小諸市議会 > 2017-03-09 >
03月09日-03号

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  1. 小諸市議会 2017-03-09
    03月09日-03号


    取得元: 小諸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-28
    平成29年  3月 定例会(第2回)          平成29年第2回3月小諸市議会定例会会議録                  第3日議事日程(第3号)                         平成29年3月9日(木曜日)日程第1 会議録署名議員の補充について日程第2 一般質問(個人質問)について[1] 5番 丸山正昭議員  1.駅前、駅周辺のにぎわいについて   (1) 駅前、駅周辺の開発について     ①今後どのように開発していく考えか     ②駅前、駅周辺をどのように活性化させていく考えか  2.浅間山麓高地トレーニングエリア構想について   (1) 天池総合運動場の施設整備について     ①平成27年3月には方向性が示されていたが、平成28年までまったく動きがなかった理由は何か     ②具体的な整備内容はどうか     ③今後の施設整備スケジュールはどうか[2] 4番 小林一彦議員  1.学校現場における業務の適正化について   (1) 小諸市の現状について(パネル使用)     ①教員の長時間勤務の実態をどうとらえているか     ②教員の長時間勤務の要因とされている「部活動」のあり方について所感を伺いたい   (2) 「学校現場における業務の適正化に向けた報告」について     ①昨年6月文部科学省が発表した「学校現場における業務の適正化に向けた報告」をどう受け止めたか   (3) 「長野県中学生期のスポーツ活動指針」について     ①平成26年2月に長野県教育委員会が示した「長野県中学生期のスポーツ活動指針」に対して小諸      市ではどのように対応しているか[3] 1番 高橋 公議員  1.行政マネジメントについて   (1) 平成29年度実施計画書兼事業説明書(以下、実施計画書)について     ①行政マネジメントにおける、実施計画書の位置づけはどうか     ②平成29年度実施計画書作成にあたり、PDCAサイクルは回ったと評価できるか  2.長期学校改築計画策定について   (1) 長期学校改築計画「たたき台」作成までに行政として進めておくべきことについて     ①「たたき台」作成後の、「長期学校改築計画策定スケジュールを決めておくべきではないか     ②「たたき台」作成までに、全地区無料スクールバス導入を実現しておくべきではないか  3.新市庁舎の評価について   (1) 開庁後1年以上を経過した新市庁舎の評価について(パネル使用)     ①市長室及び3階の評価はどうか     ②議場及び4階の評価はどうか     ③1・2階の市民及び職員の使い勝手はどうか     ④防災拠点としての新庁舎の評価はどうか[4] 13番 中村憲次議員  1.小諸市第4期障害福祉計画について   (1) 小諸市における障がい者差別の解消について     ①障がい者への合理的配慮等の提供について職員への「対応要領」の周知はどうか   (2) 障害福祉サービスに関わる施設の現状と課題について     ①小諸市の児童等に対する障害福祉サービスの現状はどうか     ②小諸市内の指定通所事業所「放課後等デイサービス」施設整備の取り組みはどうか     ③小諸市の現有福祉施設を、指定事業所として「放課後等デイサービス」の施設として有効活用はで      きないか(パネル使用)[5] 2番 土屋利江議員  1.誰もが安心して住める環境について   (1) 信州パーキングパーミット制度について     ①利用証の交付状況はどうか     ②市民への認知をどのように発信しているのか     ③信州パーキングパーミット制度の協力施設への推進をどのようにしていくのか     ④駐車場の現状と課題はどうか  2.子育て環境について   (1) イクボス・温かボス宣言について     ①取り組み状況はどうか   (2) 信州型自然保育(信州やまほいく)について     ①こもろの自然保育の現状はどうか     ②こもろの子育てスタイルを県内外にどのように発信していくのか     ③信州型自然保育認定制度の今後の取り組みはどうか[6] 8番 竹内健一議員  1.小諸市動物園の事故を受けて   (1) 動物園の管理体制について     ①事故の原因は何か     ②事故の検証と管理体制の見直しは、どのように図っていくのか     ③再発防止策はいつ頃を目途に策定し、市民に公表するのか  2.小諸駅舎について   (1) 平成27年6月定例会での一般質問のその後について     ①その後の進捗状況はどうか     ②しなの鉄道株式会社とはどのような協議をし、今後どう進めていくのか     ③利用者の声をどのように取り入れ、具体的な駅舎の青写真を描くのか  3.現小諸厚生総合病院について   (1) 新築移転後の現小諸厚生総合病院の活用について     ①病院移転まで10カ月を切ったが、市として施設の活用を考えているか  4.介護施設整備について   (1) 今後の計画について     ①6年後には団塊世代が後期高齢者となるが、介護施設は充分足りるのか     ②市の公共施設を介護施設として再構築できないか     ③②の施設を国民年金受給額程度で利用できる施設として整備できないか本日の会議に付した事件 日程第1から日程第2「一般質問(個人質問)まで[1]~[6]」---------------------------------------出席議員(19名)     1番  高橋 公議員     2番  土屋利江議員     3番  掛川 剛議員     4番  小林一彦議員     5番  丸山正昭議員     6番  山浦利夫議員     7番  早川 聖議員     8番  竹内健一議員     9番  柏木今朝男議員   10番  神津眞美子議員    11番  清水喜久男議員   12番  依田善典議員    13番  中村憲次議員    14番  小林重太郎議員    15番  田中寿光議員    16番  福島鶴子議員    17番  柏木博美議員    18番  相原久男議員    19番  林  稔議員欠席議員(0名)説明のために出席した者の職氏名 市長        小泉俊博    副市長       濱村圭一 教育長       小林秀夫    総務部長      大塚政弘 民生部長      内堀浩宣    経済部長      小林拓美 建設部長      田中尚公    環境水道部長    土屋政紀 会計管理者     小沢 治    教育次長      清水茂夫 監査委員      佐藤龍彦    選挙管理委員会・監査委員事務局長                             三井信幸 企画課長      土屋勝信    財政課長      小田中順一 総務課長      冨岡昭吾---------------------------------------事務局出席職員氏名 事務局長      土屋裕一    次長        土屋明美 主査        渡辺利美 △開議 午前9時00分 △開議の宣告 ○議長(林稔議員)  それでは、定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。--------------------------------------- △会議録署名議員の補充について ○議長(林稔議員)  日程第1、会議録署名議員の補充についてはございません。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(林稔議員)  日程第2、一般質問に入ります。 通告順により順次質問を願います。--------------------------------------- △丸山正昭議員 ○議長(林稔議員)  はじめに、5番、丸山正昭議員の質問を許します。 5番、丸山正昭議員。     〔5番 丸山正昭議員 登壇〕 ◆5番(丸山正昭議員)  議席番号5番、丸山正昭です。 通告順に従いまして、質問をさせていただきます。 本質問は、平成27年12月議会で前市長のときに質問をいたしましたが、小泉市長になり初めての内容でありますので、市長の考えをお聞きしたいと思います。 件名1、駅前、駅周辺のにぎわいについて。 小諸市では、コンパクトシティ構想によるハード整備が順調に進み、本年12月には小諸厚生総合病院が移転することにより、人の流れが大きく変わることが予想されます。大いに期待をしているところでございます。しかしながら、市役所、病院は活性化するかもしれませんが、その周辺、特に駅前、商店街はどうでしょうか。今でも市民、区民、学校生徒においては、駅前には立ち寄る場所、バスの待ち時間に色々なものを買える場所、店が無い。また、停車場ガーデンは学生が立ち寄り、買い物する場所ではない。特に冬は不必要である。また、特に夕方電車等の待ち時間にも寄る場所が何も無く、通学時間帯も寄る場所が無い。非常に不便であると大勢の皆さんより声をいただいております。また、市民からは豊かな住宅環境と公共交通の充実や駐車場の確保、また文化的施設の充実など市街地の利便性の向上を望む声が多くあります。 そういう中、平成27年12月議会にて、コンビニエンスストアの件で一般質問もし、その後、私なりに調査をしてきましたが、経営を維持することが難しいことよりも立地的に場所が無い。また、場所があっても貸してくれないという難しい問題もあるが、時間をかけて呼びかけていきたいと思います。 いずれにつけても、小諸市の玄関はあくまでも駅前である。市役所、病院、相生町でもない、やはり駅前が一番の玄関口、顔だと私は思っております。市民の皆さんも現在のままで誰もが良いと思っていない状況だと思います。 そこで、大手門駐車場、旧大塚駐車場をリニューアルすることが決定した今、この動線を生かし、知恵を出し合い早急に検討し進めていかなければいけないと考えております。 そこで、質問をいたします。 要旨(1)駅前、駅周辺の開発について。 質問事項①今後どのように開発していく考えか。 質問事項②駅前、駅周辺をどのように活性化させていく考えかをお聞きしたいと思います。 次に、浅間山麓高地トレーニングエリア構想について質問をいたしますが、さきに本年内容が具体化になり、また2月1日の市議会臨時会にて補正予算も可決し、3月3日に小諸新聞にも掲載された件でありますが、再確認として質問をいたします。 件名2、浅間山麓高地トレーニングエリア構想について。 平成28年12月議会の一般質問にて、小諸市スポーツ推進計画について質問をいたしましたが、その中で、体育施設の主な改修内容及び優先順位を定めており、今後、優先順位を高いものから順次実施に向け取り組んでいく予定であり、現在は優先順位の1番に設定した浅間山麓高地トレーニングエリア構想による天池運動場の陸上トラック及びサッカー場の整備について、基本計画づくりと財源の確保に取り組んでいるということでしたが、平成29年度、本年はどのように推移していくのか期待しているところでございます。 また、この件については、なかなか進まない状況に陥り、現在状況的には冷めている状態になっているかのように思います。しかし、市民の皆様からも賛否はあったはずだが、どうなったのか心配している声も大きく聞こえます。 いずれにしても計画はするが、なかなか前に進まない。スピードをもって進めるべきであり、本来なら現在工事が進んでいてもおかしくない状況であります。そしてまた、平成27年3月時には問題点があったが、ある程度方向性が出ていた。しかし平成28年には全く動きが止まってしまった状態であります。とにかく、色々な要素でチャンスがある状況である時期に進めなければ効果は大にならないと思います。 また市としては、浅間山麓高地トレーニングエリア構想は、浅間山麓の恵まれた地理的条件等を生かし、地域住民の健康増進、本格的なトップアスリートの育成、そして100歳長寿を目指すという基本的なコンセプトに添って取り組んでいる事業として、3本の柱を掲げています。 1点目は、健康増進を目的にウォーキングを中心とした住民の健康づくり。2点目は、アスリート等の合宿等の受け入れの支援。3点目は、高地トレーニング関連施設等の整備であります。 そこで、質問をいたします。 要旨(1)天池総合運動場の施設整備について。 質問事項①平成27年3月には方向性が示されていたが、平成28年までまったく動きがなかった理由は何か。 質問事項②具体的な整備内容はどうか。 質問事項③今後の施設整備スケジュールはどうかをお聞きしたいと思います。 最後に、高地トレーニングエリア構想実現に向けて熱い思いを持っておりますので、市長を先頭に各関係する皆様の協力を得る中で、実現に向け一日も早く着手していただきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 登壇〕 ◎市長(小泉俊博君)  5番、丸山正昭議員の質問に対して答弁をさせていただきます。 件名1、駅前、駅周辺のにぎわいについて。 要旨(1)駅前、駅周辺の開発について。 質問事項①今後どのように開発していく考えか。 質問事項②駅前、駅周辺をどのように活性化させていく考えかについて答弁をさせていただきます。 質問事項①と②につきましては、関連がございますので一括の答弁とさせていただきます。 小諸駅前、駅周辺は、鉄道との結節点であり民間バス事業者による路線バスや高速バスの発着場として、また、デマンドタクシー「こもろ愛のりくん」や民間タクシーの乗降場所として、市民の皆様の利用度が高い公共交通網の拠点であります。また、歴史を活かした回遊性の高いまちづくりを進める中において、小諸城址懐古園と旧小諸本陣問屋場や旧北国街道を結ぶ観光客や市を訪れる皆様の移動拠点でもあります。また小諸駅は、しなの鉄道とJR小海線の利用者合わせて年間約170万人が乗降する場所でもあり、駅前、駅周辺の整備は、文字どおり小諸市の顔として利便性の高い整備が求められていると認識しております。 しかし、現状では、通勤・通学者など歩行者と車との動線の錯綜、バス、タクシーと送迎などの自家用車両との錯綜、さらには駐車スペースの不足などが生じており、利便性と安全性が高いとは言えません。今後、駅舎の再構築という長期的な課題を見据える中、大型バスのスムーズな乗り入れや駅前ロータリーの再整備、駐車場所の確保などが課題であると認識しており、一部の地権者であるしなの鉄道株式会社とも協議を進め、利便性と安全性の向上を図りたいと考えております。 また、平成25年度から5か年で実施しております第3期都市再生整備計画事業では、コンパクトシティ構想に基づく図書館や市民交流センターの整備、小諸厚生総合病院の再構築、集約駐車場整備のほか、あいおい公園や大手門公園の整備を進めてまいりましたが、平成29年度で事業の最終年度を迎えます。よって今後、事業計画の検討を進めることになる第4期都市再生整備計画事業の中で、駅前、駅周辺の整備について検討してまいりたいと考えております。 駅前、駅周辺を整備することにより、小諸駅へのアクセス向上や公共交通における乗り継ぎの円滑化、交通混雑の解消、歩行者の安全性の確保が図られるとともに、駅前から街中へのアプローチ、回遊性の向上、観光客へのイメージの向上、駅利用者数の増加によるにぎわい空間の創出などの効果が得られ、中心市街地の活性化にもつながるのではないかと考えております。 あわせて、第4期事業の計画検討に当たっては、地元区、商店街、まちづくり推進協議会など地域の皆様との話し合いの場を持ち、また、鉄道やバスなど交通事業者や一般社団法人「こもろ観光局」、小諸商工会議所など、関係団体の皆様のご意見を伺いながら進めてまいります。 件名2、浅間山麓高地トレーニングエリア構想について。 要旨(1)天池総合運動場の施設整備について。 質問事項①平成27年3月には方向性が示されていたが、平成28年までまったく動きがなかった理由は何か、について答弁をさせていただきます。 まず、経過から申し上げますと、当初市では、中部横断自動車道の整備工事に伴う残土を受け入れ、天池総合運動場の下の段を埋め立てグラウンドを一面化した上で、国の交付金を活用して整備を進めるという構想を描いていました。しかし、期待していた国の交付金が活用できないこととなり、そうした中で、グラウンドを一面化するために、多額の市費を投入することは現実的ではないとの判断から、埋め立てによる整備構想は断念することとなりました。 こうした状況の中で、引き続き高地トレーニング構想を推進するためには、現行の形状を基本としての整備を検討することが、経済性の観点からも現実的であるとの方針に転換いたしました。このことは平成27年3月20日の議員全員協議会でもご説明申し上げたとおりでございます。その後、天池総合運動場の施設整備は、平成27年12月の「浅間山麓高地トレーニングエリア構想小諸構想推進基本方針」の策定を受け、平成28年3月に策定した小諸市スポーツ推進計画において、最も優先すべき事業として位置づけたことにより、事業実施の実現性が高まりました。 しかし、丸山正昭議員ご指摘のとおり、あたかも動きが停滞していたかのように感じられたのは、以上のような経過をたどったために時間を要してしまったこと。また、具体的な整備の内容について、日本陸上競技連盟をはじめ実業団のチームなどから様々なご意見をお聞きする中で、その調整に時間がかかったことが要因であったと考えております。 今年に入り、2月21日には、浅間山麓高地トレーニングエリア構想を、小諸市エリアで具体的に推進するための小諸市エリア高地トレーニング推進協議会が発足いたしました。これを契機に、天池総合運動場の施設整備はもとより、関連する市の事業についてスピード感を持って進めてまいりたいと考えております。 続きまして、質問事項②具体的な整備内容はどうか。 質問事項③今後の施設整備スケジュールはどうか。 質問事項②と③は関連がありますので、一括して答弁をさせていただきます。 まず、具体的な整備内容といたしましては、運動場の上の段に全天候型の400メートルトラックを3レーン整備するほか、木造平屋の30坪程度のクラブハウス1棟、また、下の段の旧ゲートボール場には、少年サッカーの使用を前提とした人工芝の多目的グラウンド1面の整備を計画しております。なお、400メートルトラックの内側には、これまでどおり既存の天然芝の少年サッカー場2面を整備する予定であります。 整備内容の詳細につきましては、今後実施計画の作業を進める中で精査していきたいと考えております。 次に、今後の施設整備のスケジュールでありますが、平成28年度の予算は、平成29年度に繰り越して執行することとし、平成29年度のできるだけ早い時期に実施設計を行い、設計が済み次第、工事に着工したいと考えております。 なお、工事に当たりましては、地元の皆様への説明会の開催を予定しております。工事スケジュールの詳細は、実施設計の作業を進める中で詰めてまいりますが、現時点では下の段の多目的グラウンドの工事を先行させ、少年サッカーが使用できるようにした上で、上の段の400メートルトラック及びクラブハウスの整備に取りかかる予定であり、全体の工期は6月に着工し、11月末には完了させたいと考えております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員、再質問はよろしいでしょうか。 丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  それでは、答弁をいただきましたので、質問の順序に従いまして、再質問をさせていただきたいと思います。 まず駅前、駅周辺のにぎわいについてということでございますけれども、これも①と②、今後どのように開発していく考えか。駅前、駅周辺をどのように活性化させていく考えかということで同じような項目ということで、答弁も①、②を一緒にしていただきましたんで、私のほうも再質問同時に行わせていただきたいと思います。 まず、率直に1点お聞きをしたいと思いますけれども、理事者側は小諸駅周辺の現在の流れをどのようにお考えになっているか、答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  現状どのような課題と認識しているかということでございますけれども、小諸駅のロータリーにつきましては、幹線道路に面しておらずに駅前に数本の進入路が変則的につながっている、本来のロータリーの機能を有していない駅前の構造になってございます。そのため、車道・歩道の機能や歩行者の動線、また通行車両の動線の面で利便性や安全性が決して高くない状況になっていると思います。こうした状況が小諸市の玄関口であり、その役割と魅力が創出できていない課題であると認識してございます。また、送迎の自家用車、タクシー、バスの待機スペースの明確化や運行上の安全性、さらには歩行者が安心して歩いたり休憩できる場所の確保など、回遊性の高い環境づくりも大切であると認識しているところでございます。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  私も今の感じ方は同じ状況でございますけれども、なかなか感じているだけで先に行かないということで、何とかしなくてはいけないという考え方を持っています。そこで今現在の小諸駅、また周辺には何が欠けているか、何が足りないか、お考えはありますでしょうか。 ○議長(林稔議員)  建設部長。
    ◎建設部長(田中尚公君)  近年、駅前の相生町通りにつきましては、電線類地中化等の工事も進みまして景観的な改善も図られて、さらにあいおい公園の整備もさせていただきまして、歩行者の回遊性は広がってきているというふうに認識してございます。あわせて、このにぎわいという面では、ハード整備だけでなくて商工関係の民間の活力も大いに力となると認識してございます。引き続き、こうした関係の皆様と協力をして、中心部の特に駅前ロータリー周辺のあり方については様々な課題解決、また、にぎわいの再生という形で引き続き研究してまいりたいと思っております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  私どもが考えただけではこれは無理なことだと思うんですよね。やはり地元住民、また、市民を交えた考え方の中で創意工夫をして今後進めていかなければいけないと考えております。駅周辺の全ての人たちに創意工夫が見られない状況である中、何とかして創意工夫を打ち出してもらうきっかけは何かないか。そんなようなお考えはないでしょうか。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(小林拓美君)  これまで建設部のほうのハード面の部分で答弁させていただきましたが、ソフト面について答弁いたします。 一つは、駅前、それから駅周辺をどのように活性化するかというふうに考えますと、まず第一に、観光客をどのように小諸駅前のほうに来てもらうか。例えば懐古園に来たお客さんに、その入場チケットなどによって相生町で色々使える、そういうサービスをして来てもらう。また懐古園と旧本陣の辺、北国街道を結ぶところで回遊性を高めて駅前のほうに来てもらうということです。 それともう一つは、まず地元の店舗の皆さんと話し合い、どのように活性化させていくかという課題があると思います。店舗を今持っている皆さんとどのような話し合いをしていくか。先ほど丸山正昭議員から、どうして店の立地が進まないのかと聞いてみたところ、立地的に場所が無いとか、あっても貸してくれないというような調査があったとお聞きしました。そういった事業継承はどうなのか。それから、建物の状況、老朽化とか賃貸料はどうなのかとかを含めて平成29年度に小諸商工会議所と小諸市で共同で相生町、本町、大手町を対象にアンケート調査することにしてございます。新年度予算で市のほうは行列ができる店舗誘致事業というようなことで、目玉を1つ掲げてございますが、そのアンケートをもとに、これからどのようににぎわいを作るかというのを、地元の商店街の皆さん、それから小諸商工会議所の皆さんと真剣に議論をして、いい方向に進めていければと思っております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  今、アンケートの話が出ました。私は、もうとうに、2回目を行っていただいているのかなと思っていました。4年前の平成25年に相生町商店街振興組合がアンケートをとったと思うんですけれども、その当時はやはり市側は積極的でなかったと私は思うんですよ。これからは市側が全部できるとは思いませんが、仕掛けづくりをしていただく窓口になっていただかないと、到底先にいろんなものが進まない。今までは消極的だと私は思っています。今後、町を活性化させるには、窓口というか、誰かがきっかけを作ってやらなければいけません。市はいつも言いますとおり、私どもは支援はしますよということだけしか今まで言ってきません。これでは先に進みませんので、何とか窓口の頭になっていただいて、色々な方々を呼び込んで積極的にやっていただきたいです。 いずれにつけても、この前のアンケートはとっただけで、それが全然先に進んでいないような内容だったと思います。今回はよく内容も吟味した形の中でとれるようなアンケートづくりを、ひとつしていただければありがたいなと思っています。また、その後の動き、これが非常に鈍いと思います。やはりとったらスピードを持って次の対策を練っていただきたい、これだけ申し上げておきます。 次に進みます。今までも、色々考える中で、何とかしなくてはいけないという思いの方々がいっぱいいたと思うんですけれども、なかなか表に出られなかったという状況でございます。そういう中で、行列のできるお店誘致ということで、小諸駅前の中心市街地に集客力のある店舗の誘致を目指す目的で、プロジェクトができたと思うんですけれども、これは、ただ今のところへ呼び込むというような内容のプロジェクトでしょうか。例えば、呼び込むにも何も無いところへ呼び込んだとすればなかなかいけない状況なので、その辺をどのように考えているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(小林拓美君)  行列のできる店舗誘致事業でございますが、それを核にしまして、そこにお客さんに来てもらう。その1つの店舗に来たついでに、ほかのところへもお客様が歩いて買い物をしてもらうということで、まず1つの核を今年、平成29年度で作っていきたいと考えています。これはあくまでもモデル事業ですので、平成29年度でやっていく中で、例えば今度こういう改良をしたらもうちょっと良くなるんじゃないかとかということで、これを例えば1店舗、2店舗と増やしていくことによって全体の活性化が進んでいくのかなと考えます。まだ今回初めてモデルという形ですので、これをもとにさらに発展させていきたいということでございます。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  いずれにつけても進めなくてはいけないという状況ですから、これは良いことだと思います。1店への補助金が200万円を出しますよという内容のものになろうかと思いますけれども、これもやはり待っていてはだめだと思っています。今回小泉市長になってから、積極的にPR作戦のほうを考えていただいているので本当にありがたいんですけれども、小諸市はPRが下手だという状況の中で、もっとPRしないとだめだと考えますがいかがですか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  この間行ってきた、例えばユーチューブ動画掲載サイトに動画でお知らせをしたりとか、もちろん市の広報、それからポスター等も掲示しますけれども、できる限り市内、市外問わず幅広く問いかけをしていきたいなというふうに思っております。この前のふるさと納税の動画もそうなんですけれども、話題づくりというのが大きなきっかけになりますので、例えば制作費は安くはもちろんやっていくんですが、何かきっかけになるような、マスコミが飛びつきやすいようなそういう仕掛けもしながら、新聞、テレビ、またそういう動画等で、より多くの人に告知ができればというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  いずれにつけましても、前向きに考えていただいているようですので、何とかスピードを持って、全てに対応していただきたいと思います。 次に、市長にお聞きをしたいと思いますけれども、駅周辺を活性化させるような、イベント等を何か考えていることがあるかどうかお聞きしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  私自身が今考えているイベントというのは無いんですが、ここではちょっと今現在発表はできませんが、私の知人のほうでにぎわい創出ということでイベントを考えていただいておりますので、その実現に向けて協力ができればなというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  ありがとうございます。呼び込めるようなイベント等も今後考えられることがあると思うので、その辺はぜひ積極的に取り組んでいただければありがたいのかなと私は思っています。 次に、小諸市動物園を10年間かけ修繕等を考えているということですけれども、それをどのように、まちの活性化へ結び付けていけるか、何か案がありますか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  小諸市動物園自体の獣舎等を含めてのこれからの改築に関しては、今後100周年をめどにということですから、9年後には全てリニューアルできるように様々な施策をとっていきたいというふうに思っております。それは1つ国のお金を引っ張ってきたりとか、民間のお力をいただくというクラウドファンディング、またふるさと納税等を利用して財源を確保していくというやり方があるかと思います。 今、丸山正昭議員がご質問の、要は、しなの鉄道からこちら東側、懐古園の反対側にどのように人を呼び込むかということなんですが、イベントのある際に、例えば昨年ふーどまつり等で行いました移動動物園というような、動物に直接触れ合っていただくような活用の仕方というのも1つのやり方としてあるのかなというふうに思います。