動など、様々な活動をしていただいたものに対しまして補助を交付するということとさせていただいております。老人クラブの役員の方からは、補助金を受け取る際に、交付申請ですとか実績報告、補助金の交付請求と、書類を作らなければならないというような形で戸惑いの声が聞かれております。私ども担当者も、懇切丁寧な説明に心がけまして、書き方ですとか作り方、直接お話をさせていただいております。そのような形を取った中で、最後には、こんなに簡単にできるんだというようなことで、納得していただいている役員の方も多数いたということでございます。 先ほど議員さんがおっしゃいました、また、私も先ほどのシルバー乗車券のところでご説明申し上げましたが、社会参加、生きがいづくりにつきましては、高齢者の方に非常に重要でございます。介護にならないように活動していただくために非常に重要でございますので、社会参加活動、ただいま申し上げました活動を十分していただくようにお願いをしたいと思います。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) そういう声が、私が先ほど申した声がね、老人クラブへ行くと、非常に今年、多く訴えられたわけですよ。これは困ったなというふうに感じましたし、やはりそういう部分をしっかり把握していただいて、やはりいわゆる老人クラブがより多くの人が集まり、いろいろな書類や何かを書くとなると非常に困難な場面も出てくると思うので、しっかり援助しながらまた懇切丁寧に進め、老人会の活動が活発になるようにすることが非常に私は大事な時代だというふうに、改めて申し上げたいと思います。 やはり丁寧な説明や出向くというようなことも必要になってくると思うんですが、どうですか、その点は。 ○議長(原澤年秋君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(太田敦君) お答えいたします。 私どものほうにも、老人クラブに来て説明をしてほしいというようなお声がけをいただいたところもございました。担当者が出向き、懇切丁寧に説明をさせていただいておるところでございます。 今後もまた懇切丁寧にさせていただければと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) そういう声をしっかり認知していただいて、今後老人会の組織の活動が活発になるように、お力添えをお願いしたいと思います。 次にですが、国民健康保険でありますけれども、2年間大きな値上げがあったわけでありますが、今年大きな値下げと、非常に私も驚いているんですが、そうなった原因を先ほど説明していただいたんですけれども、もう少し詳しくお願いできますか。 ○議長(原澤年秋君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(太田敦君) お答えいたします。 県に納めます納付金につきましては、前年度予算比で9.9%、1億4,600万余円の減となってございます。この要因につきましては、県の特別会計のお話になりますが、前期高齢者交付金が前年と比較して26億円増えたということと、県の特別会計の平成30年度の決算余剰金が49億円生じまして、そのうち35億円をこの会計のほうに投入しているというような形で、県内の市町村から納めてもらう納付金につきまして、全体的に減額となっているということでございます。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) ということは、全ての市町村がその対象になっているというふうに見ていいわけですか。 ○議長(原澤年秋君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(太田敦君) お答えいたします。 中には増額になっているところもございますが、おおむね前年比で減となっているところが多いということでございます。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) 特に中野市はかなり多いほうと理解してよろしいわけですか。 ○議長(原澤年秋君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(太田敦君) ちょっとほかの市町村と比べては出していませんが、減額幅については真ん中辺だと思われます。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) そうした中で、所得割がかなり下がり、介護の負担金の部分で均等割が上がっているから、全体で均等割が上がるというようなふうに私は理解しているわけでありますが、介護の増える理由というのは、やはり介護の特別会計がかなり必要であるということなんでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(太田敦君) 税率の話で申し上げると、確かに、介護保険分につきましての税率につきましては若干増となってございます。これにつきましては、やはり介護保険の給付費の関係で、給付費が大分増えたからそちらに回さなければいけないということで、県がそういう設定をしてきたものだと考えております。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) 国保には応能割と応益割があるんですが、当市の場合その割合は幾つでしたか。 ○議長(原澤年秋君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(太田敦君) お答えいたします。 令和2年度の当初予算の算定の際には、応能割が51.7%で、応益割が48.3%でございます。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) ほかの健康保険は圧倒的に応能割で徴収しているかと思うんですが、国民健康保険の場合どうしても応益割が入り、多子世帯、子育ての関係では、子供の多くいる家庭の場合は多く負担するという制度になっていくわけでありますが、応能割を増やすということはできるんでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(太田敦君) お答えいたします。 国からは原則として50対50が望ましいとしてございますが、制度的には応能割を増やすことは可能でございます。ただ、本市につきましては、農業所得が非常に高いということで、応能割を増やしてしまえば、先ほど議員さんも心配していただいております気候変動の関係で農業所得ががくんと減ったときに、平成30年度の決算のように県からまた貸付を得なければならないというような事態も生じてしまうことが懸念されるということで、国の指導のとおり50対50になるように設定をさせていただいているということでございます。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) 私も言われることは分かります。ただ、やはり国保というのは構造的に加入者に負担が、所得に応じての割には高いという、やはり構造的な問題がある中で、いつも私、申していますけれども、全国知事会やなんかに、やはり国の税金の投入をしっかり求めていくことが大事だというふうに思います。 そんなことで、市長も市長会等に行かれたら、ぜひまた、引き続き主張をお願いしたいと思います。 時間がなくなってきましたので、次に、教員の変形労働時間制について、お願いしたいと思います。 この制度は、たしか2021年から、再来年度からになるんでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) 2年後でございます。〔後刻訂正〕 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) それまでには、手続は県で条例をつくる、市町村での条例をつくる必要はないんですね。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) 私のほうでいいですか、次長でなくて。 