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09月07日-01号

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  1. 松本市議会 2020-09-07
    09月07日-01号


    取得元: 松本市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-04
    令和 2年  9月 定例会---------------------------------------          令和2年松本市議会9月定例会会議録                 第1号---------------------------------------        令和2年松本市議会9月定例会が9月7日午前10時       松本市議事堂に招集された。---------------------------------------             令和2年9月7日 (月曜日)---------------------------------------               議事日程(第1号)                       令和2年9月7日 午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 会期の決定 第3 議案第1号 松本市副市長定数条例の一部を改正する条例    議案第2号 松本市印鑑登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例    議案第3号 松本市手数料条例の一部を改正する条例    議案第4号 松本市市税条例の一部を改正する条例    議案第5号 松本市四賀集会施設条例の一部を改正する条例    議案第6号 松本市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例    議案第7号 令和2年度松本一般会計補正予算(第6号)    議案第8号 令和2年度松本一般会計補正予算(第7号)    議案第9号 令和2年度松本介護保険特別会計補正予算(第1号)    議案第10号 令和2年度松本市松本城特別会計補正予算(第2号)    議案第11号 令和元年度松本水道事業会計処分利益剰余金の処分について    議案第12号 令和元年度松本下水道事業会計処分利益剰余金の処分について    議案第13号 令和元年度松本歳入歳出決算の認定について    議案第14号 令和元年度松本公営企業会計決算の認定について    議案第15号 工事請負契約の締結について(松本市エコトピア山田西側外周水路付替工事)    議案第16号 工事請負契約の締結について(松本駅北自転車駐車場自転車ラック整備工事)    議案第17号 松本市基幹博物館展示製作業務委託に関する契約の締結について    議案第18号 市道の認定について    議案第19号 市道の変更について    議案第20号 字の廃止について 第4 議案に対する質疑(議案第1号及び第7号) 第5 委員長審査報告(議案第1号及び第7号)     ------------------------------      議長  村上幸雄         副議長  阿部功祐出席議員(31名)      1番  牛丸仁志          2番  横内裕治      3番  上條一正          5番  内田麻美      6番  塩原孝子          7番  古沢明子      8番  神津ゆかり         9番  土屋眞一     10番  上條敦重         11番  吉村幸代     12番  勝野智行         13番  青木 崇     14番  若林真一         15番  今井ゆうすけ     16番  川久保文良        17番  上條美智子     18番  村上幸雄         19番  上條 温     20番  田口輝子         21番  中島昌子     22番  小林あや         23番  阿部功祐     24番  上條俊道         25番  澤田佐久子     26番  犬飼信雄         27番  犬飼明美     28番  柿澤 潔         29番  芝山 稔     30番  太田更三         31番  近藤晴彦     32番  池田国昭     ------------------------------説明のため出席した者  市長        臥雲義尚   副市長       嵯峨宏一  総務部長      伊佐治裕子  政策部長      中野嘉勝  財政部長      高野一司   危機管理部長    板倉 章  地域づくり部長   市川英治   文化スポーツ部長  村山 修  環境部長      久保田忠良  健康福祉部長    樋口 浩  こども部長     青木直美   農林部長      林 浩史  商工観光部長    小原直樹   建設部長      上條裕久  建設部部長     小林浩之   城下町整備本部長  松崎 勉  上下水道部長    森本千嘉   病院事業管理者   北野喜良  事務部長      倉科勝美   教育長       赤羽郁夫  教育部長      横内俊哉   会計管理者     松田佳子  代表監査委員    太田由夫   行政管理課長    小西敏章  総合戦略課長    近藤 潔   財政課長      小口 眞  行政管理課課長補佐法制担当係長            伊東伸次     ------------------------------事務局職員出席者  事務局長      平林 泉   事務局次長     河村知佳  次長補佐兼議会担当係長      主査        中田雅基            住吉真治  主任        上條裕子   主事        小林あゆみ     ------------------------------               本日の会議に付した事件 議事日程(第1号)記載事件のとおり     ------------------------------                                午前10時開会 ○議長(村上幸雄) おはようございます。 これより令和2年松本市議会9月定例会を開会いたします。 現在までの出席議員は31名でありますので、定足数を超えております。 よって、直ちに本日の会議を開きます。 最初に、報告事項を申し上げます。 市長から、議案が20件提出されております。 また、令和元年度松本健全化判断比率の報告、令和元年度松本公営企業資金不足比率の報告、令和元年度法人関係事業報告及び決算7件、市長の専決処分事項の指定に関わる報告12件、並びに権利の放棄の報告が1件提出されております。 次に、教育委員会から、令和元年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の報告が提出されております。 あらかじめご配付申し上げてあるとおりであります。 次に、陳情書が1件提出されております。 陳情文書表第1号として、ご配付申し上げてあるとおりであります。 これは、所管の教育民生委員会に回付しておきます。 本日の議事は、日程第1号をもって進めます。     ------------------------------ △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(村上幸雄) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第129条の規定により、議長において、2番 横内裕治議員、3番 上條一正議員、5番 内田麻美議員を指名いたします。     ------------------------------ △日程第2 会期の決定 ○議長(村上幸雄) 日程第2 会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。 今期定例会の会期は、本日から9月28日までの22日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(村上幸雄) ご異議なしと認めます。 