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平成30年 6月定例会(第 5号 6月19日) 一般質問

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  1. えびの市議会 2018-06-19
    平成30年 6月定例会(第 5号 6月19日) 一般質問


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    平成30年 6月定例会(第 5号 6月19日) 一般質問                       平成三十年六月十九日 午前九時三十分開議 第  一  一般質問           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件                     平成三十年六月十九日 午前九時三十分開議    一  一般質問 出 席 議 員(十五名)     一番   上 原 康 雄  君     一〇番   北 園 一 正  君     二番   小 宮 寧 子  君     一一番   竹 中 雪 宏  君     三番   吉 留 優 二  君     一二番   西 原 義 文  君     四番   金 田 輝 子  君     一三番   西 原 政 文  君     五番   中 山 義 彦  君     一四番   蔵 園 晴 美  君     六番   遠目塚 文 美  君     一五番   栗 下 政 雄  君     七番   小 東 和 文  君
        八番   田 口 正 英  君     九番   松 窪 ミツエ  君 欠 席 議 員(なし) 議会事務局職員出席者   事務局長    坂 本 和 彦 君  議事運営係     遊 木 凡 子 君   事務局次長   外 村 幸 一 君   議事運営係長  鶴 田 淳一郎 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長      村 岡 隆 明 君  税務課長      中 満 敦 雄 君   副市長     杉 元 真 一 君  市民協働課長    大木場   操 君   教育長     萩 原 和 範 君  福祉事務所長    萩 原 博 幸 君   総務課長    宮 浦 浩 二 君  健康保険課長    原 田 和 紀 君   企画課長    谷 元 靖 彦 君  介護保険課長補佐  後 藤 一 憲 君   財政課長    山 口   忍 君  観光商工課長    白 地 浩 二 君   建設課長    森   隆 秀 君  市民環境課長    林   敏 廣 君   農林整備課長  寺 園 久 志 君  水道課長      馬越脇   浩 君   産農政課長   米 倉 健 一 君  基地・防災対策課長 黒 木 良 二 君   財産管理課長  築 地 厚志郎 君  企業誘致対策監   松 葉 洋 之 君   学校教育課長  川 野 利 光 君                     開議 午前 九時 三十分 ○議長(上原康雄君)  ただいまの出席議員は全員であります。  これより直ちに、本日の会議を開きます。  本日の会議は、議席に配付いたしております議事日程第五号によって進めます。  これより、本日の日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。  本日は、西原政文議員西原義文議員小宮寧子議員、北園一正議員の四人を予定しております。  まず、十三番西原政文議員の発言を許します。西原政文議員。 ○十三番(西原政文君)  おはようございます。それでは、六月定例会におけます一般質問の機会をいただきましたので、市長に、また担当の方々に本当に市民の皆さんのためにどうすればいいのか、どのように考え、どのように市政を進めればいいのかということをともに考え、一緒に進めるために、お尋ねすることや提案をしてまいりたいと思います。  その前に、昨日は大阪北部での震度六という地震が起こりました。これによって、小学生を含む四人の方が亡くなられ、また、三百五十人を超える方々が負傷をされたと言われています。こういった被災された方々に対し、まずお見舞いとお悔やみを申し上げたいと思います。  そして我がえびの市におきましても、えびの地震から五十年がたち、こうした天災に対する、地震に対する備えもいま一度見直しておくべきではないかと思います。  折しもえびの市は新燃岳が噴火をし、現在では硫黄山がえびの市に多大な被害を与えています。これによって、基幹産業や市民生活に大きな不安を与えています。この対策が今求められていると思います。  また、後ほども触れる予定でおりますが、霧島山の中に巨大なマグマだまりがあると言われ、これによって、大きな大爆発も言われる学者の方々がおられます。こういったことに対しても、本当に備えが必要であって、取り巻く環境や体制も整えておくことが望まれるのではないでしょうか。  さて、今、日本を取り巻く情勢が一変しました。それは、この六月、我が日本や北東アジアにおいて、今にも戦争が始まるのではないか、今にもミサイルが飛んでくるのではないかと思われるような日々を過ごしたのを、本当にびくびくしながら、心配しながら朝を迎えられた方々も多いと思います。  それはアメリカによる威嚇のもと、北朝鮮によるミサイル実験、核実験、断じて許せない思いでありましたが、私は、これまで本当に日本において最大の危機の中にあったのではないかと思うのは私ばかりではないのではないでしょうか。市長もそうお思いになったことだろうと思います。  ところが、これまでお互いにののしり合っていたアメリカトランプ大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長が会談をし、新しい両国関係朝鮮半島での永続した平和体制を目指すことで合意をし、完全な非核化に向けた北朝鮮の強い誓約を再確認をされたといいます。私はこのことは本当に重要なことであって、これからもそうした紛争というのは、軍事や威嚇ではなくて、話し合いのもとにすべきだと。  私は定例会の中でも、さきの三月定例会の中でも、このことを申し上げましたが、本当にこれが世界の流れというよりも、本当に一番危険な状態の中で、これがアメリカと北朝鮮によって合意がなされた、私はこのことは本当に重要なことであって、世界の歴史、これを動かしたのではないか、歴史を動かしたのではないかと、市長、思います。市長の御所見を賜りたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  平和に向けた取り組みがなされたということで、大変すばらしいことだと思います。 ○十三番(西原政文君)  本当に子どもたちをも巻き込むようなこういったことというのが心配される中での合意でしたので、本当に私はすばらしい出来事であったなと思います。  本当に平和というのは、威嚇や軍事力では解決せずに、本当に対話による話し合いが重要だというのが、今回のことで大いに明らかになったのではないかと思います。  ところが、一部には、北朝鮮は信用できないとかおっしゃる方もおられます。現実にそういった報道も、心理的にもあると思います。ところが今回は、北朝鮮のトップとアメリカのトップ、一部には独裁者だという声も双方について言われる方もありますが、このトップ同士が語り合ったことによって、これはやっぱり守るべきであって、もっと言うなら、それを守らせるがためのプロセスを、日本国政府も、また、地方の自治体からも声を上げていく、そのことが本当に真に、七十数年前、大きな戦争の惨禍によって、尊い日本国民と世界における多大な人命を犠牲にした日本の責任ではないかと思います。  そしてそういった中で、日本の国内を見てみますと、本当に明らかにうそや改ざんや捏造ではないかと言われるような事態が起きています。そしてイラクに海外派兵され危険な思いをされ、中には約五千五百人の若者たちがイラクへ派遣され、その中で帰国された中に、五十六人もの隊員の方々が命を失ったとも、みずから命を絶ったとも言われ、政府の阿部知子衆議院議員質問主意書に対して、政府は二十九人がみずから命を絶ったと回答いたしました。  本当に、ところがこうしたイラクからの日報さえも、これが隠蔽をされる。破棄したという、見つからないという。ところがどうしてこのイラクへ派遣された隊員たちは、どういう状況に置かれていたか。移動中に米軍からの砲撃があった、また、宿営地にミサイルが飛んできた、こういった報告がされているのを、政府は、防衛省、防衛大臣は国会に報告もせずに、その日報を隠蔽し隠していて、これが最近見つかり、報告をされ、大きな批判を受けました。  このえびの市からも三百人を超える若者たちが、災害があったときには真っ先に働いていただいている若者たちが、海外へ送られ、そんな危険な思いをしている。本当にこうした日夜頑張っている若者たち自衛隊員たちの命を何と心得えられるのかと、私は怒りを覚えます。市長もそうお思いになられませんか。市長の御所見を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  国政に関するお尋ねについては、一首長としての見解を述べることは差し控えたいと思います。 ○十三番(西原政文君)  私は、国の移管業務とはいえ、隊員を募集して自衛隊に送り、そして中には海外へ派兵されている、こういった方々が本当に夜も眠れずに心を病み、我が命ですら絶たなければならないような状況に置かれるように、そういった思いというのは、絶対にさせてはならないと思います。  私は、七十数年前、私のおばを亡くしました。ですから、平和というのは、戦争というのは、絶対させてはならないという思いで今日まで平和に対する運動や活動をしてまいりました。そういった思いを定例会でも表明してまいりましたが、市長に対しては自衛隊員の隊員の募集する業務をする以上は、やっぱり隊員の命や心の健康に対して配慮をすべきではないかなと思いますが、市長の態度としては、国に対しては物を言わない、これは決してあってはならない、本当に送られている自衛隊員の皆さんに心を寄せられておくべきではないか、私はそう思います。  思い出してください。災害のときに懸命に頑張る、地震のときには本当に日夜、夜中まで頑張る、私はこういった若者たち、自衛隊の姿というのは大好きであります。こういった方々に本当に国民の安全を真に安全を守るために頑張ってもらう、これは当然だと思います。  ところが、海外への派兵というのは絶対やらせてはならない。国内での平穏無事を守るがために頑張っていただきたいと願っています。市長もそう心の中ではお思いになっているものと信じております。  そして今、原子力発電所が稼働をしようとし、また、玄海などでも大飯でも、これが稼働しようとしています。ところがこの安全性というのは、本当に大丈夫なんだろうかと。地震がどこでも大きな地震が発生する可能性のある日本において、本当に大丈夫かなと、こういったことを心配するのは私だけではないのではないでしょうか。  順不同になりましたが、この川内原子力発電所で、震度五の地震が起きたのを、まだ最近であります。このとき、市長は原発のことを御心配になったからならないか、お聞かせいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  原発につきましては、これまでも何回となく答弁いたしておりますように、原発の稼働についても、これまで国の責任において、安全性の確保、再稼働の判断をされるべき事項であると、国の責任において安全性を確保していただきたいということは、現時点でも、全国市長会の中から国に対する要望の中にも記載されているとおりでございます。 ○十三番(西原政文君)  川内原発で震度五が海底でわずか目の前で十キロ足らずでおきたのは御存じですね。 ○市長(村岡隆明君)  はい、存じ上げております。 ○十三番(西原政文君)  そのときに、本当に川内原発大丈夫だったのかなと、市長はこのときの危機管理として、どのような行動、態度をとられたものか。このことは通告を出したときに、報告しておりましたが、市長はこれについては、考えをまとめておられなかったものかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  原発に限らず自然災害が起きたときには、いち早く情報を収集して、えびのへの影響等、そういったこと等を情報収集して判断するようにしておりますので、そういったものの一環として、この地震のことも、原発には影響ないということでございましたので、そういった情報収集を行ったところでございます。 ○十三番(西原政文君)  こういった原発についても、本当に朝鮮半島ミサイル問題や核問題とあわせて、ここが本当に攻撃されたら、もう日本はどうにももう終わりだというのを、私は常々思っていたものですから、まず原発の問題をお尋ねしましたけれども。  これまで、市長は、えびの市が国の移管業務の中で、現在でも三百人を超える若者たちが自衛隊にえびのの青年たちが行っておられるわけですが、これまでえびの出身者がイラクを含めPKOに海外へ何人が派遣されてきたと報告を受けているものかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  報告はございません。 ○十三番(西原政文君)  報告は求めていないですか。 ○市長(村岡隆明君)  求めておりません。 ○十三番(西原政文君)  それはおかしいですね。通常任務で送られている方々がどのような任務を背負っているか、それは通常では求めることもないでしょう。しかし、今にも戦場であった味方であるはずの米軍からも銃撃を受けたと報告がされるような、そんな危険な箇所に、えびのの青年たちが送られているかもしれない。そういった中で、海外へのPKOに派遣されている、そういった心配はされたことはないんですか。 ○市長(村岡隆明君)  家族会等を通じて、隊員の安否であったり、元気に活動されているかということに関しましては、家族会の皆さん方と情報交換等はしておりますけれども、自衛隊の活動、当然PKO以外での被災地での活動等も危険を伴う活動をされていただいているわけで、そのことは十分認識をしておりますが、どの部隊にえびの出身の方がいらっしゃるかというのは、逐次調査等はしていないところでございます。 ○十三番(西原政文君)  私はテレビのニュースや私ども宮日新聞を初め、もちろんうちの新聞「赤旗」に報道される現地での銃撃やテロがあったときに、住民の皆さんが犠牲になっていなければいいがと思いながら、また、日本の自衛隊員がこの中に含まれなければいいがなと、一人の犠牲も出なきゃいいがなと、私はいつも思っていました。えびの市出身者が一人でも入っている事態があったらどうするんだろうと、私は毎日のようにニュースに新聞の記事に目を凝らしてまいりました。幸いというか、情報不足の中で、そういった記事はなかったわけですが、ですから、そういったえびのから送り出している若者たちの命に対する配慮というのはすべきであって、心は寄せておくべきではないかなと。  幸いにして、現地での命を落としたという報道はされておらず、また報告もないようでありますが、しかしそういった危険のあるところに、えびの市から送った青年たちがいるかもしれない。そういったことへの心の配り方というのはすべきではないかなと、私は、えびの市長であるならば、すべきだなと思います。  これについては、また、次回お尋ねしますので、市長、その数については、問い合わせをするなり、きちっとした対策をとっておくべきではないかと。市長の名のもとにおいて、隊に送り、PKOに派遣されたんです。そのことは肝に銘じておいておきたいと思います。市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  調査をするつもりはございません。 ○十三番(西原政文君)  自衛隊員たちが危険なところへ行って何をしても、どんな状況におかれていても、そこに気を配る気はないと聞こえました。そのように判断していいですか。 ○市長(村岡隆明君)  全然違いますね。自衛隊員が危険な任務を冒していることは十分わかっています。えびの市の出身の子どもたちが入隊するときも、歓迎会にも出ております。毎回出ております。議員さんたちも出席をしていただいている議員さんたちもたくさんいらっしゃいますし、当然、えびの市の出身の自衛官、国を守ろうという志を持った皆さんがしっかり任務を遂行していただきたいという思いはございます。自衛隊がどうなってもいいと思っている人はどこにもいないと思います。 ○十三番(西原政文君)  今、市長は大事なことをおっしゃっていただきました。危険な場所に行っている、本当なんです。危険な場所に行っているという認識が大事だと思うんですね。そのことが危険な場所であるならば、大丈夫かなという心を寄せる思いが本当に必要ではないかと思います。  次に、この時間、ここで冒頭いつも時間を無駄にするんですが、きょうは市長の思いや見解などを聞かせていただきましたので、きょうのところはこれにて終わりたいと思います。  次に、霧島演習場のこの一年間の利用状況について報告をいただいておりますが、この演習場というのは、本当に、もう市長はえびの市民はもう立ち入れる状況にはないなと、赤子川の用水路の管理なども、やっぱりこれまで問題にしてまいりましたけれども、昨年一年間見てみましても、立ち入れなかった立入禁止日が、一年間のうちに二百九十五日も入ることができない。恐らくお若い市長や職員の皆様には霧島演習場、この南の、昔は桜ヶ丘、桜ヶ丘と私どもは言っていましたが、桜ヶ丘から上ったところの草原での野草や山菜をとることの楽しみ、また、なりわいとして草刈りなど、今でも一部はされているようでありますが、こういった入会権すらももう御理解いただけていないのではないかなと。草やワラビとりなんかは、自衛隊の演習場ではなくてもとれるのではないかという思いも市長にはあられると思います。  市長も吉松町から霧島山、霧島演習場を見ておられて、本当に雄大な土地、またえびのに住んでおられて、この壮大ないい南の草原を見て、すがすがしくなる思いはあると思うんですが、こういった入会権というものがあったことは、本当に市長、再確認ですが、えびの市民に入会権というのは保障されていると認識しておられるか。これだけお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  霧島演習場使用協定書第三条で、業務隊長は地元住民及び市、町に対し、演習訓練及び演習場保全に支障のない範囲において、演習場内への立ち入り及び通過を認めるものとするとしております。入会権は侵害されていないと思っております。 ○十三番(西原政文君)  市長の認識は御聡明な市長であるならば、この立ち入り状況や必要な時期、この四月、五月、六月、そしてカヤを切る十一月から冬場にかけての立ち入りができない日々を見たときに、本来はこれが入会権というのは本当にもう侵害されているのだなとお思いになっているものと思います。ところが、最近では、立入禁止もできなくなって、ますますこの入会権が侵害されていることを、これは申し上げておきたいと思います。  次に、硫黄山、新燃岳など、火山の噴火と自然災害の現状についてと、被害者の救済と対策についてと、これ通告しておりました。  これまで、今度の六月定例会の中でも硫黄山の被害について問われ、また、これの濁流対策なども報告を一部されたようでありますが、本当にこの硫黄山が噴火をしたのが四月十九日、そして濁流が起こったのが二十日から二十一日にかけて。そして二十二日には、魚が随分死んで、白濁の状況が進みました。  ところがこの硫黄山の噴火によって、どういう事態が起きたかと。この白濁によって、何が起きたか。赤子川から用水として水をとっている岡元地区、えびの市の浦地区の水田が使えなくなった。私はこの間、二十日以降、この硫黄山、赤子川、長江川に、本当に張りついていたといっても過言ではないぐらい、毎日のように調査をし、また、関係者のお話も伺ってまいりましたが、この中で、当初は四百五十ヘクタールが使えない。ところが随分と、一部には田植えがされている、本当にきれいな水の中で植えられたところもありますが、この実害というのは、どれぐらいだと、今の時点で計算されているものか報告を求めます。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  現時点で、水稲作付ができなくなるおそれがある面積というものを、およそ二百六十ヘクタールということで報告をさせていただいております。水稲被害の試算ということでございますけれども、先ほど申しました水稲作付ができなくなるおそれがある面積を二百六十ヘクタールとした場合の見込み額についてでありますが、転作率を昨年と同じ四六%、それから十アール当たりの収量を五百四十キロ、米の単価を一キロ当たり二百四十円ということで仮定して試算しますと、被害見込み額はおよそ一億八千万円になるということで試算をしたところでございます。 ○十三番(西原政文君)  当初の四百五十ヘクタールからするならば、随分と関係農家の御尽力、水利組合の皆様の御努力によって、耕作できるところが一部あったことによって安堵されておられる方々もおられると思うんですが。  この被害救済が、この前に、四月三十日には、まず市長に御礼を申し上げなきゃいけません。四月二十九日に急遽田村衆議院議員がえびのの調査に来たいということで、振り替え休日にもかかわらず、三十日月曜日に時間を割いていただいたことを、まず御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。関係者の皆様も本当に御苦労さまでした。  そして、そのことによって、今後の対策を、また要望や対策なども話し合われ、聞かせていただいたわけなんですが、このときに、本当に我が市の担当課の皆様を心強く思ったというか、誇りに思う思いがしました。五月の連休、四月の終わりから五月にかけて、土曜日も日曜日も祭日もなく、五月の連休も本当に朝早くから夜中まで、遅くまで任務に当たられたこと、本当に私は誇りに思います。これからも市民の暮らしを守るためにも、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  今後のこの赤子川、長江川の濁流の対策というのを、またいち早く対策をとられました。私は、立ち入り規制が二キロから一キロに縮められたときに、すぐ行ってみたんですが、この白濁というのは手もつけられるような状態ではありませんでしたが、そういった中で、今では五カ所でしょうかね、ろ過装置というか、まだ簡易なものでありますが、つくられて、この対策をとられているようでありますが、これの今後については、この濁流対策は、どうなるものと推測されて、どのように今後、されようとしているものか、担当課のお考えをお聞かせください。 ○建設課長(森 隆秀君)  今の池につきましては、濁水の濁りを軽減する施設でありまして、沈殿物につきましては、今後、専門家を交えた関係者協議会で検討していくこととしております。 ○十三番(西原政文君)  私は先日日曜日もえびの高原に上がってきたんですが、本当に硫黄山源流からの流出が若干様子が変わったのかなと思うのは、白濁水が余りにもきれいになってきた。それともちろんこの長江川の市役所の裏あたりでは、ただ単純に水だけを見るならば、何事かなというぐらい、もうきれいになってきたなと思うんですけれども。まだ、利用についてはできないと思うんですが、この池というのを、ちょうど掘削前にもリモコンで動く重機を見させていただきましたけれども、これらによって、えびの市で五つダムをつくられて、また巨大なやつを一つ硫黄山のすぐ下にからくに荘の跡地に掘られたようですが、この推移というのは、今後はどうなるものか。もっと抜本的な対策が今後必要であろうなと思うんですが、これについてはどのように今後されようとしているか、ちょっと聞かせてください。 ○市長(村岡隆明君)  現段階では、まだ、その抜本的な水質改善のやり方というのは決まっておりませんので、国に要望しながら、今、県の予算で組んでおります調査費等を使いながら、改善の方法を探っていくということになろうかと思います。 ○十三番(西原政文君)  本当に日本でも、こういった被害というのは、全国的にもまだ初めてというか、まれなケースであるようですが、そういった中で、ではどうしたらいいという抜本的なアドバイスもまだ少ないのではないかなと思うんですけれども。  問題は、あそこでダムによって、堆積した堆積物、あれの処理だと思うんですね。あれは今後どうしようとしているのか。提言です。絶対にえびの高原から下におろしてはならない。ましてや半端な状態であれを移動させることがあってはならないと思いますが、これの処理については、どのような方針にされているものか。今、仮置きされているようですが、これはどうされようとしているものか聞かせてください。 ○市長(村岡隆明君)  まず、私どもが、この沈殿池をつくった原因の一つが、沈殿物の中に重金属が入っているのではないかと、その時点ではまだ含有の中身が調査の結果が出ておりませんでしたので、こういう対策をとっておりますが、先日の結果、堆積物の土質の結果としては、心配はないということでございました。基本的には、今、沈殿池の隣に堆積物をただ土のうに積んで置いている状況でございますが、そういったものもどう処理したらいいのかを含めて、今後検討する形になろうかと思っております。まだ方向性は決まっていないところでございます。 ○十三番(西原政文君)  まだ方向性は決まっていないということで、当然やっぱり重金属が含まれているものと、想像ですが、そう思うわけですね。ですから、これはやっぱり下におろしてはいけないがなと、私はえびの高原から出たものはえびの高原にそのまま置いておくべきだと。そういった施設を国とも協議しながらすべきではないかなと思うんですが。  ここは今後見守りたいと思いますので、本当に安易にあそこから移動することがあってはならないということだけを提言として申し上げておきたいと思います。  そして今度は、先ほど一億八千万円の被害が出たということなんですが、これは今、計算式を見てみますと、計算方法を見ていますと、稲作についての被害だけが出されたようであります。私が一番心配しているのは、米被害もさることながら、こういった、私を含めて稲作農家には、少ないとはいえ、満足できる状態ではないとはいえ、共済金が支払われることが、これも全国的に初めてのようでありますが、共済金と県、市の助成によって、大幅な大赤字にはならないなとは思うんですが、ところが、これをなりわいとしている法人の方々、また、こういった地域を拠点としていた、昨日も田口議員からも出されましたが、いわゆる精米業者の方々の経営ですね。もちろんもみすり乾燥機などの施設も整備をされて、その負債も抱えておられると思うんです。こういった方々の経営をどうやって守るのか。仮に耕作ができるようになったときに、本当にこの人たちが経営を再開できるのかどうか、こういった方々の支援策は考えておられるものかお聞かせいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  現在でも国の融資の融通であったりとか、毎年の返済金を一年おくらせるとか、そういった方向性は示されておりますし、当然、えびの市でもそういった対策は考えております。ただ、現時点でどれぐらいの影響があるかというのが実際の収穫時期にならないとわからない部分もございますので、そういった部分を見ながら調査を進めていきたいと考えております。 ○十三番(西原政文君)  心づもりはあるけれども、まだ状況を見ないとわからないということなんですが、というふうに聞こえました。それでいいですかね。 ○市長(村岡隆明君)  被害の全体像が見えてきておりませんので、調査をしたいと思っております。 ○十三番(西原政文君)  ぜひそのことは、必ずや必要だと思うんですね。私の知る限り、いわゆる岡元、浦地区には二軒、三軒のもみすり精米業者がおられ、また、地域の稲作を受託として作業としてやっておられる方々がおられ、また、下におりてきますと、数件のもみすり業者がいます。こういった方々の本当に職場が完全に奪われたというのが実態です。湯田、西郷、島内、向江、亀沢、柳水流。この残る約二百五十ヘクタールによって生計をなりわいとしてやっておられた方々の経営を守るための施策が、これはどうしても必要だと思いますので、担当課は一定の被害額や被害状況、植栽状況が出た時点では、直ちに対策が打てるようにしていただきたいと思いますが、その腹づもりは大丈夫ですか、聞かせてください。
    ○市長(村岡隆明君)  当然、そのこともこれまでも何回も答弁しておりますが、考えておるところでございます。 ○十三番(西原政文君)  わかりました。当然考えているということですので、これが九月の定例会には当然出てくるものと。このことによって、もみすり精米業者が本当に再開したときに、できないとか、また正月を越せないような事態がないようにしていただきたいと思いますので、これはえびの市の責任ではありません。国や県とも働きかける中でやっていただきたいと思います。  今後、この硫黄山がどうなるかについては不明なんですが、ただし私は、本当に市議会議員として公職として発言していいかどうか迷っているんですが、赤子川、長江川が本当にこの白濁によって、今後数年、もしくはもっと長い期間において、実際にはこの水系からは取水できないのではないかなと私は思っております。いわゆる白濁したものや、万が一硫黄山が再度活発化したときを考えたときには、これは使えないと思うんですが、これについてはどのように考えておられるものかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  そういったこともございますので、代替水源の調査費等を予算計上しているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  本当にこの長江川、赤子川水系というのは、今後数年にわたって、もしくはそれ以上にわたって使えないんだろうなと、これは当然だと思うんです。大雨が降ったときに、川底に堆積したものが水田に入るならば、本当にえびの市の農業というのは、もう壊滅的な打撃を受ける。  ですから、代替の水源が新水源の調査、対策が緊急に求められていると思うが、考えはどうかという質問を呈しておきましたけれども、本当に緊急的にはこれは急がなければいけない。深層地下水を使うなり、この対策も必要でしょう。また、現在使える水利権の関係等もあって簡単にはいかないと思うんですが、池島川や川内川上流部からの取水、こういったことも含めて、早急な対策を行わないと、来年度のえびの市での水田、今回、植栽できないところの植栽ができない状況になります。  これの取水対策をどのようにするか、決意も含めて展望を聞かせてください。 ○市長(村岡隆明君)  そういうこともありまして、県も六月の予算の追加で出していただいておりますので、早急に対応していきたいと思っております。 ○十三番(西原政文君)  早急に対策、本当に米どころえびの市、また湧水町、伊佐米と、この九州屈指の稲作地帯が大打撃を受けたということで、この一年間は農家の方も我慢するでしょう。あの長江川の状況を見たときには、我慢はしますけれども、しかしこの一年間だけでも、私自身が利益にはさほどならないまでも、田んぼを植えることのできる喜び、収穫を迎える充実感、楽しみ、これがこの一年間できないと思うとがっかりしているのは私だけではないと思うんです。  ですから、一日も早く、一年でも早く、できることなら来年度には稲作ができるような、そういった体制を県は次の三月定例会に出すと思うと言ったということを、うちの来住県議会議員に申したそうですが、とんでもない、来年は植えさせるんだぞという決意を持てなきゃいかんとだというのを伝えたと言われます。本当にそうだと思うんです。えびの市において、来年度は必ず植える部分をふやしますから、一年待ってください、二年待ってくださいと言えるような対策を早急にとられることをですね。  そのためには、この連休奮闘していただいた方々、職員の担当課長の方々にも、まだまだお力をおかりしていかなければいけないと思うんですが、そういった本当に農家の皆さんやそういった関係する業者の皆さん方の今後の生活のなりわい、また喜びを持たせる上では、希望を持たせる上では、行政の果たす役割というのは重要です。ぜひとも最大の御努力を願いたいと思います。再度、市長の決意を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  そういったつもりで、早急に六月に予算を上げておりますので、議会のほうでも御検討いただいて、議決をいただければ、早く予算執行していきたいと思っております。 ○十三番(西原政文君)  ぜひそういったことでお願いしたいと思いますが。  一つ、この硫黄山問題でお尋ねしますが、今回、業者たちや、その他も含めて受託費用や売り上げの減少によって、今後この一年間、半年というのは、当面収入が入らない。ところが支払うべき税金というのは、毎回、毎年、毎月、毎年出てきます。こういった方々への固定資産税や国民健康保険税などの税金の対処はどのように検討が進んでいるものか、猶予や減免などの措置はどのように検討しているものかお聞かせください。 ○税務課長(中満敦雄君)  税制面での農家救済と支援対策はどのようになっているかということでございますけれども、税につきましては、租税法律主義のもとに成り立っております。税制改正につきましては、地方税法などの上位法の改正に伴い、市税条例の改正を行うわけでございます。現段階におきまして、上位法の改正などが行われない限り、市税に対しての市の単独での税法上の特例を創設することは困難ではないかと考えております。  しかしながら、市税を一時的に納付できない方、事業を廃止し、または休止したときなどにつきましては、申請することによりまして、徴収の猶予、あるいは納期限の延長といったことが認められる場合がございますので、相談に応じる体制は常に整えているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  特例法がなければできないという、また、相談に来ればということなんですが、これに関する農業者や業者、また関連する商売屋さん、観光業者へのこういった固定資産税、国民健康保険税に対する対策は必要だと思うんですね。  もう目前に来年の、ことしの年末には、困窮される方が出てくることは、もう目に見えている。こういった方々への対策を、市長、今しておかなければ、どうなるか。市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  口蹄疫のときには、国が特別法を設置していただきまして、そういった対策がとれたわけでございます。国のほうには、そういった税制面での優遇ができないか、そういったこともお願いをしていきたいと思っております。 ○十三番(西原政文君)  お願いしていきたいと思いますではなくて、そうしてください。見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  当然、現在でもそういったお願いはしているところでございますが、今後、要望活動を続ける中で、市としてもしていきたいと思っております。 ○十三番(西原政文君)  特例としても、そういった対策をとると、あわせて、えびの市独自でのこれに対する配慮をしていただきたい。これまでも、国は全国的に本当に滞納者に対する差し押さえの状況がどんどんどんどん進んでいますので、こういったことが一律にえびの市で、今回の被災された方々にあらわれないようにしていただきたいと思いますので、これについては、厳に市長に申し添えておきますので、そういったことがないように、また、こういった方々への支援がとられるようにしていただきたいと思います。  それと、次に、避難対策ですが、今、地震や火山などが本当にどこで起きてもおかしくないような状況の中で、これまでも再三災害対策で見直しはないかと毎回のように言ってきて、今のところは大丈夫だというような表現で答弁されておるわけなんですが、今回、硫黄山が噴火をする、そうした中で、本当にやっぱり避難方法やそういったことの見直しを、もう一遍する必要はないか、十分な部内での検討はされたものか、お聞かせください。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  現行の地域防災計画書におきましては、平成二十五年三月に策定し、その後、毎年防災会議において、必要な見直しを行っているところでございます。  防災、減災、災害対応につきましては、あらゆる事態を想定した検討を行い、想定される事象に確実に対処できるよう、対策の準備や調整等を関係機関とも行っているところでございますが、これまでと同様、上位計画である県の防災計画書と整合性を図りながら、今後も必要な見直しがあれば、逐次見直していきたいと考えております。 ○十三番(西原政文君)  これについては、どれが最善だというのは私にも本当にわかりません。ですから、本当にそのときそのときの状況の中で、やっぱり見直しというよりも、本当に再確認、再確認を繰り返しやっていただく中で、見直すべきところは見直していただきたい。  もう一つ、先ほど硫黄山に関する営農の問題で忘れておりましたが、この赤子川、長江川からの用水路の取り入れ口、これの対策は十分になっているものか。漏水や越水などの心配はないものか。今現在でも長江川、赤子川からの越水があった場合には、これにかかわる水田、農地が、この被害をこうむる可能性がありますが、この越水や漏水対策は十分とられているものか、再確認をさせてください。 ○農林整備課長(寺園久志君)  赤子川、長江川について、三カ所の取水口がございます。岡元水路の赤子川の取水口でございますけど、現在、地元のほうで堰を落としまして、取水できないように閉めておられます。  また、その取水口の下流側に余水吐というのがございます。余った水を川にまた戻すような施設でございますが、その部分を地元の要望もございまして、市のほうでも補強をしております。  また、仮に流れた場合にでも、岡元、西長江浦、東長江浦の分岐点のところの堰のところを、目地補修などを市のほうでしておるところでございます。  また、西郷水路、宮路玉水路に関しましては、最新の立派な施設でございまして、取水ができないようになっているところでございますので、今後は点検等はしていきたいと思っているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  赤子川については、四月二十二日、ちょうど田口議員と現場を見に行ったときに、頼もしき岡元の若者たちが走って行って、すぐさま赤子川の取水口をとめに行かれたのを立ち会ったわけですけれども、本当にここからの漏水や越水というのは絶対あってはならないし、これは対策もとられているようでありますから大丈夫だろうとは思います。そして上浦地区の入佐原の分岐点では、これがまた関係者の方によって対策がとられているようです。  問題は、もう一つ心配なのは、この長江川からの取水口、宮路玉、もう一つは何て言うんですかね。ここらからの漏水や越水の対策は、十分であればいいんですが、大丈夫なものか。なかったら、再度見直しを点検をしていただくことが大事ではないかなと思います。  今、これから梅雨にいよいよ本格的になって、また夏場では大洪水や大雨の心配もされますので、この対策をしっかりとっていただきたいと思います。再度、見解を求めます。 ○農林整備課長(寺園久志君)  しっかり点検していきたいと思います。 ○十三番(西原政文君)  次に、企業誘致についてということでお尋ねをいたしますが、この産業団地との関係も含めて、今後課題について問題点を聞きたいという通告をしておりましたが、ちょっと時間の関係で先に送ります。  やたけ荘跡地の貸し付け、また、九州パーミス跡地のことについては、これまで定例会でも詳細な内容は報告がありませんでしたので、今回、資料として出していただきましたけれども、当時は、市長は、地元の関係する地域には影響はない業者だということで、店名や企業名なども伏せられた中で、わからない点が随分多かったわけなんですが。現在では、コスモス薬品が店舗を移転され、そして営業されているんですが、このことによって、本当に京町は、もう中小の業者というのは本当になくなるなというのを思うわけです。  また、あわせて、その上、産業団地を計画をした場合に、大型商業施設が来る。本当にこれが私が想定する限り、名称は別にしても、エーゼットのような大型商業施設、メガ商業施設が来た場合には、本当に生鮮食品からドラッグストアみたいなところから、また、ガソリンスタンドや金物店などが、多大な被害をこうむる。昨日も吉留議員からも報告がありましたけれども、こういった方々の救済とか、活性化のためにということではなくて、本来こういった方々が老舗として長い間頑張ってこられた方々の経営や営業を破壊するような、困らせるような行政というのは、やってはならないと思うんですね。こういった方々を救うならまだしも。ところがそういったことができないような行政というのは、進めてはならない。私はそういった意味で、この大型商業施設というのは、本当にいかがなものかなと。  ましてや、後からこの九州パーミス跡地についても絡むんですが、これが本当に三年後につくるんだといいますが、果たして本当にこの九州パーミス跡地に企業ができるものか。私はできないのではないかなと思うんですね。あなたたちは、当局の方々は、市長は、どのような確約のもとに、九州パーミス跡地を買い取った金額よりも、約四千万円も安くで丸正に売却することにしたものか。私はこれすらも創業ができるのか、私は心配になります。  と申しますのは、働く労働者の問題です。産業団地の設営、ここにできる商業施設、また九州パーミス跡地での工場の問題、既存する事業所の労働者の数の問題を見ても、求人状況を見ても、本当に人が集まらずに、これができないというのが今現状です。