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平成28年第 3回定例会−09月05日-03号

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  1. 諏訪市議会 2016-09-05
    平成28年第 3回定例会−09月05日-03号


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    最終取得日: 2021-05-28
    平成28年第 3回定例会−09月05日-03号平成28年第 3回定例会            平成28年第3回定例会会議録(第3号)          平成28年9月5日(月)午前10時00分開議 〇議事日程  代表質問  一般質問       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜                  本日の会議に付した事件  日程第 1 代表質問                ページ    創生すわ          近 藤 一 美  … 43    無所属の会         吉 澤 美樹郎  … 73    日本共産党諏訪市議員団   井 上   登  … 89  日程第 2 一般質問(2−1)           ページ    1番  金 子 喜 彦            …102    2番  山 田 一 治            …114                  延         会
          〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〇出席議員(15名)      議 席                 議 席       1番   井 上   登        2番   近 藤 一 美       3番   増 澤 義 治        4番   牛 山 智 明       5番   宮 下 和 昭        6番   吉 澤 美樹郎       7番   小 松 孝一郎        8番   金 子 喜 彦       9番   伊 藤 浩 平       10番   森 山 博 美      11番   廻 本 多都子       12番   山 田 一 治      13番   小 林 佐 敏       14番   水 野 政 利      15番   奥 野   清 〇欠席議員(なし)       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〇説明のため出席した者の職氏名    市長      金 子 ゆかり     副市長     平 林 隆 夫    教育長     小 島 雅 則     総務部長    関     基    企画部長    河 西 秀 樹     市民部長    伊 藤 幸 彦    健康福祉部長  土 田 雅 春     経済部長    飯 塚 隆 志    建設部長    小 松 弘 明     水道局長    宮 下   隆    教育次長    亀 割   均     会計管理者   木 島 清 彦    総務課長    金 原 英 一     企画政策課長  前 田 孝 之    財政課長    花 岡 光 昭     地域戦略・男女共同参画課長                                茅 野 徳 雄    行政委員会事務局長           消防庶務課長  仲 井 宏 人            小 泉 一 男       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〇職務のため出席した事務局職員の職氏名    局長    松 崎   寛    次長    河 西   章    庶務係長兼議事係長          柿 崎   茂    主査    武 居 靖 彦       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜                               平成28年9月5日(月)                第3回諏訪市議会定例会                  会  議  録 (5−3)                                開議 午前10時00分                                延会 午後 5時15分                                 (傍聴者 32名)            開       議   午前10時00分           ────────────────────── ○宮下和昭 議長  おはようございます。これより本日の会議を開きます。  日程に入るに先立ち報告をいたします。ただいままでの出席議員数は15名であります。日程はお手元に配付いたしました。           ────────────────────── △日程第 1      代表質問 ○宮下和昭 議長  これより代表質問を行います。順次質問を許します。  創生すわ代表近藤一美議員の質問を許します。補助者は森山博美議員です。 ◆2番(近藤一美議員) 皆さんおはようございます。本日は御多忙の中、わざわざ傍聴にお越しの大勢の市民の皆さん、また、かりんちゃんねるをごらんの皆様、まことにありがとうございます。私は創生すわ所属の近藤一美でございます。  質問に先立ち、最近の異常気象による東北・北海道での集中豪雨、連続三つもの台風でお亡くなりになりました方々に心より御冥福を申し上げるとともに、被災された多くの方々にお見舞いを申し上げ、一日も早い復興を祈念するものであります。一方、諏訪におきましては、集中豪雨や台風の直撃もなく、金子市長の誕生を機に御柱の山出し、里曳き、昨年、ことしと8月15日の諏訪湖花火大会、新作花火大会と好天に恵まれ続けております。強運の持ち主、晴れ女と言われる金子市長に敬意を払い、私たちが今日平穏無事に日々生活ができていることに感謝をしたいと思います。  それでは、創生すわを代表いたしまして、2時間10分にわたり初めての代表質問をさせていただきます。  まず最初の質問は、8月24日に諏訪商工会議所岡谷商工会議所茅野商工会議所下諏訪商工会議所の4商工会議所会頭が、諏訪広域連合長である金子市長に、諏訪圏6市町村の連携を強化し、6市町村の合併を実現すべきであるという提言をいたしました。私は、なぜこの時期に合併の話が出てきたのか戸惑いがありましたが、前段で申し上げましたように、現在の各種の問題点、矛盾点を抱えながら自由で豊かな生活をしている今こそ改めて、諏訪の10年先、20年先の将来を考えるべきだと思います。そういう点ではタイムリーな提言であると認識いたしました。このような認識のもと、私は今回の提言に賛成の立場で質問をいたします。  広域連携、合併は経済的メリットから見ると大変貢献度が高いものがあります。ものづくり産業、広域観光、行政のスリム化等、広域での連携は不可欠です。これらの積み重ねが将来の合併につながっていけばよい、またいくべきだと考えております。問題は、一般市民の賛同をいかに取りつけるかです。記録では、平成16年10月4日実施の住民アンケートでは、賛成が42.94%、反対が49.79%で反対が多かったわけです。以上を踏まえて、このたびの提言に対する市長の所見をお伺いいたします。  また、諏訪広域連合長の立場にして、認識が違うようでしたら所見もお願いいたしたいと思います。具体的には、12年前6市町村合併が破綻した原因について、行政として当時どのように検証されたのか、そういう記録がございましたらよろしくお願いします。また、一般市民に対する理解を深めるために、情報提供、PR、懇談会等の開催等が不足していなかったのかどうか、その辺についてもあわせて答弁をお願いいたします。  以下の質問は、質問席にて行わさせていただきます。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  それでは、創生すわ近藤一美議員の御質問にお答えいたします。  まず、6市町村の合併につきまして、今までの経過について振り返ってみたいと思います。合併につきましては、過去4回合併への取り組みが行われてまいりました。最初の合併協議は昭和38年から昭和41年にかけて、続いて平成2年から平成4年にかけて、3回目は平成7年から平成9年にかけてということで、青年会議所の活動や住民発議制度による合併の機運の盛り上がりにより協議がなされました。いずれも関係市町村で足並みがそろわず、合併協議会等の設立には至っておりません。  記憶に残るところで、平成の大合併と呼ばれた平成11年7月には、住民発議制度の拡充、地方交付税の特例措置の拡充、地方債の特例、合併特例債の創設などでありますけれども、それから地域審議会制度の創設等を盛り込んだ合併特例法の大幅な改正がなされたことによりまして、諏訪圏域の市町村合併に関する機運が高まったことによる合併協議が、平成13年から平成16年まで行われたところです。  この4回目の6市町村合併においては、4年間の間にいろいろな動きがあったわけですけれども、最終的には、まず原村、富士見町がそれぞれ住民アンケート、住民投票の結果を受けまして合併協議から最初に離脱しました。続いて、残る3市1町での合併を問う住民アンケートを茅野市で行いまして、その結果、反対多数により茅野市が離脱しております。  その次には、諏訪湖周2市1町での合併協議に移ったわけですけれども、こちらのほうは法定協議会の設立に至ったわけですけれども、最後は平成16年10月に実施された、先ほど議員がおっしゃいました諏訪市の住民アンケートの結果、反対が賛成を上回り、諏訪市が合併協議から離脱するということになりました。  このときの6市町村合併、及び3市町の合併は、幾度もの協議を重ねながら、新市の将来構想や住民サービスの案などを作成し、住民への周知、資料の配布を行いまして、住民説明会を地区ごとに開催した上で、住民アンケート調査を行っております。こうしたアンケートの結果、直接民意を反映した結果で、最終的に合併をしないという判断に至っております。当時私も、この住民アンケートを企画の担当係長として集計する立場にございました。緊張しながら集計した記憶がございますけれども、これはやはり住民の意思、民意を重視し、当時の行政が判断したものと受けとめております。  続いて、市民への情報提供という件に関しましては、6市町村の合併についてはその当時非常に注目度も高く、「諏訪湖と八ヶ岳がひびきあう、やさしさと躍動の日本中央拠点都市」というようなキャッチフレーズで「新市建設計画案」を策定しております。新市の将来構想や住民サービス案などを示しながら6市町村それぞれで住民への説明会を実施いたしております。諏訪市におきましては、市役所、文化センター、豊田、四賀、中洲、湖南公民館、または文出、赤沼、角間新田など、地区の公民館へも出向きまして、計15回の住民懇談会を開催したところであります。各市町村の現状、合併の必要性、新市の計画案、財政状況等も詳細に説明いたしております。また、広報、新聞等で広く情報も提供させていただき説明をさせていただいたと、そういった経過がございます。以上です。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 今お話を承りますと、なぜ合併が頓挫したのかというのが、いま一つはっきりしないんですが、行政当局としてはいろいろなことをやったというのはよくわかりますが、その辺再答弁をお願いしたいんですが、いかがでしょうか。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  今申し上げましたように、十分な説明には努めてまいりましたということであります。6市町村の研究会の担当者が同じ資料をつくりまして、新市計画案というような冊子もつくりまして、そうしたものを持ち込んで住民説明会を諏訪市では15回開催しております。そういったことで合併の必要性というか、合併とはどういうものかというものをお示ししまして、諏訪市の場合はアンケートをとったと、その結果を重く受けとめたということであります。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) なかなか民意というのは非常に難しいことでございますので、これからそういう合併の話があったときには民意というものの、どうやって支持を得るかということが大変問題になるかと思いますが、今回の一連の提言につきまして、市長みずからどのように捉えているかお聞かせ願えれば非常にありがたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  合併につきましては、この地域の根幹にかかわる大変重要な課題でありますが、今回は議員おっしゃるとおり、岡谷、茅野、下諏訪、そして諏訪の四つの商工会議所の会頭の皆さんから、6市町村合併の再挑戦をという提言でございました。経済界を代表する重鎮の皆さんのお話ですから、これは重く受けとめております。その上で、これが民意として広がりをつくっていくことに展開していくのか、そうしたこともしっかりと見きわめながら、6市町村が対象でございますので、それぞれの首長の皆さんとも相談をしながら進めてまいりたいと、捉えてまいりたいと思っておるところでございます。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 6市町村の合併というのは非常に難しい、河西部長のほうからもお話がありましたように、岡谷、諏訪、下諏訪と2市1町の合併の話がかなり具体的になったというような話もありましたけれども、この辺のことも将来的には次善の策として検討課題に乗る可能性としてはいかがでしょうか。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  湖周2市1町の合併がまた再燃あるかという質問かと思いますけれども、市長も申しましたけれども、そういった民意が高まってくるかどうかということかと思います。今回の四つの商工会議所の要望は、まずは6というようなことかと思います。そういった中で、近藤議員の言う部分合併ですよね、先行合併というようなお話かと思いますけれども、そういったものも民意がそういうことを望むかどうかというようなところを見きわめる必要があるかと思います。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) ありがとうございました。最後に、せっかくこのような提言のともしびを消してはならないと思うわけでございます。したがって、連携を強化しながら、これはもう絶対に必要な事項だと思いますが、合併に関するあり方検討会等の、名称はともかくとして、組織をぜひ立ち上げていただきたい。そして、市民を巻き込んだ形で粘り強く継続して、やはり諏訪の将来、諏訪圏域の将来ということを検討する機関を設けていただきたい。  そして、また金子市長は諏訪6市町村の広域連合長でございますので、その立場でも組織的に、また首長同士が話し合う機会もというような、先ほど御答弁がございましたけれども、まず諏訪市だけでもそういう機関的なものを立ち上げる意思があるのかどうか、または検討するに値するのかどうか、御答弁をお願いします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  合併に関しては、やはり民意の盛り上がりというのが大前提になろうかと思います。合併を具体的に進めることになりますと、先ほど説明申し上げましたとおり、前回の国の後押し、県の後押し、そうした大きな機運のある平成の大合併といううねりの中でも、なお6市町村の合併の協議には4年間という時間と、それから組織をつくって検討をしたあげく、ある程度のこの固まりをまとめて御提示したことに関しての市民の受けとめ方は、反対が多かったという経過がございます。  したがいまして、これから合併に向けて動き出すということになりますと、まだまだ先が長い道のりが待っていることになります。それにしても、私は前任時代、あるいは個人の立場とすれば、合併を推進すべきということを過去において主張してまいりました。今、諏訪市長という立場においては、行政のバトンを受け取った立場にございます。そうしたところもわきまえつつ、どのようにしたらいいかにつきましては、先ほど申し上げましたけれども、6市町村長、いらっしゃいますので、皆さんと対話を重ねてまいりたいと思いますし、平成の大合併のときには、市町村合併の特例等に関する法律というのがございました。合併特例債等の非常に有利な起債が認められたりとか、いろいろなメニューがありました。しかしその後、その法が改正をされておりまして、そうしたメニューがもうなくなっております。そういう状況、合併に対するそうした支援がなくなっている状況において、どんなことができるのかというのも課題になってくるかと思います。  広域連合長としてというお尋ねはありましたけれども、この件につきましては、広域連合の中で話題として取り上げるタイミングがまだございません。また、ここは市議会という議会の立場もございますので、広域連合長としての見解は控えさせていただきますが、諏訪市長といたしましては、やはりこうした市民の盛り上がりがどのようになっていくのか、見きわめて対応してまいりたいと思っております。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 市長の考え方がよくわかりました。ありがとうございました。  続きまして、駅前開発の民間業者、地権者との話し合いの進捗状況についてお尋ねをしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  内容が、通告と違っているかと。順序が違うのかな。4番。 ◆2番(近藤一美議員) 済みません、間違えました。ものづくり、ひとづくりで輝く諏訪の実現のための工業振興策の進捗状況についてというのが先でございます。大変失礼いたしました。  今、工業振興審議会答申事業工場等立地促進助成事業、空き工場・事務所等活性促進補助事業等のいろいろな施策が立っていますが、この告知方法と問い合わせの状況、適用事業所の状況についていかがでしょうか。
     それから次に、工業振興における諏訪圏ものづくり推進機構の役割等につきましてお尋ねをしたいと思います。  それから同じような質問で、今後諏訪圏ものづくり推進機構との連携強化、官民の協力体制、支援体制についてどのように進めていくか、後先になりますが、まとめて御答弁いただければありがたいと思います。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  まず、工業振興審議会答申事業等の告知情報でございますけれども、工業振興審議会答申事業につきましては、企業経営技術アドバイス事業、それから5Sカイゼン推進事業外国語翻訳事業BCP策定支援事業メンタルヘルスサポート事業などがございます。また、工場等の立地促進助成事業、空き工場・事務所等活用促進補助事業も含めて、いずれの事業におきましても、景況調査等の企業訪問時に説明を行い、また工業振興施策ガイドブックによる周知、メール、ファクス、市ホームページ等において、市内の全ての工業者に告知をしているところでございます。  次に、問い合わせの状況でございますが、現在十数件の問い合わせが電話、メール等でございます。締め切りが年度末のためでありますので、今後増加する見込みがございます。  次に、適用事業所はということでございますが、昨年度の実績といたしまして、企業経営技術アドバイスは市内企業約200社に対し延べ1,117件、5Sカイゼン推進事業は5社、外国語翻訳事業は28社、40回、BCP策定支援事業は5社、工場等立地促進助成事業は10社、空き工場・事務所等活用促進補助事業は7社に対して支援をしております。  各事業とも、企業の皆様方からは「アドバイザーの技術指導により品質、生産性が向上した。」とか「社員の改善意識が高揚した。」また「外国企業と契約に至った。」などの評価をいただいておるところでございます。  次に、工業振興における諏訪圏ものづくり推進機構の役割ということでございますが、地域のものづくり振興や、工業者などへの専門的なアドバイスを行える人材、ノウハウを備えている組織でありますので、具体的には工業メッセを中心とした諏訪地域の産業活性化、アドバイザーによる企業への技術、経営、生産管理等のアドバイスを行っております。中小企業サポート活動を通じ、地域社会の進歩発展の役割を担っていただいていると認識しているところでございます。  続いて、今後諏訪圏ものづくり推進機構との連携強化と、官民の協力支援体制についてどのように進めるかという御質問でございますが、岡谷にはテクノプラザ、茅野市には産業振興プラザ、下諏訪町はものづくり支援センターという支援組織があり、独自に支援を行っておりますが、諏訪市にはそういった支援組織がございませんので、アドバイザーの派遣や多くの委託事業をスワモのほうにお願いしているところでございます。諏訪市の工業振興に欠かせない組織となっておりますので、諏訪圏ものづくり推進機構とはさらなる連携を図ってまいりたいと思っております。  諏訪市では工業振興審議会により工業振興施策の答申をいただいておりますが、審議会には諏訪圏ものづくり推進機構や民間企業、大学からも委員に入っていただいており、こうした民間企業の意見等も取り入れながら振興施策を策定しております。また、諏訪圏ものづくりの振興、新産業の模索、企業の体質強化、人材育成、産学官連携などについても、諏訪圏ものづくり推進機構を核としまして3市町村ともに連携を進めて支援体制を整えてまいりたいと考えております。以上です。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) ありがとうございました。7月20日に諏訪市議会15名全員と諏訪圏ものづくり推進機構の幹部の方々と意見交換会をしたんですが、今、経済部長がおっしゃられたように、諏訪市に対しては大変お世話になっていると。諏訪市が一番連携について熱心に援助をしていただいたり、それから交流をしているという言葉がございました。私としては、ぜひ諏訪圏ものづくり推進機構を活用して、広域でもう今やらないと諏訪市だけ、岡谷市だけというような行政の区分だけではもう産業は成り立っていかないわけですから、ぜひ人事の交流も含めてそのような検討をしていただいて、この推進機構を生かしてやっていただければというふうに思います。よろしくお願いいたします。  続きまして、観光政策の進捗状況と課題についてということで質問をさせていただきます。  一つ、DMOという言葉がございますけれども、諏訪観光まちづくりの中でのDMOの位置づけ、進め方についてお尋ねします。具体的には他市でDMOが先行しているけれども、広域連携で進めるべきだという見解を私は持っていますが、この点については諏訪市の行政当局はどのようにお考えなのでしょうか。よろしくお願いします。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  全くDMO等、観光振興につきましては、私どもも議員と同じ考えでございます。  観光客の誘客促進としまして、やはり諏訪市単独で進めていくよりも、魅力ある観光コンテンツの多くを持つこの諏訪6市町村が連携し、国内外からの観光客の流れを維持、創出していくことが大事だと考えております。諏訪地域は、連携した観光地域づくりを目指していく考えで皆さん思っております。そのため、地方創生加速化交付金を活用しまして、諏訪地方観光連盟の事業を通して現在検討を進めているところでございます。  また、DMOには、地域DMO、地域連携DMO広域連携DMOといろいろな種類がございまして、それをどうしていくかということですが、今は6市町村でやっていくのが一番ベストだろうという考えを持っております。以上です。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 考え方はよくわかりました。最終的に広域観光というものに結びつけていかないと、諏訪圏域の観光政策は成り立たないんじゃないかと思います。そういう意味で、現在の広域観光の取り組みと課題についてお尋ねしたいと思います。観光宣伝事業としてさまざまな施策が実施されていますが、推進状況及び今後の見通しについてお尋ねいたします。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  先ほど申し上げましたように、地方創生加速化交付金事業として、諏訪地方観光連盟では諏訪6市町村をつなげる観光ブランドの構築事業を進めているところでございます。この事業は四つの内容で構成しておりまして、まずブランディングですが、ブランドの方向性やロゴなどを検討するワークショップが、この8月いっぱいまでに全5回完了しているところでございます。  次に、民間参加型のワークショップによる新たな旅行スタイルの確立は、観光スタイル検討会や、交通、観光事業者への2次交通ヒアリングを実施しているところであります。  三つ目のプロモーションは、春夏編の4K映像撮影が完了し、現在編集中でございます。  四つ目の受け入れ体制強化につきましては、先進事例の研究を含めた講演会を現在企画しているところでございます。  今後は観光地域ブランド発表会、乗り合いタクシーをベースとした2次交通の実証実験、ツーリズムエキスポ等のプロモーション活動を予定しております。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) さまざまな施策が走っているということがよくわかりましたが、それらを実際に実行し実現していくためには、外部からのスペシャリストの公募またはスカウトにより、人材の強化を図る必要があるかと思うんですが、他市では公募によりそういう専門家、スペシャリストを採用したというような事例もございます。諏訪市においては、そういう考え方についてどのように取り組んでいるのか御答弁お願いいたします。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  加速化交付金というのは先ほど6市町村でやっていると御説明申し上げました。この諏訪観光ブランドを継承していくためには、やはり民間企業の仕組みを取り入れ、各種データの継続的な収集、分析によるマーケティングの実施など、諏訪エリアを継続的にマネジメントできる専門人材の配置が必要と考えております。  専門人材、これはチーフ・マーケティング・オフィサーというような言い方をしますが、その確保につきましては、DMOに向けて登録要件の必須事項にもなっておりますので、いずれにしましても、この諏訪6市町村の合意の上で進めてまいりたいと考えております。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) ぜひ実現に向けて取り組んでいただきたいと思います。  続きまして、創立11年目になるんですが、諏訪湖エリアまちなか観光案内人協議会というのがございます。これは、商工会議所で補助金をもらって立ち上げた組織で、本当のボランティア組織なんですが、今回の御柱についても大変活躍して、諏訪市の観光行政に寄与したと思っております。今六十五、六名の方が登録をして活躍をしていただいております。ちなみに私は7番目の、この創立以来の案内人でございます。それが現在どういう状況になっているかと言いますと、やはり11年たつと高齢化が目立ちます。新しい案内人の育成が必要であります。この案内人というのは、きょう募集してあしたというわけにはいきません。公募をしたりして新規の募集をして、講習を受けていただいて、試験をして、研修をして、そしてまた実際に登録をしていただくという、手数がかかります。今、観光案内人の人たちでそういうことをやっていますけれども、この観光協会とか行政でやっぱり後押しが必要ではないかと思います。この辺について御答弁をお願いいたします。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  諏訪湖エリアまちなか観光案内人協議会の皆様には、常日ごろ大変お世話になっております。直近でも諏訪湖祭湖上花火大会や高島城祭で案内所で御案内の業務等をいただき、大変感謝申し上げる次第でございます。  住民の皆さんに、おもてなしの心を持っていただく、その一つの形として、やはりまちなか案内人の皆さんが位置づけられているのではないかなと感じているところでございます。10年以上にわたる組織として、形ができ上がっておりますが、行政としましても先ほど議員がおっしゃるとおり、だんだん高齢化が目立ってくるということでございますので、新たな人材を発掘するために、諏訪地方観光連盟においても、観光従事者に向けた人材育成研修を開催するようなことを行っているところでございます。今後も、行政としてバックアップや協力体制はつくってまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 前向きの御答弁ありがとうございました。ぜひ、支援をよろしくお願いいたします。  続きまして、先ほど失礼いたしましたが、駅前東口開発の民間業者、地権者との話し合いの進捗状況についてお尋ねをしたいと思います。  実際に駅前開発が動き出して、いろいろな新聞等で報道されておりますけれども、この件について行政当局が非常に努力をされているわけでございますので、ぜひその辺公表できる部分について御答弁をお願いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  地権者との話し合いの進捗状況につきましては、株式会社諏訪駅前開発で交渉を進めておりました。その買収等の進捗を見たことによりまして、開発エリアが大枠で確定してまいりました。現在も、周囲の一部地権者と株式会社諏訪駅前開発で交渉を進めているところでありまして、それがまとまれば開発エリアの最終確定ということになります。早期の確定を目指して現在取り組みを進めていると伺っております。また、株式会社諏訪駅前開発は、その都度情報交換などをしまして、進捗状況や課題等を確認しているところであります。  開発エリアが確定しました後、駅前開発で開発構想案が示されるという予定になっております。その際には、住民説明会を開催して説明をするという予定になっておりまして、9月末ごろの開催に向けて、駅前開発のほうで調整をいただいている状況にあります。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) その御答弁だと公共スペースがどのような施設をつくるのか、設置場所、広さ等については、9月末の時点ではある程度、構想とかそういうのは明らかになるのでしょうか。その点についてはいかがでしょうか。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  現在、商業棟では放送大学を設置する予定になっております。その他の公共スペースにつきましては、駅前公共スペースに係るワークショップにおきまして、関係する市民の方々に参加していただき、意見をいただきながら決定をしていきたいと考えております。  設置場所や面積等につきましては、開発エリアが確定しまして、建物の計画が具体的になった段階で駅前開発と交渉していきたいと考えております。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) そのように少しずつ進捗しておりますが、一つのものをつくると何億とか何千万とかかかるわけですけれども、そういう予算的な措置について現在はどういう考え方をされているんでしょうか。 ○宮下和昭 議長  副市長 ◎平林隆夫 副市長  前にも全員協議会で申し上げましたけれども、まだ新しい建物の概要、計画、面積的なことも含めまして確定をしておりません。