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平成28年 9月定例会(第 5号 9月 8日) 一般質問

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  1. えびの市議会 2016-09-08
    平成28年 9月定例会(第 5号 9月 8日) 一般質問


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    平成28年 9月定例会(第 5号 9月 8日) 一般質問                       平成二十八年九月八日 午前九時三十分開議 第  一 一般質問           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件    一 一般質問 出 席 議 員(十五名)     一番   竹 中 雪 宏  君     一〇番   本 石 長 永  君     二番   遠目塚 文 美  君     一一番   西 原 義 文  君     三番   山 元   豪  君     一二番   西 原 政 文  君     四番   小 東 和 文  君     一三番   蔵 園 晴 美  君     五番   田 口 正 英  君     一四番   宮 崎 和 宏  君     六番   井 上 義 人  君     一五番   栗 下 政 雄  君     七番   北 園 一 正  君     八番   上 原 康 雄  君     九番   池 田 孝 一  君
    欠 席 議 員(なし) 議会事務局職員出席者   事務局長    下牟田 一 仁 君   議事運営係     塩 入 友 之 君   事務局次長   坂 本 和 彦 君   議事運営係長  鶴 田 淳一郎 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長      村 岡 隆 明 君   福祉事務所長    田 中 良 二 君   副市長     杉 元 真 一 君   財産管理課長    築 地 厚志郎 君   教育長     萩 原 和 範 君   健康保険課長    大木場   操 君   総務課長    宮 浦 浩 二 君   介護保険課長    福 田 孝 正 君   企画課長    谷 元 靖 彦 君   観光商工課長    吉 留 伸 也 君   財政課長    山 口   忍 君   税務課長      萩 原 博 幸 君   建設課長    竹 内 重 冶 君   病院事務長     馬越脇   浩 君   畜産農政課長  米 倉 健 一 君   学校給食センター所長  中 満 敦 雄 君   農林整備課長  森   隆 秀 君   基地・防災対策課長 川 田 伸 一 君   学校教育課長  川 野 利 光 君   地方創生対策監   塩 田 康 一 君   社会教育課長  領 家 修 司 君   企業誘致対策監   松 葉 洋 之 君   市民協働課長  藺牟田 順 子 君                     開議 午前 九時 三十分 ○議長(竹中雪宏君)  おはようございます。  ただいまから、本日の会議を開きます。  本日の会議は、議席に配付いたしております議事日程第五号によって進めます。  これより本日の日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。  本日は、遠目塚文美議員池田孝一議員上原康雄議員、北園一正議員の四人を予定しております。  まず、二番遠目塚文美議員の発言を許します。遠目塚文美議員。 ○二番(遠目塚文美君)  おはようございます。元気がないように感じるのは私だけでしょうか。一般質問も三日目となりました。九月に入りまして季節の変わり目、何かと体調も崩しやすいときだとは思っております。執行部の皆さん、また議員の皆さん、体調だけは十分にお気をつけいただきたいと思います。  話は前後しますが、先日また一昨日と、同僚議員や、また先輩議員などからもそれぞれにお悔やみの言葉などがございますが、台風の影響にて被災され、また亡くなられた多くの皆様、心からの御冥福と、また被災された方、今なおも通常の生活に戻れないままのお暮らしをしていらっしゃる方もたくさんいらっしゃると報道で見聞きしております。被災された方の心からのお見舞い、また一日も早い復興、そしてまた行方不明の方もいらっしゃるという報道もあったようでございます。行方不明になられている方の一刻も早い発見を心よりあわせてお祈り申し上げます。  私ごとにはなりますが、実は昨年、そしてことしと、防災士の資格を取得しようと思いまして受講させていただいております。昨年は残念ながらテストを受けることができず、ことしもう一度チャレンジをということで、先日講習を受けてまいりました。  その中でもやはり身にしみたのは、互助、共助、助け合う、そういったものも大事なのですが、相手また周り、地域を助けるためには、まず自分自身をしっかりと自助という形で、被災したときにはどうするのか、避難をするときにはどうするのか、そういった知識を持つことで自分自身を守り、守ったことで地域を支え、また家族を守り、そういった今のまだ私たち世代は身動きのとれる活発な元気な世代ですので、地域を支えるそんな人材の一人になれるのかなと思っております。市からの避難指示が出ずとも、自分自身で判断をし、危険なときには身を寄せる場所に声をかけ、励まし合って、そういった形で乗り切る、そういったものも私たち一市民として念頭に置いて過ごすことも必要なのかと思っております。  しかしながら、行政としましては、やはり市民の命を守ることは第一でございます。避難指示を出さなかった、そのことによって行政側が責任を負う、そういったこともあろうかと思いますが、そういったことも含めていま一度、災害が起きたことは仕方がないと済ませるのではなく、他市に起きたこととはいえほかの県で起きたこととはいえ自分ごとと捉え、もし起きたときにはどうするのかと一度立ちどまり、また見直すことも必要かと思っております。  そういった意味でも、実は私研修などに行く先でいろいろなところの議員たちと交流を深めております。現在全国二十七都道府県の議員、また宮城県においては大学側もサポートに入りまして、災害が起きた際の避難所運営の大切な担いの一つとなる避難されてきた方の情報の共有というところで、避難者カードというものを作成している自治体が数多くあります。その避難者カードが各自治体さまざまな様式になっているため、情報が混乱する、そういった状況も起きているようです。  そこで、避難者カード標準化プロジェクトというものを立ち上げまして現在動いております。なぜ二十七都道府県全国に波及しているかといいますと、一県、一都道府県、その単位で動いていると、どうしても情報の共有また標準化というのは行き届きません。やはり一つのものをつくるには、全国共通の同じものをつくるのなら全員で共有できるものをという志のもと現在動いております。まだ動き出したばかりですので、皆様に配付できる資料などもございません。ですので、一般質問の中には入れておりませんが、こういった形で動いているということは念頭に置き、また情報収集など、また私のほうからも、担当課におきましては御相談をさせていただくことも多々あるかと思います。御協力をいただけますと幸いです。  またもう一つ、情報化社会ということで、七月九日に飯野高校にお邪魔しまして、遠隔授業ソリューションを活用した交流学習を拝見してまいりました。萩原教育長も、今回予算のほうでは小学校、中学校、ICT教育の整備ということで予算も計上いたしまして、実際に今、学校でも活用が始まる準備も進み、また活用もされているかと思っております。この遠隔授業も拝見して一目瞭然行かなければわかりません。こんなに技術が進んでいるのか、そして高校生が回を増すごとに生き生きと交流をしている、そんなものをぜひ私だけでなく、そのほかの議員の皆さん、また執行部の皆さんも、機会がありましたら一度参観をされるのもお勧めかと思っております。その場に行かなくても交流ができる、また交流するだけでなく、お互いに学習をする、またその中でいろいろな学び、気づきがある。本当にこういったものが今進んできてるんだなと、こういった取り組みができる高校というのは本当に貴重だなと、改めて飯野高校はなくしてはならないものだと感じております。  前置きが長くなりましたが、一般質問に入らせていただきます。  通告書に従いまして順に質問してまいりますので、限られた時間となりますので、簡潔に、また明確に、わかりやすくお答えいただきたいと思います。  まず、一番項、医療、病院についてです。  七月に実施しました総務教育常任委員会の管外における病院視察、残念ながら私は参加することが急遽できなくなりましたが、この際に議員のみならず、今回は市立病院から病院長、また病院事務長看護師長ともに同行いただき、視察、説明などお聞きしていらっしゃるとお伺いしております。このような取り組みというのは、これまでにも前例は余りないのではないかと私は考えております。  まずは、そのことにつきまして、市長にはどのような病院側からの報告があったものか、お尋ねいたします。 ○市長(村岡隆明君)  まず最初に、今回の総務教育常任委員会の視察にうちの職員も同行させていただきまして、大変ありがとうございました。大変貴重な経験だったのではないかなと思っておりますが、事務長のほうからは復命書の提出と、それとともに口頭での報告があったところでございます。  報告の中身につきましては、大変黒字の優良病院であるということで視察に行ったと、そういった中で、平成十六年に新築移転した新しい病院ではあるが、最近五名医師が退職して非常に苦慮していると、現在は黒字であるけれども、来年あたりからは赤字になるのではないかと、医療コンサルタント等へ委託して経営分析をしなければいけないと、そういった状況であるということで、非常に優良な病院にあってもやはり医師の確保であったりとか、人口減少問題に非常に苦慮されているという状況があったという報告をいただいております。  また、改めて非常に病院のスタッフが親切、丁寧な対応をしていただいたということで、何よりも接客態度、そういったことも大事だということも改めて感じたというような復命をいただいて、口頭でも報告をいただいたところでございます。 ○二番(遠目塚文美君)  では、事務長にも通告いたしておりますので、その次、今後の計画、また考え方等、病院側としてもちろん病院側だけでは決められるものではないと思いますが、今後の方針など何か今の段階で、視察後、検討されたものがありましたら、お示しください。 ○病院事務長(馬越脇浩君)  御答弁の前に、先ほど市長も申されましたけれども、今回私ども当病院側、総務教育常任委員会の視察同行という手配を整えていただきました議員にお礼を申し上げます。またそのほかの御同行いただいた議員様に御迷惑をおかけしました。おわびを申し上げます。  それでは御答弁いたします。  今回の行政視察の病院におきましては、地域包括ケアシステムの構築による地域の発展を基本理念といたしまして、保健、医療、福祉の連携を目指してという、こういったスローガンを掲げて運営を行っているようでございます。その中で特に参考となった事業といたしましては、病院に併設されております施設として、老人介護支援センター、それから訪問介護ステーション通所リハビリステーション及び病児保育室というような総合的な保健福祉施設が設置されておりました。  ただ、今回視察した内容を全て当病院で導入することは困難でありますけれども、その中で特筆すべきものといたしましては、地域包括ケア病床に入院されている回復期となった患者が、在宅及び生活復帰、あるいは介護施設等への入所、こういったものがスムーズに移行できるよう支援する地域連携室というのが設置されておりまして、ここが当病院といたしますと、相当充実しているなと感じたところであります。今後このシステムを当病院でも導入できるよう検討してまいりたいと考えております。 ○二番(遠目塚文美君)  有意義な視察に、もちろん私たち議員もですが、こういった形で現場のトップでありますとか職員でありますとか、そういった方が一緒に同行することで、また協議する際に、さまざまな視点からいろいろな分野の面から話し合いができていくんじゃないかと、前向きな検討に結びつけていけることも出てくるのではないかなと感じております。  その中で、私はもう視察に行くことができませんでしたので、地元で何か地域の医療に関することで視野を広げることができないかと思い、休会中ではありましたが、地域医療を考える会、小林市の懇親会に参加をさせていただきました。その懇親会には、地域医療を考える会、メンバーの皆さんもちろんですが、小林市立病院の医師の皆さん、病院長も来られておりました。看護師長、看護師、またちょうどそのときに医大から研修生が来られておりました。その研修生に、実はその懇親会という名のもと、小林市がこんなに人が温かくてあなたたちが来ることをこんなに願っているのよと、そういったおもてなしをするそういった場も含められているというお話でありました。いいなと、正直、隣の市ではありましたが、こういう交流があることが、しいては将来の医師確保につながるのではないかなという大変うらやましい気持ちがいたしましたし、また、ありがたいことに、小林市だけの取り組みではなく、ぜひえびの市にもこの場を広げていきたいんだというお話もいただいたところです。もちろんこの地域医療を考える会には、市長も参加をされることもございますでしょうし、西諸全域でこの地域医療を考えていく、そういった会であるということは私も認識をしております。  その中で、このようなパンフレットが今ここにあるんですが、西諸医療圏の小児医療の体制、西諸医療圏の救急医療の体制、西諸医療圏の死亡数、死亡率、西諸における地域完結型医療、大きな項目、四つの項目で地域の医療を守ろうということでパンフレットがございます。  その中に、実は平成二十五年の死因別死亡率というものが出ておりまして、がん、心疾患、肺炎、脳血管疾患、全国、西諸、それぞれの死亡率が出ております。この中で大きな割合を占めておりますのが、西諸も全国もがんです。  くしくも私の父もこのがんに侵されまして先日息を引き取ったところでございますが、その中で身をもって感じたことがありました。緩和ケアというのをよく耳にはしていたんですが、この緩和ケアというのは何なんだろうと、私が父が亡くなった後、この一般質問を出すまでに自分自身緩和ケアというものを間違った取り方をしていたんだなということに気づきました。  緩和ケアは、私はイコール終末期医療だと考えておりました。終末期医療、すなわち治療ができない、余命を宣告されたその後の過ごし方、どういった形で最期を迎えるのか、そういった最期の場が緩和ケアだと認識を私はしておりましたが、実は調べるところによりますと、緩和ケアというのはそういったところの終末期、最期を迎えるといった場所ではなく、がんが見つかったときから、診断されたときから、入院、外来、在宅等の診療の場を問わず、またがん治療の有無にかかわらず、いつでも、どこでも、切れ目のない質の高い緩和ケアとして提供されるべき医療、もう少し早く知っていればよかったなと実感しました。治療に専念するだけに目を奪われてしまい、本当はもう少し大事にするべき時間を無駄にしてしまったんじゃないのかなという後悔もございます。  そこで、西諸で、何でこの緩和ケアについて一般質問しようかと思ったかといいますと、治療が受けられないと、これ以上の見込みがないとわかったときに、宮崎市の医大から父を退院させて、どのように生活をさせるのかという選択を迫られたとき、できれば家には連れて帰りたいけれども、到底家で看病するのは厳しい状況でしたので、であれば医療施設にということで検討していただきましたが、そのときには、西諸圏内で受け入れ可能な病院はありませんということで、これが今の現状を酷批しているわけではなく、行き場を探すときにできれば自宅の近くでと、西諸地域でと希望したのにもかかわらず、行く場所がないと言われたときの絶望感が、本当にはかり知れなものがあったというのは正直なところです。  そこで、いろいろと調べたところ、最終的には、人吉市の新しく地域の医療を支えるという観点から緩和ケアの病棟ができており、その病棟に入所することができ、本当に最後の最後まで手厚い、温かな看病をいただき、行ってよかったなと、あの病院があってよかったなと心から思いました。  そのときに、同じ病床にやはりいろいろな方がいらっしゃいます。せっかくの機会なので情報収集もと思いまして、看護師さんなどにどういった方々が来られますかという話を聞きますと、やはり地域医療を考える、そういった観点で病院医療を構築していらっしゃいますので、人吉市のみならず県を超えてお隣の湧水町であったり、えびの市であったり小林市であったり、広い地域から来られているというお話でした。もちろん人吉市、車を走らせれば四十分、五十分到着するとは思いますが、やはり住みなれた場所で過ごしたいという皆さんは病室を選ぶ際に、こっちやったらえびのん空が見るっで、こっちん病室がいいがねといって入られる方もいらっしゃるとお聞きしました。何となく心にぐっときました。本来であれば、えびの市にいて、西諸にいて医療、最期を迎えたいという方も、まだこれから頑張りたいという方も、それがかなわないのかな、そういう環境をつくれないのかなという思いで過ごしておりました。  途中、不覚にも少し泣いてしまいましたけれども、実は西諸地域でも、緩和ケアについて事前にアンケートも作成をされ、もう徴取され、報告書がまとまっているようでございます。この緩和ケアについて、今後これだけがん疾患、これからの日本の三大疾病の一つとも言われておりますので、まだまだこの緩和ケアに対しての知識、そして体制というのを整える不十分な場所にえびの市、西諸はあるかと思っております。そのことにつきまして、取り組み何かなさっていることがあればお示しいただきたいですし、何か今後の状況、進展で考えていらっしゃるものがあればお考えを述べていただきたいと思います。 ○病院事務長(馬越脇浩君)  先ほど御質問のあったことを受けまして、私もまだこの緩和ケアの情報が入っておりませんでしたので、小林市立病院の事務長からお話を伺って勉強したところで、まことに申しわけございませんけれども、今おっしゃるように、小林市では、お聞きしますと医療サービスとしてではなく、単独の市立病院のサービスとしておっしゃる緩和ケアをチームをつくり、そのチームが毎週一回病棟ラウンド、それから毎月一回のカンファレンス、さらには月一回の患者とのサロン、交流サロンですね、相談、悩みを受けたりと、そういったことを開いているようでございます。  その中で事務長へのお話の中で、まずは何が必要かということで、今市立病院も行っているようですが、医師の研修、それから看護師の研修、それから専門の医療従事者、特に社会福祉士、さらには臨床心理士、こういった確保が課題となりますよというアドバイスをいただきました。あとは、今申し上げたサロンを行う交流の場で、これも必要になってまいります。ですから、西諸でもちろんおっしゃるように取り組むのはすばらしいことでございますけれども、まだ当病院といたしましては、こういった医療従事者の研修、それからその不足している従事者の確保というものが必要になってまいりますので、そういったものを今後、調査、検討、研究を重ねて、少しでも早く西諸でできるように考えていきたいと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  実は、この地域医療を考える会に参加した際に、小林市立病院の皆様から、また小林市の担当の事務長を初め職員の皆様から、この緩和ケアについてのお話は伺っていたところでございました。そこも踏まえて、事務長には一般質問を通告した後、実は小林市ではこういった取り組みがあるようですという御相談をさせていただきました。小林市では既にこういった取り組みを初めていらっしゃいます。  私が言いたいのは、えびの市でも同様のことを始めてほしいということではなく、地域医療という観点で、小林市が取り組んでいるこの緩和ケアについてのこのサポートというのを、えびの市、小林市、そして高原町、二市一町、西諸は一つと常に言っているのですから、そういったところをまず焦点を合わせて、何もかも一つにというのは難しいと思いますし、何もかも自分のところでというのもさらに難しいでしょうし、ただし今必要なこの地域ケア地域医療、この緩和ケアというものに対して、一つの目標を持って、一つの視点を定めて取り組んでいくことで、何か道筋が見えてくるのではないかなと思っており、今回提案をさせていただきました。事務長からは大変、私は前向きな意見として受けとめさせていただきましたが、市長としてはどのようなお考えかお示しください。 ○市長(村岡隆明君)  今議員の御質問の中で、切実な体験されたお話を聞かせていただきました。この医療の格差というのが行政間の人口の格差以上に出てるんじゃないかなと、いつも西諸の首長集まる中で、この医療の格差をなくさんといかんという話をさせていただいてるところでございます。できれば市内の、特に公立病院でしっかりいろいろなサポートができれば望ましいと思っておりますが、なかなか難しいところもありまして、しっかり今御提案があったような西諸と連携したり、熊本市と連携したり、人吉市と連携したり、地域を超えて医療の格差が住んでる皆さんが感じにくいような環境をやはり整えていかなくてはいけないと思っておりますので、そういった連携も含めて、この緩和ケアについても十分検討させていただきたいと思います。 ○二番(遠目塚文美君)  一歩でも二歩でも安心して市民の皆さん、地域の皆さんが住める環境づくりに邁進していただければ幸いです。次、また随時どのような取り組みかはお聞かせをいただきたいと思います。  続いて、二番項の骨髄移植ドナー支援事業についてお伺いします。  実は、予算化されて以降、結構な数で他市から、他自治体から、えびの市はあれは補助を受けてやってるんですか、一般財源でやってるんですかという質問を受けます。といいますのも、実はこの取り組みというのは大変注目をされておりまして、県内でも都城市、三股町、そしてえびの市が取り組んでいる事業だと伺っております。前回の一般質問でもお伺いしたと思いますが、その際に、この事業、補助を出すことが目的ではなく、この骨髄移植、またこのドナー、どういったものなのかということを知っていただくための、理解を深めていただくための事業でもあるということで説明をいただいたと思いますが、その後どのような広報がなされたのか、担当課のほうからお示しをお願いします。 ○健康保険課長(大木場操君)  骨髄移植ドナー支援の広報につきましては、市のホームページで掲載しているほか、年度当初に発行いたします全世帯配布するわかりやすい予算書、この中で紹介をしているところでございます。 ○二番(遠目塚文美君)  その分は私も拝見させていただきました。実は今回提案させていただきたいのは、都城市の広報紙でございます。えびの市の広報紙、過去に優秀な賞を受賞した本当に中身の濃い、私もえびの市の広報紙はどの市町村にも負けないぐらいのすばらしいものだということはいつも感じております。だからこそ、できないことはないと思いまして今回提案させていただきますが、都城市は二ページにわたってカラーページでこの骨髄移植ドナー骨髄移植についての詳しい説明をされていらっしゃいます。