○議長(
上原康雄君) 説明が終わりました。
次に、日程第三十一、
委員会提出意見書案第四号
硫黄山からの
泥水対策に伴う
水質改善処理施設整備を求める
意見書(案)を議題といたします。
提出者に
提案理由の説明を求めます。西原義文産業厚生常任
委員長。
○産業厚生常任
委員長(西原義文君) それでは、
今期定例会に提出いたします
委員会提出意見書案について、まず、提案に至った経緯等を
報告いたします。
当産業厚生常任
委員会では、昨年の
硫黄山噴火を受け、これまで執行部が行ってきた水質改善対策、代替水源対策、農家支援対策等を所管常任
委員会として調査を行ってきました。
その中で、今年度は、五月二十四日の管内調査において、現在宮崎県と宮崎大学が連携して実施している石灰石による河川中和処理状況の現地調査を行い、執行部からの説明で、中和について一定の効果がある旨、説明を受けました。
この調査を受け、七月十七日には、
えびの高原で実施されている実証実験と同様に、石灰石による河川中和処理を行っている群馬県にある国土交通省管轄の品木ダム水質管理所の管外視察を行い、その効果のほどを確認したものであります。
その後、閉会中の
委員会において、当市で発生した
硫黄山噴火による水質改善対策についても、中和及び重金属等を取り除く
水質改善処理施設を
整備し、恒久的対策を講じる必要があると判断したため、今回、
意見書案として提出するものであります。
提案理由説明については、
意見書案の朗読をもってかえさせていただきます。
それでは、
意見書案を読み上げます。
委員会提出意見書案第四号
硫黄山からの
泥水対策に伴う
水質改善処理施設整備を求める
意見書(案)
上記の
議案を別紙のとおり
地方自治法第百九条第六項及び第七項並びに
えびの市議会
会議規則第十三条第二項の規定により提出いたします。
令和元年九月二日
提出者 産業厚生常任
委員長 西原義文
えびの市議会議長
上原康雄殿
それでは、全文を読み上げます。
硫黄山からの
泥水対策に伴う
水質改善処理施設整備を求める
意見書(案)
平成三十年四月に
硫黄山が二百五十年ぶりに噴火し、この噴火に伴う泥水が
えびの高原内を流れる河川に流入し、下流にある河川の水質悪化など農畜産業、観光業、商工業など、さまざまな産業への影響が長期に及び、深刻化している。
特に長江川水系河川の水質悪化については、ヒ素などの重金属類が環境基準値を上回る濃度で確認され、また、ペーハー値は農業用水基準を上回る強酸性の数値を示したため、水田への取水が制限され、市内の水田の一部では、現在も水稲作付ができないなど、農業を基盤産業とする当市においては、風評被害等も含め深刻な事態となっている。
現在では、宮崎県において水質改善対策として、宮崎大学との連携により石灰石による中和処理の実証実験が行われているが、
泥水対策についての抜本的対策は明確に示されておらず、いまだ農業用水としての噴火前と同等の水量確保はそのめどが立っていない。
この事態を受け、当市議会産業厚生常任
委員会では、国土交通省関東地方
整備局品木ダム水質管理所の視察調査を行い、石灰石による強酸性の水質中和処理について、その効果のほどを確認したところである。
ついては、今年度及び来年度以降の恒久的対策等について、下記事項の特段の措置を講じるよう強く要望する。
記
一、今回の河川水質悪化は、その原因となる泥水が国立公園内の
硫黄山より流出し河川に流入しているため、現在行われている水質改善の実証実験の結果を問わず、中和及び重金属等を取り除く
水質改善処理施設の早急な
整備を行うこと。また、現在、堆積している泥土の早期撤去及び現地での保管場所の確保対策を講じること。
二、上記項目の対策等については、国の管轄下において実施し、地元自治体への財政負担を強いることがないよう行うこと。
以上、
地方自治法第九十九条の規定により、
意見書を提出する。
各議員、御賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(
上原康雄君) 説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
上原康雄君) 質疑なしと認めます。
以上で質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております
委員会提出意見書案第四号については、
会議規則第三十六条第二項の規定により、
委員会への付託を省略いたします。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
上原康雄君) 討論なしと認めます。
以上で討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
委員会提出意見書案第四号
硫黄山からの
泥水対策に伴う
水質改善処理施設整備を求める
意見書(案)について採決いたします。
本
意見書案は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
上原康雄君) 御異議なしと認めます。よって、本
意見書案は、原案のとおり可決されました。
以上で、本日の日程は全部終了いたしました。
次の本会議は、あす九月三日午前十時から開き、
議案等に対する質疑を行います。
本日は、これをもって散会いたします。
散会 午前 十時四十五分...