そのフロアが2階になるのか、あるいは3階になるのかというところもまだ不透明ですので、もうちょっと形が固まってきたところで議会のほうにまたお願いをしていきたいと考えております。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) ありがとうございました。  続きまして、駅前の6番目になりますが、5番ね、済みません。橋上化の問題を取り上げさせていただきます。7月6日、駅周辺市街地あり方検討会において、市長が一歩踏み込んだ形での発言があったと新聞報道されております。やはり連続立体交差化と上諏訪駅の橋上化については、いろいろな意見がある中で、時間軸という言葉をお聞きしましたけれども、市民の声は何十年先のことよりもベストでなくてもベターでもいいじゃないかと、早く着工して、私が生きている間にぜひ実現をさせていただきたいというような声をよく聞きます。そして、新聞報道によると比較的橋上化のほうがコストも安く、そして時間的にも早くできるというような報道がなされておりました。モデルとしては茅野駅というようなお話がありましたので、想像はできるわけですが、その辺につきまして市長の真意をお尋ねしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  駅の周辺というのは諏訪市にとりましても大変中核となる重要な拠点エリアでございます。幾つもの課題がある中であり方検討会というのを立ち上げたわけでございますが、駅前は御承知のとおり、東口に半世紀に一度と言えばそのくらいになりますか、大きな変革の機会が訪れております。  そこで、あり方検討会の第2回目、第3回目につきましては、駅、JRといいますか鉄路の関連、その課題について勉強会を行いました。連続立体交差とは何か、駅の橋上化とはどういうものなのか、あるいは線路の複線化、さまざまな議論が市民の中で長きにわたり意見が交わされておりましたけれども、これらそれぞれの事業の趣旨ですとか、目指すところ、あるいは事業主体は誰になるのか、また事業規模がどのようになるのか、こうしたものを、やはり共通認識として委員の皆様には理解していただく必要があるということで、専門家にレクチャーをいただきました。さらに今我々が置かれている現況、例えば超少子高齢社会を迎えている、駅周辺の実態も変化している、また人口減少時代で数十年後に確実に人口は減少した社会を迎える。また、あるいは、ここに来まして、国道20号、駅前を商業地区と分断をすると言えば分断する格好になっております二桁国道バイパス、この対応方針の決定が今年度中には行われるのではないかという期待を迎える時期、タイミングになってまいりました。  そうした時代の背景等々を考慮する中で、この駅周辺、あるいは駅、JRそのもの、鉄路とか駅のあり方について、日本全国の駅周辺のまちづくりの実態ですとか参考事例、これについても専門家から情報提供をいただきました。そうした中で、委員の皆様からそういう状況を得る中で、今諏訪市として取り組むべき最有力の課題としては駅の橋上化というテーマではないかという意見が多く出されましたので、私といたしましては、あり方検討会の皆様の統一的な見解であろうと受けとめまして、研究をスタートいたしますという発言に至ったという経過でございます。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 橋上化の研究に着手するということは、具体的にはどのようなことを指すのでございますか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  研究ということは、橋上化をするに当たって、事業化していくためにはどのような支援があるのか、それからそれを具体化するに当たって、さまざまなクリアしなければいけない課題が多く存在すると思います。そういう中で研究を始めるということは、手続についてもそうですけれども、まずさまざまな情報収集をしなければなりません。これからスタートするのが、まず最初のスタートだと捉えております。また大きな事業になります。そうは言いましても、駅の橋上化も数十億という予算規模の事業になろうかと思いますが、大変大きな事業になりますので段階を踏んで進めていかなければなりませんから、一歩一歩ということだと思っております。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) ぜひ、実現に向けていろいろな形で最終的には5W1Hで、いつどこで誰が何をどうするかということに尽きると思うので、そういう形に踏み込んでいただいて、検討会等をより活発化させて、実現に向けて迅速な施策をとっていただきたいと思います。そして、橋上化に伴って今、あり方検討会で、西口開発の連動性については、この橋上化とは密接につながると思うんですが、その辺につきましてはどのようなお考えをとられているんでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  東口と西口が自由に行き来できるということを期待される御意見というふうに通告で伺いましたけれども、今でも自由通路はございます。西口と東口をつないでいる自由通路というのはあるわけですけれども、駅を利用する人の利便性ですとか、諏訪湖畔、あるいは温泉街、並木通り、こうしたものと東口との商業地域のエリアが一体となった駅周辺のまちづくりというような視点から捉えてみましても、今現状は満足できる状況にありません。また、駅を利用される方々にとって、今の駅の改札と西口東口へのアクセスという形は、観光客の方々にとりましても満足のいくものではありませんと認識をしております。そういう意味から、東西を連結して交流機能を集約して魅力的な駅舎を考えることで、諏訪市としての新しい顔、これを創出できるのではないかという期待を持ちまして、研究に着手してまいりたいと思っております。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) ありがとうございました。これは長期にわたる、諏訪市民にとっては長年の懸案事項でございますので、一朝一夕になるものではございませんけれども、ぜひ前向きに取り組んでいただきたいと思います。  それでは次に、駅前統一テーマとして、「さわやかな風と翠のときめき」という表題がつきまして、先日駅前開発の社長と打ち合わせたというような報道がございました。このことにつきまして、決定までの経過と今後この「さわやかな風と翠のときめき」という抽象的な表現がどのように具体化されていくのか、また考え方によっては余りにも抽象的、イメージ的でよくわからないという声がありますが、これを実際に駅前開発のほうで、これは市が直接やるというわけにはいきません。お互いの話し合いの中でやると思うんですけれども、具現性に向けてどのような方法をとられるのかお聞かせ願いたいと思います。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  今までの決定までの経過について説明をさせていただきます。テーマの決定につきます経過ですけれども、昨年12月に第2回市民懇談会でイメージテーマのアイデア募集をさせていただきました。ことしに入りまして2月、第2回駅周辺あり方検討会におきまして、イメージテーマを募集した結果を、委員の皆さんに御報告の上意見交換をさせていただいていました。  そして7月には、第3回の駅周辺市街地あり方検討会でイメージテーマを市のほうで3案をつくりまして、それを報告しまして意見交換をさせていただいた。それでその3案を公表したということになります。同じく7月ですけれども、第3回の市民懇談会のイメージテーマ3案を懇談会に報告しまして、意見交換をしたところです。そして8月に、その3案の意見募集を広く市民に募集したという経過でございます。こうした経過を踏まえまして、8月24日にイメージテーマを決定し発表させていただいたということであります。そのテーマを8月30日には株式会社駅前開発に提示し、申し入れを行ったという経過でございます。以上です。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 経過については、非常に詳細に説明していただきましてよくわかりました。これをどのような形で具現化するということについては、触れていなかったんですが、お考えがございますでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  イメージの統一テーマということでございますから、これから新しく出現してくる駅前のまちが醸し出す雰囲気であったりムード、これを表現したものと考えております。これは、もちろん中核的にあそこに出現する諏訪駅前開発の開発エリアが中心的になるかと思いますけれども、その周辺にやっぱり出現してくる新しい町並み、あるいは参入してこられる皆さん、集う皆さんが、これも言うなれば共通の合い言葉として胸に置いていただくことで、結果としてその駅に出現した景観であるとか、機能面であったり環境づくり、そうしたものを通じて共通の「さわやかな風と翠のときめき」と、これを感じられるまちが出現してくるということに期待をしているところです。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) ありがとうございました。このイメージは駅前開発の古越社長も新聞によると、周辺をコンクリートの塊にはしないというようなことをおっしゃっておりましたので、ぜひそのような実現に向けて努力をしていただきたいと思います。  それでは続きまして、懸案事項解決に向けた組織強化、組織変更についてお尋ねをいたします。  私は民間出身なものですから、諏訪市の今の行政の組織を見ると大変膠着している、柔軟性に欠けるなという感じがいたします。やはり市においても、経営というような観点から見ると、やっぱりその中心は人であるわけですので、組織は重点施策、新規事業の進捗状況に合わせて柔軟に、新規の事業には大勢のスペシャリスト、たくさんの人数を配置すべきであるし、そしてさらに広域連合、商工会議所、諏訪圏ものづくり推進機構等の人事交流なんかも推進すべきだという考え方に立ちまして御質問をいたします。  現在の組織体制の問題点について。地方創生で多様な新規事業をPDCA、プラン・ドゥ・シー・エーで回すときには、やっぱり諏訪市創生・産業振興担当副市長の設置が必要ではないか。これは昨年創生すわの小林会長からも質問がございました。しかしこれは、人口5万人規模の都市では、長野県では副市長を置いているところはないそうなので、なかなか実現が難しい。特に副市長を置いているのは、長野市と飯田市というような2市しかないというようなことをお聞きしました。そこの問題点をクリアするために、やはり任期制のスペシャリストといいますか、そういう専門家を名称にこだわらず、市長直轄のスタッフとしてスカウト、公募により外部の血を入れるべきだというような考え方を私は持っております。  特に、経済部なんかの名称一つにしても、やはり直接的に市民に訴える産業振興部というような名称にし、工業振興にこれだけ力を注いでいるわけでございます。人づくり、ものづくりで雇用の増というようなことを図って計画しているわけですから、現在、商工課工業係というのを、工業振興課にやはり格上げし人材を投入して、諏訪市のものづくり産業を支援すべきだというような持論を持っております。これが私が言ってすぐどうなるというものでもないと思いますけれども、考え方、それから行政がこれからどういうふうに取り組まれるのかを御答弁願えればありがたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  諏訪市役所の人員の経過を、私も今手元に数字がございませんけれども、拝見いたしましたところ、行政改革等によりまして相当の数の人員削減を行ってまいっております。そういう中で役職への登用という、副市長を含めた民間の人材の登用という御提言でございます。これは役職への登用にこだわらず、民間の皆さんの知見というのは積極的に取り入れてまいりたいと考えております。  現在も法律、都市計画、地域福祉、まちづくり等の分野でアドバイザー制度というのを利用させていただいておりまして、助言をいただいております。こうした課題の状況など精査・研究をしながら、現在のこの政策アドバイザー制度も含めて、御提言をありがたく頂戴して検討してまいりたいと思っております。
     また、その組織の名称です。議員御指摘のとおり、組織のあり方とか名称につきましては、その行政体の力の入れどころとか、意図をあらわす部分もございます。これは工業だけが諏訪市の産業ではございませんで、さまざまな林業も農業も観光も商業もさまざまございます中で、どのように組織体制をつくっていくかということは課題になろうかと思いますが、今現在は産業連携室という室を設けて取り組んでおりまして、これがちょうど5年目を迎えるタイミングであります。それらも含めまして御提言の趣旨をいただきながら検討してまいりたいと思っております。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 勝手なことを申し上げましたけれども、ぜひ組織というのは陳腐化する、つくった途端に古くなります。やはり常にかき回して、新しい異分子を入れ、活性化をしていかないといけないということが私の持論でございますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、来年の3月に定年になる幹部職員の能力を生かす組織づくりをぜひ御検討くださいということで質問いたします。何と、部課長以上の方が10名定年退職を迎えていると聞いておりますけれども、これは事実でしょうか。お答えいただきたいと思います。 ○宮下和昭 議長  総務部長 ◎関基 総務部長  今年度末の定年退職者の中で、部課長で10名というのは、そのとおりでございます。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 市の職員はどんなに優秀な方でも60歳をもって定年という形になるわけでございますけれども、今世の中は65歳定年制、または70歳まで働く人もたくさんおります。現に私も72歳で頑張っているわけですけれども、そういう意味におきましては、今までの経験、能力、人脈を活用することが諏訪市のために大変重要なことではないかと思います。私がこの議場で答弁を願うというのも変な話なのですが、こういう人材をここにいる方々が来年の3月で市役所との縁が切れるということではなくて、再任用制度だとか、それから市長直轄のシンクタンク的なところで、今までのそういう能力、知識、人脈を生かしていただくとか、ぜひ御検討を、多分していらっしゃるかもしれませんけれども、そういう人材を生かす仕組みづくりをつくるべきと考えますが、御見解はいかがでしょうか。 ○宮下和昭 議長  総務部長 ◎関基 総務部長  市役所だけではないかと思いますけれども、どんな組織でも退職者が培ってきた知識や経験、技術のスムーズな継承、それをどのように行っていくかというのは、やはりどこでも大きな課題であるだろうと認識しております。  その課題を解決する一つの方策として公務員の場合は、再任用制度というものがございます。それを諏訪市でも進めていきたいと考えております。再任用制度は、定年退職を迎えた方の中から希望者に対して、勤務実績等を考慮しまして、1年以内の任期を定めて、新たな職に位置づけて改めて採用することができるというものでございまして、条例の中でも細かい規定をしております。  これまでは、定員管理の数に影響を与えてしまうということですとか、組織の年齢別の構成比、新規採用とのバランスによる新陳代謝を考える上で積極的には運用してこなかったわけでございますけれども、退職される方がふえてくるということで、市職員として培ってきた能力や経験を、定年退職後にもう一度公務職場で発揮していただきたいと。それから効率的な組織運営を図るということもございまして、後輩職員に技術、ノウハウをしっかり継承していくということが、その制度を活用することでできるのではないかと考えております。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) ぜひ人材を生かすという意味で、それは諏訪市にとっても、ここで完全リタイアというようなことをしますと損失でありますし、また大きく見れば、国家の損失でございますので、ぜひ38年間という長きにわたって一つの道を見きわめてきた人は貴重な人材だと思いますので、ぜひ前向きに検討して人材を活用していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  続きまして、「まち・ひと・しごと総合戦略」の一之柱、魅力的で安定した「しごと」ができる「まち」の創造について。これは今年度の最初の市長の方針の、御柱になぞらえた一之柱のまちづくりの「まち」の創造についてでございます。この中で私が今回御質問したいのは、いろいろな施策がされていますが、利子・保証料補給事業について8,000万円の予算を計上しているが、情報PR、提供PRはどのようになっているのか。進捗状況と今後の見通しについてお聞かせ願いたいと思います。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  昨年の決算審査特別委員会において、議員の皆さんからも御指摘をいただきました。より利用しやすい制度資金とするため、市内金融機関から制度の改正等の要望の聴取を行う中で、全資金の利率の引き下げ、利子補給の拡大、使用条件の緩和など大幅な内容の拡大をしたところでございます。  こうした大幅な制度変更を行ったことから、昨年度中に市内各金融機関の融資担当者への変更内容の周知を行い、年度初めには「金融のしおり」を作成し、市内企業、各金融機関に配布をしたところでございます。制度資金につきましては必ず金融機関を通して行うため、特に金融機関への制度の周知には力を入れているところであります。そのほか経営窓口相談でございます商工会議所への情報提供や諏訪市のホームページでの周知を図っております。  またさらに、今年度は創業支援者向けのパンフレットを作成し、制度資金の御案内を載せ、市内金融機関、また宅建協会への周知のほか、県の東京事務所、名古屋事務所へも配布しているところでございます。  続いて、進捗状況と今後の見通しということでございますが、7月末までの利用状況においては融資件数が107件で、前年同期に比べて1.4倍、融資金額は8億201万円で、前年同期に比べて1.9倍と大幅に利用が増加しております。中でも開業支援資金の利用が15件ございまして、前年度月と比べますと前年は1件でございますので、これだけ多くの方が創業支援に力を入れた今年度施策は順調に進んでいると思われます。  制度資金は事業者にとって大きな支援となるため、市内金融機関、商工会議所等との連携を密にして多くの企業、事業者に利用していただけますよう、より一層のPRを継続していきたいと思っております。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 飯塚経済部長からのお話で今期については大変利用者が多くあると、1.9倍とか140%とかいうことでございますので、この努力には感謝いたします。やはり制度を実際に使う側の立場に立って構築していただくということが、いかに大事かなということの実証になるかと思います。  続きまして、住宅リフォームの助成事業の利用状況について。これも3,000万円の予算を計上しておりますが、情報提供・PRはどのようにしているのか。また、他市に比較して助成制度が充実していると聞いております。諏訪市が他市に比べて充実している、実際のそれはどうなのか。進捗状況と今後の見通しについてお聞かせ願いたいと思います。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  住宅リフォームの助成制度の御案内のパンフレットや「広報すわ」、ホームページなどで制度の周知を図っております。リフォーム受注業者である登録小規模建設業者による案内が、制度の周知としては一番大きいのではないかと考えております。  それから他市と比較してという質問でございますが、この制度はリーマンショックのころの緊急経済対策の一環として平成23年から平成25年まで、近隣市町村とともに実施をしたところでございます。緊急経済対策としての役割は終わったとして制度を廃止した市町村が多い中、我々は市内の中小企業、中小零細の建設業者へ与える経済効果は非常に大きいとして、諏訪市は延長し、また対象工事を拡大するなど制度を充実した上で、さらに平成26年度から3年間延長し継続実施をしているところでございます。こうしたことから、近隣市町村より充実しているというようなことを言われるのは、このことからじゃないかと考えております。  また、進捗状況と今後の見通しでございますが、今年度の利用状況は7月末現在で申請数が142件、工事見積金額が約1億4,987万円となり、交付決定額につきましては969万7,000円と現在のところなっております。これは前年同期に比べますと、申請件数ではマイナス56件、交付決定額ではマイナス426万1,000円となっております。これは本年は御柱の年でございますので、それぞれの御家庭で建設工事を控えたためではないかと思われます。ただ、まだまだ潜在需要はあると思われますので、今後ともPRに努めてまいりたいと考えているところでございます。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) ありがとうございました。御柱の年で確かにそういう需要が少ない中で、1億9,400万円という金額はやはり需要の喚起、経済活動の活発化に寄与しているのではないかと思いますので、今後ともそういう施策をよろしくお願いいたします。  続きまして、SUWAクリエイティブシティ化事業の進捗状況についてお尋ねいたします。1,600万円の予算を計上していますが、具体的事業の内容について、そしてまたPR、情報提供についてどうされているのか。そして現在、実際に具体的にどのような事業が行われているのか。また、現在の組織、人材で思うような事業展開ができるのかどうか、この三つをひっくるめてお答えをいただきたいと思います。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  SUWAクリエイティブシティ化戦略事業の財源につきましては地方創生加速化交付金として、内閣府から10分の10の負担の交付金をいただきまして活用しております。この事業内容につきましては、首都圏のクリエーティブ人材と諏訪地域の事業者をつなぎ、外部の視点を加えて地域資源の新しい価値や利用機会を見つけることにより、新商品・新サービスを創出する事業でございます。  情報提供、PRにつきましては、諏訪市ホームページや、SUWAプレミアムのフェイスブック、メルマガ、ファクス等により発信しております。  現在公開されている事業の進捗状況と今後の見通しについてでございますけれども、SUWAデザインプロジェクトといたしまして、首都圏のクリエーティブ人材と諏訪地域事業者を引き合わせる動きを始めておりまして、現時点で5名のクリエーティブ人材と、諏訪の10事業所との懇談の場を設け、連携の可能性を探っております。また、お泊まりの際には、そのクリエーティブな人材の皆さんは、諏訪市内の宿泊施設を御利用をいただきまして、そういう中での交流も図っているところでございます。よく日帰りで、最近東京あたりでそういうのはやってしまいますけれども、あえて泊まっていただいて、いろいろな話をしてくださいということでございます。  また、ここで公募によりまして、7月11日から8月18日まで地域の参加事業者を募集したところです。実は本日は、この事業所の2次面談ということで今、産業連携推進室の職員が動いておりまして、3事業程度に精査し、技術・商材・サービスを磨き上げ、発信する動きをしていきたいと考えております。また、これには産業連携補助金等をリンクさせまして、手厚く支援できる枠組みを整えているところでございます。  それから、現状の組織、人材で事業展開ができるのかということでございますが、産業連携推進室は私の直轄の部署でございまして、人数に入れますと私も入って3名という体制になりますので、今現在その中で民間事業者との連携を図って、必要に応じて経済部や企画部など、関連する部署とも連携を図りながら事業を進めておりますので、今のところはその中で頑張っているということでよろしくお願いしたいと思います。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) この事業は大変難しい事業だなというように私、個人的には思っています。ぜひ飯塚経済部長直轄ということなので、人材の補充とともに将来の諏訪を担う新規の事業だと思いますので、頑張っていただきたいと思います。ありがとうございました。  次に、二之柱、「行ってみたい」、「戻ってきたい」、「住んでみたい」と思える「まち」の創造について。この中で二つ取り上げさせていただきました。一つは、子育ての問題を初めて取り上げさせていただくのですが、信州型コミュニティスクール創造事業の内容と進捗状況についてということで、長野県は教育県と言われて久しいわけでございますけれども、信州型コミュニティスクール創造事業とは一体どんな事業なのか。その歴史、内容について簡潔に御説明していただきたいと思います。この点で答弁していただいて、次に進みたいと思います。 ○宮下和昭 議長  教育長 ◎小島雅則 教育長  コミュニティスクール事業につきましては、議員も中洲小の、あれは国版ですけれども、コミュニティスクール運営委員会に所属されて御活躍いただいたので、おおよそおわかりだと思いますけれども、信州型ということで出てまいりました。諏訪市ではそれを含めて全校で実施しているということでございます。特に信州型については、国版よりも権限の上で幾らかアバウトといいますか緩いわけですけれども、やっている中身については実際問題はほとんど変わらないという状況で、かかわっていただいていらっしゃる方については特にここで区別することもないかなと思っています。  運営委員会を持ちまして、学校とそれから地域の皆様とが会議を開いて、学校のことやら地域のことも含めた議論の場がある。そしてやはりボランティアを中心とした方が入って、さまざまなかかわりを持つというようなこと、それから学校に対する評価もしていますけれども、これに加わっていただく、そんなような特徴がございます。  考え方の中で一番大事にしていることは、多くは二つ主にやるわけですけれども、一つは学校というものは、もともと地域の人々の思いと熱意によってつくられてきたものであって、その意味で学校は本来的にコミュニティスクールであるということです。もう1点は、コミュニティスクールというのは学校と地域を結び、将来的にはまちづくりにつながる大事なツールである。このことを大事に考えて展開しています。今、県教委が中心になってやっておりますけれども、全国的な文科省版のコミュニティスクールと合併しながら大事に考えていく、そんなことでございます。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 小島教育長、非常に熱心に学校と地域との連携に取り組んでいただいておると思っております。そこで、諏訪市は他市と比較しても地域で子育てを支援するという学校支援活動が盛んだと聞いております。実態はどうなんでしょうか。また、どのような人たちが地域の子育てに参加しているのか、その実態についてお尋ねいたします。 ○宮下和昭 議長  教育長 ◎小島雅則 教育長  諏訪市ということでいいかと思いますけれども、全校でやっておりますが、大変多くの皆様がボランティア活動にも参加していただいています。全県のことで言いますと、県教委が平成29年度の当初には100%にしたいんだと。いわゆる公立学校について100%ということでやっていますけれども、今年度の当初は数字で言いますと六十五、六%のところが導入をしたということを結果的には聞いていますけれども、多少その温度差といいましょうか、取り組みの中の温度差はあるようです。諏訪市のように自治体全学校でというところは余りないようでありまして、やれるところから、あるいはモデルケース、そんなことでやっているところがあると思います。  諏訪市におきましては、いわゆるボランティアについても多くのものがございまして、学習支援から読み聞かせ、登下校の見守り、さまざまな体験学習、パソコン、ものづくり教育、クラブ活動、いろいろなものがあって、個別に言うと大変個性的なものもございます。参加している方はそれぞれ自由な立場でありますけれども、特に大事にしたいことは、地域のお年寄りの皆様のパワー、これが非常に生きているなということ。昼間やっぱり、日中仕事のある方は日中の参加がなかなか難しい。保護者についてもそうですけれども、そんな意味で地域のお年寄りを初め多くの皆様の力をいただいているんじゃないかな、さまざまな成果も上がっていると思っています。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) ぜひ諏訪市の特徴である地域で子育て支援をする。具体的には登下校のキョロブラ運動から始まって、お話のありました老人クラブ、または老人の方たちが、高齢者の方たちが一生懸命参加していると、この風習といいますか、習慣はぜひ続けていくべきだと思います。ありがとうございました。  続きまして、移住交流事業の具体的施策と進捗状況について。これは大変難しい、どこの市でも取り組んでいますが、そう簡単にはいかない問題でございますけれども、諏訪市が具体的に取り組んでいる事業内容と事業の進捗状況について。  また、これは広域でやらないとなかなか成果が上がらないわけでございますけれども、諏訪市が単独でやっているのと、それから広域でやっているの、この辺の割合についてというか、具体的な事例についてお尋ねをしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  それではお答えします。移住交流促進事業として、広域的に取り組んでいるというまず内容ですけれども、諏訪地域6市町村のスケールメリットを生かした移住交流事業が実施できるようにということで、6市町村と諏訪地方事務所、商工会議所、一般社団法人長野県宅地建物取引業協会諏訪支部が連携しまして、諏訪圏移住交流推進事業連絡会を発足しております。  この連絡会の事業としましては、東京、名古屋、大阪などの都市圏におきまして、諏訪地域の魅力を発信し、親身に相談に乗る移住相談イベントを開催しております。ことしの8月には、諏訪地域に関心を持つ移住希望者にお越しいただき、生活環境や住まいを実際に見ていただいたところです。そういう実際に見ていただく、移住下見バスハイクというのを開催しております。このハイクには、東京、千葉など1都3県から5組8名の方がお越しいただいております。湖周の6棟の物件見学、また車窓からステーションパークやレイクウォーク、すわっこランド、病院等を見学していただきまして、その後交流会を開催し情報交換をしております。参加者の方々からは「多くの物件を見学することができた」、それからまた「この地域の相場感をつかむことができた」、「家族の同意が得られれば移住を考えたい」という、そんなような感想が聞かれたところであります。  それから、ことしの6月に諏訪圏移住相談センターというものを諏訪市杉菜池に開設しております。そこには専任のコーディネーターが常駐しまして、仕事、住まい、生活情報等ワンストップで相談にお応えするという拠点になっております。その進捗状況ですけれども、創生総合戦略の重要業績評価指標KPIで定めました諏訪圏移住相談センターの相談件数の目標値は、年間150件ということに対しまして、6、7、8月の3カ月で現在71件の相談があったということであります。3カ月で目標の約半数の相談実績ということになっております。  それから、単独事業としましては、諏訪市空き家バンクのポータルサイトを開設しております。