新富町議会 > 2020-09-10 >
09月10日-03号

ツイート シェア
  1. 新富町議会 2020-09-10
    09月10日-03号


    取得元: 新富町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-12
    令和 2年 第06回定例会(09月)──────────────────────────────────────令和2年 第6回(定例)新 富 町 議 会 会 議 録(第3日)                           令和2年9月10日(木曜日)──────────────────────────────────────議事日程(第3号)                       令和2年9月10日 午前10時00分開議    日程第1 一般質問──────────────────────────────本日の会議に付した事件    日程第1 一般質問──────────────────────────────出席議員(12名)1番 永友 繁喜君       2番 石﨑 俊二君3番 松浦 美緒さん      4番 小山 早苗さん5番 揖斐 兼久君       6番 出口喜重郎君7番 大木 俊二君       8番 吉田 憲市君9番 阿萬 誠郎君       10番 下村  豊君11番 圖師 孝一君       12番 吉田 貴行君──────────────────────────────欠席議員(なし)──────────────────────────────欠  員(なし)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名局長 宮本 信一君       書記 福重 和泉さん──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名町長 ……………………… 小嶋 崇嗣君  副町長 ………………… 出口 敏彦君総務課長 ………………… 池田 真二君  総合政策課長 ………… 比江島信也スポーツ観光推進室長 … 有馬 義人君  財政課長 ……………… 平井 康博君基地対策課長 …………… 宮武 祐二君  税務課長 ……………… 宮本 芳幸君町民課長 ………………… 井下 喜仁君  いきいき健康課長 …… 山本 茂人君福祉課長 ………………… 稲田真由美さん 健康長寿推進室長 …… 海野 久代さん産業振興課長 …………… 倉永 浩幸君  農地管理課長 ………… 壱岐  進君都市建設課長 …………… 甲斐 雅啓君  水道課長 ……………… 長友 一彦君会計管理者会計課長 …… 山本 明子さん 教育長 ………………… 別府 宗光君教育総務課長 …………… 河野佐知子さん 生涯学習課長 ………… 齊藤 隆文君農業委員会事務局長 …… 壱岐  進君  町代表監査委員 ……… 坂東 啓男君──────────────────────────────午前10時00分開議 ○議長(永友繁喜君) これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付していますとおり、一般質問となっております。────────────・────・──────────── △日程第1.一般質問 ○議長(永友繁喜君) 日程第1、一般質問を行います。 質問順番にこれを許します。2番、石﨑俊二議員の質問を許します。石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) 皆さん、おはようございます。本日最初でございます。よろしくお願いいたします。 それでは、さきに通告いたしました内容に基づき質問をさせていただきます。 まだまだコロナ感染の終息は見えてきませんが、県内の飲食店休業、時短要請も8月17日に解除され、また、スポーツ界でも徐々に無観客や入場制限など、感染症対策しながら徐々に活動が再開されてきております。 そこで、1問目ですが、テゲバジャーロ宮崎が加盟しているJFLも7月より開幕しておりますが、今季の日程とJ3昇格条件の変更があったようですので、その内容をお伺いしたいと思います。 また、このコロナ禍における応援体制など、町としての取組があれば教えていただきたいと思います。 2問目に、街路灯、防犯灯、通学路灯についてお伺いいたします。 1つ目に、設置状況について。 次に、街路灯、防犯灯、通学路灯の違いについてお伺いいたします。 3問目に、空調機取替工事についてお伺いいたします。 1つ目に、現在の申込み状況について。 次に、申込みから設置までの待機期間についてお伺いいたします。 最後に、町立学校について伺います。 7月に児湯郡圏内でコロナ感染者が相次いで確認され、町の警戒レベルの対応に合わせる形で、当初予定されていた夏休み前半の9日間の授業が行われず、実質そのまま夏休みに入ってしまいました。その影響により、さらに授業時数や今後の行事等にさらなる変更が生じたのではないかと心配しております。 そこで、この状況変化による影響や、今後の対応についてお伺いいたします。 次に、今年の夏休みは、子どもたちにとっても特別な夏休みとなってしまったと思われます。世間は自粛ムードが漂い、家族旅行や屋外へ出かけることもままならない状況でした。聞くところによると、部活や少年団活動もできない上、友達ともなかなか遊ぶこともできず、家で過ごすことが多かったようです。前回の質問でも休業中の子どもたちの様子について聞きましたが、再度夏休み期間中と2学期開始後の子どもたちの様子についてお伺いいたします。 以上、壇上からの質問といたします。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) それでは、石﨑議員の御質問にお答えをいたします。 テゲバジャーロ宮崎が属する日本フットボールリーグJFLは、昨年から2回戦総当たりリーグ方式となりましたが、今季は新型コロナウイルス感染拡大により、1回戦総当たりリーグ方式となり、1チーム15試合が実施されることとなり、試合数は半減しました。 J3の昇格要件は、昨日、吉田議員にお答えしたとおりでございますが、平均入場者数2,000人超については、今季は適用しないこととなっております。 次に、コロナ渦における町としての応援体制や取組については、今回計上をしている補正予算で、スポーツ観戦トライアル事業を予定をしております。 この事業は、テゲバジャーロ宮崎とともに、新たな生活様式の中でスポーツ観戦をどのような形で行うかを相談しながら実施するものであり、3密を避けること、場内に入場する際、防疫体制をつくることなどを試行しながら、共にスタジアムの開業を町民の皆様とお祝いしたいと考えております。 次に、街路灯、防犯灯、通学路灯の設置状況につきましては、街路灯126基、防犯灯1,864基、通学路灯491基設置されており、街路灯は、夜間における道路状況、交通状況を的確に把握をするため、防犯灯は、安全対策として主に住宅地やその周辺の暗い場所に防犯目的で、通学路灯は、暗くなって下校する児童生徒の安全を確保するため、通学路に設置をされているものでございます。 本町の街路灯は、区画整理事業に合わせて整備をされたもので、電気料は、町負担、地区負担商業協同組合負担に分かれております。また、防犯灯の電気料は各地区負担となっており、通学路灯の電気料については町負担となっております。 防犯灯及び通学路灯の新設やLEDの改修に関しましては、現在、防衛省の補助事業で行っており、今後も継続してまいりたいと考えております。 次に、空調機取替工事についてお答えをいたします。 機能復旧工事の対象となる空気調和機は、住宅防音工事により設置をされ、工事完了の日から10年以上が経過し、現にその機能の全部または一部を保持していない空気調和機が対象となります。 また、本年4月から7月末までに九州防衛局に提出をされ受理された希望届は約100件で、住宅防音工事の希望届を提出する時期によって異なりますが、現在、希望届を提出してから交付申込書が希望者に配布されるまで、数か月程度の期間を要すると聞いております。 以上、お答えといたします。 ○議長(永友繁喜君) 教育長。 ◎教育長(別府宗光君) 石﨑議員の質問にお答えいたします。 町立学校について、まず、コロナ関係での状況変化における影響ですが、7月27日から臨時休業は4連休の中での決定で、児童生徒への自宅課題等の指示等が直接できないままでの緊急的な措置でありましたので、子どもたち及び保護者にとっても影響があったと思われます。 夏季休業期間中に9日間の授業日を予定しておりましたが、8月24日から始業した結果、最終的には合計5日間の授業日確保となりました。不足している授業の対応については、学校行事の調整や土曜授業、特に最終学年の小学6年生、中学3年生に対する補修等に配慮するなど対応したいと考えております。 また、2学期は、体育大会、修学旅行や文化祭等、大きな学校行事が予定されております。各学校、感染状況を考慮しながら、実施の方向で、時期や内容、規模等の最終調整を行っております。 次に、夏休み期間中及び2学期開始後の子どもたちの様子についてですが、8月5日に各学校で終業式を行い、短時間ではありましたが、夏休みの過ごし方等について指導をしたところです。夏休み期間中に大きな事件、事故等の報告は入っておりません。 2学期開始後の子どもたちの様子につきましては、2学期第1週に教育長と教育委員代表で各学校を訪問し、実際に学校生活の様子を見て回りました。登校渋りや不登校を心配しましたが、授業中の様子も落ち着いておりました。各校長からも学校生活全般につきましても比較的落ち着いているとのことでした。 ただし、このような状況下ですので、気を緩めず、注意深く見守ってまいりたいと思います。 以上、お答えといたします。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) ありがとうございます。 それでは、まず、テゲバジャーロ宮崎について質問させていただきます。 いわゆる平均入場者数2,000人以上という条件を、本年度限り適用しないということなんですが、J3昇格に向けて一番厳しいと思われていた条件が、今年度は適用外となったと。あとは、成績の条件がクリアできれば、昇格はほぼ確実であるということでよろしいでしょうか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 2,000人という要件がなくなったことはプラスに働くかなというふうに思うんですけども、昨年より百年構想に通っているチームというのが増えております。そういった状況を考えると、やはり昨年度より厳しいと、厳しい戦いになるかなというふうには考えております。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) 今のところ戦い見ていると、調子よさそうなので、期待したいと思っております。 一方で、この前までは無観客での開催で、これから入場制限しながらの開催と。まだまだ大手を振って応援に行ける環境ではないと思います。町民サポーターの獲得に向けた動きが鈍くなるんじゃないかと、ちょっと危惧をしているとこなんですが、実際Jリーグに昇格したはいいが、新富町民の盛り上がりがいまいちじゃないかという、ちょっとその辺も懸念されるということが感じています。実際このような状況の中で、町内のテゲバジャーロ宮崎を応援している雰囲気というのは、ほとんど見受けられないような、下火になっているという感じも受けます。スタジアム建設に関しても中断、再開と、町民の中には少し不安視している方も、意見もいただいています。新富町もテゲバジャーロ宮崎ホームチームとして受け入れた以上、ホームタウンとしての雰囲気づくりは必要だと思うんですけど、個人的には視覚的な雰囲気づくりをお願いしたいと思っていますが、町長、いかがですか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 単発的な盛り上がりというよりも、しっかり機運を高めていきながら、継続的にこの雰囲気というのを盛り上げていく必要があるかなというふうに思っています。通る通らないでばっと盛り上がって、いざ駄目だったら、ふっと下火になって、もうそれが消えてしまうような盛り上げ方だったら、これは問題があるなというふうに思いますので、じわじわということで雰囲気を盛り上げてまいりたいというふうに思っています。 また、見た目につきましても、商工会さん等が協力をしていただいて、のぼり旗等だったりを設置をしていただいています。かなりの本数を設置をしていますので、またそういったものを積極的に活用をして、協力依頼しながら、町内で盛り上げているんだよと、みんなで応援しているよという雰囲気づくりというのは重要かというふうに思います。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) 商工会に言うべきことかもしれないですけど、のぼり旗もかなりくたびれていて、ちょっとその辺も変えていかなきゃいけないなと思っておりますので、そこは言っておきます。 商工会もテゲバジャーロ宮崎を応援して、地域活性化につなげるための委員会が立ち上がっています。それ以前から、会長をはじめ、会員職員がテゲバのTシャツを着て活動しています。懸命にホームタウンとしてのアピールをしていただいているところです。これから委員会の委員たちがいろんな提案を出してくると思うんで、町としてもさらに連携、協力していただきたいと思っています。 あともう一つ、役場と商工会がテゲバジャーロ宮崎の窓口的な機能を担っていると思っているんですが、町民からはテゲバに関する問合せをどこにすればいいのかという声も聞いています。サポーターの入会を含めて、新富町にそういった窓口的な機能を持たせたところが必要じゃないかと思っているところです。それは商工会でもいいんですけど、しっかり関係機関と話し合って、つくっていただけるといいのかなと思っております。 ただ、今度、今年度、スタジアム完成するということで、スタジアム内にそういった事務所が入るのかどうか、分かればお伺いしたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長
    ◎町長(小嶋崇嗣君) 具体的には、担当に答弁をさせます。 ○議長(永友繁喜君) スポーツ観光推進室長。 ◎スポーツ観光推進室長(有馬義人君) 今回建設中のスタジアムにつきましては、今後、協定に基づきまして、新富町に寄附を受けまして、その後、指定管理で管理をしていくわけなんですけども、まず、窓口としては、現在、スポーツ観光推進室がございますので、こちらのほうでいろんな、入会だとか、そういった相談も既に受けていますし、スタジアムで行われる事務については、今後またチームと協議をしていくということになろうと思います。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) 最後なんですけど、昨日も言ってもらったかと思うんですけど、スタジアム観戦、イベントの計画、もう一度お願いします。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) スポーツ観戦トライアル事業において、テゲバジャーロ宮崎に補助金を交付し、観戦時の感染リスクを低減を行いながら、新スタジアムでの初めての試合観戦を町民の皆様と一緒に迎えたいというふうに思っていますし、また、いろんなイベント等も考えて協議をしてまいりたいという、どういった形でできるかというのを協議していきたいというふうに思います。また機運醸成も、スタジアムができてくると、がらりと変わってくる部分があろうかというふうに思いますので、そういった機運にも期待をしていきたいというふうに考えておるとこであります。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) テゲバジャーロについては、以上で終わります。 次に、街路灯、防犯灯、通学路灯についてですが、先ほど町長の答弁でもあったかと思いますが、地区や団体でそれぞれ設置されていて、維持費などを支払っているところというのは、具体的にどういったとこがあるのかお願いします。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 担当に答弁をさせます。 ○議長(永友繁喜君) 総務課長。 ◎総務課長(池田真二君) 防犯灯につきましては、各地区からの要望により設置しております。また、今までも以前から設置されて……。防犯灯がありますが、その維持費としては、各地区が電気料を払っていただいております。また、新設とかLEDへの改修につきましては、町のほうで補助事業でやっておるとこです。 防犯灯については以上です。 ○議長(永友繁喜君) 都市建設課長。 ◎都市建設課長(甲斐雅啓君) 区画整理内の街路灯の維持管理についてですが、負担割合によりまして、県、八幡地区、平田地区、商業協同組合、町の負担ということで電気代を払っております。また、補修修繕等については、町の負担としております。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(倉永浩幸君) 駅前の三納代地区街灯につきましては、三納代地区商工業振興会のほうが負担しております。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 教育総務課長。 ◎教育総務課長河野佐知子さん) 通学路灯に関しましては、維持管理教育総務課のほうで行っております。新設、それからLED化については、総務課のほうと防犯灯と同じようにして、町のほうでしております。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) ありがとうございます。LEDに変更しているという話なんですが、その変更はいつから開始されたのか分かりますか。 ○議長(永友繁喜君) 総務課長。 ◎総務課長(池田真二君) LEDには、平成22年の再編交付金補助事業で行っております。それ以降、LEDに新設、新設のものはLED、改修はLEDにしております。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) 三納代のほうに関しては、いつからか分かりますか。 ○議長(永友繁喜君) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(倉永浩幸君) 三納代地区につきましては、平成25年度にLEDに工事を行っております。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) LED変更、もちろん節約効果はあると思うんですが、具体的に分かれば教えていただきたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 総務課長。 ◎総務課長(池田真二君) 蛍光灯からLEDに変更した場合、これは月の大体の金額になるんですが、蛍光灯が290円、LEDが190円ということで、月額約100円の節減、節約になるということです。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) 私の地元、三納代なんですが、私も商工振興会所属していまして、電気代を払っているのは分かっております。ここ10年のちょっと金額を確認したんですが、平成19年から、その当時は19万7,000円ぐらいで、ピークが平成25年の約25万円。先ほど言われた25年に改修しているということなので、翌年が16万5,000円まで下がっているんですが、徐々にじわじわとまた上がってきています。30年になるともう19万6,000円。元に戻りつつあるような感じなんですけども、実際変更しなければ、ずっと上がってきているので、節電されているんだろうとは思うんですけど、その効果にもちょっと疑問がありまして、あと、電気代の負担に関しては、全額町負担とまでは言わないんですけど、補助の対象にならないのか。