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02月28日-05号

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  1. 須坂市議会 2020-02-28
    02月28日-05号


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    最終取得日: 2021-05-03
    令和 2年  3月 定例会          令和2年3月須坂市議会定例会会議録(第5号)               令和2年2月28日(金曜日)        -----------------------------          議事日程(第5号)第1 一般質問        -----------------------------          本日の会議に付した事件(1) 一般質問        -----------------------------          出席議員(19名)   1番    牧 重信           2番    荒井一彦   3番    荒井 敏           4番    堀内章一   5番    古家敏男           6番    水越正和   7番    宮本泰也           8番    久保田克彦   9番    岡田宗之          10番    西澤えみ子  11番    酒井和裕          12番    塩崎貞夫  13番    浅井洋子          14番    竹内 勉  15番    中島義浩          16番    宮坂成一  17番    石合 敬          18番    霜田 剛  20番    佐藤壽三郎        -----------------------------          欠席議員  なし        -----------------------------          説明のため出席した者市長        三木正夫        副市長       中澤正直総務部長      上原祥弘        健康福祉部長    小林宇壱市民環境部長    西原孝一        社会共創部長    中澤公明産業振興部長    宮下将之        まちづくり推進部長 滝沢健一教育長       小林雅彦        教育次長      関 政雄消防長       田村忠男        水道局長      山岸勝男会計管理者     角田智子        代表監査委員    鰐川晴夫        -----------------------------          事務局出席職員事務局長      加藤 剛        事務局次長     永井 毅書記        丸山理樹        書記        波田野之行        -----------------------------               午前10時05分 開議 ○議長(中島義浩)  おはようございます。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。        ----------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(中島義浩)  日程第1 一般質問を行います。 順次、質問を許します。 最初に、6番水越正和議員の質問を許します。--水越正和議員。 ◆6番(水越正和) 〔質問席に着く〕 おはようございます。2月28日、今日は一般質問の最終日です。そのトップランナーですので、よろしくお願いします。 それで、最近寒暖の差が激しくて、私、少々風邪ぎみです。最近のウイルスとは違いますが、ただ、ふだんの美声を使うことができませんが、お許し願いたいというふうに思います。 それでは移らせていただきたいと思います。 先ほど2月28日と言いましたけれども、明日が2月29日、うるう日ですね。太陽暦では地球が太陽の周りを一周するのを1年というふうに定めておりますので、そういった意味では日にちが1年は365.2422日ということでございます。そういったことで365日に少し半端が残ります。それを4倍すると大体うるう日という1日ができるわけです。そういったことでうるう日があるようでございます。それで、うるう年になりますと一般的にオリンピックがあります。そういったことで、今日はそのオリンピック関係のお話を申し上げます。 件名1、2020年東京オリンピックパラリンピックにおけるホストタウン取り組み状況について。 要旨1、今年の事業計画について。 昨年は元号が平成から令和と変わり新鮮な気持ちでスタートしたものの、列島を襲った数々の自然災害により日常の生活を奪われた被災者が各地にあふれ、悪夢のような1年になってしまいました。本市においても10月の19号台風による豪雨災害で多数の住宅で床上浸水する被害が発生し、さらに、農業においては収穫期を控えたリンゴを中心とした果物にも甚大な被害を受けてしまいました。被災された皆様にはお見舞い申し上げますとともに、復旧に携わった人々に感謝を申し上げます。 気を取り直して2020年、今年はよい年になりますようにと神仏に願ったのもつかの間、中国武漢発新型コロナウイルスコビット19の感染が世界各地に拡大し始め、さらに死者もサーズやマーズを上回ってしまいました。この初期段階といわれる今食い止めないと、世界中に蔓延するおそれも出てきました。 そこで政府は、水際対策の強化をするとともに、国民には咳エチケットや手洗いの励行、室内での加湿器の使用などを徹底し、無用の外出は控えるように呼びかけています。本ウイルスによる人から人への感染は、咳やくしゃみによる飛沫感染と接触感染が主な原因と言われています。一昨日になって感染拡大を憂慮して、政府は大勢が集まり参加者同士が濃厚接触しそうなイベントを中止、または延期、規模縮小しての開催を要請するような事態となってしまいました。また、昨日は、小中学校の休校というようなお話も出てまいりました。 須坂市は東京オリンピックパラリンピックを見据えて、中国のホストタウンとしてさまざまな事業が計画されているかと思います。さらに、これを機会にインバウンドの誘致を積極的に狙っていこうとしていることだと思います。ただし、本ウイルスの感染源が中国発だということを考えると、感染拡大回避の一手段として中止や延期をしなければならない事業が出てくるのではないかと考えております。 そこで、どのような事業を計画し、そのうちの対象となる事業は何なのか、お伺いいたします。 1点目、どのような事業を計画しているのか。 2点目、新型コロナウイルスとの関係で、中止または延期となった事業はあるのか。 一方、事業を遂行する場合でも、感染拡大を防ぐ方策をとっていかなければなりません。そこで伺います。 3点目、事業を遂行する場合の疫学上の配慮はどの程度考えているのか。 新型コロナウイルスの感染拡大が終息に向かうのはいつのことかわかりませんが、ホストタウンとしての精神は今後も続けていくべきだと思います。今後行われる国際交流関係の事業を行う際の市民への働きかけはどのように行おうとしているのでしょうか。そこで伺います。 4点目、市民への広報や市民意識の高揚は、どのように図っているのでしょうか。 以上、御所見をお伺いいたします。 ○議長(中島義浩)  答弁を求めます。--上原総務部長。 ◎総務部長(上原祥弘) 〔登壇〕 おはようございます。 それでは、件名1、2020東京オリンピックパラリンピックにおけるホストタウン取り組み状況について、要旨1、今年の事業計画についての1点目、どのような事業を計画しているのかについてお答えいたします。 須坂市は吉林省四平市と友好都市提携を締結しており、これまで市日中友好協会を通じてさまざまな交流実績があることから、ホストタウン構想に県との共同参加を表明し、2016年に長野市、上田市、飯山市、下諏訪町、山ノ内町とともに登録となり、県実行委員会が主体となって行うホストタウン中核事業の取組に協力をするとともに、市独自のホストタウン交流事業を進めてきました。中核事業としては、ホストタウンNAGANOキックオフイベントホストタウンNAGANO中国事情紹介講座ホストタウンNAGANO中国文化紹介講座が開催されたほか、ホストタウンNAGANOアスリートトークでは、須坂市シルキーホールを会場としてオリンピアンの北京オリンピック陸上400メートルリレー銀メダリスト塚原直貴氏の講演会が開催され、協力をしてまいりました。 須坂市独自のホストタウン交流事業としては、2017年度以降、公民館事業を活用し、太極拳講座中華料理講座等の交流事業や中国を知る講座等を展開してきたほか、2019年8月には須坂市・四平市友好都市締結25周年記念友好訪問団を派遣しました。また2020年度の自主事業計画としては、例年どおり公民館事業太極拳講座や料理講座などによる交流事業を計画しておりますほか、ホストタウン登録自治体向けチケットを市民へ配布することを計画しています。 2点目、新型コロナウイルスとの関係で中止または延期となった事業はあるのかについてお答えします。 須坂市で計画した2019年度の交流事業は昨年9月までに完了しているため、新型コロナウイルスとの関係で中止または延期した事業はございません。 3点目、事業を遂行する場合の疫学上の配慮についてお答え申し上げます。 国内で新型コロナウイルス肺炎を発症する事例が増加していることに加え、県内でも感染例が発生したことから、感染防止のための手洗いや咳エチケットなど基本的な感染症対策を徹底するとともに、2月26日に開催した須坂市新型コロナウイルス感染症対策本部会議において決定した当面の対策を取りつつ、4月以降も国や県と連携しながら適切な対応を取ってまいります。 4点目、市民への広報や市民意識の高揚はどのように図っているのかについてお答えします。 ホストタウン長野実行委員会主催イベント県ホームページ市ホームページで2020東京オリンピックパラリンピックホストタウンに県と共同参加していることを周知していることに加えて、2019年の地域づくり市民会議で資料を配布するなど、市民向けに広報をしております。ホストタウン交流の目的である自治体と参加国・地域との人的・経済的・文化的な相互交流を図るとともに、スポーツ立国、共生社会の実現、グローバル化の促進、地域の活性化、観光振興等に資することができるよう、今後も機会を捉えて意識の高揚を図ってまいります。 以上でございます。          〔6番 水越正和議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  再質問させていただきたいと思います。 答弁を伺う中で、もっと多彩なイベントをやるのかと思っておりましたが、正直がっかりしてしまいました。私の中のホストタウンのイメージは、特定の競技の中国選手が事前合宿を須坂で行い、空き時間に市民と交流するという感じのものです。かつて日韓共催で行われた2002年サッカーワールドカップ開催の折、大分県旧中津江村、現在では平成の大合併で日田市になっておりますけれども、カメルーンの選手が合宿したことで大変話題になりました。以来、今も交流が続いているようでございます。ホストタウンに名乗りを上げたときに、このような合宿地のお考えはなかったのでしょうか。 ○議長(中島義浩)  上原総務部長。 ◎総務部長(上原祥弘)  ホストタウン登録に名乗りを上げたときには、特にそういう合宿地を利用してという、その具体的な案というのはありませんでした。 以上です。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  やはり、ただ項目を上げただけみたいな、私にはそう思うんですけれども。それで、子どもたちが未来に夢を持てるまちづくりと、そういうような事業の一環として中高生の海外視察事業があります。その予算が589万円、それに対してホストタウンの今年度予算が5万円。あまりにもかけ離れた金額ではありませんか。海外視察が決して無駄だと言っているのではありません。子どもたちには大いに海外へ行って生きた世界を見てもらいたいんです。金言にあります。To see is to believe.見ることは信じることである。百聞は一見にしかず。ただ、今年はオリンピックの自国開催という千載一遇のチャンスです。この好機を見逃すのは実にもったいないことです。今からでもホストタウンとして何かできることがあるのではないかと思いますが、いかがですか。 ○議長(中島義浩)  上原総務部長。 ◎総務部長(上原祥弘)  先ほどのホストタウンの予算の関係は、私ども自主事業として公民館事業のあるものを使ってやっているということで、公民館で盛っている予算なんですけれども、これから、何かできるものがあれば検討してはいくんですけれども、ただ今回のコロナの関係とか、そういういろいろなものがあるので、その辺も見ながら、またいいものがあれば検討していくということになるかと思います。 以上です。 ○議長(中島義浩)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  予算には盛っていないですけれども、実は中国との交流は非常に盛んであります。今年の冬も中国から子どもたちが来て、峰の原で交流をしました。それから県のほうへお願いして、中国からの修学旅行については積極的に須坂市のほうへ来てほしいと話してやっております。県のほうもホストタウンということで非常に中国からの子どもたちの学習旅行を須坂市に送ってもらっています。ただ、今回の新型コロナウイルスの関係でそれがキャンセルになったのはとても残念でありますけれども、繰り返しになりますけれども、ホストタウンということで、県のほうではさまざまな形で須坂市のほうへ子どもたちを送ったり、またイベント等についても須坂市のほうへ紹介があるというのが実情であります。 それから、日中友好協会の関係でも、ホストタウンという形で、私も中国からの視察団が見えたときにはホストタウンということでその会合に呼ばれておりますので、決してお金をかけるとか、そういうのではなくて、地道に活動しておりますので、その辺は御理解いただきたいと思います。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  ありがとうございます。そういった半分プライベートな感じの中でも、また公務でも交流されているということを大変ありがたく思っております。ただ、できれば市民にわかるような形の中でやっていっていただければ、要するに市民も盛り上がるのではないかと思いますので、その点も今後考慮していただければありがたいかなというふうに思います。 それでは次の件名に移らせていただきたいと思います。 件名2、「しらふじ」の民間賃貸について。 要旨1、「しらふじ」の民間賃借人決定に至るまでの経過について。 昨年の3月の定例会に提出された「須坂市蔵の町ふれあい館条例の一部を改正する条例」は、経済建設委員会で審査が行われ、その中で「唐突な提案で、過去に市民から活用についての提案もあることから、これから妥当性があるかも含め検討したい。また、賃借人のうわさもあり、何か後ろに影を感じる」との理由から全会一致で否決され、さらに本会議においても賛成少数で否決された経過があります。 同年6月に同条例が再提案され、委員会審査の中では「3月の提案と中身は変わらないので反対だ」とする意見と「管理する人のことを考えると賃貸したほうがいいし、町の活性化にもつながる」との意見に分かれ、採決の結果、挙手多数で可決すべきものとされ、本会議においても賛成多数で可決しました。その際、「国の登録有形文化財であることから内部の改修に当たっても現況の意匠や味わいを損なうことのないように留意されたい」との趣旨の附帯決議が提出され、採決の結果、賛成多数で可決した経過があります。以上の経過を踏まえてお伺いいたします。 1点目、現地見学会から賃借人が決定するまでの経過は、どの様なものだったのか。 2点目、公募に関する広報や期間に問題はなかったのか。 3点目、最終選考に残ったグループはどのような会なのか。 昨年6月の経済建設委員会で審査委員の構成を尋ねたときに、関係部課長5名程度と外部の方3名程度を考えている。外部の方は観光分野の方や商店会連合会の方を想定しているとのことでしたが、実際はどのような構成になったのでしょうか。 4点目、選考委員はどのようなメンバーとなったのか。 5点目、賃借人となったグループは何が評価されたのか。 市長の8月8日のコラムの中で、「市議会という公的な場で確認もせず、根拠も示さずにうわさ話を出すことを残念に思う」と3月議会の審査内容に反論しています。しかしながら、うわさどおりに賃借人が決まった点をどう考えるのでしょうか。一方、賃借人は主に宿泊施設に活用するようですが、建築基準法や消防法で厳しく規制がされています。用途を変更する際、間仕切りの新設や内装を改装するものと思われますが、施設を返還する際に原状回復できるような改装になるかも大変心配です。そこで、あえて伺います。 6点目、審査に当たり、昨年3月議会で「須坂市蔵の町ふれあい館条例の一部を改正する条例」が否決された理由や、同年6月の同条例附帯決議の内容をどの程度配慮したのですか。 7点目、審査に当たり建築基準法や消防法の観点からも検討したのですか。 要旨2、「しらふじ」の今後の活用について。 民間活用を図る上で、地域の活性化につなげるとのことでしたが、それが目的の中に明記されています。宿泊施設をどのように組み入れていくのでしょうか。まるごと博物館構想が提案された時点では、活用が決まっていないとの理由から「しらふじ」の名称はありませんでしたが、先日配付いただいた資料では須坂藩堀家の館町のくくりの中に記載されていましたのでお伺いいたします。 1点目、まるごと博物館構想にどのように組み入れていくのでしょうか。 以上、御所見をお伺いいたします。 ○議長(中島義浩)  答弁を求めます。--滝沢まちづくり推進部長