ことしの7月には空き家バンクに掲載していました物件ですけれども、神奈川県在住の方が購入されております。現在は2地域居住ということですけれども、数年後、定年退職後には御家族4人で移住されると伺っているところでもあります。  また、現在、諏訪市の魅力を発信する移住プロモーション動画、また移住パンフレットの作成を行っているところです。この動画につきましては、子育て、仕事、医療、買い物などの内容を中心に、若い世代から高齢者まで広く対象としております。完成した動画は諏訪市のホームページで公開いたします。また、県外で開催される移住イベントなどにも広く活用してまいりたいと考えているところです。  それから、来年度から移住の際に就労を心配される方が多いですので、人材バンク制度の創設、また、空き家バンクの登録件数を伸ばすというために補助制度なども創設しまして、登録件数の増加を図ってまいりたいと考えております。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 問い合わせが150件目標の中で71件、もう3カ月で達成したということは非常に関心が深いのではないのかと思います。それで将来的に助成制度だとか、いろいろな移住しやすいような環境を整えていただくということでやっていただきたいと思いますが、3カ月の間に実際に移住に結びつきそうな方はいらっしゃったんでしょうか。 ○宮下和昭 議長  地域戦略・男女共同参画課長 ◎茅野徳雄 地域戦略・男女共同参画課長  問い合わせとか御相談はございましたけれども、具体的に入ったという情報とか連絡は入っておりませんでした。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) まず問い合わせがなくちゃいけませんけれども、これは移住というのは家族同伴で引っ越ししてきたり、働く場所の問題とかいろいろな問題がございますので、地味でもこつこつ継続をして諏訪のよさをPRをしていただきたいと思います。  続きまして、三之柱から質問させていただきます。若い世代の「希望」を実現、「ひと」を育てる「まち」創造についてということでございますが、最初にファミリーサポートセンター事業の具体的内容と利用実態について御答弁をお願いいたします。 ○宮下和昭 議長  健康福祉部長 ◎土田雅春 健康福祉部長  ファミリーサポート事業は一時的な児童の預かりや、保育所、学校、学童クラブなどの送迎、病児・病後児の預かりなどに利用できる、子育て中の保護者をサポートする事業でございます。育児の援助を受けたい人が利用会員になりまして、援助をしたい人もスタッフ会員としてファミリーサポートセンターが援助活動の連絡、調整を行い、会員同士が支え合う仕組みでございます。  連絡・調整事務につきましては、NPO法人のすわ子ども文化ステーションの中にすわ子育て支援ネットワークぷりんというものがございますので、そこへ委託しております。平成27年度の事業実績としましては、利用会員、スタッフ会員の合計会員数は307名で、活動件数は906件ということになっております。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) NPO法人を活用して、民間の方の力を引き出すというのは大変望ましいことではないかと思います。それによって、行政が直接やるよりもきめ細かな施策が展開できるということで、このぷりんさんが実際にやっていて906件の需要があったということは、私もう子育てには関係ないものですから、初めて知りまして、ぜひまたPRをしていただきたいと思います。  次に、巡回支援専門員配置事業の内容と利用実態について、事業の内容、指導状況、相談件数についてお尋ねし、今後の見通しについてもお話をしていただければと思います。 ○宮下和昭 議長  健康福祉部長 ◎土田雅春 健康福祉部長  事業内容は、発達障害などに関する知識を有する専門員が、子供やその保護者が集まる施設、保育園などの場所を巡回しまして、職員や保護者に対し障害の早期発見、早期対応のための助言などの支援を行っております。  平成26年度からこども課内に専門員を配置しておりまして、現在2名の専門員が関係機関と連携し日常的に巡回支援を行っております。年長クラス対象の就学相談ですとか、医療機関への同行、発達検査の実施、報告などを行っているわけでございます。平成27年度の保育士及び保護者からの相談件数としましては659件、ちなみに前年度は605件ということで、今後も継続していきたいと考えております。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) これも年間600件以上の利用実態があるということで、またこれもぜひ続けていっていただきたいと思います。  続いて、子育て企業サポート助成事業の条件、実際に利用企業の実態についてお尋ねをしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  子育て企業サポート助成事業でございますが、これにつきましては厚生労働省のプラチナくるみんの認定を受けた企業と長野県の社員の子育て応援宣言を登録した企業に対して、諏訪市において奨励金を交付する事業でございます。  くるみんの認定につきましては、次世代育成支援対策推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定し、一定の目標を達成した企業に対して厚生労働省が認定するもので、この認定を受けた企業に対して100万円の奨励金を交付しております。  また、社員の子育て応援宣言につきましては、長野県が従業員の仕事と子育ての両立が容易となる取り組みを行おうとする企業を登録するもので、登録企業に対し10万円の奨励金を交付するものでございます。  平成28年8月31日現在でございますけれども、市内の工業者でくるみんの認定を受けた企業が1社、子育て応援宣言が7社登録されております。申請は年度末になりますので、この8社及び今後認定、登録を受けた企業が対象となります。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 新しい時代の子育て支援の、または今は女性が働くことがふえておりますから、ぜひPRをきちんとし、年度末までまだ半年以上ございますので、よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、市民を巻き込んだ婚活サポーターの育成についてということでお尋ねいたします。
     8月21日に、縁結びサポート事業のコンサルタントの講演会がございました。50名くらい参加いたしましたが、当日は講演会だけではなくてワークショップ形式でいろいろな形で広域で、諏訪市の人だけかなと思いましたけれど、岡谷だとか下諏訪だとか茅野だとか、そういう遠くの方がお見えになって、いろいろ議論したわけです。そうしたときに、実際に主催者としての評価と課題についてお尋ねしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  地域戦略・男女共同参画課長 ◎茅野徳雄 地域戦略・男女共同参画課長  8月21日に、今までは当事者を主としましたマッチングイベントを中心にやっておりましたけれども、社会全体で若者の結婚を応援する機運を育むということを目的に、婚活応援講演会を開催いたしました。議員にも出席いただきました。ありがとうございます。  第1部の講演会につきましては、結婚支援分野において全国各地で実績のある心理カウンセラーの羽林由鶴さんを講師に迎えまして、「今どきの婚活事情〜若者のキモチに寄り添う結婚支援とは〜」ということをテーマにさまざまなお話をいただきました。独身者の親御さん、当事者、それから長野県が養成しますしあわせ信州婚活サポーターの方々ということで、全部で43人の出席をいただいたところでございます。参加者の感想といたしましては、「アドバイスばかりして子供の立場になっていなかった」、それと「相手の立場に寄り添うとはどんなことなのか気づいた」というようなことをいただきまして、参考になったと好評でございました。  第2部の情報交換会におきましては、婚活支援に取り組んでいる方々など21名に参加をいただきまして、「結婚支援にかかわる中での課題、悩み、対策」、あと「こんな支援が効果的では!?と感じること」をテーマに情報交換を行いまして、出された意見としましては、活動の悩みですけれども、イベントの女性参加者が少ない、あと結婚への条件が先行しがちでうまくいかない、それから同じ地域で婚活の取り組みをしていても横のつながりがないというようなことでございます。  あと効果的な支援でございますけれども、出された意見としましては、女性は地元の婚活イベントは避ける傾向にあるということでございます。もっと婚活に限らない新鮮味のあるイベントにしたほうがよいのではないかとか、あと諏訪市だけでなく6市町村の関係団体、あと関係者が連携することが大切であると。あとイベントもよいがコミュニケーションがうまくいかないという人もおりますので、そういった方の課題解決を一緒にしてあげるパートナーがいたり、自己課題を克服するようなセミナーが大切ではというようなことでございます。出会いのイベント、セミナー、相談事業等、現状は行政も含め、できる団体ができる取り組みをしておりますけれども、参加した多くがそうした人たちの横のつながりがあったほうがいいと感じているということでございました。以上です。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 婚活事業って本当に難しくて、私も婚活パーティーを15年やっていますけれども、なかなか成約に結びつきません。そこで、諏訪市での婚活サポーター制度というのをやっぱり、諏訪市独自で構築する必要があるのかなという感じがします。  今、長野県では婚活サポーターという制度がございまして、毎月1回報告書を出さされているわけですけれども、ぜひ諏訪市でそういうのをつくり、諏訪圏のおせっかいおばさんとかおせっかいおじさんとの連携をして、市民参加の定期的なワークショップといいますか、会合を持つ組織にすべきではないかと思います。ぜひ検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。  また、親同士、親御さんのほうが非常に焦っているといいますか、やきもきしているというのが実態でございます。本当に真剣でございますので、親同士のお見合いの機会をつくる、または経歴書とか、そういうのがプライバシーの問題で非常に個人情報で難しいんですけれども、現実に要望があり、困っている人がいるわけですから、行政としてもこのお手伝いをするという仕組みが必要ではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○宮下和昭 議長  地域戦略・男女共同参画課長 ◎茅野徳雄 地域戦略・男女共同参画課長  先ほども説明しましたように、諏訪市の中だけという限られた人のつながりだと、どうしても広がっていかないということもございますので、長野県で養成しています婚活サポーターの6市町村の方々も、今のところ42名の登録がございますので、市内とは言わず広域の中で、そういうような横の連携、それからあと市民参加の定期的な対応という部分についても情報交換をしながら、そういうような広がりを持って、広域連合、それから6市町村と連携を考えて図ってまいりたいと思います。  それから、親同士の縁結びということでございますので、そういった要望などを確認をしながら、それからあと婚活サポーターの御意見等を伺いながら今後考えてまいりたいと思います。以上です。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) ぜひ前向きに検討していただいて、人口をふやすためには、まず結婚をしていただいて子育てをしていただくということが前提になりますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、四之柱、誰もが安全・安心・安定して暮らせる、個性が輝く「まち」の創造についてということで、その前提としてやっぱり国民健康保険会計が先日の新聞報道ですと2億5,000万円、経常では赤字だというような報道がございました。この赤字の原因と今後の対策について、また平成30年度より県が医療費国保の財政主体になるという報道がされていますが、実際に市民の立場からすると、どのように変わるのか御答弁いただきたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  まず諏訪市の国民健康保険の財政状況及び今後の対策、対応の仕方についてお答えをしたいと思います。  議員御指摘のとおり、平成27年度の国民健康保険の会計につきましては、形式収支はおよそ500万円くらいの黒字になりましたけれども、実質単年度収支、つまり預金ですね、一般家庭では預金だとかそういうものを使わなかった場合の収支で言いますと、2億5,600万円程度の赤字になったということでございます。それを、黒字ができたのは預金である基金の全額使い切り、それから平成26年度からの繰越金、それを手当てしたことによっておよそ500万円が平成27年度から平成28年度への繰越になったという状況でございます。  この赤字になった主な要因ということでございますけれども、まず医療費全体の伸びが大きかったということがあります。これは平成26年度に比べて平成27年度は7.2%の増ということでございまして、その中身の主な増加要因というのは、高額調剤費が伸びたこと、それから入院の件数、金額ともにふえたこと。この二つが大きな要因になっております。調剤費につきましては、既に御案内させていただきましたけれども、昨年の9月からC型肝炎に対する新薬が保険適用になったというのが大きな要因でございます。これは全国の国保連合会の分析の中でも、この傾向は全国的な傾向であるということと、今後も新たな高額な新薬が保険適用される可能性があるので、これからもこの傾向は続いていくという分析をしているところでございます。  諏訪市の国保、先ほどお話に出た赤字、実質は赤字になっておりますので、今後どのように対応していくかということですけれども、単年度だけで申し上げれば繰上充用、これは翌年度の収入を見越して赤字を埋めるというもの、それからもう一つは法に定める以外のお金を一般会計から国民健康保険特別会計へ入れるという、法定外繰入というものですけれども、そういうものによって解消する方法がございます。ただし、これは一過性のものになりますし、また、翌年度の収入を見込むということになりますと、これはあくまでも借金が消えるわけではございませんので、基本的には適切ではないと考えております。  そういう中で何をする必要があるかということになるわけですけれども、やはり税率の見直しが必要ではないかということだと思います。その際には当然赤字解消が前提、さらに何かあったときの預金としての基金の積み立て、その二つを考慮した上で、さらに将来の医療費の伸びも、当然その中に含めて改定の論議をしていかなければならないと考えております。基本的にはその三つですね。赤字解消、それから基金の積み立て、それと将来の医療費の伸び、その三つを考えた上で国民健康保険の運営協議会にお諮りしたり、御意見を伺いながら平成29年度に向けた改定論議を進めていく必要があると考えております。  それから、二つ目の御質問にありました、平成30年度からの長野県が国民健康保険の財政運営の主体を担うということによる広域化でございますけれども、まず長野県の大きな役割として、県内の統一的な国保の運営方針を示すというのが一番大きな計画であります。その中に、直接的な事務的な部分で申し上げますと、まず市町村が必要とする保険給付のお金は全て県が担保するということがあります。それと、その財源の一部となる市町村が納める分担金というものがあるんですけれども、その分担金の額を示すこと。さらにその分担金を示す上で基本的な市町村ごとの標準税率、それを示すということが主な県の役割になってまいります。  市町村としますと、そういう役割を県に担っていただくことによって、大きな中身は変わってまいりません。市民の皆さんの資格審査の問題、それから直接的な給付の問題、それから大事な保健事業は市町村が引き続き担うことになっておりますので、財政全体を県が担う、市民の皆さんと直接接するような施策については、市町村が継続して取り扱うことが平成30年の4月からの国保の動きになってまいります。  その中で、市町村として大きく制度改正によって変わる部分というのは保険料の考え方でございます。先ほど申し上げましたように、市町村が県に納める分担金というのは、県が幾ら納めてくださいという形で示してまいります。市町村ごとの標準税率、これが示されますので、それをしんしゃくしながら市町村は市民の皆さんからお納めいただく税率、それが当然分担金全体を基本的に満たすものにならなければいけないということになりますので、税率と分担金総額を見ながら、また不測の場合の基金の造成、それも考慮しながら税率を考えていかなければいけないと思っております。  したがいまして、諏訪市の国保単独での対応、それも平成28年度中に平成29年度に向けた改定を考えなければなりませんし、平成30年度の広域化に向けた改定を平成29年度に考えなければいけないというふうに事務方では考えております。これは繰り返しになりますが、国保の運営協議会の皆様の御意見を伺う中で、方針を最終的に決定していきたいと考えております。以上です。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 伊藤市民部長に再度お尋ねしますが、今回の平成30年度の県に移行することによって、諏訪市民にとっては保険料がすぐ値上げするとか、そういうことではないという理解でよろしいのでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  今のお答えに対してははっきりしたことは申し上げられないという答えになります。現在の諏訪市の国保の被保険者の皆さんから集めている、お納めいただく税額の総額がおよそ11億円弱でございます。ただ、県が示す分担金の額がそれと同じなのか、違うのかというのは、医療費水準であったり、あるいは給付水準、それから加入者の所得、いろいろな要素があって決定されると言われております。したがいまして、総額と標準税率が示された段階で計算をしていかなければなりませんので、申しわけございません。現在の状況では上がる場合もあるでしょうし、下がる場合もあり得るというお答えになってしまいます。御理解いただきたいと思います。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 続きまして、特定健診で指摘された健康上の問題点を改善するために実施している特定保健指導というものの実態、内容についてお尋ねいたします。 ○宮下和昭 議長  健康福祉部長 ◎土田雅春 健康福祉部長  特定健康診査というものは、生活習慣病と言われる糖尿病ですとか高血圧症、糖質異常症など、最初は症状がなくても心筋梗塞、脳卒中などの重大な病気につながり、生活の質の低下や医療費の増大を招くと言われております。  特定健診は、その中でもメタボリックシンドロームに着目して、これらの病気のリスクを検査しまして、リスクのある方の生活習慣をより望ましいものに変えていく、そのための保健指導、それを受けていただくものでございます。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) ありがとうございました。特定健診は長野県の中で諏訪市が一番受診率が高いと聞いております。その中で、ぜひ問題があった人のフォローについてよろしくお願いいたします。  続いて、老人クラブの実態と今後のあり方、対応策についてお尋ねいたします。老人クラブはだんだん加入人数が減っておりまして、1,700人前後になってしまいました。やはり、老人人口が少なくとも諏訪市だけで1万何千人といるわけでございます。65歳以上の人がですね。しかもそういう中で毎年ふえるわけでございます。そして、その人たちをどうやって社会参加させるか、そしてしていただくか、または生きがいを見出していただくかというのは、行政にとっても大変重要なことだと思います。  実際に私が今老人クラブの会長をしている中で、やはり老人という名前が非常に抵抗があると。やはり名は体をあらわすということでございますので、この老人クラブという名前の公募なり、それからいろいろな形で名称をやはり考えるべきではないかと。他市においては、老人クラブという名前ではない名称を使っているところも多々ございます。  そして同時に、連合会の事業内容と、それから役割について再検討していくべきではないかと思います。一緒にこの連合会に加入していない老人クラブの活動にも支援の手を差し伸べるべきかなという感じがします。中洲地区でももう半分ぐらいの地区が老人クラブ連合会に入っていない状況になってきています。だからこの辺、縛りとして連合会に入っている人を優遇するという考え方も正しいと思いますが、していない方のフォローも一つ御検討していただきたいと思うのですが、御答弁をお願いいたします。 ○宮下和昭 議長  健康福祉部長 ◎土田雅春 健康福祉部長  まず名称の関係についてお答えをさせていただきます。  現在でも、老人クラブの名称には、大和や湯の脇の長寿会とつけているところもございますし、中浜地区の長寿振興会、尾玉や上野地区の福寿会という名前をつけられているところもございます。他の市町村では高齢者クラブ連合会ですとか、シニアクラブ連合会等の名称を使っているところもございます。現在は連合会の名称でございますので、この変更については連合会の会員の皆様の理解と了解で決めていただくのが一番いいかなと考えております。  それから、事業内容についてでございますが、連合会では湖畔清掃などの社会奉仕活動ですとか、マレットゴルフ大会、そして料理教室などの事業を実施しております。今後は各年代の要望を把握して、反映できるような活動検討を実施することも、会員の増加ですとか活性化のためには必要と考えております。  また、加入していないクラブに対する補助金の件でございますが、現在連合会には14クラブ、1,844人の会員がいらっしゃいます。連合会に加入していない老人クラブには直接的な補助はしておりませんけれども、各地区で議員おっしゃるように事業活動を実施しております。地域包括ケアシステムですとか介護予防の観点からも、今後大変重要でありますので、各地区への活動支援については連合会のあり方を含めまして、地区及び地域戦略課と連携して協議を進めてまいりたいと考えております。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 土田部長がおっしゃられましたことは非常に重要でございまして、これから老人人口、高齢者人口がますますふえる中で、ぜひ取り組んでいただいて、諏訪市の高齢者が生き生きと、そして生きがいを持って社会参加できるような形を官民といいますか、我々当事者も頑張らなくちゃいけないし、行政のほうも支援をよろしくお願いいたします。  続きまして、諏訪市の消防団のポンプ操法県大会での快挙について御質問いたします。ポンプ車の部で昨年に続いて2連覇、そして小型ポンプの部で第3位になったということにつきまして所見をお伺いします。なぜこのような快挙を諏訪市が達成できたのか。きょう新聞にも掲載されていましたけれども、全国大会に出場するということで、諏訪市消防団第7分団、山吹色の黄色の垂れ幕をつけていただきまして、市民に対する啓蒙とか、そういうのをやられているわけですけれども、この点について諏訪市の名誉であり、誇りであると思いますので、市民に対するPRももっとすべきではないかということで、この二つについて御答弁をお願いいたします。 ○宮下和昭 議長  消防庶務課長 ◎仲井宏人 消防庶務課長  このたび長野県消防ポンプ操法大会、諏訪市消防団を代表いたしまして出場した第7分団でございますけれども、昨年も諏訪地区の代表として長野県大会に出場しまして、ポンプ車の部で優勝を果たしております。ことしは長野県大会2連覇という成績をおさめるとともに、10月14日長野市において開催される、全国消防操法大会に出場することとなっております。長野県大会を連覇するというのは、諏訪市においてはこれまで例がなく、議員のおっしゃられるとおり快挙だと思っております。  さらに、ことしにつきましては小型ポンプ操法の部におきましても、第8分団が諏訪地区の代表として長野県大会に出場しまして、第3位というすばらしい成績をおさめています。このことにつきましては、寒い時期から訓練を重ねてきた選手ばかりでなく、分団内の選考会を勝ち抜いたチームを分団を超えてサポートする、こうした体制をつくり上げた歴代の消防団員たちの努力が実を結んだものだと思っております。  また、全国消防操法大会への出場につきましては、平成10年、第5分団がポンプ車の部で出場して以来18年ぶりとなるということでございまして、まさに快挙でございます。諏訪市としましてもできる限りの支援を行っていくこととしております。  また、市民へのPRについてでございますけれども、これにつきましては、新聞社などへのメディアへの情報提供、これを始めまして、市民向けの広報誌などを多方面への広報を行っていく予定でございます。諏訪市の広報誌「広報すわ」9月号への記事の掲載、また、先ほど議員からもお話がありましたが、市庁舎への懸垂幕の掲示、これにつきましては既に実施済みでございます。また、LCVのラジオ放送「こちら消防団情報局」という番組がございますけれども、ここでも情報発信を行っていく予定でございますので、御承知いただきたいと思います。以上です。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) ありがとうございました。今回の快挙を消防団員の意識向上、または募集、諏訪市の地域の安全、安心を守るためにぜひ活用をしていただきたい。また、今消防は広域でやっておりますので、諏訪市だけが1位とかそういうふうになっても、広域全体で消防行政に生かすべきと考えますが、この点についてはいかがでございましょうか。 ○宮下和昭 議長  消防庶務課長 ◎仲井宏人 消防庶務課長  消防団員の募集、それから消防行政への活用ということでございますけれども、消防団員の確保につきましては御存じのとおり、全国的に大きな課題となっておりまして、諏訪市においてもさまざまな方法で対策を講じておるところでございます。  今回のポンプ操法大会の活躍につきましては、今後さまざまな場面において取り上げていく予定でございまして、消防団を中核とした地域防災力の充実強化、これにつなげていくとともに、市民へ広く周知することで団員の確保につなげていきたいと考えております。また、県大会での優秀な成績は日ごろの消防団活動の成果であると思っております。団員同士の良好な関係性を印象づけるキーワードとして、勧誘の際や団員確保に活用できればと考えております。  諏訪市消防団につきましては非常に統率のとれた組織でありまして、諏訪6市町村の中でも模範となる消防団でございます。日ごろの火災に対する予防啓発活動を初め、花火大会の雑踏警備や湖上警備、ことしは御柱祭における住民や観光客の安全確保、これに全力を尽くしてまいりました。災害現場ではいち早く駆けつけ、広域消防と連携しながら消火活動や市民の救護などに当たっていただいております。その技術の高さにおきましても、日ごろの訓練成果が発揮されているところでございます。  そういった面におきましても、諏訪市の消防行政にはなくてはならない存在であり、今後も消防団の活躍に大きく期待するものでございます。以上です。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) ありがとうございました。消防団の実際に選手になって、日ごろ朝晩訓練をされている方には本当に頭が下がります。ぜひ、この諏訪市の消防団の活躍を一般市民の人たちも理解していただき、さらに諏訪市の安心、安全、そして御柱だとか花火大会だとか、いろいろな行事で警備に活躍している姿を、もっともっと市民が理解をして支援をしていくべきだと思います。  それでは最後になりましたが、あと6分ございますので、区の問題解決支援についてお尋ねいたします。  新市長になられてから、区の問題については本当に英断をもって取り組んでいただいていると思います。区長懇談会を開催していただいて、それが終わったと理解していますので、どういう意見が出て、そして今後の進め方をどうするのか、具体的には駐在員制度の廃止について、区長懇談会でどういう意見が出され、最終的にどのような合意がとれたのか、ということについて、まず御質問をさせていただきたいと思います。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  それではお答えします。駐在員制度のまず廃止につきましての、区長懇談会での合意という部分でお答えさせていただきますけれども、区長懇談会の議題の中で、駐在員制度の廃止について説明をさせていただきました。  既に、2月の区長対象の行政連絡会におきまして、広報の配布方法を従来の駐在員による配布方法からポスティングに変更するということはお伝えしてありました。今回はあわせて、広報等の配布に対する報酬であります駐在員報酬についても、基本的には廃止するという市の考え方を説明させていただいたところです。それに対しまして、会議の際に出されました意見、またその後アンケートをとっておりますけれども、それに記載された意見を集約しましたところ、駐在員制度の廃止については、おおむね賛成という意見が多い状況でありました。  ただ、財政的に心配な点があるというところがありました。区での仕事の負担軽減にはなりますけれども、心配な点として二つ。一つ目は、駐在員報酬が区の収入になっている区では、区の財政が厳しくなるという点、二つ目は諏訪市関係の諸所の回覧物がまだ残るのではないかということで、その扱いをどうするかという点でありました。これらを勘案しまして、現在最終調整を行っておりますけれども、9月末ごろ区長等を対象とした説明会を開催し、最終的な対応案をお示ししたいと考えているところです。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) ありがとうございました。区長に確認をすると、収入減になるというのは、やっぱりつらいということですが、その辺は今9月のそういう会議のもとで市として何か助成をするか、支援というようなことを考えているわけでしょうか。この辺をお願いいたします。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  今詰めているところですけれども、新たな区への助成制度というようなものを取り入れたいという方向で検討しております。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) 次に区の統合の問題については、どういうような方向で進まれるのか。それから女性役員の登用が叫ばれて久しいわけでございますけれども、この辺どのような考え方で進められるのか、お答え願えればと思います。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  それでは、区の統合についての関係ですけれども、高齢化や少子化によりまして区の統合の必要性については心配をされている区が複数あるという状況でした。上諏訪地区の4カ所の懇談会におきましては、他地区との統合が話題となっております。将来的には必要としながらも、それぞれの区と成り立ち、過去に分かれた経過とかそういった経緯や、区費、財産の扱いなど、それぞれ問題がありまして、調整は非常に大変であるという意見がございました。また、今すぐにという段階ではなく、小さな区なりにやっていくという認識も多くありました。  こうしたことから、これからの少子高齢化の進行や人口が減少していく中、地域福祉や防災の観点から考えますと、互助や共助を担う区の役割というのはまだまだ重要な役割になると考えておりますので、今後個別に相談に乗るなど一緒に進め方を研究、協議してまいりたいと考えております。  女性役員の登用につきましては、区長懇談会の中では、役員のなり手不足が大きな課題ということでした。区の協議員には女性の登用が最近多くなっているようですけれども、三役においてはほとんど登用されていないという状況です。今後、男女共同参画課としましても、特に三役の女性の登用をお願いしていきたいと考えております。以上です。               〔「議長2番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  近藤一美議員 ◆2番(近藤一美議員) どうなるかと思いましたけれども、2時間10分、全て使い切りまして、ぴったりで終わらせていただきました。どうもありがとうございました。 ○宮下和昭 議長  以上で、創生すわ代表近藤一美議員の代表質問を終わります。  この際、暫時休憩いたします。再開は午後1時10分の予定であります。            休       憩   午後 0時12分           ──────────────────────            再       開   午後 1時10分 ○宮下和昭 議長  休憩前に引き続き会議を開きます。  代表質問を続行いたします。  無所属の会代表吉澤美樹郎議員の質問を許します。補助者は小松孝一郎議員です。 ◆6番(吉澤美樹郎議員) 皆さんこんにちは。議席番号6番、無所属の会吉澤美樹郎でございます。傍聴席へお越しの皆さん、またかりんちゃんねるをごらんの皆さん、お忙しい中をお聞きいただきまことにありがとうございます。
