飯田市議会 2009-06-10
06月10日-03号
平成21年 6月 定例会(第2回) 平成21年第2回
飯田市議会定例会会議録 (第3号)
--------------------------------------- 平成21年6月10日(水曜日)9時00分
---------------------------------------日程 第1 会議成立宣言 第2 会議録署名議員指名 第3 一般質問 (1)福沢 清 (2)清水 勇 (3)井坪 隆 (4)後藤荘一 (5)新井信一郎 (6)原 勉 (7)木下克志 (8)吉川秋利 第4 議案審議
定住自立圏形成協定締結議案(13件) 議案第93号から議案第105号 質疑、討論、採決 第5 請願、陳情上程(請願5件、陳情5件)
委員会付託散会---------------------------------------出席議員 23名 (別表のとおり
)---------------------------------------欠席議員 なし
---------------------------------------事務局出席者 (別表のとおり
)------------------------------------------------------------------------------説明のため出席した者 (別表のとおり)
--------------------------------------- 9時00分
開会---------------------------------------
△日程第1 会議成立宣言
○議長(中島武津雄君) おはようございます。現在の出席議員は23名であります。よって本日の会議は成立いたしております。 これより本日の会議を開きます。
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△日程第2 会議録署名議員指名
○議長(中島武津雄君) 会議録署名議員として新井信一郎君、木下克志君をご指名を申し上げます。 次に進みます。
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△日程第3 一般質問
○議長(中島武津雄君) 昨日9日に引き続き、一般質問を続行いたします。 福沢清君。
△福沢清
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◆6番(福沢清君) 皆さんおはようございます。会派みらいの福沢清でございます。4月の市議会議員選挙で市民の皆様の負託をいただき、新人として初めての質問をさせていただきます。不慣れな点も多々あるかと思いますが、ぜひ皆様の暖かいお気持ちでよろしくお願いいたします。常任委員会や全員協議会また管内視察など、また昨日の一般質問などで飯田市政が多くのことに関わり改めて責任の、私に対する重大さも感じているところであります。 今回の質問は、飯田市議会議員選挙に携わらせていただいた関係で、いろいろな選挙の投票率の低下が大きく問題になっていると思いますので、そのこと。 そして、もう1つは飯田長姫高校と飯田工業高校との再編の問題について、質問をさせていただきたいというふうに思います。質問席に移らせていただきます。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) はじめに各種選挙の投票率、投開票についてお話をさせていただきたいと思います。 一部の報道では明らかにされていますが、4月19日執行の飯田市議会議員選挙の年代別投票率についてどうなっているか。また、それについての市の理事者の皆様の考え方をお聞きしたいというふうに思います。 また、長野県下での19市での中での様子も、あわせてお聞きしたいというふうに思います。よろしくお願いします。
○議長(中島武津雄君) 金田選挙管理委員長。
◎選管委員長(金田文夫君) 飯田市
選挙管理委員会委員長の金田文夫でございます。投票率の問題についてのお尋ねでございます、お答えいたします。 選挙は、有権者が政治に参加する最も重要な機会であり、民主主義の根幹をなすものであるということは周知のことと思います。しかしながら、各種選挙における投票率は全国的に長期低落傾向にあり、当市においても同様の傾向となっております。 当市の国県の選挙における投票率は、県下19市中常に上位水準にありますが、今回の市議会議員選挙では候補者が少なかったことなどにより、64.33%と過去最低の投票率となっておりますことは誠に残念であり、選挙管理委員会としても投票率の向上は、最も重要な課題であると認識しているところであります。 以下、担当よりお答えします。
○議長(中島武津雄君)
永井選挙管理委員会事務局長。
◎選管事務局長(永井昇君) 市議会議員選挙の各年代別の投票率でございますが、総体といたしまして前回に比べ全ての年代で低下をいたしてございます。20代が39.51%、30代は52.48%、40代は63.47%、50代は70.49%、60代が78.33%、70代は79.71%、80代は61.59%、90代超は27.42%となっております。特に、20代30代の方々の投票率が、他の年代に比べて低くなっていることが特徴でございます。 特に、20代の方の投票率が50%を切り、投票を棄権する有権者が相当数見られることは、残念に思っているところでございます。したがいまして、有権者に広く投票日や投票方法等の周知を呼びかける一方、対象を若い方々に絞った啓発活動を進めていくことが重要であり、有効と考えているところでございます。 なお、県下の状況ということでございますが、先ほど委員長の説明にございましたが、19年の
長野県議会議員一般選挙における年代別投票率では、飯田市は20代では19市中2位、それから同じく19年の参議院選挙においては、19市中20代が3位と、こういう状況でございます。 なお、全体の投票率では県議選、参議院選とも19市中2位という結果でございます。以上でございます。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) ただいまのような投票率の状況を見て、皆さんにお聞きしたいと思いますが、期日前投票が非常に有効であるというふうに思いますが、見解をお尋ねしたいと思いますが、よろしくお願いします。
○議長(中島武津雄君) 金田選挙管理委員長。
◎選管委員長(金田文夫君) 期日前投票についてお答えいたします。平成18年の県知事選挙から竜丘公民館に投票所を開設いたしまして、現在市内4箇所で期日前投票を実施しておりますが、期日前投票の充実が必要がということにつきましては、新たご提案として承りまして、今後状況等を見ながら費用対効果を勘案しつつ検討してまいりたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) 現在の中では、なかなか期日前投票というものが浸透はしていないというふうに思いますが、これからの宣伝方法について、啓発活動についてお尋ねしたいというのが1点と、もう1つ今お話がありましたように、現在は飯田市内の4箇所と期日前投票なっているかというふうに思いますが、新たにこの場所の設定をお願いしたいというふうに思います。ですから、啓発活動のことと期日前投票の設置場所の問題について、お尋ねをしたいというふうに思います。
○議長(中島武津雄君)
永井選挙管理委員会事務局長。
◎選管事務局長(永井昇君) 期日前投票の啓発活動のお尋ねでございますが、期日前投票制度は平成15年の公職選挙法の改正により、平成16年の参議院選挙から実施しているところでございますが、期日前投票の周知につきましては選挙のたびに投票場所、投票時間等をお知らせし、当日仕事などのために投票できない方については、こちらの期日前投票を利用していただくよう周知に力を入れているところでございます。 それから期日前投票の充実ということでございますが、最近総務省の方で
ショッピングセンター等で場所を確保できる施設については設置を認める方向というふうに示されてきておるわけでございますが、こういった
ショッピングセンターにつきましては、区切られた場所の確保であるとか投票の秘密の保持、オンライン通信回線の設置などの投票環境ができるかどうかが課題というところでございます。 増設をという要望でございますが、先ほど委員長答弁ございましたように状況等を見ながら、費用対効果を勘案する中で増設については検討をしてまいりたいと考えております。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) 2つ私の方で話をさせていただいたかと思いますが、1つは啓発活動でありますが、具体的には各種団体とか各会社の皆さんについても周知を図られるようにお願いしたいと思いますが、
ショッピングセンターについても今お話があったように、今回の予定の7月12日の都議会議員選挙からも採用されるようであります。また、現在でも幾つかの県では実施をされているようでありますので、ぜひそういうことについてもお願いしたいと思います。 啓発活動について再度お願いしたいと思います。
○議長(中島武津雄君)
永井選挙管理委員会事務局長。
◎選管事務局長(永井昇君) 啓発活動これは全般についてでよろしいでしょうか。 まず今の投票率向上対策ということに関しまして、選挙執行の際には懸垂幕、ポスター等の公共施設への掲示、大型店における街頭啓発、路線バスのボディーにステッカーを貼って行うPR、市の広報車や広報誌等を活用したPRなど、さまざまな啓発活動により投票の参加を呼びかけているところでございます。 また、若者向けの啓発といたしましては、未来の有権者である小、中、高校生向けとして、生徒会選挙の際には投票箱、記載台等の貸し出し、
選挙啓発ポスターコンクール等を実施し、新たに成人を迎えた方々にはバースデーカード等の配布を通じまして、政治や選挙に対する関心の向上に努めているところでございます。 投票率の向上につきましては、政治や選挙に対する意識を高めていくことが必要でございまして、今後の啓発活動については他市の状況等を参考にする中で、適宜見直しを行いながら、より効果的に実施して投票率の向上につながるよう取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) 現在の投票率の向上についてのお話については、ぜひ希望を入れさせていただいて私たちにも、議員の一人一人にも責任はあるかというふうに思いますので、ぜひ私たちともども投票率のアップというものにつなげてまいりたいというふうに思います。 次に、身体障害者の方や高齢者への配慮についてお願いをしたいというふうに思います。選挙が終わってから有権者の皆さんにお話をお聞きしたわけでありますが、各投票所に車いすの設置、また車いすの設置に伴って、その車いすが動きやすいような軌道の問題、また投票の際の記載台の高さ等についても質問や要望がありましたが、この点について理事者側のご答弁をお願いいたしたいと思います。
○議長(中島武津雄君)
永井選挙管理委員会事務局長。
◎選管事務局長(永井昇君) 投票所への車いすの配置につきましては、計画的に配置をしてきているところでございますが、現在68投票所中51箇所へ配置済でございますが、残りの投票所については今後選挙の際レンタル等で配置をしてまいりたいと考えております。 また、記載台でありますとか投票所内の通路等に関しましても、投票所設備の設置の際に高齢者、身障者の皆さんに配慮をするなど、投票環境の向上に努めてまいりたいと考えております。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) 近く予想される総選挙では、この点について前進を図っていただくようにお願いをしたいというふうに思います。その点についてはお約束をしていただけるでしょうか。
○議長(中島武津雄君)
永井選挙管理委員会事務局長。
◎選管事務局長(永井昇君) ただいま答弁いたしましたとおりの方向で,衆議院選にあたっては準備を進めてまいりたいと考えております。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) 投票率の低下については、若い方たちの投票率の低下とともに高齢者の方の投票率も、後期高齢者という言葉が私としてはあまり納得できないんですけれども、そういう皆さんについても下がっているという傾向も見えますので、ぜひその点についてよろしくお願いします。 この点について、現在高齢者について郵便等による不在者投票が行われているわけでありますが、この点についていろんな制限があるように聞いております。このことについてお聞きをしたいというふうに思いますが、ぜひお願いします。
○議長(中島武津雄君) 金田選挙管理委員長。
◎選管委員長(金田文夫君) 郵便投票による不在者投票の対象者につきましては、
全国市区選挙管理委員会連合会においても、国に対して対象範囲を拡大するように要望をしております。また、現在衆議院に提出されております公職選挙法の改正にあわせて、政令で要介護4まで対象とすることが検討されております。今後の動向を注視してまいりたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) 私たちが選挙にかかわる中でも、この高齢者の皆様、特に介護を必要とされる皆さんについても、ぜひ今お話があったような線でこれからもご努力をお願いしたいというふうに思います。 次に、投開票時間についてお聞きをしたいというふうに思います。現在は遠山地区を除いて午後8時の締め切りとなっていますが、これについて私としては7時というふうにしてほしいというふうに思います。その理由としては、先程来お話ししている投票率アップの問題とかかわってくるわけでありまして、必ずしも短くすればいいというものではないというふうに思いますが、その点現在夜の7時から8時そういう遅い時間での投票者の数等について、わかっていたらお願いしたいというふうに思います。
○議長(中島武津雄君) 金田選挙管理委員長。
◎選管委員長(金田文夫君) 投票時間は有権者が投票しやすいようにということで、平成10年から法改正がありまして、午後6時から8時まで延長されております。当市では、投票時間の繰り上げは上村、南信濃地区投票所において、合併前に引き続いて午後7時までとされております。期日前投票の増加により投票時間の短縮については、法改正が全国的に予想されております。当日の午後7時以降の投票者も相当おられますことから、一律に午後7時に繰り上げることは現状では困難であると考えております。
○議長(中島武津雄君)
永井選挙管理委員会事務局長。
◎選管事務局長(永井昇君) 7時から8時までの投票者数がどのぐらいかということでございますが、今回の市議選におきましては投票日当日の投票者数でございますが、約2,137人ということで投票率にして4.5%と、このようになっております。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) 私としては事務の方たちについては、深夜1時2時に及ぶというふうに聞いておりますし、衆議院選挙等になるともっと遅くなるかというふうに聞いております。経費の問題、また皆さんの健康の問題も考え、やはり1時間早くすると、そういうことをぜひ検討をしていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○議長(中島武津雄君)
永井選挙管理委員会事務局長。
◎選管事務局長(永井昇君) 投票時間の繰り上げにつきましては、公職選挙法に定められておるわけでございますが、選挙人の投票に支障を来さない特別な事情がある場合には、投票所を閉鎖する時刻を4時間以内の範囲内において繰り上げることが可能とされております。上村、南信濃地区の繰り上げ理由は、山間地であり投票時間延長後に実施された選挙においては、午後7時以降に投票した割合は、ほかの時間帯と比べて極めて少ないと、こういう理由で合併前から継続しているところでございます。 なお、開票時間を単に早めるという理由での繰り上げということは、現行法上それはできないとされているところでございますので、ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) 現在の制度上ということでありますが、それについても原則ということでお聞きをしております。原則的な規約だというふうに思いますので、ぜひ今後は経費の問題、また健康の問題、私たち関係者がどうしてもそのことを、開票が全部済むのが11時過ぎというような、そういったことも含めてぜひ検討をしていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。 あわせて、先程来お話ししている投票率アップの問題、期日前投票の郵送の問題とあわせて、そういう問題についてぜひ選挙管理委員会としても考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 金田選挙管理委員長。
◎選管委員長(金田文夫君) 投票時間の短縮については、全国的にも法改正の要望が出されております。これが、やっぱり法が改正されることがまず最初かと思いますけれども、私どももこれについて努力してまいりたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) 飯田の選挙管理委員会としては、繰り上げる方向で考えていただくということで、私の方受け止めさせていただいてよろしいでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 金田選挙管理委員長。
◎選管委員長(金田文夫君) 現在すぐにというわけにはまいらないかと思いますが、それに向けて鋭意検討、努力したい、こう思っております。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) 現在では、今のご答弁が最終的だと思いますので、そのように受け止めさせていただきます。ありがとうございました。 次にお願いしてあります高校再編の問題についてであります。現在の飯田長姫高校と飯田工業高校との合併の問題について、進行状況また今後のスケジュールについてをお聞きしたいと思いますが、よろしくお願いします。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) 現在の高校再編の進捗状況、それから今後のスケジュールについてということでございますけれども、議員ご案内のとおり昨年11月18日に県教育委員会での実施計画の決定と12月の県議会での同意によりまして、飯田工業高校と飯田長姫高校との統合後の新校は、飯田長姫高校の校地と校舎を活用して、平成25年度に開校することが示されております。 去る4月27日の、県教育委員会主催の高校再編に係る懇談会におきましては、県教育委員会は新校開設に向け具体的な検討を進めるため、両校職員と県教育委員会による飯田新校設立準備委員会が設けられ、現在教育内容、学科、名称、施設、設備の整備、統合の方法等が検討をされているということでございます。 今後のスケジュールということでございますが、地質調査、実施設計等を経まして平成23年24年に建設工事を行いまして、平成25年4月には新校の生徒募集を行うと同時に、在校生を含めて統合をする予定であるとお聞きをしております。以上でございます。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) 現在は、設計前のということで受け止めさせていただいてよろしいでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) そういうことだと思います。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) 4月27日の懇談会にも私も出席をさせていただきました。県の教育委員会のご答弁の方では、現在の長姫高校の敷地の中に工業高校も併合されると、併合というと語弊がありますが合併をされるということでお聞きをしましたが、そういう受け止め方でよろしいでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) 高校再編にかかる懇談会では、飯田工業高校の持つ工業科の実習機能等、統合新校に必要な施設、設備等の整備が、現在の飯田長姫高等学校の校地内で可能であるとの考えが、県の教育委員会から示されたと理解をしております。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) そのときも、そのあともいろいろとお聞きをしているんですけれども、特に飯田工業高校の関係者の皆さんからは心配が出されております。やはり、精密機械を置くというようなことで振動があってはいけないとか、それから粉じんが入ってはいけないとか、そういうことが必要だと、そういう意見が出されておりますが、その点ぜひ私としてはそのようなことも今後の設計に入れていただきたいというふうに思いますが、その辺はいかがでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 今のこの統合校の環境整備が、長姫高校の校地だけでは不十分ではないかという、そうした意見については、同窓会あるいはPTA等の学校関係者から私もお聞きしているところでありまして、そうしたことをしっかりと協議していくことが必要ではないかと思っているところであります。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) 今の市長の答弁は、私がお話ししたような工業高校に対する教育環境が非常に大切であると。いわゆる振動の問題や粉じんの問題、そういうこともぜひ反映をしていっていただきたいと思いますが、市長としてそういう意見をいろんな場を通して、広域連合の場とか県に対する話し合いをするとか、そういう場所で市としての主体的な考え方と受け止めさせていただいてよろしいんでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) もちろん飯田市長としての考え方も今後も述べていきたいと思っておりますし、去る6月2日には広域連合長といたしまして、中島広域連合議会議長と連名で、県議会の文教企業委員長宛に、この県下第1号の総合技術高校、ものづくりの拠点校、基幹校としてふさわしい教育環境、施設整備等の整備をするということ、またそのための予算を確保するということを要望し、また教育環境の整備にあたっては、学校教育関係者等の意見を聞き検討を進めるところということで要望をさせていただいており、今後も新校が地域の子ども達にとりまして魅力にあふれ、県下第1号の総合技術高校、ものづくり校の拠点、基幹校としてふさわしい学校となりますよう、議会の皆様方はじめ関係の皆様方と一緒に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) 4月27日のときにも私お話させていただいたんですが、設計の図面というものがないと、教育委員会側はこれで教育設備が整ったといい、同窓会の皆さんはそうではないというような意見の交換が見られたわけでありますが、そういった図面については広域連合とか飯田市と県との話し合いの場所でも出されてお話はされているわけですか、それについて確認をさせていただきたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) ただいまの件については、やはり県教委の方で高校再編にかかる懇談会を作って今検討をしておるところですので、やはりそういうところでしっかり協議をされていくべきことだと、そう思っております。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) ちょっとはっきりしないんですが、どのあたりまでその図面というのは公表されるかということは、飯田市の方では承知されてないということですか、その点についてちょっと確認をさせていただきたいんです。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) 飯田市として現在承知しているわけではございません。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) やはり4月27日のときもそうでしたけれども、県教育委員会側は教育環境は整えるように努力するといい、またこちらというか聞いている皆さんは、そのところをもう少し明らかにしてほしいというような話し合いの一方通行みたいな形、一方通行というか空中戦みたいな形で終わってしまったわけですが、ぜひその点は図面を見てお話をする、そういう機会を作っていただくような、この飯田市議会においてではないんですけれども、ぜひ市長も目を通していただく、また関係の皆さんがそういったものについてもはっきり見ていただく、そういうことで議論をさせていただく場所を設けていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 基本的に今までも広域連合、あるいは広域連合議会とともに、この問題については地域の子ども達にとって一番いい選択肢になるような、そういったふさわしい学校を作っていこうという考え方で進めてきております。 そうした中で、福沢議員からもそういったご意見を賜ったということで、参考にさせていただいて協議を進めていければと思うところでございます。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) ぜひ図面を見ながら、ここはこういうふうにあるべきだ、ここはこういうふうにしてほしいというような意見が採り入れなければ、本当に子ども達にとって、高校生にとって学びやすい環境とは言えないんではないかというふうに思います。ぜひそういうことをお願いしたいと思いますが、再度ですけれどもその点はいかがでしょうか、図面を見てきちんと話し合いをしていただくということで再度お願いしたいと思うんですが。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) ちょっと繰り返しになりますが、基本的な考え方としては先ほどお話をさせていただいたとおりでございまして、そうしたことを関係者の皆さん方の思いも当然これまでもきちんとそれをくんで対応をさせていただくという、そういった形でやってきておりますので、そうしたことを参考にさせていただいて協議をしていくという、そういうことではないかと思っております。
○議長(中島武津雄君) 福沢清君。
◆6番(福沢清君) 再度になって恐縮なんですけれども、懇談会なんかで話をするとどうしても抽象的な空中戦になってしまいますが、そういうことのないように、ぜひ具体的なことが実現できるようなことでお願いをしたいというふうに思います。 非常に時間として、発言時間としても短縮というか少なくなってしまったわけですが、初めての経験で1時間という割り当ての中でのこの時間で恐縮ですが、これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(中島武津雄君) 以上で、福沢清君の一般質問を終わります。(拍手) それでは次の一般質問を行います。 清水勇君。
△清水勇
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◆3番(清水勇君) おはようございます。会派のぞみの清水勇です。4月の選挙では市民の皆さんには大変お世話になりありがとうございました。また4年間議員としてのチェック機能を果たし、市民、行政、議会の皆さんとともに、安全安心で住みよい飯田市づくりのために取り組んでいきたいと思います。皆様のご指導ご協力をお願いしたいと思います。 ある新聞記事に、蓄電池産業のことが載っておりました。「14兆円産業に」という見出しがありました。これは、経済産業省は蓄電池関連産業の競争力強化に向けた検討に着手するということで、次世代の自動車や太陽光発電分野などで成長が見込まれる蓄電池に関し、今後より多様な活用策を検討、2018年度時点において世界シェア約20兆円を想定し、そのうち日本企業が約14兆円、7割程度のシェア獲得に照準をあわせていくということで、官民合同による蓄電池システム産業戦略研究会を設置して、新たなマーケットづくりを中心とした具体的なビジネスモデルの構築を急ぐというものでした。ぜひ、この当飯田の企業にも大いに恩恵があればいいというふうに思いました。 今回の一般質問は、定住自立圏構想推進要綱の概要について。 リニア推進対策本部について。 外国人講師招聘事業、すなわちELT英語指導助手派遣について、3項目の質問をいたしたいと思います。 では、質問席に移り質問をいたします。よろしくお願いをいたします。
○議長(中島武津雄君) 清水勇君。
◆3番(清水勇君) それでは質問に入りたいと思います。 まず定住自立圏構想は、今回議案審議がありますので関連以外の項で質問をいたしたいと思っております。定住自立圏構想推進要綱の概要の中に、定住自立圏構想の推進に向けた総務省の財政措置という項目がありまして、市、町村に対してどのようなメリットのある財政措置なのか詳しくお聞きしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 理事者側の答弁を求めます。 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) それではお答えをいたします。定住自立圏を形成した中心市及び周辺町村には今もお話がありましたように、国からさまざまな財政的な支援が行われるということが示されております。定住自立圏は、これからの国の地方に対する財政的な支援策の柱の1つとなることが想定されておりまして、財政的な面からも定住自立圏を形成する意義は大きいと考えております。 飯田市においては、既に平成20年度の国の緊急経済対策に関連しまして、地域活性化生活対策臨時交付金に、定住自立圏分といたしまして1億6,800万円余が交付されており、定住自立圏推進構想基金として積み立てておるところでございます。基金は、平成23年度までに定住自立圏形成協定に盛り込んだ取り決めのために使うこととなっております。 さらに、先に成立しました今年度21年度の国の第一次補正予算では、地域活性化経済危機対策臨時交付金の中で、さらに7千万円程度の割り増し交付がされる見込みでございます。 また、総務省では定住自立圏共生ビジョンに基づく取り組みに対する包括的財政措置といたしまして、中心市には年間4千万円程度、周辺町村には1千万円程度を基本として算定した額を特別交付税により措置するとしておりますほか、地域活性化事業債のメニューに定住自立圏推進事業を創設しております。 また、取り組み推進のために外部から人材を招へいするための経費、病診連携等による地域医療の確保のための経費等、個別の施策分野に対する特別交付税も措置が用意されております。 一方、総務省以外でございますけれども、国土交通省とか農林水産省、文部科学省等、他省庁においても定住自立圏に関連した事業枠が検討されておるところでありまして、今後メニューが増えることが想定され、必要なものはしっかりと準備して要望をしていくことを考えております。 さらに、今年度の国の第一次補正予算におきまして、定住自立圏において都市機能の向上等に資する民間投資のイニシャルコストを支援し、新たな民間投資を促進することにより地域経済の活性化を図ることを目的といたしまして、定住自立圏等民間投資促進交付金の創設が盛り込まれております。こういったように、さまざまな支援策が講じられていると理解をしております。以上でございます。
○議長(中島武津雄君) 清水勇君。
◆3番(清水勇君) 具体的なそれぞれ市町村への金額と、また財政措置、考える措置についてお聞きしました。 私もその21年度事業地方財政措置という項目の中に、今も触れていただきましたけれども一般行政経費であるとか地域活性化事業債であるとか、過疎対策事業債であるとか辺地対策事業債であるとか、そういうふうにうたわれておりますが、これにつきましても市として使えるという事業債については今後いろいろと考えられて、それぞれ使えるものがあるのかどうか、わかる範囲内でお聞きしたいと思います。 今のいただいた答弁に重複するかもしれませんけど、そこのところを確認をしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) ただいま現在示されているようなという言い方が適当かどうかわかりませんが、いろいろ示されている中のものをご紹介いたしました。今後もいろいろのものがまた示されてくると思いますので、そういったものも飯田市としましても積極的に採り入れて対応をしていきたいと思います。 ただ、そうした場合にはいろんな事業を考えていく必要がありますので、これから庁内挙げていろんなものを検討して積極的に採り入れていきたい、そう考えております。
○議長(中島武津雄君) 清水勇君。
◆3番(清水勇君) わかりました。 やはり今伺うところによりますと、この定住自立圏構想の中でも今後それぞれ、飯田市としても独自で考えていくそれぞれのものについての事業債であるとか、また定住自立圏構想これから今後、今回以外のものでも締結していく中においては、いろいろとメリットがあるというようなことを今説明をいただきました。 私も、定住自立圏構想の取り組みにおいては先行実施団体として、また飯田市下伊那の町村にとってメリットになるように総務省の動向を、これからも把握していただいて取り組んでもらいたいと思います。 そこで、総務省の方から来られました丸山副市長さんに伺いたいと思います。丸山副市長さんは徳島に2年間財政副部長及び部長、また埼玉県の県職として4年間県立病院課長、まちづくり支援課長及び財政課長を歴任されて、市、県の現場も経験されております。今回4月より飯田市に来られましたが、この定住自立圏構想に対する丸山副市長のまず考えをお聞きしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 丸山副市長。
◎副市長(丸山達也君) 定住自立圏構想につきましては、そもそもこの厳しい財政状況と今後の厳しいと見込まれております人口動向を踏まえますと、より効率的に住民の生活基盤を効率的に整備をしていく、それから今後も見込まれます三大都市圏と地方圏の格差の広がりというものに対して、それを止めていくという観点から、ぜひとも不可欠な政策であると考えております。 この財政措置も重要でございますけれども、場合によりますればその財政措置がなくても取り組んでいかなければならないような政策分野であったところに、今回その財政支援措置を講じて国としてそれを進めていくという方向が出たものだと認識をいたしております。以上です。
○議長(中島武津雄君) 清水勇君。
◆3番(清水勇君) 今、副市長の方からは伺いましたが、やはり私も財政面で今回まず入らさせていただいたのは、飯田市も経済自立都市構想を挙げておりまして、そんな中でこの飯田市、長野県の南の端ということで大変農業、工業、商業等含めて、バランス配分で行くとそういう多様な生産で成り立っているので、今回のようなときには少なからずとも何とかなるというような考えも持っておりますけれども、しかし長野県の端ということで交通等のインフラ整備もされておらないという形の中では、やはり財政を、いろんなものを使わせていただく中で含めてやっていかなければならないと考えております。 そういう意味で、今丸山副市長の方からは、やはり今後考えられる人口減であるとか厳しい財政であるとか3大都市との格差が広がるというような、その是正を含めてのこの定住自立圏構想の取り組みというようなことを説明をいただいたわけですけれども、やはり飯田にとっては今私が言わせてもらったようなことで、幅広くやってもらっていただきたいというような考えがあります。 そこで、それぞれ今市、町村との開きというかあるとは思いますけれども、まだ来て2ヶ月でありますし丸山副市長には私は飯田下伊那の、私自然が好きな方ですから丸山副市長も自然の良さを知っていただき、人間の良さ、優しさも知っていただき、この飯田下伊那をよくまた自分の目で、足で見ていただいて今後の定住自立圏構想に生かしていただきたい。 また、この飯田市へ来ていただいた以上は、丸山副市長の中でこの飯田市が少しでも残っていくような形の中で、またこの飯田下伊那を見ていっていただきたいというのが私の気持ちでありますけれども、そんな飯田市へ来ていただいたんですが、この2ヶ月間の感想、気持ちでいいのでまずお聞かせ願いたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 丸山副市長。
◎副市長(丸山達也君) 4月1日に着任させていただいて以降、さまざまな公務それからプライベート含めまして、この飯田市内それから下伊那地域を含めまして廻らせていただいたところでございます。市民の皆さん、また町村の町村長さん含めた町村の皆さん方と懇談をさせていただきまして、それぞれ市内の各地域につきましても各町村におきましても、それぞれの歴史ですとか文化、自然を大事にして、それを活性化につなげていこうというふうに、その地域も真摯に取り組まれているというところを強く感じたところでございます。 また、この行政だけでなく事業者の皆さん、住民の皆さん、いずれも飯田下伊那、南信州といったそのまとまりについて非常に自然に、当然のように受け止めておられるという意味で、人の感覚としてこの飯田下伊那という地域について、住民の皆さんが非常に一体感を持って感じておられるというところが、ある意味非常に定住自立圏としての非常に底力といいますかベースがある地域だなと感じているところでございます。 また、もう1点はこの4月からまいりまして3つの大きなイベントを体験させていただきましたが、人口規模に比べまして住民の皆さんのボランティアを通じて非常に大きな、率直に申し上げまして行政職員だけでやりますと、これだけのイベントはできないんですけれども、住民の皆さん方がご協力いただきまして非常に、対外的にPRできる大きなイベントをやれる、非常に住民の皆さんからの力が強い地域だと感じたところでございます。以上です。
○議長(中島武津雄君) 清水勇君。
◆3番(清水勇君) 飯田市へ来て2ヶ月ではありますけれども、今気持ちをお聞かせいただきました。 丸山副市長、埼玉県の県職でまちづくり支援課長とかということをやられております。やはり飯田市においてもまちづくり、それぞれ各地域で、まちづくり委員会等を発足してやっております。また、そういう意味においてもいろいろな培ったものを出していただいて、飯田市のために頑張っていただきたいと思いますし、この定住自立圏構想が模範になるように、またしっかりと飯田市のために頑張っていただきたいと思いますので、その点よろしくお願いしたいと思います。 次に、リニア推進対策本部これは推進対策本部と言っていいかどうかわかりませんけれども、前回の議会で確か渡邉副市長を中心にして、リニア駅誘致に向けた取り組みを進めていくという答弁があったと思います。それについて、その後現状どういうふうに進んでいるのか、まずお聞きしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 私の方から少し、あとまた実務的な部分は補足していただくということでお願いします。 ご案内のとおり、このリニアの推進につきましては、他の期成同盟会に先んじまして昭和49年に期成同盟会が設立され、以来35年の実績を持って活動をしてきているというのはご案内のとおりかと思います。この間、看板の設置やさまざまなPR活動、あるいは実験線の試乗会、中央への要請行動、誘致のための活動として、さまざまな活動を実施してきたところでございます。 昨年の12月の国からJR東海等に対しまして、供給輸送等に関する事項などの調整、いわゆる4項目調査の指示が出された状況から、その実現性が一層進展したと考えておりまして、このリニアが実現するということを想定してやはりこの、昨日からも議論しておりますが、そのリニアの実現を前提とした形でのこの地域づくりというものをどういうふうに進めていくかということを考えていくために、リニア中央新幹線が地域に与える影響調査に着手してきつつあるところであります。そうしたことで今考えてきているというのが状況であります。
○議長(中島武津雄君) 清水勇君。
◆3番(清水勇君) 今、流れをお聞きしたというふうに受け止めます。その中で具体的に中心にして組織をどうするかということは、どの程度進んでおられるのか、まずそこを伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 推進本部の設置ということのご質問かと思いますが、これは前々から申しておりますように、しかるべき時期に本部長は私ということで、渡邉副市長に実務的なリーダーシップをとるような体制で立ち上げをしていきたいということで考えているところであります。
○議長(中島武津雄君) 清水勇君。
◆3番(清水勇君) 今、そういう形の構想はあるというふうに受け止めたいと思います。 しかるべき時期と今おっしゃられましたけど、私はもうこの年度も6月であります。半分過ぎたと考えております。その中で、私は今期中もしくは来期のはじめまでにこのルートはもう具体的な方向へ進むんじゃないかと私個人は考えております。 その中で、JR東海の方もここ何日か新聞紙上の方でも出ておりますが、やはり直線約7千億円の建設費減であるとか、運行約10分短縮になると直線ルートで行くと。これは民間主導型で行けば1割の運行費年間、また何十年間の運行ではもう当然のことであり当たり前であり、JR東海としては直線ルートを言っているのは民間ですから当然のことと考えております。その中で、私は長野県はBルートということに前々から固執している、それは今までの新幹線に対する取り組みの歴史というものがある、これは早急にはずせないとか、するわけにはいかないと私も思っておりますけれども、しかしJR東海が直線ルートをほぼ大まかにもう出している中でいきますと、やはりぼつぼつCルート主張でJR東海の後押しも必要でないかと私は考えておるところであります。 そこで今まで長野県に対しても、オリンピックの誘致だとか長野新幹線であるとか、上越道だとか松本空港だとか、今まで長野県においてはどうしても北部の方主導で長野県の運営を私はされてきていると思っております。その中でいわゆるJR東海主導の直線ルート、Cルートというのは私は飯田としてもボツボツ主張して進めてもいいんじゃないかと思います。市長の立場でいくといろいろと、駅誘致もいろいろとあると思いますけれども、私はこう思いますが市長の意見もお聞きしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) まず、何回も申しておりますが私の立場としては飯田市の地域づくり、この地域が持続可能な地域として、次の世代にちゃんと引き渡していけるようにするための、まさにこのリニアというものは千載一遇のチャンスとしてとらえていくべきものであり、何よりもルートというよりは、やはり飯田駅がきちんとこの地域にとって、もっとも効果が出る形で設置される、そのためにはどうしたらいいかということを考えていくことが非常に大事だと思っているところであります。 駅の設置につきましても、最近またいろいろとお話が出てきているところでありましてまさに今、何度も申し上げますような正念場という,そういった状況ではないかと思っているところでありまして、こういったときにはきちんと、しかるべき時期がやってきたそのときには、しっかりとした体制を立ち上げて、そして間違いのない、誤りのない選択をしていけるようにしていくということが必要だと感じているところでございます。
