令和 4年 9月 定例会(第3回) 令和4年
飯田市議会第3回
定例会会議録 (第4号)
----------------------------------- 令和4年9月21日(水曜日)10時00分
-----------------------------------日程 第1
会議成立宣言 第2
会議録署名議員指名 第3
委員長報告 (1)
リニア推進特別委員会 (2)
総務委員会(請願1件) (3)
社会文教委員会(請願1件 陳情2件) 第4
議案審議 (1)
総務委員会付託議案(3件) 議案第57号、議案第58号及び議案第60号
委員長報告、質疑、討論及び採決 (2)
産業建設委員会付託議案(2件) 議案第59号及び議案第61号
委員長報告、質疑、討論及び採決 (3)
予算決算委員会付託議案(18件) 議案第62号から議案第79号まで
委員長報告、質疑、討論及び採決 (4)追加議案 議員及び
委員会提出議案(3件) 発委第4号から第6号まで 説明、質疑、討論及び採決 第5
議員派遣閉会-----------------------------------出席議員 23名 (別表のとおり
)-----------------------------------欠席議員 なし (別表のとおり
)-----------------------------------事務局出席者 (別表のとおり
)-----------------------------------説明のため出席した者 (別表のとおり) 10時00分
開議-----------------------------------
△日程第1
会議成立宣言
○議長(井坪隆君) おはようございます。 現在の
出席議員は23名であります。 よって、本日の会議は成立いたしております。 これより本日の会議を開きます。
-----------------------------------
△日程第2
会議録署名議員指名
○議長(井坪隆君)
会議録署名議員として、
熊谷泰人君、
新井信一郎君を指名いたします。 次の日程に進みます。
-----------------------------------
△日程第3
委員長報告
○議長(井坪隆君) ここで、
特別委員会の経過について報告を願うことといたします。
リニア推進特別委員会の審査の経過につきまして、報告を求めます。
リニア推進特別委員長、
新井信一郎君。
◆
リニア推進特別委員会委員長(
新井信一郎君) おはようございます。 9月12日に開催された
リニア推進特別委員会における協議内容について、御報告申し上げます。 会議において、市長から
JR飯田線と
リニア中央新幹線との接続方法についての説明がありました。 初めに、
乗換新駅設置と既存駅活用のケースを比較して優位性の評価を行った結果を踏まえ、経済性・利便性に加えて、新
交通システムをまちの発展にどう関連づけるかという地域への波及効果が重要であること、また技術や新
交通システムは時代とともに速いスピードで変化するものであり、将来的には自動運転、空飛ぶ車などの技術革新が想定される。
乗換新駅の設置よりも可変性を重視し、駅利用者の需要が変わっていくことも考慮して、全体的・総合的な判断を行った結果、既存駅を活用して、
乗換新駅は造らないとの結論に至ったとの説明がありました。 さらに、今後は
JR飯田線の
乗換新駅を設置しない場合の予算案を提示し、議会の判断を仰いだ上で、市の意思として積み重ねてまいりたいとの説明がありました。 説明に対し、委員から、
JR飯田線の需要は増減があり、活用や存続をどのように考えているか、また
元善光寺駅前広場整備費として見込む2,000万円をどのように活用するかとの質疑があり、重要なことは
JR飯田線の活用が存続につながることであり、地元の皆さんが使うだけでなく、観光的な要素も考慮する必要がある。様々なアイデアを出しながら
JR東海と共に考えていく。そして、元善光寺駅
周辺エリアを一つの
ビジネスゾーンとして考え、エス・バードのエリアを含みつつ、整備費に縛られずにどのような整備を行うかを検討してまいりたいとの答弁がありました。 次に、
執行機関側からリニア
駅周辺整備に関わる
意見交換会についての説明がありました。これまで進めてきた土木の実施設計の確認と修正、今後の仕組みの構築を行うとともに、機運醸成を図ることを目的として、9月17日に
駅周辺整備に関わる
意見交換会をオンラインで開催すること、また、第1部では、これまでの2回の報告会に関していただいている市民からの質問や意見に対して、市長と有識者による
トークセッションで回答し、第2部では、地域で実践している取組を踏まえた
リニア時代に向けての
意見交換を行うとの説明がありました。 説明に対し、委員から、
意見交換会の組立ての中で、市長と有識者が回答する想定内容として、市民からの質問・意見に優先度をつけて整理をしたのかとの質疑があり、市民からの意見で関連する内容を踏まえて
トークセッションの順番を構成したいと考えている。一番意見が多いのが広場の整備と使い方の関係であり、賛否の意見があるのが大屋根に関するもの。魅力向上・発信については様々な意見をいただいている。これらの内容を全体の流れの中で構成していきたいとの答弁がありました。 また、委員から、意見等の募集は今回の
意見交換会にとどまらず、今まで開催された
駅周辺整備に関する説明会に対するものも含めて行うのかとの質疑があり、意見等の募集は今回の
意見交換会で締め切るというものではない。今後も具体的なテーマを設けて様々な
意見交換会を実施する予定であり、特に魅力発信、広場の使い方などの関係についてはさらに検討する必要があるため、御意見をいただきたいと考えているとの答弁がありました。 さらに、委員から、
意見交換会の告知の方法と範囲はとの質疑があり、市の広報、ウェブ上での周知を行った。新聞にも広告を出し、周知を図っている。第1回と第2回の報告会と同様に、多くの方に御視聴いただきたいと考えているとの答弁がありました。 これに対し、委員から、リニア
