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06月15日-02号

  • 堺屋太一(/)
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  1. 須坂市議会 2004-06-15
    06月15日-02号


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    平成16年  6月 定例会             平成16年6月須坂市議会定例会会議録(第2号)                 平成16年6月15日(火曜日)          -----------------------------             議事日程(第2号)第1 一般質問          -----------------------------             本日の会議に付した事件(1) 一般質問          -----------------------------             出席議員(24名)   1番    岩田修二           2番    丸山久雄   3番    関野芳秀           4番    渡辺 智   5番    浅野隆一           6番    島田和子   7番    佐藤壽三郎          8番    豊田清寧   9番    永井光明          10番    土谷フミエ  11番    山岸 徹          12番    佐藤庄司  13番    橋本達男          14番    宮澤源司  15番    卯之原卯吉         16番    善財文夫  17番    永井康彦          18番    宮本勇雄  19番    滝澤 肇          20番    植木新一  21番    北澤正啓          22番    佐々木啓佐義  23番    古谷秀夫          24番    市川喜太郎          -----------------------------             欠席議員  なし          -----------------------------             説明のため出席した者市長       三木正夫        助役       井上忠惠収入役      山嵜秀夫        総務部長     丸山 尊健康福祉部長   山岸泰寿        市民生活部長   藤田国良                     まちづくり経済部長     阪牧吉次                 中村俊夫                     推進部長教育委員長    大久保俊弘       教育長      宮本経祥教育次長     一色修治        水道局長     青木 敬消防長      村石幸夫          -----------------------------             事務局出席職員事務局長     古川 誠        事務局次長    坂田和昭書記       須田 進        書記       高瀬英和          -----------------------------                  午前10時00分 開議 ○議長(植木新一)  定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。          ----------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(植木新一)  日程第1 一般質問を行います。 順次質問を許します。 最初に、1番岩田修二議員の質問を許します。-----岩田修二議員。 ◆1番(岩田修二) 〔質問席に着く〕 おはようございます。6月定例議会の最初の一般質問ということでやらせていただきます。 きょうはきのうから梅雨の晴れ間といいますか、すがすがしい天気が続いておりまして、先週は雨ばかり、梅雨らしい天気だったということであります。三木市長も就任されて5カ月を迎え、いよいよ新体制の色が出そうな雰囲気になってきているわけですが、ぜひまたいろいろな面で御努力をお願いしたいと、こんなことを申し上げながら、順次通告に従いまして質問させていただきたいというふうに思います。 まず、さくらと花の基本計画の実践と成果についてお伺いいたします。 さくらと花の基本計画については、平成12年度予算に市制施行50周年に向けた事業として、500万円の策定委託料が計上され、策定されています。この計画は、1つ、臥竜公園の桜を充実し、故郷のシンボルとしてふさわしい桜の名所とする。2つ、さくらと花をまちづくりに活かす。3つ目、じゃく譜の桜を活かし須坂らしさを演出する。4つ目、市民との協働によるまちづくりを進めるという4つの基本方針から成っています。ポイント別の方針と展開について具体的に計画が示されています。さらに今後のスケジュールとして、平成13年度から17年度までの5年間の取り組み内容についても記載されているところであります。そこで、さくらと花の基本計画の基本方針を踏まえて、以下の点についてお伺いします。 1点目、臥竜公園桜樹勢回復事業については、平成15年6月定例会の豊田議員の質問に対し、平成12年3月から試験的に実施した3本の桜の樹勢回復については一定の回復が見られたとのことですが、その後実施した樹勢回復の成果はあったのかお尋ねします。 2点目、今後の計画であります。基本計画には、段階的な整備で生き生きとした桜に蘇らせるとなっています。臥竜公園の桜のほとんどは、既に70年以上の樹齢を経て、樹勢の衰えが見られるとされています。樹勢回復は急務の課題であります。 要旨の2であります。じゃく譜の桜を活かす事業についてお伺いします。 じゃく譜は、1861年に第13代須坂藩主・堀 直虎により編さんされた桜の図譜で、日本に3冊しかないとされる大変貴重な資料であることは御承知のとおりであります。先日総務文教委員会の現地調査の際、実物を拝見させていただきましたが、大変きれいな色彩で描かれており、改めて感銘したところであります。さくらと花の基本計画の基本方針には、じゃく譜の桜を活かし、須坂らしさを演出するとあり、具体的にはじゃく譜に描かれている桜は野生の桜と当時(江戸末期)の園芸品種の桜が描かれている。園芸品種は、現存する品種が幾つかあり、その中でも花が豪華で美しい八重咲きの桜を主体にじゃく譜の桜として市内に植えるとなっています。現在までの取り組みの事例と基本計画の実現性について御所見をお伺いします。 1点目は以上であります。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。-----中村まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(中村俊夫) 〔登壇〕 おはようございます。 答弁の前に、ことし4月14、15日に開催しました「全国さくらシンポジウムinすざか」が市民参加による臥竜公園一斉清掃を初め、多くの皆様の御協力により成功裏に開催ができましたことをこの場をおかりしまして御礼を申し上げさせていただきます。ありがとうございました。 それでは、1番目のさくらと花の基本計画の実践と成果についての要旨1、臥竜公園桜樹勢回復事業についてお答えいたします。 1点目の事業の成果についてであります。 この事業は、平成13年度から日本花の会の指導をいただいております。主に土壌改良を図るために、EMによるボカシの施用や花の後も土壌改良に使えるムラサキハナナ等の植栽を臥竜公園桜守の会の皆さんの御協力もいただきまして進めてきております。 また、桜の根元が長年踏み固められてきておりますので、平成14年度には博物館側入り口から臥竜橋まで197メートル、平成15年度におきましては臥竜橋から公園管理事務所までの265メートル、今年度は博物館側入り口インターロッキングを撤去し、39メートルの防護柵を設置いたしました。これらの取り組みの成果につきましては、さくらシンポジウムの際にも発表がありましたが、土の中にミミズが見られたり、桜の早期落葉が減ってきていることで、樹勢の回復は着実に進んでいるものと感じております。 また、6月5日にも花の会の樹木医から、葉の量がかなりふえてきていること、また葉の色も以前よりは濃い緑色になってきていること等に事業の成果が現れていることをお聞きいたしました。これらを見ますと、引き続き樹勢回復に努めてまいりたいと考えております。 2点目の今後の計画ですが、まだ池の周囲の桜全体に防護柵を設置するには、約3分の1程度が残っておりますし、土壌改良も進める必要がありますので、現在の方法を基本に樹木医の御意見等も伺いながら、順次樹勢回復事業を進めたいと考えております。 続きまして要旨2、じゃく譜の桜を活かす事業の取り組みの事例と評価についてお答えいたします。 冒頭申し上げました「全国さくらシンポジウムinすざか」の開催もさくらと花の基本計画に盛り込まれた実施内容の一つであり、加えて当シンポジウムを通じて、全国から当市を訪れた皆様、また市民の皆様にもじゃく譜の価値やすばらしさをPRさせていただきました。 この中では、市民公募により、じゃく譜に描かれた桜の記念植樹も行い、フゲンゾウ、ウコン、イチョウ、シロタエ、タイザンフクン、ヤエベニシダレを植えております。また、市民から御寄贈いただいたフゲンゾウを市内の小・中学校すべてにおいて植樹いただいております。なお、昨年開催いたしました第46回全日本花いっぱい大会においても、じゃく譜に描かれた桜のうち、ヒガンザクラを記念に植樹いただきました。 御承知のように、桜は大きく伸び伸びと育つことから、適地や環境を選びます。市内の適地には、既に桜や他の樹木が植えられているため、更新のときなどに順次植栽可能な場所へじゃく譜に描かれた桜を植えてまいりたいと考えております。 以上です。          〔1番 岩田修二議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  再質をさせていただきますが、さくらと花の基本計画、質問の中でも申し上げました。市制50周年記念の一環として策定されたと。今の桜の樹勢回復についても、まだ3分の1ほど残っているというふうなことで、順次事業をしていくということでありますが、基本計画の中では平成13年度から平成17年度までのスケジュールが記載されているわけでありますが、この基本計画そのものの目標年次といいますか、いつまで達成目標というか、目標年次になろうかと思いますが、いつごろまで想定されているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。-----中村まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(中村俊夫)  再質問でございますが、13年から17年までの事業計画は載っているけれども、その後どういうふうに進めていくかということでございますが、私どもの計画策定の目的でございますが、市民と行政の協働により桜と花の事業を継続的に実施するため、この計画を策定したものでございます。とりあえずこの計画の中では13から17年までの計画を具体的に書いてございますが、その後も引き続き継続していきたいというふうに考えております。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  先ほど言いました17年度までのスケジュールがあるわけでありますが、それ以降、このスケジュールといいますか、新たに例えば5年周期、3年周期というものをつくっていく計画があるのかどうかお聞きします。 ○議長(植木新一)  中村まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(中村俊夫)  それは今後また花の会、そしてまた市民の皆さんといろいろな話をする中で計画を立てていきたいというふうに考えております。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  次に、じゃく譜の関係でありますが、植栽可能な場所へじゃく譜に描かれた桜を植えてまいりたいということであります。基本計画の中では、基本方針、計画方針と展開の方向というのがあるわけでありますが、その中にじゃく譜の桜については、歴史・文化的遺産をじゃく譜の桜で演出をするんだと、展開の方向ですね。細かく言えば、寺社やほこらや道祖神などにじゃく譜の桜を植え、歴史性や文化性を演出する。街角のコミュニティパークなどに積極的に植え、地区住民と行政の協働で育てる。ゴールデンウイークに桜の花を集中させ、観光客を桜で歓迎する。地区住民で管理しながら育て、コミュニティの発展に役立てる。周辺地区では、集落景観との調和を図ると。場所として、地区の歴史・文化遺産、コミュニティパーク、個人の敷地などで、外側に向いた庭、既存の桜、農道わきなどと、具体的に記載があるわけでありますが、先ほどの答弁では、もう既にいろいろなところで植わっているというようなことでありますが、この辺の見解についてお聞きしたいと思います。 ○議長(植木新一)  中村まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(中村俊夫)  繰り返すようになって申しわけございませんが、先ほど御答弁させていただきましたとおり、市内のどこかに適地がございましたら、その場所等に植栽していきたい。そして、また既に植わっているという形の中でございますので、補植等につきましては、ぜひまたここにございますじゃく譜に載っているような桜の植栽をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(植木新一)  岩田議員。
    ◆1番(岩田修二)  歴史・文化的遺産云々という、わざわざこういうふうに書いてある理由は何なんですか。お願いします。 ○議長(植木新一)  中村まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(中村俊夫)  このことにつきましては、非常にそういう知名度が高い、そしてまた皆さんがそういう中で非常に多く行かれる場所であるということでございますので、そういう場所については重点的に実施していきたいということでございます。先ほども申し上げましたとおり、植える場所がございましたら、順次植えていきたいというふうに考えております。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  スケジュールを先ほど言いましたが、もう13年度からやっているわけですね。3年は経過して、まだ適地を探しているという状況なのか、その辺お聞きします。 ○議長(植木新一)  中村まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(中村俊夫)  今、探しているところでございます。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  では、積極的に探していただいて、早く枯れそうというか、多分絶滅はしないと思いますが、桜の花でいっぱいになるような活動を積極的にお願いしたいと思います。 次の質問に移らさせていただきます。臥竜公園周辺整備の問題についてでございます。 臥竜公園は昭和6年の築造以来、長年市民の憩いの場として親しまれていることは、須坂市民であれば誰でもが認めているところであります。とりわけ桜の名所100選に選定されている桜は、花見の時期になると、市内はもちろん、市外からも多くの見物客が訪れています。ことしは特に天候にも恵まれ、また開花の期間も幾分長かったのか、例年に増して花見客も多かったともお聞きしています。そこで、以下の点についてお伺いします。 1点目、昨年、北側正面入り口の桜のトンネルと言われている場所の両側に露天商が建ち並び、景観を損ねていたように思っておりましたが、ことしは関係者の御努力により、臥竜橋までの間については、別スペースに露天商の皆さんを移動され、花見客の皆さんからは非常に好評であったと思うのですが、露天商の皆さんの評価、市民の皆さんの反応はどうだったのか、また今後の方針についてお尋ねします。 2点目、駐車場の問題であります。毎年駐車場の確保、整理には大変苦労されていることについて敬意を表するところであります。利用者にとっては無料で駐車できることが魅力にもなっているため、多くの花見客が訪れるのかもしれません。しかし、残念ながら駐車場の環境が非常に悪くなっているとお聞きしています。たばこの吸い殻等が散乱し、清掃にかなりの時間を費やしているのではないでしょうか。そこで、駐車場の整理や環境美化に相当の費用も要していることから、市が設置した駐車場利用者から、仮称ではありますけれども「環境美化協力費」的な費用を徴収することは考えられないのかお尋ねします。 要旨2、四季を通じての魅力の演出について。 さくらと花の基本計画の中では、臥竜公園の課題として、桜の時期以外でも公園としての魅力が持続できるよう四季の演出を検討すると整理されており、また基本方針では、四季を感じさせる花の導入と記載されています。今までにどのようなことをされたのか、今後具体的に何をするのか、お聞かせいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。-----中村まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(中村俊夫)   〔登壇〕 2番目の臥竜公園周辺環境整備についてお答えいたします。 要旨1、桜の時期の環境整備の1点目、露天商営業位置の移動の評価についてですが、桜の樹勢回復により、通路が狭くなってきたこと、桜のトンネルは市民の皆さんの要望であること等を露天を営む皆さんに率直に申し上げて、御協力をいただきました。露天の皆さんの評価は、移動した場所が通路と段差があるため、売り上げは落ちたとのお話でしたが、市民の皆さんの御意見では、ゆっくり買い物ができたというお話を承りました。特に小さな子供さんを連れた方からは、今までは通路で混雑したところで買い物をしたが、ことしはゆっくりとできた等の御意見も伺っております。 今後の方針ですが、当初は今回の西側駐車場をにぎわいの広場として、全部の露天の移動をお願いしましたが、スペースの関係等や段差の問題があり、実現できませんでした。それでも、ことしは第一歩を踏み出せましたので、今後も引き続き関係する皆さんの御協力をいただきながら、これからは遠方よりお越しいただいた皆さんに須坂の物産をたくさんお土産にお持ち帰りいただくにはどうしたらいいのかを、市民の皆さんの御意見をいただきながら研究し、実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 次に、2点目の周辺駐車場利用料徴収についてですが、花見の時期などは、既存の駐車場だけでは足りず、周辺のグラウンドなども臨時開放して、駐車場を確保しているのが現状です。確かに駐車できる場所がふえれば、どうしても掃除や駐車場整理の費用もふえるわけですが、議員御提案の例えば「環境美化協力費」的な費用を駐車場利用者からいただくことは、利用される市民の皆様の負担もふえますし、また花見以外の目的で来園される皆様もおられることから、どのような方法が最も市民の皆様に御理解をいただけるか検討させていただきたいと考えております。 続きまして、要旨2、四季を通じての魅力の演出についてお答えいたします。 四季を感じていただくための花については、現在までは桜の樹勢回復事業にあわせて、桜の根元に桜と同じ時期に咲きましたムラサキハナナやこれからキバナコスモスを準備する程度ですが、今後のことに関しましては、現在もツツジ、サツキがありますので、これらの植栽がどうか。また、アヤメを初め、そのほかにはアジサイやヘブンリーブルー、ハギ、キキョウ等の名前も上がっておりますが、これらについても、花の会や市内の専門家の皆さんにアドバイスもお願いしながら取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。          〔1番 岩田修二議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  ありがとうございました。露天商の移動については、現地の職員初め、多くの皆さんに大変努力をいただいて、このようないい結果が出たんだろうというふうに思います。改めて敬意を申し上げるところでございます。 ただ、昨年の補正予算ですか、今の西側に排水設備とか、水道も多分入れたんだと思いますが、そのとき審議すればよかったかもしれませんが、いわゆる臥竜橋から公園管理事務所の間、まだ露天商の方がいるわけです。先ほど逐次努力をしていくということでありますが、非常に評判がよかったということで、早急にお願いしたいというふうに思っているんですが、その辺の見通しについては部長さんはどういうふうに考えておられるかお聞きいたします。 ○議長(植木新一)  中村まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(中村俊夫)  昨年度も露天の皆様とお話し合いをさせていただきました。当初は、できれば全部西駐車場の方に移動していただきたいなということでお願いを申し上げたんですが、先ほどもお話ししているんですが、やはりスペースの問題等もございまして、全員がおりていただかなかったわけでございます。今後、また露天商さん、そしてまた先ほども申し上げたんですが、市内の観光にかかわるようなものも販売していきたいということも含めていきますと、非常にスペース的に難しい部分がございます。そんなことの中で、またいろいろな関係する皆さんと協議をしながら、できるような形をとっていきたいなと、御協力していただける中で進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  引き続きぜひ御努力していただいて、いわゆるきれいに花見ができるような環境につくっていただければありがたいかなというふうに思います。 駐車場の利用料の問題ですが、利用される市民の皆さんの負担もふえるというふうなことがちょっと考えられないというか、行財政改革を今進めて、やはり必要な応分の負担はしてもらうべきではないかなというふうに考えているんですが、どのくらい実際費用がかかっているかわかりません。小山小学校グラウンドも使ったり、当然県民グラウンドにも入れたりしているんだと思うんです。その費用はばかにならないと思うんですが、再度もう一度その考え方についてお伺いしたいと思います。 ○議長(植木新一)  中村まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(中村俊夫)  費用負担ということでございます。これについても庁内でいろいろ研究させていただいております。やはり立地条件等もございますし、そういうことを考えながら、料金という問題が一律でいいのかどうかという問題もいろいろございます。そんなこともございますので、今後も引き続きどんな方法でどういう形の中で幾らかというような方向について、検討、研究してまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  今の答弁をお聞きすれば、徴収する方向だというふうに理解してよろしいですか。 ○議長(植木新一)  中村まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(中村俊夫)  徴収するということでなくて、もう一度検討させていただきたいと思います。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  はっきりここで答えは出ないと思いますが、いろいろな桜の名所があるんですけれども、これほど無料のでかいスペース、しかも学校施設まで利用してやっているところは、私の知る範囲では須坂だけだと思うんです。ほかのところは、やはり何かしらの形で協力費--利用料を取るには条例とかいろいろな問題があると思うんですが、そういう形で取っているのではないかというふうに思っているんです。費用対効果というか、それから住民負担の問題とか、いろいろ課題はあったり、どういう形で徴収するか、だれが徴収するかという問題もあろうかと思いますが、やはり費用を負担してもらうという考え方、これからはそれが基本になるのではないかというふうに思うんですが、取り入れる方向で検討できないか、ちょっとしつこいようですが、もう一度御答弁をお願いします。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。-----中村まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(中村俊夫)  私の方で今、検討させていただきたいということで御答弁を申し上げました。これは特に今、議員さんからも学校というような形が出ております。非常に教育の場所で、ことしも車を置いていってしまったとか、非常にそういう問題もございます。ですから、場所等を今後研究していかなければならないという形の中でございますので、そういうことも含めながら検討してまいりたいということでよろしくお願いいたします。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  よい結論を出すように御努力をお願いしたいというふうに思います。 次の質問に移らさせていただきます。次世代育成支援対策推進法についてお伺いします。 国は急速な少子化の進行等を踏まえ、次代の社会を担う子供が健やかに生まれ、かつ育成される環境の整備を図るため、次世代育成支援対策について基本理念を定めるとともに、国による行動計画策定指針並びに地方公共団体及び事業主による行動計画の策定等の次世代育成支援対策を迅速かつ重点的に推進するためとして、平成15年7月、次世代育成支援対策推進法を制定しました。この法律は、国により平成11年12月に策定された新エンゼルプランが今年度末までの目標年次とされていること。これまでのエンゼルプランは、国の予算配分上の関係大臣間の合意にすぎなかったことから、この限界を乗り越えるためのものとして、10年間の時限立法で制定されたと聞き及んでいるところです。そこで、以下の点についてお伺いします。 1点目、平成13年3月定例会で須坂市版エンゼルプランの策定について策定する方向で検討するとの答弁をしております。実際に策定された目標年次も制定されたかと思います。そこで、多分国にあわせて平成16年度が目標年次だと思いますが、どのような目標設定をされ、その目標の達成状況及び達成見込みについてお尋ねします。 要旨2、具体的な取り組みについてお伺いします。 1点目、推進法第8条には、行動計画策定指針に即して、5年ごとに次世代育成支援対策の実施に関する計画策定が義務づけられ、いわゆる前期分は今年度中に策定することになっています。現在この計画づくりをどのように進められているのかお尋ねします。 2点目、推進法の特徴の一つに、事業主にも行動計画を策定させることにあります。これは従業員301人以上の事業主に策定が義務づけられていますが、これに対する市町村の役割はどのように考えておられるのかお聞かせください。 また、第19条には、地方公共団体の機関等政令で定めるものについては、特定事業主行動計画の策定が義務づけられていますが、須坂市には該当する部署があるのかもお聞かせください。 3点目、次世代育成支援対策地域協議会の設置についてはどのように考えておられるのかお聞かせいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。-----山岸健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(山岸泰寿) 〔登壇〕 3番目の次世代育成支援対策推進法の実行についての要旨1、新エンゼルプランの成果について申し上げます。 