えびの市議会 > 2018-02-28 >
平成30年 3月定例会(第 2号 2月28日) 質疑

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  1. えびの市議会 2018-02-28
    平成30年 3月定例会(第 2号 2月28日) 質疑


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    平成30年 3月定例会(第 2号 2月28日) 質疑                         平成三十年二月二十八日 午前十時開会 第  一  議案第 十四号 えびの市京町温泉駅交流センター条例の制定についての訂               正について 第  二  諮問第  一号       議案第  三号~議案第四十三号       陳情第  一号           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件                       平成三十年二月二十八日 午前十時開会    一  議案第 十四号 えびの市京町温泉駅交流センター条例の制定についての訂               正について    二  諮問第  一号       議案第  三号~議案第四十三号       陳情第  一号
    出 席 議 員(十五名)     一番   上 原 康 雄  君     一〇番   北 園 一 正  君     二番   小 宮 寧 子  君     一一番   竹 中 雪 宏  君     三番   吉 留 優 二  君     一二番   西 原 義 文  君     四番   金 田 輝 子  君     一三番   西 原 政 文  君     五番   中 山 義 彦  君     一四番   蔵 園 晴 美  君     六番   遠目塚 文 美  君     一五番   栗 下 政 雄  君     七番   小 東 和 文  君     八番   田 口 正 英  君     九番   松 窪 ミツエ  君 欠 席 議 員(なし) 議会事務局職員出席者   事務局長    坂 本 和 彦 君  議事運営係     杉 村 勇 祐 君   事務局次長   外 村 幸 一 君   議事運営係長  鶴 田 淳一郎 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長      村 岡 隆 明 君  社会教育課長    領 家 修 司 君   副市長     杉 元 真 一 君  福祉事務所長    田 中 良 二 君   教育長     萩 原 和 範 君  健康保険課長    大木場   操 君   総務課長    宮 浦 浩 二 君  介護保険課長    川 田 伸 一 君   企画課長    谷 元 靖 彦 君  観光商工課長    吉 留 伸 也 君   財政課長    山 口   忍 君  市民環境課長    林   敏 廣 君   建設課長    森   隆 秀 君  水道課長      原 田 和 紀 君   財産管理課長  築 地 厚志郎 君  市立病院事務長   馬越脇   浩 君   農林整備課長  寺 園 久 志 君  基地・防災対策課長 黒 木 良 二 君   畜産農政課長  米 倉 健 一 君  地方創生対策監   塩 田 康 一 君   学校教育課長  川 野 利 光 君                     開議 午前 十時  〇分 ○議長(上原康雄君)  ただいまの出席議員は全員であります。これより直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議は、議席に配付いたしております議事日程第二号によって進めます。  これより、本日の日程に入ります。  日程第一、議案第十四号訂正の件についてを議題といたします。  この件について、議席に配付いたしておりますとおり、二月二十七日付え総発第四百三十七号により、会議規則第十八条第一項による訂正請求が市長からありました。市長に議案訂正理由の説明を求めます。市長。 ○市長(村岡隆明君)  皆さん、おはようございます。  大変申しわけなく思っております。昨日提案いたしました議案の中で、誤りがございましたので、その訂正理由を説明させていただきます。  議案第十四号の訂正について御説明申し上げます。  今回、本定例会に提案しました議案に誤りがありました。このことにより、議員の皆様、市民の皆様に多大な御迷惑をおかけいたしましたことについて、大変申しわけなく、ここに深くおわび申し上げるものでございます。  議案の誤りの内容についてですが、平成三十年二月二十七日に提案しました議案第十四号えびの市京町温泉駅観光交流センター条例の制定についての記載内容に一部誤りがあったものであります。  議案第十四号の件名及び提案内容に表記している「えびの市京町温泉駅交流センター条例」を、「えびの市京町温泉駅観光交流センター条例」に訂正させていただきたく、えびの市議会会議規則第十八条第一項の規定により、本議案の訂正について議会の承認をお願いするものであります。  今回の議案の誤りにつきましては、ひとえにチェックの甘さがあったものであります。私を初め関係職員一同、大変反省しているところでございます。これまで以上に複数の職員で入念にチェックを行うことにより再発防止策として頑張っていきたいと思っております。  議員の皆様、市民の皆様に多大な御迷惑をおかけいたしましたことについて、重ねておわび申し上げ、議案の訂正のお願いとさせていただきます。 ○議長(上原康雄君)  説明が終わりました。  お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第十四号訂正の件については、これを承認することに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  異議なしと認めます。  よって、議案第十四号訂正の件については、これを承認することに決定いたしました。  日程第二、諮問第一号人権擁護委員候補者の推薦について、議案第三号公平委員会委員の選任についてから、議案第四十三号平成三十年度えびの市病院事業会計予算についてまで、以上一括議題といたします。  これより質疑に入ります。  なお、施政方針に係る質疑も許可をいたします。  質疑につきましては、申し合わせにより、自己の所属する委員会の所管事項に関する事項は自粛する、ただし市長、副市長等の見解を求めるものは除くとなっておりますので、御了承願います。  質疑の通告がありますので、順次発言を許します。  まず、十番北園一正議員の発言を許します。北園議員。 ○十番(北園一正君)  皆さん、おはようございます。それでは、今期定例会の質疑を行います。  まず、通告に、平成三十年度施政方針について、それから議案第三十七号の三十年度の一般会計予算について、議案第十三号の産業団地整備事業特別会計条例の制定について、議案第四十一号、同じく予算について通告をいたしておりましたので、質疑をさせていただきます。  まず、施政方針であります。施政方針の二ページであります。これについては、まち・ひと・しごと創生総合戦略の件が主に書いてございます。いろいろな平成二十九年度までの実績、そしてまた、向こうの当初予算の基本的な考えの中でアクションごとの説明がなされておりますけれども、これについて、私どもは、平成二十九年度にアクションプラン、そして平成二十八年度もいただきましたけれども、これについて、この文面について、進捗状況、どういったような状況なのか説明してくださいませんか。 ○市長(村岡隆明君)  今回の施政方針の二ページ、当初予算の基本的な考え方の中にありますACTION一から五、これに関しましては、この文章の中にありますとおり、四年間の重点施策ということで、選挙の前に掲げさせていただいた部分の内容でございます。  実際には、まだここの部分に関しましては、スタートしたばかりということで、既に進んでいるところもございますけれども、その後の総合戦略に従った部分であったりとか、総合計画の部分につきましては、毎年チェックをしながら評価もしていただいておりますので、まち・ひと・しごとのほうも四年目ということで、毎年チェックをさせていただいているところでございます。 ○十番(北園一正君)  このまち・ひと・しごと創生総合戦略については、平成二十八年三月に制定されまして、平成二十九年の四月に改定されております。  そこで、平成二十八年度も平成二十九年度も、その年度のアクションプランをいただいておるんですよね。ですから、今回またいろいろなアクションプランによって予算審議がなされるわけですから、どうしても私どもも平成三十年度のアクションプランの提出を願いたいと思うんですけれども、委員会審査が始まる前までに、この提出ができますか、どうですか。これです。 ○市長(村岡隆明君)  総合戦略進捗状況であったり、平成三十年度のアクション計画であったり、その進捗状況につきましては、対策監をして答弁をいたさせます。 ○地方創生対策監(塩田康一君)  まず、平成三十年度のアクションプランにつきましては、現在、取りまとめを行っているところでございまして、可能な限り委員会が始まる前までには提出できるように整理をしていきたいと考えてございます。  それと、アクションプラン進捗状況ということでございましたけれども、地方創生の成果を図る上で、総合戦略の肝というのが、まち・ひと・しごとの創生と、その好循環が確立できたかどうかといった部分が大事だと思っておりまして、そういった意味でいきますと、まず仕事の創生、これは地域経済の活性化とか、雇用の創出ということになりますけれども、昨年の九月の中間時点、ちょうど五カ年計画ですので、昨年九月が中間時点になるんですけれども、その時点のKPIの進捗状況を検証しましたところ、例えば新規就農者数ですとか、農林畜産業の粗生産額ですとか、企業誘致件数とか、創業数などで順調に成果が出ている一方で、事業承継に関する相談件数であったり、市内の高校新卒者の就職人数といった部分などでは、さらに取り組みが必要だという状況でございます。  また、人の創生、いわゆる地方への人の流れと子育て環境の整備ということになりますけれども、ここでは道の駅の来場者数ですとか、移住世帯数ふるさと寄附件数、妊娠・出産・育児の負担軽減等で順調に成果が出ている。一方で、専門職ですね、看護とか介護士、そういった部分の確保がさらに取り組みが必要だという状況です。  あと最後に、まちの創生ということで安心できる暮らしの確保という意味でいきますと、鉄道路線バスの利用者数ですとか、地域支え合い事業実施自治会数、百歳体操実施会場数といった部分で順調に進んでおりますが、一方で、先ほど言いました専門職の確保といった部分で、まだまだ取り組みが必要だということです。  KPIの進捗状況を総合的に見ますと、おおむね順調には来ている状況でありますけれども、ただ、依然として人口減少は厳しい状況が続いているという状況でございます。 ○十番(北園一正君)  今、例年いただいております年度ごとのアクションプランの説明書をいただくということで、よろしくお願いいたします。  それでは、ちょっと中に入りたいと思うんですけれども、ACTION三ですね、その中の定住人口、交流人口の拡充の中で、一番下の欄に、永山運動公園整備事業等に取り組んでまいりますと書いてございますが、この予算の永山運動公園整備事業予算は、旅費のみ五万八千円計上してあります。そこで、この永山運動公園の今後の方向性というのは、どう考えていらっしゃいますか。何年度ごろ、防衛ということで話があったんですけれども、どういった進捗になっておるんでしょう。今後の進捗状況を説明してください。 ○教育長(萩原和範君)  今、防衛省と交渉といいますか、年度計画は話し合いのもとやっているところでございます。えびの市としましては、平成三十年度概算要求を考えているところでございます。拡張を含めたそういったものを考えていると。そこぐらいまでで押さえていただきたいなと思っております。防衛省との今後のいろいろな予算関係等がございますので、そういったところで今話し合いをしているという状況でございます。 ○十番(北園一正君)  わかりました。  次に、四ページに入ります。この中では、基幹産業である農業振興について、いろいろ掲げてございますけれども、この中に出ていないのが、えびの市土地改良区の発足ですね。それと合同事務所の件が触れられておりませんけれども、やはり農政を推進するためには、特に畑地かんがいとか、いろいろな基盤整備、それについては、土地改良区の存在なくしては、農政は進められませんが、ここに土地改良区の問題、昨年の十二月に発足をしたと聞いておりますけれども、そこら辺について市長の考えをお伺いします。 ○市長(村岡隆明君)  今、議員の質疑があったとおり、昨年、一つの団体がまだ入っておりませんけれども、そのほかは全部一つの団体になったということで、今後いろんな効率化であったりとか、県の補助金等も使われて活動もされると聞いておりますので、強化されていくものだとは考えております。市もしっかり対応していきたいと思っています。 ○十番(北園一正君)  もう一点ほど、この件について。現在は、残念ながら一土地改良区が合併せずに独立してというお話ですが、今後、市長の方針として、やはりえびの市土地改良区ですから、全体一本になってもらいたい考えがございますので、市長の方針としてはどうなんでしょう。 ○市長(村岡隆明君)  当然、えびの市としては、全て一本化していただきたいという思いはございますが、それぞれの土地改良のいろいろお考えもあるでしょうから、とりあえず昨年新たな形でまたスタートを切られましたので、市のほうとしては、そういった状況を見ながら、できれば一本化という方向に向けて、また、お願いであったりとか調整はしていきたいと思っております。 ○十番(北園一正君)  続きまして、五ページでございます。林業の振興についてをお伺いをいたします。これについては、主に間伐や間伐路線網の開設、改良を進めると、そして森林組合と連携をして林業振興を図るということでございますが、これについては、定例会でも一回質問したことがありますけれども、市有林の活用、約七百ヘクタール、えびの市が立石林業についての地主でございます、山林の。これについては、どういった方向で市長は考えていらっしゃるのか。  相当な林齢のある材木もあるわけです。そしてまた、市長もよく御存じのように、隣の小林市あたりは市有林を活用した庁舎建設等をなされておりますけれども、ここ何年も市有林の活用ということについて、市長が施政方針等、ましてや予算等で出てきておりませんので、この市有林の活用について、市長はどのようなお考えを持っていらっしゃるか。説明してください。 ○市長(村岡隆明君)  市の財産でございますので、有効活用は必要だろうと思っておりますけれども、まだ現時点では計画的な市有林の活用方法の考え方ということは取りまとまっていないところでございます。 ○十番(北園一正君)  先ほど申し上げましたように、どうしても七百ヘクタールという広大な土地を所有しておるわけですから、これについては、平成三十年度以降、真剣に討議をしていただきますようにお願いをいたします。  次に、七ページでございます。二の郷土愛を持つ人づくりという中で、協働を担う人材育成の中の五段目ですかね、「学校教育の充実の中で、就学前や小学低学年からALTを活用した英語活動に取り組みます」ということで、特にこの就学前のお子さんたちに対する英語活動、英語教育ではなくて英語活動となっていますよね。こういったことについて説明をお願いいたします。 ○教育長(萩原和範君)  幼・保・小・中・高連携の一貫教育によりまして、幼稚園、保育園等に英語活動を取り入れた活動をしている保育園、幼稚園がございます。それにことしの、来年度からやっていくということで、前倒しでちょっとやってみましたら、非常に子どもたちの食いつき、幼稚園生等のですね。それとぜひと、幼稚園、保育園等から要望が上ってき、そして早くからそういった英語になれ親しむという教育をぜひということで、幼・保・小へつながっていくという考えのもと、市内全、こども園を含めました幼稚園、保育園のほうに、そういったものを派遣していくと、ALTを派遣していくという事業でございます。 ○十番(北園一正君)  今回のこれに限らず、近年は国際化の関係でしょうかね、英語活動が特に叫ばれておりますが、この英語活動の必要性について、教育長はどういったお考えを持っていらっしゃるんでしょうか。 ○教育長(萩原和範君)  一番の狙いは、私はコミュニケーション能力の育成というのが、もう一番の目的でございました。何でかといいますと、私等も会社やら経験しましたけれど、やはりこのえびの地区、西諸地区で育った子は、そしていざ、そういった高校を卒業し、大学を卒業し、出たときに、やはり一番は、対人とのコミュニケーション能力、ここはやはり非常にちょっと低いという思いがございました。それにはやはり外国語の方々のジェスチャー、身ぶりしながらもやっていく、そして相手をいろいろな交渉事等もそうなんですけど、そういうものをやはりえびのの子にはつけさせないといけないという、そういうので、最初はやっていったのが、そしてそれがまた国際化につながっていく、そういう思いが一番根底にはございました。  それで、小学校のほうに特別、昔で言う特区というのをいただいて、内閣府から。そして英語を先どりしてやった、やりました。そしてそれが今はもう本当に外国の方にあっても、引っ込んでこない、自分から進んで挨拶していく、そういう流れになっていくだろうというもとでやったところでございます。 ○十番(北園一正君)  次に、八ページでございます。八ページの第二節、郷土文化の継承と新しい文化の創造の中で、下のほうにございますが、「文化センターの施設の整備を計画的に実施してまいります」と書いてございますが、これについて説明していただきたいと思いますが、これについては、文化センターは債務負担ですかね、何かちょっと一部予算が計上してありますけれども、この内容について説明してください。「文化センターの施設の整備を計画的に進める」ということ、どういったことなのか。 ○社会教育課長(領家修司君)  ただいま議員がおっしゃいましたとおり、債務負担行為で舞台機構でございます。つり物でございますけれども、どんちょうとか。あれがもう建設以来ずっとそのままでございましたので、老朽化も、事故等の危険もあるということで、三年間に分けて改修をしていくということで、今、平成二十八、平成二十九に二年度終わりまして、平成三十年度が最終年度ということでの改修の整備でございます。 ○十番(北園一正君)  続きまして、十二ページをお願いいたします。第二節の、かおの見える福祉の充実の中で、高齢者福祉事業の上のほうですね、この中で六番目、介護人材確保等保険事業について、「市独自の支援事業の活用を介護事業者等に働きかけてまいります」と書いてございますが、この市独自の支援事業というのはどういった内容のものなのか、お願いします。 ○介護保険課長(川田伸一君)  市の独自の事業としては、介護士の確保、それとそういった支度金のことでございます。 ○十番(北園一正君)  それでは、平成三十年度の当初予算について質疑を行います。  三十年度の当初予算説明資料をお願いしたいと思います。この説明資料の二ページ、予算の特徴ということでございますが、(一)主な事業の中で、①防災食育センター建設事業、八億七百五十五万円についてをお願いいたします。  これについては、平成二十五年度の第二号の継続費、総額が一十五億七千八百七十九万七千円、平成二十九年度が七億七千八百七十五万八千円、平成三十年度が八億四万四千円となっております。その中で、平成二十九年度についても、これはちょっと以前に私どもが気がつかなくてはならなかったものですけれども、当初予算では七億七千九百六十二万七千円、そして平成三十年度が八億七百五十四万七千円であります。これについて、議会で議決しております継続費の年度割りの額と違っておるんですけれども、ここら辺について、財政的に可能なのかどうか説明してください。 ○財政課長(山口 忍君)  継続費の設定につきましては、工事請負費等を継続費の設定とさせていただいておりますが、ここに掲げております防災食育センター建設事業の中には、事務費等も含んだ形での事業費で八億七百五十五万円ということで計上しておりますので、特段、継続費設定の部分とは区分けがつく部分でございます。 ○十番(北園一正君)  ちょっとわかりづらかったんですけれども、私どもはやっぱり継続費ですからね、それについては、今、課長の説明では工事請負費のみの継続費だというようなお考えのようであったんですけれども、事業全体からすると、やっぱり全体的な継続費という解釈をしないと、ちょっと無理があるようなんですが、この継続費の取りかたについては明許繰越と一緒で、いろいろな規定があってのことです。そしてその額をちゃんと議会で議決をしておるわけですから、どうなんでしょう、今のちょっと説明は、私も理解しがたいところがあるんですけれども。  どうなんですか、地方自治法のやっぱり継続費の取り扱いを見てみますと、施行令の中で、第百四十五条の中で、継続費については、最終年度でいろいろ精算をして報告をしますよという、そういう規定もあるようですが、そこら辺を踏まえて説明してください。 ○財政課長(山口 忍君)  申しわけありません。平成二十八年度の継続費設定時の調書を今ちょっと資料を手元に持ち合わせませんので、後ほどちょっと回答させていただきたいと思います。 ○十番(北園一正君)  これは、平成二十九年度の当初予算案の第二表の継続費の額ですね。それと、今、示されておる予算の額がちょっとオーバーしとるんですよね。そこら辺については、法律にちゃんと照らし合わせて、ちゃんとできるのかということの質疑ですから、それはまた後でいいですから、ちゃんと調べて報告してください。  次に、同じく、この財源の内訳を見ますと、平成二十九年度が国庫補助金二億一千九百六十二万七千円。平成三十年度が、同じく国庫補助金が八億七百五十四万七千円ですね。そして一十億二千七百一十七万四千円の国庫補助金を受けるようになっておるんですけれども、普通、国庫補助金受け取り支給というのは、その補助率に応じて、年度ごとに補助金がなされると思うんですけれども、これについて、平成二十九年度が二億一千九百六十二万七千円、平成三十年度が、もう事業費全体の一〇〇%近くの八億七百五十四万七千円ということで、非常にバランスがとれていないんですけれども、ここら辺は防衛とちゃんと協議をなされてのことなんですか、どうなんですか。
    ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  歳入につきましては、平成二十九年度が二億一千九百二十七万七千二百円ということで、これは継続費で計上しております補助対象事業費一十五億七千八百七十九万五千八百四十円に対しまして、税抜きで補助率七五%の金額の二割分を計上しております。平成三十年度におきましては、九億六千四百八十一万九千円ということで、根拠につきましては、継続費で計上しております補助対象事業費一十五億七千八百七十九万五千八百四十円に対しまして、税抜きの補助率七五%の金額の八割分と、平成二十九年度、三十年度の補助対象事業費全体の消費税に、補助率七五%を乗じた金額を合わせた額が、平成三十年度の歳入額として計上しております。 ○十番(北園一正君)  ちょっと私の尋ねる場合とちょっと答弁が違うんですけれども、通常の場合、ちょっと質問を変えようと思いますが、結局は、この防衛事業は、何%の補助、全体平成二十九年度、平成三十年度で事業が実施されるわけでしょう。最終的な補助率はどうなるんでしょうか。恐らく今課長が説明されたのは、国の予算の都合により、補助金を平成三十年度に繰り越して、施越しての補助金の配当だと思うんですけれども、最終的には、何%の補助率になるんですか。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  大変失礼いたしました。最終的な補助率につきましては、対象事業費の七五%ということになっております。 ○十番(北園一正君)  七五%と説明されましたけれども、今のこの事業費を見てみますと、事業費が一十五億八千七百一十七万四千円ですね、この予算書から見てみますと。そして補助金が一十億二千七百一十七万四千円、これは予算書ベースですよ。それを見ますと、六四・七という数字が出てくるんですけれども、これは七五%は間違いないんですか。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  七五%で間違いございません。 ○十番(北園一正君)  これについては、やっぱり決算等で出てくると思いますので、またその時点でお尋ねをします。  それから、平成三十年度の主な事業ということで、説明資料の十二ページ、基地対策費という中で、PR用ヘリコプター設置事業、九十九万一千円の関連予算があります。これについては、市長にお尋ねしますけれども、当初予算説明資料の十二ページです。予算がヘリコプターの設置事業、九十九万一千円ですね。  これは市長の基本的な道の駅の運営、今後のあり方について、市長はどう考えるかということをお尋ねするわけですが、道の駅は本来は物産館ですね。それからいろいろな国道、そして市道等、旅をされる道の駅の休憩場所といったものが本来の目的であって、いろいろな助成を受けて設置したわけですけれども。  その後、道の駅周辺には、今、アウトドアの関連事業ですね、その施設、そしてまた、近く除幕が行われます島津義弘公の銅像、そして今回はまたヘリコプターを展示するということで、まだいろいろなジャンルの違う、区分の違うアウトドア、島津義弘、ヘリコプター、これはどういった形で、この道の駅に集中するんでしょうかね。  そこら辺の道の駅については、議員の中からもいろいろな提案がなされておりますので、今後そういった提案に基づいて整備するためには、ただその場その場限りの施策になっとるような考えを受けるんですけれども、この道の駅のあり方について、市長はどうお考えなんですかね。 ○市長(村岡隆明君)  道の駅につきましては、当然、運転者の休憩施設ということと、物産を売る、そして観光PRを中心とした情報発信基地ということで捉えております。  当然、島津義弘公の銅像設置のお願いであったりとか、今回もこのヘリコプターの用途廃止となるものがあるということで、自衛隊のまちをPRするには、やはり一番いい場所が今の道の駅ではないかということで、設置をしておりますので、いろいろな観光であったり、情報発信の一つとして、こういったものを設置できればということで、予算計上をさせていただいているところでございます。 ○十番(北園一正君)  道の駅については、やはりどちらかといいますと、やはりえびの市の物産館というのが主たる目的であると思います。幸いにして観光客も多いし、将来については、やはりこの道の駅が繁盛しておる理由は、霧島の展望がよいというようなことで、前面のほうも用地を取得しております。  もう一度尋ねますけれども、将来にわたって、市長はこの道の駅をどういった形で整備、充実していかれるつもりなんですか、ちょっと説明してください。 ○市長(村岡隆明君)  本年度におきましては、売り場の面積が狭いということと、駐車場を広げていただきたい、また、ETC二・〇の実証実験も始まりますので、そういったものに対応するために、売り場の拡張であったりとか、新しい屋根つき広場の建設であったりとか、そういったものを予定しているところでございます。基本的には、今の道の駅の機能をしっかり発展させるような形で造成して、規模を大きくしていきたいというふうに考えております。 ○十番(北園一正君)  先ほど申し上げましたように、アウトドア、島津義弘公、それからヘリコプター、それぞれの市民の皆さん等から、また思いがあって、こういった結果になっておると思うんですけれども、やはりこれについては、慎重審議、考えていただいて、取り組まないと、今後の道の駅の整備、開発について、大きな支障が出ると思います。  あえて申し上げたいと思うんですけれども、ヘリコプターの展示等については、私は、防衛の関連であります自衛隊の入り口付近が最適ではないかと考えています。これは一応そういった思いがあるということを耳の中に入れておいていただきたいと思います。  それから、次に、八ページです。グラフで見る三十年度当初予算の状況という中で、歳出がございますが、その中で、物件費があります。物件費については、人件費等も含まれると思いますが、この物件費に対する中の人件費等を、人数とか予算とか、そういったものについて説明してください。 ○財政課長(山口 忍君)  ただいま議員お尋ねの件でございますが、物件費の中には、賃金、旅費、需用費等が含まれております。この物件費に含まれております賃金につきましては、一億二千六百三十九万二千円の予算を計上させていただいておりまして、予算ベースで、人数といたしましては八十人を見込んでいるところでございます。 ○十番(北園一正君)  これは一応臨時職員のみの人数と額ですか。ほかにはこの物件費の中に、こういう賃金等に値する額は出てこないんですかね。 ○財政課長(山口 忍君)  ただいまの人数の中におきましては、臨時、パート職員の部分の人数と予算でございます。それ以外の報酬、あと人件費につきましては、投資的経費とか、あと人件費の中に含まれてまいりますので、ここの物件費の中には含まれておりません。 ○十番(北園一正君)  そこで市長にお伺いしますけれども、市長は、以前、いろいろな行政改革の中で、アウトソーシングということでいろいろ説明をされた経緯がありますが、御存じのように、日南市はこういった人件費等の運用について、安定した運用についてということで、この窓口業務等について、アウトソーシングの話題が新聞、テレビ等に出ましたけれども、市長が一たん掲げられたこのアウトソーシングについて、行政改革の一環として、市長は今どういった考えを持っていらっしゃるか説明してください。 ○市長(村岡隆明君)  これまでもアウトソーシングを進めてきたわけでございますが、本年度の予算としては、新しい指定管理であったりとか、そういった部分は当然アウトソーシングという形になりますけれども、新たな部署、今直営でやっている部分をアウトソーシングするという予算は計上されていないところでありますけれども、可能な範囲で財政のスリム化が図られる、そして市民サービスの低下にならない、民間の活力が有効に活用できるという部分については、引き続き行財政改革の中で検討していきたいとは考えております。 ○十番(北園一正君)  同じく説明資料の十ページをお願いいたします。まず、一般会計の基金の状況ですけれども、ほとんどもう右の欄を見ていただきますと三角ですね。こういう中で、基金が相当目減りをしておりますけれども、この基金の目減りの要因といいますか、基金の運用について、どういったお考えを持っているか説明してください。 ○財政課長(山口 忍君)  基金につきましては、財政調整基金、公共施設等整備基金が主な繰り入れ財源でございますが、これにつきましては、財政調整基金につきまして、財源不足の調整のために、基金を今年度繰り入れをする、八億三千六百万円の繰り入れをさせていただいております。  あと、公共施設等整備基金につきましては、二億五千八百万円の繰り入れをさせていただいているわけでございますが、財政調整基金については、決算等で剰余金が出れば、その分をまた二分の一以上を積み立てを行ってまいりますし、あと今年度の三月定例会で補正予算でもお願いしておりますが、未執行分の予算につきまして、また、繰り戻しをしながら、基金を保っていくという財政運営をしているところございます。 ○十番(北園一正君)  財政調整基金については、やはり決算等によって若干復元はするということですね。  その中で、三番のえびの市畑地かんがい事業基金、これも大幅に減っていますけれども、この畑地かんがいの基金は、この畑地かんがいの負担金をするために、目標額があったんですけれども、その目標額の積み立て、それはもう終了したんですかね、ちょっと予算書を見てみないとわからんですけれども。畑地かんがいの基金は、まだ積み立てが必要なんですか。取り崩すだけですか、今から畑地かんがいの負担金が相当ふえますけれども。 ○農林整備課長(寺園久志君)  基金につきましては、今の状況では足りている状況でございます。 ○十番(北園一正君)  畑地かんがいの基金は、もう一応目標額は達しているという解釈でよろしいですね。  それでは、予算書の資料の十一ページ、同じく次ですね。これは地方債の残高の状況について、これは市長にお伺いしますが、これに、表を見てみますと、まず一点ほど、借入額の年度中の変更、これ以上起債はふえないんですか、財政課長でよろしいです。どうですか、今年度の起債はまだ、平成三十年度の起債は、現在、計上してある起債以上にふえる見込みがあるんですか、どうですか。 ○財政課長(山口 忍君)  今年度の起債の予定でございますが、当初予算で計上させていただいております八億九千七百万円以外には、若干の補正で事業費が動けば、起債が動く部分はあるかと思いますけれども、この程度で推移するんではないかと思っております。 ○十番(北園一正君)  市長にお伺いしますけれども、表を見ていただくとわかるんですが、これについてはもう市長が就任された後の数字ですから、平成二十六年度が七十二億九千三百八十五万円、平成三十年度の最終的な見込みが八十九億一千九百九十六万三千円で、総額一十六億二千六百一十一万三千円の増になりますが、これについて、市長の考え、今後の起債に関する基本方針を示してください。 ○市長(村岡隆明君)  ここの借入額の増につきましては、これまでもある程度のルールをつけて借り入れの上限等を決めておりましたけれども、上江小中学校の建設であったり、加久藤橋の架け替え、そして防災食育センター、そういった大型の事業が重なりましたので、借入額がふえてきているところでございますが、当然、そういったものがめどが立ちましたら、またある程度のルールを決めながら、将来、持続可能な財政運営はしていきたいと考えております。 ○十番(北園一正君)  財政課長に伺いますけれども、市長はある程度、学校建設とかそういうもので起債高が増額になったということですが、一月に財政のシミュレーション等をいただきましたけれども、平成三十一年度以降はどういった方向性になるんですか、この起債の額というのは。いろいろな先ほど申し上げました永山公園とかいろいろなものが出てきますけれども、どうなんですか、その見込みというのはどういった推定をなされておりますか。 ○財政課長(山口 忍君)  中長期財政見通しの中でもお示ししておりますが、今後の借り入れにつきましては、九億円程度で推移していくものと思っているところでございます。 ○議長(上原康雄君)  北園議員、介護保険課長からの発言がありますので。 ○介護保険課長(川田伸一君)  先ほどの北園議員の市独自の支援事業の活用の介護事業者等のどういった事業かということでしたけれども、先ほど「介護士就職支度金」と申しましたけれども、「介護福祉士就職支度金」に訂正をお願いしたいと思います。 ○財政課長(山口 忍君)  先ほどお尋ねがございました継続費についてでございます。継続費につきましては、委託料と工事請負費、備品購入費について、継続費の設定をさせていただいておりまして、年度割がはっきりしているものを継続費設定とさせていただいております。  今回お尋ねの予算と継続費設定の金額が食い違う部分につきましては、現年度予算といたしまして、一般財源で予算計上させていただいておりますので、その差が生じているところでございます。 ○議長(上原康雄君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前 十時五十六分                     開議 午前十一時  五分 ○議長(上原康雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○十番(北園一正君)  続きまして、議案第十三号のえびの市産業団地整備事業会計条例の制定についてをお伺いをいたします。  市長にお伺いしますが、これについては、現在まで、もう適地調査、概略設計等、三千万円以上の市費をつぎ込んでいろいろ計画しておるんですけれども、今回、これをさらに進めるための条例制定を今期定例会に提案された理由を、市長の言葉で説明してお願いします。 ○市長(村岡隆明君)  これまでもいろいろな調査であったりとか、計画の策定の予算を認めてきていただきまして、昨年度、基本計画ができまして、その後、具体的なセールスができるようになったわけでございますが、これまでも一般質問等の答弁でも申し上げておりますとおり、進出する企業のめどがある程度立ってきたということと、タイミング的にも、今回詳細設計の予算を上げることで、今のお話を進めている企業との進出のタイミング、そういったものもちょうど合ってまいりますので、これまでも一般質問等でも答弁いたしておりましたけれども、当初予算の中でこういった特別会計をつくりまして、詳細設計の予算を上げさせていただいたところでございます。 ○十番(北園一正君)  それでは、議案第四十一号の平成三十年度えびの市産業団地整備事業特別会計についてをお尋ねいたします。  予算書の百六ページ、第二表の地方債、これは地方債ですけれども、これについてお伺いをいたします。  予算書の百六ページの第二表地方債については、地方自治法第二百三十条第二項、地方債を起こす場合においては、地方債の起債の目的、限度額、起債の方法、利率及び償還の方法を予算で定めるということで、ここに示してありますけれども、これについては、特に限度額はわかります。そして起債の方法、それから利率がどうなるか、償還はどうなるか、その中で、一つずついきましょうかね、起債の方法はどういったことになりますでしょうか、お尋ねします。 ○財政課長(山口 忍君)  起債につきましては、宮崎県の市町村地域づくり支援資金貸付金を借り入れる予定でおります。 ○十番(北園一正君)  これについては、十二月定例会でも説明をしていただいたんですけれども、利率はどうなりますか。ここに書いてあります、示してあります利率。 ○財政課長(山口 忍君)  利率につきましては、無利子の資金となっております。 ○十番(北園一正君)  償還の方法でございますが、九千八百五十万円を限度額に借り入れるということで、平成三十年度借りますが、償還の方法はどういったものになりますか。平成三十一年度からですか、どうなんですか。 ○財政課長(山口 忍君) 償還につきましては、借り入れの翌年度から均等償還で原則十年以内で均等償還となっております。 ○十番(北園一正君)  この後は市長にお伺いをいたします。  先ほど市長は企業立地の見込み等についてもお話をなされましたけれども、この団地については、今回は団地計画の中の第一工区、開発面積十六・三二ヘクタール、分譲可能面積十一・七五ヘクタールということで基本計画に定めておりますけれども、まず、その前提として、地権者の用地提供の同意の取りまとめ、今回、陳情書等も上がっておりますけれども、それについての進捗状況、もう全員が提供していただくものなのかどうか、どうなんですか。 ○市長(村岡隆明君)  現在、地権者の方々、基本的には先ほど申し上げましたとおり、最終的な区分けの決定というのはされておりませんが、現時点で分譲予定、地権者予定者といいましょうか、そういった方々には接触をしているところでございます。  それの同意の進捗率につきましては、企業誘致対策監をして答弁をいたさせます。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  同意の進捗率でございますが、地権者が死亡していらっしゃる場合もございます。その場合につきましては、相続人代表の方から同意いただくこととしておりますが、現時点で全ての方から同意いただいているところでございます。 ○十番(北園一正君)  これについては、やはり買収単価を示してのことなんですか、基本計画等については、幾通りの買収単価、十アール当たりの単価が示してあったんですけれども、地権者等については、単価を示されて同意をとっておられるのか。そして示しておられれば、その十アール当たりの単価を発表できれば発表してください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  ほとんどが田んぼでございます。田んぼにつきましては、一平米当たり三千円ということでお話をし、同意をいただいたところでございます。ただ、一部まだ残地が確定しない部分がございます。その部分につきましては、今後、残地については検討していくということで同意をいただいているところでございます。 ○十番(北園一正君)  ちょっと今、平米当たり三千円ということですね。わかりました。  それでは、次に入りますが、この団地計画については、一工区が区画数が八区画ですね。一工区について一・二七ヘクタールから一・七九ヘクタールの区分で八区画の計画であるんですけれども、やはり最終的には、もう私ども議会も最終の判断をしなくてはならない議案だと考えておりますけれども、これについて、先ほどちょっと市長が触れられましたけれども、企業の立地の見込み、これについて、もう少し踏み込んで説明できないんですか。そうでないと、なかなか新しい議員の皆さんもいらっしゃいますので、その判断に非常に苦慮されると思いますけれども。最終的には企業が立地するかしないかというのが大きなポイントだと思いますけれども。もう少し踏み込んで説明をしてもらえないんですか、どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも複数社の企業と具体的なお話を進めているという答弁をしてきております。基本的には、進出企業につきましては、なるだけ企業名であったり情報は提供してほしくないと、同業他社との調整であったり、経営戦略の面でいろいろな支障があるということで、公表が非常に難しい部分がございました。  ただ、今、議員もおっしゃったとおり、今回、改選後の最初の産業団地に対する新しい議員の判断もいただかなければなりませんし、なるだけ私たちが公表できる範囲で公表できませんかということで企業と調整させていただいたところでございます。  当然相手方とも合意の中身でございますけれども、基本的には、今、二社具体的な話が進んでいるところでございます。一社につきましては、商業施設でございます。敷地面積につきましては、八・四ヘクタール、建物の面積が三・四ヘクタール、駐車場が二千台、雇用人数が三百人ということでございます。