平成 6年 12月 定例会(第4回) 平成6年飯田市議会第4回
定例会会議録 (第3号)
----------------------------- 平成6年12月12日(月曜日)午前10時
-----------------------------日 程 第 1
会議成立宣言 第 2
会議録署名議員指名 第 3 一般質問 1) 實 原 公 男 2) 菅 沼 立 男 3) 櫻 井 俊 夫 4) 井 坪 隆 5) 岩 崎 和 男 6) 大 坪 勇 7) 長谷部 徳 治 8) 柄 澤 紀 春 9) 吉 川 昌 子 延
会-----------------------------出 席 議 員 35名 (別表のとおり
)-----------------------------欠 席 議 員 な し
-----------------------------事務局出席者 (別表のとおり
)-----------------------------説明のため出席した者 (別表のとおり)----------------------------- 10時02分 再 開
---------------------------
△日程第1
会議成立宣言
○副議長(
澤柳辨治郎君) 現在の出席議員は34名であります。 よって、本日の会議は成立いたしております。 これより本日の会議を始めます。 議長が所用につき不在のため、副議長において議長の職務をとり行います。 岩崎和男君から所用のため遅刻する旨の届けが提出されておりますので報告いたしておきます。
---------------------------
△日程第2
会議録署名議員指名
○副議長(
澤柳辨治郎君)
会議録署名議員として、柄澤紀春君、菅沼立男君をご指名申し上げます。
---------------------------
△日程第3 一般質問
○副議長(
澤柳辨治郎君) 次の日程に進みます。 9日に引き続き、一般質問を続行いたします。 實原公男君。
◆9番(實原公男君) おはようございます。 市民クラブの實原公男でございます。 私は、 '98
長野冬季オリンピックに伴う現在進められております北信地方の条件整備による県政の北高南低と飯伊地方の
拠点都市指定による街づくりの課題、丘の上活性化事業の中で進められております街路事業と
上飯田高速道の駐車場設置の3点について市の見解をお伺いしたいと思います。 市長は、この北高南低という言葉を大変苦にしておられるようでありますけれども、私も北高南低という言葉はそんなに好きではないんであります。吉村県知事も最も北高南低という言葉を嫌がるようでありますが、しかし、われわれにとってみれば県庁詣では欠かせない、そういう状況の中で、往復数時間を要する
飯伊地方住民は、県庁が移転されないかぎり、このことが克服されないわけでありますから、このハンディは誠に生涯では大きなものと言わざるを得ないわけであります。そういう現実を私
たち南信地方の住民は直視をしながら県政に対処をしていくべきであろうということをまず大前提で、これからいくつかのことを申し上げてみたいと思うのであります。 私も長野市に16年間も長い間お世話になったわけであります。ですから、わりとあちらの状況は知っているつもりでありますが、それでも最近の変貌ぶりは、まさに目を見張るものがあるわけであります。特に道路網の整備とホテルの
新築ラッシュが続いており、また、
松代インターから千曲川にかかる、これは何という大橋だかわかりませんけれども、見る見るうちにその4車線の橋がかかったわけであります。まさに
オリンピック様々であります。長野と松本は、それぞれインター杯と国体を開催をいたしまして、街が大きく変わったことを私は見てきております。今回の
オリンピック開催に伴うこの巨大な投資によりまして、これらの投資が一層国際都市として飛躍することは間違いないだろうと思うわけであります。また、私は、このことにケチをつけるつもりは毛頭ございません。むしろ大いに結構なことだと考えておるわけでございます。世界に南北問題が存在するように県内でも南北問題があるのは、これまたやむを得ないというように思っております。今申し上げましたように長野のインターハイ、松本の国体などにより、その都市が条件整備が進み、今回の
オリンピックにより、また、一層その都市機能が充実されることになりまして、その差が広がることを一体どう考えるのか。嫌なことを聞かれたなと思いますけれども、市長の見解をお聞かせいただきたいと思います。 また、今、予算は主に北信偏重ということが言われておりますし、これはある程度やむを得ないというように私自身も認めますけれども、それでは
オリンピックがすんだ後の予算を南信にどう振り向けるか。それに向けての今からの取り組みも重要だろうと思いますが、市長の見解をお聞きしたいと思うのであります。 北高南低と拠点都市という、こういう結びつきで私は第1課題を設定しましたけれども、昨年、わが飯伊地方は、拠点都市に指定をされたわけでございます。国土の均衡ある発展ということが、その最大の狙いのようであります。県内の
南北格差解消のためには、また、この
拠点都市指定は、私どもにとりまして絶好の機会であり、時宜を得たものであるというように考えます。そして、この10年の時限立法のこの期間を最大限どのように活用するか。そこは市の、いわゆる頭脳なり企画というものが試される正念場だというように考える一人であります。しかし、最近の世論を見ておりますと、三遠南信高速道の早期開通とその交流だけが、この地方の発展につながるかの如き印象が強いわけでありまして、そのこと自体は否定をしませんが、私はちょっと懸念をしている一人であります。100歩譲って、この高速道の開通、三遠南信、これが重要だとするならば、これらの実現に向けて3
県知事会議も行われたようでありますけれども、市としてこれらに呼応して、どのような具体策をもって早期実現を図るのかお伺いをしたいのであります。 また、拠点都市1周年を迎えたわけであります、この12月は。あと残された9年間、これに向けて今1年たった今日、成果と欠陥を明らかにしてほしいというように思います。 2番目に、今、市が取り組んでいる丘の上街路事業の重点事業、4つに限りまして質問したいと思います。 その第1は、駅前広場の整備事業でございます。 どこの街へ行きましても駅前といいますと、その市の象徴のような存在になっているわけであります。そして、やはり駅前というものの整備については、その市が全力を上げて整備をするというのが、これは常識的なものだと思うわけであります。ご覧のように飯田駅前は、まさに駅前だか駅の裏だかわからないような形の大変整備をすべきところが整備をされないまま、いつ解決するかわからないというのが実情でございます。地元の實原裕議員もこのことについて先回質問をしておるわけであります。いつまでも放っておく市も市だが、これを許しておる議会も議会じゃないかというのが今、巷の声になっておるわけでございます。当局も骨を折りまして、かなり煮詰まっているように聞いておりますけれども、何年を完成の目途にされているのか、この辺についてお聞きをしたいと思います。 2番目の飯田病院前から砂払を通って多摩川精機に抜ける道路、つまり
飯田南木曽線ですか、キラヤ周辺は
区画整理事業と並行しまして大分改良が進んですばらしい町並みになってきているわけであります。まさに様変わりの状況があの区画整理が進み、周辺の町並みが変わってきたわけであります。ただ、スタンド前あたりがちょっと時間がかかっているようでありますけれども、これはいつ頃までにきれいな街として整備をされるのかお聞きをしたいと思います。 ただ、この線の最大の課題は、白山町の踏み切り、あるいは関連する本町の踏み切りの整備の問題であろうと思うわけであります。今、地元の町内でも最大の関心事となっているわけでございます。まごつけば町一つがなくなってしまうんではないかという懸念さえあるわけでありまして、大変大きな課題になっておるわけであります。あの白山町の踏み切りが平面交差でいくのか、あるいは市の将来100年の体系ということになりますと立体交差でなくてはならないと考える人もおるようでありますんで、非常に地元住民の理解と、いわゆる長い目で見たことを考えますと難しい問題をはらんでおりますが、微妙な問題でありますので、差し支えない範囲で現状につきましてお聞かせをいただきたいと思うのであります。 3番目は、
羽場大瀬木線、松川大橋、これは正式には風越大橋というようになるんでありましょうか、あるいは、飯田大橋ということになるんでありましょうか、まだ橋の名前までは決まっておりませんが、この架橋に関連して先回も中田議員から、むしろ後退をしているんではないかという鋭い指摘がございました。また、関係議員によりまして、今回、議員同士でこれを早期開通に向けて何とかしようというような動きが議会の中でも起きてきているわけでございます。新聞報道によれば切石地区が条件付で調査測量を認めると、こういうことに前進をしたようであります。大変難しい問題であるだけに、その問題を抱えながら、ここまでこぎつけました関係住民の皆さんと職員の皆さんのご努力に、お世辞を言うわけではありませんけれども、心から敬意を表したいと思うのであります。 そこで激励の意味で質問をしたいと思うのであります。 まだ多くの乗り越えなければならない課題、つまり大橋の架橋の問題でありますが、現在のスタッフと予算で市長が公約をしている年次までに完成することができるのかどうか。これは後程またお答えによっては質問したいと思っておりますが、特に条件整備の進捗に当たっての課題は何かということをお聞かせいただきたいと思うのであります。 4番目に街路事業の最後に
上飯田山麓線と
城山大袋線の問題についてお聞きをしたいと思います。 このことにつきましては、過日の丸山地区の市政懇談会の際も、9日に
久保田議員が一般質問でも触れており、市の正式見解が文書でも口答でもされております。つまり市の見解は、山麓線はノーであります。しかし、放っておくわけにいかんから
城山大袋線でいくという考えのようであります。私は上飯田の住民の切実な要求である山麓線について、検討も、研究した形跡もない中で市がノーというこの態度は誠に官僚的であり、誠に不誠意としか言いようがないのであります。心から憤りを持つものであります。明日は、このことにつきまして第3弾といたしまして柄澤議員からも専門的な立場でその可能性について言及することになっておりますので、技術論はそのくらいにしたいと思いますが、西部山麓線が切石まできて、上郷の姫宮までは高森から続く農道ができてきて、上飯田の区間だけが手がつかない、放っておく、こんなことが一体許されるはずがありません。すでに高森とか上郷の元の町長さんたちは、いよいよ飯田の出番だよと、こうけしかけているわけでありますから、そういう意味でどうするのかということについて
久保田議員に続いて引き続いて明確なこれらの対応策についてご回答を賜りたいと思うのであります。 ただ、お聞きしますと、
城山大袋線の完成というのは数十億の巨費を要するようであります。
城山大袋線でいくのよと言っておりますけれども、この金の捻出と、仮にそれを山麓線を捨てて
城山大袋線でいくとすると、1年に2億とか3億使ったっても大変な日月を要するわけであります。むしろ6兆円という農林予算が計上され、その方途が今論議をされている段階の中で、いわゆる場所によっては農林予算を使う農道の整備、そして、現在の
都市計画街路へつなぐといったような現実的な山麓道、こういうものについて今一度専門的な立場で検討してみる必要があると思いますので、この点についてもお答えをいただきたいのであります。 3番目は、
上飯田バス停の駐車場問題であります。 これも丸山地区の市政懇談会において婦人会より出されました。実現は難しいという文書回答をいただいております。その原因は、広い駐車場がないこと。管理になかなか面倒なことがある。これが主な理由のようであります。そして、回答は誰が書いたのか知りませんが、誠に官僚的であり、誠に血の通わない婦人会に対する回答であります。つまり婦人会が要求をした最大の理由は、ガードのところにバス停の時間になると駐車場がないもんですから、道路いっぱい止めて、あそこを通るに非常に危険だ。だから市は何とかしてくれないか、こういうのが要望の趣旨であります。これに対して市の企画課は、駐車違反を警察に連絡をする。地区でもそういう違法駐車があったら積極的に連絡をしてほしい、通告をしてほしい、こういうのが市の公式な文書回答であります。これを書いた人の能力といい、その態度を私は疑うものであります。この問題につきましては、今は
久保田議員となっておりますけれども、当時の
久保田自治会長時代に約束事があるようであります。つまり電話の架設料問題と区画整理をした場合に剰余土地が生ずる。これらをもって充てたいといったような、どこまでどういう約束をされたか知りませんけれども、いずれにしてもそういう話のようでありますが、この辺について、そういうことになりますと市の文書回答は約束違反、地元との約束違反ということになりますが、その辺の見解についてお伺いをしたいと思うのであります。 以上で第1回目の質問を終わりたいと思います。(拍手)
○副議長(
澤柳辨治郎君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。
◎市長(田中秀典君)
實原公男議員のご質問にお答えを申し上げたいと思います。 はじめに、県政の北高南低と飯伊地方の拠点都市につきまして、はじめの
長野冬季オリンピック開催に伴います状況はどうなのか、その打開策はどうかというご質疑でありましたが、
長野冬季オリンピックの成功に向けまして、飯田市民も開催県の一員として協力をしていくことは實原議員におかれましてもご異論はないものと思っております。県からは県土の均衡ある発展を図るために、現在もいろいろとご配慮をいただいておるところでございますが、これからの
拠点都市地域の計画の推進などを考えますと、中、長期的な視野で判断をしていく問題でございまして、現段階で云々することは差し控えてまいりたいと思います。 2番の三遠
南信自動車道に関係をいたします今後の具体策と
ストロー現象防止策をどう樹立するのかというご質疑でありますけれども、三遠
南信自動車道は、飯田、浜松、豊橋といった拠点間を結びます新たな交通軸としての役割を担っておりまして、この道路の沿線地域であります飯伊地方、東三河地方、
静岡西部地方がそろって
拠点都市地域に指定をされたことは、建設促進に大きな意味を持つことになると思っております。また、この県境を接する3つの地域が交流と連携を進め、一体となって豊かな地域を形成をいたしていくために開催をされております三遠
南信サミット&シンポジウムや20年ぶりに開催をされました長野、静岡、愛知の3
県知事会議もその一環でございます。これからは各々の地域が
拠点都市地域の基本計画に沿いまして事業を推進をいたしていくことになるわけでございますが、飯田市は飯田市として飯伊地域の中心都市として役割を果たせるような都市づくりを進めることが三遠
南信自動車道の早期開通につながるものと考えております。 また、
ストロー現象の懸念につきましても、そうならないように市民の皆さんの知恵を積み重ねながら長期展望に立った新しい基本構想の策定に着手をいたしたところでございます。
拠点都市指定後の1年を経過しての総括というご質疑でありますけれども、
拠点都市地域の基本計画が、昨年の12月に県知事に承認をされまして1年を経過しようとしているわけでございますが、この1年を振り返ってみますと、一つには、飯伊の18市町村が各々の特性を活かしながら機能分担と連携によりまして一体的な地域整備を推進するために
広域市町村圏協議会を法人化、一部事務組合化するとともに、5つの一部事務組合を統合いたしました
広域行政組合を4月に発足をし、まず、推進体制の強化を図ったこと。 2つには、
ふるさと市町村圏基金20億円のうち10億円を創設をいたしまして、その果実を運用して人材育成、地域間交流、
教育文化活動などのソフト事業を展開をいたしていくための
広域活動計画が策定をされたことでございます。こうした飯伊地域が一つになって取り組む体制を整えることができたことが、この1年間の大きな成果であると思っております。また、冒頭のごあいさつでも申し上げましたように、三遠
南信自動車道、
矢筈トンネルの開通に引き続きまして、小川路峠工区の
用地単価調印式や飯喬道路の
中心杭打ち式が行われ、飯田市にかかわる部分が具体的になってきたことや
天竜川治水対策事業や中央通りの
電線類地中化工事など、建設省関係の事業も順調に進んできております。ただ、このような
建設省所管事業にかかわります
アクションプログラムが、現在、
建設省中部地方建設局と長野県との間で協議中とのことでありまして、いまだ公表されておりませんけれども、この
アクションプログラムが早期に示され、事業の着実な実行が図られることを期待をいたしておるところでございます。 2番の丘の上の活性化のための街路事業についての4点のご質疑でありまして、最初の駅前広場の進捗状況と打開策についてでありますが、
飯田駅前広場整備につきましては、当市は一つの玄関であることから重点事業と位置づけまして整備を図ってまいりましたが、駅前という特殊事情もありまして代替地を求められておりまして、用地取得に難渋をいたしておるところでございます。しかしながら、6年度末で用地面積の約9割が取得できる見込みとなってまいりました。残る用地取得につきましても、関係されます皆様と鋭意交渉を重ねておりまして、目途がつき次第、早期完成を目指してまいりたいと考えております。 次に、
県道飯田南木曽線の改良と白山町踏み切りについてでありますが、最初の
飯田南木曽線の改良についてでありますけれども、
主要地方道飯田南木曽線の改良につきましては、
都市計画街路飯田中津川線と計画決定をされまして、中心市街地と
羽場丸山地区をアクセスする重要な道路として位置されております。現在、丸山羽場第1地区の
区画整理事業として道路の改良と街づくりが並行して進められまして、工事が進行いたしております。6年度事業といたしまして、
中央道ボックス下から
羽場大瀬木線までの区間について舗装工事が完了する予定であります。残り区間の舗装工事につきましては、丸山羽場第1
地区区画整理事業完了予定である平成8年度を目標にして工事を進めていく予定でございます。 白山町の踏み切りについてでありますが、この踏み切りの正式名は、
JR東海飯田線知久町踏み切りと呼ばれております。このルートは、昭和24年に
都市計画街路、
飯田中津川線として計画決定され、知久町踏み切りは立体交差の計画で承認がなされております。この踏み切りの最近の交通量調査によりますと、12時間交通量で5,230台の交通量があり、
生活幹線道路としての利用度が認められております。いずれにいたしましても今後条件整備に必要な諸問題の調査のため準備に入りたいと考えております。 3番の
羽場大瀬木線に関係をしての切石地区の条件付調査と今後の条件整備についてでありますが、
羽場大瀬木線の事業推進につきましては、たびたび論議をされてきたわけでございます。この区間は、技術的に非常に高い精度の資料が求められる区間でありまして、地域の皆様方に測量のお願いをいたしてまいりましたが、このたび測量の了解が得られまして、12月中に発注を予定をいたしております。切石地区といたしましては、本路線を活用した土地利用が極力図られるような計画となるよう要望されております。今後、測量に基づき、設計の段階で要望等について具体的な検討を進めてまいりたいと考えております。 次に、
上飯田山麓線と
城山大袋線着工の見通しについて、どちらが優先であり、どちらが実現可能なのかというご質疑でありますが、現在、
伊賀良鼎地区で建設中の西部山麓線と
座光寺上郷地区で計画中の
ふるさと農道とを結ぶこの路線は、風越山麓に位置をいたしまして、地形的にも起伏が激しく、
農業振興地域にありまして一部に宅地化が進行いたしまして、さらに
都市計画街路の計画があるなど、先行いたしております他地区とは異なった状況にございます。このような状況を踏まえまして今後の対応につきましては、沿線の土地利用等を勘案をいたしまして、
都市計画決定道路でもあります
城山大袋線を基本に取り組みの方向を検討すべきものと考えております。 最後の
中央道上飯田バス停の駐車場新設についてでありますけれども、
丸山地区婦人会のご要望に対します回答につきましては、昨年6月の定例市議会での
久保田議員にお答えをした内容を申し上げてまいりました。駐車場があれば都合がいいことは理解をできるわけでありますが、用地の確保とか管理面での問題等、状況は同じでございまして、市の方針には変わりがございませんので、よろしくご理解をいただきたいと思います。 以上で第1回の答弁といたします。
○副議長(
澤柳辨治郎君) それでは、第2回目の質問に移ります。 實原公男君。
◆9番(實原公男君) 市長から北高南低問題についてお話がございました。認識については市長と私とは大同小異だろうと思いますが、立場上触れたくないようでありますから、立ち入ってこれ以上追及するつもりはございません。ただ、打開策につきましてお話がありましたが、いい、悪いは別にしまして、この北高南低問題、解決には、やはり飯田市としての
トップリーダーである市長の強い
リーダーシップといいましょうか、国会議員や5人の県会議員、そして、議会といった、こういう立場での、まず共通認識をしっかりして、これは遅れておるし、開発も進んでないことは事実なんで、このことをしっかりお互いに協調し合って空中戦をやるんでなくて腹を割って話をして、
ポストオリンピックをにらんだこの地方の発展ということについて是非今から準備を進めるべきではないかと、こんなふうに私は考えるわけであります。このことについて10月22日、中日紙によれば愛知、静岡、長野の3
県知事会議が20年ぶりに開かれまして、その問題点と総括が新聞紙上でされているわけであります。その中で吉村知事は、北高南低という言葉は口には出していませんけれども、こういうふうに言っているわけであります。南信州は長野県の中で最も隔絶された地域、いい道路もなかったせいもあり、いろんな面で不便であったということを認めているわけであります。今回の会議は、というのは3
県知事会議ですが、三遠
南信自動車道をはじめ、20年前に3
県知事会議で検討されたことが、ようやくスタートする時期となった。それに隣接する3地域が奇しくも拠点都市の指定を受け、出揃った。行政よりも、ここが大事ですよね、行政よりも民間が
リーダーシップをとって地域交流の気運が高まっている。3県の関係を、より緊密化して連携プレーができるようにしたい。このように見解を述べているわけであります。知事も南信州の地域差を認めつつも好意的に解釈すれば3県の力による三遠南信の発展について思いを寄せているというように解釈できると思うのであります。また、信毎紙によれば、8日の
県会一般質問で森田県会議員の質問に答えて県当局は、三遠
南信地域振興のため県庁内に
上下伊那地方事務所、建設事務所などで構成する連絡組織、三遠
南信地域整備推進会議を設立したというように答えているわけであります。そして、当面は、昨年7月に国土庁と5省などが示した道路整備など35項目のプロジェクトの実現可能性について検討する方針だというように伝えているわけであります。市とすれば、これらの県の方針に呼応して、これにこたえ、あるいは提携をして、その開発を、あるいは35項目のプロジェクトの中身に立ちいたって考え方があるのかどうか、この点についてお聞きをしたいと思うのであります。悪のりして恐縮ですけれども、この北高南低ということから言えば、これらの拠点都市会議に指定をされたこれらの条件を踏まえて、
ポストオリンピックの中で県立文化センターであるとか、県営サッカー場の設置などの話は、誠に易い話じゃないかと、こんなふうに考えるんですが、これらの積極的な
ポストオリンピックをにらんでの市の対応策についてお伺いをしたいと思うのであります。 今、拠点都市についてお話がございました。 4月に
広域行政組合の発足、20億円の基金問題、大体市長の見解によれば軌道に乗ってこれからが勝負だ、これからやっていきたいという気概が伺われるわけでありますが、私どもの経験で言えば、もう10年なんてアッという間に終わるわけであります。すでに1年終わっておりますから10年の時限立法としますと9年間が残されているわけでありますが、この9年間を、ただ計画を立てたからというんでなしに、具体的に年次を追って、この年にはこれだけのことをやるという形で積み重ねをしていかなければ、なかなかそうはならんし、この千載一遇の機会をはずすことになるんではないかと思うんで、そういうことなどに対する積極的な年次計画など、もし、計画されているとしたらお答えを願いたい。
アクションプログラムの話がございました。 実はこの間、特別委員会でそのことを聞こうと思いましたが、9月議会では委員会は中止になりました。今度その中で明らかになるのではないかというように思いますけれども、いつまでたっても
アクションプログラムができないというんでは、これは本当にやる気があるかどうかわかりませんので、計画くらいは早めに市からも建設省に働きかける、こういったようなことが必要じゃなかろうかと思うんですが、その辺の見解についてもお伺いしたいと思うのであります。 街路事業につきまして、駅前広場の話の回答がございました。 大体平成6年度中に用地取得の目途がついたというご見解のようですから大変結構なことだと思っております。ただ、私も地権者の何人かの皆さんとの話し合いをしたわけでありますが、やはり世論というものも地権者の皆さんも気にしていられるようでありまして、積極的に市に協力をしたいという意向も持っておるわけでありますが、なにせ市と直接話し合いをする機会もあまりないというようなことであせっている状況もありまして、私から観測をさせていただければ、まさに熟柿が落ちるような、そういう状況になっているんではないかと思うんで、ここでやはり一段と市としての誠意を地権者に示し、条件を示し、そういう中で熱心な話し合いの中で早急に結論が出るものと確信をしておりますので、是非一段とこの点についてご努力をいただきたいということを要望しておきたいと思います。 白山町の踏み切り、これは本町の踏み切りと同時解決だと思いますけれども、どうもいずれにしても地権者、自治会にとってみれば大変重要な問題であるだけに、あそこには街づくり協議会というものもできておるようでありますし、何としても市と地元、地権者との信頼関係というものなしには、この解決は難しい話でありますから、その辺につきまして、その信頼関係を崩さぬような真摯ある交渉と言いましょうか、折衝というか、これが鍵だろうと思いますんで、そのことについて十分な話し合いを望んでおきたいと思います。
羽場大瀬木線の問題は、これは大方針はいささかも変える意思がないことを明らかにしておりますけれども、しかし、市長得意の研究する、検討するくらいの答えはどうなんですか。検討し、研究した結果、無理だということになれば、それはそれで住民も納得するでありましょうが、てんからこの山麓線はだめだという見解については私は納得しかねるものがあるわけであります。ましてや先程申し上げたように
城山大袋線というのは私の家のところを通る道でありますけれども、これは私が飯田へ来ましてもう20数年になるわけでありますけれども、そのときからできた計画なんですよ。1尺もできてないんです、1尺も。まさに幻の
都市計画街路。そういうもので実現可能だなんて言ってみたって、それは言ってみるだけの話なんですよ。1尺でも2尺でも、例えば砂払から羽場に至る大変狭い道がありますが、部分的にでもそれをやってみせて、これこれかくかくしかじかでこの線をこれから延長していくんだというんなら話はわかるけれども、20年も20数年も30年近くも1尺もできない道路、これをやるから君たち我慢しろと言ったって地元の住民は納得できませんよ、絶対に。これはむしろばたもんですよ、これは。ですから、そういう意味で、研究とか検討ぐらいはいいじゃないですか。なぜ、できないんですか。やってくださいよ。そのことを申し上げておきたいと思います。 架橋は大仕事でありますし、一番の切石の皆さんが積極的でない理由は、高速道の下が、やはり影響しているんではないでしょうかね。高いものが上を通ってしまって騒音だけだと。今度つくる大橋は地元の要求をよく聞いて、そして、架かる大橋が飯田の名所になるくらいな、そして、その地元住民にとってもプラス要因として働くような設計をしながら、そして、協力を得られる、このことが大切だと思うんです。勝手に筋を書いて、これで我慢しろと言ったんじゃ、やっぱり大変問題があるわけでして、それらの工夫もやはりこの架橋大橋については是非考慮していただきたいと考えております。 それから、最後の駐車場問題、これは私はいつも他町村の比較を出して物を言って大変恐縮なんですけれども、上市田にバス停、これは町がやってますね。松川のインターにもありますよね。飯田というところは一体どういうところなの?これ。松川町にできて、高森町にできて、飯田市が、なぜ、できないんですか。しかもけんのほろろのあいさつをして、だめだと。こういう姿勢が一番問題になっているんですよ。土地の提供者すらあるというふうに私は聞いてますよ。そこまで用意して、なおかつできないというのは一体何?飯田市政というものは。是非もう一度考えてください。再答弁を求めます。 以上で2回目の質問を終わります。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。