よって、会期は22日間と決定いたしました。     ------------------------------ △日程第3 議案第1号から第20号まで ○議長(村上幸雄) 日程第3 議案第1号から第20号までの以上20件を一括上程いたします。 提案理由の説明を求めます。 臥雲市長。 ◎市長(臥雲義尚) 〔登壇〕 令和2年松本市議会9月定例会を招集しましたところ、議員の皆様全員のご出席をいただきまして、厚く御礼を申し上げます。 議案の提案説明に先立ち、市政の重要課題などについて見解を述べさせていただきます。 新型コロナウイルス感染拡大を契機として、私たちは変革の時を迎えています。 世界中で人々の行動が変わり、意識が変わり、暮らし方や働き方が変わりつつあります。 市長就任から5カ月、ウィズコロナポストコロナ時代に即した社会インフラ行政インフラの整備にスピード感を持って取り組む必要性を強く感じています。 私は、新型コロナウイルスの出現する前から、市役所のデジタル化と分散化の推進を訴えてきました。 超高齢化と人口減少が進む状況にあっても、誰もが身近なところで行政サービスを受けることができ、地域のことは地域の実勢で決められる住民自治を実現することがその目的です。 行政のデジタル化、そして社会のデジタル化は、子供からお年寄りまでが場所や距離の制約を受けずに学び、働き、暮らすことを可能とし、とりわけ地方都市に生きる市民が持続的に豊かな生活を送るために、極めて重要な政策であると考えます。 こうした認識は、コロナの感染拡大によって全国的に共有されつつあり、DX・デジタルトランスフォーメーション、デジタル技術による変革は、新政権の国家戦略の柱に位置づけられようとしています。 初登庁した時、市長室にはWi-Fiに接続する環境がありませんでした。松本市で双方向のオンライン授業を行える小中学校の割合は、全国平均を大きく下回っています。 松本市のデジタル化は、いわば後方からのスタートです。 しかし、変革の時にあっては、現状の遅れは大きなハンディキャップとならない。むしろチャンスになり得ると考えています。 DXによって、従来の発想や慣習に縛られた市役所を変革し、市民サービス住民自治を向上させる分散型の市役所をつくる。東京一極集中に代わる自律分散型社会をリードするまちづくりを進めていく考えです。 さて、私は、市長就任前から、多岐にわたる市政課題に的確かつ迅速に対応するため、副市長を複数制にすることを表明してきました。 就任直後に副市長の欠員を解消して体制を整えるとともに、早急に新型コロナウイルス対策に取り組むため、総務部長の嵯峨氏を副市長に起用し、組織運営や危機管理に精通した嵯峨副市長の補佐を得て市政を執行してきました。 このたび、中核市への移行を半年後に控え、トップマネジメントのさらなる強化を目的に、2人目の副市長選任に関する議案を、この定例会に提案させていただいています。 選任に当たっては、先ほど述べたDX・デジタルトランスフォーメーションの推進を大きな役割と位置づけて、情報通信技術インターネット分野に精通し、民間の発想や国際的な視野を備えた人物を念頭に人選を進めてきました。 そこで、上程をいただいた議案のうち、副市長の定数を1人から2人以内とする定数条例の改正案と副市長人件費に関する補正予算案の2件については、今日先行して審査をお願いしたいと存じます。 そして、ご承認をいただいた暁には、この定例会中に2人目の副市長選任の人事案件を追加提案させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 次に、新型コロナウイルス感染症への対応について申し上げます。 国内では、7月から首都圏を中心に感染が再拡大し、長野県内でも8月後半にクラスターが発生、上田をはじめ一部の圏域では県の感染警戒レベルがレベル4に引き上げられています。 幸い、松本圏域は、市民の皆さんの冷静で適宜適切な行動によって、8月以降も感染拡大を抑えられた状況が続いています。 しかし、今後、松本圏域でも感染が拡大した場合に備えて、PCR検査の需要に十分対応できる体制を整えることは、市民の安全を守る観点から重要であります。 松本市医師会の協力を得て、5月から6月にかけて開設した市立病院の感染症外来検査センターを8月18日から再開するとともに、新たに今月14日から松本市防災物資ターミナルの敷地に2カ所目の外来・検査センターを開設します。 2カ所のセンターで検査が円滑に効率よく行えるよう、松本医療圏の3市5村と松本保健福祉事務所が共同して専用の予約センターを設置して対応します。 また、この定例会の補正予算案では、冬場の新型コロナウイルス感染拡大を見据え、子供のインフルエンザ予防接種助成事業の関連費用を計上しています。 この事業は、集団感染が起きやすく、2回の接種が必要となっている小学生までの子供を対象に、予防接種に係る費用の半額を助成します。 かねてより子育て支援に関する公約として掲げてきた事業ですが、この冬、新型コロナウイルス感染症インフルエンザの同時流行を抑制するという観点からも、必要性が高いと判断しています。 医療機関の負担軽減を図るとともに、市民の皆さんには子供の健康と医療体制の維持につながる事業であることをご理解いただいて、積極的な接種をお願いしたいと思います。 次に、まつもと街なかジャズフェスティバルの開催について申し上げます。 新型コロナウイルスの影響で、今年はセイジ・オザワ松本フェスティバルクラフトフェアなど松本の文化を代表する様々なイベントが、これまでに中止を余儀なくされています。 文化や芸術の活動は、私たちの人生に潤いとゆとりを与え、暮らしの豊かさを支える存在です。さらに、松本においては、文化的な営みが全国や世界から注目されるまちの魅力にもなっています。 コロナの終息には、なお相当の期間がかかると見られる中、文化や芸術のイベントも、どうすれば感染防止と両立できるかを突き詰め、できることはやっていこうという姿勢が必要ではないでしょうか。 そうしたウィズコロナ文化イベントとして、今月19日からの連休初日、松本城公園や花時計公園などの5つの会場で、まつもと街なかジャズフェスティバルの開催を予定しています。一流のジャズミュージシャン8組が出演、大勢の大道芸人も会場を盛り上げ、子供から大人までが楽しめる催しです。 市街地の歩道に飲食スペースやテラス席を設けた街場のえんがわ作戦と併せて、即興の演奏を堪能していただけたらと思います。 今月下旬には、アルプス公園を会場とする野外フェス、りんご音楽祭も、観客を5分の1に減らすなどの対策ガイドラインに基づいて開催される予定になっています。感染予防に最大限配慮した上で、松本のまちが適度な距離感を保ってにぎわうことを期待しています。 次に、松本市総合計画について申し上げます。 来年度から10年間にわたる次期総合計画の策定を巡っては、5月の市議会総務委員協議会で、昨年度実施した基礎調査結果と今後の進め方を報告した後、まちづくりの大きな指針となる総合計画を市民とともにつくり上げるため、松本市基本構想2030市民会議を設置しました。 会議の座長を、公共政策が専門で松本に居を構える、清泉女子大学の山本達也教授にお願いし、松本のまちづくりに関わっている各界各層の市民を代表して21人の方々に委員に就任していただきました。 これまでに2回開催した会議では、松本のポテンシャルと課題、未来のまちづくりの方向性について熱心な議論が展開されました。今後の会議は、オンラインの方式も活用し、2030年はもとより、20年、30年を見据えた構想の議論を行っていただく予定です。 今年度末の策定に向け、より大勢の市民の皆さんに関心を持っていただけるよう、フォーラムの開催やSNSの活用による幅広い意見交換の場を設けることにしています。 今後も、適宜適切な時期に議会に報告、協議を行い、計画の策定を進めますので、引き続きご協力をお願いいたします。 それでは、ただいま上程された議案について説明申し上げます。 提案した議案は、副市長定数条例の一部を改正する条例や、新型コロナウイルス感染拡大による経済の落ち込みに対応する地方税法等の改正に伴う市税条例の一部を改正する条例など条例6件のほか、予算4件、決算等4件、契約3件、道路2件、その他1件、合わせて20件であります。 予算の説明に当たり、松本市を取り巻く現在の経済情勢について若干申し上げます。 政府は、8月の月例経済報告で、全国的な景気判断について、「新型コロナウイルス感染症の影響により依然として厳しい状況にあるが、このところ持ち直しの動きが見られる」として、前の月からの判断を据え置きました。 