今、議員さんは手続ということをおっしゃいましたが、正直その各自治体に任せられている部分があるんです。そのとおりなんです。けれども、そこに行く前の条件整備というか、そこが現実、教育畑だけのことを申すと、とてもではないけれども取り入れることは困難であります。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) 手続のお話ですけれども、県は条例をつくって、その条例に基づいて市町村の教育委員会が規則等という言い方をしておりますので、そういうものを定めることができるという、手続上はそうなっております。ただ、県のほうもまだ条例をすぐつくれるのかどうかというのは、ちょっと今はまだ分からない状態だというふうには聞いております。 以上でございます。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) 教育長さんの気持ちは分かりました。非常に教員が忙しいという現場、そして教員に応募してくる人数も減っているという現状、長野県の地元紙にも社説に載っていたような気がします。その中で、変形労働制というか、忙しいときに何時間働いて、忙しくないときにその休みを取るという制度のようでありますけれども、とても人間の体は働きだめ・休みだめということは、やはりなかなか難しいと思うし、ましてや学校という子供を預かっている現場で、教員の皆さんが非常に忙しくしている中でのことなので、私はこれは採用すべきではないというふうに思いますし、教員の数が足りないというところに一番の問題があるのではないかと思いますけれども、教育長さんの所見はどうでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) 時間がないもので、本当にはしょって端的に申します。 数も確かにこの議論の中へ入る話になるわけですが、現在、市町村教委、学校現場、県教委、国も文科もそうですが、いかに勤務時間の超勤を減らすかという努力をしている最中でありまして、そちらのほうを引き続き努力してまいりたいと、そんなふうに思っております。 ○議長(原澤年秋君) 14番 阿部光則議員。 ◆14番(阿部光則君) 教育の現場は非常に、先日、議会の総務文教委員会と校長先生の懇談会があったわけですけれども、やはり人的に非常に足りないという感じはすると、そういう実態を分かってもらいたいというような意見もありました。 私はもちろん国がしっかりと教員を増やすことに力を入れることが現時点において非常に大事だというふうに思います。そんな方向で国に要望するなりしていく必要があると思いますが、教育長さん、時間がないんですけれども。
    ○議長(原澤年秋君) 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) 国に要望する前に県教委と市町村教委、学校がともに足並みをそろえて、まず意思統一をきちんとやっていこうという思いであります。この間、総務文教委員会の皆様と討議の中で、とある中学校の校長が切々と、人がいないことを訴えたということも、私は報告で聞いておりますが、またそれは別の論議になるもので、大変恐縮ですがお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 次に進みます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで暫時休憩いたします。 (休憩)(午後2時58分)--------------------------------------- (再開)(午後3時00分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 順位9番 令和元年東日本台風による被害の復旧・復興状況について、中野市水防計画について、市民会館整備について、豊田小学校について、11番 松野繁男議員。     (11番 松野繁男君登壇) ◆11番(松野繁男君) 11番 松野繁男でございます。 通告いたしました項目について、順次、質問をしてまいります。 1項目め、令和元年東日本台風による被害の復旧・復興状況について、昨年10月に中野市にも大きな被害をもたらした令和元年東日本台風から間もなく5か月、被災地を回ってみますが、被災された住宅では生活に最低限の復旧が行われただけで、住民にお話をお聞きしますと、床下等は、冬になったということで気温が下がっており乾かないという状況で、本格的な復旧は、気温が上がる春以降になると言われています。さらに本格復旧には修理費用がかかるとも話されております。元の生活に戻るには相当の個人負担が必要とも思われます。 昨年12月市議会定例会でも質問いたしましたが、住宅被災者に対し、金銭面での公的支援の状況はいかがでしょうか。被災者生活再建支援金の支払い状況は、また、県・市に寄せられた義援金の配分は、昨年末までには実施されたとお聞きしておりますがいかがでしょうか。その後に寄せられた義援金の取扱いはどのように対応されておられるのか、お伺いをいたします。また、2つの制度のほかにも、金銭面での被災者支援はあるのか、お伺いをいたします。 次に、被災住宅等の公費解体制度について。長野市では公費解体が始まったと報道されています。本市でも、被災者に対し説明会を開いたとお聞きしておりますが、その後の動き等について、解体希望者数あるいは実施に当たりどのような手続が必要か、また解体の実施時期についてお伺いをいたします。 次に、農業用機械の買換え、修理等の支援について。被災された農家の方からは、大変ありがたい制度と言われております。農家は既に業者と契約され、機械も納入されつつあるとお聞きしておりますが、市全体の申し込み状況について、実施までの手続はどうか、支援金が被災者に届くまでの流れについて、お伺いをいたします。 次に、農地に堆積した泥の排土計画について。2月25日から被災された農家で排土を希望する方の説明会が実施されました。上今井地区でも多くの方が参加されており、多くの質問、要望が出されております。現在は果樹剪定作業が主ですが、今年は暖冬で降雪量が少なかったことから、例年に比べ樹体の成長が早いとのことで、排土の時期と消毒の時期や畑の作業が重なることなどを心配もされておられます。実施計画の詳細についてお伺いをしたします。 説明会では地域の特性に応じた様々な意見が出されました。出された意見を集約し、スムーズに作業が進むためには市と業者、農家の連携が不可欠と思いますが、いかがでしょうか、お伺いをいたします。 次に、多くの家屋への浸水被害を出した上今井地域への浸水被害の防止対策について、お伺いをいたします。 やはり昨年の12月市議会定例会において、このことに対し質問をいたしました。浸水防止策については明確な対応策をご答弁いただいたわけですが、その後の検討状況はいかがでしょうか。県道下のボックスカルバートの閉鎖について、やはり県道下部を貫通している用水路の改良について、また本沢川の内水対策について、以上、3点お伺いをいたします。 次に、住民への情報伝達方法について。 防災行政無線が聞き取りにくいとの住民からの意見について、市は調査をすべきではないかと考えます。2月22日に行われた社会福祉協議会の災害復興ミーティングでも、元民生委員の方からも同様の意見が出されております。改善策については、お考えはいかがでしょうか。 高齢者の中には、パソコンやスマートフォン等を使っておられない方もおられます。細かな情報が入りにくいとの声もあります。やはり対策が必要と考えます。室内音声告知放送端末機の不具合もあるとお聞きしますが、各家庭に配置されてから経年しており点検等が必要と考えますが、いかがでしょうか。 次に、水位警戒情報ですが、千曲市の杭瀬下と中野市の立ケ花観測所の水位を目安にして情報が出されています。昨年の増水時にも、それらをめどに避難に関する情報が出されましたが、なかなかそのサイトにつながりません。消防団の皆さんには正確な情報が伝わっており、迅速な行動をとっておられました。