◎市長(田中秀典君) 2回目のご質問にお答え申し上げてまいりたいと思いますが、はじめに、1番の北高南低について、この辺はどうなのかという再度のご質問でございました。 議員もご指摘をされておりましたけれども、私どもといたしましても飯田市のみならず飯田下伊那の5人の県議さんと、それから、飯伊市町村が一体となって、これから取り組んでいくべき問題であろうというふうに思っております。先程も3
県知事会議のことを申し上げましたけれども、知事におかれましても、例えば隣県の岐阜の県知事との会議におかれましても、当地域のことに対しましては、それなりの配慮をいただく中でのご指導、ご答弁もいただいておるわけでございます。東海ベルト地域に向かいましては、官民一体となって取り組んでいくべき問題であろうというふうに思っておりますし、これからはさまざまな交流が必要であるわけでありますから、昨年、行政が浜松とりんご交流をいたした経過もあり、また今年は、浜松、豊橋でのサミットが行われました。また、議会におかれましても豊橋の議会との交流があったようにいろいろな角度から交流を深めていくことが必要であろうというふうに思っております。
ポストオリンピックにつきましては、拠点都市としての取り組みを中心として行っていく必要があるであろうというふうに考えておりますので、そのようにご理解をいただきたいというふうに思います。 拠点都市の
アクションプログラムにつきましては、先程状況をお示しをいたしました。 私どもといたしましても、できるだけ早期にこれが明らかにされて事業が実施をされますように強力に働きかけてまいりたいというふうに思っております。 駅前広場につきましては、先程もご答弁申し上げましたが、駅前での代替地という大変難しい問題がございまして、今日やや遅れてきたかなという感もしないわけでもないわけでございますけれども、幸いにいたしまして、もう一歩というところまできたわけでございますから、地元の皆さんとのさらなる話し合いを深めてまいりたい。また、白山町の踏み切りにおきましても、議員もご指摘をされておりましたとおり、これは確かにこの周辺は住居が狭隘をいたしておるわけでありますから、地元の皆さんとの十二分な話し合いが、これから必要であろうというふうに思っております。ご指摘のとおり、これから皆様方との話し合いを深めてまいりたいというふうに思っております。 次に、大袋線につきまして再度のどうなのかという、かなり強いご指摘もございました。 確かに今まで大変議論をされてきたわけでございまして、先程もお答え申し上げましたけれども、この区間は非常に技術的にも精度の高い、この路線は風越山麓に位置をいたしまして、地形的にも起伏が非常に厳しく、さらに
農業振興地域にありましても宅地が進んでおること、そして、
都市計画街路等の計画があるなど先行している他の地域におきましては、異なった状況がございまして、大変難しい地域でございます。このような状況を踏まえまして今後の対応につきましては、沿線の土地利用計画等を勘案をしながら、先程もお答え申し上げましたとおり
都市計画決定道路でもございますので、
城山大袋線を基本に取り組んでまいる考えでございますので、そのようにご理解をいただきたいというふうに思います。
羽場大瀬木線につきましては、地元の切石の皆様の了解が求められまして、このたび測量の了解が得られまして、いよいよ今月中に発注を予定をいたしておるところでございます。切石といたしましては、前々からもいろいろな要望がございましたけれども、この路線を活用した土地利用計画をつくってほしいという強力な要望もあるわけでございますから、そういった要望を聞く中で設計、測量業務をこれから進めてまいりたいというふうに思いますので、そのようにご理解をいただきたいというふうに思います。 最後の
上飯田バス停の駐車場新設についてはどうなのか。近隣の高森あるいは松川でできて、何で飯田市ができないのかというお話でございました。 上飯田のバス停があれば確かにあの周辺の皆様には便利なことは間違いないわけでありますけれども、しかし、あの位置において、どれだけのバス停が必要なのか。さらにまた、例えば遠方の皆さんがそこへ駐車に来たときに、もし万が一止まれない場合にはバスに遅れてしまうとか、あるいは、それならば有料にしたらどうかとかいうさまざまな議論を今日までも重ねてまいりました。しかし、現状においては、高森あるいは松川と比べますと、飯田市の場合には本社機能もあるわけでありますから、あるいはまた、タクシーといった乗り継ぐような道路網もあるわけでございますから、そういったものをご利用する中で是非既存のものを利用していただきたい、そんなふうに思っておりますので、そのようにご理解をいただきたいと思います。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 古井企画財政部長。
◎企画財政部長(古井武志君) 市長の答弁に若干補足を申し上げます。 最初の、いわゆる北高南低という議論、北高南低という言葉がいいかどうかというお話もございますが、それはそれとしまして、今回の県会での質問の中で森田県議が質問されたということで、県庁の中に三遠
南信地域整備推進会議というのができた、こういうことでございまして、これはご承知かと思いますが、11月に協議会ができたわけであります。これはあくまでも県庁内の、いわゆる事務レベルの組織でございまして、實原議員お話のとおり平成3年、4年でできた三遠南信地域整備計画調査、国土庁中心ですが、ここに35項目の、いわゆる計画が載っておるわけですけれども、これを実現していく上でどうするかという県庁内の推進会議ができたと、こういうことでございます。これは申し上げたように県庁の中でできたものでありまして、特に上伊那地方事務所、下伊那地方事務所の所長、それから、同じく上伊那と下伊那の建設事務所長、これもそのメンバーの中に入っておるわけでありますが、そういった会議と地元である私どもとどう連携していくかという問題になってくるんだと思いますが、今のところ具体的に県の方からこういう会議ができたから地元の、例えば飯田下伊那の町村としてもどうだというような、まだお声がかかってきておりませんが、当然いつかの時期に私どもにそういう話が下りてくるんだろうと、こう思います。誠に本来、三遠南信地域にかかわっておる市町村が主体的にこういったことに取り組んでいくということになるんですけれども、県庁の中へこういう会議ができたということは私どもとしても誠にありがたいというか、県の姿勢としてありがたいことだなと思って評価をしておるわけですが、是非うまく連携をしながら計画の実現に向けて取り組んでいきたいと、こんなふうに思っております。今のところ具体的にはございません。ただ、
ポストオリンピックという言葉がございますが、決して私どもは、確かに
オリンピックがすんだ後、南信地域をどうするということもあるんでしょうけれども、
ポストオリンピックということとはまた別で、三遠南信地域が連帯して、ここの地域開発をどうやっていくかというのを、主体的に、自主的に考えていく必要があるんじゃないか。結果として、どうも
オリンピックがすまないと、なかなか回ってこないのかなという感じはしておりますけれども、今からそういうことで取り組んでいく必要があるんじゃないかなと、こう思います。 それから、地方拠点都市の取り組みの中で具体的に年次計画を示したらどうだという第1回目のご質問にございましたが、具体的には3か年の実施計画の中へその事業を位置づけてやっていくと、こういうことになろうかと思います。まだ、残念ながら示されておりませんが、建設省が重点的に取り組んでくれる
アクションプログラムというのは、まだなお協議中ということで示されておりませんけれども、建設省ほかの関係の省庁の支援なども受けて地方拠点都市としての計画を3か年の実施計画の中へ位置づけて推進していくと、こういうことになろうかと思います。3か年の実施計画については、従来の慣例にならいまして今議会の全員協議会の中でご説明申し上げる予定になっております。 それから、次の道路の関係で、
都市計画街路の
城山大袋線については、基本的には今、市長が申し上げた考え方でありますが、それが少しも進まんから山麓線をどうかと、こういうご質問だと思いますが、ご承知のとおり南は山本の方、西と言っていいんでしょうか、山本の方から、いわゆる
ふるさと農道というような形で手をつけて今、実施中でありますし、北の方は高森から座光寺へつながっていくところへ手がついたと、こういうことであります。上郷は、すでに手がついておるんですが、まだ上郷の地区は全部でき上がって、通じちゃっておるというわけじゃございませんが、これを引き続いて上郷の上段はやっていくことになります。それと肝心の上飯田をどう結ぶかということで、先程申し上げた当面は
城山大袋線と、こういうことになっておりますが、それでなくて、もう一つ上の段へそういう計画はどうだというのは地元の方からも陳情いただいておる経過がございます。ご承知と思いますが、地元の方でも、どういうルートがいいのかということについて陳情の中ではいくつかの選択肢をつくって、地元としても、まだはっきりしておらないがというようなことだけれども、とにかく上段へ一つほしいんだと、こういうような陳情をいただいておりまして、先程市長は大袋線の都市計画決定は進めていかなきゃならんということを申し上げましたが、それとは別に上段の、これはどういう方式でいくかは別にして上段の道路が欲しいという地元の要望にどうこたえていくかというのは検討課題じゃないかなというふうに思います。 最後の上飯田のバス停の問題ですが、これはずいぶん先程も企画課が血も何もないというご指摘をいただきました。 確かに市政懇談会のテーマとして出たんですが、市政懇談会、限られた時間のために懇談という形でやりとりができなかったわけで、そういうできない項目については、あらかじめ文書で回答と、こういうことになりましたので、どうもお顔を見て直接お話し合いをすると少しは私どもの言うこともわかっていただけると思うし、私どもも口でおっしゃっていただくと、また何となくあれだと思うんですが、文書というやつは、どうも固くなって冷たくなる雰囲気になるのかなということであります。ただ、先程来申し上げておりますように今の久保田議員さんが自治会長さんをやっておられる頃から、この問題について極めて熱心にご提案をいただきまして、私どももそれなりにいろいろと検討をいたしました。いたしました結果、集約いたしますと、前回の
久保田議員さんの一般質問でお答えしたようなことと今の状況が変わっておらんというようなことで、そういう趣旨のご回答を申し上げたと、こういうことでございまして、是非その辺はご理解いただきたい。また、どこかの機会があればお互いに腹を割って、地元の皆さんと話をする機会があれば、そうする機会ができるといいかなと思っておりますが、そういうことで従来の考え方をご返事申し上げたと、こういうことでございますのでご理解賜りたいと思います。
○副議長(
澤柳辨治郎君) それでは、第3回目の質問に移ります。 實原公男君。
◆9番(實原公男君) 今、部長の方から話のあったバス停の問題と山麓線問題については、市長よりは前進をしたおかしな回答になっていますが、検討に値すると。従って、研究の余地があるというふうに私は理解をします。 バス停の問題は納得できません。これは何としても実現してほしいということだけ申し上げておきます。 時間がありませんので全般的なことについてちょっと触れてみたいと思いますが、北高南低といい、拠点都市といい、その発展のための環境整備ということが今一番求められているんではなかろうかと思います。わけてもその中心をなすものは道路だろうと、こういうふうにみんな等しく感じているところであります。関係者の話を私も職員の方々とちょいちょい話をする機会があるんですが、一番問題は用地買収だと。地権者交渉だと。これがすめば、ほぼ80%解決する。予算の問題ではないと、こういうふうにすら極言する人もおります。事実私もそのとおりだと思うわけであります。その場合でも市と地権者の信頼関係、これには5年も6年も一度も足を運ばなんだり、絶えず1月に一度くらい顔を見て、顔を付き合わせていれば情が伝わるわけでありますから、こういう努力を是非やっていただきたい。特に市長さんや助役さんは難しいところほど足を運んで、一度くらい頭を下げる。この積極さが地権者に伝わるわけでありますから、そういうことを是非実現してほしいということを要望しておきたいと思います。そして、実績と信望のある人を、そういう言い方はちょっと大変語弊がありますが、議事録を訂正しても結構ですが、いずれにしても実績と力のある人を部署に配置をして、そして、これが実現できるような配慮を是非お願いをしたいと思うんであります。 昔から勇将のもとに弱卒ないという有名な言葉があるわけでありまして、率直に申し上げまして回りの町村の方が目に見える生き残りをかけての動きが活発であります。阿智村の昼神温泉あるいは清内路のふるさと自然公園、下条のコスモス一帯の開発、阿南町のかじかの湯、10億円も投資をしているのであります、一つの温泉に。町が。松川町の温水プール、清流苑、喬木のいちご、観光産業として努力をしております。南信濃の福祉の里、これらはマスコミの話題になって、いかにもこれらの村が活発に動いている印象を与えておりますが、飯田市には目玉というものがあるんですか。どうもその目玉がないような気がしてならないわけでありまして、飯田へ来て、ここへ連れていってひとつ見物させてやろうだなんていうところは猿庫の泉その他ありますけれども、どうもパッとしないんじゃないかと思うんで、こういうものを是非やっていただきたい。このままでいきますと飯田市というところは何にも仕事をやらない町だ。また、何もやらない、できない飯田市だという代名詞になる可能性があるんで、市長の
リーダーシップによる積極市政への転換を要望しまして3回目の質問を終わりたいと思います。市長の決意を最後にお伺いしたいと思います。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 田中市長。
◎市長(田中秀典君) 實原議員ご自身の議員活動を含める中で、近隣の町村の状況を見る中で飯田市のことに対しまして大変厳しいご指摘をいただきました。 私ども決して遅れをとっているなんていうこと考えておりません。飯田市なりの開発、発展をいたしておるつもりでございますので、拠点都市を中心として、飯田市のみならず飯田下伊那が発展するような政策をこれからとってまいりたい。議員としてのまたご指導ご協力をお願い申し上げたいと思います。
○議長(今村八束君) 以上で實原公男君の一般質問を終わります。 それでは、次の一般質問を行います。 菅沼立男君。
◆7番(菅沼立男君) むとすクラブ、菅沼立男です。 飯田市議会きっての能弁の方の質問が終わりまして私の番になりました。質問内容の効用を期して質問をいたしますので答弁の方をよろしくお願いをいたします。 ここに住んでいてよかった。いつまでもここに住み続けたいと思えるような街、そんな街づくりをするのが行政だと一口に言われております。そんな中で行政は何を担うべきでしょうか。また、人口が減少していく中で交流人口を地域活性化のために活かすことはできないだろうか。そういった大きく2点に分けて質問をいたします。 まず、観光行政についてでありますが、観光基本法の冒頭に、観光は国際平和と国民生活の安定を象徴するものであって、その発達は恒久の平和と相互理解の増進を念願し、健康で文化的な生活を享受しようとするわれらの理想とするところである云々とうたってあります。昔は、観光と申しますと物見遊山に代表される表現の如く生活者の実態から離れたものとしての扱いが多かったように思われますが、今や観光は地域内の人にとっても地域外の人にとっても文化的な生活を享受し得るものとして重要な意義を持っていると思います。同じく基本法の第2条に、国が行う施策として各項に述べられておるのは、観光旅行の安全の確保及び観光旅行者の利便の増進を図ること。家族旅行その他健全な国民大衆の観光旅行の容易化を図ること。観光旅行業者の一つの観光地への過度の集中の緩和を図ること。低開発地域につき、観光のための開発を図ること。観光資源の保護、育成及び開発を図ること。観光地における美観、風致の維持を図ることなどが定められております。同じく3条において、地方公共団体は国の施策に準じて施策を講じるように努めなければならないとされております。さらに観光基本法は、第3章において第2条の8項の細部について定め、第4章において行政機関の努めるべきものとして、そのための行政組織の整備及び行政運営の改善にまで言及をしております。 以上観光基本法のことを挙げたのは、国や地方公共団体は観光行政についてこういうことをしなさいよということを定めているということを申し上げたいわけであります。 しからば飯田市として観光行政をどう位置づけ、どのような理念のもとに行政運営をされておりますか。また、広域行政の中で連携はどのようにされているか。それらは地域の街づくりとどのように連動をするのかお伺いをいたします。 以下項目ごとに通告表により伺います。 1として、観光行政の理念について。 2として、観光の振興と資源開発及び保護の状況について。 3として、広域的な観光ルートと、それらのネットワーク化はどのようになっているか。また、広域的な事業の連携はどうなっているか。 4として、観光行政として活性化政策をどうとらえているか。 以上を通じて観光行政として担うべきものは何か。観光行政のあるべき姿を探りたいと思うわけであります。 次に、定住人口と交流人口による地域活性化についてでありますが、昨今の市政懇談会に市から提示をされている飯田市の将来像は、現状のまま推移すると定住人口において、また、産業振興において非常に暗く、厳しいものであると説明をされました。このままでいくと拠点都市整備の構想における10年先に圏域内の人口を1万人増加させることは夢であるばかりか、現在の人口を大きく減少させる結果となるものでありました。市政懇談会では、だから、行政手腕を発揮して基本構想、基本計画を立てたいから市民に協力を要請したということであります。あるいは私の聞き違いで行政手腕を発揮してとは言わなかったかもわかりませんが、市民に要請をいたしました。今、全国各地で地域活性化政策の中で、さまざまな試みがされ、多様な政策が打ち出されております。そのほとんどが人口が全体として増加する中で生活水準や環境水準を整備することを目標としてきました。しかしながら全国的に見ても市町村全体が遠からず人口減少が予測されておりますし、現に減少の一途をたどっているところも多くなってきております。こうした中で定住人口の増加を前提とした地域活性化政策の発想転換が求められていると言われております。ここで浮上してきた発想転換のキーが交流であります。もちろん定住人口を何としても増加させ、地域の活性化を増進させていく政策を重視することは当然のことですが、それに加え、交流を通じて地域の活性化を図ろうとする自治体が増加し、地域が個性的な魅力を発揮して多くの人が集まる。それが地域に新たな活力を生み出していくという効果が期待をされております。平成5年6月、国土審議会調査部会が第4次国土総合開発総合点検の中間報告の中で、人口減少時代における地域づくりに向けて、その地域に定住している住民だけじゃなく、その地域に非日常的に訪れる交流人口にも配慮した地域づくりを行うことが必要になってくるとも報告をされております。これらのことは過日の吉村議員が質問の中で触れたとおりであります。交流を核にした地域活性化政策の基本にあるものは、地域の価値を見直し、大切にし、それを最大限に活かしながら地域が独自に有する魅力を発信し、それを地域の人たちが誇りに思い、その魅力が地域外の人たちをも引きつけるような地域の創造をすることにあります。これは、まさしく文化の創造でもあるし、文化の推進でもあるわけであります。交流を評価する手法として交流人口という考え方があり、交流人口をバロメーターにして地域活性化の程度を見たり、交流人口の増加に対応する地域のインフラをどのように整備したらいいかを考え出した先進的な自治体もあらわれております。 さて、飯田市においてはいかがでしょうか。定住人口、交流人口の地域活力について通告表によりお伺いをいたします。 1として、定住人口の将来について。 2として、交流人口の現状について。 3として、交流人口の地域活性化について。 4として、交流人口の展望についてであります。 これも過日の質問の中で、街づくりや地域の活性化は定住人口によってなされるべきで、交流人口に頼ってはだめだという牛山議員の質問もございました。私は交流人口も活性化政策の中に組み込むべきだという観点で質問をいたします。 以上で第1回の質問を終わります。(拍手)
○副議長(
澤柳辨治郎君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。
◎市長(田中秀典君) 菅原立男議員のご質問にお答えを申し上げたいと思います。 はじめに、観光行政につきまして、観光行政の理念についてお答えを申し上げたいと思いますが、観光行政の理念、観光行政の基本目標というふうに理解をいたしまして申し上げてまいりたいと思います。 確か先の6月議会の折りにもご質問がございましたが、観光とは何なのか。それは魅力ある街、住みよい街づくり、地域づくりの成果として人々を引き寄せることだと考えております。別の見方をいたしますと、観光は地域の社会経済文化の総合産業であるとも言えるのではないかと思うわけであります。こうした考えから基本目標を申し上げますと、伊那谷地域の良さや誇り、あるいは個性を磨いて、この地域に多数の人々に来てもらう。そして、見てもらう。理解をしてもらう。さらには好きになってもらうというような仕組みをつくっていくことにあるのではないかと考えております。 次に、観光の振興と資源開発と保護の状況についてでありますが、観光は地域の魅力を高めて人々に訪れてもらうことだと申し上げました。そこで地域の飯田の魅力とは何だということになるわけでございますが、一口で言いますと、やはり伊那谷の自然と文化ということになるのではないかと思っております。ちょうど今、飯伊の各町村と協力し合いまして、観光資源の発掘とデータバンクづくりの作業と研究を行っておりまして、この作業の過程で開発、保護の面に自ずと目が注がれていくことになると思います。いずれにいたしましても、かつてのリゾート開発ブームの結末は大いなる教訓として、これからの観光振興に活かすべきものと考えております。 3番の広域的な観光ルートとネットワーク化を含めて観光事業の連携はどうなっているのかというご質疑でありますが、今まで観光を観光行政の立場から申し上げてきたわけでございますが、観光エージェントあるいは観光客の立場から広域観光を考えてみますと、いろいろと課題や可能性があると思います。例えば、具体的な事例から申し上げてまいりますと、名古屋から平谷村のお湯へ遊びにきた。2時間くらい余裕があるけれども、その風呂のところで適当な案内がわからないので名古屋にとんぼ帰りをする。このような状況は多々あるわけでございまして、誠にもったいないことでもあろうかと思います。しかし、各町村とも今までのところ、わが街、わが村の施設づくりに精一杯でありまして、とても他の市町村のことまで頭を回しておられないのかもしれません。広域観光につきましては、こんな状況にございますので、飯田市が中心となりまして全町村に呼びかけ、今月から広域観光の研究会をスタートいたすことになっております。 観光行政として地域活性化対策をどのようにとらえているのかというご質疑でありますが、はじめの質問の観光行政の理念のところでも申し上げましたが、これからの観光は、地域の社会経済文化の総合産業であると考えますと、交流人口を拡大をさせることによって地域に活力を呼び込む観光を地域の基幹産業と位置づけてもよろしいのかと思います。今のところは、ここまでの認識を多くの市民の方々が持つまでにはいってはおりませんけれども、誘客の仕掛けもまだまだ課題だらけでございますが、基本認識はこのように持っておると申し上げておきたいと思います。 2番の定住人口と交流人口の地域活力について、定住人口の将来でありますけれども、飯田市の今後の人口予測は市政懇談会でも公表いたしましたとおり昭和60年から平成2年までの状況がそのまま進むとすれば今後減少することが予想されます。これは全国的傾向でありまして、2011年をピークに減少に転じるとの予想があります。従いまして、飯田市だけが、この傾向から免れることは困難であります。その中では、さまざまな魅力を高め、地域の活性化を進め、若者の定着を仕掛けて人口減少に歯止めをかけることが必要であります。このことは第4次基本構想の基本的立場でもございます。 次に、交流人口の現状、交流人口の地域活性化の意義、交流人口の展望、3点にわたりまして一括でお答えをいたしてまいりたいというふうに思いますが、交流人口という言葉は四全総総的合点検調査部会報告の中で使われ始めました。飯田市におきましては、現在のところ交流人口を正確に把握はいたしておりません。それを把握していくことは大変困難を伴うと思いますけれども、交流人口の拡大を目指すには現状を把握することが大切でありますので、今後どういう方法で把握できるのか研究をいたしてみたいと思います。 拠点都市の基本計画の中で、アルプス交流文化都市圏の創造がうたわれているように、今後地域の活性化のためには、ますます他地域との交流が重要になると考えられており、現に三遠南信の交流のように積極的に交流を進めているところであります。交流人口の地域活性化の意義は、単に人が通過するだけでは交流にならないわけであります。人々が、この地域に滞留することにより、お金や情報がこの地域に落ちたり、情報や物を他地域に出すことにより大きな効果が生まれます。国土庁では、交流による地域活性化の成果の客観的な把握を目的とした調査研究を行ってきたわけでありますが、その中では、この効果を住民意識の高揚につながる人的効果、知名度アップにつながる広報効果、雇用効果や観光収入につながる経済効果の3つで説明を試みております。すなわち観光とかビジネスとかイベントにより人々が交流すれば住んでいる人によい刺激を与え、外には情報発信をし、地域経済の活性化につながる効果が大きく期待をされます。そうした人々が飯田に滞留し、交流する仕掛けづくりが必要と考えております。飯田市の今後を考える場合、定住人口の減少傾向の中にあって定住人口維持のためには若者定着が課題であると同時に他地域との交流は地域活性化にとって重要課題であります。定住促進と交流の促進は次期基本構想の重要な柱として検討を進めておるところであります。 以上で第1回の答弁といたします。
○副議長(
澤柳辨治郎君) それでは、第2回の質問に移ります。 菅沼立男君。