     暦も9月となり、朝晩は大分過ごしやすくなってまいりました。空を見上げれば、いつの間にか秋めいてきているきょうこのごろでございます。御柱年の秋といえば、各地区で行われる小宮祭でしょう。気がつけばこの庁舎の周りも流しおんべで飾られ、お祭りへの期待感が伝わってまいります。住民のつながりが希薄になっている昨今において、地域が一つとなってこの伝統行事を行っていることは我々の誇りです。また、これからもしっかりと守り伝えていかなくてはならないと思っております。御柱が割りと好きな私ではございますが、はやる気持ちを一時抑えまして、やはり将来に向け守らなくてはならないもう一つの誇りであります、諏訪湖を中心とした水辺の環境と充実した生活のために欠かせない公共施設に関して考えてまいりたいと思います。  夏の諏訪湖といえば花火を想像する人も多いでしょう。一昨日の新作花火大会も30万人を魅了したと報道されておりました。山々に囲まれていることによる音の迫力と、湖面から打ち上げられるために水面に映り込む花火の視覚的効果、それぞれの相乗効果により他の地では体験できない花火が魅力です。この恵まれた環境に感謝しながら、ことしも多くの感動を受けました。同時に、そこに住んでいる喜びを再認識する瞬間でもあります。諏訪湖の持つ価値は、当然花火だけではございませんが、例えとしてこれだけの人を引きつける力を持っています。また、市民の心のよりどころでもあります。この資源、資産をどう生かし守っていくのか、本日は伺ってまいりたいと思います。また、人口減少が現実的な中で、老朽化により更新が必要となっている公共施設の将来について、多様化するニーズへの対応等について質問をしてまいります。  それでは、通告に従いまして、公共施設の今後のあり方より伺います。  現在、公共施設等総合管理計画を作成中だと思いますが、この計画により公共施設等の最適な配置を目指すとホームページ等にもありますが、現状で把握されている問題点、課題をどう分析しておられるか。また、今後の公共施設のあり方、総合管理計画の方向性についてお考えをお聞かせください。  以下、質問席にて質問をいたします。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  それでは、吉澤議員の公共施設等総合管理計画の策定につきましての御質問にお答えいたします。  この計画策定に当たりまして、昨年度は市が所有する公共施設等の全体状況を把握するため、施設所管課を対象とした現況調査を実施、また本市の公共施設を取り巻く現状や課題の把握、分析に努めてまいりました。その結果ですけれども、課題や分析については、6月議会において計画の中間報告として報告させていただいたところであります。改めて、質、量、財源の三つの観点からお答えさせていただきます。  まず、量の観点についてですけれども、本市の公共施設は、平成27年度末時点で276施設、620棟、総延べ床面積23万平米となっております。人口1人当たりに換算しますと、3.72平米となります。全国市町村平均は3.42平米となっており、それに比較しますとやや多い水準ということが言えるかと思います。  続いて、質の観点についてですけれども、建築物の大規模修繕時期であります築30年を経過した公共施設は、これが市全体の6割以上を占めておりまして、老朽化が著しく進行しているということがわかります。  最後に、財源の観点について、総務省が推奨します公共施設更新費用試算ソフトというものから、その条件に準じて試算した結果がございまして、本市が保有する公共施設等を今後も現状のまま維持した場合には、年間30.6億円の財源不足が見込まれるという推計が出ております。  以上の課題や分析結果を踏まえながら、今年度は、庁内の施設所管係長をメンバーといたしました専門部会であります公共施設マネジメント推進部会を新たに設置しまして、全庁横断的な組織体制によりまして、今後の公共施設のあり方について議論しております。そうした中で、諏訪市公共施設等総合管理計画として取りまとめていく予定でありまして、現在策定に向けた取り組みを進めているところであります。以上です。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ありがとうございました。総合管理計画の策定の流れのほうは今かいつまんでお聞きいたしましたが、この計画、策定した後の適用期間はどの辺に設定しておられるのか、お伺いをいたします。 ○宮下和昭 議長  企画政策課長 ◎前田孝之 企画政策課長  それでは、計画期間についてお答えさせていただきます。  先ほども申しましたとおり部会で協議中でございますけれども、国の策定方針というものが出ておりまして、そちらによりますと少なくとも10年以上の計画期間とするということが明記されてございます。したがいまして、今回計画策定をしていく中でさまざまな既存の計画等ございますが、そちらの計画と整合をとる中で10年以上の長期の計画としていく予定でございます。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) この10年というスパンの中で、いろいろとニーズが変わってきたりするとは思うのですが、見直したりとかそういうことのタイミングとか、その辺のことはどうなっていくのかお伺いいたします。 ○宮下和昭 議長  企画政策課長 ◎前田孝之 企画政策課長  おおむね10年という形でございます。したがいまして、今後施設の老朽化の現状等を踏まえます中で、その後計画の見直しとか必要になってきたときには、しかるべき期間と捉えまして、その状況が来るべきときに判断という形になってくると思います。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ぜひ、しっかり見直しも含めつつ計画を進めていっていただきたいと思います。  それでは、先ほども答弁の中にございました、現在の施設を今後更新していく場合に、年間30.6億円の費用が発生すると試算をされているわけでございますが、この辺の対策はどのようにお考えかお伺いします。 ○宮下和昭 議長  企画政策課長 ◎前田孝之 企画政策課長  その対策につきましては、今まさにマネジメント推進部会で協議をしている最中でございますけれども、今後の基本方針として盛り込む中でですけれども、まず一例としまして、総量をどうしていくのかという議論、それからもう既に実施をしておりますけれども、何か事が起きてから対応するという事後保全型から予防保全型への維持管理の転換を、もう既に努めておりますけれども、こうしたことを徹底しております。徹底していきながら施設の長寿命化等を推進していき、財政負担の軽減、または平準化を図ること、これを目指しております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) それでは、その財源というか、その辺のことはどうお考えでしょうか。 ○宮下和昭 議長  企画政策課長 ◎前田孝之 企画政策課長  財源につきましても、当然毎年入ってくる財源等は限られております。その中で、施設の維持管理費をどのように削減していくかという議論がまず先行していくかと思いますので、その中ではやはり総量という部分について議論が今後進められていくかと思います。以上です。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) わかりました。それで財源というところで、私調べた中に、公共施設等最適化事業債等の活用ができるのかなというふうにも思うわけでございますが、その中で適用は主に施設の集約化ですとか、複合化によるものと読み取ってまいれるわけですが、耐震というものもすぐに施さなければならないというふうに考えておるわけですが、その辺の耐震に関してはこの事業債の中には適用されるのかどうか、お伺いをしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  企画政策課長 ◎前田孝之 企画政策課長  公共施設最適化事業債につきましては、公共施設集約化及び複合化に対して、さらに全体として施設の面積が減少するということがなければいけません。対応にならないものですから。耐震化というのは今回のこの事業債に対しましては対象になっておりません。しかしながら、耐震化事業につきましては、防災の拠点となる公共施設の耐震化を促進していくということで、さまざまな国の財政措置が用意されてございます。これまでも庁舎、学校、体育系の体育館なんですけれども、そちらにつきましてはさまざまなメニューを活用いたしまして、耐震化に取り組んできておるところでございます。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) 今後もそういったメニューの活用も期待していいという考え方でよろしいでしょうか。 ○宮下和昭 議長  企画政策課長 ◎前田孝之 企画政策課長  耐震化につきましては、特に学校、保育園に関しましては、躯体につきましては既に終了しているという形になってございます。したがいまして、今後話題となりますのは、非構造部材とか、そういった部分での耐震化ということになってきますけれども、そちらにもどのような制度があるのか、しっかりともう1回見きわめまして進めていきたいと思っております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) 学校等以外も文化的施設等ありますので、ぜひその辺も検討していっていただきまして、安心、安全な公共施設の維持管理に努めていただきたいと思います。  続きまして、公共施設に関する市民アンケートでは、インフラ系の公共施設に関しては設問がなかったように思われるのですが、意図するところはあるのでしょうか。 ○宮下和昭 議長  企画政策課長 ◎前田孝之 企画政策課長  市民アンケートにつきましては、公共施設に対する市民のニーズを把握するということが目的でございましたので、本来であればインフラを含めた施設も内容とすることが望ましいかと思ってございます。しかし、道路、橋梁、上下水、温泉といったとおり、既に整備された社会基盤、インフラに対しましては、その統廃合、例えば道をもうここはなくしてしまったほうがいいんじゃないかとか、下水道はつながっているところを切ってしまえとか、そういう議論はふさわしくないと。総量縮減といった設問を市民に問うことが適当ではないという判断をしましたので、今回アンケートからは除外をさせていただいてございます。  また、インフラ系の施設に関しましては、毎年度実施しております市民満足度調査等につきまして、生活基盤や都市基盤という形で毎年御意見を頂戴してございます。したがいまして、こちらの市民の声を反映して策定の参考としてまいりたいと考えております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) 意図が理解できました。適切なニーズに沿って、しっかりと整備のほうは進めていただきたいと、かように思います。  続きまして、市民アンケートのほうですが、今後の公共施設のあり方について、今ある施設の統廃合や機能の複合化等によって総量を減らすべきとの回答が最も多かったです。答弁の中でもそのように御回答をいただいているとは思うのですが、総合管理計画中間報告の中にある市民1人当たりに対する公共施設の床面積のデータがございますが、先ほども御説明はいただいているんですが、総量割ということで分野別の比較というのがわかりづらいのですが、できることであれば他市等とのデータで、市の床面積というか、それが適量なのか多いのか少ないのか、その分野別の比較ができたら教えていただきたいのですが。 ○宮下和昭 議長  企画政策課長 ◎前田孝之 企画政策課長  詳細な分野別の情報というのは、今持っておりませんが、各施設類型別の割合というのはございまして、こちらにつきましては、各施設分類というのは各市町村で若干違うところもございますけれども、特に近隣の3市を比較してみますと、学校施設というのが約全体の3割を占めていて、これは共通している内容でございます。こちら、やはり全国的にも各市町村の公共施設につきましては、学校施設がやはり多いというのが全国的にどこも同じ傾向でございます。  その次でございますけれども、岡谷市につきましては産業系の施設が多いです。茅野市と諏訪市につきましては、茅野市はスポーツ施設を含む社会教育施設と言っておりますけれども、諏訪市はスポーツ施設単体でございますが、スポーツ施設が次に来るという状況でございます。したがいまして、比率的には出ておりませんけれども、割合的にいくとやはり教育系の施設が公共施設の結構大きな部分を占めて、ウエートを占めておるという傾向は出ているかと思います。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ありがとうございました。よくわかりました。  続きまして、公共施設の広域利用等についてお伺いをしていきたいと思います。公共施設等総合管理計画の方向性、また市民の意見からも、施設の統廃合、機能の複合化が望まれているわけですが、市町村の境を越えるというか、市単位の枠を外せば目的別に融通し合える施設や新設せずとも需要を補える施設等があると思うのですが、将来的に他市町村との連携、協力の可能性というのは考えておられるのでしょうか。 ○宮下和昭 議長  企画政策課長 ◎前田孝之 企画政策課長  諏訪地方6市町村におきましては、また全国的にもそうなんですけれども、いわゆるフルセット型といって全ての市町村であらゆる公共施設を持つということは、なかなか財源的にも苦しい、厳しい状況でもありますし、やはりそういった整備というのが非常に難しくなってきております。したがいまして、各市町村が特色ある施設を持っておりますので、それぞれを補完し合ってより有効的に活用していくことは将来的に非常に望ましいし、そうあるべきであると考えております。したがいまして、今後も市町村間の連携をより進めていくという観点から、広域的視野に立った施設のあり方というのは、当然議論の対象となってくると思います。それにはまず、特に諏訪圏域6市町村との連携が重要となりますけれども、各施設の広域的な利用について議論をしていく場というのが、まず必要となってくるかなと思います。  人口減少社会において、各市町村がそれぞれでフルセットの施設を保有していくことが難しいものですから、このことにつきましては住民の皆様にも御理解をいただきたいということが必要になってくるかと思います。必要な情報発信も行いつつ、まずは市町村間の理解によって進めていくことが非常に重要でございます。合意形成につきましては、やはり自分のところの公共施設を広域的に利用するという問題もありますので、市町村によりまして、やはり合意形成というものが当然必要になってくるかと思いますので、こちら課題も多いですけれども、今後のあり方として取り組む事項と理解はしております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ありがとうございます。住民のアンケートの中にもそういった御意見があったと思います。民意はそういう形を望んでいるとは思いますので、ぜひ今後も進める形で検討していっていただければと考えております。  続きまして、また広域の件でございますが、広域での連携、協力といった観点なんですが、他市町村の施設の予約等をオンライン等で一括で行えるようなシステムは、今すぐにでも手をつけられそうに思えるのですが、そういった声も聞こえてくるのですが、その辺はいかがでしょうか。お伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  企画政策課長 ◎前田孝之 企画政策課長  まず諏訪市にも公共施設のシステムがございます。こちらにつきましては、他市の方々でも登録していただいてIDを持てば、他の市町村の方が諏訪市の施設を予約するということは、もう既に可能となっております。  ただ、ほかの市町村との連携の中で、一つのIDで、この6市町村の公共施設を全て賄えるようなシステムというのは現在構築されておりませんけれども、そちらについて、まずシステムの共同構築という部分に関しましては、これは既に取り組むことは可能でございます。ハードの技術の問題でございますので、こちらは今やろうと思えばできる状態で、可能です。  ただし、それ以前にやはり先ほども申しましたけれども、民意の要望が非常に多いのかどうかということ。それから、所管している市町村にとって、各市町村との相互利用について理解をして、合意形成ができるかということ、これがまず次のステップとなります。それがクリアして、皆さんで共同利用していこうという状況が確認をできれば、次のステップとして個人情報の取り扱いの問題がございます。したがいまして、岡谷市とか茅野市の個人情報も諏訪市で扱うような状況になりますので、こちらの状況につきましては、やはりそれぞれの市町村でこういった運用も含めまして活用方法、運用、それから個人情報の相互利用等の状況も全部含めまして、6市町村でもしやる場合には協議の場が必要となってきますので、いろんな段階をクリアしながらステップを進んでいくということが必要となっております。  したがいまして、システム自体はハードとしての整備というのは可能になっておりますけれども、住民の合意を得られるかどうか。また、そういった個人情報の取り扱いを協議できる場を設定できるかどうか。この辺の問題をクリアしていけば6市町村での相互利用というのは可能になってくるかと思います。以上です。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ありがとうございました。簡単に考えておりましたが、なかなか超えるハードルがあるんだなということがわかりました。ただその民意に関してですが、希望する声はございますので、ぜひまた検討していっていただければと考えております。よろしくお願いいたします。  続きまして、施設整備、拡充等の今後についてに移りたいと思いますが、公共施設の中に指定管理者制度によって運営されている施設があります。諏訪市では、健康福祉関連の施設が主ですが、市民アンケートでも将来にわたって優先的に維持すべき施設は、上位より保健福祉施設、次いでスポーツ施設となっております。施設維持はもちろんのこと、サービス向上に努めなければならないと思いますが、現在サービスの維持、向上のためにどのように取り組まれているかお伺いをいたします。 ○宮下和昭 議長  企画政策課長 ◎前田孝之 企画政策課長  指定管理者制度によって運営されている施設のサービス向上ということでございますけれども、諏訪市におきましては平成25年度より、指定管理者を導入している施設の維持、向上、またサービスを図る目的としたモニタリング制度というのを導入してございます。  こちらモニタリング制度というものは、指定管理者によるサービスの履行に関しまして協定を結び、仕様書等に従って、適切かつ確実なサービスの提供が確保されているか確認する手段という形になっておりまして、指定管理者が提出する事業報告書、決算資料、また指定管理者がその施設内で独自にアンケート調査等をしておりますけれども、そちら等をチェックして内容確認を公表するということを取り組んでおります。その中で、必要に応じて改善指導等を行うという状況になっております。こちらによりまして、指定管理者のチェック体制をしっかり構築いたしまして、安定した施設運営によりサービスの向上、経費の縮減を図るということを確認しております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) よくわかりました。ただ、その利用者のアンケート等というお話がございましたが、わかりましたらこの辺のサンプル数というか、その辺の規定がどの程度の意見を酌み上げているのか、もしわかったら教えていただきたいのですが。 ○宮下和昭 議長  企画政策課長 ◎前田孝之 企画政策課長  アンケート調査につきましては、今、資料が手元にありませんけれども、それぞれの施設におきまして多分それぞれアンケートを実施していると思います。例えば、すわっこランドにおきましては御利用のお客さんにアンケート調査をしておりますので、そういった調査につきましては、今手持ちの資料がございませんので、また改めて御用意させていただきたいと思います。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ありがとうございました。やはり利用される方のニーズに応えるということが最大のサービスであろうと思いますので、その辺の意見を広範囲に取り入れられるといいかなということで、お伺いをいたしました。  続きまして、指定管理制度の導入には当然民間のノウハウを生かし、サービスの向上とともに経費縮減も期待されるところなのですが、管理者指定の際に複数企業による多様な提案が細かいニーズに応えるサービスにつながっていくと思えるのですが、管理者選定の現状についてお聞かせをください。 ○宮下和昭 議長  企画政策課長 ◎前田孝之 企画政策課長  お答えいたします。現在、諏訪市では福祉施設7施設と、それからすわっこランド、原田泰治美術館の計9施設につきまして、指定管理制度を導入してございます。選定の際には9施設全てにおいて、公募による選定方式を採用してございます。公平性の確保、競争原理によるサービスの向上を期待しているところでございます。公募におきましては、事業者から指定管理者として施設運営に係る民間ならではの提案というものを出していただくようになっておりまして、その内容も審査基準の一つとして含まれてございます。  選定の現状としましては、平成23年度のすわっこランド選定時におきまして5社の競合、平成26年度の原田泰治美術館の選定時には2社の競合となりまして、それぞれの審査基準に照らし合わせて、最もふさわしい団体を選定させていただきました。その際には当然、民間ならではのそれぞれのサービスの提案等、中に含まれておりまして、その内容も審査基準に含んで審査をしてございます。  また、福祉施設につきましては、圏域内における事業実績等を要件としておりますので、なかなか競合という形にはならなくて、いずれも各施設1団体の応募という形になっております。ただし、選定審査にはしっかりかけまして内容等を聞いて、基準に合っているかどうかのチェックはしております。以上です。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ありがとうございました。やはり、福祉関係では複数の応募がないというのも、現状を見ますといたし方ないかなとは思います。単に競争をあおることがいいこととは思いませんが、公募をされる窓口は広がったほうが、やはりいろいろなアイデアが広がるのではないかという気もしますので、ぜひ御一考いただいて幅を広げていただければと考えております。  現在、健康福祉関連の施設等が主ですが、ほかにもスポーツ関連施設等へ今後もこの制度適用が可能ではないかと考えるんですが、その辺についてはいかがでしょうか。 ○宮下和昭 議長  教育次長 ◎亀割均 教育次長  教育委員会の関係ですが、スポーツ課の管轄する施設への指定管理者制度の導入につきましては、制度全般につきまして所管する企画政策課とともに検討を行っておりますが、いまだに結論に至っておりません。導入を図る上で課題になりますのは、諏訪市の場合、多くのスポーツ施設が市内の各地に点在しておりまして、一元的な管理が難しいこと、老朽施設が多くて管理経費がかさむと見込まれることなどから、実際に指定管理者の受け皿団体の確保が難しいことが一つでございます。それから経費節減の観点でございますが、特に人件費におきましては、既に正規職員から嘱託職員や業務委託に切りかえておりますので、一定の経費削減を既に果たしております。削減効果が薄いというようなことなどがあります。
     今後、公共施設等総合管理計画における方針や、それから諏訪市駅前周辺市街地あり方検討会の方針にもかかわってまいりますので、そうした検討内容などを踏まえながら、課題を整理をしまして、引き続き制度導入について検討をしていきたいと思っております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) 丁寧な御説明ありがとうございました。なかなか考えているよりは、いろいろと課題も多いということは認識させていただきました。また、今後も引き続き検討等していっていただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。  続きまして、さきに触れましたアンケートでも優先順位の高いスポーツ施設に関してでございますが、屋外施設であるグラウンドやテニスコートなどの施設があると思うんですが、そちらのほうで周りに日を遮るような建物がないというような場所が幾つか見られる中で、あずまやといいますか、休憩所を設けてほしいとの声を耳にすることがございます。健康促進の場で体調を崩してしまうのは、本末転倒なことでございます。昨今、熱中症で体調を崩す方もおられます。そういった方を一時回避するためにも、ぜひそういう施設を御一考いただけたらと思うのですが、その辺はいかがでしょうか。 ○宮下和昭 議長  教育次長 ◎亀割均 教育次長  諏訪湖スタジアム周辺のように、屋根つきのベンチや大きな木がありまして日陰のできるところもありますが、特にヨットハーバーとか上川のテニスコートにつきましては、ほとんど御指摘のとおり、日よけがない状態であります。この最近の激しい、特に夏場の気象状況の中で、休憩所などの必要性を感じるところでありますが、施設によって、なかなかそういう休憩所をつくるスペースがない、それから例えばヨットハーバーなどでは、河川法の規制があって、新たな設置物の設置が難しいというような制限がございまして、すぐに実現できない状況ではありますが、利用も多い人気の施設でありますので、今後利用する皆さんの意見も聞きながら、何かよい方法がないか研究をしていきたいと思っております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) 子供たちも利用する施設でございます。ぜひ前向きに検討いただければと思います。よろしくお願いいたします。  続きまして、昨今それぞれ親しまれるスポーツ、私が子供のころですと野球ですとか、また冬期スケートですとか、結構スポーツの分野も今ほど多様化していなかった時代を過ごしてきたわけでございますが、現在この間までリオのオリンピックで日本人の選手が活躍する姿に感動を覚えたりもいたしまして、スポーツの裾野を広げるという意味でも、多様化したスポーツに対応する施設というのも今後要求されてくるのではないかと考えているわけでございます。  そのような中で、芝張りのグラウンドとかを整備できないものでしょうか。この環境がないとできないスポーツもあります。また、子供のころから親しむことによってレベルが上がるということで、芝でないとできない練習もあります。やはりスポーツの裾野を広げることは多くのメリットを生んでいくことと考えますが、この辺についてはいかがでしょうか。 ○宮下和昭 議長  教育次長 ◎亀割均 教育次長  芝グラウンドのスポーツといいますと、サッカーとかラグビーということになるかと思いますが、本当に最近人気のスポーツですので、芝グラウンドの設置は理想だと思います。  現状では、諏訪市にはヨットハーバー、スポーツ広場、西山グラウンドがありますが、全て土のグラウンドであります。もしこれを芝に変更した場合、例えばヨットハーバーのグラウンドなどでは、今も使っておりますが、花火大会の臨時駐車場として使えなくなることもありますし、スポーツの種類によっては利用に差しさわりが出ることもあるようでございます。芝にした場合の維持管理のこともありますけれども、そういったことを含めて芝生化に踏み切れないのが実情ですが、これも今後の研究課題とさせていただきたいと思います。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) おっしゃるとおりだとは思うのでございますが、ぜひ、この6市町村を見渡しても公でそういう芝のグラウンドというのはないように思います。練習のために県外へ行くとか、そういうお話も聞きますので、ぜひ前向きに御検討いただければと思います。よろしくお願いいたします。  続きまして、施設の安全管理ということで、不幸にも事故が起きてしまいました上川のマレットゴルフ場の件でございますが、道路上に注意喚起の対策がとられております。その効果は走ってみるとわかるものでございまして、期待はしているところでございます。ですが、一部の利用者にはやはりまだ恐怖感があると話す方もいらっしゃいます。そうした対策がとられた後、利用者数は以前に比べてどうでしょうか。また、もう一段の安全対策、ハード的な対策はとれないものか御見解をお聞きしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  マレットゴルフ場の利用者数に関しましては、カウントをしていないというのが正直なところです。上川のマレットゴルフ場愛護会の関係者の方にお伺いをしたところですけれども、事故前後において利用者数については、目に見えての変化はないという御返事をいただいております。  安全対策についてですが、本来ならば道路とマレットゴルフ場を物理的に分離できるガードレールのような工作物が望ましいところではありますけれども、通勤バイパスは上川の河川区域内のために、河川法により工作物の設置が認められない状況にあります。事故後、警察、それから関係機関等々と現場にて診断、協議を行って、河川法の縛りの中で最大限の効果がある対策として、現在の路面への注意喚起を実施したところであります。  また、道路からの離隔距離をとるために、コースの一部もレイアウトを変更してございます。さらなるというお話で、強いて言うならば、さらにコースレイアウトを変更するということが可能性としてはあるわけですけれども、その点につきましては、愛護会のほうもこのくらいまで離せばいいんじゃないかという中でレイアウトを変えていただいたという経過もありますので、そういった場合にはさらに協議が必要となるという状況になっております。以上です。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ありがとうございました。