小諸市に動物園があるということを、地元の皆さんはある程度知ってはいるんですが、これだけ長い歴史を持っているとはいうものの、観光客の全ての方が知っているというわけではありません。また、大きな動物園と違って小さな動物園の魅力というものがありますし、動物園自体で様々なイベントも行っておりますので、そういうことの認知をしていただいて、東側、駅の方面に来られた方々を動物園に誘導するなり、また動物園に来られた方々に相生町、本町等を含めて、例えばこういう飲食店がありますよと、こんな料理が楽しめますよと、こんなイベントを楽しめますよというようなことをできればというふうに思っております。こもろ観光局のほうで、体験ツアーというような着地型の旅行商品も考えていただいているようですので、動物園に来たお子さん連れの家族の皆さんに、そういうツアーにも参加していただくような告知等も動物園のほうで行って、駅のほうの活性化につなげていければというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  いずれにつけましても、やはり小諸の窓は小諸駅だと一番思っています。今のままでは小諸は昔には戻れません。やはり人口の減から始まって様々な問題があって、今日まで来ています。ですから、決して昔には戻れないわけでありますけれども、何としてでも早急に対策を練って、わずかでもほかからも呼び込んだり地元の人たちが潤いを持って、出かけてこられる小諸市のまちにしてもらえればと思います。それはやはり玄関は小諸の駅だと一番私は思っていますので、今後色々な皆さん方のお知恵をいただいて、小諸市はストレートに良くならないかもしれませんけれども、若干よくなっているなと町外から言っていただけるような小諸のスタイルに何としてでもしていただきたいなと考えております。何とか皆さんで一緒に頑張っていきたいなと考えていますので、今後ともよろしくお願いをしたいと思います。 それでは、次に行きます。去る2月21日に小諸商工会議所、こもろ観光局、佐久浅間農協を加え6団体構成にて小諸市エリア高地トレーニング推進協議会が設立されました。その構想の具体化になったわけでありますけれども、そういう状況で小諸市が担当するのは、天池総合運動場の施設整備というのになっています。 そこで今回は、天池総合運動場の関係についてのみ再質問をさせていただきたいと思います。 1点目でございますけれども、平成27年3月には方向性が示されていたが、平成28年まで全く動きがなかった理由は何かということで、先ほど市長から答弁をいただきました。内容的には、そのとおりだと私は受け止めております。しかし、そこでやはり一番のネックになったのが交付金が受けられなかったことで、これは確かにそうだと思います。この当時試算をしますと整備に8億円ぐらいかかる予定の中で、交付金が受けられないため断念をしたということでございます。ただ、交付金を受けられなかったというのは最終形でありますけれども、地元の説明会等がずさんな状況でしたということも、要因になっていると思います。地元との折り合いが最終的にはつかない、地元の反対を受けたということが大きな要素だと思いますけれども、この間、次のステップを踏み、何らかの地元の話し合いができたでしょうか。というのは、今後具体化になりました。それから、地元もこれから説明をするということなんですけれども、この時点で1回もうつまずいています。交付金が受けられなかっただけでなく、やはり地元の説明不足から始まって持っていき方が悪いという私は考えを持っています。ですから、この1年間次のステップに向けた何か地元とはありましたでしょうか。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  この埋め立てを断念したのが平成27年3月の時点でございまして、その前の年の11月に説明会が開かれているわけですけれども、今丸山正昭議員がおっしゃったのはその11月の説明会でのことだというふうに捉えております。平成26年の11月に開かれ、それで平成27年3月の議員全員協議会の前に地元説明会をした後につきましては、その地元、具体的には天池区になりますが、そこに全体としての説明会というものは開いていないというのが実態でございます。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  そのとおりだと思います。いずれにつけましても、このだめになった原因は、1点目は交付金が受けられないという財政面。2点目は計画をよく詰めていない意見交換会等がずさんであったという状況で、地元と関係者と話がよくできていないということだと考えます。ですから、今回具体化になったということでありますけれども、これも早目に地元にお話をするなり関係者にお話をしていくように、今後計画性を持った進め方をしていっていただきたいと思いますけれども、いかがですか。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  まさに丸山正昭議員おっしゃるとおりだと私どもも思っておりまして、今回地方創生の交付金で整備が進められることにようやくなったということでございますので、以前のようなことが無いように、しっかり丁寧に説明をしてまいりたいと思っております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  それでは、次の天池総合運動場の施設整備の中で具体的な整備内容はどうか。今後の施設整備スケジュールはどうかということで、関連していますので、②、③含めて再質問をさせていただきたいと思います。 先ほど具体化になりまして全天候のトラック400メートル3レーン、それからクラブハウス木造平屋、それから人工芝のサッカー場ということで、これを計画しているようです。そこで、細部にわたって質問させていただきます。 まず1点、サッカー場でありますけれども、3,500平米ぐらいを計画しているのでしょうか。新聞紙上では、68メートル掛ける60メートルのサッカー場をつくりたいとの報道があり、これだと4,080平米になりますよね。そうすると、約600弱の平米が足りないんですが、まだ設計になっていないと思うんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  ただいまの質問については、正規のサッカー場の規格ではないものですが少年サッカーを前提とした芝のコート、1面というということと理解しております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  次ですけれども、今の野球場はどうなるかということです。構想が変わりましたから、多分野球場は残してくれると思うんですが、当時前の教育長からは野球場は他の場所へ代替グラウンドをということで、答弁をいただきました。今回中身が変わっていますから、野球場はどのようになって、例えば現在のままでいるとすれば何らかの整備はしていただけるのかどうか伺います。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  議員おっしゃるとおり、当時そのような話、確かにあったかと思います。この交付金を使った計画では野球場については手をつけない予定でございます。補足させていただきますと、下の段の奥のほうに前テニスコートであったりゲートボール場であったところがありますが、そこに少年サッカー用のコートをまずつくります。上の段につきましては、今少年サッカーとすればスペースとしては3面とれるようになっているんですね。ですけれども、トラックをつくることによって2面しかつくれませんので、少年サッカー用としては上と下で3面確保できるという考え方でやっております。今回、地方創生の拠点整備交付金という財源を使っております関係上、そこまでが交付金の限度といいますか、財源の関係がございますので、今回の事業としてはグラウンドには手をつけないという予定でございます。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  分かりました。そうすると、今のグラウンドはそのままの状況に残していただけるということですけれども、バックネットやベンチの附帯工事だとか、そこら辺は補修する計画は今後あるでしょうか。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  繰り返しで恐縮ですが、今回の交付金事業としてはありませんが、スポーツ推進計画の中で、まず一番は天池総合運動場のトラックや、少年サッカーの整備ということで高地トレーニングに対応した整備ということになっておりますが、様々な、課題はありますので、財源の状況を見ながら対応してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  いずれにつけましても、その辺も見ていただいて、直せるものだったら一緒に工事をしたほうが経費削減になると思いますので、そこら辺も考えていただきたいと私は思っています。 次ですけれども、中身はきれいにするが、駐車場は今現在の状況のままでそのままでいってしまうのか。それとも、そこら辺に手もかけるのか、そこをお聞きしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  駐車場につきましても、色々課題があるということは私どもも認識しておりますが、先ほど来申し上げておりますとおり、今回の交付金事業の中では手がつけられませんので、このトラックをつくる事業と一緒にはできないということでございます。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  当然金のかかることでありますので、それはちょっと無理かと思いますけれども、今後は駐車場を整備する考えはおありでしょうか。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  天池運動場にとどまらず体育施設には、様々な課題がございます。それらのスポーツ推進計画の優先順位に沿って、また緊急性のあるものはその時点で考えながら、いずれにしても財源がないとできないことでございますので、その状況を見ながら市長部局とも相談しながらやってまいりたいと思っております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  ぜひそのようにしていただければありがたいと思います。今後については、全て金がかかってくることで余り言いづらいんですが、やはり何かやるには何か良くするには金もかかります。そういう財面的には厳しいでしょうけれども、この辺も何とか捻出をして整備をしていかなくてはいけないという気持ちでありますので、前向きの姿勢でよろしく取り組んでいただきたいと思います。 それと同時に、せっかく高地トレーニング関係で、あそこの総合グラウンドがよくなる状況であります。観覧席等はどんな考えを持っていますか。当然豪華な観覧席はできないと思うんですけれども、色々な人たちを呼び込んだときにそういう座れる、休めるというようなイメージを持って、また観客席ですね、いわゆる応援もできるというような構想まで考えていますか。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  ご質問の趣旨ご希望に添えなくて大変恐縮なんですけれども、今回の整備はあくまでトレーニング場として3レーンをつくるということでございまして、何か大会をするとかそういうことでは無いわけでございます。ですので、今回の交付金事業としては、少なくともそういうことはできないということで、ご理解をお願いします。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  今回、補助金をいただいてやるのは、中身的には当然範囲が決まっています。それは分かった上での質問ですけれども、今後いずれにしろ財政の豊かでない状況で、申し上げにくいですけれども、小諸市は、様々なことができてすばらしいと呼び込んだときに思われて、口伝えでまたほかの方々が来られるようなスタイルにしていきたいという構想を持っていますので、それには当然お金もかかります。今後の課題ということで、ひとつ頭の中に入れておいていただければありがたいのかなと思っています。 次に行きます。以前、てくてく小諸人の取り組みを推進しウォーキング指導をという話が計画に盛り込まれていました。これはどのように検討して進めていくでしょうか。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  てくてく小諸人につきましては、この高地トレーニングエリア構想の以前から市民の健康づくりを考え、いろんな取り組みをしてきています。場所に限らず、日々の生活の中で行動変容というか、生活習慣を変えながら継続的に取り組める健康づくりをしていくのが大事という中で、どんなことができるだろうという検討を進めました。やはり基本になるのは歩くということだろうということで、それに伴う経費もさほど必要でないものですから、歩くということをキーワードに、歩く人で小諸市の中がいっぱいになっていったらいいなというようなことでてくてく小諸人の取り組みを始めました。高地トレーニングエリア構想の中でも、例えば高地で歩くということが日々の生活習慣の中で歩くということを取り入れるきっかけになるというようなこともありますし、また、天池グラウンドの周辺ではポールウォーキングも含めてウォーキングの仕方を教えていますが、そういうことがそのきっかけになって歩く方が増えていったらいいなということで、この取り組みについては、今後も引き続いて進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  ぜひとも、よろしく継続でお願いをしたいと思います。 いずれにつけましても、この天池グラウンドにおきましては念願であります。できるできないというのは、予算がつけば当然発注の段階に持っていけると思うんですけれども、支障のないように、地元とのわだかまりが最終的に残らないような状況で、早目の説明会、意見交換等を持っていっていただきたいと思います。やはり場面によって違うと思うんですけれども、小諸市は、計画性を持ってやっているでしょうけれども、意見交換とか持っていく場面が非常に下手だと思っています。やはり相手のことも考えて、場面によって早目に仕掛けられるところは仕掛けていっていただきたい。また場面によって、後でもいいということも当然出てきます。それはそれなりきの判断でいいと思うんですけれども、やはり市民から罵声を浴びないような状況で、何ごとも今後とももっていっていただければありがたいと思います。 最後の質問でございますけれども、コミュニティテレビこもろ放映の市長の部屋、「~小泉俊博氏と創る未来のこもろ~」ということで以前に放映されました。この中で市長が高地トレーニングについて抱負を述べていましたけれども、どのような体制でどのような方向を持って進めていくかを、最後にご答弁お願いしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  2月21日に小諸市エリアの高地トレーニングの推進協議会を作らせていただきました。当初6団体ということで、それぞれ課題を持ってこれを推進していきましょうということなんですが、今後、例えば小諸市の体育協会であったり、その他団体、また市民の皆さんも巻き込んで小諸市全体でオール小諸で、この高地トレーニング構想もやっていけたらなというふうに思います。 将来的には、例えばトップアスリートの皆さんが小諸市で合宿をしていただいた際に、小諸市の小学生がそのトップアスリートと交流するというような中で、トップアスリートがどんなに頑張ってやっているかということは、教育の面でも非常に意義があるかと思いますし、スポーツに関心を持ったり、自分の健康に関心を持ったりというような、そういう相乗効果も考えられるかと思います。 いずれにしましても、先日の協議会の6団体だけでこれを推し進めていくというだけじゃなくて、様々な団体、また市民の皆様も巻き込みながらこの高地トレーニング構想を実現・発展させていければなというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  ありがとうございます。今後ともひとつよろしくお願いをしたいと思います。 いずれにつけましても、小諸市が駅前はじめ、すばらしい小諸、魅力のある小諸市になるようみんなで頑張って少しでも昔に戻れればありがたいなということを申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(林稔議員)  以上で、5番、丸山正昭議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、議事の都合により、暫時休憩したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(林稔議員)  異議なしと認めます。よって、この際暫時休憩いたします。 再開時刻は午前10時15分といたします。 △休憩 午前10時00分 △再開 午前10時15分 ○議長(林稔議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △小林一彦議員 ○議長(林稔議員)  4番、小林一彦議員の質問を許します。 4番、小林一彦議員。     〔4番 小林一彦議員 登壇〕 ◆4番(小林一彦議員)  4番、小林一彦です。 議長の許可を得ましたので、通告順に従い、質問をさせていただきます。 今日は、学校現場における先生方の業務の適正化について質問をいたしたいと思います。 学校の先生方の仕事が繁忙を極め、児童生徒としっかり向き合う時間、十分な教材研究の時間など先生の本来の職務に費やす時間が確保できていないことが内外の調査で明らかになっています。 昭和41年度に文部科学省が実施した教員の勤務実態に関する調査では、教員の1月当たりの平均残業時間は平日休日を合わせて約8時間でありました。平成18年度の調査では、それが約42時間と5倍に増大しています。最近の調査では、さらにこの2倍以上に増加しているという結果が報告されています。 その要因は、グローバル化や情報化の進展、生産年齢人口の減少などの社会や経済の急速な変化、社会のつながりや支え合いの希薄化に伴い、学校の課題が複雑化、多様化していることにあります。特別支援教育の対象となる児童生徒数は約36万人、小中学校の不登校児童生徒数は約12万3,000人に上り、さらに経済的援助を受ける困窮家庭が平成7年度には16人に1人だったのに対しまして、平成25年度では6人に1人の割合まで急増しています。こうした問題への対応や保護者等からの要望への対応など、学校に求められる役割も拡大し、学校や先生方だけでは解決できない課題が増大してきています。 その一方で、これからの子どもたちには、将来の予測が困難な時代を生きていくために必要な言語能力や情報活用能力、問題解決能力などが求められておりまして、先生方には、このような子どもたちの資質や能力を育成していくために、アクティブラーニングの視点からの授業改善や、子どもたちの学びの成果を見取る学習評価等に取り組むことが求められています。 今年2月14日に公表されました小中学校の次期学習指導要領改訂案におきましても、児童生徒が主体的に学ぶアクティブラーニングを全教科で導入すること。英語は小学校5、6年で教科化され、聞く、話すを中心に学ぶ外国語活動を3、4年生に前倒しして実施する。そして、中学校の英語授業は原則英語で行うこと。さらに、小学校でのプログラミング教育などが明記されています。多忙を極める中で、先生方はこのような教育課程の改訂にも対応していかなければならないわけでございます。 そこで、質問させていただきます。 件名1、学校現場における業務の適正化について。 要旨(1)小諸市の現状について。(パネル使用) 質問事項①教員の長時間勤務の実態をどうとらえているか。 質問事項②教員の長時間勤務の要因とされている「部活動」のあり方について所感を伺いたい。 以上、市長に伺います。 次に、こうした現状を踏まえて文部科学省では、昨年6月に学校現場における業務の適正化に向けた報告を発表しました。今年の年頭の記者会見の中で、松野文部科学大臣は教員の業務負担の軽減を図ることは喫緊の課題であると認識をしており、学校現場における業務の適正化に向けた報告で示した改善方策を着実に遂行すべく、次の3つの柱を中心に取り組みを力強く推進すると述べています。 この3つの柱の1つは、給食費などの学校徴収金会計業務の負担から先生方を解放し、本来の業務に専念できる環境を整備すること。 2つ目は、部活動の適正化を推進し、部活動指導に係る教員の負担を大胆に減らしていくこと。 3つ目は、業務改善等に知見のある有識者や、教育委員会関係者等を業務改善アドバイザーとして教育委員会の求めに応じて派遣し、全国の取り組みを加速していくというものでございます。 そこで、文部科学省が発表した学校現場における業務の適正化に向けた報告について、質問をさせていただきます。 要旨(2)「学校現場における業務の適正化に向けた報告」について。 質問事項①昨年6月文部科学省が発表した「学校現場における業務の適正化に向けた報告」をどう受け止めたか、教育長に伺います。 続きまして、長野県教育委員会は、一部の過熱する運動部の活動により、生徒や家庭への負担、学習や家庭生活とのバランスを欠くといった問題が指摘されたことから、生徒の健全な心身の発達を促進するという観点から、平成26年2月に「長野県中学生期のスポーツ活動指針」を発表しました。この中で、平日の総活動時間は2時間程度までとし、長くても3時間以内とすること。平日に1日、土日に1日の休養日を設定すること。朝の運動部活動は原則として行わないことなど、運動部活動の活動基準を示しています。この長野県中学生期のスポーツ活動指針に対する小諸市の対応状況をお伺いします。 要旨(3)長野県教育委員会が示した「長野県中学生期のスポーツ活動指針」についての対応状況について。 質問事項①平成26年2月に長野県教育委員会が示した「長野県中学生期のスポーツ活動指針」に対して、小諸市ではどのように対応しているか。教育長にお伺いします。 以上で総括質問を終わりにします。 ○議長(林稔議員)  ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 登壇〕 ◎市長(小泉俊博君)  4番、小林一彦議員の質問に対して答弁をさせていただきます。 件名1.学校現場における業務の適正化について。 要旨(1)小諸市の現状について。 質問事項①教員の長時間勤務の実態をどうとらえているかについて答弁をいたします。 近年、学校が抱える課題が複雑多様化し、困難な課題が多くなってきていることに伴い、教職員が長時間勤務を余儀なくされているという実態が生じております。市内の小中学校に勤務する教職員の勤務時間は、休憩時間を除き1日7時間45分を超えない範囲において校長が定めることとしておりますが、本年1月、長野県教育委員会が実施した時間外勤務時間等調査によりますと、昨年12月における平日の時間外勤務、休日勤務、持ち帰り仕事の合計時間は、市内小中学校の常勤教職員198名の平均で1人当たり約50時間であり、県平均の約53時間と比較すると若干低い結果であったと教育委員会から報告を受けております。文部科学省からは、教員が本来担うべき業務に専念できる環境整備が必要であるとの考えが示されておりますが、私も同様に感じており、現場の先生方が子どもと向き合う時間を十分に確保することは、学校教育における基本中の基本であると思っております。 質問事項②教員の長時間勤務の要因とされている「部活動」のあり方について所感を伺いたい、について答弁をさせていただきます。 中学校生活において、生徒が部活動に取り組むことは、スポーツや文化活動等に親しむという点はもとより、部活動を通じて友達や先輩、後輩、指導される先生方との人間関係をつくる責任感や連帯感を養うなど教育的意義が大きく、学校教育の中で重要な役割を果たしていると考えております。そういう意味では、部活動が盛んに行われることは、生徒にとって望ましい環境であると思います。しかし、その一方で、部活動に携わる先生方は、放課後や時には休日も返上して指導を受け持つことになり、生徒や保護者と向き合う時間が十分にとれないなどの実情があるということは認識しております。 文部科学省の報告では、先生方の負担軽減の観点から部活動の大胆な見直しを行うなどの考え方が示されており、先生方の勤務実態を考えますと、真摯に受け止めなければならないと考えております。しかし、私自身部活動に汗を流した経験からいたしますと、部活動を制限せざるを得ないという状況にあることは、正直なところいささか寂しい思いがいたします。 なお、小諸市では、部活動に関わる先生方の負担軽減を図るため、地域スポーツ人材活用実践支援事業として、中学校の部活動に外部講師を招聘する制度を導入しており、先生方の負担軽減のためには、このような取り組みも有効であると考えております。 ○議長(林稔議員)  次、教育長。     〔教育長 小林秀夫君 登壇〕 ◎教育長(小林秀夫君)  4番、小林一彦議員のご質問に答弁をさせていただきます。 件名1、学校現場における業務の適正化について。 要旨(2)「学校現場における業務の適正化に向けた報告」について。 質問事項①昨年6月文部科学省が発表した「学校現場における業務の適正化に向けた報告」をどう受け止めたかについてです。 昨年6月に発表されました「学校現場における業務の適正化に向けた報告」は、これからの時代を支える創造力を育む教育への転換とともに、複雑化、困難化する課題に対応できる次世代の学校の構築を推進することを目指して、4項目の重点的に講ずべき改善策を示しています。 まず1点目は、「教員の担うべき業務に専念できる環境を確保する」です。小諸市では、そのための環境整備の一環として、市単独予算で低学年支援教員や学校生活支援員の配置、そして教育支援センターでの指導などを行っております。今後も同様の状況が続くことは想像に難くありませんので、これからも取り組みを継続していきたいと考えております。また、学校徴収金の問題も検討すべき課題であると認識しております。 2点目の「教員の部活動における負担を大幅に軽減する」については、部活動は生徒がスポーツや文化活動に親しむということだけでなく、部活動を通じて生徒の様子を把握したり、生活指導を行うというような多様な側面があり、学校教育の中で大切な役割を担っています。しかし、部活動に携わる教職員の負担が少なからずあるのは事実であり、現在行っている外部講師を招聘する制度などの工夫をしていきたいと考えております。 3点目は「長時間労働という働き方を見直す」です。長野県教育委員会からは、各学校に対して時間外勤務時間の削減について数値目標も示されています。 小諸市教育委員会としては、実態把握に努めるとともに、各種調査等を極力学校に依頼しない。会議は必ず勤務時間内に終わらせるなどの配慮をしていますが、一朝一夕に解決できる問題ではないと受け止めております。 4点目は、国、教育委員会の体制支援を強化するです。この点については、教育委員会事務局内に指導主事を複数配置するなど、複雑・困難化する学校経営に対して適切な支援ができるように努めているところです。また、校務支援システムの導入等も研究する必要があると考えております。 ご質問の文部科学省の報告は、その実現のための具体的な方策や財源等を保障したものではありませんので、長野県教育委員会とも連携し、小諸市としてできることを検討していきたいと考えております。 要旨(3)「長野県中学生期のスポーツ活動指針」について。 質問事項①平成26年2月に長野県教育委員会が示した「長野県中学生期のスポーツ活動指針」に対して小諸市では、どのように対応しているかについてお答えいたします。 平成26年2月に、長野県教育委員会が示した「長野県中学生期のスポーツ活動指針」では、心身の成長期にある中学生にとってスポーツ活動がスチューデント・ファースト、学習者本位の精神に基づく適切で効果的な活動となることを目指すとし、各中学校がこの指針に沿った対応を速やかに行うように指導してほしいとの連絡が長野県教育委員会からありました。 それを受けて小諸市教育委員会では、この指針の趣旨を理解するものの各学校の現場が十分に議論を積み重ねた上で、運動部活動の姿をみずから描いていくことが最も大切であるとの方針のもと平成26年7月、2つの中学校へこの指針の内容を説明するとともに、現状を把握するために学校評議員、学校医、運動部外部コーチ、学校長及び関係教職員による小諸市の中学校における運動部活動のあり方検討委員会を開催いたしました。 会議では、朝の運動部活動について及び運動部活動の延長として行われている社会体育活動について、主に議論を行いました。まず、朝の運動部活動については、生徒の7割が朝の部活動をやりたいとの意見を持っている。両中学校で足並みをそろえる必要がある。生徒みずからが自制できるようになると良いなどの意見がありました。また、運動部活動の延長として行われている社会体育活動については、地域のスポーツクラブでは、社会体育活動の受け皿がない。必要な場合は部活動を延長すれば良い。子どもたちを心身ともに健全に育てようという基本的なところを見失わないようにしないといけないなどの意見がありました。 両中学校では、この会議で出された意見を踏まえて、部活動のあり方について検討を重ね、その結果を保護者へ提案して理解を得て、今日に至っています。その主な内容は午前7時前の運動部活動は行わない。週に1回以上のノー部活動の日を設ける。原則として土日連続の練習は行わないなどです。 小諸市教育委員会としては、検討会議での議論や学校現場の方針を尊重し、今後も学校、生徒、保護者、地域のスポーツ指導者の皆さんとともに部活動の運営上の工夫を行い、子どもたちの願いに沿った部活動となるように努めていきたいと考えております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員、再質問はよろしいでしょうか。 小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  一通りご答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。 まず要旨(1)小諸市の先生方の勤務状況についてでございます。 さきに小諸市教育大綱、それから、小諸市教育振興基本計画が発表されました。