えびの市議会 > 2017-06-08 >
平成29年 6月定例会(第 4号 6月 8日) 一般質問

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  1. えびの市議会 2017-06-08
    平成29年 6月定例会(第 4号 6月 8日) 一般質問


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    平成29年 6月定例会(第 4号 6月 8日) 一般質問                       平成二十九年六月八日 午前九時三十分開議 第  一 一般質問           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件    一 一般質問 出 席 議 員(十五名)     一番   竹 中 雪 宏  君     一〇番   本 石 長 永  君     二番   遠目塚 文 美  君     一一番   西 原 義 文  君     三番   山 元   豪  君     一二番   西 原 政 文  君     四番   小 東 和 文  君     一三番   蔵 園 晴 美  君     五番   田 口 正 英  君     一四番   宮 崎 和 宏  君     六番   井 上 義 人  君     一五番   栗 下 政 雄  君     七番   北 園 一 正  君     八番   上 原 康 雄  君     九番   池 田 孝 一  君
    欠 席 議 員(なし) 議会事務局職員出席者   事務局長      坂 本 和 彦 君  議事運営係    杉 村 勇 祐 君   事務局次長     外 村 幸 一 君   議事運営係長    鶴 田 淳一郎 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長        村 岡 隆 明 君  農林整備課長   寺 園 久 志 君   副市長       杉 元 真 一 君  学校教育課長   川 野 利 光 君   教育長       萩 原 和 範 君  社会教育課長   領 家 修 司 君   総務課長      宮 浦 浩 二 君  福祉事務所長   田 中 良 二 君   企画課長      谷 元 靖 彦 君  健康保険課長   大木場   操 君   財政課長      山 口   忍 君  介護保険課長   川 田 伸 一 君   基地・防災対策課長 黒 木 良 二 君  観光商工課長   吉 留 伸 也 君   市民協働課長    藺牟田 順 子 君  市民環境課長   林   敏 廣 君   財産管理課長    築 地 厚志郎 君  市立病院事務長  馬越脇   浩 君   建設課長      森   隆 秀 君  地方創生対策監  塩 田 康 一 君   畜産農政課長    米 倉 健 一 君  企業誘致対策監  松 葉 洋 之 君                     開議 午前 九時 三十分 ○議長(竹中雪宏君)  ただいまから、本日の会議を開きます。  本日の会議は、議席に配付いたしております議事日程第四号によって進めます。  これより、本日の日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。  本日は、北園一正議員、宮崎和宏議員蔵園晴美議員西原政文議員の四人を予定しております。  まず、七番北園一正議員の発言を許します。北園一正議員。 ○七番(北園一正君)  皆さん、おはようございます。本日の一般質問のトップバッターを務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。  今期の最後の一般質問となりました。ここに掲げておりますけれども、私どもは、市民から選ばれた市長と市議会議員は、ともに市民の代表として、それぞれの職務について、市民に対する責任を担っております。市長と市議会が相互に協力、牽制し合うことによって、公正公平な行政運営を行うことが求められております。したがいまして、定例会一般質問で市が行う施策、事業等について質問をして質しておりますけれども、任期中の質問を振り返りまして、市長の答弁、進捗状況についてお伺いをしたいと思います。  まず、通告の市長答弁でございますけれども、飯野高校支援事業についてということで書いておりました。これについては、事業の効果、年度別事業の経費についてということで書いておりますけれども、一番、二番ともに関連がございますので、質問をしたいと思います。  この飯野高校支援につきましては、平成二十三年度に支援事業として予算がスタートしました。このときに、やはりこの効果を継続するためには、どうしても予算も継続して行うべきだということの趣旨の質問をしましたところ、今年度まで、平成二十三年度から平成二十九年度、平成二十九年度は予算でございますけれども、総額四千三百三十五万八千円で、学力向上支援、奨学給付金、それから通学支援等の事業を実施しておりますけれども、これらの支援事業の効果というものがそれぞれあらわれてくる時期かと思いますが、説明をお願いしたいと思います。 ○教育長(萩原和範君)  飯野高校の支援事業につきましては、本格的に取り組みましたのが、本年で三年目ということでございます。その前は、部活動支援等々にしておったということでございますが、現在、国公立大学を始め卒業生の生徒でございますが、進路が全員一〇〇%完成を、それも九年連続するという実績をしているところでございます。  また、えびの市が設置しています学習塾につきましても、生徒の就職、進学に大きく寄与しております。  平成二十九年度は定員割れをしているものの、えびの市内の中学校三年生に占める飯野高校入学者数の割合は、近年では過去最高になったところでございます。 ○七番(北園一正君)  一点ほどお伺いしますが、せっかく今教育長がおっしゃいましたえびの市内からの中学生が進学率も高くなったと、そういったことで、平成二十八年度でよろしいんですけれども、ここを卒業された方々がえびの市内への就職といいますか、就農とか、そういった事例がございましたら説明してくださいませんか。 ○教育長(萩原和範君)  就職した生徒数なんですが、全体で十七名ございます。そのうちえびの市の卒業生が八名でございます。そのうち一名がえびの市への企業へ就職したと聞いています。 ○七番(北園一正君)  人数としては少ないようでございますけれども、こういった支援事業の効果があって、後々はやはりえびの市の担い手として頑張っていただきたいと考えております。  それでは、二番目に入ります。上江小中学校に関する市道の整備ということで通告をしておりましたけれども、この件につきましては、中学校の建設と同時に周辺の歩道を整備をしていただきましたが、今回予算等を見てみますと、西上江校区の歩道整備等が計画されておりますが、この校区について、今後、どういった内容で実施されるのか、そして完成年度はいつなのか説明してください。 ○建設課長(森 隆秀君)  西上江公民館付近の西側約五百二十メートルを事業区間としまして、昨年度、測量等詳細設計を行っております。本年度より用地買収と歩道設置工事を予定し、計画的に歩道整備を行う予定です。  事業期間としましては、今のところでは、平成二十八年から平成三十一年度までを予定しております。 ○七番(北園一正君)  次に、農業振興大会のあり方ということで通告をいたしておりました。  これにつきましては、平成二十六年の三月定例会で、その年の農業振興大会の様子を見て一般質問をしたわけでございますけれども、その後、表彰制度が設けられまして、前年、ことしの農業振興大会を見ますと、平成二十六年度の大会よりも相当盛り上がった動きが感じられますが。  そこで、表彰を行っていただいておるわけですけれども、表彰規定を見ますと、やはり役職経験者十年以上、農業の実績で指導的立場である者、そして市長が特に認める者というようなことで表彰をしていただいておりますけれども、この表彰制度の効果と、現在まで何名表彰されたものか説明してください。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  表彰制度の効果ということでございますが、表彰につきましては、本市の農林水産業の発展に貢献された方を農業功労者として表彰することにより、農林水産業の士気高揚及び地域の農林水産業の活性化に資することを目的として表彰しているものでございます。  効果といたしましては、表彰者の方がその分野でさらなる活躍をしていただくことによりまして、さらなる農業活性化につながっているものと考えております。  また、これまでの表彰者数でございますが、平成二十六年度から実施しているところでございますが、平成二十六年度に七名、平成二十七年度に六名、平成二十八年度に六名、計十九名の功労者を表彰しているところでございます。 ○七番(北園一正君)  今、課長のほうから説明をしていただきましたけれども、表彰を受けていただいた方々について、特に役職経験者、十年以上という方が非常に多いようでございますが、それはそれなりによろしいかと考えますけれども、やはり今後、本当の農業を奨励するためには、本当に現場で営農に取り組んでいらっしゃる方々、例えば青年農業者の方々、例を申し上げますと、花卉栽培、それから園芸、それから畜産等で若い青年の方々が非常に頑張っておられまして、えびの市の農業を支えていただいております。今の規定では、ややもしますと、役職経験者とか、それから、そういうのが多く見られますけれども、やはり青年農業者の皆さんを激励するためには、功労者という名前でございますけれども、奨励賞みたいなものも制度も考えまして、やはりこの青年農業者に対しての敬意を表する制度にしたらどうかと考えますが、市長はどうお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  確かに現在の規定では、役職を長くされた方というのは明確に決まっておるわけでございますが、農業そのもので成果を出されている方であったりとか若い方がその状況をもってさらにやる気を出していただくような部分がまだちょっと弱いのかなという認識は私も持っておりますので、またそういう規定の見直し等はしていきながら、表彰の中身もまた精査していきたいと思っております。 ○七番(北園一正君)  それでは、地方創生事業についてお伺いをいたします。  通告の中で、人材育成という中で、介護士、保育士、農業後継者ということで通告をいたしておりましたけれども、介護士と保育士については、議員の資料によるわかりましたので、今回のこの農業後継者についてお伺いをしたいと思います。  先般の農業関係の中で、市長は、農業後継者が二けたラインになったというようなことで、それぞれの農業政策の効果があらわれたと思いますけれども、この件についていろいろ今回も予算が計上してありますが、この地方創生に関しての農業政策という点について、もう一度説明してください。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  農業後継者というところにつきましては、新規事業としまして、農業継承推進事業を新設いたしております。この農業継承推進事業につきましては、後継者のいない高齢農家の有する農業技術、経営等のノウハウを有効活用し、次の世代に引き継いでいくため事業化したものでございます。  事業内容につきましては、後継者のいない高齢農家と市外から移住し就農を希望される方をマッチングいたしまして、農業経営に必要なノウハウ、そしてまた農地、施設などを高齢農家から移住就農者に継承して、本市の農業の維持発展とえびの市への移住を促進するものでございます。  平成二十九年度につきましては、市内農家、認定農業者の方が対象になると考えておりますが、その方々を対象に、後継者の有無、そしてまたこの事業の活用の意向等を調査することにいたしております。 ○七番(北園一正君)  やはり地方創生を成功させるためには、えびの市の大きな財産であります農業、これらについてを重点施策として実施すべきと考えますので、ぜひ、今説明のありました事業等については、推進を強力にお願いをしたいと考えております。  それでは、起業支援センターについてお伺いをいたします。これについては、平成二十八年の十二月定例会で起業支援センターを立ち上げるという中での質問で、やはり先ほど申し上げましたえびの市にマッチした、えびの市に本当に活性化になる起業家を募集すべきである、そういった方々に頑張っていただきたいという趣旨で質問をしましたところ、市長は、地域資源を活用する起業家を優先するというような趣旨の答弁をいただいておりますけれども、現在、現場のほうで実施されておりますけれども、数名希望者があったとお伺いしておりますが、どういった方々がどういった起業を目指してということで進んでおるのですか、進捗状況を示してください。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  全体の起業支援センターの入居条件につきまして御報告させていただきます。  現在、五名の方が入居していただいておりますけれども、主な事業の内容ですが、太陽光メンテナンスに関する部門、それと介護支援計画ケアマネジャーとしての独立した事業になりますが、介護支援計画、あと要介護者向けのリフォーム事業、それと防災グッズの販売、あとギフト商品の販売に関する事業内容について、起業を目標として取り組んでいらっしゃいます。 ○七番(北園一正君)  十二月定例会では、やはり農業政策、特に労働者を確保するための、そういった起業家が出てくればいいがなという希望を持って質問をしたんですけれども、今のところ、そういった農業に対する起業家というのはないようでございますけれども、今後、どうしても農業の担い手、それから労働力を確保するためには、そういった職種も必要かと考えておりますので、そういったことを頭に入れておいていただいて、支援センター事業を推進していただきたいと思います。  それから、三番目の総合戦略の期間中の実施事業費、四番目の平成二十九年度のアクションプランということは関連がございますので、一括して質問いたします。  総合計画後期五年の実施計画をもとによりまして、総合計画の地方創生のアクションプランが平成二十九年、平成三十年、平成三十一年ごとに示されておりますけれども、その中で、平成二十九年度のアクションプラン掲載事業の計が三十四億一千二百七十二万五千円とありますが、この中で、地方創生の交付金対象となる事業名と事業費を、それぞれ説明してください。 ○地方創生対策監(塩田康一君)  平成二十九年度アクションプランに掲載しております事業のうち、昨年度創設されました地方創生推進交付金を活用した事業としましては、インキュベーション施設を拠点に起業家支援を行います起業家誘致育成支援事業で、事業費は二千二百九十五万円、また地方創生拠点整備交付金を活用した事業としましては、道の駅にアウトドア拠点施設のハード整備を行いますアウトドアシティ推進事業で、事業費は三千一十三万円となっております。 ○七番(北園一正君)  今、対策監のほうから説明をしていただきましたけれども、本当にこの地方創生事業に直接交付金等の対象となる事業というのは、もうわずかな事業でございます。これらについても、地方創生といいながらも、やはり政府が音頭をとるのには、非常に寂しい予算になっておるというような実感を受けますけれども、これらについては今後市長を先頭に、この事業の拡大について努力をしていただきたいと思います。  五番目の体育施設指定管理者施設管理仕様書についてということでございますが、これは平成二十八年九月に質問をいたしておりました。そのときは体育施設の初年度の年でございましたので、やはり指定管理者、そして役所のほうもいろいろ手探りの状態での指定管理者の事業でございましたけれども、愛知県豊川市の事例を挙げまして、管理仕様書の作成等が必要ではないかということで質問をしておりましたけれども、そのときの答弁では、平成二十九年度以降、それらを作成をして実施に当たるという答弁でございましたが、進捗状況を説明してください。 ○社会教育課長(領家修司君)  施設管理仕様書につきましては、本年四月一日付で施設ごとの詳細な管理業務仕様書を作成いたしまして、それに沿って業務を行っているところでございます。 ○七番(北園一正君) やはり体育施設というのは、もう相当な数もございますし、また利用者も多くございます。先般も神社原公園等の管理についても、市民の皆さんから希望があったという趣旨の質問もございましたので、ここら辺は十分教育委員会内で協議をしていただいて、十分な管理ができますようによろしくお願いいたします。  それでは、工業団地基本計画について、あと五十分ございますけれども質問いたします。  工業団地造成計画は、市長の提案によりまして、団地適地調査、水質及び地耐力調査、基本計画策定業務を進めてまいりましたけれども、そして私どもに本年二月に基本計画の内容が説明がございました。基本計画では、ゾーニング計画の比較用として、A案、B案を採用して基本計画の作成を行い、そして一工区、二工区の実施計画を行うという趣旨の説明でございましたけれども、これらについてお伺いいたします。  一点目に、工区分けによる工業団地の策定ということでございますが、基本計画の四ページにあります土地利用に関連して質問いたします。  工業団地計画が策定されまして、今後の農工団地計画ですね、これは農工団地を併用しての団地造成ということでございますが、この手続についての手順を伺います。一工区、二工区ございますけれども、一工区ですかね、そういったことで話が先行しているようでございますが、説明してください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  工業団地計画を進める中におきましては、計画地の開発のための地域指定を行う必要がありますが、農村地域、工業等導入促進法に基づく地区指定、いわゆる農工地区指定を行います。農工地区指定につきましては、北側の一工区のみということになります。 ○七番(北園一正君)  ただいま対策監のほうから一工区のみの農工団地の申請になるということでございますが、あわせて農業振興地域の解除もあろうと思いますが、この農業振興地域解除については、同じ一工区のみということでしょうか、説明してください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  農工団地計画を進める中において、農工地区指定と同様に農業振興地域整備計画における農用地区域からの変更、いわゆる農振除外も行いますが、それにつきましても北側一工区のみとなります。 ○七番(北園一正君)  今、農工団地、農業振興地域も一工区のみをまず先行して行うという。なぜこういった質問をしたかといいますと、万一、二工区を造成しなかった場合、農工団地の計画、特に農業振興地域を先行して解除した場合について、後、農業関係の助成事業が全く受けられない状態が発生しますので質問をしたわけでございますが。  そこで市長にお伺いしますけれども、今、対策監のほうから、一工区のみ、面積については十六・三ヘクタールあるようですが、これを先行して手続を行うということですが、このことはすなわち一工区を先行して造成すると、これについては基本計画の十ページにも掲げてございますけれども、確認のために市長の答弁をお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  今回作成いたしました基本計画につきましては、一工区、二工区、全体の基本計画として提案をさせていただいておりますが、その中でも述べておりますし、これまでの一般質問でも御答弁しておりますように、一工区を進めていきたいと考えております。後ほどの他の議員の御質問等でもございますが、財政の負担であったりとか、そういったことを考えますと、一工区を進めていくということで考えているところでございます。 ○七番(北園一正君)  ただいま市長のほうから明快に、まず一工区のみを団地造成事業として進めるという確認がとれましたので、次に入りたいと思います。  工業団地内の排水及び地区外の排水計画ということで通告をいたしておりました。基本計画の(三)でございますが、用排水の流域という問題でございます。  この中に関連しまして、周辺に宮前水路、矢倉宇都地区の排水、これについては、全員協議会で相当地元の議員の方が現場を十分承知をしていらっしゃいますので、全員協議会でいろいろ質疑をされた問題でございます。  これについて、宮前水路、矢倉宇都地区の排水についてを質問しますが、計画では一工区について手続を進めるということでございますので、宮前水路については、通称西郷水路という呼び方もあるんですけれども、それと矢倉宇都地区については、高速の東のほうからの排水もあるというような心配もなされておりますけれども、このような排水の経路といいますか、障害は起こらないかどうか、御説明をしてください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  宮前水路は西長江浦の宮前堰から高速道路宮崎自動車道の下を通り、中央耕地南端付近を経由して、高速九州自縦貫自動車道の下を通って、西境川へ排出されております。  矢倉宇都地区の水路は、えびのジャンクション東側付近から流れてくる水路で、灰塚付近を経由して長江川へ排出されております。 ○七番(北園一正君)  といいますと、宮前水路がここでは西郷水路とも呼ばれておりますけれども、これは西境川への排出ということになりますと、これについては、流域外ということになりますね。そして一番の問題は、矢倉宇都地区の排水は長江川へ流れているということで、直接はこの団地のほうには流れてこないという説明でございました。これはまた後でいろいろ調査をしてみたいと思います。  それでは、ちょっと先ほど説明がございましたけれども、宮前水路、矢倉宇都地区の水路は、工業団地の排水先である排水路、特に堂本水路に流れてくるのか、こないのか、説明をしてください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  宮前水路は、西境川に排水されますが、そこから用水として利用するために取水しており、西郷耕地七号線沿いの幹線用水路に合流いたします。