市として、市民の方がどのサイトを検索すれば必要な情報が得られるのか、しっかり明記するべきと考えますが、いかがでしょうか、お伺いをいたします。 この項目、最後ですが、新年度予算に復旧・復興がどのように反映されているのか、具体的にお聞きいたしまして、次に移ります。 中野市水防計画について。 中野市水防計画書によれば、水防上重要な水門等が明記され、水防活動時においては適正な操作を行い、水害の軽減・防止に努めるものとしますとし、さらに水門等の操作基準が細かく示されています。樋門・樋管の管理者、操作担当者、操作の基準等細かく記載されていますが、そこでお伺いいたします。市内には樋門・樋管数はどのくらいあるのか、またその管理体制について、管理者と操作担当者間の連携体制について。次に、訓練等の実施状況について、日頃の訓練がいざというときの増水時等には役立つと考えますが、いかがでしょうか。昨年の増水時には、この対応はこの水防計画書のマニュアルどおりにできたのかお伺いをいたしまして、次に移ります。 市民会館整備について。 本年1月の全員協議会で、旧中野高校跡地に建設するとしてきた市民会館の整備方針が変更され、現市民会館の大規模リノベーションで整備するとされました。さらに2月の全員協議会では、中野市市民会館整備方針(案)が示され、市内2か所で市民説明会が開催され、さらにパブリックコメントを実施し、市民からの意見を募りました。 2月の1か月間という短い限られた期間ではありましたが、これらの一連の経過を踏まえる中で、現市民会館のリノベーション計画は了承したと考えておられるのか、お伺いをいたします。 さらに市民説明会では、多くの建設的な意見が出されました。市民説明会に参加された方は、それぞれの立場でそれぞれの思いを持って意見を述べられたものと思われます。市長も聞いておられましたが、その対応について、いかがでしょうか。 市民会館整備方針(案)の中の項目、リノベーションの進め方の中に記載されているリノベーションの内容は、設計を行う中で検討します、また、設計は市民の皆さんや利用される方々のご意見をお聞きしながら進めますとしていますが、どのような形態を考えておられるのか。 次に、想定事業費21億円とし、市財政の負担軽減のために広く寄附金を募るとしていますが、どのように進めていかれるのか、お伺いをいたします。 最後の項目、豊田小学校について。 豊田小学校の令和3年度開校まで、残すところ1年余りとなり、現在盛んに工事が進められています。現在までの工事の進捗状況はいかがでしょうか。 次に、令和2年度の工事内容と工事終了時期についてはいかがでしょうか、お伺いをいたします。 次に、豊田小学校統合準備委員会等で議論されておられると思いますが、豊田小学校の学校運営方針・グランドデザインについて、議論の経緯はいかがでしょうか。このことは、新たに開校を迎える学校の一番重要な項目と考えます。新小学校の特色について、目指すものについて、お伺いをいたします。 最後に、本年4月に高社小学校に統合される北部の小学校についても行われました閉校準備並びにセレモニー等の検討状況についてお伺いをいたしまして、最初の質問といたします。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで10分間休憩いたします。 (休憩)(午後3時10分)--------------------------------------- (再開)(午後3時20分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 市長。     (市長 池田 茂君登壇) ◎市長(池田茂君) 松野議員のご質問にお答え申し上げます。 まず1点目、令和元年東日本台風による被害の復旧・復興状況についてお答え申し上げます。 被災家屋等の公費による解体制度、いわゆる公費解体につきましては、本年1月に豊田文化センターで説明会を実施したところであります。参加された皆様からは、長年住み慣れた家屋等を解体せざるを得ない心情や解体までの流れなど、制度に対する質問、実施に際しての柔軟な対応を求める要望などが出されました。市では、解体希望者数の把握のため参加者へアンケート調査を実施したほか、希望者宅への訪問調査を実施し、申請手続等の相談に対応しております。解体の実施時期につきましては、4月頃から順次実施していく予定でありますが、被災された皆様の気持ちに寄り添い、迅速に対応してまいりたいと考えております。 農業用施設等の再建、農業用機械の買換え、修理等の支援につきましては、88人の方から464件の申請がありました。補助金の支払い時期につきましては、現時点では未定でありますが、補助金の交付決定に合わせ補助金の支払い時期をお知らせしてまいりたいと考えております。 農地の排土計画につきましては、市内3会場で工事説明会を開催し、施工方法等の説明をしております。排土の実施計画につきましては、永沢議員にお答え申し上げたとおりであります。工事の実施に当たりましては、農地へ重機が出入りすることから、事前に農家の皆様と立会いを行い、施工日時、施工範囲等を確認し、要望をお聞きしながら排土作業を実施してまいります。 上今井地区のボックスカルバートの閉鎖及び水路の改良計画につきましては、県道三水中野線の道路敷地内にあるため、県と協議をし、出水期までに市で工事を実施してまいりたいと考えております。 本沢川の内水対策につきましては、出水期までに、新たに固定式排水ポンプを設置する予定であります。 防災行政無線が聞き取りにくい状況及びその改善策につきましては、永沢議員にお答え申し上げたとおりであります。 パソコン、スマートフォンを利用していない住民等の対策につきましては、防災行政無線等によるほか、テレビに表示される災害情報やLアラートにより情報発信をしてまいりました。 なお、消防団のポンプ自動車等による避難の呼びかけが効果的であったとの声もいただいていることから、今後もご協力を頂き、避難情報を的確にお伝えしていきたいと考えております。 音声告知放送端末機につきましては、平成20年11月の導入から11年余が経過し、毎年、一定数の障害報告が寄せられていることから、市では、市内の民間放送事業者と保守業務委託契約を締結し、訪問による障害解消を進めております。同端末機の点検につきましては、利用者の皆様に自主点検をお願いしているところであり、一斉点検をすることは考えておりません。 なお、市では、市民ニーズへの対応と、情報伝達の確実性を高めるため、音声放送告知サービスと並行し、中野市すぐメールサービスを提供しております。 水位警戒情報の伝達方法につきましては、公式ホームページや、全戸配布しております、くらしと防災ガイドブックに千曲川の水位情報をはじめとして、多くの防災情報サイトを紹介しておりますが、同災害時には多くのアクセスが集中し、千曲川の水位情報のサイトにつながらない状況がありました。現在、公式ホームページでは防災情報として河川監視カメラシステム、水位情報、気象や砂防情報などのサイトをまとめて紹介しておりますが、アクセスが集中しても閲覧できるようなサイトを随時追加するよう努めてまいります。 被災された皆様が安心した日常生活を送ることができるよう、本市では一日も早い復旧・復興に着手しており、農地等の災害復旧費やごみ処理費などの事業費については、令和元年度で対応することを原則として予算づけをし、事業実施しているところであります。これらのうち、今年度内に完了が見込めない事業につきましては、繰越明許費を設定し、令和2年度へ繰り越すことをお願いしておりますが、現時点でその総額は25億95万余円であります。このため、新年度新たにお願いした復旧・復興予算は、2月に開設した中野市生活支援・地域ささえあいセンターに係る経費でありますが、今後も生活再建支援に全力で取り組んでまいります。 住宅被災者の支援状況につきましては健康福祉部長から、被災家屋等の公費解体希望者数、実施手続等の細部につきましてはくらしと文化部長から、農業用施設等の再建、農業用機械の買換え、修理に対する支援の申請の内訳及び手続につきましては経済部長からそれぞれ答弁をさせます。 