小諸市教育大綱は、小諸市の教育の歴史とかあるいは現代の小諸の教育のあるべき姿というのが非常に格調高い文章で書かれておりまして、良いものができたなというふうに思っております。その基本計画のほうですけれども、これも具体的に施策が示されておりまして、分かりやすい計画だと思ったわけでございます。しかし、今の学校現場で起きている大きな問題の1つは、学校現場における先生方の業務の適正化ということであります。指導主事やALTの増員、それからチーム体制の強化、先生方の資質向上のための研修機会の増加、こうしたことがうたわれているんですが、先生方の労働環境の改善という視点からの施策に乏しいというふうに感じたわけでございますが、この点について市長の見解を伺いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  ただいま小林一彦議員からお話があった現場の先生方の長時間勤務等環境が配慮されていないのではないかというご指摘なんですが、私は人を育てるのは人であるという観点に立って、引き続き先生方の負担軽減をはじめとする教育環境の整備にできる限り努めてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員、再々質問はよろしいですか。 小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  先ほど教育長の答弁の中にありました校務支援システムの導入、それから、学校給食の公会計化ということがあるんですが、先生方の多忙な労働環境を改善するための施策としては非常にいい施策なんですが、既に日本の50%前後の自治体で、こうしたものが取り入れられているということでございますので、ぜひとも小諸市でもそういったことについて検討を進める、あるいは導入を早くしていただきたいというふうに思っております。 それでは、次の質問に移ります。パワーポイントをご覧いただきたいと思います。 この図表は、平成26年度に文部科学省が行いました学校と教職員の業務実態の把握に関する調査研究から引用したものでありまして、先生方が負担感を感じている業務ワーストスリーを示したものです。先生方が一番負担感を感じているのは、国や教育委員会からの調査やアンケートの対応ということで、小学校、中学校ともに80%後半の数字を示しています。次いで、研修会や教育研究の事前レポートや報告書の作成ということです。そして保護者、地域からの要望、苦情等への対応がそれぞれ70%を超える高い数値を示しています。 ここで教育長に伺いたいんですが、先ほどの小諸市教育振興基本計画の中で、先生方の資質向上のために研修の機会を増やすということをおっしゃっていますが、ご覧のとおり研修の機会の増加というのは、かえって先生方の負担感を助長するリスクもあるわけですが、この点についてお考えを伺いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  小林一彦議員から綿密な調査による結果を示していただき、また、大事な点についてご指摘いただいて大変ありがたいと思います。 先生方が負担を感じている業務は大きく3つありますけれども、一番負担に思うのは、アンケートの部分なんです。というのは、最近パソコンの添付メールでどんどん送れるようになりましたので、調査内容があらゆるところから膨大な量が来ているわけです。先生方というのは、授業や部活もやって、その後でその調査をこなさなければいけないということがあるわけです。しかも次はあしたの授業の用意もしなくてはいけないということで、丸1日業務に使えるわけではないわけです。そういう大量の業務が非常に大きなこととなっています。それからもう一つは、いまだに手作業の部分が多いことです。校務支援ソフトのようなものを使いますと、それぞれで記録しておいたものが通知表のようなテンプレートに収まっていくようなことができるんですけれども、現在はまだ出欠から始まって最後まで全て書き写しをするというような仕事がありますので、非常にその点は非効率で、間違いも多いということだと思うんです。2番目の資質を高めるための研修会ですが、これはしかし本務ですので、これを高めないとご自身の満足、先生方ご自身の満足にもならないですし、子どもたちにとっても良くない。梅花教育の小諸市も成り立たないということですので、これにいかに時間をかけ、そのためにほかを削るかという発想で、これから考えていきたいなというふうに考えております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  おっしゃることは分かるんですが、上のほうから研修受けてくださいね、これ勉強してくださいねと、いわゆるお仕着せ感の強い研修というのは、負担感が残るだけで余り実にならない。ですから、先生方みずからが真に必要なもの、あるいはこれはやりたいな、多分役に立つよなというものを厳選して実施していっていただきたいなというふうに思います。 次に、その3番目の保護者、地域からの要望、苦情等への対応についてですが、保護者からの理不尽とも言えるような要望や苦情が増えていると聞いていますけれども、小諸市の実情というのいかがですか。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  校長先生方からのアンケートもありまして、そこにどんなことが先生方にとって大変かというようなことを幾つか書いていただいてあります。その中の1つに挙げられていることは確かです。ただ、保護者からの苦情というのをどう捉えるかということですけれども、保護者との関係があって初めて相互理解ができ、子どもが教育されるという面がありますので、そこでしっかりコミュニケーションをとるということはとても大事なことだと思うんです。ただ、それに十分に充てるだけの時間が今とれていないということがむしろ問題であって、保護者の話をしっかり聞きながら一緒に考えていくという姿勢は、とても大事かなと思います。ただ、理不尽なという言葉がそこに1個付きますと、それはやはりお互いがセーブしながら、信頼感の中で進めていくべきことかなというふうに思います。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  私が問題にしたのは、その理不尽なというところなんですね。私も前の職場でコンプライアンスみたいなことを担当した時期があるんですけれども、非常に深刻度の高い要望だとか苦情があった場合に、例えば学校であれば、スクールソーシャルワーカーという仕事があると思うんですが、その方が専門的に対処していくとか、あるいは弁護士などの専門の先生から支援を受けたり専門的な知見を直接聞くというような、そういった仕組みというのは、教育委員会の中に作ったらどうかということなんですが、いかがですか。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  弁護士は必要に応じて相談をさせていただいております。こちらも法律的なことは分からない点がありますので、自信を持って進めるためには、そういうケースもあります。それから、市役所の中に指導主事もおりますので、一緒に協力することがあります。それから、スクールソーシャルワーカーは県のほうにおりますので、学校へも入っていただいてその中で連携してやるようなこともあります。しかし深刻な事例が起きますと、学校の管理職の業務は全部そこに注がれてしまいますので、かなり影響は大きいかなというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  その深みにはまってしまうと、とても身動きがとれなくなってしまうと思うんですね。ですから、それが一番やっぱり先生方の負担になる、プレッシャーになると思うんですね。そうならないように、そういった仕組みがせっかくあるのであれば有効に活用していただきたいと思います。 先生方の労働時間についてお伺いしたいと思います。就業規則に定められている勤務の終わりの時間は何時か。教育次長、お願いします。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  勤務時間につきましては、原則8時30分から午後5時までというふうになっておりますが、これによりがたい場合は、校長が別に定めるということです。多少の動きはございますが、原則そういうことになっております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  そうすると休憩時間を考慮して先ほど話がありましたけれども、1日当たりの所定労働時間というのは7時間45分でよろしいでしょうか。 それでは、実際の勤務時間はどうか伺いたいと思うんですが、平成24年度に文部科学省が行った教職員のメンタルヘルスに関する調査の中で、先生方の学校へ来る入校時間、それから退校時間の平均を調査しています。それを整理しますと、管理職ではない一般の先生方の入校時刻は8時ちょっと前、退校時刻は19時30分前後ですけれども、小諸市の先生方は、実際に何時に出勤して何時に退校されているか。先生によってばらつきがあると思いますが、一般の先生方の平均的な入校する時間、それから退校する時間について伺います。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  それこそばらつきがございます。家庭を持っておられる主婦の先生方はぎりぎりの場合もありますけれども、多くは学校の現場というのは、子どもたちが来るよりも前に多少早く来て、いろんな準備をして教室の空気を整えたり様々な準備をしないとスタートが切れないわけです。そんなこともありまして、実際はサービスでかなり早く来たりされているようです。今時間を県に報告するようになっているんですけれども、その報告は現場の校長先生の見方ですと、実際にいる時間はそれよりも二、三割長いだろうと。短目の報告が実際にはされていることが多いなというような印象を持たれているようであります。ですから、表面上の勤務時間よりはかなり長い面があったり、あるいは先生ご自身の意思で多少早目に来ることが、ご自分の仕事をより満足度の高いものにするということでされているケースもあるかなというふうに理解しております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。
    ◆4番(小林一彦議員)  それでは、次のパワーポイントを見ていただきたいんですが、この図表は、先ほどの平均入校と退校時間をもとに文部科学省が平成26年度に行った「学校と教職員の勤務実態の把握に関する調査研究」この中で教職員の在校時間数を分析したものです。平均退校時間から平均入校時間を差し引いて在校時間を計算しているわけですが、これによりますと、一般の先生方の在校時間は小学校で11時間35分、中学校では30分長く12時間6分となっています。持ち帰り仕事時間は、小学校で1時間36分、中学校では1時間44分となっております。また括弧内は長野県の教育委員会が平成23年に行った教育に関するアンケート調査結果によるものであります。長野県の先生方の持ち帰り仕事時間は、小学校で29分、中学校で20分ということでございまして、全国と比べるとかなり短い。非常に大きな乖離が見られるわけです。 次のパワーポイントをご覧ください。この図表は先ほどの在校時間から先生方の所定外労働時間を計算したものです。先生方の在校時間から休憩時間45分を引き、さらに所定内労働時間7時間45分を差し引くと所定外労働時間が出るわけですけれども、小学校で3時間5分、中学校では3時間36分と計算されます。1か月20日稼働とすると、1か月の所定外労働時間は小学校で61時間40分、中学校で72時間となります。さらに持ち帰り仕事をここに加えますと、1か月の所定外労働時間は小学校で93時間40分、中学校では106時間40分となります。さらに中学校で部活の顧問をしている先生には、土曜日の部活の時間がここに加わるわけでございます。黄色で示した部分は、長野県教育委員会が行った先ほどの教育に関するアンケート調査結果からの所定外労働時間です。ご覧のとおり、教職員のメンタルヘルスに関する調査に基づく数値と、長野県の教育に関するアンケート調査結果の数値が非常に大きな乖離があるわけでございます。 今年1月26日の新聞に、週6時間以上所定外労働している公立小中学校の先生が小学校で72%、中学校では86%いるという記事が掲載されていました。ここからさっきと同じように所定外労働時間を計算すると、1週間21時間15分、1か月85時間と計算されます。先ほどの全国の数値と近い数値になるわけでございますが、このようにそれぞれの調査によって結果が異なりまして、どれが先生方の労働実態を表しているのか非常に分かりにくい。それにしても、長野県のアンケート結果は、ほかの調査と比べて残業時間が短い、そういう結果が出ています。とすると、長野県の先生方の労働環境というのは、ほかの県の先生方と比べて恵まれているというふうに受け取ってよろしいのか。あるいは先生方の能力が非常に高いのか。教育長の感想を伺いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  小諸市の先生方の能力は非常に高いと思っておりますが、それと労働時間の問題は別だと考えます。長野県は平成26年度に危機的な状況だということで、3年間で時間外労働、持ち帰りを30%減らすという方針を立てて、年に10%ずつ減らしなさいという方向を出しました。そのことに基づいて、各学校から全員の分の時間を報告するようにしてあります。ですから、30%減らすという大きな目標に向けた動きの中で報告が行われているということがどういう影響あるのか分かりませんが、現場の学校の先生方はこの数字よりも二、三割は長く仕事をしていただいているというふうに考えています。ただ、どの部分で仕事をするかということで、先生方が本気になってやりたい部分で仕事をしてもらう分にはいいと思うんですね。そうではないところで時間をとられてしまうということが、一番悲しいことかなというふうに思います。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  いずれにしても、その先生方の労働時間が長時間化しているということは、どの調査を見ても明らかです。しかも、この先生方には時間外手当が付かないわけです。90時間、100時間を超えるような労働をしていながら給料の100分の4、金額にして2万円足らずの教職員調整額が支給されているだけです。この2万円足らずの教職調整額というのは、時間にすると8時間相当なんですね。だから、本当に先生方は奉仕していただいていると、身を削って子どもたちのために働いていただいているということが言えると思います。だから、その先生の仕事というのは、ブラック企業よりまだブラックだと、そうやゆされるわけですけれども、そういった理由というのは、こういうところにあるわけでございます。 さて、先ほどの新聞記事を読んで気になったのは、小中学校ともに所定労働時間数を知らないが半数を超え、勤務時間の管理も行っていない、分からないが半数を占めたということであります。民間企業であれば時間外勤務に対しては、当然2割5分増しの時間外手当が付くわけでございますが、先生方にはそういったいわゆる人件費が増えるなどということは心配しなくてもいいので、管理する側もどうしてもルーズになってしまいがちだということが言えるんですが、そのことが長時間労働につながっていると思うんですが、いかがでしょう。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  これには歴史があると思うんですね。かつて教員の仕事は聖職と呼ばれて、昭和40年の前半までは労働時間はなかったんですね。それが途中から国際的な取り組みの中で労働時間が適用されるように行われて、では職員会も時間で切らなければいけないのかというような話ができてきたような歴史があります。それまでは職員会というのは終わるまでが職員会で、延々とやっていたわけですね。そういうところに熱心になる先生方がまた子どもにも熱心になっていったという歴史があります。今でも果たして教員は労働者なのか、聖職なのかというような話があります。どちらとも言えない面があると思うんですが、労働時間をしっかり守ることが、先生方に精神的なゆとりをもたらして、精神的なゆとりのある中で新しい発想が生まれ、子どもの新しい見方が生まれ、アクティブラーニングの攻め方が出てきてというようなこともありますので、いつも何かに追われているというのは、教員という職業にとっては望ましいことではないというふうに私も思っております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  ありがとうございました。 それでは、次に要旨(2)に入りたいと思います。昨年6月に文部科学省は学校や教員の業務の大胆な見直しを着実に推進し、教員の業務の適正化を推進するとしまして、具体的に学校給食費などの学校徴収金会計業務の負担から教員を解放すること。もう一つ、教員の部活動における負担を大胆に軽減することなどを目標に掲げています。ここでは給食費の会計業務について伺いたいと思います。 小諸市の学校給食費の会計業務がどのように行われているのか。私が承知していることを述べますので、教育次長にご確認をお願いしたいと思います。小諸市では、学校給食費の会計処理を校長先生名義による私会計で処理している。未収金の督促は、PTAの役員の皆さんにお願いしている。監査は、PTAの役員にお願いしている。給食費の収納支払い事務は、主に県費の事務職員が行っている。給食費の未納はゼロであるということでよろしいでしょうか。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  今5点あったかと思いますが、給食費の4点目は、「支払い」というふうにおっしゃったかと思うんですけれども、県費の事務職員の方がやっているのは「収入」のほうの事務でございます。そこが異なるだけで、あとは合っております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  次に、そうすると今ほとんど事務職員の方が実際にはやっているということなんですが、学校の教職員の方は、どのように係わっているんでしょうか。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  基本的には、徴収未収金が生じた場合ですね。収入を担当しておりますのが県費の事務職員の方ですので、その方がPTAの支部の役員の方を通じて督促をいたします。それでもなおかつ未納だった場合には、担任を通じて行う場合がありますというところで係わりが出てくるということでございます。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  未納の保護者に対して督促をするというのは、大変負担のかかる業務ですね。事務的なことはやっていないんだけれども、一番気を使うことを先生方がやっているという説明でした。小諸市の先生方のその学校給食への関与度はもともと低い、督促以外のことはほとんどしていないということですので、文部科学省が掲げている給食費などの学校徴収金会計業務からの教員を解放するという施策は、小諸市においては効果が余り期待できないというふうにお考えでしょうか。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  そのように考えております。先ほどの件で少し補足をさせていただきますが、確かに未納の場合の督促をすることは、非常に重い業務だと思います。ですけれども、県費の事務職員が督促をする際に本人の同意を得てですけれども、児童手当ですとか、あと就学援助費等からの納入をお願いする場合がありますので、先生方の負担は、その部分ではそこまでいかないうちに解決できる場合が多いと聞いております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  その給食費を公会計化した場合ですが、現在は給食費の会計業務を校長先生の口座を通して「私会計」という形でやっています。それを行政の予算、歳入歳出に全部組み入れてやっていくというのが「公会計」と言うんですけれども、この公会計に移行した場合、学校現場から給食費の会計業務がなくなりますので、手のあいた事務職員の方に教職員が担当している業務を分担することができると思います。そういう中で、校務文書を適切に見直して業務の平準化をすることによって、先生方の負担を軽くしていくということが可能となるのではないかと思います。さらに、市内の小中学校8校がそれぞれで同じような仕事を行っているわけですけれども、これが教育委員会に一本化されますので、小諸市全体で見れば業務の集約化による効果は非常に大きいと思います。 さて、小諸市の学校給食費は、小学校で1人年間5万6,000円以上、中学校で6万6,000円以上、市全体では約2億円を超える莫大な額になります。この学校給食費の管理は、自治体によって市の歳入歳出に組み入れて行っている公会計と学校長等の名義で処理をしている私会計と、この2種類があります。小諸市では、私会計で行っていますけれども、これには幾つか問題があります。 1つ目は、コンプライアンスの視点からどうかということであります。地方自治法第210条では、1会計年度における一切の収入及び支出は全てこれを歳入歳出予算に編入しなければならないと総計予算主義を定めているわけです。つまり、学校給食は、自治体の施設の管理運営の1つでありますので、公会計によって実施されなければならないと、このように解釈されるわけでございますが、小諸市の給食費の会計業務は私会計で行っています。このあり方について、コンプライアンス上問題はないのか。監査委員のご意見を伺いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  監査委員。 ◎監査委員(佐藤龍彦君)  学校給食費の公会計化ということでございますけれども、監査業務に関する実務管理書には給食事業の事業主体は、市町村である場合は市町村の予算に計上するべきであると記載されております。それから総務省の見解も公会計が望ましいというようなこともあります。また、監査の関係では、全国の包括外部監査委員という組織があるわけですが、その中でも公会計化をすべきだということがうたわれております。公会計の現状がいいかどうかということは、文部科学省の見解は自治体の判断に任せるというような言い方もしておりますし、それは市町村の実態に応じたほうがいいかと思います。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  もう一つコンプライアンス上の問題があります。先ほど、その未納者に対してPTAの役員が督促に当たっているという実情があるわけですけれども、こうした方法が個人情報保護法の観点から問題があるのではないかということであります。小諸市個人情報保護条例に照らしてどうなのか、検討する必要があると思います。小諸市の給食費は未納がゼロということでありますけれども、それは良いことに間違いがないと思います。しかし、PTAの役員の皆さんが督促に当たることで、本来なら触れてほしくない機微情報を他人に知られることに対するおそれ、無言のプレッシャーが強く働いている結果だとも思うわけであります。こうした督促のあり方で良いのかどうか、考える必要があると思います。万が一、未納という情報が漏れて拡散してしまった場合、そのことがいじめを誘引する可能性も否定できません。PTAの役員の皆さんが督促に当たっていることについて、教育長の見解を伺いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  私が以前に勤めていたところで同様のケースがありまして、PTAの方のお力をいただいて督促に行っていただきましたが、やはり同じようなご指摘をいただきました。そういう問題は当然含まれていると思います。それから、学級担任が督促する場合も、学級担任というのは子どもや保護者と良い関係を作りながら教育活動を進めていくということで、まずその関係が基盤になりますので、お金の関係で感情的なものが生まれるのはとても望ましいことではありませんので、その辺は苦労してきたところです。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  お金というのは、やっぱり教育から少しは難れたところで処理するなり、あるべきものだというふうに思っています。 2つ目ですけれども、その監査体制が十分かということであります。監査をPTAの役員にお願いしているということですけれども、長野県教育委員会が出している学校給食の手引運用管理編、この中では監査はPTA役員のみで行わず、会計処理知識のあるものを加えたり、期間を前期・後期に分けて少なくとも年2回実施するなど、監査体制の充実を図りますと、このようにしています。これに照らして小諸市の実情はどうか。 それから3つ目です。万が一、給食費の会計をめぐって不祥事が発生した場合、公的補償は受けられるのか。不祥事を起こした者に対してみずから補償させるための強制力のある措置や処分は法令上可能なのか。こうしたことも研究していく必要があるわけです。現在は私会計で今行っているんですけれども、いろんな問題を抱えていると思います。平成26年1月30日の横浜地裁では、学校給食費の管理に係わる会計制度としては、私会計を採用することが違法であるとは言えない、それぞれの自治体の判断でよいと判決がでています。ですから、消極的ですけれども、適法性を肯定しています。それから包括監査では、コンプライアンスに基づく見直しを求める意見が相次いでいるということであります。 それから、文部科学省の見解が変わってきています。昭和32年の文部科学省の管理局長回答では、保護者の負担する学校給食費を地方自治体の歳入とする必要はないと、言っているわけですが、これがその私会計をやる根拠になっているわけです。しかし昨年6月に発表された「学校現場における業務の適正化に向けて」の中では、学校を設置する地方自治体等が学校給食費の徴収、管理業務を行うために必要な環境整備を推進する必要があると、このように公会計化を推進する方向に変わってきているわけですね。平成24年度に文部科学省が調査した結果では、全国の自治体の45%が既に学校給食費を公会計で処理している、あるいは検討中であるということです。 ここでまた教育長に伺います。学校給食費の会計業務を公会計化していくことについて、そろそろ検討すべきかなと、そういう時期に来ているのではないかなと思うわけですが、お考えを伺います。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  市全体のシステムにも係わることですので、経験の浅い教育長が全体のことをまだ把握しておりませんので、すみません。もうちょっと研究をさせていただいてから、私の考えを述べさせていただきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  平成25年度から塩尻市で公会計化を実施しています。そのメリットを次のように挙げています。 まず、制度そのものの効果については、給食費負担の公平性、会計の透明性が確保されたこと。事務全体の合理化、集約化が図れたこと、これらを挙げています。それから教職員にとってのメリットとして、校務が軽減され、時間的、精神的負担が軽減したことにより学力向上及び生徒指導など本来業務に傾注できるようになったと、こう言っています。それから、保護者にとってのメリットとしては、納付の利便性が向上したこと。納付方法選択の自由度が広がったこと。児童手当からの納付により負担感が軽減したこと。それから、PTAの役員の負担が解消したこと、これらを挙げています。 市長に伺います。塩尻市では、市長のトップダウンで公会計に移行したということです。小諸市においても、市長のご英断を期待するところでありますが、学校給食費の会計業務の公会計化について、市長の見解をお伺いします。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  様々なメリットがあるということですので、早期にどのようにするのが一番いいのかということをよく検討させていただきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  ぜひ先ほどの校務支援システムと含めて、この公会計化を進めてください。必ずメリットがあります。費用は心配するほど恐らくかからないと思います。費用よりもメリットのほうが多いと思います。ぜひ前向きに一日も早く進めていただきたいと思います。 質問時間がわずかになってしましまして要旨(3)の部活に対する質問ができなくなってしまいました、大変申しわけありません。次の機会に回させていただきたいと思います。 最後に、学校の先生方は非常に厳しい労働環境の中で、自分の時間や家庭生活を犠牲にして働いています。先生方が本来の仕事に専念できるように、自治体レベルでできることはやっていかなければならないと思います。部活は先生方の献身的な労働によって成り立っていると言っても過言ではないと思います。 このことをしっかり認識しなければならないということを申し上げまして、質問を終わりにします。 ○議長(林稔議員)  以上で、4番、小林一彦議員の質問を終わります。--------------------------------------- △高橋公議員 ○議長(林稔議員)  1番、高橋公議員の質問を許します。 1番、高橋公議員。     〔1番 高橋 公議員 登壇〕 ◆1番(高橋公議員)  議席番号1番、高橋公です。 それでは、質問をさせていただきます。 件名1、行政マネジメントについて。 要旨(1)平成29年度実施計画書兼事業説明書(以下、実施計画書)について。 質問事項①行政マネジメントにおける、実施計画書の位置づけはどうか。 質問事項②平成29年度実施計画書作成にあたり、PDCAサイクルは回ったと評価できるか。 件名2、長期学校改築計画策定について。 要旨(1)長期学校改築計画「たたき台」作成までに行政として進めておくべきことについて。 質問事項①「たたき台」作成後の、「長期学校改築計画策定スケジュールを決めておくべきではないか。 質問事項②「たたき台」作成までに、全地区無料スクールバス導入を実現しておくべきではないか。 件名3、新市庁舎の評価について。(パネル使用) 要旨(1)開庁後1年以上を経過した新市庁舎の評価について。 