大変見やすいですし、その片隅という言い方は失礼ですけれども、その一つの場所に、こういった支援事業を行っていますという取り組みも掲載されています。  まずは、やはりこの骨髄移植ドナー、まだ間違った常識で受け取っていらっしゃる方も多いと思っておりますので、そのような取り組み今後できないものか、もう一度お尋ねをいたします。 ○健康保険課長(大木場操君)  私も一応その都城市の広報紙は確認をさせていただきました。骨髄バンクの登録も含めまして、今後制度周知のための掲載につきましては、広報担当と協議をしながら検討させていただきたいと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  広報紙を楽しみにしております。  またもう一つ、市長、県市長会で国への要望として骨髄移植ドナー通院入院時の休業補償支援制度の創設についての要望をまとめられて提出に至っていると、ニュースなどでお聞きをしているところなんですけれども、私が言いたいのは、国、県に頼るのではなく、まずは一般財源、自主財源で行ったえびの市のこの取り組みについて、まずは評価をさせていただきたいと思います。敬意を表したいと思います。何もかも県、国に要望を出して補償制度をつくってくださいということのみならず、まずは自分のところで頑張って、これだけ頑張っているんだから、国としても一致団結してやってくれないかという意見ならまだしも、というところは少し皮肉が入っているかもしれませんが、えびの市としては、大変一歩前進した取り組みで、えびの市としてのこの国への要望というのは大変実のあるものになるのではないかなと、そしてなおかつ実績を上げることで、それにプラスして、そういった取り組みに対しての理解というものが深まるかと思っております。  そこで、来年度予算編成も始まってくる時期かと思います。来年度以降も、この国、県の制度なくしても、市として独自として取り組み続ける意向であるのか、市長のお考えをお願いします。  済みません。担当課のほうから、現在の進捗状況なども含めてお考えがあればお示しいただきたいと思います。 ○健康保険課長(大木場操君)  現在の進捗状況につきましては、現段階ではまだ申請件数はないところでございますが、非常にいい制度ということで私たちも捉えておりますので、来年度以降も継続をしていく予定にしてはおります。 ○二番(遠目塚文美君)  はい、わかりました。  続いて、教育についてです。  教育につきましては、冒頭でも申し上げましたが、えびの市は小中、そして高校と本当に、高校は県の管轄にはなりますが、小学校、中学校、教育長の意向のもと、すばらしい取り組みを数多くなさっていることは敬意を表したいと思います。  その中で、現在もですが、今後もこの特別支援教育というのは大変重要な取り組みになってくるかと思っております。現在もこの特別支援教育、こういったものを受けてらっしゃる児童の方も数多くいらっしゃると思いますが、えびの市として、この教育について現在の取り組み、そして今後教育環境もさまざま変わってくるかと思います。推進についてどのようなお考えを持たれているか、お示しをお願いします。 ○教育長(萩原和範君)  特別支援教育についてでございます。  特に教職員という共通の指導をする教諭の、まず研修の充実というのがまずは上げられていると思っております。そこで全ての教職員に対しまして、毎年各学校でその特別支援教育の研修等々しているところでございます。また各学校におきましては、特別支援コーディネーターを配置しております。そしてそのコーディネーターを中心として全職員で共通理解を図りながら児童生徒への適切な指導、支援を行っているという認識でございます。 ○二番(遠目塚文美君)  きめ細やかな教育支援をされていらっしゃることは、私も常々拝見をいたしております。その中で特にこういった子どもさん、放課後デイでいろいろな施設を使用されていらっしゃる方も、中には在籍していらっしゃると思います。そういった施設との連携というのは、市としてはどのような形をとられていらっしゃるのでしょうか。 ○教育長(萩原和範君)  今現在、えびの市では二十五名の特別支援学級に通級している子どもがおります。また言葉の教室ということ等をすれば、もっと生徒数はふえます。ただ、ほかの教育課程外のそういった施設との連携といったこと等につきましては、担任とその施設の方と迎えにこられたときにお話をするとか、あるいは幼稚園と連携するときにお話をしていくといったこと等しかやっていない状況でございます。 ○二番(遠目塚文美君)  民間の施設になりますので、一つの教育という観点で共通したものがあるとしても、やはりこのさらに内部なところに踏み込む教育になってくるかと思いますので、さまざまなお考えがあるかとは思いますが、ぜひ今そういった取り組みで、どういった形で、どういった感じで前に進めていくかというのは現場にいらっしゃる教育長、また学校の先生等が一番おわかりかと思いますので、より一層えびの市のこの特別支援教育に対して、対象になっているその子どもさんのみならず、やはりこの取り組みというのはそのほかの子どもさんにも大きな影響、いい意味での大きな影響を与える支援だと思っておりますので、ぜひ今後とも前向きな、そして温かいこの教育の取り組み、支援というのを推進していただければと思っております。  次に、道の駅えびのについてお聞きします。  小東議員などからもございましたが、三年以上たちまして今後の展開、構想というものをどのようなお考えがあるか、答えが重複するところがあるかもしれませんが、いま一度お考え、現在の進捗状況などお示しいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  平成二十五年の四月のオープン以来、大変好調に推移しております。逆に、そういった中で新たな展開への要望もたくさん出てきているところでもございます。本年度、先日の一般質問の中でも答弁いたしましたけれども、新たなハード面の増築、改修等も含めて検討するための五者会議を開きまして、その中でさらに具体的に話をもんでいくための幹事会の設置等も決まったところでございますので、その中で恐らく長期の計画であったり、早急に対応しなければいけない問題であったり、いろいろお話が出てくるのではないかと思っておりますので、その辺の御意見を聞きながら、今後の方向性を示していきたい、予算化していきたいと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  一つ提案までにぜひ幅広い世代、幅広い業種、さまざまな視点での意見を今度は取り入れて構築をしていただきたいなと思っております。もちろん五者会議、またその後の幹事会等すばらしいメンバーが顔を合わせ、そして協議をされることが十分に承知をしておりますが、次のステップを見据えたときに、次の世代、またその後の世代、さまざまな世代からの視点というのを取り込むというのも一つの案かと思っておりますので提案させていただきます。  その中で、この道の駅えびのは、交流人口の拠点、観光情報の発信ですね、そういったものでありますとか、また食を扱うところですので、加工場、例えば米粉をつくる工場でありますとか、今よそでは野菜等を粉末にするそういった加工工場、ドライフード、そういった六次産業化を目指す、そういった加工工場の見学施設を備えたものでありますとか、簡単な調理スペース、以前から言っておりますように、料理教室や食育教室等ができるほどの小さなスペース、またそういった教室をしないときには加工場として一般の方にも開放していただいてよろしいでしょうし、そういった取り組みのできる調理施設、また飲食スペースは、屋根のあるしっかりと雨風がしのげるそういったスペース、そしてミニ会議室と書いておりますが、これは簡単なワークショップやミニセミナーなど講座等が開けるようなそういった施設、そういったものがあることも一つの交流拠点になるのではないかなという考えが上がっております。  建物だけをつくればいいというものではないのですが、建物だけでもつくって、そこを拠点にして生かしていくというのも一つなのかなとも思っております。目的を持って、その目的を達するためにどういった形で使うのか、どういった方向性に向かっていくのか、そのためにこの建物が必要なんだということであれば、無駄な建物にはならないと思っております。こういった環境整備、もちろん先ほどの答弁の中にも見据えてということでありましたが、こういったものも視野に入れてのさまざまな検討、意見というのを聴取されるお気持ちはございませんでしょうか。市長にお尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  当然当初オープンしたときには、物産の販売と六次加工品、小さいお菓子、パン等をつくる加工所があるわけでございますが、レストランも整備しました。でも、やはり手ぜまということもございますし、観光拠点ということで観光協会にも入っていただいておりますが、それ以外の今御提案があった目的での活用、せっかく多くの市外の方が来ていただいておりますので、そういった方々やえびの市民も含めて、さらに利活用が広がるように、せっかく今人が来ていただいておりますので、そういったことも含めてこの会議の中で結論を出していきたいと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  新鮮な野菜や新鮮な果物を扱うところだからこその食の発信、そういった意味合いでまだまだ開発すべき視点というのはあるんじゃないのかなと私は大変楽しみに次のステップというのを考えております。ぜひ幅広い世代のさまざまな意見、そういったものを前向きに検討して、さらによい道の駅に成長する道の駅と市長がおっしゃっておりますので、さらに成長する道の駅に導いていただきたいと思っております。  その中のもう一つの提案として、今さまざまなところで道の駅の建設という案が出ていることも耳にしております。せっかく宮崎の玄関口、そして交流人口拠点ということで考えれば、えびの市だけのものとして考えるのではなく、西諸広域の道の駅として小林市、高原町とも連携し、西諸広域の農産物加工品、物産品等の販売に結びつけることができないのか、市長にお尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  当然えびの市の物産だけでは魅力に欠ける部分もございます。特に果物等がえびの市では少ないところもございますので、現時点でも小林市の生産者の皆さん方の御協力をいただいたり、西諸の域外になりますけれども、海山交流事業ということで阿久根市であったり、垂水市とも特産品の販売等を行うイベント等も行っております。えびの市の生産者の皆さん方が一番活用していただきたいところもあるんですけれども、当然そういった魅力を発信したり、宮崎県全体の玄関口としての役目もあろうかと思っておりますので、JAえびの市出荷組合の皆さん方等の御意見も聞かないといけない部分もございますが、さらに魅力を発信するために、そういった角度でも考えていく必要があろうかと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  ぜひここの場所を拠点として、例えばえびの市を回るのもよいでしょうし、小林市で興味を持つのもよいでしょうし、高原町に行くのもよいでしょうし、そういった意味で心の広い、またいろいろな方の理解をいただきながら、やはり西諸は一つ、広域ということをよく使われるのであれば、そういったところは行政だけでなく、民間からのそういった形で取り組んでいくことも必要なのかなと思っておりますので、ぜひ協力を得られるよう、市長、率先して取り組んでいただけると幸いです。  もう一点、パンフレットにつきましてです。
     これはもう端的に言いますと、えびの市はパンフレットがあり過ぎます。もうさまざまなパンフレットがあり過ぎて、予算の使い過ぎじゃないのかなと言いたいぐらいなんですけれども、できれば、先日からパンフレットにつきましてはさまざまな議員から意見が出ております。今回、都城市、都城市と都城市を例に例えますが、実はこの都城市のこのパンフレット、それぞれの議員からの一般質問でもありましたように、言われた内容がそのまま本当に載っております。観光情報だけでなく史跡でありますとか、郷土芸能、そして食、強いて言えばふるさと納税の仕組み、さまざまなものが載っております。そして御丁寧に取り外して使える地図までついております。いっそのこと、しっかりとしたパンフレットをつくるためには、それぞれの団体がそれぞれで出すのではなく、ひとつ協力をして、買ってもいいぐらいの情報量のそして中身のあるパンフレットを作成していただきたいと思っておりますが、その点につきまして市長はどのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  観光情報を含めて情報発信基地ということで、いろいろな組織であったり、いろいろなタイミングでつくったいろいろな情報が集まっておりまして、逆に歴史に特化した人が見つけにくいであったりとか、いろいろ情報が多ければいいという問題でもございませんので、来られた方にわかりやすく伝える方法、パンフレットのみならず、いろいろなWiFiの整備であったり、まだまだ課題もあろうかと思っております。パンフレットにつきましては、これまでも歴史の面での御提言等もいただきましたので、ばらばらでなくて統一したものができないか、今はえびナビとかあれを中心にくくらさせていただいておりますが、わかりやすいパンフレット、わかりやすい情報の伝え方につきましては、今後ともさらに研究を重ねて改良していきたいと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  ぜひこれを参考にというわけではないんですけれども、本当にすばらしい内容のわかりやすい内容になっておりますし、いいところはいいところをまねして、そしてさらに磨き上げて、よりよいものをつくっていただければいいかなと思っております。  また、実はこれ、私手にした場所がホテルのロビーで手にさせていただきました。さまざまな場所にえびの市もパンフレットを置いているかとは思いますが、やはりどこで、どんな方が手に取るかわからない。そういった幅を広げてパンフレットを置く、そういったことも考えれば、やはり中身の多岐にわたるものというものをしっかりと制作して、置いておくのも観光情報の発信の一つになるかと思っております。これにつきましては、またお聞かせいただきたいと思います。  次に、自然を活用した観光について。これは項目たくさん上げております。  まず最初に、川内川の活用についてです。  現在、川内川を活用したカヌー協会の皆様ももちろん川内川でカヌーを楽しんでいらっしゃる、そういったお話もお伺いするところではありますが、この川内川を活用したアウトドアスポーツを行うに当たり、環境整備というのが必要になってくるかなと思っております。現在どのような整備をなさっていらっしゃるのか、また手入れをなさっていらっしゃるのか、お示しをお願いいたします。 ○社会教育課長(領家修司君)  現在、川内川を活用したアウトドアスポーツということになりますと、議員がおっしゃいましたとおり、今現在体育協会にはカヌー、ボート協会が加盟していらっしゃるところでございまして、体験イベント、カヌー教室と行っていらっしゃるところでございます。施設の整備でございますけれども、永山河川敷公園沿いに一応発着できる施設があるというところでございます。 ○二番(遠目塚文美君)  現在、そこは利用可能となっているのでしょうか。 ○社会教育課長(領家修司君)  この場所につきましては、国土交通省管轄でございまして、草等の手入れにつきまして若干行き届いてないところがあると感じているところでございます。 ○二番(遠目塚文美君)  この件につきましては、さらに詳しい蔵園議員が一般質問の中にお入れになっていらっしゃいますので、さらに質問のほう続けていただきたいと思います。  私がもう一つ追加して提案させていただきたいのは、今カヌー以外でこの川内川を活用したアウトドアのスポーツを始めようという声も上がっているかと思います。もちろんカヌーもそうかもしれませんが、できれば更衣室、また簡単なシャワー室等、河川敷に設置するのは厳しいかと思いますが、永山運動公園内にそういったものの簡易的なものというのを設置することはできないのか、市長にお伺いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  現在、永山公園につきましては、改修の計画を教育委員会のほうでつくっていただいております。物理的には不可能ではないと思っておりますが、現在では恐らくその計画はございませんので、もし検討が必要であれば、今後検討をする形になろうかと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  せっかくですので、この川内川を活用したアウトドアスポーツ、ぜひ副市長のお考えもお示しをいただきたいと思います。 ○副市長(杉元真一君)  私、生まれが湯田でございまして、小さいときから川内川には非常に親しんでおります。何もアウトドアがカヌーとかそういうものだけではございません。釣りとか、ありとあらゆる自然のものを利用したものがアウトドアかなと思っております。実際、私川内川漁業組合の組合員でもありますし、株主でもございます。川に対する思い入れは人一倍強いつもりでございます。もちろん私カヌーも持っておりまして、カヌーもあそこで乗れたらいいなと思ってる部分がございますので、何とかもう一度川に親しむ環境整備ができればいいかなと。  実際今、川内川見ていただければわかりますとおり、河川といいますか、砂利といいますか、おりる場所等がなかなかございません。川原も遊ぶような場所もないのが実態でございます。本当に遊べる場となりますと、永山公園とか今度は川づくりつくります湯田橋の下流とか、あのあたりしかないわけでございまして、ある部分で、精いっぱいそういうアウトドアが楽しめる環境にしていければいいかなと、市単独ではできない部分もございますので、国土交通省との協力をいただきながら整備はしていきたいと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  大変心強い助っ人といいますか、執行部のほうに理解がある副市長がいらっしゃるということはありがたいなと、正直思いました。ぜひこの総合戦略、施政方針の中にも地元の魅力、自然をブラッシュアップ、磨き上げてという、そのような内容の文面もありますので、何でもかんでも立ててつくればいいというものではなく、やはりあるものを磨き上げるために必要なものであれば整備、また建築、そういったものに着工していただきたいと思います。  次に、えびの高原キャンプ村についてです。  実は、私ごとにはなりますが、八月に子どもたちを二十人ほど連れまして、山の日にあわせてのキャンプ事業、青少年事業に参加をしてまいりました。私もえびの高原には何度となく行っておりますし、キャンプ村も利用していたのですが、成人を迎えて、大人になってからというものキャンプ村で泊まったりしたことはありませんでした。その中で、やはり実際に自分が使ってみて感じたこと、また子どもたちから上がった声というものを代弁させていただきます。  一番に、お風呂です。市長はこのお風呂入られたことはあるでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  入ったことございます。 ○二番(遠目塚文美君)  では、私が言うまでもないかと思っております。大変古く、そして時間も限られ、夜八時にはもう入れなくなると、正直、私はお風呂に入らずに一泊二日を過ごしたところです。できればお風呂に入らなくても生死には関係ないのですが、できれば温泉のまちえびの市とうたっているさなかに、お風呂に入れないというのはちょっと残念な気がいたしました。  また、お聞きするところによると、ボイラー施設になっておりまして、旧式のボイラーを使っていると、燃費も悪いと、できればこれ新しいものにかえられたらいいんだがなというお話もお伺いしました。  そこで、このお風呂の改修、整備について、何かお考えがあればお示しいただきたいと思います。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  御指摘のとおり、えびの高原キャンプ村の温泉施設につきましては、平成元年に改修工事を行いまして、その後老朽化していることや、湯温の低下が見られまして加温が必要なことから、利用者の方々には御不便をおかけしているところでございます。  今回、環境省の国立公園満喫プロジェクトの指定を受けましたことから、整備計画を立てる中で、今回御指摘いただいている温泉施設の改修につきましても検討してまいりたいと考えております。 ○二番(遠目塚文美君)  子どもたちもきっと喜ぶと思います。おじちゃんがこうやって言ってたよということを必ず私が伝えておきます。  もう一つ、栗下議員の一般質問の中にもありましたが、それに便乗させていただきます。実は、建てかえのケビンについての一つ提案です。せっかくですね、こういった環境省の推進する事業の中の一つにえびの高原が選ばれたということでございます。そういった意味でも、ただ単にケビンの建てかえということではなく、ぜひお体の不自由な方、バリアフリーに対応したケビンというものも一棟ないし二棟ほど検討をしていただけないかなと思っておりますが、いかがでしょうか。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  現在、昨年度から現時点の計画としては平成三十一年度までの計画ということで、ケビンの改修を行っております。本年度三棟の改修を計画しているところでございますけれども、ケビンを含めキャンプ村内の沿路につきましても、車椅子での通行が難しい箇所等もございますので、そういった問題も含めまして、先ほどの国立公園満喫プロジェクト計画の中で検討してまいりたいと考えております。 ○二番(遠目塚文美君)  そういったことによりまして、さらにえびの高原に対しての皆さんからの理解ですとか、満足度、そういったものが向上してくるかと思います。まさに今回選ばれたそのプロジェクトの名、タイトルそのとおりに、誰でも、誰しも満喫できるそういった施設になることを願っております。  さらにもう一つ、夜、キャンプのときに、久しぶりにキャンプファイアーをしたんですが、このキャンプファイアーの場所がえらく雑草が茂っており、また近くには使っていない調理場といいますか、廃墟といいますか、子どもたちが肝試しにきたのかというぐらいですね、ええ、キャンプファイアーに来たんじゃないの、肝試しみたいな感じで言うぐらい、びっくりしておりました。ということで、この利用していない建物の撤去というものはできないものか、お尋ねいたします。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  利用していない建物の撤去につきましても、環境省より景観の確保のために撤去するようにと説明を受けておりますので、この満喫プロジェクトの事業の中でも、撤去であったり、当然改修につきましても事業の対象となりますので、市の二分の一の負担等も考えながら協議してまいりたいと考えております。 ○二番(遠目塚文美君)  ぜひこの機会というのを逃すことなく、さまざまな視点、さまざまな方面から検討し、また補助が必要なところ、市の一般財源等で拠出が必要なところに関しては、市長、どうぞ今を逃したら次はないという覚悟で予算編成をしていただきたいと思いますが、市長のお考えをお示しください。 ○市長(村岡隆明君)  今回の満喫プロジェクトも、国からの多額な予算が来るわけではないんですけれども、いろいろな許認可が緩和されたり、これまでの全体の予算の枠は広がりそうでありますので、当然使っていただくためには、そういった環境整備も必要だと思っております。今いただいた御意見等も踏まえて、検討していきたいと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  そこで、最後にアウトドア推進について、最後というのはこの項目の最後ということです。  まず、教育長、ざっくりとで申しわけないんですけれども、このアウトドア、自然を生かした体験、そういったものは子どもたちの成長に接してどのような影響を与えるものとお考えか、お示しいただいてよろしいでしょうか。 ○教育長(萩原和範君)  議員おっしゃる体験、これについてはもう本当に今後の人生において大変意義深いものだと考えております。 ○二番(遠目塚文美君)  住みよいえびのづくり、またこれからえびの市を選んで、今の子どもたちが将来に向けて、定住に向けてふるさとを愛してくれる、そんな一翼を担うのもこのアウトドア、自然との触れ合いなのかなと私は思っております。  そこで、一つ二つほど、これは提案なんですが、日南市が今まちづくりに専任のマネジャーを配置して、三年間という任期のもとノルマというか、課題を与えて取り組んでいらっしゃいます。これと同様に、このアウトドアに関しては、素人が口を挟むというよりはアウトドアの観点、しっかりとしたそういった情報、また人脈、そういったものを知識を備えていらっしゃる方という方の意見を反映させながら改良、また改修、そして先に延ばしていく、そういった取り組みも必要かと思っております。  いかがでしょう、日南市バージョンのえびの市の観光に特化した、観光といいますか観光全般、特にこのアウトドア、自然を生かした今ある施設等を生かす、そういったものの専任のマネジャーといいますか、新たな任期が限られるそういった人材というのを確保するお考えはないでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  現時点では持ち合わせていないところでございますが、アウトドア等につきましても、新しいアウトドアの楽しみ方がどんどん出てきてる状況もございますし、私たちが知らない魅力を感じてるスポーツ等もあるようでございますので、そういったえびの市でアウトドアをどういった形で楽しめるのか、今私たちが知ってる以外の楽しみ方もたくさんあろうかと思っております。  現在でも、BE―PALのお力をかりてイベントをつくったりもしておりますし、スポーツにはまだ特化はしていないわけでございますけれども、現在あるスポーツ観光の取り組みであったり、そこら辺と連携しながら、何か新たなアウトドア、そういったものが連携ができるのか、人の配置がというのはまだちょっとはっきりわかりませんけれども、そういった観点での調査もしていきたいと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  もう一つの提案は、国土交通省、官公庁が現在日本版DMOというものを推進されていらっしゃいます。せんだってから、指定管理者の話題ですとか、もろもろ観光協会の話題ですとか、そういったものも一般質問の中で出ておりますが、やはり皆さん意見は一つ、どうやってえびの市に人を呼ぼうか、どうやって観光を魅力的なものにしていくのか、そういったものも考えていらっしゃる、そういった活動をしているのではないかなと思っております。あくまでもこれは提案です。他市においては、日本版DMOの創設に向けて頑張っていらっしゃるところもあるとお伺いしております。  えびの市も今からでも遅くないと思いますが、これに取り組むお考えはないか、お聞かせいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  観光につきましては、特に交流人口を生んだり、そういったものを考えますと、非常に重要な部分でもございますし、西諸でも連携していこうということで、小林市が今広域のDMO取り組んでおられますが、当然えびの市も一緒に入って進めていく、また当然環霧島であったり、多くの形で、これもまたえびの市だけではなくて連携して観光PRをしていきたいと思っておりますので、先ほどの国の制度等も活用しながら、新たな観光の魅力を発掘していきたいと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  私もこの日本版DMOに関しては、まだまだ知識も不十分なところもありますし、ただ、これはすばらしいものだということだけは認識しておりますので、ぜひ前向きな検討をいただければと思っております。  次に、白鳥温泉についてです。  こちらは、閉会中に視察をさせていただきました。その際に、浴場のほうもぜひ見せてくださいということで拝見させていただきましたら、浴場昼間に見ますと、シロアリの被害でしょうか、朽ちて大変見ばえのよくない、またこのまま朽ちていくと危険性も伴うのではないかなと思っております。上湯の浴場について改修と、これまでも手は入れていらっしゃると思いますが、現状は把握していらっしゃるのか、また把握していらっしゃれば今後の検討等のお考えがあるのか、お考えをお示しいただきたいと思います。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  白鳥温泉上湯の浴場につきましては、老朽化が進んでいるということや、冬場の湯温の確保の必要性も出てきておりまして、今後改修等の計画を作成することといたしております。白鳥温泉周辺も国立公園内でございますので、国立公園満喫プロジェクト等を活用できないか、そういったことについても、今後協議しながら進めてまいりたいと考えております。 ○二番(遠目塚文美君)  満喫プロジェクト活用もそうですが、もし活用できないことも考えて、二パターンでどちらからでも前向きな改修、またすばらしい施設にまた変わって、来られる方が満足できるような施設に整備をしていただきたいと思います。  管理室についても同様かと思います。雨漏り等におきまして、天井が落ちてきそうな状態になっておりました。ぜひこちらも改修のほうを検討されてください。  そしてもう一つ、白鳥キャンプ場についてです。  こちらももう使ってないでしょうねという感じなんですけれども、使わないなら使わないなりに、横には教育史跡、お寺の跡という看板が立っておりまして、文化財としても貴重な場所なんじゃないかなと、そういったところを草もはえ、また廃墟となった建物もあり、このままじゃいけないんじゃないかなという感想を持っております。このキャンプ場についてはどのようなお考えがあるか、お示しください。 ○観光商工課長(吉留伸也君)  御指摘の白鳥キャンプ場につきましては、ここ数年利用者が極端に少なくなってきております。今後廃止の方向で検討してまいりたいと考えております。 ○二番(遠目塚文美君)  ぜひ、せっかくのキャンプ場として整備はされていらっしゃったとは思いますので、また新たな形で活用方法を検討していただければと思います。  次に、時間も迫っております。林業については一般質問の質問通告をした際に、担当課のほうとはお話をさせていただきました。まだ検討の余地がある内容かと思っております。今後もこの林業に携わる人材の育成、地域おこし協力隊の制度を今は活用しておりますが、えびの市として、今後また新たなこの林業人材に対しての施策というものをお考えがあるのか、お示しをお願いいたします。 ○農林整備課長(森 隆秀君)  今現在、地域おこし協力隊のほうで林業に接する研修制度を導入しておりますが、今のところ、この林業に対するものについてはこれだけでございます。 ○二番(遠目塚文美君)  林業従事者に対しては県も力を入れて取り組んでいるさなかかと思っております。今後もさまざまな情報収集の中で、えびの市で取り組める面がありましたら、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。  最後に、働く場の確保について三つ上げております。  三月定例会の際に、基本計画策定の予算が計上され、議決をいただき、今既に策定が始まっているかと思っております。企業誘致に回る際に、私の考えですが、基本計画策定を今実行中ですということを添えながら回っていらっしゃるんじゃないかなと思っておりますが、どのような形で企業誘致回っていらっしゃるのか、またその際の反応というのはいかがなものか、お示しください。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  昨年から引き続いて、福岡県を中心に物流関連会社や食品関連業者などを訪問して、現在計画しております工業団地のPRと企業の進出意向などの情報収集に努めているところでございます。企業側の反応についてでございますが、現在策定しております基本計画について関心を持たれる企業も多く、策定後について情報提供を求められているところでございます。 ○二番(遠目塚文美君)  もちろん工業団地の今の予定地のみならず、さまざまな場所の空き地であるとか、そういった場所も情報提供しながらの企業誘致だと思っております。やはりこの基本計画策定に実行した、今実行中であるという文言というのは、企業側にとりましては、興味をそそるものであるかと思っております。  ただ、私の考えですと、買う側は多分安くで買いたいなと、ただ売る側ですね、田畑を持っていらっしゃる方は、できるだけ高くで売れればいいなと、その間に立っているのが行政かと思っております。どのようにニーズのマッチングをさせるのかというのは、行政の手腕一つかと思っております。  また、課題等もこの基本計画の中でも出てくるかもしれません。この後に控えていらっしゃいます池田議員も、この企業誘致に関してはさまざまな視点から御意見などを述べられるようでございますので、私のほうからは以上とさせていただきますが。  もう一点、企業誘致の誘致企業の業種に関しまして、以前より物流関係、また加工、食品加工、そういったものを中心にというお話はありましたが、企業ニーズ調査の中には、それ以外にもこういったものもいいのではないかという提案もあったかと思います。そういったものは参考にされての企業誘致、回っていらっしゃるのか、以前と変わりないものか、お考えをこれは市長でよろしいんでしょうか。お示しください。 ○市長(村岡隆明君)  今企業誘致対策監が述べたような形で企業誘致を進めておりますが、ニーズ調査の中でもあった商業施設の可能性についても、そういったお話があるところに関しては、調査をさせていただいておりますし、セールス等もさせていただいているところでございます。 ○二番(遠目塚文美君)  働く場の確保は必須課題だと思っております。ただ何でも呼べばいいというものではなく、やはり今からの人口減少に備えてみますと、若い女性、若い世代が職が選べる、そういった環境をつくっていくというのも一つかと思っております。若い世代の方たちが職を選ぶ際に、どういったものに興味があるのか、そういったニーズ調査も必要かと思っております。  副市長のお考えを最後にお願いします。 ○副市長(杉元真一君)  働く場の確保、これは本当のえびの市の最大の命題かと思っております。もちろん人口減少の一番の原因というのは、出産をされる女性が減っていくことが消滅都市になっていく原因ということになると言われているようでございますので、ぜひそういう女性の活躍できる職業が、雇用といいますか、その方向にも一生懸命努力していきたいと、早くいい結果が報告できるように頑張りたいと思います。 ○二番(遠目塚文美君)  以上で私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(竹中雪宏君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前 十時四十四分                     開議 午前 十時五十五分 ○議長(竹中雪宏君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、九番池田孝一議員の発言を許します。池田孝一議員。 ○九番(池田孝一君)  お疲れさまです。今期の一般質問を早速させていただきます。  まず、今回前置きは別としまして、三点大きくは質問通告をしておりますが、全ての項目に共通することですけれども、この間ずっと質問の柱に据えてきた課題もありますし、六月から引き続くものもあります。一番については、これ、力を込めて今回も質問したいと思っておりますが、二番、三番についてはどうも重い気持ちをずっと持っております。なぜかということは質問する中でおわかりいただけるとは思いますが、私も行政経験ございます。従事していた経験もございます。  そういった中で、今回ほど行政の執務の仕方なり、念頭に置いてやらなければならなかったこと、こういったことがあって初めて余りないことではありますが、その結果として、市民の皆さんから小さなクレームは別としまして、いろいろな疑念を持たれる場合があるんだなと、発展すると、それを放置しておくと、それこそ疑念が疑念を呼んで、いろいろなことに波及して信頼が崩れていってしまう。お互いにこれはいいことではなく、影響を及ぼすなという気がしました。  したがいまして、今回の質問だけで、どれだけその市民の方なり行政に対する今突きつけられたいろいろな疑念なり、すっきりしてほしいという願いが明確になれるかといいますと、私もそういった当事者に対して経験則として、こういうことですよという話は、基本的な話はしたつもりです。しかし、当事者ではなくて、かばえない部分もありますし、わからない部分もあります。  しかし、お互いに性善説に立ってやってきたとは思うんですが、そればかりともいえカバーできない部分というのが、その根拠を示して、ではこれはどうなんですかという示され方をしますと、やはり無視するわけにはいかないわけです。そういったことで、考えさせられたというのはそういう意味ですが、非常にそういった意味では重い話でありまして、しかし、それは明らかになってみないとわからないということですので、お願いしたいのは、これに誠実に向き合って議会にもその要請が出ておりますので、きちっと明らかにできるところはしていくというスタンスで、ぜひお願いしたいなと考えております。  それでは、早速順番に入らせていただきたいと思います。  西郷工業団地、もう一年以上になるかと思います。この問題をずっと取り上げさせていただいてますが、ここは気落ちせず、力を込めて今回も質問したいと思いますが、この間、今年度は基本計画が予算化されまして、契約もされて今執行中だと聞いておりますが、まず、六月定例会でそのことを実際どのように動いているかということをお聞きしましたが、契約直前であったということもあってなかなか聞けなかった。基本計画についてですね、そのこともあります。それについて、当初の予定しているとおりにされているのかということを聞かせていただきたいと思いますし、中でも基本計画の性格というものがどういったもので、そこで全てがこの間懸念を申し上げておったり、指摘をした部分がどの程度それで明らかにできるものなのかという点、それから六月には具体的に、むしろ今力を入れて最大限の力を入れてやるべきは、雇用の場の確保であればということで提案もいたしました。最有力候補地への取り組み、これについての今後の取り組みについて市長のほうから方針を聞きたいと、こういうことでございます。  もちろん全体を通して申し上げておきますが、私は今でも基本計画策定予算というものは、それ以前に明らかにすべき事項がある。少なくとも考え方、方針において、そこで基本計画をつくるに至る根拠、明確な納得のいく説明というものを得た上でないと、基本計画着手は早い。今でもその考えでおります。そういった観点で質問をさせていただきたいと思います。  では、まず一番目ですが、基本計画が発注されたと聞きます。これについては以前から、発注以前からその内容はどういうものを柱にしているという説明等もございました。それに沿った発注内容なのかという点で、仕様書、指示書を示して説明してほしいとしております。資料も来ておるようですが、説明を願いたいと思います。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  基本計画策定業務の発注内容につきましては、資料として配付いたしております特記仕様書のとおりでございます。今回の基本計画策定業務の委託は、法的な技術基準に照らし合わせ、各施設の計画諸元を決め、適地調査の段階より詳細な計画を進めることを目的といたしております。  また、対象地区について多面的な整理を行い、整理された対象地の課題等を踏まえ、問題のない配置計画の再検討を行ってまいります。これらの具体的な作業は、仕様書によるところの一から四の項目になります。  基本計画の内容としては、土地利用計画、取りつけ道路、区画道路、排水計画、調整池計画等を示してまいります。  また、概算事業費、工区分けを行う場合の各事業費を含む段階施工計画、事業スケジュール、今後の検討事項等の事業計画を作成し、今後の事業実施に向けた準備を行うもの、これが特記仕様書で示している内容でございます。 ○九番(池田孝一君)  基本計画の内容でお示しになったことに沿っての特記仕様書、事業内容になっておるようではございますが、今説明がございました。結局のところ、そうしますと、この基本計画が二月にはでき上がるという説明を既に聞いておりますが、これは二番に関連する問題ですけれども、この基本計画では、あくまで今説明があったようなゾーニングでありましたり、それに基づく課題の整理、そして、最終的には、幾つかのパターンでそれをつくることでの事業費の積算等々をしていくということになろうかと思いますが、私がこの間こだわっておりますのは、そもそものその位置の決定の根拠はどこに置いてやろうとするのかということであったり、規模の決定をどうする、当初言われておる適地調査で示した規模、三〇ヘクタールというやつですね。その決定根拠、これどうしてもこれが下敷きになるんですから、にしなきゃいけない理由は何なのか。  あるいは一番大事ですが、それを推進していく、つくっていく上で当然必要となる財政出動、いつも言ってますが、今回の議案に対する質疑の冒頭でも申し上げましたが、定住化に向けた施策、あるいは今後とも今えびの市に住む方たち、将来生まれてくる子どもたちのためにも、持続可能な社会実現のためにしなければならない基本的施策、そうした上での財政需要等々を勘案していくときに、決してえびの市は財政がそんなに豊かであるわけではない。貯金も減らしてきているという中で、こうした大型事業が、しかし計画はもう既に長期見通しの中で予定されているもの、相当数ある中で、確実性のある事業を厳選していく施策、財政運営を図らなければならない、より一層ですね、そうしたときに、企業誘致のための受け皿整備は、これは指定をしておりません。ただ、今言いましたように、その位置、規模、財政投資について、そこに立つんであれば、それを実現していこうとするんであれば、まずもってそれの基本的な考え方を市長からお示しいただきたいということでやっております。  残念ながら今まで聞いてきたのでは、適地調査で最終的に残った候補地だからであるとか、その中で示された面積であるからだとか、それでその中には五者の企業を考えてるからだとかいうようなことで、その財源内容につきましても、一体全体どこまで財政投資をする考えでおるのかさえも見えてこない。今後を考えるときに、どこまでやったらできるという、できるのではないかという確固たるものも出てこないという中で、私は再度そこを原点に返って十分な検討が、結果が示されるべきだと、その上でということであれば、理解も得られようものなのにという思いがしております。  ぶっちゃけの話、今言いましたようなものは、現時点で持ち合わせていないということだろうと思うんですよ。しかし、それもおっしゃらない。非常に残念なわけです。しかしこの間、予算化はずっと基礎調査を含めてもう既に数千万円のお金がそこには投入されているわけです。  そして、先ほどの遠目塚議員の質疑にもありましたが、つくろうとする基本計画の前取りをして企業訪問をする際に、企業にはえびの市はこういう計画を持ってますと、計画を持ってますでしょうね。こういうふうにすることになってますとは言えないはずですが。しかし、それは企業に対してそういう期待を持たせつつ、企業誘致への意向を強くさせていく手法でそれも使いながら企業誘致を進める体制、このことも以前指摘をしました。そういったことです。  結局、議会もまだ、工業団地にそれだけの投資をしてよしとはしていない中での事業化に向けた取り組みがどんどん進んできていると、果たしていいのかということで、この間市民の方からもいろいろな応援の言葉もいただきました。確かに企業誘致をしかし必要ですよという話はしてきてるんですが、あるということです。  ですから、より一層、今言いましたこの間指摘した課題について今後も、来年の二月を待たずとも今でもお示しいただきたい。この思いですが、くしくも六月に並行してこの基本計画策定と並行して庁内でそうした要請を受けてなんでしょう、恐らく、避けて通れないという判断のもとかどうかわかりませんが、基本計画でできる成果品とは別として、示さなければならない重要な判断材料を検討して出すということでしたんで、それに向けた作業もスタートさせていると聞きました。  それでは、今現在、その答弁では庁内プロジェクトチームということですが、その進捗状況をお示しいただきたいと思います。もう今既に九月、折り返しになります。そういった中で今後、いや現時点でどういった検討段階なのか、二月にあわせて出せるのか、あるいはその後も引き続き検討しないと、その判断材料というのは示せないものなのか、その点について答弁願いたいと思います。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  工業団地の基本計画の策定につきましては、本年六月十五日付でコンサル会社へ発注を行っており、既に策定作業に入っているところでございます。これまでに前提条件の整理、地区の現況と課題の整理等を終え、現在は土地利用構想案の検討のための現況分析、計画条件の設定、施設の抽出による各部計画の検討、構想案の作成、いわゆるゾーニングに取りかかっているところでございます。  基本計画の進捗状況によりまして、土地の利用調整、議員がおっしゃいますところの財政シミュレーションなど、PT等で検討すべき課題が今後出てまいりますが、現在のところ基本計画の進捗状況がプロジェクトチーム等で検討するまでには至っていないというところでございます。 ○九番(池田孝一君)  さらに声を大きく張り上げて質問しますが、進捗は基本計画策定と並行して、これらの事業判断材料の検討もPTとおっしゃいました。プロジェクトチームのことですね。で検討するということになっているが、その段階にないと、どうでしょう、まだそういった検討もスタートされていないという中です。非常に心配です。特に土地利用の調整、あるいは規模決定に伴う財政の根拠等をシミュレーション等を示すという部分について、いつ示していただけますか。これは市長にお尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  この工業団地の基本計画、今策定に向けて進んでいるわけでございますが、その結論が全部出てからということではなくて、なるたけ並行しながら進めるようにはしております。先ほどの財政シミュレーションなどにおきましても、大まかな事業費が、最終的に結論が出る少し前ぐらいからはある程度のこともできようかと思っております。できればこの基本計画策定、コンサルタントの会社から上がってきて、余り時間がたたないうちに市の全体的な考え方もお示しできるようにはしたいと思っております。