平成13年度に須坂市が策定いたしました須坂市子育て支援計画は、平成14年度を初年度とし、平成18年度を目標年度としております。計画に掲げる具体的なサービス目標は、母子保健分野につきましては、乳幼児健康診査、健康相談の受診率等を設定してございます。例えば1歳6カ月の健康診査につきましては、平成13年度85.3%であった受診率を、目標年度である平成18年度には90%まで引き上げることを目標としております。なお、平成15年度実績では87.6%となっております。 特別保育事業、放課後児童健全育成事業の推進につきましては、事業実施個数を設定しております。例えば乳児保育の実施園については、平成13年度6園であったものを平成18年度までには8園設置することを目標としておりまして、平成16年度現在8園の施設となっております。児童センター、学校の教室を利用した児童クラブの整備につきましては、平成13年度4カ所であったものを平成18年度までに11カ所設置することを目標としておりまして、平成16年度現在10カ所の施設となっております。 次に、要旨2の具体的な取り組みについての1点目、地方公共団体行動計画についてでございますが、次世代育成支援対策推進法に基づいて、地方公共団体に策定が義務づけられました行動計画につきましては、前期分の計画年次が平成17年度から21年度までの5カ年計画でございます。現在市の子育て支援計画につきましては、計画年次が国から求める要件を満たしていないことなどから、新たに策定することが必要でございますが、基本的には現在の計画を見直す形での計画策定を考えております。現在の計画の策定に当たっては、一般公募委員や関係団体の代表の方々で構成する計画策定懇話会を設置し、また庁内組織といたしまして、関係課から成る計画策定庁内検討会議を設置し、計画内容の検討を進めてまいりましたことから、今回の見直しにつきましても、同様な手法を考えております。 なお、今回の計画策定に当たりましては、市町村はサービス利用者の意向及び生活実態を把握した上で行動計画を策定するため、ニーズ調査の実施が必要とされておりまして、このニーズ調査につきましては、本年2月に小学校3年生以下の乳幼児・児童のいる1,125世帯を対象に実施いたしました。現在その結果を集計中でございます。 次に、2点目の一般事業主行動計画及び特定事業主行動計画について申し上げます。 国及び地方公共団体以外の事業主であって、常時雇用する労働者の数が300人を超えるものにあっては、事業主としての行動計画策定が義務づけられており、300人以下のものにあっては、事業計画策定が努力目標とされております。こうした事業主の方々に対しましては、公共職業安定所等の国の機関を通じて周知、指導が行われております。須坂市といたしましては、少子化問題の大きな課題になっている子育てしやすい職場環境づくりに向けて、育児休業法など各種制度の普及、育児における男女共同責任の認識の浸透などについて、労働問題懇談会等の機会を通じまして、企業に対する啓発を推進してまいりたいと考えております。 また、特定事業主としての政令で定められている地方公共団体の機関等は、地方公共団体の長、教育委員会、議会の議長、選挙管理委員会、代表監査委員、消防長でございますが、地方公共団体の実情に応じて連名で計画を策定できるものであることから、須坂市役所としての行動計画につきましては、総務部で対応することとしております。 次に、3点目の次世代育成支援対策地域協議会設置の考え方について申し上げます。 次世代育成支援対策推進法第21条第1項では、地域における次世代育成の支援対策の推進に関し必要となるべき措置について協議するため、次世代育成支援対策地域協議会を組織することができるとされており、その形態としては、行動計画の策定やこれに基づく措置の実施に関し、意見交換等を行うため、地方公共団体、事業主、子育てに関する活動を行う地域活動団体、保健福祉関係者、教育関係者等の幅広い関係者で構成するものとなっております。 須坂市といたしましては、計画策定に当たりましては、一般公募委員や関係団体の代表の方々で構成する計画策定懇話会を設置してまいりたいと考えておりますが、地域における次世代育成支援対策の推進に関し必要となるべき措置につきまして協議するため、地域協議会を組織することにつきましては、計画策定をする中で検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。          〔1番 岩田修二議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  何点か再質問させていただきたいと思います。 まず、須坂市版新エンゼルプラン、私の認識が少し違っておりまして、申しわけございませんでした。18年度を目標年次として策定されたということであります。また、今回の次世代育成支援対策推進法に伴う行動計画は、平成17年から21年ですか、5年間という計画策定ということになるわけであります。このいわゆる須坂市版新エンゼルプラン、子育て支援計画の見直しをして、行動計画に盛り込んでいくんだという答弁でありますが、この子育て支援計画の位置づけについてどのようにされるのかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(植木新一)  山岸健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(山岸泰寿)  先ほども御答弁申し上げましたとおり、現在の計画を引き継いで自治体計画をつくってまいりたいと、こんなふうに考えておりますので、これは継承していくんだという形でございます。 以上です。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  子育て支援計画そのものを廃止してしまうということの認識でよろしいですか。 ○議長(植木新一)  山岸健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(山岸泰寿)  引き継いでいくんですから、当然今の計画は廃止となります。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  では、次でありますが、名前は計画策定懇話会、子育て支援計画と同様な方法で手法等考えていると。一般公募も含めてということでありますが、当時の子育て支援計画の策定委員会の中には、現場の保育士が含まれていたのか、もしいないとすれば、この新しい行動計画を策定するに当たって含める考えはあるのかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(植木新一)  山岸健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(山岸泰寿)  これにつきましては、今後保育園関係者であります須坂市保育園保護者会連合会、それから須坂市保育連盟の代表が入るわけでございますので、その中で保育士も入れるのかということをお任せしたいなと、こんなふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  いろいろな計画策定に当たって、やはり実践をしている保育士の意見が非常に重要ではないかと私は思っているんです。市の計画に市の保育士が携わるというのに無理があれば、民間の保育士もいるわけですね。保育園連盟とか保護者会という話になると、通例ですと園長とか会長とか、そういうふうになるわけでありますが、その辺の指定といいますか、ぜひ保育士を委員に加えるという、事務局段階でそういうことができないのか、その辺お聞かせいただきたい。 ○議長(植木新一)  山岸健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(山岸泰寿)  今の議員さんの御提言、重く受けとめまして、今後考えてまいりたいと、こんなふうに思っております。よろしくお願いします。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  ぜひ実現の方向で御努力していただきたいというふうに思います。 次に、事業主行動計画、啓発の関係でありますが、これはお聞きすればいいんですが、労働問題懇談会ですか、ここにこの計画策定の中心となる経営者が入っているのかどうか、その辺だけちょっとお聞きします。 ○議長(植木新一)  山岸健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(山岸泰寿)  委員は全体で14人おりますが、そのうち6名が経営者側でございます。よろしくお願いします。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  ありがとうございました。 次に、地域協議会、最初の答弁では、計画策定懇話会の設置の中、計画を策定する段階で検討してまいりたいと、こんなような答弁でございますが、地域協議会の設置は、実施状況の点検あるいは把握をする重要な部門ではないかなと思っているんです。計画策定指針も厚生労働省から示されていますが、非常に重要な位置づけというふうに私は読み取れるんですが、そのことを策定段階でこれから考えるんだということではなくて、きちっとつくって、実施計画なりを点検していくという姿勢があるのかないのか、事務局段階でお答えできればお願いしたい。 ○議長(植木新一)  山岸健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(山岸泰寿)  先ほど御答弁申し上げましたとおり、地域協議会につきましては、今後策定をする段階の中で考えてまいりたいというふうに思っておりますので、これ以上のことは今のところ私ども考えておりませんので、今後十分検討させていただきたいと、こんなふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  ちょっと考えていないと言われてしまうと、私もどうお聞きしていいのかわからないんですが、先ほど言った行動計画策定指針、厚生労働省から示されていますが、市町村行動計画及び都道府県行動計画の実施状況の点検及び推進体制という項があるわけですね。ここには各年度において、その実施状況を一括して把握、点検しつつ、その後の対策を実施することが必要である。これは行政でやろうと思えば、確かにできますけれども、いろいろな市民の皆さんのニーズ調査をしてあるわけですね。そのことをこの計画に盛り込むということですから、第三者、市民も含めたこういう協議会というのはぜひ必要だと思うんですが、もう一度御答弁をお願いします。 ○議長(植木新一)  山岸健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(山岸泰寿)  議員さんのおっしゃることは十分わかっております。ただ、今のところは懇話会をつくった中で十分検討していくんだということでお願いしたいと。ぜひ御理解をいただきたいと、こんなふうに思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  御理解できないんですが、これ以上の答弁は多分期待できないと思いますので、また後ほどの機会でやらさせていただきたい。ただ、計画が5年でありますから、5年ごとに多分懇話会というのは開かれる、計画策定段階ですからね。そういうことでしたら、地域協議会をやはり計画策定にかかわらせるという部分も必要ではないかと私は思っていますので、ぜひ私の意見も聞いていただきたいと、こんなふうに思います。 次であります。保育所の長時間保育事業についてお伺いします。 1点目、土曜日の長時間保育について申し上げます。 今年度から保育所における土曜日の午後の延長保育時間が6時30分まで延長されました。土曜日の午後も子供を家庭で見ることができない保護者にとっては大変ありがたい事業だと思います。しかし、午後6時30分までの延長保育事業がスタートして、2カ月が経過し、幾つかの問題点も見えてきているように感じています。そこで、次の点についてお伺いします。 1点目、従前の土曜日の保育は、すべての保育所でお昼の12時までとなっていたかと思います。今回保育時間を延長することに伴って、拠点方式とされ、公立保育園12園中5園での実施となっています。平日に通園している保育所と土曜日に通園する保育所が違ってしまう。保護者にとっても園児にとっても大変だし、いわゆるサービスの低下という見方もできるのではないかと思います。拠点方式にされた理由、反響についてお尋ねします。 2点目、延長保育希望園児の把握と職員体制についてお伺いします。 聞くところによりますと、毎月月末までに翌月の希望人員を把握し、その状況によって、職員体制を決めているとのことです。なぜそのような場当たり的な事務処理をしているのか理解に苦しむところです。年間を通しての希望調査をして、年間を通しての勤務体制を組めば、事務的にも簡素化でき、保護者に対するサービスにもつながるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。 以上でございます。 ○議長(植木新一)  山岸健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(山岸泰寿) 〔登壇〕 それでは、4番目の保育所の長時間保育事業についての要旨1、土曜日の長時間保育について申し上げます。 1点目の拠点方式はサービスの低下にならないかにつきましては、従前公立保育園での土曜日の保育は、通常保育が8時30分から12時まで、延長保育が朝7時30分から8時30分、午後は12時から1時30分までを行っておりました。しかしながら、保育園、保護者連合会の皆さんとの懇談会等におきまして、土曜日も一日保育にしてほしいとの御要望が寄せられたことから、16年度から土曜日の保育は、通常保育が8時30分から12時30分まで、延長保育が朝7時30分から8時30分、午後は12時30分から6時30分までと、時間を5時間延長いたしました。 拠点方式とした理由につきましては、土曜日の延長保育の利用者が1園平均3人程度であったことや、危機管理の観点から、複数の職員配置が必要なこと。土曜日を長時間保育とすることに伴い、給食を提供するため、調理技術員の配置が必要となることなどを勘案したことによるものでございます。 平日に通園している園と違う園に通園することとなる園児や保護者の皆さんには御不便をおかけする面もございますが、土曜日の長時間保育となったこと等をあわせて御理解いただく中では、特段苦情といったものはございません。なお、今後土曜日保育の利用状況が大きく変化するような場合は、拠点保育園について検討が必要と考えております。 次に、希望園児の把握方法の簡素化について申し上げます。 土曜日の保育につきましては、利用されない保護者の方々が大勢いらっしゃることから、従来から登園の希望の状況を毎月ごとに保護者の皆さんから御連絡をいただいております。また、利用を予定された皆さんの中には、当日になって急に必要がなくなるといったこともございますので、年間を通じて利用状況を掌握されることは、保護者の方にとっても難しいものと思われます。 また、15年度から一日単位で延長保育を受け入れる緊急保育を実施しており、これについては土曜日も同様に利用いただけることから、年間を通じての希望調査を実施いたしましても、職員の勤務体制に関して、事務の簡素化や保護者に対するサービス向上に直接的に結びつくことは少ないものと考えております。 以上でございます。よろしくお願いします。          〔1番 岩田修二議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  保育所の長時間保育については、受け入れ体制が非常に重要な部分になると思うので、今お聞きして、月々の把握ということが一番ベターだというふうな内容でございます。ぜひ体制の強化といいますか、従事者とそごのないようにこれからもよろしくお願いしたいというふうに思います。 次の質問に移らさせていただきます。行政評価についてでございます。 行政評価については、これまでに多くの議員が質問され、私も昨年の3月定例会で質問させていただいたところであります。ようやくと言っていいのかもしれませんが、市ホームページに平成15年度の行政評価について公表されました。それによりますと、評価の目的は、個々の事務事業の目的、コスト、評価を公表することで、市民の皆さんと行政情報の共有化を図る。事業を担当する職員のコスト意識や成果手法の意識を高めることで、より質の高い市民サービスへの継続的改善の流れをつくり出すとなっています。そこで、以下の点についてお伺いします。 1点目、行政評価の方法についてであります。 今回の評価は、市が実施している事業を約1,100事業に分類し、その事業を最もよく理解している担当者、課による自己評価システムとしています。そのようなことだけでは、事務事業評価シートに担当者が記入することが行政評価だとなってしまってはいないのでしょうか。 ことしの5月に総務文教委員会で行政評価制度について、群馬県太田市、宮崎県宮崎市へ行政視察を行ってまいりました。いずれの市も担当の課長、部長が事業を評価し、コメントをつけて、次のステップへと進めています。特に太田市では、市民満足度アンケートをもとに、各部長が次年度の部方針書を作成し、施策方針の協議に入り、一方、各課長は施策ごとに評価調書を策定しています。こうしたやり方がすべてとは思いませんが、行政評価に当たっては、部課長が先頭に立って、きめ細かな方法が必要と思います。 今回実施された1,114事業にも上る事務事業評価シート、担当者が作成し、公表して、職員のコスト意識を高めるだけでなく、実施計画や次年度の予算編成へどのように反映させていくのかが課題だと思います。これ以後どのような方法で行政評価を進めていくのかお伺いします。 2点目、先ほど申し上げました次年度の施策への反映方法についてはどのように考えておられるのか。 3点目、厳しい財政状況の中で、あらゆる面での改革が求められています。当面補助金の削減問題は大きな課題ではないでしょうか。そのための手段として、行政評価は有効であると確信しています。補助金削減の課題も含めて、行財政改革とどう結びつけていくのかお聞かせいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(植木新一)  丸山総務部長。 ◎総務部長(丸山尊) 〔登壇〕 それでは、行政評価についてお答えいたします。 まず、行政評価の方法についてでありますが、昨年度から予算書に掲載されている事業をさらに細分化した事業ごとに事務事業の評価を始めました。この事務事業評価は、それぞれの事業の対象となるのはだれで、その対象をどうしたらいいのかといった事業の最も基本的な部分を明らかにし、そのために費やした人員と金額、仕事量を測定することで、費用対効果等を見ようというものであります。これまで予算編成等において、担当者個人個人が行っていた部分を、だれにでもわかるように統一的な様式で明らかにしたもので、各所属長が最終的にその事業に評価判断を加えております。 初年度ということで、まだまだ不備な点がたくさんあるところでありますが、市民の皆さんにも情報を公開し、市政への関心を高めていただく一助となればと思い、ホームページと情報コーナーで公開したところでございます。今後は議員御指摘のとおり、部課長も積極的に評価にかかわるような仕組みを整えてまいりたいと考えております。 また、この事務事業評価とは別に、施策評価の位置づけで、一昨年度より市民満足度調査という形で事務事業を大きく括った施策単位に市民の皆さんに評価をいただいております。昨年度は施策ごとにかかった費用も人件費込みで明らかにし、施策の満足度、重要度、また日ごろお感じになっていることをお聞きしたところでございます。 次に、次年度の施策への反映方法についてでございます。事務事業評価については、当初想定したよりも時間がかかり、評価を終えたのが年度末となり、予算編成への反映ができませんでした。しかし、本年度からは基礎的な部分はできておりますので、予算編成に向けて費用対効果等を検証する中で、事業の拡大、縮小など、事務事業の精査に活用できるものと考えております。政策評価につきましては、事務事業評価とは異なり、もっと広い視野で施策に対する市民の方々の率直な意見等も参考にする中で、実施計画から予算編成の過程で反映してまいりたいと考えております。 次に、行財政改革とどう結びつけるかについてでありますが、評価は事業をカットするための手法というよりは、より効率的、効果的に事業を実施するための道具でございます。特に事務事業評価は、事務事業を最も熟知した担当者と所属長で評価しており、評価の過程、費用対効果や事業目的との整合性等を検証し、十分な成果が上がっていなければ、その原因を追求し、さらに事業費を投入するなどし、拡大するのか、あるいは事業をスクラップし、新たな手法をとるのかといった検討を施すことになります。 もっとも現下大変厳しい財政状況の中にあっては、どうしても縮小あるいは廃止の方向にウエートを置かざるを得ないわけでありますが、事業目的と事業成果、コスト等を比較検討する中で、担当者一人ひとりが意識を持って事業を精査し、また事業の優先順位や財政の事情など、全庁的な視点から、さらには公約に沿ったものか否かなど、その重要度について個々の評価結果を見る中で、部課長を中心にしっかりと判断して、市民への説明責任を果たしてまいりたいと思っております。 また、補助金の見直しに際しましては、議員御指摘のように、この事務事業評価を十分活用すべく、現在補助金や負担金分については、他の事業評価に先立って、評価票への記入を昨年度より充実した形で行っているところでございます。なお、事務事業の評価票につきましては、今後も公表してまいりますので、それを御覧いただき、議員、行政経験豊かなお立場から、大変厳しい財政下の中で本当に必要な事業なのかどうか、アドバイスをいただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上であります。          〔1番 岩田修二議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  ありがとうございました。この手の行政評価、行政評価シート、私もホームページから出させていただいたんですが、1,114も事業があるわけで、かなり大変な作業だったと思うんです。ですから、私の感覚として、当面は記入すれば終わりというような感覚を持たざるを得ないんです。やはり常日ごろ言っているこれをどう活用していくか。初年度のことですから、これから考えるということですが、その考えをできればお聞かせいただきたいんです。基本的にプラン、ドゥー、シー、アクションというのが事務の基本だというふうに思うんですが、ですからこれはプランにどうつなげていくかということになるんだと思うんです。これからの仕事だと思うんですが、その辺の行政としての考え方、ちょっと抽象的な質問で申しわけないんですが、お願いしたいと思います。 ○議長(植木新一)  丸山総務部長。 ◎総務部長(丸山尊)  議員のおっしゃるとおりでありまして、この評価は、ただ評価して、それで終わりということではないと思っておりますし、本当に事業については、予算を使ったらそれで終わりと、そういうものではないと私は思っていますし、やはりその結果を次につなげていかなければ意味がないと思っております。ですから、今、議員おっしゃるようなプラン、ドゥー、シー、アクションという、このサイクルをやはり確立していかなければいけないと思っていますので、それは確立して次のステップにしていくということで、確立してまいりたいと思っています。よろしくお願いします。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  2点目の施策反映の部分も当然そういうふうになると思うんですが、今回で答弁にもあります基本的な事項については確立をされて、これからは仕事はある程度楽になると言えば語弊がありますけれども、と思うんです。1年間のさっきのプラン、ドゥー、シー、アクション、どういう時期にどういうものをやるという組み立てが必要ではないかと思うんですが、その辺スケジュール的に職員に負担を、新しい仕事と言えば、また語弊があるかもしれませんが、そういう部分ですので、この時期に何をやるという、先ほどの太田市では例えば6月に満足度調査をやって云々という1年間のスケジュールがあるわけですが、ちょっと同じような質問で申しわけない。そういう年間スケジュールみたいなことをきちっと組むべきではないかと思うんですが、その辺の総務部長さんの考え方をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(植木新一)  丸山総務部長。 ◎総務部長(丸山尊)  昨年はちょっと時間がかかり過ぎたというのは確かでございますけれども、ことしから予算編成に間に合うようにしていきたいと思いますけれども、まずはそういうサイクルになれるというんですか、それは職員の意識の問題でありますので、職員の意識もやはり変えていかなければいけないと思っていますので、その辺はことしからは来年の予算編成に間に合うような形でサイクルを組んでいきたいと思っています。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  最後の質問にさせていただきました補助金の見直し。やはりどうしても行政評価となると、不必要な補助金とか、そういうものが基本的には洗い出して出てくるのではないかというふうに思うんですが、私の経験では、やはり長くその仕事をしていると、どうしても感情が移って、この団体の補助金は要らないのではないかという話にはならないのではないかと、こういうふうに思うんです。行政改革チャレンジプラン、ことし策定されました。その中には、すべての補助金を一たん廃止して、再募集をかける。こういう大胆なことが実際に書いてあるわけですから、そのことの決意を部長さん、お願いしたいと思います。 ○議長(植木新一)  丸山総務部長。 ◎総務部長(丸山尊)  確かに補助金の問題については大変難しい問題もあると思いますが、一つの方法は一たん全部廃止して、また一からというふうにやることも一つの方法でありますけれども、今度再募集をして、補助金を決定するときの基準というんですか、そういうものが非常に大切だと思うんですが、今まで惰性的に毎年毎年やってきてしまったとか、そんなこともあるようでありますので、補助金での事業がちゃんとできているのか、そういうこともやっていかなければいけないし、御案内のように、須坂市の財政も非常に危機的な状況にありますので、やはり市民の皆さんの御理解を得ながら、ちゃんとやっていきたいと。それにはやはり職員だけでは足りない部分もあると思いますので、今回の補正予算でお願いしておりますように、外部の経験豊かな方、行政経験のある方等も入れまして、その方々から御意見を伺いながら、最終的にはやっていきたいと、そんなふうに思っています。 ○議長(植木新一)  岩田議員。 ◆1番(岩田修二)  ありがとうございました。行政評価、冒頭にも申し上げましたが、ようやく一歩を踏み出したという感じであります。当然これは市長にとっても重要な施策の柱になるというふうに私は思っています。ぜひ充実した取り組みをお願いしたい。 以上、申し上げて、私の質問を終わらせたいと思います。ありがとうございました。          〔6番 島田和子議員「議長、関連質問」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  島田和子議員。 ◆6番(島田和子)  一つ関連質問をお願いしたいんですけれども、臥竜公園の桜の時期の駐車場の利用料という徴収に関しての部分なんですけれども、できたら市長に答弁してほしいと思うんですけれども、桜のこの時期、近年は観光会社がツアーを組んだ桜ツアーなり、花めぐりなりというのが非常に多くて、大型バスで乗りつけて、臥竜公園に見にこられる方も非常に目立って多いなと感じています。