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平成27年第 4回定例会−06月15日-03号

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  1. 諏訪市議会 2015-06-15
    平成27年第 4回定例会−06月15日-03号


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    平成27年第 4回定例会−06月15日-03号平成27年第 4回定例会            平成27年第4回定例会会議録(第3号)          平成27年6月15日(月)午前10時00分開議 〇議事日程  代表質問  一般質問       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜                  本日の会議に付した事件  日程第 1 代表質問                ページ    創生すわ          小 林 佐 敏  … 39    日本共産党諏訪市議員団   廻 本 多都子  … 65    無所属の会         小 松 孝一郎  … 78  日程第 2 一般質問(3−1)           ページ    1番  伊 藤 浩 平            … 90    2番  増 澤 義 治            …103                  延         会       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    〇出席議員(15名)      議 席                 議 席       1番   井 上   登        2番   近 藤 一 美       3番   増 澤 義 治        4番   牛 山 智 明       5番   宮 下 和 昭        6番   吉 澤 美樹郎       7番   小 松 孝一郎        8番   金 子 喜 彦       9番   伊 藤 浩 平       10番   森 山 博 美      11番   廻 本 多都子       12番   山 田 一 治      13番   小 林 佐 敏       14番   水 野 政 利      15番   奥 野   清 〇欠席議員(なし)       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〇説明のため出席した者の職氏名    市長      金 子 ゆかり     副市長     平 林 隆 夫    教育長     小 島 雅 則     総務部長    関     基    企画部長    河 西 秀 樹     市民部長    伊 藤 幸 彦    健康福祉部長  土 田 雅 春     経済部長    飯 塚 隆 志    建設部長    竹 内   桂     水道局長    宮 下   隆    教育次長    高 見 俊 樹     会計管理者   湯 沢 広 充    総務課長    金 原 英 一     企画調整課長  木 島 清 彦    財政課長    花 岡 光 昭     行政委員会事務局長                                小 松 郁 夫    消防庶務課長  後 藤 義 明       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〇職務のため出席した事務局職員の職氏名    局長      松 崎   寛    次長      池 上 宗 男    庶務係長兼議事係長            柿 崎   茂    主査      武 居 靖 彦       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜                             平成27年6月15日(月)                第4回諏訪市議会定例会                  会  議  録 (6−3)                                開議 午前10時00分                                延会 午後 5時11分                                 (傍聴者 42名)            開       議   午前10時00分           ────────────────────── ○宮下和昭 議長  改めておはようございます。これより本日の会議を開きます。  日程に入るに先立ち報告をいたします。ただいまの出席議員数は15名であります。日程はお手元に配付いたしました。           ────────────────────── △日程第 1      代表質問 ○宮下和昭 議長  これより代表質問を行います。順次質問を許します。  創生すわ代表小林佐敏議員の質問を許します。補助者は金子喜彦議員です。 ◆13番(小林佐敏議員) おはようございます。傍聴席の皆様、きょうから始まりました動画放送をごらんの市民の皆様、おはようございます。創生すわの小林でございます。きょうは新市長が誕生し初議会ということで、傍聴席にも女性の皆さんが大勢お見えでございます。久しぶりに活気のある議場となりました。質問を始めるに当たり、豊富な県議時代の経験をもとに、県下初の女性市長誕生を心から歓迎を申し上げるとともに、今後の活躍に大いに期待するものであります。  私たち創生すわも新人議員3名を迎え、諏訪市内全地域から選ばれた議員で結成し、議決機関としてより多くの市民の声を市政に反映する決意を持って今議会を迎えております。それでは、創生すわを代表いたしまして質問をさせていただきます。  さきの8日の市長施政方針では、国の大きな動向を見据え、これからの地域経営において魅力ある地域をつくるには、その長所を生かし、独自性を発揮し、みずからが主体的に自主性を持って取り組まなければならない時代に入ってきた。これまで進めてきた多岐にわたる人口対策事業を推進することで総合力を高め、魅力あるまちづくりを進め、先ごろ立ち上げましたまち・ひと・しごと創生本部で人口ビジョンを策定し、その後、国の動向を注視しながら諏訪市の総合戦略を年内をめどにまとめ、今日の危機を今まで培った地域の素材を磨く絶好の機会到来と捉え、地方創生の元年、国も動くこのチャンスを物にしたいと話されておりました。  また、市長職を目指すに当たり「透明度 日本一のまち 輝くSUWA」の実現に向け、地方創生の今こそチャンス、磨けば輝く、こんな諏訪市にしたい、そんなお気持ちをお聞きいたしました。  そこで、時間たっぷりありますので、総体的に代表質問では前半で、「透明度 日本一のまち」の透明度という言葉に込められた意味について、また後半では市長マニフェストについて順次質問をさせていただきます。  なお、細かい部分につきましては、同僚議員からお尋ねがあると思いますので、よろしくお願いをいたします。  まず最初の質問は、「透明度 日本一のまち」の透明度という言葉に込められた意味についての質問であります。  市長は、所信表明で市長職を目指すに当たり、市内約40カ所、約1,000人余の市民と懇談を行い、その場で出た数多くの要望や意見、提言を踏まえ政策マニフェストを決めたと話されておりますが、県議時代を含め2期連続での無投票ということもあり、特に今市長選挙においてはマニフェストの多くが市民に触れることなく過ぎました。約4万人を超える有権者がいる中では市民への政策発表が少し少ないのではないかと感じております。  今回の選挙では我々議員もまた多くの市民からも、今はやりの言葉でありますが「温かいんだから」、ぜひ市長の気持ちを直接市長の言葉で話してほしいという声がたくさんありました。そこで市長が目指そうとしている「透明度 日本一のまち 輝くSUWA」実現の思いが、市民にどの程度浸透しているか、まずお尋ねをいたします。  また、改めて市長の目指す諏訪市の姿、7項目と「輝くSUWA」実現に向け市町村の透明度という言葉に込めた意味をお聞かせください。  以下は、質問席にて質問させていただきます。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  おはようございます。創生すわ代表小林佐敏議員の質問に順次お答えしてまいりたいと思います。  議員御指摘のとおり、選挙無投票でございました。3期12年の経験、そしておよそ40カ所、約1,000人の皆さんと懇談会をする中で、マニフェストとして集約してきたものでございましたけれども、選挙初日だけで選挙戦終了ということでございましたために、そのマニフェストが市民の方々に十分に浸透したかと言えば、十分でなかったということは私自身も残念に思っているところでございます。選挙法が無投票を想定していないではないかというのを身にしみて感じたところでもございます。  議員御指摘いただきましたために、私もその心配がございました。マニフェストは公約であると同時に、私のこれから市政執行のための物差し、指標でもあります。したがいまして、5月22日には庁内の部局長に説明をさせていただきました。また議員の皆様におかれましては、6月1日に創生すわ、そして翌日6月2日は共産党諏訪市議員団、そして無所属の会、議員全員に説明会を開催し、まず市民の代表である議員の皆様に理解をしていただこうと努めてまいりました。今後、あらゆる機会を通じて市民の皆様に理解をいただき、また知っていただくよう努めてまいりたいと思っているところでございます。  それから、私のマニフェストのタイトル「透明度日本一」という言葉についてでございます。透明度といいますと、濁りのないとかクリーンな、あるいはすっきり感とか透過性がよい、通過性がよい、通りがよい、そんなイメージの言葉だと思っております。  諏訪湖はもちろん、透明度といいますと、まず市民の多くがイメージする大切な諏訪のシンボルですが、諏訪湖の水の濁りのなさとか、それから国道20号バイパスですとか、スマートインターチェンジですとか、交通体系について諏訪市は大きな課題を持っております。その交通がよどみないという意味とか、あるいは不安がないそのすっきり感、クリアな、そして行政や財政や情報の透過性のよい、透明性のよい、そんなイメージ等々を含めて透明度という言葉、そしてそれを日本一を目指そうというそうした心意気でマニフェストに使わせていただいたということです。  この諏訪地域からのとっておきの技術の集積であります商品につけました、SUWAプレミアムブランドのコンセプト、これが「澄み切った繊細さ」です。こことも通じるものと思っております。地域ブランドというのは特に全てのものにおいて共通性を持たないと浸透していかないと言われているところでございます。その辺も配慮して使わせていただきました。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 言葉は大変澄みやかですっきりしますけれども、なかなか理解が難しい部分があろうかと思いますので、これからひとつ実現に向けていろいろな形で導いていっていただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、市長は今回マニフェスト作成に当たりまして、多くの市民の声を聞くとともに、平成24年度春に作成された諏訪市の第五次総合計画、今後の10年、15年後に向けて示されている内容でございますけれども、これまで県議の立場として長年諏訪市の様子を見てこられ、諏訪市の総合計画に対する感想はどのようにお持ちでしょうか。  また、市長の考えておられるマニフェストに、この総合計画の内容がどのような形で反映をされたかお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  御指摘いただきました諏訪市の現在あります総合計画、これとの整合性でございます。ここに書かれております将来像としての諏訪市のイメージ、「自然の恵みと地域の活力が調和する やさしさとふれあいのまち 諏訪」、この方向性については全く変わりはないと思っております。そして基本目標においてもおおむねあらゆる部門においてこの方向性は同じと思っております。  しかしながら、策定をされてから時間が経過する中で変化しているものというのもございます。例えば、最終処分場については当時は記載がございませんけれども、湖周行政事務組合のお約束したことでありますから、これは市として責任を持って執行していかなければならない課題でございます。実現に向けて誠意を持って取り組んでまいりたいと思っております。また広域連合とのコラボレーションのコメントですとか、あるいは施設管理、ファシリティーマネジメントと言われますけれども、それに対する発想、あるいはネーミング・ライツの考え方も取り込んでいきたいと思っておったり、シティープロモーションに果敢に挑戦していくために準備しなければいけないもの、こうしたものも考えていこうと思っております。  また、公設市場のあり方の検討ですとか、これも過日報道されたとおりこの審議会に諮問をしてまいりたいと思っておりましたり、あるいは大きな国の政策の転換といいますか、次のステップに上がってきたという考え方ですが、小中学校の再編の考え方ですとか、さまざま状況に変化があるものがございます。直近では、空き家の特措法ができました。ですからこれに対する取り組みというのも加えていかなければいけないと思っておりますので、大きな方向性は変わらずとも、適宜適切に必要な施策を盛り込んでまいりたいと思っております。もちろんマニフェストにそのようなことも書き加えさせていただいてございます。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 基本的な方向や、これから進もうするお話をお伺いをいたしました。総合計画に基づいて中期あるいは実施計画等継続をされておりますので、急に変わることはもちろんないと思ってはおりますけれども、今お話のありましたような市長の思いを今後の施策や、あるいは予算に反映されるお考えはいつごろからまりますでしょうか、その辺もしお考えがあればお尋ねいたします。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  今議会では駅周辺、市街地あり方検討会の開催に向けた予算を計上させていただきました。まず手を着けていく市長の課題として予算化しました。今後もできるところから反映したいと考えています。  5月の市長就任以来、庁内全課の事業状況聴取をしたところです。また先ほど申しましたように幹部職員へのマニフェストの説明会も開催するなど、市職員とのキャッチボールを行っております。市長の思いや考え方の浸透を図りながら、今後さらに共通認識を深める中で、10月の実施計画の策定から新年度予算に向けて具体的に反映できるよう市長と協議を進めてまいりたいと考えています。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 市長と調整をしていただいて、順調に進むようにひとつお願いをしたいと思います。  それでは次に、市長は先ごろ庁内から平林副市長を選任され、市長と職員との太いパイプ役、理解者として最適任であると話され、庁内のことは安心してお任せ相談できるかと思いますけれども、マニフェストの中にあります伝統あるものづくりを基本に、世界に誇れる付加価値の高い産業や開発型の研究の集積、自然、歴史、文化に親しみ通年を通じて来訪する観光等々、マニフェストの中でも特に産業活力に光を入れたいという思いを話されております。私を含め会派創生すわの多くの議員も同じ思いでございますけれども、市民に示した幅広いマニフェスト実現を市長のおっしゃるスピード感を持って進めるためには、産業振興を担う2人目の副市長が必要ではないかと思いますけれども、お考えはありますでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  議員御指摘のとおり、私は産業政策は非常に重要な位置づけの課題であると思っております。またマニフェストに盛りだくさんの新しい取り組みも示させていただいてございます。  そうした中でございますので、副市長二人制という可能性を排除してはありません。しかしながら、その時期についてまだ明確なアイデアを持っているわけではございません。長野県内では副市長2人置いている市は、現在長野市と岡谷市、2市でございます。かつて飯田市が二人制を入れたんですけれども、現在は1人と伺っております。その導入に当たってはただいま私も市長で就任したばかり、副市長、庁内からの取りまとめ役を主な業務として、またこれからさらに重要な課題もお願いしてまいると思いますが、平林副市長をお願い申し上げましたので、この体制で走り始めたところでございますので、庁内の状況や課題とのバランス等々研究しながら考えてまいりたいと思っております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 市長にはじっくり考えていただいて、今大きな課題が幾つも山積をしている諏訪市でございますので、ぜひ御検討を早い時期にお願いできればと、これはお願いでございます。よろしくお願いをいたします。  次に、市長は真っ先に取り組む課題としまして、駅前、旧東バル跡地を含め、医療、産業、観光、商業の中心地にできるだけ早い時期に方向性を出したいとマニフェストにしておりますけれども、これまでもさまざまなあり方検討会あるいは市民懇談会等開催されておりますが、求める目的をはっきりさせ、精力的に取り組もうとする市長の姿勢は高く評価するものであります。  そこで、早速、駅前周辺地域への住民説明会を開催されるそうですが、地域住民の皆さんが自分たちはどんなまちにしたいのか、あるいは諏訪市はどんな手助けができるのか、人々が集うまちに向け将来構想をつくり実行に移す必要があることは、我々皆同感でございます。  そこで、先ごろの説明によりますと、住民要望をより精査して市として伝えるべきことは伝えるとお聞きをいたしましたけれども、諏訪市の玄関口として、諏訪市の顔として、全体を見据えての検討に、市としてお伝えをするからには、近隣住民の声に加えて周辺商業者や利用者、観光業者また旧村部と言われる住民など、階層別、地域別に幅広く意見の集約が必要と思っておりますけれども、どのように考えておられるかお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  今回の私のマニフェストの中でも、政策懇談会の中で市民の御質問、要望、一番多かったのが駅周辺の課題でございました。議員の御質問の中で少し整理をさせていただきたいと思いますが、私は駅の東口の民間を主体とする開発のエリアこれの住民懇談会を6月23日に準備をさせていただきました。このことと、駅の周辺、北はエプソン本社から、西のほうでは諏訪赤十字病院まで、この一帯のあり方検討会、これについてはまた別のものの位置づけで、二つを同時並行では行いますが、当面性格が違います。また双方関連はございますけれども、対応を二手に分けて進めてまいりたいと思っているところでございます。
     6月23日に開催します市民懇談会につきましては、駅の東口の開発、これは民間のエリアを民間が取得しました。そのエリア内の開発については民主導で行っていまります。私ども諏訪市も駅前市民会館等地権者の1人として関与をしたという経過だと思います。それにこのたび加えまして、駅周辺の方はもちろん市民全員の方々から御意見もございましたために、住民の御要望、意見等々をまずお聞きして集約するという、そしてそれが公共の福祉あるいは市の発展に資するものかどうかという観点から市として精査をいたしまして、伝えるべきものを伝えていく手続がございます。  それともう一つ、開発の周辺の交通ですとか環境、景観あるいは都市計画といった関係にかかわる課題につきましては、当然市としてかかわってまいりたいという姿勢でおります。  それで、もう一つの駅を中心とした広域にわたるあり方検討会、これにつきましては、かかわる方々、今人選を進めているところでございます。個別にいろんな課題がございます。産業それから観光、あるいは文化芸術、福祉、そういった中核となる施設があの一帯には含まれております。そういう中で関係する皆さんにぜひとも加わっていただき、また専門的な知見を加えてあの一帯の将来ビジョンを示していくことが大切だと思っております。  いろんな課題が個々ばらばらに出てまいっておりました。これを個々ばらばらにやりますと非常に将来が見通せない、透明感がないといいますか、すっきり感がない。ですから一帯の方向性や将来ビジョンを示した中で、できるところから順次取り組んでまいりたいと思っております。予算規模も大きくなると思いますので、一遍にできる話ではありませんが、将来のビジョンを示して向かう方向を市民と合意したいと、こういう意図でこの検討会を立ち上げるとお約束をいたしました。  議員御指摘のとおり、諏訪の駅前の皆さんだけに限る問題ではありませんので、幅広く多くの皆さんの意見を聞いてまいりたいと思っております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 今総体的なお話をお伺いしましたけれども、この23日に開かれる市民懇談会でお伺いしたお話を、市として民間のところにお話をするということでございますけれども、それはその会場で出た意見をまとめてお出しになると、こういう意味でございますか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  まず会場からいただいた意見、またそのほかからも市民要望が出てくると思います。そうした中、まず市として受け取った上で、先ほど申し上げましたように公共の福祉あるいは環境や生活、市民全体での利益に資すると思われるもの、あるいは市の立場として申し上げるべきことを整理いたしまして、民間業者の皆さんとキャッチボールを進めてまいりたいと、こういうことでございます。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 今お話をお聞きした上で、また一方で先ほどのお話の後半にございましたけれども、市民満足度調査などによりますと、これ以上上諏訪駅前にお金を使うのはという声もたくさんあるのはこれは事実でございます。そこで今回のマニフェストで余り取り上げておりませんけれども、人口の約6割が住んでおられる、俗に言う旧村部と言われる居住地域と諏訪市の中心市街地とのこの均衡ある発展をどうしんしゃくして、どう実現しようというお考えをお持ちかお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  旧村部と言われますところと旧おまちと言われますところと、歴史の中でそういった時代があったということは承知をいたしております。しかしながら、社会は交通の利便等々も変わり、それから諏訪市内においても人口移動が起こっております。駅前周辺の高齢化率や空き家率、空き店舗率等々見ますと、移動があるということも承知しております。  現在は、私の中では中心市街地というような人が交わり交流する場所というのは三つくらいあるのではないかと思っております。一つは、上諏訪駅を中心としたエリア、そしてもう一つは諏訪インターチェンジの周辺から諏訪湖に向かうサンリッツロード周辺のあの一帯のエリア、そして今拡幅工事が進んでおりますけれども、湖岸武津線、諏訪バイパス、県道諏訪辰野線の一部となりますけれども、ヨットハーバーから国道に向かうこのエリア、おおむね三つくらいの人口交流結節点と思われる箇所があると思っております。それぞれの居住地域の快適性、それから交流地域のにぎわいの創出、利便性というものを総体的に進捗するよう努めてまいりたいと思っております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) お話はよくわかりました。ひとついい形で進めていただきたいと思っております。  それでは、もう一つ、県下初の女性市長としまして、新しい感覚で市政運営に大きな期待が寄せられておるわけでございますけれども、市長は広く市民の声をお聞きして判断するという言葉が毎回出てまいりますけれども、施政方針での演説でも現在進めている検討会を除いて、施政方針の中にも8回の検討とか、あるいは研究という言葉が使われているんですね。これまでたくさん先ほどのお話のように検討会等がたくさん誕生して検討されてきましたが、どうしても検討するメンバーの人たちの人選やあるいはまとめや答申までに大変時間がかかってしまう。そこで市長のお話になるスピード感を持って、これを実現するためにはどのような考えを持って対応されようとしておられるのか、その辺をお尋ねいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  できるだけ早くスタートすることが肝要と思っております。現在、まち・ひと・しごと創生法によります地方の創生の戦略プランの策定が年内というのが大きな目標課題でございます。役所の庁内スタッフ全力で取り組んでおりますが、さらに加えてこのような大きな課題として私からお願いをしておるところでございますが、役所の体制も含めてスムーズに進捗が図れるような工夫が必要だと考えております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) とかく行政のお願い事は時間がかかるというお話が市民の皆さんからよくありますけれども、何とかこの機会にスピード感を持って、1歩でも2歩でも進まれるような体制をぜひつくっていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  それでは前段は終わりまして、後半の部をお願いしたいんですけれども、続いて、二つ目の大きなテーマであります、目指す姿を実現するために20項目にわたる市長のマニフェストについて順次お尋ねをいたしますので、よろしくお願いをいたします。  まず、諏訪市の交通政策等についての考えについてお尋ねをするわけでございますけれども、市民満足度調査によりますと、市民の願望というか不満といいますか、道路環境整備の問題が常に上位を占めております。我々議員もよく市民に近隣地区に比べて諏訪市の道路は悪い、狭い、右折車線が少ない、混雑する等々の声がよく聞かれます。市長はこれまでどのように感じておられましたか。まずお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  私も県議会議員として県内各地あるいは全国を訪問する機会がございました。そういう中で、やはり皆さん御指摘のとおり、諏訪市内の道路整備については課題が多いと思います。ここが標高が高い地域であり、それからその冬期間の間に凍上被害を受けやすい。また軟弱地盤によりまして、道路維持費が非常に高いというハンデがございます。それと国道20号バイパスの進捗が遅かったために、そこにアクセスする県道あるいは市道といった道路整備の進捗も同時におくれてきていたのではないかと懸念をしております。  そういう意味でも基幹道路であります国道20号バイパスの進捗は、早急に応援をしてまいりたいと思っておりますし、身近な道路整備におきましても安全を重視して、また必要な整備を行ってまいりたいと思っております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 市長も長い間の県議の経験の中でも同じような経験を、あるいは同じような思いをしたと今感じております。そんな意味合いで、ぜひこの交通政策についてはまた力を入れてお願いをしたいと思います。  それではもう一つ、仕事も遊びも観光もスムーズに動ける交通の利便を向上するということもお話をされております。そこで、今進んでいる国道20号バイパス、諏訪湖サービスエリアにスマートインターの設置等に向けて、現在の進捗状況はどのようになっているかお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎竹内桂 建設部長  国道20号諏訪バイパスですが、平成25年の国家予算成立時に計画段階評価の調査箇所に選定がされまして、整備に向かって大きく動き出した状況でございます。現在までに2回の住民意見聴取が実施をされまして、意見聴取の仕方や結果の確認をする関東地方小委員会も2回開催されております。今後、第3回目が開催されますと、意見聴取の結果などから対応方針案が審議されるということになりますので、早期に小委員会を開催していただくよう国にお願いをしているところでございます。  この計画段階評価の手続におきましてバイパス整備の方針決定がされますと、次は都市計画決定の変更になります。概略ルートを示しまして、ルート構造等について意見把握を行いながら住民との合意形成をしていくということになります。市としましては、この合意形成が円滑に行われますように、事業が推進されるよう国と地域住民との仲立ちをしまして、事業が進展するように努めていきたいと思っております。  次に、スマートインターについてでございますが、現在岡谷市、諏訪市、県で連絡を密に行いながら、地域住民の皆さんにスマートインターチェンジ設置についての御理解がいただけるよう、地域の役員との協議を行っている状況でございます。  今後とも引き続き岡谷市、県と協調しまして、住民理解がいただけるよう事業を進めていきたいと考えております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 順調に進捗をしていると感じておりますので、ぜひ速やかに進ませていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  次に、町なかと居住地域をつなぐ交通の利便性に向けまして、どのような対応を考えておられるか、その辺もお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  私から交通の利便性に向けた対応ということで、ソフト面についてお答えさせていただきます。  