    ○九番(池田孝一君)  残念です。そうしますと、私が六月にも言いましたが、財政課長のほうを見てうなずいたことで了解しましたという話をしましたが、後年度財政の今後の市、後年度事業の今後の市財政に与える影響等について、既定の財政需要、これについてはもう既に議会等へも示された部分も含めて、内部で持ってらっしゃる部分もあるでしょうから、当然わかっているはずで、それを分析、集計する中で、後年度一体どれくらいの財政力が可能だということには、もう既に着手できますよねという話もしましたが、そういった作業は進んでるんでしょうか。市長にお尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  その点については、財政課長をして答弁をいたさせます。 ○財政課長(山口 忍君)  現在平成二十八年度当初予算ベースでの試算といたしまして、中期財政計画というのを今シミュレーションを作成中でございます。 ○九番(池田孝一君)  そしたら、もう余りここに時間をこれ以上二番だけにかけたくはないんですが、ぜひこれは言わずもがなんですが、ある、なしでお考えいただきたい。予定されているこの工業団地を仮にこれまでどおり、既定方針どおり実施するとした場合に、そういった余力がどの程度出てくるかということについては、ぜひそうしたシミュレーションをする中で、私は余りないと思いますが、した上で、最終的なその工業団地の財政規模が判明した上で判断できるように、比較検討できるように、財政余力の検討もしていくということで理解してよろしいですか。 ○市長(村岡隆明君)  当然この工業団地の造成、または売却、その点にかかるシミュレーションについては、しっかり出していかないといけないと思っておりますし、事業費の規模が大体わかってくれば、そういったことも結論も出てくると思っております。当然そのことでえびの市の財政負担が大きくなって、ほかの事業が進まないと、そういったことにならないようにはもちろん考えてまいりますので、全体の、市全体の財政のことも考えながら事業を進めていきたいと思っております。 ○九番(池田孝一君)  いいです。これはもう六月も言いましたから、いいです。当然していかなきゃいかんことだと思います。ましてや既定の中長期的財政計画に大きく影響するようなことがあってはならないと思うから念を押しておきます。  三番目です。六月に提案しました。今力を入れるべきは、ここにも書いておりますが、通告にも、企業の名前を出して恐縮なんですが、旧九州パーミス跡地、ここへの企業誘致の推進ということが現実の問題として一番望まれているし、最有力候補地であるなら、ここに誘致ができなくて、これからやろうとする西郷工業団地もないだろうというところまで言わせていただきました。当然最有力候補地だという答弁もありました。  では、その後、どれぐらいここに力を入れておられるか、状況をお示しいただきたい。簡単で結構です。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  九州パーミス跡地につきましては、現在計画しております工業団地への誘致活動と並行して、企業への売り込みを積極的に行っているところでございます。六月定例会後も十二社への進出打診を行っておりますが、誘致までには至っておりませんが、その中でも数社から好感触を得ているところでございます。好感触を得ている企業に対しまして積極的にアプローチしながら、早期に立地が実現するように努力してまいりたいと考えております。 ○九番(池田孝一君)  数社という話がありました。市長、どうでしょう。それだけ数社に関心を持たれているんですが、ここに今後、その西郷工業団地がさらに具体化するのを待たずとも、特にこの点はもう前回からの引き続いて、もうずっとですね、最有力候補地であることは違いないわけです。全力投球でやれませんか。 ○市長(村岡隆明君)  今の企業誘致対策監のほうからもありましたとおり、企業誘致を進める中では、必ずこの九州パーミス跡地も紹介をさせていただいております。今計画、構想を練っております工業団地につきましては、完成の時期だったり規模だったり、まだ明確なことが相手に伝えることができませんので、今の九州パーミス跡地は規模であったりいろいろな環境のことについても説明できます。とにかく急ぎであれば、ぜひ九州パーミス跡地にということで、先ほども答弁があったように、六月定例会以降も従事者に打診をしているところでございます。現時点でも一番の有力候補としてセールスをしておりますので、しっかりセールスしていきたいと思っております。 ○九番(池田孝一君)  六月も言いましたよね。ここに市長が実績をつくられることが、西郷工業団地整備も大きく実現性が出てくるでしょうし、市民の皆さんの安心感も、私たち議会も出てくるんですよ。いつまでに、ここには企業を持ってくるように努力しますと言えませんか。 ○市長(村岡隆明君)  相手があることですので、最後の何月までにということは言えませんけれども、なるたけ早く売却したいと思っております。 ○九番(池田孝一君)  そういった言い方ですと、それにかける情熱という点がちょっとこう響いてこないんですが、幾つかある中の候補地ということでしか聞こえません。非常に不満ですが、次行きます。  そしたら、四番目です。  非常に候補地として可能性が高いものだということを皆さんにもわかっていただくためにということで、わかる必要があるなと感じましたので、優位性もあるなということでお聞きするんですが、まず、この九州パーミス跡地に対して売りこみはする際に説明はされるんでしょうが、では、ここについてはどういった整備方針なりを持ってらっしゃるのか。あるいは所有者は市じゃありませんから、所有者との協議でこういった形でえびの市にここまで委任されておるから、こういった点ですぐ対応できますとかいう話があるんじゃないですか。以前そういう話を聞いております。  ですから、それを受けて、何らかのこの土地に対してのアクションを起こすということも考えられておらぬではないかと思いましてお尋ねするんですが、その点について、まず整備方針を何らかのものを持っておるのか、あるいは後段の協議の現状というものを御披露いただきたいと思います。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  九州パーミス跡地につきましては、名古屋市の共立マテリアルが所有いたしております。この用地の取り扱いにつきましては、市と共立マテリアルとのこれまでの協議の中で、市が認めた企業であれば売り渡すということにしており、売買代金につきましては、土地鑑定による価格を算定基礎とし、双方の協議の上で決定することといたしております。  また、この用地に存在する構築物、残骸物を共立マテリアル側が撤去して引き渡す場合につきましては、売買代金に解体撤去費用を上乗せした額を売買代金とすることとしており、撤去費用につきましては、事前に市の承認を得ることといたしております。  今後も、まずは九州パーミス跡地に企業誘致を実現して、今後の企業誘致活動に弾みをつけていきたいと考えております。 ○九番(池田孝一君)  そうしますと、あそこにコンクリートがら等がありますが、残土の話です。これはあの状態で処理して、購入者が、いや、失礼しました。どうなんですか、結局のところ、あの残土の処理代については土地代に転嫁する、しないということですかね。もう一遍、では対策監にお尋ねします。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  撤去費用につきましては、現状でお渡しする場合は、固定資産鑑定による価格を算定基礎として双方協議の上ということでございまして、撤去して、共立マテリアル側が撤去して売買する場合は、その撤去費用を上乗せした額で企業にお売りするということになります。 ○九番(池田孝一君)  そうすると、ちょっと聞いておった話とは、漏れ聞いておった話と若干違うようですね、まあいいです。  そしたら市のほうは、市はそれを仲介するというだけの話だということですね。いずれにしてもわかりました。それはそれで聞いておきます。今後また詰めさせていただきますが、市に委任されている事業はわかりました。いずれにしても、非常に社会的条件、立地条件から見ても、遜色のない用地であることは違いないと思ってますが、そしたら改めて聞きますが、いや、もうそれはいいです。もう市長に先ほど聞きましたんで、いつまでに誘致するという意気込みを聞こうと思ってたんですが、それはもういいです。  では五番目に入ります。  企業ニーズ調査を実施されました。議会にもその結果は提出されましたが、この中で数社、二、三社だったと思いますが、全国の二千社余りの中で、アンケートの中で二、三社ほどしか好条件だと、好意的に捉えている企業はなかったと思います。その後の企業との関係を継続する中で、進展している企業、あるいは可能性がどの程度そちらのほうではあるのか、この点についてレベルが上がっているのか、下がっているのか、この点も含めて答弁願います。 ○企業誘致対策監(松葉洋之君)  企業ニーズ調査におきまして、えびの市が候補地となり得るとしたホテルや飲食店などを顧客に持つ食品卸売業者や建設資材を扱う卸売業者からは、南九州に拠点を構える際の候補地としたい旨のお話をいただいているところでございますが、造成する工業団地の売却単価や完成時期など、具体的な話が今の段階ではできないため、目に見える進展はないところでございます。  ただ、ニーズ調査を実施した以降も、同様に多くの企業から興味を示していただいているところではございます。これらの企業とは縁を切らさぬよう工業団地の進捗状況に応じた情報提供を行うなど、小まめに接触を重ね、進出の可能性を高めていきたいと考えております。 ○九番(池田孝一君)  進展はないと、具体的な数字を出さない限りはということで、そうなりますと、基本計画で何かなしつくっていかなければいけないだということの理由のように聞こえますが、では、そのこの問題、当初から懸念していた問題なんですが、仮にそういった打診の仕方をしておいて、工業団地が実際に場所や規模、あるいはもっと言うならば、工業団地をあそこにつくることさえも見通しが厳しくなってきたときに、企業にはどういう説明ができるんでしょうか、これは市長にお尋ねします。簡単で結構です。 ○市長(村岡隆明君)  当然、造成を目指して今頑張っているところでございますが、最悪今の場所にできない。もしくは工業団地そのものが造成できないということになりましたら、当然これまでお話を続けてきたところにもその情報提供しなければいけないと思っておりますし、それこそパーミス跡で何とかできないか、当然企業誘致は続けていくことになろうかと思いますが、会社とは、そういった会社のほうもえびの市に工業団地がいつできるのをめどにして会社経営はまだされているような状況にはないと思いますので、会社のほうにもそういった影響が余りないのではないかと思っております。 ○九番(池田孝一君)  ですから、裏を返せば、それを真剣に考えるほどの状況にはないともとれるわけですね。もし考えていたとすれば、計画が仮に最悪私もそんなこと望みませんが、何もできないと、結局、どこにも何もできないということはないと思いたいんですが、少なくともあの場所で、この程度だったらという企業側の思惑から外れた形になったときに、進出できませんと、基本計画を下敷きに考えていらっしゃるでしょうから、企業に対して無用な期待を抱かせただけで終わるということになりはしないかということを、以前も懸念として申し上げましたのはそのことです。ですから、きちんとした議論のもとに、基本計画策定が市民の共通理解のもとに、それをもって市長が西郷工業団地を売り出されるんであれば、それは問題ないですが、そこに非常に危うさを感じているということをまた指摘して終わりたいと思います。この点はこれからも追及させていただきます。  次です。残り三十分となりました。あと二問です。  非常にボリュームは大きいんですが、先ほど冒頭言いましたけれども、非常に今回こういった問題が起きまして、私もこうしたことが起こったことで、市民の皆さんの中には非常に心配もされているんだなということを感じました。  冒頭、まず申し上げておきたいんですが、実際にそうした方々がといいましょうか、今回の不法行為を受けて、まず最初にはおっしゃいました。不利益を受けたことが回復できないんだろうかという御相談をいただきました。私どもは共産党の西原議員と一緒に聞いたんですが、それはちょっと無理でしょうと、残念ながら、ましてや行政がそれをかわってするなどということはできないだろうと思いますという話をさせてもらったりしました。  それでも、当事者にとってみれば合意の内容というのがもっと充実したものであればよかったんでしょうが、不完全な形であっただけに、私たちもそういう申し出をされたということです。そしてあわせて、もっとそれよりも不満なのは、不満というか心配なというか、理解できないのは、そうしたことが行政の中で何ら問題にされず、公費を巨額の公費を投入されておきながら、自分たちもそれにかかわったんだけれども、仕事として、一体市民にどれだけの還元がされているんだろう、事業の効果なり成果というものは、市民、県民に還元されるべきです。それが実際どういった形になってるのか、非常に不満ですと、ここなんですよ。  それさえ抱かなければ、そういったことを調査してくれとは言わないと、昨日の西原議員の中で、ちょっとそこら辺が当初の要望と二回目、三回目からお話をする中で今現在もそうです。今現在もやはり、ですから被害の復旧これが一番の望みだという言い方はされません。市民、県民の公金を使っての事業、公益的事業目的のためにされた事業であるけれども、果たして適正にその目的が達成されたのか、個別具体的には何が何だということは、もう時間がありませんので申し上げませんが、それが随所にあったことで疑念が広がっているということです。  そこでまず、その契機となった平成二十四年度の六次産業化推進モデル事業の絡みで起きた不法行為について既に事実関係は認めてらっしゃいますので、それについてどのようにして、まず、被害者との聞き取りもしなさいということを申し上げておりました。その点からまず御報告ください。 ○市長(村岡隆明君)  六月定例会で、その後調査をいたしますということで御答弁いたしております。  その後の聞き取り等については畜産農政課長をして答弁をいたさせます。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  八月に元従業員の方三名、個別に聞き取りを行いました。一人の方につきましては、詳細な話については控えさせていただきたいということでございました。あと二人の方につきましては、本件については合意書に基づき処理が行われ、解決済みと認識しているということでございました。  また、今回の聞き取りの際に二点ほど市のほうからお伝えしたことがございますが、まず一点目につきましては、六月定例会終了後に、宮崎労働基準監督署へ出向きまして、労働基準監督署が入り、処理された事案について再度の相談を受け付けるのかということで確認をいたしました。基準監督署としましては、申告があれば再度の相談は受け付けはしますということでしたので、そのことを従業員の方にはお伝えをしたところでございます。  また、市のほうとしましては、やはり再発防止ということが重要になってまいりますので、市の再発防止に向けた考え方につきましてもお伝えをしたところでございます。 ○九番(池田孝一君)  事実関係も確認もされた上で、今その関係者が望んでいることもお聞きになったということですが、それでは、今回の事実確認をもとに行政としての責任のとり方ということで質問をしておりますが、被害者に対しては、現実に今の話では不利益を市にかわってやってくれということもなかったということですので、それは感じていらっしゃらないだろうとは思いますが、では、被害者に対しては、行政としてはどういったお話はありましたが、自分たちが委託をした事業においてこういったことがあったということについては、被害者に対しては何もお触れにならなかったということですか、課長。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  今回の事案につきましては、市の委託事業の中で残業代の未払いが発生したということでございますので、その件についてはおわびをしたところでございます。 ○九番(池田孝一君)  それを最初に言ってもらわないと困るんですよ。したんだったらば。それが行政としてのまず事実確認と責任ということになるんじゃないですかね。その上での話で、先ほどの最初の答弁は。まあいいです。されたということですから、それは信用いたします。  では、事業者に対してはどのような対応されたのか。お願いします。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  事業者につきましては、七月二十二日に事業者の代表者の方が副市長に本件のおわびに来られております。 ○九番(池田孝一君)  そこですよね。呼んだんじゃなくて来られたということだろうと思うんですが、そうですよね。いいです、いいです。違いは別なんですが、きのうの西原議員の質問の中でもこの点に触れられました。  この点、副市長お尋ねしますが、先方からいろいろ問題になってるという情報も得られたんでしょう。だからお越しになったんだろうと思いますが、呼んだわけじゃないので、本来は呼んでしかるべきということだったんですが、来られたということでそのときに、市長は謝罪はあったが、遺憾の意は伝えていないという答弁でありました。そうなんですか。答弁お願いします。私は副市長がそれに対応したと聞いておったものですから、あれと思ったんですが、どうなんですか、その辺の事実は。 ○副市長(杉元真一君)  ただいま畜産農政課長が御答弁しましたように、七月二十二日に事業者の代表者の方が来られまして、私がお会いいたしました。話の内容につきましては、事業者の方からは、経過とこの今回の残業代未払いの件について非常に市に大変な御迷惑をおかけしたというおわびでございました。私のほうから、こういうことが起きたことは本当に残念である、遺憾の意を表明したところでございます。円滑な解決を望みたいということで強く申し上げたところでございます。 ○九番(池田孝一君)  きのう、そう言っていただければよかったんですよね。市長がなぜか、聞いていらっしゃらなかったんですか、そのお話は。 ○市長(村岡隆明君)  市長が遺憾の意を伝えたのかという御質問だと理解しましたので、自分は直接伝えていなかったもんですから、そういう答弁になってしまったところでございます。 ○九番(池田孝一君)  急に来られたんで、市長のおられなかったということですが、できれば私は、こちらから市長が対応できる日程設定をした上で、呼んで、対応するのが本来のやり方だったんだろうと思います。たまたまいらっしゃらなかったんでしょうから、副市長が対応したということですが、市長がおられないという情報を得れば、改めてという方法もあったんじゃないかなとさえ私は思います。これはもう済んだことですから、どうしようもないですけれども、いずれにしても、副市長のほうから先ほど答弁ありましたような対応をしたということです。  そこでです。では次の質問に入りますが、三番目に、事業そのものについてのことを見解を求めておりますが、これに全部答えていたら時間が幾らあっても足りませんので、ポイント的になることだけをお尋ねしますが、昨日は、この六次産業化推進モデル事業で三十三品目が開発されて、うち十六品目が道の駅に活用されたということです。  これ、成果品がそういった形でされてるんですが、活用と言われますが、私は結果として、幸いなことにこれに開発に携わった方が全二カ年の事業が三カ年目にはできなくなった。自然食レストランのどかでこの事業をされてたわけですよ。事業者がですね、違います、事業者も構成員となるナチュラル推進協議会というもとに。実質的には同じ事業者ですね、あそこで。株式会社ではありますが、この当該六次産業は。  そのときの従業員の方たちが、身をもってスキルを上げたりノウハウを持っていたわけですが、当該されていたわけですが、平成二十四年度には事業をしなくなった。私の聞いたところでは、三年目もしたかったんだけれども、なぜか事業主体がなくなって、つまりナチュラル推進協議会というものが平成二十四年度はできない状況になった。  したがって、その構成団体組織であった地域活性化プロジェクトという会社が引き続き市のこの事業、モデル推進事業をすることになったということで引き続き従業員の方たちはそこに従事して、そして今度は道の駅の開発に向けたメニュー開発ですよね。前二年は自然食レストランということで、持続的に中山間地域において産業を起こすという目的だったんですが、それが頓挫してしまった。  しかし、そこではいわゆるビュッフェ方式の料理の開発をしていたということもあって、そこに従業員がいらっしゃった。道の駅もビュッフェ方式ということでしたということですが、だから、結局何が言いたいかというと、そうした従業員の方たちが平成二十四年度の事業が終わったときに、ノウハウを持って道の駅で今度は働くことになったわけですから、そら六次産業化できっかけとして、そういった開発をした成果品があったということもしかりですが、従業員の皆さんが身をもってノウハウを取得していたわけで、そのことによる成果というのは私は大きいんであって、この辺の流れについて、果たして、この成果品は六次産業化推進の上で市にとって有益で価値あるものに生かされたということなるのかなということになるわけですが、その点どうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  この六次産業化の推進の業務を委託したときには、道の駅のオープンの時期も決まっておりまして、レストランバイキング、バイキング方式でやるということも決まっておりました。  ただ、新しく従業員も採用して、新しい事業としてスタートしなくてはいけないと、これまでそういうったノウハウも全然ないところからのスタートでしたので、一年間既にバイキングレストランをされていたところにそういったところを頼んで、新しい調理師の皆さん方が対応しても、すぐにスムーズにオープン初日からスタートできるようにということで委託をしたわけでございますが、結果としてこののどかで働いていた従業員の皆さんも道の駅に入ってきていただいたので、結果としてさらにそのノウハウは伝承できたと考えております。  当初の目的としては、新規の調理師の人でもしっかりスタートができるようにということで委託をして研究をしたプロジェクトでございましたので、新しい人でもうまくスタートできるための材料はここでできたと考えております。 ○九番(池田孝一君)  余りそこは、要は私は結果として成果品もそうですが、こういったラッキーなこともあったということが非常に大きかったなと理解してます。  