中野市水防計画について、次にお答え申し上げます。 河川の樋門・樋管の操作に関する訓練等の実施につきましては、毎年5月に樋門・樋管操作に係る連絡会を開催しており、その際に委託する操作員等に操作要領の説明を行っております。また、希望する区に対しましては、随時、操作の模擬訓練を行っております。樋門・樋管数と管理体制及び昨年の増水時の対応につきましては、建設水道部長から答弁をさせます。 次に、市民会館の整備についてお答え申し上げます。 市民説明会及びパブリックコメントの状況につきましては、阿部議員にお答え申し上げたとおりでありますが、頂いたご意見、ご要望などにおいて、リノベーションに対し、前向きで具体的な要望が特に多かったことから、中野市市民会館整備方針(案)につきましては、市民の皆様に一定のご理解を頂けたものと考えております。出された意見等への対応につきましては、中村明文議員にお答え申し上げたとおりであります。 また、設計を進める中で、さらに広く市民の皆様や利用者の方々のご意見をお聞きしたいと考えており、幅広い年齢層の皆様が参加しやすい説明会やワークショップなどを今後開催してまいりたいと考えております。 寄附等の募集につきましては、市内の様々な団体や企業、個人の皆様をはじめ、本市出身者の皆様へも広く寄附を募り、市の財政負担軽減を図ってまいりたいと考えております。 令和2年度の事業概要につきましては、今市議会定例会に設計に必要な予算を上程しておりますので、議決後早急に設計者を決定し、市民の皆様のご意見もお聞きしながら、年度内に設計が完了するようスピード感を持って進めてまいります。 以上、お答え申し上げました。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。     (教育長 小嶋隆徳君登壇) ◎教育長(小嶋隆徳君) ただいまの松野議員の豊田小学校についてお答え申し上げます。 工事の進捗状況につきましては、屋内運動場の外壁材の調達が製造工場の災害により遅れていることから、屋内運動場の建設に遅れが生じております。また、屋内運動場に隣接するプールにつきましても、屋内運動場の工事の影響から着手できない状況となっております。令和2年度の工事につきましては、屋内運動場及びプール等の建設工事を継続するほか、外構工事に着手する予定であります。工事の終了時期につきましては、屋内運動場などの工事の遅れで、工期を半年程度延長せざるを得ないことから、既にその延長手続に関連する補正予算をお認めいただきましたので、今市議会定例会中に工期延長の関連議案をお願いすることとしており、外構工事等を含め、令和3年4月の開校までに全ての整備工事を完了することとしております。 豊田小学校の運営方針につきましては、豊井小学校長、永田小学校長と豊田中学校長を中心とした豊田地域小学校統合準備委員会教育部会において検討が進められております。議論の経緯につきましては、これまで11回の教育部会を開催し、検討してきているほかに、定例教育委員会や、市長が主宰する総合教育会議で意見交換等を行っております。 また、先月12日には、豊田地域小学校統合準備委員会の全体会において、学校教育目標、目指す学校、具体的な取組といったグランドデザイン案と、運動着や給食着などの指定といった学校運営上のことについて協議され、大変前向きなご意見が多く、有意義な議論が行われたとのことであります。 豊田小学校の学校教育目標につきましては、現時点では案でありますが、「かしこく ゆたかに たくましく」とし、目指す学校は「質の高い教育で未来を切り拓く力を育てる学校」と考えているところであります。学校の特色につきましては「ふるさとに学び、生き方を考える取組」とし、ふるさとへの誇りと愛情を育てる学習の推進、いわゆる「ふるさと学習」を大切にしたいと考えております。 永田小学校、豊井小学校の閉校準備につきましては、平成29年度の統合小学校の名称と位置の決定を経て、最初に閉校する2つの小学校の記念樹、記念碑、記念品等の財産処分について、公式ホームページや広報なかので周知したほか、平成31年4月にはそれぞれの小学校に閉校準備委員会を設置し、閉校記念事業等について、検討と準備を進めていただいております。現在は、記念誌の作成や式典の具体的な内容等について、検討が進められているとのことであります。 以上でございます。 ○議長(原澤年秋君) 健康福祉部長。     (健康福祉部長福祉事務所長 太田 敦君登壇) ◎健康福祉部長福祉事務所長(太田敦君) 住宅被災者の支援状況につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 罹災証明書が発行された全壊世帯及び半壊世帯への「被災者生活再建支援法」に基づく支援金につきましては、申請書を市に提出していただき、県を経由し、被災者生活再建支援法人である公益財団法人都道府県センターから直接被災者に支払われるとのことであり、市では支払い状況について把握しておりません。この支援金の申請状況につきましては、未申請の世帯は、罹災証明書の全壊世帯ではありませんが、大規模半壊世帯では3世帯であります。 罹災証明書の半壊世帯を支援する信州被災者生活再建支援制度の支援金につきましては、未申請の世帯が1世帯であります。 本市独自の支援金につきましては、対象となる方全員に申請いただき、口座への振込が済んでおります。 県の災害義援金につきましては、令和元年11月28日に令和元年台風第19号災害義援金配分委員会を開催し、被災自治体への配分額が決定され、本市には昨年12月13日に県の義援金1,148万4,000円が送金されております。 また、市に寄せられた災害義援金につきましては、昨年12月16日に中野市災害義援金配分委員会を開催し、1,083万7,500円について、県の基準をもとに被害の程度に応じた配分額を決定し、県と市の基準それぞれに該当する方に職員が訪問等により申請を頂き、口座への振込を済ませております。 その後、県からの災害義援金につきましては、令和2年2月14日に2回目となる2,854万9,000円の送金を受けましたので、災害義援金の対象となる方の口座に振込をさせていただいております。 県及び市の災害義援金の支払い状況につきましては、未申請の世帯が1世帯ありますが、この世帯のご家族の方とは連絡が取れており、申請をお願いしているところであります。 市では、現在も災害義援金の受付を続けており、2月末日現在146万8,716円の残高となっており、この災害義援金の取扱いについては今後検討していく予定であります。 このほかの金銭面での支援につきましては、中野市社会福祉協議会からの災害援護金の支給があり、振込口座の分かっている世帯には既に振込を済ませております。 また、住宅、家財の損害を受けた方に対して、国の災害援護資金の貸付け制度があり、お二人の方に制度を利用していただいております。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) くらしと文化部長。     (くらしと文化部長 小橋善行君登壇) ◎くらしと文化部長(小橋善行君) 被災家屋等の公費解体希望者数、実施手続等の細部につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 公費解体希望者数につきましては、3月9日現在、住家、罹災判定がなされていない非住家を合わせ15世帯の方から32棟の解体希望があります。実施手続等につきましては、まず、解体を希望する建物等が公費解体の対象となるかの現地調査等を行い、対象となれば、建物等の所有者の方に解体に必要な書類を準備、申請をしていただいております。申請書を受付後、再度解体予定業者等と現地確認を実施し、契約等の手続を経て、市が解体業者に解体を依頼することとなります。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。     (経済部長 宮本浩明君登壇) ◎経済部長(宮本浩明君) 農業用施設等の再建、農業用機械の買換え・修理等に対する支援の申請の内訳及び手続につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 農業用施設等の再建が30件、農業用機械の買換え・修理等が434件であります。手続につきましては、年度末までに申請された方に、補助金交付決定通知を送付することとしておりますが、本事業は交付決定前の着手が可能であり、既に多くの方が修理や再取得に向けて事業に着手しているものと認識しております。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。     (建設水道部長 上野慎一君登壇) ◎建設水道部長(上野慎一君) 樋門・樋管数と管理体制及び昨年の増水時の対応につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 本市における樋門・樋管数につきましては、20か所あり、国で管理している樋門・樋管が5か所、市で管理している樋門・樋管が15か所であります。このうち、市で操作している樋門が4か所、区へ委託している樋門・樋管が14か所、国から各個人へ委託している樋門・樋管が2か所であります。 昨年の令和元年東日本台風増水時の対応につきましては、前日までに道路河川課から本市で管理する樋門・樋管の操作員に対して、想定される状況及び今後の対応を連絡しております。 また、当日は、樋門・樋管操作に係る連絡会で配布した操作要領に基づき、樋門操作を実施しております。 以上でございます。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) それでは、ここからは継続でお願いいたします。順不同になりますけれどもよろしくお願いいたします。 まず、豊田小学校についてお伺いいたします。 先ほどのご答弁の中に、材料が調達できなくて、やむを得ず工事を半年程度延長せざるを得ないと、そんなようなご答弁でございましたけれども、現在の状況はいかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) 屋内運動場の外壁を調達する業者がちょっと火災で被災されたということから、なかなか調達ができない状態でありましたけれども、今後の見通しにつきましては、契約案件の延長を半年程度お認めいただければ、調達は既に何とかできるということでありまして、その後、プールの工事に入っていきますので、何とかその期間内にはできるんではないかと考えております。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) いずれにしても、やむを得ない事態ということでありますけれども、引き続きよろしくお願いいたします。 次に、豊田小学校のグランドデザインについてお伺いをいたしますけれども、先ほど新小学校の運営方針について議論が煮詰まりつつあるとされました。また、案ではありますけれども、学校教育目標について「かしこく ゆたかに たくましく」とされました。細かくお話ししたいと思うんですけれども、かしこくとは学力向上の取組だと思うんですけれども、具体的にはどのような学力向上の方策を取っておられるのか、お伺いをいたします。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) 現在も豊井小学校、永田小学校で実践しておりますが、いわゆる一言で言うと学び合いの学習、協同的な学習、これに尽きると思います。これをさらに進めていきたいと、こういうグランドデザインの中身です。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 学力向上について私も以前から申し上げているとおり、小学校低学年の基礎学習が非常に大事だと、そんなふうにも申し上げた経緯がありますけれども、今学校が休校中であって、児童の皆さんを自宅で祖父母が預かっているというケースがありまして、この間、実はこんな相談を頂きました。学校から宿題を出されているんですけれども、子供は宿題帳を、例えば算数の足し算であるとか引き算なんですけれども、計算機でやってしまうんだと。答えはすぐ出ていますから、親も分からない、祖父母も分からない、また、そのまま学校に持っていきますから、先生も分からない。非常にそういうことを嘆いておられましたけれども、賢く育てるにはやはりその基礎学習が非常に大切だと思うんで、私、子供の頃の話になって恐縮ですけれども、学校ではそろばんを非常にみんなでやりました。あれは、本当に、読み書きそろばんと言いますが、そういうことが大事だということなんですけれども、そろばんを授業の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) そろばんについては、最近全国の教育会で、思考力を高めるというようなことで、見直しが確かにされていて、ある県によると、算数教育でそろばんを取り入れているという、そういう中国地方の県もあります。ただ、私どもこの中野市において教育課程にそろばんをきちんと組み入れているという学校はちょっとございません。今、議員さんおっしゃるように、家へ帰っていろいろ翻訳機を持っていたり、いろんなものがありますもので、学校ではそういうものを使わないようにということは口では言うんですが、実際今の状況、いくらペーパーで宿題を出しても、問題集で何ページだよという指示を出しても、家では子供たちは、実際にそういうことをやっているということは想像はできますが、ただ、学校の指導方針とはちょっとずれっちゃっている点がございます。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) そういうことも実際にあるということをご承知いただければと思います。 次に、ゆたかにということなんですけれども、ゆたかにとは、豊田地域という地域性に通ずるものがあると思うんですけれども、この辺は具体的にはいかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) 私はもう統合のこの課題が出てきたときから、ふるさと教育ということに、特に豊田地域は最もふさわしいところだということを申し上げておりまして、豊田の3人の校長先生方にも、この話は以前から申し上げております。それで、今議員さんお持ちのそこにもきっと書いてあるかと思うんですが、いわゆる具体的になってまいりまして、文言できっと入っているかと思うんですが、豊田の未来を考える地域おこしプロジェクトという名称で、魅力ある豊田への提言、子供が提言すると。小さい子供の生活科、大きい子供の総合的な学習の中で、ふるさと豊田の生産者の思いとか、いろいろなその勉強を教育課程に仕組みまして、それで自分たちで子供がじゃあ豊田の魅力、自分たちが豊田の魅力を感じて戻ってくるには、こういうことがどうかという提言できるところまで持っていこうという、先生方の今素案が出てまいりまして、私は大変いいことだなと、ぜひこれを教育課程で実現してほしいと、こんな話も申し上げておりますが。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 確かに、豊田地域はかなり前からふるさと教育ということで取り組んでおります。ふるさとに愛着を持つと、そんなことで、この地域を離れても、地域を、ふるさとを誇れるような、そんなような教育をぜひしていただきたいと思っております。 次に、たくましくというのは、心技体を鍛えるいう意味になると思うんですが、この辺は具体的にいかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) 昔から心技体と申しますが、心の教育というのは全体の教育課程を通じて心を耕すということはうんと大事で、具体的には道徳です。道徳と国語の教材で子供たちの心を育む、そういうことがまず、目先考えられます。それと、体のほうは、当然業間体操とか、いろいろなことで学校独自で、ただ体育の授業だけでなくて、いろいろな点で工夫して、子供たちの遊びを通して体を鍛える、小学校は遊びが大事なんです。