この企業につきましては、社内での合意形成もとられて、具体的に敷地の活用の方法であったりとか進んでいるところでございます。  B社のほうにつきましては、物流施設ということで、約一ヘクタールということでございます。雇用人数が五十人、こちらの物流施設のほうにつきましては、まだ会社の中での最終結論というのは出ておりませんが、強い獲得の意思がございまして、調整をさせていただいているところでございます。  そういった意味も含めまして、第一工区分譲可能面積十一・七ヘクタールのうちの、A社のほうで八・四ヘクタール、こちらのほうに関しましては、かなり確率が高い部分で、具体的な話が進んでいるところでございます。  あとは物流施設の一ヘクタール、こちらの部分は、まだ社内での最終決定というのはされていないところでございますが、この二社の進出ということになりますと、全体の八割以上が今の時点で進出が可能になるということで、今回も詳細設計の御提案等をさせていただいたところでございます。 ○十番(北園一正君)  今の一社については商業施設で八・四ヘクタール、そして建物が三ヘクタール、そして駐車場ということで、大体内容が想像できるんですけれども、雇用について、ちょっと説明されたと思うんですけれど、雇用についてはどういった計画であるか、もう一回済みませんけれども。 ○市長(村岡隆明君)  現時点で、先方と調整させていただいている中では、雇用人数は三百人を予定しているということでございます。 ○十番(北園一正君)  今、具体的に説明をしていただきましたけれども、この進出企業の、よろしければ本社の所在地というのは、北九州なんですか、関西なのか、どういったものなのでしょうか。そこら辺まで説明はできますか、どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  現在、進出を予定している会社との信頼関係というのが一番重要なわけでございまして、先ほど御答弁させていただきました部分につきましては、先方と合意の上で、では、ここまではいいだろうということでお話をさせていただいたところでございまして、所在地であったりとか、その点については、まだ先方との合意形成、確認等もとれておりませんので、答弁は差し控えさせていただきたいと思います。 ○十番(北園一正君)  今、市長のお話を総括いたしますと、いろいろ企業戦略的に非常に厳しいところもあって、なかなか公表できない部分もあるということですが、やはり多額の経費を要する私どもの市民の側からしますと、やはり本当に進出してもらえるかどうかという、それは市長の信頼関係ということで、市長の人柄を信じての会社の対応だと思うんですけれども。企業進出に当たっては、進出の調印ですね。それについてはもちろん今はないんですけれども、そういう、今、話を裏づけてもらう仮調印のお話まで至っておるんでしょうか。そうでないんでしょうか。ただ、信頼関係によるお話だということですか、どちらですか。 ○市長(村岡隆明君)  まだ、文書による印鑑をつくという行為等はまだしていないところでございます。当然、えびの市側といたしましては、毎回毎回議会の議決をいただきながら進めていくわけでございますので、基本的には、ことしの、今回の定例会で詳細設計を上げますと、あとは造成、調査、最終的にはまた造成の予算をどこかで出すわけでありますが、そこに三年程度はかかりますということで、先方もそういった計画を立てておられますので、そういったものが進捗していけば、なるだけ早い時期で調印、企業名も含めて皆さん方に公表できるように、企業のほうにはなるだけお願いをしていきたいというふうに思っております。 ○十番(北園一正君)  わかりました。それについては、市長の再度の決意をお伺いしたいと思うんですけれども、市長が就任されて以来、産業団地、工業団地については、もう各議員からのあらゆる角度から質問がなされ、市長が答弁をされておりますが、平成二十六年三月定例会、一般質問、これは私が調べてみました、私が質問しておったんですけれども、その発言の要旨と市長の御答弁の要旨をもって市長の考えを伺いたいと思いますけれども。  質問の要旨として、企業進出はいろいろな情報、いろいろな方の話を伺いますと、非常に厳しいと。企業進出ということについては。これは平成二十六年三月の時点ですから。例えば宮崎県内にある企業ですら、東南アジア等に進出していく実態もありますと。この問題は真剣に取り組まないと問題が生じてまいります。これらのリスク等について、市長はどのような考えなのかということをお尋ねをいたしました。  市長の答弁は、えびの市は工業団地を持ったことはなく、オーダーメード方式で進めてきましたが、その弊害もあったという実感をしていることであります。多額の予算を使うわけでありますから、弊害があるということで、最終的には企業が立地して、働く場所がふえて、人口の流出を防げることが最終的な計画、ゴールだと考えております。  可能性について、ここはもう一番大事なポイントです、可能性について、一生懸命政治生命をかけて頑張っていきたいと考えておりますと答弁されておりますが、これはちゃんと議事録に記載されておりますが。その政治生命をかけての気持ちということは、今もお変わりないか。今後、そういった気持ちで、今説明されました企業の立地について取り組んでいってもらえるかどうか、もう一回決意のほどを示してください。 ○市長(村岡隆明君)  当然その言葉には今でも変わりはないところでございます。逆に、さらに強い気持ちで、しっかり相手方との交渉も進んでおりますし、このチャンスを逃がさないように、最終的にはいい結論が出るまでしっかり頑張っていきたい、政治生命をさらにかけて頑張っていきたいと思っております。 ○十番(北園一正君)  最後になりますけれども、えびの市はかつて合併以来、いろいろな企業進出等について、いろいろな取り組みをしてまいりましたけれども、残念ながら、そう大きな結果は出ておりません。コカ・コーラとか他のいろいろな企業も理解をしていただきまして、進出をしていただいておりますけれども、また、インター周辺の立地条件のいいところに比較しますと、なかなか見劣る部分もありますけれども、今回、市長が決断をされて、こういった取り組みをなされるということは、非常に私ども市民にとって、そして議会にとっても、相当な判断を要する議案だと思いますので、今後、さらに、それこそ政治生命を十分かけられて、臨んでいただきたいと思います。  以上をもって質疑を終わります。 ○議長(上原康雄君)  次に、六番遠目塚文美議員の発言を許します。遠目塚議員。 ○六番(遠目塚文美君)  お疲れさまです。今回の定例会に提案されております議案の中より、付託されております案件もありますが、その案件につきましては、市長の答弁を求めたいと思いますので、質疑通告をさせていただいております。  たくさんの数を上げておりますが、詳細につきまして、付託外の議案となりますので、細かな説明、そしてわかりやすい説明をいただければ幸いです。  通告書どおり、議案順に質疑をさせていただきます。  まず初めに、議案第八号えびの市障害者計画の策定についてお尋ねいたします。  中をまだ熟読できていないところもあるかもしれませんが、最初から最後まで全て目を通させていただきました。事細かに書いてありますし、パブリックコメントや市民の皆様からの意見というところでも、大変参考になる細やかな意見が上っているのではないかなと。この意見を今後どのように政策、施策に反映させていくのかが重要かと思っております。  その中でも、今回、教育についてお尋ねをしたいと思いますが、せんだっての小学校、中学校の先生方の教育発表の場でも、学習障害の子どもに対する支援のあり方、また、英語教育に対しての講話というものがありました。また、先日はデジタル教科書につきましても、閣議内でのデジタル教科書の使用ということの閣議の中で話が上ったということで、情報を耳にはしております。  その中で、何が言いたいかといいますと、やはりこのタブレットを使ったデジタル教科書、講話の中でもあったかと思いますが、学習障害を持った子どもたちに対して、黒板に字を書くだけの授業、教科書を見るだけの授業ではなく、音声また絵、さまざまな学習という対応をしていくべきではないかというお話があったかと思いますが、教育長、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。 ○教育長(萩原和範君)  もっともな御意見でございます。そういったこと等を踏まえまして、来年度等々につきましても、各学校の求めによって、まずは学級のほうに置いていくというようなこと等にしております。ただし、求めをしていない学校もございます。そういうことでの差はできるかもしれませんけど、学校の求めによりまして、来年度予算にも教育委員会としては、そういったタブレット等につきましても、予算化しているところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  今後も細やかな配慮がなされますことを御期待申し上げます。  また、この市民の方からの意見の中で、相談窓口、どこに相談したらいいのかわからない。あと、幼児教育、幼稚園、保育園、そういった専門職の先生方にもよりこういった障害についての学習の場、人材育成というのも重要ではないかという明記があったかと思いますが、その案件につきまして、どのようにお考えかお示しをお願いいたします。担当課になるかと思いますが、よろしくお願いいたします。 ○福祉事務所長(田中良二君)  今、おっしゃったように、もちろん子どもさんたちに対してもですし、そこを指導、支援していかれる担当教職員の方についても、今後学習が必要になってくるだろうと思っておりますので、そこについては、また幼稚園、保育所については福祉部門ですし、学校については教育部門になると思っているんですが、連携しながら、よりよいものにしていくために、努力していきたいというふうに考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  さまざまな事例が考えられると思いますので、この案件につきましては、この後の詳細な事項というのは一般質問の中に今後取り入れさせていただきたいと思います。  以上、この第八号につきましては、終了させていただきます。  続いて、第二次えびの市環境基本計画の策定についてお尋ねをいたします。  今回この中に、三十三ページになりますが、「SDGs、持続可能な開発目標」についての明記がされております。国も今回、この持続可能な開発目標というのを大変注視しているとお聞きをしております。今回、えびの市のこの環境基本計画の中に、このような文言がまた盛り込まれているというのはすばらしいことだと思いますし、特に自然に恵まれたこのえびの市という環境を考えますと、今後こういったものを参考にしながら、企業誘致など、また提携などにも結びつけていけるのではないかなと思っておりますが、市長、どのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  環境を取り巻くいろいろな制度であったり、当然変わってきておりますし、十年の計画になりますが、こういった国の動向であったりとか、最終的にはこの計画にないようなもの等の対応等も今後後年度は必要になってくることもあるかもしれませんけれども、しっかりこういった先を見据えた計画というのを進めていくべきだと考えています。
    ○六番(遠目塚文美君)  今後は、生産性ももちろんですが、こういった環境に配慮した企業というのも、国は特に注視して見ているということもお聞きしております。  先ほども申し上げましたが、せっかくこのような策定をされるのですから、こういったものにもより注視し、企業誘致の企業のみならず、既存の企業などとも連携をいただきながら、えびのの自然を守り、えびのだけではなく環境というものを全て考えていけるような施策につなげていただきたいと思います。  以上、この件につきましても終わらせていただきます。  では、引き続き、議案第十号えびの市水道事業経営戦略の策定についてお尋ねいたしますが、この議案につきましては、私が所属しております所管の総務教育常任委員会に付託をされておりますので、水道課からの説明ではなく、市長の見解を求めたいと思いますので、御配慮をお願いいたします。  今回、この内容をお読みをしたところ、やはり厳しい内容になっているなというところを感じているところであります。中でも市民に直結するところで言いますと、水道料金の値上げというものが明確に示されているのではないかなと思いますのが、市長、どのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  どうしても給水人口が減っていくという中で、一時期、水道料金を下げた時期もあったわけでございますけれども、今後の将来像、こうやってしっかり計算をしてみると、どこかの時期で突然水道料金を上げるということではなくて、十年置きぐらいにやはりこの程度の水道料金を上げていかないと安定的な水は供給できないということですので、市民の皆さん方にも御理解いただきながら、できれば給水人口が減らないような対策等々はとっていきたいと思っておりますが、そういった意味でも、将来を見据えるいい機会にはなったと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  おっしゃるとおり、いきなり水道料値上げというのが来年度から施行されますなどと言われますと、やはり家庭に大きく響くものかと思っております。こういったものを策定された後は、速やかに庁内のほうでももちろん協議はされると思いますが、市民への周知というのがいち早くなされることが大事かと思っております。  また、水道料金の値上げとはまた関連することになるかもしれませんが、施設に係る課題、ページで言いますと、十四ページ、中身を見ますと、やはり懸念しておりましたとおりの内容になっているかと思います。老朽化につきまして、市長、どのようにお考えかお示しください。 ○市長(村岡隆明君)  施設の老朽化につきましては、今後改修しなくてはいけない、将来的にはどれぐらい経費がかかるということも今回計算をさせていただいているところでございます。これも、こういった支出の部分に関しましても、単年度、短い時間で予算を出すのではなくて、長期の計画でやったほうが平準化するということもありまして、最終的にはそういった目標で少しずつ改修をしていくと、そのことで延命化を図っていくということが一番平準化する、負担が極端にならないということで、こういった方法で経営戦略のほうは進めていきたいと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  次のページの十五ページなんですが、先ほどの北園議員の質疑の中にもありましたが、アウトソーシングについても記載がされております。今後、公営企業につきましても、こういった案件というのが出てくるかと思いますが、検討されていくものなのか、検討となれば、どのように今後考えていらっしゃるのか、お考えをお示しください。 ○市長(村岡隆明君)  水道事業の民営化、これも過去にも当然検討した経緯もございますし、一番の目的は、安定供給というのもございます。その部分を考えながら、当然ここのページにも記載をしておりますけれども、そういった部分が十分対応が可能であるのかどうか。そういったことは引き続き検討していきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  今後、えびののみならず、日本全国同じような課題を抱えている自治体というのが多くあるかと思います。国のほうでは、この公営企業の経営改革というところも推進をされておりますし、中では広域というところでの取り組みというのもなされているところもあると伺っております。今後さまざまな事例を参照いただきながら、えびの市にとって継続可能、持続可能な水道事業となるよう御検討をいただければと思います。  ほかの案件につきましては、詳細となりますので、付託されております総務教育常任委員会の委員会審査のほうで質問させていただくかと思います。  以上で、第十号は終らせていただきます。  続いて、議案第十二号えびの市こころをつなぐ手話言語条例の制定についてお尋ねをいたします。  私も去年の四月から、間はあいたりはしたんですけれども、自分の名前ぐらいは手話ができるようにと思いまして、「私の名前は遠目塚と申します」、川野課長、合っていますかね。一応これぐらいはできるようにと思って練習、講座のほうにも行かせていただいておりますし、同僚また先輩議員も一緒に講習のほうを受けさせていただいております。  なぜ、これを冒頭に言ったかといいますと、この条例の策定、条例を制定するだけではなく、このように私たち自身がまずこの手話というものがどのようなものなのかということを触れること、理解することが大事なのではないかと私自身が思っております。  そこで、今回質疑でお尋ねしますのは、この条例制定に至るに当たっての協議、検討、またどのような団体がかかわられたのか、お示しをいただきたいと思います。 ○福祉事務所長(田中良二君)  これまで、定例会でも十分協議といいますか、一般質問等でございまして、これまでも国の流れ等も含めながら、手話が言語であるということが規定されたということを受けて、そしてあと議会におきましても、手話言語法の制定を求める意見書が平成二十六年六月十八日に可決された。  その後も、平成二十八年四月に施行された障害者差別解消法も、その中で合理的配慮が求められている。  そして平成二十九年三月七日に、西諸聴覚者協会えびの支部支部長様から、手話言語条例の制定についてという依頼も受けております。  その後、平成二十九年六月に、全国手話言語市区長会というのがございますが、それにえびの市長も加入しております。  ことしになりますが、平成三十年一月十二日に、聴覚障害者の代表の方にもお会いしまして、現状をお聞きしながら、今回、手話言語条例をつくりたいんだけれどもということで、お話を聞きながら進めております。  そして平成三十年一月、ちょうど十二日、この日から、二月十三日まで、パブリックコメントを行いまして、そして平成三十年一月二十六日に、障害者施策推進協議会の中でも、この条例について考えを説明いたしまして了解を得たといったようなことで、この条例の制定に向けて、私どもとして進めてきたということでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  詳細な説明をいただきました。まさにこの条例のまず第一に大事だと思いますのは、つくるまでの過程で、どれだけの団体の皆さん、市民の皆さん、そういった皆さんがこの手話というものが大事なんだ、どういったものなんだということを考える機会というものが、この制定に至るまでのこの協議、検討の時間なのではないかなと。その時間において、かかわった方々がよりこの手話に対しての意識を深め、そのことが条例制定の後の活動の幅、施策等々に生かされてくるのかなという考えでおります。  今回、そのようなことを踏まえますと、条例制定までにはもちろん主となる団体の皆さんがかかわってはいらっしゃいますが、本来であれば、主となる以外の団体の皆様にもかかわっていただき、この条例という制定に向けて取り組まれるのもよかったのではないかなという一つの思いがございます。  ただし、今回制定されておりますこの条例というのは、えびの市にとって、これからとても重要な条例となるかと思いますので、今後、この条例制定した後のどのように生かしていくのか、市としてのお考え、そして市民への周知等々、お考えの部分があれば、課長もしくは市長、お答えをいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  当然、今、福祉事務所長のほうからもありましたとおり、手話が言語であるという認識を多くの皆さん方が持っていただかなくてはならないと、聴覚障害者の方だけの手話ではないと、なるだけ多くの方々が手話でコミュニケーションをとれるような、当然、条例をつくりまして、今回可決していただければ、そのことを広く市民の皆さん方にお伝えしながら、そういった意識を持っていただく市民の皆さん方、そして聴覚障害者の皆さん方が過ごしやすい環境を整えていくということが、条例制定だけが目的ではございませんので、しっかりそこは広報紙を使ったりであったりとか、いろいろ条例の中にもやらなくてはならないことも記載されておりますので、しっかり進めていくということが大事だと思いますので、可決いただければ、広報であったり、そういった政策として進めていきたいと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  先ほどのえびの市障がい者計画の策定の中にも、こういった手話の文言というのも盛り込まれていたかと思います。先ほどの北園議員の英語の学習の部分で、コミュニケーションというお話があったかと思いますが、まさにこの手話もコミュニケーション、ボディーランゲージ、体を使いながら、もちろん手話というしっかりとした言語があるんですが、意思疎通をするための一つかと思っておりますが、教育長、今回条例制定されるこのことによりまして、学校教育の中でどのように生かしていかれたいと思いますか。 ○教育長(萩原和範君)  現在もこの手話の理解といったこと等につきましては、それぞれの学校で取り組んでいるところでございます。