質問事項①市長室及び3階の評価はどうか。 質問事項②議場及び4階の評価はどうか。 質問事項③1・2階の市民及び職員の使い勝手はどうか。 質問事項④防災拠点としての新庁舎の評価はどうか。 以上で一括質問を終わりといたします。 ○議長(林稔議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 登壇〕 ◎市長(小泉俊博君)  1番、高橋公議員の質問に対して答弁をさせていただきます。 件名1、行政マネジメントについて。 要旨(1)平成29年度実施計画書兼事業説明書(以下、実施計画書)について。 質問事項①行政マネジメントにおける、実施計画書の位置づけはどうかについて答弁をさせていただきます。 小諸市では、以前より計画、予算、人事、評価が連携した行政マネジメントシステムの構築を目指した取り組みの中で、総合計画を構成する基本構想、基本計画、実施計画については、基本構想を地域経営のための計画、基本計画、実施計画を行政経営のための計画と位置づけています。そして、それぞれが上位計画と下位計画として、目的と手段という因果関係で結ばれており、基本構想を実現する手段として基本計画があり、基本計画で示す目標等を実現する手段として実施計画を立案するものと整理してきました。 また、実施計画については、第9次基本計画の策定・運用の中で以前は一部の事業のみが対象であったものを見直し、全ての予算事業を実施計画の対象としました。その上で毎年各事業の前年度評価を踏まえるとともに、次年度の政策、施策の重点方針と目標及び資源配分方針に基づいて、計画期間である3年間の実施計画の内容を見直し、改定・ローリングすることとしております。実施計画書兼事業説明書につきましては、そのローリングの結果をまとめたものとして、各事業の目的や当該年度の目標等を一覧にし、3月議会へ予算提案説明資料として提出することとしているものであります。 以上のような考え方に基づき、これまでの間、地域の計画として第5次基本構想が策定され、続いて、基本構想で示した各主体の役割分担のうち行政の役割を具現化するとともに、私の基本姿勢や基本政策を反映するものとして、今年度第10次基本計画を策定しました。この基本計画の策定に合わせて、今年度は実施計画も単なるローリングではなく、新たな政策・施策体系に基づき、全事業をゼロベースで見直しを行い策定作業を進めたところであります。 続きまして、質問事項②平成29年度実施計画書作成にあたり、PDCAサイクルは回ったと評価できるかについて答弁をいたします。 本市が取り組んでいる行政マネジメントシステムにおいて、PDCAサイクルの基本的な考え方を端的に説明すると、毎年決算とあわせて計画の前年度評価を行い改善点を検討し、これらを踏まえて実施計画のローリングにより計画内容を見直し、続けて見直した計画に基づいて予算編成を行い、そして予算執行など事業を実施していくという流れになります。 ここで平成29年度の実施計画作成については、新たな第10次基本計画の策定に合わせた取り組みとして、毎年のPDCAサイクルの運用を包含したさらに大きな枠組みでのPDCAサイクルの実施であると捉えております。 具体的には、まず、昨年6月から8月にかけて実施した前年度評価において、第9次基本計画の過去3年間の取り組みを踏まえた評価を行い、その結果に基づき第10次基本計画策定における方向性として今後の取り組み、すなわち改善点を検討いたしました。この評価と改善点の検討は、基本計画の政策・施策だけでなく実施計画の事務事業についても同様の考え方で取り組み、一連の評価結果を成果説明書としてまとめ、総合計画審議会や平成28年9月議会に提出しご協議をいただいたところであります。その後は、審議会や議会での議論も踏まえまして、評価結果を第10次基本計画の政策・施策に反映させ計画案を立案し、平成28年12月議会で議決いただいたところですが、実施計画については、この新たな基本計画の政策・施策体系に基づき全事業ゼロベースで見直しを行い、策定作業を進めたところであります。 実際にPDCAサイクルが効果的に回ったかという点では、行政改革に関する市長方針として全ての事務事業について内容の見直しを行うよう指示をしてまいりました。また、実施計画策定に当たっての資源配分方針の中でも、選択と集中の観点の強化や評価を踏まえた事業の抜本的な見直しなど、PDCAサイクルの実効性を高めるための方針を示してきたところであります。 個別事業におけるPDCAサイクルの成果については、その結果としての実施計画書の内容について、常任委員会における平成29年度予算案の審査の中で、ご審議いただきたいと思います。また、計画は策定が目的でなく、いかに活用するかが重要でありますので、引き続き9月議会の決算審査など、議会の場でも各実施計画事業の計画内容についてのご協議をお願いいたします。 続きまして、件名2、長期学校改築計画策定について。 要旨(1)長期学校改築計画「たたき台」作成までに行政として進めておくべきことについて。 質問事項①「たたき台」作成後の、「長期学校改築計画策定スケジュールを決めておくべきではないかについて答弁をいたします。 懸案の長期学校改築計画の策定につきましては、昨年10月5日に開催しました長期学校改築計画に関する市民学習会を踏まえ、計画のたたき台を作るための検討組織である小諸市長期学校改築計画検討会を設置し、本年1月から検討を開始いたしました。 検討会には、概ね1年をかけ校舎をどうするかという施設の面だけでなく、将来を見据えた子どもたちの学びの場としてあるべき姿といった面も含め、様々な角度から検討をしていただき、来年1月を目途に教育委員会に対してたたき台を提言していただく予定となっております。検討会によるたたき台の検討過程では、市民学習会でお約束をしたとおり検討状況をお知らせするとともに、検討会の委員と市民の皆様との意見交換の場なども設けてまいりたいと考えております。 なお、たたき台が提言された後は、本格的な計画策定の作業に入ることになりますが、たたき台の内容を十分に吟味し、どのような手法で進めることが適当なのかなどを検討した上でスケジュール等を決めていきます。したがいまして、たたき台の内容が想定できない現時点におきましては、その後の詳細なスケジュールを前もって決めておくことはできないというのが現実でありますが、計画策定の作業としては、概ね1年程度をかけて市民合意を図っていくことを想定しております。児童生徒数の減少や施設の老朽化の進行など、学校を取り巻く状況を踏まえ、可能な限り早期に計画を策定する必要があるとの認識については変わりありませんので、たたき台の方向性がある程度明らかになってきた段階で、速やかに計画策定の手法やスケジュールなどを決めていきたいと考えております。 続きまして、質問事項②たたき台作成までに、全地区無料スクールバス導入を実現しておくべきではないか、について答弁をさせていただきます。 長期学校改築計画は、単に学校施設の改築予定を決めるものではなく、将来の小中学校の状況を見据え、子どもたちにとって望ましい学校のあり方を示す計画であると考えております。この計画は当然のことながら、市民の皆様が納得するものでなければなりません。繰り返しになりますが、そのために、まず計画策定の議論のきっかけとなるたたき台を、小諸市長期学校改築計画検討会で検討していただいているところでございます。様々な検討課題の中で、最も優先されるべきことは、子どもたちにとって望ましい学校のあり方であり、ご質問のスクールバス導入につきましては、そうした課題に付随する条件整備の1つであり、その必要性なども含め検討会でのたたき台を作る過程、あるいは、その後の計画策定の段階で検討されるべきものであると考えております。 続きまして、件名3、新市庁舎の評価について。 要旨(1)開庁後1年以上経過した新市庁舎の評価について。 質問事項①市長室及び3階の評価はどうか。質問事項②議場及び4階の評価はどうか。質問事項③1・2階の市民及び職員の使い勝手はどうか。質問事項④防災拠点としての新庁舎の評価はどうかについて4つのご質問は関連する内容ですので、一括して答弁をさせていただきます。 新市庁舎は、限られた予算、限られたスペースでの建設ではありましたが、コンパクトシティの核として利便性、機能性の高い庁舎が完成したものと考えております。外観は落ち着きのあるデザインであり、1階には、市民課、税務課、保健福祉部門など、市民の皆様の利用の多い窓口業務を集約して配置し、2階には、教育委員会、経済部、建設部、環境水道部など、専門性の高い部署を配置しております。そして、エレベーターに近い場所には、保健センターを設置し、3階は市長室と理事者スペースと総務部門や会議室を、最上階の4階には、議会の独立性を保つため、コンパクトに議場等を配置いたしました。採光が大きく白を基調としたことで明るく清潔感があり、窓口カウンターには接客に最適な机などを設置し、設計のコンセプトどおり使い勝手の良いオフィス環境整備が図られたものと認識しております。 開庁当初は、来庁された皆様から案内表示が分かりづらいなどのご意見をいただきましたが、案内表示の増設、議場内の階段への手すりの設置など、改良に取り組んだ結果、現在では開庁当初のようなご意見はほぼなくなり、使い勝手という面で一定の水準に到達したものと考えております。 防災拠点の面では、昨年の熊本地震では、複数の自治体庁舎が被災し、災害復旧に支障を来す状況を目の当たりにしましたが、本庁舎は大規模地震に備えた免震構造であり、災害の種類を問わずいざ災害が発生した際には、防災拠点としての機能を発揮させていきたいと考えております。そのために、昨年、飯田市や安曇野市の庁舎を視察した際に、防災拠点としての備えとして不十分なところがあると認識し、今年度から計画的に改修を進めてまいります。 新年度には、3階第1・第2会議室を災害時に災害対策本部とする際、スムーズに本部が立ち上がるよう電話、LAN及び電源が一体となったフロア用コンセントボックスを設置してまいりたいと考えております。言うまでもなく、市庁舎は市の行政を推進していく上の拠点であり、多くの市民が来庁しご利用いただく建物ですので、これまでも来庁者のご意見や職員みずからの提案により環境整備を進めてまいりましたが、今後も、より一層使い勝手の良くなるよう常にカイゼンに努め、その機能を十分に発揮できるよう適切に維持管理を行ってまいります。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員、再質問はよろしいでしょうか。 高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  それでは、一通り答弁いただきました。再質問をさせていただきます。 件名1、要旨(1)質問事項①の行政マネジメントにおける実施計画書の位置づけはどうかということで答弁いただきました。 私は、この実施計画書を非常に重視しております。なぜかといいますと、先ほど、市長がこれをもって各常任委員会で評価していただきたいと言いましたが、私、所管は経済建設委員会でありますが、むしろ自分が所属していない委員会のことを評価して予算・決算を可決認定するためのツールとして重要視しています。しかも前年度と今年度の実施計画書を比較すると、行政を外から見ている我々から見ても、これはPDCAへ回ったのかなという評価も比較するだけでできる部分があります。平成29年度版は、全てゼロベースで見直したと。結果的に私らが見るにつけても、ページ数もぐっと減ってスリム化されています。ここ再質問しようと思ったんですが、市長先ほどの答弁の中で言ってくださったので結構です。これについて私は平成27年の頭に議員になりまして、その平成27年3月議会で初めて平成27年度版の実施計画書を見たわけですけれども、ここで非常に違和感を持ってしまったわけです。と言いますのは、事業管理と予算管理がごっちゃになっていたと。しかも活動指標、言い換えれば目標値、これが白紙の部分が非常に多かったと。これは平成27年12月議会で指摘させていただきました。そういう背景と基本計画が10次基本計画に変わったこと、もちろん市長が代わったことで平成29年相当改善していると思いますが、実行部隊としてどんな努力をされたのか、総務部長にお聞きします。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  今までは全体的に予算の説明につきましても、どちらかというと、予算書重視という面が否めなかったわけです。しかし、この実施計画書の中で、それぞれの事業の目的、それから活動指標等を明示をしながらどの予算でどこまでやっていくのかということを、できるだけ中心にして説明していくということを行ってきているところでございます。その意味では、PDCAサイクルは計画化、評価、改善まで進みつつありますけれども、まだまだ実際やっていく中では不十分な点がございますから、それで今後も改善に努めていくと、そんな気持ちで臨んでいるところでございます。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  非常に的を射たご答弁いただきました。 まだまだということですけれども、私もこの過去の実施計画書を見直しまして、平成25年度までさかのぼると第8次基本計画で全く別物になってしまいますので、平成26年度から単純にページ数を比較しますと、平成26年度は431ページが平成27年度では409ページになり、平成28年に395ページになり、今回の平成29年度版が305ページになりました。その中での一つひとつの細かい実施計画、これの数も平成27年から比較したんですが、平成27年で451件、平成28年で431件で平成29年度版になると一気に316件と、非常にスリム化しています。これだけでも事業の統合や掲載の必要のない施策をどうにか工夫して落とすとかという、実施計画作成面でのやり方の改善という意味でのPDCAも回ったんじゃないかと考えます。ただし、今回のこの316事業のうち、まだ給与ですとか予備費、あと繰出金、拠出金、積立金など、事業として管理する必要を感じない事業が約60あります。これらの60事業というのは実際には予算管理をすればいいだけのもので、事業として管理するのはちょっと難しいし何とも言えないところだと思います。この60をカットした250事業が真に評価されるべき事業であって、その250まで持ってくれば220ページぐらいのほぼベストな実施計画書ができると思うんですよ。予算書と完全にリンクした実施計画書という中では、これ以上のカットは困難かなということでよろしいでしょうかね。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  高橋公議員におかれましては、企画課の行政経営係の担当のような見識でご説明されて大変勉強されているなということで恐縮をするわけでございますけれども、まさにご説明をされたとおり、あくまでも予算額がこの実施計画額と一致するということでございます。予算書の事業と実施計画の事業は全く一致するという意味では、評価外の事業も載せざるを得ないということとなってきておるところでございます。今まで事業が多かったのは予算額を説明する事業になっていたというものを、基本計画を実現するための事業という視点で、事業を集約していこうと改善したのが大きいと思っておりますので、まさに高橋公議員ご説明のとおりということでございます。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  やっぱりカットできない事業がどうしても発生するという中では、給与で例えて言えば、むしろそれも活動指標を設けて事業にしてしまえば良いと思うんですよ。活動指標というのは、予算の守り切りという活動指標で十分だと思います。それ事業化にするメリットというのは、例えば給与ですと、突然の退職ですとか、あと計画していた残業よりもはるかに上回ってしまった、あるいは削減ができたという期中の計画外の要因の増減など、みずからの職場の労働環境を見直す事業としてあえて事業化してしまえば、実施計画書として完成度が高くなると思うんですけれどもいかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  今後研究するということでご意見は頂戴しておきたいというふうに思います。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  ちなみに今回事業数が平成28年度に対して110近く減ったんですけれども、内容を見ますと特別会計で減らせています。一般会計は100%実施計画書とリンクしているようなんですが、特別会計に関しては160近かったものが、今回50とほぼ削減した事業とイコールの数です。特別会計の中を整理することによってスリム化を図れているとので、間違いないですか。 ○議長(林稔議員)  企画課長。 ◎企画課長(土屋勝信君)  特別会計につきましては、もう事業目的がしっかりした1つの事業ということの中で整理をさせていただいた結果でございます。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  分かりました。こういう観点で来年ぜひまた期待しますので、毎年のものを並べて比較して、特にほかの常任委員会の所管事項というのは、これで見てそれで予算、決算、判断評価しております。ぜひ今後レベルの高いものに仕上げていただければと思います。 質問事項②PDCAサイクルは回ったと評価できるか。 平成28年度から平成29年度に実施計画書が変わった部分をざっと見まして、これはPDCAサイクルがうまく回ったと思えた例を挙げます。成人式開催事業ですが、昨年度は参加人数が活動指標でしたけれども、今年は参加率に変わっています。当然ですよね、対象の人数は毎年変わるんだからそうしなければおかしい。また体育関係の施設の関係ですけれども、昨年は活動指標なかったが、今年は利用者数とか稼働率とか目指すものが数字化されています。あと野火附埋立処理場の管理指標ですが、ごみの埋め立て量から残渣の埋め立て量に変わっています。これはクリーンヒルこもろが稼働が始まったからということで、これも実態に合わせて職場の皆さんが変えてくれました。また野生鳥獣の関係では、鳥獣被害報告件数から日本鹿の捕獲頭数に変わっている。もう一つ最後に、教育支援センターの事業では、目標値が幼稚園、保育園、小中学校への訪問回数年間20回というのが、相手に関係なく相談訪問件数480件になっています。要するに日々の相談事をそのまま自分たちで件数で評価しようと、月に2回弱の学校への訪問というのは、現場として管理しづらいよねというところで、現場の皆さんが自分らで見直した活動指標かと思うんですけれども、そういう現場の皆さんの見直しによって、要するに現場のPDCAが回った結果として私は評価していいと思うんですけれども、総務部長もう一度お願いします。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  そのようなご評価をいただくと大変ありがたいわけでございます。ただ中身的には平成28年9月議会の中で成果説明書として議会あるいは総合計画審議会の皆さんにもその評価についてご議論をいただきました。その中でもいろんなご意見を頂戴したということも、その翌年度の事業実施計画の中に反映をしているという部分もございます。それを受けて、職員がいろんな視点で検討した内容と受け止めているところでございます。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  議員側の指摘なんて謙遜せずに現場で努力した結果だということで、私はとても良いと思いました。そうやって毎年ぜひレベルアップを期待したいと思います。ちょっと過去にさかのぼって私の感じたことをしゃべりましたけれども、市長の所見、もう一度お聞きしたいです。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  高橋公議員には本当に評価をしていただいてありがとうございます。これからもやはり市で行わなければいけない、また本当に小諸市の将来につながることでありますので、しっかり改善に努めてより良いものを作ってまいりたいと思います。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  では、よろしくお願いいたします。 長期学校改築計画策定について。 スケジュールについては、先ほどのお話で理解いたしました。質問事項②の「たたき台」作成までに、全地区無料スクールバスを実現しておくべきではないかということに対しては、それよりもたたき台が最優先であり、たたき台が出てくることによって、その次にやるべきことが明確になってくるだろうという答弁いただきましたが、私は正直今のままではこのたたき台が出てこないのではないかなと心配しております。といいますのも、市のホームページでも確認しましたけれども、小諸市長期学校改築計画検討委員会の17名のメンバーのうち過半数の9名が現職のPTAですよね。本当に生の声が聞けるというのはとても良いことなんですが、現職のPTAの皆さんがいるということは、それぞれが抱えている背景が違うと同じ意見は出てこないというおそれがあります。例えば統合という話になったときに、今お金を払わずにバスに乗れている人は統合されて更に遠くへ通学するようになっても同じように無料で乗れると考えます。半額の補助をいただいてバス通学をしているところは、遠くへ行くことになると、現行のシステムだと愛のりすみれ号の100円ですので、定額という意味では変わらないのかもしれませんが、通学範囲が広がりますよね。しかし、通学範囲が広がって、バス通学圏に新たになる地区からは絶対統合に賛成という話は出てこない。要するに生の声であるがゆえに、背景をそろえておかないと私はたたき台出てこないんじゃないかと思います、という私の話に対して市長いかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  やはり子どもたちにとって望ましい学校というのはどういうものなのかというのを一番の柱に据えて、この検討委員会で話し合っていただくということですので、たたき台は必ず出てくるものというふうに期待しておるところであります。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  中学生に関しては調べなかったですけれども、簡単に調べたところ、有料でバス通学している小学生の数が大体30名です。スクールバスという形態にはこだわりませんが、仮に今使われている愛のりすみれ号で行きますと、小学生100円で補助は半額の50円なので、1回乗る当たりにつき50円の負担をしています。例えば今ベースで無料化するとなると30人が50人に増えるかもしれませんが、年間通じて、決して安い金額とは言いませんが大体100万円かそこらで無料化ができます。これは実現できる、あるいは来年度からちょっと考える、そういう方向性を示すだけでも背景がイコールな環境の中で検討委員会の委員の皆さんからの統一されたたたき台が出てくると私は考えますけれども、市長もう一度お願いします。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  質問事項によれば、全地区無料スクールバスということであります。ある地区だけの限定だとは思いますが金額が200万円とかで済むんじゃないかとのお話しがありましたが、既に無料で運行しているところが結構予算を使ってやっておりますので、全地区となりますと、まず金額ベースだけで考えても、かなりの市の財政を圧迫する部分というのは出てきます。前提として同じ土俵に乗っていただくために、スクールバス無料で出したらどうかというご意見ではあるんですが、やはりそれぞれが背景が違うとはいうものの、やはり子どもたちにとってどのような学校が望ましいのか。そういう純粋な観点の中でたたき台を作っていただいて、それに基づいてスクールバス等必要であれば、そういう裏付けをとっていくというような段取りが正しいのではないかなというふうに私は考えております。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  答弁いただきました。たたき台作成の作業の中に公平・不公平という話が出ないように、そこだけはちょっと慎重にお願いいたします。 次、庁舎の評価について。まず市長は、全体を通して答弁してくれましたが、質問事項の①市長室及び3階の評価はどうかですが、今回の設計、施工もですけれども、小泉市長が来る前のものでした。当然小泉市長の意思は入っておりません。恐らく小泉市長なら、3階はもっと市民に開かれたフロアになってほしいと考えるんじゃないかなと思うんですけれども、市長いかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  高橋公議員おっしゃる開かれたフロアにという真意の部分は分からないんですが、私なりに解釈するのであれば、無機質な壁とかが廊下というかありますので、もう少し絵画を飾るとか、市民の皆さんが制作された写真を張るとか、定期的にそこを展示室みたいな形で利活用できればと考えております。その他いろんな考え方があれば、3階が市役所の中で市民の皆さんが来づらい場所にしたくありませんので、様々な工夫を今後していくとともに、またそういう市民の皆さんのご意見があれば、ぜひそういうのも取り入れていきたいなというふうに考えております。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  まさに私の言いたいことを市長言ってくださったんですが、私ら議員も非常勤でありまして、階段上ってくると、3階に来た瞬間に、ああちょっとここは足を踏み入れづらいなと、市民の皆さんと同じ感触を得るんです。恐らく市民の中には、3階をふらついていれば市長に会えるんじゃないかなという、そういうお気楽に3階をのぞく人もいるかと思うんですよ。 ただ、ここでちょっとパネル見ていただきますが、こんなものを私撮りました。これ北側の階段を上がったところの景色です。ここに滑川のポスターがあります。ここは市長室の壁です。こちらは南側の階段、上り切ってちょっとだけ歩いたところです。総務課とか企画課が奥にあるんですよね、市長室も。ここに上がったときにふらっと来た市民の皆さんはちょっとこの先には行けない、行きづらいというのは皆さん常勤だから恐らくなれてしまっているかなと思うんですけれども、たまに来るとこれ結構プレッシャーなんですよ。ですから、先ほど市長言いましたけれども、ギャラリー、写真、あと表彰状とか、もっと極端に言えば、ここに窓を打ち抜いて市長の顔が見えるフロアとかも考え方の1つです。こっちの壁ももっとこの壁が真正面に見えますので、階段から上がると、エレベーターから出ても、これは何かしたほうがいいと思うんですけれども、市長いかがですか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  高橋公議員ご指摘の部分もよく分かりますし、私も先ほど所感というか述べさせていただきましたので、できる範囲でやっていきたいなと思っております。ちなみに北側の市長室前なんですが、私が市長になって入った段階でも掲示はされていたんですが、小諸市の季節ごとのポスターと、姉妹提携都市の滑川市の市役所に出張した際にいただいてきたポスターも掲示させていただいています。本当に少ないんですが、にぎやかにしたいなという思いの表れですので、今後ちょっと利活用を考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  そのようにお願いいたします。どんな形でも結構です。階段を上がったときに無機質でないようにぜひお願いします。 次、議場及び4階の評価に行きます。議場ですけれども、音響に多少の問題はありとはいえテレビカメラもしっかりしたものが付くなど、今努力されています。議場そのものも決して豪華に見えずに、しかも市長の顔も質問者の顔も傍聴席から見やすいという中では、私はとても良いものができたなと思います。ただ、せっかくすばらしいエレベーターを作っておきながら、結局1年間、車椅子での傍聴者はゼロでした。知り合いの車椅子の方を一度誘ったことがあるんですが、日程が合わずに常任委員会だけ傍聴して帰られました。だから、実際にはここには一般の市民の方は入ったことがないという中で、果たしてこのエレベーター動くんだろうかという心配し自分で動かしてみましたが、ちゃんと動きました。手続は要りますけれども、車椅子でも大丈夫です。そして実際に車椅子のスペースに入ってみました。ちょっと高いですね。標準の車椅子に乗って平均的な体格の私が首の上が出るだけですので、ちょっと車椅子で小柄なおばちゃんが仮に来たとしたら、少し圧迫感があります。私らも努力しなければいけないんでしょうけれども、この何十億というお金を承認したり実際に執行したりしたのはお互いさまですので、一遍呼ぶ努力をしてみませんか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  作ってもなかなか利用者が少ない、傍聴者が少ないということですが、いきなり議会の傍聴というふうにお願いをしても、なかなか市民の皆さん敷居が高いというか、ハードルが高い部分があるかと思います。例えば、こういうところで演奏会を開いたりとか、何かこの議場に親しんで来られるような決して蛇も鬼もいないという、そういうようなまずバリアフリーというか、気軽に来てもいいところなんだという市民の皆さんの感じを持っていただくような演出というか、工夫をしていただいて、お互いにですけれども、やっていく中で傍聴者を増やしていきたいなというふうに思います。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  小泉市長に期待するのは、いろんな発信やプロモーションビデオもありますけれども、こういうところもぜひ期待して、気軽に来られる市役所をぜひ作っていただきたいと思います。 それでは、質問事項③、④、1・2階それと防災拠点、これ一緒くたにやってみます。これも白を基調として非常にすばらしいフロアです。1つ職員の皆さんからもう少しカウンターに近い席のレイアウトは工夫の仕方があるのかなというようなお話も聞きました。要するに来てくださった市民の皆さんに対し、呼び出しベルを置いていただいたりもしていますけれども、市民の皆さんがそれを鳴らすよりも先に気づけないものだろうかというお話もちらっと聞きました。その辺はどうでしょうか。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  以前の庁舎から比べればカウンターから席が少し遠いことと全ての職員間の距離も遠くなりましたので、コミュニケーションをとるという部分では気をつけなければいけないなと思っています。ただお客さん見えられたときは、親切な対応はもとよりですが、ただ、どうしても自分の業務をしているときに、そこに夢中になっているときに来られたときに、ちょっと気付きが遅いかなということがありますが、原則的にはその鳴らされる前に立とうというようなことで皆対応しています。ほとんどのお客さんが南側の入り口から入ってくるので、市民課については、総合案内も兼ねている場所ですので、市役所の最初の顔みたいなところであります。限られる職員の中で、自分たちの業務も当然改善する中でお客様に対して気持ちいい対応をして帰ってもらうという場所でありますので、現在、床や窓口の上のほうにも案内表示を出し、どんな方法が一番いいのかというようなことを、自分たちで考えてお客様のサービスにつなげていくかというようなことを、少しずついろんなことを変えながら試しているところでございます。その取り組みをしながら接遇に気を付けて、市民、小諸市一番のサービスの場所にしていこうというようなことで取り組んでおります。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  よろしくお願いします。ちなみにこのフロアでもう1個気づいてしまったんですが、広報こもろなどの配布物が、市民の皆さんすぐ手に取れるように準備されていますね。ずっと探したんですけれども、議会だよりどこにも無かったんですよ。これはどうなんでしょうか。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  ちょっとどういう内容のものが配置されているか、私も承知しておりませんけれども、そこら辺は議会事務局と相談させていただきます。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  分かりました。失礼しました。 あと、防災拠点として、現在1階にはいろんな各種の記入するテーブルとかあと長椅子ありますけれども、実際有事になって、被災者の皆さんが仮に100人ぐらい来るとしたら、レイアウトはどう変わるんでしょうか。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  レイアウトがどういうふうになるというのはイメージないんですけれども、少なくともすぐ撤去移動できるような仕組みになっております。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。
