伊那市議会 2022-06-14
06月14日-02号
令和 4年 6月 定例会 令和4年6月
伊那市議会定例会会議録 (5-2)1.開会 令和4年6月14日(火曜日)午前9時29分
---------------------------------------2.出席議員の氏名(21名) 1番 池上 謙 2番 伊藤のり子 3番 唐木 拓 4番 小池 隆 5番 篠塚みどり 6番 高橋 姿 7番 高橋明星 8番 三石佳代 9番 湯澤 武 10番 吉田浩之 11番 小林眞由美 12番 田畑正敏 13番 原 一馬 14番 三澤俊明 15番 宮原英幸 16番 白鳥敏明 17番 二瓶裕史 18番 野口輝雄 19番 唐澤千明 20番 飯島光豊 21番
柳川広美--------------------------------------- 欠席議員の氏名 なし
---------------------------------------3.説明のため出席した者の職氏名 市長 白鳥 孝 副市長 林 俊宏 教育長 笠原千俊
選挙管理委員会委員長 黒田 強
選挙管理委員会事務局長 福澤 清 総務部長 伊藤博徳 企画部長 飯島 智
文化スポーツ部長 宮下宗親 市民生活部長 城倉 良 保健福祉部長 松澤浩一 農林部長 柴 公人 農林部参事 寺田周平 商工観光部長 高嶋利幸 建設部長 伊藤 徹 建設部参事 鷲見祐人 水道部長 伊藤一真 教育次長 馬場文教 会計管理者 河上千鶴子 高遠町総合支所長 山崎大行 長谷総合支所長 有賀賢治 総務部参事 埋橋
進---------------------------------------4.職務のため出席した事務局職員 事務局長 久保田 玲 次長 井口大輔 庶務係長 竹中恵子 主査 守屋奈央 主査
下島一志---------------------------------------5.議事日程 日程第1
会議録署名議員の指名 日程第2 一般行政に対する質問について
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△開議 午前9時29分
○議長(白鳥敏明君) 皆さん、おはようございます。今日から三日間、改選後初の一般質問となります。市民の皆さんも大変注目している議員活動の一つと思います。 既に皆さん御承知かと思いますが、先日、
早稲田大学マニフェスト研究所発表の議会改革度調査2021で、伊那市議会が全国総合で18位と、過去最高位の大変高い評価をいただきました。一昨年、2020年は総合で163位でしたが、個別分野の住民参加評価が今回は全国で2位ということで、この点で順位が上がったと思われます。これを励みに議員活動をさらに進めていっていただければと思います。 それでは、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お配りしてあります議事日程表によって議事を進めてまいります。
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△
会議録署名議員の指名について
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○議長(白鳥敏明君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。本日の
会議録署名議員は11番、小林眞由美議員、12番、田畑正敏議員を指名いたします。
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△一般行政に対する質問について
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○議長(白鳥敏明君) 日程第2、一般行政に対する質問に入ります。質問通告者は20名であります。 質問順序は抽せんで決定した順序で行います。
○議長(白鳥敏明君) 唐澤千明議員の質問に入ります。 19番、唐澤千明議員。 (19番 唐澤千明君登壇)
◆19番(唐澤千明君) おはようございます。19番、唐澤千明です。前もって通告してあります2点について、質問させていただきます。 通告の質問の前に、ちょっと通告以外ですが先日の衆議院議員の予算委員会での質問の中に、伊那市の
モバイルクリニックが取り上げられました。非常に感激してうれしかったものですから、今日はその件について、先に市長にちょっとコメントをいただきたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 5月の30日だったと思いますけど、ちょうど私も出張の途中車の中で聞きまして驚いたんですけども、自民党の青年局長の小倉將信さんという方、この方が予算委員会で質問をしておりまして、長野県伊那市ではということで、伊那市の
モバイルクリニックについて取り上げておりました。その答えについては
若宮デジタル大臣が答えていたのですが、大変最先端の取組であって、このことについては日本全国に広げていくと、横展開をするんだということで話が出ておりまして、私も本当に驚いたんですが。その後、メールとか電話とか、いろいろな方々からまいりました。伊那市本当に最先端のすばらしいことをやっているから、これからも頑張ってほしいというか、そんなお褒めの言葉をいただいたものですから、帰ってきてまた担当にも話をし、
モバイルクリニックにつきましては、もう既に秋田県、青森県、島根県そうしたところでも実際に横展開が始まっているようでありますので、こうした伊那市から始まったものが様々全国に同じような課題を抱えているところで使われていくというに期待をしております。
○議長(白鳥敏明君) 唐澤千明議員。
◆19番(唐澤千明君) はい、伊那市の取組、全国版ということで本当に期待をしたいと思います。 それでは質問に入ります。1点目です。
運転免許自主返納者の交通手段についてでございます。 高齢ドライバーによる交通事故のニュースは、ここ数年で頻繁に報道されるようになりました。特に記憶に新しいところでは、3年前の平成31年4月に東京池袋で起きた当時87歳の高齢ドライバーによる事故で、この事故によって31歳と2歳の尊い命が失われたものです。加害者は足を悪くしていて、運転をやめるよう医師から指摘されていたにもかかわらず、運転を続けていたとのことです。警視庁による調査で、75歳以上の高齢ドライバーによる交通事故は75歳未満と比較して、免許人口10万人当たりの件数が2倍以上多く発生していることが分かっております。実際に高齢者による交通事故が報道されるたびに、高齢の親や親戚などに免許を返納してほしいと願う人も多いのではないかと思われます。 返納したくないという高齢者の言い分には、車がないと移動に不便、車がないと買い物などの荷物運びに不便、ゴルフや旅行で車を使いたい。車自体が財産または運転自体が好きで手放したくない、また根拠なくまだまだ大丈夫と言い張る、などがあります。いかにして返納していただくかがポイントです。 自主返納は、自宅近くの管轄の警察署か
運転免許センターで手続ができます。
運転経歴証明書は自主返納した人だけが申請することができて、身分証として使用できる、これは有効期限ないんですけども、生涯有効なのが特徴です。また、自主返納後に特典を受ける際に提示が必要であり、発行しておくことを強く勧めております。 先日、伊那警察署に伊那市民の自主返納者が
運転免許センター分も含め過去3年間で何人いたのかをお聞きしました。令和2年度が321人、うち65歳以上が315人、令和3年度は340人、うち65歳以上が330人で、今年度は未集計とのことでした。
運転経歴証明書を発行するためには、申請用写真に1,100円の手数料がかかります。 そこで質問です。地方の車社会での免許返納は非常に悩むところでもあります。伊那市は免許返納時に
運転経歴証明書を取得するための費用として、5,000円を助成しています。過去3年間の実績と、その人数をどのように捉えているかお聞きします。 また5年以内に申請すれば、この証明書を取得することができますので、返納者への呼びかけ等必要と思いますが、考えをお聞きします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 伊那市では運転免許証を自主返納された方、高齢者の皆さん、高齢者等でありますが、こうした皆さんを支援するために平成28年度から
運転経歴証明書を取得するための費用の助成を行っております。数字についてまた担当のほうからお話をしますが、議員おっしゃるように高齢の運転者による社会的な事故、事故によって社会的な反響が大きい、そうしたものの報道とか、交通弱者のための交通インフラが整備されつつあること、こうしたことが運転免許証の自主返納の機運の向上に結びついているだろうというふうに捉えております。 運転免許証の自主返納、
運転経歴証明書の申請窓口、これは警察署でありますが、毎年啓発のためのチラシを作成をして、警察署の窓口において配布をしていただいております。そのほか、伊那市のホームページで随時案内をしておりますが、この5月に自主返納の啓発記事を新聞紙面の全面を使って行ったところでありまして、その効果について期待をしているところであります。
○議長(白鳥敏明君)
城倉市民生活部長。
◎市民生活部長(城倉良君) 伊那市における過去3年間の
運転免許証自主返納者に対する補助金の交付実績について申し上げます。令和元年度286人、令和2年度282人、令和3年度290人、以上でございます。
○議長(白鳥敏明君) 唐澤千明議員。
◆19番(唐澤千明君) 返納されて補助金を、補助金というか助成させていただいた方が70%ぐらいですかね。まあまだまだというところではあると思います。こういった証明書を取得しようと思っている人はまだ多いかなと思いますので、警察署と連携を取っていただいて、ほとんどの人がこの証明書を取得できるようになってほしいなというように思います。 免許返納者は子供や孫など近親者にお願いして車に乗せていただき、目的地に向かうことを考えますが、頼みにくいとかまた近親者が近くにいないなど悩みは尽きません。そこで利用するのが「ぐるっとタクシー」です。 ぐるっとタクシーの利用状況を確認すると、令和4年現在、対象地区の高齢者人口1万4,620人に対して登録者数は2,473人で、登録割合は16.9%です。また、令和3年度の登録区分別の実利用者の状況では、一般が370人、障がい者等が146人、免許返納者が380人で全体で896人が2万1,340回の利用で、一人当たりの平均利用回数は一年で23.8回となっております。 そこで質問です。登録者の4割弱が利用していて、平均で1か月に2回、年間で24回利用となっている状況です。ぐるっとタクシーでの免許返納者は運賃の半額、割引後の運賃が250円で利用できますので、もっと利用者が増えてもいいのかなと思いますが、どのように捉えているかお聞きします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) ぐるっとタクシーが始まって以来、最初に天竜川西側から始まりました。それから東春近とだんだんに範囲が広がっているんですが、最初に始まったところのほうが、やっぱり利用者が増えているということで、だんだんにこう口コミとか、利用した方からのリピーター等で増えておりますので、今後についてもその傾向については同様であろうと見ております。 数字については担当のほうからお話をさせていただきますのでお願いします。
○議長(白鳥敏明君) 飯島企画部長。
◎企画部長(飯島智君) このぐるっとタクシーを利用されている方における免許返納者ということでありますけれども、元々、この一般の区分でぐるっとタクシーを利用していた方、こうした方のうち53人の方が昨年度中にその登録区分を免許返納者という扱いに変更しております。これは、実際にぐるっとタクシーを利用してみて、日常の移動手段として使えるというふうに判断をされ、免許の返納に踏み切ったということではないかなというふうに捉えております。ということで、この免許返納を促すきっかけにこのぐるっとタクシーがなっているというふうに捉えております。 また、本年度の一日当たりの利用者数でありますけれども、112.3人ということでございまして、これについては今後も利用が拡大していくものというふうに捉えております。 以上です。
○議長(白鳥敏明君) 唐澤千明議員。
◆19番(唐澤千明君)
運転免許返納者の利用している割合が380人ということで、中では多かったということ、一般のほうから返納者のほうに切り替えたという部分あるかもしれませんが、割合が多かったということはホッとしております。 昨年9月から、ぐるっとタクシーは市街地を除く市内全体の運行となっております。西部・中部・東部ブロックの3ブロックに、平日の9時から15時、3時まで、各4台ずつ12台が運行していると聞いております。昨年9月から今年3月までの一日当たりの平均利用者数は、西部ブロックというのは西春近・竜西・西箕輪地区で46人、中部ブロック、竜東・美篶・手良・富県・東春近で40人、東部ブロック、高遠町・新山・河南・長谷地区で24人となっております。 そこで質問です。昨年9月から今年3月までの伊那市全体では、一日当たり110人が利用している状況ですが、この7か月間での利用者数はほぼ横ばいです。一台のタクシーが6時間で9人乗車した計算となりますが、西部と中部ブロックを各5台として14台での運行にしたらと思いますが、考えをお聞きします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 現在のぐるっとタクシーの運行、運用でありますが、市内を大きく三つのブロックに分けて、それぞれ4台の配車をしております。で、それぞれのブロックにおきまして、予約の不成立となる割合というのは数%程度でありますので、台数が不足しているということにはならないのかなということで見ております。 したがいまして現状で進めていって、運行台数について本当に必要であれば考えなければいけませんが、現状では増やすことについては考えはないということであります。 それから車両台数の増加というのは、交通事業者への影響というものも当然ありますので、運行経費こうしたことも増しますので、このことについては慎重な検討が必要であろうということであります。 昨年10月から市街地を除く市内全域で運行を開始をして、利用データが蓄積しておりますので、今回補正予算にぐるっとタクシーの高度化の費用、これを計上させていただきました。今後、これまでの利用データの分析またニーズの把握などを実施する中で、ぐるっとタクシーのよりよい運行内容について検討してまいりたいという考えであります。
○議長(白鳥敏明君) 唐澤千明議員。
◆19番(唐澤千明君) まあ台数現状維持ということをおっしゃられましたので、その辺かなと思いますけど、タクシー会社のトップの衆にその辺のことをお聞きしましたら、増車、車を増やすという件においてはちょっと、人手不足ということを言われました。やはりちょっと今厳しいかなと、その辺今後の問題ですけども、その辺も含めて検討されていければというように思います。 市街地は、市街地循環バスをはじめとして、他の路線バスが比較的充実しているため、ぐるっとタクシーは利用できないとしております。市街地からの乗車を望む声も聞かれ、上荒井の方からは、城南町は利用できているからここも利用できるようにと、強く要望をされております。 そこで質問です。タクシー12台を借り上げて運行しているわけですので、市街地も運行エリアに含むべきと考えていましたら、定例会初日の全員協議会で、
デジタルタクシーなるシステムで、市街地での運行を考えているとの発表がありました。市街地の皆さんにとっては大歓迎です。その経緯と特徴、またぐるっとタクシーとの違いをお聞かせください。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) ぐるっとタクシーにつきましては、時間単位で運行車両を借り上げて、乗り合いを発生させることによって少ない車両台数でたくさんのお客さんのニーズに応えるという公共交通であります。 また
デジタルタクシーでありますが、これは全員協議会でも報告したとおり、市街地にお住いの方、対象者この方々が一般タクシーを利用した際に、500円を超える額についてはデジタル処理をして、効率的に伊那市が負担するという仕組みであります。一見こう同じように見えるんですけども、ぐるっとタクシーは時間単位で車両を借り上げて乗り合いによって運行すると、
デジタルタクシーは一般のタクシーを活用するもので、オーバーするところについては市の負担ということであります。それぞれ特別交付税の対象ということで、国のほうから手当てがされますので、市の持ち出しについては従来と同じだということであります。
○議長(白鳥敏明君) 唐澤千明議員。
◆19番(唐澤千明君) はい、違いはですね、その一般タクシーで市街地の方が乗って、500円を超えた分を市が負担すると、まあ分かりました。市街地のみということだと思うんですけども、こんなかたちでもって市街地の皆さんが利用できるということ、非常に歓迎すべきことだというように思います。
運転経歴証明書を提示することによって、運賃の割引が受けられます。路線バスぐるっとタクシーは運賃の半額に、長野県
タクシー協会加盟各社一般タクシーは運賃の1割引きが受けられます。このバス半額、タクシー1割引きは、他県また他地域でも取り入れられております。 そこで質問です。伊那市としてさらに
運転経歴証明書の取得者に特典を与えることが重要です。例えば、障がい者と同等の扱いとして、電動カート、ハンドル型の電動車いすの低い価格での貸出しとか、いきいき健康券、タクシー券等の増額など、導入されたらと思いますが考えをお聞きします。 また、相手があることですが、高速バス料金の割引も検討する余地があると思いますが、考えをお聞きします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君)
運転経歴証明書の取得者に対するさらなる特典ということでありますが、高齢者等の自主返納の免許の返納、これを後押しをするような特典の研究というのは今後もしていかなければいけないと思います。ただ、あくまで免許返納前の日常生活における移動手段、これの代替ということでありますので、そのことについては逸脱しないように、また証明書を取得した高齢者と障がい者と同等とみなして電動カートを低価格で貸出しを行ったり、またいきいき健康券を増額するというようなこと、さらには高速バス料金の割引ということは、本来のこの目的とはちょっとずれているので、こうしたことについては現段階では考えてはおりません。 現状については、担当のほうからお話をさせていただきます。
○議長(白鳥敏明君)
城倉市民生活部長。
◎市民生活部長(城倉良君)
運転経歴証明書につきましては、自主返納を行うと身分証明書がなくなるというような声を受けまして、運転免許証に変わる公的な本人確認書類として、平成16年導入された制度でございまして、この証明書の提示によって受けられる各種の優遇措置があるということでございます。 この提示によりまして、伊那市ではお話にもありましたけれども、路線バス、ぐるっとタクシーの運賃が半額になるとか、それ以外に長野県
警察シニアサポート制度というのがございまして、これによりまして長野県
タクシー協会加盟の
一般タクシー運賃が1割引きになったり、制度参加事業者からの食品等の配達利用料金が割引になるなど、幾つかの優遇措置が受けられるという状況でございます。
○議長(白鳥敏明君) 唐澤千明議員。
◆19番(唐澤千明君) その交通に関してだけでなくて、やはりそのそういった返納者に向けて、県外のことですけれども、その返納時に1万円の商品券をあげるとか、また千葉県のほうでしたかね、民間の関係の鉄道だと思うんですけれども、その鉄道運賃の割引をするとか、それとかまた買い物客の配送が困るんで、配送を無料でしていただくとか、そのような取組も結構している市町村というか、県もございますので、その交通だけというのじゃなくて、いろいろ考えていただければと思います。 まあそういった中に、自転車とか電動自転車、そういったところの割引というかね、そういうことも検討していただければ交通手段にはなるかというように思います。 今後、
運転免許返納者にとって、ぐるっとタクシーの利用が増えると予想されております。国から特別交付税8割が交付されている現状ですが、多くの人が利用することによって、市の負担は軽減されます。課題はあるかと思いますが、全国展開を見据えたぐるっとタクシーの今後の取組について、考えをお聞きします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 高齢化が進む日本の社会でありますので、今後についてもぐるっとタクシーの需要というのは、伊那市は高まっていくというに考えております。データの分析を行いながら、より多くの人に利用していただける仕組みにしていきたいという考え、また伊那市のように市域、市の面積が大変広いところ、こうしたところにおいて中山間地域もある自治体にとっては、その地域で暮らし続けられる環境というものを実現するためには、高齢者等の移動手段、移動支援これ重要な施策であるというふうに考えております。 ぐるっとタクシーの仕組みが同様な課題を抱える多くの自治体に対しても有効手段となるように、今後も日本を支えるモデル地域、しっかりと取り組んでまいりたいと。先ほどの予算委員会の話もそうなんですけれども、最先端の
モバイルクリニックと同様にこうしたぐるっとタクシー、こうしたものも横展開が始まっていくというふうに期待をしております。
○議長(白鳥敏明君) 唐澤千明議員。
◆19番(唐澤千明君)
運転免許返納者が、安心して生活できる環境づくりが必要だと思います。身近な足としてのぐるっとタクシーに期待するところは大きいと思います。 次に、2番目の
伊那インター工業団地周辺の交通問題についてでございます。
伊那インター工業団地は約36年前に設立し、当初県で整備していましたが、伊那市に移行し順調に企業誘致が進められております。国交省が直接関わった美和ダム堆積土の搬出工事で、大型ダンプ車が
伊那インター工業団地を往復し、約10万立米を運搬し、団地の造成に充てました。長期にわたったため、ところどころで道路補修がありました。大芝公園内の道路は特に傷みがひどく、のちの国交省が舗装打ち替えを工事をしました。また、伊那市もU字溝の布設を実施したと聞いております。 伊那市は昨年からリニア中央新幹線トンネル工事からの発生土を受け入れ、
伊那インター工業団地の造成工事に活用しております。伊那インターチェンジを出てから国交省と同じルートで運搬しておりますが、前回のような土ぼこり問題や登下校児童への安全誘導には問題なく対応していると思われます。 そこで質問です。発生土28万立米をおよそ3年間かけて受け入れる計画と聞いていますが、現状の運行状況といつごろ終了するかをお聞きします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 詳細な数字については、担当のほうからお答えをしたいと思います。今現在、国土交通省の河川砂利、それからリニアトンネルからの発生土、これを運んでいただいておりまして、順調にと言いますか若干遅れはありますけれども、造成土として利用させてもらっているということであります。 今、
伊那インター工業団地については企業の誘致かなり進んでおりまして、逆にこうこれから来る企業が早めに造成をしてほしいということで言われておりますので、JR東海また国土交通省とも連携を取りながら、計画的にまた期間内に事業が完了できるように、進めてまいりたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 高嶋商工観光部長。
◎商工観光部長(高嶋利幸君) 現在の搬入の状況ということでありますけれども、信州伊那国際ゴルフ場と大芝の森に隣接しますF区画への発生土を搬入し、造成を行っておりまして、一日64台から80台のダンプトラックで運搬をしているところであります。5月末までには、1万8,000立方メートルの発生土が搬入されております。 また、リニアの発生の工事の段階から、約60メートルの運搬距離がありまして、他市町村の協力なくしては運搬できないため、終了は現在遅れておりまして、終了は令和6年度になることが予想されているところであります。
○議長(白鳥敏明君) 唐澤千明議員。
◆19番(唐澤千明君) 先日、リニア工事の中で事故があった後、工事が止まっていたんですけれども、また再開したというようなことで報道がありました。ダンプ車が、行き来するわけですが、今までどおり誘導員をつけて安全運転を心がけていただきたいと思います。 今回、あそこの駐車場から隣の歩行者の歩道のところまで誘導員をつけていただいて、本当に安全で運搬されているというように思います。若干延びてる、令和6年度に終了ということになりますけれども、その間の特に登下校時の児童に対しては、注意を払っていただきたいと思います。
伊那インター工業団地を開設にするに当たり、団地から南五差路手前の県道まで、約2.4キロメートルに歩道を設置しております。団地以外の既存道路に、土地売買で歩道分を確保しての対応だったというように思います。歩道の幅は狭い場所で1メートル、当時はそれでよかったのかもしれません。先月20日に西箕輪地区の区長、市議、行政との懇談会が開催され、
伊那インター工業団地に関わる道路交通問題が指摘されました。 そこで質問です。この道は属に言う吹上道、吹上学校線で市道になっております。長きにわたって補修等してきていますが、道路沿い住民からトレーラーや大型車など通過するときは、振動音とか建物の揺れがあり困っているとの状況です。数年前から指摘されていて多少の補修もしてますが、まだまだ不十分です。西箕輪小中学校五差路先の地点から工業団地へ向かって700メートル、住宅が道路沿いにあるエリアですけど、の道路について、路盤改良からの検討をして舗装打ち替えなどの施工を望みますが、考えをお聞きします。
○議長(白鳥敏明君) 伊藤建設部長。
◎建設部長(伊藤徹君) 幹線道路のうち緊急輸送路など、特に重要な路線約13キロになりますが、につきましては平成30年度に伊那市舗装長寿命化修繕計画を策定いたしまして、令和3年度からナイスロードの舗装修繕に着手しておりまして、令和3年度は約1.2キロの補修舗装修繕工事を実施してきております。 舗装長寿命化修繕計画の対象としていない全ての市道について計画を立てて修繕を行うことは困難でありまして、現在の状況及び地区要望等を考慮し、優先順位をつけて予算の範囲内で舗装修繕を進めているところであります。 市道吹上学校線につきましては、状況の悪い箇所から修繕を行っておりまして、平成30年度にはオーバーレイを約60平米施工させていただいております。舗装の剥がれ等小規模な損傷等につきましては、随時補強修繕等を行っておりまして、今後も現場の状況、地区要望等を考慮しながら、舗装の打ち替え等も含めて修繕を進めていきたいと思っております。