駅周辺整備については、なるべく多くの方に知っていただく必要がある。今回の
意見交換会で打切りではなく、
市民アンケートを積極的に利用して市民への周知に努めていただきたいとの要望があり、様々な方法で周知を行い、市民の皆さんと一緒に考えていきたい。
出前講座でも意見をいただいており、機会を捉えて説明をしてまいりたいとの答弁がありました。 さらに、委員から、
出前講座の開催数と引き合いは、またスケジュールはとの質疑があり、中止となった
出前講座もあるが、第1回の報告会以降、学校などを含む5回の
出前講座を行っている。今後はテーマ別の講演会などの開催を予定している。
出前講座についても、できるだけ要望に応えたいとの答弁がありました。 次に、
執行機関側から、市が整備を行う代替地の区画調整及び抽せん結果についての説明がありました。市が整備を行っている3つの代替地に関して、令和4年2月1日から6月30日まで申込受付を行った結果、
丹保北条地区代替地では4人の申込みがあり、決定となった申込者は3人で、
決定区画が6区画、唐沢宮の前
地区代替地では申込者がなく、
共和地区代替地では2人の申込みがあり、決定となった申込者は2人で、
決定区画が4区画となったとの説明がありました。 続いて、
執行機関側から、
中央新幹線長野県駅(仮称)
新設中央新幹線風越山トンネル(上郷)についての説明がありました。 初めに、9月7日に
北条地区、9月8日に
座光寺地区を対象に開催された
中央新幹線長野県駅(仮称)
新設風越山トンネル(上郷工区)における
準備工事及び
橋梁作業用トンネル等に関わる
工事説明会の内容についての報告がありました。 また、説明会で出された主な意見として、
工事説明会までになぜ
竜西一貫水路についての
維持管理等の調整がつかなかったのか。工事中の雨水排水については、適切な水質管理、濁り水を河川に流さないこと。通勤・通学、一般車の通行への配慮や
渋滞対策等の交通安全に対する意見が出されたとの説明がありました。 さらに、
JR東海からの説明に加えて、関連する事業として、飯田市からは、
土曽川横断道路と堂垣外橋の工期、迂回路などについての説明を行ったこと。また、イオン前
交差点道路を含む
北条地区の軟弱な地盤で使用する資材を置く場については
説明不足であったため、地元からの理解を得るべく、改めて説明の機会を設けたいとの説明がありました。 説明に対し、委員から、高圧の空気を送って工事を行うことに伴い、地下水に影響が出る可能性があるため、調査を行うとのことだが、
土曽川橋梁周辺は井戸水や湧き水を使用する地区であるため、濁り水などの事案が出た場合は、市の側でも対応できるよう準備を願いたいとの要望があり、この工法に伴う井戸等の利用調査は、喬木村で行われている
天龍川橋梁の
基礎工事でも実施しており、同様に
座光寺地区においても半径約1キロメートルの調査票を配付して井戸等についての調査を行う予定であるとの答弁がありました。 また、委員から、土曽川の天龍川に放流する手前の箇所に泥が堆積している状況を踏まえ、大量の雨が降った場合に備えて土曽川の
改修工事を行うよう、市からも要請願いたいとの要望があり、説明会では地元住民からも土曽川の
改修工事の要望をいただき、二、三年前に長野県で土砂の搬出等を経過がある。長野県としては、今後土曽川の改修の計画はないとのことだが、引き続き土曽川の維持管理に努めてまいりたいと聞いているとの答弁がありました。 さらに委員から、今後は
JR東海、長野県、飯田市の工事が並行して進む。幹線道路や生活道路については、それぞれの事業主体が説明を行っているが、情報量が膨大で、同時期にあちこちで通行できなくなると考える住民も生じる。
工事車両の交通量、規制箇所などについて地図に一元化し、1か月ごとに更新してはどうかとの質疑があり、
工事車両は国道153号を通らざるを得ないため、県が行う国道153号の改良、市が行う6.5ヘクタールの
駅周辺整備工事と関連する道路の工事など、工事の各
事業主体ごとに
工事車両を抑えるなど調整を行い、関連する住民に対して、工事だより等により周知徹底をしていく必要があるとの答弁がありました。 また、委員から、
JR東海が住民に寄り添った対応をしてもらわないと
事業そのものがうまくいかないと考えるが、今後
JR東海との対応をどう考えるかとの質疑があり、
JR東海は工事の安全・環境の保全・地域との協働の3つを
事業推進のスローガンとして掲げている。今回の
工事説明会に先立ち、6月に意見を求める会議を開催するなどの配慮も見せていたが、地域との連携がないと事業が進まないのは自明の理である。
JR東海、長野県、飯田市の3者が連携することが事業の成功の鍵であり、住民の理解を得ることを考えながら説明を尽くしてまいりたいとの答弁がありました。 以上、
リニア推進特別委員会の報告といたします。
○議長(井坪隆君) ただいまの報告につきまして、御質疑はございませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) なければ、次に進みます。 ここで、所管の委員会へ付託いたしました請願2件及び陳情2件につきまして、審査が終了しておりますので、その結果について報告を願うことといたします。 初めに、請願1件につきまして、
総務委員会の報告を求めます。
総務委員長、
熊谷泰人君。
◆
総務委員会委員長(
熊谷泰人君)
総務委員会に付託となりました請願1件の審査の結果について御報告いたします。 飯田市大久保町2534番地、飯田市
職員労働組合執行委員長、倉田奨氏から提出がありました令和4年請願第2号「国に対し、
地方公共団体の
財政需要を的確に把握し、これに必要な
地方交付税等の
一般財源総額を確保すること等を求める意見書を提出願いたい」は、新規の請願です。 採決の結果、採択とすることに決定いたしました。 審査の概要について申し上げます。 初めに、本請願については、8月30日に開催した