○議長(中島武津雄君) 清水勇君。
◆3番(清水勇君) 私は議員であり、市民の立場を代弁するという気持ちで言いますので、私は大いにCルート案で、またJR東海が出している1県1駅ということにも、大いにCルートを私は応援しながら進めていきたいというように考えております。 その中で、先ほど説明がありました市長を本部長として、副市長にバックアップをしてもらう体制づくりの推進対策委員会というか本部というか、それを例えば今後具体的に、しかるべきと言いましたが大体いつごろまでに構成して進めていくというようなことを、しかるべきに出てじゃあというのではなくて、やはりその点を計画的に進めてもらいたいと私は思っておりますが、やってないわけではないと思いますので、そこら辺のところをお聞きしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) もちろんやってないわけではありません。かなりそういった意味では、状況を見ながらの体制を整えるための準備というのは進めております。 どういった形でというところについて申し上げますと、かつてまさに天龍峡エコバレーを作ってきたあのときの体制でいいますと、ある段階に来たときに治水対策部のような、こういった専門部を立ち上げたわけでありますが、恐らく今回のこのリニアの推進対策本部につきましても、そうした専門部の設置というようなことまで視野に入れたものになっていくのではないかと。ですから、今はまだ企画のリニア対策室を中心として、各部のメンバーが協力をしあいながらという準備段階であると思いますけれど、これがいずれは専門部として立ち上がってくると、そんなようなイメージで考えております。
○議長(中島武津雄君) 清水勇君。
○議長(中島武津雄君) 私も、やはり急ぐとか云々というか性格的なものあるとは思いますけれども、やはりCルートを具体的に打ち出す中でJR東海の後押しをしながら、またJR東海にも協力しながら県にも国にも協力してもらいながら駅設置に向けていきたいと、そういうようなことも考えておるわけでありますけれども、やはり確かに市長の立場ではわかります。議員でできることはまた議員で多いに言わせていただいて、この件については取り組んでいきたいと考えております。 やはり、しかるべきときではありますけれども、私は後れをとらないように計画だけは、それぞれどういうことを進めていく、内容どういう取り組みをする、またリニアしかるべきときが来て具体的になったときに、今後駅を仮定しますとそれに沿った取り組みというのは、またそれからの期間で考えられるわけであると思います。ただ、そういうことも含めてぜひしかるべきときの前に、今言われた状況のその辺をしっかり進めていただきたいと考えておりますので、その点先ほど副市長に事務的な一応任せるということでありますので、副市長の意見も伺いたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 渡邉副市長。
◎副市長(渡邉嘉蔵君) 先程来市長が答弁申し上げているとおりでございます。本当に文字どおり未曾有の巨大プロジェクトでございまして、当然のことながら経験がないわけでございますから、どう対処していくかということにつきましては、本当にゼロから組み立てていくということでございまして、正直申し上げまして非常にいろいろと迷う部分も多ございます。 ただ、本当に飯田市あるいは飯田下伊那地域にとりまして、本当に千載一遇のチャンスでございますから、あらゆる可能性、さまざまな可能性を想定しながら手を打ってまいりたいと考えておるところでございます。 本年度調査等予算をお認めいただいておりますので、しかるべき時点でその調査等の集約ができた段階で、また議会等にもご相談申し上げ、また市民の皆さんとも議論を深めてまいりたい、こんなふうに考えております。
○議長(中島武津雄君) 清水勇君。
◆3番(清水勇君) わかりました。私としても他地区、例えば東京、神奈川、山梨、岐阜ではありませんけれども、やはりそういった地区でも具体的1箇所にほぼ決めて進んでいるところや、山梨のようにまだ3箇所ぐらい、4箇所ぐらいというか、まとめきれないところとかいろいろありますが、それぞれその地区においてもいろんな取り組みや考えをしながらやっておるというふうに載っておる、インターネット等には載っているところがあります。ですからぜひ、今言われましたけれども、しっかりした取り組みをしていただいて、いつでもしかるべきときが来たときには、しっかりとした主張ができていくようにお願いしたいと思います。 それでは次に、教育委員会がELT英語指導助手を派遣する外国人講師招聘事業についてお聞きします。 これにつきましては、昨日2名の議員さんが質問をしておりますので、できる限りダブらないように質問したいと思いますが、どうしても聞かなければならないこともあります。ELTの必要性と今までの成果についてでありますが、昨日の答弁もありました。昨日の答弁以外で、まだ言っていただけることがあるならばお聞きしたいと思いますし、またELT派遣を仲介業者に依頼する中で、その仲介業者がどのような業務、そこで業務内容をしておるのかお聞きしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。
◎教育長(伊澤宏爾君) ELTの問題につきましては、昨日も2名の議員さんからご質問がございましてお答えしたところでございまして大きくは変わりませんけれども、いわゆる英語助手の先生方、生徒達と向かい合う中で本当に生の英語を話す機会、なかなか日常的にはございませんので、また発音等についても、これはもう繰り返し繰り返しのことでございますので非常に生徒達、児童達いきいきとした授業が展開されていると、こういうふうに認識をいたしております。 いわゆる外国人の先生方に接することによって生の英語に接し、そしてこれからのグローバル化した世界に歩していく、その児童、子ども達が本当に英語をなんの抵抗もなく話そう、そしてコミュニケーションをとろう、こういう能力は日々の積み上げしかないと、こんなふうに思います。国際感覚をこれからはどうしても求められる時代でございますので、今後もこうした授業を鋭意継続をしていく、こんなふうに考えているところでございます。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 後段のところを補足をさせていただきます。紹介業者への依頼の内容ということでございましたので、教育委員会の方では意向にあいましたELT、要するに講師の先生の選定をお願いしております。実際に、イギリスの方に出向いていただいて面接をして候補者を選定してもらっております。その中から、教育委員会が最終的には選任をしておると、こういう状況でございます。 それから出入国に関する連絡事務、それから入国後のELTの講師の方々の生活全般の世話につきましてお願いをしております。これは病気のときの対応とか、生活上におけますトラブルの解決、あるいは退去時に部屋の整理整頓、不要品の搬出なども含めまして全般の世話をお願いしております。それから学校教育におけるELTのサポート、教育委員会とELTの通訳、連絡、調整などをお願いしておるところでございます。
○議長(中島武津雄君) 清水勇君。
◆3番(清水勇君) わかりました。私も一応今までの説明や答弁、新聞の中では報酬といったことであって、どのような具体的な仲介をされて運営しているのかということを確認したかったわけであります。 なぜかと言えば、やはり来られるELTの皆さんは小学生、中学生を教える立場であると。また、その中でいきますと、やはり履歴きちんと確認されておられるのかどうかということも確認したかったわけであります。 先ほどの説明の中に、やはりそれぞれ国際人を育てるコミュニケーション、また英会話形式で英語の授業ができるというような形も含めまして、やはり私としても来たELTの方の国や、そういう話も私はしてもらう中で、いろんな意味で交流という感覚のもとでもいいんではないかというふうな考えもいたしております。 そういう意味でいくと、やはり私はELTとして日本に来て教えるという心構えも重要なことであると思います。そんな中で、先ほどその仲介業者も入国の対応だとかそれぞれあって、アフターケアもされておるというように伺いました。そんな中で教育委員会の皆さんは、例えば来たELTに対してのどういうことを、英会話以外、含めてどういうことを教えるというか、その来た人の良さを採り入れながらやってくとか、そういうような点についてはELTと話しながら接触があるのかどうか、ちょっとお聞きしたい。
○議長(中島武津雄君) 伊澤教育長。
◎教育長(伊澤宏爾君) 外国から来ていただくELTの皆様、日本に非常に関心を持って来ていただいているということは間違いございません。日本語を一生懸命勉強して来ている方が多いわけでありますが、もう日本へ着いたときにはある程度の会話ができるというふうな方もいらっしゃいますし、まだまだこれから勉強中というELTもいらっしゃいます。 これは、もう授業の中では日本語を使わないでTTでやっておりますからいいわけでありまして、ですがELTの一人一人の人間性といいますか、そういうものが言葉は通じなくとも、あるいはまだまだ日本語が片言でも、これは人間の意思というものは伝わっていくわけでありまして、そういう中で子ども達も非常にELTに、低学年の子ども達はなついて一緒になって遊んだり、あるいはいろんな市の行事等々にも積極的に、お祭り等々にも積極的に参加をしていただいておりますし、そういう意味でこの地域に溶け込もうというふうにしているELTの姿を見るときに、私どももELTと事前打ち合わせ等々する中で、あるいは定期的に、少なくとも1ヶ月に1回は全員集まっていただいて、担当部署のところで話し合いを持っているわけでありますが、そういう中で非常に積極的な姿勢を私の方は伺っているところであります。
○議長(中島武津雄君) 清水勇君。
◆3番(清水勇君) 私も、やはりそういうELTの方々も日本が好きで、日本の子ども達に多分接したいし、教えながらその人達も勉強したいというような、今説明のあるように来られていると思います。そういう形の中で子ども達もELTもよい環境で授業ができるように、また今後の取り組みをお願いしたいと思います。 最後に、今回の問題については検討委員会で検討し、監査も昨日するとの答弁がありました。これを例えば、その検討委員会の検討をいつまでにし、それに対してどういう方向になったかという方向をいつごろまたしていただけるのかどうか、その点についての考えをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 具体的には、なるべく早いうちにということなんでございますが、指導機関等のご指導等も伺っておりますので、そういった指導があればそういったご指導にしたがって、見直すべき部分等があれば当然見直していくということでございますので、そういったところも含めますのでちょっと、なるべく早いうちにやりたいということではございますので、よろしくお願いします。 それと、もう1つちょっと補足なんですけども、ELTの皆さん今まで20年続けてイギリスにOBの方が大勢いらっしゃいまして、飯田の印象をすごくよく持っておっていただきまして、向こうでOBの方たちのつながりも、会のようなものできておるように聞いております。それから今来ていただいたELTの方々が、この飯田を紹介するような、下伊那も含めた飯田下伊那がいいということでそんなような、自分たちで英語でパンフレットを作っていただいた、今活用しておると、そんなようなことも生まれておりますので、ちょっとご紹介させていただきました。
○議長(中島武津雄君) 清水勇君。
◆3番(清水勇君) わかりました。それぞれやはりいい印象を持ってELTの皆さんも帰っていただいて、それぞれそういう形で飯田の方をPRしていただいておるというような形で、それはありがたいと思います。そういう形が、今後もこの事業を続けるにあたっては教育委員会の皆さんもしっかりと、やはり来た皆さん方が教えて喜んでまた帰っていただけるような体制づくりを進めていっていただきたいと思います。 やはり教育委員会のことであり、そういった問題が今回取り沙汰されましたが、やはり今回の件はしっかり検討をしていただいて、次の事業に上手く進んでいくような形で取り組んでいただきたいと思います。 これで私の一般質問を終わりにいたしたいと思います。ありがとうございました。
○議長(中島武津雄君) 以上で、清水勇君の一般質問を終わります。(拍手) 会議の途中ですが、ここで暫時休憩といたします。 10時16分 休憩
--------------------------------------- 10時30分 再開
○議長(中島武津雄君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 それでは次の一般質問を行います。 井坪隆君。
△井坪隆
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◆21番(井坪隆君) 会派みらいの井坪隆です。不肖私は、このたび伝統ある飯田市議会の末席を汚すこととなりました。私ごとではありますけれども、顧みますればまさにこの壇上から去って既に5年、この間の飯田市議会の改革に対する強い信念と確たる行動は、分権時代地方議会のあるべき姿として全国に誇れるものであり、情熱を持ってかかわってこられた、この議場におられる先輩議員各位と、先刻退任された議員諸兄に深い敬意と感謝を表するものであります。 図らずも私は、今議会におきまして議会運営委員長を拝命したおりに、この5年間の今日までの飯田市議会の改革の足跡をたどってみましたが、そのご苦労が忍ばれるものでございます。この間の議会の歩みというものは、恐らく飯田市議会史上これほどまでに市民の皆さんに対して、改革の志を立てたときはなかったのではないでしょうか。そして、今任期の議会がまさにその改革の志を実現に向けて行動し、市民の皆さんにお示しするときが来たと私は受け止めておりますが皆さんはいかがでしょうか。 さて、地方に住む私たちから今の国家というものを見てみますと、まずは政治のその発する言葉の主語が、「国民が」ではなく「我が党は」が主語になり、国民の期待にどうこたえるということから遠ざかる政治、そして疲弊する国の官僚制度、さらに経済界では業界を代表するような企業や協会のモラルの低下など、いわゆる中央といわれるようなところの無力さと限界をつくづく感ずる今日であります。 これは何を意味するのかと私なりに考えれば、利益追求の一本槍となっている市場経済というものが、あるいは明治以来の制度が続いて安心とされる国家というものを頼って生きてきた私たちの生き方を根本から考え直す、そういう時期に来ていることを意味していると感じています。そうした今日までの生き方から、これからは私たち自身が生きているこの場で、自然とともに安心で安全な世の中を築き上げるという、新しい未来への今がその変わり目であるように思うのです。そして、その新しい未来の中心は国でもなく県でもなく中央でもなく、まさしく私たちが住んでいる市町村であり、その市町村にそのまた住んでいる地域に私達が深く根を張って生きる、そういう社会を、そして日本を作らなければなりません。 私達市町村の議会と議員、そして市町村の首長と行政はふるさとにこだわり続け、こうした真の地方の時代の出発点に今まさに立っているのであります。その出発点とは、全国に先駆けて動き出そうとしている、定住自立圏構想であると私は確信いたしております。この定住自立圏構想をもって地方の大切さを訴え、地方の価値を見いだし、地方の強みを持てるよう地域の皆さんと一緒になって、この飯田下伊那を新しいものに創り上げたいものであります。そこで、定住自立圏構想の推進のために何が必要とされるのか、ともに議会の場でもって議論したいと考えます。 さて、時代は社会は、そして国民のものを見る目は、その構造や考え方がここへ来て大きく変化をしてきています。そんな中、地域の政策も夢を語ればよかったという時代は終わったと言えます。現実の暮らしに目を向けて長寿と健康と幸せ度を考える、そんな政治が求められています。私は選挙戦を通じて、そうした暮らしを優先する政治の実現を訴えてまいりましたが、一方で未来を重視する政治の推進も市民の皆さんにお約束してまいりました。 先ほど私は、夢を語る時代はもう終わったと申し上げました。しかし厳しい暮らしの深刻な現実をしっかりと見据え、この時代にみんなでともに立ち向かおうというときに、希望の灯を灯し、その灯を燃やし続けなければなりません。それは未来に対する投資です。そしてその1つがリニア中央新幹線の飯田駅設置であります。私はリニア飯田駅はこの地、飯田下伊那にできる運命にあると考えています。だからこそこの運命を受け止める、つまり今からリニア飯田駅に備えた都市計画やまちづくり、これが必要なのであって、リニア飯田駅誘致がそのこと自体が目的となってはいけないのであります。そこで、リニア飯田駅設置に向けた市長の姿勢をお伺いいたします。 先の臨時議会で、飯田市議会会史上初めての立候補制による議長選挙が行われました。その新しい時代の光景に、私は久々に議場において感動と興奮を覚えました。当選された中島武津雄議長の今日までのご功績をたたえますとともに、第17代議長の就任を心からお祝い申し上げます。 また、敗れたとはいえ原勉議員も立候補にあたっての所信表明演説は、議員そして議会本来の姿勢とあり方を、地方議会の置かれた時代的背景を的確に把握して格調高く述べられたことは、その具体的公約と相まって私達聞く人の胸に届くものでありました。厳粛な中にもさわやかな議長選挙を経て、飯田市議会がいよいよもって国でもない、県でもない、真の地方の時代を自らの手で創造していかんとする意欲を燃やし力を発揮するために、浅学非才にして微力ながら1地方議会の1議員として頑張ることをお約束し、質問に入らさせていただきます。
○議長(中島武津雄君) 井坪隆君。
◆21番(井坪隆君) それでは質問をさせていただきます。まず定住自立圏構想と飯田下伊那の将来像について、お伺いいたします。 まずもって私自身が考えるに、この構想の実現に向けた手続きとかその構想の中身の内容とかそういうものは別として、この地域の将来を見据えたときに、飯田下伊那地域全体で何らかの大きな行動を起こさなくてはいけないという、そういう危機感を私は前から持っておりました。 平成の合併を経験して、この地域南信州は本当に新しい地域の姿を見いだせたとは私は思いません。合併をしたくない、あるいは合併をしたくてもできない、あるいは合併はしても同じだといった議論の中で、そういった議論がある中で当然のようにほとんどの生活が一緒になって、一体になって暮らしているこの飯田下伊那というのは、合併するしないにかかわらず先ほど丸山副市長がおっしゃったように、一体感でもって構成されている地域であります。その意味で、もっと新しい自治体に変えていく、あるいは新しい自治体を作っていく、そういう必要が私はあると感じています。その意味で、今後この構想が推進される中でこの地域の将来像、そういうものをどう描いていくかというのが大変大事だというふうに考えています。 飯田市だけではできない、また飯田抜きではできない、定住自立圏構想の目指すその新しい南信州の未来像とか将来像、こういったものを市長の言葉から明確に発信いただきたくお伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 今、議員からのお話がありましたこの飯田下伊那、南信州の将来像ということにつきましては、3月の議会におきまして議員の皆様方からもご意見をいただきました中心市宣言、これがベースになっていると考えているところであります。 中心市宣言におきましては、当地域が取り組んでまいりました三遠南信地域の連携が新たな段階を迎え、また三遠南信自動車道の進展や議員からもお話がありましたリニア中央新幹線の具体化などによりまして、当地域は日本の東西あるいは南北の交流連携の要として、新たな飛躍が期待される地域になっているということを示しながら、これを見据えて現在のこの地域における大きな課題であります人口減少、少子高齢化といったものに対応をし、若い人たちがいったんはこの地域を離れても、この地域に戻ってきて定着して、そして多才な人材が将来にわたり往来する地として、また活力にあふれ美しく、心が日々気合い安心して暮らすことができる地として、この南信州定住自立圏を作っていこうということを宣言したものでございます。 この定住自立圏構想を進めるにあたりまして、まずはこうした中心宣言から始めたということは、まさに議員がおっしゃられたこの地域の将来像というものを飯田市のみならず、そして周辺町村とともに作っていこうという、その宣言であるという位置づけでございます。
○議長(中島武津雄君) 井坪隆君。
◆21番(井坪隆君) 中心市宣言、私も1市民として発表されたときに読ませていただきましたし、今回の議案に関することの中でも、資料等頂戴して読まさせていただきました。後ほど、その中心市宣言の内容については触れますけれども、確かに周辺市町村に関することへの配慮、あるいは一緒になって作っていくという今のお話のことが書いてありましたが、ただ私なりに感ずるものをこれから述べたいというふうに思います。 この構想というのは、中心市が呼びかけても周りがだめならだめという話だと思うんですね。ですから周りがだめじゃなくていいよと、そういうふうに言われるような、そういうような未来とか夢というものを語っていかないと、私は非常に周辺の理解は厳しいのではと思います。それから、町村長さん達にご理解をいただいたとしても地域全体でのいわゆるコンセンサス、あるいは合意形成というのは大変難しいプロセスがあるなということを感じます。 かつて広域連合が初めて組織されたときに、その経緯の中では当時の関係者が大変苦労された、下伊那中歩いて苦労された。特に地域住民に最も近い議会サイド、これへの対応に大変苦労されたということを、初代の議長のあの今村八束さんから私は聞いております。もう少し生々しい話もありますけれども公の場ですからこの程度にしますが、合意形成というものを地域とともにとっていくという一番大事なことというのは、私はわかりやすさではないかなというふうに思うんですね。 わかりやすさにはいろいろありますけれども、1つ言えばこの定住自立圏構想という言葉自体も、先ほど言った住民の現場サイドではどうしても理解されにくい、こういう原因の1つであるように私は思うんです。むしろ飯田下伊那がつながるまちづくりとでも言った方がわかりやすい、そういうふうに私は感じています。 さらに各地いろんなところで市長、副市長出られて説明をされておられますけれども、どうしても定住自立圏構想の説明に終始しがち、これは致し方ない部分もあるけれども内容の説明に終始しがち、そのときのもっとベースになるのが、要は先ほどから私がお話もしていますし、市長からもお話がありましたが将来像とか都市像、それは単に中心市宣言にうたってあるものだけでなくて、もう少し飯田下伊那ひっくるめて、この地域がこうなるのでこう変わっていくんだ、そういうものが私はほしいと思っています。 私が前から、市販の本を通じて大変尊敬している明治大学農学部教授の小田切徳美先生、この先生が「地域再生には、住民の目線による暮らしの視点が欠かせない」こう言っています。当然市長十分ご存じの方であり、小田切先生は研究会の委員で、まさに市長が飯田市の人材のサイクルの発表した日に小田切先生も発表していますよね報告。その小田切先生が言っていらっしゃることです。 空洞化が進んでいくその山村を歩いているこの先生は、こうした山村では所得の増大とか若者の定住という課題は、それは踏まえてもこう言っているんです。「安心して楽しく少し豊かに、そして誇りを持って暮らすことが地域再生の目標となっていく」こう言っています。さらに、これは先生の言うところのちょうどこの山村を含むこの飯田下伊那、この圏域において飯田市を中心として考える自立圏構想に、もう少し幅広い感覚を持たなければいけないということを私は示しているような気がします。つまり、定住自立圏構想の取り組む視点というのは、もっともっと奥深いものがあるのではないかなという気もいたしています。 さらに小田切先生はこう言っています。「地域再生は、語呂合わせやキャッチコピーではなくて、再生の糸口の立体的な組み立てが必要である」さらにその具体的な取り組みとしてこう述べています。「新しい地域産業の構築と新しい地域コミュニティの構築が重要な課題である。地域産業の構築と地域コミュニティの構築が大事だ。その地域産業というのは山村の地域ならではの農林業を中心とすることが不可欠、そして地域コミュニティは手作りの地域自治組織が必要だ」と、こう述べてもおられます。 釈迦に説法と申しますが、市長はこのことを多分報告で聞いていらっしゃるから十分わかっていらっしゃると思いますが、特にこの地域自治組織という点につきましては、飯田市がもう取り組みを既に始めています。 ただ、本来のこの地域自治組織の組織である住民が当事者意識を持って、地域の仲間とともに手作りで自分たちの地域の未来を切り開いていく、こういう本来の目的という視点には、まだまだおよそ道のりが遠い、こういう段階だと思います。 このことは、また機会を作って私は議論をしたいと思うんですが、作られたはいいんですがまだまだ遠い。現場では実際に行政の代替であるとかあるいは、私はきらいな言葉ですが下請け的な機関だ、こういうふうな感覚で取り組まざるを得ないという地域が実は現場の率直な感じです。 なぜこんなことを申し上げたかというと、こういった点にねばり強く取り組んでいくことというのが実は定住自立圏構想の実現に結びつくし、さらに私が願いたいのは環境文化という言葉をこの街は生み出したんですね、あるとき。環境と文化の間に点が入らない、環境文化であります。これは、今度は行政と市民がともに作り出していく、私は自治文化そんなようなものがここで作られる、そんなムードを作っていく、これもこの地域の新しい未来像ではないかなと私は考えます。 こうした未来像というものを仮に示したとして、これを実現するためには先ほどから申しておりますとおり、飯田下伊那が共通の認識に立って、そして推進しなければ実現の道はかなり遠いかなというように思います。 そういう意味で私自身が、あえて申し上げました私自身の思う地域像未来像、それから小田切先生がおっしゃったような内容、こういうことを私が今申し上げましたので、このことにつきましても市長のご所見をお伺いしながら、市長がさらにこれからも強い気持ちで先ほどの中心市宣言以上のことを熱く語っていくことが必要なのではないかと考えますので、市長のご所見をお伺いします。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) そのまま言うとすごくなるんで、少しコンパクトにまとめさせていただきたいと思いますが、定住自立圏の構想というのは、まさに小田切先生もお話がありますように、立体的な考え方というのが必要だと私も思っていまして、得てして中心市と周辺町村との関係のみに目が向きがちではありますけれど、むしろ三大都市圏と地方圏における人口の流出に対しての歯止め、これはよく人材のダムという言い方で研究会でも出されておりますが、そうしたまず三大都市圏と地方圏における関係、これの見直しというもの。 それから、その地方圏の中における中心市と周辺町村。やはりこれもよく、先ほどの町村議会におきましてもいろいろと議論をされているところでありますが、基本的には私がよく申しておりますように、また中心市宣言にも出ておりますように、山の暮らし、街の暮らし、里の暮らしというものが、それぞれ輝くような地域を作っていくというのが、これは飯田下伊那地域全体でも同じことでありまして、そうした意味でのまさに共存共栄を目指す、そのための協定を締結していきましょうという考え方があるということであります。 それともう一つ、やはり平成の大合併を経て市域が大きくなった、これは飯田市もその範疇に入ると思いますが、その中でやはり飯田の市の中で構想した山のくらし、里の暮らし、街の暮らしという、その多様な暮らしというものが、いかにこれからも持続可能な形でちゃんと作っていけるかというところが非常に重要だと。 したがいまして、そうしたことを考えていけば、まさに山の暮らしとしての、飯田市の中の山の暮らしとしての中山間地域の振興計画、あるいは街の暮らしとしての中心市街地の活性化基本計画といったようなものによりまして、そうしたところにおける人口減少に歯止めをかけていくという考え方、そして今回の町村と中心市であります飯田市とが協定を締結することによって、まさにこの圏域全体の人口減少に歯止めをかけていきたいという考え方、こうしたものをやはり全て一つの考え方として私はこの定住自立圏は打ち出していく、その契機になっていくと考えているところであります。 非常に中身のことを、具体的なことでまだまだ新しい話が出てきていないではないかと思われるかもしれませんが、言ってみればこの地域は新しいそのところにチャレンジして、広域連合の場においても議論してまいりましたし、地域公共交通の例を見ましても、ほかのところですと大体1つの自治体の中で公共交通のことを考えているのに対しまして、この地域は圏域全体、南信州地域全体でそうした公共交通も考えてきていると。 つまり、定住自立圏を先取りするような形での具体的なその事業というものも一緒になって考えてきていた。私は、そうしたものが今回まさに明文化することによって、役割分担というのがきちんとわかるような形になると。そして、そうした役割分担をきちんとさせた圏域に対しては、国としても支援をしっかりしていきましょうということになると。 これは議員がご指摘になっていますように、市町村がまさに中心になった考え方で、国としての政策としては私は、ある意味では非常に今回の定住自立圏というのは、非常に大きく舵を切った政策になっていると思っています。 よく申し上げおりますように、国策と地域政策をこれまで中央で一緒に作ってきたというもの、そしてそれを都道府県が取り次いで、市町村がそれを実践するというような3層構造があった時代から、まさに市町村が主役になって地域政策立案の主体になっていく、これからはだからそういったことができるところに対しては、国としてもパッケージで支援をしていきましょうという考え方を、定住自立圏構想は打ち出してきているというものでございまして、まさに議員がおっしゃっておられますように、私達自身がどんな地域を作るかということを考えていかなければならないということだと思っています。 私はそういった意味では、これからはまさにこの地域政策の立案主体は市町村であるということだから、これからやはりみんなで一緒に考えてということが基本になると思っておりまして、なかなか今度のそうしたものが見えにくいというようなお話もあるかもしれませんが、むしろこういう地域にしていきたいんだということを、どんどん出していけるような、そういったベースがこの定住自立圏構想で明らかになってきていると、とらえていただければと思うところでございます。長くなりました。
○議長(中島武津雄君) 井坪隆君。
◆21番(井坪隆君) 十分市長の思いを語っていただけたなと私は思っています。そういう場にしたいというのが、この議会の一般質問の場だと思うんですね。単純にやりとりするだけもありですが、これもありだというふうに私は思っています。 今、市長からは総体的な考え方のベースだとか、あるいは市長としての姿勢、地域住民としてあってほしい姿勢というのを言っていただきましたが、私とするともう一度市長の今日の答弁を議事録なんかで、もう一回読まさせていただきながら研究させていただきますけれども今一つ、先ほどから申しているように私の考える飯田下伊那がこうなんだということを、わかりやすく言ってもらう。 私は、今のようなこの定住自立圏の考え方のベースだとか、市長としての姿勢というのはわかるんです。でも、こうしたいんだというものを今一つ熱く語っていただくことが私は必要かなというふうに思っております。 もちろん、今一番大事なことを最後におっしゃいました。みんなでこうしたいんだという地域をみんなで考えよう、このいわゆるそうしたいと思うような気持ちにさせるのも市長だと思いますので、奮闘をお願いしたいというふうに思います。 今度はちょっと視点を変えますけれども、定住自立圏構想と道州制というものを絡めて、この定住自立圏構想を不安視する、そういう意見が私は聞いております。しかし、この道州制というのは作るかどうかというビジョンは、多分今策定検討している段階で、およそ本当に同意するかどうかというのは、大変難しい状況であるというふうに現時点では思います。ですから、全国の町村会長がかなり明確に反対を表明していますね。この状況でいきなり道州制にいくから、この自立圏構想云々だという議論は私は当たらないと思うんです。 道州制となった場合に、私仮に道州制というのを前提にしたときに、市町村の補完機能こういうものを担う県という存在、これがどこへ行くんだろうというふうに私は思うんですね。なくなることはなくなることで、例えば民主党あたりは廃藩置県なんて言っていますから、それはそれでありかもしれませんけれども、その県と今回のこの自立圏構想との関係で多少気になることがあります。 定住自立圏構想研究会の報告書の中に、圏域全体のマネジメント能力の強化とする項目で次のように述べています。「中心市は生活機能の集約化、ネットワーク化を促進し、圏域全体を見通した総合マネジメントを担うことになる。このため、中心市は国や都道府県から周辺の域内にかかわる権限も含めて、特例的に権限移譲を受けるようにするべきである。例えば、学校関係の教職員人事や給与に関する権限が考えられる。」こういうふうに明確に書いてあります。権限を受けるようにするべきである、あるいは特例的に権限を与えることを考える、こう言っています。そこでお伺いいたします。この特例的権限移譲というのは今回受けられるんでしょうか、お伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 丸山副市長。
◎副市長(丸山達也君) 議員ご指摘のとおり、そういった記述が研究会の報告書にはございますけれども、その表題は今後の検討課題となっておりまして、研究会の報告書の中でそういう議論があって、今後も引き続き検討が必要という取り扱いとなっております。 したがいまして、この研究会の報告書を元に、その制度が今要綱としてできているわけでございますが、その要綱、今の制度、研究会じゃなくて制度としては、この特例的な権限移譲というのは盛り込まれていない。恐らく法律改正等も必要になってこようかと思いますので、今の定住自立圏構想という、このそもそもの制度の中には盛り込まれては、まだいない内容となってございます。以上でございます。
○議長(中島武津雄君) 井坪隆君。
◆21番(井坪隆君) これすごいことだと思うんですね。ある村の村長さんと話をしたんだけれども、私の個人的な構想ですよ5年前の。義務教育をやっていくのについて、学校1つ建てるのにも大変でしょ、だから一緒になって何かやれるような制度を国に言いませんかと、それはいいなと、そういう話をした。これ権限が移譲されたら私は素晴らしい圏域になる、あるいは独自に運営できる。特に、将来を担う子ども達のことは地域で考えていこうという、まさに我が村の学校ということになる、これ素晴らしいと思う。これはぜひ、今研究の過程だといいますけれども、折に触れて、非常にいいホットラインが飯田市にはあるわけですから、総務省並びに関係の方に強く要望をしていっていただきたいというふうに思います。 権限が移譲されればいいんですけれども、もしされない場合には、また一つ問題がある。つまり県との関係ということですね、この定住自立圏構想の中心市と県との関係、これが非常に難しいと思うんですね。本来、私は県と市町村というのは対等な関係であるというふうに昔から考えている。上下関係は絶対ないと思っています。 ただ、全国にままある例として、市町村を補完するときの県のやり方が問題となる。つまり県が偉そうにするのか、あるいは本来の県の役目である調整役に徹するのか、この辺がすごく大事。つまり県というのは、本来の市町村との関係というものが改めて問われていくのも、この定住自立圏構想だと私は思うんです、地方を大事にということですから。 私は先ほど、国でも県でもない地方だと言ったんですが、そういうことでこれから市町村を補完するという役割の県とのマネジメントというのは、中心市である飯田市として非常に役割は大きい。特に下伊那地区ではかつての、ちょっと名前忘れましたけれども県で手だてをしてくれる組織がありましたね、そういうものだったと思う。それもあり、しかも中心市がありと、こういう中で自立圏構想進めていく、大変難しい関係だと思うんですがマネジメントが重要だと。 そこでちょっとお伺いしたいと思うんですが、先ほどから出ている中心市の宣言の中で、三遠南信自動車道やリニア中央新幹線の具体化に触れています。特にこうした課題というのは、定住自立圏構想の推進において否が応でも県との調整というものが必要になってくる。そこで県との関係において適切なマネジメントが要求されると思いますが、中心市の市長としてどういうふうに対処していくのかお伺いしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) この定住自立圏構想において県との関係をどういうふうに考えていくかというのは、まさにこれから模索していくということではないかと思います。 中心市、飯田の場合は周辺町村がたまたま、今のところといってもいいかもしれませんが同一圏内にあるので、今のような話も長野県との関係ということで議論ができると思うんですが、中心市に今なろうとしているところによっては、県境をまたぐところもあるわけですね。例えば鳥取の米子と島根の松江、まさに宍道湖の周辺というような、ああいったところ。ああいったところはこれまでは、そうした都市機能が完全に県境を境にして、まさに分断されていたと。そうした壁が取り払われて、今回のこの定住自立圏構想によって、まさに効率的な全体としての都市経営というものが考えていけるようになると。そうした考え方というのが、この定住自立圏構想で可能になったという部分があるというのがまず一つあります。 私どもの地域にいきますと、そういった意味でいきますと南信州の定住自立圏というものが一つ形成できたときに、さらに三遠南信圏域というこの連携ビジョンにおけます250万圏域構想を持っています。これは、もう完全に県境を越えたまさに地域連携ということになっていくわけでありますが、当然それも見据えて考えていかなければならない。 これは定住自立圏でいきますと、定住自立圏というもの同士の連携というものを、どういうふうに作っていくかということで整理をされてくるわけであります。 そうした中での県の役割というのは、やはりそうしたまさに市町村を主役という考え方で、これをどのような形でちゃんと機能するようにするかということを、できる限り支援する、そういった役割を担っているんだというところが私はあると思っています。そうした、やはり今のこの定住自立圏の構想に対して、県としてもしっかりとその役割を果たしていくということが必要になってくるのかなと思っております。 ちなみに、今度出ております交付金の中でも定住自立圏等の民間にかかる交付金、定住自立圏等民間投資促進交付金ですね、これは県の方で基金を作って、そして県の方でプログラムを考えるということで、そうしたことを通して定住自立圏の支援をしていくということで、交付金が今創設されてきているというものでございます。
○議長(中島武津雄君) 井坪隆君。
◆21番(井坪隆君) 少し県との関係が見えてきて、いささか楽になりました。今、市長自身も述べられたし私も申し上げましたが、県というもののそもそもの役割ですね、これをやっぱり県として、言いにくいけれども役割を果たしてもらいたいというふうに私は思うんです。ですから、そのことは折に触れて中心市の役割として、リーダーとして県に対して伝えていっていただきたいなというふうに私は思います。県のプログラムあるようなんで、そのことも一つのいいきっかけかなというふうに思っております。 今度は、県ではなくてうちの内部の話をします。中心市の宣言の中で、市長は今日までの飯田市の歩んできた道のり、そういうものを自負して、そして中心市飯田市の理想というものを高々と掲げています。ただ、周辺町村というのが飯田市と全く同じような住民自治活動や、あるいは同じような行政の施策をしてきた、こういうわけでもないわけです、それぞれが特色を持ちながらやってきた。そこで、この中心市の宣言の最後に「共感と謙虚さを持ってマネジメントを担う。」ここに多分そのことが隠されているのかなと思うけれども、ではどういうふうにして共感と謙虚さというものを周辺の町村との間で出していくのか、その辺の姿勢をお伺いしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) まさに今の議員の指摘にありますように、この周辺町村との協定を締結するこの姿勢として、共感と謙虚さを持ってということで語らせていただいているわけでありますが、今回の定住自立圏構想におけるこの協定締結というのは、いわゆる飯田下伊那全体で協定を結ぶというものではないわけであります。 これは、元々広域連合という機能があって、全体の共同できるところは広域連合でやっていこうということで、これまでやってきておりまして、それでもなかなかできない部分、全体で合意してやるというものではなくて、むしろ町村ごとに、まさに先ほどのお話でいけば特色ある地域づくりをしてきた、その町村ごとにある課題、そうしたものを中心市と一緒に解決していく、そのために一対一で協定をしていくということが基本になっているわけであります。 当然一対一ということでありますから、それぞれの町や村の個性というものを飯田市は尊重し、そしてお互いの長所や抱える課題というものを認め合いながら、共同したり利用しあうということでお互いの機能を、そういうことを通してこのメリットを出していこうということで、そうした真摯な姿勢、そして対等互恵の精神といったものを持ちながら、自らの役割をそれぞれ果たしていこうということになるんではないかと思います。
○議長(中島武津雄君) 井坪隆君。