ただ、これは時間がありませんのでただ申し上げておきますが、一私企業が今度は経営するようになっていったわけですよね、平成二十四年度は。あそこの交流センターのレストランを。その経営がなぜ、細かいことを言えばこういった事業をするからということなんでしょうか。事前にわかってたということなんでしょうか。  使用料は、市は目的外使用であるのに免除になっていることとか、あるいは若干この間聞かせていただきましたが、事業実績のあり方について、平成二十二年度、二十三年度は事業名は違いますが、内容的には中山間地の食にかかわる事業、レストラン経営、あるいは食材提供という面では事業の一貫性といいますか、性質的には。ですから行政が最初からタッチしてやった事業であってもおかしくないような事業、これが最初はいわゆる公共的な観光協会等も含めた構成員となった協議会で経営していたのがそうできなくなったということで、平成二十四年度はそれを構成する私企業がするようになったとはいえ、今言った点と県の平成二十二年度、二十三年度事業については、きちんと事業計画書、事業実績書を求めている。出している。しかし平成二十四年度の市のこの委託事業については、成果品、今おっしゃった、市長が、成果品のみの提出であって、その中に果たしてその中でどのように事業が適切に執行されたかということは調べようもないということのようです。同じ委託事業、県の事業である、一方は市の事業である。そして一方は公益的な団体を含む構成となった、これは私企業じゃなく協議会という名のもとのもの、一方は私企業ということで、なぜこう違うんだろうなということがいまだわかりません。その点がどうも、一つには市民の方の理解もできない部分の一つだろうと思ってます。その点があるということをここでは指摘にとどめておきます。時間がちょっとないようです。  少なくとも、しかし県はちゃんと平成二十二年度も二十三年度も事業計画書及び事業実績書を添えて五千万円を超える二カ年トータルですね。事業費の実績を求めているようです。残念ながら、そのナチュラル推進協議会前二年の事業を行った主体である事業主体はなくなっておりまして、そしてまた、構成員であった市観光協会にも、後日なぜかその書類が事業主体の一角にあったのに、事務経理担当として位置づけてたのに、書類が何もない。これも後日いただいた資料の中では、平成二十二年度、二十三年度に、年度末に事業成績を報告する会議、あるいは事業決算を報告する会議の聴取するレジュメはありますが、中身が全くない。そこに審議をいただくことになる構成員の皆さんのしたであろう、したのか、しなかったのか含めて資料が残っていないということです。  私は、ですからこの市民の方が情報公開のもとに請求をされている書類のほかに、正式に県のほうにこの当該事業、平成二十二年度、二十三年度の事業についての県にある事業計画書及び決算書の情報公開を求めているところでありますので、それらと比較すれば、問題があったのか、なかったのかというのは歴然とするでしょうから、それを待ちたいと思います。ただ、少なくとも、さっき言いました件はまだ釈然としないということであります。  そうしたことから、もう既に四番の話になってるんですけれども、きのうの答弁で、観光協会が一つの協議会の一角を担っておったということで、市が関与できなかったのかと、市の責任はないのかという点について、外郭団体でもないし、市はそういう立場になかったという御答弁をされているようでしたが、いずれにしましても、この点事業の一貫性やら性格からして、全くこれに、このまず六次産業化については、今後も引き続くとして検証する必要はないのか、まずその点を御答弁願いたいと思います。  私は、小さな疑念であってもこれはきちっとこうですという説明があれば、私は納得されると思うんですよ。その過程の中で、現実に申出者は市にいろいろ情報公開求めていらっしゃるんです。そして出てきた書類も持っていらっしゃいます。しかし、そこにきちんと私はどうも向き合っていたのかなと、それさえあれば、こんな疑念もこだわりもなかったんじゃないかなという思いさえするんですよ。ですから、この点どうお答えになるのか、非常に重大関心を持っております。 ○市長(村岡隆明君)  再発防止ということで六月定例会でも答弁させていただきましたが、受注者側へのいろいろなメッセージを強化していくと、そういったものは今後取り組んでいきたいと思っております。  また、今御質問があったこの件についてということでしょうか。いろいろな検証をさらにできないかと。 ○九番(池田孝一君)  私の言い方が、平成二十二年度、二十三年度の事業も含めてのように聞こえたんだろうと思います。  まず、その平成二十四年度の市の事業についての検証といいますか、疑念であれば、きちんと答えていきますよという姿勢があるのかどうかという点です。 ○市長(村岡隆明君)  当然市で委託した事業でございますので、その中身について疑念等があれば、しっかりお答えしていきたいと思っております。 ○九番(池田孝一君)  そしたら五番もできればみっちりやりたいんですが、そんな時間はないようです。るる申し上げてきました一連の関係性のある事業が県事業としてあったということで、今ありました。ただ、市の事業だから市の事業については前向きに検討する、対応していくという姿勢が今示されましたが、依然としてこれは一連の流れがあるわけですよ。これは拭い去ることはできないわけです。  ですから、県事業だったから何もできないということでも私はないと思うんですよ。また今後聞かせてもらいたいと思うんですが、その点については時間がありませんので、そもそもこの事業を導入することとなった経緯の中で、市の関与もあったんじゃないかとか私は思ってます。そういったこともありますし、市もこういった事業が既に二カ年、前二カ年されているという情報を知られた上で、その平成二十四年度は事業を持ってきたということもあるわけですから、そこには何も関係ないということでいられるかというと、そうじゃないだろうと。  ですから、五番目のことですが、疑えば切りがないということでもありましょうけれども、しかし、ここにこういったものがあるんですよということを指摘しながら疑念の根拠、やっておられる以上、これは無視することにはならない。私も行政経験があると言いましたが、何もしてないと思えば思うほど、痛くない腹を探られるのは気持ちのいいことではないことも経験済みです。そうであれば、きちっとこの事業も市で知ってる部分についてはこうですということで、きちっと説明する姿勢を出すべきだと思います。  昨日の話を聞いてると、一切関係ないし、県の事業についてそういう立場ではないし、観光協会が市の事業以外にどういった事業をしようと関係ないんだみたいに聞こえました。しかし、現実に市は観光協会に対して七〇数%の事業運営の財源を握っているということも確かですし、さまざまな公益的事業を市と一緒にやってきてるということもある。その観光協会が何も知らなかったというんですよ。極めて不信感を抱くもとになっています。そういったことも含めて、市でもっと積極的に答えていく姿勢を私は出す必要があると思いますが、その点を端的に答弁いただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  当然昨日の一般質問等でも、県の事業であったり、観光協会の事業であったり、私が責任を持って答弁できる立場にはございませんけれども、当然あそこのスペースでレストランをしていただいておりましたし、えびの市の国際交流センターの運営の中でも大きな位置も占めておりました。当然どういった疑念をお持ちなのかというのがまだはっきり伝わってきてないところもございますが、当然県にも聞きながら、いろいろな疑念があれば解決する、御説明する方向での御協力はしていきたいと思っております。 ○九番(池田孝一君)  実はですね、そういう取り組みをずっとされてきたんですよ。さっきも言いましたとおり、どうもそれを善意に解釈できないような対応があったのかどうか知りませんが、そこにもまずかったというのは先ほど言いましたけれども、ですから今日こういう状況に及んでます。ないならないできちっとそういった説明をお願いしたいし、現にもう既にそういったことからこのまま黙っているわけにもいかないと、市民、県民のためにもここはきちっとしなければいけないという大義がおありのようです。市議会に対しても調査してくれという陳情もあっております。しかるべき議会での対応も検討しなきゃならないんですが、ぜひ今の考え方をそういった場面に移っても対応していただきたいと思います。  ちょっと中途半端になりましたが、この点については、今の言葉を聞いて今後の事実究明なり、説明がされることを期待したいと思います。  最後です。一分十三秒となりましたが、一点だけ聞かせてください。  これ六月に今の二番の事件の流れから出てきた書類が発端となったんですが、六月にもその書類を提出いただきました。昨日の西原議員の答弁で平成二十九年度以降も国際交流センターを拠点とした事業の継続の方針が出されました。となりますと、あの庁議での検討結果ということにあった幾つかの選択肢の中で、一番懸念されていた譲渡という考え方は、今後も引き続き検討がされていくのか、その点と少なくとも何らかの土地利用を考えて施設利用を考えていくときに、これから先も隣のパーミス跡地も相関関係のもとで考えていくという選択肢を今後も引き続き検討するのか、検討をどうするのかということについてお答えいただいて、終わりたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  パーミスの跡地と国際交流センターとともに開発できないかという、ある企業からの意向調査等もありまして、その中である程度そういった方向性も示したところではありますが、市が積極的にあの施設をこれからどんどんセールスして売っていくというようなことでもございませんし、日章学園の今使ってない校舎もございます。有効活用については、日章学園とも常に情報交換をしながら有効活用についても進めておりますので、基本的には、やはりパーミス跡地はパーミス跡地をセールスしております。そういった中で両方とも開発できないかという調査が、御意向が、質問があったものですから、中身によってはそういうことも考えていこうということでの協議でございまして、市が今後積極的にあれを売っていくということの結論が出たということではないところでございます。 ○議長(竹中雪宏君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 〇時  十分                     開議 午後 一時  〇分 ○議長(竹中雪宏君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、八番上原康雄議員の発言を許します。上原康雄議員。 ○八番(上原康雄君)  お疲れさまです。本日三番目の一般質問であります。  まず、今まで同僚議員もいろいろと発言をされましたが、さきの台風で多くの犠牲者が出ました。そしてまた多くの方が被災をされました。心からお悔やみ申し上げまして、一日も早い復興を願うものであります。自然のエネルギーのこわさ、すごさというのをまた改めて感じた次第であります。実はけさ、私も毎朝六時に起きまして自分の田んぼを見回りまして、自宅の前に川内川があります。川内川を見ましたら濁りがひどくて、大変濁っておりましてちょっと心配になりましてちょっと早目に出てまいりまして、建設課のほうにちょっとお伺いをしました。先ほど建設課長のほうから報告をいただきました。原因がまだちょっとわからないと、現場もちょっとわからないという報告をいただきましたが、大事に至らなければいいがなと思っているところでもあります。  いつもながら、今回のテーマについて少しだけ話をさせていただきます。今回のテーマは漢字一文字「見る」「見」というテーマで質問をさせていただきます。  いろいろな言葉があります。「見極める」「先を見通す」そしていろいろな「見解をする」今回の質問でも、まず現場を見て、今までずっと言ってきました。現場を見た現場の声というのをそのままお伝えしたいとお願いいたします。そのように御理解をいただきたいと思います。  それでは通告書に基づきまして質問をさせていただきます。  まず、最初に農政についてであります。  少し申しおくれましたが、質問に入る前に、もう少しだけ一言だけお願いいたします。皆さん御存じのように、今回の一般質問にかなりの多くの方々の傍聴をいただきました。ありがたいことだと思います。傍聴をされた方から、数人の方から御意見をいただきました。議員の質問、また答弁者の質問が聞き取りにくいと、よく聞こえないという指摘を受けましたので、できますれば私ども議員のほうもそのように考えて、マイクに近づくなり、声を大きくしたりして質問していきたいと思います。そして、答弁者のほうもそのように配慮いただきたいとお願いいたしまして、質問に入らせていただきます。  まず、農政についてであります。  新規就農者の支援についてということで通告書を出しております。この新規就農者の支援についてということで、JAのほうが取り組みをなされておりまして、さきの臨時総代会でこの新規就農者の一つの方策として、新規就農者を対象としたイチゴ団地、ハウス団地をということで、農協の総大会にも承認をされました。このことは私の地域であります畝倉土地改良区畑かん事業で今取り組んでいるところでございますが、その中の用地の一部であります。  私どもの畝倉土地改良区でもいろいろな取り組みをしまして、現在面整備も終わりまして、今パイプライン、そうすると鳥獣被害の防護柵という形で今取り組んでいるところでもございます。この新規就農者のこのJAの取り組みについては、私たちの土地改良区の中でもいろいろ事業推進する中で、将来的には畑を売りたいという希望の方もおられました。事業を推進する中で、そういう方々の御意見をいろいろと捉えながら、土地の集積、先のことをきょうのテーマでもありますが、将来を見据えてそういう方々の要望の方々のところを一ところに寄せると、将来的には手放したいという方々もかなりおられましたんで、そこの土地の集積をしたことも事実であります。  その中で、いろいろ進める中で、JAのほうからそういう打診があったことも事実であります。そういう流れで一ところ一区画ですね、約二町歩はそういう対応ができるような換地もいたしております。  そうした流れで今回、JAはそういう形で取り組むという流れになったのであります。これはもちろん市長も御存じだと思います。やっぱり新規就農者をいろいろな形で確保するためには、まず受け皿が大事だと私も理解をいたしております。そういう捉え方をいたしまして、やっぱりJAもそういう取り組みをなされたわけであります。
     そこで市長に質問をいたします。このJAが取り組んでおられるこの新規就農者を対象としたハウス団地、イチゴ団地のことについて、もちろんJAのほうからも市のほうに助成の要望とか来ていると思うんですが、市はどのような見解をなされているのか、お伺いをいたします。 ○市長(村岡隆明君)  このハウス団地の概要につきましては、早くから新規就農者対策として、やはり施設園芸が必要だろうということで、これまでもJAえびの市とお話をしてきたところでございますが、やはり事業主体をぜひJAのほうで進めていただきたいということもございまして、今回ようやくこういった動きになったと聞いております。  ハウス団地につきましては、イチゴの入植団地を整備して新規就農予定者の研修受け入れ等を通じて、効率的かつ安定的な農業経営と所得向上を図り、地域の営農振興を図ることを目的として、今議員おっしゃった飯野、麓の畝倉地区に国の産地パワーアップ事業を活用して整備されるものでございます。  取り組み主体は、えびの市イチゴ団地という組織を新たにつくりましてJAアグリランド田の神さあを中心として新規参入農家などと構成される予定となっていると聞いております。  施設の規模といたしましては、一ヘクタールの敷地内に三連棟、九二四平方メートルを一棟、六連棟、一八一五平方メートルを三棟の計六三六九平方メートルのAP改良型の栽培ハウスと育苗用のハウス七棟を整備されるものであります。今後入植者の募集を行っていく予定となっておりますが、JAと市の広報紙やホームページなどでの募集や各種相談会に参加しての募集を行い、来年の四月からの入植開始を予定されていると聞いておるところでございます。 ○八番(上原康雄君)  今市長から答弁いただきました。中身に関しましては、私のほうから話をしたいと思っておりましたが、市長のほうからその中身を全てお話をされました。  そこで伺います。市としては、この事業に対してどういう取り組みをなされるのかということをもう一回伺いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  今回国の産地パワーアップ事業を活用して整備をされます。また、そこで足りない部分の予算等もございますので、今回の補正の中でも予算計上しておりますけれども、市のほうも財政支援をすることに、議会で認めていただければ財政支援をすることになろうかと思っております。 ○八番(上原康雄君)  今答弁の内容で私も納得しているわけでございますけれども、今回の補正の中にもそういう形で提案がなされております。いろいろな形で農業の後継者不足ということが非常に大きな問題になっております。今回のこのハウス団地に対しましても、いろいろな作物の選定に関してもいろいろ吟味をされたと思います。なぜイチゴなのかという疑問を持たれた方もおられるということも事実であります。しかしながら、一番収益性の高い作物という形でイチゴが選定をされたと聞いております。  いずれにしましても、将来的にどうしてもやっぱり農業の後継者、この新規就農者という問題は大きな将来的にえびの市の農業を見据えたときに、どうしてもここを大事にしていかなくてはいけないという、そういう取り組みをJAがされたということに関しても非常にいいことだなと理解をしているものでもあります。  今市長のほうが答弁がありましたように、できるだけ市のほうも、この事業に対して支援をしていって、一人でも多く新規の就農者が確保できるように、いろいろな角度から助成をしていっていただきたいと申し上げておきます。  続きまして、農作業の事故防止についてということで質問をさせていただきます。  この農作業の事故というのは、近年非常に多いように感じております。ことしに入ってからも、私、飯野地区の下大河平の男性が農作業に足を巻き込まれて、幸いにして命には別状ないでしたけれども、大変な大きな事故でありまして、片足を膝から下を切断をされたという非常に痛ましい事故であります。  そしてまた、御存じのように、お隣の小林市では共同作業中に草刈り機を、八十代の女性が草刈り機を使っておられて、その近くにおった方の足に当たったと、ひもであればよかったんですが、チップソーであったがために一番太ももの大きな動脈を切られて出血多量で亡くなられております。非常に痛ましい事故であります。その事故が終わりましてから、やっぱりもっとやっぱりいろいろ注意をせないかんなと思っておりました。もちろんお盆前のそれぞれの地域での道路清掃作業やらいろいろありましたので、そういうことも踏まえて非常に心配をしておりました。  そうした中で、市役所のほうから、これは多面的機能支払交付金活動組織様ということで文書が参りました。八月二十五日付でございます。活動実施等の安全確保のお願い、日ごろより多面的機能支払交付金事業の円滑な実施に御協力いただきまことに感謝する次第であります。  さて、先日、宮崎県内において草刈り作業中に事故が発生しました。草刈り機については回転盤によるけがはもちろんのこと、転倒、落下等の事故もあり、重大な事故となるケースが多く発生しております。事前に十分な注意喚起を行った上で作業に臨んでいただきたいと考えております。草刈り作業以外でも同様に事故等が発生しております。同様に注意喚起等をお願いいたします。  事故が発生したときに備えて保険等の加入も御検討ください。もし事故等が発生した場合は、救急車等の手配を速やかに市にも御連絡をいただきますようお願い申し上げますということで、市長名で公文書が来ておるのも事実であります。非常に対応が早かったと思っております。  それと前後しましてこういうチラシも来ております。これは草刈り機の事故についてだけではありません。けれども、やっぱりこういうことを見せてやらないかん。実は、私も約三十五年前に一番の親友でありました農業後継者であります真幸の島内の一つ先輩の男性であります。トラクターの転落をして、下敷きになって命を落としております。自分の一番の親友でありました。そしてそれからまた十年ぐらいしてから、今度は高野でも農協青年部の同じ有志でありました。やっぱり男性でありましたが、この方もトラクターで下敷きになって命を落とす。いろいろ市内をかなり重大事故が発生しておるんです。どうしてもやっぱり、今ここでちょっといろいろな形で注意喚起、いろいろな指導していかなくては非常に頻度が多くなっているんで、事故の発生件数がですね。ましてや、さっきも申しましたように、農業従事者の数は少なくなっているわけであります。ましてや後継者である若い人が命を亡くした経験を踏まえておりますので、そこら辺を捉えたときに、いろいろな形でこの農作業の事故防止について、もう少し取り組んでいただきたいと思っているわけですが、市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  農作業中の事故に関しましては、いろいろ機械化が進む中、高齢化も進んでいるということで、特に近年ことしに入ってからも農作業の事故が多く報告をされております。そういったことがないように、今回も告知をさせていただきましたけれども、傷害保険の加入であったり、そういった意識を持って、常に危ない作業をしてるんだというような意識を持っていただく、そういった啓発活動は今後ともしていきたいと思っております。 ○八番(上原康雄君)  もちろん農業に据える方だけではなくて、いろいろな形でやっぱり奉仕作業とかそういう形で、学校の奉仕作業等でもやっぱり草刈り等やらいろいろ使われることもあると思うんで、そこら辺を踏まえて、どういった形でこの注意喚起をしていけばいいのかと、どういう方法があるのかと思うんであります。私のほうから提言をさせていただきますが、いろいろな作業があったり、いろいろな例えば農家の子牛の生産検査、いろいろあります。そういう場面でもう少しこのことに関してチラシを配るなり、その場で牛の品評会等いろいろあります。競り市等あります。そういう中でも事あるごとに、やっぱりこういうことを注意喚起をしていかなくてはいけない。今までそういうことが余りなかったように思います。  そういう取り組みをされていくようにと提言をしたいんですが、どういう方法があるか、一番何が方法がいいのか、もちろんこういうチラシも配ることも事実でありますし、いろいろな中で、ましてや自治会、毎月の自治会のありますね。そういう中でもこういう形の注意喚起をしていけばいいんじゃないかと思うんですが、それらの取り組みについてどのように考えておられるか、市長の答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  啓発の方法はいろいろあると思いますので、そういった行政事務連絡を通じての広報であったり、いろいろな研修会であったり、講習の受講であったり、方法はいろいろあろうかと思っております。定期的にやはり呼びかけることが大事だろうと思っておりますので、そういった方法についても検討させていただきたいと思います。 ○八番(上原康雄君)  この件については最後にいたしますが、御存じのように、これから稲の収穫作業が始まります。いろいろな形で農作業、農業機械を使う機会がふえてまいります。できますればもう少し早目でもよかったんですが、まだ間に合うと思います。この農作業の事故については注意喚起、これを十分していただきたい。まだ二十日の文書もあると思いますので、そこら辺もう少し啓発、その意識を皆さんに持っていただきたいと申し上げておきます。  お盆前の道路作業でもありましたけれども、非常にやっぱり危険性を感じるんですね。草刈り機の音が大きくて、そばに来たかも誰もわからない。その分刃先だけ注目してるんで周りは見えない。非常に危険な要素を含んでおります。一つの提言でありますが、そういう作業をするときは、誰か一人は農業機械は使わないんですよ。草刈り機も使わない人間を一人監督をさせる。そういうことによって全体が見えるわけです。極端な言い方をしますれば、班長あたりがやっぱりそういう立場で、もう全くその草刈り作業等はしなくて、安全確認をしていただくというような方法もあろうかと思います。そこら辺を十分御検討を願います。  続きまして、三番目の全国和牛能力共進会についてということで通告書を出しております。  第九回、第十回と宮崎県が全国和牛能力共進会で日本一に輝いております。特に前回の十回大会は長崎でありましたけれども、御存じのように、口蹄疫で県内の三分の一の家畜がいなくなった。その後の全共でありました。能力共進会でありました。あれだけ大きなダメージを受けながら、宮崎の畜産大国の底力、関係機関のいろいろな努力、農家の努力によって二連覇を達成いたしました。我がえびの市からも、松原の坂元幸保さん親子がそれぞれの部門がありますけれども、二頭を出荷されまして、二頭とも優等賞、息子さんの牛はその農林大臣賞まで受賞いたしました。宮崎県の和牛能力共進会の日本一に当えびの市からも大きな貢献をされたわけであります。  この全国和牛能力共進会のこの成績いかんで、その地域の子牛の販売価格というのは大きな差が出てまいります。御存じのように、連覇いたしました。今御存じのように子牛の相場もかなり高い。当地域の西諸地区連の子牛の販売価格は全国でも五本の指に入る。トップレベルであります。これはやっぱりこの和牛共進会、能力共進会の結果を踏まえた上で、それぞれのデータをそれぞれの全国の畜産農家が判断をされて、一番歩留まりのいい一番もうかる牛、その素牛はどこかということになったときに、やっぱり宮崎県の素牛がいいということで、全国からバイヤーが来て今のような相場が続いているわけであります。  少し前置きが長くなりましたが、来年度の全国和牛能力共進会、一年後であります。今の時点でこの来年に向けて全国和牛能力共進会の候補牛がえびの市にいるのか、いないのか、お聞かせを願います。 ○畜産農政課長(米倉健一君)  全共につきましては、区分が九区ございます。来年七月に県代表決定の場がございますが、そこに向けて五区、六区の西諸決戦ございました。えびの市から五件の農家が出品されまして、その中のお一人が来年七月の宮崎県の代表牛決定の場に出品することが現在では決まっております。この後、残りの区につきましては、定期的な検査、巡回調査を踏まえながら、県の決定の場へ出品する牛が決まっていくというスケジュールになっております。 ○八番(上原康雄君)  今課長のほうから報告いただきました。現在の時点で候補牛が一頭はいるということであります。私もその情報は持っております。その後からまた、まだ候補になる可能性があるということであります。今課長のほうから説明ありましたが、まだいろいろな選定がありまして、最終的に決まるのは来年の七月ですかね。そこで県の代表が決まるわけであります。どうしてもやっぱりえびの市から全共の場に一頭でも出品していただきたい。そうすることによって、いろいろな形でえびの市がいろいろな形でPRできるわけですね。  御存じのように当えびの市の基幹産業であります畜産、この和牛の販売高というのは全国でもトップクラスであります。御存じのように、よくわかっておられると思いますが、今回のこの来年の全共でも、それ以上のいろいろな角度から評価が得られるように、それぞれの関係者が協力しながら全共に向けて取り組んでいただきたい。  実は、長崎の全共にも私も行ました。手前みその話でありますが、第六回のときには、私が生産をしました子牛が宮崎県代表で全共にも出品されております。この全共の結果というものは、大きな経済効果、はかり知れない経済効果があると認識をしておりますので、そういう捉え方で取り組んでいただきたい。そしてその全共のそこに出品するために、前回はえびの市の畜産の技術員、農協の技術員、若い方がほとんどでしたが、ああいう体験をすることによって、技術員の質、技術員の意識というのが非常に向上するわけであります。それが最終的にはえびの市の農家のためになるわけであります。そういう角度からいたしましても、いろいろな効果が出てくると捉えておりますので、そのような取り組みをしていただきたいと申し上げておきます。  もう一つだけ申し添えますと、来年の宮城の全共は新しい試みとして高校の部が新設されます。宮日新聞のほうにも記事が出ておりましたが、高鍋農業高校が頂点へ全力を向けて今取り組んでいると、口蹄疫復興のPRも誓う。それも誓って一生懸命取り組んでいるということでありますので、これもまた新規就農者につながる一つの大きな目標であるとも思いますのでそのように御理解をいただきたいと思います。  続きまして、防災食育センターの建設についてということで質問をさせていただきます。  この防災食育センターの事業についていろいろ今取り組んでおられるわけですけれども、今の進捗状況についてお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  防災食育センターの事業の進捗状況につきましては、基地・防災対策課長をして答弁をいたさせます。 ○基地・防災対策課長(川田伸一君)  進捗状況につきましては、防災食育センター建設に係る基本計画となるえびの市まちづくり構想を平成二十七年度に策定しまして、それに基づく防災食育センターの実施設計の補助金申請を五月三十日に九州防衛局に提出、七月七日に補助金交付決定を受け、八月十八日に防災食育センター実施設計業務委託入札を行い、二十四日に平成二十九年一月三十日までの業務委託契約を締結しまして、三十日に第一回の業務委託協議を行ったところです。  また、えびの市まちづくり構想基本となる平成二十九年度事業である防災食育センター建設計画補助事業と計画書をことしの五月九日に九州防衛局に提出しております。採択に向けて、九州防衛局と防衛本省との協議は終了しておりますので、今後防衛省と財務省との協議が行われるものと思っております。 ○八番(上原康雄君)  ただいま担当のほうから説明をいただきました。順を追って順当な形で事業の進捗状況があると理解いたします。  そこで一つだけお伺いしますが、最初の計画どおり場所の変更とかそういう形の変更等はないんでしょうか。 ○基地・防災対策課長(川田伸一君)  場所の変更等はございません。 ○八番(上原康雄君)  場所の変更等もないと、計画の変更はないと理解をいたしました。  御存じのように現在の給食センターは非常に老朽化が目立っておりまして、非常に中に入っている機械器具も大変な状況にあると、毎年かなりの修繕費も使っておるんであります。一日も早い防災食育センターの建設に向けて取り組んでいただきたいと申し上げておきます。  続きまして、県立高校の給食についてということで通告を出しております。  八月の全国高校野球宮崎県予選、宮崎サンマリンスタジアムでありまして、飯野高校の一回戦に毎年応援に行っております。ことしも応援に行きました。相手高校が県立高鍋高校でありました。初回、二回とかなり順調に行っておりましたが、最終的には、惜しくも一回戦で敗退という形になりました。三年生が二人しかいないチームでありました。私の知ってる友人の息子さんもおられましたので応援をしておりましたが、試合が済んだ後、やっぱり負けた悔しさもあるんだろうなと見ておりましたが、爽やかな笑顔でありました。非常に感銘いたしました。精いっぱいやったんだという表情がありありと受け取れまして、応援して、応援席のほうに深々と頭を下げられましたが、本当に感きわまるものがありました。  そこで、飯野高校の給食についてということで質問させていただきます。飯野高校の存続については、市もいろいろな支援事業取り組んでおられます。給付型の奨学金、通学助成、いろいろな形でされておりまして、御存じのように、きょうの同僚議員のほうからも話がありましたが、飯野高校のいろいろな教育に取り組みが、いろいろな角度からいろいろ高く評価されていることも事実であります。市の支援事業が、それによって飯野高校の存続に大きな効果が出ている。もちろん募集定員に近い形でもかなり入学生もふえている。いろいろ確保できているというのも一つの市の支援事業の効果だと思っております。  先ほど話をしました高校野球のその後で、いろいろな話が出た中で、保護者の女性の方が、その給食この防災給食センターということをちょっとやっぱり考えておられまして、いろいろな面で経済的にも負担が大きいと、毎日の給食、昼飯のこともやっぱり毎日のことであるんで、毎月大変な出費もあるんですと。防災食育センターが新しくできるそうですが、その取り組みとして飯野高校に給食制度導入はできないんですかねという、少し小さい声で、片隅のほうでちょっと呼ばれて話をされまして、たまたま私が議員ということが後からわかられたみたいで、それで話をされました。  そこで私もいろいろと考えてみました。この飯野高校の存続について可能性があるんであれば、この給食制度の導入によって飯野高校の存続に大きなやっぱり一つの魅力になるんじゃないかなと、恐らく県内でも給食制をとってる高校はないと思うんですけれども、いろいろな問題点あると思います。  そこで市長にお伺いいたしますが、この飯野高校の給食の導入について市長はどのように考えておられるか、お伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  今建設に向けて進んでおります防災食育センターにつきましては、平常時は学校給食も提供できるようになっております。当然義務教育の範囲で提供する予定にしておるわけでございますが、制度的には、高校への給食提供というのも問題はないとは思っておりますが、学校側からの要望があるのか、まだ具体的にも聞いておりませんけれども、一つの保護者の皆さん方が財政的な負担がかかってると、給食制度等が導入できれば、飯野高校に行こうかとか、家庭内の経済的な負担が軽減できるというようなことがあれば、県の協力が当然必要となってきますけれども、要望があれば十分応えられるのではないかと思っております。 ○八番(上原康雄君)  制度的にはクリアできるところがあるんじゃないかというふうに私は受けたんですが、もちろんそれぞれ学校側の要望も必要だと思います。  そこで教育長にお伺いいたします。  今の時点で、そういう学校側のほうからの学校給食制の導入についてという形で、何らかの情報があるんであればお聞かせ願いたいと思います。 ○教育長(萩原和範君)  飯野高校を守り育てる会では、そういった意見等もございました。しかし、飯野高校側から直接そういった要望等は今のところございません。 ○八番(上原康雄君)  教育長のほうから答弁いただきました。一つの組織の中からはそういう声も上がっていることは事実であるが、学校側からまだそういうことは何も入ってないというふうに受けました。  そこで、もう一回お伺いいたしますが、それぞれの保護者の方々、PTAの関係の方々からそういう要望があった場合には、もちろん県立高校でありますが、教育長としては、そういうときにはどういう判断をされるのか、どういう取り組みをされるのか、その時点でないとわからないと思うんですけれども、もしそういうことが動いた場合には、どういうような判断をされるのかお伺いいたします。 ○教育長(萩原和範君)  まず、飯野高校側に求めるものがございます。まずはコンテナ室の設置、それと給食時間の確保、そして給食費の納入は飯野高校側がするという、特にこの三つの点は飯野高校側が必ずやっていくといったこと等の条件に、まだ検討はしていきたいと思っております。 ○八番(上原康雄君)  今教育長の答弁いただきました。いろいろな問題点が確かにあると思います。もちろんそのことに関して、市の持ち出しもかなり予算的なものも出てくると思います。しかし、将来を見据えた中で可能性があるんであれば、この飯野高校への給食制の導入というのは非常に魅力あるものではないかなと理解をいたしております。市内唯一の県立の高校であります。いろいろな形で人口減少問題で、極端な言い方しますれば、西都の妻高校、西都商業が合併、二校が一校になった。今までの流れの飯野高校の存続運動の中でも、あとクラスが一つ減れば、もう廃校の対象だという捉え方もあって、いろいろな形で今飯野高校の存続運動がされているわけであります。  もちろん市もいろいろな支援事業もしてまいりました。可能性があるんであれば、今回のこの防災食育センターの新設に向けて、可能性があるんであればそういう取り組みをしたほうがいいんじゃないかなと、ましてや保護者のほうからそういう意見があることも事実でありますので、そこら辺の捉え方を今後の推移を見ながら、いろいろな検討をしていただきながら、何回も言いますが、可能性があるんであれば取り組んでいただきたい。市長のほうにもう一回答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  まだ財政負担の部分とか、まだ詳しいところがたくさん調査してないところがございますが、先ほど答弁いたしましたとおり、保護者の皆さんの負担が軽減できたりとか、そのことで飯野高校の魅力がアップすると、そういったこと等があれば、教育委員会とも通じてまた検討する場をつくりたいと思っております。 ○八番(上原康雄君)  この前の高校野球のときに、その保護者の方がお母さんがお話をされたのが、お金を持たせてやれば済むんですけれども、何を食べているかわからないと、健康面も心配だと、できればそういう形の取り組みをしていただければ私としては安心なんですがという御意見があったということだけ申し伝えておきます。今後の動向を見守りたいと思います。  続きまして、三番目、危機管理についてであります。  議員になりましてから、危機管理については一貫してずっと毎回のように言ってまいりました。いろいろな意味で、先ほども冒頭に言いましたが、自然災害もある。未然防止という言葉もずっと言ってまいりました。  今回は、JR吉都線の踏切の安全性についてということで通告をいたしております。皆様御存じの方も多いと思いますが、お隣の鹿児島県で踏切事故が発生いたしました。高齢者の方が夫婦で乗っておられまして、奥さんのほうが運転をされておりました。警報機もない踏切でありまして、列車との衝突事故で運転をされていた奥さんは亡くなられましたですね。御主人も肋骨を折られてかなりの重症だということで新聞、テレビ等でも報道されました。たまたま私も、夕方風呂上りにテレビを見ておりましたら、鹿児島放送をちょっと入れとったんで、そのちょうどニュースが流れておりまして、軽の乗用車が仰向きに線路沿いにひっくり返って、その痛ましい現場が映像が流れておりました。  その中で、何が原因なのかなというふうな形でニュースも捉えておりましたが、非常に見通しの悪いところでした。いわゆる草木が茂っていて、そこまでこんと、ちょっとカーブがかったところやったんですが、そこまで来ないと列車も確認できない。もちろん警報機もなく、車の中に乗っておって、もちろん音楽等をかけておれば、もう列車の音なんかほとんど聞こえないと思います。目で判断するしかないと思うんですね。  そのニュースを見たときに、えびの市にもかなりの踏切があるなということで、まず、冒頭に言いましたが、上原は現場主義でありますので、市内の踏切を見てきました。確かに危険な場所が何カ所もあります。見通しの悪いところ、踏切から渡って急にカーブをとらなくてはいけなくて、ここで今まで事故がようなかったもんだなというところがかなりあります。  一つの例を言いますと、今西に踏切があります。停線といいますか、あそこの前から通り過ぎたところに踏切があり、もう非常に危ない。どっちからも急カーブで線路を渡るところだけがただ線路に直角に交わってるだけで、もう渡り終わったところは両方こっち側は急な勾配の人家の上の、こっちは急カーブでと非常に悪い場所もあります。そこはある程度見通しはきけるんですが、危険な場所がいろいろあります。現場を見てもらえればわかると思います。  そこで、やっぱり建設課のほうにもこういう通告書を出したということで課長ともちょっとお話をさせてもらいましたが、もちろん踏切が市道と面してるところもあります。現場を見ていただいて、安全管理、安全の面で問題があるんであればJRのほうに協議をしていただきたいと思うわけでありますが、このことに関して市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  JRの敷地内の管理につきましては、JRにお願いするようにしております。今御質問あったような踏切が見通しが悪いというのは過去にもございましたし、いろいろそういった御意見を聞くたびに、JR側のほうには要望をしているところでございます。詳しい要望の中身につきましては、企画課長をして答弁をいたさせます。 ○企画課長(谷元靖彦君)  JR吉都線の軌道敷につきましては、踏切周辺を含め随時安全面や景観面の観点からJR側に要望しているところでございます。先日も電話で要望させていただきましたが、JRとしても事故防止の観点から、また先日の指宿での事故を受けて、現在警報機や遮断機のない踏切について優先的に草刈り等の対応をしているというところでございました。それらの箇所が終わり次第、ほかの踏切についても対応したいということでございましたので、えびの市としては、全ての踏切に警報機、遮断機ついておりますが、優先箇所終了後にはできるだけ速やかに対応していただくようにお願いしたところでございます。今後はその進捗状況等を確認していきたいと考えております。 ○八番(上原康雄君)  いろいろな中で今事故が起きた近いところからいろいろ処理をされているふうに認識をいたしております。  前から危機管理についてはずっと申し上げておりましたが、未然防止であります。今回も事故が起きたから取り組んでいる。事故がなければ取り組んでいない。事故があってからの対応、JRには悪いんですが、この今JRのほうがこの前の事故に関していろいろな検証されておりますが、事故があったときには草が生い茂ったままでありました。そしてその後、JR側のほうが検証されるときには、テレビでも放映されましたが、見通しの悪いところはもう全て草が刈ってあるんですね。  何を言いたいかというと、事が起きてからでは何もならんのです。できれば厳しく現場を見て未然防止であります。何回も言いますが、現場を見てほしい。いろいろなところで加久藤から池島から来るあそこも確かに草木が非常に生い茂っています。忙しいときなんか、余裕がないときはほとんど確認できないようなところもありますね。市内の踏切には警報機、遮断機等がありますけれども、万が一それが故障した場合には全然機能しないわけですね。目視でしか安全性は確認できないわけでありますから、機械でありますから故障はあると思います。  そこら辺も踏まえた上でのJRに対しての要求、要望というのは成り行きを見てるんではなくて、やっぱり厳しく言わなくてはいけない。ましてや人の命が亡くなったり、そんなことじゃ済まんとですよ。原因を究明した場合に、これは見通しが悪かったためにこういう事故が起きたんだという判断がされたときには、大変なことになるわけでありますから、それも踏まえた上での今後の取り組み、対応ということは十分に踏まえた形でしていただきたい。もう一回市長の答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  そういった対応が後手後手にならないように、JRのほうにはしっかり事前防止ということも含めて踏切周辺の管理についてはこれからも要望していきたいと思います。 ○八番(上原康雄君)  今回の一般質問の中でも高齢者の免許返納についての質問もございました。いろいろな形でそういう危険が余地できる、何回も言いますが、未然防止でありますが、いろいろな形で踏切事故がこういうのがありましたと、こういう事例をしながら、それぞれやっぱりドライバーの方にもやっぱり集中していただかなくてはいけない。農作業の機械のことに関しましても、周知徹底をしてほしいと言いましたが、できればやっぱり広報等でいっぱいこういう特集を組んでほしいと思うんですね。簡単なことだと思いますよ、すると思えば。できればそういう取り組みをしていただきたい。  いろいろな総合的な判断から未然防止という形の取り組みをずっと言ってきましたんで、あああのときやっておればよかったなと、上原議員が一般質問で言ったのになと、後手に回ったがために、そういう事故が発生したというのはあってはならんことでありますので、そこら辺を十分踏まえた上での対応をしていただきたいと申し上げておきます。  続きまして、本日最後の質問であります。移住・定住の推進についてということであります。  これは最初に農政のところでも言いましたが、新規就農者の支援対策にもつながるところがございます。これも宮日新聞の記事を引用させてもらいますが、ふるさとワーキングホリデー、地方移住の掘り起こし、総務省が導入、県内も大きな期待ということで一面にされております。  少しだけ記事を読ませていただきます。ふるさとワーキングホリデー、総務省は、都市部の若者が一定期間地方に滞在し、働きながら住民と交流し、田舎暮らしを体験するふるさとワーキングホリデー制度を導入する。二十四日に閣議決定をされた。八月二十四日でございます。二〇一六年度第二次補正予算案に事業を行う自治体への委託費などとして四億四千万円が計上された。都市部から地方を訪れることで、地域経済を下支えするとともに、将来的な地方移住への掘り起こしを狙うものである。  同省地域政策課によると、地域づくりの参加など通常の旅行で味わえない体験をしたいという都市部の学生ら若者と、移住促進や交流人口をふやし、消費を拡大させたい地方のニーズをつなげる施策として具体化した。参加者は地元農家や企業など作業に従事し、一定の収入の確保、その上で地元住民と交流しながら田舎暮らしの魅力を肌で感じる。地方への人の流れをつくる実証事業として本年度中に事業を進める希望する都道府県は、市町村など連携し、受け入れ農家や起業のコーディネート、滞在場所の確保、交流イベントなど国へ提示する。その中から複数の地方自治体へ委託するという。  ここからが私が興味を持った記事であります。西米良村では、農作業の人手不足解消と村の活性化を目的に、一九九八年から全国に先駆けて西米良型ワーキングホリデー制度をスタートさせている。参加者は村内農家でユズやホオズキ、カラーピーマン栽培など手伝って得た資金で、賃金で村内の宿泊施設に滞在、むら創生課にこれまでに全国の男女延べ四百人以上が同制度を利用しているという。西米良村の黒木定蔵村長は、村単独の事業で周知の面など難しい面もあったが、国がバックアップしてくれるとなると心強い。ニーズがふえれば受け入れ農家の増加といった拡充策も検討したいと期待を寄せている。  