遊びを通して体を鍛えると、そういう面もぜひ新校で取り入れてほしいなと、こんな思いであります。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 先ほど教育長が案であるけれどもと、こういうふうにおっしゃられましたけれども、真剣に議論されていることが非常によく分かりました。 次に、豊田小学校の大きな特徴の一つは小中の連携があると、そういうことなんで、これは大変大きなメリットであるというふうに考えております。このことについても、議論はされているとは思うんですけれども、同じ敷地内に9学年が同居するわけですから、多くの連携が考えられると思います。その辺について、具体的にはどのようにお考えでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) 小中連携については前から申し上げているように、中学校と小学校の高学年の先生たち、時間割の工夫ですが、相互に乗り入れて、小学校5、6年生でも専門的な立場から先生から教わるというような、教育課程でいろいろなメリットがございます。それから、小中の一環教育で、今回グランドデザインでもちょっと話題になっておりましたが、国の内外で活躍している有名な方、それから具体的にも大学名を挙げて議論されているようですが、そういった大学との連携、学生に来てもらって子供たちと交流をしたいんだというようなことを小中一貫の中で何とか位置づけたいと、そういうような今議論がされておりますが。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 私も小学校、中学校と9学年同じところで学んでおりましたので、小学校の低学年の頃は、非常に中学生のいろんなスポーツとかに憧れたこともあります。まさにそのことだと思うんですけれども、それを大きなメリットとして生かしていただければと思います。 この項目最後になりますけれども、豊田小学校の概要といいますか、計画が出来上がり、市民説明会ができる時期についてはいかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) 統合準備委員会からは、ある程度報告を頂戴しておりますので、新年度に入りましたらできるだけ早い時期に開催をしていきたいと、その前段では議会のほうへもご説明をしていきたいというふうに考えておりますのでよろしくお願いしたいと思います。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) では、次に市民会館整備についてお伺いいたします。 市民会館説明会には私も出席させていただいております。参加者で発言された方は、市民会館の利用者がほとんどだったと思うんですけれども、私にもある市民の方から問合せがありました。この方は、市民説明会にも出ておりません。それからホームページも見ておりませんということで私のところへ連絡いただいたんですけれども、主に質問が3点あります。 このことが市民の皆様に理解されないと、なかなかこのリノベーションが進められないと思うんですけれども、その1点目としては、先ほど同僚の議員からも質問もありました、旧中野高校跡地ではなくて、なぜ現市民会館のリノベーションになったのか、いろいろ理由があると思います。まずこれが1点目。 それから、来年度から設計を始めて完成は2年半後の令和4年10月ということでありますけれども、なぜこれほど急ぐのか、このことが2点目であります。 それから、築50年経過した建物を耐震補強でどのくらい延命できるのか、この3点が基本的な私は市民の疑問だと思うんです。 これは繰り返しになりますけれども、しっかりご答弁を頂きたいと、こんなふうに思います。 ○議長(原澤年秋君) くらしと文化部長。 ◎くらしと文化部長(小橋善行君) お答えいたします。 まず、1点目でございますけれども、旧中野高校跡地からリノベーションになった理由ということでございますが、こちら様々市民説明会等でもご説明いたしましたが、旧中野高校跡地に新築するという計画になっておりましたが、財政上の問題で建築を延期していたということでございます。一方、現市民会館は先ほどからございましたように建築から今年で50年を迎えているといったようなこともございます。また、財政状況につきましては、今後なかなか好転することは難しいといったようなことから、現市民会館を利用されている皆様方の安全性を早急に確保する必要があること、それから現市民会館を新築するためには資金の調達が困難であること、また、現市民会館の長寿命化には令和3年度を期限とした有利な地方債の活用が見込めること、また、加えまして現市民会館のリノベーションによりまして、新たな魅力が発信できることが可能であると、そういったことから現市民会館を大規模改修による長寿命化にするリノベーションという形でかじを切らせていただいたということでございます。 それから、2点目ですが、急ぐのかということでございましたが、先ほどの答弁の中にもございましたが、リノベーションするための起債につきましては、令和3年度までといった期限がございましたので、その期限に合わせてといったようなことでございます。 それから、もう1点目、耐震補強でどの程度延命できるのかといったようなことでございます。こちらにつきましては、一応劣化状況調査をしていただいた専門家の方から、耐震性能を満たすための耐震補強工事を行いまして、その後劣化防止対策等適正な保全管理を行った場合には、今後30年以上とする長寿命化が可能であるといったような報告を受けております。うちのほうとしましては、30年といわず、なるべく長く使うことで費用に対する効果も上がるというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 先ほど市長の答弁の中でも、このリノベーション計画は理解を得られたと、そんなようなことでございます。しかし、パブリックコメントを拝見しますと大変厳しい意見もございました。この辺を踏まえて、今まで出された意見をしっかり精査して、さらにどのような施設をつくっていくのか、この辺も皆さんがどのような施設を求めているのかさらなる意見集約が必要だと思うんですけれども、この意見集約についてどのようにお考えですか。 ○議長(原澤年秋君) くらしと文化部長。 ◎くらしと文化部長(小橋善行君) お答えいたします。 先ほど市長から答弁いたしましたように、また今後具体的な設計でどういった形になるかというようなことが見える段階で、様々な市民の皆様から意見を聞く機会、また、ワークショップなどといって本当に意見が出しやすいといったような方法も十分考慮しながら市民の皆様の意見を酌み取っていきたいと思っております。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 今の、市民を集めてということでございますけれども、非常に1年間という限られた時期でありますので、スピード感を持って進めていただければと思っております。 それから、これも市民説明会で出された意見ですけれども、これやっぱり利用者の方で、本市の特色を出した市民会館をつくってほしいと。要するに特色、特化したものをつくってほしいということなんですけれども、この声に対してはいかがですか。 ○議長(原澤年秋君) くらしと文化部長。 ◎くらしと文化部長(小橋善行君) 本市の特色といったものでございますけれども、ご存じのように、本市は中山晋平先生、高野辰之博士、それから久石譲さんのふるさとであります音楽都市でございます。ですので、市民の意見からもありますけれども、音響とかです、そういうものを大切にしたといったものも意見として頂いております。また、それらの3人の方等を顕彰するようなスペースの設置、そんなようなことも検討しながら、新しい機能を盛り込む中で、今ある財産を有効に活用するといったリノベーションすることによりまして、コンセプトであります、ここで見る、聴く、ここで歌う、奏でる、ここでつながる、集まる、そういったことを実現できるようなことを設計の中で考えていきたいと思っております。