◆21番(井坪隆君) この項目は、私ざっと読んだ中で一番先に目が付いたんですね。なぜかというと「あ、そうだな」と思うからです。ところが、ああ、そうだなと目が付くところというのは実行が非常に難しい。 私が申し上げるまでもなく、一対一の関係でこれから協定が結ばれて、そして全域に広がっていくんだろうと思う。その中で市長の姿勢として、あるいは中心市の姿勢として非常に大事な、謙虚さと共感というのは大事だと思うんですけれども、じゃあどうやって具体的にやっていくかということは、いまいちどいろんな場面で検討協議いただいて、そして私は定住自立圏構想推進の応援団です。私達の会派は市長の姿勢に対して非も言う。しかし、いいところは応援すると書いて市長に出しましたですね、私達の会派の宣言を。これ私は応援します。したがって、その応援に見合うような地域の方々への訴えをお願いしたい。 さらに、総務省が先行実施団体としてこの地域を選びました。長野県全体を見ても中心市プラス周辺というところで探しても、このモデルに近いのは飯田しかないですね、私は飯田しかないと思う。それはわかったんです、それはわかる、だから飯田。だけど地域の将来像というのは、選んだ側の国の政策で絡められるものではない。このことは大事だと思います。 定住自立圏構想というものを声高に訴える、その前に先ほどから申し上げているとおり、飯田下伊那をどう地域の再生をしていくのか、このことをこと細かく丁寧に各地でお話しいただきたい。しているというふうに先ほど答弁ありましたけれども、そんなふうにお願いしたい。 だから、私達のこの地域を再生するには、総務省の提案を地域の再生の金科玉条とすることではなくて、そのことを十分活用して、あくまで手段として位置づけて私たちの街をよくしていく、そういう方向で位置づけていただきたい、そのための私は、それこそ千載一遇のチャンスのこのいい構想だと私は思います。 幸い議会も、このことについては一生懸命になって考えていく姿勢であると思うし、私達の会派も一緒になってこの議論をして、この定住自立圏構想の実現のために、もっと言えば新しい飯田下伊那の街を作るために、街というのは私が言いたいのは自治体なんですが、街を作るために頑張っていきたいというふうに思います。 この地域というのは、丸山副市長がさっきおっしゃったとおり、それから市長もお考えのとおり、何となく連携を持って住民の生活を守るという、そういう一体感というのはあるんですね。こういうところというのは、総務省が言うにも言わないにしても、そういう自立圏構想が上手く進む地域に私は土壌としてあると思う。だからこそ熱く将来の夢を語っていただければ私は、かなりこの地域が燃えるのではないかというふうに思いますので、牧野市長それから丸山副市長、そしてさらに渡邉副市長の奮闘を期待したいと思います。 次に、リニアの方の問題に移りたいと思います。 南の端をかすめるだけと誰か言いましたね、この言葉に挑発に乗るつもりはありません。某市長ですが、私どもからすれば、南の端というけれども端といったって北の端だってあるんです。そんな野暮なことは言いませんけれども、それはそれとして、リニア飯田駅がこの飯田下伊那にできるということは地域の運命というふうに私は考えています。現時点で最も重要に思えるのが、この運命をどう切り開いていくというのが駅設置の財源だろうというふうに私は思います。さらに、その財源をどう手だてするか。まずは、駅を設置するに必要とされる費用の概要というのは、どの程度と考えるのかお伺いしたいと思います。 この駅を造るといっても、都市計画から始まって計画段階から始まって、調査から始まって非常に長いスパンでいろんなことがあると思うんですね。それはそれとして試算がいろいろ必要だと思うんですが端的にどのくらい、中間駅を造るのに必要なのかというのをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) 駅の設置について、特に設置費についてでありますけれども、JR東海から公式の発表ということがないんで、現段階では不明と言わざるを得ないというところだと思います。 今までの新幹線の例等から、中間駅は200億円から300億円というような報道等あるわけでありますけれども、今度のリニアの場合の中間駅は、在来新幹線とは構造も異なるというふうにお聞きしておりまして、現段階では建設費がどのぐらいになるのかというようなことを、推計あるいは想定というような状況ではありません。
○議長(中島武津雄君) 井坪隆君。
◆21番(井坪隆君) 昨日の市長のリニアに対する答弁の1つに、「時間的余裕はあまり残されていない」こういうふうにおっしゃっています。そこで、恐らく駅の設置の費用の概算を今出せといったって出せないだろうと思うんですが、腹にあるかもしれませんよ、時間的余裕があまりないんなら、もうその試算というのに入っているのではないかとも思うし、あるいはいくのか、試算自体が本当にされていないのかどうか、あるいは多少の作業に入っているのかどうか、その辺だけちょっとお答えいただきたい。
○議長(中島武津雄君) 渡邉副市長。
◎副市長(渡邉嘉蔵君) 財源あるいは費用を想定して、何かやっているかということでございますけれども、今そういうものを算出する、いろいろな意味での情報収集等を行っているということで、ご理解をいただきたいなと思います。
○議長(中島武津雄君) 井坪隆君。
◆21番(井坪隆君) こうした費用の財源というのは、先ほどJRの公式発表がないというお話ですけれども、中間駅の建設については地元負担の原則というのが、これは出していますね。ここで言う地元負担というのが私にはよくわからない。地元というのはその県やなんだ。市長はその地元の定義というのをどうとらえているのか。 それから市長昨年基金の創設を表明いたしました。飯田市を地元とする場合の負担はどの程度になるのか。ほかからどのような協力が得られるのか。この辺は喋る内容の限界もあると思うんですが、市民の側からするとそろそろ聞きたいという限界もあるんですよ。中には、それはこのくらいかかるだろうから、そろそろ準備しようじゃないかという、準備をしようじゃないか、準備はするよということを私聞いていますよ、いろんなところから。そういう人たちからすると、皆さん方からすると喋る範囲の限界はあるかもしらんが、聞く側はもうそろそろ時間的な限界があるというのは正直なところであります。よろしくお願いします。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 今、なかなか一番答えにくいところでございまして、地元といったときに、もちろんいろんな考え方あると思うんですけれど、少なくとも長野県は通るだろうという意味では長野県は地元だろうと。そこまでは恐らく誰も、それに対してそんなことはないと、静岡を通るんだと思っている人はいないと思うんですね。 ですけど、じゃあ市町村の話になってきますと、どこを通るんだという話が、何しろルートの話がまだ全然わかっていないわけですから、そうするとどこまでを地元と考えるのかというのを、今言うというのはなかなか難しいと思うんですね。 ただ、少なくとも私どもの考え方としては飯田駅と言っている以上、飯田市としてやはり何らかの地元負担というものは当然考えていかなければならないんではないかと。そうしたことをベースにしていろんな今情報収集、調査着手をしているということであります。
○議長(中島武津雄君) 井坪隆君。
◆21番(井坪隆君) 今回の議論の中で、先ほど申し上げた時間的余裕がないという、あまり残されていないと私も同感です。恐らく相当なスピードで、リニアですから計画は進んでいると思いますけれども、そのこととあわせて部の立ち上げになっていくだろうという先ほど答弁がありました新しく。そこに入って具体的なものが進むだろうと思うんですが、市民の心の準備もあります。具体的に、もうこのくらいは用意しようという、そういうグループの動きも私はちょっと聞いています。ですから、そういうことの中でもやっぱり、ある程度早い段階で、この辺だぞという時期ではなくて、もう発表しようやくらいのところでやっていただいた方が私は、先ほどから申し上げておるとおりルート云々の話もあるが、飯田駅ができることが運命だというふうに私は考えているので、覚悟をして臨んでいくべきだというふうに思っております。 それで、今度はその費用なんですが、具体的な費用は出ませんが先ほど200億から300億くらいはということも、在来線の話が出ましたがこれまでの新幹線ですね。費用というのは、恐らく我が町にインターを造れというような程度の話じゃないと思うんですね、金額というのは。したがって、今は財源論について今日は深まりませんでしたけれども、これを棚上げしてやっていくというのは、リニア駅の設置については大変不毛な論議だと私は思うんです。 ただ、今のこの経済の情勢を見たときに、将来の経済の見通しもそうですけれども、飯田駅については経済効果もやっぱり議論されていく必要があるだろうな、いくらかかるということは別としても、仮に300億としてもそれだけの財源を投入する効果をどう考えて、そしてどう説明していくか、これが先ほど私が言った市民に対してそろそろ言う時期ではないかということにあわせて、だからこれだけいるんだ、そのだからが今日ちょっとお聞きしたいなと思います。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 議員がおっしゃるように、経済効果がどうなるのかということを全く脇に置いた議論というのは、おっしゃるようにあまり私も意味がないと、一応私も経済自立度向上と言っているそうした立場でもそうですから、当然投入効果を見据えたシュミレーションというものをちゃんと描いていくという必要があるというのは、当然ながら認識をしております。 何回も申しておりますように、これはもう本当に地域の将来を左右する、まさにその千載一遇、いろんな言い方ありますけど正念場ということは間違いないわけでありまして、だからこそ財源問題も棚上げにするつもりはないわけでありますし、経済効果につきましても、それが経済効果この飯田あるいは飯田下伊那地域全体で見ても、最も効果的なやはり形にしていくということを考えることに心を砕いていく必要があると思っております。 そうしたその効果、あるいはその時期というものをどういうふうに見込むかということは昨日から申しておりますように、この地域をどういった地域にしていくか。今日議員からもお話がありましたように、まさにこの地域づくりをどう進めるかという、まさに核になる議論ですね、これはもうこれからまたしっかりと議論をさせていただいて考えていく必要があると思っておりますがもう少し、先ほど渡邉副市長からも話があったように、今基礎的な部分でのその調査を着手して、これからそれをどういった形でまたお諮りさせていただくかということを考えていかなければいけないところでありますので、今少しちょっとそのお時間をいただきたいなという立場でございます。
○議長(中島武津雄君) 井坪隆君。
◆21番(井坪隆君) 億が付いて、その下にマルがいくつも付く、そういう金額でありますので、やっぱりそこだけ見てあらぬ批判をすることもあり得る、私はしっかりした説得力、リニアができて夢が広がるということは、それ漠々としたものはわかっても、やっぱりこれからはそういった、市長の得意な財源に関する姿勢というものを示していく必要があるなというふうに思います。 そこで、その財源についてはその辺にしますが、リニアの効果というのは多分私は大都市にあらわれるんだろうと一般的には。この街をどう、その経済効果を引き取るのかというのは大変、さっきの説得力の中で大変重要だと思う。そのための戦略というのはこれから練っていく必要があると思うんですね。 つまり、リニアによって享受するのは多くは大都市だけれども、その大都市に生まれたリニア効果というものを飯田にどう誘導してくるか吸引してくるか、こういうことの戦略というのを財源のとは別に私はそろそろ練っていかないと、これもやっぱり地域の皆さんへの説得力もないし、あるいはだからリニアというのはいいんだと、こういう論調にはならんのだと思う。だから財源とあわせて、そういった飯田市にどう利益を誘導してくる、経済効果を誘導していくか、その戦略を練っていく必要があると思うんですが、その点についてはどう考えますか。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 効果というのをどういうふうに見るかというのは、いろいろ議論があるところだと思うんですね。確かに、大都市にもそうした効果は出てくるだろうというのはそのとおりだと思います。ただ、私リニアぐらいになりますと、その効果は恐らくもっと広範囲に、言ってしまえば日本全体にまで及ぶくらいのものなのではないかなと。それは、さまざまな意味でリニアの今までの蓄積、そしてそれに伴うインパクトといいますか、そうしたものも含めてということであります。 ただ、その中間駅ができる地方都市、飯田もそうだと思うんですが、ここは一体じゃあどれだけのメリットを享受できるかということについてですけど、これはまさに今議員がおっしゃっているように、ただこの誘致してここにできれば本当にそれでよくなるかというのは、昨日も議論させていただいたように、今までの新幹線を造ってきた地域の状況を見てみればはっきりすると思うんですね。 つまり、本当に人口が増加してそうしたメリットを享受した地域もあれば、そうでなかった地域も実際にあるわけです。まさに、それはこの地域にとってリニアを生かして、どういった地域づくりをするかということを今から考えていかなければいけない。 特に、若い人たちがこの地域にとどまって、ここから例えば通学通勤をするという選択をするのか、それともまさに出て行ってしまって大都市に住んで、そしてここは休みの日に戻ってくればいいやくらいの考え方をするのかという、まさにそこら辺が分かれ目になると思うんですね。 私たちの地域としては、やはりここに定住してもらって、そしてここで子育てをしてもらってということを基本的に考えていきたい。そして大都市と短時間でつながることを最大限に生かして、まさに大都市にない魅力がここにあるんだから、ここで若い人たちが住んで、ここで子育てをすることが非常にいいことなんだということを、どれだけ打ち出していけるかということなんではないかと思っております。
○議長(中島武津雄君) 井坪隆君。
◆21番(井坪隆君) かなり熱いお話をいただいてありがたいと思っています。定住自立圏構想もリニアも、役所として淡々と粛々とやらなきゃいけないことはやっていく、これは事務方の仕事だと私は思います。両方とも、こういう街にするんだぞという夢を語っていくのは市長の役目だと思う。僕は、その役割は十分果たしていられると思うが、巷ではどうしても説明の方の情報の方が多すぎる。一生懸命、あらゆる機会に今のような思いを市民に伝えていただいて、やっぱりそのためにやっているんだと、こういうことを理解してもらうことが私は大事だなというふうに思います。 非常に千載一遇のチャンスというか千年の計といいますか、私は定住自立圏構想並びにリニアのことについては、まさに今のときを逃したらどうするんだと、飯田市議会もこの5年間で本当に一生懸命改革して、地方の議会としての一応地位は私は確立したと、そういう中で地方でお互いに頑張って、そういった説明に終始するような形ではないところをお互いにやっていきたい、それぞれの分担でやりますよ、説明をするところはする、説明するセクションはするけれども、どうやってこの街を作っていくんだという議論は、やはりこうした空間で作っていきたいなというふうに思います。これからもよろしくお願いします。終わります。
○議長(中島武津雄君) 以上で、井坪隆の一般質問を終わります。 それでは次の一般質問を行います。 後藤荘一君。
△後藤荘一
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◆15番(後藤荘一君) 日本共産党の後藤荘一です。またこの議場に立たせていただくことになりました。これからもスローガンに掲げていた、市民の皆さんの暮らし応援の姿勢を目指して取り組んでまいる決意でございます。今回は、私は身近で被保険者にとって大変重税感の強い国民健康保険の問題を取り上げることになりました。全国では、国保加入者は国民のおよそ4割にあたる約2万数千世帯、そのうち滞納者が年々増え続け、加入者の約2割にあたる約450万世帯に達したそうであります。今、全国的に破綻の危機に陥っているといわれているこの国保制度、飯田市の現状をお聞きをしながら、命のセーフティネットである国保を持続させていく方策を見つけ出していくよう、質問をしていきたいと思っています。 それでは質問席に移ります。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) では、まず通告にしたがって質問をしてまいります。まず国保会計についてでございますけれども飯田市における国保会計、昨年度における繰出基準額の一般会計の考え方と、昨年の国保1億5千万の基金の取り崩し、そしていわゆる私達が言っているのは法定外といっていますけれども、繰出基準外の一般会計から5千万繰り入れました。その考え方もう一回再度お聞きをしてまいりたいというふうに思います。
○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。
◎保健福祉部長(原重一君) まずルール外の繰出金と申しております5千万でございますが、平成19年度の単年度での赤字分は、平成20年度の構成員が減った状態の被保険者のみに負担していただくわけにはいかないだろうと、こういう判断の中で特例的に繰り入れを行ったものでございます。 それから1億5千万といいますのは、歳入を補うための通常の基金として、制度変更という背景の中で行ったものでございます。以上です。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) 1億5千万の制度変更の基金の取り崩し、それから前年ですから平成19年度以前の赤字分を補うというような考え方のようでございますけれども、この一般会計からの繰り入れ、実はやっぱり私自身考えますと今年も、去年後期高齢者医療制度が導入されました。そのために75歳以上の皆さんが国保から離れていった。まだこの制度は続いておりまして、75歳以上の皆さんは戻ってこないというのも変ですけれども、そういうことで減ったまま、1億5千万の基金の取り崩しがなければ単年度は赤字であったということが言えるわけですね。そういう観点から考えますと、今年も繰出基準外の繰り入れというのは必要なものではないかというふうに考えます。 そういうことで、平成20年の6月の議会で市長のあいさつの言葉にあります、この19年度の単年度収支赤字分は医療制度改革によりまして、後期高齢者に該当します約1万3千人の被保険者が国保から抜けていくという特殊事情を考慮し、例外的に一般会計から5千万の繰り入れをすることになったというふうに答えていますので、今保健福祉部長のお答えとほぼ一致するかなと思いますけれども、やはりまだ制度は続いておるということ、それから他市もかなりそういったことでルール外の一般会計の繰り入れ、こういうのをもう既に行っているというふうに聞いておるところであります。 ですから、もうこれは本当ルール外の繰り入れというのは、国が決めたことで入れてはいけないというようなことを言われておりますけれども、国でも介護保険なんかにももうルール外の繰り入れとか入れておるわけで、そういう意味で考えれば、この繰り入れ本当に必要なものではないかと。 今非常にこの国保、またこの②で聞いてまいりますけれども、飯田市の国保会計これがどういう状況になっておるのか、基金だとかそれから今年の黒字か赤字か、そういった見通し、そういったようなことをちょっとお答えをいただきたいというふうに考えます。
○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。
◎保健福祉部長(原重一君) まず20年度の決算の状況でございますが、一般会計から先ほども申し上げました、その他繰入金を5千万行ったことと、それから国保が所有します基金からの1億5千万円の繰り入れを行ったことによりまして、単年度収支がほぼ同額こういう決算となる見込みでございます。ほぼ、こういう額になる見込みでございます。 それを受けての21年度の予算につきましては、本6月定例会で先ほども提案説明を申し上げたところでありますが、来年度以降の運営は数字で見る限り厳しいものが予想されるということまでは言えるかと思っております。それが状況であります。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) 厳しいという状況で、補正予算の議案が出ていますので、その議案の方まで踏み込むわけにはいかないんで、国保会計の状況というのをお聞きをいたしました。大変厳しいという状況。 それから③今後の保険給付費の見込みでございます。毎年およそ50数億から60億この保険給付費が、一番歳出の中で大きいということで、この見込みを立てるのに大変担当の方苦労をされておると思いますけれども、とにかく私達やっぱりきっちりと適正な給付費の見込み、こういうのをしていっていただきたいというふうに考えるんですけれども、どう考えるかお聞きをします。
○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。
◎保健福祉部長(原重一君) 医療給付費は飯田市の国保で申しますと、いつも申しておることなんですが大体月4ないし5億こういう単位で変動がございまして、非常に難しいものではありますが国で、厚生労働省の医療費等の推計方法というのがございまして、それにより過去3年間の実績を踏まえ、最近の動向等を勘案をして見込んでいるものでございまして、今後傾向としては増えていく見込みであると、このように認識をしております。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) 3年間の給付の実績ということで、ぜひ決算ですね実績というのは。ですから予算ではなくて実績で見込んで、また要するに世の中の動向をまた見ながら出していくと。医療制度結構コロコロ変わりますので、そういう点も考えなきゃいけないかもしれませんけれども、そういう点よろしくお願いをしたいというふうに考えます。 それから、基金の関係で基金の保有高というのが国のガイドラインで示されてきております。飯田市は確か6億だとか7億だとか、ガイドラインによるとなければいけないというような国の指針がありますけれども、その点で飯田市はどうでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。
◎保健福祉部長(原重一君) 基金につきましては、飯田市は現在基金条例それからガイドラインというのを設けておりまして、その額は詳細額ちょっと今手持ちにないんですが、約7億を設けることが好ましいという自らの定めたガイドラインを持っております。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) 現状もう2億数千万になっておると思いますけれども、実際にここ10年15年の間に基金を1年間で取り崩した最大の金額、こういうのがわかると思うんですけれども、どうでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。
◎保健福祉部長(原重一君) ここ10年間くらいということでありましたが、一番多いのは先ほども申しました20年度の1億5千万円でございます。以上です。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) そうすると7億というガイドラインは、どういうところから来ているのか、ちょっとわからないところが出てくるわけですね。10年間の中で1年で1億5千万が最大ということでしたら、その程度持っていればいいのかなというふうに考えるんですけれども、その程度かその倍くらいとかというふうに考えるんですけれども、そういう点でその7億という根拠はどこにあるのか教えをお願いしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。
◎保健福祉部長(原重一君) お答えいたします。ガイドラインに定めますその根拠は、保険給付費に要した費用の前3年度の平均年額の8分の1に相当する額、このようなことでございまして、ですから前3年ですから流動的ではありますが、およそ7億と申しましたが、先ほど申しました7億というのは6億9,393万7千円ということでございます。そういう規定で定めておるものであります。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) 確かに8分の1というと50数億ですから7億くらいになりますけれども、ですから取り崩しの額がそんなにいっぺんに7億も取り崩すわけがないので、どうなんでしょうか。1年で崩さなければいけない金額が最低でもあればいいわけで、その次の年に国保税を値上げするとか、そうすればなんとかまた続いていけるんではないかというふうに考えるんですけれども。私が言うと、値上げするというのがおかしいとは思うけど、とにかく引き下げをお願いしたいというのが心にはあるんですけどね、現実的に考えるとそういうことになると思うんです。ですから、7億も持っていなくてもいいというふうに改めてもらった方がいいのかなということを考えておるところであります。その点でどうでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。
◎保健福祉部長(原重一君) 8分の1、定めに明記してあるのは8分の1でございますけれども、それはどういう考え方の背景があるのかといいますと、やはり議員先ほどもおっしゃっていた医療給付でございますから問題は、その医療給付をどう、きちんと毎年カバーして安定的な運営をしていくかということでございますので、そういう点から考えますと月々の医療給付費が4ないし5億という大きなものであることから、そういうその流れが多少そのリスクの範囲に収まる場合に、それをカバーするための基金ということで、要は8分の1ありきということでないことは確かであります。ただ、ガイドラインは8分の1ですけど。以上です。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) あまり議論しておってもしょうがないので次にまいります。 国保税についてですけれども、まず収納率が低下をしているというふうにお聞きをしております。この点についてほかの飯田の市税の、例えば住民税だとか固定資産税そういった状況も比較をするようにご説明していただきながら、状況説明どういうふうに考えておられるのかお聞きをしていきます。
○議長(中島武津雄君) 宮沢総務部長。
◎総務部長(宮沢孝明君) 滞納の状況ということになるわけでございますが、確かに議員おっしゃいますように国保税単独の滞納額というのが、そのほかの市税の滞納額とほぼ同じくらい、額とすると5億8千万余ということでございまして、滞納の率ということになりますと市民税全体での滞納の額というのは、3.8%程度ということになるわけでございますが、国保税で見るとそれが16.9%という数字で、確かに国保の滞納の額全体が増えておる、こういうのが実態でございます。 これにつきましては、昨年度は言われておりますように比較的納付率の高かった高齢者層が、後期高齢者保険制度へ1万3千人程度移ったということが1つの大きな原因でございますし、さらにそれに加えまして百年に一度と言われる景気の後退の影響もあったという具合に考えておるところでございます。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) 滞納額5.8億というお話、ちょっと平成20年度の収納率の見込みを教えていただきたいんですけれども、それから以前からの収納率の低下の状況ですね、5年前は何パーセントで昨年は何パーセントとか、そういうふうにおっしゃっていただければ。
○議長(中島武津雄君) 宮沢総務部長。
◎総務部長(宮沢孝明君) 国保税に関しましての収納率の状況でございますが、平成15年から申し上げますが15年が93.28。16年が同じ93.28。17年が93.00。18年が93.74。19年が94.35という具合でございます。これ現年度分の収納率でございます。 こういうわけで、一律に低下傾向をたどっておるというわけではなくて、93%の辺を若干うろうろといいますか上がってもおるわけでございますので、その辺で今のところ来ているというのが状況でございます。 それから20年度につきましては、残念ながらこれよりも若干下がる見込みということでございますが、ちょっと現在集計中でございます。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) 現在集計中という話で、ほかの市税の状況あまり答えてくれそうもないんで私の方から、もらった資料見させていただいて申し上げますけれども、ほかの市税の収納率は平成15年のときに93.5%だった、約ですけれどもだったのが平成19年度になると95.5%と大変、納税課の皆さんが努力されたのか市民の皆さんが努力しているのか、ほかの住民税だとか、これは固定資産税だと思うんですけれども、収納率は大変向上しておると。ただ、国保税に関しては低下か横ばい、そんなようなふうになっておるんですけれども、これの原因こういうのを、どういうところに原因があるのか分析をされておるようでしたらお願いします。
○議長(中島武津雄君) 宮沢総務部長。
◎総務部長(宮沢孝明君) 税金の中には、たばこ税みたいに、もう100%とこういうのもあるわけでございまして、個人で納める税金というのを見てみますと、国保税のほかには市民税や固定資産税などがございます。 この中の市民税について見ますと、60%以上が特別徴収という方法で納められているわけでございまして、給料からの天引きという格好で納められておるということが、徴収率をやはり高める原因の1つになっておるのではないかと。 それからもう一つは、国保税につきましては毎月徴収ということになっておりまして、ひとたび何らかの原因で納付がつまづくということになりますと、たちまち滞納額がふくれあがるような状況になってしまって、その回復になかなか難しいと、こういう実態もあるのかなと、こういう具合に思うところでございます。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) そこで、その③の国保税の滞納者はどの階層が多いのかということをお聞きをしたいんですけれども、ひとたび滞納をしだすとふくれあがっていくと。結局国保税の総額大体27億8千万くらいですか、それくらいを、おおよそ被保険者1万数千世帯の方が納付するということで平均計算しますと、おおよそ1軒当たり18万数千円という単純計算になるわけで大変重たい、負担の重い国保税というふうに言わざるを得ないのかなと思うわけであります。この平均18万数千円、滞納者はどこの階層の皆さんが多いのか、分析をされておったらお願いします。
○議長(中島武津雄君) 宮沢総務部長。
◎総務部長(宮沢孝明君) 滞納されている方の、課税額の階層別ということでございますが、5万円以下の方が33%。5万から10万円の範囲の方が47%ということでございまして、年額10万円以下の方で約8割を占めておるというのが実態でございます。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) だから、平均より少ない納付の皆さんが滞納ということで、多分給与所得者じゃないんじゃないかなというふうに考えるわけです。給与所得でしたらもっと高いかなと。 そういうことで、今非常に全国的にこの国保の加入者、高齢者や失業者、昔は農家や中小商工業者が大半を占めておったようですけれども半分以上が失業者だと、そういったような状況になっておるようで、この5万以下、5万から10万、そういった世帯の皆さん大変、もう所得が低い、まさにゼロではないかというような状況じゃないかというふうに考えるわけです。 この滞納の背景に、所得に関係なくこの国保税というのは、いわゆる応益割という、均等割それから平等割というのが付いておって、それが大変重い負担というふうになっておるんではないかというふうに考えるわけです。 この実態、そういうことで多分その低所得の皆さん、そういうことで納めやすくなるような、この低所得の皆さんの税率、こういうことを考えていってもらえればと思うんですけれども、今の国の指針では平準化政策といって、応能、応益を5対5に持っていくというような政策とられておって、大変それが足かせになっておるんじゃないかと思うんですけれども、こういった足かせとれないかどうか、ちょっとお聞きをしておきたいと思うんですけれども。
○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。
◎保健福祉部長(原重一君) 応能、応益の問題につきましては、国の税制上のいろんなルールがありまして、それを単に取り下げることについてはいろんな、俗に言うペナルティというものがかかってくることがございます。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) 国の制度でペナルティがかかるということがわかりました。 ④にまいります。賦課限度額こういうのが設定されております。医療分だったら50何万とか介護分だったら10万とか、そういうふうになっておるようになっていますけれどもこれのなんで賦課限度額、これを越えるとそれ以上払わなくていいということになっておるんですけれども、この考え方どういうことなのか、理由の説明をお願いをしたいと思います。 また、その限度額の引き上げ、飯田市独自でこれを引き上げていくということは可能かどうか、これもあわせてお願いをします。
○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。
◎保健福祉部長(原重一君) 賦課限度額の考え方、それから独自に引き上げることは可能か、この2つについて、その国保税に対する賦課限度額の考え方でありますが、応能原則の適用に一定の限度を設けるため設けられたものでございまして、地方税法同法の施行令で定められた限度額がございまして、それに基づいて検討をし、最終的に国保運協にお諮りする中で提案申し上げておるというものでございます。 考え方としましては、その負担能力に応じた保険税の原理というんでしょうかを、その受益の要素、注射を1本するに同じ費用がかかるという受益の要素によって補正を加え、応能、応益の適正なバランスを図ることによって皆で支え合うという、その保険制度そのものの精神といいますか秩序を守るためのものと、こう理解しております。 独自に限度額を上げることはルール上不可能と理解しております。限度額が法令で定められておる限り、その限度額を越えて上げることは不可能と考えております。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) ちなみに、昔は政管健保でしたが今は民営化して協会けんぽ、これにはこの考え方、賦課限度額の考え方、それから先ほどの応能、応益割これの考え方はあるんでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。
◎保健福祉部長(原重一君) 被用者保険につきましては、応能割はございますが応益割という概念はございません。これは、あくまで被用者保険というのは事業主負担と、それから非雇用者というんでしょうか働く側の負担が折半であるとこと。さらには働いておる限り一定の所得があるという、そういう背景のものと思われております。以上です。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) わかりました。応能割しかないと、ですから国保税の場合だけこういう、賦課限度額のご説明はちょっとなかったようですけれども、賦課限度額もないということ、応益割はないということで、国保税だけがこういった均等割、平等割という、そういった低所得に大変重い区割りがあるということがわかりました。 次、資産割は固定資産税も納め二重課税ではないか。また応能割に位置づけられているが、所得を生まないものもあるという意見、こういった意見がお聞きをするんですけれども、これについてどう思いますでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。
◎保健福祉部長(原重一君) 先ほどのちょっと答弁といいますか、議員の質問の中ちょっと申し上げさせていただきます。賦課限度額が被用者保険はないと議員おっしゃっておりましたが、これに代わるものとして被用者保険制度におきましては標準報酬等級、給与額というのでしょうか、その上限が設定されておるということでありまして、それがそれに類するものかなと、こういうふうに解釈をされます。 ただいまの質問におけます答弁でありますが、平成21年度の介護納付期分の資産割につきましては、提案説明を申し上げましたとおり加入者の減、それから前々年度精算がマイナスであるため制度として廃止をいたしました。 医療給付費分の資産割につきましては、国で定められている賦課方法でもありますことから続行していきたい。今後の課題とは認識をしております。以上です。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) この資産割、医療分についても他市の、例えば長野だとか松本だとか、そういうところはもう既に廃止をしておるというふうに聞いております。ですから、国が定めておってもこれはゼロにしても可能だということは他市の状況を見ればわかるんで、ぜひ検討をお願いをしたいというふうに思います。 国保制度を今までお聞きをしてまいりましたけれども、こういった大変被用者保険に対して低所得に重い、いわゆる応益割それからこの賦課限度額の設定、高額所得者の皆さんには少し有利なこういう国保制度、こういった制度でありまして、やっぱり今国保加入者の、先ほども言いましたけれども状況が、いわゆる失業者それから高齢者、低所得者そういった皆さんが入る一番最後の、医療保険の最後の命のネットワークだというふうに思っておるところで、どうしても無くせないこういった制度だと思います。 ですから、これを飯田市として持続をさせていくには税率の引き下げ、低所得者に対して税率の引き下げ、こういったのを行って納めやすくしていくことが必要だと思いますけれども、市長は昨日清水議員の質問で、国の制度を改善すべきだというふうに答えられました。大変私積極的な発言で評価をして、私も心強く感じたところでありますけれども、ぜひ国庫の負担割合これを、いわゆる1984年昭和59年までさかのぼるんですけれども、その時点で総医療費の45%が国庫負担だったわけで、現在は38.5%というような負担割合になっておるようであります。これを、やっぱりこの45%に戻してもらうということが、国保会計これからも維持できていけるんじゃないかというふうに考えるわけです。 それから、先ほど言っていました平準化政策これの5対5という比率を撤回をしてもらって撤廃をすると。今応益割の軽減率7・5・2軽減やられておりますけれども、これは続けてもらうということ。それから非課税世帯に対して、やっぱりこれは医療の最後のセーフティネットですので、やっぱり全額免除というような形をとってもらう、こういったのを国に要望していってもらえればありがたいなというふうに考えるわけです。 この国民健康保険法でありますけれども、最初の第1条の目的に、読みますと「この法律は、国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もって社会保障及び国民保険の向上に寄与することを目的とする」こういうふうに書いてありまして、やっぱり社会保障というこの精神でこの国民健康保険法が、保険事業が成り立っておるというふうに思うんです。やっぱり国の責任というのがここで重要になってくると思うんで、ぜひともこの4条に国は国民健康保険事業の運営が健全に行われるように努めなければならないというふうにうたわれておるんで、ぜひともこういう点で社会保障の立場から国保を維持、存続していくように国に訴える、こういうことが私必要だと思うんです。 そういうことで、昨日国の制度を改善すべきだというふうにおっしゃっていただいた市長、ぜひとも求めていってもらいたいというふうに思うわけです、いかがでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 昨日も申し上げてきたところでありますが、平成20年度にこの医療制度の大幅な改革が、改革というか医療制度の改正がなされたわけでありまして、そのときに後期高齢者医療制度創設といったようなこともあったわけでありまして、そうしたことで今の、今日議論になっていたようないろいろな国民健康保険事業も影響を受けたというのは、これは否めないところだと思うんですね。一連のこの医療制度の中で、やはり基本的には国レベルの制度設計の改善というのが、まずは期待したいところであるというのは昨日も申し上げたとおりであります。 やはり、持続可能なこの国民健康保険医療制度といったものは、これはどうしてもやはり必要なことだと思っておりまして、そのためには社会保障制度全体の姿というものを考える中で、どうやった制度設計の改善が必要かということについて、しっかりとこれからも議論をさせていただく中で、国に対しての要望も上げていきたいと思うところでございます。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) ありがとうございました。また再び意を強くして、私も一生懸命応援させていただきます。 次に、100年に一度と言われる不況の中でございます。失業をしたり所得が大幅に減っている方、またこの4月28日29日というときに凍霜害飯田下伊那ございまして、大変今回はピンポイント、局地的に点々とやられたということで、非常に被害農家も多いんですけれども大変、半分やられたとかそういった農家も結構出ておりまして、農業課に聞きましたら被害農家数が1,761軒、被害総額8,972万8千円、面積は320.8ヘクタールに及ぶと、そういうお話を聞きました。まだこれから、もしかすると伸びていくんじゃないかというふうに考えておりますけれども、こういった被害受けて所得が大幅に減ることが見込まれる農家に、いわゆる一部負担金、医療費の減額や国保税の減免、こういうことができないかどうかお聞きをします。
○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。
◎保健福祉部長(原重一君) 制度は設けられております。具体的に申し上げますと、国保税の減免につきましては国民健康保険税条例、それから一部負担金の減免につきましては国民健康保険法、具体的に申し上げますと44条に規定をされ、またその運用につきましても飯田市国民健康保険給付規則等で縷々定めておるところであります。 いずれにいたしましても災害、ただいまお話がありました災害、あるいは失業等で生活が著しく困難な場合には、申請に基づき適用できることとなっております。以上です。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) ありがとうございました。あるということで、この申請手続きが大変やっかい、それからハードルがやっぱり高いということで、できれば生活保護基準ということがあるんですけれども、この生活保護基準の1.何倍というような形にしてもらいたい、そういうことが可能かどうか、ちょっとお聞きをしておきたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。
