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令和元年 9月定例会(第 4号 9月17日) 一般質問

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  1. えびの市議会 2019-09-17
    令和元年 9月定例会(第 4号 9月17日) 一般質問


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    最終取得日: 2021-08-19
    令和元年 9月定例会(第 4号 9月17日) 一般質問                        令和元年九月十七日 午前九時三十分開議 第  一  一般質問 第  二  議案第六十三号の撤回について           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件                      令和元年九月十七日 午前九時三十分開議    一  一般質問    二  議案第六十三号の撤回について 出 席 議 員(十五名)     一番   上 原 康 雄  君     一〇番   北 園 一 正  君     二番   小 宮 寧 子  君     一一番   竹 中 雪 宏  君     三番   吉 留 優 二  君     一二番   西 原 義 文  君     四番   金 田 輝 子  君     一三番   西 原 政 文  君     五番   中 山 義 彦  君     一四番   蔵 園 晴 美  君     六番   遠目塚 文 美  君     一五番   栗 下 政 雄  君     七番   小 東 和 文  君
        八番   田 口 正 英  君     九番   松 窪 ミツエ  君 欠 席 議 員(なし) 議会事務局職員出席者   事務局長     坂 本 和 彦 君  議事運営係    遊 木 凡 子 君   事務局次長    外 村 幸 一 君   議事運営係長   鶴 田 淳一郎 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長       村 岡 隆 明 君  学校教育課長   白 濱 美保子 君   副市長      杉 元 真 一 君  社会教育課長   領 家 修 司 君   教育長      永 山 新 一 君  市民環境課長   林   敏 廣 君   総務課長     宮 浦 浩 二 君  福祉事務所長   萩 原 博 幸 君   企画課長     谷 元 靖 彦 君  観光商工課長   白 地 浩 二 君   財政課長     山 口   忍 君  水道課長     馬越脇   浩 君   建設課長     森   隆 秀 君  企業立地課長   松 葉 洋 之 君   財産管理課長   有 村   充 君   農林整備課長   寺 園 久 志 君   畜産農政課長   米 倉 健 一 君                     開議 午前 九時 三十分 ○議長(上原康雄君)  ただいまの出席議員は全員であります。  これより、直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議は、議席に配付いたしております議事日程第四号によって進めます。  この際、市長から発言の訂正の申し出がありますので、発言を許します。 ○市長(村岡隆明君)  おはようございます。  発言の訂正をお願いします。九月十三日の西原政文議員の一般質問、質問項目七、福祉政策についての中の三、子育て支援と貧困対策についての中で給食費についての質問がございました。その答弁で「三歳児以降」と答弁いたしましたが、そこを「第三子以降」に訂正をお願いしたいと思います。大変申しわけございません。 ○議長(上原康雄君)  これより、本日の日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。  本日は、吉留優二議員、北園一正議員、小東和文議員栗下政雄議員の四人を予定いたしております。  まず、三番吉留優二議員の発言を許します。吉留優二議員。 ○三番(吉留優二君)  おはようございます。  昨日は敬老の日ということで各地で祝賀会が行われたかと思います。うちのおふくろも、父が死に足が悪いもので外に出ないことでございまして、初めて外に敬老会に参加させようということで声をかけまして、無理やり公民館に連れていきました。連れていってよかったなというのが感想でございます。  また、その地元の会場に、公民館に永山教育長には祝辞においでくださいましてありがとうございました。この場をおかりしてお礼を申し上げます。  それでは早速ですが、質問に入らせていただきます。  (一)商工業者の支援についてということでございますが、①②とございますが、順番を入れかえさせてもらい、②の産業団地整備事業地元商工業者に及ぼす影響という内容から質問させていただきます。  これまで商工業者支援政策の一つとして、市内商工業者への足腰の強い育成支援ということで、さまざま事業に取り組んでいただいているところでございますが、しかし、市内商工業者の経営環境は依然として厳しく、事業継続や事業承継などさまざまな問題を抱えており、抜本的な改革を今後も取り組んでいく必要があると考えております。これまで、村岡市長には商工業者への支援ということでさまざまな支援事業に取り組んでいただいているところでございます。  そこで市長に伺います。市内商工業者の経営状況をどのように受けとめられているのか見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  いろいろな情報機器の発達でありましたりとか、状況が変わってきておりまして、多くのチャンスをつかむ可能性がある業者も出てきておりますが、やはり人口減少、つまり消費者が少なくなっているということの中で苦労されてる商工業者が多いと考えております。 ○三番(吉留優二君)  市内商工業者は、事業経営の持続と事業拡大のために日々努力を重ねております。また、本格的に産業団地整備計画が進む中、この先、さまざまな問題が生じてくると考えております。産業団地整備計画にゴーサインを出した議会といたしましても、えびの市の経済発展とともに、市民の豊かで安らぎのある日々の生活の実現のために取り組んでいかなければならないと考えております。  以前にも質問いたしましたが、どのような企業が進出してくるのかわからないため、市内商工業者は早いうちでの事業経営方針がとれず、動揺が広がりつつあります。不安を一刻も早くなくさなければならないと考えております。進出してくる企業の情報公開をどの時点でされ、また、市内商工業者への影響をどのように分析され、対策をとられるのか見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも御答弁いたしておりますが、企業との立地協定、調印式、その段階が市民の皆さんも含めて商工業者の皆さんへの情報提供の場になると考えております。また、これまでもいろいろな進出企業が市内で進出してきていただいておりますが、少なからず影響を受ける業者もあるところでございます。その業種業種に進出した業種に対して、それぞれ細かな支援策、影響を受ける市内商工業者への支援策というのは考えておりませんが、ことしから始めておりますいろいろなサポート、中小企業へのサポートであったり、融資であったり、どういった産業が出てくるかにかかわらず、地域の商工業者のサポートというのはしっかり続けていきたいと思っております。 ○三番(吉留優二君)  やはり市内商工業者は苦しい立場でございます。減少する中、この商工業者の存続、承継というのが大きな問題となってきておりますので、できるだけ細かな支援策ということで、商工業者のために取り組んでいただきますようお願いいたします。  次に、①商工業の活性化ということで伺います。商工業者の活性化を図るために、平成三十一年度小規模事業者持続事業が新規に予算化され、これまでになかった支援事業だということで、市内商工業者より注目を受けております。この支援事業事業見直しに消極的だった事業経営者も、これを機に事業拡大や事業承継といった意欲への促進に大きな役割を果たし、商工業活性化の大きな促進につながったと考えております。  そこで伺います。今回の支援事業への申請状況と採択、不採択の状況をお教えください。 ○観光商工課長(白地浩二君)  議員御質問の今年度の新規事業でございます小規模事業者持続化補助金につきましては、事業継続及び安定が図られると認められる三つのメニューを対象としておりまして、一つ目が店舗等の改修もしくは改築、二つ目が設備等の改修もしくは購入、三つ目が販路拡大に要する費用ということでございまして、補助率二分の一、限度額一百万円、販路拡大については五十万円ということで、今年度につきましては、新規事業でございましたけれども、二十一件の申請がございまして、事業内容の精査等によりまして、十四の事業者に補助金の交付決定をいたしたところでございます。今後とも商工会と連携を図りながら、制度周知の徹底等を行いまして、足腰の強い経営体制のバックアップとなるよう、よりよい制度として、また事業者の持続化支援事業としまして、五年をめどに継続していきたいと考えているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  今回の小規模事業者持続化支援事業を利用いただいた事業所や、できなかった事業所、また支援事業自体を知らなかった事業所や申請に間に合わなかった事業所、商工業者の受け取り方や考え方はさまざまですが、今回の支援事業市内小規模事業者より高い評価を受けております。  しかし、先ほど報告がありましたように、支援事業に申請した事業者は二十一事業所、そのうちの七事業所が不採択ということになり、事業を受けられたのは、市内に約千事業所ある中のわずか十四事業所、パーセントにしまして一・四%にしか当たりません。  そこで市長に伺います。これらのことを考えますと、市内商工業者の活性化のために事業継続は五年と言われましたけれども、事業拡大が必要だと考えますが、市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  今回の事業は、先ほど課長が申し上げましたように三つのメニューがございまして、それぞれ一回ずつは使えるということで、今回は事業がスタートした最初の年度でございましたので、申請者が多かったということでございます。さらに来年に向けては、知らなかった事業者であったりとか、ことし申請に受からなかった事業者も含めて、またエントリーをされると思いますけれども、店舗等の改修等におきましては、一回使いますと次は使えないということでございますので、年度が経過してくるとエントリーの数も減ってくるのではないかと見込んでおりますので、しっかり事業の進捗状況を見ながら、効果的な補助金になっているかどうかの精査もしながら、少なくとも五年程度は継続をしていきたいと、五年後にはまた見直して、制度の中身を見直していく必要があるのではないかと考えております。 ○三番(吉留優二君)  そこでもう一度伺います。五年継続ということでことしが一・四%で五年後というと六%、千事業所ある中の六%、六十件ということで、パーセンテージにすると商工業者への支援事業としてはごくわずかな事業だと考えております。五年後といっても、企業が進出する中で地元商工業者の拡大ということで、やはり事業努力をする中でも支援政策というのが大きな頼りだと思っております。  いま一度お伺いいたします。五年後まで続けられると言われましたが、この事業拡大、支援内容の予算拡大というのは考えておられないのか見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども御答弁いたしましたが、補助率が二分の一でございますので、自主財源が二分の一は必要だということになります。当然企業経営者の皆さん方もそこを準備しながら、規模拡大が必要であればエントリーをされるということでございますので、まずはことしスタートしたばかりでございます。様子を見ながら、当然事業者の皆さん方にはある程度の期間の中で、こういった活用をして地域活性化に資していただきたいということをお伝えする必要もございますので、ある程度の終期をお伝えしながら、当然必要であれば、それ以後も中身を見直しながら継続ということもあり得ると思いますけれども、基本的にはある程度終期を決めて、その期間で充実を図っていただきたいと考えております。 ○三番(吉留優二君)  ぜひとも、市内商工業者のために事業継続と事業拡大を、さらなる拡大を要望いたしまして次の質問に移ります。  次に、(二)八幡丘公園整備事業ということで、①八幡丘展望施設について伺います。六月の定例会でも八幡丘公園整備について質問させていただきましたが、六月定例会閉会後、数回にわたり八幡丘公園に調査に行き聞き取りをいたしました。その中で幾つか気づいた点がございましたが、その中から一点だけ八幡丘整備と観光振興の政策提言ということで質問いたします。  現在、八幡丘公園に展望台がありますが、そこからの展望はえびの市の象徴ともいえる霧島連山は望めず、展望台までの道は途中で引き返したくなるようなテレビ塔の薄暗い脇道を通り、足元は悪く、女性、子供、高齢者にとっては好ましくない展望施設であります。  また、展望台前方左から南面は完全に見えず、その視界を遮る林は広大な面積を有し、伐採するには多額の費用がかかると予想され、地権者との交渉を考えますと、長期の事業になると予想され、無理があると考えられます。  そこで、今の展望施設とは別に新たに展望施設を八幡丘公園の中央小高いところに霧島連山を初めとする九州山脈や小林盆地、そして加久藤カルデラを三六〇度見渡せる展望台を整備するのが得策かと考えます。八幡丘公園利用促進を初め学校教育や人材育成の場として、そして市民の憩いの場として、また経済活性化や観光振興の拠点の施設として、八幡丘公園展望台の整備開発は必要不可欠と考えます。これらのことを総合的に踏まえ、展望台建設は必要だと考えますが、市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  私どももこれまで八幡丘公園の魅力の一つでありました展望というのが、樹木の成長によりまして大分さえぎられているというところは危惧しているところでございます。これまでも木の伐採であったり、いろいろ計画、調査をいたしましたけれども、所有者が筆界未定の部分もございまして、なかなか難しいということでございます。展望台をさらに高くするということ等もある程度想定はしてみたところでございますが、現在、ことしから始めます今後の八幡丘公園の開発に向けた市民ワークショップ、こういった中で、そういった提案もしながら八幡丘公園の全体の整備計画について取りまとめていきたいと考えております。 ○三番(吉留優二君)  ぜひともえびの市の観光振興のため、東部開発もございますけれども、小さな設備投資も大事でしょうけれども、やるからには、後からこんなのつくらなかったらよかったなというような、そういう施設ではなく、市外、全国から人が訪れるようなそのような施設にしていただきますよう政策提言ということで要望させていただきまして、次の質問に移らせていただきます。  次に、質問項目二に移ります。(一)えびの市の教育基本方針と教育施策ということで、①教育基本方針と教育施策について伺います。永山教育長におかれましては七月に着任され、えびの市の教育全般に御尽力いただいているところでございます。教育長は、若いころから勉学、スポーツと優秀で、そして人に優しく思いやりがあり、今も変わらずの姿を拝見し、心強く安心しているところでございます。  そこで教育長に伺います。このえびの市の教育長に着任され、何を感じられ、どのような思いで着任されたのか見解を伺います。 ○教育長(永山新一君)  私がこのえびの市に来てまず感じたのが、外から今までえびの市の教育を見させていただきました。その折には、いろいろな三十人学級の取り組みだとか、それからALT、英語教育に対する取り組み、その他さまざまな取り組みが県内でも非常にモデル的な取り組みであるということをよく拝見させていただいておりました。ただ残念ながら、私自身がこれまでえびの市に携わるような機会がございませんでした。というのは、中学校の教員をしておりまして、教員ということで赴任したことはございません。そういうことで、今回来て、何とかえびの市の教育に自分が何かできないかということを考えて、やはりそこで萩原前教育長とも大分話をして言われたのが「えびの市は本当に地域とそれから学校、その他全てが一体となっている」ということでございました。  そこで萩原前教育長の熱い思いをしっかり受けながら、私自身は、これまでのえびの市の教育施策というのは非常にすばらしいものがありますので、それをしっかり継承しつつ、発展的に進めてまいりたいなと考えております。 ○三番(吉留優二君)  今「萩原前教育長から熱い思いを受けて」と言われましたが、その萩原前教育長からどのような引き継ぎをされ、教育長になられたのか見解を伺います。 ○教育長(永山新一君)  私は、萩原前教育長からは、これらの取り組みを市長とも連携を図りながら、学校教育の振興はもちろんのこと、えびの市の子供たちの将来を見据えて、地域を巻き込んだ生涯学習、家庭教育の充実のために頑張ってほしいと。これまで十一年間という長きにわたって教育行政のリーダーとして功績を残されたそういう熱い思い、それと汗のしみたたすきをしっかり引き継いで、それが私自身は非常に重責と使命感を感じております。そういうことで、今後はその施策等をしっかり発展的に継承してまいりたいと考えております。 ○三番(吉留優二君)  これらのことを踏まえ、次の質問に移ります。  次に、②三十人学級編成について伺います。小学校施設基準文部科学省令の児童数ということで、第四条一学級の児童数は法令に特例の定めがある場合を除き四十人以下とすると省令で記載されております。小学校一年生が三十五人以下、二年生から六年生を四十人以下、中学生を四十人以下という省令のもと、えびの市は、平成二十六年度より小学校、中学校の全学年において三十人学級編成を完全実施し、そのえびの市の一環の充実を図り、その中で学力向上、生徒指導の充実、信頼関係の深まりの向上を目指し学校教育に取り組んでいますが、三十人学級編成の完全実施は何を目標にされているのか見解を伺います。 ○教育長(永山新一君)  保護者や教職員を対象にした三十人学級についての調査結果では、学力向上や生徒指導の面からそのようなよさを実感し、今後も継続を期待する声が多く聞かれております。また、一人一人に目が行き届きやすく、教職員と児童生徒との会話がふえてきたこと、それぞれの学校で個々が活躍できる場を多く設定できるようになってきたことなど、私自身も三十人学級による成果を強く感じているところでございます。学力向上の面から申し上げますと、私も実際に学校を訪問し、授業を見る機会がございましたが、先生方にとって子供一人一人の学習状況が把握しやすくなり、個に応じた指導につながっておりますし、子供たちが授業に集中し、意欲を持って学習に取り組む姿勢も顕著に見られたところでございます。今後も三十人学級を継続して実施していくことで、さらなる学力向上が期待できるものと考えております。 ○三番(吉留優二君)  それでは再度教育長に伺います。県内の三十人学級編成、県内での方向性どのように各学校、各教育委員会は見ておられるのか見解を伺います。 ○教育長(永山新一君)  この三十人学級編成というのは、県内ではこのえびの市のみでございます。他市町村、県の教育委員会等も含めまして、さまざまな御意見をいただいておりますが、やはり県内ではその三十人学級を実施するとなると、講師等の確保が非常に厳しい状況がございます。ただでさえ今教職員が不足している現状がございますので、そういう確保等の面から、県内ではなかなかそれを進めていくのは厳しいのではないかと考えております。 ○三番(吉留優二君)  それでは次の質問に移ります。  次に、③えびの市学校教育五つの挑戦ということで伺います。えびの市教育施策の中で掲げてあります学校教育五つの挑戦ということで、一つ目にふるさと教育キャリア教育への挑戦、二つ目に学力向上を図る指導への挑戦、三つ目に心の教育への挑戦、四つ目に体育、健康、教育への挑戦、五つ目に特色のある学校の創造への挑戦と、五つの挑戦を掲げられております。その中で二つだけ質問をさせていただきます。  初めに、ふるさと教育キャリア教育について伺います。施策の中のふるさと教育キャリア教育の前書きに「えびの市のよさを生かし、ふるさとから日本及び世界へ羽ばたく子供たちの育成を進めていきたい」と記載されてあります。  そこで教育長に伺います。キャリア教育で必要なものは何かとお考えか伺います。 ○教育長(永山新一君)  やはりキャリア教育というのは、子供自身が将来を見据えて自分の生き方をしっかり考え、そしてそれに向けてしっかり取り組んでいくこと、特に職業観、勤労観も含め、自分が何にあってるかということをしっかり学校現場の中で学び、そのことを将来に生かしていくそれがキャリア教育だと思っております。 ○三番(吉留優二君)  また、教育長は未来を担う子供たちにどんな希望を抱かれているのか見解を伺います。 ○教育長(永山新一君)  やはり私自身は、このえびの市で育っている子供たちがこのえびの市を愛する、そして将来えびの市に帰ってきていただければ一番いいわけなんですが、日本、世界でしっかり飛躍して活躍できる人材、そういうものをこのえびの市の学校教育の中でしっかり根づかせていきたいなと考えております。 ○三番(吉留優二君)  現代の子供たちは、テレビやインターネットの環境で育つため、情報や流行には敏感ですが、自分で道を切り開いていく原動力となる実体験や生活体験が著しく乏しいと考えます。多くの大人たちと触れ合うことにより、さまざまな生き方や価値観に触れ、経験し感じることが大事だと考えております。大人や書籍が一つのことを下すのではなく、触れ合いや経験や感じたことをもっと子供に教えることが大事なことだと考えております。