公共交通につきましては、陸運局や長野県などの行政関係者、バスなどの交通事業者、利用者代表、学識経験者などで構成されております諏訪市地域公共交通協議会を平成24年2月に立ち上げ、同年3月の協議会において道路運送法に基づいた協議会として決定をいただき、法定協議会として、これまでかりんちゃん子バスの開設を初め、関係施策について議論を行ってきています。  この協議会は、市民や関係者からの意見集約の場として公に設置されたものであり、道路運送法に規定されたコミュニティバス等の旅客運送については協議会を通じ議論し決定されたものでないと国への補助申請などは行えないことになっております。今後も広く公共交通を議論する場として設けられたこの地域公共交通協議会を有効に活用して、公共交通の利便性の向上について検討していきたいと考えています。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎竹内桂 建設部長  ただいまソフト面での回答をさせていただきましたが、交通の利便性向上にはハード面の対応も必要だと思っております。道路整備も必要であると考えております。現在、地区の要望等によりまして道路整備、それから都市計画道路の整備、交差点改良事業や橋梁の長寿命化のための橋梁のかけかえなどを実施をしております。今後も必要な道路整備についてさらに取り組んでいきたいと考えております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 先ほど企画部長からお話を聞きました地域交通協議会というお話で、そちらで練っていただいていい形でかりんちゃんバスを含めて、いろいろ検討されて実施されているわけですけれども、それにもかかわらずなかなか市民からいろいろな御意見が出るということで、協議会と地域の方との関係はどのようになっているかをお尋ねできますか。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  先ほど申し上げましたけれども、この協議会に利用者代表なども含まれておりますので、その中で住民の利用者の皆さんの声を聞いているということであります。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) そういうことであれば、十分その声を聞いて反映をさせていただくようにお願いをいたします。  それでは、これまでも市長には県議時代から大変御尽力をいただいて、交通事故に対する対応等につきましては、さまざまな配慮をいただいて、カーブミラーやあるいは道路標識等いろいろ整備されてきておりまして、大変ありがたく感じておりますけれども、諏訪市の場合、県外から車が大変入る機会が多い市であります。そんな意味合いで、今後県外から入る車等について何か考えがあって、交通整備等についての考えがありますかどうか、お尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎竹内桂 建設部長  諏訪市はことしの1月28日で死亡事故ゼロ300日を達成をしております。現在も継続中でございます。昨年度、警察と協力をいたしまして、事故多発地点にカラー舗装や注意喚起標識等の整備を行いまして、事故の抑制をしてきております。今年度はさらに一歩間違えば重大事故につながるような場所につきまして、また住民が常に危険を感じるような路線、それから観光客が多く訪れるような場所を対象といたしまして、関係機関と共同で対応を進めていきたいと思っております。また、国道、県道についても国や県に働きをかけまして、対策をさらに進めていきたいと思っております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 国・県を含めて関係機関といろいろコンタクトをとっていただいて、十分対応していただければと思いますのでよろしくお願いをいたします。  次に、防災・減災の関係についてお尋ねをいたします。これまで安心・安全のため防災・減災については各種ダム、谷どめなどハード面や、ここへ来ましてハザードマップ等ソフト面の両面から対応をされてきておりまして、危機管理体制については諏訪市は進んでいると認識をしておりますけれども、市長は災害や事故を受けても重要業務をなるべく中断せず、できるだけ早急に復旧させるための事業継続計画BCPの策定に向けた研究に着手すると、こういうふうに話されておりますけれども、この辺についてお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  近年では、平成21年8月の湖南地区を中心とした局地豪雨、それから平成25年8月15日の花火大会を襲いました局地豪雨、こういったものが突発的な災害として発生してきております。地域防災計画、それから職員行動マニュアルに基づいて、避難勧告の発令や避難所を開設するなど、一定の危機管理体制は整っていると考えております。  さらに本年6月からは防災気象情報システムによって、気象予報業者より24時間体制で市内の雨量の状況、雨量予測、詳細に把握することができる、そうした有効な情報を得られるということ、これは大変有効だと期待をしているところでございます。こうした突発的な豪雨などに対する初動体制も今後より迅速にできるのではないかと思われます。  それに加えてですが、危機管理としまして現在では多くの企業も取り組んでおりますし、公共団体も取り組んでおります、先ほど議員御指摘のビジネス・コンティニュイティー・プラン、BCPプラン、これは市役所というのは災害対策本部にもなる場所でございます。そうした災害に襲われても、大事な事業が継承できる体制を整えるという意味で備えていかなければならない課題と思っておりますために、この点についてを市役所としても作成できるよう研究に着手するということを申し上げました。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) しっかり危機管理を思っておられるということをお伺いをしました。ぜひよろしくお願いいたします。  次に、火災だけでなく水害、行方不明等多様化するその防災に消防団の出動が増加をしております。頼りになる消防団員も減る傾向にあって、大変懸念をされておるわけでございますけれども、団員や家族に対するフォロー体制、地域の自主的な防災の充実についてのお考えを教えてください。 ○宮下和昭 議長  消防庶務課長 ◎後藤義明 消防庶務課長  議員御指摘のとおり、諏訪市消防団の活動は非常に多岐にわたっておりまして、雑踏警備から始まります。またことしは年明けから行方不明者の捜索が幾度も続きまして、そういったことでも消防団には大変御苦労をかけておる最中ですけれども、それらの団員を支える市内の企業、これによる消防団協力事業所制度がございますけれども、従業員である団員が出場する、また活動をするこういったものに対して賃金、処遇等に不利益とならないようにしていただいておりますけれども、徐々にその消防団協力事業所についてもふえてきてきまして、5月1日現在、本年18事業所が認定されております。また、この認定以外の部分の企業につきましても、出場をした際にはその証明書を発行して不利益のないように対応していただいているところです。また諏訪市では入札に関しても、そういった協力事業所について参加要件の中に加点されてございます。  それと消防団とその家族を支える事業として、4月1日より消防団サポート事業がスタートいたしました。その中でまず諏訪市が先行してということで、諏訪市のすわっこランド、美術館、博物館の割引制度、それからスポーツ施設の減免措置がスタートしており、4月1日付でその証明カードを交付いたしました。また4月15日の広報により、民間施設においても応援ショップといいますか、飲食店、お買い物施設にお声がけしたところ、早速4件の申し出があり、飲食店が中心でございますけれども、その応援ショップには、こういった入り口にサポートショップである旨のシールを交付いたしまして張ってもらっています。  なお、現在も消防委員会を通じ商工会議所の各組合への働きかけ、また消防団も各地区において自分たちの利用しているお店等にも働きかけていただいております。  事務局としましても、今後マスコミ、それから市の広報を通じてさらに募集をかけて、団員とその家族に喜んでもらえるような事業にしたいと思っておりますので、よろしくお願いします。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) いざというときに頼りになる消防団でございますので、ぜひフォローをしっかり願いをいたします。  次に、諏訪湖周辺の社会的環境整備と環境政策についてお尋ねをいたします。諏訪湖は、諏訪市の宝でございます。市長は県議時代、諏訪湖に関係する事業に大変御尽力をいただいておりました。おかげさまでさまざまな環境整備が進んできておりますけれども、各種文化やサイクリング等、スポーツ、レジャー等を楽しむ社会的環境整備を進めるとともに、諏訪湖の魚を使った食や遊覧船を使った諏訪湖内の湖観光、花火とのマッチング等々、それぞれ単独でなく異業種とコラボした新しい展開等が始まってはおりますけれども、諏訪湖をもっと有効活用した取り組みを推進してほしいと願っているところでございます。これまでの経験から、何かいいヒントがございましたら教えていただけますでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  議員御指摘のとおり、私も諏訪湖は諏訪の宝だと思っております。諏訪湖の歴史で見て見ますと、和歌に詠まれ、また絵画に描かれ、また御神渡りですとか、この歴史は世界の中でも定点観測記録とすれば最長を誇るという場所でもございます。またスポーツにおいては過去ボート、ヨット、スケートなど、この諏訪湖に親しんでトレーニングをされた選手がオリンピック選手として育っていったりしています。それから759メートルという標高、この湖の周辺に都市機能があるというのは、全国では珍しい諏訪湖だけではないかという、この価値もアピールしてまいりたいと思っておりますし、諏訪湖の環境におきましては汚染されました全国の指定11湖沼の中で唯一水質が改善に向かっている湖として捉えられているということでございます。  そうした意味で、湖の恵みに感謝して、そして水の浄化や湖周の美化、親水性の向上あるいは現在、県も共同して取り組んでおりますシジミのとれる湖岸の整備ですとか、国や県と協力して取り組む課題もあると思っております。またウオーキング、ランニング、それから最近はサイクリングなど健康増進、これは住民も観光客もそうですけれども、そうした健康維持やスポーツに親しむ人たちにとって、使いやすい、親しみやすい湖周であるということも大切だと思っております。  諏訪の歴史、文化それから自然を包み込んでいる象徴の湖と思っておりますので、その湖周にあります芸術性の高いアートのアートリング、こうしたものも有効活用しながら観光とも結びつけて発展する中核として諏訪湖を位置づけていきたいと思っております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 諏訪湖あるいは上諏訪温泉には年間300万人の観光客が来る大切な場所でございますので、ぜひ有効に活用していい形で進めていただきたいと思っております。  次に、産業と人材育成についての関係についてお尋ねをいたします。人口減少対策のうち、自然増への取り組みとして、出産・育児・子育てのしやすい仕組みとサービスの充実をするという話をされております。まさに子供は宝物でございます。次世代を担う元気な子供を健やかに育て、生まれ育った諏訪に愛着を持たせる、こういうことがこれまでの経験で大切だと思っております。都会の学校に出た若者が諏訪に帰ってきたいと、そんな気持ちを抱かせるというものでないかと思っております。地域のみんなで子供たちを育てることも大切かというように常に思っております。  マニフェストを実現するために、市長はこの子供、出産・育児・子育てのための仕組みやサービスをどのような感じで想像されておられるか、わかる範囲でお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  子供は社会の宝だというこの認識は、この少子化時代を迎え人口減少という事実を目の前に突きつけられた現在、これは子供から大人まで、そして行政も会社、事業所、企業も同時に共有する課題になったと思っております。  私は、マニフェストの中でこんな諏訪市にしたいという7項目を書かせていただきましたが、そこには、人々は家庭を大切にしながら、地域ぐるみで子どもを育て、守り、教育し、協力と分かち合いの自治を実践している、こんな諏訪市にしたいという項目で書かせていただきました。そうしますと、妊娠中から最近耳にするマタハラという言葉がありますが、周囲の理解がないと安心して出産に至らない。それは家族、あるいは近隣の皆さん、そして事業所や企業の皆さん、働く職場の皆さん、そうした理解が大事だと思っております。それから、いろんな悩み等々を気軽に相談できるところがある必要があると思っております。特に転勤でいらっしゃる方たちが孤独の中で子供と1対1で向き合っている中で虐待が起こるとか、そうした心配がございます。そういう意味で妊娠・出産・子育てを女性も家族も人生の重荷だと感じない環境、そうしたサービスを整える必要があると思っております。  そして、昨今の女性は大変さまざまな能力、特技、技術を持って社会に出てまいります。そうした女性の皆さんの自己実現と、同時並行で家庭生活や子育てができる。これはお父さんもお母さんもその家庭環境あるいは家庭の時間が持てる、そうした環境ができるという社会に向けて、行政としてサポートすべきことがあると思っております。それは行政だけではできないことでありまして、近隣の皆さん、近隣自治の重要性、先ほど御指摘ありましたように自主防災、これは非常に重要になってまいりました。防災におきましても子育てにおきましても、それから介護におきましても、近隣の力というのは大切にしたいと思っておりますので、そうした助け合いの社会ができるという方向性において、その皆さんの御努力を後方支援するという形をとっていかれればうれしいなと思っております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) ぜひ行政だけでなく、地域の力も一緒にお借りして子供たちを育てたり周りを育てるということで、ぜひお願いをしたいと思います。  次に、学校教育の関係につきましてお尋ねをいたします。文部科学省は、小中学校の教員が段階に応じて身につける能力を示した育成指標の検討に乗り出しました。夏ころまでに今後の方向性を決めるというように報道されております。授業を子供に主体的に考えさせる形に変えていくというのにあわせて教員の能力を高めるのが狙いということだそうでございますけれども、さらに5年後にスタートする新学習指導要領で、子供が授業で主体的に議論したり、発表したりするアクティブ・ラーニングを導入する方向で準備をしているということであります。タブレット端末などのデジタル教育もふやす予定とのことであります。  そこで、将来生き抜く能力を身につけるために、学校教育でどんな学力を養うべきか、そのような点についてのお考えをお尋ねいたします。 ○宮下和昭 議長  教育長
    ◎小島雅則 教育長  この問題は今後予定されます市長との総合教育会議、それから市としての教育大綱作成、ここで十分な議論をしてまいりますけれども、その前の段階ということでお答えをしたいと思います。  どういう学力をつけたらいいかと、大変大きな話なわけですけれども、課題は非常に大きいわけです。いわゆる文科省がトータルに言っているのは生きる力という言葉であります。今、社会的にはその生きる力というよりも、生き抜くという表現のほうが適切なくらいさまざまな問題が多くて、今後10年、20年の子供たちに大事な教育をしていく場合に、表現とすれば生き抜く力というほうがいいくらいに私は思っておりますけれども、生きる力というのは文科省的に言えばいわゆる確かな学力を中心として人間性のこと、豊かな人間性、そして何より健康や自分の体力という、ここについてもバランスよくこの三つを大事にした生きる力でありますけれども、それは全国津々浦々同じ課題だと思います。  諏訪市としましては、やっぱり将来を生き抜く力をどうするかという中での諏訪市としての教育の課題もございます。学校教育というのは、将来にわたって学び続けるための素地づくりである。当然基礎学力の定着と問題解決の力をつけなければいけません。そして豊かな感性、人間性を養うこと。そして地域の人、物、事に広くかかわる学びを通した人間形成を中心にした学習、それが総合的な生きる力と私たちは考えてやってきております。  抽象的な学力になりますが、さらにそれを支えるためには生きる力、生き抜く力を支える力として特に昨今大事になってきているのは、いわゆるコミュニケーションの力、情報活用能力、それから発表、プレゼンの力、そして思いやりとか、他者への思いに共感する力、あるいは公正な判断力、それから我慢してやり通す力とか、そういうことが各学校あるいは市の教育委員会として大事な課題として取り上げられております。  そういうものをトータルに身につけていく、それが教育課題ですけれども、そのために教員の研修は一番大事でありますし、新しい先進的な方法による教育を思考してまいりたい。以上です。お願いします。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 大変大きな課題でございますけれども、ぜひお力添えをお願いをいたします。  そのために、教育長は言いづらいかもしれませんけれども、私からお願いでございますけれども、将来生き抜く能力を身につけるために、私は教育長を中心とした諏訪市の場合、ものづくり教育ではありませんけれども、地域独自の教育方針があってもいいんじゃないかと思っております。そこでそのためには市長、決して高額とは言いませんけれども、教育長が自由に使える予算などを与える考えというのはございますか。 ○宮下和昭 議長  副市長 ◎平林隆夫 副市長  議員御承知かと思いますけれども、予算の編成あるいは執行につきましては、教育委員会関係の予算につきましても市長の権限に属することという法的な側面は持っておりますので、過去からも市と市長部局と、それから教育委員会が連携する中で、教育委員会の意向を配慮しつつ市長が予算を編成して、事業の執行は教育委員会が行っているという対応をしてまいりました。  やはりその教育委員会がどういう事業を行っていくかということにつきましては、当然市長としても掌握をしていなければいけないと思いますし、あるいは市長部局と教育委員会が話し合いを持って事業の構築をしていくという側面があってもいいかと思っています。  今、議員の御提案の教育長枠といいますか、それも一理あろうかと思いますけれども、今まで市長と教育委員会と非常に良好な関係を築いておりますので、今までどおり話し合いを持つ中で予算を編成をして事業を執行していくという考えでおります。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 確かに今まではそういうことでやってこられておりますけれども、例えば現場で働く皆さんにとりましては、なかなかお伺いをしてお金をという話になりますと、時間と労力も含めて非常にタイムリミットにずれちゃう場合が多いわけなんですね。そういうわけで先ほどのお話のように、決して高額ではなくて、このくらいならというものもまたぜひ御検討をいただいて、また長い歴史はあるかもしれませんけれども、いい時期だと思っておりますので、ぜひ御検討をお願いしたいと。市長、何か御意見がございますか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  議員の御指摘につきましては、予算の権限を教育長にというのは法の縛りがございまして限界がございます。議員の御指摘の意味は、教育委員会とより意思疎通を図って教育長の要望等を真摯に受けとめて、細かいきめ細やかさを持って対応するようにという御要望と受けとめさせていただきまして、努力したいと思います。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 次に、小学校の再編等あり方検討会が立ち上がっているわけでございますけれども、検討会もいよいよ大詰めを迎えておられるようですけれども、いつごろまでに答申をされるのか、また答申された場合、この答申に基づいて今後どのような形で進められるのか、その辺についてお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  教育長 ◎小島雅則 教育長  目指すのは今年度末ですから2月、3月、そこを目指して今答申といいますか、提言をしたいと考えておりますが、中身についてはこんなふうに考えております。  この検討委員会の使命は、諏訪市の将来の学校の形を描くと。学校教育の充実と地域の活性化を進めるために、学校の形を将来どうしたらいいのか。形というのはハードの形もありますし中身、両方ですね。そういう検討をしています。学校というものをしっかり立てていく、同時に地域も立てる、そして子供たちを支えるという、そのために学校の姿は一体どうあるべきかということでございます。  具体的にすれば、諏訪市の将来、例えば短期、長期、10年、20年先かもしれませんが、少なくとも先の中には建設問題が入り、当然学校を新しくしていく中で、同じものを同じところへというよりも、新しいコンセプトで新しい教育をするための新しい施設を今の知識と今の情報で考えていくということをしています。ハード及びソフト両方でございます。そして目指したい形、その実現に向けたプロセスを示したい、構想を示したいということ。ただ、個別の各学校に関する具体的な建設計画とかいわゆる学区を再編、どうするかとか、そういうことはこの委員会の役割ではまだないと、もう一つ先と考えています。  当委員会では重なりますが、今後のあり方の方向を示していきたい。当然これは長いビジョンの中での再編の一過程であると思っておりますが、3月を目指してこれから地域に参りまして、地域の皆さんとの懇談を含めた検討の段階に入ってまいります。またよろしくどうぞお願いいたします。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 教育は地域、親にとりましても非常に大切なものでございますので、ぜひ十分検討をいただいて、いい形を進めていただきたいと思います。  次に、高齢化社会を迎え久しいわけでございますけれども、さらなる進行が予想される中、市長は高齢者に優しい医療と介護サービスが行き渡るような仕組み、人材を整えるとお話をされています。幸い諏訪市にとって、諏訪日赤が大きな役割を支えておるということは承知をしておりますけれども、今後体制整備と将来展望はどのように考えておられるのかお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  諏訪赤十字病院というのは、諏訪市民病院的な位置づけで頑張っていただいておるのみならず、今は6市町村、国の定める2次医療圏、20万圏域の中核病院としての機能を果たしております。例えば、地域医療支援病院、3次救急医療機関、小児専門医療連携強化病院、がん診療連携拠点病院、災害拠点病院、地域周産期母子医療センター、こうした機能を兼ね備えておりまして、非常に重要な位置づけでございます。そして院長初めスタッフ総力を挙げてDPC2群を連続して評価を受けるなど、大変成果を上げていただいております。  この地域の中核病院として病病連携、それから病診連携というのを進めていただいておりますけれども、さらに加えてこれから医療と介護の連携、これが社会的に重要課題となっておりますことから、地域包括医療の計画にも中心的な位置づけとしてかかわっていただきまして、私たち高齢になっても医療と介護の橋渡しがスムーズにいきますよう、そしてまた在宅に戻りましても安心して医療や介護が受けられる社会を目指して取り組んでまいりたいと思っているところでございます。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 特に日赤につきましては、現在もいい関係を持っておりますので、ぜひいい関係を保って、さらなる医療体制を積み上げていただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。  次に、市長の今回のマニフェストには余り触れられておりませんでしたけれども、産業の中で農業、林業が政策上大きく変わろうとしております。これまで当市においては予算を含めややもすると日陰組であった感じが個人的にはしておりますけれども、市長は県議時代の豊富な経験から、これからの農業、林業に対して取り組む姿勢はどのようにすべきだと考えておられるかお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  諏訪市におきましても農業、林業に携わる方はたくさんおられます。その中で高齢化の問題あるいは環境の変化、政策の変化等々で時代に即して対応を迫られている課題があると思っております。  農業におきましては、高齢化や後継者不足、そうした中でまたTPP交渉に見られるように政策の転換、こういったものの中で、より安全で質の高い、競争力の高い生産品を地元の人、あるいは世界に向けても国内に向けても出していくという努力は欠かせないと思っております。  そうした中で、耕作放棄地の問題や農地の転用の問題、それからそうした問題を解決するために意欲ある農業者への農地の集積システムは国も主導しておるところでございます。農業委員会の皆様と連携をしながら、そうした事業が進捗しますように応援をしてまいりたいと思っているところでございますが、農業政策につきましては核になる支援策というのは国がメーンでございます。そうした中で身近な環境の整備等々、市として行うべき事業を協力してまいりたいと思っております。  また林業につきましては、戦後の植林から60年から70年が経過いたしまして、間伐の推進が非常に課題になってまいりました。県でも森林づくり県民税を設立して10年まだ経過しておりません。その中で諏訪市内におきましても西方の山、また東でも大和区など間伐が随分進んでまいりました。長野県も森林県から林業県へ脱皮をするんだということで、今年度信州F・POWERプロジェクトといいまして、大規模製材所が塩尻市にオープンをいたしましたり、バイオマス発電所が近い将来オープンをするという段階にやってまいりました。諏訪市内の森林の整備あるいは林業への支援という意味では環境が整ってきたと思っております。  そうした中で、これもまた公的な市有林、公有林とかあるいは森林組合の整備します森林に対しましては、国や県の補助が充実しております。ですから民有林や国や県の施策でこぼれてしまう部分というものについて、市としては努力して応援をしてまいりたいと思っているところでございます。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 豊富な経験からよどみないお話をお聞きしまして、ありがとうございました。林業、農業につきましては、国、それから県も含めたいろいろなところと関係がある事業でございますので、連携を密にしてぜひひとつ新しい産業としてさらに進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは次に、連携と協力の仕方について質問をさせていただきます。私も今回の選挙においては、大きなテーマとして取り上げてまいりました広域連携の必要性について、全ての市長、県議も押しなべて必要性を今回訴えられておられました。私は選挙のたびに訴えてきましたけれども、ここへ来て今回全ての候補が同様な訴えをされてきていた背景について、市長はどのように感想をお持ちでございましょうか、また広域連携の重要性をどのように受けとめて認識をしておられるかをお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  議員おっしゃるように、6市町村の連携、これは合併が破綻いたしましてから10年が経過いたしました。冒頭でも所信の表明の中でもお話し申し上げましたように、国は着実に地方分権を進めてきております。連携協力というのは、次の国の施策のテーマともなっております。しかし、国が想定している連携協力というのは、合併を経過した後、周辺地域との連携協力をというメッセージだとは思っておりますが、合併をしなかった地域であるこの諏訪圏域は、それだからこそ、より強力に連携協力をしないといけないんではないかという思いからこのテーマに言及してまいりました。  実際に、諏訪市に住んでおる多くの市民が3分の1くらいは岡谷方面、3分の1くらい茅野・原・富士見方面に仕事に行ったり、買い物に行ったり、学校に行ったりということで、昼間の交流人口というのは、この圏域内に蔓延なく広がっております。そういう意味でも連携が必要でありますことに加えて、産業界、金融界、それから観光者、そうした皆さんは既にそれぞれの市町村内で事業を完結しているわけではありません。  また、高速時代に入りまして、今やインバウンドといいまして、海外からもお客さんを呼び込もうという時代で、6市町村がそれぞれ宣伝誘客をやるという、この効率性は大いに甚だ疑問でありまして、もっとより広い、最近では県をまたいで複数の県が広域圏、広域観光圏を設置して宣伝誘客活動をしているという時代でございますので、少なくともこの諏訪6市町村圏域は共通する事業が多々ございますので、できるところから連携強化をしていきましょうということで、大変重要な課題だと捉えて言及をしてまいりました。そのように努力してまいります。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 広域連携の重要性というのは、強く感じているところでございますけれども、市長の口からもそういうお話が聞かれました。ぜひしっかり進めていただきたいと思います。  そこで市長は、早速、連合長会議で今の持論であります共同すべき事業は広域連携への位置づけを提案説明されたということでございますけれども、産業政策、観光政策、医療と介護の連携政策、大学連携、特別支援、不登校支援等、また地域の共通の課題であります高速交通、人口対策、ごみ処理等についても、具体的な内容について同僚の議員の多くが共感しております。