松本市議会 > 2015-12-16 >
12月16日-05号

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  1. 松本市議会 2015-12-16
    12月16日-05号


    取得元: 松本市議会公式サイト
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    平成27年 12月 定例会---------------------------------------          平成27年松本市議会12月定例会会議録                 第5号---------------------------------------            平成27年12月16日(水曜日)---------------------------------------             議事日程(第5号)                     平成27年12月16日 午後1時開議 第1 委員長審査報告(議案第1号から第19号まで及び請願第18号から第25号まで) 第2 議案第20号 固定資産評価審査委員会委員の選任について 第3 松本市選挙管理委員及び同補充員の選挙について 第4 議第13号 日米地位協定に関する意見書     第14号 介護労働者処遇改善を求める意見書     ------------------------------出席議員(30名)      1番  今井ゆうすけ        2番  勝野智行      3番  青木 崇          5番  若林真一      6番  川久保文良         7番  吉村幸代      8番  井口司朗          9番  上條美智子     10番  田口輝子         11番  中島昌子     12番  村上幸雄         13番  上條 温     14番  小林あや         15番  上條俊道     16番  犬飼信雄         17番  小林弘明     18番  阿部功祐         19番  澤田佐久子     20番  宮坂郁生         21番  忠地義光     22番  芝山 稔         23番  犬飼明美     24番  柿澤 潔         25番  宮下正夫     26番  青木豊子         27番  近藤晴彦     28番  南山国彦         30番  太田更三     31番  大久保真一        32番  池田国昭     ------------------------------欠席議員(1名)     29番  草間錦也     ------------------------------説明のため出席した者  市長        菅谷 昭   副市長       坪田明男  総務部長      福嶋良晶   政策部長      矢久保 学  財政部長      島村 晃   危機管理部長    嵯峨宏一  地域づくり部長   古畑 斉   文化スポーツ部長  寺沢和男  環境部長      小出光男   健康福祉部長    丸山貴史  こども部長     麻原恒太郎  農林部長      塩原資史  商工観光部長    川上正彦   健康産業企業立地担当部長                             平尾 勇  建設部長      上條一正   城下町整備本部長  浅川正章  上下水道局長    丸山悦男   病院局長      斉川久誉  教育長       赤羽郁夫   教育部長      宮川雅行  行政管理課長    樋口 浩   行政管理課法制担当課長                             小西敏章  秘書課長      小原直樹   政策課長      横内俊哉  財政課長      中野嘉勝     ------------------------------事務局職員出席者  事務局長      栗原信行   事務局次長     小林伸一  次長補佐議会担当係長      主査        滝澤 修            逸見和行  主査        金井真澄   主任        高橋千恵子  主任        永原浩希     ------------------------------               本日の会議に付した事件 議事日程(第5号)記載事件のとおり     ------------------------------                                 午後1時開議 ○議長(犬飼信雄) 現在までの出席議員は30名でありますので、定足数を超えております。 よって、直ちに本日の会議を開きます。 日程に入る前に、市長から議案の修正の申し入れがありますので、説明願うことにいたします。 菅谷市長。 ◎市長(菅谷昭) 〔登壇〕 議案第8号 平成27年度松本市一般会計補正予算(第3号)の修正についてご説明申し上げます。 これは、単独歩いてみたい城下町まちづくり事業費追加について、事業内容を見直すこととし、修正をお願いするものでございます。 以上、ご説明申し上げましたので、よろしくご承認賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(犬飼信雄) ただいま、市長から議案の修正の説明がありました。 お諮りいたします。 議案第8号 平成27年度松本市一般会計補正予算(第3号)につきましては、ただいま市長から説明のありましたとおり、議案の修正を認めることにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ご異議なしと認めます。 よって、議案第8号の修正は認めることに決しました。 暫時休憩いたします。                               午後1時2分休憩                             ----------                              午後1時30分再開 ○議長(犬飼信雄) 休憩前に引き続き会議を開きます。 最初に、報告事項を申し上げます。 市長より議案が1件提出されております。 お手元にご配付申し上げてあるとおりであります。 本日の議事は、日程第5号をもって進めます。     ------------------------------ △日程第1 委員長審査報告 ○議長(犬飼信雄) 日程第1 議案第1号から第19号まで及び請願第18号から第25号までの以上27件を一括議題として、委員長の報告を求めます。 