    まちづくり推進部長(滝沢健一) 〔登壇〕 おはようございます。 件名2、「しらふじ」の民間賃貸について、要旨1、「しらふじ」の民間賃借人決定に至るまでの経過について、私のほうから一括してお答えをいたします。 1点目、現地見学会から賃借人が決定するまでの経過はどのようなものだったかにつきましては、9月20日に現地説明会を開催したところ、3団体の御参加をいただきました。10月11日までに公募内容についての質問書の受け付けを行い、10月18日に回答、10月21日から31日まで応募書類の受け付け、11月5日、6日に資格審査となる第一次審査を行いました。11月8日に第二次審査選定通知の発送を行いまして、11月25日から12月6日に企画提案書の提出をいただきました。12月11日に第二次審査及び選定委員会を開催し、12月13日に第二次審査の結果、活用事業候補者の発表を行ったところでございます。 2点目の公募に関する広報や期間に問題はなかったかでございますが、多くの皆さんに提案をいただけるように公募要項の配布期間を2か月間としたスケジュールを組み、市報やホームページ、SNS、その他プレスリリースなどによる広報などを行いながら公募を行ってまいりました。公募期間中に特に意見等はございませんでしたので、特に問題はなかったものと考えております。 3点目の最終選考に残ったグループはどのような会なのかでございますが、応募事業者につきましては2事業者がございました。活用事業候補者として選定をされましたSHIRAFUJI321は、市内の景観育成団体を核とした民間組織でございまして、飲食店、宿泊業、雑貨店経営者などさまざまな経験や知識を持った若手で構成をされたグループでございます。もう一事業者につきましては、今後の活動に不利益を被らないよう非公開とさせていただいております。 4点目の選考委員はどのようなメンバーとなったのかでございますが、庁内の部課長5名、外部の委員4名、合わせて9名に選考委員をお願いいたしました。外部の委員につきましては商工、建築、観光関係に携わっておられる方々をお願いしたところでございます。 5点目の賃借人となったグループは何が評価されたのかでございますが、須坂の人々や観光客が交流できる場の提供をする交流事業や宿泊事業、物販事業など、活用方法の提案をいただいたところでございます。公募要項の趣旨に示してあるとおり、地域の活性化や観光客の誘致など、新たなにぎわいや交流の創出をすることができること、歴史的建造物としての魅力を生かし、地域のにぎわいや創出を促す提案が評価されたものと考えております。 6点目の審査に当たり昨年3月議会で「須坂市蔵の町ふれあい館条例の一部を改正する条例」が否決された理由や、同年6月の同条例附帯決議の内容をどのように配慮したのかでございますが、3月議会では唐突であるという御指摘をいただきましたので、6月議会を含め、事業の必要性につきましては丁寧に説明をさせていただきました。附帯決議の内容につきましては、活用事業候補者SHIRAFUJI321の皆様にしっかり説明をさせていただき、契約書にもその内容を盛り込むことで御了解をいただいているところでございます。 7点目の審査に当たり建築基準法や消防法の観点からも検討したのかでございますが、公募要項の中で建築基準法、景観法、都市計画法消防法等各種法令を遵守することと明記をして募集を行いました。さらには、審査の際に委員からも、火気の使用方法や建物の改修等について質問があり、確認をしてきたところでございます。そういう中で検討し、判断をしてまいりました。 また、今後の建物改修等の協議の中では、しっかり各種法令に沿った内容かにつきましては、市のほうでも確認をしてまいります。 次に要旨2、「しらふじ」の今後の活用について、まるごと博物館構想にどのように組み入れていくのかでございますが、提案者のプレゼンテーションの際、まるごと博物館構想についてどう考えられるかお聞きをしたところ、構想を理解され、また協力していきたいとお聞きしているところでございます。 事業提案の中でも、町の人や市民と観光客との交流事業やまちの活性化につながる物販事業などを計画されております。文化財として単に保存するだけではなく、登録有形文化財としての価値を保ちながら、人が集い、交流し、活性化に資する施設として、まるごと博物館に適した施設となるものと考えているところでございます。まるごと博物館を構成する施設として、提案者の新たな取組によりまして、しらふじの魅力が高まり、まるごと博物館の実現、ひいてはまちとしての価値を高めていただけるものと考えているところでございます。 以上でございます。          〔6番 水越正和議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  タイムラインに沿ってちょっといろいろ伺いたいと思います。 最初、見学会のときですけれども、3グループの中に市内のグループはありましたでしょうか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  全て市内のグループでございます。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  賃借人を全国から公募するとの触れ込みで始まった事業ですが、いざ蓋を開けてみると3グループが見学会に訪れただけとのことです。公募期間の2か月が短かったのか、広報が足りなかったのか、賃貸の条件が合わなかったのか、その理由を検討した経過はございますか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  結果として市内のグループだけということでございますが、検討といいますか、同じような事例がある際には、また再度、内容については、検討はしながらやっていきたいというふうに思います。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  同じような事例って今後あるかどうかもわかりませんし、できればこのとき早く気がついてもらえばありがたかったかなというふうに思います。 それで、先ほど選考委員がこういうような肩書の人だというようなお話がありましたけれども、選考委員のお名前は伺うことができるのでしょうか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  具体的なお名前はちょっと差し控えさせていただきますけれども、商工会議所の方ですとか、建築士の方、観光事業に携わっている方が民間の方として、あとは関係する部課長が選考委員として入りました。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  選考委員をなぜ伏せるんですか。そこがよくわかりません。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  審査をする前段で審査委員の皆さんについては、公募要項の中で、関係者に接触するようなことがあると評価に公平感が生まれないということで事前には公表させていただかなかったという段階でございますので、具体的なお名前等については、また委員会等で必要であればお示しをしていきたいというふうに思います。 ○議長(中島義浩)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  個々のお名前を出すということは、事後であっても、例えば2者のうちどちらにあなたはやりましたかというのは聞くことができますから、個々のお名前を出すことは、私は個人情報の保護の観点からしっかり検討していかなければいけないと思います。繰り返しになりますけれども、事後であっても、あなたはどちらに賛成しましたかというようなことを聞くということになると、結果的には、今度審査委員になるときに、事後に名前を出させていただくということになると、今度その方にまたほかの案件でも、私ども公表しなくてはいけなくなりますから、私は原則的には、事後であっても審査委員の方のお名前は申し上げるべきではないと思っています。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  私、そこがおかしいと思うんですね。本来ですと募集をするときにこういう委員がやると、審査すると、そういうのを明確にしたほうが、私は公平ではないかと思うんですけれども、その点はいかがですか。 ○議長(中島義浩)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  国の例もありますし、県の例も市の例もそうなんですけれども、誰々、Aさんという方が審査委員になるということになりますと、事前については、そのAさんのところへいろいろな話が行ったりするわけです。ですから事前については公表しないほうがいいと思います。事後についても同じような事例が出てくるわけであります。要するに自分と違うようなのが結論として出た場合に、どうしてそういうことをしたのかということを例えば何人かの方に聞いて、その方を評価するということが出ますので、そうしますと審査委員になること自体に、今度名前が公表されると私は審査委員を辞退しますということになりますので、行政の公正・公平な運営からも課題になるということであります。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  どうも納得できないんです。私は別に審査委員がどうのこうのということではなくて、どういうような立場だからそれでこういうふうになったんだと、最終的にそこが知りたい部分があります。そういったことで、どうも何か納得できないものがあるんです。それで例えば、それは資料を請求した場合に、審査請求みたいな形の中では、それは出てくるんですか。 ○議長(中島義浩)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  個人情報の保護の関係ですから、それは委員会で資料提供した場合に出すかどうかということになると、それは個人情報の保護条例に基づいて判断するということであります。水越議員は、例えばAという人がなったとしても、それは、水越議員は客観的に見られるかもしれませんけれども、微妙な問題については、例えばこういう人がメンバーになっているということで、自分の意見と違う人がなった場合に、その人のところにいろいろな話が出てくるということがあり得るわけであります。ですから、今私が申し上げたように個人の情報に関わるものについては十分注意をしなければいけないということであります。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  私は納得できませんけれども、ちょっと時間がありませんので、一応次のところへ移りますけれども、それでは、例えばその選考委員はいつ決まったんでしょうか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  公募要項、定めるときには決めてお願いをしておりました。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  ということは、その公募以後、その委員は変わっていないということでよろしいですか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  ちょっと細かい資料、手持ちにないんですけれども、それぞれの団体のところにお願いをして推薦をしていただいた方にお願いしてきたという内容で、多分変わっていないと思います。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  先ほどの答弁とはちょっと違うような気がするんです。先ほどは、何かこの2案という話の中で、ある案にその審査委員になるべき人が出ていたらまずいから後で決めたという、そういうふうなお話だったと思うんですけれども、その点はいかがですか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  審査委員の公表については審査の前段でそういう方に接触があったりすると困るので公表しなかったということでございますけれども、どういう方を選んでいくかということは議会の中でも、商工関係ですとか、観光関係の方にお願いするというのは事前からお話をさせていただいて、その中から選ばせていただいたということでございます。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  どうも納得できないんですよね。例えば、そうだとしたら、商工関係の長とか何とかの長とか、そういうのはよく選ぶと思うんですけれども、そういう選び方はしていないようにも思うんですけれども、その点はいかがですか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  それぞれ関係する団体の方に推薦をいただいて、その方にお願いしたということでございますので、特にその団体の長の方にお願いしたということではございません。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  ではちょっと、次の話題に行きますけれども、12月6日に企画書が締め切られ、同月11日に第二次審査が行われました。