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令和 元年第 5回定例会−12月04日-05号

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  1. 諏訪市議会 2019-12-04
    令和 元年第 5回定例会−12月04日-05号


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    最終取得日: 2021-05-28
    令和 元年第 5回定例会−12月04日-05号令和 元年第 5回定例会            令和元年第5回定例会会議録(第5号)          令和元年12月4日(水)午前10時00分開議 〇議事日程  一般質問       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜                  本日の会議に付した事件  日程第 1 一般質問(3−3) ページ                 ページ   10番  藤 森 靖 明  …231  11番  小 松 孝一郎  …244                  散         会       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〇出席議員(15名)      議 席                 議 席       1番   岩 波 万佐巳        2番   牛 山 智 明       3番   井 上   登        4番   廻 本 多都子       5番   近 藤 一 美        6番   小 松 孝一郎       7番   横 山   真        8番   小 山 博 子
          9番   高 木 智 子       10番   牛 山   正      11番   藤 森 靖 明       12番   森 山 博 美      13番   吉 澤 美樹郎       14番   小 泉 正 幸      15番   伊 藤 浩 平 〇欠席議員(なし)       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〇説明のため出席した者の職氏名    市長      金 子 ゆかり     副市長     渡 辺 高 秀    教育長     小 島 雅 則     総務部長    宮 坂 茂 樹    企画部長    木 島 清 彦     市民部長    花 岡 光 昭    健康福祉部長  関   隆 雄     経済部長    大 舘 道 彦    建設部長    小 松 弘 明     水道局長    河 西 活 水    教育次長    後 藤 慎 二     会計管理者   藤 森 一 彦    総務課長    松 木 克 之     企画政策課長  寺 島 和 雄    財政課長    茅 野 徳 雄     地域戦略・男女共同参画課長                                柿 澤 吉 廣    行政委員会事務局長           消防庶務課長  大 槻   稔            小 泉 一 男       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〇職務のため出席した事務局職員の職氏名    局長      前 澤 由美子    次長      柿 崎   茂    庶務係長兼議事係長            宮 坂 香 織    主任      今 井   稜       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜                              令和元年12月4日(水)               第5回諏訪市議会定例会                 会  議  録 (6−5)                                開議 午前10時00分                                散会 午前11時42分                                 (傍聴者  5名)            開       議   午前10時00分           ─────────────────────── ○伊藤浩平 議長  おはようございます。これより、本日の会議を開きます。  日程に入るに先立ち報告いたします。ただいままでの出席議員数は15名であります。日程はお手元に配付いたしました。           ────────────────────── △日程第 1      一般質問 ○伊藤浩平 議長  一般質問を続行いたします。藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 議場の皆さん、かりんちゃんねるをごらんの皆さん、こんにちは。議席番号11番、藤森靖明でございます。よろしくお願いいたします。  本定例会においては、今回の台風の影響もあり防災対策関連の質問が多くありましたが、安心・安全なまちづくりを進める上で、自助・共助・公助がとても重要であると改めて考えており、日ごろの暮らしの中で起こる突然の自然災害では、みずからを守る的確で迅速な行動はなかなか難しいことだと実感したところであります。被災地の皆様には改めてお見舞い申し上げます。  それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。今回の質問は、1.台風などの水害対策について、2.骨髄バンクドナー助成事業補助金制度導入後の状況について、3.通過型観光地の問題点についての3項目についてお伺いさせていただきます。  まず初めに、台風などの水害対策についてお伺いさせていただきます。過日開催された市議会と市民の皆さんの意見交換会、議員と語っチャオ!!の場で、今回の台風情報をどのようにして入手しましたかとお聞きしたところ、テレビ、ラジオ、携帯とのことでした。  今回の避難勧告などの発令は河川の水位状況により出され、台風などで河川上流部にて局地的な大雨が降り河川が増水したとき、個人が河川の状況を確認する手段として、長野県河川砂防情報ステーションや諏訪市防災気象情報システムで各河川の水位情報と河川に設置されている河川監視カメラがあり、状況を判断するツールの一つになりますが、市内を流れる上川、宮川で設置されている監視カメラの夜間での状況も含めて、監視状況はどのような体制になっておりますか。  また、当時長野県河川砂防情報ステーションにアクセスが集中し、つながりにくい状況であったことと、諏訪市防災気象情報システムの水位情報が表示されない時間帯があったと地元市民からの情報提供がありました。昨日も答弁されたかと思いますが、今後もこのような警戒は頻繁に発生することが予想されるため、こうしたシステムトラブルを検証し改善してほしいと思いますが、お考えをお尋ねします。  以下の質問は質問席にて行います。 ○伊藤浩平 議長  企画部長 ◎木島清彦 企画部長  それでは、最終日までまだまだたくさんの災害に関する質問をいただけるようでございますので、私も頑張って答弁してまいりたいと思います。藤森議員の御質問で、河川カメラのことをまず聞かれておりますけれども、河川のカメラにつきましては、上川、宮川、新川に設置されているところでございまして、宮川と新川につきましては、諏訪市の防災気象情報システムでごらんいただくことができます。諏訪市のホームページの上に幾つかバナーが並んでいるわけですけれども、赤いバナーの諏訪市防災気象情報、ここから入っていただきまして、そうすると諏訪市防災気象システムという画面になります。一番上の緑色の部分を選択する画面がありますけれども、そこの河川情報をクリックしていただくと、河川カメラということで新川と宮川については、そこで大体10分おきくらいに画面が変わる形で河川の状況を確認することができます。  上川につきましては、県の釜口水門の管理システムにおいて確認することができるようになっておりまして、こちらもそちらのホームページから入っていただいてという形になります。  夜間につきましては、確かに非常に確認しづらくなるわけでありまして、昼間ほど鮮明に映るわけではありませんけれども、橋の欄干のところ、カメラもその辺にありますので、設置してあります外灯の光によりまして、河川の状況を確認することはできるのかなと思っておりますので、そんなものも利用していただければと思います。  それから、昨日等もお話ししましたホームページ等のアクセスに関するシステムトラブルですけれども、昨日お話ししましたとおり、長野県で説明会を開催しまして、来年の4月からは少しといいますか改善を図っていきたいということでございます。  具体的にどういうことなのかということですけれども、きのうも言いましたとおり、インターネットにつながってホームページとかを見る場合には、県の大きな光回線といいますか、そこにアクセスをして、そこから入っていくことになるわけです。その中でも住民側、いわゆる市民とか住民、県民がアクセスする部分と、それから我々行政の職員、市役所とか市町村が仕事でアクセスする部分と、実は容量が分かれておりまして、通常は行政のほうで利用することがどうしても多いもので、住民側がアクセスする容量の3倍くらいになっていたようで、今回パンクしてしまったのは、住民側のアクセスのほうが容量が若干少なかったということです。ただ、行政側が利用する容量がその3倍くらいあったものですから、そのおかげで今回は何とかちょっと回避をして、また最終的にはもっとふやすことになるわけですけれども、そのような対応をして何とか回避をされたということであります。