最初に、経済地域委員長 中島昌子議員。 ◆経済地域委員長中島昌子) 〔登壇〕 経済地域委員会の報告を申し上げます。 委員会は、付託されました議案等6件について審査を行いました。 初めに、議案第15号から第18号までの指定管理者の指定4件の議案について申し上げます。 対象施設は、美鈴湖もりの国のほか4施設で、いずれも指定管理期間の満了に伴い、改めて指定をするものであり、いずれも異議なく可決すべきものと決しました。 次に、議案第8号 平成27年度松本市一般会計補正予算(第3号)中当委員会関係について申し上げます。 これは、JA松本ハイランドが中町に開設したアンテナショップにおける、本市農産物の地産地消を推進するための事業経費、松本一本ねぎのブランド化推進のため、詳細な機能性成分検査とPRを行うための費用、信州まつもと空港利用促進のため、上田市と本市を結ぶ定期観光路線バスの運行に係る費用、超広域観光ビジット3の取り組みを進めるため、松本市のほか、札幌市及び鹿児島市を含めた3市の観光スポットを交えたプロモーションビデオを制作するための費用など、国の地方創生先行型上乗せ交付金の対象となる経費や緊急に補正措置が必要な政策的経費であり、異議なく可決すべきものと決しました。 委員からは、中町のアンテナショップの売り上げなどについての質疑があり、理事者からは利用しやすい店舗を目指し、地産地消の拠点とするために、関係団体との協議を始めた旨の答弁がありました。 また、松本一本ねぎの機能性検査結果の具体的な活用内容について質疑があり、理事者からは健康を切り口としたメニュー開発等を考えている。また、松本一本ねぎの生産量、流通量をふやすための取り組みについても今後は検討する旨の答弁がありました。 最後に、請願について申し上げます。 請願第20号 TPP参加に反対し情報公開と国会審議の徹底を求める請願でありますが、請願の趣旨には賛同できるものの請願内容の整合性がとれていないため、本請願には賛成できないとの意見があり、起立採決の結果、賛成少数で不採択とすべきものと決しました。 以上を申し上げ、経済地域委員会の報告といたします。 ○議長(犬飼信雄) 次に、教育民生委員長 田口輝子議員。 ◆教育民生委員長田口輝子) 〔登壇〕 教育民生委員会は、付託されました議案6件及び請願2件につきまして審査を行いましたので、ご報告申し上げます。 初めに、議案第3号 松本市保健センター条例の一部を改正する条例については、平成25年から整備を進めてきた南松本の福祉関係複合施設に設置される南部保健センターの移転、改築に伴い、位置の変更を行うものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 次に、議案第4号 松本市病院使用料及び手数料に関する条例の一部を改正する条例については、産科医療体制安定運営と他病院との均衡を図るため、市立病院における時間内、時間外及び深夜、休日の単体分娩1件当たりの分娩料をそれぞれ約10%、金額にして一律1万7,500円引き上げるものであります。 一部委員から、市民の負担増に対する反対意見があったため、起立採決の結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。 次に、議案第5号 松本城管理条例の一部を改正する条例については、公開期間に関する規定の整備を行うものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 次に、議案第11号 市有財産の取得について(松本城南西外堀復元事業用地)については、松本城南西外堀復元事業用地239.86平方メートルを1,823万4,936円で取得するもので、これにより事業に必要な用地に対する取得面積の割合は、36.8%となるものです。 一部委員から、事業に対する反対意見があったため、起立採決の結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。 次に、議案第19号 公の施設の指定管理者の指定について(美術館)については、指定期間の満了に伴い、引き続き一般財団法人松本芸術文化振興財団指定管理者として指定するものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 次に、議案第8号 平成27年度松本市一般会計補正予算(第3号)中当委員会関係予算について申し上げます。 今回の補正は、国の学校施設環境改善交付金の内示のおくれや未採択に伴い、本年度予定していた小・中学校施設整備事業について実施時期の大幅な見直しを迫られたことに伴う関連予算の整理や繰越明許費下水処理区域内で工事が可能な児童遊園3カ所のトイレの水洗化への改修に伴う工事請負費を計上するものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 なお、委員からは、国の交付金の未採択に対し、引き続き国へ要望を行うなど、積極的な財源確保に努められたいとの要望が出されました。 次に、請願について申し上げます。 初めに、請願第18号 蟻ヶ崎児童館の建て替えについて申し上げます。 本請願は、老朽化し、また危険な区域に立地している蟻ヶ崎児童館の改築に当たり、新たな児童館の現児童館付近への建てかえを求めるもので、委員からは請願者の願意は理解できるが、地域全体の合意形成が図られていないことや子供の安全を第一に考えることが必要等の反対意見があり、不採択とすべきものと決しました。 なお、新しい児童館の改築に当たっては、利用する子供たちの安全・安心に主眼を置き、地域の中で丁寧な話し合いを行い合意形成を図ること、また現児童館の指定管理者がこれまで培ってきた地域とのつながりを大事にした運営を参考とされるよう求める意見があったことを申し添えます。 次に、請願第19号 介護労働者処遇改善及び人員配置基準の改善を求める請願について申し上げます。 本請願は、国の責任において介護現場で働く全ての労働者の処遇改善人員配置基準の改善を求めるもので、委員からは請願の趣旨には賛同できるとの賛成意見の一方、介護労働者の人材育成や処遇改善は重要ではあるが、全てを国に求めるのではなく、介護事業所の経営努力も必要であるとの反対意見があり、起立採決の結果、賛成少数で不採択とすべきものと決しました。 最後に、付託案件ではありませんが、陳情第14号 おぼけ荘の廃止後の代替策についてに関して当委員会の集約を申し上げます。 老人福祉センターおぼけ荘は、老朽化が進み、耐震化対策が施されていないこと、また施設の周辺一体が、県が指定する急傾斜地崩壊危険箇所及び土砂災害警戒区域となっていることから平成28年3月31日をもって施設の廃止が決まっております。 