○議長(白鳥敏明君) 唐澤千明議員。
◆19番(唐澤千明君) まあ平成30年からオーバーレイ等と進めているということで理解できるんですが、この700メートルの区間の中で、建物の揺れですよね、そういうものが通って、大きなもの通って揺れについて、2軒から苦情が出てるんですね。で、それは当然、大萱区の区のほうの要望事項にも入っているのですけど、そのうちの1軒はもう、建物の揺れについては諦めているという、そんなような状況なんですよね。ですから、エリアを縮小してもですよね、例えばその家の周辺、その該当する家の周辺については、下層路盤からの道路改良を望みます。その辺よろしくお願いしたいと思います。 昨年の今頃で、
伊那インター工業団地には18社が操業、1,570人が働いている状況でした。さらに、東の南箕輪村山林まで造成していくわけで、地権者との契約も進んでいると聞いております。 そこで質問です。団地がここまで大きくなってくると、通勤に吹上道、先ほどの吹上学校線を使わない春日街道や、大型農道からのアクセスが必要となってきます。吹上道から東へ向かう道路が新田道、これ新田道って俗に言うんですけれども、それを直進し、大芝公園の中にあるキャンプ場を直線で抜けて大型農道へ通じる一本道の道路建設が必要となってきているんじゃないかというように思います。南箕輪村との交渉が生じるわけですが、将来を見据えた中、実現に向けて取り組んでいただきたいと思いますが、考えをお聞きします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君)
伊那インター工業団地現在造成中のF区画も含めて、あと3区画を造成すれば、南箕輪村との境にある森まで拡張が終了する予定であります。その時点で、
伊那インター工業団地の整備は完了するわけでありますが、今議員おっしゃったように、
伊那インター工業団地と伊那西部広域農道をストレートに結ぶ道路の新設というのは、私も理想だと思っております。ただ、地籍が南箕輪村に入りますので、伊那市のほうで工事ということは難しいもんですから、このことについて私も南箕輪の村長さんには話をしておりますが、今後引き続いて協議を行っていきたいと、できれば県も入ってというかたちが理想かと思いますので、何とかストレートに抜ける道というのができればということに向かって協議を進めてまいりたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 唐澤千明議員。
◆19番(唐澤千明君) この問題は、地元からすごく強く、要望されております。どんどん発展していく工業団地はいいんですけれども、道路問題を全然考えていないんじゃないかと、そんなような声も聞かれます。 一本道にするには、時間がかかりますので、当面は、私の思う考えですけども、当面は北の、北から来る方、箕輪とか辰野からの通勤者はあそこの大泉新田入り口の信号から右折をして、それで大泉新田村中を通らずにすぐ左に入っていく大泉川ですかね、それを超えてグラウンドの北に出て、それから上へ上がっていくと、その道をまず何らかのかたちで利用すると、若干の拡幅もあるかもしれませんけど、その辺をまず考えていただいて、その一本道にするというのは時間かかると思いますので、その辺もまた南箕輪との交渉事にもなりますけれども、その辺を考えていただければと思います。 そういった中に、南から来る皆さんは、あそこの大芝高原へ入る信号を左に曲がってクランクで、大型ダンプ車が通る道、それを使ってというようなかたちで、きちんとした通勤経路をきちんと伝えていただきたいなと、そんなように思います。 朝の通勤車両が大萱区や大泉新田区の生活道路を猛スピードで通過して行き、とても危険だと両区長が言っております。昨年も大萱区長から、7時半から8時10分の時間帯に、通勤車両が住宅密集地に侵入してきて危険だと言っておりましたが、改善されていないのが現状です。 現状把握の上、強い文書で
伊那インター工業団地企業に交通安全への注意喚起と生活道路への通行自粛等を依頼しましたが、いい結果が出ておりません。 そこで質問ですが、改めて現状把握の上、強い文書で
伊那インター工業団地企業に交通安全への注意喚起と生活道路への通行自粛への依頼を望みます。また工業団地への通勤経路、先ほど話しましたけども大芝高原を通る道のルートに変えていただくとか、また時差出勤とかの要請もお願いしていただきたいと思いますが、考えをお聞きします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君)
伊那インター工業団地周辺の交通でありますが、昨年職員が通勤時間帯の交通量、また生活道路への進入状況というものを調査をいたしました。で、西箕輪地区7区の区長さんを通じて、地元の意見も伺って、生活道路内の通行の自粛、またスピードの抑制といった要望事項をまとめた資料等、それから要望箇所の分かる地図も作成をして、8月に
伊那インター工業団地内の企業へ、文書依頼を行いました。企業におきましては、要望事項について全従業員に周知をしてもらうと、もらったということ。それから新入社員の研修でも指導などで、徹底を図っていただいているということであります。 特定の通勤経路への変更を要請することについては、ルートを指定することによってまた新たな交通集中等の問題も生じる可能性もありますので、引き続いて御提案のルートも含めて、周辺の主要幹線道路との利用、このことを推奨してまいりたいと思います。 また、時差出勤という手もあるかもしれませんが、これ業務内容とか勤務形態によって私どもの考えを直接こう企業のほうにお願いするということも難しいわけでありますので、でき得る範囲での対応ということをきちんとお願いをすると、また交通ルールの徹底ということもお願いをしてまいりたいと思います。 毎年7月でありますが、開催をしております
伊那インター工業団地企業連絡会というものがあります。その連絡会と地元区との合同会議がありますので、この場において引き続いて企業に対して交通安全の徹底、注意喚起、生活道路への通行自粛、そうしたことを行ってまいりたいと思います。 ちなみに今現在でありますが、あの団地内には18の企業、それから約1,600人の社員の方が働いているという状況であります。
○議長(白鳥敏明君) 唐澤千明議員。
◆19番(唐澤千明君) 生活道路への進入をしないでくれと、そういった指導が徹底されてきてはいるかもしれませんけど、現実が、そんな状況ということと、大萱区長からは、その畑の中の細いような道、その辺の交差点付近にもカーブミラーをつけてくれなんていう、そんなような要望も出ているということで、中央道から下の部分ですけども、そんなようなこともあって、やはり運転マナーというのは重要かなと思います。悪い人がいるんですね。ですから、その辺はきちんとした対応になるかと思いますけども、そういった中で
伊那インター工業団地がますます発展することにより、伊那市の活性化につながっていくわけですけれども、交通事情が改善されない限り地元住民は心配がつきません。安心安全な地域づくりにも、運転マナーの遵守をはじめとした指導が必要で、行政の対応を望みますが、再度考えをお聞きします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君)
伊那インター工業団地の立地企業それから地元の区との申し合わせ事項で、団地内での車の安全運転と安全運転の講習会等の実施ということで、企業には要望をしております。行政におきましても、工業団地に限らず警察、交通安全協会とも連携をしながら、講習会または街頭指導を行っておりまして、全市的に交通安全の啓発に努めているところであります。 引き続いて団地内の企業に対しては、交通法規の遵守とそれからマナーの向上、社員教育の徹底こうしたことをお願いをしていくとともに、地区の交通安全協会等と連携をした啓発活動も、併せて進めていくということを考えております。
○議長(白鳥敏明君) 唐澤千明議員。
◆19番(唐澤千明君) 地元から、強い口調で
伊那インター工業団地へのアクセスを真剣に考えてほしいと、先ほど一本道の件で市長これから検討をするという、取り組んでいくという話を聞きましたので、ぜひ期待するし、またぜひやっていただきたいと思うのですが、そういった中のあとマナーの件、研修等のそういった地元の期待に応えられるように取り組んでいただきたいというように思います。 以上で私の質問を終わります。
○議長(白鳥敏明君) 以上をもちまして、唐澤千明議員の質問が終了しました。 引き続き、田畑正敏議員の質問に入ります。 12番、田畑正敏議員。 (12番 田畑正敏君登壇)
◆12番(田畑正敏君) 12番、田畑正敏でございます。本日は先に通告してあります伊那市観光株式会社管理の施設方針の明確化と対応についてと、ぐるっとタクシーのさらなる利便性向上についての2点について、質問させていただきます。 初めに、伊那市観光株式会社管理の施設方針の明確化と対応についてであります。 私は令和元年12月議会一般質問で、伊那市観光株式会社の経営改善と将来を見据えた積極的支援について、また令和2年3月議会では、高遠さくらホテルの施設充実に向けての質問と提案をさせていただいた経過があります。したがって、今回が伊那市観光株式会社については3回目の質問となります。 思いも寄らぬ新型コロナウイルス感染拡大の中で、宿泊客の減少や飲食の売上の激減などにより、伊那市観光株式会社の経営にとっては試練の日々が続いていると察しています。しかし、今後におけるアフターコロナ対応や、三遠南信自動車の開通、リニア新幹線の開業などを見通したとき、将来にわたって伊那市の観光事業を推進していくためには、伊那市を中核にした思い切った革新を望む一人でもあります。 最初にお断りしておきますが、白鳥市長は伊那市観光株式会社の社長を兼務されていますので、これからの質問・提案につきましては、伊那市長の立場で御答弁いただくことで御承知おき願いたいと思います。 私は令和2年3月議会一般質問では、伊那市の財産である高遠さくらホテルの経営基盤を支える施設充実の一つとして、また市民の健康増進等福利厚生面からの一翼を担う施設として、フィンランドサウナ風呂設置について提案させていただいた経過があります。そのとき市長からは、開業時から設置を望む声があり、近年人気が高まっているサウナ風呂を設置することにより、内外からの集客また市民の福利厚生にもつながるとし、場所やどんなかたちにするのか含めて前向きに検討していきたいと答弁をいただきました。 しかし、新型コロナ感染拡大の影響に伴い、棚上げ状態になっていると察しますので、今回これには触れません。今回はさくらホテルを中心とした伊那市観光株式会社の目指す姿について、私の考えに基づく質問と提案をさせていただきます。 この件につきましては、今までも何回となく経済建設委員会や議会の中でも論議されてきたテーマであることも認識しています。その結果、令和元年12月には、長谷市野瀬にある宿泊施設の入野谷が閉鎖となっています。そして、その後においても伊那市観光株式会社は継続して組織改革による一般管理費削減や、さくらホテルのPR用パンフレットを地元高遠町や長谷地区を中心に社員の皆さんが一軒一軒配るなど積極的に営業活動に取り組んでいただいたことも承知しています。 しかし、その努力にもかかわらず、コロナ禍の厳しい環境下の中で、経営的には苦境に立たされてるのではないかと思います。その結果として、伊那市から令和2年度には1億2,400万円、令和3年度には1億700万円が補填されています。令和3年度の内訳では、1億700万のうち5,400万円は福利厚生面から、入浴料金を500円に据え置くための補填分となっており、コロナ禍による経営支援としては昨年12月議会の補正予算で承認した5,300万円となっています。 いずれにしても、コロナの影響をまともに受けているとはいえ、令和2年、令和3年と2年続けて伊那市から大きなお金が伊那市観光株式会社に補填される中で、経営を維持している状況であります。 そうした状況を鑑みたとき、今こそこのタイミングで施設の特性と現状を踏まえ、選択と集中による役割の明確化から、今後も生かす施設、閉める施設を明確に方針決定すべきではないかと思います。 ここで質問いたします。令和元年12月に閉鎖した入野谷の管理は、現在はどのようになっているのでしょうか。今後の動向及び見通しについて、お尋ねいたします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 入野谷につきましては平成8年度に入浴棟、平成9年度に宿泊棟をそれぞれ国庫補助事業として建設をしました。合併後の平成19年の9月から令和元年11月まで、伊那市観光株式会社を指定管理者として運営を行ってきておりました。平成31年の1月でありますが、議会から伊那市観光株式会社の経営改善に向けた提言ということでその中で入野谷につきましては、民間への売却もしくは廃止を検討すること、という提言をいただいたところであります。 これ施設、入野谷については施設が大きくて、また維持管理の経費が多額であったことから、令和元年11月末をもって指定管理を解除し、令和元年の12月1日から閉館、以後は伊那市で管理を行っている状況であります。 閉館してから後、施設の活用希望として令和4年5月末までには10件ほどの問い合わせを受けたこともありますけれども、一部利用の希望はあるものの、施設が大変大きいものですから、全体として活用というようなことには至っておりません。 施設の活用につきましては、複数の企業からも提案をいただいておりまして、また長野県内にあるおためし立地チャレンジナガノ事業といった事業もございます。このことについても、施設が稼働しているということが前提でありますので、今後再開をもしさせるということになれば、修繕箇所の確認それから修理、経費の確保、そうしたものが必要となろうかと思います。 企業とか県の事業などによって、利用可能な事業者を探すということのほか、売却の可能性ということも視野に入れながら、引き続いて利用方法を検討してまいりたいと思っております。
○議長(白鳥敏明君) 田畑議員。
◆12番(田畑正敏君) 伊那市観光株式会社も、この2年間でかなり思い切った経営改善の活動を実施してきたと聞いています。 ここで質問ですが、伊那市観光株式会社の経営改善活動の具体的内容と、それが今日の経営体質強化にどう寄与しているのかお尋ねいたします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) コロナ禍に伴います緊急経営合理化諸施策として令和3年度末までに固定費の削減、特に人員体制の再構築、また業務体系の見直しということを積極的に行いまして、経費削減約2億円の削減を図りました。入浴施設においては、売店・食堂の中止、それから営業時間の短縮、宿泊施設では羽広荘を宿泊を中心とした西山亭としての営業に切り替え、デリバリーを行うことで収益を上げているという状況であります。 さらに仙流荘につきましては、登山シーズンに合わせた、バスの運行に合わせた5月から10月までの営業ということに改善をしております。全体として、社員のスリム化、社員数のスリム化また固定費の抑制によって損益分岐点これを引き下げまして、引き下げた上で同じ売上でも黒字化がしやすい効率のよい体質となってきております。 しかしながらコロナ禍によって計画どおりというわけにいかないのが現状でありまして、しかしながら社員一人一人が議員おっしゃったようにポスティングなどをすることによって、地元の皆さんに御利用いただくという営業にも関わっております。それからおもてなしの研修を行う、あるいは会社の危機的な状況についても、従業員がしっかりと理解をし把握をする、全社員が経営意識を持って行動するということで改革も進んできております。
○議長(白鳥敏明君) 田畑正敏議員。
◆12番(田畑正敏君) ただいま答弁いただきましたように、一般管理費の大幅削減だとか含めて、経営体質が格段に強くなっているということを認識いたしました。 最近、平日でも県外ナンバーの車を多く見かけるようになりました。コロナ禍であっても人の動きは確実に出てきたかなと感じています。そこで質問ですが、令和4年度に入って2か月が過ぎましたが、直近の伊那市観光株式会社の営業状況についてお尋ねいたします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) コロナ禍においての移動制限ということが今までかなりきつく縛りがあったわけですが、ようやくここに来て移動制限もなくなって、確実に人の動きが出ているというに感じております。各施設共に利用者また予約が増加傾向にありまして、宿泊入浴施設とも以前の利用者数に戻りつつあるという状況であります。 また、山小屋の予約でありますが、各山小屋共に対前年比で30%増の予約状況ということ、また企業によります歓迎会とか地区の懇親会の利用、こうしたことについてはまだまだ大人数での開催というのは控えられているという状況でありますが、今後に期待をしたいということ。 また売上についてはコロナ禍の影響が顕著であった昨年度に比べて34%の増ということであります。しかしながら、原材料の高騰というのがもう全てにわたって大変著しいもんですから、5月に行いました約10%の価格の改定をしたんですが、これを上回る高騰状況ということでありますので、次の手段を今考えて、実施のほうに移すという状況であります。
○議長(白鳥敏明君) 田畑議員。
◆12番(田畑正敏君) 非常に長いトンネルの期間があったわけですけども、先の光が見えてきたかなというのを実感しています。 伊那市観光株式会社が指定管理している各施設の位置づけを、私なりに層別してみますと、宿泊施設は羽広荘西山亭、さくらホテル、温泉施設はさくらの湯、みはらしの湯、そして仙流荘と山小屋と、この三つの区切りになるかと思います。宿泊施設の中で羽広荘西山亭は築45年が経過し、ボイラーをはじめ施設の老朽化が激しいため不具合箇所も多く、また部屋のトイレも共用で宿泊利用者からのクレーム理由になっていると聞いています。また、宴会等地元利用も少ない状況と聞いています。 ここで質問いたしますが、羽広荘西山亭の事業継続可否については、早急に結論を出す時期だと思いますがいかがでしょうか。市長の考えをお聞きいたします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) この件につきましては、平成31年の1月に伊那市観光株式会社の経営改善に向けた提言ということで、議会からの提言をいただいております。で、おっしゃるようにこの施設、建設当初からもう45、6年経過しておりまして、施設の老朽化も大変著しいということ、この建物に耐震化も含めてこれ以上の投資をしていくこと、これは困難であるというふうに考えておりますので、まあいよいよ大きな決断をする時期に入っているかというふうに思っております。伊那市の観光施設全体の今後のあり方も含めて、早急に方向性を出してまいりたいと考えております。
○議長(白鳥敏明君) 田畑議員。
◆12番(田畑正敏君) 一方、天下第一のサクラの名所を持つ高遠さくらホテルですが、こちらも平成7年建設で築27年となっており、私も先日内部を案内してもらいました。3階、4階の廊下の壁の変色、これは建物が東向きになっているために直射日光が入りまして、直射日光が当たる場所と当たらない場所がこうしま模様に変色しております。それと雨漏り、和室客室の畳が汚れてささくれ立っている等、また部屋に入るドアが昔の金属製で、冷たい感じのもので違和感がありました。そして、建物全体の外観ですが、かなり色あせていました。 過日、さくらホテルに来られたお客さんがどんなイメージを持っているのかと思い、インターネットの口コミ情報を見てみました。先月の5月5日にさくらホテルに宿泊した50代女性の口コミですが、「初めて宿泊させていただきましたが、畳が汚くてがっかりしました。」とありました。また、他のお客さんの口コミ情報からも、「部屋は床がギシギシと床鳴りがして少し不愉快でした。」と書かれています。温泉や料理は大変満足していただいているのに、施設の問題が浮き彫りになり指摘されています。さくらホテルの口コミ総合評価は、5点満点中の4.20、接客が4.62、お風呂が4.33、食事が4.43、満足4.60に対し、客室3.71、施設3.81と、お客さんの目は確かです。したがって顧客ニーズと施設実態をしっかり把握した上で、先の変化を見定めた再生計画が喫緊に必要と感じます。 そこで質問いたします。高遠さくらホテルを伊那市の観光拠点と位置づけ、今後生かす施設として集中改修したらどうでしょうか。財源は入湯税やふるさと納税のある部分を優先的に振り向け、この際思い切ってさくらホテルの全面改修の実施を提案いたしましたが、市長の考えをお示しください。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) この高遠さくらホテルでありますが、築27年が経過をしております。この間、平成21年度に客室を主とした大規模な改修工事を実施をし、また平成29年にはレストラン・ラウンジ・露天風呂の改修、家族風呂の新設ということで誘客に努めてまいったわけであります。 御指摘のコンベンションホールあるいは壁紙でありますが、これは建設当初から大きく改善がされていないという状況であります。また社員の意識についても随分変わりまして、接客サービスについては日々努力をしながら改善がされているということであります。 議員おっしゃるように、この高遠さくらホテル、大変良質な天然温泉とか高遠石工の探訪、あるいはサクラ、南アルプスまでのアクセスのいいということで、それぞれ立地条件が大変いいわけでありますので、さくらホテルそのものは可能性が期待ができる施設だというふうに捉えております。 伊那市の市内全体の観光施設の状況を見る中で、伊那市は宿泊施設が非常に少ない地域でもあります。さくらホテルの位置づけを考えると、施設の整備あるいは計画に必要な改修をきちんと入れて対応していくということが求められているというに考えております。
○議長(白鳥敏明君) 田畑議員。
◆12番(田畑正敏君) さくらホテル周辺には高遠城址公園をはじめ、しんわの丘ローズガーデン、石工、秋のマツタケ、分杭峠のゼロ磁場や南アルプスの玄関口等、年間を通じて集客できる魅力ある観光地として伊那市の観光を再構築したらと思います。コロナが収束し、南アルプスをPRしたならば、世界中から登山客が来る期待もあるからです。 次は温泉施設であります。伊那市にはさくらの湯、みはらしの湯の2か所の温泉施設があります。温泉施設は市としても福利厚生施設との位置づけの中で、入浴料については現在500円となっています。利用者の減少などは年間8%にも及ぶとのことで、営業を継続するのに不足する収入金を補填するため、令和3年度当初に伊那市から5,400万円が伊那市観光株式会社へ補助されています。しかし、このところ燃料の高騰と入浴者の減少により、一人当たりのコストは630円から現在760円まで高騰していると聞いています。 そこで質問をいたします。今後の温泉施設の経営を安定的に継続するためには、福利厚生施設の位置づけを考慮する中での料金改定が必要だと思います。基本的には適正な受益者負担をお願いすることが前提になると思いますが、市長の考えをお示しください。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 市内の温泉施設の入浴料でありますが、伊那市日帰り温泉施設条例によって600円の範囲内で定めるということになっております。現状では、この二つの温泉施設、市民の福利厚生という位置づけでありまして、料金については500円ということで、不足する分については伊那市が負担をしているのが状況であります。 この市民の福利厚生施設でありますが、一般客の皆さん、一般の観光客も利用するわけでありますので、どこまで伊那市が負担するのか、また市民や利用者にどの程度の負担をお願いするのかということは、慎重に判断しなければいけないというふうに思います。 また上伊那地域に幾つも同じような施設がありますが、昨今の燃料あるいは輸送費等の高騰、こうしたことからそれぞれ皆さん大変苦慮しているということも聞いております。近隣施設の状況も踏まえながら、引き続いて研究をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(白鳥敏明君) 田畑議員。
◆12番(田畑正敏君) 温泉施設につきましては、市民の皆さんの一番身近な場所ですので営業継続することを前提に利用者の皆さんに理解いただける施策をお願いしたいと思います。 次は仙流荘と山小屋であります。山小屋はコロナ禍での50%の集客規制の中でも、利益を出しているドル箱的な存在で、二つのアルプスを持つ伊那市の自然条件は、それこそ全世界から観光客を呼び込める存在であると思います。したがって、さくらホテルと仙流荘足す山小屋を2軸とする事業体制の構築ができれば、伊那市観光株式会社は成長軌道に乗り、伊那市の観光事業を主導する企業に変貌すると思います。 また、現在戸台口及び仙流荘から北沢峠まで運行している南アルプス林道バスは、旧長谷村時代の昭和55年より運行され、伊那市自動車運送事業として管理されています。山小屋、仙流荘は伊那市観光株式会社の指定管理下、南アルプス林道バスは伊那市自動車運送事業の管理下にあります。林道バスは公営事業であるため、国の許可も必要で、いろいろな制約条件があることも承知していますが、ここで質問いたします。仙流荘、林道バス、山小屋をワンパッケージで管理していくことはできないでしょうか。ハードルが高いかもしれませんが、民間感覚からすれば同じ山岳観光というカテゴリーから、仙流荘、山小屋にお金が落ちる運行ダイヤの検討等、トータルメリットは今より格段に高まるものと思うのですが、いかがでしょうか。市長の考えをお聞きします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 仙流荘と山小屋、これ伊那市観光株式会社によっての指定管理であります。南アルプス林道バス、これは伊那市の自動車運送事業会計によっての運営と。そうした中で仙流荘周辺の黒川床固工群の事業、今、国土交通省によって行われておりますが、これがあと一、二年で終了ということで、仙流荘周辺大変大きく変化をするということであります。 今現在仙流荘と林道バスの営業所はちょっと離れておりまして、駐車場に車を停めて、林道バスの営業所からバスに乗って山に行くと、仙流荘には行かないと。あるいは食事を取らない。山から下りてくると、営業所で下りて駐車場から車で帰る、これも仙流荘には行かず、それから食事も取らずということで、現状では連携が取れていないのが実情であります。 そうした中で、これから登山口の位置づけとして、かなり注目をされてくる仙流荘周辺であります戸台口でありますので、こうしたことを意識をした手当てをしていかなければいけないだろうと。あわせて南アルプスの山梨県側からの林道、これ広河原から入っておりますが、この林道の崩落が何か所にも及んでいて、山梨県としてはこの復旧に手を出さないんじゃないかという、そんな話も聞いております。 先日も山梨県の担当者とお会いしたときに聞いたら、全く動きがないと。で、あまりにも崩落が大き過ぎて手が出せないし、出すかどうか分からないというような話を伺ってきました。さらに、南アルプス市のバス、林道バスの10台はもう売却してないというようなことでありまして、登山口はこの長野県、伊那市、長谷から南アルプス北部の登山口というふうになりますので、大変たくさんのお客さんが来る可能性もあるわけであります。そうしたことを考えて、今御提案のあったことについては、今後の検討課題としてお聞きをし、まあどうしたかたちが一番いいのかということも方向を出してまいりたいというふうに考えております。