地区や団体の予算を圧迫しているとこもありますので、例えば、地区で言えば、地区に入ろうとする人たちが、電気代分持っているわけですから、そこの辺で躊躇される方ももしかしたらいるんではないかと思ったりもしています。団体で言えば、これから、まあ実際会員も減少してきていまして、会費収入も減るに当たって、ほぼ半分以上が電気代で飛んでいくという状況もあります。区画整理地域に関しては協定書で定めているということも聞きましたので難しいんでしょうけど、何とか今後見直しということは考えられないか、お願いします。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 実情をしっかり考えなきゃいけないというふうには認識をしているんですけども、三納代商協の場合は、平成25年度にLEDに変えていただいたときに、町で変えてくださいと。もともとは改修までが三納代商協で行うということだったのを、LEDに改修するということを町が改修をして、残りの電気代は三納代商協のほうで、商工業振興会のほうで負担をしてくださいということで合意をして、LEDに取替をしたという経緯がございますので、ほとんどが維持管理費だったり、電気料等は負担をするので取り付けてくださいという最初の合意の中で、現在つけてきたということがございますので、じゃ、これを一旦ゼロにしますということじゃなかなか難しいでしょうから、そこはしっかり団体の皆さんだったり地区の皆さんと協議をしながら、負担を減らすと、どういった形で減らせばいいかということを、現状に合わせて考えていく必要があろうかというふうに思います。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) 見直しに関しては、そのような形でよろしくお願いいたします。 あと、駅前の街灯に関してなんですが、防犯灯ですね。ついていないところが、いわゆる故障していると。恐らくもう1年半以上たっているんじゃないかと思うんですけども、限定的な故障だとは聞いているんですが、ちょっと早く対応をしてほしいと思いますが、いかがですか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 私も駅前の防犯灯について、かなり消灯しているというこでも認識しています。修理をしても、すぐ壊れたというのが何台かございます。もともとの器具の不具合じゃないかということで、取付業者にお願いをして、調査もしていただいているんですけども、なかなかその因果関係、原因というのが、時間がちょっとたってしまった部分がございますので、分かりにくいということもございます。取替も含めて、新しい基盤に取替も含めて、現在検討をしているところですので、少しでもやはり暗いと、ついているのに暗いと意味がありませんので、やはりしっかり対応していきたいというふうに思います。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) ぜひお願いします。 あと、それぞれの街路灯、防犯灯、通学路灯ですが、答弁の中にもありましたけども、今後の予定とか、LED改修工事の計画とかはあるんですか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) しっかり全体的にこれは検討をしなきゃいけない案件だなというふうに思っています。通学路等々につけた街路灯は、子どもが一人も通っていなくても、ずっと町が負担をして通学をしていると。通学を常にしている街路灯で地区でつけた街路灯は、地区に負担をしていただくということで、実情と街路灯が実は合っていない部分がございます。やはりどこが集中的に負担をしていくのかとか、もしくは、負担を全部同じにして地区に払ってもらうのかとかということの、やはり改めたルールというのをつくっていかないと、現状が全く子どもたちが通う道路じゃないのに、通学路灯として町が面倒を見ているという部分もございますので、そこの部分は、やはりしっかり見ていかなきゃいけないんだろうなというふうに思っています。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) そのこともぜひよろしくお願いします。 あと、東五反田の津波避難タワーに続く道路、きれいになっているんですけども、この前ちょっと夜行ってみたら、タワーの前に1個だけ外灯が立っていまして、その両サイドがかなり暗かったような印象を受けたんですけども、その辺りの計画とかありますか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 原則、災害が起こるところの避難タワーが真っ暗で、隣が側溝だったり、田んぼだったりということで、夜中に通ったらそこに落ちるんじゃないかということで、検討をさせていただいて、蓄電池つきソーラー発電が可能で、夜は点灯できるというような街路灯を整備しようということで、今、計画を進めているところでございます。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) 次、停電のことを聞こうと思ったんですけど。そういう蓄電タイプじゃないと、やっぱり避難するときに、停電したら消えちゃうということらしいので、地震が起きたら、かなり大規模な停電起こって、行ってみたら真っ暗だったということもありますので、それは安心しました。ありがとうございます。 街路灯については、以上で終わります。 それでは、次、空調機取替工事についてなんですが、10年以上たって機能不全に陥ったら取り替えれるということなんですけど、10年以内に機能不全に陥った場合は、取り替えれないんですよね。お願いします。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 10年以内については取り替えておりません。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) あと、自宅のちょっとエアコン、下から覗いてみたんですけど、アフターサービス連絡先として何かメーカーの電話番号が載っているんですよ。そこにどういったとき電話するのかなと思って、ちょっと不思議に思ったんですけど、分かればお願いします。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 担当に答弁させます。 ○議長(永友繁喜君) 基地対策課長。 ◎基地対策課長(宮武祐二君) アフターサービスの連絡先の記載がされているということですが、機器につきましては、あくまでも個人の方が設置したものでございます。機器の故障とか不具合があった場合に、お問合せ先として御連絡をするためについておるというふうに思っております。以上です。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) 10年以内の故障でも自分でするということが大前提ということでよろしいですね。 あと、町長が常々言っていた待機期間の短縮。確かに以前に比べて短くなったと聞いていますが、その原因というか、要因は何ですか。 ○議長(永友繁喜君) 基地対策課長。 ◎基地対策課長(宮武祐二君) 以前に比べて待機期間が短縮されている要因ということでございますが、新田原基地周辺の住宅防音工事に対しまして、国が所要の予算を確保しているということが一番大きいのではないかと思います。また、住宅防音工事の申込書の配布回収とか、書類審査等いろいろ事務があるんですけれども、その事務処理を国のほうが工夫をしているということが大きな要因だというふうに考えております。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) 事務的作業の短縮でなったということで。ただ、短くなったとはいえ、仮に1年ぐらいかかりますよとなった場合、どうしても夏をまたいでしまいますので、これも町長常々言っていた代替エアコンの設置、仮設置はやっぱり難しいですか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 代替ということで、仮に、例えば、窓枠のエアコンとか、簡易型のエアコンをつけたとしてやると、防音のそもそもの防音機能が損なわれるということで、なかなかこれが認めていただけなかったという経緯がございます。だからこそ何をしていただいたかというと、とにかく早く発注をして、ストックをしていて、すぐに発注ができるというような体制を組むということで、鋭意努力をしていただいているところなんですけども、どうしても通常国会が終わった後に、予算が決まって、予算執行となると、必ず市町村に下りてくるのは6月以降ということになります。そういった状況で、どうしても夏を越してしまうということもありますので、昔は繰越しでやれた部分がありましたけども、今、繰越しというのを一切認めていないという状況になりますので、もう一回繰越し、施越しを認めてくださいというお願いをずっとしているところでございます。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) いろんな兼ね合いがあってできないというところなんでしょうけど、町が勝手にやるということができないということですね。ただ、この防音工事というのは、騒音に対する町民への保障であり、権利の一つでもあると思っています。もちろん補助金でエアコンが設置してもらえるのも非常にありがたいんですが、あと、10年という条件ですね。あるものの取替もまたできるということで、その辺もすごいありがたいと思っております。ただ、この夏、殺人的な暑さというのがもう言われていまして、特に室内においての熱中症で亡くなる方も、かなりニュースでも聞いています。そうなってからではちょっと遅いと思うんで、我々議員も国に対してそういうことを要望していきたいと思っていますが、町としても何かしら対策が打てれば、お願いしたいと思います。制度上、難しいことはちょっと分かりましたけど、何かお互い知恵を出して、ぜひともその辺をクリアできればと思いますが、町長、お願いします。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 石﨑議員言われるとおり、どうしても発注というのが6月になって、夏を越してしまうという状況があります。これが4月とか3月のうちにエアコンを取付けをされるということになると、大分違ってくるんだろうなというふうに思います。また、町民の皆さんが、やっぱり暑くならないと、エアコンつけないんですよね。暑くなってエアコンつけたら、つかなかったという状況になりますので、そしたら、どうしても夏を越してしまうということになります。少しでも早めに点検をしてもらって、冬の間に一度点検をしていただいて、申込みをしていただくとか、動きはどうかという確認をしていただくという、やはり啓発活動も必要だなというふうに思っているところでございます。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) ですね。ぜひその啓発、よろしくお願いします。 空調機については、以上で終わります。 最後になりますけど、町立学校についてお伺いします。 中学3年生は今年、高校受験、今年度ですね。高校受験がありますが、文部科学省から受験生に配慮するようにという通知が何か出ていまして、ホームページやら見ると、宮崎県の教育委員会は、例年からの変更はないという決定をされているようです。ただ、今の3年生って、例年とは違う3年生を過ごしているわけですので、その中で例年と変わらない受験内容で臨むことになると思うんですよ。先ほども最終学年に対する配慮と言われましたけども、具体的にどのような配慮をお考えかお伺いします。 ○議長(永友繁喜君) 教育長。 ◎教育長(別府宗光君) お答えいたします。 最終学年の中学3年生等につきましては、約半年後に卒業を控えておりますので、学力保障など特に配慮が必要であると考えています。 まず、学力保障に関しましては、今のところ各学校とも大きな進度の遅れはないということで、今確認しています。ただ、学習評価等をしっかり行って、個に応じた指導を行うよう、校長会等で今確認をしながらお願いしているとこです。実際には、一人一人の状況に応じた進路相談、それから保護者面接、それから補修、課題学習に取り組みます。臨時休業等がまた始まった場合には、オンライン学習等の計画等をまた考えます。実際まだ整備はされておりませんけども、DVDを配るとか、それから、個別に補修の対応をするとか、そういうことを考えております。 今大事なことは、これからの世の中を生きていく上で、やはり目標を自分で明確にして、そして、自分で計画を立てて道を切り開いていくと、こういう力を併せてしっかりとつけていくと。受験勉強においても、自分の目標を明確にして、いろんな工夫をしながら、計画を立てて、それを実行していくということを、本物にしていくということを、併せて受験対策にしたいと考えておるとこです。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) ぜひその実践のほうをお願いしたいと思います。 一方、小学校6年生は、一部の児童を除いて、ほぼ受験なく富田中学校へ進学すると思います。昨年度の6年生は、もう3月にコロナが発生しまして、3学期の一部が休校となって、そのまま卒業と。で、中学に入学しています。その休校の間の授業で習うはずの学習内容が、習っていないんじゃないかと。もう既に習い終えた後の復習だけの期間だったらいいんですけれども、習っていないまま進学しているのじゃないかという心配の声も、親御さんから聞いています。小学校内での進級、3年生から4年生とかに上がるに当たる場合は、同じ学校内でありますので、そういう連絡とかもスムーズにいくんじゃないかと思っていますけども、中学校への進学について、小学校から中学校への引き継ぎみたいなのをちゃんと行われているのか、ちょっとお伺いします。 ○議長(永友繁喜君) 教育長。 ◎教育長(別府宗光君) お答えいたします。 小学校6年生につきましては、未実習がないということで、今、卒業してあげております。このコロナが始まるという時点で、もしものことを考えるということで、授業のほうも終えて、ちょうど復習に入った時点であるということで確認しています。年間の標準の時数は34週で計算するんですけども、大体本町の場合は38週の授業日を設けていますので、そういう意味では、後半であったということで、そういうことができております。 それから、引き継ぎにつきましては、例年、小中一貫校の場合には、随時子どもたちの引き継ぎを行えるという状況で、今行っています。ただ、富田小、富田中学校につきましては場所も離れているということで、ただ、施設別体型の一貫校であるということで、今までは特別に配慮を有する子どもたちの引き継ぎが主だったんですけど、本年度、去年度からは、授業も含めて必要な配慮が必要な子どもたち、特別支援学級だけではなくて、それぞれ授業の進度とか、それから生活面とか、心の面とか、そういうもので引き継ぎが必要であるということをノミネート、ピックアップしまして、そして、確実に引き継いでいくと、そういうことを今話をしております。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) それと、あともう一つ心配しているのが、休校が長引いたりしていまして、全国的に子どもたちの体力低下が報告されております。あと1か月ほどで運動会も開催予定ですよね。けがや熱中症がやはり心配されますけども、何か例年以上に対策を取られるのか。個人的には、救護体制を例年以上に整える必要があるとは思っているんですが、その辺りいかがですか。 ○議長(永友繁喜君) 教育長。 ◎教育長(別府宗光君) 学校臨時休業の際の外出自粛やスポーツの機会が制限される中、全国的に子どもたちの運動不足や体力の低下が懸念をされております。おっしゃるとおりでございます。本町の場合は、各学校がそれぞれ体力向上プランというのを立てて、今取り組んでおるとこです。体育の授業では、授業前にサーキット運動をしたりとか、授業でも各学年というか、発達段階に応じて、目標を持たせながら運動を楽しむ段階から、それから、自分で体力をつけるという段階から、目標を立てながら取り組むということ。それから、昼休み中にはボールなどを置いて、できるだけ密を避けながらも、そういうふうな体を動かすというような取組を今しているとこです。 それから、運動会につきましては、現在も練習に取り組んでおりますけども、体づくり運動といいまして、基本の運動をまずしっかりと、立つとか、しゃがむとか、走るとか、そういうものを柔軟体操としまして、そして、運動会に向かわせるということで取り組んでいます。運動会につきましても、今、半日の開催で、そして、これは3密のコロナとも関係がありまして、徒走の競技等などを中心に、各学校によるんですけども、競技内容を整理をしているとこです。 あと、おっしゃるように、救護体制につきましては、それぞれの運動の前と後にチェックをして、そして、子どもの体調面を管理しながら行っておると。それから、当日の運動会におきましても、救護体制をしっかりと取りながら、健康観察をして取り組みたいと、そういうふうに思っております。 やはり学習だけではなくて、このようにやっぱり運動面と、心というものの大事さもありますので、できるだけ運動会は中止をせずにやりたいというふうに考えているとこです。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) ぜひ対応のほうをお願いいたします。 最初の答弁で、教育長が直接学校に出向いたと、子どもたちの様子を見てこられたと言っておられましたが、率直な印象とか感想をちょっといいですか。お願いします。 ○議長(永友繁喜君) 教育長。 ◎教育長(別府宗光君) 8月24日が2学期の始業式でした。そこで、8月の27日の水曜日に、私と教育委員の三好先生のほうで各学校を回ったとこです。まず、この点を大事に見て回ろうと思った点が、5点あります。1点が、子どもたちの夏休み明けの心と体の健康の様子、学習の様子。2点目が、特に小1、中1、不登校傾向の子どもたちの様子。3点目が、それぞれの保護者からどんな情報が夏休みあったかということ。4点目が、先生たちの様子。5点目が、学校の感染防止対策です。こういうことを視点に、各学校を見て回りました。それぞれの学校によって状況はそれぞれあるんですけども、子どもたちは比較的落ち着いた様子であったということを、まず感じております。学校長からも聞き取り確認したとこです。 ただ、これは非常に子どもたちの差が大きくて、中には、友達と自由に会えないことから、ゲームなどの時間が多くて、体力や生活のリズムが乱れている子どももいるということで、全体的にというよりも、一人一人のそれぞれの程度に差があるなというなのを感じたとこです。 今後やっぱり子どもたちの様々な今までの自粛の中で出てきたものを、今から表に出てくるだろうと思います。特に小学校1年生当たりは、集団の生活に慣れるということ、学びというのもあるんですけども、緩やかに確実にということで、行事等も丁寧に行いながら、学校に慣れていくということが大事なのかなと感じたとこでございます。職員も含めて、子どもも含めて、些細なことを見逃さずに、しっかりと対応していくということを管理職に指導しました。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) ちょっと素朴な疑問を感じたんですけど、教育長はこれまで学校に足を運んだことって何回かありますか。 ○議長(永友繁喜君) 教育長。 ◎教育長(別府宗光君) 学校が臨時休業から再開された折には、行っております。それから、あとは学校支援で、それぞれ学校が学校教育を教育委員会のほうが見て回るという定例のものがございます。あと、それぞれ朝、子どもたちの登校の様子も見て、日常的な子どもたちの変化というのを、できるだけつかむようにはしておるとこでございます。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 石﨑議員。 ◆議員(石﨑俊二君) 行くことは、まあ回数とかではないんですけども、ぜひ現場の様子を教育長自身肌で感じていただいて、教育委員会と学校がもう一体となって、よりよい学校運営と新富町らしい学校教育を進めていただきたいという思いがありますので、ぜひその辺をよろしくお願いします。 以上で私の質問を終わります。……………………………………………………………………………… ○議長(永友繁喜君) ここで暫時休憩いたします。11時から再開をいたします。午前10時48分休憩………………………………………………………………………………午前11時00分再開 ○議長(永友繁喜君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 9番、阿萬誠郎議員の質問を許します。阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) 午前の部ということでございます。何とかお昼に間に合わせるようにやりたいと思いますので、御協力をお願いします。 まず、質問の前に今回の台風10号で非難された住民の方からの声を述べさせていただきます。 全文がありましたけれども、前段がありますが、ポイントだけ。「町職員の方にもお世話になりました。我が身のことより町民のために泊まり込みされてありがとうございました」ということでございました。この避難場所は、新田公民館でありましたけれども、他も同様だと思っております。職員の皆様に感謝を申し上げたいと思います。 それでは、質問をさせていただきます。 まず、水道事業の最適化について、水道課が移転し、安定供給と経費削減を目的に、新たな場所でさらなる住民サービスの向上に期待するものであります。また、これまで以上に安心、安全でしかも安価な水の提供、災害に強い水道づくり、管理の効率化、広域化の推進など、経営的な考えに基づく業務遂行が求められるとともに、持続可能な水道事業を構築していく必要があるといえます。 まず、ICT活用による水道自動検針、スマートメーター導入の可能性について、2つ目に水道マッピングシステムの活用状況について、3つ目に水道施設管の自然漏水が及ぼす経営上の問題点について、4つ目に水道技術者の確保や技術の継承への取組と課題について、5つ目に配水管未布設区域への給水管布設に係る個人負担について伺います。 次に、環境行政についてであります。浄化槽は適正に維持管理を。 まず保守点検、清掃、そして法定検査が義務づけされております。このうち水質検査は適正に処理されたきれいな水が放流されているかを確認するために、大変重要なものです。本町は平成9年7月1日新富町河川をきれいにする条例も制定、町の自然環境を守るためにもこの検査の意義をさらに御理解いただき、受検率の向上に努めなければなりません。 まず、浄化槽設置整備事業の変遷と目的について、2つ目に浄化槽適正管理を推進する本町の果たす公的役割について、3つ目に法定検査受検率の向上に向けた取組の現状について伺います。 次に、高齢者ドライバーへの支援策の推進についてであります。 誰もが直面する加齢による身体機能、運転技能の低下で運転がおぼつかず、事故のリスクが高まる高齢者にとって、免許返納の判断は実に難しいことであります。公共交通機関が限られ、代替移動手段のない地域の高齢ドライバーなら、できるだけ長く安心して運転を続けたいのではないでしょうか。 本町の安全運転サポート車補助事業のこれまでの実績について、2つ目に高齢ドライバー運転寿命の延伸、これを図る取組の考えはないか、3つ目に免許返納をされた高齢者への支援策の現状と今後の取組について伺います。 以上、壇上からの質問です。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) それでは、阿萬議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、ICT活用におけるスマートメーター導入の可能性についてですが、システムの導入費用、維持管理費用等のコストを考えたときに、現段階での導入の可能性についてはかなり厳しいのではと考えておりますが、今後他事業体の動向等も注視しながら研究を進めてまいりたいと思います。 次に、水道マッピングシステムの活用状況についてですが、導入以前は紙台帳で管理していたため、配水管等の検索に苦労しておりましたが、マッピングシステムを導入してからはパソコンの画面上から迅速な検索が行えるようになり、配水管及び個人の給水管などの工事図面もリンクをされているため、容易に配水管等の状況が確認できるようになっております。また、タブレット端末でもあるため、現場での検索も行うことが可能で、漏水等の修繕において断水工事を行う場合にも、即座に開閉すべきバルブ及び断水する家屋等が把握できるため、迅速な作業が行えております。 次に、水道施設管の自然漏水が及ぼす経営上の問題点についてですが、自然漏水については料金収入が全くなくなり、修繕工事の費用も発生することとなります。 また、原水を浄水するには電気代、薬品代等、必要経費も必要となり、本来であれば必要のない費用が使われることとなるため純利益が減少し、水道経営が圧迫されるなどの問題が考えられます。 次に、水道技術者の確保や技術の継承への取組の課題についてですが、昨年度から工務係が1名増となっており、水道施設の運転管理及び配管工事の設計、施工管理について、技術の継承を行っているところであります。 本年度には水道技術管理者の資格取得のため講習会に参加することとなっているところでございます。現在、役場内には4名の技術管理者がおりますが、若年層の技術管理者が少なく、さらなる技術者の確保が必要であると考えております。また、経営係については、1名減となっており、経営部門の専門職員も必要であると考えております。今後、一ツ瀬水道企業団との広域合併も検討しておりますので、企業団との技術交流、研修等も行いながら、さらなる専門知識の向上に努めてまいります。 次に、配水管未布設区域への給水管布設に係る個人負担についてですが、これまでは原則として個人負担で施工をお願いしているところでありますが、実際には様々な状況があり対応に苦慮しているところでございます。今後、他事業体の対応状況等を参考に、今年度中には工事費の個人負担等について、要項等を作成するため調査検討中でございます。 次に、環境行政についてでございます。 浄化槽設置整備事業の変遷と目的につきましては、平成5年度から国、県の交付金等を活用し、浄化槽設置整備事業を推進しており、令和元年度末までに2,484基の合併浄化槽を整備を行っております。その間、平成11年度には下水道整備基本構想を策定し、公共下水道の整備を進める計画で検討しましたが、高額な事業費と財政的な理由により、平成13年に公共下水道整備を断念し、町内全域合併浄化槽整備を推進することで現在に至っております。 今後も生活排水による公共用水域の水質汚濁を防止し、環境保全を図る目的で合併浄化槽の推進を図ってまいりたいと考えているところであります。 次に、浄化槽適正管理を推進する本町の果たす公的役割についてですが、浄化槽は設置者において浄化装置等が常に有効に機能するよう点検及び管理を行うこととなっております。浄化槽適正管理の推進を図る上で、行政及び関係事業者並びに指定検査機関との間で浄化槽適正管理を確保するためのシステム的対応を強化し、設置者個人が抱える管理上の問題を解決していくことが、本町の果たす公的役割であると認識をしております。 法的検査受検率の向上に向けた取組の現状につきましては、宮崎県では浄化槽を設置する場合に浄化槽設置者講習会の受講を義務化しており、法定検査の重要性等を訴えております。本町においても浄化槽維持管理のパンフレット等を活用し、町民の皆様へ合併浄化槽への転換の推進を図り、法定検査実施についても周知を行ってまいります。 次に、安全運転サポート車補助事業の実績につきましては、令和元年度に65歳以上の方に対し67件、309万円の補助をいたしております。高齢ドライバーの運転寿命の延伸を図る取組につきましては、運転を行うには心身が健康であることが重要となりますので、運動能力の維持のためにも介護予防教室などでの運動や家庭でできる体操の紹介など、健康維持の取組を行っております。 また、今後は運転前に自身の体調、運転能力を把握し、運転しない時間帯や場所を決めることで無理な運転を控え、交通事故を防止する制限運転の取組も運転寿命を延伸するためには必要であると考えております。 次に、免許返納高齢者への支援策の現状と今後の取組についてお答えをいたします。 本町では、公共交通機関空白地域において、コミュニティーバスを運行し、移動手段を持たない高齢者をはじめとする町民の方々に買い物や通院といった日常に不可欠な外出の機会を提供をしており、運転免許証の自主返納者の方々につきましては、コミュニティーバスの回数券100回分とタクシーの初乗り券15回分の助成を行っているところであります。 本年度からはその利便性をさらに向上するため、企業版ふるさと納税の寄附金を活用し、デマンド交通を町内で運行することとしており、現在運行開始に向けた準備を進めているところであります。 以上、お答えといたします。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) スマートメーターとずっと言い続けておりますけれども、これが、今、九電のほうがもうスマートメーターになりました。2020年5月から変更になったわけであります。もう私の家にも検針には来ません。遠隔データ、通信による検量ということですね。それから検針票については、インターネットとか郵送ということになっていますけれども、元年度9月に私質問いたしましたが、仮称でございましたけどスマートメーター構想の検討会、これを設置してはということで問うたわけでございますけれども、回答に今後は東諸県郡西都市児湯郡内ということの宮崎県中部地区水道企業協議会、これにおいて協議をしますというようなことでございましたが、この検討会の設置について何か進展はあったのかどうか伺いたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 担当課に答弁をさせます。
    ○議長(永友繁喜君) 水道課長。 ◎水道課長(長友一彦君) 阿萬議員の御質問にお答えします。 検討会の設置はどうなっているかということでありますが、本来であれば今年の3月から4月に開催予定だった宮崎県中部地区協議会において、検討会についての協議を行う予定でありました。ただ、御存じのようにコロナウイルス感染防止により、会議を行う機会がありませんでした。ただ、電話等において各事業体の状況を確認したところでは、どの事業体においても今のところ検討は行っておらず、すぐに導入を行わなければと考えているところはなかったところです。協議会以外は、宮崎市水道局の状況も確認をしたところですが、現在のところ具体的な検討は行っていないとのことでありました。当面、協議会において、検討会を開催することは難しい状況であるため、まずは現在広域合併の協議を行っている一ツ瀬水道企業団と検討を重ねていければというふうに考えているところです。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) ぜひ、開催願いたいなと思っているところであります。 企業団のほうは、通信ネットワークの関係でハイブリットメーターというのを検討しているというのを聞いておるんですけれども、その後の経過は聞いておりませんが、スマートメーターは諦めたほうがいいのかなと思いながらも、これはぜひ必要じゃないかなともうつくづく思っております。日々思っております。これ、ぜひ試験的に、例えば町の無人の施設であったり、公共施設、文化会館とかまた大きな工場ですね。セミコンとかそういうところに設置していただいて、管理機能、そして試験運用ということで、ぜひやっていただきたいなと思っているんですけども、これは特に漏水の早期発見であります。これは安全装置になるんではないかなと日々思っておりますけれども、何とか再考してもらえないものか、伺いたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 水道課長。 ◎水道課長(長友一彦君) 現在、全国的な普及状況を見ても、ほとんど導入がない状況で、導入費用も多額になることなどから、現時点では導入の時期ではないと思いますが、答弁でも町長が述べましたように他事業体全国的な普及状況について、常に注視をしてまいりたいというふうに考えております。 阿萬議員の言われるとおり、まずは公共施設、工場などの大口径メーターなど検針のしにくい場所から、実験的に行えないかは検討を進めたいというふうに考えております。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) ぜひ、検討を願いたいと思います。 やはり水はお金であります。平成30年度の漏水量、前回約20%に達しているということでお聞きいたしました。一般家庭の水道料金に換算したら幾らになるんですかと、約5,000万になるというお答えがあったかと思っております。 それからその後、いろんな経過がございまして、大きな漏水修理等の影響もあったんだろうと思いますけれども、令和元年度の決算の漏水量、9.1%まで低減をいたしました。これここまで低減すると、一般家庭料金に換算するとどれぐらいの金額の節約になったのか、伺いたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 水道課長。 ◎水道課長(長友一彦君) 平成30年度と比較をしますと、約21トンの漏水量が減少したこととなっております。単純に1トン当たり140円の金額をかけて計算しますと、約3,300万円の節約となっておるところであります。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) 大変なお金でありますね。これだけの漏水ということで、もう本当に水はお金だということでございます。 ちなみにこの漏水率でありますけれども、やはり漏水ちゅうのはエネルギー、そしてコストをかけてせっかくつくった水であります。これを損失するのはもったいないということでありますが、平成29年度を見てみますと、全国で町営水道の有収率これが83.9%です。逆にですから、単純に漏水は16.1%ということになります。また給水人口2万以下の事業体、ここが有収率が80.3%、単純に漏水率は19.7ということになるわけでありますが、本町の漏水率も30年度の20から一気に9%低減をしたと、激減したと、これはもう評価できるものだろうと考えます。 せっかく導入した水道のマッピングシステム、約900万余りの事業費だったと思いますが、こういったコスト削減に期待をされるところでございますけれども、今後の漏水発見のスピードアップを図るために、そのシステムの高度化、漏水のために高度化は可能なのかどうかお伺いしたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 水道課長。 ◎水道課長(長友一彦君) まず、マッピングシステムそのものは配管管理を目的としたシステムであるため、自然漏水の早期発見につながるような機能はないところです。ただ、管路検索機能を利用して老朽管路の場所を特定すること、過去の漏水個所を図面上に記録をし、漏水の多い配水管を特定することで管路更新の優先順位を検討し、自然漏水の事前防止に役立てることができるというふうに考えているところです。 また、自然漏水以外のコスト削減につながるものとしてですが、マッピングシステムの水理計算機能というものがついているんですが、それを利用することにより流量の少ない配水管を特定することで、管路更新時に配水管の大きさを小さくするなどそういった検討を行って、更新工事費のコスト削減につなげられるというふうには考えているところです。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) そうですね、漏水事故は全国で年間2万件を超えているそうであります。また一つのこれ情報でありますけども、20年6月3日全国初ということで熊本市でありましたが、6企業と連携と、NTTということですね。AIとかIoTを活用した漏水管サービス、漏水箇所が予測できるというシステムを研究を、今、通信ネットワークを活用した研究をやっているということですね。メーター情報から可能性を判断、いち早く処理ということで、2021年3月をめどにまとめるというような情報でございましたが、そうなると、ぜひ遅れないように何か検討していただきたいなと思っております。 またこの水道業務、大変であります。先ほど町長の答弁もございましたけれども、いろんなベテランから若年層、適切にやっていかなければいけません。私なりにちょっと色も分けてみましたが、水道事業には経営、経理、料金、契約、広報、建設、給排水、浄水、水質、水利権、計画とまだあるんだろうと思いますけれども、こういったとおり専門性の高い職員が大変必要でございます。 今、町のほうの技術者がいらっしゃると、水道管理者ですね。今の課長ももう55歳ですよね。あと50歳の方は他の課長だと思います。それから49歳、38歳、23歳ということになっております。おっしゃるとおり、そのすぐすぐ仕事はできないわけですね。例えばメーターでいろんなモニタリングすれば、すぐに漏水が止まるとそういうことじゃありません。修理とか遠隔操作、これはやっぱり現場の作業であります。一番大事なことは、地下水と河川水では水の作り方が違うわけであります。こういったいろんな技術的な経営のノウハウとかいろんなものが熟知していかなければいけないということでございますので、私の考えでは、できたらこの30代ぐらいですね。この育成が急務と考えておりますけれども、どのようなこういったことについて、町長見解を伺いたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 役場の一般事務で採用して一般職として採用すると、なかなか専門職として技術職を育てていくというのは難しい。また現在、技術職で募集をしてもなかなか採用というか受験をしていただくのが少なくなってきているという実情がありますので、やはり計画的に進めていく必要があるんだろうなというふうに思います。そして、やっぱり興味がある、向いている職員に対して、じゃあ専門的な知識を後から取るという考え方も一つでしょうから、今回新たな職員で向いているというか、水道課に配属された若手職員を技術者に育成しようということで、水道課が積極的に取り組んでいただいて、知識が増えてきて今年度講習に行ってくれるということになりましたので、やはりそういった形でしっかり技術者を育てていくという観点を持ちながら運営をしていきたいというふうに思います。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) そうですね。広域化すれば技術者も増えるわけでありますけれども、企業団ですよね、あそこも今の生き字引が3月で恐らく定年ですね。後残るのは52歳ですね。若い人はちょっと分かりませんけれども、そういったことでこれ急務じゃないのかなと思いますので、適切に人事を配慮をいただきたいと思います。 それから答弁いただきましたけれども、例えば集落内で、私の集落としますと、古くからの株主がおってそこに孫が家を建てたとそういうことになると、給水管網になっているんで工事はすぐ可能なんですが、例えばうちで建てていきますと、ちょっと離れたところに集落、養鰻辺りが二、三人ありますよと。あるところもありますけど、ないところも地下水で生活水もやっておられるということになります。ここに給水管を布設する場合、いろんな制約があるんでしょうけども、要望された場合、町としてのどのような条件が整えばその給水工事は可能なのか、個人負担等を含めて状況、町内、県内含めて郡内ありましたら伺いたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 水道課長。 ◎水道課長(長友一彦君) どのような条件が合えばとかいう御質問でございますが、実際には、今、町の水道課のほうでは具体的な基準等は定めているわけではありません。