総務委員会において、
飯田市議会会議規則第135条の規定により、
紹介議員からの説明を求めることを決定いたしました。 9月5日の審査においては、
紹介議員である
福澤克憲議員に出席いただき、願意趣旨や経過など
意見陳述を聞いた後、4名の委員から
請願項目に関する考え方や請願に至った経過などに関する質疑が行われました。 この場では詳細な質疑のやり取りの報告は省略させていただきますが、
紹介議員からは、
請願項目からの
地方公共団体の財政の在り方と的確な把握についての考え方に関し、市の現状や
地方交付税等の制度の詳細を踏まえた丁寧な説明がありました。また、改めて地方の声として、地方の
財政需要をしっかり見てもらいたいという思いを地方の一団体として国へ訴えていきたい旨等の説明がありました。 その後、さらに委員から
執行機関に対し、財政制度に関する一般的な事項に関する質疑があり、
執行機関側からの答弁を受けました。 一連の質疑等の終了後、委員からそれぞれの立場から発言がありました。 初めに、請願の各項目はどれも当市において財政を支える内容の意見書となっている。また、当市の令和4年の当初予算における
臨時財政対策債は185億円と若干の減少傾向にあるものの、過去5年以上にわたり、おおむね200億円を超える水準で推移をしており、自立という面ではまだまだの状態と考える。今回の
地方交付税の強化と安定に関し、地方から声を上げるといった面も踏まえ、採択との発言がありました。 次に、請願趣旨にあるように、今社会的にも大変な状況の中、
地方公共団体が担うべき役割が増大しており、それに見合った財政措置が課題となっている。国において、
地方公共団体が担うべき役割を確実に実現するために請願をしていくという大切な思いであり、趣旨適当で採択との発言がありました。 なお、本請願につきましては、今回の
委員会決定を経まして、
総務委員会からの発議により、国会及び
関係行政庁に対する
意見書案を備えた
委員会議案を提出いたしますので申し添えます。以上で報告を終わります。
○議長(井坪隆君) ただいまの報告につきまして、御発言はございませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) なければ、これより請願1件を採決いたします。 お諮りいたします。 請願1件を
委員長報告のとおり決定することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、請願1件は
委員長報告のとおり決定されました。 次に、請願1件及び陳情2件につきまして、
社会文教委員会の報告を求めます。
社会文教委員長、
木下徳康君。
◆
社会文教委員会委員長(
木下徳康君)
社会文教委員会に付託となりました請願1件、陳情2件につきまして、初めに請願の審査結果を御報告いたします。 飯田市鼎中平2472番地、
飯田市立鼎小学校内、長野県飯田市
学校教職員組合執行委員長、
榊原研太氏から提出がありました令和4年請願第3号「国に対し、「さらなる少
人数学級の推進と
教育予算の増額」及び「
義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充」を求める意見書を提出願いたい」は、新規の請願です。 採決の結果、採択とすることに決定いたしました。 審査の概要について申し上げます。 初めに、長野県は、国に先駆け、35人以下学級を中学校3年まで拡大し、導入している。一方で、国の制度はそれに至っていないため、地方が大きな
財源負担をしている状況がある。外国語や
ICT教育の導入により、職員の負担も大きくなる中、子供たちが行き届いた教育を受けるためにも、さらなる少
人数学級の導入が必要だと考える。この請願と同趣旨の請願が過去に複数回、審査・採択された経過も踏まえ、国に向けて意見を上げる必要性があり、採択との発言がありました。 次に、不登校の児童が増えるなど、
教育現場はこれまでにない問題を抱えている。普通学級では、児童・生徒の数が30人を下回ったほうが目が届きやすくなるという現場の声もある。
教育現場の
デジタル化も進み、教職員の負担も気になる。子供の教育は国力に直結するため、この請願内容に賛成し採択との発言がありました。 また、教職員の成り手不足が表面化している。このことは今後さらに深刻化することが懸念される。その点からすると、少
人数学級の推進は、この課題をさらに深刻化させる要因を含んでいる。請願の中では、働き方改革を実現するための抜本的な
定数改善計画に基づく
教職員定数の改善が不可欠ですとの言及もあるため、将来的な職員の成り手不足の深刻化という懸念、課題を確認・共有した上で採択との発言があり、さらに他の委員からも同趣旨の発言がありました。 次に、陳情2件の審査の結果を報告いたします。 令和4年請願第3号と同じ、長野県飯田市
学校教職員組合執行委員長、
榊原研太氏から提出のありました令和4年陳情第6号「県に対し、
へき地手当及び
へき地手当に準じる手当の支給率を、教育の機会均等と
教育水準の向上をはかるため、都市部との格差、いわゆる
相対的へき地性が一層拡大している実情を十分把握しつつ、近隣県との均衡を勘案し、2005年度以前の水準に戻すことを要求されたい」及び飯田市上郷黒田827番地の1、久保田愛氏から提出がありました令和4年陳情第7号「国に対し、「不登校の児童生徒が
フリースクール等の学校以外の場において行う多様な学習活動に対して、負担軽減のための
財政的支援の在り方について検討し、その結果に基づき必要な財政上の措置を講じること」、また、「
フリースクール等民間施設の設立及び
運営補助金等の
経済的支援制度の確立を講じること」を求める意見書を提出願いたい」は、いずれも新規のものです。 採決の結果、令和4年陳情第6号は