今後どうするかということですけれども、今回どのくらいのアクセスがあったのかという分析もしながら、基本的には住民側のものも大体4倍くらいにはふやす方向でどうも県で検討されておりまして、それに応じて市町村も対応していかなければなりませんので、そのような協議をこれからも引き続き検討していくということでございます。  当日ですけれども、県の容量だけふやせばいいかというとそういうことでもなくて、各市町村で設けておりますホームページでありますけれども、こちらについては、通常のホームページはいろいろデータとか情報とかたくさん入って、ホームページを閲覧するだけでも非常に容量がかかるんですけれども、非常時には容量の軽いテキスト版に切りかえをして、必要な情報、緊急情報にアクセスしやすくすると、そのような工夫、今回諏訪市も何とかそんな対応もしておったわけですけれども、全市町村でそんな対応するようにという指示も出ているところでございまして、県と市町村と工夫をしながら対応していくということでございます。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) ありがとうございます。昨年度、蓼の海、科の木ため池、角間川周辺のハザードマップがつくられて、既に配布済みではありますが、水位などを監視するための監視カメラの設置予定などはどのように考えておりますでしょうか。 ○伊藤浩平 議長  経済部長 ◎大舘道彦 経済部長  それでは、蓼の海と科の木ため池監視カメラ等の設置については、私からお答えさせていただきます。蓼の海につきましては、来年度、県の事業によりまして監視カメラと水位計を設置する予定となっております。また、科の木ため池につきましても、来年度以降の設置を予定しているところでございますが、早期に設置ができるよう県に働きかけをしてまいりたいと考えております。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) ありがとうございます。諏訪市では既に市内既設の雨量計8器に加え、市独自の雨量計8器を新設し雨量情報等の収集をしておりますが、諏訪市の特徴でもある東西の山々に囲まれた地形があるがゆえ、近年のゲリラ豪雨に備え沢筋を含む河川監視は重要と考え、新たな対象を視野に少しずつでも進めていただきたいと思いますので、ぜひともよろしくお願いします。  台風がもたらす大雨による増水によって、時系列の対応として、台風があった日午後0時50分に上川左右の土手道路のアンダーパスの進入禁止をされましたが、市街地を含め今回順調に対応されていましたか。また、市民の反応はいかがでしたか。 ○伊藤浩平 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  上川の通勤バイパスアンダーパスの対応ですので、私からお答えをさせていただきます。上川通勤バイパスの交通規制につきましては、台風などにより大雨警報が発令した際には、建設課によるパトロールと国や県がSNSで発信している河川の水位情報等の確認により状況を判断し、その状況によってはアンダーパス部上川通勤バイパス自体の交通規制を行っております。  今回の台風19号においても、いつもどおり情報を集め、アンダーパス部の冠水した箇所から順に通行規制を行い、アンダーパス部の全箇所について最終的には通行規制を行いました。この時間につきましては午後1時少し前となっております。  その後、上川水位の上昇を監視しておりましたけれども、水位の上昇がおさまる気配がなく上昇し続けたため、通行の危険があると判断し、堤防上の道路についても通行規制を実施しております。これは、午後5時少し前になっております。これらの規制については、防災無線やLCV、それから市ホームページなどを通じて情報発信をしたところであります。  また、交通規制解除につきましては、冠水後のアンダーパス部は道路上に障害物や泥などが残りますので、確認や清掃を行った後に交通規制の解除となります。  今までは、天候の回復後、朝から建設課職員が実は直営作業で行っていたんですけれども、開放までに1日程度時間がかかってしまっておりました。その間には、天候が回復しているため、市民などから交通開放の催促のお問い合わせが多数寄せられておりました。  今回は短時間で交通規制解除ができるように、右岸、左岸別々の業者に清掃を委託することができました。清掃完了箇所から順次規制解除を行ったんですけれども、お昼前後には規制解除を行うことができました。  規制解除についても、防災無線やLCV、市ホームページなどを通じて情報発信をしております。業者対応することにより、これまで1日かかっていたところを半日で規制解除をすることができましたので、市民などからの問い合わせもなく、順調に実施できたところであります。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 今までは、市の職員の方の御苦労があったということですので、本当にその辺はありがとうございます。  次に、避難所の課題についてお伺いします。諏訪南中学校の避難所では多くの市職員が対応されていましたが、複数の避難所を開設した場合、開設準備や避難所の受け入れ、避難所運営などを市職員のみで行っていくのは困難と思われます。地域には、防災士の資格を持った方や、避難者の中にはボランティア活動を行っていただけるような若い人もいたかと思いますが、こうした方々の避難所への協力に何か動きはありましたでしょうか。お伺いします。 ○伊藤浩平 議長  企画部長 ◎木島清彦 企画部長  今回の台風の関係で避難所の開設をし、その運営につきましては、当然、市職員も張りついて対応するわけですけれども、あと学校の先生方でありますとか、避難所にいらっしゃる地区の自主防災会の役員の方々、そうした方々の協力がなければ、なかなか運営することは非常に難しいと思っております。今回ですけれども、福祉避難所とそれから各4カ所の広域避難所を開設したわけでありますけれども、自主防災会の方でありますとか、実際に防災士の方もいらっしゃったということです。  また、避難をしてきた中学生が非常に率先して協力していただいたということで、受付ですとか毛布だとか非常食、飲み物、そういった配布にも御協力をいただいたり、また避難所の運営そのものに一緒に協力して携わっていただいたということで、大変ありがたかったなということで本当に感謝を申し上げたいなと思います。  今後も防災訓練でありますとか出前講座を通じまして住民の方々の防災意識の高揚を図り、自主防災会の役員でありますとか避難者が積極的に携わっていただける、そんな協力体制を築けるように、私どもも一緒になって推進をしてまいりたいと思っております。以上です。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 今お話がありました防災士等の活用について、市では自主防災組織活動支援事業を本年度導入しましたが、この制度を活用して資格を取得した方は現在何名おられますか。お伺いします。 ○伊藤浩平 議長  企画部長 ◎木島清彦 企画部長  今年度から自主防災組織活動支援事業ということで、防災士の資格取得に当たっての助成を設置しているわけでございますけれども、現在のところまだまだなんですけれども、2名の方が防災士の資格を取得され、補助金を交付したところでございます。  今後ですけれども、今月もまた試験があり、2月にも試験がありますので、その辺でもまた動きがあると聞いているところですけれども、現在のところまだ2名でございます。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) こうした防災知識の高い方々と日ごろの防災活動や災害時の活動で連携していくことがこの制度の目的と捉えていますが、市として、防災士の資格を持った方々にどのようにかかわっていただくか、お考えをお聞かせください。 ○伊藤浩平 議長  企画部長 ◎木島清彦 企画部長  防災士の方々は非常に専門的な知識もお持ちになるということで、非常に有用であると思っておりまして、地域の防災リーダーでありますとかアドバイザーとして、お住まいの地区の自主防災会の例えば防災活動マニュアル等の見直し、これに携わっていただいたり、地区の防災訓練の企画立案、それから防災資機材の計画的な購入、区民の非常持ち出し品でありますとか家具の転倒防止の備え、それらを通じて区民の防災意識の高揚を図っていただく、そんな活動の支援をしていただければと思っているところでございます。  また、市内には現在、補助制度を活用して防災士の資格を取られた方は2名ですけれども、それ以外に自主的に取られた方も30名くらいおられると聞いておりますので、そういった方々については、以前もお話ししましたとおり、地域防災力を高める活動組織、こんなものをできれば発足させられたらいいなと思っておりまして、準備を進めていきたいなと思っているところでございます。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) ありがとうございます。