これまでの間、利用者との協議が継続して行われてきていますが、理事者におかれては引き続き新たな方策について利用者等十分協議を行った上で、施設を閉鎖されるよう要望いたします。 以上を申し上げ、教育民生委員会の報告をいたします。 ○議長(犬飼信雄) 次に、建設環境委員長 村上幸雄議員。 ◆建設環境委員長村上幸雄) 〔登壇〕 建設環境委員会の報告を申し上げます。 委員会は、付託されました議案4件について審査を行いました。 初めに、議案第9号 市有財産の取得について申し上げます。 これは、アルプス公園整備事業用地として旧まきば山荘跡地である蟻ヶ崎及び島内地籍の土地1万5856.21平方メートルを9,175万円で取得するものであります。 審査の結果、公園機能拡充のために必要な用地取得であると認められ、異議なく可決すべきものと決しました。 次に、議案第10号 市有財産の取得について申し上げます。 これは、松本都市計画道路3・2・12号内環状北線整備のため、新たに交渉の整った大手2丁目及び3丁目地籍の土地を取得するものであります。 今回の取得面積は、506.10平方メートル、取得金額は4,110万5,817円であり、用地取得する全体面積に対する進捗率は、今回の取得により43.03%となります。 一部委員から、事業に賛成できない旨の意見がありましたので、起立採決をした結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。 次に、議案第12号 市道の認定について申し上げます。 これは、寿白瀬渕及び笹部地籍の2路線について、開発行為に伴い認定するものであり、いずれも妥当なものと認められることから、異議なく可決すべきものと決しました。 最後に、議案第8号 平成27年度松本市一般会計補正予算(第3号)中当委員会関係について申し上げます。 当初案で計上されていた、縄手通りに自動昇降式の車どめライジングボラードを設置するための工事請負費4,247万円は本日の議案修正により削除されました。 以上を申し上げ、建設環境委員会の報告といたします。 ○議長(犬飼信雄) 次に、総務委員長 上條 温議員。 ◆総務委員長(上條温) 〔登壇〕 総務委員会の報告を申し上げます。 委員会は、付託案件12件につきまして審査を行いました。 最初に、議案第1号 松本市個人番号の利用に関する条例は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の施行に伴い、法定事務以外で個人番号を利用する事務や同一機関内において個人番号及び特定個人情報を利用する場合の庁内連携などを規定するものであります。 一部委員から、マイナンバー制度自体に反対であり、また庁内連携により、さらに情報漏えいのリスクが高まるおそれがあることから、本案に反対する旨の意見がありましたが、起立採決を行った結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。 次に、議案第2号 松本市市税条例等の一部を改正する条例は、地方税法等の改正に基づき個人市民税における住宅借入金等特別税額控除の適用期限の延長、軽自動車税特例税率の導入及び市たばこ税における特例税率段階的廃止などの改正を行うものです。 委員からは、軽自動車税特例税率の導入は、税率引き上げに基づいた措置であること、また市たばこ税特例税率段階的廃止は増税となるものであることなどの理由により、賛成できない旨の意見があったため、起立採決を行った結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。 次に、議案第6号 松本市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例及び議案第7号 松本市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例について申し上げます。 これらは、被用者年金制度一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律等の施行に伴う、地方公務員災害補償法施行令及び非常勤消防団員等に係る損害補償の基準を定める政令の改正などに基づき、他の社会保障給付が支給される場合の調整に関する規定の見直しを行うものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 次に、議案第13号 字の廃止及び字の区域の変更については、新井北土地区画整理事業の実施に伴う、区画、形状の変更により、従前の字の区域をそのまま換地後の字区域とすることができないため、当該区域の字の廃止及び字の区域の変更を行うものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 次に、議案第14号 公の施設の指定管理者の指定については、市民プールほか2施設の指定管理者を公募に基づいて指定するものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 委員からは、指定管理期間が5年という長期間の中で、指定管理者に対して市民から苦情等があった場合、よく検討した上で、指定管理の取り消しという判断も必要との意見があり、理事者からはモニタリングなどを徹底し、まずはそういった事態が生じないよう努力する旨の答弁がありました。 次に、予算議案の議案第8号 平成27年度松本市一般会計補正予算(第3号)中当委員会関係予算について申し上げます。 本案は、国の地方創生に係る地域活性化地域住民生活等緊急支援金交付金の対象となる政策的経費及び特に緊急に補正措置が必要な経費を中心に計上したもので、異議なく可決すべきものと決しました。 なお、当初計上されていた繰入金のうち、美しいまち松本づくり基金繰入金につきましては、本日の議案修正により当該予算が削除されたことを申し添えます。 次に、請願について申し上げます。 初めに、請願第21号 「平和安全保障関連法」の廃止と立憲主義を遵守するよう政府に求める意見書提出について及び請願第22号 「平和安全保障関連法」の速やかな廃止と、立憲主義の原則を堅持し、憲法9条を守り、生かすよう政府に求める意見書提出についての請願書について申し上げます。 審査の中で委員からは、平和安全保障関連法の成立過程は、民主主義のルールを無視したものであること、またテロの脅威が深刻化している中、テロ組織に対する軍事行為などへの参加が可能となるこれらの法律は憲法9条に反し、認められないとの意見が出された一方、国会で十分時間をかけ審議した結果成立した法律であること、またこの法律は日本への攻撃に対する抑止力として必要であることなどの意見が出され、起立採決を行った結果、賛成少数で請願第21号及び第22号はともに不採択とすべきものと決しました。 