非常に困っておられるというのが現状です。  ですから、本当にこの西郷営農団地にしても、塩漬けになるのではないか。仮にできたとしても、大型商業施設をつくったときに、確かに目標としては、あそこに人が集まるでしょう。交流人口問題ふえるでしょう。ところがここで働く人たちがいるのかどうか。できてみたら、静かな西郷の地域が、私の生まれ育ったふるさと西郷地区が、こうこうと電気がついていて、本当に車だけが横行する。果たして本当に治安すらも守られるのか。こういったことも心配します。  そういったところまで含めて、本当に市長は責任持てるのかどうか。市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  産業団地、そのほか、パーミスの跡地であったりとか、やたけ荘跡地、いろいろな企業が進出してくることで、地域の活性化には必ずつながると思っております。  ただ、これまでも御質問があったように、そのことによって、プラスになる部分とマイナスになる部分も出てこようかと思います。行政としては、地域の活性化を図りながら、そのマイナスの部分の影響をなるたけ小さくしていくということが大事ではないかと思っております。  当然、労働力の不足の話も全国的にございますので、現在、えびの市が進めておりますえびの市で働きやすい環境づくり、そういったものも進めながら、誘致も進めていくということで、責任を持ってやっていきたいと思っております。 ○十三番(西原政文君)  やっていきたいということで、市長はその思いで進められているんでしょうけれども、考えてみてください。あの西郷の地に、違うかもしれませんよ、エーゼットでは。私の想像するところ、そういったような大型メガ施設が西郷のところにどんと座ったときに、本当に夜遅くまでこうこうと電気がついている。二十四時間、さまざまな方々が地方から来られる。本当に車は通るは、電気はついてるは。安心して暮らせる西郷地区が本当に守っていけるものかどうか。私はそういったことをしながら、地元の中小業者の経営をも脅かす、そういった計画というのは、本当に違うのではないかなと。  地元の方々が、えびの市民の皆さんが願っておられたのは、本当にコカ・コーラやえびの電子や昭南電子に見られる、また、丸正グループに見られるように、本当に地元の方々をこつこつと数をふやしながら、労働者を雇っていただけるような、そういった労働集約的な事業所を望んでおられたと思うんですね。ところがびっくりしたのは、メガ商業、いわゆる大型商業施設だということで、一つはびっくりされておられる方々がおられるのではないかと思います。  ですから、えびの市内でも、今どき産業団地どこいなというのを、田口議員も言われたと言いますが、そういった声が届いてくるのではないかと思います。そういったことを提言しておきたいと思います。  次に、国民健康保険税についてですが、この発行状況を見させていただきますと、資格証は発行されていないということで、それなりに保険証が何らかの形で使える状態になっているものという報告です。しかし実際には、手元に保険証のない方々もおられるのが実態ですので、こういった方々が病気になられたときは、直ちに発行できるような体制は申し入れがあったときはできるようにしていただきたいと思います。  この国保税が今全国でもどこの自治体も逼迫しています。それは制度をつくるときに、当時からすると、国の負担率が五〇%近くあったものが、ずっと引き下げられて、今では所得の少ない方々や退職された年金生活の方々もおられる中で、国保財政がどこの自治体も逼迫している状況が進んできました。  ところが、今度、県の広域化にこれをするということで、今度はどうなるか。やっぱり国保税の決め方は、自治体が決めます。自治体の果たす役割というのは、本当に大きいと思いますので、これまで以上に市長の責任はもっと重たくなると思います。市長の決意のほど、お聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  被保険者の皆様方に影響が出るようなことがないように、しっかり進めていきたいと思っております。 ○十三番(西原政文君)  ところが、今回、最高限度額を引き上げられるなど問題点もあるんですが、これからも本当に市民の暮らしを守る上では、国の悪政の防波堤になるのは、やっぱり自治体の長です。また、自治体ですので、本当に誰でもが払える国保税であるような体制づくりをしていただきたいと思いますので、お願いしておきます。  それと、次に、福祉行政と高齢化対策をということで、七番については、次回、またお尋ねしますので、申し入れてあった点については、しっかりと検討していただきたいと思います。  今、少子高齢化の問題が深刻で、マスコミでも随分言われます。そういった中で、今後、えびの市では、もっともっと進むのではないかなと。私は介護認定者のひとり暮らしはないか、過去の孤独死の状況を示せと言いましたら、示す資料はないと思いますが、えびの市において、孤独死やひとり暮らしの高齢者で要介護や介護の必要な方々はおられないのかなと、こういった方々はおられるんですね。こういった方々への対策はどのようにとっておられるものかお聞かせください。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  介護保険課では、議員から質問のありました介護認定者のひとり暮らしという区分での把握はちょっとしていないところでございますが、市内に四カ所ある在宅介護支援センターにおきまして、六十五歳以上の高齢者の名簿をもとに、原則年一回、訪問を行って、実態把握を努めているところでございます。  その中で、虚弱な方、心身に疾病等のある方で、ひとり暮らしの高齢者、こういった継続の見守りが必要な方は、平成二十九年度の実績で三百十三名いらっしゃいます。このような方に対しましては、継続的な見守りが必要であることから、年間延べ八百七十九回、一人当たり平均二・八回程度在宅介護支援センターにおいて見守りを行っているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  これまで、ひとり暮らし独居老人、また高齢者世帯の問題を本当に高齢化の中で深刻になるんだということで、毎回のように、この項目に載せているのではないかなと思うんですが、なかなか介護施設にリハビリにも行けない、通所デイサービスにも行けないという方々も含めておられます。ところがこれの実態が、認定者と書きましたけれども、いわゆる独居老人の虚弱な方々のひとり暮らし、こういった方々の状況を、介護認定者では該当はなかったのかもしれません。これはこれでいいんですけれども、こういった方々の高齢者対策はやっぱり日常的にとっておかないと、本当に次に出しております高齢者の孤独死、これが資料がなかったということで、該当資料はありませんと書いてあるんですが、これが現実にあるわけですよね。こういった方々の高齢者対策はどのようにするものか。これは本当に緊急にしておかないと、どんどん高齢化が進む中で、限界集落が広がる中で、深刻な問題になるのではないかなと。  ですから、こういった方々の見守り体制をしていかないと、もう空き家ばかりふえて、高齢者だけがいるという地域が随分広がって、私の実家近くももう高齢者がふえて、もう本当に子どもたちが少ないという地域が全市的にあると思うんです。こういったところの見守り対策をしっかりともう一度やっていただきたい。  そして高齢者の孤独死が絶対にないように、この対策を関係課、市長、副市長、指揮のもとに対策をとっていただきたいと思いますが、市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  行政では、そういった形で職員も回っておりますし、民生委員の皆さん方の御協力をいただきながら、地域での見守り、こういったものも行っていただいておりますので、今後さらにひとり暮らしの高齢者がふえてくる状況があると思っておりますので、引き続きしっかり見守りを行っていきたいと思っております。 ○十三番(西原政文君)  ただいま見守りをしっかりやっていきたいとおっしゃいましたので、市長の決意を、本当に、次回この場でお聞きするときに、孤独死や、またそういったことがあったということが報告することがないようにしていただきたいと思います。  次に、子ども子育て支援の問題ですが、今、少子化が進む中で、本当に子どもは国の宝、えびの市の宝、地域の宝です。みんなの宝です。昨日は大阪の地震によって、グリーンベルトの隣で子どもが転倒したブロック塀によってお亡くなりになった悲しい事故がありましたけれども、本当に子どもというのをしっかりと守りながら、安心して子育てができるような、そういったえびの市であるように、私は貧困家庭でも本当に子どもが育てられるように、これまで小学校、中学校まで医療費を無料にすべきではないかと提案する中で、市長もよく頑張ってこられましたが、私は本当に高校生の医療費の無料化まで踏み込んで、また全国的にも自治体を励ましていただきたいと思います。  わずかな金額でできる子ども医療費、十八歳までの医療費の無料化をぜひとも進めていただきたいと思いますが、市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  子育て世代の負担軽減というのは非常に大事だと思っておりまして、えびの市でも第三子以降の保育料無償化であったりとか、病後児保育、保育士人材確保に向けた事業など、独自の政策も打っているところでございます。  そういった全体的な視点から、子育て世代の負担が少なくなるように、そのことで少子化への歯どめがかかるように、今後とも進めていきたいと思っております。 ○十三番(西原政文君)  非常にいい答弁をいただきました。安心して子育てができるえびの市となるように求めて終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(上原康雄君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前 十時四十二分                     開議 午前 十時五十五分 ○議長(上原康雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、十二番西原義文議員の発言を許します。西原義文議員。 ○十二番(西原義文君)  質問を行う前に、昨日、大阪方面で大きい地震がありました。この地震で亡くなられた方もいらっしゃるという報道がありました。この方に対して御冥福をお祈りするとともに、けがをされた方の一日も早い回復を祈っております。  今回、六項目の質問を通知しておりましたが、この硫黄山関係から質問してまいりたいと思います。  先般、十一日の全協の中で、農業への支援策対策が示されました。内容は手厚い支援対策費となっておりました。私は個人的に大満足しております。お礼を申し上げるとともに、今後の状況においても、まだ支援対策等が変わってくると思います。この基幹産業の農業を守るためにも、手厚い支援対策をとっていただけるよう要望いたしまして、質問に入っていきたいと思います。  それでは、早速項目三番目の硫黄山噴火被害への対策と長江川流域についてを質問してまいります。  今回、この硫黄山噴火に伴い、長江川が白濁し、流域農家を中心に大きな被害が拡大している中で、最初は稲作ができない農家が約六百五十戸の四百六十ヘクタールでありましたが、最終的には作付できない農家の戸数と面積はどのぐらいかお伺いしたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  議員おっしゃいますとおり、当初の説明では、およそ六百五十戸の農家で四百六十ヘクタールの水田で稲作ができなくなるおそれがあるということで説明をしておりました。その後、市のほうが実施しました農業用水の水質検査結果が五月十七日までに出まして、検査した全ての水が安全な水質であるということが確認できました。このことによりまして、現時点ではおよそ二百六十ヘクタール、三百六十四戸の農家について、水稲作付ができなくなるおそれがあるものと考えているところでございます。  なお、市の支援策等についての説明会を六月十三、十四日に開催しております。また、その後、六月末まで、転作の変更受け付けを行うということにしておりますので、今後実施します転作の変更受け付け、そして共済組合が行います被害申請等をもちまして、最終的な数字は把握できるものと考えております。 ○十二番(西原義文君)  今、担当課から説明がありましたが、まだはっきり面積、戸数はわからないということなんですが、さっき説明の中で、関係農家、地区の方に、十三、十四日、説明会を開いたという、今、答弁がありましたが、えびの市の方が一番心配されているのは、風評被害なんですね。先般、遠目塚議員のほうからもそういう質問がありましたが、飯野地区の人たちも、関係のないという思いは持っていらっしゃいません。やっぱりこの風評被害を大変心配しておられますので、直接関係のないえびの市全域の風評被害対策のためにも、こういう結果である、こういう状態であるというのは、やっぱり説明会を開くべきではないかと思うんですが、市長のお考えをお伺いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  影響がある農家の皆さん方が作付をしないという決断をされたわけでございますので、安全なものしかつくらないということは、しっかりもちろんPRしていきたいと思っておりますし、対外的にそういったことをPRしていくことは必要だと思っておりますが、説明会というのが、どういったタイミングでどういった中身でということが、ちょっと私のほうでは理解できないんですけれども、対外的には安全なものしかつくらないという覚悟を持っていますと、安全なものしか流通していませんということは、今後とも引き続きPRしていきたいと思っております。 ○十二番(西原義文君)  ちょっと今私の質問に対して理解ができないという市長の答弁でありましたが、実際、大手企業にえびの産のこういう葉野菜を出荷していらっしゃる企業がえびのには数社あります。この中の従業員の方から、私の家に来られたとき、話を聞いたんですが、今まで多少の、例えば葉先が少し枯れているとか傷がついていた分に対しては、今まで出荷オーケーだったそうです。硫黄山がこういう状態になったら、途端にそういうものまで返品になり出した。そういうお話をされたんですね。それがやっぱり営農組合、そういう会社を経営していらっしゃるところの大きい、そういう出荷量が多いから、全部返ってくるそうなんですね。それをして、またもう一回、仕分けをして出さなくてはいけないという、物すごく手間暇がかかるということで、やっぱりこういうのが一つの風評被害のそういう一端になるのではないかなと話もされておりました。  だから、とにかく周りのえびの市の関係地区以外の方ももちろんそうなんですが、そういうほかの市外のそういうえびの市からそういう生産物を取引をされているところの会社にも、取引先にも市のほうが率先して、今、市長が言われたような安心安全な野菜しかつくっておりません、農作物しかつくっておりませんということをPRしていただきたいと思います。そういうお考えがありますか。 ○市長(村岡隆明君)  PRに関しては、そういった業者ももちろんそうですが、全国の消費者にしっかり伝えていきたいと思っておりますし、今のような御心配な取引先の状況につきましては、えびの市のほうで市長名で、その証明書、水系の水が大丈夫だという証明書をつけておりますので、そういったものも活用していただいて、安全性をPRしていただければありがたいと思っております。 ○十二番(西原義文君)  そういう形で進めていただきたいと思います。  続いて、この長江川水系、二十カ所から稲作への利用ができて四百六十ヘクタールのうち、約百ヘクタールが取水可能という報道もされました。水量等に制限があるとも報道があったのですが、今回、実際に作付をしたとき、作付が重なったときに水量のことでトラブル等が発生することも考えられるんですが、担当課のほうは、こういうトラブル等のことは考えていらっしゃらないのかお伺いしたいと思います。 ○農林整備課長(寺園久志君)  今回、取水できるようになりまして、作付可能となったところでありましても、もともと長江川等から補給水がないと、作付に支障があるところでございました。市としましては、どのぐらい水が足らなくなるかというのを、ちょっとわからないところでございますけど、節水を呼びかけるしかないのかなと思っているところでございます。 ○十二番(西原義文君)  節水を呼びかけるということなんですが、もうことしは梅雨に入っていて、もう雨量もすごく少ないです。私も実際、水を田んぼに今入れているんですが、もう十日ほどたちますけれど、ほとんど入っておりません。そういう状況の中で、既存農家と新しく参入される農家との、やっぱり水の思いが違ってくると思うんですよね。やっぱり担当課のほうもいろいろ聞かれると思うんですが、水の植えつけどきの水のトラブルというのは、もう昔からあるんですね、水が少ない場合は。そこを十分担当課のほうも、そういう形で新規参入される方と既存農家の方との、そういうトラブルが起こらないような指導をしていただきたいと思います。  続きまして、今先ほど話ししましたので、二番目は、もう次に入りたいと思います。  この水利のことで、今まで既存農家の方たちは、水利の維持管理をしてきていらっしゃると思うんですよね。そこでこの新しい水利系に参加された方たちの、もうそういう水利費用とか、そういう水利の管理とか、そういう形はどういう形で指導されていらっしゃるんですか。 ○農林整備課長(寺園久志君)  水利につきましても、それぞれの土地改良区や水利組合等が決定されることでございますので、市としては、指示なり関与はできないものと考えております。 ○十二番(西原義文君)  そういうトラブルには関与できないというふうにとっていいんですかね。わかりました。  では、続きまして、畜産農家の飼料稲についての項目に入っていきたいと思います。  今回のこの稲作中断の面積の中で、畜産農家と牛の頭数はどのぐらいかお伺いしたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  今回、影響が及ぶ自治会、十九の自治会ということで考えておりますけれども、飼料稲を作付される畜産農家数、飼養頭数については、平成二十九年度の実績で申し上げますと、農家戸数が四十三戸、牛の飼養頭数が六百七十九頭ということでございます。 ○十二番(西原義文君)  今、農家数が四十三戸に牛の頭数が六百七十九頭と今答弁がありましたが、この方たちは恐らく畜産で生計を立てていらっしゃる人たちがほとんどだと思います。今回、植えつけができない状況の中で、非常に心配されている面もあると思います、今後のこの経営のやり方について。担当課の見解としては、この四十三戸の農家に対して、どのような指導体制をとっていかれるのかお伺いしたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  四十三戸の農家に対する指導ということよりも、今回影響のある農家に対する支援というところにつきましては、まず、農家の所得を確保する支援、そしてまた、農地を保全する支援、それと家畜の粗飼料を確保するための支援ということで、市の支援策をまとめまして、今回補正の予算をお願いしているところでございます。 ○十二番(西原義文君)  では、飼料稲の作付面積はどのぐらいかお伺いしたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  平成三十年度の飼料稲の作付面積については、まだ確定しておりませんので、平成二十九年度の作付面積ということで申し上げますと、今回影響が及ぶ地域内での飼料稲の作付面積につきましては、およそ七十七ヘクタールということになっているところでございます。 ○十二番(西原義文君)  七十七ヘクタールが支障があるということですか。
