門川町議会 > 2020-12-09 >
12月09日-02号

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  1. 門川町議会 2020-12-09
    12月09日-02号


    取得元: 門川町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    令和 2年 第4回定例会(12月)──────────────────────────────────────令和2年 第4回(定例)門 川 町 議 会 会 議 録(第2日)                        令和2年12月9日(水曜日)──────────────────────────────────────議事日程(第2号)                    令和2年12月9日 午前10時00分開議 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 一般質問──────────────────────────────本日の会議に付した事件 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 一般質問──────────────────────────────出席議員(13名)1番 広瀬 拓也君       2番 宇都宮三良君3番 出口 希俊君       4番 山岡 節夫君5番 中城 資力君       6番 森川 春夫君7番 菊地 稿治君       8番 森  誠一君9番 請関 義人君       10番 水永 正継君11番 神﨑千香子君       12番 安田 茂明君13番 岩佐 祐一君                ──────────────────────────────欠席議員(1名)14番 内山田善信君                ──────────────────────────────欠  員(なし)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名議会事務局長        和田  尚君  局長補佐兼係長     永田 孝一君──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名町長            安田  修君  副町長         金丸 隆康君教育長           新原とも子君  会計管理者会計課長  松井 浩一君総務課長          吉本 政文君  まちづくり推進課長   久米 佳郎君財政課長兼新庁舎建設室長  波岡慎太郎君  税務課長        倉橋 正晃君町民課長          松尾 高明君  福祉課長        橋口  聡君教育総務課長        椿原  悟君  社会教育課長      寺原 浩二君農林水産課長        黒木 和浩君  建設課長        宮原 武則君環境水道課長        甲斐 正修君  代表監査委員      黒木 元吉君──────────────────────────────午前10時00分開議 ◎議会事務局長(和田尚君) 御起立願います。一同、礼。 ○副議長(岩佐祐一君) おはようございます。会議を開く前に、内山田善信議長から病気療養のため本日の会議を欠席する旨の届けが出ていますので御報告します。よって、地方自治法第106条第1項の規定により、私、岩佐祐一が議長の職務を行います。 なお、地方自治法第113条の規定による定足数は満たしております。 ただいまから本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。 傍聴人に申し上げます。傍聴人は、議事についての可否を表明し、または騒ぎ立てることは禁止されていますので、静粛に願います。────────────・────・──────────── △日程第1.会議録署名議員の指名 ○副議長(岩佐祐一君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第127条の規定により、2番、宇都宮三良君、3番、出口希俊君を指名します。────────────・────・──────────── △日程第2.一般質問 ○副議長(岩佐祐一君) 日程第2、一般質問を行います。 一般質問は通告順に行います。 10番、水永正継君の登壇を求めます。 ◆議員(水永正継君) 水永です。おはようございます。 初めに非核宣言自治体の標榜についてです。 核兵器禁止条約が発効に必要な50か国・地域の批准を達成し、90日後に条約の発効が確定しました。史上初めて核兵器を違法化する国際条約が、2021年1月22日以降、始動することになったのです。発行はもう目の前、あと40日余りです。 このような新しい状況が生まれた中、県内全市町村は非核宣言自治体であり、門川町も平成5年、1993年に非核平和の町宣言を決議しています。新庁舎建設を機に町民の皆様にも明確にするために、非核宣言自治体の横断幕かモニュメントを設置してはどうでしょうか。 この件について、平成29年、2017年9月議会で、町長は「本町におきましても、新庁舎建設に合わせまして設置に向けて検討してまいりたい」と答弁されています。横断幕かモニュメントの実現はどうなるのか伺いたいと思います。 ○副議長(岩佐祐一君) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(安田修君) おはようございます。今日は一般質問でございます。よろしくお願いをいたします。それでは、答弁させていただきます。 まず、非核宣言自治体についての御質問でございますが、議員が言われますように、本町は平成5年に比較平和の町宣言の決議を行っております。また、平成23年には、核兵器廃絶への道を切り開こうと提唱したことに賛同する自治体で構成されました平和首長会議に加盟しております。 本町におきましても、恒久的な平和を願い、実現するために、町民一人一人に対して様々な手段により原水爆禁止国民平和大行進の活動状況平和首長会議など関係団体の取組について周知を図る必要があると考えております。 御質問にあります横断幕やモニュメントの設置も有効な手段の一つであると考えますが、それに限らず、まずはホームページ町広報誌など確実に町民に行き届く手段により周知を図ることを優先し、平和の尊さや重要性など平和関連の記事を掲載をし、恒久的な平和を願う町をPRしていきたいと考えております。 横断幕の設置につきましては、新庁舎では2枚の懸垂幕を設置できるスペースを確保する予定でありますが、このスペースは、税の申告や各種選挙の告知など、長期間掲示を必要とするものや、町出身者を含めた町民の偉業達成を祝う懸垂幕などスピード感をもって掲示するものなど様々な用途が想定されるものでありまして、常時掲出は困難であります。 上記の新庁舎の設備を踏まえまして、まず平和を願う非核宣言自治体として、町民の皆様に対し、町広報誌ホームページの活用のほか、啓発ポスターなどを新庁舎1階町民ラウンジにおいて掲示をし、平和の周知を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○副議長(岩佐祐一君) 水永正継君。 ◆議員(水永正継君) 水永です。横断幕とかモニュメント、これはすぐには難しいという答弁のようであります。門川町は、非核平和の町宣言を行っていますが、これは平成5年、1993年ですが、第2回定例会、あのときは出席議員が20名全員です。