○議長(白鳥敏明君) 田畑議員。
◆12番(田畑正敏君) 伊那市の観光施設においては、コロナ禍による観光ニーズの変化、人口減少、いまだに引きずる地元意識等、喫緊の課題に対して明確な施設方針を定める、見定める必要に立たされています。 しかし、ここで思い切った手を打てば、伊那市観光株式会社は伊那の観光事業を牽引し、伊那市の発展を支える重要な事業体となると思います。 ウイズコロナ、アフターコロナが見えてきている今こそ、意を決すべき時であることを申し上げまして、次の質問に入ります。 次は、ぐるっとタクシーのさらなる利便性向上についてであります。 ぐるっとタクシー事業は、令和2年4月より運行が開始され、2年が経過する中で、多くの利用者の皆さんより感謝の声が上がっております。今まで高齢者の皆さんが抱いていた、バスの停留所までが遠くて歩いていけない。利用したい時間帯にバスがない等の課題を、玄関先まで迎えに来てくれるぐるっとタクシーの運行実現により、その不安を一気に解決してくれました。 伊那市が取り組んできた新産業技術事業の中で、成果が一番顕著に出ているのがぐるっとタクシー事業だと私は思っています。数年前までは、伊那市の中でも交通弱者という言葉がよく聞かれ、同時に地域の課題になっていましたが、最近ではこの言葉もあまり聞かれなくなった気がします。それだけ市民の皆さんに、ぐるっとタクシーが認知され、また有効活用されているのだと思います。 その反面、特に私たちが意識しておかなければならないことは、この事業は地元のタクシー業者によって担われているということであります。コロナ禍でタクシー事業者も相当影響が出ているとは想定していますが、今後、ぐるっとタクシーの運行エリア外だった市街地でも、住民がタクシーと同じ感覚で利用できる市街地
デジタルタクシーの実証運行が8月から実施されるのを含め、市の全域にぐるっとタクシー、
デジタルタクシーが導入されようとする中で、500円の低賃金での運行がさらに広がると、事業者の経営を圧迫するのではないかとの心配もあります。 したがって、一番の課題は市がどこまでタクシー業者を支えられるのか、ウィンウィンの関係を維持していけるのかが、最大の決め手になると思います。 本日はそうした課題があることは承知の上で、利用者側の立場で質問させていただきます。 最初の質問ですが、先ほど唐澤千明議員からの質問ありましたけども、現在、12台のぐるっとタクシーが運行されていますが、一日当たりの平均利用者数及び乗り合い率はどのようになっているのでしょうかお尋ねします。
○議長(白鳥敏明君) 飯島企画部長。
◎企画部長(飯島智君) それでは、運行実績についてお答えをさせていただきます。昨年10月のエリア拡大以降の6か月間でありますけれども、一日当たりの平均利用者数は110.6人、乗り合い率で申しますと40.5%、また今年度に入って、令和4年4月から5月まで、この2か月間でありますが、一日当たりの平均利用者数は112.3人、乗り合い率は39.6%ということでございます。 なお、この利用促進キャンペーンとしまして、運賃補助券というものを配付を行っておりました。これについては、今年の3月末で終了しまして、4月以降は、本来の運賃で利用いただいているということでありますけれども、結果、この利用実績への影響はほとんどなかったということで、これについてはまあ利用が定着してきてるということが伺えるのかなというふうに捉えております。
○議長(白鳥敏明君) 田畑正敏議員。
◆12番(田畑正敏君) 現在、ぐるっとタクシーを利用できる対象者は65歳以上の方、運転免許証を自主返納した方、障害者手帳、特定医療費これは指定難病ですが、この受給者証をお持ちの方で事前登録制になっています。また、運行日時は月曜日から金曜日の午前9時から3時までとなっており、料金は一回500円となっていますが、割引制度によって250円から500円の範囲で乗車可能となっています。そうした中で、多くの市民の皆さんからさらなる高度化に向けて意見や要望をいただいていますので、その中から特に要望の強い3点について、質問していきます。 まず1点目は運行時間であります。先日、タクシー運転手をしている友人から、何で伊那市は運行時間を午後3時で打ち切っちゃうのかと聞かれました。ぐるっとタクシーに乗ったお客さんから、「3時じゃ病院が終わらないときがあるので、もう少し延長してもらうことはできないのかね。」と言われるとのことで、私も延長すべきだと思うが何とかならないのかねとの質問でした。行きはぐるっとタクシーを使って250円で行けるのに、帰りに普通のタクシーで帰れば、距離にもよりますが8倍から10倍、それ以上のお金がかかってしまうケースもあるとのことです。 また、私の隣組の70歳代後半の御夫婦は、奥さんが透析治療のため毎週火曜日・木曜日・土曜日の週3回、中央病院に通院しており、その送り迎えを御主人が毎回行っています。その方の話ですと、中央病院で朝9時から治療が始まるので、8時過ぎまでには中央病院に着くように送っているそうです。そして、透析治療が終わる午後2時にまた迎えに行くとのことで、このサイクルがもう12年間も続いているとのことです。迎えはともかく、朝だけでもぐるっとタクシーを利用できれば大変助かると言っています。透析治療の患者に限ったことではありませんが、このようなケースの方は市民の皆さんの中にも大勢いるのではないかと思います。中には自分自身で運転して行ける人もいるかもしれませんが、家族やその他の手段で足の確保に苦慮している方も多いのではないかと察しています。 ここで質問いたします。現在、9時から午後3時となっているぐるっとタクシーの運行時間を、朝8時から開始、午後4時までの延長との強い要望がありますが、運行時間延長の可能性について市長に考えをお聞きします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) このぐるっとタクシーの運行に当たりましては、地域の交通事業者の皆さんの協力があって初めて成り立つものであります。今までもこの時間については、何回もタクシー事業者と話し合いをしながら進めてきておりまして、これを変更するということについては大変な労力といいますか、理解が必要であろうというふうに思っております。 運行時間の延長につきましては、特に一般タクシーの営業に大きく影響するということ、またドライバーの人材確保が難しいということ、交通事業者、それぞれ交通事業者の協力が得られなければ実現することは困難であります。この運行時間の延長というのは、利用者にとっては確かに利便性の向上につながるかもしれないわけですが、どの程度のニーズがあるかということが不明であります。また運行経費も大変大きく増加しますので、このことの費用をどうするかと。今回補正予算にぐるっとタクシーの高度化の費用、これを計上をさせていただいております。これまで蓄積をしていた利用データの分析と、それからニーズの把握などを実施をしたいと、より効率のよいシステムへの移行ということを考えておりますので、まあぐるっとタクシーのよりよい運行内容について、こうした検証を踏まえた上で検討していると、いくということになろうかと思います。 民業圧迫ということを盛んに言われておりまして、
デジタルタクシーについても大変な理解をいただく、いただかなければできなかったということ、さらにこう時間の延長ということもタクシー業者の理解が得られなければ当然できませんので、民業圧迫をしないということが本当にできるかどうかということも検討の課題となります。
○議長(白鳥敏明君) 田畑議員。
◆12番(田畑正敏君) 関連質問になりますけども、現在ぐるっとタクシーは土曜日運行はしていません。しかし、個人開業医は土曜日も診察しているところが多いため、平日と同じように運行を望む声が多いのですが、土曜日運行の可能性について考えをお聞きします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) タクシー事業者からは一般タクシーの利用者、平日の3分の1程度しかないということ、これは土日であります。土日祝日はふだんよりも3分の1程度で、台数を大幅に減らして営業しているということで、やはり経営努力をされているなということであります。土日、土曜日のみでなく、日曜・祭日のぐるっとタクシーの運行、これ運行時間の延長と同時に交通事業者の理解と協力が不可欠であります。ニーズの把握、どの程度のニーズがあるのかということ、それから費用がどの程度かかるのかというそうした検討も必要でありますので、現時点で土日祝日の運行というのは、あまりにもちょっと理解が得られないだろうということで、予定はしておりません。
○議長(白鳥敏明君) 田畑議員。
◆12番(田畑正敏君) 2点目は、事前予約なしの場合ですが、医療機関で診察が終わってからぐるっとタクシーを予約した場合、1時間から2時間待たされることがあるとのことです。ここで質問いたしますが、タクシーの運行台数や運行エリアとの関係もあるかと思いますが、何らかの方法で待ち時間の短縮に向けた改善をお願いしたいと思います。 また、予約したときに待ち時間はどのぐらいになるのか、予定時間が分かればそれによって別の選択肢も考えられるとのことですが、待ち時間短縮の可能性について考えをお聞きします。
○議長(白鳥敏明君) 飯島企画部長。
◎企画部長(飯島智君) まずこのぐるっとタクシーでありますけれども、AIが可能な範囲で乗り合いを発生させながら配車を行うということによりまして、限られた車両台数で、できる限り多くの方々に乗車いただけるように運行しているということが一つございます。 この限られた台数で運行しているということから、予約が集中した場合はお迎えまでに時間、かなりお待ちをいただくというようなことであったり、場合によっては、お迎えに行く車両がないというような可能性すらございます。そのため、利用されている皆さんには、行きの予約をしていただく際に、帰りの予約も併せて行っていただけるというような御案内もさせていただいております。 医療機関の診察ということで言われましたけれども、帰りの時間がはっきりしないということも確かにあろうかと思います。そうした中で、この少し余裕を持った時間で予約をしておいて、診察が終わった、早く終わった場合には、コールセンターに予約をして、時間を早められるか相談をするということも可能なわけであります。 なお、当日の利用予約を随時受け付けておりますので、予約時間は刻々と変化をいたします。したがいましてこの待ち時間がどれぐらいになるかというようなことを、事前に予測するということは技術的に申し上げても不可能だということは御理解いただきたいというふうに存じます。
○議長(白鳥敏明君) 田畑議員。
◆12番(田畑正敏君) 3点目は、ぐるっとタクシーを利用できる人の資格要件についてであります。先ほども触れましたが、現在ぐるっとタクシーを利用できる対象者は65歳以上の方、運転免許証の自主返納した方、障害手帳、特定医療費受給者証をお持ちの方となっており、事前登録になっています。しかし、このほかにも年齢に関わらず、様々な理由でぐるっとタクシーを利用したいが利用できないでいる人がいると聞いています。例えば、緊急時の対応や家庭の事情による保育園や学校への送迎や通院などで、本当に困っている子供さんもいるとお聞きしています。その子供さんたちにも、ぐるっとタクシーを利用させていただくことはできないのかというのが、関係者の願いであります。 そこで質問いたします。そのような現実を目の当たりにしたとき、このような例外措置を前向きにどう取り組んでいくのか、またそれを解決するための資格要件の見直しとともに、もしそれが難しい場合にはこうしたケースへの優遇措置を検討する必要があると思います。軌道に乗りつつあるぐるっとタクシーが、本当に困っている人への運用拡大と福祉の向上につなげるため、制度の見直しも必要ではないかと思いますがいかがでしょうか、市長の考えをお聞きします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) そもそもこのぐるっとタクシーでありますが、高齢者、障がい者、運転免許証返納者など移動支援が必要な皆さんへのシステムということで、通院とか買い物などの日常外出で利用いただけるように始めたものであります。 これまでお答えをしているとおり、ぐるっとタクシーは公共交通として運行をしておりまして、予約状況によってお待ちをいただくときもあれば、ほかの利用者と一緒になって乗り合いになることもあります。で、公共交通では緊急時とか、個別のケースというものには対応できないということも御理解をいただきたいと思います。あくまでこれは公共交通ということでありますので、そうした緊急時あるいは個別のケースが発生したときには、通常のタクシーの利用をお願いをしたいというふうに思います。
○議長(白鳥敏明君) 田畑議員。
◆12番(田畑正敏君) ぐるっとタクシーは利用者の増加により、地域福祉と活性化に重要な役割を担う事業に成長しています。そうした中で、地域間によっては異なるニーズも出てきており、例えば中山間地における高校生の通学にぐるっとタクシーを利用することができないかも、その一つです。今後においては、それらニーズの課題解決のため、さらなる高度交通システムによる交通の最適化と自動配車サービスによる移動の利便性向上、また住民福祉向上や住民満足度向上に向けて、さらなる取り組みをお願いしまして質問を終わります。
○議長(白鳥敏明君) 以上をもちまして、田畑正敏議員の質問が終了しました。 暫時休憩いたします。 再開は、11時10分とします。
△休憩 午前10時58分
△再開 午前11時9分
○議長(白鳥敏明君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 篠塚みどり議員の質問に入ります。 5番、篠塚みどり議員。 (5番 篠塚みどり君登壇)
◆5番(篠塚みどり君) 5番、篠塚みどりです。あらかじめ通告をいたしました2項目について、市長の見解をお伺いしてまいります。 1点目として、子育て支援と保育環境についてお聞きいたします。 誰もが母から生まれ育ててもらい、今があります。コロナ禍で一人で悩む若者、そして高齢者、核家族化が進む中、誰とも心を開けず悩んでいる方が多くいます。その方々が誰一人寂しくない世の中に、一人も置き去りにしないよう心を通わせ、伊那のこの地に住んでいる皆さんが孤立化せず、老いも若きも生き生きと生活できる伊那市への実現をと、さらに強く望んでおります。 そこで初めに、ママヘルプサービスについてお聞きしてまいります。今、核家族化、共稼ぎ世帯が増加する中で、伊那市においてもそのつらさを抱える方も一段と増えてきています。私は保育士として勤めてまいりましたが、その中で小さな子を抱え、仕事、育児、家事をしながら必死に家庭を支え、子供の成長をともに喜び合い、共に育ちゆくお母さん方を数多く見てまいりました。 その反面、あるお母さんは「子供ができて私の時間はなくなってしまった。私は不幸だ。」と言い、子供に何も手出しできずにいるお母さんがいました。自分が生み、小さなかわいい笑顔を見せる我が子を見ても、不幸とはなぜ、と思った私ですが、初めて出産し、夜昼もなくミルクやおっぱいをあげ、何で泣くのかも分からず、一緒に泣いてしまう母、子供を産み育てた女性なら誰もが経験したことです。現在、子育てをつらいと感じている女性が、その理由として最も多く掲げているのは、誰にも相談できず大きな不安を抱えて苦しんでしまうことです。そうして、それは核家族化により産後うつ、精神的孤立につながり、今大きな社会問題となっています。 そこで、伊那市におきましては産後の支援として、産後ケア事業をはじめ様々な支援が行われていますが、本日はその一つ、ママヘルプサービスについて取り上げます。この事業は、赤ちゃんの出産後、家事や育児のお手伝いを必要とする方に、お宅へホームヘルパーを派遣し、生活支援を行うことで一時間500円、一日2回までとなっています。市の利用状況をお聞きしたところ、このところ年7人から8人と、あまりにも少なく、困っている方が多いのにもかかわらず、利用者が少ないのが現状です。 そこで市長にお伺いいたします。申請方法につきましては、携帯電話からダウンロードし、市の窓口で受付をするようになっていますが、妊婦や家族が出向くのに困難な場合もあり、アプリでの申請を可能にできないでしょうか。オンラインにての本人や赤ちゃんの状況確認の対応もできるのではと思います。 また、利用状況を見ますとあまりにも少なくて残念です。この事業のことをもっと知ってもらう必要があると思いますが、どのような広報の仕方をしているのか、また利用者を増やすのには料金・時間など、どのような工夫が考えられるのかお聞かせください。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) このママヘルプサービスでありますが、産後母体の心身の健康を保護するということを目的として、母体の回復期に当たる出産後から約3か月間、核家族等の理由で手助けをしてくれる人がいない方、そうした皆さんを対象にヘルパーを派遣をしながら生活の支援を行っているということであります。 この事業につきましては、伊那市社会福祉協議会に業務委託をしておりますが、利用者が実家が遠方である方とか、里帰り出産ができない方、そうした方が多いということであります。利用に当たっては事前に利用者、つまり妊婦さんと保健師、ヘルパーが打ち合わせを行って、利用回数とか支援内容等の調整を行った後に、申請をしていただいて支援を開始をしているということであります。 申請につきましては、個々の事前の打ち合わせが必要なことから、今のところアプリによる申請というのは考えておりませんが、窓口での申請が困難な方などについては、地区担当の保健師がおりますので、この保健師が家庭を訪問をして対応するということをしております。今後も利用が必要な方々には、きちんと寄り添ったかたちでの対応をしてまいりたいというふうに思います。 それから広報につきましては、担当のほうからお答えをさせていただきますので、お願いします。
○議長(白鳥敏明君) 松澤保健福祉部長。
◎保健福祉部長(松澤浩一君) それでは、広報の関係ですけれども、広報につきましては母子健康手帳の交付時や出産、約2か月前の出産応援セミナーの保健師との面談の際にお渡ししております育児のしおり、それから伊那市子育てガイドブックを使いまして、産前産後の様々なサービスの案内を行うとともに、その後につきましても随時相談に応じてます。また、市のホームページにも情報を提供し、掲載し情報提供を行っているところです。 今後ですけど、引き続き必要な方に必要な情報が届くように、そういった広報に努めていきたいと考えます。また、家事や育児への支援ということにつきましては、子育てをサポートする事業全体を考える中で、電子申請も含め今後どのような支援が必要か検討していきたいと考えております。
○議長(白鳥敏明君) 篠塚みどり議員。
◆5番(篠塚みどり君) 検討をお願いしたいと思います。小さな子供、母親が本当に悩んでいるときに、すぐ対応できるようによろしくお願い申し上げます。 次に、母子手帳デジタル化への移行について、お聞きいたします。 現在、妊娠された方には市から母子手帳と子育てガイドブックが手渡されています。市のホームページからも子育て支援の内容など掲載されていますが、子供を持つ母親が忙しい中、携帯ですぐ見れて、自分で入力ができる母子手帳アプリ「母子モ」への活用ができないのでしょうか。 2018年、成育過程にある者及び保護者並びに妊産婦に対し、必要な成育医療等を切れ目なく提供するための施策の総合的な推進に関する法律、「生育基本法」が施行されました。生育基本法は妊娠、出産、子育てまで切れ目のない支援を目的としています。子供の権利が言語化され、育児の孤立など現代抱えている問題解決にもつながります。子育て支援全般などの情報、何よりも子供の成育記録をどんなときでも入力でき、家庭での共有情報を通じて家族間でも共に子育てができるという利点があります。また、相当数の市町村でも実施されており、喜ばれております。 そこで市長にお尋ねいたします。市での母子手帳デジタル化への移行については、どのようなお考えであるのかお聞かせください。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) この妊娠・出産・育児に役立つ情報を配信をする母子手帳アプリ、これを導入する市町村がだんだんに増えてきているという状況であります。このアプリは市町村の交付をしております母子健康手帳、これを電子化したものではなくて、情報発信を主に手帳を補完するサービスということで、提供されているようであります。 現在、伊那市では母子手帳アプリの導入はしておりませんが、紙媒体の母子健康手帳を交付しておりますが、妊娠期から乳幼児期の検診の記録、また保護者の記録、予防接種の記録等ができるようになっておりまして、それぞれの時期に応じた知識も多く掲載をされております。 また、アプリを導入する主な目的としての検診や予防接種の通知機能については、現在は該当者に郵送等で周知する方法となっておりまして、順調に受診がされ、受診率も高い状況であります。 さらに、伊那市のイベント情報は必要に応じて、伊那市地域安心安全メールで発信をしているということ、母子健康手帳そのものの電子化、このことについては厚生労働省の母子健康手帳、母子保健情報検討会というもので、今現在検討されているところであります。 今後、伊那市としては社会全般でアプリから情報を入手する方、これは増加しておりますので、便利な機能が開発されるということも予想されます。子育て支援全般を支援ができるようなアプリの導入について、今後検討をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(白鳥敏明君) 篠塚みどり議員。
◆5番(篠塚みどり君) いち早く母子手帳デジタル化「母子モ」への活用をし検討されることを期待しております。 次に3点目として、保育士における処遇改善についてお聞きいたします。核家族化が進み、産休を得て職場復帰をされる方々も年々多くなってきました。そのため、未満児の受入れが多くなり、さらには行動が多様なお子さんも増え、保育士の役割は増加し、毎日フル回転の現状です。コロナ禍もあり、食事のときはパーテーションを子供の間に入れ、終了後は消毒するなど、今までになかった仕事も増え大変です。 保育士の先生方は日々一人一人の命を預かり、子供の成長を願い、この子がよりよい一日を送れるよう皆で考え手だてをして、一生懸命に子供たちに携わっています。未満児では、次々に入所してくるお子さんを抱っこしたりおんぶしたり、食事や午睡など、一人一人生活リズムが違う中、一日じゅうお母さんに代わって安心して健康で過ごせれるように対応しています。 さらに幼児では小学校を見据え、自分で自立し、精神面、体力面でその子にあったよりよい成長、人との関わりなど、遊びや生活の中で学んでいけれるよう関わっています。 保育士は未来の伊那市を担う大切な子供たちを育む重要な役割を担っていますが、人手不足であることを常に感じてきました。小さいころ保育士を夢見て進学し、地元で就職しようとしても、正規職の枠が少ないことで他県、他市へ就職してしまう方もいます。また、仕事についても正規・非正規の賃金格差、健康上の理由など多くの問題点もあり、近年正規・非正規含め令和2年28人、令和3年23人の退職者が出たとお聞きしています。 そこで、市長にお尋ねいたします。正規雇用の拡大と保育士雇用、賃金格差についてどのようなお考えでしょうか。また本年度ICT化導入はとてもうれしいことです。これから先、保育現場のICT導入について計画がありますでしょうか。保育現場の労働力軽減へ、さらなる期待をいたしております。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 伊那市では保育の充実また園児の安全というのを考えまして、伊那市独自の保育士の配置基準によって、国の基準に比べて多くの保育士を配置をしているのが現状であります。今現在必要な保育士の確保が出きておりますけれども、余裕がある状況ではないということ、さらに全国的な保育士不足の課題というものは、伊那市も同様でありまして、年間を通じて随時募集を行っているということであります。 昨年度、新型コロナウイルス感染症への対応と少子高齢化への対応が重なる最前線におきまして、尽力していただいております職員の処遇を改善するということが必要という考えで、国の保育士等処遇改善臨時特定交付金これによりまして、保育士を含む会計年度任用職員Ⅱ種の処遇を改善をいたしました。保育現場では、保育士、保育士補助、長時間保育の担当、給食技師など職種において平均して3%程度の報酬の単価の引上げを行ったところであります。 正規の保育士の採用については、園児数の推移また保育環境の変化を見ながら決定をしていきますけれども、今後も必要な保育士の数は確保していかなければいけないという考え、さらにⅠ種の会計年度任用職員につきましては、県内19市の中でも上位の報酬単価でございまして、今後も周辺自治体また民間保育所の動向を見ながら処遇の改善についての検討、また保育士が働きやすい環境の醸成というものに努力をしてまいりたいと思います。 本年度の予算によりまして、保育園の業務のICTシステムを今整備中でありまして、10月には運用開始の予定ということ、また保護者用アプリによる保護者支援のほか、保育士にとっても手作業で行っているような書類の作成など、各教室に配置をするタブレット端末で自由な時間に入力ができるというふうになりますので、子供に接する時間の増加のほかに、時間外勤務の縮減という効果も見込まれまして、保育士の待遇改善につながるというに考えております。
○議長(白鳥敏明君) 篠塚みどり議員。