キャリア教育とよく聞きますが、子供たちが学ぶ意欲を高め、みずから生きる力を発見していく永山教育長が先ほど言われた道しるべがキャリア教育だと考えております。  これらのことを踏まえ、教育長に、子供たちがみずからの力で道を切り開いていける原動力をつけられるように教育をしていただきますよう、教育長にお願いいたしますが、見解を伺います。 ○教育長(永山新一君)  今申されましたように、子供たちというのは、どこの学校も小規模化が進んでおりまして、なかなか子供たちがみんなの前で意見を交換したり、そして多様な意見から自分の発表をしっかりするとか、そういうことはなかなか難しい環境ではございますが、このえびの市という場所は、地域の方々や保護者が非常に学校に出向いていって子供と接する機会が多ございます。ということは、各学校でしっかり学んだことを子供たちがその地域の方、保護者の前で発表するいわゆるプレゼン力というのが、私は今後必要になってくると思いますので、現在もえびの学とか、それぞれふるさとの学習等でしっかり子供たちは身につけておりますが、さらにそこのプレゼン力は子供たちに身につけさせたいと考えております。 ○三番(吉留優二君)  五つの挑戦ということで、次の二つ目の質問に入ります。学力向上を図る指導について伺います。教育施策の中にあります教職員の質の向上を研修の場で広め、指導技術の向上を深めることで、児童生徒の学力の向上を図るとありますが、教職員の質の向上と比例して、児童生徒の学力向上に結びつけるのは非常に難しいことかと考えます。どのようにお考えか見解を伺います。 ○教育長(永山新一君)  教員の指導力向上というのは、もちろん教育委員会、県の教育委員会、市の教育委員会を初めさまざまな研修機会がございますが、やはり必要なのは、子供たちの実態に合わせた指導、技術というものももちろん必要だと思っております。その中で本市としましては、四つの研究部会というのを設けておりまして、その四つの研究部会の中で学力向上とか英語教育の推進、先ほど申しましたえびの学、総合的な学習の時間の推進、それから各学校から代表で来る教育センターですね、研究センターそういう代表者集めまして、やはりその方を核に各学校で今度はまたその他の先生方いわゆるOJT、同僚制という感覚なんですが、御指導いただきたいということで、指導力向上に生かしているところでございます。  あと、学力をつけないといけないという観点から、県の施策でございますが、重点支援校の指定がございます。この重点支援校の指定をして、先生方に授業をしていただいて、その授業に対して指導主事が指導助言を個別に行います。過去には、指導助言というのは一般的な講評して終わりということだったんですが、その個別の授業に対して個別のフィードバックをしっかりやって、先生方に一人一人にあった指導・技術というものを指導するような形をとっております。あとはまた、真幸地区を中心とした学力アッププロジェクトということで、モデル的な授業をして、その授業を見た先生方がまた各学校で持ち帰っていただいて、それぞれの学習指導に役立てていただいているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  そこで伺います。細かな指導ということで学力向上を目指してらっしゃるという答弁もございましたが、児童生徒の学力向上で一番必要なものとは何か、何だとお考えか教育長に伺います。 ○教育長(永山新一君)  学力向上のベースになるものは当然教員の指導力もなんですが、やはり生徒指導だったり、特別支援教育だったり、結局学力を支えるベースになるものがしっかりしていないと、学力向上というのは難しいと感じております。そういうことで、えびの市の場合は、生徒指導に関しても特別支援教育に関してもその他非常にすばらしい環境がございますので、その中で学力を向上させるというところは、私自身も大きな課題として今後取り組んでまいりたいと思います。 ○三番(吉留優二君)  学力向上とは何かと考えれば、迷うところでございますが、学校教育法によれば、知・徳・体のバランスを重視した調和的に育む教育だとされております。教育長には学校教育法の学力とともに、思考力、判断力、表現力の向上に努めた学習指導を進めていただくよう要望いたしまして次の質問に移ります。  次に、④県教育委員会と連携した重点支援、ICTを活用した授業改善、思考力、判断力、表現力の育成を主とした授業改善の三つについて伺います。  学習指導要領においては、情報活用能力が言語能力、問題発見、解決能力等と同様に、学習の基盤となる資質や能力と位置づけられ、各学校においてコンピューターや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用するために必要な環境を整え、これを適切に活用した学習活動の充実を図るということが明記されております。小学校においては、プログラミング教育で必修化されるなど、今後の学習活動において積極的にICTを活用することが想定されております。  情報通信技術、インフォメーションコミュニティーテクノロジー、通称ICTですが、文部科学省では、学校におけるICT環境整備に必要な経費については、本整備方針を踏まえた教育のICT化に向けた教育環境整備に五カ年計画、二〇一八年度から二〇二二年度に基づき、単年度で一千八百五億円の地方財政措置が講じられております。このICTを活用した授業改善、環境整備にえびの市も現在取り組んでいるところだと考えます。  そこで伺います。文部科学省が出しております教育の情報化の推進の中で、二〇一八年度以降の学校におけるICT環境の整備方針、目標水準が出ております。その中に学習者用コンピューターの整備をクラスに一クラス分程度整備や、超高速インターネット及び無線LAN一〇〇%整備等がありますが、この三つについてえびの市の整備状況はどのようになっているのか伺います。 ○教育長(永山新一君)  国が出しておりますICT環境整備五カ年計画に基づいてというよりも、本市としましては、平成二十八年度から実際その教育通信の整備に取り組んでおります。先ほど申されました通信環境ということで、いわゆる超高速インターネット及び無線LANを整備につきましては、これは全学校に整備してインターネット環境が整っているところでございます。  それから、児童生徒用のコンピューターにつきましては、現在タブレット型のコンピューターということで、一校当たり平均で約二十八台、一クラス分で整備しているところでございます。  それから、大型テレビ等教材提示装置は、普通教室と理科教室、それから音楽室等に整備しておりまして、ほぼ整備が完了している状況でございます。 ○三番(吉留優二君)  また、ICTを使った授業を一日一こま分程度行い、児童生徒が一人一台のコンピューター環境で学習できる環境の充実を目標としていますが、えびの市の学習状況はどのようになっているのか伺います。 ○教育長(永山新一君)  先ほども答弁いたしましたとおり、児童生徒一校に二十八台ございますので、子供たちの学習としては、それぞれ時間で活用はできる状態にはなります。ただ、全児童生徒に対してタブレットが一台ずつあるわけではございませんので、同時にそのパソコンを活用した授業、タブレットを使った授業というのは難しい状況でございます。各学校におきまして、計画的にタブレット等の活用は時間割り等うまく組んで調整して活用していただいているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  いま一度お伺いいたします。ICTを使った授業、一日の一こま分程度の授業というのは行われているのか伺います。
    ○教育長(永山新一君)  実際調査をしておりませんが、ICTタブレットを使った授業というのは、結局学級にある大型液晶ビジョンというのがあるんですが、そういうので先生が基本的に授業される形で授業を進めるケースと、あとは子供たちが実際に授業の中でそれぞれタブレットを使うケースや、あとパソコン室がございますので、そちらにタブレットを今度は持っていって、実際に今度は大型の液晶の画面がございますので、それに映して学習したりということで、結局授業の中の一こまというのは四十五分授業の中で、小学校であればですね、その中である時間にそのタブレットを使うというような形になろうかと思います。 ○三番(吉留優二君)  次に、指導者用コンピューター授業を担任する教師に一人一台、そしてICT支援員を四校に一人配置するようになっておりますが、状況はどのようになっているのか伺います。 ○教育長(永山新一君)  指導者用コンピューターにつきましては、全ての先生方に一台ずつ配置というか設置しております。あとICT支援員に関しましては、なかなかこの支援員の専門性が必要とされますので、人材確保というのは難しいわけなんですが、現在のところは、業者等が相談に乗ってくださって、そこでサポートしていただいている状況でございます。 ○三番(吉留優二君)  ICT化に向けた環境整備の地方財政措置は、五カ年計画と期間が決められております。各教科等の指導におけるICTを活用した学習場面を念頭に置き、学校のICT環境の整備や教員のICT活用指導力の向上におくれをとらないように、万全を期していただくよう要望しますが、教育長の見解を伺います。 ○教育長(永山新一君)  ICTを活用したいわゆる整備に関しては、非常に大事だとは思っております。ただ、全てえびの市の教育がどう向かうかというところも必要になってきますので、ICTの活用の仕方を含めて先生方への研修をやっていきたいことと、あとはまた整備に関しては、子供たちに本当に必要なのか、そういうことも含めながら検討を十分して整備に当たりたいと考えております。 ○三番(吉留優二君)  このICT化、国が進めている授業ですが、これはICTを使った子供たちの学力向上もあると思うんですが、やはり働き方改革、先生たちの働き方の働く部分を縮小するとか、ペーパーレスにもつながると思いますので、前向きに考えていただきますようお願いいたします。  最後になりますが、永山教育長には手腕を大いにふるっていただき、学校教育、社会教育、生涯スポーツの充実・振興に努めていただきますようお願いいたしまして次の質問に移ります。  次に、項目三、農家民泊ということで(一)地域間交流と北きりしま田舎物語推進協議会、農家民泊・グリーンツーリズムについて、①地域間交流事業ということで伺います。平成二十二年度から現在まで、地域間交流事業ということでグリーンネットえびの学舎、農業体験交流事業、北きりしま魅力創造事業、農家民泊拡大推進事業、農家民泊設備整備事業など、農山村の活性化を図るためにさまざまな支援事業を実施してきていますが、農家民泊やグリーンツーリズムのこれまでの事業をどのように評価されているのか見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  私も就任以来、地域間交流推進事業として農家民泊、グリーンツーリズムに対する策を講じてきたところでございます。現在では、主に北きりしま田舎物語推進協議会の事業活動に対して支援をさせていただいております。これまでの実績に対する評価といたしましては、交流人口の増加に大きく寄与されたこと、農家の気概向上やネットワークの構築も図られたこと、そして広域的な事業活動を自立的に取り組まれたことを西諸二市一町で共通認識をしているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  この事業は、市長が言われたとおり、本当に大事な事業でございます。  そのことを踏まえまして、次の②地域間交流事業、事業費について伺います。これまで地域間交流事業ということで幾つかの支援事業を行ってきていますが、そのほとんどの事業は短期間で終わり、現在では北きりしま魅力創造事業の一つだけとなっております。  また、支援事業として唯一残っているこの支援事業も、今年度で最終年度となります。今年度は事務費も計上されず、支援事業の終了など、先の見えない事業では、北きりしま田舎物語の活性化に影響を与えるのではないかと考えております。生きがいづくりの視点であった農家民泊やグリーンツーリズムの事業を、今後どのように取り組まれるのか市長に見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  今の共通認識を先ほど答弁いたさせていただきましたが、現在西諸二市一町で整理している内容といたしましては、農業体験以外のコンテンツとの連携を促進していくこと、組織体制の見直し、人材確保を図る、こういった三つが課題であるのではないかという共通認識を持っているところでございます。  今後の民泊事業の展開につきましては、農業体験以外のコンテンツの連携を促進していくこと、またそれを効果的に進めていくための組織体制の見直し及び人材の確保を図るということが課題であるということから、市の単独事業につきましては、これまでもいろいろな事業を行ってまいりましたけれども、一定の成果はあったと認識をいたしておりますが、昨年度の事業実績がゼロであったということ等から、個々の資質の向上を図ること以上に、活動母体である北きりしま田舎物語推進協議会の運営のあり方や今後の行方について見通しを明らかにすることが先決であるということで、これも二市一町の共通認識を持っているところでございまして、現在北きりしま田舎物語推進協議会のほうに私たちの行政側の考え方を整理してお伝えしているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  農山村地域ならではの伝統的な生活体験と地域の人々との交流を楽しみつつ、農家や古民家等での宿泊によって旅行者にその土地の魅力を味わってもらう農家民泊やグリーンツーリズムは、農家や観光の振興に大きな役割を果たすと考えておりますので、事業継続と会員拡大のためにも、事業の大いなる拡大を要望しまして次の質問に移ります。  次に、項目四、山内浄水場施設と防災食育センターの洪水、土砂災害対策ということで(一)山内浄水場施設を取り巻く危険箇所及び災害対策と道路事情について伺います。  ①、②と項目がありますが、関連事項が多いため二つ同時に質問をさせていただきます。えびの市の文化センターを中心に防災食育センター及び山内浄水場の施設は、大規模災害が発生したとき、どのような役割を果たすのか見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  山内浄水場に関しましては、自然流下ではなくて地下水をくみ上げております。これまでは水源が一カ所でございましたけれども、いざというときの水源確保のもちろん目的もありまして、第二水源として開発しております。また、防災食育センターとも近くの水源地ということもありますので、災害時にはこの水源を有効活用できるものと考えております。 ○三番(吉留優二君)  食育センターは、大災害時にはどのような役割を果たすのか伺います。 ○市長(村岡隆明君)  防災食育センターの設置の目的がございます。緊急時に食料の提供ということももちろん想定しておりますが、平常時には学校給食センターとして給食を提供してもいいということでございますので、緊急時には一定期間の非常食の提供ということも想定しているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  えびの市文化センターを中心に防災食育センター及び山内浄水場施設は、えびの市にとって災害が発生したとき重要な役割を果たす施設だと考えます。平成三十年度に給水を開始した山内浄水場は、平成二十三年度の試験井ボーリング調査により、山内地区に良質な深層地下水を確認し、山内水源地整備事業として施設整備に取り組み、現在に至っております。市民に飲料水を提供している山内浄水場施設は、安定性、安全性、持続性の確保が求められます。  そこで伺います。山内浄水場施設は、災害時に地理的及び地形的に大丈夫なのか見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  現時点では大丈夫だと認識をいたしております。 ○三番(吉留優二君)  そこで伺います。山内浄水場施設がある場所は、平成二十八年度県が新たに土砂災害警戒区域の調査をするまで、横道谷川渓流を発生源とする土石流危険渓流の土砂想定氾濫区域に指定されていました。それらを踏まえますと、平成二十一年度新水源開発から平成二十九年度までの施設整備建設が行われていた期間、山内浄水場施設整備地は、土石流想定氾濫区域の場所に計画が進められていたことになりますが、そのことを認識された上で建設整備事業に着手されたのか見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  議員おっしゃったように、当初は土砂災害警戒地域の一部に入っておりましたが、その後渓流の改修といいますか、そういった工事も計画をされておりまして、現在では土砂災害警戒地域から外れてるということもございますので、安全な運用ができると考えております。 ○三番(吉留優二君)  そこで伺います。新たに県が調査した結果、山内浄水場施設はわずかに土石流想定氾濫区域から外れてはいますが、土砂災害氾濫区域境界線から山内浄水場施設境界線までは、十数メートルの距離しか離れていないと確認していますが、そのことを認識されているでしょうか、見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  そのことは認識しているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  また、山内浄水場施設のすぐ脇を川が流れていますが、この川は土石流氾濫区域に含まれております。これらのことを踏まえ、大雨になると土石流災害が起きると浄水場施設の高台側に自然ダムが発生し、そのダムが決壊することにより、さらなる土石流が発生し、大規模災害につながるのは必至でございますが、このことを想定されているのか見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  災害というのは、どこでどういった災害が発生するかというのはなかなか予測ができないところでございますが、現在、議員おっしゃったようなある程度の試算の中で、土砂災害警戒地域というのを指定しております。当然その地域以外でも、災害というのはこれまでもほかの地域でも発生しておりますので、土砂災害警戒地域以外なので災害が起きないという認識は当然持っておりませんけれども、常に浄水場ということも含めて、しっかり安全管理というのはしていきたいと思っております。 ○三番(吉留優二君)  今の日本列島の自然災害を考えますと、人間が予想もできない災害が全国各地で起こっているのが現状であります。自然災害を防ぐことはできませんが、災害を事前に予想し、災害を最小限に抑える対策は必要なことと考えております。  そこで、これから起こり得る自然災害をあらゆる観点から想定し、市民に給水を行っている山内浄水場施設及び近隣住民の生命、身体、財産を自然災害から未然に防ぐ対策が必要かと考えますが、市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  自然災害から未然に守るというのは、当然浄水場以外でもいろいろなところで必要性があると思っております。あらゆる治山事業であったりとか、道路の改良でありますとか、河川の現在も国のほうでもいろいろ行っていただいておりますが、そういったなるたけ災害の可能性を低くしていく方向へのハード面の整備というのは、これからも大事だと思っております。 ○三番(吉留優二君)  また、山内浄水場施設地域及び近隣住民に土石流などで大災害につながると想定される渓流が、横道谷川渓流を初め大明司第一渓流、苧畑谷川第三渓流、六本原谷川渓流、苧畑谷川第二渓流、苧畑第一渓流、苧畑谷川第一渓流、長迫谷第二渓流と数多くの土石流発生源となる渓流の土砂災害氾濫区域が存在しております。山内浄水場施設及び地域住民に影響を及ぼす自然災害が発生したとき、緊急車両及び地域住民の避難動線計画が重要となってくるかと考えます。これらのことを考えますと、山内浄水場施設の北側にあります農免道路えびの北部一号線を災害時の緊急車両及び地域住民避難経路としての動線計画が必要と考えられ、速やかに道路整備計画を行う必要があると考えますが、市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  特に、土砂災害等は市内のどこで発生するかわからない状況でございます。なかなか動線を、避難通路の動線のための道路の整備というのはなかなか難しいのではないかと、あらゆる避難ルートを想定して、いろいろなところが崩れてもほかのルートを通って避難するであったりとか、そういった考え方が必要だと思います。可能性、土砂災害の可能性、そういった被災を受ける可能性の道路であったり、川であったりというのは無数にあるわけでございますので、優先順位を決めながら現在でも治山事業等も進めておりますが、そういった観点で、地域の皆さん方にはあらゆる避難ルートの確認というのは行っていただきたいところでございます。 ○三番(吉留優二君)  避難経路の動線計画というのは重要でございます。山内地区の地理的状況をかんがみますと、やはり避難経路、道路の緊急時の動線計画は重要かと考えます。やはり国道までの移動、緊急時の移動動線計画、それと北側にあります農免えびの一号線への動線計画避難経路、そこを考え、山内浄水場施設をつなぐための避難経路、緊急時の山内浄水場に緊急車両が駆けつける、そういった動線計画が必要だと考えます。  それら総合的に考え、山内浄水場から国道までの緊急時の道路動線計画ということで、どのようにお考えか市長に伺います。 ○市長(村岡隆明君)  防災食育センターと山内浄水場をつなぐ道路整備につきましては、防災食育センター建設時に防災食育センター北側の農道部分を整備をいたしまして、その後、市道認定をしたことによって道路も拡幅されましたし、緊急車両動線の確保ができていると思っております。 ○三番(吉留優二君)  その文化センター、防災食育センターの北側の道路を市道に指定されたというのはお伺いしておりますが、災害時、緊急時の時点で、防災食育センターあの文化センター内の道路というのは、緊急車両、関係車両、市民の車両で走行ができる状態では、安全に通過できる状態ではないかと考えますが、市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  なかなかこれも想定が難しい部分でございますが、確かに防災食育センターにはある程度の緊急車両、ほかの被災地等を助けるための車両等も集結する可能性も十分あると認識はいたしておりますが、通常山内の皆さん方が使われるということの観点もありましたし、地元の皆様方の要望ということもございましたので、その生活道路がいざというときには緊急道路にもなるということで、現在は整備をさせていただいたところでございます。 ○三番(吉留優二君)  防災拠点となる文化センターを中心に防災食育センター及び山内浄水場施設の緊急車両及び関係者や市民を想定された動線計画は必要かと考えます。そして新たな道路整備に着手することも大事だと考えますが、市長はお考えにならないか見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  防災災害対応の動線というのは、なかなか災害の発生源がどこにあるのか、どういった種類の災害なのかによっても動線がかなり異なってまいりますので、災害緊急時避難道路ということを想定しての整備というのは、なかなか難しいと考えております。ただ、これまでも地元の皆さん方が生活道路としてのいろいろなリクエスト等は、各自治会からもいただいておりますので、これまで同様、優先順位をつけて過疎計画にのせたりしながら計画的に進めていきたいと考えております。 ○三番(吉留優二君)  文化センターを中心に、想定浸水災害や想定土石流災害の想定区域を当てはめますと、文化センター西側は松原谷川渓流の土石流により、道路を含め二十里川まで災害を受けると予想され、全面不通状態となります。また、文化センター南側国道は、五メートルから一メートルの浸水災害を受けるという想定になっております。辛うじてJA本所の東側の市道鳥井元線が一メートルから二メートルの浸水災害を受けるとの想定が出ております。  これらのことを総合的に考え、大規模災害が発生したことを想定し、防災食育センター及び山内浄水場施設と地域住民の避難と緊急車両の動線計画として、JA本所東側の市道鳥井元線の道路整備は早急に必要かと考えますが、見解を伺います。 ○建設課長(森 隆秀君)  市道鳥井元線については、六月定例会でも答弁させていただきましたが、道路拡幅により影響する建物は十数件に及ぶと考えられます。事業化は厳しいものと判断しているところでございます。 ○三番(吉留優二君)  拡張に伴う住宅は数件あるという話、それも重要ですけれども、災害時の対応も重要だと考えます。文化センターを中心に防災食育センター及び山内浄水場施設は、予想もできない大災害が発生したときでも利用できる施設でなければならないと考えております。  そこで市長に伺います。文化センターを中心に防災食育センター及び山内浄水場施設に影響を及ぼす災害を含め、大規模災害が発生したときの地域住民の避難経路や緊急車両の動線計画を考えると、幹線道路へ速やかに安全にできる道路の整備が必要かと考えますが、市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども申し上げましたが、災害のいろいろなパターンがございます。土砂災害ということを考えますと、山間地が発生源になるという可能性が高うございますが、浸水ということになりますと、河川の近く道路が冠水というようなことも想定されますので、いろいろな災害の想定に応じた避難路の確保というのは、それぞれの地域でもしっかり確認をしていただきたいと思っておりますし、道路全体を考えますと、当然災害に強い道路の整備というのが求められるところではございますけれども、現在ではその発生源等なかなか確定しづらいところもございますので、現在の生活に便利な道路ということを優先しながら、いざというときの避難路のその道路の安全性も含めて、地域の皆さん方とともに避難路の想定というのはしていきたいと思っております。 ○三番(吉留優二君)  山内浄水場施設から農免道路えびの一号線と、国道から山内浄水場施設までの鳥井元線の一刻も早い道路整備をしていただきますよう要望いたしまして全ての質問を終わります。 ○議長(上原康雄君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前 十時 四十分                     開議 午前 十時 五十分 ○議長(上原康雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、十番北園一正議員の発言を許します。北園一正議員。 ○十番(北園一正君)  それでは、今期定例会の一般質問をさせていただきます。通告は硫黄山対策、老人ホーム運営、教育行政について通告をいたしておりました。時間の配分の関係上、老人ホームのほうから質問をさせていただきます。  まず、老人ホーム運営についてお伺いいたしますが、老人ホーム運営につきましては、三月定例会におきまして、民間譲渡による運営の関連予算が提案されましたけれども、議会の議決を受けまして、今後三年間は指定管理者制度による運営が示されております。この件について市の方針を伺いたいと思います。この件については、今回の定例会で向こう三年間は指定管理者制度で行い、その間に今後の問題については検討するということで、先日市長のほうが答弁されております。  そこで、私どもはこの老人ホーム運営については重要な施策と位置づけまして、議会報告会の中でも共通テーマとして市民の意見を伺ったところでございます。その中で、市民の意見といたしましては、民営化によると職員の問題、サービスの問題などが懸念される。一度売ってしまうと、民間業者に対しても何も言えないことが生じないとも限らない。増加していく高齢者への対応は、市も慎重に対応しなくてはならない。議会も詳しく調査し、協議を重ね、市に対して意見を述べなければならないなどの現行制度の指定管理者による運営が望ましいとの意見もございました。  一方、市は以前、行政改革の一環として保育所民営化を行い、人件費削減を行った。老人ホームは専門家が老人福祉の立場に立った専門的なサービスを充実してやっていくのが望ましいなどの民営化が望ましいとの意見がありました。この意見は相反する市民の意見でございますけれども、代表的なものを申し上げたものでございます。  そこで、先ほど申し上げましたけれども、市長はこの三年間で検討してまいるということでございますが、三年間でどのような検討を想定されての答弁であったか、今回の民営化に対しての一番の課題は、三月定例会での質疑等でございましたけれども、この民営化の提案をされる際には、庁議メンバー等で決定したものであって、関係団体等の協議もないというようなことで今回に至ったわけですけれども、今後三年間でどのようなことを想定されての答弁であったか、そこを伺いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  前回の定例会の中でも、しっかり市民の意見、外部の意見も聞いて判断をしていただきたいというような意向も伺っておるところでございます。えびの市といたしましては、現在持っております高齢者保健福祉審議会こういったもので審議をしていただいたり、パブリック・コメント、えびの市市民モニター、こういったものを活用しながら外部の意見をお伺いして取りまとめていきたいと考えております。 ○十番(北園一正君)  今市長のほうから答弁をいただきましたので、ぜひ先ほど申し上げました民営化には余り賛成できない、現行の指定管理者制度がよろしい、そして民営化をやって行政改革を図るべきだという市民の意見もございますので、十分そこら辺を踏まえて、今後検討していっていただきたいと考えます。  それでは教育行政についてお伺いいたします。先ほど新しい教育長において教育に対する所信を述べていただきました。すばらしい所信であったと考えております。そして教育長の若さに期待をいたしまして今後頑張っていただきたいと思いますが、それでは教育行政についてお伺いいたします。通告に書いてございますけれども、文化センターの運営については平成二十七年度から、指定管理者制度を導入いたしまして運営してまいりました。議会の議決を受けまして、今年度より教育委員会の直営による運営となりました。今後の文化センターの運営など教育行政についてお伺いいたします。  通告に書いておりますように、まず、文化センターの運営について指定管理者と直営による運営をどう検証するかということでございます。指定管理者制度で実施をいたしまして数年たちましたけれども、平成三十年度の主要な施策の成果に関する説明によりますと、指定管理者制度を導入しました四年目は、文化センターの利用者が四万三百五十七人、平成二十九年度比としますと三千七百九十六人の減となりましたということが成果にあらわれておりますが、これについて指定管理者の導入の成果、そしてこの減はどのような分析をなされておるかお伺いしたいと思います。 ○教育長(永山新一君)  平成三十年度の利用者数の減少の要因等もございますので、社会教育課長に答弁いたさせます。 ○社会教育課長(領家修司君)  平成二十九年度から平成三十年度の利用者数につきましては、三千七百九十六人減少しております。その要因につきまして分析をいたしましたところ、最も大きな要因でありますけれども、民間の利用件数が九十三件の減、利用者数といたしまして三千四百七十一人減少しておりました。部屋別で見ますと、最も多いのが二階にございます大研修室が利用団体数で十団体の減、利用者数で千百二十四人の減でございました。次いでホールの七団体、八百四十五人の減でありました。大研修室の減の最も大きな要因でございますが、自動車会社の研修会が八百九十八人減少しておりました。そしてホールでは健康食品販売会社の六百八十六人の減がございました。これを反映いたしまして利用料金も六十五万七千四百十円の減となっておりました。  事業の成果でありますが、指定管理者におきましてもいろいろな事業を実施しておりますが、それぞれに工夫を凝らしまして参加された方々からは喜ばれております。また、ことし四月より直営になり五カ月が経過いたしましたが、同様に多くの事業を計画し取り組んでおりまして、多くの方々に来てもらっていただいているところでございます。これからも常に検証し、よりよい内容の事業展開をしていきたいと考えているところでございます。 ○十番(北園一正君)  利用数については、ちょっと私の想定外の答弁でございました。民間団体の会議等による減という説明でございましたが、それはそれで置いときまして、次に進みたいと思いますが、文化センターの利用促進に関するということがございます。その中で文化センターといたしましては、まず文化事業、文化講座、幼稚園、保育園巡回事業、中学校訪問事業等の事業が計画をされております。  先ほど教育長におかれましては、やはり学校教育のほか文化事業についても力を注いでいくという答弁をいただいておりますが、この中で同じく成果表から見ますと、文化事業を例えますと二十回の六千四百十七人、一番少ないのは文化講座で五回の七十一人の出席者があったということで示されておりますが、この成果等について一括でよろしいですので説明していただきたいと思います。 ○社会教育課長(領家修司君)  それぞれの事業につきましては、参加された方々は大変喜ばれているところでございます。先ほど申しましたとおり喜ばれているところでございまして、高い芸術や文化等を提供できる機会を提供しておりますので、参加された方々への芸術文化への関心は高まってきたのかなと感じているところでございます。 ○十番(北園一正君)  ただいまのこの件については、冒頭申し上げましたように、指定管理者と直営に対する比較についていろいろ判断していきたいということで質問をしているわけでございますが、二番目に、平成二十七年三月定例会におきまして、教育委員会が市民目線から遠い存在にならないように、教育行政の一体化、効率化を図るために教育委員会事務所を文化センターに集約することを提案しまして、当時の教育長は前向きな答弁をされております。今後の方針について伺いますが、これについては議事録の百四十ページにも詳しく書いてありますので、このことについて見解を伺いたいと思います。 ○教育長(永山新一君)  平成二十七年三月定例会の議事録を熟読させていただきました。議員からは、教育委員会事務所全体を文化センターに集約することを提案されておりまして、前教育長は、一緒のところでやるのが一番の理想であると答弁しております。私も教育委員会事務所を集約するのが一番の理想であると考えます。しかしながら、現状では、文化センターの施設に学校教育課が入る余裕がございません。  また、教育委員会では、学校や子供等の問題に対して迅速かつ緊急的な対応が必要なケースが不定期にございまして、福祉事務所等の本庁にある他の課との連携が現在は円滑に進められておりますので、学校教育課を文化センターへ移すとなると、それに伴うメリット、デメリットも含め影響がないか考えていく必要がございます。当面は、学校教育課は本庁、社会教育課は文化センターという体制でまいりたいと考えておりますが、当然市民サービスの向上、市民ファーストを念頭に、滞りなく連携を取り合いまして教育行政を進めてまいりたいと思います。 ○十番(北園一正君)  今回の文化センターの指定管理者から直営になった大きな要因については、先ほど申しました市民目線からすると、社会教育課が余りにも教育委員会では遠くなったという意見がもとで、こういった状態になったかと考えます。ただいまの教育長の答弁を踏まえまして、今後十分検討していただきたいと考えます。  そこで、次に入りたいと思いますが、前教育長は、次回の指定管理者の導入に際しては、これは当然否決になったわけですけれども、全体の教育、えびの市の教育行政を考えたときにどうしていくか、次期四年後に考えていきたいと答弁をされております。文化センターは地域コミュニティーの活動拠点として、長らく市民に親しまれておりますけれども、行政と市民との意思疎通について、先ほど文化センターは現在の社会教育課は文化センター、そして学校教育課は本庁のほうでという説明がございましたが、この文化センターの役割、地域コミュニティーの活動拠点施設としての役割を教育長はどのように認識されていらっしゃいますか。述べていただきたいと思います。 ○教育長(永山新一君)  やはり文化センターに私も何度も足を運ばせてもらいましたが、地域の方が自然と集える場所として非常に有益な場所だなと思っております。しかも文化センターの場合は、当然いろいろな図書館利用者、それから歴史資料館の利用者もございますので、その方が足を運んでこられて、気軽にこのセンターのほうに寄っていただいて、会話できる場所であり、コミュニティーの拠点としては非常に有効な場所であり、生涯学習を行う上では大切な場所であると認識しております。 ○十番(北園一正君)  そこで、まとめといたしまして、数年間は指定管理者、そして今年度から直営というような形になったんですけれども、それは議会の議決によってこのような状態になったんですけれども、市の基本方針として、今後文化センターは、今度から始まりました直営の方針でずっと続けられていくのか、そしてまたは、従来の指定管理者制度ももう一回検討すべき課題なのか、どのように捉えていらっしゃいますか、説明してください。 ○教育長(永山新一君)  議員がおっしゃったように、歴史資料館とかそれから図書館、体育施設は指定管理者制度を導入しております。それぞれ社会教育課がしっかり連携を図りながら、現在は運営がなされております。特に先ほどもあったかと思いますが、資料館は昨年度入館者がふえてきており、大きな要因としては、島内古墳の魅力的な出土品の展示を初め勾玉制作など工夫された体験活動があり、市外の学校からも来場いただいていると聞いております。  また、文化センターは本年度直営となり、社会教育課の職員が直接利用者や申し込み団体の皆様とかかわることで、丁寧な対応や手続の迅速化など市民密着型でサービス向上につながっているものと考えております。今のところは、文化センターは直営で円滑な運営がなされておりますが、他の施設も含めまして、今後も十分よさやそのマイナス面も含めまして検証をしてまいりながら、やはり施設は古くても中身で勝負ということで、よりよい運営、それから質の向上等に努めてまいりたいと思います。 ○十番(北園一正君)  それでは(三)に入りたいと思います。平成二十七年三月定例会の教育委員会の制度改革について、下記事項について当時の教育長にお伺いいたしました。このことについては、やはり教育長の委員会の主要なことだと思いますので、確認のために質問をさせていただきたいと思います。改革の趣旨が教育行政への政治的中立性、継続性、安定性を確保しつつ地方教育行政への責任の明確化、危機管理体制の構築について質問をいたしておりました。教育制度の改革により、市長の役割、権限というものも相当明確にあらわれたものでございますが、議事録にありますように、市長は教育行政への政治的中立性、継続性、安定性を確保しつつ、教育行政に当たりたいという答弁をなされておりますが、新教育長についての見解を伺いたいと思います。 ○教育長(永山新一君)  制度改革に伴う地方教育行政との連携強化につきましては、平成二十七年三月定例会での答弁どおり、地方教育行政の組織及び運営に関する法律にのっとって実施しているところでございます。総合教育会議におきまして、教育の振興に関する施策の大綱を策定し、教育条件の整備等重点的に講ずべき施策について協議、調整を行っております。緊急の場合に講ずべき措置につきましても、必要に応じて協議調整を図ってまいります。今後も政治的中立性、継続性、安定性を確保するため、教育委員会は執行機関としての役割を果たしていく所存でございます。 ○十番(北園一正君)  次に入ります。  同じく三月定例会で、学校で使う教科書、副教材等の選定について質問をいたしております。採択の権限についてはやはり教育委員会、単独の教育委員会にあるということでございますが、教科書その他の教材の取り扱いについては法律に明記されております。教科書採択権は、先ほど申し上げましたように教育委員会にあります。えびの市の場合においては、西諸地区で一括採択をされておりまして、選定されておりますけれども、最終的には教育委員会の判断となっておりますが、当時の萩原教育長の答弁においては、西諸地区で採択されたものについては、教科書をひっくり返すことはないと答弁されておりますが、教育長の見解を伺います。 ○教育長(永山新一君)  各小中学校で使用されます教科用図書の採択につきましては、教育委員会が決定権限を有しております。採択までの流れとしましては、まず西諸県地区における教科用図書採択地区協議会で各発行者の工夫や特徴について協議し、教科用図書を選定しております。その後、各市町の教育委員会におきまして、地域の子供の実態を考慮した上で最終判断し、採択が決定しております。議員のおっしゃった副教材いわゆる補助教材につきましては、各学校が使用するものにつきまして、教育委員会が承認をいたしているところでございます。 ○十番(北園一正君)  副教材のほか教科書については、西諸地域で採択されたものを今後も採択されていくということですか、確認をしたいと思います。 ○教育長(永山新一君)  基本的には、地区採択協議会で採択されたものを使用する予定でございます。 ○十番(北園一正君)  それでは、本題であります硫黄山対策についてお伺いします。硫黄山対策については、硫黄山噴火に伴います水質改善は、発生源でありますえびの高原内で処理することが最も重要なことであります。活動火山特別措置法によりますと、国及び地方公共団体は噴火により水質の汚濁が著しくなり、被害が生じる事態が発生したときには、河川の水質の汚濁を防止し、軽減するために必要な処置を講じるよう努めなければならないと、ちゃんと法律にうたわれております。財政措置についてもうたわれておりますけれども、硫黄山対策について今後の対策についてお伺いをいたします。やはりこの硫黄山対策については一番大事なことが水質のことだと思いますが、水質改善対策の実証実験についてお伺いいたします。  直近の水質の状況ですけれども、八月二十一日、最上流のえびの橋です。それから大原橋について述べたいと思いますが、えびの橋については、水質イオン濃度ペーハーがまだ基準以上であると、以下ですかね、数字的には少ないほうが厳しいわけですから、大原橋ではペーハーが環境基準をやはり満たしているということでございますが、このことについていろいろお伺いしたいと思います。えびの橋では、四月三日から八月二十一日までの水素イオン濃度が六・五から八・五を満たしてきております。その中で、資料を見てみますとヒ素、フッ素、ホウ素も環境基準を上回っているということがこの表に載っておりますけれども、これについて間違いないか確認をしたいと思います。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  ただいま議員が言われましたえびの橋でのヒ素、フッ素、ホウ素についてのホームページ等で出されております数値は間違いございません。 ○十番(北園一正君)  そこで赤子川の水路、取水口についてですね、御存じのとおり、赤子川の水路の取水口、これは岡元用水路ですけれども、岡元用水路は、市が提出していただいた資料によりますと、岡元地区が二二ヘクタールでございます。そして西長江浦地区が一四ヘクタール、新田地区が一二ヘクタール、西境川水系が一〇〇ヘクタールですね。あわせてこの一四八ヘクタールに影響があるという資料が出ておりますけれども、これについても確認をしたいと思います。どうですか、間違いないですか。 ○農林整備課長(寺園久志君)  岡元水系の影響地域でございますが、長江浦の新田地区が二・七ヘクタール、長江浦地区が一三ヘクタール、岡元地区が一五ヘクタールになります。小計の三〇・七ヘクタール、三〇・七です。岡元地区がですね。入佐原地区が四二・二、運迫川関係で一二・七、西境川関係で四二・七の九七・六ヘクタールです。総計の一二八・三ヘクタールとなっております。 ○十番(北園一正君)  これについては当初資料をいただいておりまして、いろいろ場所によってされておりまして一四八ヘクタールになったと思うんですけれども、その後いろいろな調査等に基づきまして、今言われた一二三ヘクタールということで確認をしているということでよろしいですか。 ○農林整備課長(寺園久志君)  そうでございます。 ○十番(北園一正君)  面積については確認ができました。  続いて水質検査のバッジ試験、フロースルー試験など石灰石の河川への浸漬試験の結果についてをお伺いいたします。いろいろな調査によりますと、バッジ試験、フロースルー試験は、いろいろな初期の段階での石灰石の効用等を中和処理施設の可能性を試した実験であると考えておりますけれども、今最終で行われています石灰石を河川へ浸漬試験、これは専門用語でしょうかね、浸漬試験での試験結果、河川への投入によりペーハーを上昇させる効果が期待されるということで、ここに資料をいただいておりますけれども、現在の状況について説明してください。 ○建設課長(森 隆秀君)  今までの経過についてですが、ステップ一としまして、平成三十年九月に宮崎大学が行いました河川水からの引き込みによりまして、試験研究を約水量が一〇〇〇分の一で行っております。ステップ二としまして、平成三十年十一月から平成三十一年一月にかけまして、宮崎県によりまして一部河川水の直接通水による実証実験を約水量の五〇分の一から一〇〇分の一程度で行っております。これによりまして、ペーハーの上昇、ヒ素の軽減などの水質の改善が確認されまして、現在ステップ三としまして、令和元年五月から農業用水が必要な時期における河川全水量によるペーハーを一程度改善させ、下流への影響の検証が行われ、効果的な水質改善の検討が行われているところでございます。これまでの試験研究を通して、ことし秋に具体的な対策案が取りまとめるものと伺っているところでございます。 ○十番(北園一正君)  次に、長江川周辺地域の農業用施設の水質検査を二十カ所ということで私どもに資料をいただいておりますけれども、その中で抽出してお伺いしますけれども、亀沢東、入佐原ため池、浜川原南、中央耕地の排水槽、これについては農業用水の水準を満たしておるということで現在に至っておりますけれども、この点について説明してください。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  長江川の周辺地域の農業用水水質検査でございますが、現在農業用水二十地点を十二地点と八点で分けて毎週一回交互に実施しております。先ほど議員が言われました亀沢とかを含めて、水質には農業用水異常ないことを確認しておりますが、ただ、降雨時期に気象状況によりまして一時的にわずかな基準超過も見られますが、基本的に継続しまして、全ての調査地点で農業用水基準を満たしている状況でございます。 ○十番(北園一正君)  それでは次に進みます。  水質の中和処理対策についてということでお伺いいたします。堂本頭首工、宮路玉頭首工、宮川元頭首工からの水質監視、緊急取水システムによる取水は、硫黄山活動が小康状態、現在の全く爆発の状態、噴煙上がってますけれども、小康状態のときに現状の水質は維持されておりますけれども、硫黄山が噴火しましたのは平成三十年四月十九日、もう一年半以上たっておりますけれども、万一そのような噴火が発生した場合について被害が再度繰り返されることになります。よって恒久的な水質の中和処理対策が必要でありますが、対策についてお伺いしていきたいと思います。  まず、沈殿物の処理です。沈殿物の処理については、先ほど申し上げましたように、平成三十年四月十九日の噴火対策以降のえびの橋付近に堆積しておりまして、沈殿物の処理が一向に進んでいないと私は考えておりますけれども、この処理について現在の状況を説明していただきたいと思います。 ○建設課長(森 隆秀君)  堆積物の処理につきましては、実証実験においても使用している沈殿池が堆積物が多く沈殿し、機能低下を危惧しているところでございます。宮崎県に対しまして、しゅんせつ等の具体的な対策をお願いしているところでございます。また、えびの市において昨年度しゅんせつしましたほかの沈殿池のしゅんせつについても、仮置きの状況であるため、宮崎県の試験結果をもとに再利用等の対策をお願いしているところでございます。
    ○十番(北園一正君)  今課長の答弁では、全く沈殿物の処理については進捗してないという答弁をいただきました。  そこでお伺いしたいと思いますが、資料によりますと、ペーハーなんかは大分改善された地域が多いんですけれども、これについては最近の八月二十一日のデータでございます。それによりますと、宮川元頭首工のペーハーが四月十日は四・四、五月一日が六・一、七月三日が六・〇ということで、ペーハー値が非常に危険な状態であるということが示されておりますけれども、ここでえびの高原の雨量についての影響ということで尋ねますけれども、六月二十八日から七月三日の間で、正味八日から九日だと思いますけれども、えびの高原の総雨量これはインターネットによりますけれども、約一一〇〇ミリ、棒グラフによりますと一〇八〇ミリぐらいですかね、その雨が降りまして、そのときの水質の検査によりますと、下流の水質の状況も大きく変化をいたしております。七月三日までの豪雨ですからね、水素イオンが宮川元頭首工でも基準値が六・五から八・五あるのに六・〇、浮遊物ですね、それについても農業用水に大きな影響するんですけれども、基準が二十五以下なのに百四十という数値が示されておりまして、他の地域についてもそのような大雨による影響が示されております。  そういったようなことについて、今後の対策についてお伺いをしたいと思います。私ども産業厚生常任委員会においては、どうしてもこの水質改善が大きな主要なテーマであると、今現在市が行っています施策は、センサーによる施策ですね、堂本については平成三十年度にしていただきました。そして宮川元頭首工と宮路玉頭首工について令和元年度に実施をするということで説明を受けておりますけれども、このことについては、やはり大きな、仮定的な非常に問題のあるやり方ではないかと私は考えております。といいますのは、やはり硫黄山が平成三十年の噴火のような、ああいったような状態に起きた場合については、センサーによりどうしても頭首工の樋門は閉めるわけですから、その関連する面積ですね、それについては植えつけはしても、水が取水できないわけですから、収穫にならないと、ことしは幸いにして今まで堂本については作付をなされておりますけれども、このセンサーによる政策だけについて、今どのように市長は捉えていらっしゃるか説明してください。 ○市長(村岡隆明君)  堂本頭首工のセンサーにつきましては、本年度から機能してるわけでございますが、地元の皆様方と調整をする中で、現在の水質であればこういった安全装置をつけて利用したいということで導入しておりますが、当然昨年の四月の噴火のような状況があれば、水門を閉めてそれ以降の取水ができないという状況になりますので、今の水質の状態であればという前提で可能になっている事業だと考えております。 ○十番(北園一正君)  市長もそのことについては認識されておられますけれども、やはり水門を閉めれば農業用水に適した用水、硫黄山が噴火しますと農業用水に適した取水はできないわけですから、非常に問題が発生するわけです。私どもの産業厚生常任委員会の研修にも建設課の職員も二名同行していただいて、いろいろ勉強してもらったんですけれども、その後について職員のほうからそれなりの報告があったと思いますが、この水質改善対策についてどのような検討が現在なされておるか説明していただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  具体的には、この水質改善対策におきましては、県のほうが中心になりまして宮崎大学等との情報交換等をしながら、実験であったり実証であったりを繰り返してきていただいております。現在では、九月いっぱい今の施設でデータを集めて、十月にはその方向性を示すということが県のほうからも報告がされておりますので、先日も県庁のほうにもお伺いしまして、しっかりした方向性を出していただきたいということでお願いをしております。中身につきましてはまだ報告がございませんので、私たちとしてはその報告を今待ってるという状況でございます。来年の取水に向けてしっかりとした方向性を示していただきたいということで、県のほうにはお願いをしているところでございます。 ○十番(北園一正君)  市長のほうから答弁をしていただきましたが、そこで私どもの議会は、先般、今定例会の初日に、硫黄山からの泥水対策に伴う水質改善処理施設整備を求める意見書ということを可決していただきまして、近々本省のほうに意見書を提出する予定でございます。どうしてもこの意見書提出に至った経緯については、先ほど申し上げましたように、産業厚生常任委員会でそういう処理施設のあるところに研修に行きました。職員の方も研修に行っていただきましたが、どうしてもこの長江川対策を考えますと、この中和処理施設、石灰による中和処理施設がどうしても必要であり、そして実現可能な施設になるんじゃないか、事業になるんじゃないかと考えておりますが、市長も九月末、十月の初めの県の結果を見て、いろいろ進めたいということでの答弁でありますけれども、この意見書に伴います市長の対応、どうしても議会は中和処理施設をぜひ国の責任において、冒頭申し上げましたように、ちゃんと法律があるわけですから、国県、地方自治体の責任においてやらなくてはならないことでございますので、この中和処理施設に対して市長の見解をお伺いします。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも、えびの市のほうからも恒久的な施設をつくっていただきたいという要望をしておりますので、議会のほうといたしましても同様の意見書を取りまとめていただいております。私たちが国に要望する中身と同じ思いだと認識をいたしております。 ○十番(北園一正君)  ぜひ、これは繰り返しますけれども、今この長江川の状態は非常に危険な状態の施策、一度、平成三十年四月十九日の噴火の規模の噴火が発生しますと、当然この下流がその当時起きた状態が再度起こるわけですから、もうぜひこれは議会と市長と行政と一体となって、どうしても取り組まなければならない大きな懸案でありますので、ぜひ市長もその心構えで臨んでいただきたいと考えております。  それでは次に進みます。  農業への支援対策ということでございますが、やっぱり硫黄山に関していろいろな影響が出てまいりました。この中で農業を継続するための基盤整備の状況ということで通告をいたしておりまして、現在まで令和元年度の八月二十六日の全員協議会で説明がなされております。硫黄山対策に伴う代替水源の確保対策の変更によるということで説明をいただきましたが、その中では、先ほど申し上げました水質管理、堂本頭首工においては緊急取水システム、それから宮川元頭首工においても取水システムと停止システムということで説明しておりますけれども、この一番の課題はやはり岡元水系ですね。地図を見ていただきますと、岡元水系については先ほど課長のほうから一二三ヘクタールの影響があるということですが、説明会では、この実施計画を令和三年から令和五年の間に実施するという変更の説明があったわけです。内容については、岡元、尾八重野地区の二・二キロの用水路等の改修の説明であったわけですが、この岡元水系の一二三ヘクタールについては、この岡元水系が完了しないと作付はできないということですか、どうなんですか。 ○農林整備課長(寺園久志君)  岡元に関しましては、代替水源としては最初計画していました作ケ倉川からの取水でないと取水ができないわけですが、ため池等もございますし、そういうので対策をする必要があるとは思います。下流側の入佐原についても、に関しては、もともとこの岡元用水路からの補給水というのもありますし、一つは岡元地区の雨水が流れてきて、それを入佐原ため池のほうでためて、それを利用しているということがありますので、全部が全部作付ができないということはないと思っております。 ○十番(北園一正君)  今課長のほうから説明をいただきましたけれども、この上島内地区ですね、相当な面積があります。先ほど説明をしていただいたとおりですけれども、これは入佐原ため池に流入した大体流域が岡元地域の雨水なんですけれども、これによって斜樋、通称シャクハチというんですけれども、取水口の変更を行って、取水が容易になるようにという説明もございましたけれども、これについてはもう令和二年度からは、この取水によって上島内地区については作付は可能という判断をされておるわけですか、どうですか。 ○農林整備課長(寺園久志君)  ことしに関しましても、入佐原ため池系の方々はつくれる方はつくっていらっしゃいます。今回斜樋を改修するということでありますが、これに関しては水の量は変わりませんけれども、最大限水の量を利用するためにこの斜樋を改修するものでございます。 ○十番(北園一正君)  このため池の水といいますのは、相当天候に左右されます。多雨な時期については相当ため池の用水で田んぼの取水はできるでしょう。しかし一旦干ばつになりますと、全くこの計画というのは非常に困難になるわけですから、ぜひともやはりこの岡元水系の整備に当たっては十分注意されて、一刻も早い進捗をお願いしたいと考えております。  そこで、やはりこの取水といういろいろな対策を述べておられますけれども、やはりこの硫黄山対策で国県等も進めているのが、やはり圃場の条件整備というのも示されておりまして、私どもの説明の中でも上浦地区圃場整備推進協議会というのが示されております。硫黄山の長期対策の中で上浦島内の圃場整備計画がありますけれども、この上浦地区の推進協議会の進捗状況、圃場整備の計画の進捗状況を示してください。 ○農林整備課長(寺園久志君)  上浦地区につきましては、白濁の影響を受ける以前の平成二十八年度から地元要望がございまして、推進を始めております。平成三十年度に推進組織が設立されました。これまで地元説明会や役員向けの勉強会など計七回開催しております。本年二月には先進地視察等も実施しております。現在は地元の意向を確認するため、仮同意の徴集を行っているところでございます。 ○十番(北園一正君)  これにはいろいろな説明会等をなされておりますが、目的はその上浦地区の圃場についての整備が着工できるという判断でされておりますか、どうですか。 ○農林整備課長(寺園久志君)  地元のほうの意思も強いものと考えております。 ○十番(北園一正君)  続きまして、同じくこの条件整備のことですけれども、堂本頭首工による堂本維持管理組合、これについては亀沢地区の件を例を申し上げたいと思いますが、亀沢地区については、市長も十分御存じかと思いますけれども、湧水町の皆さんが大体一〇ヘクタールぐらい耕作をされておりまして、この硫黄山対策の関連事業として現在県営農地耕作条件改善事業、吉松地区ということで、大きな工事用の看板を掲げてございますけれども、それによりますと暗渠排水工事ですね、これを実施施工中であります。  この亀沢地区については、鹿児島県と宮崎県にまたがる圃場でございますけれども、この地域内にえびの市からも二戸の農家が参画をされまして、先ほど申し上げました県営事業に取り組んでおられます。亀沢地区の条件については、どうしてもこの湧水町、亀沢地区については、もう一帯の土地でありますので、どうしても排水状況がそうよい状態ではありません。そういったような中で、鹿児島県はもうこの県営条件の事業に着手されておるわけですが、えびの市においては、代替水源対策については相当説明もなされておりますけれども、かわりますこの条件整備というのが全く見えてこないわけです。いろいろあるわけですけれども、この亀沢地区などのこの条件整備の事業というのは、硫黄山関連の条件整備の事業というのは、市はどういったような取り組みをされてるんですかお伺いします。 ○農林整備課長(寺園久志君)  白濁の影響を受けました維持管理組合や水利組合、自治会での農地の汎用化に向けた取り組みにつきましては、昨年度、関係者に対する説明会を実施したところでございますが、亀沢地区などを含めまして地元からの実施要望はありませんでした。 ○十番(北園一正君)  実施要望がないからやらないというのが、どうしても長期的な面から見ますと、どういうこと……センサーの関係でことしはもう恐らく収穫まで取水ができるということを望んでおるんですけれども、万一、先般申し上げましたように、来年度取水ができなかった場合においては、平成三十年度と同じような状態、亀沢地区、えびの市の地域においてはそういったような状態が発生して、恐らく耕地も荒れた状態が見られると思うんですけれども、隣の湧水町地域大体一〇ヘクタール地域についてはもう既に事業が始まりまして、何らかの田畑の輪換が行われて作付ができると思いますが、これは市長にお伺いしましょうかね。このやはり代替水源対策だけではなくして、基盤整備というのも国も推奨してるわけですから、基本的な取り組みをどう考えていらっしゃるかお伺いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  今回の災害に遭う遭わないにもかかわらず、新しい形の圃場整備そういったものは必要になってくると思っております。行政といたしましても、今回の災害を受けて、当然代替水の計画であったりとか、結果的には長江川の水を使った計画、そして今議員のほうから御提案があった圃場整備等も含めた関係についても、強力に県のほうも推進しておりますし、代替の作物の提案であったりとか、地元の皆様方としては、また営農の計画を変えなければいけない部分もございますが、しっかり御説明をさせていただいて、将来を見据えた基盤整備ということの必要性というのもしっかり伝えていきたいと、地元の御理解がいただけるように説明していきたいと思っております。 ○十番(北園一正君)  わかりました。やはり今市長が述べられましたけれども、議会の答弁だけでは終わるんじゃなくして、市長の答弁を踏まえて各課担当においては十分対策を練っていただきたいと思います。  次に進みたいと思いますが、農業営農に対する支援策ということで、平成三十年度の硫黄山噴火に伴う農家支援対策の中で、安心して農業を営むための支援についてということの元年度についてお伺いいたします。  昨年度は、資料にありますけれども、いろいろな作付の作型のABCDEFについて説明をしていただき実施されたわけですが、令和元年度においても、先ほど来申し上げておりますように、今回も百二十三ですかね、これについては作付がなされておりませんで、この作付がなされていない水田、農家に対して、どのような支援策を考えていらっしゃるか説明してください。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  今年度の農家支援策といたしましては、昨年十月に営農対策説明会で出されました御意見等を踏まえまして、昨年同様、農地保全、地力増進作物、飼料作物の取り組みに対する支援ということで行っているところでございます。また、代替作物の転換に取り組む際の機械導入でありましたり、道の駅周辺における景観作物の取り組みに対する支援ということで予算措置をしているところでございます。  現状の支援事業に対する申請状況ということで御説明をさせていただきますと、申請をされました経営体につきましては、二百二経営体、申請面積につきましては、一〇二・八ヘクタールという申請状況になっております。 ○十番(北園一正君)  昨年度としますと、ABCDEというのがことしは資料をもって地元のほうに提出をなされておりますけれども、このAの農地保全対策、これについては市のほうが三万円の補助を行うと、水稲作付等ができずに、農地の保全に取り組む場合、農地保全のための耕運を行ってくださいということでございますが、これについては、昨年度は共済等の三万四千円をベースに五千円がプラスされまして三万九千円となりまして、九千円が差額になっておるわけですが、やっぱり一番私どもに尋ねられるのが、この共済制度と市の補助、三万九千円とことしの三万円の差はどうなるんだということを一番尋ねられるんですよ。この共済制度が適用しないということを説明してください。どのようなことで説明。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  今年度につきましては、共済の補償対象とはならないということで、共済組合のほうから説明をいただいたところでございます。昨年度、営農対策説明会をする中で、農地保全に取り組まれる場合は、市のほうからの支援は五千円と、議員おっしゃいます五千円ということでありましたけれども、やはり耕運については一回、一回の耕運ではとてもじゃないけど農地が荒れるということもございまして、五千円を三万円ということにしたところでございます。ただ、そのほかに地力増進作物を作付したり、飼料作物を作付した場合については、額的には農地保全に取り組む場合よりも額が高いということで、何らかの作物を作付していただきたいということもありまして、農地保全に取り組む場合につきましては、市の支援額としましては五千円を三万円に引き上げたということではございます。 ○十番(北園一正君)  既に農家のほうに説明がなされております。現在の説明では一〇二ヘクタールですかね、そういったようなことで、ことしも水田が作付ができないということで申請がなされておりますので、農家に対しては十分な対応をお願いしたいと思います。  それでは最後に入りますが、宮路溜まり、地元の方が呼んでいらっしゃる言葉だと思いますが、宮路溜まり水利に関する陳情書に対する対策ということで、これは議会のほうにも提出がしてあり、執行部のほう、市長のほうにも提出がなされております。これによりますと、関係面積が大体一七ヘクタールですかね、市が示した関係面積からしますと二〇ヘクタールと書いてありますけれども、大体その前後が関係面積だと理解をいたしております。  それによって、令和元年度については緊急システムの設置ということで、これについてはことしはまだ作付がなされておりませんで、令和元年度は景観作物集団導入支援Eの一とEの二ということで導入がなされておりますけれども、この実施状況を見てみますと、現在どうなんでしょうかね。