趣旨採択、令和4年陳情第7号は採択とすることに決定いたしました。 審査の概要について申し上げます。 初めに、令和4年陳情第6号の審査では、2005年に手当の見直しをした際には、労使交渉を経て、双方合意の上、始まったものと認識している。さらに、相対的な格差の課題を実感しているという陳情者のお気持ちは理解できるが、現行の支給率によって
教育水準の維持や児童・生徒の育成に大きな影響を与えるという関連性については果たしてどうかという思いがある。見直しから17年が経過している中、2005年以前の水準に戻すという目標の妥当性も考えると、陳情者のお気持ちは受け止めるが、
趣旨採択との発言がありました。 さらに、
へき地教育に関わる様々な部分はこの陳情からも読み取れ、陳情者のお気持ちはよく理解できる。県は、
へき地手当と併せて
地域手当を支給しているが、本来、物価の高い地域などに支給する
地域手当を県内一律平準化して1.7%を支給している。本来であれば
地域手当が支給されない地域の飯田市から手当の見直しの要望を上げていくのは難しいと感じる。
趣旨採択との発言がありました。 また、
へき地手当は、田中康夫氏が県知事のときにカットされた経緯があり、
へき地振興法による国の基準に比べて、長野県は
へき地手当が低く抑えられている。市内では数校が該当するが、へき地とされる学校への転勤は好まない傾向にあるため、近隣県と均衡が取れるよう、
へき地手当を見直すことは必要であり、採択との発言がありました。 次に、令和4年陳情第7号の概要について申し上げます。 本陳情については、陳情者から
願意説明の申出があり、8月30日に開催した委員会で、議会規則第131条の8の規定による参考人としての陳情者を参考人招致することに決定いたしました。 9月6日の陳情審査では、
意見陳述として
陳情趣旨を聞いた後、委員から参考人への質疑を行いました。 委員2名から質疑があり、改めて今回の陳情まで至る経過や、国に支援を求めることは
フリースクールの定義を定めることにつながり、それが支援を受けられない子供につながっていくことも想定されるので、そこへの考えなどについて質疑がありました。 参考人の答弁では、御自身の体験を通して、プライベートな内容に踏み込んでの切実な思いと必要性をお話しいただきました。 参考人への質疑終了後、委員からそれぞれの立場から発言がありました。陳情者の当事者としての切実な思いをお聞かせいただいた。
フリースクールの支援では、県も今年6月から9月上旬まで、学校以外の学びの
場応援プロジェクトでクラウドファンディングによる寄附を募っている。寄附ということは一般財源ではないため、不安定な状況ながらも手探りで何とかしようとする意志があるということ。一方で、国の支援制度は確立していない。多様な学びの機会の創出が必要だとする
文部科学省の方針に対して、利用者を含めた現場の
費用負担軽減が必要であるという衆参両院の認識は陳情書のとおりであると認識している。定義づけが確立していない
フリースクールに対し、どこまでを対象として、どれだけの支援が必要なのかという課題はあるが、実情として、社会的な役割が大きくなっている中、支援策を講じてほしいと願うのは必要な意見であり、採択との発言がありました。 飯田市では、コロナ禍で不登校の児童・生徒が増え、民間の
フリースクールが一定の割合を果たすようになってきている。しかし、その実情は
民間事業者と親の努力により成り立っている状態である。市では、不登校の児童・生徒が通う
フリースクールに対し支援を検討していると聞く。市にとっても、不登校の児童・生徒とその親にとっても支援は不可欠である。不登校の延長には8050問題といったひきこもり問題があり、市内の
フリースクールに50歳代近くの方の相談があることも事実である。国が重い腰を上げるためにもこの陳情は有効であり、採択との発言がありました。 なお、今回の審査で採択といたしました令和4年請願第3号及び令和4年陳情第7号につきましては、今回の
委員会決定を経まして、
社会文教委員会からの発議により、国会及び
関係行政庁に対する
意見書案を備えた
委員会議案を提出しますので申し添えます。以上で報告を終わります。 すみません。ただいまの報告の中において、令和4年陳情6号のところですが、県に対しとすべきところ、国に対しと報告いたしました。正しくは、県に対してでありますので、訂正をさせていただきます。
○議長(井坪隆君) ただいまの報告につきまして、御発言はございませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) なければ、これより請願1件及び陳情2件を採決いたします。 お諮りいたします。 請願1件及び陳情2件を
委員長報告のとおり決定することに御異議はございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、請願1件及び陳情2件は
委員長報告のとおり決定されました。 次の日程に進みます。
-----------------------------------
△日程第4
議案審議
○議長(井坪隆君) これより議案の審議に入ります。 去る8月30日の本会議において、各
常任委員会へ付託し審査を願うことといたしました議案23件につきまして、審議を願うことにいたします。 初めに、議案第57号、議案第58号及び議案第60号の以上3件を一括議題とし、
総務委員会の報告を求めます。
総務委員長、
熊谷泰人君。
◆
総務委員会委員長(
熊谷泰人君)
総務委員会に付託となりました議案3件につきましては、いずれも原案のとおり可決することに決定いたしました。 審査の概要について申し上げます。 議案第57号「職員の
育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」では、いわゆる非正規職員がこれまでより