現在言われるとおり、全ての道路に配水管は布設されているわけではありません。過去には給水管を民地に埋設したり等、いろいろと工夫をされて水道を布設していた経緯もあったようです。宮崎県内での状況をちょっと調べてみたんですが、17の水道事業体が自己負担での給水管布設をお願いしているというか、行っており、9つの事業体が幾らかの工事費の負担を行って布設をしているという状況のようであります。事業体によっては、きちんと要項等を定め対応しているところもありますので、答弁でもありましたように、新富町においてもその辺の基準、要項等を他の事業体を参考にしながら定めて、今後対応してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) 個人負担は大変だろうと思うんですね。いろいろケース・バイ・ケースもあるんだろうと思うんですけれども、これ企業団も一緒だと思います。やはりある程度統一したことをやっていただいて、そういう住民に対して説明ができるような体制ができればなと思いますので、お願いしたいと思います。 あとコロナ対策とかいろいろ水があればこそであります。水が豊富にあります。これは本当に日頃の管理に感謝を申し上げたいと思います。この水道につきましては、9月7日の宮日プレス、水道事業というのが全面的に取り上げております。これが本当の実態だと思います。課題も載っております。このとおりだと思います。 それでは、次に行きます。環境でございます。 環境問題につきましては、ずっと追跡をしておりますが、単独浄化槽は平成13年からということでございます。昨年度末の合併浄化槽、それから単独浄化槽等の使用人口、整備率といいますか、それぞれ伺いたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 担当に答弁させます。 ○議長(永友繁喜君) 都市建設課長。 ◎都市建設課長(甲斐雅啓君) 令和元年度での合併浄化槽処理人口でございますが、1万1,715人となっております。単独浄化槽については、2,657名、くみ取り槽につきましては、2,868名となっておりまして、整備率としては68%でございます。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) できたらもう世帯別が分かりやすかったんですけど、団地等がありますのでちょっと難しいのかなと思いますが、これにはやっぱり浄化槽の設置後の義務です。法定検査7条、11条がありますけれども、それぞれの検査目的、またこの検査を受けていない場合の処分、罰則等を教えていただきたいと思います。また、その過料について、町内の実例等ありましたら教えてください。 ○議長(永友繁喜君) 都市建設課長。 ◎都市建設課長(甲斐雅啓君) 法定検査第7条の検査ですが、浄化槽を新たに設置した場合には、使い始めて3か月経過した日から5か月の間に設置の状況及び水質の検査を受けることが義務づけられております。 11条検査については、保守点検と清掃が適正に行われ、かつその機能が正常に維持され、きれいな水が放流されているかどうかについて検査を行うものであります。 法定検査は保守点検、清掃とは異なりまして、法令の遵守状況の確認を行うとともに、問題が認められた場合には速やかに改善をするという目的で行うものでございます。法定検査が受けられないとか、不適を受けたときの罰則としましては、浄化槽法で30万円以下の罰金ということが決まっております。過料については、町内の実績がないということで県のほうには確認が取れております。 以上でございます。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) 実例がないということで、検査を受けられている方にとっては、例えば車検切れの車が静かに走っているという状態ではないかなと思います。平成14年合併浄化槽設置の補助ということで、11条検査についての受検率をちょっと注視しております。これ私の手元にあるのは、もう平成20年からしかありませんけれども、24年、25年、26年、27年と30%台、平均しますと37%台であります。平成28年度に39.3%という受検率、これは高鍋保健所管内新富町39.3%、これは最下位であります。それから平成29年42.9%、県内でこれは本町はワースト2位であります。それから平成30年高鍋署管内ですね、西都、高鍋、新富、西米良、木城、川南、都農、この中で1位は98.8%という受検率です。管内の受検率、単独、合併、高鍋管内平均しますと、平均55.6%です。これに対して新富町44.2%、最下位であります。この資料、担当課に資料を提出しております。内訳はやはり単独が14%、合併が67.5%ということです。やはりこれは、単独槽は補助金なしに自分で作っておりますので、補助金いただいておりませんから、そういう意識が低いんだろうとは思っております。ただし、合併はやはり補助金で設置をしているんだろうと思います。この合併浄化槽設置後の法定7条、この検査の受検状況について、町として設置者に対して追跡調査をされているのか、いないのか伺いたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 都市建設課長。 ◎都市建設課長(甲斐雅啓君) 合併浄化槽の設置届、また本町への浄化槽補助金の交付申請の際に、7条検査をはじめとします法定検査の依頼書及び7条検査手数料の領収書の確認を行っております。 法定検査の追跡につきましては、県の所掌事務と認識はしておりますけども、本町としましても法定検査実施についての啓発、追跡調査の支援について、協力をおこなっていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) おっしゃるとおり、11条検査は県知事認可、委託された公益財団、宮崎県の環境科学協会というのがやっているんですね。毎年行きますと、やっぱり何回も言いますけど受検でも安くない。10人槽までは3,800円、年間に1回取られますね。今、個人的なことを言うとあれなんですけど、5人槽ですけど、今はもう2人しかいないわけです。2人しか住んでいないけども5人槽を払うということになっているわけでありますね。受けられれば資料がありますので、浄化槽を見れば一目瞭然であります。ですから、公的立場にある方は受検あるものと信じておるところでございます。 この浄化槽も対応年数がきます。そして、合併浄化槽に変換するときには補助金、それから単独槽の撤去補助金がございますね。これもずっと言っておるんですけども、11条検査を履歴がしっかりしている方、受けていない方、差異がはっきりしているんですね、しかし、今も恐らく補助金の事業続行がされているんだろうと思っておりますけれども、その補助金を交付要綱の中に第5条、1から14ありますけれども、(9)に検査第7条の検査手数料の明記は、7条は明記あります。ずっと一貫して申し上げておりますが、この11条受検に関する明記、これを求めてまいりました。改めて聞きたいと思うんですけれども、この条文等の検討、これがなされているのかどうか伺いたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 都市建設課長。 ◎都市建設課長(甲斐雅啓君) 新富町浄化槽設置整備事業補助金交付要綱についてですが、補助金の交付申請第5条について、直近の浄化槽法検査結果書、11条の写しを添付することと改正を行っております。本年度、令和2年度から施行しております。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) すみません。ありがとうございました。 11条が載ったということで安心でありますけれども、これで本町の河川をきれいにする条例、これも生きてくるんだろうと思います。ここで、受検率の私もあまり言いたくないんですけども、受けられている方の身になって言っておりますので、受検率の高い自治体での取組、これで共通しているのは、もう御承知かもしれません。県、市、町、指定検査機関、それと保守点検と清掃業者の連携であります。 まず台帳整備ですね。先ほど言いましたけども、やっぱりこの分母のほうがどうもあやふやなところもあるようでございます。それから、水検査に関する干渉ということで、機関連盟の文書だったり、テレビ媒体のそういった活用だったりいろんなことをやっているようであります。 この一括契約というのは、もう御存じだと思います。保守点検、それから清掃、法定検査、これを一昨年から延岡市は取り組んでおります。それから西都市、これも何かの受検代行手続というのを始めたようでございます。ですから、この地元拠点の1社で何とか管理契約すれば、皆さん1回で済むんだということで理解が得られるんじゃないかなとずっと私は思っております。何とかこの一括契約、こういったことで受検率向上と普及率の促進のメリットがあると思います。町長の見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 大変、重要なことだというふうに思います。 一括契約の方式というのも大変重要になるんですけれども、やはり仕組みの問題がございます。7条検査、11条検査の法定検査につきまして、例えば20件の方に対して指導がいくかといったら、なかなかその指導というのがいかないですね。基本的には浄化槽点検業者、清掃業者にどこが受けているかというまず下調べがあって、実はやっていないところの把握ができないので、清掃維持管理をきちっとやっているところにしか、実は検査に行っていないという状況があります。ということで、やはり検査を受けていないところをピンポイントでやはりしっかり検査を受けてくださいという必要があろうかというふうに思いますので、まずそこをしっかり考えていかなきゃいけないというふうに思います。 一括契約については、最近全国的にも普及をしてまいってきているところにはなりますが、現在の環境科学協会の状況で、これが全部が本当に一括契約になったら、現在の11条検査というのが、先ほど阿萬議員がおっしゃられた3か月から5か月、もしくは半年の間に7条検査をやりなさいということになっているんですけども、実際、今、やっているのが8か月とか、9か月というところで、人的な配置ができていない状況にありますので、やはりそこの人的な配置をどう増やしていくのかということと、契約の方式の在り方というのをしっかり県と協議をしながら考えていただきたいなというふうに思います。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) 分かりました。また追跡させていただきたいと思います。受検率が上がれば、しません。 それでは、高齢ドライバーでありますけれども、これは元年6月定例会、当初150万ぐらいの計上だったかなと思いますけれども、サポカーが7月に開催されて60名参加されたということで、そのお声が「コミュニティーバス等が回って来ない地区に住んでいるので、免許返納は厳しい」ということがございました。そういう声でありました。 まず、これは2025年問題、団塊の世代が75歳になるということですね。高齢ドライバーが増えてくるわけであります。それで、2017年3月に道路法が改正されて、高齢ドライバーの更新時には認知機能の検査とか講習会ということで、大変私を含めて高齢ドライバーには厳しい環境になってくるんだろうなと、もうなっているんだろうなと思います。 それを背景に、高齢者の身体と心の自立促進、これに関する研究も進んでいるということで、国立の研究開発法人、ここに国立長寿医療研究センターというとこがあるそうです。この島田氏によりますと、やはり自主返納で免許がなくなると、生活の自立阻害、うつ病の発症リスクも高まるということですね。そういう結果だそうです。また3,500名の方の高齢者対象に調査をしたら、運転をしない者と運転を継続するその比較では、要介護になる危険性が約8倍、認知症になる危険性も2倍から3倍に増えるという結果ですね。そういった研究結果を踏まえて、昨年4月に開始されたそうです。ドライバーの加齢に応じた望ましい運転と安全教室の推進、運転寿命延伸プログラムというのを開発されたそうでございます。中身は、主なものは実車トレーニング、それからドライブシミュレータートレーニング、それからビジョントレーニングということでございますが、大変失礼ですけれども、町はこのような研究、プログラムを御承知でしたでしょうか、伺います。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 質問を受けて調べたところ、初めて気づいたということになろうかというふうに思います。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) ちょっと安全学校じゃないんですけど、ちょっとしばらく聞いてください。データがありますので。 交通事故の要因が、3要素あるそうです。人、車、道路環境、圧倒的に人のエラーが多いということですね。不注意、わき見、交通違反、これが94.6%、それから車、操作性と安全性、それから道路環境と続きまして、この中で人のエラーを3つまた分けられるそうですが、認知ミス、交差点での歩行者、車の見落としが58.9%、それから判断ミス、誰もいないだろう運転、これが23.5%、それから操作ミス、アクセル、ブレーキですね、これが17.6%ということですが、高齢者、確かに、今、私軽のオートマに変えたんですけども、役場の駐車場にバックで入りようとすると、どうしても曲がるんですね。だから、今、バックでなかなかとめられなくて、前進で前でとめるようにしてはおるんですけれども、マニュアルといいますか棒ギアが青春でした。今、40代の町長、立派なお車にお乗りでございますが、こういったはっとしたことはなかったでしょうか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 中古で立派な車に乗らせてもらっていますが、ヒヤリ・ハットは結構な頻度でございます。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) 安心しました。町長もいずれ高齢化になりますので、大事なことであります。すみません。 高齢ドライバー75歳以上、全国で免許保有者が425万人いるそうです。その63%は日常的に運転をしているということですね。男性が86%運転、さらに高齢ドライバーの半数が毎日運転しているということです。そこで、新富町の免許保有者数とそのうち65歳以上の保有者数、これを教えてください。 また、全体保有者に対する65歳以上の割合もそれぞれ伺いたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 総務課に答弁をさせます。 ○議長(永友繁喜君) 総務課長。 ◎総務課長(池田真二君) 6月30日現在になりますが、町民の1万2,265名の方が免許を所有しておりまして、65歳以上が3,756人と、30.6%になります。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) 免許保有者ということですから、原付とかいろいろあるんでしょうけども、これやっぱり割合、人口の高齢化率というのはちょっと私のほうで資料がありますけれども、新富町全体で1万7,000としたときに高齢化率というのは全体で26%であります。ただし、これを地区別に直しますと、40%越えかなというところですね。特に新田、日置が高齢化率が高いということになります。この地域の声を聞きますと、「やはり免許を返納すると交通手段がなくなる」「免許返納をよく言われるが、誰が日常生活の面倒を見てくれるのかということ」「バス代も高い、補助はできないのか」それから、西都方面の利用、これはもう新田の方が多いんですけれども、「病院も多いのでタクシーを利用するが、町民に対し半額補助はできないか」というような声、「車がないと病院に行くのにも町内の子どもたちに頼るしかないと」「仕事に負担をかけるんだ」ということのような声でございますが、こういった声で今回のデマンド交通、これに応える取組だと思っております。 これもいろいろと今からですから、課題が見えてくるんだろうと思っておりますけれども、ただし一方ではまだまだ手放さないんですね、免許が、高齢ドライバー。マイカー需要が高いわけであります。よく宮日の新聞、プレスにありますけど、窓に。高齢ドライバーの方ですね。大体60歳後半から92歳までの記事をよく見ます。要約しますと、やっぱり運転技能の低下、これを一番心配されておるということだと思います。ここで、全国で初導入されたとこがあるということで、何を導入したんだということですが、これは宮城の七ヶ浜町、人口が1万7,000人、それからサッカースタジアムを保有しているということで類似しているんだろうと思います。この運転寿命の延長を目指して、ドライビングシミュレーター、これを導入されたということです。ここに絵があるんですけれども、ちょっとパワーポイントで映せないのが残念ですけども、簡易型で機器2台、年間89万円のリース契約ということで、持ち運びが可能ということです。避難所とか集会所、高齢者を対象に講習会をやるんだというとこです。計測に1人15分から20分ぐらいかかるということですね。その間お待ちいただくので、介護の予防ゲーム、そして保健師の健康相談、老人クラブ等の活動も連携をしていくんだというお考えのようであります。 当然、コロナの終息を見せないといけないわけでございますけれども、こういったうちのほうでも社会福祉協議会、包括センターとの連携で、こういったドライビングシミュレーター等を導入していただいて、運転寿命の延伸を図ると同時に高齢者の生活の質、この向上、維持を図っていくとこういうのを狙いに、一方ではこのようなデマンドもいいんですけれども、このような取組ができないものか、お伺いしたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 常々私が申し上げているのは、高齢者の事故で免許返納の話ばかりあるんだけど、やはり高齢者が行きたいときに行きたい場所に行けるとか、生活の質の向上をしっかり担保してあげないと生きがいがなくなってしまうということを考えています。そういったことでデマンドタクシーだったりいつでもどこかに行ける環境をということで整えてきているところでありますし、もちろん交通事故防止の観点からも実質にお題目で、じゃあ、交通事故防止の啓発をしますと言って実際何も行動をしていないという状況ではなくて、何がしっかりとした具体的な対策として取れるかということで、例えばカラー舗装を実施をしたり、運転サポカーの補助金等をやってきた経緯がございます。先ほど、シミュレーターの件ございました。大変いい案だというふうに思いますので、前向きに検討をしてみたいというふうに思います。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) ありがとうございます。 終わりになりますけども、やはり最終的にはみんなお金を出して免許を取ったわけですよね。しかし、いずれ止めるときが来るわけでありますが、それはもう自己責任、自身が決めることだと思います。ですから、私自身も能力が運転の許可を得られるレベルを何とかして保ちたいと思っている1人でありますので、ぜひそういった取組を進めていただきたいなと思います。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) はい、取り組んでいきます。 やはりこの運転免許返納ということは、何て言うんですかね、人生の一部を何か切り取られるような気が自分はしていて、大変いい思い出だったり運転をした青春時代の実は思い出だったりがあるんですよ。そういった思い出が、何か、ああなくなるのかと思うような感じがするということを考えたら、やはりこのいつまでも安全に運転ができる健康な体を維持するということは、凄く大事な観点だなと改めて思いましたので、積極的に進めてまいりたいというふうに思います。 ○議長(永友繁喜君) 阿萬議員。 ◆議員(阿萬誠郎君) 何とかお昼前に終わりましたので、これで私の質問を終わります。……………………………………………………………………………… ○議長(永友繁喜君) ここで暫時休憩いたします。午後は1時から再開いたします。午前11時50分休憩………………………………………………………………………………午後1時00分再開 ○議長(永友繁喜君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 執行部より、午前中の発言に対し訂正したい旨がありましたんで、許可をいたします。水道課長。 ◎水道課長(長友一彦君) すいません、午前中の阿萬議員の一般質問の中で、私が答弁の中で、漏水量が「21トン」とお答えをしましたが、正しくは「21万トン」でした。訂正のほうをお願いいたします。失礼しました。 ○議長(永友繁喜君) 12番、吉田貴行議員の質問を許します。吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) 私は、先に通告した内容に基づき質問をいたします。 第1は、新型コロナウイルス対策についてです。 まず最初に、現在の状況と将来の予測も踏まえ、感染予防対策にどう取り組んでいくのか、答弁を求めます。 次に、感染予防対策とともに、新しい生活様式についてどう取り組んでいくのか、答弁を求めます。 この問題の最後に、新型コロナ禍の防災対策について、令和2年7月豪雨からの教訓をどう生かしていくのか、答弁を求めます。 第2に、新田原基地の問題について質問いたします。 8月27日付宮崎日日新聞は、米軍による新田原基地の緊急時使用に伴う施設整備について、国は9月1日から工事を着工すると報道しました。一方、町長は6月議会の私の一般質問に対し、「周辺住民に対する十分な説明を行うことの申入れを行っております」と答弁しています。この間の経過も含め、一体どうなっているのか明確な答弁を求めます。 第3は、教育問題について質問いたします。 まず最初に、障害児教育について、支援学校には設置基準等がないと聞いていますが、このような状況について教育長はどのような認識をお持ちなのかお伺いいたします。また、支援学級についての設置基準等はどうなっているのか答弁を求めます。 次に、小中学校における新型コロナ禍の対策について、どう取り組んでいるのか答弁を求めます。 最後に、福祉の問題について質問いたします。 聴覚障害者、難聴者に対する補聴器等の補助金など、町独自の支援制度について実施はできないかどうか、答弁を求めます。 以上、誠実な答弁を求めまして、壇上からの質問といたします。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) それでは、吉田貴行議員の御質問にお答えいたします。 始めに、新型コロナウイルス対策に関する御質問でございます。 今年に入り、新型コロナウイルスの感染が国内に広がる中、感染拡大防止の具体策を盛り込んだ政府の基本方針が2月25日に示され、これを踏まえ本町では翌26日に対策本部を設置し、国内及び県内の感染状況を注視しながら、町民への注意喚起を初め、町主催行事等の開催自粛や公共施設の休館、小中学校の臨時休業、飲食店への休業や時間短縮営業の協力依頼など、感染拡大防止対策に取り組んでまいりました。 5月25日には、全ての都道府県において緊急事態宣言が解除されて以降も、継続して感染拡大防止の取組を行ってまいりましたが、7月22日に高鍋保健管内で初めて感染が確認されて以降、新規感染者の急増やクラスターの発生などにより感染が広がり、依然として予断を許さない状況が続いております。 引き続き、町民の皆様には、買い物や食事、外出の際の手指消毒やマスクの着用、密集、密接、密閉の3密を避けるなど、新しい生活様式を取り入れた行動をお願いするとともに、町職員が率先して毎日の検温や消毒、換気等の感染防止対策を実践し、広報啓発に努めていきたいと考えております。 また、PCR検査の拡充や感染に関する情報提供の在り方、保健所との連携強化について県と協議しながら取り組んでまいります。 次に、新しい生活様式につきましては、国が示す新しい生活様式の実践例を取り入れながら、本町では新たな生活様式への対応といたしまして、飲食店等に対しデリバリーサービス支援事業や店舗改修補助等を行っており、役場においてはウエブ会議やテレビ会議が行えるよう施設を整備する業務環境改善事業に取り組んでいるところでございます。 次に、新型コロナ禍での防災対策につきまして、まずは町民の皆さんには、親戚や知人の家や車中での避難が可能かを検討していただくことや、避難時には通常の持ち出し品のほかにマスク、消毒液、体温計などの準備、避難前の自分の体調を確認していただくことが必要となると考えております。 避難所での感染予防対策といたしましては、新型コロナウイルス感染兆候者や濃厚接触者の避難所と一般の避難者の避難所は個別に開設をし、車中避難できる場所も開設予定でございます。避難所には消毒液、マスク、ハンドソープなどを配置し、避難者同士が密接、密集にならないよう、必要なスペースを確保したいと考えております。 今回の7月豪雨災害では、避難の遅れが災害拡大されたものと思われますので、避難指示のタイミングの重要性を改めて感じたところであります。 次に、新田原基地問題についてお答えをいたします。 米軍による新田原基地の緊急時使用に伴う施設整備については、6月議会定例会以降の経過について、国は7月3日から7月13日にかけて町内6か所で説明会を行いましたが、7月10日に十文字地区で行われた説明会で住民からの再説明の要請があり、国は再説明会の開催を調整しておりました。全国的に新型コロナウイルス感染症が拡大する状況下での再説明会の実施は適切ではないという判断を行い、その旨を地区住民にお伝えをしたと聞いております。 再度、説明会を行う前に工事に着手されたことは大変遺憾ではありますが、国は今後も説明の機会を引き続き検討すると言っており、早期に説明責任をしっかり果たしていただきたいと考えております。 また、工事については9月1日から着手することの連絡を受け、現在、基地の外の仮設駐車場の工事を行っていると聞いております。 町といたしましては、これまでも言ってきたとおり、今回行われる施設整備については、住民生活の安定に影響が大きいことから、整備する施設の必要性と施設整備の進捗状況等について、しっかり説明することや、基地の運用によって大きな負担を受けている基地周辺住民の皆様が今回の工事により、安心安全の確保や住環境への影響が生じることないよう、国の責任で十分な対策を講じるよう申入れを行っております。 次に、福祉問題についてお答えをいたします。 聴覚障害者、難聴者の対策についてでございますが、聴覚障害者の方の「聞こえ」を支援する補聴整備としてヒアリングループ、携帯型ですけども、を導入しております。引き続き、窓口での利用促進を図ってまいります。 また、聞こえにくさについては、早めの対応が必要だと考えますので、補聴器購入時の補助拡大も含め、聴覚障害者、難聴者の対策について研究をしてまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(永友繁喜君) 教育長。 ◎教育長(別府宗光君) 吉田議員の御質問にお答えいたします。 教育問題について、障害児教育についての御質問ですが、まず最初に、支援学校の設置基準についてですが、小学校、中学校等については、学校教育法3条に学校の設備や編成などを定める設置基準が定められていますが、特別支援学校にはありません。現在、地域の実態や障害種や学部等を踏まえて、多様な形態で設置がなされているのが現状です。 近年の知的障害特別支援学校の児童生徒数の増加傾向を見ると、普通教室はもとより特別教室なども含めて、適切な教育環境が必要であると考えます。 次に、小中学校の特別支援学級についてですが、学級編成の基準として1学級当たり8人とされています。今年度の小中学校の特別支援学級は、小学校では知的障害学級が3クラス、自閉症、情緒障害学級が6クラス、中学校では知的障害学級が3クラス、自閉症、情緒障害学級が3クラスとなっています。1クラス当たりの在籍者数は1人から8人と学校によって異なりますが、普通教室を実情に応じて使用しております。 次に、新型コロナ禍での対策についてですが、基本的には文部科学省が示している「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~学校の新しい生活様式~」及び「新富町小中学校児童生徒における新しい生活様式」により、感染予防対策に取り組むこととしています。学校規模によって、教室での児童生徒の基準間隔を確保することが難しい現状もありますが、各学校において検温等の健康チェック、手洗い、消毒、マスク着用、換気等を基本としながら感染予防対策に取り組んでおります。 以上、お答えといたします。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) 基地問題から、ちょっと質問させていただきます。 町長が6月議会で、国に十分な説明をやってほしいということで申入れしているという話ですけども、これは工事に関する説明はもちろんですけども、そもそもなぜ、弾薬庫とか必要なのかというようなことも含めての説明の要望だというふうに認識していますけども、これ間違いありませんか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 基本的には、工事が始まることによる説明会ですけども、それに伴うなぜ工事が必要なのかという根本的なことも、住民の皆様方から大変意見をいただきましたので、そこも含めてきちんと説明するようにということで伝えてあります。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) そもそもの問題も含めて説明してくれと言っているというのに、せずにやったと。つまり、7月にあった6回の説明というのは工事に関する説明ですよね、そもそも。 それで、ちょっと私、調べてみましたけども、昨年12月に区長会でやった説明が最後の説明と、そもそもの。町長も出席しているんで、よく御存じと思いますけども。これについて、マスコミはどういう形で報道したかというと、宮日新聞、見出しで、国説明に住民批判、不明確な要素ばかりで納得できない、これ代表区長の意見です。国の姿勢はいつも一方的だという批判があります。 朝日新聞、住民納得できない、弾薬庫に何が入るのか、一方的な押し付けだけだと、こういう批判が続出したというふうに書いております。同時に9月1日から着工するということで、朝日新聞には不安を置き去りというような、こういった記事が載っております、不安置き去りと。この中では7月に行われた6回の説明会に対する町民の声も紹介しております。この中でもかなり町民としては納得できないというのが出ているわけです。 6回行われた工事説明会については、緊急時とは、弾薬庫に何が入るのかといった疑問が相次いだと。だが、支局、これ熊本支局です、支局からの明確な回答はなく、住民の不安は解消されなかった。朝日新聞にこう書いています。 これが現実だと思うんです。これ私の意見ではありません。マスコミが記載した意見であります。町長も同じ気持ちではないでしょうか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 全ての質問だったり、回答等に目を通させていただきました。大変、住民の皆さんの御不安、御心配があるというふうには認識をしていますし、私自身もさらに、まだ詳しい説明だったり、納得をいけるような説明をしっかりしていくということは重要だというふうに認識をしております。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) 私も長いこと議員していますけども、九州防衛省とか国に対して、地元の町長、説明してほしいと、説明会やってほしいと、こういう形で足蹴にして、着工するというのは珍しいです。少なくとも地元の町長の意見は大事にして、それに応えようとする努力をするはずなんだけども、ほとんどは一顧だにしないと。それで、町長ほうも遺憾というだけじゃなくて、やっぱりちゃんと次の手を考えないかんじゃないかなと思うんだけど、これでいいんですか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) もちろん、説明をお願いをするというようなことは続けていかなければならないというふうに思いますし、今後も説明をしろというような求めていくことも大事ですけども、安全対策が、現在進められている工事というのは、基本的には工事のため、工事に入るための工事というふうに聞いております。本格的な工事をする前に、例えば渋滞をなくすためとか、駐車の整備をするためとかっていう工事と聞いていますので、できる限り早く住民の皆さんに説明をしなさいということは、まだ伝えてあります。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) 説明を求めるというのは当然分かるし、町長も2回行われた区長会の説明会には、1回目のかな、どっちみちしてきてるでしょ。それで区長さんたちの意見も、疑問とか質問、意見も聞いておられて、不十分だということもおそらく言われているというふうに思うんです。そういう中で着工するということ自体が非常に問題があると私は思うんです。 それで、少なくとも、もう着工はしょうがないんだけど、説明するまでこれ以上工事は進めるなと、少なくてもです。説明会やる暇がなかったってうそですよ。7月に6回やっているわけです、工事関係の説明を。そこで同じ時期にちゃんと中の説明もすればよかったんです。そういうことはせずに、そういう話でしょ。しかも一方で、国はGoToトラベルとかどんどんやっているじゃないですか。それをコロナを理由にしてやらないというのは納得できないし、説明する期間はあったと思うんです。これのところについてはどう思われますか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) もちろん、説明会をきちんと開催してくださいというのは再三お伝えをして、九州防衛局だったり支局のほうも、実際のところは何回も日程を調整に来ました。そういった中で、新富町がやはり公共施設を閉鎖をしたというような状況の中でなかなか集まることができないということもございましたし、そういった部分でまだ説明が足りていないということは、お伝えをしているところであります。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) ちょっといろいろ言うんじゃなくて、少なくとも説明会やってから工事を進めるというぐらいやってくださいよ。町長でしょ。新富町代表なんだから。しかも、自分がずっと要求要望してきたことでしょ。そしたら少なくてもそういうふうにやってほしいなというふうに思うんです。じゃないと、何て言うか、信頼関係もへったくれもないなと思うんです。基地がある所在地の新富の町長が納得がいく説明という話もあるんだけど、少なくても説明会やってくださいって言っているのに、説明会もやらずに着工するということ自体、許されないと私は思うんです。そういうことでお願いしておきたいと思います。 それで、7月に行われた6回の工事説明会で、主に十文字のことなんですけども、どういう要望が出されて、答弁書も文書できているんだけど、どういう答弁になっているのか、ちょっと紹介してください。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 担当に答弁をさせます。 ○議長(永友繁喜君) 基地対策課長。 ◎基地対策課長(宮武祐二君) 吉田貴行議員の御質問に対しての答えなんですけど、それぞれ一つ一つ御意見があって(「主なものだけでいいですよ」と呼ぶ者あり)じゃあまず、工事関係についてから。地区内の環境モニタリングはしないのかという御意見。あと、1年間1日工事執行型の工事車両が、100台から200台の車両が通行するのかとか、あと夜間工事をしないということはできないのかとか、あと十文字地区については、地区内は大型車両は通らないんですけれども、基地に隣接していると。当然、基地内を大型車が通れば振動、騒音がします。地区内に影響が出ないようにという御意見とか、あと環境調査の結果を住民に知らせるのかとか、そういう御意見が出ました。それについては一つ一つ御回答がありまして、例えばモニタリングであれば、基地内と地区と境界で行いますなり、車両の通行の利用については、毎日毎日その車両数が通るわけではございませんとか、あと夜間工事については終日行うことがないように基地と調整をしていきたいとか、基地内の工事に対する騒音、振動については、仮囲いの工事を行って低減に努めますとか、そういう御意見がありました。 あと工事以外のことについては、地上騒音対策、あと住宅防音工事の制度の見直しとか、あと移転補償制度の見直し等ができないかという御意見がありました。これについては、九州防衛局が答えているんですけれども、様々な事業をやっておりますが、御意見を伺ったので持ち帰らせてくださいというような話も出たところです。 あと先ほど、吉田貴行議員から言われましたとおり、弾薬庫の安全性とか弾薬庫に何がどれくらい入るのか、あと緊急時使用とは何なのかというような御質問が出まして、それはこれまで国が言っているような答弁、同じような答弁が出たところです。 最後に、住民の方から様々な問題が解決しない中で、工事をやっていくというのはなかなか納得がいくものではないので、再度説明会を開いてもらえないだろうかという御意見が出まして、国のほうも一度持ち帰らせて下さいというようなことで、その場が終わったような形です。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。