原案どおり全員賛成で可決しています。ちょっとそれを読みたいと思います。 世界の恒久平和は人類共通の願望である。大国間における一定の努力は見られるものの、核兵器の脅威や危機感は、依然として全世界を覆っている。我が国は世界唯一の核被爆国として、この地球上に広島・長崎の惨禍を再び繰り返してはならないと訴えるもので、門川町は平和憲法の精神にのっとり非核三原則を厳守し、あらゆる核兵器の廃絶を全世界に強く訴え、核兵器の全面撤廃と軍縮を促進し、もって世界の恒久平和達成を目指すものである。ここに門川町は比較平和の町宣言を行うものである。と宣言しています。 町民の皆さんに何人か聞きましたけれども、門川町は非核宣言の町であることを知っていますかと聞いても余り知りません。看板とかがあると分かりやすいんだがなと、そういう声であります。 ですから、私じゃなくて町民の皆さんも、看板か何か目立つものがあれば分かりやすいんだがなと。私自身もいろんな自治体に行くときに、その町に入るときに、ああ、ここは非核宣言の町とか、看板があれば、ああと思って、それからほかの自治体の庁舎を訪ねたときに、そういう看板とかがあれば非常に分かりやすいです。 本日の答弁では、ホームページとかそういう情報とかで知らせていきたいということですね。横断幕とかモニュメントは急には無理だろうと思いますけれども、今後、いろいろ長い目で見ながら実現していってほしいと思います。 それから、非核宣言の町は、これは県内全市町村が宣言しています。一番早いところは宮崎市が1984年、遅いところで2010年の間に全自治体が行っています。日向市と延岡市は1985年ですね。門川町は1993年です。こういう、本当にもう全自治体が宣言していて、その割には住民の皆さんには広がっていない。こういう状況があるわけです。これどうお思いですか、町長、お願いします。 ○副議長(岩佐祐一君) 町長。 ◎町長(安田修君) 町長。先ほども答弁をいたしましたように、いろんな広報誌等、あるいは今度新しくできる新庁舎においては、町民ラウンジ等々において、そうした啓発ポスター等を掲示してまいりたいと思っております。 町民に分かりやすく納得じゃないですけど、どういう具合に周知していくかということでもありますけれども、議員さんも毎年毎年、そうした被爆の悲惨さを繰り返してはならない、そんな思いで8月10日前後は毎年毎年キャラバン隊を組んで、被爆者の方々と一緒に手を組んで宣伝活動をしていらっしゃいます。誰だって二度と戦争を起こしてはならない、被爆者をつくってはならない、それは万人の思いであると、共通した思いであるとも思っております。 そうした中から、戦争のない幸せな世の中をつくっていき、子供を育て、暮らしていけるような世の中を暮らしていきたい、つくっていきたいという思いは、議員さんと一緒であります。そういうことを踏まえまして、先ほど申しましたように、そうしたポスター等ホームページの活用等々を通じて周知徹底をしていきたいと思っております。 ○副議長(岩佐祐一君) 水永正継君。 ◆議員(水永正継君) ということは、もう将来は、長い目で見て、そういうモニュメントとかそういうものはできる可能性があるというふうに受け取っていいんですかね。 ○副議長(岩佐祐一君) 町長。 ◎町長(安田修君) 町長。こうした横断幕、モニュメント、まあ難しい面もあろうかと思います。そうした形のあるものをつくっていくことも一考かと思いますけれども、また厳しい面もあるのではないかと思いますので、先ほども言いましたような周知の図り方をしていきたいと思っております。 ○副議長(岩佐祐一君) 水永正継君。 ◆議員(水永正継君) 現在は非常に難しいけれども、将来はぜひ町民の方にもすぐ分かるようなのが常時あると、非常に平和に対する意識が高まっていくのではないかと思います。 今、世界は大変な状況になっています。もし核兵器が使われれば、広島・長崎のようなことが一瞬にして起こるわけですから、これは絶対にあってはなりません。それで、核兵器禁止条約が発効することになりました。実際に効力を発することになりました。これは3年前の2017年17日に国際連合総会で採択されています。そして、今年の10月24日、批准国が50か国になりましたので、実際にこれが効力を発することになります。90日後ですから、2021年の1月21日、この日から核兵器禁止条約は世界的な法規範として正当な効力を持つことになりました。 しかし、日本は、この核兵器禁止条約、これには賛成していません。署名もしていないし、それからもちろん批准などもしていません。これはなぜかと言いますと、アメリカの核の傘下にあるからしていません。こういう日本の状況ですね。特に、日本は、広島・長崎に原爆を受けた唯一の被爆国でありますから、世界に向けて真っ先に「核兵器は要らない、なくそう」と、こういうことを言うべきであります。ところが、この核兵器禁止条約批准には背を向け続けています。これに対して、町長、どうお考えでしょうか。
    ○副議長(岩佐祐一君) しばらく休憩します。午前10時17分休憩                              午前10時18分再開 ○副議長(岩佐祐一君) 休憩前に返って審議します。 町長。 ◎町長(安田修君) 町長。非常に議員からの質問が高度な質問でありまして、なかなか答弁に苦慮しますけれども、まあ私たちは、さきの大戦の深い反省とともに、七十有余年もの間、不戦の誓いを、この日本、守ってきたと思っております。そしてまた、これからも誰一人戦争など、そんな悲惨なことを望んでいる人は誰もいないと思っております。そうした戦後の日本の平和国家としてまっすぐ歩いてきたことは、私は誰もが認めることだと思っております。 そういう思いを胸に、これからもそうした活動を通じて、議員がやっているようなキャラバン隊を組んでの活動等を通じて、また少しでも浸透していければなと思っているところであります。 以上です。 ○副議長(岩佐祐一君) 水永正継君。 ◆議員(水永正継君) 町長の心情はよく分かりました。 それで、やはり町長さん自らが平和を町民に強く訴えていくと町民の方も分かりやすくて、ほかの自治体とかにも広がっていくんじゃないかと思います。 この核兵器禁止条約への参加、署名、批准を求める意見書決議がですね、国に対する意見書、もうかなりの自治体で決議しています。こういう、ちょっと調べてきましたので紹介したいと思いますが。岩手県は全ての市町村が決議しています。33の自治体全てですね。もちろん県議会もですが。それから長野県は77自治体ありますが、51の自治体で議会が決議しています。宮崎県は、宮崎県議会宮崎市議会と串間市、日向市、都城市、この自治体が、日本政府に核兵器禁止条約への参加、署名、批准を求める意見書を決議しています。こういうふうな状況であります。日本全体を見てみますとですね。日本全体全て、ちょっと昨日の時点でのこの様子では498自治体が採択しています。こういう状況ですから平和がだんだん広がっている傾向ですね。大変いいことだと思います。門川町も将来は住民の方に分かりやすい、そういう平和の、核兵器、非核平和の町宣言が分かるような看板なんかがあったらいいなと思いますので、長い目でお願いしたいと思います。 次に移りたいと思います。 次に歩道の改善についてです。国道10号鳴子橋手前高橋自動車交差点からJR日豊本線を横断し、田中病院へ向かう歩道の旧道交差点までの区間が狭く、高齢者、障害者、車椅子利用者にとって安全な歩道ではありません。