そんな点で、市長、諏訪市の広域連携に向けてのお考えを今一部お聞きをいたしましたけれども、具体的にもう少しこの政策についてのわかる範囲内で、お話できることがありましたらお願いをいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  議員おっしゃるとおり、さまざまな課題がございます。そういう中で当面マニフェストには5項目を提言をさせていただきました。産業においては喫緊の課題だと思っておりますし、観光についても連携ができると思っております。それから、また各市町村は先ほど来申し上げております地方創生の総合戦略プランの策定をいたしております。そういう中で共通できる部分も見出していくことが可能ではないかと考えております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) もう少しじっくり煮詰めていただければ、なおありがたいなと思います。  そんな中で、先ごろ茅野市長が市長の提案に対しまして、時間的、人的な制約から産業振興や観光振興に広域連携として、一定の方向を計画していくことは必要と感じているけれども、このタイミングでは広域連携でつくるのは無理であるという認識を持っているとお話しされています。また、各市町村の総合戦略の中に統一的な課題として入れ込むか、広域連携で1点に絞って産業振興の展開を位置づけることはできないこともないという、含みを持った発言をされております。もちろん、地域の事情に合わせた具体的な連携の対象事業というのはあるわけでございますけれども、そういう対象事業や役割分担等の検討につきましては、どのような状況になれば実現可能かお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  茅野市長の正副連合長会議での発言でございます。私もその後も茅野市長と懇談をする機会がございましてお話をしておりますけれども、広域で連携できるものは連携していきましょうという共通認識は変わっておりません。  時間的に厳しいのではないかという発言の趣旨は、先ほど来の地方創生の総合戦略を各市町村は、年内に取りまとめなければならないという大きな宿題をそれぞれが抱えておりまして、そこに私は広域連合として総合戦略を一つ枠をくくって提案してはどうかという提案をさせていただいたんです。それについては、国の法的にはつくるようにという指示の対象にはなっておりませんが、広域連合として計画を提示することは排除はされていない状況でありましたために、提案をいたしました。しかしながら、それを同時並行で年内に取りまとめるということは、非常に仕事的に負荷がかかることでございまして、そのことを心配された発言であると認識しております。  したがいまして、もちろん私とすれば、できるならば広域連合、次なるステップを戦略的に準備するという意味で、広域連合として戦略計画を提示してはどうかという思いは維持しつつも、その補完的な措置として、共通する課題を6市町村が共通して、その総合戦略に盛り込むという方法は考えられているところでございます。それの課題につきまして、今後正副連合長の中で調整をしてまいりたいと思っております。茅野市長とは共通の認識と思っております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 共通の認識を持っておられるということでありますので、心配は一つ減りました。ありがとうございました。  いずれにしましても、広域連携の必要性というのは、前々からお話をされておるわけでございますけれども、なかなか議題に上ってこない、あるいは広域連合議会においても同じようなお話がなかなか出せないと。広域ではこれしか、この介護と消防しかやらないというお話が今までの形の中にある中で、また一つ新しい形として、ぜひこの今お話のように産業とか観光とか、もう連携しなければということが、たくさん課題があろうかと思いますので、ぜひ市長には強い決意を持ってひとつお話をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。  それでは、情報公開についての関係について質問させていただきます。市長は、市民参加の事務事業評価で情報を公開し、市民と共有し、市民参加で効果的で取り組みやすい方策の捻出、サービスの見直しを行うとお話をされております。事業仕分けを含めどのような方法で実施をしようとお考えになっておられるかお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  市民参加の事務事業評価をということをコメントさせていただきました。しかし、私は事業仕分けという言葉は使ってございません。事業仕分けということは予定しておりません。  市民が、行政に対して関心を持っていただき、そしてその市政が思う方向に進んでいるのかということにチェックを入れていくという、主たる業務として請け負っていただいているのが、市会議員の皆様でありますから、それを尊重することに変わりはございませんが、より広く市民の意識向上、そしてもう一方では市役所の庁内に広く市民の目が入ることで、一定の緊張感を保ちつつ、目的達成意識とか目標の達成の意欲をつくっていくということに対して効果があると感じておりましたので、事務事業評価、これに市民が参加できる場をつくろうということが私の提案でございます。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 利用できる場をつくるということでありますので、ぜひ早目にお願いをしたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  次に、楽しさの拠点と挙げられておられますけれども、滞在型観光地づくりの目指すところ、この辺についてお尋ねをいたします。観光は諏訪市にとって大きなウエートを占めてきております。さきの善光寺の御開帳の状況を見ても、近年の観光客の動向は変化をしてきております。  先ごろの楽天の調査報道によりますと、上諏訪温泉は女性客に人気ベストツーという情報も一部流れております。観光も従来の待ちの体制から積極的に攻める時代へと転換する必要があると思われておりますけれども、観光協会や各種団体との連携を市長はどのようにお考えになっておられるか、その辺のところについてお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  先ほど来広域の取り組みの中にも観光を位置づけております。ことしは善光寺御開帳で、前回よりも10%以上の集客という記録を達成しております。もちろん新幹線の延伸の影響もあったかと思いますが、いよいよ長野県内の観光の次なる目玉、主役は諏訪の御柱と考えて、北の新幹線、南のリニアのはざまで諏訪地域はハンデをしょっているんではないかというお考えも、これも一つの危機感として大切にしつつも、例えば北陸地域から今まで諏訪にやってくるといいますと四、五時間かかったわけです。これが長野まで1時間ということになりますと、2時間から2時間半で諏訪に来ることができるというエリアになりました。  そういう意味では、こうした変化もチャンスと捉えまして、観光連盟、また広域の観光のそれぞれのお立場の皆さんと連携協力して、諏訪地域連携の観光を盛り上げてまいりたいと思っております。  それと、そのイベントのみに頼る観光から、一つ一歩進んでこの地域の魅力自身を、基礎的な魅力自身を磨くことによって、恒常的に諏訪のファンがふえるという施策にも取り組むべきだと思っております。諏訪湖周のウオーキングやサイクリングや、そうしたスポーツや健康増進に親しむ、温泉を利用するそうした魅力向上に取り組む。そうしたことでマニフェストにも書かせていただきましたが、観光は光を見ると書きます。ここに来られた方がはっと目を開きこの光を見つけたという思いでお帰りいただく、そんな輝くものがないといけないと思っております。それを磨く努力をみんなと一緒に力を合わせてやってまいります。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 確かに魅力を磨くということでございますけれども、それぞれの立場で磨いている、あるいは磨くところを探しているような状態が今まであった傾向ではないかと思います。観光連盟が中心になって広域でやるのか、あるいは協会がやるのか、あるいは市がやるのか、その辺のいわゆるこれから磨くということであれば、どこか何か母体というものが必要じゃないかなと思っておりますけれども、その辺は市長は何かお考えございますか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  議員の御指摘は大変重要だと思っております。やはり主体がないと事業というのは推進してまいりません。広域連合の正副長会議でも観光を位置づけようという提案をしてまいりました。したがって、現在その核をつくる努力をしている最中でございます。また広く皆さんとの意見交換の中で主体的に取り組む、そうした組織あるいはその人というのを位置づけていきたいと思います。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) ぜひ早目に対応をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  また、いよいよ来年は諏訪地方最大のイベントであります御柱祭でございます。早い段階から誘客、お土産品の改革等、おもてなしの取り組みが進められておられますけれども、行政の手助けとして何ができるのか、その辺の現在の状況等についてお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  御柱祭につきましての現在の諏訪市の状況でございますが、本年の3月に平成28年御柱祭諏訪市受入体制整備情報共有会議というものを開催いたしました。ここで情報共有や検討を開始しているところでございます。  また観光課といたしましては、5月に観光客受け入れに必要な上社周辺の仮設トイレの関係でございますけれども、平成22年度の設置箇所を下水道協会と既に回っておりまして、現場確認をし、これからどのくらい必要かというところの検討に入っているところでございます。  また、行政の今後の対応は、実施主体である諏訪大社様、また地元区そして関係団体様等と協議を行い、交通対策、環境対策等は前回同様に協力を行ってまいるところでございますけれども、諏訪地方観光連盟一体となって、これから我々宣伝、誘客に力を入れてまいりたいと考えております。以上です。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) ことしの善光寺の御開帳ではございますけれども、御柱祭はたくさんの人が来れる一番の大きなチャンス、イベントだと思っております。そんな意味合いでぜひ受け入れのおもてなしの体制はきちんと整えて、諏訪へ来てよかった、また来たいというお話にぜひ結びつけていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  次に、駅前、旧東バル跡地を含めての医療、産業、観光、商業の中心地のあり方検討委員会立ち上げ等についての関係についてお尋ねをいたします。市長は、政策発表時の会見で、目玉として駅前、旧東バル跡地を含め医療、産業、観光、商業の中心地のあり方検討を立ち上げるというお話、先ほどもお伺いをいたしました。またマニフェストの発表時には、居住機能を集約するコンパクトシティーの考え方も含め検討したいと、こんなこともお話しされております。地域創生の地域版の戦略に位置づけたいということも話されております。  これまで民間、市、TMO、地域等中心になる母体が曖昧な部分がありました。その結果、なかなか話が進まない部分がありましたけれども、今回専門家の知見を交え、年内に方向性をまとめたいと話されております。
     そこで、これからは誰が中心になって具体的にどのような方法、手順で進めようと考えておられるのかお尋ねをいたします。今回こそ待ったなしのチャンスとしてまとめてほしいと願うところでありまして、これは議員、市民一同同じ思いであります。市長の決意のほどをお聞かせをください。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  この検討会は、私が招集いたします。ですから市長として私が中心になって、検討を進めるという会議にしてまいります。検討会の委員の選任を今しておるところでございますけれども、まだ完全にできているわけではございません。今、打診をしたり、了解をまだお返事をいただけていない部分もありますが、市内からはセイコーエプソン、それから諏訪赤十字病院、それから観光・商工業関係者、そして教育文化関係者、また外部からはJR、あるいは景観やまちづくりの専門家など、今議会に提案いたしました金額の算定根拠といたしましては、12名ほどを組織し、私が座長を務めてまいりたいと思います。会議は公開を基本としてまいりたいと思っておるところでございます。  時期的にはまち・ひと・しごとの法案の戦略プランの期限というのがございますので、そこに関連づけられるものがあれば、そこも視野に入れるということで、年内にということを申し上げてまいりました。新任してたくさんの課題を庁舎内に振り分けてございまして、今庁舎内フル稼働で対応していただいております。また近々に、夏のお祭り等々イベントが重なっておりますために、今月とか来月、立ち上げは大変厳しい状況でございますが、できるだけ早く秋口ぐらいには立ち上げていきたいと思っております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) ということは、何か計画をつくったもの、計画といいますか案を、プランを立てたものを、この委員の皆さんにお示しをして御意見を聞く形になるわけでございますか、それとも皆さんの御意見を聞いて、それからまとめるというお話でございますか、何かないと話がなかなかできないんじゃないかなと思っておりますけれども、いかがですか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  今、作成の課題であります総合戦略プラン、これに反映できるものがあればということでありますが、当初この検討会議の目的は、諏訪市の中長期的な発展の方向性、ビジョンをつくるということを目標にしたいと思っております。そのビジョンづくりのために、さまざまな皆さん関連する皆さんと専門的知見を加えて、そのまちのあり方、駅を中心とした一つのまちの玄関口であり、人々の交流結節点である中心市街地となる場所だという認識の中で、関連する皆さんの意見を含めて将来ビジョンをつくるということです。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 将来ビジョンということになるとなかなか簡単に話がまとまるようなものじゃないと思っておりますけれども、年内にまとまりそうですか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  ビジョン自身を年内にまとめるということは申し上げておりません。まち・ひと・しごとの関係に、一定の方向性が関与できればという意味で、年内にある程度のまとまりが、まとめ切れたならば、それを地方創生戦略プランの中にも反映できるのではないかという意図でございまして、この検討会議がこの短い間に将来ビジョンを完成できるということは考えておりません。方向性を示していきたいと思っております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 大変重要な役割だと思いますので、ぜひ大勢の皆さんの御意見を聞いて諏訪市の将来についてまたいい形でまとめていただければと思いますので、ぜひ期間もあることでございますので、できるものは速やかに進めていただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。  次に、暮らしに溶け込む観光客を癒やす温泉の魅力の活用についてにつきましてお尋ねをいたします。温泉は諏訪人にとって空気のようなものでございまして、水道と同じであって当たり前と思っておられる方が多いようでございますけれども、よそから見ると誰もがうらやましがられるような大変な財産でございます。  この財産が現在大きな過渡期を迎えております。市営・共同温泉とも運営がきつくなってきており、先ごろの温泉あり方検討会においても頭を悩ませるところであります。このうらやましがられる貴重な資源の活用、工夫、そして進めている温泉熱利用など今後の方向性についてのお考えをお尋ねいたします。 ○宮下和昭 議長  水道局長 ◎宮下隆 水道局長  温泉の活用、また利用の工夫、現在の取り組みに対する今後の方向性でございますけれども、まずは契約者の拡大に努めることを大前提としまして、貴重な資源であります温泉の多方面からの検討、またそれによりますPRを行いまして、利用促進に努めるということで今後事業を進めていきたいと思っております。  その一例としまして、近年新規契約者の方からお話をお聞きしておりますけれども、その中に県外からの移住者の方、また県外出身者の方も見受けられます。そうしたことから、現在諏訪市で実施されます空き家への移住促進への取り組みという中で、温泉事業につきましても自宅で温泉を利用できるという諏訪市の特性を県内外へ情報発信して、そうした情報を流していくということに力を入れていきたいと思っております。  また、給湯エリア外からのアパートですとか、戸建てにお住まいの方からの温泉の問い合わせ、またそうした地域への移住を考えていらっしゃる方からの温泉利用についての問い合わせにつきましては、引き続き地区の共同温泉について御紹介をしていきたいと思っております。  温泉暖房につきましては、入浴以外の温泉の利活用の一つの方法としまして、市で一般家庭において温泉熱を利用した温泉暖房に使っていただきたいという普及を目指しまして、昨年度諏訪市で県の補助金制度を利用いたしまして、水道局棟の事務室に一般家庭の温泉暖房施設を設置し、冬期間そちらの器具に流れる温泉温度の変化ですとか、室温の温度についてモニタリングをしてまいったという経緯がございます。  そうした中で、24時間稼働することによりまして、室内の温度の低下を防ぐ一助になることを実感をいたしました。また水道局棟主暖房はボイラーになりまして、そちらの燃料が重油でございますけれども、このシーズン500リットルほど減少したという結果も得ております。  今後の取り組みとしましては、一般家庭に使用する際の湯量の調整条件ですとか、導入に当たっての環境整備等を市民部と連携をとりまして検討してまいりたいと思っております。また、引き続き再生可能エネルギーについては研究を進めてまいり、普及につながればと考えております。  また、精進湯を初めとしまして、市の温泉施設につきましては利活用の研究、検討をしてまいるとともに、地区の共同温泉組合におきましては、温泉活用について独自の取り組みをされておられますし、また組合員数をふやすということでいろいろな工夫をされておりますので、そうした組合との情報交換、また情報の共有化を進めまして、市としても市の事業に参考にさせていただきたいと思っております。以上です。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 大切な諏訪の温泉をいい形で次の世代に結びつけていくと同時に、活用していくということで、ぜひお力添えをお願いをしたいと思います。  途中一つ質問を抜かしてしまったところがありまして、諏訪市の環境政策づくりの考えの中の一つでございますけれども、前山田市政の時代に市民との協働の姿勢を大切に、住民合意を得てスピード感を持って取り組みたいというお話については、市長も同じような考えをお話しされております。  これまで自治区要望に対する現地での道路、側溝等の市長視察は区長、市民にとって市長に確認されたという安心感といいますか、評判が至極よかったわけでございますけれども、自治区要望の多い道路、側溝等の環境整備に市長の視察をするお考えはありますでしょうか、お尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  私自身も市民協働という姿勢は大事だと思っておりますので、時間の許す限り機会を見つけて出向いてまいりたいと思っております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 市長が現場に来ていただいて顔を見せていただくだけでも、区長も非常に喜ぶし、また市長もこの場所を確認されているという安心感は後々伝わっていくと思いますので、ぜひよろしくお願いをいたします。  最後になってきましたけれども、来年はいよいよ御柱年でございます。諏訪地域で唯一上社、下社の御柱にかかわれるのは諏訪市だけでございます。それ以外にたくさんのお客さんをお迎えする市長の役割も非常に大切なものだと思っておりますけれども、御柱にはそれぞれ長い歴史があり、地域の特徴等が異なっております。そこで市長には上社の十五夜相撲においても深い見識をお持ちで対応をされてきておられますけれども、市長として女性の立場でどのように来年の御柱に対応されるおつもりがあるかお尋ねをいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  来年はいよいよ天下の奇祭、全国にもとどろく御柱祭ということでございます。女性の立場でという御質問でございます。私自身まだその御柱祭の主催者の方からどのような立場をいただくかということは伺っておりません。もちろん多くの観光客の方々がいらっしゃっていただきます大変大事な地域のお祭りでございますから、おもてなしの心で皆様を歓迎し、そして事故のないように、また主催者や皆様と協力をしまして、スムーズなお祭りの催行ができますような支援、それから市民、観光の安全等を守ってまいることが私の第一の職務だと思っております。  それから、それには警察や消防や市民の団体の皆さんと連携、協力することが必要だと思っております。またお祭りへのかかわり方につきましては、主催者の皆さんやそれぞれのお祭りの個性が諏訪大社上社、下社ございますので、それぞれの皆様とよく御相談を申し上げて対応してまいりたいと思っております。              〔「議長13番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小林佐敏議員 ◆13番(小林佐敏議員) 御柱は、諏訪にとりましても大きなお祭りでございます。そんな意味合いで、安心して安全な楽しいお祭りということでお帰りをいただきたい。あるいはやっている者もけがのないように楽しいお祭りをしたいという思いでございますので、また市長のお力添えをひとつよろしくお願いをいたします。  少し時間を余らせましたけれども、以上、御質問をすることは一通り終わりました。本当に初めてということで市長も大変お気疲れでございますので、長時間にわたりまして丁寧な御説明をいただきまして、本当にありがとうございました。  魅力あり活力ある諏訪市を目指して、お互いに議員同士議論を交わすということは大切かと思いますけれども、さあやるぞ、進もうというギアを入れたときには、御柱と同じで両輪で動くようにまた我々議員も一生懸命お手伝いをしますので、よろしくお願いをいたします。  以上で、創生すわの代表質問を終わります。ありがとうございました。 ○宮下和昭 議長  以上で、創生すわ代表小林佐敏議員の代表質問を終わります。  この際、暫時休憩いたします。再開は、午後1時の予定であります。            休       憩   午前11時50分           ──────────────────────            再       開   午後 1時00分 ○宮下和昭 議長  休憩前に引き続き会議を開きます。  代表質問を続行いたします。  日本共産党諏訪市議員団代表廻本多都子議員の質問を許します。補助者は井上登議員です。 ◆11番(廻本多都子議員) それでは通告に従い、午後1番、日本共産党諏訪市議員団の代表質問を行いたいと思います。  新市長におかれましては、今議会において、まず冒頭で市政に臨む基本姿勢、そしてまた方針、考え方を提示されました。国政でもこの間、地方交付税を大幅に削減をした三位一体の改革、平成の大合併、こういったことで地方自治が壊されてきた現実がございます。そして安倍政権のもと、アベノミクスによる大企業利益優先でますます貧困や格差が拡大され、新年度予算案でも社会保障の切り捨て、大企業の減税、軍事費の予算の拡大など、市民の暮らしへの不安は高まっています。  こうした中で、地方創生の名のもとに自治体への新交付金、こういったものが活用してほしい、地域の活性化、少子化対策など国の財政を活用できるよう進めています。そして今後2019年までの5年間を対象とした総合戦略の策定を自治体に今求められています。国から求められている政策の分野、これは金子新市長からも提示されていますが、@地方における安定した雇用の創出、A地方への新しい人の流れづくり、B若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる、C時代に合った地域づくり及び地域と地域の連携、この四つを挙げております。  本来、自治体は地方自治法で住民福祉の推進が役割とうたわれておりますが、そこで諏訪市において医療、介護、子育て、こういった支援策をどう今後展望していくのか、まず現状を踏まえお聞きしたいと思います。  その中で1番目にお伺いしたいのは、国民健康保険制度についての質問です。2015年4月から今まで30万円以上のものが国保連、県単位でのレセプト処理をする仕組みでしたけれども、この4月から1円以上から県単位の処理、国保連に処理を任せる仕組みになりました。また3年後、2018年には運営主体が県となって市町村と共同をして運営をしていく国保の広域化も予定されております。  確かに、国保は国民皆保険制度の中で最後のとりで、セーフティーネットとしていつでも誰でも、またどこでも安心して医療が受けられる制度となっていました。しかし、社会保険制度、いわゆる社保といわれる保険と違って、保険料は全額負担、よってその高過ぎる保険料をこの不況の中で払えない人もあり、滞納、短期保険証、こういった中で各自治体でも運営に苦慮しているところであります。  そこで第1の質問です。当市において国保の現状、こういったものはどうでしょうか。この間、少子高齢化、叫ばれて久しい中で、国保世帯の加入状況、そのまた年齢構成はどうなっているのかまずお聞きして、あとの質問は質問席にて行いたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  まず年齢構成でございますけれども、厚生労働省が平成25年度末の統計データを示しております。それによりますと、国保の加入者の被保険者の平均年齢のうち65歳から74歳までの割合が32.5%、これが全国平均でございます。一方、諏訪市においては40.4%ということで、加入者については高齢化が進んでいる状況でございます。  続きまして、二つ目の加入者の状況でございます。これは平成26年度末の諏訪市のデータでございますけれども、7,818世帯、前年に比べて36名の減ということで、諏訪市内全ての世帯に占める加入率は36.5%でございます。加入者の増減でございますが、社保離脱による取得の方が1,684名、社保加入により喪失が1,574名ということで、全体で若干微減、社会保険加入者が若干ふえているということでございます。国保につきましては加入が平成25年度に比べ88名の減、社保加入による国保の喪失が89名の増ということになりますので、国保加入世帯は若干減少傾向にあるという状況でございます。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) 加入状況でいえば、ここのところ前年比からいうと少しずつ国保の世帯が減っているということと、あと全体的に厚労省の全国平均が32.5%であるけれども、諏訪市は36.5%で全国平均より多少国保の加入者が多い中、社会保険への加入がふえているために、国保の加入世帯、人数ともに減っている。こういう中で、高齢者が諏訪市は40.4%で、本当に全国平均から比べると非常に高い、このようなお答えですけれども、こういうふうに分析してよろしいでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  先ほどお話ししましたように、社保のために離脱する世帯がふえているということになりますので、通常考えられるのは働く世代が社保に加入をして正規雇用になっていると考えるのが自然だと思います。したがいまして、高齢者の比率がそれに伴って上がってきているということは分析できる事実だと思います。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) そういう中で、高齢者が多くなってきているというか、その割合が多くなっている中で、加入者1人当たりの医療費、これは全国平均と諏訪市で今どれだけ年間医療費を使っているのか、お聞きしたいと思いますけど、データ的に。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  これはやはり平成25年度末の厚労省の数字でございますが、諏訪市国保及び全国の国保の平均値は、平均医療費については年間31万6,000円ということで、およそ同額でございます。なお、組合健保につきましては1人当たり、被保険者の年齢が若いということもありますが、14万4,000円という数字が出ております。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) 全国平均31.6万円で、組合健保が14.4万円とお聞きしたんだけど、市においてこの医療費幾らになっていますか。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  済みません、答弁漏れをいたしました。諏訪市国保についても市町村国保の平均と全く同じ31.6万円でございます。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) 全国平均と大体同じくらいですが、高齢者になるといろいろと医者にかかる部分もあったり、医療費が多少なりとも健保に比べると高いわけですよね。そして高齢者の占める割合が多かったりという中で、加入者の年齢は高くなっていて、そういう人たちは65歳以上というのは社保と違うので、年金の収入、そういった世帯が多いと考えられますけれども、加入者1人当たりの平均所得はどのようになっていますか。全国平均、市の平均、そしてまた組合健保はどのようになっているのかお聞きしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  それでは今の御質問でございますが、やはり平成25年度の数字でございます。市町村国保全体で1人当たりの平均所得は83万円、諏訪市については82万円、組合健保については200万円という数字の報告がございます。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) 重ねて、諏訪市の保険料ですけれども、収入聞きましたので、保険料は年間全国平均、諏訪市はどのようになっているのかお聞きしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  やはり平成25年度の数字でございます。諏訪市の国保につきましては、加入者1人当たりの平均保険料は8万8,000円、全国の市町村国保平均が8万3,000円、組合健保につきましては10万6,000円でございます。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) 平均所得は82万円で全国より所得が低くて、保険料は1年間で全国平均8.3万円、市は8.8万円。これ所得に比して保険料が高いという現状が諏訪市はあると思うんです。組合健保10万6,000円ですけれども、これ半分事業主が払うということで全額負担じゃないですので、それよりもっと低い保険料で抑えられる。こういう状況の中で、今諏訪市が抱えている問題の中で収納率、そして短期保険証の発行率、そしてまた滞納状況がどうなっているのかお聞きしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  三つ御質問がございましたので、まず短期保険者証の発行状況からお伝えをしたいと思います。ことしの3月末でございますけれども、6カ月証につきましては110世帯、217人の方に発行をしております。これは対前年度比で世帯数でマイナス9世帯、被保険者数で7人の減でございます。一方、3カ月証につきましては142世帯、263名の方に発行しておりまして、これは対前年度でいいますと世帯数で8世帯の増、それから被保険者で14名の増でございます。ただし、3カ月証につきましては、昨年度1年間の流れからしますと9月の段階のほうが多く対象者がいらっしゃいました。ここで減ってきておりますので、ピークは過ぎてこれから減っていくのかなと考えております。  それから、続きまして滞納状況でございます。平成26年度末の未収金でございますが、現年度分でございますけれども、7,310万円程度でございます。対前年度に比べまして4.9%の減になります。また平成26年度の滞納繰越分の未納額でございますが、1億5,540万円強で、対前年度に比べ12.3%の減でございます。  なお、滞納世帯数につきましては、平成26年度で1,024世帯、対前年度比116世帯の減。それから滞納世帯の諏訪市全体の加入世帯数からの比率でございますが、滞納世帯は13.3%に当たるということでございます。以上です。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) 平成26年度、平成27年度から比べていると、大体未収金等々少しずつ減っている状況はわかりますけれども、これ滞納状況の中で1世帯当たりの平均の保険料、1人当たり大体、諏訪市が位置している状況、保険料と1人当たりの保険料の位置している状況と、収納率が今県の中でどういう状況になっているのか、お答え願いたいと思います。
    ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  それでは、保険税の状況でございますが、平成25年度分で県内数字が出ております。諏訪市についてはまず1世帯当たりの保険料調定額になりますけれども、14万9,878円でございます。19市中7番目、77市町村中38番目でございます。1人当たりの保険調定額、保険税でございますけれども、8万7,833円で、19市中6番目、77市町村中29番目になります。  また、現年度分の収納率でございますけれども、平成25年度末で93.47%、19市中13番、77市町村中70番ということでございます。  なお、平成26年度末につきましては、平成25年度よりも若干伸びておりまして、収納率が上がっております。93.62%、速報値でございますけれども、93.62%で、0.15%よくなっているということでございます。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) 数字を聞いてまいりましたけれども、部長、こう考えられないでしょうか。諏訪市の場合、今1世帯当たりの調定額、19市中7位、これ上位のほうですよね。半分にすれば8位が真ん中ですので、8か10が真ん中ですので。また1世帯当たりも19市中6位、高位のところにありますよね。そういう中で多少短期や滞納が世帯数ともに減ってきてはいますけれども、収納率も19市中13番目、下のほうですよね。長野県全部で入れれば77自治体のうち70番目。それやっぱり高くて払えないという状況と所得がやっぱり低い高齢者、年金生活者の加入率が高い。こういう結果でこういう形が出てきているんじゃないかと思いますけれど、どうでしょうか、こう捉えてよろしいでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  数字を並べてみますと、収納率が低くて保険税が中位をちょっと上に行っているということは事実だと思います。ただ、この中で実はこれ数字だけでお話ししておりますので、確実なことは申し上げられません。なぜかといいますと、その地域に住んでいる方たちがどういう医療を提供されているのかということもあると思います。例えば諏訪市の場合はありがたいことに急性期病院である諏訪日赤というのがありまして、非常に高度な治療を受けることも可能であるということもございますので、そういう中で考えた場合に、果たして先ほど議員御指摘の分析が当たるかどうかということはわかりません。  さらに諏訪市の場合、御存じのように健康診査、これが19市中1番でございます。市民の皆さん多くの方が健康に配慮されていると認識しております。いろいろな多面的な分析が必要だと思いますので、一つの見方としてはあるかもしれませんけれども、総合的な分析をしないとはっきりした原因は申し上げられません。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) 確かに数字は数字ですけれども、一応多少はほかのところよりは高いというのと、諏訪市だけが全国的な状況と余り特異的に離れている状況ではないと国保も考えられるんですけれども、やっぱり全額保険料を自分で払う、これはやっぱり構造的にも大変なところで、高くて払えない状況、こういった構造的な課題も国保は抱えているんですけど、3年後に広域化にしていく。  国は低所得者の支援として今1,664億円、国保に繰り入れていいですよという財源が入ることになっているんですけれども、全国の自治体、今平成の大合併等々で1,700近くの中ですので、単純計算しても一自治体、人口が違ったりするので、そう平均にはならないとは思うんですけれど、1億円の国からの財政、県の財政調整基金に入るのか、各自治体にそのまま直接入るのか、そこら辺はわからないんですけれども、こういった繰り入れがふえると考えておりますけれども、こういったものを使って短期保険証、諏訪市も6市町村の中で非常に高いですので、法定外繰り入れを行っての保険料を引き下げ、こういったことはできないでしょうか。  また、国保って構造上ずっと単年度でいけば赤字だったりいろいろするわけですけれども、赤字の穴埋めだけではなくて、こういった国保の財政安定化基金等々使いながら赤字を穴埋めし、またなおかつ法定外の繰り入れをして引き下げる。こういったことはできないでしょうかということがもう1点と。  広域化によっての県、今保険料の標準化ということで諏訪市は今、固定資産割というのを入れていますけれども、標準化されると、それがなくなって所得割が重くなるような、そんな状況も生まれてくるんですけれども、それによって大体同じような保険料という形で出てくると思うんですよね。そうなると保険料が諏訪市とまた算定が違ってくるので、一定的に今後上がっていくのかどうなのか、その辺もお聞きしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  まず法定外繰り入れについての考え方でございます。国保税というのは目的税でございます。したがいまして、それ以外の税は国保にその財源として入れることというのはなじまないのかなと考えております。したがいまして、諏訪市は法定外繰り入れを今までもしてこなかったという考えが基本にあると考えております。  それと広域化された場合のその税額算定の基礎でございますけれども、議員御指摘のとおり、現在、諏訪市は4方式でやっております。平成30年、広域化のときには3方式で示されるであろうというまだ段階でございまして、はっきりしたことは申し上げられません。  ただ、その前に応能割と応益割の比率、それからもともとは50%・50%という基準で国から示されているわけですけれども、現在、諏訪市については応能割と応益割の比率が少しずれております。40%・60%となっておりますので、全体の見直しが多分広域化したときには必要になってくるんだろうと思います。ただ、県は標準税率を示すにとどまると言われております。また、市町村に対してはこれだけを納めてくださいという納付金形式で、市町村に請求といったらおかしいですけれども、納める金額を示してくるということになりますので、全体の中でどういう税率なり、その比率を決めていくかということによって、市民の方たちの中には増減、加入者ですね、被保険者の方々の中には増する方もいらっしゃると思いますし、減になる方もいらっしゃるんだろうと思っております。  したがいまして、県の状況がまだはっきりしませんけれども、平成29年度当初くらいでないと標準税率の示しがないんではないかと見込んでおりますので、余りそちらについての正しい情報をお伝えすることができないということで御理解をいただきたいと思います。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) まだ不透明な部分がいっぱいあって、どれだけになるのか、高くなるのか、低くなるのかというのが全然わからないんですけれども、ただ、市町村と共同して県の運営主体ということになると、縛りは出てくる。一般会計から各市町村が法定外繰入できない。そういう状況の中で、本当に今一番心配なのは、医療費等々がかかる割には保険料、自分たちが保険料を全部払うという市民負担が非常に増なので、そこで補っていく状況であれば、大きくなろうが小さくなろうが、構造的な欠陥は私は解決できないと考えております。財政基盤をしっかりしたいということであれば、もっと国からの交付金等々を利用する、そういったことが必要ではないかとは考えております。  先ほど部長から諏訪市においては諏訪日赤がある。こういう中で医療費増大はもっと医療の提供が高度というかたくさん受けられる状況に市民があるんではないかというお答えでしたので、次に医療と介護の連携について新市長の金子市長からも6市町村の中で医療と介護の連携をしっかりやっていきたいということが提示されていますので、まず医療からお伺いしたいんですけれども、県単位で今度地域医療構想と、今度2年間で策定をしてベッド数、病院間の再編、ネットワーク化、こういったことを推進する方向が国から出されていますから、市長、この間6市町村で連携していく。それでまた日赤病院は先ほどの創生すわの質問に対して、市民的病院という役割も担っているという答弁もありました。  ですので、当市において6市町村の連携の中で日赤の立ち位置、ポジショニング、役割をどういうふうに市長は考えておられるかお聞きしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  諏訪赤十字病院は地域2次医療圏、20万圏域の中核病院としての位置づけ、これが基本であると思っております。ですから病病連携、岡谷病院や茅野市の中央病院、それから高原病院、そうした医療、病院機関との連携、それから地元の開業医の皆さんとの病診連携、こうしたところで市民の医療を支えていただいていると思っております。限られた資源であります医療の機能を役割分担をして、その連携協力によりまして医療の効率化を図ると。これは医療費削減の一つの手法という側面からも考えられることだと思います。  そういう意味で、諏訪赤十字病院の果たす役割は中核病院としての役割が第一義的だと思いますが、共同して同じように地域の連携医療パス等々を活用しながら、診療所の先生と諏訪赤十字病院連携しながら、必要に応じていつでも高度な診療体制を受けることができるという環境は整えていっていただきたいと、既にそのようなシステムになっていると思います。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) 確かに20万都市と一つ考えれば、そこの中での中核病院としてMRIありの、PETありの超高度の医療、第3次救急を請け負う、そういう中で病院と病院との機能分担というと、例えば高原病院や下諏訪共立病院、岡谷病院にリハビリ病棟等々あります。在宅へ行くためのそこでリハビリを受けて帰る。  そういう中で市民の皆さんから、この間、国が療養型病床群を減らしたりいろいろしている中で、確かに在宅というより、施設から追い出されるという感覚がかなり市民の皆さんの中にも浸透していて、この間、市民から言われたのは、脳梗塞、脳出血等々、交通事故でもそうですけれども、日赤に入ると日数がたてば、次の病院を探してください、次の施設を探してください。そして高原病院、岡谷病院、また下諏訪共立病院に行ってリハビリをして、何とか歩けるようになって帰る。そういう中で私いつも言うんですけど、日赤には追い出された。だけど、次の病院に行って歩けるようになって帰ったって感謝されるのは、リハビリを請け負った病院なんですよ。命を助けた日赤ではないんです。そういう声がかなり多いんです。  そういう中で、市民的病院も担っているわけじゃないですか。確かに診療所の先生と日赤との連携は多少できてきていると私も感じております。すぐ紹介を日赤にしてくれてね、そのまま入院できたり、そういう状況も生まれていますけれども、今度帰ったときに在宅で在宅診療を請け負っている先生、そしてまた日赤、今在宅診療やっていません。こういう中でどうやって在宅の帰っていった人たちを連携して、診療所の連携としてどう捉えていくのか、お聞きしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  同様の質問を市民懇談会の中でたくさんの方から聞かれました。病院の機能を機能分担して、そして限られた医療資源、これはお医者様、看護師、薬剤師、それから高度医療機器、そうしたものを有効活用しましょうという方向に転換をしてきております。  急性期の日赤は、第3次救急の指定病院でありますから、脳梗塞ですとか心臓の重大疾患の皆さん、急性期の患者を対応したい病院です。それが例えば、私が風邪を引いたから診てくださいと、高度な心臓外科の先生を私の風邪の診療に使っていいのかと。そうしますと本当に順番待ちをしている本当に重篤な患者にその先生の医療とか診療というのが行き渡らないということがございます。それを役割分担をして、急性期の患者は諏訪赤十字病院が受け持つ、そして一定期間急性期を脱して療養型の療養期に入った患者は、療養型ベッドを保有している近隣の病院と連携してそちらに移行していただく。そしてその療養期を脱し在宅に向かう患者は、在宅に戻りましてかかりつけ医の先生が定期的に診療を行うと、こういう役割分担を構築していこうというのが今までの改革の方向性であったと思います。  国全体といたしましては、診療報酬の関係から急性期のベッドが多くなり過ぎて、療養型ベッドが不足している現況がありまして、これの修正を厚労省初め、県が指導をしております。そういう状況にありまして、この諏訪圏域におきましても療養型のベッドが不足しているという状況があると認識しております。これについては病院間あるいは診療所等々協力いたしまして、その調整というのが必要と考えております。  日赤を追い出されてしまったという捉え方をされる方々もまだたくさんいらっしゃるようですけれども、その急性期の病院には、看護する看護師の配置につきましても患者対、10対1、7対1、急性期については7対1を整備しなければならないとか、いろんな基準がございますから、そういう中で看護師の不足が生じていたりすると、急性期の病院の設備が不十分であると質のよい医療が、その病院にかかった急性期の皆さんに与えられないということにもなってまいりますので、その辺は市民が十分に理解をして、そして限られたお医者様も不足している診療科がたくさんございます。そうした中で有効な利活用というと失礼かもしれませんけれども、そうした体制を協力してつくっていくという考え方を共有することが大事だと思っております。  ここのところ諏訪市は、市民にそうした考え方を浸透するべく、医療セミナーの開催を重ねてまいりましたので、そういう中から理解をされる市民が徐々にふえてきているものと思っておりまして、そうした施策につきましては、なおより一層多くの市民の理解を得られるよう努力してまいりたいと思っております。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) 時間がどんどん少なくなったので、簡潔に言いますけれども、そういった中で医療と介護の連携というんですけど、前は中間施設に多少なりとも、すぐ在宅に移せない人は、病院から出たときに入るという状況なんですけど、特養等々がいっぱいになっていて、足りなくて、その特養待ちの人が老健、そういったところに入って3カ月ごとにやっていると。そういう回していく状況の中で、今度国は介護度3じゃなきゃ入れないよという形で出されました。  でも、今後高齢者がふえたりひとり暮らしもふえていく中で、特養もいっぱい、老健もいっぱいという中で市長が今言ったように療養型のベッドも足りなくなってきている中で、じゃあどうしていくかといったときには、私は介護難民がそこで出てくると考えております。医療と介護の連携が本当にきちっと進んでいけば、介護難民をつくらない、こういう状況も生まれてきますので、地域、今後3年間で地域支援事業、これが3年先延ばしで、あと2年くらいで諏訪市が独自でできるという形になってきますので、ぜひともそういったところも考えていった中で計画、特養の施設待ち、数字上は介護度3からしか申し込めませんので、多分今まで申請する人が900人いたのががさっと減ると思います。でも、それは見かけ上の数字であって、その人たちがどこへ行くかをやっぱりしっかりと市として責任を持って考えていただきたいということで、次の質問に行きます。  子育て支援で保育制度の改良、こういったことで改定がなされて、3月に井上議員の質問に対して多子軽減と低所得者への軽減策がここでなるので、ケースによっては上がる人もいるかもしれないけど、全体的には保育料が下がる。こういった状況も生まれているんですけれども、どういうふうになるのか。保育料の関係だけでいいですので、お答えください。 ○宮下和昭 議長  健康福祉部長 ◎土田雅春 健康福祉部長  保育料自体の考え方ということだと思いますけれども、一応ことしの4月から8時間と、それから11時間という組み立て、それで保育料をスタートさせていただいております。以前の保育料より高く設定した階層はございません。低いところに合わせております。そして第2階層の低所得者につきましては軽減措置を講じておりますし、多子世帯の軽減については国の軽減、それから県の軽減政策、そちらを活用した市独自の軽減策を実施しております。  保育料の見直しとその多子軽減との政策によりまして、今年度の保育料の収入は前年度比で5,000万円ほど減収となりますけれども、保育料が高いという御意見、それから保護者の中から、そういう御意見をいただいているということは私どもも聞いておりません。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) 保育料が高いとは若い人言っていないんですよ。派遣だったり所得が全然上がっていない中で、子育てするのに大変だという中で、保育料が全体的に高いという状況ではないので、ここで多子の軽減や低所得者への軽減はもっと進めていただきたいとも思います。  未満児保育を次に聞きたいんですけれども、経済的理由でもう未満児から預けて働かなきゃいけないというおうちもあったり、じいちゃんばあちゃんに見てもらう状況ができればいいけれども、また祖父母がまだお仕事をされている、こういうおうちもあります。今、未満児、状況的にはどうでしょうか、待機児童がいるのかどうなのか。今後未満児保育ふえていくのかどうかということをお聞きしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  健康福祉部長 ◎土田雅春 健康福祉部長  未満児の状況でございますが、待機児童はゼロでございます。どこかしらで必ず入れるような体制をとっているということでございます。  それから、未満児の数の関係でございますが、4月1日現在では271名で、6月1日にしては9名ふえまして280名になっております。これから今のところ把握して、申請書が出ている段階のものを含めますと、約300名ちょっと超えるぐらいの見込みでおりますし、申請書を持ち帰ってまだ提出していない方も含めますと、大体324名ぐらいの人数になろうかと思っております。それから、またそれ以外にもことしじゅうに生まれる方、そういう方たちの把握はこれからでございますので、そこら辺の見込みも今後立てなければいけないと考えております。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) 今後の見通しの中で、神戸の保育所が以上児がだんだん少なくなってきた中でお部屋があいたので、未満児室を新規でつくるという中では、またそこで未満児の定員がふえると思うんですけれども、その定員と、また未満児をやるには保育士が以上児よりやっぱりたくさん人数要るということなので、保育士の確保等々どう見通しされているのかお聞きしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  健康福祉部長 ◎土田雅春 健康福祉部長  定員でございますけれども、きみいち保育園がことしの4月にオープンさせていただきましたが、ゼロ歳児は6人、そして1歳児が8人、そして2歳児が12人でございまして、神戸保育園もその予定でおります。合計で52人の増という形になります。園がふえまして、近くの園に通えるようになったら、またそこで再編成があるかなと。例えば、きみいちに通っていたけれども、神戸ができれば近くて神戸に移りたいという方もいらっしゃるかもしれませんので、またそこら辺の希望を聞きながら対応をしていきたいと思っております。  あと、神戸保育園の関係につきましては、見込んだ数、待機児童を出さないということで、いろいろ選択肢が広がるような形で予算化させていただいていることでございますので、今後もまたそこら辺のところを状況を見ながら考えたいのと、それから保育士の数でございますけれども、スタート段階でやはり私どもサポート保育士というもので、気になる子ですとか、園に補助していく保育士を確保してございます。そういう中で未満児がふえますと、そういう中から未満児保育へ保育士に回っていただく形で編成を考えておりますので、そこら辺のところは、急激にふえない限りは十分対応できるような形で組んで進めております。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) そうすると52名定員がふえていくので、実質的には400名近くの未満児がこの諏訪市で受け入れが可能という形になると捉えていいのかというのと、サポート保育士となっているんですけど、これは正社員か、非正規の社員なのか。サポートですので、多分時間でパートか何かと私は捉えているんですけど、その辺どうでしょう。 ○宮下和昭 議長  健康福祉部長 ◎土田雅春 健康福祉部長  保育士の関係につきましては、サポートの中には産休で復帰してきた職員もおりますので正規もおりますし、ほとんどが非常勤という形の保育士が主流になっております。  それから全体の数としましては、議員おっしゃるとおりの数が想定されてくるんではないかと思っております。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) そうすると大体400人の定員で何とか今後もゼロ、未満児がふえていかないという、そしてサポートとかそういう保育士の確保をしているので、今後は待機児童ゼロで未満児に対応できる、そのように考えているのかどうか。  祖父母に頼れない、それで経済的理由で雇用をきちんとしていかないと、住み続けられる、そういった子育て支援にもならないとは考えておりますけれども、保育士の確保、長時間保育、未満児への対応、これケースごとに全然また皆さん対応されているとは思いますけれども、今後こういった市民の要望に応えられる子育て支援策をやっていきたいと思います。ですので、ここら辺は定員がどのように考えて今後ふやしていくのかどうか、保育士の確保、これからも順当に充てられていくのかどうなのか、そこだけお答えください。 ○宮下和昭 議長  健康福祉部長 ◎土田雅春 健康福祉部長  全体の見込みとしましては、未満児はふえている傾向にあります。ですけれども、以上児はやはり少子化の影響を受けて減っている傾向が見えますので、そちらとのバランスを今後展開、よく分析しなければいけないだろうと思っております。  ですので3歳児、4歳児、5歳児が減ればその分教室があけば、そこの教室で未満児保育ができるようになるという形も考えられますし、保育士を確保すればそういうところで対応できますので、単純にこれからまたふえていくという見込みではおりません。大体以上児は減っていく。そして未満児はいろんな状況があるので、就労のためにふえるかもしれませんし、諏訪市だけは未満児の出生率が高くなってふえていくという可能性もないわけではありませんので、そこら辺を分析しながら全体的に見ていきたいと思いますが、総体的にはやはり数年後には少子化、減ってくるという見込みでおりますので、それに対応した職員体制ですとか、園の整備計画というものを立てていかなきゃいけないと考えております。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) 確かに総体的に今は未満児が大変な思いをしてふやしていかなければいけないけれども、人口が比していく状況の中ですけれども、政府の出している地方創生の総合計画案では人口増、どこを目標にするのかというので出されています。そういったときに本当に若い人が雇用を持って、また保育所で子育て支援をきっちりしているといったら、やっぱり諏訪市に住みたいと思うじゃないですか。そういうことを考えたときに、ここのところをきちっと考えていただきたいと私は思います。若い人たちは保育料が高いとは言っていない。生活が大変です、だからという話が多いんです。ですので、ぜひとも未満児保育から発展して今後もふえていかないと今、部長言いましたけれども、地方創生では人口をふやしなさいと言っているんです。その総合戦略を策定をしなさいと言っているんです。だからそこの一環として私はしっかりと考えていただきたいと思います。  では、最後に平和行政、このことについてお伺いしたいと思います。  まず初めに、市がこれまで行ってきた平和行政について伺いたいと思います。どんなことをやってきたのか、よろしくお願いします。 ○宮下和昭 議長  総務部長 ◎関基 総務部長  これまで市がやってきたことについてのお話をさせていただきます。  まず、市の姿勢を表明してきたということになろうかと思いますけれども、昭和59年6月に職員提案(同日、議員提案の訂正あり)によりまして、平和都市推進の宣言が議会で議決されまして、昭和63年(発言する者あり)済みません、失礼しました。議員提案でございます。平和都市推進の宣言が議会議決されまして、昭和63年12月に宣言塔を市役所の敷地内に設置をいたしました。  趣旨は、戦争のない緑と湖に包まれた美しい郷土を守り、先人の努力を継承し、平和な諏訪市を築くというものでございます。それから諏訪市は平成23年に平和首長会議に加盟をいたしまして、昨年も松本市で開催されました国内の加盟都市会議に担当課職員が出席しているところでございます。  それで、実際に行っていることでございますけれども、まず原爆死没者の慰霊並びに平和祈念の黙祷でございます。8月6日の広島、8月9日の長崎での原爆死没者の慰霊に対しまして、市の防災無線で市民に呼びかけて黙祷を行っております。また、8月15日には諏訪湖の湖上花火大会におきましても黙祷を実施しているところでございまして、これは今後も継続をしていく予定でございます。  また、総務課で約60枚の原爆の写真パネルを所有しておりまして、希望の方に貸し出しをしております。実際保管しているところは図書館でございます。これも今後も継続してまいります。また関係団体への関係で、平和行進、諏訪地方実行委員会に主として賛同して激励を送ったり、それから本年5月17日に、戦争はいやだ、平和を守ろう会が、諏訪湖畔に平和の塔のモニュメントを購入されましたけれども、その購入に当たりましても市は市有地をお貸しする等の協力をさせていただいているところです。  市としては、平和教育は非常に重要であると考えておりますので、このような事業、関係団体への協力を行っているところでございます。平和行政としては当面新しい事業展開は今のところ計画はしておりません。私からは以上とさせていただきます。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) たしか中学生が広島や長崎への派遣をされて、またそういった中での感想文等々を新聞等で発表する。あと平和首長連盟だか、そういったのに諏訪市は会費2,000円でメンバーに入っているとお伺いしたいんですけれども、それは多分今までやってきて今後もそういうメンバーに入っていくとは思うんですけれども、どんなことをそのメンバーはやっているのか、お伺いしたいなと思います。 ○宮下和昭 議長  総務部長 ◎関基 総務部長  まず、平和首長会議でございますけれども、広島、長崎の首長たちが中心ということで、一貫して世界に核兵器の非人道性を訴えて、核兵器の廃絶を求め続けてきているということでございます。核兵器廃絶に向けての都市連帯推進計画を提唱いたしまして、広島・長崎両市長から世界各国の首長宛てにこの計画の賛同を求めているという内容でございます。              〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) こういったことは続けていきたいと担当者からのお話がありましたけれども、諏訪市がこういった平和行政を続けられて、今後も多分やっていかれるとは思います。しかし、今、国会で安倍政権のもとで安全保障法案、戦後日本政府が一貫して憲法9条の解釈で、海外での武力行使は許されない、これを土台として構築されてきたものを、集団的自衛権の行使容認、行使等、日本が今現在武力攻撃されていなくても、他国のために武力行使をする。すなわち海外で武力行使をすることの道を開くものとなっているこの法案、11件ございます。中身は内閣の判断で従来の憲法解釈、先ほど言った根本を180度転換するものとなっています。  そこで最後ですけれども、市長にお伺いしたいと思います。今、諏訪市にもこういった国会での動きに対して陳情が出ております。市民の関心も非常に高いです。国会で参考人聴取をした憲法学者3人とも、これは違憲であるという判断も下されています。世論調査をしても、この間、徐々に徐々にこの法案の反対、撤回を求める声が日に日に多くなってきている、これが事実です。県でもこういった陳情、撤回を求める意見書が42議会で採択されています。77自治体がありますので、55%意見書が上がっております。こういったこと、市長におかれましてどういう考えを持っているのか、ぜひお考えをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  諏訪市といたしまして、今まで平和行政を遂行してまいりました、このことについては継承をしてまいりたいと思っているところでございます。  それから、現在国会にて審議されております安全保障法案につきましては、まず第一義的に平和を守ること、国民の生命、財産を守ることは為政者として基本的な責務と考えております。その中で、現在、東アジアにおける軍事バランスの変化、あるいは中東や東欧などで起こっている緊張など、国際情勢は刻々と変化をしてまいっております。  そういう中で、日本国憲法あるいは日米安全保障条約によります日米同盟、そうしたあり方について、いかにしたら日本の国民の生命と財産を守り、平和を維持できるかということを国会において議論されているものと理解しております。  私は、地方公共団体の代表者という立場でございますので、国民広く意見を寄せ合って、国会で十分に議論をされ、そして国民に理解しやすいように説明をされますように期待をしたいと思っております。