道の駅の真前ですから、よく見るんですけれども、本当にこの令和元年度の景観作物集団導入支援というのが実施されるのかなという印象を受けるんですけれども、この実施状況について、五分しかないですので、明瞭に答弁してください。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  景観作物の植栽ということにつきましては、ことしの三月に道の駅周辺の土地所有者に対しまして、花などの景観作物を進めるための説明会を実施したところでございます。ことしにつきましては、地権者の皆さんからは、それぞれで農地保全の取り組みでありましたり、地力増進の作物に取り組みたいという御意見がほとんどでございまして、今回予算措置しました景観作物の植栽というところにつきましては、申請が現時点ではないところでございます。 ○十番(北園一正君)  だから、今のような状態だと考えておりますけれども、やっぱりえびの市からしますと非常に重要な地域であります。硫黄山の関連でああいったような状態であるということは、景観的にもよくない。今課長のほうから、この補助制度は説明をしたけれども、まだまだ地域の取り組みが一様でないという説明でございましたが、やはりこれについては地元だけではなくして、やっぱり行政が指導していかないとできなんじゃないかと考えております。道の駅の前ですから、これは一年じゅう通じて景観形成が非常に大事なところなんです。その時期だけではないんです。春先はレンゲとか夏はヒマワリとか、冬はいろいろなまた状況をつくり出すとか、持ち出すことができると思うんですけれども、この市が行政指導を強くして、この景観形成をつくるべきだと考えておりますけれども、最後になりますので、市長もよくこの状況は認識されておりますが、道の駅は年間六十万人、七十万人のお客さんが見えるわけですから、四季を通じて、どうしてもこの周りを景観をよくするということが最も重要なことですので、地域と行政と一体となって取り組むべきと考えます。市長の見解をお伺いします。 ○市長(村岡隆明君)  そういう認識に私どももございましたので、新たな景観作物の制度というのをつくったわけでございますが、結果としては地力増進のほうを皆さんが選ばれたということでございますので、しっかりこの中身を検証して、道の駅の周りの景観の保全ということに関しましても、制度の中身についてもまた見直していきたいと、検討していきたいと思っております。 ○十番(北園一正君)  以上をもちまして一般質問を終わります。 ○議長(上原康雄君)  この際、教育長から発言の修正の申し出がありますので発言を許します。 ○教育長(永山新一君)  発言の修正をお願いいたします。  北園議員の一般質問、質問項目二、教育行政の質問に対しまして「文化センターに足を運んでみました」という答弁をいたしましたが、そこを「文化センターに行ってみました」ということに訂正をお願いしたいと思います。 ○議長(上原康雄君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 〇時  〇分                     開議 午後 一時  〇分 ○議長(上原康雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  この際、農林整備課長から発言の訂正の申し出がありますので、発言を許します。 ○農林整備課長(寺園久志君)  答弁の修正をお願いしたいと思います。  先ほどの北園議員の質問の中で岡元地区の白濁影響面積を「岡元地区を三〇・七ヘクタール、入佐原ため池から下流を九七・六ヘクタール、計一二八・三ヘクタール」と回答いたしましたが、岡元地区は三〇・七ヘクタールで変わりませんが、入佐原ため池から下流は、「入佐原ため池系が四二・二ヘクタール、運迫川関係が一二・七ヘクタール、西境川が一五・三ヘクタールの小計の七〇・二ヘクタール、総計の一〇〇・九ヘクタール」に変更をお願いしたいと思います。まことに申しわけございませんでした。 ○議長(上原康雄君)  次に、七番小東和文議員の発言を許します。小東和文議員。 ○七番(小東和文君)  ちょうど眠たくなる時間帯でありますが、今期一般質問は残すところ二名となっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  今回は四つの項目についてお尋ねしてまいります。  まず初めに、企業立地施策について、二番目に、サイクリングロードの環境整備について、三番目に、えびの観光レディについて、そして最後に、名誉市民と黒木和雄監督記念館建設についての順にお尋ねしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、企業立地施策についてお尋ねしてまいります。産業団地につきましては、実施設計をもとに事業計画を進め、現在造成工事に着工し、令和三年三月末に産業団地造成が完成となるわけですが、労働力の確保につきましては、本年度の施政方針の中で企業ガイドブックを活用し、市内中学生や高校生などへの情報発信に努め、地元企業の労働力不足を解消するため、就職支援員による市内の求人企業と求職者とのマッチングを積極的に図っていくと、また全国的に厳しい状況ではあるが、対策をとっており、大丈夫と思っているということでありましたが、具体的にどのような考えで大丈夫と思われているのかお伺いいたします。 ○観光商工課長(白地浩二君)  ただいま議員がおっしゃいましたけれども、平成二十八年度より、市内中学生や高校生等への情報提供や市内企業のPRをかねました企業ガイドブックを千八百部作成しまして、配布しております。この企業ガイドブックを配布することによりまして、若年層の地元企業での就労につながればと考えているところでございます。また、昨年の六月より、ふるさとハローワークを開設しまして、就職支援員の配置とともに地元企業と求職者のマッチングを積極的に行っているところでございます。平成三十年度、昨年度の実績としまして端末利用者件数二百三十九件、求職相談七十二件、マッチングは四件となっております。このような施策等を展開することによりまして、労働力の確保を図ってまいりたいと考えているところでございます。 ○七番(小東和文君)  さらに、労働環境の改善と遠距離通勤者への支援に取り組む企業に対する支援を行いながら、労働力の確保を図ってまいりますとありますけれども、遠距離通勤者への支援と聞くと、労働力は小林市とか高原町、人吉市とか湧水町を想像するわけですが、できたらやはり、どうにかしてえびの市内の若者にと思うわけなんですが、その点はどのようにお考えなのでしょうかお尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  当然産業団地の目的が地元に働く場を確保するということでございますので、定住人口減少を食いとめるということを考えれば、当然地元の皆さん方に働いていただきたいと思っております。先ほどの遠距離通勤者への支援ということは、立地する企業に対しての後押しということでございますので、企業がそのことで労働力不足を解消する優位なえびの市ということで進出をしていただければ、結果としては、また地元の皆さん方も働く場ができるということで、両方の支援が必要だと考えております。 ○七番(小東和文君)  市内からの人には雇用助成金制度があって、市内優先につくってあるとお聞きしたんですが、その点についてちょっと説明をお願いいたします。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  まず、市内企業にはえびの市の住民の方を雇用していただくことが理想ではございますけれども、実態として労働力を確保するために市外の人を雇用している状況がございます。  今回企業立地促進条例の改正をお願いしておりますが、雇用促進助成金を増額することで、市内の事業所が市内居住者を積極的に雇用していただくことを目的とした改正でございます。このような施策を実施しながら、市内企業における市内在住者の雇用促進を図ってまいりたいと考えているところでございます。 ○七番(小東和文君)  市内の人には、年間一十五万円から二十万円、何か助成金をやるという話も聞いているところなんですが、これは個人に行くものでしょうか、会社に行くものでしょうか。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  御指摘の雇用促進助成金についてでございますが、企業に対してお支払いするものでございます。 ○七番(小東和文君)  それと、遠距離通勤者への支援というのは、これは通勤手当なのかなと思っておりますけれども、これは通勤距離とかそういうのが関連をちょっと教えてください。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  遠距離通勤者に対する高速道路助成についての考え方でございますが、えびの市内の企業において労働力を確保する際に、通勤距離の問題が出てまいりました。大体三十分以内が理想であるということがございまして、それを高速道路を利用することによって三十分以内で通勤が可能になる圏内ということで、企業において通勤手当と同様に高速道路助成する制度を企業がつくっていただきまして、支給することをしていただければ、市としましては企業に対してその半額を、上限ございますが助成をするという制度でございます。 ○七番(小東和文君)  わかりました。  それと、この企業立地施策というのは、本来は人口の増加、移住・定住の増加、若者の雇用が目的だと思うんですが、それを考えた場合、地方から都市へ移住した後、再び地方へ移住するUターン、地方から大規模な都市へ移住した後、地方近くの中規模な都市へ移住するJターン、都市から地方へ移住するIターンというUJIターン現象というのがあるわけなんですが、聞くところによりますと、地方に住んでいたときに、あれほど憧れていた都会の生活が、いざ始めてみると自分のライフスタイルに合わなかったということがあります。その最たるものが満員電車の通勤だそうでありまして、そのうちになれるだろうと思っていたが、なかなかなれなくてストレスを抱えてしまうと。満員電車に乗ってる人は目の前のストレスに対応することができなくなり、毎日利用することは健康上よくないと聞きます。  このような心理的な負荷、人間関係や都会の騒音などに嫌気が差している人も多いと思います。子育てにしても田舎のほうがよいと思います。このようなことで悩んでいるえびの市出身の若者も多いと思います。そのような若者に、産業団地造成工事中の今から大いにPRしていただき、Uターンを促してほしいと思いますが、いかがお考えでしょうか、お尋ねします。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  議員御指摘の状況等につきましては、耳にしておりますし把握しているところでございます。企業立地施策につきましては、働く場の確保による人口流出の抑制、定住人口、交流人口の増加を図ることが大きな目的の一つでございます。現在も、関東、東海、関西のえびの会や、企業が集まる展示会等で産業団地の情報発信はしているところですが、移住・定住につながるような効果的な情報発信の方法につきましては、関係課と連携しながら検討してまいりたいと考えております。 ○七番(小東和文君)  産業団地造成が着々と進んでいるわけなんですが、企業の進出が確定したときに、いやそれ以前でもいいのですが、従業員の住居、住まいをどうするかということが重要になります。そのうちに民間でアパートも新設されるとは思いますが、現に立地される企業への優遇制度の中に、アパート等賃貸料助成金一戸につき年間一十二万円、限度額六十万円と記載されております。しかし重要なのは移住・定住であります。えびの市のほうで移住・定住を求めているのであれば、いや求めているわけですので、家を建てる土地、用地を事前に確保しておくべきではないかと思いますがいかがお考えでしょうか、お尋ねします。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  企業立地に伴う従業員の住居対策につきましては、市としては、市営住宅や定住促進住宅の有効活用にあわせまして、移住・定住支援センターと連携しての空き家、空き地等の紹介、空き家バンク活動事業補助金、新婚世帯家賃助成、移住者住宅取得支援金など、移住・定住促進事業の活用により支援してまいります。また居住に関すること以外にも、若者定住促進奨学金返還補助や、さまざまな子育て支援、教育支援など充実したえびの市の移住支援策を紹介し、移住・定住につなげてまいりたいというふうに考えております。  なお、従業員の住居確保のための土地取得や住宅建設については、民間事業による開発に期待しているところであり、今のところ市として用地等を取得する計画はないところでございます。 ○七番(小東和文君)  民間の力に委ねたいということでしょうけれども、それなりのアクションも必要だと思います。以前は、現在の霧島市の国分に京都セラミック、京セラですね、とかパナソニックが進出したときに、バブルのときだったと思うんですが、新しい住居がたくさん建てられて一気に国分の人口がふえたのを覚えています。ただ、企業を誘致しましただけでは、将来像は描けないと思うのですが、以前も言ったような気がしますが、迫田石油前の国道から北側、堤防側に空き地があります。既に大阪の不動産屋があの土地を求めているとの情報も聞いているところですが、えびの市のほうでも何らかの手を打っておくべきだと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  議員御指摘の土地につきましては、現在は複数の不動産会社が管理を行っておると聞いております。どのような目的で活動するかにつきましても、決まってないようでございます。民間の所有地でありますが、一定規模のまとまった土地でもありますので、企業が事業用地として活用できないか検討してまいりたいと考えております。 ○七番(小東和文君)  産業団地造成完成予定が令和三年三月で、産業団地の御案内のすばらしいパンフレットができ上がっております。このパンフレットですけれども、その中で立地される企業様への優遇制度で、工場等用地取得助成金が土地の取得価格の三〇%、工業等建設助成金が工場等の建設費の三〇%、工場等関連施設整備助成金、用排水市道等の整備が経費の五〇%とあるわけなんですが、これが立地を支援される方への優遇制度と同じ制度になっているわけですが、この企業立地を支援される方への優遇制度とはどのような形態のものなのか、いろいろな形態を想定しての制度と思いますが、説明をお願いいたします。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  まず、立地される企業様への優遇制度から説明させていただきたいと思いますが、立地される企業様への優遇制度とは、進出企業が直接土地を購入して、自前で工場等を建て操業を行うことを想定しております。進出企業が指定企業に認定された場合、その企業に直接助成金を支払うことになります。  次に、立地を支援される方への優遇制度でございますが、不動産開発業者、いわゆるディベロッパーなどが土地の購入や工場の建設を行い、進出企業がそこを借りて操業する場合を想定いたしております。進出企業が指定企業に認定された場合、土地・建物を貸している企業にも立地支援者として助成金が支払われることとなります。  ただし、支払われる助成金の種類は工場等用地取得助成金、工場等建設助成金、工場等施設整備助成金、固定資産税相当額奨励金の四つに限定されます。  なお、立地企業が土地建物を借りて操業する場合であっても、雇用促進助成金や工場と賃借料助成金などを支払うことが可能でございます。 ○七番(小東和文君)  ちょっと整理しますが、例えばA会社が産業団地の土地を買ったと、例えばダイワハウスですね、飯野にAZホテルもこのような形態だったのかわかりませんが、まだ進出する企業は決まっていないとする。そんなときでも土地はA会社に売却するのかお尋ねします。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  企業の立地、操業が具体的に見込まれる場合でなければ売却は行いません。 ○七番(小東和文君)  企業立地の条件としては、目的がなければ土地は売却しないということですね。土地を購入して立地する企業と土地を支援される方への優遇制度を利用されて土地を購入されたとしますと、市としては、それぞれの助成金を支払うことになると思うのですが、それを進出企業に売却というか、転売するということはないのか、優遇制度はそれぞれどのようになっているのか、もう一回お伺いいたします。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  先ほどの答弁と重複する部分はございますが、投機的な目的での土地の取得は認めておりません。また土地の売買の際には、土地売買契約書に用途の指定、用途の制限、権利の制限、契約の解除等の条項を設けて契約してまいりますので、原則として転売は許されないところでございます。 ○七番(小東和文君)  転売はしないと、リース契約もしないということも話を聞いているところなんですが、例えば土地だけを購入した企業と、土地を買わずに借りて立地をする企業と二通りが考えられると思いますし、またあり得ると思うのですが、そのときの優遇制度はどのようになるのかお伺いいたします。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  土地をみずから購入して立地される企業と、土地を借りて立地操業される企業という御質問だと理解しておりますが、産業団地に立地していただく企業様には、えびの市にしっかりと根を張って操業していただきたいと考えております。したがいまして、土地のリース契約は想定していないところでございます。あわせてリース契約による優遇制度についても検討していないところでございます。 ○七番(小東和文君)  企業立地については、各種設計、地質調査の概要、公共用残土の活用、事業費の算定、地元業者へ発注を考慮した発注の考え方、財政シミュレーション基本計画における事業費との比較に加え、産業団地適地調査後も具体的な計画を示し、企業側の反応も大変具体的なものになったとのことで「企業立地について手応えがある」と言われる中で、「質のよい企業を誘致したい」と言われましたが、質のよい企業とはどのような企業を考えておられるのかお伺いいたします。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  えびの市の企業立地の考え方として、地域の活性化に寄与していただける企業を誘致することも重要であると考えております。そのためには、地域に根を張った企業活動をしていただく必要があるため、造成中の産業団地につきましては、近年需要が高いリース方式ではなく、売却の方向で検討したところです。  また、立地した企業には、企業市民として地域に根差した活動をしていただくことも大切であると考えております。当然えびの市に立地していただく企業様にはこのようなことを期待しておりますし、よきパートナーとなれる企業を誘致していきたいと考えております。 ○七番(小東和文君)  今回企業立地課が設置され、企業誘致活動に一生懸命のようですが、目的を見失ってはいけないと思うんですね。といいますのは、労働力確保のためだけに企業を呼ぶのではないということです。先ほどお尋ねしました質のよい企業でなければいけないですよ。それは給料であります。  先月、厚生労働省が都道府県別に決める二〇一九年度の地域別最低賃金について全国の改定額を公表しました。全国平均の時給は現在より二十七円アップの九百一円です。最高額の東京が一千一十三円、宮崎県の最低賃金は十月から適用される最低額の七百九十円で、その差は二百二十三円です。私の言いたいのは、若者の人材が地方から大都市に流出する要因の一つは、賃金の格差なんです。だから、この産業団地に誘致する企業は、給料をたくさんいただける企業を誘致するべきと考えるんですよ。えびの市で結婚して家を建て、子供を伸び伸びと育てられるだけの給料が必要だということです。これが満たされなければ、UJIターンや定住に結びつかないということなんです。既存の会社の給料と同じでは、何のためにこんなに苦労して産業団地をつくったのかと問われかねないと思います。このことについて市長いかがですか、見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  議員がおっしゃるとおり、若者が大都市に流出する要因の一つは、賃金の格差があると認識をいたしております。企業立地の考え方として、新たに立地する企業が給与や福利厚生面の待遇を押し上げることにより、雇用を確保することが可能になると考えておりまして、議員おっしゃるように、そのことがUIJターン定住に結びつく一つの要因だと考えておりますので、こういった福利厚生面であったり、安定した雇用を確保できる企業と、そういった観点からも誘致企業については進めていきたいと考えております。 ○七番(小東和文君)  「安定する企業」という言葉が出ましたね。よろしくお願いしておきます。  次に、「えびの市には自衛隊があるので、防衛関連の企業にも声をかけたい」とも言われていますが、例えばどのような関連企業があるものかお尋ねします。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  自衛隊の装備品、被服、装具などのメーカーや自衛隊と取引のある企業等について、まず情報収集して、それらの企業に対してダイレクトメール等で産業団地の情報発信を行ってまいりたいと考えております。 ○七番(小東和文君)  例えばどのような企業ですかね。ちょっと教えていただけますか。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  具体的な企業名につきましては差し控えさせていただきたいと存じますが、装備品でありますとか被服、あと装具などの製造メーカー等々を考えているところでございます。 ○七番(小東和文君)  最後に、先月の議会報告会の真幸地区で複数の市民の方が産業団地造成について、造成に賛成した議員は、もし企業が来なかったらどう責任をとるつもりなのかと、市長と語る会、真幸地区でのえびの市事業説明会だと思うのですが「市長にも言ってある」と、高圧的な発言があったわけなんですが、市長はそのときにどのような答弁をされたのか、ちょっとお聞きいたします。 ○市長(村岡隆明君)  えびの市の事業説明会、これを飯野地区、上江地区、加久藤地区、真幸地区で開催しておりますが、その中で私たちの事業説明の後に御質問をいただいたところでございまして、同様の進出がないときの責任はどうしてとるのかという御質問がありまして、全ての責任は行政の長である市長にあり、しっかりとした企業を誘致することで、責任を全うしたいということでお答えをしたところでございます。 ○七番(小東和文君)  それに対して反論はございませんでしたか。 ○市長(村岡隆明君)  大変、将来にわたって財政負担が残るのではないかというような御心配はされておられたところでございます。 ○七番(小東和文君)  わかりました。  続きまして、サイクリングロードの環境整備についてお尋ねしてまいります。昨年の十二月定例会でこのテーマについてお尋ねいたしました。川内川堤防を利用したサイクリングロードについて質問いたしましたが、その後の進捗状況についてお尋ねしてまいります。