このほかにも町内の歩道は、狭い、凹凸がある、車道側に傾いているなど車椅子利用者や歩行者にとって安全とは言い難い歩道がほうぼうにあります。安心安全なまちづくりを行っている門川町にとって、車優先ではなく、歩行者や車椅子利用者に対しても通行しやすく、安全が確保される歩道について、町長はどのようにお考えでしょうか。 また、町内の歩道について改善すべき歩道はないのか調査を行い、改善に向け取り組んでいただきたいと思いますが、町長はどのようにお考えか伺います。 ○副議長(岩佐祐一君) 町長。 ◎町長(安田修君) 町長。答弁させていただきます。 通行しやすく、安全が確保される歩道についてでございますが、平成18年に「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」、いわゆるバリアフリー法が制定され、同年、国土交通省より移動等円滑化のための歩道の構造に関する基準が示されました。これを受け、門川町では、平成25年に、「移動等円滑化のために必要な町道の構造に関する基準を定める条例」を定めております。 本条例では、歩道の幅員を歩行者の交通量が多い道路で3.5メーター以上、それ以外の道路では2メーター以上とすることを基準としております。 お尋ねの高橋自動車交差点から旧道交差点の路線は、昭和34年に県道に認定され、県が整備し、平成18年に町に移管されている路線であります。路線の幅員は12メーターとなっておりますが、右折レーンの設置で車道幅員が広がっていることにより、当該部分の歩道の幅員は1.5メートルとなっております。条例制定以前に整備された道路については、道路構造や地形等の問題があり、歩道幅員が2メートル未満の箇所もございます。 歩道に凹凸がある、車道側に傾いているという点でございますが、お尋ねの区間につきましては、マウントアップという、歩道の高さが車道面に対して15センチ以上高い歩道構造となっております。このため交差点部分や車の乗り入れ部分で凹凸が生じます。これを車道と歩道の高さが同一のフラット型に変更しようとした場合、車道の全面かさ上げ、もしくは歩道の切り下げ等が必要なため非常に困難であります。 今後の道路整備については、門川町長期総合計画でも「利便性の高い歩道の整備」や「歩行空間のバリアフリー化の整備」を目標に挙げております。都市計画道路など幹線道路の整備に当たっては、歩行者にも配慮した整備に努めてまいりたいと考えております。 既存の道路についても、歩道の状況については把握を行っておりますので、道路の現状を踏まえながら、今後とも必要な改善について検討してまいりたいと考えておりますので御理解をいただきたいと思います。 ○副議長(岩佐祐一君) 水永正継君。 ◆議員(水永正継君) 水永です。町内の道路状況を見ましても、少しずつ改善されてよくなっていると思います。道路面が傷んでいるところは張り替えたり、それから歩道のガードレールを強くしたりとか、そういうところがだんだん増えてきているのは実際にそうなっています。大変いいことだなと思いますけれども、私が言いたいのは、車椅子、電動車椅子で町内を行き来される方は何人かいらっしゃるんですよね。あの方たちに聞いてみると、歩道がやっぱり狭い。だから、運転しにくいと。それから、やっぱり凹凸があるから、非常に怖いんですね。歩道の状況によっては、車道側に傾いているので、運転するときに、こう傾くから倒れるんではないかと、そういう心配があると、そういうことをおっしゃいます。歩道が狭い上に傾いていたりすると、なおさら、それからまた凹凸があればですね。そういうところが、ほうぼうに見受けられます。ですから、このあたりは今後、改善していくべきではないかなと思います。 道路状況を見て見ますと、やっぱり歩行者、車椅子の人たちに対して厳しい、車優先の道路状況ではないかなと思います。そのあたりは、町長、どうお考えでしょうか。 ○副議長(岩佐祐一君) 建設課長。 ◎建設課長(宮原武則君) 建設課長です。今議員の御質問のあった歩道の狭い箇所の今後の改善ということでございますけれど、この当時の道路改良工事を行った当時の設計基準であります、その当時の道路構造令や当時の交通量などにより、幅員などの構成を過去は決めておりました。道路改良後においての、また周辺環境の変化ですね、あと土地利用形態の変化や交通量、歩行者人数等にも変化が見えてきております。 また、過去の区画整理におきましては、総幅員は変えずに歩道の幅を調整して、右折、左折の車道を設置したものも見受けられております。 そういった現況から、今後につきましては、道路の全体の幅員、車線数、路肩部の幅、歩道との段差の高さ、近接の建築状況や使用形態を見ながら、また車両の交通量、歩行者の歩道の利用者数を勘案しながら、状況に応じましては障害者団体等交通弱者の意見も参考にしながら、改善可能な箇所等につきましては検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(岩佐祐一君) 水永正継君。 ◆議員(水永正継君) 水永です。随分、歩道についても車道と歩道の高さの違いが余りなくなって出入りがしやすくなっていると思います。新しく整備されたところはですね。古いところ、残っているところが問題なのですけれども。 ですから、今後やっぱり車道と歩道が水平で出入りがしやすい、そうであれば、車椅子の方も歩道をずっと通るときに、こう上がり下がりがないわけですね。ずっと運転しやすいわけです。 でも、古い歩道は車道側に傾いていたりするから、そのたびにこう上ったり下ったり、そういう状況で運転しているんですね。今後やっぱり車優先ではなく、そのあたりのことを、やっぱり整備していく、これは非常に大事じゃないかなと思います。車優先ではなくて、やはり車椅子、歩行者に対しても、今後過ごしやすい町でありたいなと思います。ですから、今後、修理が可能なところは努力をお願いしたいと思います。 以上で終わります。 ○副議長(岩佐祐一君) 以上で、水永正継君の質問を終わります。 ○副議長(岩佐祐一君) ここでしばらく休憩します。40分まで休憩。室内換気を入れ替えます。午前10時32分休憩                              午前10時40分再開 ○副議長(岩佐祐一君) 休憩前に引き続き会議します。 4番、山岡節夫君の登壇を求めます。 ◆議員(山岡節夫君) 4番、山岡です。質問事項は、通学路危険箇所の整備についてでございます。 ○副議長(岩佐祐一君) 山岡議員、マイクを近づけてください。 ◆議員(山岡節夫君) 質問の要旨です。生徒は交通事故と隣り合わせの通学路を登下校しております。育成会、交通指導員、見守り隊員の方々が、通学路危険箇所に立ち、事故の未然防止に尽力をされておられます。安心安全な通学路整備は、喫緊の課題となっております。抜本的な改善対策を望む声も多い。そこで、町内の通学路危険箇所の実態と整備状況について伺ってまいりたいと思います。 ①町内通学路危険箇所の件数と整備状況について。 ②通学路危険箇所の整備はどこが窓口になり、解決をしているのか。 ③町道本町加草線の加草1区から加草2区間の通学路は、誰もが危険と認識をしております。長年の課題でもございます。改善計画を立案し、整備を進めていく考えはないのか。 以上でございます。 ○副議長(岩佐祐一君) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(安田修君) それでは、答弁させていただきます。 町内の通学路危険箇所の整備についての御質問でございますが、まず、質問1の町内通学路危険箇所の件数と整備状況につきましては、危険箇所が令和2年度の調査で13件です。