審査委員には事前に応募書類が渡ったものと思われますが、その日にちはいつだったでしょうか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  ちょっと細かい日にちまでは覚えていないんですけれども、1日前とか、そのぐらいでしか、あまり期間はありませんでしたので、その程度しか期間は取れなかったと思います。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  私の調べた範囲の中では前日というようなお話も伺っているんですけれども、そういうような中で、しっかりしらふじ、頭に入れて審査ができるのかどうか、その点はいかがですか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  プロポーザルの内容は提案書類の説明をしていただくということで、当日のプロポーザルの中でしっかり御説明をしていただいた中で審査をしていただけたものと思っております。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  ちょっとGoolightをご覧の皆さんにわからないと思うので、「しらふじ」ってこういう建物です。それで私は「思う」ではなくて、できればしっかり考える中でやってもらいたい。例えば、その審査委員が現場を調査した日はいつになるんですか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  審査委員はあくまでも提案を見て、それが妥当かどうかの審査をさせていただいたので、あくまでも2団体の皆さんが提案された内容を審査したという内容でございますので、しらふじの建物の審査ではございませんで、活用案についての審査をさせていただいたということで御理解いただきたい。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  何事も審査するときに現場がわからなくて審査できるんですか。その点いかがですか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  現場は今まで須坂市で公開していた建物でございますので、当然審査委員の皆さんはそれぞれの立場で、しらふじは当然知っていた建物ということでございますので、今回のはあくまでも活用の提案について審査をしたということです。その前段でしらふじについては、皆さんそれぞれもう御理解いただいてきたということで理解をしております。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  それは全く性善説だと思うんです。そんな話はあっていいのかね。私はまとめて、例えば審査委員の方を全員集めて、ここがこういうふうに間仕切りになっていると。そういうのをしっかり見てもらって、それからやはり審査すべきだと思うんですけれども、その点はいかがですか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  議員さんおっしゃるのも一つの方法かというふうに思いますけれども、今回の部分については、以前からしらふじは公開された建物ということで、それをもうわかっている前提で審査をさせていただきました。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  全くそういう前提というのはどうも信じられないんですけれども、まあ、後でも質問の中に出てきますけれども、そのときにまた言います。 それでは次のほうです。 私の調査の範囲の中ですが、他のグループとの使用上での違いは宿泊をするかどうかの違いでしか思えません。その他で決定的な違いというのはあったんですか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  提案の内容については特に公表しておりませんので、宿泊しか違わないというふうに思われた理由がよくわからないんですけれども、今回選ばれた団体については宿泊事業をやるということだけで提案をされたのではございませんで、先ほど答弁でも申し上げましたけれども、観光客等と交流ができる交流事業や物販事業等いろいろ合わさった複合的な事業として提案をされて、それが評価されたということでございます。もう一つの団体については、比べますとその内容については少し差があったのかなということと、一番ちょっと開きがあったのが、もう一つの団体、なかなか毎日開館することが難しいというようなお話もいただいたので、SHIRAFUJI321さんのほうが評価されたんだというふうに、私どもは思います。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  例えば物を売るとか、あと交流するとか、それはほかの事業もたしかそんなようなことだというふうに思うんです。比較してみると、私の目から見るとやはり最終的には宿泊施設だけが残ってしまうと、そんなような感じなんですけれども、そういうふうには感じなかったんですね。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  総合的に見て判断されたものだと思います。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  では、ちょっと話を変えます。 企画提案書を見て審査したものと思われますが、法令上に関してはただ応募者の説明を鵜呑みにして審査したようにしか感じられません。提案書の中には工事費を積算する項目もあり、ある程度図面ができていないと積算はできません。その点どのように審査したのでしょうか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  概略の改修の予定とか、そういう部分についても提案の中ではございましたので、そういうのは見させていただきました。先ほど法令の部分につきましては、応募要項の中で前段でしっかり遵守するというのはもう当然のことでございますので、その中で、先ほども答弁申し上げましたけれども、しっかり質問もする中で守っていただけるものというふうに思っております。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  私はそこもおかしいと思うんですよね。全く先ほどと同じように性善説ではないですか。法令上遵守していますと、そんなようなことを言っておいて、例えば違う建物ができたらどうするんですか。そんなことは考えなかったんですか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  改修をするには当然大家である須坂市にしっかり協議をして、それでやるものでございますので、須坂市に断りなく法令に違反する建物の改修ができるというふうには全く考えておりませんので、しっかりそこら辺は、改修する前には須坂市としても確認をしてやるということでございます。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  だから事前に、それは審査の段階でわかる部分というのはあるわけではないですか。その点をしっかり審査する必要があると思うんですけれども、いかがですか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  審査の中ではまだ通るかどうかわかりませんので、事業者のほうも本当の細かい設計まではしていないというふうに思います。これからしっかり改修の部分については設計なりをするというふうに思っておりますし、今回のSHIRAFUJI321のグループの皆さんの中では、ちゃんと1級建築士の方も入ってそれは進めておりますので、当然建築士の方が見て進めるものでございますので、しっかりした法令に沿ってやっていただけるものと思っております。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  あんまり滝沢部長ばかりいじめてしまうというか、質問するとまずいので、ちょっと消防長のほうへ振ります。消防長に伺います。この建物は分類からいったら何の建物になるんですかね。 ○議長(中島義浩)  田村消防長。 ◎消防長(田村忠男)  現在の須坂市ふれあい館しらふじにつきましては、消防法施行令別表第1に定める15項その他の事業場でございます。 以上でございます。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  現在はどちらでもいいんですけれども、これから、例えば宿泊施設になった場合はどんな感じでしょうか。 ○議長(中島義浩)  田村消防長。 ◎消防長(田村忠男)  相談等受けておりませんので詳細はわかりませんけれども、消防法令に定める「旅館、ホテル、宿泊所、その他これらに類するもの」であれば、消防法施行令別表第1に掲げる防火対象物の区分5項イ、これが宿泊施設でございますが、これに該当いたします。 以上でございます。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  そこで消防法令上いろいろな設備、内装制限とかいろいろあると思うんですが、一般的な話で申し訳ないですけれども、どんなことがありますでしょうか。 ○議長(中島義浩)  田村消防長。 ◎消防長(田村忠男)  宿泊施設に該当するとすれば、面積には関係なく自動火災報知設備、誘導灯、それとカーテンやじゅうたん等の防炎物品、また収容人員が30人以上となれば防火管理者が必要となります。 以上でございます。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  再び滝沢部長のほうに伺いますけれども、ということなんですけれども、そういうことは一応考慮した上ということで考えてよろしいでしょうか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  今、消防長から話があったとおりだというふうに思いますので、それは当然考慮して設計なり改修をしていただくものと思っております。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員
    ◆6番(水越正和)  ぜひ火事のないようにお願いしたいわけでございます。 それで、例えば法令上はいいとして、そのほかで附帯決議というのがありましたね。その中では、要するに質感を損なうようなことをしてはいけないとか、また、撤去する場合には傷まないような形の中、要するに造作をしてくださいという、そういうようなお願いがあったと思うんですけれども、そういったものはどの程度配慮しているのか、私には全く不明なんですけれども、審査の中ではどういうふうに思われたでしょうか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  先ほど言いました附帯決議の内容についてはしっかり説明をさせていただいて、その内容に沿っていただくということで、先ほども言ったように契約書にもその部分もしっかり盛り込んで、守っていただくということで契約をしていきたいというふうに思っておりますし、その部分については御了解も既にいただいております。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  12月の議会のときに、うわさで話してはいけないというような話があったんですけれども、これはうわさが真実になったというふうに解釈していいんですか。 ○議長(中島義浩)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  あのときはうわさはうわさで、1人の人の名前を出されていましたですね。1人の人の話だったと私は思っています。今回は、ここにも答弁申し上げましたようにグループとしての申請でありました。うわさとは違っております。そして、なおかつ審査に当たって、そのメンバーの中に1人の人が入っていますけれども、それについては全然私もタッチしておりませんし、客観的に先ほどお話しましたように外部の人も入れて審査したというわけであります。ですから、繰り返しになりますけれども、うわさがあるときにはそのうわさの元を私どものほうへ尋ねていただいて、その上で議会で質問していただければ大変ありがたいと思います。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  うわさで、例えば市長がほかの人に、部課長に話をしなかったとしても、今、具合いい言葉がありますね、忖度という言葉。そういうことっていうのは審査に影響なかったんですかね。 ○議長(中島義浩)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  私は、私どもの職員はそういう忖度をするような職員ではないと思っています。きちんと市民のために何が大切かということで判断していると思います。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  私にはあんまりそういうふうには思えないんですけれども、そういうふうにしたということであれば、一応答弁に従います。 それではちょっと話を変えて、この使い方ですね。私がこれを見る限りでは、宿泊施設をメインにしながらやっていくように見えるわけですけれども、その場合宿泊施設と、例えば建物を公開するとか、案内するとか、そういったところの関係はどういうふうに考えていらっしゃるんですか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  宿泊者がいるときは見学は難しいというお話は聞いておりますけれども、当然、先ほど言いましたけれども、交流事業、宿泊事業、物販事業ということで、誰でもが中に入れるような事業の展開になっておりますので、中の見学等も、場合によりますけれども、しっかりできるものというような計画になっております。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  その場合セキュリティーの問題とかプライバシーの問題とか、そういうのは解決する必要があるかと思うんですけれども、その点に関してはどう判断されましたでしょうか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  施設についてはしっかり、その管理をする方がいらっしゃる前提で造られておりますので、誰も、無人の中で見学とかするということではなくて、しっかりそれを管理する方がいらっしゃって、その中でそれぞれの事業をやるということの中で行いますので、どこまでがセキュリティーと言われると難しい部分はありますけれども、そこら辺はしっかりできるものと思っております。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  私は、結局旅館とそういう公開とどうも一致しないというか、マッチしないというか、そんなような感じがするんです。やはりプライバシーというのは旅館業をするからには重視しなくてはいけない部分がありますので、そのときにどうやって公開していく、使っていないときだけだというけれども、そんなことで話は通るのかしら。毎日使っていたら、では毎日公開しないと、そういうような形になってしまうような気もするので。どうもその使い方も納得できないんですけれども、その点に関してはいかがですか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  建物全体が宿泊施設になるわけではございませんで、洋館のほうは物販とか交流のほうで使いたいということでございますので、全てがそのときに公開できるかどうかというのはあるかというふうに思いますけれども、一部でも見られる場所は当然あるというふうに思いますし、中に入れるという部分でございます。