人口減少対策を担う県総合政策部の次長は、制度の詳細がはっきりわかっていないので、効果は不透明だが、地方創生の観点からは検討に値する取り組みで前向きに受けとめたい。地方の財源負担、受け入れ先の確保など問題も出てくると思われるので、市町村との連携も重要になるだろうと話しているという記事であります。  ここで市長にお伺いいたします。このふるさとワーキングホリデーの制度について市長はどのような見解を持っておられるのか、お聞かせいただきます。 ○市長(村岡隆明君)  私もこの記事は大変興味深く読ませていただいたところでございます。まだ、具体的な国からの制度の説明であったりはまだ受けていないところでございますが、西米良村を初め各ほかの自治体でも既に取り組んでいる自治体もあるようでありますし、検討して、ぜひ前向きに取り組んでいければなと。まずは、県の国からおりてきた状況等を十分把握していきたいと思っております。  問題点としては、今記事の中にもあったようなこと等が解決しなければいけない問題としてはあるのだろうと思っておりますので、いち早くその国の制度等も研究していきたいと思っております。 ○八番(上原康雄君)  今市長の答弁いただきました。それぞれこの問題点もあると思います。まだそこまでの情報が来ていない、県あたりもまだその情報も把握してないというような、この記事から見てもそういう判断をするわけでありますが、どうしても上原個人の見解としては、非常にいい制度だなと。いろいろな形で移住・定住につながる、これをきっかけとしていろいろな形の広報ができるといろいろな取り組みができると理解いたしております。  西米良村のこの一九九八年からの取り組みの中で、農家の人手不足という言葉が出てまいりました。実際私が冒頭に申しました私の地域の畝倉土地改良区、これも皆さん御存じのように、高齢者、もちろん後継者不足もあります。全く同じことでありますが、事業を拡大したい方がおられます。私の当時畝倉地域が約二〇ヘクタールであります。しかしながら、後継者がいない。どうしてもやっぱりいろいろな方、法人化されている方々にもやっぱり耕作をお願いしなくてはいけないという形で取り組んでいるわけですが、事業を拡大したくても人手が足りないがために、どうしても事業の拡大ができないと。御存じのように、いろいろな農産物の収穫作業もいろいろなところで、皆さん見てもらえればわかりますが、かなり作業されている方は高齢の方ばかりであります。  この前も、法人化されている社長ともお話をさせてもらいましたけれども、夏場のこの芋の収穫作業は非常に心配であると、何が心配ですかと、上原さん、見てのとおり私の作業員もかなり高齢であると、この夏場のこの暑い時期に作業するのは非常に心配なんです。できればきょうのテーマでもあります先を見据えた場合には、その雇用の確保についてどうしても若い人たちの人手が欲しいんだと。その法人化されている方は現在中国からとことしからはですかね、ベトナムからも人手不足の解消のためにされております。しかしながら、やっぱり言葉の不自由があったり、いろいろな国でのそれぞれの違いがあると、難しいんですよね。  余談になりますが、中国の方が下見に来ておられましたが、今御存じのようにテレビでいろいろな報道がされます。尖閣の問題、そういう記事を見られるんですね。たまたまテレビで見ると、非常に気まずくなるんですよと、それも事実です。  できればいろいろな形で、前も言ってましたが、先ほども言いましたが、高鍋農業高校もあります。県内の農業高校もありますし、県立の農業大学校等もあります。農業というのは先行投資です。全てが。品物をつくる前にいろいろな形で投資をする。最終的にできた品物がどういう相場で売れるかもわからない。いろいろな難しい点もありますが、先ほど言いました新規就農者の支援事業等で取り組みをなされております。その年にすぐやっぱり収益がないと、厳しいんですよ。生活をしていかなくては。  そういう流れからいたしましても、このふるさとワーキングホリデーという形を一つのいいきっかけとして、できるだけこの移住・定住に取り組んだいい制度だと思います。ましてやえびの市の将来の農業についても、大きな何かヒントになるんじゃないかなと捉えております。今市内でもいろいろな形で、私の地域でもありますが、白鳥、尾八重野、上大河平、畑かん事業が推進事業今取り組んでおられます。  しかし、将来的にやっぱりちゃんとした計画もないと取り組めないことが多いんですね。一番困るのはやっぱり後継者ですよ。新規就農者、それを捉えたときに、先ほど申しましたが、それぞれの関係機関の農業高校、農業大学校等があります。そういうところにいろいろな形で取り組んで、県立の農業大学校の在校生の中もいろいろ調べさせてもらいましたが、全く農家出身でない方もかなりおられますね。  しかし、農家に農業に興味を持たれると、このふるさとワーキングホリデーでもやっぱり滞在をして、それぞれの農家のよさとか、いろいろなこともわかる取り組みをできると思いますので、いい意味で受け皿もできつつあります。冒頭に言いましたこのJAの取り組んでいる新規就農者の支援事業、いろいろな受け皿が整いつつあります。畑かん事業も取り組みなされております。いろいろな形で受け皿を整えた体制を整えた上に今回こういう制度ができてくるんであれば、非常にやりやすいと、取り組みやすいんじゃないかと思うんですね。  前にも言いましたが、市内にはいろいろな農家の施設が、利用されてない施設がいっぱいあると。今すぐにでも手を入れれば使えるのはいっぱいあります。見てもらえればすぐわかるんですが、そういうのを踏まえた上で受け皿を十分整えていけば、私はえびの市の農業はいい方向に向いていくんじゃないかな、もちろん基幹産業一番の畜産の問題についても、必要なときには、やっぱりそのいわゆる堆肥の利用の問題、非常に困ったようなこともあります。しかしながら、耕畜連携それを取り組んでいけば、えびの市の農業の将来性というのはかなりあると思うんですね。  ちょっと要を得ないような話をしておりますけれども、このふるさとワーキングホリデーの使い道とか、いろいろな形で検討されて、もちろん市の持ち出しもあることはわかっておりますが、市長、ちょっと積極的にこの情報を先に進めてもらえませんか。私は先に手を挙げたほうがいいと思いますよ。先に取り組んだほうがいい。限られた予算内であるんであれば先に手を挙げたほうがいい。  しかしながら、それを手を挙げるんであれば、そこはちゃんと腹を据えてぴしゃっとした裏づけがない限りには、見切り発車ではいけないという、逆に難しい問題点が出てくるんで、そこら辺を十分吟味をされた上で、このふるさとワーキングホリデーの情報をもう少し早く、県から回ってくるのを待ってるんじゃなくて、今の流れを早く情報収集をしたい、してほしいという、市長はどういう考えでありますか、もう一回答弁願います。 ○市長(村岡隆明君)  とりあえずとにかくこういう新しい制度、国もいろいろな制度を準備してきておりますので、えびの市に合う状況であれば積極的に取り組んでいきたい。とにかく今回のやつにつきましては、ほかでも実績等もありますので、どういった点が問題点あるのか、国がいろいろ具体的な中身を示す前にも調査はできると思っておりますので、積極的に調査していきたいと、取り組んでいきたいと思っております。 ○八番(上原康雄君)  先ほどもこの宮日の記事の中で読み上げましたけれども、県内に先進的にこの取り組みをされている西米良村というのがあります。先進的な取り組みをされておる。できればやっぱりそういうところに職員を派遣せないかんですよ。どういう形で取り組んでおられたのか、申しわけないですが、この西米良村の取り組みについて担当課は情報を何か情報を持っておられますか。 ○市長(村岡隆明君)  地方創生対策監に答弁をいたさせます。
    地方創生対策監(塩田康一君)  この西米良村の取り組みにつきましては、従来より若い方々をワーキングホリデーという制度を活用して村内で有効活用していただいてるという話は聞いております。今回の国の制度と同様の取り組みだと認識しておりますので、議員からありましたように、西米良村のほうにも伺いながら、内容について調査をして見たいと考えております。 ○八番(上原康雄君)  実は、私も今の農業大学校の前身であります県立高校への研修所に少しだけ在籍をしておりました。西米良村に同級生も何人かおります。その中でちょっと話もさせてもらいました。電話でありましたが、確かに難しい面はあるよと、しかしながら、いろいろな口コミでいろいろな方が集まってきますと、それが全部がそれに結びつくとは限らないけれども、実際また次の年の夏休みに、学校の大学関係の夏休みにまた何人か連れてきてもらっていると、そういうことによって地域との交流もできているんだと。どうしてもホオズキをつくりたいという生徒も一人いるというお話も聞いておりますので、それもやっぱり一つのヒントになるんじゃないですか。  西米良村の取り組みというのは、もちろんユズ、特産物いろいろな取り組みをされておりまして、ホオズキもかなり全国でも有名な産地でもありますですね。面積的には少ないけれども、やっぱりそういうことを取り組んでいければ、えびの市でもいろいろありますよ、今。キンカンもあるし、ましてや特Aを取得したヒノヒカリもある。ましてや日本一に輝いた和牛もいる。いろいろな意味で情報発信はできる。もう少し言わせてもらえれば、そこらあたりの情報発信、PRが私はまだ足りない。  綾町にも縁がありまして、何回か足を運びますが、やっぱり情報発信がうまいですよ。うまいです。できないはずはないんです。まねをせよとは言いませんが、いいところはまねをしてもいいんです。全てをまねをせよとは言いませんが。そういう先進的な取り組みをしているところがあるんであれば、えびの市ではこれはちょっと取り組みができるんじゃないかなと、作物は違うけれども、この作物については取り組みができるんじゃないかなと。もう少しいろいろな角度から将来を見据えていろいろな形で見きわめて事業を進めていく。そしていろいろな形で角度から見て、これはちょっと難しいところがあるんじゃないかなということがあれば、見直さなくてはいけない。  今回のテーマは「見る」ということで言っておりましたが、見きわめ、見通し、一番大事なことです。将来を見据えた政策、もちろん村岡市長は十分そのことはわかっておられると思うんですが、将来を見据えた財政面、いろいろな形から将来を見据えた形で取り組んでいかなくてはいけない。いろいろなところを見ていろいろな角度から吟味をして、くどい言い方をしますが、まず見ることです。先進地を視察に行くということは、視察ということは見ることですね。もちろん議員もいろいろな形で研修をします。それは現場を見ないとわからんからですよ。  「百聞は一見にしかず」という言葉があります。幾らいろいろな情報で、今のこの情報化社会いろいろな形で情報を得られます。写真も見られます。動画も見られますが、現場に行かないとわからない。カメラの角度は三六〇度ではありませんから、見る角度は一定のところから捉えた画面と逆の方向から見たそこの現場は全然違うと思います。いいところだけを映している動画もいっぱい、たくさんありますね。いろいろなこの情報を流す場合も、それじゃない本当の意味を見るのは、現場を見ないとわからんですよ。  ずっと一貫してまいりました。現場主義です。そして体験主義であります。私も議員になってから九年、十年目に入ろうとしておりますが、一貫してそのことを言ってまいりました。ひたすらえびの市のために、市民のために議員活動を行ってきました。現場主義、体験主義をモットーに、これまでいろいろな提言、提案もさせていただきました。市長も議員の経験があられます。やっぱり市民の声ですよね。  私の最初議員になるときの、ちょっと長くしゃべりますが、議員になったときのキャッチフレーズが「さあ、あなたの声を」でした。今もそれを使わさせております。現場の声を聞いて、そして現場を見て、そしてこの議会の場で市民の代弁者となっていろいろなことを質問する。政策提言もする。それが私は議員の職責だと思っております。非常に自分だけで自分の持論だけお話をしてまいりましたけれども、一番大事なことは、先を見据えると、将来がどうなるか、今工業団地問題等もいろいろと賛否両論あります。  最後に言っておきますが、将来を見据えた形での見きわめ、そしていろいろな角度から判断をした場合に、間違っている場合は見直す。それだけを言っておきます。  以上で終わります。 ○議長(竹中雪宏君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 二時 十二分                     開議 午後 二時二十五分 ○議長(竹中雪宏君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、七番北園一正議員の発言を許します。北園一正議員。 ○七番(北園一正君)  今回の一般質問の最後から二番目の質問者となりますが、きょうまた最後でございます。皆さんお疲れのことかと思いますが、しばらくおつき合いを願いたいと思います。  それでは、早速通告に従いまして質問をしてまいります。  まず一番目に、体育施設の件でございますが、市の十二の体育施設は、平成二十七年度より指定管理者制度により管理が行われております。そういった中でもう既に一年を経過をいたしておりますので、その現状についてお伺いをしていきます。  まず一点目といたしまして、体育施設の指定管理者の選定に当たりましては、非公募により選定を実施されております。その中で指定管理者としましては、グループを設定し、体育施設の指定管理者として想定したグループは、体育指導員の人たちの中で組織されたものでございまして、このグループの方々は、かねてから市の体育の振興などいろいろな形で貢献をしていただいてるグループでございますけれども、体育館の管理についても、また数年管理をしていただいておりました。  これについては鍵管理、体育館の受け付け等の管理でございまして、今回委託をして指定管理者としてお願いしております管理については、この屋外の施設のほか野球場等を初め多種にわたる施設がございまして、当初この案が出たときに、私も少し不安なところがあったわけでございますが、この選定に当たりまして、選定の結果を見てみますと、六十点以上が合格というようなラインがございまして、選定委員会の席では、八二・四という高得点の結果で選定をされていらっしゃいますが、この件につきましてどうなんでしょう、この体育グループの人たちが、ほかのこの屋外の、ややもしますと芝管理とか、樹形の管理、樹木の管理とか、そういったものが私は心配をいたしておりましたんですけれども、この選定に当たって、この非公開でした理由とあわせて説明していただきたいと思います。 ○教育長(萩原和範君)  体育施設につきましては、平成二十七年度からえびの市総合型地域スポーツクラブ連絡協議会を指定管理者として管理を行っております。  指定管理者の選定に当たっては、非公募といたしました。その理由といたしましては、既に全ての体育館と王子原運動公園の管理を受託していますことから、利用者とのまず連携が図られ、そして利用の調整にたけていること、あわせて生涯スポーツ推進の観点からも、総合型地域スポーツクラブの強化、育成を図る必要があること、また地元密着型の運営を図るということで非公募にしたわけでございます。 ○七番(北園一正君)  この指定管理者の指針等を見てみますと、体育館など体育施設の管理のほか、スポーツの指導等を含めた実施事業も計画をされておりますし、全体的に私もこれには異論はないんですけれども、やはり役所との連携、指定管理者との連携というのが、なかなか思うようにいってないのが現状ではないかと考えているところでございます。  そういったような中で、この指定管理者について協議をした中の議事録を見てみますと、相撲道場、それから弓道場等についてはやはり専門的な技術を要する、特にまた、野球場のグラウンド等についても相当の技術的なものを要すると考えておりますが、いただきました資料によりますと、この三法人が、三法人といいますか、えびの市総合地域スポーツクラブ連絡協議会というのが委託先でございまして、その中で、それぞれの飯野、加久藤、真幸の特定営利法人にそれぞれ仕事を、また再委託でしょうかね、そういったような形で管理をされておられるんですが、そこを見てみますと、この資料要求の中でいただいた等を見ますと、特に神社原運動公園あたりは地域の方、採択先が地域の方々とか、それから相撲道場については、えびの市相撲関係者の方、それから弓道については弓道関係者の方と委託をされておりますが、これらについてどういったような形で採択をされておるか、契約書に基づいて、そして仕様書をぴしゃっとつくられて採択されておるものか、そこら辺の実態についてこの資料に基づいて説明していただきたいと思います。 ○社会教育課長(領家修司君)  今回資料要求のございました管理の一覧表をお開きいただければと思いますけれども、一応十二施設がございまして、それぞれ管理者という欄に、それぞれの主たるお願いしているクラブがございます。まずこの連絡協議会につきましては、この三つのクラブをまとめまして、上部の組織で一体となって管理をお願いしているところでございまして、それぞれの体育館、グラウンド等の管理につきましては、その主な業務ということで、鍵管理、清掃、利用者受け付け業務ということをお願いしておりまして、グラウンドの芝刈り、草刈り等につきましては、この三つのクラブをまとめます総合型地域スポーツクラブ連絡協議会が時期を見ましたり、大会等の予定が入ってる前の前段で鍵管理をする流れです。  (発言する者あり)  失礼いたしました。仕様書については、個別の仕様書についてはございません。全体の業務の仕様書といいますか、管理のあれはございますけれども、個別の仕様書はつくっていないところでございます。 ○七番(北園一正君)  この資料をいただいたものについては、体育館とか等については従来管理をしていただいたクラブにお願いをしてございます。その中で、一番ちょっと不思議なのが近隣の居住者という、居住者という、ただちょっとなかなかわかりづらい、どういったような形で誰と契約をされておるかなという、このクラブを教育長見ていただいておりますかね。相手方が誰かというと近隣の居住者と書いてあるのですよ。そして弓道場については弓道連盟、相撲場については相撲連盟ということですが、私の予測するところは、やはりこういったような方々と密接な打ち合わせ、その打ち合わせするということは、仕様書に基づいて打ち合わせをしないと、到底その打ち合わせ事項が徹底しないと思うんです。いろいろこの打ち合わせの中で、私も課長にお願いしましたんですけれども、いろいろなインターネットの情報時代ですから、調べてみますと、愛知県の豊川市というのがすばらしいこの仕様書をもって契約をされております。  参考までに申し上げますけれども、屋内体操場、体育館ですね。それについてはモップを月に何回かけなさい。洗剤を何を使いなさい。ワックスを何を使いなさいというようなことを細かく仕様書があります。そして野球場については芝生の管理エアレーションですかね、それを何月に何回しなさいとか、そういったものが整って管理がなされておりますが、今課長がおっしゃいましたように、えびの市のは、この指定管理者業務指針というこれが一冊しかないと思うんですね。  だからこそ、今回の議会報告会で、市民の皆さんからありました指定管理者になって体育施設の管理が非常に悪いということがあって、それはまた教育委員会のほうにも報告があったと思うんですけれども、まず、この基本ができてないんですよ。  ということは、平成二十七年度に指定管理者に向けて実施をするということで、いろいろな実施要綱とか契約の内容、契約書とか、クラブの設定のその事務に追われて、準備ができないまま指定管理者になったんじゃないかと、私自身は予測をしておるんですけれども、それではなかなか現場のほうが困ると、先ほど言いましたように、市民の方々からそういう声が出ておりますから、もう一年たったわけですから、一年たち、また年が明けて半年になろうとしておるわけですから、この残された仕様書の作成等について、現在どういったような形で進められていらっしゃいますか、説明してください。 ○社会教育課長(領家修司君)  今議員がおっしゃいましたとおり、この全体の業務指針のみの業務で今進めているところでございまして、個別の業務の指針はないところでございまして、今おっしゃいましたように、ほかの自治体の先進的なところの仕様書を勉強させていただきまして、次期、また指定管理者の選定の際には、それを参考にしながら細かい仕様書等、業務指針等をつくりまして進めていきたいと思っております。 ○七番(北園一正君)  今回の質問はもうこれに尽きると思います。全く仕様書がない、ないまま契約をしてもう一年過ぎて、また半年過ぎようとしているわけですから、問題が生じておるわけです。決してこの指定管理者を受けたこのクラブだけの責任ではないんです。それを指導する行政の責任のほうが私は重いと思うんです。ちゃんと打ち合わせがなされれば、受託された指定管理者はそれに沿って忠実に施行されると思いますけれども、もう少し教育長、どうでしょうか。そこら辺を反省を踏まえて、教育長にぴしゃっと指導していただきたいんですね。指示をしていただきたいんですけれども、教育長お願いします。 ○教育長(萩原和範君)  言われますように、やはり指定管理者のほうも、そういった先ほど言われました他の市町村の例を、今さっき言われましたけれども、そういった内容等があれば、より具体的に作業等もあるいは管理等もしやすいのではないかなと思っております。それはまた他の参考に仕様書等定めていきたいと思っております。 ○七番(北園一正君)  今回の指定管理者については三カ年ですね。当初普通四年なり五年なり指定管理者契約しますけれども、今回はいろいろな初めての経験ということで、三年に短縮されて契約をされたということ私も十分承知をしておりますので、あと、来年度平成二十九年度もですよね。この今の形で指定管理をお願いするわけですから、やっぱりできる部分だけでも、ちゃんと来年の今からの半年間の契約あわせて、来年平成二十九年度の契約も進めていただきたいと思います。  もう一点ほど、議会報告会で出ましたことに関連ですけれども、この指定管理者制度の中間の立入検査というか、指導というのか、現状はどうですか。説明してください。 ○社会教育課長(領家修司君)  今議員のおっしゃる年度途中の立入検査につきましては、行っておりませんけれども、指定管理者とは毎月一回定例の協議会等を行っておりまして、現状の把握、課題等について協議、検討を行っているところでございまして、その協議の中で要望や問題等があれば、また、その都度協議の中で指定管理者に伝え、また、私ども行政のほうもその指定管理者のほうから意見等も伺いながら、一緒になって現地確認、協議を行っているところでございまして、今後も綿密に協議を進めまして、適切な管理に努めていくように進めてまいりたいと思っております。 ○七番(北園一正君)  先ほども出ましたけれども、今課長の答弁では、余り現場を見てないというような趣旨の答弁ではございましたが、やはりお願いしてるけれども、立ち会いじゃなくして、自主的に自分たちもやっぱりこういう施設ですから、一週間に一回なり二週間に一回なりは必ず巡回をして、そして指示すべきだと思いますので、ここら辺についても十分協議をして、すぐ取り組んでいただきたいと思います。  