◎保健福祉部長(原重一君) それにつきましては、制度上のことでありますのでお聞き取りをさせていただきます。以上です。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) 以上で私もネタ切れになりまして、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(中島武津雄君) 以上で、後藤荘一君の一般質問を終わります。(拍手) 会議の途中でございますが、ここで暫時休憩といたします。 12時11分 休憩
--------------------------------------- 13時00分 再開
○議長(中島武津雄君) 休憩を閉じ会議を再開をいたします。 それでは次の一般質問を行います。 新井信一郎君。
△新井信一郎
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◆9番(新井信一郎君) こんにちは、会派のぞみ新井信一郎でございます。4年前初めてこの議場に入り、この壇上へ立たせていただいたことの意義を今改めて感じ、新たな4年間をスタート切れたこと非常に多くの感謝のもとで感じておる次第でございます。 大きく飯田市が変化を迎えるであろう、この4年間をどのように市民の皆様方とともにグランドデザインしていくか、いけるか、ワクワクしている気持ちと、その反面進むべき方向を誤れば取り返しのつかないまちとなりうることも事実。 一昨日、リニア中央新幹線の期成同盟会が東京都内で開かれたことは多くご存じだと存じます。私は現地には参加していませんし、報道から得た情報しかございません。参加し、その場で会話をしたわけではございませんが、少々乱暴な発言もあったとお聞きいたします。夢や現実、はたまた双方について20年来の錯覚なのか正直疑います。中には、ルート決定などは政治力ではなく科学的意思で決め、完成まで一直線にまっしぐらに進められることを祈念すると。また、1年も早く完成されることを待っている。国として全力を挙げるのであれば、超党派で応援は当然と述べられる方もいらっしゃいました。 多くの思惑や駆け引きがあって当然かと思います。通常、確か夏頃行われる県のリニアの総会がなぜゆえに今年はまだアナウンスがないのか、ただの偶然ではないと私は信じたいと思います。 そろそろ市民の代表と位置づけされる市議会も行動しなくてはならない時期がきた、向かうべき方向はどちらなのか,はっきりしなくてはなりません。このように、とてつもない大きな渦中の飯田市でございます。しかしながら、最先端の技術の塊がやってまいりましても、それを利用するのはいつの時代も人でございます。また、その人々が暮らす場所は大地でございます。それらをキーワードに今回3点質問をさせていただきます。 1、飯田市における能力開発施設について。 2、日本ジオパークに南アルプスジオパークが認定されたことについて。 3、公共施設学校のグランドの芝生化事業について。 資源の乏しい我が国、真の環境とは何をもって示すのか、数値のみを追いかけることのない望みのある答弁をご期待申し上げ、質問席に移らさせていただきます。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) 早速通告にしたがいまして順次進めさせていただきたいと思います。 飯田市における能力開発施設についてでございます。どのような能力開発施設があるのか、市、県、民間問わずに教えてください。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) 飯田市にある職業能力開発施設ということでございますけれども、これは今ご指摘のように公共機関が設置している施設、それから県知事が認定するような施設、あるいは民間の施設もございます。 具体的に申し上げますと、長野県立技術専門校それから飯田高等職業訓練校、それから中部労働技能センター,飯田ゆめみらいICTカレッジなどがあると思っております。 さらに飯伊地域地場産業振興センターも、そういった役割を果たしておると思っておりますが、当市と飯伊地域地場産業振興センターでは飯田産業技術大学や、ものづくり大学院これは信州大学の修士コースでありますけれども、そういったものも実施しておるところでございます。 これらの施設等では、これまでに培ってきた地域との信頼関係を背景といたしまして、地域に根付いたカリキュラムが組まれておりまして、地元産業界等にとって非常に役立つものになっていると思っております。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) 続きまして、それらをどのように活用をされているのか、実態を把握されている点をお示しください。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) 一般論的な言い方になりますけれども、技術専門校や高等職業訓練校は県の施設、あるいは知事が認定した施設でございますけれども、市民や学生が就職のため、あるいは再就職のための訓練をしたり、市民や地域の企業のために大変役立つ活動をしていると思っております。 一つ、飯田ゆめみらいICTカレッジについて申し上げますと、これは飯田市が公設民営のような形で設置した施設とも言えるわけでありますけれども、学生に対する情報教育のほかリカレント教育とか、その他各種受託事業等いろいろなことを行っていただいておりまして、飯田市の情報化推進のためにもご協力いただいていると、そんなような状況でございます。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) まさに、それぞれの職種、現場、年齢の皆様方の層に対して、知識や技術の習得の場所として活用をされている、そのように理解させていただきます。 そこで、それらの運営実態ちょっとそのあたりご説明いただけますか。
○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。
◎産業経済部長(粂原和代君) 今、出ております長野県の技術専門校それから飯田高等職業訓練校、これは県知事が認定します施設等それぞれでございますけれども、この県の技術専門校につきましては普通科と、それから短期の講座というのがございまして、学科それぞれ持っておりまして、技術専門校におきましては20年に普通科が20人の卒業生と、短期が264人の卒業生とお聞きしております。 飯田高等職業訓練校におきましても、普通科とそれから短期の講座とございまして、20年で普通科8人、短期が295人の卒業とお聞きしているところでございます。 それから市が行っております、地場産業センターを拠点といたしまして講座を開いております飯田産業技術大学でございますけれども、これにつきましては昨年度は延べで151日、時間にいたしまして671時間38講座を開催しておりまして、当市の企業の中136社から1,500人余の方々が受講をいただいているところでございます。 また、今年度におきましては特に立地法に基づきます人材育成としまして、モバイルロボット、3次元CADなどの講座を加えて実施しているところでございます。 それから、また各高校におきまして講座をやらせていただいておりますのが、精密機械工業界との連携による事業、飯田工業高校これを10月に予定しておりますEMCシンポジウムで、工業高校の活動を展示をしていただく予定でございます。 それから、子ども科学工作教室も工業高校の生徒が、小学生に組み立ての指導を行うなどの取り組みをしているところでございます。 もう一つ、下伊那農業高校でございますが、地域の社会人を対象に農業経営、技術に関する幅広い講座を実施しておりますほか、あぐり女学院など当市が進める事業の講師ということでご協力をいただく等の活動をいたしているところでございます。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) ありがとうございます。先ほど答弁いただいた部分も新聞等に報道されており、非常に小学生から高校生含め企業の社会人までが、年代を超えた学びのステージをこの地域でできているということ、連携という非常に大きな大切なことが利活用されている中、この飯田市としまして今後どのように、このようなシステムお考えしておられるのかお示しください。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) 今申し上げましたように、いろいろなところで各機関、この地域の能力開発のために頑張っていただいていると思いますし、飯田市あるいは地場産業振興センター自身が今やっている事業もありますので、今後またそういったところとの連携も深めて充実をしていくべきだと考えております。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) 市の考え方理解させていただきました。やはり現場と相違があってはいけません。そのあたり今後も現場の声を聞くように、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 ここから少々市と離れてしまうんですが、ここ最近県の動きが非常に不安なところございます。と申しますのは、第8次の長野県職業能力開発計画というものが平成18年の10月に発効されております。それにより今活動をされているんですが、ここ近年におけます県議会での発言等々聞かさせていただきますと、今後これらの能力開発施設について、どう私達この飯田市民はそれについて取り組んでいかなきゃいけないのか、さまざまな点今回クローズアップさせていただこうと思いまして、あえて県の方のお話もさせていただきます。 登壇時にも述べましたが、市の国土の健全発展、しいては県道発展を、非常にちょっと悲しいような発言的なこともあったり、南信州の位置づけというものをどのように感じておるのか、今回はあえて私は強く発言させていただきたいと思っております。 少々話は逸れましたが、現在県は第8次の計画から第9次の長野県の職業能力開発計画の策定準備に取り組んでいくはずです。今、把握されていること等もしあればお答えいただけますか。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) 長野県の動きでありますので、私達が聞いている範囲ということになると思いますけれども、今議員ご指摘のように現在は長野県の策定いたしました第8次長野県職業能力開発計画により進められていると思っておりますけれども、その中で多少将来的なことというものでいけば、長野県内では伊那技術専門校ほか3校を拠点校として、飯田技術専門校ほか3校をサテライト校とする計画が、その中ではあると認識しておりますが、よく周りで議論されているように、これが直ちに次の動きがあるものかどうかということは、私達としてはよく承知をしていないということでございます。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) おっしゃるとおり、県議会のことは県議会で考えればいいじゃないかと思われて当然です。しかしながら利用者は、繰り返しになりますが飯田市民が多く利用されている。少し前にも、教育事務所問題等々でこの地域は非常に大きく揺さぶられました。その点も地域の皆様方含めて大きな声が県を動かしたのか、そのように私は認識しております。そのような中に、早め早めの対応をすることが何でも大切なのかなと思いました。そのような、本当になるかどうかわかりませんが、そのようなあたり対応をどのようにお考えでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 今、新井議員からもご指摘がありましたように、この地域における人材育成という観点につきましては、高校再編についてもあるいは教育事務所の統合問題につきましても、この私どもの地域は地域を挙げてそうした、私どもの地域における人材育成の重要性ということを県に対して訴えてきた、そういった経緯がございます。 長野県の第9次職業能力開発計画の検討は、平成22年度来年度から始まると聞いております。これまでも、職業能力開発に関する県の関わりにつきましては機会を捉えてお願いをしてきているところでありますが、今後も飯田技術専門校など地域の貴重な教育施設が、コスト論のみが先行するような、これまでも何回も議論している話なので県の方も十分わかってきていただいているとは思いますが、そういった形にならないよう適切に働きかけをしていきたいと考えているところでございます。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) そうですね、当地域ばかりではございませんが、高校再編等の渦中もあり新たな教育ステージをしっかりとしたものを確保しなければなりません。すなわち、教育環境よくいわれる産・学・官の連携、それに対します人材育成をどのようにお考えでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) これは先ほどから申しておりますように、人材育成はこの地域にとって非常に重要な部分でありまして、地域経済活性化プログラムにおきましても、そうしたことを1つの柱としておりますし、また教育委員会の方でもこの地域でそうした人づくりをしていくという考え方で、まさに地域にとって大切な人材をどのようにこの地域で育成するかという考え方が、今各部署で連携して施策として計画実践されているととらえております。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) くどくなりましたが、非常に大切な部分でございますので言わさせていただきました。 県の考えも、確かに財政難等々ございますが考え方も非常に理解に苦しむ点多ございます。第8次の計画内では民間にできることは民間へを原則として、選択と集中を押しまして急速な産業構造の変化と、多様化する訓練ニーズに対応するとともに、訓練の質の向上を目指すと。にもかかわらず、いわゆる南北で言ってしまうと北の方が圧倒的に民間訓練施設も多い地域ではあるのにもかかわらず、そのままの状況におこうとするような現状もあるということでございます。 逆を言いますと、教育システムの弱い地域こそ公の公共施設を設置すべき、残すべきと私は考えるのが普通ではないのかなと考えます。あえて、今県の工科短期大学の機能を、地域の企業からも非常に、大学研究レベルの求める大きな皆様方の声というものも私も多く聞いております。このあたり含めて一考の余地はあるのではないのかなと感じます。 あわせまして、ちょっと話は飛びますが学校関連としまして、私は将来は飯田市美術博物館も私は何らかの形で教育、学びの場として育てるべきだと私は感じております。このような学校機能を持たせていくことが、我が町に人材を留め、それが企業にフィードバックされるサイクルを作ると思うのですが、市長の見解を改めてお聞かせください。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) これは今議員からお話があったとおり、やはりこの地域でそうした人材を育成していくということが、やがてはこの地域の将来を担う人材として、また再びいったん出ても戻ってきてもらえる、あるいはこの地域に住み続けて、そうした人材として育ってもらえる、そうした思いは私も共有するところであります。 そうした中で、まさにこの地域におけます今お話が出ました施設、そうしたものを市民の学びの場としてやはり守っていく、ここから話を進めていくということが非常に重要ではないかと。 今の、この少子高齢、人口減少という時代の中において、こうした学びの場を守り育てていくということ。それは今の大学との連携事業にも絡むところでございますが、そうしたことをすることによって地域の人材を育成し、また地域の外からも人材を誘導することができるようになる。そうした中で、そういった専門の高等教育機関をどういうふうにとらえるかということも、視野に入ってくるのではないかなと思うところでございます。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) 市長、今大学連携と申されました。さまざまな大学が来ていただいております。先日のキャンドルナイトのときも、さまざまな発表あったと聞きました。そのあたりの連携は今後どのようにお考えでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) 今のお話のように、飯田市にはさまざまな大学が来ていただいております。一方産業面では、産業面を中心とした大学連携というのも進んでおります。 いろんな意味で大学連携が進んでおりますけれども、その一つ一つの特色を生かした大学連携をこれから進めていこうと思っておりますが、その一つは多くの大学が来ていただいておりますので、相手の希望に応じた対応というのもそろそろ限界にありますので、こちらが一定のカリキュラムなりを組んで、それにあわせて来ていただけるような、そんなようなことも模索しながら、いろいろな大学連携というのを模索していきたいと、そう思っております。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) 先ほど市長ございました少子高齢化、未曾有の不景気の中で当地域の産業の育成、発展のためには、ますますニーズは高まっていく、それは当然のことでございます。そのためにも、ぜひ個々の能力をレベルアップすることが結果的に社会を豊かにし、暮らしを安全安心なものとすると確信しますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 続きまして、大きな2番へ移らさせていただきます。日本ジオパークに南アルプスジオパークが認定されたことについてですが、これまでの経緯をまとめて説明お願いいたします。
○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。
◎水道環境部長(澤柳孝彦君) この南アルプスのジオパークにつきましては、昨年平成20年8月に3県で作られております南アルプス世界遺産登録推進協議会、これが日本ジオパーク委員会にこの長野県側の中央構造線、このエリアを申請いたしました。その後、この日本ジオパーク委員会による現地視察等を経まして、昨年の暮れ12月に日本ジオパークとして認定されたという経緯でございます。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) そうですね私もことあるごとに、よほど公務と重ならない限りは参加させていただき、いろいろなものを見させていただきました。前副市長の小木曽氏とも現地視察に同行したことを、今改めて思い出させていただきました。 ところで、日本ユネスコ登録といいますと非常にハードルの高いものだと私は思います。そのユネスコですが、社団法人の日本ユネスコ協会連盟、ユネスコの憲章にのっとり世界の平和と人類の福祉実現を目的に、国民的ユネスコ活動を推進する非政府団体とあります。世界遺産活動との主体といった方がわかりやすいかと思いますが、その一端としまして私は言っていいと思うんですが、ジオパークの認定の価値というものは世界レベルのものと私は信じております。ヨーロッパや中国を中心に57箇所が世界ジオパークに認定されており、この国内を見ますと、今回されました南アルプス中央構造線エリア含め6地区が認定されておるところでございます。この認定されたということは、国内外へこの地域の地質遺産のPRと地域振興や経済、もっと言えば教育振興の大きな題材となるはずでございます。 繰り返しになり恐縮でございますが、世界スタンダードの価値を有しているにもかかわらず、そのことが意味すらなかなか広がっていないというのが現状ではないでしょうか。そういった中、認定されたジオパークを生かすことを、どのようにお考えなのか、まず普及啓発の面からお聞きいたします。
○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。
◎水道環境部長(澤柳孝彦君) この普及啓発につきましては、まず飯田市の美術博物館ここでの研究内容の充実でありますとか、まずは南アルプス自然遺産登録推進協議会これを通じましての活動により、この中央構造線の複雑で多様性に富んだ地質遺産、こういったものを広く訴えていきたいと、こう考えております。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) その活動の一環だと思うんですが、私も実は入会しておるんですが賛助会員制度というものがございます。これを改めて市民の皆様方に説明ください。
○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。
◎水道環境部長(澤柳孝彦君) この南アルプス世界自然遺産登録の賛助会員ということで、登録の資格はこの登録遺産の推進に賛同する方、これは団体、個人どなたでも会員になれるということでございまして、この多くの賛助会員を募り、この世界自然遺産登録に向けた取り組みの輪を拡大を目指すと、これがこの会の目的でございまして、この南アルプスにかかわる取り組みを一層促進しまして、世界自然遺産登録に関するこの協議会の事業を支援するといった役割を持って組織されております。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) ますます広めていただき、ぜひこの価値を知っていただきたい。かなりいろんなところに行けるというメリットもございますので、私は皆様方に多く参加していただきたいなと感じているところでございます。 国内的に見ましても、飯田市は環境モデル都市や環境文化都市等々の看板を掲げております。そこで先に述べました、ユネスコの活動と連動をさせるようなことはできないのでしょうか、どうでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 澤柳水道環境部長。
◎水道環境部長(澤柳孝彦君) この長野県側の中央構造線エリアが日本ジオパーク認定されたところでございまして、今後は3県のエリア全体、中央構造線のみでなくエリア全体に拡大の取り組み、こういったものを目指しながら南アルプス世界自然遺産登録の運動とあわせまして、3県の関係市町村で、これは息の長い取り組みになろうかと思いますが推進していくということかと思います。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) そうですね、今日やって明日できるようというようなものでは全くございませんし、認定されることが目的の活動でも私はないと思います。その過程をしっかり子ども達を含めて取り組むことが、この地域の財産を守ること、そういったことにつながると感じます。 この地域三遠南信自動車道が開通も、ようやく二けたを切ったというようなお話も聞こえてまいります。リニア中央新幹線もこの南アルプスをやさしく丁寧にストレートに貫通させることになろうと存じますが、私は今回の選挙におきまして「人と大地が結うまちづくり」ということをスローガンに掲げ、メイドインジャパンということをうたってまいりました。世界スタンダードの2枚看板を改めて掲げる、それが私の大きな構想でございました。 1つは、先程来ありますリニア中央新幹線飯田駅の設置、あわせまして南アルプス世界意思全遺産登録でございます。相反することだからこそ大切なことでございます。人間の英知と自然の英知のシナジー効果というものが、この地域を大きく変えるであろう、守るであろう、そういった大きなキーとなる、鍵となるものでございます。この地域こそが、この南信州飯田こそができること、それが私達が今取り組んでおる活動の一端だと感じるところでございます。 今回は、ジオパークの設問から紐解いていくわけでございますが、遠山エリアの観光振興をどのように考えておるのか。昨日も湊議員の答弁部分等々ございましたが、そのあたりは割愛してご紹介いただけますでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。
◎産業経済部長(粂原和代君) 霜月祭りですとか観音霊水、神様王国、綱引き等々のいろんなお祭りですとか伝統行事がございますけれども、何よりも一つには南アルプスの雄大な景観や、深い谷に囲まれましたそういった地形と、それから地域性を生かすと、これが大きな観光振興だろうと思っております。それから、暮らし、長く培われてまいりました暮らしの中の文化と、それと観光系統との結びつきというものも重要ではないかと考えています。 それから近年におきましてチャレンジマラニックですとか、それからヒルクライムと、地域の皆様方が独自に進めてこられております観光事業もございまして、こういったものを地域と私どもと一体となりまして、エコツーリズム等も推進含めまして、そういった振興をしていくことが重要ではないかと考えております。
◆9番(新井信一郎君) そうですね。遠山の各地域の皆様方と、ともに連携をとった運動、活動をしていかないと、絵に描いた餅になってしまいます。 以前会派での施設、十和田湖周辺の奥入瀬渓谷というところをお邪魔させていただきました。そこは四季を問わず、観光客があとを絶たないほどの賑わいがあると確認させていただきました。私は、それと同等かそれ以上のポテンシャルを持っているこの南アルプスエリアを、さらにわかりやすく身近に生で触れていただく場所が、今回提案させていただくおのおの川辺となります。 その川辺と申しますのは、上村川あと遠山川ですね、幸いなことに三遠南信自動車道が現道活動という形ではあるんですが間もなく開通するという、繰り返しになりますがあります。そういったところ、旧道利用の方策の一つといたしまして、川辺の遊歩道整備ということを有効的に活用してみてはどうでしょうか、そのあたりお聞きいたします。
○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。
◎産業経済部長(粂原和代君) 先ほど申し上げましたように、エコツーリズム推進というようなこと重要だと思っておりますけれども、グリーンツーリズムという今の山、川、こうした資源から学ぶ体験型の観光は、現在でも既に実施されておるところでございますけれども、新たなプログラムとしてのジオツーリズムというようなことで、今のお話のようなことを生かしていくようなことも考えてまいりたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) ありがとうございます。せっかくジオパークに認定されても、これ使わないことには認証を取り消されてしまいますので、そのようなことのないように、また私達も理解しやすい、一般の市民の皆さん方も理解しやすいような、そういったものを提供することも大切なことになります。それが、しいては自然を守る、文化を守るそれにつながりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 さまざまな環境問題、今取り上げさせていただきましたが、以前から声を出させていただいておりますが、この南アルプスエリアを小中学生レベル向けの副読本の整備についての考えをお聞きいたします。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 教育委員会といたしまして、この南アルプスジオパークの認定に伴いまして、南アルプスエリアの地形、地質に関する教育的価値について、地元の貴重な資源、資産を理解してもらえるような、小中学生向けの資料の作成に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) ありがとうございます。ぜひ子どものころから地域の文化に自然に触れれるような資料というものが早急に、ぜひ揃えていただきたい、そのような答弁いただき本当に感謝でございます。そういう積み重ねこそが、本来の環境モデル都市ということに私はかかるような気がいたします。とってつけたような数字を並べても、私は本来の姿じゃないような気がいたします。そのあたりのまちづくり、人づくりということをしっかり考えていかなければならない。 環境の話、今出て南アルプスエリアのお話を閉じますが、次大きな3番へ、残り少ないんですが公共施設への、特に学校のグランドですね、芝生化事業についてですが、以前からの進捗状況をお聞かせください。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 以前、19年第2回定例会でご質問をいただいておると思いますが、それ以来グランドの芝生化はしておりません。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) そうですね、もう結果が見えていることを私あえて聞きました。いわゆる全面芝生化ということは、まるっきりこの地域の小中学校のグランド1つもございません。とても悲しくございます。なぜできないのでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 前回と同じような答弁になってしまうかと思いますが、飯田市の小中学校のグランドにつきましては、学校の授業のほか学校行事のときの駐車場にも使われる、あるいはいろんな社会体育のいわゆる開放、それから消防団の、今ちょうどやっておりますけれどもそういった訓練等、あるいは地区の行事等、多目的に利用をされておる実態がございます。そういった点で課題があるのかなと、こういうふうに思っております。 また、過去に若干中庭等を芝生化した経過があるんですが、状況を見ますと残念ながらその後の管理が十分されていないという現状もございまして、その後の管理の問題等も先に考えてはいけないかもしれませんけれど、当然管理の問題というのもここにかかわってまいると。 それから、それからあれだけの広範囲の芝生化しますと、初期投資といいますか相当な費用もかかる。それからその後の管理費も相当なものがかかると考えております。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) 前回と同じ答えですね。しかしながら地域のコンセンサスを得る、管理はまたその地域のまちづくり委員会と一緒に考える、そういうことが地域コミュニティの考える切り口じゃないんでしょうか。 予算関係につきましては、さまざまな今振興助成金等々がございます。もうあまり時間ありませんので説明いたしませんが、いわゆる助成金があっても残り何割かをその地域で負担しなさいよという声が、たいがいの補助金というものはそういうものなんですがあるんです。その残りの何割かをぜひ市でお願いしたいという声は、どんな行事でもあるかと思うんですが、私は今もうそういった時代ではなくなりつつあるんじゃないのかなと。 経済危機や社会情勢をかんがみますと、ただ単にあれしてくれ、これしてくれというのは、もう私達もしっかりと見直していかなければならない、新たな時代の仕組みへシフトしていかなければならないと感じます。利用者負担や地域負担も考えなければなりません。かといって壁を大きくしてしまえば格差が生まれたり、いわゆる公の公平性を欠くようなことになってしまっても困りますので、何かその新たな公共のものをみんなで保ち育て作るという、その仕組みを作る制度作りというものを考えてはみませんでしょうか、どうでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 今、ある意味新たなご提言をいただいておりますので、そういった点も含めまして検討はしてみたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 新井信一郎君。
◆9番(新井信一郎君) ぜひ検討を、一緒に私も考えますのでよろしくお願いしたいと思います。 次に、手間がかかる等々であります。それは当然かかりますよ生き物ですから。かかって当然、かからないものばかり作れといわれて作る行政は、結局箱物ばかりの行政と言われて非難されて今現在でございます。他県の取り組みとしましては、地域の皆さんと世代を超えての交流の場としての、またそういう時間を共有できるという、そのような芝というものにも利用されていると聞きました。 前問の設問の中で本物の意味での環境を語られる場所、そういったものを設けなければならないと思います。私は、まず子ども達が毎日毎日通う学校こそが環境をアピールする場所だと思います。私は大人達が集うような場所ばかりが、環境で数字を追いかけるようなことの積み重ねの結果が環境モデル都市とうたうのであれば、私はそれはとってつけた話で継続性はムリだと思います。まず子ども達に、そのような場所を提供するのが私達今を生きる大人の役目であり仕事だと思います。そういったものの積み重ねをしっかりとできるこの飯田市づくり、市長最後に今後の方向性含めお考えを2分でよろしくお願いします。全てお渡しいたします。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 今のお話があった環境モデル都市、お話がありますようにこれはもう地域を挙げてやっていかなければいけない、なかんずく子ども達に対して、しっかりとそうした意識を持ってやっていってもらうということが、超長期的な目標を達成するためには不可欠という、そうした考え方であります。 やはり、今芝生の例が出ましたけれど、そのほかの自然エネルギーの利用等も含めまして、そうした環境教育ということを力を入れて、やっぱり地域挙げて考えていくということが必要だろうと私自身も思うところであります。
○議長(中島武津雄君) 以上で、新井信一郎君の一般質問を終わります。(拍手) それでは次の一般質問を行います。 原勉君。
△原勉
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◆23番(原勉君) 会派みらいの原勉でございます。質問に入る前に、若干の所見を述べさせていただきます。 今ほど議会と議員のあり方、また信頼が問われているときはありません。特に、議員のあり方が国会議員と、また私ども二元代表制に裏付けられている地方議員とが同列にとられている感があると思っています。私達地方議員、いわゆる市議会議員は基本的には住民の皆さんと同じ目線に立つということはどういうことか、私は常に仕事を持ちともに働いていることが前提です。つまり職業を持つことです。ゆえに給与でなく報酬であるのではないかと思っております。専業主婦も立派な仕事です。 さて、このところ商工会議所、JA、そして教育委員会のいわゆる不祥事が頻発しております。私は、議会としても深刻に捉える必要があると思っております。昨日の監査委員の発言にもあるように、指摘できなかったのは無念である、十分にその意思は理解できます。議会からも監査委員を選出しています。この点を踏まえれば当然議会にも責任があります。このような現状を踏まえたとき、議会として監査が適正に行われているか、同時に報告等を全員協議会等にする必要があると思います。 いずれにしても再発を防がなくてはいけません。今回の事例では、ほとんどが担当者が長い間一人でかかわっている等が、また長年にわたる慣習であったというケースがほとんどでございます。このようなことは特に2年前から、これは老婆心かもわかりませんが各地区に、いわゆるまちづくり委員会等に総額1億円を超える交付金が支給されております。私は早急に手を打つべきだと思っております。例えば会計幹事の任期を定めるなり、そういった対応が必要だと思っております。どうしてもこういったものは、不正というよりは流用等々も見逃してはいけないと思っております。 こうしたことは、我々のそれぞれの住民の皆さんの貴重な税金、そしてそれぞれの皆さんがいろんな形で積み立てている、そうしたお金がある日突然発覚するという形で、またその責任追及だけで終わってはならないというふうに思っております。そういった中で、これからは私どもも心して取り組んでいく必要があると思っております。 それでは通告にしたがい、質問席より質問をさせていただきます。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) それでは、まず当市における学校給食の現状と課題ということについて、何点か質問をさせていただきます。 このことは昨年の総務文教委員会等々でも、私自身からもご提案もしておるわけですけれども、そのときにも検討をしてみたいという答弁をいただいておりますが、そういったことを踏まえながら質問をさせていただきます。 まず最初に、学校給食を全て米飯給食にするという考えはあるかどうかをお聞きしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 理事者側の答弁を求めます。 伊澤教育長。
◎教育長(伊澤宏爾君) 学校給食につきましては、現在米飯回数これは平成21年4月、今まで週3回でありましたけれども、週3.5回の回数に増やしたところでございます。また、小中学校におきましては地元産のこだわり米、秋晴の天日干しでございますけれども、これを使用しているところでございます。週5回ということになりますと、学校給食費、小学校におきましては年間約540円、中学校におきましては1,161円、この値上がりが必要となるわけであります。 それから学校給食用の製パン業者、パンの業者でありますけれどもお願いをしているところでございますが、こういったところに影響が、課題が出てくるのかなと、こういうふうに思っておるところでございます。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) 3回を3.5回にしたということでございますけれども、まずこの質問の前提というのは今回の一般質問でも湯澤議員等々が、農業に関する非常に重要な観点で質問ございました。ああいった意味のことは私もずっと、地域再生に農業が基本的だということは私も質問をしてまいりましたけれども、もう理念的な部分はこういった地方においては農業なくして地域再生はないというのは、もう議論としては尽くされているというふうに思っておりますし、この間の市長以下担当部局からもそのようなことは聞いております。 ただ残念なのは、教育委員会それから例えば農業振興にかかる産業経済部等々担当のところでこのことを、いわゆる域産域消という言葉も長く議論されているときに本当に取り組みをしているのかと。同時にその取り組みというのは、庁内だけでなくてそれを実際に、ご飯を食べる、給食を食べる子ども達また保護者、そういった方たちとどのようにこの問題を話してきたか。 私もこの間に何回か教育委員会に話しますと、今言ったように給食費が上がるんではないかとか、献立が偏ってしまうんじゃないかとか、いろんなそんなことをお聞きするんですけれども、どうも調べてみますとこれは市当局からいただいた資料でありますけれども、米飯給食にすると中学生は約5円くらいですね給食費が上がるのは。それから小学生については2円50銭ぐらい、ほとんど変わらないというのが現状であります。ですから、いわゆる給食費が上がるという現状はないというふうに私は、ほとんど影響はないんではないかというふうに思っていますし、もう1点このことについて、このことは保護者の皆さん、市民の皆さんにご理解願うためにご質問するんですけれども、いわゆる給食費といったものは市の財政に入るのか、それともそれはどのような形で運用されているのか、その辺のところをお聞きしたいと思っております。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 学校給食につきましては、学校給食法に基づきまして食材以外のものは市の会計で運営しております。施設、人件費、それから燃料費等。食材につきましては給食会計ということでございまして、それぞれ保護者の方にご負担をいただいている、これが実情でございます。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) ということは、給食費については学校側関係者で決めていて、市としては基本的には関与してないと、そういうことでよろしいですか。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 市、関与していないということではなくて、給食費を決めるときには私ども教育委員会も、その学校の各調理場の理事会というのがございまして、これは校長、PTA会長でございますが、そういった方たちと年度末に来年度の給食費は、いろんな食材の価格や献立やいろんな状況をお話する中で、来年度はいくらにしますと。据え置くとか少し上げなければいけないとか、そんなような協議をいたしまして、最終的には合同理事会でもって決定をさせていただいております。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) 合同理事会という性格がよくわかりませんが、いずれにしても市の財政には入らない金額と、あくまでそれは学校単位に払われているものというふうに理解してよろしいですか。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 給食費につきましては市の財政には、歳入にはなっておりません。調理場単位で食材費として学校から納めていただいて、調理場でいわゆる食材で使う業者の方に支払わさせていただくと、こういう状況でございます。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) ということは、給食費は直接納入業者に支払われるということで、市としてはいろんなお手伝いは当然すると思いますけれども基本的にそうではない。 意外とそういった給食費を集める側、納めている人たちというのは市に納めているんではないかというような部分、ここでちょっと明らかにしておきたいのは、どうも飯田市ではそういうことはないと言われていますけれども、給食費の未納問題というのが結構クローズアップされております。そういったときに、これは全額税負担をすべきではないかという議論もよく出るわけですね。そういったときに給食費というものは、あくまで自主的に、子どもは収入がありませんから保護者を含めて学校長以下、その席上に市も担当者いるかどうかは別として自主的に決めているという金額であるということ、こういったことはきちんとしておかないと、ただいまこれから私が質問する内容についても、給食費が上がってしまうんじゃないかというのを一方的に自負しているのは非常に困りますので、その点だけ押さえておかないといけないなと思っております。 同時に、こういった厳しい状況にありますので、例え5円でも上がるのは大変だというときに、私はやはり先ほど言った農業振興云々というときに、今日本の農業を支えるときには、やはり米をたくさん食べていただくということが基本だと思っておりますので、そのことから農業というのも立ち上がっていくんじゃないかと、これはもう衆知が一致しているところであります。 そういったことを考えたときに、もし給食費がそういった形で、先ほど私が5円というのが多いかどうかわかりませんが、これの積み重ねですから年間にすれば210食とかなりますから決して少ないものではないかもしれませんけど、もしそういう状況があるとすれば、こういったときこそ農業振興費等々の中で、教育委員会の部分だけじゃなくて、やっぱり農業振興という視点から市長の決断で、これは教育委員会と市等が独立しているということよりは、もしそうすればそういったものに対してやっぱり支援をして、そういった私は基本的には、飯田市は米飯給食を全部導入するということは大きなメッセージになっていくような気がします。これは教育だけでなくていろんな農業振興、しいては環境の問題等々にも大きく影響してくると思うんですが、その辺市長どう思いますか。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 食育という観点から、また地域におけます自給率の向上という観点から、そうした取り組みも今進めてきていると理解しているところであります。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) 理解していただくというのは、できたらということも含めて、やっぱり米飯給食してみたらどうかなという、そんなこともチラッとでも考えたことはございませんか。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) そうした考え方で、今年度米飯の回数が増やされたと理解しているわけであります。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) 現在としては、財政的には援助が難しいので3.5回ならいいのかなというふうなご回答かなと。 いずれにしても財政的な問題ということで、私が何回か教育委員会とお話しすると、どうしてもそこに行き着いてしまいます。産業経済部の皆さんと話しますと進めたいんだという話を聞きます。そこ、やっぱり農業振興ということで基本的にはやはり、先ほど担い手が少ない、いろんなこと言っていますけれども、やっぱり米を作る、米を食べることによってそこの献立、果物を含めてある意味では酪農にいく、そういったものもいろんな形で支えていくことになるんじゃないかと。 今、私どものこの地域の中で、やはり農業というものをきちんと考えたときに、やはり学校給食というのは今までやっぱり戦後60年間ずっと教育の中でやってきた流れの中から、やっぱり食に対するものというのは、真剣に取り組む必要があるんじゃないかなというふうに思います。 子ども達からお米を食べるという習慣が、全体としては少なくなっていると言われているわけですからそういったものを、お昼に一度食べるということは私は非常によいことだと思いますし、産業経済部としてもそういう視点から教育委員会から応援してくれないかという依頼があれば、大いに協力できるんじゃないかと思うんですが、その辺は産業経済の担当としてはどうですか。