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 私も、このリノベーション計画には、この市役所と同じ敷地内の中で整備できると、そんなようなことで、非常にいい計画だなと、そんなように思っております。それで、先ほどの答弁の中で、市民会館南側の機械棟は撤去できると、そんなようなことでございます。現在この市役所の玄関は北側を向いていますけれども、可能なら市役所との利便性を図るという観点から、メインの玄関を南側に設置できないかと、そういうことも提案申し上げたいのですがいかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) くらしと文化部長。 ◎くらしと文化部長(小橋善行君) お答えいたします。 そちらにつきましては、これから具体的な設計を進める中で検討してまいりたいというように思っておりますけれども、入り口につきましては、市役所との一体性でありますとか、駐車場が共有できる、そういうような観点からまた検討していきたいと思っております。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) ここからはちょっと細かい質問になりますけれども、これも市民説明会で出された質問であります。まず、大ホールの客席数について、それから客席の幅とそれから材質について、それから客席の配列を前後で縦方向1列ではなく交互にできないか、これは長野県民文化会館とかリフォームしたときにやってありますけれども。それから、駐車台数の想定についてお伺いいたします。 ○議長(原澤年秋君) くらしと文化部長。 ◎くらしと文化部長(小橋善行君) お答えいたします。 大ホールの客席数につきましては、リノベーションによる整備の計画の中では、ホールの客席の幅を広げる、また、舞台を広くする改修を行う予定としてございますので、700席から800席程度になるのではないかといったような想定をしております。また、客席の材質につきましては、これはまだはっきりしておりませんので、設計の中で他市の状況等も踏まえながら進めてまいりたいと思っております。それから、駐車場の台数でございますけれども、現在市役所のほうが100台ぐらい、それから市民会館のほうは40台ほどでございます。あと、イベントが重なっていなければ中央公民館等を活用させていただいておりますけれども、具体的な設計を進める中で、一台でも多く駐車スペースを取れるように進めてまいりたいと思っております。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 客席の配列についてはいかがですか。 ○議長(原澤年秋君) くらしと文化部長。 ◎くらしと文化部長(小橋善行君) すみません、お答えいたします。 客席の配列につきましては、確かに、前の人の頭がかぶらないように座席を振っているといったようなことをされている会館も存じておりますので、そこも含めて設計の中で検討してまいりたいと思っております。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 今申し上げたことももろもろ含めまして、しっかりまた議論を重ねていただきたいと、そんなふうに思っております。 次に、中野市水防計画についてお伺いいたします。 私のここに手元にありますけれども、全部で89ページで中野市の水防関係について事細かに記載されております。質問をいたしますけれども、この水防計画書の所管課について、これはどちらになるのでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 消防部長。 ◎消防部長(三井浩一君) お答え申し上げます。 水防計画書につきましては、消防課で所管をしております。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 詳しく読んでみますけれども、この現水防計画書が改定された時期についてはいかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 消防部長。 ◎消防部長(三井浩一君) 現水防計画書につきましては、平成27年8月に改定をしております。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 今お答えのとおり、5年前にもう改定されたということで、それから大分状況が変わっておりますけれども、この中の項目にあります重要水防箇所について、千曲川の国管理箇所が49か所あるんですけれども、そのうち33か所には堤防高の不足、または堤防断面不足の記載があります。これははっきりここに記載されておりますけれども、これについては、もうこれ中野市では完成堤防としているわけですから、この点について整合性についてはいかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 建設水道部のほうで千曲川河川事務所から情報は持ってございます。今、水防計画書を拝見しておるんですけれども、やはり完成堤防が断面不足というようになっているところがございますので、うちのほうから消防部のほうに情報提供してまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) ここに、断面不足、それから高さ不足と書いてあるのは、このまま通用するということなんですか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 完成しておりますので、訂正をして、お願いをしてまいりたいと思います。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) はい、失礼しました。 次に、水防上重要な水門について、18か所と記載されておりますけれども、現在は増えていると、そういうご答弁でございました。それらの記載についてはいかがでしょうか。また、その増えた2か所の場所についてはいかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 消防部長。 ◎消防部長(三井浩一君) お答え申し上げます。 水防上重要な水門についてということでございますけれども、18か所の記載ということでございまして、現在増えまして20か所ということで、斑尾川が増えております。それについて改定のほうは進めてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 2か所増えているということなんですけれども、今その場所もお答えいただきました。 では、次に、またこの水防計画書に移りますけれども、消防団は組織再編されています。それから、変更されているんですけれども、旧態依然のまま載っておりますけれども、記載変更すべきではないかと思いますけれどもいかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 消防部長。 ◎消防部長(三井浩一君) ただいま松野議員さんご指摘のとおり改定が必要と考えておりますので、直ちに改定の取組に入りたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 次に、管理者は市から操作担当者として当該区に今委託をしているわけなんですけれども、その委託された区からその先への操作方法の把握についてはいかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長