内訳は、門川小学校校区6件、草川小学校校区5件、五十鈴小学校校区2件となっております。 整備状況につきましては、随時、整備を実施しており、これまでに横断歩道の白線の引き直しや位置の変更、カーブミラーの向きの変更、進入防止ポールの設置などを行っております。 また、このようなハード面の整備と併せまして、実際には、学校から子供たちへの指導を徹底することや、地域の方々からの見守りによって安全に安心して登下校するようにしています。 次に、2の、通学路危険箇所整備の窓口と解決についての御質問でございますが、町内通学路危険箇所の整備・対策は、「門川町通学路交通安全プログラム」を基に調査改善対策を実施しております。 この「門川町通学路交通安全プログラム」は、平成24年に全国で登下校中の児童生徒が死傷する事故が相次いで発生したことから、国県より、地域ごとに通学路の交通安全の確保に向けた取組の抜本的方針の策定と体制構築の推進について通知を受けまして、本町におきましても、平成26年に国土交通省延岡河川国道事務所日向警察署日向土木事務所町内学校代表、建設課、教育委員会で組織する門川町通学路安全推進会議を設置をし、協議検討を行い、策定をしたものであります。 この会議の運営は教育総務課が担当し、策定したプログラムを基に、隔年で各学校へ危険箇所の調査を行い、調査の対象箇所を関係機関と合同で現地確認をし、改善対策を検討した上で具体的な対策をとっております。 次に、3の町道本町加草線の加草1区から2区間の通学路についてでありますが、町道本町加草線は旧国道であり、昭和41年に県道に移管、平成7年に県道から町道へ移管されており、延長3,134.4メーター、幅員は5から9メートルの路線であります。 お尋ねの加草1区から2区間につきましては、御指摘のとおり、通学路となっておりますが、朝夕の交通量も多く、通学路としての安全確保やPTAや育成会等より要望をいただいているところです。 しかしながら、当該区間において、道路改良を検討した場合に、家屋の移転が相当数出てくることや、永願寺下をJRの鉄道敷に影響がないように拡幅した場合、永願寺境内や建物等の建造物等に影響が出てくるため、現道の拡幅は難しい現状があります。 そのため、歩行者への安全対策として、車の速度抑制のための路面の文字標示や視認性を高める区画線等の安全施設工事を進めており、今年度は永願寺下のカーブ周辺の車道と路肩間にラバーポールの設置を行ったところです。 今後とも地元や関係機関と協議しながら、実現可能な安全対策を検討してまいりたいと思いますので御理解のほどよろしくお願いをいたします。 以上です。 ○副議長(岩佐祐一君) 山岡節夫君。 ◆議員(山岡節夫君) 4番、山岡です。先ほど通学路危険箇所の件数を伺ったんですけど、通学路危険箇所調査は、平成24年度から2年ごとに行われていると、そのように承知をしていますが、同じ場所が危険箇所に挙げられている件数、それを伺いたいと思います。 ○副議長(岩佐祐一君) 教育総務課長。 ◎教育総務課長(椿原悟君) 教育総務課長です。今御質問のあった分の24年からということですけども、プログラム自体につきましては27年に設置をしております。それ以前からの調査については、各学校から上がってきた分というふうな形になっております。 今御質問の分でいきますと、平成30年度と今年度調査した分の同じ箇所につきましては、御質問があっております永願寺下のカーブについては、同じような形で要望が上がっております。この分につきまして、今年度、ラバーポール等の設置ということで町長のほうからも答弁がありましたけども、昨年度の段階で加草1区、2区あたりからの要望が上がっております。これは地区を通して、総務課への要望ということで上がっておりまして、その際に、日向警察署、建設課、総務課あたりの立会いのもと、対策を講じるための検討を行っております。 これ以外にも、ほかの学校関係でも同じような形での調査等を行った中で、同じような箇所が上がってきている分もありますけども、随時、対策をとらせていただくような形はとらせていただいております。 以上です。 ○副議長(岩佐祐一君) 山岡節夫君。 ◆議員(山岡節夫君) この件数というのは、非常に重要な意味を持つと思うんですよね。例えば、先ほど言われた県道本町線の加草1区から加草2区間の通学路が調査のたびに上がってきていると思うんですよね。危険箇所として上がってきていると、そのように思います。 それで、この通学路は、特に道路幅が狭くて歩道も狭い、それから歩きにくい、見通しの悪い交差点や踏切があると、それと通勤時間帯と通学時間が重なり交通量が増す中での登校と、そういう状況になっております。このように解決が困難な問題を抱える通学路で地域全体の路線環境整備まで踏み込まないと、同じ場所が調査のたびに危険箇所に上がってくると、このように考えます。 そこで、路線環境整備まで本当に踏み込んで検討をされておられるのか、その点を伺いたいと思います。 ○副議長(岩佐祐一君) 建設課長。 ◎建設課長(宮原武則君) 建設課長です。道路そのものの改良工事はできないのかという御質問だと思われますが、こちらにつきましては、まず、この路線全体を説明いたしますと、過去にこの路線につきましては、平成7年度までは、町道本町加草線は県道加草日向線でありました。こちらのこの路線につきましては、旧国道として現在の南町の日向市境付近から、国道10号から分岐して上町本町を経由して、図書館前、駅前、鳴子橋を通過し、船越地区までを経ての延岡市と当町を結ぶ県道でありました。交通量が、この線につきましては、交通量の増加に伴いまして、道路ネットワークの拡充を図り、また、現道拡幅が困難という理由から、また建物などが多い駅前市街地、加草の市街地を迂回するような形で、現在の西栄町宮ヶ原地区から加草の海田地区を回って、加草の山手のほうを回ります船越地区までをバイパスで県で整備しました。道路改良が難しいという観点からバイパスを整備した経緯があります。 このバイパスの効果でございますけれど、こちらにつきましては、1日の交通量が3,650台、約3,650台が、この旧国道、国道と旧国道を迂回するような形で交通量を抑えるような形で効果が表れているものと考えております。 また、今度、この路線が困難ということが、まず道路整備が困難ということは、両側に家屋が張りついているような状態でありまして、また以前にも様々な検討はしてきた結果でございますけれど、一応バイパス案が、バイパスにて整備するということで過去から行っていた経緯があります。御理解のほどよろしくお願いします。 ○副議長(岩佐祐一君) 山岡節夫君。 ◆議員(山岡節夫君) 4番、山岡です。先ほど建設課長が言われたように、やっぱりマスタープラン的な考え方、これがぜひ必要だろうと思うんですね。それらが町民の方には伝わっとらんというところが大きな問題だと思います。 今、通学路に関しては、門川町の通学路安全確保の取組は、通学路安全推進会議が指導して解決を図っていくような仕組みになっているようです。公開されている危険箇所表を拝見しますと、どうもその生徒の注意喚起とか表示標識、カーブミラーとか、簡便な対策が列記されているんですよね。本質的な対策を、やっぱりやらんといかんと。今は当面の対策でどうもしのがれているというような状況だと思うんですよね。それで、やっぱり本質的な対策は、本質的な対策と簡易な対策、この両面を攻めていくことで、初めて通勤箇所の、通学路の危険個所は解消するだろうと、そのように思います。 それで、このような視点が、どうも今の危険箇所表を拝見する限りでは見られないんですよね。