矢倉宇都地区の水路は、長江川へ排出されますので、工業団地のほうへは流れてこない経路になっているところでございます。 ○七番(北園一正君)  やはり、今、後ろからも声がありますけれども、この矢倉宇都地区については、十分まだ調査をして、また後ほど質問をしたいと思いますが、現在のところは長江川へ排出されているという説明でございました。  それでは、三番ですけれども、計画地内ですね、造成をした造成地内の雨水の排水ということで質問をいたします。これについては、基本計画に用排水路と現状施設という項目がございまして、そこに掲げてございますが、先ほど一工区を先行して造成するということでございますので、一工区の排水先についてお伺いをします。  これについては、堂本水路に排水をするという計画になっておりますけれども、堂本水路の流下能力、果たして造成した雨水を堂本水路に流すことができるかどうかということで、いろいろ私どもも資料をいただいておりますけれども、なかなかわかりづらい点もございますので、説明してください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  堂本用水路の現状の流下能力は、全体としてはおおむね能力を満たしている状況ですが、横断水路が通っている地点のほか、幹線用水路からの合流地点等で一部能力を超過している箇所がございます。必要箇所の修正等で堂本水路は改善されると考えているところでございます。 ○七番(北園一正君)  一番これが以前から心配されておったんですけれども、調整池を造成することによって、堂本水路への排水はもう影響はないという説明なんですか。もう一回答弁をお願いいたします。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  堂本用水路につきましては、現時点におきまして、一部地点で能力を超過しているところがあるというところでございます。そこにつきましては、具体的に申し上げますと、高速道路東側の永山転倒堰、あと堂本用水路を横断する水路がございますが、そこの改修等で改善されると考えているところでございます。 ○七番(北園一正君)  今の堂本水路への排水ということで説明がございましたけれども、これは前段として、やっぱり今後の課題ですけれども、堂本水路の管理者である土地改良区との協議というのも、最も重要なことになりますので、ここら辺は十分処置をしていただきたいと思います。  それでは、調整池の排水方法についてお伺いをしますが、この実績報告によりますと、調整池の排水はオリフィス方式となっております。このオリフィス方式はどういった方式で調整池のたまった雨水を放流する方式なのか、ちょっとわかりやすく説明してください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  調整池に排水ますを設置し、降雨強度が三年確率の高さ、下段のほうのオリフィス排水口と、三十年確率の高さ、上段の排水口に二カ所の排水口を設置して排水する方式でございます。 ○七番(北園一正君)  ちょっとわかりづらいんですけれども、オリフィス方式はそういう方式で堂本水路に流しますと、堂本水路への影響はないということでしょうか。ちょっと突っ込んで説明してください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  降雨強度三年確率の高さの下のほうの排水口がございまして、その上には三十年確率の高さの排水口を設けておるということでございます。堂本水路よりも調整池の水が高くなったときに流れるということになっております。 ○七番(北園一正君)  一番ひっかかるのが、堂本用水路は皆さん御存じのとおり相当な大きな断面の用水路でございまして、今の時期、取水時期にはほとんど満流ですね、いっぱいいっぱい流れるんですけれども、そういった状態の中で、調整池の水をオリフィス方式で流すということになりますと、通常、水については、やはりある程度水圧、水位というのがありますので、堂本水路の水位いかんによっては、排水ができない状態も想定されます。当然ですけれども。堂本水路の水位よりも高い部分の調整池の水は流れるんですけれども、堂本水路よりも低い水位の調整池の水というのは、どういった方法で排水されるんでしょうか、説明してください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  堂本水路よりも調整池の水が低い場合には、調整池に水はとどまるということになると思います。
    ○七番(北園一正君)  そうしますと、やはり調整池、一工区の調整池については、一応、調整池、コカ・コーラの調整池を考えていただければわかるんですけれども、ああいったように水がたまった状態というか、池のような状態が見られるということでよろしいんですか。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  調整池の水は常にたまっている状況ではないと理解しておるところです。ただし、堂本水路のほうが高い場合は調整池内に水がとどまると理解しております。 ○七番(北園一正君)  そうしますと、やっぱり今の時期から取水時期には、やはりこの調整池のほうに相当の雨水が滞留、たまっているという状態になると考えます。これについては終わります。  それから、一番、全員協議会でも問題になりましたのが、造成地内よりも造成地外の水については、永山水路ですかね、高速東側の永山転倒堰の改修により、工業団地計画の排水施策となる堂本用水路の負担が軽減されるという説明がございましたけれども、これについては、既存のボックスを見てみますと、相当無理があるような構造物ですけれども、これをどうされるのでしょうか。これを改修をされるという説明であったんでしょうか。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  永山の高速道路のボックス東側の排水ゲートで適切に川内川方向へ流すことで、工業団地方向への排水量を減らせることになることが判明いたしたところでございます。これにより、水路の現状の流下能力が改善できることになります。  現在、このゲートは、転倒式ゲートとなっておりますが、具体的な工法等は検討しなければなりませんが、改修を行うことが必要であると考えているところでございます。 ○七番(北園一正君)  私も全員協議会の後、いろいろ書類を見ながら排水計画については相当慎重に対処しなくてはならないということで、私の先輩であります地区の出身の方にもお願いをして、現地調査をしたり、もう何回となく現地を見たんですけれども、この永山用水路の水が堂本用水路のほうに流下するということもわかりました。  そこで今、高速道路のゲートの改修という説明がございましたが、これを改修することによって、今ありますJAのセンターですね、あそこの東の西側のほうに相当な断面の水路がございますが、そこのほうに永山水路の排水は、特に洪水時の排水はそこのほうに流すという事業をされるという説明なんですか。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  そのとおりでございます。 ○七番(北園一正君)  コンサルタントの報告書を見て、いろいろな模式図が書いてありますけれども、非常にわかりづらいというようなこともございまして質問したわけですが、最終的には、宮前水路は流域外であると、そして永山水路については、永山ゲートの改修によって高速道路とJAの間に流れております排水路に放流をするということですか。確認をいたします。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  高速道路東側ボックスに流れてくる水につきましては、高速道路沿いに川内川方向へ流していくということでございます。 ○七番(北園一正君)  排水の問題については、また詳細設計等で十分設計をされると思いますので、次に進みます。  一番これが今現在話題になっている件ですけれども、報告書によりますと、計画区域は地震による液状化の可能性が高いと判断されていると書いてございますけれども、その対策についてお伺いをします。  まず、報告書では、マグニチュード七・五の地震で液状化の可能性が高いと書いてございます。このマグニチュード七・五という地震は、いろいろな専門書等を見てみますと、地震の大きさによると大地震という区分になされております。市の防災計画書には、宮崎県地震想定調書というのが市の防災計画書に掲げてございますけれども、このマグニチュード七・五の地震と液状化の関連というか、説明をしてください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  基本計画の概要説明の中でございました震度五、マグニチュード七・五、二百ガルということについてでございますが、この表現につきましては、国土交通省が定めるところの住宅の液状化可能性に係る技術指針に条件として定められているものを引用したものでございます。  この指針に基づき、平成二十七年度に実施した地盤調査において、液状化可能性の判定を行ったものでございます。この指針につきましては、ボーリング調査や液状化対策を義務づけるものではありませんが、宅地の液状化を判断する基準として、安全な宅地供給がされることを目的として国が定めたものでございます。 ○七番(北園一正君)  地震というのは、いろいろな書籍もございまして、なかなか私ども、一般の者においては、地震の想定、そして液状化の有無というのは、非常に判断が厳しいなという実感を受けたわけですけれども、やはり今回は、この報告書にやはり液状化という言葉が出てきておりますので、やはりこれについては、ただ液状化が先行するよりも、先ほど申し上げました県の防災計画書によります地震の想定等によって議論をする必要を考えておりますが。  そこで、先ほどちょっと申し上げましたけれども、県の防災計画書にはえびの・小林地震が想定をされております。この地震が起きた場合、工業団地計画にどのような影響があるか。ちなみにえびの・小林地震においては、えびのの東部、地域で申しますと八幡丘周辺から小林にかけてが震源地となる地震ということで、県の防災計画書にも示してありますけれども、この地震が工業団地にどのような影響があるか調査されたことがありますか、お尋ねいたします。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  宮崎県防災計画によれば、えびの・小林地震想定の中で、震度六強、マグニチュード六・五強クラスの直下型地震を想定されております。この計画では、被害想定もされてありますが、直下型の場合、本市でも一部において可能性の高い場所もあるようでございます。  議員、おっしゃいましたように、えびの東部地区が影響があると考えておるところでございます。 ○七番(北園一正君)  地震と液状化というのは、なかなか議論をする資料も持ち合わせていないし、非常に厳しい問題だと思いますので、今後いろいろな勉強をしまして、またお尋ねをしていきたいと思います。  それから、続きまして、熊本県の防災計画の件も質疑で通告をしましたけれども、この結果については、熊本県の防災計画について、具体的な影響の有無は判断が非常に厳しいようでございますし、熊本県地域防災計画によりますと、本市にも最も近い地域でございますので、人吉盆地南縁断層による被害が想定されますが、この人吉盆地南縁断層については、錦町からあさぎり町、そして湯前町にわたる地域による震源と記載されておりますし、また、この内容が三十年以内に発生確率が一%という記述がございますので、これについてもえびの・小林地震と同様、今後参考にしていただいて、いろいろ研究をしていただきたいと思います。  最後になりますけれども、液状化現象については、もう相当市民の皆さんも関心を持っておられますし、これについて、やはり十分説明をする必要があると考えますけれども、この液状化現象というのが、沖積層ですかね、そういった地域に多く見られるという現象であるということでございますが、本市の工業団地計画に限らず、日本は地震国でありますので、あらゆるところにこの液状化現象が想定されるということが書籍等にも掲げてございますが、このえびの市の工業団地以外に、相当工業団地は造成されますので、通常、この工業団地を造成する場合、この液状化が想定される地域について、どういった対策はなされておるのか、調査された経緯はございますか、説明してください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  議員おっしゃいますとおり、海岸に近い地域や河川の流域、埋立地などは全国どこでも発生が懸念されるものでありますが、これまでも答弁いたしましたように、地盤に対する対策ではなく、建造物に対策を行う場合がほとんどでございます。  本市と同様な地層を持つと思われる自治体に、工業団地の液状化対策の状況について確認をとりましたが、工業団地造成において液状化対策をとっていないとの回答でございました。  また、地質の専門家にも確認をとりましたが、工業団地整備の段階で、地盤に対する液状化対策を行ったということを聞いたことはないという回答を受けたところでございます。 ○七番(北園一正君)  今、対策監の説明では、各地域の造成地をいろいろ調査をしたけれども、特段、液状化対策をとっていないということでございますが、工業団地造成につきましては、市民の間でも最も関心の高い市政の課題となっておりますので、こういった液状化対策を含めて、今後も第一造成にかかる財政の負担、それから果たして企業が進出するかという問題、それから雇用の問題、これは私ども研修に行った際にも、やっぱり雇用の確保というのが大きな課題であったようでございますので、課題が山積をしております。十分な議論とともに、十分チェックをしまして、今後の団地造成に向けて取り組みが必要と考えております。  これについては、工業団地の件については以上で終わりますが、先ほど排水路の問題で、永山水路と申し上げましたけれども、正式には宮路玉用水路、これは宮路玉頭首工から取水をしておりますので、こういった統一名称があるということでございますので、永山水路を宮路玉水路に訂正をさせていただきたいと思います。  今回は、任期の最後の質問となりましたが、市長答弁の進捗状況、そして工業団地の問題について質問をいたしました。特に工業団地問題については、今後大きな政策課題になると思いますので、市民の皆さんに安心を与えるような、ちゃんとした説明、そして計画をなされまして進められますように希望しまして、今回の一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(竹中雪宏君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前 十時 三十分                     開議 午前 十時 四十分 ○議長(竹中雪宏君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、十四番宮崎和宏議員の発言を許します。宮崎和宏議員。 ○十四番(宮崎和宏君)  ただいまより私の一般質問を行いたいと思います。通告をしてありますとおり、もう答えは答弁は簡単にできるのではないかなと、それぞれ皆さんわかっていらっしゃることを聞いていくわけであります。  その中で、一言私も、今回は大体四年の一回の最後の定例会でもあります。そして私にとっても最後の一般質問ではないかなと思っているところでもあります。それを踏まえて、これまでの二十数年間、私もこの仕事をさせていただいておりましたけれども、もういろいろな思い出がいっぱいあります。そして一番思い出に残るのは、そうですね、私が総務委員長の時期、九電の五十万ボルトの鉄塔の工事の陳情、今、市長も同じ総務委員の中であって、それは市長も今覚えていらっしゃろうかと思います。恐らく当時は総務委員会で、それの反対の陳情書が出ました。そして当時の、今の局長が、当時の係職員としておられたころでもあります。  それがなかなか可否同数、いいか悪いかという判断がありまして、本会議の午前中、開会して、休会して、その賛否をとった経緯があります。それから十時から始まって十一時半までかかって、最終的には私が委員長、委員長の決することによって、この反対陳情は否決しますと、私はそれをいい思い出として残っております。  それでやっぱりそういうことは、今でも本会議の中でも、議長の判断によって右左に分かれることが多々あろうかと思いますけれども、これはそれなりに責任のある長たる者は、自分の判断、しっかり持っておられないと、これはできないことと思っております。それなりに私もいろいろな本を見ながらして、自分の中で、また体験して、今まであったことであります。  これを前置きして、やっぱり議長たる者はやっぱりそれなりに判断のもとで断固たる考えのもとでやっぱり采配をしていただかないといけないというのが基本ではないかなと思っております。  これはそれとして、私が一般質問行きますけれども、きょうは行財政改革について、いつも言っております。  それでは、まず一番目に、今、市長に聞くんですよね。今、えびの市の人口、何人ですかね。 ○市長(村岡隆明君)  一万九千二十三人だと思います。 ○十四番(宮崎和宏君)  やっぱりこれが、けさですよ、私がここに登庁するときに、人口減少の歯どめがかからずと通告をしております。窓口行きました。職員の若い人が三人窓口におりますよね。今のそれならえびの市の人口何人ですかねと。すぐいろいろパソコン開いて二、三人、いろいろな話を聞きながら、こっちの人がパソコンデータを見ながら、一万九千三十五人ですと言われたんですよ。  それで、その前に、職員の窓口というのは、一般の人が来るんですよね、いろいろな人が相談ごとに来る場所でもあります。その対応というのは、第一印象、今、人口何人ですかと言ったら、即答える人が、やっぱりそこまで知らないとおかしいではないですか。ですよね。それから、私、ちょっと待ってください、調べてみますでは、やっぱり待たせる時間とは不快感与えるものであります。  そこで、私も冗談ぎみに、誰が来ても即わかるような人を、人口、きょうは何人ですよというのをどこかに表示するぐらいのサービスも必要ではないかという話をちょっとしたんですけれども、やっぱりこれも市民サービスの一環として、即、答えられる人が窓口にいないといけないかなと思ったところでもあります。  そこでまた、一番目の人口減少に歯どめがかかっておりません。どんどん一万九千人で、もう割ろうかなとする今人口であります。人が減ることによって、財政の運営、もちろん人が減れば市民税というのは減っていくと思っております。税金が減っていきますよね。これについて、どれぐらいの財政運営で影響はあるのかと。市長の考え方、財政はもう専門だからわかっているかと思いますので、市長、副市長のどうなるのかと。これは仮に一万五千人になったときに、今の財政運営でできるのか。ですよね、想定したときですよ。これは市長の考え方、どう思いますか、もうとりあえず聞きます。 ○市長(村岡隆明君)  当然、人口が減少することで、市税であったり地方交付税等への影響がございます。当然、一万五千人になったとき、一万人になったとき、それぞれの財政運営のやり方があると思っております。当然一万五千人になったときには、一万五千人になった状況、将来を見越しての財政運営等も出てくると思いますので、その都度やはり考えていかなければならない。どちらかというと、予算額としては縮小していく方向にあると。ただ、市民のニーズとしては、余り変わらないでしょうから、効率的なサービスがなかなかできなくなる。そういったところが、人口減少の大きな影響が出てくるところだと考えております。 ○十四番(宮崎和宏君)  今の考えには副市長の考え方ですね。人が減ったときに、財政に対してどのような影響が出ますかと通告をしております。副市長の考え方をお聞きしたいと思います。 ○副市長(杉元真一君)  ただいま市長が答弁したとおりと思いますが、財政が、当然、担税能力の人が減っていくということを、このままの状態で推移すれば、若干減っていくことにはなろうかと思いますけれども、この前の財政シミュレーションの中ではお示ししているとおり、自主財源等から見れば、平成四十三年を見ますと、平成二十九年度から見ますと相当落ち込んでいるなとは見ているところでございます。 ○十四番(宮崎和宏君)  そうですよね。仮にこれが人によってお金の入りが少なくなる、税金がまず減っていきます。そして税収が少なくなったときに、今度は運営、やりくりしないといけない。それはどこかを減らさないかんですよ、ことしの一百三十億円の予算、とてもその予算を組めない事態が来ます。  だからそこで、それはどうしてそれならこれを運営して回すのかと。どこかで削らないかん。削減に財政のほうを、出るほうを少なくしないといけない。その中で、一番わかりやすいのは何だったろうと思いますか。市長、これも市長にお聞きします。 ○市長(村岡隆明君)  投資的経費を減らしていくしかないと思っております。 ○十四番(宮崎和宏君)  それはそうですよ。これは一番ですね。今、企業、一般の企業を考えたときに、まず一番財政の改革をするためには、まず人を切ります。人件費ですよ。義務的経費、一人頭幾らと、毎月決まって払わないといけない給料であります。ですよね。企業もやっぱり人員削減、どんどん思い切ってやりますよ。倒産するかしないかというときには、まず人を減らします。  それでは、今これに関連して言うんですけれども、私も昨年の九月議会でこのような発言したかと思います。今、職員は三百人、どうしても三百人は守らなくてはいけないという考え方があるようであります。ですよね。だからといって、それなら臨時、パート、嘱託、合わせて百五十人程度、最終的に四百五十人で仕事をしているわけですよ。これはもう十年前と全然変わっていない。  人は減っていきます。ですよね。これをやっぱり真剣に一人ないし二人ずつでも、将来十年の展望を持って、人口がこんだけ減ると予想しながら、やっぱりそこあたりにも計画的にやっぱり運営というのはやっていかないといけないと私は考えておりますけれども、市長の考えはどうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  本来であれば正職員をもって全ての市民サービスを提供したいところではございますが、今、議員のほうからもありましたとおり、行財政改革を進めなければいけない、財政をスリム化しなければいけないということで、これまでも職員の数を減らして、カバーできない部分を臨時職員、パートで対応してきております。  