◆7番(菅沼立男君) それでは、2回目の質問をいたします。 まず、飯田市の観光振興についてであります。 観光基本法の第5条に、政府は国会に観光の状況や政府の観光施策に関して報告をしなければならないというぐあいに義務条項がありますが、それによりますと、平成5年の国内観光をめぐる動きは、バブル崩壊や個人消費低迷に加え、冷夏であったにもかかわらず国民のレジャーやゆとりの志向は強く、宿泊観光、レクリェーション量の推計は好調であった3年の水準よりは下だが、4年度の推計を上回る結果が出ているとされております。そこで飯田市の場合ですが、議会の決算審査の中でも出されましたけれども、要望項目の中で観光客の減少が見られるので増員を図られたいということでありました。つまり観光客の入り込みは平均値を下回ったということであります。検討を要することだと思いますが、先程の市長の答弁の中からも、交流人口、意義あるからどんどん進めたいと、こういうことは観光のことともかかわってくるわけでありますが、飯田市の観光客の減少した状況は、どのような状況の中でそうなったのか。また、対策はどういうぐあいになっているかお伺いをいたします。 次に、観光については、この伊那谷の自然と文化、その個性を磨いて多くの人に来てもらいたいんだと、そういう答弁がありましたけれども、じゃ、今、飯田市の観光資源というものは何であるのか。りんご並木だとか、りんご狩りだとか、天竜峡あるいは船下りというようなことが挙げられておりますけれども、飯田市としては観光資源は何だというぐあいに思っておるのか。伊那谷の自然と文化というような抽象的なことではわかりませんので、その辺を教えていただきたいと思うわけであります。 当然のことながら観光開発の中には保護すべきものもあるわけでありまして、これは基本法でもうたっておることでありますが、飯田市は観光にかかわることで保護策はとられておるのかどうなのか。そのことをお伺いをいたします。 次に、広域での観光の取り組みでありますが、先程の答弁でいきますと、広域では観光の研究会を発足した。取り組みはこれからというようなことでありますが、実際には浜松あるいは豊橋とは非常に双方ラブコールを送って久しい関係にあるわけでありますが、観光の方の提携はどうなっておるのか。具体的にお伺いをいたします。 活性化政策の中で観光をどのようにとらえておるかという問題でありますが、これは交流人口との関係もありますが、具体的に活性化政策として観光をとらえておる具体的な、こういうことをやっておるんだという具体的なことを挙げていただきたいと思います。 次に、定住人口、交流人口の問題でありますが、定住人口はこのままだと減少になるんで、若者の定着に努めた施策をこれからつくっていきたいということでありますが、例えばでありますが、その若者の定着、そのことについて実際に手がけてといいますか、計画に上がっておるのは、例えば臼井原工業団地あるいは企業誘致であります。あるいは若者の定住をもくろんで4年制の大学設置ということもうたい出しております。しかし、聞くところによると、なかなか困難のようであります。見通しについてお伺いをいたします。 次に、交流人口であります。 これも例えばでありますが、今、飯田市に交流人口として入り込みがある最大級なものは人形劇カーニバルの参加者による交流人口だと思います。じゃ、これは具体的に交流人口の数は掌握をできないということでありますけれども、実際に参加者が見えておるわけであります。この参加者に交流人口の持つ意義をとらえた、そういう働きかけをしておるのかどうなのか。ただ参加することだけを呼びかけておるということではなくて、積極的な問いかけをしておるのかどうか、その点をお伺いをいたします。 以上いくつか挙げましたけれども、2回目の質問を終わります。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。
◎市長(田中秀典君) 2回目のご質問にお答え申し上げたいと思いますが、はじめに、観光行政に対しまして、減少をしているけれども、それに対してのどうなのかというようなご質疑がございました。 2日前の議会の吉村議員でありましたか、答弁をいたした経過がございますけれども、昨年のことを考えますと、冷夏とか、あるいはその前の信州博とか、いろんな状況がございまして、その影響を受けたこと。あるいは善光寺のご開帳とかいうような状況がございました。そういった影響での
観光人口の動向ということは影響があったかと思いますけれども、現状は、そんなに減少しているという状況じゃなくして毎年の状況であろうかなというようなふうに考えております。いずれにいたしましても、この地域におけます観光のもとは、先程も申し上げましたけれども、伊那谷の自然と文化が私は基本になるであろうというふうに思います。それを中心といたしまして、さまざまな組み合わせをしていくことが必要であるわけでありますし、さらに先程も申し上げてまいりましたけれども、飯田市のみならず周辺の広域の町村まで取り組んで一緒になってPRをしていく必要があるであろう。そんなふうに今、考えておるところでございます。 広域観光につきましては、先程もお答えを申し上げましたけれども、飯田市が中心となりまして今、全町村に呼びかけまして、今月から広域観光の研究会を今スタートいたしたところでございますので、そのようにご理解をいただきたいというふうに思います。 次に、定住人口についての施策はどうなのかという話がございましたが、定住人口に対しましての施策というものは、たくさんのものがあろうかというふうに思います。先程申し上げました観光もそうでありますけれども、私どもが先だって建設をいたしました病院もそうでありますし、それから、今年完成をいたしました松尾の総合運動場、さらにまた、来年も完成をいたします伊賀良の運動公園、そういった若者の定住あるいは地域の住民の健康を管理をするスポーツ施設等も定住人口に与える影響は非常に大きいかと思いますし、それからまた、今、竜丘で行っております工場団地もそのための施策である。そしてさらに、アフィニスセミナーとか人形劇カーニバルを行っていくことも私は交流人口を深める中での定住人口につながってくるものであろうというふうに思っておりますので、そのようにご理解をいただきたいと思います。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 中村商工部長。
◎商工部長(中村敬彦君) 先程のお話の中で観光資源は何であるか。そして、活性施策の具体的なものは何かというお話でございますが、先程市長が申し上げましたように観光は総合産業であるということを申し上げました。このような考え方から観光施設をとらえてみますと、非常にさまざまなものがあるかと思います。先程もお話が出ましたように南アルプス、それから、中央アルプス、天竜川を中心とした豊かな自然や、それから、民俗芸能、それから、地域の文化、生活風土やら地場産業など特色のある素材を非常に持っておるわけでございまして、そういう中で一般的な観光資源、今言ったようなことは別にいたしまして、例えば美術博物館は一応教育委員会の所管ではございますが、やはり文化施設、教育施設ではございますけれども、一面から見ますと大きな観光施設にもなるわけでございます。まだ、例えば農林予算で龍江の方に今田人形館、これも建設をされておりますし、上久堅の集落センターなども利用の方法によれば大いに観光施設として利用できるんではないかと、こんなふうに考えておるところでございます。それから、やはり最近の観光は自分の好みに合った地域へ出掛けていくということでございますので、大いにこういうことになりますと民間の力を最大限に発揮しながら、いかに街の質を高めていくかという、こういうことが大事になるわけで、行政も一体となりまして取り組む必要があると考えております。そういう中で特に観光に携わる方々の連携を強くしていかなくちゃならないなと思っておりまして、観光協会を中心にいたしまして県外の観光業者などとも連携を取りながら観光事業を推進しておるところでございます。以上でございます。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 古井企画財政部長。
◎企画財政部長(古井武志君) 定住人口について若者定着の方策として、工業団地、臼井原、それから、優良な企業誘致とか大学設置の見通しはどうかと、こういうことでございますが、臼井原の方については、その都度ご報告したり、ご承知のとおり、今、商工部が中心になって地元の皆さんと一生懸命お話を進めておっていただくと、こういうことであります。企業誘致は、これからまたいろいろ商工部を中心にして情報把握をしてやっていかなきゃいかんのだろうと、こう思います。特に一つは、三遠南信道路でありますとか、例の川路、龍江、竜丘という非常に大きな事業がございまして、そういった土地利用の中で、いい企業が来てくれるといいなというようなことで、一つの、そこらが大事なポイントになるのかなと思います。 大学でございますが、これはいつも申し上げておりますように、この地域、飯田だけでなくてこの地域にとって4年制の大学が欲しいというのは悲願でございます。地方拠点都市の計画の中にも盛ってありますし、もちろん今度策定をしようという新しい基本構想の中にも大学が欲しいと、これは位置づけられていくんでしょうけれども、こういうことについては毎回議会でも議論をいただくわけですが、人口減少というような日本中の状況を踏まえて、いわゆる冬の時代だと、こういうようなことで、欲しいけれども、なかなか難しい問題だと、こういうことであります。しかしながら若者定着ということからいきますと、4年制の大学が欲しいというのは何とか実現させたいテーマでございまして、現在もいろいろ情報把握をしておると、こういう段階でございます。ただ、広域的にほかの町村と連携して大学設置懇談会をつくったらどうだという、こういうご議論もあるわけでありますが、今のところは一生懸命情報把握、どうすればできるかというようなことについて、まずは事務レベルで相当検討する必要がある。その上で懇談会の立ち上げをしていくことかなと、こういうことであろうかと思います。 それから、人形劇カーニバルへ参加していただく方たちについてですが、交流というものの持つ意味をどう問いかけておるんだと、こういうようなご質問でございます。 なかなか難しいご質問で、どうお答えしたらいいかということなんですが、ご承知のとおり飯田市の人形劇カーニバルの一つの特徴は、各地域への分散公演というのは非常にやり方としての特徴だと思います。それぞれの公演をする地区において、そこの住民の皆さんと飯田へ来て演じてくれる劇人の皆さんとが非常にいい交流をしておってくれておるわけであります。そういうようなのを踏まえて飯田の人間の人情の機微に触れていただいて、飯田はいいところだ。来年もまた来るかと、こういうようなのが一つの交流としての成果として出ておるんじゃないかなと思います。そういう意味では、あんまり交流、交流といって理屈っぽく議論をするよりも、飯田はいいところだというようなことで、そういう関係の人たちが寄ってくれるという、こういう効果が非常に出ておるんだと思うし、そういうことを続けていく必要があるんじゃないかと思います。人形劇カーニバルのときだけでなくて、そういうようなことで、できれば年がら年中、日常的にそういった人形というようなものを媒介にして飯田の交流というものが飯田へ来てくれる人たちというのがだんだん増えていく。そういう地域づくりをしていく必要があるんじゃないかなと、こんなふうに思いまして、人形劇の街を標榜する飯田としては、まだまだ仕掛け不足がたくさんあるんじゃないかなと思います。そういった点を市役所だけでなくて市民の皆さんと一緒に考えていく必要があるんじゃないかなと、こう思います。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 中村商工部長。
◎商工部長(中村敬彦君) 若干、先程答弁漏れがありましたので補足させてもらいますが、観光客が3年から5年にかけて減少しておる。その状況はどうかというようなお話でございますが、これは吉村議員にもお答えしたとおり元善光寺のご開帳の関係やら、それから、長雨、冷夏等の関係で若干その3年間は減少はしておりますが、一般的には横ばい状態だと、こんなふうに考えております。 それから、もう一つ、自然保護対策をどうとらえているかという、こういうお話がありましたが、具体的にはこれといった施策はありませんが、やはり住みよい街をつくるということが今言った保護の対策につながってくるんではないかと、こんなふうに考えております。以上でございます。
○副議長(
澤柳辨治郎君) それでは、3回目の質問に入ります。 菅沼立男君。
◆7番(菅沼立男君) 3回目の質問をいたします。 三遠南信にかかわる浜松あるいは豊橋との観光についての連携はどうなっておるかというようなことで質問をいたしましたが、そのことも含めてお答えをいただきたいと思いますが、まず、観光については、言ってみれば伊那谷の自然と文化を組み合わせたいろんな観光事業があると、こういうことでありますが、その中で、例えば観光資源の開発というものは、あるところでは机上であったり、あるところでは夢であったりということが起爆になっていろんなことが立てられていくというぐあいに理解をしておるんですけれども、その中で、これは全く机上のことだけで結構でありますので、そんな芽があればお答えをいただきたいんですけれども。 今、物余り現象で豊かさを満喫しておるわけでありますけれども、その反面、耐乏というか、原始生活というか、そういうものを時に望むという、そういう逆の現象も今あるわけでありまして、そういうものの中で、例えばでありますが、大平を核として原体験の修学旅行的なものを持ってくるというような発想はないのかどうなのか。また、西部山麓線が、やや開通してくる状況になってきておりますが、そういうものの中で、あの沿線を利用した、例でいきますと、沢城湖あるいは佐倉様、あるいはりんご狩り、そんなものを含めた中段の開発のプランはないのかどうか。あればいいなと思うわけでありますが、そういう夢のあることがありましたらお話をいただきたいというぐあいに思うわけです。 それから、観光業界とも連携を取っておるというお話がございましたが、観光行政と業者との関係はなかなか難しい面もありますし、協力をしていかなきゃならん非常に大きな面があると思いますが、その中で特に観光の方の専門家は、例えば旅行業者があるわけでありますが、この方たちは日本全国あるいは世界中を相手にして旅行のノウハウがあるわけであります。役所の観光行政にも、そういうものを活かしてもらえるような、そういう取り組みはできないものかどうか、そんなことについて併せて、例えばJRとか、あるいはバスとか、そういうのもあるわけでありますけれども、そういうものを含めてお答えをいただきたいと思います。 それから、人形劇カーニバルの件について市長もこの取り組みが定住人口につながっていけるといいなという話があったわけでありますが、実際には交流人口を呼び込んでいく。あるいは滞在型にしていく。あるいは定住型にしていくという、そういう過程の中では市として、これも例えばの話ですが、交流人口を想定した施設というものは考えられないかどうかということであります。これも例えばでありますが、9日の質問の中で、竜丘の公民館に光がちょっと射したかなという質問がありましたけれども、例えば公共の施設を考える場合に、そこに定住しておる人たちだけでなくて、交流を考えた場合には施設内容はこんなことを考えたらいいという、そういう施設についても発想になってくるだろうと思います。そんなことも今後取り組めるのかどうなのか、その点をお伺いをいたします。 以上で3回目の質問を終わります。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。
◎市長(田中秀典君) 3回目のご質問にお答えを申し上げてまいりたいと思います。 先程も観光行政に対しまして、この地域の基本というものは、伊那谷の自然と文化であるということを申し上げました。やはり観光を考えてまいりますと、先祖伝来の資源があり、そして、周辺の温泉開発のように自然を保護しながら開発をする観光、そして、やはり私は、この地域の特徴は、先程来話題に上っております文化であろうというふうに思います。この文化、資源開発が一体となって伊那谷の自然と文化を中心としての観光開発を図ることが必要であろうというふうに思っております。 旅行業者も、この中で参加をさせたらどうかというようなご意見もございましたけれども、現在、観光協会にも、こういった皆さんにもご参加をいただく中で、観光協会といたしましては官民一体の組織として、今現在、この地域の観光を考えておるところであります。先程もご指摘されました大平とか沢城湖とか佐倉様の原体験というのが前半で申し上げました資源開発、文化、総じて伊那谷の自然と文化を中心として、これから考えていく観光であろうというふうに思っております。 それから、三遠南信、浜松、豊橋との交流はどうなのかというご指摘がございましたけれども、三遠南信を通ずる中で、浜松、豊橋につきましては再三にわたりまして懇談をいたしてまいりました。それが昨年の10月、具体的になりましたのが東中のりんごを中心といたしましたりんご交流であるわけであります。これを中心といたしまして生徒の交流、教師の交流、それにお互いの美術館同士の美術の交流あるいはそれらに関係をいたします方々の交流と今深まってきたわけでございまして、さらに今年サミットが2回開催されたわけでありますから、このサミットを通じまして、またそれらに関係をいたします皆さんにも、この地域へお越しいただいたり、それからまた、私どもの関係者もまた浜松、豊橋にもご参加をさせていただいているような今、交流を行っておるわけでございます。これからもそういったソフトを中心とする交流を深める中で、それらがまた来るべき三遠
南信自動車道の早期完成、それからまた、地域それぞれのハード面での開発が行われるような交流になるように、これから努めてまいりたい、そんなふうに思っておりますのでご理解をいただきたいと思います。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 古井企画財政部長。
◎企画財政部長(古井武志君) 私の方が先に、商工部長が、たぶん大平への修学旅行とか、りんご狩りで夢のあるというような、たぶんあれだと思いますが、今お話の人形劇で来てくれた方たちが何日か滞在するときに、今も公民館の話出ましたが、そこで何日か滞在できるような、そういう施設、機能を持たせれんかということじゃないかと思いますが、これは人形劇で劇人の皆さんが来たときにということだけでなくて、最近、いわゆる体験型の、滞在型、体験型というんですか、そういうものに対するいろいろなご議論がございます。従って、例えば新しくつくる公民館へは、そういう機能を備えさせるかというようなことは菅沼議員おっしゃるように一つのヒントになるのかなと思います。具体的には、例えば飯田工業高校の寄宿舎を若干手を入れて、そのカーニバルの劇人の皆さんに使っていただくというようなことで使い出したというようなことがございますが、今のお話は、たぶん前段申し上げたとおり新しくできる施設にそういう機能を持たせるという工夫はできないかということで、大いにヒントとして検討すべき課題かなと、こんなふうに思います。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 中村商工部長。
◎商工部長(中村敬彦君) 先程、三遠南信のお話が出ましたが、実は通産省の調査で、平成5年度にでき上がっておるんですが、広域南信文化圏調査事業ということで非常に具体的な事業を取り入れた報告書が出されております。この報告書に基づいて観光を推進していったらと考えております。 そして、もう一つ、交流事業の中では飯田線活性化観光懇談会というのを豊橋から辰野の関係者に集まっていただいて、この懇談会も継続して行っております。 それからもう一つ、修学旅行等の仕掛けをどうかというようなお話をいただきましたが、これにつきましては、非常に最近、小中高の修学旅行のスタイルが変わってきたというようなお話を聞きまして、この専門家である業者に飯田下伊那地方で修学旅行に適する地域はないかというような、こんなことを見てもらおうというようなことも考えておるところでございます。 それからもう一つ、沢城湖とか佐倉様の中段のプランはというお話ですが、観光と言いますと、やはり点ではなくて線にしなくちゃいけないだろうというようなことで、今言われました沢城、それから、佐倉様、りんご狩り、この関係者が集まりまして何とか線にしようじゃないかと、こんなような集まりをつくる仕掛けもこちらでやっております。以上でございます。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 以上で菅沼立男君の一般質問を終わります。 ここで昼食のため暫時休憩といたします。 11時56分 休 憩 -------------------------- 13時03分 再 開
○副議長(
澤柳辨治郎君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 一般質問を続行いたします。 櫻井俊夫君。
◆27番(櫻井俊夫君) 私は、市民クラブの櫻井俊夫であります。 今日は、女性の大勢の皆さんが傍聴に来ていただきまして、さすが市政に対する関心の深さを感心をしているところであります。ありがとうございます。 平成6年も、あと残すところわずかとなりました。今年は、全国的に猛暑の年でありまして、雨量も少なく、そのため水不足となり、飲料水がなく、苦労する地域も多発しておりました。長崎では、いまだに水不足で節水が続いているということであります。当地方は山紫水明の地でありまして、幸い飲料水が不足するという事態はなく、自然の恵みのことに対しては感謝をしなければならないと思うところであります。冒頭、市長のごあいさつの中でも触れられておられましたが、昨年は冷夏の被害により米不足が大きな話題となり、輸入米をめぐりまして日本中が大きく揺れた感じであった年ではなかったかと思うのであります。今年は、逆に猛暑の連続となり、おかげさまで豊作となりました。豪雨も少なく、当地方の特有であります災害らしい災害もなく、概して良好の年ではなかったかと思うのであります。 一方、世相を反映しての今年の日本語、流行語、すなわち流行言葉の大賞が先日発表になりました。これを見ますと、「イチロー効果」これは不景気を吹き飛ばす活躍ぶりというのだそうであります。「同情するなら金をくれ」これは不況化の中で企業の人員整理に対するものということであるそうであります。また、「すったもんだがありました」は、酒造メーカーのテレビコマーシャルに使われたものでありまして、出演した女優自身の私生活と併せて今年のすべてを飲み尽くすという意味とかいうことでありました。それで私は今年の中央政界を見ると、まさに中央政界が揺れ動いておりまして「すったもんだがありました」に当てはまるような気がしてならないのであります。こんな思いをしながら、一日も早く「イチロー効果」を願うばかりのきょう今日であります。 さて、前置きが長くなりまして、このくらいにしておきたいと思いますが、お許しをいただきまして本題に戻らせていただきます。 すでに通告をしてあります質問の順序に従いまして質問をしてまいります。 第1点といたしましては、平成7年度予算編成の考え方について。 1つ、新年度予算編成の基本的な方針は。2番目としては、具体的に継続事業と新規事業で現在考えられる主なものについてであります。 この点につきましては、すでに本議会の一般質問の初日であります去る9日に明政会の下平一郎議員、さらには吉村徳一郎議員の質問と、それに答えての市長答弁や部課長答弁で大半は明らかになったと思っておるのであります。繰り返しはあまりしたくありませんので、三番煎じの感がしないわけでもありませんが、そこで私自身の判断といたしまして、平成7年度の予算編成の考えや諸課題のうち3か年実施計画として新規事業など了解をいたしますが、その中で目玉となるものは何か。また、継続事業の中での事業名や進みぐあい等、予算を含めて予定どおり完成するかどうか、この点についてのみお伺いをしておきたいと思うのであります。 次に、2点目といたしましては、戦後50周年記念事業についてお伺いをいたします。 振り返ってみますと、昭和16年の12月8日未明、旧日本海軍はハワイ島真珠湾へ奇襲攻撃をしました。日米開戦の火蓋が切って落とされまして第2次世界大戦へ突入していったのは、どなたもご存じのとおりであります。開戦後の日米の国力の差はGNPで1対11という国力の差があったということであります。結果は最初からわかっていたのに無謀な戦争を仕掛けたものだというふうに思うのであります。以来4年近く歳月を経る中で数百万人の尊い人命を失い、当時の金で数千億円の国費を費やして国土を破壊した後、昭和20年の8月15日ポツダム宣言の受諾により無条件降伏で敗戦となったのであります。このことはご存じのとおりでありますが、日米開戦以来3年有半、沖縄本島は日本本土の最前線基地としてアメリカ軍により焦土と化し、東京も空爆で焼け野原となりました。あげくの果てに8月6日、広島に、8月9日には長崎に無差別殺人と言われる原子爆弾が投下され、一瞬のうちにすべてを焼き尽くされて、日本は世界でただ一つの被爆国となったのであります。8月9日、ソ連軍が参戦、旧満州国に侵入してまいりました。国策に従い、旧満州国へ渡った開拓団と言われる人々は大きな犠牲となったのであります。いまだ在留孤児救援のための施策が続けられている実態であります。 このような戦争という悲惨な事実を残した大戦終結から来年は50周年の節目であります。戦後50年を迎えることになりました。歴史の上でも一つの大きな節目でありまして、国会においても連立与党にも戦後50年問題プロジェクトをつくり、元従軍慰安婦問題をはじめとして戦後補償も含めて戦後処理に、連立与党は戦後50周年問題として具体的な検討が進められております。すでに従軍慰安婦問題については第1次方向が出されました。早ければ来年1月頃までには第2次方向をまとめているということであります。このような国会、政府の動きもありますが、各地方自治体においても戦後50周年に向けて記念事業としての取り組みが計画されていると聞いております。例えば、県内では長野市では松代に、これは民間資本を主体とするというふうになっておりますけれども、平和記念館をつくる計画で進められております。松本市では3千万円の予算を計上し、そのうち県の森へ平和のモニュメント、約500万円の予算でモニュメントをつくるという、こういう計画がされているそうであります。私の得た情報であります。 そこで飯田市では具体的にどのような平和アピールや記念事業を行う予定か。計画案をお持ちになっておられましたらお答えを願いたいと思うのであります。 また、それに伴う予算措置を講ずる考えはあるかどうか。市長及び関係部課長からのご答弁を求めておきます。 3点目といたしまして、市職員の社会貢献活動についてお伺いをします。 今日、社会全体にボランティア活動への関心が高まり、参加者も増大してきていると言われています。企業、社員、労働組合、団体等、社会貢献、すなわちボランティア活動が広まりを見せておりますが、これまでの多くの勤労者は企業戦士、会社人間と言われ、時間的な制約も多く、また、地域とのつながりや仲間をつくるなどして一緒に活動するという機会があまりなかったように思います。そのような理由によりボランティア活動とは縁遠い存在であったかと思われます。しかし、最近では、労働時間の短縮も進み、勤労者の間では社会参加活動への貢献に関心が非常に高まり、ボランティア活動を取り巻く環境も変化をしてきました。退職者を含めてシニア世代のボランティア活動への参加も多くなりました。ボランティア活動に対する新聞記事も毎日のように目にするようになりました。内容を見ますと、環境、そして、自然保護、地域福祉、施設訪問、文化とか芸術、スポーツ、国際交流などの活動分野もあり、多岐多様であります。 そこで市の職員が専門職として、また担当の職務を離れて社会人として、1市民としての地域住民の一員として社会貢献活動、いわゆるボランティア活動への参加などが、どのようなところで、どのように行われているか、その現状を把握しておられましたらお伺いしたいのであります。 続いて、今後の促進の方策、支援の方法などについての考えについてお伺いをしたいと思います。 ボランティア活動は、私が申し上げるまでもなく、自発的な意思に基づく活動でありまして、これを強制することはできません。しかし、環境ボランティア活動に参加したいという人は4人に1人いると言われております。これらの人たちが参加できる環境の整備を整えていく必要があります。企業なら社員とか従業員が参加しやすい条件の整備や奨励等、又は支援策が求められていると言われております。そこで勤労者の皆さんができるボランティア活動については、どのような活動分野があるか、いくつかその例を挙げてみましょう。 青少年や一般、そして、老人を対象としてのスポーツや趣味、学習の指導があります。また、文化や芸術の関係、自然の保護、環境の保護、障害者、老人、児童などの福祉関係に挙げられるものであります。また、今日では国際交流、国際貢献、国際支援等が挙げられるようになりました。このような中で一般的で一番多く知られているのは、何といいましても募金活動であります。そこで市長もご存じのとおり市が関係する多くの職場を網羅して組織されております当市の市職員共済会がありますが、市職員共済会の中にはスポーツクラブが23チームあります。文化、芸術、その他のクラブが13チームありまして、36のチームがあるかというふうに私は承知をしております。スポーツを通じて健康増進を図り、文化、芸術では趣味を活かしての仲間づくりを図るなど多くの職員が活躍をされておりますが、また、居住地区においても居住区を単位として18地区にそれぞれ居住者会が組織されております。市職員が居住地区においてのローカル的な特徴や、その特性を活かしながら、親睦、交流を図っておられることはご存じのとおりであります。地域の環境保護で活躍されている面は承知しておりますけれども、そのほかのそういった活動が今一つ何となく物足りないように思うのでありますが、その点についてどのようなお考えを持っているかお伺いをしたいのであります。 先程申し上げましたが、企業においては従業員が行うボランティア活動の奨励制度や表彰制度、そして、ボランティア強化制度が設けられているという企業もあります。市としては、これらの点につきまして、どのようなお考えをお持ちか。市の職員に当てはめて、どのような制度が導入されたらよいのか、そういうことも含めてお伺いをしたいと思います。 以上をもちまして私の第1回の質問を終わります。(拍手)