私の知らないところまで、対応策は幅広くされているということを確認することができました。利用者が安心して利用していただけるというのが一番でございますので、もしそういう声が高まるようでしたら、また一段の対策をよろしくお願いいたしたいと思います。  続きまして、諏訪湖及び河川等、水辺環境への取り組みについてお伺いしてまいりたいと思います。  さきにも述べましたように、諏訪湖は市民の誇りであり、地域の強みでもあります。この資源を今後どう活用し、どういった政策に展開していくお考えなのか伺いたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  議員、さきに御発言されましたように、諏訪湖は地域の宝であると私も感じております。そもそも水は命の源でありまして、生活や産業に不可欠な資源であります。その水を満々とたたえた湖というのは、太古の昔からこの地にあって、私たちの先祖と長くかかわりを持って現在に至っていると考えております。  そういう中で、この湖の果たす役割も多面的でありまして、景観や環境、また産業に関しては水産を初めとする環境や製造業、さまざまございます。また、ふれあいの場であったりスポーツであったり、そして時には氾濫を起こすなど、治水対策の対象であったりということでございます。それにいたしましても、この標高759メートルという場所にあって、湖の周辺に都市機能を持つ、この湖は私たちの生活に欠かせない存在でありますから、みんなに愛される湖として、これを後世に伝えていくことは私たちの使命と捉えております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ありがとうございます。市長おっしゃるとおり、私も本当にこの地域の宝だと思います。誰に聞いても今後連携していくことを考えても、諏訪湖を中心にして考えていけという御意見のほうが圧倒的でございます。そういったところで市長のほうからスポーツという話も出てまいりましたので、その辺からお伺いをしてまいりたいと思います。  湖周の活用といったところで、サイクリングロードの計画がございます。歩行者と自転車を分離し、景観を満喫しながら諏訪湖を1周できるすばらしい計画で、健康促進はもとより観光資源としても期待しております。地域住民の意見公募を経まして、素案から基本計画となったようですが、今後の展開はどのようになるのか、実現に向けた課題等をお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  本年度、県では石舟渡交差点から上川に向かって一部区間の詳細設計を行い、次年度以降工事に着手していく予定と聞いております。おおむね10年を目安に整備していくとのことですけれども、湖周の2市1町においても、足並みをそろえてサイクリングロードの早期完成を目指して今協議しているところでございます。  諏訪市で整備を予定しているヨットハーバー交差点から下諏訪境までの間、約3キロになりますけれども、こちらは公園内となりますので、市単独事業での整備は財源的に大変厳しいものとなります。諏訪市では、まず交付金の対象事業となりますように、公園の長寿命化計画を立案しまして、その後予備設計、それから工事発注に向けての詳細設計、その後順次整備をしていくという流れにしていきたいと思っております。  課題としまして、諏訪市の整備区間につきましては、既存の施設、照明とかマンホールなんですけれども、こういったものがありますのでその移設、それから植栽の伐採、移植、そういったことも出てきております。また、諏訪湖畔で営業しております遊覧船事業者や漁業関係者との調整も必要となっております。そのほか、また河川区域内へのつけかえでのジョギングロードの整備、こういったこともありますので、計画的に取り組んでまいりたいと考えております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) 乗り越えるハードルが結構あるんだなと思いますが、私もそうですし、この計画に対して結構多くの方がすばらしい計画だとおっしゃっておられますので、ぜひ早い実現を望みたいと思います。また、この同一規格で湖周をぐるっとサイクリングロードができるというのは、ほかでは余り例のないことでございますので、観光の面からもとても有意義だと思いますので、ぜひ御努力をお願いしたいと思います。  続きまして、水面を利用したレジャー、スポーツは広がりを見せております。ニュースポーツ等、大変盛んになってきておるわけでございますが、先日、副市長もカヤックで湖面のほうから川のほうへ楽しまれたというお話もお伺いしますが、そういった多岐にわたるマリンレジャー、スポーツ等をヨットハーバーなどを柔軟に利用して、積極的にそういう楽しむ方を諏訪湖に呼び込む取り組みも、滞留人口をふやすことにつながると思いますが、その辺のことはどうお考えでしょうか。 ○宮下和昭 議長  教育次長 ◎亀割均 教育次長  ヨットハーバーの周辺につきましては、繰り返しになりますけれども、河川区域内ですので施設の設置や改変に制限がありまして、自由、柔軟な環境整備が難しいところであります。  近年は、水上スポーツとしてヨットやジェットスキーなどの利用が増加しております。利用者の皆様の声をうかがう中では、駐車場やトイレ、シャワー設備が整っているために口コミで利用がふえているそうであります。今後こういう使い方を軸にしまして、安全に諏訪湖や水上スポーツに親しめる施設として、適切に管理をしていきたいと思っております。  また、一層の有効利用の方法につきましても、施設整備を行わないでできることを含め、関係者の皆さんとも相談しながら、いろいろ考えていきたいと思っております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ぜひ御一考いただきたいと。それと一つここで申し上げたかったことは、やはりいろいろな新しいものが入ってきますと、秩序がなくなってしまうということがありますので、またそういう窓口として、ソフト的なところでハーバーの機能というのもお願いできればなということも加えたかったので、またその辺もよろしくお願いしたいと思います。  それでは次にまいります。渋崎の沖でシジミの実証実験が行われておりましたが、近くで絶滅が危惧される野鳥の繁殖が確認されたため、日赤沖へ場所が移動となりますが、今までの実験の5倍の面積で行うと聞きます。周辺の整備が行われると思いますが、内容、規模等がわかるようでしたらお教えください。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  議員御指摘のとおり、平成28年度も県が引き続き試験区を増設してモニタリング調査をするという計画で進めていると聞いております。試験区の大きさにつきましては、前年27年度が50メートル四方くらいのものを、100メートル四方の大きさにしたいということだそうです。場所につきましては、日赤の付近の中門川河口を予定していると聞いております。工事につきましては今月末、9月下旬に着工して10月下旬に竣工、それから調査を開始すると聞いております。以上です。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ありがとうございました。その辺の整備が行われるということは、あの辺のなぎさのヒシですとか、ああいうものの除去も含まれるのかななんていうことも勝手に想像するわけでございますが、お聞きしたかったのは、ぜひそういう整備が行われるのであれば、あの辺の割りと範囲を広げて整備をしていただけるようなことを働きかけてもらえないかなということで、聞いてみたかったんですが、その辺はいかがでしょうか。お答えいただけるのであれば。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  河川区域内の整備ということになりますので、この調査自体が環境部だけではなくて農政部、それから建設部、それぞれがそれぞれの役割を果たしながら協力して調査をするということになっております。したがって、治水の問題であったり、環境の問題、それから漁業の振興の問題、そういうものが絡んでいくと思いますので、市の意向とか希望を実現していただくということは非常に難しいんだろうと思います。私どもが協力できることがあれば協力させていただきますが、県の取り組みをお聞きした上で、結果によって協力させていただくというスタンスで取り組んでいきたいと思っております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) それでは、水質の浄化、環境整備に対してお伺いしてまいります。  誰に聞いても魅力を持った諏訪湖ではありますが、水質の悪さ、夏場のにおいが残念だと口をそろえます。以前に比べればかなり改善されてきたとはいえ、まだ道半ばでございます。水質改善に関しまして今まで市としてどのように取り組まれてこられたか、今後またどうかかわっていかれるのかお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  諏訪湖の水質については県が毎月調査をして公表をしております。第6次水質保全計画に基づく取り組みをしているということでございまして、私どももその報告を受けているところでございます。ただ、市としてできることはやはり限られているものですから、従前からヒシの除去について取り組みをしております。ヒシを取る理由というのは、やはり枯れたヒシが湖底に堆積することによって、水環境の悪化であったり貧酸素につながるという研究報告等を参考にする中で取り組んでいるところでございます。  現在もありがたいことに、信濃毎日新聞社の御協力をいただく形で、多くのボランティアの方を募集をして、ヒシ取りを実施しているところでございます。また、広域でいいますと、県が事務局を担当しておりますが、諏訪湖環境改善合同会議というのがございます。これは関係する行政だけではなくて、諏訪湖を利活用する方たち、漁業であったり、貸し船組合、そういう方もいらっしゃいますし、また環境保護に携わる方たち、また環境保全、美化にかかわる方たちが構成員として参画しております。  その活動の中の一つに、諏訪湖のヒシを除去するという活動を実際に実施しております。平成27年度については、諏訪湖環境改善行動会議においては、およそ80名が参加して5トン(同日12.8トンの訂正あり)のヒシを除去しております。これは刈り取り船で取れない場所に入って取っていただいているということですし、また先ほど申し上げました諏訪市の独自の事業、信毎さんとの協力事業としては昨年度160名の参加をいただいて、約5トンのヒシを除去していると、そういう取り組みをして諏訪湖浄化の取り組みとしております。以上です。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ありがとうございました。多くの団体の方たちのボランティアによって維持されているというお話ですが、今後もぜひ続けていただいて諏訪湖の浄化のほうしっかりと取り組んでいただきたいと考えております。  続きまして、この夏、貧酸素が原因だと言われておりますが、ワカサギなどが大量死いたしました。漁業も市として大切な産業ですし、ワカサギは観光資源でもあります。この水質異変に対して原因の究明など市ではどのような対応をしているのかお聞かせを願います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  諏訪市として直接的に現在動いているということはございません。なぜかと申し上げますと、8月3日に県が開催いたしました諏訪湖環境改善に係る専門家による検討の場というのが設けられております。その中で、県が示したワカサギの大量死に対する見解が、まだ分析が不十分ではないかという意見を専門家から指摘されたことによりまして、多方面にわたる調査を継続していくことになっております。  最初に県が示した原因については、湖底層の貧酸素です。酸素の少ない部分が、気候、気象等によって表層部に上がってきたことによるワカサギの大量死ではないかということだったわけですけれども、その溶存酸素量の調査、それからプランクトンの調査、それにワカサギの資源量の調査など、幅広い調査をした上で結論を出すべきだという専門家の方々の御指摘があったことによって、調査を継続していくこととなっております。したがいまして、私どもとしますと調査結果を待って、諏訪市として、あるいは諏訪湖を取り巻く市町村として協力できることについては、それ以後の県の見解、方針を待って取り組んでいきたいと考えております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) 理解いたしました。ただ市のほうとして上がってくるデータだとかそういうものを分析するということは別だと思いますが、チェックする機能だとかそういったことは、今までとか今後とかされてきたのか、お答えいただけますでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  残念ながら、諏訪市にはきちんとしたそれぞれの結果を出す前のデータについての分析をする能力、それから機関、そういうものはございませんので、県のほうで専門家の大学の先生を初め、いろいろな方たちの力をお借りする中で、研究成果を出され調査結果を出されて、それで具体的な施策、方針を示していただいております。したがいまして、私どもは県の意向を尊重する形で協力をして、一緒に取り組んでいくという姿勢で今後も進めてまいりたいと思います。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ありがとうございました。やはり連携して諏訪湖の浄化に取り組んでいっていただきたいと思います。  続きまして流入河川、中門川、衣の渡川、島崎川等では、近年河床が浅くなり、それが原因と思われるカトギなどの植物の繁茂がひどく、川幅の4分の1も水面が見えないようなところも見られるようになりました。近隣住民等により刈り取り作業が行われているわけですが、年々植物の繁茂する範囲は広がり、手に負えない状態に近づいており、根本的な除去が必要となってきております。住民からはしゅんせつを望む声がほとんどですが、県への要望ではございますが、環境整備や景観、まちづくりでもございます。市からもしっかり要望、助言を願いたいと思うのですが、その辺の見解をお聞かせください。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  これらの河川のカトギなどの撤去につきましては、ここ数年市から県へ予算編成の時期に合わせて、さらに地元の声も届くようにということで、区からの要望書の写しも添付しながら毎年要望書を提出しております。しゅんせつ等を行っていただいた箇所もございますけれども、今年も要望書を提出する予定ですので、県に対して強く市からもお願いをしていきたいと思っております。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ありがとうございました。ぜひ要望していっていただきたいと思います。  続きまして、水辺環境の維持管理についてですが、河川護岸の草刈りなどは流域住民により自主的に行われてきたと思いますが、近年地域によっては高齢化により維持管理が困難なところが出始めております。形状が複雑で、体力的にというよりは危険が伴うために作業ができないところも存在します。これからますますこういった場所がふえてくると思います。住民は行政側で管理しろとおっしゃいますが、全てに対応するのは無理だと思います。今後こうしたケースへどう対処していくのか、お考えがありましたらお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  先ほどお話のあった、諏訪湖への流入の一級河川、そういった河川での対応ということだと思いますので、そちらの観点で御返事をさせていただきます。そういった河川につきましては、川幅が広い場所もあり、住民では困難というところもある、そういったことは市としても認識をしております。ただし、住環境の整備にもつながることでもありますので、自分たちでできるところはできるだけ継続していってほしいなと思っております。どうしてもできない部分につきましては、一緒になって相談しながら解決策を模索して、県に要望もしていきたいと思いますので、そんなことでぜひお願いしたいと思います。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ぜひ、県のほうにも働きかけていっていただきたいと思います。また、有志によってそういうものに手を出していくという方向もあるのかなとは思いますが、ボランティア等を活用する方法ももしかしたらあるのかもしれないと思いますので、またその辺のことも御一考いただければと考えております。  続きまして、コンクリート製の護岸の継ぎ目、目地やクラック等により、木が生えているのがかなり目についてまいりました。大きく育っているものもあり、治水設備であるので構造上気にもなります。増水時に立木による被害拡大も懸念されるのですが、一般住民では切るすべもないため管理者にお任せするほかありませんが、要望書として市経由で出されている地区も多いかと思います。市のほうでも現状を把握の上、県に要望していただきたいのですが、この辺はいかがでしょうか。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  県への要望につきましては、比較的小規模の維持管理的なものにつきましては、各地区や団体の長から直接諏訪建設事務所の維持管理課へ電話で御連絡いただければ対応できると聞いております。具体的にどこの部分のどんなものかというようなことで、また御相談していただければ、市のほうからつなげるということもしていきたいと思いますので、そんなことでお願いをしたいと思います。               〔「議長6番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  吉澤美樹郎議員 ◆6番(吉澤美樹郎議員) ぜひまたその辺の対応はしっかり私どもも注意して行っていきたいと思いますが、県の事業ということではございますが、やはり資産は市民のものという思いがいたしますので、ぜひその辺の県との連携をしっかりとっていただいて、環境の維持に努めていただきたいと思います。  以上をもちまして、代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
    ○宮下和昭 議長  以上で、無所属の会代表吉澤美樹郎議員の代表質問を終わります。  次に、日本共産党諏訪市議員団代表井上登議員の質問を許します。補助者は廻本多都子議員です。 ◆1番(井上登議員) 井上登でございます。日本共産党諏訪市議員団を代表いたしまして質問を行います。  最初に、台風10号によりまして東北地方、また北海道の方々、大変な被害に遭われたと思います。お亡くなりになられた方、また被災された方、心からお悔やみ、お見舞いを申し上げる次第でございます。また、諏訪市におきましては過去、台風によりまして大変な被害もありました。改めて災害対策、あるいは生活の再建、住宅の政策など非常に大事だなと改めて思う次第でございます。  さて、今回の質問でありますが、住宅リフォーム助成制度について、それから交差点の改良について、上諏訪駅の橋上化について、それから水道、下水道料金の徴収についての四つのテーマについて質問をいたします。  まず、住宅リフォーム助成制度についてでありますが、この制度を実施している自治体は全国で600を超えているわけであります。業者も地域も元気にするこの制度は、経済効果の点でも大変注目を集めているところではあります。地域に目を向けた循環型経済への転換がなされていると思う次第であります。  諏訪市におきましては、経済対策として2011年度から始まり、当初は2013年までの3カ年の予定でありましたが、経済効果が高く、市民にも好評ということで2016年度まで延長され、今年度が2期目の最終年度となるわけでありますけれども、2015年度については新聞紙上でも発表がありましたけれども、非常に好評であったとなっております。今期は延長されて今2年半でありますけれども、この状況について工事件数、助成額、工事金額、あるいは業者の平均的な受注額などについて伺いたいと思います。また、この好評の理由について、どこにあるかと考えているかについても同時に質問をしたいと思います。  以下、質問席にて行います。よろしくお願いします。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  それでは、私のほうから住宅リフォームの工事件数、助成額、工事金額、業者の平均受注額などについてお答えを申し上げます。  議員おっしゃるとおり、延長された平成26年度からことしの7月までの数字でございますけれども、申請件数は987件、助成額は6,364万3,000円、工事見積額は10億7,437万円、1業者の平均受注額は、平成26、27年度までということで、1業者当たり269万5,000円という数字が出ております。  それから、好調の理由がどこにあるかということでございますけれども、まずこうした助成制度があることにより、潜在需要が掘り起こされるということと、また申請手続を請負業者がするため利用しやすいということなどから、制度が利用されているということで考えております。以上です。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) 地域内への波及効果が非常に大きいということは、これまでの実績から実証済みなわけでありますけれども、通常の公共事業の場合には、全部がいわゆる財政資金、つまり税金で行われるわけでありますけれども、一方この住宅リフォーム制度は100万円までで考えれば9割方が個人資金によって行われるということにあります。また、この制度があることによってリフォームの工事を早めたとか、あるいは工事の量をふやしたとか、そういった需要喚起も促していると思います。また、小規模建設業者から直接受注するということで、下請ではなくて元請として収益上の向上につながっているという点が、経済効果につながっているんではないかと私は思っております。それで、ここで最終年ですけれども、時期の継続について、これだけ経済効果があるものについて、さらなる継続の検討というものをどういうふうに考えているかについてお伺いします。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  この制度は今年度で一応終了となる制度でございますが、先ほど御説明したとおり、経済効果は非常に大きい事業と我々も捉えております。今後予算編成に向けて市民の皆さん、これから請負業者の要望等をお聞きしながら考えてまいりたいと考えております。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) 建設業も、かなりの従業員の方もいると思うんです。こういう建設業者に従事する人たちの維持、あるいは地域内で住宅等のメンテナンス技術、こういう技術の維持、向上を継続するためにも、この制度をぜひ継続をしていっていただきたいと思います。  それから、これからそういうことが決定されると思いますが、この制度がいろいろな改善をされてきましたけれども、まだ工事対象になっていない工事の例はたくさんあるわけでありますけれども、諏訪市のホームページから見ますと、いわゆるエコキュートだとか、ボイラーの取りつけ、こういう商品の購入に関するものは除外している。リフォームですから、購入はリフォームではないと言えばそれまでなんですが、経済対策としてやってきたということであります。なので、その垣根に余りこだわる必要はないかなと私は思うんですけれども、それは前から申し上げてきていますけれども、あるいは下水道の屋外のつなぎ込み、屋内は対象になっているわけですけれども、あるいは駐車場の舗装だとか、砂利を敷く、こういったものは除外されているんですが、こういうものの対象を広げるというような考えはお持ちでしょうか。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  当初のときには、もう本当に住宅の改築のみのものでございました。これを平成26年度に延長した際には、新たに駐車場や住宅に附属する倉庫等を対象にするなどの改善を行いました。その際、先ほどもおっしゃるように、備品等にかかわるものについては、やはり個人の財産、家屋も財産と言えば財産なんですけれども、鍋釜までいいのかという話にもなってまいりますので、そのときにはその程度の改善までとしてやらせていただきました。制度を継続をする場合には、同様の対象工事での制度で、またやっていきたいなと私は思っているところでございます。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) これなんか行政の壁は厚いわけでありますけれども、できるだけ住民の要求に沿っていただきたいと考えているところですが、それでは、従来からこれも要望しているところでありますけれども、店舗リニューアルといいますか、店舗リフォーム、これについてはどのように考えているのでしょうか。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  店舗リフォームの関係につきましては、この今までやっているリフォーム事業とは全く別物として考えております。要は、リーマンショックにより業者、小規模事業者の仕事を確保するということもあって住宅リフォームをやっているわけですが、店舗につきましては本年度、商店街の活性化とまちのにぎわいの創出につなげるために、空き店舗を改装して事業を行う場合の補助制度を創設いたしました。これは、あくまで新たに店をリフォームしてやるということでございますので、こうした観点から現在営業している店舗をリニューアルする場合の補助制度を、市民要望等があるのかもう少し検討しながら考えてまいりたいと思っております。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) この店舗リフォームについては、全国では55の自治体が現在採用しています。現在もだんだん広がってきているわけであります。600のうちの55です。1割ぐらいがやっているということだったと思いますけれど、この二つの制度をしっかり利用をして、多くの自治体が成果を上げているわけでありますけれども、ぜひ諏訪市でもできるようにお願いをしたいと思います。  さらに今、事業版リフォームというものをやっているところがあるんです。事業版リフォームというのは、市内の小規模事業者や市内で新たに店舗、事務所、工場の改修、あるいは新築、こういうものを市内の施工業者に依頼する場合に補助をするという制度です。あるいは、市内にあります小規模なアパート、こういうのは古くなってくると改修が大変なわけですけれども、小さいアパートなので持ち主もあんまり財力がないということで、どうにかならないという声も私に届いているんですけれども、こういったものも総合的に経済対策として今後頭の片隅に置いていただいて、今後検討する際には、こういう要望も入れてもらいたいと私のほうからも要望をしておきたいと思います。  それで今、部長から答弁ありましたけれども、方向として新聞でも出ていましたけれども、継続をしたいというコメントが載っていましたので、方向としてはその方向にあるということでよろしいでしょうか。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  これから予算編成になりますので、強く申し入れていきたいと考えております。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) さすが公務員ということで、うかつなことは言わないということだと思いますけれども、わかりました。ぜひ、このリフォーム制度、いろいろ申し上げましたけれども、継続をしていただいて、諏訪市の地域の経済発展のためにしっかりやっていただきたいと思う次第であります。  それでは次の質問でございますが、交差点の改良計画についてであります。  高島4丁目の交差点の改良につきましては、湖岸武津線の道路改良と同時に進められるとなっているわけでありますけれども、この東西方向を走る県道諏訪辰野線は、いわゆる右折レーンが設置をされているわけなんですけれども、南北に交差する道路が未設置であるということで渋滞が発生をしているということで、以前質問があったりしてこの計画は進んでいると思いますが、西友の前を車で通過しますと、あの工事がなかなか進んでいないような感じがするわけです。今どこまで話が進んでいるか、その進捗状況についてお伺いをしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  高島4丁目の交差点につきましてですけれども、この改良事業につきましては、県との協議の結果、湖岸武津線の整備事業にあわせて、県が事業主体となり実施していただけることとなりました。本年度は、交差点改良計画に係る地権者の皆様に事業計画について御理解、御協力をいただけるよう協議をさせていただいているところです。現在、用地測量、それから物件調査等々を行っておりまして、今後測量を経て用地買収、移転補償を行うこととなります。順調にいきますと、本年度、一部用地買収ができる可能性もございます。  交差点の工事につきましては、平成30年度着手予定であります。湖岸武津線の工事進捗状況によりまして、多少変更となることも想定をされております。今御指摘の湖岸武津線本線のほうの工事につきましては、今これから田んぼの用水が落ちてきまして、そこの横の大きなかん排の水位が落ちるということで、これから工事がしやすくなるというか、できる状況になるということから、ここで工事部分については県のほうから発注がされると聞いております。いずれにしましても、引き続き県と協力、連携をしながら事業を進めてまいりたいと考えております。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) 今の交差点については平成30年に着手するということであります。そうしますと、完成というのは一体いつごろになるんですか。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  以前からお聞きしている中では、湖畔武津線の開通と、それから交差点の改良は同時に行いたいと聞いております。平成31年度(同日平成32年度の訂正あり)には工事を完了させていたいという予定であると県のほうから聞いております。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) どちらかといいますと、スーパーに買い物に行かれる方が非常に不便を感じていて、この工事って一体いつ終わるんですかという質問が本当に多いんです。そういう中で、今一体で進めているということでありますので、一日も早く完成させていただくことを祈念しているところでございます。よろしくお願いしたいと思います。  それから、この交差点について、いわゆる南北方向の渋滞が東西と比較すると多いんではないかということで、赤沼の交差点についても以前から渋滞が多いんじゃないかと言われているんですけれども、この渋滞状況について交通量の調査などがあったと思いますが、その状況についてお伝えをお願いします。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  赤沼の交差点につきましては、平成25年度に都市計画策定事業の交通量推計調査を行っております。赤沼交差点に接道する市道1−4号線、いわゆる白狐線のほうですけれど、こちらについての交通量については1日4,000から1万台、それから県道諏訪湖四賀線、これはいわゆるサンリツロードになりますけれど、こちらについては1万から2万台で、どちらも交通量的には多く、時間帯によっては特に白狐線の八十二銀行側の右折車が渋滞を引き起こしている状況であると認識をしております。