で、審議の在り方、マスタープランをつくる、通学路を含めて、まちづくりも含めて、そういうマスタープラン的な視点で、やっぱり審議の在り方、通学路の危険箇所の見直し、それらをぜひ取り組んでいただきたいと思うんですが、どのようなお考えか、その点を伺いたいと思います。 ○副議長(岩佐祐一君) 教育総務課長。 ◎教育総務課長(椿原悟君) 教育総務課長です。今の御質問の部分ですけども、確かに言われるとおり、調査関係をやって、現地立会を関係部署、例えば県道であれば土木事務所、警察署、建設課、教育総務課というような形で対応しております。 その際に、具体的な対策とか、部分になってきますと、抜本的な改革になりますと、どうしても建設課を中心にやっていただくような形にはなってくるんですけども、実際、各児童生徒が通学路として使う道路につきましては、どうしても、やっぱり生活道路として必要になってくる部分があります。バイパス等での切り替えでは、車等の対応はできるんですけども、子供たちにつきましては、その通る際の危険箇所というのは、随時、変更していく必要があるかと思いますので、そこら辺の対策というのはやっていく中で、議員がおっしゃったようなことにつきましても調査研究をさせていただこうと思っています。 以上です。 ○副議長(岩佐祐一君) 山岡節夫君。 ◆議員(山岡節夫君) 4番、山岡です。やはり通学路、端的だけじゃなくて総合的なマスタープラン的な物の考え方を入れていただいて、こういう交通危険路の解消を、通学路の危険箇所を解消すると、ゼロにするというような視点で整備を進めていただきたいと、そんなふうに思います。この点を指摘して、次の質問に移りたいと思います。 時間もありませんので、次、③の事項に移りたいと思います。 私は、加草1区から2区間の通学路危険箇所は、永願寺下の急カーブから丸山橋の間、それから海浜公園行きの踏切、交差点ですね。それから沖松原交差点及び踏切と、そのように理解をしておるところです。 子供たちは、幅58センチの側溝を主たる通学路としております。側溝の真ん中には交通標識が立って通行妨害になっていたりとか、それから側溝の蓋が陥没しているとか、そういう箇所が多々あるんですよね。本当に現地を調査されているのかなと、そういう気もします。 それで、特に永願寺下の急カーブは交通事故の心配が非常にございます。現在は、ポールを立てられていますよね。車は非常に減速して、子供たちは非常に、少し安全は確保されているかなという気がします。でも一方、今度は運転者の立場からすると、非常に大変困るなという意見もございます。そこいらの両立もなかなか難しいなと思いながら思っているんですが。 道路や歩道の拡張、それから標識の移設、陥没箇所の補修、無電柱化、踏切拡幅、それから登校時間帯通行規制など、あらゆる対策が考えられるんですよね。現状を本当に、深く認識しておられるのか、その点をお聞きしたいと思います。 ○副議長(岩佐祐一君) 教育総務課長。 ◎教育総務課長(椿原悟君) 教育総務課長です。御質問の部分ですけども、一応、ずっと先ほど説明した分とかぶる部分があるんですけど、補足をしながら説明させていただきます。 今御質問の加草のほうの1区から2区にかけての道路につきましては、令和元年の10月に加草1区、2区の区長、それと建設課、総務課での立会のもとに一応確認をさせていただいて、試験的に今のラバーポールにつきましては、つけさせていただいております。この分につきまして、効果を見ながら、今の残りの、例えば、加草1区から2区に向けての道路に、そういったラバーポールの設置をするということが出てくるかと思います。 先ほども出ましたけども、その歩行者優先か車優先かというところもありますし、速度規制につきましても、あの区間を30キロということになっております。30キロで走った場合に、障害物等があった場合に、ある程度予測可能な速度になっているのかなということも考えられますので、そういった面を見ながら、今後、また対策を考えていくというふうにも考えております。 ○副議長(岩佐祐一君) 建設課長。 ◎建設課長(宮原武則君) 建設課長です。先ほど教育総務課長からも説明がありましたとおり、2年ごとに通学路の点検は合同で行っているところでございます。もちろん地元の区長さん、この箇所に限らず、全ての箇所においての通学路の点検を行いながら、悪いところ、路面、歩きにくいところ、そちらのほうについては極力早急に対応するように今後も努めてまいりたいと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(岩佐祐一君) 山岡節夫君。 ◆議員(山岡節夫君) 4番、山岡です。永願寺下の急カーブですね、あそこに空き地が、地主さんがおられる、家も建てない空き地がございますよね。あそこらのことも含めて検討されたことはないんでしょうか。 ○副議長(岩佐祐一君) 建設課長。 ◎建設課長(宮原武則君) 建設課長です。JR側のほうに拡幅はできないのかという御質問だと思われますが、こちらの箇所は、鳴子川のほうから延岡市側を向いた場合、永願寺さんが出ている高台部が海岸部に突き出たような形になっておりまして、こちらのほうを避けるように7メーターの道路ができております。カーブ付近のJR側においては、先ほど議員さんがおっしゃったとおり民間、民地が細長く残っている状況がありますけれど、JRの土地とも引っついているところもあります。隣接している場所があります。こちらのほうがなかなか拡幅が難しいという条件でありまして、こちらカーブそのものが外側に膨らむという形になりまして、外側に膨らむと前後のすり付け区間をかなりの距離もやはり必要となってまいります。よりきついカーブとなってしまいます。このカーブ自体がですね。したがいまして、JR側に道路を広げるのは、なかなか困難なものだと考えております。 ○副議長(岩佐祐一君) 山岡節夫君。 ◆議員(山岡節夫君) 永願寺側のほうは、ちょっといじらなくて、JR側だけちょっと拡幅して、そして、そこを通学路にしていただくと非常にいいんじゃないかなと、そのように思うところです。この件は、また内部でちょっと検討していただいて、どうあるべきかというところを描いていただきたいと、そのように思います。 それで、宮崎県の社会資本整備計画のうち、防災安全交付金事業の対象事業には、通学路が含まれていると思います。門川町はこれを申請していないようですが、なぜ申請しなかったのか、交通危険帯と、そういう安全確保するような道路事情とか、そういうところがなかったということで申請をされなかったのか、そこらを伺いたいと思います。 ○副議長(岩佐祐一君) 建設課長。 ◎建設課長(宮原武則君) 建設課長です。確かに防災安全交付金事業という事業があります。この事業におきましても国の制度でありまして、それなりの構造規格にのっとった道路整備が図られるものでありますけれど、この部分的な、端的な改良を目的とはせず、路線全体を考えるべきものだと考えております。そうなった場合、やはり将来交通量も含めて、約10メーター程度の道路が必要だと、歩道の、国道の確保とですね。そういった場合、鳴子橋から沖松原の踏切間を考えた場合、かなりの距離、約1キロの距離もあります。家屋も七十数件張りついております。そういった全体的に視野に入れた場合、なかなか困難なものだと考えておりまして、防安金には着手していないような状況でございます。 ○副議長(岩佐祐一君) 山岡節夫君。 ◆議員(山岡節夫君) 困難な問題と、それは行政側が考えた視点だろう、論点だろうと思うんですよね。