○議長(中島武津雄君) 粂原産業経済部長。
◎産業経済部長(粂原和代君) この米飯給食は、平成16年から取り組んでまいりまして、徐々にその特別栽培、秋晴を増やしてまいりまして現在、17年からは農薬と化学肥料を通常栽培の半分以上減らしたものを優先的に供給をして、昨年度がそれを9割供給できているというところまで、やっとまいったところでございます。 それからそれ以外の、米以外のものにつきましても推進を教育委員会等々ともともに進めてきているところでございますけれども、何よりも食糧自給率の向上ということが一番重要かと思いますが、今年もレンゲの田んぼで田植えもいたしました。トータルで食育の観点、それから何よりも米もそういった安心安全で、しかもおいしくないと毎日食べるというところで飽きる、あるいは嫌いになるというようなものではちょっと悲しいかなと思っております。 そんなことで、品種改良等も今後予定されておりますので、そういったこと含めまして子ども達に安全でおいしく地元のものを食べていただくという観点は、ずっと持っていきたいと思っております。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) 進めていきたいと、具体的に財政的な部分がまだ教育委員会からの支援といったものがなかったというふうにも聞こえましたが、もしそういう財政的な問題で対応できるとすれば、これは即刻やっぱり前向きに検討していただきたいというふうに思いますし、同時に給食という部分が、これ3番目の自校給食や共同調理場の問題にも入っていくわけですけれども、その前に私自身は給食が始まったときには脱脂粉乳とパンということから始まっております。その当時は、正直言って脱脂粉乳馴染みのなかったということがありますので、パンでないと食べれなかったですね。あれを、パンをぐちゃぐちゃに付けて早く食べちゃうというくらいな。 本当やっぱり我々団塊世代というのは、やっぱそういう形の中で、ここにいらっしゃる多くの人たちは、やっぱり経験があるんではないかと思っていますけれども、今はそうではない形になっております給食については。献立についてもいろいろ検討されております。 その中で一つ腑に落ちないことがあって、これは市長に、これは趣味の問題ですから、ことによると市長は大好きだと言われてしまうと、これ元も子もない質問なんですが、小学生特に牛乳を飲みながらご飯を食べるというのは、私はほとんど理解できないんですね。これ教育ということの中で、この辺は、これは本当に感想ということで、そういうことという部分はどうなんでしょうかね。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 個人の感想でいいですか。私はご飯に牛乳かけて食べるくらいでありますので違和感は持っておりません。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 食育というものをどういうふうに考えるかということに、ちょっと教育次長の今の話は参考ということで聞かせてもらいますけど、やはり食育というものをどういうふうに考えていくかということに、やはり一つあるのかなという気がします。教育委員会の方でそうした今関係部局とも連携しながら、そういった食農教育、食育ということも考えていくわけでありますから、そうしたことに沿った形での給食ということになるのではないかなと思います。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 学校給食のいわゆる栄養の問題でございますが、学校給食実施基準というものがございまして、それに基づいて主食や副食の栄養量等を基本に栄養士が献立を立てておると、こういうことでございますので、ご理解をいただきたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) その質問は、これからするところでありまして、基本的に自分は好きだとかいう議論じゃなくてそういう部分が、米離れとかそういった部分を基本的に作っているんではないかなという危惧の中から話をしてるんで、やっぱりご飯とみそ汁、漬け物や梅干しと、そういったようなものというのはやっぱり食文化というものが、やっぱり先ほどいろんな方たちが農業の重要性を説くときに、やはり我々この日本という国の中で、やっぱり米の文化といったものを守っていくことが私は大事じゃないかなと。それは好きずきですから、三度三度全部食べろとかそんなことはないですけれども、給食というのは義務教育という一つのことの中で与えられるときに、今こういった時代の中でやはり献立の工夫も含めそして、象徴的に考えたのが教育委員会の皆さんと話しますと、牛乳飲ませるのがカルシウムとるのが一番手っ取り早いんだと簡単に言えば、そういう議論なんですね。 それよりは、やはりもう少しそういったことの中からこの問題をとらえることが、特にこういった農業をやっている方たち、同時に子ども達が地元産でとれたものを食べる、その味、そういったものというのはやはり大事じゃないかなと。まさに教育的な立場からも、やっぱり検討していただいて、私はご飯の上に牛乳かけるのが好きだというふうに、先ほどちょっと触れたのはそう言われてしまうと元も子もないですよといったんだけれども、あえてそういうご発言を、よほどに大好きな方かなと思いましたけれども、やっぱり非常に大事なことだと思っております。このことは真剣に取り組んで、あれは上手いですよと後の方から喋った人がおりましたけれども、そういう議論をしているんではないということで、毎日家でもそういうことをしているのかないうことを聞きたいなと思いますけれども、ほとんどそういうところはないと。子どもはみそ汁あっても食べないとか、むしろそういう声の方が私は多く聞きます。やっぱりそういうことよりはやっぱり、牛乳を自宅で作る方いないわけですから、やはりそういったこともやっぱり家族の中の、先ほど徳育というようなことを質問した方いましたけれども、やはりお母さんが作ったり家の中で一緒に食べる、そういったことは当然あっていいし、そういったことも今度は学校給食という中でもあってしかるべきではないかと思います。 それは大事なことでと思っていますので、よくお聞きになっている人は、これは全部の各、教育委員会だけではありませんので、もちろん産業経済部だけではありません、そういったことはやはり皆さんきちんともう一回、自分のおなかの中含め、子ども達のおなかのことも含めながら地域のことを考えて議論をしていただきたいというふうに思います。私もこのことは、今後も続けて質問をしてまいりたいと思っています。 同時に、そういった場合にどうしても作る部分、先ほど財政的な問題ということになりますと、やはり調理場におけるそういった部分が飯田市としての財政的に一番大変だということだと思います。その中で共同調理場ということが出ておるわけでありまして、このことは自校給食の方がいいとかという議論じゃなくて規模的なものは問題として、やっぱり大きな共同調理場に、あまりコスト的なことを考えてマンモス化していくと域産域消という観点からやっぱり食材を集める、そういったものに対しては非常に厳しいハードルになっていくと思うんですね。 私が聞いている話だと、矢高調理場8千食作っているというんですよねこれね。丸山のところでは大体2千食くらいとか、数字的には私聞いたわけですけれども子ども達の食事を、これ小学校中学校全部一緒なんですね。そうすると共同調理場という形でありますと、9年間同じもの食べるわけですね子ども達がね。やはりその共同調理場にかかわる子ども達ですね、大体対象松尾、鼎、それから竜東の部分含めてですかね、その辺のところになっていくかと思います。やはり、そういったことも考えたときにあまり共同調理場というのを大きくしてしまう、コストを中心にするというのもちょっと考えものかなと。 そういったところで適正な規模がどのぐらいだという、ここまで私も試算をしておりませんから、そういった上に財政的なことも含めながら、できる範囲の中で、それでやっぱり地域の方たちが献立も含めて学校給食に関われるような、先ほど言った農業をやる方たちの誇りなんていうのは、まさにそうだと思いますね、やはり自分たちが作った大根やニンジンを子ども達に食べていだけるということがつながっていくと思うし、そういったとき極端に全部自校給食にしよというのは現状では難しいかもしれませんが、それもできれば私はこしたことがないと思っていますけれども、学校の数の問題、生徒数の減少の問題等々いろいろ含めて考えられる必要があると思いますけれども、その辺のこの共同調理場云々のことについて、教育委員会も含め関係部署等々からご意見をいただきたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 今、調理場の食数のお話がございましたが、矢高は約5,500で丸山が2千、竜峡が1,300ぐらい。あとは上郷、高陵、南信濃の給食センターになりますので数はうんと少なくなっております。今、飯田市の共同調理場の食数はそんな状況になっておりまして、矢高が5千食以上作っている、これは事実でございます。 今、議員さんおっしゃられましたように、私ども従来から域産域消これを、とりあえず私どもの立場で学校給食に、より多く採り入れていくことに取り組んできておりますが、やはり若干そういった問題はあることも事実でございますが、それをどう克服していくかと。今の調理場でどう克服していくかということを今一緒になって、農業課も含めて研究をしておりまして、それで農家の方たちともお話をさせていただく中で、より多く地域のものを採り入れていきたいと、こういう取り組みをしておるところでございます。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) 私の方で、矢高と丸山を一緒にして8千食と、これは訂正をいたします。いずれにしても5千食を越える部分というのは、やっぱり9年間同じものを、なんかちょっとね違和感感じるんですね。 知らずに来てしまっているんですね。ですから、やはり食べることというのは非常に私これからはこういう、この地域で生まれ育っていくということに対して、やはり大事なことじゃないかと思っておりますので、恐らく学校の先生もそういったようなもの。 当然地域が広くなれば温かい食材、遠くのところはどうしても冷たくなってしまうだろうと思いますし、いろんなことも含めながら、やはり適正な規模がどのぐらいかという私自身は試算をしておりませんので考えていただいて、特に域産域消ということを含めながら食材を提供できる形での共同調理場の規模はどのぐらいかなといったような議論は、早急にやっていただきたいなというふうに思いますし、共同調理場を全部自校給食にしたらどのぐらいかなというお話をしたところ、大体22億円ぐらいかかると、全部の学校した場合ですよ。でも、このことも今の緊急経済対策でやると、何となく国の方が喜びそうかなという気もしますけれどもそれはおいておきまして、やはり今まではどうしてもコスト、合理化という問題の中でとらえられてきた、我々もそういうような視点を見て、財政的に厳しいということの中で、ある意味では容認をしてきたわけですけれども、これからの時代に入って、いわゆる定住圏云々のことの中でかかっていくと、大事な子ども達が今後生き抜いていくについては、我々少し汗をかいてでも、そしてまた経験を積んだ農業従事者の皆さんが、大規模農業やっている方たちは当然市場へ出ていかんならんと思いますけれども、そこにはお祖父ちゃんお祖母ちゃんもいるわけですから、そういった方たちが子ども達のために野菜を作ったりすること、そういったことを描いたときに、当然その子達は学校で給食の献立に参加するわけですから、そうすれば明日大根が何本いるかということもわかるわけですから、そんなようなことをやはり試みとしてでも、そういったところなんかで始めてみると私はいいのかなと。 やはり、そういった暖かい心みたいなものがないと、どういうわけで農業をなくしたらこの地域が終わるんだということを、いくら強面で議論をしてもやっぱり上手くいかないんじゃないかなと思いますので、いよいよそのときに私は入っていると思いますので、何とかいい形で検討していただきたいと思います。これについてはちょっと市長に簡単に、思い的なものがあれば触れていただければありがたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 人材育成の観点から、やはり地域で子どもを育てるということの大切さを、食を通して知っていってもらうということは、これは教育委員会が今まさに地育力の連携向上システムでも進めてくれているところでありまして、やはり地域を挙げて取り組んでいく一つではないかなと思っているところであります。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) それでは次の2番目の質問にまいります。 今度は新型インフルエンザ対策について質問いたします。皆さんもご存じのように、メキシコから始まって全世界的に大きな問題になった件であります。日本でも水際作戦等々の中で連日テレビ等々で、そういうことの中でそれが結果的には国内、特に学校等々で一気にセンセーショナルな部分で行われました。当然飯田市においても新型インフルエンザ対策本部ができ、それぞれの形で展開されたというのも承知をしておりますけれども、いわゆるこのことというのは議論がそれぞれマスコミ等で相当報道されましたので、大部分の皆さんがこのことについては承知していると思うんですけれども、やはり基本的には大事なのは、この教訓をどういうふうに生かしていけるかということが私は大事じゃないかと思っていますし、こういった感染症の部分については今でも動いているわけですから、まず最初に今回の原則的な点で、こういったものが国県の指示が、一番最初どういう形があって、それで市は具体的にはどう対応したかということを、まずお聞きしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 新井危機管理・交通安全対策室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) それでは、国及び県からの指示等についてご説明を申し上げます。 国及び県からは、新型インフルエンザに伴う対応につきまして、国県それぞれで行動計画や、それに基づきます行動指針などが示されておりまして、事態が刻々と推移する中でそれに伴いまして、その都度ファクシミリ等によりまして、長野県を通じまして要請という形で行われております。 具体的なものといたしましては、市民向けに手洗いとかうがい、あるいは電話相談等の広報の依頼。もう少し具体的なものになりますと蔓延期を想定をいたしまして、かかりつけ医が処方いたしましたこの治療薬等を、市の職員が配達するというような要請も受けております。結果的には県内では発生がなかったということで、具体的な指示等についてはまいっておりません。以上でございます。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) 大体都道府県等々、それから同じような指示が基本的にはまいったということであります。おかげさまで、いまだにそういう発症例がないということで、あればまた状況は変わったかなと思いますけれども、それで今日はお忙しい中病院の関係者の方にも来ていただいて、対応策等々についてもお聞きしようということでお願いしてありますので、あとでお聞きしたいというふうに思っております。 特に、2番3番のところにありますので学校やイベント等人が多く集まるところ、これはやっぱり具体的な対応ということだというふうに思っております。これについてどういう指示をしたかと。今、国県から指示含めながら当初4月の段階ではやまびこマーチ、それからTOJ等々全国から人がこの飯田市にはたくさん集まって、そういった大きなイベントがあったわけですけれども、そういったイベントに対しても当然その時点ではいろんな指示が出たと思うんですけれども、具体的にそういったことにどういうふうに、そのときどういうふうに対応するかというようなことは、当時危機管理として対応策が出されたかどうかお聞きしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 新井危機管理・交通安全対策室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) この件に関しましては、国の方の基本的な対処方針、それからこれは新型インフルエンザが発生する事態を受けまして示されたものですが、その後5月16日付で国内で発生したということで、当面の措置等について通達が来ています。 そういうことで、刻々と指示が変わった中で、飯田市としましては当初想定をしておりましたこの行動計画等によって行動するわけだったんですが、まだ正規版が策定されてなかったという関係で、暫定版というのを策定いたしまして、それに基づいて行動をしてまいりました。 具体的な対応でございますが、やまびこマーチにつきましては、これは4月の下旬でございますので、まだ国内の発生より前ということでございますので、その時点では特に中止等の判断はいたしませんでした。 それからツアー・オブ・ジャパンにつきましては、5月17日堺で開催されまして、飯田市では5月20日ということでございましたので、既に国内で発生しておりました。このツアー・オブ・ジャパンの飯田市での開催につきまして、南信州ステージの開催につきましては、主催者でありますツアー・オブ・ジャパンの組織委員会が、この国の基本的な対処方針にもありますように主催者が判断するということになっておりますので、この主催者と連絡調整をする中で中止をしないという判断を、本部長市長が決定をいたしました。以上です。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) ツアー・オブ・ジャパンについては、市長の判断で中止はしないと。中止をした方がいいかどうかという議論をしているわけではないんですけれども、確かあのときには小中学校に参加をお願いして、私が聞いている範囲では2千人近くの子ども達が応援等々に参加しているわけであります。そんなときに、当時教育委員会云々としては、もちろん野外であるとかいろんな複合的な要素もあるんですけれども、そうしたときにそういう状況というものを、それぞれの学校単位ときに、基本的にはたくさん集まるところ、特に大阪方面、関西方面から選手が多く来ているという事態もあるので、そうした的確な情報というか、そういうのはやっぱり流してあげた方がよかったかなというふうな感じがしております。その辺は教育委員会としては何かお考えがありましたか。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 先ほど危機管理の方から話がありましたけど、確かに大阪方面から選手等が来たという事実はございますが、屋外であるというようなこと、それから直接的には飛散の範囲に入らないというような状況もございましたので、特別な措置は行いませんでした。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) 大事なところは、そういったものを、対策本部ができそこで教育委員会と対策本部の中で、そのことについて議論をしたかどうかということをお聞きしたいんですが、いかがですか。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) このツアー・オブ・ジャパンの開催につきましては、5月19日に第2回の本部会議を開催しておりますので、この席で最終的な判断をいたしておりますが、ただいま次長申し上げましたように、約1,800名の小中学生が、保育園児も含めまして観戦をしていただいておりますが、これにつきましては各学校ごとに感染予防策を徹底をしていただくというようなことを事前に伝えまして、開催に向けて特に支障がないという判断をいたしました。以上です。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) 若干室長と教育次長のニュアンスが違うんですが、そういう対策をするようにという指示を出したと。したけれども教育委員会の方はしなかったというふうに理解をさせていただきます。 こういったことが対策本部の中で議論をしたのは、今室長の方はそういう衛生上のことも配慮してやるようにということを議論したといっているわけですから、やはりそういうことの指揮系統等々をその上で開催を市長が判断、これは市長の判断が結果的には発症してないわけですから正しかったということで素晴らしいイベントができたということでございますので、それはよかったと思いますけれども、こういったものに対する対策というのが実は非常に大事なことでありますので、最初に申しましたようにいわゆるそういったこともどう教訓として生かしていくかと。 これは、危機管理体制云々については何回かもいろんなことで私も質問させていただいておるんですが非常に大事なところで、今回は基本的には理事者に直属した形で危機管理室をおいたということの意味というのは、非常に今回の例の中で試金石で試されたというふうに思っております。 それは、このことはまた最後にくくりとしてまたお聞きしますので、今日は病院の方もお見えになっておりますので、今飯田市としていわゆる抗インフルエンザウイルス薬、それから検査薬、マスク等の備蓄とか供給体制については、どのような体制をとられているのかを、まず危機管理室の方からお聞きしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) 私の方から、市の備蓄状況について申し上げます。現在飯田市ではサージカルマスク、これ約6千枚でございます。それから感染予防効果が非常に高いといわれておりますN95マスクにつきましては1万5,500個、それから手指等の消毒薬につきましては約160本、それから対応にあたりますときに使いますグローブでございます。これを1万6千組備蓄をしております。備蓄状況については以上でございます。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) ウイルス、インフルエンザの抗、タミフルとか言われているものですが、そういったものは病院側というかではどの程度あるんでしょうか。保健福祉部になるかわかりませんが。
○議長(中島武津雄君) 原保健福祉部長。
◎保健福祉部長(原重一君) 保健福祉部といいますか、この飯伊地域につきましては飯伊地域新型インフルエンザ医療総括本部というのを立ち上げております。これは具体的に言いますと飯伊包括医療協議会が窓口になっているんですが、そこの情報としましては医療対応マニュアルが整備されておるんですが、抗インフルエンザウイルス薬については、国と県で2万8千人分余のタミフル備蓄を行っているという状況でございます。 それからマスクでございます。現在市場では大変入手しにくいという状況もあるようでございますが、業務継続用としてマスクや消毒薬の備蓄は揃えておるという情報でございます。以上です。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) わかりました。基本的には国であり県が備蓄の薬についてはしていくと。当然市立病院等々の病院においては、当然その部分は優先的に来るというふうに思っておりますけれども、いずれにしてもこういったものがどうなっているかということを情報公開していくことが,こういった対策に対しては非常に有効な手段になるということでお聞きしております。 ただ、このマスクを市民向けといったときには足らないわけですから、これはやっぱり市の職員というか関係者そういった部分に対応するもの。これマスクは使い捨てですので、大体一組に5枚くらい入っているものですから、皆さんマスク何回も使えると思っているらしいんですけれども、むしろそれは蔓延の危険性があるということですので、使い捨ての紙のマスクというふうに意識していただきたいと思うんですが、そういう対応をされる方たち、そんなことが、これは私の浅知恵の部分がありますので、病院の方もいらっしゃるので、そのマスクの使用方法それから実際今、これから秋口にかけていろんな形でのインフルエンザが流行する可能性もあると。通年、新型と言われないまでもこれから秋口から冬にかけてインフルエンザという。 それで、またちょっとお聞きしたところでは、インフルエンザそのものは感染症ということで、これは保健所等々に、新型に関係なく報告するという基本的な義務があるというふうにお聞きしている部分があるんですが、その辺ちょっと病院の方からお聞きしたいなと。 またせっかくですので1回で済ませたいと思いますので、有効な対応策そして今病院の方としては、こういった部分が起こったときにどのような、病院としての対応策をどのように考えているかお聞きしたいと思いますが、お願いいたします。
○議長(中島武津雄君) 何原病院看護部長。
◎市立病院看護部長(何原真弓君) 3点の質問だと思いますけれどもお答えします。 まず、これから先、秋、冬にかけてインフルエンザが継続的に流行すると言われていますので、その中での対応策としては、やはり基本的にはうがいと手洗い、そしてマスク着用になると思います。 今の議員さんのお話にあったように、マスクは基本的にはその都度交換するということが正しい使い方と言われていますので、特に取り外しのときには前面をつかまないように、耳に当てた部分から外す、そして必ず外したものはその辺に放置しないということが大事なことだと思います。現在のインフルエンザに対して、その辺の教育が非常に徹底してきていると思いますので、このままこれが継続されるとよろしいと思います。 それからインフルエンザに関する報告のことですけれども、現在は保健所の方に報告しなければならない感染症というのが幾つか指定されております。当院においても、外来及び入院において発生した場合には、即そこに報告をするという形をとっております。 今回の対応策についてですけれども、当院としましては県そして国その他いろいろなところからの指示に基づきまして、できるだけ病院の中にまず発熱及びインフルエンザの疑いの患者さんが入らないようにということで対応策を当初からとりました。実際には、玄関において発熱外来の受付ということで、発熱者をまずトリアージすることをしました。その結果、現在この地域にはまだ報告されておりませんけれども、5月29日の時点で一応発熱外来受付という玄関での対応は終了しておりますけれども、今現在も保健所からの問い合わせや、その他市民からの問い合わせ、発熱で来られた方に対しては別の窓口を作って対応するという形をとっております。 指示が随時変わりますので、その都度院内における感染防止対策委員会を開催して、そのときに適した対応をすることで検討を続けております。以上です。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) 忙しいときに来ていただいてありがとうございました。恐らく具体的に医療関係者の方からご指示等々が聞けるということは、市民の皆さんにとってやっぱり安心する一つの機会になると思いますので、非常にありがたいなと思っていますので、これからも頑張っていただきたいというふうに思います。 同時に、新型インフルエンザに関してですね、これ愛知県の蒲郡、春日井病院、そのところまでもう来ているわけですから、もうお隣のところまで、実際にいつ感染者が出てもおかしくない状況だと思っております。昨今の滋賀県の場合は、ビッグサイトに行った20人の先生と生徒が次7日の日に行って帰ってきて感染しているということでございますので、東京等々では十分に、全国から集まるところでは今もこの部分が行っているということでございますので、そういった部分ではこのことが、いわゆる強毒性じゃなくて弱毒性じゃないかというところの中で大きな安心感はあるわけでございますけれども、いずれにしても先ほど申したように今回のこういった事例、このことがこの地域においていろんな、こうしたことが起きたらどういう対応をしていくか、役所はもとよりそれぞれの自治会やいろんな人たち、企業、企業の存続にもかかわる場合もあるわけですから、そういったものに対していい教訓としていただくということが一番大事だと。このことがないとこれは意味がないと思っておりますので、早急に危機管理室を中心にして対策本部ができましたので、その中でこの間やってきたことを整理して中間報告的なものを早めにあげていただいて、秋口、冬になる前に反省点、いろんなことについて検討をしていただきたいと思いますけれども、その点は強く要望をしておきますので、よろしくお願いいたします。 それでは、次の3番の桐林クリーンセンター解体工事についての質問に移らせていただきます。 この件については、皆さんも新聞等々でいろいろとお聞きになっていると思いますので、若干事実経過等々含めながら、広域連合での発注した件でありますので、そういったことよりはクリーンセンター自体が私達のこの飯田市の中にあって、しかもダイオキシン対策等々で地元の住民の皆さん等のご理解を得る中でずっとこの、いわゆるごみ処理という形の中であれしたセンターでございます。そういった点からご質問をさせていただきます。 まず、今回落札価格について1億1,980万という金額で落札したということが報道されておりますし、その後入札経過等々の正式な文書等々もいただいております。予定価格が4億4千万、それが実質的に1億2千万という状況になっております。それぞれ10何社の共同企業体というところで一番高いところが2億7,900万、それが1億1,980万という形で決定いたしました。 これについて、あまりに安すぎるのではないかという声が若干上がっておるんですが、それについて一般的に、これはどなたに聞いていいのかわかりませんけれども、今までどちらかと言えば、これ建設部がいいのかな積算するという側に立てば、建設部の方いかがですか。
○議長(中島武津雄君) 菅沼建設部長。
◎建設部長(菅沼良収君) 積算の根拠ということになると思いますけれども、今回の工事については広域連合の方で積算しておりますので内容については承知をしておりませんけれども、一般的に考えれば特殊な工事でありますので、国等の方の示された歩掛り等によって積算すると、それにないものについては見積もり等の資料、それから一般的な市場価格、そういったものを調査して積算するというのが普通だと考えております。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) そのとおりだと思いますし、広域連合といっても実際に、いわゆる事務方限られておりますので、当然広域連合長出している飯田市が、ある程度そういった資料に基づいてご検討されて相談に乗る中で考えられたのかなというのが、これは一般の常識であります。そういったところで予定価格等々は向こうで出したんだと、積算の仕方を教えたけれども計算をしたのは広域連合だということでよろしいんですか。
○議長(中島武津雄君) 菅沼建設部長。
◎建設部長(菅沼良収君) 市の方には、その積算の内容についての相談というものはございません。それから設計価格をどうするとかといった相談もございません。基本的には広域連合の仕事でございますので、そちらでやったと承知しております。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) 実は私も広域連合議員をやっていて、このことは議会でも若干質問が出ております。高いんではないかと、それについてはこれは特殊な工事で、この部分は、それで予算的にもそれは確保して議会も承認しております。ということは当然、あえてそのときの副市長にあんたが言ったんじゃないんですかというところまでは言いませんが、それが結果的にこういう金額になって、私は金額をもとにしているんじゃなくて、その後の広域連合の中で議論が、飯田市にかかわることですから飯田市の広域連合議員の皆さん、それなりにびっくりしていろいろとお聞きするんじゃないかなと思っていたんですが、あまり議論がなかったと聞いていますので、ただそのときに非常に全国でこういったダイオキシン対策のゴミ焼却場の解体工事が進んでくるので、そういった競争の中で安くなったのではないかという担当者のコメントがありました。このことは私びっくりしましたね。これはもしそういうことがあったとすると、再三度外視でやったんですよということを認めているということになりますと、今後競争入札云々のところに対して非常に影響することになります。この事実関係についていかがですか。
○議長(中島武津雄君) 小林企画部参事。
◎企画部参事(小林正春君) ただいまの議員さんの担当者のコメントがというお話でございましたけれど、確かにその発言については若干不穏当な部分あったかと思いますが、やはり今回の入札結果につきましては業者の積極的な努力と、それから私ども特殊な工事ということで先ほど建設部長の方からも話がございましたが、最終的なダイオキシン対策という部分についてのチェック機能を十分持っているとはいいきれない部分がありますので、私ども独自に委託契約を結ばさせていただいております環境関係の技術関係者の意見も聞きながら、安全基準がきちんと対応されておるのかどうか、それから業者の自己努力それから関係業者との関係の中で、当初設計見積もりの額を出させていただいた段階よりも、コストダウンが図れるということが技術的に可能かどうかという判断をする中で、今回競争をきちんとしていただく中で設定された額が今回示されたのかなということで対応をしてまいりたいということで考えております。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) 妥当な金額だと言わないと困ると思いますけれども、私は安ければいいという議論にはならないという、非常に大事な解体工事でありますので、特に地元の皆さんにそういった形でダイオキシン対策など等々が、約総額的には3億円近く安くなったわけですから、そのことによって地元の住民の皆さんに多大な迷惑なり不信感なり、そういったことが起きちゃいけないので、きちんとした説明を、どういう形でこういうことになったのか、最初の予定価格より安くできるということになりますと、そのこと自体が間違ったところになりますので、そうではないきちんとする監理監督もできるということを飯田市民の皆さんにしっかり説明する責任があると思いますので、よろしくお願いいたします。 同時に、このことは当市における一般競争入札については、いわゆる建設業協会等々からいろんな請願、陳情出ております。その基本は飯田市では制限付き一般競争入札を導入するということで、その推移を見守っているということであります。そういったことの中で、そういった団体の皆さんから常に最低価格、予定価格の問題が非常に重要に指摘されております。 先般5日の日に県の方で建設業者さんを集めて、そこで5月25日以降からの公告入札から、予定価格を下回る入札があった場合失格基準価格、85%だったものを90%に上げるという通達が出ております。今後そういった形で、今適正な価格をきちんとやるということが今度の、特に工事の設計の積算ミス等々を、私は積算ミスに近いんじゃないかと思っていますけれども、公表内容をさらに増やしていくということになっております。これは先月6月5日の日に飯田建設事務所で説明しております。こういったことを踏まえまして、今後飯田市における一般競争入札等々が、これは住民の皆さんにとっては公共事業ってこんなに安くできるんじゃないかというのも一つの議論がありますから、そういったことの中できちんとした積算の根拠と、そういったもの。少なくとも飯田市における発注業務については、このような誤解を招きそうなことはないというお約束と、その責任ができることをお聞きしていきたいと思いますが、担当の部分は総務部長になるのか財政課長になるのかわかりませんがお聞きします。
○議長(中島武津雄君) 時間がありません端的に。 宮沢総務部長。
◎総務部長(宮沢孝明君) 今回の工事が非常に特殊なものであったということ、それから飯田市の競争入札につきましては市内に本店のある業者を対象としたルールと、この中で行われておりますので、今回については飯田市のところに直接の影響を及ぼすことはないという判断でございます。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) 私はそういうこと言っているじゃなくて、最低予定価格云々ということをきちんとやるべきだということを考えていかないと、今までの陳情云々の案件できませんよと。これ最後市長に、大事なことはこういったことが連合長でもあり、時間がありませんのでお答えいただきませんが、肝に銘じてやっていただかないといけないというふうに思います。以上で質問を終わります。
○議長(中島武津雄君) 以上で、原勉君の一般質問を終わります。(拍手) 会議の途中ですが、ここで暫時休憩といたします。 14時41分 休憩
--------------------------------------- 14時57分 再開
○議長(中島武津雄君) 休憩を閉じ会議を再開をいたします。 先ほどの原勉議員の一般質問の中での答弁に関し、教育委員会から発言の申し出がありますので、これを認めます。 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 先ほどの原議員さんのご質問の中で、TOJの子ども達の参加につきまして、指示につきまして私何もしませんでしたと申し上げましたが、特にマスクを付けるとかそういう指示は行いませんでしたが、通常のうがいだとか手洗い、そういうものにつきましては指示をしておりますので、訂正をさせていただきたいと思います。済みませんでした。
○議長(中島武津雄君) それでは次の一般質問を行います。 木下克志君。
△木下克志