◆5番(篠塚みどり君) さらなる正規雇用拡大、保育士拡大をお願いいたしたいと思います。 次に、4点目として保育園での使用済みおむつの持ち帰りについてです。市内の保育園に通うお子さんを持つ保護者の方から、おむつの持ち帰りについて御意見をいただきました。使用済みおむつを持ち帰らせている理由として、子供の健康状態の把握に重要であると言われてきました。しかし、実際には持ち帰ったおむつを開けて中を確認することはなく、そのまま処分している方が大部分とのことです。持ち帰りは不衛生であることや、コロナ禍にあっても感染につながります。また、子供さんが何人も通園している母親にとって、布団を持ち、子供を抱え、さらにおむつバケツやおむつを持って帰るという保護者の負担があります。健康状態は連絡帳や口頭で親に伝えることもできます。また、保育士の立場からは、おむつの持ち帰りがなければ、園児別におむつの分担作業をする必要もなくなります。保育士の負担軽減にもつながるのではと考えます。 BABYJOB株式会社による全国1,461市町村でのおむつ持ち帰り状況調査の結果では、長野県がワースト2位、また兵庫医療大学公衆衛生看護学分野、阿川勇太氏のコメントでは、「使用済みのおむつを持ち帰るのは子供の健康状態の把握に重要であると言われてきました。しかしながら、紙おむつの持ち帰りは不衛生であることや保護者の負担が大きく、持ち帰りをお願いする保育士にとっても負担となっています。衛生的にも保護者と保育士の負担軽減のためにも、おむつ持ち帰りゼロに向けた取組は進むべきだと思います。」とあります。 そこで市長にお尋ねいたします。子育てしやすい町を目指す伊那市としては、どうしても必要なことだと思います。使用済みおむつの持ち帰りについてのお考えをお聞かせください。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 保育園で紙おむつの処分をした場合、保護者だけではなくて保育士の負担軽減につながるということになりますが、一方では多額のごみの処分費用というものも発生をいたします。伊那市の中でこれを実施をした場合に、年間恐らく1,000万円ぐらいかかるだろうということが試算されておりまして、こうしたこともありますけれども、紙おむつこれを保育園で処分するということについては、保護者の負担また衛生対策、それから保育士の負担軽減にもつながってくるということで、今年度中に実施ができるように進めてまいりたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 篠塚みどり議員。
◆5番(篠塚みどり君) 使用済みおむつ持ち帰りについて、期待いたします。 次に5点目として、安全な環境施設への対応についてです。昨年、10月岡山県さくら保育園にて園庭のすき間に、遊具の間に首が挟まれて死亡した事故がありました。国における遊具の基準においては、縦12.7センチ、幅23センチにし、公園内であるわけですが、保育園の遊具を定める基準がないのが現状です。 保育園での未満児入所が多くなる中、低年齢の子は一人一人何をするのか、どこへ行くのかも分かりません。高いところを登りたくて滑り台に行けば、登っていく子を一人、滑ろうとしている子を一人、保育士がついて見るというように、危険のないよう冷や冷やする場面もあります。大切な命をお預かりしている保育士にとって、どの子も伸び伸びと楽しく遊びが展開できるようにしてあげたいものです。 そこで市長にお尋ねいたします。未満の遊び場の確保ができていない園もあり、安全なフェンスや設備をぜひお願いしたいと考えます。また昨年は、伊那北保育園の横を流れる棚沢川堤防法面が崩れることがあり、他県では2019年に河川が氾濫して園が土砂で埋まったことも記憶に新しいです。これから雨季に入り豪雨災害にならないためにも、安全な環境で子供たちの命を守るためにも、保育現場の安全確保と防災対策についてのお考えをお聞かせください。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 現状につきましては、担当のほうからお話をさせていただきたいと思います。伊那市としましては、園児の日々の安全対策については各園と協力をして、園児の発達段階に併せた保育環境のあり方について研究を進めておりまして、施設整備も含めた対応方法を検討し、今後も保育現場の安全確保にはしっかりと努めてまいりたいという考えであります。 また、防災対策につきましては、防火防災計画等に基づいた対応の継続と、併せまして園、保護者、地域等との関係各所の連携の強化、これも大変必要でありますので、こうしたこともしっかりと努めてまいりたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 松澤保健福祉部長。
◎保健福祉部長(松澤浩一君) 現状ですけれども、市が設置している全園19園につきましては、外周にフェンスを設置し、園児が外に出ないための安全対策を行っておりまして、門扉につきましても鍵を二重にするなどの対策を行っております。 また、各園には危険箇所を発見次第、速やかに連絡をするように指導を行いまして、職員が現地の確認を行い修繕をしているほかに、業者による遊具の点検ですとか、消防設備点検も実施し、速やかに改善をしてきております。 また、防災対応としましては、毎年各園が防火防災計画を作成し、市と消防署へ提出しまして、計画に基づいた防災、避難訓練、防火防災教育、職員の教育を実施しております。また、園長会主導によります防災委員会も開催されまして、そういったところで研修が積極的に行われている状況です。 棚沢川のことがありましたけれども、その現況につきましては所管である伊那建設事務所で再発防止を兼ねた護岸工事を行いまして復旧済みでありまして、パトロールも実施しております。現在、災害危険区域に該当する園は公立で5施設、私立で3施設ありますけれども、該当の施設では義務によりまして避難確保計画が策定されておりまして、指定区域に併せた防災対応を行っているという現状でございます。
○議長(白鳥敏明君) 篠塚みどり議員。
◆5番(篠塚みどり君) 保育現場につきましては、課題が山積していますので、さらなるきめ細やかな目配りをお願いいたします。 また、防災対策につきましては、園児また保護者が安全で健やかに過ごせるよう、対策をお願いしたいと思います。 大きな2番目としまして、高齢者の孤独、孤立対策についてお聞きしてまいります。 現在、伊那市で65歳以上の方は2万1,117人、高齢者率で31.87%、その中で現在お一人で住まわれている方は4,197人いらっしゃいます。私はこのたびの選挙戦で、大勢の市民の方にお会いいたしました。その中で、「空き家もあり、周りに話す人がいない。」「周りに人がいても、みな仕事に行って誰とも話さない。」また、「子供の声が聞こえなくて寂しい。」という声も高齢者の方からお聞きいたしました。 また、ある方は「人と話したのは三日ぶりだ。」と泣いて話された方もいます。長野県では高齢者の孤独を防ぎ、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことのできる地域づくりを推進するため、平成25年から県下広域で活動し、日常業務において高齢者を訪問したり、地域を巡回する機会が多い民間事業者と協定、長野県地域見守り活動「しあわせ信州見守り活動」を締結。新聞、郵便物、検針時など安否確認を行っています。 伊那市においても同様に行っているとお聞きいたしました。安否確認も必要ですが、高齢者のアンケートでは、物が欲しいのもあるが人との関わりが欲しいという意見も多くありました。これから5年、10年、ますます高齢者が増えてきます。 そこで市長にお尋ねいたします。伊那市におきましても、民間事業者との協定を相当数結んでいるようではありますが、その見守り活動の状況をお聞かせください。 2点目として、伊那市においての地域見守り活動も、さらにお一人お一人への声かけや励ましが大切になってくると考えられます。孤独から認知症、介護へとこれは本人が一番悲しいことです。人生のいろいろな経験をされてきた方が、さらに笑顔で過ごすことができるよう、これからの地域見守り活動は非常に重要なことだと思います。 子供の見守り隊があるように、元気な高齢者が何人かで、「お元気ですか。」と声をかけ、話を聞いてあげる地域見守り隊、名前を「励まし隊」などつけて、独り暮らしの方も励ます方も、元気になっていくことが市の活性化へ、健康延伸の伊那市へとなるのではないかと考えます。この件についてどうお考えでしょうか、お聞かせください。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 伊那市では地域における高齢者、また障がい者等の見守りの観点から新聞、電気、ガス事業者、こうした方々など市内9つの業種54の事業所と、地域見守りネットワーク事業に関する協定というものを締結をしております。訪問などの業務の活動中に何らかの異変を察知した場合、伊那市また警察署などに連絡をとっていただく仕組みだということで、常に協力をいただいております。 令和3年度でありますが、全部で6件の通報がありました。これは新聞が5件と宅配業者が1件ということで、それぞれ対応したわけであります。今後も地域見守りネットワーク事業、事業所等と協力をしながら、安心して暮らせる地域づくりというものを推進してまいりたいと考えております。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 失礼しました今、二つありましたので、もう一つでありますが、この高齢者、認知症とか介護状態にならないようにという御質問でありますが、この独り暮らしの高齢者などへの声掛け、見守り活動、これは大変重要なことであります。地域の民生児童委員の皆様にも、見守り等の活動をしていただいているとこでありまして、地域の社協などにおいては、サロンとか「まちの縁側づくり」「あったかご近所ネット」などふれあい支え合いの活動に取り組んでいただいているとこであります。伊那市におきましては地域包括ケアシステムを構築する中で、伊那市社会福祉協議会に委託をしまして、地域に根差したボランティアであります生活支援サポーターを養成をし、支援をしているとこであります。この生活支援サポーターの活動については、担当からお話をさせていただきたいと思います。 今後についても、この生活支援サポーター、今後も引き続いて養成をしていきますけれども、その中において地域の見守り隊的な活動を行うということができるのであれば、これも考えていかなければいけないと思います。 伊那市では地域の特性を踏まえて、高齢者の買い物支援やごみ出しなど、お困りごとを地域で共有しながら支援をする「地域ケア会議」こうしたものを開催しておりますので、そうした際にも高齢者への声がけ等についても提案をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(白鳥敏明君) 松澤保健福祉部長。
◎保健福祉部長(松澤浩一君) 生活支援サポーターの活動内容でございますけれども、ごみ出しですとか買い物、庭の手入れ、雪かき、話し相手、お互い様の安否確認、通院や趣味の外出の支援、それから社協でやっておりますいきいきサロンなど、地域に根差した活動の手伝い、それから高齢者や障がい者の施設での手伝い、伊那市が指定する有償の訪問型・通所型サービスの実施、こういったことを行っておりまして、平成28年から令和3年度までに112人の方を養成し、それぞれの立場で活躍をしていただいてるところでございます。
○議長(白鳥敏明君) 篠塚みどり議員。
◆5番(篠塚みどり君) さらなる高齢者に向けての、本当に孤独にならないような検討を期待いたします。 孤独・孤立は年齢に関わらず社会問題となっています。携帯、メールを使うようになり、相手と言葉が発しない、コロナ禍でマスクをし、顔も誰だか分からなくなってきている今、どんどん孤立化が進んでいくのを恐れます。 そこで誰かに挨拶を、まず家庭から、地域から、おはようございますと挨拶は心と心を結びます。誰も寂しくない伊那市へ、笑顔の伊那市へ、皆が元気に生き生きと暮らしていけれるように願いまして、私の質問を終わります。
○議長(白鳥敏明君) 以上をもちまして、篠塚みどり議員の質問が終了しました。 暫時休憩いたします。 再開は、13時30分といたします。
△休憩 午前11時44分
△再開 午後1時28分
○議長(白鳥敏明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 唐木拓議員の質問に入ります。 3番、唐木拓議員。 (3番 唐木 拓君登壇)
◆3番(唐木拓君) 初めての一般質問でございまして緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。 本日は2点質問させていただきたいと思います。一つ目は愛郷心を育む、「伊那市の歌」の普及についてと、二つ目、空き家対策、不動産の流通促進についてです。 まず、愛郷心を育むための「伊那市の歌」普及についてです。 我々は長野県歌「信濃の国」を歌えるかと言えば、歌うことができます。しかし、伊那市の歌はなかなか歌えるかと言われても歌うことができないのではないでしょうか。 私は高校卒業し31歳になるまで県外で過ごしました。大学へ行けば長野県人会、長野県民の集まりで信濃の歌を歌うまでもなくても、信濃の歌が必ず話題になりました。また、青年海外協力隊で赴任したナミビアでも、長野県民が3人そろい、信濃の歌が話題になりました。いわば「信濃の国」の歌は、長野県民をつなげるのに一役買っていたということになります。 以前、某テレビ番組では、県歌を歌えるのは長野県民ぐらいだということが放映されていて、それを見た県外出身、大阪出身の私の妻は驚き、さらに長野県はすごいなという話になりました。 昨今の小学校教育では、我々の学生時代と比べ土曜日が休みとなり、完全週休二日制で学校カリキュラムに「信濃の国」を入れ込むのが難しくなったそうで、「信濃の国」は必須ではなくなったということですが、それでも多くの学校で歌う機会はあるそうです。間違いなく言えることは、長野県歌「信濃の国」を歌えるということは、大人になって長野県を離れても長野県を思い出すきっかけになり、長野県を懐かしく思い、故郷を思い、長野県にまたいつか戻りたい、長野県への思いは強くなることと思います。 そこで今回提案するのは、「伊那市の歌」を覚える機会を創出することです。「伊那市の歌」を伊那市民が歌えるようになれば、想像しただけですばらしいことだと思います。 「伊那市の歌」ですが、2年前の令和2年3月議会にて田畑議員が一般質問で伊那市の歌の推奨についてを質問しております。その際、各小中学校での「伊那市の歌」に関する取組状況につきまして、教育長より御報告いただきました。2年たち、現在の取組を教えていただければと思います。
○議長(白鳥敏明君) 笠原教育長。
◎教育長(笠原千俊君) 市内小中学校での「伊那市の歌」の取組の状況についてということでございます。3年前と比べますと、学校数が減少しておりまして、現在3校で取り組んでおります。これは、感染症の影響を受けまして、授業で歌唱の時間そのものが少なくなっているということがこれ一つあります。それから、伊澤修二記念音楽祭で、ここでは皆で歌うんでございますけれども、その機会がなくなったということもございます。 現在の取組を具体的に述べさせていただきます。伊那小学校では4年生の社会見学の事前学習として取り組む予定でいる。また、伊那西小学校では全校音楽で取り組むとともに、6年生はリコーダーでの演奏をしているということでございます。 3年前の一般質問の際に、春富中学校で吹奏楽部が演奏し、合唱部が歌う「伊那市の歌」を下校時に使う計画がある、そのように答弁をいたしました。現在、吹奏楽部と合唱部のコラボにより録音した歌を、下校時の放送に使っております。 「伊那市の歌」でございます。校歌のように日常的に歌うには難しい面もありますけれども、伊那の自然やまた人々の営みを伝えるすばらしい歌である、そのように思っております。子供たちが「伊那市の歌」に親しんでいけるよう、それぞれの学校での取組に期待しているところでございます。
○議長(白鳥敏明君) 唐木拓議員。
◆3番(唐木拓君) 将来、伊那出身の子供たちが伊那市を離れても、年齢に関係なく伊那市外で出会い、「伊那市の歌」を歌い合えたならば、伊那市についての思い出話に花が咲くでしょう。 また、成人式で再開した仲間が、大きな声で「伊那市の歌」を歌えたならば、成人式も盛り上がるでしょう。私が「伊那市の歌」に出会ったのは、2012年まほらいな市民大学に入学したのがきっかけでした。まほらいな市民大学では2年間在籍し、無事に卒業することができました。なので、実は最終学歴はまほらいな市民大学卒業になります。 市民大学に在籍していた間、「伊那市の歌」を歌う機会は何度もありました。ちなみに当時、まほらいな市民大学の募集案内での入学資格は、成人20歳以上の伊那市在住または伊那市に勤務している者とありました。私は該当していましたので申し込み、入学したのですが、入学して分かったことは、20歳以上とありましたが当時私が34歳で最年少、次に若い方は60歳以上でした。蛇足になりましたが、そのぐらい年の離れた方々と交流できたのは、今になってはよい経験となりました。 私はそのまほらいな市民大学で「伊那市の歌」を何回か歌いましたが、残念ながら歌詞を完璧に覚えているわけではございません。それは歌う機会が月に2回、多くて3回だったからです。ただ、よい曲だなという印象があり、今でも音程を口ずさんでいます。音程を口ずさめる理由は、それまで何気なく聞き流していた防災無線の夕方に流れるメロディーのおかげでしょうか。防災無線はいざというときのために、毎日試験放送をしていて、伊那市では昼にチャイム、夕方に「伊那市の歌」のメロディーを流しています。毎日聞くメロディーですので、メロディーは頭の中に入っているのでしょうか。 市民大学で「伊那市の歌」を歌ったことをきっかけに、そのメロディーが「伊那市の歌」だということを知りました。そう考えると、夕方流れているメロディーが「伊那市の歌」だということを知らない人は、まだいるのではないでしょうか。 先に述べたように、学校教育の中に「信濃の国」が必須となっていない現状で、カリキュラムに「伊那市の歌」を新たに追加することはなかなか難しいかと考えられます。そこで提案いたします。防災無線、現在は夕方に伊那市の歌のメロディーだけを流していますが、歌詞入りで伊那市の歌を流してみてはどうでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 私も「伊那市の歌」は大好きな歌でありまして、実はこの「伊那市の歌」作った高木東六先生、生涯で4,000曲とか4,500曲作詩をしていて、本人自身が自分の作った曲の中で、5指の中に入るのが「伊那市の歌」だという話を、息子さんの律朗さんから聞いたことがあります。もちろん有名なのは、「水色のワルツ」だとか「春香」とかありますけれども、それと並んで「伊那市の歌」というのは、それほどこう作曲した高木東六先生自身がすばらしい曲だという評価をされているということ。 この「伊那市の歌」については、実は伊那市の方ほとんど歌えなかった時期もあります。私たち市役所の職員は歌えるようになっておりますが、子供たちが知らないということは非常に残念だということを、前の市長の小坂さんが言いまして、ぜひ子供たちにこの名曲を知ってほしいということで、学校でも歌えるように。また毎年行っております今、ちょっと休んでおりますけれども、東京藝術大学のフルオーケストラで、毎年10月に伊澤修二記念音楽祭で「伊那市の歌」これを演奏し、30周年記念のときには、これを収録をして合唱、合唱つきそれからフルオーケストラの演奏、したがいまして東京藝大の音楽の学生は皆さん、全員「伊那市の歌」を知っているということになろうかと思います。まあそれほどすばらしい曲ですので、ぜひCDも出ておりますので車で聞くとかしていただければまたいいのかなと思います。私もCD車につけて時々聞いております。 その防災無線でメロディーをという話でありますが、この合併したとき、伊那・高遠・長谷の3市町村の合併のときにも、歌入りの「伊那市の歌」について検討した経過があります。数多くの屋外スピーカーが市内あちらこちらに設置をされておりますので、こうしたことを検討したときに、やはり谷間でのこだまとか音ズレということが発生するということで、メロディーのみというふうになっておりまして、現時点においては歌入りという予定はないわけでありますが、私もいろいろな皆さんにこの「伊那市の歌」のすばらしい歌詞、また曲これを知っていただきたいというふうに思っております。 担当のほうから防災無線の現状試験、それから時報等についてお話をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(白鳥敏明君) 伊藤総務部長。
◎総務部長(伊藤博徳君) それでは、防災無線の現状でございますが、防災行政無線の試験と時報を兼ねまして、昼と夕方に放送を行っておるわけでございますが、先ほど市長申し上げましたように、平成18年の合併を機に「伊那市の歌」のメロディーを毎日夕方放送するようになっております。伊那地区では4月1日から9月30日の間は、夕方6時、10月1日から3月31日の間は夕方5時に放送しておりまして、高遠町地区と長谷地区は年間通して夕方5時に放送しているところでございます。 防災行政無線は火災発生や避難指示などの防災情報を放送するための設備でございまして、市内の屋外拡声子局いわゆる屋外スピーカーは、伊那地区では157基、高遠町地区では33基、長谷地区では13基ということで、数多くの機器が設置をされておりまして、市長申し上げましたように音ズレですとかこだま等が心配されるという状況でございます。
○議長(白鳥敏明君) 唐木拓議員。
◆3番(唐木拓君) 市長の回答いただきましたとおり、「伊那市の歌」は昭和34年に作られたそうで、高遠・長谷の合併後も「伊那市の歌」として平成19年に再認定されております。 この「伊那市の歌」を防災無線で365日、毎日聞いたなら自然と覚えてしまうのではないでしょうか。県内の自治体77市町村にアンケート調査をしてみたところ、58の自治体より返答がありました。防災無線で同様に歌詞入りを流しているのは、解答があった58の自治体の中では一つの自治体だけでした。それは、長和町でしたが、実際現地に行って確認してまいりました。 先週の木曜日に行きまして、11時30分からの放送というので、少し早く着いたので道の駅で買い物をしていましたら、外から音楽が聞こえてきました。時計を見ると11時25分でした。近くにいました現地の住民の方に聞いてみると、平日はメロディーのみで土日に歌入りで流しているということでした。聞いたついでに、その二人に質問しましたら、両名とも歌詞は覚えていないということでした。また、別の方にも聞いてみましたが、その方もうっすら覚えているが完全には覚えていないという回答でございました。毎日流していないのが理由ではないかと、どうかは分かりませんでした。 また、市長はほかの自治体がやっているかやっていないかは関係ない、よいものは取り入れるという考え方だと存じ上げておりますので、ぜひともほかの自治体がどうしているかは関係なく、よいと判断していただき実現していただきたいと思います。 長野県外を調べてみますと、東京都の葛飾区におきましては歌詞入りの「夕焼け小焼けを」流しているそうです。歌詞入りだからと何か不都合があるかというと、そうでもなさそうでございます。また、音源を変えるだけですので、予算も特段必要とせず、運用面の手間のみで変更できる範疇かと思われます。多くの市民が「伊那市の歌」の1番だけでも歌えることの実現が可能となればと思います。 再度質問いたしますが、防災無線で「伊那市の歌」を歌詞入りで流す実現の可能性はいかがでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 御質問・御提案の要点をよくよくお聞きしますと、「伊那市の歌」を覚えてほしいという、歌詞を覚えてほしいということになろうかと思います。そうした中で、防災無線でということは一つの方法かと思いますが、そのほか成人式とか市民大学、あるいは伊那市の表彰式典、小中学校での取組、そうしたものを地道に取組を進めながら、今後も「伊那市の歌」を歌っていただく機会を増やして、特に子供たちには「伊那市の歌」本当に名曲でありますので、そうしたことの学びながらまた覚えながら、そうした周知に努めてまいりたいと思います。 また多くの市民の皆様が「伊那市の歌」を口ずさみ、伊那市への思いを強くなることを期待を申し上げたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 唐木拓議員。