    畜産農政課長(米倉健一君)  平成二十九年度の作付面積の実績がおよそ七十七ヘクタールということでございます。ただ、今回、取水ができないということになる地域もございますので、雑草管理等が難しいとの判断で、飼料稲から他の飼料作物に切りかえる方もいらっしゃるのではないかと考えております。 ○十二番(西原義文君)  飼料稲を植えられない方の農家の方もかなり数が多く出てきておりますが、植えつけができない、この場合、畜産農家の飼料ロールを購入することになると思います。飼料購入に対する助成はどうなっているのかお伺いしたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  飼料購入に対する助成というところにつきましては、国のほうで支援策を講じていただいております。この国の支援策につきましては、六月六日に農水省のほうから市のほうにおみえになりまして、支援策が示されたところでございます。  自給飼料の自給粗飼料の不足する畜産農家に対しましては、共同購入する場合にトン当たり五千円以内の支援を行うという内容になっております。ただ、現時点では、事業内容の詳細について説明はございませんでしたので、その詳細な内容が示され次第、関係農家の畜産農家の方への周知はしてまいりたいと考えております。 ○十二番(西原義文君)  今、飼料稲の飼料ロールの共同購入という形を今説明されましたが、これは個人で購入された方には、この補助金は対象にならないんですか。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  事業実施団体につきましては、民間団体などということになっておりますけれども、先ほど申しましたように、事業内容の詳細について、まだ示されていないということがございますので、先ほど申しましたように、詳細なことがわかり次第、畜産農家の皆さんには周知してまいりたいと考えております。 ○十二番(西原義文君)  詳細は示されてないということなんですが、はっきりしたときには、確立したときには、執行部のほうで、販売先ですよね、購入先等も担当課のほうで、そういう形で確保先を指導していただけるんですか、紹介していただけるんですか。確保先を。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  確保先の紹介ということでございますけれども、そこも含めて、国のほうの詳細な内容がわかり次第、関係者の方には説明をさせていただきたいと思っております。 ○十二番(西原義文君)  国が農林水産省がいろいろな形で硫黄山のこの農家対策を出しておりますが、今話を聞いていると、なかなか内容がわからないということで、農家のほうにも説明しづらいということの今説明だったんですけれど、なるだけ早く農水省の回答を待つより、こちらのほうから問いかけをして、なるだけ早くそういう対象農家の方に安心していただけるような施策ができるように、担当課のほうでは頑張っていただきたいと思っております。  続きまして、飼料稲作付のことなんですが、飼料稲作付は今までは、通常水稲の植えつけでないといけなかったんですが、今回はこの長江川からの取水ができないため、以前は、私の勘違いかどうかわかりませんが、以前は直接種まきで栽培できていたと思うんですが、えびの市は数年前からできなくなり、現在に至っている状況でもあります。  他の自治体では、直まきを行っている自治体もあると思うんですが、えびの市でも特例として、白濁のこの事態がおさまるまで、直まきを推進するべきと私は思いますが、執行部の考えをお伺いしたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  飼料稲の直まきということでございますけれども、えびの市農業再生協議会としましては、直まきを否定しているものではございません。直まき用として認可のとれている除草剤がなくて、雑草管理が難しいということから、移植栽培を推奨しているものでございます。  この転作に係る交付金につきましては、国の基準に基づき審査を行い、検査に合格すれば交付金が支給されることとなっております。今回、取水できない地域におきましても、直まきにより飼料稲を作付されるということもお聞きしているところもございますけれども、やはり所得確保というところから考えますと、経営安定対策事業の交付対象となるように、除草管理の徹底を指導してまいりたいと考えているところでございます。  また、適正な管理ができないとか、基準を満たさない可能性があるといった場合につきましては、他の作物の作付を勧めてまいりたいと考えております。 ○十二番(西原義文君)  別に直まきでも雑草処理ができればいいと理解しておりますが、今言われたように、除草剤がなかなかないということで、今、普通水稲の植えつけを推進されておりますが、あくまでもこれをずっと続けろという意味で私は言っているのではありません。先ほど言われたように、四十三戸の農家が、やっぱりこの飼料稲の作付ができない、そういう状況の中で、今回、特例というとおかしいのですが、審査を、その地域の方というとちょっと語弊がありますが、審査を若干和らげていけるような形はとれないものか、お伺いしたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  説明会をする中では、農家のほうからはそういった声を聞いているところでございます。ただ、私たちが申し上げられることは、先ほど申しましたように、転作に係る交付金につきましては、国の基準に基づき検査を行うということになっておりますので、先ほど申しましたように、適正な管理ができない、もしくは基準を満たさない可能性があるという場合につきましては、他の作物の作付を指導してまいりたいと考えております。 ○十二番(西原義文君)  あくまでも他の飼料作付を推進していくという、今答弁をいただきましたが。  では次に、今回、回覧板等でも回ってきましたが、作付できない農家全戸が十アール当たり五百キロを基準に計算がしてあります。全農家が五百キロ反収と理解してよろしいんですか。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  共済の取り扱いにつきましては、五月十日付で共済のほうからのチラシを全戸配付させていただきました。共済のチラシの中に、計算例ということで、計算しやすいように基準収量を五百キロということで計算がされております。この計算例の五百キロの取り扱いにつきましては、説明会の会場では、共済の担当のほうから説明はさせていただいたところですけれども、誤解を招いているところがあるということをお聞きしていますので、先日行いました十三、十四日の説明会の中で、改めて共済組合のほうから説明をさせていただいたところでございます。  この五百キロという試算例で用いました基準収量につきましては、小字単位で異なるということでございます。 ○十二番(西原義文君)  確かに我々も誤解しておりました。全戸数が五百キロで計算するのかということで、一反歩を三万四千一百二十円もろがなったいなという形で話し合いをしておりましたが、では、これはあくまでも例としてここに計算がしてありますので、この共済担当地域で、一番収量の反収の高い金額と、一番安い金額で、どれぐらいの差があるんです、その反収の数量をもしわかれば教えていただきたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  この基準収量でございますけれども、影響の及ぶ範囲内での基準収量というところを確認しましたけれども、四百六十キロから五百六十キロの範囲内ということで聞いているところでございます。 ○十二番(西原義文君)  四百六十キロから五百六十キロの差があるということですね。了解いたしました。  続きまして、飼料稲作付ができない農家に対しての共済金とか助成金の考えはないのかお伺いしたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  飼料稲、WCS、共済の対象にはなっていないところでございます。先ほどから申し上げておりますけれども、飼料稲をしっかり除草管理を徹底していただければ、交付金の対象となるということでございます。ただ、適正な管理ができない、または基準を満たさない可能性があるといった場合につきましては、飼料作の二回作でありましたり、他の飼料作物を勧めることにしているところでございます。 ○十二番(西原義文君)  わかりました。  では、続いて、長江川の白濁関連で、これはやっぱり地域にもみすり業者が何社かいらっしゃるということで、先般の一般質問の中でも話が出ましたが、このもみすり業者にも今回かなり大きな影響があると思いますが、もみすり業者に対しての執行部のどういう考えでいらっしゃるのかお伺いしたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  水稲作付断念地域内のもみすり業者の方の調査というところにつきましては、三名の方に聞き取りを行っております。お話としましては、今回の影響がもみすり業にももちろん影響があるということ、それと農作業受託のほうにも影響があるということでお聞きしたところでございます。  また、六月十四日にえびの市もみすり組合の代表の方から、硫黄山噴火に伴います支援についてということで、要望書が提出をされまして、その際にも代表者の方から状況等について説明があったところでございます。  もみすり業者、そして受託業者、それと米集荷業者等についても影響があるものと考えておりますので、影響等の把握に努めてまいりたいと考えております。 ○十二番(西原義文君)  今、説明を受けましたが、もみすり機械も毎年毎年、二、三年すると消耗が激しいですから、入れかえを行っていかれると思うんですよね。こういうことを言うといかんとですが、現金購入の方は多少そういう影響は少ないと思います。そういう支払い方法については。やっぱり支払いを年次払いでされていらっしゃる、そういう業者さんももしいらっしゃったとしたとき、その機械の支払い方法等もまた変わってくると思うんですが。  農林水産省の五月二十三日付の分で、硫黄山噴火に関する支援対策についてというのが出ておりますが、この中に、災害関連資金の措置というのがあるんですが、これが利用できるのかどうかお伺いしたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  今、議員おっしゃられました国の支援策の中に、長期低利の農林業セーフティネット資金等について支援するというものが公表されております。これについては、新規融資に対する円滑な融通措置及び企業融資に関して償還猶予などの措置を適切に講ずるよう関係金融機関に要請しているということでございます。  ただ、農家という部分にこのもみすり業者が該当するかというところもございます。そこについては、ただいま確認中のところもございますけれども、国のこの支援策についても情報収集を行いまして、関係者の方に周知をしてまいりたいと考えております。 ○十二番(西原義文君)  ぜひ適切な指導をよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、沈殿池の造成についてお伺いしたいと思います。  まず、六項目の一番目の番号のところは、もう新聞等、テレビ等で報道がありましたので、これはもう質問いたしません。  続いて、この沈殿池を設置後、池内に堆積した汚泥の取り扱いについての対策はどうされるのかお伺いしたいと思います。 ○建設課長(森 隆秀君)  県が行いました沈殿物のヒ素の含有量試験ではありますが、全国河川堆積物の平均値を下回る一・七ミリ/キログラムであり、環境基準も満たしておりますが、国や県、大学の専門家と連携し、処理の方法や対策等を検討しているところでございます。 ○十二番(西原義文君)  我々も執行部の皆さんと現地調査をした際、議員から質問があったと思うんですが。あそこに今何というのですか、クレコンというのですか、袋の中に土砂が入っておりましたよね。あれをあそこにずっと置くわけにもいかないわけですよね、いざ処置するときに。それを取り除く処置をしたときに、どこに保管する考えなのか、そういう場所をもう決めていらっしゃるのかお伺いしたいと思います。 ○建設課長(森 隆秀君)  現在、あの袋詰めにしているものは仮置きでございまして、今後の沈殿物の取り扱いについては、先ほども申し上げましたように、専門家を交えた関係協議で検討することとしておりますが、現時点では、どこか地面に穴を掘りまして、重金属マット、吸着マットでございますが、それを敷きまして、大型の土のうを袋詰めにした沈殿物を並べまして、その上に遮水シートを上からかぶせ、沈殿物を封じ込めて、最後に土で埋め戻すやり方が有効ではないかと考えているところでございます。  今後、処置の方法については、専門家の意見を聞きながら、今後さらに検討してまいりたいと考えております。場所についても、まだ検討中でございます。 ○十二番(西原義文君)  凝固な形をとって地中に埋設するという、今、説明がありましたが、福島の原発もそうでしたよね。幾ら処置をしても、処置をしても、地下水関係なんかが出てくるという形で。あそこも保管に苦慮していらっしゃるんですが。  いとも簡単に地中に埋設してという話をされましたが、地中に埋設したときに、恐らく何十年かぐらいは大丈夫だと思うんですけれど、これも何十年もたつと風化していくんですね。いわゆる昔の、前、私も議員になったはな、質問したことがあるんですが、今の林野庁、昔の営林署ですね。営林署がカズラの枯葉剤を、ツルの根元にいけて、ツルを枯らしている時期がありましたが、これが発がん性があるということで、処置に困って、場所は特定できないという話なんですが、地中に埋設している事案があるんですね。これ、ちゃんとした記録にも残っています。ただ、ここで質問したときに、場所はわからないということでした。  ある、やっぱりこの山仕事をされる方が、いわゆる世間話で聞いてくださいということで、ある一点だけ、何も生えちょらんところがあるそうです。山の中に。多分それ、そこに埋めやったっじゃなかっじゃろかいち話も出ています、ちらほらちらほらですね。私もそういう話を聞いて、質問したときに、答弁のほうではわかりませんということで、そのままだったんですが。  そういう事態も起こり得ますので、十分そこは検討しながら、処理、設置は進めていただきたいと思っております。  では、続きまして、報道では、この泥水を一時的に貯水して不純物を沈殿させるともありますが、あくまでも仮施設として理解していいんですか。今回あそこの掘った沈殿池で。 ○建設課長(森 隆秀君)  はい、あくまでも応急処置ということで考えているところでございます。 ○十二番(西原義文君)  あくまでもあそこはもう仮施設ということで、今説明がありましたが、いずれはちゃんとしたそういう取り除く施設を設置しなくてはならないと捉えておきます。  専門家の話では、長期化することも考えられるとありますが、本格的に科学的な処理ができる施設をつくるべきと私は考えますが、執行部の考えはお伺いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも答弁いたしておりますが、抜本的な改善策ということを国のほうに要望していくことにしておりますので、当然、今後六月定例会が終了した調査の中でも調査を進めてまいりますけれども、抜本的な対策というのも国のほうに求めていきたいと思っております。  それと改めて誤解のないように、もう一回御答弁させていただきたいんですが、今回、県が行いました沈殿物、これのヒ素の含有量の試験では、全国の河川堆積物の平均値、全国の河川の中にあるいろいろな堆積物、これがヒ素が平均として一キログラム当たり九・三ミリグラム入っているというのが平均値ですが、それを下回る一・七ミリグラムの沈殿物だということでございます。環境基準も満たしているということでございますので、現在、今堆積している白い沈殿物に関しましては、ヒ素は河川の堆積物の平均よりも低いということは十分御理解いただきたいと思っております。 ○十二番(西原義文君)  今の市長の説明は、沈殿池の中がそういうことでしょう。そうでしょう。 ○市長(村岡隆明君)  沈殿物、底の土です。 ○十二番(西原義文君)  底の土ですね、了解しました。  いわゆる長江川、赤子川の水質の検査結果が手元にありますが、大分部分のいろいろなカドミウム、六価クロムは基準値以下ですよね。ヒ素、フッ素、ホウ素、それから浮遊物、質量、水素等、そういうもろもろはほとんど基準値を上っております。  そこで、私も私なりに調べたんですが、今回えびのの長江川に関しては、フッ素やホウ素が検出されるということは、もう皆さんも御存じだと思います。これを処理をしているところが、また執行部の方も後で調べてもらえればいいんですが、北海道の定山渓谷ですね、定山渓温泉というのがあります。ここがエアレーションタンクというのを設置して、塩化第二鉄を加えて、除去処理を行っている。これが効果的に除去しているという報告書もあるそうです。  恐らく私が前々たまに話をしているテレビで、一時間報道で番組で流れたことがあるんですね。多分このことだったと思うんです。川の上流、川に橋みたいなのをかけて、中にずっと二十四時間、そこに科学的処理した薬を流して、そして下は温泉なんですね、下流は。もう温泉はもう通常の営業を行っているという、そういう箇所があります。そこを定山渓温泉というところですので、参考までに調べていただければと思います。  一人、えびのにもこういう詳しい方がいらっしゃるんですね。私もその方とちょっと話をしたんですが、窒素を例にとれば、窒素は何か鉄にくっつくらしいですね。それで鉄粉を入れて、いろいろな形のそういうのをつくればとれますよと。だけどちょっとえびの市単独ではだめでしょうと。かなり大きな施設になりますからということでした。そういう形の分で、ここに図面もいただいているんですが、こういう分ですよということで、そういう形の分で、一応参考までにお話しさせていただきました。また調べてみていただければ結構かと思います。  続きまして、五番目に、国に不純物除去施設の建設を要請すべきだということを書いておりますが、先般、中山議員の質問の中で、要望書が市長のほうに上がっているのではないですかということで質問がありました。その中で、砂防ダムの建設等についての提言要望というのが上っている。我々にも要望の写しをいただきましたが、議長にお伺いしたいと思いますが、この要望書の朗読は可能なのかお伺いしたいと思います。 ○議長(上原康雄君)  通告にありませんので、通告外と認めます。 ○十二番(西原義文君)  通告にはないということで、では、不純物撤去施設に砂防ダム建設等についての提言要望というのが、私のこの中に値すると思いますので、市長はこの要望書をいただいて、熟読されたと思うんですが、どういう扱いをされるのかお伺いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  個人の方からの要望でございました。当然、抜本的な改善を望むという中身でございました。当然、これまでも伊佐市、湧水町、三市町で一番最初に国への要望をした文書の中にも、長期的な浄化設備の設置ということで要望しておりますし、今後もこの要望に関しましては、やり方が私たちにはわかりませんけれども、とにかく水がきれいな状況で下流に流されるような抜本的な改善ということに関しては、引き続き国に要望していきたいと。  今回出された要望書の中身と同じような要望の中身になると思いますので、今後とも国のほうにはお願いしていきたいと思っております。 ○十二番(西原義文君)  この要望書を今読まれて、そういう形の分が国に要望していくという形なんですが、この要望書に書いてある現地とかこういうのは調査される考えはないのかお伺いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  専門家の皆さん方が判断していただくのが一番だと思っておりますので、調査の中である一定の方向性が示されるものと思っております。 ○十二番(西原義文君)  私はこの要望書を配付されてから、読んでみましたが、やっぱりかなり詳しく場所等も図面までついて書いてあります。この市民の方もそういう現地まで行かれて、こういうところがいいというのを確かめて、こういう要望提言をされたと思いますので、ぜひこの内容に関しては、私も個人的には共鳴するところがあります。こういうのができればいいのかなという形もとっておりますが、またその反面、いろいろ話も出てくると思いますので、ぜひこの要望書の内容についても、もう一回検討されて、国のほうに上げていただけるよう、よろしくお願いしたいと思います。  では、続きまして、一番目に返ります。えびの市のミニガイドブックの再発行をという形で項目を上げておりますが、廃止の理由をお伺いしたいと思います。 ○企画課長(谷元靖彦君)  えびの市ミニガイドにつきましては、統計情報の公表時期のずれ等がある中において、年に一度の作成ではなく、公式ホームページ上で掲載の統計情報を随時更新することにより、ミニガイドブックの作成について見合わせている状況でございます。 ○十二番(西原義文君)  もう今このホームページで確認すればすぐわかるんですが、まだホームページをやっていない方も大半いらっしゃると思います。我々もこのミニガイドブックを作成されているときには、身につけておりました。ちょっとしたとき尋ねられたとき、それを見ると大まかなことが書いてあって、説明ができたんですよね。質問する前に、ちょっと他の同僚議員にもお伺いしたら、あや、あったほうがよかとおなち、便利やったがなという、そういう話も出ております。ぜひ、また発行していただくような気持ちを考えていただければいいんですが。  このミニガイドブックを発行している間に、市民への周知や、こういうのがありますよというこういう周知は行ったことがあるんですか。 ○企画課長(谷元靖彦君)  ミニガイドブックについての市民への周知ということにつきましては、発行当時行った、あるいはミニガイドブックをつくらなくなったことに伴う広報等を行ったかということについては、現状のところ確認ができていないところでございます。 ○十二番(西原義文君)  それでいいでしょう。  このミニガイドブック作成について、また再発行した場合、前回つくっていた黄色い折り畳み式の小さいやつですね。あれにつくるに対して、大体幾らぐらい費用がかかるんですか。 ○企画課長(谷元靖彦君)  ミニガイド作成用の用紙代、色上質紙程度の費用かと考えております。 ○十二番(西原義文君)  もう一回お願いします。 ○企画課長(谷元靖彦君)  ガイド作成用の色上質紙用紙代程度かと思っております。発行部数等、あるいはその用紙の種類によって、多少異なるかと思いますが、数千円程度かと考えております。 ○十二番(西原義文君)  枚数が発行部数が大体千部ぐらいつくっていらっしゃったですよね。それから計算すると、そんな高いものではないと思うんですが。  このミニガイドブックを再発行した折に、教育長にお伺いしたいと思いますが、あるやっぱり市民の方から一回ちらっと聞いたことがあるんですね。やっぱりああいうのがあると、学校教育のためにもいいのではないかなという話をされた市民の方もいらっしゃいました。  そこで、再発行して、学校教育に利用する考えはないのか、教育長にお伺いしたいと思います。 ○教育長(萩原和範君)  以前は、毎年三十人から五十名の市外から入ってこられる先生方へまずは配付し、えびの市の概要がこれに書いてございますので、一目でわかる状況でございました。再発行していただければ、そういったところ、あるいは学校で社会科見学が行われます。そういった活用ができるものだと思っております。 ○十二番(西原義文君)  今、担当課の課長は、教育長の答弁をお聞きになったと思います。ぜひ、そういう形で、またえびの市をPRするにもいい、また、子どもたちにも、このえびののいろいろな形に全域に興味を持ってもらうためにも、ホームページとかいろいろなそういうのはありますが、絶えず身につけているという分に関しては、我々も心強いところがあるんですね。もう今、スマートフォンなんかで調べりゃすぐわかるんですが、まだ、そういう、私もあくまでもこのガラケイ一本でいってますので、そういうのも調べられません。  できればそういうのを、費用もかからないのだったら、もう一回試験的に発行を行ってみてください。そのお考えがあるのか、もう一回お伺いしたいと思います。 ○企画課長(谷元靖彦君)  確かにおっしゃるように、ホームページだけではカバーできない市民の方もいらっしゃいますし、このガイドブック作成の目的といいますか、市のことを数字やデータ上で理解を深めてもらう、あるいは市のことを紹介する最初の資料として御活用が市民の間、あるいは学校教育等で行われるということであれば、経費等も多くかかるものでもございません。担当課としても、つくる意味といいますか、意義がございますので、作成に向けて調整していきたいと考えております。 ○十二番(西原義文君)  ありがとうございます。ぜひ、そういう形をとっていただきたいと思います。  市長にもお伺いしようかなと思ったんですが、もう今、担当課からいい返事をいただきましたので、もう市長にはお伺いしません。  続きまして、道路交通法の改正についてお伺いしたいと思います。  今回、道路交通法が改正されまして、新設されましたこの準中型免許について、普通免許で乗れた消防自動車車両と書いてありますが、これは全般的なことを考えていただければ、特に消防自動車と名前を入れたんですが、消防車車両が改正後、乗れなくなる事案が出てまいります。えびの市には、運転できなくなる消防車両があるのか、お伺いしたいと思います。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  現在、えびの市消防団が使用している消防車両が、市内に三十二台ございますが、平成二十九年三月十二日の道路交通法の改正以降、普通免許を取得した消防団員が運転できない消防車両が現在九台ございます。  内訳といたしましては、消防ポンプ自動車が八台、あと水槽付消防ポンプ自動車、これはタンク車になりますけれども、タンク車が一台ということになっております。 ○十二番(西原義文君)  乗れなくなる車両が九台あるということですが、今の状況でいった場合、そういう災害時、いろいろな形の災害が起こったときに、そういう活動に支障はあるものかお伺いしたいと思います。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  現在、えびの市の消防団員が幹部団員を含めまして三百三十八名おりますけれども、そのうち、今回の道路交通法の改正に伴って、消防自動車が運転できない団員が今のところ五名ということになっておりますので、現時点でのそのような火災現場での支障ということは考えられないところでございます。 ○十二番(西原義文君)  乗れない方が五名いらっしゃるということで、支障は余りないと考えていいわけですね。  では、この道路交通法の改正で、やっぱりこういう支障があるといけないということで、国がそういう免許をとる方に対して補助金を出すようになっていますよね。それに関して、そういう希望者があった場合には、えびの市でもそういう形をとられるのかお伺いしたいと思います。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  市といたしましては、消防車両の更新の際、普通免許のオートマ限定で運転できるよう、平成二十五年度より小型ポンプ付積載車につきましては、オートマ車で更新をしております。  また、道路交通法の改正に伴い、消防団員が消防車両の運転免許資格に制限が生じることにつきましては、消防団幹部会でも御協議いただいておりますが、市といたしましては、基本的に車両総重量の三・五トン未満となる小型ポンプ付積載車で、かつオートマ車であれば、普通免許で全団員が運転可能となりますので、小型ポンプ付積載車での更新による対応を検討しているところでございます。  しかし、準中型免許資格がないと運転できない消防ポンプ自動車の必要性も感じておりますので、市全体での車両更新の状況等を今後も消防団幹部会と協議いたしまして、また、対象となる消防団員や自治会とも協議を行っていきたいと考えております。 ○十二番(西原義文君)  今後、新規消防自動車を導入されるときには、そういう免許で乗れる車両を積極的に導入していくと理解してよろしいですか。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  今、議員が言われたとおり、小型化ということで考えていきたいと思っております。  また、消防庁の文書での内容を確認いたしますと、三・五トン未満の消防ポンプ自動車の開発も今考えている業者もあるということですので、そういった情報につきましては、消防庁のほうから逐次いただくということになっておりますので、近い将来にわたっては、消防ポンプ自動車も三・五トン未満の車両が開発されるということで考えておりますので、そういう場合には三・五トン未満の消防ポンプ自動車のほうに更新していくということで考えております。
    ○十二番(西原義文君)  隊員がみんな乗れるものに切りかえていくという、今の方針を示されましたが、今、三百三十八名隊員の中で五名の方が有資格を持っていらっしゃらないということ、乗れないということなんですが、今現在、三百三十八名の中で、これ随時、入れかわってきますよね、隊員の方が。この中で、やっぱりそういう免許を持たない方が、また入ってこられて、今は五名なんですが、これまた場合によっては人数がふえてくる場合がありますよね。  そういう場合のときに、先ほどちょっと聞きもらしたような感じもするんですが、隊員の中から、どうしても免許をとりたい、隊員の中からですよ、新しい隊員の。隊員の中から免許をとりたいという、そういう希望が出たときには、そういう政府のそういう補助金を利用して免許をとらせる、そういうお考えがあるのか、またそういう方針に切りかえていくのかを、最後にお伺いしたいと思います。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  先ほど答弁いたしました、現在、所属する部の消防車両を運転できない団員が五名いるということでお答えいたしましたが、その団員の方々に、免許の更新について確認をとりましたところ、自分の時間を割いて、また、仕事等を都合しながらの免許更新については考えていないということでございましたので、一応団員のほうからの要望は今のところないところでございます。 ○十二番(西原義文君)  ありがとうございました。ひとつこの道路交通法の改正によって、そういう防災、消火活動に支障がないような形を十分とっていただきたいと思います。  どうもありがとうございました。 ○議長(上原康雄君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 〇時  〇分                     開議 午後 一時  〇分 ○議長(上原康雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、二番小宮寧子議員の発言を許します。小宮寧子議員。 ○二番(小宮寧子君)  お疲れさまでございます。一般質問三日目の今回は三番目でございます。  まず、一般質問に入る前に、昨日関西方面で起きました震度六弱の地震により、亡くなられた四名の方への御冥福をお祈りするとともに、被災された皆様へのお見舞いを申し上げたいと思います。  きのう、関西で起きた震災のニュースを見ましたときに、二十三年前にありました阪神・淡路大震災のことを思い出しました。私の父親の実家は神戸の三田市というところにあります。阪神・淡路大震災のときに父の実家も壊れて、今はもう何もない状態になっております。そのときの私も九州から神戸のほうに見に行ったときに、そのときに悲惨な道路の状況とか家屋がたくさん倒れて壊れている光景を目にしたときに、本当にこの災害がいつ起こるかわからない不安と、そして恐怖というものを感じました。あのときに見た光景は今でも忘れることはできません。今は本当に。(発言する者あり) ○議長(上原康雄君)  そのまま休憩いたします。                     休憩 午後 一時  三分                     開議 午後 一時  五分 ○議長(上原康雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。小宮議員。 ○二番(小宮寧子君)  今はいつ、どこで、どんな災害が起きるかわかりません。つね日ごろからやっぱり危機管理の意識をしっかり持ち、防災意識を高めていかなくてはならないと痛感するところであります。  それでは、早速ですが、一般質問に入らせていただきます。  今回、硫黄山の噴火に伴う被害対策について通告をしておりますが、まず初めに、今回の予想もしなかった硫黄山の噴火により、作付できなかった農家の皆様に対してお見舞いを申し上げます。えびの米のブランドを守るために断念された農家の方々の心情を考えますと、大変に心が痛むところでございます。  そういった思いから、今回の質問もたくさんの通告をしておりました。ですが、きょう、きのう、おとといと、これまでに今回の定例会でほかの議員の方々からこの件に関しましてはたくさんの質問がなされておりますので、重複する質問が出ております。ですので、私のほうでは、たくさんの質問を通告しておりましたが、ほぼ省略させていただいて、二、三、確認のために質問をさせていただきたいと思います。  まず、一番の長江川の白濁についての項目のところの、④番になります。沈殿池が今造設されておりますが、沈殿池の底にたまっている沈殿物が土壌にしみ込んで、周辺の森林など環境に影響がないものか伺いたいと思います。 ○農林整備課長(寺園久志君)  九州森林管理署及び森林研究整備機構、森林総合研究所、宮崎県、市も加わりまして、五月上旬に合同による赤子川水系の現地調査を実施しましたが、現状では、研究所の博士からは地形的に沈殿物による影響は現段階ではないという意見をいただいております。今後も九州森林管理署と森林総合研究所では、継続的に調査を実施するということになっております。その情報も提供していただけることになっております。 ○二番(小宮寧子君)  影響がないということで、大変安心いたしました。やっぱりえびのの魅力は、何といっても、この緑豊かな自然であると思いますので、今後とも森林環境に影響がないということで、安心しております。 ○議長(上原康雄君)  小宮議員、もう少しマイクを使ってください。 ○二番(小宮寧子君)  次に、三の風評被害、観光振興への対策についてという項目の中から、②の風評被害を払拭するため、えびのの農畜産の安心安全をより一層アピールする必要があると思いますが、マルシェや朝市など食のイベント等を計画する考えはないか伺いたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  風評被害対策ということでございますが、県においても農産物等のPR対策に関する予算措置を計画されております。また、JAえびの市では、取引先に対する対策等も検討されているところでございます。県の風評被害対策というところにつきましては、八月にえびの市で県内の物産展を開催するということでお聞きしているところでございます。  この風評被害対策につきましては、県、そしてJAなどと連携しながら、しっかり取り組んでまいりたいと考えております。 ○二番(小宮寧子君)  私の友人が、市外とか県外の友人から、それこそえびの市は今こういう状況だけれども、イベントはないのかということで、いろいろ励ましの声とかもいただきました。やっぱり今、えびの市をアピールするチャンスでもあると思いますので、またさまざまなイベント等を計画して行っていただきたいと思います。  それでは、最後に、今後のこの災害復興に向けての市長の決意というものを、改めてというか、再度お尋ねしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  今回の災害につきましては、短期的、中期的、長期的な対応が必要だと思っております。現時点では、短期的な農家の皆さんへの支援であったり、今回影響を受けている商工業、観光業者への影響であったり、そういった緩和策の予算、または新しい水源の調査、そういった費用等を上げさせていただいておりますが、これはまだスタートの一部にしかすぎないと思っておりますし、代替水源の確保となりますと、まだ大きな予算、長期的な計画、それを迅速に行っていく必要がありますので、今回の災害の影響がなくなるまでには、まだまだ時間がかかると。最初の緊張感をしっかり持ちながら、全て鎮静化するまで全力で頑張っていきたいと思っております。 ○二番(小宮寧子君)  硫黄山の噴火は、まだ今後、いつ噴火が起こるか、またいつ終息するかはわかりません。農家の皆様にとっては、これからもまだまだ心配と不安な日々が続くと思われます。農家の方々の不安に寄り添った支援を、これからも考えていかなければならないと思います。  また、きのうの関西で起きました地震のように、人的災害が起きますと、えびのの災害に対する支援というものの意識というものが薄れていくことが心配されます。長期的な支援を、今後とも長期的な支援を訴えて、訴え続けていくことが必要であると思いますので、また、そういったことでもよろしくお願いいたします。  次に、二の介護予防についてお尋ねいたします。  昨日の竹中議員の一般質問でも触れられていらっしゃいましたが、本年四月より、六十五歳以上の高齢者が、二〇一八年度から二〇二〇年度に支払う介護保険料が改定され、宮崎県内では二十四市町村が引き上げとなり、中でもえびの市は県内で最も高い基準月額六千五百四十円となりました。これは全国平均の五千八百六十九円よりも高い介護保険料となっています。  この介護保険料アップの背景には、急速な高齢化による介護サービスの利用増加などがあると見られていますが、本市において、今回、介護保険料が引き上げられた要因についてお伺いいたします。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  第七期の介護保険料の決定におきまして、保険料の引き上げられた要因は、大きく三つございます。一つ目は、本市の高齢化率が四〇%を超えていることに加えまして、要介護認定率も非常に高いため、介護給付費の抑制が難しい状況にあります。二つ目は、国の制度改正で、六十五歳以上の第一号被保険者の負担率が二二%から二三%へ一ポイント引き上げられております。三つ目は、介護報酬の改定が同時に行われ、〇・五四%の引き上げ改定が行われたことであります。これらの三つの要因のために、第七期の介護保険料決定には非常に苦慮いたしましたが、介護保険運営協議会等の意見を踏まえまして、先日の竹中議員からの一般質問の中で、市長のほうから答弁がございましたが、介護保険準備基金、介護給付費準備基金から一億円の基金繰り入れを行うことで、介護保険料の上昇を四百一十三円抑制することができ、最終的には、月額六千五百四十円、前期と比較して三十八円、〇・六%の増となったものでございます。 ○二番(小宮寧子君)  今三つの要因について御答弁いただきましたけれども、介護サービスの利用者の増加や介護報酬の引き上げによる費用の増加など、値上げは避けられないというのも理解できますが、やはり市民の方からは、保険料が高い、少ない年金から保険料を引かれたら生活していけないなど、将来への不安の声を多く耳にいたします。  さらに、介護保険料は、七年後の二〇二五年度には、全国平均最大約七千二百円、高齢人口がピークに近づく二〇四〇年度には、最大九千二百円にまで上昇すると推計されております。今後ますます高齢者の負担と不安はふえるばかりです。  では、この高い保険料をこれ以上値上げしないための手だてはないのかという点で注目したいのが、今回の介護保険料改定で、大半の自治体が保険料を引き上げる中、引き下げられている自治体が九十以上あり、その引き下げが実現した主な要因として、介護予防事業による要介護認定率の低下であるということです。  そこで、本市の要介護認定率ですが、第七期えびの市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画によりますと、平成二十八年度の要介護者認定者数は、一六六〇人、認定率が二〇・八%となっており、全国平均の一八%、宮崎平均の一七・四%を上回っておりますが、現在の認定率はどのくらいかお尋ねいたします。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  平成三十年四月三十日時点では、第一号被保険者数は七千九百八十二人です。要介護、要支援認定者は、千六百十一人となっておりまして、要介護、要支援認定率は二〇・一八%となっております。 ○二番(小宮寧子君)  今御答弁いただきました認定率を見ますと、やや増加傾向にあるようでありますが、今後ますます高齢化が進めば、要介護認定者もふえることは予想されます。  このような観点から、介護予防に力を入れて、介護保険料の抑制につなげている自治体がふえております。例えば長崎県佐々町では、二〇〇八年から介護予防ボランティアの養成を開始し、修了者による体操や手芸などの介護予防活動が効果を上げ、当初二〇%を超えていた要介護認定率が一三%台に低下しています。その結果、ことし四月からの保険料が三百四十四円引き下げられております。  そこで、えびの市では、介護予防ボランティアの役割を担っているのがはつらつサポーターであると思います。三月定例会一般質問でも、金田議員が質問されておりましたが、このはつらつサポーターは、平成二十六年度から養成講座を開催され、はつらつ百歳体操を実施されておりますが、これまでにどのような成果が得られたものかお尋ねいたします。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  本市の介護予防の取り組みの主なものとして、六十五歳以上の方を自宅へ訪問して、とじこもりだの何らかの支援を要する方を介護予防活動へつなげる介護予防把握事業、高齢者クラブの活動や地域支え合い事業などの高齢者が集まる場所に出向き、健康講話や健康体操を実施する介護予防普及啓発事業、ボランティアで活動していただくはつらつサポーターを養成し、主に自治会単位で活動を展開していただいている地域介護予防支援事業の三つの事業がございます。  本市においても、長崎県佐々町同様ですが、特にはつらつ百歳体操の実施に向けた支援に力を入れているところでございまして、はつらつサポーターの認定数は三百三十九名、はつらつ百歳体操の会場が、今現在五十七会場で、約千二百名を超える方が参加されております。要介護認定率は昨年同期と比べ、〇・四五ポイント下がってきている状況でございます。  また、自治会単位の認定率を見ますと、百歳体操に二年以上取り組んでいただいている自治会が二十九カ所ございます。その平均認定率は一八・七%でございまして、先ほど申しました市全体の要介護認定率二〇・一八%より一・四八ポイント低くなっている状況でございます。  