次に、請願第23号 地方自治の堅持を求める請願について申し上げます。 審査の中で、国は地方自治の理念に反して沖縄県民の意思を無視し、辺野古への新基地建設を進めているとの意見のほか、普天間基地負担軽減のため辺野古への新基地建設は必要とする意見などがあり、起立採決を行った結果、賛成少数で不採択とすべきものと決しました。 次に、請願第24号 日米地位協定の見直しに関する請願については、国の防衛費にまで踏み込むことは賛成できない旨の意見があったため、起立採決を行った結果、賛成多数で採択すべきものと決しました。 最後に、請願第25号 原発再稼働の中止を求める請願について申し上げます。 審査の中で委員からは、原子力発電所を稼働させれば処理できない使用済み核燃料が必ずふえることから、原子力発電をやめるべきとの意見が出された一方、原子力発電に依存しない社会を目指すことには賛成であるが、電力の安定供給に対する不安や火力発電による地球温暖化、大気汚染などの問題も考慮して、いますぐ原子力発電をやめるわけにはいかないなどの意見があり、起立採決を行った結果、賛成少数で不採択とすべきものと決しました。 以上、総務委員会の報告といたします。 ○議長(犬飼信雄) 以上をもって委員長の報告は終わりました。 委員長の報告に対し、質疑のある方の発言を求めます。 質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ないようでありますので、質疑は終結いたします。 次に、以上全案件に対し意見のある方の発言を求めます。 32番 池田国昭議員。 ◆32番(池田国昭) 〔登壇〕 請願第21号及び第22号に関して、この請願は、立憲主義の立場から立憲主義を遵守し、憲法9条を守れと、そして平和安全保障関連法、その本質は戦争法にほかなりませんが、この法律を、その廃止を求める意見書を国に上げることを求めている内容です。 私は、先ほど委員長報告もございましたが、総務委員会に所属している委員として、一つは総務委員会十分発言はしたつもりですが、改めて強調点を申し上げたいという点から、もう一つは総務委員会ではご紹介できなかった問題について触れる、そういう立場からこの2つの請願に賛成の立場から発言をしたいと思います。 委員会の議論の中で、今回の戦争法、平和安全保障関連法は、憲法9条のもとで許される範囲の改定だと、そういう立場からこの請願には反対という発言がございましたが、そうではありません。憲法9条のもとで許される範囲の改定ということで、改定されたその中身が憲法9条に違反をしている中身です。 そういう点では、改めてこの点が大事だと、立憲主義とは憲法に基づく政治を行うことであって、多数を占めた政府関係与党が、その多数に物を言わせて憲法をないがしろにしていいはずがございません。改めて、今回の法律はこの憲法に違反をする。法案の段階でも、そして法律が成立した後でも憲法違反のこの戦争法は廃止こそいま必要だと、こうした国民の世論の声がとどまるどころか大きくなっている、広がっている、質的な変化も生まれている。立憲主義を守れ、これこそ重要なポイントであり、その立場からこの点は改めて強調したいという点です。 もう一つの点は、先ほども言いましたが、十分に私自身が発言できなかった点で、追加して賛成の発言をしたいと思います。 今回の2つの請願は、その特徴の一つに戦争法が通過したことによってISというそうした過激組織に対する具体的、しかも現実的な欧米諸国による空爆が行われている、こういう中でこの法律がどういう関係になるのかということが、2つの請願の中で強調されております。そういう立場からもこの法律は直ちに廃止だということを求めています。 少しご紹介をします。 この安保法制が発動されれば、日本は海外で戦争する国になり、自衛隊は海外で殺し殺されることになり、日本自体が武力紛争の当事者となって平和安全とは全く逆の事態を招くことになる。最近のISによるテロ行為は絶対に許せない。そもそも2001年のアメリカによるアフガニスタン報復戦争後、テロが急増。03年のイラク戦争は、過激組織ISの台頭の要因にもなった。空爆など軍事作戦の強化では、問題は解決しない。逆に憎しみの連鎖をつくり出し、テロと戦争の悪循環をつくり出すことになる。 ここからが大事ですね。 米国からIS空爆の協力要請があったときに、この安保法制ができたこと、あることによって断れなくなることが予想される。 この点からもこの法律、直ちに廃止の意見書を上げてほしい。今回のこの2つの請願、いずれも共通したこういう点を述べておりますが、大事なのは、本当にアメリカから空爆の要請があったときに、断れるかという問題です。先日の委員会で私は、安倍首相がこの法案の審議のさなか6月5日の参議院安保法制特別委員会の中で述べたことをご紹介いたしました。このとき、安倍首相は、軍事的な支援は考えないといいながらも要件が満たせば法理論としては適用されることはあり得ると、こういうふうに述べました。 加えて、法律が成立した後の、先日12月10日の参議院内閣委員会での議論をご紹介することを忘れてしまったのでご紹介をします。 アメリカから、過激組織ISに対する空爆への支援要請があった場合に、政府はこれを断るのかと、私たち日本共産党の山下よしき国会議員の質問に対して、菅官房長官が何と述べたか。安倍首相と同様に前段では政府としてIS軍事作戦への後方支援は全く考えていない、このことは繰り返しながらも、しかし実際にアメリカからの要請を断るのかという質問に対しては、明確に断ると、そういう明言がなかった。ここにも見られるように、もともとこの法律がそうしたことを可能にする中身ですけれども、現実的、しかも喫緊の課題との関係からその危険性が非常に高くなっている。 請願者が、このことをこの松本市の議会に求めたのは当然のことだというふうに思います。その点もご紹介をして、改めてこの請願者の趣旨はそのものであると同時に、速やかなこの平和安全保障関連法の廃止こそ、この議会で議決をし、国に意見書を上げることが本当の意味で平和と安全を守ることにつながる。テロの空爆支援をすれば逆にリスクが高まるだけ、こういう点からもこの2つの請願に改めて賛成を表明して発言といたします。 ○議長(犬飼信雄) ほかに意見はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ないようでありますので、これより採決いたします。 最初に、請願第21号及び第22号の以上2件について起立により採決いたします。 本件に対する委員長の報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。 請願第21号及び第22号について採択することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立)