     次に、教育現場での防災授業の取り組みについてお伺いします。9月の防災訓練では小学生の参加がありましたが、今回の台風の経験を生かして、小中学生に諏訪地域の災害時の特性を理解してもらう機会となったと考えています。各校で避難訓練などは行われていますが、災害が予想されるときの避難時の行動、備え、心構えなど、小中学校での防災対策授業はどのように行われていますか。お尋ねします。 ○伊藤浩平 議長  教育長 ◎小島雅則 教育長  防災教育についてのお尋ねかと思います。学校現場の子供たちに対する防災教育の根幹といいますか一番のもとには、まずとにかく自分の命を自分で守るという、この考え方を徹底する。そのために何ができるかという、そういうことで学習をしています。  いわゆる想定にとらわれない中でも、ルールを守りながら自分の意思で臨機応変に行動ができる子供の育成を図る。そのことが大事であると考えております。  したがって、教室での学習以上に体験を大切にした授業を行っています。例えば、映像を使って諏訪の災害の学習をしていますし、ある学校では砂防堰堤の見学をしたり、あるいは諏訪めぐりでの釜口水門の見学とか、いわゆるふるさと学習の中に防災学習を入れ込んだ学習がかなり行われるようになってまいりました。  そして、それぞれの訓練、学習の場面では、大事なことは必ず事前に学習する、それから事後の指導、これを大事にしています。諏訪市の災害の姿を見学したことや、あるいは体験したことを意味づける大事な授業として行っております。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 彩風すわの代表質問にもありましたが、市内のある小中学校では、学校側から地域の自治体の防災対策と連携していくような動きがあったとお聞きしましたが、どのような取り組みが行われてきたかお聞きします。 ○伊藤浩平 議長  教育長 ◎小島雅則 教育長  地域と一緒にということで盛んに行っていますけれども、一番もとは、昨年まで実施していました虹のかけ橋プロジェクト、被災地の訪問です。それからBOSAIミライ交流in SUWA、こういうものがありまして、被災地の子供たちとの交流を通して、防災への意識の高揚や命と向き合うことの大切さを学ぶ、そういう機会となった。そうしたものをつなげていくという立場で学校が地域と連携をした防災教育、訓練をしています。  今回で2回目となります子ども会議の中でも、この防災を中心のメーンテーマにということで今検討を加えております。  特に、学校と地域自治体との防災訓練はどんなことがあるかと申しますと、例えば四賀小学校では、区の役員や組織の協力がありまして、下校途中における地震による避難訓練、これを実施しています。豊田小学校では、コミュニティスクールのメンバーや地元の消防団が連携をしまして、親子で学校に避難して防災訓練を行う学校に泊まろう、こんな企画がございます。湖南小学校では、休日に親子で学校に避難し、避難所の体験や災害の講話を地区の自主防災会と協力して実施する。その他、小中合同の避難訓練、高島小、上中など、諏訪市はかなり地域と学校が手を組んで防災訓練をするという、このことについては進んでいるのではないかなと思います。  その一番の大事な考え方は、被災地で私たちが教わったことでした。子供の力は侮れないということです。危機においてこそ子供の力は大事だ。そのために教育で何をするかが大事なテーマであります。  地域連携による防災訓練は、拡大していく傾向にあります。引き続き学校と地域の連携を強化しまして、防災・減災あるいは避難所の対応など、実際の災害に即した訓練の実施をしていきたいと思います。以上です。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 皆様御承知のとおり、小中学生のころに諏訪の自然の豊かさにふれあうとともに、半面その脅威を知ることはとても大切だと思いますので、御指導をよろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に移ります。骨髄バンクドナー助成事業補助金制度導入後の状況についてお伺いします。ことし6月定例会にて小山議員が質問されました骨髄バンクドナー助成事業補助金制度導入について、導入後の状況について質問させていただきます。  ことし9月、長野市にて骨髄バンク推進全国大会が開かれ、骨髄バンク長野ひまわり会笠原千夏子代表が講演すると聞き行ってまいりました。  そこでは、金子市長から、補助金制度を導入し、制度を紹介することにより、ドナー登録が進みやすくなった成果などをお聞きしました。また、諏訪から県内に広がった経緯や、ドナー助成制度を求めるなどの支援をした諏訪湖ライオンズクラブ日本骨髄バンクから感謝状の贈呈もありました。  そこで、当市におけるドナー助成事業補助金制度導入後の骨髄バンクドナー登録者の伸び率はいかがでしょうか。お尋ねします。 ○伊藤浩平 議長  健康福祉部長 ◎関隆雄 健康福祉部長  骨髄移植ドナー支援事業についてお答えをさせていただきます。骨髄バンクのドナー登録者数は、競泳女子の池江璃花子選手が白血病を公表されたこともありまして、若い世代へのドナー登録への関心が集まった結果、特に平成30年度の後半においては全国的にドナー登録数が急激に伸びております。  日本骨髄バンクによりますと、ことし1月から10月末までの全国の新規登録者数は5万2,872人となっており、昨年は1年間で3万5,085人であることから、150%の伸びとなっております。  さて、御質問のドナー登録者数につきましては、血液センター所在地域別で集計がなされており、ドナーの居住地域別登録者数は公表されておりませんので、長野県赤十字血液センターの登録者の状況について報告をいたします。先ほど申し上げましたとおり、全国的な関心の高まりもあり、長野県の登録者数は平成31年3月は130件を超え、4月以降も登録者数が70件前後となる月もあるなど、4月以降9月までの登録は前年度を上回るペースで進んでおります。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 私の知人に2回骨髄提供した方がいますが、そのときにはドナー助成事業補助金制度はなかったそうです。彼いわく「偽善者と言われてもよい、ただ会社を休みたいだけ。」と冗談を言っていましたが、その後このドナー助成事業補助金制度が創設され、諏訪市では市民へホームページにてドナー登録推進であるとか骨髄バンクドナー助成事業補助金制度の記載がありますが、ホームページ以外での周知、PR等はどのようにされておりますでしょうか。お尋ねします。 ○伊藤浩平 議長  健康福祉部長 ◎関隆雄 健康福祉部長  骨髄バンクドナー助成事業補助金制度の周知、PRにつきましては、ホームページや「広報すわ」4月号の特集記事の掲載、本庁及び保健センターなど公共施設への広報資材の設置のほか、9月に先ほど議員おっしゃられました長野市で行われた骨髄バンク推進全国大会2019in長野に市長がシンポジストとして参加をいたしまして、骨髄提供の経験者で俳優の木下ほうかさんらとシンポジウムを行い、骨髄バンクドナー助成事業補助金制度の創設の経過を説明し、全国に向けて諏訪市の取り組みを発信したところでございます。  今後におきましても、骨髄移植に関する制度の周知について、県や関係機関とも協力をしながら、あらゆる機会を捉えて啓発によりドナー登録者数の増加に努めてまいります。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) ありがとうございます。  次に、ドナー側、及び移植患者への支援についてお伺いします。ドナー登録したものの、勤務先企業が助成事業補助金制度を知らなかったというお話を聞きましたが、勤務先企業への助成事業補助金制度の周知はどのようにお考えでしょうか。お尋ねします。 ○伊藤浩平 議長  健康福祉部長 ◎関隆雄 健康福祉部長  日本骨髄バンクによりますと、国内患者に白血球の型であるHLA型が適合するドナー登録者が見つかる確率は95%に達しておりますが、実際の移植率は、移植を希望している患者の約55%にとどまっている状況にございます。  この原因といたしましては、ドナー登録をしましても、健康上の理由を除き、都合がつかない、仕事を休めない、休業が収入に直結するなどの理由により、骨髄等の提供を断念されるケースが多いことが挙げられます。  このように、ドナー登録を推進する上では雇用主の理解が欠かせないことから、当市の骨髄バンクドナー助成事業補助金制度では、ドナーに対する助成とともに、ドナーが勤務する事業所に対する助成も行っております。  また、ドナーが提供に至るまでには検査や入院等のため10日ほどの日数が必要であることから、仕事を休まなければならない場合に特別休暇を認めるドナー休暇制度の普及に向けた取り組みも大変重要となります。  こうしたことを踏まえまして、引き続きドナー登録推進の中核的役割を担う日本骨髄バンク及び日本赤十字社並びに長野県等と連携して、事業所等への周知を進めてまいりたいと考えております。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 諏訪市職員がドナーになった場合、検査日、提供日などはどのような扱いになりますでしょうか。お尋ねします。 ○伊藤浩平 議長  総務部長 ◎宮坂茂樹 総務部長  職員に関します御質問ですので、私からお答えをいたします。市職員がドナーとなった場合についてでございますが、諏訪市職員の勤務時間及び休暇等に関する規則第9条の特別休暇において規定をしておりまして、その中の事由3に、ドナーとなった際の必要な検査や提供に関する入院等の場合、その都度必要と認める期間を休暇と定めているところでございます。なお、職員におきましては、近年1例ございました。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 移植者へのワクチン接種の補助金制度について、ドナー助成事業補助金制度導入とあわせて今年度創設されましたが、移植者の中には知らなかった方もいらっしゃったようです。導入後、活用についてしっかりと伝えることが重要となりますが、そこで移植者へのワクチン接種の補助金制度の周知はどのようにされていますか。お尋ねします。 ○伊藤浩平 議長  健康福祉部長 ◎関隆雄 健康福祉部長  先ほどのドナー登録の助成事業に加えまして、今年度移植者へのワクチン接種の補助金を設けました。骨髄移植等を受けられた方は、移植後数年にわたり免疫力が低下いたします。これは、移植をすることでもともと持っていた免疫力を失い、体の中の免疫システムが新しくつくり直されるからで、移植後にワクチンの再接種が必要となる場合がございます。  このようなことから、当市では本年度骨髄バンクドナー助成事業補助金制度の創設にあわせまして、骨髄移植等により移植前に受けられた定期予防接種の予防効果が期待できないと医師に判断され、予防接種の再接種を行った場合の費用に対する補助制度を創設いたしました。  