     これにつきましては、まずは自転車活用推進法の施行についてということで、平成二十九年五月に施行され、昨年の六月に自転車活用推進計画が閣議決定されたということで、市のほうも情報を積極的に取り入れ、自転車活用推進施策について早速庁内で観光振興計画重点プロジェクトに係る協議の場を持ち、ソフト事業は観光商工課、ハード事業は建設課と役割分担を決め、情報を共有しながら計画策定の準備を進めているということでございました。ハード事業はともかく、観光商工課のほうでは現在どのような動きをされていらっしゃるのかお伺いいたします。 ○観光商工課長(白地浩二君)  観光商工課では、平成三十一年二月十五日に自転車を活用したまちづくり観光研究会を立ち上げまして、自転車を活用したまちづくり基本方針の審議を開始したところでございます。本市には、サイクリングコースのように自転車の活用を促進するインフラ面が整っていないため、まずはソフト面だけでも取り組みを開始しようというところで、市民有志によるえびの散走部が平成三十一年二月二十一日に発足し、協議を開始したところでございます。  また、えびの散走部では、サイクリングコースの設置に向けたルートの試走を昨年度二月二十五日、二十六日の二回にわたって行っているところでございます。その後、三月二十日に第二回観光研究会を開催しまして、自転車を活用したまちづくり基本方針を確定したところでございます。 ○七番(小東和文君)  現在、市と国土交通省川内川河川事務所の京町出張所と調整会議やルートの確認作業を行っていると聞いていますが、どのような調査をされているのかお伺いいたします。 ○観光商工課長(白地浩二君)  川内川の堤防天端につきましては、河川管理用道路となっておりまして、支線の合流部や水門等によりまして、上流から下流まで全てつながっているわけではございません。不連続解消のためには、一般道や河川敷の活用も視野に入れる必要がありまして、また河川敷に乗り降りできる坂路や一般道への乗り入れの安全性を考慮しなければならないため、ルート上にこのような支障となる箇所がどの程度あるのかの調査を行っている状況でございます。  また、九月二十日から二十二日にかけまして、川内川河川事務所と合同調査を行う予定としております。 ○七番(小東和文君)  走りやすい等のルートの検証だと思いますが、観光商工課においては、自転車を活用したまちづくり基本方針を作成し、自転車のまちづくり研究会を発足させるとのことでしたが、いかがですか。 ○観光商工課長(白地浩二君)  ことし四月から七月までの間に、えびの散走部では、道の駅えびのを拠点としましたサイクリングロードにつきまして、どのくらいの時間でどこまで回れるかなど検証を繰り返しておりまして、今年度三回のチームミーティングと五回のサイクリングルートの試走を行っております。新たな観光資源の発見や気づきがあったと報告を受けているところでございます。  そのほか、七月十三日には観光係で自転車を活用したまちづくりを推進する全国市町村長の会九州ブロック長を務められている南さつま市へ先進地視察に伺っております。  また、今年度はアウトドアというキーワードで、本市に来てもらうツールとしましてアウトドア総合ブランドのモンベルと自転車活用に関するアドバイザリー業務を委託契約し、上級者向けのサイクリングロード設定に関するアドバイスをお願いしているところでございます。今年度六月補正におきまして、自転車を活用したまちづくり観光研究会の委員報償費を議決いただきましたので、第三回研究会を十月一日に開催する予定でございます。今年度四月以降の進捗状況について報告等を行う予定としております。 ○七番(小東和文君)  六月の補正予算に五人分二万九千五百円という報償費を組んであったんですが、これが十月一日のものになるんですか。 ○観光商工課長(白地浩二君)  そのとおりでございます。 ○七番(小東和文君)  自転車活用推進計画は、安全で快適な利用環境を整える計画で、サイクリングの広域性に対応して隣接する市町村との広域連携で取り組まなければならないということで、今回吉松もサイクリングロード整備の計画がないので、えびの市と連携して実施していくということでしたが、計画どおりにこれは進んでいますか、お尋ねします。 ○観光商工課長(白地浩二君)  川内川の河川堤防等を活用しましたサイクリングロードの環境整備を沿線自治体とともに行うことで、利便性や快適性を向上させまして、川内川流域における水辺のにぎわい創出と地域活性化へ寄与することが期待されているところでございます。  また、平成三十一年三月十八日に開催されましたかわまちづくり観光振興部会では、川内川河川事務所から川内川自転車活用推進計画企画書や本市の研究会活動等の説明をしていただいております。今後も関係機関と連携を図りまして、湧水町と調整を行う予定としております。 ○七番(小東和文君)  サイクリングロードは、湧水町の中では栗野はありますけれども、吉松はないですので、えびの市がどんどん声をかけたら動くみたいな感じでございますので、どんどん進めていってほしいと思います。以前、京町の花火大会が開催される河川敷のところに、公園を整備してトイレを含めて設置してほしいと提案していました。現在川内川の砂利を産業団地へと運搬しております。これが終了しますと、川幅が広くなり、川内川水系が大きく変わってきます。  そうなりますと、課長が言われたとおり、今後は川内川流域地域の観光客動態の調査分析の実施、道の駅内のアウトドアステーションを中心に、旅行会社やメディアなどの関係者を招聘したモニターツアーの実施などが可能になるということになると思います。サイクリングロード推進計画をいち早く進め、川内川水系がかわまちづくり推進協議会と連携して、すばらしい川内川のサイクリングロードの環境整備を進めていってほしいと思います。現在のサイクリングロードの進捗状況とあわせて今の思いをお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  サイクリング環境が整備され、自転車が二次交通として利用されることは一つの観光スタイルともなり得ますし、観光振興においては地域の魅力を伝える媒体としても重要な要素だと考えております。今、観光商工課長が答弁いたしましたとおり、計画の段階で今順調に進んでおりますので、しっかり成果が出るように進捗していきたいと思っております。 ○七番(小東和文君)  基本方針を肉づけしてルート確認するということでございましょう。安心いたしました。十月に入りますと道の駅を拠点にした周遊マップを作成する計画もあるようですので、いよいよ本格的に始まるんだなと改めて思います。えびの市にとって重要な健康増進、ひいては、百歳体操と同じく医療費の節減にもつながっていくのではないかと期待しているわけでございます。しっかり頑張っていただきたいと思います。  続きまして、観光レディについてお尋ねしてまいります。ゆるキャラブームが巻き起こり、地元のPRに欠かせなくなったゆるキャラですが、まちのPRにおいて忘れてはならないのが歴史ある、以前はミス何々だったんですが、最近は観光レディとかキャンペーンレディとか、観光親善大使、観光フレンズなどと呼び名も変わってきているようですが、宮崎で初めて花の女王が選ばれましたのが昭和五十八年だそうです。そして、一九九六年にミス宮崎にかわってできたのが現在の宮崎サンシャインレディ、名前を変更してからも代が続いて現在は三十二代だそうであります。最近は、日南サンフレッシュレディとか小林コスモスレディとかいいますけれども、宮崎県九市の中の現在の状況をお尋ねいたします。 ○市長(村岡隆明君)  それでは。現在の状況につきましては観光商工課長をして答弁をいたさせます。 ○観光商工課長(白地浩二君)  観光レディの任用状況についてお答えいたします。県内九市の観光レディですけれども、観光協会の所属となっておりまして、本市と串間市以外は活動続けていらっしゃる状況でございます。 ○七番(小東和文君)  えびの市と串間市だけないということですね。平成六年の四月二十一日に国際交流センターの落成式があったんですが、そのときに当時のミスえびのが着物を着て、アメリカテキサス州のベルトン市と姉妹都市締結した際に介添えされ大変好評でありました。あのときは、外国の方が三十八名だったと思うんですが、来ていらっしゃいまして、大変着物姿が好評だったのを覚えております。えびの市は平成何年まであったのか、ミスえびのがですね。また、そのやめた理由は何だったのか、お尋ねします。 ○観光商工課長(白地浩二君)  本市では、えびの市観光協会が観光キャンペーンガールとしまして、平成十年度までミス観光えびのの名称で、平成十一年度から平成十三年度まで、えびののかいどうレディの名称で毎年度募集し、三人を任用していたところでございます。また、平成十四年四月一日から翌三月三十一日までの任用期間におけるえびののかいどうレディの募集告知を、広報えびので観光協会がしておりますが、任用には至ってないところでございます。やめた理由としましては、当時のミスコンテストに対する意識改革の流れ、公募をしても応募がない、市の財政再建計画に基づく経費削減等によるものと聞いているところでございます。 ○七番(小東和文君)  応募がないとか経費削減とか、ほかのところはやっているわけですから、何を言ってるのという感じですね。どうでしょうか、えびの市にも「えびの観光レディ」と私は言いましたけれども、えびの何々レディとか観光大使でもよろしいかと思うわけなんですが、それを募集されて、例えば関西、関東えびの会とか、東海えびの会とか、東京・大阪での物産フェアとかですね、道の駅えびの、八月十八日の山開きとか、えびの高原山の日イベント、霧島モンテフェスとかですね、市内外のイベントなどに参加して、えびの市の魅力と来年度の市制五十周年記念事業のPR活動に一躍かってもらえたらと思うのですが、どうお考えでしょうか、お伺いします。 ○市長(村岡隆明君)  えびの市の観光PRをほかの誰かに担っていただくということは大変重要なことだと思っておりますし、現在のゆるキャラやもえキャラとは別に、また観光PR大使、そういった形では今地方創生等についてもお願いをしているところでございますが、男女問わずえびの市の観光をPRしていただくにふさわしい方、そういった部分があれば研究はしていきたいと思っておりますが、レディという部分にこだわるということはなかなか難しいかなと思っているところでございます。 ○七番(小東和文君)  研究していきたいと、女性に限らず、女性だけにとかいろいろな今問題もありますけれども、やれば何でもできるんです。イベント事業等は、えびの市の魅力を発信する絶好のチャンスになると思います。えびの市の歴史や文化、自然が豊かで魅力あふれるえびの市の情報発信の顔としてPR活動をしていただきたいと思います。まずは、市制五十周年記念事業に花を添えるという意味からも、ぜひ検討していただきたいと思います。いま一度思いを伺います。 ○市長(村岡隆明君)  五十周年記念事業に向けましては、いろいろな会議等もスタートしておりますので、そういった中であったりとか、観光協会への提案そういったものも含めて検討をさせていただきたいと思います。 ○七番(小東和文君)  ぜひ検討していただきたいと思います。例えば選ばれた、あえて女性と言わせていただきますけれども、女性の方にとっては自分の人生を変える大きなステップになると思いますので、よりよき方向にお願いいたしたいと思います。  続きまして、名誉市民と黒木和雄監督記念館建設についてお尋ねしてまいります。  まず、この名誉市民につきましては、六月定例会の一般質問で、北園議員より松形祐堯氏を推薦する意思の質問がありました。このことに伴いまして、来年度予定されている市制五十周年記念を機に、この称号を贈り顕彰に値する人物として日本を代表する映画監督の黒木和雄監督を推奨するものであります。  思えば二〇〇一年に映画「美しい夏キリシマ」、黒木監督の地元であるえびの市で約二カ月間にわたりロケが行われました。約三百人のエキストラとボランティアスタッフも地元から参加して、官民一体による協力体制の中、市内全体がこの映画を歓迎し、誇りを持っていたのを十八年たった今でも鮮明に覚えています。そしてその映画「美しい夏キリシマ」が二〇〇三年度キネマ旬報日本映画ベストテン一位で日本映画監督賞を受賞されています。  そのほかにも通告書に記載いたしましたとおり、日本を代表するようなたくさんの賞をいただいておられます。えびの市では、昭和六十二年に名誉市民条例制定をされましたが、三十二年間名誉市民の称号を贈ったことがなく、県内九市の中でもえびの市だけであるとのことですので、今回はぜひとも松形祐堯氏と黒木和雄監督をえびの市の名誉市民として、来年度予定されている市制五十周年を記念にその称号を贈り、顕彰することが、市の誇りとなり、市民の意識の向上につながるものと思います。市長、教育長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  まず、今議員のほうから御質問がありました黒木監督におかれましては、大変大きな功績を残されている方だと思っております。市制施行五十周年という節目を迎えるに当たって、先人の御尽力と御功績を振り返る機会にもしたいということで、六月定例会では北園議員から松形氏の御提案等もいただきましたが、まずは、この名誉市民について制度の適用や手続面での整備を検討して制度適用への準備を進めていきたいと、そういった選考の過程で、こういった方々のお名前が出てきて、しっかりした方向性を示して、名誉市民というような形が示されるような、まずはしっかりとした制度をつくっていきたいと思っております。 ○教育長(永山新一君)  市長の答弁と同じでありまして、私も黒木和雄監督の功績は大変すばらしく、えびの市民の誇りであると認識しております。名誉市民の顕彰につきましては、制度の適用や手続面での整備を検討されますので、市長の答弁どおりとさせていただきます。 ○七番(小東和文君)  ありがとうございます。今申されましたように、繰り返しになりますが、特に来年度は五十周年という大きな節目の年でありますので、ぜひとも今のうちからイベント企画、準備に取りかからなければなりませんので、どうぞよろしくお願いしておきます。  続きまして、黒木和雄監督記念館についてお尋ねしてまいりますが、以前も申し上げた経緯があるのですが、道の駅えびのの西側を開発して、その一角に黒木和雄監督の資料館をと提案をいたしましたが、なかなか西側への拡張工事が始まりそうにありませんので、考えてみたのですが、黒木監督ももう没後十三年になります。  黒木監督夫人はこのように話していらっしゃいます。「「美しい夏キリシマ」は十五歳の少年だった黒木の自伝といえる作品です。この映画はふるさとえびの市で撮影されました。えびの市明日を見る会、えびの市民のボランティアの方々の献身的な御支援、御協力でオールロケのえびの市での撮影です。皆様のお力なくしては誕生しなかった映画だと心から感謝しております。黒木の愛したふるさとえびの市に作品、資料、本などの彼の映画にかかわるもの全てをお預けして、いつでも興味のある方に見ていただけたらと願っています」と言われております。  婦人もお年を召されまして、これが最後のお願いになるのではないかと思うわけであります。この機会をなくしたら、相続の観点から著作権関係、遺品や資料の散逸も心配され、後世に伝えることもできなくなるのではないかと危惧する声もあります。地元出身のまれな偉人ともいえる黒木監督の功績を顕彰することによって、市民は監督を育んだふるさとと人々に誇りと自信と愛着を持つことができます。監督の生き方、監督の作品に触れることにより、人生や世の中のことを深く思慮し、創造の価値と喜びを知ることができます。特に未来を担う若者にとっては、そのことは重大な意義を持つと考えられますが、市長、教育長の見解を再度伺います。 ○市長(村岡隆明君)  黒木監督の奥様の映画に関するものを預かっていただきまして、活用いただきたいというお気持ちに関しましては、心より感謝をいたしたいと思います。お預けいただくことになれば、有効活用させていただきまして後世に伝えられたらと思うところでございます。 ○教育長(永山新一君)  市長が申しましたとおり、私も全く同じ気持ちでございます。えびのの子供たちにとって、キャリア教育という視点では映画監督、映画をクリエートする仕事、職業としてとても関心や憧れ、そして夢を持てるものである、大変価値ある教材になると思っております。 ○七番(小東和文君)  非常に前向きな答弁ありがとうございます。「後世に伝えて」すばらしい言葉でございます。黒木監督の記念館、資料館につきましては、先ほども申し上げましたが、えびの市民が自慢できる偉大な功績を顕彰する意味でも、一般に公開し、末永く後世に伝えることが今の私たちにできる最大の監督への恩返しになるのではないかと思います。今後の市の動きとしましては、恐らく市長がえびの市民審議会なるものを発足させ、議を経て市議会の同意により推挙し、その功績をたたえて名誉市民の称号を贈られるという筋書きになると思うのですが、どうぞよろしくお願いしておきます。  そこで、記念館の場所のことですが、以前、えびの映画祭実行委員会明日を見る会より、四年前に黒木和雄監督の記念館建設趣意書を受理されていると思います。その中で、建設の目的はあくまでも黒木監督の作品、業績を残し、市民の文化的啓発、郷土愛醸成に寄与することであります。文化とは新しい価値観や生き方を発見、再認識させる力を持っているものであるという文化の価値を踏まえ、経済的効果は副次的なものと認識すべきであるとの考えでありまして、入場券は著作権の関係から有料とはできない。善意の寄附金箱等で対応せざるを得ない。ゆえに建設、管理経費を最小限に抑える工夫が必要であると言われています。  本筋に戻りますが、場所は歴史資料館の屋外展示物が置いてある場所、子供の遊び場の前ですね。あそこが最適な場所ではないかと思います。既に屋根はあるし、既存の建物、壁も活用でき、建設費も費用も少なくて済むと思います。文化センターの警備室の隣でもあり、警備、管理に目が届きやすい利点もあります。  要するに、市民が何を望んでいるのか。えびの市の活性化、文化の伝承はどのようにPRすべきかであります。市民の税金で建てられた歴史資料館です。市民のために時代の流れとともに改善すべきところは改善していくべきだと思います。常に前向きに物事を捉え、考えていくことが大事であると思います。黒木和雄監督資料館の見取り図案もできていますので、ぜひ検討していただきまして、少ない予算で、恒久的施設としてえびの市に新しい文化遺産ができることを期待しております。市長、教育長の見解を再度お伺いします。 ○市長(村岡隆明君)  市長部局といたしましては、記念館設置の御要望も伺っておりますし、前向きに取り組みたいと思っておりますが、教育委員会としての御意見を一番尊重して、必要であれば予算措置等はしていきたいと思っております。 ○教育長(永山新一君)  これまで記念館建設につきましては、教育委員会におきましても検討を重ねてまいりました。監督の功績や作品等を生かせられたらという思いは教育委員会も同じでございます、歴史資料館内に展示コーナーを常設することを教育委員会としては検討してまいりました。ただ、会の皆様が希望されておられます、先ほど議員がおっしゃられた文化センター東側にあります昔の農機具を展示しているところでございますが、ここは子供たちが昔のことを体験的に学べる生きた学習教材の展示スペースでございます。教育委員会といたしましては、ここは現状維持させていただきたいという結論に至ったところでございます。  つきましては、監督の奥様や会の皆様の御了解を得られるようでございましたら、市民への文化的啓発、郷土愛の醸成、文化の継承等に寄与するために多くの市民の皆様にも御賛同いただき、また御来場いただき、多くの方々で黒木監督の功績をすることができる企画展、または特別展等の開催について検討できたらと考えております。 ○七番(小東和文君)  わかりました。  農機具を展示しているあそこは、別なところにちょっと直ってもらってと、今の私の言ったあの場所、あれは市民の賛同があればということですので、そのような形で一応その後の企画もするということも言っておられますので、そういう形で検討するとともに、前向きに進めていっていただきたいと思います。  黒木和雄監督記念館ができました暁には「美しい夏キリシマ」の当時初出演で主人公を演じた俳優の柄本佑さん、教育長は見られましたか。初出演の主人公で、そしてえびの市を舞台に撮ったこの映画で新人賞を受賞しているんですよ。奥様は、もう御存じだと思いますけれども、前回のNHKの朝ドラ「まんぷく」の主人公安藤サクラですよ。お父さんは奥田瑛二です。今では柄本佑は大物俳優になっています。あれから十八年ですが、えびの市民との交流は今でも続いています。えびの米も食べているんですよ。えびのから米を送っています。  