    ○議長(犬飼信雄) 起立少数であります。 よって、請願第21号及び第22号については不採択と決しました。 次に、議案第1号 松本市個人番号の利用に関する条例を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。 本案について、委員長の報告のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、議案第1号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第2号 松本市市税条例等の一部を改正する条例を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。 本案について、委員長の報告のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、議案第2号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第4号 松本市病院使用料及び手数料に関する条例の一部を改正する条例を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。 本案について、委員長の報告のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、議案第4号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第10号 市有財産の取得について(松本都市計画道路3・2・12号内環状北線整備事業用地)を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。 本案について、委員長の報告のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、議案第10号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第11号 市有財産の取得について(松本城南西外堀復元事業用地)を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。 本案について、委員長の報告のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、議案第11号は原案のとおり可決されました。 次に、請願第18号 蟻ヶ崎児童館の建て替えについてを起立により採決いたします。 本件に対する委員長の報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。 請願第18号について採択することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立少数であります。 よって、請願第18号は不採択と決しました。 次に、請願第19号 介護労働者処遇改善及び人員配置基準の改善を求める請願を起立により採決いたします。 本件に対する委員長の報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。 請願第19号について採択することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立少数であります。 よって、請願第19号は不採択と決しました。 次に、請願第20号 TPP参加に反対し情報公開と国会審議の徹底を求める請願を起立により採決いたします。 本件に対する委員長の報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。 請願第20号について採択することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立少数であります。 よって、請願第20号は不採択と決しました。 次に、請願第23号 地方自治の堅持を求める請願を起立により採決いたします。 本件に対する委員長の報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。 請願第23号について採択することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立少数であります。 よって、請願第23号は不採択と決しました。 次に、請願第24号 日米地位協定の見直しに関する請願を起立により採決いたします。 本件に対する委員長報告は採択であります。 本件について委員長の報告のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、請願第24号は採択されました。 次に、請願第25号 原発再稼働の中止を求める請願を起立により採決いたします。 本件に対する委員長の報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。 請願第25号について採択することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立少数であります。 よって、請願第25号は不採択と決しました。 次に、議案第3号、第5号から第9号まで及び第12号から第19号までの以上14件につきましては、委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ご異議なしと認めます。 よって、以上の案件は委員長の報告のとおり可決されました。     ------------------------------ △日程第2 議案第20号 固定資産評価審査委員会委員の選任について ○議長(犬飼信雄) 日程第2 議案第20号 固定資産評価審査委員会委員の選任についてを上程いたします。 提案理由の説明を求めます。 菅谷市長。 ◎市長(菅谷昭) 〔登壇〕 ただいま上程されました固定資産評価審査委員会委員の選任についての人事案件1件につきましてご説明申し上げます。 これは、宮下照也委員の任期が来る12月27日をもって満了となりますことから、その後任といたしまして引き続き宮下照也氏を選任しようとするものでございます。 以上、ご説明申し上げましたので、よろしくご同意賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(犬飼信雄) ただいま市長から上程議案に対する説明がありました。 お諮りいたします。 