緊急事態宣言が出されていた4月、5月を底に、景気判断を引き上げていますが、全体的な回復の動きには力強さが欠けると見て、総括判断の引き上げは見送っています。 個人消費は、感染の再拡大や長雨を背景に、旅行などのサービス消費が振るわなかったことから判断が据え置かれましたが、景気判断の14項目中下方修正されたものはなく、輸出と生産の2項目は中国や欧米の経済が改善していることを受けて上方修正されました。 世界的に厳しい状況が続く中、このところ持ち直しの動きが見られるものの、その先行きについては、「感染症の拡大と金融資本市場の変動の影響を注視する必要がある」として、引き続き警戒感を示しています。 また、長野県の景気判断について、長野財務事務所は7月の経済情勢報告で、総括的判断を、「一部に下げ止まりの動きが見られるものの、新型コロナウイルス感染症の影響により引き続き厳しい状況にある」としています。今後については、厳しい状況から持ち直しに向かうことが期待されるとしつつも、「感染症が地域経済に与える影響に十分注意する必要がある」としています。 令和2年度9月補正予算は、今日審査をお願いするその1と、通常の補正予算のその2の2つに分けて提出しています。 その1は、先ほど述べた2人目の副市長の選任に伴う人件費690万円と、その財源として特別交付税を同額計上しています。 先行きが不透明な経済情勢を踏まえて編成した9月補正予算のその2について説明します。 今年度は、新型コロナウイルス感染症に伴う関連予算の補正を4月、5月、6月、7月と続けてお願いしてきました。 9月の補正予算では、新型コロナウイルスの影響で不要になった予算や1件300万円以上の契約差金を整理し、財源として組み入れる一方、新型コロナウイルス対策や公約に基づく政策的経費、国や県の補助事業の内示に伴う経費などを計上し、各事業の進捗を積極的に図る予算編成を行いました。 補正予算の規模は、一般会計で8億6,715万円の追加、特別会計では介護保険特別会計松本城特別会計の2会計で1億3,794万円を追加し、合わせて10億509万円の追加となっています。 ここで、今回の補正予算でも計上した新型コロナウイルス対策経費の総額について申し上げます。 令和2年3月19日専決補正から今回の9月補正までで、松本市がコロナ対策で計上した歳出予算の総額は、328億1,765万円となりました。この中には、国民1人当たり10万円の特別定額給付金約240億円が含まれていますが、これを除いても86億2,940万円と非常に大きな額となりました。 これまで、コロナ禍は災害に準ずる非常事態であるとして、市負担分の主な財源は財政調整基金の繰入れで対応してきました。 今回の補正予算では、国の地方創生臨時交付金を歳入に計上し、その分基金繰入れを減額したこと、加えて令和元年度決算剰余金の2分の1の積立てを歳出に計上したことから、9月補正後の基金残高見込みはおよそ126億円となり、令和元年度末の基金残高128億円に比べて2億円程度の減少にとどまりました。 市長に就任以降、市の財政状況の大幅な悪化を避けつつ、新型コロナウイルスの対応に必要とされる事業には果敢に取り組むという方針で臨んできました。 今後、市税などの歳入の減少は確実で、当面厳しい状況が続くと考えています。 今現在の市民生活を守ると同時に、松本市の持続可能な未来を見据えて、最少の経費で最大の効果が得られるよう、効率的な財政運営に引き続き取り組んでまいります。 それでは、補正予算の主な内容についてご説明申し上げます。 先ほど述べたとおり、新型コロナウイルスの影響で中止されたイベントや会議、研修に関わる経費など不要となった歳出予算を減額し、見込めなくなった歳入予算を減額しています。 新型コロナウイルスで不要となり、減額する歳出予算額は3億2,886万円で、セイジ・オザワ松本フェスティバル松本マラソン、そば祭りといったイベントの中止で必要がなくなった経費などを減額補正しています。 一方の歳入は、新型コロナウイルスの影響で減収となる歳入の減額補正をしています。 減額が最も大きいものは市税収入です。収益悪化などの事情で期限どおりに納税できない方の申出に応じて、徴収を猶予した7月末時点の税額3億2,997万円を減額しています。 そのほか、美術館や博物館の観覧料の減少など、合計で5億5,154万円の歳入の減額補正を行っています。 なお、市税は法人市民税を中心に、新型コロナウイルスにより経済の減速が影響として表れるのは、むしろこれからであり、予断を許さない状況が続く見通しです。 次に、令和元年度の収支確定に伴う補正では、前年度の繰越金17億4,591万円と決算剰余金の2分の1を財政調整基金に積み立てる、基金積立金8億8,796万円をそれぞれ歳入歳出に計上しました。 さきに述べた地方創生臨時交付金については、第2次分の限度額が通知されたことに伴って、その額20億1,640万円を計上し、第1次分と合わせ26億4,966万円となりました。 今回の9月補正予算を含め、これまで市が実施してきた新型コロナウイルス対策の各事業に充当して活用してまいります。 このほか、特徴的な事業として、さきに述べた子供のインフルエンザ予防接種費用の2分の1を助成する経費に4,441万円を計上しました。 松枯れ対策では、計画の見直しで予算の組替えを行っています。樹幹注入の経費として9,028万円、枯損木の処理などの工事請負費として1,553万円を計上しています。 空き家対策では、空き家の利活用・解体に伴う補助制度を新たに設ける経費などに590万円を計上しています。 さらに、令和2年7月豪雨による災害復旧費として4億4,476万円を計上しています。国の補助金や市債を最大限に活用して、災害復旧を進めます。 次に、特別会計補正予算では、介護保険特別会計において、昨年度の精算に伴う経費と決算に伴う繰越金、基金積立金を計上しました。 また、松本城特別会計において、前年度の繰越金、基金積立てを計上するとともに、新型コロナウイルスの影響で減少となった観覧料や売店の売上収入の減額と、それにより生じた収支不足分一般会計から緊急的に繰り入れる繰入金などを計上しています。 全会計を合わせた補正後の予算規模は2,038億8,622万円で、前年度の同じ時期と比べて20.6%の増加となります。 続きまして、令和元年度決算について申し上げます。 令和元年度の一般会計と11の特別会計を合わせた決算総額は、歳入が1,469億4,872万円、歳出が1,429億4,925万円となっています。 したがって、形式収支は39億9,946万円で、翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支は25億416万円の黒字決算となりました。 このうち、一般会計では歳入が954億9,472万円、歳出が922億2,350万円となり、形式収支は32億7,121万円、実質収支は17億7,591万円となりました。また、特別会計では、11の全ての会計が黒字もしくは収支均衡の決算となりました。 令和元年度は、総合計画基本構想2020、第10次基本計画に基づく諸事業を実施するとともに、主体的なまちづくり市民サービスのさらなる向上を目指して、中核市指定への取組を進めました。 令和元年は10月に台風第19号による被害があり、令和2年に入ってからは新型コロナウイルスの影響が松本市にも及び、それらに対応する事業を行いました。 今後、安定した市政運営を進める上での懸念材料として、中長期的には、超少子高齢型人口減少社会の中で伸び続けている社会保障関係費が高い水準で推移する見通しであることなどが挙げられます。また、新型コロナウイルスが市民生活に甚大な影響をもたらすとともに、国内外の経済の悪化で税収に多大な影響を及ぼすおそれがあります。 こうした厳しい見通しを踏まえ、事務事業の棚卸しによる歳出の徹底した見直し、市債借入額の抑制、公共施設等総合管理計画に基づく公共施設の整理などによって、健全財政の堅持に努めていきます。 同時に、商工業や農林業、観光産業などの振興による税財政基盤の強化や、基金の有効活用などの臨機応変な対応を図り、持続可能なまちづくりに向けた行財政基盤の確立に引き続き取り組みます。 次に、公営企業会計の決算について申し上げます。 初めに、上高地観光施設事業会計は、当年度純損失が557万円となり、平成18年度以降13年ぶりの赤字決算となりました。 