そのようなことを考えると、黒木和雄監督記念館のオープニングセレモニーには、彼はえびの市に来る可能性は十分にあると思います。そのときには新聞、テレビと、えびの市のPRにひと肌脱いでくれるものと期待しております。明日を見る会といたしましても、先ほども教育長からお話がありましたけれども、黒木監督の功績をたたえ、市の誇りとして市民の意識の向上につながるように、展示品管理、イベント等につきましても協力体制をつくっていくということでございますので、ぜひとも御検討いただきますようにお願いいたします。  以上で私の今期一般質問を終わります。 ○議長(上原康雄君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 二時  〇分                     開議 午後 二時  十分 ○議長(上原康雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、十五番栗下政雄議員の発言を許します。栗下政雄議員。 ○十五番(栗下政雄君)  令和元年九月定例会一般質問の八番目ということで、議会運営委員長の西原委員長がくじを引いていただきまして、八番という結びの一番であります。この壇上にこうして立つのが、今回の一般質問で百二十回目でございます。最初登壇をいたしましたのが昭和五十八年十二月でございました。昭和の六十年代の後半と、また平成の四、五年ごろまでがえびの市が大きく変わってきております。国の重要な施設もですけれども、えびの市の合併してから、えびの市の文化的な施設をつくろうということで、えびの市の文化センターは昭和六十年十二月に完成しております。この客席を今の五百三十席にまとまるのが非常に議会の中でも論議をされました。  当時は議員が二十四名いまして、私は議席番号は一番でございまして、いろいろ二十四名の中で論議がされまして、議会側といたしましては千三百席を望んでおりましたが、執行部のほうが減席のほうを提言いたしまして、今の文化センターの席に決まったわけでございます。これに至るまでは大変な論議をいたしましたが、執行部といたしましては今の施設に併設して電動の席を設けて千三百席を保つような施設にしたいというようなことでしたが、それも認められず現在の文化センターになったわけでございます。  その後、私たちのほうの長江浦のほうが圃場整備をやろうということで、当時は長江浦には四つの自治会があります。東西長江浦、これに土地改良がなくて昭和六十年十一月に土地改良を設立いたしまして、平成元年から防衛の補助による河川については、障害防止事業、圃場については民生安定事業で平成元年から着工いたしまして、平成十六年度に完成しております。  また、国の防衛施設といたしまして、昭和六十年一月三十日の臨時会で、超長波送信所いわゆるVLFの設置が、この議場で賛成反対ありまして、一票差で可決いたしまして、現在のVLFが平成三年ですかね、完成したような記憶をもっております。そのようなことで三十数年たっております。  百二十回の中では、いろいろなことを私もここで質問したり、また答弁者のほうはもう亡くなっていらっしゃる方がほとんどです。この席にいらっしゃった方々が、私の質問に対して答弁してくださいました。また歴代の市長、中間市長、松形市長、いらっしゃいませんが、そして副市長は中間市長時代の副市長が飯野の麓にまだご健在です。しょっちゅう私のほうに一般質問等があるときは電話をいただいております。尊敬をしております。そういった私に対しまして、現在の村岡市長を初め課長さん、また歴代の教育長さん方の答弁をしていただきまして、また今でもこういう場に立つことができていることは、歴代の関係者の皆さん方に深く感謝を申し上げたいと思います。  また、これから質問いたしますが、質問の内容につきましては、通告をいたしております。ただいまより質問させていただきますが、答弁のほうもよろしくお願い申し上げます。  通告をいたしておりましたが、六つ項目を設けております。この六つの中で六番目から先に入りたいと思っております。公用車の管理、車検等についてということで通告いたしております。このことについて今からお尋ねします。  まず、えびの市の公用車管理についてということで、車検等が市内で整備点検がどのように行われているのか、その内容をお聞かせ願いたいと思います。 ○財産管理課長(有村 充君)  公用車の車検、点検につきましては、全て市内の自動車整備工場へ依頼をいたしております。財産管理課で集中管理を行っております車両のほか、各課事務局で管理している車両についても同様で、各事業者への依頼ができるだけ公平となるよう、車検や点検等を行う際には事前に財産管理課へ連絡をいただいた上で依頼先のほうを決定しております。特殊車両の場合、それから受け入れる業者さん側の都合によりまして、完全なローテーションとまではいきませんが、依頼先が特定の業者に偏ることがないよう配慮いたしております。今後も引き続きこのような取り組みを進めてまいりたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  一年間に車検・点検をする車が台数でよろしいのでお聞かせ願いたいと思います。 ○財産管理課長(有村 充君)  年度で申しますと、平成二十八年度が三十四台、平成二十九年度が五十台、平成三十年度で六十七台、令和元年途中ですけれども、現在のところまで四十二台の車検、それから点検のほうを行っております。 ○十五番(栗下政雄君)  令和元年度で四十二台ということですが、四十二台のうちに市外でやられるものはないものか、全て市内の整備工場で整備がされておるのかお聞かせ願いたいと思います。 ○財産管理課長(有村 充君)  これまで市外の業者にこちらのほうから点検を依頼した事例はございません。 ○十五番(栗下政雄君)  専決処分等で事故車の板金塗装ですね、それはどのようなふうに整備がされているものかお聞かせ願いたいと思います。 ○財産管理課長(有村 充君)  公用車の修理に関しましては、車両を管理いたします各課において業者に直接依頼をいたしております。確認をしたところ、全て市内の業者でございました。車検の点検・車検、それから点検と同様に、修繕についても偏りがないよう努めてまいりたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  それと、市が指定をしておる整備工場等はどのような状況になっておるのかお聞かせ願いたいと思います。 ○財産管理課長(有村 充君)  現在公用車の整備・点検等を依頼している業者につきまして地区ごとでお答えをいたしたいと思います。  飯野地区が十社、上江地区が四社、加久藤地区が三社、真幸地区が四社の合計二十一社でございます。 ○十五番(栗下政雄君)  整備工場のほうも今人手不足で大変だろうと思っております。今説明では二十一社、それぞれ地区ごとに整備をしていただいておるようでございますが、整備工場のほうから市に対して要望等はどのようなことが上がっているものか、上がっていないのか上がっているのかお聞かせを願いたいと思います。 ○財産管理課長(有村 充君)  市に対しまして業者さんのほうから要望等は今のところございません。 ○十五番(栗下政雄君)  ただ、整備工場だけでなくして、市内のできることなら市内のいろいろな整備工場初め関係の市内の企業をできるだけ一〇〇%市内企業を利用していただくようにお願い申し上げます。  次に、一番目の議会報告会のほうから市長への提言ということで通告をいたしておりますが、これは議会基本条例に基づきまして、私たちが去る八月二日と八月九日に二回に分けまして議会報告会をいたしました。その席上で、市民からいろいろな御意見が出たことをこうして一般質問で市長にお尋ねしているわけでございます。  このことにつきましては、先の一般質問等でも出ましたが、私は私のほうから山内地区の浄水場の近くを通っておりますこの農道の整備を、市道認定をしていただきたいというような内容のことでございます。このことについて、この市道に今の現道になる前は農道でありまして、農道を今の浄水場を拡幅工事をするときには、どうしても道路が狭くて広くしてくれということで、周辺の農地を無償提供して、今現在の道路をつくったということをその提供された方から私は直接伺ったわけです。ですので、この農道につきましては、市長、できるだけ早く市道として整備をしていただけないかなと思っておりますが、市長の御所見を賜りたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  議員のおっしゃるように、先日の一般質問でも御答弁いたしましたが、えびの市におきましては、昭和四十七年一月十七日に公表しておりますえびの市道路線の認定の基準等に関する要綱に基づき、市道の認定を行っている状況であります。原則として道路の幅員が四メートル以上で路面、路肩、のり面等が完備するなど道路管理上、支障がない状態等の条件があります。基本的に、改良済みの状態での市道への認定を行うべきであると考えております。今御提案があった道路、農道につきましては、前向きに検討いたしております。  詳しくは建設課長をして答弁をいたさせます。 ○建設課長(森 隆秀君)  先日の一般質問でもお答えしましたが、山内地区の市浄水場横の農道につきましては、平成五年から平成十年に行った圃場整備後の農道拡幅の要望があり、地元関係者との皆さんの協議を行いまして、平成二十年度から平成二十四年度にかけて現道拡幅、農道の改良工事になりますが、行った路線でございます。市道認定については幅員等市道認定要件を確認しまして、今後検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  できるだけ早く、条例に基づいて市道の認定をしていただき整備をしていただきたいと思います。  次は、二番目でございますが、中内竪の市道を取り組んだ中での圃場整備が進められたわけでございます。これもこの問題につきましては、ちょうど梅木橋のたもとが非常に宅急便やら、そういった通行に不自由をしているというようなことでございます。これも圃場整備をするときに、これをこの農道のところも圃場整備の区域の中に入れておれば、私の経験からすれば県営圃場整備であったわけですので、この橋のところも改良ができたはずなんです。これは担当課のほうで少し私から言わせれば認識不足やったのかなと思いますが、この点のことについては、どのように市長は考えていらっしゃいますか。 ○市長(村岡隆明君)  中内竪地区の道路につきましては、農林整備課のほうで地元関係者との協議を行いまして、原材料支給と多面的機能支払交付金の機械借り上げにて道路整備を行うことになったと伺っているところでございます。また、地元の意向として、最終的には市道編入をして維持管理を行ってもらえるような考えがあるということを聞いておるところでありまして、先ほどの山内の道路の件もございましたが、建設課のほうでもその辺を精査して、検討していくという方向性を聞いてるところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  それでは、三番目のえびの中央線の改良については、防災輸送体系の重要な幹線道路であります。また、池島地区から市役所までは直線で行ける非常に便利な場所でございますが、このことについては、市長はどのようにお考えになっているのかお聞かせ願いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  この件につきましては、六月定例会でも答弁をいたしましたけれども、えびの中央線の池島工区につきましては、過疎自立促進計画におきまして、道路整備を行う路線として位置づけをしておりまして、来年度にこの路線の調査等を行う計画でありますので、法線等につきましては、調査時に検討をしていきたいと、来年度事業を進めていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長が来年度のほうに取り組むということでございますので、このことにつきましても、議会報告会で出た御意見でございますので、また議会だより等で、ただいま市長が答弁されたことに対しましては御報告したいと思います。早急な取り組みをお願い申し上げます。  次は、スマート農業の推進の問題についてをお尋ねしますが、この問題については、通告いたしておりますように、市の担当職員を研修させたというようなことで、さきの議会でも申し上げましたが、研修されたと聞いております。その内容をお聞かせ願いたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  スマート農業推進に伴います職員研修につきましては、七月九日、十日の両日、国立研究開発法人農業食品産業技術総合研究機構におきまして、スマート農業の現状と課題、水管理システムの遠隔操作につきまして、畜産農政課からは職員二名が研修を受けたところでございます。  農研機構におけるスマート農業の研究開発につきましては、内閣府の戦略的イノべーション創造プログラムの中におきまして、研究開発が行われたものでありまして、平場の水田作をメーンターゲットとしまして、トラクター、田植え機、コンバインなどの自動運転、ドローンの活用、営農管理システム、水管理システムなどの研究開発をされているとのことでございました。  水田作につきましては、この五十年間におきまして基盤整備、栽培技術の進歩、農作業の機械化などによりまして、八割以上の農作業時間が軽減されてきているということでございましたけれども、今後さらに軽減していくためには、AI、ICTを活用したロボット化が必要になるとの説明を受けたところでございます。今後実用化していくためには、圃場間の移動の安全性を担保すること、それに伴い基盤整備などインフラ整備を進めていくことなどが課題となっているとのことであります。  また、これまで平場の大区画化された圃場で開発してきた技術を中山間地域でも応用できるよう開発を進めていくとのことでありましたけれども、自動運転の制度を高めていくためには、まだまだ課題があるとの説明を受けたところでございます。  スマート農業につきましては、今後本格的な研究開発、実証導入が進められていくことと考えておりますので、国や県、研究機関などの動向を注視しまして、そしてまた農家への情報提供も行いながら推進をしてまいりたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  ただいまの課長のほうで研修の報告がありましたが、職員が研究されましたこの研究センターには。私どもも同僚議員の田口議員と、ことしの四月二十二日研修いたしまして、ここの所長とも私は十七、八年のつき合いがありまして、このことをお話ししたわけでございまして、それが実現したようなわけでございます。  市長、今後はえびの市は農業法人が五社ありますが、これからそれぞれの農業法人が飯野、加久藤、真幸、上江あります。この農業法人が十年先、二十年先はえびの市の農業の担い手になると、私はこう思っております。だからこういうところにこういうドローン等を導入いたしまして、そして田植え、将来は稲刈り、収穫までですね、当面田植えなんかがドローンによりできるような考え方で、そのためには現場の方々をこういった先進的なところを研修させる、これはもう市長の特段のあれを配置いたしまして、そして集落営農の団体の方々を指導させる、勉強させる場をつくっていただきたいと思っておりますが、一挙にはいきませんでしょうから、今年度計画して、来年度ごろから予算の計上していただきたいと思うんですが、市長の御所見を賜りたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  スマート農業の重要性に関しましては、私どもも重要性感じておりまして、既にえびの市独自の補助事業等を使っていろいろな機械導入等も行っていただいているところでございます。職員の研修ももちろんさせながらですね、多くの市民の皆さん方がその利活用の方向性をしっかり研修できるように、情報提供も含めて、またうちの今現在準備しております補助金の活用等も含めて、進めていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  つくばの研究所の所長の方が、私どもが一番、つくばの研究所としては一番どういったことが現場の声が欲しいかといえば、そうして第一線で現場で働かれる方々の声が、非常に研究する段階で必要だと、だからそういった方々の研修の場があることで、私たちもそのノウハウをいただいて、いろいろな産業革命をやりたいというような所長の話でしたので、ぜひこの集落営農の関係者の方々を研修する場を与えるように、来年度予算にどうしても計上をしていただいて取り組む決意はないものか、もう一回市長の御所見を賜りたいと思います。
    ○市長(村岡隆明君)  研修していただくための旅費が、一番効果的かどうかということに関しては、まだちょっと検討しておりませんけれども、そういったスマート農業を推進していく中で、利用者の皆さん方の意識であったり、またそのことが開発される方へ伝わるというような仕組みがあるんであれば、そういったところも調査しながら、農家の皆さん方がスマート農業に取り組めるような環境というのは、しっかりつくっていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長、今市長は、ことしの市長の施政方針の中に、圃場整備を先ほども出ましたが、上浦地区の圃場整備を推進すると、また東原田の圃場整備も推進の段階だというような説明をいたしていただいております。そのようなことで、私どもが研修した結果、やはりこれから圃場整備をするところは、将来的にドローンを導入しても可能な圃場整備づくりをやらんといかん。といいますのが、水田は水の管理なんです。特に上浦地区については水源の確保が難しいです。  まず、そういう水源確保の問題を急いで、そして当然パイプラインを引かなければならん。そしてパイプラインから圃場に出てくる取水口ですね。私たちは水口というんですが、そこの水口のところに自動センサーを設置して水の管理をする。そういうやはり圃場整備づくりも、そういうつくばの研究所あたりの、つくばは、市長、遠いから近くは九州沖縄農業研究センター、久留米にあります。ここに研修を設定して、そして専門のつくばから先生たちを久留米のほうに呼んでいただければ、研修は可能になると思うんです。そこら辺の手配は私でもできますから、ぜひ上浦地区と東原田の圃場整備については、推進の段階でそういう取り組みをするんだということで説明をしないといかんと思うんですよ。  だから、そういう市長やら副市長にそういうお考えがあれば、担当課に指示ができるんですが、市長の御所見を賜りたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  今御提言がありました水の管理システムでありますとか、日々技術の向上も図られているようでございますが、まだまだ改良、進化の余地がある部分だと聞いておりますし、当然圃場整備をする計画の中で、今後のスマート農業の推進等についても、当然地元の農家の皆さん方にも御説明をしたいと思っておりますし、その中で、農家の皆さん方がそういった部分に取り組みたいと、ぜひ研究をしたいということ等があれば、情報提供等も含めて情報を進めていきたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  「地元の方がそういう研修をしたい、勉強をしたいという考えがあれば」とおっしゃいますが、やはり少しは行政のほうが情報を提供して、こういうことを取り組んでおりますよとかいうものを説明をしないと、先ほどの質問の中で、農林整備課のほうの説明なんかを聞いておれば、全てを地元案が出て、もう地元に任せっきりで、後は上がってこないものには取り組まないような状況じゃ、それじゃあ前に進まんと思うんですよ。やはり国、県、市とつながっておるわけですから、私たちはもう直接国の情報を持ってきて、こうして議会で取り上げておるわけですよ。遅いですよ。情報を早くキャッチして、そして研修の場を与えるように行政がやらんといかんとですよ。もう一回答弁してください。 ○市長(村岡隆明君)  当然これまでも、スマート農業に関してはほかの自治体に先駆けて、独自の補助事業等も展開しておりますし、今後の圃場整備等についても、当然労働力の問題も出てくると思います。そういった中で、現在市役所で持っている情報、国県の情報等はしっかり伝えながら、当然本格的に地元がそういったスマート農業をさらに先進的に進めていきたいということがあれば、先進事例を見にいっていただいたりとかいうことも必要だと思っております。当然地元に完全にお任せするということではなくて、あらゆる情報を伝えながら選択していただきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  その点は、上浦にしても東原田にしても、市がそういう情報提供をやるような姿勢で取り組んでいただきたいと思っております。  次に、農政問題についてを通告いたしておりましたが、この一番目に宮崎県の銘柄指定の品種を示せということで通告いたしておりました。これについて御答弁をお願いします。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  宮崎県におきます平成三十一年産水稲うるちモミ及び水稲玄米の品種銘柄ということでお答させていただきますが、必須銘柄がヒノヒカリ、コシヒカリ、さきひかり、まいひかりの四品種になります。  また、選択銘柄があきげしき、あきたこまち、おてんとそだち、きらり宮崎、黄金錦、つや姫、夏の笑み、にこまる、ひとめぼれ、み糸三五八、ミルキークイーン、この十一品種となります。 ○十五番(栗下政雄君)  えびの市では、今課長がおっしゃいましたが、その中でどれを今後重点に推進されていくものか、お聞かせ願いたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  現在えびの市におきましては、多くの農家の皆さんがヒノヒカリを作付をされております。また元気な農業を目指す会の皆様におかれましては、高温障害に強いにこまるを生産されているところでございます。