育児休業等を取得しやすくなる、そういうことでよいかとの質疑があり、雇用の期間や勤務日数等による要件はあるものの、これまでより取得しやすくなるとの答弁がありました。 さらに、再度の育児休業取得に係る事項として、育児休業計画書の提出によらずに再度取得が可能となるようだが、計画書の提出は不要ということかとの質疑があり、育児短時間勤務の仕組みは残ることから、計画書様式は変更するが、この計画書の提出は必要であるとの答弁がありました。 また、現在の育児休業の取得の現状はとの質疑があり、正規職員については、女性職員は100%、男性職員は5%弱となっている。非常勤職員の育児休業取得は、令和2年度の会計年度任用職員制度の導入以降となるが、今のところ取得者は各年度5人以下である。今回の制度の緩和により、より取得しやすい状況になるため、制度の周知を進めるとの答弁がありました。 さらに、職場内の雰囲気も育児休業を取得しやすい状況になっているかとの質疑があり、育児休業を取得する場合には必ず所属長と面談することになっている。その過程で取得する場合の代替職員の確保など、計画的に進めている。特に男性職員については、出生後57日以内に取得できる育児休業が2回に分けて取れるなど、取得しやすい制度になった。所属長としての面談を通して、取得の際に職場において役割の見直しなど、取得しやすい環境を整える必要があると認識しているとの答弁がありました。 次に、議案第58号「飯田市手数料条例の一部を改正する条例の制定について」では、現在、長期優良住宅に認定されている件数はどの程度あるかとの質疑があり、新築・増改築等の住宅で年間50から70件ほどが認定を受けているとの答弁がありました。 次に、議案第60号「飯田市営駐車場条例の一部を改正する条例の制定について」では、2時間無料の試行に伴うアンケート結果では、利用者・商業者ともプラス面で評価している。駐車場経営者は、施策は理解できるとのことだが、収入面で具体的な話はあったかとの質疑があり、2時間無料により収入面でどのような影響があったかはコロナの影響もあることから判断しかねるようで、具体的な影響はお聞きできなかった。いずれにしても、収入が減っていることはお聞きしているが、中心市街地の活性化に向けた取組趣旨には賛同する旨のお話をいただいているとの答弁がありました。 次に、3時間無料のシミュレーションや効果等は検討したかとの質疑があり、今回の試行の中で無料時間を3時間とすることは検討していない。試行により2時間無料はある程度定着しており、試行から本格実施にはシームレスに移行する必要があると考え、今回条例改正を提案したとの答弁がありました。2時間無料にすることにより、駐車場事業特別会計の財源が不足し、一般財源からの繰入れが必要とならないかとの質疑があり、2時間無料にすることで1月当たり100万円程度の減収を見込んでいる。駐車場利用の負担は受益者負担が原則であるが、今回の施策は中心市街地への人の流れの回復と活性化を目標に行うものであるので、状況によっては一般財源からの繰入れを含む補正予算案を提案することも想定をしているとの答弁がありました。 また、試行期間が短いと感じる。例えば、無料時間等で様々なパターンの検討をしたり、8月に予定されていた人形劇フェスタ等のイベントも中止になったことから、通年の利用状況の把握や影響等の精査を進める必要性もあると思う。このタイミングでの条例改正ではなく、試行期間の延長も選択肢としてあったと思うがどうかとの質疑があり、市営駐車場の2時間無料化は中心市街地の活性化に寄与するとの観点から、できるだけ早いタイミングで本格実施を行いたいと考えていた。その前提の下、6か月間の試行を実施した。試行期間の延長の選択肢はあったかもしれないが、本格実施に切り替えて中心市街地の市営駐車場は2時間無料とのメッセージを打ち出す面からも、今回条例改正の提案に至ったとの答弁がありました。 さらに、この議案は中心市街地の活性化コストをどう見るかに尽きると思う。試行期間においては1月当たり100万円程度の減収が見込まれ、年間では約1,200万円程度の減収と見込むことができる。収入減が見込まれる中で駐車事業特別会計の収支はどうなるか示してもらいたい。これまで駐車場を維持していくための経費はどのぐらいかかっていたかとの質疑があり、駐車場のハード整備を除いた支出は毎年4,000万程度を計上しているとの答弁がありました。 現在の収入は1月当たり200万円程度であることから、年間では2,400万円程度の収入と考えられる。現状では、一般会計からの繰入れが1,600万円程度見込まれるということかとの質疑があり、市営駐車場の収入は時間貸し以外に月ぎめ部分の収入、プリペイドカードの販売収入があり、それが約1,000万円の収入となっているとの答弁がありました。 そうすると、今の概算では年間で数百万円の赤字が見込まれ、それが中心市街地活性化のコストとして見込まれるということかとの質疑があり、この後のコロナの状況や、例えば大ヒットの映画の上映があるだけで収入に大きく影響すると捉えている。今後の状況を見る中で、より詳細な決算見通しを立て、一般会計からの繰入れを判断したいとの答弁がありました。 以上で報告を終わります。
○議長(井坪隆君) ただいまの
委員長報告につきまして、御質疑はございませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) なければ、質疑を終結いたします。 期日までに討論の通告がございませんでしたので、討論なしと認めます。 これより議案3件を採決いたします。 お諮りいたします。 議案3件について、
委員長報告のとおり決定することに御異議はございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、議案3件は
委員長報告のとおり決定されました。 次に、議案第59号及び議案第61号の以上2件を一括議題とし、産業建設委員会の報告を求めます。 産業建設委員長、竹村圭史君。
