小諸市議会 > 2021-03-03 >
03月03日-03号

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  1. 小諸市議会 2021-03-03
    03月03日-03号


    取得元: 小諸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-28
    令和 3年  3月 定例会          令和3年3月小諸市議会定例会会議録                  第3日議事日程(第3号)                          令和3年3月3日(水曜日)日程第1 会議録署名議員の補充について日程第2 一般質問(個人質問)について[一括質問一括答弁方式(件名内)1] 17番 田中寿光議員  1.予防接種事業について   (1) 新型コロナワクチン接種事業について     ①接種にむけて市民への周知をどのように図るのか     ②集団・個別接種の接種体制はどのように構築するのか     ③2回接種の必要性から接種スケジュールをどのように考えているか     ④集団接種会場におけるリハーサル等の予定はあるか     ⑤接種券の発行と接種済証の交付をどのように考えているか[一括質問一括答弁方式(件名内)2]  8番 丸山正昭議員  1.小諸市個別施設計画について   (1) 施設の移転や統合後の跡地利用計画について     ①払下げ、譲渡、地域移管を考えている施設等の見通しはどうか     ②旧小諸消防署、中央保育園、芦原保育園、高齢者福祉センター・糠塚園、旧観光開発センターの跡地についてどのように考えているか     ③加増、後平、御影にある防災倉庫を移転する理由はなにか[一括質問一括答弁方式(件名内)3]  3番 高橋 公議員  1.佐久平駅アクセス道路について(パネル使用)   (1) 佐久平駅アクセス道路の進捗について     ①長野県との取組の進捗はどうか     ②佐久市との取組の進捗はどうか     ③小諸市の進捗はどうか     ④今後、どのように取り組んでいくか  2.小諸アグリシフトについて(パネル使用)   (1) 小諸アグリシフト・プロジェクトの進捗について     ①コンセプトはどうだったか     ②ロゴマークの使用申請の実績はどうか     ③アグリシフトプロジェクトの実績はどうか     ④今後、どのように取り組んでいくか[一括質問一括答弁方式(件名内)4]  6番 小林一彦議員  1.長期学校改築計画について   (1) 学校教育審議会の審議について     ①現在までの長期学校改築計画の進捗状況をどのように捉えているか     ②教育委員会への答申はいつ頃になると想定しているか   (2) 小中一貫教育について(パネル使用)     ①小諸学校教育審議会中間まとめ説明会において「小中学校9年間を通した連続的・系統的な教育をより強化していくため、中学校区を基本とした小中一貫教育の導入が望まれる」として、「今後の学校再編の検討の際には併設型小中一貫校を念頭に置く」という考え方が示されたが、教育委員会はこの考え方をどのように捉えているか     ②併設型小中一貫校についての市民の認知度をどのように捉えているか     ③今後併設型小中一貫校についての市民の認知度を高めるためにどのような方策をとっていくのか     ④学校再編併設型小中一貫校の導入を並行して進めるということか[一括質問一括答弁方式(件名内)5]  2番 楚山伸二議員  1.コロナ禍におけるウェルネス・シティの取組について   (1) 関係人口と定住人口の創出、健康維持及び人口流出防止策について     ①地方創生フォーラムでは、「誰」に対して、「何」を訴えたかったのか(パネル使用)     ②「健康」分野における取組はどうなっているか(パネル使用)     ③「人口流出」防止の視点での取組はどうなっているか[一括質問一括答弁方式(件名内)6] 10番 早川 聖議員  1.安全・安心の学校給食の提供体制の構築について   (1) 小諸市が誇る小中学校の自校給食について     ①市長公約における民間委託方針について、具体的にはどのように考えているか     ②民間委託化に伴う影響をどのように捉えているか  2.安全・安心の医療提供体制の構築について   (1) お金に心配なく手術や入院治療などが受けられる支援について     ①高額療養にかかる制度等の周知はされているのか     ②市内の病院・診療所における無料低額診療の導入について、働きかけができないか本日の会議に付した事件 日程第1から日程第2「一般質問(個人質問)[一括質問一括答弁方式(件名内)1]~[一括質問一括答弁方式(件名内)6]」---------------------------------------出席議員(19名)     1番  高橋充宏議員     2番  楚山伸二議員     3番  高橋 公議員     4番  土屋利江議員     5番  掛川 剛議員     6番  小林一彦議員     7番  田邉久夫議員     8番  丸山正昭議員     9番  山浦利夫議員    10番  早川 聖議員    11番  竹内健一議員    12番  柏木今朝男議員    13番  神津眞美子議員   14番  清水喜久男議員    15番  中村憲次議員    16番  小林重太郎議員    17番  田中寿光議員    18番  福島鶴子議員    19番  相原久男議員欠席議員(0名)説明のために出席した者の職氏名 市長        小泉俊博    副市長       田中尚公 教育長       小林秀夫    総務部長      森泉浩行 市民生活部長    大池孝志    保健福祉部長    冨岡昭吾 産業振興部長    小田中順一   建設水道部長    三井信幸 教育次長      内堀浩宣    監査委員      丸山隆一 企画課長      柳澤 学    財政課長・施設管理室長                             依田秀幸 総務課長      塩川秀治---------------------------------------事務局出席職員氏名 議会事務局次長   金井みどり   事務主任      大池正裕 事務主任      井出由紀    主事        塩川康子 △開議 午前9時00分 △開議の宣告 ○議長(清水喜久男議員)  おはようございます。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。---------------------------------------会議録署名議員の補充について ○議長(清水喜久男議員)  日程第1、会議録署名議員の補充についてはございません。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(清水喜久男議員)  日程第2、一般質問の個人質問に入ります。 個人質問については、最初に一括質問一括答弁方式から行いますので、通告順により順次質問をお願いします。---------------------------------------田中寿光議員 ○議長(清水喜久男議員)  初めに、17番、田中寿光議員の質問を許します。 田中寿光議員。     〔17番 田中寿光議員 質問席〕 ◆17番(田中寿光議員)  17番、田中寿光でございます。 早速、質問に入らせていただきます。 小泉市長は、施政方針の中で引き続き新型コロナウイルス感染症の予防対策は積極的な啓発及び予防接種体制を整備することにより、感染拡大の防止に向けて最大限の取組を展開しますとしております。 最大限の取組ということは何なのか、幾つかお聞きしたいと思います。 さて、現在の小諸市の予防接種事業は、任意予防接種である成人風疹予防接種の助成と造血幹細胞移植後のワクチン再接種の補助、この2本しかございません。2事業、これも補助と助成ということでございます。 いわゆる今回の新型コロナウイルスの接種事業においては、十分なノウハウもなければ、体制もない、国難とも言える今回の予防接種事業なんですが、地方自治体にとってはその準備期間もなく、まさに市民への周知も含めて、ないないづくしの大型の接種事業だと、そう捉えております。 小泉市長におかれましては、最大限の取組をお願いするだけでなく、最大限の接種体制を構築していただきたいと思います。 さて、3月末でご案内のとおり、医療従事者の接種が終了すると、4月12日からは6月末をめどに65歳以上の高齢者接種が始まります。輸入ワクチンの入荷がどうなるのか、順調に進むと仮定いたしまして、今回は4月からの高齢者接種に絞り込みまして、その周知、体制整備はどうなっているのか、1か月後に控えた接種開始に対してお伺いをいたします。 また、接種スケジュールはできているのか、国のワクチン入荷本数も、国外のアメリカのファイザー社、イギリス、アストラゼネカ社など、外国メーカーも不透明な入荷が続くと承知はしておりますが、時間がない中で3月中旬には接種券の発送、あるいは予診票を発送するということを聞いております。高齢者への啓発、関係機関への協力要請なども含めまして、現在の状況についてお伺いをいたします。 また、今回は先ほども述べましたように、不確定で、不透明でもございますが、細かな部分をお聞きいたしますが、何せ初めての大型接種事業でございますので、ご容赦をお願いいたします。 そこで、件名1、予防接種事業について。 要旨(1)新型コロナワクチン接種事業について。 質問事項①接種にむけて市民への周知をどう図るのか。 質問事項②集団・個別接種の接種体制はどのように構築するのか。 質問事項③2回接種の必要性から接種スケジュールをどのように考えているのか。 質問事項④集団接種会場におけるリハーサル等の予定はあるかどうか。 質問事項⑤接種券の発行と接種済証の交付はどう考えているかお伺いをいたします。 以上で、総括質問を終わります。 ○議長(清水喜久男議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 答弁席〕 ◎市長(小泉俊博君)  17番、田中寿光議員の質問に対して答弁をいたします。 件名1、予防接種事業について。 要旨(1)新型コロナワクチン接種事業について。 質問事項①接種にむけて市民への周知をどのように図るか、答弁をいたします。 新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、現在4月からの開始予定の一般市民向けの接種準備を進めているところでございますが、質問事項①接種にむけて市民への周知をどのように図るかにつきましては、公明党、土屋利江議員にお答えしたとおりでございます。 次に、質問事項②集団・個別接種の接種体制はどのように構築するのか、答弁をいたします。 新型コロナウイルスのワクチンのうち、最初に供給される予定のファイザー社のワクチンのつきましては、超低温での管理が必要なことや、最小流通単位が195バイアル、975人分と大きいことから、本市においては当面集団接種を行うこととしております。 接種体制の構築に当たりましては、事前に浅間南麓こもろ医療センターや小諸高原病院へ医師や看護師の派遣等のお願いに伺ったほか、小諸北佐久医師会小諸支部の会議に出向きご相談をしてまいりました。 その結果、集団接種につきましては、小諸北佐久医師会小諸支部の先生方にご協力をいただき、予診の医師4名に対し、接種の看護師2名の組合わせで接種を行う予定でございます。 そのほか、ワクチンの準備や接種後の体調観察を行う薬剤師や看護師、受付や誘導を行う保健師や事務職員など、総勢25名程度での接種体制を見込んでおります。 また、基礎疾患を有する方など、集団での接種が難しい方も考えられますことから、個別接種につきましても、先生方のご意向やワクチンの供給状況を勘案しながら進めてまいりたいと考えております。 続きまして、質問事項③2回接種の必要性から接種スケジュールをどのように考えているか、答弁をいたします。 新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、現在のところ2回の接種が必要とされております。 ファイザー社のワクチン接種では21日の間隔を、アストラゼネカ社と武田・モデルナ社では28日間の間隔を開ける必要がございます。 2回目の接種につきましては、1回目の接種終了時に日程をお知らせする予定でございますが、本市の65歳以上の高齢者はおよそ1万3,600人で、全員が1回で接種するのに6週間程度かかる試算をしております。まずは、全員が1回接種することを優先しますが、3週間経過後の予約状況により、空きがあれば2回目の接種の方を先にご案内することも検討しております。 続きまして、質問事項④集団接種会場におけるリハーサル等の予定はあるか、答弁をいたします。 集団接種につきましては、1月27日に川崎市において運営訓練が行われ、様々な課題が浮き彫りになるとともに、国の方針も一部修正がされました。 本市では、先般、市民交流センターの下見を行い、国から示された案や川崎市の事例を基に集団接種会場のレイアウトを作成したところでございます。 現在、レイアウトに沿って必要な備品等の調達の準備を行っておりますので、4月に入り、会場の設定ができたところでスタッフを集めて、接種に係る一連の流れを確認してまいりたいと考えております。 次に、質問事項⑤接種券の発行と接種済証の交付をどのように考えているか、答弁をいたします。 市民の皆様に送付する接種券につきましては、国から様式が示されておりますので、現在使用しております健康カルテシステムの改修を行い、指定された様式どおりの接種券を発行する準備を進めております。接種券は3月下旬までには、65歳以上の市民の皆様のお手元にお届けできる予定でございます。 また、接種券には予防接種済証の欄が設けられておりますので、接種後に接種日と接種場所を記入するとともに、メーカーのロット番号シールを添付し、接種者にお渡しいたします。 この接種済証を提示いただくことで、接種間隔の確認と、どのメーカーのワクチンを接種したのかが確認できますので、接種の誤りを防ぐことができる仕組みとなっております。 本席からの答弁は以上となります。 ○議長(清水喜久男議員)  田中寿光議員、再質問はよろしいですか。 田中寿光議員。 ◆17番(田中寿光議員)  一通りご答弁をいただきました。 まず、件名は1つなんで、要旨(1)の新型コロナワクチン接種事業について。 質問事項①の市民の周知はどのように図るのかということで、昨日の同僚議員からも同じ質問がございましたので、そのとおりだということだと思いますけれども、相手は65歳以上の高齢者ですよね。広報こもろ、あるいはコミュニティテレビ、ホームページ、SNS等で周知するということですが、実際これで65歳以上の高齢者に周知できると思いますか、市長、どうでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  今できる広報手段とすれば、先ほどおっしゃったものが主となりますので、そういう形で行っていきたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  田中寿光議員。 ◆17番(田中寿光議員)  高齢者ではなく一般の成人の皆さんなら徹底できるかと思いますが、むしろ区長会、あるいはまた民生児童委員、保健推進委員などの団体に、市民協働という観点から協力をお願い、いわゆるひきこもりとは言いませんけれども、持病をお持ちになっていたり、比較的コミュニケーションも希薄化している中で、こういった市民協働の観点から啓発といいますか、接種を呼びかけていただくということが大事だと思いますが、その辺は部長ですか。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長
    保健福祉部長(冨岡昭吾君)  ご指摘のとおりだと思います。 高齢者対象、また集団接種ということで、先ほど言いました個別の通知のほかに、区長会、保健推進委員会民生児童委員協議会に、身近な方からの対象者への呼びかけや接種へのつなぎ役をご協力いただく予定でございます。 また、地域で誘い合って接種していただくということで、今考えているのは地域ごとに接種日を設けて、昨日も答弁しましたけれども、マイクロバスなどで、その地区ごとに会場までシャトルバスのように輸送ができたらどうかということでございます。 既に民生児童委員協議会は3月5日に理事会があり、そこでお願いをしていきます。また区長会にも、正副役員会等にお願いをしていきたいと思っていますけれども、この4月が改選の時期で多くの区長さんが替わってしまうため丁寧にお願いをしていきたいと思っております。 ○議長(清水喜久男議員)  田中寿光議員。 ◆17番(田中寿光議員)  回覧板程度でできる事業だったら、何もそこまですることはないと思いますが、ぜひそういった形でお願いをしたいなと思います。 地区別、年代別については部長どのように考えていますか。90歳以上とか、80歳であるとか、70代であるとか、そういう質問でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(冨岡昭吾君)  年代別については地区別にするとその地区の中でまた年代別というのも、地区によって大きい区や小さい区もありますので、またその部分は、地区ごとの年齢構成も見ながら検討していきたいと考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  田中寿光議員。 ◆17番(田中寿光議員)  1万3,600人いらっしゃるので、そういった区分けといいますか、交通整理をしてやらなければ大変なことになるなと思っておりますんでお願いします。 次の質問事項②にいきます。集団・個別接種体制はどのように構築するのかということで、先ほど市長から答弁ございましたが、約25名体制と、それぞれの団体からの協力体制があるんだと。 受付だとか、案内、事前準備、ボランティアさんの協力を募集するようなことは考えていますでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(冨岡昭吾君)  ボランティアはどうかというご質問でございますけれども、接種会場につきましては、案内のとおり市民交流センターで、駐車場など誘導の担当者の配置をします。現在考えておりますのは、市民交流センターは当面貸出しはしませんので、例えば市民交流センターの職員、市の内部の職員、また今募集をかけている職員等と、ワクチン接種が安全にできるよう、職員間でも日々情報共有等を行いながら、業務に取り組んでいく必要があります。今のところボランティアの募集は考えておりません。 ○議長(清水喜久男議員)  田中寿光議員。 ◆17番(田中寿光議員)  何せ、大変な接種会場の混乱が予想されます。何らかの形で、ボランティアでなくても、必要な部分が出てくるかという気がいたします。そのときには、またぜひ検討してみてはどうかなと思います。 昨日の質問の中でもあった、基礎疾患のある高齢者につきましては、集団接種には向かないが、それぞれ例えば開業医のかかりつけの先生、あるいは入院患者さんはもちろんですが、高齢者施設は嘱託医の先生がいらっしゃいますね。個別接種とは言えないけれども、そういった施設ごとの接種、これは可能だと思う、いわゆる1万3,600人の中の3,000人程度は、そういった通院、あるいは施設に入所しているとか、入院しているとか、そういう訳ありの高齢者が多いですから、この1万3,600人の中の約3,000人程度は、そういった施設での接種をしていただきたいなと思います。部長どのようにお考えですか。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(冨岡昭吾君)  ご指摘のとおりだと思います。 施設に入所する方については、集団接種会場よりは、その施設の中で接種をしてはどうかということで、現在、施設にも、嘱託医の先生がいらっしゃるかどうかといったアンケートを行っています。また医師会等の中にも嘱託医になっていらっしゃる先生もいますので、ご指摘のとおり、その施設については、施設の中で接種ができるような形で取り組んでいきたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  田中寿光議員。 ◆17番(田中寿光議員)  区分けをというか、対象者の皆さんもそれぞれそのように分けていただくといいんではないかなという気がします。 医師会の先生方を中心に協力をしていただくわけですけれども、薬剤師会の先生方にも協力していただけると、ワクチン管理は薬剤師会の先生方がしていただく。予防接種のワクチンのバイアルだけではなくて、接種するシリンジ、いわゆる注射器、これは誰が管理してくれるのですか。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(冨岡昭吾君)  注射器の管理については私も詳細はわかりませんが、それは注射をする医療従事者のほうで管理をしていただくのかなということで、注射器の管理につきましては、まだ検討してございません。お答えできません。申し訳ございません。 ○議長(清水喜久男議員)  田中寿光議員。 ◆17番(田中寿光議員)  あとでも結構です。 ○議長(清水喜久男議員)  後刻、報告でよろしいですか。 ◎保健福祉部長(冨岡昭吾君)  調べて、また後ほど。 ○議長(清水喜久男議員)  田中寿光議員。 ◆17番(田中寿光議員)  はい。 何でこんなことを聞いたかというと、ワクチンとシリンジはセットです。ワクチンだけあっても接種できません。それからシリンジだけあっても接種できません。これはセットですから、どうぞ一緒にやっていただきたいと思います。 医師会の先生方にこの1万人の一般のいわゆる健常者の高齢者の接種には、本当に先生方の新型コロナウイルス感染症終息に向けて本気でお願いしていかないといけないと思います。 この③の質問にいきたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。 2回接種の接種スケジュールは業者が今これから計画して検討していくということですが、私の仮定として聞いていただければ結構ですが、1万3,600人のうち、1万人のいわゆる健常の高齢者につきましては、掛ける2ですと2万回、それから3,000人の既往歴のあるといいますか、その他入院だとか、様々な疾患のある対象者を3,000人にしても6,000回、この気の遠くなるような人数と回数が必要です。