宿泊者がいれば当然その部分は当然プライバシーの部分もありますので、公開はできない部分もあるというふうに思いますけれども、建物の中では一部でも公開ができる部分というふうにしっかり分けてできるというふうに思っております。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  しらふじの魅力ってわかりますね。あれは要するに洋館建てももちろんそうです。やはり蔵づくりへの建物、そういったのも非常に魅力的な建物。そんなのが一体となってしらふじというのは成り立っていると思うんです。そのことを考えたときに、例えば片方は、旅館は使っているから駄目、洋館だけ見ていってくれ、それはちょっとまずいのではないかなというふうに思いますけれども、片方だけ見せるというのは。いかがですか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  建物を公開する前提で活用を募集したわけではなくて、建物をしっかり活用しながら、交流の場とかまちづくりに生かしていただきたいということで、募集をして決めさせていただいたものなので、全ての公開を前提で活用した提案をいただいたものではないということで御理解いただければと思います。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  その場合、例えばまるごと博物館との絡みの中で、やはり建物を公開していかないとまるごと博物館の意味がないのではないですか。外から見ただけだと。例えば、物販のところだけだとか。それで須坂の文化を語れますか。いかがですか。 ○議長(中島義浩)  中澤副市長。 ◎副市長(中澤正直)  まるごと博物館構想の中にこれ当然入れますし、それから、地方創生推進交付金を活用しての事業の中にも入れていきたいと、こういうことでありますけれども、これについては、今申し上げていますように、例えば全体を見てもらう、これ大事なことでありますけれども、堀家の館町という位置づけの中で、これは実際にあそこへ観光客の皆さんに来ていただいたり、文化、それから歴史の交流場所としても活用していきたいと、こういうことでありますから、見ていただくに当たって、一部は、それは宿泊している夜とか、そういうときは無理でしょうけれども、一般的には私も公開できるものだと、こういうふうに思っておりますので、できるだけ公開の機会を取るような形でいきたいと、こういうふうに考えております。 これについては、当然宿泊している方々がいるときには、それは無理でしょうけれども、そのほか全体を見ることもできますし、いろいろな活用方法があるわけだと思っていますので、これ、例えば一部貸し館のように貸し付けておっても、例えば一部の部屋を貸しておれば、何か利用されている場合には、そのときは見ることはできませんですね。そういう場合は生じると思いますけれども、できるだけ全体を見てもらうということ。それから物販販売は行っていくと、こういうことでありますから、逆に言うと、今までよりは行きやすくて、また見ていただけるような、そういう施設になっていくのではないかなと、こんなふうに私は考えているところであります。できるだけの範囲内で公開もしたり、また見ていけるような方法を考えてまいりたいと、こういうふうに考えているところであります。 ○議長(中島義浩)  水越正和議員。 ◆6番(水越正和)  最終的にはできるだけというような形になってしまうんですけれども、やはり常に見ていただければ本当はありがたいなというふうに思うわけです。時間もありませんのであとは申し上げませんけれども、とにかく決まった以上、須坂の町の活性化の起爆剤になるようないい施設にしていただければなというふうに思いますので、その点だけよろしくお願いして、私の質問を終わらせていただきます。          〔7番 宮本泰也議員「関連質問」と呼ぶ〕 ○議長(中島義浩)  宮本泰也議員。 ◆7番(宮本泰也)  ちょっと今のしらふじの関係、市長はかつてブログか何かで宿泊のようなものとはっきり言っていたんです。それで、今、審査会を見ると5人が関係部課長、関係者、それで民間を入れたという。だけれども、私の調査の中では市のOBが2人そこにいる。これが民間活力ということで公正な審査ができるかと。普通審査会というのは、普通事務局というのは市の職員になるのはわかるけれども、審査委員に市の職員が半分以上いて、さらにOBもいるという、この中で市長の意向もあると、この中でそういう結果になったと。そう考えれば、どう考えたってそれは、そういうのを忖度というんですよ。市長の意向を酌む中で、みんな職員は決めてしまうでしょうと。何で、民間を入れないで公正な審査になるんですか。これが公正と言えますか。それでなおかつ、さらに期間も2か月ですよ。民間活力というのだったら、ほかの、例えば文化振興事業団かな、公募期間1年近くもあるようなところもあったはずですよ。それを2か月でやって、初めからもうありきなのに、こういうふうに見せるようにしているんですよ。私はそういうふうに思うんですが、これについてどういう見解を持っていますか、市長。 ○議長(中島義浩)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  宮本さんも市の職員だったんですけれども、宮本さん自身が忖度していましたか。私は少なくとも今の職員はそういう忖度はしていないというふうに思っています。 ○議長(中島義浩)  宮本泰也議員。 ◆7番(宮本泰也)  そんなの、市長がそう思ったって周りはそんな、そういうのを忖度というんです。そんなこと言うわけないでしょう。指令も副市長だって出しているわけはないと思います。だけれども、こういう結果を見れば、おのずからこうなるのが、そういうのを忖度というんです。こんなやり方、絶対おかしいと思います。まあ、民間活力でやってもらいたい。 それでもう一つ聞きたいのは、改修と言いましたね。たしか予算を500万円取ったと思うんですけれども、この契約をする人とは、その先ほどの水越議員から出た改修というのは全額本人が、そのグループがやるんですか。それとも市の500万円の予算、たしかあったと思う。それを使うんでしょうか。それについてはどう考えていますか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  まだ契約になっていない状況でございます。今、国との協議をしている最中で、大体3月中には完了する予定で、4月からやる予定でございますので、事業者のほうでは市の補助金も使いたいという意向はお聞きをしておりますので、また新年度になった中でそういう部分が出てくれば、また協議をしていきたいというふうに思います。 ○議長(中島義浩)  7番、宮本泰也議員に申し上げます。 会議規則第64条第2項の規定より、質問の回数は3回を超えることができません。最後の質問にしてください。 ◆7番(宮本泰也)  本当にその金も全部使うんですか。何のためにあるか、もう初めからありきという形になってしまうんです、そんなうわさなんていう問題ではなくて。やはりちゃんとしっかりしたものをやってもらいたいと。500万円のその金もかけてやる。それで、家賃もどうするんですかと。家賃を取れば結局補助金も返さなければいけないんでしょうと。だから、家賃をその代わり取らない、もらわない代わりに自分たちで改修してくださいというやり方だって、前あったはずですね。それについてはどう考えているんでしょうか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  募集要項の中で家賃は5万円程度というようなことでさせていただいております。補助金返還については今協議中ですので、まだどうなるかわかりませんけれども、しっかり民間で活用していただくという部分で、最低限の家賃を取りながら、その中で市のほうでも必要な修繕というのはしなければいけない部分もありますので、そういう家賃もそういう修繕の部分にも充てることも可能でありますので、そういう中でしっかりやっていきたいと思います。          〔17番 石合 敬議員「関連質問」と呼ぶ〕 ○議長(中島義浩)  石合 敬議員。 ◆17番(石合敬)  しらふじのこの活用団体の選考委員の関係、今少し触れられたみたいですけれども、これを公表しないということは、これがうわさを呼ぶんですね。どちらかに偏った人に近いような人が選考委員になっているのではないかという、当然浮かびますよ。須坂市は完全なる情報公開、透明性をうたっている市だとしたら、こういうことをするからうわさが立ってくると思うんですけれども、やはりここは、別に公開しても疑われることはないという人がなっているはずですので、公開というか、聞かれたら答えるというのが一番筋ではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(中島義浩)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  先ほど申し上げましたとおり、個人情報保護条例に基づいて対応していきたいと思います。 ○議長(中島義浩)  石合 敬議員。 ◆17番(石合敬)  私はこういうのを聞くと、ちょっと怪しい話のときには必ずそういう話が聞こえてくる。こういう選考委員になられる方は須坂市の大切な議案を決めるという覚悟を持っている人でないといけないと思います。だから、誰に聞かれても自分の意見はこうなんだよと、はっきり言える人が、そういう人を選考してもらいたいのに、いつも隠す、隠す、発表できない。個人情報を盾に出しますけれども、だから人選を誤っているのではないかとも思いますが、今後はそれでもまだ、うわさが立っても今回も公表しないという決定でございますか。 ○議長(中島義浩)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  隠すということではありません。個人情報保護条例に基づいて対応するということであります。条例自体が議会の議決で制定されたものであります。なおかつ、個人情報ということは今非常に大事な時期でありますから、そういうことも踏まえて個人情報保護条例に基づいて対応いたしますということであります。 ○議長(中島義浩)  17番、石合 敬議員に申し上げます。 会議規則第64条第2項の規定より、質問の回数は3回を超えることができません。最後の質問にしてください。 ◆17番(石合敬)  私は大事な市の関係する選考委員になられる方は、本当に立派な人がしっかりとした見識を持ってなると思っています。そういう人たちがそんなつまらないことで個人情報だと言って隠すはずがないと思っているんです。私はそういう、ちゃんと自分の意見を公表、みんなの前で言える人を今後委員にしてほしいと思いますが、市のほうはどうお考えでしょうか。 ○議長(中島義浩)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  個人情報保護条例というのは、その個人の人がどういうふうに考えるかということも大事でありますけれども、一番大切なのは、個人情報の保護というのが普遍的に守られるかどうか、この人の場合には公表していいです、この人の場合には公表しては駄目ですというのは個人情報保護条例の、繰り返しになりますけれども、統一的な基準というふうには考えられません。個人情報保護条例というのは統一的に考えて、誰にも個人情報としてきちっと守るべきことは守るというのが個人情報保護条例の基本であります。 ○議長(中島義浩)  以上で、6番水越正和議員の質問を打ち切ります。 この際、暫時休憩いたします。 再開は11時25分の予定です。               午前11時14分 休憩        -----------------------------               午前11時25分 再開 ○議長(中島義浩)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 次に、18番霜田 剛議員の質問を許します。--霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛) 〔質問席に着く〕 皆さん、こんにちは。 信州須坂わくわくおひなめぐり、来月から始まるわけでございますが、新型コロナウイルス感染拡大によりまして「着物でファッションショー」、3月15日に笠鉾会館で予定をしておりましたが、急遽中止という運びになりました。今年は例年になく60名以上の方の参加が見込まれ、非常に期待をしておったんですが、残念ながらそういう結果になりました。また、29日に芝宮の境内でひな供養を開催予定しておりますが、こちらのほうは予定どおり実行をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。 それでは順次質問をさせていただきます。 最初に件名1、旧富士通、現(株)アールエフ須坂工場のその後について伺います。 要旨1、昨年6月以降の進捗状況について。 昨年6月議会質問答弁では、アールエフよりモニタリング調査は委託業者において機材が整わないとのことで、9月上旬にずれ込むとの報告でありました。もし、アールエフが履行できないのであれば、国の調査基準に基づき富士通が敷地外の検査をする以前は、県で調査を行っていたことから、県とも協議を行いながら対応していくとのことでありました。相変わらず工場敷地内の消されたままの照明なども、防犯対策上危険でありますし、それらも含めて市民の不安解消のため、その後の状況について伺います。 ①土壌汚染(洗浄)処理、モニタリング調査についてでございますけれども、どのようになっているのか伺います。 要旨2、工場稼働の為の操業支援策について伺います。 ①元気な町づくりに工場稼働支援は必要だについて伺いますが、たしか私の記憶では2017年に富士通より、土地、建物を取得、当時は2020年ごろには工場を稼働したい旨の話がありましたが、いまだに閉鎖されたままの正門の状態であります。民間企業でもありますので世の景気に左右されることは承知しておりますし、また諸般の事情があるので遅れているのかもしれませんが、早急に工場稼働を願うものであります。現在、市民の最も関心のある事業の一つとして、インター周辺開発が進められておりますが、中心市街地活性化、その対策の一つとして、まるごと博物館構想や臥竜公園一帯の先導的官民連携リノベーション、トライアル・サウンディング等がありますが、この構想、計画がより有効で効果的になるために、それらと合わせてアールエフ須坂工場が稼働することが、さらに町に元気とにぎわいをもたらすことにつながります。 行政としての地域振興策で何か有効な操業支援、工場稼働のための操業支援ができないのか、以下、有利な補助金等の支援策について伺います。 ②工場稼働による雇用の拡大は地域経済全体を豊かにする。このことは以前にも同じように提案をいたしましたが、須坂市中心市街地活性化にとりましても重要な事案であると考え、再度伺います。工場が稼働すれば工業界はもとより、産業人口の増加とともに商業界にもにぎわい創出で、中心市街地活性化、移住定住の促進、とりわけ税収の増収が見込まれ、須坂市経済全体を豊かにし、活力あふれる魅力ある町の形成につながります。豊かな市民生活と社会福祉の向上のためにも、一日も早く操業していただくことをお願いして、雇用の拡大確保がなされますよう願うものであります。 以上、御所見を伺います。 ○議長(中島義浩)  答弁を求めます。--宮下産業振興部長。 ◎産業振興部長(宮下将之) 〔登壇〕 件名1、旧富士通、現(株)アールエフ須坂工場のその後について、私のほうから一括してお答え申し上げます。 