それに臥竜公園の桜がそれだけ見ごたえがあるということで、市内外の方がその時期には殺到して見にこられるんですけれども、その場合にやはりその時期に限って集中するようなとき、特にそういうような方たちには、利用料として駐車料金を徴収するということは妥当だし、常識的に考えても、それなりの人がおりて、それなりにトイレを利用したり、ごみというか、それなりのことをしていくことは理解も得られると思うんですけれども、それからほかのイベントでも、臥竜公園が殺到するようなときに限ってと思うんですけれども、そういうようなときの有料化というのはぜひ前向きに考えていったらどうかと私は考えているんですけれども、その点お伺いいたします。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  先ほど部長の方からお答えいたしましたとおり、いろいろな面から検討してまいりたいと思っております。 ○議長(植木新一)  以上で1番岩田修二議員の質問を打ち切ります。 次に、14番宮澤源司議員の質問を許します。-----宮澤源司議員。 ◆14番(宮澤源司) 〔質問席に着く〕 それでは、通告に従いまして、私は今回は2点の一般質問を行います。 まず、第1点目の件名ですが、須坂市行財政改革チャレンジプランについてであります。 要旨1、チャレンジプランの実施計画をお伺いいたしたいということ。それから、伺いたい事項としては、平成19年度の予算は歳入不足のために組めないという見込みになっているとお聞きしておりますけれども、チャレンジプランには、その打開策が具体的には示されておりません。財政改革は喫緊の課題であります。市民にわかりやすく細かな説明をお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。-----三木市長。 ◎市長(三木正夫) 〔登壇〕 おはようございます。 宮澤議員御質問の須坂市行財政改革チャレンジプランについて御答弁を申し上げます。 まず、平成19年度には歳入不足から予算が組めないほどの財政難ではないのかということでございますが、財政難につきましては、大変残念ながら、こういうような状況でございます。その原因は大きく3つあると思っております。 1つには、市税収入の急激な減少でございます。平成13年度までは、おおむね右肩上がりでありましたが、平成14年度以降、大幅な減収となりまして、平成13年度に比べますと、平成14年度は4億6,000万円、平成15年度は11億4,000万円ほど減少となり、今年度以降も大変厳しい見込みとなっております。 2つ目には、国の三位一体改革の影響でございます。国の補助金と地方交付税の大幅な削減に対し、これに対する税源移譲はわずかしか行われず、今年度須坂市では7億5,000万円にも上る減収となる見込みでございます。 3点目が経常経費の増加でございます。建設事業等を絞り込んできたことから、公債費は減少傾向でございますが、下水道事業等への繰出金は大きく増加する見込みですし、今後ますます進む高齢化に伴う経費の増加もございます。 こういった状況から各年度多額の収支不足が生じ、この不足分を埋めるために現在ある基金のうち繰り入れ可能な基金を取り崩し続けますと、議員御指摘のとおり、平成19年度にはその基金も底をつき、予算編成ができないという事態になってしまいます。大変危機的な状況を乗り切るための手段でございますが、まず平成14年度の市税収入の激減以降、実施計画において、今申し上げましたように、普通建設事業を中心に事業を絞り込んできております。平成15年度は前年度に比べ62%、事業費で26億円を削減、また平成16年度にはさらに20%、3億円の削減予定であります。 これに加えて、これからは行財政改革チャレンジプランに盛り込んだ項目の具体化に取り組んでまいります。幾つか例を挙げさせていただきます。まず、収入の確保策でございますが、長引く景気の低迷等で市税の徴収率も年々落ちてきているわけでございますが、平成15年度の実績を最低限の目標に期限内納税の推進と滞納整理の強化に取り組んでまいります。また、今後も活用が見込めない処分可能な普通財産については、積極的に今年度から処分してまいりたいと考えております。市の公共施設の使用料等についても、受益者負担、経費負担の原則に基づきまして、引き上げや減免基準の見直しなどに努めてまいります。 次に、支出の削減策でございますが、まず1点目として、今議会にも御提案申し上げてございますが、私を初め理事者の報酬を20%から10%削減いたしたいと思っております。これは県内18市のうちでも最大級の削減率でございます。このほかにも管理職手当の削減を初め、市職員の給与、手当の見直し、新規採用の見送り等によりまして、今後5年間で市職員を10%削減するなど、全体として人件費を削減いたしたいと思っております。このように市の職員にも痛みを伴う支出削減をお願いしているところでございます。 2点目といたしましては、これも議会へ御提言してございますが、補正予算に係る部分でございますが、補助金の見直しにつきまして、外部の委員による検討懇話会を設置し、3年間で10%の削減を目標として取り組んでまいります。 さらに、3点目としまして、民間において提供、代行できるサービスにつきましては、積極的に民間にお願いしたいというふうに思っております。養護老人ホーム寿楽園や保育園、児童センター、給食センターの業務などにつきまして、民間委託、または民営化を積極的に進めてまいりたいと思っております。特に直営の養護老人ホーム寿楽園につきましては、施設の老朽化が著しいこと、民間の社会福祉法人によるサービスの状況を踏まえる中で、早急に民間で経営していただくよう進めてまいりたいと考えております。保育園につきましても少子化が進む中、サービス面や民間の保育園、幼稚園の状況等も含めまして、検討して、民間への移譲などのあり方を求めてまいりたいと思っております。 いずれにいたしましても、民営化、民間委託には、そのサービスを受けている方や相手方もございますので、今から手をつけても、実現には二、三年かかるものと思っております。しかし、改革の効果としては、かなり大きいものと思っておりますので、本年度の最重点課題に位置づけ、本年度を初年度として取り組んでまいりたいと考えております。 以上の3点が削減の中心になるわけでございますが、このほかにも幾つか例を挙げさせていただきますと、先ほど財政難に陥った原因の一つとして申し上げました繰出金の抑制も重要でございます。特別会計の事業計画を見直し、必要に応じて料金の値上げ、合理化等を行い、独立採算による適正な運営に努めてまいりたいと思っております。公共施設の管理に関しましては、昨年の地方自治法の改正を受け、より使いやすく、より安価に管理できるよう指定管理者制度を活用してまいりたいと思っております。老朽化した施設につきましては、利用状況等を踏まえまして、廃止または継続等を検討して、適正な管理に努めてまいります。また、先ほど岩田議員への答弁でも総務部長の方から申し上げましたように、厳しい財政状況のもと、本当に必要な事業なのかどうか、事業評価をきちんと行う中で、事務事業のスクラップも進める必要があると考えております。これらの改革を実施することで、今後5年間の歳入不足を6億円程度に抑え、基金の取り崩しを最小限とし、この財政難に対処してまいりたいと考えております。 こういったいわゆる痛みを伴う改革を実施してまいるわけですが、私は厳しい現実は厳しいものとして、冷静に直視した上で、新しい須坂の創造に向けて長期的に考えていくことが必要だと思っております。「いつの時代にも苦労と脅威と夢があります。今だけが難しい時期ではありません」という言葉が先日新聞に載っておりました。これまで須坂市が培ってきた人的・物的資源を生かした農業、工業、商業、観光、福祉などの連携による既存産業の活性化や新産業の創成と雇用の創出を進め、地域の皆さんが生き生きと輝く健康で住みよい須坂づくりに取り組んでまいりたいと思います。このための補正予算も今議会に提案したところでございます。 以上でございます。          〔14番 宮澤源司議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  宮澤議員。 ◆14番(宮澤源司)  現状に対する切迫感を感じたために、あえて本日この質問席に立ったわけでございますが、ただいま市長さんから大変前向きな、しかも大きく踏み込んだ御答弁をいただきまして、うれしく思っております。そこで、これから申し上げることは要望でございますから、答弁は要りませんので、そのつもりでお聞きをいただきたいと思います。 ただいまの御答弁の中にもありましたように、今から手をつけても、実現には二、三年かかるんだということでございます。全くそのとおりでございます。市役所というものは、各種の条例や規則に縛られて、その手続上、いろいろの仕事を進めているわけでございますが、これを一朝一夕に変えるということはなかなか大変なことでございまして、それだけでも時間がかかるわけでございます。そのようなことから、できることから、あすと言わずにきょうすぐからでも手をつけていただくと。それが非常に厳しい今の置かれた須坂市の財政状況を克服していく唯一の手段ではなかろうかと。あすと言わずにきょうからできることから手をつけていただきたいということをお願いいたしまして、この項の質問は終わります。 続いて、2件目の質問でございますが、件名は須坂市を清潔で美しくする条例についてであります。 要旨1、ことしの4月にこの条例が定められましたけれども、条例施行後の成果についてお伺いいたしたいと思います。 なお、伺いたい事項としては、過日のごみ拾いにも参加いたしましたが、国道沿いにはたくさんのたばこの吸い殻やそのほかのごみも多く捨てられておりました。市民の皆さんは大変この条例をよく理解されて、きれいにするように守っておられると思われますが、どうも国道沿い等は市外の方が通過するのではなかろうかと。その際に捨てていくのではないかというような感じをそのごみを拾いながら思ったわけでございますが、市民以外の方にもポイ捨て防止を訴えるための看板の設置をぜひお願いしたいと思います。 それから、かなり前に設置されました古い看板は、文字も消えて、何が書いてあるんだかよく判読もできないというようなこと、それから大きさが非常に自然の景観に比べて不つり合いな大きさのように思います。そういうことで、字の消えた役に立たなくなった古い看板は早速撤去していただきたいということをお願いしたいと思います。 2点目の質問は以上でございます。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫) 〔登壇〕 2番目の須坂市を清潔で美しくする条例について答弁申し上げます。 最初に、要旨1の条例施行の成果について申し上げます。 この条例につきましては、本年4月から施行され、2カ月余りが経過したところであります。地域住民の皆様の意識の向上と地域の環境美化を図っていく上には、今後の啓発活動や地道な実践を積み重ね、ふだんの清掃活動を通じ、捨てにくい環境をつくっていくことが必要だと思っております。現段階でもこの条例の制定を機に、市民の皆様の関心が少しずつではありますが、高まってきていると感じております。 具体例を挙げますと、条例の周知を図るためにポイ捨て防止の標語コンクールを行いましたが、総数で918点の応募がございまして、特に小・中学生からは771点と多数の応募がございました。先日入賞された方とお話をする機会がございましたが、非常に皆さん方は須坂のポイ捨て、それから大型のごみの不法投棄等々について、心を痛めておられ、何とか自分たちできれいな町をつくりたいという方が皆さんすべてでございました。そういう強い思いを感じたところでございます。 また、先日は、先ほど御質問にもございましたように、宮澤議員さんを初め、市議会の皆様にも御参加いただきましたごみゼロの日、5月30日の町並みクリーン作戦には、市庁舎前会場に昨年に比べ70人多い605人の皆さんに御参加をいただき、班編成を急遽追加させていただきました。また、このほかにも各町やPTAなど、多くの皆さんにこの前後の週も含めまして、独自で清掃活動を実施していただきましたし、ボランティアで定期的に地域の清掃活動を行っていただいているグループもございます。大変ありがたいことだと思っております。 また、町並みクリーン作戦で収集いたしましたごみの量は、可燃ごみが1,520キログラムで、まだまだ多いのですが、昨年よりも520キログラム減少いたしました。不燃ごみは1,180キログラムですが、こちらも490キログラムとそれぞれ減少いたしました。内容を見てみますと、廃タイヤが若干増加しましたが、テレビや洗濯機などの大型ごみは減少いたしました。これは須坂市を清潔で美しくする条例の成果もあったのではないかと思っております。今後の啓発活動につきましては、庁舎前の懸垂幕の掲示、駅前や街頭でのポケットティッシュの配布など、条例のより一層の周知とポイ捨て防止の啓発に努めてまいります。 また、御提言をいただきました看板の設置につきましては、宮澤議員御指摘のとおり、古い看板がございますので、早速撤去することにいたしまして、また御提案がございましたように、新たに市外から須坂市内に入ってきます幹線道路沿いであります松川橋付近、村山橋付近、屋島橋からの須坂インター線沿い、仁礼町の国道406号線の4カ所に6月下旬ごろに早速設置をし、市外から須坂市に来られる方々にもこの条例の周知を行ってまいりたいと思っております。内容につきましても、議員の御指摘のいただきましたように、わかりやすく、自然にマッチした看板を設置してまいりたいと思っております。その際、議員の皆様が県外視察をされました四国の上勝町の状況等もお聞かせいただきまして、参考にしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。          〔14番 宮澤源司議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  宮澤議員。 ◆14番(宮澤源司)  ただいま市長さんから大変前向きなありがたい御答弁をいただきまして、ありがとうございました。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(植木新一)  以上で14番宮澤源司議員の質問を打ち切ります。 次に、5番浅野隆一議員の質問を許します。-----浅野隆一議員。 ◆5番(浅野隆一) 〔登壇〕 それでは、県営日滝原産業団地についてお伺いいたします。 我が日本も、イラク、北朝鮮問題等の影響で政治、経済が大変不安定な状況にある中、三位一体改革により、日本中が合併を考えさせられ、大胆な改革を迫られている状況にあります。平成に入ってから、全国各地で県営の産業団地造成が取り組まれ、我が須坂市でも日滝原産業団地の造成には積極的に推進し、それなりの負担をして、平成7年には起工式、平成9年には分譲開始、須坂市、高山村合わせて分譲面積は約8万1,000坪を造成し、今日に至っております。 しかし、思ってもいなかった経済成長の不振に伴い、分譲済みの面積は約1万3,500坪、5企業だけで、残りの分譲面積は約6万7,500坪であります。現在は管理維持費として、除草など委託料は毎年かかり、平成13年度から平成15年度まで3カ年で、長野県としては約770万円、須坂市では約239万円で、県と須坂市の合計は1,000万円を超えております。 そこで、まず初めに分譲の実態と現在の状況等についてお伺いいたします。 次に、当初は業種として製造業を主とした立地と限られていたようですが、先の経済情勢不透明の中では、業種の限定は困難であり、業務拡大と有効的土地利用に向けて、早期に検討、努力の必要があると思われます。私が平成14年9月の定例会での一般質問で、精密工場、製造業の業種に限った産業団地から、雇用促進につながる将来性のある企業への業種拡大など、土地利用の変更など、必要があるのではないかと質問しました。翌年の3月議会でほかの議員からも質問があり、これらの答弁では、環境保全のためリサイクル施設は必要であるが、具体的な立地は事業計画による庁内調整及び県とも調整を図るとのことでした。 本年2月26日、本郷町公会堂において、須坂市、高山村経済部商工観光課、須坂市、高山村の地元の住民ほか、それぞれの関係者が集まる中、県営産業団地における利用目的の拡大に関する地元説明会があり、長野県商工部産業技術課の職員の説明がありました。説明の趣旨として、長引く景気低迷、製造工場の海外移転などにより、産業団地への立地が減少している。産業団地の有効利用を図るため、立地促進が求められている。現在県営日滝原産業団地は、製造業を中心とした業種に限り立地が可能となっているが、今後は新しい業種の施設についても幅広く立地できるように利用目的の拡大を図りたい。具体的としては、地域環境を保全する意味で、資源循環型社会が求められている。リサイクルの必要性が高まっていることから、リサイクル関連施設、工業的農村生産施設、その他地域社会を支援する施設等についても立地可能とすることを検討しているとの説明でありました。 また、リサイクル関連施設とは、使用済み物品を再生資源、または再生部品として利用できるよう再資源化を行う施設であり、木材チップ、再生紙、再生プラスチック、再生ペットボトルの製造、廃家電製品、食品廃棄物、自動車部品の製造、リサイクルなどであり、農村関係施設とは、敷地を農地として使用せず、屋内施設で農産物を生産及び集荷などを行う施設で、トマト、カイワレダイコン、キノコ類、ヨウランなど、ほかに農産物の選果場などであり、立地対象とするのは、県及び市町村条例に定められた各種公害基準の遵守、ダイオキシンなど有害物質を発生する施設の設置は行わない。リサイクル率が比較的高い廃棄物処理法に基づく適正施設、廃棄物などの野積みはしない、埋め立てはしないものなどであります。また、地元住民及び団地内企業を対象とした説明会などの開催により、調整を了解したもの、必要によっては公害防止協定などを結ぶこととするなどの内容の説明がありました。 確かに住民も企業も行政も、悪臭、騒音、ガス、廃油、粉じん、ばい煙、ダイオキシン対策など、環境や健康に害することは最大限検討し、話し合いの配慮が当然必要であります。その後、本郷町虫送地区、全住民を対象とした報告会において、この報告提案に原則了解と断固反対との意見があり、県は地元の了解が得られれば、平成16年度から利用目的を拡大したいとの意向でありました。 先月、経済建設委員会の行政視察で福岡県大牟田市で取り組まれている環境リサイクル、新産業として注目を浴びている大牟田エコタウンの視察をしてまいりました。地域や生活に密着した廃棄物を資源化する環境リサイクル産業の一大拠点を形成し、資源循環型社会の実現を目指すとしています。平成10年7月にエコタウンプランの承認を受け、総面積は約17ヘクタール、区画は23区画、起業家支援施設用地は賃貸で4区画、市民交流、学習センターなどあり、環境問題やリサイクルについて学習、交流し、情報の収集、提供をし、市民の活動をバックアップする。 また、産・学・官の連携により、環境技術センター等があり、研究室や実験室等がありました。リサイクルプラザでは、資源物供給施設として、不要なものの分別保管すること、またRDFセンターでは、家庭から排出される可燃ごみの水分を乾燥して圧縮した固形燃料を生産、RDF発電所、大牟田リサイクル発電所でごみの固形燃料を使用して発電するものであります。参加市町村は、福岡県で16、熊本県で12、合計28市町村が参加するとのことです。発電所に運ばれるRDFは一日に272トン、電力会社への売電見込みは15年間で147億円ということであります。 現在企業は8社が認定、2社が操業し、今は300人の雇用があり、分譲が全部埋まれば、500人から600人の雇用になるそうです。業種内容としては、廃タイヤを原料とした商品製造、建設系廃棄物、パソコン、携帯電話の分解、使用済みの紙おむつなどを処理する業種、企業とのことです。ノリの生産である有明海沿岸地域であるため、地元の住民とは300回もの説明会を開催し、了解を得ているとのことです。ごみは捨てるもの、不要物は捨てるものの意識から、ごみの利用、廃棄物は分別することにより、大切な資源であることの認識において、資源循環型社会の形成のため、環境リサイクル産業の創出、育成、起業家支援施設の建設が必要であり、さらに雇用創出、経済波及効果が大きいことは確かであります。 県営日滝原産業団地も、地球環境整備の一環として、資源を大切にしたリサイクル産業の創出支援を真剣に考えるときではないでしょうか。業務拡大について地元住民が承認されても、すぐに立地建設されるわけではありません。窓口だけでも早く開いておく必要があるのではないかと思います。地元説明会において、どのような理由で断固反対されたのか、業種拡大に向けた今後の地元説明会は今後どのように進めるのか、お伺いいたします。 また、一時的なことではあるが、2005年開催のスペシャルオリンピックス選手村の建設計画があり、須坂市の知名度アップと多少の活性化につながるのではないかと期待したが、5月の地元組織の運営委員会での説明では、3,150人、長野、白馬、山ノ内のホテルを利用すると、距離の短縮と地域の交流を図られ、12億8,000万円の選手村建設費が4億8,000万円の削減ができるとのことで、計画を断念されたわけでありまして、大変期待外れになってしまったわけです。一時的な利用といえ、大変残念であります。 立地条件として、須高地区である高山村、小布施町、須坂市の宣伝と経済活性化のために、農業、工業、商業による合同の須高地区ふるさと産業物産展祭りなどを開催し、市内外の人との交流を深めるとともに、農業、工業、商業の商談の場とし、さらに団地のPRを兼ねての一時的利用やイベント活用も積極的に展開する必要があるのではないか。また、誘致促進のため、分譲価格の値下げ、分譲面積の小区分、リースなどの検討も必要と思いますが、御所見を伺います。 最後に、一日でも早く優良企業の進出により、須坂市の雇用拡大と経済効果向上のために最大限努力していただきたいと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(植木新一)  この際、昼食のため休憩いたします。再開は午後1時の予定であります。                  午前11時50分 休憩          -----------------------------                  午後1時00分 再開 ○議長(植木新一)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 5番浅野隆一議員の質問に対する答弁を求めます。-----三木市長。 ◎市長(三木正夫) 〔登壇〕 浅野議員の県営日滝原産業団地について御答弁申し上げます。 最初に、要旨1の現状と今後の対策についての1点目、分譲の実態と現在の状況についてでありますが、県営日滝原産業団地は、平成9年から分譲を開始し、立地可能な業種としては、製造業を中心とした21業種であります。現在立地済みの企業は、高山分と合わせて5社で、その業種はすべて製造業であり、分譲率は高山村分を合わせて約17%となっております。 次に、2点目の立地業種の拡大に向けた今後の地元説明会について御答弁申し上げます。 長野県から提案のありました農業施設やリサイクル関連施設等の立地業種拡大について、今日まで地元本郷区役員会を含め、地元住民の皆様を対象とした説明会を合計3回行ってまいりました。その結果、住民の皆様には概ね立地業種の拡大に御理解をいただいたものと受けとめておりますが、一部の住民の皆様には御理解をいただくことができませんでした。 その方たちの意見といたしましては、昭和44年の地元地区への市の施設建設に当たり、地元地区と市長が結んだ覚書によれば、「今後この地区には、施設の建設には制限が設けられているのではないか」また、「造成当時の目的は、先端技術を持つ精密電子機械製造工場などの立地であったはず。状況が変わったから変更することは理解できない」さらに、「立地当初は規制は守るが、違反をされたら手がつけられない」また、「上水道の井戸があるので、たれ流しが心配である」などの御意見がございました。 これらの意見を受けまして、本年3月24日付で地元本郷区長から、住民の声を集約する形で県知事及び市長あてに、リサイクル関連施設の立地を可能とする利用目的の拡大には当面同意できないという意見書の提出がございました。なお、農業関連業種の立地につきましては御理解をいただきました。また、従前から立地が可能な業種は、個々の案件について地元住民に説明し、調整を行うことや、立地企業と地元で公害防止協定を協定することを条件に、立地を可能とするものであります。 この意見書に対する市の考え方は、地元の意見を尊重することとしながらも、浅野議員御指摘のように、リサイクル関連施設は、地球環境の保全や資源循環型社会の構築に必要な施設でございますので、長野県と連携して、地元区の皆さんの理解が得られるよう今後も協議を進めることとしておりまして、その旨の意見書を県知事あてに提出しております。 そこで、今後の対応につきましては、リサイクル関連施設のモデルとなるような優良企業の視察や個々の案件ごとに具体的なデータをお示ししまして、地元の皆さんの御理解をいただけるよう長野県とともに協議、調整を進めてまいりたいと思います。 次に、3点目の一時的利用、イベントの活用について申し上げます。 未分譲の区画を各種イベントなどの会場として一時的に使用することにつきましては、以前に防災訓練時のヘリポートとして使用した経過がございますので、今後具体的な計画や必要に応じて県と協議して対応してまいりたいと考えております。なお、須高地区ふるさと産業展祭りの御提案につきましては、ことしの場合には9月に市制施行50周年、商工会議所創立55周年記念事業として、「好きです須坂産業フェア」を須坂ショッピングセンターで行う予定であり、市内外に幅広くPRしてまいりますので、産業団地での開催は当面考えておりません。しかし、今後のさまざまなイベントの開催の計画に当たりましては、日滝原産業団地や中心市街地など、どのような場所が適当かどうか、総合的に研究、検討してまいりたいと考えております。 次に、4点目の分譲価格の引き下げについて申し上げます。 団地の分譲価格につきましては、平成13年度に約25%引き下げられ、引き下げ後の現在の平均分譲価格は3.3平方メートル当たり約9万円でございます。分譲価格の引き下げにつきましては、県において判断されるものでございますので、御理解いただきたいと思います。 次に、5点目の分譲面積の小区分につきましては、議員御指摘のように、近年小規模区画の分譲を希望する企業の引き合い等もふえてきておりますので、既に一部の区画について、小規模分譲が可能となっております。その結果、本年1社が契約となり、現在社屋を建設中でございます。 次に、6点目の分譲地のリース制度につきましては、立地企業の初期投資を軽減させることを目的として、平成15年度から17年度まで契約をした企業に限り、一定条件のもと、最長10年間無償での貸し付けを可能とした貸付特約つきの分譲制度が実施されておりますが、今後さらに早期の企業立地を図るために、御提言のリース制度の導入につきましても、県に要望してまいりたいと思っております。 いずれにいたしましても、須坂の産業の活性化、雇用の創出のために、日滝原産業団地の分譲は極めて重要でございますので、今後とも分譲に向け一層努力してまいりたいと考えております。 以上でございます。          〔5番 浅野隆一議員「議長」と呼ぶ〕