ただいま上程になりました議案第20号につきましては、直ちに採決したいと思います。これにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ご異議なしと認め、採決いたします。 議案第20号 固定資産評価審査委員会委員の選任については、これに同意することにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ご異議なしと認めます。 よって、議案第20号につきましては、これに同意することに決しました。     ------------------------------ △日程第3 松本市選挙管理委員及び同補充員の選挙について ○議長(犬飼信雄) 日程第3 松本市選挙管理委員及び同補充員の選挙についての件を議題といたします。 本件は、来る12月31日をもって選挙管理委員及び同補充員の任期が満了いたしますので、地方自治法第182条の規定により選挙を行うものであります。 これより、松本市選挙管理委員及び同補充員の選挙を行います。 選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選の方法によって決したいと思います。これにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ご異議なしと認めます。 よって、選挙の方法は指名推選の方法によることに決しました。 指名の方法につきましては、議長において指名し、また補充員の順序も議長において定めることにしたいと思います。これにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ご異議なしと認めます。 よって、議長から指名いたします。 松本市選挙管理委員に、金井美穂さん、中田秀子さん、丸山治子さん、吉田弘壽さんを指名いたします。 また、同補充員に、齋藤利惠さん、飯塚則之さん、大久保富美江さん、草間淳哉さんを指名いたします。 なお、補充の順序は、指名の順序のとおり定めることにいたします。 ただいま、指名いたしました皆さんを当選人と定めること並びに補充の順序について、ご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ご異議なしと認めます。 よって、以上の皆さんが、松本市選挙管理委員及び同補充員に当選されました。 また、補充の順序は指名の順序によることに決定いたしました。     ------------------------------ △日程第4 議第13号及び第14号 ○議長(犬飼信雄) 日程第4 議第13号及び第14号の以上2件を一括して議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 最初に、議第13号について、9番 上條美智子議員。 ◆9番(上條美智子) 〔登壇〕 議第13号 日米地位協定に関する意見書につきましては、総務委員有志5人により提案するものであります。 以下朗読することにより、趣旨の説明にかえさせていただきます。             日米地位協定に関する意見書 わが国には、日米安全保障条約に基づく日米地位協定により、31都道府県に131施設、約10万2,000ヘクタールの米軍基地施設が所在しています。全国の米軍専用施設の約74%を占める沖縄県をはじめ、米軍基地の多くが住宅地域に近接しており、米軍基地から派生する事件・事故や、米軍人等によってしばしば引き起こされる犯罪が、地域住民の生活に多大な影響を及ぼしています。しかし、日米地位協定のもと、日本国の司法権の裁量外とされたり、これらの事件の多くが軽い処分で済まされるか無罪となっており、不条理といわざるを得ません。 日米地位協定は1960年に締結され55年が経過しましたが、その間、日米を取り巻く環境は大きく変化しており、このような米軍基地に起因する諸問題を、運用の改善により解決することは困難な状況にあり、同協定を抜本的に見直す時期にきています。 このような状況の中、本年11月11日に開催された第59回町村議会議長全国大会においても、日米地位協定の抜本的な見直しを求める特別決議が採択されました。 したがって、国におかれては、米軍基地から派生する事件・事故から、住民の生命、財産と人権を守るため、日米地位協定の抜本的な見直しに速やかに取りかかるよう強く要望します。 よって、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 以上でありますので、よろしくご賛同いただきますようお願いを申し上げます。 ○議長(犬飼信雄) 次に、議第14号について、27番 近藤晴彦議員。 ◆27番(近藤晴彦) 〔登壇〕 議第14号 介護労働者処遇改善を求める意見書につきましては、教育民生委員有志4人により提出するものであります。 以下朗読することにより、趣旨の説明にかえさせていただきます。           介護労働者処遇改善を求める意見書 超高齢社会を迎える中で、厚生労働省が発表した介護人材需要推計によると、団塊の世代が75歳以上となる2025年には、介護人材が37.7万人不足すると言われています。 しかし、全産業労働者の中において、介護労働者の賃金は低く、人材確保・人材育成及び離職防止対策は喫緊の課題となっています。 2015年4月の介護報酬改定により、介護労働者の賃金改善を促進する目的で、介護職員処遇改善加算が強化されたものの、依然として介護労働者処遇改善に有機的に結びついていないという声が多く、こうした課題を解決させるための環境整備が強く求められています。 したがって、国におかれては、安全・安心な介護体制を確保していくために、介護職員処遇改善加算が、介護労働者処遇改善に有機的に結びつけられる環境整備を早急に整えていくことを強く要望します。 よって、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。 以上でありますので、よろしくご賛同いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(犬飼信雄) お諮りいたします。 ただいま趣旨説明がなされました意見書案、議第13号及び第14号の以上2件につきましては、質疑及び委員会付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ご異議なしと認めます。 よって、ただいまの意見書案は、質疑及び委員会付託を省略することに決しました。 次に、意見のある方の発言を求めます。 意見はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ないようでありますので、これより採決いたします。 