私の試算では、例えば1万人の皆さんが2回打つと2万回で、月に5,000回やっても4か月かかります。1週間、4日間で1,250人、1か月でやっと5,000人、まともにやっても4か月かかります。それも朝から晩までやってですよ。 行政はどのように人数を想定しているか、これはこの前お聞きしましたが、1日平日400人、土日で何とか1,200、そんなの無理ですね、物理的にも。先生方の問診票、予診があったとはいえ、1日せいぜい先生が見れる対象者は、100から120が限界です。工場じゃないんだから、ましてや基礎疾患がある患者さんは時間がかかりますし、予診だけでは無理です。 そうすると、慎重に先生も判断をするだろうと思いますけれども、物理的に1日300、400人は不可能、無理。 期間も3か月と国は言っているけれども、これはワクチンの入荷次第だと思いますけれども、私の試算では1万人の方が2万回やるには、月に5,000回しても4か月、3,000人の人が6,000回やるには、これも月に1,500回やっても4か月かかります。 始めてみて、体制、あるいは回数に唖然とすると思いますけれども、接種人数については部長どう考えていますか。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(冨岡昭吾君)  以前、1日400人とお示ししたと思いますが、この400人という根拠は予診の医師と接種の医師または看護師ということで、班を2班に分けて、この計算でいくと1班で200人接種できるという計算でございます。 ご指摘のとおり、1クール、3時間200人とすると1時間に70人弱ということで、かなりタイトではありますが、何とか実現可能な数字でこの部分はマックスにはなると思います。今考えています水曜日、木曜日、この水曜日、木曜日というのは、小諸市内におきましては、休診の医療機関が多いためです。水曜日、木曜日、土曜日、の午後に3時間ずつ行うという予定でございます。 日曜日はこの、3時間で1クールの接種を3回行うので、1週間に6回転となり1日400人で、6クール6回転というと、およそ1週間で2,400人ほど接種ができるのかなと。1月4週間としますと、9,600人、1か月で約1万人の計算です。この計算でいきますと、2回接種を行っても3か月程度かなということで、机上の計算でございますので、ご指摘のとおり、こんな計画どおりにいくかどうかと言われると何とも言えませんが、医師会の先生とも相談していく中で、タイトではあるけれども、不可能な数字ではないということで最大限で見積もって、3か月で終わるという計算でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  田中寿光議員。 ◆17番(田中寿光議員)  平日200人、土日は少し増やせると、私の試算では1週間で800人ぐらいでは月に3,200回、3か月やっても9,000、半分ぐらいしかできないと、1万人に対して。 これは、部長、組み直しというか、体制も含めて。 今度は次の④の質問にいきたいと思います。 集団接種会場におけるリハーサル等の予定について先ほど4月に入ったらいたしますということですが、これだけの人数を、例えば今朝の東信ジャーナル紙によれば、東御市は3か所を予定しております。小諸は、確かに大きな会場1か所あるからいいと思っているのか、最低でも2か所ぐらいは、小諸辺りはほしいと思いますが、例えばの話、乙女湖公園の体育館を1か所増やすとか、それからほかの施設を1か所、これ1か所でこれだけの人数を消化できると思っていますか。部長。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(冨岡昭吾君)  会場は本来ですと、住民の近い場所、公民館などに何か所も設置すれば接種をされる方の便は非常にいいのかなと思いますが、ご指摘のとおり、今回初めてのワクチンでもございますし、接種後の副反応など安全面に配慮することが一番重要と考えました。副反応が出た場合には、すぐに対応できるということであれば、浅間南麓こもろ医療センターと敷地を同じくする市民交流センターが一番よいと医師会の先生方と相談をしてそのような結論に至りました。 また、現在ファイザー製のワクチンの性質から温度管理や輸送へ非常に配慮が必要であり、ワクチンを小分けすることができません。フリーザーは今現在1台を浅間南麓こもろ医療センターに設置し、あと2台については市民交流センター、市の保健センター等に設置をして、ワクチンの無駄とリスクを省き、会場近くにワクチンがあり、副反応にも対応できるということで、市民交流センター1か所で実施をするということに決定をいたしました。 ○議長(清水喜久男議員)  田中寿光議員。 ◆17番(田中寿光議員)  フリーザーは3台来る。1台は浅間南麓こもろ医療センター、あと2台来るが、1か所に2台置いておくということ、そういうことでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(冨岡昭吾君)  先般もフリーザーが溶けて、ワクチンが無駄になってしまったというような話もありましたけれども、今考えているのは、保健センターが市庁舎の2階にございます。また、交流センターはその渡り廊下を渡ったところにあります。停電になったときに非常用の電源が使えるコンセントというのが、全部使えるわけではなくて、部分的に使えるコンセントが分かれています。報道などでは、コンセントの差し口を、2つ使ったことが原因かと言われているので、できれば別々のコンセントに差し込むような形で、場所はともかくとして、市の施設内に設置を考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  田中寿光議員。 ◆17番(田中寿光議員)  ファイザーではなくて、アストラゼネカでしたら、8度から10度前後だったら、一般の冷凍庫でも十分できるような気がするが、それは分からないので、ファイザーだけか、それはゼネカが入ってくれば、割と温度管理が楽ではないかなというような気がします。検討していただければと思います。 次の⑤の質問にいきたいと思いますが、接種券の発行と接種済証の交付をどう考えているかということですが、接種券と同時に予診票も送られるということで、国の様式で、早速印刷をして発送されると思いますが、コールセンターの体制は予約、あるいは相談機能も併せ持っているのでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(冨岡昭吾君)  コールセンターの予約が主な業務でございますけれども、相談についても、答えられる部分、相談の中身が複雑ではない部分についてはコールセンターで対応します。コールセンターは市の健康づくり課の中に置きますので、それ以外の部分については職員も対応できます。なるべくコールセンターでできる業務についてはお願いをしていくよう、今コールセンターの先方委託先と調整をしているところでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  田中寿光議員。 ◆17番(田中寿光議員)  コールセンターの体制、人数あるいは、今、部長がおっしゃったような、応えられる範囲でやっていくということですが、電話が集中したりするとは思います。体制については、業務委託だと聞いていますけれども、どのように委託するんでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(冨岡昭吾君)  コールセンターにつきましては、今月中には委託をして外線を引いてスタートさせます。ご指摘のとおり、4月になってから非常に混雑すると思います。現在、検討しているのはナビダイヤルの活用、また、電話を受ける者と、予約システムを入力する者が必要だと考え、当面は2回線で電話を受け、バックヤードに1人職員を配置し、予約のシステムに入力をしていくということで、3月中はそれほど人数は要らないと思いますが、状況によっては増員してということで検討しております。 ○議長(清水喜久男議員)  田中寿光議員。 ◆17番(田中寿光議員)  具体的には、まだこれからだということだと思いますが、最後に市長、すみませんけれども、これ大変な事業なんですよ。1万3,000人の高齢者の後は一般の市民が待っています。どの程度の人数になるのか、回数は2回ずつにしても、春になってワンショットでいけるのか、2回打たなければ駄目なのか、結構1回でも75%ぐらいの抗体価が上がるということで、2度接種だと85%から95%まで上がるんだと、これ非常に大変な予防接種事業だと思っています。専任の保健師1名、専任の職員1人、もしくは2人、こういったチームというか、これは今の体制の中でコールセンターを置きましたと、保健福祉部で用意しました。あとは職員の皆様協力してくださいといっても、これは医師会の先生方との打合せ、あるいはまた医師会だけではなくて、本当に新型コロナウイルスの終息を願っている先生方もいっぱいいらっしゃると思うんです。 というのは、一般の疾患のある患者さんの診療に差し支えているわけです。受診が遅れたり、それから先生の日頃の、薬剤師さんの先生会では服薬指導も遅れたり、1年、2年たちますと、これは大変なことになってしまうと、もう既に実際発生しているということで、本当に市長、真剣にプロジェクトチームの1つぐらいつくって、本当に真っ向からやらないと1年かかります。 今、部長の体制で、大まかに組んではあるけれども、これは大変なことだと思いますが市長どうですか。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  まだ不確定な部分があるということで保健福祉部長は控えめに自信のない答弁になってしまったのかなと思います。例えば先ほどの接種の1日400人という数字も、医師会の先生から出てきた数字を基にやっています。専門的な部分というのは、我々に分からない部分もありますし、体制づくりという部分では、市の職員だけで全て賄うということは実質不可能だという中で委託も考えています。とにかく田中寿光議員がおっしゃるとおり、一大事業という認識はございますし、早くこの新型コロナウイルスを終息させる、また重症化を予防していくという意味でしっかり対応してまいりたいと思いますので、ご理解いただければと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  田中寿光議員。 ◆17番(田中寿光議員)  時間になってしまったので、1つだけ。とにかく接種人数に関しては体制次第なんで、ぜひ検討を見直してください。 終わります。 ○議長(清水喜久男議員)  先ほどの17番、田中寿光議員の質問の答弁において、後刻答弁とされた部分について答弁願います。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(冨岡昭吾君)  先ほど田中寿光議員のシリンジの管理について即答できなくて申し訳ございません。 シリンジの管理につきましては、そのフリーザーの設置が、先ほど言いましたように、2台は市に設置をするということで、ワクチンと同時に来るということでございますから、市に設置、配置される部分につきましては、市の職員で管理するということで考えております。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  以上で、17番、田中寿光議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、議事の都合により暫時休憩したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  ご異議なしと認めます。よって、この際、暫時休憩といたします。 再開時刻は9時55分といたします。 △休憩 午前9時44分 △再開 午前9時55分 ○議長(清水喜久男議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △丸山正昭議員 ○議長(清水喜久男議員)  次に、8番、丸山正昭議員の質問を許します。 8番、丸山正昭議員。     〔8番 丸山正昭議員 質問席〕 ◆8番(丸山正昭議員)  議席番号8番、丸山正昭です。 通告順に従い質問をいたします。 件名1、小諸市個別施設計画について。 昨年12月同僚議員の質問があり重複するかもしれませんが、ご容赦願います。 令和2年3月策定した第2期間の小諸市個別施設計画の中で、方針を存続、廃止、今後検討の3パターンに分け、具体的な方向性を定めています。これらについては、職員及び一級建築士により、劣化度調査を実施し、AからDまでの段階で評価し、それぞれの施設の方向性を定め、計画を立てたものと思います。 今回、その中で、C広範囲に劣化、D早急に対応する必要がある等の施設は、令和9年度までの8年間遂行をしていく計画であり、また、耐震強度のない建物、利便性が高くない土地の活用が課題であるが、小諸市公共施設等総合管理計画に沿って、民間への譲渡も含め、加速的に計画をしていくこととしています。 いずれにつきましても、スピードをもって取り組んでいっていただきたいと思います。 そこで、今回は主だった、移転し、そのままになっている施設、今後移転統合した跡地の利用等をどのように考えているのか、いくのかお聞きしたいと思います。 要旨(1)施設の移転や統合後の跡地利用計画について。 質問①払い下げ、譲渡、地域移管を考えている施設等の見通しはどうか。 質問②旧小諸消防署、中央保育園、芦原保育園、高齢者福祉センター・糠塚園、旧観光開発センターの跡地についてはどのように考えているか。 質問③、加増、後平、御影にある防災倉庫を移転する理由は何か。 以上で総括質疑を終わります。 ○議長(清水喜久男議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 答弁席〕 ◎市長(小泉俊博君)  8番、丸山正昭議員の質問に対して答弁をいたします。 件名1、小諸市個別施設計画について。 要旨(1)施設の移転や統合後の跡地利用計画について。 質問事項①払い下げ、譲渡、地域移管を考えている施設等の見通しはどうかについて答弁をいたします。 令和2年3月に策定いたしました、小諸市個別施設計画は、小諸市公共施設等総合管理計画の基本方針に基づきまして、各施設の予防保全的な維持管理を行うことにより、施設の長寿命化を図るとともに、施設の利用状況や、劣化状態などに応じて、施設の統廃合や廃止等について具体的な検討を進めることを目的として策定したものでございます。 この中で、払い下げの方針としたものが、移住体験施設1棟、小中学校教員住宅9棟、荒堀大型共同作業所1棟、旧観光開発センター1棟の4施設、合計12棟でございます。 このうち、旧観光開発センターにつきましては、払い下げに向けて境界確認、分筆等を行い、入札に向けまして準備をしていたところでございますが、私立幼稚園より園舎建替えに伴い仮園舎として借りたい旨の要望があり、有料により貸付けを行っているところでございます。 そのほかの施設につきましては、条件のよい、売却ができそうな物件から、順次売却の手続を進めてまいります。 続きまして、質問事項②旧小諸消防署、中央保育園、芦原保育園、高齢者福祉センター・糠塚園、旧観光開発センターの跡地についてどのように考えているか答弁をいたします。 個別施設計画では、旧小諸消防署につきましては老朽化が著しく、また耐震基準を満たしていないことから、移転新築を進めてきた経過があり、後利用を進めるのか解体するのかなど今後検討していくとしております。 中央保育園、芦原保育園につきましては、別途計画となっておりますが、両保育園の移転後の方針については言及されていません。また、高齢者福祉センター・糠塚園につきましては、建物の所有が小諸市社会福祉協議会となっていることから、個別施設計画には記載されておりません。 これら個別施設計画で、今後検討、また未記載の施設につきましては、今後、個別の施設ごとに議論できるような組織の設置等を踏まえ、その中で専門家の意見も参考にした上で方向性を決めてまいりたいと考えております。 なお、旧観光開発センターにつきましては、質問事項①でお答えしましたとおり、私立幼稚園に貸し付けておりますので、返還が決まりましたら、引き続き入札に向けまして準備を進めてまいります。 続きまして、質問事項③加増、後平、御影にある防災倉庫を移転する理由はなにか答弁をいたします。 防災倉庫は、地域防災の備えとして、消耗品などが保管、備蓄されている倉庫であり、本市が管理している防災倉庫は、市役所地下駐車場にある市役所防災倉庫、加増地籍にある加増防災倉庫、菱平地籍にある後平防災倉庫、御影新田地籍にある御影防災倉庫の4か所であり、定期的に保存状態、在庫量の確認や、期限のある食料等の更新を行っております。 加増、後平にある防災倉庫は、住宅を防災倉庫として利用しておりますことから、火災、震災に際しては、被害を受けにくい構造とはなっておりません。 また、御影にある防災倉庫は、旧集落排水処理場を防災倉庫として利用しておりますが、この3つの防災倉庫に共通していることとして、倉庫までの道路の幅員が狭く、決してアクセスがよい場所ではございません。 このようなことから、小諸市個別施設計画における、市内3か所の防災倉庫の施設方針といたしましては、旧消防庁舎等を、防災に係る資機材や備蓄品を保管する拠点施設(防災倉庫)として確保することを検討し、拠点施設が確保できた時点で、統合、廃止するという方針で進めておりましたが、旧消防庁舎につきましては、建物の老朽化及び耐震基準を満たしていないことから、現実的には利用は困難であると考えており、防災倉庫の移転は考えておりません。 本席からの答弁は以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  丸山正昭議員、再質問はよろしいですか。 丸山正昭議員。 ◆8番(丸山正昭議員)  それでは、一通り答弁いただきましたので、質問事項①から再質問をさせていただきます。 まず、質問事項の①で、払い下げ、譲渡、地域移管を考えている施設等の見通しはどうかということで答弁をいただきました。 まず、廃止については、払い下げ、民間業者等に売却するのが払い下げです。それから譲渡については、民間業者等に譲渡する。それから地域移管ですが、利用が地域に限定されている場合、地域へ移管、売却、譲渡する、これが地域移管だと思います。 それから除却、施設を取り壊し、機能も廃止するとなっていると思います。また、存続、廃止、今後検討についての主だったものは、佐久広域連合消防本部、先ほども出ました旧小諸消防署、これを後利用、解体、加増、後平、御影の防災倉庫、これも先ほど出ました。現在進捗中の新消防庁舎の裏に今建築していると思いますが、この拠点施設に、確保予定ということで、完成後移るということになっているかと思います。 旧郷土博物館、これは収蔵庫でありますけれども、これを後利用、土地、解体、どちらかに考えると。それから人権センター、耐震診断結果待ちということで、これは耐震診断の結果待ちでどうなるかということです。 やすらぎ会館、こもろ寅さん会館、これは複合的な活用の研究、除却、払い下げということになっています。 旧社会福祉会館、1階にシルバー人材センターが入っていますけれども、これは改修か解体するかという方向づけだと思います。 小諸高校、小諸商業高校同窓会館、これが払い下げ、譲渡になっています。 旧観光開発センター、先ほども出ました、これは入札があるということでお聞きをしました。 主だったことを今申し上げましたけれども、以上の施設、物件見通しについては、調査し、計画を立てたと思いますけれども、これだけでは駄目でありますので、やはりスピードをもって取り組んでいっていただきたいと思います。 その中で、1つ気になっていることをお聞きしたいと思います。 今後、小諸高校と小諸商業高校が統合になる見通しでございます。何年か先には決定という状況になってこようかと思いますけれども、小諸高校と小諸商業高校、両方とも同窓会館があります。これらについては、所有者の主体が小諸市だと思いますけれども、主体がOB会のほうが強い意向に私は思えているわけですが、今後この小諸高校、小諸商業高校の同窓会館をどのように扱っていくのか、先のことだと思いますけれども、見通しもつけておかないと私はいけないと思います。そこら辺は答弁願いたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  施設管理室長。 ◎財政課長・施設管理室長(依田秀幸君)  小諸高校、小諸商業高校の同窓会館でございますけれども、この2つにつきましては、同窓会に法人格がなくて、同窓会として登記ができない事情がございます。便宜上、小諸市の所有となっているのが実情でございます。 維持管理等につきましては全て同窓会が実施しておりまして、運営に対して市は全く関与していないというのが実情であります。 今後、譲渡等を行う方法があるのか、また高校再編を見据えて今後どのようにしていくのか等につきましては、同窓会と相談をしながら、検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  丸山正昭議員。 ◆8番(丸山正昭議員)  便宜上でできないということで、小諸市が握っているというような状況でございますけれども、私も小諸商業高校の出でございます。この議員の中にも何人かおりますけれども、今回新型コロナウイルスの関係で総会が開かれませんでした。全員が出られなかった状況で、説明があったのかどうか分からないので、今回質問事項に挙げたわけです。OB会に維持管理を全部お任せしてあるということですけれども、小諸市の関係の中に設置しております。大きな項目として、合併、統合も含めて、市も同時に把握をしていただいて、今後のよい方向に持っていっていただきたいと思いますけれども、参画できる要素はあるのでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  施設管理室長。 ◎財政課長・施設管理室長(依田秀幸君)  両校の再編等につきまして、市からは副市長が参加しておりますので、情報等を得ながら、今後同窓会館等についてどうしていくのか議論になってくるのかなと考えております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  丸山正昭議員。 ◆8番(丸山正昭議員)  その中には副市長が入っているということを私も予備知識が薄かったので分かりませんでした。申し訳ないです。 そうすると、副市長の所見をお聞きしたいのですが。 ○議長(清水喜久男議員)  副市長。 ◎副市長(田中尚公君)  私だけでなく、市としては教育長も一緒に参加しております。 再編計画の会議の中で別途工事検討委員会という組織も立ち上がっておりますので、今後両校の工事、敷地、また学校がどういう体制になるのか、検討しなければならない状況の中で、今ご指摘のとおり同窓会館についても必然的に現所有の施設ということで、会議の中、折々の中で両校の同窓会長さん等も含めてお話をさせていただきたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  丸山正昭議員。 ◆8番(丸山正昭議員)  そういったことも私も自分なりきに頭に入れて、今後どうしていくのかなという心配もありますので、今後私もやっていきたいと思いますが、よろしくお願いをしたいと思います。 それでは、次の項の質問に入ります。 質問事項②旧小諸消防署、中央保育園、芦原保育園、高齢者福祉センター・糠塚園、旧観光開発センターの跡地についてどのように考えているかということでございますけれども、これについては、中央保育園、芦原保育園、それから高齢者福祉センター・糠塚園から、旧観光開発センターの跡地は、個別計画には当然今回は載っておりません。現在使用しておりますので、これは当然載らないと思いますが、今後当然順序跡地になります。ここら辺をどうしていくかなということで、私も心配しているわけであります。やはりいつまでも放っておくということになりますと、環境面でもよくない、税金もかかるという状況で、当然壊すということであれば、多額な資金もかかるわけです。壊したほうが金はかかるけれども環境的にはいいだろうということを含めて、お聞きをしたいと思います。 まず、1点ずつお聞きしますが、旧小諸消防署については、旧消防署は昭和48、9年ですかね、建ったのが。そのくらいだと思いますが、当然耐震補強してありませんので、耐震的には向いていないという状況の中で、以前、先ほど3番目の質問事項のところに出ていますが、後平、御影等の防災倉庫を当初そこに持っていくという方向の話もあったかと思います。それがそういう状況の中でありますので、現在新築中のところへ当然移ってくるということでありますので、これはこれでよしと言うしかないだろうという状況でございます。 実際的にこれは旧小諸消防署、そういう状況の中で、先ほど完璧な答弁はいただきませんでしたが、方向づけは解体でよろしいでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  施設管理室長。 ◎財政課長・施設管理室長(依田秀幸君)  まだ正式に解体するということは決まっておりません。 市長の答弁の中でもございましたけれども、今後具体的な方向につきましては、検討会など、組織を立ち上げまして、その中で専門家の方のご意見をお聞きして、ご意見を参考にしながらそういった方向性について具体的に検討して決定をしていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  丸山正昭議員。 ◆8番(丸山正昭議員)  いずれにつきましても、小諸市の悪い癖は、検討、検討、またいろいろやっておるわけですが、なかなか判断が下せないという状況が今回ばかりでなくて多すぎます。今後どういう状況に持っていくか分かりませんけれども、ただ放っておけば環境にも先ほど言いましたとおり、よくない。ただ何も利用価値がないのに金がかかっているという状況になります。何らかの形で方向づけを早くしていただいて、解体するには昔と違って大きなお金もかかりますけれども、小諸市にとってはお金はかかりますが、環境的にはよくなるはずです。その後の跡地をどうするかということで、仕掛けを早くしていただきたい。 今状況が新型コロナウイルスの関係で若干動いてきています。いい企業がくるとは思っていませんけれども、可能性は大です。新型コロナウイルスを使って申し訳ないですが、移住、定住もそうですけれども、今がチャンスです。やはり先を見た考え方をはっきり持っていただいて、今後進めていただきたいということを申し上げたいと思います。 その次ですが、中央保育園、芦原保育園、これについては、当然今まだ使っていまして、来年の4月以降統合されて、そちらに移るということであります。この2つの保育園については、園児の減少、老朽化、それから今2園とも、危険性がある場所に建っております。このような状況から統合ということで、これから入札をかけて、来年の4月に新しい園舎に入れると、ここにもいろいろな経過はありましたけれども、これはこれでよしということであります。今後この2園も移ってから考えるのではなく、今の段階でよく調査した結果が出ていますので、今後ここをどうしていくか何とか早めの判断を下していただきたいと申し上げたいと思います。 次ですが、糠塚園、これについて今回複合型中心拠点誘導施設に移転します。これは集約化されていいかと思いますが、現在の場所が誠に眺望がよく、環境にも悪くないところであります。高齢者福祉センターは、複合型中心拠点誘導施設に来ますので、そういう名前にはならないと思いますが、今後何とかしていただきたいという一般市民からの声がまだ多くあります。そのような状況の中、これもまだ使っていますけれども、今後どのような考え方、今ここで聞いても先ほどと同じようにぼやかしの言葉が返ってくると思いますが、そのあたりを構想的に、ある程度はここも当然利用価値があるところだと思います。しかし、建物自体は老朽化等全部考えると、当然考えざるを得ないだろうという状況であります。そのあたりの所見はどうでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(冨岡昭吾君)  高齢者福祉センター・糠塚園ということで、所管の高齢福祉部でお答えをいたしますが、現在の糠塚園は、現在使用しているわけでございますけれども、建築後47年ほど経過をしておりまして、非常にこの建物老朽化をしているということでございます。また、先ほど市長答弁でもお答えしましたように、建物が現在小諸市社会福祉協議会の所有です。当時の補助金、借入金の関係で社会福祉協議会の建物ということです。建物をどうするかということについては、まずは小諸市社会福祉協議会と早期に話をして決めていきたいと思いますので、大変申し訳ありませんが、今の段階では壊すとも壊さないともお答えできません。建物自体は鉄筋コンクリートの大変しっかりした建物でございますが、何分にも老朽化が進んでいるということで、今後なかなか再利用は難しいかなと考えております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  施設管理室長はよろしいですか。 丸山正昭議員。 ◆8番(丸山正昭議員)  今、小諸市社会福祉協議会の関係で今後協議させてもらいたいということですが、そうすると社会福祉協議会では、若干のそのようなニュアンス的なものはないでしょうか。今後こういうふうにしたいというような、そんなことも聞いたことないでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(冨岡昭吾君)  現在建物が小諸市社会福祉協議会の所有ということで、車のタイヤなど小諸市社会福祉協議会の物も入っているので、当面使用させていただきたいという話はございますが、今のところはそこまででございます。 ○議長(清水喜久男議員)  丸山正昭議員。 ◆8番(丸山正昭議員)  いずれにつきましても、あそこは場所的に悪い場所ではございません。眺望もよくて、やはり安らぎの場所、憩いの場所で今まで使ってきたと思います。そういう声もまだ多いので、建物自体が老朽化し、47年経っていますので老朽化しています。何らかの形で早めな判断を下すため社協とも打合せしていただければありがたいのかなと思っています。 そこで、私、よけいなお世話でありますけれども、糠塚園を調査をしました。下側が雨漏りをしています。調査しますと分かると思いますが、すぐ解体するなら別ですけれども、放っておきますとそこからまた劣化が激しくなります。考えがまとまっていないとすれば、そのあたりも含めてもう一度調査していただいて、手修繕でもいいですが、やっておいたほうがいいのかなという、これは余分な話でございますけれども、よろしくお願いをしたいと思います。 それでは、今の質問事項の②で最後になりますが、旧観光開発センターの跡地、これがたしか5、6年経ちますか、使わなくなってからとりあえず。そのような私の記憶ですが、今6年目だ、5年ですね。現在はおかげさまで小諸幼稚園さんへお貸しできて、たしか小諸幼稚園さんは3月19日完成、竣工祝いということを私は聞いています。今回新しいところで卒園式ができるということらしいですが、おかげさまでそこは使っていただいて、小諸幼稚園さんがよかったと思います。 ですが、もしそれがなかった場合は、まだあのままの空き地になっています。私、失礼ですけれども、4年前になります。各会社を小諸市役所へ紹介をさせていただきました。また、コンビニさんから1件、これは貸与ですけれども、ご紹介をしてわざわざ市役所まで同行させていただいて、何とかここの跡地を私どもが買いたい、貸していただきたいということを申し上げた経過があります。そのときに、まだ方針が決まっていないので、そういうことはできませんということでお断りをされた経過があります。それ以降、私もがっかりしまして、そういう話はあってももう受けないという気にも一瞬はなった経過があります。たしか私の記憶では4、5年前でございます。当然解体業者もあのときは勢いがありましたので、そこで話ができていれば買ったと思います。それが駄目になって、では貸していただきたいという業者も出てきたので、その業者もご案内を市役所の企画課ですかね、当時課長さんはいなかったと思うんですが、違う課だったか。その2年後こうだああだということはなくて、当然小諸市の方針がありますので、そういうご判断で当面はまだ決まっていないのでというお返事がありました。 そういうことがあるので、わざわざいいところをポイすると、ああということでそれがまた違うところへ波及していく、悪いことが、ような私も気がしてますので、先ほども私が言っていますとおり、早めにこの跡地はどうするのかということで、判断をさせていただきたい。例えば判断をした挙句、失敗することもあろうかと思います。ですけれども、失敗を恐れていては何も先に進みません。ですから、何とか方向づけだけはさせていただかないと、いろいろな話のあったお客さんをご紹介はできないということになりますので、早めということで言っています。早めに市の対応を先ほどの物件も全て含めてご判断を今後お願いをしたいと思いますが、それについて所見できますか。これは財政課長ですか。 ◎財政課長・施設管理室長(依田秀幸君)  今お話がありました旧観光管理センターにつきましては、もう個別施設計画の中で払い下げという方向が出ておりますので、今は小諸幼稚園さんに貸し付けておりますけれども、工事が終わり次第、原状復帰をしていただいて、返還され次第、払い下げに向けて手続を進めていくということで考えております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  丸山正昭議員。 ◆8番(丸山正昭議員)  旧観光開発センターでありますけれども、これは払い下げは決まったということでありがたく思うわけですが、これを入札にかけるということですが、一応の見通しはあるのでしょうか。入札にかかるということは見通しがないのに入札にかけても駄目だと思います。何か見通しがあっての入札と考えたでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  施設管理室長。 ◎財政課長・施設管理室長(依田秀幸君)  以前に事業者から、あそこを売っていただけないかという話が実はありました。そういう中で、現地を調査をして準備を進めてきたわけですけれども、土地との境界等がはっきりしていなかったので、分筆したり、横に農業の用水が流れていて、そことの境界がはっきりしていなかったので、準備に大分手間取っておりまして、実際に入札までいくのに準備ができていなかったという状況です。 そういった中で、小諸幼稚園さんから仮園舎としてお借りしたいという話があったので、現在はお金をいただいてお貸ししているという状況でございます。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  丸山正昭議員。 ◆8番(丸山正昭議員)  利便性のない土地じゃないわけでありますので、何とかあのあたりにどういう形でも企業が来ていただければありがたいのかなと私は思っています。 旧観光開発センターばかりでなく、これら今後の方針がまだふらついているような状況のところも多くあります。こういう状況の中で、外へPRしていくには何か考えていますか。こういうところが跡地になるからこうだとか。そういうのはPRというのはできないのでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  施設管理室長。 ◎財政課長・施設管理室長(依田秀幸君)  小諸市においても、移住・定住等の関係で、空き家等の仲介をするなど不動産関係の業界の方とも情報を交換しております。市の遊休地等、売れそうな場所につきましては、そういう専門家の方から情報等をいただきながら、売れそうなところからは何とか売っていきたいと、その都度準備をしております。今後は丸山正昭議員がおっしゃるように、売れるところは売れる準備をした上で、ホームページなどで紹介をするといった形ができればいいのではないかと考えておりますので、またこれに懲りずにいい業者さんがいたらご紹介をしていただければありがたいなと考えております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  丸山正昭議員。 ◆8番(丸山正昭議員)  私も努力をさせていただいて、やはり小諸市の住民であります。利用価値が若干あるところもまだあると思います。悪いといってはいけませんけれども、そういう企業でない限り来ていただきたいということで、私も個人的には努力させて、紹介もさせていただきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いをしたいと思います。 今回これらの関係ではありませんけれども、別途策定の舗装長寿命化修繕計画、保育所個別施設計画の策定はいつごろできるんでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  施設管理室長。 ◎財政課長・施設管理室長(依田秀幸君)  個別施設計画については、即答できませんけれども、今後具体的に進めていくということでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  丸山正昭議員。 ◆8番(丸山正昭議員)  今の件については、質問事項の大きな項目にはありませんので、ここでそれはあまり言わないで止めときます。 それでは、最後ですが、質問の③ですが、加増、後平、御影にある防災倉庫を移転する理由は何かということで、非常に今回複雑な要素が絡んでいると思います。今回補助金をもらって実行していると思いますが防災倉庫なのか、備品なのかがあるんで、あまりここで突くとという言い方は失礼ですが、質問すると、違う方向に行く可能性があるので、やめておきますが、この3か所について今消防署の前に建っていますよね。工期3月19日ですか、もう。29日ですか、間に合いますか。
    ○議長(清水喜久男議員)  総務部長。 ◎総務部長(森泉浩行君)  現在、3月26日工期ということで、工事を進めております。おかげさまで天候にも恵まれて現場代理人からは順調に進んでいるという報告を受けてございます。 ○議長(清水喜久男議員)  丸山正昭議員。 ◆8番(丸山正昭議員)  それを聞いて安心しました。 時間も時間ですから、最後になろうかと思いますが、今後防災関係については整備しなくてはいけないと思います。整備していただくことはもとよりでございます。また、先ほど加増、後平、これは住宅併用みたいなところにありますので、どなたも分からない面が今までも非常にありました。その中に備品がどの程度入っているかということは、中を見たわけではありませんけれども、ある程度の備品はそろっていたということでございます。 今後、私もそうですが、市でも地域防災、防災関係に力を入れているのに、地域に防災倉庫的なものがなくなるということが果たしていいのかどうか、所見をお願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  総務部長。 ◎総務部長(森泉浩行君)  防災力を高めるために分散した備蓄倉庫が必要だとは当然考えておりまして、今市でも、市の防災倉庫のほかに避難所となる各小中学校等にもそういった備品、食料等は分散して備蓄を行っているという状況でございます。また、食料品等の備蓄につきましては、現在備蓄のほかに民間企業からの食料品等の調達をできる体制も整えているという状況ではございますが、今後引き続き、備蓄倉庫の在り方については、総合管理計画と合わせていろいろ検討はしていく必要はあるとは考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  丸山正昭議員。 ◆8番(丸山正昭議員)  いずれにつきましても、市としても今後自然災害がいつやってくるか分かりません。もう想定外が非常に入ってきています。だから想定内と思っていいと思うんですが。力を入れる地域防災、防災関係にはいつも私どももそうですが、市としても力を入れていると思います。こういう状況の中で、市民に安心感をもたらせることができないような状況に持っていくということは非常に困ります。そのあたりも含めて、今後地域防災には十分な力を入れていただくことをお願いしまして質問を終わります。 ○議長(清水喜久男議員)  以上で、8番、丸山正昭議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、議事の都合により暫時休憩したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  ご異議なしと認めます。よって、この際、暫時休憩といたします。 再開時刻は10時50分といたします。 △休憩 午前10時38分 △再開 午前10時50分 ○議長(清水喜久男議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △高橋公議員 ○議長(清水喜久男議員)  次に、3番、高橋公議員の質問を許します。 3番、高橋公議員。     〔3番 高橋 公議員 質問席〕 ◆3番(高橋公議員)  議席番号3番、高橋公です。 それでは、令和3年3月一般質問をさせていただきます。 件名1、佐久平駅アクセス道路について。 ご存じのように、この構想は佐久平駅浅間口から西に延びる2車線道路、これが中部横断道と交差するところでぷっつりと止まっております。その先を何とかつないで、佐久市の赤岩・常田区を通って、小諸市のできれば千曲ビューラインにつながるところまでできないかという構想であります。相当の時間のかかる事業であるとは承知しておりますが、年に1回、毎回3月に質問することで、市長以下、部長さん方と、あとは市民の皆さんにもぜひこういう事業が、こういう構想があるということを覚えていていただきたいという意味で質問いたします。 要旨(1)佐久平駅アクセス道路の進捗について。 質問①長野県との取組の進捗はどうか。 質問②佐久市との取組の進捗はどうか。 質問③小諸市の進捗はどうか。 質問④今後どのように取り組んでいくか。 以上、よろしくお願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 答弁席〕 ◎市長(小泉俊博君)  3番、高橋公議員の質問に対して答弁をいたします。 件名1、佐久平駅アクセス道路について。 要旨(1)佐久平駅アクセス道路の進捗について。 質問事項①長野県との取組の進捗はどうか、答弁をいたします。 佐久平アクセス道路は、三岡地区を通る千曲ビューラインから県道小諸中込線を経て、佐久市の常田・赤岩地区を通り、中部横断自動車道と交差するボックスカルバートに接続し、佐久平駅浅間口に至る道路でございます。 現在の県道小諸中込線は、市区から佐久市常田区の区間において道路の幅員が狭く、2車線の確保ができない箇所があり、本路線の整備により県道の交通量の増加が予想されますが、県道のバイパス的な道路として、道路幅員の狭い箇所への対策に必要な路線であると考えております。これまで平成30年度に佐久平駅アクセス道路新設整備推進協議会が設立され、地元の機運が高まっていることを踏まえ、平成30年度から今年度まで、毎年、長野県には佐久平駅アクセス道路の必要性とともに、県道の整備を行うことにより、三岡地区及び小諸市、佐久市の発展につながる要望を行ってまいりました。長野県からは、他の要望箇所も踏まえ、緊急性を考慮の上、検討したいと回答をいただいているところでございます。 今後も、長野県には、本路線の整備や県道の拡幅改良、バイパス化の要望、協議を行ってまいります。 次に、質問事項②佐久市との取組の進捗はどうか、答弁をいたします。 佐久市担当部局とは、令和元年東日本台風の災害復旧や新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら、打合せやメールによる情報共有を行っておりますが、その中で佐久市の常田・赤岩区は、多くの古墳群を含む文化財包蔵地であるとのことでした。そのため、それらに配慮しつつ、地元協議会からの要望を踏まえ、常田・赤岩地区はもとより、佐久市にとって利便性や安全面での効果、メリットの見込まれるルート選定が必要であるとの認識が示されておりますが、具体的なルート選定には至っていないと伺っております。 次に、質問事項③小諸市の進捗はどうか、答弁をいたします。 長野県との協議において、本路線は広域的な見地から、ルート案の選定をすることがよいとのアドバイスをいただいたことから、ルート選定の基礎資料となる小諸市と佐久市の都市計画図を合成し、主要幹線の道路網を明示した地形図を作成いたしました。 また、三岡地区や常田・赤岩地区には古墳などの埋蔵文化財が多く存在することから、埋蔵文化財包蔵地を明示する地形図の作成業務を委託している状況でございます。 次に、質問事項④今後、どのように取り組んでいくか、答弁をいたします。 本路線は、小諸市と佐久市をつなぐ広域的な道路として、重要な道路整備であると位置づけております。 