    ◆1番(高橋公議員)  ということは逆に言うと、実際に有事の際のマニュアルは、まだできていないということでしょうか。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  新年度予算にも計上してございますけれども、平成29年度中に災害が起きた場合の業務をどのように進めていくかというものは、業務継続計画として作成をしていくというふうに準備をしているところでございます。現在の状況について補足があれば総務課長のほうから説明をさせます。 ○議長(林稔議員)  総務課長。 ◎総務課長(冨岡昭吾君)  もし市庁舎が避難所になって、どの場所に避難するかというのは、交流センターのホール等も含めて、今後検討していくということでございます。業務継続計画ということでは有事の際でも必要最低限に必要な業務はやっていくというようなことでございますが、この事務室のスペースを避難所にするとことは、今は考えておりませんけれども、高橋公議員ご指摘にもありましたので、そういった避難場所については、検討したいと思います。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  実際に開庁してこの非常に広いフロア見たときにすばらしいものができたと思ったんですよ。といいますのは、地下鉄サリン事件の大規模災害が絶対来るという前提で作り上げたという聖路加国際病院をイメージさせる。というところでは、私は豪華過ぎるという話も聞くこともありますがやはり先見の明でこの広いフロアを作ったというのをちょっと言いたかったというのもありまして、ここの質問をさせていただきました。 防災拠点としてなんですが、有事の際は、3階の市長室と大会議室、もちろん総務課、企画課のフロアもそうでしょうけれども、あそこがもう小諸市の心臓になるわけですよね。ある程度のハードは今年度中に何とかするとお聞きしました。ただし、最近起こった東北の大震災しかり熊本の地震もしかりなんですけれども、相当な数のインターネット環境が無いと、例えば飛んだデマを打ち消す情報発信したり、上部の環境庁と話もしなければいけないという中で、何本のLANを引くのか、それとも無線LANでやるのかというのは、そこまでお話無かったですけれども、であれば、Wi-Fiかなと思うんですけれどもいかがですか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  防災用のLAN環境ですが平成29年度の具体的な細かいところまでは把握はしていないんですが、昨年飯田市の災害対策本部に当たる危機管理室並びにその本部の視察をしまして、やはりこの佐久地域がとにかく災害が少ないと。それはそれでいいことなんですが、ただ、やはり行政において災害が起きないということはあり得ないという前提で、やって当然、やっても誰も評価してくれない。という話なんで、そのWi-Fi環境等も含めて、本当に有事の際には何が必要なのか。そういう有事の際の業務継続計画もそうなんですが、具体的にどこまで落とし込むか、その落とし方ももちろんあるんですが、でき得る限りの想定をした上で、必要な環境を整えていくという姿勢で取り組んでまいりたいというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  高橋公議員。 ◆1番(高橋公議員)  分かりました。ざっと新庁舎についての評価いただきました。駐車場については、ほかの方も準備されているようですし、別の場面でも色々話聞いたり話したりする件がありますので、それは今日は置いておきます。 以上で、私の質問を終わります。 ○議長(林稔議員)  以上で、1番、高橋公議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、昼食のため、暫時休憩したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(林稔議員)  ご異議なしと認めます。よって、この際、昼食のため暫時休憩いたします。 再開時刻は午後1時30分といたします。 △休憩 午後零時12分 △再開 午後1時30分 ○議長(林稔議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △中村憲次議員 ○議長(林稔議員)  13番、中村憲次議員の質問を許します。 13番、中村憲次議員。     〔13番 中村憲次議員 登壇〕 ◆13番(中村憲次議員)  議席番号13番、中村憲次でございます。議長のお許しを得ましたので、通告順により総括質問をさせていただきます。 平成29年3月議会に当たりまして、市長より施政方針が示されました。本年の一般会計予算は昨年度比7%減の168億円でございます。いよいよ2年目の小泉市長の基本理念「小諸に元気と誇りをとりもどす」ための予算として示されております。この予算で福祉向上が十分できるのか、また、妥当であるのか、今議会で審議することになっております。いずれにいたしましても、各分野別に小泉市長の施策の決心、そしてまた、思いが示された予算案と理解をいたします。 なお、それぞれの施策が出ておりますけれども、その中で、今回一般質問で私が取り上げますのは、市長の特に重点課題として方針を出されております、健康、福祉の分野について取り上げてみました。提言、提案をしたいと思います。その中で障がいをお持ちの保護者の皆さんより切なる思い、また、その日常の課題につきましても取り上げて質問をさせていただきます。 さて、小諸市は第4期障害福祉計画の策定に入っておりますが、市長は施政方針の中で、子育て世代包括支援センターの開設、また地域活動センターの設置をして、障がい者の日中活動サポートを行っていくと計画を出されております。高齢者や障がい者等地域全体で支え合う体制づくりを進め、誰もが生きがいを持ち、安心して暮らせる長寿日本一の優しい小諸を目指すとあります。全く私も同感であり、我々も同じ方向性を持って進まなければならないというふうに思います。 そこで、お伺いいたします。小諸市において、子育て支援、障がい者のサービス支援の施策につきまして、今現状はどうなのか、今後の取り組みはどうか、方向性の検証をしたいというふうに思い、質問をいたします。 件名1、小諸市第4期障害福祉計画について。 小諸市では、第4期障害福祉計画の策定を平成27年度から平成29年度までの3年間で、障がいの有無にかかわらず、自立と社会参加のための施策を行っていくとして取り組んでおります。昨年4月1日に内閣府から通称障害者差別解消法が施行されましたが、小諸市は障がい者差別の解消について平成28年12月1日に「障がいを理由とする差別を解消するための職員対応要領」というものが策定されており、社会的障がいの除去について合理的配慮を適切に行うものとなっております。大きく3点の基本的な考え方が述べられておりますけれども、1つ目は法律で対象とする障がいのある人への対応。2つ目は不当な差別的取り扱いのない基本的な考え方。また、障がい者への合理的配慮の基本的な考え方。その3点が基本となっております。 そこで、お伺いいたします。 内閣府より平成28年4月に制定の、障害者差別解消法を踏まえまして、要旨(1)小諸市における障がい者差別の解消について。 質問事項①障がい者への合理的配慮等の提供について職員への「対応要領」の周知はどうか、お伺いいたします。 次に、要旨(2)障害福祉サービスに関わる施設の現状と課題について。 質問事項①小諸市の児童等に対する障害福祉サービスの現状はどうか、お伺いいたします。 次に、質問事項②として小諸市内の指定通所事業所「放課後等デイサービス」施設整備の取り組みはどうか、お伺いいたします。 次に、質問事項③といたしましては、パネルを使用して質問いたします。小諸市の現有福祉施設を指定事業所とし、「放課後等デイサービス」の施設として有効活用はできないのか、行政の所見をお伺いいたします。 以上で本席での総括質問を終わります。 ○議長(林稔議員)  ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 登壇〕 ◎市長(小泉俊博君)  13番、中村憲次議員の質問に対して答弁をさせていただきます。 件名1、小諸市第4期障害福祉計画について。 要旨(1)小諸市における障がい者差別の解消について。 質問事項①障がい者への合理的配慮等の提供について職員への「対応要領」の周知はどうかについて答弁をさせていただきます。 「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が平成25年6月26日に制定され、平成28年4月1日に施行されました。小諸市では、平成28年12月1日に全ての市民が障がいの有無にかかわらず、住みなれた地域で安心して暮らすことのできる地域社会の構築に向け、全職員が一体となって積極的に推進していくための職員対応要領を策定いたしました。 この要領では、事務または事業を行うにあたり、障がいを理由とした不当な差別的取り扱いにより、障がいのある人の権利や利益を侵害することのないようにするとともに、社会的障壁の除去について合理的配慮を適切に行うものとしております。具体的には、会議の開催、窓口対応、文書の送付、イベントの開催、災害等の発生時の対応など、求められる合理的配慮を実践していくことで、障がいのある人の立場に立った対応や施策の推進に努めていくこととしております。 この合理的配慮の1つとして、本年1月に聴覚障がい者等の窓口対応について、長野県手話ガイドブック「手話で話そう初めの一歩」を各課へ配付し、窓口に備えることで、手話通訳が実施できない場合に筆談や身振りでの対応、図や表示物を使用しての説明等に活用していく取り組みを実施したところでございます。このほか平成29年度には、手話通訳者の臨時職員を雇用し窓口等の対応を行うとともに、必要に応じて厚生課と連携し、障がいのある人やその家族、関係者からの相談に適切に対応できる相談体制の充実を図ってまいります。 今後も職員一人ひとりが障がいのある人やその家族に対し、適切、的確に対応していくため、法の趣旨や社会的障壁の除去の必要性、障がいやその状態に応じた配慮等に関する理解を深めるため、職員研修等を実施するとともに、障がいの理解に資する講演会や障がいのある人と接することのできるイベント等への職員の積極的な参加を呼びかけてまいります。 要旨(2)障害福祉サービスに関わる施設の現状と課題について。 質問事項①小諸市の児童等に対する障害福祉サービスの現状はどうかについて答弁をさせていただきます。 市内における障がいのある18歳以下の児童数につきましては、障がいの症状が固定しないことなどから障害者手帳などを取得していない方が相当数いるため、実数はつかめませんが、手帳を取得されている方は身体障害者手帳29人、療育手帳76人、精神保健福祉手帳4人の計109人となっております。障害福祉サービスを利用されている方は、本年2月末現在で就学前の児童に対する発達支援を行う児童発達支援が26人、学校の放課後や、休業日に通所して生活能力向上のための訓練などの支援を行う放課後等デイサービスが26人の計52人となっております。ほかに、地域生活支援事業として、家族などの介護者の一時的な休息確保のため日中活動の場を提供し、必要な支援を行う日中一時支援などを利用されている方もあります。 次に、市内の児童を対象とする障害福祉サービス提供事業所は、市が直営で行っている児童発達支援事業所の「ひまわり園」の定員10名と、小諸市社会福祉協議会運営で放課後等デイサービスの基準該当施設として市で指定している介護保険施設「地域密着型通所介護事業所宅幼老所アスパラハウス」の定員10名、計2か所となっております。 質問事項②小諸市内の指定通所事業所「放課後等デイサービス」施設整備の取り組みはどうかについて答弁をいたします。 放課後等デイサービスにつきましては、学校の放課後や休業日等の障がいのある児童への支援だけでなく、保護者の就労時間の確保などを含めた家族支援としても、今後ますます重要度が高くなるものと考えております。現在、市内で放課後等デイサービスを行っている「宅幼老所アスパラハウス」につきましては、来年度で終了となることもお聞きしております。そのため、市といたしましても障害福祉サービス提供事業者の皆様に対し、放課後等デイサービス事業の実施についてお願いをしているところであります。 質問事項③小諸市の現有福祉施設を指定事業所として、「放課後等デイサービス」の施設として有効活用はできないかについて答弁をいたします。 小諸市で保有しております福祉施設のうち、放課後等デイサービス事業所として活用が検討できる場所としましては、児童発達支援事業所「ひまわり園」がございます。ひまわり園につきましては、旧北保育園園舎を利用しており、実際に児童発達支援事業所として利用していない遊戯室もあります。しかしながら、放課後等デイサービス事業を行うには、障がいの特性に応じた知識や支援の技術を有した人材の確保が必要となることなどから、直営での事業実施は難しいと考えておりますので、直営で実施している児童発達支援事業所ひまわり園のあり方も含めて検討が必要と考えております。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員、再質問はよろしいですか。 中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  ただいま一通り答弁をいただきまして、順次質問させていただきます。 件名1、小諸市第4期障害福祉計画について。 要旨(1)小諸市における障がい者差別の解消ということで、今回の質問につきましては、昨年より課題として小諸養護学校のPTA小諸支部の保護者会の方より多くのご意見、また要望等が出されております。また、昨年8月には、それぞれ支部の皆さん、お母さん方にアンケートが示されまして、今回この事案についてはPTA保護者会の皆さんの強い思いを市長へ要望書として、また議会のほうへ議長に請願として提出されておりますこと、その事案であるということを、まずもって申し上げておきたいと思います。 質問事項①に入ります。障がい者への合理的配慮等の提供についてということでございますけれども、この「対応要領」の周知はどうかということで、小諸市は内閣府の通称障害者差別解消法に対しまして昨年12月1日に「障がいを理由とする差別を解消するための職員対応要領」として、全29ページにわたりましてすばらしい要領ができております。小泉市長になられまして約7か月の間に一応制定されたということで、大変な作業だったと思いますけれども、市長にお伺いいたします。 まず、この要領ができまして、進んでおるわけですけれども、特に平成29年3月議会冒頭で、市長の施政方針にもございますけれども、福祉行政の施策について積極的に取り組む姿勢がうかがわれます。市民福祉の向上が基本と理解をしておりますし、策定された小諸市の対応要領の冒頭に述べられておりますけれども、本市が目指す共生社会が表題に上がっておりまして、そして次に、市民が共生して安心して暮らすことのできる地域社会を構築するため、福祉サービスの整備の充実を図るという形でうたっておいでになります。 そこで、市長にお伺いしますが、市長の「市民との共生」という部分について、この思いを市民に向けまして簡潔にご答弁を頂戴したいと思うんですが、よろしくお願いいたします。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  昨年の市長選のときにも私の政策集でも触れてありますが、やはり小諸市民、誰もが命を大切にし、また、大切にされ、命をつないでいくことが基本だというふうに思っております。簡単に話をまとめると、笑顔がキーワードということで、施政方針でも今回改めて述べさせていただいたところであります。笑顔というのは、市民誰もが幸福を実感できることを理念に、障がいのあるなしにかかわらず共生できる小諸市でありたいなと、そのために一生懸命頑張っていきたいという思いであります。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  ご答弁いただきましたが、今回の指導、いわゆる職員の対応要領にも記されておりますし、ぜひその姿勢で、今後この施策をひとつ遂行していっていただきたいというふうに思います。障がいの有無に関わらず対応するということをうたっておりますので、特に障がいがある子どもをお持ちの保護者にとっては非常にすばらしい取り組みだろうなということで期待をしておるところでございます。 特にここで、障害者差別解消法の3つの基本的な考え方の1つで、合理的配慮ということでうたってございます。この合理的配慮というのは聞きなれない言葉でございますけれども、これを現在、窓口、あるいはイベントに対しての合理化等対応されておるということでございますけれども、この辺のところ、ハード面は大分対応されていると思いますけれども、ソフト面につきましても、非常にこれは重要な部分ではないかと思うんですがいかがでしょう。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  職員に対しましては、当然この対応要領というのは周知をしているわけでございますが、基本的には全職員がこの趣旨についてはしっかりと受け止めているというふうに理解しております。また、一番窓口で対応する市民課、厚生課、健康づくり課等の窓口を持っている部門におきましては、日常の窓口対応の打ち合わせ等でも、その部分についての配慮については、細かく常日ごろ打ち合わせしてあるものと理解しております。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  その姿勢で取り組んでいただいているということで、まだ昨年12月に策定されてこれからだというふうに思っております。午前中も同僚議員から市庁舎の使い勝手の問題だとか、そういう部分のご指摘がありました。特に身体障がい者のことでこれまでそのお話もございました。それもやはり合理的なんです。ハード面につきましては、配慮だというふうに私は思っております。その非常に多岐にわたる合理的配慮につきましては、これからしっかりと対応していっていただくために職員研修はこれから新しい計画というのはございますでしょうか。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  この対応要領だけを捉えてということは今のところ計画してございませんが、そのほかの研修の中で、あわせて職員が色々な社会福祉含めた、行政を進めていく中で基本的な大切なことをやりますから、その中で職員が捉えられるような研修というものは今後検討していきたいというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  これからという取り組みでございますので、きめの細かい対応をするためにもしっかりと研修をしていただきたいというふうに思います。 昨年4月に差別に対する対処法ができたわけですけれども、本来はこの障がい者の関係につきまして、もっと前から小諸市は当然対応はしてきていただいておるということも分かっておりますけれども、あえてここで国の内閣府のほうからの執行でございますし、全国的に発達障害とかそういう形のお子さんが非常に増加してきている傾向があるのではないかなというふうなこともお聞きしております。そういうような意味からも、この対処法につきましては、改めてしっかりと全庁的に徹底していただきたい。 そしてまた、昨日からも市長ご答弁の中でランチミーティングというようなことで、非常に効果が上がっているということですので、ぜひこの問題につきましては、これからも引き続き、皆さんとランチミーティングの話題の中に入れていただければありがたいかなというふうに思っておりますがいかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  ランチミーティング、その他の機会も含めまして、事あるごとに障がい者の皆さんへしっかりした対応ができるように取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  その形で取り組んでいただきたいというふうに思います。 要旨の(2)に移りたいと思います。 障がい福祉サービスに関わる施設の現状と課題ということでございますけれども、小諸市の現状、特に発達障害の関係はひまわり園が直営であると、10名の皆さんが現在そちらのほうで対応しているということでございます。それから宅幼老所、アスパラハウスについて、平成24年からもう大分長い期間やっておるわけですけれども、これが今回平成29年度で閉鎖になるということでございますけれども、どのような形で閉鎖になるのか、今までの現状はどうだったのか、その辺のところをよろしいですか。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  アスパラハウスについては、社会福祉協議会のほうへお願いをしております。1月の実利用者の人数を申しますと、月に2人というようなことがございます。そんなこともございまして、経営上採算という部分で運営を見直さなくちゃいけないという中で、平成29年度をもって閉鎖をするというようなことでお話は伺っております。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  今、民生部長から採算の云々というお話で、閉鎖をやむなくするというような内容の答弁だったと思いますけれども、採算がなかなかとれていない、運営がしにくいということの原因は何がおありになると思いますか。その辺のところは情報入っておりますか。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  1つに位置的な問題もあるかと思いますし、そういう部分と、やはりスタッフによる対応等もあって、運営上どうも芳しくないというようなことを聞いております。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  なかなか理解しにくいご答弁だったと思います。場所が遠い、それから利用者が少ない、それ以外に、運営の点につきましても検討すべき点があるのではないかなと考えます。特に今回請願要望が出ている中で、これがもし施設が週末あるいは祝祭日、障がいをもつお子さんを抱えているお母さん方によれば長期夏休みの間も預けられるしっかりした事業所があれば、例えばパートからいわゆる本採用という形の正規雇用にもつながってくる可能性も出てくるとお聞きしております。 現実に、現在養護学校に通う生徒さんを抱えているお母さんは、小諸市にその施設がないがために佐久市のほうへ、佐久市にはしっかりしたそのプログラムのある施設が6か所ぐらいあるわけなんですけれども、やむを得ず遠方ですけれども、そちらのほうにおいでになっています。そちらへ朝9時に、養護学校のほうへ子どもさんをお送りする、帰りはまた遠いところへ行ってお迎えに上がるというようなことで、非常に不便性があるわけですけれども、どうしてもそれをやらざるを得ない、そのような現状もお聞きしております。 そういう中で、事業所については利用する皆さんの利便性のある場所、また、それなりのプログラムにきちんと対応した形の宅幼老所、デイサービスというようなものが必要ではないのかなと思いますが、その辺のところ、もう一度お伺いしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  確かに市内には1か所でございます。そんなことで、利便性も含めて近隣の佐久市等へお預けになっているお母さん方、ご家族の皆さんいらっしゃることも承知しております。そんな中で、このアスパラハウスが平成29年度で閉めるというようなこともありますので、やはり市のほうも市内の事業者のほうへ何とか放課後等デイサービス事業をやっていただけないかというようなことはお願いしておるところでございます。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  そういう対応をしていただいているというようなことなんですけれども、保護者のお母さん方、本当に毎日のことで大変なご苦労いただいていると私は思います。何回かお話をお聞きした中で、パートにも行かなきゃいけない、帰りは帰りで迎えにいかなきゃいけないという、朝晩送迎の問題にしましても大変なんです。非常にそういう部分では、子どもさんもそうですし、親御さんにとっても、もしそういう施設、そういう対応がいただければ、かなり軽減されるしという形で、現在、非常に必死の状態でお話になっておいでになりました。 そういうような部分から考えまして、今回取り上げているわけですけれども、アスパラハウスの閉鎖につきまして具体的にその後の代替案というのは社会福祉協議会のほうから示されておるんでしょうか。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  代替案というか、こんな方向でというようなことはお聞きしておりますが、まだ内々のことでございますので、ここで具体的なことを申し上げることは、今の段階ではできない状況でございます。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  来年いっぱいといいますか、平成29年度いっぱいは一応事業所としては開設しているということですが、いずれにいたしましても、今までの経緯から見まして使い勝手が悪い、それから施設もかなり老朽化していると思います。そして、耐震強度もその建物には問題があるということもお聞きしていますし、当然防火の部分、スプリンクラー付けるにしても内装の改修等しないと大変ということもお聞きしております。いずれにしましても、そういう状態のものをまた1年間使用するというのも、採算云々というようなことだけではないと思うんです。当然そういう状態であれば採算のとれるような利用者がなかなか集まってこない、そういうようなこともやはり問題ではないかなと、その辺もひとつ課題ということで、認識しておいていただきたいなというふうに思います。 次に進みます。質問事項③ということでございますが、この現状を踏まえまして、アスパラハウスというのがなくなりますので、まずこの事業所の候補地といいますか、何とかその施設を考えていただきたいなと保護者の方からお話も出ておりました。その中で、候補に上がった場所が小諸市にあるんです。これは、小諸市の公共施設等の総合管理計画の趣旨にも沿うと思いますけれども、提案として考えられますのが、野岸の丘の総合福祉センターの有効活用ということでございます。 これは、提案させていただきますのは、3点ほどございます。まず1点目が、この場所につきましてはPTAの保護者の皆さんからのご提案もございました。それから2点目といたしましては指導要領の趣旨からいたしまして、合理的配慮の観点から非常に対応に合致していると理解をしております。3点目は平成27年10月社会福祉協議会の移転で福祉センターのエリアが、これ福祉ゾーンとしてすばらしい、今後地域福祉向上の拠点になるのではないかという考え方でございます。それをもとにして、この野岸の丘の総合福祉センターを候補地にしてはどうかなという提案をさせていただきたいと思うわけですけれども、ここでパネルを使用させていただきます。 ちょっとご覧いただきたいと思いますけれども、これが旧小諸高校の跡地、現在の野岸の丘総合福祉センターの全景でございます。この建物は平成3年の建設、総面積が約900平方メートルあり、約2億5,000万円かけまして保健センターということで設置されました。これは2階の大会議室でございますけれども、非常に広い部屋でございます。それから、これが調理実習室と申しまして、このすばらしい調理室が現在はほとんど使用されていないというようなことをお聞きしております。