    ○議長(植木新一)  浅野議員。 ◆5番(浅野隆一)  二、三、再質問させていただきます。 県の産業団地におきましては、須坂だけではないと思います。そういうことで、業種拡大に向けてほかの団地で受け入れ体制が進むと、ますます日滝原団地が遅れをとるのではないかという心配があるわけでございます。そういうことで、業務拡大に向けて、ほかの県営産業団地についての状況を説明願いたいと思います。 ○議長(植木新一)  阪牧経済部長。 ◎経済部長(阪牧吉次)  お答え申し上げます。 現在分譲が完全にまだ済んでいない県営の産業団地につきましては、佐久のリサーチパークと富士見町のインダストリアルパーク、この2つがあるわけでございます。佐久のリサーチパークにつきましては、日滝原産業団地の2年ほど前に分譲を開始したということでございまして、立地率が50%、それから富士見町のインダストリアルパークにつきましては8%の立地率といったようなふうにお聞きしているところでございます。このいずれの団地につきましても、県において地元の自治体、そして地元の住民の皆様と調整を行いまして、現在検討中であると、このようにお聞きしておりまして、当市の日滝原産業団地の状況と同じ状況でございます。 以上でございます。 ○議長(植木新一)  浅野議員。 ◆5番(浅野隆一)  それでは、この分譲価格とか、小区分、リース等のことについてですけれども、そのことについての問い合わせなど須坂にあったかないか、その点についてお聞きいたします。 ○議長(植木新一)  阪牧経済部長。 ◎経済部長(阪牧吉次)  須坂市には問い合わせはございませんが、県の方へは引き合いは3件ほどあったというふうにお聞きしております。小区分につきましても、これは大きな区分になっておりますが、地形等の状況等々を判断されて、分譲されるというようなことで、お問い合わせがあれば、団地の現在の残っている状況等を勘案しながら対応していくと、こういうお話でございました。 以上でございます。 ○議長(植木新一)  浅野議員。 ◆5番(浅野隆一)  先ほど答弁されましたリサイクル関連施設のモデルとなるような優良な企業の視察や、それから個々の案件ごとに具体的なデータを示すことが大変必要だと思うわけでございます。それに加えて生活環境課とともに環境やリサイクル問題に関心を持って、理解、認識などの学習の場がこれから必要ではないかと思うわけでございますけれども、その点についてお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(植木新一)  阪牧経済部長。 ◎経済部長(阪牧吉次)  これにつきましては、議員さんおっしゃるとおりでございまして、これから地元の区の皆さんとともに、いろいろなそういう循環、リサイクル問題、環境、そういった問題につきまして、学習の場が必要であるというふうに考えておりますので、そういう場の設定、それから実際に優良なそういうリサイクル関係の産業団地、企業の立地動向等々も実際に視察するとか、また、このモデルとなるような事例を申し上げるようなことが必要となってきていると思いますので、積極的にそういったことをしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(植木新一)  以上で5番浅野隆一議員の質問を打ち切ります。 次に、4番渡辺 智議員の質問を許します。-----渡辺 智議員。 ◆4番(渡辺智) 〔質問席に着く〕 お昼過ぎでお腹いっぱいで、眠くなっている時間かもしれませんけれども、しばらくおつき合いいただきたいと思います。 まず、公園、ミニ公園、歩道、街路樹等の管理についてお伺いいたします。 先日、須坂市議会の福祉環境委員会で、国土交通省などが制定している都市景観大賞の「美しい街並み賞」と「手づくりふるさと賞」に輝いた香川県善通寺市を行政視察しました。善通寺市はもともと25年以上も前から積極的にリサイクル活動に取り組んでいて、全国的にも非常に有名です。また、アダプションプログラム、これは里親制度というユニークな制度を設け、県や市が整備した歩道、公園等のハード面のみならず、住民が町並み整備に協力する姿勢、取り組みが実り、受賞したものと推察しました。 アダプションプログラム、里親制度、これは公園や道路などを子供に見立て、それを管理し育ててくれる里親を、毎日できる人から、半年、1年に一度しか協力できない方などを含め、だれでも制約することなく募集し、登録していただき、里親となった市民が愛情と責任を持って、ボランティアで草刈りや清掃などをするシステムであるとお聞きし、これを須坂市においても取り入れ、活かしていくことができないかとの理由で視察に行きました。 さて、善通寺市の駅に着き、まず須坂市の議員が目にしたのは、実はごみだらけの駅の構内、雑草の生えた駅前の歩道、お世辞にも美しい町とは語れない残念な現実でした。聞くと見るとは大違い、大分誤差がありました。そのことを善通寺市の担当者に伝えると、美しいまちづくりが望まれる中、平成9年に制定した環境美化条例が罰則規定を設けたにもかかわらず、ポイ捨て散乱行為が後をたたず、罰則規定が決定的な解決策とはならない経験をふまえ、試行錯誤の末、より豊かな生活空間を目指し、平成12年から里親制度を実施した。ある程度は定着したものの、行政から依頼し始めた事業が浸透させることや継続していくことは難しく、行き詰まりの感があるとのことでした。また、本年度1,700本の街路樹の里親を地区や団体に依頼することなく、公募したところ、応募は5人にも満たないとのことでした。視察の当初の目的とは別に、今後の須坂市における行政と市民のあり方、市民との協働によるまちづくりに対し、大いに参考になりました。 善通寺市における里親制度は、ハード事業としての道路、歩道の整備のスピードに対し、ソフト事業としての里親制度に対する民意の高まりが追いつけず、結局は行政主導型になってしまったことが原因で、余りうまく機能していない、導入していく過程に問題があったと考えます。しかし、里親制度はすばらしいと思います。今後須坂市においても発想を生かし、工夫し、研究しながら導入するべきではないでしょうか。以下について質問いたします。 要旨1、公園、歩道等の管理について。 須坂市において、公園、ミニ公園、歩道、街路樹等の管理はどのように行われているか。 2点目、今後開通、拡幅、改良される歩道、ミニ公園等の管理は。 3点目、市内に地域の人がボランティアで管理をしてくださる場所、地域等があるか。 4点目、ボランティアで活動している方がおられるなら、その方々への支援、連携は。 以上、御所見を求めます。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。-----中村まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(中村俊夫) 〔登壇〕 1番目の公園、歩道等の整備について、要旨1、公園、歩道等の管理についての御質問にお答えいたします。 1点目の須坂市における公園、ミニ公園、歩道、街路樹等の管理はどのように行われているかについてですが、当市の公園を大別しますと、臥竜公園に代表される都市公園、宅地造成事業や区画整理事業に伴い設置された公園や児童公園、道路改良事業に伴い道路施設の一部として設置されたいわゆるポケットパークがございます。これら公園の管理につきましては、都市公園などある程度規模の大きな公園は、市が直営で管理を行っておりますが、そのほかの公園は、地元区や地域の皆さんに除草や清掃等の管理を行っていただいております。また、市道における街路樹や植樹帯の管理につきましても、市が除草や剪定、害虫の防除など直接管理を行っている路線と、地域の皆様に除草や清掃、花づくりやその管理をいただいている箇所がございます。この場をおかりしまして、日常の清掃や除草を初め花づくりなどの環境美化に献身的に、また意欲的に取り組んでいただいております市民の皆様に改めて感謝を申し上げます。 2点目の今後開通、拡幅、改良される歩道、ミニ公園等の管理についてでございますが、現在市が取り組んでおります道路改良事業の代表的な路線に都市計画道路山田線ほか2線の改良事業がございます。この事業に伴い、立町と東横町交差点付近にポケットパークが完成しますが、このポケットパークの企画やデザイン、機能につきましては、計画時から地域の皆様にワークショップ形式でそれぞれの思いを描き込んでいただき、その設計図をもとに現在工事を実施しております。工事完成、供用開始に向けて、新たな地域のシンボルとして、また地域の皆さんが集える広場として、愛着を持って管理していただけるよう取り組んでおり、これからも道路改良をする場合には、地元の皆様と相談をさせていただきたいと存じます。 3点目の市内に地域の人がボランティアで管理してくださる場所、地域等はあるかについてですが、道路につきましては、組織的に活動されている場所だけでも、国・県道で11カ所、市道で7カ所ありまして、地域の育成会や老人会、沿線の皆様のボランティアグループで除草や花の管理をしていただいております。公園に関しましては、宅地造成事業等に伴って設置された公園につきましては、設置計画の段階から地元区に管理をお願いしてきております。 4点目のボランティアで活動されている方々への支援や連携についてのお尋ねについてですが、道路の管理につきましては、現在里親制度とは呼んではおりませんが、花苗や肥料の支給、植え方や管理の講習などの支援を行っております。また、同じ路線でも、街路樹の剪定や枝おろし、補植や消毒など市が行う部分と地域の皆様にお願いする部分とを分けて、相互に連携して、道路環境の美化に取り組んでいるところでございます。 議員御提言の里親制度につきましては、行政とボランティアの役割の明確化、管理作業を行う危険負担の担保、ボランタリーの意欲の向上など、大きなメリットが期待されるものであります。幸い当市におきましては、ボランティアグループが存在しますので、これをモデルケースとして、議員御指摘のとおり、行政の押しつけ型ばかりの制度ではなく、よりよく機能し、参加者にも喜びの感じられる制度となるよう研究してまいりたいと存じます。 公園の管理に関しましては、市で直接管理を行っている公園は、以前から地元にお手伝いいただいている現状や、都市公園以外の公園についても、管理していただく量や頻度に差がありますが、既に以前から地域の皆様に管理をお願いし、自主的に実施していただいておりますことから、里親制度的な取り組みをしておりますので、御理解をお願い申し上げます。 以上です。          〔4番 渡辺 智議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  なかなか楽しそうなすばらしい取り組みをいただいているんだという御答弁をいただきました。地域のみんなが集える広場として、愛着を持って管理していただけるようにという、とても楽しい御答弁をいただきました。先ほど岩田議員へのじゃく譜についての答弁でも、市内に適地があれば植えていきたいという、これは管理までも含めたことになると思います。50年、100年という長いスパンのことで、当然地域の御理解が必要なこととなってきます。でも、そうした積み重ねというものが市民との協働のまちづくりの一点というふうに私は思います。 それにつけても、もっと市役所内部が連携していけないだろうか。例えば農林課との連携で、市民の皆様から種や苗の提供を受ける。これは市内の種屋さんの了解がないとまずいのかもしれませんけれども、そのようなことができることが大事。市が情報基地となって、「私は種が欲しい」「私は種があるから上げるよ」というようなことを、同じ市民同士を結びつけていってあげるいうことも一つの市役所というか、市の職員の役割としてあるのではないかというふうに思うんです。それは担当課が一つだけということに対しては、もうちょっと連携できないでしょうかということなんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(植木新一)  中村まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(中村俊夫)  今、議員さんの方から御提言をいただいたとおりだと思います。そんな形の中で横の連絡をとりながら、私どもの市のホームページ等にも記載させていただきながら、そんな取り組みをしていったらいいかなと、こんなふうに考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  次に、須坂市を清潔で美しくする条例について、環境行政についてのことですけれども、質問させていただきます。 須坂市を清潔で美しくする条例が本年3月議会で制定され、4月1日から施行されました。また、7月1日からは、ポイ捨て禁止行為等の違反に対して罰則が適用されます。条例が市民等に浸透したかどうか、疑問を感じています。以下について質問いたします。 要旨1、須坂市を清潔で美しくする条例について。 1点目、市民等に対しどのように啓発を図ってきたか。 2点目、不法投棄監視パトロール員の活動状況は。 3点目、須坂市環境指導員の活動状況について。 以上、御所見をお伺いいたします。 ○議長(植木新一)  藤田市民生活部長。 ◎市民生活部長(藤田国良) 〔登壇〕 2、環境行政について、要旨1、須坂市を清潔で美しくする条例についてお答えいたします。 1点目、市民などに対しどのように啓発を図ってきたかについてお答えいたします。 この条例を制定するに当たり、昨年10月の市報で条例骨子案を掲載し、広く市民から意見を求め、12月の市報では、その意見内容について、また市の基本的な考え方について掲載し、条例化を進めていくことについて周知を図ってまいりました。3月議会で議決をしていただきました後、市報で条例の内容や猫のしつけ方について広報し、その後、衛生部長会議、環境衛生ブロック別会議など各種会議やポイ捨て防止標語の募集、環境に関するイベントなどで内容をPRしてまいりました。7月から罰則規定が適用となることについても広報してまいりましたが、今後ポイ捨て防止標語の最優秀作品を印刷したポケットティッシュなどを活用した街頭啓発活動や広報用たれ幕、看板の設置も行い、引き続き啓発に努めてまいります。 2点目、不法投棄監視パトロール員の活動状況についてお答えいたします。 現在不法投棄監視パトロール員は、須高の広域シルバー人材センターに委託しており、7名で郊外を中心に市内7地区を巡回していただいております。巡回をいただく日時ですが、土日を中心に1カ月に4日間、1名当たり32時間行っていただいております。活動区域が郊外であり、車でポイ捨てや不法投棄されやすい道路沿いの場所、山林、河川などをパトロールいただき、特に大量の不法投棄や悪質と思われる場合は速やかに生活環境課へ連絡をいただいております。通報件数は、市民からの通報も含め、4月から5月末までに14件でございます。一例としましては、亀倉方面の林道わきの不法投棄を通報いただき、原因者が判明し、撤去を指導し、始末書を提出させた例などがございます。このほかに環境衛生ブロック別会議を行った際、改めて不法投棄監視パトロール員のボランティアでの協力を依頼し、申し込みをいただきました市民の方が何人かいらっしゃいますので、今後これらの方々との連携もとりながら、不法投棄、ポイ捨て防止を図ってまいります。 3点目、須坂市環境指導員の活動状況についてお答えいたします。 環境指導員については、条例第14条で、清潔で美しいまちづくりの推進に関し必要な啓発、指導、その他の活動を行うと定めており、不法投棄等について必要な調査ができることとなっております。業務の内容から、須高広域シルバー人材センターへ委託しております2名の方と生活環境課廃棄物対策係の職員5名を併任し、連携する中で活動しております。シルバー人材センターの2名の方には、職員とともに週2回、平日の4時間、不法投棄のあった現場の不法投棄行為者の確認、行為者に対する指導、行為者が不明な場合は不法投棄物の撤去作業を行っております。また、自動販売機を設置している事業者への条例の周知と回収容器の設置していない事業者への設置依頼などの活動も行っております。 不法投棄現場の確認、巡回中に道路上に紙くず類が散乱しており、調査した中から排出事業者が特定でき、排出事業者及び収集を請け負っている業者に廃棄物の管理運搬作業について指導を行った例などがございまして、現場確認件数は4月から5月末までで7件でございます。今後、今申し上げました活動のほかに、駅前や街頭でのポケットティッシュ配布等の啓発活動、公園などでの犬の散歩途中の飼い主に対する啓発指導などを行ってまいります。いずれにしましても、啓発指導と不法投棄されない環境づくりを主眼として、モラルの向上のため長期的な活動を行ってまいります。 以上です。          〔4番 渡辺 智議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  取り組みに対する甘さが指摘すれば数多くありますが、先ほど宮澤議員に対してもいろいろ御答弁いただいております。今後に大いに期待し、モラル向上したすばらしい市民形成のために努力をお願いいたします。 さて、合併問題について質問させていただきます。 1点目、要旨1、須坂市と高山村の合併について。 市長は合併の方式を編入とした理由は何か。本年5月14日、市公民館で開催された須坂・高山の任意合併協議会において、三木市長は高山村の委員の質問に対し、合併の方式について編入との回答をされました。発言に対し、市民の意見は「高山の村長が新設と意思を明確にしている以上、須坂市長としての意思表示も必要である」と言う方もいれば、「アンケートに影響するので言うべきではなかった」と問題視する方もおられました。私は合併のような重要な案件に対しては、選挙の公約として上げていないなら、公的な場面での発言は差し控えるべきであると考えています。 市長は就任当初から、合併については住民アンケートをとり、その結果を参考に検討を進めたいと述べておられます。その民主的な手法に対し大いに評価しています。そのことをきちんと市民の皆様にお伝えするとともに、既に編入と発言した以上、今はその真意、理由を市民の皆様にきちんとお伝えすることが重要であると考えます。 2点目、要旨2、住民アンケートについて。 1点目、合併についてのアンケート調査を15歳以上、義務教育終了者から、また永住権のある外国人としたが、その理由及びその方々へのレクチャーは。 近年住民投票や住民アンケートが実施されるに当たり、その年齢や対象が有権者のみから外国籍の方や中学生にまで広がりをみせ、とても民主的であると評価しています。私は政府が国をおさめるための大まかな民意を問う場合、つまり国政選挙の対象、これは法律で定めた有権者ですが、それに対し、身近な生活に密着した地方自治の有権者とが全く同じという解釈は変ではないかというふうに考えています。また、4年、6年で変えることが可能な人を選ぶ選挙というものと、一度定めたら変えること、それからつくり直すことが難しい施設とか建物等についての民意を問うときの対象である有権者というものが同じであるということに対しても疑問を感じてきました。 今回任意合併協議会において、合併についてのアンケート調査を15歳以上、義務教育終了者から、また永住権のある外国人としたが、その理由と市長の見解をお聞かせください。また、6月から7月にかけて住民説明会を開催しますが、その方々へのレクチャーはいかがされるのかお聞かせください。 要旨3、新市将来構想について。 本年5月31日に新市将来構想が策定され、報告されました。これは須坂、高山の市・村民により新市将来構想策定委員会が構成され、委員の皆様のさまざまな議論の後、策定していただいたものです。委員の皆様、御苦労さまでした。改めてありがとうございます。将来構想、最後まで読ませていただきました。すばらしく、また楽しい内容であると評価させていただいています。この内容をもとに、市民説明会を開催する予定のようですが、合併を望む方ばかりではありません。 そこで、1点目、新市将来構想は合併を前提としている。自立の説明をどのようにするのかお聞かせください。 新市将来構想の内容は、合併しなくても実現可能な内容がほとんどです。また、今後の須坂の指針となるべき内容です。 そこで、2点目、新市将来構想のうち実現可能なものは、総合計画に置きかえ、実践するべきではないか。市長の見解を求めます。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。-----三木市長。 ◎市長(三木正夫) 〔登壇〕 3点目の合併問題について御答弁申し上げます。 最初に、須坂市と高山村の合併について、市長が合併の方式を編入とした理由は何かとのことでございますが、合併問題につきましては、私はいつかの時点で市長としての考え方を述べるべきだと考えておりました。私といたしましては、この6月議会で御説明いたしまして、それを踏まえて、住民説明会でお話ししていきたいと考えておりましたが、その時期が早まったわけでございます。5月14日開催されました渡辺議員さんも御出席の第6回須坂市・高山村任意合併協議会で、高山村の委員さんから御質問があり、意見を求められましたので、市長として意見を述べさせていただきました。 基本的な考え方として、合併方式を編入が望ましいのではないかと発言いたしましたが、それは私は須坂市は過去の合併を見ても、編入合併でやってきたということ。また、須坂市長に当選した後、市民の方々、編入となった地域、またそれ以外の地域の住民の方とお話しする中で、合併となったけれども、不都合がなかった、不満がなかったという声をお聞きしております。今までそういう形で特に問題がなくということでございますので、私は編入合併でいいのではないかということでお答えしたところでございます。しかしながら、その中で私はなお市民の皆様の御意見をお聞きすることも大切でありますので、アンケートの結果を重視してまいりたいというふうに答弁申し上げたところでございます。 次に、要旨2、住民アンケートについての1点目、合併についてアンケート調査を15歳以上の義務教育終了者から、また永住権のある外国人を含むとしたが、その理由及びその方へのレクチャーはということでございますが、これはいずれも任意合併協議会の中で御論議をいただき、委員全員の御賛同を得て、決定したものでございます。 私といたしましては、15歳以上とした理由は、1つは、義務教育が終了し、判断能力があること。2つ目として、地域の将来の大きな課題であり、次の世代を担う若者の意見を尊重することも必要であるということ。3つ目として、新市将来構想策定に係るアンケートにおいても、15歳以上の皆さんに参加してもらったことなどでございます。 また、永住権のある外国人を含むとしたことでありますが、永住権のある外国人の皆様にも合併問題に密接にかかわっていただくことが必要であるということで、任意合併協議会へ提案し、御決定いただいたところでございます。現在はほとんどの方が隣組に入っており、日常的におつき合いもされておられますことから、一般市民の方と同様に隣組を通じてお知らせし、住民説明会に御出席いただき、アンケートにお答えいただけるものと考えております。 次に、要旨3、新市将来構想についての1点目、新市将来構想は合併を前提としている。自立の説明はどのようにするのかという御質問でございますが、私は合併しなくてもしても、持続可能な収支均衡型の財政構造、こういう姿がいわゆる自立というふうに考えております。合併しないことが自立ではなく、合併してもしなくても、今お話ししましたように、持続可能な収支均衡型の財政構造にしていくということでございます。 したがいまして、住民説明会におきましては、合併してもしなくても、須坂市は持続可能な自治体として、発展していかなければなりませんので、財政の現状と将来の課題や行財政改革の取り組みなどをできるだけわかりやすく御説明するために「改革に向けた須坂市の挑戦」という説明資料もあわせて説明することとしております。 次に、将来構想のうち実現可能なものは総合計画に置きかえ実践するべきではないかという御質問でございますが、遠藤守信委員長さん、青木廣安副委員長さんを初め、策定委員さんの大変な御努力で立派な新市将来構想ができ上がりました。改めて厚く御礼を申し上げます。この新市将来構想は、当初から各市・村の総合計画担当職員をワーキンググループに入れるなど、市の総合計画との連携も含めた中で研究してまいりました。したがいまして、平成18年度から第四次須坂市総合計画の後期基本計画がスタートいたしますので、総合計画に反映できるものは可能な限り取り入れ、実践してまいりたいと考えております。 以上でございます。          〔4番 渡辺 智議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  確認のようですが、持続可能な自治体として発展していかなければならないという御答弁をいただきました。合併はあくまで市民が選択するもの、合併するしないにかかわらず、須坂は須坂として自立していく努力をする、そういう考えであるという理解でよろしいでしょうか。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  おっしゃるとおり、合併するしないにかかわらず、須坂は自立するために持続可能性のある自治体として努力していくということであります。 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  それでは、次に湯っ蔵んどのことについてお伺いいたします。 平成9年10月に開業した須坂健康福祉ランド、通称湯っ蔵んどについてお伺いいたします。 開業当初は約482万円の利益を計上されていたが、昨年は約1,100万円の赤字との報告を受けました。湯っ蔵んどは30億円もの税金を投入し建設された市民の大切な財産です。また、管理運営母体の須坂健康福祉ランドは、須坂市が75%の株を所有する株式会社です。湯っ蔵んどの経営に対する市の責任は重大であります。まずは市民の皆様に会社の構成、役員の選任等を含め、実態をお伝えし、どのように改善していくのかきちんと説明する必要があると考えます。以下についてお答えください。 要旨1、湯っ蔵んどの経営等について。 1点目、取締役はどのように選任されているか。 2点目、代表取締役の選任理由は。 3点目、昨年度の赤字をどのようにとらえているか。 4点目、昨年の赤字に対する市の責任は。 5点目、今後市としてどのように対処していくか。 以上、御所見をお伺いいたします。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫) 〔登壇〕 4番目の須坂健康福祉ランドについて御答弁申し上げます。 最初に、要旨1、湯っ蔵んどの経営等についての1点目、取締役はどのように選任されているかの御質問につきましては、須坂健康福祉ランド定款第21条に、株主総会において発行済みの議決権のある株主総数の3分の1以上に当たる株主が出席し、その議決権の過半数の議決によって、これを選任するものと規定されておりますので、これによって選任されております。なお、持ち株比率は、須坂市が75%、須高農業協同組合、須坂商工会議所、長野電鉄株式会社、財団法人仁礼会、株式会社八十二銀行がそれぞれ5%でございます。したがいまして、代表取締役社長と支配人は、株主ではございませんが、経営の責任者として選任し、管理運営に当たっております。また、監査役には、株式会社八十二銀行須坂支店長、須坂市収入役が就任しております。 次に、2点目の代表取締役の選任理由につきましては、前任の鈴木社長から、御本人の体調と一身上の都合により、平成15年度第7期をもって代表取締役を辞任したいとの申し出があり、後任に湯本洋一氏を推薦いただきました。湯本洋一氏は、昭和42年帝国ホテルに入社され、以後、長野ロイヤルホテル、ザホテルインターナショナル、浦安ブライトンホテル、ホテルコートランド、上林ホテル仙壽閣総支配人等を歴任されたこの業界のベテランの方であり、豊富な経験と立派な実績をお持ちの方でございますので、株主総会で選任された次第でございます。 次に、3点目の昨年度の赤字をどのようにとらえているかにつきましては、平成15年度の収支状況につきましては、景気の低迷により、レジャー関連消費に対する抑制の高まりとともに、日帰り入浴温泉施設が各地に開設され、大変厳しい営業年度でありました。このような状況下におきまして、健康福祉ランドでは、今までのサービスに加えて、リピーターを重視し、年間券、割引回数券の販売、館内施設の割り引き利用等を進める一方、周辺の史跡をめぐるサイクリングコースの企画など、地域と一体となったメニューを用意し、新たな顧客の誘客に努めてきていただきました。しかし、顧客1人当たりの売り上げの落ち込み、約1,100万円の赤字決算となりました。なお、株主総会後、社長からこの中に平成14年度決算の費用の一部が繰り越しされているとの報告を受けましたことは、去る6月9日の経済建設委員会、6月10日の全員協議会で御説明したとおりでございます。 