そこいらのところは、地域の皆さんといろいろ相談したりとか、そういうことも含めて、マスタープランをやっぱり計画していただいて、防災安全交付金を申請して、ぜひ整備に取り組んでいただくといいがなと、そのように思います。そういう考え方はお持ちじゃないんでしょうか。 ○副議長(岩佐祐一君) 建設課長。 ◎建設課長(宮原武則君) 建設課長です。一番最初の答弁でありましたように、この路線自体がなかなか困難ということがありましたので、県道にてバイパスを抜いた経緯がございます。そういった過去から、この道路に対しましては問題視はしております。そういった観点からバイパスを抜いた。道路自体の改良が厳しい部分においては、交通安全的な立場から考えて、いろんな対策を練っているところでございます。 ○副議長(岩佐祐一君) 山岡節夫君。 ◆議員(山岡節夫君) この件は非常に難題だと思うんですよね。交差点の問題、道幅の問題、それから家屋移転の問題とか、いろんなことが出てくると思うんですが、やはりそこは深く調査研究をされて、あるべき姿、安全なまちづくり、それを進めていくためには、ぜひそういう計画的なマスタープランを描いた上で、やっぱりこれはできない、できる、それでこうなっているんだという説明を、ぜひ区民の方、町民の方にも説明できるようなことをしていただくようなことをしていただきたいと、そのように考えるところです。 それで、町長も一回現地を見られて、実情を一回、やっぱりこれはいかんなと、私は現場を見たら思うと思うんですね。そうすれば、これは解決せんといかんと、そのように新たな思いになると思います。そこで解決できたら、やっぱり地元の人や父兄からも大変感謝されるんじゃないかなと、そのように思います。ぜひその点を指摘しまして、質問を終わりたいと思います。 ○副議長(岩佐祐一君) 以上で、4番、山岡節夫君の質問を終わります。 ○副議長(岩佐祐一君) 換気のために5分間休憩します。15分まで休憩します。午前11時06分休憩                              午前11時15分再開 ○副議長(岩佐祐一君) 休憩前に引き続き会議します。 11番、神﨑千香子君の登壇を求めます。 ◆議員(神﨑千香子君) 11番。通告に従いまして質問いたします。壇上からは1問だけで、次からは自席から質疑いたします。 まず、契約案件についてですが、9月議会において否決された新庁舎建設サイン・表示等整備工事請負契約について、否決の原因の一つとして、予算と予定価格が一緒であったこと──9,460万円ですね──また、総務財政委員会で予算を審査した中に関係者がいたことなどを指摘しましたが、そして、落札価格も全く同じ金額でしたね。そのようなことを踏まえて、まず500万円以上の工事の予定価格は町長が設定することになっていますが、このことについて町長の考えをお尋ねいたします。 次に、町民にこのような、やっぱり議会は公開ですので、委員会の概略の予算だったはずですが、それと入札予定価格が一緒だということを踏まえまして、このような、それで公平性が保てるのかというような町民の声、議会の声もあります。今後、このようなことがないように、予定価格の設定の在り方を見直す必要があるのではないか。例えば、延岡では予定価格の事前公表などをしております。 以上2問を質問いたします。 ○副議長(岩佐祐一君) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(安田修君) それでは、答弁させていただきます。 初めに、①500万円以上の工事の予定価格の設定についての御質問でございますが、まず予定価格とは、地方公共団体が契約を締結する際に、契約担当者が競争入札や随意契約に対する事項の価格について、その契約金額を決定する基準として、あらかじめ作成しなければならない見込価格であります。 御質問のとおり、本町では、設計金額が500万円以上の工事の予定価格は町長が設計金額に応じて予定価格を決定しております。事務手順といたしましては、契約担当者が標準歩掛書や物価資料に基づく単価などを参考に適正な設計金額を算出し、町長がこの設計金額と同額で予定価格を設定しております。 なお、予定価格の設定時に設計金額を減額することは、歩切り行為として、公共工事の品質確保の促進に関する法律及び公共工事の入札及び契約の適正化を図るための措置に関する指針で禁じられておりますので、設計金額と予定価格は同額となります。このように、予定価格は、設定者の裁量で決定するものではないと考えております。 次に、②予定価格の設定の在り方を見直す必要について答弁をいたします。予算と予定価格が一緒であったことが原因の一つとの御指摘ですが、総務財政厚生常任委員会の資料で説明した予算提案時と入札時では、工事名称及び内容は異なっております。 しかしながら、今回の入札では、適正な見積額として予算計上した金額と適正な設計金額に応じて設定した予定価格が、結果的に同額となったものでございます。 また、当初予算を審査した総務財政厚生常任委員会の中に関係者がいたとの御指摘ですが、御案内のとおり、地方自治法第92条の2において、議員の兼業禁止の規定がございます。本件に関しましては、これに抵触いたしませんので、委員会内に関係者がいたこと自体は問題ないと考えております。 今後とも予定価格の設定の在り方につきましては、関係法令等に基づき、入札事務の透明性を高めながら公正性、経済性及び履行の確保に努めてまいりたいと考えております。御理解のほど、よろしくお願いをいたします。 ○副議長(岩佐祐一君) 神﨑千香子君。 ◆議員(神﨑千香子君) 今回の入札、そして予算時の説明は、何も問題ないから現状どおりというような答弁ですが、まずもって、予算時の説明が非常に誤解を招くような、そして全く違う工事でありません。ほとんど同じ工事ですね。そういう説明をしていながら、委員会では、一応法律では何も規定はありません。だからこそ、概略の予算を説明するわけですよね。委員会審議は公開ですので。しかし、やはり町民から見たときに全く数字が同じ、そういうような、やっぱり誤解を招く値段、入札の設定ということで、私自身はこの予定価格の設定時に、こういう説明しましたというような、町長は説明を受けたのかなと思ったんですけど、そこら辺はどうですか。予算のときの。 ○副議長(岩佐祐一君) 新庁舎推進室長。 ◎財政課長兼新庁舎建設室長波岡慎太郎君) 新庁舎建設室長です。先ほど予算ですね、総務財政厚生常任委員会の資料で説明したということでございますけれども、やはり担当課といたしましては、皆様にできるだけその時点で分かっている内容を、金額も、概略ではございますが丁寧に示して説明して御理解していただくというのが姿勢だと思っております。 そして、設計額とありますけれども、予算と設計額という関係でございますが、予算額を算定するのは大体11月頃に行いまして、その担当者が、予算の執行上、確保をする必要があるものとして予算要求をいたしまして、その後、財政課査定を受け、そして町長が提案し、議会で承認されるものだと認識しております。 また、設計額のほうは、実際、工事を発注する中におきまして、改めて工数の積上げなどを行いまして、先ほどの町長の答弁にもございましたが、その時点での労務単価、建設資材の価格などを積上げたもので設計額としております。 また、その設計額というのは、もうできるだけ予算で認められた範囲の金額を計上したいと考えておりますので、予算額と設計額が今回同じになったと思いますし、また委員会で説明したとき、資料では、サイン工事となっておりますが、そのときに加えまして、具体的に示しますと、室内での電光掲示板というのを、デジタルサイネージと言うそうですが、それをより詳しく案内するためにつけ加えたらどうかと。