    ◆議員(吉田貴行君) 熊本支局かな。文書がきて、4項目ぐらいきているんですけども、これについて町長、納得できるような答弁ですか、これ。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 周辺整備、例えば地上騒音対策だったり、今まで積み残してきた部分が大きいんです。今回、やはり説明会の中でも一番大きかったのは、今回の工事に関することというよりも、工事自体に関することよりも、やはり今まで積み残してきた問題のほうが声が大きくされていたのかなというふうに思いますので、そこの部分の回答には全くなっていないというふうには感じたところであります。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) 直接、工事に関することではないんだけども、しかし今までずっと要望してきて全然実現しないと。全然かどうかは別にしてもほとんど前進しないということに対する不満が爆発したわけです。しかも、そういうのを分からずにああいう文書を回答きたわけです。しかも聞いたところによると、うちの職員があれ持って回っているという話なんだけど、それ事実ですか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 基本的には、全ての文書配布は国の責任でやりなさいということも伝えてありますので。ただ、どうしても地区の区長さんにお願いをするというときは個人の情報になってしまうので、うちから文書を配送するということになりますけども、基本的には個人の文書に関しては、基地がちゃんと文書配布をしろと言っています。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) 当然そうですよね。しかもあんた、町長が納得いかんような文書を持って回るという話、職員があってはならないと私は思うんです。そういうことで、少なくとも町長がこの間要望してきたそもそもの説明会、これは区長会だけでは不十分だと私思うんです。何か所かあったらいろいろあるし、時期もいろいろあるんだろうけども、それはやっぱり必ず開催するということと、工事説明会で出された要望についても、誠実に答えると。明確な答弁ができないところもあるでしょうけども、しかし誠意をもって答弁すると、大事なことなんですよね。ですから、そういうことが解決しないというか、前に進まない限りは、私は工事するなというふうに、ぜひ町長の口からも再度、国のほうにはお願いしてほしいんだけど、どうですか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 説明会をしっかりして、納得がいくような住民に安心安全を担保してくださいということは、変わらず伝えてまいりたいというふうに思います。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) ぜひ、そういうことで厳しく、今後のこともあるんで、ちゃんと、国のほうは議会についてはあまり町民の代表と思っていないよね。でも、町長についてはやっぱり町民の代表だと思っているんで、町長の意見については非常に尊重するというのは、この間の流れなんです。町長の意見まで尊重しなくなると一体どうなるんだと思うんで、ぜひやってほしいなと、そういう立場でやってほしいなと思うんですけれども。 それで、ちょっと具体的なことについても聞きます。弾薬庫について、経済産業大臣の承認がいると聞いていますけども、これは下りたんでしょうか。 ○議長(永友繁喜君) 基地対策課長。 ◎基地対策課長(宮武祐二君) 弾薬庫の承認についてということでございますが、現在も防衛省内において手続中ということで聞いております。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) そうなると、弾薬庫、今のところ作れないと言いますか、作れませんよね。どういう手順というのは分からないですけど、今のところ作れないということでいいんですね。 その次に、弾薬庫の広さも600平米で上がっていますので、保安距離だとか安全基準についてはどうなっているのか、ちょっと教えてくれますか。 ○議長(永友繁喜君) 基地対策課長。 ◎基地対策課長(宮武祐二君) それでは、保安距離についてお答えいたします。 今回整備する火薬庫の基地周辺に保安物件がまずあるかということで、対象物件は所在するということで聞いております。保安物件については第1種から第4種まであり、いずれも必要な保安距離を確保しているということで聞いております。保安距離ですが、前回の議会の中でも御答弁させてもらったんですけれども、具体的な保安距離については貯蔵量等により決定されるため、これを明らかにした場合は、貯蔵量が推察され、これにより自衛隊や米軍の能力が明らかとなることから、国としては回答は差し控えますということで聞いておるんですが、火薬類取締法の施行規則の中で、1級火薬庫であれば最大40トンの貯蔵ができるということにされておりますので、仮にではございますが、例えば最大40トンを貯蔵した場合に、保安距離が第1種区域であれば550メートル、第2種が480メートル、第3種が270メートル、第4種が170メートルということに規定されておりまして、貯蔵量と保安物件に応じて保安距離が上がるということになっておるようです。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) 詳しいことが分かればまた、いろいろ教えてほしいと思うんですけど。 毎日新聞のこれ電子版なんだけども、防衛省が弾薬庫の保安距離が足らなかったと、不備があったということで発表しています。宮崎県も2か所あったということで、これ宮日新聞に出ましたけども、陸上自衛隊の都城と高畠山。陸上自衛隊の都城は民間までの保安距離が足らなかったと。重大な問題ですよね。弾薬の量を減らしたんでいいんだって言っているんだけど、よく分からないですよね。こういうこともあるで、これは情報として報告しておきたいと思います。 それで、次に現在、進められようとしている米軍の新田原基地に伴う施設整備の内容ですけども、これ私は明確な米軍施設、アメリカが使う施設なんじゃないかなと思うんで、1980年に結んだ日米共同訓練に関する協定書、あるいは平成19年に結んだ覚書、これに違反するんじゃないかと思うんだけど、町長の認識はどうですか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) あくまでも、防衛省によると米軍基地化ではないと、米軍化でもないと、あくまで一時利用ということでそういう認識であります。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) 町長の認識を聞いているんです。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) そういうふうに一時利用だというふうに思っております。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) 訓練移転のときの法的根拠について聞きました、平成18年かな。これは当時の基地対策課長が地位協定の24Bだというふうに答えています。今回、九州防衛局に、今回にあった法的根拠は何かと聞いたら、これももちろん安保条約であるんでしょうけども、地位協定の中の日米合同委員会で決めたんだと。自衛隊施設をなぜ24Bで決めるのか、なぜ日米合同委員会で決めるのか、不思議です。 しかも、訓練移転のときに初めて平成19年の3月に、日米合同で基地の調査やっているんです、基地の調査、これ初めてです。私、その当時聞いた、どうして自衛隊施設を作るのに日米合同で調査するんでしょうか。これ米軍基地化ではないですか、町長。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 同様の質問も国に対して行っておりますが、あくまでも一時使用だということの回答を得ております。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) わかりました。いずれにしても、施設整備について、今度の施設整備については説明会ちゃんとやるように言ってほしいし、やらなければ、もう着工しているんで、しかし工事進めるなと。もともと弾薬庫についても経済産業大臣の承認がいるんだという話でしたでしょう。いろいろ事情があってまだ動いてないんでしょうけども、これすらまだもらっていないという状況なんで、そういうことを踏まえてぜひ、要望してほしいというふうに思いますので、ぜひお願いしたいと思うんです。 それと、米軍基地化どうかというのは、もっと誠意を持って考えれば分かりそうなものだなと思うんだけどね、僕は。ただそれはもう町長の認識なんでいいんですけども。じゃあ、次に移りたいと思います。 コロナ対策についてお伺いします。 最初に予防対策についてお伺いしますけども、その前提として情報共有、県との。これはスムーズにいっているのかどうか、ちょっとお伺いします。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 担当に答弁させます。 ○議長(永友繁喜君) いきいき健康課長。 ◎いきいき健康課長(山本茂人君) 現在の県と市町村との情報共有の窓口として、コロナ匿名ホットラインというものが設置をされております。それで8月の5日から毎日の情報の提供、それから市町村からの問い合わせ対応の一元化、また首長によるウエブ会議の開催等により、これまで情報共有が行われているところでございます。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) 本当なの、ちゃんと言っているの。これ宮日新聞、ずっと載りましたよね、各首長の。これ小嶋町長が載ってるやつ。小嶋町長は情報を共有し、連携強化をと言っています。その次が木城町の町長です。ここはPCR検査をもっと拡充しろというふうに言っております。 これも同じ宮日の記事なんですけれども、これは延岡市の読谷山さん、権限移譲しようって言ってる、権限移譲。宮日ではどう報じたか。コロナ対策。県対応に市長、不満噴出と、こういうふうに書きました。それで、コロナというのは県だけ、町村だけやればいいという話じゃなくて、国民、県民全体で取り組まないと予防できないんです。ところが、その先頭に立ってやらないかん県と市町村がこういうありさまです。何してんのって町民思うんですよ、これ。少なくてもこういう状況は解消されたと町長は思っていますか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 山ほど不満がございました。もちろん、しっかり考えなければいけないのは、例えば氏名を公表したり、会社名を公表したりして、風評被害だったり、差別的、人権的な配慮が足らないようなことがあってはならないということを、まず第一義的に考えなきゃいけない。 ただし、感染予防対策もしくはそういった感染された方だったり、周りの方々の不安の解消等も、これは市町村の大きな役割だというふうに思いますので、町民の皆さんは市町村長役場は、誰が感染したかとか、誰がPCR検査を受けたかとか、濃厚接触かっていう全ての情報を市町村が知っていると思っていらっしゃるかもしれませんけども、実際きている情報は新聞等で知り得る情報以外は町村に実は下りてきていないという状況が続いていました。そういった状況の中で、少しでも早く分かるところの情報は教えてくださいということを、再三再四、お伝えをしたんですけども、なかなかそれは現在まで解消されていない。 ただし、30分ほどぐらい前に、記者会見の少し前に、現在は年齢と、名前はないです、年齢と感染日、ちょっとした情報だけがくるような形になっていますので、現在、検討をしていただいているところであります。もう少し連携強化をしてくれということで、県には強く言っているところであります。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) ぜひ、連携を密にして取り組んでほしいなと思うんです。 それで、私、町長、今言われましたんで、8月6日に共産党の県議会が河野知事に申入れをしました。これは河野知事も参加、来ていただいたんですけども、その中で情報の共有については質問してくれって言うて質問してもらったんです。そしたらこともあろうに河野知事は、感染予防法があるんで情報はあまり出さないんだという趣旨の答弁をしました。感染予防法の第16条が情報の公表というふうになっています。これ2個ありますけど短いんで、ちょっと紹介してもらえませんか。 ○議長(永友繁喜君) いきいき健康課長。 ◎いきいき健康課長(山本茂人君) 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律というものがございます。この中の第16条情報の公表という条項がございまして、厚生労働大臣及び都道府県知事は、規定により収集した感染症に関する情報について分析を行い、感染症の発生の状況、動向及び原因に関する情報並びに当該感染症の予防及び治療に必要な情報を新聞、放送、インターネット、その他適切な方法により積極的に公表しなければならない。 また、第2項では前項の情報を公表するに当たっては、個人情報の保護に留意しなければならない、とあります。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) プライバシーには十分注意しながら、積極的に情報は公開しなさいとなっているんです。当然、プライバシーは誹謗中傷もあるから、本当に慎重にやらなきゃいけないと。でもPCR検査何件受けたのかは、いわゆる感染においてはどうなのかとか、それは個人情報に関係ないことまでならないというんじゃ話にならないですよね。 だから、感染予防法がなぜそういうふうになっているかというと、情報を共有してみんなで取り組まないと防げないんですよ、これ。県だけ情報を持っとったって何の意味もないんです。ぜひ、そういう立場で、頑張っていると思うんだけど、頑張ってほしいなということでお願いしておきたいと思います。 次に、PCR検査等の拡充についてお伺いしたいと思います。こういう予防の観点で。 私はずっと、診断目的じゃなくて防疫目的でPCR等の検査については拡充すべきじゃないかと、少なくても例えば医療関係者とか学校だとか、障害者施設、高齢者施設、保育園、幼稚園、こういったところについてはやっぱり優先的にやるべきじゃないかという話をしてきましたけども、これは町長もそうだと言っていますけれども、この考えに変わりはありませんか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 基本的にはずっと、そのように私も申し上げています。感染を確認をするだけではなくて、これは感染拡大防止に資するために、このPCR検査というのをしっかり生かしていくべきだというふうに訴えております。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) ぜひ、引き続き要望してほしいんだけど。これ宮日新聞に載った記事です。これ県医師会のウイルスの専門家の理事の方です、宮崎の。この中で、休業要請効果は限定的、PCR検査体制拡充をというふうに訴えておられます、専門家が。 それと東京都の医師会の会長さんは、PCR検査の拡充というのを言っておられて、東京都内で1,400か所つくるんだと、PCR検査の場所を。これ1万人箇所なんです。新富町で言えば1か所か2か所ぐらい作るということであると。 それと、世田谷区は御承知のように世田谷モデルで2万5,000ぐらいですか、いわゆる保育園だとかそういうところ、学校関係者とか、そういう人たちはやっぱりPCR検査やるということで、公的な世田谷区が金出してやるんだというふうに言っていますし、いつでもどこでも誰にでもPCR検査を行なえるようにしたいんだという話もしております。 長崎も長崎医大の先生方と検討、民間も協力しながらPCR検査の拡充ということをやろうとしております。いずれにしても、PCR検査をについては、やっぱりそういう規模で今後やっていく必要があるんじゃないかと思うんですけども、同時に第3波といいますか、あるいはコロナが収束した後も感染症というのは、また新たな感染症というのはくる可能性があるわけです。この間もMERSだとかSARSだとかエボラ出血熱だとか、いろんな感染症が出てきました。そういうことも踏まえると、やっぱりどうしてもそういった検査体制の拡充というのは求められると思うんですけども、町としてやれることは限られたことがあると思うんだけれども、昨日の答弁でもいろいろお話がありましたけども、ぜひそういう立場で頑張ってほしいと思うんだけど、町長はちょっと認識といいますか、見識をお伺いしたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 私が一番基本に思っていることというのは、自由への侵害をしたらいけないと実は思っています。この感染症の疑いがあるとかいうときに、検査で陰性を確定をしないとかなり不自由な思いをされると。公権力によって例えばどこにも行くなとか、自由な行動がとれないというような状況がありますので、やはりこれはしっかり解消をしていく必要があるというふうに思っております。 一度、新富町で抗原検査、抗体検査、何らか簡単な簡易検査をしながら、例えばよそから公務で出張に来られた方に検査をして、行動制限をあまりかけないとかというようなことはできないかという検討もしたことがあるんですけども、なかなかそれも県のほうから確定要素が出ないのでだめですというふうに回答をいただきましたので、やはりPCR検査という方法をとりながらやりたいというふうに思っているんですけども、周辺市町村と、町だけではなかなか難しいので、周辺市町村としっかり連携をとりながら、どういった形でやれるかというのを検討してまいりたいというふうに思います。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) なかなか1町では難しいって、そう思うんです。医療体制とか人員確保もいりますから。ですから、ぜひ広域的に検討してもらって、やってほしいなと思うんだけど。 西都のドライブスルーというのはどうなっとかね、これ分かりましたら教えてください。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 実は、ドライブスルーというのも誰で行ってということではなくて、場所が分からないようにとか、連絡をして車に乗ったままというような形のドライブスルーでありまして、じゃあ検査を受けたいときにぱっと行ってということでないようなドライブスルー方式を検討されていたみたいでございます。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) 私の知り合いが体調が悪くて、発熱があって、病院に電話をかけて診断を外で受けて、保健所に連絡とってPCR検査を受けて、陰性だったんですけども。昔と違って、前と違って、今、すぐやってくれる。混んでほしくないから。問題はやっぱり混雑したときの対応どうするかです。それで、そういったときの体制のために、医療体制と保健所の強化というのはどうしても必要だというふうに思います。1回保健所については全国的に850ぐらいあったのが490ぐらい減っているという話をしましたけども、県内見てみれば、私が知っている範囲ですけども、西都市がなくなった、国富がなくなった、串間がなくなったということで、県内も保健所が随分減っているというふうに思います。 それでやっぱり、表に立つのは保健所なんです、今ね。宮崎市は独自で保健所持っていますから、市独自でいろいろやるんでしょうけども、県はもうどんどん減ってきているということなんで、この保健所の拡大強化、拡充について、ちょっと県のほうにも要望してほしいなと思うんですけども、これについてはどうですか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 医療体制の確保と保健所の確保については、常々お願いを申し上げているんですけども、やはり問題点は保健の方だったり、保健所が今回の場合でも高鍋がクラスターが起こった場合に足りないと、もう職員は全く足りない状態だったので、いろんな地域から応援に来た。それでも足りないから臨時で雇用をして、受付だったり窓口を回したというような形がありましたので、現在足らない、今後も足らないのをどうするかということもしっかり検討しなきゃいけない案件だというふうには思います。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) もともと保健所が全国に増えてきたというのが感染症の肺結核、あれが一つの要因になってずっと増えてきたんです。それがいずれやはり少なくなって減ってきたと。だから、前のように単純にさせということだけではなくて、何かあったときに機動的にできるような体制も考えておかないけないんじゃないかなというふうに思うんで、そういうことを含めて、ぜひ要望してほしいと。 それと、6月議会でも医療体制、医療の問題についてお伺いしました。患者数が減って、医療機関そのものが経営的に苦しいということは出るんじゃないかという話、質問しましたけども、あのときにレセプトの関係であまり変わりがないという話を聞きましたけども、今のレセプトの状況、昨年と比較して、町内の医療機関の状況について、ちょっと教えてください。 ○議長(永友繁喜君) いきいき健康課長。 ◎いきいき健康課長(山本茂人君) レセプトの件数の比較についてお答えしたいと思います。 本町の国民健康保険加入者のレセプト、レセプトと言いますのは、1人について1医療機関1か月分の診療報酬明細書をレセプトと呼んでおりますけども、これを今年の3月から6月までの期間と、昨年の同じ時期を比べたときに、レセプトの件数で2,232件減少をしておるようです。率にして8.5%下回っております。 それから、その月別に見ますと、特に5月が8.6%の減、6月が13.4%の減というような状況で、あと入院外来別に見ますと、入院が5.3%の減、外来が9%の減、柔道整復が13.4%の減というふうになっておりまして、町内では内科等の診療所、それから整骨院等もございます。