◆3番(唐木拓君) 県内の自治体にアンケートをとった中に、おもしろい事例もありました。毎月違う音楽を流している自治体や、小学生の声を録音して流している自治体などあり、この防災無線の活用法はアイデアは無限大であると感じました。 続きまして、空き家対策、不動産の流通促進について質問をさせていただきます。 空き家対策につきまして空き家問題は伊那市に限らず全国的な問題になっています。そして、伊那市でもいろいろな対策や補助金などがあります。あれもこれもやることが解決につながるかと思います。ただ現在、まだ抜本的なてこ入れがなかなか難しい状況かと思われます。 一般的な話ですが、不動産の価格は建付地、土地に建物が建っている場合、建物が新築であれば土地の価格プラス建物の価格となりますが、建物が古くなっていくと価格は下がっていきます。建物が古くなってくると、建物の価値がなくなってくるからです。さらに空き家になり、数年放置されると建物に住めない状況になり、住めるようにするには修繕が必要になり、土地の価格、建物が建っていないときの土地の価格より安くなる場合もあります。そして最終的に、建物が使えない状態にまでなると、土地代、土地が建物に建っていないときの価格から取壊し代を差し引いた価格にもなります。 都会と違って地価、土地の値段の安い田舎では、建物の取壊し代が土地の価格を逆転することもあり得るのです。昨今、追い打ちをかけるようにリサイクルの必要性が求められていることと、アスベスト検査の必須化で建物の解体費用も上昇傾向にあります。 一方で空き家の中には、以前生活していたままの状態、残置物、荷物がそのまま残っているということも少なくありません。その残置物を撤去、片づけるのにまた費用がかかってきます。空き家の所有者は荷物を片づければ売れるのか、確実に売れるのであれば片づけるかもしれませんが、実際そうでもないので前に進みません。空き家の所有者は建物を解体すれば売れるのか、確実に売れるのであれば解体するかもしれませんが、実際はそうでもないので前に進みません。しかもこのような物件ですと、大体築年数の古い物件であることが多いのです。そうなると、荷物を片づけたところで高くは売れない。建物を取り壊したところで土地を売っても取壊し代が回収できない。それであれば、売主の心理としては、思い入れがあるのであれば別ですが、保有していても固定資産税はかかる、負担となり安くてもよいから手放したいとなります。 しかし、不動産の仲介業者もそのような物件を取り扱うのにちゅうちょすることがあります。仲介業者は仲介手数料を得ることで生計を立てています。その不動産の売買で収入となる仲介手数料は、売買代金に比例するかたちとなります。 例えば、1,000万円の不動産取引では36万円と消費税ですが、100万円の不動産取引では5万円プラス消費税となり、売買に関する手間は同じでも仲介手数料に差が生じます。 400万円以下の取引では、仲介手数料も少額となるため、2018年1月1日からは売主側からは18万円プラス消費税の仲介手数料の請求ができるようになりました。ただ、買主側への請求は依然、今までの仲介手数料となっています。不動産の取引では、業者が売主側と買主側に分かれる場合があります。その場合、売主側の業者は売主から仲介手数料をいただき、買主側の業者は買主から仲介手数料をいただくことになります。買主側の不動産業者は少額物件の場合、報酬となる仲介手数料が少額となると、買主を見つける意欲も低減してしまう可能性があります。 業者の方も忙しい業務の中で、もうかる他の仕事があればそちらを優先し、少額不動産は後回しになってしまいます。このように、少額の不動産の流通には幾つかの課題があります。 そこで提案でございますが、400万円以下の少額不動産の取引において、18万円プラス消費税と、買主側の仲介手数料の差額を伊那市が仲介業者へ、空き家物件流通促進費として支援する案はいかがでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 伊那市では、伊那不動産組合に協力いただきまして、空き家バンク制度の推進を行っております。空き家物件の有効活用ということに努めているわけでありますが、今移住者が増えている中で、空き家物件が手持ちがないというのが実情でありますが、と言いながらも片づけが大変とか、年に一遍帰ってくるからとかいうことで、なかなかこう空き家というか家を提供していただけないというのが実情であります。 今の問い合わせでありますが、空き家というのはまあ個人の資産であります。管理また処分は個人が行うということが大原則でありますけれども、空き家対策全般に関して、ほかの自治体の動向も参考にしながら、全庁的に検討してまいりたいと、せっかく移住希望者がいても住むところの提供ができないばかりに、また違うところに行ってしまうということもありますので、これ大事な部分として取り扱ってまいりたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 唐木拓議員。
◆3番(唐木拓君) 先月、辰野町で発表された補助制度、似たような内容でございますが、それとは少し異なります。 辰野町の制度では、売主側が払う仲介手数料の一部を売主へ補助するものであり、今回提案するものは買主側の業者へ支給するというものでございます。なので同じように見えますが、目的も補助する先も違うものになります。 私も仕事がら、不動産賃貸業をしているので、今までに何件か不動産の中古物件を購入して、修繕して貸すということをしていますが、100万円以下で購入した物件が複数ございます。実際に、修繕しないと使用できない物件、限りなくゼロ円に近い物件は存在するのです。そして、そのような不動産の持ち主側はどうしてよいか分からない。相談される不動産屋さんも、相談されてもお金にならないと、ちょっと悪い言葉になってしまいますが後回しにしてしまう。不動産屋さんも売買後に、買主から苦情が出ると嫌なので、なかなか普通の一般の人に売れない。売ったとしても、見合う手数料でない。このように、今まで悪循環でした。 ただ、このような促進費で仲介手数料側への収入が、今までより増えるのならば、間違いなくその解消になり、空き家物件の流通促進につながります。 伊那市の不動産の売買を経験している現役の現場で働く仲介不動産業者11人にアンケートした結果、10名が空き家解消につながると回答をしています。 流通、不動産の取引が加速すれば、今まで放置されていた不動産が少なくなり、空き家対策になります。また、持ち主もどうしてもよいか分からない問題となっていた築古物件が、買主によって取り壊され、新たな建物が建つ。分譲地が足りなく移住者の受入れができなく機会損失になっている、そのような話もありますが、分譲地不足の解決策にもなります。 やはり、不動産の売買の中核を担うのは、不動産仲介をしている業者さんです。その不動産仲介業者の収入源となる仲介手数料が少額ですと、生活にも影響します。この成約の報奨金としての促進費を、ぜひ検討していただきたいと思います。 もし、この促進費が実現できるとなると、空き家バンクの成約率の向上も期待できます。今まで物件価格が安い空き家バンク掲載物件を、掲載の不動産屋さん以外の不動産屋さんが誰かに紹介することは期待できませんでした。なぜならば、買主側の不動産屋さんとして仲介しても、仲介手数料が少額であるからです。しかし、この促進費で400万円以下の物件でも、18万円の収入が見込まれるとなると、積極的にほかの不動産業者が掲載している空き家バンクの物件も、物件を探している方に紹介するようになります。また業者側でも、400万円以下の物件でも、どんどん空き家バンクのホームページに掲載するようになります。そうなることで不動産の流通の活性化につながることになります。 改めまして、今までなかった切り口である不動産の売買では、必ずといってもよいぐらい中核を担っている不動産仲介業者向けの促進費の検討をお願いできればと思い、本日の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(白鳥敏明君) 以上をもちまして、唐木拓議員の質問が終了しました。 引き続き、二瓶裕史議員の質問に入ります。 17番、二瓶裕史議員。 (17番 二瓶裕史君登壇)
◆17番(二瓶裕史君) 17番、二瓶裕史です。先に通告しました3点、身近な行政の実現に向けて選挙の総括と白鳥市政4期目を問う、小中学校体育館の照明・エアコンについて、及び学校給食費の補助について、市長、教育委員会、選挙管理委員会の見解を伺います。 まず1点目、1番、身近な市政の実現に向けて選挙の総括と白鳥市政4期目を問うについて、質問に入ります。 4月24日執行の選挙において、議会側は多くのメンバーが変わり、白鳥新議長の下、大きな転換期を迎えることになるのではとの予感をさせます。そして市長選においては、白鳥市政の継続ということが市民の判断となりました。議会も市長も、市民による直接選挙によって選ばれ、二元代表制の下に伊那市発展のため相互に抑制と均衡を図り、対等に緊張関係を保ちながら、市民の負託に応えなくてはなりません。 市民との関りは選挙で終わるものではなく、常に寄り添い耳を傾け、現場に足を運ぶ姿勢が重要となります。そして、情報発信、情報共有により報告を欠かすことなく、市民にとって身近な存在となるよう努力も必要です。 初めに選挙管理委員会へ質問からさせていただきます。4月24日に執行された伊那市長選及び伊那市議選では、投票率が62.52%ということで、4年前の市長選と比べると10ポイントほど投票率が上昇したものの、市議選と同日に行われた平成26年の投票率と比べると4ポイントほど低く、さらにその前の平成22年の投票率からは10ポイントほど下がっています。投票率が下がる傾向にあることは、全国的なトレンドとなっているため、伊那市だけの問題ではありませんが、決して満足してはいけない数字であると思っています。 義務投票となっている国の投票率が高いのは当たり前ですが、義務投票となっていなくても、また何の見返りがなくても投票率が高い国もあるわけです。以前も触れましたが、スウェーデンでは投票率が85%を超えるのは当たり前、30歳未満の若者についても80%を超えています。スウェーデンの若者は特別政治に関心があるのかというと、そうではなりません。むしろ「政治に関心があるか。」という問いには、日本の若者のほうが「イエス」と答えます。関心があってもなくても、投票に行くのが当たり前なのです。法律や規則は従うものと考える日本人と、法律や規則は従うものであるという前提は当然持ちつつも変わるもの・変えることができるものと考える、スウェーデンの教育との違いがあります。 地道にコツコツとそうした主権者教育が、伊那市の小中学校で行うことができれば、遠くない将来に大きな成果が出ると思ってます。 さて、4月24日執行の選挙に関する総括について、選挙管理委員会の所見を伺います。
○議長(白鳥敏明君) 黒田
選挙管理委員会委員長。
◎選挙管理委員長(黒田強君) 市議会議員については8年ぶりの選挙となり、定数21人に対して27人が立候補したことで、大変な盛り上がりを見せ、投票率の向上に期待されたが、議員の御指摘のとおり投票率は市長選、市議選ともに62.5%であり、8年前の66.5%と比べて4%低下しました。 今回の市議会議員選挙における投票の内訳は、期日前1万3,203、不在者236当日2万322人で投票者総数は3万3,761人であり、8年前の3万6,580人に比べて、総数で2,820人の減となったものの、期日前のほうは3,901人の増となり、当日票は6,775の減であります。母数が1,000ほど減っておりますので、まあそのことも勘案して考えていただきたいと思います。 また、年代別の投票率は10代が27.8%、20代が37.2%、30代が52.4%、40代が61.6%、50代が67%、60代が77.5%、70代が78.5%、80代以上が53.2%で若年層ほど投票率は低くなっている状況であります。 投票率の低下は全国的な傾向であるとはいえ、深刻な問題であると特に若年層の投票率が低い傾向に歯止めがかからず、民主主義の根底を揺るがしかねないと危惧しています。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) 今、選管の委員長さんからも答弁ありましたが、10代、20代の投票率が相変わらず低いということで、10代が27.76、20代が37.20ということで、まあ今後これをどうにかしていかないと、やっぱこれからの将来の伊那市を考えるときに、そのときにこう中心になっていく、主役になっていく年代の思いじゃないところで市政が動いていくということになりますので、これは深刻に考えなきゃいけない数字だと思います。ただその中でも、期日前投票が1万3,203人ということで、実に投票者総数の39%は期日前に行っているということ、これは非常に大きな成果だと思います。期日前投票について、いろいろとちょっとこれからお伺いをしていきます。 移動期日前投票所の今後についてに入ります。今回の選挙では、若者向け、まあ若年層や子育て世代の投票率向上を狙ったというモバイル市役所を活用した移動期日前投票所が、初めて導入をされました。4月22日にアピタ伊那店、23日はツルヤ伊那福島店とベルシャイン伊那店が設置場所となったと。で、多くの方が期日前投票に訪れ、大変好評であったとお聞きをしております。利用された方の数、またその属性はどのようになっていたでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 黒田
選挙管理委員会委員長。
◎選挙管理委員長(黒田強君) 期日前投票では投票日2日前の4月22日にアピタ伊那店で午前10時から、前日の4月23日はツルヤ伊那福島店で午前9時30分から、ベルシャイン伊那店で午後3時から、それぞれ3時間ずつ実施いたしました。 投票者総数は4月22日のアピタ伊那店で82名、23日のツルヤ伊那福島店で116名、ベルシャイン伊那店で123人、合計321人でありました。投票者の内訳は、男性が126人、女性が195人となっており、年代別では20代15人、30代30人、40代52人、50代42人、60代65人、70代78人。80代39人となっておりました。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) 初めてやった移動期日前投票所ですが、3月の一般質問の答弁で、確か若者層をターゲットとしてという話があったと思いますが、今のその内訳等を見て、当初の目的とか予定どおりだったのか、予定を超える好評さだったのか、それとももっと来るはずだったのかと、どういう感じでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 黒田委員長。
◎選挙管理委員長(黒田強君) 予定より多くありました。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) 今回初めて導入したということで、様々な御意見や提案があったかと思います。移動期日前投票所の利用者から、またそれ以外の方からでも構いませんが、どのような評価や御意見があったでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 黒田委員長。
◎選挙管理委員長(黒田強君) 移動期日前投票所は各店舗の駐車場をお借りして、モバイル市役所のバスを投票所とするとともに、屋外に簡易テントを待合場所として設置し、実施したところであります。天候にも恵まれ、先ほど申したように多くの利用者がありました。 利用者からは、「商業施設で投票できるのは便利。」「買い物のついでに来たが、いつものようにスムーズに投票できた。」との声が寄せられ、おおむね好評でした。しかし、受付までの待合場所や悪天候などの対応の課題があるということを考えております。 以上です。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶議員。
◆17番(二瓶裕史君) 今、課題で言われた受付までの時間がかかってしまうということでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 黒田委員長。
◎選挙管理委員長(黒田強君) 何しろ狭いところでございますので、なかなかバス、中型のバスなんですけれども、一人入って二人を入れるということはなかなか難しいとこでございまして、だんだんに順繰りにやらなければ投票が開かないということで、時間がかかりました。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶議員。
◆17番(二瓶裕史君) その4月の選挙では、高齢者の多い集落等へ移動期日前投票所が赴くのではなくて、人が集まる商業施設が会場となりました。私の最初のそもそもの理解ですが、交通弱者を支援するためのモバイル市役所、移動期日前投票所であったと認識していたので、少し意外な気もしました。ただ市議選という特性から、地域的な片寄り、不公平感が生まれてはいけないという考えで、各集落ではなくて商業施設が会場になったというお話もお聞きしました。 今年度、参議院選・知事選と選挙を控えています。移動期日前投票所の今後について、どのようにお考えかお聞かせください。
○議長(白鳥敏明君) 黒田委員長。
◎選挙管理委員長(黒田強君) 総務省の通知によると、移動期日前投票所は投票所までの距離が遠い選挙人の投票機会の確保という観点のほか、商業施設、駅前などの人が集まる場所を活用することで、投票環境や若者の政治意識の向上を図る観点からも有効な取組とされています。 4月24日の市長選・市議選については、人の集まる場所において若年層の投票率向上に向けた取組として実施しました。設置会場の選定理由は、議員が触れられたとおりであります。 7月の参議院選挙では、市内の高等学校4校で実施する計画であります。これは引き続きの課題である若年層の投票率向上のほか、自分の学校で気軽に投票できる投票環境の確保や、政治についての興味を持ってもらうことで政治意識の向上を図ることを目的としています。 8月の県知事選挙では、高等学校休みでありますので、設置の予定はないが、現在実施箇所について検討中であります。なお、先に述べた投票所までの距離が遠い選挙人の投票機会の確保という観点での設置については、これからも検討していきたいと思っています。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) 茨城県日立市では、令和3年衆議院選挙において高校生の、18歳の選挙に関する関心を高め投票率を向上させるということを目的に、高校生を対象とした移動期日前投票所を設置したということで、今、選管の委員長からもお話があったとおり、高校を会場としたということで、この日立市では市内8校を会場として行って、教職員67名を含んで190名が期日前投票をしたということです。 今、今後今年の選挙の中で、市内4校で期日前投票所をやるというお話がありましたので、それに向けてしっかりとそこの会場となった高校生が投票してくれるように、事前のレクチャーから当日の案内までしっかりしていただきたいと思います。 令和4年3月、総務省が発表した移動期日前投票所の事例集、これ総務省のホームページから見れるんですが、48自治体の事例が載っていましたので、全て目を通して見ました。やはり高校生の投票率向上、高齢者・移動困難者のための投票所という観点での設置というのを多く目にしました。また、投票区の統廃合によって投票所までの距離が遠くなってしまった有権者のためにという記述も目立ちました。 以前、請願のありました上の原区の公民館や、そのほかにも投票所までの距離が遠いという地区は幾つかあります。そういったところにお住まいの方の投票機会を確保するために、しっかりと効果のある運用をお願いします。 それでは、今後の啓発活動についてお伺いをします。公職選挙法6条では、「総務大臣、中央選挙管理会、参議院合同選挙区選挙管理委員会、都道府県の選挙管理委員会及び市町村の選挙管理委員会は、選挙が公明かつ適正に行われるように、常にあらゆる機会を通じて選挙人の政治常識の向上に努めるとともに、特に選挙に関しては投票の方法、選挙違反その他選挙に関し必要と認める事項を選挙人に周知させなければならない。」と常時啓発について定められています。 以下、選挙、特に投票に係る常時啓発について質問いたします。 今年度、複数の選挙を控える中、これまでの啓発活動を継続しつつも、さらにできる限りのことを考えなくてはなりません。特に投票率が低い若い世代、先ほど選管の委員長からありましたとおり、10代で27.76%、20代で37.2%こういった若い世代に向けて、何かお考えはありますでしょうか。 私もこれまで投票済み証明書の発行、選挙手帳の交付など提案してまいりました。また長い目で見れば、以前から指摘しているとおり小中学生への主権者教育のこの充実は欠かせないものですが、とりあえず今、選挙権を持つ10代、20代への訴求について伺います。
○議長(白鳥敏明君) 黒田委員長。
◎選挙管理委員長(黒田強君) 若年層の投票率が低く全体の投票率を下げているという状況で、全国的な課題でもあり、投票率の向上また主権者教育の充実が求められるとこでありますが、教育委員会と連携して、この方法について検討していきたいと思います。 一方、直近の対応で若い世代への啓蒙活動については、7月の参議院選挙において、移動期日前投票所を市内高校に設置し、新有権者の投票環境や若者の政治意識の向上を図っていく予定であります。 8月の県知事選挙については、高校生の夏休み期間を利用して期日前投所の事務従事として従事してもらう予定であります。高校生の事務従事については大変大きな意義があって、選挙啓発の効果を上げる大変いい機会だと思っております。また、成人式で選挙啓発物品の配布や、併せて明るい選挙推進協議会が発行している選挙や政治についての冊子を配付を、これまでどおり行う予定であります。 なお、18歳から20歳までの若者に選挙の入場券の発送を併せて選挙啓発のはがきを送付しております。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) そうしますと、7月の参議院選に向けては市内先ほども話がありました市内の高校での移動期日前投票所、それから8月の知事選に向けては夏休みの高校生の事務従事をするということで、まあ選挙期日が近いですので、できることって限られると思いますので、そういったこと継続しながらまたその次へ、さらにその先へということで続けていただきたいと思います。 次に若い世代、特に高校を卒業して大学進学により市内に住民票を置いたまま市外で暮らしている層に対しての啓発について、質問をします。 10代、20代の投票率が低い要因として、進学に伴い市外で暮らしている学生が多いと言われています。この層に対して、不在者投票制度を積極的に活用するよう呼びかけてはいかがでしょうか。書類のやり取りで煩雑であり、時間もかかる不在者投票ですが、選挙期間の長い参院選や知事選であれば、十分活用することができます。 4月の、先ほどの4月24日の選挙の数字を見ますと、不在者投票10代では、まあ当時の有権者数1,185人いるんですが、不在者投票した人が4人、20代では4,919人と有権者数がいるんですが、不在者投票数が7人ということで、まあほぼ使われていない制度というのが現状だと思います。 伊那市のホームページを見て不在者投票の説明、解説あるかなと思って見てみましたがちょっと見つけることができませんでした。きっとあるんだろうと、どこかにあるんだろうとは期待はしていますが、簡単に見つけれる場所にないということで、もうちょっと積極的なPRが欲しいなという感想を持ちました。 この不在者投票に関しては、各大学で積極的に呼びかけています。自分の大学に通っている学生に対して、原則としては住民票を移すことが原則なんだけれども、実家に住民票を置いてきているんであれば、そっちの選挙をしっかり参政権一票を投じてくださいということで、各大学でかなり呼びかけていますが、伊那市でもホームページで周知、大学進学相当年齢の御実家に、その人が住民票を残したままどこのところで今、学生暮らしを生活をしているか、住所分からないので、その実家に不在者投票の案内を送るだとか、成人式でPRなどをするとかそういった方法あると思いますが、いかがでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 黒田委員長。
◎選挙管理委員長(黒田強君) 不在者投票の周知の方法に関しては、ホームページにおいて選挙の特設ページを作成するときに、併せて不在者投票方法のページを掲載しています。また、先に述べた成人式で配付する冊子でも、不在者投票を周知しています。 昨年度は新たな取組として、市外で暮らしている若者に向けた学生応援便の事業を活用し、不在者投票への案内を実施しました。今後の取組については、スマートフォンなどそのまま不在者投票の請求ができる電子申請などの導入や、若者を対象とした選挙啓発のはがきの送付にあたり、不在者投票の方法を案内することを検討していきます。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) その不在者投票で一番面倒くさいのが自分の住民票があるところの役所に対して、必要書類を請求するというのがまずとりあえず一番面倒くさいというふうに言われておりますので、そのスマホなんかで電子申請でできるというのはすごいいいと思います。改めて聞きますが、それいつからできるような準備をする予定でしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 黒田委員長。
◎選挙管理委員長(黒田強君) できれば次回からやりたいと思ってます。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) 次回というのは、参議院選からということでよいでしょうか。 はい、分かりました。年々期日前投票の割合が高くなっています。先ほどの選管の委員長からの報告もありましたとおり、1万3,203人が今回、4月の選挙で期日前投票しているということで、約4割の方が期日前に行っているということです。以前はその当日行けない人の補完するぐらいの数の人が、期日前行ってたぐらいですが、年々どんどん大きくなっていくということで、これはなかなか無視できない数字ということになります。 市民の政治参加というのは投票率が全てではありませんが、分かりやすい指標としてはしっかりと目標値等を設定していく必要があります。今回の選挙でも、期日前投票に1万3,203人もの方が訪れた。これは投票者総数の約39%、約40%、で、期日前投票の割合高くしていくことが投票率の向上につながっていきます。期日前投票の積極的な利用を戦略的に考えていく必要がありますが、この点どのようにお考えでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 黒田委員長。