制度につきましては、市のホームページに情報を掲載しておりますが、以前はタイトルがわかりづらかったことから、「骨髄移植等による予防接種の再接種費用補助金」にタイトルを改めるなど、制度についてのわかりやすい情報提供に努めているところでございます。  制度の周知につきましては、医療機関などの協力をいただきながら、より多くの方に知っていただき、活用いただけるよう努めてまいります。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) みずからも移植者であり、多くの出来事があった笠原千夏子代表が務める骨髄バンク長野ひまわりの会の活動はさまざまな場所で行われておりますが、県内にていち早く対応された当市において、骨髄バンク長野ひまわりの会の活動のPRの推進はどのようにお考えでしょうか。お尋ねします。 ○伊藤浩平 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  骨髄バンク長野ひまわりの会におかれましては、毎年諏訪市の健康まつりに御参加をいただき、ブースを設け、骨髄移植や骨髄バンクについての啓発活動など、地道に活動をされながら、市に対してもさまざまな御意見、御助言を寄せてきていただいているところでございます。先ほど議員おっしゃられたとおり、こうした地道な功績が認められ、全国大会で感謝状が贈呈されたと思っております。  ひまわりの会代表の笠原さんとの出会いは3年ほど前にさかのぼるわけですけれども、当時、長野県下では唯一、日本骨髄バンクの地区普及広報委員資格を持つ笠原さんが市長室を訪ねてこられました。骨髄バンクの現状を訴えられるとともに協力を求められたところです。  私も長野県のがんの対策の条例、これの策定の折に議員提案の幹事長という役割でさまざまな皆さんと交流をした経過から、骨髄バンクあるいは血液がんに対する対策についても充実していく必要があると感じていたところでもありました。これをきっかけとしまして、昨年は骨髄バンク推進講演会の誘致、ことしは骨髄バンク推進全国大会への参加など、できる限りの協力をしているところでございます。  骨髄バンク登録への推進は、骨髄バンクはもちろんですけれども、日赤、県、そして私どもの行政の力だけではできるものではありません。多くの協力者を求めること、そうした活動において、長野ひまわりの会を初めドナー登録説明員などボランティアの人の協力は欠かせないところでございます。  そうした活動の中で、こうした補助制度があることが登録者の心持ちをより積極的に登録へと向かわせる大きなツールになったと感じているところでございます。一人でも多くの患者さんが生きる望みにつながるように、今後においても積極的に骨髄バンク及び長野ひまわりの会の皆さんの活動へ協力を行ってまいりたいと考えております。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 先日、笠原代表は、母校の岡谷東部中学校で生徒全員500人を前に命の話と骨髄バンクの話をされてこられたそうです。代表は、長野県は若年層への周知が乏しく、若い世代に伝えていくこのような中学、高校、大学生への周知活動が大切だと言われておりました。  そこで、日本一のドナー登録数がある沖縄県では教育の一環として取り組んでいますが、当市はどのようにお考えでしょうか。お尋ねします。 ○伊藤浩平 議長  教育長 ◎小島雅則 教育長  子供たちがさまざまな教材を使って命の大切さ、これを学ぶ、そうした教育の中で、この骨髄バンクに関する課題は大変重要だなという認識でございます。いろいろな学習があるわけですけれども、特に命というテーマで学習があるわけですが、その大事な教材となるわけです。そして、子供たちがみんなで考えることが大事かなと思います。  しかし、生徒に理解させ、やがてドナーの登録者がふえていくということを願いつつも、実際に中学校の限られた時間の中では、いわゆる十分な指導を行うことはなかなか難しい部分がございます。  今後、健康教育を初めとして社会科とか、あるいは命を扱う道徳、あるいは保健体育、総合的な学習の時間、そんな授業の中で関連づけて大事な教育として学ぶ機会を検討してまいりたいと思います。以上です。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 話題に取り上げられた一時的なものではなく、また忘れられないよう継続的な取り組みをぜひともお願いします。  最後の質問となりますが、通過型観光地の問題点についてお伺いします。10月の台風による鉄道の不通、中央道・国道の通行どめなどがあり、観光地への観光客数の影響はかなりのものだったと聞いております。それでもなお多くの観光客がこの諏訪に訪れています。  そこで、最近の観光客の皆さんはどのエリアから訪れているか。また、鉄道利用と高速利用の比率はどのようなっておりますか。お尋ねします。 ○伊藤浩平 議長  経済部長 ◎大舘道彦 経済部長  まず、エリア別の状況でございますが、平成30年の観光動態要覧によりますと、関東・東京方面からのお客様が約40%、続いて長野県内が約20%、東海方面が約13%、続いて近畿方面が6%となっておりまして、この状況は過去十数年来同様な状況、傾向が続いております。  鉄道と高速道路の比率でございますが、同じ観光動態の上諏訪温泉交通機関利用者数の統計によりますと、自家用車で来られるお客様が最も多く約61%、続いて貸し切りバスが約22%、電車が約15%という状況になっております。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 高速道路の利用者が多いとなると、団体観光客の大型バス、家族のマイカーでの乗り入れが考えられますが、大型バスの駐車場状況、また乗用車が増加傾向の中で駐車場状況はいかがでしょうか。お尋ねします。 ○伊藤浩平 議長  経済部長 ◎大舘道彦 経済部長  十分な駐車場が整備されている諏訪大社、また霧ヶ峰高原に比べまして、諏訪湖畔の駐車場が充足されているとは言えない状況でございます。特に大型バスの駐車場が諏訪湖畔にはございません。  その対策といたしまして、日帰りで駐車を御希望される方に対しては、高島城のバス駐車場を紹介したり、宿泊者で大型バスが宿泊施設の駐車場に駐車できない場合につきましては、旅館組合からの申請をいただきまして、旧東洋バルヴ跡地の多目的広場用地を一時的に有料で貸し出すなどによりまして、大型用の駐車スペースを確保している状況でございます。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 通過型観光地の課題につきましては、訪れる方がどのくらいの滞在時間であるかがポイントとして挙げられますが、今年度の高島城、美術館、原田泰治美術館、諏訪大社、上諏訪温泉などの観光スポットの入り込み状況、宿泊施設利用状況はいかがでしょうか。お尋ねします。 ○伊藤浩平 議長  経済部長 ◎大舘道彦 経済部長  今年度の4月から9月の上半期の状況でございますが、高島城は4万2,524人で対前年比105.8%、諏訪市美術館は4,727人で対前年比87.8%、原田泰治美術館が1万5,785人で対前年比81.6%、諏訪大社上社本宮が19万9,397人で対前年比92.7%といった状況でございました。  また、宿泊の状況でございますが、同じ上半期の上諏訪温泉の宿泊客数でございますが、24万5,991人で、対前年比111.6%という状況でございましたが、さきの台風19号の影響を受けまして、10月は宿泊キャンセルが相次いでおり、大変厳しい状況になっております。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 諏訪の旅館施設に宿泊した人はどこを回ってきたか、あしたはどこへ行くかなどの動線を把握して、その対応も重要と思いますが、それぞれの調査などされておりますか。また、その対策の取り組みがありましたらお聞かせください。 ○伊藤浩平 議長  経済部長 ◎大舘道彦 経済部長  先ほど諏訪市は自家用車で来訪されるお客様が最も多いということを申し上げましたが、自家用車が多いことは自由に移動できる方が多いことを示しておりますので、観光客のニーズや関心事をつかんで、来訪と周遊を促す必要があると考えております。  こうしたことから、どんな人がどこから何を求めて来訪しているのか、またどこへ向かうかにつきましては、戦略を立てるためにも大変重要なデータとなりますが、現在のところ把握ができていない状況でございます。  ただ、観光案内所におきまして、昨年6月から案内所来訪者の属性や問い合わせ内容といった来訪者データを集計しております。また、高島城では国別外国人入場者数のデータを収集するなど、プロモーションや戦略に生かすためのデータ収集に力を注いでいるところでございます。              〔「議長11番」の発言あり〕
    ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) ゆっくりと楽しんでいただくには、食のおもてなし、また諏訪ならではの名物、お土産等もあるかと思いますが、さらに話題になるような新しい取り組みはありますでしょうか。あればお聞かせください。 ○伊藤浩平 議長  経済部長 ◎大舘道彦 経済部長  諏訪市観光案内所で収集しております来訪者データによりますと、グルメやそばに関するお問い合わせが2番目に多い結果になっておりまして、議員のおっしゃるとおり、食を通じた魅力の発信は大変重要な視点であると認識をしております。  このような中、冬の食対策といたしまして、諏訪庖友調理師会、また長野県調理師会諏訪支部が主催をいたしました地元食材を用いた冬の名物鍋の開発事業がございます。この取り組みにつきましては、11月16日に発行の週刊「観光経済新聞」におきまして全国に向けて紹介されまして、注目を集めているところでございます。  また、11月25日には諏訪観光協会主催によります日本酒ナビゲーターセミナーが開催されまして、諏訪の地酒をPRするとともに、食を通じたおもてなしを充実させていく取り組みが進められております。  また、地産品、お土産につきましては、諏訪市推せんみやげ品として登録されました商品を活用いたしまして、県内外で開催される物産展やイベント等でPRを行うとともに販売促進に努めているところでございます。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 大型バスでの団体観光客から家族個人旅行への観光の手段形態が変化しているとなれば、行政もお答えにあった観光協会、また各種団体と連携を密にして、ぜひともさらなる対応、対策をお願いします。  次に、朝方、夕方から夜にかけての魅力発信についてお伺いします。滞在時間を長くしていただくには宿泊客への企画の投げかけも大切と思いますが、「霧ヶ峰で朝食を。」などの取り組みのような企画はほかに考えていますでしょうか。あればその反響などを教えてください。 ○伊藤浩平 議長  経済部長 ◎大舘道彦 経済部長  「霧ヶ峰で朝食を。」の主催団体であります諏訪魅力UP委員会では、朝や夜の体験プランを企画し実践する取り組みを始めております。今年度の取り組みといたしまして、上諏訪温泉の宿泊施設から辰野ほたるバスを運行いたしまして、宿泊に誘導するとともに周辺エリアの地域経済の活性化につなげる事業を行っております。  また、商工会議所が企画いたしました桜の時期に上諏訪温泉の宿泊施設と高島公園を往復する夜桜ラウンドバスの運行などの取り組みが進められております。  辰野ほたるバスの実績でございますが、6月15日から23日の9日間で195人の宿泊客が利用されまして、宿泊者限定商品として利用者から好評だったとお聞きをしております。  このような取り組みにつきましては、市としても全面的にバックアップしてまいりたいと考えております。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 聖地巡礼として立石公園を多くの方々が訪れていますが、湖面に映る夕焼けはインスタ映えすると思いますが、SNSを活用した魅力発信の状況はいかがでしょうか。 ○伊藤浩平 議長  経済部長 ◎大舘道彦 経済部長  議員おっしゃるとおり、SNSによる情報入手が主流となっている状況を踏まえまして、諏訪観光協会におきましては、フェイスブックによる情報発信を行っておりますが、インスタグラムやツイッターなど、他のソーシャルメディアの活用にも力を入れてまいりたいと考えております。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) 地元の上社周辺まちづくり協議会では、AR、オーグメンテッド・リアリティー(拡張現実感)を活用し、神宮寺の五重塔を復活させる動きもあり、諏訪をPRし動画配信するなどのよい機会と思いますが、配信に向けて外部団体への連携事業の進展はいかがでしょうか。また、観光施設のドローンの活用、民間企業やARを活用した市民発信活用の考えはありますでしょうか。 ○伊藤浩平 議長  経済部長 ◎大舘道彦 経済部長  当市におきましては、公立諏訪東京理科大学へVR技術を活用した観光PRの有効性を検証する技術指導をお願いいたしまして、諏訪市の観光資源を被写体としたコンテンツの作成を行っております。今年度は、9月に横浜で開催されましたモンベルフェアにおきまして、153名の方に観光コンテンツの仮想体験をしていただきました。  また、ドローンでございますが、ドローンで撮影した諏訪湖の花火大会の映像をユーチューブで配信し、また観光協会のホームページにおきましても、グリーンシーズンにおける霧ヶ峰の動画を配信し諏訪の魅力をPRしているところでございます。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  藤森靖明議員 ◆11番(藤森靖明議員) ありがとうございました。皆さん御承知のとおり、諏訪市には魅力がたくさんあります。やはり諏訪が好きだから。その魅力を一人でも多くの方々に知ってもらい、訪れた方々が諏訪を好きになることと、諏訪にいながらにして新たな魅力を発見できることを期待します。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○伊藤浩平 議長  小松孝一郎議員。 ◆6番(小松孝一郎議員) こんにちは。議席番号6番、小松です。12月定例会最後の一般質問です。どうかよろしくお願いいたします。  本日は、将来に備える諏訪市の防災・減災対策、諏訪市の文化財の掘り起こし、保全・活用について質問します。  市は、10月12日の台風19号に対し早朝から警戒を実施し、状況の変化に伴い13時50分に災害警戒本部を発足させました。23時30分の本部解散まで、理事者、部課長を初め多くの職員や関係者が迅速かつ的確に対応されました。その御苦労に心から感謝します。  幸いにも諏訪市には大きな被害は出ませんでした。これは雨量が思いのほか少なかった、市内中小河川の農業用水のかんぬき払いが終了し、中小河川・かけ堰、支排などに水が少なかった。諏訪湖からの放流や、水門の開放による水のコントロールがうまくいった等のためかと思います。しかし、一歩間違えると甚大な被害に遭う可能性もあったと思います。  長野県は、県が管理する河川の浸水想定区域図を平成29年8月から順次公開しています。浸水想定区域図とは、水防法により洪水で河川が氾濫した場合に、どのように浸水するか浸水の区域を浸水の深さごとに色分けして地図上に示した図面です。  諏訪地方に関しては、本年9月13日に諏訪湖、上川、宮川などが公表されました。本日は、その一部として上川、宮川の想定最大規模降雨時の洪水浸水想定図を資料として配付しました。内容はこれです。これによると、諏訪市の居住区域の80%くらいが浸水の被害を受け、上川と宮川とに囲まれる領域は、最大5メートルを超す浸水が想定されています。  県は、このほか浸水継続時間及び河岸浸水、計画降雨などの浸水想定図を公表しています。これによると、浸水継続時間は最長4週間という想定になっています。この内容については、県のホームページで掲載されていますので、興味を持たれた方はホームページを確認してください。  想定最大規模降雨時とは、上川流域で48時間に790ミリ、宮川流域で48時間に840ミリの降雨を想定しています。1,000年に一度くらいの確率との注意書きが入っております。  私は最初にこれを見、そしてその想定雨量を知ったとき、ここまでの被害はまずないのかなという感想を持ちました。しかし、台風19号では、箱根で24時間に922.5ミリメートルの雨が降りました。千曲川周辺は、想定とまで行かないまでも、それに近い被害が発生しました。近年の地球温暖化による異常気象のため、我々の常識や経験が通用しない状態になっています。我々も最悪の場合に備える必要がございます。  そこで、まず台風19号や諏訪市の災害履歴に学ぶ水害対策について質問します。今回は台風19号の発生以来、その規模、コースを含め報道等で注意が喚起されました。昨日の質問では、消防団は前日より備品の点検チェック等を行ったという答弁もございました。市は台風19号の襲来に備えどのような事前対策をとったのか、予防措置、準備を含めて御回答ください。  以降の質問は、質問席で実施します。 ○伊藤浩平 議長  企画部長 ◎木島清彦 企画部長  それでは、台風19号に対する事前対応ということで聞かれておりますので、私からお答えをしたいと思います。市の職員に対しましては、前日のうちに、12日の正午以降くらいから課長職以上は自宅待機するようにと、その他の職員はきちんと連絡がとれる態勢をとるようにという指示を出させていただきました。  また、状況によっては、かなり高い確率で避難所開設の可能性がある状況でございましたので、直接担当となります生涯学習課、教育総務課等教育委員会とは、危機管理室で開設に当たってどのような体制をとったらいいのか、事前の連絡をして情報交換をしておったところでございます。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  小松孝一郎議員 ◆6番(小松孝一郎議員) どうもありがとうございました。続いて、状況把握について質問します。市は、防災気象情報システムを設け、市内15カ所の観測ポイントで10分ごとの雨量データを観測し、ホームページで公表しています。県は、河川砂防情報ステーションで河川の水位情報を公開し、市も、先ほど答弁がありましたように、上川、宮川、衣の渡川、釜口水門での水位情報を公表するとともに、宮川、新川に河川カメラを設置しています。これらの内容は、ホームページで公開されています。上川上流の市町村や県でも同様なシステムを活用し、情報交換も可能だと聞いています。  このようなシステムを使った情報収集、特に前半、先ほどの事前対策及びそれから徐々に水位がふえる状態等に対してどのように使ったのか、それが効果があったのかお聞かせください。 ○伊藤浩平 議長  企画部長 ◎木島清彦 企画部長  当日は災害警戒本部を設置いたしまして、気象庁のアメダスでありますとか雨雲の動き、国交省の川の水位情報、それから今おっしゃられたとおり、県の河川砂防情報ステーション、釜口水門の管理システム、それから市の防災気象情報システム、それからほかの市町村で出しております防災気象情報システム等も活用させていただいて、今後の雨量でありますとか河川の映像、それから水位なんかの情報を見ながらさまざまな検討をしておったところでございます。