この辺についても影響が出ているというふうに考えております。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) コロナを受け入れている病院も大変ですし、コロナを受け入れていない病院についても自粛の関係で、診療抑制があるということで、医療報酬も2014年からずっと減ってきているんで、今の病院体制というのは経済的にはあっぷあっぷなんですよね。それで、コロナで影響が出てきていると、なかなか経営が難しいという病院も出てくるというふうに心配されているわけです。 それで、これはうちだけというわけではありませんけども、これは国も含めてですけども、ぜひ、地域の病院がなくなるちゅうのは大変重要な問題だと僕も思いますので、そういうことがないように、必要な支援については国、県に対して要望してほしいなと思うんですけども、いかがでしょうか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) ここも国、県に対して要望をしている、県に対して特に要望させていただいたということで、やはり県を通してまた国に要望していただきたいというふうに考えております。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) ぜひ、お願いしてほしいというふうに思います。 それで、次に新しい生活様式の関係ですけども、商売やっておられる方についてはいろんな形で、対策をとって補助金も出したりしてますけども、それだけでは不十分だということで、とりわけ学校だとか、高齢者施設だとか障害施設、保育園、幼稚園、こういったところの主に3密対策ですよね、こういったのを進めていかなきゃいけないなというふうに思っているんですけども、学校は後でやりますけども、全部やると時間がなくなるんで、保育園についてちょっと質問したいと思うんですけども。 保育園には保育士配置基準だとか面積基準がありますけども、うち新富町は国の基準と同一ということでいいですか。 ○議長(永友繁喜君) 福祉課長。 ◎福祉課長(稲田真由美さん) 保育所における保育士の職員の配置基準、面積基準については国の要件と同じでございます。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) 皆さん知っていると思うんですけども、ゼロ歳児3人について保育士1人、1歳から2歳児6人について1人、3歳児20人について1人、4歳から5歳児30人について1人。面積基準は、2歳児以上で1人当たり1.98平米というふうになっています。 それで、この基準はいつ決めた基準か分かりますか。 ○議長(永友繁喜君) 福祉課長。 ◎福祉課長(稲田真由美さん) 国のほうが定めたときという認識でおりますが、国のほうが児童福祉施設の設置及び運営に関する基準ということで、一番最初に定められたのは昭和23年であろうかと思っております。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) 1948年なんです。だから、ここでその当時生まれているのはうちの副議長と代表監査ぐらいです。あとは皆さん、影も形もないというぐらい、72年前になります。 それで、コロナがあるかどうかは別にしても、こういった基準がいまだにやられていると。もちろん、市町村では国の基準じゃなくて自治体独自の基準でやっているところもあると思います。でも、うちは国の基準でやっていると。 それで、3密はやめましょうというときに、こういった基準を、72年前の基準でやっていると、こういうところに光を当てて変えていかずにどうするんかというふうに思うんです。 それで、お金もかかったり、難しい問題もあるんだけど、町長あの国、県に要望すると同時に、新富町でもちょっといろいろ独自にできないのか、考えてみてくれんかなと思うんだけど、どうでしょうか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 実は、当初、一番最初に起こったときから、この保育所だけが、小学校は休校にするけど保育園は開けていると、幼稚園も開けている、障害児施設も全部開けているというような状況で、逆に3密になるような状況を作っていたんです。このことに関してはやはり矛盾があるなということで、何とかできないかということで、今回は保護者の皆さんに自粛要請というか、保育園、幼稚園に関してもなるべく見れる方はお家でみる努力をしてくださいというお願いをして乗り越えたんですけども、やはり物理的に何らか考えていかなきゃいけないということになりますから、しっかりそこは何らか対応していきたいというふうに思います。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) なかなかお金もかかって、いろいろ難しい問題あるんで、ぜひやってほしいと思うんで。先ほど、町長が言ったように、自粛して子どもが少なったんです。保育士さんたちがこういう保育がやりたかったって言うんです。当然ですよね、30人も1人でみらないかんのに、大変だと思うんです。私なんか1人、2人でもようみないです。3歳児、4歳、5歳児というのは。そういうことで、ぜひできるところから少し改善していってほしいなというふうに思いますので、ぜひこの点についても要望しておきたいと思います。 次に、学校の問題についてちょっとお伺いしたいと思います。 教育長が答弁されたように、町長も障害児、障害の問題詳しいんで、支援学校については設置基準がないということで、随分昔から基準を作れということで運動をされてきたんです。今回、国の有識者会議で初めて設置基準をやっぱり作らないかんというような前向きな話になっているというように思います。 それで、支援学校の問題については、憲法だとか教育基本法、あるいは差別解消法、こういったのから見ても異常な状況があるというふうに思うんです。なかなか、今まで放置されてきていると。これについては、直ちにやっぱり改善しなきゃいけないと思うんで、もちろん、そういう立場でやってくれていると思うんだけれども、そういう点について改めてちょっと教育長の認識をもう一回、ちょっと聞かせていただきたい。 ○議長(永友繁喜君) 教育長。 ◎教育長(別府宗光君) 特別支援学校の設置基準がないことによる環境整備の不十分さは十分に私自身が認識をしております。 現状では、公立学校施設費、国庫負担金等による関する関係法令等の運営細目という、この細目に今、動いておるところです。 確かに、障害者によっては教室の広さが広くあったほうがよかったりします。そういうものがきちっと法令として定めてあるということはとても大事だと思っております。これまでも、支援学校におきましては校長会、それからPTA連絡協議会等で要望を出してきました。本町でも、本町の特別支援学級を卒業して特別支援学校に入学する、進学する子どもたちがおります。教育長会にも取り上げて検討をしていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) ぜひ、県独自でも条例で作ればできると思うんで、国のあれ待たずに県もやってほしいなと思うんですけども。 支援学級についてお伺いします。支援学級の学級数及び児童生徒数の推移については分かりますか、ここ10年ぐらいの。 ○議長(永友繁喜君) 教育総務課長。 ◎教育総務課長河野佐知子さん) 特別支援学級の学級数及び在籍児童生徒数の推移について、平成28年度から現在までの状況を申し上げたいと思います。 まず、小学校3校の知的障害学級、平成28年度2クラス、在籍児童6人、平成29年度2クラス、在籍児童7人、平成30年度3クラス、在籍児童5人、令和元年度3クラス、在籍児童4人、令和2年度3クラス、6人。 次に、小学校の自閉症、情緒障害学級ですが、平成28年度、4クラス、在籍児童20人、平成29年度、5クラス、在籍児童29人、平成30年度、6クラス、在籍児童37人、令和元年度、6クラス、在籍児童38人、令和2年度、6クラス、在籍児童35人です。 次に、中学校3校の知的障害学級ですが、平成28年度、3クラス、在籍生徒5人、平成29年度、3クラス、在籍生徒4人、平成30年度、3クラス、在籍生徒7人、令和元年度、2クラス、在籍生徒8人、令和2年度、3クラス、在籍生徒7人です。 中学校の自閉症、情緒障害学級ですが、平成28年度、3クラス、在籍生徒5人、平成29年度、3クラス、在籍生徒7人、平成30年度、3クラス、在籍生徒5人、令和元年度、3クラス、在籍生徒10人、令和2年度、3クラス、在籍生徒16人となっております。 推移としましては、小中学校ともに在籍者数が知的障害学級は、ほぼ横ばい。自閉症、情緒障害学級は増加傾向にあると言えます。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) 県の資料ですけども、知的障害と自閉症、情緒障害の合計数で言ってみますと、平成21年は小学校が5学級11人から、令和元年は、ちょっとあれがちがけど、9学校42人、31人増えている。それと中学校、同じく4学級11人から5学級18人に増えてる。小学校がずっと増えてるというふうな感じです。 ぜひ私、本来は3月議会でやる予定だったんですけども、この質問は。それで富田小学校、中学校、新田学園て見せてもらったんだけども、やっぱりどうしても、ちょっと何とかしてほしいなって思うんです。 もう金もかかるんで、ちょっと町長に聞きたいんだけど、何とかしてほしいなって私本当、率直に思うんだけど、どうですか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 例えば衝立を作るとか、あまり情緒クラスなんかは特にそうなんですけども、パニックをおこしたときにクールダウンをする部屋だったり、集中するために一旦シングルフォーカスにしてあげるとかっていうような施設だったりというのが必要になってきますから、そこはしっかり整備をしてまいりたいというふうに常々思っていますので、そこは教育委員会と協議をしながら、どうやったらやれるかということを考えていきたいというふうに思います。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) ぜひ、よろしくお願いします。 それで、最後というんですが、次にコロナ対策について。とりわけ、少人数学級についてお伺いしたいと思うんです。今回、全国知事会、市長会、町村会の会長が国に教諭の配置と少人数学級配置のと少人数学級を要望しました。全国の小学校、中学校、高等学校、支援学校の校長会、これも要望しました。全体的な流れとして、コロナ対策で教諭の配置増と少人数学級やってくれっていうのがずっと増えてきています。全国知事会は長野県知事が責任者です、これは。長野県は、2013年度までに35人学級全部やったそうです。これからも進めていくと言っていますけども。 それで、少人数学級は学力的な観点からも非常に効果があると、あるいは問題行動、子どもの、これが減るといったことがありますけども、教育長に聞きますけども、少人数学級の教育的効果についてはどう認識されていますか。 ○議長(永友繁喜君) 教育長。 ◎教育長(別府宗光君) 少人数学級におきましては、それぞれの各教科に応じた対応ができるということで、非常にメリットあると思います。大事なのは、集団を必要に応じて小さくしたり大きくしたり、そして工夫をそれぞれにしていくということが大事です。ですから、それに応じた環境整備を整えていくということが大事だと思っております。これを30人するか35人するかとか、いろいろございますが、先日閣議が15日の教育再生実行会議でやはり審議をされて、予算化をしていくといいなと、されるといいなというのを私も望んでいるところでございます。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) 骨太方針の2020で、初めて少人数学級については検討するというのが、閣議決定で盛り込まれたんですよね。これ初めてです。国は40人学級に固執して、ずっと40人学級ということで言っていましたんで、今がチャンスだというふうに思います。それで、効果があると、教育長がいうふうに言われましたけども、欧米、ヨーロッパなんかでは16人から20人が一番いいというふうな研究結果といいますか、実際の結果ももう出ているみたいです。 それで、日本の教育費については、OECD加盟国中最下位と、35か国中ね。大体、OECDの平均がGDP4.0%なのに日本は2.9%なんです。だから、これはOECD並にすれば、直ちに教員の大幅配置だとか、教室のいろんなあれができるというふうに思うんです。 それで、コロナ禍の中で分散登校というのやりました。全国の教員の方々が言っているんですけども、分散登校で子どもが少なくなるわけですね、そこに来る子どもは。子どもとの信頼関係が非常に高まったというような話も聞くんで、さっきの保育士じゃありませんけども、やっぱり少人数学級についても、ぜひこの機会にやってほしいなと思うんだけども。 とりわけ、富田小学校、これについては建て替えしてないんで、何とかしてほしいなって思うんだけど、そういうところは町長、お金が必要なんで、町長はどういうふうに思っていますか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長
    ◎町長(小嶋崇嗣君) 昔は、造成工事をするのは控えろといった本人ですけども、現在も補強工事も終わって、工事をしたということになります。どういうふうに教室が運用できるかということを考えながら、空いている教室がなかなかないと言うんですけど、実際はあるんだというふうに思いますので、そこをうまく活用しながらやっていきたいというふうに思います。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) ぜひ、そういう立場の、何て言いますか、コロナ禍の子どものケアを学校と家庭だけに押し付けるんじゃなくて、大人全体で責任持つというのが大事だと思うんです。そういう意味からも、やっぱり少人数学級あるいは教員の配置をして、そういうことに対応できるようにしてあげるというのが大事じゃないかなと思うんです。 もう時間ありませんけど、補聴器の問題について2つ聞きます。 1つは、全国の市町村の状況なのはどうなのかと、補助金。それと2つ目には治験がこれ認知症なんかに効果があると言われてますけども、この辺の治験についてどういうふうに思っているのか、ちょっとお伺いします。 ○議長(永友繁喜君) 福祉課長。 ◎福祉課長(稲田真由美さん) 福祉問題の聴覚障害者、難聴者の対策について、補聴器の市町村独自助成を実施している県内の状況につきましては、申し訳ございません、把握ができておりません。県のほうもちょっと確認をとりましたが、県のほうでも情報は掴んでいないようでございます。県外の状況におきましては、やはり身体障害者手帳を所持されていない方に対しても、補聴器購入時に助成を行っている自治体はあるようでございました。 あと、次の認知症対策としての効果があるとの治験につきましては、国立長寿医療研究センターによりますと、補聴器等を活用すれば、歳を重ねても維持されやすい知的な能力、情報処理のスピードなどの知的な能力の衰えも緩やかにすることができるという研究結果が報告をされているようではございますが、この説には反論もあり、補聴器が難聴者の認知機能維持に役立つのかという意見につきましては、現在精力的に研究が行われているとのことでございますので、本町としても独自助成については研究してまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 吉田議員。 ◆議員(吉田貴行君) WHOの報告では、70デシベルが国の、日本の基準なんですけども、41デシベルでやっぱり付けたほうがいいというのを奨励するとなっていますので、ぜひ研究して、検討していただければと思います。 以上で、質問を終わります。……………………………………………………………………………… ○議長(永友繁喜君) ここで暫時休憩いたします。14時15分から再開いたします。午後2時06分休憩………………………………………………………………………………午後2時15分再開 ○議長(永友繁喜君) 休憩前に引き続き会議を開きます。5番、揖斐兼久議員の質問を許します。揖斐議員。 ◆議員(揖斐兼久君) それでは、一番最後の質問者となりました。もう少しお付き合いをお願いいたします。 さきに通告した事項、1、今年度行われた歴史教科書の選定について、2、一ツ瀬ダムの事前放流について、3、コンター見直しについて、町長並びに教育長に質問し、お考えを伺いたいと思います。 まず初めに、歴史教科書の選定についてですが、この件は6月議会においても質問いたしました。今回は、実際に選定された教科書について伺いたいと思います。 1、どこの出版社に決まったんでしょうか。2、選定するに当たって評価項目はどのようなものでしたでしょうか。3、特に何に重点を置いて選定したのでしょうか。 次に、一ツ瀬ダムの事前放流について伺いたいと思います。 昨年の台風19号による被害を教訓に、政府は本来洪水調節の機能を持たない利水ダムを治水に活用する取組を始めています。菅官房長官は8月12日に水力発電用の須田貝ダムを視察しました。 このダムでは、今年の5月に結ばれた国と東京電力の協定で、洪水が予想される際、貯水量の9割の水を放流できるようになったということで視察に行ったものです。このとき長官は、国が管理する水系にあるおよそ900のダムは洪水対策に使えるよう見直したと。現在、都道府県が管理する水系のダムの見直しを進めていると述べています。本町も何年も前から一ツ瀬ダムの洪水対策のため、事前放流について県や九州電力に要望をしてきたところです。 そこで確認いたします。1、一ツ瀬ダム──これは利水ダムですけども──この予防放流に関して現状はどういう状況になっているんでしょうか。2、この協定を結ぶに当たって、県の考え方、方針を伺いたいと思います。また、その協定の進捗状況はどうなっているんでしょうか。3、下流域の市町としてどのように関わっていくんでしょうか。4、将来できるであろう調整メカニズムを作成するに当たり何を重要視するのか伺いたいと思います。 最後に、これは毎回質問していますが、コンター見直しについて伺います。 まず、昨日も質問がありましたが、コンター見直しについて議員の中でも、また町長のほうも認識がちょっと違うのではないかと思われるところがあります。なぜ3年前に反対しなければならなかったかについて、もう一度確認を取りたいと思います。 私が承知している反対の内容ですが、一番目として、騒音コンター見直しをするに当たり地元説明を含む国側の手順、手法に問題があったこと。つまり4年前の11月14日に事前調整として内容の説明がありました。それは12月5日には、これまでの告示を解除し同日に再告示するという、協議をすることもなく進めていこうとする乱暴なやり方でした。このような乱暴なやり方には協力できないという反対の理由が一つ。 2番目として、そもそもコンター線による面積が2分の1になってしまうことが納得できないという問題が一つあります。 3番目として、新しいコンター線により一種区域から外れる方に対する対応、つまり激変緩和措置がない。区域から外れる告示後住宅の住民に何も手当がないことはだめだという3つの反対の理由が主なものです。 当時、周辺協議会や各市町議会でも反対ということで意見の一致は見たものの、その思うところの意味はそれぞれの団体により全く異なるものでした。新富町にとっては一種区域が狭くなるのは受け入れがたいものの、外れる地域の告示後住宅の方たちに対する対応さえ何とかしていただければ多くの町民にとって望ましい条件であったため、協議に応じる準備を開始していたところです。 これまでのところでやり方が乱暴で、12月5日の指定再告示は協議が終わるまで実施しないという約束が、返事がすぐに決ましたので、1番目の問題については解決しました。 その後、この問題をどのように、2番目と3番目の問題をどのように解決するかについて協議を、周辺協議会に参加の2市3町の事務方で話合いを進めていたところです。 