◆産業建設委員会委員長(竹村圭史君) 産業建設委員会に付託となりました議案2件につきましては、原案のとおり可決することに決定いたしました。 審査の概要について申し上げます。 議案第61号「工事請負契約の一部変更について(農業施設等補助災害復旧事業頭首工復旧工事)」では、頭首工復旧工事について、既存のコンクリート擁壁を再利用して使うとのことだが、施工から年数がたっており、破損などが考えられる。基礎として再利用することに問題はないかとの質疑があり、災害復旧においては構造物が破損していないかを考えるが、基礎の部分は護岸側の既設擁壁と一体化しており、現地で確認を行ったところ、問題なく再利用ができる状態であったため再利用をしたとの答弁がありました。 議案第59号「飯田市大十区財産区積立基金条例を廃止する条例の制定について」は、特に申し上げることはございません。 以上で報告を終わります。
○議長(井坪隆君) ただいまの
委員長報告につきまして、御質疑はございませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) なければ、質疑を終結いたします。 期日までに討論の通告がございませんでしたので、討論なしと認めます。 これより議案2件を採決いたします。 お諮りいたします。 議案2件について、
委員長報告のとおり決定することに御異議はございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、議案2件は
委員長報告のとおり決定されました。 次に、議案第62号から議案第79号までの以上18件を一括議題とし、予算決算委員会の報告を求めます。 予算決算委員長、山崎昌伸君。
◆予算決算委員会委員長(山崎昌伸君) 予算決算委員会は、第3回定例会初日の8月30日に前期全体会を開催し、当委員会に付託のありました議案について、分科会への分担を決めるとともに、議会による行政評価について協議をいたしました。その後、9月5日から15日にかけて各分科会を開催し、議案審査等を行っております。 昨日9月20日に後期全体会を開催し、各分科会の審査について座長報告を受けるとともに、議案審査等を行いました。 初めに、当委員会に付託となりました議案18件の審査について、御報告をいたします。 議案第62号「令和3年度飯田市水道事業剰余金の処分について」と、以下件名を省略いたしまして、議案第63号から議案第79号まで、以上18件につきましては、各分科会での審査を経た後、後期全体会でいずれも原案のとおり可決または認定することに決定をいたしました。 審査の経過につきましては、全議員で共有しておりますので、省略をいたします。 あわせて、令和4年度議会による行政評価について申し上げます。 令和4年度議会による行政評価は、予算決算委員会の所管事務調査として7月より取り組んでまいりました。昨日の後期全体会において、各分科会での進捗状況を共有いたしますとともに、9月28日に自律的な全体会を開催し、ステップ7の提言内容の調整と全体会での確認を行い、最終的な評価、提言書の確認を行います。 また、議長から市長への提言書の手交は9月30日に行う予定でございますので申し添えさせていただきます。 以上、予算決算委員会の報告といたします。
○議長(井坪隆君) ただいまの
委員長報告につきまして、御質疑はございませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) なければ、質疑を終結いたします。 期日までに討論の通告がございませんでしたので、討論なしと認めます。 これより議案18件を採決いたします。 お諮りいたします。 議案18件について、
委員長報告のとおり決定することに御異議はございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、議案18件は
委員長報告のとおり決定されました。 次に進みます。 本日上程となりました議員及び
委員会提出議案の審議に入ります。 発委第4号「地方財政の充実・強化を求める意見書の提出について」を議題といたします。 朗読を省略し、提案者から説明を求めます。
総務委員長、
熊谷泰人君。
◆
総務委員会委員長(
熊谷泰人君) 発委第4号「地方財政の充実・強化を求める意見書の提出について」、
総務委員会を代表して提案理由を説明いたします。 お手元の議案の次ページをお開きいただき、別紙、
意見書案を御確認ください。 本
意見書案は、先ほど本会議で採択いただきました令和4年請願第2号を受けて、
総務委員会発議の議案として提案するものです。
意見書案の趣旨に記載のとおり、
地方公共団体は、子育て支援・医療・介護等の社会保障の充実、人口減少対策、国土強靱化と防災・減災事業の実施など、担うべき役割が一層増大してきています。 これらの多様なニーズへの対応と行政サービスの質の確保を実現するためには、政府が
地方公共団体の
財政需要を的確に把握し、これに必要な
地方交付税等の
一般財源総額を確保することが不可欠であります。 このような中、今年度の
一般財源総額は前年度を上回る額が確保されたものの、
地方公共団体においては、コロナ禍によって進行した少子化への対応等など喫緊の課題を踏まえた財政運営が求められています。 よって、
地方公共団体がその担うべき役割を確実に実現するため、地方財政全体の安定確保に向けて、
意見書案に記載の事項について国に対策を講ずるよう強く要請するものです。 説明は以上です。よろしく御審議の上、御賛同いただきますようお願いをいたします。
○議長(井坪隆君) ただいまの説明につきまして、御質疑はございませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) なければ、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております発委第4号につきましては、