最初に、議第13号 日米地位協定に関する意見書につきましては、起立により採決いたします。 本案について、可決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、議第13号は原案のとおり可決されました。 次に、議第14号 介護労働者処遇改善を求める意見書につきまして、起立により採決いたします。 本案について、可決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、議第14号は原案のとおり可決されました。 ただいま可決されました意見書につきましては、直ちに国会及び関係行政庁に対し、提出の手続をとることといたしますので、ご了承願います。 以上をもって、今期定例会に付議された案件は全部議了いたしました。 この際、市長から挨拶があります。 菅谷市長。 ◎市長(菅谷昭) 〔登壇〕 発言の機会をいただきましたので、閉会に当たりまして一言ご挨拶を申し上げます。 去る11月30日に開会されました今期定例会も、本日を持ちまして閉会となるわけでございますが、議員の皆様におかれましては、17日間に及ぶ会期中、熱心にご審議を賜り、それぞれ決定をいただきましたことに対し、厚く御礼を申し上げます。本会議等におきまして、議員の皆様からいただきました市政各般にわたる貴重なご意見、ご提言につきましても、今後十分研究並びに検討をさせていただき、鋭意その実行、実現に努めてまいります。あわせて、懸案となっております事項につきましては、引き続き全力を挙げて取り組んでまいる所存でございます。 さて、皆様ご承知のとおり、去る7日に米国音楽界最高の栄誉とされている第58回グラミー賞の候補が発表され、平成25年8月に当時のサイトウ・キネン・フェスティバル松本で小澤征爾総監督が指揮した「子どもと魔法」のオペラ公演を収録したアルバムが最優秀オペラレコーディング賞の候補に選出されました。 今回候補となったオペラ「子どもと魔法」は、小澤総監督が1年間の病気療養後、本格的に指揮活動を再開し、注目を集めた公演であるとともに、松本市民らでつくるSKF松本合唱団並びにSKF松本児童合唱団も出演したオペラであり、神澤OMF実行委員長がおっしゃっているとおり、まさに本フェスティバルの方向性と芸術性が高く評価されたものであると大変うれしく思っております。 小澤総監督におかれましては、ご案内のとおり、先日も米国の芸術や文化への貢献をたたえるケネディ・センター名誉賞を日本人として初めて受賞されたところであります。 OMFの開催都市として大変名誉で喜ばしく、OMFをさらに世界に発信できることを期待しております。 次に、上田市との都市間連携による地域活性化の推進について申し上げます。 ご承知のとおり、これまで松本市は、上田市と連携して美ケ原地域を取り巻く行政を進めるなど、共通の行政課題に継続して取り組んでまいりました。このような中、来年1月からは上田市を舞台にしたNHK大河ドラマ「真田丸」の放送が始まることもあり、両市の連携による地域活性化の重要性はますます高まっております。 そこで、私は来る21日、上田市長とともに県庁に阿部知事を訪ね、三才山トンネル有料道路の無料化や上田市から松本市までの直行バスの運行など、県が提唱する本州中央部広域交流圏、仮称でございますが、の構築に向けた課題への支援について直接要望を行うことといたしました。 この要望により、東信と中信を結ぶネットワークが強化され、広域的な観光誘客を初め、さらなる物流促進と地域の活性化につながることを期待するところでございます。 次に、山の日記念全国大会実行委員会、仮称でございますが、の設立総会の開催について申し上げます。 ご承知のとおり、来年8月11日に上高地などで開催予定の「第1回山の日記念全国大会」の成功に向け、目下、山の日記念大会推進室を中心に鋭意準備を進めているところでございます。 このたび、国や県、松本市など行政機関を初め、地元上高地町会、山岳関係団体による第1回山の日記念全国大会実行委員会の設立総会を新春1月8日でございますが、東京で開催することとなりました。設立総会当日は、全国山の日協議会を初め、国の機関などさまざまな団体の皆様もご出席いただく予定としておりますことから、この設立総会を機に「第1回山の日記念全国大会」の機運をさらに高め、全国へ山の日を発信し、記念大会の成功につなげてまいる所存でございます。 さて、終わりに当たり、ここで私自身の進退に関して申し述べさせていただきたく存じます。 今定例会の一般質問におきまして、議員の皆様から来春の市長選挙について、私の進退をただされ、早期に態度を明らかにするよう求められたところであります。 また、市民の皆様からも励ましの言葉をいただく一方で、さまざまなお立場よりご心配をいただいておりますことから、この場をおかりし、私の率直な考えを申し上げ、議員の皆様方を初め、市民の皆様のご理解をいただきたいと思います。 私は、常々、人の生き方に教科書はないと申し上げてまいりました。今振り返ってみますと、この12年間は医療者である私の人生設計には予想だにせぬ道程ではありましたが、険しくも新鮮な日々でございました。行政や政治には経験が乏しい私という小船が市長としての重責を担い、大海原に船出する姿に少なからず市民の皆様は不安の念を抱かれたのではないかと思います。私自身は、みずからのモットーとして、焦らず、気負わず、地道に自分のできる範囲でと肝に銘じ、「量から質への転換」を市政運営の基本理念とし、あわせて「市民が主役」を基本スタンスとして、公約の実現を通じて市民の皆さんを「健康寿命延伸都市」という理想の島にご案内するため、ぶれることなく、ひたすら櫓をこぎ続けた12年間でありました。 顧みて、この間の市政運営に一定の評価をいただけるとすれば、まさに非力な私を支え、時には叱咤激励してくださいました議員の皆様方、さらには支えてくださった多くの市民の皆様のおかげと心から感謝を申し上げます。また職員は、ともすれば理念先行型の私の政策をよく理解し、それぞれの立場において、さまざまな施策を効果的かつ着実に推進してくれました。 地方自治は、民主主義に学校であると言われます。私自身は公正公平にして民主的な市政運営に最大限の配慮をしてまいりましたが、多大な権限を持つ首長が長期にわたって権力の座を占めることは、一般論として市政の硬直化を招き、活力が低下するなど、結果として非民主的な権力構造に陥ると言われております。 もとより、私自身も市長就任後、間もなくして上梓いたしました拙い著書にも述べておりますが、権力の恐ろしさを忘れてはならないという戒めから、市長3期をめどと考えておりました。それゆえに、常に危機意識を常備薬とし、計画行政を貫き、車の両輪の一方を担う議会の意思を十分に尊重し、かつ市民が主役を基本とする市政運営によって、長期政権の弊害は少なからず解消されたのではないかと考えております。 