人件費としては、毎年削減をしてきておりますので、そういったコストの削減にはつながっていると思っております。ただ、今、議員がおっしゃったような企業経営と違うところが、当然人口が減ってきます、しかし地域でいろいろな地域でこれまでできていたことができなくなると、そういった部分のサポートをしっかり市がしなければいけない。ますます市の需要というのは増えてきているわけでございまして、そこら辺のバランスを考えないと、逆にそういった過疎化を加速化してしまうということの懸念もございますので、そういったバランスは十分考えながら、していきたいと思っております。 ○十四番(宮崎和宏君)  それでは、市長はそう言われます。人が減れば市民サービスが悪くなると、これまでに悪くなる。やっぱりそこあたりは市民みんなが辛抱するところは辛抱しないといけない。サービスもここまでというのは一〇〇%できないと思います。最低のサービスができればいいと思っております。  そうなんですよ。お金がないのに、無理してそういう仕事、サービス、サービスといってしておったら、いずれまた借金がどんどん増えます。公債費がどんどん増えていくと思います、市債のほうが。そこを心配するんですね。  それで、今、市長が言われました三百人体制で今はやらないといけないと、しかし、今、指定管理者制度、ほとんど外に指定管理者にお願いしております。本来そこで働いた職員はそのままですよね。もう聞けば、別のいろいろな今まで足らなかった仕事がいっぱいあるんだと、みんなそう言いわけみたいなことを言われますけれども、本来は指定管理者出したときに、当時三人なら三人職員がおった場合は、その人の仕事はなくなる。どれかそれをやめろとは言わないけれども、次の採用のときに控えたらいいのではないかと、その分を少なく採用すればいいではないかと。  ではもう一つ聞きますね、市長、職員について。ことしも七人だったですかね、退職が出ました。採用は十人程度だったでしょう。何人ですか、正確には。やっぱりそこなんですよ、考え方が。十人定年が出たときに、六人、七人、そうしてやっぱり少しずつ十年、二十年たったときに、やっぱり人口とバランスがとれると、やっぱりそういう方向になろうと思うんですけれども、私が今、指定管理者の当時職員であった人たちの職員の人たちの仕事はどんな仕事になっているのか、それをお聞きいたします。 ○社会教育課長(領家修司君)  正確な数字は申しわけございませんが、文化センターにおきましては、一人減になりまして、職員が一人減になっているところでございます。 ○議長(竹中雪宏君)  自信を持って答弁。 ○十四番(宮崎和宏君)  前もこの関連の質問をしたことがあります。文化センター、たしか三人、文化センターの係、職員がいたと思うんですよ。職員と、また臨時の人だったかもわかりませんけれども、以前三人ということは私も聞いております。  それから市民体育課、体育館の係、あそこももう係は全部指定管理者に協議会のほうにやっているんですよね。その後も職員が専門に何人かおった、係がおったですよ、一人、二人。それがもう実際はそこも指定管理者として委託しております。  やっぱりそういうことで、私が聞いたのは何人だったのか、それではなくして、そこの人の職員がその仕事はなくなるわけだから、係の仕事が。ですよね。これどっかに振り向けて、ほかの仕事に振り向けていかないといけない。ですよね。やっぱりそこを、この職員の対応というのがことし三人なら三人、指定管理者へ出して職員が仕事がその人の仕事が減ってきた。職員の採用を一人減らしたらいいではないですか。そこにつながっていかないと、行政財政改革にはつながっていかないと、私は常々思っております。  これはこればっかりひっぱっておったらあれですので、これはそれなら財政運営のところですね、これを専門的に財政課長に聞きます、運営の仕方。人が減ってきます。これは仮に、今、一万九千人だから、これが一万五千人になったときに、わかりやすく。財政的にどのような運営を強いられるのか、担当課長のほうにお聞きしていきたいと思います。聞いておきます。 ○財政課長(山口 忍君)  今定例会開会後に配付させていただきました中長期財政見通しの中でもお示ししておりますように、歳入に見合った歳出構造への転換を図りながら、今後、財政運営をしていかなければならないと考えております。 ○十四番(宮崎和宏君)  やっぱりそれに見合った運営をしていかないといけない。しかしそこに数字がいっぱい書いてあるね、シミュレーション、見通し。あくまでも予想ですよと、確定したものではないと、それはわかっております。  ここで、まずシミュレーションの歳入のほう、ここにいただいております。平成二十九年が市民税、個人の場合は五億六千四百四十万二千円、五億五千九百八十五万一千円ですね。これシミュレーション、歳入ですよ。まずわかりやすい税金からですね。これが三十年度、来年。五億五千三百二十九万円となります。そしてまた、それぞれ人口を見通した中で、歳入、市民税はどんどん減っている。減っていますよね。そして最終的に平成四十三年には四億四千万円、一億円減ると。これは想定した中で人が減る、人口が減少するだろうと、シミュレーションの中で一億円減ると、予想なんですよ、財政の専門家のほうで。これを見たときに、やっぱりこれに見合った、今度は歳出の計画をしないといけない。  私がいつも常々思っているんだけれども、やっぱりそんな余裕があるのかと。いろいろな後のほうにもまたつながっていくと思うんですけれども、どうしてもしなくてはいけない改修とかいっぱい出てきます。それに見合った財政運営をしていかないといけない。  そのために、今何をすべきかと、人は減っていく。市長が言われる人口減少、歯どめをかけないといけない。そのためには工業団地をつくって雇用の場をつくらないといけない。これもいろいろな矛盾があります。現場と理想となかなか思うようにいかないのが今現状ではないかなと思っております。  それでは、これから、ここ二番目に書いてありますよね。厳しい財政運営を強いられておりますけれども、これから対策としてどのような対策、財政改革をして運営していくのかという。ここにも書いてあるとおり、これは市長の考え方、また副市長の考え方、副市長には言っておきますけれども、市長と同じ考えではだめですよと。市長は市長の考え方。もう家庭と考えて、家を考えて、その考え方、それぞれ考えは違うと思いますので、そういう話をお答えをお聞きしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  今回作成しました中長期財政見通しの中でも触れさせていただきましたけれども、事業の選択と集中、事業手法の改善など、行政運営の効率化やコスト低減を図る必要がございます。今後も見込まれる人口減少に対応するために、企業誘致などによる雇用創出等による自主財源の確保を目指し、効率的な財政運営に努め、歳入に見合った歳出構造への転換を図るなど検討し、また、えびの市まち・ひと・しごと総合戦略を着実に実施していかなければならないと。これまで以上に職員一人一人が創意工夫を凝らして、効果的で効率的な行政運営をしていかなければいけないと思っております。 ○副市長(杉元真一君)  ただいま市長のほうが詳しく申し上げました、それを補足させていただきますと、こういう財政的に厳しくなる中での行政運営ということになりますと、やはり人口減対策等々が一番に考えられるのかなと。いわゆる地域産業の振興、すなわち地場産業の振興、現在ある企業の振興、それから新たな企業の誘致による雇用の場の拡大、それからそれに伴う税収の増等々が当然必要になってくると思っております。  それから、議員よくおっしゃいます行政経営の効率化、これも当然でございます。えびの市としましても、行政改革大綱をつくっておりまして、今年、第五次、第六次まで今来ておるところでございます。平成二十年度は三百二十六人おりました職員が、現在はもう三百人でございますので、一応二十六人という削減には努力してきたつもりでございます。指定管理等で余った部分は当然こういう人口減少対策に力を入れなきゃならない職種の方等への人的投入等々を行ってきておりますので、そのままえびの市の人口が減るから、ではイコールそのままでは職員を減らしてもいいかとはなかなかならない部分があるのかなとは思っているところでございます。  いずれにしましても、広域連携、それからコンパクトシティの集約とか、公共施設の集約、そのあたりにるる取り組んでいかなければならない。先ほど市長が申しました地域減少、人口の減少に伴うと、地域の地域力等々も落ちてまいります。そのあたりも今回市長がずっと続けてきております協働の社会づくりといいますか、地域運営協議会等々をつくって、そういう意味で地域力も守っていかなければならんという形で鋭意努力に取り組んでいるところではございますけれども。  議員御提言のテーマ、重々肝に銘じながら、選択と集中を行いながら、継続性のある行政を推し進めてまいりたいと思っております。 ○十四番(宮崎和宏君)  これからの運営について、市長、副市長のそれぞれ考え方、確かにそうでないとおかしいですよね。このままではいけない。  これは今、三番の人口減少に対する政策ですね。そこで人口減少についてちょっと教育長のほうに、学校関係。一年生がことし何人入学したですか、えびの市で。わかっている人でも結構ですので、ちょっとまず前段に聞いておきます。 ○議長(竹中雪宏君)  宮崎議員、通告がしてありませんよ。 ○学校教育課長(川野利光君)  本年度の小学校入学生ですが、百四十六人となっております。 ○十四番(宮崎和宏君)  これはその前に聞いて、市長に迷惑おかけいたしました。  これで今、百四十六人、一年生ですよ。何年か前の子どもたちに椅子を林産材、林活議連のほうで机、いすをつくった時期がありましたよね。そのとき二百個つくったですよね、たしか。それからすると、もうこんだけ六十人近く、一年生がどんどん減っていく。もうわかっているんですよね、これから十年、二十年後にはどんだけ人が減るというのは。やっぱりそういう見据えた中で、何か歯どめをしないといけない。政策を立てないといけない。  そしてやっぱりえびの市の住む人を増やさないといけないということですね。若い人が増えないといけない。若い人たちが、市長がいつも言われている住みやすいまちづくりですね。そのためには何でしょうかね。交通の便、学校、病院、それぞれやっぱり便利なところにみんな若い人たちは住むようになります。そこなんですよね。  今、自衛隊でも小林に半分ぐらい住んでいらっしゃいます。これは何でかというと、子どもの教育、小林のほうが周りに何でもあるから便利だから、やっぱりそこに住む。やっぱりそんなもんですね。これをするためにはなかなか難しい問題、えびの市にこれをそれならどこかにつくるかといったら、簡単にできない。やっぱりそういうことを念頭に置いて、人を増やす政策も必要になってくると思うわけです。  それで、また前も言いましたように、今、市立病院、もういろいろな問題を抱えております。中にはもうあれは民間に売ったほうがいいのではないかと、対応が悪いという話も聞きます。しかし現場としては、それぞれに精いっぱいのサービスはしていると思うんですけれども、やっぱり患者さんが少なくなっていく、毎年、繰り出さないけない。一般会計からかなりの繰出金を出していますよね、市立病院。しかしあれが廃止になるとまた困る人がいっぱいおるんですね。そこをどうするか。病院があるから、あの周りに学校もあります、警察もあります。飯野、市立病院を中心としたまちが、一番住みやすいまちなんです。  そこで前も行きました、都市計画のマスタープランの一環でまた言いましたけれども、あの東側の用途指定、住宅地域へ指定されているけれども、道路が整備されていないから、家を建てようにも立てられない。建築許可が出ないと。私は場所を言って、この前言いましたよね、去年の十二月か。三月か二月言ったと思います。それは副市長、市長も十分わかっていらっしゃるかと思いますけれども。そこに対して、やっぱりそうして住みやすい環境づくりですよね。住みやすいまちづくり、そういう場所もつくらないといけないですね。それには道路が一番。  今度、工業団地もそうですよ。田んぼの真ん中に工業団地、これはできればすばらしいことなんです。しかし道路からまずつくっていかないといけない。余分な経費がかかるわけですね。  全部つながっていくんですよ、やっぱりこれは。見誤ったら、当時の首長、市長の政策如何によっては、えびのが大きく変わろうかと、今、時期ではないかなと私は思っております。  市長がよく言われている工業団地も、金を借金してもつくって、売れれば借金は残らないと、それはそうなんですよ。それは簡単に言えることなんだけれども。簡単にできないのが今の現状ではないですか。今の社会情勢。  この前も同僚議員が一般質問の中で言われましたけれども、あの大手のコカ・コーラですね、それもラインの一つを閉鎖したと。鳥栖に統合すると。大手になれば大手になるほど民間企業というのは統廃合して集約化して、いかにして経費を削減していくかということを考えている。ですよね。最初、ここのコカ・コーラを誘致するときは、自分たちも議会のほうでも、南九州コカ・コーラ、熊本なんかも陳情行きましたよ。それはすばらしい会社だということでできました。いろいろ問題あったけれどもできた、すばらしいのができております。  それがやっぱり企業としても日本コカ・コーラ、統合しないといけないと。ウエストジャパン、西日本はウエストですね、東日本はイーストジャパン、西と東に統合したらしいんですよ。何で統合するかといったら、人を減らす、経費を削減するためにどうするかと。そういう計画を大手企業というのは持っております。  やっぱりそうして、この工業団地、企業誘致のやっぱりそこあたりを見越した中で、やっぱり進めていかないと、つくりました、もう塩漬けになりました、そんなら三十億、五十億円、売れないとなったとき、金利は安いけれども、借りたお金は返さないといけない。補助金がつかない。大きな借金のツケが後世について回る。私はそこを心配しているんですね。だから市長の考え方一つだろうと思うんですけれども。  きのうでもこの前の質問の中でも、工業団地は絶対するというような強気な発言もされております。これは今から大きな問題になっていくのではないかなと私も思っております。ちょっと待ちなさいと言いたいわけですよ。  それでは、工業団地計画と企業誘致について、二番目ですよ、この後の進捗はということは、もう今まで聞いてわかりましたので、その中で、二番目のまち・ひと・しごと創生計画の中で見直していらっしゃいますね。これはどういう意味で見直されたんですか。ここに通告して、今、資料を見て、それを聞きたいわけですよ。ですよね、仕事見直し一覧、資料をいただいております。  十七ページ、施策方針一―二へそという地の利を生かした企業誘致を進めると、説明文を一部見直すと、見直し前は工業団地造成を進めていきました。雇用の活用を含め、事業展開を推進していくため、見直した、今度は用地等をこの工業団地というのは、何でここに見直さないといけない、工業団地を市長は考えていらっしゃるんだから、これをまだ強力にいけんでも早く工業団地を造成しますと書くべきではないですか、市長の考え方から聞いた中でいえば。これを工地用地等を確保を進めていきますと。  この前の一般質問の中で一部出ました。企業が目指す土地の確保について、どうかと一般質問の中で、パーミス跡地等を云々と言われました。いろいろな議員から先に利用したほうがいいじゃないですかと。まだ担当課とすれば、あれについては企業からのやっぱり魅力あると続いていると、何とかなりそうな話も担当課が聞いております。  であれば、やっぱり幾らお金がかかっても、あそこを一億円、二億円かけてでも、まず市の工業団地用地として確保するべきじゃないですか。私はそこを言いたいわけですよ。  それについて、先行投資、市有地として買ってもいいじゃないですか。これについて、市長、どうですか。先行投資、まず買い取って、えびの市の土地ですよと。工業団地用地ですよと。人の土地を見させて、まだ買うてない土地を、人の土地を、おたくが来たらここを提供しましょうと。そうしたら今度は売る方も、足元を見ますよ、今度は。一億のやつが一億五千万円と。高い買い物をするようになります。
     やっぱりそこあたりですね、やっぱり今、企業側との話が進んでいると、いつでもえびの市やったら売ってもいいですよという話は聞いております。であったら、今、確保するべきと。そうですよ。今度は企業が決まりました。来たときは、ある程度、企業もやっぱり商売だから、企業というのもやっぱり一千万円でも高く売りたいという腹はありますので、企業が決まったから、それなら買収しましょうといったときに、何千万円かまた高く買わないと売ってくれない。そういう考えたときには、今、まだ決まっていないときに、そこを買えばいいんですよ、市の市有地として。工業団地用地として。どうですか、それに対して。 ○市長(村岡隆明君)  現在は、えびの市が工業団地を持っておりませんので、民間の土地を紹介するという状況にございますが、当然、今の土地所有者もえびの市を介して販売したいという思いもございますし、当然、これまでもえびの市の財産ではございませんけれども、えびの市の準工業団地のような取り扱いの中で、優先してパーミスの跡地はセールスをしてきたところでございます。  当然、その中で、最終的に市が一回購入して、新たな誘致企業に売却をしていくということになろうかと思っておりますので、そのタイミングが来たら、そういうことになると思っております。 ○十四番(宮崎和宏君)  そこですよ、私が言うと全然考えた方が違うようであります。  それでは、対策監に聞きますが、前も聞いたと思うんだけれども、あのパーミス跡地の企業はまだ続いていると、ここだったら云々という話をまだ何か希望があるような話しぶりをされましたけれども、それはどうなんですか。パーミス跡地やったら、ここ企業として、ここにあったら行ってもいいよと、その可能性というのはあるんですか、ないんですか。前、あるような話をされましたけれども、どうなんでしょう。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  三月定例会以降、特定の企業と最終的な協議を進めさせていただいているところでございます。手応えはあるというところでございます。 ○十四番(宮崎和宏君)  今、担当課のほうから三月定例会からずっと企業と交渉をしていると、何か見通しあるような話ですよね。ね、市長。やっぱりそこなんですよ。やっぱり担当課が行って、企業と接触、交渉している。今のところ、何とか見通し、立地できるのではないかなと、そんな話を今説明されました。  やっぱりその企業と、今度は市長、みずからトップセールスが、やっぱりそういう生き方をして、やっぱり誘致には市長みずから行って、担当課と行って、一年でも早く立地してくださいと、やっぱりそこ、詰めですよ。これは向こうが企業がいいまま待っておったら、二年、三年うちに企業側のほうもちょっと景気が悪くなった、もうちょっとえびの進出はちょっとどうですかねと言い出したら、また何もなくなる。  ほんならもう一つ市長に聞いておきます。今、パーミス跡地、担当課は何か交渉をずっと今続けていると言われます。一緒に行って、市長みずから行って、企業の社長とやっぱりそこあたりを取り決めるのは市長なんですよ。市長みずから行って、その企業と、大体話を立地の話を詰めてくる気はありませんか、聞いておきます。 ○議長(竹中雪宏君)  しばらくこのまま休憩いたします。                     休憩 午前十一時二十三分                     開議 午前十一時二十三分 ○議長(竹中雪宏君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○市長(村岡隆明君)  当然、企業誘致を進める上ではトップセールスということで、私も積極的にお会いしておりますし、今のパーミスの跡地につきましては、ある程度企業との合意形成もできましたし、議会への提案もできる準備もできておりますので、近いうちに御提案ができると思っております。 ○十四番(宮崎和宏君)  それはもう市長がそう言われればいいことではないですか。一日も早く見ないといけない。だからさっき言った用地取得するべきではないですか、先に。用地をまず市が確保して、そしてまた今度立地する企業との交渉、土地はこんだけですよと、今度は交渉の材料。そして土地は幾らですかと言われたときに、企業からと、それなら今地主のパーミスのほうとの交渉をしてから、それから土地の値段交渉というのは、ちょっとお粗末ですね。  やっぱりその前に、市がやっぱり土地買収、先行取得をするべきと私は思いますが、どうですか。今、市長はパーミスの跡地については、何とか皆さんに報告ができるのではないかと前向きな答弁であります、説明であります。であったら、即、パーミスの会社の土地取得に動いたらどうなんですか。これについてはどうですかね。 ○市長(村岡隆明君)  ですので、当然、えびの市が取得して、誘致企業に売るわけでございますので、パーミスの跡地を取得する予算を近いうちに提案ができると思っています。 ○十四番(宮崎和宏君)  明るいニュースですね、企業誘致。そういうのがだったら、あそこだったら排水もいいし、道路もいいし、インターも近いし、そのまま立地できますよ。一つの工業団地一角、奥のほうには名古屋金型、工場は何社か、二社ぐらいあるのではないですか、大きいのが。あの一画をばっと地上げしたら一遍に金かからんですよ。十億円もあればできると。道路もつくらないでいいし、排水もできていますし、余分な金はかからんではないですか。簡単ですね。  やっぱりそこあたりの発想ですね。最初、場所選定のときに、あそこの第二の候補地として出ておったみたいです。今のパーミスの跡地のあの一角をですね。それがいろいろな理由をつけて、あそこはだめだと。そして今の場所になった。その場所選定が悪かった。いろいろな議論がある。異論が出ます、みんなから。ですよね。だと思うんですよ。ほかのところは企業誘致はみんな賛成なんですよ。実質言って。