                 〔「議長11番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  廻本多都子議員 ◆11番(廻本多都子議員) 憲法学者が違憲だと言っているんです。市長、今、平和をいかに維持していくか、そういったために国民に広く国会でしっかり吟味をもらいたい。こういう中で国会で、我が共産党以外にもほかの党からもこんな議論がなされていない、民主主義の破壊じゃないか、そういった声も出てきております。  そして私、一番頭に来たというか、もう本当にひどいなと思ったのは、まず国民に是非を問う前にアメリカに行って、アメリカの議会でこの8月までにこの法案を通しますよと安倍首相は言ってきました。これがまず皆さんの日本国民の気持ちを逆なでして、そしてまた国会でも数を頼みでごり押ししていく。幾ら平和で安全、そういったそのためのものという偽りの宣伝をしていますけれども、世論の反対の声、本当にこれ広がっているんですよね。自衛隊が海外で武器を持って戦争に参加する。こういった危険性が国会の論議で明らかになってきています。未来ある先ほど市長、子供は宝だと言いました。若者の命、これが犠牲になります。この宝の命が犠牲になっていきます。  この法案に対して撤回を求め、日本共産党諏訪市議員団、今後もこの法案の撤回に向けて市民の皆さんと御一緒に署名、宣伝、集会などありとあらゆる活動を力の限り尽くしていくことをここで表明をいたしまして、日本共産党諏訪市議員団の質問を終わります。 ○宮下和昭 議長  以上で、日本共産党諏訪市議員団代表廻本多都子議員の代表質問を終わります。  次に、無所属の会代表小松孝一郎議員の質問を許します。補助者は吉澤美樹郎議員です。 ◆7番(小松孝一郎議員) 皆さん、こんにちは。無所属の会としてこれから代表質問を始めます。  我が無所属の会は、会派制をとる諏訪市議会として、より多くの会派が存在することが望ましい。また、できるだけ市民目線に立ち、自由な意見、提案を表明したい。そのような考え方に立ち、新人2人でありますが、会派を立ち上げました。  本日は、新無所属の会として初めての質問でもありますし、私にとっても初めての質問です。新人ゆえ未熟な点が多々あるかと思いますが、一生懸命頑張りますのでよろしくお願いいたします。  さて、諏訪市もこのたびの統一地方選を経て金子市長による新体制が発足し、市議会も新人5名を加え、新たな出発となりました。2014年11月にまち・ひと・しごと創生法が公布、施行され、さきの統一選でも多くの候補が地方創生に言及し、現在地方創生が大きなキーワードとなっています。諏訪市でも5月20日に、市長を本部長とする諏訪市まち・ひと・しごと創生本部が設置されました。まち・ひと・しごと創生法は、それぞれの地域の特徴、独自性を生かし、自主的に取り組み、成果を上げ得る地域を支援するというものです。  創生とは、つくり出すこと、初めて生み出すことという意味があります。従前とは違うこと、他の地域とは差別化できることを計画し、実施しなければ、初めて生み出すということにはなりません。創生とはイノベーション、すなわち革新が求められていると私は思っています。  諏訪市は、諏訪湖、霧ヶ峰、温泉、神社仏閣等、観光面、歴史面から見てもすばらしい要素があります。かつて東洋のスイスと呼ばれた技術的な基盤、情報関連機器を核とする世界最先端の技術もあります。地域の特徴として諏訪市はあり余るものを持っていると言えます。しかし、我々はそれを十分に生かし切っているとは言えません。かえって、今までそれらの特徴の上にあぐらをかいて真剣な調査、アプローチが不足していたのではないかなと思っています。  例えば、課題と言われる高齢化についても、調べて見ますと諏訪市は2013年、厚生労働省発表の市区町村別平均寿命ランキング、いわゆる長生きランキングなんですが、それで男性が81.8歳で10位になっております。女性が87.7歳で44位という形です。これは男女とも全国50位以内に入っています。これを特徴として考えれば、夫婦で長生きできるまち諏訪市、そのようにも言えます。そのように言うことによって十分なアピールができるものと思っております。  諏訪市は、もろもろの課題を含め再度分析し検討する必要があります。諏訪市民にとって何が必要か、何をすべきか、中長期的な視点に立って、諏訪市のあるべき姿を描き、過去にとらわれず、ゼロベースで検討し、計画し、実行する時だと思います。地方創生は諏訪市にとって千載一遇のチャンスです。金子市長を中心として新体制となった今、このチャンスを生かし、市長の言われる輝く諏訪、また住みやすいまち、住みたいまち、住んでよかったまち諏訪市を実現したいと思っております。今がその時だと思います。今回はそのような思いに立って代表質問をしたいと思っております。  まず、市長施政方針について御質問します。  今定例会の冒頭に、市長は市長施政方針を発表しました。「透明度 日本一のまち 輝くSUWA」の実現というタイトルのもと、市長が目指す諏訪市の姿として大きく7項目が表明されました。そしてそれを実現するための20項目の政策が、SUWAのローマ字、S、U、W、Aの四つに分類され提示されました。  市長の施政方針は40カ所余りの会場、1,000人にも及ぶ市民との懇談会を経てまとめられたということです。そのため市民の要望、意見、提言が十分に検討され、目指す姿、政策等を十分に列挙されている印象があります。ただし、タイトルを含めやや抽象的であり、政策も網羅的、計画射程が見えにくいという印象もあわせ持ちました。そこでこれについてお聞きしたいと思います。  まず、諏訪市のあるべき姿7項目の中で、力を入れ早期に実現したい項目は何か。SUWA、S、U、W、Aの4分類及びそれを構成する20項目の政策の中で、特に力を入れたい項目または優先順位等がありましたら、その内容についてお示しください。あわせ、それらに対する思いをお聞かせください。  以降の質問は質問席で実施します。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  無所属の会小松孝一郎議員の質問にお答えします。  私のマニフェスト等々を読み込んでいただきましてありがとうございます。議員御指摘のとおり、私のマニフェストは番号を振りませんでした。S、U、W、Aという頭文字にまとめ上げたものでございます。この意とするところは、順位づけをすることによって優先的な上下が出てしまうということをあえて避けたかったという意図がございます。といいますのは、これらに書き込みました幾つかの施策につきましては、優先順位をつけるという性質のものではなく、相互に関連してございます。いずれも重要施策と承知して、できるだけ同時並行的に早期に取り組んでまいりたいと思っております。  その中で、議員の御意向をしんしゃくしつつお話しするとすれば、やはり安全・安心対策、この危機管理については、災害というのは予測しないときに、いつ何時起こるかわからないという性格のものですから、これは万全の体制を常に意識していなければいけない、優先度の高い施策であると思っております。また子育て環境の充実ですとか、雇用対策、医療の充実など市民生活に直結している事業については、日々の生活でございますから後送りができない性格の課題であると思っています。戦略的政策課題ということで取り上げるならば、地方創生の総合戦略プラン、これは国からことしじゅうという一つの目標を示されているものでありますから、早急に、また積極的に対応していかなければならない、迫られた問題だと思っています。  それから、私が県議会議員を務めておったという経験の中から長野県全体を俯瞰する中で、諏訪地方あるいは諏訪市を見た中では、広域的な視点というのが欠かせないと思いましたために、総合戦略プランにも関連することから、この提案をさきの議論でもお示ししましたとおり進めているところでございます。  こういった考えを持ちまして、そういう中で6月補正でも早速に駅前を中心とした中心市街地のあり方検討会、これは6月補正で早速予算を計上させていただきましてスタートさせるところでございます。さまざまございますけれども、いずれも重要な課題と捉えて全体を俯瞰する中でできるところから取り組んでまいりたいと、早期に着手してまいりたいと思っております。               〔「議長7番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小松孝一郎議員 ◆7番(小松孝一郎議員) 今、市長のほうで全体が大事なものであり、同時並行的に進めていきたい、あえてここで優先順位はつけたくないとおっしゃられました。ただし、物事にはやれること、時がかかればやれること、所定のプロセスを踏めばやれること、困難ではあるが、やらなくちゃいけないこと、やはりさまざまな物事の進め方、その重要度については、優先順位的なものはかなり必要だと思います、実施の形態としまして。もう少し何か優先順位、私つけていただけるかなと思ったんですが、いかがでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  議員御指摘のとおり、事業を遂行する上ではやむを得ず現状では少し先送らなければならないものというものも出てこようかと思います。先ほど申し上げましたとおり、いずれも重要課題でありますから、迫られている課題を早急に対処するもの、それを優先することもございますし、危機管理のようにいつ何時起こるとも限らない災害には常に対応しなければならない課題もございます。そうした状況を見据えながら取り組んでまいりたいと思っております。               〔「議長7番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小松孝一郎議員 ◆7番(小松孝一郎議員) とはいってもという形で安全・安心、防災に関する内容及び子育て、市民生活に直結する内容及び地方創生に関するような内容、その3点があえて言えばというおっしゃり方をされました。実際、これからまち・ひと・しごと創生本部におけるまち・ひと・しごと創生総合戦略の策定に当たっては、市長のこの施政方針がベースになるものと考えます。先ほど申し上げた項目が核となると思ってよろしいわけですか。やはり同時並行といってもそれなりの取捨選択が必要になると思いますが、よろしくお願いいたします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  まち・ひと・しごと創生総合戦略に指摘されておりますことは、人口減少時代を迎えるということ、それから超高齢社会をどうやって乗り切るかということ、それから地方をいかに元気にしていくか、東京一極集中をどのように解消できるか、こういったテーマがメーンです。したがって、雇用の問題ですとか人の流れでございますとか、それから子育て支援、そうしたまた地方の地域連携協力体制、そうしたテーマがメーンの法案でございますから、それに関する公約につきましては、当然この中に関連づけられるものと思っております。               〔「議長7番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小松孝一郎議員 ◆7番(小松孝一郎議員) まずその基本的にはまち・ひと・しごとそれぞれが連携して回ってくるものだと考えています。仕事が人を呼び、人がまちを呼び、まちがまたさらに仕事を呼ぶと、そういう連携で動くものだと思います。  市長は、施政方針の中で全体を網羅的に発表されました。その内容がそれぞれ分類され重要度を決定されながらそれぞれの戦略に展開されることを希望します。  それでは、次の質問に移ります。次の質問は、駅周辺市街地の課題認識と今後の進め方という題で出してあります。  先ほど地方創生の中の一つとなるかもしれませんが、諏訪市全体を俯瞰すると大きな拠点として諏訪湖、霧ヶ峰高原があり、交通の拠点として諏訪インター、上諏訪駅があります。諏訪湖、霧ヶ峰は継続した努力等が必要ですが、現在の段階でも諏訪市として大きな特徴点をなしています。諏訪インターチェンジは平成25年・26年実績で、年間600万台を超える車両が出入りしています。そしてインター周辺は大型店が進出し、それなりの課題はあるものの観光、商業、生活拠点としての機能、役割は十分に果たしてします。  一方、鉄路の玄関である上諏訪駅は、平成25年度実績で6市町村の中でも最多の154万人の乗降客がいます。これは長野県の中でもかなり多いほうです。しかし、駅前はまるみつ、スワプラザの閉店、市民会館閉鎖と惨たんたる状況です。それに伴い駅周辺の商店や市街地も活気がありません。ある経済学者が上諏訪駅周辺は死に向かっていると称しました。  私は、諏訪市、諏訪市民にとって、上諏訪駅周辺の再開発、市街地のにぎわいを取り戻すことが、最も急を要するテーマであると考えています。市長のお考え及び思いをお聞かせください。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  さきの小林議員の質問にもお答えしてきたところでございますが、上諏訪駅周辺というのは諏訪市にとっては表の玄関口であるという認識は変わりございません。そういう中で現在、民間企業が民間の土地を取得した駅前正面のエリアの開発を手がけているという状況でございます。ですからその開発は民主導ということでありますけれども、大切な駅の正面玄関のエリアであります。また交通に関する影響、環境への影響、それから景観ですとか都市計画、こういったものに関連がありますので、諏訪市としてもその側面からの関与が必要だと思っております。  先ほど御答弁したことと重複しますが、駅前市民会館などを有しておった一地権者としての立場もございます。多くの皆さんがこの駅前の衰退の光景を心配し、不安に思っておりました。そして市民の皆さん、それぞれの意見をどこに持っていっていいのかわからない、受け皿がないという不満も持っておられました。  そうした懇談会での状況を踏まえて、6月23日にこの駅前の東口、この開発に関する駅周辺の皆さん、そして全域の皆さん、関係する方どなたでもお越しいただけるという懇談会をセットさせていただいたところです。この中でいただいた意見を、先ほど申し上げましたとおり、重複いたしますが、市として公共サービスの向上、市民生活の向上、福祉の向上、そうした視点から公の利益に資するものについて精査をいたしまして、市として駅前開発の皆さんと意見交換なり、この繁栄を求めてキャッチボールをしてまいりたいと考えております。               〔「議長7番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小松孝一郎議員 ◆7番(小松孝一郎議員) 市長は、先ほど創生すわの答弁の中で、そのような形の内容をおっしゃられました。  施政方針の中で、駅西口を起点としてセイコーエプソンから東バル跡地を含む諏訪日赤病院までのエリアに言及されて、駅周辺市街地あり方検討会の早急な立ち上げをすると。東口等についてはまた別物であるとおっしゃられました。上諏訪駅というものを考えた場合、やはり東口、西口という形で分かれるものではなくて、やはり拠点として結節点、幾つかの結節点を構成するその最大の拠点としての諏訪駅前というものがあると思います。  駅東口を含む国道20号線周辺エリアについては、先ほど懇談会で意見をお聞きすると言われました。ただ、この辺はある意味同時並行的に進めていかないと、先ほど申し上げました霧ヶ峰、諏訪湖、インター、駅、そういった大きな拠点としてのバランス的にうまく発展しないんじゃないかなと、アンバランスが起きるんじゃないかなと思います。駅周辺市街地のあり方検討会及び今後開催される住民懇談会の進め方、先ほど指摘しましたトータルとしての拠点としての考え方、その辺をお聞かせ願いたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  議員御指摘のとおり、駅周辺を分断するということでは申し上げておりません。当然関連性がございますから、それは双方視野に入れてということにはなろうと思います。しかしながら、駅前の民間開発におきましては、用地の取得から既に3年が経過しております。議員も民間企業に長くお勤めでいらっしゃいましたから、時は金なりでございます。企業経営にとって、いたずらに長く放置しておくことは、企業の経営を揺るがす根幹でもございます。早期に開発に着手しなければならないという事情もあろうかと推察をいたします。  そういう中にあって、駅のもう一つのテーマであります駅周辺市街地あり方検討会は、中長期ビジョンをしっかりと議論していただくテーマを根幹として位置づけました。したがって、全く一緒ということにはいかないのではないかということは御理解いただけるものと思います。もちろん全く別物と言っていることではなく、関連性は重視しつつ、駅周辺市街地あり方検討会においては、一体の将来の発展の方向性の位置づけを議論していただきたいと、こういうことでございます。  そして駅の東口の開発はかなり急ぐ開発になろうかと、民間企業としては、そこにおいてこれまで諏訪市は一地権者としてのかかわりに重きを置いて取り組んでこられたと思います。デリケートな交渉等々がございましたためにという理由もあろうかと思いますが、ここまでまいりました。また市長交代というきっかけもございます。また多くの市民の皆さんの御意向もあろうかと思いますので、これは早急に対応しなければいけない問題と捉えて、同時並行的ですが、別枠で扱ってまいりたいと思ったところです。               〔「議長7番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小松孝一郎議員 ◆7番(小松孝一郎議員) 今は別枠、一方の東口はやはり民間企業が絡んでいる。諏訪市としては地権者としての権利しかないという言い方が正しいかどうか知りませんが、地権者としてその辺のところで意見を申し立てていっているというお話がありました。ただし、今後はその懇談会を開きながら住民の意見を精査し、それを企業側に提言していくという形をおっしゃいました。  上諏訪駅前と駅周辺の開発等を見ていますと、私、家が小和田ですので比較的駅に近いところに住んでおります。過去のさまざまな経過がネックになって、それが逆に負の連鎖、負のスパイラルという形になり、なかなかそこから抜け出せずにうまく進めないでいるという印象を強く持っています。  現実はそうなんですが、せめて諏訪市としての中長期ビジョン、地方創生そのものにしても、ある種の人口という切り札をベースにしながら、人口の問題ですので、中長期的に見ながらそれを改善していく。そのために何をするかという形になります。せめて諏訪市全体を俯瞰したときに、一番弱点として言われる駅前をゼロベースで、本当にあるべき姿として考えたらどうなるか。そういうことで一遍考えてみることも非常に大事じゃないかと思います。  そのように、例えば本当にあるべき姿、理想を描くだけでもいいんですよね。ただ、そうしたときに現実にこういう課題がある、じゃあそれに対して何とかしましょうという形になってくると思いますが、ゼロベースで諏訪市の未来を描く。特に、今の課題として諏訪市民の皆さんが、一番不安に思っている駅前に対してゼロベースで何かビジョンを描く、そのような形はお考えになりませんか。かえって、これからいろんな人の意見を聞くんだったら、そういう部分の夢を持つような形もおもしろいかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  議員おっしゃるアイデアも非常に大事な視点かと思います。多くの皆さんのそうした意見を一旦受け取って、そして現実的に対応できるもの、それをできるだけその未来志向に近しいものにしていくという努力を重ねることが大事と思っております。               〔「議長7番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小松孝一郎議員 ◆7番(小松孝一郎議員) 昨日、諏訪市の文化センターで開かれた長野県高校生プレゼンテーション大会に出席しました。市長もそこで審査員を務められましたので、よく御存じだと思うんですが、長野県の高校生17チームが出て、自分らがまちをどうするか、自分らが地方創生というものを考えた場合、高校生の立場で何ができるのか、そのような形で意見発表がされました。  パワーポイント等を使ったプレゼンテーションでして、なれているチームとか、まだなれていなくていろんなチームがあって、結局、時間的には1時間ほど延びたんですが、その中で高校生から人口というものを考えた場合、そこに住んでいる人たちに地元愛を育てたほうがいいと。要するに自分が好きなまちだったら、例えば進学等で都会へ行ったとしても、また戻ってくる。また自分が地元愛を抱けるようなまちだと、そこで自分が家族を持ちたい、そしてそこで子供を育てたいということを言っていました。私、この言葉が非常に印象に残りました。  やはり今、市長のほうでもこれから懇談会等を開きながら、いろんな住民の意見をお聞きすると、それをまとめていくと。特に東口についてはその辺の提言をまとめて、それを企業等に伝えていくという言い方をされました。ただし、懇談会であったり、いわゆる声ある声というものはごく一部だと思うんですよね。やはりよく、声ある声を我が耳で聞き、心むなしゅうして声なき声を我が心で聞く、そういう言葉があります。多分そのような内容だったと思います。  やはり昨日のプレゼンテーション大会みたいな高校生の意見、あわせて住民の意見、それと商工業者もしくはお年寄り、通過するお客さん、出張者、観光客、そういうものの意見を十分に聞きながら、その中に市長の心を入れてもらいたいと思っています。ぜひとも声なき声を市長の心でお聞きしていただいて、諏訪市、特に上諏訪駅前の開発等に対して進めていっていただきたいと思います。  できましたら、その諏訪市の大きな要素、最大拠点だという考え方で、先ほど民間企業に対する意見を伝えるんじゃなくて、何らかの形の共同参画、民間企業ですからはっきり言いまして、その部分が資金面、もしくは何らかのメリットがあれば、十分そこで市と共同で進めるということも可能だと思います。これは民間企業だからできます。民間企業だからできないことはあります。ただ、逆に民間企業だからできることがあります。ぜひできることを進めていっていただきたいと思います。  例えば、よく物事を進める中に、ノー・ビコーズ・イエス・バットということがよく言われます。これは御存じだと思いますが、ある問題を解決する中であるものが提案された。それに対していいえ、できません、なぜならばという理由を探すのはいっぱいできます。誰でもできます。ところが、やはり課題解決型もしくは何らかを生み出すときには、イエス・バット、はい、できます、できるかもしれません、しかし、こういうことを解決すればできるかもしれません。ぜひともネガティブシンキングじゃなくて、やはり明るい楽しい諏訪市をつくるためにはいわゆるポジティブシンキングという形で進めていっていただきたいと思います。  新人ですので、時間の配分が今困っています。次の質問にまいります。  諏訪市の財政状況について質問いたします。市長は市の財政について入るをはかりて出ずるを制すの姿勢で行うと表明されました。これは中国五経の一つ、「礼記」の「三十年の通をもって、国用を制し、入るを量りて、以て出ずるを為す」、すなわち30年間の平均で国の予算を組み立てるようにし、まず収入のほうをよく抑えてから支出のほうを計画するから来た言葉です。30年はともかく、事前に収入の予定を見積もり、資金繰り等のめどを立ててから支出の計画を立てるという財政上の心得を述べたものです。これについて、これはこれで大変結構なことだと思いますが、先ほど大きなビジョン、計画で例えばやるとしたら、そこではまず何らかの物事をなすためにはそこに必ず原資が必要になってきます。  そこで質問なんですが、諏訪市の財政状況について、県内19市での位置を含め財政指数や財政健全化判断比率等を用いて御説明を願いたいと思います。あわせ、課題等があったらお願いいたします。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  それでは、諏訪市の財政状況について、財政指標を用いて説明させていただきます。  まず、財政の健全化や再生が必要な場合に、迅速な対応をとるために地方公共団体の財政の健全化に関する法律、健全化法ですが、これが平成21年4月に全面施行されまして、地方公共団体の財政状況を統一的な指標により判断することになりました。その指標が健全化判断比率でありまして、四つの指標で算定いたします。  一つが、実質赤字比率。これは標準財政規模に対する一般会計の赤字の割合を示すものです。  二つ目が、連結実質赤字比率。これは標準財政規模に対する一般会計・特別会計、全会計の赤字の割合を示すものです。  3番目が、実質公債費比率。標準財政規模に対する借入金の返済額の割合を示すものです。  それから四つ目が、将来負担比率。標準財政規模に対する現在抱えている借入金などの負債の割合を示すものです。  その平成25年度決算における諏訪市の状況はといいますと、一つ目と二つ目の実質赤字比率、連結実質赤字比率、この二つの指標とも黒字となっており、健全な状況で問題はございません。続いて三つ目の実質公債費比率ですけれども、こちらが早期健全化基準が25%に対しまして、諏訪市は6.9%ということになっております。それから4番目の将来負担比率、こちらは早期健全化基準350%に対しまして、110.9%という数値になっております。  県下のこの3番目と4番目、県下の順位を見ますと実質公債費比率は19市中よいほうから2番目ということで、19市の平均が9.4%であります。  続いて、将来負担比率、こちらが19市中よいほうから16番目、どちらかというと悪いほうになってしまうんですけれども、19市の平均52.8%という状況です。  四つの指標の全てに基準を下回っていますけれども、将来負担比率は土地開発公社の債務残高の影響によりまして、県内の市町村の中でも上位に位置している状況となります。  続いて、財政力指数ですけれども、普通交付税の基準財政収入額を基準財政需要額で割った指数ということで、過去3年間の平均値となります。財政力指数が高いほど普通交付税算定上の留保財源が大きいということになりまして、一般的には財源に余裕があると言えます。指数が1以上の場合は普通交付税の不交付団体となりまして、県内では唯一軽井沢町のみということになっております。この財政力指数が0.736で、19市中からよいほうから1番目、19市平均0.553となっています。  これらの各種指標などから見まして、おおむね健全な財政が確保されていると言えますけれども、橋梁長寿命化等のインフラ整備や社会保障関係費が今後も高水準で推移することが見込まれるほか、国も多額の借金を抱えている現状におきましては、税収や地方交付税等の国の動向によっては一般財源が不足して基金に頼ることになることも予想されます。以上です。               〔「議長7番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小松孝一郎議員 ◆7番(小松孝一郎議員) 財政指数の流れにその周辺で幾つか、5項目ありましたよね。それ以外のいろんな項目が、勉強会で聞いたときの。通告の段階ですと財政指数や財政健全化判断比率等という言い方をしていまして、それ以外の数値、もうお聞かせ願いたいと思います。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  まず標準財政規模ですけれども、こちら地方公共団体の標準的な状態で通常収入されるであろう平常的一般財源の規模で、普通交付税制度との関連から標準的な行政活動を行うために必要な平常的一般財源の総量を示すものということになっておりますけれども、こちらが県下の中で14位ということになっております。               〔「議長7番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小松孝一郎議員 ◆7番(小松孝一郎議員) 14位というのは、逆にそれが下のほうが逆にいいんでしたよね。逆にいい方向から、全ていい方向から何番と。全体の数で何番という形になるとちょっと見えてきませんので、全て19市の中でいいほうから何番という回答を願いたいと思います。 ○宮下和昭 議長  財政課長 ◎花岡光昭 財政課長  ただいまの標準財政規模につきましては、19市の中で上から、いいほうから4番目になるかと思います。(発言する者あり)失礼しました。標準財政規模につきましては、いいほうからという言い方が合っているのか、規模の大きさが19市中14位ということでございます。経常収支比率、こちらは19市中16番目になりますけれども、こちらは財政向上の弾力化があるかどうかということになりますので、こちらは低いほうがいい。16位というのはいいほうになります。  それから、公債費負担比率というのがもう一つありますけれども、こちらは公債費の財政負担の度合いというのを示す指数になりますけれども、こちら14.5%で、19市中でいいますと15番目、負担が低いということになりますのでいいほうという部分になってまいります。