○副議長(
澤柳辨治郎君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。
◎市長(田中秀典君) 櫻井俊夫議員のご質問にお答えを申し上げたいと思います。 はじめに、平成7年度予算編成の考え方につきまして、基本的な方針につきましてお答えを申し上げてまいりたいと思います。 先のご質問の答弁を繰り返すことにもなるわけでございますが、長期にわたります経済不況は、国、地方の財政に深刻な影響を及ぼしております。こうした中で、ますます多様化し、増大する行政需要にこたえるために既成事実にとらわれずに思い切った事務事業の見直しを行い、着実な行政改革を通じ、貴重な財源を捻出していかなければなりません。冒頭のごあいさつでも申し上げましたけれども、このたびの国会で成立をいたしました税制改革関連法によりまして約5兆5千億円の所得減税の先行と現在3%の消費税率を平成9年の4月から5%に引き上げるという内容のものでございますが、地方財政への影響もあるわけでありまして、国の予算、とりわけ地方財政計画や地方債計画の動向が気がかりなところであり、情勢を的確に把握をし、適切に対処するとともに厳しい状況ではございますが、健全財政を維持しながら前向きに建設的な予算編成に努めてまいりたいと思います。 そこで具体的な継続事業と新規事業についてのご質疑でありますけれども、これも下平議員にお答えをいたしましたが、市民要望の多様化と増大をいたします行政需要の中で、事業の優先順位について厳しい選択を行いまして、財源を重点的、かつ効率的に配分する中で、今議会中に公表を予定をいたしております3か年実施計画に沿った事業として、継続事業は、丸山羽場第1地区
区画整理事業、運動公園プール建設事業、街路事業、
ふるさと農道事業など、また、平成7年度以降の大型箱物事業につきましては、緑ケ丘中学校の改築、給食共同調理場の建設、ふれあいの里、福祉会館建設、老人ホーム川路寮改築などがございます。 次に、戦後50周年記念事業について具体的にどのような平和アピールと記念事業を行う予定かというご質疑でありますけれども、先の第3回の定例会におきまして、ちょうど東京の世田谷区から集団疎開50周年を記念をして大勢の方々が飯田を訪れてくれましたことに触れて戦争に対します私の所感の一端を申し上げました。重ねて申し上げることになるわけでありますが、戦争を体験しない世代が社会の中心的な存在になりつつある今日、改めて戦争の悲惨さを、そして、平和の大切さを正しく伝えていかなければならないと痛感をいたした次第であります。世界で初めて原爆の洗礼を受けた日本人として、戦後50周年を迎えるに当たり、今の平和な世の中が先人の尊い犠牲の上に成り立っていることに思いをいたし、永遠の平和を誓う節目の年にいたしたいと思います。戦没者の慰霊祭をはじめ、強く平和をアピールするような事業を行いたいと考えております。具体的な事業の内容につきましては、目下検討中でありまして、市民の皆様方からのご提案もございますので、それらを参考にしながら決めてまいりたいと考えております。 3番の市の職員の社会貢献活動につきまして、その1番の市の職員の社会貢献活動の現状を伺いたいというご質疑でありますが、職員の社会貢献活動につきましては、基本的には個人の自由意思の発露に委ねているのが現状でございますが、職員研修の一環として新規採用職員に大平街道へツツジ等の植樹をして環境美化に貢献をいたしている事業がございます。個人的な立場では、消防団等の地域の組織の中での活動、文化事業への協力などとスポーツ活動の指導員を積極的に行っている職員は数多くおります。また、職員の居住地域で組織をいたします地域会が地元の公園、街路の美化活動をしたり、植樹の作業などの社会貢献の活動が平成5年度におきましては13地区におきまして15回実施をされております。このほか職員労働組合で組織をいたしますグループで福祉施設への慰問活動等がございます。 2番の今後の促進の方策、支援の方法などの考え方についてでありますが、社会貢献、ボランティア活動は基本的には個人の自由意思に基づくものでございますが、市役所の職員の資質としましては、社会への奉仕の精神は重要な要素であると考えております。従いまして、今後ともに職員が率先して社会貢献活動に参加できるような条件の整備に心掛けてまいりたいと思います。 社会貢献活動への支援策につきましては、行政組織を通じての方法は馴染まない部分がございますので、職員の共済会、職員労働組合等の他の組織へ働きかけをいたしまして自主的な活動の充実が図られるよう努めてまいりたいと考えております。 以上で第1回の答弁といたします。
○副議長(
澤柳辨治郎君) それでは、2回目の質問に移ります。 櫻井俊夫君。
◆27番(櫻井俊夫君) 2回目の質問に入ります。 予算の関係につきましては、先程もおっしゃいましたように下平一郎議員や吉村徳一郎議員の「イチロー効果」が上がっておりまして、ほとんど聞くところはございません。従って、2点目の戦後50年の記念事業等に関連してお伺いをしてまいりたいと思います。 今、市長がおっしゃいましたように50年の節目、大切な時期であります。今それぞれ新聞紙上を見ますと、アメリカではソミソニアン歴史博物館の中で原爆展をやろうということで計画をされましたら、広島から持っていく原爆の材料は在郷軍人によって阻止されたと、こういうことも出ておりました。原爆によって日本の終戦を早めたんだと、こういう言い回しだそうであります。アメリカのことは別にしましても見る人と裏表で大分違うもんだなということ、われわれは被害者だと思っておりますが、向こうはそうは思ってなくて終結を早めたんだと、こういう言い回しでありまして、大分違うなというふうに思っているわけであります。また、12月7日、日本では12月8日ですが、ハワイでは12月7日だそうであります。真珠湾の攻撃の日を真珠湾攻撃によって亡くなられた追悼犠牲者の記念日にするということで先日制定されまして、アメリカの記念日の制定ということで祝日にする、休みにすると、こういうニュースもございましたし、また、アメリカでは原爆のきのこ雲を切手にしまして、それを切手として使おうという、こういうような生臭い話ばかりアメリカの方は出てきまして、どうもわしらに馴染まない感じがするわけでありますが、幸い村山総理も、また、広島の平岡市長も遺憾であるということの表明で、この切手は中止をしているようでありますが、このようにして50年がいろいろな形で問われる時代になってきておるわけであります。国内では、ご存じのとおり被爆者援護法もいよいよ9日に衆議院で可決されまして被爆者の援護は、わしらが見ますと不十分だけれども、一歩前進した形で長い間日の目を見なかった被爆者援護法が制定された。これはうれしいことであると思っています。被爆者の皆さんには不満足だけれども、長年、自民党政権の中で通過できなかったことが、ようやく通過した思いでありまして、不満足ながら一歩前進、このように思っておるところであります。戦後の補償問題につきましても、先程私が申し上げましたようにプロジェクトチームができまして、これから何点かにわたっての戦後補償の問題が上がってくるのではないかと思っています。そのような中で飯田市においても平和宣言都市をしているのはご存じのとおりであります。昭和59年の6月に非核平和都市宣言をされておりますのはご存じのとおりであります。「世界の恒久平和は人類共通の願望である」と、こういう見出しで皆さんのお手元にありますように条例の第1款の前段の方に載っておりますので、議員の皆さん、机の下にありますから、また暇なときに見ておいてください。 このようなことでございまして、私たちはいろいろな取り組む方向があろうかと思います。先程市長の方からいろいろなご意見を聞いて、これから検討するんだというふうにおっしゃられましたけれども、そこで私も市民の一人としていろいろ提案をしてまいりたいと思っております。 1つには、先程申し上げましたように長野では平和記念館を今年から2年ほどかけまして、これは民間の力が主体だそうでありますけれども、松代へ大本営の入口のところへ建設する計画で、あと3年間のうちには建てるというような動きになっております。松本では3千万を平和予算に盛りまして県の森に500万の平和モニュメントをつくる、こういうことであります。私どもとしても、かつては平和記念塔を建ててほしいというようなことを勤労者団体からお願いしたこともございます。これも一つの方法かと思いますし、モニュメントもあろうかと思います。また、先程市長が言われましたように世代によってだいぶ平和の問題に対する考えが違ってまいりました。私は、私事でありますけれども、昭和の初期でありますから行かんでもいいと思っておったんですが、どうしても、おまえ、志願していかなきゃ日本は負けるぞというんで19歳のときに行きまして、ただただひたすらお尻を殴られ、ビンタを食って鐘の茶碗に鐘の箸、飯を食べて帰ってきた経験がございます。今の20代、30代の皆さんには、とてもわからない状況かと思います。それだけに身にしみて戦争の悲劇というものを、頭の上からアメリカのグラマンで射撃を受けたり、ミシンを縫うようにわしの隣を縫っていく銃弾に合って、そういう経験がございますから、悲しみはひとしおであります。従って、教育委員会の方では是非とも計画をしてほしいなと思うのは、小学校の低学年では無理かもしれません。従って、高学年とか中学とか、こういう生徒を何らかの形で広島とか長崎へ連れていってもらいたい。これは夏の8月の9日、6日というのは非常に混んでおりますから、これは大変だと思います。従って、それをはずした8月の夏休みの期間を通じて募集をして、できれば親子でもいいから広島、長崎へ行って研修をしてもらうということも一つの方法かと思いますし、平和のための講演会も一つの手段かと思います。また、これらの問題を解決するために、一つは平和問題プロジェクトを市民の皆さんや職員の皆さんでつくっていただいて、まだ期間がございますから、そういう取り組みに対して図ってもらうということも、意見を聞くというのも一つの提案かと思うのであります。又は平和のための週間をつくっていただいて人形劇に皆さんが大勢来ますから、それでごっちゃになって大変だかもしれませんが、その前段とか後段で平和週間というのを設定してもらってやるのも一つの方法。時期は別としましても、また、平和週間の中で生徒や一般市民を広島、長崎へ連れていってもらう、これもそういう一つの方法かと思います。形として残すならばモニュメントという方法もあるし、平和記念塔というものもあるかと思います。かつては勤労協から三日市場の運動公園の近所へ平和記念塔を建ててくれないかという要望を出したことも過去にはあったと思います。それらをいろいろ参考にしながら、是非ともそういった平和に対する50周年の記念の事業を積極的に取り組んでいただければありがたいというように提案を含めてお願いをするわけであります。 この問題は、単なる教育委員会だけ、今、教育委員会は50万の平和予算がございますけれども、50周年の節目でございますから、これは全市的な問題として企画が中心になって是非やってほしいなということを願っております。 次に、ボランティア活動についてまたお願いをしたいわけですが、市の職員は行政的に自分の職務としてやっておられる方が多いわけでございますけれども、これは別にしまして、市長が自ら、おい、やれよというわけにはいきません。先程もお話がございましたように共済会や労働組合の方へ何かの機会にそういう奨励を、促進するような奨励の手段を取り組んでもらいたいと思っているわけです。私も、もちろん会員でございますけれども、ある機会を通じてそれぞれしていきたいと思っていますけれども、是非ともお願いをしたいわけでありますが、スポーツの皆さんならスポーツの皆さんは野球のクラブなら野球を通じて少年のスポーツ育成に取り組んでおられる方も知っております。また、サッカーをやっておられる方は少年サッカーでボランティアで指導をしたり、こういうこともありますし、多く取り組んでおられるわけでございますけれども、例えば、私は写真クラブ、私も写真クラブにおりましたんで、最近、社会委員会に所属して思うんですが、老人訪問をしたわけでありますけれども、写真クラブの皆さんは老人の日に写真機を持っていってお年寄りの姿を撮ってやって大きくして伸ばしてやる、これも一つの方法じゃないかというふうに思うんです。スポーツや自然環境は、先程申されましたようにいろいろ取り組んでおられるわけです。環境問題、ごみ拾い、紙拾い、そういった問題は多く居住区の皆さんも取り組んでおられる。ただ、ずっと私も見ておりまして、福祉の関係で今一つ弱いなと、ボランティア活動が。こういうふうに実感をしておりまして、そんなことを提案するわけであります。家庭訪問又は老人福祉の施設の訪問、これは市職の壮年部が今年の老人の日に特養へきまして獅子舞をしたりいろいろ芸をしてやっておられるように聞きます。ところが、女性部の皆さんは、まだそういう参加を聞いておりませんし、これから私も機会あるごとにそういう提案をしていきたいと思っておりますが、共済会の方でもそういった機会を奨励をしていただきたいというふうに思っているのであります。 そこで各企業は、いろいろなボランティア休暇などが設けられているところもあるようでありますが、ボランティア休暇を1時間単位で取るとか、半日単位で取る、そういう制度があるところもあるようであります。また、表彰制度、非常に優秀なボランティア活動の皆さんを表彰する。金一封は別にしても賞状紙1枚でもいいかもしれんが、そういった制度があるというところも聞いています。身近なところで県下の市役所の関係では、塩尻市ではボランティア活動を職員から募集しまして90人できたそうであります。その皆さんの90人の人は男女を問わず90人が出まして施設の訪問をしたり、施設へ行って掃除をしてやったり、年寄りのおむつをたたんでやったり、これは年休を消化しているそうでありますが、そういった活動も身近なところでは17市の中では今、挙がっているのは、私の耳に入っているのは塩尻市でありますけれども、そういう制度があるようであります。是非ともボランティア活動をできる職員を福祉の関係で、スポーツなんかはみんなやっておりますから、福祉の関係のボランティアを募集してみたらどうかという提案であります。助役さんは絵を描きますから老人の顔を描いてやってお年寄りに差し上げる、これも一つのいい方法、文化部の芸術の関係は助役さんが会長をやっておられます。そういったこともいいかと思います。そのように各サークルの皆さんに是非ともそういった共済会を通じて奨励をしていただくとありがたいというふうに思っています。従って、それらを含めてもう一度考え方をお聞きをしたいと思います。 以上です。2回目を終わります。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。
◎市長(田中秀典君) 2回目のご質問にお答えを申し上げたいと思います。 最初に、戦後50周年に基づきましての平和アピールでありまして、いろいろなご体験からご提案をいただきました。 最近の状況を見ておりますと、戦後50年、まさに戦争の痛ましさが風化されてしまうような状況にございます。先程もお答え申し上げましたけれども、今の平和な世の中が先人の尊い犠牲の上に立って成り立っていることに思いをいたしまして、平和を誓う節目の年にいたしたいと考えておるところでございます。戦没者の慰霊祭をはじめといたしまして強く平和をアピールするような事業を行いたいと考えておるわけでありますが、先程もご指摘をいただきました窓口は確かに教育委員会が行ってきたわけでありますけれども、櫻井議員ご指摘をされましたとおり、この問題につきましては、庁舎内部で検討いたしてまいりたい、そんなふうに考えておりますのでご理解をいただきたい。できるだけ住民の心に残るような事業を行ってまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 それから、2番目の職員の社会貢献、ボランティアにつきまして再度のご質問でございましたけれども、これらにつきましては、基本的には個人の自由意思に基づくものでございまして、当然のことでありますけれども、市の職員の資質といたしましては、社会への奉仕の精神は重要な要素であると考えております。従いまして、今後とも職員が率先をいたしまして社会貢献活動に、あるいはボランティア活動に当然ご指摘がございました福祉のようなものにつきましても、できるだけ積極的に参加できるような条件の整備に心掛けてまいりたい。また、そういったことを行うようにも私どもからも指導いたしてまいりたいというふうに思いますので、よろしくご理解のほどをお願い申し上げたいと思います。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 村松助役。
◎助役(村松芳孝君) 共済会の方としまして市長の答弁に補足しますけれども、共済会は職員の、文字通り独立した互助会であります。しかし、職員としての自覚の上に立った週休2日制という新しい時代に対応した身の処し方をもとにしまして、地域ごとのボランティア活動を奨励をしております。また、グループだとか、クラブだとか、いろいろ共済会の中にはありますけれども、櫻井議員おっしゃるように、それぞれのクラブ等で、できる範囲で活動をしております。しかし、この活動が十分だとは思っておりません。これからも時代の要請に対応した自分たちが考えて、自分たちが汗をかく、そういう姿勢をさらに強固にしてまいるつもりであります。櫻井議員自身が会員でありますから、常日頃のご指導を賜りますようお願い申し上げておきます。
○副議長(
澤柳辨治郎君) それでは、3回目の質問に移ります。 櫻井俊夫君。
◆27番(櫻井俊夫君) 3回目に移ります。 今ご返事をいただいたことで了としたいと思いますが、一つ平和の関係につきましては、庁内でいろいろ論議をして、これから検討するということでありますが、それは実施をするときは金がつかんとなかなかできない問題がございます。従って、銭がかからんように安上がりでといって、あんまりケチらんように。50年の節目でございますから、節目としての予算を、事業と予算を、そういう計画で是非お願いしたいということを一つ要望しておきます。 ボランティア活動につきましては、今お話がございましたように、あくまでこれは自主的で自由の意思によってやることですから強制するわけではございませんけれども、それぞれのサークル活動を通じまして何ができるかということをサークルの皆さんに呼びかけながら是非ともボランティア活動に参加をしていただけるようにお願いしたい。と申しますのは、いろいろと耳に入ってくるんでありますけれども、どうも市の職員、なかなかそういうボランティアに参加が少ないようなことを言われますんで、私も身内の関係であまりすっきりしないもんですから、そういう点で是非とも奨励をしていただきたい。共済会を、今言われましたように共済会を中心にして、そういうサークル活動を活かしながら何ができるか、そういうことで考えてみようというようなことはできるんじゃないかと思います。従って、サークル活動を通じながら、また、地域の居住者の皆さんにもお願いして、先日も上郷の浦野会長の方から新聞が出ておりました。さすが環境保全課へ行きますと、民生部長になりますと大したもんだと。橋北でも横田さんが会長のときには環境保全課におって私たちも缶拾いをした、その職場へ行かんとやらんのかなと思うんですが、そんなことのないように全地域上げて環境保全や環境の整備などへ取り組んでいただきたいなというふうに要望したいと思います。 時間がまだ十分余ってますけれども、この辺でやめます。第3回目の質問を終わりたいと思いますが、是非とも平和予算につきましては事業の計画を立てたら予算を十分つけていただいて実行していただきたいということを要望して終わります。以上です。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 理事者側の答弁を求めます。 要望ということで。 以上で櫻井俊夫君の一般質問を終わります。 それでは、次の一般質問を行います。 井坪隆君。
◆2番(井坪隆君) 明政会の井坪隆でございます。 本年平成6年もすでに12月の半ばを迎え、来年度の平成7年度予算が編成される時期となりました。また、先の決算審査におきましては、事業がすんでしまったこととせず、真剣な議論をもってのぞんだ多くの議員の一人として審議、可決を行ったものであります。去る3月に本年第1回の定例議会が開かれ、今回12月は第4回となるわけですが、この間の一般質問において私は3月の第1回の定例会には地方拠点都市基本計画を取り上げました。拠点都市の計画の実施元年に当たり、この先10年間の飯田はどうやっていくんだ。そのことを議論する大事な時期だと申し上げました。これに対し、市長の答弁では、拠点都市推進の重要な視点として、この時代にもう一度自分の地域を見直し、それを磨いていくことが大切である、こう述べております。では、自分の地域を見直したとき、飯田市が他に誇り得るものの代表的なものとして人形劇カーニバルとアフィニスセミナーについて、それをどう磨いていくのかを先の9月の第3回定例会においてお尋ねいたしました。そして市長は、市民自らが演ずる側として参加していくことから新しい街づくりが成長していく。そのための努力をしていく、こう熱い思いを込めて答弁をされました。いずれの論議も新時代に向け、飯田市の取るべき路線とその理念が一応の確認を見たと、私は理解しているところでございます。時に拠点都市推進の元年に当たる本年度の、その終盤に当たる今回の議会においては、社会情勢から来る時代の価値観の変化に、いかに対応し、ほかの都市との絶対差をどうやってつくっていくのか。三遠南信地域における歪んだ三角形などと言われる悔しさを乗り越えて、行政だとか、市民だとかではなくて、みんなで力を合わせてやらまいか、そんな元気のある地方の独立都市として成長するための基盤づくりをいかにしていくかについてお伺いいたしたいと思います。 さて、一昨日はスウェーデンのストックホルムにおいて大江健三郎氏がノーベル文学賞を受賞いたしました。日本人として実に誇らしく思うと同時に、歴史的な日であることも忘れないでありましょう。この時の人、大江健三郎氏の受賞記念講演において大江氏は、もう一度人間に戻ってと次のように世界に語りかけました。20世紀がテクノロジーと交通の発展のうちに積み重ねた被害を、できるものならひ弱い自らの身をもって鈍痛で受け止め、そこから展望し得る人類全体の癒しと和解に、どのように品のよい貢献がなし得るかを探りたいと願っております。この講演の内容の趣旨やその受け止め方は別といたしまして、今日に至る近代化の過程における現象を指摘していることは事実であります。この感動的な講演を聞く中で思うことといたしまして、21世紀を間近に控えた1990年代というものは、これまでとは異なった原理原則が社会の共通認識としてなり始めているのではないかということであります。量が問題となった時代から質の時代へ、非人間的なものより人間的に、そして、プロの社会からアマチュアの社会へと1980年代までの疲れを感じたこの1990年代が人の心を打つ純粋さの社会へと大きく変化してきているということであります。そこでわが飯田市は、この社会経済構造の変化の中で、これまでの市長答弁をはじめといたしました新しい原理原則を持ち、そして、市民への意識づけを根気強く行って飯田下伊那の中での飯田市と、その市民に相応しい総合性のある政策を進めていかなくてはなりません。その中での今話題の西友撤退後を考えたいといたすところでございます。 西友の跡地を市はどうするんだといったような興味をお持ちで私の質問をお聞きの方がおられましたら、いささか視点が異なる向きがあり、誠に申し訳なく思うところでございますが、しかし、市長からは大きなヒントを得るつもりでおります。 この西友撤退のニュースは11月初旬飯田市内をかけめぐりました。私も、その日の夕刊で初めて知りました。ある程度の予想や仮定の論議がされていたとは言え、本当に出ていくんだなとしみじみと新聞記事を読んだものでした。しかし、私の今の立場で、いつまでもしみじみとはしていられません。ましてや本町1丁目界隈の基本計画区域に始まった一連の市街地再開発事業に公的な展開を図る市の責任が生じている今、20億円とも30億円とも言われる消費を生んでいる企業の撤退は極めて憂慮すべきであると思います。ひょっとすればこの現象はこの1件にとどまらないかもしれない。もっと大きな波が押し寄せ、そして、その果てはと悲壮にも似た表情で語る経済通の話も耳にいたしております。しかし、同時に、ピンチと見るこの機会を地方の独立都市が生きて生きて生き延びていくために何をすべきかについて飯田下伊那の中心地に投げかけられたチャンスとしてとらえるならば、市全体の責任による展開ともいえる市街地再開発事業の今後の推進とことさら中央通りの今後に対して、特に地元の意思を一つにまとめていく重要なタイミングであると言えます。さらに、これまで交通網の整備拡大などから生じた郊外への資産等の拡大に対しては、問題意識こそあれ、行政、その他関連機関による手立てが不足してきたことへの反省を余儀なくされております。その中での大型店の撤退は、都市のあり方を考える意味で幅広い課題を投げかけていると受け止めざるを得ません。 そこでお伺いいたします。 拠点都市の指定を受けたこの地域において、飯田市の中心市街地をどのように位置づけ、そして、どうイメージづけて飯田下伊那の賑わいの場を形成していくのか、市長の所見をお伺いいたします。 そして、今回の大型店の撤退を跡地問題だけでない都市の課題として深刻に受け止める姿勢を持ち、取り組む必要があると考えますが、併せて市長の所見をお伺いいたします。 次に、行政の組織改革と女性の登用についてお伺いいたします。 去る11月18日、上郷地区市政懇談会の席上、市長は、基本計画、基本構想策定に当たっての所見を述べられました。その中で、1つ、地球時代、2つ、自然再認識の時代、3つ、人口減少、高齢化時代、4つ、新地方の時代、5つ、本格的な高度情報化の時代、以上5つの項目で経済社会情勢の変化を挙げて、これからの新しい価値観の時代を強く述べられておりました。私も同様の考えでおります。冒頭に申し上げましたとおり原理原則が変わりつつあり、それに伴って社会が大きく変わってきているという認識であります。これに対応しての組織の徹底的な見直しが市民サービスにつながり、組織の活性化が図られることと考えます。今議会において吉村徳一郎議員、そして、去る6月の定例会の一般質問におきまして岡島豊議員より、行政機構の見直しについて、それぞれ質疑がなされました。岡島議員におかれましては、自らが地域要望のあった事業の相談を市へ行ったときの戸惑いを体験を持ってご質問されましたが、拝聴いたしておりました私も、なるほど、おっしゃるとおりと感じた次第でございます。改めて申し上げますが、一口に市民の憩いの場である公園といっても、児童公園や農村整備公園など内容によって担当する係が違い、みんなが同じくして通行する道路も、この道は農林部、そして、方や建設部の担当と市民にとってわかりやすく効率的とはいい難い現実があります。このような原因が国県との流れの中で、いわゆる縦割行政になっていることは、わが国の行政機構上から抜け切れない面があることは、ある程度理解できるところであります。しかし、私が申すまでもなく、地方自治法においては各自治体自らの実情に即して機関の設置などをできる余地が広く残されております。ゆえに本年5月、市の行政改革調査会が発足され、見直し、検討がされていることと思いますが、庁内の、しかも自治体としての感覚での改革にならんために先に申し上げたような市民感覚の実態とのズレが広がらないことが肝要であります。さらに開かれた行政のための見直し、検討に当たって、女性労働力の活用、ことさら人事面における登用がクローズアップされていくべきであります。ちなみに飯田市の人口の52.2%、そして、有権者の53.14%、さらに市長、2年前の市長選挙に行った人の54.5%、これすべて女性の数字で、どれをとっても見事に女性が多数派であります。そして、市の職員数でも女性の職員が、やはり半数を超えております。にもかかわらず人事面では実態とズレているのが現状であります。私は、ことさら男女を分けて数を平等にと申し上げるつもりはありません。女性の労働力、能力の活用に本気で取り組むためには、人事の姿勢や市の経営方針が大切であり、それを徹底させる強い意思と行動力が必要なのであります。さらには継続的に女性が力を発揮できる仕組みや環境づくりがみんなで行われることが重要でございます。 そこでお伺いいたします。 このように時代の変化から新しい価値観が生まれつつある今、いかに組織を活性化させるかについて女性の登用の姿勢と併せて市長の所見をお伺いいたします。 さて、第3点目といたしまして、環境衛生組合の位置づけについてお伺いいたします。 一般廃棄物、つまりごみ対策については、これまで多くの先輩議員により鋭い議論がなされ、それぞれの機会に成果を上げていることは私自身学ぶべきものがあると思うところでございます。3月の定例会において中田裕康議員は、ごみ減量化の対策について数値を示しながら詳しく質問されました。また、特に6月の定例会においての久保田平八郎議員のご質問は、地域に密着した課題として衛生組合の活動の難しさを取り上げておられました。私も地区の役員の方々や理事の皆さんから活動についてお聞きいたしておりますが、なかなか確かに難しいものがあります。地区内の啓蒙運動の浸透、さらに地区ごとの成果のばらつきの問題、それぞれその任に当たる方々の並み並みならぬご努力によって今日に至っている状況です。何より自らの住む地域を積極的に美しくする気持ちが大切なだけに、主体的な活動が原点となっていかざるを得ません。旧上郷町当時の上郷地区におきましては、比較的意識が高い地域が多くありましたが、いずれの地区も立ち番の徹底や班ごとの小さな会合の頻繁な開催など、粘り強い組合の方々の努力が成果を上げてきました。これらの活動は、その重要性が極めて高いものの行政が強制できるものではありません。しかし、その主体的な活動の本来のあるべき姿を市民に説いていく必要があります。また、資源ごみの換金ができないなど、ごみを取り巻く情勢が困難になってきた時代にあっては財政的な助成はその機会すら少なくなってきているというふうに思われます。行政としては少しでも気を緩めればすぐに元に戻ってしまうこの実態を認識し、未加入者や無関心層への呼びかけなどを通じた支援、指導を繰り返して行うことなどのかかわり合いが、より求められているのではないでしょうか。 そこでお伺いいたします。 住民意識の向上に、環境衛生組合の運動に頼らざるを得ない状況において、環境衛生組合の主体的なあり方について、どう考え、そして、行政としては今後どのようにかかわっていくのか市長の所見をお伺いいたします。 以上3項目にわたって質問いたしました。花はその主の心の色に咲く。司る一人ひとりの熱い思いがこの街を美しく、そして、豊かにすることでありましょう。 以上第1回目の質問を終わります。(拍手)