要旨1、昨年6月以降の進捗状況の土壌汚染(洗浄)処理、モニタリング調査についてでございますが、県及び須坂市からの再三の要請で、同社工場及び周辺の地下水等の水質の測定調査が行われるようになり、現在までに令和元年9月から令和2年1月までの5か月間の検査結果報告書が、県の長野地域振興局環境課と須坂市に提出されております。報告いただいた結果はホームページにも掲載させていただきましたが、工場敷地外の観測井戸においてPCBは検出されておりません。なお、土壌汚染に対する揚水処理につきましては、県と連携を図りながら実施いただくよう引き続き要請してまいります。 次に要旨2、工場稼働のための操業支援策について、1点目、元気なまちづくりに工場稼働支援は必要だについてお答え申し上げます。 アールエフが2017年3月に富士通から土地と建物を取得以降、職員がアールエフの担当者のほうへ電話や長野市内の事業所に出向くなどして、企業立地振興事業の補助金等による支援の提案と早期の操業開始を要望してまいりましたが、補助金を必要としていない旨のお考えをお持ちのようであり、何か支援を望まれるようなお考えもなく、これまで御相談等何もいただいていない状況であります。また、一昨年には副市長と産業振興部長が社長に面談をお願いいたしましたが、御都合がつかず専務による対応をいただいております。このときも早期の操業についてのお願いをしてまいりましたが、その後の状況に変わりはございません。 2点目の工場稼働による雇用の拡大は地域経済全体を豊かにするについてお答えいたします。 アールエフに操業を開始していただくことで新たな従業員の雇用が生まれ、移住定住が促進され、一般的には買物、飲食等の消費活動が盛んになり、商店の活性化が期待され、このほか地域の企業との受発注取引も行われ、それらの企業間同士での技術連携・人材交流など、地域経済全体の活性化にもつながるものと考えておりますことは、これまで議会で御答弁させていただいたとおりでございます。昨年9月定例会以降、アールエフに対しまして社長と市長との懇談のお時間をいただくよう、メールや電話で担当社員にお願いしておりましたが、なかなかお時間をいただけないため、昨年12月に私と産業連携開発課長ほかで中央研究所に担当職員を訪ね、市長選挙が終わってからの面会をお願いしたところでございます。その後、再度メールや電話で日程調整をお願いする中で、なかなかお時間をいただけない御様子ですが、引き続き市長と社長との懇談の場を設けていただくよう要望してまいります。 以上でございます。          〔18番 霜田 剛議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  今、答弁の中で、市長選が終了してから面会をお願いしたいということでありましたが、さらにお願いもしているということでございますが、日程的な予定みたいなものが、大体でいいんですが、わかればお示しいただきたいと思います。 ○議長(中島義浩)  宮下産業振興部長。 ◎産業振興部長(宮下将之)  社長と市長との面談ということで、今、話をお願いしておりますが、なかなかトップとトップでございますので、日程調整等難しいところがございます。また、現在のところはまだいつということの、そういうお答えは頂戴しておりませんが、引き続き今後も面談の要請をしてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(中島義浩)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  非常に大切なことですので、私のほうとすれば社長の日程さえ空けば、私はその日程にできるだけ合うような形でいきたいというふうに思っています。職員のほうにもそういう形で、繰り返しになりますけれども、社長の日程が空いたところで私のほうから伺うという話でやっていきたいと思います。 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  ぜひ、早い時期にまた実現できればというふうに願っております。また、その折にもアールエフが自社での工場稼働ができないのであれば、私はほかの企業に対して空き工場を貸し付けるなど、そんな方法もあるということも提案をさせていただければ、アールエフも今後の対策としての自社の計画の中に組み入れることもできるのではないかというふうに思っておりますが、その点いかがでございますか。 ○議長(中島義浩)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  そのことについては重要なことでありますけれども、会社の方針ですので、そこまで私のほうで口を出すこと自体がいかがなものかということであると思います。ですから私は、アールエフとしてできるだけ早く、どういう形にしろ活用してほしいというふうにお願いしたいと思っています。 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  アールエフの須坂工場が稼働するということは、須坂市にとりましても、私は最重要課題であるというふうに思います。また雇用の拡大確保に向けて、さらにその要望をしていただくことをお願いをいたしまして、件名2に移らせていただきます。 件名2、「健康増進法」の改正について伺います。 要旨1、本年4月1日より施行される「健康増進法」について伺います。本年東京オリンピックパラリンピック開催前の4月1日より施行される健康増進法は、他人の喫煙によりたばこから発生した煙にさらされる受動喫煙が、がんや呼吸器の病気などの健康被害が起こるために問題になっていることで、防止対策を進めるというものですが、広報チラシによれば、改正ポイントは、望まない受動喫煙の防止を図るため、多数の者が使用する施設等の区分に応じ、当該施設等の管理について、権限を有する者が講ずべき措置等について定めたものとなっております。 3つの基本的な考え方の第1は、望まない受動喫煙をなくす。受動喫煙が他人に与える健康被害等を踏まえ、屋内において受動喫煙にさらされることを望まない者がそのような状況に置かれることのないようにすること。第2は受動喫煙による健康影響が大きい子ども、患者等にも特に配慮、子どもなど20歳未満の者、患者等への健康影響が大きいことを考慮し、こうした方々が主たる利用者となる施設や屋外について、受動喫煙対策を一層徹底する。第3は施設の類型・場所ごとに対策を実施、禁煙措置や喫煙場所の特定を行うとともに、掲示の義務づけなどの対策を講じる。小規模経営の既存飲食店については経過措置を講ずるとし、新規に開店する場合は適用されませんと記されております。 健康増進法の改正により、今後、屋内施設は原則禁煙が義務づけられます。施設の種類により喫煙できる場所が決められます。喫煙できる場所には喫煙できることを示す掲示が義務づけられ、20歳未満の人は立ち入ることができません。学校、病院、児童福祉施設、行政機関の庁舎、旅客運送事業自動車(バス、タクシーなど)、航空機は敷地内禁煙であり、屋外で受動喫煙を防止するために必要な措置が取られた場所に喫煙場所を設置することができます。また、既存の飲食店のうち経営規模の小さい店は、喫煙できる場所であることを掲示すれば喫煙でき、屋内禁煙、もしくは喫煙可能、いずれか選択できるということです。これ以外にもフェリーや遊覧船、鉄道、旅館、ホテルなどでは屋内禁煙、喫煙専用室の設置、加熱式たばこ専用の喫煙室を設置するなど、いずれかを選択できます。 日本の受動喫煙対策は世界保健機関(WHO)の評価では世界最低レベルだそうです。日本がこれまで行ってきた分煙などの対策は受動喫煙を完全に防げないからです。東京オリンピックパラリンピックを目前とした今回の健康増進法の改正により、WHOの評価は一段階上がりました。しかし、受動喫煙対策をトップレベルで行うイギリス、カナダ、ロシア、ブラジルなどの世界の国々では屋内完全禁煙が標準です。WHOや世界オリンピック委員会が目指す「たばこのないオリンピック」に少しでも近づきたいものですと法律改正広報チラシに記されておりました。 法改正目前の今、①として須坂市の対応(市民への周知徹底)は現在どのように進めているのか伺います。 ○議長(中島義浩)  答弁を求めます。--小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林宇壱) 〔登壇〕 件名2、「健康増進法」の改正について。 要旨1、本年4月1日より施行される健康増進法への須坂市の対応、市民への周知徹底は現在どのように進めているのかについてでございますが、望まない受動喫煙の防止の強化を図るため、健康増進法の一部を改正する法律が2018年7月に公布され、一部施行として2019年7月から学校や病院、行政機関の庁舎などについては敷地内禁煙とし、2020年4月からは、全面施行として多くの人が利用する施設のホテルや飲食店などにおいて、原則屋内禁煙とするというものでございます。 市の施設の対応につきましては、市役所庁舎では庁舎西側にあった喫煙所は、喫煙所が狭いこと、またたばこの煙が風向きにより庁舎に流れるといったことから、多目的防災広場の一角に移転し、屋外で受動喫煙を防止するために必要な措置が取られた場所、いわゆる特定屋外喫煙場所といたしました。地域公民館などは、原則屋内禁煙に該当する施設となります。市民の方が日常利用する施設でありますので屋外に喫煙所を設けますが、たばこを吸われない方にたばこの煙が行かないよう、場所については配慮してまいります。市民の方への周知につきましては、市のホームページで受動喫煙防止対策(改正健康増進法について)というような題名をつけまして、制度の改正内容とたばこと健康について紹介をさせていただいております。 国で作成しましたポスターとリーフレットは、市の施設へ掲示し周知を行ってまいりました。たばこの副流煙については、保健補導員会の活動としてわかりやすい副流煙のポスターを作成し、公会堂への掲出や町の会合で、たばこの害について周知していただいております。4月1日からは、既存の経営規模に応じて保健所の届出が必要になります。この2月21日に、長野県から既存の飲食提供施設が設置する喫煙可能室設置施設の届出について、周知の連絡がございましたので、その内容を市のホームページに追加し、事業者用リーフレット、飲食店用リーフレットについても、商工会議所に配布したところでございます。また、一般の皆さんに向けたリーフレットを改めて地域公民館へ設置依頼をいたしました。 各町区長さん宛てには、市民課から「公会堂等における受動喫煙対策について」の依頼通知を2月28日付、本日付でございますが、送付をさせていただきました。これまでもたばこの害と健康につきましては周知をしてまいりましたが、今回の健康増進法の改正により、たばこを吸わない人が、たばこの煙に触れることを防ぐことで、病気の罹患リスクが減るよう、会議などでも周知をしてまいります。 以上でございます。          〔18番 霜田 剛議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  再質問お願いします。 法改正について、国・県との連携を行っているわけでございますが、今どのような連携を行っておるのか、お示しください。 ○議長(中島義浩)  小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林宇壱)  国では、国のホームページのほうで広報しておりますし、県ではさまざまなメディア、ラジオであるとか、そういったものを使いながら広報させていただいております。それから事業所につきましては、経営されている諸団体、主な団体のようですが、そちらのほうに広報していただいております。それを受けまして市のほうでも、先ほど答弁で申し上げたとおり、ホームページに掲載する、あるいは各町にお願いするなど、そんなような形で連携を図っているところであります。 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  法改正ということで、本当に周知徹底していかなければならないと思いますが、この法改正による罰則規定というものは何かあるんでしょうか。 ○議長(中島義浩)  小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林宇壱)  そもそもこの法改正で対象になるのはどなたかというと、市民といいますか、住民といいますか、全員の方になります。それから事業所については、そこの事業所の権限を持っておられる方というのが対象になってきますが、過料という形で罰則規定は設けられております。最高でたしか50万円くらいだったと思うんですが、そのくらいの金額の過料は設けられていますけれども、その罰則を受ける前に県から指導がされますので、指導に従わない場合は過料というような処分になっていくということであります。 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  愛煙家によるたばこ税というものの税収も大きいものがありますが、須坂市庁舎も新しく何か設置をしてということで、その対応をしたという、特定屋外喫煙場所ですか、その様式はどのようなものになったのでしょうか。 ○議長(中島義浩)  上原総務部長。 ◎総務部長(上原祥弘)  この法律の関係で、もともとあったところから、現在防災広場のほうに移したということになっています。今は、当時移す際にもともとのその喫煙所が狭かったので、職員が入り切れなかったというものがありまして、現在のところに移して少し多く入れるようにしております。ただ、周りを囲うとか、そういうところまでは至っておりません。 以上です。 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  愛煙家の皆さんに、例えば屋外の仕切りのないような場所で、その喫煙場所を設けたとすれば、冬は寒いし、夏は暑いし、そういう意味では、税収もある中で多少の配慮があってもいいのかな、私はそんなような気持ちでいます。そういう皆さんに優しいそういう施設を設置するということを今後考えていく予定はないですか。 ○議長(中島義浩)  上原総務部長。 ◎総務部長(上原祥弘)  今の状態が決していいというふうには思っておりませんので、もう少しやはり対策を考えなければいけないと思っています。その中で、JTさんのほうからいろいろなところで設置している例みたいなのを御提案いただいていますので、その辺の中を見るだけで、あとは予算の関係も併せて検討する中で、今後考えていきたいというふうにも思っています。 以上です。 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員 ◆18番(霜田剛)  そういった優しい心遣いも必要かなというふうに思いますので、ぜひ前向きに御検討をお願いしたいと思います。 あと、商工会議所ですね。連携をしているということで、お互い市と商工会議所の役割があると思うんですが、商工会議所とはどのような連携を図って、今、進めておるんですか。 ○議長(中島義浩)  小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林宇壱)  商工会議所さんには、ちょっと私、手元にチラシがありますのでお見せをすると、事業所の皆さんへとか飲食店の皆様にというチラシをお持ちをいたしまして、お配りをいただけるようにお願いをしております。 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  商工会議所では改めて説明会とか、そういったものは開催しないんでしょうか。 ○議長(中島義浩)  小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林宇壱)  その点についてはお聞きをしておりません。
    ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  周知徹底を図る意味でも、チラシをただ配るだけではなくて、個々の対応もきめ細かく進めていただければ大変ありがたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 あと、各町区長さん宛てに文書を送っていただいたということでございますが、どのような内容になっているんでしょうか。 ○議長(中島義浩)  小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林宇壱)  市民課長名で区長さんにお出しをしたという形ですが、受動喫煙についてということで、御依頼状であります。要するに、公会堂がこういう施設になるんだよということで、これまでも保健補導員さんの活動の中で、公会堂には分煙、あるいは禁煙というふうなことで活動してきていただいて、大分成果は上がってきているんですけれども、もう一度公会堂についても原則禁煙ですよということが、ポイントとしてはもう一遍確認してくださいというような内容です。細かくたくさん書いてありますけれども、大きな目的としてはそういう目的で通知を送らせていただいています。 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  今、公会堂の使用規定みたいなもので、何か周知徹底していただいたということなんですけれども、やはり、やるからには、この地域においてもモデルとなるような、しっかりした、そういった公会堂の管理、運営に努めていただきたいというふうに思います。 私のほうからは件名2については以上で終わりますが、件名3に移らせていただきます。 件名3、都市計画道路八町線について伺います。 要旨1、都市計画道路八町線(泉小路)事業説明会について伺います。 泉小路活性化の会及び地域住民皆様の長年の念願でありました泉小路の道路整備は、現在までの進行状況で、金井原通り、寿町通りを経て劇場通りまでの195メートルが開通しております。今回いよいよインフラ整備された安心・安全な道路整備に向けて、劇場通りから国道406号線までの120メートルが工事実施区間となりますことから、過日2月6日に沿線住民及び地権者の皆様を対象に事業説明会が開催されました。 この事業実施に当たりましては多くの沿線住民の皆様や地権者の方々、関係各位の協力があり、立ち退きや移転をスムーズに実行されました。特に、近隣代替地への移転希望者では、八町線道路を区の境界線としているために、上町区から穀町区に、またその逆の例もあり、ほかには北原町から穀町への移転などがありましたが、いずれの場合も移転者、移転転居者の希望を優先して、移転転居前に住んでいた今までの区への登録希望であったために、新規の区への転入にはつながっておりませんですが、特にこの地域、泉小路住民の方々は人と人との絆が強く、独自の町の枠を超えた人間関係が形成されていた地域でもあり、なくしてはならないもの、後世に残さなければいけない、そんなコミュニティーがあります。このような状況の中で改めて、この地域において今後の地域コミュニティーの維持の大切さやその必要性を痛感した次第であります。 事業説明会の内容として示されたことは、道路修景計画の4つの基本方針では、1番目として、都市計画道路としての機能充実。市の幹線道路の内環状線道路の交通機能として重要な位置づけをする。 2番目として、歩道整備による通学路の安全確保。現道が狭隘で歩道がなく危険な状態になっていることから、歩道整備による安全確保を須坂市の通学路交通安全プログラムの要対策箇所に指定されておりますが、地元PTAからも強い要望があるということでございます。 3番目としては、歩車道の有効利用。今後、本地域でイベント等の利活用を想定して、歩車道をフラット化にしたものです。 4番目として、市民参加による緑化空間では、緑化に市民参加も視野に入れながら、樹木、草花等を植栽するスペースを確保するというものでありました。 デザインコンセプトは緑あふれる歩道のあるみち~地区の近道から須坂市の重要幹線道路へ変わる泉小路~と示されてありました。当日は施工業者などから工事期間、方式、道路修景デザインなどが詳細に説明されました。植栽につきましても検討対象区間と植栽位置についての説明があり、また、参加者の皆様からはさまざまな要望や活発な意見が出され、泉小路活性化の会発足当初からの参加者に加え、新規の若い沿線住民の方の参加も見受けられました。歩道の緑化事業につきましては、泉小路活性化の会からの引き継ぎ事業計画でもあり、完成した暁には、私の地元区役員さんとの懇談会の中でも、今後開通後の維持管理体制など、沿線住民の皆様と協力して行っていくとの意思の確認をいただいております。今後の地域コミュニティー維持と隣接区同士の一層の交流を深めるためにも、潤いのある道路の緑化整備事業に期待をするものであります。 そこで、今後の工事予定と課題を含めて、①事業進捗状況と説明会に於いての課題は何かについて、以上、御所見を伺います。 ○議長(中島義浩)  答弁を求めます。--滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  件名3、都市計画道路八町線について、泉小路事業説明会についての事業進捗状況と説明会においての課題についてお答えをいたします。 本事業計画区間であります市道須坂駅南原線小山小交差点の南側から国道406号までの間、全体延長390メートルの道路整備の事業進捗状況につきましては、平成29年度から本工事に着手をさせていただきまして、昨年の6月に市道須坂駅南原線交差点の南側から劇場通りまでの間、延長270メートルの施工が完了をいたしました。残りの劇場通りから国道406号の間、延長120メートルの区間につきましては2月上旬に着工いたしました。工事の実施に当たりましては多大な御不便と御迷惑をおかけいたしますが、沿線の皆様を初め、多くの市民の皆様の御理解と御協力をよろしくお願いをしたいと思っております。 なお、道路整備の完了につきましては、国の交付金の動向にもよりますが、来年度を予定しているところでございます。早期に完成するよう努めてまいりますので、関係する皆様の御理解と御協力をよろしくお願いいたします。 次に、説明会においての課題につきましては、八町線における道路の緑化でございます。工事説明会に合わせ、歩道に移動が可能なプランター形式による植栽を御提案させていただきました。地元の皆様からはさまざまな意見が出され、提案内容に賛同をしていただく声もございましたが、今後の植栽の維持管理に不安を感じている参加者が多く、要望もあったことから、最終的には沿線地権者の皆さんに植栽による緑化についてのアンケート調査を行うこととなりました。市といたしましては、今後アンケート調査を実施し、その結果を踏まえて検討してまいりますので、議員初め、地元区役員の皆様の御協力をいただきながら、沿線地権者の皆さんの同意を得て、八町線の緑化を図ってまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。          〔18番 霜田 剛議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  再質問お願いします。 アンケート調査、急遽行うということになったようでありますが、その質問内容、項目はどのような内容になっているのでしょうか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  当然、緑化につきましてはほかの地区もそうなんですけれども、沿線にいらっしゃる方に維持管理をしていただくということになりますので、そこら辺が、御意向等をアンケートの中で一応3月中にしていきたいなというふうに考えているところでございます。 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  会議のときのお話の中でこのアンケート調査を急遽行うということの中で、反対して、植栽しないためのアンケート調査のようにも聞こえたんです。それで、それと関連するんですが、この調査対応、範囲はどの程度の方にこのアンケート調査をお願いするわけでございますか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  当然、維持管理していくのは沿線の皆様になりますので、沿線の皆さんにお聞きをする予定でございます。 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  沿線の皆様というのもわかるんですけれども、対象者については、道路はあくまでも沿線の皆さんのものではなくて地域の道路であって、あくまでもその方々、沿線の方々だけにこれ、意思の表示、アンケート調査をするというのは、何か私は違うかなと。もう少し範囲を広げて、本当に町の皆さんがどういう道路にして、活性化の会の皆さんが事業計画の中に入れてくれた緑化ですので、どういう道路を望んでどういうふうにしていくのがいいのか、そういうことも含める中で、範囲をそんな狭めるのではなくて、もう少し広げていただきたいと思うんですが、その辺いかがですか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  一番は維持管理がしっかりできるかどうかというようなアンケートの内容になるというふうに思いますので、まだアンケートはしていませんので、これからもうちょっと検討はさせていただきますけれども、そこら辺の維持管理がしっかりできるかどうかという部分でお聞きをする内容になっていますので、ちょっと範囲については検討はさせていただきます。 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  アンケートの実施期間もいつごろ行って、大体集計がいつごろできるかということも今後示していただきたいんですが、今、予定にはありますか。 ○議長(中島義浩)  滝沢まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(滝沢健一)  先ほど申し上げましたけれども、3月中には行いながら、新年度にはまた工事もどんどん進んでしまいますので、なるべく早めに結論は出したいというふうに思っております。 ○議長(中島義浩)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  アンケートの対象範囲なんですけれども、私いろいろなところのを見ていまして、実際植栽した後、その後管理が大変だから木を切ってほしいと地元の方から言われている例だとか、道路を新設してポケットパークをつくったんですけれども、最初は管理されていたんですけれども、どうしても管理できなくなって草ぼうぼうになっているところもあるんです。ですから、道路は確かに大勢の方が通りますけれども、最終的には管理ができなくなったときにどうするかという問題がありますので、私は原則的には、今部長がお答えしたとおり、地元の人たちが本当に管理してくれるかどうかというのが大事だと思います。 もう一つ、観光協会で鉢のイロハモミジがございますけれども、私が聞いている範囲内では、最初は植栽しようと思ったんですけれども、結局商店の方々にお聞きすると、管理が大変だから今の鉢植えのほうがいいのではないかということで鉢植えにしたというような経過もありますので、私はアンケートは本当に管理してくださる方にお聞きするのが一番いいなと思っております。 以上です。 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  そうですね。管理体制、しっかりしていただきたいというふうに私も希望します。先ほどちょっとお話の中でも触れさせていただいたんですが、道路が広がることによって人間関係が非常に、当時泉小路、佐藤議員もそこで生まれて育ったんですけれども、非常に人間味あふれる地域コミュニティーが形成されておりました。そういうものを、道路が広がってそういうものまで一緒になくしてしまうのは私は残念だな。やはり残すべきものは残して、そういった人情味あふれた、本当に人と人とのつながり、絆の深い、そういうところはしっかり残していきたい。そのためにもそういった管理をきっかけにしていけばいいのかなというふうに思っております。それで、そんなことで町の枠を超えた地域コミュニティーは、私は大切だというふうに考えています。今回の緑化計画は未来の地域のための環境づくり、そのきっかけになればすごくいいのかな。そんな考えのもとで道路が整備されれば、その町の顔も当然変わってきますし、その中でなくしてはならないもの、今申し上げました、残していかなければならないものもあります。 昨今、人間関係の希薄化が言われる中で、このようなときにこそ今回の緑化を利用して地域コミュニティーの維持、形成をしていくことをチャンスとして捉えて、実行していけばいいのかなというふうに私は考えております。その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(中島義浩)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  おっしゃるとおりでありまして、道路を広くしたために地域のコミュニティーが失われたというのは、私は飯田市の下伊那地方事務所にいまして実際聞いております。大変ありがたいのは、泉小路の場合には、ここまで来るに当たって泉小路を考える会の皆様が営々として長年にわたって努力されてこられました。そのコミュニティーとかそういう絆がすごく大事ですので、緑化を考える際にも十分話し合いをしていただいて、子々孫々にわたってこういう道路はこういう形で造ったから、自分たちでしっかりと緑を守っていこうという気持ちに今度なっていただくのではないかなと思いますので、おっしゃるとおりこの緑化とか道路を造ることによって、より一層絆が深まるようなことを一緒に地域住民の人と考えていくことが大事ではないかなと思います。 ○議長(中島義浩)  霜田 剛議員。 ◆18番(霜田剛)  本当にせっかくこんなすばらしい道路を造っていただいておりますので、みんなが納得して、また未来につながっていくような、そんなすばらしい道路になればいいなというふうに考えておりますので、今後ともよろしくお願いをいたします。 以上で私の質問を終わります。          〔20番 佐藤壽三郎議員「関連質問」と呼ぶ〕 ○議長(中島義浩)  佐藤壽三郎議員。 ◆20番(佐藤壽三郎)  要旨1の例のアールエフの工場におけるモニタリングの数値、先ほど言われたんですけれども、私の聞き間違いかなと思うんですけれども、1点目は確認ですけれども、モニタリング調査結果は数値ゼロということでよろしいんですか。 ○議長(中島義浩)  西原市民環境部長。 ◎市民環境部長(西原孝一)  一応アールエフさんからは9か所の数値を報告いただいていますけれども、工場内の部分につきましてはまだ検出されていますが、それ以外の工場外のモニタリング箇所についての井戸は一切不検出ということでございます。 ○議長(中島義浩)  佐藤壽三郎議員。 ◆20番(佐藤壽三郎)  工場外はさておいて、工場内の数値というのはやはり重要なんだよね。この分に関しては幾つの数値を出されているの。 ○議長(中島義浩)  西原市民環境部長。 ◎市民環境部長(西原孝一)  9月からの分はちょっと今、手持ちございませんが、11月の関係が0.0014、12月の数値が0.0013、1月の数値が0.0007というふうなことで推移しております。 ○議長(中島義浩)  以上で、18番霜田 剛議員の質問を打ち切ります。 この際、昼食のため休憩いたします。 再開は午後1時15分の予定でございます。               