次に、水道事業会計は、2億5,874万円の利益が生じ、18年連続の黒字決算となりました。 下水道事業会計も、8億6,145万円の利益が生じ、12年連続の黒字決算となりました。 次に、病院事業会計は、2,969万円の黒字決算となりました。市立病院は当年度純利益が3,670万円で6年ぶりの黒字決算となり、四賀の里クリニックは701万円の赤字決算となっています。 企業会計も、コロナ禍で経営環境はより厳しくなっていますが、さらなる企業努力を通じて安定した経営基盤の確立に努めます。 契約案件は、エコトピア山田西側外周水路付替工事の請負契約など3件となります。 そのほかに市道の認定、字の廃止など3件を提出しています。 議案以外では、令和元年度の健全化判断比率公営企業資金不足比率のほかに、松本市が資本金などの2分の1以上を出資する法人の事業報告など7件、市長の専決処分事項の指定に関わる報告12件と、権利の放棄の報告を行っています。 なお、この定例会中に、人事案件として副市長の選任及び名誉市民の決定並びに人権擁護委員候補者の推薦についての3件を追加してお願いする予定です。 以上、本日提案いたしました議案などについてご説明を申し上げました。 詳細については、この後補足説明をいたします。 ご審議のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(村上幸雄) 高野財政部長。 ◎財政部長(高野一司) 〔登壇〕 私からは、議案第8号から第10号の令和2年度9月補正予算その2につきまして、9月補正予算の概要(その2)に沿って、市長提案説明に補足して説明を申し上げます。 まず、1枚おめくりをいただき、概要の2ページをお願いいたします。 ここに記載の補正予算の要点、補正予算の規模、会計別補正予算額につきましては、先ほど市長が提案説明で申し上げたとおりでございます。 3ページをお願いいたします。 一般会計の歳入でございます。 一番上、1款市税は、新型コロナウイルスの影響により納税が困難となっている方からの申出により、7月末時点での徴収猶予を決定した納税額を減額をするものでございます。 これは、令和3年1月31日までに納期限が到来する税額を、最長12か月の範囲内で納税者の申請に基づいて納期限を延長することによるものです。 中段、15款使用料及び手数料は、新型コロナウイルスの影響による美術館、博物館の観覧料の減額が主なもので、1億6,523万円の減額となっております。 また、16款国庫支出金は、地方創生臨時交付金20億1,640万円をはじめとする新型コロナウイルス関連事業の増額と補助内示に伴う減額が主なもので、差引き18億1,360万円の追加となります。 20款繰入金では、先ほどの地方創生臨時交付金の追加に伴い、財政調整基金の取崩額を減額するなど21億6,075万円の減。 21款繰越金は、令和元年度決算による実質収支額の確定に伴うもので、17億7,591万円の追加、前年度対比11.5%の増と、例年に比べ若干多くなっております。 4ページ、5ページには、歳出予算額をそれぞれ款別、性質別にお示しをしてあります。その内容につきましては6ページ以降で説明申し上げます。 6ページをご覧ください。 総務費、上から4つ目の白丸、財産管理費追加8億8,796万円は、財政調整基金への積立てを行うものです。これは、令和元年度決算における実質収支額の2分の1を、地方財政法や条例の規定に基づき、財政調整基金へ積み立てるものでございます。 7ページをご覧ください。 一番上の白丸、庁舎管理費の上から2つ目と3つ目の黒ポツ、用地購入費と補償料は、同じページの上から3つ目の白丸、新庁舎建設事業費から組み替えるものでございます。 建設計画は一旦保留とし、関係予算の執行を凍結するものの、協議を踏まえ、既に土地の譲渡にご理解をいただいている地権者の方には信義誠実の原則により対応するもので、予定した時期に現庁舎の周辺整備のため、用地購入と補償を行うものであります。 一部が令和3年度の購入となるため、債務負担行為も併せて計上しております。 上から3つ目の白丸、市税等徴収費では、市民の利便性向上のため、令和3年4月からキャッシュレス決済を導入する経費として1,208万円を計上しております。 現在、コンビニエンスストアでも収納が可能な8種、8つの税金や料金について、キャッシュレス決済による支払いを可能とするものです。 10ページ一番下の白丸、知的障害者福祉費と、11ページ一番上の一般管理費の追加は、それぞれ障害者入所施設と介護サービス事業所において新型コロナウイルスの感染者が発生した場合に、施設が相互に応援する体制づくりや、市から供与する資材をあらかじめ購入する経費で、それぞれ340万円、549万円を計上しております。 11ページ下から2つ目の白丸、補助金追加(保育課)の2つ目の黒ポツ、地域型保育事業補助金2,800万円は、待機児童の減少を図るため、民間事業者が設置する地域型保育施設の整備等に補助を行うものでございます。当初予算で予定していた施設2施設にもう1か所を追加するものであります。 一番下の白丸、児童館管理運営費の下の黒ポツ、工事請負費は、児童館、児童センターへエアコンを設置する経費です。保育園のエアコン設置も令和元年度から3年計画で進められており、今回の児童館への設置により、子供関連施設のエアコン設置が全て完了する見込みとなります。 12ページをお願いいたします。 一番下の白丸、各種予防接種事業費では、子供のインフルエンザ予防接種費用の2分の1を補助する経費を計上しております。これは、市長提案説明にもございましたが、子育て世帯への支援であると同時に、新型コロナウイルスインフルエンザの同時流行を回避するための施策でございます。 13ページをお願いいたします。 一番上、新型コロナウイルス感染症対策事業費では、PCR検査センターを市立病院と防災物資ターミナルに設置をする経費を計上しております。これは県からの委託事業で、歳出と同額を県からの委託料として歳入に計上しております。 1つ飛んだ白丸、夜間急病センター事業費では、夜間急病センターに新たな出入口を設置をし、通常の患者と新型コロナウイルス感染の疑いのある患者の動線を分ける工事や、窓口のアクリル板の設置などを行い、センター内の感染防止を講じます。 少し飛びまして、17ページをお願いいたします。 一番上の白丸、上高地線運行支援事業補助金と、その下の白丸3つ、交通対策事業費、バス対策事業費、周遊バス運行事業費は、新型コロナウイルス感染症拡大によって著しい打撃を受けた公共交通の運行を担う事業者に対し、市民の足の維持確保のため、一定程度の経営支援を行う経費でございます。イオンモール松本開業以来好調が続いていたタウンスニーカーも、乗車実績が前年度の半分程度に落ち込んでおり、今しばらくは厳しい状況が続くものと思われます。 19ページへお進みください。 一番下の白丸、旧開智学校校舎保存活用事業費でございますが、もともと令和元年度以降に計画をされていた耐震工事について、文化庁から早期に着手するよう指示があり、急遽前倒しして実施をすることとしたものです。国からの補助金を活用しながら、令和5年度末には改めて開館できるよう、事業を進めてまいります。 20ページをお願いいたします。 上から2つ目の二重丸、繰出金は新規の計上で、後ほど説明いたします松本城特別会計において、新型コロナウイルスの影響により観覧料など歳入が大幅な減額見込みとなった結果、収支不足が生じるため、繰出金の形で一旦その穴埋めを行うものです。松本城特別会計の収支が好転し、黒字に転じましたら、一般会計に繰り戻す貸付金的な性質のものでございます。 下段の災害復旧費は、全体で4億4,476万円を新規に計上するもので、7月の豪雨による災害復旧に係る経費を計上しています。農林業施設、道路、公園、観光施設などございますが、復旧する箇所やその内容につきましては、それぞれお示しのとおりでございます。 次に、22ページ中段からの一般会計の歳入についてご説明申し上げます。 23ページの上から3つ目の白丸、地方創生臨時交付金は20億1,640万円の追加でございます。 これは、国の二次補正に伴い、新型コロナウイルス感染症対策交付金として本市に示された限度額を計上するものでございます。その充当事業につきましては、概要の最後のページ、38ページにお示しをしてございます。またご覧いただきたいと思います。 この交付金を取り込むことで、これまで新型コロナウイルス感染症拡大の対策の財源として繰り入れてきた財政調整基金を同額減額することとしております。 