次に、4点目の赤字に対する市の責任と5点目の今後市としてどのように対処していくかにつきまして、私は市長に就任後、取締役に就任いたしましたが、経営の結果につきましては甚だ遺憾に思っております。今後につきましては、今年湯っ蔵んどが高速道路サービスエリアで配布されております情報誌の「宿泊施設がない単独日帰り温泉のランキング」で県内第1位となるなど、極めて人気の高い施設でございますし、昨年度は年間31万人という多くの利用者の方もございましたことから、須坂市の貴重な情報発信や交流の場ととらえまして、新役員体制のもと、心機一転し、経営の改善とサービスの向上に努めていただくよう取締役会においてお願いいたしましたし、今後も適宜適切な意見を述べてまいりたいと思っております。 以上でございます。          〔4番 渡辺 智議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  答弁の内容もわかりやすいところとわかりづらいところがございますので、わかりやすく、湯っ蔵んどというのは、須坂市が持ち株比率75%の株式会社であるということです。社長を決めるのも何を決めるのも、須坂市長というシステムになっています。議会を含め、だれも関与できない。役員の方々の御意見をお聞きしながらとはいえ、今回は湯本氏を社長として選任したのは、結果三木市長であるということです。私は市長の責任が重過ぎると同時に、市民の大切な財産なのに、市長がいいことも悪いことも、好きなことが勝手にできるシステムになってしまっている。決して好ましいことではないと考えますが、その辺について三木市長はどのようにとらえていらっしゃいますか。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  確かに須坂市の出資率が75%でございますが、取締役会で社長を選ぶということは、出資比率ももちろん重要ですが、各取締役にとっても極めて責任が重いものでございますので、例え5%の方であっても、新社長を選ぶについては、真摯な議論をしたということは理解していただきたいと思います。 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  次にどなたが市長になっても、そういう態度でぜひお願いし続けたいと思います。 まず、御答弁いただいたとおり、会計報告上は、昨年15年度に初めて赤字となったということです。しかし、一昨年14年度も赤字だったことが判明したということなんでしょう。とはいえ、私は今までも決してよい経営状態ではなかったと分析しますが、市長はいつからよくなかったなというふうに考えていますか。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  私は実質的には第5期のときに市の方への物品等の納入等が減免という形になっておりますので、このころから経営状態がよくなかったのではないかというふうに思っております。 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  全く私もそのとおりだと思います。平成13年3月に12年度の物品の賃借料1,391万円のうち1,291万円を猶予したという時点を指摘される方もおりますし、平成14年3月に13年度の物品の賃借料500万円を免除した時点だと指摘される方もいます。そして、平成15年3月に平成20年まで分割して納入することとしていた物品の賃借料を完全に免除して、一切払わなくてよくなった、約3,100万円ぐらいですけれども、もう払わなくていいよということの申し合わせ状というんですか、そういうものを市長が勝手にやったという、そういうときもありましたけれども、その時点ではないかという方もいます。 いずれにしろ、その時点で当然抜本的なシステムの改善をする必要があったのではないかというふうに私は考えますが、市の対応として何かされたのでしょうか。それが現在その当時のことを残っている方が余りいないということで、大変許されることか、私は希望するんですが、当時の経済部長であります現山岸健康福祉部長がおられますので、その辺の経緯について御説明いただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(植木新一)  阪牧経済部長。 ◎経済部長(阪牧吉次)  4月から私は経済部長でございますが、事務引き継ぎを行っておりますので、お答えしたいと思います。 ただいまおっしゃいました当時の湯っ蔵んどより、入館者の落ち込みによる経営状況の悪化、こういったようなことの中で、施設の負担金の徴収猶予についてお願いがございまして、免除してまいったわけでございますが、経営の改善につきましては、具体的な効果が見えるような改善をしていただくようにいろいろお願いしてまいっております。 以上でございます。 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  年度ごとの会計報告を受け、検討するという、それはどのような頻度で行ってきたものでしょうか。 ○議長(植木新一)  阪牧経済部長。 ◎経済部長(阪牧吉次)  二月に1回ぐらい会社との事務打ち合わせを行ってまいりましたし、中間決算が出た中では、その決算に基づいて、いろいろお話しするとかをしてまいりました。また、最終決算が出る前には、その数字をお示しいただいたものを検討しながら、いろいろお話を申し上げてきたと、こういうことでございます。 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  中間決算をちゃんと受けて、きちっとやっていたのか、よくわかりませんけれども、要は年度ごとの会計報告を受け、要望するだけ。一番の責任者という立場の人が経営状況というものを判断できないのか、何とかなるという程度なのか、全く危機感がなかったなということを今までの流れの中で感じます。全く人の財産であり、人の金、自分には関係ないと言っているような感じを印象として私は受けます。どこの企業においても、最低月に一度は決算というものを行っているわけです。ならば、財政状況がよくないなという判断ができたならば、なぜ毎月毎月きちっと細かな検討をしなかったのか。市民の財産をお預かりしているんだという意識が感じられませんし、私は怠慢であったと反省するべきだと思うんですけれども、その辺のところいかがでしょうか。 ○議長(植木新一)  阪牧経済部長。 ◎経済部長(阪牧吉次)  これは市が施設を建設いたしまして、そして湯っ蔵んど株式会社にこの経営をお願いしている。こういった点からいたしまして、須坂市が75%の株を持っていると申しましても、やはり経営の責任というのは会社にあるわけでありまして、そういう点では会社が独立した法人としてしっかりとやっていただくというところに責任があるわけでありまして、市といたしましては、そういう会社の御報告の中でやはりしっかりとやっていただくと、いろいろ工夫してやっていただくと、こういう点で経営の内部に立ち入って、あれをやれ、これをやれと、こういうことは両方の関係からして明確に区分されるべきだと、こういう中での役割分担といいますか、節度のある、そういう関係の中でできることを申し上げてきたと、こういうことを申し上げているわけでございますので、よろしく御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  それは全く無責任だと私は言っているんです。湯っ蔵んどはだれの財産ですか。市税を30億円も投入してつくった市民の持ち物だということ。湯っ蔵んどの株主はだれなんですか。須坂市は75%の株主なんですよ。そこが危機状態だ、経営が危ないのではないか。口を出す権利はない。それはどういう意味なんですか。どういう心を持って物を言っているんですか。財産管理はだれがするべきなんですか。だれの持ち物なんですか。口を出すべきではないって、どういう答弁なんですか。どういう意識なんですか。市長。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  私の方からお答えします。 今お話ししましたように株主と施設の所有者、それから経営者、それぞれの立場がございます。一般論で申し上げますと、第三セクターが失敗する一つの理由に、経営を任せたときに、経営陣にいろいろなことを言うということで、経営の自由度が奪われるということがございます。湯っ蔵んどにつきましては、確かに経営状況が厳しいということで、それぞれ経営陣、また市の方からも助言等をしたわけですが、結果として、こういう責任になりましたということは、私が先ほどお答えいたしましたように、大変遺憾なことでございます。 ただ、今お話しいたしましたように、経営陣に対してある程度の経営的な自由裁量を認めないと、なかなか大胆な改革、大胆な経営というのはできないというのが実情でございます。これは三セクに限らず、親会社、子会社の場合も同様でございます。ぜひその辺は経営陣のある程度の自由度は認めていただきたいと思っております。今後とも新しい経営陣は、大胆な経営改革、営業政策等をとるということでございますので、その点に信頼していただきたいと思っております。 以上です。 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  若干声を荒らげて申しわけないと思うんですけれども、私は反省がないところから新しいものは生まれないと思っています。失敗したことは失敗した。反省して、それを生かしていく。私はそういう前向きな答弁が欲しいということです。 そういう意味で過去にも問題点はありますが、では一番近い平成15年度についてでありますが、事業報告及び決算書を読ませていただき、分析がずさんで反省を感じられません。私は会社経営というものは、お客様を中心に商品とお金、そして働く人がどのような状態であるかを常に分析しておくことが必要だと考えています。特に数字としてあらわれづらい労務管理というものはとても重要です。事業報告の締めくくりで、「依然として好転する気配さえ見えない経済状況の中ではありますが、社員の総力を結集し」とあります。 さて、これはとても腹が立ってくるんですけれども、昨年の入館料収入について、年間券、割引券等により約2万2,000人入館者がふえた。しかし、収入は831万円も減収したと報告されています。これは経営でもなく、福祉でもないですよね。全く慈善事業をやったということです。働く人はたまりませんよ。仕事はふえたが、売り上げは伸びない。経営者は経費削減で残業手当は払えない。現場で働く者がサービス残業を強いられるか、人手が足りずに忙しいまま、全く給料がふえる要素もない。当然やる気を失います。その中で「社員の総力を結集する」とのうのうと書いてあるんです。働く人のことを全く考えていないんですよ。無理な話でしょう。 また、年間券や無料券で今言った2万2,000人ふえたことによる水道光熱費は約500万円もふえているんです。全く慈善事業です。その事業によって、どんなマイナス面が起こるのかという研究が全くされていないんです。これは経営方針を間違えてしまったということだと思うんです。それをだれも指摘しないわけですか。私が言っているのは、月々の決算を見ながら、どうなんだ、こうなんだとか、どんな知恵がないんだという、市民の財産だと思えば、いろいろな知恵を結集することは可能ではないかということなんです。そういうことをなぜしてこなかったんですかということを聞きたかったんです。でも、答弁が全然違うんです。私は悪くなかったということを言いたいだけでは答弁にならない。前向きに答弁してほしいんです。そういう意味で社員のやる気をいかに創出するか。収支も改善できないのではないかと思うんです。その辺市長はどう思いますか。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  誤解のないように申し上げますが、市として遺憾であるということをお話ししていますので、責任逃れをしているわけではございませんから、ぜひその辺は御理解いただきたいと思います。それから、取締役会でまず私がお願いしましたのは、社員との協調性をとった会社の運営をしていきたいということはお話し申し上げました。私は市の職員と同じように、まず職員、社員が働きやすい、働きがいのある職場でなければ、業績は向上しないという基本理念に立っております。そのお話は真っ先に申し上げてあります。 それから、先ほど申し上げましたように、新しい社長は旅館、ホテルのプロでございます。経理部長も、まだお話ししてございませんが、ある上場企業の経理部長を経験した者が今度支配人になっております。その新しい経営陣2人が取締役になったと、また総支配人になったと。早速業務改善計画書をつくってまいりました。それを見せていただきましたが、その中できちんと今お話のありましたようなセールス活動の強化だとか、飲食メニューの見直し等々の増収対策、またコスト削減対策等、細かく書いてございます。さらにこれを詰めていきたいということでございます。 なお、今お話ししましたように、総支配人は経理部長としての経験がございますので、今までの収支状況等を見て、どの部分が原価が高いとか、そういうものについてもきちっと社長とともに検討するということでございます。私どもは75%の株式を有しており、なおかつ施設建設に多大な経費を要しておりますので、決して無責任な体制でやるということではなくて、責任を持って対応するということでお話し申し上げておりますので、理解いただきたいと思います。 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  ほっとしているところです。さて、先日の経済建設委員会及び議会全員協議会において報告を受けた平成15年度の決算報告に、売店仕入れ700万円の計上漏れがあったという件についてですが、仕入れの未払い金というのは、買掛金としと処理されるべきもので、未払い金の解決にはならないんだと思うんですけれども、700万円というのがおよそ2カ月分の仕入れなんですよね。それが計上を漏れてしまうというの、何かすごく私は違和感があることなんです。 これがもしも174万円の利益がある会社と見せかけるためにやったもので、そして赤字なら1円も払う必要性のない約72万円の法人税、これは湯っ蔵んどのお金でなくて、市民のお金なんですよね。それを72万円の法人税を払ったわけですから、もしもこういう粉飾決算という形のものをしたならば、明らかに当時の役員の責任を追求するべきではないかと思うんですけれども、その辺のところは三木市長、どういうふうにとらえていらっしゃいますか。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  今の御質問につきましては、発生主義と現金主義の取り違いということで生じたものでございまして、その辺については粉飾決算ということではなくて、今のところは会計上の処理の誤りというふうに、誤解というふうに考えております。この前、全協などでお話ししましたように、これから全体的な経費の見直し等々の参考にするために、公認会計士、または税理士等にお願いするということを会社の方で考えておりますので、その辺につきましてはしっかり過去の支出等を見ていただけるのではないかと思っております。 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  だれが判断して、どうしたかといってもわからないんです。私、2カ月間の売り上げというのが、仕入れ原価と売り上げとの比率というのを毎月出していますから、そこの変化の中で毎月2割ずつ何か落ちていたということなのか、最後の2カ月なのかによって、大きく意味が違って、どうとでも言えるんです。それはまた見せていただくことは可能なんでしょうか。見せていただけますか。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  会社の資料でございますので、またそれは会社とも相談してやりたいと思います。 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  ぜひ見せていただければ、判断もしやすいかなと思います。悪いことは悪いんだということははっきりしなければいけないんですよね、その辺のところ。今ちょっと話が会社の内部のことになりますけれども、粉飾決算して、粉飾決算でないとしても、間違えてなって、前社長が功労金をもらって退職していたと。既に不満が出ています。当然だと思うんです。赤字だったというのをどう判断されたのか。当然のごとくいろいろなことが出ていますので、その辺のところ、市民の不満とか疑問というものが、こういう意味で解決できるというはっきりとしたものをお示しいただきたいと思います。これは要望としておきます。 それから、16年度の予算書の費用計画の中で、「約1億円に上る水道光熱費の削減の打つ手がなく、将来を見据えた抜本的な改革が必要」とあります。打つ手はないのに改革が必要と、変なこと書いてあるので、私、本当に悩みました。いろいろな方に読んでいただいて、これはどういう意味だろうかということの質問をしたら、たった1人の方が教えてくださいました。「これは渡辺君、打つ手がないので、何とかしてくださいと書いてあるんだよ。須坂市が何とかしてくれと言っているんだよ。そう読めばわかりやすいでしょう」と言うんです。つまり上下水道料金は市に払うものだし、市民が使うものだから、まけてくれ、ただにしてくれませんかという意味にとれば、これはわかりやすいでしょうと言うんですけれども、これはどういう意味なんでしょうか。私は全くわからないんです。市長、当然出て、ここの文章を読まれていると思うんですけれども、どういう意味として取締役としてとっていらっしゃるんでしょうか。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  これにつきましては、さらに努力したいというふうに聞いております。 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  打つ手がなく、抜本的な改革が必要と。打つ手がないと言っていて、さらに努力をしたいと、今の答弁、私はよくわかりません。いずれにしろ、湯っ蔵んどの件は抜本的な改革が必要だと思います。既にリタイアされた市民の中には、経営や労務管理に大変詳しい方やアイデアをお持ちの方がたくさんおられます。無報酬でも市民のために協力するという方もおられるのではないでしょうか。その方を募集し、市長、経営に携われる方、市民が協働して、運営していくべきではないか。そういう方を募集して、いろいろな方の意見を聞くべきではないかと思うんですけれども、その点は市長はどう考えますか。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  私はいろいろな方の御意見はお聞きしますが、一番大事なのは、実際に利用していただける方、特に地元地域の方が湯っ蔵んどを愛していただくことが一番重要だと思っています。それに加えて、私ども市民、また市の職員、議員さんの皆さんが湯っ蔵んどを愛していただいて、湯っ蔵んどがいい施設だと言っていただくことが、湯っ蔵んどの増収対策、イメージアップにつながると思っております。子供と同じで、だめだだめだと言っていると、萎縮するだけになってしまいます。反省は反省でいたしますが、ぜひ前向きに考えていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  最後の質問にします。決算書、特に予算書の事業計画の中に健康福祉ランドと言いながら、健康福祉に対する取り組み意識を感じません。ほとんど何も書かれていません。それに対する貢献、今後どうするのかという項目、重要項目の中にも全く入っていません。全くの日帰り温泉施設で、財政的にどうするかしか書いていないんです。それについてどう考えるのか答弁願います。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  これも取締役会等に提言いたしましたが、先ほど御説明いたしましたように、31万人の方が利用しております。先日も湯っ蔵んどへ会議で行きましたけれども、その際も本当に大勢の方が利用していただいております。そういう方の、例えばあそこは社会福祉施設でございますから、そういうところの専門家を呼んで、講演会、または介護体操をするなど、そういうようなアイデアを湯っ蔵んどの方では考えておりますので、お金をかけなくてもできるものがあるということでございます。 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  私が申し上げたのは、意気込みとして、事業計画の中にない理由を聞いているんです。そのことを伝えたとか伝えないではなくて、経営陣たちの姿勢として、事業計画に盛り込まれていないのはなぜかということをお聞きしているんです。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  それは事業計画に明記していないということなんですが、新しい取締役、新しい支配人の方では、業務改善企画書の中でそういうものにも触れていきたいということでございます。 ○議長(植木新一)  渡辺議員。 ◆4番(渡辺智)  そのことをぜひ新しい体制になったら、私たちはこういう体制でやっていくんだということを議会にもお示し願いたいんです。そして、議会をまず安心させてください。その後、市民の皆さんにもそのことをお伝えするのが私たちの仕事だと思っています。そういうことをきちんとしてほしいということなんです。お願いします。答弁願えればありがたいです。 ○議長(植木新一)  阪牧経済部長。 ◎経済部長(阪牧吉次)  これにつきましては、新しい社長の方から新しいこれからの戦略につきましてのそういうものをいただいております。したがいまして、今回の所管委員会の中で、またお話しもできる機会があると思いますし、また経済建設委員会に社長も出席を依頼されておりますので、出席して、じかに御説明できると、そういう機会もいただいておりますので、その中で御説明してまいりたいと、このように考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(植木新一)  以上で4番渡辺 智議員の質問を打ち切ります。 次に、2番丸山久雄議員の質問を許します。-----丸山久雄議員。 ◆2番(丸山久雄) 〔質問席に着く〕 2番丸山久雄でございます。一問一答方式でよろしくお願いいたします。 1番、改革の歴史に学ぶ。 3月議会では、三木新市長の当選直後の議会でありましたから、地元須坂藩主の堀 直虎公の就任直後、直ちに藩政改革に進めた故事をおさらいいたしましたが、今回も日本歴史の中から菅原道真公の功績について深く知りたいと思います。「東風吹かば」の和歌で名高い道真が太宰府に流された話は有名で、学問の神様、お天神さんとして祭られました。しかし、彼が生前どんな仕事をした人なのかとなりますと、よく知らない人が多いと思います。 歴史をひもときますと、西暦892年の「類聚国史」撰上、894年、道真らの建議で遣唐使の派遣中止ということが年表に出ています。遣唐使は、その昔、推古天皇の御世、アメノタリシヒコを派遣したことに始まります。先進地の中国に若い学問僧らを送り、危険な航海なため、命がけの冒険を冒して文化・制度を学ばせ、2隻なり3隻出して、1隻が無事に到着すればよいというような命がけの危険の中で、教典などの文物を持ち帰って、日本の国づくりに大いに貢献したものであります。 時代は移り、隋から唐に変わり、大唐帝国が栄えていたのですが、893年に僧中かんが唐の乱世を道真らに報告します。さしもの先進地の唐が乱れて、学ぶべきものがないとして、道真は遣唐使派遣の中止を宇多天皇に建議します。これによって、286年間もの長い間、国策事業として続いていました遣唐使派遣は中止となりました。その13年後の907年、さしも栄華を極めました唐が滅びております。遣隋使、遣唐使によってもたらされて、成果によって、我が国の政治文化の骨格ができてまいりました。 長い間続けていれば、それが当たり前となり、常識、体質になって、変えるとか、止めるというのは大変な大騒ぎになります。最近の例で言えば、長野県の田中県知事の脱ダム宣言もそうであるかもしれません。成果が評価されるまでには相当の時間がかかります。道真の場合も、彼が59歳で筑紫の太宰府で亡くなった4年後に唐は滅びました。その以降、道真が死んでから、道真の真価が評価されて、天神さんとして神様になったわけでございます。天才は生きているときには余り評価されないものであるかもしれません。今、行政のトップに求められるものは、先の見通しに立っての方向づけであり、前例にとらわれず、廃止する決断と中止する勇気です。途中でも引き返す勇気も必要だと思います。このことを私は道真の故事に倣って、今さらながら感心いたしました。 去年視察をしてまいりました埼玉県の志木市では、市のすべての事務事業927事業をゼロベースで見直し、46%に当たる403事業を廃止、縮減、見直し、初年度だけでも12億7,000万円の経費が削減できたということであります。この率で須坂市に置きかえますと、13億8,000万円の節約が可能ということでございます。志木市ができることは、須坂市でもできていいのではないでしょうか。歴史に学ぶという意味で、改革に取り組む姿勢について、今回も三木市長に対してお伺いいたします。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。-----三木市長。 ◎市長(三木正夫) 〔登壇〕 丸山議員の最初の御質問であります改革の歴史に学ぶの要旨1、事業中止の勇気、廃止の決断について御答弁申し上げます。 全く余談になりますけれども、実は私、昨年県職員をやめる前に偶然太宰府、天満宮に行ってきまして、菅原道真公のすごさを改めて感じた次第でございますが、丸山議員さんの質問とは偶然一致していまして、驚いている次第でございます。          〔「示し合わせた」と呼ぶ者あり〕 ◎市長(三木正夫)  示し合わせではございませんので、御理解いただきたいと思います。 議員御承知のとおり、景気には明るい兆しが見え始めたというものの、地方の末端まではなかなか景気回復の訪れは来ておりません。堺屋太一さんがある講演でおっしゃったそうなんですが、日本全国37万平方キロメートルのうちの1万分の1の地域、東京のわずか3区だけが恩恵にこうむっているということをおっしゃっていたそうなんですが、まさに日本の景気回復はその段階ではないかと思っております。なおかつ地方は大変厳しい行財政状況にございます。先ほど御説明したとおりでございますので、省略させていただきます。また、少子高齢化、介護の問題、児童・青少年の健全育成の問題、産業の活性化等々、さまざまな課題がございます。 このような中で大変厳しいわけですが、先ほどもお話し申し上げましたように、厳しい時代ですが、須坂市が自治体として自立、発展するためのチャンスととらえ、行財政改革はもちろん、住民自治の原点を見つめ直しまして、与えられる地域づくり、国や県からの地域づくりではなく、自分たち須坂でできる、須坂の人たちがつくる地域づくりに取り組んでまいりたいと思います。まさに国・県、また市の行政主導ではない、市民の皆様が主体的に参画する協働のまちづくりへ移行することが不可欠でありますし、チャンスであると思っております。 既に開会のときに御説明申し上げましたが、地域や自治会での自主的なまちづくりがたくさん始まっております。ごみ拾い、介護、子育て、道普請、川掃除、花いっぱい運動、観光、文化芸術等々、大勢のボランティアの皆様方が活躍されておられます。また、地域住民の方もボランティア活動をされておられます。市民の皆様が主体となったまちづくりは着実に進展しているものと思っております。私はつい最近までは、須坂の地域活動、ボランティア活動というのは、どういうものかなというふうに思っておりました。 先日、根子岳周辺登山道の整備ボランティアの集まりに行ってまいりました。朝早くからの集合でした。私は夕方の懇談会だけしか行かなかったんですけれども、その中で佐久から来られている方がいらっしゃいまして、佐久から来られる理由が2つございまして、1つは、周辺整備のボランティア活動が一生懸命やっていると。