◎選挙管理委員長(黒田強君) 投票率は選挙の争点や候補者の顔ぶれなど様々な要素が影響することで、目標値を定めることは難しいと考えているが、それぞれの選挙の前回投票率を一つの目安として啓発活動に取り組んでいるところであります。 各選挙において期日前投票所の割合が40%と見込んでおり、4月の市長選・市議会選では、投票者総数に対する期日前投票者の割合は39.1%となっている状況です。これまで期日前投票所の取組としては、平成28年の参議院選挙より、それまでの3か所から4か所に変更し、この4月の市長選・市議会選から移動期日前投票所を設置し、利便性の向上を図ったところであります。 期日前投票所は市役所が浸透していることから、ほかの期日前投票所として活用している図書館や総合支所などに加え、商業施設などへ設置する移動期日前投票所について、積極的に広報してまいりたいと思います。 また、移動期日前投票所は交通弱者などのための投票所環境の向上に向けた活用についても検討していきたい。なお先に述べた各選挙において、期日前投票の割合が40%程度を占める現状において、選挙人の投票に支障のない投票所については、今後投票所の閉鎖時間繰上げの検討が必要となる場合もあると考えております。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) 期日前投票年々、投票箇所が増えたりとか、今回のように移動期日前投票所ということで市民の中にも、もう一般的な投票スタイルと定着しつつあると思いますので、引き続きしっかりとPRを通して、さらに多くの方が気軽に投票所に行けるようにしていただきたいと思います。 次に白鳥市政4期目にということで、ここからは市長に伺います。 今回の選挙期間中さらにはその準備期間の間に、多くの市民と対話をし、また多くの市民から様々な意見が届いたことと思います。選挙戦になったことで、市長の考えもブラッシュアップされたのではないかと推察いたします。 選挙戦を振り返り、改めて市長のあるべき姿、市長観についてお聞かせをください。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 市長就任以来、私の基本的な政治姿勢というものは対話と現場主義であります。この対話については、市長就任以来「市長と語りた伊那」という、そうした市民との対話を重ねてまいっております。ただ、今、コロナ禍によってこのことはできない状況でありましたが、また落ち着いてきた頃合いを見ながら、再開をしたいというふうに思います。 ちなみに、平成22年の就任以降約170回、それから「市長と語りた伊那」の参加者5,600名以上ということでやっております。で、やはり現場主義ということ、これ私だけではなくて、職員にも徹底をし、常に現場に出向いて現場の声を聞いて、自分の目で見て判断するということを基本にしているわけであります。 今回の市長選挙においては、やはり行政、政治行政の要諦というものは弱者に届ける光だということを基本に、そうした政治信条の下に全ての市民に光を届ける福祉、幸福度の訴求といったことの取組でありました。 選挙を通じて、市民の皆様から様々な声をいただきましたので、このことについてはしっかりと受け止めながら、市政に反映をしていくということと。それからそうした声を修練したものを、国にも県にも届けていくということが大事だと思ってます。市長観といいましてもやはり伊那市の市長でありますので、伊那市あるいはその周辺地域の今と将来、こうしたものをしっかりと捉えて、間違いのない伊那市の将来像、これを描いて具体的に計画を立てながら実行していくということが大切だろうと思っております。そして将来の像と、将来像というものについては当然夢があるということが大事だと思っております。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) 市長のこれ最初からもうずっと言っているその対話と現場主義、この対話というのは非常に多くの人が、市長よく話聞いてくれるねというのはいろいろ耳にします。それでその「夢を」という言葉が最後にありましたけれども、これの中には今、ドローンが伊那市の上空毎日飛んでいるとか、AIが自動配車してとか、そういったまさしく昔だったらその夢のような話が、今伊那市では実際に実証実験ではなく実装されていると、まあそういうところもその一部なのかなと思います。 この選挙期間中多くの市民と対話する中で、この点はすぐに何とかしなければとか、これまでの方針は再度検討しなくてはということはありましたでしょうか。初日の市長挨拶の中でも、「選挙期間中いただきました市民の皆様からの声を、今回の補正予算に一部反映させております。」と市長の挨拶がありました。重複するところがあるかと思いますが、改めてお聞かせください。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) やはり今回の選挙、コロナ禍における選挙ということで、コロナの影響というのは色濃く感じました。例えばそのコロナによって貧困がますます増えていく、貧困家庭が増えていくとか、あるいはヤングケアラーだとか、あるいはひきこもり、不登校、そうした部分も随分と見えてきましたし、そうしたことに対しての子育て支援だとか、教育のあり方の再検討、こんなことも当然考えとして出ております。 ほかには、ウクライナ問題等によってといいますか、飼料の高騰、家畜の飼料の高騰あるいは養鶏場の飼料の高騰、このことも随分と耳にしました。ほかにも飲食店の皆さんの困窮の声、このことも当然ありましたし、一方では社会資本整備という中で、伊駒アルプスロードだとかあるいは伊那バイパス、そうしたものを早く作ってほしいという声、それから年々激甚化していく気象、この気象に備えて大雨あるいは洪水に備えて、
戸草ダムの整備促進が非常に大事なので、これについては市民の命を守るためにも進めてほしいというような話もありました。 こうした声を受けながら、6月の補正には第27弾のコロナ対策を計上しております。17億円規模のプレミアム商品券この発行、また生活の困窮する皆様へのプレミアム商品券の配付とか、地域経済の活性化あるいは生活困窮者への支援というものを盛り込んであります。 コロナの対策としては、抗原検査キットの無料配布ということ、今までもお二人から話のありました市街地の
デジタルタクシーの実証事業というようなこと、様々細かいとこも含めて、できることは速やかにということで対応してまいりたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) はい、コロナの問題から貧困、子育て支援、教育の問題それから道路の問題等々、広く市民の方から声を聞いたというお話でした。今回の質問の中でも、ちょっとその貧困のところに関わるものとか、災害のところに関わる問題ありますので、いい答弁をいただけるようお願いをしながら次の質問に入っていきたいと思います。 これまで伊那市が取り組んできた子育て施策、移住・定住施策、新産業技術などそのほかにもたくさんありますけれども、大きな成果を生んでいるのにもかかわらず、その実が市民に正しく伝わっていない、理解されていないというところが多々あります。この現状をどうお考えになるでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) なかなかお一人お一人に取組の状況あるいはその進捗、あるいは成果というものをお伝えするということ、これかなりの時間とエネルギーを必要とします。できるだけ伝えたいという気持ちは私も持っているわけでありますが、と同時に次のことも同時にしていかなければいけませんので、伝えることだけで時間を割くのではなくて、加えてやっぱり次の施策の実行に向かっていかなければいけないということで、なかなか二律背反するところがあるというのも事実だと思います。 私の考えとか、市の動き等については、いーなチャンネルの中でお話をしたり、あるいは市報の「たき火通信」ということで、ポイントを絞りながら毎回お伝えしたりということもやっております。また新産業技術、これについてもドローンで物を運んだり、AIを使って乗り合いタクシーを走らせたりと、お医者さんが乗っていない
モバイルクリニックというようなこと、様々な取組をしているわけでありますが、これについてもPR動画を作成をする、あるいはパンフレットを作るということと同時に、やはり先進的な取組ということで全国から注目されておりますので、ニュース媒体あるいはいろいろな番組を通じて発信をしてもらっているということで、これも伊那市の取組の拡販の一助になっているかなと思っております。 またシティプロモーションの取組の中では、テレビ東京ダイレクトと伊那市の包括連携を行っておりますので、ある意味全国発信がテレ東を通じてされているということも言えるかと思います。 こうしたことも効率よくやるためにも、市の職員の一人一人の広報力、あるいは発信力というものにも言及していかなければいけないわけでありまして、そうした点においても、広報力、発信力セミナーの開催、こうしたことをテレビ東京ダイレクトのプロデューサーの方々に来てもらって、過去二、三回やっておりまして、また今度行いますので、そうした専門家の力もお借りしながらということであります。 一番早くお伝えする方法としては、やはり「市長と語りた伊那」であります。このことについて今までこの二、三年できなかったことが、そろそろ始められるかなということでございますので、いろいろな団体の皆さん、それからお年寄りから子供子育て中の皆さん、そうした皆さんとの「語りた伊那」、これを通じてまた課題の整理だとか、また市の方針方向、こんなことをお伝えをしてまいりたいと思っております。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) なかなかこう人に伝えるというのは非常に難しいことで、これをやればみんなが知れるという媒体がないので、確かに非常に難しいというのは私も思います。これまで市報、市長が言った「たき火通信」とか、それからホームページ、安心安全メール、ケーブルテレビ、有線、様々な媒体で情報発信をしていますが、どうしても隅々まで情報が行き届くということは、困難というか不可能な話です。全ての市民にというのは難しいですが、これまで以上に効果的な広報の方法は、何か考えられないでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 整理しますと市報いな、広報の番組としてのいーなチャンネルとか、あるいは公式ホームページ、安心安全メール、ケーブルテレビの行政情報チャンネル、文字情報、これに加えてFacebook、TwitterなどのSNS、そうしたことで情報の発信を行っているんですが、それでもまだ足りないと、届かないということが言えるかと思います。 様々な方法で情報を発信しているわけでありますが、受ける側の年齢とか、あるいはその環境、ネット環境含めたそうしたものも様々でありますので、必要な人に必要な情報を届けられるように、今後も引き続いて様々な情報発信ツールを活用するということになろうかと思います。 ちょっと極端な例かもしれませんが、点字だとかあるいは手話とかいったことによって届けられる情報もあります。そうした皆さん、100%届けられているかというと、全ての情報が行っているわけではありませんので、漏れがないようにしっかりとやっていくということは、まあ政治といいますか行政の基本だというに認識をしております。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) そうですね。いろいろ媒体はあるんだけれども、全てやりつくせば皆に届くかというわけでもないので、非常に難しいと思います。 私ちょっと最近、運動不足というか、おなかがぷよっとしてきたので歩かなきゃということで、歩数のアプリを携帯に入れているんですけど、ポイントが貯まるアプリを、それやるたんび広告が出てくるんですよ、いろいろな広告が、サプリの広告だとかいろいろな、借金整理の広告だとかいろいろ出てくるんですけど、そういったアプリへの広告掲載、そんなに高くないらしいんです。地域特定、限定もできるので、例えば健康アプリにはその検診を受診しましょうだとかいう案内を出す。それから子育てのアプリには子育て支援これだけやっているよという広告を出すとか、いろいろなこうピンポイントで広告が出せたりします。あと最近の若い人って、そのネットを見るのでYouTubeとか、まあFacebook、Twitter公式アカウントがあるんだけど、今度は広告で出す、地域限定して伊那市の人向けに表示される広告を出す、そういったかたちでまあ若い人により積極的にPRしていく方法というのは、考えればあると思いますので、私も一緒になって考えていきたいと思いますので、ぜひせっかく伊那市がいいことたくさんやっていますので、伊那市に住んでいる人がこれだけやってくれてるんだ、幸せな地域に住んでいるなと思ってもらえるような地域になってほしいなと思っています。 次に小中学校体育館の照明、エアコンについてに移ります。 市内小中学校の体育館についてですが、体育館は言うまでもなく学校教育上でも欠かすことができない重要な施設となります。また地域の体育施設でもあります。そして近年頻発する自然災害を考えたときには、重要な避難施設となります。 そこでまずは、照明のLED化について質問と提案をいたします。学校の体育館といえば明るくなるまでの時間のかかる、いわゆる水銀灯、HIDランプと言うようですが、そのイメージがありますが、やはり100%点灯までの時間がかかること、それから地震による破損や落下の危険性、重たいガラスでこう囲ってありますので、そういった危険性がある、課題も多く抱えています。近年、体育館や工場などの天井が高く広い施設においては、水銀灯からLED照明へのリニューアルが進んでいると聞きます。 伊那市においても既にLED化が完了している学校、本年度LED化が予定されている学校等ありますが、今後、市内小中学校体育館においてLED照明へのリニューアル計画はどのようになっていますでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 馬場教育次長。
◎教育次長(馬場文教君) 伊那市では平成25年度から体育館のLED照明化を進めているところであります。議員御指摘のとおり、地震発生時には照明器具の落下の危険性も言われているところでありまして、LEDの改修工事の際には、落下防止対策を併せて行って、危険性の低減も図っているところであります。 LED照明につきましては、消費電力も少なくなるということ、また長寿命であるというようなことで、維持管理コストの削減にもつながるというところであります。現在、小中学校21校、25体育館ありますけれども、そのうち19の体育館はLED改修工事を完了しているところであります。残り5校、6体育館につきましても、本年度2校2体育館含めまして、順次改修工事を行っていく予定であります。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) 今、答弁にもありましたが、昨年度までに市内小中学校21校、25施設、25体育館のうちLED化が順次進められているということで、お聞きしたところ未実施が5校、6体育館で、今年度は伊那小と美篶小が改修工事を行う、東部中と春富中の改修設計を予定しているとお聞きをしました。計画を前倒しして、今年度中に5校の改修工事を行うことはできないでしょうか。LED化未実施の中学校の保護者の方から伺った話ですが、体育館の照明が暗いせいでその中学校で行うはずだった練習試合がこれじゃあできないということで、他の中学校に移ってしまったということもあるそうです。体育館の使用について実際に支障が出ているということです。 また先ほど触れたとおり、大きな地震の際に破損や落下の危険性もあるという点、また災害時の避難場所であるという点からも、早急に整備をする必要があります。 調光機能のあるLEDは、避難者の睡眠を妨げないという効果もあるようです。改修工事の前倒しについて、見解を伺います。
○議長(白鳥敏明君) 馬場教育次長。
◎教育次長(馬場文教君) これまでも大規模な改修工事等を行う場合につきまして、LED工事、LED化の工事とほかのものも同様なんですけれども、工事が行う前の年度に、学校に工事の内容ですとか期間等をお伝えをしまして、それを考慮して学校では次年度の行事計画等を組んでいるという状況であります。計画外、急に工事をするというようなことっていうのなかなか難しいかなと、そういったことになった場合には、工事期間施設が使えなくなるということもありますので、学校の運営にも支障が出てくるかなというところであります。 あわせまして体育館のLEDを全部変えるという、照明を変えるということになりますと多額な費用もかかりますので、ちょっと前倒しをして全部ということはちょっと考えられないかなというところであります。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) LEDの改修、確かに非常に費用がかかるという話をお聞きしてます。ただその実際にこういつ来るか分からない南海トラフとか、実際にその避難場所となったときの避難場所の環境の問題とか、そういうこと考えるとまあできるだけ早くという思いは皆さん持っている、実際その体育館をスポーツ施設、体育施設として使っている方からもそういう声があるということなので、可能な限り早くということでここでお願いをしておきます。 続いてエアコンの設置について伺います。近年、災害級の猛暑と言われる夏が毎年のように続いています。児童生徒が体育館で授業を受ける際、また部活動で体育館を使用する際に、危険と隣り合わせという状況で活動することとなっています。体育館における熱中症対策、暑さ対策はどのようになっていますでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 笠原教育長。
◎教育長(笠原千俊君) 暑さへの対応というのは、大変大きい課題でございます。ただ体育館におけるということでございます。授業について申し上げますと、夏期はプールでの水泳が主たる体育の内容になります。また、熱中症の危険が高い場合には、体育の授業もこれを避けようということにしているところでございます。体育館での授業また部活動の際等には、これは当然それは行うべきことなんですけれど、窓を開放する、また学校それぞれに大きな扇風機も持っております。そうしたものを使いながら換気に努める。さらには子供たちに適切に水分補給を行うことができるようにすると、そうした対応は取るわけでございます。 また、体育館にこれは限らないことでございますけれども、文部科学省の学校安全にかかわる通知等にこう基づきまして、それぞれの学校が熱中症対応について、例えば暑さ指数、WBGT、また温度・湿度等についてその測定器、これを用意をしておりまして、体育の授業の実施、また休み時間の外での遊び、また部活動の目安等としてきているところでございます。 昨年度から、これ実際に運用が始まっているんでございますけれども、環境省と気象庁が提供する熱中症の危険度がこれ極めて高いよと、そういうことが予想される場合に発表されます熱中症警戒アラート、実際これ学校に聞いてみますと、それは常にインターネットで確認をしていると、そういうような回答も既にございましたけれども、本年度の運用それについてはそれぞれの学校にも通知をいたしまして、暑さへの気づきを大事にするよう、学校における熱中症予防行動を効果的にしていけるよう促してまいりたい、そのように考えているとこでございます。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) 学校の中では主たる活動は、夏はプールになるということ、また使う場合も窓を開けて大型扇風機を回すということでお伺いをしました。じゃあもう一つの側面ということで、先ほども触れたとおり、体育館というのはその体育施設だけではなくて、避難施設としても考えられるため、真夏の暑さ対策ということは急務となってきます。エアコンの設置が一番望ましいところですが、体育館へのエアコンの設置は非常に大きな予算を必要とします。エアコンが無理であれば、大型スポットクーラーの設置も検討できるのではないかと思います。これは費用は、エアコンつけたときの5分の1とか、10分の1とも言われています。 小中学校の体育館への大型スポットクーラーやエアコンの設置を求めますが、見解を伺います。
○議長(白鳥敏明君) 笠原教育長。
◎教育長(笠原千俊君) スポットエアコンの設置等についてでございますが、現在1校、体育館用のスポットエアコンを備えております。先ほど申し上げさせていただきましたが、熱中症の危険が高いと、そういう場合には状況によりまして、体育の授業を避ける、そうしたことを基本としておりますので、児童生徒の施設利用に当たっては、基本的に配慮はできているところかと、そのように考えているとこでございます。
○議長(白鳥敏明君) 埋橋危機管理監。
◎危機管理監(埋橋進君) 市内21小中学校、25体育館につきましては、指定避難所としてしておりますが、体育館が暑いときには、エアコンが設置してある教室等への借りるということも想定しております。また、各種資機材を災害時にお借りする災害時応援協定を締結しておりますので、必要に応じてクーラーを提供、クーラーの提供も考えております。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) 教育的なものは先ほど教育長が答弁されたとおりで、支障はないというか、少ないと。避難の場合には、エアコンのついている教室を開放するというお話がありましたので、そういうふうに対応をしていただけるのなら、安心かなと思いますけれども。部活なんかはその熱中症指数が高いとできないとかいう現状があるようですので、いつでもできるようにエアコンの設置、大型スポットクーラーとか、移動クーラーの設置もまた検討していただきたいと思います。 最後の質問に入ります。学校給食費の補助についてです。 ウクライナ情勢や円安などで高騰する食材費や燃料費のために、学校給食も大きな影響が出始めています。給食費の値上げを行いコストアップに対応する自治体もありますが、何年も続くコロナ禍においては、保護者に負担増を強いるという選択肢を取るべきではありません。そこで多くの自治体で納入業者に補助金を出すことが始まりつつあります。 徳島市では、6月議会で学校給食の補助費5,049万を盛り込んだ補正予算が可決されました。6月から年度内の給食について、約その9割相当の4,599万円を食材納入業者に補助し、残り450万円を予備費とするとのことです。 さて伊那市の話に戻りますが、学校給食の例えば米飯について一例を挙げますが、長野県学校給食パン、米飯製造事業者協議会と長野県との話で、米飯については一食当たり29.74円となっております。コストが急増し、本来35円ぐらいあるとうれしいんだけど、1円でも2円でも何とかしてほしいとの話を伺いました。 今回、補正予算で挙がっている学校給食の支援については、学校給食会計に対しての補助となっております。保護者の給食費負担を回避するための施策ということで、これは非常にすばらしいことだと思います。ですが、本当に今困っている納入業者への補助というかたちで、予算をつけることはできないでしょうか。ほかの自治体と同様、地方創生臨時交付金を使うことが可能だと思います。教育委員会の見解を伺います。
○議長(白鳥敏明君) 馬場教育次長。
◎教育次長(馬場文教君) お答えいたします。議員のお話にありました29.74円でございますけれども、これ給食で提供する御飯の加工賃に当たるものになります。これとお米のお金、金額を足したものが御飯一食当たりの金額になるというものでございます。この29.74円の加工賃ですが、こちらは配送費ですとか燃料費ですとか、そういったものから算出されているものでありまして、石油等の値上がりでその影響というのがあるんだろうということは承知しているところであります。 この加工賃ですけれども、議員おっしゃいました加工業者からなる長野県学校給食、パン米飯製造事業者協議会というところと、長野県学校給食会が協議をして、全県一律に運用している単価というか、ものになります。そういったことでありますので、基本的には学校給食会と業者との検討協議を踏まえた対応が欠かせないところかなと考えております。 ただ、市内の業者さんから議員が御指摘になられたような御意見もいただいております。現在、特別な情勢の中でありますので、今後、他の自治体の状況等も調査しながら、対応について検討していきたいと考えております。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) ほかの自治体の情報とかも必要かと思いますけれども、伊那市にいる、伊那市のために頑張ってくださっている業者を支援する、伊那市が支援するという気持ちで、伊那市独自の補助、そういったものも考えていただけるとうれしいかなと思いますので、また御検討をお願いします。 子供の貧困と、先ほど市長からも話ありましたが、この貧困という大きな課題がある中で、コロナ禍によってさらに大変な家庭は増え続けています。子供医療費の無償化という市長の英断は、多くの市民が歓迎をしています。 次なる市長の英断は、給食費の無償化ではないかと思います。これまで給食費の無償化というと、町村が多かったのですが、最近では中核市、政令市も含めた市でも無償化とする自治体が現れ、また検討している自治体も増えているということです。給食費の無償化は貧困家庭を救うのみならず、移住・定住の観点からも大きなアピールポイントとなります。私としても先行して無償化している自治体について、しっかり調査をしてみたいと思いますが、もし市長か教育委員会のほうで何かこれについての御答弁いただけましたらお願いします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 二瓶議員のおっしゃることも分かりますけれども、やるんであればまず保育園からだろうというに思います。
○議長(白鳥敏明君) 二瓶裕史議員。
◆17番(二瓶裕史君) 保育園からでいいと思います。保育園、小学校、中学校どんどん広げていくということでいいと思いますので、そういったこと、一歩が大事ですので、ぜひ市長にそのようにやっていただきたいと、それをお願いして質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(白鳥敏明君) 以上をもちまして、二瓶裕史議員の質問が終了しました。 暫時休憩いたします。 再開は15時10分といたします。
△休憩 午後2時57分
△再開 午後3時9分
○議長(白鳥敏明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 三石佳代議員の質問に入ります。なお三石佳代議員は、一括方式での一般質問となりますので、質問時間の制限はありませんが、質問回数は5回までとなります。 8番、三石佳代議員。 (8番 三石佳代君登壇)