                  〔「議長7番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小松孝一郎議員 ◆7番(小松孝一郎議員) 通告の段階で全部細かな指標を明示すればよかったんですが、先ほど話のあったように諏訪市は要するに健全財政という見方からすれば19市の中でかなりいい方向に位置すると私は思っています。その考えに間違いはないでしょうか。 ○宮下和昭 議長  財政課長 ◎花岡光昭 財政課長  各指標からいえば、県下の中でも財政運営というのは非常に健全に今行われている状況にあると思っております。唯一将来負担比率、こちらが県内で悪いほうから19市でいいますと4番目ということになりますけれども、こちらは都市開発公社の債務残高ですとか、公債費の残高というものが影響しているわけですけれども、こちらも土地開発公社の債務残高につきましては、平成25年度に策定をいたしました健全化に関する計画、これに基づきまして着実に毎年2億円程度の買い戻しをしておりますし、また公債費につきましても毎年計画的に借入額が償還額を上回らないようにという形で、確実に公債費の残高も減っているところでございまして、こちらも徐々によくなってきているところであると考えております。               〔「議長7番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小松孝一郎議員 ◆7番(小松孝一郎議員) 財政負担比率は東バルの跡地、それが関係して現在の市の中でも悪いほうという言い方がいいかしりませんが、好ましくないほうの数字にいっていると。それ以外は全ていい方向にいっているという理解をしています。  続いて、もう1点財政について質問したいと思います。平成21年から平成25年の一般会計歳入歳出決算額の推移を見ますと、諏訪市は横ばいか、もしくは減少傾向にあります。それは歳入歳出なのでどういう事業をやったか、そこでどういう借り入れがあったか等によってかなり差が出るものだと思いますが、他市町村では増加傾向にあるものもあるとお聞きしました。諏訪市のこの歳入歳出決算額の横ばい、もしくは減少の傾向というのは何か特徴があるものなのか、その辺についてお聞かせください。 ○宮下和昭 議長  財政課長 ◎花岡光昭 財政課長  歳入歳出の関係、決算額につきましては、各年度の事業の事情であるとか、例えば特に平成24年度などは借換債が非常に多額にございました。こういうものがありますと、どうしても決算規模は大きくなりますので、翌年平成25年は逆に減ったように見えてくるという形になりまして、大きな国庫補助事業等あれば当然決算額ふえてまいりますので、その時々という形で平成21年から5年間で見れば若干平成25年は減少しているように見えますけれども、そこら辺は大きく影響という何かが考えられるわけではありません。減少しているということはないと御理解をいただきたいと思いますし、またいわゆる比べる中では全体の決算額というよりは市の一般財源、要するにそういう大きな事業に影響されない部分についての決算状況がどのくらいかというのが一番指標になってくるかと思うんですけれども、こちらは大体毎年一般財源120億円から128億円くらい、平均すると125億円くらいが、諏訪市の一般財源の規模として今ここ七、八年ですか、大体あるところであります。大体基本的にはこの一般財源の範囲内で財政運営をしていく。それプラス大きな事業があればそれが加わっていくと、そういう形で今後も推移していくということだと考えております。               〔「議長7番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小松孝一郎議員 ◆7番(小松孝一郎議員) 逆を言えば、平成21年から平成25年の後で、いわゆる大きな事業等がなかったという捉え方でよろしいでしょうか。そういうある種の大きな事業を行っていたかどうかということでお聞かせ願いたいと思います。 ○宮下和昭 議長  財政課長 ◎花岡光昭 財政課長  この平成21年以降につきましては、公共施設、特に学校ですとか保育所の耐震化の関係を行っておりまして、それを毎年平均的に計画的にやっていたという中でのことでありまして、どこかの年が突出してとなっていないのは計画的にそれをやっていたということが一番大きな理由になろうかと思います。以上です。               〔「議長7番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小松孝一郎議員 ◆7番(小松孝一郎議員) 何で財政を聞いたかといいますと、諏訪市は、私が地区の区長をやっていたとき、もしくはいろんな形で市に要望を上げていったときに、何につけても諏訪市は金がないということが、まず最初に話に来まして、そこでじゃあやっぱだめなんだろうなということで全てが終わっていた部分があります。ただし、市民だってその辺のところの財政指標等を勉強会等で教えていただいたら、思いのほか財政がいい。私個人の感覚なんですが、逆に19市の中ではびっくりするほど財政がいいという思いがしました。ただし、税収の減少とかそういう課題は持っています。あと33億円のその内部留保的なものもあるというお話もお聞きしています。  これは使い切り予算の廃止等、今までの市の経営努力の結果だと思っております。これはこれでいいことですし、今2014年2月に国からも使い切り予算についての削減とか、そういう形の指示書も出ていますので、諏訪市はそれを先取りしてやっていたということで非常にいいことだと思います。これは今後も続けていっていただきたいと思います。  しかし、一般的に成長し続ける企業や組織は、ある程度の内部留保は確保しつつ、将来に向けて5年後、10年後将来に向けて拡大のためにリスクを覚悟で投資をします。逆にそれをしなければ、ただ存在するだけの企業になってしまいます。  言いたいことは、諏訪市もこの何年間、前山田市長の分も含めて財政状況が大分改善されていると思います。あわせてその財政をある意味、将来の5年先、10年先、15年先のものに備えての布石をそろそろ打つときじゃないのかなと思っております。  私は市議になって、5月23日に上水道記念式に参列しました。これは93回ということで、茶臼山の配水池に行きました。そのときに茶臼山配水池を見て非常に感銘を受けました。あの配水池は大正13年、諏訪市が上諏訪町であるときに、時の町長が諏訪市民の安全、健康のために当時の町の予算の数倍、2倍とか3倍とかという話もあるんですが、それを使って配水池をつくった。見たところ改修とか補修はなされていますが、れんがづくりの配水池を含めて非常に強固につくられていまして、まだまだこれが使えます。もうあと七、八年で100年になりますので、100年はもちます。ひょっとしたら150年くらいもつんじゃないかなと私は思いました。  ぜひとも金子市政も、金子市長も後世になって諏訪市にとって大きなかじ取りをしたなと、50年先、100年先の市民から称賛されるように大きな改革を、イノベーションを行っていただきたいと思いまして、無所属の会の質問は終了します。ありがとうございました。  済みません、まだ時間ありますので、市長、御意見をお願いします。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  議員の思いというものを受け取らせていただきたいと思います。行政、自治体の経営ということにおきましては、リスクを覚悟でと、そのリスクを抱えた投資というのはなかなか難しいことではありますけれども、財政運営の中では有効な起債のシステムを利用するだとか、補助金をうまく利用するだとか、そうした財政運営の配慮というものをしながら一般財源を確保しつつ、そして市民要望にお応えすべきものは、速やかにそうした事業を遂行できるように心がけていきたいと思っておりますし、限られた予算の中ではありますけれども、皆さんの要望やあるいは将来に向かっての希望や夢や、そうしたものを集約するべく常にアンテナを張り、知恵と工夫で将来にわたって、この事業は有効な投資だったと言っていただけるような、そんな事業展開というものを心がけてまいりたいと思っております。  大切な御指摘をいただいたと思っております。また引き続き応援をよろしくお願いしまして、答弁とさせていただきます。               〔「議長7番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  小松孝一郎議員 ◆7番(小松孝一郎議員) 本当にどうもありがとうございました。よろしくお願いします。  以上で、無所属の会の質問を終わります。ありがとうございました。 ○宮下和昭 議長  以上で、無所属の会代表小松孝一郎議員の代表質問を終わります。  この際、暫時休憩いたします。再開は午後3時30分の予定であります。            休       憩   午後 2時55分           ──────────────────────            再       開   午後 3時30分 ○宮下和昭 議長  休憩前に引き続き会議を開きます。           ────────────────────── △日程第 2      一般質問 ○宮下和昭 議長  これより一般質問を行います。順次質問を許します。伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) 議場の皆さん、かりんちゃんねるをごらんの皆さん、こんにちは。お忙しいところ傍聴にお越しいただきましてありがとうございます。私も多くの市民の皆様に御支援いただきまして、議員2期目を務めさせていただくことになりました。本当に感謝申し上げます。ありがとうございました。1期目は若葉マークで、まあしゃあないわと許されたところはあろうかと思いますけれども、2期目になると皆様の目も厳しくなろうかと思います。4年前、この場で膝をがくがくさせながら一般質問を始めたことをきのうのことのように思い出します。そんな初心を忘れることなく、4年間を市民の皆様のために努めてまいりたいと思っております。  この1カ月余り、金子市長はどうだいとにこっとされながら皆さんから聞かれることがあります。一応お元気ですよと答えておりますけれども、何と答えればよいのか回答に困りますが、これも市民多くの皆様が、新市長に期待をしているあらわれだと思っております。  そこで、今期最初の一般質問は、市長のマニフェスト、施政方針についてのお考えを何点かお伺いしたいと思います。市長の思いを十分にお話しいただければと思います。しっかりお伺いいたしますので、よろしくお願いいたします。もう一つは、最近世間を騒がせておりますドローンについてお伺いいたします。  まず最初に、市長のマニフェスト、施政方針についてお伺いいたします。  その1点目、駅前から旧東バル跡地の将来構想についてまずお伺いします。市長の施政方針で、上諏訪駅の西口を起点として、北はセイコーエプソン本社から湖畔公園、温泉旅館街、文化センター、図書館、公民館などのエリア、そして隣接の諏訪赤十字病院を含む一帯が医療、産業、観光、サービス業などの人々が集まり交流するエリアになることから、この一帯のあり方について専門的知見を加えた駅周辺市街地あり方検討会を早急に立ち上げ、地方創生に向けた地方版総合戦略に関連づけることを視野に、スピーディーな対応を図ると明言されております。  上諏訪駅西口整備では、過去にも委員会で検討した経過がございますが、その結果と今回の検討会との整合性、検討会が行われましたけれども、その整合性はどのようなものになっているのか。先ほど小林議員の代表質問で、委員会の中身として中長期的なビジョンの作成というお話がございました。何回ぐらいの委員会の開催を行う予定なのか、そして最終的にいつごろまでに方向性を出すのか、まずお伺いしたいと思います。  あとは質問席で伺います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  伊藤浩平議員の御質問にお答えを申し上げます。  代表質問で小林代表、それから小松代表の二方にも同様の答弁をさせていただました。駅周辺市街地あり方検討会、本年度予算ここで補正、6月に出させていただきました想定は、本年度中に3回ほどの開催をしてまいりたいと思っております。  過去に、この駅周辺に関しての検討会が行われたということでございますが、エリアについてはその過去に検討されましたエリアを含むかなり広いエリアに対しての検討ということになりますので、今までの経過は経過として、新たに将来ビジョンに向けて多角的な立場から、また専門的な知見から将来のビジョンを示していただけるよう期待をするところであります。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) 先ほどの代表質問の中で、地方創生に向けた戦略ビジョンの中に組み込めれることは組み込むということでありましたけれども、この検討会はそれまでに最終的な回答をということではないという市長の答弁でございましたけれども、いつごろまでに最終的なビジョンをとお考えを持っておられるでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  先ほど来御答弁申し上げていますように、地方創生の戦略プランに一部関連するものがあろうかと思いまして、また早急に立ち上げていくべきだということで、今定例会に補正をお願いいたしまして検討会を立ち上げるというところでございます。現在内容につきましては、これも詰めている段階ですので、いつまでにということは今ここでは明確に申し上げられる段階ではありません。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) それでは次に、文化センター近隣の市公民館、カルチャーホームすわについて、以前の議会でも検討会をとの回答がありましたし、現に検討が進められている段階だと思います。改めて今回の駅周辺市街地あり方検討会の中で検討していくのか。また旧東バル跡地においては、今まで現状のままでしばらくはというのと、時期を見てからという方針もございました。本年、旧東バル建屋の耐震診断を行います。従前より東バル跡地の活用、構想について文化センター周辺を含めた構想をぜひお願いしたいとお話をしていたところではございますけれども、この点の考えはいかがでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  公民館、カルチャーホームすわ、文化センターの3館については、施設が老朽化して耐震補強も必要な状態であると聞いております。公民館、カルチャーホームすわはそれぞれ耐震改修工事も検討しましたが、多額な費用がかかる上、機能向上にも限界があることなどにより、両館を統合して新しい生涯学習施設を建設する方向で検討を始めている状況でありましたが、またもう一方、国登録有形文化財であります文化センターについて、今年度保存活用計画検討委員会を立ち上げる予定ではございましたけれども、この検討会議、駅周辺市街地のあり方検討会の対象になります。公民館もカルチャーホームも文化センターについても対象となることから、全体を俯瞰する議論が行われるということを想定をいたしておりまして、改めて方向性を出していきたいと考えているところでございます。  専門家による保存活用方策の検討がされるということでございますが、これらについては今後検討会議の議論の材料として活用されていくことを期待しております。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) 旧東バル跡地についても同じということでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  当然含まれます。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) ぜひ将来に向けてしっかりした議論をしていただきたいと思いますけれども、次に旧まるみつ・スワプラザ跡地については、民間業者での開発が進んでいるところであり、市においても来週には住民懇談会が開催されますが、駅周辺の商店街が非常に寂しい状況ではあります。  何度も質問が出てまいりましたけれども、空き店舗がありシャッター商店街となっております。空き店舗の活用、意欲のある若者の出店を助ける、進めていくことなど、市としてコーディネート役を担ってほしいとの要望も従前よりございましたし、そうしていかなければならないという市当局の答弁もございました。その点について現在どのようになっているのか、また今後どのようにしていくのか、お考えをお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  駅東口の開発については、民間企業が取得した土地について民間が開発していく。その中でさきも答弁いたしましたように、交通の問題ですとか景観の問題あるいは環境、都市計画等々、市としてかかわるべき課題がございます。これについてはしっかり関与していかなければならないと思っております。  また、空き店舗の活用等々につきまして、これから市民等々から23日に意見をお伺いする懇談会を用意してございますので、多くの皆さんの御意見を聞く中でできることを対応してまいりたいと思います。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) 市長もかわりましたし、新しい目線で、もういずれにしてもあの状態ではだめだということは、みんなが思っていることですから、ぜひしっかりとリーダーシップをとってやっていただければと思います。  それで、先ほどの話に戻りますけれども、駅周辺市街地あり方検討会においては、先ほど代表質問では、特に市としてのプランとか、そういうことはなくて、その中でしっかりディスカッションしながら方向性を出していきたいという答弁がございましたけれども、非常にこの広い一帯について市長の考えというか、そういうのを私もっと出していくべきではないかと思いますけれども、その辺の市長の考えはいかがですか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  議論の進捗を見据える中で、そのような時期が来ることも否定できません。議論の進捗や概況を見ながら適切に判断してまいりたいと思っております。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) そうは言っても、市長になられたわけですから、市長の明確なビジョンというものをやはり市民は求めていると私は思います。それがいいかどうかは別として、市長がこうしたいというのを私はお伺いしたいなと思いますけれども、今ここで聞いても答えが出てきそうもありませんので、この辺で終わりにしたいと思いますけれども、ぜひそうしていただければと思います。  次に、教育の広域連携という点がございましたけれども、この点についてお伺いしたいと思います。6市町村の広域連携について、特別支援の県の施策や不登校の課題についても連携の可能性を検討してまいりたいと述べております。  別のことですけれども、先日の報道にもございましたけれども、国では超党派の議員が不登校の子供の学びを支援するため、フリースクール、家庭など学校以外の教育機会を義務教育制度に位置づける法案を提出するという動きがございます。この特別支援、不登校の課題についての広域の連携というののお考えをお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  教育長 ◎小島雅則 教育長  連携なんですけれども、一応教育内容にかかわりますので、私から。  6市町村の連携の中で二つの課題が今示されましたが、特別支援教育、それから不登校の問題、どこの市町村といいますか、全国津々浦々大変な課題でございまして、そういう意味では6市町村とりあえず共通した問題でありまして、取り組みの内容もほぼ同様かなと思っています。そういう意味で連携をするということについて言えば、そういう下地はあると思っています。  また、児童相談所だとか信濃医療福祉センターという、県の施設やそういう機関の問題ですけれども、6市町村にも共通しているわけでして、あるいはまた子供の教育にかかわる任意団体である諏訪市の教育会とか、そういう点ではもう既に6市町村の中で、その学校の中で物を考えています。全郡的な研修会あるいは情報交換、そういう場もございまして、それは連携とは言っていませんけれども、連携に至る大事なプロセスかなと思います。6市町村レベルで既に特別支援教育のコーディネーターの連絡会というのも立ち上がっていまして、これは諏訪市が一番早かったわけですけれども、それが6市町村全部に広がって、現在年間何回も会が開かれて、情報交換やら連携をしています。  そういう意味で、これらの課題に対応するためのその広域連携というのは、実質的には始まっているんだと思っております。これをもう少し広げていったり充実させることが大事かなと。不登校についてもそういうことで、お互いに6市町村が扉を開き合って、うまくいかない部分についてはお互い補完しようとか、そういう動きもございます。いずれにしろ連携の歩みはこれからますます進んでいくだろうと思っています。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) 人口減少の今後を考えると、施設規模についてもこのままではいけないわけで、市においては学校のあり方検討会で現在検討されておりますし、先ほどの代表質問の答弁でも教育長から方向性についての答弁もございました。小中学校の再編についても検討しなければいけないという課題だと思っております。  教育行政についても広域連携、また広域での教育委員会設置が必要になってくるのではないかと思っておりますけれども、この点についてのお考えはいかがですか。 ○宮下和昭 議長  教育次長 ◎高見俊樹 教育次長  現在の連合規約の中には、教育委員会所掌事務は含まれておりませんので、何らかの広域連合として処理していくためには法令的根拠が必要になります。一般に五つの方式があると言われておりまして、一つは一部事務組合方式です。例えば諏訪地域学校組合、全体で特別地方公共団体をつくって学校を設置していく。これは一つの学校だけについて設けることも可能です。  また広域連合方式、これは長部局とは別に教育事務を所掌する広域連合教育委員会を設置する。今、議員が言われた方法でございますけれども、この場合には市町村教委は消滅することになります。また共同設置の方式、これは複数市町村が幹事団体を決めて地域共同設置教育委員会を置くという方式でございます。また、協議会設置の方式というのもございまして、これは特定の事務だけを共同して行うために協議会を設けて事務を実施するものでございまして、特定事務のみを行うため法人格はございません。また、ほかにも事務委託方式と申しまして、ある自治体の教育委員会が他の自治体に特定の事務を委任するという方法もございます。  それぞれの方法、一長一短でございますけれども、教育事務を単独で行うことが難しい小規模市町村が幾つかあるような場合にこれらの方法をとることが多く、また規模が大きい自治体が一つだけある場合には、事務委託方式などがよく取り入れられていることと承知しております。
     広域連合教育委員会ということがありましたが、その場合には構成市町村からは負担金を出すことになり、自前の教育機関等をつくることはできなくなりますので、事務の決裁等さまざまな行政方針と連絡調整等にも課題がございまして、一般的にそれをやるくらいなら広域合併のほうがいいんじゃないかという議論もあると承知しております。  現在では、広域的な連携、教育長答弁のようにかなり諏訪地域は図られておりますので、その強化ということが可能な地域ではないかと思っております。仮に正式に特定分野の共同処理が必要になれば、何らかの協議会を設置していくというのが現実的選択ではないかと考えております。以上です。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) それでは次に、子育て世代が働きやすい社会という点についてお伺いしたいと思います。  昨年、立ち上げた諏訪で暮らそう!推進会議においても、子育て世代に諏訪市へ住んでいただくという方針を掲げており、取り組んでいるところだと思います。本年もさまざまな施策が行われております。特に保育園の入園要件に就業だけではなく、子育ても入っているということは、非常にこれ画期的なことではないかと思います。これをもっとアピールしてほしいとは思いますけれども、一方、以前も質問させていただきましたが、子供が保育園に入っているときは諏訪市に住んでおりますが、小学校に入る前に他市町村、またほかの地方に引っ越しされる方がいるんではないかということもございます。転出される皆さんにアンケートをとっております。もちろん子育て世代が諏訪地域へ来ていただく施策も重要、必要かと思いますけれども、特に保育園児から小学校、中学校、高校へ家族がずっと諏訪市に住み続けていただくための施策も必要だと考えております。  これという有効な施策というのは非常に難しいところだと思いますけれども、市長もかわったところでございますので、改めて子育て世代に特化した施策についてのお考えをお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  小林代表の御質問にもお答えしたところですけれども、やはり妊娠、出産、子育て等々が人生の中で重荷と感じないでよい、そういう環境を整えるということが大事だと思っております。家庭においても職場や社会においても、そうした視点をみんなが持っているということが大事だと考えております。  子育てや保育に関するメニューというのは、諏訪市も議員おっしゃるように充実をしてきたところだと思っております。さらに加えて働きながら子育てをするお母さんも、そうした環境を得るために県の施策として一つ紹介したいのは、企業の協力ということで、子育て応援宣言企業の認定をしております。そして優良企業に関しまして協力的な企業の表彰を行うということも、目標数値を持って県も取り組んでいるところですが、社会全体として子育てしやすいまちであり、環境であるということを目指してまいりたいと思っております。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) これは非常に難しいところで、私もこれというのがなかなかなくて、ここでばっと言えればいいんですけれども、やはりこの時代、世代の方たちに有効な施策、また働くお母さんだけじゃなくて、働くお父さん、子育てもしっかりやっているお父さんに向けての施策というのも私は必要じゃないかと思います。  それで次に、若者が諏訪市へ戻ってくるにしても、子育て世代が働きやすい社会にするために、まず働く場所、雇用が非常に重要だと考えます。市内の企業にかかわらず、広域または諏訪地域周辺の企業との連携、協力が必要だと思います。そんな中、企業がそのような社内制度を構築していただく、また会社としての考えをそのような方向に持っていっていただくためには、行政として企業にお願いして協力いただくことはあると思いますが、この点についての市長のお考えをお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  さきにも答弁申し上げましたが、私のマニフェストで、こうありたいこんな諏訪市というところで、「人々は家庭を大切にしながら、地域ぐるみで子どもを育て、守り、教育し、協力と分かち合いの自治を実践している」という、先ほども紹介した1項目がございます。そういう意味では地域において、地域全体がその子供に関与する、出産期におけるお母さんに対して、気やすい相談相手が近所にいてくれる、あるいは出産後の育て方について、あるいは見守りについて、あるいは子育てにおいて周囲の協力が得られる体制は大事だと思います。