次にこれが廊下でございます。4メートルほどの広い廊下、建物内部です、これ2階でございますけれども廊下、それからこれが2階エレベーター、昇降口でございます。1階から2階へ通じているエレベーターがございます。 ご覧いただきましたように、廊下、それから調理室、すばらしいきれいな施設に整っております。これは約200坪ぐらいございますこの大会議室、ちょうどこの議場ぐらいございますか、このすばらしい会議室がございます。 ただいま施設の紹介をいたしましたけれども、この建物は行政財産ということでここには保健センターがございましたけれども、現在は現市庁舎のほうに移っており、こちらで機能しております。 そこでお伺いしたいんですが、この福祉センターは現在1階は社会福祉協議会で利用しております。2階は全部ああいう形でがらんとして空いておるわけです。一昨年10月から保健センターは移られて空いているわけですけれども、この1年間の稼働率につきましてはいかがでしょうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  今パネルでご覧いただいたように、色々な部屋があるわけですが、一番利用頻度が高いのが一番大きい2階の大会議室になると思いますが、利用頻度については、その会議室で今のところ週に1回程度というふうなことで伺っております。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  稼働率週1回ぐらいとお聞きしましたが、パーセントにしまして4%ぐらいなんです。稼働率の4%は、これ稼働しているというふうにご認識されますか、いかがでしょう。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  保健センターが新しい庁舎ができてこの庁舎へ移るときに、そのエリアや施設を総合福祉センターということで位置づけて、1階は社会福祉協議会や地域包括支援センターが使っております。2階の部分については高齢者福祉や障がい福祉などの地域福祉だとか、そういうような目的のために使うというようなことで位置づけて、色々な会議だとかイベント、あるいは健診とかに使ってもらうような目的でおりました。途中で野岸の丘が野岸小学校の仮のグラウンドになったこともあり、駐車場について懸念される部分もあってかほかの場所へ移った催し物とか会議とかもあります。そんなこともありますが、ただ、その稼働率を考えるといささか少な過ぎるかなというふうに感じますが、今後の消防庁舎の候補地というようなことにもなってきましたので、やり方自体も検討していかなければいけないなというふうには考えております。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  民生部長、ちょっとそれは視点が違うんじゃないかな。消防署ができるからということは、ちょっとこれは別にしておかなきゃいけないと思うんですけれども、消防署云々はまだ2年先ですよね。あくまでもこれ、福祉ゾーンという考え方でものを考えたときに、まだまだ検討しなきゃいけない部分ですけれども、この稼働率について、これは十分に活用しているといえますか。小諸市の公共施設の管理計画にももとづいて、4%、週に1回使うか使わないか分からない、目的もはっきりしていない、この状態のこの建物の所見をお伺いしたいんですが。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  私もその稼働率は確認していますが、少ないなというのが実感であります。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  市長のおっしゃることは、私もそのように感じております。私も何回も行って中を見ておりますし、使ったこともございますけれどもすばらしい建物なんです。こういうすばらしい建物を、今回障がいをお持ちのお母さん方が何とかひとつ利用したい、そういう案が出ているわけです。ぜひこれを行政にご検討いただいてということで提案しております。 そしてこの建物を、ご検討いただくということでやってもらったら良いと思いますが、例えばこれを使った場合のメリットという部分で皆さんから色々なご意見を頂戴しています。これをちょっとご紹介して、それに対して色々キーワードになる提案をいたしますけれども、順次申し上げますからそれぞれの担当課のご答弁をいただきたいと思います。 まず、この建物を仮に利用した場合のメリット、これにつきましては、建物のすぐそばの警察署前に公共交通「愛のりくん」の停留所というのがございます。障がいをお持ちの子どものお母さんからの話ですと、この巡回バスを利用できるいわゆるシステムを理解できるレベルの障がい者にとって、将来社会へ出るわけですけれども、そういう意味での生活訓練、また社会訓練にもなり、できればこれをすぐに利用したい。また、送迎につきましても保護者にとっても非常に利便性が良いというご意見が出ております。これは建設の関係ですか。 次に、2つ目は施設エリアに学童クラブ、児童館のこもロッジがございます。養護学校の小学部の生徒さんにとっても、児童教育の支援の一環として外との交流の機会が図ることができるのではないかなと考えます。過日、施設に行きまして、こもロッジの先生から色々お話をお聞きしてきました。小諸高校の生徒さんなんかもそこへ行って皆さんと交流しているという話もお聞きしております。未就学児、また保護者にとっての交流も図れるのではないかと思います。この辺のところは教育次長にお聞きします。 それから、また小諸高等学校の通学路がございまして、非常にたくさんの生徒が毎日通っていきます。学校との協議もございますが、教育の一環として生涯学習の目的で、高校生、また同世代、若年層との交流の機会が生まれるのではないかと思います。この辺は後で教育長にまたお伺いいたします。 そして、同敷地内にワークポート野岸の丘もあります。ここも先日お伺いしまして、所長さんにも色々お話お聞きしたんですけれども、他の障がい者との交流も図ることができるのではないかなと、これなんかもう大きなメリットだと思います。 それから、消防署が今度あそこへ来るというようなことで、警察署もすぐそばにあり、危機管理上からももしあそこが利用できたら非常に安心できるとのお話もございます。 それから、駐車場も広くあり、利便性についても良い。また、障がい者、高齢者にとっても建物にはエレベーターがあって非常に使い勝手が良い。身体障がい者の場合もエレベーターも利用でき、移動が簡単である。加えて先ほどの調理室、稼働率が低いんですけれども、食生活改善推進協議会の関係の方が色々な料理をされると思いますけれども、子どもさんたちも一緒になってそこで体験ができそんな形で利用ができると、そういうお話も出ております。創作室もございますし、非常に活発な活動ができる、これは総務部長かな、後でまたお聞きしたいと思いますが、敷地内に遊具があって、公園もあり、非常に環境が良い、その活用ができるというような、そのほかにもございましたけれども、このような多くのメリットが、条件がそろっている施設であります。 ハード面について、建物は平成3年の建築で耐震もございますし、しっかりした建物でございますので、非常に安心して利用ができると思います。その辺のところ端的にご答弁をいただきたいと思うんですが。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員、一つひとつでやっていっていただけますか。 ◆13番(中村憲次議員)  そうですか、時間が押してはいけないと思ってやったんですが、とりあえず、まず、そうですね、建設部長。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  先ほどの総合福祉センター周辺の公共交通の件でございますけれども、現在公共交通の運行上、野岸の丘総合福祉センターは停留場所に指定してございます。また、運行上お1人で乗降できる方につきましてであれば、ご利用いただける環境にございます。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  介助が必要だということになると大変ですけれども、お1人でできる方には、社会へ出るためにも非常にその部分では良いかと思います。 それから、2つ目は教育次長。こもロッジ、その関係でご答弁願います。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  こもロッジにつきましては、午前中は未就学のお子さん方が、ほとんど利用されておりまして、午後になりますと放課後児童館とか児童クラブという機能を持っておりますので、小学生が多くまいります。先ほど高校生という話もございましたけれども、高校生も20人ぐらい登録しているということなものですから、訪れてくるということでございまして、大体今50人から60人ぐらいの利用があるというように聞いております。 仮に交流を図るという点からは、今ノーマライゼーションという考え方もありますので、そういう点から良いと思うんですが、ただ今でも施設が手狭であるという、そういう課題はあるということだけ申し上げておきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  現在のこもロッジでは、そういう形でちょっと手狭であるけれども、仮に利用した場合は色々な形で交流ができるというご答弁いただきました。 教育長にちょっとお伺いしたいと思うんですが、高校生の関係で交流した場合のメリットについてご答弁いただきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  場所云々はちょっと置いておきまして、大人の側の都合ということもありますが、子どもにとってどうなのかということを考えたときに、そこにいる子どもたちが、先ほど市長の笑顔で過ごせるということが大事だと思うんです。そのためには、その特徴をよく理解してくれている人がスタッフとしているということ、それから、理解した上にどういうふうに動いたらいいかということを専門的な知見も持っているということもとても大事だと思います。 それから、行きずりの関係というのはまだ十分関係性ができませんので、長期にわたる関係性がそこでは必要かなというふうに思います。ですから、仮に高校生が来た場合も、長期にわたって関係ができるようなシステムができてくると非常に良い関係がそこで生まれて、お互いにとってメリットがあるかなというふうに思います。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  これもメリットの1つとして、長期的に見たときには非常に有効的ではないかなというふうに考えられます。 後は総務部長、一言お願いいたします。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  私のほうは消防庁舎の予定地としてということでよろしいんでしょうか。 ◆13番(中村憲次議員)  いや、それも含めて。 ◎総務部長(大塚政弘君)  消防庁舎の予定地に関連しましては、やはりあの地域の既存の施設とできるだけ連携をして、駐車場もしっかり考え、場合によっては消防庁舎の会議室も多目的にできるのかどうか等、トータルで色々と検討していく要素がありますので、できるだけ地域に溶け込むような施設にしていきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  それぞれご答弁いただきまして、全体通しまして、市長、ご答弁お願いしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  中村憲次議員から例えばということで、野岸の丘総合福祉センターのご提案をいただいて、今メリットを何点かお話いただいたんですが、大変傾聴に値するなというふうに聞いておりました。いずれにしても庁内で検討をした上で、小諸に今現在アスパラハウス、それも利用者2名ということでありますので、そういう障がいをお持ちのご家族の皆さん、また、一番はその障がいを持たれているお子さんたちのことをまず第一に考えまして、なるべく早期に放課後等デイサービスの場所の選定等も含めて、事業が小諸市内でできるように考えていければというふうに考えております。 ○議長(林稔議員)  中村憲次議員。 ◆13番(中村憲次議員)  非常に前向きなご答弁と受け止めておきたいと思います。障がいをお持ちの子どもがいる保護者の皆さんの本当に切実な思いだと思います。何とかより子どもたちを健常者と同じような環境の中で育てるというその思い、またそういう方たちとの交流ができる、そういう場所を非常に切実に求めておいでになる気持ちが良く私も分かります。ぜひその辺の気持ちを酌んでいただいて、前向きにこれを検討していただければというふうに思いますし、スピーディーにやっていただきたいと思います。 小諸市野岸の丘総合福祉センターの条例も10月にはできているんです。これについては私も見させていただきました。第4条にうたっております趣旨は、地域の福祉に関することにこの建物は利用する、それから、2番目といたしましては、高齢者福祉及び障がい者福祉に関することにこの場所は利用すると、事業を行うというふうに条例ができております。それにも十分合致すると私は判断して提案しているわけですけれども、そもそもこの施設につきましては、この条例にも十分に合致し、有効活用できる施設になり得ると判断できるのではないでしょうか。 このことから、PTA保護者からの切実なる声を受け止めていただきまして、今回の要望、あるいは提案、請願等、強く行政に申し上げたいというふうに思います。ぜひ、スピード感を持って検討、対応をしていただきたいということで提案しておきます。福祉サービスの充実は障がい者はもとより、健常者、また高齢者にとっても、小諸市の将来にとっても、市長の言う政策基本にございます、「住んでみたい 来てみたい 帰ってきたいまち 小諸」であると、そのように将来市民の福祉の向上には絶対欠かせない重要施策として提言をさせていただきまして、私の質問を終わります。 ○議長(林稔議員)  以上で13番、中村憲次議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、議事の都合により暫時休憩したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(林稔議員)  ご異議なしと認めます。よって、この際暫時休憩いたします。 再開時刻は午後2時40分といたします。 △休憩 午後2時27分 △再開 午後2時40分 ○議長(林稔議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △土屋利江議員 ○議長(林稔議員)  2番、土屋利江議員の質問を許します。 2番、土屋利江議員。     〔2番 土屋利江議員 登壇〕 ◆2番(土屋利江議員)  議席番号2番、土屋利江でございます。 通告順に従いまして、質問させていただきます。 市長の施政方針の中に、市民誰もが命を大切にし、命を大切にされ、命をつなぐことができる社会、みんなが笑顔で幸福を実感できることとありました。私も共感いたします。 私は議員になって以来、一貫して誰もが安心して住める福祉環境について質問をしてまいりました。今年度、ようやく小諸駅にエレベーター設置事業が実現となり、高齢者、障がい者等の移動が円滑になります。私も多くの方から要望をいただきました。 歩行が困難の方の移動手段は、まだまだ不自由な部分があります。駐車場についてもそうであります。長野県では平成28年4月20日からスタートいたしました信州パーキング・パーミットは、車いすの使用者など障がいのある方や高齢の方、妊産婦の方など歩行が困難な方に県内共通の利用証を県が交付し、障がい者用駐車スペースを適正に利用していただくものであります。 障がい者用駐車場については、建物の入り口に近いことから、マナーの無い健常者がこのスペースに車を止めてしまい、本来利用したい障がい者の方が利用できないことが課題となっておりました。長野県が主体と聞いておりますが、新しい制度の具体的な内容と、小諸市としてどのような取り組みを行っていくのかをお伺いいたします。 件名1、誰もが安心して住める環境について。 要旨(1)信州パーキング・パーミット制度について。 質問事項①利用証の交付状況はどうか。 質問事項②市民への認知をどのように発信しているのか。 質問事項③信州パーキング・パーミット制度の協力施設への推進をどのようにしていくのか。 質問事項④駐車場の現状と課題をお聞きいたします。 続きまして、件名2といたしまして、子育て環境についてお聞きいたします。 小諸市も4月から新たに子育て世代包括センターが開設になります。妊娠期から子育て期にわたる様々なニーズに対応した総合的支援相談体制が構築になり、さらなる期待をしております。少子化で労働人口が減りつつある中、子育て世代の出産育児時の離職や40代から50代の親の介護での離職者が増えております。男女問わず、全ての労働者の育児、介護、その他私生活などスタッフの生活事情全般への理解を示し、決められた時間内に緊張感を持って仕事をすることで生産性を向上し、個人も組織もみんながハッピーになる環境を作るイクボス・温かボスの存在が大切になってきています。 市長も就任以来、若手職員とランチミーティングをされておられますが、要旨(1)といたしましてイクボス・温かボス宣言の取り組みについてお聞きいたします。 要旨(2)といたしまして、信州型自然保育(信州やまほいく)についてお伺いいたします。 信州の自然保育とは、信州の豊かな自然環境と多様な地域資源を活用した屋外を中心とする様々な体験活動を積極的に取り入れる保育、幼児教育です。 そこで、小諸市の取り組みをお伺いいたします。 質問事項①こもろの自然保育とは。 質問事項②こもろの子育てスタイルを県内外にどのように発信していくのかをお聞きいたします。 質問事項③信州型自然保育認定制度の今後の取り組みをお聞きいたします。 以上、本席での一括質問を終わります。 ○議長(林稔議員)  ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 登壇〕
    ◎市長(小泉俊博君)  2番、土屋利江議員の質問に対しまして答弁をさせていただきます。 件名1、誰もが安心して住める環境について。 要旨(1)信州パーキング・パーミット制度について。 質問事項①利用証の交付状況はどうかについて答弁をいたします。 信州パーキング・パーミット、障がい者等用駐車場利用証の制度は、長野県が平成28年4月20日より始めた不特定多数の方が利用する施設等に設置されている障がい者等用駐車区画の適正利用を推進するために、障がいのある方や高齢者の方、妊産婦の方など歩行が困難な方に県内共通の利用証を交付する制度で、利用証は長野県内だけでなく、同様の制度を実施する35府県1市で相互利用ができることとされております。 利用証の交付申請は、当初直接県へ申請することとされておりましたが、昨年10月より県内の市町村窓口での申請受け付け、利用証の交付ができるよう県の実施要綱が改正されております。 利用証の交付状況でございますが、県に確認しましたところ、小諸市分として本年1月末現在で189名の方に交付をしたとのことでございます。ちなみに、長野県全体の交付数は7,996名、県では交付区分での内訳集計は行っていないということでありますが、小諸市の窓口での交付状況は昨年10月から1月末現在で88名、内訳は障がい者等70名、要介護高齢者4名、妊産婦12名、その他2名となっております。 続きまして、質問事項②市民への認知をどのように発信しているかについて答弁をいたします。 制度の周知につきましては、障がい手帳の申請時や妊娠届け時など制度の対象に該当されると思われる方に直接、県の制度パンフレットと交付申請書をお渡ししております。また、本年の広報こもろ1月号に制度説明を掲載するとともに、市公式ホームページに制度概要及び県のホームページへのリンクを載せてございます。 質問事項③信州パーキング・パーミット制度の協力施設への推進をどのようにしていくのかについて答弁をいたします。 信州パーキング・パーミット制度につきましては、県が実施している事業のため特定施設管理者への協力依頼は県が直接実施している状況でございますが、障がい者等用駐車区画の適正利用に向け、県と協力して推進してまいりたいと考えております。 質問事項④駐車場の現状と課題はどうかについて答弁をいたします。 市役所周辺の集約駐車場での信州パーキング・パーミット制度に対応した車いす使用者用駐車区画については、現在13台の駐車区画を設けております。具体的には、市庁舎正面玄関前に4台の区画、市役所中央地下駐車場においては地下1階の市役所こもろプラザ24時間エレベーター乗降口付近に6台の区画を設けております。また、現在整備中の中央西側駐車場では、上空通路でつながる屋上に2台の区画を予定、赤坂駐車場には2階に1台の区画を設けております。それぞれ、信州パーキング・パーミット制度に対応した区画には、A3判の表示板を設置し、区画のご協力とご利用について案内をしている状況であります。 もう少し分かりやすく説明するために、写真をご覧いただきたいと思います。 市庁舎正面玄関前の現在の状況でありますが、先ほどご説明したとおり、車いす使用者駐車区画が4区画あります。車いす使用者のみ利用可能と間違えやすいですが、障がい者、高齢者、難病患者、妊産婦、けが人など歩行が困難な方も対象となっており、案内表示はそれぞれ2種類、カラーコーンに張りつけ掲示してあります。ほかに表示方法としましては、立て看板による表示、路面シートによる表示、路面のカラー塗装による表示等ございますが、小諸市の現在の状況としましては、カラーコーン、立て看板、路面標示等により対応しております。 利用する方は、県から交付された利用証を車のバックミラーにつるしたり、ダッシュボードに置いて外から確認できるようにしなければなりません。障がい者用駐車場を利用できる方を明確にすることで、必要とする方が駐車場を利用しやすくなることを目指しております。 今後、小諸厚生総合病院の開院等により通院等でご利用の方も含め、現在の車いす使用者用駐車区画では不足になるような利用状況や新たに障がい者等用駐車区画のご要望等が生じた際には、改めて円滑な利用に向け区画の見直しを含めた検討をしていきたいと考えております。 続きまして、件名2、子育て環境について。 要旨(1)イクボス・温かボス宣言について。 質問事項①取り組み状況はどうかについて答弁をいたします。 イクボス・温かボス宣言については、一般社団法人長野県連合婦人会の発案による長野県イクボス・温かボス創出プロジェクトとして、企業、団体、教育機関、NPO、行政などが従業員や部下の仕事と子育て、介護の両立支援をイクボス・温かボス宣言として宣言し、職場におけるワークライフバランスや多様な働き方の推進等に取り組んでいるものでございます。 小諸市としては現在のところ宣言はしておりませんが、平成28年4月に策定した女性職員の活躍の推進に関する小諸市特定事業主行動計画において、仕事と家庭の両立を目的に育児休業等の制度の周知や支援、長時間勤務の縮減を目的に事務事業の見直しによる効率的な業務遂行へ転換、ワークライフバランスを推進するためのノー残業デーの実施や年休の取得推進等に取り組むこととしております。 いずれにしましても、決められた時間内に緊張感を持って業務を遂行することで、仕事の効率性が向上し、長時間労働の削減や仕事と家庭が両立できる職場環境が整備されるものと考えております。 続きまして、要旨(2)信州型自然保育(信州やまほいく)について。 質問事項①こもろの自然保育の現状はどうかについて答弁をいたします。 小諸市には浅間山や千曲川に代表される豊かな森林や水資源があり、晴天率も高いなど他の地域にまさるとも劣らない恵まれた自然環境があります。これは、まさに小諸の財産であります。保育園ではこうした恵まれたフィールドの中で毎日の保育を行い、園児たちは戸外遊びや散歩、畑づくりなどを通じて四季を感じ、動植物に親しみ、ごく当たり前に自然と触れ合っています。小諸市においては、日常の保育が自然保育の実践そのものであるといえます。 質問事項②こもろの子育てスタイルを県内外にどのように発信していくのかについて答弁をいたします。 小諸市の保育は、「知・徳・体」のバランスのとれた心豊かな子どもを育成するための運動遊び事業、地産地消を意識したおいしくて安全な給食の提供、園の畑での収穫体験等を通じた自然の豊かさの実体験などに特色があり、これらは他に自慢できるものであると自負しております。 県内外への発信としましては、実際の保育現場を見ていただくことが一番であり、商工観光課で実施している移住体験ツアーのコースに可能な限り入れ、おいしい給食のメニューや運動遊び事業を紹介したり、日ごろからホームページやSNSによる情報発信を意識することも有効な方法と考えております。 また、手前みそではありますが、子育ての相談、親子同士の交流の場として近隣からも評判の良い、子どもセンター「こもロッジ」なども小諸の子育てスタイルの特色のひとつでありますので、より一層充実してまいりたいと考えております。 質問事項③信州型自然保育認定制度の今後の取り組みはどうかについて答弁をいたします。 信州型自然保育は、全国に誇る長野県の豊かな自然環境を活かし、自然保育を積極的に取り入れることにより子どもの自然の恵みに対する感謝の気持ちを醸成するとともに、子どもが本来持っているみずから遊び成長しようとする力を育むことを基本理念としております。 この認定を受けることにより、ブランド化され対外的にもアピールできるなどメリットがあると考えられます。しかし、認定やその後の運用において、例えば屋外で子どもの自然体験活動ができる場所が園庭以外にあること、それが優先的に使用できるよう配慮されていること。3歳以上の子どもの屋外での体験活動が長期休暇等を除き特化型で1週間に合計15時間以上、普及型でも1週間に5時間以上行わなければならないことなどの条件が定められております。 小諸市では先ほど申し上げたように、独自に運動遊び事業を取り入れているほか、毎日の保育の中でごく自然に、いわゆる自然保育を行っているという実態があります。小諸市の保育にとって喫緊の課題は主に施設面での保育環境の改善を図ることであると思っております。 ○議長(林稔議員)  土屋利江議員、再質問はよろしいですか。 土屋利江議員。 ◆2番(土屋利江議員)  答弁を一通り丁寧にいただきました。特に、パーキング・パーミットではスライドでの説明、非常に分かりやすかったです。 それでは、再質問いたします。 通常、車いす専用の障がい者用駐車場というのは、幅が3.5メートル以上必要なんですが、今回の質問いたします障がい者等優先駐車区画は車いすは使いませんので2.5メートル程度で済みます。先ほど、市長がスライドで説明していただきましたけれども、4つの絵が描いてありますが、高齢者、けがをした方、それから妊婦の方、身体障がい者の方を表しております。 パーキング・パーミット導入の背景には、健常者による不正な駐車が目立つことがありまして、利用範囲を広くして利用許可証を発行して正規の利用者かどうか判別できるようにしております。2006年に佐賀県で初めて導入いたしまして、30府県、私が調べたところでは2市で導入されているそうでございます。 ただいま、小諸市での利用証の交付状況をお聞きいたしましたが、1月現在で障がい者の方が70名、高齢者の方が4名、そして妊婦の方が12名、その他が2名ということで、思ったよりもこれは少ないと、もっと高齢者の方がいてもいいんじゃないかなと思うんですが、どう思われますでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  実際に、県のほうでスタートしたのが4月20日で、当初県へ直接申請をしなければ、この利用証が発行されないという中で、10月から小諸市の窓口でも申請受け付け、交付ができるようになったという部分では、まあまあの数字ではないかというふうに認識をしております。 ○議長(林稔議員)  土屋利江議員。 ◆2番(土屋利江議員)  広報こもろの1月号と、佐久広域連合広報誌の2月号の冊子にこのことが掲載されておりました。まだまだ市民の皆さんにはこういう状態は分からないと思いますので、私もあえて今回質問させていただきましたけれども、最近飲食店にもパーキング・パーミット制度のポスターが張ってあるのを二、三か所で見ました。 今後、この情報発信をどのように、さらに進めていきますでしょうか。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  市役所のほうへ色んな届け出にいらした方にはご案内は申し上げていますし、広報を通じたり、またホームページで周知をしておりますが、気付いて県のほうと連携しながら周知に努めてまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(林稔議員)  土屋利江議員。 ◆2番(土屋利江議員)  12月には小諸厚生総合病院も隣に来ますけれども、利用される方が多いところに、またチラシなども置いていただくということもいいんじゃないかななんて思っております。 質問事項③のパーキング・パーミット制度の協力施設への推進でございますが、市役所には13台の駐車場があるというお話がありましたけれども、市内のほかの駐車場の現状は分かりますでしょうか。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  官公庁というか、市の施設も多いわけですけれども、そのほかのスーパーとか含めまして20か所ほど区画を設置している施設がございます。 ○議長(林稔議員)  土屋利江議員。 ◆2番(土屋利江議員)  私も調べてみましたが、ホームページにも載っておりましたけれども、小諸市の公共施設には10か所、また観光施設には3か所、スポーツ施設に4か所、ツルヤ様やマツヤ様などのスーパーに3か所、現在20か所にパーキング・パーミットが設置されておりました。現状としては、利用されているときとそうじゃないときというのが差がございますけれども、千葉県でのアンケートを紹介したいと思います。 千葉県で初めて障がい者団体が市役所、高速道路のパーキングエリア、商業施設から任意で24か所の障がい者用駐車場を選び、1日から1週間かけて調査したそうです。駐車した車両に車いすマークや四つ葉マークが張られているか、運転者や同乗者に障がいがあるかを目視により判断して、合計利用台数1,528台のうち適正利用と確認されたのはわずか18.3%の279台だったそうです。