◆8番(三石佳代君) 8番、三石佳代です。あらかじめ通告しましたものに、一部補足を加えながら市長に質問いたします。 民生児童委員の活動費についての質問でございます。 事前にいただいております令和4年度予算のポイントというもの、その表紙に「全ての福祉に漏れがない取組」とあります。今期の柱でございます福祉でございますが、地域の福祉は民生児童委員によって支えられているものと思っております。そこで、いろいろと相談事が寄せられる中で、どんな活動をしているのかということも伺いましたけれども、深夜に病院に駆けつけるようなこともあるということで、大変なお仕事をされているんだなということを感じました。 今回、質問したいことはこの活動費についてなんですけれども、民生委員法の第10条に、これ昭和23年から変わっていないということですが、民生委員には給与を支給しないということが書いてありますので、あらかじめ厚生労働省のほうに確認をしましたところ、交付金とか、まあ交付金は県、市のほうでは活動費として支給されているようですが、この活動費に上限は設けていないということで、その地域で必要であれば上げていっていいものという回答をいただきました。 そこで質問なんですが、現在の年額7万2,000円という活動費、これ県からのもの6万200円ありますが交付金、合わせましてもとても少ないなと感じるんですね。活動内容は市長十分に御存じだと思いますので、あえて私こちらの法律のほう読み上げませんけれども、これ妥当だというだということで今期増額しないのか、検討しているけれども今期は見合わせているのかというところをまず一つ質問したい点です。 そして、現在も自己負担が発生しているということで、先ほどからも答弁の中に度々ありましたが、物価が高騰をしております。非常に困っているんだなということが伝わってくる内容の報告が、民生委員さんからありましたので、これ急を要する状況だなということで、私初めの質問にこちらを選びました。民生委員の担い手がなくなるということは、私は大変な問題だと思うんですが、実際のところもうつらいという、はっきりとしたお言葉が民生委員の中から上がっておりますし、また地域でね、区長さんが探してもなかなか次の担い手が見つからないので、再任をお願いしているという地域もあるそうです。再任されましても、体調を途中で崩したりとか、何かこう負担が重なって、途中で変わったというようなことがありまして、とても急を要するのではないかと思うんですけど。もしも、この民生委員の担い手がいなくなっても、ほかの策で賄えるというその策があるなら、またそれも教えていただきたいところです。 質問は以上2点です。民生委員の活動費を増額しないというのは、これを妥当だと思って増額しなかったのかということ。そしてもう1点が、担い手がいなくなったとしても、何かほかの策で賄えるということがあるなら、それを教えていただきたいということです。2点です、お願いいたします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 民生委員への活動費でありますが、伊那市は13万2,200円ということで、長野県19市を見ても上から7番目に高いという数字であります。ただこれが妥当どうかということは別にしましても、決して低い数字ではないということは、19市の比較の中では読み取れます。 そうした13万2,200円の支給ですが、あくまで民生児童委員というのはボランティアということで、ですから報酬ではなくて活動費としての支給だということを御理解いただきたいと思います。 その民生委員への、児童委員へのなり手不足、これは前々から言われておりまして地域によっては同じ方がもう何回も受けざるを得ないというような地域もあったり、この背景には金額が安いからという理由ではなくて、やはり意見を聞くと様々な活動に対しての負担感、それからイメージから来る部分が大きいということが考えられます。活動費については今後の状況によって見直すことも必要でありますが、現状ではやはり活動内容を見直すというのが一番大事であろうというふうに思います。例えば会議とか大会への参加依頼、地域の行事とかあるいは社協業務、あるいは募金活動への参加、本当に挙げれば切りがないわけでありますが、こうしたことを受けて、市としては自治会とか各区に対して、民生児童委員に対しての安易な出席依頼、あるいはその社協の活動への関わり方に対しての自粛ということをまずやりましょうということで、取り組んでおります。 民生児童委員は地域福祉の推進にあたっては、大変重要な役割を担っておりまして、まあ福祉の一つの大事な役割の部分ということでありますが、それだけではなくて、やはり児童福祉関係、子育て支援の皆さんもですし、あるいは社会福祉協議会だとか本当に24時間休みの日も夜も対応するような職員も出ておりますので、これ全般、福祉全般に関わってみますと本当に尊い活動をしていただいているということは、認識をしているところであります。 この民生児童委員に対しましては、研修会等を通じてその役割とか活動についての理解をまずしていただく。それから行政とか社協ができる限りのサポートをする、そういうことをしながら、負担の軽減に努めていくと。いろいろな行事への参加も控えていけるような仕組みづくり、そうしたことを進めながら担い手不足を解消したいと考えております。
○議長(白鳥敏明君) 三石佳代議員。
◆8番(三石佳代君) はい、丁寧にありがとうございます。分かりやすかったです。 内容を改善していただけるということですけれども、今現在、実は私昨日も選挙管理委員会のほうに、区に協力金を払っているのであるから、こういった活動に対して地区の12地区ございますこの関連している地区には協力金というかたちをとれば寄附には当たらないということにしていただけないかということを、今本当に緊急事態だということを私は感じましたので、何とかここは協力をして、伊那市の地域の福祉が何とかここで持ちこたえれるようにという思いで、選挙管理委員のほうに問い合わせたんですけれども、なかなかこの公職選挙法の壁というものは厚いもので、どうしても協力金というかたちであっても、地区への協力金とは異なってしまって、寄附という要素になってしまうそうなんですね。 ですので、今現在何とかこう今の委員さんを支えるということができない状況でございまして、増額も考えてないということなので、何かしら任務を遂行できるようにしていかなければならないと思うのですが、今現在抱えている人数に応じて、あまりに多い土地であったりとか、どうしても車の移動が必要という場合はガソリン代も高騰しておりますので、法律上は差があってもいいそうです。均一じゃなくていいそうなんですね。ですから、ここを突破するところだけ、民生児童委員にだけは協力金を認めるということ、これ市長できませんでしょうか。寄附ではなくて、この間だけその市長が今おっしゃった活動の方面で軽減していくということおっしゃってくださいましたので、そういったお約束があれば一時支えればね、何とか持ちこたえれるのではないかと思うんです。 この間だけでも、どうか協力金として、寄附ではないこれは一時自分の関連している区だけでも協力していいということにしていただけませんでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 三石佳代議員、もうちょっとねマイク離して喋っていただける。
◆8番(三石佳代君) 聞こえましたか。
○議長(白鳥敏明君) あんまり近づき過ぎるとだめなんで。
◆8番(三石佳代君) 失礼いたしました、これで。はい、分かりましたお願いします。
○議長(白鳥敏明君) 伊藤総務部長。
◎総務部長(伊藤博徳君) ただいまの関連ですけれど、選挙管理委員会に問い合わせをいただいたとおり、議員さんが協力金としてもそれは寄附行為に当たりますので、公職選挙法上はできませんので、そういうことは考えないようにしていただきたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 三石佳代議員。
◆8番(三石佳代君) そうしましたら市長、その軽減していくというのは、いつごろをめどに活動内容を改善していただけますでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 松澤保健福祉部長。
◎保健福祉部長(松澤浩一君) 民生委員の負担軽減につきましては、これまでも例えば脳いきいき健康券を配っていただいてたのを郵送に変えるとか、負担の軽減を図ってきております。また、地区のほうに特に民生委員さんが出席する必要のない行事とかに出席を要請されることもありますので、そうしたことについてはできるだけ出席を要請しないでくださいというような通知をお願いしております。 また、Q&Aというものを作りまして、入院に付き添わなきゃいけないとかそういった先ほどお話がありましたけども、民生委員がやるべきこととそうでないことがありますので、その辺はこういう場合には、そこまで民生委員さんが御負担しなくても市のほうにつないでいただければ、市の方で対応しますというような、マニュアルみたいなものをお渡ししておりますので、もう既に負担軽減を図ってはおりますけれども、今後も引き続きそういった負担軽減を続けていきたいと思っております。
○議長(白鳥敏明君) 三石佳代議員。
◆8番(三石佳代君) 私が伺った話では、夜に市の担当者に連絡したところ、朝来ますという返事だったので、夜は民生委員さんが付き添ったケースがあるんですね。実際、人間同士ですから、いいと言われて離れられないということが一つあるのと。民生委員さんがどうであれ、相手方、はやはり人のぬくもりというものに替えられるものがなかなかなくて、やはり福祉がない、きちんとされていないんじゃないかというような体感、市民の方が感じられるのは、やはり民生委員の活動がきちんとされれば、できるようにしていけば人数を増やすとかね、そういうことができれば、もっと違う方向に行けると思うんですけれども、実際に感じているものが福祉、福祉と言っている割には、うち民生委員さん全然来てくれないとか、掲げてしまっているから余計に期待がありますよね。そういったところで、じゃあこの替わりは何かできるのかと言ったら、人の代わりというものがなかなかできないんじゃないかと思うんですよね。制度を作っても、かけ橋がなければどこを利用していいのか分からないわけです。 今、福祉とか介護に携わっている方にお話を伺っても、グレーゾーンを救っているのは民生委員だと、はっきりおっしゃいます。行政ではないと。そこを今、必要なところに繋いでいっているのは民生委員であって、悩んでいるところも、民生委員がいなければ、そのままずるずると来てしまったものが、きちんとそこにつないでくれるから、福祉の現場までたどり着けたんだということをおっしゃっているんですよね。ですから、どちらにしてもとても大切な存在であって、福祉を柱にしているのに増額していないということの理由というのは、やはりほかの市町村とは関係なくやっていくということをおっしゃっている市長ですから、余計にここは違和感があるところだと思うんですよ。 一番記憶に新しいところですと、前回の市議会議員選挙、無投票だったときに担い手がいないと困るということで、ここの増額はものすごく早かった、すぐに対応して、今回選挙になってますよね。ですから、その金額云々ではなくて姿かたちとして増額というもののこの市民に与える印象というのは、本当に必要としているんだということが伝わりやすいことだと思うんです。ですから私は微々たるものであっても、本当に必要としている人たちであって、いなくなっては困るということを伝えなければならない、そんなときにあると思います。福祉は欠かせないものであって、民生児童委員も欠かせないものであることは間違いないことですから、私は議員報酬の分をこちらに回してでも増やすべきだと思いますけど、どのようにお考えになりますか。
○議長(白鳥敏明君) 三石佳代議員、もう4回目なんで、あともう一回だけで終わりになりますんで。 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 議員報酬をそちらに回すというのは、ちょっと乱暴な言い方かもしれませんので、よく議員の中でお話をしていたければと。 で、その過負荷という状況下がずっと続いていたのは事実だと思いますので、民生委員の皆さんがやるべき仕事はここですよということを明確にして、それ以外の地区の保育園の入園式だとか運動会だとか、なんだかんだとずっと呼ばれていた、これをもうどんどんやめていきましょうと、出なくてもいいものについては出ないで、本来お願いをしたいところをやってくださいねというところからまずやるのが、一番大事かなと思っております。
○議長(白鳥敏明君) 三石佳代議員。
◆8番(三石佳代君) 今、議員間で話し合ってくださいということでしたので、話合わせていただきたいなと思います。ありがとうございました。 それでは、とにかく本当に民生児童委員さん地域のために日々、本当に身を削ってというのはこういうことなんだなと思うような、本当に活動を一生懸命されていらっしゃいます。そして、御自身もとても物価の高騰などで大変な思いをしてらっしゃるということですので、共通の認識として私たちも本当に心から感謝をして、敬意を表して活動をサポートしていくという心をね、忘れないように議員間でもこういったことに協力をどのように協力していくのかということ、私一人会派でございますけれども、会派を超えて感謝の気持ちとして市民に光を届けるという役割を忘れずに、話し合っていきたいと思います。 以上で質問を終わります。
○議長(白鳥敏明君) 以上をもちまして、三石佳代議員の質問が終了しました。 引き続き、野口輝雄議員の質問に入ります。 18番、野口輝雄議員。 (18番 野口輝雄君登壇)
◆18番(野口輝雄君) 18番、野口輝雄でございます。本日最後の質問になりますので、もうしばらく時間をいただきたいと思います。 私は本6月定例会で出された第1回補正予算の予算案の中から、第4弾のプレミアム商品券の発行とそれに付随する生活困窮世帯へのプレミアム商品券の配布について。さらに、ぐるっとタクシーの高度化、並びに市街地
デジタルタクシーについてを取り上げて、質問そして提案をさせていただきたいと思います。 まず初めに、第4弾のプレミアム商品券はプレミアム率を高くして発行をというテーマでお話をさせていただきます。 私は昨年の6月の定例会において、第3弾のプレミアム商品券の発行を要望いたしましたところ、市長はそのとき「時期が来たら必ず発行する。」との答弁をいただき、その後、11月に20億円規模のプレミアム商品券第3弾が発売されました。ちょうどコロナ禍も下火となっていた翌年2月までに、大いにプレミアム商品券が役立ったと感じております。 しかしながら、新年が始まり、そして新学期が始まっても飲食店等に出入りする客足は少なく、また多くの食品の値上げが出され、家庭の経済への圧迫が続いている現状を見て、私は第4弾のプレミアム商品券の発行が必要であると感じておりました。 そこで今回の市議会議員の選挙において、私の選挙公約の一つに、第4弾プレミアム商品券の発行を位置づけ、必ず要望しますとマイクを握りしめながら、何度も何度も市民に訴え続けてまいりました。そして、本6月の定例会一般質問で要望する予定でおりました。 さて、5月27日の議会運営委員会で出された6月定例会の議案を見ると、第4弾のプレミアム商品券総額16億9,000万円の発行予算が計上されているではないですか。私は驚きとともに、伊那市政も私と同じように考えていただいたのだとうれしくなり、そして安心もいたしました。 さらに私がうれしかったのは、これまでのプレミアム商品券の販売について、その券さえも買えない生活困窮世帯があるということが分かっていましたので、その対応についても私も検討していたのですが、今回の補正予算において生活困窮世帯へのプレミアム商品券の配布として、1億2,000万円余りの予算が計上されておりました。大変すばらしい施策であると感じております。現金を配布するよりも、商品券の配布を実施することにより、生活困窮世帯の皆様にも経済の復興に一役買っていただくという思いがあるかと思っております。 そこでまず最初の質問ですが、この第4弾のプレミアム商品券の発行について、そして生活困窮世帯へのプレミアム商品券の配布について、市長としてそれなりの思いがあったかと思いますが、市長が掲げた「誰一人残さない福祉の充実」の一つとしての施策かと考えておりますが、まずは市長の思いを教えていただきたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) コロナの感染拡大の影響を受けた事業者たくさんおりますが、そうした皆様への支援を目的として、プレミアム商品券これまで3回発行してまいりました。いずれもいち早く事業者への支援が届くように、スピード感をもって、また換金、お金に替えるときの時間も短くということで、対応してきたわけであります。 第1弾では、早い段階から影響が大きかった飲食店などの業種に対して、限定をして発行をし、第2、第3弾については全業種を対象として約18億円、約21億円と、そうした発行時において各最大規模の大きなお金を循環をさせてまいりました。これは地域経済の活性化には、大きく寄与したものと捉えております。 しかしながらコロナの長期化に伴いまして、自粛生活が長引く中で個人消費の状況でもコロナ前とは変わっておりまして、特に飲食店などを中心に依然厳しい状況下にあるということを認識しております。そうした皆さんを含めて、事業者の下支えと地域経済の回復につながるような、このプレミアム商品券の発行というものであります。 そして貧困の問題も大変顕在化しております。「誰一人取り残さない」という思いの中で、低所得世帯への商品券の配布、これは議員おっしゃるように買いたくても買えない家庭でありますので、そうした皆様にも届ける、届けられるようにということで、予算を盛らせていただいております。
○議長(白鳥敏明君) 野口輝雄議員。
◆18番(野口輝雄君) 今、市長が語られたお話、全く私も同感でありまして、この市長の思いを実現させるために出された施策であるというに確信いたしました。 このプレミアム商品券を含む補正予算の審議は、これからでございますが、市からの提案された予算が可決され、そして予算が確定し、プレミアム商品券が発行される場合に限定して、幾つかの質問そして提案をさせていただきたいと思います。 まず初めに、発行部数とプレミアム率の関係について提案等をさせていただきます。これから申し上げるデータは、事前に商工振興課で調査を依頼し、いただいたデータを元にお話をさせていただきますことを、最初に申し上げたいと思います。 さて、プレミアム商品券はこれまで3回発行されていますが、発行部数について申し上げますと、1弾目が5,500冊、2弾目が11万6,000冊、そして3弾目が16万冊と徐々に徐々にその発行冊数が増えております。これに対して、プレミアム率は第1弾と第2弾が50%でしたが、第3弾は30%でした。そして今回、予定されている第4弾も30%というふうに予定をしております。 さらに、それぞれの売れ残りの冊数を見てみると、第1弾は先着順に販売し、予約ではありませんでしたから全部売れ、売れ残りはありませんでした。しかし、買えない市民が多数出て、不評を買ってしまいました。その反省を基に、担当課ではすぐに変更し、第2弾からは予約制となり、予約した方は全員購入できましたが、とりあえず申込みをしたが取りに来なかった、いわゆる売れ残り、取りに来なかった方売れ残りと呼んでいきますが、売れ残りが第2弾は1,400冊ありました。 第3弾は、これまでの1弾、2弾の反省を大いに生かして、希望者全員に配布することを前提に発行枚数より希望枚数が多い場合には、まあ発行冊数と言ってもいいと思いますが、購入の上限冊数を変動制にいたしました。結果的に、上限の最高冊数が9冊ということで買うことができましたが、大いに評価される施策だと思っております。 しかし、予約した方が購入しなかった、いわゆる売れ残り冊数が2,200冊と第2弾のときの約2倍となり、販売金額にすると2,860万円ほどになります。なぜ予約したのに購入しなかったのか。もちろんうっかりミスということもおいででしょうが、この売れ残りが増えた原因について、私は一番大きな要因はプレミアム率の低下ではないかと分析をいたしました。 もちろん、第3弾は発行冊数も16万冊と多かったことも要因の一つではあると思いますが、30%なら買いに行かなくてもいいかと考えたかもしれません。このように発行部数とプレミアム率は、売れ残り冊数に大きく影響すると私は分析をいたしましたが、発行したからには全部が売れてほしい、全部が買ってほしいというのは、担当課の願いではないかと思います。 ここで市長に質問であります。市長は第2弾、第3弾で売れ残りが出たことについて、どのように検証し、そして次の第4弾、今回の第4弾の発行計画を立てていただいたのでしょうか、お聞かせください。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 分析結果等については担当からお話をさせていただきますが、第4弾でも第3弾と同様の申込み方式として、市報の発送に併せて申込みの用紙をお配りすると。またインターネットでも受付を行い、希望者全員が購入できるようにしていくということで、お願いをしたいと思います。 プレミアム率はについては30%ということで考えておりますので、御理解をいただければと思います。
○議長(白鳥敏明君) 高嶋商工観光部長。
◎商工観光部長(高嶋利幸君) 売れ残りのほうの状況ということでありますけれども、申込者全員に券を送付し、それから販売の期間はまあ約2週間設けて販売を行ったところであります。その中で、申込みをしていただいたものの購入をいただけなかった方、それから申込み冊数よりも実際にはそれより一部減らして少ない金額で購入をいただいた方ということで、まあ現金との引換えでありましたので結果として残が生じたということであります。
○議長(白鳥敏明君) 野口輝雄議員。
◆18番(野口輝雄君) 結局、今市長30%というふうに今回も考えてるんだとお話ししましたが、この後、私そのことについてもうちょっと追及したいと思いますが、結果的に申し込んだのになぜ買いに来なかったかというところ、そしてぜひ作ったら全部を使ってほしいという、これがやっぱり根本的な考え方だと思うんですね。そのことについてもう少し市長にお話をさせていただきたいと思います。 第4弾の発行について検討いたしました。まず、発行予定冊数が13万冊と予定されています。これは第3弾のときより3万冊少なくなっております。まあ前回売れ残った、買いに来なかった方も含めて、その対策も含まれているのかなと思っておりました。額面は1万円で、1,000円で10冊、つまり1万円。そしてプレミアム率が30%の予定ですので、1冊1万円の購入で1万3,000円分の買い物ができるというふうになっております。 さて、先ほども申し上げたように、売れ残りと発行部数、そしてプレミアム率には微妙な関係があるような私は気がしております。特に、プレミアム率には市民も注目していると思われております。最近の近隣の市町村では、100%プレミアムあるいは900%なんていうのも出ておりますが、まあ私は、ほかの市町村がこうやっているから、市はやりなさいということは言いません。売れ残りがないために、そして全員が買って、そして全員が使ってほしい。経済復興のために、そのために今提案をさせていただいておりますので、お間違いなく考えていただきたいと思いますが、今回の30%のプレミアム率というものは、最近のデパートなどでは、バーゲンセールでは当たり前の率になっております。むしろ50%、半額にならないと注目されていないというのが現状ではないでしょうか。 また、これまで3回に及ぶプレミアム商品券の発行によって、少し市民がプレミアム商品券から心が離れてしまったということも考えられ、その市民に対しても刺激になるのではないかということを考えました。希望する多くの方に購入していただき、売れ残りがないようにすることは、やはり決められた予算を最大限に有効に活用する意味で、大事なことだと私は考えております。 予算が決められています。発行部数とプレミアム率と購入上限冊数の関係で、さらなる調整が可能かと思って提案をさせていただきます。 まず、プレミアム率を予定の30%のところを、35%あるいは40%程度にした場合、その予算の上限から計算しますと、35%にした場合は12万5,000冊が発行できます。それから40%にした場合、12万冊が発行できます。そしてその発行部数が少なくなったための調整を、購入の上限冊数で調整ができるんではないかと、具体的には予定の上限冊数は7冊から10冊を限度というふうに書いてありましたけども、これをもう少し下げて、一人5冊から8冊程度に調整することで、この35%あるいは40%のプレミアム率になっても、十分全員が購入できるという計算になります。この件いかがでしょうか、市長。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 昨年度に実施をした第3弾でありますが、これコロナ禍が長期化する中で、希望者全員に購入をしていただけるように、過去最大規模の発行冊数ということで実施をしまして、プレミアム率は30%としたところであります。で、このプレミアム率を30%にしたものの、第3弾の申込者数これは第2弾の50%よりも上回っているという状況でありまして、プレミアム率が高いということは市民にとってみると大変大きな魅力ではあると思いますが、決して30%が低いというものでもなくて、申込者数には大きな影響が出るとは考えてはございません。 で、発行金額が大きいことから、プレミアム分が増えるということで、利用されない枚数が増えてしまうことも考えられまして、前回の申込み状況からも30%のプレミアム率、これがまあ適切という判断をしたところであります。 なお購入可能な上限冊数でありますが、第3弾では10冊であり、申込みが多数であったことから9冊に調整をいたしました。今回もできるだけ希望どおりに購入をしていただける冊数となるように、前回の申込み状況も踏まえて検討してまいりたいと思っております。
○議長(白鳥敏明君) 野口輝雄議員。
◆18番(野口輝雄君) ちょっと私の質問と少しずれたようですけれども、せっかく発行したものが1冊とも、1枚とも無駄にならないような施策を私は一生懸命お話しているわけなんですが、私自身、これまでの経験から、前回第3弾は購入して使わせていただきました。大変便利なものであります。市民はみんな希望して、購入を求めると思いますが、しかしこれまでの経験から申し込んだのに買いに来なかった方が、総額でやっぱり3,000万近くあったということ、これやっぱり大事に考えなきゃいけない。せっかく発行したんだから、みんな使ってほしい。そのためには、プレミアム率を少しでも高くすることが必要だということを申し上げております。 まあ今回、30%で出すというなら、それはそれで市長のお考えですので同意いたしますけれども、また発行、予約したのに買いに来なかったという方がいないように、ぜひ何か考えていただきたいような気がいたします。 さて、それでは次の問題に移ります。先ほど、せっかく申込みしたのに買わなかったという方がいると同時に、せっかく購入したんです。1万円、1冊1万円払って購入しました。2冊2万円払って購入しました。でも、期限までに使うことができなかった方が多くいるんですね。金額にすると、第1弾が47万円、第2弾が820万円、そして第3弾が510万円、第2弾の800万円、第3弾の500万円、大きな金額これ期限が切れてしまって使えなくなった金額なんです、買ったのに。これらの未使用券と私呼びますが、未使用券については、現状として救済措置は取られておりません。これはプレミアム率があるからできないんですね。それはしたがって数百万円分の市民の財産が破棄されてしまっているということを示しています。確かに5枚残ったからといって、5,000円で払い戻しをしたら、結果的に券を使わなくても、プレミアムがついてしまうから、これは本来のプレミアム商品券を使うことによる経済効果の向上は成り立たなくなってしまいます。これとってもよく分かります。しかし、やむを得ない事情や、期限を確認しなかったために使わなった方、うっかりの方も多くいるのではないでしょうか。そんなときに、期限も過ぎても何らかのかたちで換金できれば、市民の負担をまるっきりただの券にしないで、市民の負担を少しでも減らすことができるのではないかと思うんですけども、そこで市長に次の提案をさせていただきます。 不使用の券の救済措置を考えました。額面1万3,000円のものを、1万円で購入していますので、不使用の券は購入金額の半額、例えば1万円で購入したものをそのまま使わなかったら、5,000円で払い戻すということにしたらどうでしょうか。やむを得ない事情で使うことができなかった市民の方々のために、また期限過ぎたら何の価値もないただの券にしてしまわないためにも、救済措置は必要なことと思うんですけどいかがでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 商品券については利用期限があります。期限が過ぎた場合には無効となるということ、またおつりが出ないということ、これ事前に周知をしていただいておりますが。商品券というのは利用期限内で全て使っていただくということで消費を確保する、市内の事業者への支援にもつながっていく、安心安全メールとか市報、あるいは新聞広告等、様々な媒体を使って期限内での利用というものを呼びかけてまいりました。 で、未使用分が生じているということは事実であります。議員おっしゃるように、第3弾では未使用率0.2%の500万円余という金額でありますが、第2弾と比較すると減少している。ただ払戻しというの金額を半額にして、したとする提案でありますけども、気がついていればといいますか、その使う気でいれば使うと思うんですね。使わなんどいて、その半額の5,000円、半分だから換金に来るということもちょっと考えにくいのかなという気もいたしますので、まあそこら辺についてはそういう救済が今後可能であるかどうかということよりも、むしろ使っていただくということに力を注いでまいりたいというふうに考えております。