さて、私自身の今後の進退についてでありますが、これは古希を過ぎての道を歩む私にとって、そう長くはない残りの人生をどう締めくくるか、同時にどう生きるかという問題なのであります。 今から4年前、私が果たすべき今後の役割として、チェルノブイリ原発事故による汚染地で、長期にわたり医療支援活動に当たった唯一の日本人医療者として、ベラルーシでの経験を生かし、福島の人々に寄り添うことを申し上げました。そして、事故後、4年9カ月を経過した今、事故当初と比較し、具体的な形でさまざまな健康被害を懸念する福島や関係者の皆様方の多くの悩みや憤りを聞くにつけ、私の残りの人生を苦悩する人々に寄り添い、医療者として専念する道が私の天命ではないかと折に触れ思い悩んでまいりました。 しかしながらその一方で、もう一つの道は、18歳の多感なかけがえのない青春時代から今日まで私を大きく包み込み育んでくれた、この松本のまちのまちづくりを引き続き担い、私自身もこのまちで美しく生きるという道であります。 市民の皆様からは、市長のリーダーシップによって「健康寿命延伸都市宣言」までしたが、いまだ道半ばではないかとか、これまでのまちづくり政策の流れをとめてはいけない、あるいは博物館移転問題や市立病院の改築などのハード事業について確たる道筋をつけるべきではないか、さらには、目玉とする健康医療産業の創出、また次世代交通政策を含めた中心市街地の一層の活性化などの課題に引き続き続投して責任を果たすべきではないかなど、こうした声が日に日に強くなり、加えて経済団体を初めとし、各種団体の皆様方からも厚く強いご要請もいただいてまいりました。 この1カ月ほど、市民の皆様初め、各界の多くの方々のご意見を伺いながら、市民の声と福島の声とのはざまで、どの道に身を投ずるべきか、そして真っ当な人生とは何か、逡巡し、自問自答を重ね、大げさかもしれませんが、苦悩に次ぐ苦悩に次ぐ苦悩の毎日でございました。 刻々と大きく変わり、不安定な世界の情勢、また急速進展する少子高齢化や人口減少というこれまで世界が経験したことのない潮流のもとで混迷する国政。地方主権を旨とする地方自治の確立、そして何よりも松本市政に内在する継続性を必須とするようなさまざまな課題を改めて深慮いたしますと、3期目の時点でルビコンを渡った私には、ここに来てもはや引き返す橋はないのではとのみずからの退路を絶つ思いに至り、この際、四たび公人たる市長としての使命を果たすべきとの決断をいたした次第でございます。 医療者としての宿命は、今は胸に畳み込んで、ご異論のある方々も多々おられることとは存じますが、今後改めて市民の皆様方のご意見を謙虚に伺ってまいりたいと考えております。 何とぞ、ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。 私の進退につきましては、早期に表明するよう求められておりますことは十分承知しておりましたが、市政運営の両輪の一方を担ってくださる議会の場で明らかにすることが最も望ましいと考え、ぎりぎりの決断で12月議会の最終日での表明となりましたが、何とぞご理解賜りますよう、衷心よりお願い申し上げます。 師走も半ば過ぎましたが、議員の皆様におかれましては、時節柄健康にはくれぐれもご留意いただき、あわせてよき新年をお迎えになりますよう、ご祈念申し上げまして、今期定例会の閉会に当たりましてのご挨拶といたします。 大変長い間、ありがとうございました。 ○議長(犬飼信雄) 私からも一言ご挨拶を申し上げます。 本日をもって、12月定例会が終了するわけでありますが、この間、議員各位におかれましては、慎重審議を賜り、議長の立場からも深く感謝申し上げます。 本年は、超少子高齢型人口減少社会への対策を中心とした地方創生取り組みが全国各地でスタートし、地方がどのような対策を講じるのか、また持続可能な地域の発展にどう取り組むのかが注目された年でありました。 本市におきましては、菅谷市長のもと、平成16年から超少子高齢型人口減少社会を見据えた施策を展開し、現在進めている「健康寿命延伸都市・松本」の創造による松本スタイルの地方創生を目指しております。 また、ことしは戦後70年という節目の年でありました。戦争を体験された世代の高齢化が進み、戦争を知らない世代が大半を占め、今後どのようにして戦争の悲惨さ、平和の尊さを次の世代に伝えていくかが課題となっている中で、本市では戦後70年の平和祈念事業として、心に残る平和推進事業が開催されました。 その1つとして、広島の平和記念公園内に設置されている「平和の灯」からの分火が市役所本庁舎前庭に設置されたモニュメントに灯されました。多くの市民が改めて平和の大切さや命の尊さについて考える機会となったのではないかと思っております。 一方で、国会の会期を大幅に延長して審議された、安全保障関連法案に関して数多くの請願や陳情が市議会に寄せられました。 いま、時代は大きな転換期を迎えております。こうした時期にあって、市議会ではこれまで以上に市民の皆様の多様な意見を真摯に受けとめ、市政に反映させる役割が求められております。 平成21年の議会基本条例制定後、松本市議会では、市民に開かれた議会を目指し、本年は高校生との交流や一般質問での一問一答方式の試行など、さらなる高みを目指した議会改革に取り組んでまいりました。わかりやすい議論を尽くし、これまで以上に開かれた市議会を目指すとともに、市民誰もがこのまちに生まれてよかった、このまちに住んでよかったと感じる松本市の創造のため、理事者とともに邁進する決意でございます。 どうか、皆様におかれましては、ご健勝に新春を迎えられ、新たな一年が実り豊かな一年となりますことを心からご祈念申し上げ、12月定例会の閉会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。 これをもって本日の会議を閉じ、12月定例会を閉会いたします。 大変お疲れさまでした。                              午後2時44分閉議---------------------------------------地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。  平成27年12月16日                     松本市議会議長    犬飼信雄                     松本市議会副議長   近藤晴彦                     松本市議会議員    澤田佐久子                         同      宮坂郁生                         同      忠地義光...