24ページ、繰入金の一番下の白丸、財政調整基金繰入金がその予算で、交付金と同額の20億1,640万円のほか、歳入超過に相当する1億5,501万円を合わせた21億7,141万円を減額するものです。 26ページの債務負担行為をご覧ください。 新規設定14件、変更2件を計上するものでございます。 来年度の当初予算では契約が間に合わないものや、複数年度にまたがる事業などに関わるもので、大きなものでは下から4つ目と3つ目の里山辺公民館の整備事業や、下2つの美術館大規模改修事業などがございます。 27ページをご覧ください。 こちらは特別会計予算でございます。 まず、上段の介護保険特別会計では、前年度の実績の精算及び前年度決算の繰越金と基金への積立てを計上しています。 下段の松本城特別会計では、例年どおり前年度決算額確定に伴う繰越金とその2分の1を基金に積み立てる経費を計上するとともに、新型コロナウイルスの影響で減となる収入支出を整理し、その収支不足に一般会計からの繰入金を充てる補正予算を計上しております。 30、31ページは、今年度を含む地方交付税の近年の算定状況ですので、参考にご覧ください。 32ページは、新型コロナウイルス感染症対策のために松本市が計上してきた予算額を、令和元年度、令和2年度における補正予算ごとに、事業費とその財源をまとめたものです。総額は下段の合計欄に記載のとおり、事業費で328億1,765万円を計上し、取り組んでおります。 33ページから35ページまでは、その事業内容を部ごとにお示しをしたもの、36ページには新型コロナウイルス感染拡大に伴い9月補正予算で減額をした経費を一覧としてお示しをしてございます。 37ページは、令和元年度末から令和2年度9月補正までの財政調整基金の動きをまとめたもので、最後の38ページは、地方創生臨時交付金の充当予定事業一覧でございます。 9月末には国に実施計画を提出する予定となっているため、その際の協議の結果や予算の執行状況により、事業の追加や削除等が予想されます。これはあくまでも現時点での暫定的な充当予定でありますが、いずれにいたしましても、限度額満額の交付を受けられるよう努めてまいります。 以上を申し上げまして、令和2年度9月補正予算関係議案の補足説明とさせていただきます。 ○議長(村上幸雄) 松田会計管理者。 ◎会計管理者(松田佳子) 〔登壇〕 私からは、まず議案第13号 令和元年度松本歳入歳出決算の認定について、お手元の令和元年度松本市決算説明資料により、市長の提案説明に補足いたしまして、金額1万円単位、1万円未満切り捨てで、主な内容についてご説明申し上げます。 決算説明資料の1ページから4ページの総括につきましては先ほど市長から申し上げましたので、5ページ以降について申し上げます。 まず、5ページの一般会計の概要、1の歳入款別構成比につきましては、主な歳入を構成比の大きいものから順にお示ししてございます。市税は歳入全体の39.1%を占めており、市税総額では前年度対比1.7%、金額で6億3,032万円増の373億2,383万円でございました。 平成29年度以降40%を超えておりました構成比は、令和元年度は絶対値は増加したものの、他の歳入の伸びが大きかったことから40%を割る構成比となったものでございます。個人市民税が主に給与所得の増などにより1.9%の増、法人市民税が景気変動などにより2.5%の増、固定資産税が新築家屋の増などにより1.3%の増などとなっております。 市税全体の収納率は97.77%となり、前年度を0.41ポイント上回り、10年連続の上昇となりました。このうち、現年度分は前年度比0.05ポイント増の99.35%、滞納繰越分は1.83ポイント減の32.73%となっております。 地方交付税は歳入全体の14.4%で、そのうち、普通交付税が臨時財政対策債振替額の減などにより前年度対比1.2%増の124億3,855万円、特別交付税が地方バス及び地方創生推進交付金分の増などにより前年度対比4.5%増の12億7,413万円となっております。 国庫支出金は歳入全体の12.5%で、ブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金、プレミアム付商品券事業費補助金、保育所等運営費負担金の増などにより、前年度対比10.8%増の119億1,911万円でございました。 市債は歳入全体の8.0%で、防災物資ターミナル整備事業費充当債、過疎対策事業債の増のほか、学校教育施設等整備事業費充当債、公営施設建設事業費充当債、野球場改修事業充当債などの皆増により、前年度対比5.7%増の76億3,110万円となっております。 資料のページは飛びまして41ページ、こちらの上段では不納欠損額についてお示しをしてございます。前年度対比51.9%増の1億4,681万円となっております。これは、主に市税に関わる不納欠損が増となったものでございます。また、37ページでお示しをしております収入未済額は前年度対比14.1%減の10億7,354万円となっております。 続きまして、歳出につきまして申し上げます。資料の6ページにお戻りください。 2の歳出、款別構成比につきましても、歳入同様、主な歳出を構成比の大きいものから順にお示ししております。 款別の構成比では、民生費が36.2%と最も大きな割合を占めており、児童扶養手当給付事業費、自立支援福祉事業費、プレミアム付商品券事業費などの増により、前年度対比2.8%に当たる9億796万円増の334億1,310万円となっております。 総務費は、防災物資ターミナル整備事業費、四賀運動広場整備改修事業費などの増により、前年度対比15.5%増の149億751万円。 また、教育費は、小中学校空調設備整備事業費及び小中学校施設整備基金積立金などの増により、前年度対比15.4%増の96億2,353万円となっております。 次の公債費につきましては、後ほど改めてご説明を申し上げます。 土木費は、単独新設改良事業費などが減となった一方、単独松本城周辺整備事業費や単独道路新設改良事業費などの増により、前年度対比12.4%増の82億1,075万円となっております。 衛生費は、清掃業務管理費やエコトピア山田再整備事業費の増などにより、前年度対比3.2%増の51億7,665万円。 商工費は、産業創発支援事業費、新松本工業団地建設事業特別会計繰出金などが増となった一方、中小企業金融対策事業費などの減により、前年度対比2.6%減の31億3,772万円となっております。 消防費は、単独消防施設等整備事業費などが減となった一方、松本広域連合負担金の増などにより、前年度対比5.8%増の28億1,093万円。 農林水産業費は、単独林道整備事業費、松くい虫対策事業費などの増により、前年度対比4.5%増の24億5,011万円となっております。 次に、公債費についてご説明いたします。 公債費は、前年度対比4.9%減の94億2,931万円となっております。これは、年度当初の一般会計の起債残高がその前の年の当初よりも22億8,300万円減少していることによるもので、公債費の支出のうち償還元金は90億9,570万円でございます。 先ほど歳入で申し上げました令和元年度に借入れをいたしました市債を含めまして、令和元年度末の一般会計の市債残高は729億5,381万円で、こちらにつきましても前年度対比14億6,460万円の減となっております。 また、下から2つ目の款、災害復旧費は、台風第19号に係る災害復旧に係るもので、年度内の支出額は3,390万円でございました。 以上、令和元年度の主な歳入歳出についてご説明申し上げましたが、詳細につきましては7ページから28ページに款別の状況でお示しをしてございますので、またご確認ください。 続きまして、49ページをお願いいたします。 令和元年度から令和2年度へ事業を繰り越します繰越明許費は、前年度対比162.0%増の49億9,157万円となっております。繰越しとなった主な事業には、教育費の小中学校空調設備整備事業費29億4,304万円などがあり、全体では22の事業が繰越しとなっております。 次に、55ページまでお進みください。 ここからは特別会計の概要でございます。 令和元年度の特別会計は、前年度と同様に全部で11会計となっており、その内容について会計ごとに記載をしております。このうち、主な3つの会計について申し上げます。 まず、59ページをご覧ください。 国民健康保険特別会計(事業勘定)でございます。 2決算概要の(1)総括のとおり、歳入の決算額は238億5,711万円、歳出の決算額は235億8,899万円で、形質収支、実質収支ともに2億6,812万円の黒字決算となりました。 