歩行困難な障がい者等のために設けられた障がい者等用駐車場で実際に利用している人の8割は健常者だったことが調査の結果で分かりました。 今年度12月には小諸厚生総合病院が開院いたします。平成28年12月議会におきましても、同僚議員が駐車場について質問いたしましたが、午前10時から11時の時間帯のピークが325台と予想されております。歩行困難な方たちがより近い場所に駐車したいと思うのは当然で、駐車場内での混乱は明らかです。障がい者用駐車場も含めた駐車場について、小諸厚生総合病院とその後どのように協議されたのかを建設部長にお聞きいたします。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  小諸厚生総合病院の再構築連携会議等におきましては、駐車場の問題について引き続き検討させていただいているところでございます。特に、既存でもう供用開始になっているこの地下駐車場の区画につきましても、よりエレベーターに近い所で区画を修正する協議も始めてございます。今後は市役所、図書館等のご利用以外に患者として小諸厚生総合病院のご利用の方が増えるという環境の中では、運行上の話も含めさらにもう少し煮詰めた協議を進めてまいりたいと思います。 ○議長(林稔議員)  土屋利江議員。 ◆2番(土屋利江議員)  協議をしていただいているということは承知いたしましたが、小諸厚生総合病院はこの地域では早くから人工透析治療ができる病院でございます。現在87名の方が通院されておりまして、どのような方法で通院されているのかを調査いたしました。87名のうち、本人が自動車で来る方が46名、家族送迎が17名、施設から来るなどサービスを利用の方が10名、タクシーが5名、バスが7名、あと徒歩とバイクの方が1名ずつでございました。人工透析というのは、一日置きの治療なので月・水・金の午前と午後、火・木・土の午前と午後に分かれます。だから、大体1回の治療に患者さんが30人ぐらい見えたとして、20台ほどの駐車場が必要となります。今は、病院に通院する方たちだけの駐車場ですが、12月に開院したら、市役所などとの合同駐車場になるわけですね。患者さんやスタッフの方たちからとても心配だとお聞きいたしました。通院している方たちはやはり病気がありますので、終わった後もやっぱりより近いところがいいとおっしゃっています。本来ならば、小諸厚生総合病院の後利用がまだ決まっていないので、そういうところに専門の駐車場でもあればいいんだがなというようなお話もございました。今後の病院再構築連携会議でこのような細かいところまでの協議をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  ただいま、貴重な透析患者の皆さんの実態をお聞きいたしました。今までの駐車台数の議論でなく、この運用上のこうした患者さんの実態ということを踏まえまして、貴重なご意見でございますので、連携会議の中でより小諸厚生総合病院の運用の中で、この駐車場が患者さんに不利益にならないような形、また態勢がとれるような形で踏み込んだ議論を展開してまいりたいと思います。 ○議長(林稔議員)  土屋利江議員。 ◆2番(土屋利江議員)  現在、人工透析室は2階にございまして、裏からの駐車場からも入れるようになっております。現在10台ぐらいの身体障がい者の駐車場しかないので、普通のところに止めたりして通っているとおっしゃっていました。小諸市以外からも通っている方たちが何人かおられます。小諸厚生総合病院が移転し、それで駐車場が遠かったりした場合に、自分が治療した後に歩けるかどうかというそういうような心配もされておりました。 市長にお聞きいたしますが、自動車利用者のモラルや意識が高まって、高齢者や障がいのある方々をはじめとして、全ての人々が安心して生活でき、自由に行動し、平等に参加できる福祉のまちづくり。市長が一貫しておっしゃっておられますが、さらにそのお考えはいかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  土屋利江議員のご指摘のとおりでございます。 まず、今回の質問を通じてということで答弁をさせていただきますが、まだ昨年4月からの制度ということで、一般の市民の皆さんの認知不足、本来であれば車いすの駐車場ということで、そこへ一般の方が駐車するということはもともとおかしいわけではありますが、さらにこのパーキング・パーミット制度を普及また認知をしていただく中で、そういうモラルの無い方を排除していけるような社会になればというふうに思っております。 広報等を通じて広く認知をする中で小諸市においてはパーキング・パーミット制度が定着するように努めてまいりたいというふうに思います。 ○議長(林稔議員)  土屋利江議員。 ◆2番(土屋利江議員)  現在でも障がい者の車用の駐車場が空いているときは結構あるわけですが、そういうときにやはり忙しい人とかは、「あ、ちょっと止めたいなあ」と思うこともあると思います。私たち自身がその一人一人がその障がい者や色んな方たちへの思いやりの心を持って、福祉のまちづくりを理解して、さらに市長とともに推進していきたいと思っております。 続きまして、件名2の子育て環境について、再質問させていただきます。 長野県の信州創生戦略の基本方針の若者のライフデザインの希望実現の策として、イクボス・温かボス宣言プロジェクトの推進があります。多様な働き方の普及による出産・子育てと仕事の両立を促進するための取り組みのひとつでございます。企業、団体、教育機関、NPO、行政等の事業者、管理職等が従業員や部下の仕事と子育て・介護の両立支援をイクボス・温かボスとして宣言し、職場におけるワークライフバランスや多様な働き方の推進に取り組むものであります。 昨年の6月には女性の長野県副知事である、中島副知事も県の職員に対してイクボス・温かボスの宣言をされました。ちょっと読みます。「私は、職員の子育てや介護等の家庭生活と仕事の両立を応援し、全ての職員が意欲と能力を十分に発揮して活躍できる職場づくりを進めながら、県民に信頼され期待に応えられる県行政を実現し、自らも仕事と私生活を楽しむイクボス・温かボスになることを宣言いたします。」 取り組み内容は、そのボスによって内容が違いますけれども、我が市長もランチミーティングを行っておられますが、中島副知事もランチミーティングをやっておられまして、「県組織全体における温かい職場づくりを行うため、担当部局の職員とイクボス・温かボスランチミーティングを開催し、子育てや介護中の職員の話や課におけるイクボス・温かボスの実践状況を伺います。女性の副知事として、妊娠中、育児休暇明けの職員が、当該期間中の体調等に考慮しながら働きやすい環境づくりを検討し、関係課と調整の上、実践いたします。学校行事等の年間スケジュールを1つのカンレダーに記載し、学校行事等がある場合には休暇をとれるよう業務を調整するとともに、自分から積極的に声をかけます。」というような内容でございます。 市長も既にこの内容的なものは、ランチミーティングもやっていただいたりして、成果を上げていただいておりますが、市長のみならず市役所全体でこのような取り組みをしていただきたいと思うんですが、市長のお考えはどうでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  このイクボス・温かボス宣言なんですが、かねてよりその宣言をするということは、もう心に決めていますが、一番肝心なことは、宣言をすることが目的じゃなくて、その中身をしっかり行うことだというふうに思っております。そういった意味で、実質的に中身を一歩一歩ではありますが、着実に実行していくことがひとつ重要なことだと思っております。 また、宣言する以上はこれは働いている職員の皆さんはもちろんですし、企業とか団体、また教育機関、NPO等々、行政だけでなく宣言すべき人たちがたくさんいらっしゃいますので、より効果的な、要は宣言をすることのインパクトによって告知をしたいなという思いが常々あります。 今、私の手持ち資料では、平成29年2月25日現在、168団体1,777名の宣言の登録があります。このカウントには入っていないんですが、これは新聞報道されておりますが、平成29年2月24日に上田広域連合、上田市、東御市、青木村、長和町、坂城町の広域連合で一緒に宣言をするというような形でマスコミに取り上げられた経緯があります。小諸市として、私がささやかに宣言をしても何らインパクトが無いということを考え合わせますと、より効果的なインパクトのあるような形での宣言を行っていきたいなというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  土屋利江議員。 ◆2番(土屋利江議員)  上田広域連合の話は私も承知しております。その部分でこちらのほうの佐久地域でも皆さんどうだろうかという話もございまして、私はもう市長は既にその内容的なことは十分にやっていらっしゃいますので、宣言をしていただければいいと思っておりました。 この宣言の対象がかなりありますので、こういう宣言をしていただくと、やっぱり育児休暇などもとりやすいというような話もございました。 今、親が共働きしていた世代が過半数を超えております。その世代が就職の時期を迎えております。人材確保の観点からもイクボス・温かボスの企業が増えることを私も期待しております。 続きまして、要旨(2)の信州型自然保育について、質問事項①から③を一括して再質問させていただきたいと思います。よろしいでしょうか。 ○議長(林稔議員)  了解です。 ◆2番(土屋利江議員)  保育園の職場におかれましては、保育士不足や行事の多様、事務量の多さ、また職員の雇用形態が複雑な中、毎日大変なお仕事をされていることは私も認識しております。その中で、「住みたい 行きたい 帰ってきたいまち 小諸」を目指すには、小諸にしかできない自然保育があると思い、あえてこの質問をいたしました。職員の皆さんに、より向上心を持ってもらいたいと思っております。 そこで、昨日からもお話がございますが、役所の中での働き方の見直しとか事務量の改善などについて、保育園職場ではされましたでしょうか。そういうお話をちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  働き方の改善ということにつきましては、政策会議等の中で市長からも指示がございます。教育委員会の中では定期的に教育長と私とあと課長級が5人おり、事務局会議を開いておりますが、その中でその課題も取り上げて、今各課のほうで職員との間でダイアログをしながら、その対応をしているところでございます。 ○議長(林稔議員)  土屋利江議員。 ◆2番(土屋利江議員)  この信州型自然保育というのは、中島副知事も推奨されておりまして、今年度の1月にも昨年認定の要望があったところが認定されました。保育園の職場の方たちがこれを認定することによって事務が増えたり仕事に支障があれば、お願いすることに対してちょっと申しわけないななんていう思いもありますけれども、まずはこの事務の改善とか働き方の見直しをしていかないと、こういう新しいことは職員もなかなか受け入れていただけないかと思います。一番は今、話し合いをしていただいて、今やっていることはこれでいいのかどうか、もっと事務が改善されないのか、そういうお話をしていただきたいと思います。 市長の答弁の中にランチミーティングを行ない10月から24回、延べ140人の方と懇談されたとございました。12月の第10回のランチミーティングは、保育園の給食を囲んで教育委員会の職員とされたことは私も存じております。庁舎内のランチミーティングはまだ全員終わっていないと思うんですが、今年度はぜひ外部職場、保育園職員とのランチミーティングというのはいかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  ランチミーティングはもちろんですし、保育園等外部の職員の皆さんとも親しくお話をしながら、日々仕事をされている中での課題等をつかみたいなというふうに思っております。4月の就任以降、外部の現場に足を運びたいと思いつつ、なかなか公務が重なっていたりとか、つい先日も小諸市動物園の事故があったり、私がインフルエンザにかかったりということで、実は保育園に行く日程も潰れてしまい大変現場の皆さんには申しわけないなと思っておりますが、できる限り時間を作るよう心がけランチミーティング等通じて、現場の声を生の声を聞いてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  土屋利江議員。 ◆2番(土屋利江議員)  保育園7か所しかありませんので、特にお誕生日会とかそういう行事のあるときに予定を入れていただいて、行っていただければ、また給食も豪華なものが出ると思いますので、行事に合わせて訪問していただければいいと思います。 今年も若い方が何人か退職されるという話は聞いております。保育士不足と言われますが、みずから保育園を離れる方も多い。保育士の皆さんから要望や、なぜ保育園を離れるのか、また保育士として仕事をしないのかを直接会ってお聞きしていただきたい。保育士の免許があっても介護の仕事をしたりしている人も結構おります。なので直接現場に行っていただいて、若い方たちの、また中堅の方たちのお話を聞いていただきたいと思います。特に、保育園は今、正職員の方が本当に少なく園長、主任、それ以外に本当に数名の方でございます。ほとんどの園が、臨時職員の方が担任を持ったりしております。調理員の方も調理の責任者の方は臨時職員の方が7園のうち6園おられます。やはり、直接訪問していただいて、現場の意見を聞いていただきたいと思っておりますので、ぜひ実行に移していただきたいと思っております。 私は、昨年12月に東御市の滋野保育園に視察に行きました。東御市は公立保育園5園全てが普及型の信州やまほいく認定園でした。東御市にあります身体医学研究所と連携して運動遊び等による子どもの育ちの支援をしておりました。小諸市でも早くから運動遊びを取り入れておりまして、子どもたちの成果も十分に出ておるということは分かっており、また7園の地域には先人たちが残してくれた大事な地域資源がございます。これまでも各園で地域の人たちと世代間交流等で保育園と様々な取り組みをされていることは評価しております。私の子どもは今ひまわり園になっておりますが、北保育園を卒園いたしました。あの裏庭のところに坂がありまして、そこが雪が1回積もるとすばらしいそり場になるんですね。3月ごろまで子どもたちはそりをやっていたという経験を持っていて、自分が子どもを産んだときに、「ああ、信州ってすばらしい自然保育だったんだな」というそういう話をしておりました。 去年もすごく話題になりましたけれども、「保育園落ちた」というようなね、保護者からのそういうインターネットでございましたけれども、うちの子どもも例に漏れなく全ての保育園に落ちたわけですね。そのときに、「ああ、田舎のふるさとの小諸の保育園はすごくよかったな」。離れてみて、自分が親になってみて、そういう小さいときに経験した、体験したことというのが、本当にすばらしかったなという話をしておりました。 この幼児期に育まれた体験というのは、将来自分の子育てにも大いに影響があります。美しい自然の中で子どもを伸び伸びと育てたい、首都圏からのアクセスも良い小諸の移住を考える若い世代が少しでも増えるんじゃないかと、そのように思いますが、市長の所見を伺いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  私自身も美里保育園に11か月だったんですけれども通園をしていたりとか、それから自分の子どもも幼稚園、保育園それぞれ通園していました。園を通じてということもありますし、また家庭教育の中でカブトムシをとりに行ったりとか、また園の中で泥だんご作ってみたりとかという幼少期のころに自然体験をしておく、そういう体験が将来にわたって自分の財産になっていくし、またそれが次の世代に引き継がれていくということで、この自分たちの生まれ育った郷土に対しての愛着というのが湧いてくるのかなと考えます。 とかく、今はテレビゲームであったり、スマホであったりというような文明の利器と言われるようなものに目が向きがちであったりとか、親もそういうふうな形になりがちなんですが、都会から来られた方のほうがむしろこの我々が住んでいる自然の豊かさというものに、動植物、昆虫とかそういうものに対して非常に感動するというようなこともあります。私が常々言っている小諸の財産を、都会の芝生が青く見えるんじゃなくて、自分たちがいかに恵まれているかということをまず家庭で、それからまたそういう保育園、幼稚園等幼少期の豊かな情操教育にも生かせるような取り組みをしてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  土屋利江議員。 ◆2番(土屋利江議員)  関連しまして、教育長のほうからもちょっと所見をお願いしたいと思いますが。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  今、大学生の生徒化、高校生の子ども化という言葉が言われます。それは、非常にスケールが小さく、限られた力しか持っていない。幅広い人間関係ですとか挫折をした体験ですとか、裏切られた体験ですとか、失敗した体験ですとか、様々な複合的な力が無い中で、自分というものを自分で作っていくという機会にあんまり恵まれていないんじゃないかということが言われています。 そういう意味で、今の恵まれた自然の中で、これをやったからこれができたという「力ではない力」を付けていく場が用意されているということはすばらしいことだと思います。今ある体制の中でそれぞれの保育園が「やまほいく」の精神を生かして子どもたちを育てていくようなことが大事かなというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  土屋利江議員。 ◆2番(土屋利江議員)  先ほど、東御市の滋野保育園に視察に行ったお話をしましたけれども、その滋野保育園の庭にピザ窯が設置してありました。先生方でピザ窯を作って、調理員の方たちがアレルギーの方にもいいように米粉の生地を伸ばして、子どもたちが上へトッピングをして、そしてピザを焼いて食べたというようなことがございました。小諸市だって調理員の皆さん方が畑でできた野菜で子どもと一緒に食育ということで調理体験をしたりしております。 だから、東御市に行きましたけれども、別に小諸市が劣ってもいないし、すばらしいことをされていると思っております。だから、この「やまほいく」の認定になるには、色んな制限がございます。屋外の体験活動は週15時間以上のところが特化型といい、今長野県で9団体あります。そして、週5時間以上の普及型が現在106団体あります。市として公立の保育園で認定されているのがこの近辺では佐久市と東御市がございます。長野県では、平成31年度までに全県の3分の1の230園以上の認定を目指しているそうでございます。小諸市がこの自然保育の普及に取り組むことで、今でも取り組んでいらっしゃいますけれども、さらに上を目指すことで信州の子育てや教育環境のすばらしさを県内外に発信できればと私は思っております。 移住体験ツアーでその保育園に来たりとか、それからホームページ、市長自身も発信されておられますけれどもSNS、それからすばらしい「こもロッジ」がございますが、さらにどのような取り組みをされていくのかもちょっと市長お願いいたします。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  「やまほいく」ですか、これについてはそういう働く環境を整えていかないとなかなかハードルが高い要件がありますので、それはおいおいやって行こうと思っておりますが、子育て環境の整備という意味では「こもロッジ」、これは近隣の市町村の方々からも非常に「小諸はいいね」ということを間接的であれ直接的であれ、親子の交流また同じ悩みを抱えた子育て世代の皆さんが集う場所ということで大変評価をいただいているという認識をしております。ぜひあるものを少し磨き上げて、小諸ならではの子育て環境という中で、移住・定住等も含めて推進してまいれたらいいなというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  土屋利江議員。 ◆2番(土屋利江議員)  先ほども市長の答弁の中に、小諸の日常保育自体がもう自然保育であると、私もそう思っておりますけれども、職員の向上心を高めるためにこういうことをも目指していってはどうかと思っておりますので、またぜひ検討をしていただきたいと思っております。 これで質問を終わりにいたします。 ○議長(林稔議員)  以上で、2番、土屋利江議員の質問を終わります。--------------------------------------- △竹内健一議員 ○議長(林稔議員)  8番、竹内健一議員の質問を許します。 8番、竹内健一議員。     〔8番 竹内健一議員 登壇〕 ◆8番(竹内健一議員)  8番、竹内健一です。 議長のお許しを受けましたので、通告順に従い、本席より質問いたします。 先般、平成29年3月定例会開会において、市長より施政方針が示されました。市長就任後1年が経過しようとしております。小諸市の重要な施策計画である第10次基本計画に市長公約を盛り込み、市政経営に全力で取り組むということでございます。 また、本年度は小諸厚生総合病院が12月に開院し、小諸駅を中心にコンパクトシティの核として整備を進めてきた市庁舎敷地一体での大型事業整備が完了いたします。今後は、きめ細かな市民サービスに対する事業の充実であります。何と言っても市民の皆さんの直近の課題は日々の暮らしが良くなり、暮らしやすさが実感できることが求められます。全市民の福祉向上を狙う施策が、さきの12月定例会で理事者が提示しました第10次基本計画であり、議会もそれを認め可決しました。言い換れば、その一つひとつの施策がその期間にしっかりと遂行され、福祉向上につながり、市民益となって表れていくのか、施策の効果を見極め、新たに提案、提言していくことが可決した議会の責任でもあります。 今定例会では、以下述べる4つの案件に対し理事者にただします。 件名1、小諸市動物園の事故を受けて。 要旨(1)動物園の管理体制について。 質問事項①事故の原因は何か。 質問事項②事故の検証と管理体制の見直しは、どのように図っていくのか。 質問事項③再発防止策はいつ頃をめどに策定し、市民に公表するのか。 先般、全国報道されました今回の事故の案件についてお尋ねします。昨日、冒頭議長よりお見舞の弁がございましたが、今定例会においてはこの事案については私のみでありますので、改めまして一言申し上げます。けがをされた職員の方には、お見舞を申し上げますとともに、一日も早く回復することを心より願います。 件名2、小諸駅舎につきまして質問いたします。 要旨(1)平成27年6月定例会での一般質問のその後について。 前回の質問時から1年9か月が経過し、その時点での答弁では小諸駅舎の再構築については、しなの鉄道活性化協議会、沿線公共交通市町担当課長会議において意見交換を進めていく、また安全安定の輸送の確保からも、老朽化している駅舎の耐震化についてもしなの鉄道と準備計画を進めている状況だと答弁されております。そして、駅舎の再構築についてはまだ協議が始まっていないとの答弁でございました。 そこで、質問事項①その後の進捗状況はどうか。 質問事項②しなの鉄道株式会社とはどのような協議をし、今後どう進めていくのか。 質問事項③利用者の声をどのように取り入れ、具体的な駅舎の青写真を描くのか。 件名3、現小諸厚生総合病院について。 要旨(1)新築移転後の現小諸厚生総合病院の活用について。 質問事項①病院移転まで10か月を切ったが、市として施設の活用を考えているのか。 12月1日には新しい厚生病院が移転、開院します。移転後の現在ある施設再活用に対して市の意向を伺います。 件名4、介護施設整備について。 要旨(1)今後の計画について。 質問事項①6年後には団塊世代が後期高齢者となるが、介護施設は充分足りるのか。 質問事項②市の公共施設を介護施設として再構築できないか。 質問事項③先ほどの質問事項②の施設を国民年金受給額程度で利用できる施設として整備できないか。 今後、小諸市も他自治体同様、例外なく確実に高齢者が増え、介護老人福祉施設の需要が伸び、入居待ち介護者が大幅にあふれると推測され、施設整備が急務です。民間施設に頼るのではなく、市として介護施設整備計画を取り入れ支援するべきではないかお尋ねいたします。 以上で総括質問を終わります。 ○議長(林稔議員)  ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 登壇〕 ◎市長(小泉俊博君)  8番、竹内健一議員の質問に対して答弁をいたします。 件名1、小諸市動物園の事故を受けて。 要旨(1)動物園の管理体制について。 質問事項①事故の原因は何かについて答弁をいたします。 現在、分かっているのは、ライオンが寝室から屋外展示場に出るための通路の扉の2か所と、飼育員が屋外展示場に出るための扉があいていたという事実のみでございます。事故原因の解明につきましては、警察が捜査中の段階で負傷した飼育員も入院中であり、現時点でははっきりした原因は不明でございます。 続きまして、質問事項②事故の検証と管理体制の見直しは、どのように図っていくのか及び質問事項③再発防止策はいつごろを目途に策定し、市民に公表するのかについて関連がありますので一括して答弁をいたします。 事故の要因として、あいているはずのない扉があいていた事実がありますので、事故翌日からの対応として、危険動物の作業を行うときには必ず飼育員2人によるかぎ、扉の開閉作業のダブルチェックを行うこととし、管理体制の見直しを図りました。作業に入る前に必ず呼称と指さし確認をしながら1人が作業を行い、もう1人が作業手順とかぎと扉の施錠開錠が間違いなくされているかを確認することにより、事故の原因となるミスの発生を防止するものでございます。これらの対応に加えて、日本動物園水族館協会等外部の専門家による検証委員会を立ち上げて検証を行い、できるだけ早期に事故再発防止策を策定し、それらが整ったところで市民の皆様に公表いたします。 続きまして、件名2、小諸駅舎について。 要旨(1)平成27年6月定例会での一般質問のその後について。 質問事項①その後の進捗状況はどうかについて答弁をいたします。 小諸駅の状況でございますが、バリアフリー化の推進については、国の移動円滑化の促進に係る基本方針に基づき、鉄道事業者、小諸市、長野県、国で構成する小諸市大規模バリアフリー化事業推進協議会で策定しました、小諸駅大規模バリアフリー化整備計画により跨線橋へのエレベーター3基の新設、エレベーターに通じる通路への警告・誘導ブロック等の整備を進めております。 バリアフリー化の整備に当たり、事業主体であるしなの鉄道株式会社、東日本旅客鉄道株式会社と事業内容、負担割合など協議の上、協定の締結などを経て、平成27年度には概略設計、平成28年度には詳細設計、本体工事に着手し、平成29年度中の完成を目指しております。また、バリアフリー化にあわせて、跨線橋の屋根材の取り替え、外壁の塗装、床面のタイル化、手すりの取り替えなどの改良工事について鉄道事業者が事業主体となり、市も支援も行いながら、平成28年度に詳細設計、平成29年度に本体工事の完成を目指しているところでございます。 この事業により、小諸市の玄関口として観光や商用などで小諸市を訪れる方や、通勤通学など日常生活で利用される方にとりましても、イメージの向上や移動環境の利便性、安全性の向上などの効果が得られ、安心で快適な駅作りに向けて整備が進んでいると考えております。 続きまして、質問事項②しなの鉄道株式会社とはどのような協議をし、今後どう進めていくのかについて答弁をいたします。 しなの鉄道株式会社とは、しなの鉄道活性化協議会、小諸駅大規模バリアフリー化事業推進協議会、沿線公共交通市町担当課長会議などにおいて、地域公共交通の活性化に向けた事業や生活改善事業などの計画策定に関する協議をしており、しなの鉄道株式会社が計画する沿線全体の施設や設備投資についても協議をしているところでございます。 しなの鉄道株式会社が計画する施設や設備投資の具体的な取り組みは、しなの鉄道活性化協議会等の場で会社より示される「しなの鉄道中期経営計画」においてその内容が明記されております。現在、第3次中期経営計画、これは平成25年度から平成29年度の中で施策が展開されており、市としましても、今後のしなの鉄道株式会社の経営計画には注視しているところであります。 今後、市が検討を進める第4期都市再生整備計画事業の中で、駅前、駅周辺の整備を検討する上では、駅舎の再構築など長期的視点に立った検討が必要と考えておりますので、これまでのバリアフリー化整備などを踏まえ、しなの鉄道株式会社と連携し、意見交換をする中で、駅舎の再構築についても可能性を探りたいと考えております。 続きまして、質問事項③利用者の声をどのように取り入れ、具体的な駅舎の青写真を描くのかについて答弁をいたします。 安全安定輸送の確保、サービス向上、効率経営の推進、魅力ある駅づくりなどは鉄道事業者の施策であると言えます。しかし、経営を取り巻く環境が大きく変化する中、鉄道事業者のみでの取り組みには限界があり、沿線の自治体や住民などと一緒に取り組む地域との共生、連携がますます重要となっております。 しなの鉄道株式会社では、サービスの向上に役立てることを目的として、様々な方法で利用者の意見収集に努めておるところであります。市としましても、様々な場面で聞かれる利用者の声を、しなの鉄道株式会社へお届けするなど、その取り組みに連携することにより、多様化する利用者ニーズを踏まえ、利便性や駅の魅力を向上させるためのしなの鉄道株式会社の施策に役立ててまいりたいと考えております。 なお、駅舎はしなの鉄道株式会社の所有施設であり、その整備には会社の経営計画等によるところがありますが、利用者や商工観光関係者の声が反映され、利便性や魅力が向上する駅舎を検討していただきたいと考えております。 続きまして、件名3、現小諸厚生総合病院について。 要旨(1)新築移転後の現小諸厚生総合病院の活用について。 質問事項①病院移転まで10か月を切ったが、市として施設の活用を考えているかについて答弁をいたします。 現小諸厚生総合病院の建物の状況について、小諸厚生総合病院に確認したところ、病院の入り口部分の中央棟については、平成10年度の建築であり現行の耐震基準を満たしておりますが、東病棟、西病棟についてはそれぞれ築44年、築36年を経過しており、現行の耐震基準を満たしておりません。