また、特に白狐線につきましては湖南側のほう、八十二銀行側ですけれども、そちらのほうが通勤時間帯には多く渋滞車が並んでいると認識しております。以上です。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) ここの渋滞はかなり前から言われていますけれども、特に言われたように通勤時間は非常に皆さん急いでおられまして、信号が赤になっても何とか最初のうちは渡ってしまいたいという方もいて、過去事故もあそこであったようでありますけれども、今あそこの八十二銀行が移転をするという計画が進んでおりまして、工事も進んでいるかと思うんですけれども、その後利用について私承知しているわけではありませんけれども、そういったものが移転するという場合に、この交差点の渋滞というようなものを考えると、このタイミングで何かできるのかなとも思うんですが、その点について何かお考えでしょうか。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  赤沼の交差点、いわゆる接道します白狐線の渋滞緩和をするためには、右折ポケットの設置が必要と考えております。今、議員御指摘の移転後の敷地、用地だけでは右折ポケットとしての機能は果たせないというのが現状であります。道路線形、少し直交ではないという道路線形等々を考慮しますと、交差点から60メートルくらいまでの道路沿いの用地が右折ポケットの設置でも必要となってきます。また、交差点の反対側も同時に改良しないと適正な交差点の形状が確保できないということになります。今御指摘の敷地だけでの交差点改良は、現状では難しいとこちらでは判断をしています。以上です。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) 専門的にはいろいろ、今お伺いしましたけれど、なかなか技術的に難しいという話も伺いました。しかし、こういった情報をいち早く入手をしていただいて、可能性としてどういったものがあるかということは、十分にこれからも研究をしていただきたいと思います。いずれにしましても、いろいろな知恵を絞って交通の渋滞事故の防止と、しっかりとこれからも研究をされて実施されることを望むところであります。  それでは、次の質問に入ります。上諏訪駅の橋上化について、先ほど近藤議員からも質問ありました。市長の考えも伺えたところでありますけれども、あり方検討会において、財政力も含めてできることは橋上化だと述べられたと報道をされていますけれども、今まで問題になっていることは、いわゆるJR鉄路の踏切の渋滞であるとか、駅の車両の入れかえのときの時間、渋滞ですとか、あるいは踏切での死亡事故も起きました。お子さんが亡くなられるという痛ましい事故もありました。こういったこと、あるいは諏訪市は国道が2カ所交差しているとか、踏切そのものが諏訪市は非常に多いわけですけれども、こういったことを鑑みて高架にしたいと、連続立体交差にしたいという意見が有力な意見だったと思うんですけれども、このことは別にして、市長の橋上化のみに特化した御意見だったと思うんですけれども、そういう問題自体は今後どういうふうになさろうとしているのかという点と、この費用対効果、数十億かかるとおっしゃいましたけれども、この数十億をかけての費用対効果について、市長はどのように考えているのかを改めて御本人からお伺いしたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  まず最初に、踏切での死亡事故などのお話がございました。これは、どのような事業を展開していくにしても、踏切等々の事故、安全性の確保というのは最も大事な課題でございますから、それは低下することのないように取り組むということであります。  それから、先ほど橋上化のみを行うことについて決定されたかのような御質問のようにお伺いしましたけれども、橋上化について研究をするという段階でありまして、事業決定に至るまでにはまだ長い取り組み、研究が必要だと思っております。  それから、踏切の解消とか国道と平面交差の解消ということですけれども、これを解消する方策としては、道路を上に上げるのか、鉄道を上に上げるのかということになりますね。連続立体交差化というのは、鉄道を上に上げる事業でありまして、これは大変長い距離を要することでありますし、事業主体は長野県ということになりまして数百億規模になります。それから橋上化ということは道路を、駅周辺だけですけれども、駅舎のところですけれども、道路を上に上げるという作業になろうかと思いますが、これは数十億ということで、事業主体は主に諏訪市ということになります。  それから、そうした開かずの踏切の解消はどうなったのだというお話でございますが、先ほど近藤議員の代表質問にもお答えしておりますが、これから先、こうした事業がどのくらいの年月を経て完成に至るのかという推測とともに、そのころの人口推計ですとか、人口の動態、こうしたものの見通しが変化してきていること、それからまさに一級国道であります20号のバイパス事業がまた新たな展開を期待されるという時期になってきたというような予測等々を含めて、あり方検討会の委員の皆様から、橋上化について諏訪市とすれば検討をすべきではないかという意見を多くいただいたということでございます。  したがいまして、今申し上げました多方面にわたる議論、また知見、また今までの議論の延長線だけではなく、将来を見据えて、今現状から、過去からの延長線でいくというのではなくて、新たに将来を見据えた変化にいかに効率的に対応するのか、そうした視点も取り込みながら御意見をいただいたと思っておりますので、橋上化について研究を始めるということを申し上げたところです。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) 研究を始めたということでありますけれども、人口推計などいろいろな状況を見定めながらと伺いました。しかし、方向としては市長は駅の橋上化をしたいという思いがあるということでよろしいですか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  市の最終責任者として、現状でまだお答えする段階には至っておりません。しかし、その橋上化について研究する価値はあると考えております。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) さっき費用対効果についてお伺いしたいと聞いたんですけれど、その辺についてはいかがでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  これについては情報収集、どのような事業を取り込めるのか、どのような補助を取り込めるのか、どのような規模で行うのか、まだ全く不確定要素ばかりでございますので、費用対効果についてもまだ結果を出す段階ではございません。情報収集を始めるところであります。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) わかりました。研究していくということでございますので、期待をしております。  それで、細かい話をしたいんですけれども、検討はだんだん進んでいると思いますけれども、先に橋上化をされてしまいますと一定の事業がなされたということになって、例えば高架にするという考えがあった場合に、その高架の事業そのものが少し後ろへ持っていかれてしまうのではないかと思うんです。後で高架にするということになると、二重の投資ということにもなりかねないわけであります。高架は県のほうでやるとさっき言っていましたけれども、いわゆる今、県と市の二重行政というようなものも問題になっていますけれど、その点についてはいかがでしょうか。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  それではお答えします。市長も再三申し上げておりますけれども、人口減少時代にあること、また将来的な鉄道の利用者の推移、また国道20号バイパスの進捗というようなことがありまして、交通事情、交通量というものも大分変わってくるのではないかと思っております。  そうした中で、連続立体交差が莫大な費用をかけて長期間かかるということで、それよりももっとスパンの短い橋上化が優先ではないかというような、あり方検討会の中で多くの委員に意見を述べていただきました。  連続立体交差ですけれども、再三申し上げますが30年ぐらいの期間、莫大なお金を要するという事業であります。この連続立体交差、過去におきましても一度中断して、既に40年という経過、約40年ですね、私が役所に入る前ですので、そういった長い時間が既に経過をしているということであります。そして40年というものが既に経過をしている中で、今後どう考えるかという中で、もうちょっと短期間でできる橋上化というものが優先されるのではなかろうかという、そういった意見がございまして、橋上化を研究してみたいということになります。橋上化がもしあったとして、また10年ぐらい、その先にもし連立交があるとすれば、またさらに何十年かかるという、そういう時間的なものを考えていただければと思います。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) お考えはよくわかりました。仮に橋上化だけの事業となった場合は、先ほど言われたように諏訪市が事業主体となるんですけれども、この費用の負担について、今までの伝えられているところによると、費用も諏訪市が全部見なきゃいけないのかというような話も伝わってくるわけですけれども、このことについてJR側との話し合い、あるいは今までの経過、折衝などについてはどのようになっているのですか。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  橋上駅化につきましてのJRとの協議につきましては、まだ行っているという状況ではございません。橋上化についての研究を始めるということで表明をさせていただいたということで、具体的な情報収集はこれからということで御理解をいただきたいと思います。いずれにしましても、事業負担につきましては今後JRを含め、国や県等の関係機関と協議しながら進めていくことになると思います。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) 駅は大体JRのほうですので、JRも当然負担してもらいたいと思うわけですけれども、今までは諏訪市が負担するんじゃないかというふうに言われているんですよね。しかし、いろいろな事例を見ますと、JR側も少しそうではなくなってきているという情報も聞いているんですよ。ですからJR側の考え方も少し変化あるんじゃないかと思って、あえてこの質問をしているんですよね。この辺の情報は何もないですか。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  情報というよりは、JR側から地方創生の時代におきまして、JR側も何かのアクションを起こしたいなというような、国からのそういった要請もあるようですし、上諏訪駅も非常に長い年月を経過しております。そういった中で、JRのほうも駅の改修という部分では、そういった意識は持っているかと思います。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) ぜひもしそういう話であるならば、JR側のほうに強くやっぱり要望を出していただきたいと思うし、費用負担についてはあるべき姿というものをしっかりと出していただきたいと思います。
     それから、現在自由通路があるんですよね、東口から西口へ行く。1回改札を出ますけれども、エレベーターで上がって西口に出られるというふうになっているわけですよね。そして過去の質問で私もしたと思いますけれども、ホームと自由通路をつなげて、そこに自動改札をつければ、特に職員を配置しなくても、ホームから西口へ出やすくできるという案もあるという話もあったと思うんですけれども、こういうことを考えると新たに新しくつくるということがいいのか、それを改修したほうがいいのかというような考え方もあるんですが、それについてはいかがですか。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  駅、自由通路をつなげて自動改札というお話ですけれども、やはり駅の改札は一つというようなJRの考え方もあるようです。そういったことで、自由通路と改札口をつなげるということではなく橋上化駅として、通路と駅をつなげて一つの西口、東口をつなげるという考え方だと思います。やはり茅野の駅のような形を考えていると思います。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) 茅野駅をモデルにして考えているということだと思います。確かにことしの選挙のときには、自民党総裁が茅野駅に来まして、大勢の方2,000人もの方が集まって、さすが茅野駅は広いなと思いますけれども、やっぱり上諏訪駅ではあれだけ集まらないなと逆に思いましたけれども、駅をきれいにしたいという思い、広くしたいという思いはあると思います。ただ、改札口を2階に持っていった場合に便利かどうかという問題ですけれども、改札に入るときに、今は駅に車で送ってもらうにしても乗りつけて、そのまま駅ホームへ入りますよね。特に茅野方面、新宿方面に行くとなればスムーズなんですよ。すぐに入って電車に乗ればいいという。2階にすると1回2階へ上がって改札を通ってまたおりてくるということになるわけで、余り便利というふうには思わないんですね。特に障害のある方ですと、ちょっと大変かなという思いもあるんですけれども、その辺についてはどのように考えているんですか。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  東口につきましては、上りの電車にすぐ改札口の前で行けるというようなことで大変便利かと思います。しかし、下りにつきましては一旦中に入って上らなければいけないという状況になっているわけなんですけれども、そういった不便性よりも、橋上駅化することによりまして、東口の駅前広場が広くなるという利点もございます。そうしますと、例えば通学の子供のいるお母さんたちの車をとめるスペースが多くなったりとか、また違った利用の仕方が考えられるということもございます。そしてまた、自由通路が東口と西口とつながることによって、西口方面へのつながりが非常によくなるといったことが起こるかと思います。そういった東口、西口の駅前広場の使用の多様性が広がったり、西口と東口の連動性が高まるという橋上化による利点というものもございますので、そういった観点もあるということで御理解いただきたいと思います。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) 研究の段階ですのであれですけれども、そういった利便性ができるだけよくなる方向ですね、あるいは障がい者にとってどういう方向がいいのかについても、もし研究を進めていくとすれば、その辺を考慮に入れていただいたほうがいいかなと思います。  それから今、橋上化すると駅の前の空間が広くなって、通学のバスなどのスペースに使えるとおっしゃいましたけれども、そのほかにはどういうふうに、空間についてどういう使途を考えているんですか。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  まだ研究しているという段階で、特に個人的な考えはありますけれども、それが公なものではございませんので、現在はそういうことをお答えする状況にはございません。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) 今のを聞いていますと、この目的というのが、やっぱり利便性がよくなるという、西口との連絡がよくなるという点と、その駅前の空間のスペースを使えるようになるというようなことだと思うんです。だけど、その空間を何に使うかということについてはまだ具体的ではないというお話なんです。空間を広くする、いわゆる広場的な話になるんですけれども、駅前開発のほうでも広場をつくるという話になっていて、駅のほうも広場を広くするという話になって、広場がいっぱいできて広いですけれど、何に使うかなというのは疑問があります。非常に有効に使えるようになるのかどうかという点も少し疑問ではありますけれども、いずれにしても今研究を始めたということでございますので、市長も駅前開発もきれいになれば当然駅もよくしたいという思いは、私もそう思いますけれども、十分市民の要望等をしっかりと聞いていただいて進めていっていただきたいと思います。  それから、駅前開発のコンセプトが、「さわやかな風と翠のときめき」となっているんですけれども、これは駅も当然連動した形で、このイメージでつくっていく考えでいるんじゃないかなと思いますけれども、過去にファサード事業計画というのがありまして、そのときのコンセプトが「レトロといやしのまち」となっているわけです。このことを知っている人は余りいないような気もしますけれども、レトロというのは私は結構いいなあとは感じているんですけれども、なかなかそのコンセプトどおりになっているかというと、そうでもないような気がするんですけれども、このときのコンセプトとの関係性はどのように考えているか。過去のものだからもう関係ないということなのか、連続、連携をして考えているかどうか。また、どういうイメージかについて、もし考えがあれば教えてください。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  お答えします。本町のファサード事業につきましては、平成18年度に本町商店街のアーケード老朽化の撤去にあわせて看板建築が多く残ることから、それを活用して昭和初期の、今、議員がおっしゃるロマンあふれるレトロな雰囲気を持った空間の中で癒しのまちをつくるという、本町商店街のまちづくりの基本理念において実施されたものでございます。既存の歴史の薫り残る建物を保存しながらまちづくりをしようという、そういうコンセプトであったと思います。  今回の駅前開発の区域は、その本町商店街に隣接している区域でもありまして、動線的なつながりはありますけれども、駅前開発のほうの区域におきましては、「さわやかな風と翠のときめき」というイメージテーマにふさわしい開発計画をつくっていただきたいということで働きかけをしております。過日の駅前開発のテーマの申し入れの際にも、社長からはイメージ的には一緒であり、イメージに沿った開発を計画したいという言葉もいただいております。そういったことでイメージに沿った計画が行われまして、周辺の町並みにイメージが広がって連動できるように協力を求めてまいりたいと考えております。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) コンセプトってやっぱり大事だと思います。結構徹底してそういうコンセプトでやっているという、目に見える形が大事だと思います。せっかくレトロというテーマも取り上げられたということですので、その思いもぜひつなげていただきたいと思います。懐かしいイメージを大事にして、余り近代的に走ることがないようにと思う次第であります。  それでは、次の質問に移りたいと思います。  水道と下水道料金の徴収についてでありますけれども、水道、電気というのは非常になくてはならない重要なライフラインでありますが、このいわゆる水道光熱費というものは、家族の数によって大きく上下があるわけですよね。特に水道、下水道については、2カ月に1回の検針であるために、お金を納めるのも2カ月で1回ということで、2カ月分を1回で納めるという状況にあるわけです。全国的にもそういうところがほとんどだと思います。中には、重要なものですからとめられたら困るのでなかなかきちんと払っていると思いますが、中には払い切れないという状況もあると思うんですけれども、滞納の傾向などについて件数や、その推移について数字をお示ししていただきたいと思います。 ○宮下和昭 議長  水道局長 ◎宮下隆 水道局長  平成27年度現年度分の滞納状況についてですけれども、水道料金につきましては滞納件数が3,585件、収納率では98.1%となっております。また、下水道使用料につきましては滞納件数が3,233件、収納率が98.0%という状況でございます。  滞納の傾向ですけれども、滞納される多くの使用者は、アパート入居者等が占めるというような要因がございまして、件数から見ますと毎年若干の増減はございますけれども、近年の傾向としまして減少傾向にございます。滞納件数の減少につきましては、未納者とのきめ細やかな対応を行いまして、収納率を上げるということで減らしてまいりたいと、努力してまいりたいと思っております。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) 今伺った数字で、水道は98.1%で下水道は98.0%という収納率なんですが、これは払う段階で水道のほうだけ払いますとかそういうことで、こういうことになっているんですか。 ○宮下和昭 議長  水道局長 ◎宮下隆 水道局長  滞納件数に差があるということでよろしいですか。下水について、まだ接続がされていないですとか、いろいろな要因がございますので、そちらのほうで件数の差というものは出てまいります。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) 98%以上収納はされていますけれども、生活していく上で毎月の支払いの中で非常に高いのが水道、下水道料金だと、家族の多いところは思います。国保も高いけれども、これが高いという声が多いわけですけれども。2カ月に1回の検針でやっているわけですけれども、もちろん毎月するよりは2カ月に1回のほうが経費が安く済むわけですけれども、他市町では、例えば水道と下水道は別々に、今月水道で来月下水道料金を払えばいいとか、そういうふうにやっているところもあると聞くわけです。ほかのところから来た人はほかの市の状況がよくわかりますので、諏訪もそういうふうにしてくれないかと言われる方もあるんですけれど、他市町の状況というのはどうなっているんですか。 ○宮下和昭 議長  水道局長 ◎宮下隆 水道局長  諏訪市の徴収方法につきましては今、議員がおっしゃられたとおりでございます。水道料金、下水道使用料、また温泉の契約をされておられる方につきましては温泉の料金、温泉下水、それをあわせて2カ月に一遍お願いをしてございます。  水道料金と下水道使用料の徴収の分離ということでございますが、他市町村の状況ですけれども、県内の市及び諏訪郡内の町村につきまして状況を調べてみましたところ、諏訪市同様の徴収形態をとる市町村が多い状況でございました。幾つかの市におきましては、別のやり方、今、議員がおっしゃられたとおり、毎月水道と下水を分けて交互に徴収する等々の、そういう方法をとっている市も見受けられました。  仮に今、議員がおっしゃられた毎月徴収という形をとるということになりますと、水道メーターの検針から、請求書の発行、また徴収の流れの現行のシステムの再構築、また、納付書発行数の増加によります経費面での負担増というようなことが課題となってまいります。今、議員がおっしゃられたような、もしそういう個別の事案がございましたら、水道局のほうへ御相談をいただければと考えております。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) 個別の事案については相談してほしいという丁寧な対応はよくわかりましたけれども、しかし検針は2カ月に1回でも、請求はずらしてやるということはできるのではないかと思うんです。あと納付書なんかは、直接払う人は別々ですけれども、引き落としになっている方がほとんどだと思うんです。そうすれば、経費の増大ということは余りないように思うんですけれども、この辺はいかがでしょうか。 ○宮下和昭 議長  水道局長 ◎宮下隆 水道局長  今お話があったように口座振替等が多くを占めているわけですけれども、そちらに対しての金融機関の依頼ですとか、そうした面での経費も出てまいります。また、メーターの検針につきましても今、議員がおっしゃられるとおり、隔月でということであれば、これ以上の検針回数はふえませんけれども、検針が一月ごとにということであれば、それに対しての経費も考えられますので、現状として徴収方法の変更というのは検討はしておりませんけれども、今回の御提案いただいた件につきましては、今後の徴収業務の中で研究をしてまいりたいと考えております。               〔「議長1番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  井上登議員 ◆1番(井上登議員) 先ほどお伺いしましたように、ほかの市町村でそういうことをやって負担の軽減に努めている自治体があるということです。ところもあるということですから、今の市民の暮らしから言えば、本当に苦しい状況にある家庭はかなり多いと思うんです。負担軽減をどう図っていくかという面からは、今検討してくださるというお話でしたけれども、本当にこの負担軽減というものを真剣に、何ができるかという点はしっかりと今後も考えてもらいたいと思います。今の市民の生活が、以前に比べてやはり苦しくなっていると私は感じています。そうでない方ももちろんいますけれども、そういう面で負担軽減について、あらゆる方面で研究をしていただいて市民生活が円滑にできるようにということを希望しまして、少し時間がありますが、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○宮下和昭 議長  以上で、日本共産党諏訪市議員団代表井上登議員の代表質問を終わります。  この際、暫時休憩いたします。再開は、午後3時40分の予定であります。            休       憩   午後 3時07分           ──────────────────────            再       開   午後 3時40分 ○宮下和昭 議長  休憩前に引き続き会議を開きます。  会議に先立ち、吉澤議員の代表質問に対して市民部長より発言を求められておりますので、発言を許します。市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  先ほどの吉澤議員の答弁の中で、間違えて報告をしましたので訂正をさせていただきます。  諏訪湖環境改善行動会議の平成27年度に除去をしたヒシの量でございますが、5.3キロと申し上げておりますが、12.8キロの間違いでございます。おわびして訂正させていただきます。失礼しました。12.8トンです。改めて訂正させていただきます。 ○宮下和昭 議長  続いて、井上議員の代表質問に対して建設部長より発言を求められておりますので、発言を許します。建設部長 ◎小松弘明 建設部長  先ほどの井上議員への交差点改良の高島4丁目交差点改良事業の完成の目標年次につきまして、私のほうから平成31年度と申し上げましたけれども、平成32年度の誤りでありました。おわびして訂正をさせていただきます。済みませんでした。           ────────────────────── △日程第 2      一般質問 ○宮下和昭 議長  これより一般質問を行います。順次質問を許します。金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) 皆さんこんにちは。大変お忙しい中傍聴にお越しの方、またかりんちゃんねるで9月定例議会中継をごらんいただいている皆様、こんにちは。  私は、今まで森林整備だとか治山整備等の質問を繰り返しさせていただいてきております。今回は諏訪湖・流入河川の環境維持について、諏訪市のお考えをお聞かせいただこうと思います。  諏訪湖及びその流入河川の管理行政は、県が主体に行われていると思います。各地域の要望、意見等も直接県へ提出するのではなく、諏訪市を通して進めていただきたい旨、伺っております。よって、市としてのお考えを具体的にお聞かせいただけない点もあるかと思いますが、承知をして質問させていただきますのでよろしくお願いいたします。  諏訪市は、長野県独特の急峻な山々、そこから流れる距離のない河川、そして水位の高い諏訪湖など、災害には大変弱い環境にあると思います。その災害予防、環境改善は遅々として進んでいない感が感じられる。それが課題の累積としてあるのではないかと思っております。  昨年の9月の記録的大雨による鬼怒川の堤防決壊により甚大な被害を出した関東・東北水害、そして、この台風10号による岩手県や北海道の豪雨災害による河川の氾濫被害を見るにつけ、この状況下での諏訪市の対策、安心できるのかどうかお考えをまずお聞かせ願い、あとの質問は質問席でお伺いしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  金子議員の御質問でございますが、日本列島は全国各地自然災害と向き合ってきております。自然の力、あるいは地球環境は常に変化しておりまして、安定してこれで固まりという状況はない以上、常にこの対策について、これでよしということはないものと思うべきではないかと私自身は考えております。したがいまして、昨今の地球温暖化とも言われております台風、あるいはハリケーンですとか、強烈化、水害の大きさ等々、これでよしという水準はないものと思ったときに、行政といたしましても、あるいは個人としましても、常に心構えを怠らず、予算や技術面等々でき得る限り可能な範囲で最善の努力をしていくべきものと捉えております。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) 私もそのとおりだと思います。その原因というものが温暖化に伴う集中豪雨、台風や積雪など、気象環境の変化、また地震など、場所を変えての災害が大災害となるため、計画的予防対策が後手に回って、莫大な復旧費用となって対策が後手後手に回っている悪循環が、現在の日本であるのではないか、このように思っております。諏訪市としてどのようにしていくかといったときに、諏訪市はそういうことに対しまして計画的に重点課題として取り組んでいくということが一番大事なことではないかと思いますのでよろしくお願いしたいと思います。  それでは、通告に従いまして環境整備の関係について質問をさせていただきます。先ほど、吉澤議員のほうからも幾度か同じ内容が出てきておりますので、繰り返す質問になってしまうかもしれませんけれども、重ねて回答いただければ幸いかと思いますのでよろしくお願いします。  まず、諏訪湖の貧酸素についてお聞きしたいと思います。県が来年度、諏訪湖底や酸素濃度が低い層ができて、生物が住みにくくなる貧酸素対策で、水質などの専門家を交えて効果的な手法や議論をする検討会議を新設する方針を決めたことが、ことしの3月3日の新聞に載っておりました。  そこで、貧酸素とは何か、その発生原因は、そしてその対策をどのような計画で進めていくのかをお聞かせください。最近の新聞では、貧酸素自体がまだわからないというような記事が多く出ていますが、諏訪市としてどのように捉えているかお聞かせ願いたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  それでは、貧酸素についてまず御説明をさせていただきます。貧酸素というのは、水中での溶存酸素量が魚類の生息に影響がある状態のところまで欠乏してきてしまった状態を申します。この貧酸素というのは、数値的に言いますと1リットル当たりに3ミリグラム以上の酸素があるかないかというところで、貧酸素かどうかということを判断すると言われております。  諏訪湖については、この状態が夏の時期に発生しやすいということでございます。