平成30年4月からの国民健康保険の県域化に伴い、年度中途の保険給付金増大による収支の悪化はなくなりましたが、県への給付金が今後大きな負担となる可能性があります。 なお、国民健康保険の加入状況は、60ページの3の(1)にお示しのとおり、加入世帯数は3万411世帯、被保険者数は4万7,724人となっております。 次に、69ページをご覧ください。 介護保険特別会計は、2決算概要の(1)総括のとおり、歳入の決算額は221億2,384万円、歳出の決算額は218億6,804万円で、形式収支実質収支ともに2億5,579万円の黒字決算となりました。黒字額は前年度対比3,517万円の減でございました。 なお、65歳以上の第1号被保険者数及び要介護認定者の状況は、70ページの3の(2)にお示しのとおり、被保険者数は6万6,729人、認定者数は1万2,876人となっております。 次に、83ページをご覧ください。 松本城特別会計は、2決算概要(1)総括のとおり、歳入の決算額は6億6,514万円、歳出の決算額は5億9,948万円で、形式収支実質収支ともに6,565万円の黒字決算となりました。 なお、令和元年度の年間有料観覧者数は、1の概要のとおり、前年度対比で3.4%減の71万7,645人でございました。これは、3月に新型コロナウイルス感染拡大防止のため、27日間有料観覧を中止した影響によるものでございます。 特別会計では、ただいま申し上げました国民健康保険、介護保険及び松本城会計のほかに、霊園、後期高齢者医療会計がそれぞれ黒字決算となっております。 また、それ以外の6会計は、一般会計からの繰入金等により収支が均衡する決算となっております。 なお、全体の決算額の詳細につきましては別冊の歳入歳出決算書を、借入金の詳細は別冊の市債現債額調を、また令和元年度の主要事業の内容は別冊の事務報告書を、さらに市が所有しております土地建物等の詳細は別冊の公有財産明細表をそれぞれご覧いただきたいと存じます。 続きまして、議案第14号 令和元年度松本公営企業会計決算の認定についてのうち、上高地観光施設事業会計決算についてご説明申し上げます。 お手元の令和元年度松本市上高地観光施設事業会計決算説明資料をご覧ください。 1ページ、1決算報告書の(1)収益的収入及び支出でございます。 まず、ア事業収益の決算額は3億8,578万円で、前年度対比803万円、2.1%の増となっております。 また、イ事業費用の決算額は3億9,136万円で、前年度対比2,087万円、5.6%の増となっております。 次に、(2)資本的収入及び支出でございますが、資本的収入はございません。 資本的支出の決算額は2,103万円で、上高地アルペンホテル改修工事や徳沢ロッジ改修工事などの企業債償還金でございます。 次に、2損益計算書でございます。 2ページをご覧いただきまして、(4)当年度純損失は557万円で、前年度対比1,041万円、215.1%の増となり、平成18年度以来13年ぶりの赤字決算となりました。 令和元年度未処理欠損額は、3剰余金計算書の(2)にお示しのとおり5,551万円でございます。 以上、令和元年度松本一般会計特別会計並びに公営企業会計のうち上高地観光施設事業の決算につきまして補足説明を申し上げました。 ○議長(村上幸雄) 森本上下水道局長。 ◎上下水道局長(森本千嘉) 〔登壇〕 私からは、議案第14号の令和元年度公営企業会計決算認定のうち、水道事業会計決算及び下水道事業会計決算並びに議案第11号及び第12号 令和元年度未処分利益剰余金の処分について、市長の提案説明に補足して説明を申し上げます。 お手元の令和元年度松本水道事業会計及び松本市下水道事業会計の決算並びに水道事業会計及び下水道事業会計の未処分利益剰余金の処分説明資料をご覧ください。 金額につきましては万円単位で、主な内容について説明いたします。 最初に、1ページの水道事業会計1決算報告書(1)収益的収入及び支出では、ア収入決算額は54億3,780万円で、前年度と比較して1億3,499万円、率にして2.4%の減となっております。 この主な理由は、水道料金その他特別利益の減でございます。 また、イ支出決算額は50億3,083万円で、前年度と比較して2,857万円、率にして0.6%の減となっております。この主な理由は、漏水防止費、業務費の減でございます。 次に、(2)資本的収入及び支出では、ア収入決算額は9億5,861万円で、前年度と比較して1億1,668万円、率にして13.9%の増となっております。この主な理由は、企業債、国庫補助金の増でございます。 また、イ支出決算額は25億9,076万円で、前年度と比較して384万円、率にして0.1%の減となっております。この主な理由は、企業債償還金の減でございます。 続いて、2ページをご覧ください。 2損益計算書(3)の当年度純利益は2億5,874万円の黒字決算となり、この純利益に前年度から繰り越された利益剰余金の2億3,582万円とその他未処分利益剰余金変動額の1億6,357万円を加え、当年度未処分利益剰余金は6億5,814万円となりました。 この取扱いにつきましては、議案第11号、また本資料の3ページ4剰余金処分計算書に記載のとおり、資本金へ1億6,357万円を組み入れ、残り4億9,457万円を翌年度へ繰り越そうとするものでございます。 続きまして、下水道事業会計について申し上げます。 4ページをご覧ください。 1決算報告書(1)収益的収入及び支出では、ア収入決算額は72億9,632万円で、前年度と比較して4,982万円、率にして0.7%の減となっております。この主な理由は、下水道使用料、一般会計負担金の減でございます。 また、イ支出決算額は63億9,194万円で、前年度と比較して1億1,923万円、率にして1.8%の減額となっております。この主な理由は、支払利息及び企業債取扱諸費、両島浄化センター費の減でございます。 次に、(2)資本的収入及び支出では、ア収入決算額は25億9,564万円、前年度と比較して1億3,506万円、率にして4.9%の減でございます。主な理由は、一般会計負担金の減でございます。 また、イ支出決算額は53億527万円で、前年度と比較して2億4,347万円、率にして4.8%の増となっております。この主な理由は、国庫補助、改良事業費、単独公共下水道建設費の増となっております。 次に、5ページをご覧ください。 2損益計算書(3)の当年度純利益は8億6,145万円の黒字決算となり、この純利益に前年度から繰り越された利益剰余金3億6,954万円とその他未処分利益剰余金変動額の5億7,831万円を加え、当年度未処分利益剰余金は18億931万円となりました。 この取扱いにつきましては、議案第12号、また本資料の6ページの4剰余金処分計算書に記載のとおり、資本金へ5億7,831万円を組み入れるとともに、減債積立金へ7億円、建設改良積立金へ2億円を積み立て、残り3億3,100万円を翌年度へ繰り越そうとするものでございます。 さて、今回の新型コロナウイルス感染症対策において、手洗い等水道の重要性と衛生環境を保つ下水道の重要性を利用者の皆様に改めて再認識していただいているところでございますが、上下水道事業を取り巻く環境は、節水型社会の進展や、また、人口減少社会の進みにより、給水収益や下水道使用料は減少することが予測される一方で、施設の老朽化に対応する更新工事や耐震化への投資といった費用の増加が見込まれております。今後も、引き続き経営基盤の強化に努め、持続可能な水道事業、下水道事業の実現に取り組んでまいります。 補足説明は、以上です。 ○議長(村上幸雄) 倉科事務部長。 ◎事務部長(倉科勝美) 〔登壇〕 4月に任用され、初めての登壇となります。どうぞよろしくお願いいたします。 議案第14号 令和元年度松本公営企業会計決算の認定についてのうち、松本市病院事業会計決算につきまして補足してご説明申し上げます。 お手元の令和元年度病院事業会計決算書及び令和元年度病院事業会計決算説明資料により、主な内容をご説明いたします。 金額は万円単位で申し上げます。 それでは、決算書2ページ、3ページをご覧ください。 決算報告書では、令和元年度予算額に対する収益的収入及び支出の決算額について、市立病院、四賀の里クリニックを合算し、お示ししています。 病院事業全体の収入予算額53億5,124万円に対し、収入決算額52億7,514万円、支出予算額53億2,541万円に対し、支出決算額51億4,071万円です。 