    建設水道部長(上野慎一君) 各区に委託をしておるわけでございますけれども、情報連絡の体制につきましては、ご報告を頂いておりまして、どなたが操作するかの連絡先まで提出していただいております。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) それから、もう1点、この中には市の管理、直接管理するのと区へ委託するのと、そういう箇所があるんですけれども、その違いについてはいかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 重要といいますか、市で直接管理するように国から委託を受けている箇所につきましては市で管理を行っております。また、国で樋門・樋管をつくるわけなんですけれども、完全に市に譲与されました場合には、各区への委託の段取りをして各委託をしてございます。譲与が完全に終わっていない部分がございまして、それにつきましては、譲与が終わるまでの間、市で預かって管理をするという体制になってございます。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) この項目、最後になりますけれども、市内の樋門・樋管20か所あるということなんですけれども、これを図面等にしっかり記載すべきではないかと思うんですけれどもいかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 消防部長。 ◎消防部長(三井浩一君) お答え申し上げます。 市内にございます樋門・樋管の位置、これを地図に落とし込みということについて前向きに検討させていただきたいと考えております。お願いします。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) では、次に最後の項目に移りますけれども、令和元年東日本台風による被害の復旧・復興についてお伺いをいたします。 先ほども冒頭言いましたけれども、被災者に対しましては本当に手厚い支援策を取っていただいております。本当に感謝申し上げたいと思っております。また被災者のところを訪ねますと、今年も同じような水害があるかもしれないと。昨年のようなことがないように、しっかり取り組んでもらいたいと、そんなような声も強く、多く聞こえますけれども、市長は今市議会定例会開会の挨拶の中で、12月に災害復旧・復興推進本部を設置したと、それから被災者の生活及びなりわいの支援に取り組むと。また、一日も早い復旧・復興を目指し、被災者に寄り添いながら生活再建支援に全力を挙げて取り組むと、そういうふうにされました。大変ありがたいお言葉だと思います。 あさってが東日本大震災から9年ということで、この間国の大臣が発言されておりました。寄り添うということは何が必要なのか、何が望まれているのか、このことだと言っておられましたけれども、市長にお伺いいたしますけれども、寄り添うという気持ち、被災された方への思いについて、もう一度お伺いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 市長。 ◎市長(池田茂君) 今回の災害、非常に大きな災害で、寄り添うという意味合いは、例えば現在も家屋が浸水して二階でお暮らしになっているという皆さんがいらっしゃるという実態、それから、先ほど松野議員おっしゃいましたけれども、農業の産地の復興に当たりまして、今年の気象、気候を見ますと芽吹きが早い、剪定を早めにしなきゃいけない、その焦りです。そういったことを考えますと、皆さんのご不安、心配を一つ一つ丁寧に除いていく、そのための情報を提供する、そのために対応するといった、そういった姿勢が重要であろうかと思っております。何よりも、一日も早くふだんどおりの生活に戻っていただけるということが最終の目標でございまして、これにつきましては、いつまでも忘れない、それを基本に臨んでまいりたいと思っております。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) それでは、住民への情報伝達方法について、音声告知放送端末機の各家庭への普及率は、先日の同僚議員への答弁の中に53.9%ありましたけれども、この豊田地域と中野地域の割合について分かりますか。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。 ◎総務部長(保科篤君) お答えを申し上げます。 まず、中野地域でございますが51.09%。それから豊田地域につきましては85.31%でございます。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 豊田地域はケーブルテレビにみんな加入しておりますから、この85.31%というのは分かるんですけれども、やっぱり中野地域が非常に少ないなと思います。これ、貴重な情報収集源でありますから、機械も老朽化していると、そんなようなこともあります。加入促進を図るか、また、新たな情報伝達方法を検討されるのか、お伺いをいたします。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。 ◎総務部長(保科篤君) お答えを申し上げます。 いろいろ災害の情報伝達手段につきましては、防災行政無線をはじめいろんな手段がございます。その中で、音声告知放送と、端末機を使ったそういった伝達方法もございますし、すぐメール等々ございます。それらいろいろ、それぞれで一つずつでは全て賄うということはできませんので、いろいろ組合せを考えたり、また、今後新たな有効な手段というものも併せて考えていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) では、次に移りますけれども、本日から排土作業を進めていただいております。中野市全体では排土は何立米ぐらいになりますか。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答えします。 農地、農業用施設全部でありますけれども、排土の量は7万730立方メートルになります。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 排土場所についてですけれども、これは全て中野で排土できるということでよろしいですか。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) 排土場所は全て河川敷でありまして、市内3か所、具体的には栗林地区、柳沢地区、上今井地区に隣接する河川敷を排土場所の仮置場とさせていただきまして、そこから最終処分場のほうへ持っていくというような工事内容となっております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 最終処分場とは、ちなみにどこになりますか。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) 処分場につきましては、1か所なんですけれども、市民霊園の近くの地籍になります。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 11番 松野繁男議員。 ◆11番(松野繁男君) 全て中野市内で処分できるということでよろしいんですね。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) そのとおりであります。 ○議長(原澤年秋君) 次に進みます。--------------------------------------- △発言の訂正 ○議長(原澤年秋君) この際、教育長から発言の申し出がありますから、これを許します。 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) お願いします。 先ほどの阿部議員の変形労働時間制に関する答弁の中で、1年後、2021年と申し上げるべきところ、2年後、2022年と申し上げてしまいました。よろしくお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 以上のとおりでありますから、ご了承願います。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 本日の市政一般質問はこの程度にとどめ、残余は明日行います。 本日はこれにて散会いたします。 (散会)(午後4時13分)...