もちろん家庭が基本でありますから、お父さんも仕事一辺倒というんではなくて、家庭で過ごす時間がしっかり確保できるというライフスタイル、ワークライフバランスは女性だけではなくて、男性も必要だと思っております。  そうしたライフスタイルを構築するためには、やはり企業の協力というのも必要になってくると思っております。それが先ほど紹介いたしました子育て応援宣言の企業をたくさんふやしていく。そしてそれに対してどんなことをしたらいいんだろうかというアドバイザー、これも県は用意してございますし、それを県と連携することによって諏訪市内の企業の皆さんにより理解を深めていくことが大事だと思っております。  また、相談体制については行政としても、その窓口をつくっていくということは大事だと思っております。お母さんだけではなくて、お父さん、それから御家族の皆さんにとっても、子育てが楽しいと思えるような環境が大事と。それに向けて協力、支援をしてまいりたいと思っております。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) 今まさに市長おっしゃられたとおり、社会で子育てをするということについては非常に私も一緒だと思っております。  それで子育てに関してさまざまな団体がいろんな活動をされております。その辺のところも一緒になって行政も、ただ民間がやっているだけでということではなくて、しっかり協力してやっていかなければいけないというのは一緒だと思いますけれども、その辺のお考えは、市長いかがですか。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  私のマニフェストに「透明度 日本一」と、その中にはさまざまな連携、協力という通りのよいとか、そうした意味も含まれていると先ほど御説明申し上げました。民間でそうした活動に取り組んでいただいている皆さんと、まさに連携、協力してまいりたいと思っています。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) まさに誰がやるではなくて、みんなでやるというところで一緒になってやっていただきたいという。いろいろ考えがありまして、それぞれいろいろあるんですけれども、目指すところは一つだと私は思っておりますので、ぜひ一緒になってやっていただければと思います。  次に、まちの景観を整え、にぎわいの創出についてお伺いします。施政方針では国道からヨットハーバーに向かう県道は現在整備中ですが、この区域は上諏訪駅周辺、サンリッツロードなどと並び一つの中心市街地となる、また観光道路となることが予想されることから、湖周と並び景観の向上に向けて市民理解を深めてまいりますと述べております。  以前、市長は県議時代にこの道路について私と話をしたときに、商店が建ち、看板が立ち、これでいいんかいということをおっしゃられたのを私、この文面を見て思い出しまして、この周辺において何か規制とか、その辺についてのお考えがあるのかどうかお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  この道路につきまして、かねてから私は工事が完了すると一気にいろんな大型店等々いろんなものが整備されてしまいますと、広告とか景観につきまして、やはり事後の規制というのが適用されないものもあります。  そうした中から、やはり重要な道になるときに、この諏訪市に住んでいる人はもちろん、外から来られる観光客にとっても心地よい景観、これを整えていくためには、諏訪市の景観計画というのがございます。また諏訪市屋外広告物条例、こうしたものを活用いたしまして、幹線道路の建築物だとか看板等の一定の規制を行っているところではあるんですけれども、さらによりよい景観、景観の向上を図るためには、周辺住民の皆さんや関係各位の了解を得ながら、理解を深めながら、規制の内容の変更等も含めて方策を考えていくべきだと思っております。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) さまざまなつくられたまちというのがございます。古い町並みを模したものなど、ある通り全ての建物が同じような雰囲気で新たに建築され、統一感を持った町並みがございます。  一方、諏訪市においては、統一感を持った町並みというわけではございませんけれども、何も加えない、手を加えない昔からある建物がところどころに残っていて、それがかえって町歩きにはおもしろいという方もいらっしゃいます。それぞれ住宅地、商業地、寺町等、一くくりでまとめることはできませんが、諏訪市のまち、町並みについての市長のお考えをお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  議員のおっしゃるとおり、諏訪市にはところどころに、今お話になりましたような景観を持っている地域がございます。また諏訪湖周の景観も霧ヶ峰の景観も、これはそれぞれ諏訪市にとっては大切な町並みであり景観であると思っております。  そうした中で、寺町等々、そうしたものをイメージいたしますと、これらの各地区の個性というものはあろうかと思いますので、それを生かした景観をつくると。それぞれの地区のよさを大切にした景観づくりというか、これは市民とともに考えていくべき問題だと思っております。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) まさに市民とともに考えていくという点からすると、諏訪大社や高島城、片倉館など歴史的建造物だけではなくて、この民間所有の住宅とか、店舗などでまちに溶け込んだ歴史的建造物を保存し、町歩きにとっておもしろい町並みを残し、活用していくというためには、住んでいる方、市民の方の御協力をいただかなきゃいけないということは思っております。  住んでいる方やお越しいただく方が満足できるまち、にぎわいのあるまちをつくり出すためにはどうすればいいか、市長のお考えをお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  その個人所有の歴史的な価値のある景観に属する建物等々の保存等については、個別の固有の財産であるということがございますので、所有者の御意向というのは尊重しなければならないものだと思っております。  そういう中で、市民の声を聞きつつ、また保存に関しまして市が関与するということになりますと、大変多大な費用がかかるということもありますから、財政面的な考慮も必要になってくると思いますし、しかしながら、市民の声を聞きながら、ここに住みたいまちということを一つの指標にしまして、関係の皆さんとよく相談をして研究してまいりたいと思います。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) まさに、にぎわいの創出という観点からすると、人口減少、要は都会に行ってしまうということを考えると、やはりこの諏訪市がにぎわって、みんな住んでいる方が満足できるというのが非常に重要なことでありまして、そのためにはやはり町並みも含めてしっかりと残すべきものは残していく、住んでいいまちにしていかなければいけないと。ハード面でもソフト面でもそのように考えます。その点からも市長にはしっかり頑張っていただければと思いますけれども、次に、情報公開と市民参加の点についてお伺いしたいと思います。  施政方針では、情報を公開して市民と共有し、市民参加を推進しますと述べております。ただ、市には公開できる、または公開しなくてはならない情報と、公開できない情報があろうかと思います。その点と市民が欲している情報とのギャップがあるんではないかと思います。簡単に情報公開、情報公開と聞こえはいいですけれども、そうは言っても情報公開できない情報が多々あろうかと思います。その点についての考えと、あと今後情報公開というからには情報発信をどんどんしていかなきゃ、どんどんというか公開できる情報に関しては情報発信していかなきゃいけないと思いますけれども、現在ある市の情報発信の方法以外に何かお考えがあればお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  総務部長 ◎関基 総務部長  それでは、私から諏訪市の情報公開に対する基本的な考え方を説明させていただきます。  諏訪市情報公開条例にその目的が規定されておりますけれども、そこでは地方自治の本旨に即し公文書の公開を請求する市民の権利を明らかにするとともに、公文書の公開に関し必要な事項を定めることにより、市がその活動に関して市民に説明する責務を全うし、もって市民の理解と批判のもとに公正で透明な行政を推進し、市民の市政への参加を促進することを目的とするとございます。そこが基本的な考えでございまして、審議会等の会議の公開につきましては、審議会等の会議の公開に関する要領によりまして規定されておりまして、これに基づいて会議の公開、それから会議録の公開を行っているところでございます。  それから、公文書の公開につきましては、この諏訪市情報公開条例により公開できない情報が規定されておりまして、それ以外の情報は原則公開とされております。公開できない情報の例としますと、法令または法的な拘束力により公開することができない情報でありますとか、個人に関する情報、法人その他に関する情報でありますとか、公共の安全と秩序の維持に支障を及ぼすおそれがあるような情報、こういった情報について6項目を公開できない情報としているところでございます。  公開できる情報と公開できない情報については、市の保有する情報は原則公開ではございますけれども、市民の関心がある事項であっても、その時点、相手、内容などを情報公開条例の規定に基づきまして勘案しながら公開できるかどうかを判断する必要があります。それが市民の要望とのギャップとなっているのではないかと考えております。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  ただいま部長御説明したとおりでございますが、個人情報など法や条例に照らして適時適切なタイミングをはかりつつ、交渉中だとか確定しない情報とか、その時点での判断というのはあろうかと思いますけれども、私が申しましたのはその透明度に込めた思いというのは、情報の通りのよさというのがありまして、これは市民も行政に参加していただくために、やはり正確な情報が素直に伝わるということ、これは非常に事業進捗において効率もアップしますし、大切な視点だということで盛らせていただいたことなんですが、そういう意味で情報の通りのよさを実感していただけるよう、しかしながら、法令等は遵守しつつ、その努力してまいりたいと、このように思っております。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) 情報公開って簡単に言ってしまうと非常に通りがいいんですけれども、結局、特に変わったことをするわけではないというのは答弁でわかりました。今までと別に変わりはないなという感じは受けましたけれども、市民参加については市長の思いがあろうかと思います。  そこで、市民参加の事務事業評価などを通したサービスの見直しを行うということで、先ほど代表質問でも答弁がございましたけれども、この点について市民が参加できる場をつくるということでございますけれども、具体的にはどういうことなのか、その点についてお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  先ほどの御質問でもお話がありました事業仕分けという言葉は私は使っておりません。要するに事業を切り捨てるという趣旨で、市民参加で評価をするという意味ではなく、政策があり、その実行するために事務事業というのが多くあるわけですけれども、一番市民にとってわかりやすい事務事業について市民が参加しその達成状況がどうであるとか、その事業の効果がどうであるとか、そうしたことに市民が参加していただくことで市民参加の行政が進むという点が利点にあります。  一方で、庁内の職員にとりまして、市民がそうしたチェックに参加するという意識があることで一定の緊張感があること、あるいは責任感を感じて目標達成に努力しようという、そうしたファクターが働くのではないかという考えのもとで、この事務事業評価に市民も参加していただいてはどうかということを申し上げました。ですから、そうした場を設けていくということを準備してまいりたいと思っております。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) 今これからやっていくという理解でよろしいですかね。ぜひそのような形をお願いしたいと思います。  まるみつ跡地の駅前開発について、先ほど申し上げましたけれども、来週市民懇談会が市長みずから出向いて行われます。そのほか市のその他多くの懸案事項も諏訪市においてはございますけれども、今後市長みずから出向いて対応されていくおつもりなのか、その点についてお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  私もその透明度の高い行政を推進したいと思っておりますので、市民の皆さんと直接対話をすること、そうした場面も非常に重要だと思っておりますので、スケジュールの制約やいろいろございますけれども、できるだけ機会をつくって、そうした場に参加してまいりたいと思っております。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) 先ほどの代表質問にもございましたけれども、市長が来るとやっぱり違うんですね。大変失礼ですけれども、副市長でなくて、市長が来たほうがいいんです。副市長が来ていただいていいときもありますけれども、ぜひ市長みずから出向いて市民と対話して、進めていかなければいけないことはいっぱいあるんです。いろいろ懸案事項ございますけれども、ぜひリーダーシップをとってやっていただきたいと期待を申し上げたいと思います。  次に、先ほど小松議員の代表質問にもございましたけれども、昨日長野県の高校生プレゼンテーション大会等行われましたけれども、この若者の市政参加について現状認識と展望、将来の希望について市長のお考えをお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  昨日、高校生のプレゼンテーション大会、長野県ということで県下各地から17チームがプレゼンテーションを行ってくれました。課題は地方創生、まさに私たちが取り組んでいるまち・ひと・しごと、これに関する高校生の提案でございました。すばらしい発表ばかりで、私は本当に高校生に委託しようかしらと思うくらいよく勉強をされておったことに感銘を受けました。  高校生みずからが、自分たちが声を出すことをちゅうちょしていたというか、出す場面がないと感じていたんだけれども、今回この思いを伝えることによって、その周りの環境が変わっていくというか、展開していくという実感を彼ら自身が持っているという発表もございました。諏訪市の高校生の居場所づくりのちぇんじすわみーてぃんぐ、彼らも発表をされまして、何と第2位、優秀賞を獲得をしたわけですけれども、高校生の皆さんも非常に将来のまちについて危機感とともに参加する意欲があるんだなと感じましたので、大いに若い人たちと意見交換をしていくことは、まちにとっても非常に有益であると感じたところです。今度、選挙権が18歳ということも含めまして、若者が大いに参加されることを期待いたします。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) 先ほど市長も申しましたとおり、18歳に選挙権が変わるということもありますし、やはり自分が好きなまちには必ず戻ってくると思います。その点からも若者の声、また子育て世代の声というのをしっかり聞いていただいて、施策につなげていただければと思います。  最後に、ドローンなどのマルチコプターの活用、規制についてお伺いしたいと思います。  ドローンなどのマルチコプターの活用については、非常に有益なものであると思います。災害、観光目的についてはいろいろ使われると思います。諏訪市においては先般の報道においては活用していくという報道もございました。機器は購入なのか、誰が運用するのか、どんなときに活用していくのか、その映像の活用方法、公開、非公開など、改めてその点についてお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  それではマルチコプターの活用についてお答えします。  今回の導入につきましては、市内16カ所の雨量計や河川区域に設置したカメラとともに防災気象情報システムの一部として導入するものであります。土石流が予想される場合の河川上流部の状況把握や土砂災害、急傾斜地崩落、浸水及び地震等の被害区域の状況把握などに使用することを想定しています。また災害が起こる危険性がある場合にもドローンを使用し、対策本部などに映像を送り状況を把握するために使うことも想定しています。  基本的には、人が近づけない場所で使用するものと考えています。また、防災気象情報システムの一部として市が購入し、運用も市で行うものですけれども、現在、国で検討されている小型無人機に関する安全・安心な運行ルールに基づき、市としての運用基準を検討し運用していきたいと考えています。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) 次に、そのドローンの活用についてですけれども、観光に関しても非常に活用できるんではないかと思います。見られている方がどのくらいいるかわかりませんけれども、諏訪市にパノラマツアーというホームページがございますけれども、そんな中、動画ツアーのようなものをホームページに作成すれば、結構おもしろい映像が撮れるんじゃないかと思いますけれども、その点の活用についてはいかがですか。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  その点についてお答えします。現在は災害の危険性のある場合ということの使用を大前提に考えているところです。今後は操縦者の技能向上という面からも使用できる環境を検討していきたいと思っています。防災以外での有効かつ安全な活用を検討していきたいとも考えています。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) 先ほど聞いた中で、機器は購入されるのかどうされるのか、ちょっとその点についてお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  先ほど申し上げましたが、防災気象情報システムの一部として購入いたします。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) 最後になりますけれども、諏訪市ではこれから多くの観光客がお越しいただくシーズンを迎えます。花火大会、また来年には御柱祭もございます。心ない方の行いで非常に残念でありますけれども、一定の規制というものは必要ではないかと思いますし、全国的にも広がっておりますけれども、諏訪市での考えをお伺いしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  経済部長
    ◎飯塚隆志 経済部長  全く議員のおっしゃるとおりでございます。本市には年間を通じて大小さまざまなイベントがございまして、特に諏訪湖上花火大会、新作花火大会等は多くの人が集まるイベントでもございます。もしそこにドローンが落下した場合には、人的被害がかなり想定されます。花火大会当日は、まだ国の使用基準が示されておりませんけれども、我々諏訪市としましては会場周辺での小型無人飛行機ドローンの使用を自粛していただくよう、パンフレット、それから交通規制図、ホームページ等で周知を図ってまいりたいと考えております。  御柱祭につきましては、主催者側の判断とはなりますが、安心・安全に開催できるよう使用についてどうするか、自粛を含めてお願いしてまいりたいと考えております。以上です。               〔「議長9番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  伊藤浩平議員 ◆9番(伊藤浩平議員) これで私の質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) 皆さん、こんにちは。多くの傍聴の皆様方、お見えになりまして本当にありがとうございます。また今回から動画配信ということで、モニターの前でごらんになっている方、よろしくお願いします。本日の最後の質問者でございます。皆様お疲れだと思いますが、もうちょっとおつき合いをいただけたらと思います。  市長の施政方針に関しましては多くの議員がお聞きをしていますので、項目を絞って質問させていだたきたいと思います。今回通告させていただいた項目は、電気自動車普及への取り組みについて、空き家対策について、国の医療保険制度改革における住民生活への影響について、子ども子育て支援についての4項目について伺っていきたいと思います。  初めに、電気自動車普及への取り組みについてから質問させていただきます。  EVやPHVの充電インフラ整備状況、民間観光施設などのインフラ整備普及についてですが、昨年12月にトヨタ自動車から燃料電池車FCVが発売されると報道されました。新たな時代の幕あけと思っております。最近、新車広告では電気自動車、プラグインハイブリッド、ハイブリッドというような車が多く出て、ほとんど普通に聞くようになってまいりました。EVは購入価額も下がり、航続距離も伸び、実用性が高まり徐々に普及ができています。そうした中で充電インフラの整備が課題となっているところであります。  国は、平成21年から平成24年まで充電器本体の購入費に対する補助を開始し、平成25年には次世代自動車充電インフラ整備促進事業として、従来の充電器本体の購入費補助に加え、設置工事費まで補助範囲を拡大をしております。その結果、全国の充電器設置数は平成24年には約5,000基でしたが、平成27年3月末では1万2,000基、最近のEVのコマーシャルの中では1万4,000基と飛躍的に増加をしております。長野県でも次世代自動車充電インフラ整備ビジョン、平成25年時に策定し計画的な整備を促進しております。県内の今後整備すべき箇所数は、主要道路、交通拠点、観光地等を含め483カ所を抱えています。  そこで、市内におけるEV・PHV充電インフラの整備状況はどのような状況でしょうか、お聞きをしたいと思います。また民間の観光施設などを含めた整備状況についてもお聞かせをいただきたいと思います。  以下の質問は、質問席にて行います。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  それでは、私から今御質問のありました充電施設のインフラの整備状況について御報告をしたいと思います。  今、御指摘のありました長野県次世代自動車充電インフラ整備ビジョンによりまして、平成26年度に諏訪市においては18カ所の充電施設を整備するという目標になっております。18カ所のうち、普通充電または急速充電というのが16カ所、それから急速充電器が2カ所という目標になっております。現在全て18カ所は設置する、あるいは設置整備中であるということでございまして、その18カ所のうち7カ所が現在整備中ということでございます。さらに諏訪市におきましては、それ以外に10カ所の充電施設が既に整備されております。箇所数からすると28カ所、充電施設は37基でございます。充電施設のうち7基が急速充電でございます。  また、先ほど御質問のありました観光施設についてですけれども、28カ所のうち13カ所が旅館、ホテルでございます。旅館、ホテルにつきましては全てが普通充電ということで、宿泊者のための充電施設という考え方で整備されていると聞いております。また、その設置にかかわる国からの補助につきましては、一般社団法人の次世代自動車振興センターというところを経由して補助をされるようになっております。自治体におきましては購入費の3分の2と定額の設置費、民間の場合には設備費の2分の1並びに工事費の定額分という補助の形態になっていると認識しております。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) ありがとうございます。昨年、高島城の駐車場へ充電設備が設置をされたわけですが、その充電設備についての1日当たりの利用台数ですとか、利用時間、また設置にかかった費用及びランニングコスト等をお聞かせいただけたらと思います。 ○宮下和昭 議長  総務課長 ◎金原英一 総務課長  市の充電スタンドの利用状況についてお答えさせていただきます。  利用状況でございますけれども、供用を開始しました平成26年12月17日から平成27年5月6日までですけれども、141日間の利用台数を見ますと294台の利用がございました。利用者の内訳でございますけれども、月によってばらつきがありますけれども、市内が48.3%、市外が58.2%となっております。  1日当たりの利用台数ですけれども、約2台。1台当たりの利用充電時間ですけれども、21分でございます。ランニングコストとなります電気代でございますけれども、期間中の電気使用量が5万1,815円で、1台当たり176円となっております。充電スタンドにかかった工事費でございますけれども、637万2,000円で、そのうち次世代自動車振興センターより3分の2の補助を受けております。以上です。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) 今の質問の中で、市内と市外のパーセンテージを表示されたんですが、あそこの充電器は誰でも使えると思うんですけど、どういう形でその市外、市内がわかるようになっているのか教えてください。 ○宮下和昭 議長  総務課長 ◎金原英一 総務課長  実はあそこに電気自動車用急速充電器利用簿というのがつけてございまして、その中に利用者の住所ということで市内、県内、県外と、そういう分け方でそれぞれ項目でチェックをしています。以上です。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) 非常にアナログですよね、わかりました。  あそこにある充電器がEV車専用ということで急速充電器になっているわけですけど、PHVとかそういうものには対応していないということは非常に残念なわけですが、環境に関して普及を考えようとしているんであれば、その検討も考えていただきたいということと、先ほど市民部長からお話しいただいた28基できてくるという中は、ほとんどが急速充電、EV車だけでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  電気自動車のみということでございます。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) わかりました。環境のほうに今度は行きたいと思いますけど、地球温暖化防止や地域振興対策に電気自動車の普及という考えがあるかどうかお聞きしていきたいんですけど、諏訪市は平成26年4月に環境基本計画の下位計画として、地球温暖化対策実行計画をスタートさせたと思っております。  この計画では平成32年度において平成2年度から30年間の中で対比25%以上の削減が目標と聞いております。この計画には住宅用太陽光発電設置の補助金であったり、地中熱の普及等を含む再生可能エネルギーの導入もあると思うんですが、そのほかに省エネの観点から電気自動車の普及などの計画というものは、その中に含まれているということがまず一つと、それから県内では電気自動車購入に対する補助金を創設をしている市町村もあると聞いています。諏訪市は購入補助金等の検討はあるのか、この2点に関してお願いします。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  まず市町村の補助についてでございますけれども、県内では4市町村でございます。松本市、原村、軽井沢町、御代田町の4市町村でございます。御代田町につきましてはハイブリッド、それからプラグインハイブリッドも含めて補助をしておりまして、それ以外は電気自動車EVのみということでございます。補助金額についてはそれぞれでございます。  それと、諏訪市が補助事業に対処するかどうかということでございますが、まず車両についての考え方でございます。当然普及するときは価格も高いということもありまして、当初普及につなげるために価格が高いので補助をしましょうという考え方、それは太陽光発電とある意味同じなんだろうと思います。ただ、太陽光発電以上にEVやプラグインハイブリッドの場合は、価格も下がっているということもあります。それから自動車が動産であるということが、ほかの設備とは違うものですから、動産と不動産を同じように、移動できるものという意味で同じように補助の対象にしていいかどうかというところについて、内部では検討しているところでございます。また、車については移動距離、利用率も人によってまちまちだということもありますので、どこまでをその補助対象にすればいいか、するべきかどうかということも論議をしておるところでございます。  ただ、もう市町村によっては一歩進んで、そのまちに来ていただいた方たちに電気自動車に乗りかえていただくという新たな省エネの取り組み、CO2の削減の取り組みをしているところもありますので、そういう情報収集をしながら、さらにもとへ戻りますけれども、補助対象にすべきかどうかということについても必要性を考慮しながら前向きに検討していきたいと考えております。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) ありがとうございます。ただ、現在、購入の際に国から補助金というのは、例えばリーフとかだと70万円くらいですか、キャッシュバックがあって、PHVだと50万円ぐらいのキャッシュバックがあると思うんですよね。そうすると県や市町村から補助が出れば今以上に普及が進んでいくのかなという気もしますので、これも検討していっていただけたらありがたいと思います。  電気自動車というものの中には蓄電機能というものがあるわけですが、そのことによる防災上の考えについてお伺いをしたいと思います。