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◆10番(木下克志君) 皆さんこんにちは。平素は大変お世話様になっております。会派のぞみの木下克志でございます。4月の選挙には大変ご尽力、ご支援いただき議場に送っていただきまして、誠にありがとうございました。心豊かな人づくり、住み良さを実感できるまちづくりを目指して一生懸命努めます。よろしくお願いいたします。 さて6月6日に行われた竹宵祭り、100万人のキャンドルナイトが丘の上で開催されました。私も鼎竹宵の会の仲間と参加いたしました。5月23日に竹を採り3日かけて細工を施し、あの一島を鼎竹宵いただきまして参加したわけであります。 当日は、飯田市が環境モデル都市に選定されたことを記念し、市民一人一人が地球温暖化問題を考えるきっかけにするとともに、丘の上を中心とする街の賑わいの創出を目的に実施された事業でございます。 以下は、ある地元紙の社欄を参考に、引用させていただきますのでよろしくお願いします。「ここで目を覆うような事態が起きた。カウントダウンと同時に周辺の街灯やお店、住宅など電気が一斉に消され4千本の竹宵のろうそくの明かりが街を映し出すはずだった。ところが一番明るい飯田りんご庁舎2階3階の電気が消えなかった。これでは竹宵祭りの効果は半減する。実行委員の間から失望と落胆のどよめきがおきた。りんご庁舎に入る再開発ビル管理組合の原組合長は今回の副会長の立場もあり赤面の至りだと。うなだれておった」と書かれてあります。大変だったと思います。話を伝え聞いた職員も恥ずかしいとうめいたと書かれておりました。 りんご庁舎の市民サロンでは、高校生が勉強をしていたそうであります。「環境問題は高校生も他人事ではない。市も実行委員会のメンバーだ、今回のイベントの目的を説明して、もう少し早めに切り上げさせるとか、一緒に竹宵に参加させてもらうくらいのことはすべきだった。それができなかったために、市役所自ら今回のイベントに水を差す結果をもたらした。職員の行政センスもさることながら、庁舎横断的な連携不足が、こんなことでは環境モデル都市の前途が思いやられる。市長以下職員の猛反省を促したい。」こういうふうに結んでおります。 加えて、すぐその新聞の上の欄に、「子どももがっかり」という見出しで、大平街道のクリーンキャンペーンの記事が載っておりました。この記事の中に「不法投棄などゴミは減らず」こういうふうに書かれております。「大人が勝手に捨てたごみを子ども達が拾うという矛盾に会員達は頭を悩ましている」という記事が載っておりました。このような記事は連日のように地方紙を賑わせております。5月はそれぞれの地区でごみ拾い、及びそれぞれのキャンペーンを行い大量のごみが発生しております。市民のモラルの低さと、崇高高き環境モデル都市を実現しようとするこのギャップの差、これから進めていく市の行政の中でこのギャップをどう生めるか、これが大きな課題じゃないかなと、私はこう感じながら今回は前回言い残しました、3月議会にやり残しました危機管理について質問をさせていただきます。質問席へ移ります。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 3月議会の続きとして、今年度の消防団の入団状態はどうだったのかお伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 新井危機管理・交通安全対策室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) それでは入団状況につきまして申し上げます。昨年度の退団者が165名でございます。これに対しまして、今年度の入団者は144名ということで、定員が1,408名でございますので、定員に対しまして63名の欠員が生じております。以上でございます。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 欠員がわかった時点で、どのような対応をしたのかお伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) 欠員がわかった時点での対応でございますが、消防団の会議が年度末、年度初めに開催されますので、その会議の中で団の皆様にお願いをいたしまして、まちづくり委員会の皆様の協力を得る中で、引き続き団員の確保に努めていただくようにお願いいたしました。取り組みにつきましては以上でございます。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) これ、まちづくり委員会にお願いしたのか、それとも消防団にお願いしてまちづくり委員会に泣き込めと、こういうふうにお願いしたのか、そこのところはどうなんでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) この件でお願いは、消防団へ直接お願いをしております。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) その、まちづくり委員会にお願いしようといったその結果、各消防団プラスの団員が望めますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) ちょっと直接の効果というのは確認をしておりませんが、4月以降現時点で欠員が少しずつ減っておりますので、その効果かどうかはちょっとまだ判定はできませんが、そういう状況もあります。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) その件について、団から団員確保そして何らかの要請や相談は常にあるのかをお伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) 団からの要請ということでございますが、一般的に団員確保につきまして非常にサラリーマン化が進んでいるということで、事業所の理解をぜひ得たいということがありまして、市からもぜひ事業所の方へ働きかけをしてほしいという要請は以前からあります。そういうことで、市としましても事業所等への文書等での要請等をいたしております。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 続いて火災支援団員制度の、これは前回の質問において7月から8月導入になっておりますけれども、その準備状況はどうなっておるかお伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) それでは準備状況についてご説明を申し上げます。導入に向けまして、条例の改正案を本議会に提出をさせていただいております。ただいまの導入を予定しておる地区につきましては、川路それから千代、上久堅の3地区を予定しておりますので、この3地区につきましては
OB団員の皆さんに支援団員をお願いしていくことになりますので、
OB団員の把握それから候補者の選考を現在進めておるという状況でございまして、できましたら3地区同時に発足できるように調整をしておる段階でございます。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 続いて、初期消火についてお伺いいたします。消防力強化の第一は初期消火だと思います。鼎では昨年から今までに6件の全焼火災が起きております。この6件とも近所の人たち、すなわち外からの通報でございます。消防署の資料には初動作から平均10分で現場到着となっております。鼎は、本署からも伊賀良署からも条件がいいわけですから、6~7分で到着するだろうと予測されるわけであります。私も念のため両方から車を走らせて計ってみました。乗用車ということもありまして5分ばかで目的地に大体、火災現場の目的地へもそんなに時間差なく着いたわけでありますけれども、放水までにはもう少し時間がかかると思います。そこでお聞きしたいのは通報をしてから10分間、それで消防車が来る、その消防車が来たときには、もう時既に遅しと。初期消火この10分が大事だと思うんですけれども、そういう問題を現状分析したり検討をしておるんでしょうかお伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) 個々のケースにつきましては、具体的な分析というのは私どもでは特にいたしておりませんが、ただいろいろ対応策を検討する中で、今回条例改正案を提案させていただきました支援団員制度等が、対策として上がってきたということでございます。以上です。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) お言葉を返すようで申し訳ありませんけれども、支援団員制度なんですけれども、これは地元の人が詰所へ行って車を出してきて現場へ駆けつける、10分以上かかると思うんですけれども、これが対策になるでしょうかお伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) 地域の消防団それから、まちづくり委員会の皆さんといろいろ協議をここ2年3年重ねておる中で、実際に消防団として活動したOBの皆さんが地域で実際に地元の事業等、それから家業等で従事をしておるということで、いざというときに駆けつけることができるということで、万能とはまいりませんがこの支援団員制度については非常に初期消火に有効な手段の1つと考えております。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 時間において、どのぐらいが初期消火と定義しておるのかちょっとわかりませんけれども、いずれにしても最初の消防車が駆けつけたときには手遅れ、こういう状況で全焼しておるケースが多々あります。先月の山本もそうでした。そこのところを危機管理として安心安全なまちづくりを進めた結果として、どういうふうに分析しておるか、もう一度お伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) この初期消火の重要性につきましては十分に認識をしておりますが、そういう観点からまず火災を出さないというのが一番なんですが、万が一火災が発生したという場合につきましては、隣近所の助け合いということで自主防災組織等での初期段階での対応が非常に重要かなと思っておりますので今後も、先ほど申しました支援団員制度も含めまして、自主防災、隣近所の助け合いによる災害の対応というのに取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) そのとおりだと思います。ただ隣近所の助け合い、現場へ行って話を聞いてみますと消火器も窓ガラスを割ってやっても中で上手に機能しない、また煙が出てきてだめ、バケツもそう集まらない、そういう形の中でむしろ初期消火しようと思ってガラス割ると空気が入って余計に火の手が上がる、そういう状況をよく聞きます。 それで、どうやって隣近所が協力しあって初期消火をやりゃいいか教えていただきたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) ただいま自主防災会、それから隣近所の助け合いというお話をさせていただきましたが、危険当然伴いますので一定の状況までなっていますと、もう常備消防あるいは消防団の皆さんにお任せするしかないのかなと思っておりますので、発生した本当初期の段階に対応するという、ここを重点に取り組んでいただきたいと考えております。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 話が行き来しちゃいますけれども、その初期の段階を考えていただきたい。私は、その初期の状況を考えていただきたいという質問をしておるのであります。やっぱりこの10分間をどうするか、これが問題だということであります。 次の問題の、自治振興センター職員の活用についてお伺いいたします。これも初期消火の1つの手段じゃないかと私は考えるわけであります。どの自治振興センターのところにも必ず消防の詰所があります。そしてポンプが置いてあります。センター職員は詰所に直行、ポンプ車に乗りすぐ火災現場に行く、そうすれば近所の人もしくは団員がそこへ駆けつけることによって10分内の消火活動に入れる、こういうふうに思うんですけれども、そういうお考えはいかでしょうか。これはいいか悪いかは別にして一つの方法として、また10分間で何ができるかという一つの手段として、私が考える1手段なんですけれども、お考えをお伺いしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) センターの職員の活用についてでございますが、現在各センターには男子の職員が、センターの所長を含めまして2人から3人、多いセンターでも5人程度が配置をされておる状況でございます。これらの職員につきましては、それぞれ出火時には連絡など後方支援の仕事もあるということでございまして、ただいま議員さんの方からご提言をいただきましたが、ただいま申しましたように非常に限られた人員の中で業務をこなしておりますので、センターの職員が常にこの初期消火に駆けつけるという、こういう恒常的な制度とするには、ちょっと難しい面があると考えますので、ご提言として検討をさせていただきたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 有事の際の後方支援が大事なのか、また有事を最小限に食い止める手段が大事なのか、そこのところがちょっと私は計りかねないんですけれども、その点はどういうふうにお考えでしょうか。やはり、なるべく早く行って下火のうちに消火に当たる、これが私は筋じゃないかと、こういうふうに思いますどうでしょう。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) どちらが重要かというは難しいところなんですが、実はこの消防自動車今運転につきましてご提言をいただいておりますが、この消防自動車の運転につきましては普通時の走行、それから火災発生時の緊急走行このいずれの場合につきましても、その業務自体が非常に消防活動として重要な業務として位置づけられておりまして、単に消防のこの車両これを搬送するのみでなくて、発生現場にあわせた有利な水利に部署させるというような重要な業務ということでありますので、ただいま議員さんご提言いただきましたが、先ほど申しましたように非常に限られた人数の中で恒常的な制度とすることは今後の、ご提言として検討課題とさせていただきたいと思っております。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) もう初期消火でだめなものは、もう全焼しろというものの言い方だと私は受け止めてよろしいでしょうか。限られた人数だといいますけれども、地元の人に引き渡したら引き上げりゃいいんです。要は消防自動車をいかに有効に使えるか、私はこういうことを言っておるんでありまして、村役場では実施している実例がいくつもあるんでありまして、本当にやる気があるかないのか私はその問題だと思います。 ただ、消防を運転する技術とかそういうものは必要だと思いますけれども、それは一般消防団また職場消防隊がいくつも企業にもあるわけでありますけれども、それらと同じでありますのでこういう、逃げじゃなくてやる気があるかないかをお聞きしておるわけであります。村役場では実施している例はいくつもあるということを考えてどうでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) 今の周辺の町村での事例もお話をいただきましたが、この件に関しましては飯田市についての考え方をまとめるということで今後、今のところですが実際の地元の消防団の皆さん、それからまちづくりの委員の皆さんなどと実態等も話し合う中で、将来的などんなような取り組みがいいのかということも含めまして、先ほど提案いたしました支援員制度等についても、あわせて地域のご意見をいただく中で考え方を、地域の考え方を把握してまいりたいと思っております。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 続いてホースの格納庫の設置についてお伺いいたします。初期消火を推進、また促進させるためにこのホース格納庫有効と考えるんですけれども、お考えはいかがでしょうかお伺いします。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) それぞれ市内に設置してあります消火栓を使っての消化でございますが、これも相当の水圧がありますので、地域の皆さんが一定の訓練をしていただきまして、熟練した、操作等に慣れていただければ非常に有効だと考えております。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 危機管理部を作った意図が私には伝わってまいりません。各町村では、阿智村にもありますし喬木にも、それから松川にも高森にも消火栓あります格納庫もあります。しかしこれは危機管理もしくは安心安全なまちづくり、これを市が積極的に進めておきながら、設置しながら補助しながらそういう活動を展開しておるわけであります。 今のお話を聞きますと、要望があるながらとかそういうものの受け身のやり方なんですけれども、そうなってきますと市長が就任当初安心安全のまちづくり、これを唱えてもう5年もう少しでなるわけでありますけれども、耐震強度や橋りょう補強これはどんどん進んでおりますけれども、そういう防火防犯についてはなかなか目に見えた成果が出てきていない、私はこういうふうに感じております。その危機管理の姿勢の問題があるんじゃないかと思うんですけれども、それでいいかなと思っておりますでしょうか。ちょっとそのお考えをお伺いしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) 防火防犯活動の中で成果が上がってないというご指摘をいただいておりますが、それぞれ事業については取り組んでおりますので、また機会があれば報告させていただきたいと思いますが、実はこの消火栓につきましては現在も、どうしてもこれ日常的な管理を行う必要があるということで、適切に消火栓を使うためにはどうしてもそういう管理が必要ということもあります。そういうことから、地域の自主防災会の取り組みとして考えておりまして、現実にそういうように地域でお考えがまとまった地区につきましては、具体的に地区単位で設置が進んでいる地区もございます。 ということで、この消火栓につきましては現在市の方で補助事業を用意いたしまして、自主防災会で設置をいただけますように今お願いをしておるという状況でございます。以上です。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 初期消火の10分間私いろいろ考えましたけれども、私の薄い脳の中ではこの消火栓を使う一案と、それから早く消防車を現場へ駆けつけ、センターの職員を利用するこの2案しか浮かばんのですけれども、これがだめだということになりますと、まず初期消火失敗してもう全焼をこれは余儀なくされるわけですけれども、こういう事態に問題とかそういう意識というか、そういうものは考えたことないんでしょうか、ちょっとお伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) 火災に関します消化につきましては、常備消防それから消防団、それから地元の対応、それから各家庭の対応等もありますので、これについてそれぞれ地区のまちづくり委員会の地域安全委員会の皆さんの防火防犯担当の皆さんと、いろいろお話をしておりますので、今後この件に関しお話しする機会があれば、また引き続きいろいろと検討してまいりたいと思っております。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) また検討という言葉で濁わされますけれども、阿智村はこのホース格納庫全額負担でやっておると聞きます。それから高森町は90%町が負担、10%地元、松川町は80%町が補助20%地元負担、こういう形で格納庫作りまして安心安全のまちづくりを進めておる、こういう資料を拝見させていただいたわけでありますけれども、飯田市はどのぐらいのその補助によってこれを進めておるんでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) このホースの格納庫の設置につきましては、事業としては飯田市の自主防災組織の施設整備事業という事業がございまして、一般的な防災資機材の備蓄に使っていただく制度でございますが、これは購入費用の2分の1を補助する制度でございます。したがいまして、このホース格納庫とホース、管槍、ハンドル一式整備をしますと約10万円ほどかかるとお聞きしていますので、単純には5万円が市補助、5万円が地元負担ということで、このところ3年ぐらいの実績ですが、毎年20基以上地域の自主防災会などで設置をいただいております。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) まちづくり委員会の財布の中というのは、非常に厳しいとお聞きしております。また、仕事量も大変増えてきましていろいろ大変なわけなんですけれども、その中で半額補助でこれをやれということは無理な話だと、一言で言い切れませんけれども大変困難な事業だと思うわけであります。 松川町や高森や阿智のような、こういう高額補助によって安心安全のまちづくりを進めることはできませんでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) 実は飯田市内にはこの消火栓でございますが、約4,500基あります。これは今後水道工事に伴いまして箇所数が増えていくという傾向にありますが、単純に計算しましても1箇所10万円でございますので数億円の規模となるということで、先ほど申しましたように地域の皆さんに半額ご協力いただく中で、一緒になって取り組んでいくという事業と考えております。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 加えて、消火栓ですけれども郡部は地上式が95%以上なんです。飯田市は地下式が85%以上なんです。この地上式と地下式のメリットデメリットを見ますと、いろいろある中で金がかかるのが地上式なんですけれども、操作方法、作業方法、それがすぐ使いこなして有事の際に即一般の人が利用できるのは地上式なんですね。飯田市村部は全部地上式に対して、飯田市はなぜ地下式を採用するのか、そこのところの観点をお伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) これまでの経過でございますが、今議員さんご指摘のように地下式が多いわけなんですが、どうして地上式の方が少ないかということでございますが、街場に多く消火栓等も設置をされておりまして、まず地上へ設置する場合はご近所に公有地があればいいんですが、個人の土地をお借りする場合は、その折衝もありますし地代等も発生すると。それから設置当初はいいとしましても、その後家を建てるとかそういうような事情で撤去をしてくださいというような場合もありますので、そういう場合に多額の撤去費用も発生するということがありますので、現時点では地下式を市に設置をしております。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 調べた結果でありますと、この消防に関してですけれども、まだほかのことわかりませんが、村部これは非常に安心安全なまちづくり、また防火防犯に対して非常に人にやさしい施策をやっておる。加えて飯田市はなんかそうはいっていないと、こういう感じを受けるわけであります。全て、いろいろ見た中で。 やはり危機管理を立ち上げた以上は、やはり危機管理その目的にこたえれるような施策を持っていかないといけない、こういうふうに感じるわけでありますけれども、その危機管理部設置時の目論見と現状のギャップについてお伺いいたします。 消防団係が今分かれておるわけであります。分かれておるというのは以前は広域消防の中にあったのを、今危機管理に来ておるわけでありますけれども、その不便は今どう感じておるのかお伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) まず危機管理部設置時の目論見と現状ということでございますが、これにつきましてはいざというときの指揮命令系統の統一とか、それから迅速な消防体制の確保などを目的に危機管理、それから防災、消防団、日赤の機能、部門を集約いたしまして危機管理部門が発足したわけでございますが、設置の当初の考えておった運営ができていると現在判断をしております。 それから団係についてのご指摘をいただきましたが、この団係につきましては現在係は本庁で基本的には本部ということで共有をしておる部分がありますが、これにつきましては消防団の皆さん、団の皆さんと協議をした結果でございまして、現時点ではこの方法がよいのかなと考えております。以上でございます。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 部を廃止したわけですけれども、不要なので廃止したのか、それとも目的が達成できたのか。達成できたとすれば、何をどういうふうに達成できたのかお伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) 今回4月の機構改革によりまして、危機管理部を廃止をしておりますが、これにつきましては市長直属の部署とすることによりまして、災害時はもとより市民の皆様を取りまく事件、自然災害含めまして事件事故、それから市役所の組織にかかわる事案等につきまして、幅広い危機管理ができるということで、迅速に対応できるように組織を改めたものでございます。以上です。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 不要なのでということではなくて、むしろ今お話がありましたように、市長直属の部署として幅広い危機管理に迅速に対応をしていく、そうしたことで組織の改編をしたとご理解いただければと思います。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) それでは、部の設置からこれまでの、この間の成果と総括はという質問をされたらどういうふうにお答えされますか。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 危機管理部はご案内のとおり、これまでの経過ということで申し上げれば、最初は総務部の部長が兼務するという形で考えたわけですが、危機管理体制というものを庁内の中に確立するために県警から向山部長をお迎えして、2年間そうした庁内体制というものを作ってきていただいた、そういう経緯がありまして、私はそうした意味ではその危機管理体制というものは一定の成果が出てきていると見ているところであります。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 一定の成果というのは、何をもって一定の成果というのかが私は理解できませんけれども時間がありませんので次へいきます。 幼年消防クラブの活動についてであります。今のこの消防団これの下準備として、この幼年消防隊は非常に貴重だと思います。大事だと思います。この結成状況について手短にお伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) このクラブにつきましては、所管の方は飯田広域消防本部の方で所管をしております。現在、市内にあります42園保育園のうち26園で結成をしております。20年度には上郷南、中央保育園等で結成をいただいております。以上です。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 現在どのような活動を展開して、また運営面でどのような苦労をされているのかお伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) 新井室長。
◎危機管理・交通安全対策室長(新井和夫君) それではまず活動状況でございますが、主なものにつきましては秋と春の火災予防運動にあわせまして、法被を着用しまして保育園の方へ登園すると。そして、あわせて火災予防等の呼びかけを行っております。 それから運営等で苦労しているということでございますが、既に結成から20年を経っておりまして、法被等が古くなっておるということで更新の必要性も出ている団体もあるということでございます。 それから、このクラブにつきまして、保育園に根付いた小さな防火の火を、これは活動を通じて地域といった大きな絆として、枠として広げていくという、ここが課題と考えております。以上です。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) リニア新幹線についてお伺いいたします。 時間がないんで手短にいきますが、リニアについてはいろいろな議論がされているわけであります。欲の張り合い合戦のような気もします。15年先のことを今頃といいますけれども、やはり今が大事だと思います。しかし、市長の心中は風林火山この心境じゃないかと思います。今は「動かざるごと山のごとし」こんな感じじゃないかと思いますけれども、ざっくばらんにお聞きしますけれども、CルートであってもBルートであっても飯田を通るんだとするならば、どちらにしても市長は駅を造るお考えはあるかどうかお伺いいたします。
○議長(中島武津雄君) これはこれまでも、さまざまなところで申し上げているとおりでありまして、ルート問題の如何にかかわらず飯田駅の設置を目指していくというのが基本的な考え方であります。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) そのとおりだと思います。駅設置を仮定した、駅を生かしたまちづくり、これを今から進めていくべきだ、こういうふうに思うわけであります。飯田インターができて10年遅れてアップルロードができました。飯田が立ち遅れている理由の1つがここにあると私は個人的には考えております。やはり先手必勝ということもありますけれども、やっぱり今からまちづくりを進めていかなければならないと思いますけれども、その辺について市長どんなお考えでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) これはもう、昨日から本日にかけてリニアの議論が出るたびに申しているところでございまして、まさに今からリニアの飯田駅設置後を見据えた地域づくり、まちづくりというものが必要と考えておりまして、そのための調査に達しつつあるという、そうした状況でございます。
○議長(中島武津雄君) 木下克志君。
◆10番(木下克志君) 新聞を見てみますと、1県1駅と書かれたりしておりますけれども、2015年から17年に政府地方制度調査会は道州制に移行する、こうにも言っております。ただ、そうはいってもそう長くないときに道州制の議論が加えて出てくるんじゃないかと、そうしますと1県1駅というのも架空の話になっちゃうわけでありますけれども、いずれにいたしましてもリニア新幹線が開通し飯田駅ができたときに、どのような飯田市を目指して、今これから飯田市づくりを進めていくか、もう私は質問いたしません。2分間かけて市長の思いを語ってください。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 今日そういうの多いんですけど、リニア中央新幹線の開通を見据えての地域づくりということで一番やはり考えなきゃいけないのは、この地域の将来を担っていく人材の確保であると思っております。 駅ができて、若い人たちがどういった選択をするか、先ほど申し上げましたけれど通勤通学として、このリニアを利用して、この地域に定住して、そしてこの地域のまさに将来を担っていく、そういう若い人たちで本当に若い人たちが活躍する、そういった街を私達は目指していきたい。 逆に若い人たちが、リニアがあるからいいやということで都市圏の方に流出してしまうような、そんな地域にはしたくないという、そうした思いを持ってこれからも文化経済自立都市を、基本構想基本計画の将来像として産業づくり人づくり地域づくりに、市民の皆さんとともに邁進していきたいと考えているところでございます。
○議長(中島武津雄君) 以上で、木下克志君の一般質問を終わります。(拍手) それでは次の一般質問を行います。 吉川秋利君。
△吉川秋利
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◆4番(吉川秋利君) 会派のぞみの吉川秋利です。一般質問も最後となりました。お疲れのことと思いますが、今しばらくおつき合いをいただきたいと思います。先の選挙において多くの市民の皆さんの支持を得て、再度市議会へ送っていただきました。くしくも質問順の19番目の当選でございました。この4年間、また新たな気持ちで一生懸命務めさせていただきます。 今回の質問は3点について通告をいたしました。 まず、一般質問の取り扱いについて。議員としての発言を市長部局がどのようにとらえるかといった基本的な問題について、選挙後の最初に開催される定例議会でもありますので、改めてお聞きをしてまいりたいと思います。 次に、阿智村を主会場として開催されます第49回社会教育研究全国集会について、教育委員会がどのような認識にあるのか、飯田市としてどのような協力、あるいは支援をしてくのかお聞きをします。 3点目として、リニア中央新幹線について多くの注目を集めているところです。そろそろJR東海や県への働きかけの時期にきていると思いますが、今後の取り組み課題についてはどのように考えているのかお聞きをしてまいりたいと思います。 ぜひ、市民の皆さんにわかるような丁寧ではっきりした答弁をお願いしまして、質問席に移り質問を行います。
○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。
◆4番(吉川秋利君) まず、過去に論議をされた一般質問の整理状況についてお聞きをします。この問題については、過去に3回の質問をしております。今回4回目の質問になりますので、決着をぜひしたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 経過を整理しますと、昨年の第1回定例会の代表質問においてお聞きをしましたところ、市長から一般質問のとらえ方について答弁がありました。いわく、「いただいた意見や提案につきましては課題として整理をさせていただき、関連部署等におきまして施策、事務事業としての組み立て等の検討、そして取り組みを指示してきている」との答弁でありました。また、昨年の第2回定例会において、第3回だったか市長が指示していることに対して、その後の経過がどうなっているか質問したところ、当時の総務部長から「きちんと整理をしておりますので、またしかる時期にある一定期間のものについて、検討結果についてはお示しをしたい」といった答弁がありました。今年の3月第1回定例会において、しかる時期としては20年度のまとめとなる時期ということでふさわしいと思ってお聞きをしましたが、はっきりした答弁が得られないままになっております。どのような整理状況となっておりますでしょうか、まずお聞きをします。
○議長(中島武津雄君) 理事者側の答弁を求めます。 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) 今、議員ご指摘のとおり今までもその都度ご答弁申し上げてきておりますけれども、それぞれの議会の一般質問の際いただいたご提案など、その提案事項だけでなく、そのとき課題となった事項も含めまして、各議会が終わったときの直近の部長会において整理を行いまして、理事者、各部長共通認識を図っているところでございます。それに基づいて担当部局出検討の上、案件によって取り組みが必要なものについては立案し、具体的な取り組みを決定していっております。 また、関係会において具体的な検討や課題解決に向けた取り組みなどは、その都度進行管理を行っております。以上であります。
○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。
◆4番(吉川秋利君) そんなような答弁を今までもいただいておりますが、部長会で検討している、大変な作業に思うのかもしれませんけれども、本当これは一般質問の中で3分の1程度のテーマではないかと。答弁書にかかわった部が責任を持って管理していけばいいと思っておるんですが、それが部長会でやっておりますと言うんですが、見えてこないその結果が。それで報告しますということを言われておるんだけれども、報告今まで聞いたこともない。本当にやっておるのかというのも失礼なんですが、じゃあその報告するといったことについてはどうなんでしょうか。報告してくれるんでしょうかどうなんでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) 整理をしておりますが、現時点において取り組みが大変難しい提案についても課題として受け止め、取り組むことにした場合には行政評価の一連の仕組みの中で取り上げて、関係課として検討が必要な事項を通してきております。 つまり、このご提案の中は中身を見ますと非常に多岐にわたっております。短期的なもの、あるいは中期的なもの、あるいは事業規模、内容にもいろいろな差違がありますので、なかなか一律の対応としがたいものがありますので、ただいま申し上げましたように取り組みが必要だととらえた場合においては、行政評価システムの中でそれぞれ事業化をし、必要なものは新年度予算に反映などをしてきておる状況でございます。 しかし、正直申し上げまして依然として継続して検討中というものがあることも事実でございます。そういったこともありますので、一律にはなかなかまいりませんけれども、それぞれ手続きで具体化していく中で、しかるべき機会を捉えて説明をさせていただきたい、そう考えております。
○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。
◆4番(吉川秋利君) 今日の質問の中でもそうなんですが、非常にそういった上手な言葉で答弁をされまして形が見えてこない、そんな気がするんですが、今確かに時期的なものもあります。ただ、その一定期間のものを出すということであれば、どの程度の期間今ままで出たのをまとめるのか、それとも難しいからまとめないのか、そこら辺のところが市長の答弁があってから1年以上経っている、市長が指示をしておるにもかかわらず1年以上経ってもわからない、市民に見えてこない、だからこれははっきり答弁してもらいたい。出すのか出さないのか報告するのかしないのか、それとも自分たちだけでそれを検討すれば出す必要がないと思っているのかどうなのか、そこら辺のところをお聞きします。
○議長(中島武津雄君) 渡邉副市長。
◎副市長(渡邉嘉蔵君) 行革本部長という立場もございますので、私の方から少しお話をさせていただきます。 課題につきましては、今企画部長申し上げたとおりでございます。実際議会でご質問ご提言等いただいて政策として予算化して実施しているものも多いと思いますが、反面議員さんご指摘のとおりどうなっているんだというものも多いと思っております。 いつということでございますけれども、20年度の事務事業実績評価等7月に公表を議会の方にお示しをさせていただこうと思っておりますので、その中で検討の経過も含めてこういうふうになっているということを、まずはお示しをしようと。途中の経過のものも含めましてお示しをしていきたいと思っております。
○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。
◆4番(吉川秋利君) ありがとうございます。後ほど渡邉副市長行財政改革の推進本部長という見解をお聞きしようと思いましたが、率先してお答えをいただきましてありがとうございます。 要するになぜこういうことを3回も4回も言ったかというと、一般質問をあまり重要に受け止めてもらってないんじゃないかという、そんな気がして一般質問をどのようにとらえているのかお聞きをしたいと思います。 議員として多くの分野に、委員会を始め責任を果たすべき役割持っております。その中で一般質問というのは、議員にとって大変重要な役割であるというふうに考えておるわけでありまして、質問時間は前回までは一人あたり30分割り当て、今回からは40分割り当てになりました。議員定数が減った分、個々の議員の役割が増したあらわれでもあるんじゃないか、そんなことを考えておるわけであります。 したがって、市民の声を伝えるために、あるいは飯田市の将来について提言をし、あるいはチェック機能を果たそうとしているわけです。受ける側の市長部局としては、一般質問をどのようにとらえているのか、部長さん達みんなにお聞きをしたいんですが、時間もありますので市長にお聞きをいたします。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 基本的には、今議員がお話しされたことではないかなと思います。やはり、二元代表制ということでありますので、一方から選ばれた議員の方から実際に執行機関に対しまして所見を求める、あるいはさまざまな意見やご提言をしていただく、そしてまた執行機関であります市長の政策方針につきまして、一般質問を通して議論をしていく、そうした中でより市民の皆さん方に今どんなことをしているか、あるいは何が課題かということをしっかりと明らかにし、その課題解決に向けて考えていく、その契機になるような、そんな機会ではないかと思うところであります。
○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。
◆4番(吉川秋利君) 一般質問で取り上げた指摘事項、あるいは提言、これは全て正しいというつもりもありませんし、すぐにできることでないことも認識はしております。 ただ、これは鑑みかもしれませんが質問通告をしますと、担当者忙しい中いろいろ調査をして答弁書を作ってくれます。一般質問が終わるとやれやれと片づけてしまうような、そんな印象を私が持っておりまして、回答としても意見としてお聞きします、重く受け止めます、こういったのはこれっきりかなといった受け止め方、またどうかなと思いますし、検討しますとか前向きに検討します、検討しておりますといった回答もあるんですが、いつまでにどのような検討がされているか私達ちっともわからないんですね。 今日も大勢傍聴に来てくれましたけれども、最近はケーブルテレビでごらんになっている方も多くなったんですね。一般質問の結果がその場限りのやりとりだけじゃなくて、忘れられておるのか進んでいるのか、そういったことも知らせてもらう必要があると思ってお願いをしてきたわけですが、先ほど報告をしていただけるというお答えをいただきましたが、いつごろを期待しておればよろしいかお聞きをします。
○議長(中島武津雄君) 渡邉副市長。
◎副市長(渡邉嘉蔵君) 一般質問等につきましては、もう市長答弁申し上げたとおりでございまして、この場に臨むにあたりましても部長会等で協議をして臨んでおります。ですから、ただ言葉だけでということではなくて、難しいことは難しいと率直に言おうと。逆に、そんなようなことでも臨んでおります。 いつということでございますけれども、先ほども申し上げましたが7月に20年度の事務事業評価、実績評価まとめて議会の方にまずお示ししたいと思っておりますので、その中で議会の席でいろいろご提言いただいたようなことにつきましても、検討の経過等含めてその中でお示しをしていきたいと思います。一応7月ということでよろしくお願いいたします。
○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。