今後もさらに進めていきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  えびの市にとりまして、新たな第一歩になるかと思います。小林市議会が昨年十二月定例会で制定されまして、県内で二番目だったかと記憶をしております。えびの市も今回認定をされ、承認をいただければ、県内でも早いほうの制定になるかと思っております。制定したからには、今後の活用というものが重要になってくるかと思いますので、そのあたりは市長、トップリーダーとして、しっかりと旗振りをいただきたいと思います。  以上で、この第十二号につきましては終わらせていただきます。  続いて、議案第十七号えびの市在宅老人等介護手当支給条例の一部改正についてお尋ねいたします。  この改定につきましては、大変賛成すべきものかと思っております。そこでお尋ねしますのは、今回、金額が六千円だったものが月額八千三百円に上乗せされております。この上乗せされた金額の算定基準、どういったものでこの金額が決まったものか、また現在、どれぐらいの方がこの支援を受けていらっしゃるのか、人数等わかりましたら、お示しをお願いいたします。 ○介護保険課長(川田伸一君)  今まで金額は六千円でしたけども、国のほうで家族慰労金を一十万円までと限度ですると。それについては助成するという項目がございました。それとまた、県内のえびの市を除いた八市の状況を見ましたら、おおむね年間一十万円としておりましたが、日割り計算等はちょっとややこしくなるということで、一十万円を十二月で割りまして、端数を切り捨てた八千三百円としたところでございます。  今現在、受給されている方は二月現在で三十九名いらっしゃいます。 ○六番(遠目塚文美君)  国のほうも動いていらっしゃるということで、今人数まで示していただきましたが、このように月額八千三百円、大変介護をされている方にとりましては、貴重な生活費、また支援の一部になるのかなと思っております。  この支援を受けるため、この受給を受けるためというのは、どのように周知をされて、申請制になっているんでしょうか、それとも認定を受ける際に、市のほうでこの方はこれに対象になりますという形でなられているのか、その辺をお示しをいただきたいと思います。 ○介護保険課長(川田伸一君)  周知につきましては、ケアマネジャー、それと在宅介護支援センターの方たちを通じて、そういった対象がいらっしゃれば、こちらのほうに申し出いただいて、申請等はお願いしているところです。 ○六番(遠目塚文美君)  子育て同様に、介護につきましても、今後大変重要なものになってくるかと思います。今後も細やかなこういった施策等、国の動きなどをいち早く取り入れて、取り組んでいただければと思っております。  この件につきましては、終わらせていただきます。  続いて、議案第三十一号平成二十九年度えびの市一般会計予算の補正(第十一号)についてお尋ねをいたします。  この中の案件につきましては、説明書の中でお尋ねをいたします。説明資料の七ページ、道の駅運営事業、こちらの中で、今回、多目的広場の整備について、締結に至らなかったための減額というものがあります。先ほど北園議員からのお話にもありましたが、市長、今後道の駅をどのようにイメージされ、私も一般質問の中では入れているんですが、このように至らなかった要因、どのようにお考えか、市長、お考えをお示しをお願いします。 ○市長(村岡隆明君)  今回の補正で組ませていただいております。これは当初予算で道の駅の前の土地を買って公園化するということで、お話を進めさせてきておりましたけれども、土地の所有者の方が、営農を続けたいということで、建物等はつくらないというお話でしたけれども、営農を続けたいということがございまして、私どもも何度も御相談にお伺いしたところでございますが、営農を続けていきたいということでございましたので、当初の、建物ができて眺望が悪くなるということは避けられる状況だとは思っておりますので、引き続き、土地の所有者の方には、将来的にはぜひまた購入について検討させていただきたいということは申し述べております。現時点では、予算が執行できなかったということでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  詳細につきましては、一般質問に通告しておりますので、この案件につきましては、以上で終了させていただきます。  続いて、議案第三十四号平成二十九年度えびの市介護保険特別会計予算の補正(第五号)についてお尋ねをいたします。  予算書の十五ページになりますが、まず一点、今回、介護予防ケアマネジメント事業費、こちらのケアマネジメント嘱託員の報酬、また社会保険料というもので減額になっているかと思いますが、この案件で介護予防、こういった中の事業に影響等々はなかったものかお示しをいただきたいと思います。 ○介護保険課長(川田伸一君)  今回の減額につきましては、平成二十八年度から募集をしておりましたけれども、なかなか応募がなくて、昨年の十月に嘱託員がやっと応募がありまして、一名雇用することができまして、その六カ月分を減額したものでございます。事業としては、特に影響はなく、職員が進めたところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  もう一点、同じページの委託料になります。包括的支援事業、任意事業費、こちらも減額になっておりますが、これも特に影響等々はなかったものかお示しをお願いいたします。 ○介護保険課長(川田伸一君)  これについては、見込みが下回ったということで減額でございまして、特にもう事業には影響はなかったところです。 ○六番(遠目塚文美君)  わかりました。この件につきましては終らせていただきます。  続いて、議案第三十七号平成三十年度えびの市一般会計予算についてお尋ねをいたします。  この件につきましては、先ほども北園議員からも財政についての御質問等々がありましたので、もしかすると重複するところがあるかもしれませんが、御了承をいただきたいと思います。  まず、当初予算資料のほうでお聞かせをいただきたいと思います。予算資料の三ページ、今回、依存財源が前年度比二・二%増、主となった要因が書いてありますが、注視すべきところは、その下です。地方交付税が今回前年度比二・八%の減となっておりますが、このようなえびの市、自主財源の乏しい市にとりましては、この地方交付税の減額というのは大変大きな影響があるのではないかなと思いますが、減額になりました要因等ありましたら、お示しをいただきたいと思います。 ○財政課長(山口 忍君)  地方交付税につきましては、国の総務省のほうの算定がございますけれども、国の予算の中で地方財政計画で減額がなされておりますので、それが影響してきているところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  先だって、派遣いただきました研修会の中で、財政について学ばせていただきました。まだまだ未熟なところがありますので、質問等がかみ合わないところがあるかもしれませんが、課長、御答弁をいただければと思いますが。  今回、国のほうもかなり赤字を抱えているということで、国も健全財政化を目指しての取り組みをしていく、その前段になるのかはわかりませんが、各市町村の基金についての調査が入っているかと思いますが、えびの市、これによって影響というのはなかったかと思いますが、どのようにお考えかお示しをいただきたいと思います。 ○財政課長(山口 忍君)  基金につきましては、議員お尋ねのとおり、国のほうから調査がございました。その中でも、いろいろ検討したところでございますが、昨年、作成いたしました中長期財政見通しの中でもお示ししておりますが、なるべく基金を活用する中でも積み立てができるよう、財政運営しながら基金を持続していきたいとは考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  これまでこつこつと積み上げた基金に目をつけて、国がというのは、私的には、ここで言ってもいいかわかりませんが、少し残念なところがあるかなと思っております。市長に見解をというのも酷かもしれませんが、今回このように国が基金にまで目をつけて、各自治体の財政、国の健全化を目指すためにそういったところに目をつけ、幾分交付する額を減らしていく手段といいますか、そういったものを考えているように感じるのですが、市長、どのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には、私たちが努力して積み上げた、市民の御理解であったりとか、大変苦労して積み上げた基金でありますので、それをもって交付税を減らすということは、あってはならないということで、当然市長会等々でも、そういった御意見を述べておりますし、今回前年度比、地方交付税幾らか減っておりますけれども、それがえびのの基金が影響したとは考えておりませんし、国の予算としては、昨年並みの財源を確保しているということでございますので、当然、国からそういう基金によって交付税が変わるというような通達はおりてきておりませんけれども、当然、そういったことにならないように声を上げていきたいとは思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  後ほどの企業誘致にも関連してくることになってくるのかなと、やはり基金というのを有効に活用するために、いろいろな使い先というのを考えて積み立てている中での、このような調査というのは、今後の市政運営、財政面でとても心配するところがあるのかなと思っておりますので、これはトップリーダーとして市長だけが声を上げても仕方がございません。議会として、また一団体、一致団結して宮崎県、また九州、全国、それぞれの首長などとの連携というものを深めていただき、そういった圧迫のないように努めていただければと思います。  もう一件、この当初予算の中でお尋ねしたいところがありましたが、先ほどの北園議員の質疑の中にもありましたヘリコプターの設置事業、突然上ってきたものにびっくりしているところではあるんですが、この案件につきましては、また詳細は特別委員会の中でお尋ねできるとは思っておりますが、設置のみならず、このようなものを展示することによって、今後維持管理費も必要になってくるかと思いますが、そのあたりも十分に御検討された上での今回設置ということで、市長、理解してよろしいでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  今回のヘリにつきましては、自衛隊として活用しなくなったヘリが定期的に出るということで、ヘリコプター以外にもいろいろあるというお話もありましたけれども、今回は何点かある中で、特に自衛隊と関連があるような市町村におりてきたところでございます。  当然、置く場所のいろいろな御提案も今ございましたけれども、自衛隊との共存共栄をやっていくまちだということのPRにはしっかり使っていきたいとは考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  わかりました。一般会計予算につきましては、特別委員会のほうで、より詳細は各担当課の皆様にお聞かせをいただきたいと思います。  あと通告二つしておりますが、続けて、はい。 ○議長(上原康雄君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 〇時  〇分                     開議 午後 一時  〇分 ○議長(上原康雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○六番(遠目塚文美君)  では、次の質疑に移ります。議案第四十一号平成三十年度えびの市産業団地整備事業特別会計予算についてお尋ねをいたします。  先ほどの北園議員の質疑の中でも、かなり詳細について御説明をいただきました。余りにもさらっと市長が言われたので、大変びっくりしているところではあるんですが、先ほどの御説明ですと、手応えのある企業というのも、ほぼ名前こそ出さないものの、業種など明確にいただいたかと思っております。  まずは、この事業内容について、少しお尋ねをさせていただきますが、産業団地事業造成費、説明書のほうでお尋ねさせていただきます。百九ページ(二)段目のほうです。産業団地事業造成費九千七百九十四万三千円の中の建物等調査委託料が四百四十一万円計上されております。建物等といいますと、どのようなものになるのか、お示しをお願いします。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  建物、建物に附属する立ち木等が含まれると思います。 ○六番(遠目塚文美君)  把握している限り、農地のような気がするんですが、今予定している場所にそのような対象になるようなものがあるのかないのか。今の時点でわかっていればお示しをお願いいたします。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  基本計画の段階ですが、住宅一棟と畜舎が一棟ございます。 ○六番(遠目塚文美君)  そのものにつきましては、基本計画の中で、移転等の費用としての見込み額などが計上はされていないものでしょうか。移転等に含むものということで。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  その詳細については記載しておりません。 ○六番(遠目塚文美君)  では、若干の増になる可能性もあるというところで認識でよろしいでしょうか。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  基本計画の積算の段階では入っておりません。 ○六番(遠目塚文美君)  では、同じ項目で、地権者等権利調査委託料というものも計上されております、五十一万九千円。この件に関連というと、質疑でふさわしいのかは迷うところではあるんですが、ある工業団地の調査、視察に行かせていただいたところ、実施計画まで立てた段階で、地権者等々の合意は得られているものの、移転に関しての同意が得られず、施工期間が延びていると。延びていることで、施工費用等々もかなりかさんできているというお話も実際に伺ったところでございますが、先ほど市長が、今手応えがある会社とは、この造成には三年程度かかると、もしこういった移転等々でうまく運ばなかった、事が運ばなかったときに、三年以上、もし年数がかかった場合に、この企業というものが、どれぐらいの手応えがあるものかどうなのか、この質疑の場でお聞かせいただいていいものかも迷っているんですが、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  当然、企業としては早く造成していただきたいと、労働力の確保であったり、そういったものも含めて、今調整をされておりますので、造成の期間が延びることは進出予定の会社にとってはプラスにはならないと思いますので、当然、現時点では地権者の皆さん方の同意、ある程度いただいておりますが、今後どういう状況になってくるか、まだもちろんわからないところもありますので、しっかり予定内で済ますようにはしようと思っておりますが、その時点でまた、どうしても、土地の購入ができないというようなことがあれば、またその都度考えていく必要はあろうかと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  もちろんこういった協議等々審議をこの議場ですることも大変重要なことかとは思うんですが、先ほど市長が手応えのある企業側がやはり経営戦略的に余り情報を表には出していただきたくないという申し出もある中で、先ほどの情報というのは譲歩されての情報提供だということは認識しております。であるならば、本来はこの議場で聞くことではなく、ここの場で私が申し上げていいかわかりませんが、全協等を開いていただきまして、そういったところで御説明などをすることは可能ではなかったんでしょうか。することはできなかったんでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  秘密会であったりとか、いろいろな方法があろうかと思いますが、今、予定している企業につきましても、議会の同意がないと、当然この話は進みませんので、企業のほうも御理解をいただいた上で、この程度の情報までは出していいですよということでございましたので、提供させていただいたところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  やはり人の心情となりますと、そこまで聞きますと、では雇用の三百名はどのような年次計画で雇用される予定ですか、何とかかんとかと、いろいろと聞きたくなるのが心情でございます。この場でそこまで聞くことが正しいことかどうかというのは、正直、議会側が進出企業の足を引っ張るような質疑をすることはこの場ではふさわしくないとも思っておりますし、であるならば、さまざまな機会というものを設けていただきまして、情報開示できるまではしていただきたいと思いますが、市長、どのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  当然、先ほども答弁いたしましたとおり、最終的には企業の名前を公表して、調印をしてということでございますので、企業のほうにはなるだけ早くそういった場になるようにということではお願いはしておりますので、今後、進出企業のそういった体制の構築状況によっては、どこかでまた新しい情報等は提供できる場があるかもしれませんが、現時点ではきょう述べさせていただいたところまでということで、御配慮いただきたいと思います。 ○六番(遠目塚文美君)  この件につきましては、次の費用というものが産業団地造成に基本計画が「位置について」という状態であれば、「用意」の状態かなと思っております。これが可決されて設計ができた段階で、工事に進むときが「スタート」という状態かなと思っておりますので、関連した一連だという認識でお尋ねしますが、以前も、この実施計画策定に当たりましては、どのようなスタンスで市長行っていくのですかと、懸念しているのは企業が来るのか来ないのかというものがまず念頭にありますということで御質問もさせていただいております。  先ほどの答弁からいきますと、手応えがある企業がありますので、着工しますと、そういった認識で受け取っておりますが、市長のお考えをいま一度お願いします。 ○市長(村岡隆明君)  そういう信頼関係がしっかりできておりますし、先方の組織の中でも、そういった合意形成もされているということで、着実に準備も進んでおりますし、逆にこのチャンスを逸すると、なかなか次のほかの企業誘致もなかなか難しくなるのではないかと。当然、進出を予定している企業にも、まだ先ほど申し上げましたような労働力の確保であったり、いろいろなまだハードルもあると思いますので、しっかりゴール地点までともに頑張れるように、信頼関係をつくっていきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  誘致する企業との信頼関係ももちろん大事ですが、まず、えびの市政を担っている車の両輪という立場でいいますと、議会の信用というのも重要視していただきたいというところもありますし、何よりもこの議員を輩出していただきました市民との信頼関係ということにも渡ってきます。市民の方々にまだこの産業団地造成についての意識が広がっていないというのが肌で感じるところですが、市長、どのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  細かい、当然予算の中にもこれまでもいろいろ計上してきておりますし、平成二十五年にスタートしてから、あらゆる議決をいただきましたし、毎年の予算の中身についても説明をしてまいりました。また、市長と語ろう会であったりとか、当然、昨年行われました選挙の中でも公約の一丁目一番地でこの問題については上げさせていただきましたし、いろいろな形での情報提供というのはされていると思いますが、きょう申し上げましたような情報につきましては、きょう議場で初めて皆さん方にお伝えしましたので、そういった部分も、次の市長と語ろう会でやったりとか、行政事務連絡会議の中ではまたお伝えしていかなければいけないのかなとは考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  これ以上聞くと、一般質問調になりかねないのかなというところがありますので、一般質問の通告の中にも産業団地造成についての整備事業についての通告はいたしておりますので、その中でより詳しくお聞かせをいただきたいと思いますが、今回のこの実施計画策定が可決された後は、つくるということで動き出すという認識でおりますので、かなりの今回、この議案に対しては慎重な審議を行うべきだと思っております。何よりも、このえびのに目を向けてくださった企業のためにも、そのような慎重な審議を行うべきだと思っておりますが、市長、いま一度お考えをお示しください。 ○市長(村岡隆明君)  ぜひ、議会のほうでも慎重審議していただいて、皆さんの御理解をいただきたいという強い思いはあるところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  これ以上は一般質問の中でお伝えさせていただきます。  では、最後になりますが、平成三十年度施政方針について詳しくお尋ねをさせていただきます。  まずは一ページ、国の情勢についての中で記載してあります、下段から四行目、「公共施設等の適正管理等の取り組み」という文言がなされております。実際にえびの市内の公共施設につきましては、総合管理計画、各持っている公共施設の状況というものは把握をする冊子をいただいているかと思いますが、今後、国としては、個別施設の計画の策定、あと中長期維持管理更新費の見通し、住民一人当たりの維持管理に要する経費等、情報の見える化というものを示すようにという答申があるかと思いますが、どのようにお考えかお示しをお願いいたします。 ○財産管理課長(築地厚志郎君)  今おっしゃられました公共施設の管理計画、これにつきましては、策定をいたしまして、議員の皆様にお配りしたところでございます。おっしゃるとおり、それにつきましては、各施設の現状況を正確に反映して、それを基礎に、今後個別に施設ごとの維持管理、修繕、建てかえ等を行う場合に、方向性を示すものでございます。これにつきまして、各所管課が管理しています施設については、その課独自で今後計画を進めていくものと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  この個別施設の計画というのが、これからえびの市がどのような形で公共施設というものを維持管理していくのか、大変重要なものになりますし、人口をふやしたいのはやまやまですが、人口減少が進む中、住民一人当たりがこの維持管理にどれぐらいの経費を要するか、そういったところを示すことによって、市民一人一人がやはり公共施設に対しての意識というもの、今後のあり方というものを考える機会になると思いますが、市長、どのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  まず、安定的な財政運営ということがもちろん柱ですけれども、市民の皆さん方も人口が減ってくる中で、自主財源が減っていく、ただ、一回つくった公共施設というのはしっかり管理していかなければ、逆に後年度に大きな金額がかかってしまいますので、そういった部分も市民の皆さん方の御理解もいただきながら、そういった情報開示等も進めていきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  次に二ページです。二ページのちょうど中段あたりになるかと思います。財政について掲載されておりますが、下から四行目です。「経常収支比率の悪化を招かないよう経常的経費の増加を抑制する必要があります」と。大変厳しい財政の中、平成二十七年度の財政状況資料集を見ますと、経常収支比率が九二%となっております。喫緊で平成二十八年度等を調べることができなかったので大変申しわけありません。