○副議長(
澤柳辨治郎君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。
◎市長(田中秀典君) 井坪隆議員のご質問にお答えを申し上げたいと思います。 はじめに、西友の撤退後の都市像につきまして、飯田の中心市街地を飯田下伊那において、どう位置づけているのかのご質問にお答えを申してまいりたいと思います。 都市像につきまして考えるときに、都市と地方という漠然とした観念がございまして、街と田舎もこの延長にあるような気がいたします。また一方、田園都市と言いますと、街を農村が取り巻いているようなイメージを抱くことと思います。飯田下伊那は、まさにこのイメージだと思います。それは街を取り巻く飯田下伊那18万人の生活圏の人々が、家庭と職場の間にあって生活を楽しむ空間として長い歴史を刻む中で、いろんな機能が集積されて街が成り立っているものだと思います。位置づけと言うとき、飯田下伊那という運命共同体の中で街と農村がお互いに機能分担し合ってこそ地域の活力、安定、平穏が保ち続けられるのだと思います。こうした意味で中心市街地の位置づけは、将来にわたりましても飯田らしい個性を持った街の魅力を持ち続けられるようにすべきものと考えております。 次に、西友の撤退が、目指す都市像についてどう影響するかというご質疑でありますけれども、西友の撤退が都市像に影を落とさないかということでありますが、都市を市役所の前庭にありますケヤキの大木にたとえますと、釜石市とか夕張市のように主力産業の衰退で人口が半減してしまうような状況になれば幹が枯れかかって都市像も何もないものと思いますが、飯田市の場合は比較的太めの枝が折れた。そこからまた新しい息吹を期待をしているような状況だろうと思います。西友の撤退によりまして賑わいのポイントが一つなくなる現実はあるわけでありますが、反面、西友が吸引をいたしておりました30億円近い消費を取り戻すビジネスチャンスが新たに生まれる現実もあるわけでありまして、撤退のマイナスをプラス発想に転化する努力を行政なりに取り組んでいきたいと考えております。地域地元の皆さん方も、この逆境をバネにいたしまして頑張っていただきたいと願っておる次第であります。 2番の行政の組織改革と女性登用についてでありますが、新しい価値観の時代に向けまして、いかに組織を活性化させるかというご質疑でありますけれども、21世紀の地方行政を展望いたしますと、地方分権が時代の大きな流れとなっている今日、全国一律の画一的な地域づくりから脱却をしまして、それぞれの地方独自の特色ある地域づくりをする必要に迫られるものと考えております。従いまして、本年10月から全庁業務革新事業を導入をいたしまして、この新しい時代に向けての市役所の組織機構を多方面から分析、検討いたしまして新しい価値観の時代にマッチしたものが構築できるよう、目下取り組んでおるところでございます。この事業は、ご案内のとおり飯田市が自主的、主体的に取り組んだものでありまして、新たな行政課題や住民の多様なニーズに対応するためには、常に見直しを行い、時代に即応いたしました組織機構を編成していかなければならないと考えているからであります。これからは地方の独自性が問われる時代の到来ということで、政策立案機能の充実と福祉、保健、医療の有機的な連携などの統合的、機能的な施策の推進のための組織機構のあり方を検討いたし、さらに将来、飯田市として対応すべき事柄にも十分意を用いながら組織機構の見直しを図るよう努めてまいりたいと考えております。私は、この事業の着実な完成が組織力の強化と組織機構の活性化を達成し得る道であると確信をいたしておるところでございます。 次に、女性労働力の活用への姿勢についてでありますが、12月1日現在の市役所の職員数は、1,390名でありまして、うち女性職員が734名で全体の53%を占めておる現状であります。また、病院関係を除きます一般行政関係におきましても、46%の475名の女性職員が勤務をいたしております。女性の労働力なしには市行政は運営をされない状態であることは、もう紛れもない事実でございます。近年、女性の労働意識は大きく変化をいたしてきておりまして、女性の持つ潜在能力の発掘は人事管理上重要な要素であると認識をいたしておりまして、個々の知識、能力、適正を総合的に判断をいたしまして、女性職員の登用を積極的に図ってまいりたいと考えているところでございます。 3番の環境衛生組合の位置づけにつきまして、主体的環境衛生組合のあり方についてのご質疑でありますが、環境衛生組合は各自治会単位の地区環境衛生組合とその連合体である環境衛生組合連合会から組織をされておるところでございます。環境衛生組合の事業も生活基盤の向上によりまして衛生面の重視から快適な生活環境づくりへと変化をしてきたところでございまして、現在では廃棄物に関する事業活動が大きなウェイトを占めるようになってきております。しかしながら、18地区環境衛生組合も同一レベルの取り組みが必要であるわけでございますが、残念ながら取り組みの実態は地区によってまちまちであります。今年7月に千代環境衛生組合が中心となりまして、各種団体とともに地域の自然環境の保全、ごみの減量化、再資源化の促進等を目的といたしました環境保全推進協議会を発足をいたしましたことは今後の環境衛生組合のあり方に一つの方向を示すものと注目をいたしておるところでございます。 次の環境衛生組合と行政の望ましいあり方でございますが、環境衛生組合は、各地域において集積所の管理をはじめ、ごみの分別指導、河川清掃等に取り組み、環境行政に大きな貢献をいただいております。また、今年度は、エコライフ推進モデル事業に積極的に、また、指導的な立場でご参加をいただいたり、毎年統一をいたしましたテーマでブロック研修会を開催をし、ご提言をいただいております。環境衛生組合が環境行政に与える影響も大きく、今後も一体となりまして環境衛生事業を推進をし、住みよい街づくりに向けてご協力をお願いをいたしてまいりたいと思います。 以上で第1回の答弁といたします。
○副議長(
澤柳辨治郎君) それでは、2回目の質問に移ります。 井坪隆君。
◆2番(井坪隆君) ありがとうございました。 それでは、2回目の質問に入らさせていただきます。 まず、中心市街地の問題でございますけれども、ただいまの市長の答弁で、中心市街地の位置づけは観念的にはそういうことだと理解いたします。また、大木の太い枝にたとえられておられましたけれども、今少し危機感の認識があってもよいのではないかというふうに思います。その中で失礼ながら何気なくお使いになられた言葉の中で、飯田らしい個性を持った街の魅力といったところがございましたが、これが実に大切なところではないかというふうに思います。お聞きしましたところでは、幸い本町1丁目界隈の市街地再開発事業においては、裏境線というこの地方の歴史的個性を活かした空間が具体的に設定されておられるようですが、今後の事業の推進においても地元の奮起を促しながらも飯田下伊那の中心市街地なんだという位置づけの中で、この地方の個性、そして、何より住民の思いを活かすことを政策の方向としていくべきであります。 ところで、私自身、小さい頃両親からよく聞いた飯田へいくにと、こういう言葉の響きの中には何かしら憧れの賑やかな街に出掛ける、そういったものがありました。朝から嬉しくて出掛けるときには顔を洗って、そして、一張羅を来てこの飯田へ出掛けてきたものでございます。こんな話を郡部の人たちと話をしておりましたところ、俺もやっぱりそうだったにと、当時はすごい都会に出ていくような感じだったな、そんなお祭りに飯田に来た頃の思い出話に話が弾んだことがございました。時は経ましても、このように丘の上に幼い頃の憧れにも似た思い出は心の中に今もあります。そんな思いが丘の上の外にあることを地元をはじめといたしまして再開発に当たる行政も、もっともっと認識をしていかなくてはならないわけであります。さらに先日の一般質問の中で
久保田議員から、中心市街地の危機打開策をご自身の培われた経済感を持って悲痛なまでの訴えをされておられました。その中でも紹介されておりましたが、去る11月3日に開催されましたりんご並木バザールが4千人とも6千人とも言われる人の集客をもって大成功に終わりました。これは橋南連合青少年会と飯田青年会議所という、実は商売とは直接関係しない団体のジョイントで開催されたものであります。しかし、バザールというかぎり物の売り買いはあるのでありますが、大事なのはそのコンセプトが商売という視点ではなくて市民への呼びかけという、そういう点を前面に押し出して商売をあまり出さずに丘の上の活性化を図るという新しい試みであったわけでございます。このとき4千人とも6千人ともいわれる人々が来られた。その駐車場はどうしたのでありましょう。主催者側に聞きましたら、駐車場の用意はほとんどしなかった。それどころか集まった人々から誰一人として駐車場の問い合わせをする人がいなかったそうであります。この現実を見るときに、ここには多くの学びがあると私は思います。行政として、議会として、地元商店街として、商工会議所として、そして、郡市民として、いっぱいいっぱい勉強させられるものが、ここにはあります。つまり飯田下伊那の賑わいの、顔はここなんだと決めて本気になってやれば活性化は可能になり得ると、そういうことでございます。そこで今問題になるのは、この本気さであります。市民全体の、そして、何より部局を超えた行政全部で当たる本気さが必要なんであります。そんなことを言ったって経済活動に行政は入れっこないよ、そうおっしゃると思います。私もそのとおりだと思います。しかし、今、市民は本当に何を求めているんでしょうか。行政側との腹を割った話し合い、そして、核心に触れた話、そんな親密な関係を望んでいるのであります。こんなパースがあるんだ、こんな構成でやるに、そういう絵を具体的に見せることを怖がらずに積極的に出していくことであります。腹を割って話してみれば非難もあります。しかし、確実に前へ進んでいくことは間違いないわけであります。市の一部の積極的な取り組みには市民からの評価がありますが、行政の一部でなく、全部がそういうふうに当たらなければだめなんです。 質問にいたるプロセスが、いささか長くなりますが、ここまでくるともう一言言いたくなります。中央通りのキャブシステムに伴い、アーケードが論議されたことがありました。ありましたと私は今申し上げましたが、現実はありますなんです。まだアーケードが撤去される前にアーケードの必要、不必要の論議がされた結果、アーケードの存続となった旨を私はお聞きいたしております。しかし、その後アーケードの撤去された今、そして、西友の撤退という事件があったこの今、中央通りを歩いて市民はどう感じとっているのでしょうか。丘の上に来る主役である市民は。丘の上にとって神様であるお客さんが、もしも仮に、ああ、風越山がドーンと見えていいな。オー、反対側は南アルプスか。雪がかぶったな。お、このビルはなかなかしゃれとるな。そう感じて、どうもアーケードはない方がいいかもしらんに。どうずらと、そんなふうにお客さんがつぶやいたといたします、仮に。 そこでお伺いいたします。 ご答弁いただいたように中心市街地を将来にわたっても飯田らしい個性を持った街への方向を政策できちんとしていくならば、財政面、ノウハウの強力なバックアップ体制があることを市の姿勢として、できれば具体的に、ここでお示しいただきたい。さらにアーケードを私は例に出しましたが、地元や市民が、よりよい方向に進もうとしたとき、また、新しい方向転換を試みたとき、柔軟な対応をもって支援をすべきであると私は考えますが、市長の所見をお伺いいたします。 さらに、極めて単純で多くの方の疑問であると思われる西友撤退後の跡地利用の件についてであります。 この問題を地域の死活問題として重要かつ緊急な対応のできる、しかも自らの問題として地元や地域と一緒になって丘の上を考え、そして、生きていける、そういった企業や機関と協議する意向はないのかどうか併せて所見をお伺いいたします。 冒頭に申し上げましたが、ほかの都市との絶対差をこの街がつけていかなければならない時代に、まだまだ購買力のあるこの飯田下伊那は、対大型店ではなくて対駒ヶ根、対伊那、そして、対諏訪、岡谷、そういった対抗意識でないと絶対差をつけられてしまう。逆につけられてしまう、そういうことになりかねません。元気な力強い答弁を市長からお願いいたします。 さて、熱くなってしまって中心市街地の問題が中心になってしまいましたが、2回目の答弁で了解できるものであれば2回で質問を打ち切りますので、あと何点かお伺いいたします。 組織改革については、国県の方式の丸のみだけではない飯田独自の取り組みに高い評価をいたしておりますし、大いに期待をいたしておりますが、そのためには何のための改革か、誰のための改革かが必要となってきます。先程の答弁、やや観念的な答弁ですので、思い切った改革を、そんな姿勢を聞きたいところであります。思い切ってやれと言われても機構上さまざまな事情によりまして思うようにならないこともあるでしょう。しかし、時代の要求と市民にとって何が親切かの、そういう観点に立って最大限の知恵を絞って、例えば、これも例えばです。今日は仮にが多いですけれども、ある一定機関に、ある一部の組織を閉鎖を実行する。その代わりに飯田市が、これでいくんだと、仮に人形劇カーニバルであれば、これでいくんだと、そういうふうに決めたものについては部局の新設あるいは統廃合を考える、そういった全般にわたって生き生きとした改革が求められるのではないかと私は思います。 さらに女性の登用の件ですが、本格的な女性の労働力の活用への歩みは男女雇用均等法の改正がこの4月に施行されるなど実は本当は今始まったばかりなのであります。女性のための施策は、ほかの女性職員の励みにも、そして、市民の励みにもなり、何よりも基本的には、ここにおられる九十何パーセントの男性のためにもなっていくことがわかっていくはずであります。さらには女性労働力が新しい可能性の源となっていきます。例えば、資源の問題、環境の問題、こういった問題を考えますと、今までのような男性的なダイナミックな感覚は開発の時点から難しくなります。ドイツでは、設計図を書く段階からリサイクルができていないと、その企業は成り立っていかないという時代になってきたそうです。もっと人間的な感覚が重要になってまいります。こんなときこそ女性が持っている感性や男性とは異なるものの見方、そういったものが、ますます生きてくるのではないかというふうに思います。 そこで再度お伺いいたします。 組織の一部の閉鎖、新設を実行するといった英断はできないか。市長の所見をお伺いいたします。そして、生活者重視の動向がさらに強まる21世紀に向けて柔軟性をもって女性の起用、登用を進めるべきと考えますので、より突っ込んだ姿勢をお伺いいたします。 ところで、今日は改革、改革と大変うるさいようですが、このたび市の給与が金融機関への振り込みがなされるやに聞いておりますけれども、今から23年前、私が当時入社した会社が給与振り込みになりまして感動したことを思い出しました。23年前でございます。 最後に、環境衛生組合についてですが、ご答弁において環境衛生組合の位置づけ、そして、何よりその任に当たる皆さんに対する大きな期待が述べられました。千代の環境保全推進協議会の発足、これは非常に前途有望であり、非常に期待ができるものであると思います。こういった市民から学ぶという視点を大切にしていってもらいたいものだと思います。それほどの期待感を持って重要性をご認識であるのならば、せめて連合会などの機会に市長自らご出席いただきまして市長の環境衛生組合に対する姿勢をご表明いただき、併せて現場の実情を聞く、生の声を聞く機会とされることを期待いたします。 また、普段の観光行政においては、住民意識の高揚にもっと行政が仕掛けをしていくべきであります。前回、鼎体育館で行われたリサイクルフェアに私自身も参加してみましたが、あの準備は、ご担当された所管については大変だったのではないかなというふうにご推察いたします。しかしながら、あのような啓蒙運動を各地区で、また、各地区ごとに実践をしまして環境全般に関する重要性の認識を市民に訴えていくことが重要であります。 そこでお伺いいたします。 市長も大変お忙しい身でありましょうが、環境衛生組合の会合へのご出席と併せて、その配慮を所管にお願いする次第でありますが、いかがでございましょうか。また、市民への継続的な啓蒙運動の、あるいは啓蒙活動の実施について併せて所見をお伺いいたします。 答弁よければこれでよしとしますが、2回目の質問といたします。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。
◎市長(田中秀典君) 2回目のご質問にお答えを申し上げたいと思いますが、西友の撤退に伴いまして中心市街地がその位置づけはどうなのかという再度のご質問でございました。 そのご質問の中で飯田へ行くというときに、井坪議員も一張羅を着ていったという話がございましたけれども、確かに大火前の飯田市を今考えてみますと、まさに城下町でありまして、それなりの風格がございました。もちろん大火後の整備をされたときも、その風格に基づきまして同じようなことが言われましたけれども、今省みますと確かに飯田へ行くというのは一種の晴れがましい言葉として使われたような気がいたしますし、まさに当時といたしてはそのとおりであったというふうに思います。そんなときのことを、ある人は盆地小宇宙というような言葉を使った経過がありますけれども、これは一つには旧市があって飯田町があって、その周辺を、いわゆる近隣の町村、農村が養蚕が盛んな頃に、その農業で栄えたお金を持って飯田へ行って買い物をした、そのときにそんな盆地小宇宙というような言葉を使ったというような経過がございました。そういった状況がございまして農業が忙しいときは、やはり買い物に来れませんから、おそらくそういったことから、ひょっとしたら中心市街地のアーケードのアイデアも生まれてきたのかもしれない。これは定かではありませんけれども、それも一つの私はアーケードの方策かなというような感じがいたしております。しかし、その後ご承知のとおり町並みは22年の大火によりまして非常に大きく変化をいたしました。その大火後、先人が都市計画手法によりまして現在の、いわゆる大火に強い、そして、当時としては、おそらくこれだけの道路をつくるということは現在のモータリゼーションの時代を想像したかどうかは定かではありませんけれども、やはりそれなりの対応をして今の町並みをつくったというふうに思います。しかし、今その町並みが果たして今の社会に通用するのかどうか、これはやはり西友の撤退が求められるときでございますから、もう一度私は中心市街地にあっては考えていく必要があるであろうというような感じがいたしております。そういったことからいたしますと、先程井坪議員も触れられましたアーケードはどうなのかという問題にもやはりつながってくることでありますから、これからそういった視点に基づいて商店街のありさま、ありよう、そして、商店街のみならず中心市街地がどうあるのか、これはご一緒に考えていかなければならない問題であろうというふうに思っておりますし、現在は土地開発手法に基づきまして関係機関とともに今この市街地をどうするか考えておるわけでありますから、是非そういった点につきましてご指導ご協力もまたいただいてまいりたいというふうに思います。また、西友撤退を問題契機といたしまして、先程から申し上げましたとおり中心市街地が飯田市の顔として魅力ある街、そして、賑わいのある街にいたしていくためには、有能な手立てとする具体的な手法がもちろんご提案をされれば何も現在の既定方針で進まなければならないわけではないわけでありますから、そこで行政がどのような手立てができるのか、これはやはりご一緒に考えていく必要があるであろうというふうに思っておりますので、私どもといたしましても、できるだけ積極的にこの問題には対応いたしてまいりたい、そのようにご理解いただきたいというふうに思います。 次に、西友の撤退につきましての跡地云々という話がございます。 私は、西友の撤退の正式の話を聞きましたときに、その翌日、庁舎で助役をはじめといたしまして緊急に相談いたしました。そして、この問題は早期に対応すべきことということで、実は翌日上京いたしまして、西友の本社に伺ったわけであります。そのとき、たまたま会頭さんが上京されておりましたから、ご一緒に西友の重役の皆さんとお話をいたした経過がございますけれども、西友としては、そのときの判断といたしましては、私どももできるだけのお願いを申し上げましたが、20年来今日までお世話になったけれども、結果としては苦渋の判断だということを申されておりました。その中で、やはりこれは聞きおいていただきたいことは、やはり現在の西友が商いをしてまいりました30億弱のこの商圏というものは非常に今もって魅力のある地域であるということは変わりがないということは西友は申されておったわけでありますから、やはり西友はたまたまあのビルのことをペンシルビルということを申されておりますけれども、私どもはデパートのような大きなビルだと思っておりましたけれども、西友から見ると、あれはペンシルビルという解釈をされておりますから、私どもとはちょっとそういった点でも、やはり西友の考え方には相当違いがあるのかなという感じがいたしたわけでありますけれども、現在の時代にそぐわないということは、これは事実であります。しかし、そうは言うものの魅力のあるところには変わりがないわけでありますから、現在もいろいろな考え方とか、いろいろな情報、いろいろな話題があることは私どもも承知をいたしております。これはまさに丘の上にとりまして大変大きな事業でありますから、私も商工会議所あるいは地元の皆さん、もちろん議員の皆さんもそうでありますけれども、それなりのアイデアだのお考えがございましたら私も積極的にその皆さんとお話をする中で対応いたしてまいりたい、そんなふうに思っております。 その件と関係をいたしまして他の都市との絶対の差をつけろということ、これは当然だと思います。私はその参考になるかどうか、たとえがいいかどうか別といたしまして、今現在ございます新しい市の市立病院、今のあの病院ができた当初は、大体お越しになります患者さんというものは半々で飯田市のみならず下伊那の皆さんがお越しになったという経過がございました。最近の状況を見ておりますと、その状況もかなり変わってまいりまして、上伊那はもとより諏訪圏からもお越しになっているような状況にございます。やはりあの病院をつくってよかったなということをつくづく思うわけでありますけれども、あの病院をたとえに出すまでもなくして、やはりこの地域の皆さんが、先程前段、菅沼議員もございましたけれども、小売というようなお話がございましたが、そういった魅力ある地域をつくることによって地元の滞留率を高めると同時に、やはり井坪議員ご指摘をされますとおり外から買い物に来られるような魅力のある市街地、もとより商店街にいたしていかなければならない、そのための再開発事業をはじめといたしますさまざまな事業を今、計画をいたしておるわけでありますから、これからも積極的にこれらの事業につきまして努めてまいりたいというふうに思います。 次に、組織の点についてのご質疑がございましたけれども、今日の社会の状況を考える中でいろいろとご指摘をされましたが、まさに世の中が大きく変動いたしておるわけでございますから、行政需要もそれにふさわしい変化をいたしていかなければならないわけでございまして、地方公共団体が地元の行政需要に柔軟かつ迅速に対応していくために、やはり組織の制度の適時適切な見直しを起こしていく必要があるであろうと考えております。そこで先程来申し上げておりますとおり全庁業務革新を今行っておるわけでございまして、事業量の増大する一方で、先程もご指摘ありましたけれども、縮小あるいはまた、廃止、切り捨てすべき事務事業の洗い直しが当然のこと重要であるわけでございますから、それらが重要なポイントであろうと思っております。そういった点につきましても配慮しながら取り組んでまいりたいというふうに思っております。 最後の、最後の手前でありましたか、女性の起用、登用についてでありますけれども、先程も庁舎の中の女性の職員の数を申し上げました。それほど大勢の皆さんが今、市の中で活躍をいただいておるわけでありますから、まさに行政需要が増大する中での、あるいは多様化する中での女性の活躍に期待するものは大変大きなものがございまして、これからも人事管理上、組織の政策といたしましても重要な方々と認識をしながら登用いたしてまいりたいと思っております。 一つ些細な例でありますけれども、市勢要覧が今度新しく完成をいたしました。あれにつきましては、かなり実のところ女性の意見を多く入れたわけでございまして、あのようなおもしろいものができたわけでございます。あるいはまた、最近の建設の技術を見ておりましても、美博をつくられました原先生の言葉を借りるまでもなく、これからの建築は、いかに女性を登用しながら女性の意見を入れていくのか、これが大切だというようなことも申されておりました。さまざまな分野において女性の参画が必要であり、また、大事な時代でありますから、私どもといたしましても、そういった時代を見ながら女性の登用を考えていかなければならないと思っております。 最後に環境衛生組合の会合の出席はどうなのかというご質疑がございました。 ここ3、4年前でありましたか、やはり同じようなご指摘をほかの分野でされた経過がございまして、私も一体いくつの職があるのかわからないもんですから調べてもらいました。そうしますと、例えば道路の場合には塩尻までが道路の中の私は同盟会の会長か副会長になります。それから、畜産になりますと、今度は木曽が含まれます。それから、治水になりますと、岐阜、三重、愛知、静岡、これらがやはり関係になりまして、その中の会長か副会長になるわけでありまして、それらを含めますと170から190ございまして、その20あるというのは、副会長になったり、なくなったり、新しい同盟会ができたりということがございますから、大体そのくらいの数があるかなという感じがします。この中で1年間を泳ぐわけでありますから、お願いがございまして、ひょっとしたら都合が悪くてその会合に出席ができないということもままあったかと思います。しかし、今の環境は、まさに地球規模で大事な問題となっておるわけでございますから、これからも所管の方にも申し上げまして、できるだけ時間が許すかぎりは、いろいろな会議にも出席をいたしてまいりたいというふうに思っておりますので、そのようにご理解いただきたいと思います。
○副議長(
澤柳辨治郎君) それでは、第3回目の質問に移ります。 井坪隆君。