須坂はこういうボランティア活動が息づいているんですねというのに感激して、毎年参加されているということでございました。2つ目は、その方は湯っ蔵んどが好きだから来ているんだとおっしゃっていました。いずれにしろ、根子岳の新しい登山道、また荒れた登山道を自分たちの手で何とかしたいという方が50人近く集まられました。 もう一つ、須坂荘まつりに行ってまいりました。須坂荘まつりは、連合婦人会の方、また保健補導員のOBの方など、去年を1割以上上回る140人のボランティアの方が駐車場整理、模擬店、それから入所者の方とマン・ツー・マンでお話をされているという活動をされておりました。須坂荘の中は繁華街のようににぎやかでありました。それで、私が感心しましたのは、根子岳のボランティアの方、須坂荘のボランティアの方、皆さんが喜々として喜んでやっておられるということでございました。 もう一つ、消防技術大会がございました。議長さん、それから所管の委員長さん、それから市会議員の方々も御出席いただきましたが、朝早くから消防技術の訓練をされておられる消防団員の方、そして心ない一部の市民の方から消防技術の訓練をする際に批判があるということをお聞きしました。私は朝早くから自分の仕事なり生活を投げ打って、崇高なボランティア活動をされている消防団員の方に対して、そういう言葉があるということが非常に残念でございました。しかしながら、須坂の町は今、佐久の方が感じましたように、さまざまなボランティア活動がございます。私はこういう地域づくりに携わる方がおられれば、新しい須坂をつくっていくことが可能であると思っています。 長くなりましたが、財政改革を盛り込みました須坂市行財政改革チャレンジプランを策定いたしました。この中で、先ほどもお話ししましたように、収支均衡型の財政構造、これが国でもよく言われますプライマリーバランスをとるということでございますが、このためにさまざまな努力をしてまいりたいと思います。先ほどお話ししましたように、私ども4役の報酬を削減するというのも、一つの大きなことでございます。また、大変やめることが難しい補助金の見直しを行うために、懇話会の設置の予算を今回の補正予算でお願いしてございます。また、将来に明るい希望を持つための産業の活性化を図るための費用などを盛り込んだ予算もお願いしてございます。 また、私は市役所の改革、市役所のサービスの向上を進めるために、市長と職員との懇談会を順次開催しております。この懇談会は時間外に行います。そして、参加される職員の方は自由参加でございます。したがいまして、超勤手当は出ませんし、出る方も自由参加ですので、もし出席したくなければ、出席されなくても結構ですということで、まさに職員の方の自主性にお任せしているところでございます。 もう一つは、部長会議の改革でございます。従前部長会議は議会の前、議会の終わった後、余り開かれませんでしたが、私はこれからは毎週火曜日朝7時半から、できれば市の文化的な建造物であるしらふじ等を使って開きたいと思っております。部長会議を開く目的は、迅速な情報の伝達、そして私ども縦割り行政と言われる行政の弊害をなくすために、総合的な行政を運営するための意思疎通、それからお互いに議論することによって、よりよい政策をつくっていきたい。それから、須坂で足りないと私が思います情報発信でございます。いろいろなすばらしいものがございますが、なかなか情報発信がされておりませんので、部長会議等を通じて、こういう情報はもっともっと情報発信していくべきではないかということをみんなで議論を重ねてまいりたいと思います。 高度成長期における事業等の見直し、サービスの縮減、廃止、中止、大変な御批判もあると存じますが、今、丸山議員さんおっしゃいましたように、事業の中止や廃止について、勇気を持って決断してまいりたいと思っております。私の30年にわたる行政経験で申し上げますと、行政で足りないものの大きな一つは、やめる勇気、中止する勇気だと思っております。 改革の歴史に学ぶといった点につきましては、先日、市川健夫県立歴史館長さんのお話をお聞きしまして、改めて須坂のすばらしい歴史を思い起こしました。いろいろな地域、いろいろな方の歴史に学ぶことも非常に大切でございますが、私は須坂市の歴史において、江戸時代の採取、穀物などの商品経済から養蚕へ、養蚕から生糸へ、生糸から日本に冠たる果樹と電子機械工業へ、そして今日のバイオやナノテクへと、たび重なる災害や恐慌に遭遇されても、英知を結集し、みんなが協力して、幾多の困難を克服されてきました。市川先生にお聞きしますと、製糸業がだめになった一つの理由は、国の政策、国策にあったそうですが、それにつきましても、須坂の人はそれを受け入れて、それにもまさる産業の発展に尽力したとお聞きしました。 大きな時代の流れの中でそれに流されず、新しい潮流をつくっていくというのが、須坂の人たちの持つ強いたくましい力だと思っております。そのときそのときの先人の努力と偉業に学び、特に東行社、山丸組などに代表される生糸産業における企業経営や気概を基本としつつ、先ほども申し上げました「いつの時代にも苦労と脅威と夢があった。今だけ難しいのではない」という思いで、先見性と創造性を持って、改革に取り組んでまいりたいと思っております。 以上でございます。          〔2番 丸山久雄議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  丸山議員。 ◆2番(丸山久雄)  ただいまの市長の歴史の改革に学ぶ姿勢について私も大変感銘を受けました。ありがとうございました。 一つだけ質問させていただきます。6月10日の信毎報道によりますと、長野県では9外郭団体を廃止とあります。須坂市でも具体的に廃止または統合したらよいと思うものはありませんか。一つ例を挙げます。須坂市土地開発公社は、現在公有地と代行用地を合わせて13億4,800万円分を抱えておりますが、当期純利益は242万円です。来期はどの程度の収入が見込めるかわかりませんが、ことし並みの経費508万円で推移しますと、赤字転落も考えられます。この程度の事業で会社を存在させる必要があるでしょうか。この際、長野県並みに廃止したらいかがでしょうか。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。-----中村まちづくり推進部長
    まちづくり推進部長(中村俊夫)  土地開発公社のことしの予算のことでございますが、ちょっと手持ちに資料がございませんので、今おっしゃられました15年度は242万円の利益になっております。16年度の目標は、私どもできれば昨年度の予算と違いまして、できる限り完売に努めていきたいという形の予算を組み上げております。そうしますと、利益が500万円ぐらい出る予定でございます。ただ、これは今申し上げましたとおり、全部売れたときの予算の組み立てでございます。数字的にちょっと正確ではございませんが、そういう形で予算を組まさせていただいております。 申しわけございません。今、間違って答弁させていただきました。組織機構がことし建設課の方に行きました。ですから、そういう形の中で兼務を兼ねて、土地開発公社の事業の推進にまいっていきたいということでございます。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  今、部長からお答えしましたとおり、今までは事務局が土地開発公社単独であったんですけれども、建設課の方に事務局を移すことによって、いろいろな経費の削減を図っていくということで、ことしからスタートしております。 ○議長(植木新一)  丸山議員。 ◆2番(丸山久雄)  次に移らせていただきます。 須坂健康福祉ランド、湯っ蔵んどと呼ばせていただきます。新社長就任の背景でございますが、先ほど渡辺議員の質問の中にも入っておりますので、ちょっと私の方も少し略させていただきますけれども、先日の9日の説明によりまして、粉飾決算が表面化いたしました。2期連続赤字だということであります。先月の株主総会で、鈴木社長は任期半ばにもかかわらず、退任されました。そして、新たに湯本洋一氏が社長に就任されたことであります。 私は今日あるを予測して、一般的に第三セクターのトップが経営感覚に乏しく、先行き不安な状況も予測されることから、さきの3月議会で私は経営トップの資質を取り上げ、気力、体力が大事だと主張いたしました。その上で三木市長には一般論として、どんな点を選択のポイントとされるかお聞きいたしました。三木市長からは、いろいろな公僕についての質の見解をいただきました。正直そんな立派な人が見つかるんだろうかと思っておりましたが、このたびの発表でございます。 私は日本中から公募してもいいのではないかと、こんなようなことも思ったわけでございますが、こんなようなことでございまして、新社長ができたわけでございますが、また同時に支配人としても経理に明るい人も同時にトレードされたようでございまして、なかなか素早い行動だったなと感心しております。三木市長のめがねにかなった人があらわれてよかったと思うことでありますが、もう一度選択、就任をしました背景について、少しまた触れていただきたいと思います。 経営実態と今後の経営方針についてお伺いいします。 7期の数字を見ますと、年間入場者は31万1,256人です。前年度より7.6%、2万1,868人ふえたとのことでありますが、入館料は前期比6%ダウンです。実際にお金を払っておふろに入った人数は何人でしょうか。その数字は前年に比べてふえたのでしょうか減ったのでしょうか、実態を知りたいのです。問題は、ただ券で入った人もカウントして、多くなったと喜んでいるようなことは全く意味がないと思うのであります。売店を除いてすべての部門で売り上げが低迷しています。それに対して売上原価が若干ふえています。 決算書から受ける印象としては、危機感がなく、コストダウンにも取り組まず、支払い手数料、通信費、消耗品費、水道光熱費などは、売り上げ減なのに経費が増加しています。特に加温のための灯油が年間1,700万円、上下水道費4,565万円が大きくのしかかっています。光熱費が9,156万円ですが、当初の計画がずさんだったのではないでしょうか。言うまでもなく経営のポイントは、入るを計って、出るを制することです。 入場券の発売は券売機に切りかえて省力化を図り、人件費削減にも取り組むべきだと思いますが、いかがでしょうか。今後このまま推移するとしますと、年間五、六百万円の赤字のほかに、設備の老朽化による入場者の低迷と維持費増加、近隣市町村に同様の施設の建設計画もあり、ますます厳しい景況になるとの認識ですが、どのように乗り切っていかれるかお聞きいたします。年間3,000万円の家賃が滞納しないように、また入湯税を滞納することのないようにしっかりやっていただきたいことでございますが、家賃や入湯税は毎月きちんと払っているのでしょうか。実態を御説明ください。 3番、宴会は民業を圧迫していないか。 テレビで温泉の宴会のコマーシャルをよく見かけます。市内でレストランや料理店を経営されている人たちは、きっと複雑な気持ちで見ていると思います。去年の9月議会でも発言いたしましたが、市に税金を納めてくれる人たちに迷惑のかかる運営はもってのほかであります。そのことは肝に銘じていただきたいと思います。湯っ蔵んどの場合、宴会やレストラン部門が実際に経営の足を引っ張っているようなことはありませんか、気になるところであります。 同業他社との比較。手元に適当な資料がありませんので、比較検討はできませんが、市はどのようなところへ行って参考にして勉強されているのでしょうか。私はたまたま山梨県南アルプス市のやまなみの湯というのを資料をもらいました。それによりますと、須坂ともやや似ていまして、29万人でございまして、こちらは直営方式でやっております。収入は須坂の湯っ蔵んどの約3分の1の1億3,000万円ですが、支出は9,700万円で、差し引き3,893万円のプラスになっております。 ここは宴会場もレストランもありません。おふろのほかにレジャープール、アクアプール、幼児プールがあります。総事業費に31億5,000万円かけた平屋ですが、当然エレベーターやエスカレーターはありません。駐車場は湯っ蔵んどの200台に対して、ここは300台です。券売機が3台あります。入館料が1日大人800円、子供400円、2時間、大人500円、子供300円、午後5時以降、大人500円、子供300円です。毎週水曜日が定休ですから、お掃除も行き届いていたと思います。飲食物の持ち込みは自由だそうです。 コストの中で一番大きく違うのは水道光熱費です。湯っ蔵んどは先ほど言いましたように年間9,156万円ですが、この南アルプス市のやまなみの湯は4,700万円です。ざっと半分です。レストランや宴会もないことから、券売機を置くだけで、少人数で運営管理していることだと想像しています。今、長野市綿内の温湯温泉が9億円かけて新しくする計画があると聞いております。また、豊野町には、地熱温泉とかいうものがこの8月1日にオープンするという話も聞きました。新しい施設が生まれると、どうしてもそちらにお客さんがとられます。湯本社長のかじ取りに期待いたします。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。-----三木市長。 ◎市長(三木正夫) 〔登壇〕 まず、湯っ蔵んどについて御答弁申し上げますが、その前に粉飾決算という御発言でございますが、湯っ蔵んどのイメージの問題でもございますし、本当に粉飾であるかどうかということについては、そういうふうに決まっているわけではございませんので、何とぞその辺につきましては、また御留意いただきたいと思っております。 要旨1、湯っ蔵んどの経営についての1点目、新社長選任の背景についてでございますが、先ほど渡辺議員への御答弁で申し上げましたとおり、3月時点ではまだ鈴木前社長が任期を残しておりますことから考えておりませんでしたが、御本人の体調と一身上の都合により、代表取締役を辞任したいとの申し出がございましたので、私としては、新社長について、公募方式も考えましたが、後任に湯本洋一さんという適任者の方がいらっしゃいましたので、お願いしたらどうかと思った次第でございます。 湯本氏におかれましては、先ほどお話ししましたように、県内外のホテル業に従事された後、上林ホテル仙壽閣総支配人を務められ、ホテルサービス業の豊富な経験と知識をあわせ持つ方でございます。支配人の桑原信行氏も、先ほどお話ししましたように、経理の大ベテランでございまして、企業会計に精通された方でございますから、必ずやお二人で須坂健康福祉ランドの経営改善に向け、その手腕を発揮していただけるものと御期待申し上げているところでございます。 次に、2点目の経営実態と今後の経営方針についてでございますが、平成15年4月から平成16年3月までの年間入館者31万1,256人のうち、有料入館者数は28万7,533人で、前期比1万8,085人の増でありました。また、無料券、招待券、福祉浴室等の無料入館者数は2万3,723人で、前期比3,783人の増でありまして、有料、無料ともに増加いたしました。 次に、人件費の削減に取り組むべきとの御提言でございますが、会社の改善策では、今、丸山議員御指摘のとおり、売上原価等を含め、経費削減に向け総合的に考えて検討しているところでございます。また、厳しい経営環境下でどのように乗り切っていくか、おっしゃるように経営環境は想像以上に厳しくなると予想されます。さらに積極的な売り上げ増進対策とコスト削減策が必要不可欠であると思っております。先ほども渡辺議員に御答弁申し上げましたが、新経営陣は就任早々、業務改善計画等を作成しておりますので、私はその熱意と責任に期待しているところでございます。 家賃、入湯税の支払い状況でございますが、家賃につきましては、平成15年分として、16年3月25日に2,000万円、4月16日に1,000万円を納入いただいておりまして、入湯税につきましても、月末締めで翌月10日には市へ納入していただいている状況でございます。 次に、3点目の宴会は民業を圧迫していないかとの御質問でございますが、湯っ蔵んどは日帰りの温泉を御利用いただきながら、あわせて宴会も楽しんでいただけるお客様のニーズにこたえた施設でございまして、基本的には競合はしないと考えておりますが、私の方からも、例えば湯っ蔵んどで宴会をやった後、市街地へおりてきて、2次会、3次会の場所へバス等でお客様をお連れしたらどうかというような提案をしてございますし、湯っ蔵んどの方でも、民間の業者の方と競合しないように、また連携していきたいというふうに考えております。 次に、4点目の今後いかような方向づけをされるかということでございますが、新役員体制のもと、損益の黒字転換を実現するために、発想の転換を図り、強い営業力、企画力並びに推進力を持って、経営を遂行する覚悟でございますので、ニーズに合った新しい経営戦略を考えておりますので、その面にも御期待申し上げたいと思っております。 また、具体的な増収対策としては、まず管理職、従業員一人ひとりが営業マンとして自覚したセールス活動をするとともに、計画的なセールスを行うということ。それから、飲食メニューの見直し、カフェテラスの新設、レストランを利用しやすい雰囲気にする、市民の文化活動の発表の場とするなど、須坂だけではなく須坂市外に向けても新たな需要を開拓し、パイを大きくしていきたいという意向でございます。新しい需要を須坂の人以外に求めるには、湯っ蔵んどはいい施設ではないかと思っております。 コスト削減対策の具体策といたしましては、先ほどお話のございましたように、売上原価の基本になります食材購入費の削減、人件費の削減、経費の削減、またレジに時間がかかりますので、バスの時間が迫ってきてしまうため、観光客の方がお土産を買う時間がなくなってしまうというような御指摘も受けておりますので、OA化の推進などを進めることによりまして、増収、コスト削減対策をしていきたいと思っております。 市といたしましても、先ほどお話ししましたように、31万人の利用客がいる施設でございますので、情報発信、また交流の場、また今は農産物の直売所としても貴重な施設でございますので、農業、商業、観光の連携の一つの場として、湯っ蔵んどが活性化、また活用できればと思っております。いずれにいたしましても、丸山議員おっしゃるように、経営には民間のプロの経営感覚が必要だと思っておりますので、私は2人のまさに民間出身の経営のプロの力量に期待しているところでございます。 以上でございます。          〔2番 丸山久雄議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  丸山議員。 ◆2番(丸山久雄)  私は先ほど粉飾決算と申しましたが、私の感覚では、その期に仕入れたものを外して利益を出す、こういうやり方をすることが粉飾決算だと、こういうふうに理解しておりますので、私はそういうふうに申し上げました。また、そのうち時間がたてば、その評価が決まると思いますが、とりあえず私は自分なりの解釈で粉飾決算と使わせていただきます。御了解ください。 大変よい人材が見つかってよかったことでありますが、うまくいかなければ、今度は三木市長の見る目がなかったというふうになってしまいますので、しっかり御指導のほどお願い申し上げます。 ところで、先日退職されました鈴木前社長には、退職金を払われたのでしょうか払われていないのでしょうか。払われたとしたら、幾ら払ったのでしょうか、差し支えなかったらお聞かせください。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。-----三木市長。 ◎市長(三木正夫)  私もちょっと聞いたんですが、確かでないものですから、確認してお答えいたします。 ○議長(植木新一)  丸山議員。 ◆2番(丸山久雄)  調べていただくんでしたら、去年満70歳ということで退職されました中沢允社長にも退職金は払っているんでしょうか、それもお聞かせください。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  それもお調べして。ただ、プライバシーに関する部分もありますので、退職金をお支払いしたかどうかの点だけをお答えさせていただければ大変ありがたいと思いますけれども、お願いいたします。 ○議長(植木新一)  丸山議員。 ◆2番(丸山久雄)  市民感覚では、銀行に個人保証もしていない社長ですよね。そういう第三セクターの赤字の社長が会社をやめて、退職金をもらうなんていうのはおかしいのではないかというのが市民感覚であることを申し上げたいと思います。 それから、須坂市に入ってきます湯っ蔵んどの入湯税は現在金額は幾らでしょうか。それから、何年前に金額が変更されましたか。以前は幾らでしたか。お伺いいたします。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。-----三木市長。 ◎市長(三木正夫)  お答えします。 平成9年10月より、150円から宿泊は100円、日帰りは20円となっております。 ○議長(植木新一)  丸山議員。 ◆2番(丸山久雄)  湯っ蔵んどが払っています去年の入湯税は金額は総額幾らでしょうか。 ○議長(植木新一)  阪牧経済部長。 ◎経済部長(阪牧吉次)  健康福祉ランドの平成15年度の入湯税でございますが、376万8,100円でございます。 ○議長(植木新一)  丸山議員。 ◆2番(丸山久雄)  こちらは宿泊はありませんから、1人20円ということになりますよね。そうしますと379万円、ざっと380万円としますが、20円でありますと19万人になります。先ほど三木市長の御答弁では、有料年間入場者が28万7,533人ということですから、1人20円の入湯税を掛けますと575万円になります。          〔「前売り」と呼ぶ者あり〕 ◆2番(丸山久雄)  前売りがあるならそれも結構です、説明してください。そうしますと、その金額の差は196万円あるんですが、どちらが正しいのでしょうか。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。          〔2番 丸山久雄議員「もし時間がかかるようでしたら、暫時           休憩でも結構です」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  この際、暫時休憩いたします。わかり次第、直ちに再開します。                  午後3時02分 休憩          -----------------------------                  午後3時25分 再開 ○議長(植木新一)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 2番丸山久雄議員の質問に対する答弁を求めます。-----阪牧経済部長。 ◎経済部長(阪牧吉次)  ただいま御質問いただきました一つでございますが、鈴木社長の退職金でございますが、これにつきましては払ってございません。また、その前に退職されました中沢社長につきましては支払いをしてございます。 それから、入湯税の関係で数値をお尋ねになりましたが、これにつきましては調査をしていたわけでございますが、湯っ蔵んど等にも問い合わせしながら、今、調べていたわけでございますが、細かい数字につきましては現在のところわかりませんので、詳細な調査をした結果につきまして、議長さんの方へ御報告を申し上げたいと思います。何分の御理解をお願いいたします。よろしくお願いします。 ○議長(植木新一)  丸山議員。 ◆2番(丸山久雄)  市がそうやって入湯税をもらうんですから、先方の言いなりになってもらっているのかどうか、チェックすればすぐわかることだと思うんですが、その辺ひとつよろしくお願いいたします。 私が先ほど同業他社に学ぶということを申し上げたんでございますが、それに関しての回答がございません。具体的に他社を見ていないということならそれで結構なんですが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(植木新一)  阪牧経済部長。 ◎経済部長(阪牧吉次)  これまでの中では同業他社については、具体的に参りまして、いろいろお話を聞いたり、そういったようなことはございません。このような大きな赤字が出たといったようなことがございますし、たくさんの施設ができているわけでございますので、今後出向いて、いろいろお話を聞いたりしながら、比較をしながら、経営についていろいろ考え、検討してまいりたいと存じます。よろしくお願いいたします。 ○議長(植木新一)  丸山議員。 ◆2番(丸山久雄)  地元に須坂温泉があります。須坂温泉とちょっと比較してみたいと思います。15年度の湯っ蔵んどの水道光熱費が9,156万7,314円です。これは須坂温泉の2,577万円の3.5倍になっています。須坂温泉は、湯っ蔵んどに比べて売り上げが6割以下ですから、須坂温泉並みなら4,300万円ぐらいでもよいわけですから、ちょうど倍になっています。須坂温泉と比較しただけでも、こういうふうな勉強になるんです。中で特に上下水道費が4,560万円と巨額です。上下水道は14年度もきっと同じように払ったんでしょうけれども、湯水のように使うと言いますが、須坂温泉の水道料は510万円です。須坂温泉の売り上げが湯っ蔵んどに比べて60%ですから、比べましても850万円ぐらいの数字と見合って、片や4,300万円ということは5.3倍です。どうしてこう違うんでしょうか。そんなことを一つ勉強すればわかってくるんです。 これは私の思いつきというか、一つのアイデアで、ちょっと笑われるかもしれませんが、湯っ蔵んどの場合、私は井戸を掘って、水を使ったらどうかと。水道に頼らなかったらどうかと。こんなようなことを決算書を見ながら思ったわけです。たまたま南アルプス市のことを調べたところが、ここは28万人来て、水道料が58万円なんです。確認はしていないんですが、下水がないんだと思います。そうしますと、南アルプス市並みに井戸を掘って上がれば、100万円で上がるわけです。そうすると、4,560万円、今、下水道を払っているわけですけれども、仮に半分は下水の方に払うとしますと、2,200万円浮く勘定なんです。そうすると、これは検討する価値はあると思うんです。いかがでしょうか。 幸い須坂市の水道会計は黒字なようでございますから、いいかと、こんなふうに思うわけです。井戸を掘ったつもりが、また温泉が出ちゃったというと、これはまた問題があるのかもしれませんけれども、2,200万円浮けば、去年の実質赤字が1,100万円だけれども、多少引かれますから400万円だとしても、差し引き1,800万円の黒字になってくるわけですが、この際、井戸を掘ったらいかがかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(植木新一)  阪牧経済部長。 ◎経済部長(阪牧吉次)  ただいまお話しのようなお金の面からすれば、そういうことが言えるかということでございますが、いろいろなこれまでの経過等もございますし、いろいろな関係があろうかと思います。今後、ただいまのお話も含めまして、いろいろこれまでの経過を踏まえながら、少し検討してみたいと、このように思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(植木新一)  丸山議員。 ◆2番(丸山久雄)  大分時間もないので、次へまいります。 先ほど民業を圧迫しないかという質問に対して、お客様のニーズにこたえた施設であり、基本的には民間の宴会業者の方々と競合はしないということでございますが、三木市長はやはり本気でそう思っておられるのでしょうか。私は須坂市内の関係業者から「何度も口頭で前市長に話をしたけれども、聞いてくれなかった。市が無視して困っている」という声も聞きます。経営に苦しんでおられる市民の声が市に届かないのでしょうか。新しい市長になって、もう少しましな回答があるかと期待した市民にとっては、正直がっかりした回答だと思います。官は民の納める税金によって賄われています。民業を圧迫することは、結果的に官自身の足元をぐらつかせることになります。この基本姿勢をよく理解して、徹底していただきたいと、こんなふうに思いまして、次の質問に移ります。 須坂温泉の経営についてでございます。 