また、小諸市側のルート選定は、佐久市側の整備ルートに合わせる必要がございますので、引き続き佐久市との協議や情報収集を行い、長野県また佐久平駅アクセス道路新設整備推進協議会とも連携を図り、早期の事業着手を目指してまいります。 件名1について、本席からの答弁は以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  高橋公議員、再質問はよろしいですか。 高橋公議員。 ◆3番(高橋公議員)  答弁いただきました。 ここで、記憶を起こすために、いつもの地図を見ていただきます。 今回、一般質問に当たり、新たに資料をつくってみました。 ど真ん中に佐久平駅がある地図です。 この縦横無尽に走っている茶色っぽい線、縦横ありますが、これがセンターラインのある2車線道路です。この青みがかった弓状のが、これが新幹線、黒の点線が小海線です。一番上に三岡駅、美里駅、中佐都と来て、一番下が北中込辺りです。ここ、点線は赤なんですが、本来は。ここの点線は、佐久市と小諸市の境界線です。今回、新たに追加したのは、この2車線道路。いろいろ走っておりますけれども。この2車線道路が佐久平駅を中心に東方向、北方向、南方向、西方向が比較的整備されていると思うんですが、ちょうどここの空白状に抜けているところ、ここにもう一本空いたら素晴らしいなと。 佐久市長の言葉を借りますと、駅を中心とした発展は、同心円状に発展するべきだという発言がありました。それ、何度か聞いております。それで、同心円をつくってみました。内側の緑の線が1.5キロです。歩いて通勤できる、駅から歩いて移動できて、ビジネス圏になるのかなと、商業地になるのかなと。外側の線、これが3キロの同心円です。そうすると、小諸の三岡駅付近まで含まれると。商業の影響もありますでしょうけれども、移住してきた人にとって、ちょうど住宅を建てるのにも適した位置関係なのかなというところ。この空白地帯であった三岡地域の2車線道路のないゾーンと、この3キロという同心円、ここにこのようにルートは全く未定でありますが、市境を突き抜けて小諸市方面へ向かう道を造ろうと。そして、佐久平駅から同心円状に発展させようという、そのような計画になっています。 以上です。 先ほどの答弁に従い、再質問させていただきます。 新しく出てきた言葉がありました。埋蔵文化財包蔵地という言葉が出てきました。あのあたりに文化財が非常にたくさんあるというのは、佐久平浅間小学校を造ったあの頃に何度もあそこを通りますと、相当な時間をかけて、中佐都駅から佐久平駅の間をずっと発掘調査していたのを覚えております。同様に、今回もそのあたりのことを考慮しながらルートを検討していくのかなと。小諸市側にも市区に藤塚古墳がありまして、現在お墓ですけれども、耳取には耳取大塚古墳があります。この埋蔵文化財がこの構想に影響するかどうかというのをお聞きしたいです。遅れで済むのか、それとも完全に迂回して、全くこの計画が駄目になる可能性があるのかというのをお聞きしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  建設水道部長。 ◎建設水道部長(三井信幸君)  道路整備の工事を行うに当たりましては、その予定箇所に埋蔵文化財の指定がある場合、文化財保護法等に基づきまして、教育委員会において発掘調査を行い、その内容を記録保存することとされております。この調査の期間を含めて工事期間は設定されることになりますので、工期には一定の期間が加わるものと想定をしているところでございます。しかしながら、このことを原因として、事業計画そのものが頓挫するということはないと考えているところでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  高橋公議員。 ◆3番(高橋公議員)  了解しました。そうだ、順番言わなかったですね。質問①の県との取組については了解しました。 現在は、②の佐久市との取組の中で出てきた埋蔵文化財包蔵地という言葉についてお聞きしました。工期が延びるだけで構想に影響はないだろうということで、安心した次第です。 先ほどの説明の中で、両市の都市計画図を合成したものをつくったというお話の後に、埋蔵文化財包蔵地を含む地形図を委託中であるということは、この事業に対して予算が執行された、調査費が使われたと理解してよろしいでしょうか。つまり私が期待しているのは、いよいよ口開け予算が執行されて、この事業が始まったのかなと思いたいですが、建設水道部長、いかがでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  建設水道部長。 ◎建設水道部長(三井信幸君)  ご指摘のとおり、今年度におきまして、小諸市と佐久市の都市計画図を合成しました地形図の作成と、これに併せまして、埋蔵文化財包蔵地の地形図の作成業務を実施しているところでございます。事業の実現に向けた予算の執行という観点からすれば、これが初めてのものとご理解いただきたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  高橋公議員。 ◆3番(高橋公議員)  分かりました。始まったと考えておきます。うれしい報告です。 それでは、4番、これからの取組についてお聞きいたします。 今、予算が執行されたということで、いよいよこれから具体的に見えることがあるのかなと思いますけれども、佐久市の状況について、ホームページを見ただけですが、佐久市の状況を調査しました。昨年末に、令和3年から令和5年までの実施計画というのは策定されていました。 その中で、小諸でいうところの佐久平駅アクセス道路の事業というのは、佐久市では社会資本整備総合交付金道路整備事業(常田・赤岩線)という名称で単独事業扱いでした。3年間の中で調査を進めていくというものでした。小諸市はといいますと、令和3年度の単年度実施計画の中で、市単道路等整備事業ということで、数あるほかの道と十把一からげの中で管理されていく事業であると。せっかく予算も執行されたし、佐久市も単独事業として取り扱っていることから、単独事業として扱って、今後、取り組んでいただけるとありがたいなと思いますがいかがでしょう。 ○議長(清水喜久男議員)  建設水道部長。 ◎建設水道部長(三井信幸君)  現状の実施計画では、市単道路等整備事業の中での予算という形でとどめておりますけれども、本路線につきましては、ほかの幹線道路とのつながりによっては、沿線地域だけではなくて、小諸市全域にもメリットが及ぶものと期待されております。平成30年に設立しました小諸市佐久平駅アクセス道路新設協議会の皆様も、協議会の設立以降、一貫して市の全域に恩恵が行き届くような道路の建設というものを願っておられます。市としましてもこの事業の実現に向けまして、今後、本道路整備が具体化し、歳入も含めて予算化されていく中では、単独の実施計画として事業の推進をしていくものになると考えているところでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  高橋公議員。 ◆3番(高橋公議員)  分かりました。交付金とか歳入まで見込める状況になったら、単独事業として取り扱うということですね。分かりました。 もう一つ、建設水道部長にお聞きしたいのですが、この佐久平駅アクセス道路は果たして県道を目指すのか、それとも小諸市、佐久市、それぞれの市道になるのか。あるいは、はたまた国道を目指すのか。今日もし言えることがあればお聞きしたいですけれども、言えなければ言えないで結構です。 ○議長(清水喜久男議員)  建設水道部長。 ◎建設水道部長(三井信幸君)  ご配慮いただいてありがとうございます。はっきり言えない部分は確かにあるわけでございますけれども、佐久市とも打合せを重ねていく中では、道路そのものの管理、維持などを含めた中では、理想を言えば県道としてという捉え方を現在のところはしているところでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  高橋公議員。 ◆3番(高橋公議員)  分かりました。ぜひいい方向で進めていただきたいと思います。 最後に、市長に質問しますけれども、佐久市の柳田市長は、昨年12月の佐久市議会の一般質問の中で小林貴幸議員が扱いまして、その中の答弁で、佐久平駅周辺は同心円状に発展すべきであるし、そこには当然、小諸市も含まれると。小諸市長と連携する中で、実現できるとうれしいと発言しています。小泉市長も様々な機会の中で積極的な発言していらっしゃいますし、広報こもろの7月号の中で、柳田市長との対談の中でも触れています。アクセス道路、今年の3月の最後に、小泉市長の現時点でのお考えをいつもより具体的に言っていただけるとありがたいです。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  ただいま高橋公議員からお話がありました佐久平駅アクセス道路につきましては、小諸市と佐久市の共同によって進める事業であって、ぜひ柳田佐久市長とも連携を図って、実現に向けて努力していきたいなと思っています。 私も柳田市長からも話を伺っていますが、佐久平駅を中心に同心円状に発展していくということは、小諸市にとっても、先ほど地図で示されましたが、あのエリアというのが三岡地区だけでなく、川辺地区、西小諸、それから市街地の西部地区においても非常に重要な道路になるのかなと思います。先ほども県道にするのか市道にするのか国道にするのかという話もありましたけれども、私の理想から言えば、これは発言していいのか分かりませんが、国道18号のような位置づけで、ぜひ国道18号とぶつけることによって、佐久平で行き止まりでなく、これは軽井沢のほうまでつながっていくような、大きな構想で取り組みたいなとは思っています。どうなるかは、また別です。 コロナ時代で今、移住、また企業の移転なども具体化されていく中で、やはり時代の要請に合ったような形の道路整備、なかなか時間はかかるわけでありますけれども、この小諸市を含めた佐久平のエリアが、大きくこの人口減少時代においても発展する大きな一因になる重要な道路と位置づけていますので、柳田市長ともしっかり連携を取りながら、やっていきたいなと思っています。 ○議長(清水喜久男議員)  高橋公議員。 ◆3番(高橋公議員)  分かりました。なかなか壮大な構想を聞かせていただきました。 これで、今年のアクセス道路に関する質問は終わりたいと思います。 件名2にいきます。 件名2、小諸アグリシフトについて。 小諸アグリシフトにつきましては、何とも非常に大きな概念というか事業というか分からないところがありまして、まず最初の答弁を聞いてから再質問したいと思います。 要旨(1)小諸アグリシフト・プロジェクトの進捗について。 質問(1)コンセプト、基本的な考えですね。コンセプトはどうであったか。 質問②ロゴマークの使用申請の実績はどうか。 質問③アグリシフト・プロジェクトの実績はどうか。 質問④今後、どのように取り組んでいくのか。 よろしくお願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  ただいまの質問に対して答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 答弁席〕 ◎市長(小泉俊博君)  件名2、小諸アグリシフトについて。 要旨(1)小諸アグリシフト・プロジェクトの進捗について。 質問事項①コンセプトはどうだったか、答弁をいたします。 小諸アグリシフト・プロジェクトは平成29年7月にスタートをしましたプロジェクトであり、本市の農業の特性を生かした小諸の農のブランド化を進める事業であります。このプロジェクトでは「つなぐ農」を基本コンセプトに据え、大きく3つの柱により取組を進めております。この3つの柱は、「元気な土づくり」、それから「採れたて料理」及び「癒しの農体験」でございます。 まず、「元気な土づくり」につきましては、SDGsに代表されるように、環境や多様性の価値観が世界規模で高まるとともに、日本でも持続可能な取組をする産地への評価が購買行動に直結されるようになり、エビデンスを持った小諸の土壌の特徴を「元気な土づくり」として示す取組は、一層有効になるものと考えております。 なお、1年先送りになりましたが、本市で開催する米・食味分析鑑定コンクール国際大会は、最大の発信イベントとして考えておるところでございます。 それから「採れたて料理」と「癒しの農体験」につきましては、少量多品目、農村の原風景を有するものの、生産条件が悪い中山間地域の農業や農村の振興を図ることを目的にしております。このことは、当時では注目されていなかった食と農を組み合わせることによって、それを魅力とすることという発想で、地域そのものの価値を高めることを目的としておりました。コロナ禍により、移住や二地域居住への要望が急速に高まっている現状や、軽井沢を最大の消費地としたサプライチェーンを考えても、正しい方向性であると考えておるところであります。 「採れたて料理」や「癒しの農体験」は、小諸市のウエルネス・サードプレイスの価値を高めることにもつながっております。コロナ禍が始まるより前に掲げていたウエルネス・サードプレイスが、この1年でかつて経験したことのない速度と規模で変わった社会のニーズとして重要度が高まり、構成要素の一つである小諸の農への期待も高まっておるところであります。 なお、小諸アグリシフト・プロジェクトでは、「元気な土づくり」のように産地としての取組のほか、個別の農産物や6次加工品の振興により地域ブランド化を推進している取組もございます。その代表的な取組が、ワイン振興でございます。ワイン振興は、テロワールやマリアージュといったワイン特有の文化に基づく楽しみ方が「採れたて料理」や「癒しの農体験」との親和性が高く、最近では首都圏や軽井沢での認知度が急激に高まっていることから、大里地区や西小諸、川辺地区を中心とした中山間地域の農村振興の最大のコンテンツとして取組を強化してまいりたいと考えておるところであります。 次に、質問事項②ロゴマークの使用申請の実績はどうか、答弁をいたします。 小諸アグリシフト・プロジェクトのロゴマークにつきましては、2月18日の新聞に記事が掲載された首都圏の東急電鉄オンラインショッピングサイト「SALUS」へのプロジェクト出品やイベント出店をする際に、積極的に活用しております。加えて、マスコミや雑誌等でプロジェクトの紹介がされる際のイメージの向上に活用をしております。 また、ロゴマークは、プロジェクトを市場などの流通業者や小売業者、飲食業者へ説明する際のきっかけに、貴重なツールとして活用しております。 このほか、個人用の申請は3件ございました。 このプロジェクトは、特定の資材や取組に限定されることなく、本市の農業関係者に幅広く利用いただけるようにしておりますので、積極的な利用をお願いするとともに、一緒に本市の農業が発展できますよう推進してまいります。 次に、質問事項③アグリシフト・プロジェクトの実績はどうかと質問事項④今後、どのように取り組んでいくか、関連がありますので、一括して答弁をさせていただきます。 アグリシフト・プロジェクトは1つの事業による取組ではなく、小諸の農全体から個別の農産物に至るまで、コンセプトに沿って魅力を創り、発信することでブランド価値を高めていく取組ですので、様々な事業の集合体となっております。予算としても、ゼロ予算を含めて実施をしておるところであります。 具体的には、小諸の農業の長所である土壌の多様性と活性度を客観的・科学的に示すエビデンスの蓄積を進めてまいりました。また、都市部の消費者にターゲットを絞った出品、出店として、二子玉川駅での季節出店や都内ホテルのイベント出店、都心の講演会での説明、軽井沢地区のホテルへの出店等を重ねてまいりました。加えて、農業雑誌や料理雑誌等への情報を発信し、取材、掲載へとつなげてまいりました。これらの結果の一つが、先ほど説明した新聞記事にあった東急電鉄ショッピングサイトから、小諸アグリシフトへの出店依頼につながりました。 流通に向けて特に効果的だったのは、市場関係者へのトップセールスであります。これについても、本市の取組に興味を持っていただいたことで、大手市場事業者から共同事業のご提案をいただき、本年度からトライアルを始めておるところであります。また、民間企業から、企業版ふるさと納税を活用した連携事業のご提案もいただいておるところであります。 しかしながら、本年度はコロナ禍により、トップセールスや担当課による企業等との取組の具体的推進ができませんでした。農家においても、海外研修生や天候といった問題に加え、飲食店へ納入されていたカット野菜等の出荷が激減したことなどにより、主力野菜の出荷額が低迷するという大変厳しい年でもありました。市場や都市部飲食等への営業もリモートにより話はできるものの、試食によるおいしさや品質の良さを伝えることができず、困難を極めました。 これらのように、農産物の販売や小諸アグリシフト・プロジェクトにおいても模索を続けた1年でしたが、ウィズコロナ、ポストコロナからもウエルネス・サードプレイスの重要度が高まり、プロジェクトの意義も高まっております。これまで培った関係や取組が後退しないよう情報の発信や交換を行い、市場や消費者の信頼、ロイヤルティーを高める活動を継続させ、経済活動を積極的に行うことが可能になった際には、遅滞なく取り組めるよう準備してまいりたいと考えております。 本席からの答弁は以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  高橋公議員、再質問はよろしいですか。 高橋公議員。 ◆3番(高橋公議員)  答弁していただきましたが、あまりにも広範囲な答弁で、頭の中にあまり入らなかったです。 それでも、私もとにかくこのアグリシフトに関しては、全体像をつかまないことには話が難しいということで、これも簡単な資料をつくってきました。 市民の皆さんに思い出していただくようにという意味も込めてですけれども、これがアグリシフトのロゴです。説明を読んだら、お弁当箱をイメージしたロゴだそうです。これ5色ほどバージョンがあるのかな。これをイメージロゴとして取り組んで、これパンフレットにあった計画を抜き出しました。コロナと台風災害で2年遅れはよしとして、一番右の本来であれば6年計画でレシピ第5弾、第6弾、小諸の土の海外での商談会、メンタルケア、認知ケア、国際大会、食味コンクール、こんなのが6年計画で目標値となっておりまして、2年遅れているという中では、2019年の目標値、小諸の土産マルシェ、耕すシェフ、新入社員研修指導実績紹介とか、こんなところが目標になっているそういう事業で、1つの事業ではないというのが特徴なのかな。というところで、このアグリシフト・プロジェクトを思い出していただきたいと思います。 先ほども言いましたとおり、全体像が非常につかまりづらい中で、SDGsまで入ってきてしまいまして、ますます難しくなってきたイメージですが、まず市長が最近、非常に好んでよく使う施政方針にもありましたウエルネス・サードプレイス、昨日も竹内健一議員の質問の答弁で出てきましたけれども、今3回も4回もこの言葉出てきました。これを理解しないと多分、市長の言うイメージがつかめないのかなと思います。何とか短く分かりやすい言葉、日本語で説明していただけないでしょうか。お年寄りは多分、ウエルネス・サードプレイスと言われただけで、もうそこで思考が止まると思いますので、何とかお願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  昨日、実は高橋公議員から宿題をいただきまして、短い言葉で、日本語でということで言われていましたが、いろいろな要素がどうしても入ってきてしまいます。今現在で言えることは、小諸市ならではの魅力に着目をして、市内外の人々が自然と集まるようなまちづくりの拠点というような定義ができるのかなと思います。サードプレイスというのは、人々が集って人々が触れ合える場所、そういう環境があるということになりますが、このベースになっているというのは地域の文化であったりとか、歴史であったりとか、風土、慣習、またそこに住む人の魅力というのも要素としてはあるかと思います。そういうことによって、人が癒やされたりとか、また自分自身に返ってくる、自分を取り戻す、また自己実現ができる、そういう場所というか、それをサードプレイスというような、ますます分からなくなってきましたが。そういうことです。 ○議長(清水喜久男議員)  高橋公議員。 ◆3番(高橋公議員)  市長、今ばらしちゃいましたけれども、昨日の竹内健一議員の質問の後、私、すぐ市長と話しまして、今のことをお願いしましたが、逆に考えてくださいとも言われましたので、市長の今の言葉は全然頭に入らなかったです。私もそれでも息継ぎ1回ぐらいで何とか説明できないものかと思って、私が考えたのは、自宅、職場以外で気持ちが満たされる癒やしの場所、かつ健全で健康的で発展的な場所、これが私の。このぐらいにしないと、でも定着しないのかなという。ウエルネス・サードプレイスだけの話ですけれどもね、アグリシフトじゃなくて。目指すポイントを何とかうまく考えてください。あと5分しかないです。 再質問に戻ります。 非常に答弁の裾野が広くて分かりづらいですが、平成29年9月に小林一彦議員が、立ち上がり直後のアグリシフトについて非常に細かく一般質問してくださったので、それを読み直して一応勉強はしましたが、非常に難しいと。先ほど市長が言われた「元気な土づくり」、「採れたて料理」、「癒しの農体験」に関する全ての事業がアグリシフトなんだよという理解をするべきなのか、あるいは梅花教育のように文化とか概念とかで捉えるべきなのかという意味ではどうでしょう、これ。市長かな、部長かな。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  コンセプトが分かりにくいというご質問でございますが、小諸市の農業の特徴といたしまして、トップシェアを誇ります例えばブロッコリーなど大規模流通を相手にした農業や、一方で典型的な中山間地で高齢者を中心に直売所などへ出荷する小規模農家と、多様な農業が存在しております。例えば川上村のように、高原レタスで日本一というような状況ですと分かりやすいわけですが、そういった取組ができないという地域でございます。また、ワインのように、地域に来て味わってもらうような特徴がある農業形態というのも多くなってきておりまして、またそういったところでは、個人のネット販売が盛んになっている状況もございます。 このように、出荷先ですとか販売相手等、それぞれの対応が求められていますので、コンセプトにつきましてもそういったターゲットごとに使えるように配慮したということで、分かりにくくなっています。