次に、決算書8ページ、9ページをお願いいたします。 損益計算書をお示ししていますが、お手元の令和元年度病院事業会計決算説明資料5ページ、6ページに、市立病院、四賀の里クリニック別に損益計算書の決算状況を整理してありますので、こちらをご覧ください。 決算説明資料5ページ、(1)市立病院の決算状況です。 病院医業収益43億9,348万円、前年度比2億7,420万円、6.7%の増です。 入院収益25億9,634万円、前年度比1億8,132万円、7.5%の増です。平成30年10月からの経営改革により入院患者数が増え、入院収益が増加しました。 外来収益13億7,534万円、前年度比7,723万円、5.9%の増です。病床数を199床にすることにより見込んでいました再診料算定加算により外来単価が上昇したことによるものです。 入院収益と外来収益を合計した診療収入は39億7,169万円で、収支の大幅な改善の原動力となりました。 経常収益50億303万円、前年度比3億4,002万円、7.3%改善しました。 病院医業費用46億9,534万円、前年度比1億3,506万円、3.0%の増です。主なものは患者数の増加に伴う薬品費や診療材料費などの材料費、委託料、賃借料、修繕費などの経費及び給与費です。 経常費用49億2,052万円、前年度比1億7,683万円、3.7%の増です。 経営改革の取組によって費用の増加以上に収益が得られるようになったことで黒字基調となり、経常利益は8,250万円で、前年度に対して1億6,318万円改善しました。 病院事業の精算に係る特別損益を加えた当期利益は、先ほど市長からご説明がありましたとおり3,670万円の黒字決算です。 説明資料6ページ、(2)四賀の里クリニックの決算状況です。 四賀の里クリニックは、令和元年度から常勤医師1人、非常勤医師1人の2人体制としました。 診療所医業収益は1億6,856万円で、前年度比1,421万円、9.2%の増です。外来収益は1億5,260万円、前年度比1,511万円、11.0%の増です。 診療所医業外収益の2段目、他会計負担金は一般会計の負担金で6,328万円、前年度比1,217万円、16.1%の減となりました。 診療所収益2億3,410万円で、前年度比155万円、0.7%増です。 診療所医業費用は2億3,195万円、前年度比980万円、4.4%の増で、患者数の増加に伴う材料費の増、医師2人体制による給与費の増などにより増加したものです。 診療所費用は2億4,111万円、前年度比1,125万円、4.9%の増で、結果、当期純利益はマイナス701万円で赤字決算です。 決算書8ページ、9ページにお戻りください。 9ページの下から4行目の当年度純利益は、ただいまご説明した市立病院、四賀の里クリニックを合わせて市長からご説明がありましたとおり、2,969万円の黒字決算。一番下の行、当年度未処理欠損金は5億5,966万円の累積赤字となりました。 決算書11ページをお願いいたします。 病院事業欠損金処理計算書(案)は、当年度未処理欠損金5億5,966万円を未処理のまま翌年度へ繰り越そうとするものです。 続いて、患者数などについてご説明いたします。 決算書22ページ、23ページをお開きください。 22ページ(ア)の表では、市立病院の患者数などをお示ししています。 入院患者数は、延べ人数で6万2,099人、前年度比4,691人、8.2%の増で、1日平均169.7人、経営改革の取組の効果で特に上半期の患者が増加し、前年度比で7.9%の増です。 外来患者数は10万3,586人、前年度比2,067人、2.0%の減です。 新型コロナウイルスの陽性患者受入れ前の1月までは前年並みの患者数でしたが、受入れ後の2月から3月は前年同期に比べて1,895人、11.4%減少しました。 (イ)診療科別の延べ患者数では、入院について、下段のリハビリが皆減となっていますが、これは平成30年12月から回復期リハビリテーション病棟において入院患者の主治医制を導入したことによるもので、これにより上段の整形外科及び脳神経外科が大幅に増加しています。 23ページの(ウ)病床利用状況の一番下、病床利用率は85.3%、前年度比9.3ポイントの増です。 最後に、決算書12ページ、13ページをご覧ください。 市立病院と四賀の里クリニックを合算した貸借対照表です。 個別に記載していませんが、貸借対照表に基づき算出した経営の健全性を示す指標は、流動比率176.5%、固定長期適合率101.3%、自己資本比率16.6%です。 病院の安定経営、また、新病院建設に向けて、これらの指標に加え、現金預金残高、減価償却残高、長期前受金残高、資本残高の推移について注視しつつ、引き続き持続可能な経営基盤づくりを進めてまいります。 補足説明は、以上です。 ○議長(村上幸雄) 次に、監査委員から令和元年度各会計決算に対する審査意見の報告を求めます。 太田代表監査委員。 ◎代表監査委員(太田由夫) 〔登壇〕 令和元年度松本一般会計、松本市霊園特別会計ほか10の特別会計、松本市水道事業会計ほか3つの公営企業会計の決算及び基金運用状況につきまして、地方自治法及び地方公営企業法の規定に基づきまして、竹本祐子監査委員、中島昌子監査委員との3名で審査を行いましたので、代表して私からその審査結果についてご報告申し上げます。 これらの審査に当たりましては、市長から審査に付されましたそれぞれの決算及びその附属書類並びに基金運用状況に関する調書が、いずれも法令に適合し、かつ正確であるか、各基金は確実かつ効率的に運用されているかなど主眼を置き、各会計事務を所管する関係部課から説明を聴取するなどを通して審査をいたしました。 その結果、決算及び附属書類並びに基金運用状況に関する調書は、実施した審査の範囲内におきましていずれも関係法令に適合して作成され、計数等につきましては、関係する諸帳簿及び証書類と符合し、正確であると認められました。 各基金も所期の目的に沿って運用され、適正に管理されているものと認められました。 それでは、最初に、松本市一般会計特別会計の概要及び意見について申し上げます。 松本市の一般会計特別会計を合わせた決算額は、歳入が前年度比52億6,034万円、3.7%増の1,469億4,872万円、歳出が前年度比47億9,717万円、3.5%増の1,429億4,925万円で、一般会計特別会計を合わせた実質収支は25億416万円の黒字決算となりました。 市税の収納額は373億2,383万円で、前年度と比べ6億3,032万円増加し、収納率は97.77%と高い水準となりました。これは、効果的な徴収を継続してきた成果が結実したものであり、その取組を高く評価するところでございます。 また、現在の新型コロナウイルス感染症の影響を受けた厳しい経済状況における納税相談などには、市民に寄り添った丁寧な対応に十分心がけるようお願いします。 一方、収入未済額は前年度に比べ引き続き減少していますが、依然として多額の公金が収入未済となっています。収入未済の減少は不納欠損額の減少に直結いたしますので、引き続き関係法令に基づいた公平公正な徴収に努めてください。 次に、松本市公営企業会計について申し上げます。 初めに、上高地観光施設事業会計でございます。 令和元年度は、10月の台風第19号や天候不順の影響により、全体で1,000万円を超えるキャンセルが発生したこと、また、派遣従業員の雇用等により営業費用が増加したことから、557万円の純損失を計上し、赤字決算となりました。 そこで、収益へ減少した上高地食堂においては、特色のあるメニューづくりなどについて、また、売店においては、収益性のある商品を集中的に取り扱うなどを検討してください。 さて、現在の自然災害、新型コロナウイルス感染症の影響は甚大で、令和2年度は大幅な赤字が見込まれるところでございます。 公営企業としての存続の危機に関わる最悪の事態も想定し、資金調達を含めた当面の経営計画を的確に立案するとともに、将来に向けた企業の在り方について検討してください。 次に、水道事業会計でございます。 令和元年度は、2億5,874万円の純利益を計上し、黒字決算となりました。しかしながら、少子高齢化に伴う人口減少、節水型社会の定着等により、給水収益は今後も減少傾向となることが想定され、その一方で、老朽化した施設等が一斉に更新時期を迎えつつあり、令和元年度は有収水量1立方メートル当たりの給水原価が水道料金を上回るようになりました。 今後は、給水原価の引き下げに努めるとともに、水道料金の検討を含め、計画的な対応を進めてください。 