やっぱりそこあたりを、やっぱこれは市長、あなたが責任者として、政策として、だから見誤ったらいけない。今のところ見誤った大きな計画ではないかなと私は思っているところです。  これは合わないでしょう、一つ一つ詰めていったら。これは数字で、担当課は仕事だから、いろいろな言った立場上、やっぱりそれなりに説明しないといけないと、大変ですよ、担当。対策監としても。大きな問題がありますよ。  それなら、さっきまち・ひと・しごとの工業団地を取得用地に変えた理由を聞かせてください。答弁聞いていないところですね。なぜそれなら団地を抜いて用地確保に変えたのかと。 ○市長(村岡隆明君)  当然、工業団地の造成計画というのは持っているわけでございますが、先ほど申し上げました既存の遊休の土地も同時に確保したりしながら売っていこうということで、まさしく今回の企業誘致に係る部分もございましたので、民間の遊休土地の活用ということも含めて記載をさせていただいたところでございます。 ○十四番(宮崎和宏君)  これはこれで、民間の土地を確保しないといけないということをひとつの戦略の中でしてありますよね。これはもうそれではいいです、それでもう。しかし、やっぱりここに戦略の中で企業誘致を積極的に行うための用地等の確保、その用地の確保というのは、パーミス跡地の一点だけですかね。どこの跡地として施策として、計画の中に入っているのか。いっぱいありますよ、場所としては。市内にも、空き地がいつでも建てられる場所というのは何カ所もあります。どこを想定して、この用地の確保、パーミス跡地だけの話なんですかね。それとあと想定しているところがあればお聞かせください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  企業誘致を進めていく中におきまして、パーミス跡地を優先的に進めてきたわけですけれども、大きかったり小さ過ぎたりする場合もございますし、我々としてすぐ紹介できる用地を幾つか確保しておく必要があるということで、このような記載をさせていただいたところでございますが、現在、所有者もしくは管理者の許可をいただいて紹介させていただいている部分が市内六カ所ございます。 ○十四番(宮崎和宏君)  やっぱり個人の土地を、場所はよくても地主さんがこれに絶対だめと言われれば、何ぼ言ってもできないことであります。これについては事前にやっぱり地権者の方との話し合いを前段に話を進めていかないと、話が決まりそうだといったときに、土地の用地の確保でまだ時間がかかる可能性がありますので、これはもうとりあえずパーミス跡地、早速用地確保のために進んでいってほしいと、これは何か見通し明るいような感じですので、ちょっと安心したところでもあります。  次に、三番目の戦略の中で、企業と人材マッチングの中で、目標値を明記してありますが、そこで私が提案いたします。人がいない、子どもが高校、大学でも卒業して、地元に帰る人、地元で働く人と、少ないですよね。この人総合戦略の中でも、ちょっとマイナス、昨年からするとちょっと数字として目標として減っているようでもあります。経過の中に、あったんですけれども。  その中で、市内高校新卒者の就職人数、当初平成二十七年は五人、そして平成三十一年は十人と、五人、十人ですよ。それぐらいしか目標も立てられない。  先ほど小学校一年生百四十何人だったですね。卒業するですよ、いずれ。高校、大学を卒業する。そこで私が提案してある条件つき、卒業してえびの市に就職すると、定着する人に対して、無償の給付型の奨学金、これはできないかと。やっているところはあるんですね。私は新聞でちょっとこれを見たことがありますので、これを言うんですけれども。  奨学金もいろいろありますよね。無利子のやつから有利子のやつ。いろいろ制度があろうかと思いますが。これに対して給付型ですよ。そのかわり条件、卒業したらえびので働きますか、働かなかった場合は、これ全部償還していただきますよと。この制度はどうだろうかということを提案するわけですが、それに対して市長、この考え方に対してどうですかね。 ○市長(村岡隆明君)  当然、地元の子どもたちが地元で働いていただく環境を整えたいということで、現在でも地元企業の紹介のハンドブック等を掲載して、とにかく地元の企業を知っていただきたいという取り組みを進めているところでございますが。  喫緊の課題として、現在でも看護師であったり介護士であったり保育士であったりがなかなか人材が確保できないということで、奨学金の一部を行政のほうで負担する、そういった制度も導入して、そういったマンパワーを確保する制度が既にスタートもしておりますので、余りそのことでは子どもたちの進路への負担になるといけないとは思っておりますが、地元で働くきっかけをつくる、そういった部分では、そういった財政支援というのも一つ考えていかなくてはいけないとは思っております。 ○十四番(宮崎和宏君)  これについては、教育長の考え方、子どもに対する、卒業者のえびのに、給付型の奨学金ですよね。卒業するまでえびの市が給付しましょうと。そのかわりえびのに就職してくださいよ、卒業したらと。条件つきの奨学金制度については、どのようなお考えかお聞きしてみたいと思います。 ○教育長(萩原和範君)  現在行っているのは、経済的な理由によります貸与の制度でございます。今、議員おっしゃったところにつきましては、最初からひもつきといいますか、必ず帰ってこないと、それは返さないかんといったこと等もございます。将来の夢というのは、子どもにはいっぱいあると思います。  先ほど答弁しました飯野高校生の八人就職したわけでございます。そのうちの一人が帰ってきたと。現在、えびの市内で働いているわけでございます。そういった者等を含めましたら、先ほど市長が申しました、例えば今、医師あるいは看護師、保育士、そういったところ等への、もうそういった志がある、そういう方々には、そういった制度があったらいいのかなという気はしておるところでございます。 ○十四番(宮崎和宏君)  今、教育長が言われたように、子どもは子どもの夢、将来何になりたいと、みんな持っていると思います。これは確かに条件つきというのは、無償の奨学金、えびので帰ってきて働かないといけない。仕事をしなさいと、最初からもう縛りですね。これは子どもに対してはちょっと夢を先からとられるような、やっぱりこれも考える必要があろうかなと、それはわかるんですけれども、やっぱり何かしないと卒業した子どもたちがえびのに定着しない。全部よそに行ってしまう。その分がどんどん人口が減っていく。そこにつながっていくんですよ。  だからできることは少しでも前向きにみんなで考えていかないといけない、人を減らさないために。これは何かというと、えびのに働く場がないと言われます。しかし働く場はあるんだけれども、人がいない。募集をいっぱいかけてあります、えびの市の企業も。それでも人が集まらない。これは何でしょうかと。  市長のこの前も答弁の中で言われましたけれども、これは企業の条件によっては、人は集まるんだというような言い方もされました。しかし、これはそれなら給料がいいところにみんな行きたいですよ、若い人たちは。しかし、企業というのは企業自体が利益が出ないと、そんな高額は払えない、給料も。やっぱりそこにつながっていく。そうしたら、給料が高い企業が仮に立地したときには、今、市内にある企業の人たちがそこを辞めて、こっちに行ったら、今、既存企業は今度は成り立たないと。人不足になっていくという条件がまた続くのではないかなと、その懸念もあります。それはそれで、これからの展望だからいいと思います。  それでは、三番目の農政について。これについて、私も農業を少しまねをしておりまして、大体実践していますので、大体知っています。今、農業というのは、基本的に何かといったら、農家が金がもうからんとだめなんですよ。所得が上らないとだめなんですね。もう昔の土地があるばっかりで難儀はします。機械も買わないけない。しかし、今度は機械のために今度は働かないといけないというのが、今、続いております。周りを見たときにですね。  そこで、私がこの通告にありますように、補助制度、ありますよ。五十一ぐらいの農畜産業に対する補助。ですよね。しかし、その中で、一番金額的に大きいのはやっぱり畜産、畜産に対しての補助金というのは、かなり国、県、市からの補助金等が相当あります。  その中で、私が聞きますが、耕種農家に対する補助金、ここに書いてあるから見ればわかるんだけれども、一番利用されているのは、どの項目が一番利用されておるか、お聞かせください。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  議員のほうから資料要求がございましたとおり、平成二十七年度、平成二十八年度の畜産農政に関する事業五十一事業について資料を提出させていただいております。耕種農家に対しまして、平成二十八年度、農産園芸係が所管した事業において、野菜等価格安定対策事業、ピーマン産地収益力向上対策事業、果樹産地生産拡大事業、低コスト確立対策機械導入事業、環境保全型農業直接支払対策事業、鳥獣被害防止総合対策事業、園芸産地強化対策事業などの事業を国県の事業等を積極的に活用しながら、農業振興に努めているところでございます。 ○十四番(宮崎和宏君)  大変すばらしい補助制度であります。有効に利用して、農家も今度はこれによって所得を上げないといけないわけですよね。そしてそれでも所得を上げていただいて、税金を少しでも市のほうに払っていただくと。生活のためだけではないと思うわけです。  だからその中で、お聞きいたしますが、何年か前、特産何とか園芸の品目を決めて、補助金、苗代とかやった事業がありましたよね。これはそれでいいんですけれども、今のあれですよ。苗代を補助するオリーブですね。もう二年、三年、オリーブ部会・・この前も総会が農協のあったみたいですけれども。オリーブについては、苗代補助をしておりますけれども、これはいつになったら収穫というのはできる見通しなんですかね。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  オリーブにつきましては、平成二十五年度から植栽を開始しております。三年経過した苗を植栽しているということで、収穫につきましては、まだ当分かかるということで部会のほうからは聞いているところでございます。 ○十四番(宮崎和宏君)  オリーブを結構植えていますよね。場所が悪いところ。田んぼ、畑、それを植えた方は結構いらっしゃろうかと思います。しかし、あれは収穫まで時間がかかる、途中でもう諦めて、やぶの中に入っている人、そして中には引っこ抜いた人もおると。収穫しないうちにもう抜いた人もおるという話も聞いております。  やっぱりそこあたりを、苗代補助があるから、ただ植えるとだけではだめなんですよね。やっぱり苗代でもいただいたら、それをやっぱり収穫にお金につなげていかないと、長続きはしないと。  そんな中で、ここですね、この平成二十七年度農産園芸加工業務用青果物生産拡大加速化事業というのが補助金、名前がありますけれども、この中身についてはどのような事業なのか、お聞かせください。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  加工業務用青果物生産拡大加速化事業につきましては、加工ニンジンの収穫機導入に対して補助をするものでございます。受益戸数につきましては、上大河平地区の三戸の農家ということになっております。 ○十四番(宮崎和宏君)  これは個人にはなかなか、共同でないと補助金というのはなかなか個人には出ないだろうと思っておりますが、それでは、加工事業用ですね、野菜のその機械の補助制度と、今、機械云々といわれましたけれども、機械に対する播種機とかいろいろなものに対する補助事業の一環なんですかね。二人以上おったら、この事業は導入できるんですかね。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  この事業につきましては、目的としましては、作付面積の拡大、労力軽減、適期収穫の実施において、農業経営の安定を図るために、先ほど申しました収穫機を導入したものということでございます。  事業要件の、先ほど議員おっしゃられます共同利用ということで、何戸以上の農家であれば対象となるというところにつきましては、申しわけありませんけれども、後ほど回答をさせていただきたいと思います。 ○十四番(宮崎和宏君)  やっぱりそこなんですよね。今、加工野菜、結構ホウレンソウを主体としたプラスいっぱいあります。しかしこれはほとんど機械、機械は要らないわけですよ、はっきり言って大きな機械は。トラクターと播種機があれば、大体間に合うような栽培です。  しかし、やっぱり私も前も言いましたけれども、それは米に対しては相当ないろいろな補助事業がありますけれども、加工野菜等、野菜等についての補助事業というのはなかなか農家のほうにあるかもわかりませんけれども、行き渡っていないというのが現状です。  だから、そこである程度の団体であれば、種代、苗代ぐらいの一部補助はできないかと、これを私は提言したいわけです。お願いするわけなんですけれども。これについて、何かいい方法はないですかね。種代の何分の一でも結構ですけれども、それの補助事業はないかということを聞きたいわけです。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  まず、先ほど議員のほうから何戸以上の農家であれば対象となるのかということでございました。三戸以上であれば対象となるということでございます。  先ほど議員のほうから苗代等の助成は何かないかということでございました。市といたしましては、平成二十八年度につきましては、苗代助成というところにつきましては、ピーマン、イチゴ、それと果樹の栗、オリーブということになっております。また、平成二十九年度につきましては、イチゴ、それと栗、オリーブということにしております。  支援の目的につきましては、特産品づくり、そしてまた産地化等を目的に支援をしていくということでございまして、えびの市、多くの作物が栽培されております。この苗代等の支援につきましては、農家コストの削減を目的とした支援というのは難しいかと考えておりますが、そこにつきましては、ほかに助成事業がないか調査させていただきたいと思います。 ○十四番(宮崎和宏君)  今、いろいろな補助事業ありますよね。オリーブはもちろんのこと、栗に対してもタケノコとかいろいろ補助事業あるようであります。しかし、あるのはいいんだけれども、これはどれだけ所得につながっていくのかと。補助の後、補助を出しました、後の追跡調査、後の経営等についても、やっぱり指導するべきではないかと。出し放しではだめなんですよ。今、出し放しが多いごたっですね、本当に。補助事業にしても。  やっぱりそこなんですよ、私が言いたいのは、農産加工というのは、私の地区でもホウレンソウ、夏の加工野菜、いっぱいみんなつくっていらっしゃいます。みんなそれで所得を上げているんですよ。金になるから頑張ってつくっている。そんな農家何軒もあります。やっぱりそこは、そこで少しでも種代でも補助は、何か制度があれば、少しは楽になるのではないかと思ったから、こういう話を聞くわけであります。  これについて、何かできないかということを、もう一回聞いてみます。これは市長に、それなら聞きましょう。市長がいいち言えば、担当課としては、それなら出しましょうと言うのですね。それ市長に聞きましょう。 ○市長(村岡隆明君)  いろいろ農業だけではなくて、いろいろな補助金という形で皆さん方の税金を活用させていただいているわけでございますが、当然、助成に向けては目的がございまして、ことしイチゴ、栗、オリーブ、こういったものをやっているのも特産品化していきたいということで品物を絞って、最初の投資がしにくいであろうから、そこの投資をすることで、イチゴであればイチゴ農家が増えてくれて、えびの市の特産品として売れていけば、その後は補助しなくてもイチゴ農家が増えてくると、そこに期待して補助をするわけでございます。  好調な部分に対しては、コストの削減という部分で、そのことで農家の所得というのは上がるのかもしれませんけれども、行政の役割としては、そういうこれから特産品、後押しをすればえびの市の特産品になるとか、そういったものを助成していくべきかなと思っているところでございます。  今、具体的にいただきましたホウレンソウの何か助成ができないか、その点については、また担当課のほうで調べさせていただきたいと思います。 ○十四番(宮崎和宏君)  一連の農業は農業に携わっている人が一番わかっているんですよ。みんな大変です。しかし、これも仕方のない、所得を少しでも上げるために、やっぱり何か頑張っていかないといけないと私も思っております。  もう時間ありませんので、それでは、二番目の売れる米づくりとは。米はみんなつくっています。えびの産ヒノヒカリ、去年は特Aをとりました。みんな浮かれて祝いばっかりして、いろいろな金を使っています。しかし、それなら売れることは売れるんだけれども、高くないと意味がないではないですか、一百円でも二百円でも。それが本当にえびの産ヒノヒカリ、特Aの名にふさわしい価格ではないですかね。  売れる米づくりとはどんなものなのかと書いております。これについて、市長、副市長はどのようなお考えですかね。どうしたら一百円でも高くえびの産ヒノヒカリ、名前は通っています。宮崎あたりでは、本当にえびの産といったら確かに売れます。そこをどうして売っていくか、戦略ですね。これはどうお考えかお聞きいたしましょう。 ○市長(村岡隆明君)  えびの産のヒノヒカリについては、現在でも高い評価をいただいているわけでございますが、基本的には宮崎市内の方が消費者が多いということで、平成二十七年産米が宮崎県で初めて特Aをとることができましたので、宮崎県外にも多くPRもできたと思っておりますし、この特Aをとったおかげで、米の買い取り価格も高くなっていると聞いておりますので、こうやってニーズにしっかり応えられるようなおいしい米をつくっていくと、つくり続けていくということが高く売れる秘訣だと思っております。 ○十四番(宮崎和宏君)  もう時間ありませんので、一言言っておきます。このうまい米づくり、特Aをとるための手段、最後にやっぱりこれは我々、私もこういう仕事をしておりますけれども、最後の乾燥調整なんですよ。それにやっぱりそれらに機械が導入が必要です。それで一番特Aに一番ひっかかるのは、乳白米、白が多かったですね、去年も。やっぱりここを識別、選別、識選、識選というのですけれども、その機械導入をすれば、かなりのまた良質米の選別ができるわけです。しかし、これはなかなか機械が高い、三百万円、四百万円します。やっぱりそこあたりに何らかのちょっとうまい米づくりの一環として、何か補助金として何か買いやすいような対策はとれないかということをお聞きしてみたいと思います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  議員おっしゃられますもみすりにつきましては、うまい米づくりには最後の乾燥調整は非常に重要であると考えております。先ほど申しました個人への機械導入というところにつきましては、対象となる事業があるかどうか、そこについては、県等を通じまして、確認をさせていただきたいと思っております。 ○十四番(宮崎和宏君)  長い間、いろいろありがとうございました。これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(竹中雪宏君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前十一時五十三分                     開議 午後 一時  〇分 ○議長(竹中雪宏君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  この際、社会教育課長より発言訂正の申し出がありますので、発言を許します。 ○社会教育課長(領家修司君)  失礼します。先ほど宮崎議員の質問に対しての答弁で修正をお願いしたいと思います。  指定管理者導入で職員数の減につきまして、一人の減と発言いたしましたけれども、二名の減でございましたので、訂正方よろしくお願いいたします。 ○議長(竹中雪宏君)  次に、十三番蔵園晴美議員の発言を許します。蔵園晴美議員。 ○十三番(蔵園晴美君)  それでは、ただいまより私の一般質問を始めさせていただきます。  まず、この任期中の一般質問での総括をしてみましたら、私のほうは大体まちづくりを主眼といたしました一般質問が多かったように感じております。  まず一つ目でありますけれども、えびの駅、旧加久藤駅が国の登録有形文化財に指定されまして、その後、またトイレ改修等の提案を申し上げましたところ、改修ができました。また、そのえびの駅を中心としたまちづくりのほうも提案いたしておりますけれども、当年度予算につきましても、保存計画について現在進行中であるということも伺っているところでございます。  次に、飯野麓地区の旧職員住宅の解体、そして移住定住に向けての造成工事、現在、六戸が売却されているようでございます。  次に、えびの物産のブランド認証制度による地元加工業者、そして農業者などの所得向上へ向けた取り組みを提案いたしまして、本年度からいよいよスタートしたようでございますが、認証資料の作成の委託料が計上されております。  次に、防災・食育センター建設の推進ということでありますけれども、このことにつきましても、いろいろ問題等もあったようでございますけれども、基地対策調査特別委員会の席におきまして、VLFの覚書の関係でございますけれども、これを防衛省のほうに、市長提案の文書を提出するということで、防災食育センター建設に結びついているようでございます。  そしてまた、国道二二一号線の小林との境界、茶屋平付近でありますけれども、筆界未定で解決に向けての取り組みが滞っておりまして、地元の市民の方も、これまでも何回となく土木事務所のほうに陳情要望をされたようでございますけれども。ちょうど議長時代に小林のこの境目に住んでいらっしゃる方よりお話がございまして、その話をまた聞きまして、当時小林市の溝口議長でありましたけれども、お話ししまして、えびの市の要望事項として県議会に上げてはどうだろうかということで御相談申し上げましたけれど、快く了解いただきまして、そしてまた、私以降の歴代議長の尽力によりまして、このように改修工事に結びついたようでございます。