新井社長を中心によく頑張っておられることは敬意を表する次第でありますが、本来同じような温泉施設をこの須坂市に2つつくる必要は全くなかったのに、湯っ蔵んどの出現によって御苦労されたことだと聞いております。よくここまでやってこられました。入浴客が年間3万人ふえたというのは見事なものであります。湯っ蔵んどの親方日の丸的体質に比べ、須坂温泉は減価償却費に2,271万円、営業外費用に2,327万円払い、508万円の黒字を出しています。一つの問題は、流動負債が多いことでしょうか。支払利息割引料が対売り上げ3.14%多いのがちょっと気になります。 そこで、2つお聞きいたします。固定資産税は幾ら払っているでしょうか。入湯税は幾ら払っているでしょうか。わからなかったら、後ほどで結構でございますが、一応私の予定した事項でございますので、読み上げさせていただきます。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫) 〔登壇〕 須坂温泉について御答弁申し上げます。 お尋ねの平成15年度固定資産税、入湯税につきまして、須坂温泉に公表してよいかどうかお聞きしたところ、固定資産税は430万4,600円、入湯税につきましては146万9,680円との回答をいただいております。 以上でございます。          〔2番 丸山久雄議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  丸山議員。 ◆2番(丸山久雄)  さきにお伺いしました水道料が510万円ですが、これは当然下水道料が入っているんだと思います。期末の長・短期の借入金が合計2億8,776万円になっているんです。これは期間中の変動を無視して計算しますと、支払い利息が744万円になっていますから、2.58%なんですね。須坂温泉というのは、須坂市が筆頭株主になっていて、絶対倒産しない超優良会社ですよね。公定歩合並みには無理としましても、昔の高い金利のものがあるなら、この際、借りかえて、銀行に金利の引き下げを交渉したらいかがでしょうか。仮に1%下がれば、280万円浮く計算になります。 それと、須坂温泉の株主は1,790人です。2億円そこそこの売り上げの会社の株主が1,790人というのは驚きの数でございます。会社設立時の事情はあったんでしょうけれども、やはりこれも整理していくべきだと思います。仮に株主総会やその報告、案内、優待券などを送るとしますと、年に3回は少なくとも郵便に出すわけですね。切手代が43万円かかります。少なくとも常識的には、株主は20人か30人ぐらいでもいいのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  株主の件につきましては、おっしゃるとおり、非常に多い方が株主になっておられますが、それぞれの株主の方が非常に須坂温泉を大切していただいておりまして、なおかつ須坂温泉の営業等、PR等もしていただいておりますので、丸山議員おっしゃられる経費の面はございますが、トータルで考えますと、あれだけの応援団が須坂温泉にいるということを感じております。私も株主総会に出させていただきましたが、株主の皆さん、今お話ししましたように、それぞれ須坂温泉を自分の温泉のように思っておられますので、まさに市民温泉という感じを受けております。 以上です。 ○議長(植木新一)  丸山議員。 ◆2番(丸山久雄)  私は一つのアイデアがあるんですが、総額二、三億円のミニ市債を発行する方法があると思うんです。仮に今100万円預けても、1年間で数百円しか金利のつかない低金利時代なんですが、仮に市の市債ですから、金利を1%にしますと、100万円預けて1万円になるわけです。そうしますと、こういう時期ですから、そんなに時間がかからなくて、完売できるのではないかと、こんなふうに思います。そうしますと、これでざっと300万円ぐらいは浮く計算になるんです。それで、先ほど三木市長が言われたように、営業的な効果が上がるということは、一つの選択の方法ですけれども、1,700人の方に若干の上乗せをして、この際、整理する時期もあるのではないかと、こんなふうなことも思います。 それも一つのアイデアとして申し上げたいと思うんですが、先ほど湯っ蔵んどの入湯税のことについてお聞きしまして、これは須坂温泉の方はきちんと入湯税の金額が146万9,608円と書いてあるんですが、先ほど宿泊の人数が1万4,204人とあるんです。日帰り客が2万699人、入浴客は8万9,984人で、合計12万4,000人来ているんですが、先ほど入湯税が宿泊客は1人100円だということにしますと、1万4,204人来ていて、掛ける100円だとしますと、それだけで142万円になりまして、須坂温泉の納めている146万9,000円の入湯税に対しては、もう何万円しかないんですよね、4万9,000円しか差がないんです。そうすると、あと入湯税の方は、ほとんどただみたいな、実際は二、三千人しか来なかったのかと、こんなようなことになるんですが、それは先ほども言ったような回数券の問題があったり、子供の問題もあったりすると思うんです。 だから、そういうのがきちんと市の方で入湯税を取るときにチェックしているのかどうか。決算書の方には去年に比べて何人ふえたとトータルの人数は書いてありますよ。ふえたことは結構です。先ほど渡辺議員が言ったように、ふえたことによって、水道料も水もかかる、職員の負担はかかっていると、こういう問題はありますけれども、この世の中に人がふえるということは、魅力があるから来ているんでしょう。それはそれで結構なんですけれども、肝心の入湯税をきちんと押さえているかどうか。言いなりになって、「ことしはこれだけですよ」「はい、ありがとうございました」ともらっているんでしょうか。ちょっとその辺が疑問になったので、ちょっと入湯税の計算だけで、この表面的な解釈だけだと、2,464人、20円もらった人がいるだけという計算になって、全く合わないんです。そんなようなことがちょっと疑問になったものですから、後ほどまた実態を調べていただきたいと思います。野球の場合も、有料入場者というのを発表しているようですから、そんな形がいいのではないかと思います。 時間がなくなってきましたので、ちょっと飛ばさせていただきます。 臥竜公園に関して申し上げたいと思います。 先日、市からいただきました臥竜公園の入園者は、有料・無料合わせて6万6,889人で過去9年間の平均の7万4,485人を下回っています。収入は、動物園、水族館で743万円、ボートが102万円、児童遊具が439万円、マレットが9,400円です。合計1,331万円なんですが、これは過去9年間の平均の20%下回っています。これに対して、支出の方が1億1,607万円ですから、9年間平均で1億9,937万円を若干上回って、赤字幅が広がる傾向を示しております。それで、支出の最たるものは57%の人件費であります。こういう実態だということ、臥竜公園を経営して、大体ざっと1年間で毎年1億円ずつ赤字が出ていると、こういうわけです。公園管理をですね、こういう数字の方で評価するのは問題だという意見もありますけれども、聖域を設けずにこういう角度からも見つめ直すのは意義があると思います。 こういう実態のまま、つまり収入が1,331万円で、経費が1億1,600万円という状況でございますが、市民の憩いの場として、この程度の支出は仕方がないのかという考え方と、それからせめて半分で上がるぐらいに考えて、半分の5,000万円を毎年建設的な設備投資に使ったらどうかと、こんなふうに分かれると思うんですが、いかがでしょうか。この際、動物園、水族館、ボートの見直しもしたらどうかと思います。 私も須坂へ帰ってきて30年たちますが、ほとんど須坂、臥竜山は変わっていないんですが、これは前に長崎のハウステンボスをつくられた、ここも経営が失敗してしまったみたいな形なんですが、神近社長から話を聞いたことがあります。彼いわく、すべてができ上がってオープンするよりも、70%でオープンして、その後毎年一つずつ追加して、設備をつくっていった方がいいと。それはそれで見たいと思う人が出てくるんだと。こんな話を聞きました。やはり須坂の大事な名所でございますから、これが終わりでなくて、そういうふうに前向きな形で使えるような形にしていただきたいと、こんなふうに思うわけです。特に三木市長は、昨年の秋の出馬宣言というのは、臥竜公園の一角でいたしまして、それなりの思い入れがあると思いますので、お気持ちをお聞かせください。 先ほどこんなふうな数字を申し上げましたけれども、こんなふうに年々赤字がふえていくと、売り上げが落ち込んでいると、経費は上がっていると、そういうことを一体だれがチェックしているんでしょうか。担当者の現場の所長さんなんでしょうか、課長なんでしょうか、部長なんでしょうか。だれがこういう数字の推移を見て、これはいけないなとか、だれがやっているんでしょうか。かかったからしようがないという形なんでしょうか。その辺がちょっと疑問なわけであります。 ○議長(植木新一)  丸山議員に申し上げますが、質問時間が終わりました。簡潔に質問してください。 ◆2番(丸山久雄)  わかりました、残念ですね。臥竜公園にもっと市民の夢をというところで、少し話したかったんですが、一つだけ申し上げます。昔は歩いて須坂の町から行ったから、入り口があそこだったんですが、今は車の時代だから、これは友達の話ですが、八町のくだもの街道の入り口の辺が入り口だと。もうそういう時代になったと、そういうわけです。 最近共生の森が坂田山にでき上がりました。あそこの間がざっと2キロメートルぐらいあるでしょうか。それで、これは2キロメートルということは、往復というか、両側にしますと、4キロメートルになるんですが、10メートル間隔に桜を植えますと400本になるんです。苗木というのは、この前ちょっと調べましたら、1本大体2,000円ぐらいなんです。400本のシダレザクラの桜の苗木をあれしますと80万円なんです。先ほど渡辺議員が言われたように、里親制度なんていうこともあるかと思うんですが、そういう形で400本の桜を植えて、30年、40年たてば、立派な桜街道になると。 こんなようなひとつ夢をですね、いろいろなアイデアがあると思いますので、盛り込んで、須坂市の臥竜公園がますます我々の時代の後もいいところとして残るように頑張っていただきたい。こんなようなことを申し上げて、まだまだいろいろありましたけれども、その辺のところでとりあえずは打ち切らせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。-----三木市長。 ◎市長(三木正夫) 〔登壇〕 それでは、臥竜公園について御答弁申し上げます。 まず、公園管理についての基本的な考え方ですが、公園管理というのは、今、議員御指摘のとおり、ただ単に収支で行うものではございませんが、ただ収支も常に頭の中に入れながら、経営、施設の管理をしていかなければいけないというのはもっともだと思います。それで、施設の経営管理に当たりましては、私はもちろん職員それぞれがそれぞれの立場できちっと経費の面を考えていくというのが本筋だと思っております。 臥竜公園の動物園につきましては、ちょっと比較申し上げますと、茶臼山動物園、それから飯田市の動物園等々と比べますと、市民の人口に対する利用者の割合につきましては、中でも須坂市の動物園は高い地位を占めております。したがいまして、市民には親しまれていると思っておりますが、ただ今お話ししましたように、維持管理経費等については、今後、既に4人の臨時嘱託化を図り、経費節減に努めているところですが、厳しい財政状況にございますので、引き続き経費の削減等を図ってまいりたいと思っております。今後の運営状況につきましても、今お話ししましたように、行財政改革の中で考えてまいりたいと思っております。 それから、管理運営能力につきましても、今お話ししましたように、職員のそれぞれの立場でそれぞれが自分の施設、職場についてしっかり考えるようにしてまいりたいと思っております。臥竜公園にもっと市民の夢をということでございますが、御指摘のとおり、いろいろなアイデアがございますので、総合的な面で整備等を考えてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 以上です。 ○議長(植木新一)  以上で2番丸山久雄議員の質問を打ち切ります。 次に、19番滝澤 肇議員の質問を許します。-----滝澤 肇議員。 ◆19番(滝澤肇) 〔登壇〕 本日最後の質問者になりました。大変お疲れのことと思いますが、しばらくおつき合いのほどお願いします。 それでは、通告に従いまして順次質問させていただきます。 昨年12月の任意合併協議会設立以来、5月31日までに計7回の協議会が開催されたところでございます。にわかに勢いづくかに見えた合併協議でございますが、私の感じたところを申しますと、それぞれの委員さんは真剣に考えておいでのようでございますが、期待したほどの進展が見られなかったように私は思っております。最も基本的な合併の方式について、任意合併協議会として意見集約が見られないまま、今日、住民アンケートという形で軟着陸をいたしました。 協議が難航した原因にはいろいろ言われておりますが、須坂市議会内で合併と自立の意見が拮抗し、意見集約が十分に図れなかったことにあると私は思っております。合併問題を国の三位一体改革の押しつけ政策だと、これは感情的な問題だと思います。地方財政の逼迫回避の一時しのぎだという意見、これは行政内部の問題かと思います。合併により市民負担や住民サービスの低下が懸念される、これはこれからの政策手段で十分回避できるのではないかと、こんなふうに思っております。そのほかもろもろのことで反対されているわけでございますが、合併をするしないは市民が決断することで、市民にわかりやすい資料を提供することが協議会の使命であり、このことに奔走いただきたかったと、こんなふうに思っているわけでございます。 さて、私ども議会で構成いたします合併研究部会では、中野市議会を視察することができました。中野市では、平成14年5月、北信7市町村議会が各首長に合併協議について働きかけ、10月に豊田村と任意合併協議会設立準備会を設置、後に山ノ内町とのやりとりがありましたが、平成16年4月までに6回の任意合併協議会を開き、このほど法定合併協議会に移行するまでにこぎつけたと、こんなふうに聞いております。議会の理解と強い後押しが得られ、強い反対意見もなく、協議が進められたと聞いておりました。その陰には今回引退されました綿貫前市長の合併に対する熱意と積極的姿勢が影響しているものと感じ、綿貫前市長さんの行政指導力に深く敬意を表する次第でございます。 中野市・豊田村任意合併協議会で注目すべき点でございますが、4月27日までに496項目について協議、調整が完了し、合併の方式は新設合併としたこと。期日を平成17年3月末を想定していること。また、議員任期は、在任特例を適用し、平成18年4月末としたこと。在任期間中の報酬は2市村の報酬額を基本としたことと、任期満了時改選議員定数を中野市の現行23議席から22議席としたこと。新市の名称については、中野市の名称を含めて、3つの名称を選定した。さらに、また追加公募を市村内外に求めているということでございました。 また、住民懇談会については、ことし4月22日から両市村23会場において開催されており、説明資料におきましては、57ページにわたり、合併した場合しなかった場合、財政シミュレーション、合併後の住民サービスや負担について詳細に記載されております。これを見るだけで、住民は安心して合併に踏み切れるものと私は感じてまいったわけでございます。 当市におきましても、8月中に合併の是非を問うアンケート調査を実施するわけでありますが、住民説明資料についても、住民が合併の是非を判断するのに十分なのか、大変危惧をしているところでございます。住民説明において、どこまで合併について理解をしていただくか、資料の不足分を説明者がいかに補足をでき、またどれほど多くの住民参加を得ることができるのかにあると思っております。 以上、申し上げて、中野市・豊田村の合併については、理事者の皆さんも十分情報収集や注目されていたことと思いますが、中野市・豊田村の例について、この住民対策や行政対策についてどのように思われたのかお伺いしたいと思います。 次に、第6回任意協議会でございますが、合併の方式について編入が望ましいとの発言が市長からございます。御承知のとおり、高山村の各委員は、永井前市長の対等に合併協議を進めたいという、この発言を強く意識しておられるところでございます。今回の三木市長の発言は、任意合併協議会の存続をも危惧する事態と私は感じた次第でございます。形式は新設合併、中身は編入という選択もあるのではないでしょうか。市長の個人的見解としても、アンケート前の発言でもあり、住民の判断への影響は大きいと思われます。市長のこの編入とする発言の意図についてお伺いいたします。このことについては、前段渡辺議員も質問されておりますが、改めて御質問申し上げます。 中野市・豊田村のように、大きな市と町や村が対等に協議し、新設合併をする。この事例は数多くあり、また特別なものではありません。私が合併の方式について問いかけても、私の近くの市民の皆さんは新設合併大いに結構という意見をちょうだいしております。大きいものが小さいものをのみ込む、財政力で個々の格式を判断する、また親分肌を意識したり、エリート意識で物事を進める明治・大正時代の封建的感覚では、現代の平成の合併は語れないと思っております。個々の自治体の格式を尊重し、大人同士の話し合いの中で合併を進めることが大事ではないかと思っております。 前段申し上げました合併の方式については、方式は新設、中身は須坂市の名称を初め、各条例、規則を引き継ぐ形の編入とすることが望ましいと、私はこのように考えておりますが、新設合併とした場合、特に問題となることがあるのかどうかについてお伺いしたいと思います。 たびたび例を出すわけでございますが、中野市の例では、在任特例を適用するが、報酬は2市村のそれぞれの額を当てはめるとし、経費増大を抑えております。在任特例は議員に対するアメの部分と酷評されていますが、小さな町がのみ込まれないようにするため、合併後、特例期間内に村議さんが政策を打ち出さなければならない大事な時期だと私は思っているわけでございます。この議員の在任特例についてはどのようにお考えなのかお伺いしたいと思います。 6月27日から住民説明会が市内全町で開催されます。例年地区懇談会が開催されておりますが、非常に出席が少ない。この合併問題については、特にまた市民の関心が盛り上がっていない中、どのように参加を要請されていくのか。市の将来についての大事な判断をしていただくかぎでございますので、こんなはずではなかったでは済まされない問題であると思っております。反省することのないように万全を期していただきたい。この地域懇談会の充実策についてはどのようにされるのかお伺いいたします。 2番目の8月実施のアンケートについて。 8月15日を目途に、合併について、15歳以上を対象にアンケート調査を実施する計画をされていますが、事前に住民説明を済ませ、周知万全を期すとの事前説明がございました。アンケートの基礎となる資料は全戸配布されますが、要はいかに15歳以上の未成年者、この皆さんに資料に目を通していただくか、こういうことではないかと思っております。住民への周知は万全であるのか、このことについてお伺いしたいと思います。 公職選挙法にのっとった住民投票とアンケート形式では、それぞれの信憑性に大きな違いがあると私は考えております。合併という市の将来を左右する大きな選択である以上、このことには十分考慮しなければならないと思っております。この信憑性について十分考慮しなければならないと思っております。アンケート形式にしたのはどういうわけなのかお伺いしたいと。それから、この結果をどのように反映されるのかお伺いしたいと思います。 次に、野沢温泉村では、飯山市との合併について、5月にアンケート調査を実施し、その結果、合併は必要ないとしたのが合併賛成より17%多い結果、要するに合併反対が17%多いという結果が出たわけでございます。しかし、村長さんはこの結果を踏まえ、自立も研究することを条件に、法定合併協議に進むことを議会に諮ると決断されたようでございます。村民の意向と厳しい財政を預かる首長の胸のうちがわかるような気がするわけでございます。この野沢温泉村村長の判断をどう受けとめられるのかお伺いしたいと思います。 次に、カッタカタまつりについてお伺いします。 開催期日でありますが、7月の第3土曜日となっていることから、日曜日、20日の海の日と3連休になり、このころはまた家族旅行や連休を利用したさまざまな計画が市民の中にあるように聞いております。以前は第4土曜日に開催したようでございますが、祭りの盛り上げを期すならば、連休を避けた方が賢明ではないかと、こんなふうに思っております。開催期日は本当にこの時期でよかったのか、適正であったのか、お伺いしたいと思います。 祭りの活性を図るために、昨年須坂小唄のアップテンポバージョンをアレンジしました。私も祭りが好きですので、旅先で祭りイベントなどあれば、立ち寄って見ているわけでありますが、広場で踊っているグループに声をかけますと、よさこいソーラン祭りの練習だという返事が返ってくるわけでございます。北海道の大学生グループにより、高知のよさこい祭りと北海ソーラン祭りのよいところをとって、よさこいソーラン祭りを企画したと聞いておりますが、今日の全国的イベントに発展してまいりました。背景には動きの激しさと服装の華やかさ、そしてまたアレンジの多様性が若者に受け入れられたと、これが要因のように思われます。 さて、当市の須坂小唄アレンジバージョンは、昨年完成いたしましたが、その後どのように市民へアピールしてきたのか。多額の費用を投入して制作した須坂小唄が市民の耳に一度も届いたことがない。そのまま7月17日を迎えるような気がするわけでございます。アップテンポの須坂小唄バージョンで、この祭りがイメージアップできるのか、このことについてお伺いしたいと思います。 今回の踊りの祭典では、アップバージョンの市民周知が不足しているため、正調須坂小唄のみとのことでございますが、完成後どのように市民に知らせてきたのか、市民への取り組み、市民の取り組みについてお伺いしたいと思います。 さらに、この祭りの見せる祭り、観る祭り、そしてまた参加する祭りについて、どのように演出をされるのかお伺いしたいと思います。 それから、市外から特別出演の形で祭りの盛り上げ策として、踊り連を招待してはと思っているわけでございますが、このことについてはどのようにお考えなのかお伺いしたいと。 それから、発電機による照明をしているわけでございますが、騒音と排気ガスが大変気になる、こういう意見もございます。このことについて改善できないのか、あわせてお伺いしたいと思います。 3番目の安心安全のまちづくりについて。 須坂市は安心安全のまちづくりを積極的に推進され、厳しい予算の中で道路整備や歩道段差の解消、またポケットパーク整備と非常に住みやすくなってまいりました。このことについては大いに敬意を感じるわけでございますが、一方で気がつかないのか、承知していないのか、改善できない歩道、また思いがけない障害物もたくさんあるわけでございます。歩道が途切れていて、車道を迂回しなければならない場所、標識柱が歩道をふさいでいる、商品で歩道が通れない、またごみステーションになっている等々あるわけでございますが、市民からの改善要望も寄せられていることと思いますが、市ではどのように実情を把握しているのかお伺いしたいと思います。 安全歩行のための歩道の障害物調査はされているのか、そしてまたその障害物の除去の取り組みについてはどのようになっているのか。さらに、信号柱や標識柱は歩道や車道部分にありますが、民地へ積極的に移動設置はできないのか、このことについてあわせてお伺いしたいと思います。 次に、車道、歩道の縁石の設置についてお伺いします。 歩車道の縁石は、歩道と車道を明確にするとともに、歩行者の安全に大きく寄与しています。また、街路整備においても、街路の景観の美しさも演出しているわけでございます。その反面、縁石には、タイヤを接触して破損する。そして、また自転車のペダルがこの縁石に接触して転倒という思わぬ危険も抱えているわけでございます。さらには車の出入りや荷物の積みおろし、これらについても大変不便な部分を持っているわけでございます。須坂市においてもいろいろな形式の縁石や施工方式を使っておりますが、縁石の形式や施工にはどのような基準があるのかお伺いしたいと思います。 市道においては、極力縁石をなくし、歩道、車道を広く使うべきだと思っております。制限速度の規制や縁石にかわるものとして、プランターを置く等も一つの案かと思いますが、例を申し上げますが、上中町の国道406号線沿いでは、特殊な縁石を設置しておりまして、でこぼこがないと申しますか、大変住民の皆さんには好評なようでございますが、あのような工法を全市的に取り入れることができればと思っている次第でございます。縁石の工法についてどのようになっているのかお伺いしたいと。 また、縁石の接触事故をたびたび目にしているわけでございますが、縁石をはっきりと区別できるように、既存のものには白、あるいは黄色、またはオレンジの色のペンキでカラー化してはどうかと思っておりますが、このことについてもお考えをお伺いしたいと思います。 安全パトロールについて。 歩道や車道設備の故障や不備、水路や側溝の傷みが長期にわたり、修理されないまま放置され、事故につながる事例がたびたび見受けられます。事故、故障の報告を受け、市民から不備の連絡をいただくことが望ましいわけでございますが、注意して観測していないと見逃す事例もたくさんあり、専門的なパトロールが必要と考えます。そこで、安全パトロールの日、または安全パトロール員を配置してはどうかと考えておりますが、このことについてお伺いしたいと思います。 携帯電話の機能の進歩と普及はすばらしいものがありまして、その使い勝手も非常によくなりました。特にカメラつき携帯は、情報を的確に伝える便利なようであります。自治体でもカメラ機能を使ったサービスが始まったようでございますが、安全対策で市民から情報を連絡いただくことが望ましいと私は考えております。このカメラつき携帯による情報収集については、これからのよい方法だと思っています。また、このシステムの整備が必要でありますが、ITシティとしての重要な要素の一つではないかと思っている次第でございます。カメラつき携帯の活用と情報の受信基地設置についてどのようにお考えなのかお伺いしたいと思います。 最後の質問でありますが、須坂市内には高校が4校ございます。大勢の若者が勉学に励んでおり、大人の高校生を見る目は、喫煙をしているとか、服装の乱れがあるとか、言葉遣いが悪いといった悪いイメージが多くて、学生のたまり場を排除してまいりましたが、多くの学生は勤勉で優しくてしっかりとした信念を持って生活しており、安心して将来を任せられる人材でございます。これらの大事な人材を須坂市にとどめておくには、地域住民や学生同士が交流し、よい関係をつくることが大事であります。 しかし、須坂市には、この学生たちが学域を越えて交流する場がございません。仮に須坂小唄パフォーマンスダンスを練習しようとしても、その場所がない。音楽好きグループが練習や交流を深めようとしても、その場がない。地域住民に成果を発表するにも手軽な場所がないと、このような状況でございます。他市を視察しますと、高校生に場所を提供し、自主的に運営して、非常にうまくいっている例を見ることがあります。シルキープラザーやショッピングセンター、あるいは中心市街地の空き店舗等、活用できるスペースはたくさんあると思います。ぜひこの高校生や若者の交流プラザ開設について考えていただきたいと思います。 以上、質問いたしまして、最初の質問にいたします。 ○議長(植木新一)  答弁を求めます。-----三木市長。 ◎市長(三木正夫) 〔登壇〕 滝澤議員の質問のうち、最初の須坂市・高山村の合併について答弁申し上げます。 最初に、要旨1の合併の方式についての1点目の中野市・豊田村の例についてでございますが、私がお聞きしておりますのは、山ノ内町が任意協議会への枠組みとして参加していた中野市・山ノ内町・豊田村の1市1町1村のときに、当時の市町村長の考え方から、合併方式を新設方式といたしまして、その後、山ノ内町が離脱して、枠組みが中野市と豊田村に変わってからも、合併方式についてはそのまま新設合併を引き継いだとお聞きしております。