また、市民から円滑な理解を得るためにも、早い段階から松本市上下水道事業経営審議会の審議内容を公開し、情報発信することに努めてください。 続きまして、下水道事業会計でございます。 令和元年度は、8億6,145万円の純利益を計上し、黒字決算となりました。しかし、水道事業と同様に、下水道使用料収入も今後減少傾向となることが想定され、その一方で下水道処理施設の更新、改築等の費用については、その財源確保が今後の大きな課題となっているものでございます。 これらの安定的な事業計画のためにも、各種業務の見直しを継続的に行い、経常的経費の節減に努めてください。 また、新しい技術の活用などを含め、長期的な展望を踏まえた効率的な経営を推進してください。 次に、病院事業会計でございます。 令和元年度は、2,969万円の純利益を計上しました。市立病院は、入院患者の増加などにより収益が大きく改善しました。これは職員が一丸となって経営改革に取り組んだ結果によるものであり、今後のより一層の取組を期待するところでございます。 また、四賀の里クリニックにも新院長就任により医療体制の充実を図った結果、患者数、収益ともに増加しました。その一方で、非常に高い材料費率については、現状を分析し、改善に向けて検討してください。 市立病院は、経年劣化が進み、狭隘化とともに様々な課題が生じており、利用者のためにも一日でも早い移転建設が求められています。地域住民に寄り添った病院が早期に建設できるよう、検討を重ねてください。 新型コロナウイルス感染症に関しましては、その患者の受入れや病床確保などの対応には敬意を表します。 一方で、コロナ禍の影響で、本年2月以降の入院・外来収益が激減しており、現状で予想すると令和2年度の多額の赤字は必至でございます。 今後の国・県等の財政支援を注視するとともに、一層の経営改善に努め、引き続き公立病院の使命として必要とされる医療サービスの提供に努めてください。 以上、松本市の令和元年度の各会計決算の概要及び意見について申し上げました。詳細につきましては、市長に提出、ご配付申し上げております各会計決算審査意見書をご覧いただきたいと存じます。 最後に一言申し上げます。 まず、前年度に引き続き令和元年度においても複数の不適正な事務処理が発生しました。特に、本年6月に発覚した除雪費用などの業務委託料の未払いについては、多くの債権者に対し多大な迷惑をかけることになったものでございます。この際、リスクコントロールの仕組み並びに内部統制システムの整備について具体的に検討を進め、不祥事を防止するための根本的な対策を立てるように努めてください。 また、今後の新型コロナウイルス感染症対策、社会経済活動の支援などに当たりましては、中核市移行の複数の大型事業に関わる財政需要を含め、的確な情報発信により、市民に財政上の不安が生じないように努めてください。 特に、さきに申し上げましたが、新型コロナウイルス感染症に加え、自然災害の影響を受け、極めて厳しい事業運営が見込まれる上高地観光施設事業会計については、その経営に十分に注視することが必要でございます。 結びに、松本市の財政手法は良好な数値を示しております。さらなる創意工夫とより一層の無駄の排除を徹底し、歳入の確保を常に検討しながら、計画的で効率的な歳出の執行に努め、長期的な展望に立った政策の実現を推進してください。 また、引き続き、職員一人一人が財政運営の基本である最少の経費で最大の効果を常に念頭に置き、今後も計画行政を推進し、健全財政を堅持するよう努めてください。 以上をもちまして、決算審査意見と審査意見報告といたします。
    ○議長(村上幸雄) ただいま理事者からそれぞれ上程議案に対する説明があり、また、監査委員から決算審査意見の報告がありました。 この際、ただいま議題となっております議案のうち、議案第1号 松本市副市長定数条例の一部を改正する条例及び第7号 令和2年度松本一般会計補正予算(第6号)の以上2件につきましては、他の議案に先行して審議することといたします。 議案第1号及び第7号の以上2件について、議案調査のため暫時休憩いたします。                             午前11時39分休憩                             ----------                             午前11時40分再開 ○議長(村上幸雄) 休憩前に引き続き会議を開きます。     ------------------------------ △日程第4 議案に対する質疑(議案第1号及び第7号) ○議長(村上幸雄) 日程第4 議案第1号及び第7号の以上2件に対する質疑につきましては、通告がありませんので、これを終結いたします。 次に、議案の委員会付託を行います。 ただいま議題となっております議案2件につきましては、一層慎重審議を期するため、お手元にご配付いたしてあります委員会付託案件表のとおり、所管の総務委員会に付託をいたします。 委員会審査のため、休憩いたします。                             午前11時40分休憩                             ----------                              午後2時45分再開 ○議長(村上幸雄) 休憩前に引き続き会議を開きます。     ------------------------------ △日程第5 委員長審査報告 ○議長(村上幸雄) 日程第5 議案第1号及び第7号の以上2件を一括議題として、委員長の報告を求めます。 総務委員長 上條美智子議員。 ◆総務委員長(上條美智子) 〔登壇〕 総務委員会の報告を申し上げます。 委員会は、付託案件2件につきまして審査を行いました。 議案第1号 松本市副市長定数条例の一部を改正する条例について申し上げます。 本案は副市長を複数制とすることに伴い、副市長の定数を2人以内に改正するものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 審査の中で、委員からは2人目の副市長の役割について質疑があり、デジタルトランスフォーメーションを強力に推進することを中心に必要な役割を分担していくとの答弁がありました。 また、副市長の役割分担に関連し、デジタルトランスフォーメーションについての松本市の考え方について質疑がありました。 次に、議案第7号 令和2年度松本一般会計補正予算(第6号)中、当委員会関係予算は、副市長を現行の1名体制から2名体制に増員することに伴う人件費を令和2年10月分から計上し、その財源として特別交付税を追加するものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 以上、総務委員会の報告といたします。 ○議長(村上幸雄) 以上をもって委員長の報告は終わりました。 委員長の報告に対し、質疑のある方の発言を求めます。 質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(村上幸雄) ないようでありますので、質疑は終結いたします。 次に、以上の案件に対し、意見のある方の発言を求めます。 意見はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(村上幸雄) ないようでありますので、これより採決いたします。 議案第1号及び第7号の以上2件につきましては、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(村上幸雄) ご異議なしと認めます。 よって、議案第1号及び第7号の以上2件につきましては、委員長の報告のとおり可決されました。 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。 本会議は、明8日から13日まで議案調査等のため休会し、14日午前10時再開の上、市政一般に対する質問を行います。 発言される方は、所定の通告書に記載の上、質疑、質問とも明日正午までに提出願います。 発言の順序は、くじによって決定いたします。 なお、質疑に限り、15日午後3時までの追加通告を認めることになっております。その場合は通告順といたしますので、ご了承願います。 本日の会議は、これをもって散会いたします。 お疲れさまでございました。                              午後2時49分散会...