飯田市議会会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議はございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、発委第4号につきましては委員会付託を省略することに決定いたしました。 討論はございませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) 討論の通告がございませんので、討論なしと認めます。 これより発委第4号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案を原案のとおり可決することに御異議はございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、発委第4号は原案のとおり可決されました。 続いて、発委第5号「さらなる少
人数学級推進と
教育予算の増額及び
義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充を求める意見書の提出について」及び発委第6号「不登校児童生徒に対して多様な学習機会の確保のための
経済的支援制度の確立を求める意見書の提出について」を一括議題といたします。 朗読を省略し、提案者から説明を求めます。
社会文教委員長、
木下徳康君。
◆
社会文教委員会委員長(
木下徳康君) 発委第5号「さらなる少
人数学級推進と
教育予算の増額及び
義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充を求める意見書の提出について」、
社会文教委員会を代表して提案理由を説明いたします。 お手元の議案をおめくりいただきまして、別紙の
意見書案をご覧ください。 本
意見書案は、先ほど本会議で採択いただきました令和4年請願第3号を受けて、
社会文教委員会の発議の議案として提案するものです。
意見書案の趣旨に記載のとおり、
教育現場では、新学習指導要領への対応や、貧困・いじめ・不登校など解決するべき課題が山積しており、子供たちの豊かな学びを実現するための教材研究や授業準備の時間を十分に確保することが困難な状態となっています。 また、
義務教育費国庫負担制度については、国庫負担率の引下げに伴い、独自財源により人的措置等を講じる自治体もありますが、財政事情により自治体間に教育格差が生じることは大きな問題です。子供たちに目が届きやすく、教育や教育の機会均等とその水準の維持向上のための体制整備は必要であり、改めて国が地方の教育行政の充実を十分認識し、取り組んでいただくように、
意見書案に記載の事項について要請するものであります。 説明は以上です。 では、続きまして発委第6号「不登校児童生徒に対して多様な学習機会の確保のための
経済的支援制度の確立を求める意見書の提出について」、これも
社会文教委員会を代表して提案理由を説明いたします。 お手元の議案をおめくりいただきまして、別紙の
意見書案をご覧ください。 本
意見書案は、先ほど本会議で採択いただきました令和4年陳情第7号を受けて、
社会文教委員会発議の議案として提案するものです。 議案書案の趣旨に記載のとおり、現在、不登校児童生徒の数は年々増加傾向にある中で、民間施設の利用をする御家庭は施設利用のため経済的負担に加え、身近に施設がない場合は、通学のため身体的・時間的・心理的な負担が伴っている状況にあります。 また、施設に関しては、需要の高まりに対して一部の自治体が支援を講ずるにとどまり、必要な資金が確保できず、設立や運営を断念せざるを得ない状況になっております。 近年の
フリースクール等の民間施設の社会的な役割や利用者の増加を鑑みると、国による取組が必要であり、必要な支援策を講じるよう
意見書案に記載の事項について要請するものであります。 説明は以上です。よろしく御審議の上、御賛同いただけますようお願い申し上げます。
○議長(井坪隆君) ただいまの説明につきまして、御質疑はございませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) なければ、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております発委第5号及び発委第6号につきましては、
飯田市議会会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、発委第5号及び発委第6号につきましては委員会付託を省略することに決定いたしました。 討論はございませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) 討論の通告がございませんので、討論なしと認めます。 これより発委第5号及び発委第6号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案を原案のとおり可決することに御異議はございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、発委第5号及び発委第6号は原案のとおり可決されました。
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△日程第5 議員派遣
○議長(井坪隆君) 次に、議員派遣について議題といたします。
飯田市議会会議規則第160条の規定により、資料のとおり議員を派遣することにいたしたいと思います。これに御異議はございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、議員派遣についてはそのように決定いたしました。 ただいま議員派遣の件が議決されましたが、事情変更等により、派遣の趣旨を損なわない範囲の変更は議長に委任されたいと思います。これに御異議はございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、議員派遣に変更がある場合は、議長に委任とさせていただきます。