いずれも個別の農産物の品質や小諸市の農村風景というのには自信がございますので、消費者、市場の関係者の皆さん、加えて小諸を訪れる来訪者の皆さんに小諸の農業の魅力を伝えられるようにして、購買を着実に増やしていくということを最終的には目的にしているということでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  高橋公議員。 ◆3番(高橋公議員)  また分からなくなってはいるんですが、最初の答弁の中で、たしか事業の集合体という言葉が出てきたので、とはいいながら、今の答弁でも非常に幅広いというのを考えると、複数の事業の積み上げであり、なおかつ目指すべき農文化みたいな考えで、とりあえずはいます。聞かずに。 と理解したときに、個別計画、6次産業のブランド化とか、個別計画がアグリシフトの一環の事業であるのかどうかというのが全然今までPRされていないので、記事も耳にすることがなければロゴマークを目にすることもないというのは、私は一番問題だと思っております。市民に向けてでも、それぞれの委員会の中ででも、アグリシフトの一環であっていろいろ実績を積んでいるんだよということをぜひ発信してほしいですが。そういう点で、部長、いかがでしょう。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  ご指摘のように、個別事業をそれぞれアグリシフトの取組としてこれまでPRするというようなことが不足しておりました。今後、個別の事業につきましても、これはアグリシフトを使った事業だというようなPRをしていくように工夫していきたいと思いますし、市民の中にもまだなかなか浸透していないと感じておりますので、今回、一般質問に取り上げていただいて大変ありがとうございました。 ○議長(清水喜久男議員)  高橋公議員。 ◆3番(高橋公議員)  もう残り1分切りました。市長にお聞きします。 市長が言うところのウエルネス・サードプレイスという言葉とアグリシフトをリンクさせるということは、アグリシフトという言葉がそのまま小諸市の移住促進とか企業誘致のための小諸という街の名前のイメージアップにつなげようとしていることは容易に分かります。そういう点も含めて、最後にコメントいただきたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  ウエルネス・サードプレイス、非常に分かりづらいというご指摘もいただきました。考えれば考えるほど難しくなってしまう部分はあるので、こねくり回し過ぎたかなとは思います。いずれにしても小諸の魅力アップ、それから移住・定住の促進にも一役買う大きな事業だと思っていますので、もっと市民の皆さんに分かりやすかったり、また市外の方にも分かりやすい形で伝えていきたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  高橋公議員。 ◆3番(高橋公議員)  6月にも触れることにして、終わりにします。 ○議長(清水喜久男議員)  以上で、3番、高橋公議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、議事の都合により暫時休憩したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  ご異議なしと認めます。よって、この際、暫時休憩といたします。 再開時刻は午前11時40分といたします。 △休憩 午前11時33分 △開議 午前11時40分 ○議長(清水喜久男議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。---------------------------------------小林一彦議員 ○議長(清水喜久男議員)  次に、6番、小林一彦議員の質問を許します。 6番、小林一彦議員。     〔6番 小林一彦議員 質問席〕 ◆6番(小林一彦議員)  議席番号6番、小林一彦です。 議長の許可を得ましたので、通告順に従い、質問をさせていただきます。 2年前の市議選の直後、ある報道機関から、第18期議会のテーマは何かと質問を受けました。私は「議会改革と長期学校改築計画です」と答えたことを覚えています。市議選の2か月前の平成30年11月、教育委員会は小諸市学校改築再編基本方針を発表しました。これは、平成30年1月に小諸市長期学校改築検討会から提出された提言をたたき台として、市内の小学校区別に開催された長期学校改築に関する懇談会や懇話会を経て、まとめられたものであります。学校改築再編に関して、市民の関心が大変高まっていた時期でありました。市議選の二月後の3月に教育委員会は小諸市学校教育審議会を設置し、この基本方針を踏まえた具体的な取組を進めるため、小中学校の改築再編についての調査と審議、そして教育委員会への答申を求めることとしました。審議会は現在までに20回開催され、昨年の7月には中間報告会が開催されました。今日はそのときの説明や資料に基づき、質問をさせていただきます。 中間報告会以降の審議の様子が伝えられておらず、残念ながら長期学校改築計画に対する市民の関心度は低下しています。市民の関心を高めることも、今日の質問の一つの狙いでもあります。昨年の7月に開催された中間報告会において、小学校再編は併設型小学校・中学校の形態を実現することを念頭に置いて進めるとの方向性が示されました。学校再編の基本的な考え方となるこの併設型小学校・中学校とはどのような形態の学校なのか。このことを中心に質問させていただきます。 件名1、長期学校改築計画について。 要旨(1)学校教育審議会の審議について。 質問①、現在までの長期学校改築計画の進捗状況をどのように捉えているか、市長に伺います。 質問②、教育委員会への答申はいつ頃になると想定しているか、これは教育長に伺います。 次に、要旨(2)小中一貫教育について伺います。 質問①、小諸市学校教育審議会中間まとめ説明会において「小中学校9年間を通した連続的・系統的な教育をより強化していくため、中学校区を基本とした小中一貫教育の導入が望まれる」として、「今後の学校再編の検討の際には併設型小中一貫校を念頭に置く」という考え方が示されましたが、教育委員会としてはこの考え方をどのように捉えているのか伺います。 質問②併設型小中学校についての市民の認知度をどのように捉えているか。 質問③今後併設型小中学校についての市民の認知度を高めるためにどのような方策をとっていくのか。 質問④学校再編と併設型小中学校の導入を並行して進めるということか。 まだ審議会からの答申が出されていない段階で、答弁しにくい事項も多々あろうかと思いますが、よろしくお願いいたします。 以上で、総括質問を終わります。 ○議長(清水喜久男議員)  ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 答弁席〕 ◎市長(小泉俊博君)  6番、小林一彦議員の質問に対して答弁をいたします。 件名1、長期学校改築計画について。 要旨(1)学校教育審議会の審議について。 質問事項①現在までの長期学校改築計画の進捗状況をどのように捉えているか、答弁をいたします。 平成30年1月の小諸市長期学校改築計画検討会提言書の中にある「小諸市における今後の取り組みの進め方」に沿った形で、間もなく答申の運びになるものと承知しております。 この間、新型コロナウイルス感染拡大により審議会が延期になることもあり、この2月の審議会のように、遠方の委員にはウェブで参加いただくなど、厳しい状況の中ではございましたが、慎重に審議を進めていただきました。独立した審議会として、審議会長のリードの下、審議が進んだものと理解しており、教育委員会は審議会で求められたことについて、資料提供を行ってまいりました。審議会は大学教授経験者や保護者など、幅広い分野の皆様から構成されており、審議内容によっては難しい教育内容や教育用語も使われるなど、委員全員が学校現場の隅々まで熟知しているわけではございませんので、難しい審議であったのではないかと思っております。審議会長はじめ委員の皆様には、そうした中で答申に向けてご尽力をいただき、感謝をしております。 本席からの私の答弁は以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  続いて、答弁を求めます。 教育長。     〔教育長 小林秀夫君 答弁席〕 ◎教育長(小林秀夫君)  市長に続いて答弁をさせていただきます。 質問事項②教育委員会への答申はいつ頃になると想定しているかについて答弁させていただきます。 このことにつきましては、審議会が自らの審議の進捗状況を見て、そこから決定されることではございますが、4月の下旬には答申をいただけるものと理解しております。 続きまして、要旨(2)小中一貫教育について。 質問事項①小諸市学校教育審議会中間まとめ説明会において「小中学校9年間を通した連続的・系統的な教育をより強化していくため、中学校区を基本とした小中一貫教育の導入が望まれる」として、「今後の学校再編の検討の際には併設型小中一貫校を念頭に置く」という考え方が示されたが、教育委員会はこの考え方をどのように捉えているかについてお答えいたします。 昨年7月3日に教育委員会が主催し、学校教育審議会による市民説明会が行われ、そこで中間まとめが発表されました。その中で、正確には「小中学校再編は、併設型小学校・中学校の形態を実現することを念頭において進めることとする。再編により、小学校を統合する場合には少しでも中学校に近いことが望ましい」とされております。あくまでも中間報告の内容でありますので、答申にどのようにこのことが反映されるかは、審議会自身が決定することになります。教育委員会としまして、この考え方についてどのように捉えているかを問われていますので、審議会の答申にかかわらず、教育委員会としてという立場で述べさせていただきます。 義務教育9年間を見通した一貫性のある教育を進める取組として提案されているのが、小中一貫教育です。ご承知のとおり、小中一貫教育の形態といたしましては、既存の小中学校が連携して進める連携型、そして同一敷地内に小中学校を建てて進めていく併設型、さらに教育課程まで9年一まとまり編成して、1人の校長の下で進めていく義務教育学校がございます。過疎地の課題解決に多く採用されておりますが、メリットもあればデメリットもあり、様々な形態の小中一貫教育実践校が出てくるにつれて、問題点も明らかになってまいりました。ここで述べている併設型は、実際には校舎は隣接しておりませんので、連携型に近いものかと捉えております。 いずれにしましても、連携した教育は非常に重要であり、小中学校が共に変化していくために、よい機会になるものと考えております。 続きまして、質問事項②併設型小中一貫校についての市民の認知度をどのように捉えているかについてお答えいたします。 併設型小中一貫校につきましては、マスコミ等で一時大きく取り上げられた時期もございましたが、万能でもないということから、次第に下火になってきたこと、また、義務教育学校型、併設型、連携型と、同じ小中一貫という言葉でも中身は大きく異なることから、関係者以外はその違いやメリット、デメリットについて曖昧であると想像しております。 続きまして、質問事項③今後併設型小中一貫校についての市民の認知度を高めるためにどのような方策をとっていくのかについてお答えいたします。 答申に盛り込まれ、さらに教育委員会の計画案に盛り込まれるようになった場合には、積極的に認知度を高める手だてが必要となりますが、現在のところは答申前ですので考えておりません。 続いて、質問事項④学校再編と併設型小中一貫校の導入を並行して進めるということかについての答弁であります。 答申にどのような内容が盛り込まれるかによりますので、答申前の現時点においては、お答えする段階にはないと考えております。 本席では以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  小林一彦議員、再質問はよろしいですか。 小林一彦議員。 ◆6番(小林一彦議員)  答申がまだ出ていない中でなかなか答えることもできない、答えにくいということです。でも、せっかく時間を私、いただきましたので、私が考えている小中一貫校、こういったものの話をさせていただきたいですが、もしこれは違うよということがあればご指摘ください。 まず、パワーポイントを見ていただきたいんですが。すみません、見えなくて。言葉で言いますので、見てください。 これは、小中長期学校改築計画のフロー図であります。平成30年11月に発表された小諸市学校改築・再編基本方針の中から取ったものであります。現在どこにいるかというと、ここですね。学校教育審議会で調査、審議が行われ、中間報告会を経て間もなく答申がされるという段階であります。この答申の中で示される学校再編案などをたたき台として、市内各地で説明会が開催され、これを受けて、施設計画、通学方法、学校運営等を具体化するために、基本構想検討会議が持たれます。ここで基本構想が策定されていくわけですけれども、この基本構想をベースとして、存続校においては学校施設長寿命化計画に基づき、順次、大規模改修が実施されていきます。また、再編校においては基本設計、実施設計が行われ、建築工事が実施されていくということであります。こういう段取りを経て、再編校の開校となっていくわけです。再編校開校までのスケジュールをざっくりと分かる範囲で説明させていただきました。 ここで、教育長に質問ですが、頂いた資料の中に、先程教育長も触れていただきましたが、「再編により、小学校を新設する場合は少しでも中学校に近いところが望ましい」という一文がありますが、こういうこともあり得るのでしょうか。新しい学校を造るという。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  それは答申がどのように出てくるかということですけれども、中間報告で出した中身が全く逆になるということは想定できませんので、その範囲がある程度継続されるのかなと想像しています。 ○議長(清水喜久男議員)  小林一彦議員。 ◆6番(小林一彦議員)  ありがとうございました。 そうすると、新しい小学校が造られるという可能性も否定できないということでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  統合を前提に前回の長期学校改築の答申が出ておりまして、それは市民合意を得ておりますので、それは間違いないと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  小林一彦議員。 ◆6番(小林一彦議員)  ここで市長に質問したいのですが、市長はこの長期学校改築計画を喫緊かつ重要課題と位置づけています。今の任期中にどこまで、どの段階まで進めたいと思っていらっしゃるか伺います。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  基本は教育委員会が主導で行っていくものでありますので、そのペースに合わせていくということでありますが、任期中といえばあと3年ありますので、工事の着工までいければいいなとは思いますが、丁寧に進めるべき事案でもありますので、必要な時間はしっかりかけていくことが重要かなと思っています。 ○議長(清水喜久男議員)  小林一彦議員。 ◆6番(小林一彦議員)  ありがとうございます。 先ほどの答弁の中で、学校教育審議会からの答申が間もなくされるということです。この答申の中には、市民が地元の小学校がどうなるかという一番関心を寄せている学校再編案が含まれるということになると思いますが、それでよろしいでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  答申のときに諮問をしてあるわけですが、お願いをするときにですね。諮問内容を振り返りたいと思います。1番の諮問内容として、小諸市立小中学校の改築再編について、2番目として、今度は理由がありまして、この基本方針に基づき、より具体的な小諸市立小中学校の改築再編計画の策定を進めるに当たり、貴審議会の意見を賜りたく諮問するものですということになっております。小中学校の改築再編を目指して、審議会の皆様方のご意見を伺ったということになります。その後は、いただいたご意見を市民の皆様にご説明申し上げる機会をつくり、いただいたまたご意見を基にしながら、審議会が視野に入れなかった部分も実際にはあるはずですので、それも総合的に現実論に持っていくためには、さらにそれを練っていかなければいけないということを考えております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  小林一彦議員。 ◆6番(小林一彦議員)  いずれにしても、市民が非常に関心を持っている、うちの小学校はどうなるのかというところに答える形で、答申が出されてくるというわけではないんですか。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  具体的に案を出していただくと。でも、これは審議会としてのご意見ということで伺えるものです。 ○議長(清水喜久男議員)  小林一彦議員。 ◆6番(小林一彦議員)  この学校再編案が示されると、再編案について市民説明会となるわけですけれども、市民説明会は各学校区あるいは地区別に開催することになると思います。いつ始めていつ終えるか、これも今のところ分からないということですね。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  提案の計画は立ててありますので。 ○議長(清水喜久男議員)  小林一彦議員。 ◆6番(小林一彦議員)  そうすると、4月中に答申が出るということになると、説明会はいつ頃になるということですか。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  説明会は5月に行いたいと。5月の広報にも載せて、審議会からいただいた内容をお示しするということです。今、こういったコロナ禍の中で学校は厳戒態勢です。果たして学校で大勢の方が開催することが望ましいのかということもあります。今、想定しているのは、文化センターのような場所でお昼が都合のいい方、夜が都合のいい方、そういう方々の事情に応じて説明を審議会の会長にしていただいて、教育委員会の主催で。その後、質疑の時間を取り、質疑できなかった分についてはご意見を寄せていただいて、そのご意見を踏まえながら、また具体の話に持っていきたいなと考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  小林一彦議員
    ◆6番(小林一彦議員)  ありがとうございます。 そうすると、5月に説明会が行われると。この説明会で市民から寄せられる意見が多くあると思いますが、そうした意見は基本構想検討会議において検討されて、基本構想に反映されていくと考えてよろしいでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  今、基本構想検討会議という名前が出ましたが、まだ会議の名前は決まっておりませんが、いずれにしろ審議会の皆さんは、どちらかというと教育論で、どういう教育が望ましいかということで、中間報告の場合の検討過程も考えていただいていたように思います。ですからそういう方向性でいくのかなと思いますが、今度は保護者の皆さんや地域の方の歴史を踏まえた様々なご意見もあるでしょうし、市としては財政的な事情もありますし、どのくらいのスパンで物事が進むことが課題を解決することになるのかというのは、判断もありますので、また別の要素も踏まえた上で検討をさらに加えるということになります。 ○議長(清水喜久男議員)  小林一彦議員。 ◆6番(小林一彦議員)  そうすると、基本構想策定まで1年ぐらいかかると見てよろしいでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  これはあくまでも想定ですけれども、ある程度スケジュール感を持たないと物事は進みませんので、このとおりいくか分かりませんが、5月にご意見をいただく機会を持ちます。どのくらいで市民の皆さんや保護者の皆さんの意見をいただけるか、あまり長期にわたってもいけませんので、あるところで切らなければいけないと思います。その後、検討する会を年度ではなくて年内ぐらいのところまで、12月あたりまでにできれば検討が十分されるといいなと希望しています。その後、その内容を発表させていただき、できるだけご理解をいただくというような方向になるのかなと思っています。 なお、敷地をどこにするかという話が一緒になりますと話は進まなくなりますので、敷地はその後、高校と同じように別に敷地検討委員会のようなところでやらないと、話は進まなくなるのではないかなと。 以前も申し上げましたけれども、私は合併をしてうまくいっている学校と、ボタンのかけ違いがあったがために、20年もかかってまだ修復できないというところも見ておりますので、先ほど市長の話にもありましたように、丁寧なご説明を申し上げ、ご理解をいただき、できるだけ多くの方の支持の中で新しい学校ができるといいなと。また、これから先の教育について、共通理解が得られるといいなと願っています。 ○議長(清水喜久男議員)  小林一彦議員。 ◆6番(小林一彦議員)  ぜひそういった丁寧な説明をお願いしたいと思います。 併設型小中一貫教育、そういった形の形態の学校を進めるという前提で質問をさせていただきますけれども、併設型小学校・中学校の導入に当たって、多くの課題が考えられると思います。その一つとして、現場の先生方の負担増があります。9年間の系統性に配慮した指導計画の作成、それから乗り入れ授業への対応、小中学校間の打合せや研修のための時間の確保など、現場の先生方の負担はかなり増加すると思われますが、現状でも多忙な中で先生方はどのように対応していくのか、対応できるのか、教育長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  パイロット事業で始めたときには、メリット、光の当たる部分が強調されるものです。世の中で起こるいろいろなものですね。それが一般的に普及するかなという段階になると、様々なデメリットも見えてきて問題が明らかになりますが、パイロットのときはそこに手厚い保護や手当が上のほうからなされます。パイロットが終わるとそれがなくなって、はしごがなくなるわけです。今、仮にウィキペディアで小中一貫校というのを見ますと、かつてはメリットがずらずらとインターネットのところで出ていました。今はウィキペディアの中でも、あれはどの程度信頼があるかという問題はありますけれども、メリットが2つ書いてあります。