この予算が七千三百五十万円ということで、本年度、平成二十九年度に完成予定ということでございます。  また、その他もろもろの政策提案をしておりましたけれども、多くの課題も山積している中、平成二十九年九月で議員の任期満了になるわけでありますけれども、今後とも執行部の皆さんと議論を交わしながら、我がふるさとえびの市の自然の恵みを生かして、さらに住んでよかった、住んでみたい、えびの市を目指してまいりたいと決意を新たにしているところでございます。  それでは、通告書に従いまして、一般質問のほうへと入らせていただきます。  まず、質問項目でありますけれども、一番目といたしまして、えびの産米ヒノヒカリ特A獲得支援についてでございます。  このことにつきましては、えびの市民のほうから平成二十七年度産米は特Aに指定されたことによって、大分えびの産米のヒノヒカリ、販売のときにもかなり雰囲気がよくなったと。しかしながら平成二十八年度産米については、特Aが獲得ができなかった。それについて、えびの市はどういう施策をもって特A獲得に向けているのか、市民として全くわからない点があるので、ぜひ聞いていただきたいということでありましたので、市民の代弁として、まずはお伺いいたしますけれども。  平成二十八年度のえびの産米のヒノヒカリは、特A獲得ができず残念な思いであり、行政としてさらなる支援、指導が必要と考える。今後の取り組みについて、市長の考えを示されたいということでございます。  まず、特A獲得について、どのような考えを持っていらっしゃるか、市長のお考えをお示しいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  この特Aの獲得につきましては、長年の悲願であったわけでございますが、平成二十七年産米が宮崎県では初めて霧島地区として特Aを取得することができました。その影響で、これまでも評価が高かったわけでございますが、宮崎県以外でもいろいろなPR効果もございましたし、県のブランドも新たに認定していただいたところで、取り続けていかなくてはいけないという強い思いがあったわけでございますが、残念ながら平成二十八年は取りこぼしてしまったということで、当然この特Aというのは一回とって終わりということでは値打ちがないと思っておりますので、とり続けるために、逆に平成二十八年産米が特Aをとれなかったことで、逆に生産者の皆さんや振興会の皆さんは、平成二十九年産米に向けての気持ちが非常に高まっていらっしゃいますので、市もこれまでの助成であったり組織力の強化であったり、そういったことを進めていきたいと思っております。具体的な点は課長をして答弁させていいですか。という思いでございます。 ○十三番(蔵園晴美君)  稲作振興会の方もまた気持ちを新たにして取り組まれるのではという市長のお考えでございますけれども。  それでは、続きまして、えびの市、また県及び稲作振興会との協議、こういうものをされて、取り組まれておられるものかお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  協議の場の中身については、畜産農政課長をして答弁をいたさせます。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  稲作振興会の方とは、具体的な協議はしていないところでございますが、JA、そして県の方とは協議をしているところでございます。  その中では、平成二十七年産米が特Aを取得しておりますが、そのときの取り組みであります試験圃場の選定、土壌診断、肥料設計、収穫時期のタイミング、精米方法等について稲作振興会のプロジェクト会議の中で取り組むということになっております。  また、新たな取り組みとしまして、ICTを活用しまして、六カ所に水稲向け水管理支援システムを設置しまして、JA職員のタブレットで、気温、水温、水深、湿度等を感知し、適期な刈り取り時期、中干し時期を判断するという新たな取り組みにつきましても、お聞きしているところでございます。 ○十三番(蔵園晴美君)  えびの市としては、直接稲作振興会とは協議はしていないということでありますけれども、しかしながら、やはり私たち市民の考えるには、行政と稲作振興会との結びつき、連携、これは必要ではないかなと考えているところでございますけれども、とにかく今おっしゃったように、ICTの活用等で平成二十九年度のえびの産ヒノヒカリが特Aをとるように努力をされておられるようでございます。  特に三番目の事項に入りますけれども、平成二十九年度産米について、えびの市、JAえびの市及び県の支援策、こういうものがあるのかないのか、お示しをお願いいたします。
    畜産農政課長(米倉健一君)  先ほど申し上げました技術指導というところにつきましては、JA普及機関が連携しまして、先ほど申し上げました土壌分析を実施し、その結果に基づく土づくりでありましたり、また中干し時期、出穂時期等の水管理の徹底、補肥の量やタイミングについての講習会の実施、あと積算気温による適期収穫の実施、収穫後の乾燥方法による水分調整についての検討など、うまい米づくりに向けた取り組みを徹底して、平成二十九年産米の特A取得を目指すものであります。  市のほうとしましては、食味官能試験手数料について助成をJAと負担してすることにいたしております。 ○十三番(蔵園晴美君)  特に目新しい支援策というのはないようでありますけれども、そのICT等の取り組みによる予算的なものはどこから計上されるものかお伺いいたします。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  ICTを活用した新たな取り組みにつきましては、JAのほうで機械等を整備されるということでございます。 ○十三番(蔵園晴美君)  次に、ブランド認証制度の取り組みについて、進捗状況をお伺いいたしたいと思います。  まず、認証シールの進捗ということでありますけれども、これは委託料として計上されておりましたけれども、一般公募してはどうかということでありますけれども、そのあたりの進捗はどのようになっているかお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  議員から御提案がございました特産品ブランド認証事業につきましては、去る五月二十五日に、第一回えびの市特産品ブランド推進協議会を開催いたしまして、事業実施要綱、協議会の設置要綱、認証基準等について議論をいただき、承認をいただいたところでございます。  その中につきまして、今、御質問がありましたデザイン等を公募するのかどうするのか、そういった点も議論をさせていただきまして、協議の中では、結果としては、印刷所にデザイン料を払うのではなくて、公募をして広く周知も含めてデザインも公募したらどうかということで、意見がまとまったところでございます。 ○十三番(蔵園晴美君)  今、市長がおっしゃったように、公募することによって、えびの市の知名度もまた上っていくということも、私も認識いたしておりますけれども、五月二十五日に協議されたわけでありますけれども、認証基準につきましては、もう何回もこの場で申し上げておりますけれども、市内で生産された加工食品、または市内で生産された原料を使用した加工品、市内に本店または主な事業所を有する者が、自社製品として販売するもの、食品関係法規等に違反しないもの、また、えびの市のイメージを著しく損なうおそれのないもの、使用する原材料は、えびの市内または国内で生産されたものを使用すること、ただし調味料は除くということで、何回もこの場で申し上げておりますけれども、これに合致するような意見等が出たものかお伺いをいたします。 ○市長(村岡隆明君)  推進協議会の中で出ました意見等については、観光商工課長をして答弁をいたさせます。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  推進協議会の中で、認証基準につきまして検討いただいたところでございますが、主には市のほうから提案いたした内容で、ほぼ御承認いただいた内容ですけれども、現在、先ほど議員のほうからございました、概略で申し上げますと、市内で店舗等を有しており、かつ自社商品として販売されているもので、市内で生産加工または製造されたもの、あるいは市内の原料または素材を使用されたもののいずれかに該当するものが対象として認証していくということで承認いただいたところでございます。 ○十三番(蔵園晴美君)  認定基準については、今、課長が述べたようなことでよろしいかと考えておりますけれども、またその中で認定審査会の設置、認定審査委員の選定については、どのような話し合いがなされたものかお伺いをいたします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  認定審査会等につきましての設置でございますが、ブランド認証における認証機関として、えびの市特産品ブランド推進協議会を設置いたしましたが、その協議会の中に審査機関として特産品ブランド認証部会を設置したところでございます。  全体の協議会の構成員は九名でございますが、部会につきましては、六名の構成となっております。構成員の選定につきましては、協議会において、当事業に関係のある市内団体、市の関係課の代表者により構成しているところでございまして、認証部会につきましては、実際の認証に係る実務的な作業を行うことから、市内関係団体の実務レベルでの構成としたところでございます。 ○十三番(蔵園晴美君)  ブランド認証制度については着々と事業化として取り組んでいらっしゃる様子が伺えます。  四番目でございますけれども、各自治体、各道の駅などは既に取り組みが大分進んでおります。道の駅に行きますと、その地域のブランド認証品という大きな棚がありまして、そこに飲み物とか特産物の野菜とか、加工食品とか、いろいろな販売のブースというかつくってありますけれども、ぜひえびの市もそういうえびのの道の駅えびのにもそういう取り組みが必要ではないかなと考えているところでございますけれども。  最終的に、今取り組んでいらっしゃいますけれども、認証品の選定もさることながら、大体いつごろからブランド認証品の販売にこぎつけることができるか、予定がされておればお示しをお願いいたします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  去る五月二十五日の協議会におきまして、ブランド認証の第一回申請受け付けを七月三日から一カ月間で募集することで承認をいただいております。申請品の認証は、ことしの秋くらいまでには決定したいと考えているところでございまして、認証後は、各事業者の意志に基づいて、認証品に認証デザインを表示し販売されることになりますけれども、認証後は道の駅等の観光施設等でも早期に販売していけるようにしたいと考えております。  また、先ほどのデザインの公募等もございますので、公募してから、また決定して、シールを作成しての販売ということになりますので、秋以降になろうかと考えております。 ○十三番(蔵園晴美君)  秋以降になろうかと答弁いただきましたけれども、ぜひ楽しみに待っておりたいと思います。  また、この道の駅の、何回もここで申し上げておりますけれども、川内川流域、例えばえびの市が一番最上流でありますから、えびの市、大口市、それから薩摩を通って川内まで流域があるわけでございますけれども、この中にもいろいろと道の駅等がございますので、そこの地域の川内川流域の地域の特産品を集めて、地域特産品、ブランドフェアと申しますか、そういうのもやはり計画しながら、お互いに物産の交流というのも必要ではないかなと考えておるわけでございますけれども。  川内川流域物産フェアの考えについては、市長はどのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  現在でも、垂水市であったり阿久根市であったり、海のほうとはえびのにない物産を販売していただく機会をつくったりもいたしておりますけれども、そういった川内川をキーワードにした連携であったりとか、そういったイベントを通じて物の流通もそうですけれども、取り組みをいろいろな方々にしていくいい機会にもなると思いますので、また、指定管理者のほうともその辺は考えていきたいと思っております。 ○十三番(蔵園晴美君)  なぜ私が川内川流域の特産品というかブランドフェアを提案するかといいますと、やはり川内川はえびの市が一番最上流であります。そういう中で、やはりこの川内川流域の交流も一番重要視して提案申し上げているところでございますけれども、ぜひこのような計画をする中で、お互いに物産的な交流も深めていただいて、えびの市というのを発信していただきたいと、このように考えて御提案申し上げておりますけれども、いま一度、市長の答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  いろいろな連携をとるというのは非常に大事なことだと思っておりますので、既に防災の面では連携がとれておりますけれども、物産の面でもまだとれておりませんし、今後、まちづくりもともにやっていこうという機運も今高まっておりますので、そういった中でも十分検討していきたいと思います。 ○十三番(蔵園晴美君)  まちづくりも含めて検討していくということでございますので、ぜひそのような取り組みで市政を推進していただきたいと思います。  三番目に、飯野高校生の起業支援について、三月定例会でも御提案申し上げたところでございますけれども、飯野高校生による起業の支援については、飯野高校、県教育委員会との協議、検討をするということで答弁をいただいておりますけれども、協議、検討をされたものか、まずはお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  教育委員会のほうでも検討していただいておりますけれども、飯野高校生による起業の支援についての協議、検討の状況については、観光商工課長をして答弁をいたさせます。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  飯野高校生による起業支援につきましては、昨年のシカ製品の資源化計画に対しまして、高校にも確認をとったところでございますが、今年度はシカ革の研究に取り組む予定としていたようでございますけれども、携わる生徒の確保がまだできていないということで、現時点では保留となっている状況のようでございます。  高校側といたしましては、シカ革の製品化に向けて、ぜひ取り組んでいきたいという意向はあるようでございますし、また、ミシン等の確保もしたいと考えておられるようでございます。  ただ、事業化に向けては、シカ革が高額でもございますし、そういった材料確保等の問題等もございますので、今後もともに協議を進めながら、可能な状況で対応してまいりたいと考えております。 ○十三番(蔵園晴美君)  シカ革というのは高級品でもありますし、また、シカ革の加工するミシンですか、それもかなり高額なものと思いますけれども、そういうのをやはり一つ一つ行政側が支援していきながら、幾らかでも高校生が地元において起業ができて、そして我が家の跡継ぎもできるということは、一人二人がやはりえびの市内に残るということが一番重要ではないかなと考えておりますが。  けさの宮崎日日新聞におきましても、鹿児島県、佐賀県、いろいろと高校生が流出するということで、支援策を考えているわけでございますけれども。ただ、えびの市だけでこういう方向性に行こうという考えではなくて、全国的な動きがありますので、他の自治体に類のない、えびのならではのやはり政策を持って取り組む必要があると思いますけれども、そのシカ革等の購入、また作製する上における機械等の購入についても、ぜひ早目に補助等といいますか、機械購入をして、高校生にその機械を与えていただきたいと、このように考えております。  そしてまた、空き店舗等も大分増えておりますので、その空き店舗を活用しながら、高校生のアンテナショップといいますか、そういうのも開設したらどうかなと考えているわけでございますけれども、いま一度、市長の決意のほどをお聞かせいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  今回の飯野高校生の起業支援につきましては、飯野高校の取り組みと連動していく必要があると思っておりますので、連絡は密にとりたいと思っておりますし、地元の高校生がそういった起業に向けた研究をする中で、一つでも実現すると、いろいろなものの自信にもつながってくるのではないかと。地元で自分で起業を起こすことができるんだなと、そういった自信をつけてもらうためにも、ぜひサポートはしていきたいと。飯野高校と密に連携をとっていきたいと思っております。 ○十三番(蔵園晴美君)  今、市長がおっしゃったように、飯野高校とは密に連携をとりながら、情報収集しながら進めていただきたいと思います。  次に、高校生の就職説明会についてでございますけれども、これも前、この場で申し上げた記憶がございますけれども、やはり高校生の就職説明会については、学生がただ行くだけではなくて、説明会、そしてまた会社訪問等につきましては、保護者の方を同伴しながら、会社説明会、そしてまた会社訪問等もしたほうがいいのではないかなと。これも宮崎日日新聞、昨年からいろいろと掲載されておるようでありますけれども、親がまずえびの市のそういう職場を知らない、そういうことは、やはり保護者に実際のえびの市の企業の内容を知っていただくのが一番早いのではないかなと私も考えるわけでございますけれども、そういう方針を持ってえびの市から各学校のほうに保護者同伴で会社説明、そしてまた会社訪問等をされるようにお願いされてはと考えておりますけれども、市長のまず考えをお聞きいたしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  この高校生の地元定着ということについては、宮崎県のほうでも非常に重要なポイントだとして、政策も打っていただいておりますが、えびの市にとりましても、当然大きな課題だと思っております。  企業ガイドブックを今年で二年目になりますけれども、学年を絞ってですけれども、子どもたちに配付することになりました。このことで、幾分地元の企業のことが子どもたちには伝わるかなと思っておりますが、将来を決める重要な要因であります親御さんにもぜひ御理解をいただきたい、そのことが地元に残っていただく大きな要因にもなるのではないかなと思っておりますので、保護者の同伴を進めることも重要だと考えております。 ○十三番(蔵園晴美君)  市長は重要であるという判断でございますけれども、先ほど教育長の答弁の中にも、飯野高校生が一人えびの出身が就職したということでありますけれども、それをさらに増やすには、やはり先ほど申し上げましたように、会社説明会、そしてまた会社訪問等については、保護者同伴のもとに行ったほうがいいのではないかなということで、先ほど来申し上げておりますが、教育長としてはどのようなお考えかお示しをお願いいたします。 ○教育長(萩原和範君)  まずは、先ほどシカ革とございましたが、えびの学の一環として、小中高一貫教育として、飯野高校では週二時間、地域貢献活動、そして地域活性化、そういうものをグループごとに話し合って、本年度、私たちはこういうシカ革、あるいはシカのそういうもの、そういったこと等に取り組んでいるわけでございます。  中学校の段階で、自分とのかかわりということで学んで、えびの市とどう自分とのかかわりと、そして高校になったときに、次は地域貢献、そして地域の活性化、そこに向けての自分たちのグループができまして、そしてシカ革づくり、あるいは温泉化活性化、そういったグループに分かれて研究を、探求をしてまいります。その中の一環として、シカの肉、あるいはシカ革、そういった活用はできないかといったこと等の探求でございます。そういうことで、飯野高校が非常にそういう面で、地域の活性化、あるいは地域貢献、そういうものに取り組んでいるということでございます。  今、議員、保護者同伴のそういった企業説明会、そういったもの等につきましては、本年度からは県の事業がございます。そういったこと等もありまして、積極的に飯野高校も保護者同伴、あるいは企業見学会、そういったものにも早目早目の手を打っていくと聞いているわけでございます。  なお、今、市長から出ました去年から作成し、本年度から中学校二年生、ブックですね、企業のブック、えびの市内の。それについては中学校二年生全部配付していただきました。飯野高校にももちろん配付していただきました。  その中から、まずは中学校のほうにも、えびの市の企業がこれだけある、あるいはえびの市の企業の中身、そういうものが今仰せのとおり、保護者がまず知らない。そういう面から家に持ち帰ってのそういうものの指導、そしてそこからまた生まれてくるだろう自分とのかかわり、そしてえびのをどうしていきたいのかというえびの学の本来の姿がそこに出てくるのではないかなということで、本年度からえびの市企業ガイドブック、これを参照しましての勉強といいますか、えびの学の授業をしていくということになっておるところでございます。 ○十三番(蔵園晴美君)  えびの市の企業ガイドブックを配付して、その中でいろいろと中学生に教えているということでございますけれども、よく職場体験を目にするわけでありますけれども、大体職場体験につきましては、えびの市にある全企業に子どもたちは行っている状況でしょうか。ちょっと伺います。 ○教育長(萩原和範君)  実際、去年行ったところに行くとか、もうずっとそういう感じでございます。今回初めてこういったえびの市企業ガイドブックというのを教育委員会のほうにも持ってきていただきました。だから学校現場もこういったえびの市内にこれだけの企業があって、これだけの人数がそこに勤めておられて、そういったところ等の職場体験というのを、今回から学校のほうがそっちの企業へ打診して、幅がこれで広がったのではないかなという気がしております。もう今までは、すんなりと職場体験等を支えていただいているところに全て行っていた次第でございます。これでまた幅が広がったのではないかなという気がしております。 ○十三番(蔵園晴美君)  そういう企業ガイドブック等を配付しながら、子どもたちにも職場体験の幅が広がっていくと、そういう取り組みをされているようでございますが、ますますの取り組みに力を注いでいただきたいと、このように考えるわけでございます。  