その主な原因と今まで言われているのは、やはり湖底、ヒシ帯を含めて、湖底に沈殿してしまった有機物が腐敗をする際に、腐敗ではない、済みません。プランクトンが食べたりする中で酸素を吸収してしまっていて、それで酸欠が起きてくると一般的に言われているわけですけれども、議員御指摘のように、諏訪湖の構造というんですか、閉鎖された水環境の中ではもっと複雑な要因があるのではないかということが昨今言われているところでございます。  直接的な対策としては、私ども繰り返しになって恐縮ですが、市ができることは湖底に沈むものを減らすということで、ヒシ取り大作戦という形で取り組んできたというのが主な対策でございます。今後は県の新たな研究、それから調査結果に基づいて新たな施策への協力要請があれば、そちらに取り組んでいきたいと考えております。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) そういう中で、諏訪湖の水質調査について、これも前に質問したことがございますけれども、お聞かせ願いたいと思います。  諏訪湖は、湖沼水質保全特別措置法の指定湖沼で、県は1986年から同法に基づく水質保全計画をつくり、排水規制などに取り組んでいると思います。最近は、水の汚れがCODや全窒素、全リンなど、富栄養化が著しいのと、冬の全面結氷の御神渡りだけではなく、夏の水温も大きく影響することが原因となり、また農業用過剰肥料や農家の影響、管理などどのようにされているか、そこら辺の対応について市として、また県とどのように連携をとっているかお聞かせ願えればと思います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  諏訪湖の水質調査につきましては、県が実施しているということで、月1回、湖内3カ所で継続的に取り組んでいただいております。先ほど質問にございましたように、COD、それから全窒素、全リンについてが特に話題になるわけですけれども、全リンについては環境基準を既に達成しているということですが、CODと全窒素は現在まだ達成していないということです。  諏訪湖の汚染源について言いますと、1割が特定汚染源、9割が非特定汚染源と言われております。その非特定汚染源のうちの一部についてが農業由来のものになってくる。農業由来で発生したものが土壌に落ちて、そこから非特定汚染源として諏訪湖に流れてくるということになるんだろうと思います。ただその9割のうち、どのぐらいが農業由来によるものかというものについては、はっきりしたデータ、また解析は非常に難しいと認識しております。  そういう中で、県を中心に農業由来のものを減らそうという活動は、既に相当以前から取り組みが行われているところでございます。殊に八ヶ岳山麓では、町村が積極的に取り組んでいるところでございますけれども、現在の流れからしますと、県によるエコファーマーの認定、減肥、それから農薬の減農薬、そういうのに取り組んでいる人たちの認定、農業者の拡大、そういうことに取り組んでいらっしゃいます。また、農協が協力をされて化学肥料の減肥栽培の普及、それから環境保全型農業の推進に、農業サイドは取り組んでいるという認識をしているところでございます。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) これ以前にもお話したんですけれども、減肥栽培というのは非常に重要なことではないかなと思います。これをこの広域の中でも徹底して過剰肥料というものが使われないように、そしてそれが流入河川を通して諏訪湖へ流れ込むことを最小限にするためにどうするかということを、広域関係にも投げかけながら対策をとっていただければと願うところでございます。  続きまして、諏訪建設事務所が上川の河口部に造成した沈殿ピットをつくったということで、まだ日はたっていないと思いますけれども、傾向的には出ているのかどうか、そこら辺のところが情報としてあればお聞かせ願いたいということ。  もう一つは、今年度は第6期の諏訪湖水質保全計画の最終年度と聞いております。次期計画には水質仕様として、下層DO、水域の下層部の溶存酸素を環境基準として追加するということが決まっているそうでございますけれども、諏訪湖としての目標設定はどのようにするか、情報としてあるようでしたらお聞かせ願いたいと思います。それと同時に、透明度だとか、植物プランクトンなどということが、非常に最近新聞紙上にも項目として出てきております。そこら辺についてもどのように環境、水質仕様として進めていく中に入れているのかどうか、そんなところもお聞かせ願えればと思いますがよろしくお願いします。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  それでは、最初の御質問の沈殿ピットについてでございますけれども、御存じのとおり平成27年度に上川河口に県が設置をしております。その主な目的は、河川から流入する非特定汚染源をそこで食いとめて諏訪湖の中に流さないということが目的でございます。本年度につきましては、およそ3,000立米をそこでつかまえて除去しましょうということで、事業実施をされているということでございますが、具体的なその沈殿ピットに入った土砂の汚染度と言ったらおかしいですけれども、そういうもののデータについてはまだお聞きしておりませんので、今後分析なりがされてくるんだろうと考えております。また、以前から県のほうで示されていますが、その除去された砂については、洗浄後諏訪湖に戻すということを聞いておりますので、そのときに調査結果が公表されてくるんだろうと考えております。  それと二つ目の御質問ですが、低層溶存酸素量についての環境基準項目への追加でございますが、平成28年度中に県が第7期の保全計画を定めるという手順で今検討が進められているわけですけれども、諏訪湖水域がどの累計、環境基準とされる水質類型、どこに位置づけられるかということによって、底層の溶存酸素量の基準が変わってくるんだろうと思っておりますので、その計画を策定する論議を経ないと、私どものほうではまだわからないということで御理解をいただきたいと思います。ほかにプランクトンであるとか透明度についても、その中にどのように取り組んでいくというのは、論議を待った上で、また決定したものについては市民の皆さんにもお知らせしていきたいと考えております。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) ありがとうございます。また、内容がわかれば教えていただきたいと思います。
     次に、諏訪湖の環境改善行動会議というものが活動されているということを聞きました。この行動会議の運営目的とか会議の頻度、関係団体、機関のメンバーや活動内容について、お聞かせ願えればと思います。それに諏訪市はどのようにかかわっているかを含めて、説明をいただきたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  諏訪湖環境改善行動会議は平成24年度に設立をされております。平成23年度から設立に向けた地方事務所からの打診がありまして、先ほどと重複しますけれども、環境団体、行政、それから諏訪湖を利活用する団体等、全部で27団体が構成員となっているということでございます。目的は、当然諏訪湖の環境改善に取り組むということが目的でございます。  この会議においては年度ごとに行動計画を定め、何をやったらいいのかということを決定していくわけですけれども、現在は直接的な行動とすればヒシの除去を、みんなで協力して取りましょうと。殊に県が実施している草刈り船によるヒシの除去ができないところ、浅瀬であったり河川であったり、そういうところについて行動会議は手作業で取っていきましょうということで活動をしているところでございます。本年度は6回実施をしております。以上です。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) ありがとうございます。あと、吉澤議員からも質問がございましたけれどもワカサギの関係ですね。非常に新聞紙上をにぎわせておりまして、観光とか産業とか非常に大きな影響が考えられますし、また来年度に向けての産卵の稚魚のこととか、そういうことに対しても大きな影響があると思いますけれど、現在の中で被害量とか被害額とか、また今言った来年度の産卵状況に対してどんな心配があるかとか、そんなようなことで把握できている点があったら教えていただきたいということと、そのほかに諏訪湖自体にはフナだとかコイだとか魚介類等、いろいろとっているんですけれども、そんなところに影響した内容が把握できていれば教えていただきたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  ワカサギの大量死につきましては、7月26日の朝に発生したということでございます。諏訪市側の湖岸については、風の影響でほとんど見られなかったわけですけれども、下諏訪町、岡谷市の湖岸に今流れ着いたということで、両市町のボランティアの皆さんを中心に多くの方が出て回収をされております。それが全体では2.5トンであったということでございますので、ワカサギの量としますと相当な量だったんだろうと思います。正確に漁業上の問題についてはまだ十分調査もされていない部分もありますので、相当影響はあると思いますけれども、今の段階で私どもも具体的な漁業被害についての具体的な部分は、ここではコメントできる情報は持ち合わせておりません。  今後も、いずれにしても原因究明が県を主導に行われておりますので、原因究明がなされた場合には、必要な手だての中で諏訪市として協力できることについては、一緒になって漁業者も含めて取り組んでいければいいなと考えております。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) いずれにしても非常に大きな被害になるかなと。これを産業として、生活の基盤としておられる方にとっては非常に大きな痛手だと思います。市のほうとしても、また細かな心配りをしながら相談に乗っていただければと思うところでございます。また、フナやコイなど等についてはまだ把握できていないと思いますけれども、またそこら辺のところも把握できた段階でお知らせ願えればと思うところでございます。  先ほど、シジミの関係については質問がありましたけれども、今までやってきた実験の成果というものが、どんなところまで把握できているか教えていただければと思います。今後については先ほどお聞きしましたのでよろしいです。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  平成27年度に取り組んだシジミの育苗ということでございますけれども、その際に、結果として明確になっていることは、砂を入れた場所と入れなかった場所でのシジミの成育が違いますということで、砂を入れた場所のほうが成育がよかったという前提がございます。したがって、当初は平成27年度の実施場所を拡張するという計画でいましたところ、先ほど吉澤議員からも御指摘ありましたように、貴重な鳥が生息していることによって、そこでは拡張が難しいということから、日赤前の湖岸へ増設をするというところに至っているという認識をしております。いずれにしてもシジミの成育が砂地のほうがいいということが前提ですので、また実施規模も大きくなっておりますから、そういう中で新たないい情報が出てくれば、それに基づいた漁業振興であったり、水環境の改善のための努力が県を中心に行われていくという認識をしております。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) 環境等にもいろいろ関連してくるんですけれども、時間の関係でまた次回とさせていただきたいと思います。  諏訪湖の流入河川のヒシの除去について質問をさせていただきたいと思います。毎年大きな問題として繰り返されておりますが、ことしの繁茂の状況はどうでしょうかということでございます。また、先ほど諏訪湖のほうの除去の量とか、そういうものはお聞きしました。流入河川の新川、武井田川、鴨池川の状況に対して把握できておればお聞かせ願いたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  諏訪湖については新聞報道にもありますので、例年よりも少ないと言われておりまして、数字が示されておりまして、143ヘクタールであるということでございます。  河川についての県の具体的な繁茂の状況についての正式な発表はございませんが、例年と同様に河川にもヒシが繁茂しているということは、私どもも目視ですけれども、確認はしているところでございます。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) 除去について、特に河川の除去についてお聞かせ願いたいと思いますけれど、私たちから見たときには、刈り取り時期を早めたらどうかという意見が多く、私もそう思いますが、そのお考えをお聞かせ願いたい。また、そういうものに対する除去費用というものは、どのくらいかかっているのかなというところがおわかりになればお聞かせ願えればと思います。  それと関連ですけれども、先般、小川区において鴨池川、武井田川の刈り取りを船でワイヤーを結んでひっかけて抜き取ったということを、3年ほどやったということを聞いております。船では大変なのでトラクターを使ったとか、軽トラを使ったとかいう話を聞きました。その経過等は諏訪市として、あるいは県として把握しており、今後について検討をされているのかどうかお聞かせ願いたいと思います。  もう一つ、けさ建設課のほうへ河川愛護の関係で写真を送ったんですけれど、私の地元の南真志野地区でも、有志の方が船を浮かべてことしから3回程度ヒシの抜き取りをいたしております。現在、地域範囲内だけでございますけれど、ヒシが全然ありません。非常に境としてきれいな川になっております。抜き取らなきゃだめだということで有志の方がやっております。大変重要な協力だと考えております。ここら辺のところを参考にして、全市の中で働きかけるということも含めながら、今の質問をあわせてお願いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  まず最初の御質問の刈り取る、抜き取る時期についての御発言ですけれども、ヒシの繁茂というのは7月くらいから9月までと認識しています。9月までには取らなければいけないと考えています。それは種ができて落ちてしまいますと、もう抜いても余り繁茂に対する抑制というのができなくなりますし、また、湖底へたまってしまいますので、少なくとも種が落ちる前ということですね、抜き取れる時期までにやるということで取り組んでいるところでございます。なかなか行政でやる場合は多くのボランティアの方たちに御協力いただくこともあって、きょう取りに行こうとか、そういうことができないものですから、できるだけ例年の繁茂状況を見ながら日程を設定して、ボランティアの皆さんに御協力をいただくという形で取り組んでいるということで御理解をいただきたいと思います。  それから、費用でございますけれども、まず県のほうの刈り取り船にかかわる経費についてお聞きしてきました。平成26年度は5,832万円、平成27年度は5,369万円、それから本年度は約5,000万円を予定しているということをお伺いしております。諏訪市について言いますと、近年は繰り返しになって恐縮ですが、信濃毎日新聞社の御協賛をいただいている関係で、例年20万円程度、また市民の皆さんのボランティア参加のおかげもありまして、除去費用、活動費用は20万円程度でございます。  それから、三つ目の小川区の皆さんに取り組んでいただいた武井田、鴨池のヒシの除去でございますけれども、私どもの持っている情報では平成25年度に取り組んでいただいたという認識をしております。その際に事前に御相談がありまして、諏訪市の環境保全推進事業の補助金というのがございますので、それを活用し活動経費のおよそ2分の1ですけれども、補助をさせていただきながら情報共有をさせていただいているところでございます。非常に効果はあったというお話を伺っておりますけれども、なかなか人手の問題だとか、そういうことで継続されているという情報は残念ですけれども、ございません。  議員の地元の方が取り組んでいらっしゃる、本当に非常にありがたいことだと思っております。私どもも新川については、ちょうどダムのところまでは行けるんですけれども、それより先に行けないということで苦慮をして考え方、取り組み方、非常に悩んでいたところですけれども、地域の方がそのような取り組みをしていただくのは非常に助かることですし、環境保全上、またヒシの種が上流から下に落ちてくれば下流を取っても同じことになりますので、非常にありがたい活動だと思っております。今後、私どもも事業実施をする上で、また地域の皆さんとの協働という視点からも、その活動の内容をきちんと実態をお聞きする中で次の施策に生かさせていただきたいと考えます。以上です。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) 小さなともしびでございますけれども、これが大きな効果となって、このヒシの問題、諏訪湖を含めて流入河川がよみがえればいいなと思うところであります。ぜひ相談をさせていっていただきたいと思います。  続きまして、各地域の愛護活動について質問をさせていただきます。平成28年度の河川愛護月間が7月1日から7月31日まで行われました。市民がどのくらい理解されているのでしょうかということ。そして、目的をどのように明示されているか。主催は県、諏訪市だと思いますけれども、どうなっているのかということでございます。また、諏訪市として諏訪湖を含めて多くの流入河川があり、各地区でやっていると思いますけれども、どのように働きかけてリーダーシップを持って進めておられるかをお聞かせ願えればと思います。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  河川愛護月間についての御質問でありますけれども、どのくらい理解されているかということにつきましては、これ実は昭和49年から国土交通省の主管によって実施されているものです。長年の歴史の中で、河川の良好な環境保全のためには重要な運動と市民の方にも捉えていただいているのではないかなと思っております。  目的としましては、この運動は身近な自然空間である河川への国民の関心の高まりに応えるため、地域住民、それから市民団体と関係行政機関等による流域全体の良好な河川環境の保全、再生への取り組みを積極的に推進するとともに、国民の愛護意識を熟成することを目的として推進しているものでございます。主催は国である国土交通省、それから都道府県、それから市町村ということになっております。  河川の管理につきましては、県を初めまして関係自治体、それから河川愛護会の皆様、住民の皆様の御協力により適切な管理が行われている、今もしていただいていると、諏訪市としても感謝をしているところであります。  河川愛護会に関しましては、市内に26団体ございますけれども、県の河川愛護活動支援事業実施要領により県に登録された団体となっております。県管理の一級河川における活動が対象になっておりますけれども、河川敷地内の草刈り、それからごみ拾い等の清掃、アレチウリ等の外来植物の駆除、その他河川の維持管理等、環境保全に寄与する作業となっておりまして、年間を通して活動をしていただいておるところであります。県事業のために、市は県の活動の協力をさせていただいてはおります。  こういった活動が、水害の多い当市にとって減災につながること、あるいは観光都市としての美化につながることとして、意識の高揚も含めまして市の務めと考えております。このような考えのもと、県、河川愛護団体と連携をし、今後も積極的に河川愛護に取り組んでまいりたいと思っております。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) ありがとうございます。私も立場上ことし知ったわけですけれども、平成22年から推進標語というのがあって、「せせらぎにぼくも魚もすきとおる」というのが標語だそうでございまして、正直言って余り私も知らなかったのでございますけれども、この実施要領というものを、私もことし初めて、今まで出払いだとか作業はやっていたんですけれど、こういう内容というのは余り理解されなくて、私も地域の皆さんに回覧板で回したんですけれども、今までは広報的なものも余りやっていないんじゃないかなという感じがいたしました。  この広く愛護活動を市民一人一人に醸成させていくことが必要ではないかなと思いますけれども、諏訪市として本年度の課題とか次年度の取り組み、本年度の取り組みは多分今資料をまとめているところであるから、来年度の取り組みについても検討中だと思いますけれども、活動についてもう少しお聞かせ願えればと思います。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  諏訪市としましては、河川愛護会に対して、月間中に実施要領に基づいて活動をお願いする通知を出すとともに、終了後は実績報告書を提出していただいているというところ、また市内の小中学校には河川愛護月間の活動の一環であります推進標語、それから絵手紙の募集等を行っております。  広報活動につきましては、現在では長い歴史のある運動になっておりますので、庁舎内へのポスター掲示にとどまっておるという状況ですけれども、今後につきましては、今、議員おっしゃるとおり今年度の活動状況等々見ながら、またお願いをしていく部分がありましたらお願いをしていきたいと思っております。以上です。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) ありがとうございます。県、市の環境整備事業についてということで、感じたところですけれども、諏訪湖、河川のごみ拾い、空き缶拾い等ボランティア活動で非常に活発に市民の協力をいただいております。  そういう中で、私、議員になって、行政視察で北海道の国立公園の支笏湖のほうへ寄らせていただいたんですけれども、非常にバスの車窓から見る道路にも、湖畔にも、その周辺にも、ちり一つ落ちていないんです。拾うんじゃなくて落ちていないんです。宮下議員と一緒に歩いて「何もねえな」という話をしたんですけれども、私、この諏訪に住む私たち一人一人がごみを出さない、またごみを拾う運動から、ごみを捨てない、ごみを置かないような運動に切りかえていく必要があるんじゃないかなと。後でお話しようと思ったんだけれど、ことしの諏訪湖の花火はごみも少なかったんですけれども、ああいうものが全然ないようなところに持っていくのはどうしたらいいかということを、プロジェクトで何か考えて検討していく必要があると思うんですが、この点についてはお考えどうでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  議員御指摘のとおり、そういう活動ができればいいなということだと思います。私どももいろいろな施策、市内一斉清掃であるとか、そういうときを通じて市民の皆さんの御協力をいただいたり、また衛生自治会の役員の皆様の御支援をいただいて、いろんなところにのぼり旗を立てて啓発をしているところでございますが、今年度から、やはり学童のうちから道徳教育に近いような、ごみのポイ捨て禁止であるとか、そういうことについての理解を深めていくことが必要であろうということで、例年4年生の子供たちが清掃センターに見学に来るものですから、そのときを通じて紙芝居を今年度からやるようにしております。少しでも小さいうちから環境について、あるいはごみについて理解を深めていただければ、将来の議員御指摘のような環境がつくれる下地ができていくと考えておりますので、引き続き環境教育の充実を少しでも図れるように取り組んでいきたいと思いますし、また、これが広がってくれば、教育委員会等の協力を得ながら積極的に進めてまいりたいと考えます。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) まずは諏訪市に来ていただくお客様にごみを捨てないでくださいと言うよりも、諏訪に住む私たち一人一人がごみを出さないよう、市民一人一人の運動として拾うより捨てないことを徹底した活動に展開を図っていっていただきたいなと、いただく必要があるなと思うところでございます。ぜひ、諏訪市の活動として観光都市諏訪市という中に、諏訪にはごみが落ちていないというような、まちをつくれればと期待をするし、しなければならないと思うところでございます。  続きまして、外来植物除去計画について今進めていただいていると思いますけれども、お聞かせ願いたいと思います。特に外来植物は河川敷に多く繁茂して広がっています。除去する運動は市単独ではなくて、広域の中で一致した施策を持って対応すべきと考えます。広域連合への諏訪市としての働きかけを考えておられるか、または働きかけをしているのか、その点をお聞かせ願いたいと思います。広がりは倍、倍でなくて、5倍、10倍というピッチで広がっているように思います。ぜひ、この点についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  外来植物、特定外来植物も含めた除去活動への広域とか連携ということでございますが、まず霧ヶ峰につきましては霧ヶ峰自然環境保全協議会、通称みらい会議と言われているところが今中心になって外来植物の除去に取り組んでいただいております。ただ、これはもともと実は、諏訪市が単独でやっていたものが活動の輪が広がって、広域的な組織でありますみらい協議会がそれを受ける形で今取り組んでくれているということですので、活動の輪は広がってきていると御理解をいただければありがたいと思います。  また、上川のアレチウリの除去につきましても、地方事務所の中に事務局があります、美しい環境づくり諏訪地域推進会議、これが共催をして一緒に取り組んでいただいたりしております。また、諏訪市が実施した衛生自治会連合会との共同事業の中でも、茅野市の方が諏訪市に来て取り方を一緒に教えてほしいとか、そういう連携も少しずつできてきておりますので、今まで以上に一緒になって外来植物を除去する活動を充実していきたいと考えております。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) 私も市の生活環境課の職員の方に教えていただきまして、外来植物を根っこから徹底的に取りました。その取ったところは3年たちますけれども、全然出てきておりません。ただ、むしったところはまたふえてきております。そういう意味で徹底してやっていくことによって地域がだんだんとできないところへ広がっていくし、違う植物が繁茂してくるということになると思いますので、ぜひ目的と目標と方法をきちんとして進めていくことが重要かと思いますのでよろしくお願いしたいと思います。  河川の雑木につきましては、先ほど質問ございましたので省略させていただきます。  次に、8月23日に県庁のほうへ大変忙しい市長も含め、県議も含め、市の職員の方々含めて出かけていただきまして、新川と新川バイパス、武井田川、そして鴨池川の改修について陳情をしていただきました。補助金の造成をお願いしたり、いろいろしていただいたんですけれど、この件について県のほうの考え、また県が国への働きかけについてどのようにしているか御説明いただければと思います。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  武井田川、鴨池川、新川につきましては、県で施工をしておりますけれど、当然国の国庫補助事業として実施しておるということです。県のほうから国へ毎年多くの予算をつけるよう、県も国のほうにお願いをしているとお話をいただいております。  それから、今回の要望活動、陳情に当たりましては、県の建設部長からは武井田川については来年度から大幅な事業費の増額を行いたいという考えをお示しいただいたということで、大変前向きな御発言をいただいた要望活動になったと思っております。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) ぜひとも武井田川、新川につきまして、当初の一番最初にお話させていただいたように、災害に結びつかないような形、悔いが残らないような環境整備をしたいと思いますので、引き続き協力をお願いしたいと思います。  続きまして、新和田トンネルの有料道路の負担軽減事業についてお聞かせ願いたいと思います。県道路の公社管理の6路線の7区間のうち、新和田、三才山、平井寺、白馬長野で、昨年2月に東信、中信などで13市町村が行っております。諏訪地方、市町村も本年度から新和田トンネルの活用を始めました。4月から実施したということで、まだ5カ月はたたない、4カ月くらいしかたっておりませんけれども、効果、成果がどのように出ておられるか、また利用価値がどのように広がっておられるかお聞きしたいと思います。通勤、通院などに使う日常的利用者の割引券の発行ということでございますけれども、内容的にはいかがなものでしょうか。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長 新和田トンネルの有料負担軽減事業ですけれども、8月末時点ですけれども、購入者数が44名、販売枚数は730枚となっております。当初見込みは年間3,500枚と見込んでおりましたので、そういった点では予算の範囲内での執行となるかなと思っております。購入理由につきましては、通院が最も多くて、続いて通勤という状況になっております。以上です。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) 半額割引ということでございます。市民の方々に力していただきまして、利用する方については利用できるような形で働きかけていただきたいと思います。  続きまして、先般、諏訪の大イベント、諏訪湖祭花火大会が無事終了いたしました。風向きもよく、また内容的にもすばらしかったと思います。木遣り一声の中において市長の点火、4本の柱という形の中で花火が始まりました。総体的な感想を一言お願いいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  第68回を飾るという長い歴史を重ねてくることできました、この大会がことしも花火の関係者はもちろんですが、スポンサーの皆様、それから大会運営に当たって携わってくださる各般の皆さんの御協力、御支援、また翌朝のごみ拾いの一般市民まで、多くの皆さんの支えの中で成功裏に終わったことを大変感謝しております。また、天候にも恵まれまして、美しい花火が見られたという評価の声も届いておりまして、そうした意味で関係くださった全ての皆さんに感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。               〔「議長8番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  金子喜彦議員 ◆8番(金子喜彦議員) ことしの花火を見ていて新作花火が生かされていて、そして市民の方々も非常に堪能し、また、私の横で見ていた周囲の市町村議員の方々や関係者の方々も非常に感嘆しておりました。非常にすばらしいことであるし、マンネリ化しないために関係者の方々が非常に努力しておられるということに敬意を表しまして、私も大変ありがとうございました、御苦労さまでしたとお礼を申し上げます。以上をもちまして、私の質問をおわりにしたいと思います。ありがとうございました。 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) 皆さん方にお断りをしたいと思いますけれども、皆さんのお手元に配付されております通告一覧表がございますけれども、これにつきまして順番を変えさせていただいて、一番先に道路整備と今後のまちづくりという形になっています。このとおりに進めていきたいと。初めに私は放課後クラブということで通告したんですけれども、急遽変更させていただきましたのでよろしくお願いいたします。  会場においでの皆様、こんにちは。かりんちゃんねるをお聞きの皆様、こんにちは。これから道路整備と今後のまちづくりについて、まず質問をさせていただきます。  最初に、国道20号バイパスの建設の促進について。市長を初め国道20号バイパス建設促進期成同盟会の国や県への積極的な要望活動がここに来て成果が実りつつあります。大変御苦労されておられた市長に、今日までの状況についてまずお伺いをしたいと思います。  あとは質問席にてお願いいたします。よろしくどうぞ。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  山田議員の御質問でございます。国道20号バイパスの建設促進の進捗状況を申し上げます。国道20号バイパス事業は、平成25年の5月に計画段階評価の調査箇所に選定をされまして、今年度までに2回の地域の意見聴取が実施されますとともに、猛禽類の生息調査等も実施されておりまして、これらの内容を検討する第三者機関であります関東地方小委員会が今までに3回開催をされました。  本年4月に開催をされました第3回目の関東地方小委員会では、山側ルートのバイパス整備という対応方針が承認をされまして、いよいよ国の対応方針決定を待つというところまでこぎつけてきております。  また、平成25年4月の環境影響評価法の改正を受けまして、新たに追加されました計画段階環境配慮書手続、これにも入っております。7月20日から1カ月間の配慮書の公表が終了いたしまして、現在は環境大臣への意見照会がされているところであります。現時点で国の対応方針がいつ決定されるかは不明でありますけれども、現在において国の情報では、この配慮書手続を経た後、速やかに決定がされるものと推測されます。  その後は、環境アセスメントが始まりまして、概略ルート、構造などが示され、都市計画の変更決定に向かっていくものと思われますので、市としましては早目の情報収集や、地元との情報共有、合意形成に努めることはもちろんですけれども、今後、環境アセスと都市計画変更決定の実施主体となります長野県と共同いたしまして、円滑な事業推進を補完していくという役割が大きくなっていくものと考えております。              〔「議長12番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) ただいま、市長より国道20号バイパスの進捗状況について回答をいただきました。バイパスの整備に伴い、やはりこうなってきますと、諏訪のまちづくりということが非常に大変になってくると思います。それにアクセス道路の整備も重要な取り組みであると考えます。そこで、アクセス道路についての現時点でのお考えや今後の動向についてお伺いをいたします。 ○宮下和昭 議長  建設部長