気象庁の気象情報とともに、そういった具体的な河川水位の情報から、今回は避難準備、それから高齢者等避難開始情報から始まりまして、避難勧告、避難指示の発令をそういったデータに基づいて出すことができたということでございまして、今回のさまざまな情報を得る中でそのような対応ができたということで、当然効果があったものと捉えております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  小松孝一郎議員 ◆6番(小松孝一郎議員) ありがとうございました。その場合、例えば上川上流の市町村でのそのような気象情報システムとか、そのようなものは活用したわけですか。お聞かせください。 ○伊藤浩平 議長  企画部長 ◎木島清彦 企画部長  上川の場合には、原村、茅野市のほうからずっと川が流れてくるわけでございまして、当然そちらの情報については市町村の防災担当とも連絡を取り合っていたり、もともと河川の情報も諏訪市だけではなくて、県の砂防情報ステーションについてもそれぞれの市町村を見ることができますので、それぞれの情報を確認して対応していたということでございます。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  小松孝一郎議員 ◆6番(小松孝一郎議員) ありがとうございます。市は、職員や消防団員を使い、市内中小河川を含め見回りを行い、状況把握を実施しました。危険を伴い大変な作業です。感謝にたえません。どのように情報収集を行ったか、効果はどのくらいあったのかお聞かせください。 ○伊藤浩平 議長  企画部長 ◎木島清彦 企画部長  今回の台風19号におきましては、何度かお話ししておりますとおり、事前からの予報よりは案外本当に幸いなことに少なくて済んだという、現実的なそういったことがありまして、おかげさまであちこち冠水して対応が大変だとか、そういったことも割と少なかったということもあり、当日は災害警戒本部の中で担当職員、建設課等の職員が河川監視に注力することができた。消防団員とも連絡をとりながら監視するポイントを定め、目視による情報収集を行って、これは現実的には確実な情報として非常に効果的であったということになります。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  小松孝一郎議員 ◆6番(小松孝一郎議員) ありがとうございます。消防団によっては、ライフジャケットを着用してそれぞれの水位の確認に行った。上川、宮川等大きな川以外にその他の中小河川も確認に行っているという話を聞いています。これは大変危険な作業でして、その場合、やはり先ほど藤森議員の言われた監視カメラ等が大変重要になります。  市のホームページで先ほど、宮川、新川については監視カメラがあるんだけれども、上川の監視カメラは市のホームページには載っていない。釜口水門のホームページから見ていただきたいという話があったんですが、上川がかなり大事だと思うのですが、これは何で市のホームページに載っていないのでしょうか。 ○伊藤浩平 議長  企画部長 ◎木島清彦 企画部長  具体的にどうして市のホームページに載せていなかったか、多分で申しわけございません、私も具体的なことは承知しておりません。ただ、既に県で公開しておったということで、当然あわせてつける必要がなかったということは考えられると思います。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  小松孝一郎議員 ◆6番(小松孝一郎議員) ありがとうございます。諏訪市民はまず諏訪市のホームページに入っていきます。そして、そこから情報をつかんで、そこでつかめない場合にはほかの情報取得手段を考えていく形になると思います。  今回の水害の中でも住民が上川のそばまで様子を見に行ったり、川のそばまで水位情報を確認にわざわざ行ってみたりと、そういうような様子も私も見せていただきました。これは大変危険な内容ですので、住民がどういう情報を知りたいのか、その辺を十分に考えて対応をとっていただけたらと思います。  続きまして、諏訪湖や流入河川の役割や対応についてお聞きします。今回は、諏訪湖の釜口水門での事前放流、河川の水位情報に伴い放流量を増量調整、広瀬橋の水門開放、そして上川から中門川へ水を流した等、さまざまな水量コントロールが行われました。  今後、水害対策には水のコントロールが大変重要になります。その内容等についてお聞かせください。 ○伊藤浩平 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  河川の水門の調整というお話ですので、私からお話しをさせていただきます。市内のそれぞれの河川に設置されているいろいろな水門がございます。河川からの逆流を防止するための水門、それから農業用の水門、大きく2種類に分類されます。台風や大雨警報が発令された場合には、開閉が適正にされているかなどの確認をしているところであります。  河川からの逆流を防止するための水門は河川管理者が通常管理しておりまして、一級河川に設置してある水門は県が管理、準用河川あるいは普通河川などに設置してある水門については市で管理をしているという状況でございます。定期的に動作確認を行うなど、維持管理に努めているところであります。  台風などで大雨が予想される場合には、事前パトロールによりまして開閉状況を把握しております。大雨の際には、開閉状況について正常に作動しているかパトロールにより確認し、自動で作動するものは特に注意をしているところであります。  一方、農業用の水門につきましては、農業用水を河川から取り入れるための水門、それから用水路の水位を調整するための水門などがあります。これらについては、地元区や組合などの水利権者が管理者となっております。  台風などで大雨が予想される場合には、基本的にはこれらの管理者が開閉を行っておりますが、農林課や建設課の職員も事前パトロールにより開閉状況を確認し、河川からの取り入れの水門は閉められているか、あるいは水位調整の水門は開放されているかなど確認を行って、対応されていない場合には各水門管理者に連絡し、開閉をしていただいております。また、大雨の最中にもパトロールにより確認をしているところであります。  今回の台風19号の際には、上川の広瀬橋下流にある中門川の取り入れ口の水門をわずかですけれどもあけさせていただいております。中門川下流の水害を警戒し閉めておりましたけれども、上川の水位がかなり上昇したため、上川の水量を少しでも中門川へ流し、リスクの軽減を図ろうと試みたものであります。  これは市内の降雨水量がさほど多くないこと、それから島崎川など下流域の河川の水位が高くないことを確認をした上で、安全と判断して実施したところであります。その際には、水利権者である小和田牧野農業協同組合の役員の方、それから河川管理者である県職員にも立ち会っていただくとともに、中門川の中間部の白狐神社付近や赤津川合流付近、あるいは角間川合流付近など数カ所に建設課の職員を配置しまして、水位の確認等を無線で随時連絡を取り合いながら実施したところです。  段階的に約5センチずつ、30分をかけて最終的には25センチほどあけました。そのまま監視を続け、水位の上昇がとまったため、これ以上開放することはいたしませんでした。以上です。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  小松孝一郎議員 ◆6番(小松孝一郎議員) 広瀬橋の水門をあけたのは、今まで台風が何回も来ていて、あれは小和田牧野が管理しているんですが、初めてのことだと思います。今後やはりそのような対応が必要になってくると思います。  特に、今回の台風では広瀬橋のところの水門のそばが一番水位が上がって、堤防の天板より1メートルを切ったくらいまで行ったという話を聞きました。  あと、中門川等に関しても、ある意味中門川は上川に流れていく水の一時貯留場にもなると思います。ところが、中門川はしゅんせつがもう十数年やられていませんし、ヨシ、アシが相当茂っております。こういう形で中門川を十分に整備することによって、かなり水量調整ができるものかなと思います。  そのほか、諏訪湖に対する事前放流についてちょっとお聞きしたいのですが、よろしくお願いします。 ○伊藤浩平 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  済みません、今、議員から事前放流というお話がありましたけれども、今回の場合には、事前放流は県は行っておりません。あくまでも台風に備えての水位調整を行ったと聞いております。事前放流になりますと、かなり違う流れになりまして、また下流域との調整も必要であると聞いております。  諏訪湖の水位については、通常水位1.1メートルとなっておりますが、今回の場合には洪水域ということで、事前に通常の1.1メートルよりも少ない0.75メートルに設定がされていて、なおかつ前日からの調整をしていただいているという形になっております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ◎伊藤浩平 議長 小松孝一郎議員 ◆6番(小松孝一郎議員) 1日目の横山議員の質問の中で、放流に対するお話がございました。要するに、先ほど言われた水位を中心に放流をする形になっていると思います。  基本的には、先ほどお話があったんですが、釜口水門では常時満水水位が1.1メートルと言われています。今回それを、洪水時水位というのは75センチ、いわゆる35センチ通常の水位より下げた状態ということだと思います。  それで、1日目の話だと、それをさらに8センチ下げたというお話がございました。この辺の例えば一級河川の管理、諏訪湖そのもの、それは県の所管です。あくまでも県の判断の中でそれを行っていく形で、市は、例えば災害等で危険が発生した場合には、県に対して何らかの要望を行うことが必要になってくると思います。  台風時、災害時の諏訪湖の放流の効果について、ちょっともう少し詳しくお聞かせ願いたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○伊藤浩平 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  諏訪湖の放流に関しましては、当然、下流域との調整が出てきております。今回の場合にも、上伊那地区の降雨量、そういったことも判断をする中で、放流量の調整をしていただいたと聞いております。また、その場合にも必要に応じて下流域の皆様方に放流量をふやすことを事前に通報しなければいけないというルールもあるというお話も聞いております。