当時の合併方式の考え方について、今お話のありましたように、議会あるいは住民説明の対応の中で特に異論は聞かれなかったということであります。 次に、市長の編入とする意図について伺いたいという御質問でございますが、先ほどの渡辺議員の御質問にお答えしたところでもございますが、新設合併に問題があるということを申し上げたのではなく、須坂市の過去の合併の歴史が編入合併であり、その編入合併が特に今時点で問題になっているということがなかったということで、編入の方がベターではないかということを発言したものでありまして、私といたしましては、その際も市民の皆様のアンケートの結果を重視していきたいということを強く申し上げたものでございます。 特に新設合併について問題となることがあるのか、また協議会委員の意見はどのようなものかという御質問でございますが、今お話ししましたように、新設合併に特に問題があるということではございませんし、また任意合併協議会での意見、経過などについては、議会の合併問題等研究特別委員会でもその都度御報告し、会議録はホームページで掲載されておりますが、任意合併協議会では、合併の方式については、委員の皆さんのお考えに相違があり、意見の一致を見ることができませんでした。 したがいまして、新設あるいは編入の場合の問題点や課題につきましては、ほとんど議論がなされなかったというのが現状でございます。このため基本であります合併の方式等について、まず住民の皆さんの意向を伺うアンケートを実施することを任意合併協議会で決定したわけでございます。新設合併であろうと編入合併であろうと、問題はございませんし、私は新しい地域づくりには差異がないものと思っております。 また、私は今までもそのように申し上げてきまして、編入合併したときにも、将来の須坂・高山の地域をどういうふうにつくっていくのか。新設、編入にかかわらず、そういうことを考えるのが大切だということをお話ししてきた次第でございます。合併した場合の新市将来構想については、住民説明会で説明し、市民の皆さんの御意向をお伺いしたいと思っておりますが、先ほどからお話のございますように、非常に大事な問題でございますので、多くの市民の方の御参加をいただきたいと思っております。 次に、議員の在任特例についてでございますが、この件につきましては、合併の協議事項にもなっておりますので、十分な研究、検討、議論を、法定合併協議会が設置される場合には、その中で行うことになりますが、議員各位の御意見も十分お聞きすることが必要だと思っております。なお、事前に住民の皆さんの意向と異なることのないよう、法定合併協議会の中で十分な議論が必要ではないかと思っております。 次に、地域懇談会の充実策についてでございますが、今申し上げましたとおり、極めて重要な案件でございますので、また御意見のございましたように、市の将来について大事な判断をする機会でございます。15年度の地域づくり市民会議は、今まで市内10ブロックで開催してまいりましたが、案件の重要性にかんがみ、本年度は特に区長会の御協力をいただきまして、6月27日から7月29日にかけて市内69町全部で住民説明会を開催させていただくことにいたしました。地域の課題とあわせまして、「改革に向けた須坂市の挑戦」という説明資料と「新市将来構想概要版」の両方の資料を提供し、皆さんの判断資料としていただきたいと考えておりますので、ぜひ議員各位におかれましても御協力をお願いしたいと思っております。 次に、要旨2の8月実施のアンケートについての1点目の住民への周知方法は万全かという御質問でございますが、先ほどの全町での住民説明会での周知、6月17日以降に全世帯へ配布いたします任意合併協議会だよりや市報やホームページなどにより、より広く周知してまいりたいと思っております。これにつきましても、議員各位におかれましても、ぜひ市民の皆様への周知について機会あるごとに働きかけをしていただければ大変ありがたいと思っております。繰り返しになりますが、市民の皆さんにはぜひ説明会に御出席していただきますようお願いいたします。 次に、住民投票でなくアンケート形式にしたわけは何かについてでございますが、今回は合併の方式等について、住民の皆様の意向を伺うものでございますので、アンケートで意向を反映できるものと思っております。 次に、結果をどのように反映させるかにつきましてでございますが、非常に重要なアンケート調査でございますので、結果が出ました時点で、市長として議員の皆様とよく相談して、対応を決めてまいりたいと考えております。 次に、野沢温泉村の村長の判断をどう受けとめるかという御質問でございますが、この件につきましては、それぞれの自治体の考え方や事情があるものと思いますので、私の意見は差し控えさせていただきますが、合併問題はそれほど難しい課題だと認識しております。 以上でございます。 ○議長(植木新一)  阪牧経済部長。 ◎経済部長(阪牧吉次) 〔登壇〕 御質問の2、須坂カッタカタまつりについての1点目、開催期日は適正かについてお答え申し上げます。 昨年11月17日に開催された須坂カッタカタまつり実行委員会において、梅雨の時期を考慮して、7月24日に開催したらどうかとの御意見もありましたが、例年須坂カッタカタまつりは須坂祇園祭りのプレイベント的な位置づけで行われているという理由から、7月17日と決定したところでありまして、連休の問題については特段御意見がございませんでした。しかし、貴重な御意見をいただきましたので、来年度以降の実施に向けては実行委員会で検討してまいりたいと考えております。 続いて、2点目のアップテンポの須坂小唄でイメージアップできるかについてでありますが、もともとお座敷小唄であった須坂小唄を、振りつけも地味であったために、須坂カッタカタまつりを実施する中で、振りつけを若干修正しながら、今日に至っております。また、平成14年9月議会において、佐藤壽三郎議員より、曲をアップテンポにアレンジして、祭りの活性化を図ったらどうかとの御提言をいただきました。実行委員会でも、曲のテンポが遅いため、踊り連の進行が遅いとの御意見もいただいていたことから、実行委員会で御意見をお聞きしながら、須坂小唄の編曲を進め、本年4月の終わりに最終的な案が完成したところでございます。 なお、標準的な振りつけにつきましては、曲の最終案をもって、市内の各種舞踊団体等が会員となっておいでになります須坂市文化芸術協会に作成を依頼しているところでございます。このように各方面の皆様の御協力をいただいて、須坂小唄をアップテンポにアレンジすることで、お座敷の曲からお祭りのための曲へとイメージアップできるものと考えております。 続きまして、3点目の市民の取り組みについてお答えを申し上げます。 曲のPRでございますが、市のホームページ上において、当初試作段階より広報してまいりました。また、最終案が完成した後は、須高ケーブルテレビで広報していただいております。ことしの祭りでは、新曲の発表を行うとともに、休憩時間ではBGMで流してまいりたいと考えております。 続いて、4点目の見せる祭り、観る祭り、参加する祭りをどう演出するかについてでありますが、須坂カッタカタまつりは、地域や世代を超えた市民総参加の市民祭りとして、踊り手である市民の皆さん自身が楽しみ、交流を深めながら発展してきた経過がございます。これまでは見せる祭りとしての位置づけが弱く、踊り手の祭りに対する意識も、いわゆる観光祭りとは異なっているのが現状でございます。 しかし、市民祭りとしてのカッタカタまつりは、舞踊団体による整然とした連、地域や企業の親睦を目的とした連、親子で楽しむ小・中学生の連など、多様な連が参加しておりまして、そのことが須坂市の活力を表現しているというよさもございます。したがって、そのよさを大切にしながら、見せる祭り、観る祭りという面をつけ加えて、観客の皆様にも満足いただけるにはどのようにしたらよいか、各方面の御意見を十分お聞きしながら充実させてまいりたいと考えております。 次に、5点目の市外から踊り連を招待することについてでありますが、祭り全体の構成を考えながら、節目の祭り等で実行委員会において検討していきたいと考えております。 続きまして、6点目の発電機による照明を改善できないかというお尋ねでございますが、現在祭り時間中は照明補助として、エンジン発動機での投光機を使用しております。以前より、場所によっては暗く、危険との御指摘をいただいておりましたため、昨年の祭りより投光機の台数をふやして対応してきておりますが、議員御指摘の問題もあると思われますので、来年度に向けては代替の方法について研究してまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(植木新一)  中村まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(中村俊夫) 〔登壇〕 3番目の安心安全のまちづくりについて、要旨1、歩道障害物についての御質問にお答えいたします。 1点目の安全歩行のための歩道の障害物調査についてですが、市が通年で行っております道路パトロールは、車道、歩道を問わず、季節の時間帯によって重点を絞り、危険箇所や不具合の早期発見とその対応と処理をすべく実施いたしております。議員御指摘のように、歩道パトロールを主体に実施し、障害物や危険箇所の調査をすることは大切なことでありますので、早々実施できるよう取り組んでまいります。 2点目の障害物除去の取り組みについてですが、用地の制約やそれぞれの施設の機能を確保するために、やむを得ず歩道上に設置される標識や信号機、道路照明などの交通安全施設、電柱や商店街の街路灯などがありますが、それぞれ設置に際しては歩行者の障害にならいよう配慮するとともに、既設の施設で問題があるものについては、その設置がえに際しては適切な場所に移設を行っております。昨年も歩道の中央に設置されていました大型案内看板柱の移設を実施したところですが、今後も引き続き対応してまいります。 3点目の信号柱や標識柱を民地に設置できないかについてでございますが、公安委員会が設置する信号機に関しましては、警察庁交通局長通達信号機設置基準により、また道路標識類につきましては、公安委員会が設置する規制標識と道路管理者が設置する警戒標識がございますが、いずれも内閣府国土交通省令、道路標識、区画線及び道路標示に関する命令により、それぞれ設置に関する基準が定められております。この基準には、各施設の設置場所に関しては、官地、民地の限定はなく、例えば交差点から何メートル以内等、それぞれの施設の機能が十分に果たせる場所が規定されております。同じ交通安全施設でも、カーブミラーについては、道路敷地上にある必要はなく、むしろ道路の安全性から、道路に隣接する民地にあることが望ましいことから、この多くを所有者の御了解をいただいた上で民地内に設置させていただいております。 そこで、歩道上の障害物の民地への移設の御提案でございますが、歩行者の安全確保はもちろんのこと、さきに述べました各施設の機能確保や土地の所有者や土地利用の変化に影響されないよう、現場の状況に応じ、具体的な事例等を参考に慎重に検討して、より一層の努力をしてまいります。 次に、要旨2、車道、歩道の縁石の設置について御答弁申し上げます。 1点目の縁石の形式や施工にどのような基準があるかについてですが、道路を利用する形態はいろいろありますが、歩行者等と車を分離し、歩行者等の安全を確保することは、道路の基本的なサービスを提供する視点から特に重要であります。そのための歩車道分離の工作物として、縁石や防護さくなどを使用しています。そして、歩道の形式には、車道面より高く設置したマウンドアップ方式や車道面と同じ高さで設置されたフラット方式があります。いずれも歩車道を分離する目的から縁石が使われております。 次に、2点目の基準についてですが、歩道の設置に当たりましては、道路新設・拡幅により新たに設ける場所や、拡幅せずに現況の道路幅の中で必要により設置した場所とがあります。設置する標準的な基準は、交通量や歩行者、自転車の数によりますが、それ以外にも道路の種類や沿道の立地条件等、地域の特性も考慮し、設置されております。 次に、3点目の縁石の排除とカラー化についてですが、前段申し上げましたとおり、縁石は歩行者等の安全確保を図るため設置されております。速度制限等を行い、歩車道共存道路として、より快適な道路利用が図られますよう、撤去に至らなくても、上中町の国道406号に設置された歩道等のように、改善を必要とする場合は、関係機関や地域の皆様と相談させていただきます。また、接触事例につきましては、多方面からの原因分析をしながら、より安心安全な道づくりに努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。 次に、要旨3、安全パトロールについて御答弁申し上げます。 1点目の安全パトロールの日の設置を検討いただきたいとのことですが、現在の取り組みにつきましては、須坂市道路パトロール実施要領に基づき、年2回から3回、特に季節の変わり目に道路パトロールの日を決め、建設課の職員で実施しております。内容としましては、要旨1の答弁で申し上げましたとおりでありますが、道路、歩道、側溝等の状況、標識、カーブミラー、ガードレール等の安全施設の状況、道路照明の状況、その他危険箇所や不具合の発見を重点項目に掲げ、日中と夜間とに実施しております。パトロールにより発見された箇所につきましては、緊急度の高い箇所から順次改善や修繕をいたしております。 次に、2点目のパトロール員の配置を検討いただきたいとのことですが、従来より道路パトロール員を1名配置し、市内全域のパトロールと、あわせてパトロール時に発見した箇所の簡易な修繕については、そのときに処理しております。しかし、議員御指摘のように、確かに見逃している事例があるかもしれませんが、そこで少しでも事故の発生を未然に防ぐために、現在建設課の職員を初め全職員の協力を得て、通勤時や休日等に出かける場合にも、常に道路等の状況に気を配り、異常を早期に発見し、素早く対応することを実施しております。また、そのほかに管内の路線バス事業者及び須坂郵便局の協力を得て、路面状況等の常時把握に努めております。今後はさらに検討を加えながら実施、努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。 次に、3、4点目のカメラつき携帯電話の活用と受信基地の設置につきましては、市民の皆様の安全対策の面からも、災害その他の情報収集には大変有効な手段と考えられますので、現状のシステムの中でどのようにできるか、他市の活用の事例も参考にしながら研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(植木新一)  一色教育次長。 ◎教育次長(一色修治) 〔登壇〕 御質問の4、高校生や若者に交流のたまり場をの高校生や若者の交流プラザ開設についてお答えいたします。 次代の須坂市を担う大切な人材の高校生や若者を健全に育成することは、地域社会の願いであります。若者が地域とのつながりの中でボランティア活動やサークル活動を積極的に取り組むことは、生まれ育った地域や仲間を大切にするという点でも大変すばらしいことであると思います。行政として、若者の意向、動向については把握しておりませんが、一方では、恐らく若者自身も気軽に立ち寄れて、のんびりとおしゃべりができたり、仲間をつくれる場所、あるいは音楽等のサークル活動ができる場所、自分の趣味を生かせる場所、ボランティア活動を行える場所など望んでいるものとも思われます。 しかし、残念ながら高校生等からは、そのような具体的な要望がなされていないのが実態であります。多様化しておりますこれら若者のニーズに、公的機関として施設の面ですべてにこたえるには十分なものとは言えませんが、公民館や地域公民館などでは、一部高校生や若者に利用していただいております。当面は市内の高等学校から希望をお聞きしたり、公民館など利用できる施設のPRをするなどして、工夫しながら対応してまいりたいと考えております。 なお、議員御指摘の点につきましては、先進地の施設や運営等を参考にしながら、市内の高校や青少年の健全育成関係団体とも協議しながら、現在ある施設、あるいは御提案いただきました施設の活用を含め、今後の課題として研究してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。          〔19番 滝澤 肇議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(植木新一)  滝澤議員。 ◆19番(滝澤肇)  何点かについて再質問させていただきます。 まず、最初に総務部長にお聞きしたいと思いますが、市民説明会を69町で実施するわけでございますが、対象が15歳以上という未成年も含まれているわけでございますが、この皆さんにはどのように合併について説明をされていくのかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(植木新一)  丸山総務部長。 ◎総務部長(丸山尊)  お答えいたしますが、青年にだけという、そういう説明会はこの短い期間の間では私どもできない、していかないつもりでおりますけれども、市内の高校へは資料の提供を申し上げたいと思っております。 それと、もう一つは、それぞれの家庭で高校生なり、15歳以上の青年がいる家庭では、ぜひ親御さんが一緒に町の説明会に出るよう呼びかけていただくように、一緒に連れていっていただくような、そういうような広報もしていきたいと思っていますので、ぜひそういうので出席していただいて、一緒に説明会で聞いていただくと、そういうふうにしていきたいと思っております。 ○議長(植木新一)  滝澤議員。 ◆19番(滝澤肇)  そういうことで、ぜひ成果が上がればと、こういうふうに思っているわけでございますが、もうちょっと頑張っていただきたいと思っております。 市長さんにお伺いいたします。先ほど編入ということについて御答弁をいただきました。私は三木市長さん、本当に若くておいでになるんだから、ひとつ新しい平成の合併を実現していただきたいと。昔の歴史に学ぶような、古いしきたりはかなぐり捨てていただきたいというのが私の感じでございます。そこで、三木市長さんは、合併協議会の会長さんでございますから、発言の影響力というのはかなり強いものでございますので、もう一度お聞きするわけでございますが、この任意合併協議会において発言されたことについて、大変私らはちょっと不備だったかなと思っているわけでございますが、このことについて高山の議員からどんなような反応があったんでしょうか。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  高山の議員さん、また高山の村民の方ともお話ししましたが、正直お話ししまして、高山の方は編入合併だとちょっと困るなという方が過半数以上だったです。 ○議長(植木新一)  滝澤議員。 ◆19番(滝澤肇)  そういう中で編入という発言をされたというのは、ちょっと不用意だったかなと、こんなふうに思っております。先ほど野沢温泉村の村長さんが17%の合併反対の中で、任意協議会から法定協に移行するという考えを示されましたが、仮に須坂市のアンケート調査において、新設と編入というのが拮抗した場合、三木市長さんは編入というお考えをお持ちだと、こういうふうに市民は思っているわけでございますが、こういうときに三木市長さんとしてはどういうふうに市民が納得するような判断をされるのか。恐らく「しようがないな」「編入になっちゃうかな」というような考えを市民は持っておいでと思うんですが、そのことについてどういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(植木新一)  三木市長。 ◎市長(三木正夫)  まず、一般論として申し上げますが、野沢温泉村のことということでなくて、お聞きいただきたいと思いますが、県内の比較的財政状況とか産業面で恵まれているところであっても、これから人口減、それから財政的な問題を考えれば、なかなか厳しいということで、市長とすれば、合併を選択されるということもございますし、また今のように広域的な産業振興、情報化、交通の便等々を踏まえますと合併した方がいいというふうに、今の時点では合併しなくてもやっていけるけれども、将来的に見たら合併した方がいいというふうに考えられる町村長さんがいらっしゃるということは私も承知しております。 私が任意合併協議会で編入か新設かということで御質問がありましたので、お答えいたしましたが、先ほどもお話ししましたように、私は市長として自分の考え方は考え方として述べるのが筋ではないかということでございましたので、私は自分の考え方を述べさせていただいたわけですが、その際も、私は先ほどもお話ししましたように、いろいろなことがありますので、編入でもいいのではないかというお話もしましたが、最終的には市民の皆様の意思を尊重したいということで御回答申し上げた次第であります。 ○議長(植木新一)  滝澤議員。 ◆19番(滝澤肇)  次に、須坂祭りについてお伺いしますが、先ほど答弁の中で須坂祇園祭りのプレイベント的な位置づけだと、こういうふうに言われております。私はいろいろなイベントは、一日に集中しないで、何日かに分けて開催するのが町の活性化、それからおもしろさだなと思っているわけでございますが、その辺についてどのようにお考えでしょうか。 ○議長(植木新一)  阪牧経済部長。 ◎経済部長(阪牧吉次)  祇園祭り、それから須坂カッタカタまつりと、祭り週間といったようなことの中で、ポスターも統一してつくり、そういうふうにやってきた経過、今までそういう中で祭りの相乗的な効果を上げると、こういったようなことでやってきた経過があるわけでございます。そういうことで来たわけでありますが、祭りの持っている意味というものも、市民の皆さんが参加して楽しむということと、先ほども御答弁で申し上げましたような、観光といった面も考慮した祭りといったようなこと、そういう考え方もあるわけでありまして、そういう祭りの持つ性格というものをいろいろ考えていったときに果たしてどうかというようなことについては、今の段階では一概に言えないかなと、こんなふうに思いますので、そういう問題について、いろいろ実行委員会、各方面の皆様と検討してみたいなと、こんなふうに思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(植木新一)  滝澤議員。 ◆19番(滝澤肇)  次に、新しい須坂小唄のニューバージョンがことしについては使われないと、旧バージョンでいくというような説明でございました。これは昨年委託に出したときは、ことしからやるというふうなことだったのではないかと思っておりますが、この辺についてもう少しお話を聞かせていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(植木新一)  阪牧経済部長。 ◎経済部長(阪牧吉次)  曲の作成がですね、最終的に仕上がるのが思っていたよりも少しおくれたということがございますし、須坂祭りの実行委員会の中で、市民の皆さんによく御理解をいただく必要があるといったような点から、じっくりと取り組んでいってほしいといったような御意見がありましたし、また曲はできても、振りつけがそこにあるわけでございまして、この振りつけを文化芸術協会さんの方にお願いしたわけでございますが、この中でやはり曲だけではなくて、その譜面を見ながら、じっくりとすり合わせをした中で、これなら大丈夫だといった、そういったものをつくりたいと。こういったようなお話もございまして、慎重に取り組んでいただいているわけでございます。 そんなような経過がございました中で、ことしのカッタカタまつりでは、ただいま申し上げましたような新曲の発表と、それから休憩時間の中でBGMとして流してまいりたいと、こんなようなことでございまして、実際に踊りとして取り入れるということはできないというのが今の現状でございます。よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(植木新一)  滝澤議員。 ◆19番(滝澤肇)  次に、縁石のカラー化についてお伺いいたしますが、縁石の接触事故というのは、本当に夕暮れ、あるいは早朝に発生しているわけでございまして、ひどいときにはタイヤを傷つけるというような事例がたくさんあるわけでございますが、もっと縁石をわかりやすくするために、カラー化という、ペンキを塗るということは簡単にできると思うんですが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(植木新一)  中村まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(中村俊夫)  今、市内でも危険だなというような部分の中で、カラーで標示をさせていただいている箇所がございます。ですから、こういうことについて、どうしてもそういう部分が必要であるということであれば、今後その現地をもう一度再調査しながら実施してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(植木新一)  滝澤議員。 ◆19番(滝澤肇)  最後の質問にさせていただきますが、教育次長さんの答弁の中で、高校生からそういう要望がないと、こういう御答弁でございました。須坂市と、須坂市の理事者を含めてですが、須坂市と高校生のグループと意見交換の場というのはあるんですか。 ○議長(植木新一)  一色教育次長。 ◎教育次長(一色修治)  現在のところはございません。できれば、議員さんのところでそのような御意見が耳に入ったとすれば、お聞かせいただければありがたいというふうに思っております。 ○議長(植木新一)  滝澤議員。 ◆19番(滝澤肇)  ぜひ一度4高校の代表と定期的に、年に1回でいいと思うんです。意見交換の場をつくっていただきたいと。これは教育長さんにお願いすることかと思いますが、ぜひ取り組みをしていただきたい。そして、高校生の皆さんが何を考えているか、義務的なものは県が持っているわけでございますが、須坂市としても高校生と対話をしてもらいたいと、こういう場をぜひ設けていただきたいと。よろしくお願いしたいと思います。答弁をいただきたいと思います。 ○議長(植木新一)  宮本教育長。 ◎教育長(宮本経祥)  今の滝澤議員さんの要望でございますけれども、高校と小・中の校長会が関連を持った会というのはございます。ですから、小・中・高の校長が一緒になってやる場もありますので、そういう会等へ今の議員さんのお話の向きを伝えたい。私どもの気持ちも伝えて、何とかそういうふうな道が開けるように検討してまいりたいと、そういうふうに思います。よろしくお願いします。 ○議長(植木新一)  以上で19番滝澤 肇議員の質問を打ち切ります。          ----------------------------- ○議長(植木新一)  お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これに御異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(植木新一)  御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決しました。 明16日は午前10時から会議を開き、一般質問を継続いたします。 本日はこれにて延会いたします。 御苦労さまでした。                  午後4時51分 延会          ------------------------------ 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。                  平成16年6月15日                         須坂市議会議長  植木新一                         署名議員     佐藤壽三郎                         署名議員     永井康彦...