次に、京町温泉の活性化についてでありますけれども、このことにつきましても、私も議員になりましてから、もう何回となく京町温泉の活性化につきましては議論してまいったわけでありますけれども。今般、平成二十九年度から、平成三十三年度までのえびの市の観光振興計画の中にやっとというか、失礼な言い方かもしれませんけれども、京町温泉の活性化につきまして、いろいろと提示がされているようでございます。  またその中で、この計画につきましては、えびの市観光振興計画の取り組みの状況、今後の方向性を把握するため、重点プロジェクト別に市長及び市担当課に聞き取り調査を行ったという結果が、この観光振興計画に出ているものと認識をいたしております。  その中で、京町温泉郷、昭和の町並みが残っているということで述べてありますけれども、町並みの創出ということで、二十九ページでありますけれども、一般的な温泉まちとしての景観を有さない、京町温泉は町並み整備には費用がかかるため夜景の演出で景観的統一を図るのが望ましく、提灯、標識などを共通のものとして夜の温泉街の一体的な雰囲気を演出と。また、町並みが観光資源であることを地域住民に理解してもらうための研究集会や観光客との交流イベントの開催、年間を通じて花や緑のある町歩き環境を目指し、行政、市民、民間事業者が協働で、魅力ある景観づくり活動の実施ということでありますけれども、やはり京町温泉街を夜散策しても、銀天街は別としまして、銀天街ももうまばらになってきておりますけれども、前も提案したことございますけれども、銀天街にやはり統一した灯籠を民間の方々に協力してもらいながら、灯籠の点灯をずっと沿道にしていったらどうかと考えておるわけでございますけれども。そのような話は出ていないものかお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  京町温泉の活性化につきましては、いろいろな形で検討が進められているところでもございますが、今、京町のある組織で、そういった灯籠をつくると、行政も手伝ってくれというようなお話はないところでありますが、おかみさんたちのつくられる組織の中で、ぷらいど21への申請であったりとか、浴衣を活用した京町温泉の活性化であったりとか、そういった取り組みの御提言等はいただいているところでございます。 ○十三番(蔵園晴美君)  やはり京町温泉は観光地でありますから、夜やはり散策しても、昼散策しても、見どころがあるというような、何か一つポイントを設けてやることによって、お客さんが魅力を感じるのではなかろうかとかねがね思っているところでございます。  この場で、よく豊後高田市のことも述べて、いろいろ提案等もしておりますけれども、あそこも年々観光客が増えまして、日南と同様、やはり町並み形成、これを市がリーダーシップをとりながら取り組んでいると思います。また、日南についても、町並み景観については、交付金なりまた補助金なりを出しまして、その通りに面する建物については、町並み景観上、必要な補助金を出していると。そういうことを今しないと、昭和のレトロなまちとここに掲げてありますけれども、それも年々消えていくのではないかなということが心配されます。実際私も心配するわけでありますけれども。  そういう中で、教育長にも前、言った記憶がございますが、文化センターにある農機具、先ほどからまたえびの産米ヒノヒカリの特Aということで、我がまちは米のまちでありますので、そういう空き家、店舗なんかを活用した昭和のまちづくりというのも必要ではないかなと考えておりますけれども。  まず、市長にお伺いしますけれども、昭和のまちづくりについて、どのようなことをすれば景観が保持されるものか、お考えがあればお示しいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  景観の保持ということになりますと、統一した景観にするであったりとか、サインを統一するであったりとか、これまでも幾分か活動はしておりますけれども、そういったものを印象づけるということが一番重要かなとは思っております。  京町温泉の活性化につきましては、過去に京町温泉活性化プロジェクト等の中で、空き家の再生であったりとか、のれんの統一であったりとか、足湯の建設であったり、ある程度進んたところもございますが、補助金がなくなると、その後の活動が続かないところもありまして、なかなか民間組織の自立というところまでは行っていないところでありますけれども、今回、京町温泉駅に観光交流センターもつくりますし、開湯百周年という節目も迎える、そういったイベントもやりたいという思いであったり、若い人たちが新たに銀天街で新たなイベントをやりたいという形等も出てきておりますので、しっかりタッグを組んで、幾分やはり議員がおっしゃるように、行政がある程度ひっぱっていくような覚悟がないと、難しいのかなと、そういったところも考えておりますが、地元の皆さん方のやる気をしっかり盛り上げながら、うまく調整ができないかなと思っているところでございます。 ○十三番(蔵園晴美君)  それでは、教育長としては、文化センター等にある農機具の活用、これも検討しなければならないというような答弁を何回となくいただいておりますけれども、先ほど来申し上げておりますけれども、空き家等の活用によって、今、高齢者の方にカフェの提供とかいろいろ事業等も取り組んでいる自治体もあるようでありますけれども、やはりそういうのを空き店舗に活用しながら、そこでお茶会ができるとか、そういうのをすれば、まちを歩く人たちも、結局よりどころになると私は考えておりますけれども。  昔からの農機具、文化センターにある活用方法としては、教育長としてはどのようにお考えなのか。あのまま放置されていかれるものか、活用されるものか、二つに一つ、答弁をお願いいたします。 ○教育長(萩原和範君)  まず、あそこに文化センターにありますあそこ、以前御指摘がございました。ちゃんとした展示ということで野外展示をしているところでございます。また、あそこにあるもののほかにも、まだ倉庫にも眠っておるところでございます。そういった農機具につきましては、指摘がございました昔の農機具の活用なんですが、現在、加久藤のまちづくりの団体がございます。こことのコラボといいますか、イベントに合わせまして、えびの駅舎を活用しての農機具等の展示、そして昔の町並みの写真展示など企画しているところでございます。  後半の部分でございますが、農機具を空き家、そういったもの等について展示やら、あるいはカフェ、そういった憩いの場にしたらどうかということでございます。そういった市民団体等がもし協力といいますか、ございましたら、積極的に私どももそこにかかわりながら、農機具の展示、あるいはそれに向けての雰囲気づくり、そういうものにつきましては、どんどん支援はしてまいりたいと思います。ただ、そういった団体がやはりないと、教育委員会だけのものとなりましたら、ただの展示室でございます。そういった団体がやはりいなければ、私たちもなかなか支援というのはできないものでございます。 ○十三番(蔵園晴美君)  今、教育長がおっしゃいましたように、そういう団体とかいないとできないということで、重々私も承知はいたしておりますけれども、やはり行政がある程度リーダーシップをとってひっぱっていくということも必要ではないかなと、かねがね思っておりますけれども。  それでは、まず、市長にお伺いしますけれども、市長が京町温泉に宿泊されて、朝、散歩をするときに、どこか散策するところはありますか。お示しいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  イメージとしては堤防ぐらいかなという気がします。 ○十三番(蔵園晴美君)  教育長、お願いします。 ○教育長(萩原和範君)  私の家は国道沿いで散歩するといったらもう庭しかございません。私の裏の庭でございます。(発言する者あり)  済みません、京町に泊まってですね。済みません、自分の家ばっかりのことしか考えておりませんでした。  京町だったら、やはり温泉のまち、昔の湯煙が立って、そういうやっぱりイメージが京町温泉にはございます。そういったところのからんころんからんころんといった寝巻きといいますか浴衣を着て行く、やっぱりああいった散歩が最適かなと、京町温泉だったらですね。 ○十三番(蔵園晴美君)  教育長としては、そういう散歩がいいんだなというイメージで話されていましたけれども。実際、今、宿泊をして、えびの市のまちの京町温泉街を歩いて、どういうふうに感じるかということをお聞きしたわけでございます。  市長がおっしゃいますように、本当に堤防というのは非常に景観がよろしいです。私も五時過ぎになりますと、川内川の堤防をずっと一時間近くかけて歩くんですけれども、現在も五時が過ぎますとウグイスが鳴いて、キジが飛び交ったり、いろいろな風情的なものが目に飛び込んでくるわけであります。そしてまた、田んぼから広がってくる朝もや、そしてまた川内川から蒸気が上ってくる。山からは霧が山おろしでおりてくる。非常に景観的にはすばらしいんですが、町並みの形成という意味からでは、まだまだ行政からの指導、援助、これがない限りはどんどんどんどん衰退していくのではないかと心配して、今こうして本会議で述べさせていただいておりますけれども。  この観光振興計画に向けてどのような取り組みをされていくのか、今後また大いに議論する余地もあると思いますけれども、京町温泉の高付加価値化ということで、大正初期からの歴史を持つ京町温泉郷では、昭和の温泉郷の名残を残す風景が点在している。点在です。軒並みあるわけではないですね。そういうところで、全体の統一感を醸成するために、やっぱり夜景、イベント、先ほども申し上げましたけれども、京町温泉郷という一つの町並み、これを形成することが一番重要ではないかと思いますので、ぜひそこらあたりは今後政策にも議論をして、町並み形成に努めていただきたいと思います。  以上で、京町温泉の活性化については終わりにいたしたいと思いますけれども、何はともあれ、県下唯一の温泉まちであります。ぜひとも力のある限り、行政の支援を期待するものであります。  次に、真幸駅登録、真幸駅を国の登録の有形文化財に登録をしてはどうかと、以前、加久藤駅のころと同じように、提案申し上げたわけでありますけれども、あそこにつきましては、肥薩線の世界遺産ですかね、それに向けて取り組んでいるから、そのときにもう自然と文化遺産の価値が出てくるということも答弁をもらっているわけでございますけれども、吉松駅には機関車の転車台がないということで、諦められたということも聞いておりますけれども。  この真幸駅の有形文化財の登録指定について、市長のお考え、そしてまた教育長のお考え、それぞれお聞かせをお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  まず、真幸駅につきましては、文化的な価値もあり、十分国の登録有形文化財になり得るものだと考えております。これまで、肥薩線の利用促進協議会であったり、肥薩線を未来へつなぐ協議会、こういったもので沿線を通して世界遺産にしていこうという動きを進める中で、単独としての文化財よりも、沿線としての世界遺産登録を目指そうということで進めてきておりましたけれども、一番リーダー格であります人吉の市長も変わられまして、なかなか沿線の首長の連携もとれないということもございまして、この利用促進協議会と未来へつなぐ協議会、二つの協議会を解散して、新たな協議会をつくろうということの動きが今進んでいるところでございます。  そういったこともございますので、私たちとしては、沿線を含めた世界遺産登録、沿線を含めた魅力発信ということを考えておりましたが、沿線でそういった足並みがそろわない、まだ総会が終わっておりませんけれども、総会が終わると、多分そういう結論になろうかと思いますので、協議会の総会がそういった結論、世界遺産はもう目指していかないという結論が出る状況を今予想しているわけでありますけれども、総会が終わり次第、そういった総会の状況を見ながら、単独での国の有形文化財登録に向けた活動というのをスタートしたいと思っております。 ○教育長(萩原和範君)  今、市長が答弁したとおりでございます。また、あの駅舎を購入しないと登録はできないということ等々ございますので、また、市長部局と相談してまいりたいと考えております。 ○十三番(蔵園晴美君)  利用促進協議会、そしてまた未来に向けたそういう協議会等があるようでございますけれども、多分その沿線上の自治体で、あそこを文化財として登録ということは多分無理であろうと思いますので、早急なえびの市の対応が求められていると思いますので、やはりJRと、その協議会が終了後、結果が出次第、協議して、早急な文化財登録に向けての取り組みが必要ではないかと申し上げたわけですが、もう一回、市長の決意をお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  今答弁したとおりでございますが、文化財に指定するのは、比較的簡単かなと思っておりますが、その指定した後、どう活用していくのか、そこが大きなポイントだと思っておりますので、現在、民間の団体の方と隣接して地域の皆さん方も活用されておりますので、しっかりその二つが一つになって合意形成ができるように、そういったところをまず進めていきたいと思っております。 ○十三番(蔵園晴美君)  ぜひそのような取り組みで進めていただきたいと思います。  次に、順番入れかわりましたけれども、JR吉都線えびの駅は、平成二十六年四月二十六日に国の登録有形文化財におかげをもちまして指定されたわけでございますけれども、えびの駅を核にしたまちづくりが推進されてというと、地域と行政の連携がとれているかということであります。もう先ほどちょっと教育長のほうが触れられましたけれども、あそこに行きますと、もう待合室、そして駅舎の中というか駅員がいた中も、もう閑散として、物がちょっと置いてあったりしてあるだけであります。百周年記念のときには、えびの駅の昔の風景とか写真とか飾ってありました。  先ほど教育長がそういうまちづくりの中で、そういうことを進めていきたいという地域との協議も進んでいるというお話でありましたけれども、やはり駅舎内と、また待合室、ちょっと変わった感じで、いつ観光客が来ても、この駅は文化財登録に匹敵するなと、そういうやっぱりイメージをつくっていかないといけないと思います。  前も提案申し上げましたけれども、えびの、小林を含める加久藤カルデラの立体模型、こういう大きなのをやはりつくって、駅舎内の駅員室のほうに展示して、そしてまたボタン形式によって、どこがどういう地域だと、そういうのもやはり整備が必要になってくるのではないかなと思います。それをすることによって、やはり加久藤のまち、駅を中心にしたまちづくりが形成できるのではなかろうかと思いますが、教育長のお考えをお示しいただきたいと思います。 ○教育長(萩原和範君)  そういった日ごろからそういったものを置くというのは、非常にいいのではないかなと思っておる次第でございます。本年度、いろいろ市長部局のほうであそこの中身等々を今検討中でございますので、また、その中で、教育委員会としても知恵を出していきたいと考えております。 ○十三番(蔵園晴美君)  ぜひそのような取り組みをされるように期待申し上げておきます。  と申しますのも、やはり旧加久藤駅、加久藤というのは歴史があるわけです。前も申し上げましたけれども、えびの駅ではなくてやはり加久藤駅という、その名称は何らかの形で残すべきではないかなと思います。JRえびの駅と書いてありますけれども、あそこにやはり旧加久藤駅とかいう看板もあったほうがいいのではないかなと私個人は考えるわけでございますけれども。地域の協議会がございますので、そこらあたりもまた、協議の中に入れて、話し合いをしていただければと考えております。  先ほど申し上げました西諸一帯を含めました加久藤カルデラの立体模型につきましては、ぜひ実現されるように、もう一度、教育長の決意のほどをお伺いいたしたいと思います。 ○教育長(萩原和範君)  また、市長部局と相談しながら、検討をしてまいりたいと思います。 ○十三番(蔵園晴美君)  教育長提案で、市長部局に提案されてはいかがですか。提案されたと仮定して、市長はどのようなお考えかお示しお願いします。 ○市長(村岡隆明君)  一つのいいアイデアだとは自分も思っております。平成二十八年度で保存活用計画をつくる際に、地元の方であったりとか、ロケ地になった映画をつくる皆さん方の御意見であったり、今物産されている方の御意見もいろいろ聞いておりますので、あそこでいろいろな情報発信ができるように、今の御提言等も参考にしながら、具体的な平成二十九年度の活動の中で決めていきたいと思っております。 ○十三番(蔵園晴美君)  本年度予算の中に、えびの駅の保存活用設計委託事業としても含まれておりますので、十二分に地元の方々とここの活用方法については協議をいただき、よりよいえびの市庁舎があるまちでございますので、活性化に向けて取り組まれるように期待を申し上げます。  今期、議員としての任期の最後の本会議でございますけれども、これまで多くの市民の方の御支援をいただきながら、議員としての活動、そしてまた議会の活動ができましたことを心より深く感謝申し上げまして、一般質問を終わります。(発言する者あり)  私がブランド認証制度の関連といたしまして、川内川流域のイベントと物産フェア等で大口市と申し上げましたけれども、伊佐市でございましたので、訂正しておわび申し上げます。ありがとうございました。 ○議長(竹中雪宏君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 二時  三分                     開議 午後 二時 十五分 ○議長(竹中雪宏君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、十二番西原政文議員の発言を許します。西原政文議員。 ○十二番(西原政文君)  それでは、私は今回五期目の議員生活の議員としての最後の一般質問を市長に行います。
     私はこれまで議会のたびに国政の問題、また国民にかかわるTPPを始め平和の問題、暮らしの問題や本当に国民生活にかかわる重要な問題、また原子力発電所の問題等々、市長に見解を求めてまいりました。これに対し市長は、国のことには一切答弁をしない、回答しない、こういった見解でありました。私は市長というのは、その自治体の住民の皆さんの暮らしを守ること、これはまず第一ですが、国に対しても住民の皆さんのお困りになること、不安になること、この解消に向けて、やはり声を上げて実行に移し行動すること、これが大事ではないかと思います。  そしてこの中で市長は、県の市長会、九市の市長会、九州の市長会などで取りまとめるとか、意見を言うとかおっしゃいましたが、やっぱりそうではなくて、本当に安心して暮らせるこの日本の国を、えびの市を、このえびの市で安心して子育てできる、子育てをしてよかった、安心してえびの市に住んでいてよかったと思えるような、そういったえびのをつくるために、やはり市長としては、国や県に対しても、私は声を上げていただきたい。  また今後も、市長は再度市長に再び立候補すると申されました。そうした中で、私は市長に求めるものは、やっぱり地方からも、国や県に対しても声を上げること、これを新たな目標にしていただきたいと思います。  私は一昨年の六月の定例会の一般質問において、こう申し上げました。今、我が日本は平和と暮らしが脅かされる非常に重大な事態となっていると考えます。昨年の第二次安倍内閣が誕生し、憲法に定められた戦争の放棄と戦力及び交戦権の否認をした憲法を改正し、国防軍をつくり、アメリカとともに戦争に参加できるように憲法改正を言い出しました。ところが多くの反対の声が上がり、困難と見るや、国民の目も耳も塞ぐという特定機密保護法を多くの国民の反対の中で強行しました。その上、憲法改正が無理と集団的自衛権を言い、解釈で憲法を踏みにじる時の政府の見解で最高規範である憲法が変えられてよいはずがありません。断じて許せません。戦後七十年間、日本は一人の命も奪うこともなく、殺すこともなく、中東でも信頼を勝ち取り、経済活動も進め、信頼を得てきました。えびの市は就労の場も少ないこともあり、多くの青年たちが自衛隊に送られています。この集団的自衛権を許すなら、えびの市の青年たちが戦地へ送られ命の危険にさらされます。この半年、NHKを含め大手マスコミも責任重大です。マスコミ幹部の総理との料亭などでの接待で責任が果たせないという事態にもなっています。こう申し上げました。  その後、国会では戦争法と言われる安保関連法を強行し、戦争状態の南スーダンにも派遣をしました。ここは戦争状態だったと自衛隊の報告でも上っていた地域です。その上、いまや治安維持法よりも悪いと言われる共謀罪だといいます。今、国会で参議院で審議をされています。このように国民の口も耳もふさぎ、自由や権利を奪い、いつでもアメリカとともに戦争に参加できるようにしようと用意をしています。このことは自衛隊員の命と御家族の御不安、国民の心配を多くいたします。また、国連のこの一連の国会での発言、政府や官僚、防衛幹部の一連の国会での発言など、この行動に歴代の自民党の重鎮たちが声を上げ、また福田元総理大臣は、日本を滅ぼす気かとまで言う状況です。  そして国連でも、国連特別報告者というケナタッチさんが言うには、共謀罪法案は表現の自由制約に懸念する、こう言われます。それでも、今、国会では、与党が過半数を占め、三分の二を占めて、本当に国民の皆さんが何て思っておられるか、もう不安に思っておられるのが現実であります。ですから、一部の世論調査では、二〇%台まで支持率が下がったと言われる。あまりと言って、本当に数を頼りを持っているがゆえに、あまりといえばあまりのことが行われ、これにあわせて市長、加計学園、森友学園、本当に何だと言いたいような状況であります。  これらに見られるように、安倍夫人のかかわりや政府省庁での忖度で国政が動かされるという、国民の税金を私物化しているのは誰の目にも明らかです。あげくには国会で問われて、何て答弁したか。市長もニュースなどで見られたと思いますが、詳しくは読売新聞に書いてあるから読めと言った。とんでもない答弁であります。うちの市長は毎回謙虚に丁寧にお答えになっていますが、全く丁寧に答えている様子もない。私はそう思います。  