また、エネルギー機械室、制御室は東病棟1階にあるため、東病棟等を解体して中央棟を活用するためには、新たにそれらの設備を新設する必要があります。概算ではありますが、それらの費用として少なくとも1億円以上の経費がかかると試算されております。 以上から、多大なコストが新たに生じることとなるため、現病院の建物を再利用することは現実的でないと判断し、市としては後利用しないことといたしました。なお、病院の意向として管理棟である「旧こまくさ」の建物については、倉庫として利用し現病院は移転新築後に立体駐車場を除いて解体し更地とする予定と聞いております。 続きまして、件名4、介護施設整備について。 要旨(1)今後の計画について。 質問事項①6年後には団塊世代が後期高齢者となるが、介護施設は充分足りるのかについて答弁をいたします。 小諸市の後期高齢者数は、2月末時点で6,480人、団塊世代の皆さんがすべて75歳以上に達する平成37年には7,970人になる見込みでございます。3年ごとに策定する介護保険事業計画は、介護サービス量の見込みに基づいたものでありますが、平成27年度から平成29年度までの第6期介護保険事業計画においては、施設入所待機者の数も勘案し、地域密着型特別養護老人ホーム2施設の新設を計画し、いずれもこの4月より開設いたします。また、昨年10月には介護サービス需要調査を実施しまして、その結果からも当面の間は介護施設は充足しているものと考えております。 また、第6期介護保険事業計画においては、すべての高齢者が住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで送ることができるよう、医療、介護、住まい、介護予防、生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を目指しており、在宅生活を少しでも長く維持できるための取り組みを開始しております。 介護保険法が改正され、平成27年4月より特別養護老人ホームと介護老人保健施設への入所は、原則要介護3以上の方となりました。施設入所者の増加は介護、医療費等、社会保障費を増大させ、介護保険料の大幅な引き上げにもつながってしまいます。地域包括ケアシステムの促進は、要介護状態の重度化を防ぐことにもつながりますので、現在の取り組みを進め、現状施設数を維持していきたいと考えております。 続きまして、質問事項②市の公共施設を介護施設として再構築できないかについて答弁をいたします。 小諸市では今後、高齢者ができる限り住みなれた在宅での生活が続けられるよう取り組むことで、施設入所者をなるべく増やさない、また介護施設を増やさないようにしていきたいと考えております。介護施設は、その種類によって設備及び運営に関する基準が定められており、居室のほか食堂や機能訓練室など必要な部屋や面積の確保が必要であり、現在使用していない公共施設の利用は、その規模や大幅な改修が必要となることから、現実的ではないと考えております。 続きまして、質問事項③ ②の施設を国民年金受給額程度で利用できる施設として整備できないかについて答弁をいたします。 質問事項②でお答えしましたように、市の公共施設を介護施設として整備することは困難と考えますが、公的年金収入が80万円以下の方も、施設入所費用の負担額が軽減される制度を活用し、介護施設への入所ができるよう対応をしております。その軽減制度には、次のようなものがございます。 一定以上の所得がある方は2割となりますが、介護サービスの利用者負担は1割で、一月に利用したサービスの負担額の合計が所得に応じた上限額を超えた場合には、超えた分が高額介護サービス費として支給されます。同様に、高額医療介護合算制度として、介護保険と医療保険の両方の利用者負担の年額が所得に応じた上限額を超えた分についても、やはり後から支給されます。また、低所得の方の施設利用が困難とならないよう、施設入所やショートステイ利用時における食費と居住費の一定額以上が介護保険から給付される制度がございます。そのほか、介護保険利用者負担援護事業として要件を満たす場合には、月ごとに利用者負担額の最大30%を支給する制度や、社会福祉法人が運営する施設では、生計困難者に対する利用者負担を軽減している施設もあります。 以上の軽減制度により、現状でも低所得の方が施設入所に支障を来たさないような対応を行っているところでございます。 ○議長(林稔議員)  竹内健一議員、再質問はよろしいでしょうか。 竹内健一議員。 ◆8番(竹内健一議員)  それでは、再質問いたします。 件名1、小諸市の動物園の事故を受けてということでございます。 事故の原因は何かということで、今の段階では不明というお答えでした。先般、議会に対して事故の経過等の報告がございました。ライオン舎は鉄格子や扉で幾つかの部屋に区切られておりまして、ライオンと飼育員が同時にその1つの部屋に一緒に入るということは無いような設備であります。今回、ライオンが別の部屋に移動したことを確認してから扉を閉めて施錠する、それが隔離するなりの手順ですね。今回の事故は、救出飼育員が駆けつけた際、3つの扉のうち2つが全開で1つが半開という報告を受けています。なぜその3つの扉があいていたのかお聞きしたい。 2週間前にナナは子宮内膜炎のため屋外展示場には出しておらず、寝室にいたと聞いております。事故時はその展示場に行く扉があいていたということですが、飼育員が尿の採取をするために展示室に入ったと想定しますよね。そこに、その展示室に入ったとたん、その扉が開いていたせいでライオンとその展示室の部屋でかち合ってしまった。そして、ライオンに襲われてしまい、その採取するスポイト状の器具ですか、それが展示場の中に落ちていたという報告ですよね。 飼育員は尿の採取の際、寝室とその屋外展示場の扉が何らかの理由で開いているのに気付かなかったわけですね。気付いていれば当然入りませんからね。私が推測するには、本人が電動スイッチを誤作動してしまったのか、または施錠した後チェック表に記入するとありましたが、その手順が前日の施錠の際、寝室との扉があけっ放しになっていた可能性も否めない。 いずれにしても、現段階では想定ですので原因究明はやはり当事者の回復を待ってということになりますか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  ただいまの竹内健一議員の説明にちょっと一部違うところがありますので、訂正というか話をさせていただきます。今回事故に遭った9時半ごろの前にですね、7時25分から7時50分の間に、ライオンに内膜炎の薬を餌にまぜて与えるために一度当該飼育員が入っております。あともう一点、尿の採取をするためという話でしたが、8時半の段階で毎日飼育員たちが当日の作業の確認をするというミーティングを行っています。当日のミーティングの中身としましては、ナナを屋外展示に出さないという方針の中で、寝床である1の部屋というのがあるんですが、そこの部屋の掃除を行うというのが当日の作業確認ということで、ほかの飼育員等々打ち合わせをしたところであります。 したがって、尿採取という目的で何でその採取のスポイトが屋外展示場にあったのか、そこもちょっと今の段階では分からないということでございます。 いずれにしましても本来、同じ空間にライオンと人間がいるはずのないのが同じ部屋にいた。これも先ほどお話をした日本動物園水族館協会の安全対策の責任者である京都市動物園の坂本先生が見えられたときにもお話をされたんですが、本来あるべきところでないところにいたということがよく分からないということと、今回事故の起こったライオン舎については、設備上というか施設上何ら問題は無いという報告を受けておりますので、いずれにしましても、飼育員の回復を待って原因究明を行っていくということであります。 ○議長(林稔議員)  竹内健一議員。 ◆8番(竹内健一議員)  よく分かりました。飼育員の回復を待ってということでございます。 質問事項②事故の検証と管理体制の見直しは、どのように図っていくのかということでございます。 意図しない結果を生じる人間の行為での事故は、いわゆるヒューマンエラーって言いますよね。ヒューマンエラーは管理体制が不十分であったと言わざるを得ない。今回の事故のこの教訓を受けて、管理体制の見直しを徹底していただきたい。 今ペンギンに流しアジをあげていますよね。例えば、飼育員があげているときに、幼稚園児がそこで見学していて、ペンギンがその園児の目を突っついちゃったとか。動物ですのでね、何が起こるが本当分かんないんですよね。だから、ヒューマンエラーのこの防止というのは、想定できないことを想定して、さらにそれを防止していかなければならないため大変な想像力を働かせなきゃいけないと思うんですが、そのヒューマンエラーについて、今後どう対策をしますか。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(小林拓美君)  おっしゃるとおりです。人間ですのでどうしてもヒューマンエラー起きてしまいますので、ヒューマンエラーをなくすために事故の次の日から、まず1人がその作業を行う、その手順をもう1人がしっかり確認をしていくということを行っております。また坂本部長来られてその園でも同じような事故があったということで具体的な対策を教えていただきましたので、しっかりそれを踏襲していきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  竹内健一議員。 ◆8番(竹内健一議員)  2人体制で厳しくチェックをするよう改善をしたということで、しっかりお願いしたいと思います。 続いて、質問事項③再発防止策はいつごろを目途に策定し、市民に公表するのか。 今回のこの事故が報道されまして、県内他園のその担当者は作業手順を再確認をしたり、なれが怖いので基本に戻って作業を徹底したい、そんなコメントをしております。全国でもこのような事例が、起きてはいけないんですが、たまに起きております。他の事例等も今後調査して、動物園の管理体制の防止策として新たにまたこの動物園の安心・安全の確保のために、そういう情報も集めて、またこれを契機にしっかり取り組んでいってもらいたいと思います。 あともう一つ、けがをされた飼育員の今後の精神的なケアについてしっかりサポートしていただきたい。また、職場復帰できれば一番であります。そういうことも兼ねて市の責任というか、そういう部分もサポートをお願いしたいと思います。 ボードを今張っていただいて百何人からも応援メッセージをいただいている、また寄附金もいただいている、それだけ応援してくれる皆さんがいらっしゃいます。その方たちもやはり早期開園を願っているのかなと思います。開園される期待を持っている県内外からの皆さんもいますので、開園の時期もしっかり見極めて、安全対策が一番ですが、そこを取り組んでいただきたい。 今回この事故を受けて、理事者側だけの責任じゃない、議会はこの安全管理体制について日々チェックしておるのかと市民の方に言われました。確かに、議会もその辺を目を光らせていなかった、この事故を契機に議会としても責任あるチェック体制を日々やっていかなきゃいけないと思いました。 仮に、今閉園していますが、遊園地の大型遊具が何かの弾みで主軸が折れてしまい落ちたらもうこれは大惨事になって、下手すれば死亡事故にもつながってしまいます。これを契機に動物園だけじゃなく園全てをいま一度見直すべきだと思いますが、いかがでしょう。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  遊園地につきましては、冬季間は閉園という形をとってまたこの3月11日土曜日から開園ということなんですが、遊園地の遊具につきましては定期的に点検を行っているところでございます。しかし、今回これを機に全ての懐古園に関係する安全また安心の対策ができているのか、それぞれのチェックを行っていきたいというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  竹内健一議員。 ◆8番(竹内健一議員)  この件名1の最後として、今回の事故、報道で実名がなされましたよね。将来ある若い女性であります。名前を出されてしまえば個人情報が分かってしまい住んでいるところも特定できてしまいます。いかがなものかと私は懸念します。実名報道しなくても良かったんではないかと思っています。 今回の対応について、一体どういった規制ルールが適用されて、警察そして報道各社に実名報道がされたのか。これぜひ調査して確認していただきたい。できれば、次の全協ぐらいには報告いただきたい。いかがでしょう。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  経過の説明を申し上げますと、警察の事故調査の中で実名報道がなされたというふうに私は認識しております。警察から報道機関に実名報道がされた後なんですが、担当の商工観光課長にもちょっと警察に確認するよう伝えてあります。いずれにしましても今後こういう事故が起こらないとも限りませんし、個人情報の保護ということもあります。 また、実名報道が良かったのかというご指摘もほかからもいただいておりますので、今回のこの報道等も含めて、事故が起こった際の報道のあり方、関係機関との連絡等も見直しを行っていかなければいけないかなというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  竹内健一議員。 ◆8番(竹内健一議員)  本人にしてみれば大変なことだと思いますので、どんな規制ルールが適用されたのかちょっと確認していただきたいと思います。 それでは、件名2、小諸駅舎についてであります。 質問事項①その後の進捗状況。 質問事項②しなの鉄道とはどのような協議をし、どう進めていくのか。 質問事項③利用者の声をどのように取り入れ、具体的な駅舎の青写真を描くのか。 質問事項①から③は関連しますので、3質問が前後しますがよろしいですか。 ○議長(林稔議員)  どうぞ。 ◆8番(竹内健一議員)  小諸駅舎はエレベーター等々が新年度に3基設置され、ホームのかさ上げ等々、電車との段差解消に引き続き、障がい者や高齢者へのバリアフリー化がまさに進んでおります。 先週の3日にも、屋代駅の跨線橋にエレベーターが設置され、次は戸倉駅をこの沿線では整備すると言っています。しなの鉄道の活性化協議会には、市からどなたが出向して年に何回程度この協議会はやられていますか。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  しなの鉄道様及び関連する協議会等につきましては、私並びに都市計画課長が出向いております。年間には総会等も含めて2回から3回の協議会の開催がございます。 ○議長(林稔議員)  竹内健一議員。 ◆8番(竹内健一議員)  こうなると今2年近く経過していますので四、五回協議会があったのかなと思います。協議会はしなの鉄道が主体なんですが、その四、五回の協議会の中で、なぜ小諸駅舎の議題が上がらないと思いますか。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  一番喫緊の課題というのは、鉄道駅のバリアフリー化の推進ということです。高齢者や障がい者に優しい社会のための、国、地方自治体、鉄道事業者によるバリアフリー化の円滑な推進という形の、この目途の施策が一番優先的な重要事項だったと思います。それぞれ国の中、また鉄道事業者の計画を見ても、バリアフリー化の総合計画、総合改善事業など補助事業につきましても、やはり優先順位的にはバリアフリー化の推進という形でこの間鉄道事業者の大きな負担もあったわけでございます。国、地方自治体、鉄道事業者の関連する協議の中では、最優先の課題がこの駅舎のバリアフリー化だったと認識してございます。 ○議長(林稔議員)  竹内健一議員。 ◆8番(竹内健一議員)  私、2年前に一般質問で取り上げまして、駅舎の整備は駅前広場の整備も含めて利用する主に市民の意見を取り入れながら検討していくと答弁いただきました。できれば市が主導して利用される方のアンケート等をとって調査すればいいのかな。エレベーター設置、跨線橋の整備については、優先順位の高いバリアフリー化を進めたとのことで納得します。 となると、今後老朽化した小諸駅舎について、ぜひ調査を進めていただきたい。要はアンケートをとっていただきたい。1つの具体例を申し上げます。駅構内に待合室がございますよね。あそこに駅舎の再構築に関して利用している当事者の声を聞くため、もちろんしなの鉄道の了解を得てアンケートコーナーを設置して、意見を書いていただく。またもう一つは、区長会のほうに提案し、区長会の協力を仰いで駅舎再構築に関してのアンケートを実施すれば、全区民が網羅できますので、様々な地域住民の声を集約できます。 5月下旬に区長会総会あります。そのぐらいをめどに、どんなアンケートの内容がいいかも担当課のほうで精査していただいて、ぜひ調査を始めていただきたいがいかがでしょう。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  バリアフリー化のときの協議会におきましても、エレベーター等設置計画に関するポスターやアンケート箱を小諸駅に置かせていただいて意見募集をされたという事例もございます。また、駅の利用者等からもご要望という形でなるべく多くの方にご意見を頂戴したいと思います。今ご提案いただきましたそのアンケートのとり方、内容につきましては、私どもとすると駅舎だけでなく駅前広場も含めた形で少し内容を精査させていただいて、しなの鉄道様、JR東日本様と連携をとらせていただいて、今のご提案のとおり多くの方のご意見が聴取できるような準備を進めていきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  竹内健一議員。 ◆8番(竹内健一議員)  ぜひよろしくお願いいたします。 改築ありきではいけませんが、小諸駅舎は今まで改築、改装を繰り返して現在に至っております。市長、小諸駅長室に入ったことありますか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  二十数年前に入ったことがあります。 ○議長(林稔議員)  竹内健一議員。 ◆8番(竹内健一議員)  私も最近二度ほどお邪魔させていただき、2年前と今回この調査で、かなりの傷みぐあいを感じております。試算するのはしなの鉄道の持ちだから、市がとやかくと言われればそれまでなんですけれども、でもそこに小諸市民内外から1日4,300名の学生から大人の方が通勤通学等々で利用しているんです。となると、先ほどのヒューマンエラーじゃないですけれどやはりそれこそ安心・安全が必要で、もし何かあれば、もちろん所有者のしなの鉄道しかり、市の責任も重いと思いますが、その辺いかがですか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  公共交通、公の施設でありますので、今は何か無いことを願うばかりであります。 ○議長(林稔議員)  竹内健一議員。 ◆8番(竹内健一議員)  今、例えば具体的に前へ進めようとすると、調査、アンケートを始めて1年ぐらいで意見集約ができて、その後、もし改築するという合意が得られたら先ほどの活性化協議会のほうに、やっとテーブルにのると思うんですよね。要は、それが根拠になりますからね。 となると、2年後ぐらいに基本設計、4年越しぐらいには駅舎が構築できるのかな。そんな中長期的な視野でぜひ計画を立てていただきたいと思います。 先般、しなの鉄道の社長以下執行部と意見交換会をするという、そんな機会を設けて話し合いもさせてもらいました。市当局としては答弁のとおりまだ具体的な話し合いは進んでいないとのことだが、早い段階で駅舎について協議を始められたらいいなというコメントをいただいています。となると、やはりその調査を終えて市民の合意が得られれば、その根拠ができまして着実に一歩前へ進んでいくと思います。 午前中に丸山正昭議員から駅前整備の質問がありましたが、しなの鉄道としても、やはり大きな課題は、鉄道を利用される送迎の皆さんの停める駐停車場で、今5台ほどしかございません。通勤通学のピーク時になれば大型バス駐車場の発車場の前までたくさんの車が停まっています。このロータリーの駅側半分はしなの鉄道の所有だそうですね。となると、これが話がどんどん進んでいけば、コンパクトな駅舎をもし構築できれば、例えば30分ぐらいで10台ぐらい停まれる佐久平駅の浅間口の駐車場のようなコンパクトな送迎用の駐車スペースもできるのかな。その辺も計画をしていかなきゃいけないんですが、ぜひともそんな方向で一歩前へ進めていただきたい。 ○議長(林稔議員)  市長。
    ◎市長(小泉俊博君)  いずれにしましても、しなの鉄道株式会社様と一緒に協議を行っていったり、また市民合意を作りながら、いずれにしましても駅舎などは古いということは私も十分認識いしておりますので、そういう手順をしっかり踏みながら、新しい駅舎が実現できればいいなというふうに考えてはおります。 ○議長(林稔議員)  竹内健一議員。 ◆8番(竹内健一議員)  よろしくお願いいたします。 続いて、件名3、現小諸厚生総合病院についてお伺いいたします。 先ほどの質問事項①で、病院移転まで10か月を切ったが、市として施設の活用を考えているかということで、無理だという答弁をいただきました。先般会派で現小諸厚生総合病院の関係者とちょっと意見交換をする機会がありました。先ほど言われたとおり中央棟はまだ築17年なんですよね。しかし東棟、あと西棟はもう耐震化がなされていないから更地にすると。 もし市が中央棟の再活用をするとすれば、厚生連は譲渡を含め、協議しますとしています。それで、今の東棟を壊すことに当たって機械室、制御室が一緒に壊れてしまうから、また整備するのに1億円かかる、その1億円をその建物の整備にかけるにはちょっと難しいんじゃないかという回答だと思います。 6階建ての中央棟、最上階にホールもございましてね、あれだけのスペースでまだ築17年ということで、少し手直しをすれば再活用できるんじゃないかと考えます。例えば今は厚生連の持ちですけれども、譲渡されてもし取得すればひとつそれは市民の財産になるわけですよね。その取得した財産を執行部の今回のその判断で要らないよとなると、厚生連の意向は市が平成29年度中にそういう判断を示せば、あそこ駐車場と道を越えた管理棟だけを残して全て更地にすると言っています。果たしてそれが市にとっていいのかどうか。 私は、その辺をちょっと拙速な判断かなと思います。やはり私はできればその再活用してほしいという思いで言っているんです。あれだけの建物ですので何十億とかけて厚生連が建設したと思っていますが、手を入れれば二、三十年は持つのかななんて思っています。もちろん使用用途を定めなければ、何に使うのということになりますが。その辺も、もう時間が無いですが、もう一考できませんか。ぜひ検討を政策会議で練っていただきたい。 市長、いかがですか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  現在小諸市の公共施設の総合管理計画を策定している中で今現在も小諸市が所有している施設で使用されていないものがあります。これを維持管理していくということに対して、確かに築17年、18年というような中で、もったいないような気はしますが、それを譲渡され、使用するということになりますと、またさらにそのいただいただけで済まないという部分がありますし、その改築にも1億円以上はかかるという試算も出ております。ここはひとつの考え方として、これ以上公共施設は要らないということを庁内で検討した結果としてそういう方針を出したところであります。 ○議長(林稔議員)  竹内健一議員。 ◆8番(竹内健一議員)  一番の市の執行機関の政策会議で必要ないという結論を出したとのことですが、それは政策会議の皆さんが様々な要因を見ながら判断したと思います。しかし私は今回、今言うもったいないというのが一番です。その辺を再度また考慮していただきたいと思います。 それでは次に、件名4に移ります。介護施設整備について。 6年後には団塊世代が後期高齢者となるが、介護施設は十分足りるのかであります。 先ほどの答弁で平成38年には七千九百何名ということでありますね。だから8,000人が小諸市の人口約5人に1人が75歳以上の後期高齢者となります。高齢化率も29%から35%に増える。そんな試算を出しております。やはり安心、安全に高齢者が暮らしていくために欠かせない大きな政策は、小諸市にとって医療福祉の充実であることは間違いありません。その全ての方が介護施設でお世話になるわけでもないし、当然在宅でしっかり暮らしていける健康長寿、それを目指すと先ほど答弁をいただきました。もちろんそれに越したことはありません。ただし、6年後には団塊世代が必ず後期高齢者になり、高齢者が増えるという推測の中、現在ある民間の介護施設、市の施設等々で施設の数もそうですし、入居部屋の数もこの平成35年以降対応できると思いますか。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  この4月から地域密着型の特別養護老人ホームが2施設開設をいたします。この今の第6期の介護保険事業計画は、いわゆるその2025年問題を視野に入れて立てた計画でございます。その計画の中でもいわゆる地域包括ケアシステムということで、地域で自分らしい暮らしをして、人生の最期まで送っていくというような、そのために医療と介護の連携や介護予防をして、なるべく施設入所者を減らしていこうというような取り組みをしているわけでございます。 来期の計画は平成29年度に立てますので、それも含めて、昨年10月に介護事業者の皆さんに施設の需要の状況をアンケートいたしました。その中では今の段階では充足をしておるとの結果でした。次期計画またその3年後の計画の中で、もし状況が変わるようでしたら、その中でまた検討ということになるかと思いますが、現段階では充足しているということと、なるべく限られた財源とか資源とか、あるいは保険料とかそういうものにはね返ってくるものですから、在宅で地域で見守るというような方針をとっていきたいなというふうに考えております。 ○議長(林稔議員)  竹内健一議員。 ◆8番(竹内健一議員)  なるべくなら介護施設で厄介になるんじゃなくて健康長寿を目指した健康づくりに力を入れるとの答弁をいただきました。ただし、もう絶対数が増えてしまうんですよね。だから絶対数が増えるということは、当然そういう方の率も当然上がるわけでありまして、今度の平成29年度、これからの次期の計画ですね、また数年先、3年先ですか、今後しっかり推定というか想定して計画を立てていただきたいと思います。 次は質問事項②の、市の公共施設を介護施設として再構築できないか。 先ほどの答弁で現状維持から現在の公共施設を改装することによって経費もかかるので無理ではないかというお答えでございます。やはり高齢化率が増えて入居者が増えてあふれてしまえば、小諸市に住んでいる高齢者の方がなかなか順番待ちで入居できない、そんなことを危惧して今回私は質問を取り上げました。 1つの具体例ですけれども、例えば、以前臨時図書館がありましたよね。あそこに例えば郷土博物館を移転して、郷土博物館とか今使用していない寅さん記念館を改装すれば使えると考えます。市長の考えは公共施設や土地等を民間等々に売買して、財源確保のひとつにしたいとのことで、もちろんそれは重要であると思います。ただし、せっかくある市の財産を有効活用することによって、新たに土地を買ってそこに建てるわけではありませんのでその市の財産である施設を耐震とかそういうのが満たしていれば、改装すればある程度今後の高齢者が増えるであろうそういう対応が今からできると考えます。団塊世代が75歳になるまではあと6年あるので、この6年間鑑みながら費用対効果、効率のいい公共施設の再活用をまた検討していただきたい。いかがでしょう。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  介護施設という形の中で、現在ある市の公共施設に適したものというのはほとんどないのではないかなというふうに思います。そういう意味では現実的ではないと思います。確かに、活用できるものは有効活用したいという思いはありますが、介護施設ということになりますと、様々なその基準というのがありまして、それを満たさなければそれは使用できないということでありますので、やはりそこら辺はしっかり市としましても、今の段階である程度結論は出ているわけですが、厳格にやっていきたいなというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  竹内健一議員。 ◆8番(竹内健一議員)  その辺も検討よろしくお願いいたします。 質問事項③ですが、こちらも国民年金受給程度ということで、一般の方の国民年金は大体二月で13万円ほどですよね、月6万5,000円。月6万5,000円の年金額ではなかなか今の民間の施設は入居できないと考えます。先ほど、民生部長からも、冒頭の市長の答弁でもありますけれども、所得の低い方にも対しても介護保険等々で支給されて入れる、3割引きとかそういうところをうまく活用していただきたい、そういうことだと思います。私はなるべく大勢の方が年金程度で入れる、6年後ですね、そんなことを願ってこの質問をさせていただきました。 最後になります。今、小諸市に住み続けている40歳以上の市民は、ほとんどここをついの住みかとし、亡くなるまでここで一生暮らすと思うんですよ。行政は「住み続けたい街」ということで挙げているので、年をとって高齢になっても、しっかりそういうことが整備できている、介護もそうですし、特に老人の福祉のほう力を入れるという市長の公約でありますので、ぜひとも全市民、ついの住みかとするべく小諸市を作っていただきと申し述べて、私の質問を終わります。 ○議長(林稔議員)  以上で、8番、竹内健一議員の質問を終わります。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(林稔議員)  お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(林稔議員)  ご異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決しました。 ご苦労さまでした。 △延会 午後4時38分...