    ◎小松弘明 建設部長  一般的にバイパス道路につきましては、通過車両の街区内流入を抑制する役割のほかに、他圏域等から街区内を利用する車両を円滑に流入させるという重要な役割もありますので、アクセス道路の整備は不可欠となってまいります。アクセス道路が多ければ、地域住民、あるいは他利用者にとって利便性の向上につながってまいりますけれども、ふえ過ぎますと速達性が失われ、あるいは支障家屋が増加するということもあります。バイパスへのアクセスの方法については、慎重かつ適切にポイントを選定する必要がございます。  現在は500メートルのルート帯で示されているため、どの路線をどのようにアクセスさせるかは未定ではありますが、今後概略ルート等が示された段階で、沿線の皆様の御意見をお聞きしながら、バイパスの整備効果を最大限に高めるためのアクセス道路の選定と整備計画について、長野県や下諏訪町と協議の上一本化し、国に上げていきたいと考えております。              〔「議長12番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) 将来のまちづくりも考えておられての回答だと思いますけれども、この国道20号バイパスがもたらす効果ということも、これからの中で答弁のとおり、アクセス道路がバイパスの価値を高めると理解いたしましたけれども、中央要望や県要望への内容や、過去に実施されたアンケートの回答者が、バイパスの大きな効果として災害に強い代替道路の確保、交通安全に寄与する道路、交通渋滞の緩和の3点を挙げていますが、バイパスがもたらす将来のまちづくりへの効果や、経済的な効果についてお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  国道20号バイパスの整備につきましては、諏訪市のまちづくりに直接的な効果をもたらすというより、市民団体や行政によって各所で実施しているまちづくり事業への側面的支援や、地域活性化の下支えとなるインフラ整備であるという認識をしております。  先ほどの答弁で申し上げた、通過交通車両のバイパス道路への転換や、街区内への円滑な流入というバイパス整備の目的が達成されれば、一つ目としまして、商業地への円滑な到達による商業振興、二つ目として、観光来訪者の行動の増加による観光振興、三つ目としまして、行われればですけれども、土地区画整理等による沿道地域の活性化や人口の増加、それから4番目として、速達性の向上による他圏域への流出の抑制、それから5番目として、安全、安心が確保された中でのイベント実施、これは呑みあるき等になりますけれども、そんなようなストック効果が、将来のまちづくりの下支えになるものと期待しているところであります。              〔「議長12番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) 市民の皆様からもいろいろ御意見が出ておりますし、アンケート調査の結果もありますけれども、そうした事業が進むに並行して、ぜひ市民の皆様、あるいは経営者の皆様と、そういう皆様方の御意見も十分に把握をしていただけたらありがたいと思います。  次に、国道バイパス整備のためのプロジェクトチームの設置等についてお伺いしたいと思うのですが、先走った話じゃないかというようなことになると思いますけれども、国道20号バイパスの関連の最後の質問といたしますけれども、国道20号バイパス整備は国の直轄な事業であるものの、今後の事業の進捗度合いによってはさまざまな事案に対応するプロジェクトチームが必要になってくると思われますが、設置についてのお考えをいただきたいと思います。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  今後ということになるかと思いますけれども、国の対応方針決定を受けますと、国の関与が頻繁になってくると思われます。次の目標は都市計画の変更決定となるわけでございますけれども、決定権者である長野県との共同によりまして、都市計画決定を可能な限り円滑に進めなければならないと思っております。  都市計画決定が終了すれば、改めて事業認可を受けることができる路線となり、事業認可後には、国とともに用地交渉に取り組んでまいります。地域の状況によっては区画整理等の実施も考えられてきます。遅くも、事業認可を受けるころには、国道バイパス推進室の組織強化を含めましてプロジェクトチームの編成が必要になってくるものと感じております。以上です。              〔「議長12番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) 丁寧な御答弁ありがとうございました。そういうことで、バイパスの整備促進については当然、市また県の力、国の力をしっかりと借りて順調に進めていただきたいと思っております。バイパス整備については、計画段階評価という国の指標が終盤を迎え、次の段階に進んでいくと理解いたしますけれども、早期に整備されるさらなる国への強力な働きを進めていくよう、ぜひともお願いしたいと思います。市長先頭に、下諏訪の町長や下諏訪、諏訪で結成した20号バイパス建設促進期成同盟会、この団体とともに、ぜひ力強い活動をしていただきたいと、しっかりとお願いをしたいと思います。  次に、都市計画道路の状況と、今後の動向について質問をさせていただきます。  諏訪市では、平成25年から2年間かけて都市計画道路の見直しを行い、昨年7月、都市計画決定をされました。その後、見直した都市計画について市民の方から御意見やそういったものがあったでしょうか。また、今後の都市計画道路整備について、どのような認識を持っておられるのかお伺いをしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  都市計画道路の見直しにつきましては、平成24年度から市民アンケートや交通量調査を実施しまして、平成26年3月から沿線地区、これは16地区になりますけれど、これら沿線地区への説明会を行い、その後、公聴会、公告縦覧、諏訪市都市計画審議会、それから長野県都市計画審議会を経て、平成27年7月に都市計画決定をいたしております。この見直しにより、計画路線のうち8路線が全廃、6路線を一部廃止としております。これによりまして、39路線79.41キロメートルの計画が、現在31路線68.13キロメートルとなっております。  市民からの御意見との御質問でございますけれども、都市計画の見直しの際は地元説明会などでさまざまな御意見をいただきましたが、見直し決定後は特に御意見等は受けてはおりません。  今後は、第五次諏訪市総合計画を初め、今年度から策定を始めました立地適正化計画、それから都市計画のマスタープランなど諏訪市の将来像を検討する中で、都市計画道路整備を進めていきたいと考えております。以上です。              〔「議長12番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) ありがとうございます。諏訪市の将来を見据えてということでございますので、ぜひそんな形で計画を進めていただきたいと思います。それからもう一つ、路線道路となる都市計画道路の整備については多くの時間と費用がかかります。市民の声を聞きながら計画的に進めていただければありがたいと思います。これは要望でございます。  次に、各地区の要望箇所の対応について、ことしも各地区から道路整備等いろいろ出ていると思いますけれども、前回の6月議会で報告のあった、地区要望に対する平成28年度建設課工事施工予定箇所の対応状況は、9月1日現在でどのようになっていますか、お伺いをしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎小松弘明 建設部長  今年度の地区要望に対する施工箇所につきましては、道路改良や水路改修など全部で181カ所を工事する予定になっております。9月1日現在で既に113カ所、62%が完了しております。25カ所が現在施工中、それから14カ所が入札待ちという状況でございます。残り29カ所につきましては、現在設計、または区長等々と協議を進めておりまして、年内には全て発注をしたいと考えております。以上です。              〔「議長12番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) ありがとうございました。地区の要望箇所を全て年度内に処理をしていただけるということで、本当に感謝申し上げます。  次に、放課後児童クラブの活動状況と、今後の取り組みについてお伺いをいたします。この放課後児童クラブの開設は昭和58年とのことですが、今日まで大変御苦労されたと思います。また、指導員として活躍されておられます皆様には、年齢の異なる生徒の指導に心配りと気遣いを され、大変御苦労されていることに深く感謝申し上げます。  現在、児童クラブは市内に7校、そして仕事を続ける保護者の皆さんから、子供が小学校に入学しても仕事を続けることできる、あるいは子供が小学校に入り生活が落ちついたことを機会に就業するなど、児童クラブがあることが大変ありがたいと多くの感謝の声を聞いております。放課後児童クラブは市内7校に設置され、登録児童数は約700名で、指導員数は約45名と聞いております。多く児童を預かる中では指導員の御苦労も多々あると思います。今回は放課後児童クラブについて、次の3項目、一つ、児童クラブの運営、受け入れ側である指導員について。運営に伴う課題と対応について伺いたいと思います。  まず、児童クラブの目的や概要について説明をお願いしたいと思います。また、児童クラブでどのように過ごしているのか。多くの児童を預かる中で、規制などを工夫しておられると思いますけれども、あわせてお聞かせいただきたいと思います。 ○宮下和昭 議長  本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。教育次長 ◎亀割均 教育次長  放課後児童クラブの概要制度について、議員御承知の部分も多いかと思いますが、改めて御説明させていただきます。まず目的ですが、児童福祉法の定めるところにより設置するところでありまして、保護者が昼間仕事についていて家庭にいない小学生を対象に、一定の環境を整えた遊びや生活の場を提供して、児童の健全な育成を図ることを目的として設置をしております。利用につきましては、教育委員会への申込制で、申し込みの際、就労証明や保護者が病気の場合は疾病証明を提出していただきます。  次に、現在のクラブ数や利用状況についてですが、現在今お話がありましたが、市内7校におきまして学校の協力を得て余裕教室などを使いまして、延べ12クラブを開設しております。保護者の就労支援の観点からの要望などもありまして、昨年度利用できる対象学年を4年生までだったのを6年生までに拡大いたしました。平日の放課後に利用する登録児童者数は、7月末時点の人数ですが456人おります。市内7校全体の児童数約2,500人ですので、約2割弱くらいの登録ということになります。そのうち実際に利用する児童は約7割程度となっております。また、夏休みなどの学校休業日に利用する登録児童数は248人となっておりますので、先ほどお話のとおり合計で700人近くということになります。  開設時間ですが、平日は下校時から午後6時半まで、それから夏休みなど学校の計画休業日には午前8時から午後6時半まで1日開設をしております。  それから、子供たちのクラブでの過ごし方ですが、平日の放課後と夏休みなどの1日開設のときと若干違いますが、指導員の見守りのもと宿題や読書などの静かで落ちついた学習時間と、それから遊びやおやつなどの自由時間を組み合わせたスケジュールとしております。やはり、異なった年齢の子供たちが集まる集団生活、集団利用となりますので、みんなが楽しく過ごせるようルールを守ることの大切さについて指導しております。例えば、挨拶をしましょう、時間割を確認して規則正しい生活をしましょう、みんなで使う道具やおもちゃを大切にしましょう、そういったものであります。このことにつきましては、保護者の皆さんにも家庭での指導をお願い申し上げているところでございます。以上です。              〔「議長12番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) 今大勢の皆さん方がこうやって、指導員の皆さん方、御指導いただいているわけですけれども、この児童の受け入れ体制ということで、放課後児童クラブでは多くの子供たちが安全に過ごせるよう努力いただいていると今説明がありましたけれども、クラブには指導員がどのように配置されておられるのか。また二つ目として、指導員に必要な資格等についてお伺いをしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  教育次長 ◎亀割均 教育次長  まず指導員の配置の状況でありますが、これは市の条例で定められておりまして、諏訪市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例というのがございまして、これに基づいて1クラブごとに2名以上の指導員を配置することになっております。諏訪市の児童に対しまして、できるだけきめ細かい対応をするために、利用人数の状況を見ながら指導員の数を増員しております。現在各クラブには主になって運営に当たる常勤の指導員、これは身分上は非常勤職員でありますが、この常勤指導員が1名ずつ合計12名、ほかに補助指導員と代替指導員が、これは登録数ですが33名おりまして、合計45名の体制で運営をしております。              〔「議長12番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) ありがとうございました。補助員も含めてでございますけれども、本当に御苦労されていると聞いております。  次に、運営する中で指導員の人材育成や資質の向上のための研修会等は考えておられるでしょうか。 ○宮下和昭 議長  教育次長 ◎亀割均 教育次長  その前に指導員の資格について答弁漏れがございましたので、追加で説明させていただきます。指導員のうち1人は条例で保育士や学校教育法の規定による幼稚園、小学校、中学校などの教諭資格を有するものとなっておりまして、各クラブに必ず1人以上配置をしております。  次に、指導員の研修などの計画でありますが、今申し上げました教諭資格のほかに、平成32年度からは県の放課後児童支援員認定資格研修を修了することが必須となってまいりますので、これにつきましては既に昨年度から順次研修に参加をしております。このほか、各クラブ常勤指導員と市の担当職員、それから教育指導員、こども課の家庭相談員なども出席して、常勤指導委員会というのを定期的に開催をしまして、運営上の課題について共有する機会を設けているところであります。              〔「議長12番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) 細かくありがとうございました。常勤指導委員会というのがあって、常にこういった資質向上に努めているということで、こういったことが、先ほど一番先に申し上げましたように、保護者の皆さんから本当に喜ばれているんじゃないかというように思っております。  それから、放課後児童クラブの指導員としての特に留意していること、留意点が何かありましたらお聞かせいただきたい。 ○宮下和昭 議長  教育次長 ◎亀割均 教育次長  放課後児童クラブが安全で適正な運営が図られること、ここが一番重要でありますので、そのために全指導員が統一した指導を行えるように、児童クラブ運営マニュアルを作成いたしました。この中では緊急時の対応、それから児童への適切な声かけの仕方、そういう指導指針や注意事項をまとめております。今後も適宜に内容の見直しを図りまして、指導員の資質向上に努めてまいりたいと思います。              〔「議長12番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) 児童クラブの運営の概要ということでございましたけれども、先ほど放課後児童クラブは平成22年度には4年生まで、平成27年度には6年生までと利用対象者が拡大されてきたわけでありますけれども、この2年間で登録児童が増加しているか、また受け入れ体制として現在の指導員数で対応が十分であるか、その点についてお伺いをしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  教育次長 ◎亀割均 教育次長  利用者の増加に対する指導員の対応等につきましてですが、御指摘のとおり平成27年度9月末の登録児童者数と、今年度の4月当初の登録児童者数を比べますと50人以上登録がふえております。このため、さきの6月議会で指導員の増員のための経費の補正予算をお願いしたところであります。  この利用児童の拡大に伴いまして、いろいろと課題がございますけれども、適正な運営を図るために指導員の人材確保が欠かせませんが、児童クラブの終了時間が午後6時半となること、それから夏休みなどは1日開設となりますので、長時間である程度時間の融通のきく人でないと勤務するのが難しいということがございまして、指導員の確保が難しくなっております。近隣市町村とも情報交換しながら、広く募集をかけて確保に努めてまいりたいと思っております。  また、利用人数の多い地域の児童クラブにつきましては、小学校の教室数に余裕がなくて、これ以上のスペース確保が難しい状態になっております。今後の利用児童者数の推移を注意して見ながら早めに将来予測を立てて、各学校とも協議を行いながらスペース確保に努めていきたいと考えております。              〔「議長12番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) 教室が確保できないという、これは一般にふだん生徒が使っている学級以外にあいている教室があるのを利用していることじゃないかと思うんですけれど、そういったところがないという理解でよろしいでしょうか。 ○宮下和昭 議長  教育次長 ◎亀割均 教育次長  御指摘のとおりでありまして、なかなか各学校、決められた数の教室でありますので余裕がない状況であります。              〔「議長12番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) 児童が拡大すればするほど指導員も必要、教室も必要というような形で、課題が今後また出てくると思います。今十分に検討をしていくということでございますので、ぜひ要望に応えるような体制をとっていただくようにお願いをしたいと思います。  そこで、ここ数年学校でも支援学級での対応をする児童がふえていると聞いておりますけれども、放課後児童クラブの現状はどうかということでございますけれども、これも今聞こうとすることは、支援学級で対応する児童という捉え方はどういうような形を指しておられるのか、お聞きしたいと思いますけれど。 ○宮下和昭 議長  教育次長 ◎亀割均 教育次長  御指摘のように、児童クラブでもということですが、支援が必要な児童、配慮が必要な児童の利用がふえております。学校の通常の授業生活においては、いろいろケアもなされているわけですが、なかなか児童クラブではそうした体制が整っていない状況があるということで、どうしても集団生活の中で生じる課題もありますので、できる限り個別に近い形で細やかな対応ができるよう指導員を確保していきたいと思いますし、また指導員の育成にも取り組んでいきたいと思っております。              〔「議長12番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) 指導員の皆さんも大変時間的な制約もあったり、それからいろいろな研修を受けたり多くの1年生から6年生までというような幅広い、小さい子から大きな子までという形の中で大変苦労されていると思いますけれども、指導員として何か市のほうへこんなことはというような課題の投げかけ等があるかどうか、お伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  教育次長 ◎亀割均 教育次長  これも全般的なお答えになりますけれども、やはり保護者の皆さんが安心してお子さんを預けられるよう、また子供の発達に応じた丁寧で親切な対応が円滑にできるよう、研修会への参加などを通じて、指導員のさらなる資質向上に努めていきたいと思います。  それから繰り返しになりますけれども、教育指導員や教育相談員、それからこども課との連携も深めまして、また各小学校の教職員とも緊密に連携を図っていきたい、このように考えております。              〔「議長12番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) 最後のところで、各学校との連携を図りというお言葉を聞きましたので、ぜひ放課後児童クラブの現在の活動から見て、非常に地域の保護者の皆さん方は期待するところが大だと思います。ぜひそういった形の中で、この児童クラブの熟成について、さらにお力添えをいただきたいと思っております。  次に、最後の課題になりますけれども、体育施設の管理運営についてお伺いします。一部、吉澤議員も公共施設の管理というようなことがありましたけれども、スポーツ課の皆さんには多くの体育施設の管理に御苦労されていることと思います。また、その職員の皆さんはいろいろな大会があります。少年野球があったり、バレーがあったり、サッカーがありという、そのような形の中で多くの大会が開催されて土曜日とか日曜日の出勤も多いと思いますけれども、各施設の管理についてはどのような体制をとられているのか、まず伺いたいと思います。  例えば、清水町のスポーツ施設の管理については、現在シルバー人材センターの職員がされておられると聞きますが、他の施設の管理についてはどのような形で職員の派遣がされているのか、参考までにお伺いをしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  教育次長 ◎亀割均 教育次長  現在諏訪市にはスポーツ課が管轄する施設としましては、諏訪市体育館を初めとする屋内施設が6、諏訪湖スタジアムを初めとする屋外施設が10、霧ヶ峰にはマレットゴルフ場ほか6施設がありまして、市内各所に多くの施設を設けております。  特に利用の多い諏訪湖スタジアムにつきましては、スポーツ課の正規職員を配置しまして、直営で管理をしております。諏訪市体育館、清水町体育館、清水町野球場、諏訪湖ヨットハーバーにつきましては、シルバー人材センターに管理を委託し、常駐により対応しております。委託業務の内容につきましては、鍵の貸し出し、利用案内、施設案内、清掃や草刈り、それから簡易な施設の修繕、こういったものを主な業務としております。それから、霧ヶ峰にあるスポーツ施設につきましては、地元の方に受け付けや清掃業務を委託しております。              〔「議長12番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) いろいろ施設が多いものですから、管理運営も大変だと思いますけれども、それぞれの皆さんにやっていただいているわけでございますけれども、この体育施設の申し込み、予約手続、方法について伺いたいところですけれども、この間お聞きしたら、全部スポーツ課に置いてある諏訪湖スタジアムで、今までの施設の申し込みや受け付けを一切やると。そこで、その出先のほうへあいているかどうかという確認をしたりしてお貸し出しをしているというようなことでございますけれども、これは諏訪湖スタジアムでなくては申し込みが受けられないのか、また申し込みには、この間私どもの少年野球大会がありまして、7時半に行ったら御婦人がもう見えておりまして、たまたま野球の仲間の奥さんだったもんですから、「朝から何をやっているだい」と言ったら、「実は私はパソコンができないものだから、ここへ来て直接申し込まなきゃ受け付けていただけないと思って早く来た」という話だったものですから、そんなことになりますと窓口にあるパソコンで手続をするということになれば、高齢者の方でパソコンの操作に苦慮されていると、そういうようなこともありますので、そんなことも含め、その申し込みの手続は窓口以外、市役所の教育委員会へ来ればできないのか、また電話の申し込みはできないのか、それらについてお伺いをしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  教育次長 ◎亀割均 教育次長  直接窓口へお越しいただく場合の施設予約や料金の受け取り、それから許可証の発行などはお話のとおり諏訪湖スタジアムのみで行っております。実際、いろいろな施設、場所で申し込み受け付けができればよいのですけれども、そうした場合に各施設の空き情報を統一して管理することがなかなか難しくなってしまうこと、それからどうしても使用料を徴収をさせていただきますので、そういう公金管理の観点からもなかなか難しい点がありますので、諏訪湖スタジアム事務室のみで行わざるを得ない状況でございます。  実際の受け付けの方法についてでありますが、窓口に直接申し込みに来られる方の受け付けについてですが、諏訪湖スタジアム事務室におきまして、平日午前8時半から午前中受け付けております。また、電話による予約受け付けは平日正午から行っております。これはどうしても直接受け付けを優先していきたいためであります。それから早朝やあるいは夜間にも受け付けできれば理想でありますが、現にそのような職員体制がとれず御理解をいただきたいと思います。  それから、パソコンなどを通じたインターネット予約についてでありますが、現在自宅のパソコンや携帯電話からも施設予約ができるようになっております。夜間や休日でも施設の空き情報の確認や申し込みなどができる利点があります。ただ、御指摘のとおりインターネット経験のない方、それからパソコンなどをお持ちでない方もいらっしゃいますし、また初めて施設を使って手続をするという方もいらっしゃると思いますので、操作方法を初めとしまして、スポーツ施設の場所、利用方法、料金などについて丁寧に説明、対応するよう心がけておりますので、遠慮なくスポーツ課の職員に御相談をいただきたいと思います。なお、またこの予約方法少し複雑でございますので、利用される方の御意見を伺いながら、よりよい受け付け方法の改善に努めていきたいと思っております。              〔「議長12番」の発言あり〕
    ○宮下和昭 議長  山田一治議員 ◆12番(山田一治議員) ありがとうございました。この申し込み、予約手続、方法について、なかなか市民の人たちは理解されていない。今、教育次長の細かい説明をいただいたので、電話申し込みやパソコンからの申し込みという、インターネットを使っての申し込みが非常にふえると思いますけれども、職員の皆さんには御苦労だと思いますけれども、ぜひスムーズな取り扱いをしていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。  それから、小学生、中学生、高校生や、一般青年と幅広いスポーツ団体がそれぞれの立場で利用されているわけでございますけれども、諏訪市のスポーツを愛する人たちの健康増進と明るい社会づくりの上に、よろしく御指導いただければありがたいと思います。  これで、私がお願いしてきました教育委員会、それから建設部の関係、こういった形で質問させていただきましたけれども、非常に職員の皆さんがそれぞれの立場ですばらしく対応してくれているということを聞いておりますので、ぜひこれがどの課においても、ぜひそういった形で市民の皆さんにサービスができるというような体制づくりに努めていただければありがたいと思います。本当にぶしつけな質問が多かったわけですけれども、本当に丁寧な御答弁をいただいてありがとうございました。  また、国道20号バイパスにつきましては、先ほどもお話しましたように、またお聞きしましたように、市長初め期成同盟会の皆さん方、非常に御理解をいただいているということで、これから順調にいろいろが進むと思いますけれども、地域の皆さん、市民の皆さんの温かい御支援や御協力をいただく場面が出ると思いますけれども、ここでまたそんなことまでお願いをして、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○宮下和昭 議長  お諮りいたします。本日の会議はこれにてとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮下和昭 議長  御異議ないものと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決定いたしました。           ────────────────────── ○宮下和昭 議長  本日はこれにて延会いたします。御苦労さまでした。           ──────────────────────            延       会   午後 5時15分...