その話合いは平行線をたどりながら全く違うところです。条件を受け入れられればこの協議をするという自治体もあれば、全くだめだという自治体もありました。その際新富町議会は区域縮小に反対し、計画を見直せという要望を全会一致で採択したところです。 新富町の区長会も反対の署名活動を実施し、白紙撤回を要求しました。商工会も撤回の要求をいたしました。それでも事務方と国の水面下では地道に協議の場を設けて、どのようにするかということを話し合う場をつくるための調整をしていたところです。 その頃、国会でもこの問題が取り上げられて、国は白紙撤回を申し出たというのが流れです。その白紙撤回するときの内容は、とりあえず待機世帯の解消を実施する。その後、再調査の後、改めてコンターの見直しをするというものです。白紙撤回をしてきましたので、議会の意見書も、ただ周辺協議会の要望も、国は一応のんだ形になって白紙撤回をしました。 したがって、今、新しく国に提案する、または国と協議をする場を設けるということについては何も問題がないものと思います。3年前コンター見直しの白紙撤回があった後、待機世帯の解消については国の努力が伺えるところですけれども、本来のコンターの見直しについて全く進展がありません。コンター見直しという根本的な問題を解決しなければ、多くの町民が望む告示後住宅の解消にもつながらないものと認識しています。 そこで、町長にお伺いいたします。 コンター見直し作業について積極的に国に働きかけることはしないのか。2つ目として、基地周辺協議会への働きかけは現在どうしているのかを伺いたいと思います。 以上をもちまして、壇上からの質問とさせていただきます。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) それでは、教育委員会の分は教育委員会から答弁をさせます。 それでは、揖斐議員の御質問にお答えをいたします。 初めに一ツ瀬ダムの予防放流の現状につきましては、現在はダムの管理者である九州電力が任意で予防放流し、水位を調整しております。県は本年8月に協議会、宮崎県二級水系既存ダム洪水調整機能強化協議会を設立し、来年3月までには県とダム管理者、利水者の三者で事前放流の協定を結ぶ方針を確認したと聞いております。 また、下流域の市町については協議対象者とはならないため、協定内容の説明を受けるということにとどまるかというふうに思います。調整メカニズムの作成は県が行うことになると思いますが、予測総雨量の雨量を基にダムの流入総量を算出し、事前放流により確保する容量を設定して、貯水位に換算することが重要だというふうに考えております。 次に、コンター見直しについてお答えをいたします。 第一種区域の見直しの前提となる住宅防音工事の待機世帯解消は着実に進んでいると認識しておりますが、この解消傾向が滞ることがないよう引き続き所要の予算確保が重要だというふうに考えているところであります。 また、コンター見直しの協議を行う際には実情に応じて区域が変わることが考えられ、住民生活にも大きな影響があることから、しっかりした議論をするとともに周辺市町への影響を勘案して慎重に合意形成を図り、協議を進める必要があると考えており、今後も周辺協議会で積極的に調整を図りたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(永友繁喜君) 教育長。 ◎教育長(別府宗光君) 揖斐議員の御質問にお答えいたします。 歴史教科書選定についての御質問ですが、まず今回の選定で選ばれた歴史教科書の出版社は東京書籍でございます。 次に、教科書選定の評価項目につきましては4つの観点で評価しております。1つ目は教科目標の達成及び単元、題材の構成・配列等です。2つ目は内容や指導の充実です。3つ目は利便性の向上です。4つ目は地域の思いや願いです。 以上の4観点です。 最後に何に重点を置いて選定したのかということにつきましては、先ほど申し上げた4観点について評価し、総合的に判断して一番ふさわしいと思うものを選定しているわけですが、東京書籍の歴史に関しましては、まず1、全体的なところでは郷土の偉人、例えば伊藤マンショ、小村寿太郎、石井十次の掲載の仕方等の充実や歴史年表の見やすさなどが上げられます。 また4観点で見ますと、課題を追求し解決する構成・配列が構造化されており、学習内容の定着を図る工夫がされていることや、全ての生徒が学習しやすいユニバーサルデザインの視点を取り入れていること。インターネットのデジタル資料、QRコードが充実していること。また、情報を正確に読み取り考えを深め判断するためのまとめの活動コーナーや、積極的に表現する資質・能力を育むための「みんなでチャレンジコーナー」が充実していることなどが上げられます。 以上、お答えといたします。 ○議長(永友繁喜君) 揖斐議員。 ◆議員(揖斐兼久君) ありがとうございます。それでは、教科書選定についてのお話からしたいと思います。 今回、9月の1日にインターネットで、この教科書はどのように選ばれたかというのはネットで発表されました。その前に私は教育委員会の方から、今回候補に上がった教科書6冊をお借りして全部読んできたんですけども。 そうすると、その教科書6冊をずっと通して読んでみると、ある傾向がありました。3分の2ほどは、どうしても日本は昔から階級社会があって、要するに支配者と支配される側があって、支配される側はものすごく労働を強いられたということから始まって、ある時期になると、日本は諸外国に対して、近隣諸国に対して悪いことをしているという認識を持たせるかのような書き方をされているのが3分の2ほどです。残る3分の1のうちある教科書はとても日本はいいことをしているんですよと、それも歴史的にとても大事なことをこの時代からやっていますよというような書き方をしているものがありました。 例を取って言いますと古墳時代の話です。ある教科書では、「古墳を造るに当たって、地方の豪族は住民を奴隷のように使いながらこの大きな古墳を造って力を誇示した」という書き方をしているものもあります。 また、ある教科書では、大仙古墳──仁徳天皇陵のことですけども──のことの記述について、「大仙古墳は世界最大規模です」と書いてあります。その「世界最大の規模です」というところの中で、「全長486メートル、高さ35メートル、三重の堀を含めた総面積は約46万平米という巨大な墓です。土の総量だけでも10トントラック25万台分と言われ、一日2,000人が働いたとしても約16年もかかるという大土木工事でした。 この時代に、これほどの大工事を完成させた大和朝廷の国力と技術力は驚くべきものです。この大仙古墳は仁徳天皇陵とも呼ばれ、八世紀に編さんされた古事記、日本書紀──記紀ですね──には、「仁徳天皇が善政を行ったため民から慕われ、工事に当たっては老いも若きも力を合わせ完成に向けて努力した」」という書き方がされているものがあります。 同じように、同じ傾向の中で、元寇のところでも、あるものは「モンゴル──蒙古──が襲来してきました」とだけが書いてあります。また、ある教科書で、モンゴルの二度の襲来、元寇に関して、「鎌倉武士はこの国難に当たり鎌倉武士団の勇敢さを示し、また一つの日本の歴史のターニングポイントであった」ということで、別項目を設けて解説している教科書がありました。 また、秀吉の朝鮮への出兵のところについても、ある教科書は、これは、「明らかに日本、秀吉は朝鮮を侵略し、多くの大名は朝鮮から陶工などを捉え、強制的に連行してきました」と書いてあります。 しかしながら、ある教科書においては、「強制で連れてこられた者、または自ら望んで移住をした者がいます」と書いてあります。「自ら望んで移住してきた者や、その連れてこられた方の中には、有田焼の祖となった人だとかが含まれています」というように、ある意味功績を残している書き方をしています。 時代が下りまして、日清・日露戦争のところに至りますと、もう段々日本はかなり厳しいことを書いている教科書があります。「朝鮮では1890年に民間信仰を元にした宗教である東学等を信仰する団体が組織した農民軍が、朝鮮半島を南部一帯で蜂起しました。農民軍は腐敗した役人の追放といった政治改革や、日本や欧米などの外国人排除を目指しました。反乱の鎮圧のため朝鮮政府は清に出兵を求めましたが、それに対抗して日本も朝鮮に出兵したため戦争になりました」と書いてあります。 またある教科書においては、日清戦争の前提となる朝鮮の情勢を書いております。「我が国は日朝修好条規で朝鮮を独立国として認めていました。一方、清は朝鮮を自らの属国とみなしていました。我が国は朝鮮の軍制改革の要請に援助をいたしました。朝鮮では日本に倣って近代化を進めようとする独立党と、清との関係を維持しようとする時代党があり、その対立があった」と。「その結果、それぞれが軍を出して日清戦争になった」という書き方をしています。 さあ、どちらが正しいのかです。どちらも正しいんでしょう。「日露戦争に至っては、明らかに日本はもう朝鮮を自分の国だというように思いながら、満州にまで進出するという意図を持ってやった」というのと、一方の教科書では、「ロシアの南下政策に伴い、日本の防衛のために朝鮮半島に軍を派遣した」という書き方をしています。 さきの大戦のところに近くなりますと、もっといろいろあります。このさきの大戦に至る前に、朝鮮の韓国、日韓併合ということがありますけれども、この日韓併合のところについて、ある教科書は──うちが選んだであろう東京書籍です──韓国併合の前に「朝鮮の植民地化」と書いています。もう明らかに最初から日本は朝鮮を植民地化しようとして政策を持ってきた。 ところが、もう一方のほうは、「合法的にいろんな国と調整をしながら日韓を併合することが朝鮮半島の平和につながるということで、日韓併合に踏み切った」と書かれている教科書もあります。 それまでの間に、日本は日清戦争のときに、勝ったときに、韓国・朝鮮半島の独立を勝ち取って、一番最初に朝鮮は自主自立で独立国ですということを、清国に認めさせたという功績があったのに、それを削除している教科書が多いです。 また、朝鮮半島に限らず台湾の島の中で、日本が日韓併合した後にどういう功績があったか。「学校を10倍に増やしました」。それから、「人口はほぼ10倍に近く増えています」といった功績を、「これは平和な場所でないとそのことが起きない」ということも含めて書いている教科書があります。 また、これは多くの教科書が捉えていますけれども、「台湾でダムを造って、治水にすごく協力した」んだと。また、そういったことがあるから、「台湾の方たちはいまだに日本を慕って、日本との友好を保っている」という書き方をしている教科書があります。 それについては、我が町は、常に台湾──毎年研修をさせていますけれども──そういったところをじかに見てもらってくれるとありがたいと思うんですが、書いていない教科書が採用されているということなので、ちょっと残念かなと思うところです。そういう書き方が、同じ検定を通った中でもあるんですけども、そういったことについて教育長はどういうお考えをお持ちでしょうか。 ○議長(永友繁喜君) 教育長。 ◎教育長(別府宗光君) 歴史というものは、時代や立場によって解釈の仕方はそれぞれあると思います。まず、歴史教科書の目的です。これは広い視野に立ち、国際社会に主体的に生きる。平和で民主的な国家及び社会をつくる人間をつくることを目的としています。 もう少し言うならば、3つございます。1つが歴史の大きな流れを理解するということが1つ目。2つ目が、歴史を多面的・多角的に考察したり、複数の立場や意見を踏まえて選択・判断するということ。それから3つ目、よりよい社会の実現を視野に国際協調の精神を養うということが目的でございます。 今、取り上げられましたことを、それぞれ浅い・深い、それからいい・悪いはございますが、本町の中学校の社会科の先生たちと話をいたしました。こういう状況の中で社会は何をどうやって教えるのかということで。 それと、社会科の教師たちは次の3つを大事にしていると答えています。1つが事実をしっかりと伝えると。これはよい面、そうでなかった面も、それから経済や産業や生活を含めてです。それから2つ目が、いろいろな見方・考え方があることを投げかけると。それから3つ目が、国が示した見解を基本に授業を進めると。そして、これらを踏まえて、教科書とそれから資料集を選んだり、それから担当者、研修会等で協議をしながらワークシートを作っているということでした。 つまり、今起こっている社会問題を見つめながら、歴史に関連づけて生徒たちへ問いかけるということ。それから、彼らが言うには、教科書を単に教えるということではなく、教科書を使って今までとこれからの自分たちの未来を考えさせるということを大事に考えていると言っています。そういう意味では、教科書だけではなくて資料集を活用したり、それから自分たちで話し合いながら、ワークシートを作ったりしながら考えているということです。 例えば日韓併合のことを出されましたけど、各内容の浅い・深いはありますが、先生たち独自で交通機関の発達があったというようなことを生徒たちと一緒に調べたりとか、そういうふうな取組をしているということで聞いております。 それから、海外派遣をしておりますが、これも教科書だけではなくて実際にそこに行くときにそれぞれ調べ学習をして、その中でまた歴史を学んで、歩んできた道、それから私たちが取るべき行動、そういうものを踏まえながら事前に学習をして海外派遣へ送り出しております。 そういうことを踏まえまして、今の教科書の選定、そういうものを踏まえながら、いかに子どもたちに分かりやすく、それから教えやすく、子どもたちが自ら調べられやすいかというような点で、この東京書籍を選んだというふうに聞いております。 以上です。 ○議長(永友繁喜君) 揖斐議員。 ◆議員(揖斐兼久君) 同じことを町長にもお伺いをしたいんですけれども、どう思われますか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 今、揖斐議員のいろんな教科書の状況を聞いて、大変面白いなと思いました。大事なことというのは、それぞれの表記が違う、いろんな考え方があるということだったり、果たしてどれが事実なんだということを、本人が自発的に調べていくということが、実は歴史を調べる歴史を学ぶということだというふうに思います。 一番歴史で危ない、誤解をしてしまうのは、例えば書いてあるからこれが事実ですと。例えば魏志倭人伝に、「奴国、倭の国王が送ってきました。金印を授けました」と書いてあるから、これが実際、事実ですと言われると、みんな事実と思ってしまうんですけど、実際はいいこと、その国にとってのいいことが事実みたいにして書かれてあるということで、そこを疑ってかかるとか、本当はどうだったんだろうということが、実は歴史の一番面白いことだというふうに思います。 やはり、一番子どもたちにとって考えていかなきゃいけないのは、きちんとしたことを学んで、やはり自分で判断をして、自分で研究をして学んでいくという姿勢を得てもらうこと。そして、過去いろんな部分で、これはいい、これは悪いという自分のよりどころになる倫理感というのを育ててほしいなというふうに思っております。 ○議長(永友繁喜君) 揖斐議員。 ◆議員(揖斐兼久君) ありがとうございました。今、教育長のほうから多面的なところだとか、それから本当に自ら進んで調べるだとか、町長からもありましたので、ぜひそういうようにしていただいて。 それで、多面的というのは、今、発表しただけでもこれだけ、同じ検定を通った教科書でもこんなに違いがあるので、それらを副読本でも構いません。また先生たちがみんなでワークシートだとか資料集を作るということなんですけども、そこのところを充実して、しっかりとした歴史教育、また自ら考える、自ら調べる教育をしていただきたいと思います。 最後に、今回6冊の教科書、検定に出た、通った教科書が6冊ありましたけども、こういったものはそのまま図書館に展示とかできるものでしょうか。教育長、お願いします。 ○議長(永友繁喜君) 教育長。 ◎教育長(別府宗光君) 図書館のほうへ展示をしたいと思っております。 ○議長(永友繁喜君) 揖斐議員。 ◆議員(揖斐兼久君) ぜひともお願いいたします。それと、先ほどちょっと生臭いお話になってしまいそうだったので言わなかったんですが。特にさきの大戦のときに、ある教科書は、「日本はもう朝鮮半島、中国を強制的に連行してきてやった」んだと。「強制で連行して労働をさせた」というような記述があります、実際に。 しかし、歴史的な事実としては、強制徴用工、徴用したのは1944年の9月、戦争末期半年の間だけです。それも本当の末期のときには、もう輸送船が通らないので、そのときに北朝鮮人というのは本当に僅かです。それも徴用するといっても希望者のほうが多くて、その中から選んだ人間を連れてきたというのが事実です。それまでは募集してきたということで、そういったことが事実としてありますので、そういったことも踏まえて教育していただきたいなと思います。この件はこれで終わりたいと思います。 あと次に、一ツ瀬ダムの事前放流ですけれども、県のほうは、うちは調整メカニズムのほうからも入らないと言っているんですけど、これは段階的にぜひとも町長の判断で直接九電に電話をし、やれるようにしてくれとか、そのための情報は県から流しますよとか、そういったメカニズムに町が絡めるように協議していただきたいんですけれども、その点についてはどう思われますか。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 一ツ瀬ダムの容量というのは、皆さん御存じのとおり西日本最大と言われて、そういったダムが下流域に及ぼす影響というのは多大なものがございます。 やはり、下流の市町村に関しては、このダムの放流というのが大変心配ごとの一つです。雨が降る、台風が来るというときに、ダムが今どれだけ放流をしてあるかということが常に気になる案件でありますので、そこはやはり県に、しっかりとして協議の中に入れてくださいとか、しっかり調整が取れるような意見を聞く場を持ってくださいとかいうことは伝えてまいりたいというふうに思います。 ○議長(永友繁喜君) 揖斐議員。 ◆議員(揖斐兼久君) ぜひともお願いしたいと思います。特に満潮が重なったときには、重なると予想されるときには、ある程度その以前に事前放流をして、満潮が重なりそうなときには放流をやめるといった、やめてくださいまで含めて調整ができるようにしていただけるといいかと思います。 この件については以上です。 最後に、コンターの見直しについては、徐々に広げながら協議をしていくというお話でしたので、ぜひとも早くこの問題が解決できるように協議を進めていっていただきたいと思います。その件についてはもう一度決意をお願いいたします。 ○議長(永友繁喜君) 小嶋町長。 ◎町長(小嶋崇嗣君) 現実問題として、やはり前回の調査で騒音がより大きくなっている地域があると。今のコンター線よりもまだ広がらなきゃいけない。例えば2種区域だったりというところを、実はそのままにしているということは大変大きな問題だというふうに思いますし、告示後住宅の問題に関しても既に何十年も経過をしている状況になります。 やはり、そこをしっかり進めていくのも新富町の住民の安心、安全、そして住環境の整備ということに大きくつながっていくというふうに思いますので、そこは、周辺市町村はもちろん関係がございます。 そして、今回新たに調査をしてということを言われていますので、そこについてどうなのかということもいろいろ考えなきゃいけない部分もございますので、しっかりとして、まずは告示後住宅をすると、待機世帯をやると。そして、周辺市町村と調整を図るということに全力を尽くしていきたいというふうに思います。 ○議長(永友繁喜君) 揖斐議員。 ◆議員(揖斐兼久君) 以上をもちまして質問を終わりたいと思います。 ○議長(永友繁喜君) 以上で、本日の一般質問は終わりました。────────────・────・──────────── ○議長(永友繁喜君) 本日の議事日程は終了しました。 11日午前10時から本会議を開き、議案に対する質疑を行います。 本日はこれにて散会いたします。午後2時50分散会──────────────────────────────...