あとはデメリットがずらっと書いてあります。そのように、いろいろなことが見えてきたということですね。 ただ、先ほど申し上げたように、小中の市内の学校が教育感を同じにして子どもをしっかりと理解をつなげていくということは、とても大事なことだと思います。ですから、そういう基本的なところはしっかり具体化できるようにしながら、もし小中一貫の、どういう形で答申が出るか分かりませんけれども、もう少し違う密接なものであれば、実際にできるものなのかどうかということも、小林一彦議員がおっしゃるようにしっかり検討しないと、理念はあるけれども実際はなかなか難しかったということでは済まされませんので、その辺をしっかり見極めたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  小林一彦議員。 ◆6番(小林一彦議員)  すみません、要旨(2)に今入っていますが、申し訳ないです。 ここで、スライドを見ていただきたいんですが。 これは、学校教育審議会の中間まとめの説明会の資料などを基にして、私が作成した併設型小学校・中学校のイメージ図であります。 併設型小学校・中学校は、組織上は独立した小学校及び中学校が義務教育学校に準ずる形で、9年間を一貫して捉える教育課程編制や系統的な教育、学習を目指す学校であります。芦原中学校、小諸東中学校を中心に、それぞれの中学校と通学区内の小学校がチームを組み、チーム内で目指す子ども像を共有し、その目指す子ども像を実現するために、同じ方向性を持ったカリキュラムにより教育活動を進めます。中学校と小学校の間では、小中学校の先生方の乗り入れ授業、そして運動会や文化祭などへの児童生徒の参加などにより、交流を深めていきます。 また、学習面や生活面でのルールを統一して共有します。 こんな形でイメージしましたが、このような形になるのでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  答申が出ておりませんので分かりません。 ◆6番(小林一彦議員)  ですよね。私がこれ勝手に考えたイメージですが、多分このようになるのではないかなと思います。 市民の関心は、小学校の再編の形がどうなるのかというほうに向いています。その前提として、併設型小学校・中学校導入について市民の理解を得ることが、まず最初の一歩だと思います。これについていかがでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  小中一貫校がかなり強調されたような形で答申が出てくれば、小中一貫校の言葉の中身がどういうものを指すのか、どういうことをイメージしているのかということについて、しっかりお伝えをする必要はあると思います。ただ、それを実際に小諸市において採用するかどうかということになると、採用の時点でしっかりやらなければいけないですけれども、採用するかまだ分からない時点で、それほどは一生懸命はできないかなと思っています。 ○議長(清水喜久男議員)  小林一彦議員。 ◆6番(小林一彦議員)  少し話はそれますけれども、小中一貫教育のメリットにつながる話です。 審議会の報告の資料の中に、学校教育改善への取組の好事例として、中学校で行われている数学プリントの事例が挙げられています。数学プリントは生徒たちの間で数プリと呼ばれ、定着しているもので、以前もこの席でお話をさせていただいたことがあります。出題されている問題は、基本的な計算問題から高校入試に出題されるような問題まで多彩であります。また、授業に合わせて正負の数から文字式の計算、方程式、関数、図形、資料の整理まで、中学校で学ぶ全ての分野から出題されています。このプリントを毎日作成し、生徒に配り、翌日提出させ、採点して、解答を添えて生徒に返却しています。この指導を毎日繰り返している先生方のご苦労には、本当に頭が下がります。3年間このプリントをきちんとやってさえいれば、特別な受験勉強は多分必要ないだろうなと思います。こんなすばらしい取組に水を差すような話をして大変申し訳ないと思いながら、あえてさせていただきます。 これも以前お話ししたことがありますけれども、数年前のことであります。 私の家内がやっている学習塾に、受験を間近に控えた中学3年生がお母さんと一緒に訪ねてきました。数学の成績がどうしても上がらないので、指導してほしいということでありました。スタートラインを確認するためにテストをしたところ、分数の足し算や引き算ができていないことが分かりました。小学校で学ぶ通分を忘れてしまっていたわけであります。これでは文字式の計算、方程式、図形など、全ての問題を解くことはできません。そのとき私は不思議に思ったわけですが、学校の先生方は2年半以上も毎日この生徒の数プリを採点していながら、この生徒の状態をどうして把握できなかったのか。把握していたけれども、時間がなくて指導ができなかったのか。生徒が聞いてこなければ、そのままにしておくということなのかということを思ったわけです。 資料の事例では、必要に応じて個別指導をしたとしていますけれども、一体どのような指導をしたのか。私はこんな、先ほども言いましたけれども、すばらしい取組をしているのに、大変残念に思いながら、またもったいないなと思ったわけであります。先生がもう少し丁寧に、細やかに見ていてくれれば、この生徒は多分つらい思いはしないで済んだと思うからであります。教育長のご意見を伺いたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  人間は忘れることもありますので、忘れたままで次の難しいところへいくと、数学の場合、特に困りますよね。小中一貫教育のときによく言われるのは、小中系統的にしっかりとその系統をつくって、効率よくということが言われます。ところが、今お話にあったように、大事なことは学問としての系統はもちろんですけれども、それを個人の中でどのように系統立って、きちんと収まっているかということが大事なわけですよね。ですから、系統的に教えたからそれで分かったはずだというのが学校の建前ですけれども、実際には個々の分かり方というのはみんな違うわけですよね。時には忘れて落としたりということもありますし、理解の仕方がみんな自分の理屈で理解しますから。 ですから、小中一貫にしろ、小中一貫でないにしろ、子どもをしっかり見て、子どもの中の系統というのを教師が意識をするということがとても大事だと思います。それを今職員研修でやっているのが、梅花教育の各学校への研修費なんです。そういうことを今一生懸命やっていますが、中にはおっしゃったような事例もあると思いますので、また心にとめて、そういうことがないようにしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  小林一彦議員。 ◆6番(小林一彦議員)  ここで小中一貫の話に戻りますが、小中一貫教育においては、小学校における指導の特徴を中学校入学後にも部分的に継続することにより、小学校での習得度が十分でなかった、あるいは忘れてしまったという生徒に対して、個別指導などきめ細やかな指導がしやすくなるということでありますが、そのように考えてよろしいんでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  大きく言うと、そういうことだと思います。現に今も中学校でも努力をしているところですし、とりわけここ数年、小学校から中学校への移行はギャップがあるという話も世の中でいっぱいありましたので、中学へ行く機会や、中学の先生が小学校へ行って6年生に話をしたり、模擬授業をやるとか、そういうことを増やしたりもしています。 ただ、小中一貫になっても、問題は中学の先生は中学の免許しかなければ小学校は教えられません。小学校の先生も、小学校の免許だけでは中学校を教えられないんです。両方の免許を持っている人は本当に僅かです。両方の免許を取るためには、膨大な勉強を大学でしないと取れないようなシステムに今はなっていますので、実際問題として小中のこういうことがどの程度できるかということは、研究の余地があるかなとも思っています。 ○議長(清水喜久男議員)  小林一彦議員。 ◆6番(小林一彦議員)  ありがとうございます。やりやすくなると解釈しました。 小学校時の学習で定着し切れなかった内容を中学の課程において補うことが容易になると。このメリットが小中一貫教育の最大のメリットではないかなと私は思っています。なぜなら自分を見てくれている先生がいるということを生徒自身が実感できること、そして不得意な部分を克服することで、自己肯定感を高めることができること、こうしたことが中1ギャップの改善にもつながっていくと思います。ですから、先ほどの小学校時の学習で定着し切れなかった内容を中学の課程においても先生方が丁寧に指導することができると、容易になるというメリットが、一番のメリットではないかなと私は思っています。 さて、7月の学校教育審議会の中間報告では、望ましい学校の姿が示され、望ましい学校の実現のために、市内小学校の再編が必要な状況であると。そして、これからの小諸市で育つ児童生徒のためには、小中一貫教育制度の導入が必要であること。この2つの方向性が示されています。これらの方向性が答申の中に反映されるかどうかというのは、待たなければいけませんが、いずれにしてもこういった方向性が出てくるとすれば、この答申をたたき台として意見交換が活発に行われ、市民合意の下に最良の基本構想が策定されていくことを願っています。まだ仮定の話の質問になって大変申し訳ありませんでした。ありがとうございました。 以上で終わります。 ○議長(清水喜久男議員)  以上で、6番、小林一彦議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、昼食のため暫時休憩したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  ご異議なしと認めます。よって、この際、昼食のため暫時休憩といたします。 再開時刻は午後1時30分といたします。 △休憩 午後零時21分 △再開 午後1時30分 ○議長(清水喜久男議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △楚山伸二議員 ○議長(清水喜久男議員)  次に、2番、楚山伸二議員の質問を許します。 2番、楚山議員。     〔2番 楚山伸二議員 質問席〕 ◆2番(楚山伸二議員)  2番、楚山伸二です。 件名1、コロナ禍におけるウェルネス・シティの取組について。 要旨(1)関係人口と定住人口の創出、健康維持及び人口流出防止策について。 質問①地方創生フォーラムでは、「誰」に対して、「何」を訴えたかったのか。 小泉市長は、先月、2月1日開催の日本経済新聞主催の地方創生フォーラムで、インターネットによるオンライン基調講演をされました。その中で、小諸版ウェルネス・シティの紹介を30分間にわたりコンパクトにまとめておられました。 人口減少やコロナ禍の時代において、いかに持続可能な自治体をつくるか。小諸市の歴史や文化、食、医療体制、おいしい自校給食などのふるさと自慢から始まり、そうした地域資源の魅力に住民の多くが気づいていないといった悩み節も披露されていました。 心豊かで自立した、豊かな自然環境、安心・安全、地域連携といった耳当たりのよいフレーズや、コンパクトシティ、Society5.0、SDGs、ウェルネス、サードプレイス、アグリシフトといった直感的に理解できない片仮名英語もたくさん登場しました。講演の最初と最後には、ないものねだりや隣の芝は青い的な発想はやめようという、市民の創造力を抑えつけるようなメッセージまでついておりました。 この講演をネットで視聴する全国各地の方々はどう感じるのか。多分、あまり文句を言う人はいないと思います。ちなみに、私が点数をつけるとすれば97点ぐらいでございました。 続いて、質問②です。「健康」分野における取組はどうなっているのか。 ウェルネスというと、健康と幸せというイメージを感じます。小諸版ウェルネスの特徴は、健康分野に限らない、あらゆる分野におけるウェルネスとしているが、現在、コロナ禍の状況における喫緊の課題として健康維持が危ぶまれております。地域の児童・民生委員の方々を初め、特に高齢の方々から、コロナ禍で外出自粛の影響による体力、筋力、認知機能等の低下を心配する多くの声が私の下に届いております。また、高齢者に限らず若者の体力低下も各種報道されておりますが、コロナ禍からちょうど1年が経過した中で、老若男女問わず市内の状況の把握、それをどのように認識し、何に取り組んできたのか、そして、今後の方針はどうか、お尋ねします。 質問③「人口流出」防止の視点での取組はどうなっているのか。 懐古園を訪れる観光客からよく聞くのは、若い頃懐古園や動物園、高峰などを訪れた思い出話です。隣の芝は青いと思っているからこそ、よいところしか見えないからこそ観光に来ていただける。これは、若い頃の接点や体験が大人になって行動に表れることを示します。 生や死といった自然増減でなく、移動といった社会増減で人口の増加を目指すのであれば、人口の社会的減少、いわゆる人口流出を抑制することも同様に重要な施策となるはずです。 以上で総括質問を終わります。 ○議長(清水喜久男議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 答弁席〕 ◎市長(小泉俊博君)  2番、楚山伸二議員の質問に対して答弁をいたします。 件名1、コロナ禍におけるウェルネス・シティの取組について。 要旨(1)関係人口と定住人口の創出、健康維持及び人口流出防止策について。 質問①地方創生フォーラムでは、「誰」に対して、「何」を訴えたかったのか、答弁をいたします。 日経地方創生フォーラムでの私の講演は、私が政策集で掲げた小諸版ウェルネス・シティに興味を持たれた主催者様から、自治体の特色ある先進事例を話してほしいとのオファーがあり、それに応じたものであります。 主催者様からは、視聴された方の多くが国、自治体関係者や企業版ふるさと納税に興味のある企業の皆様とお聞きしておりましたので、私の掲げている政策がその方々の参考となり、また、企業版ふるさと納税を呼び込むきっかけになればという願いと、それに合わせた内容で講演をいたしました。 続きまして、質問事項②「健康」分野における取組はどうなっているか、答弁をいたします。 コロナ禍においては、感染予防の観点から密を避ける必要性もあり、外出の機会が減ることによる身体機能の不調や生活習慣病の悪化、精神的なストレスの増加など、健康面への悪影響が全国的に懸念されております。 そのため、本市では、健診受診や高齢者が集う機会ができるだけ減らないよう、細心の感染対策を行い事業の実施に努め、コロナ禍にあっても特定健診、がん検診、乳幼児健診などの健診事業をほぼ実施することができました。 地域の感染状況により、健康教室や介護予防などの事業を中止せざるを得ない場面では、子どもから高齢者まで、室内でもできる運動などの健康情報を広報や動画の配信などを通じて積極的に啓発してまいりました。 また、本市では、市民の健康づくりとして、身近で手軽にできるウォーキング事業を実施しており、コロナ禍のため集団で歩くことが難しいときは、スマートフォンを用い、個人でもウォーキングができるよう健幸マイレージ事業を拡充いたしました。さらに、今年度は、ウォーキングのモチベーションを高め、コロナ禍における飲食店支援にもつながる取組として、健幸マイレージ達成者に地元飲食店で使用できる飲食券を交付いたしました。 健康づくり協力事業所が行うウォーキングサークルにおきましても、地域の感染が少ないときは感染予防に注意しながら事業を継続していただき、参加者が増えているとお聞きしております。こうした取組の結果、2月現在で約100名が健幸マイレージ達成者となり、市内を歩く姿も増えていると感じております。 健康づくりのためにウォーキングを行う市民が増加していることを踏まえ、今年度、健幸マイレージと連携ができる市独自のウォーキングアプリも地元企業が開発いたしました。来年度はこのアプリを活用し、さらに多くの市民の皆様が健康づくりに取り組んでいただけるよう周知してまいります。 また、心の健康づくりといたしましては、心の健康相談窓口を広報やホームページで周知したほか、健康づくり課に新型コロナウイルスに関する健康相談窓口を設置し、これまで約120件の相談に対応してまいりました。また、保育園や児童館など子どもが集う施設でも、施設職員が不安を抱える保護者の相談に積極的に応じてまいりました。 さらに、今年度はゲートキーパー養成講座の研修会をオンラインで開催し、延べ61名の方にご受講いただきました。そのうち15名の方が修了者となったほか、3月にもオンラインによる心の健康づくり講演会を開催する予定でございます。 コロナ禍のこのようなときだからこそ、市民の皆様が心も体も大切にし、健康な生活をお送りいただけるよう、小諸版ウェルネス・シティの実現に向け、健康づくりの取組を一層推進してまいります。 続きまして、質問事項③「人口流出」防止の視点での取組はどうなっているか、答弁をいたします。 本市の人口流出の多くは、県外へ進学や就職で転出した若者層がそのまま帰ってこないということであります。また、このほかにも、県内近隣への移住による流出というケースも見られます。 移住される方のご都合は様々であり、一概には言い切れませんが、それぞれの生活様式に合った環境が移住のインセンティブになっているものと考えられます。 さて、小諸版ウェルネス・シティは、健康(ヘルス)に限定されないウェルネスとして、子育て・教育、環境、産業・交流、生活基盤、行政経営などあらゆる分野において健康・健全であることで、選ばれるまちとなることであります。 また、市外からの交流人口や関係人口を増やす、住みたい、行きたいだけでなく、ここに住む人が健康で生きがいを持って安心・安全で豊かな人生を営める、住み続けたいまちを目指すものでもあります。 今後も様々な分野の施策をバランスよく展開し、市民の皆様が住みたい、住み続けたいと感じるよう、まちの魅力に磨きをかけ、人口流出の防止も図ってまいります。 本席からの答弁は以上となります。 ○議長(清水喜久男議員)  楚山伸二議員、再質問はよろしいですか。 楚山伸二議員。 ◆2番(楚山伸二議員)  それでは、質問①から再質問させていただきたいと思います。 まず、最初の質問①に関しましては、インターネットを実際にご覧になっていない方には分かりづらいかもしれませんけれども、私としましては、市長のトップセールスの在り方についての質問でございました。 総括質問の中で、私は97点と評価させていただきましたけれども、もし仮に私が20代あるいは30代の小諸市外に住む若者であれば、さきの基調講演を聞いて小諸に住みたい、あるいは行きたいとは感じないのではないかなと思いました。理由は3つございます。 まず1つ目は、現状のコンパクトシティの取組について、やはり若者向けの施策あるいはアピールが少ないだけでなくて、全国に先駆けて国の社会実験の実験台になっているのではないかなというイメージがございます。成長のための政策ではなく、縮小のための政策というイメージです。それは自らつくり出していこうとする若者を鼓舞する、チャレンジ精神とは相反するものだからです。 2つ目は、あれもこれもバランスよくPRされていたために、誰をターゲットにしているのかが明確でない感じがいたしました。どちらかというと中高年向けの内容、あるいは目線という感じでございます。 それから、その中で、これから生産年齢人口が急減することを明確に前提にしておりました。生産年齢人口が人口の半分以下になるということは、単純に考えて、自治体として経営が成り立たないということを示します。そうした中でも、子育て環境や住宅環境の整備で人口増加をしている自治体、いわゆる選ばれているまちの紹介もされておりました。市長が基調講演で使われていた資料を2枚ご覧いただきたいと思います。 まず、1枚目のパネルでございます。 人口減少の社会、選ばれるまちということでありまして、こちらに、長野県内で8つの自治体が、人口が増えている自治体でございます。隣の御代田町、軽井沢町、川上村、長野県で8つあるうちの3つ、東信地域にあると、この近くにあるということでございます。それから、人口が、全国的に有名な千葉県流山市については、30代、40代、ファミリー世代が多くて、人口増加率が全国ナンバーワンという自治体をご紹介されております。 人口が増加しているまちというのは、第一印象として若者が集まっている、活躍しているというイメージが浮かびますが、全体を通して市長のフォーラムの中で、講演会の中では小諸の若者への訴求力が弱いなというふうに感じました。 次に、2枚目ですけれども、こちらは関係人口と定住人口の創出ということでございます。 こちらの表は、総務省がつくった資料を市長が取り入れてございます。交流人口を増やし、関係人口を増やし、定住人口あるいは移住につなげていきましょうといった表を使われておりました。 ふるさと納税の制度で、パイの奪い合いを演出しまして痛い目に遭っている総務省ですけれども、今度は全国の自治体に対して、移住による定住人口確保というパイの奪い合いではなくて、これからは関係人口を増やしましょうと総務省は大号令を今盛んに発しておりまして、そこには全国の自治体がまたふるさと納税のときと同じように殺到し、小諸市もまたそこに乗り遅れまいと関係人口を増やしましょうと言っているのかなとも見受けられるわけです。 関係人口づくりというのはとてもよいことだと思いますが、ウェルネス・シティのこのプランにおいて、若者やファミリー層への力点、あるいは注力がいま一つ感じられない。全国一律の関係人口づくり、平均値を求める政策で、本当に持続可能なのかという疑問が湧きます。 そこで再質問ですけれども、自治体が目指すべき最終ゴールである地域の活性化、そして定住人口増加のためには、若者やファミリー層の定着、流入増加、流出防止が欠かせない中で、アピールはこれで十分かどうかお尋ねいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  最初に、ご覧になっていない方もいらっしゃるという話もありましたので、インターネットでは日経チャンネルというところから2月1日を探していただくと、私が行った講演、30分17秒ですが、ご覧いただければと思います。 それでは、楚山議員の質問に対してお答えをしたいと思います。 先ほども総括答弁でお話をさせていただきましたが、主催者である日本経済新聞、また、直接的にお話をいただいたUR都市機構さんからオファーがありまして、あくまでもこういうお話をいただいたときというのは、主催者の依頼の趣旨に応じて内容を考えるという形になるかと思います。 