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△閉会
○議長(井坪隆君) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。 ここで、市長から発言の申出がありますのでこれを認めます。 佐藤市長。
◎市長(佐藤健君) 令和4年
飯田市議会第3回定例会を去る8月30日に開会し、本日までの23日間、提案いたしました諸案件を慎重に御審議、御決定いただきましたことに厚く御礼を申し上げます。 特に令和3年度一般会計及び特別会計の決算につきましては、委員会及び各分科会におきまして慎重に御審議をいただきましたことに改めて御礼を申し上げます。今後の事業執行、そして新年度予算編成に反映してまいります。 また、新型コロナウイルス感染症緊急対策事業第14弾を含む一般会計補正予算(第6号)などの審議の過程で御指摘いただいた点につきましては、執行に当たり十分に意を配してまいります。 心配された台風14号につきましては、想定に比べれば影響は大きくありませんでしたが、一部リンゴの落下や宿泊施設のキャンセルなどの被害があったとの報告を受けております。今後、被害の全容を把握した上で必要な対策を講じてまいります。 9月4日に予定をしておりました飯田市地震総合防災訓練は、新型コロナウイルスの感染状況に鑑みて中止いたしましたが、災害に対する備えは常に必要なことであります。 今回の台風14号でも、南西諸島では暴風雨が迫る中、台湾で発生した地震による津波警報が発令されるという事態になりました。訓練の想定の中でしか起こらないことではないかと思っていたことが現実に起こるということを改めて思い知った気がいたします。私たち一人一人が常日頃から防災意識の向上に努め、万一の災害発生時に被害を最小限に抑えられるよう、災害に対する備えをいま一度確認しなければと思った次第です。 急激な感染拡大となった新型コロナウイルス第7波は、この2週間余りで少し落ち着きつつあります。長野県は確保病床使用率の減少が続くものとして、8月8日から発出していた医療非常事態宣言を9月13日に解除しました。しかしながら、南信州圏域では依然として50名前後の新規陽性者が公表される日もあり、まだまだ油断のできない状況が続いています。 今まさにシルバーウイークの真っ最中ですが、人の動きが活発化すれば感染が拡大するのがこれまでの常。いま一度基本的な感染対策を徹底し、特に重症化リスクの高い高齢者の皆さんに感染が拡大しないよう、地域全体で気をつけていきたいと思います。 今私が危惧しているのは、コロナ禍を理由として様々なことが中止・延期されることが常態化し、地域のお祭りや行事について、再開しようとしてもやり方が分からなくなってしまったり、さらにはやらなくてもいいのではないかという空気が蔓延して、地域活動・市民活動が衰退していってしまうのではないかということです。 10月に入りますと、各地区で運動会や文化祭が計画されているとお聞きをしております。10月16日日曜日には、第15回を迎える南信州獅子舞フェスティバルと橋南連合青壮年会主催によるりんご並木歩行者天国が、10月23日には3年ぶりとなる風越登山マラソンや遠山郷の峠の国盗り綱引き合戦、南信州天龍峡マルシェなどが予定されています。これらの行事・イベントの再開をはじめ、少しずつ日常を取り戻す歩みが進んでいくよう、市役所も率先して取り組んでまいりますので、議員各位をはじめ、市民の皆さんの御理解と御協力をよろしくお願いいたします。 コロナ禍の地域経済を再興していこうという取組としては、プレミアム電子商品券がいよいよ10月1日から利用開始となります。今回のプレミアム商品券は、将来の地域通貨につながる社会実験も兼ねて電子版の商品券といたしましたが、これまでの販売予約の申込み状況を通じて現状と課題も見えてまいりました。9月27日から2次販売を行いますが、第1次の販売の際に、複雑、分かりにくいという市民の皆さんの声が多かったことを踏まえ、販売方法や券の種類をシンプルに整理いたしました。年末年始に向けた地域消費の拡大、加えてこれまで非接触決済を使う経験のなかった方に体験していただくいい機会となるものと考えておりますので、積極的な御利用をお願いいたします。 最後に、第30回三遠南信サミットについて申し上げます。 第30回の記念となる三遠南信サミットが10月24日、飯田市を会場に開催されます。平成5年度から歴史を重ねてきた三遠南信連携の取組は、この間、三遠南信自動車道の整備促進に加え、3圏域の政治・経済の連携を深めてまいりましたが、この2年間は新型コロナウイルス感染症のため、オンラインまたは参集者を限定しての開催となっており、今回が3年ぶりの参加者参集による開催となります。 今回のサミットでは、三遠南信地域連携ビジョンの実現を目指し、地域住民、大学・研究機関、経済界、行政が一堂に会しまして、新たな時代に向けて大変革時における地域のリデザインをテーマに議論を深めます。議員各位におかれましても、ぜひ御出席いただきますようよろしくお願い申し上げます。 天高く馬肥ゆる秋、コロナ禍を乗り越えて日常を取り戻す契機となる実り多き秋になることを期待いたしまして、本定例会の閉会に当たっての御挨拶といたします。ありがとうございました。
○議長(井坪隆君) 去る8月30日から本日9月21日までの23日間にわたり、慎重に御審議をいただき、厚く御礼を申し上げます。 これをもちまして令和4年
飯田市議会第3回定例会を閉会といたします。お疲れさまでした。
----------------------------------- 11時12分 閉会 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。 令和4年11月22日
飯田市議会議長 井坪 隆 署名議員 熊谷泰人 署名議員
新井信一郎...