◆2番(井坪隆君) 概ね理解をいたしました。 単純なというか、白か黒かの結論をいただきたかったのは、環境衛生組合の会合に出てくれるか、どうなんだというところなんですが、190の中を泳いでいくということでございますけれども、泳ぐのであれば一つくらいは際につかまるのではないか。ご本人の意思と所管の方々の配慮がまず大事であろうと思われます。私は、来年はとは申しませんけれども、来年行ってください。是非近いうちにというよりも必ずその会合に出るくらいの気概を持って衛生組合の皆さんとの腹を割った話をしていただきたいというふうに思います。 それから、最後になりますが、要望になります。 確かに経済面だけでは人はこの街に来ません。岡谷からも諏訪からも来ません。総合的な行政の丘の上に対する積極的な施策、支援、それをするという決意を申されましたので、市民の皆さん、特に地元の皆さんは、そういったバックボーンを期待しております。是非とも今日の答弁がそのままにならないように、むしろ積極的、それこそ積極的な地域への踏み込みをお願いをいたしまして質問をすべて終わります。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 以上で井坪隆君の一般質問を終わります。 ここで暫時休憩をいたします。 14時38分 休 憩 -------------------------- 15時02分 再 開
○副議長(
澤柳辨治郎君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 一般質問を続行いたします。 岩崎和男君。
◆3番(岩崎和男君) 明政会の岩崎和男でございます。 私の前の前には市民クラブの超ベテランの櫻井議員、それから、ただいまは若いフレッシュな井坪議員が元気よくやっていただきました。非常にちょっと、若干やりにくいなというような感じがしておりますけれども、一生懸命頑張ってまいりたいと思います。 それでは、通告に従いまして順次質問を行いたいというふうに思いますけれども、例によりまして前置きを少々述べさせていただきたいと思います。 月日のたつのは早いもので、上郷町が合併をいたしまして早や1年半が経過をいたしました。合併協議項目も市長の誠意を持って遂行すると言われましたとおり計画どおり順調に進んでおりまして、私どもといたしましては、まずは安心をしていると同時に御礼を申し上げる次第でございます。私たち上郷の住民も新しい市民といたしまして自治会等を中心にいろいろの施策に努力をしているところでございますけれども、これらに対しまして多くの皆さん方のご指導に対しましても併せて感謝を申し上げる次第でございます。 さて、来年平成7年度でございますけれども、この7年度の予算編成期に当たり合併合意項目及び新市建設計画の諸事業に対しましても積極的なお取り組みをお願いを申し上げる次第でございます。 それでは、順次質問に入らせていただきたいというように思います。 まず1番目といたしまして、過日、市長さんの名古屋並びに大阪市場、これは農産物の市場でございますけれども、その販売の状況に対して市場調査を行っていただきましたけれども、その成果と感想についてお伺いをいたしたいというふうに思います。 先の第2回の定例会の折りに私の一般質問におきまして農業対策の一環といたしまして飯田市の農産物の銘柄確立と、それから、有利販売について市長に市場調査の要請をいたしましたところ、市長答弁で、市長自ら市場調査を行うという言明がございました。それに基づきまして大変お忙しい中、先程もちょっと聞き漏らしましたけれども、170だか190の団体の長をおやりになっているということで非常に多忙だというお話がございましたけれども、その中にもかかわらず10月24日、25日、それから、26日の3日間市場に出向いていただきまして積極的な対応を行っていただきましたことに、これまた、まずもって御礼を申し上げる次第でございます。今定例会の市長のあいさつでも、この市場調査は大変に有意義なことであった旨のごあいさつがございました。飯田市始まって以来の市長の市場調査に対し、農協をはじめといたしまして多くの農家の皆さん方は高い評価をしております。先日、生産部会の組織の代表といいますか、部会長でございますけれども、数人の方より私のところにわざわざ電話をいただきまして本当にありがたかったと、そんな御礼の言葉がございました。また、市場側におきましても、好意的な対応を行っていただいたようでございまして、今後の飯田市の農産物の販売に対し、一段と評価が上がるものと確信をしているところでございます。今後もこのような機会を市としての一つの事業としていただいて是非とも続けていっていただきたいというふうに思っておるところでございますけれども、これらを含める中、市長のこの市場調査の成果と感想をまずお聞きをいたしたいというふうに思います。お願いをいたします。 次に、ごみ対策及びごみの減量化についてお尋ねをいたしたいというふうに思います。 今も井坪議員の方からも環境衛生の組合についての質問がございましたけれども、私は少々具体的な細かい質問になろうかと思いますけれども、お願いをいたしたいというふうに思いますけれども、合併をいたしまして1年半が経過をしたわけでございますけれども、ごみの対策、それから、問題等につきましては、まだまだ私はわからない点が多くあるわけでございます。いたって初歩的な質問が多いかと思いますし、また、ごみ問題につきましては、多くの議員の皆さんが、それぞれの定例会のたびに幾多となく質問をされておりまして、同じような質問も多くなろうかと思います。しかし、先日の南信州の記事にも載っておりましたとおり市民の皆さんの環境に対する最大の関心は、何と言ってもごみ問題だというふうな記事が出ておりまして、計画的な環境行政を望んでいるようでございます。そのような点からも、よろしくご答弁を是非ともお願いをいたしたいというふうに思います。 家庭から出るごみ、また、企業から出るごみは、年々増加の一途をたどってまいりました。しかし、平成5年度は、平成4年度に比べまして1,500tくらい減っているというふうに思っておりますが、反対にごみの処理費につきましては増額となっておるというふうに見ております。ごみの減量化には一層の努力を図らなくてはいけないというふうに思っておるところでございます。 そこでまず始めに、イタチガ沢の現況についてお尋ねをいたしたいというふうに思います。 これにつきましては、6月の定例議会で吉川四郎議員が質問されていますが、再度お願いをいたしたいというふうに思う次第でございます。イタチガ沢につきましては、平成10年までの埋め立て計画のようでございますが、近年、埋め立てごみの減量によりまして、その期限も少々延びるのではないかと思っております。これは地元の理解も得なければならないこととは思いますけれども、あと何年くらいまでもつのか、まずもってお尋ねをいたしたいというふうに思います。また、地元との約束等もありますので、10年以降の新しい埋め立て地について現在どのように検討されているかお尋ねをいたします。 次に、資源ごみ回収団体に関連いたしましてお尋ねをいたしたいというふうに思います。 資源ごみの回収については、市民の分別意識の向上、それから、リサイクルへの関心の高まりから年々増加をし、平成5年度には約5千t弱と大きな数字を示していますが、市内941か所の収集のほかに資源物回収団体といたしまして、婦人会、それから、小学校、PTA、これらの皆さんの努力が大きいと思っておるところでございます。この皆さん方の扱った資源物の平成5年度の金額を飯田市資源物回収団体連絡協議会、この資料によりますと、紙類、それから、ぼろ、アルミ、瓶類合わせて851万4千円となっておりまして大いに努力を讃えたいというふうに思っているところでございますが、平成6年度の実態はどうなっているか。また、いろいろな問題点等もあるかと思いますが、平成7年度の市の取り組みについてもお聞きをいたしたいというふうに思います。 次に、市民リサイクル活動と支援策についてでありますけれども、リサイクル活動のモデル地区として鼎の皆さんが積極的に取り組んでおられるようでございますけれども、予算書等から見ますと、エコライフ推進モデル事業、環境にやさしい暮らしというような意味だそうでございますけれども、それから、生ごみリサイクル運動モデル事業等がございます。これらはごみの減量化のため非常に必要な事業であり、積極的な支援が必要かというふうに思います。このリサイクルを中心といたしましたこれらの事業、現況をどのような成果が上がっておりますか。また、これからどのような支援をして推進を図っておられるかお考えをお聞かせをいただきたいというふうに思います。 なお、今後の問題といたしまして、ごみの有料化についても考えていかなくてはならないというふうに思っておりますが、ごみの有料化に対しまして市長のご所見をお伺いをいたしたいというふうに思います。 次に、廃棄物及び粗大ごみの処理のために大がかりなリサイクルセンターの建設についてお聞きをいたします。 近年、埋め立てごみは減少傾向にあるとは言うものの資源ごみは増えておりまして、ごみ処理は何らかの対策が必要でございます。埋め立て地も年々難しくなることから、ごみの減量化は必要であり、市民サイドのリサイクルも限度があるというふうに思っております。将来的には大がかりなリサイクルセンターの建設により、ごみの分別を図り、減量化を図っていく必要があるというふうに思われますが、昨年私も衛生施設組合の議員といたしまして滋賀県の長浜市のプラントの視察を行ってまいりました。この施設は長浜市を中心にいたしまして9つの広域行政で行っておりまして、施設につきましては約25億の建設費でありまして、なかなか立派な施設でございました。1日5時間の稼働で約40tの処理ができるようなふうになっておりまして、対象となるごみにつきましては、いわゆる生ごみを抜きましてあとのすべてのごみになろうかと思いますけれども、不燃ごみ、それから、不燃性粗大ごみ、可燃性粗大ごみというふうなものが対象になっておりました。分別につきましては、5種類に分けられておりました。鉄関係のもの、それから、アルミ、不燃物、可燃物、プラスチックとそのような施設によりまして5段階に処理をされておりました。そのことによりまして埋め立てに回る最終処分のごみは非常に少なくなっておるわけでございます。それらの施設を見たときに、私も今後飯田市もこのような施設は必ず必要であるというふうに感じてまいりましたが、いずれにいたしましても、これらは
広域行政組合で考えていかなくてはならないことと思っているところでございますけれども、ごみの大半を占めております飯田といたしましての取り組み等の考えをお聞きをいたしたいというふうに思います。 次に、ごみ問題の最後になろうかと思いますけれども、不法投棄につきましてご質問をいたします。 不法投棄の実態は、なかなかつかみにくく、対策の難しさもあろうかというふうに思われます。最近、特に増えているのではないかというふうに憶測をしておりますけれども、悪質な投棄も多いかというふうに思われます。この不法投棄につきまして市内の実態と、その対策についてのお考えをお願いをいたしたいというふうに思います。 次に、国保税につきましてですが、特に今回は国保税の中でも国保税の均一化についての1点のみお伺いをいたしたいというふうに思います。 ご案内のとおり上郷との合併協議で問題となりましたとおり旧上郷町と飯田市とは国保税の差が大きくあるわけでございますけれども、いわゆる国保税には応益割、応能割とがありますけれども、いわゆるそのうちの応益割のうち平等割1万3千円、均等割1万2千円、これは旧上郷も飯田市も同じであります。しかし問題は、応能割のうち所得割が5.1%に対して2.8%、それから、資産割が25%に対して23%と上郷地区の応能割の率が低いのはご承知のとおりでございます。この差につきましては、平成6年度まではこのまま不均一課税でいき、平成7年、8年度でその差を縮め、平成9年度より、いわゆる均一課税とするということになっておるわけでございますけれども、7年度、8年度どのような形ですり合わせを考えておられるか。すでに来年度からのことでございますので具体的に考えておられるかと思いますけれども、その点をお伺いをいたしたいというふうに思います。 国保税というものは目的税でございまして、医療費の必要額によって変わってまいるかというように思いますけれども、国保加入者の負担が大きくならないようなすり合わせ、また、均一課税をお願いをいたしたいと思うものでございます。 最後の質問になろうかと思いますけれども、市内での高齢者の交通死亡事故対策についてでございます。それらについてお伺いをいたしたいというふうに思います。 今年度の飯田市内の交通死亡事故は、交通防災課でお聞きをいたしますと、前半はほとんどなく順調にきていたようでございますけれども、なぜか7月以降、特に飯田市内で痛ましいお年寄りの交通死亡事故が1か月に1件という割合で多発をしております。現在まで5件発生しているというふうに思っておりますが、そのほとんどが歩行中、又は横断歩道上での事故であり、全く不幸なことでございます。被害者も、それから、加害者も不幸に見舞われます交通事故であります。何か安全対策上の欠陥もあるのでないかというふうに思われますが、この悲惨な死亡事故の撲滅のためにも市といたしまして何らかの対策が必要であります。現場におきまして、これらの事故の調査も行われたことと思いますけれども、安全対策を含める中、市のお考えをお聞きをいたしまして第1回目の私の質問といたします。(拍手)
○副議長(
澤柳辨治郎君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。
◎市長(田中秀典君) 岩崎和男議員のご質問にお答えをいたしたいと思いますが、はじめに、市場調査の成果と感想につきましてお答えを申し上げてまいりたいと思います。 本議会冒頭のごあいさつで若干感想を申し上げましたが、10月24日より3日間にわたりまして名古屋、大阪の青果と食肉の市場を農協の組合長さん、各生産部会長さん方のご案内で視察をいたしてまいりました。それぞれ市場の役職員の皆さんや経済連の皆さんとの大変ご熱心な懇談の場も設けていただきまして貴重なご意見を聞くことができ、感銘も受けました。多くのことを見聞きする中で印象深かったことをいくつか紹介させていただきますと、まず、野菜の輸入品目も量も想像以上に多く、生鮮部分までに及んでおりまして、中には冷凍食品まであり、驚いたところであります。しかし、量販店におきましては、国内の生産品を目玉といたしておりまして、3割以内の価格差であれば間違いなく安全で新鮮な国産品を買い求めるとのことでありました。飯田のりんご、ふじにおきましては、名古屋、大阪ともに大変評判がよく、人気があるのに入荷量が少なく、極めて残念であるとのことでありまして、市場側から見た産地づくりに一工夫必要かなと感じました。菌茸のように一定量を安定的に市場へ供給をすることが価格安定、高値販売につながりまして、ブランド商品になることだとも感じてまいりました。また、名古屋市場におきましては、飯田市を名古屋市飯田区と思っているとの社長の発言もございまして、戦後間もなくから飯田地方におけます果物や野菜づくりの導入に対しての名古屋の市場関係者の努力があったことも初めて知りました。飯田の果物、野菜は大消費地に近く、鮮度の面からも、まだまだ伸びれる要素がありまして地の利を活かした産地づくりが大切と痛感をいたした次第であります。また、大阪食肉市場におきましては、飯田産の牛肉のせりを見学することができました。価格差が大きいのには、いささかびっくりいたしましたけれども、畜産は技術と努力で良肉を生産をすれば赤字になることはなく、決して輸入品にも負けることはないことを知ることができたわけであります。以上感想の一端を述べたわけでありますが、一度だけで成果を云々はともかく、こうした行政の取り組みも大切であることは肌で知ることができたものと思っております。今後も機会がございましたら視察を実施をいたしたいと考えております。 次に、ごみ対策についてイタチガ沢の現状と新しい埋め立て地の考えでありますが、イタチガ沢最終処分場におきましては、供用開始以来7年目を迎えております。昨年度の埋め立てのごみ量は合併以降の上郷分を含めまして5千t弱でありまして、前年度と比較をいたしましても100t量の増加にとどまりました。また、埋め立て計画の見直し作業を実施をいたしました結果、3年から4年程度の延長が見込めるものと判断をいたしておるところでございます。 新しい処分場につきましては、今まで何か所かの候補地を選定をいたし、検討を進めてきたところでございますが、候補地を絞り、関係をいたします地域へ受け入れにつきまして申し入れを行っておるところでございます。いずれにいたしましても最終処分場の設置につきましては、関係をいたします皆さんの同意が必要でありまして、十分時間をかけ、慎重に進めてまいりたいと考えております。 次に、再資源の活用促進事業によります資源物回収団体の実績と来年度の市の考え方でありますが、昨年度に資源物として回収をいたしました量は、集団回収を含めまして全市で4,900tほどでありまして、このうち資源物回収団体が集団回収をいたしたものは、1,850tほどでありまして、ごみの減量化に大いに貢献をいただいておるところでございます。今年度におきましても古紙を中心に回収をいただいておるところでございますが、回収量は昨年程度になるものと思います。しかし、相変わらずの再生資源の市況の低迷によりまして逆有償となっておるわけでありますが、7年度におきましても引き続き資源物回収団体の育成に向けての施策を進めてまいりたいと考えております。 市民リサイクル活動と市の支援策についてでありますが、今年度におきまして、いくつかのリサイクル活動モデル事業に取り組んでいただいておるところでございますが、これらの事業は、いずれも実施中でありまして、その実績を検討する中で今後エコライフ推進に活かしていきたいと思います。 また、今後のごみ問題につきましては、本年10月に厚生大臣の諮問機関であります生活環境審議会におきまして、廃棄物の減量化、再生利用の推進等についての提言がなされました。厚生省では、これを受けて減量化とリサイクルを軸といたしました法案を次期通常国会に提出を計画いたしておりまして、これらの動きを見ながら有料化等についても研究をいたしてまいりたいと思います。 次に、リサイクルセンターの建設の考えでありますが、今後の廃棄物の処理につきましては、ただ単に燃やして埋める処理からリサイクルを推進する循環型の廃棄物処理への転換が求められております。こうした中で粗大ごみ処理施設、リサイクルセンター等の建設に向けまして飯田環境センターを中心に関係する町村と研究を進めてまいりました。このような施設の建設に当たりましては、関係をいたします構成市町村の現状を十分理解をする必要がございまして、実務担当者によります研究会を設置をし、計画立案の検討を始めておるところでございます。 次に、不法投棄の実態と対策についてでありますが、ごみの不法投棄の実態を把握することは非常に難しいことでございますが、4月以降把握いたしたものは、家庭系の一般廃棄物が13件、また、産業廃棄物が15件であります。これ以外に2月から4月にかけて集積場から持ち出し、山林等へ投棄したものが32件ほどございました。これらの多くが市民からの通報によるものでありまして、まだ多くの不法投棄があると思われます。対策につきましては、決め手となるものがない状態でありますが、関係機関と協力し、パトロールの強化や不法投棄の防止看板の設置や広報に実態を掲載する中で市民意識の啓発を図ってまいりたいと思います。 3番の国保税についてでありますが、合併年度に引き続く3か年間は不均一課税で、9年度は均一課税とするということは合併協議の結果でありましてご承知のとおりでございます。 それでは、具体的にどうするかということでございますが、目下検討中でございまして、7年度の税率改正に当たりましては、当然のことながら不均一課税の問題も含め、6年度の医療費の動向、景気の動向による財政状況あるいは国の制度改正の状況を見ながら、税率全般にわたって検討しなければならないと考えております。いずれ議会側にもお示しを申し上げ、ご論議をいただくことになりますので、よろしくお願いを申し上げます。 最後に、市内の高齢者の交通死亡事故対策でありますけれども、今年は6月までの上半期は交通死亡事故ゼロで推移をいたしておりましたが、7月以降、毎月1件のペースで死亡事故が発生をいたしまして5件となりました。犠牲者はすべて70歳以上のお年寄りでありまして、誠に痛ましいかぎりでございます。改めてご冥福をお祈りいたします。交通安全対策につきましては、関係機関との連携をとりながら、交通安全会、交通指導員会等と安全施設の整備や学校、保育園等の安全教室をはじめといたしまして各地区交通安全の集い等を実施をいたしておるところであります。今年は特に高齢者の事故防止に重点を置き、モデル地区以外の地区におきましても夜間の外出時に夜光反射機を着用することを主眼に講習会を開催をいたしてきました。また、秋には交通安全会婦人部員がお年寄りの在宅訪問をし、交通安全声かけ運動を全地区で展開をしていただきました。広報では、広報誌、広報車の巡回、チラシ、街頭指導や宣伝活動等を随時行いまして、特に重大事故発生時には重点的に実施いたしておるわけでありますが、最近の事例の多くは双方が注意さえすれば、あるいは発見が早ければ未然に防ぐことができたケースも見受けられますので、わが身は自ら守ることを訴えながら交通安全意識の高揚を図っております。 さて、重大事故が発生をいたしますと、その都度現地検討会を開き、警察署、道路管理者、県交通安全推進地方部、それに交通安全会、交通指導員、自治会老人クラブ役員等関係者によりまして道路構造上の問題点、信号機や標識、安全施設や注意喚起等、各々の観点から意見要望を出していただき、それぞれの関係機関で実施に向けた検討を行うことといたしております。具体的には交差点や横断歩道への道路照明の設置や路面標示への夜間反射機の使用、見通し改良、赤色回転灯の設置等、すでに改善実施をされているものもございます。交通安全は老若男女を問わず、すべて市民の願いであります。各ご家庭、学校、職場をはじめ、あらゆる社会教育の場で交通安全への意識高揚が図られることをお願いをし、市を上げてさらに交通安全対策を推進してまいる所存でございますので、関係各位の一層のご指導ご協力をお願いを申し上げたいと思います。 なお、先程、粗大ごみの処理、リサイクルセンターの中で、こうした中でごみ処理シキというような物の言い方をしたかと思いますが、ごみ処理施設でありますので、ご訂正申し上げたいと思います。 以上で第1回の答弁といたします。
○副議長(
澤柳辨治郎君) それでは、2回目の質問に移ります。 岩崎和男君。
◆3番(岩崎和男君) それでは、今順次すべての項目におきまして落ちのないように答弁があったわけでございますけれども、若干2度目の質問に入らせていただきたいというように思う次第でございます。 市長さんの市場調査につきましては、本当に市長自ら参考になってよかったという今もお話ございましたとおり、農家側におきましても非常に喜んでおる皆さんがおるわけでございます。やはり市始まって以来というような先程も私申し上げましたし、新聞紙上にもそんな記事も載っておりました。農家の皆さん、やはり飯田の首長が、わざわざ市場まで出向いてくれるということは本当にありがたいことなんだなということが私も痛切に感じたわけでございまして、是非ともこれからもお続けをいただきたいというふうに思うわけでございますけれども、その中で過日も若干担当部課長さんともお話した経過もございますけれども、やはりせっかく市を上げてのこういう事業でございますので、誰か議会側からも代表者が一人ぐらい一緒に同行したらどうかというようなこともお話した経過もございます。ただ、やはりその中で理事者と議会側と立場が違うんだというようなお言葉がございました。そういうものかなということで私もそれ以上はお願いをしなんだ経過もございますけれども、よく考えてみますと、やはりこれは物を有利に、飯田の農産物の銘柄を上げるということに関してみましては理事者側も議会側もないわけでございまして、一つの一枚岩となって行くなら行った方が、より効果的ではないかというふうに思っておるところでございます。そんな点市長のご所見をまたお願いいたしたいなというふうに思うところでございます。 それから、イタチガ沢についての関係でございますけれども、新しい処分場の前に3、4年今の埋め立て地がもちそうだというようなお話ございました。それにはそれなりの地元の理解も得なければいけないのではないかというように認識をしておるわけでございますけれども、新しい最終処分場は、そうは言っても必要なわけでございまして、先程も地元の理解が必要であり、慎重に進めていきたいというようなお話ございました。そうは言いましても候補地も何か所かあろうかというふうに思っておるわけでございますけれども、今少しそこらの見通しはどうかというようなことを、場所はどこまでと私はそんなことをお聞きするつもりはございませんけれども、そんな時期ではないというふうに思いますので、そこまでは申しませんけれども、見通しとしては何とかなりそうかどうかというような点だけ今一度お願いをいたしたいというふうに思います。 それから、資源物の回収団体についての関係でございます。 婦人会の皆さん等を中心に団体の皆さん方が頑張っておっていただくようでございますけれども、先程も始めの質問で申し上げましたとおり資源物回収団体連絡協議会というものがあるように聞いておりますけれども、いくつぐらい構成団体があるのか、そんな点も参考のためにお聞きをしたいというふうに思います。 それから、先程1,850tの回収というようなことを言われました。これは私の考えで、やはり古紙、新聞だとか雑誌だとか、それから、ダンボール、これらが中心ではないかなというふうに思っておるわけでございますけれども、PTAだとか小学校等におきましては、いわゆる瓶だとか、それから、アルミ缶等々があるわけでございますけれども、ここら辺はどんなふうになっているか、これもひとつ参考のためにお聞きをいたしたいというふうに思います。 これらの団体の皆さんのおかげで、ごみの減量化につきましては大きな貢献をされておるわけでございますけれども、今後これらの団体の育成には力を入れていかなくてはいけないというふうに私も思っておるところでございます。しかし、先程市長の答弁にもございましたように現在は逆有償というようなことで、集めたがお金を払わなくてはならないということで今年もそういう形になっておるわけでございます。今年度の予算書なんか見ますと、もし、違っていたら、またご訂正をいただきたいというふうに思いますけれども、877万5千円の予算化がされておるわけでございます。おそらく来年度には、これを強化育成するということになりますと増額が必要になってくるんではないかというふうに思っておるところでございますけれども、そこら辺を含める中今後の回収団体の皆さんの強化育成にどんな施策を考えておられるのか、今一度お聞きをいたしたいというふうに思うところでございます。 それから、市民リサイクル活動の支援策、また順を追ってお願いをしていきたいというふうに思います。 これにつきましては、いくつかのリサイクル活動のモデル事業があろうかというふうに思っております。いわゆるリサイクルの精神は市民に理解をしていただくために、これは本当に必要な事業ではないかというふうに思っておるところでございますけれども、そういう意味からして、これらモデル地区を私は多くつくって多くの皆さんに認識を深めていただくということが非常にいいんではないかというふうに、そんな考えを持っておるわけでございますけれども、そこら辺の考えはいかがでしょうか。お伺いをすると同時に、現在これらのモデル事業いくつかあろうかと思いますけれども、どのくらいあるのか。また、それらの地区、団体等はどのくらいあるのか。特に、これから問題となりますところのガラス瓶だとか、また、前回の一般質問の中で今村議員さんの方からもご質問ありました、ペットボトルのお話ございましたけれども、それらの処分のモデルの事業化を図って減量化に努めていかなくてはいけないというふうに思っておりますが、そこら辺の点をいかがかお伺いをいたしたいというふうに思います。 それから、有料化につきましては、いわゆる各人がごみの減量化の必要性を認識を高めていただくというためにも積極的な検討が必要かというふうに思っております。この問題、今までに検討はされているというふうに思っておりますけれども、先程も検討していかなくてはならないというようなお話ございました。どの程度まで検討されておるのか。また、何かこれらにつきまして問題点があるのか、ひとつお伺いをいたしたいというふうに思います。 それから、リサイクルセンターの建設につきまして再度お願いをいたしたいというふうに思います。 粗大ごみにつきましても、今後はますます増えてくるんではないかというふうに思っておるところでございますけれども、非常にこれらにつきまして埋め立て地も難しい状況下になろうかというふうに思っております。そういう意味からいたしましてリサイクルセンターの、いわゆるプラントの建設、これは先程も申し上げましたようにエコライフ事業を推進していく上からも必ず必要ではないかというふうに思っておりまして、積極的に検討されるというふうに思いますけれども、これは広域行政で行うという関係があろうかと思います。今、施設衛生組合の関係は5市町村で構成されておりますけれども、このリサイクルセンターにつきましては、ほかの市町村も含めて考えていかれるのか、今の5市町村で構成していくのか、そんな点もお伺いをいたしたいというふうに思うところでございます。 それから、不法投棄の実態について再度お願いをいたしたいというふうに思いますけれども、これは先程市長の答弁にもございました。実態を把握するのは大変難しいというふうに思っておりますけれども、そうは言いましてもこれらの、撲滅というとなかなか大変かと思いますけれども、これらについては努めていかなくてはいけないというふうに思っております。特に産業廃棄物の不法投棄、これらについては悪質であるというふうに私は認識をしております。不法投棄そのものはみんな悪質でありますけれども、産業廃棄物については特に悪質ではないかというふうに思います。これらの不法投棄をしました業者等は判明しておるのかどうか。また、いわゆる関係機関と言いますれば、これらにつきましては警察かというふうに思いますけれども、それらの連携はうまくいっておるのかどうかお尋ねをいたしたいというふうに思います。 それと併せまして、これからあまりにもこういうものが多くなってまいりますと、パトロールということも考えていかなくてはならないというふうに思います。若干それらの要員もおろうかと思いますけれども、パトロールをしていただく皆さんの増員等も図って不法投棄の監視を行っていく考えがあるかどうか併せてお聞きをいたしたいというふうに思います。 それから、次に国保税につきましてお願いをいたしたいと思いますけれども、なかなか国保税というものは難しいわけでございまして、その年その年によって国保会計の必要額というものは違いますので一概になかなか言えんというふうに思います。今も答弁の中で、平成7年度には考えを議会側にもお示しをいたしましてご論議をいただくというような、どうするかというはっきりした答弁はなかったわけでございますけれども、今少し具体的に検討されてもいいんではないか。すでに来年から若干ずつ差を縮めていかなきゃならんという現実があるわけでございますので、おそらく来年の3月までには国保会計の予算書もつくっていかなきゃならんのではないかというふうに私は思っておりますけれども、そういう状況下にあるわけで、もう少し具体的に検討されておるんではないかというふうに思ってご質問したわけでございますけれども、国では応益用のそれぞれ50、50の割合にしなさいというような行政指導もこれからあるやに聞いてはおりますけれども、そうなれば一遍に上郷も同じようになるということになると上郷の分が極端に上がるということがあるわけでございますけれども、そこまでいかんにいたしましても段階的にやっていかなきゃならんというのが現実あるわけでございますので、今少し具体的に検討されていかなくてはいけないというふうに思っております。再度お願いをいたしたいなというふうに思います。 それでは、以上で2回目の質問を終わらせていただきます。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。