大規模な災害が発生した際には水道、電気、ガス等のライフラインがとまってしまうことが予想されます。特に近年、オール電化などの普及により電気の供給がストップした場合、影響が非常に大きくなってくると思います。そうした中で電気のない場所でEV車から電気を供給するというコマーシャルもあります。EV車の活用により蓄電を利用して、防災上その利用が可能かどうか、その辺の検討もしているかどうかということをお聞きをしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  それでは、防災上の電気自動車の蓄電機能の考えについてお答えいたします。  まず災害時におきまして電源、停電時の電源の確保は重大な課題の一つであると思います。電気自動車からの供給は一つの方法であると考えます。電気自動車に蓄電された電気を今、議員おっしゃったとおり、家庭内の発電施設の一部として充電、放電するという双方向の電力のやりとりを行う設備もあり、防災の面からも有効な手段であると思います。電気自動車に投光器をつないだりして、いわゆる発電機のような使用についても可能でありますので、災害初期の利便性は高いんではないかと考えております。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) 1台、2台ということでは少ないので、余り力を発揮しないと思うんですけど、市役所の公用車ですとか、いろんなものを全部一気にかえるということは難しいので、逐次年数が来たときに、かえるときには電気自動車に変えていくことによって、災害のときに有効に使えるようなことも考えていっていただけたらと思っております。  それでは次の質問に移りたいと思います。空き家対策についてお聞きをしていきます。  まずは、市長の施政方針の中では、空き家バンクを利用した移住促進、企業支援、企業誘致また温泉付空き家を活用した移住あっせん等とあります。商店街の中の空き家であったり、霧ヶ峰等のホテルの空き家等も含め、もう少し具体的に市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  人口減少時代であったり、人口移動がある中で、空き家の問題は全国的に取り上げられてきた問題でございます。先進的な自治体において独自の条例を制定して対応してきた自治体もありましたけれども、ここで、国の空き家等対策の推進に関する特別措置法が施行されました。これによって法制面においては整備が進んできたと認識をしております。  諏訪市においては今年度、市内の空き家等の実態調査を予定しております。6月補正予算で空き家バンク構築等委託料をここでお願いをしておるところでございますが、それを実施していきたいと思っております。  今後の実態調査の結果を活用して、空き家の有効活用を含めた諏訪市における空き家対策を進めていくわけでございますが、先ほど水道局長の答弁にもありましたように、移住促進に温泉施設付空き家というものは、諏訪市には大変特徴のあるものだと思います。この魅力についても宣伝をするなどして、温泉も含めて空き家対策を進めてまいりたいと思っております。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) この特別措置法によって地方自治体の指導ですとか勧告、命令が可能になってきたということで、解体除去や強制執行が可能になっているわけですが、今後の取り組みというのはどのような形でやられるか。 ○宮下和昭 議長  建設部長 ◎竹内桂 建設部長  空き家対策の推進に関する特別措置法は、これまで先進自治体で条例化がされてきた事項のうち、共通して必要な事項について定めております。指導、勧告、それから命令、代執行等をうたっております。その中で特徴的なものとしましては、所有者等に関する情報について課税情報等を活用できるようにして、より実効性の高い指導が図れるようになってきております。  今年度実施を予定しております実態調査については、今後の対策に生かせるような形で結果をまとめていきたいと思っております。庁内、全庁で情報が共有できるような形を考えております。この調査結果によりまして、対応が必要な特定空き家等につきましては、この法令に基づきまして指導、勧告、命令、代替執行等ができますので、必要な対策を考えていきたいと、また活用についても調査の結果に基づいて対応していきたいと考えております。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) よろしくお願いをしたいと思います。空き家対策の推進に関する中で、税金というものがかかわってくると思うんですけど、この固定資産税というものをどのような扱いにしていくのかお聞かせいただきたいと思います。 ○宮下和昭 議長  総務部長 ◎関基 総務部長  固定資産税の取り扱いでございます。空き家対策等の推進に関する特別措置法に基づいて、市町村が特定空き家等の所有者等に対しまして助言、指導の措置をしても、それでもまだ改善が見られないという場合には、相当の猶予期限を設けて勧告をすることができるということになっております。  その勧告措置を行った土地につきましては、住宅用地に対する固定資産税及び都市計画税のいわゆる住宅用地特例の適用が除外されます。住宅用地特例は人の居住の用に供する家屋の敷地は住宅用地として認定されまして、200平方メートルまでを小規模住宅用地ということで、固定資産税の課税標準額は6分の1、都市計画税の場合は3分の1になりまして、200平方メートルを超えた部分の敷地につきましては、固定資産税の課税標準額は3分の1、都市計画税は3分の2とするというものでございます。  固定資産税の賦課基準は1月1日現在でございますので、その時点までに勧告をされた土地につきましては、翌年度から住宅用地特例の適用が除外されるということになっております。以上でございます。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) 今調査している最中だと思いますので、またそういう部分が細かいことがわかったら次の一般質問でまた聞かせてください。  先ほど市長にも伺いましたけど、商店街の中の空き家であったり、霧ヶ峰のホテルの空き家など、この利用価値のある空き家というものは、非常に諏訪市の中にもあると思うんですけど、また市の建物の中では、清水学園の建物なんかは空き家と言っていいかわかりませんけど、なっていると思うんです。茅野市の0123広場のようなゼロ歳から3歳を中心とした就学前の子供と子育て中の皆さんがいつでも自由に遊べるスペースというものが、広いところがあるんですけど、諏訪市の中にもいきいき元気館の中にあるわけですが、若干そのスペースが狭いというお話もあるんですけど、そういう有効活用などしていくというお考えはあるでしょうか。 ○宮下和昭 議長  企画部長 ◎河西秀樹 企画部長  先に利用価値のある空き家の有効活用についてお答えいたします。有効活用できる空き家につきましては、まず持ち主の意向を確認する必要があり、その上で活用できる物件となれば貸す、また売る方法を検討することになります。そこで諏訪市では今まで行政で空き家情報を扱う体制はできていませんでしたが、人口減少の抑制施策の一つとしましてこの6月補正で空き家バンクシステムの構築料、保守料を計上したところです。  空き家バンクは、空き家物件情報を地方公共団体のホームページ上などで提供する仕組みですけれども、宅建協会と連携しまして、利用価値のある物件情報を移住・交流希望者に向け市のホームページで情報提供し、借りたい買いたい人、また貸したい売りたい人などの希望者との市が情報の窓口になって宅建協会につないで、その後のマッチングにつなげることができるようになるというシステムです。  今回の空き家バンクシステムは、長野県と長野県宅建協会が共同開発するものでありまして、そこに市町村が連携して長野県一帯の空き家情報を提供します。諏訪市単独で構築するよりは費用も安価で、なお情報量も豊富に掲載できることから、大変効率的だと思っております。利用者側にしましても、県内の情報が広く収集できるとともに、県・市町村が運営するサイトであるため安心感を持って物件選びができるというメリットがあるかと思います。  諏訪市ではサイトの管理を企画調整課で行い、宅建協会と連携して信用できる情報を掲載し、諏訪市に住みたいという方への情報提供と諏訪市のPRを積極的に行いまして、空き家バンクを通した相談体制も拡充しまして、移住・交流のツールとして活用していきたいと考えております。 ○宮下和昭 議長  健康福祉部長 ◎土田雅春 健康福祉部長  清水学園の活用についてお聞きいただきましたので、お答えをさせていただきます。  子育て、あるいは子供を遊ばせる場所については、議員おっしゃったように、いきいき元気館の2階に児童センターがございまして、常時使えるような形にはなっているわけですけれども、子育てをしている方、それから利用団体の方々からの御意見も聞く中では、やはりいろんな部分で欲しいという御意見もいただいております。  ですので、そこら辺の意見を踏まえながら、また清水学園はこの街きっず学園になりまして、ことしの4月から使っていないわけでございますけれども、いろんな用途にまだ使えるかどうかも含めまして、それから先ほど来市長申し上げているとおり、駅前から文化センターゾーン含めた構想の中にも、やはり子育ての部分が関係してくる部分が出てくるかもしれませんので、そこら辺も整合をとりながら各種団体の御意見を積極的に聞きながら進めていきたいと考えております。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) ぜひとも市のそういう施設であったり、また有効に使える空き家があれば、子育てを一生懸命やろうとしているお母さんたちのために、できれば活用していただきたいと思います。やっぱり人口増をするには、そういう方々に頑張ってもらわなきゃいけないので、ぜひともその辺は頭の中に入れていただきたいと思います。  それでは、次の国の医療保険制度改革における住民生活への影響についてという部分で、これからお聞きをしていきます。  地方が主体性を持ち、その自主性を発揮していくため、地方分権が推し進められているところですが、地方だけで解決できない課題につきましては、国が制度改革に取り組んでおられます。そうした改革は住民生活への影響が非常に大きく、市としては制度にただ乗っているだけでは住民の生活を守っていくことはできないと考えています。これから実施される社会保障制度と番号制度という大きな改革における住民生活への影響について、一つ一つ聞いていきたいと思います。  まずは、国保の財政運営責任主体を平成30年度から都道府県に移管することなどを柱とした医療保険制度改革関連法が、先月27日に成立をいたしました。昭和36年の国民皆保険成立以降、最大の改革と言われております。医療計画や医療費適正化計画を策定する都道府県が、財政運営責任を担うということで、医療提供体制改革と効率的な事業運営を目指すとしております。市町村事務の共同処理や広域化によるコスト削減も推進していく方針であります。  改革のもう一つの柱が、国保の財政支援の拡充で、平成29年度から毎年3,400億円の公費を投入し、国保の財政赤字改善につなげるとしております。これは非常に大きな改革であり、市町村への影響も大きく、住民負担の増も懸念をされております。  そこで、諏訪市の影響や今後の見通しについてお伺いしたいのと、改正法の内容について簡単な説明をお願いをしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  それでは、国保制度の改革の概要についてでございますけれども、まずこの諏訪市でいえば長野県が諏訪市も含める77市町村と国保の共同保険者となるというところでございます。  今までは市町村ごとに国保の運営主体があったものが一本になるということでございます。それから医療につきましては、県が医療制度の根幹をもともと握っておりますので、国保とあわせて医療体制の構築、国民皆保険を支える国保を将来にわたって安定的に運営できるというところに参画をしてくるということでございます。  また、先ほど議員御指摘がありました政府が3,400億円の公費を投入するということがありますので、財政基盤の強化を国も積極的に支援するという方向が示されております。  また、既に一昨年から進んでおりますけれども、低所得者に対する保険料の軽減措置の継続的な実施というのが、全体でいうと主な改正の概要でございます。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員
    ◆3番(増澤義治議員) 県に移管した後の諏訪市と長野県との役割の分担というものはどのようになるんでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  まず役割分担ですが、長野県は財政運営の責任主体となります。さらに県が保険料水準の平準化を見込むために、当面は市町村ごとの標準保険料率を示すこととなっております。標準ですので、必ずしもそれを導入しなくてもいいということだそうですけれども、標準的なものを示すということが、県の役割になります。市町村は今までと同様に資格管理、それから課賦徴収、それから保健事業、窓口業務などを継続して、市民の皆さんと身近なサービスについては継続して市町村が担うということでございます。また、市町村は長野県が定める分賦金、納付金です、幾ら納めなさいというのが長野県から各市町村に通知が参ります。それを納めるというのが市町村の役割になります。  これから、実は法制度についてはまだ政省令が全く示されておりません。したがいまして、これ以上の細部につきましては、まだ私ども情報が不十分ですから、これから積極的に情報収集に努めて、市民の皆さんや国保の被保険者の皆さんの利便性を落とさないように取り組んでいきたいと考えております。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) それではわかる範囲でいいんですけど、都道府県内の保険料の負担の平準化を進めるということで国が言っているわけですけど、長野県内の保険料が全て統一化されるということで理解してよろしいんでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  国保の広域化の目的の一つは、平準化であると認識しております。ただし、平準化をすることによって、急激な保険料の増加するところ、それから減少するところ、大きな改定になってしまう可能性がありますので、平成30年度からの導入に当たっては、基本的なその標準保険料は示しますけれども、市町村ごとに今までの税率なり組み立て、そういうものを使っていっても構いませんということになっております。  ただ、県が示す標準保険料につきましては、先ほども廻本議員の御質問にお答えしましたが、3方式によって保険料を積算してくるであろうと言われております。それは均等割、それから平等割、それと所得割でございます。諏訪市はこれにプラス資産割というのがあります。4方式という制度で運用している、保険料率を決めているわけですけれども、どうも3方式のものが示されるであろうと言われております。現在、3方式で77市町村中実施しているのは、長野市、松本市二つだけだったと思います。  ですから、都市的な都市、大都市では3方式が望ましいと一般的に言われているわけですけれども、今回はその方式を示します。ただし、それを導入するかどうかは市町村の判断でやってくださいというのが当面の流れになっていくと理解しております。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) 保険料どのように決定されていくのか、細かいことはまだわからないと思いますけど、例えば現在の諏訪市の保険料より高くなる可能性というのはあるでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  県の標準保険料率をダイレクトにもし適用するといたします。ただ、諏訪市が納付するお金というのは、現在あるいは過去数年間の保険給付費を中心とした金額と同じものを求められてくると思います。ただ、その中身が変わってくるということになりますので、人によっては上がる方がいらっしゃる、人によっては下がる方がいらっしゃる。そのときに極端にその差が大きい場合は、何らかの手だては講じなければいけないと思いますけれども、上がり下がりのある方が出てくる可能性はあると思います。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) わかりました。それで先ほどにも話が出ましたけど、国が3,400億円の公費を新たに投入して、国保の財政基盤強化を図るということを決めたわけですが、市が独自に国保に対する財政支援をするという考えはおありでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  これも廻本議員のときにもお話をさせていただきましたが、国保税というのは目的税でございます。そうしますと、その目的税及び国や県からの目的税が行う事業て、目的税を使って行う事業、それにかかわる経費で運営するのが適切であろうと考えております。ですから、市が法定外として、実際には事務費であったり、それから軽減措置の中で一般会計からお金が入っているわけですけれども、法定外のものをそれ以外のものを国保の財源とすることは余り適切ではないのではないかなと考えております。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) それでは、健康づくりなどを通して医療費を抑制するという必要もあると思っておりますが、医療費適正化の取り組みに関してはどうでしょうか。 ○宮下和昭 議長  市民部長 ◎伊藤幸彦 市民部長  御質問の適正化に対する取り組みというのは継続してやっていかなければいけないと考えておりますし、その取り組みの大小で市町村のその納付金が変わるという可能性もあるということを厚労省は申しておりますので、私どもも疾病予防やそういうものに積極的に取り組んでいかなければいけないと、今まで以上に取り組んでいかなければいけないと考えております。  健康維持に関する教育を図るための今まで実施しております特定健康診査、これをさらに受診率を高めるということ、それから人間ドックの受診者の補助を継続して行って、早期発見、早期治療に結びつけていくということ、そのようなことに取り組むとともに、今年度からジェネリック医薬品の利用についての差額通知書を、ちょっとおせっかいになってしまうかもしれませんが、医療を受けられた方については送付をさせていだたくということで、効果があればできるだけ安い、もちろん必要な医療は受けていただきたいと思いますけれども、その通知を送付させていただくということでございます。また今後も今までと同じように健康推進課と保健指導についても一緒になって取り組んで、医療費の適正化に引き続き課題解決を図っていきたいと考えております。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) これから地方と国の協議が進められていくとは思うんですが、順次具体化が図られるということですので、住民生活を守るという視点に立って、地方の要望を国に向けてきちんと発信をしていっていただきたいと思います。  また、疾病予防、健康づくりという取り組みも諏訪市は健康診断に関してはトップの成績で県内でもあると思いますので、またより一層積極的に市民が健康診断をして健康が維持できるようにお願いをしたいと思います。  それでは、最後の子ども子育て支援についてお話を聞いていきたいと思います。  先ほど伊藤浩平議員が市長にお伺いしたんですけど、若干ダブるところがありますが、違う部分だけ言っていただければ結構ですので、まだ時間もございますのでよろしくお願いします。  市長のマニフェストの中でSUWAのUというところ、「生み、産み、育て、いたわりまSUWA」というその中に、出産、育児、子育てのしやすい仕組みとサービスを充実すると。それともう一つWの中に、「輪と和をつくり分かち合いまSUWA」というところで、多様な雇用を推奨し、男女とも、特に子育て世代が働きやすい社会を目指すと、こういうふうに市長のマニフェストの中には書かれている。  そこで、この育児、子育ての出産、育児、子育てのしやすい仕組みというものの施策、それと多様な雇用を推奨し、男女とも、特に子育て世代が働きやすい社会の考え方、この質問に対してダブらない部分だけ、お話だけでもいいです。 ○宮下和昭 議長  市長 ◎金子ゆかり 市長  それでは、先ほどもお答えした部分を除いて、多様な雇用を推奨しというところですけれども、女性も社会参加をしながら自分の人生の自己実現を図りたいと考えている皆さんもいらっしゃると思いますし、そうすると先ほども申しましたように、家庭に対する支援という新しい、今度は別の方が社会参加として参入できる、そうした雇用も生まれる可能性がございます。そういう意味ではワークシェアリング的な発想で、家庭への支援というのも可能性があるんではないかということも模索してまいりたいと思っております。  また、そういう意味では企業も働きやすい環境、先ほど申し上げました、ちょっとこれはダブりますけれども、子育て応援企業宣言、そうしたものをする企業もふえていくことによって、この地域では子育てに対して周囲の理解や協力があるという環境が整うと、ここのまちで子供を産み育てる女性もふえていくのではないかと思っております。これはまた研究課題として取り組んでまいりたいと思っております。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) 厳しい時代の中で、働かなくてはいけないという状況もあると思いますし、女性自身が私は本当に仕事が好きなんだと、それでも子育ても一緒にやりたいという方もおられますので、なるべく手厚く、また市長も女性なのでその気持ちをまた理解をしていただいてお願いをしたいと思います。  先ほど廻本議員が質問をされた未満児の件について、話をお聞きしていきたいんですが、これまでも何回か質問をさせていただいているんですが、この未満児の状況と対策でことし、きみいち保育園で受け入れを始めているんですが、体制とかの状況はどのようになっているかお聞かせいただきたいと思います。 ○宮下和昭 議長  健康福祉部長 ◎土田雅春 健康福祉部長  きみいち保育園の体制、状況についてですけれども、現状は未満児はゼロ歳児が1名入っております。そして1歳児が7名、2歳児が2名の10名でスタートをさせていただいております。未満児主任、これは正規職員でございますが、それを含む4人の保育士で対応して、長時間保育については10名の園児、未満児保育を始めましたので、長時間保育も自動的にスタートさせていただいているんですが、10名の利用者がおりまして、そのうち2名が未満児ということでございますが、またこれから15名弱は途中入園が可能になってくるんではないかという見込みでおります。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) 先ほどの廻本議員の質問の中で、保育所未満児の増加ということで、4月が271名で6月が280名で9名ふえたというお話がございました。今後、途中入園することしの見込みというものはどのように考えておられるでしょうか。 ○宮下和昭 議長  健康福祉部長 ◎土田雅春 健康福祉部長  先ほど廻本議員のときには具体的な数字は申し上げなかったんですが、ここで申し上げますと、未満児の途中入園は大体途中で生まれる子供を含めた感じでは70名ぐらい、これは例年大体そのくらいの人数で推移しておりますので、そちらの方が入ってくるということで考えております。  それと廻本議員のところでも、そうすると未満児の受け入れ施設の人員が400名ぐらいになるかといったことなんですけれども、正確には359名ということになりまして、約では400名でございますが、ここで具体的に申し上げたいと思います。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) 細かい数字をありがとうございました。年度途中から神戸保育園のさっき話も出ましたので、いつごろからこの神戸保育園の受け入れを開始するかというのをお聞きしたいのと、この未満児で4月時点での未満児の園児数から、ことし1年の今後の動向を勘案するというこの将来のビジョンというのはどのように考えていくのかお伺いをいたします。 ○宮下和昭 議長  健康福祉部長 ◎土田雅春 健康福祉部長  神戸保育園につきましては、夏ぐらいまでに今申し上げたその未満児の入所の見込み動向を見る中で、あるいは10月に大体新入園児の入園の希望をとります。そこら辺の段階で動向を勘案できると思いますので、その速度によりましてもしかしたら補正もあり得るかもしれませんが、当初予算で今回の神戸保育園と同じような形で別の保育園を見ていくかということもありますが、当面神戸保育園につきましては夏過ぎ、そちらでスタートをしていきたいと思います。  お答えが先になってしまったんですが、動向としては各保護者の方の御意向、それから保育園など、それから働くお母さん方、お父さん方の状況を見る中でどういう体制がいいのか、保育所専門委員会を通しながら、また検討していきたいと考えております。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) それでは次に、入所条件の緩和ということで、その状況をちょっとお伺いしたいんですが、子ども・子育て新制度の施行にあわせ、諏訪市では入所条件を緩和し新年度既にスタートをしていただきました。就労条件も月100時間から48時間と、国の基準内では最も少ない就労時間での入所認定を行い、また3歳未満児の家庭での育児支援を目的として、3歳以上児の保育所入所を認めました。保護者のニーズに合わせ入所要件を緩和し、子育てしやすい環境を整えるという点では思い切った施策を展開したと思っております。  実際のその入所の状況がどのように変化が見られたのかお聞きをしたいと思います。 ○宮下和昭 議長  健康福祉部長 ◎土田雅春 健康福祉部長  現状では3歳児の入所園児数が昨年よりもふえております。これは議員もおっしゃったように、保育園に入所がしやすくなった要因が一つ考えられると思います。それからまた、就労時間の関係、48時間ということで、一番低い数字で諏訪市の場合、進めさせていただいたんですけれども、先ほど来市長発言しているとおり、自分のライフプランに合った育児ができるという点で、やはりゆとりのある育児につながり始めているんではないかという考え方をこちらでは持っているということでございます。  乳幼児の養育には大変な労力がかかりますので、保護者の希望や実態に沿うような形で育児支援の方向を各方面から意見をとりながら、聞きながら進めていきたいと考えております。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) 最後の質問をさせていただきます。女性就労支援などの考えということで、育児の負担を軽減する上でさまざまな取り組みがされていると思いますが、自分のライフプランに合った就労がとれるかどうかも大切なことであります。また、女性の社会進出を促進する上でも大きく重要なウエートを占めております。保育園に入りやすくするとか、保育料を安くするといった金銭面での支援を行うとともに、育児しやすい環境、生活しやすくて自分のライフプランに合った就労ができることが大変重要になっていると思います。就労の支援についてどのようにお考えか。先ほど伊藤浩平議員のときには企画部でお話をいただいたので、健康福祉部からの観点と、商工課からの観点をお聞かせいただきたいと思います。 ○宮下和昭 議長  健康福祉部長 ◎土田雅春 健康福祉部長  県では今年度、女性のさらなる就労の支援を展開しようとしまして、地方事務所の商工労政課に女性の就労相談員を増員配置したということでございます。当市では女性の就労支援のために児童センターの講座がございます。あるいは保健センターの健診のときに保護者が多く集まる機会を利用して、そういうところで就労のための相談、支援をしていきたいと考えております。また市内の保育園だけではなくて、小中学校の保護者を対象としましたママ育プロジェクトというものがございまして、女性が自分のライフスタイルに合った就労支援しようと、各種交流会などを企画していく予定だと聞いております。  また、保育園の関係では保護者会160人の方がいらっしゃいますけれども、今後、就労などの検討する保護者がその中にもたくさんいらっしゃると思いますので、先ほど来市長が申し上げているとおり、ワークライフバランスを考えてもらい、働きながら育児をして自分に合う仕事につけるよう関係機関と連携していきたいと、保育園だけのこども課ではなくて、そういうところも支援していきたいと考えております。 ○宮下和昭 議長  経済部長 ◎飯塚隆志 経済部長  それではカラータイマーも鳴りましたので、ちょっと要点だけ言わせてもらいます。商工課では先ほどの女性就業支援員の活用とともに、県の制度に子育て女性再就職支援事業というのがございます。これは子育てを理由に離職した後再就職するものでありまして、これについては諏訪市としても支援制度を持っている機関と連携し協力してまいりたいと考えているところでございます。以上です。               〔「議長3番」の発言あり〕 ○宮下和昭 議長  増澤義治議員 ◆3番(増澤義治議員) 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○宮下和昭 議長  お諮りいたします。本日の会議はこれにてとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○宮下和昭 議長  御異議ないものと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決定いたしました。           ────────────────────── ○宮下和昭 議長  本日はこれにて延会いたします。御苦労さまでございました。           ──────────────────────            延       会   午後 5時11分...