また、参加者からも、階段の上り下りが楽になったとか、確実に効果があらわれていることは確認しております。実際、介護度が下がったという方もいらっしゃいます。要介護認定率の低下に向けた成果が徐々にあらわれていると分析しているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  詳しく御答弁いただきましてありがとうございます。  着実に効果が得られているというところでございます。今後もやっぱり、このはつらつ体操、そしてサポーター、ボランティアは重要であると思いますので、このはつらつサポーターや百歳体操の参加者を、今後はまたふやしていくために取り組みはどうやっていかれるのかお尋ねいたします。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  健康寿命をやはり伸ばしていただくことが介護給付の抑制につながるものと考えております。その中で、やはり高齢者の方に生きがいを、やはりそういったはつらつ百歳体操の中で見つけていただくことが拡大につながるものと考えております。 ○二番(小宮寧子君)  先ほど例に挙げました佐々町でも、町と現場の保健師が地元の元気な高齢者にボランティアを呼びかけたことで、全ての町内会で町民がお年寄りをサポートする体制というものができ上がっております。佐々町の介護予防ボランティアのように、住民を巻き込んだ事業展開というものは、住民同士がつながることで、地域参加がしやすくなり、地域支え合いの支援体制が築かれていくと思います。  これからは、行政だけでなく、地域の取り組みが必要不可欠であり、地域住民と行政が一つになり、みんなで支え、みんなで介護予防に取り組むことが重要であると思いますが、市長はどのようにお考えでしょうか、お尋ねいたします。 ○市長(村岡隆明君)  まさしくそのとおりだと思っておりますし、このはつらつ百歳体操も大きな成果を出していただいておりますし、何といいましても、サポーターの皆さん方が一番生き生きと活動をしていただいていると。本当に大きな成果が出ておりますので、地域全体で健康寿命を延ばしていくと、そういった雰囲気をさらに強化していくためにも、行政もしっかりまたサポートしていきたいと思っております。 ○二番(小宮寧子君)  では、次に、要介護認定率の減少幅が全国一位の大分県では、地域ケア会議の充実により、介護予防の成果を上げております。二〇一一年度から地域ケア会議を開始し、自立支援型の取り組みを進め、二〇一一年度から五年間で、要介護認定率が二・一ポイント減少し、かつて全国平均を上回っていた認定率は、二〇一六年度には全国平均を下回るまでに改善しています。  大分県の取り組みは、要支援者の弱っている部分に着目し、その改善に向けて他職種が連携し、専門家が支援することで要介護になることを予防する自立支援型の地域ケア会議として、先進的な事例ではありますが、本市でも地域ケア会議の充実に向けた取り組みが必要であると考えます。  地域ケア会議につきましては、三月の定例会一般質問でも質問させていただいておりましたが、今回は自立支援型に向けた会議の充実について、どのように取り組んでいくのかお尋ねしたいと思います。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  今年度の地域ケア会議の充実に向けた取り組みといたしまして、まず、包括支援センターの職員のスキルアップを図るため、地域ケア会議の前に職員全員で勉強会を実施しております。  また、地域ケア会議の助言者として、これまで理学療法士、作業療法士、薬剤師、そして管理栄養士に参加をしていただいておりますが、今年度からオーラルフレイル予防の関係から、歯科衛生士にも参加をしていただいております。そのことによりまして、そしゃく能力の口腔機能の嚥下機能を適切に評価することも可能となり、必要な栄養の摂取や体重の増加、誤嚥性肺炎の予防等についても支援が期待できるところであります。  さらに、地域ケア会議では、助言内容や課題等をきちんと整理しながら、今後の評価につなげることだけではなく、会議を重ねる中で、個別課題や地域課題を把握して、地域づくり、社会資源の開発、政策形成を行うことによりまして、地域の課題解決につなげていきたいと考えております。 ○二番(小宮寧子君)  今回から地域ケア会議に歯科衛生士の方も入られるということで、多職種の専門の方が多く集まって、そして皆さんで協議して、その情報を共有し、そしてケアプランをこれから行っていくということに充実させていただきたいと、今後もお願いしたいと思います。  次に移ります。五番目の、近年要介護になる前の早い段階での介護予防として、フレイル予防が注目されています。フレイルとは加齢に伴い筋力や気力、認知機能などの心身の活力が低下した状態で、健康と要介護状態の中間的な段階を示しますが、早目に対処することで、筋力などの機能を取り戻すことができるとあります。  高齢化が進む中で、フレイルという心身の活力が低下した状態は、加齢とともに誰にでも起こり得るもので、国内に推定四百五十万人いるとも言われています。  そこで、今、注目されているこのフレイル予防の重要性について、市長の見解をお伺いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  七十五歳以上の後期高齢者における要介護の原因の一位はフレイルとなっているようでございます。先ほどの、一言で言えば、弱くなってくると、虚弱ということになる前の対応というのが非常に求められております。そのため、フレイル予防を進めることは、健康寿命を延ばすことにつながると思います。高齢になっても健康で自立した生活を送っていただくことが可能になれば、結果として高齢化率は上がっても、要介護認定率は下がるということが期待できますので、本市における介護保険制度の安定運営にも寄与する非常に重要な要素であると考えているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  フレイルには筋力が衰える身体的フレイルとうつや認知的機能が低下する心理的認知的フレイル、また、独居や経済的困窮者、孤食による社会的フレイルの三つがあり、その予防には、運動、栄養、社会参加が重要であると言われております。  先ほど述べましたはつらつ百歳体操やはつらつサポーターなどのボランティア活動もフレイルの予防につながると思います。  そこで、フレイル予防の観点から、どのような取り組みをされているのかお尋ねいたします。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  今、議員のほうからフレイルの精神的フレイル、独居やとじこもりによって生じる社会的フレイルなどの多面的な要素が含まれております。やはりそのため、本市では、現在取り組んでいるはつらつ百歳体操の中で、単に体力増進を図るだけではなく、認知症予防のためのトレーニングでもありますが、指などを使った脳活性化する体操であるとか、体操後のお茶会などを含めて、会場ごとにさまざまな活動を自発的に取り入れていただいて、フレイル予防につなげていきたいと考えております。  また、はつらつサポーター養成講座は、はつらつ百歳体操を運営するボランティアを養成する講座ですが、講座の受講者がはつらつ百歳体操の運営を地域活動の一環として主体的に取り組んでいただくことが、その方々の生きがいにもなり、フレイル予防につながっていくものと考えているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  では、先ほど御答弁いただきました中に、オーラルケアという言葉が出ておりましたが、最近特に、このオーラルフレイルという言葉、先ほど答弁いただきましたが、最近特にオーラルケアというをよく耳にしますが、フレイル予防においても大変重要で、口の筋力が衰えている人は、要介護認定や死亡のリスクが正常な人の二倍以上とも言われております。  まずは、高齢者に自身の衰えに気づいてもらい、自発的に健康づくりを促す手段として、フレイル予防や講座などを介護予防事業として取り入れている自治体もふえてきておりますが、本市では取り入れるお考えはないものか、市長にお尋ねいたします。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども介護保険課長補佐のほうからも答弁がございましたが、今年度から月一回開催している地域ケア会議の助言者に歯科衛生士が加わっております。そのため、事例検討を行う中で、参加しているケアマネジャーは、歯科に対する知識を深めることができますので、会議後の利用者支援に活用されていく面もあると考えております。 ○二番(小宮寧子君)  今本当に、このフレイル予防ということに関心が高まっております。そして事業として取り組んでいる自治体もふえてきておりますので、えびの市としても、今後また、このフレイル予防に対して対策に力を入れていただきたいと思います。  次の質問に移ります。次に、認知症カフェについてお尋ねいたします。  毎月一回開催されている認知症カフェでありますが、月平均何人くらいの方が参加されていらっしゃるでしょうか。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  平成二十九年度の延べ参加者数は百二十三名でございました。平均すると、大体一回、十人程度が参加されているようでございます。 ○二番(小宮寧子君)  月平均十人ぐらいということですが、その中で、毎回参加されている方というのは、どのぐらいいらっしゃいますでしょうか。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  毎回参加されている方の資料を、今持っておりませんので、後で答弁をさせていただきたいと思います。 ○二番(小宮寧子君)  それでは、認知症の方が参加される人数というのは、割合というのはどのくらいでしょうか。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  平成二十九年度は、延べ十一名の参加がございました。割合としては、参加者全体の約一割程度になろうかと思います。 ○二番(小宮寧子君)  やはり認知症カフェということでありますが、認知症の方が参加される割合というのもまだ少ないですし、介護している方、家族の方の参加というのも少ないのでしょうか、お尋ねいたします。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  認知症の方は十一名なんですけれども、やはり家族の付き添いの方が必要になってまいりますので、家族の方の参加は多いのではないかと思っているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  認知症カフェに関して、市民の方から御意見をいただいたんですけれども、認知症の家族を抱えていて、どこかに認知症の介護をする上でのさまざまな不安だったりとか、そういう苦労なんかを話すところ、相談する人がいないと言われる方がいらっしゃるんですけれども、そういったときに、私のほうでも認知症カフェに行って、皆さんとお話しして、自分のそういう介護の苦労とかふだん言えないような心の悩みとか、そういうところを認知症カフェで皆さんとお話ししたらどうですかということでお話はしているんですけれども、皆さん言われるのが、やはりその認知症カフェに行きづらいというか抵抗があるというか、という声が上がっておりますが、市のほうにもそういった声は届いておりますでしょうか。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  認知症カフェは、認知症の人やその家族、内容に関心のある地域の人、誰もが相互に情報を共有し、お互いを理解し合える場として開催させていただいているところでございます。  また、地域支援推進員が認知症や介護等について、不安や悩み等、参加者が気軽に相談できるよう努めているところでもございます。  市民の中には、「認知症カフェ」という名称に少し抵抗を感じられているという声があるように伺っております。そこで、昨年度までは、広報の案内で、認知症カフェ「よかとこ」ということで案内をしておりましたが、今年度からは、認知症カフェの別名になっている「オレンジカフェ」という名称に名称変更を行っております。  また、昨年度は、各地区のコミュニティセンターの会議室で行っておりましたが、参加者の意見をいただき、気分転換になるような雰囲気づくりが難しいことや、バリアフリー化されていない会場等もあり、車椅子や足の不自由な方には不便なこともありました。そこで、今年度は、バリアフリー化とあわせて、参加者に気分転換を図っていただくために、国際交流センター一カ所で開催しているところでございます。  それと先ほどカフェのほうに毎回参加されている方というのは、五、六名ほどいらっしゃるということでございます。 ○二番(小宮寧子君)  今、国際交流センター一カ所のみで行われているんでしょうか。もう一度確認ですが。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  今現在は定期的に開催しているのは、国際交流センター一カ所で開催しているところでございます。これは月一回でございます。 ○二番(小宮寧子君)  市民の方からの意見の中に、一カ所で国際交流センターとなりますと、そこまでに行く、国際交流センターの近辺の方々はいいかもしれませんけれど、やっぱり離れたところの方々は、そこに行くまでの時間とか、また月一回というところで日程の調整ができない、また、介護者を抱えていると、やっぱり家の中で見ているので、なかなかそこまで行けないとか、近く、歩いて行ける場所だったら、もっとあとは回数とかも、もう少し何回かに分けてあるのであれば、もっと行きやすくなるのにという声もいただいておりますが、その件に関しましては、どうお考えでしょうか。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  この国際交流センターでの開催につきましては、参加者の意見を踏まえまして、国際交流センターで開催したほうがいいのではないかという意見をいただきまして、今年度から国際交流センター一カ所で開催しているものでございます。  また、そういう意見がございましたら、所内でまた検討して、開催できる場所を見つけながら拡大をしていきたいと考えております。 ○二番(小宮寧子君)  それでは、今、認知症カフェを開催していく上で、今、抱えている問題というのは何でしょうか。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  現在、参加されている方は、やはり御家族の付き添いなどがあって、参加されている方ばかりでございます。参加をしたいが、会場まで行けないという方がおられることが課題とやっぱり捉えているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  やはりそこの認知症カフェに行きたいけれども行けない、参加したいけど参加できないという方を、今後どういうふうに参加して、より多くの方に参加していただけるかというところがやっぱり重要であると思いますが、その点に関しまして、これからどういうふうに取り組んでいかれるのかお尋ねいたします。 ○介護保険課長補佐(後藤一憲君)  認知症カフェがより多くの方に参加してもらえるような取り組みとして、真幸地区コミュニティセンターと高齢者プラザで行っているはつらつ百歳体操の後に、月一回はつらつサポーターを中心に認知症カフェを開催していただいております。  また、認知症高齢者グループホームという施設がございますけれども、そういったところに出向いて、不定期ではありますけれども、内容に関心のある地域の方を対象に開催しているところでもございます。
     今後とも、さまざまな場所で認知症カフェが開催されるよう、開催場所の拡大を図ってまいりたいと考えております。 ○二番(小宮寧子君)  今御答弁いただきましたように、やっぱり今後は開催場所ですね、さまざまないろいろな場所でできるように、また検討していただきたいと思います。  ほかの自治体、先進事例とかでは、例えば民間というか普通の喫茶店だとか、例えばファミリーレストランだとか、これは先進的事例ですけれども、そういったところでも、より多くの方が身近に集まれる場所、気楽に集まれる場所、また、認知症患者、また認知症を抱える家族の方以外のほかの方への認知症への理解を深めるためにも、やっぱり開催場所とか、あとまた日時とか、そして回数なんかも、また今後検討していただきたいと思います。  それでは、最後に、市民にとってより身近な認知症カフェが求められておりますが、今後どのように取り組んでいくのか、また市長にお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  認知症につきましては、誰でもなり得る、非常にまたそういった認知症になっていらっしゃる方々もふえてきたと。周りの皆さん方がしっかりそのことを理解することで、介護されている方も負担が軽減しますし、多くの皆さん方にこの認知症ということを理解していただく、認知症サポーターの養成講座等もしておりますが、実際、認知症の方を抱えていらっしゃる介護される家族の皆さん方も、気軽にそういった情報交換であったりとか、相談に乗りやすい環境を、さらに今後ともつくっていかなければいけないと思っているところでございます。 ○二番(小宮寧子君)  なかなか認知症カフェを続けていく上では、やっぱり人材不足、また資金面の問題とかで、認知症カフェをやめる自治体も出てきているのが実情でもございますが、えびの市では、介護する人、また介護される人、そしてまた介護に対する理解を深めるためにも、このカフェが継続できるよう切に要望しまして、今定例会の私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(上原康雄君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 一時 五十分                     開議 午後 二時  〇分 ○議長(上原康雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、十番北園一正議員の発言を許します。北園一正議員。 ○十番(北園一正君)  今期定例会の一般質問をさせていただきますが、一般質問もちょうど三日目、そして本日の最後の質問者で、皆さん大変お疲れかと思いますけれども、しばらくの間、おつき合いを願いたいと思います。  それでは早速質問に入りますが、今回については、予算執行と硫黄山関係の二件について質疑通告をいたしておりました。  まず、予算執行についてをお伺いしたいと思います。  商工費の誘客事業費につきましては、市長の政治方針により、多額の経費をつぎ込んで実施をいたしております。えびの市まち・ひと・しごと総合戦略にあります事業の進捗状況や成果について検証するために質問をしたいと思いますが、皆さんに理解してもらうためには、やはり数字をもって示したほうがいいのではないかと思いまして、ある程度そういった面で答弁をしていただきたいと思います。  それでは、質問の一、平成二十九年度の予算の商工費の誘客事業費であります。アウトドア推進事業費の説明によりますと、アウトドア情報の案内、受け付け、グッズのレンタル、販売、カフェの運営等を行いながら、道の駅との相乗効果による交流人口の拡大と観光振興を通じた地域経済の活性化を目的として事業を実施するものとあります。  まず、予算にありましたアドバイザリー委託業務についてお伺いをしたいと思いますが、これについての、まず委託の期間、そして契約の相手方、そして契約の金額を示していただきたいと思います。 ○観光商工課長(白地浩二君)  平成二十九年度のアウトドアシティえびのアドバイザリー委託業務につきましてですけれども、まず、契約期間につきましては、平成二十九年七月十九日から平成三十年三月三十一日までです。契約先は、東京都にあります株式会社小学館メディアプロモーションです。委託料の額につきましては、一千四百九十九万四百円でございました。 ○十番(北園一正君)  ただいま委託先が大手の小学館メディアプロモーションということで、内容を見てみますと、その中でビーパルのイベント、それから雑誌への掲載、アドバイザー業務に係る費用ということが示してございました。そこで、それぞれの経費についての内容と額の説明をお願いします。 ○観光商工課長(白地浩二君)  実施事業につきましては、大きく三項目ございました。一つ目がビーパルイベントと、二つ目が雑誌掲載料、三つ目が施設プロデュースやアクティビティ開発に関するアドバイザリー業務でございました。