そういった中で、30分という制約がありますので、本当は、小諸市のPRを楚山伸二議員がおっしゃるとおりやるのであればもっと3倍ぐらい時間が欲しいところはありましたが、せっかく日本経済新聞という新聞社が2月1日にフォーラムを開いていただいて、12月の下旬から毎週全面広告でPRもしていただいたという中で、やはり盛りだくさんにしたかったという、少し、先ほどご指摘のあったとおり、いろいろなことをできる限り紹介したいなということが一つ、思いの中にはありました。 今回狙っているターゲットは、制度が改正されて企業版ふるさと納税をしようと思っている企業の皆さんを主にイメージしまして、小諸市では様々なこういうウェルネス・シティという考え方の下に、これから関係人口を増やしたり定住人口、移住を増やしていく、そういう意図をやはり感じていただきたい、現状をお話しした上で、それに向かってこういうビジョンを掲げてやっているんだということを明確にPRしたいという思いで講演をしたという次第であります。 おかげさまで多くの皆様に見ていただいたということがありましたので、楚山伸二議員に97点というお話をいただきましたが、素直に喜んでいいかどうか分かりませんが、30分という割にはコンパクトにはまとめられたのかなと思っています。 今、この小諸版のウェルネス・シティというのが注目を集めていまして、余計な話でありますが、この3月24日にも日本生産性本部様からもオファーがあったり、また、経済誌であるフォーブス・ジャパンでも、これに基づいて4月号で何か対談をやっていただけるような話も来ています。 先ほど高橋公議員の一般質問でも、サードプレイスという意味がなかなかうまく伝わらなかった部分もあるかもしれませんが、もっとしっかりPRをして、楚山伸二議員がおっしゃっているように若者世代にもしっかりPRができるように取り組んでいきたいなと思っているところであります。 ○議長(清水喜久男議員)  楚山伸二議員。 ◆2番(楚山伸二議員)  これからもたくさんそうした依頼というのがあるかと思います。逆に、あまり主催者側の意図ばかり酌んであれもこれもぼやけてしまうよりも、そういったものを逆に利用して、若者政策というのをどんどん貪欲に打ち出していっていただきたいなと思います。 市長が、先ほどの資料については市長の手作りということで、全部紹介できずに残念ですが、これからそうした若者向けの活躍のステージがある、あるいは若者目線の政策リストを用意しているということを、もっとアグレッシブに取り込んでいただきたいと思います。企業などはやはり若い人がいるところにお金も投資してくれます。そういった、今現状に対して出すのではなく、将来の若者が増えるであろう期待値に対してお金というのは集まってまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、再質問の②ですけれども、健康分野に関する取組ということで、パネルを3枚ご紹介したいと思います。 健康ということで、これは一例としてですけれども、周辺自治体の小諸も含めてテニスコートの利用状況等の資料になります。 これは乙女湖公園のテニスコートですね。2月に撮影いたしましたけれども、小諸のテニスコートは冬の間、12月から3月いっぱい、4月先まで閉鎖しています。土のコートですので、霜で土が持ち上がり石がごろごろしています。この3センチのラインに対してこれ、2センチぐらいの石がごろごろ、中には3センチぐらい。どうしてかというと、土の下にこういう水はけをよくするための石が埋まっていますが、それが出てきていると。そのような状況で、とてもテニスできる状況じゃないなというのが分かります。 これは周辺自治体が同じ時期に撮ったものです。佐久のインターチェンジの近くにあるテニスコート、それから、これは御代田町雪窓公園ですね。あと、こちらは東御市の中央公園。これ、いずれも人工芝です。 それで、この御代田町だけ赤くなっていますが、これはガーネットという宝石ですね。これを物すごく細かくさらさらに敷き詰めてありまして、転んでも全然痛くない。ボールが違うところへ跳ねてしまうこともないです。本当に氷点下近い日で、天気はよかったのですが、もうテニスコートはいっぱいで、ご婦人の方々、あるいは夫婦だったり高齢者の方々でもういっぱいでした。最初は厚着していましたが、10分もたつと上着を脱ぎ出すというそのようなことが見られました。平日昼間です。 こちらが佐久市駒場公園のテニスコート。これは先月13日にリニューアルオープンしました。4面ありますが人工芝で、上にさらさらの土を、細かい粒子の砂を敷いてあるので、色は茶色っぽいですが、人工芝がきれいに敷き詰められてあるということです。 最初の小諸は土だということで、ほかは人工芝、こういうものが周辺の市町村では整っているわけです。 特徴としては、小諸は土のコートであるということで冬の間閉鎖していると。ほかの周辺の自治体は全天候型の人工芝ということで、雨でも雪でもできると、全天候型です。通年営業しているわけですね。冬でもやっているということです。普通ですけれども、老若男女が元気に運動できる環境があるということでご覧いただきました。 再質問です。今、一例としてテニスコートを挙げさせていただきましたけれども、コロナ禍でこれは、テニスというのは注目されているスポーツのひとつだということで紹介いたしました。どうしても冬場の運動量というのは低下しますが、小諸市がウェルネス・シティを掲げていく以上、冬場の期間が長い信州・小諸だからこそ、ましてコロナ禍だからこそ、体力づくり、免疫力増強のための通年型、冬でも1年通じて通年型のスポーツ環境整備が必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。簡潔にお願いいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  教育次長。 ◎教育次長(内堀浩宣君)  市でスポーツ施設を管理していますが、スポーツ施設に限らず様々なご要望がございます。そのような中、全てに応えることはなかなか難しいということはご理解をいただけると思います。 今後は、スポーツ施設に限らず、小諸市の公共施設等総合管理計画の基本方針等に基づいて、その在り方、整備をどうするか、どのように存続していくかなどを検討していく必要があると考えています。 今、一例としてテニスコートを出されたわけですけれども、野球場も含めて、屋外の施設はしみ上がりの関係もありますので、冬の期間は閉鎖をしています。毎年シーズン前には転圧等をして、4月からご利用をいただけるようにしているわけでございます。 通年で体を動かせる施設ということですけれども、例えば今のテニスコートが冬場に使えないときは、市内の中高生は総合体育館で部活動を行い、体育館を利用していただくということで工夫をして練習してもらっています。総合体育館は通年で利用していただける施設のひとつです。例えば、マレットゴルフ場は高齢者の健康維持としても大変人気がある施設ですけれども、御影のマレットゴルフ場については冬の期間も含めて通年でご利用いただけています。 ほかのマレットゴルフ場は冬の期間は利用できませんが、ほかの市町では有料の施設が多い中で、小諸市のマレットゴルフ場は近隣からも多くの方がお見えになってプレーを楽しまれている姿が見られます。 そのほかにも、例えば学校の体育館を開放したり、そこでバレーボールを楽しんでいただいたり、すぱーく小諸などの施設もあります。健康づくりについてのご質問ですけれども、健康づくり自体は日々の生活の中で取り組んで習慣化していってもらうものだと考えます。食事に気をつけていただいて、身体活動量を増やして、適度にお休みを取っていただく。 先ほどの市長答弁にもありましたけれども、市では様々な取組をこの間してきているわけです。とりわけ運動については、身軽で身近にできるウォーキング事業を拡充して展開してきているところです。小諸の冬はとても寒いので、全てのスポーツが1年中を通してできる環境を整えるということは難しい場合がございます。もし近隣に冬でも使えるという施設があればご活用いただきたいと思いますし、民間の施設も含めて、健康づくりや、様々なプレーに利用していただければと思います。 また、小諸はとても寒いので、その寒い冬だからこそできるスキー、スケート、スノーボードなどができる環境が身近にあります。様々な健康づくりやプレーを楽しんでもらうことができる場として、季節に合わせてスポーツをしてもらうということも重要だと思います。そのようなことが小諸の売りであったり強みにもなるのかなと考えているところでございます。 決して施設整備をしないということではありませんので、ご理解をいただければと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  楚山伸二議員。 ◆2番(楚山伸二議員)  今、最後のほうに、近隣に施設があればそちらを利用してもらいたいと、小諸市民は季節に合わせたスポーツをそれぞれの季節に合わせてやってもらいたいという、そんなように私は受け止めましたけれども、例えばテニスが趣味の人に冬はマレットゴルフをやってくれとか、そういうわけにはいかないですよね。テニスがやりたければ、小諸が閉鎖していれば佐久、東御、御代田など、どうしても小諸でできないとなれば、若いファミリー世代はほかへ移住してしまう可能性がありますよね。お子さん方がいて、将来子どもにもテニスをやらせてあげたいという、そういうことがあれば。 それを私、質問の③で人口流出防止を絡めて次に展開していきたいなと思っていますが、通年型の屋外の運動環境整備、これはいろいろ、全て応えるのは難しいということで、全てやってくれと言っているわけではありません。一番大切なのはそういうことをやりたい気持ちがあるかどうかということです。 これ、財源の問題というのが困難な状況はあっても、このウェルネス・シティを掲げて、冬が長い信州・小諸、ましてコロナ禍において、屋内でなくて屋外でできる、そういう多くの市民の健康増進のためにやらなければならないという気持ちが少しでもあるのかどうか。庁内の政策議論のプロセスの中で、これはやっていかなくてはいけないよねと、できればやりたいよねという議論があるのかどうか、いかがでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  企画課長。 ◎企画課長(柳澤学君)  今の状況の中で、事業については取捨選択、見直し、そして、その中でも、これは全部をやめるということじゃなくて、新たな事業の展開も図っていくということであります。実施計画の中で、サマー・レビューの中で、どのような優先順位をつけてどういったことを実施していくかという議論は毎年していると、そういう状況でございます。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  楚山伸二議員。 ◆2番(楚山伸二議員)  市役所職員の皆様の立場では、優先順位や、全部実施するのは難しいとか、いろいろ検討したいとか、そのようなお答えしか出せないというのは承知しております。やりたいですとか、あるいはやるとか、そういった決断、判断というのはやはり政治家であるトップ、市長にしかできないことでございます。 市長の胸の内には、こういった希望の種というのはあるのでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  楚山伸二議員のおっしゃる思いというのはよく分かりますが、片一方で、ご指摘のとおり、財政の問題とか様々な問題を総合的に判断していかなければいけないということもあると思います。 日本全体が人口が減少し、歳入が少なくなってくるという中では、これまでは自治体ごとに、例えばテニスコートがあったりプールがあったり、各自治体ごとに設けていたのが常でしたが、これからは公共施設もお互いに広域でシェアしたりということを具体的に行っていかないと、地方自治体が成り立っていかないんではないか、そういう思いがあります。 そういった中でも、できることはやっていくという思いはゼロではない。むしろ積極的に、例えば先ほどから話をしているウォーキング事業というのは、幅広い年代において非常に即効性があるというか、健康づくり、また心身を鍛えるという意味でも大変重要な事業だと思っておりますので、例えば若い人たちにも参加しやすいようにアプリを開発したりという形で、少しずつではありますがウェルネスにつながるような施策として取り組んでいるところであります。ご理解いただければと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  楚山伸二議員。 ◆2番(楚山伸二議員)  今まで何度かいろいろな質問をこれまでしてきて、やはり市長の頭の中には財源という一番重い重しがあるのかなと感じますけれども、市長はかなり幅広い人脈をお持ちです。例えばテニスの話では、この間全豪オープンで大坂なおみさんが優勝しましたけれども、大坂なおみさんのウエアには安藤百福さんの日清のスポンサーのマークが入っています。 小諸もそういうつながりがございますし、既存の財源だけを考えていればそういったものはできませんが、ここはやはり市長のリーダーシップあるいは人脈というのをフルに活用して、財源は自分が何とかするということで、私はもう全然そこについては悲観をしておりません。あるところにはお金がたくさんありますので、ぜひそういったところで、一つひとつ全てに応える、そういう発言をしていただきたいと思います。足りなければもう外から持ってくると。市長の人脈のすごさを私は感じておりますので、そこのところを期待しております。 時間がないので、質問③については予定していたものができませんが、このウェルネスの概念というのは、特にコロナ禍において非常に重要な理念だと思っております。健康、体力づくり、予防医療等で成果を上げてこそ、全国の移住・定住の潜在人口に対して訴求できると思います。それによって若者が周辺自治体へ流出することがなく、ただ出ていってしまった人たちに戻ってきてほしいというのではなく、出ていかないことが大事であって、テニス一つとってもそういう周辺にあればすぐ引っ越してしまうということが考えられますので、ぜひ出ていかない政策、そういったものをしっかり見ていただきたいと思います。 よくPDCAサイクルということを市役所では言われます。その最初のプランですね。プランを立てる際に、まず経営戦略でやるのはSWOT分析ということで、強み、弱み、機会、脅威ですね。そういった中で、やはり若い世代、ファミリー層の方々が周辺自治体へ移転してしまうというのは脅威だと思います。やはりその脅威というのは何なのかということをよく分析した上で、初めてプランというのが立ち上がってくると思うので、そこら辺のところを、特に若者への訴えというのは、絶対数が少なくなってくる中で、それでも諦めないというところが私は勝ち残ると思っておりますので、ぜひもう一度、市長のウェルネス・シティの説明の資料というのをバージョンアップしていっていただきたいなと思います。 それでは、時間もありませんので、以上で質問を終わります。 ○議長(清水喜久男議員)  以上で、2番、楚山伸二議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、議事の都合により暫時休憩したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  異議なしと認めます。よって、この際、暫時休憩といたします。 再開時刻は午後2時25分といたします。 △休憩 午後2時12分 △再開 午後2時25分 ○議長(清水喜久男議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △早川聖議員 ○議長(清水喜久男議員)  次に、10番、早川聖議員の質問を許します。 10番、早川聖議員。     〔10番 早川 聖議員 質問席〕 ◆10番(早川聖議員)  議席番号10番、早川聖です。 通告順に従い、質問いたします。 件名1、安全・安心の学校給食の提供体制の構築についてお尋ねします。 長野県内では、様々な方法で子どもたちに学校給食を提供しています。長野市や松本市などには、1万食を超える食数の大規模給食センターがあります。その一方で、各学校が単独で給食を作っている小諸市、塩尻市、諏訪地域等があります。さらに、小規模な共同調理場も多くあります。 2017年にも広報こもろ2月号の特集で学校給食が大きく取り上げられ、「小諸の給食はひと味違う」、本当に目を引きました。中見出しも「とびっきりおいしい小諸の給食」、「キーパーソンは、栄養士、調理員」と記されています。文中には、「学校給食は全国的に給食センターで調理することが多くなっていますが、小諸市は、各学校で調理する自校給食を続けています。また、地元生産者と連携し、無農薬、減農薬野菜などの地元食材を取り入れた献立とするなど、工夫を凝らした給食に取り組んできました」と、小諸市の学校給食のすばらしさが強調されていました。このことは、小諸市の学校給食が子どもたちに安全・安心な食材を提供したい思いや、温かいもの冷たいものをそれぞれ適温で提供したいとの思いとともに、食文化への理解や作り手への感謝の気持ちなど、給食を通じてたくさんのことを学んでもらうことを目的にしているからだと思います。とてもよい記事だと思っています。そして、感銘をしています。 ところがそれらとは裏腹に、昨年春の市長選挙時の公約でもある「こもろ未来プロジェクト2020」には、「給食業務の民間委託を進めることで、小諸市の誇る自校給食を堅持します」と、そして、「小諸市が誇る自校給食、食育と連携したおいしい給食を今後も堅持し発展させるため、給食業務の民間委託を推進していきます」と明記をされ、さらには、昨年12月議会の一般質問の中で、市長も教育長も「食育と連携したおいしい給食を今後も堅持、また発展させるために給食調理業務の民間委託を推進していく」と答弁されました。私は今までの主張と異なる方針に非常に違和感を感じました。 そこで、要旨(1)小諸市が誇る小中学校の自校給食について。 質問事項①市長公約における民間委託方針について、具体的にはどのように考えているか。 質問事項②民間委託化に伴う影響をどのように捉えているのかお尋ねします。 以上で、件名1の総括質問を終わりといたします。 ○議長(清水喜久男議員)  ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 答弁席〕 ◎市長(小泉俊博君)  10番、早川聖議員の質問に対して答弁をいたします。 件名1、安全・安心の学校給食の提供体制の構築について。 要旨(1)小諸市が誇る小中学校の自校給食について。 質問事項①市長公約における民間委託方針について具体的にはどのように考えているか、答弁をいたします。 「こもろ未来プロジェクト2020」に掲げましたとおり、本市が長年かけて築いてきた地域の食材を使った質の高い給食提供など、全国に誇れる自校給食、食育と連携したおいしい給食を今後も堅持し発展させていくため、小中学校の給食調理業務の民間委託を推進してまいります。 給食調理業務を民間委託することにより、地産地産による献立を取り入れた安全で心のこもった給食が継続できなくなるのではないかという心配される方もいらっしゃるかと思います。そうならないために栄養士は、受託事業者ではなく、市あるいは県の任用とすることで学校給食の質の低下を防ぎ、生産者との関係、これまで積み上げてきた歴史などを最大限に生かしていく方針としております。 既にご案内のとおり、先行して本年4月より保育園給食調理業務の民間委託を開始いたしますが、保育園における評価も踏まえつつ、効率的な運営方法を検討してまいります。 続きまして、質問事項②民間委託化に伴う影響をどのように捉えているか、答弁をいたします。 プラスの影響とマイナスの影響を考え、マイナス部分が出ないよう、さらにプラス面が発揮されるよう設計図を描いております。一例を申し上げますと、給食調理業務を委託する業者の選定に当たっては、公募型プロポーザル方式により金額だけではなく、全体像を把握して選定をいたします。受託事業者には、保育園や学校給食など大量調理施設において給食調理業務契約をしている実績に基づき、衛生管理面の専門性や調理員の研修ノウハウなどのほか、労務管理のノウハウを十分に生かしていただくこととなります。 また、これまで会計年度任用職員として給食調理業務に携わっていただいた皆様を、受託事業者による継続雇用に配慮するよう仕様にも明記することにより、質の低下につながらないよう配慮してまいりたいと考えております。 件名1について本席からの答弁は以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員、再質問はよろしいですか。 早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  それでは、再質問に入ります。 件名1、安全・安心の学校給食の提供体制の構築について。 要旨(1)小諸市が誇る小中学校の自校給食について。 質問事項①市長公約における民間委託方針について、具体的にはどのように考えているか。 質問事項②民間委託化に伴う影響をどのように捉えているかについて、関連がありますので、一括質問をしますが、よろしいでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  はい、一括質問を認めます。 ◆10番(早川聖議員)  先ほど市長は、「小諸市が誇る自校給食を堅持します」と言っていますが、そもそも私、市長の考えている自校給食とはどのようなものなのか、私は小諸市で最も誇れる自校給食を民間委託に代えてしまったら、小諸の学校給食のキーパーソンといわれる栄養士、調理員の連携や地元農家の生産した無農薬・減農薬野菜などの食材を取り入れた献立のもとで育んできた、特色のある自校給食の教育的な価値が大きく後退するのではないかと心配します。民間委託した場合、こういった小諸市の誇れる学校給食を市長はどのように継続、そして、さらには発展させようという考えが、やや疑問に残るので、再度そのあたりを中心的に答えてほしいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  先ほどから質問に、そごがあるのかなと思っていますが、調理業務を民間委託したから後退するという考え方は、論理の飛躍があるのではないかなと考えています。