◆4番(吉川秋利君) 明快な回答いただきまして嬉しく思いますが、議会は検討委員会ありまして議会改革に取り組んで、議員定数の問題はじめとして多くの改革をしてきました。開かれた議会として市民との情報の共有などを、うたい文句だけではなくて自ら具多的な行動をしたいということで行っております。 一方全国的にも評価が高く、視察にも多くの地区から訪れます飯田市、自治基本条例の第7章市の執行機関の役割の中に説明責任というのがあります。答弁は私にするのではなくて、私の後にいる市民にわかるような答弁をお願いをしてきたところでありますが、市長部局の皆さんは努力されていると思いますけれども、説明責任を果たしているというようには率直にいって感じられなくて、こんなきついことを申し上げております。 議員としても時間を消費するだけでなくて、やっぱり議員としての評価をされる、一般質問をすることによって議員としても評価をされるということで、緊張感を持ってやっているわけでありますので、市長部局を問いつめているわけではなくて、行政の改革を一緒にやりましょうという呼びかけをやっているつもりでありますので、ぜひその辺は理解をしていただきまして、何回も同じような質問をして同じような答弁を繰り返していく、そんなことはもう止めていくべきじゃないかという意味であります。そんなことでお願いをしたいと思います。大変いい明快な回答をいただきましたので、気分良く次の質問に移りたいと思います。 2番目であります。社会教育研究集会についてでありますが、8月22日から3日間第49回社会教育研究全国集会が、阿智村を主会場にして開催をされる計画が進んでいるようであります。あと3ヶ月足らずで開催されるにしては盛り上がりがないというか、知っている人も少ないように思います。社会教育を所管とする教育委員会としては、この集会をどのようにとらえているのか、またこの集会を主催する社会教育推進全国協議会というものの概要を、ちょっと説明をしていただきたいと思います。お願いします。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) ただいまご質問にございました第49回社会教育研究全国集会が、今年度8月に行われます。それにつきましては「現代社会では住民の地域自治の力をいかに高めるかが今最も求められており、公民館を拠点とした社会教育の実践を積み重ねてきた飯田下伊那地域で、地域を作り人間らしく生きるための力を高めるための社会教育はどうあったらよいかをともに学ぶ」というテーマで開催されるとパンフレットにあります。全国から集まる皆様が社会教育のあり方について、全国やこの地域の事例を踏まえて研究する集会であると理解をしております。 社会教育推進全国協議会とは、会員の実践と研究活動を基盤に、全国的な交流を図り相互の学び合いと励まし合いを通して、国民の権利としての社会教育の発展を推進する組織だとお聞きしております。
○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。
◆4番(吉川秋利君) 概要をお聞きしましたが、飯田市の公民館大会有名な大学教授などの基調講演などで、飯田市は日本一の公民館活動であるという話を聞きます。私も公民館活動仲間と一緒にやってきた一人として、飯田市の公民館を誇りに思っております。こんな実績もある中で、全国に飯田市の公民館活動を発信するよい機会でありながら、なぜ阿智村が主会場になったのかお聞きをします。 聞くところによりますと、飯田市にも開催地としての打診があったようですが、その辺も含めてお聞かせいただければと思います。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 市並びに飯田市教育委員会に対しまして、正式な開催要請はなかったと今は認識をしております。 それで今のお話の中で昨年度北海道で開催を、この大会がされております全国大会が。そこに阿智村の村長さんがパネラーとして参加をされておると、そのときに引き継がれたのではないかと聞いておりまして、その前前年につきましてはわかりません。
○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。
◆4番(吉川秋利君) 不明朗なところもあるようでありますが、開催にあたってはそれなりの人たちが参加しているようであります。しかし、これは個人的な参加でありまして、飯田市としての組織的な参加になっていないように感じるわけであります。後援団体には南信州広域連合、飯伊市町村教育委員会連絡協議会の名前もありますけれども、飯田市としての援助についてはどのように考えておられますか。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) これは阿智で開催することに決まりましたので、飯田市といたしましては実行委員会に副会長の一人として、飯田市公民館長が就任をさせていただいております。また市の公民館主事会として実行委員会に参画をいたしまして、分科会の現地世話人等スタッフとして協力してまいりたいと。 ほかの部局の職員においても現地世話人等、または事例発表者として多数かかわっていると聞いておりますしかかわってまいります。事例発表を依頼された市内の社会教育実践団体等へは必要により支援、連携をとってまいるところでございます。 それから今回の集会を、これから広く周知し参加の呼びかけもしてまいりたいと、こう考えております。
○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。
◆4番(吉川秋利君) 突然ですが渡邉副市長にお聞きをします。公民館の創立というか基礎を固める時期に、副市長のお父さんが大変尽力をされたそうであります。そのご子息が南信州広域連合での業績を評価されまして副市長として活躍をされております。これも何かの縁といいますか、一肌脱がなくてはといった気持ちになって当然というふうに理解をするところでありますが、できる限りの援助をいただきたいと思いますが、感想をお聞かせいただきたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 渡邉副市長。
◎副市長(渡邉嘉蔵君) 私もかつて公民館の主事を経験をさせていただいておりまして、竜丘とか鼎とか地区の方に大変ご迷惑をおかけしながらも、いろいろとご指導をいただいてきた経過もございまして、個人的には社会教育といいますか生涯学習といいますか公民館といいますか、いろいろな思いございます。 ただ、今こういう立場でございますので私の立場で、また教育委員会等応援しながら、できることをやらせていただきたいなと思っております。
○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。
◆4番(吉川秋利君) エールをいただきましてありがとうございます。いろんな参加を協力をしていくというお話をいただきましたが、地域自治組織も2年が経過をしました。本来の姿を見、また公民館との関係を改めて考えてみるには、よい機会だというふうに思います。関係職員ばかりでなくて、まちづくり委員会を含め多くの皆さんが参加することが望ましいのではないかというふうに思います。社会教育機関としての公民館が前面に立つ方法もあるし、広報で広く呼びかける方法もありますが、実質的な支援を行うようお願いをするところであります。考えありましたら一言ありましたらお願いします。
○議長(中島武津雄君) 関島教育次長。
◎教育次長(関島隆夫君) 先ほど申し上げましたように、今おっしゃられました各地区公民館の関係者、まちづくり委員会等地域づくりの関係者、社会教育関係団体などの方に幅広く周知を、参加を呼びかけてまいりたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。
◆4番(吉川秋利君) よろしくお願いします。 続きまして、リニア中央新幹線についてお聞きをします。今、リニア中央新幹線は大きな話題となっておりますので、今回の一般質問でも多くの議員から質問がありまして、ダブらないようにお聞きをしていきたいと思いますが、まず今までどのような活動をしてきたのかという通告をしましたけれども、4名の先行質問者がありまして大まか理解をしたということで、陰に陽に活動をされている、陰の方が多いんでしょうか、そんなふうな理解をしております。しかるべき時期が来たらお話をしていただければというふうに思います。 したがって次の項目ですが、ルートに向けた話では先日説明会が松本でもあったり、飯田市からも参加をしたようであります。諏訪でも説明会があったようなことをお聞きしておりますが、JR東海と長野県との合意に向けたセレモニーといった印象を私は受けておるわけでありまして、実際にはそんな簡単なものではないかもしれませんが、JR東海の考えに合わせていかざるを得ないだろうと思いますし、報道にもあるように1県1駅をJR東海は正式に表明をしました。以前からそんな話は聞いておったところでありますが、したがっていろいろ言わなくても飯田市にリニア新幹線の駅はできると思います。 市議会議員は気楽にものごとを言っておりますが、行政としてはその進展の時期によって発表できることとできないことがあろうかと思います。そのことを承知の上であえてお聞きをしてまいりますので、答えられる範囲で構いませんのでお答えをいただきたいなというふうに思います。 JR東海と長野県との合意に向けた折衝が始まりまして、今年中くらいにはルート問題が決着してほしいと思っております。この時期については答えれないと思いますが、ルートが決着したとしてまず取り組まなくてはならないことは、どのようなことが予想されますかお聞きをします。
○議長(中島武津雄君) 渡邉副市長。
◎副市長(渡邉嘉蔵君) ルートが決着ということでございますので、BかCかととらえさせていただきますけれども、決まりますとあと国の方は当然いろいろな手続きに入ってまいります。例えば戦略的な環境アセスとか、もちろん整備計画への格上げとかいろんなことがございますけれども、非常に全幹法の枠にしたがってやっていく話でございますけれども、大深度の問題とか実質的に今回のプロジェクトが初めてという内容も多ございますので、実際には非常に詰めなければならないことが、まだまだ多いんだろうと思っております。当地域とすれば、ルートが大きく決まった段階で駅の位置が次は問題になってくるでしょうし、それに伴って費用的なことも問題になってくるんだろうと思います。 一方では、それと並行してといいますか、それよりも少し先んじるような形が望ましいとは思いますけれども、何人かの議員さんからご質問をいただいておりますような、そもそもそれを使ってこの地域をどういうふうにしていくのかという話を先行させながら、理解を深めていっていただくということになるのかな。非常に雑ぱくでございますけれども、そんなようなことが生じてくるのかなと思っております。
○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。
◆4番(吉川秋利君) リニア新幹線の駅ができるとして飯田市が取り組む課題お聞きしようと思いましたが、ちょっと時間がなくなってくるので私の希望を先に言わせていただきたいと思いますが、今から取り組んでもらいたいことが幾つかあるわけであります。 前回の一般質問で取り上げました、品川から30分で飯田まで来るということに関して一つの提言をしました。このことは、ただ単に飯田まで来るということではなくて、東京23区でも品川から30分以上かかるところもあることを考えれば、甲府が東京24区、飯田が東京25区として、国際都市飯田の一翼としての機能を果たすことができるということを申し上げました。 交通の便がよくなって、東京へも名古屋へも簡単に行ける、日帰りで芝居見物もできる。確かにそうなんですが、そうではなくて飯田へ何を呼んでくるか、学園都市の誘致をする例えば、そうすれば30分で来れるところであれば教授陣も来る条件は整っていく、そういうことになれば学園都市の誘致も現実味を帯びてくると思いますし、国際会議なども環境さえ整えば飯田で開催することができます。自然環境は東京では味わえないものがありますので、多くの人に飯田に来てもらう発想で企画立案をしていかないと、飯田市にリニア新幹線が止まる意義が半減してしまう、飯田市の価値がないと思います。先に質問しました社会教育全国集会の類、こういったのも全国に発信するという意味からも、飯田市において積極的に取り組んでいく感覚が必要と思います。 今回質問出ておりました百選に選ばれたのいくつもある、そういったものをまとめていく、そういった感覚が必要と思いますが、いかがでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) この地域のリニアを見据えた、将来像に対するご提言と受け止めさせていただくところでございますが、まさにそうした具体的な研究開発機関、あるいは高等専門教育機関といったようなものを、この地域に集積させる。あるいは国際会議ができるような、そうした環境を整えて、そうしたまさにこの地域の魅力というものを世界中に知ってもらえるような、そうした地域にしていく、これからそうした将来像というものを具体的に考えていくことができるようにするためにも、今この目下の正念場というものを乗り越えていかなければならない、そのためのまさに今リニアのことにしましても一番重要な時期に来ているという認識におりまして、地域を挙げてこのリニア飯田駅の設置に取り組んで行ければという、そういう思いを持っているところであります。
○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。
◆4番(吉川秋利君) 今日も駅の話が何回か出ておりますが、駅に関連してちょっと2点ほどお話をお聞きしたいんですが、JR東海はリニアの新幹線を10分間隔で走らせたいのか、25分間隔で走らせたいのか、こういうことを知ることが駅を設定する大きな要素になると思うわけです。品川から名古屋まで直通で40分、各駅停車で60分といわれています。10分間隔で走らせたいなら飯田で追い越さなくてはいけない。したがって、引き込み線を作って列車を止める、そういう駅を造る必要があります。しかし、25分間隔で走らせるんであれば追い越せないわけですから、その差が20分ですから。本線上に駅を作れば足りる、そんなことがあるわけでJR東海に日参して、人脈を作って情報を集める、こんなことが具体的にどんな駅を造るのか、根本的な問題として必要になってくるのではないかというのが1つありまして、現場主義を言うのであればJR東海にデスクを1つ置いてもらって、1週間に2~3日行って話をするようなことも、そのうち検討してもらったらどうかなと思いますが、もう一つ提案をしたいと思いますが、もし10分間隔で走らせるとします。そうすると10本前後の列車が行き来することになるわけでありまして1日の運行が終わって、大体12~13両らしいんですが、この列車が10本前後どこに宿を取ったらいいのか、品川と名古屋の地下にトンネルを掘って止めるのがいいのか、どうなのかということですね。 赤石山脈を長大トンネルで結ぶわけですから、莫大な量の掘削土が出ます。例えば大鹿村、例えばというのはあまり名前を出してもまずいかもしれませんが、152号線が改良されれば上村でもいいんですが、どこか近くにその土を埋め立てて広大な平地を作って列車の宿にする。 以前から一般質問で私取り上げておるんですが修理工場を併設する、こういったことをすれば経済効果もあるし、名古屋から大阪までは伸びるんでしょうが、とりあえず中間地点の飯田がその宿をする、修理工場を造るというそういったことも考えていくことが必要ではないか。 ただ、議員の夢ということになるかもしれませんが、担当の責任者としての渡邉副市長、こういったことも定住自立圏構想として有効なテーマだというふうに考えますので、丸山副市長に定住自立圏構想に期待する意味で、お二方に答弁をお願いをいたします。
○議長(中島武津雄君) 渡邉副市長。
◎副市長(渡邉嘉蔵君) 中間駅の形でございますけれども、具体的な立体的な構造はまだ何も明らかになっておりませんが、一応平面的にはこの間の松本の説明会のときに、2島4線というのですか、要するにホームが大きく2本あって線が4本入ると。ですから普通に考えれば真ん中の2本が通過で、外側の2本が要するに停車、上り下りということだろうと思っております。何分間隔というような話は基本的には、線路上の間を1編成というのがリニアの基本でありますので、変電所の間隔とかそういうことにもよってくるだろうと思います。 いろいろご提案をいただきましたが、確かに新幹線の浜松の修理工場的なものも多分どこかに必要でしょうし、車両基地も恐らく必要だろうと思っております。 ただ、まずは飯田駅というものを確実なものにしていきたいと思っておりまして、そういう中であとどういう可能性があるのかということも、あわせて探っていきたいなと、そんなふうに考えております。
○議長(中島武津雄君) 丸山副市長。
◎副市長(丸山達也君) 議員ご指摘の車両基地、修理工場、いずれも相当の設備それから一定の人員雇用、それからそこに伴うその発注事業といったものが伴うものであろうかと思います。具体的に雇用等を生む出す効果があろうかと思いますので非常に貴重な、設置ができれば非常に定住自立圏の地域に資する内容と認識しておりますが、その優先順位というのは今渡邉副市長がご指摘ございましたとおり、まずは駅の設置を一番、続いてそういったものもあわせて、その2つを狙っていくといった姿勢で取り組んでいくということになろうかと認識いたしております。以上であります。
○議長(中島武津雄君) 吉川秋利君。
◆4番(吉川秋利君) 副市長二人とも、大変いい声で答弁をいただきましてありがとうございます。先ほどは市長が夢を与えてくださいと言われておりました。私から夢を申しましたけれども、あと時間ありませんが市長から夢なりお願いします。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 今、議論させていただきましたように、今回の議会では非常にリニアに対する議会の皆さん方の熱い思いというものを、私も重く受け止めさせていただきました。 なかなか、まだ現在進行形なところで私といたしましても、はっきりものが言えないところがあることは率直に申し上げさせていただきます。しかし、先ほど陰に陽にという話がありましたが、かなりいろいろなことを水面下では検討しながら、将来のまさにこの地域のために誤りなき舵取りをしていきたいと、そういった覚悟でやっているところでございます。よろしくどうぞお願いいたします。
○議長(中島武津雄君) 以上をもちまして、吉川秋利君の一般質問を終わります。(拍手) 以上をもちまして、一般質問は終了をいたしました。 会議の途中ですが、ここで暫時休憩といたします。 16時18分 休憩
--------------------------------------- 16時32分 再開
○議長(中島武津雄君) 休憩を閉じ会議を再開をいたします。
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△日程第4 議案審議
○議長(中島武津雄君) 次に、議案第93号「松川町との間において定住自立圏形成協定を締結することについて」と、以下件名を省略しまして、議案第94号から議案第105号までの、以上13件を一括議題といたします。 これより議案の質疑に入ります。 通告がございますので、会議規則第52条により、まず通告順に発言を認めます。その後、質疑のある方は起立して、「議長」と呼び自己の氏名を告げ、発言の許可を得てください。 それでは通告順に発言を認めます。 伊壷敏子さん。
◆16番(伊壷敏子君) 大変なかなか難しい問題ですので、質問するのも大変難しいんですけれども、ぜひわかりやすくお答えを願いたいと思います。 総務省が示した平成の大合併ですけれども、現在3,232の市町村が1,773にまでなりました。2010年3月をもって合併促進を打ち切ろうというのが、この第29次の地方制度調査会第19回の専門小委員会の議論として私受け止めをいたしました。 この小委員会の中で、小規模自治体をどうするかという問題が提起されておりまして、その中で合併に代わって新しく登場してきたのが広域連携という方向だと思います。しかし現行の広域連携には、いろいろ課題があるようにも聞いておりまして、そのままということではないというんですけれども、時を同じくしてということになるんでしょうか。そういった流れの中で、総務省が準備をしてきたと思われるこの定住自立圏構想というものが出てきたわけであります。 定住自立圏構想の研究会を立ち上げて、そこに牧野市長も検討委員として加わり、飯田市は全国に先行して取り組んでいるという、そういう流れになってきているというふうに私は理解しております。 この第29次地方制度調査会の専門小委員会の中で、このところ毎回定住自立圏構想について激しい議論が交わされております。私会議録をずっと読んでいるうちに、大変考えさせされる部分もありました。今日は私のその疑念や町村の理解を始め、住民の皆さんの疑惑心配、これをぬぐい去ることができるような、わかりやすい説明をしていただきたいなというふうに最初にお願いをいたしておきます。 1つ目に、定住自立圏形成の目的は圏域ごとの集約とネットワークを基本に考えることが推進要綱に示されているわけであります。この地域では、既に集約されている分野もありますけれども、今後集約とネットワークということですので、新しい事象も考えて今おられるのか、そういったことについてお聞きをいたします。 2つ目として、政府は中心市への重点支援と中心市による圏域マネジメントの方向を示しておりまして、飯田市は対等の立場での協働を基本的考えにしていることを説明がありました。この整合性について1回目の質問としてお聞きをしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) それでは、まず私の方から集約に関しましてのご質問、それからマネジメントに関するご質問答弁させていただきます。 定住自立圏構想研究会報告書の中に書いてありますように、もはや全ての市町村にフルセットの生活機能を整備するということは困難であるという認識が明記されております。これは実際に私も、この飯田市の市政経営にかかわってみまして、市町村の立場から見ましても単独で全てを維持確保していくということは、確かに難しくなってきているというのは現実だろうと思っております。 この集約ということを、その全ての機能を中心市に集中するようなイメージでとらえられているような感があると。それが先ほど議員からお話があった、いわゆる疑念とか疑惑のようなところに、心配といったようなことに結びついているような気がするんですが、これはいってみればまさに役割分担と言い換えてもいい部分だと思っております。 例えば、飯田で言えば高度医療といったようなところ、あるいは大規模な商業機能といったようなもの、こうしたものはこれまでどおり中心市がその役割を担っていく。そして周辺町村においては、身近な生活機能というものを整えていくということが基本的な考え方としてあるということであります。 そしてネットワークですから当然これを、道路あるいはその上を走ります公共交通、あるいは情報といったようなことで情報インフラを整備することによりまして、ネットワークをすることによって圏域全体で、この集約とネットワークの機能をしっかりと確保していこうというものであります。 これまでも飯田あるいは飯田下伊那地域におきまして、南信州地域におきましてはこうした考え方というものは私はベースとしてはあったと思っております。今度の協定内容におきましても、そうした積み重ねを文章化しているととらえていただいて、新しいことにつきましては当然ながら対等な立場で、その協定の対象となっております町村と一緒に考えていくということになる、そう思っております。 そういった意味で、この圏域のマネジメントということにつきましても、中心市でやはり生み出されますサービス、例えば高度の医療サービスのようなものが典型だと思いますが、そうしたものが飯田市だけではなくて広く飯田下伊那、南信州地域全体に影響されると、そうしたサービスを確保していくということは、これは当然飯田市がそうした機能をさらに持つということは、周辺の町村住民にとりましても大きなメリットがあることということを思っております。 圏域マネジメントというものは、中心市宣言でも述べて今日も議論させていただいておりますが、共感と謙虚さを持ってそうしたまさに役割をしっかりと、中心市としての役割を果たしていくと。そして周辺の町村の皆さん方と互いに個性を尊重しあいながら、互いの長所そして抱える課題を認め合いながら、その課題克服に向けた取り組みというものを進めていくということが、まさに圏域マネジメントということで考えていいと思っております。
○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。
◆16番(伊壷敏子君) 定住自立圏というのは非常に奥深いもの、言葉ではなかなか言い尽くせないものであるとは思うんですけれども、今市長はお話いただいたこと本当に平らな言葉でいえば、中心市が周辺地域の住民の分も含めて、圏域全体の暮らしに必要な都市機能を整備して、そして周辺地域の住民は中心市に集積、集約された都市機能をネットワークを形成してこれを利用していくと、これが定住自立圏の考え方だというふうに私は理解するんですけれども、もし間違っていたらまた言っていただきたいんですが、そうしますと今具体的には、これからは集積される部分まだあるけれども、なかなか話し合いの中で進めていくということで、お答えはいただけなかったわけです。 今日は、一般質問の中でもお話をしていただきました。例えば県が民間投資促進交付金というのを受けて、これを使いながらこの定住自立圏を応援していくというお話もありました。そうしましたときに考えたときに、この民間投資ということになりますと、いって利潤というか営業が成り立つようなものと考えますれば、やっぱり大規模な商業とか娯楽機能とか、そんなようなことも考えられるんではないかというふうに思うんです。 医療機能とかいうようなものについて、役割分担の中でという点では、わかってくるんですけれども、そういった集積が進んでくることによって確かに役割分担の中ではあるわけですけれども、とにかく中心市に集中して周辺地域が寂れるという、そういったことになっては非常に困るわけです。そして、格差をこれ以上作ってはいけないというふうに思うわけですが、こういった心配に対してそうではないという、多分そうではないということなんだろうと思いますが、その辺ちょっとわかりやすく説明していただきたいというふうに思います。 協定案示されましたけれども、飯田市の場合は3月議会で議決事項を追加する議案を議決をしまして、今回の協定案が示されたという運びになっていますけれども、この協定が結ばれた後に実際には協定ビジョンをこれから策定して、これを執行していくということになっていくんだと思うんです。これが執行する場合には、何らかの制度これも必要ではないかと思うんです。ただ協定を結びビジョンを作っただけではなくて、執行する段階で例えば民法上の契約とか事務委託とか機関の共同設置とか一部事務組合とか、こういうことが必要になってくるんではないでしょうか。 現在今飯田市には、この南信州には特別地方公共団体としての南信州広域連合があるわけでして、今度の考え方の中でも触れておりましたけれども、この広域連合については補完しあうという立場だというふうに書いておられました。この補完しあうという意味もお知らせ願いたいと思いますし、もし私がこの広域連合の事業といいますか13町村共通の部分については、事業拡大というような方向もあるのではないかというふうに思います。何点か、3点ぐらい聞きましたがよろしくお願いします。
○議長(中島武津雄君) 丸山副市長。
◎副市長(丸山達也君) 1点目の中心市に集積し格差が広がるのではないかと、先ほどの新しく今回の補正予算で出ております民間投資に対する新しい助成金、県を通した助成金を例にご指摘がございましたけれども、今回の財政措置全般につきまして、例えば周辺の町村等から中心市に移ってくるものしか支援しないとか、そういうふうな仕組み立てにはなっておりませんので、集約というのは基本的に、先ほど市長から答弁申し上げましたとおり、今後現状ある公共施設等で、今までどおり更新とかというのが難しくなってくるものが仮に出てきた場合に、それぞれで役割分担を決めて、ある町はこの施設については町内で持ちたいというものは頑張って持たれる場合もあるでしょうし、それと別の分野については中心市の機能を活用してもらって、そこを利用するというふうな方針を立てられるものもあるかと思いますので、そういうものを個別に町村の意向を踏まえて対応していくというものでございますので、一方的に市の方なりでこれを集約していくとか、これは中心市にはおかないとか、そういうことを一方的に決めていくという仕組みには、これは協定でございますので当然相手方の意向を踏まえて対応するものでございます。 民間の投資につきましては、これはある意味行政で決めるものではございませんので、それはその出店といった意味で、どこが適切かというところを民間でご判断されると思いますけれども、飯田市この定住自立圏におきましては、仮にこの17万を超える商圏が縮小することによって、現状ある商業集積がこの飯田下伊那の地域から減っていくといった事態が生じないような形で、定住人口を含めて交流人口含めて確保していくといった形で、現状にある民間の集積等も含めて、その維持拡充を目指していくという考え方でございますので、基本的に共存共栄といった考え方で運営をしていくものだと考えております。 それから具体的に実施する段階のときに、どういった手順を踏むのかということでございますが、事務を共同して法律上市町村が行わなければならない事務を、法律的に他者に委ねるといった場合には、先ほどご指摘あったように広域連合の事務に、議会の議決をしていただいて移していくとか、一部事務組合も同様でございますが、そういった法的な手続きが必要になってまいりますが、これは定住自立圏につきましては事務の共同処理ではございませんで、役割分担を決めてやっていくと。同じことをどうせやるんだったら一緒にやりましょうということではなくて、基本的には飯田市ではここの部分をちゃんとやってほしい、周辺の町村ではここをしっかりやっていこうといった役割を決めて、それぞれの役割をきちんと果たしていくことで、圏域全体の住民の皆さんにとっては非常に使い勝手がいいというふうなエリアを作っていくような形になります。 ただ、ご指摘にございましたとおり現実には予算を伴う場合が多いと思われますので、実際に新しいことをやっていく場合には、この協定に基づきまして負担割合を決めたりするものはあるでしょうし、そういったものにつきまして、その予算、飯田市もそうでございますけれども各町村も、その予算の議決をいただかない限りは前には進まないということでございますので、この協定で仮に締結されたということで各町村の意向が反映されないのではないかというご指摘もございますが、具体的に事業をやろうと、新しいものを踏み出そうとする場合には、各町村議会での予算を認めてもらうといったことが必要になってまいりますので、そういった関係というのは通常の予算という制度の中で、その町村議会の意向といったところも反映されるものと考えております。以上でございます。
○議長(中島武津雄君) 審議の途中でございますが、ここでお諮りをいたします。 本日の会議時間を、議事の都合により若干延長したいと思います。 これにご異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(中島武津雄君) ご異議なしと認めます。 よって、本日の会議は会時間は若干延長することに決定をいたしました。 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 広域連合との関係についてご質問については、私の方から答えさせていただければと思いますが、広域連合においてやっていく事業というものは、当然広域連合の中でこれからも話し合われて、そして広域連合14市町村の共同事業という位置づけの中でされていくことになるわけであります。 そうしたことも踏まえて、やはり広域連合としては当然今お話があったような、これは広域連合でやった方がいいんじゃないかということについては、当然広域連合の中で話しあわれ、そして広域連合議会にお諮りして、予算化されて事業化されるという手続きをとるということで、これはこれまでどおりだと思っております。
○議長(中島武津雄君) 伊壷敏子さん。
◆16番(伊壷敏子君) 最後の質問をさせていただきますけれども、自治基本条例を作るときに大変お世話になった大森彌先生という方がいらっしゃるんですけれども、この先生定住自立圏構想について、こういうふうにおっしゃっております。「定住自立圏構想について政府の中心市への重点支援と一元的なマネジメントが特色であり、横並び主義から市中心主義への転換といえる」というふうに自治日報に書いておられますけれども、南信州全域を考えたときに定住自立圏協定これについてやっぱり確かな理解、これは住民まで含めてですけれども、こういうものがない限り上手くいかないというふうに思うわけです。 町村における住民の意思の反映されにくくなったり、むしろまた反対に住民が自治に対する無気力さを作ったりしてはとても困ると思うわけでして、そういう意味で団体自治や住民自治の後退があってはならないと思いますが、この点について最後にお聞きして終わりとします。
○議長(中島武津雄君) 丸山副市長。
◎副市長(丸山達也君) 町村、これは恐らく飯田市も含めてだと思いますけれども、定住自立圏を構成する市町村における自治の度合いが低くなるようなことがあってはならないのではないかというご指摘でございますが、それはご指摘のとおりでございます。 特に、協定という形式でものごとを決めていくということでございますので、当然片方これは飯田市だけではなくて、片方側から一方的に決めれるという制度には元々なってございませんし、協定の改定、追加をしたり仮に削除をするとかという場合には、議会の議決を得ることが必要になってまいりますので、その意思決定にあたりましては、それぞれその町のみならず今回協定を各議会の議決事項に追加をしていただくという手順を踏んでいただいておりますので、そういった意味でのそのチェックというのは従前どおり法的に担保されているものだと認識をいたしております。以上でございます。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) この定住自立圏のやはり一番背景にあるものということを、いまいちど申し上げたいと思うんですが、基本的に今後の将来を見据えたときに、日本全体での地方圏というのがどういうふうになっていくかということは、30年で約1千万の人口減が予想されるというものでございまして、その地方圏のまさに生き残りをどういうふうにかけていくかという、正念場だという認識にあると思うわけであります。 要は、地方圏において中心市が一人勝ちになるような、そんな状況というのは将来的に、このトレンドがある限り、これは昨日の清水議員との議論でもさせていただきましたが、あり得ない。一番まずい様相というのは、まさに中心市も周辺町村も共倒れになっていってしまって、圏域全体としての定住自立というものを作っていくことができない、そうしたことはまさに正念場であるという認識、これは先ほどからお話が上がっています研究会の報告書の中で、一番危機感を持って書かれているところであると思うわけであります。 そういった意味で、まさに議員がご指摘になりましたこの地域全体にとって、この自主自立の精神があふれる、ムトスの精神あふれるこの私たちの地域において、まさに自分たちの地域を自分たちで作っていくんだという、その気概、そうしたムトスの精神というものを持ち続けるために、そのための一つの手段として、私は定住自立圏の構想というものがあると考えてもいいと思います。だからこそ周辺の町村の方々が、そういうふうな形であきらめてしまうようなことがあってはならない。 それは、飯田市の市内の中においてよく申し上げている、街、里山のまさにそうした各地区における住民の皆さん、市民の皆さんの意識においても同じものでありまして、だからこそ中心市街地の活性基本計画や、あるいは中山間地の振興計画もこの定住自立圏と並行するような形でその策定を進めてきたということでございます。
○議長(中島武津雄君) 次に移ります。 下平勝熙君。
◆12番(下平勝熙君) 前置きはさておきまして、早速理事者側の見解を求めてまいりたいというふうに考えております。 まず、中心市宣言に対する市長の考え方をお聞かせを願いたいと思うわけでありますが、中心市宣言はこの3月24日の第1回の定例会で宣言が出されたわけであります。その中で「共感と謙虚さを持って」としているわけでございます。この謙虚の表現の背景には、恐らく中心市としての自負があるというふうに感じられるわけでありますが、6月1日の補足説明では「協定当事者が対等の立場で協働し共感と謙虚」となっているわけであります。このことについて、どのような意味を持つのかをまずお聞きしておきたいと思います。 それから2つ目といたしまして、今後各種の財政措置が予定されているわけでありますが、特別交付税の飯田市分4千万円の使途はどのように考えているのか、またこの町村の1千万円については使途により変動が当然あるというふうに思うわけでありますが、事業に対して交付されるものであるのかをお聞きしておきます。 それから3点目といたしまして、協定書の第1条に「中心市宣言に賛同した町村が」と表現をされているわけであります。この表現は中心市が主、そして町村が従のイメージにつながって対等の立場にならないというふうな感覚を持つわけでありますが、聞くところによりますと定住自立圏構想そして中心市宣言、協定書について町村に議会の温度差があるというふうにお聞きしております。これまでの説明どのようにされているのか、以上3点をまずお聞きしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 1点目のご質問に対して私の方から答えさせていただきます。 この中心市宣言にあります「共感と謙虚さを持って」ということにつきましては、それぞれの町や村の個性を尊重して互いの長所をちゃんと認め合い、そして共通する課題というものについてもお互いに認識しあい、そしてそれを一緒になって解決していく、そういうことができるということであるような場合におきましては、真摯な姿勢、対等互恵の精神でそれぞれの役割を果たしていこうという考え方であります。 そうしたことで、これは先ほどから申し上げておりますように、飯田市の考えておりますこの南信州圏域全体のまさにマネジメントというものでございまして、これは対等の立場で協働していこうということであると、とらえているわけであります。この形成協定の上程にあたりまして、こうした認識を共有した上でご審議していただくことがいいと考えまして、6月1日の開会日に補足説明として申し上げたところであります。
○議長(中島武津雄君) 丸山副市長。
◎副市長(丸山達也君) 私からは財政措置の関係と、町村への説明状況についてご答弁申し上げます。 特別交付税として予定されております包括的財政措置の中心市分4千万円と、周辺町村分の1千万円につきましては、この詳細につきましてはまだ確定をいたしておりませんが、基本的にその協定に位置づけられた事業の必要経費、一般財源について充てられるものというものでございます。 この4千万円と1千万円につきましては、人口の高、面積の多い少ないで変動する予定でございますが、その詳細がまだ決まっておりませんので若干幅は出てくると思われますけれども、いずれにしてもこういった協定に基づく事業を、これこれこういった形でやっている、その所用経費がこれぐらいであるというものについて、この4千万とか1千万円の上限の範囲内で、その措置がなされるというものでございます。 それから町村への説明状況でございますが、基本的には町村議会へのご説明の状況かと思いますが、これ基本的に提案をされたのが首長さん、市町村長さんということでございますので、そちらのサイドからご要請があった場合に、直接その町村議会へのご説明をというふうなお求め、要請があった場合には最優先で当然対応をしておりまして、ほとんどの町村議会に対してご説明をさせていただく機会を入れておりますし、まだ現在進行中のところもございます。 基本的には、説明の内容は市議会へのご説明のとおりでございますけれども、やはり細目というよりは先程来お話がございますとおり、法形式といいますか制度的な対等の関係というところが現実に本当にそういうふうなことになるのかどうかということについて、率直な不安を持たれている、そういう不安を持たれているところと、そうでないところと、その幅によって若干温度差があることは承知いたしておりますが、先日の6月1日本会議での補足説明資料等で、改めまして広域連合との関係も整理いたしておりますので、そういったものも追加しながら、追加のご説明等を求めに応じて行ってまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(中島武津雄君) 下平勝熙君。
◆12番(下平勝熙君) 今の説明で大体わかりましたが、いずれにいたしましても基本となるのは対等互譲の精神、こういったものが必ず必要だというふうに思いますので、ぜひそういう感じで臨んでいっていただきたいと思います。 それでは2回目の一つ目といたしまして、1億6,800万円の基金があるわけでありまして、またそのかにも割り増し交付7千万円が出てくるということであるわけであります。それらの運用あるいはこの利息の見込み、あるいは基金は中心市のみで使うのか、あるいは町村にも運用をしていくのかということを、まずお聞きをしておきたいと思います。 そして、先ほども出ておりましたけれども町村不安を解消し信頼性を作るには、相互に対等互譲の精神が発揮できるような環境を作ることが、大切だというふうに思うわけでございます。 先ほどからいろんな財政措置がどんどん出てきておりまして、ばらまきだといえるくらい次々に財政措置が出てきているわけであるわけでありますが、当然試行錯誤を繰り返しながら重ねながらいろいろなアイデアを具体化、そして事業の取捨選択がこれから始まるわけでございます。対等の概念を実現する上で職員、首長、議員の代表の合同の検討会議、機構の創設は考えられないかお尋ねをしておきます。 それから3つ目といたしまして、定住自立圏構想で目指すべきものとして、人口流出防止、地方圏への人の流れの創出が書かれております。地域が自立して暮らしていく上で必要なことは私なりに考えますと健康であり続けること、そしてまた所得があることであるというふうに思うわけであります。 定住自立圏構想の定義は、必要な機能を確保し人口流出を食い止めるということにあるというふうに思っておるわけでありますが、この健康については医療、健康、福祉で協定書案は盛り込まれているわけでありますが、人口流出の原因は生業がない、そしてまた所得が低いということが上げられているわけでございまして、人口流出を防ぎ地方圏への人の流れを創出、そしてまた協定書第1条に人材誘導を促進するための表記もあるわけでありまして、所得の引き上げが流出防止につながる、人材誘導につながることでもありまして、でありますからA3のペーパーの、ここにあるわけでありますが第3条第4条の抜粋があるわけでございまして、この協定書案の中で区分があるわけでありますが、(1)の生活機能の強化にかかわる政策分野、これのウの項の産業振興、ここに包括して所得の向上を追加してみたらどうかということを提案しておきたいと思います。 以上3点をご見解をお願いします。
○議長(中島武津雄君) 丸山副市長。