     そういったことから、諏訪湖の水位が下がってくれば諏訪市内への浸水の被害等々のリスクは当然減ってきますけれども、ただ、なかなか諏訪だけが災害をこうむらなければいいというわけにもまいりませんので、そこら辺は県で総合的に判断をしていただいて、水門の調整をしていただいていると思っております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  小松孝一郎議員 ◆6番(小松孝一郎議員) その場合に、市のかかわり方はどのようになっていますか。 ○伊藤浩平 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  基本的には、水門の操作については県で行うことになっております。上川だけではなくて、諏訪湖に流入する砥川、そういった大きな川がほかにもございますので、そういったものの流入量、それから流せる水の量を判断して行っております。  今回については、上川の水位が大変上昇してきて非常にリスクがあるということから、市長みずから県に放流量をふやしていただきたいということでお願いをいたしました。県も内部的には、先ほど言ったように下流域の状況、特に三峰川等々の水量の状況等々も判断する中で、放流量を少しふやしていただけたという形になっております。  要請をしたからといって、必ずしも応じていただけるということではないと思っております。それは当然天竜川流域全体の安全の確保、バランスを考えての話になるとは思っております。ただ、それぞれの自治体の状況がありますので、それぞれ県にまたお願いをしていく、それぞれの自治体での判断ということで、それを受けて県でどのように判断していただけるかというところになろうかと思っております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  小松孝一郎議員 ◆6番(小松孝一郎議員) ありがとうございました。諏訪市は、その辺の市内及び周辺の状況を鑑みて県に要望する形になるかと思います。ちょっと後でまたその話はもう一度したいと思います。  諏訪市は、過去多くの災害に見舞われています。昭和34年の台風7号上川決壊、昭和36年の梅雨前線豪雨、昭和58年の諏訪湖氾濫、宮川決壊、平成18年の梅雨前線豪雨。このときに一番多いものですと、昭和58年の諏訪湖氾濫で床上浸水が1,614戸、床下浸水が2,023戸発生しています。  以前は諏訪湖そのものが増水し、市内河川からの流入が阻害され、水があふれるまたは逆流する等の内水氾濫が多かったと記憶しています。しかし、諏訪湖での治水や流入河川の水門設置の対策、特に平成18年の被害を契機に天竜川河川改修事業や天竜川総合推計環境整備事業が促進され、釜口水門から天竜川下流までの整備が進みました。その結果、釜口水門で毎秒430トンの放流が可能になったと聞いております。以前に比べると大幅に改善されたと思っています。  これらの改修や整備に対する市の評価をお聞かせください。また、次の課題をどのように捉えているのかお聞かせください。 ○伊藤浩平 議長  企画部長 ◎木島清彦 企画部長  諏訪湖は、上川を初めとしまして31本の河川が流入したり、天竜川1本で流出をしていく、そのような状況となっておりまして、本当にここ数十年行われてきました治水事業でありますとか釜口水門の機能向上によりまして、当然以前よりは水害被害は軽減されてきているのかなという認識は持っております。  ただ、昨年9月の台風24号のときも、上川ですけれども、かなりの越水の危険性があったり、今回の台風19号でも上川の水位は危険判断水位に達し、避難指示を出す状況に今はなってきているという中で、かなりの整備は当然されているわけですけれども、引き続き諏訪湖ですとか上川については、やはりまだ課題が残っていると思っております。特に堆積している土砂の関係、これがやはり問題なのかなと思っているところであります。県に対しては、しゅんせつですとか雑木処理、そういったものを強く要望していかなければいけないのかなと思っているところです。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  小松孝一郎議員 ◆6番(小松孝一郎議員) ありがとうございます。そこで、県が公表している想定最大規模降雨時の上川、宮川洪水浸水想定区域図、これなんですが、これと及びそこでの継続浸水時間、河岸決壊等幾つかのデータが出ております。これに対する市の捉え方、どのような対応を考えているのかお聞かせください。 ○伊藤浩平 議長  企画部長 ◎木島清彦 企画部長  議員のお話のとおり水防法が改正されたということで、浸水想定区域図の前提となる雨量が、これまで100年確率と言われているところが、1,000年確率で想定し得る最大規模の降雨があった場合の想定にしなさいということで見直しがされておりまして、浸水した場合の深さ、このランクにつきましても、これまでは50センチくらいから2メートル以上という4ランクだったものが、50センチから20メートル以上と6段階に改められております。  現在の諏訪市のハザードマップにつきましては、浸水域の前提であります雨量が24時間雨量で167ミリという想定であったわけですけれども、今回、先ほど議員が御指摘のとおり、48時間で上川は790ミリ、宮川につきましては840ミリというとてつもない雨量の想定がされたものとなっております。  これによりまして、きょう想定図を示していただいておりますけれども、特に上川と宮川に挟まれたエリアにつきましては、豊田の一部エリアは最も深いところで5メートルから10メートルという、こういったものも既に公表されているところでございます。  ただ、これにつきましては、当然、計算上このような事態が起こり得るという話でありますけれども、具体的に今回は9月に公表されたばかりでございますので、今後、諏訪市としましても県ともよく協議をしながら、諏訪市の地域防災計画、それからその中に示されております避難すべき区域でありますとか勧告の基準、こういったものについては見直しをする必要があるのかなと思っているところでございます。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  小松孝一郎議員 ◆6番(小松孝一郎議員) 水防法は、当然、国の基準で想定される降雨を設定し、それに対して想定される浸水深を地図上にあらわしています。これに対しては水防法の中で住民に対する公開の義務も課せられていると、たしか思いました。  だからその辺のところは、今後、市がこれをどのように使うのか、最悪という形の流れの中で済ましてしまうのか、このようなものは1,000年に一度の確率だからいいという形で済ますのか、もしくは最悪な状態を想定する。いわゆる千曲川、それとそのほか箱根。  今回、県の管理河川の浸水想定図は上川、宮川を出しましたけれども、実際にはこればかりじゃなくて、下諏訪町の砥川、岡谷市の横河川、諏訪湖単独での浸水想定図も出しています。ということは、上川、宮川だけ雨が降って、ほかが降らないということはあり得ませんので、全体が降ったときにどのような状態になるのか、その辺を十分に考える必要があると思います。  それともう1点。諏訪湖の関係でちょっと一言言わせていただきたいことがあるのですが、今、諏訪湖の水位は、水深とは違ってある特定の規準点をベースに水位を設定しています。今、諏訪湖の水位は、今まで建設部長から話があったように1.1メートルと言われています。これは、諏訪湖の標高759.145メートルを基準としたときに、水位が1.1メートルです。それより1.1メートルのところを基準にして、それぞれの水位を設定しています。先ほど部長が言われた洪水水位75センチは、その下の基準から75センチ。それを今回特別に8センチ下げて67センチにした。ということは、水面から見たとしても40センチくらいしか下がっていません。  このような状態があったときに、台風19号の被害に遭った後、国から日本全国のダムの取り扱い、ダムの役割について検討しましょうという話が出たと以前ニュースに出ました。これは、ダムそのものがそういった想定外の降雨があったときに、それがバッファーとして役に立つだろうと。それに対する可能性を探していきましょうという形になります。  先ほど言ったように、最低水位50センチで、759だから758.5メートルくらいまでしか水位を下げることはできません、諏訪湖は。なぜできないかというと、そこが国として最低水位として決められている。それはなぜかというと、漁業の関係、船の通行の関係になります。  あくまでも将来にわたる大規模な洪水を防ぐためには、諏訪湖のバッファー、いわゆる容量、バッファーの容量をふやしておくことが大事だと思います。この辺に関しては、県だからという形ではなく、今回台風19号のときに県に市長が要望を上げたみたいに、全体の考え方として要望を上げていっていただきたいと思います。  続きまして、東海地震など災害履歴から学ぶ地震対策について行きます。諏訪市は、日本を南北に分ける中央構造線と、日本を東西に分ける糸魚川静岡構造線の交わるところに位置しています。さらに、諏訪市周辺には九つの活断層があり、少なくとも三つの断層は市内に分布していると言われています。  諏訪市は、南海トラフ地震の防災対策推進地域に指定されています。諏訪市は、防災科学技術研究所のデータによると、30年以内に発生する地震の規模と確率は、震度5強が77%、震度6弱が57%、震度6強が28%と言われています。