◎市長(田中秀典君) 2回目のご質問にお答えを申し上げたいと思いますが、はじめの市場調査に関連をいたしまして、議会側も含めてどうかというふうな再度のご質疑でございましたが、私も初めての試みでありますけれども、市場の調査をする中で目の当たりに地域の地元から出ております産物を見ることができまして、飯田市の農業の現状もある程度理解ができたつもりでありまして大変よい勉強の機会をいただいたと思っております。もちろん議会側におかれましても議会活動の一環として代表者が出向かれまして市場調査をされることは当然のこと飯田市の農畜産物のPRになることでありますし、また、それらに伴いまして知名度を上げるということは、これは大変ないいことでありますから行うこともよろしいかと思います。ただ、同一行動につきましては、日程がつくかどうかという一つの問題がございますので、その方は、もし、クリアできるようでありましたらご一緒に行くこともよろしいかなという感じがいたしております。 それから、ごみにつきまして、イタチガ沢の現状から新しい埋め立て地の考えはどうかということでありますけれども、どこの地域ということは今申し上げるわけにはまいりませんけれども、地元の同意が必要でございますから、私も直接地元へ伺いましてお願いをいたしてまいりました。現在、自治会へ要請をいたしたところでございまして、これからは地元地区をはじめといたしまして関係をいたします皆さんと懇談を重ねる中でご同意を得たいと、そんなふうに思っておりますのでご理解をいただきたいというふうに思います。 リサイクルにつきまして、広域行政としてどうなのかというご質疑でございましたが、現在、松尾の竜水園、桐林クリーンセンターの構成をいたします5つの市町村の事務担当者で研究を始めておるわけでございまして、その結果を見ながら今後検討いたしてまいりたいというふうに思います。 最後の5番の不法投棄の実態についての再度のご質疑でございまして、とんでもないことでございまして、市といたしましても大変迷惑をいたしておるわけでございます。これからも不法投棄の監視につきましては厳重な取り組みを行っていく必要があるであろうと思っておるわけでございまして、集積所の見回りをはじめといたしまして委託収集業者の指導を含めまして検討を深めてまいりたいと思います。いずれにいたしましても不法投棄が行われないような取り組みも併せて行っていく必要があるであろうというふうに考えております。 あと何点かにつきましては、所管の方からお答え申し上げたいと思います。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 浦野民生部長。
◎民生部長(浦野勉君) それでは、何点かについてお答えをいたします。 まず、資源物回収団体についてでございますけれども、回収団体は、PTA、自治会、婦人会等で34団体、現在あります。 それから、瓶やアルミ缶等の回収はどうなっておるかということでございますけれども、アルミ缶の回収は進んでおるわけでございますけれども、瓶につきましては、ビール瓶以外はなかなか回収が進んでおらないと、こういう状況になっておるわけでございます。 次に、育成に向けての施策ということですけれども、ご承知のとおり平成5年の11月に資源物回収団体連絡協議会を結成いたしました。今年度から回収量によりまして補助金を交付をしておるわけでございますけれども、今後の市況等の動向を見ながら具体的な取り組みを進めてまいりたいと、こんなふうに考えております。 それから、モデル事業についてモデル地区を多くつくったらどうかということでございますけれども、現在、モデル事業につきましては今年から始めた制度でございまして、いくつかお願いをしておるわけでございますので、この成果を見ながら地区指定等検討してまいった方がいいんではないかと、こういうふうに考えております。 それから、現在、モデル事業がいくつあって、地区団体はどのくらいかということでございますけれども、市民リサイクル活動モデル事業をはじめといたしまして4種類のモデル事業を取り入れております。指定地区につきましては、鼎地区をはじめ6地区、それから、2つの団体をお願いをしております。 あとガラス、瓶、ペットボトル、こういったものをモデル事業で取り組むべきだと、こういうことでございますが、現在考えておりますことは、新年度モデル事業として瓶の回収を取り入れていきたいと、こういうふうに思っております。 有料化について、どの程度まで検討されたか。また、何か問題点はということでございますが、ごみの有料化というのは各自治体でも検討されておるわけでございますし、また、今回、厚生省の方で試案も出ておるわけでございまして、次期国会において法制化をされるというような動きもあるわけでございます。そういうものを見ながら慎重に考えていかざるを得ないんではないか。11月に行われました衛生組合のブロック研修会におきましても市の方から特にごみの有料化についていろいろご意見をいただきたいということで議題に乗せたわけでございますが、いろいろご意見が出ております。これらを早急に整理をしてみたいと思いますし、どちらにしても有料化をするにはいろいろの問題点もありますし、まず、市民の合意が必要ではないかと、こういうふうに思っておりますので、今後慎重に進めてまいりたいと思います。以上でございます。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 斉藤保健福祉部長。
◎保健福祉部長(斉藤修平君) 国保税に関連いたしまして市長の答弁に補足させていただきますが、ご承知のように先程市長申し上げましたように特に6年度の医療費の動向というのが大きな影響度があるわけでございます。本年度の医療費の動向を見ますと、9月までは非常に落ち着いた伸びを示しておりますものの診療報酬の2.1%改定、それから、10月におけますご承知のような制度改正がございまして、後半がどのようになるかということがちょっと心配しておるところだということでございます。そこで市長が第1回のご質問にお答えしたとおりでございますけれども、そういった医療費の動向、それから、国の制度改正の状況、こういったものを踏まえながら事務レベルでどういうふうに進めていこうかということで現在検討を進めておるというところでございます。以上であります。
○副議長(
澤柳辨治郎君) それでは、3回目の質問に移ります。 岩崎和男君。
◆3番(岩崎和男君) まだ、少々時間がございますので3回目の質問につきましては端的にいくつかお願いをいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 市場調査につきましては、本当にありがとうございました。先程市長答弁の中で、また折りをみて是非行きたいというようなお話ございました。私は、ひとつこれは市の事業の位置づけとしていただきまして、市長任期、いわゆる4年が1期でございますけれども、その間には毎年行ってくれとは私も言いませんし、それほど行くあれもないかというふうに思いますけれども、4年に一遍ぐらいは行くというようなきちっとした位置づけをつくって、是非これをお願いしたいなというふうに考えておりますけれども、こんな点お考えをお聞きをいたします。 それから、ごみ問題につきましては、いろいろお願いをいたしましたけれども、不法投棄の実態について再度お願いをいたしたいと思いますけれども、今年の、確か2月から4月にかけてでございますけれども、特に上郷地区の山手の方へ不法にごみを投棄されたという経過がございまして、自治会の皆さん等が中心になって、ちょうど知事が来て植林をする植樹祭のある少し前頃だったかと思いますけれども、片づけるに大勢の皆さんが行って丸々一日かかってというような経過がございます。その原因は、調べてみたら、どうも集積所へ置いてあるごみをわざわざ集めてきて、おもしろ半分にびちゃってあいったというふうに承っておるわけでございますけれども、このことは非常に悪質なことでございまして、それを考えますと、やはり集積時間というものもきちんともう少し市民に啓蒙して守っていただくということをしないといかんのじゃないか。集めてびちゃりに来る人ばかり悪く言っておったって、もともとそこに集めれるような体制をつくらんでいたんじゃよくないというような気がいたします。時間を統一するということは大変なことかというふうに思いますけれども、市民に不法投棄の防止上からも是非ともこの集積時間を守っていただくようなPRというか啓蒙を是非ともお願いしたいというふうに思いますけれども、そこらの指導が必要だと思います。お考えをお聞きをいたしたいというふうに思います。 それから、ごみ袋の統一問題についてちょっとお尋ねいたしたいと思いますけれども、今、上郷地区は統一されておりますけれども、飯田市全体ではダンボールをやめたということだけで統一をされておりません。このごみ袋の統一ということは、いわゆるごみの有料化ということにつながるというふうに考えておりますけれども、統一というものは、これからも必要だというふうに私は認識をしておりますけれども、これらについて市のお考えをお聞きをいたしたいというふうに思います。 それから、最後に国保税につきましては、大変今も市長、部長、所管の方からお話ございましたように来年度の医療費が2.1%上がるということもあるし、来年度どのくらい医療費がいるかということもなかなかわからんので一概に数字は示されんことはわかっておりますけれども、あまりなことをやると、極端に上げますと、やはり滞納者というのができるんじゃないかというように思っております。ひとつ参考のために今飯田市の滞納状況、それから、滞納者に対して保険証の関係はどうしておるんだかというようなことを参考のためにお聞きをいたしたいというふうに思いますので、そんな点お願いをいたしまして3回目の質問を終わります。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 時間がないので簡明なご答弁を願いたいと思いますが、理事者側の答弁を求めます。 田中市長。
◎市長(田中秀典君) 市場調査につきましては、先程もお答え申し上げました。 また機会がございましたら、是非私もまた参加をさせていただきたいというふうに思います。 ごみの問題につきましては、地元の自治会、衛生組合、環境に関します方々には大変日常ご努力をいただいておるわけでございまして、不法投棄もモラルの問題であろうかというふうに思っております。そういった点につきましては、これからも市として一生懸命守られますような啓蒙運動、指導もいたしてまいりたいというふうに思います。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 浦野民生部長。
◎民生部長(浦野勉君) それでは、簡単に申し上げますが、上郷で起こりました不法投棄、これは非常に特異なケースでございまして、投棄者は判明をされております。指導もいたしております。それから、日時等につきましても、ごみの収集計画表等配布する中で、また、各衛生組合、それから、自治会の皆さんのご協力を得まして徹底をさせていきたい。 ごみ袋の統一につきましては、昨年7月、上郷の合併と同時に始まったわけでございますが、やはりごみの作業の効率化や危険防止、それから、やはり有料化ということをにらんで努力をしていきたい、こういうふうに思っております。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 松村収納課長。
◎納税課長(松村貞雄君) それでは、国保税の滞納の現状についてお話申し上げたいと思います。 11月末現在で滞納繰越額が1億8,925万9千円余となっております。6年度分の現年度分については、収納率が51.8%でございます。滞納の皆さんにつきましては、納税相談に出てきてくださるようにお願いをいたしまして、保険証を滞納のない方とは違いましてお渡しをせずに市役所の方へお出掛けいただくような取り扱いをいたしております。それから、滞納が、できるだけ累積しないようにということで早い段階から電話による催告その他努めておるところでございます。以上でございます。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 以上で岩崎和男君の一般質問を終わります。 それでは、次の一般質問を行います。 大坪勇君。
◆5番(大坪勇君) 花は心に似せて咲くと言われまして私はどんな花を咲かせていいだろうかと登壇してまいりました。日本共産党の大坪勇でございます。 質問に入る前に前置きでございます。質問ではありません。先程井坪議員が今議会でも決算に対して真剣に対処してやってまいりましたと、こういうお話がありました。私ども日本共産党も飯田の平成5年度の決算には真剣な態度でこれに当たって決算の認定については反対をしてまいりました。ところが、12月の6日に明るい民主市政と私ども日本共産党飯田市議団と共同で飯田市に対して予算要求をいたしました。この席上、応対、答弁に出ていただきました助役さんが、いろいろ共産党の市議団の活動を上げたり下げたりしていただいたわけですが、その点は結構でございますが、済んでしまった決算に反対することはおかしいと、こういうことを公の席上で申されました。これは飯田市の理事者としては、とんでもない見識であると思うわけであります。予算は当然これを反対する、賛成する権利を議員は持っております。また、決算に対しても、この認定に反対する、賛成する権利を持っております。予算は議決しないと執行できませんが、済んでしまった決算については、これが認定されなくても今までやってきた決算は有効であるというのが自治法で明確に定められております。こういうものに対して市の理事者、助役さんがそういうことがおかしいということを言うこと自体が議会活動に対する軽視ですね。冒涜です。民主主義を知らない、これは自治法に明確にされておりますから、これは今日答弁いただかなくても結構でございますが、後程どこかの場所で明確なお答えをいただき、陳謝していただきたいということを思って、これから質問に入りたいと思います。 私は、5点にわたりまして質問をしてまいります。 いつも答弁が長くて不完全燃焼に質問が終わってまいりますので、答弁はできるだけ簡潔にお願いをしたいと思います。 最初に、平成7年度の予算編成に対して、先に幾人かの議員さんから質問がありましたので、具体的なことについて質問したいと思います。 現在、地方財政は非常に厳しいものになってきております。日本共産党は、80年代から政府の臨調行革の号令のもとで多くの自治体が住民のための福祉、教育の仕事をどんどん切り詰めてため込み主義を図っていることを批判してきました。ため込んだ金を何に使うか。結局ゼネコン型の公共事業、大型プロジェクトのために財源蓄積ではないかというのが私たちの批判の焦点の一つであります。今私たちが批判したとおりのことが起こっています。住民を犠牲にしてため込み、平成4年度が全国的にこれがピークになりました。飯田市では平成4年度の基金が76億円でありました。今それを取り崩して全国的には大型事業につぎ込むということが起こっています。今年度の基金の残高予定は、平成6年度で40億と飯田市はなっております。つまりこの2年間で76億から40億に基金は減っております。ため込みを取り崩しただけでは足りずに借金が大変な勢いで増えています。最近、自治省の発表によると、90年度に全国の自治体の借入残高は66兆9千億円でありました。それが4年後の94年度、つまり今年でございますが、102兆8,600億円、4年間で36兆、54%も借金が増えてまいりました。地方財政は空前の危機と言われております。これは大型プロジェクトを組んだ自治体ほどひどく、自治体の汚職事件も比例して起きているのが現状であります。こうした状況の中で市は95年度の予算編成の方針を明らかにいたしました。この方針の中で6点について質問をしてまいります。 最初に、行政改革についてでございます。 いろいろ行政改革やると、政府も村山内閣も押しつけて地方自治体にまいりました。しかし、村山内閣自身は、あの特殊法人の統廃合に何ら手をつけることができずに、今、地方自治体だけに行政改革を押しつけている状況であります。私は前の議会で住民の立場に立った行政改革なら賛成であるが、そうでなくて国の言うとおりに行政改革をするという見地では反対であるということを明確に市長に質問したわけであります。この点で現状どういう立場にいるのかということについて最初に質問したいと思います。 次に、経費5%の節減であります。 毎年、市の予算方針の中で必ず出てくるのが経費の5%の削減であります。私は、この5%が実際やられたのかどうかということが一つは疑問であります。 もう一つは、これは本当はやってくれては困る。5%というのは、よい事業をやり抜く上で最後の仕上げにかかるときに、どうしても大事なお金であります。これを削減したら事業はしても、よい事業はできないという部分の5%でありますから、そういう点ではどうなのかという点をお聞きしたいというふうに思います。 同時に、地元の皆さんの業者のものを買う、市が買うということをいろいろの立場から要望されておるわけでございますが、こういう5%の削減をあまりやると地元の業者から買えないという状況が起きる。結局大きな大手のものを買わざるを得ないということが起きてくるわけですが、そういう点はどうかという点についてお聞きしておきたいと思います。 次に、市債でございます。 市の借金でございます。360億というような借金がさらに大きく膨らもうとしておるわけであります。私は、この市の借金に対して去年も企画財政部長は有利な市債ということを盛んに言いました。有利な起債とは何かということをお聞きしましたら、あまりいい答弁がなかった。有利な起債というのは、無利子で長期の返還にする。同時に交付税でこれを補てんしてくるというのが有利な起債であるわけです。ところが、今、水道の起債を私が調べてみたところ、8%から、一番高いのが8%であります。35億の起債が水道会計にありますが、一番高いのが8%。一番安いのが3.65%です。この差は非常に大きなものでございまして、8%の起債の利子は非常に市財政を圧迫してまいります。問題は、こういう8%というようなものを少なくとも3%から2%の起債に変えてもらうということが必要であるというふうに思うわけであります。そういう点で全国の自治体の皆さんと力を合わせて、政府にそういうことを迫るということが今大事であるわけでありますが、その点について市長はどのようにお考えでありますか、質問をしておきたいと思います。 4番目に、企業会計、特別会計で適正料金の設定、受益者負担、使用料の見直しを検討するとして方針はしておりますが、この使用料、企業会計の見直しをするということを言っていますが、具体的には何かということを明確に答弁をお願いしたいと思います。 最後に、基金の弾力的運用についての方針であります。 先程お話しましたように平成4年に76億の基金がございました。平成5年度で27億円取り崩しました。平成5年の基金は63億になりました。これを23億取り崩しました。6年度末では、今、40億であります。今年の基金の取り崩し、若しくは運用については市はどのように考えておりますか、その点について質問をしておきたいと思います。 財政問題については以上であります。 箱物につきましては、先程どなたかがお聞きしまして答弁がありましたので省かせていただきます。 次に、2番目の問題でございます。 飯田市の民生委員を増員して適正な配置にするように要望いたします。 現在、飯田市の民生委員は176人であります。民生委員の基準は、町村で120世帯で一人、10万人以下の自治体で170世帯で一人、10万人以上の自治体では200世帯に一人という基準であります。ですから、この基準の数でいきますと、飯田市は162人という数にはなるわけですが、これはあんまり言わない方がいいわけです。市は来年の2月に上郷から入ってまいりました民生委員も含めまして、数も含めまして現状のまま配置替えをするということを明らかにしております。そうすると何が起きるかということでございますが、現在おる竜東の活躍されておる民生委員の数が大幅に減らされるということが起きてまいります。例えば、龍江で言えば現在8人おりますが、これが5人になる。上久堅で言えば6人おる民生委員さんが3人になる。千代で言えば7人が4人になる。下久堅で言えば8人が4人、文字通り半分になるというような状況であります。かなりの竜東の方の皆さんは減数でございます。高齢者の多い山間地、先程から丘の上のことばかり問題になっております。飯田市はみんな平等でなきゃいけない。川向こうだって本当に発展し、いい生活をしなきゃいけない。そういう点では山間地の活動をしている民生委員の皆さんの数を減らすことなく飯田市は民生委員を増員して適正な配置をするように要求いたしますので、ご答弁をお願いいたします。 次に、ごみの収集について質問いたします。 上郷地区のごみの収集については年間1,500tとその量も多いわけでございますが、合併前より収集場所も多く設けて狭い道でも入れるようにして4t車と2t車2台で収集をしてまいりました。しかし、合併してからこの方式で収集作業をする上で自動車を2台使用しているわけですから、飯田の今までの業者は1台でやっておるわけですから、どうしても業者は2台に対する応分の収集料を要望してまいっております。これに対して今までどおりの収集ができますように、守っていただきますようにしていきたいということで市はどういうふうな考えを持っているかということを最初にお聞きしておきたいと思います。 この訴えがありましてから上郷の収集車と鼎の収集車の、これは一番量が多いと言われておる収集車でございますが、2朝にわたりまして私は収集車に乗ったりして桐林まで最後まで行って状況を見てまいりました。四季にわたって大変な作業であることがわかりました。この中でさらに来年の4月から週休2日制になる、焼却場が。そうなると収集業者は収集の仕方を変えなきゃならない。どういうふうに変えるかというと、中5日になりますから、4日で2回りをするということになって1日余ってしまうんです。半ペタのコースというのはないんです。従って、今、上郷の業者は水曜日と土曜日と日曜を休まざるを得ないという状況になっております。これでは収集業務に非常に大きな支障を来すということで、是非土曜日にごみを受け取りだけでもしてもらいたいという要望がございます。強い要望でございました。この点について飯田市の見解をお願いしたいと思います。 4番目の質問であります。 これはスポーツ少年団のことに及ぶことでございますが、昨年6月、南信柔道大会として第40回辰野ホタル大会が上伊那教育委員会の主催で行われました。この柔道大会に上郷柔道スポーツ少年団、これは体協に加盟しておりますが、出場を申し込みしましたところ、飯伊柔道連盟の加盟団体が出場を停止して不参加を決めた。今年中央道の沿線都市親善スポーツ大会に、やはりこの上郷の柔道スポーツ少年団が参加しようとして申し出をしたんですが、とうとう妨害されて参加できなかったという問題が起きてまいりました。これは市の体協の傘下の団体ですが、上郷には体協の加盟の柔道スポーツ少年団と体協の加盟の姿はとっていますが、飯伊柔道連盟の傘下にある上郷柔道クラブスポーツ少年団があります。クラブは2つあってもよいことであります。問題は、お互いの立場を理解し合ってやればよいのでありますが、指導方針をめぐって分かれた組織が、いろいろな大会をボイコットしたり、出場を妨害するということが起きまして、柔道をやりたい、大会に出場したいという純粋な子供がスポーツを楽しむことを阻止するなど大人のエゴでスポーツ少年団が不幸な状況にあります。柔道連盟の立場でスポーツ少年団が利用して、体育館を無料で借りて、柔道連盟でありながらスポーツ少年団の名前を使って、その上会場も長期に1年間の予約を借りてしまってほかのスポーツ少年団が利用できないように妨害する。おおよそフェアなスポーツの精神からも、スポーツでは健全な青少年を育てることからも逸脱したことが行われております。こうしたことに対する訴えとして、中央道沿線都市親善大会への参加妨害に対する異議申立書を飯田市体育協会柔道部代表理事、福島毅氏に提出しようとしたところ、飯田市教育委員会が善処するから提出を取り下げるようにという話がありまして、第三者でこれを話し合った経過があります。こうしたことは教育委員会としてもきちんと処理する必要がある。従って、その後の経過と対応をお聞きしたいと思います。 最後に、市営プールでの水泳中の飛び込み事故で頸椎の骨折を起こして半身不随の2人の児童の事故に対する市の対応について質問いたします。 昨年の一般質問で、こうした事故があったが、どのように対応したのかを質問いたしました。幸いにして喬木の平栗二美子さん、松尾の久保田さおりさんとも諏訪の施設で社会復帰を目指しながらリハビリに励み、明るく力一杯生きており、平栗さんはテレビ番組で、久保田さんは女性週刊誌で頑張っている姿が紹介されております。これが久保田さんの紹介された記事であります。この中で本当に歩きたい。いつか歩ける。その日が来るまで一生懸命やるということで頑張っておりますが、保護者の皆さんは痛ましいという状況の中で何としても市としても対応してもらえないものかどうかという気持ちを表明されております。保護者から何らかの補償の要求がありますが、その場合に市はどのように対応するか質問をいたしまして、これで最後でありますが、私は先程、井坪議員は歳費が銀行振り込みになって感激したと言いますが、私はあまり感激しませんけれども、一生懸命また議員として頑張っていますので、よい答弁をひとつよろしくお願い申し上げまして質問を終わります。(拍手)
○副議長(
澤柳辨治郎君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。