○議長(白鳥敏明君) 野口輝雄議員。
◆18番(野口輝雄君) 市長の考え方もよく分かります。でも、私が例えば2冊持っていて、しまった期限が切れてしまった、一日たってしまった、2万円がパーになってしまう。皆さん一人一人考えてください、どうですか、やっぱりこのときに、例え1,000円でも2,000円でも買い取りますよと言っていただけると、本当に市は市民のことを最後まで面倒見てくれるんだなというふうに考えるような気がするんですけど、市長いかがでしょうか。まあこれは考えといていただきたいと思います。 今後、第4弾のプレミアム券そうならないように、ぜひ広報等しっかりやっていただきたいと思います。 そこで、この第4弾のプレミアム券について、質問を続けさせていただきたいのですが、より使いやすく使い勝手がよいようにするための、まず発行する前に提案をさせていただきます。 5番目の質問になります。弾2弾と第3弾は使用期間が4か月ありました。今回の第4弾は、9月11日から11月30日の3か月間となっています。残念なんです。とっても残念、なぜかというとあと1か月伸ばしていただけると、12月の年末商戦に使えるんです。これ大変市民の皆さん期待しているんじゃないかと思うんですけども、年末にまで使えるということはとてもありがたいことだと思います。これによってさらに、使い残しや、買い残し、買わなかったという方も少なくなるのじゃないかと思うんですけど、いかがでしょうか市長。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 従来のプレミアム商品券でありますが、地域経済の状況とかまた感染拡大状況、このタイミングを見計らって実施をしてまいりました。で、第2、第3弾では消費の高まる年末年始の時期が利用期間と重なっておりましたので、今回の第4弾では9月から11月末までの3か月という予定であります。これ商工会議所とも今までよく話をしてございまして、会議所としても、この9月から11月末が一番いいだろうということで、年末についてはまた別な財布というか、別な購買思考が働くので、この9、10、11ということで、この期間を決めさせてもらったものであります。 今言いましたようにお盆とか年末年始という時期、これ一年の中でも一般的には売上げが伸びるという事業者からの声、こうしたものを参考にしておりまして、特に9月から11月というのは、消費が落ち込む谷間というふうに言われておりますので、ここの消費喚起を促そうということが、今回の期間設定の元になっております。
○議長(白鳥敏明君) 野口輝雄議員。
◆18番(野口輝雄君) 分かります。そういう意味はよく分かりますが、市民としては何か12月に使いたいなという気持ちがあるんじゃないかと思って、提案をさせていただきました。 次の質問に移ります。プレミアム商品券の広報についての提案であります。 毎回、券の購入と同時に、利用したい方は店舗名一覧がついている一覧表がついてきます。私も何度ももらいました。その一覧表が、何か使いにくいという指摘がいただきました。 これまでに配布されている利用店舗の一覧表は、地区別に店舗が書かれてあります。例えば何々地区と書いてあって、そこのお店の名前ずらずらっと書いてあるんです。で、何々地区のこういう店は使えますよというふうに引くわけですけども、いつも行っている店の名前は分かるんだけど、その店がどこの地区にあるかが分からない。さて、その店を、このプレミアム商品券が使えるのかどうか、大変調べにくい感覚があります。確かです。この一覧表を、あいうえお順で、しかも一般に使われている店舗名、例えば、こんな店があったとします。「ホームベーカリーイナヤ」するとこれは通常ですと今までのものは「ほ」で引くことになっております。「ほ」のとこになっておりますが、「ホームベーカリー」で引いても、だめなんですね。一般の方々、「イナヤ」で分かっているはずですから、「イナヤ」で引けるような、そんな検索ができないか。地区名は、その店舗の名前の最後に括弧づけで記載すれば、地区の確認もできるので、いいんじゃないかと思うんですけども、ホームページにはあいうえお順の表があるというふうに聞いていますが、印刷物として市民が欲しがっているんではないかと考えておりますが、市長のお考えをお聞きいたします。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) この商品券の利用登録店でありますが、特設サイトを構築して掲載するということとともに、商品券の販売日、販売時に取扱いの登録店も印刷した一覧表を配付しております。 これまでの一覧表の表記でありますが、業種別にその内訳を地区別、50音別ということであります。利用者の中には、使いたい店舗が決まっている方もいるかもしれませんが、この地区にはこんなお店があったと、あるということも知ってもらって利用してもらえるといった一面もございます。で、御提案のように全ての事業所、これを50音順とした場合、あるいは通称で通称名とした場合には、似通った店名も存在するだろうということで、混乱も発生する可能性もございます。利用者それから事業者の声を聞きながら、より分かりやすい一覧表となるように工夫してまいりたいというふうに思います。
○議長(白鳥敏明君) 野口輝雄議員。
◆18番(野口輝雄君) ぜひとも市民が使いやすくなるような、方向で検討していただきたいと思います。 それでは最後にお聞きいたします。使用期限が迫ってきたときの広報なんですけれども、「早く使ってください」という広報活動、ネットの上ではあります。これも、さらにほかの媒体で強力にできないでしょうか、少しでも使い残しがないように、できる限りの対応をお願いしたいと思うのですがいかがでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 利用期限のお知らせというものは、商品券そのものへの記載はもちろんあります。ただ登録店の店頭ポスターとか安心安全メール、市報、広報番組、ホームページ、新聞広告への掲載、様々な方法を通じて今までも周知をしております。 第4弾でも引き続いたあらゆる方法を通じて、広く周知を図っていきたいと、ほかの方法があればそうしたこと、あるいは回数を増やせば効果があるのであればということで、あらゆる手を使って残りが出ないようにやってまいりたいと考えております。
○議長(白鳥敏明君) 野口輝雄議員。
◆18番(野口輝雄君) あらゆる手を使って、回数も重ねていただいてぜひとも残り出ないようにお願いしたいと思います。 それでは、二つ目の大きな質問に入ります。より便利なぐるっとタクシーの運用と、市街地
デジタルタクシーの導入についてということで、お願いしたいと思います。 この選挙期間中に市長もそうだったと思いますが、実に多くの方々から市政に対する質問や改善点等をお聞きいたしました。その中で、最も多かったのは、ぐるっとタクシーに関することでありました。 さて、大変便利になりつつあるこのぐるっとタクシーですが、今期、6月定例会の第1回補正予算の中に、ぐるっとタクシーの高度化と市街地における移動手段の拡充として市街地
デジタルタクシーの実証実験をすることを、盛り込まれておりました。 まず初めにこの、ぐるっとタクシーの高度化について、まあ解説書には多くの方々に利用いただいておりますぐるっとタクシーをより多くの方々に、より快適に利用していただくために、ぐるっとタクシーの高度化を図りますと説明されていますが、まずこのことに関連して、この高度化について具体的にどのような高度化を図るのか、御説明をお願いしたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) このぐるっとタクシーにつきましては、昨年の10月から市街地を除く市内全域で運行を開始をして、利用者のデータというのがだんだんに蓄積されております。このおっしゃるように高度化ということにつきましては、これまでの利用データの分析とか、利用者のニーズの把握などを行って、より最適な運行となるように運行車両の配車、あるいは運行時間、各車、まあ4車ありますが、各車が担う運行エリアの調整、そうしたことに加えて、人工知能、AI自動配車システムのマシンラーニング、機械の学習、これを行うことで運行経路とか乗り合いの最適化、こうしたものを図ろうという目的であります。
○議長(白鳥敏明君) 野口輝雄議員。
◆18番(野口輝雄君) 分かりました。それでは次の質問に移ります。 ぐるっとタクシーの現在の運用に関して、選挙期間中に次のような市民からの声が私のところに届きました。市街地に住んでいらっしゃる方からです。「周辺地域の方々は、市街地にぐるっとタクシーを利用して来ることができるが、市街地に住んでいる者はぐるっとタクシーを利用することができない。これは税金を同じように払っている市民にとって不公平であると、早急に改善をお願いしたい。」と私に得々と説明していただきました。このお気持ち、私には大変よく分かります。 そして私もこの選挙期間中に、市街地の方々にも使えるぐるっとタクシーの運用の方法の改善を公約に掲げ、必ず市街地の方々も使えるぐるっとタクシーにしましょうと、これもマイクを握り、声を振り上げて訴え続けてきました。 さて、6月議会ふたを開けてみましたら、市街地の方々が利用できるタクシー、市街地
デジタルタクシーの提案となっていました。これまた、私にとっても大変うれしい提案でございました。きっと市長部局、また市長の手紙においても同様の要望があり、その結果だったことと思います。 さて、その市街地
デジタルタクシーですが、過日全員協議会においてその概要が説明されました。そのことを踏まえて質問・提案をさせていただきたいと思います。 市街地の皆さんもぐるっとタクシーが使えるようにしたい、その希望をかなえるためには、市街地からでもぐるっとタクシーが使える新しいシステムを追加構築すればよいと、私は考えていたのですが。開けてみたら全く別の交通手段を使ったシステムでした。 例えば午前中に、周辺地域の方々が、例えば私の住んでいる西箕輪の方々が、ぐるっとタクシーを使うとき、迎えに来るタクシーにはほとんどお客は乗っていません。これは市街地の方々の予約時間を少し早めにすれば、きっと上がってくる方があるので、この空のぐるっとタクシーが市街地から周辺地域に出かけるときに、利用できそうな気がします。 また両方のことを考えますと、市街地の方々は自分の家から目的地に行って、目的地から帰ってくる。周辺地域の方も自分の周辺地域にいて、目的地の市街地に行ってまた帰ってくる。これ全く使い方が逆なんですね。ですから、逆にお互いに目的が違う、片方は自分の家に帰る、片方は目的地に行くという目的は違いますが、同じ方向なんですね。ですので、その乗り合うことによってお互いの目的は達成できるんではないか、AIを使えばいとも簡単にプログラムできるんじゃないかな、というに思っていたわけです。 でも、結果的には全く違う交通手段を使ってきたということで提案がありました。そこで、市長に質問ですが、市街地の方々にはぐるっとタクシーではなく、
デジタルタクシーの利用をしていただくようになってしまう、なぜ、市街地の方々にはぐるっとタクシーではなく、別のシステムの
デジタルタクシーの利用していただくようになってしまったのか。先ほど来のタクシー業界の圧迫という点では、私も大変理解できますが、何かそのほかにも理由がありそうなんですが、市長いかがでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 飯島企画部長。
◎企画部長(飯島智君) まあこの件については、3月定例会ですとか、今回の全員協議会でも御説明してまいりましたとおり、このぐるっとタクシーというもの、まあこれは時間単位で車両を借り上げまして、乗り合いを発生させるということによりまして、より少ない車両台数で多くの移動ニーズをかなえると、これ公共交通という位置づけになっております。したがいまして、こう運行に当たりましては地域の交通事業者の皆さんの理解と協力、これが絶対不可欠ということであります。 このぐるっとタクシーの市街地へのこうエリア拡大、これ前々からこう要望もいただき、我々もこう議論を重ねてまいりました。そうした中で、やはりこの一般タクシーの営業に、こう大きな影響を及ぼすという、まあ議員さんも今おっしゃられましたが、それが最も大きな課題ということで、なかなかそれを実現するということは不可能だということが結論として出ていたという状況であります。まあそれを受けまして、何とかこの利用いただく皆さんに、ぐるっとタクシーと全く同じ感覚で、同じ負担感で利用いただける仕組みを何とか捻出できないかという、まあ苦労の末にお互いに見出したものが今回の
デジタルタクシーということでありまして、一般タクシーを活用した民間のそういった仕組みを活用しての新しい利用形態ということでありますので、そんな点で御理解をいただければと存じます。
○議長(白鳥敏明君) 野口輝雄議員。
◆18番(野口輝雄君) 私が、そのほかにも理由があるんじゃないかと、ちょっと追及させていただいたのですが、これ答えられたらで結構ですけど、私は一つ考えたのは、市街地から市街地以外のその例えば西箕輪に行くときに、距離がすごく長くなるわけですよね。それ距離が長くなると、タクシーというのは今度は料金が増えるわけですね。その料金増えた分を、市で負担するわけですから、当然市の負担分が増えるので、それが予算内に収まらなかったということがあるのかなと思ったんですが、もし答えられたらお願いします。
○議長(白鳥敏明君) 飯島企画部長。
◎企画部長(飯島智君) 議員おっしゃるとおり、予算の問題というか費用の問題ですね。これいくら80%国から特別交付税をいただけるとしても、もちろんこれ無尽蔵に利用できるというものではありませんので、2割は市の純然たる負担が発生してまいります。ということで、仮に議員おっしゃるように、市街地の皆さんがその周辺部までエリアを拡大できるような仕組みだとすると、逆に言うとほぼもう市内どこにでも行けるようなかたちになります。そうすると、今の予算のもう数倍どころか10倍を超えるような、こうとてつもない予算になってしまいますので、その辺のことは当然我々行政としても考慮していかなきゃいけないという判断は働いてございます。
○議長(白鳥敏明君) 野口輝雄議員。
◆18番(野口輝雄君) やはり私もそう考えたんですけど、それはもう予算のある限りしょうがいないことですね。はい、分かりました。 それでは、次の質問に入りたいと思います。 まず、この
デジタルタクシーの通行範囲、運行範囲なんですけど、説明では市街地の方が利用できるのは、実証実験では市街地から市街地へという移動のみと説明がありました。ぐるっとタクシーの利用者は周辺地域から市街地へ、もちろん市街地からまた周辺地域へ戻ることができるようになっています。このことを考慮しますと、市街地の方は、市街地の移動時に使えるだけではなく、市街地から周辺地域の移動にも使えるとしないと、実は市民同じ公平にならないんじゃないかというふうに考える方がいると思います。まあ今回は、あくまでも実証実験ですので、今後の検討課題になっているのかもしれませんが、今の予算の関係もあるので、かなり難しい部分があるかと思うんですけど、将来的には、市街地から周辺地域の移動にも
デジタルタクシーを使えるようになるような構想でいるのでしょうか、その辺の見解を市長お聞きしたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) この
デジタルタクシーの市街地から周辺地域の移動、これは先ほどお答えしたとおりでございます。で、例えば具体的に市街地の方が中央病院に行く、これはオーケーです。もう市街地の病院に行くことも、もちろんオーケーですし、特段この仙流荘へ行くぞというような話は、例外なんですけども、生活の中で必要な移動、これについてはカバーできるように考えております。
○議長(白鳥敏明君) 野口輝雄議員。
◆18番(野口輝雄君) 生活の中で必要なとこ移動できるという、大変ありがたいお言葉いただきました。ぜひぜひそういうところ広げていただければ、さらに使いやすくなると思います。 次の質問に入ります。さて、予約方法なんですけれども、予約方法は電話のみという説明でした。ということは、ネットでの予約による割引がないということであります。私、この
デジタルタクシーという名前に不平不満を言っているわけでありませんが、デジタルと名乗っているのにネットでの予約ができないとなっておりまして、これではデジタルではなくてアナログタクシーじゃないかと言われても仕方ない状況かと思いますが、きっと市長あるいは企画政策課ではさらなる秘策がおありかと思います。とりあえず実証実験ですので、無理は言えません。将来的なことについてお聞きいたします。 市民の皆様、特に市街地にお住まいの皆様は、ぐるっとタクシーと同様に市街地市内、そして周辺地域にも行けるタクシーを早急に望んでおります。この希望をかなえるための今後のシステムの増築、まあ今考えていることで結構ですけれど、例えば料金の問題だとか、その予約の関係だとか、そういったことについてお話をいただきたいと思いますが、ぜひ市街地の皆様に安心が与えられるようなお話を、市長お願いしたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) このAIぐるっとタクシーの市街地を除く拡大、このことについては当初の目的の中では予定をしておりました。市街地については市街循環バス、内回り・外回りとか、そのほかのバスもありまして、これは対象外だということを当初から言っていたんですが、とは言いながらも、市民の皆さんからは非常にこうお困りの方の意見も随分ありました。で、そうした中で業者と、それできなかったのはやっぱり業者のほうがこれは困ると、民業圧迫になってしまって私たちの業界がやっていけなくなっちゃうので、これだけは勘弁してくれということで、今までこの市街地というのを除いてきたんですが、とは言いながらもやっぱりこう多くの意見をいただく中で、何とかできないかということで、本当に業者と何回も膝をつき合せて、何か解決方法ないかということで出した、本当に絞るように出してきた答えがこれであります。ですから、AIぐるっとタクシーと全く同じようにということではなくて、まあある意味、考えあぐねた末の最善の答えかなということで御理解をいただきたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 野口輝雄議員。
◆18番(野口輝雄君) はい、分かりました。それでは、元に戻りまして、市街地
デジタルタクシーから今度は現在運行されているぐるっとタクシーの問題に移ります。まず多くの利用者が望むことについてお話申し上げますが、時間がなくなってきましたのでちょっと早口でしゃべらせていただきます。 ぐるっとタクシーの運行範囲のことであります。伊那市の方々、意外に市外の商業施設や病院等を利用しております。それは伊那市近郊に、新しい病院ができたり、商業施設が次々とできていることに関わっております。私自身を見ても、多く使っております。特に南箕輪村だとか、箕輪町あたりは多いようです。現状のぐるっとタクシーでは、一部の地域を除いて大部分の地域で、市外の病院や商業施設までは運行されません。そこで市長に質問です。 例えば、市の境界線から一定の距離、2キロとか3キロとか少ない距離で、病院と商業施設と公共施設に限って、ぐるっとタクシーが利用できるような、そういうシステムにならないでしょうか。 そして
デジタルタクシーですので、その場所が許可できた範囲なのかどうかということは、即座にAIで計算できると思うんですけど、実用化は可能かと思うんですがいかがでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) 市外の病院に通っているケースももちろんあります。特に春日街道沿い辺りには、いろいろな医院がありますので、そうしたところにも使いたいと。まあ個々の事情に対応した運行範囲の設定というのは困難でありますが、ぐるっとタクシーの運行範囲の拡大、これ乗り合い率の低下とか、運行台数の不足につながっていく可能性が高くなってまいります。交通事業者におきましては、ドライバーの確保が課題であるということで、ぐるっとタクシーの運行車両の台数も、簡単に増やせるという状況ではないということであります。 運行範囲のシステム上の調整ということは、若干は可能であっても、運行自体、これ交通事業者のドライバーの皆さんに担っていただくようになりますので、慎重な検討が必要であって、現時点では市外への拡大というのは考えていないところであります。
○議長(白鳥敏明君) 野口輝雄議員。
◆18番(野口輝雄君) はい、現時点ではないということですが、ぜひとも市民の皆さん、多くの皆さんから、ぜひ行きたいという希望がありますので、今後ぜひ考えていただきたいと思います。 それでは、ちょっと細かい話になります。もう少しありますのでよろしくお願いします。ぐるっとタクシーの利用には、500円あるいは割引がありますので300円から250円必要になりますが、この小銭が、意外とお年寄りの皆さんには準備しにいくいものであります。そこで料金の支払いについて、これもデジタル化を図ったらどうでしょうかという提案であります。 具体的には、支払いをカードでもできるようにできないか。もちろん、チケットという形式、例えば11枚つづりが、10枚分の料金で購入できるというような、まあプリペイドカードでもよいかと思います。そこで最後の質問になりますが、このぐるっとタクシーのシステムは、長期にわたって市民のために活躍するシステムだと思っております。そこで小銭を、タクシー内で支払わなくても利用できるような、そういった方式を今後検討していただきたいと思いますが、市民の小銭を持たなくてもいいという市民の皆さん、そしてタクシーの運転手さんも、だいぶ助かるんじゃないかと思うんですけど、将来的なことで結構ですんで、検討していただきたいと思いますがいかがでしょうか。
○議長(白鳥敏明君) 白鳥市長。
◎市長(白鳥孝君) このキャッシュレス化というのは、もう時代の流れであります。こうしたことを鑑みて、今後、ニーズの拡大というのは当然予想されますので、将来的には他の地域公共交通も含めてキャッシュレス化、この導入に向けた研究を進めてまいりたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 野口輝雄議員。
◆18番(野口輝雄君) ぜひ、お金を持たなくても乗れるようなキャッシュレスを進めていただければと思います。 最後のまとめの時間が取れるようになりました。ありがとうございます。 さて、私は今から4年前の2019年の6月の定例市議会の一般質問で、当時全国に少なかったデマンドタクシーを既に実施していました沖縄県那覇市のデマンドタクシーを視察して、その便利さを訴えて早急に伊那市民も必要としているので、ぜひ対処、全市対象に導入すべきという提案を4年前に行いました。 当時、伊那市では新山と長谷の一部に限ってデマンドタクシーを運行しており、市長は全市対象の実施は2年後に実施、実証実験をするというお話、また今後はAIを導入して実施したいと意欲を示しておりました。しかし私は、今すぐにでも高齢者の方々は、全市対象にデマンドタクシー、まあのちのぐるっとタクシーですが必要ですと、AIをつけるのは後でいいから、とにかく早くタクシーの運行を始めてほしいというふうに訴えた覚えがあります。実は今だから申し上げられますが、この発言で担当課から怒られました。今考えているのは大変有用な助言いただいたと考えられるんですが、今一生懸命に担当課ではAIの導入を考えているんだから、後からでもいいなんてこと言わないでくださいと言われまして、確かにそうだなと思って、私自身も反省をいたしました。本当にそのとき、担当の方々は、AIつきのデマンドタクシーを真剣に考えていたんだなと、4年前のことですが反省もいたしました。 その後すぐに、2年後の予定であった実証実験が、1年半も前倒しになりました。私の質問でそうなったのかどうか分かりません。とにかく早く実施し、最初は西箕輪のほうを中心に実施されて、現在に至っております。AIも、市長そして担当課の皆さんの努力によって、立派に成長をいたしました。あれから4年の月日がたちました。今回のこの市街地
デジタルタクシーの導入、そしてぐるっとタクシーの高度化の施策を、大変大変期待をしております。現行のぐるっとタクシーが、さらに市民の皆様に、使いやすいそして使い勝手のよいタクシーになってほしいと願っております。 市長はじめ関係の部局の皆さんにさらなる御期待を申し上げて、私の質問を終わりにしたいと思います。
○議長(白鳥敏明君) 以上をもちまして、野口輝雄議員の質問が終了しました。 お諮りいたします。本日はこれをもって延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(白鳥敏明君) 御異議なしと認めます。よって本日はこれをもって延会いたします。
△延会 午後4時16分 地方自治法第123条第2項の規定により署名をする。 伊那市議会議長 伊那市議会議員 伊那市議会議員...