午後零時12分 休憩        -----------------------------               午後1時14分 再開 ○議長(中島義浩)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 次に、5番古家敏男議員の質問を許します。--古家敏男議員。 ◆5番(古家敏男) 〔質問席に着く〕 皆さん、こんにちは。 本日最後になりますので、よろしくお願いしたいと思います。 件名1、ふるさと納税ブーム。 要旨1、須坂市のふるさと納税受入れ額の大幅増。 自分が応援したいと思う自治体に直接寄附ができる制度、ふるさと納税。しかも寄附をすることで地域貢献につながるだけではなく、地域の特産品・名産品がお礼の品としてもらえます。総務省は、2019年8月2日にふるさと納税に関する現況調査結果を発表しました。2015年度の税制改正により、全額控除されるふるさと納税枠が約2倍に拡充、ワンストップ特例制度が導入されて以降、受入額は年々大きく増加しています。2014年度は388億円だったふるさと納税受入額は、翌年には対前年比約4.2倍の1,652億円に大幅に増加。2016年にはさらに1.7倍の2,844億円、2017年は3,653億円と広がりを見せています。 最新の調査結果によれば、2018年度でいよいよ5,000億円を突破し、5,127億円、前年対比約1.4倍となりました。2018年度にふるさと納税の受入額が最も多かった自治体は、大阪府泉佐野市で約497億円でした。次いで静岡県小山町が約250億円、和歌山県高野町約196億円、佐賀県みやき町約168億円、宮崎県都農町約96億円と続きました。上位の市町村の特産品の中では、肉、カニ、米が三種の神器と言われていて、特に人気があります。また、納税額が少ない地域の理由としては、「特産品がないため、返礼品を用意することができない。」という理由が大多数を占めています。 総務省の通達によると、ふるさと納税での返礼割合(寄附額と返礼品価格の割合)を3割以下に抑えることと、返礼品は原則として地場産品にするよう言われています。総務省が2019年6月1日に発表した「ふるさと納税指定制度における令和元年6月1日以降の指定等について」では、ふるさと納税対象団体の見直しが告知されました。2019年6月1日以降のふるさと納税対象団体の申出書を、東京都を除く計1,787団体が提出しました。しかし、そのうちの281団体が返礼割合3割超、または地場産品以外の返礼品を提供し寄附金を受けたとして、指定対象期間を1年4か月、4か月、もしくは不指定にするとしました。受入金額上位の泉佐野市、小山町、高野町、みやき町は結果、不指定となりました。総務省は不指定の理由を、返礼割合3割超かつ地場産品以外、さらにAmazonギフト券などの金券などを返礼品として追加し、50億円以上の額を集めたからとしています。 また、反対にふるさと納税による減収が最も多かった5つの自治体は、神奈川県横浜市約136億円、愛知県名古屋市約80億円、大阪府大阪市約74億円、神奈川県川崎市約56億円、東京都世田谷区約53億円、川崎市と世田谷区は地方交付税の不交付団体で減収額の国からの補填がなく、このまま続くと市民の皆様に提供する行政サービスに影響が出るおそれがあるのではないかと心配しています。今年、須坂市においても過去にない大幅なふるさと納税の受入額があったとお聞きしていますので、幾つかお伺いします。 1点目、ふるさと納税受入額の大幅増の要因は。 2点目、サイトを増やした効果は。 3点目、返礼品にかかる経費削減の努力はされているのか。 4点目、ふるさと納税はどのような事業につかうのか。 5点目、台風災害の関連のふるさと納税はどのくらい集まったか。 6点目、これからの方向性はどうかについて。 よろしくお願いいたします。 ○議長(中島義浩)  答弁を求めます。--上原総務部長。 ◎総務部長(上原祥弘) 〔登壇〕 件名1、ふるさと納税ブーム、要旨1、須坂市のふるさと納税受入額の大幅増の1点目、ふるさと納税受入額の大幅増の要因はについてお答えいたします。 要因につきましては、寄附サイトを増やしたことと、返礼品の果物の先行予約を始めたことが一番大きいと考えております。次に、寄附者の傾向を見ますと、人気のシャインマスカットに加え、みそやワイン、そばなど、果物以外の返礼品も同時に複数選択していただいている方がおり、1人当たりの寄附単価が年々増加しております。複数回の寄附者についても、2017年で1,080人、2018年で4,725人、2019年で7,863人と年々増加しており、一度須坂市に寄附をされた方が、須坂市や須坂市の返礼品に魅力を感じ、再び寄附を行うという傾向も見られます。さらに、2018年度からインターネットでの販売力がある事業者が返礼品事業者として加わり、須坂市の物産を効果的にPRし、返礼品の送付実績が増加しております。また、他事業者の牽引的役割となっており、他事業者の返礼品送付実績も、全体的に前年度と比べ大幅に増加しております。このほかには、御質問の中にもありましたとおり、ふるさと納税制度はさまざまな所得層や年齢層に広く浸透し、全国的に寄附額が増加しております。 このような背景に加え、昨年4月、総務省による制度改正で、返礼品基準を満たさないことなどを理由に4つの自治体がふるさと納税指定除外自治体となりました。これらの自治体への寄附相当額が2018年度実績で寄附額全体の約20%に当たる1,110億円を占めており、これら自治体に寄附をしていた寄附者の寄附相当分が他の自治体に分散した影響もあると考えております。 2点目、サイトを増やした効果については、現在は6サイト体制で寄附を受け付けておりますが、各ポータルサイトでは、PR面で個々に特色を持っており、寄附者層もそれぞれ異なります。ほとんどの寄附者は毎年同じサイトで寄附を行うため、多くの寄附者が閲覧するサイトに開設していない自治体は、その時点で寄附機会を損失しております。サイト増設により寄附受付という入り口で生じていた機会損失が最小限になっていると考えております。 3点目、返礼品に係る経費削減の努力につきましては、経費削減については、返礼品の返礼率を下げることや、業務の外部委託を見直すなど、さまざまな方策が考えられますが、市では配送・在庫管理業務や寄附者からの問合せ対応などのコールセンター業務、須坂市返礼品のPR業務等について、昨年11月に業務委託契約の変更を行い、業務委託手数料を見直しました。今後も継続して事業全体の検証と見直しを行ってまいります。 4点目、ふるさと納税はどのような事業に使うのかにつきましては、寄附金の使い道については、寄附者にまちづくり、産業振興、子どもは宝プロジェクトの推進、須坂市にお任せの4つの用途の中から1つを選んでいただき、その意向に沿った事業に活用させていただいております。令和元年度寄附金の主な活用については、まちづくりでは道路改良事業と道路維持補修事業、産業振興では農業後継者対策事業や商業振興事業、観光誘客・宣伝事業など、子どもは宝プロジェクトの推進では教育活動支援事業や就学援助事業、小学校施設整備事業など、須坂市にお任せでは福祉医療費給付金事業や予防接種事業、学校給食センター施設整備事業などで、令和2年度の各事業に財源充当させていただく予定です。また、今年度寄附金の使い道で特別に設けた台風災害支援については、令和元年度の災害弔慰金等支援事業に財源充当させていただく予定です。 5点目、台風災害の関連のふるさと納税はどのくらい集まったかにつきましては、2月25日現在で件数が1,175件、寄附額が2,147万1,140円となっております。なお、現在も受け付けを行っており、今年3月末まで受け付けを継続する予定です。 6点目、これからの方向性につきましては、ふるさと納税をする方及び寄附額は今後も増加していくことが予想されますが、制度についてはこれから先大きく変わる可能性もあると考えます。市としましては、現在の制度が続く限り、決まりを遵守する中で寄附額の増、地場産品等の全国へのPRを図っていきたいと考えております。 以上でございます。          〔5番 古家敏男議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(中島義浩)  古家敏男議員。 ◆5番(古家敏男)  それでは再質問させていただきます。 果物の先行予約を増やしたことが受入額の増加の要因とありますが、先行予約の比率はどれくらいかお教えください。 ○議長(中島義浩)  上原総務部長。 ◎総務部長(上原祥弘)  先行予約につきましては、2月25日現在で寄附額全体の約60%でございます。金額については7億7,169万8,000円となっております。 以上です。 ○議長(中島義浩)  古家敏男議員。 ◆5番(古家敏男)  現在6つのポータルサイトを使っているということですが、主力となるポータルサイトと、その特徴についてお伺いします。 ○議長(中島義浩)  上原総務部長。 ◎総務部長(上原祥弘)  主力となっている3つのふるさとサイトがございまして、さとふるというのと、それからふるさとチョイス、楽天ふるさと納税でございます。この3つで全体の約94%を占めているという状況でございます。それぞれの特徴ですが、さとふるについては、ソフトバンクが運営しておりまして、その知名度と広告宣伝力が最も高いというふうに認識しております。それから、ふるさとチョイスについては、これはふるさと納税制度が開設された当時から運営しているサイトでございまして、全国の自治体を網羅していることによって、その返礼品が充実しているサイトでございます。それから、もう一つの楽天のふるさと納税については、これは楽天が運営しておりまして、楽天ポイントですとか、各種セールスと組み合わせてやっておりまして、寄附者が寄附したくなるような、そういう訴求といいますか、訴えですか、その辺のところが得意なサイトだというふうに認識しております。 以上です。 ○議長(中島義浩)  古家敏男議員。 ◆5番(古家敏男)  今シャインマスカットが返礼品の中で一番の人気だと思いますが、これからの須坂の新しい地場産品の開発はどのように考えているのかお伺いします。 ○議長(中島義浩)  上原総務部長。 ◎総務部長(上原祥弘)  新しい地場産品、土産品等もそうなんですけれども、それを取り入れていくというのは重要かなと思っています。例えばフルーツエールについても、これも新しい地場産品といいますか、土産品だという認識なんですけれども、これも結構寄附のほうが好評でございます。ただ、新たな地場産品等開発するに当たっては、やはりすぐにはいかないという難しい部分もありますので、そこは検討はしていくんですが、並行して、今まである知名度の低いような商品も当然あるわけですので、その辺のところをよりPRしていかなければいけないというふうに考えています。 以上です。 ○議長(中島義浩)  古家敏男議員。 ◆5番(古家敏男)  須坂市のふるさと納税受入額の大幅増の要因には、担当の方々のいろいろな工夫と努力があったことが感じられました。これからも総務省の通達に沿った上で、受入額増大のための須坂のPRに頑張っていただきたいと思います。 それでは続きまして、件名2に移らせていただきます。 件名2、歴史的な町並みの保存。 要旨1、重要伝統的建造物群保存地区選定にむけて。 令和元年12月発行の文化庁の重要伝統的建造物群保存地区一覧によると、43道府県100市町村120地区あり、約2万9,000件の伝統的建造物及び環境物件が特定され保護されています。令和元年、伝統的建造物群保存地区に選定されたのは兵庫県たつの市龍野で、16世紀末までに龍野城下に形成され、近世以降、しょうゆ醸造の一大産地に発展した町であり、江戸時代に形成された町割りを残すとともに、軒が低く、大壁造りの古式な町家や醸造等に関わる重厚な土蔵等がよく残り、中世を起源とする西播磨の城下町としての歴史的風致が高く評価されました。また同じ年、伝統的建造物群保存地区に選定されました鹿児島県南さつま市加世田麓は、地形を巧みに生かして形成された鹿児島藩の武家地。薩摩藩の外城として栄え、100年以上前の郷士の民家が今でも残っており、生け垣が水路に映える独特な歴史的風致が特徴です。 長野県では、平成29年2月23日に、長野市戸隠が宿坊群・門前町で伝統的建造物群保存地区に選定されています。経過をたどってみますと、平成24年度戸隠地区町並み基礎調査(街なみ環境整備事業)を実施し、平成25年度長野市歴史的風致維持向上計画が文部科学省・国土交通省・農林水産省より認定され、平成26年度戸隠地区伝統的建造物群保存対策調査を実施、景観重要建造物・歴史的風致形成建造物の修理事業(街なみ環境整備事業)をスタートしました。平成28年度は4月に長野市伝統的建造物群保存地区保存条例を施行し、8月に長野市戸隠伝統的建造物群保存地区を決定し、2月に重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。平成29年度は伝建制度による修理・修景事業をスタートし、長野市戸隠伝統的建造物群保存地区防災計画策定調査に着手しました。重要伝統的建造物群保存地区に選定されてよかった点として、カヤ刈りが約50年ぶりに復活しました。 中社地区・宝光社地区には、それぞれ毎年全戸が参加するカヤ刈り(ユイ)がありましたが、高度経済成長期を迎えてかやぶき建物が少なくなるとともに、その伝統も途絶えてしまっていました。戸隠の歴史・文化を生かした地域活性化を進めるため設立された戸隠中社・宝光社地区まちづくり協議会では、信州大学や市の協力を得て、約50年ぶりにカヤ刈りを復活させ、かつてのように地域全体で支え合うまちづくりを目指し活動を継続しています。 また地元住民からは、伝統的建造物群保存地区制度が導入されたことで、守っていくことができる建物、町並みは大きな資源となり、美しい自然環境とともに、歴史ある町並みをみんなで共有する宝として大切に守り伝えていくことで、訪れる人々にとって心地よいまち、地域住民が誇りを持って住めるまち、そして若者たちが住みたくなるまちを作っていくことが、さらなる戸隠の発展に欠かせない要素であると思っていますとの声が上がっています。須坂市でも、重要伝統的建造物群保存地区選定に向けての調査が着々と進んでいるとお聞きします。そこで伺います。 1点目、調査委員会の進捗状況は。 2点目、住民への説明会は。 3点目、調査でわかってきたこと。 4点目、調査報告書はいつ発行されるのか。 5点目、今後のスケジュールについて。 よろしくお願いいたします。 ○議長(中島義浩)  答弁を求めます。--中澤社会共創部長。 ◎社会共創部長(中澤公明)  件名2、歴史的な町並みの保存、要旨1、重要伝統的建造物群保存地区選定に向けてについてお答えいたします。 まず1点目、調査委員会の進捗状況でございますが、須坂市須坂地区伝統的建造物群保存対策調査委員会は、平成29年度に設置し、これまで6回開催していただき、伝統的建造物群等の調査に関すること、保存対策に関すること、調査報告書に関することなどの事項につきまして協議をいただいてきております。伝統的建造物群の調査につきましては、信州大学工学部に委託し、調査委員会において歴史的価値の高いと思われる建造物や特徴のある建物として抽出をした35か所の個別調査や、いわゆるぼた餅石など環境物件の調査、並びに左官など職人の方々への聞き取り調査といった必要な調査作業はほぼ終えております。保存対策、調査報告書に関することにつきましては、各種調査を踏まえて、現在取りまとめているところであります。個別調査の実施に当たりましては、多くの所有者の方々に伝建制度の御理解をいただき、実際に生活している居宅の中に上がらせていただき、詳細な建物の構造調査を行うことができました。複数回にわたることもありました。この場をお借りしまして、多くの御協力いただきました皆様に厚く御礼を申し上げたいと思います。 