市といたしましては、この二品種につきましては重要な銘柄だと考えておりますので、市のほうといたしましては、このえびの産米につきましてPRに努めてまいりたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  それでは、えびの市のおいしい米づくりの指導では、どのような研修指導をされているものかお聞かせ願いたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  米づくりの指導や研修等につきましては、JAそしてまた普及センターと連携しながら、育苗講習会やあぜ道講習会の開催、そしてまたそれぞれ稲作振興会、そしてまた先ほど申しました元気な農業を目指す会のほうでも、独自の研修をされているところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  温暖化対策として、これからえびの市としてどのような品種がよいのか伺いたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  温暖化などが進んでいきますと、高温障害に強い品種の普及は必要なことと思っております。先ほど申しましたように、現在市内におきましては、従来のヒノヒカリが多く生産されております。ヒノヒカリにつきましては、高温による白未熟粒の発生程度が多く見受けられるようでございます。そのためにも、高温に強い品種の選定ということは考えていく必要があろうかと思っているところでございます。  また、現在高温障害に強い品種としまして、既に市内で生産されている品種でありましたり、宮崎県が育成した品種がございますけれども、品種の選定につきましては、今後JAや生産者などが選定されていくものと思っているところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  それでは、四番目の産米改善はどのようなことを考えていらっしゃるものかお伺いします。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  まず、おいしい米づくりの産地としまして、消費者から取引先からの評価を確かなものとするためには、食味の平準化に取り組む必要があると考えているところでございます。また、気象変化や病害虫の発生など、毎年大きく変動する環境の中では、生産者と関係機関が一体となって気候変動に対応した良質・良食味米の生産に取り組む必要があると考えているところでございます。情報共有、情報交換を行いながら、生産者と関係機関が一体となって、気候変動に対応した良質・良食味米の生産に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  先ほど課長のほうで答弁させていただきましたが、えびの市の米で最近白未熟米また心白米、最近の地球温暖化による高温障害だろうと思っております。これについては田植えの時期、そういった等も、前はJAのほうで立て看板まで立てて、何月何日までには植えるなというような指導があったんですが、最近ではそのような指導はない。もう生産者任せですが、そこら辺の米づくりの研究というのは、今どのように現場のほうとしては指導しているのかお聞かせ願いたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  現場での研修ということでございますけれども、最初、おいしい米づくりの指導ということで答弁させていただきました。米づくりの指導や研修等につきましては、JA、普及センターと連携しながら、育苗講習会でありましたり、あぜ道講習会の開催、そしてまたそれぞれ生産団体のほうで独自の研修をされているということでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  市長、これは市長に感謝申し上げますが、えびの市のもみすり業組合があります。これにもう前から私も一般質問等でもみすり業組合が、えびの市の産米改善に努力しておるんだから、ここにいろいろな器具・機材を設置することによって、えびの米の一等米がとれると、獲得できるというようなことを申し上げておりましたら、市長のほうから、もみすり業組合のほうに、そういう色選別機の予算を計上されまして、そして順番にそれを設置したい人に今設置されておるような状況です。  というのが、刈り取ってきたもみを乾燥して、そして玄米にする段階で、袋に入れる前にセンサーが玄米を色選別をして、そして心白米とかそういうヤケ米、またカメムシですね、特にカメムシなんかが食べた玄米については、そのセンサーがはじき出して、よい米だけが袋に詰められると、これがえびの市の産米改善で、市長が補助事業で出した成果が、ことしは私は出ると思います。その補助事業であった色選別機はどのような状況で設置されているものかお聞かせ願いたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  今議員おっしゃいますように、色選別機などを導入することによりまして、玄米の中からカメムシ被害米でありましたり、着色米をカメラで検出し、エアで吹き飛ばすことにより、良質米、良品率が向上するということで、一等米比率の向上につながるものということで支援をしているところでございます。  もみすり組合に対しまして、組合員の皆様への支援ということになっておりますけれども、平成三十年度の実績につきましては、色選別機が一台導入されたところでございます。また粗選機につきましては、六台が導入されたところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  色選別機が一台、粗選機が六台ということで、これがもみすり業の方々に設置されますと、非常にそういうカメムシ類が食べたのが混入しないわけですので、一等米確率が高いと思います。というのが、一等米となりますと一俵に二等米との差が三百円ぐらいあるわけですので、えびの市の出荷数量からすれば、相当な利益につながると思っております。これは補助金の投資効果が出てると私はそう思っておりますが、このことについては、市長はどのようなお考えを持っていらっしゃるのか、市長の御所見を賜りたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  もみすり組合さんのほうからも要望が出まして、平成三十年度に、今課長のほうから実績がありましたけれども、平成三十年度からこの事業を導入しておりまして、昨年度に引き続きまして本年度も機械導入をいたしております。先ほど議員がおっしゃったような一等米の比率が高くなって、えびのの米の評価が高くなると、それがまた全体の好影響を及ぼすというところを期待しているところでございます。この選別機導入につきましては、まだしばらく経緯を見ないと成果がわからない部分もあると思いますが、本年度も昨年度に引き続き支援を行っていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長がおっしゃいますように、すぐにはその効果は出ないでしょうけれども、やはりそういったことで、農家がそういった感覚で特に防除をしっかりせんといかんと思うんですよ。もうことしは例年にないウンカの発生であります。異常発生というようなことを聞いております。JAのほうともヘリコプターで防除をしますけれども、それでは満足ができなくて、ミスト機でふったり、動噴でふったり防除をしております。  さらに、収穫まではかなり時間がありますので、そういう防除の、良質米をつくるためにはそういう防除等を徹底するように、市のほうとしても農協任せじゃなくして、市のほうとしても何とかその対策を講じてほしいと思うんですが、市長はどのような考えを持っていらっしゃるかお尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  本年は、トビイロウンカが例年以上に多く発生しているという状況は把握しているところでございます。緊急防除情報を八月二十二日に稲作振興会を通じて発信し、また、九月五日には自治会を通じて回覧文書として周知を図ったところでございます。また、八月三十日には防災行政無線を活用して情報を発信しております。市のホームページやフェイスブックにおいても情報発信して、緊急防除情報をお伝えしているところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  先ほど市長がおっしゃいますように、緊急情報を農家の皆さん方に出して、それが成果が上がるように、そしてことしの食味コンクールでは、皆さん方の評価値が、高い評価値ができてえびの米として高く販売できる、要は所得を上げないといかんわけですので、所得が上がるように市長が取り組まれたことは、必ず私はその成果が出ると思っております。今後ともよろしくお願いします。  次に、霧島千草木地区の水源確保の問題について、これは新燃岳の噴火により問題が生じたわけでございます。このことについては、今まで市長のほうにもですが、関係機関のほうに、地元の皆さんと一緒になって振興局、また宮崎県の副知事、また九州農政局宮崎拠点事務所、そしてまた熊本農政局のほうに地元の皆さんが足を運んで、そして何とかいい事業はないものかということで、もちろんこのことについては、副市長も先頭に立って取り組まれた経緯があります。  そして、九州農政局が霧島千草木地区の皆さんと一緒に局長のところに訪問いたしましたら、局長が今進めておる事業を、こういう事業もありますよというようなことでお勧めになったわけでございます。これを今説明会があったわけですが、これを取り組んだ場合、地元負担、受益者負担が、私はかなり上がるんじゃなかろうかなという心配をしておりますが、市長、これは少しでも自然の災害により、いわゆる新燃岳の噴火により水源地がやられたことが原因ですので、これは市長が上京されたときには、環境省なり、また農林水産省にそのことを伝えて、どうしても地元の負担が低減されるように市長は取り組んでほしいと思いますが、その市長の決意をお尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  現在取り組んでおります事業につきましては、中山間地域総合整備事業、これが国が五五%、県が三〇%、地元が一五%ということでございます。まだ事業の全体的な概要等はまだわかっておりませんけれども、この事業で進めていくということで、来年度の予算化に向けて今調整を進めております。この地元負担というのが、当然えびの市の負担というのもこの中に入ってくるわけでございますので、最終的な事業全体の総額がまだわかっておりませんけれども、当然地元の農家の皆さん方の負担というのは、これまでの事業等とも勘案しながら負担が少ない状況をつくっていきたいと思っておりますし、この地元負担、えびの市がそうなると一五%負担ということになりますが、ここの負担率の変更というのが災害等の対応でできるかどうか、その点については、また今後国のほうに要望していきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  この問題については、私もことしの四月に上京いたしまして、そのときにも今の農林水産大臣の江藤拓先生の事務所で川合事務長とお話しした経緯がございます。そしてまた、参議院議員の松下先生の事務所でも事務長とお話ししたら、このことについて松下先生の指示がありまして、環境省の二十六階建てのところに行きましてそこで課長と課長補佐がいらっしゃる中で四十分間、霧島の水源地の問題について何とかしてくれと、国の山が噴火して、周辺の住民がこういう被害を受けているんだから、環境省は何とかしてくれということで私は強く課長補佐のほうに言いましたら、まことに申しわけありませんと、環境省といたしましては、そういう災害を補償する法律がございませんので、まことに申しわけありませんと、しかしながら、私どもが環境省といたしまして、厚生労働省のほうにこのことをしっかり申し上げますので、あとは厚生労働省とお話をしてくださいというような御答弁をいただいたわけです。  そのようなことで、今回また硫黄山の関係で市長は、産業厚生常任委員会と二十五日に要望に行かれるようになっております。物事はついではあれでしょうけれども、市長がまた上京されたときに、この霧島の千草木地区の水源確保の問題については、今進めておるものをさらに早くしていただくように、現農林水産大臣の江藤拓先生のところに市長は訪問して、お願いをしていただきたいと思いますが、この点ができますか、お聞きします。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども答弁いたしましたが、現在既設の小規模水道施設を国の補助事業を活用した改修に向けた取り組みを進めているところでございまして、事業としては、先ほど申し上げました中山間地域総合整備事業、当地区で予定しております営農飲雑用水施設整備、この事業のほかに農業生産基盤整備に関する二つの事業を組み合わせて、総合的に実施しなければならない要件ということになっております。  現在、この農業生産基盤整備の二つの工種につきまして取り組みが可能と思われる地域や工種の選定を行っております。そういったものも含めて来年度の予算化に向けて進めておりますので、当然国のほうにもしっかり事業費の予算化についてもお願いをしていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長のほうで、当然国のほうにしっかりと要望するというような決意のほどをいただきました。また、私たちも関係者の皆さんと一緒になって、これから九州農政局、また私は上京して農林水産大臣のところとか、鹿児島の国会議員の先生方のところにも訪問して要望したいと思っております。  次が、上大河平の維持管理組合、いわゆる宮内水路の改修の進捗状況についてということで通告いたしておりましたが、この問題も毎回私は取り上げております。私は、なぜこういう同じことを何回か取り上げておる。やはりあなた方は月曜日から金曜日です。私どもはもう日常茶飯事動かないと鐘はならんとですよ。動くほど足跡が実現に向けて、とにかく自分の足跡を残さないことには成果が上がりません。  私はいつも決める、進める、結果を出すという政治信条で、日夜頑張っておりますので、この宮内水路の問題についても、地元の皆さんが一緒になって、そして市長のところ、そして振興局、そして宮崎県の農林水産部、そして郡司副知事、そういうところを回って、ここに私はずっと名刺もこうして持っております。そしてあとは、農林水産省の農林整備局長というところに足を運んで、これも国会の先生にお願いして、農林整備局長と平成二十七年に上京いたしまして、えびの市の農林整備のほうで、宮内水路の一部をこうしてつくったのを当時農林整備局長にお示ししました。  これが、このことが実現して、これはなぜこういうことになったかといえば、当時の農林整備課長が「あなたは宮崎県なのに、何で鹿児島の先生にお願いされたんですか」とおっしゃったから、そんなにおっしゃると思いまして、私はこういう資料を持ってきましたということで、農林整備課の係長がつくってくれたこの資料を持って、私どもは宮崎県だけど、宮崎県でもえびの市は川が一本しか流れておらんとですよ、川内川という川なんです。この川内川はこの薩摩川内からえびの市の大河平の宮内水路が源流なんですよと、だから鹿児島県の先生にお願いしたんですよ。  鹿児島県の先生は、私たちはいっぱい鹿児島のほうには親戚がありますと、そういった関係で先生たちとはいろいろな関係がありますということでお話ししたら、農林整備局長がびっくりされまして、当時の農林整備局長なんですよ、この人は。農林整備局長はこうしてお会いして、そしてその後、そのときの農林水産大臣今の国対委員長です。この方とお会いいたしまして、ここで当時の大臣と食事をしながらお話ししたところ、八百万円という調査費を、そのときの平成二十八年六月定例会だったんですかね、八百万円という調査費をいただいて、今のこの宮内水路の事業が始まったわけです。それで、これは当時の担当の係長のほうで十分内容を写真等を撮って、これは写真は現場の役員の方々が撮ったんですが、土地改良区の役員の人が撮ったんですが、こういう資料をつくっていただいたことについて、やっぱり成果が出たということであります。  これは市長、どうしても作業をするためには作業道路が必要です。この作業道路を私どもは、将来的、作業道路やれば、工事が済んしまえば道路はもう撤去するんですよね。だからこれは作業道路としてやれば、その敷地は買収します。道路敷きとして残るわけです。そのようなことで、この事業は非常に大河平地区については、宮内水路の関係者については、もう市を初め宮崎県、農林水産省、非常にありがたいという気持ちでいっぱいであります。  今後はやはり、このような事業を市長、導入することが市長の実績につながると思うんですが、私は、村岡市長は非常に後になればいいことしたなということに残ると思っております。そのようなことで、作業道路を確実なものにしてできるものか、どうですかね、お尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  議員の特段の御尽力等もございまして、この宮内水路につきましては、順調に進捗しているところでございます。六月定例会後の進捗状況といたしましては、七月に上流側の用水路及び水路トンネル下流側の測量・設計業務を既に発注をしているところでございます。今後のスケジュールといたしましては、十月上旬に役員会を開催いたしまして、河川協議など関係機関との調整が完了し次第、今年度中に工事発注を計画していると聞いております。また、その工事用道路の今後の管理等についても御要望を伝えておりますし、感触はいいのではないかと感じているところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  この宮内水路は、今から百四十五、六年前、上大河平地区には、我々の県会議員が斎藤賢次という先生と田中保というお二方が、県会議員がいらっしゃった方でございまして、そういった関係もありまして、私も田中県議が、私が初めて議員になったときに、千代反田議員のあとをついで田中さんが議長になられて、そのときにいろいろな思いを、田中先生の取り組みが私にも伝わっておった関係上、どうしてもこの上大河平の宮内水路については、自分で頑張ろうと思って皆さん方と一生懸命になって、そしてまた、市長の部下である畜産農政、農林整備の当時の係長が、本当に現場に何回も足を運んで、そして地元の関係者が写真を撮ったものをこうして資料につくって、そして私たちが動きやすいようにやって、そして地元が本当に農林振興局、また宮崎県の農林水産部長、現在の郡司副知事でしたが、郡司副知事のところにも何回か足を運び、そしてまた宮崎県のほうから九州農政局のほうに連絡をとっていただいて、九州農政局にも何回か足を運びました。  そしてその後、私のほうで農林水産省に行きまして、先生方にもお願いして、鹿児島県ですけれども、やはり国会議員ですので、私はその人脈を生かして、えびの市のいろいろなものに今後活動してみたいなと思っております。今回の一般質問で宮内水路の方向も見えてきました。まだこれから残された大きな問題が、霧島演習場の中にある岡元用水路、これについても同僚議員の田口議員とことしの一月やったですかね、行きまして、防衛省に行きまして、そしていろいろ陳情いたしました結果、調査費を八百三十五万円いただきました。現在今調査を進めておるようなことです。これについては、調査をするために同僚議員の女性の議員の皆さん方と一緒になって赤子川のちょうど岡元用水の取水口まで行きまして、そういった資料等も準備をして、防衛省のほうにお願いした経緯があります。そのようなことで、私たち議員は市民からの二元代表制としての議員として、人脈を生かしながら、これから私は活動して市民のために働きたいと思っております。  きょうは時間が二分残りました。かねてはもうぎりぎりでしたが、これで私の今回の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(上原康雄君)  ほかに一般質問の通告はありません。  以上で一般質問を終結いたします。  日程第二、議案第六十三号の撤回についてを議題といたします。  市長から議案第六十三号撤回理由の説明を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  議案第六十三号の撤回について御説明させていただきます。  今期定例会に提案しました議案第六十三号えびの市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正についての改正根拠となる特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準の一部を改正する内閣府令に誤りがあり、今回の条例改正についても影響があることから、議案第六十三号の撤回をお願いするものであります。何とぞ御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(上原康雄君)  お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第六十三号の撤回の件については、これを承認することに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  御異議なしと認めます。  よって、議案第六十三号の撤回の件については、これを承認することに決定いたしました。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  お諮りいたします。明日十八日及び十九日は、議事整理のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  御異議なしと認めます。よってお諮りのとおり休会することに決定いたしました。  次の本会議は、九月二十日午前十時から開きます。  本日は、これをもって散会いたします。                     散会 午後 三時二十二分...