先ほど総括答弁でも説明しましたが、今現在、会計年度任用職員で調理業務を行っている皆さんは、基本的には民間委託される側で雇用をしていただきますし、基本になる栄養士の方々は、市の職員、または県から派遣された県の任用の方でありますので、これまで築いてきた連携、食育、地元の生産者の皆さんとの関係というのは、民間委託になったから、今までと変わってしまうんだというのは、あまりにも論理の飛躍があるかなと考えているところであります。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  私が考える民間委託化による問題点を、挙げてみたいと思います。これはデメリットですけれども、5点ほど挙げてみたいと思います。 その1つは、市民いわゆる住民参加や情報公開がおろそかにならないか。 2番目としまして、民間ということもありますので、市場経済原理を基本とする民間委託化によって業務の質の低下にならないか。 3つ目としまして、全体として統一性をもった業務の遂行が成しにくくなるのではないか。 4番目は、やはり安価な賃金、いわゆる劣悪な労働条件の下になる可能性もあることから、やはり良質な業務ができなくなるのではないか。 5番目としまして、当該業務の公開などによる信頼確保が損なわれるのではないかと私は受け止めています。 実際に直営の給食施設と民間委託の調理業務を経験した栄養士の意見を紹介しますと、民間委託の場合は、緊急時以外全て書類、指示書にして渡すので、余裕を持った仕事の進み方をしておく必要があり、細かな調理作業の依頼は、一般の調理員に直接伝えることはできないことから、店長と料理長に依頼をし、調理業務には手を出さないということを守っているということです。しかし、この調理業務に手を出せないことが苦しいと述べています。直営の給食施設に勤務していたときは、新しい献立は調理員と一緒に作ったり、時間がかかっているときには手伝ったりして、調理員と一体の達成感も充実感もあったのに、民間委託の今は、どんなときもただ立ち止まって見ているだけで、何とももどかしい気持ちです。 また、ともすれば、そこで働く調理員がよくない民間委託の象徴のように見られてしまうことがあります。安い賃金で働き、儲けは会社に吸い上げられてしまうシステムの中でも働いている調理員たちは、おいしい給食を作りたい、必ず時間までには作り上げたい、食べやすいように作りたい、喜んでもらえるように作りたいなど、給食を作ることに対して熱い気持ちを持っています。「この給食に対する思い、子どもたちを思う善意や、そして、行為に現場は支えられています。合理化の名の下、子どもたちの命にも関わる給食の責任を会社に委ねて、自治体が責任逃れをしていることこそが問題なのです」と栄養士の方が述べているわけです。私は、チームワークが崩されてしまうことで、給食の質が下がることにつながるのではないかと思いますが、市長、その点はどうでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  どちらの方のお話かは分かりませんが、先ほども申し上げましたがそのために小諸市では公募型プロポーザル方式、どういう形で運営をしていくのか、金額だけではなくて全体的なことをしっかり選考した中で行っていきます。そういう心配がないように、今後、小中学校に導入する場合には、取り組んでいきたいなと思っているところであります。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  やはり私は、行政のスリム化ということが非常に危惧されます。確かに委託費が増えない限りは、やはりなかなか民間企業というのはやっていけない側面があります。私もこの委託後の保育園の給食についての市民懇談会の資料などを見させていただきましたけれども、学校給食が教育の一環と位置づけられているのは、学校給食が当初の栄養補給の役目から、食を通じ、文化だけではなく人と人のつながり、食材の生産者、また食材を調達する人、調理員と感謝の気持ちと、これらの必要となるいろいろなことを学べる教材としても重視されているのではないのでしょうか。 民間委託によりこの教育環境が損なわれるようなことは、私はあってはならないと思います。昨今、共働きや母子・父子家庭が多くなっている現在、出来合いのおかずを使用する機会が増えていると思います。私の家もそうでしたが、そのような中で、手作りの給食は地域の食文化を伝える貴重なものであって、学校給食ではそのことにも努力してきています。 民間委託を行う理由に、民間のノウハウを取り入れるとよく言われていますが、一番の理由は、やはり人件費をはじめ業務コストの削減が一番ではないのでしょうか。そのことから、人手を省くために既製品を使うことが懸念されます。既製品には多くの添加物が使用されており、その添加物の中には体に蓄積されたり、がんなどの病気のもととなったり、リンなども多く含まれるため、カルシウムが不足したり、様々な影響が考えられます。人間が一生涯で摂取される食品添加物は、何と360キログラムになると言われています。注意して食べると、3分の1に減らすことができると言われています。既製品は様々な影響を及ぼします。手作りに勝るものはありません。実際に民営化された場合については、それらの保証がないわけです。これから未来を担う子どもたちには行政が何を引き継ぐのか、しっかりと見極めていく必要があると私は考えます。 市長、学校給食のこの民間委託に何を期待をしているのでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  どうも話がかみ合っていないと思います。今の発言では、例えばセンター方式を取っているところは、既製品を使っていると聞こえなくもないですし、そういうことがないようにプロポーザルを行っていきます。今までの小諸市の学校給食の歴史、地産地消、また、食育ということを引き継いでもらえる、そういう事業者を選んでいくということだと思います。 やはり問題は、長い小諸市の歴史の中で、調理員の方が会計年度任用職員、その前は、また別の呼び名ではありましたけれども、非正規の方が調理を担っていた。本当に思いだけでやっていただいたということが、大変申し訳なく私は思っています。先ほども申し上げたとおり、受託していただいたところに籍をしっかり持っていただいて、正規雇用という形の中で働いていただくことによって、その方の生活も安定するでしょうし、責任を持った仕事をしてもらえるという、そういう思いも今回の調理業務の委託という中にはあります。ですので、ミスリードのように先ほどから出ているような発言は、いかがなものなのかなと私は個人的に思います。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  私も少し残念な気がします。さらに残念だった質問をさせていただきます。 信濃毎日新聞に3回も報道されたように、長きにわたっておいしい給食のためにご尽力をいただいてきたベテランの会計年度任用職員の栄養士が、突然今年度限りの雇用であると告げられたことに大変驚きを感じるとともに、今後の学校給食に影響が出るのではないかと私も大変心配をしています。小諸市の学校自校給食は、地産地消を基本に、食の安全・安心を大切にして作られてきています。まさに栄養士、調理員、そして生産者等の献身的な努力の成果だと私は思っています。とりわけ栄養士は、遡ること32年前に作り上げられた自校給食の伝統を引き継ぎ、その中核となって活躍しておられます。各校の教育活動に密着をした献立づくりはもちろんのこと、環境の良いとは言えない調理室の中でアレルギーを持つ子どもたちへの細やかな対応、そして、地域の生産者との連携と交流、そして、小諸市での経験の少ない県費栄養士へのサポート等、その力は欠かせないものとなっています。 さらには、学校給食コンクールにおいては、何度も入賞された実力者である方々が、年度末を待たずに雇用が打ち切られることは、私は小諸市にとってこの上ない大きな損失だと考えます。そのことについて市長はどう思われますか。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  今、早川聖議員がおっしゃったことは、そのとおりだと思います。非正規の形の中で大変長い間、地域食材を取り入れた献立の作成、食材の発注、また食育、それから健康教育等でアレルギーの子どもも非常に多くなってきている中で、そういうきめ細やかな対応をしてきていただいたというのは、小諸の学校給食を世界に誇れる位置に上げたというのも、本当に皆さんの貢献というのは非常に大なるものがあると思います。本当に感謝と敬意を申し上げるところであります。 今まで非正規の雇用でしたが、今後は小諸市では正規の職員を雇っていくことが必要だろうということの中で、教育委員会でそのような手続がなされたわけでありますけれども、その中で、もし長い間勤めていただいた皆さんに失礼があったとすれば、この場をお借りして、本当に申し訳ないとお詫び申し上げます。一方で、やはり正規の方を雇うという部分も、責任ある立場の栄養士の方を雇用していくということもご理解していただければと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  私は、本当に大変な大きな損失と考えています。先ほども総括質問でも紹介した広報こもろには、大変いいことが書いてあります。その一文を読みます。「市内に小中学校は全部で8校あり、各学校に栄養士が1人就いています。栄養士の仕事は、毎日の給食の献立を組むこと、そして、よりよい給食を提供できるように生産者、農家直売所と旬な農産物の収穫状況について情報交換することが主な仕事です。小諸の自校給食は、地産地消の取組と密接に関係しています。地元生産者と協力をして給食の地産地消を推進することが農業生産の向上、耕作放棄地対策や物流システムの整備、直売所の活性につながっているからです。栄養士と生産者の連携は、子どもたちが学ぶ食育にもよい影響を与えています。給食に農産物を出荷する生産者の畑に子どもたちが出向き、収穫体験をすることで、給食で食べられる食べ物がどのような工程で作られているのか学ぶことができます。キーパーソンは、栄養士、調理員」とまで書かれてあります。 やはり市は、もっと人を大切にしてほしい、学校給食を大切にしてもらいたいし、やはり縁の下の力持ちを大切にしてほしいと私は思います。今回の対応の仕方は、先にも述べましたように、貴重な人材を失い、結果的には学校給食の後退につながると思います。再度、市長の見解をお聞きしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  結果として、大変貴重な人材が失われるということは理解ができます。そのとおりの部分もあると思います。ただ、新たに正規雇用で雇われた栄養士ももちろん力があると思いますし、その方々に頑張っていただいて、調理体制に支障がないように取り組んでいただければと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  キーパーソンは栄養士、調理員ということで、コストダウンで小諸の誇る自校給食に見合う調理員が確保できるのか、本当に疑問であります。これで件名1は、最後にしますけれども、「子どもたちを食の主人公」という長野県の教職員組合の方が作られたものですが、その一文を紹介したいと思います。 「調理の民間委託の現場では、栄養士が作成した指示書1枚で給食を作ることになります。献立に込めた思いを責任者に伝えることは可能ですが、栄養士と調理員とで一緒に作り上げることはできません。市町村は、経費削減を理由に調理の民間委託化を進めていますが、調理員を低賃金で働かせ、利益も出そうとする業者に払う費用がなぜ経費削減になると考えられるのでしょうか。学校における食に関する指導の全体計画は、長野県では全ての学校で作成されています。各学年の教科と連携した授業に栄養教職員が関わっていくことは、とても大切なことです。専門家の私たちが授業に参画することで子どもたちの学習が充実し、自分の生活に生かそうとする意欲が持てる生きる力になります。しかし、給食の在り方が民間委託化や大型の給食センターでは、十分な食教育はできません」と書かれていました。 改めて、市長、じっくりと学校給食については、その在り方を考えていただき、給食調理業務の民間委託化を推進をしていくという方針を見直してほしいと思いますが、いかがですか。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  給食調理業務の委託の事業者というのは、業務実績、食育の推進、その実施体制、事故の防止対策など、様々な観点を加味して選択をしていくということでございます。今回、保育園の給食調理業務の評価、また、検証等も行いながら検討を進めてまいりたいと考えています。 なお、民間委託が即コストダウンにということでは必ずしもありません。これも先ほど申し上げたとおり、要は、コストだけでの評価ではなくて、全体的な評価ということでありますので、改めてその部分はご理解いただければと思います。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  メリットが多いような市長の答弁でありましたが、私はそうは思っていません。非常に残念かなと思っています。一度失ってしまったものは、なかなか取返しがつかなくなると思います。ぜひ慎重な対応をすべきと指摘をさせていただきます。 時間がありませんので、次に、件名2、安全・安心の医療体制の構築についてお尋ねします。 1月28日の参議院予算委員会で、「生活保護申請をためらうのは仕方ないというのか」と日本共産党の小池晃参議院議員の追求に対し、田村厚生労働大臣は、「扶養照会は法律事項ではなく、義務ではない」と答え、菅首相は、「生活保護は国民の権利だ」と改めて認めました。「そういうなら、申請をためらわせるような扶養照会はやめるべきです」と追及しました。菅首相は、1人10万円の定額給付金の再支給を拒否した上で、「最終的には生活保護がある」とも述べました。コロナ禍での国民の生活実態に背を向け、コロナ支援の拡充にも応えず、生活保護申請における扶養照会は、義務ではないと答弁しておきながら、その撤廃には応じないやり方に怒りを感じているところであります。 厚労省の調査によれば、コロナ禍の影響で、解雇・雇止めの人数は、累計8万人を超えました。また、全日本民医連が昨年10月に発表したコロナ禍を起因とした困窮事例調査では、患者の受診控えが数多く報告をされています。市民の命と暮らしを守るために、せめて最も身近な自治体である小諸市の支援策の充実を強く望むところであります。 そこで、要旨(1)お金に心配なく手術や入院治療などが受けられる支援策について。 質問事項①高額療養に係る制度等の周知等はされているのか。 質問事項②市内の病院・診療所における無料低額診療の導入について、働きかけができないかお尋ねします。 以上で、件名2の総括質問を終わりといたします。 ○議長(清水喜久男議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小泉俊博君)  件名2、安全・安心の医療提供体制の構築について。 要旨(1)お金に心配なく手術や入院治療などが受けられる支援について。 質問事項①高額療養に係る制度等の周知はなされているのか答弁をいたします。 国民健康保険の医療費の自己負担額は、所得に応じて一定の限度が設けられております。限度額を超える高度な医療費を支払ったときは、申請することにより、限度額を超えた分を高額療養費として受け取ることができます。また、限度額適用認定証をあらかじめ申請し、発行された認定証を医療機関の窓口に提示することで、窓口で支払う額が自己負担限度額までになる制度もございます。こうした制度は、ホームページや広報に掲載するほか、保険証の更新送付の際に資料を同封することなどにより周知を図っております。 また、高額療養費に該当する診療があった方には、市から個別に通知をお送りして申請をお勧めしております。限度額適用認定証については、多くの場合は入院や手術などの必要が生じたときに医療機関からお勧めをしていただいております。 生活が困窮している場合は、保健福祉部のほか市民生活部、また、関係機関においても国民健康保険の制度に限らず、様々な社会保障制度等の利用に関し、当事者に寄り添った相談支援を行っております。それらの中においても、安心して必要な医療が受けられるよう進めてまいります。 次に、質問事項②市内の病院・診療所における無料低額診療の導入について、働きかけができないか答弁をいたします。 ご質問の無料低額診療事業は、社会福祉法に基づき実施される事業で、低所得者、要保護者、ホームレス、DV被害者など、生活困難者が経済的理由で必要な医療を受ける機会を制限されることのないよう無料、または低額な料金で診療を行う事業であり、診療施設は県に届けることで可能となります。 本事業は、第2種社会福祉事業、あるいは法人税法に位置づけられ、事業実施により無料低額診療患者数の受入れ比率に応じて、事業者の法人税、固定資産税等の税制優遇を受けることができる仕組みとなっております。 本事業の実施診療施設となるための必須条件は4点あり、1点目は、生活困難者に対する診療費の減免方法をあらかじめ定め、これを明示すること。2点目は、生活保護制度の被保護者及び無料、または10%以上の医療費減免を受けた患者数の延べ数が総患者数の10%以上であること。3点目は、医療ソーシャルワーカーを配置し、必要な施設を備えること。4点目は、生活困難者を対象に定期的に無料健康相談、保健教育を実施することであり、そのほか規定された複数の条件を備えることが必要となります。現在、県内では8医療機関で実施されております。 ご質問は、本事業の導入を医療機関に働きかけができないかとのことでございますが、本事業は、実施医療機関の負担の上での社会福祉事業であり、医療機関の経営方針、組織、職員数の状況、関連する設備の配置などとともに、先ほど述べた必須条件を満たす必要があるため、その実施は医療機関ごとに判断されることであり、行政による働きかけは考えておりません。 本席からの答弁は以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。再質問よろしいですか。 早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  それでは、再質問いたします。 件名2、安全・安心の医療提供体制の構築について。 要旨(1)お金に心配なく手術や入院治療などが受けられる支援について。 質問事項①高額療養に係る制度等の周知はされているのかについてお尋ねします。 先ほど市長答弁でもありましたように、高額療養費をはじめ様々な支援策があると思います。ホームページや各種通知等には、お知らせ等を折り込むといったこともされていますけれども、やはり受け手がもっとこれは大事なものだと認識するような工夫が私は必要ではないのかなと考えます。例えばごみカレンダーに暮らしの手帳のようなものを設けて、困った際の対応について書かれたものを、過去にはイエローページ、タウンページですかね、ああいったものについて活用されたことは過去にもありますが、再度そういったものについてもぜひ検討してほしいと思いますが、その点いかがですか。 ○議長(清水喜久男議員)  市民生活部長。 ◎市民生活部長(大池孝志君)  ただいまのごみカレンダーにということでございますけれども、一定の評価をいただいたのかなと思いますので、そこのところはありがとうございます。 ごみカレンダーは、毎日の生活に関係することから、市民の皆様の多くが捨てることなく1年間保管していただいているところだと思います。このいざというときは人によって、また世帯によって、それぞれ状況が違うものと思われます。考えられるいざを全てごみカレンダーに入れてしまいますと、相当厚いものになってしまう状況になってきます。 現在のごみカレンダーは、ごみに関係するものに加え、防災や水道事故など、非常時等に役立つものに限定して掲載している状況です。そのためにある程度、ごみに限っているものですから、それぞれのご家庭では壁に貼ったり、冷蔵庫に磁石で貼り付けたりして、多分取って置いていただいているんだろうなと考えておりますけれども、あまり厚いものにしてしまいますと、今度は掲示が大変になってしまって、捨てられてしまう恐れも十分あるかと思います。 市では防災と暮らしのガイドブック、これ大変厚いですけれども、これは各家庭に配られておりますので、この中に高額療養費が入っております。これにはいざというときから手続のことまで入っておりますので、こちらを大事に保管していただければと考えているところです。
    ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  分かりました。 時間がありませんので、最後にしますが、コロナ禍で生活に困窮する人たちが増える中、失職、労働時間減など、とりわけ非正規の女性を直撃し、自殺する女性が増加をしました。国は、生活保護が国民の権利だとして利用を呼びかけています。 一方で、生活保護の利用を親族に知らせることを嫌がる人が多く、扶養照会が大きな壁になっています。厚生労働省の2017年の調査で、扶養照会は年約46万件、そのうち援助につながったのは、たったの1.45%にとどまり、自治体によって対応に大きな差があります。困窮した人々が医療や生活相談に向かう先は、医療福祉部門の窓口です。ここには同じ不安定な非常勤職員で固められています。ハローワークで象徴されているように、再就職を求める人々への仕事斡旋する窓口職員の大半が不安定な有期雇用の非正規職員です。さらに政府は、追い打ちをかけるように生活保護におけるケースワーク業務のさらなる外部委託化を検討しています。非正規化の次は、民間委託化ということです。 医療福祉部門は、不安定化をさせます。その先は、どのような社会になってしまうのでしょうか。私はとても不安に感じています。行政が生活困窮者を助けられない社会が目の前に来ています。真の健幸都市こもろを掲げるならば、皆で真剣に考える時ではないかと思います。市長はどうお考えなのでしょうかと申し上げまして、私の質問を終わりといたします。 ○議長(清水喜久男議員)  以上で、10番、早川聖議員の質問は終わります。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(清水喜久男議員)  お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会にしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  ご異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決しました。 大変お疲れさまでした。 △延会 午後3時08分...