◎副市長(丸山達也君) お認めいただきまして、基金として設置をさせていただいております1億6,800万につきましては、この活用というのは平成23年までに行うということになっております。この協定を締結をしたエリア、この定住自立圏として位置づけられるエリア全体の利益なり、そのメリット、定住促進といった観点で、それに資する施策に充てることを考えております。国からも、周辺町村に居住する住民の生活機能の確保ですとか魅力向上に資する施策にも活用する旨、通知が添えられているところでございます。 この使い方というのは飯田市、当然市の基金として設置をしていただいておりますので、支出をする場合には当然市の支出として支出をすることになります。 その使い先というのは、市内に設置している施設に充てることもあるでしょうし、圏域全体でご利用いただいている施設の拡充に充てるですとか、たとえば圏域全体でご利用いただいています地場産センターの機能拡充に充てるですとか、使う場所は仮に市内でありましても、全域というのは必ずしもそのエリアに限るものではございませんので、そういうものについて全体としての圏域にメリットがあるのかどうかというような観点から、その精査をして提案をさせていただきたい。当然協定締結先の町村の意向等も聞きながら、対応してまいりたいと思っております。 それから基金の利息につきましては、条例で定めがございますので、基金に積みおろしまして23年までに最終的に活用するということになります。 それからご提案の合同検討するための関係者、首長さんそれから議会の合同の会議といったものの設置でございますけれども、ご指摘のとおり関係の意見を集約をしていくという手順は当然必要であろうと思っております。この次に作ります共生ビジョン、協定締結後に作ります共生ビジョンの中で、まずは市の中で民間ですとか地域の関係者によります懇談会を設置をいたしまして、その案については当然町村と協議をした上で策定をしていくとなっておりますので、町村と協議をする際に当然市町村長さんのご意見も出てくるでしょうし、それに対してそれぞれの議会の中でのご意見というのも出てくると思いますので、説明を求められれば今回の協定締結と同じように私ども説明に廻りまして、ご意見をうかがう中でその対応をしてまいりますので、そういった形で対応させていただきたいと思っております。 それから所得を追加をするというご提案でございますけれども、私どもといたしましては原案で提案をさせていただいておりますので、この場におきましてはこの原案でお認めをいただければということでご理解をお願いできればと思います。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 当然今、この町村側に理解の温度差があるということから、その不安を解消させるためには、そうした合同検討会議のようなものも、そういうことでそのご提案はもっともだと私も理解しております。 やはりこの定住自立圏いろいろと、今日の一般質問でもありましたが、なかなか言葉だけではなかなか理解できないというような考え方もあると思うんですが、私どものこの飯田下伊那、南信州地域では既にそうしたことを先行してこれまでもやってきて、そしてそれを文章に落とすと明文化すると、こうした役割分担になっているよということが今回の協定書の主なるところではないかと、そう思っております。そういった意味では、まさにこれまで地道に積み重ねてきたものの延長線上として、この定住自立圏をご理解いただくということが基本ではないかと思っております。 当然、議員からありました所得の向上、まさにこれを具体化するための産業振興というとらえで、このことも読んでいただければ当然健康等、所得、あるいは雇用の確保ということ、そうしたことはこの地域の定住自立圏化にとって、必要な要素であると私も思っているところであります。
○議長(中島武津雄君) 下平勝熙君。
◆12番(下平勝熙君) それでは3回目でありますが、いずれにしても試行錯誤をしていく、そしてまた定住自立圏構想がきちんと機能するような仕組みは、ぜひとも作っていっていただきたいと思うわけでありますが、それにつけてもこの定住自立圏構想は多分全てではない、特効薬ではないというふうに感じるところもございまして、また、この制度のように次々次々と財政措置が出てくるということになりますと、そのために事業を作っていくというような無駄遣いにつながるような感じもされるわけであります。 その意味では、地方分権そして職員の派遣とか財源を地方に委譲をする、そういうこともこれから特に重要になってくると思われるわけでありますし、またそういう三位一体の改革の中でそういうことは言われているわけでありますから、地方が自立していくためには、そのことをぜひ国に要望していっていただきたいと思うわけでございますが、この点について市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 当然地方分権の流れということは、これまでも申してきておりますように、市町村が主体となってこの地域政策立案を進め、そして事業を計画実践していくということが基本だと思っておりまして、私定住自立圏はまさにそうした考え方にこたえて、国としての支援というものを各省庁連携して、パッケージでこれを支援していこうと考えているものだと理解しております。 ですから提案する、まさにこの地域としてこういったことをやっていくことによって自立できるんだ、若い人たちが定住して自立できるんだということを出していく、そうしたことをやっていくわけでありますから、いわゆる昔ながらのガチガチの制度が県を通して下りてきて、そして現場から見るとどうしてこんなムダなことまでやらきゃいけないのなかというようなことを思う、いわゆる箱物的なそうした考え方とは対極をなすものになっていると思います。 やはり市町村が主役で、まさに無駄遣いをしない、本当にこの地域が生き残っていくための、そうした効率的な機能というものを確保するための手段として、定住自立圏の財政措置も位置づけていくということになるのではないかと思うわけであります。
○議長(中島武津雄君) 次に移ります。 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) 3人目ですのでだいぶダブって異口同音という雰囲気になるかもしれませんけれども、項目が多いんで1、2、3で1回、4、5、6で1回の形にしていきたいと、市民の皆さんも聞いておられるので、この方がわかりがいいかなと思いますので、そういうことでお願いをしたいと思います。 先ほどの議論の中で、ダブったことはできるだけ端折ってご質問したいと思います。私、まだやっぱり議論が住民にレベルに立っていないというふうにご意見いただいたりしておって、やっぱり私もそういうふうに思います。広域連合が発足したとき、これはもっと本当時間をかけた議論があったというふうに聞いておるわけでございます。そのことについてどう思うか。 それから2番として、町村の議会の皆さんの主従の関係、これはお答えありましたが協定が、この周辺町村の議会の中で否決をされた場合、飯田の議会でも同じですけれども現在取り組んでいる事業、例えば公共交通だとか包括医療の関係だとか、そういった取り組みはこの否決された自治体にあって、どういうことになるのか、そういうことをお聞きをしたいと思います。 それから合併して約2年半ですか経った上村、南信濃、これ今それこそ中山間地域の振興計画で振興させていくということだと思いますけれども、振興計画は期限付きだと思うんです。定住自立圏構想は期限がないというふうにとらえるんですけれども、そういった部分のこの矛盾これをどう考えるか、ここに取り残される可能性はないかという質問であります。その点よろしくお願いします。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) まず、この理解をしていただくための努力ということについてでありますが、定住自立圏に対しましてご理解をいただくために、ことあるごとにいろんな機会を通してこの説明はさせていただいてきております。広報いいだやテレビ広報、そして今各地区で行っております市政懇談会、こうした形で市内についてはお話をさせていただいておりますし、町村に対しましては先ほど丸山副市長からお話があったように求めに応じて、またできる限りこちらからで向いて説明をさせていただいているということであります。 繰り返しになりますが、私どものこの地域にとっての定住自立圏構想のこの協定内容というものは、まさにこれまでの積み重ねを明文化したというものが主なるところでありまして、これにさらに新しい事業を、またこれから盛り込んでいこうということになるんではないかと思います。 そうした意味では今までのやってきた事業について、いきなりそれを間違っていたというか、そのことについて否決というようなことというのは、私はなかなか想像しにくいわけでありますが、仮にそうしたことがあったとしても、基本的にはその事業についてどうするのかということについては、その自治体と協議するということではないかと思います。 当然、その協定が締結されなかったということになりますと、国等の支援は受けられないことになるわけでありますが、その町村もその関係については、それについては協議するということになると思います。私そうした協定が否決されるというようなことというのは、今回のこの協定内容においては考えにくいところではないかと思っているところであります。 それから取り残される可能性ということでお話出ましたが、これは先ほど申し上げたとおり、そうしたことにならないような形で、やはり考えていくのが定住自立圏だと思っております。 やはりいくつの段階があると、3つほどあると思うんですが、まず大都市圏から地方圏に対する人材誘導。まさに、この人材サイクルの構築という考え方によります地方圏における人口減少の歯止めという、そうした大きなとらえ方。 そして2つ目としましてはその地方圏におけます、まさにこの南信州圏域内におけます中心市と市町村において共存共栄していくための、まさにこの人材のダムづくり、人口減少に対する歯止めという考え方。 そして3つ目としまして、この飯田市の市内におけます山、里、街それぞれがバランスよく持続する、そうした取り組みを目指すという中で、中山間地域振興計画や中心市街地活性化計画による取り組みを進めているということ。これは矛盾するものではなくて、むしろそうしたもののそれぞれの段階の政策施策が一体的に進んで、この地域の定住自立圏の確立を目指していくというものでございます。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) 心配はないということだということですけれども、協定が締結されなかったら協議をするということですが、どういった協議になるんでしょうか。具体的に、今日ケーブルテレビは結構町村まで配信されておるようですので、町村の皆さんも結構聞いておるようで、そこら辺のところをお聞かせをいただきたいと思います。 4番定住自立圏共生ビジョンは、中心市が策定することになっているが、周辺町村や市民、また議会の意見は聞くのか、この共生ビジョン策定の手順をご説明いただきたいと思います。 それから、この取り組みに対する検証というのはどうするか、これも手順をお聞かせをいただきたいと思います。 それから、この構想にかかわる職員これは今といいますか今何人、これからも何人かかわっていくのか。 それから総務省はこの定住自立圏構想をなんでこんなに、法律も作らずに推進しようとしているのか。これ前の3月の議会でも議論になりましたけれども再度お願いしたいと。 前、私この定住自立圏を日本全国で推進すると道州制の基礎自治体、目標とする基礎自治体これが700から千だというふうに言われておりまして、これが定住自立圏が日本全国に浸透していきますと、およそその合計が700から千位になりそうだという話があるんです。総務省は、この道州制と並行してこの定住自立圏進めているわけですね。ですから違うところで議論してやっているかもしれませんけれども、どうもやっぱり不安はぬぐえない、利用をされているじゃないの、そんなふうに思うわけなんです。そこら辺のところを説明をお願いします。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 最初の、協議というものがどういうふうになるかということでありますが、基本的にはまだそうした事態が起こっていませんので、私も答えようがない部分がありますけれど、事業そのものについて否定するということには、恐らくならないと私は思っていますから、それについては真摯な協議を続けていくということになるかと思います。 それから、具体的な今後の取り組みについては副市長や担当の企画から報告してもらいますが、最後のところこれは前々から申しておることをもう一度繰り返すことになりますが、道州制の議論というのは私が知る限りは、ほとんどその内容については進んでないと思います。区割りの議論は確かにいろいろ先行していて、それについての懸念はこの議会でも表明させていただいているところでありますが、道州制をどういうふうな形で導入していくか、あるいはというようなことについては、ほとんどその中身の議論というのは進んでいないというのが私の認識でありまして、それとこの具体的な、ここまで進んでいる定住自立圏を直接結びつけるというのには私はやはりムリがあると。基本的には、これは道州制とは直接結びつくものではないというようなことで私も認識しておりますし、研究会でもそういった結びつけるような議論は一度も出たことはないと記憶しております。 ですから、この定住自立圏のこの推進要綱にもありますが、地方圏において安心して暮らせる地域をどういうふうな形で作っていくか、そして地方圏から三大都市圏への人口流出をどうやって食い止めていくか、そうしたことを考えていく、まさに先ほどから申しておりますこの危機的な状況に対するその課題を克服するための一つの手段として、この定住自立圏は位置づけられていると思うわけであります。 定住自立圏は合併ではありません。協定ですから、いつでもその片方がそのままではということがあれば、いつでもその協定を破棄することもできる条項になっております。また、道州制とも直接結びつくものではないということを、もう一度強調させていただきます。
○議長(中島武津雄君) 丸山副市長。
◎副市長(丸山達也君) その協定締結後に予定されます共生ビジョンの作り方といたしましては、中心市におきまして民間や地域の関係者をメンバーとした懇談会における検討を経て、第二段階として周辺の町村と関連する部分についての協議を行う、それを経て策定をしていくということになっております。 したがいまして各町村に対する協議の中で、協議のプロセスの中で町村のご判断の中で、議会等の意見を聞かれるかどうかというところは各町村のご判断で、あったりなかったりというところはあろうかと思います。 検証につきましては、仮に新しい事業を立てるとなりますれば、当然新しい予算の増額等が必要になってまいりますので、当然その予算の段階で審議がある場合もあるでしょうし、その決算につきましても当然個別の市なり町村の決算で出てまいりますので、通常の予算決算での検証といったところは議会の中でなされるものと思っております。 それから、この構想にかかわる職員が何人かということでございますが、基本的に軸になっておりますのは当然企画課の職員を中心といたしまして、企画の北原部長、私まで含めた企画のライン、それから個別の事業、地場産の関係ですとか鳥獣害対策等個別の事業課に及ぶものがありますので、それらについてはそれぞれの担当課の職員の協力を得ながら進めておりますので、何人と申し上げるのはちょっと難しいんですが、そういった体制で取り組んでおります。以上でございます。
○議長(中島武津雄君) 後藤荘一君。
◆15番(後藤荘一君) 現状の企画課の職員で取り組んでおるということで、その特別交付金がそのまま新たな人材を生むのかななんて思ったりもしたんだけれど、そういうことでもなかったということで、またほかの使い道を考えていくというふうに考えてもらえばいいかなと。 合併した上村、南信濃これは矛盾するものではないというお話で、ですから私最初に言った振興計画って期限付きだと思ったんですけれども、ですから終わったらどうするのかということですよね。 その前に1番2番で、やっぱりどうもその議論が煮詰まってないことが少し不安な部分がある。少しというかかなり、町村とのやっぱりこの定住自立圏の協定を結ぶんだから関係で、飯田下伊那の中隅々まで、それこそ山、里、街の暮らし、安心して暮らせるように定住自立圏を作っていくということなんだから、それぞれ人格といいますかを持った町や村があるんで、そこら辺ところは本当きちんと配慮しながら納得いくまで議論をしていくということが重要じゃなかったかなと。 しかも中心市宣言のことなんですけれども、振り返ってみると全協で1回示されて、そこで議論をしてそれで3月24日にその提案が提出されて宣言されたと。これもちょっとねやっぱり思ってみれば早かったかな、もうひとつ私達に持って返って目を通して、それから意見言わせてもらいたかったなというふうに思ったんです。そういうこともありながら、ちょっと請求ではなかったか、そんなふうに感じるわけであります。 それから道州制とは結びつかないという話で、言葉の上だけじゃなくて形の上で結びつかないということをこれから続けていってもらう、そういうことが大事かなというふうに考えます。ですから対総務省ということ、これをどういうふうに考えているかお聞きをして3回目とします。
○議長(中島武津雄君) 答弁を求めます。 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 基本的には、ずっとこの積み重ねてきた事業に対する、それぞれの役割分担であるというところの理解をしてもらえるように説明をしてきているということでありまして、恐らくその協定の中に上げられております、この事業の内容について理解ができないということには私はならないと思うところであります。これまで本当に積み上げてきた、まさにそれを明文化しているということにおいて、ご理解はいただけると思っております。 対総務省というそのとらえ方というのは私は、先ほどから申しておりますように基本的には政策立案の主体が、まずこの市町村にあるということから、そして自分たちの地域を自分たちで作っていくためには、こうした事業をやっていかなきゃいけないということを積極的に提案できる。まさにこうした手段として、この定住自立圏構想をとらえていければ、国はそれに対して総務省だけじゃないわけですよね、まさに国交省や経産省、文科省といったところと連携して、私の言葉で言えばまさにパッケージで支援をしてもらえると。 国と一緒に、これ3月の議会でも申し上げたように国と一緒にこの地域において、若い人たちが帰ってきてちゃんと安心して子育てができるような定住自立圏を作っていくんだという、そうした考え方でやってきているわけでありますから、それについてはやはりそうした議論というものの積み重ねにおいて、ここにこれがあるとご理解をいただきたいと思うところでございます。
○議長(中島武津雄君) 以上で、通告による質疑は全て終了をいたしました。 ほかに、ご質疑はございませんか。 清水勇君。
◆3番(清水勇君) 今までそれぞれ3人の方から質疑がありました。私も今日一般質問をさせていただく中で、何点かちょっと確認をしたいということがありまして、お聞きしたいと思います。 定住自立圏構想は平成20年5月に示されまして、平成20年12月26日に確か定住圏自立構想推進要綱が、各県知事、各指定市長に通達されていたと思います。私も飯田市長がこの研究会に行ってからインターネットを見ながら、どういうことをやっているのかなというような形で今までそれ、インターネットの方見ながら聞いてきたつもりであります。また、私達の会派もこの定住自立圏構想について説明を受け研修も受けてきました。 また、今回この手続きに対しての時間が短いんではないかというような意見もあるとは思いますし、しかし早く取り組む意義があり、またメリットもあるのではないかと私は考えますので、その点についてお聞きしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) これは環境モデル都市でも同じでありますが、やはり定住自立圏におきましても先行実施団体ということで取り組んできたということが、先ほどお話がありました1億6,800万の基金でありますとか、追加措置というようなところに既に出てきているわけであります。 やはり、モデルとして取り組んでいくということについて、国の方は支援をしていくという形があるわけでありますから、これをやはり最大限に活用していくということが、この地域の定住自立性を高めていくことになると考えております。 私は、これもずっと議論をしてきたところでありますが、やはり先行実施団体として議論を積み重ねてきたものを、やはりしっかりとここで確認し、そしてその優位性というものを発揮して先行利益を得ていくということが、早くやるメリットになるのではないかと思うわけであります。
○議長(中島武津雄君) 清水勇君。
◆3番(清水勇君) この構想につきましては、飯田市の場合は全協での報告もあり、また今回具体的に協定書の中身も提示される中で、私も広域の方へ行っておりまして、この内容につきましては先ほどから市長、丸山副市長言われているとおり、今までやっていたことを文書化にして、なおかつ財政を付けて、今まで各地域が多分財政支援していたものを国の財政支援でやっていけるという、この項目については協定内容と私は考えております。 ですから、今回のこの定住圏自立圏構想にあたりましては、私はそれなりに今まで地道な取り組みの積み重ね必要と思いますし、そのために説明がありましたように早い時期にできることから始めていくことが大切だと私は思っております。その点について、意見をお聞きしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) 今日も議論してまいりましたように、大変な地方圏におけるこの危機的な状況の中におきまして、一朝一夕に定住自立圏ができるというような考え方は私も思っておりません。地道な積み重ねの中で、まさに周辺の町村と一緒になって、そして対等互譲の精神でこの地道な積み重ねをしていく中にこそ、この定住自立圏の実現があると思っております。 そうしたことから言っても、やはりこの今の、正念場とよく申しておりますが、この困難を切り抜けるためには、できる限りやはり今までやってきたことをしっかりと確認しあえるのであれば確認しあって、そしてその次のステップに進んでいく、それこそが私は今必要だと思っているところでございます。
○議長(中島武津雄君) 清水勇君。
◆3番(清水勇君) 3回目でありますので、これで終わりになると思います。 私も今説明されたとおり今まで今回の協定については、ある程度広域地道に取り組んできたことであり、それを文書化にして協定をするというふうに認識をしております。そういう中で、私は今回改めてこの定住自立圏構想というものの中で、今までの説明があるように国からの財政措置ももらいながら、この飯田市と広域、町村長がまずよくなっていくというふうに私は認識をしております。その中で、やはりこういうことがあるならば、私も議員としては飯田市がよくなり、飯田下伊那がよくなることであるならば、やることはやる中で次回のことをまた考えていけばいいと思います。 私も1点、先ほどそれぞれ一般質問で言わせてもらいましたけれども、例えば私が考えるのは今後においてはリニアの問題も、例えば駅ができることになれば飯田市、仮想ですけどなれば周りの町村の皆様もやはり産業面や観光面、また交通網整備についても新ためてまたいろんなことを考えながらの協定というのも考えられるんじゃないかと思いますし、それに向かってまた1つのものもできていくんじゃないかと思います。 ただ、これはそれをもっていくための今回のこの協定内容については、やはり私としてはこういう定住圏自立構想、今までやってきた積み重ねの改めての協定でありますので、ぜひしっかり私はやっていただきたいと思いますし、私は今リニアのことも私の意見として言いましたけれども市長にもお聞きして、私の質疑を終わりたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) リニアの話もそうですし、三遠南信道あるいは三遠南信地域連携ビジョン、そうした将来のまさにこの地域の夢がかかっている、そうした中において、そうした地域の夢をまさに実現するためにも、今私達は目下の危機を乗り越えていかなければならないと思います。そのための定住自立圏構想、これをぜひ一つのステップとして、そうした夢の実現を目指したいと私自身思うところでありまして、ぜひ議会の皆様方にはご理解をお願いしたいと思うところであります。
○議長(中島武津雄君) ほかにご質疑はございませんか。 原勉君。
◆23番(原勉君) 今回は議案の審議ということですので、議案に何点かお聞きして確認したいことがありますので質問をさせていただきます。 同時に、前段としてやはりこの問題というのは、やはりこれから国を変え基本的には地域から変えていくんだという基本的な原因があるんじゃないかというふうに私は考えていますし、私会派みらいの地域政党を目指し新しい時代に向けて進んでいくという観点から考えますと、やっと国もわかったのかなと単純に言えば、そんなような感じがしています。 それに対して私達飯田市、この地域住民がどのように取り組んでいくかということが、はっきり言ってリニアの問題でいろいろ出てきますけれども、確定的要素より前へ進んでいかにゃならないという基本的理念から考えれば、こういった協定等々今まで想定しない、特に13地区いっぺんにやろうということですから、恐らく市長なり理事者側の考えで行きますと、これを全戸の南信州地域、飯田下伊那地域の全市町村が一つになってやろうという認識の中で、この協定ができたというふうに理解しますし、今構想論に残念ながら質疑が飛んでしまってますけれども、そのことはこの間いろんな形で昨年来進めてきたというふうに理解しております。 その中で、ちょっと条例の協定書の中で2~3聞きたいことがあります。各共通のものですけれども、一つは救急医療体制の確保のところで、休日夜間急患診療所設置ということ、これ全部の地域に入っておりますけれども、これは飯田市の中に作るのか市立病院の中で対応するのか、それとも各地域ごとに制定しているのかということと、もう1つはそれでなくても医師の確保と、それからここにも夜間の当番制云々の費用もお互いに考え、また必要な支援を行うということになっておりますので、これはきっと全部の協定の中に共通している項で、当然連合会議等々それぞれの町村担当者とも議論したと思います。産科のこともそうなんですけれども、具体的に休日夜間の診療所の問題というのは悩ましい問題じゃないかと思うんですが、ここまではっきりうたっているということについては、それなりのお考えがあるかと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) これは今までも説明しておりますように、現在あるものということでありますので、休日夜間診療所につきましても、今東中央通りに現存しておるものを指しております。ほかも現在設置なり取り組んでいることを指しております。 それから負担関係も、現在行っている待機料等の負担をそのまま適用しております。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) 今のあるものを使うということはわかるんですが、現実に今夜間の部分の病院における体制、それも飯田市立病院だけじゃなくて、いわゆる医師の、それから全部のこの開業医の皆さん、今具体的な協定を結ぶわけですから、それで一番その夜間休日に近い方たちですから、そうすると開業医の皆さん、医師会の皆さん、そういった部分ともきちんと、このことがもうこういったときに非常に大事なことになりますので、ここの協定書にうたっていることについては、そういった部分。 今私が質問をして、今あるところをそのまま使うんですよということになっているんですけれども、やはりこういったもの、これを本当に生かすためにはこの病院の体制等々がやっぱり前向きに検討して、医師の確保等々もそれなりの支援もきちんと、国も含めてしないと、こういったせっかくの協定を結んでも、こういったところで崩れしてしまうということ、これは十分に配慮していただきたいというふうに私は思います。ですから、これに向かってやることをしっかりと踏まえてやっていただきたいなと。前段に言いましたたように、前向きに進んでいくということでないといけないというふうに思いますので、その辺のところをお願いをしたいと思います。 それともう1点、情報システム云々のところでも、いわゆる大枠では携帯放送を共有する部分と、あとはいわゆるメール配信の部分、大枠2つに分かれていますよ。これも各部分それぞれお話し合いの中でしたと思いますけれども、この辺の違いといいますか、この辺の実態というのは実際に違いがあるというふうに理解してもよろしいでしょうか。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) 最初の方の医療関係でございますけれども、これは当然飯田市と町村とだけでやったわけではなくて、ここまでに至る間に包括医療協議会、医師会等々としっかり議論をし、もっとも現在包括医療協議会等を通じてやっている事柄ですけれども、改めて議論をしながらこの協定に結びつけておりますので、その辺のところはしっかり意思の共有化が図れていると、そう思っております。 それから情報システムの方ですけど、今議員おっしゃるように大きくはメール配信と、それからCATV等、あるいはインターネットを使いました地域情報化システムですね、その2つを大きくとらえております。 ただ、ご承知のように市町村によって現在の取り組みは違っている部分ありますので、協定の中身としては現在の取り組みを中心に、若干次への取り組みを含めて協定化しているのが現在であります。ただ、こういったものについては、今後新たな取り組みをするとすれば次の段階ととらえております。
○議長(中島武津雄君) 原勉君。
◆23番(原勉君) 3回目ですので、今大体この条例の中で大きく違いというか、個々の観光等々についてはそれぞれ理解できるんですが、今言ったような共通な課題というものは同時に、これ私自身の考えなんですが先ほど市長のあいさつというか答弁の中でも、中心市街地の活性化の話が何回か出ております。大枠で見ますと、これ飯田市における中心市街地活性化計画をしながら、先にいわゆるコンパクトシティという言葉に象徴されるんですが、私あまり好きな言葉じゃないんですが、結局そういったことを飯田市ずっと進めてきて、やっぱり飯田市としてもこの周辺のいろんな地域があるわけで、その中でなぜ中心市街地を再生しにゃならないのかという議論は、おおむね15年間やってきているわけです、りんご並木を含めて。そういったことが今回の中で、先ほど国もやっとわかったのかなということを、今までのいろんな駅前再開発等々いろんなことの中から、やはり大枠で見るとこの飯田下伊那地域が、中心市という言葉が象徴されますけれども、そういうふうなことを理解をすれば、今まで我々が多くの、市議会含め行政この15年にわたって地域を再生するために、中心市街地をなんとかしたいということで相当な投資もしてきたわけですから、そういったことの中で当然飯田市民の皆さんにも、そういった構想を具体的事例としてあったと、それをさらに多くこの住民の皆さんに理解してもらうんだと。 やっぱり説明の仕方というのはやっぱりいろいろあって、急に国から言ってきたからやらされるというような視点ではなくて、積み重ねてきてある意味では飯田市は自信があるんだと、こういう形でこの地域の発展再生していくには、こういうプロセスを踏んできたんだといったようなことを、市長は高々とやはり皆さんに説明しながら、また同時に市の職員、担当者の皆さんにも、そういったことに迷いがないんだというような部分の中で、やはりこういった議論をされると私はいいのかなと思うんですが、この協定書等々読んだときに、やっぱりそういったものの自信に裏付けているんだなというふうな感じをしました。 副市長はここへ来て、やはりそういう土壌があってというところから、恐らくここは上手くいくぞと、きっとそれを支えていける住民の皆さんここにはいるんだというところの中でがんばれるんじゃないかなと思うんですが、その辺はいかがですか。
○議長(中島武津雄君) 丸山副市長。
◎副市長(丸山達也君) ご指摘のとおり、まだこちらの地にまいりましてまだ2ヶ月弱あまりでございますけれども、各地域の行事にいたしましても相当の幅広い年齢、黒田の浄瑠璃にいたしましても小中学生から非常に年配の方まで、チームを組まれてずっとその歴史を繋いで取り組んでこられている、その営々とした営みですとか、あるいはいくらでもあるような形で、それぞれの地域でそれぞれの地域の歴史、伝統、それから自然をそれぞれ守っていこうという取り組みを、どのエリアでもやられている、それが下伊那の各町村にもよく、たくさんございますので、そういった意味でその独自性を守りながら飯田と下伊那を、ある意味運命共同体的に大きなくくりとして認識をされているという意味で、非常に全体としてのまとまり、それから中での活力と、いずれも強い地盤といいますか基盤がある事例だと認識をいたしております。以上でございます。
○議長(中島武津雄君) ほかにご質疑はございませんか。 林幸次君。
◆20番(林幸次君) 全国の地方が人口減少や、あるいは財政危機そういったことで大変疲弊をしていく中で、これ全国的な課題の中で地方が生き残っていくために、自立していくために大変な努力をされておるわけでありますけれども、その状況なかなか好転しないという実態の中で、今回のこの定住自立圏構想、特にこの飯田を中心とした郡下の市町村が生き残りのために、まさに時を得た事業ではないかなと、こう思っておりますし、市長が掲げる経済文化自立都市これに基づいたさまざまな政策施策も、全ては最終的にはこの地域が生き残れるか自立できるかというここにあると思うんですね。その取り組みを今回周辺の市町村と一緒になって連携をとって一緒になってやっていこうと、こういう取り組みが今回の定住自立圏構想でないかと、こう思っております。 そういう悩みは各市町村も同じものを持っておるわけでありまして、そこが共鳴をできて理解が得られて、今回13町村全てのところで協定が運ばれる運びになったと、まだ議会の議決がどうなるかわからん部分ありますけれども、そこまでこれた。これ大変よかったなと思っております。 そういう中で若干お聞きをしたいと思いますが、この今回の協定には期間が設けてないわけですね、定めがありません。今回ほとんどが従来やってきた、広域連合の中でやってきた取り組みを明文化するという形でありますけれども、中には具体的な取り組みもあるわけですけれども、今回締結をした内容これから具体的に進捗していく中で、特に期限を定めてない中でその進捗の状況の検証をどのようにやっていくのか、この辺をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(中島武津雄君) 北原企画部長。
◎企画部長(北原重敏君) この検証ということは、確かに新しい取り組みですのでこれからという部分もあるわけですけれども、やはり一つは今回協定を結ぶのに対して、今回は既存のものを中心にしておりますけれども、これからまた町村の皆さんといろいろと協議をする中では次の課題も出てまいると思います。 それから、その課題を協議していく中では、今までやっていたことについての、また新たな課題あるいは評価というのも出てまいると思います。そういったものを通じまして、毎年ローリングをするということになっておりますのでそういった中で、ある面では今まで飯田市のやっている行政評価システムと同じようなことになろうかと思いますけれど、そういった中で評価検証をしていくということになっております。 具体的な方法についてはこれから計画、町村とも協議しながら検討をしてまいりたい、そう思っております。
○議長(中島武津雄君) 林幸次君。
◆20番(林幸次君) 行政評価のような手法で検証していくということでありますが、何年ぐらい1年ごととにやるのか3年後にやるのか、その辺含めてお聞きしたいと思いますけれども、今回の構想は飯田下伊那圏域が全国の先行実施団体になったと、その中でもいち早く取り組みを具体的に進めるということで、まさに全国のモデルを作っていくそういうことで、丸山副市長の使命も大きいのではないかと思いますけれども、その検証をしていく中で新しい事業を新たに加えていく、こういうのが検証後になるのか検証とあわせてなるのかわかりませんけれども、いろんな事業があるかと思いますし、従来のやつだけではとても都市圏から人口を呼び込んだりとかという、そこまではまだ十分いかんと思いますけど、どんどん新しいメニューが加わっていかにゃいかんと思いますけれども、その新たなメニューの協定への取り組みですね、これ大体いつごろどんな段階でおやりになるのか、それをお聞きしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 丸山副市長。
◎副市長(丸山達也君) まずローリングの期間でございますけれども、ご質問にもございましたとおり当然それぞれの市町村を取りまく状況というのは毎年変わりますし、新規事業を立てたり新しい取り組みをしたり、その事業の見直しをしたりということは毎年行われているわけでございますので、例えば新規事業を行う中で、そのお隣のA町と一緒にこういうことを工夫してやったらどうだろうかというものも出て、毎年出てくると思います。したがいまして、そのローリングといいますのは新規事業の追加を含めて、既存のものの見直しも含めて毎年行っていくというのが適当ではないだろうかと考えております。これは町村とも相談しながら進めていくことでございますが、私といたしましてはそういうふうなタイミングが一番、臨機応変に対応できるんじゃないかと思っております。 それから今後の新しい事項の追加でございますけれども、引き続いて今回の第一弾といいますか、ここまでの締結後に続いて相互に意見交換をする中で、採り入れるものについては早い段階で採り入れてまいりたいと思っておりますので、早いものがあれば9月かもしれませんが、これは相手がある話でございますので、その新しいものについてはその予算措置等タイミングもありますので、そういったもの等の削除を見ながら、できるだけ早い段階出適宜織り込めるものについては織り込んでまいりたいと、飯田市といたしましては考えております。
○議長(中島武津雄君) 林幸次君。
◆20番(林幸次君) 先の状況が見えてきたような気がいたします。 それともう1点、最後にお伺いします。説明を何回かいただいてきましたけれども、一番最初の説明だったと思いますが、その段階でこの協定に関して、下伊那郡の全ての市町村には当然呼びかけをするんだけれども、飯田下伊那と生活圏をほぼ共有している上伊那郡の南部の一部の町村に対しても呼びかけることもあり得るんだと、こういうお話があったかと思うんですが、この辺はされたのかどうか。されてなければ今後どうするのか、ここだけお聞きしたいと思います。
○議長(中島武津雄君) 牧野市長。
◎市長(牧野光朗君) まずはということで、今まで南信州広域連合で一緒にやってきた町村との締結というのが今回の議案の内容でありますが、そのほかの地域等につきましては、まさにこれからだと思っております。 実際にどういったことになるかということにつきましては、まだこちらからもそうした呼びかけということには至っておりませんし、まだ向こうからそういった話で問い合わせがあるという段階ではありませんが、恐らく全国的に今回の協定締結が注目されているというのは事実でありますのは、恐らくそれを見て次の段階で、そういった話も出てくるんではないかと予想しているところであります。
○議長(中島武津雄君) ほかにご質疑はございませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(中島武津雄君) なければ質疑を終結いたします。 議案第93号から議案第105号までに対し、討論の通告がありますので、これを認めます。 内田雄一君。
◆7番(内田雄一君) 日本共産党の内田雄一です。議案第93号から議案第105号について、会派を代表しまして反対討論を行います。 まず最初に申し上げることは、我が党は市町村がお互いに協力、連帯しあうことには反対ではありません。自治を尊重した連係を図るべきだと強く思っております。今回反対をいたしますのは定住自立圏形成協定の協定文書作成のプロセスについて、恐らく飯田市主導で策定をされていると思われますが、町村との間に十分意見交換が行われたのか、また一致した認識を持っているのかという点に大いに疑問があるためであります。 町村の担当者、相手方の議会におきましても、認識が深まっていないのではないでしょうか。今回の定住自立圏形成協定は、協定を締結することによって効力を発するわけであります。協定でありますので、当事者双方の合意が必要であり、定住自立圏形成協定につきましては、この飯田市議会で議決をするものと、相手方の町村議会で議決をするものがあるわけでございます。 幾つかの町村の様子を聞いておりますけれども、当該の町村の議会にもう一方の当事者である飯田市の職員が説明に出向いている、複数回来たであるとか一度説明を受けたのにもかかわらず、町村の議会の場において再度説明をさせてほしいと飯田市の側からお願いがあったなど、本来なら協定当事者たる町村の担当職員が各町村の住民、それぞれの議会に説明をするべきであり、そのぐらいにならなければ、自分のものとして理解できるくらいにならなければならないのではないかと思います。 このような見地によりまして町村の理解が進んでいない、また住民への周知徹底が進んでいないと判断するところであり、町村の理解、住民の合意が進むまで議決をするべきではない、時期尚早であり慎重に進めていくべきとの考え方によりまして反対を表明いたします。(拍手)
○議長(中島武津雄君) ほかに討論はありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○議長(中島武津雄君) なければ討論を終結いたします。 これより、議案第93号から議案第105号までを一括して採決いたします。 本案を原案どおり可決することに、賛成の諸君の起立を求めます。 (起立多数)
○議長(中島武津雄君) 起立多数と認めます。 よって、議案第93号から議案第105号までは、原案のとおり可決されました。
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△日程第5 請願・陳情上程
○議長(中島武津雄君) 次に、請願・陳情を議題といたします。 請願5件、陳情5件につきましては、お手元に配布してあります文書表のとおり所管の常任委員会に付託し、審査を願うことといたします。
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△散会
○議長(中島武津雄君) 以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。 22日は午前10時から本会議を開きますので、定刻までにご参集くださいますようお願いいたします。 本日は、これをもちまして散会といたします。ご苦労様でした。
--------------------------------------- 18時05分 散会 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。 平成21年 6月10日 飯田市議会議長 中島武津雄 署名議員 新井信一郎 署名議員 木下克志...