それとか、またそれ以外に見直すものはないかとか、そういう検討をしまして結構大きく変えております。ですが、結果として、予算の限度額まで設計を加えていって、できるだけよいものをつくりたいという担当者の思いがありまして設定したということであります。 そしてまた、予算の金額と同額で設計をしたということでございますが、設計した金額を500万円以上が町長が設定するとなっておりますが、これは設計額をつくった後に決裁伺いで町長、または金額が小さい場合は町長へその内容説明を行いまして、検討協議の上、決裁を頂いております。そして、決定した設計金額と同額で予定価格を設定しているものなんですけれども、先ほどから町長が答弁しておりますとおり、適正な予定価格の設定ということが、平成26年6月に公共工事の品質確保の促進に関する法律の改正がありまして、予定価格の適正な設定が発注者の義務として位置づけられております。 そして、これはなぜかと申しますと、予定価格、実際に市場の価格と見直し、検討しながらつくったものを、適正に予定価格としないと。ダンピング受注、不当に低価格での受注や、そういうことが行われまして、公共工事の品質や工事の安全の確保ができない。また、地域の建設業者の疲弊や下請業者へのしわ寄せ、それは法定福利費のカットなど、そういうのが生じますので、現場の技能労務者の高齢化や若年入職者の減少が顕著となっているような状況であります。 そこで、このままでは将来における公共工事の担い手が不足することが懸念されまして、建設業全体の健全な発達を阻害するおそれがあるということで、この法律ができまして、設計額と予定額というのは同額で設定することとなっておりますので御理解をいただきたいと思います。 ○副議長(岩佐祐一君) 神﨑千香子君。 ◆議員(神﨑千香子君) 今の答弁は、かなり論点がちょっと違うようでありますが、私は予算案と予定価格が一緒のことで、特に委員会は、議会は公開を前提としてします。町民から見たときに、数字が全部並ぶということは、やっぱりあらぬ疑いをかけられて場合もあります。非常に誤解を招く、そういうことを考えなかったのか、予算と予定価格。そして、そこに関係議員が入っている。もう本当に、結局知らない、多分その議員も知らないで、きちんと入札に対応したと思うんですよね。それが要らぬ誤解を招くって、そういうような心配はしなかったんでしょうかね、予算がですね、やっぱりその当時、同額ということでですね。 そこら辺、指名審査会で、やっぱり今後のそのときの入札の公平性、公平性が担保されてこそ入札はきちんと効果があるものです。入札の指名するときに、そこ辺は考えなかったのか、やっぱり議会も、あらぬ誤解を招いたりしているんですよね、そういう意味じゃ。そこ辺お尋ねいたします。 ○副議長(岩佐祐一君) 副町長。 ◎副町長(金丸隆康君) 副町長です。今の財政課長が説明しましたように、たまたま一緒になったということでございます。予算書と皆様にあげる予算書、その予算書の額と、その設計の見積額が一緒だった場合については、やっぱりちょっとこれはおかしいなと気づくかもしれませんが、これは一応説明資料ですよね。議員さんに、その内訳を説明して、資料の中のこのサイン工事についてが一緒だったということで、その説明資料までは、なかなか確認がとれなかったと、そういうことでありますので、そこは御理解していただきたいと思いますが。 関係議員がいたということで御指摘されておりますけれども、やっぱり除斥に関しては、私、ちょっと分かりませんけども、やはり議会でそういうことは、ちょっと決めるべきものじゃないかなと思っておりますけれども。地方自治法の第170条の議員の除斥についてということがありますが、そこを見てみますと、除斥されるのは、私のとりようですけど、議員にとって直接的かつ具体的な利害関係がある事件に限られますということになっております。 そういうことで予算説明資料のような一般的な事項、皆さんの、議員さんが皆知り得る事項については除斥の対象にはならないというふうに私はこの法を読んで理解をしております。 また、この除斥については、また議会事務局ともよく相談をして、また今後もあることですから。それはまた、協議をしていただきたいと思います。そしてまた、その結果によって、私たちもその資料の出し方を、やはり検討しなければいけないということになりますので、そこら辺は、また事務局において、しっかり協議をしていただきたいというふうに思います。 以上です。 ○副議長(岩佐祐一君) 神﨑千香子君。 ◆議員(神﨑千香子君) 単なる資料ということじゃないんですよ。きちんとやっぱりその資料も大事なんですよね、委員会としての説明ですから。非常にそこら辺の認識が甘いんじゃないか、私はそう思います。時間がありませんので、今回はこのぐらいにしておきますので、また次回に続けたいと思います。 そしてあと1点は、要は、要するに入札は、一応ちゃんとこういう誤解がないようにするためには、予定価格の事前公表、それが一番、私はこれからやっぱりきちんと、公平にきちんと、ちゃんと、特にやっぱり事業者の人たちは、やっぱり何じゃろうかというような私たちも声を聞いています。予算を、おれどんは知っていいとかよって、予算は私は公開ですのでって言っていますよね。そこら辺、やっぱりそういう疑問の声が上がらないためには、事前公表をしたらどうかと思いますけどどうですか、その1点だけお尋ねいたします。 ○副議長(岩佐祐一君) 新庁舎推進室長。 ◎財政課長兼新庁舎建設室長波岡慎太郎君) 財政課長です。県内で事前公表している延岡市さんの担当の契約管理課のほうに確認をしたんですが、延岡市さんは事前公表されているということですが、現在、事前入札というのは問題があるということで言われておりました。 その内容といいましては、入札前に公表しますと、予定価格が目安となりまして、入札の競争が制限され、落札価格が高止まりになりますと。そして、参加業者の方の見積もりの努力を損なわせることがあるということで、そういった弊害があるということで、国の方は速やかに事前公表の取りやめを含め、適切な対応をとるようにしてくださいということで通知が来ておりますということで、延岡市さんも事前公表を検討するということでございました。 本町におきましては、事後公表でございますので、国の通知、これからの制度の在り方を研究しながら進めてまいりたいと思います。 ○副議長(岩佐祐一君) 神﨑千香子君。 ◆議員(神﨑千香子君) 事前公表には長所と短所も確かにあると思いますが、まず大切なことは、公平性、公正性をどう町民に担保するのかということが、やっぱり入札の根幹だと思います。その誤解を解くには、私は事前公表が大切だと思っております。 次に、福祉とまちづくりについてお尋ねいたします。 近年、子供の虐待、育児放棄などのネグレクトなどが増加し、社会問題となっています。今日、新型コロナウイルス禍は、様々な問題を抱える困窮家庭をさらに不安に陥れ、助けを求める術を持たない家庭に追い打ちをかけ、虐待通報が増えている状況が報告されております。今こそ公的支援を充実させ、子供が安心して産み育てられる包括的な子育て連携システムが必要な時ではないかと考え、下記の質問をいたします。 まず、門川町における子供の虐待の現状と虐待に対する取組、対策をお尋ねいたします。 次に、2016年の児童福祉法の改正を受け、国は、基礎自治体における家庭支援のための機関である「市区町村子ども家庭支援拠点」の設置運営要領を定め、令和4年末までに全市区町村での設置を目標としております。