     このことにつきましては言うまでもなく、市全体のどれだけ市独自のものに充てられるか、新しいことに財源を充てられるか、とても重要な指針だとは思いますが、余りにこのパーセンテージに、これに余り型枠をとられてもいけないのかなというところも認識しているところであります。ただし、全体的な総意といたしましては、やはりこの比率が九〇%を超えると、かなり硬直的な地方財政の状況が続いているという見識になるというお勉強をしてまいりました。  この件に関しまして、どのようにお考えか、財政課長のほうからよろしくお願いします。 ○財政課長(山口 忍君)  ただいま議員お尋ねの件のとおり、非常に硬直化を招かないように、財政運営は進めていかなければならないと思っております。平成二十八年度におきましても、経常収支比率につきましては、平成二十七年度とほぼ同程度のパーセンテージになるかと思っておりますので、今後につきましても、経常収支比率、財政の硬直化にならないように、財政運営には進めていきたいと思っているところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  やはり新しいことに使える財源というのは、なかなか捻出するのは厳しいところではあるかと思いますが、ただし独自性を見出して、えびの市に魅力のある施策、事業というものを取りこんでいかなければならないというのも実際のところかと思っております。市長としてどのようにお考えか見解をお願いします。 ○市長(村岡隆明君)  なかなか財政状況を市のほうでコントロールできるような状況にはございませんけれども、当然、一番基本であります少ない財源で大きな効果を出すということ、プラス今御提案がありましたとおり、財政そのものを硬直化させるのではなく、使い道に関してはえびの市に合った新しい政策というのはもちろん必要だと思いますので、将来に大きな負担がないということが、まず前提ではありますけれども、投資すべきところにはしっかり投資をしていきたいと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  同じ段になりますが、「市民ニーズを的確に把握し」というところの文言を考えますと、やはり市民ニーズとして、さまざまな声が上がっているのは市長もお聞きしていらっしゃるかと思います。中でも、この後にまた出てきますが、市立病院につきましては、やはり市民ニーズというところでは大変大きな割合を示しているかと思います。この「市民ニーズの的確な把握」というところに関しまして、市長、どのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  財政運営をする、行財政運営を進める中で、一番の基本だと思います。市民の皆さん方の税金を使って市民サービスを提供するわけでありますので、市民の皆さん方のニーズ把握というのは、これまでも力を入れてきておりますが、今後ともしっかり市民の皆さん方のお話を聞いて反映させていただきたい、いきたい。それがまた議会の場での提案等も含めて、もちろんでございますが、ともに進めていくような環境をしっかりまたつくっていきたいと思っています。 ○六番(遠目塚文美君)  では、次に、かなり詳細にお聞きをしていきたいと思いますので、次のページに移らせていただきたいと思います。  三ページに移ります。三ページの、済みません、詳しい中に入る前に、アクション五の中の高齢者生きがい対策事業、この中に、後ほどもまた詳細のところでは出てくるかと思うんですが、いきいき百歳体操の件につきまして、今後も幅広く周知、また皆さんに普及活動などしていくということで書いてありますが、具体的にどのような普及活動など行っていかれるのか、お示しをお願いします。 ○介護保険課長(川田伸一君)  百歳体操は、今、二月現在で五十六会場、あと参加者が千二百名、サーポーターが約三百名ぐらいいらっしゃいますが、この中でまだ未実施地区がございますので、全ての地区に広めていくように努力をしているところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  普及という意味では、全自治会加盟していただいてのいきいき体操というところになると思いますが、維持というところになりますと、今、市長も多分やったことあられると思います。維持となりますと、やっぱりこれに愛着を持たなければ、維持していくことも難しくなってくるのかなと。  そういった意味では、今、高知弁を使っての、いきいき体操のDVDを見ての体操となっていると思いますが、この件に関しまして、いろいろとお声は入ってきているかと思います。西諸県弁で、これをつくっくれたらよかっじゃっどんねという話もあるんですよね。そういったものに対して、これも一つの普及、そして維持というところで必要なことではないかなと思うんですが、市長、どのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  ことしのこの予算の中にはもちろん入っていないんですが、推進の仕方はいろいろ方法はあると思います。とりあえず一番最初のスタートということで、思ったより早く広がっているなという実感を感じていますが、そういった要望があれば、また担当課のほうでもいろいろ対策ができるのではないかと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  では、詳細に移らせていただきます。  まず、五ページ、商工業の振興につきまして、この中に記載されておりますえびの市起業支援センター「エービック」についてです。これは設立する前から私も一般質問等で多々質問もさせていただきました。設立された後にも質問等させていただいております。今後も継続的に行っていくということで理解はしておりますが、新年度より小林市でも同様の施設を開設する予算案が提案されているかと思います。これまではえびの市を中心に近隣市町村自治体の起業されたいという方の支援というところでうたっておりましたが、すぐ近くに施設ができるとなりますと、また相談という件数的なものも響いてくるのかなということもありますが、市長、どのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  こうやった起業支援、大規模の施設がなくても取りかかれると、しかも実績も出てきておりますし、いろいろな市町村が多分かかわってくるんだろうなと。小林の状況も聞いておりますが、小林はマネジャーがいらっしゃらないというようなお話も聞いておりますし、えびのの場合はマネジャーがいろいろなネットワークを持って情報提供ができるというのが一番の強みではないかなと。そこをしっかり押さえていけば、ほかの地域にない魅力をえびのからまた発信できますし、実際起業して生業を立てる、そういった場所としても、えびののメリットはあると思いますので、しっかり特徴をつけて入居者がふえるように、入居者がしっかり起業できるように、進めていきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  小林市はマネジャーを置かないという御説明でしたが、マネジャーを公募しております。えびの市以上の報酬というものを計上され、仕様書というのもしっかりと制定をされて、かなり高額なものとなっているという認識でおります。可決されるかどうかというのは不明ですが、今回の定例会に同様に計上されているということは認識しておりますので、えびの市同様の施設ということで、コワーキングスペースなどもありますし、同様かと認識をしております。また、そのあたりも調査等いただきまして、連携をしながらというところになるんでしょうが、えびのはえびのの独自の、また西諸広域として取り組んでいただく、そのような案にしていただければと思っております。多額の費用をつぎ込むという認識を忘れることなく取り組んでいただきたいなと思っております。  次に、六ページです。六ページの中段の観光施設についてお尋ねします。観光施設、さまざまなものをえびの市も保有をしておりますが、中でも白鳥温泉、こちらの指定管理者、観光協会から変わって、今、また別な指定管理者になっておりますが、新たに変わってから、どのような計画、ビジョンを持って今現在運営をなさっていらっしゃるのかお尋ねをしたいと思います。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  今、御存じのとおり、指定管理者が変わって今二年経過しようとしております。以前、観光協会が運営いたしておりましたときは、使用料という形で市に料金が入っておりましたけれども、現在は利用料金制度になりまして、三年間委託をいたしているところでございます。ただ、三年間という期間になったことで、なかなか指定管理者として入った段階で、投資がなかなかしづらいというような意見もお聞きしております。また、これまでは余り補修等されなかったこともございまして、施設においては老朽化している部分もあったり、補修が必要な部分もございましたし、また、植木等が非常に大きくなりまして、日当たりが悪かったり風通しが悪かったり、そういった施設に対する影響等もございまして、そういったところをこれまで一年かけて改善を進めているところでございますし、また、施設につきましても、徐々にですけれども、ケビンであったりというような改修を今行っているところでございます。  今後またことし平成三十年度で三年目を迎えますので、そういったいろいろな面を指定管理者からも御意見いただきながら、改善できるところは改善しながら、次の平成三十一年度に向けた指定管理者の募集に向けてはまた検討が必要だろうとは思っているところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  平成三十年度は次に向けての大切な一年になるかと思っております。大変重要な観光施設でございますので、この一年間、またさまざまな御意見、提案等もさせていただきたいと思います。  同じ段となりますが、下から四行目です。ニュース等にもありましたが、「環境省や県と一体となって、高品質な宿泊施設の誘致に取り組んでまいります」という文言が記載されております。なかなか言える範囲が狭まっているかとは思いますが、これどういった経緯でこのようなお話になり、また示せる段階で今の現状、そして今後の詳細等、お示しをいただければと思います。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  環境省や県と一体となって、高品質な宿泊施設の誘致につきましては、国立公園満喫プロジェクトの全体的な事業の一環として、インバウンドを初め集客をえびの高原全体に持ってくるという中で、やはり宿泊施設が不足しているという部分もございますし、魅力あるえびの高原を含めた公園全体にならないといけないという中で、以前、平成十五年にもう撤退いたしましたえびの高原ホテル跡地がそのまま残っておりますので、そこを活用して、上質な宿泊施設を誘致したいということで、環境省と県とえびの市において実行委員会を立ち上げまして、そこで今、誘致に向けたいろいろな取り組みをしているところでございます。  これまで、福岡を初め県庁においても、事前対話でやったりサウンディング等を行っておりまして、いろいろな民間の方の御意見等をお聞きしているところでございます。  現状、今、硫黄山の状況等もございますし、いろいろな影響を勘案しながら、どういった形の誘致が可能であるかというのを今探っている状況でございまして、今後、公募の段階まで行き着くかどうかというところまで、まだ今検討を進めているところでございまして、三月末等に実行委員会を、まだこれまで立ち上げてはいるんですけれども、実際の実行委員会まで至っていなかったというところもございまして、実行委員会の中で、今までの経過であったり、今後の方針等について検討をしていく予定でございます。 ○六番(遠目塚文美君)  どうしてもえびの高原一帯というのは、春から秋にかけてというのが注目されがちですが、冬というのも大変すてきな山だということを今回私も自身で認識しております。だからこそ、この機会を逃さないように、また新たな観光拠点として整備をされていくというのはありがたいことだなと思いますが、市長、この件に関しまして、どのようにお考えかお示しをお願いします。 ○市長(村岡隆明君)  国立公園の満喫プロジェクトということで、全国の国立公園の中でえびの高原が選ばれたということで、大変期待をしているところでございますが、環境省、県、実行委員会はまだ具体的なえびのの要望であったりとか御意見をしっかり伝える場がまだないところでございます。ある程度環境省のほうで動いていただいておりますが、自分たちの期待にしっかり応えていただきたいなと。もうちょっと密に会議をやったりとかすればありがたいなと思っておりますが、ある程度方向性が、具体的な方向性が出てくれば、またいろいろなかかわりが出てくると思いますので、近々予定されている実行委員会、そういった部分でもえびのの思いであったりとか、しっかり伝えていきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  周辺にはもちろん市の施設ではありますキャンプ場等もありますし、そのほかにも宿泊施設等々もあります。そういったところと連携をしながら、相乗効果が生まれるような形の誘致というものが一番よいかと思っております。ぜひ、協議等、密に連携をとっていただきたいと思います。  大変失礼いたしました。一般質問調になってしまいました。  では、続いて、次のページに移らせていただきます。  続いてのページの八ページ、二の、志と郷土愛を持つ人づくりのところに関しまして、一番下段になります八ページ、「長春市と市民交流が図られるようなきっかけづくりに努めてまいります」とございます。現在、飯野高校と長春市の高校と留学生同士の交流というものが深まっているかと思いますが、今後どのように、今度はこの市民交流というのを図られるお気持ちがあられるのか、お考えがあられるのか、お示しをお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  実はこの長春から子どもたちが来て十年という節目があって、私どもも長春に訪問させていただきましたし、長春のほうからも来ていただいたわけでございます。  そういった中で、行政としてのかかわりが何かできないかということで、いろいろ調整をさせていただきましたけれども、現時点では具体的なやりとりができないということもありまして、当然、高校生にとっては非常にいい機会でもありますので、これは続けていきたいと思っておりますし、あとはライオンズクラブとかロータリークラブとか、国際的な枠組みで活動されている団体等もありますし、そういったものも含めて、市民の交流が深まればと、そういった中で、また行政同士のかかわりが生まれてくればなということで、飯野高校生以外の部分についても、検討を進めていきたいとは思っているところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  次のページに移ります。次のページ、十ページです。十ページの地域包括ケア病床の導入、並びに次の次のページになります十二ページ、地域包括ケアシステムの推進、これにおきましては、地域医療対策のどちらも一環かと思っております。地域医療対策につきましては、現在、二市一町で検討等、どのようなサービスができるか、そういったものも組織化しながらの推進かとは思っておりますが、中でも一番かなめになってくるのはお医者さんかと思っております。総合診療医などで地域医療に特化したお医者さんというところも説明があったかと思いますが、どのような今後地域医療というお考えをお持ちか、市長、お願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  地域医療ということに関しましては、非常に厳しい状況にあると考えております。ただ、今回の施政方針の中にもありますけれども、病院と介護と連携をとるであったりとか、当然、行政としても連携をとっていきますが、一番大事な先生方がそういった体制をとっていただくのか、在宅でいらっしゃる方を往診をしていただく先生がどれぐらいふえていただくのか、そういったところも大事だと思いますので、行政の連携のみならず、先生方との連携というのもしっかりとっていかなくては効果が出ないと。先生たちとしっかりタッグを組んでいかんといかんとは考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  地域医療にまたいでページを行きましたので、間の十一ページ、第二節、かおの見える福祉の充実の中にあります子ども食堂について、子ども食堂、どういった認識で市長が取り組んでいかれるのか、お考えをお示しください。 ○市長(村岡隆明君)  今回は、市民の団体の中で、または地域運営協議会の中で、ぜひ子どもたちに対して、貧困対策というわけではないと思いますが、子どもの居場所づくり、子どもと地域をしっかりつないでいこうという方々が出てきていただいておりますので、大変ありがたいと思っておりますし、ほかの地域運営協議会でも、こういった取り組みしたいという思いもあられるところも出てきていると聞いておりますので、地域全体で子どもを見守っていくと、そういった環境が、子ども食堂だけで解決できるものではないと思いますが、そういったきっかけには非常になりやすいところがありますので、社協がやっていらっしゃる部分とか、そういったものを含めて、全体的な輪に広がっていくように頑張っていきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  貧困対策のみならず、貧困対策という枠組みではないという市長のお言葉を聞いて安心をいたしました。  では、続いて、十三ページです。十三ページの防災力の向上についての中段になりますが、自主防災組織の体制強化、また、行を挟みまして、自治会等に呼びかけ、防災講座や図上訓練、避難訓練等開催ということで明記をしてあります。  先だって、飯野地区での防災訓練等が実施されたかと思いますが、実施後、今回実施したことによりまして、実施後の対応というのが大事になってくるかなと思いますが、どのようにお考えかお示しください。 ○市長(村岡隆明君)  当然、住んでいる人も入れかわってきますし、一回全体で訓練したら終わりということではもちろんないと思いますし、将来的には行政のいろいろなサポートがなくても訓練ができたりとか、独自の訓練ができるような環境等が整えばと思いますが、基本的にはまだ行っていただいていない場所もございますので、全体の訓練をしてから、時間が経っているところもございますので、行政としては、地域でしっかり主体となって訓練を行っていただく、そこのサポートをしっかりさせていただければと。終わりはないと思いますので、随時また開催していただくように呼びかけていきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  実施した後のサポートというのも大変重要になって来るとか思いますので、ことしはえびの地震から五十年という大変大きな節目でもございます。  続いて、十五ページです。中段になります、JR吉都線についての明記がございます。今回大きなニュースもございましたが、今後、JR吉都線について、市長、どのような取り組みをなさっていかれるのか、お示しをいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  この吉都線が一番乗車率が低いということもありまして、当然、吉都線沿線の自治体でも危機感を持っているところであります。当然、JRに対しましては、減便しないようにというお願いはもちろんしていくわけでございますけれども、沿線の自治体としてもしっかり市民の皆さん方が活用されるように、ことしは観光列車四本分の予算を計上させていただいておりますが、住民の皆さん方が乗っていただかないことには残らないと思いますので、そういった機会を行政のほうでも牽引できればと。子どもたちに対する助成であったり、吉都線利用促進協議会の中でもそういった取り組みもしておりますし、宮崎県もここの部分に関しては、また予算の増額等も今検討していただいているということでありますので、ピンチをチャンスに変えていくように頑張っていきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  次に十六ページです。十六ページの中段にあります、東日本大震災被災地への職員派遣について明記がしてございます。資質及び能力の向上にも努めてまいりますとありますが、このことにつきまして、市長、どのようなお考えをお持ちかお示しをお願いします。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には、国内の同じような自治体運営をされているまちへのサポートということもありますが、当然、そういったところで経験を積んだ職員が帰ってくることで、また、新たなネットワークをその職員が持ったり、えびのとは違うやり方での対応であったり、被災地そのものも知るという機会にもなりますので、なかなか送り出す人材が少なくて、非常に苦労はしておりますが、ぜひ派遣をして、東北の復興のためにも、帰ってきてからえびのの振興のためにも活躍できるような職員を養成したいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  ありがとうございます。途中、一般質問調になりましておしかりをいただきましたが、今後、より一層努めまして、また充実した質疑をさせていただきます。長時間おつき合いいただきましてありがとうございました。以上で質疑を終わります。 ○議長(上原康雄君)  次に、十三番西原政文議員の発言を許します。西原政文議員。 ○十三番(西原政文君)  それでは、新年度予算を提案なされ、また、施政方針を提案をされました市長に、市長の思いや意向など、また現実の問題などについてお尋ねをいたします。  まず、施政方針から私はお尋ねをいたしますが、これ冒頭見てみますと、国の情勢から触れられています。私は議会で、毎回申し上げるように、国の動向がえびの市に大きく影響する。ですから、国の問題というのは大事なんだということで申し上げる中で、今回、この施政方針を見てみますと、国が今言っていることが、本当に正しいのかなと思うところがありますので、市長のお考えをお聞かせください。  ちょうど中段になりますと、「経済再生なくして財政健全化なし」に続いて、「長期課題に立ち向かっていく」とされています。これについては、市長は、国のこの言葉に対して、どのように評価、どのように思われているものか。現実に本当に経済の再生なくして財政の健全化はないと、私は本当にこれが現実に国はできるのかなと思うんですが、市長はどのようにお考えですか。 ○市長(村岡隆明君)  ここの国の情勢につきましては、私の意見というのは一切入っていないわけでございまして、国がこういうことを述べているということでございますので、国の言っていることがそのとおりになるのかならないのかということに関しましては、施政方針のこの部分では取り扱っていないところでございます。 ○十三番(西原政文君)  本当にそういった、私はこの文面がここで冒頭、国が言っていることをそのまま出されている。ですから、これについては、市長の評価が入っていない。私はこの「人づくり革命」の財源にというところから始まりますと、来年の十月からは消費税を一〇%に引き上げようとしている。これは大きく市民生活に影響を与えると思うんですね。ですから、そういったところが本当にこの国の情勢の判断において、これをこのまま使われたことが正しかったのかどうか。私はこれについては、市としての思いが、本当に今後の市政運営の上で、えびの市政の運営の上で、大事な部分を含んでいるのではないかなと。  先ほど、北園議員からも質疑があり、遠目塚議員でしたね、基金の状況を見て、交付税が変わったとか、いや、それはなかったとかっておっしゃいましたけれども、これは大きくやっぱり影響してくるのではないかなと思いましたので、市長はどのようにお考え、これを記されたものか、もう一遍聞かせてください。 ○市長(村岡隆明君)  この施政方針における国の情勢については、過去もずっと記載してきておりますが、国の動向、国がこういう動向であるということを、まず述べさせていただいて、本市の情勢を、その後に述べております。  ここの情勢につきましては、市として判断して、この考えが正しいとか正しくないとか、そういうことは記載しておりませんので、ここには私の思いといいますか、そういったものは入っていないところでございます。 ○十三番(西原政文君)  ですから、お尋ねしたのは、国の動向がえびの市に影響するから、どのように判断したのかということをお尋ねしたんですが、いいです。  今後、やっぱり国の動向が影響してきますので、十分な市政運営を、国の動向を見ながら、市民を守る施策をしていただきたいと思います。  次に、ふるさと納税について、二ページで述べられています。新年度の中に、ふるさと納税の寄附金の増加とありますが、これは本当に増加しているんですか。 ○市長(村岡隆明君)  当初のころからすると、平成二十八年度は増加いたしました。結果としては、平成二十九年度は平成二十八年度と比べると約一億円程度低くなっておりますが、五億円程度を今後も推移すると見込んだ予算計上になっております。 ○十三番(西原政文君)  ここに増加と、どうもふるさと納税が減ったんだという報告をちょっと聞いておりましたので、施政方針の中で、市の情勢が情勢分析として正しいのかなと思ったものですから、市長にお尋ねをいたしました。  次に、五ページでお尋ねをいたします。五ページの四行目からお尋ねしますが、全国的な酪農経営体の減少により乳量の生産拡大が課題となっているため、優秀な乳用雌牛の自家保留や導入支援を実施するとともにと記されています。これはどのような現状なのか、そしてこれをどのように進めるのか、お聞かせください。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  酪農経営についてということでございますが、酪農経営につきましては、経営者の高齢化により離農が進んでおります。飼養農家戸数と飼養頭数が減少しているということで、乳量の生産拡大が喫緊の課題となっておりますし、また、輸入飼料価格の高騰、初妊牛価格の高騰により経営に支障を来しているという状況でございます。  このような状況の中で、当市の酪農経営の生産基盤を強化いたしまして、安全で安心な生乳の生産と和牛受精卵移植を活用した乳肉複合経営による所得確保、並びに平成三十二年に本県で開催されます全日本ホルスタイン共進会への出場を目指した、高能力牛導入による質改良を進めまして、本市の酪農経営の安定を図りたいと思っております。  今、議員からおっしゃられました優秀な乳用雌牛の自家保留や導入というところにつきましては、酪農家に係留されている優秀な母牛から生産された乳用雌牛を自家保留した場合に支援をするというところ、それと緊急乳量確保対策事業ということで、優秀な初妊牛及び三歳以下の経産牛を導入した場合に、農家に対する助成というところを考えているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  わかりました。ぜひこういった、今、酪農家というのは本当に苦しい経営をされておられるようですので、これが有効な施策が進められるように願って次へまいります。  次に、一番下になります、企業立地について。これを読んでみますと、交通アクセスの良さを生かし、物流関連業や食品加工業を中心に、立地活動を行うと施政方針の中で述べられたんですが、先ほど北園議員と遠目塚議員の質疑の中で聞いていましたら、商業関連の企業と今交渉をして、いい感触を得ているという表現をされたように思うんですが、この施政方針の中では、物流関連や食品加工業というのとは違うのではないかなと思うんですが、それともう一つは、流通関連の企業だっていうふうにおっしゃいましたけれども、この施政方針と一致するのかしないのかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  今読んでいただいた後段のほうに、交流人口の拡大につながる商業施設等の立地活動に取り組んでまいりますと記載しておりますので、ここの部分で表現をさせていただいたところでございます。 ○十三番(西原政文君)  私はここが一番目指していたところというのは、労働集約型の企業をえびの市では望んでいるんですね。労働集約型の事業所が来れば息子を帰せるというふうに、皆さんが望んでおられているんですけれども、そういったことではなかったんだなというのを、先ほど質疑の中で聞いていて、私には聞こえました。  そこでお尋ねをしたいんですけれども、今回、これは後ほど企業立地の特別会計でお尋ねしようと思っていたんですが、この企業というのは、えびの市の規定している誘致企業に当たるのかどうか、今、想定されている交渉されているところは、この規定に当たるのかどうかお聞かせください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  審議会等で審議していただく必要がございますが、市が認める指定企業にはなり得る企業でございます。 ○十三番(西原政文君)  わかりました、なり得るということですね。条例やら規定を見直すことはないと判断していいですか。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  指定を受けるという意味では、改定の必要はないと考えております。 ○十三番(西原政文君)  今回、この施政方針を見たときに、本当に前回とさほど大きな違いはないなと思うんですけれども。  次に、七ページでお尋ねをいたします。基地対策について。えびの駐屯地において若干名の増員が見込まれており、今後も新たな防衛大綱に基づき中期防衛力整備計画の策定に向けた動向にも注視していきながら、引き続きえびの駐屯地の存続・強化はもとより、陸上自衛隊二十四普通科連隊の復元のため要望活動を行うというのですが、今、当初のえびの駐屯地の隊員数と、ピーク時の隊員数と、現在の隊員数はどうなっているんですか。 ○市長(村岡隆明君)  ピーク時が千三百八十名で、現在が六百名程度だと認識しております。 ○十三番(西原政文君)  当初千三百八十人で、現在六百人ということなんですが、えびの市の人口をふやすがために有効だということで誘致されたんですが、今、これが隊員の数が減ってもう久しいと言われているんですが、今後これは要望活動などを行われる中で、どのように見ておられるか、再度お聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  陸上自衛隊、自衛隊全体の中でも、ここにも記載されておりますが、改編が非常に頻繁に行われている状況にございますので、えびの市のほうといたしましては、このお願いを今後とも続けていくことで、何らかのチャンスがあれば、また増員につながるのではないかと。増員、増強の要望というのは、引き続きやっていきたいと思っております。 ○十三番(西原政文君)  次に、ちょうどこの基地対策について、下から四段目ですが、「演習訓練等の正確な情報収集に努め、市民への情報提供を確実に行うとともに」となっているんですが、この情報が本当に正確に伝わっているんでしょうかね。と申しますのは、本当に霧島演習場内に入れないだとか、管理ができないとかっていう声をよく聞きますし、もう私自身があそこの、いわゆる通行止めがされている以上は通れないんですけれども、これについて、市長はこれまでもあそこは通れるようにしてくれという議会での提案もあったようですけれども、これについては、市長はどのように今されたものか。お聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  演習場への立ち入りにつきましては、ここに記載されております正確な情報、当然、演習があるときに、市民の皆さん方が演習場内に入るということは非常に危険でありますので、演習のときには市民が入らないようにしっかり入らない策を打っていただきたいし、入れる状況のあるときには入れるように。特に使用協定の中にもありますけれども、そういった用水路の管理であったり、そういった部分に関しましては、入れるような配慮をしていただきたいということで、自衛隊のほうとは話をしておりますので、そういった形で考えているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  そういった話をしているということなんですが、では入れるんですか。 ○市長(村岡隆明君)  現実的には、演習の回数が非常にふえてきておりますので、入れる機会というのは少なくはなってきておりますが、先ほど言いましたような用水路の管理であったり、そういったところでは入れる状況になっているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  入れる状況になっているというのですが、市民が制約なくして入れた日にちが、昨年度で何日あったですか。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  手元に資料がございませんので、後からお伝えしたいと思いますが、よろしいでしょうか。 ○十三番(西原政文君)  何日入れたかについては、後ほどで構いませんけれども、これが現実には、本当にもう入会権が侵害されているというのが状況なんだけれども、自衛隊に協力して、隊員の募集や日常の演習や、また自衛隊の市中パレードなどにも協力をしている中で、市民の権利が本当に害されて、先祖伝来より続いた入会権がもう全く行使できない状況が現実だと。というのが現状ではないかなと思っているんですけれども、市長はそうは見ておられないんですか。入会権がしっかりと守られていると思っておられますか。 ○市長(村岡隆明君)  当然、市民が自由にいつでも入れるということにはなっておりませんので、そういった意味では昔よりは演習場に市民が入れる時間というのは少なくなってきていると思っておりますが、先ほども申し上げましたとおり、演習場の使用協定の中にも、採草であったり用水の管理に関しましては、中に入れると。相談によって入れるという記載もしてありますし、用水路の組合の皆さん方にはそうやって入っていただいているというお話も聞いているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  聞いているところでありますというけれども、それは担保されていないでしょう。ここには、本当に「防衛施設周辺地域の地域環境整備事業はもとより、市民への波及効果のある防衛関連事業に関係機関と情報共有を図りながら事業の導入を積極的に推進する」といいながら、協力しながら、ところが市民の生活環境整備どころか、村岡市長になってから、市民が全く入れない、ここ数年全くワラビとりすら入れない状況なんです。この文言は全く間違っていますよ。そう思いませんか。  何日入れましたか、去年。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  平成二十九年度の霧島演習場立ち入り可能日につきましては、二十五日ということになっております。場合によって、立ち入り可という日が三十八日、立入禁止日が三百二日ということになっております。 ○十三番(西原政文君)  四月、五月の採草日とワラビとりの時期に何日入れたですか。それ、いわゆるあそこには、薬草などもあって、市民の皆さんは昔からとりにいっておられたんですね。ところがもうそれが、全くできない、ましてや水路管理に入るにしても、随分とそのシーズンは通れないというのが状況ですので、これについては、もっと最大の努力と、市民がそういった慣例としたワラビとりや薬草をとる時期とか、そういうとこは入れるようにしなければならないものを、全く市長はそういうことをされずに、そして村岡市長になってから入会権が侵害されたというのが現実ですので、これについては、市長は本当に、この施政方針の中では触れられておりませんけれども、いいことばかりがこの部分については書かれている。市民の権限が現実ですので、そのことを認識されているものかどうかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  施政方針の中身とは大分違ってきておりますが、ここにはそういったことはもちろん触れておりません。ただ、演習場の使用協定の毎年の見直しであったり、そういった部分では調整しておりますので、ここで答えるべきかどうかはわかりませんが、ある程度の合意形成はもちろん、湧水町も含めてさせていただいているところでございます。 ○議長(上原康雄君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 二時  四分                     開議 午後 二時 十五分 ○議長(上原康雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○十三番(西原政文君)  先ほど霧島演習場についてお尋ねをしたわけなんですが、年間二十五日は入れたと、そこでお尋ねいたしますが、当然これはえびの市民は演習場に入れることになっていたわけなんですが、この中で、霧島演習場使用協定というのがあって、この中にこれが規定がされているわけなんですけれども、これについて、これはまだ今現在有効なものとなっているものかお聞かせください。(発言する者あり)  使用協定についてはいいですけれども、この使用協定は今でも有効なんです。ですから、そのときに、このえびの市民の入会権が認められているということなんですが、えびの市民が山菜をとるに行く四月は何日入れたものか教えてください。(発言する者あり)  これについては、「引き続き市民の良好な生活環境保全のため」と記されているもんですから、市長にお答えいただきたかったんですが、またの機会にしたいと思います。  次に、学校教育の充実と、市長はこれまで随分と力を入れていただいたのは本当にありがたいことであります。この教育環境の整備について、これまで定例会等でも何人かの議員が要望される中で、これが施政方針に記されました。平成三十年度から全小中学校の教室に空調設備の整備を進めるというふうにありました。市長としては、この計画は、空調設備は、いつまで終えられる予定かお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  議会のほうからもなるだけ短い時間でということで、教育委員会のほうでも予算要求等努力をしていただいておりますので、本年度の予定につきましては、教育長をして答弁をしていただきたいと思います。