それから、五番目の指定管理者から以前から目的外使用ですね、自動販売機等が各施設に設置をしてあると思いますが、これについては、やはり行政財産の分類の中で市長の許可ということで、従前は許可されたと思うんですけれども、現況はどうなっておるんでしょうか。 ○社会教育課長(領家修司君)  現在、えびの市体育協会が各体育館及び永山運動公園に自動販売機を設置しておりますけれども、これにつきましては、えびの市公有財産取扱規則に基づきまして、市長が許可をしているところでございます。 ○七番(北園一正君)  一点ほどお尋ねですけれども、私どもの今いろいろな議会でも、十二体育施設ということで説明がありますし、今回も十二体育施設ということで通告をしておったんですけれども、この業務指針については、王子原球場が二つ、球場とそれから王子原運動公園かな、そういうふうに各同じこういった大事な書面の中にも、一方は十二施設、一方は十三施設になってるんですよ。これも統一されたほうがいいかと思いますけれども、ここら辺はどういう関係で十二、十三になったんでしょうかね。 ○社会教育課長(領家修司君)  今、ここにえびの市運動公園条例を持っておりますけれども、王子原運動公園一本でございます。というところで、ちょっとこの指定管理業務指針と整合性がちょっとどうかなと思いますけれども、ここはちょっと確認をさせていただきたいと思います。 ○七番(北園一正君)  恐らくこれについてはやはり確認をして、条例等については十二、この指針が十三というのがちょっと不自然だなと考えましたので、これはちょっとあれでしょうけれども、お伝えをしておきたいと思います。  それでは、地方教育行政の件についてお尋ねをしたいと思います。  ここに書いてございますように、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行により、首長と教育委員会で構成する総合教育会議を設置すること及び地方公共団体の教育に関する教育大綱を策定するということが義務づけられましたけれども、その実施状況についてお伺いしたいと思います。  まず、一点目に①としまして、えびの市総合教育会議の設置時期についてということでお尋ねをしたいと思いますが、これについて説明をしてください。 ○総務課長(宮浦浩二君)  ただいま議員からございました法改正によりまして、教育に関する予算の編成、条例の提案など重要な権限を有している地方公共団体の長と教育委員会が十分な意思疎通を図り、地域教育の課題やあるべき姿を共有することを目的としまして、地方公共団体の長が総合教育会議を設置するということにされたために、えびの市といたしましても、えびの市総合教育会議を平成二十七年五月二十五日に設置したところでございます。 ○七番(北園一正君)  ただいま平成二十七年五月一日ということで説明をしていただきましたが、この件につきましては、私は平成二十七年三月定例会でこの施行日等についてお伺いをした経緯がございます。  その中で教育長の答弁によりますと、平成二十七年四月一日の施行日であるが、えびの市はどういったような対応をするかということで、教育長、旧教育長の任期が平成二十八年七月三日であるので、それ以降の七月四日以降の取り組みになるというような説明をしていただいておりますが、そこの後、私どもに大綱を配付をしていただきましたけれども、これについては、もうそれ以前に平成二十八年七月四日以前に相当議論をされて、大綱をつくられた経緯がございますが、それについていろいろ調べてみますと、なかなか解釈のしづらいところがありまして、旧教育長の任期がある期間については、旧教育長制度で教育委員会を運営するということでございまして、設置されます総合教育会議は新しい制度で市長、新教育長、そして教育委員の皆さんで総合教育会議を設置をして、大綱等について協議をすると、協議調整をするという解釈をしておったんですけれども、これについて、先ほど申し上げましたように、八月四日以前にできた理由について簡単でいいですけれども、説明してくださいませんでしょうか。 ○議長(竹中雪宏君)  北園議員、会議の設置時期、平成二十七年五月二十五日。 ○七番(北園一正君)  設置時期については、今訂正させていただきたいと思います。 ○総務課長(宮浦浩二君)  ただいま議員御指摘ございました点につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正、こちらにつきましては、平成二十七年四月一日に施行されております。この際に、教育長につきましても、新教育長制度というものが導入されているわけでございますが、経過措置といたしまして、教育長の任期につきましては、任期のある限りにおいては旧制度の教育長という制度がそのまま経過措置として残ったということでございます。  総合教育会議におきましては、平成二十七年四月一日の法施行の後、速やかに設置するものとされておりましたものですから、平成二十七年五月に設置したという経過でございます。 ○七番(北園一正君)  なかなかこの書物を見てみますと、法律の解釈とは非常に厳しいですね。教育長の前教育長の、旧教育長ですかね、旧教育長の残任期間は従来の教育委員会制度継続してもいいよと、そしてこの大綱の作成については、一部については平成二十七年四月一日施行でもいいよというその文面はないんですよね。そこら辺は理解をいたしましたので、それでよろしいんですが、――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○学校教育課長(川野利光君)  ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○七番(北園一正君)  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○学校教育課長(川野利光君)  ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○七番(北園一正君)  それはちょっといいでしょう。  それから、③番の教育会議の委任事務についてということでお尋ねですが、えびの市教育委員会への事務委任規則第二条、教育委員会に委任するということでございます。この総合教育会議における事務とありますけれども、設置要綱にあります九条の総合教育会議の庶務の中で、この委任はどの部分を教育委員会に委任されるんでしょうか。内容については大綱の策定、重点的にこうすべき処置ですね。それから緊急の場合の講ずべき処置とあるなどの事務を委任すると、どの部分を教育委員会に委任されるんでしょうか。 ○総務課長(宮浦浩二君)  ただいま議員からございましたえびの市総合教育会議設置要綱、こちらのほうにも第九条にございますが、総合教育会議の庶務は総務課において処理するということになっております。ただし、総合教育会議の開催及び大綱の策定等に関する事務を教育委員会に委任するということで、委任をさせていただいております。具体的には、総合教育会議開催時の会議運営などの事務を委任していると、それと大綱策定に関する事務というものを委任しているところでございます。 ○七番(北園一正君)  今まとめてみますと、この総合教育会議に関する庶務については、設置要綱の九条については全て教育委員会で行っていただくという解釈ですか。 ○総務課長(宮浦浩二君)  総合教育会議の会議の運営に関する事務ということを委任しております。あとは、大綱の策定に関する事務を委任しているところでございます。 ○七番(北園一正君)  会議の運営は市長部局ですね、会議の開催とか、それについては市長部局、そして一番重要なこの大綱の策定等については教育委員会に委任される、そこ一番重要なポイントなんですよ。 ○総務課長(宮浦浩二君)  具体的に申しますと、日程、総合教育会議の日程調整など会議招集等につきましては、総務課で行います。会議当日の会議の運営、こちらについて教育委員会のほうでしていただくということでございます。 ○七番(北園一正君)  教育委員会は、この件についてどう理解をされていらっしゃいますか。 ○学校教育課長(川野利光君)  今の総務課長の答弁どおり、会議の日程調整、招集につきましては、首長がすること、招集は首長がすることになっておりますので、首長部局の総務課、それから、あとの会議の運営等につきましては、大綱策定も含めて学校教育課のほうでやるということでしております。 ○七番(北園一正君)  なかなか私どもはわかりづらいところがあったんですよね。ちゃんと教育委員会への委任事務という規定もありますし、また、教育委員会は教育長への委任事務と膨大な事務がございますよね。そういったような中で、要は日程とか招集とか、それについては市長部局、あとの大綱の協議、策定については教育委員会と、これについてはこれを策定、なんですかね、委任事務等の関連で、今回この策定されたのは、そういったような形で策定されたんですか。今回示された。 ○総務課長(宮浦浩二君)  今回の大綱につきましては、委任事務の前、事務を委任する前の大綱策定ということでございますので、首長部局のほうでつくったということになります。 ○七番(北園一正君)  そうしましたら、総務課長にお伺いしますけれども、総合教育会議の設置要綱の中で、非常に難しい言葉がいっぱい出てくるんですよ。第二条に総合教育会議は次に掲げる事項の協議及びこれらに関する事情に規定する構成員の調整を行うと、協議、調整、私どもは似たような言葉だなと思うんですけれども、法的にはどういったようなことなんでしょうか。 ○総務課長(宮浦浩二君)  まず、こちらに表記してあります「調整」という言葉につきましては、教育委員会の権限に属する事務について予算の編成、条例提案、児童福祉、青少年健全育成などの地方公共団体の長の権限に属する事務との調和を図ることを意味し、総合教育会議において調整が行われた場合には、地方公共団体の長及び教育委員会が合意した場合であり、双方が合意した事項については、互いにその結果を尊重しなければならないものとされております。  もう一点の「協議」とは、調整までは要しない場合も含め、自由な意見交換としての幅広く行われる会議といいますか、協議ということになっている。言葉としてはそういった意味となっております。 ○七番(北園一正君)  そうしますと、「協議」については、いろいろな総合教育会議の中で自由闊達な意見を述べて意見交換を行うということであって、「調整」とは、先ほど説明がありましたが、市長の権限と教育長、教育委員会に属する権限を相当すり合わせて会議を行い、そしてこの総合教育会議なり、市の教育方針に資するという解釈でよろしいんでしょうか。 ○総務課長(宮浦浩二君)  議員おっしゃるとおりでよろしいです。 ○七番(北園一正君)  そこでちょっと中に入りますけれども、この総合教育会議に書いてある文言、ちょっと前後しますけれども「児童生徒等の生命もしくは身体に現に被害が生じ、まさに被害が生じる恐れがあると見込まれる場合等の緊急の場合に講ずべき処置に関すること」と書いてあるんですけれども、これについてはいろいろ調べてみますと、いじめ問題等により児童生徒等の自殺が発生した場合、通学路で交通事故死が発生した後の再発防止を行う必要があると。  今回この改正法の一番の発端となったのは滋賀県ですかね、の事故で起きた問題が発端となって、今回の法律改正になった経緯があると、教育長も市長も御存じ、認識されておると思いますが、そこでお伺いしたいんですけれども、私どもが今回教育長はいただいたこの大綱ですね。大綱を見てみました。これは突然、六月二十四日に私どもの机の上に乗っかっての配付だったと思うんですけれども、これは何だかなといろいろ勉強してみましたですけれども、今回この内容を調べてみましたら、この教育大綱ですね、今教育長もお持ちですかね、これを。  どういったようなことが、大綱に新たに市長が責任としてつくられたかなと思っていろいろ調べてみましたら、総合長期計画の第二章をそのまま転記されておりますよね。御存じですかね。これは何だと思ったんです。正直なところ、一番また詳しく調べてみましたら、この一番、第二章の郷土の文化の継承、新しい文化の創造という中で、一番の下の(二)だけ総合計画にない文言が、総合計画では国際交流の充実という中で、国際理解教育の推進と、丸の部分が国際交流機会の充実が英語教育の充実と、これだけなんですよ。会議録なんかを見てみますと、やっぱりこの件についても、ちょっと心配された議事録があるんですけれども、まず、このせっかく新しい制度で設けられた教育大綱を、こういったような形で策定されたのか、策定された真意について説明してください。専門的な教育長でしょうかね。 ○教育長(萩原和範君)  市長の教育大綱でございますが、これについては、各市町村さまざまな大綱がつくられております。四、五ページあるところやら、あるいは佐賀県の武雄市みたいに、ただ「組む」と、これはただのスローガンと、ただ「組む」という、そういったところまでさまざまでございます。  やはりえびの市としては、えびの市のやはり教育大綱、これが基本中の基本であろうと考えております。それをもとに、やはり市長の施策といいますか、市長の教育大綱がここに出てきて、我々はその大綱を教育大綱と読みかえて、やはりこのえびの市の全ての教育行政を進めていくという大綱であると思っておる次第でございます。 ○七番(北園一正君)  市長にもお伺いします。大綱を定める事項について、教育等に関する総合的施策について定めるとありますが、えびの市教育大綱を見ますと、第五次の二章と、先ほど申し上げたとおりでございますが、全く同じと、一部分下の十文字ぐらいがかえてあるぐらいですよね。十文字ですかな、数えてみたら。  そしてまた、今教育長がおっしゃいましたように、改正法の解説によりますと、教育振興計画その他の計画を定めている場合は、大綱にかえることができると判断した場合は、大綱を策定する必要はないというようなことも書いてあることも私も勉強いたしました。  そういった中で、こういったような、まあいえば転記した大綱になったと思うんですけれども、ここで会議の議事録を見ますと、これは旧教育長の会議の発言です。その中を見ますと、大綱の中身につきましては、教育長と議論をしてきましたが、大変よい文章になっていますと、教育長と議論したけれども、大変よい文章になってます。総合計画とも合致して、よい印象を受けましたが、また教育委員会で議論をしてきましたと、そして理解しやすく簡潔でありますということで、これでいいんじゃないでしょうかという趣旨の発言がありますが、私どもを含めてほかの皆さんはどうでしょうか。保護者の皆さんもやはり(一)学校教育の充実、幼児教育の充実、えびの市環境教育の推進とか、(二)青少年の健全育成と書いてございますが、せっかく大綱をつくるんであれば、これ常時教育に携わっていらっしゃる教育委員会の皆さん等については、もう理解ができると思いますけれども、なかなかこれが若い保護者の皆さんが、果たしてどうだろうという思われるのが通常はないでしょうかね。インターネットにも全くこのまま、これはインターネットの写しですけれども、このままで書いてあって、もう少しこれを補完する、補足する文章なんかは検討されなかったんでしょうかね。教育委員会でも「教育長とも議論をした」と会議録にも書いてあるんですよ。そこら辺の経緯について説明してください。 ○教育長(萩原和範君)  ほかの市町村のこういった大綱等も参考にいたしました。しかし、やはりわかりやすく一ページでまとめようと、結局市長の大綱でございます。やはり市民にわかりやすくするためには、何ページもあるのはまず無理であると。なら、簡潔に一ページでまとめる、これをもう一番最初から頭にございました。そしてえびの市の教育大綱でございます。それがやはりメーンであるというところから、全てを簡潔にまとめたのが今回のこの教育大綱と思っておる次第でございます。 ○七番(北園一正君)  この大綱をつくられたのは、まだ第一回のこの大綱は市長がつくられたということで、先ほど総務課長のほうから説明ございましたので、この件について市長の意見を伺いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  今回新たな組織ができまして、こういった大綱を示すということに当たりまして、これまでも執行部と教育委員会は論議も重ねてきておりまして、この大綱のみにかかわらず、いろいろな問題であったり、教育行政についても非常に意見交換の場が多かったと思っております。十分私も今の教育行政がどういった方向性を向いてるのか、また教育委員会においても、市長がどういった考えを持っているのか、そういったことが十分理解できている環境にあると思っております。  そういった点もありまして、今回の教育大綱につきましては、これまでの教育委員会がつくっておった大きな流れ、それを先ほど教育長も申し上げましたとおり、市民にわかりやすくまとめていこうということでつくった次第でございます。 ○七番(北園一正君)  もうつくられたわけですからね、見解の相違だと思いますけれども、全くコピーです。そして説明の中では、この教育指針等があって、それによって具体的に進めるということでございますが、全く私ども教育委員会関係者以外の方々がインターネットで見られた場合に、もう少し丁寧な大綱にならんかったのかなと思ったわけですが、そこでこの大綱の期間ですね、これはいつまでの大綱の期間ということで策定をされましたか。 ○総務課長(宮浦浩二君)  こちらの大綱につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律についての通知の中で、当市の市長の任期というのが一つの期間と示してございますので、平成二十九年度までということで考えております。 ○七番(北園一正君)  今説明されたとおりでございます。大体市長の任期等が適当であるという解説があるわけですが、そこでこの大綱について、ちょっと一番心配なのが先ほどもちょっと触れましたけれども、今回の改正に至った要因ですね、総合教育会議における協議事項のうち、第一条の四、第一項の児童生徒等の生命、または身体に現に被害が生じる恐れがあると見込まれる場合等の緊急の場合の講ずべき処置、いわゆるいじめ問題の対応、責任体制を明確化することが、今回の改正に至ったということは皆さんも御承知かと思いますが、そこで、今先ほどありましたこの今回のこの大綱によって、この問題について一番の今回改正されたのは、繰り返しますけれども、このいじめ問題等が一番の要因となって改正されたんです。  自殺等が続いて教育委員会ではなかなか責任体制も明確化されてない。市長も余り教育委員会のことについてはそう発言ができないという旧の法律の中で、問題点があるということで改正になったと、教育長も御存じだと思いますけれども、このいじめ問題等についてどのような形でこの大綱にもって当たられたか、説明してください。 ○教育長(萩原和範君)  今回の新制度によりますそういったいじめ、自殺等の、これをどのように対応していくのかということでございますけれども、そういったいじめ事案等が発生したら、新教育長が第一義的な責任者として敏速にやることができるということで、教育委員長との一本化ということで、まずクリアをしていくと。そして次に、今度はそれを受けまして、そういった大きな事案につきましては、首長にすぐ報告し、首長が招集しますこの教育会議、そういったところでの話し合い、そしていじめ防止対策委員会をすぐ設置していくという順になっていくと思っております。 ○七番(北園一正君)  市長にお伺いしますけれども、今回改正になったのは、どうしてもこのいじめ問題をやはり行政の最高責任者である市長もある程度、そういう会議の中で発言ができ、対応ができるという趣旨ということで、今教育長も説明がございましたけれども、この問題について、今後市長はどういったような態度で臨まれるか、説明してください。 ○市長(村岡隆明君)  当然今回の大綱の中にも人権意識の高揚という項目もございますし、まずはいじめ問題が発生しないように、しっかり教育委員会の現場でも対応していただきたいと思っておりますし、いざそういったいじめ問題が起きたときの対応、または、教育委員会の対応が足りないと思うときには首長の権限で、また調査ができるような制度もございますので、そういったことになろうかと思いますが、まずはいじめが起こらないような教育環境をしっかり教育委員会のほうでもつくっていただきたい。自分たちも人権啓発の中ではそういったことも訴えていきたいと思っております。 ○七番(北園一正君)  最後です。  この大綱の策定に当たりまして、いろいろ文部科学省のほうから通知文が来ております。通知文については、県にいろいろな指示があって、県の教育委員会は、当該市町村の教育委員会に通知をして、それを尊重しなさいという文面も書いてございますが、議会に対する説明ということでお尋ねをしたいと思います。  ここに、通知文に書いてあるのを朗読しますと、総合教育会議における協議の結果や大綱について、民意を代表する議会に対する説明を通じ、住民への説明責任や議会におけるチェック機能が果たせることが重要であるということで、法律には書いてありませんけれども、これはちゃんと通知文の一番(六)ですかね。ここに書いてあるんですよ。  しかしながら、先ほどちょっと触れましたけれども、私ども議会には、六月の何日やったですかね、二十三日、議会の最終日に封筒に入れて各議員の皆さんの上に乗せっ放しの状態で、何ら説明もありませんでした。普通重要なことについては、市長はよく全員協議会なりに説明をもってされますでしょう。  そして今般も、農業委員会の改正法、これも農家にとっては非常に重要なことであって、全員協議会で説明をされましたけれども、何ら何もなかった。もう封筒に入れて机に乗せてあった。たまたま私がこういう問題を提起して、三月定例会、そして今回の定例会で取り上げて話をするから皆さんに伝わるんですけれども、全く私どもも伝わらない。そしてイコール市民の皆さんにも説明のしようもないと、やはり、若いお父さんお母さん方は結構教育の問題についても私どもに要望もありますし、いろいろな相談もあるわけですけれども、これについてどうなんですか。どこの責任なんですか、この総合教育会議では、何日に配りましょうかと、六月二日に配りましょうというような、ただ議事録が載ってるだけであって、議会への対応というのは全く出てきてないんですよね。どうですか、説明してください。 ○市長(村岡隆明君)  今回のえびの市教育大綱につきましては、初めての大綱であったわけでございますが、議会への説明が不十分で大変御迷惑をおかけしたと思っております。申しわけございませんでした。 ○七番(北園一正君)  そうしましたら、先ほど、今回の件については平成二十九年ですかね、の期間だと、そして新たにまた新しい市長が大綱をつくられる、新教育委員会と協議をされてつくられると思いますけれども、その回についてはやはり手続を踏んでいただいて、私どもにもしっかり説明をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
     今回の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(竹中雪宏君)  お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(竹中雪宏君)  御異議なしと認めます。よって、本日は、これをもって延会することに決定いたしました。  次の本会議は、明日九日午前九時三十分から開き、一般質問を続行いたします。  本日は、これをもって延会いたします。                     延会 午後 三時 三十分...