今、私がこの冒頭お話しした件を市長は真摯に真面目に聞いておられました。市長の一連のこの動き、市民の安心安全、えびの市から送っている自衛隊員や御家族の皆さんの心を見たときに、考えたときに、真剣に思ったときに、市長は今の日本の国会での動きを見て、どう思われているものか、三期目を目指すえびの市長としてお考えを、思いを聞かせていただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  国や県には、きのうも全国市長会がございましたが、当然、きのうも百近くの要望、提言等をさせていただいておりますので、当然、えびの市民のことを考えて国の制度であったり、そういったものには当然物を申しているところでございます。  今、議員御質問のあった国のいろいろな実情であったり、総理の発言であったり、そういったことに対しては、一首長としての見解は差し控えさせていただきたいと思っております。 ○十二番(西原政文君)  国の動きについては差し控えたいと、本当に無難な市長だなと思います。  ところが、それでは済まされずに、公職でもない安倍夫人の行動や発言、要請、そして私を含めた国民の税金が無駄遣いをされている、もうこれは明らかであります。それを証言する文科省の最高幹部もみえます。加計学園問題、こういった税金の使われ方というのについては、市長はどのようにお考えかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  事実関係を把握しておりませんけれども、税金というのは公正公平に使うべきものだと思っております。 ○十二番(西原政文君)  公平公正であるべきものが本当に明らかに公平公正でないのは、誰の目にも明らかであって、文科省の現役の幹部が言っているにもかかわらず、調査をしようとしない。これはもう傲慢というしかありません。このことを断じて許せない思いと憤りを抱えて、この件については終わりたいと思います。  次に、私は、村岡市政になってから、市外業者への発注状況を示せ、建築、土木、設備、水道、電気、資料要求と言いました。年度ごとに出せと言いましたが、なぜか金額のみが、一番重要な金額のみが示されていません。これは意図的に出さなかったのか、お答えください。 ○財政課長(山口 忍君)  提出いたしました資料につきましては、金額のほうが総計が集計のほうで漏れておりました。件数だけの資料になっておりましたことについて、おわび申し上げたいと思います。 ○十二番(西原政文君)  市長、どうするんですか。 ○市長(村岡隆明君)  すぐ出せますので、出させていただきたいと思います。 ○十二番(西原政文君)  これは大至急ちょっと用意していただきたいんですが、特に今、それは事務方のほうで準備していただきたいんですが、現在出されている資料は正しいものと思いますけれども、私の本当に今なぜこう言うかというと、うちのえびの市在住で経営をしている事業所が本当に仕事がないことや、そういったことで経営が苦しいということをよく聞きますし、今後経営が成り立つかどうかすらも心配するわけです。ですから、私はこれまでも中小業者を守る体制をとれとか、また経営はどうなっているかというのを毎回のごとく質疑し答弁を求めているわけですが。今回本当に、金額は入っていないのは意図的に載せなかったとしか思えませんでした。  これから私の任期も今回で終わりますけれども、議員から出された問題というのは、やっぱり真摯に答弁を求めた場合は答える、資料提出というのは本当にこの議場には正確に示す、こういった態度を求めたいと思います。見解を求めます。 ○議長(竹中雪宏君)  西原議員、その金額が早急に要りますか。要りますか。要れば、しばらく休憩をして。(発言する者あり)  資料をすぐ提出できるということでございますので、しばらく休憩をいたします。                     休憩 午後 二時三十一分                     開議 午後 二時 四十分 ○議長(竹中雪宏君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○十二番(西原政文君)  えらい、もうもともと準備してあったかのような素早い資料提出であったのではないかなと思いますが、こういったのは、十分気をつけて、よからぬことを考えられないような資料提出を求めたいと思います。  あわせて、本来出されていた資料を見ていて思ったのは、建築では一〇〇%に近い状態で市内業者に行われ、土木においては、どうしてもえびの市の業者ではできないぐらいの大きな物件ではなかったのかなと思います。  それともう一つ思うのは、私がなぜ市内業者の発注状況を言うかといいますと、本当に昨今、中小業者の経営が困難になっている。それも自治体の仕事量も減って、やるべきところも大分やってきたのはわかるんですが、まだまだ本来ならやるべき生活道路や身近な問題についてやるべきところがあると考えます。  それともう一つは、緊急時に災害が起こったときや寒波のときに、地元の設備屋や修理屋、水道屋、そして零細な建設業者の方々が早急に機敏にやっぱり対応してくれているというは、これがどこでもあるんですが、こういったところが本当に経営が守られていないと、そういった緊急事態が対応できないというのが一つは懸念されている。ですからこういったことを言うのですが。  そこでお尋ねしますけれども、この水道設備の昨年の合計で三十三件、村岡市政になってからですね、昨年度は五件、その前は一件、平成二十六年度は二件、平成二十五年度は四件、これを見てみますと、三三%、四五%、下から読んでいますね、六・六%、一八・一%、三六%、四七%、二八%、四一%、二三%と、平均、暗算ですが、約三分の一ぐらいが市内業者が外されている。これはいかがなものかなと、先ほど申し上げた理由から見たときに思いますが、お考えをお聞かせください。 ○指名審査委員会委員長(杉元真一君)  確かに議員おっしゃるとおり、水道施設につきましては市外の業者がほかの職種に比べますと多ございます。それにつきましては、特殊な機械等、第二水源とか、それから駐屯地周辺の改修工事があった場合の大きな機械設備等が、その業者でないとできないという特殊なものがほぼでございますので、そういう関係で市外の業者の部分が多いということで、通常の管工事等々につきましては、全て地元の業者という形で御理解願いたいと思います。 ○十二番(西原政文君)  その答弁に一〇〇%間違いないですか。 ○指名審査委員会委員長(杉元真一君)  特段、私、他意をもって斟酌して答弁をしているつもりではございません。データとしてございますので。 ○十二番(西原政文君)  私の危惧するところは、いろいろな理由で不落があったり、または本管工事の大きなやつだけに市外から入札に参加してくる大手業者もあります。そういったことがあってはならないという意味で聞いています。  と申しますのも、副市長は御存じ、村岡市長も御存じですが、下浦の本管工事をある大手が引き受けて、丸投げして、これはけしからんということで言ったのを、まだ村岡市長、今から十六年ほど前に覚えておられると思うんですが、その当時から大手のそういった丸投げするような企業というのは外されていたように思いますが、そういった事例は今後起こってはならないしあってはならない。  ですから、えびの市内の業者でできるものはえびの市内に発注をする、この姿勢だけは守り抜いていただきたいし、不落によってそれが覆るようなことがあってはならないと思いますが、不落であったにしても、再度入札をし直す。  もう一つは、前回、私は入札状況については、副市長、指名委員会委員長にお伺いしますが、私は入札価格については、あま市の例を出して、入札価格を公表している、これについては調査検討をせよと言いました。こういったことも含めて、調査研究をしたこととあわせて、先ほどの答弁に一〇〇%間違いないか再度確認します。 ○指名審査委員会委員長(杉元真一君)  不落の件でございますけれども、不落が発生した場合には、市内の業者等の指名の差しかえ及び積算で間違いがなかったのか再度の調査を行いまして、再入札を行っているところでございます。  それから、予定価格等の事前の公表でございますけれども、えびの市につきましては、まだ事後公表という形でさせていただいておりますので、今のところは事前の公表等々はまだ考えていないところでございます。 ○十二番(西原政文君)  あってはならない事態が八年前に起きたわけですけれども、そういったことをなくす上でも、あってはならないことを予防する上でも、それとあわせて、最近価格設定が十分に厳正にというのか、かなり抑えられていて、利益のそんなに残る事業というのはないんですよね、どこの担当課が見積もった事業でも。水道にしても土木にしても設備にしても建築にしても。ですから、昔みたいにそういう関連するところが利益が上って笑いが止まらないというところはどこもありません。  ですから、そういった意味では、私は愛知県にあります、あま市の例を前回出して、やるべきではないかということでやったんですが、九州管内でもやっているところはあるのではなかったですか。ですから、そういったところの調査も、あま市ですね。ですからぜひここの調査をしていただくとか、そういったことも含めてやっていただいて、えびの市の発注するものはえびの市の業者が、そういったところは受注できるようにしていただきたいと思います。  それと、もう一つ、先ほど水道の件でお尋ねをしたんですが、建築土木ですね、土木について。いわゆるJV共同体にすべきだということでこれまで話をしてきているんですが。親、子、孫、いわゆるAクラス、Bクラス、DクラスのJVを組むときに、やっぱりえびの市の業者同士で組んでいただくように要請をするとか、そういったことだって十分可能だと私は思います。  そして前回申し上げましたが、今後もえびの中央道に向かえては、池島川に橋がかかることが想定されます。こういったときもあわせてやっぱりえびの市の業者でできるように、私もそういった仕事に携わった経験を持っておりますので、決して難しいことではありません。ですから、ぜひともそういったところの研究、ただし担当課は苦労もすると思います。その覚悟を持ってやっぱりしていただきたい。そういった事業については、ぜひともやっていただきたいと思います。  先ほど金額はでかいのではないかと言っても、いや、そんなことはないとおっしゃっても、かなり十分な金額が提示をされているというのがわかります。これは一件当たり幾らであったかまでは、またそこまで言いませんけれども、そういった意味で、これが本当にえびの市内の業者にしていただけるなら、もしくはそれを市内でのJVと、共同企業体とするならば、これは経営とえびの市の市税にも影響したと思うんですね。その分が外に出たわけですから。  ですから、十分にそこは検討していただく、そのように対処していただけるものか、お答えを求めます。 ○指名審査委員会委員長(杉元真一君)  これまでずっと市長のほうが答弁してまいりました。地元業者の育成、技術の取得、そのあたりはもう重々我々も承知しております。御指摘がありましたJVの件につきましても、なるべくえびの市に支店のある業者、それから西諸に本社がある業者、なるべく近いほうの業者を親としてこのような形にしております。同じ相手も全てほぼ市内の業者を組んでいるところでございますので、そのあたりは御理解願いたいと思っております。 ○十二番(西原政文君)  指名委員会委員長並びに市長、担当課の皆さん、ぜひとも今日の、私が市長に申し上げ、また答弁を求められた、また市内業者にせんでもいい仕事をさせろなんては言っていません。必要な仕事、そういったものがやっぱり地元でやることが、地元に潤うし、もう一つは技術の伝承というのが、これは絶対必要なんですね、職人の携わるものというのは。でないと、本当に、ただ物が完成すればいいという問題だけではない。技術の伝承がされなければ、今後本当にできなくなるんですね。ですから、そこら辺を十分お考えいただいてやっていただきたいと思います。  次に、市長は三期目を目指して立候補されると表明をされました。市民は市長に何を求め、市長は何を市民に期待を持たせるか。今、何をしようと思っておられますか、市民は市長に何を求めておられると思いますか、お聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  現在、えびの市が持っております総合計画にいたしましても、ひとまず仕事の総合戦略にいたしましても、自分の思いがこもっている計画でございますし、議会であったり市民の皆さん方と合意形成した中身になっておりますので、これを着実に進めて、しっかり成果を出していく、そのことが市民の皆さん方の負託に答えることだと思っております。 ○十二番(西原政文君)  えびの市に求められるものとは何かなとよく思うんですが、またえびの市民は本当に何を求めているんだろうと、私はこの自然豊かなえびの市で安心して暮らせる、安心して子どもを産み育てられる、やっぱりえびのに住んでいてよかった、えびので年老いてよかったと、いえるそういったまちづくりをしてほしいと思っているのではないかなと思います。  と申しますのも、私は今、市民アンケートというのをお願いしておりますが、この中にそういった内容が幾つかあるんですね。ですから、本当に私はない物ねだりをして、真新しいものをつくる、それよりも本当にえびのにあるものを磨き上げること。きょうの私の、本日、議会の冒頭で、さきに行われた方々が、旧加久藤駅の問題や駅の線路のこと、列車のことなども言われました。本当にえびの市にはそういったすばらしいものがたくさんあります。そういったものを本当に磨き上げて、えびの市の誇りとすることではないかなと。そのことが市長の進めておられる移住者なども来られる、地域開発協力隊で来られた方々もお店を出したりもしました。私は非常にそういったことがいいことではないかなと思います。  ですから、私は本当に市長に市民が何を求めていると思っておられるのかなという思いで来たんですが、その総合計画の中にも記されているとは認識しています。ですから、私は本当にそういった意味では、この地の利、えびの市を、この霧島山系に囲まれた加久藤カルデラのこの地の利を生かした、このえびののすばらしさを磨き上げることだと思うんです。市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  えびの市の財産、数々ございますけれども、そういったものも磨き上げていく、また、新しい取り組みであったり選択をしっかりしていくと。時代に合った政策を選んでいくということが大事だと思っております。 ○十二番(西原政文君)  それでは、次に移ります。基幹産業を守ること。基幹産業、市長は観光と農業が基幹産業だとおっしゃいます。これを守ることについてどのようにお考えか願います。 ○市長(村岡隆明君)  農業技術はすばらしいものが残っていると思っておりますし、畜産を中心にまだまだ大きな可能性があると思っております。担い手の確保であったり、そういったサポートをすることで、えびの市の農業、基幹産業をしっかり守っていきたいと思っております。 ○十二番(西原政文君)  農業、基幹産業を守る、担い手を守る、よく言うんですが、農業問題についてということでお尋ねする予定なんですけれども、農業を守るというのは、そう簡単にはいかないんです。それはえびの市だけで頑張ってもできないんですよね、なかなか。それは日本全体の国の農業の実態を見ても、本当にもうかっている、うまくいっているというのはほんの一部ではないかなと思います。  今、国は大規模経営化を進めていますけども、決してそれが成功に至っている事例というのは、えびの市で幾つもないのではないかなと思います。畜産団地にしても、今、イチゴ団地化でハウス経営を今進められていますけれども、莫大な借金を抱えて、これを完済するのはいつのことになるんだろうと私は思います。今、農業法人なども幾つか立ち上げられていますが、これは大規模化したがために、本当に息づまる事態がお起こらなければいいがと、私はそれも思います。  ですから、そこら辺のことは、いわゆる思いだとか言葉だけではうまくいかないという、そういった場面が多々あると思うんです。私は日本の農業政策は、今の時点で間違っていると思っています。ですから、本当にこれまでも大企業の輸出のかわりに農業が犠牲にされた、このことが事実ですから。このことに目を向けた上で、えびの市の基幹産業を考えていかないと、成功しないのではないかと思いますが、市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  農業政策が国の政策に大きく左右される部分がございますが、当然、市といたしましても、そういった政策の効果であったりとか、今後の成り行き等をしっかり見きわめながら、市の中でできる政策を、国のいろいろな制度を活用しながらということになりますけれども、活性化をしていくしかないと思っております。 ○十二番(西原政文君)  これしかない、国を見ながらしかないという、そのしかないになってしまうんですね。ですから、私は本当に国に対して、TPPの問題にも声を上げてくれというのは、そういったことを含めているんですよね。だからやっぱりえびのの実情に合った、本当にえびので真面目に一生懸命頑張っておられる農業経営に頑張ろうとしておられる方々が、本当にえびので農業をやっていてよかったなと言えるような、実感できるような、そういう施策と国の対策を求めていかないと、そういった声を本当に農業の実態をきちっと理解していただかないと、何回市長会に行っても、そのえびのの実態が伝わらないのではないかなと思います。  ですから、見てください。えびので大法人化されているところもありますけれども、本当にそういったところの声も聞いていただきたい。推進化を、今、国の制度などで農地の集積化が図られていますけれども、それによって、本当に農業経営が守られるかといったら、私はそうではないのではないかなと私は心配をします。今後十年後、本当にそういったえびの市のこれまでの農業経営が守られるか、安心安全な農産、畜産物を生産できるかどうか、私は不安です。ですから、そこら辺をしっかり見とかないといけないと思います。  次に、観光市内業者の問題についてでありますが、これらについても、本当によく関係者の声を聞いて、自分の思いや願いだけではなくて、実態に即した対策を打ってもらいたいと思いますので、これは申し添えておきます。  次に、危機管理についてということで、マイナンバー、個人番号の扱われ方、個人情報の流出について対策をと言いましたが、先日も特別徴収が間違って送付された、また、小林市でも同様な事態が起きていたようでありますが、こういったことが全国でやっぱり起きているんですね。ですから、本当に情報管理というのは、個人情報、マイナンバー、特にマイナンバーですね、これの扱われ方というのは十分に気をつけてもつけようがない。  アメリカの大統領選にロシアのサイバー攻撃が入ったとか、それによって世論誘導されたとか、そういったことまで言われています。ましてや中学生がつくってはいけないソフトをつくった、中学生が逮捕された。こんな時代です。  ですから、こういったマイナンバーの集積、個人情報の集積というのは、本当にもうネット上で、どこの自治体やコンビニでつなげる、個人でもつなげられるような、こういった事態というのは、もうそれによる危険性というのは明らかだと私は思うんです。市長はそう思いませんか。 ○市長(村岡隆明君)  確かにマイナンバーを活用することで利便性が増す部分と、セキュリティをしっかり確保しなければいけない部分があると思っております。  今回の誤送付につきましては、あってはならないミスだと思っておりますし、そのことでマイナンバーの情報、それによって個人情報が外に漏れてしまったということでございますので、こういったケアレスミスをなくすように、私たちといたしましては、そういったセキュリティの精度を上げていくということでしっかり対処していきたいと思っております。 ○十二番(西原政文君)  セキュリティを上げる、えびの市だけがそういうとんでもないミスを犯したというよりも、それが全国どこでも起こり得る事態なんですよね。これは小林でもそうですし、静岡県の湖西でもこれが誤送付されたというニュースが流れましたけれども。これは決してどこでも珍しいことではなくて、その重大な個人情報が、ましてや、もう市長も御存じだと思うんです。グーグルアースで住所と番地を入れれば、もうその家、特定しますもんね。だからそんな状態が本当に重大な個人情報の事態まで、これがもう本当にどこからでもアクセスできて、それが開ける状態を、先日の中学生逮捕によって明らかになったのではないかなと思います。やったら犯罪だよというけれども、面白半分で子どもがやったというのですから、状況ですから。  ですから、私はこのマイナンバーというのは、最初から間違いだと言ってきましたし、国でもそれは強制するものではないということでしたが、ところが、このマイナンバーがえびの市庁舎の中でも、あらゆるところで関連づけられているのではないかという危惧を持っていますが、これに答えられる部署があったら答えてください。なければ、市長の見解を求めます。 ○企画課長(谷元靖彦君)  社会保障税番号制度、いわゆるマイナンバー制度の運用につきましては、そのセキュリティ確保のため、利用できる事務や利用できる手続等は限定されているところでございます。市のほうでも、マイナンバーの取り扱いに関する各課協議や、マイナンバーや特定個人情報に関係する事務の再認識を行い、マイナンバー制度運用に関する研修や庁内連絡会議を通して周知徹底を図ってきたところでございます。  また、システムの面においても、国の自治体情報セキュリティ強化対策の方針に基づき、これまで取り組んでまいりました。主には、マイナンバー利用事務系では、端末からの媒体を通じた情報の持ち出しをさせず、住民情報の流出を防止すること、マイナンバー利用系事務、LGWAN接続系、インターネット接続系を物理的に分離すること、自治体情報セキュリティクラウドを通じたインターネットへの接続などの方針に対応してきたところでございます。  実際の個人番号の取り扱いにつきましても、事務処理に当たるそれぞれの部署において、細心の注意とチェック体制を整えておるところでございますが、今回の件を踏まえ、さらに行政が保有する個人情報につきましては、マイナンバー制度の利用の有無にかかわらず、再度認識を徹底し、引き続き適正な事務の執行と、その管理に務めていく必要があると考えております。 ○十二番(西原政文君)  国の指示によってということですが、これは明らかに国会での当時の大臣答弁とは違うような実態が、どんどん事務方では進められている。  資産にかかわる問題、健康にかかわる問題、福祉にかかわる問題、税務にかかわる問題、そういったものが個人番号が記載されているのではないですかという、今のは聞いたんですが、そういった問題が関連づけられているのではないですかと、現実が。そうはなっていないですか。 ○企画課長(谷元靖彦君)  それぞれこれまでの各行政機関が持っております個人情報につきまして、それがマイナンバーによって一元的にひもづけられているということではございませんで、それぞれの情報につきましては、これまでどおり、それぞれの部署において保有されているところでございます。 ○十二番(西原政文君)  今のはちょっと苦しい答弁をされたのかなと思うんですが、これは現実にはマイナンバーを全ての、私は自分のマイナンバーは知りません。ところが、関係する部署では、私のマイナンバーは全部その書類には載っているのではないですかということを聞いているんです。私は自分のことを聞いています。私のマイナンバーが、まず健康保険、健康の問題、税務、固定資産にかかわる問題に関連づけられるのではないですか。そのことは私ということは、えびの市民ということですから、全体がそういう状態になっているのではないですか。答えられますか。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  このマイナンバーについては、国民に一人一人、二〇一六年から国民総背番号制度として、全ての国民に個人の管理番号をつけ、それに基づいて社会保障などの行政の処理すべきことを行うということで割り振りをされているものでございます。  したがいまして、日本国民であられる方については、皆さん、それぞれ番号をお持ちだと認識していただければいいかと思っております。 ○十二番(西原政文君)  全ての国民に割り振られている、このマイナンバーを使っていない部局はありますか。扱っていない部局はありますか。もうこれ全部関連づけられているのではないですか。もし自分の部署ではこれは事務方で使っていないというところがあれば教えてください。これは全て使っているのではないですか、関連した部署では。 ○企画課長(谷元靖彦君)  マイナンバーの利用に関する事務につきましては、法令あるいは条例等で定められた事務以外は使用していないところでございます。 ○十二番(西原政文君)  固定資産、いわゆる税務課では、それが義務づけられている、ですから知らない部局に特徴が行ったんでしょう。他の事業所に、これはえびのだけではなくて、ほかでもやったんですが。間違いが起こったんですが。小林でも同様な問題が起こったんですけれども。  いわゆる国税庁、国会答弁では、マイナンバーはなくても、書類選考やその他の不利はないということで、マイナンバーは報告はしなくてもいいということだったんですが、本人が通知しなければならないといっても、私は通知をしていません。通則の中には、通知しなければならないとなっていますよね。先日いただいた書類の中でもそうですし。ところがそれはされていないのに、現実にマイナンバーが動き回っているんではないかということを聞いているんです。 ○税務課長(中満敦雄君)  先ほど議員おっしゃいましたマイナンバーの税務課の関係でございますけれども、これにつきましては、国のほうから本年度から特別徴収税額決定通知書にマイナンバーの記載をしなさいということで、国の方針に基づき各事業所宛ての個人ごとの税額決定通知書のほうに記載したところでございます。 ○十二番(西原政文君)  やっぱりマイナンバーがそれぞれの部署で、本人の知らないうちに関係する書類で扱われていると判断して、市長、間違いないですね。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども課長のほうから答弁がありましたとおり、全ての住民に番号がついておりますので、住民の皆さん方が申請して、その番号を知らなくても、その番号は活用されているということでございます。 ○十二番(西原政文君)  わかりました。まだ、一部、それを使ってはいないにしても、全てのものが国民には、いわゆる当時言われていました制度総背番号といった時代のときのように、あらゆる事務方にこれが現実にはついているんだろうなというのを、今の市長の答弁でもわかりました。  これを制度化するときの国の答弁とは明らかに違ったなと、違っている現実があるんだなと、国民の知らない間に、そういった事務事業にマイナンバーが使われている、本当に全ての国民が監視されているというのが、一つ今日のこの件でも一つはわかりました。恐るべきや、本当にマイナンバー、管理体制に国家、またえびの市もそういった状況になっているということになっているんだなというのを実感しました。これに異論はないですよね。  まずこのマイナンバーについては、個人情報については、クラウドや物理的にコンピューターを離すとかおっしゃっていますけれども、本当に接続する媒体、こういったものの管理は、本当に担当課は厳格に厳重に行っていただきたい。市民環境課の問題、健康保険、国保、介護、税務課、その他学校関係の設備も十分な管理と点検を、侵入されていないか、また持ち出した経過はないかを十分にしっかりとしていただきたい。市長に最後に答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  今回のケースを受けても、再度また厳格に管理するように指示をしておりますので、今後ともしっかり管理をしていきたいと思っております。 ○十二番(西原政文君)  うちのホームページのサーバーがふたがあいていたと、いわゆるオープンになっていたときも、同じような答弁があったと思うんですね。そしてその後も全国でこういった事件や事故が発生していますので、十分な、本当にこれはやってもやりきれないものではないと思うんですが、人間のやることには上には上があって、何ぼでもそういった事態が起きますので、管理体制をしていただきたい。本当に電算室や国保、税務課あたりは特に、どこも全てのインターネットにつないでいる部局は、本当に十分な点検をしていただきたい。そういった人員の養成もしていただきたいと思いますので、申し添えておきます。  次に、原発の対策です。これまで原発が不測の事態で事故をしたときは、屋内退避だと言っておられましたが、今でもこれに変更ないですか。 ○市長(村岡隆明君)  うちの計画もそのまま変わっていないところでございます。 ○十二番(西原政文君)  決して、市長、屋内退避とあわせて避難対策、これも市長はなかなか国の方針しかお聞きにならないというのが、もう今日の状態ですので、それでもえびの市独自の対策も検討や危機管理の中では考えておいていただきたい。それは国が言うように、屋内退避してくれ、避難してくれって言われた中でも、福島では放射能汚染が広がって、風向きとは違う方向に行ったというのが、あれは本当は海にだけ行く予定だったようでありますが、陸地のほうに風向きが変わったという事態もありますので、やっぱり市独自の判断も必要なときもありますので、これは水害や台風、火山などの自然災害のときも同様です。  私は人為的に破壊とかそういったことは考えたことはないんですが、自然災害、これは福島原発と東北震災がそうでした。こういったものが起きたときにどうするかは、十分な対策をその都度練っておかないと大変なことになると思いますので、このことは申し添えておきたいと思います。  次に、工業団地計画ですが、工業団地計画の問題点と課題についてということで、問題点は山ほどある、課題も山ほどある。きょうもこれまでも今定例会の中でも提案をされました。提案や指摘があったようでありますが、今回、この一工区だけ、現在議場で数字を上げてほしいんですが、一工区の現在所要費用は幾らか、幾らと見ておられるかお聞かせください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  一工区についてでございますが、全員協議会のほうでも説明させていただきましたとおり、買収単価によって異なってまいりますが、一十八億七千六百五十二万四千一百四円から一十九億七千九百三十四万一百四円の間で説明させていただいたところでございます。 ○十二番(西原政文君)  現在、一十七、八億円、これは一工区のみのようでありましたが、取り付け道路や排水その他、そういったこれに関連する作業や検討課題が残っていると思うんですが、このほかに何がありますか。現在示された以外に。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  堂本水路の排水の流下能力の関係で、高速道路東側ボックスの永山転倒ゲートの改修と、あと堂本水路を横断する横断水路の改修が必要であると考えております。 ○十二番(西原政文君)  現在のこれについては、一工区、二工区の道路や先ほど言われた排水の問題というのは、二工区も想定されたものでありますか。一工区だけの限定のものですか。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  今、御説明申し上げたのは、一工区に限ったものでございます。
    ○十二番(西原政文君)  わかりました。一工区に限ったものでそうということですが、課題は幾つもあるんですが、まず予算の問題は今わかりました。土地の買い上げ価格がそれぞれ違うんですが。これを今後また問題になってくると思うんですけれども、排水が堂本川に行くということなんですが、この堂本川の水利権はどうなっているかお聞かせください。(発言する者あり) ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  堂本土地改良区と認識しております。 ○十二番(西原政文君)  これ堂本用水、また新田川用水、これはどことどこに水利権があるものか、最終はどこか教えてください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  土地改良区の区域ということでよろしいでしょうか。(発言する者あり)  わかりました。土地改良区の区域につきましては、大字名で申し上げますと、大字島内、大字向江、大字柳水流、大字浦、大字亀沢、湧水町大字鶴丸、大字般若寺でございます。 ○十二番(西原政文君)  それだけ御理解いただいているようであればいいのですが、この膨大な水田に排水しているこの堂本水路なんですね。そしていまや大変な雨量が降った事態というのはこれまでもあったんですが、やっぱり浸水地域があるんですね。ですから、この堂本用水は、通常はいっぱいまで来ているんです。  ですから本当にこれが排水可能かどうか。先日もありました、数少ないときはどうなるかという問題もありましたけれども、この問題についても、本当に課題ばかり多くて、堂本用水、新田川には実際には流せないのではないかと私は思います。流した場合はそういった危険や、またそういったところの水利権者の了解が得られるものかどうか、了解は得なくても工事を進めるかどうか、市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  当然、土地改良の皆さん方とは検討が必要だとは思っておりますし、これまでも既に意見交換はさせていただいているところでございます。しかも堂本用水路には、今の工業団地をつくることで負担がかからないような設計になっておりますので、工業団地造成をもって堂本用水路への負担はかからないということを理解しているところでございます。 ○十二番(西原政文君)  負担がかからないよというけれども、私の知っている堂本用水というのは、本当に夏場は天いっぱいまで来ます。もうあと何ぼも残っていないところまで来ますから、これが負担かかからないというのはあり得ないんですよね。そして株式会社西郷営農の裏手付近というのは、確かに今回手を加えるようにされ、いち早く若宮神社の裏などは、点字ブロックを積まれたようですが、こういった施策は通常でもやっておかなければいけなかったものを、今回の要請の中でやったようですけれども。  やっぱり本当にこの工業団地問題というのは、重大な問題をいっぱい抱えています。市民に今後大きな負担をかけることはもう私は明らかだと思っていますし、私に寄せられたアンケートの中でも、ただ賛成だと言われる方はおられますけれども、企業が来るなら賛成と言われた。しかしこれは反対というのは、今どき企業が来るはずもないとか、そういった中身が随分あります。ですから、これはもう現実に市民、議員の皆さんや職員の皆さんにもそういった、何ごて今どき工業団地なっていう声は聞かれると思うんですね。ですから、この中でも議場の中で、そういった質問が市長に浴びせられるのではないかなと思います。  そして労働力の問題です。市長は労働力は近隣の地域からあるから大丈夫だとおっしゃいますけれども、市長、本当にこの労働力不足というのは、今深刻なんです。企業は働くところはあれば息子は帰ってくるけれども、外に出さなくてもいいけれどもというのは、確かに言われますけれども、しかし現実にある事業所が働く人がいなくて困っているというのが実情です。  ですから、飯野にあります電子部品会社は都城に行きましたし、そして現存するえびの市にある電子部品会社も働いてくれる人はいないなって問い合わせが来る、サービス業なども接客業などでも人が足りない。京町でも加久藤でも、道路公団関連でも、JH関係でも、そういった状況がある。本当に働く人がいないというのが現実です。先日もえびの市で今頑張っておられる農業法人の社長が私のところに来られて、生活相談で仕事はなかという人はおらんなと相談に来られる。そういった実態です。  確かに給料を上げれば働く人はいるとはいうものの、では、地域とはかけ離れた賃金を、それは払ってほしいですけれども、そういった事態があるならば、今度は現存する事業所が従業員不足で非常に困る事態が起こる。だから全体に底上げするのはしなければならないんですが、では、こういった市長の描いておられる企業誘致が本当に成功するなら、私も望みたいんですが、現実にはコカ・コーラも名前が出ましたけれども、私は名前出しませんでしたがコカ・コーラが生産ラインを減らすげなというのは、昨年末から聞いておりました。ですから大丈夫かなと思っていましたら、本当にもう現実に今年になってから一ラインとめたんだということでですね。  本当にこういった状況が、市長、本当に現実をしっかり見てください。理想だけではえびの市を守られません。これまで築いてきた子育て支援や、安心して暮らせる老後を守る施策なども、また学校関係の子育て支援、本当にこういった制度すらが、今後見直さなければいけないような事態を、市長はやってはならない、私は市民を守る責任があると思います。市長は市民のために工業団地をつくるんだと思っておられるかもしれませんが、それは思い違いだということを申し添えておきたいと思います。市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  当然私も工業団地をつくって塩漬けにするつもりはございませんし、企業も来ないのに工業団地をつくるつもりはもちろんございません。道の駅をつくるときの論議もございましたが、客が来ないとどうするんだと。当然客が来ない道の駅はつくらないつもりでございましたし、今は好調に行っているわけでございます。当然人口も減ってきている、労働力も減ってきております。  では、何もしないでいいのかと、何かアクションを起こさなければいけない。そこにはリスクもあります。ただ、このリスクはしっかり肝に銘じてリスクが少なくなるように、私たちが努力をしていかなければいけないわけでございますが、自分たちとしては、工業団地をつくるのが目的ではもちろんございませんので、しっかり企業を連れてくる、そのための呼び水に工業団地をしていこうと思っておりますので、とにかくつくって、後は待つというスタンスではないということは御理解いただきたいと思っております。 ○十二番(西原政文君)  つくって成功するために、そのようにするんだと、道の駅を例に出されましたが、本当に今度の計画というのは理想だけではいかない場面を持っています。これは人的な問題、企業の経済状況の問題などありますので、私はこのことは本当に市長は大変な冒険をして市民に多大な苦難を負わせなければいいがと、私は危惧をしております。  ですから、今後の、もう時間もありませんので、置いておきますが、そこはですね。こういったことを定例会で言われたということをしっかり肝に銘じてというか、思い出して、時々思い出していただきたいと思います。しっかり頭の中に置いておいていただきたい。  次に、ちょっと時間がありませんので、六番目の年金問題についてお尋ねします。  今、資料要求で出させていただきまして、よく担当課は調べていただいて、年金の状況がわかりましたが、本当にえびの市には、公的年金の五十万円未満というのが九百五十一人、生活保護基準よりも低い方々が約千名近くおられる。また、一百万円未満の六十五歳以上が四千三百六十五人おられる。本当に今、高齢者の生活の実態が大変な状況になっている。私はこの一十万円未満の七十人、二十万円未満の七十一人、三十万円未満の百二十二人、こういった方々が本当に私は保険料などの普通徴収について頻繁に聞いておりますけれども、こういった方々がえびの市には本当に大変な状況になっている。  先日も、年金のもろちょやい人がお金を貸してくださいって言ってきやったというのですね。こういった方々の支援策、これは本当に国はないがしろにしています。これまで懸命に家族を守り、そして今日のえびの市を支えて来られた方々です。えびの市には国民年金、国民健康保険、国民年金で農業や職人さんとして家をつくり工事に行き頑張ってこられた方々、こういった方々は月額五万円前後の年金、これ以下の方々もおられます。ですから、こういった方々が本当に医療や介護で、また介護の問題でもお聞きするはずであったのですが、介護保険も解約をされて、利用料が増え、また利用できる制度が縮小される、本当に国の政治というのは何だと、私は怒りを覚えます。  私はですから本当に住民の暮らしを守る上からも、こういった年金額の少ない方々、これがもう現実ですので、市長にこういった方々をどうすべきであるのか、担当課ともしっかりと相談をして、私がこの議場でもう一遍お尋ねできる機会を与えられたなら、そのときはその結果をお尋ねします。  市長、こういった低年金額の老後や介護など、こういった問題を本当にえびの市で安心して暮らしてよかったと実感できるようなえびの市とするために、市長の決意と、担当課としっかりと協議をすることを求めて答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には国民年金事業は政府が管理しておりますので、国の制度によるところが多いわけでございますが、当然、そのほかの方でも困窮されている方もいらっしゃいます。福祉事務所のほうでも、そういった生活保護等についても支給される以前の活動であったりとか、自立を促したり、当然そういったきめ細やかな政策も打っておりますので、しっかりそういった弱者対策もとっていきたいと思っております。 ○十二番(西原政文君)  国の責任だということはもう十分わかっています。ですから、市民の暮らしを守るために、私は国にもしっかり声を上げてくれと申しました。  ですから、生活保護の問題もあるんですけれど、では、ここに示されました、担当課が出していただきました五十万円未満の九百五十一人、これを全員生活保護の申請できるものかどうか。これは明らかに生活保護に該当する金額です。いろいろ事情はありますから、そう簡単でもないんですが。しかしそれぐらいの実態がえびの市にあるということなんです。一百万円未満が四千三百人おられる。ですから、このことが本当にこの実態を、ただ国民年金は国の制度だからというのではなくて、だからこそ、えびの市として、市長として、安心してえびの市で暮らしてもらう、子育ても安心、老後も安心というえびの市をつくるためにはどうすればいいんだということを市長と担当課ではしっかりと、今までもやってこられたと思うんですが、これからも肝に銘じてしっかりやらないと、私は安心できるまちづくりはできないのではないかなと思います。  それはこれまでもやってきて、では、これ以上どうやってやるんだと言われるかもしれません、担当課も。しかし、これがもう現実だということです。国の制度で年金がどんどん減っています。この表では、減ったようには出てこないんですけど、個人に特定するならば、この年金が下がっていますよね。担当課の。個人で見るなら、年金額は下がっていますよね。この表では、正しい総数で出ますから出ないんですけれども。  このことを本当に市長、しっかりおかないと、本当に住民の皆さんの苦難があります。この住民の苦難を解消するための努力はやってもやりきれない、何ぼも解消はできないんですが、この体制づくりや、また声がけ、そういったことをしていただきたいと思います。市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  地方創生の四つの柱の中にも、住み続けたいまちを目指すというのが大きな柱としてありますので、この年金の制度のみならず、あらゆる生活のベースがえびので送られるように、そういったところも今御提案があった点についても十分精査していきたいと思っております。 ○十二番(西原政文君)  どうもありがとうございました。  最後に、水道行政について、十番目に書いておりますが、えびの市で沢水などを飲むような地域がないように、これからも十分に配慮をしていただいて、未普及地区の解消に努めていただきたいと、安心して暮らせるえびの市をと願って、私の最後の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(竹中雪宏君)  お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(竹中雪宏君)  御異議なしと認めます。よって本日は、これをもって延会することに決定いたしました。  次の本会議は、あす九日午前九時三十分から開き、一般質問を続行いたします。  本日は、これをもって延会いたします。                     延会 午後 三時 四十分...