2点目、住民への説明会についてですが、平成30年8月から9月にかけて、重伝建の範囲を想定した9町の方を対象に、町別説明会を開催してきたところでございます。この説明会では、重伝建制度の概要とおおよその想定する重伝建の範囲を説明させていただきました。建物など調査で伺わせていただいた方には、都度説明をさせていただいておりますが、地域住民の方への説明は大分間隔が空いてしまいました。今後、重伝建の保存地区の範囲が固まってきたところで、再度歴史的に重要で保存すべき建物の所有者の方々への個別説明を含め、町別説明会を開催させていただく予定であります。重伝建のメリット、デメリット含め丁寧に説明をし、重伝建の選定に向けて御理解をいただけるよう努めてまいります。また、町並みの保存や活性化に取り組んでおられる住民団体の皆様の御協力もいただき、重伝建の機運が高まるよう取り組んでまいりたいと考えております。 3点目、調査でわかってきたことですが、今回の調査を通じ、幾つかの新たな所見をいただいております。主なことといたしまして、町の骨格の成立が中世にさかのぼる可能性もありますが、江戸時代に形作られた地割がその骨格を残しつつ、合筆や分筆を経ながら、現代にまで継承されていること。外観調査だけでは明確にできないものでありましたが、新たに実施した文献調査や、実測調査などから、江戸時代の民家が想定以上に多く残っていたこと。江戸時代の須坂は、館町としての性格に加え、商工業の発展、発達とともに武家と農家・商家が入り混じる在郷町としての性格も強く持つことが明らかになりました。 こうした江戸時代の町並みを基盤とし、これに近代製糸業の展開とともに発達した豪壮な民家が混じり合う、多様性な町並みが生み出されていること。こうした歴史的背景などから、須坂の町の建物は、建物の妻側が道路に面しているものと、平側が道路に面している建物があり、表の蔵と背後の主屋など、建物のさまざまな配置、農家と同じ間取り、または農家に類似した間取りを持つ商いを前提とした町家など、さまざまな間取りが混在し、さらに敷地の奥に配置された蔵や納屋などの存在価値、脇門と奥に通じる路地や小路の価値なども敷地の配置図などを通して明らかになったところです。これらから、他の伝建地区で多く見られるような均質性の高い景観とは異なった、多様な町の表情が須坂の特徴であることなどでございます。 4点目、調査報告書はいつ発行されるのかですが、今年度末の発行に向けて執筆・編集に取り組んでおるところでございます。 5点目、今後のスケジュールについてですが、来年度につきましては、建物所有者や地域住民の方々に引き続き御説明をして、御理解をいただきながら伝建地区の範囲を定めてまいります。また、保存のための基準案や補助金制度などの制度設計も検討し、修理・修景の基準や補助制度、税制の優遇措置などを所有者にお示しする中で、将来に向けて保存すべき建物である特定物件について御同意をいただきたいと考えております。伝統的建造物群保存地区保存条例等の整備や保存審議会の設置などを経て、順調に進みますと、最短で2021年度に都市計画決定で市として伝建地区を決定し、国に重伝建選定の申し出ができるものと考えています。繰り返しになりますが、今後、地区別の説明会に加え、個別の建物所有者の方々に丁寧に説明させていただき、町並み保存・伝建制度への御理解をいただけるよう努めてまいります。 また、町並みがまるごと博物館の一つとして市民共有の財産であることにつきましても、情報誌「町並みだより」の発刊などを通して、歴史的町並みの文化的価値をお伝えするなど、保存と活用に取り組み、伝建制度の必要性について説明を続けてまいります。 以上です。          〔5番 古家敏男議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(中島義浩)  古家敏男議員。 ◆5番(古家敏男)  調査の進捗状況の説明、ありがとうございました。重要伝統的建造物群保存地区に選定されたほかの地域の成功事例でも、重要伝統的建造物群保存地区の選定には、上から押しつけられたものでなく、まず住民の機運の高まりが必要と言われています。これからも建物所有者や地域住民の方々に時間をかけて丁寧な説明を続けていってほしいと思います。また、歴史的町並みが、須坂市民が誇れる財産になればと思います。 次の件名に移らせていただきます。 件名3、企業誘致と企業支援。 要旨1、須坂市の企業支援の現状。 先頃、会派で石川県白山市の企業誘致の取組を視察しました。白山市の企業誘致と比較しながら、須坂市の企業支援について伺いたいと思います。 白山市は2005年に松任市ほか2町5村が新設合併して誕生し、石川県内最大の自治体面積で、現在人口が11万3,500人で、金沢市に次いで2番目に多く、その3割弱が金沢市に通勤、通学しています。また、東洋経済新報社の2019年全国住みやすさランキングで、安心度・利便度・快適度・裕福度の総合指数で全国ナンバーワンです。地理的利便性を見ると、道路の面では北陸自動車道の白山インターチェンジ、美河インターチェンジ、ETC専用の徳光スマートインターチェンジの3か所が設置されており、北陸自動車道から名神高速・東名高速・東海北陸自動車道、または長野自動車道・上信越自動車道・関越自動車道などを経由して大都市圏と結ばれています。 また、市内には国道8号・国道157号、石川広域農道、加賀産業開発道路など、幅員の広い主要道路があり、交通アクセスが良好です。空路は県内に2つの空港があり、小松空港には大型旅客機が就航し、国内はもとよりソウル、上海、台北、ルクセンブルク、アゼルバイジャンにアクセス可能で、市内から小松空港まで約30分です。鉄道は北陸新幹線により東京、金沢間が最短2時間28分で結ばれています。また、JR北陸本線の特急電車により、大阪・京都・名古屋へは3時間で移動できます。海路は石川県の主要港である金沢港には、海外貨物便の定期航路が就航しており、世界各地への輸出入が可能で、市内から車で20分です。 立地環境は、地震の回数も少なく、2012年から30年以内に震度6以上の揺れに見舞われる確率が極めて少ないと予想されています。地質は暴れ川の手取川によって運ばれてきた石により強固な岩盤です。気象は、平野部では大量の積雪は近年あまり見られなく、万全な除雪体制や融雪装置の整備で市民生活、生産活動の障がいは心配ありません。工業用水は白山を源とする良質で豊かな手取川伏流水に恵まれ、優良な地下水が取れます。電力は北陸電力からの供給で、豊富な水を利用した水力発電の比率が高いので、電気料は全国一安い。情報通信は光通信網、CATV網の整備率が100%に達しており、市内全居住地域で高速情報通信網やCATV高速インターネットが利用可能です。 労働力は、県内に13の大学、4つの短大、2つの専門学校があり、石川県の高校進学率は99.4%で全国第2位。石川県の大学・短大及び高等専門学校数は10万人当たり1.75校で、京都に次いで全国2位となっております。また、高校卒業者の県内就職率は93.4%と、非常に高い比率です。産業面では、海岸沿い10キロメートルから山の方向に10キロメートルの扇状地があり、そこに17の工場団地があり、昭和44年頃から工場団地が造成され、一般機械、輸送用機械、金属製品、食料品の製造業を中心として発展してきましたが、最近は電機通信機械、印刷関連の製造業やソフトウェア研究開発部門の進出と産業構造の多様化が進んでいます。 また、中小企業の割合が高く、独自の技術によって世界的な企業として発展している企業が多く、比較的ニッチな分野に特化して国際市場で競争優位を確保している超優良企業、ニッチトップ企業が17社、白山市周辺に本社を持つ株式公開企業が26社あります。製造品出荷額は平成29年6兆3,148億円で、今までトップだった小松市を抜いて石川県でトップとなりました。 この市の工業団地の特徴として、強固な地盤・豊富な水資源・高い交通の利便性・安い電力コスト・豊富な労働力が上げられます。企業誘致の概要は、リサーチ会社を通して白山市が募集したい業種に合った県外の優良な企業をピックアップしてもらい、ダイレクトメールでアンケート調査を行い意向を確認する。また、東京・関西・中京の工業見本市で市のブースを構えて説明をする。市内の企業には地元の金融会社・不動産会社の協力で情報を得る。相手先企業が場所の選定で困っている場合はトップセールスで白山市のよさをアピールして、企業の要望を聞き誘致を行う。企業誘致の補助金は、工場に対する助成金と本社機能に対する助成金の二通りがあり、毎年市の一般会計予算の1割ぐらいの補助を市の単費で出しています。また、税制面では国の地域再生法により、3年間の固定資産税の免除や地域未来投資促進法による3年間の固定資産税の免除があります。 須坂市では日滝原工業団地が完売したため、企業誘致する工場団地は既にいっぱいで、新規に開発の余地がないため、今、市としては現状企業の支援や育成に力を入れているとのことでした。須坂市の企業支援の現状について伺います。 1点目、須坂市の企業の課題はどのようなものがあるか。 2点目、企業に対する支援はどのようなことがされているのか。 3点目、次世代への人材育成は。 4点目、台風19号で被災された企業への支援は。 5点目、今後の取組み方法について、お伺いします。 ○議長(中島義浩)  答弁を求めます。--宮下産業振興部長。 ◎産業振興部長(宮下将之) 〔登壇〕 それでは、件名3、企業誘致と企業支援、要旨1、須坂市の企業支援の現状の1点目、須坂市の企業の課題はどのようなものがあるかについてからお答え申し上げます。 市内製造業104社及び建設業47社に対して、四半期ごとに企業動向調査を実施しております。この中で経営上の課題についてお聞きをしておりますが、この回答では、人材及び労働力不足、受注の減少、原材料・仕入品単価の上昇が多くの割合を占めておりますことから、雇用や企業収益の伸び悩み等が課題と考えております。 2点目、企業に対する支援はどのようなことをされているかについてお答えいたします。 商工業振興条例に基づき、企業立地推進事業の補助金支出による支援や、工場、機械等に対する固定資産税の免除や減免など、税の優遇策による支援のほか、空き工場を活用した際の経費への補助金による支援も行っております。また、産業コーディネーターと産業アドバイザーが企業からの相談を受けて、国のものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金や先端設備等導入計画などの設備投資や技術開発の支援制度の紹介、また、計画書の作成支援、受注開拓補助金等の販路開拓支援、品質管理、機械加工講座等産業人材の育成、雇用促進等産業の活性化のための総合的な支援を行っております。このほか、須坂市では平成17年から県内市町村に先駆け、須坂市就業支援センター(ゆめわーく須坂)を開設し、就職希望者に求人情報を提供するなど、ハローワークなどと連携しながら、市内企業の人材確保の支援を行っております。 3点目、次世代への人材育成はについてお答えいたします。 須坂市では、市内企業の課題の一つである人材及び労働力不足に対し、次世代の産業人材の育成から若手経営者層まで幅広く総合的な支援をしております。具体的には、須坂創成高等学校創造工学科に対しては、デュアルシステム協力企業会の事務局を担い、生徒が実施する企業実習や就業体験を会員企業に受け入れていただく総合的な運営支援をしております。また、企業の技術者、技能者向けに、産業人材育成事業として、資格取得のための機械加工講座や品質管理など、企業の要望に沿った内容で各種講座を開催し、企業の技術力を高め、競争力向上のための支援を行っております。このほか若手経営者層に対しては、須坂経営革新塾により、企業の視察や先進的企業経営者の考えを聞く場を設けるなど、経営者としての視点や資質を身につけていただきながら、経営者同士の交流の場として活用いただいております。また、夏休みと春休みには、小中学生向けのものづくり体験講座も開催し、市内の企業の方などに講師をお願いし、次世代を担う子どもたちに、ものづくりに触れる機会の提供を行っております。 4点目、台風19号で被災された企業への支援はについてお答えいたします。 まず、補助事業では産業コーディネーターが中心となって、長野県中小企業等グループ施設等復旧整備補助事業(通称グループ補助金)や被災小規模事業者再建事業(通称持続化補助金)等の活用をしていただくため、須坂商工会議所と連携してグループを組むための説明会やBCP(事業継続計画)講座の開催、各種書類の作成支援等、総合的な支援を実施しております。また、資金融資関係では、須坂市中小企業振興資金融資制度の中に、新たに被災した中小企業者等を支援するため2つの制度を設けました。 1つは、被災した中小企業者等が災害から復旧し、通常営業を再開できるように支援するための特別災害対策資金で、これまでに8件の利用をいただいております。2つ目は、災害の影響を受けたことにより、経営の安定に著しい支障が出ていると認められる中小企業等が事業活動を継続できるように支援するための緊急借換資金で、これまでに5件の利用をいただいております。なお、この2つの制度は、令和元年東日本台風を機に新設いたしましたが、今後も自然災害等で被災された中小企業者等を支援するために活用してまいります。 5点目、今後の取組方法についてお答えいたします。 企業誘致は雇用創出や税収増、人口増などにつながる大変有効な取組であると考えていますが、現在空いている用地がない状況でございます。適地を見つけるには、地元の協力などさまざまな調整が必要となり、また、農地を開発する場合にも大変厳しい法規制等がございますので、社会情勢を見ながら、順次企業誘致の取組を進めてまいります。また、インター周辺で進めております開発の取組に注力し、須坂市内には世界的にも優れた技術、製品を持った企業が多く存在しており、これらの企業を応援することも大変重要な取組と考えておりますので、引き続き産業の活性化に向けて、社会情勢を勘案しながら、県、国と連携して、より効果的な支援を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。          〔5番 古家敏男議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(中島義浩)  古家敏男議員。 ◆5番(古家敏男)  今回、須坂の企業に対してきめ細かな支援をされていることがよくわかりました。須坂市内には世界的にも優れた技術、製品を持った企業が多いとのこと。これからも企業発展のため、さまざまな支援や育成をお願いしたいと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(中島義浩)  以上で、5番古家敏男議員の質問を打ち切ります。 これにて一般質問を終結いたします。        ----------------------------- ○議長(中島義浩)  以上で、本日の日程は全て終了いたしました。 来る3月2日から6日まで及び9日の6日間は、各常任委員会及び各分科会を開き、付託案件及び委任案件の審査をお願いいたします。 また、11日は、予算決算特別委員会を開き、付託案件の審査をお願いします。 13日は、午後2時から本会議を開き、各委員長の報告を求め、質疑、討論並びに採決を行います。 本日はこれにて散会いたします。 大変御苦労さまでした。               午後1時57分 散会        ----------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。                  令和2年2月28日                       須坂市議会議長   中島義浩                       署名議員      水越正和                       署名議員      浅井洋子...