額につきましては、①のベーシックアドバイザリー業務が約六百万円、雑誌掲載料が約三百万円、あと三番目の施設プロデュースやアクティビティ開発に関するアドバイザリー業務が、済みません、失礼しました、①ですねビーパルイベントにつきましては、イベントと、あとキャンプイベントというのがございまして、そちらで六百万円、あと雑誌掲載料につきましてが約三百万円、あと三番目の施設プロデュースやアクティビティ開発に関するアドバイザリー業務が約六百万円ということになっております。 ○十番(北園一正君)  ただいま課長のほうから説明をしていただきましたけれども、イベント、それから雑誌の掲載料、これはアウトドアの専門誌「ビーパル」に掲載してあると思いますけれども、それから、アドバイザリー業務に係る施設プロデュースというのが、恐らく月額支払いで契約をされておったと思いますけれども、月額支払いの月幾ら支払われて、そしてどういった内容をもっていろいろな委託業務がなされたか、説明してください。 ○観光商工課長(白地浩二君)  平成二十九年度につきましては、三回に分けて、請求書をいただきまして、それに基づきまして、確認の上、お支払いをさせていただいているところでございます。(発言する者あり)  月額ですかね、七月から十月分までと、あと十一月から一月分、あと二月から三月分ということで区分けして。(発言する者あり)  一回目の七月から十月分につきましては五百七十万円、二回目の十一月から一月分につきましては四百万円、三回目の二月から三月分につきましては五百二十九万四百円となっております。 ○十番(北園一正君)  今説明をしていただきましたが、この成果等については、まとめて課長の見解を伺いたいと思いますが。  次に入りますが、通告をしておりましたプロモーション業務委託料ですね、アウトドアシティえびのホームページ制作委託料ということでございますが、先ほど申し上げました委託の期間、契約の相手方、そして金額を示してください。 ○観光商工課長(白地浩二君)  まず、ホームページの制作業務につきましては、契約期間が平成二十九年十二月七日から平成三十年三月三十一日になっております。契約先が東京都にございます株式会社ポニーキャニオン、委託料の額が三百九十七万四千四百円となっております。  続きまして、プロモーション動画の制作業務につきましてなんですけれども、契約期間が、平成二十九年十二月七日から平成三十年三月三十一日、契約先が東京都にございます、同じく株式会社ポニーキャニオン、委託料の額が四百九十八万四百二十円となっております。 ○十番(北園一正君)  ただいまの説明をしていただきましたが、ホームページの制作が三百九十七万四千四百円、そしてホームページが同じく会社の四百九十八万四百二十円ということでございます。そしてそれらの成果に基づき、UMKへのコマーシャル等も流されたと思いますが、その経費について、契約の相手方はUMKですね。経費について説明してください。 ○観光商工課長(白地浩二君)  CMの業務委託につきましては、MRTとUMKのほうに流しておりまして、まず一つ目は、MRTの広告代理店であります株式会社AVC放送開発さんのほうにお願いしておりました。こちらのほうは、契約期間が平成三十年三月十二日から平成三十年三月三十日までとなっておりまして、委託料の額が五十万円となっております。  続きまして、UMKの広告代理店としまして、宮崎市のテレビ宮崎商事株式会社のほうに委託しておりまして、委託契約期間が平成三十年三月十二日から平成三十年三月三十日までとなっておりまして、委託料の額が同じく五十万円となっております。 ○十番(北園一正君)  実績と成果についてお伺いをしたいと思いますが、課長におかれましては、四月から着任をしていただいて、本当に申しわけないんですけれども、課長は県におられる間に、いろいろな地域密着型の農家民泊等の担当もされたということでお伺いをしておりますし、そういった観光に対するお考えも持っていらっしゃると思いますので、成果等をお伺いいたします。  ただいま説明がありましたように、平成二十九年度のアウトドア委託料につきましては、二千四百九十万円程度ですかね、これらの多額の経費をつぎ込んでおりますが、これらについての課長の成果といいますか、どういった分析をなされますか、どうですか。 ○観光商工課長(白地浩二君)  アウトドアシティえびののホームページ作成とか、あとアウトドアシティえびののプロモーション動画の業務につきましては、まず、どちらも登山とか。(発言する者あり)  まず、先ほどのアドバイザリー業務委託の関係なんですけれども、一項目めのビーパルイベントにつきましては、大きく二つありまして、一点目としましては、ミートキャンプ二〇一七としまして、平成二十九年十月七日から八日までの二日間にわたりまして、矢岳高原のベルトンオートキャンプ場で開催いたしたところでございまして、関東エリアを含む二十二組八十六人が参加されまして、そのうちリピーターが十二組ということでした。二点目は、アウトドア料理教室としまして、平成二十九年十一月二十九日と平成三十年三月二十五日に道の駅周辺で実施しました。十一月二十六日は二十七人、三月二十五日は三十一人参加でした。どちらもえびの市が誇る畜産素材をとことんあじわい尽くす好評なイベントに成長したと考えております。  二項目めの、雑誌掲載料に。(発言する者あり)  アドバイザリー業務につきましては、市議会で御承認していただいたもと、執行部としても、最大限活用するということで、えびのの持つ登山とか、あとそういったトレッキングとか、そういったこちらの霧島とか加久藤カルデラといったフィールドを活用したものを最大限情報発信することで、えびのの持つ魅力を発信できて、またそういったアウトドアの関係でアウトドアステーションもでき上がりましたので、そういったものとちょっと連携して、活用できたのではないかと思っておるところでございます。 ○十番(北園一正君)  それでは、(四)に入りますけれども、平成三十年度予算の商工費の誘客事業のアウトドアえびのシティアドバイザリー業務についてを質問いたしますが、私どもがいただきました予算説明書によりますと、誘客事業費については、アウトドアビジターセンターを拠点とした情報発信や周辺自治体との合同観光PR事業などを実施、民間イベントの助成やスポーツ、文化を通じた誘客活動を支援することで、多方面からの交流人口増に取り組むことを目的とするということで書いてございますが、このアドバイザリー業務委託料、この額についても予算については同じく昨年と一緒に一千五百万円見込んであります。これについて、今後の取り組みについて伺いますが、まず、この一千五百万円の委託先はどこを考えていらっしゃるのか。委託業者名を説明してください。 ○観光商工課長(白地浩二君)  今年度の委託先も、昨年度と同様、東京都にございます株式会社小学館メディアプロモーションとなっております。 ○十番(北園一正君)  ただいま答弁をいただきましたが、昨年が一千五百万円、約ですね、ちょっと下回っておりますけれども。ことしが一千五百万円、合わせて三千万円を小学館プロモーションにお願いをして、アドバイザリー、アドバイスをいただくという予算になっております。  そこで、お尋ねをいたしますけれども、この一千五百万円、平成三十年度の予算について、どのような内容について考えていらっしゃるのか、項目だけでよろしいです。内容については、もう時間の都合がありますので、また後でお伺いしますが、説明してください。 ○観光商工課長(白地浩二君)  平成三十年度におきましても、アウトドアシティえびののブランド価値を向上させて、国内外のアウトドア愛好者の来訪をふやしていくために、アウトドアビジター、アクティビティーや人材の開発、アウトドアイベントの企画実施、アウトドアの情報の発信を行う予定でございまして、大きく四項目ございますけれど、ベーシックアドバイザリー業務としてと、あと二つ目がイベント実施、こちらはイベントが年二回想定するものと、あともう一つ、三番目として、キャンプ関係のイベントを実施しようと考えております。  それと四番目が「ビーパル」の雑誌の記載掲載を計画しておるところでございます。 ○十番(北園一正君)  今、課長のほうから説明をしていただきましたが、私が所定の手続より資料をいただいた中で説明申し上げますと、ベーシックアドバイザー業務、六月から来年の三月分が、月額五十九万六千八百八十円、年間五百九十六万八千八百円、イベントの実施、アウトドアステーションでの実施、それからアウトドアイベントの実施ですね、これについては、ステーションだと思いますが、これについては三百万円、そしてオートキャンプ場で一泊二日で、先ほど申し上げられた、去年は八十名でしたから、またその前後だと思いますけれども、その経費が三百万円、そして「ビーパル」の雑誌記載が五十万円の六回でしょうかね、これが三百万円ということで、総計が大体一千五百万円という計画がなされておるようでございます。  そういった中で、中でもやはり何でこういうことをお尋ねするかというと、相手方が大手の小学館とか、いろいろな大手さんに入っておるから、そこら辺の是非についてお伺いするわけですが。  その中でも、業務としてえびの高原キャンプ村、矢岳高原ベルトンオートキャンプ場の施設及びサービスの改善、これは小学館が来て、それを指導するということですね。それから上湯、下湯。これは代表的なものを申し上げますけれども、上湯、下湯のアウトドアユースの利用活性化についてアドバイスをしますよということで、その内容が宿泊棟、ケビン等の改善、そして下湯広場の活用の提案ということで、なぜこれを大手の小学館に委託をしなくてはならないかという疑問を持つわけです。  といいますと、例を申し上げますと、上湯、下湯については、宮交の系列の会社が去年から指定管理者として業務を行っていらっしゃいますが、もうそういったノウハウも十分持った業者だと思うのに、こういった大手に多額のお金を払ってお願いしなくてはならないかという疑問を持つわけです。  そしてキャンプイベント、アウトドアクッキングイベントということで、去年も三百万円、矢岳高原で八十名出席をされたと。これはリピーターもいらっしゃるということですけれども、それについて三百万円ですから、一人当たり三万円超の経費をかけて、それの参加した方には、ことしの計画を見てみますと、二千五百円の負担金をいただいてのキャンプイベントだということ。  それから、今度はアウトドアセンターで、去年のセレモニーでもあったんですけれども、私どももセレモニーに招待をされて参加をしました。それなりの成果もあったとは思うんですけれども、そのイベントを実施されたのが小学館であったという、ちょっとびっくりしたのが、後から知ってびっくりしたんですけれども。ここら辺の取り扱いも整理すべきではないかと考えております。  そういったもので、やはり私どもからすると、また、きょうは大分傍聴にも来ていただいているんですけれども、こういった数字をもってどういった思いをされたかわかりませんけれども。相当な経費をこのアウトドアは一本に絞って投資されているということで、これはあくまでも市長の政治姿勢でされたと私は理解をいたしております。  そこで、そういうことでありますので、平成二十九年度と平成三十年度の額の内容については、この程度にとどめたいと思いますが、今からが本題であります。  えびの市においては、やはり今までも観光の振興、やはり私も農業に次ぐやっぱり大きな産業というのは、やはり観光だということは私も重々認識をいたしておりますし、近隣の市町村に比べますと、やはり相当な効果があると考えております。  そこで、えびの市観光協会の位置づけといいますか、それを確認をしたいと思いますが、平成二十九年度の観光協会の仕事の業務の内容は、レンタカーの紹介事業ということで、これについてはマイクロバス等の紹介をなされておるということでございます。それから協会が有名なお菓子屋さんと提携をしてつくりました土産菓子ですね、これについては石川県のメーカーがつくって、米粉を主体としたお菓子が、私も食味をさせていただいたんですけれども、これは相当いいなという感じを受けたんですが、そのお菓子の販売ですね。それからイベント事業といたしまして、えびの高原山開きなどの九事業ということ、そして市民ガイドの養成ツアー、観光PR、情報発信、これについては、先ほどもいろいろな大手が行っているフェイスブック、観光アプリ、ブログ等の更新等について、観光協会も実施をしていただいております。これについては、私も観光協会の総会に行く機会をいただきましたので、いろいろ伺っておりました。その中で観光協会の総会の資料については、写真つきとかいろいろな事業実績等も示されまして、十分にわかった総会資料であったことをつけ加えておきますが、平成三十年度の事業計画におきましては、大体平成二十九年度と同じようなえびの高原等のPR事業の実施事業、それからアプリの運営、保守ですね。えびのガイドクラブ、これはちょっとびっくりしたんですけれども、めがね橋の清掃管理ですね。観光施設ですから、そういった委託をされておると思います。  こういったことで、観光協会と、それから今、えびのに入っています大手との連携というのは、観光課長、どうなんですか。どのような考えを持っていらっしゃいますか。 ○観光商工課長(白地浩二君)  今、観光協会のいろいろ御説明をしていただきましてありがとうございます。観光協会におきましては、今、議員がおっしゃられたように、いろいろ事業は展開しているところでございますけれども、いろいろなレンタカーの事業とか、オリジナルのお土産の販売準備とかいろいろされていますが、今回、七月一日から京町のほうで観光交流センターということで供用開始しますし、あと体制もまた充実するような形になっております。  やはり観光協会としても収益事業策を導入して、稼げる観光を目指して、いろいろ事業展開をしていくことが必要なのだろうと思っておりますし、また、そういった観光協会とかいろいろな、先ほどのアドバイザリー関係のビーパル、あとアウトドアビジターセンターとしての指定管理者とか、いろいろな観光協会としてもいろいろ情報発信をしていただきたいですし、連携をしていただきたいですし、そういった関係団体といろいろ情報交換しながら、一緒になって、それぞれの分野分野でいろいろいいところを持ち合って、えびのの誘客の関係でベクトルを同じくして頑張っていただきたいと思っているところで、そこにまた私たち行政も中に入っていろいろ連携してやっていきたいと思っております。 ○十番(北園一正君)  通告の中に、観光施設の指定管理者ということで通告をいたしておりますが、これについては、白鳥上湯ですね、宮交ショップアンドレストランが一千五百万円、そして下湯が六十万円という委託料を払っております。支払いをして運用していただいておりますが、この平成二十九年度の収支報告、収入が幾らあって幾ら。何か赤字ということでお伺いをしておるんですけれども、その額だけ説明してください。 ○観光商工課長(白地浩二君)  今現在、白鳥温泉の上湯と下湯につきましては、議員おっしゃるとおり、宮交ショップアンドレストランのほうに指定管理ということをお願いしておりまして、指定管理料としましては、上湯が一百五十万円、下湯が六十万円ということになっております。指定管理者のほうからは、施設利用収入が減少しているという報告を受けているんですけれども、その収支につきましては、済みません、ちょっとこの場では差し控えさせていただきたいと思っております。 ○十番(北園一正君)  指定管理で、これは料金制でありますので、今、課長がそういった答弁をなされておるんですけれども、どうですか、その収支報告書は実績報告とともに、向こうも公開されるのではないですか。そこら辺の取り扱いはちょっと私も解せないんですけれども。上湯、下湯の全体の収支報告はできないということですか。一千五百万円と六十万円委託料としてお支払いをしているんですよ。  どうなんですか、道の駅なんかについても、収支報告をちゃんと出していらっしゃいますでしょう。どうですか、そこら辺をちょっと、法令的な問題もあると思いますので。総務課長、どうですか。アドバイスをして、出せるか出せないか。課長は出せないとおっしゃいましたけれども、どうなんですか。 ○観光商工課長(白地浩二君)  ちょっと、また、そこは整理して、準備して報告したいと思っております。 ○十番(北園一正君)  議長、休憩でもとって、収支は幾ら、支出がこれであった、赤字の、それは赤字か黒字がわかりませんけれども、ちまたのうわさでは赤字だという話がちらちら入っておるんです。これは、まずできるんですか、できないんですか、その収支報告書。上湯、下湯。どうですか。 ○観光商工課長(白地浩二君)  今回、いろいろ硫黄山の関係で宮交ショップアンドレストランもいろいろ対応とかいろいろ忙しくて、ちょっと報告がこちらのほうに市のほうに報告がちょっとおくれております。ですので、そういう状況ですので、ちょっと整理して、また御報告したいと思っております。 ○十番(北園一正君)  管理委託契約がちょっと私には手元ではありませんので、やはり管理委託契約の中で、実績報告書の提出、そしてあわせて収支予算書の提出も義務づけられておって、そして恐らくこれは期限も定めてあると思いますよ。そこら辺はちょっとまだ後、質問しますので、その間に裏方の皆さんにそういうのが本当に出てないか出とるか、ちょっとそれ自体も問題ですよね。収支報告書、実績報告収支報告書が出てないというのは、私は理解できないんですけれども。それはちょっと調べていただきたいと思います。私が質問する間に答弁をしてください。 ○観光商工課長(白地浩二君)  指定管理者のほうから、今現在、現時点でちょっと提出がまだ来ておりませんので、早急に提出するように指示します。 ○十番(北園一正君)  ちょっと考えられないことですね。どうですか、やっぱりそこら辺はまた市長なり副市長なり十分検証されて整理してください。  それでは次に入りたいと思いますが、平成二十九年度策定の観光振興計画、これは概要版になりますけれども、・・の推進体制についてお伺いをいたします。  観光振興計画で示したえびの市観光の概念に基づき、施策を推進するために、観光協会ではなく、農業、工業、環境、まちづくり、市民生活など、あらゆる分野と連携をして横断的な推進体制が求められますと。えびの市の観光を推進するためにですね。  そこで、えびの市観光振興計画が平成二十八年度に策定をされまして、平成二十九年度の三月末に私どもも概要版をいただきました。  まず、そこの制作費と、観光制作をした社名を教えてください。 ○観光商工課長(白地浩二君)  制作先というか、一緒に制作をお願いしたところは、JTBの総合研究所でございます。制作委託料につきましては、ちょっと調べて御報告いたします。 ○十番(北園一正君)  私が調べた範囲ですね、平成二十九年度のいろいろな予算執行の調べた範囲では、七百六十二万四千八百円と伺っております。これについては、私の調査ですから、間違いがあるかもしれませんので、正式な数字を示していただきたいと思います。  そのほか、観光振興計画には、観光施策を推進する組織を設立し、観光分野以外も民間団体、企業との連携が重要であると。将来的には市観光DMO等の機能を担うべき組織も必要であるということで、例えばまで書いてございます、えびの市観光協会が機能を拡充して運営組織を設置すると考えられますということで、これについては、総会の席で伺ったんですけれども、専務理事であり事務局長として予算等も増額をされて、平成三十年度の観光協会の運営に当たられるということで、これについては、前向きな施策だったなと考えております。  そういった中で、えびの市の観光行政に整理をいたしますと、まず、観光行政に携わっている業者、委託業者ですね。小学館メディアプロモーション、そして二番目に、ポニーキャニオン、そしてJTB、これは日本観光なんですかね、JTBということ、大手が三社ですね。そして今回からがアウトドアビジターセンター、そして今回、また、この前の補正予算に出ましたけれども、モンベルトエリア、フレンドエリアということで、これは年額八十万円相当の会費を支払っての観光行政を担っていただくということ。そして地元としては、えびの市観光協会ということで、どうですかね、六つも七つもの団体が観光行政に当たって、平成三十年度も進めるような状態になっておるんですけれども、この観光振興計画の趣旨からしますと、やはり本当にこのえびの市の観光を地道につくり上げていくためには、果たして今まで平成二十九年、平成三十年で行った予算等のあり方で、本当に地についた観光行政ができるかということをお伺いをするわけです。  市長にお伺いしますけれども、いろいろなやりとりの中で、市長が提案された観光行政の内容についていろいろやりとりをしましたけれども、先ほど申し上げました大手のいろいろなアドバイザー料ですね、相当ですよ。これについては、平成二十九年、平成三十年では、平成二十九年がアウトドアの建設事業費を含めまして三千三十九万一千円、平成三十年度が二千五百五十八万九千円、合わせまして八千四十二万五千二百円、そしてそのほか、今回もう予算に計上されておりませんけれども、平成二十八年、平成二十九年の福岡ドームでもやはりこういう委託事業ということで、それぞれ七百五十万円程度投資をされて、一千五百万円。