    ○教育長(萩原和範君)  平成三十年度いっぱいで前回お示ししました議員たちから先に何で中学校だけかと、小学校は後回しになるのかといったこと等々もございます。今、内定を前回の中学校等のものについては、文科省から内定をいただいたところでございます。あとの小学校等につきましては、まだ返事はいただいていないところではございますが、平成三十年度いっぱいに全て完了はする予定でございます。 ○十三番(西原政文君)  平成三十年度いっぱいで、まず中学校は確定をしたんだと聞こえました。そして小学校については、平成三十年度以内に進めたいという意向があられるようでありますので、よく理解できました。  続きまして、同じく、郷土文化の継承と新しい文化の創造とありますけれども、今回発掘調査をこれまで行っていた桑田遺跡、二本杉遺跡、元巣塚遺跡の調査報告書を刊行するとありましたので、これについては、これが完成して、閲覧できることを楽しみにしておりたいと思います。  この調査報告書は、楽しみにはしているんですが、いつごろまでにできますか。 ○社会教育課長(領家修司君)  平成三十年度予算で今回、お願いしておりますので、早い段階でお願いというか刊行できるように頑張ってまいります。 ○十三番(西原政文君)  それでは、次に十一ページでお尋ねをいたします。  子育て支援対策につきまして、先ほど子ども食堂の話が出ましたけれども、これは市民団体の中に子ども食堂が今つくられ、これを支援を行ってまいりますとありますけれども、これは市長は貧困対策ではないとおっしゃったんですが、そのつもりでやっているんではないということでもあるんですけれども、居場所づくりだとおっしゃったですね。本当に子どもの居場所づくりについては、非常にいいことであるなと思って見させていただいているんですが。  子どもの貧困、いわゆる貧困というのをどのように見て、今後どのようにこの対策を打たれるものか。と申しますのは、生活保護基準を引き下げたことによって、子どもの貧困の見方が基準が下がってきているんですね。これらについてはどのように把握して、この貧困対策を取り組んでいくものか、今後の対策をお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  子どもの貧困の対策につきましては、えびの市のほうでも計画をつくっているところでもございますし、財政的な貧困という見方だけではなくて、いろいろな教育を受ける機会、家で親から勉強を習ったりとか、そういったことがなかなかできない子ども、そういったものも含めて、子どもの貧困対策という形で考えておりますし、具体的な計画もできておりますので、それに準じて進めていきたいと考えております。 ○十三番(西原政文君)  私はこの子ども食堂が前々回あたりでしたかね、議会の中で議題になったときに、そこに行ける子どもはいいけれども、行けない子どもが大変なんだよなと感じたんですけれども、そういったところの検討は、支援策を行ってまいりますとありますけれども、ここに参加できる子はいいけれども、そこに参加まですらできない子どもたちの対策は、今回の施策、またこの施政方針の中では検討はされなかったものかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  施政方針の中では、そういった施政方針をつくる上での検討というのは、もちろんないわけでありますが、子ども食堂につきましては、おなかがすいているという、御飯をおうちで食べられないというだけではなくて、いろいろな形で家で一人でいる子どもであったりとか、親と大人と話す機会がない子どもであったりとか、そういった子どもたちの受け皿ということで、それを地域が支えていくというところが、一番ポイントでございまして、当然、子ども食堂だけで子どもの貧困であったりとか居場所が全てカバーできるとは思っておりませんので、ここに来れない、当然、行けない子ども等も出てこようかと思っております。ですので、特に、先ほども言いましたように、地域運営協議会のような学校単位でこういった取り組みをしていただければ、子どもたちも行きやすいのではないかということで、すそ野は今後広げていきたいなとは考えております。 ○十三番(西原政文君)  えびのにおける子ども食堂というのは、大都市での子ども食堂とは若干ニュアンス的に違うだろうと思うんですね。ですから、それよりも本当に子どもたちが健やかに育てられるような、そういった環境づくりが、今回のこの子育て支援対策施政方針をいよいよ具体化されていかれるんだと思いますので、そこら辺が図られていくものと思っております。  次に、十四ページの水道事業につきましてお尋ねをいたしますが、施政方針とあわせて、えびの市水道事業経営戦略、並びに新年度の水道計画についてお尋ねをいたしますけれども、この中には、老朽化した施設の更新を行うとともに、引き続き給水区域内における水道未普及地区の解消対策としての配水管経費の一部負担事業を実施してまいりますとなっています。  水道の未普及地区、これは世帯数では約何世帯ぐらい残っているものか、これをどこまで未普及地区の解消に進めていくものか、お聞かせください。 ○水道課長(原田和紀君)  平成二十八年度における上水道の普及率が、八八・二%でございます。計画給水人口二万人に対しまして、給水人口が一万七千六百三十二人で八八・二%でございます。その未普及の負担事業でございますが、これは上水道の給水区域内での未普及地区ということでございますので、そこが何世帯あるかというのは、済みません、正確には把握はいたしていないところでございます。(発言する者あり)  済みません、訂正をさせていただきます。普及率でございますが、計画給水人口を分母として給水人口が一万七千六百三十人でございますので、八八・二%ということで、済みません、訂正をさせていただきます。 ○十三番(西原政文君)  この施政方針の中で、「上水道の普及または未普及地区の解消の対策をとる」と書いてありますので、これは、市長はこの未普及地区、現在、今、給水地区というのと未普及地区というのがありますが、この違いは何だと思っておられますか。 ○市長(村岡隆明君)  私たちが管理している水道の給水区域内にあるかないかということだと思います。 ○十三番(西原政文君)  今回のこの計画を見てみますと、本当に値上げありきの心配をするわけなんですね。先ほども述べられましたけれども、質疑の中でありましたけれども。本当に市民が望むものというのは、安心安全な水であって、これを本当に沢水であったり、そういったことを利用するような地域がえびの市内にあってはならないのではないかなということで、市長もここに施政方針を述べられていると思うんですけれども。  この未普及地区を本当になくして、誰でもが安心安全な水を使える、それとあわせて、ようにしなければならないと思うんですけれども、市長もそのように思っておられると思うんですが、第一水源、今この中にも又五郎谷から取水していることが述べられ、また第二水源を今回新たに設けられたんですけれども。えびの市には、この二カ所ではなかったはずなんですね、水源池が。この給水事業経営戦略の中には、この二カ所しか触れられていないんですね。それ以外には、取水できるところ、水源池はないですか。 ○水道課長(原田和紀君)  御指摘の水源の件ですが、基本的には又五郎谷の一本でございまして、予備水源といたしまして、過去に白鳥とか榎田とか、今もございますが、真幸第三水源といったところがございます。  現在、まだ施設が運転可能なものが真幸第三水源、それと運転は電気もとめて実際停止をいたしております、災害時に必要があれば応水拠点となり得る榎田のポンプ室といったところが、予備水源として保有はいたしているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  議案第十号並びに議案第四十二号を見る中で、本当に第二水源をつくった、これまで黒字経営になる中で、水道料金を若干下げましたね。ところがその後、今後の見通しについては、十三ページで資金残高がグラフとして出されているんですけれども、こういった第二水源に多額の費用を要して、その後、こういった値上げ案の提案に近いような事業計画をつくられる。そういった見通しもない中で、第二水源に取りかかれたものか。市長は、このことは御理解いただいた上で、これまでの事業を進められてこられたのか、市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  施政方針からはずれておりますが、ほかの案件の中での御質問だと御理解いたしますが、当然給水人口は減っていく見込みがございますし、ただそういった中でも水源が一本というのは、今後大きな地震等が想定される中で、安全管理上も難しいということで、第二水源を開発いたしましたので、将来的にも水道料金の値上げというのはやむを得ない部分があると考えております。 ○十三番(西原政文君)  本当に利用者をふやすことが、未普及地区の解消対策をすることが、こういった利用者もふやしていき、それには工事費も必要ですけれども、排水管の布設経費の一部負担事業を実施してまいりますとなってはいるんですけれども、本当にこの水道事業が安定していなければならないと思うんですね。そのためには給水人口をふやす、また、未普及地区の解消を全地区に進めていく必要があるのではないかなと思いながら、市長がここに「未普及地区の解消対策としての配水管経費の一部負担事業を実施してまいります」というのも、これは具体的にはどういうことをしていくと、市長はこの施政方針で述べられているんですか。 ○市長(村岡隆明君)  ここに記載してありますのは、前段にありますように、引き続き、これまでもこの事業を行ってきているわけでございますが、給水区域内における、えびの市の上水道の区域内にあるんだけれども、水道をまだ使っていただいていない方が一部いらっしゃると。そういった方々が配水管を布設の助成をすることで、市の水道を使っていただく。その後押しをする事業を引き続きやっていくということでありまして、市内全体に上水道を広げていくということではございません。給水区域内における未普及地区の解消ということをここに記載しているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  わかりました。いわゆる本管は近くを通っているけれども、家庭に引き込んでいない、その本管からの取り入れ事業をここで一部負担をするという、そういう意味ですか。 ○市長(村岡隆明君)  そういう事業を過去から行ってきているところでございます。ことしもやるということでございます。 ○十三番(西原政文君)  これまでもそういった要望というのは、私はちょっと、ですから、未普及地区と給水区域の違いは何かとお尋ねしたんですけれども、私が理解が浅かったようです。これについては、非常にいいことですし、利用者をふやしていくことにつながりますので、そういうことでしたら理解いたします。  あわせて、未普及地区ではなくて、給水区域外のやっぱり拡大も求められていると思いますので、そういったところも市民の声があることを御承知おきください。  次に、議案第十号について再度お尋ねいたします。施政方針は終ります。  今回のこの事業計画というのは、本当に給水人口をふやすことが重要であって、未普及地区も解消しながら、そして区域外のところも解消しながら、本当に給水人口を広げていくことが水道会計の節約にもなるのではないかと思いますが、今回、市長は先ほど、いずれは上げなければならないということを申されたんですが、市民にはそういった値上げについては、本当に願っているどころか、残念な思いをされる声が随分あるのではないかなと思いますけれども、これはこの料金の推移についての、今後の、ここに十三ページに述べてあるんですが、市長から、この説明をお願いをいたしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  その点につきましては、水道課長をして答弁をいたさせます。 ○水道課長(原田和紀君)  御指摘の料金改定についてでございます。現状で、このまま水道事業を運営していった場合の試算をいたしております。その場合に、前提条件といたしまして、給水人口が減少していく、給水収益が減少していく、投資的事業も一定額で投資をしていく、八千万円程度ですが、そういった試算をする中で、このまま推移いたしますと、現金が減少していくことになります。平成四十一年度ぐらいから現金の残高が一億円を割りまして、数年後には現金が枯渇するという試算が出ております。  したがいまして、当然ながら、これを回避する手段として、経営努力が必要になってくるわけでございますが、そのいろいろな経営努力をいたしましても、回避が困難と。最終的には料金改定をお願いせざるを得ないというシミュレーションになってございます。  仮に、今、試算をいたしております平成二十二年度で料金を値下げいたしましたが、その改定前の基準あたりに戻したときに、今後、持続可能な水道事業運営が可能になると。ただしこれも半永久的ではございませんで、あくまでも人口減少は減少していくということに推移が出ておりますので、五年後見直しを行いながら、検証を行いながら、最終的には十年後で、計画そのものが十年でございますので、そのサイクルで見直しをかけていきながら、現状に沿った形で、必要があればまた料金改定というお話が再浮上するかもしれませんし、必要以上に人口減少が少なくて、給水収益が保てるようであれば、現状の一回の改定で、まだしばらくいけるといったような方向性が見出せるのかなと思っています。  第一段階目といたしましては、そういう長期スパンに立った形で、早目に第一段階目の料金改定はしておく必要があるということでの計画になっているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  こういった見通しは、いつごろつくられたものか、これはこれまでそういった見通しは持っておられなかったんですか。やがては値上げをしなければできないというような見通しというのは持っておられたんでしょうかね。そういう予測やそういった試算というのはされずに来られていたものかお聞かせください。 ○水道課長(原田和紀君)  先ほども申し上げました平成二十二年度改定におきまして、そこに至るまでいろいろなシミュレーションをいたしております。その中で、平成二十年度台後半に赤字が続くということもシミュレーションしております。その後、黒字に転嫁していくというようなシミュレーションをいたしまして、料金値下げに踏み切った経緯もございます。  ただ、十年近く経過する中で、いろいろな状況も変化してきております。当時の人口減少以上の減少傾向にあるのも一つですし、予想以上の新しい施設のランニングコストの増加も出ております。それが若干ずつの開きが出ているのも確かでございます。あと、当時の計画になかった事業等も出てきてございますので、予測し得なかった部分も出ております。したがいまして、当時としては、前回の料金改定時には、その料金値上げというところは想定していなかったものでございまして、ただ、数年前から、こういうシミュレーションをいたしまして、料金改定の必要が出てきている傾向にはあるとは認識をしていたところでございます。 ○十三番(西原政文君)  水道財政が本当に厳しいのは一定は予想はされていたと思うんですけれども、今回のこれは第二水源の負担というのは、これに大きく影響するのではないかと思いますが、どのように見ておられますか。 ○水道課長(原田和紀君)  御指摘のとおり、負担というのは大きいものがございます。これによりまして、減価償却費だけでも年間五千万円、六千万円は増額となりますし、ランニングコストとしても一千万円から二千万程度費用の増加ということにはなります。  ただ、先ほども申し上げましたように、前回の料金改定時に水源開発の費用もシミュレーションはしてございますので、そこまで大きく料金改定に影響があるとは、これをもって料金改定ということではございません。先ほども申し上げましたように、いろいろな条件が当時と少しずつ開きが出てございますので、そこに原因があると分析をしているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  減価償却は年間五千万円からとおっしゃったんですけれども、とすると、十五年償却をすると、七億五千万円、やっぱり本当にそういったものが大きく影響してきたんだなと私は思うんですけれども。  この水源のあり方ですよ、もともと。これ、先ほども担当課長は榎田、真幸、白鳥とおっしゃったですかね、昔は。そういったところの利用というのは、利用計画はせずに、こういった今回のこの事業計画はつくられているんですか。そういったところの、これまで利用可能なところというのは、されてなかったですよね。なかなか議会の中でもそういったところの答えは出てこなかったんですが、ずっと見ていて。それで今回、これを見てみますと、又五郎谷と第二水源が給水源として計画をされている。本来はそういった事前に使えるところを使って事業計画を進めるならば、そういった水道会計の圧迫もなかったのではないかなと思うんですけれども、そういった検討は十分されていたんですか。 ○水道課長(原田和紀君)  まず、白鳥につきましては、もう早い段階で廃止をいたしております。榎田ポンプ室につきましては、水量の減少等がございまして、安定水量が確保できないということも背景にはございましたので、繰り返しですけれども、緊急時のみ使用するという位置づけにいたしております。  また、真幸第三水源につきましては、現在、従来の使用も若干の使用、川内川の伏流水になります。水量としてはそこまで大きくございませんで、現在も使用は可能なんですが、白濁が今見られますので、それを、今、配水することが実質不可能な状態になっております。 ○十三番(西原政文君)  今回のこの経営戦略の中には、そうやって、白濁はあるとおっしゃるけど、そういったところの整備計画も載っていないんですよね。ですから、本当に水が足りなくなるということで、第二水源だけを追いかけた状況があって、榎田の取水口も吸水口も、私が見に行くと、いっぱいあるんですけれども、あそこら辺の管理もされていないのではないかと。また、それを利用する計画もなかったのではないかなというのが見られる中で、第二水源をつくる、そしてボーリングをする、工事をする中で、やっぱり水道会計の特別会計を圧迫したのではないのかなと思ったわけですから、質問、お尋ねしているのですが。  そういったことをせずにおって、第二水源、第三水源を求めて、やっぱり水道会計を圧迫しているのが現実だと思うんですね。今後、今おっしゃったその水源の整備は、また今後それを非常時にでも使えるようなことというのは、この経営戦略の中では検討されたか、されなかったか、お聞かせください。 ○水道課長(原田和紀君)  これまでの考え方の中で、整理はいたしているところでございまして、先ほども申し上げましたように、榎田ポンプ室は現在使用停止いたしているところでございますが、緊急時に給水が可能になるように、そのときは使用をするという位置づけにいたしております。  また、真幸第三水源につきましては、白濁の問題がクリアできれば、同じように給水の使用としても使用が可能でありますし、また、一部配水管に足してやるような従来の使い方もやりたいというのは、もう、そういう位置づけには以前からいたしているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  水道事業については、本当に値上げありきの、値上げをしなければならないというような状況に追い込まれてきているというのは、今、これまでの水道行政の中でわかるんですけれども、やっぱり市民の皆さんの悲しい顔が目に浮かぶことを表明しておきたいと思います。  次に、議案第十一号についてお尋ねをいたしますが、えびの市におけるあらゆる差別をなくし人権を守る条例を条例として提案をされました。私はこの議場で、再三、何回か取り上げたことがあるんですけれども、私は部落差別というのは、決してあってはならない。私は子どものころより、また、愛知県に集団就職で出ていった折、またえびのに帰ってきた折からも、やっぱりそういった現実を見てまいりました。ところがそれでも、しかし今日、私はもう本当に部落差別というのは、解消に向かっているんだなと思っております。私の友人たちも、幼少のころより随分おりましたので、そういった差別を受けた方々がですね。今でも懇意にさせていただいておりますけれども。  ところが、殊さらこの部落差別というのが取り上げられて、今回新たにあらゆる差別をなくし人権を守る条例として、この条例文の中に、第一条の中に、二行目に入っているわけなんですが、まだ部落差別が残っていると市長は認識されているものかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  はい、認識しております。 ○十三番(西原政文君)  認識している、私はこれはもう本当にそういった差別はなくなって、もうかえってこういった条例をつくることによって、また部落差別を助長するのではないかと、そう思うわけです。  ですから、調べてみますと、全国には、あらゆる差別をなくし人権を守る条例というのが全国につくられています。この中には、この部落差別をはじめという、この構文が入っていない条例をつくっているところも数多くあります。入っているところもあります。  ですから、そういった中で、これについて、もう深くは聞きませんけれども、ではどういう差別が残っていますかと思うんですけれども、本当にこの言葉というのは、私はもう入れなくてもいいのではないかと。本当に障害者の方々の差別や性による差別なども本当にあって、私は人権というのは守られるべきだし、そういった差別というのは、全てに含めて人権という言葉ででも差別をなくし人権を守る条例でいいのではないかなと思うんですが、再度お聞きしますけど、私はこの「部落差別をはじめ」というこの言葉というのは、市長はどうして入れようとしたのか、もう一度再度答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  現実に部落差別、僭称用語の発言であったりとか、そういった報告も毎年受けておりますし、改めて国のほうでもこの部落差別はまだ残っているという判断のもと、法の整備がされましたので、やはりえびの市内にはそういった地域もございますので、しっかりそういったことを学んだ上で差別をなくするということで、この「部落差別をはじめ」という文言は非常に大事な部分だと、入れるべき部分だと考えて提案をいたしております。 ○十三番(西原政文君)  市長が差別が残っていると認識されているということで、これを入れられたということでありますから、それはそれで認識の違いでしょう。  議案第十一号については、この条例案というのは、本当に部落差別をなくす上で、あってはならない文言であるということを指摘をしておきたいと思います。  次に、議案第十二号えびの市こころをつなぐ手話言語条例の制定について、私は本当にこの提案を見て、本当にうれしく思いました。これまでろうあ者の方々、もう随分友人たちもおりましたので、思い起こせば、手話を初めてではないかもしれませんけれども、えびので普及したのは私の先輩岩元定子さんが現役市議会議員のころ、手話サークルを立ち上げられたのを覚えていますけれども。これが今回、条例として出された。これには本当に田口議員が前々回、この問題を取り上げて条例化された、本当にすばらしいことであったという評価をしておきたいと思います。  それで、具体的には、これについて今後どのような計画を持っておられるものか、先ほどもありましたが、重複する面もあると思いますけれども、市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には、今回の条例をお認めいただきますと、施策の推進、一番最後のほうにも書いてありますが、市の役割であったりとか、事業者の役割、学校における理解の促進、施策の推進、具体的な中身についてはここでは明記はしておりませんけれども、手話が言語であるという認識を持つ人を一人でもふやすことで、障害を持った方も同じように、住みなれた地域で暮らせる状況をつくりたいと思っておりますので、そういった普及活動であったり、具体的な活動に対して、今後は予算計上、そういったものも必要になってくるところがあるのではないかとは考えております。 ○十三番(西原政文君)  それが本当に障害のある者も、障害のない者も、健常者も身障者も平等に同じように、本当に安心して暮らせるえびの市であることを願いたいと思います。  次に、議案第十三号えびの市産業団地整備事業特別会計条例の制定について及び議案第四十一号平成三十年度えびの市産業団地整備事業特別会計予算について、これは私の所管する産業厚生常任委員会に付託されますので、担当課の答弁は要りません。市長のお考えだけをお聞きしておきたいと思います。  きょうの質疑の中で、なぜ産業団地となったのかなというのが疑問ではあったんですが、これは工業団地ではなくて、産業団地として条例化を出され、前回、これまで提案されていたわけなんですが、市長が今提案をされている一工区、また二工区も含めて、えびの市でも優秀な水田地帯であります。ところがこれは東西に連担する本当に優良な農地を、この中に産業団地をつくるという、これについて市長は心は痛まないものか、農業を基幹産業だといいながら、こういったすばらしい区画が整理された、そういった農地を潰すというか、そこの中につくるということは、市長は心は痛まないものかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  当然、農地という形では形が変わるわけでございますが、農工団地ということで、農業をされている方が兼業で働ける場の制定という枠の中で、国のほうも法整備が行われて、対象業種が広がったわけでございます。このことが成功されれば、もちろん地権者の皆さん方も賛同いただいておりますし、いい成果が出るものだと思っておりますし、農業の振興につきましては、当然、これまで以上に進めてまいりますが、いい結果が出るとは考えております。 ○十三番(西原政文君)  いい結果が出るだろうと考えているということですね。本当に農業委員会としても、本来は東西南北に農地を優良な土地については、これも白地転用しないというのが基本に言われているようなんですが、そういった優良農地にこういった施設をつくるというのは、本当に基幹産業を農業と標榜するえびの市としてはどうであるものか、市長のお考えをお聞きしたわけなんですが。  この地に、こういった産業団地整備事業を進めるというのについてのハードルがまだあると思うんですが、どのようなハードルがあるとお考えかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  当然、まだ土地の買収も進んでおりませんし、これからそういった土地の検査であったり、今回予算計上しておりますこの設計の中でもいろいろな課題が出てこようかと思っておりますので、そういった部分をクリアする、もちろん課題はまだまだたくさんあると考えております。 ○十三番(西原政文君)  この地に、この事業を進め、予算措置までされているわけなんですけれども、この地につくることが、本当に望まれている方も現実にはおられると思います。今回も陳情書も出ておりますので。ところがこれを望まない方もおられるわけなんですね。このことはおわかりだと思うんですけれども。こういったこの農地を職場として使っている、西郷営農の方々とは話し合いはされたものか、お聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  これまでもこの件は何回も答弁させていただいておりますが、西郷営農の皆さん方ともお話しをしながら、新しい営農組織を立ち上げられましたので、市としてもしっかりサポートをさせていただいているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  もう一つ、排水予定地として、堂本川、新田川へ排水を計画されていますけれども、これについては、市長は関係団体との同意が必要だと思っておられるか、必要ないと考えておられるか、お聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  水利組合の皆さん方とは情報共有もしておりますし、最終的には当然そのほかの周りの皆さん方との合意形成等ももちろん必要になってくると思っております。当然、現在でもいろいろな形で要望を受けているところもございますので、それはまた工業団地とは別な形で解決する方法で予算計上もさせていただいているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  これまでも確認をしてきましたけれども、この堂本用水、新田川用水というのは、最終は吉松まで行くんですね、湧水町まで。これらの水利組合、水利権者の同意は要ると考えておられるか、再度確認します。 ○市長(村岡隆明君)  当然、今進出してくる部分が、今必要とされている水を全部使ってしまうとか、そういった会社でもございませんし、当然水質の汚濁に関しては、国の厳しい法律がございますので、そういったもので取り締まりはもちろん行われるわけでございます。下流の皆さん方には、そういった影響はないと考えております。 ○十三番(西原政文君)  ですから、聞いてますがね。同意は必要だと考えるか、必要でないと考えるかと聞いているんです。 ○市長(村岡隆明君)  必要ないと思っております。 ○十三番(西原政文君)  必要ないと考えていると確認していいですか。 ○市長(村岡隆明君)  当然、コカ・コーラが進出してこられたときも、工業用排水は川内川に流されるわけでございますが、その下流の方々の同意というのはもちろんとって進んでいるという状況ではございませんので、もちろん地元の水利組合の皆さん方とはいろいろ意見交換をしなければいけないと思っておりますが、下流の湧水町であったり、そういった皆さん方の全員の同意が必要だとは思っておりません。 ○十三番(西原政文君)  そうやってさらっと言われましたけれども、春になると湧水町から柳水流から、亀沢から向江地区の方々が、あの水路の掃除に来られるんですよね。道義的にもそれでいいんですか。水路管理は、この方々が胴長をはいて管理に来られるんですよ。それでもいいと思っておられますか。 ○市長(村岡隆明君)  今回の予算とは全然関係ない部分でありますけれども、当然、堂本用水路には影響はないと、しかも水質も影響がないですし、必要としている水が下流に流れなくなるというようなことでもないですので、そういった影響はないと考えております。 ○十三番(西原政文君)  市長がそういうおつもりでおられるということで理解しておきます。  春になると、本当に先ほど申し上げた地域の方々が十キロ以上さかのぼってこられて、管理をされておりますので、私はその心情から聞いて、同意を得る必要はないのかと確認をしましたら、市長はしなくてもいいんだとおっしゃいました。そのお言葉に変わりはないですね。もう一遍確認します。 ○市長(村岡隆明君)  はい、ございません。 ○十三番(西原政文君)  それでは、次にお尋ねをいたしますが、この議案第四十一号平成三十年度産業団地整備事業特別会計予算についてお尋ねしますけれども、今回は歳入として、市債だけ、市債のみ、九千八百五十万円として書かれているわけなんですが、これについて、これは市長の見通しだけで結構です、詳細については必要ではないですが、最終的に市長はこの特別会計の最高額を、数年にわたるとは思うんですが、これの特別会計の金額は幾らになるまでやると考えておられるものか、お聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  当然借り入れが始まって、先ほども企業誘致対策監が申し上げましたとおり、返済もスタートしてまいります。ですから、その年度年度の累計、年度年度の状況というのは、今正確な数字は出せませんけれども、当然事業費が一十九億円程度と見込んでおりますので、累計としてはそれぐらいの予算規模になると考えております。 ○十三番(西原政文君)  累計で、今一十九億円とおっしゃったですけれども、それは試算表はみずからもうつくられたんですよね。つくっておられれば、詳細については要りません。つくっているかどうかだけお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  以前に議員たちにも配付をしてあると思います。一十九億円程度の事業費で、全て売れた場合で一十五億円ぐらい歳入が入ってきて、一般会計からの負担というのが四億円から五億円程度残るという試算は既に示してあると思います。 ○十三番(西原政文君)  いわゆる試算というのは、私どもに示されたあれから変化はなかったということですか。はい。  もう一つお尋ねいたしますが、先ほど質疑の中でありましたけれども、商業関連企業と交渉を良好な関係で進めているということなんですけれども、これができなかった場合は、また新たに考えなければいけないと答弁されました。これについて、私は不安要素を抱えているんですね。こういった負担を市に、これが人吉や高原やこういったところが本当に来ないというのは、いわゆる労働力人口がないことと、企業のニーズがないことによって進まないのではないかなと思っているんですけれども。えびの市において、そういった事態が起きたときに、誰が責任をとるのか、これについてお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  当然、一か八かの勝負をやっているわけでございませんで、先ほど申し上げましたような企業が具体的な話を持ってきておりますので、現在進めております。現時点では、来ないときのシミュレーションというのはもちろんしていないわけでありますが、来なければほかを見つけると、これしかないというふうに思っております。逆に、ここで今のこのチャンスをなくするということのほうが、えびのにとっては大きなデメリットだと考えております。 ○十三番(西原政文君)  私はこれまでは企業誘致、いわゆる流通関連では大した雇用の場にはつながらないんじゃないかなと思っておったわけなんですが、商業関連で三百人ほど雇用すると市長は、そういった展望を持っておられるようですので、そういった場合もあるのかなと思いながらも、ところが、先ほどの答弁を聞いて、かなりまだ不安要素を抱えているなと聞こえました。  それで、そういった場合に、誰が責任とるんだと言いましたら、市長は答えられませんでした。再度の答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  当然、来たときも来ないときも、市政運営の全ての責任は私が負っておりますので、どういう状況になっても責任は私がとるべきだとは思っております。 ○十三番(西原政文君)  どのようになっても、よくても悪くても私がとる、その責任のあり方はどういったとり方をするんですか。 ○市長(村岡隆明君)  現時点でだめになることは想定しておりませんので、責任のとり方は考えていないところでございますが、あらゆる方法で成功させるということが、一番の責任のとり方だと思っております。 ○十三番(西原政文君)  ありがとうございました。 ○議長(上原康雄君)  ここで、先ほど遠目塚議員の質疑に対する介護保険課長からの発言の訂正の申し出があります。発言を許します。介護保険課長
    介護保険課長(川田伸一君)  先ほどの遠目塚議員の施政方針の質疑の中で、かおの見える福祉の充実、高齢者福祉事業の中で、はつらつ百歳体操の会場のお尋ねで、実施会場を六十五会場と申し上げましたが、五十五会場に訂正をお願いします。失礼します。(発言する者あり)  申しわけございません。五十六会場を五十五会場に訂正をお願いします。 ○議長(上原康雄君)  ほかに質疑の通告はありません。以上で質疑を終結いたします。  お諮りいたします。諮問第一号人権擁護委員候補者の推薦について、議案第三号公平委員会委員の選任についてから、議案第七号えびの市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正についてまで、及び議案第二十五号平成二十九年度えびの市一般会計予算の補正(第十号)についてから、議案第三十号平成二十九年度えびの市病院事業会計予算の補正(第三号)についてまで、以上十二件については、議会運営委員会の決定のとおり、会議規則第三十六条第三項の規定により、委員会への付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  御異議なしと認めます。よって、諮問第一号、議案第三号から議案第七号まで、及び議案第二十五号から議案第三十号までについては、委員会への付託を省略することに決定いたしました。  議案審議結果表等の配付のため、しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 三時 十八分                     開議 午後 三時 三十分 ○議長(上原康雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  これより討論に入ります。討論はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  討論なしと認めます。  以上で討論を終結いたします。  これより採決に入ります。まず、諮問第一号人権擁護委員候補者の推薦についてを採決いたします。  諮問第一号は、別段異議はないと回答することに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  御異議なしと認めます。よって、諮問第一号は、別段異議はないと回答することに決定いたしました。  次に、議案第三号公平委員会委員の選任についてを採決いたします。  議案第三号は、これに同意することに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  御異議なしと認めます。よって、議案第三号は、同意することに決定いたしました。  次に、議案第四号教育委員会委員の任命についてを採決いたします。  議案第四号は、これに同意することに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  御異議なしと認めます。よって、議案第四号は、同意することに決定いたしました。  次に、議案第五号えびの市一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について、議案第六号えびの市特別職の職員で常勤のものの給与及び旅費に関する条例及びえびの市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部改正について、議案第七号えびの市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正について、議案第二十五号平成二十九年度えびの市一般会計予算の補正(第十号)について、議案第二十六号平成二十九年度えびの市国民健康保険特別会計予算の補正(第四号)について、議案第二十七号平成二十九年度えびの市後期高齢者医療特別会計予算の補正(第二号)について、議案第二十八号平成二十九年度えびの市介護保険特別会計予算の補正(第四号)について、議案第二十九号平成二十九年度えびの市水道事業会計予算の補正(第二号)について、議案第三十号平成二十九年度えびの市病院事業会計予算の補正(第三号)について、以上、一括採決いたします。  議案九件については、いずれも原案のとおり可決することに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  御異議なしと認めます。よって、議案九件については、原案のとおり可決されました。  これより付託を行います。ただいま議題となっています議案第八号から議案第二十四号まで、議案第三十二号から議案第三十六号まで、及び議案第三十八号から議案第四十三号まで、以上二十八件につきましては、議席に配付いたしております議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。  お諮りいたします。議案第三十一号につきましては、議席に配付しております平成二十九年度予算審査特別委員会の設置についてのとおり、議長を除く全員をもって構成する特別委員会を設置し、これに付託の上、審査いたしたいと思います。  なお、当該特別委員会の設置につきましては、付託案件の採決をもって終了することといたします。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  御異議なしと認めます。よって、お諮りのとおり、議案第三十一号については、平成二十九年度予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決定いたしました。  この際、お諮りいたします。ただいま設置されました特別委員会の正副委員長は委員会条例により互選することになっておりますが、この手続を省略し、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  御異議なしと認めます。よって、互選の手続を省略し、議長において指名することに決定いたしました。  それでは、申し合わせに基づき、正副委員長を指名いたします。平成二十九年度予算審査特別委員会委員長に北園一正議員、副委員長に遠目塚文美議員を指名いたします。  お諮りいたします。議案第三十七号につきましては、議席に配付いたしております平成三十年度予算審査特別委員会の設置についてのとおり、議長を除く全員をもって構成する特別委員会を設置し、これに付託の上、審査いたしたいと思います。  なお、当該特別委員会の設置につきましては、付託案件の採決をもって終了することといたします。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  御異議なしと認めます。よって、お諮りのとおり、議案第三十七号については、平成三十年度予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決定いたしました。  この際、お諮りいたします。ただいま設置されました特別委員会の正副委員長は、委員会条例により互選することになっておりますが、この手続を省略し、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  御異議なしと認めます。よって、互選の手続を省略し、議長において指名することに決定いたしました。  それでは、申し合わせに基づき、正副委員長を指名いたします。平成三十年度予算審査特別委員会委員長に北園一正議員、副委員長に西原義文議員を指名いたします。  日程第三、陳情第一号を議題といたします。  陳情第一号につきましては、議席に配付いたしております陳情文書表のとおり、産業厚生常任委員会に付託いたします。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  お諮りいたします。明日三月一日から十二日までは、委員会審査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原康雄君)  御異議なしと認めます。よって、お諮りのとおり休会することに決定いたしました。  次の本会議は、三月十三日午前九時三十分から開き、一般質問を行います。  本日は、これをもって散会いたします。                     散会 午後 三時三十八分...