町においての「子ども家庭支援拠点」の設置が急がれると考えますが、設置についての取組についてお尋ねいたします。 ○副議長(岩佐祐一君) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(安田修君) 町長。まず、本町における子供の虐待の現状についてでありますが、令和元年度分として把握しております児童虐待案件の件数といたしましては、身体的8件、心理的12件、ネグレクト9件でございます。なお、事案ごとの件数ですので人数とは合致いたしません。 次に、取組についてでありますが、虐待通告等の対応につきましては、児童相談所と連携し、児童虐待の防止等に関する法律に基づき、近隣住民、関係機関職員等の協力を得つつ、当該児童との面接を基本とした安全確認等の必要な措置を行っております。 虐待の防止策としましては、母子の居場所、相談のできる場所として、町内2か所に子育て支援施設を設置し、子育て等の相談に応じられる体制をつくっております。また、児童相談所や行政機関、児童福祉施設等で実施する児童虐待防止啓発活動である「オレンジリボンたすきリレー」へ参加するなど機会を捉えて啓発活動を実施しております。 次に、子ども家庭支援拠点の設置についてでありますが、平成28年の児童福祉法及び児童虐待防止法の改正において、保護者の支援、児童虐待対応に関して、市町村は身近な場所で継続的な支援を行うため、市町村子ども家庭総合支援拠点の整備に努めることとされ、平成30年12月には国の児童虐待防止対策体制総合強化プランで、令和4年度までに全ての市町村に支援拠点の設置を目指すこととされたことは議員の御質問のとおりであります。 このことを受け、令和2年1月に県の主催で開催されました市町村子ども家庭総合支援拠点設置に向けた研修会に職員を参加させるなど取組を進めているところでございます。令和2年4月には、連携機関ともなります子育て世代包括支援センターを町民課と福祉課に設置をいたしました。門川町要保護児童対策地域協議会については、教育委員会、福祉課の連携により、既に設置されております。 今後は、このような児童福祉に係る機関の中核として、また児童相談所との連携機関との役割を果たせるよう、国の示す設置運営要領に沿った設置に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。 ○副議長(岩佐祐一君) 神﨑千香子君。 ◆議員(神﨑千香子君) 確認しますが、この児童福祉法で定められている市区町村子ども家庭支援拠点は、令和2年に市町村子ども家庭総合支援拠点設置に向けた研修会を受け、4月に子育て世代包括支援センターを設置しておりますということですが、ここでこの子ども家庭支援拠点を包括して取り組んでいるということですか、確認いたします。ちょっと意味が理解できなかったですね。できるもんだと私は思っていたんですけど。 ○副議長(岩佐祐一君) 福祉課長。 ◎福祉課長(橋口聡君) 福祉課長です。議員がおっしゃるように、子育て世代包括支援センターと拠点は、全くの別の組織ということになります。 包括支援センターにおきましては、主に妊産婦及び乳幼児並びにその保護者を対象とした妊娠期から子育て期にわたっての切れ目ない支援プランを作成して実行していくというような組織になります。 家庭総合支援拠点につきましては、少しニュアンスが違うんですけど、管内に所在する全ての子供とその家庭及び妊産婦さんを対象として、その福祉に関して必要な支援に係る業務を行った上で、特に、要支援児童、また要保護児童等への支援業務の強化を図るものでありまして、これらの町長答弁にもありました要保護児童対策協議会、また、児相、このあたりとの連携をとっていく中核的な存在ということで計画を進めておるところでございます。 ○副議長(岩佐祐一君) 神﨑千香子君。 ◆議員(神﨑千香子君) そしたら、令和4年までに一応設置するようにとなっている子ども家庭支援拠点についてはどうなるんですか、私、そこをちょっと聞きたかったんです。全然別物ということでしたら、そこら辺について。 ○副議長(岩佐祐一君) 福祉課長。 ◎福祉課長(橋口聡君) 福祉課長です。拠点につきましては、議員も御承知だと思うんですが、有資格者の常勤であるとか、そのような指針が出ておりまして、現状でありますと、有資格者、特に福祉専門職、医療専門職等につきましては、人材の不足が起こっております。これは門川町内、役場内においても例外ではございません。そのようなことから、今後は法制度でその他の設置の方法として示されております共同設置や民間の社会福祉法人、このあたりの委託というものも含めて、実現可能性の高いものを、これからその都度選択しながら進めていくと。当課が達成すべき目的は、やはり全ての子供が心身共に健やかに育つということでございますので、拠点の設置はその目標達成のための一つの手段だと考えております。今後は、その手腕を効率よく早期に実行できるように検討を進めていくということでございます。御理解をお願いします。 ○副議長(岩佐祐一君) 神﨑千香子君。 ◆議員(神﨑千香子君) 最後になりました。町道加草中村線の現在の取組と進捗状況、今後の計画と見通しをお尋ねいたします。 ○副議長(岩佐祐一君) 町長。 ◎町長(安田修君) それでは急ぎ、答弁いたします。 加草中村線の現状の取組と進捗状況でございますが、平成26年度に概略設計の策定を行い、平成27年度から平成30年度まで宮崎県県土整備部に対し、県道認定の要望を行ってまいりましたが、県の回答は、「県全体の道路網の見直しを行う中で検討すべきものであり、当要望路線は現状において県道認定の要件を満たしていない」との内容であったため、県道としての整備が難しい現状があります。 当初の都市計画決定では、日豊本線との交差部を立体交差としておりましたが、道路が急勾配となるため、住民の利便性や高齢者、障害者等への配慮の観点から、昨年度より平面交差で概略設計の見直しを行っております。平面交差の場合は、踏切の設置となりますので、JR九州との協議も昨年度から行っており、平面交差の可否や踏切設置の条件等についてJRと話し合いを重ねているところであります。 JRとの協議で合意が得られれば、今後、事業化に向けた詳細設計の策定に取り組むこととしております。本路線を整備することにより、高速道路、国県道を結ぶ災害に強い道路ネットワークの確保や、医療面で高次医療サービスへの連携強化、産業の発展及び地域振興などの整備効果が期待できると思っています。 このように、門川町の将来にとって必要不可欠な路線でありますので、早期事業化に向けた整備の手法の検討や関係機関との協議を引き続き進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○副議長(岩佐祐一君) 以上で、11番、神﨑千香子君の質問を終わります。────────────・────・──────────── ○副議長(岩佐祐一君) 本日の日程は全て終了しました。本日はこれで散会します。 ◎議会事務局長(和田尚君) 御起立願います。一同、礼。午前11時47分散会──────────────────────────────  会議の経過を記載して、その相違ないことを証するため、ここに署名する。      令和2年12月9日                 議  長 内山田善信                 副 議 長 岩佐 祐一                 署名議員 宇都宮三良                 署名議員 出口 希俊...