大規模地震に対する備えが急務です。  また、諏訪市マルチハザードマップにある災害履歴では、地震に関し1707年以降9回の地震が記載されています。その中で、諏訪市周辺に大きな被害が発生した地震は4回です。宝永4年1707年、1725年、1854年、そして1944年昭和東南海地震になります。  これらの地震の内容及び被害の場所等を明確に把握することが、今後の地震に対する防災対策として非常に大きな役割を果たすものと思われます。特に、昭和東南海地震は2年ほど前の議会でもお話しさせていただきましたが、1944年12月7日に熊野灘を震源とする地震が発生しました。マグニチュードが7.9と推定されておりまして、それによって中京工業地帯が大きな被害をこうむりました。ところが、その地震が震源から320キロ離れた諏訪で震度6以上の地震となって発生しました。  この内容は、当時戦争末期ということもあって報道管制があり、一般には公開されていません。そのため、その内実もよくわからず、諏訪での発生原因もよく見えてきておりません。その内容について、諏訪市の宮坂五郎さん、市川一雄さんが、「戦争が消した諏訪“震度6”」という本として発行しています。このような形のものを見て、ちょっとその辺の地震に対する防災対策を考えていただきたいと思います。  質問なんですが、市の対策本部は市役所に設けられます。二次拠点は議会棟、三次拠点は諏訪消防署と聞きました。しかし、過去の地震では、いずれも高島城やその周辺の地域に建物崩壊など大きな被害が発生しています。また、液状化の被害も報告されています。さらに、過去の水害のときも一部浸水があった場所です。市の防災拠点、対策本部設置がこれでよいのかお考えをお聞かせください。 ○伊藤浩平 議長  企画部長 ◎木島清彦 企画部長  市の災害対策本部設置の場合は、市役所の302会議室に設置することになっておりまして、当然この周辺がどこまで安全かという問題もありますけれども、市役所も耐震補強等もしておりますので、私どもとすれば基本的にはその方向でやっていくしかないと思っております。  もちろん議会棟ですとか消防署もありますけれども、地域防災計画の中では、このほかに文化センターですとか諏訪市公民館についても、代替設置場所として明記をしているところでございます。  いずれにしましても、本部設置には非常用の電源ですとか電話の回線、それからネット、それから防災行政無線の放送施設、さまざまなものがやはり必要になってまいりますので、一概にどこでもいいというわけではありません。その時々の状況に応じて、設置された災害対策本部等の職員の中で、使用可能な場所を検討の上、選定して対応していくしかないのかなと思っております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  小松孝一郎議員 ◆6番(小松孝一郎議員) ありがとうございます。文化センター、その辺も本当に安全な場所かという形があります。  ちょっと提案なんですが、今駅前にすわっチャオがございます。すわっチャオは3階のところにもありますし、駅周辺が水害に対して本当に安全かという部分もありますが、少なくともあそこに市のカウンターもありますし、市の職員も多分臨時を含めて七、八人いらっしゃると思います。ああいう形を諏訪の防災拠点として考えていただけたらいかがかと思いますので、御検討のほどよろしくお願いします。  時間の関係で申しわけない。ちょっと次にハザードマップの活用等について質問したいと思います。諏訪市マルチハザードマップは平成20年に作成され、平成27年に改訂され、市内全世帯に配布されています。そこに諏訪市で起こり得る災害の特徴、災害の想定区域等が記載されております。また、台風19号の避難などを契機に、市民の間では自分が住んでいる地域の特性を含めハザードマップについて詳しく知りたいという声も上がっております。地域特性や過去の災害履歴を含めた市民への啓蒙、啓発が重要だと考えております。  そして、今回県が公表した想定最大規模降雨時の上川、宮川洪水浸水想定区域図や諏訪市で起きた過去の災害履歴等について、ハザードマップにどのように反映するつもりなのか。この辺のお考えをお聞かせください。  それと、蓼の海のハザードマップもございます。一般的には、国から想定浸水区域図が出て、それを住民に公表しなさいというお話があった場合には、ハザードマップの見直しが進められるというお話も聞いたこともあります。下諏訪町、岡谷市は、現在ハザードマップの見直しをしているというお話も聞いておりますので、ハザードマップの見直し、検証、グレードアップについてお聞かせください。 ○伊藤浩平 議長  企画部長 ◎木島清彦 企画部長  諏訪市のハザードマップにつきましては、現在のものは平成27年の見直しのものとなっておりまして、今後の見直しについてでございますけれども、県からは令和3年度末までにという指示も来ているところでございます。  過去の災害履歴、こういったものも取り入れながら、さらに充実を図っていきたいと思っておりますし、今年度県が公表いたしました新たな浸水想定区域、これも盛り込んだハザードマップについては、令和3年度中に作成する予定で現在進めているところでございます。  改訂に当たりましては、昨年度農林課のほうで作成いたしました蓼の海・科の木のハザードマップについてもあわせて掲載をしていく予定でございます。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  小松孝一郎議員 ◆6番(小松孝一郎議員) ありがとうございます。令和3年という形での改訂版になるかと思います。  先ほど藤森議員のほうで小中学生に対する防災教育というお話もございました。避難所で避難された方のお話やそれ以降市民の方のお話を聞くと、思いのほかハザードマップが市民に見られておりません。こういうことがあって初めてハザードマップに対して興味を持つという形になります。  特に市民の方が知りたいのは、自分が住んでいる地域がどういう特性を持っているのか、また過去にどういう災害、被害があったのか。その辺について知りたいというお話があります。この辺のハザードマップ見直しに含めた地域住民への説明会、啓蒙・啓発についてどのように考えているのかお聞かせください。 ○伊藤浩平 議長  企画部長 ◎木島清彦 企画部長  今回、県から示されておりますハザードマップは、非常にある意味衝撃的なものでございます。当然これは十分な説明も必要ですし、どのような対応が考えられるのか、そのようなことも十分に考えた上でやっていかなければならないと思っておりますので、単に地区への出前講座等というだけではなくて、もう少ししっかりとした説明も必要なのかなと思っておりますので、検討を進めてまいりたいと思います。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○伊藤浩平 議長  小松孝一郎議員 ◆6番(小松孝一郎議員) ありがとうございます。もう一つ、ハザードマップで見たときに気になることが一つありまして、先ほど言いましたように、諏訪市の上川、宮川に対する浸水想定区域図はこのように出ています。  しかし、現実には下諏訪町では砥川の浸水想定区域図があります。それは諏訪市まで被害が及ぶ形になっております。それと、岡谷市には横河川の浸水想定区域図がありまして、さらに諏訪湖単独での浸水想定区域図があります。それは、その領域にどれだけ雨が降ったかをそれぞれ個別にやっていますので、果たしてそれが全部雨が降った場合にはどうなるのか。  もう一つ、浸水想定区域図は内水氾濫と上川、宮川以外の川の氾濫は考慮しておりません。現実には、例えば農繁期であれば、中門川に今回水を流したんですが、中門川に水を流すことによって、それから先の小和田田んぼに流れている西大汐、東大汐、それを落とし込む島崎川、角間川、この辺のところの水位を確認しないと、ほとんど水門をあけることができません。それゆえに、今まで時期的なものもあって水門をあけていないという形になっています。この水は、上川の底を通って福島のほうまで農業用水として流れています。このように考えたとき、上川、宮川以外のほかの河川が越水、もしくは何らかの木が詰まって水が流れなくなったという形になると、この部分をそれぞれ加えていくと、非常に最低最悪な結果になる可能性もあります。  設計者とかああいうのは、KYTといって危険予知トレーニング、考えられる最悪最低の結果を想定して、こんなことはないだろうと思うようなものまで想定して、そこでの対策を考えていって、それを製品に盛り込むことによってグレードを上げていきます。  それと、やはりよく想定外という言葉を最近いっぱい聞くんですが、私は想定外は創造力の欠如だと思っています。ただ単にものがあって、それに対して対応するんじゃなくて、それからプラスアルファして最低最悪な状態を想定して、それに対してどのような対応をとるか。それをとることによって、いざというときの危険、被害を少なくすることができるものと思っております。  今回、諏訪市の文化財についての質問をする時間がなくなりました。せっかく打ち合わせをやって、一生懸命原稿をつくっていただいた担当者の方等には大変申しわけないですが、次回その内容についてやらせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  若干時間を余しましたが、これで私の質問を終了します。ありがとうございました。 ○伊藤浩平 議長  以上で一般質問を終結いたします。           ────────────────────── ○伊藤浩平 議長  以上をもって本日の日程は全て終了いたしました。           ────────────────────── ○伊藤浩平 議長  本日はこれをもって散会いたします。御苦労さまでした。           ──────────────────────            散       会   午前11時42分...