そして合計で今八千万円以上の観光の経費をつぎ込んでおります。  そこで、市長の考えをお伺いしますが、本当に市長はどういった考えを持って、このえびの市の観光行政を進めていかれるのか。私どもから考えますと、いろいろな地方創生とか総合戦略の中でも、いろいろな予算の手だてもありましたし、そういった中で、こういった事業を立ち上げられたと思うんですけれども、やはり地についた観光行政を推進するためには、もう一度見直すべき課題ではないかと考えておりますが、どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  交流人口を生んだり、もうかる観光を進めていくということでは、外部の意見であったり、そういったノウハウは必要不可欠だと思っております。しっかりえびののよさを、外から見た目で評価していただいたり、外部にPRしたり、今後もこのことは重要だと思っておりますが、何といいましても、外部のアドバイスであったり、委託先でございますので、実際に観光振興計画を進めていくえびの市であったり、観光協会が一番いろいろなアドバイスを有効活用していくという体制がしっかりやはり整わないと、アドバイスが実際の政策に生きてこないということでございますので、今回も観光協会の補助金等を増額させていただきましたし、人材の面でも強化されたということで、また、京町温泉駅観光交流センターにも入っていただくということで、そういった体制も整ってきておりますので、これまで進めてきたいろいろなアドバイスであったりノウハウがしっかり地元の皆さん方の中で、さらに活性化できるように、そういったしっかりバトンタッチをしていきたいと思っております。 ○十番(北園一正君)  課長も、先ほど申し上げましたように、県庁から新たに観光課長として就任をしていただきましたし、また、それなりのノウハウをもって、また見識を持っていらっしゃると思いますので、平成三十年度の予算執行ですね、相当な多額の経費を、イベントに経費をつぎ込んでいらっしゃいますので、実行に当たっては再度検討していただければよろしいかと思います。  この件について、最後になりますが、市長にお伺いしますけれども、総合戦略の会議の改訂版、私どもに平成三十年四月に渡していただいておりますけれども、推進会議において、総合戦略の進捗状況を十分に検討するということでございました。二年間で八千万円等の多額の経費をつぎ込んでおるわけですから、当然これは必要なことだと思います。今年度中に、庁内でもこういった予算の検証、そしてあと総合戦略にあります基本に基づいて、このアウトドアに限らず、観光行政について、今年度中に検証していただけますか、どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  国からの地方創生の交付金に関しましても、未来永劫補助金が出るというものではございませんので、しっかり自立に向けて検討しなければいけない時期に来ていると思います。当然、これまでの複数年間を振り返って、しっかり成果が出るように見直していきたいと思っております。 ○十番(北園一正君)  次に進みたいと思います。二番目の産業団地整備事業特別会計について通告をいたしております。  これについては、一点ほどでございますが、今後の実施スケジュールですね。三月定例会に議会等も議決をしていただいて、そしてもう着工の今からいろいろな手続等が出てまいりますけれども、まず、その中でも、やっぱりこれを進めるためには、いろいろな法手続が重要なことでございますが、農村産業法の指定、それから農振除外とか、農地転用とか、それから開発とか、そういった法手続の今後の進捗はどうなりますか。説明してください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  産業団地にかかわります法手続につきましては、農村産業法、農振法、農地法、都市計画法等の手続を行う必要がございます。現在、県などとの関係機関と事前の調整や協議を進めておりますが、スケジュールとしましては、農村産業法の地区指定と農振除外を行い、その後で農地転用の許可及び開発許可を経ていくことになります。  これらの手続につきましては、それぞれ関連性が非常に高いため、並行して進めていくことになりますが、最終的には、平成三十一年九月から十月ごろの許可を見込んでおるところでございます。 ○十番(北園一正君)  この産業団地については、どうしても法手続がなくては前に進めませんが、そこで一番地元のほうが関心があるのが、用地買収は果たしていつごろからできるのかという問題だと思いますが、用地買収は大体いつごろをめどに始まりますか。どうですか。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  現時点の予定でございますが、農地転用許可後に進めていくことになりますので、平成三十一年の秋ごろを予定しているところでございます。 ○十番(北園一正君)  それでは次に入りたいと思いますが、・・造成事業によっては、現場ではあらゆる工種があります。まず、工事に入る前の進入道路、それから排水路とか整地工、そしてため池ですね、調整池。そういった多種の工種があるわけですけれども、これらについて、当然、今、全体設計を進められると思いますけれども、この進捗というか進め方にお伺いをしますが、やはりこれを一刻でも早く進めるためには、段どりですね、工事の段取りが非常に大事だと思います。  その中でも進入路の問題、そして排水路の整備ですね。排水路を整備しなくては、面工事はできないわけですから、そこら辺の工種ごとの設計はどういった取り扱いをされるのか説明してください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  工種ごとの設計についてでございますが、あくまで今の段階の計画でございますが、整地設計、道路設計、調整池設計につきましては、八月下旬から二月までを予定いたしております。排水設計につきましては、十一月から二月までを予定しておるところでございます。公園緑地設計については、十二月から二月までを予定しているところでございますが、いずれの設計につきましてはも、二月末までの完了を予定しておりますけれども、後の作業に支障が出ないように、十分な協議を行いながら、今後、実施設計を進めてまいりたいと考えております。 ○十番(北園一正君)  ちょっと年度末という言葉が聞こえましたけれども、完成年度は何年度末を予定されていますか。工事の全体の完成年度。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  完成につきましては、平成三十二年度を目標に進めておるところでございます。 ○十番(北園一正君)  続きまして、硫黄山関連の対策についてということ、これは私ももう十人目の質問者ですけれども、相当出尽くした感じがございますので、要点といいますか、ちょっとまだ今まで質問がなかった事項についてをお伺いしたいと思います。  私どもの全員協議会の中で、市長、そして担当者のほうから、硫黄山関連の対応の経過ということでプリントをいただきまして、項目ごとの内容説明をしてございましたが、やはりその項目ごとの作業が現在に至ったと思いますけれども、その内容について、若干説明をいただきたいと思います。  まず、四月二十六日に県関係の部長と意見交換をしたということで、私にいただいた資料の中では、長江川の状況視察及び説明とありますが、これだけではちょっとわかりづらいところがあるんですよね。どういったお話が出たかということだけで、短くでよろしいですので、説明してください。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  四月十九日の硫黄山噴火による河川白濁を受けまして、当初から県の職員の方、振興局長を初め現地の確認調査に来られております。四月二十六日におきましては、要求資料のほうにありますように、部長以下、県の職員の方がいらっしゃったということになります。その時点では、まだ水質検査等の結果が出ていないということで、影響を受ける範囲というところについて、御説明をさせていただいたところでございます。 ○十番(北園一正君)  五月二日で、質問事項の五番に入りますけれども、市と県と土改連、これ宮崎県土地改良連合会だと思いますけれども、連合会については、いろいろな土地改良に対してのノウハウを持っていらっしゃいます。そういった中で、土地改良連合会の役割というものについては、どういったものを期待され、また、お願いされておるのか説明してください。 ○農林整備課長(寺園久志君)  土改連の場合は、土地改良事業の採択関係に関して、特に専門的な方がいますので、今後の基礎的な、どういうことを調査すればいいかとか、その辺のほうを聞いたところでございます。 ○十番(北園一正君)  次に入りますが、五月十日、県関係機関連絡会議ということであります。その中に、私がいただいた資料の中で、保健所等への問い合わせが多く、製造業者等へは自主検査を勧めているとの内容で書いてございますが、これについてどのようなことであったのか、自主検査を勧めているということでございましたが、この内容について、製造業者からどういった要求があったものなのか、その経費等についてどう処理をされたのか。五月十日分に書いてございますでしょう、資料。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  これにつきましては、風評被害の心配ということで、対応を県のほうがそのような今動きがあるということで報告をいただいたところでございます。  この段では、具体的な、まだどういった対応とか、そういったことは明らかにはなっていなかったということでございます。
    ○十番(北園一正君)  そうしますと、やはり、わかりやすく言えば、豆腐屋さんとかそういう人たちが出てくると思いますけれども、もしそういった業者の方から検査の申し入れがあった場合等の経費はどうなるんですか。自主検査を勧めると書いてございます。自主検査ということは、自己負担ということですか。どう解釈すればよろしいですか。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  あくまでも、県の検査機関がございますので、県の検査機関のほうに申し入れがあった場合に、県の判断でそういった検査の証明とか、そういったのを検討されてということだと確認しております。(発言する者あり)  これについては、ちょっと今、確認して、またすぐ報告いたします。 ○十番(北園一正君)  皆さんもっていらっしゃると思いますけれども、資料要求の中で、(六)ですね、五月十日分の資料の返答に、保健所等への問い合わせが多く、製造業者等へは自主検査を勧めているということで、ちゃんと回答をいただいておりますので、それについて、まず、どういった内容か、そして経費はどうなるかということを調べて報告してください。  それから次に入ります。五月十四日、農業再生協議会の臨時総会ということで、先ほど、その説明資料によりますと、経過報告が主に書いてございますが、これは報告のみの会議であったのか、その臨時総会の中で、どういった意見が出たのか。メンバーは相当いらっしゃいますよね。その内容について、主なものを説明してください。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  五月十四日に、えびの市農業再生協議会の臨時総会を開催いたしております。この取り扱いにつきましては、長江川、川内川からの取水は行わないという、このことにつきましては、関係する自治会、水利組合、土地改良組合の代表者また関係者の方々によって決定をしていただきました。えびの市農業再生協議会につきましては、これまで減反政策など、水田農業に関する取り組み等について協議をしてきていただいたところでございます。  今回の農家支援というところにつきまして、県の支援策でありましたり、市の支援策の事業実施主体がえびの市農業再生協議会となることを想定がされたことから、協議会のメンバーの方々に、この現在の状況等について周知をしておく必要があるということで、五月六日の営農対策協議会での取水の取り扱いの決定事項、そしてまた、これまでのえびの市の水対策の取り組み等の経過報告、それと市、県が行いました水質検査等のその時点でわかっていることの報告等をさせていただいたところでございます。一応報告のみということになっております。 ○十番(北園一正君)  次に入ります。次は、長江川水系の問題でございます。  長江川水系の県の管理の北迫水路排水樋門とか宮前排水樋門及び県がJRから下流ですけれども、国土交通省が管理をしております樋門、樋管等がございます。この内水対策について、川から外、田んぼ側とか宅地側の対策ですけれども、伺いますが、まず、この箇所は何カ所ありますか、示してください。フラップゲートですね、ただ管がポンと出ているのもあると思いますけれども。それを含めて何カ所あるのか。 ○建設課長(森 隆秀君)  樋門、樋管につきましては、消防に維持管理をお願いしている分が県の管理区間で二十四カ所ありますが、長江川に関するものは六カ所でございます。国管理の区間につきましては、全体で四十一カ所ですが、長江川に関するものが七カ所で、川内川に関するものが十六カ所あります。長江川にありますフラップゲートについては、十七カ所があるところでございます。 ○十番(北園一正君)  今、長江川水系と川内川についての排水樋門、樋管の箇所数が示されましたけれども、長江川の流域でありますえびの高原ですね、年間雨量が四千ミリから四千五百ミリ、これについては、宮崎県が定める河川整備計画で示されております。そしてあわせて、えびの高原で降った雨が市内に流れてくる時間については、到達時間ですけれども、六十分ということで示されておりますけれども、今回の硫黄山噴火によっては、やはりこの長江川水系の水を背後の田んぼなり水路なりに一滴も流してはならないというのが大きな原則、課題でありますけれども、この対策について、新聞報道によっては、消防団とかそういう方々と関係者で点検をなされたとなっておりますが、状況を簡単に説明してください。 ○建設課長(森 隆秀君)  国の管理区間であります水門点検については、五月二十八日に点検をしたところでございます。この二十八日に文書によりまして、例年度以上に緊張感を持って水門操作に当たるようにということで文書を流しているところです。  また、県の管理区間については、六月八日に関係消防団に文書を配付したところでございます。 ○十番(北園一正君)  やはり長江川は、市長も御存じだと思いますけれども、市長室からよく見えます護岸工のブロックですね。ブロックの天端までえびの高原に強い雨が降った場合は、六十分以内には流れてくるというようなことで、非常に初動体制というのが非常に大事です。通常ならば、ある程度バックウオーターしても被害は出ないんですけれども、今回はその水を一滴も流してはならないというのが原則でありますので、十分措置に当たっては、対応をとっていただきたいと思います。  それから、次に入りますが、今回の硫黄山噴火に伴います作付不能の水田は、堂本水路系ですね。堂本水路系の島内地区が十二ヘクタール、旧堂本土地改良区ですね、えびの市に土地改良区はえびの市土地改良区ということになりましたので、その中での京町、下浦、柳水流、亀沢地区で百四ヘクタール、堂本水路、合わせて百二十六ヘクタールが作付不能の面積になっております。これは先ほど説明がありましたように、全体での二百六十ヘクタールを割りますと〇・四八、大体二分の一が堂本水路です。私もほとんどですかね、堂本水路を上流からずっと下ってみますと、通常であれば、堂本水路が満々と水が流れておったのに、ほとんど水は流れておりません。  そういった関係で、非常に堂本水路関係には、一番影響がある、面積的にも五〇%ですからね。ほかの地域によっても大変なことですが、それについてはいろいろな湧水とか代替水路等もある程度可能性があるんですけれども、この堂本水路の代替水路というのは、全くないと私は考えておりますが、そこでお尋ねをいたします。  この県なり国なり市が示した支援対策の三の農業を継続するための基盤整備という中で、硫黄山関連の計画策定事業として、安定的な用水確保等を図るために、緊急的な農業農村整備事業の計画樹立に必要な各種調査や事業計画書を策定するとあります。また、そして私どものいただいた支援対策の参考資料の六の中に、水利施設高度化事業にも同様な整備調査を行うということでございますし、また、追加議案ですので、今から質疑をされますので、余り突っ込んだ話はできませんけれども、追加議案の中でも、中長期的な取組となる大規模な事業計画の策定業務という中で予算も計上されておりますが、さきに述べましたように、この堂本水路は水田作付不能の面積の二分の一を占めておりますので、そしてまた、この堂本水路は川内川に設置してございます。長江川と川内川の合流、ちょっと下流ですね。どうしても長江川の水が合流するということで、現在取水が行われておりませんし、代替の水路はありません。  そういった中で、今、中長期的な計画、安定する農業を継続するための基盤整備という中で、水源確保ということもありますが、私が訴えたいのは、堂本頭首工についても当然検討しないと、もう恐らくこのままの状態でありますと、今の状態がずっと続き、堂本水路の裏ばげゲートは全部下がりっぱなしですから。何年続くかわからないですから。  この堂本頭首工の取水、考えてみますと、堂本頭首工の取水方式、今は取水口が長江川から流れてくるのが取水口側にあるものですからとれないという状況にあって、堂本頭首工を改築するか、もしくは環境センター付近まで、極端に言いますと、移転をするかという検討もなされなくては、一滴の水も堂本水路には入らないわけですから、これについてお伺いをしますが、この策定業務の中で検討されるものかどうか。  ちなみに申し上げますが、この堂本頭首工は、平成八年三月の災害で、災害査定額が一十七億円という中で建設されたものでございますが、これについては、この業務の中で検討すべきと考えますが、市長はどうですか。 ○市長(村岡隆明君)  当然、今、影響を受けている地域の代替の水源の調査ですので、当然堂本用水路の代替ということも調査をしていく予定になっております。 ○十番(北園一正君)  どうしても、一番、繰り返しますけれども、面積が二分の一です、この堂本頭首工についても多額の経費を要すると思います。そういったことで、十分調査研究をしていただきたいと思います。  残り二分となりましたが、最後になります。事態の長期化が懸念される中で特別立法等の見通しということでございますが、硫黄山関連対策については、市議会の意見書等に激甚災害の指定、新たな体制の創設を求めておりますし、新聞報道によりますと、県選出の国会議員からも特別立法を視野に入れなくてはならないという発言もあります。今まで市長は数回となく県なり本省なり陳情をされましたが、今後の対策について、特別立法の見通し、激甚災害の指定の見通し、これについて市長の見解を伺いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  今、国のほうからはそういった特別立法、激甚指定になるというお話は当然まだ聞いていないところではありますが、地元の要望としては、これまでの制度では解決できない部分だと、新しい取り組み、政治判断をしていただかないと解決しないというお話はさせていただいておりますし、各方面からそういった特別な法的な手段をとっていただきたいという願いも出ています。  そういったことを踏まえて、今後とも国の制度改革、国の財政支援、そういったものが必要になってくると思いますので、しっかりその点も要望していきたいと思っております。 ○十番(北園一正君)  これで終わると思いますが、先ほどの宿題はどうなっていますか。 ○議長(上原康雄君)  まず、観光商工課長に答弁を求めます。 ○観光商工課長(白地浩二君)  先ほどの観光振興計画の策定業務の委託料なんですけれども、議員のおっしゃるとおりの額でございまして、七百六十二万四千八百円ということでした。 ○議長(上原康雄君)  次に、市民環境課長の発言を許します。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  先ほど製造業者の自主検査についてはということで御質問でしたが、企業の個人負担でございます。 ○十番(北園一正君)  以上で終わります。御苦労さまでした。 ○議長(上原康雄君)  お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会したいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  御異議なしと認めます。よって本日は、これをもって延会することに決定いたしました。  次の本会議は、明日二十日午前九時三十分から開き、一般質問を続行いたします。  本日は、これをもって延会いたします。                     延会 午後 三時 十三分...