◎市長(田中秀典君) 大坪勇議員のご質問にお答えを申し上げたいと思います。 はじめに、平成7年度の予算編成の方針につきまして、最初に、行政改革についてお答えを申し上げたいと思いますが、国、地方を通じまして行政改革は時代の要請でございます。長期にわたります経済不況は、国、地方の財政に深刻な影響を及ぼしております。飯田市といたしましては、地域活性化のため、さまざまな工夫を凝らし、事務事業の進捗を図っておるわけでありますが、行政課題は山積いたしておりまして限られた財源で最大の効果を上げなければなりません。このためには既成事実にとらわれることなく思い切った事務事業の見直しを行い、着実な行政改革を通じて貴重な財源を捻出する必要がございます。こうしたことによりまして新市建設計画や地方拠点都市基本計画の推進を図ってまいりたいと思います。現在、全庁的に業務革新に取り組んでいるところでありまして、その成果に期待をいたしているところでございます。 次の経費5%削減は行政の低下にならないかというご質疑でありますが、義務的経費であります人件費、扶助費、公債費を除きます経常経費につきましては、平成6年度予算当初予算額から5%削減をすることといたしました。この対象となります経費は、報償費、旅費、需用費、役務費などの経常経費でありまして、厳しい財政状況の中で創意工夫によりまして節約をして財源確保をいたし、市民要望事業に充てたいとするものでありまして、行政の低下にはならないと思っております。 次に、市債について、本当に有利な起債制度を国に要求をしておるのかというご質疑でありますが、バブル景気崩壊後の長期にわたります経済不況は、国、地方を通じまして極めて厳しい財政事情にございます。自主的、主体的な地域づくりのための地方単独事業を行うには、税等一般財源の伸びがない中で地方交付税の基準財政需要額算入の措置がある地方債で行うこととして進めてきておるわけであります。事業実施年度におきましては、事業費補正で算入されるものと財政力に応じまして元利償還金が一定の率で算入されるものとがございまして、通常の地方債より有利であるわけであります。こうした有利な起債事業も限られておりますので、事業の拡大等、県を通じまして制度改正について国に要望いたしておるわけでございます。 なお、仮改正につきましては、市長会を通じまして国に強く要望いたしておるわけでございますが、実情はなかなか難しいところでございます。 次に、企業会計、特別会計で適正料金の設定、受益者負担金、それらの見直し、検討をしているのか。具体的にはどうなのかというご質疑でありますが、一般会計におきまして市民と行政の責任分野を明確にし、市民の行政への理解と協力等を得るとともに住民負担の公平かつ適正化に配意し、受益者負担金や使用料の見直しを行うことを方針としておりまして、企業会計及び特別会計についても一般会計と同じ考え方で編成に当たっていくよう指示をいたしたものでございます。使用料、手数料等は受益者負担の原則及び公平性の角度から検討を加え、適正化を図るよう見直しをするものでございます。 次に、基金の弾力的運用についての方針でありますが、公共施設等の整備に当たりましては、各目的に設けてある基金におきましては細分化されすぎており、額も少額となり、今後の施設整備に対応するには十分でないこともあり、資金積立金条例の一部改正を3月議会でお願いをいたした経過もあるわけでございますが、平成5年度末現在高は、63億2千万余円、平成6年度において取り崩し見込み額21億余万円をいたし、積極的に事業に取り組んできているところでございます。6年度末見込み額42億7千万余円となるわけでありますが、今後の財政運営上基金の確保も図ってまいらなければならないことはもとより、基金の運用につきましては有効、適切にいたしてまいりたいと思います。 2番の民生委員の適正配置のために増員をするようにとのご質疑でありますが、民生委員の定数につきましては、民生委員法により厚生大臣が定める基準に従って都道府県知事が市町村長の意見を聞いて定めることになっております。本県におきましては、平成7年12月に行われる民生委員の改選時に人口変動などによるアンバランスを是正するために定数の見直しを行う方針と伺っております。飯田市におきましても、地区によっては民生委員一人当たりの受持戸数などにアンバランスが生じておりまして、現在、民生委員総務会にお願いをいたしまして定数見直しについて検討をいただいておるところでございます。高齢化社会におきます地域福祉推進のために民生委員の役割はますます重要でございまして、定数の是正につきましては民生委員総務会の検討結果を尊重しながら地区の条件などを考慮に入れて取り組んでまいる所存であります。 3番のごみの収集についてでありますが、ごみ収集につきましては、昭和44年度から一部を業者委託いたしまして、昭和49年度以降全面委託となっており、現在9つの業者に委託をいたしておるところでございます。各地区により収集条件が異なりまして、ごみ収集量だけで委託料を算定できない面もありまして、業者からの要望もこのような問題が多く出ているのが現状であります。こうした状況の中で来年の4月から可燃ごみの土曜収集を廃止する予定でありまして、収集計画の見直しが今、必要となってまいりますので、この面からも委託業者と協議をする中で対応いたしてまいりたいと考えております。 4番のスポーツ少年団活動の指導について、柔道クラブの活動に対しましてのご質疑でありました。 スポーツ少年団は、青少年のスポーツの振興と心身の健全な育成を図ることを目的として設立をされまして、30数年がすぎ、全国に3万3千のスポーツ少年団と102万人の団員を抱えます日本の中では最大規模を誇る青少年組織でありまして、財団法人日本体育協会の傘下に位置づけられ、飯田市のスポーツ少年団もその下部組織として飯田市体育協会傘下のもと日常の活動を行っておるところであります。 ご質問の件でございますが、この活動の一環として本年8月に第14回を数えます中央道沿線都市親善スポーツ大会を飯田市と飯田市体育協会の主催で10種目にわたり開催いたしたわけでございますが、このうちの少年柔道競技につきまして誠に残念ながら飯伊柔道界の事情によりまして開催中止の事態となりました。誰でも参加できることをモットーに純粋に柔道を愛する子供たちが14回の歴史を刻んできた本大会種目をボイコットされたことには重大なことであるとの認識に立ちまして、飯田市体育協会を通じまして今後二度とこのようなことのないよう対処すべく当事者と協議をいたしているところでございます。 最後の市民プールの児童の事故に対します市の対応とその後の状況の対応でありますけれども、この件につきましては、6月の第2回定例会におきまして大坪議員のご質問にお答えをいたした経過もございますが、その後の状況と市の対応につきまして、去る7月、教育長と担当者とで事故に遭われましたお二人が在籍をいたしております下諏訪町の花田養護学校に出向きまして、学校としまして直接ご本人と面会をいたし、ご本人のその後の体の状態や学習などの様子を伺いながら激励をいたしてまいったところであります。その報告では、ご両人とも大変なハンディを背負いながらも、このハンディを乗り越えつつ明るく頑張っている姿を目の当たりにしてきたと聞いております。今後もこのような機会を設け、お二人の様子を伺いながら励ましを続けてまいりたいと考えております。 なお、保護者よりの補償の要求があった場合どう対処するのかというご質疑でありますが、このことにつきましては、6月の定例会においてお答えをいたしましたが、事故後、全国市長会の市民総合賠償補償保険の判断を受ける一方、設置者としての管理運営面につきましては、特に適切な処置が欠けていたとは思われないと判断をいたしておるところでございますが、直接お話があれば以上のことを申し上げ、対処いたしてまいりたいと考えております。 以上で第1回の答弁といたします。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 古井企画財政部長。
◎企画財政部長(古井武志君) 平成7年度の予算編成の方針について何点か市長の答弁に補足をしたいと思いますが、行政改革の現状ということでございますが、これはこの前の大坪議員さんのご質疑もございまして、国からやらされておるんじゃないかというようなお話がございますが、決してそういうものではございません。その後の5%削減ということも同じでありますが、今回、平成7年度の予算編成するに当たりまして、議会側からも各会派、すべての会派からたくさんのご要望をいただいております。今、作業中でございますから、そのご要望のうち、どれくらい新しい予算の中へ反映できるか、これからの取り組みになっていくわけでございますが、あと一般の市民の皆さんからのそうした非常に多い行政需要に対して限られた予算の中でやっていくということになりますと、ここのところで行政改革というものが必要になってくるわけでありまして、国から言われたからやると、こんなもんでなくて、本当に市民の皆さんのご要望がどこにあるかというのをつかんで、特に大きな事業については賢明な選択をして市民の皆さんのご要望にこたえていくと、こういう必要があるわけでございまして、私どもとしては当然今のような社会情勢あるいは経済情勢の中でやらなければならん、自主的にも主体的にやらなければならんことじゃないかなと、こう思っておりまして、先程市長答弁申し上げたように現在、業務革新ということで全庁的に取り組んでおると、こういうことでございます。そういう意味をもって予算編成に当たって、できるだけ節約をしていこう。そして、本当に市民の皆さんのご要望の事業をやるために無駄な経費を省こうということが経常的な経費の5%削減というところへいっておるわけでございまして、ただ、大坪議員さんおっしゃられたように最後の5%のところが、いい仕事をやるところで大事なところだというご議論があるわけですが、それはそういう必要なところまで削っちゃうと、こういうことでなくて、必要な経費を生み出すために節約できるところは節約しようと、これが5%の削減という方針でございます。従って、そのことと経常経費を5%予算を削減することによって地元の業者からの購入ができなくなるんじゃないかということは全く違う議論じゃないかなと、こんなふうに思います。先日のどの議員さんでありましたか、ご質疑がございまして、地域活性化のために地元の業者をもっと使ったらと、こういうご意見がございまして、このことについては私ども全庁的にまた考えていく必要があるというふうなご答弁申し上げたはずでありますが、その5%削減がダイレクトに地元の業者からの購入が減るんじゃないかと、こういうふうにはつながっていくもんじゃないと、こんなふうに考えております。 それから、有利な起債ということで、もっと利率の低いもので運用すべきだというご意見でございます。 これはごもっともでございます。今の状況を申し上げますと、起債というものについては国の地方債計画によって対応しておるわけでありますが、金利については国の資金運用部資金、簡易保険積立金、厚生年金積立金の還元融資、公営企業金融公庫等、あと金融機関からの縁故資金等からの借り入れと、こういうことでございまして、貸付条件とか利率等それぞれの借入時期等によっても利率なんかは違ってくるわけでございますが、もちろんなるべく低い金利のもので起債を起こしていくと、こういうことが大事だと、こんなふうに思っております。なお、今までの経過の中で非常に高金利で借りたという起債もございまして、そこのところは何とか今、金利が低い時期でありますから、低金利のもとへの借り替えができないかということについては飯田市だけでなくて、そういうような方向にならないかというようなことで国の方へは市長会を通じて、そういう要望をしておると、こういうことでございます。 ただもう一つ、利率の低い起債というのは、もちろん有利な起債になりますが、よく今回の予算編成方針でも出してありますが、もう一つは、利率だけでなくて起債は借金ですから、あと返していくわけですが、返すときにご承知のとおり地方交付税で措置をされると、そういうものが非常に使いやすい起債ということで、これが有利な起債というふうなこともございます。たぶん交付税ということになれば、また今の現下の所得税減税とか、交付税へ回っていく金が少なくなっていくと、こういうようなことで国として交付税の運用をどうするかというのがあると思いますが、私ども自治体としては、そういう有利な起債を使っていかないと地方拠点都市の仕事も進んでいかんと、こういうことになりますから、有利な起債というのは是非そんなふうに、ご承知だと思いますが、ご理解賜りたいと思います。 それから、使用料の見直しは何かということでありますが、これはいわゆる受益者負担、適正な受益者負担をお願いすると、こういう原則に基づいて予算編成の時期には毎年毎年それぞれの部課において使用料が適正なのかどうかというのを見直すと、こういうことでございます。要するに公が負担する分と個人が負担する分等明確化していこうと、こういうところに立っておるわけであります。ずいぶん長い間そのままの使用料できたというものが時間の経過とともに今もそれで妥当なのかどうか、そういったものを特に予算の編成の時期には毎年見直そうじゃないかと、こういうことでございまして、平成7年度の予算編成に当たって、これから各部課でそういったところへも見直しの目を入れると、こういうことでありまして、今現在何を見直しして使用料を上げたいと、こういうようなものは今のところお答えするような状況にありませんが、一般会計がそういうふうな方向でありますから、特別会計や企業会計も同じような予算編成の方針でいこうと、こういうことで通知を出してあると、こういうことでございます。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 斉藤保健福祉部長。
◎保健福祉部長(斉藤修平君) 来年の12月に行われます民生費の改正のときに増員による適正配置、これを求めると、こういうご質問でございますけれども、先程ご指摘いただきましたように合併によりまして10万都市となったということで200世帯に一人と、こういうことになるわけでございます。現在が176人ですから、ご指摘のように162人というふうになりますと14人減るんじゃないかと、こういうことになるわけでございますけれども、こういった状況の中で増員というのはなかなか難しいんじゃないかと思います。そこで県におきましては、このほど来年の改選期に向けましての実態調査を各市町村に行っておりますけれども、現在、事務的には飯田市の現在の定数を減少しないように、特に飯田市の地理的な条件だとか、あるいは高齢化の状況等踏まえて、そういった特殊性を県の方へ理解を求めているのが実態であります。具体的には先程も市長が申し上げましたように民生委員総務会に諮りまして定数是正についてはご相談申し上げておるわけでございますけれども、地区の民生委員協議会の構成委員があまり少なくなるということは、やはり運営面でもいろいろ問題があると思います。そういう面も含めましていろんな面からご検討をいただいておるというのが現状でございます。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 浦野民生部長。
◎民生部長(浦野勉君) ごみの土曜日の受け入れをというお話でございました。 大坪議員、上郷、鼎、この地区の収集車に乗られて大変貴重な体験をしたんではないかと、また、いろいろとお気付きの点がありましたら、またお伺いしたいと思うわけでございますが、過日、環境センターの構成市町村事務担当者の中で環境センターの方針として来年から土曜日のごみ収集を休みたいと、こんなような考えが示されたわけでございまして、各町村持ち帰って検討をしなきゃなりませんし、やはり土曜日の収集がなくなるということになりますと、スケジュール的に非常に厳しいものがあるわけでございますし、それらをどうやってクリアしていくか、また、どういう問題点が出てくるか、これは委託業者と十分話し合いをしながら進めていかなければならないと思っていますが、どうも仲間仕事でございますので、飯田市だけ土曜日のごみの受け入れをというわけにもまいらない点も出てくるかと思いますけれども、今後十分業者とも話し合う中で飯田市の考え方を示していきたいと、こんなふうに思っております。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 質問の途中でありますが、ここでお諮りいたします。 本日の会議時間を議事の都合により若干延長いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○副議長(
澤柳辨治郎君) ご異議なしと認めます。 よって、本日の会議時間は延長することと決定いたしました。 それでは、2回目の質問に移ります。 大坪勇君。
◆5番(大坪勇君) あと15分でございます。厳しい時間の中で質問してまいりたいと思いますが、今度はケツから追ってまいります。 プールの問題、事故の問題でございますが、前回のときには市には責任がない。保険もないという答弁でございましたので、私も弁護士ともいろいろ相談してみました。そういう点では訴える、若しくはそういうことを要求する権利があるだろうと。ただ、そんなことにならないうちに市の方でももうちょっと考えることができないのかどうかということを申されておりました。そういう点で保護者の方と相談にまいりますので、誠意を持って対応していただきたいということをお願い申し上げておきます。 柔道クラブの問題、今お話がありましたとおりであります。 これは柔道を愛する者からの投書というものがありまして飯田市の柔道大会が急きょ中止の記事を見て、私も子供が柔道をやっている親として大変残念に思いました。柔道は日本の国技であり、技を習得し、心を鍛練し、人間としての成長を目的のはずの柔道が大人の私利私欲で、特に大会の直前の不参加や説明にならない理由での突然の中止は純粋な子供の気持ちを無視した行動で、とても理解できないものですということ等いろいろあるわけですが、是非柔道を教える立場の指導者ならば自らの行動を反省してやってもらいたいと思いますというふうに切実に訴えております。この体協は飯田市の体協の傘下団体であります。これを妨害してきているのが飯伊柔道連盟であります。これはやはりスポーツの健全化の中でこういう妨害を許さないという立場に立っていただかなきゃならないわけですが、妨害する側の飯伊柔道連盟の顧問に、飯田市長、田中秀典さんがまず座っております。その次に、議長、今村八束さんが名を連ねております。いろいろな名士載っておりますけれども、そういう人たちも顧問として名を連ねておるわけですから、飯田市がやっているこういう行事や大会を妨害するようなことをやめようというくらいの立派な顧問になっていただきたいということでありますので、是非その点で自らの問題として対処していただきたいというふうに思いますので、そういう点どうかということを再度質問いたします。 ごみの収集の問題は、先程からも環境衛生組合、地元の皆さんが非常に苦労してごみの収集方法や場所の設置はやってまいった、そういう歴史の中で集積されて行われているものであります。従って、これらの業務に支障を来すようなことのないように、もっともっと環境衛生組合が積み上げてきたこの努力に対して明確にこれを判断して対処していってもらいたいという点で、さっき程度の答弁では少しまだ足らないというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 民生委員の問題でございます。 増員するということをなかなか言わない。私は増員しろと、増員して是正するようにと。増員するということを言わない。増員するように努力しますぐらいのことを言ったって悪くはないんだが。努力するとも言わないということでございますが、そういう方向でいいですかどうか。そうならそうで私も対処の仕方があるということでございますので、その点を明確にしていただきたいというふうに思います。 財政の問題でございます。 行革の問題ですが、行政の低下というものは非常に大きく職員に重い肩になってかかってきている。行政改革の結果。過日、下水道の焼却炉の入札の問題で大変私ども建設委員会でいろいろあったわけですが、この下水道の職場へ行ってみましたら、かつては10人いた職員が現在では3人で賄っている、運営している。入札のような資料をつくれというと膨大な資料をつくって毎晩毎晩11時から12時まで働かなきゃ回っていかないということで大変な状況にあるんだということを訴えられてまいりました。各職場がそういう住民のための事業を進めていく上でなかなか職員がやりきれない状況も多々あるということを私どもは現場へ行って見てまいっております。そういう点では、ただただ行革をするだけでいいという問題ではありませんから、そういう実情があるんだということを的確につかんで、だけど我慢しようじゃだめですから、是非そういう面もよく含めて行革の問題は検討していただきたいというふうに思います。 市債の問題ですが、これは国の方へ要求するということでそのとおりで結構でありますが、例えば国民年金の一人1万1千円づつを毎月積んだやつが約100兆円国の方にいっておるわけですね。国民が積んだ100兆円を地方自治体へ貸して国はそれで利鞘を稼いでいるんですよ。これは立派な国立銀行であります。少なくとも国民が積み立てた金を運用するならば、もう少し自治体が潤うような利息にして、それで稼ぐ必要ない。もし、稼ぐのなら今、国民年金の支給が月約3万円、これを5万円にできるということを私どもの計算でなっておるわけですが、そういうことをしなしおいて、その金を貸し付けて国家が儲けているというような起債の制度になっておりますから、一事が万事そうなっておりますから、これはやはり厳しく迫っていただくということが大切な問題でありますから、やはりそこら辺は一層明確にして頑張っていただきたいというふうに思います。 それから、公共料金や手数料の見直しをしているのかしていないのかということを私聞いたんじゃないんです。市長が出した財政方針の中に見直しをするんだということを書いてあるから、どういうものをするんだということを具体的にお聞きしたんで、私はそのことをお聞きしたんで、その答弁をしていただきたいということをお願いして第2回の質問を終わります。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 理事者側の答弁を求めます。 田中市長。
◎市長(田中秀典君) 2回目のご質問にお答えを申し上げたいと思います。 市民プールは要望でございましたから、また保護者との依頼等がございましたら市といたしましても適切な対応をいたしていかなければならないものと思っております。 スポーツ少年団につきまして再度のご質問がございました。 青少年の健全育成のためのスポーツが誠に残念なことになったというふうに思っております。体育協会といたしましても、決して今後二度とこのようなことのないように当事者と今、協議をいたしておるところでございまして、私どもといたしましても、このようなことのないように強力な指導をいたしていかなければならないものと思っておりまして、そういった指導をこれからもいたしていくつもりでございます。 民生委員の定数につきましては、先程お答え申し上げましたが、定数の是正につきましては民生委員の総務会の検討結果を尊重しながら、さらにまた、地区の条件などを考慮に入れて取り組んでいくものであろうというふうに思っておりますから、そういった状況にございますので、そのようにご理解をいただきたい。そんな点について私どもも努力をいたしてまいる所存でございます。 以下所管の方からお答え申し上げます。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 鈴木総務部長。
◎総務部長(鈴木康弘君) 行革のことにつきまして私が委員長になっておるという格好でありますんで、若干申し上げたいと思います。 ご指摘のような現場に問題があると思っております。そういうことを事務事業を予断なしに的確に客観的にとらえたいと、心に似せた花というお話がありましたけれども、まっさらな花を咲かせたいと、こういうふうに今のところでは思いまして作業を進めさせていただいております。 それから、その結果、ご指摘のような必要のある部分で欠けておる部分があれば当然そこを充足しなきゃいけませんし、それから、不必要な部分があれば無駄をいたしておるとするならばこれは廃止をしていかなきゃならんと、これはあとの話ですけど。それから、当然組み合わせだとか変化も考えなきゃならんと思いますが、結果として大きな意味で市民の福祉につながるようなことでなけりゃならんなと、こういう覚悟でやっております。以上です。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 古井企画財政部長。
◎企画財政部長(古井武志君) 起債で国が儲けておると、こういうことでございますが、先程申し上げたように起債の資金というのは、もちろん国民年金も入っておりますし、厚生年金の積立金の還元融資とか、そういったものはあるわけです。ですから、私ども自治体としては財政運用上、国民から集めた莫大な金を自治体へ貸すんだで、うんと安く利率を貸してくれりゃそんなにありがたいことはないと、こう思います。しかし、大坪さんのおっしゃられるあれは国の財政というレベルでのお話でありますから、私どもはさっきの高い利率のときに借りた起債の借り入れと同じように、これからなるべく政府の資金というのを低利率で自治体の方へ貸せと、こういうような運動はほかの自治体も一緒だと思いますから、そういう取り組みがまた必要かなと、こんなふうに思います。ただ、ここで議論してても国レベルの話でどうしようもないかなと思いますが、そう思います。 それから、使用料の見直しでございます、負担金とか。 これは大坪議員、たぶん市長が各部課長宛てに出した平成7年度の予算編成方針をご覧になっておっていただくと思います。ここで何を言っておるかというと、責任分野の明確化と財源の確保ということで市民と、先程申し上げたとおり市民と行政の責任分野を明確にしようと。市民の行政への理解と協力等を得るとともに住民負担の公平かつ適正化に配慮をして受益者負担金及び使用料等の見直しを行おうと、こういうことでございまして、先程申し上げたとおりでございまして、今ここで何を見直しして値上げをするんだと、こういうことは今ここでは、先程申し上げたようにまだないわけであります。予算編成に当たって各部課において見直しする。ずっとしばらく放ってあるというようなものが今の状況から適当なのかどうか。これはあくまでも公平でなければいかんという観点に立って見直しをしようと、こういうことでございますから、最終的にどんなものが見直しの結果使用料が上がるのか。あるいはそのまま据え置かれるのか、これはまだまだこれからの検討と、こういうことになろうかと思います。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 浦野民生部長。 時間がないんで、ひとつ簡便に願います。
◎民生部長(浦野勉君) 先程の答弁に不満だということでございますけれども、土曜日につきましては、先程申し上げましたように今後業者の皆さんとも十分協議する中で市の考え方等を出していきたいと思いますし、また、上郷地区ではすでに今日土曜日を収集を休んでおるというような実態でございますので、そこら辺もまた参考にしていきたいと思いますし、それから、業者の委託につきましても、やはり地域が非常に変化があるわけでございますので、そういう中で車の契約等も話し合う中で決めていきたいと、こんなふうに思っております。
○副議長(
澤柳辨治郎君) それでは、3回目の質問に移ります。 大坪勇君。
◆5番(大坪勇君) いつもよりも燃焼いたしましたので、これで終わりたいと思いますが、いずれにしても要求したことについては私どもとしては要望したことにつきましては実現のために一生懸命市民の皆さんと努力してまいりたいというつもりでおりますので、市側といたしましても理事者といたしましても、これらのことが実現するようにひとつ最大の努力をしていただくことをお願い申し上げまして第3回の質問を終わります。
○副議長(
澤柳辨治郎君) 以上で大坪勇君の一般質問を終わります。 ここでお諮りいたします。ただいま一般質問の通告者が3名残っておりますが、本日はこの程度にとどめ延会といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○副議長(
澤柳辨治郎君) ご異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会と決定いたしました。 明日は午前10時から本会議を開きます。定刻までにご参集くださるようお願い申し上げます。 本日はこれをもって延会といたします。ご苦労さまでございました。 17時02分 延 会 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。 平成6年12月12日 飯田市議会議長 今村八束 飯田市議会副議長 柳澤辨治郎 署名議員 柄澤紀春 署名議員 菅沼立男...