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平成26年 6月定例会(第 5号 6月12日) 一般質問

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  1. えびの市議会 2014-06-12
    平成26年 6月定例会(第 5号 6月12日) 一般質問


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    平成26年 6月定例会(第 5号 6月12日) 一般質問                      平成二十六年六月十二日 午前九時三十分開議 第  一 一般質問 第  二 陳情第  一号取り下げについて 第  三 請願第  一号 第  四 陳情第  七号           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件    一 一般質問    二 陳情第  一号取り下げについて    三 請願第  一号    四 陳情第  七号 出 席 議 員(十五名)     一番   本 石 長 永  君     一〇番   竹 中 雪 宏  君     二番   遠目塚 文 美  君     一一番   西 原 義 文  君     三番   山 元   豪  君     一二番   西 原 政 文  君
        四番   小 東 和 文  君     一三番   蔵 園 晴 美  君     五番   田 口 正 英  君     一四番   宮 崎 和 宏  君     六番   井 上 義 人  君     一五番   栗 下 政 雄  君     七番   北 園 一 正  君     八番   上 原 康 雄  君     九番   池 田 孝 一  君 欠 席 議 員(なし) 議会事務局職員出席者   事務局長   下牟田 一 仁 君   議事運営係     塩 入 友 之 君   事務局次長  坂 本 和 彦 君   議事運営係長 木 下 哲 美 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長     村 岡 隆 明 君   福祉事務所長    松 永 康 二 君   副市長    酒 匂 重 久 君   財産管理課長    柳 田 昭 雄 君   教育長    萩 原 和 範 君   長寿介護課長    大木場   操 君   総務課長   杉 元 真 一 君   観光商工課長    米 倉 健 一 君   企画課長   園 田   毅 君   税務課長      萩 原 博 幸 君   財政課長   馬越脇   浩 君   健康保険課長    領 家 修 司 君   建設課長   竹 内 重 冶 君   危機管理対策監   川 田 伸 一 君   畜産農政課長 吉 留 伸 也 君   企業誘致対策監   岩 下 一 彦 君   農林整備課長 森   隆 秀 君   農業委員会会長   田 中 義 正 君   学校教育課長 坂 本 健一郎 君   農業委員会事務局長 白 坂 勝 弘 君   社会教育課長 白 濱 美保子 君   会計管理者     山 口   忍 君   市民協働課長 上加世田たず子 君                     開議 午前 九時 三十分 ○議長(本石長永君)  おはようございます。  ただいまから、本日の会議を開きます。  本日の会議は、議席に配付いたしております議事日程第五号によって進めます。  これより本日の日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。  本日は、遠目塚文美議員、小東和文議員上原康雄議員西原政文議員の四人を予定しております。  まず、二番遠目塚文美議員の発言を許します。遠目塚文美議員 ○二番(遠目塚文美君)  おはようございます。本日、一般質問最終日トップバッターを務めさせていただきます。  前回初めて一般質問をさせていただきました。人生で最初の一般質問がラストということで、締めようということで責任重大でしたが、きょうは最終日のトップ、少し順番が早くなったのかなと落ちついて一般質問ができるかなと思ったんですが、前回同様、寝たのが三時半ぐらいと、とても緊張してなかなか寝つくことができませんでした。私も人並みに緊張するんだなと思いながら、自分を他人ごとのように思いながら、昨夜床についたんですけれども、前回の自分自身の反省といたしましては「たっぷりと時間があるので、ぜひ執行部の皆さんもゆっくりと答えてください」と言いながらも、私が早口になっていたというところが私自身の反省点です。きょうは、ちょっと心を静めて緊張を和らげながら、ゆっくりとわかりやすく質問をしていきたいと思います。  では、通告書に一部従わないところがありますが、ほぼ通告書に従っての質問をさせていただきます。  最初に、私の地元ですね、東原田にあります八幡丘公園についての一般質問をさせていただきます。こちら八幡丘、大変桜がきれいな場所で、私も幼少期より、桜祭り、ツツジ祭り、また十五夜祭り、地区の運動会、学校の遠足とさまざまな機会に利用をしておりました。大変思いで深い公園の一つです。  この桜のきれいな八幡丘、道路も整備をされまして大変行きやすくもなりました。その整備された道路のわきにぷらいど21助成事業を活用しまして、地元の、私から見るとおじちゃん、おばちゃんなんですけれども、地元の皆さんが、八幡丘をきれいにしっみろ会組織を立ち上げまして、植栽をされたようでございます。この苗木が少しずつ年々大きくなっています。そこで、このきれいにしっみろ会の皆さんからぜひ一般質問で聞いてくださいということで、お願いをいただきましたので、この場をかりて質問をさせていただきます。  この桜の苗木が大きくなるにつれて、やはり周りの山からのいろいろと雑草ですとか、生育を阻む草木が生えてきております。これを伐採しようと思ったんだけれども、やはり民有林、個人の山ではないので勝手に切ることはできないのではないかと判断されまして、市に問い合わせをされたそうです。そしたら、何カ所か課をたらい回しにされたと、うちじゃないのでどこの課に聞いてくださいと、一体どこに聞いたらいいのかと、これは勘違いしないでほしいんですけれども、八幡丘をきれいにしっみろ会の皆さんが苗木を植えたから、後は行政のほうで手入れをしっくれるだろうということじゃなくて、自分たちで手入れをしたいんだけれども、勝手に山のつるだったり、草だったり、草払いをするわけにはいかないので、どこに問い合わせをしたらいいのかという、本当に単純なことだったんですけれども、ちょっと地元の方が、せっかくなのでそこを明確にしてほしいということだったので、一番最初に尋ねさせていただきます。担当課の方、よろしくお願いします。 ○市民協働課長上加世田たず子君)  今の議員おっしゃいましたとおり、この八幡丘をきれいにしっみろ会では、平成二十二年から平成二十四年度にかけまして、ぷらいど21助成事業を受けまして、桜の苗木を百本程度約一キロにわたって植栽していただいたところでございます。今、議員おっしゃいますとおり、この事業の中で草払い機等の助成も行っております。そういうことで地元の方にも確認してみますと、地元の方も続けながら管理をしていくということでございますので、今後また、さらに御努力をお願いしたいと考えているところでございます。  また、この場所につきましては、市道、建設課の管理でもありますので、そのあたりをまた市民協働課をあわせまして調整しながら今後対応していきたいと考えております。 ○二番(遠目塚文美君)  ぜひ地元の皆さんが、やはり私以上に八幡丘に対するお気持ちの強い年配の、私から見ると地元の先輩の皆さんです。本来ですと、私たちのような若い者がそういった意志を引き継いで桜の苗木がこれから成長するのを、また、私たちが一生懸命頑張っていかないといけないのかなと思うんですけれども、今その土台づくりに一生懸命頑張っていただいてるようです。  せっかくそういった気持ちで育てていこうというところで、このぷらいど21というとても活用性のある、地域にとってはとてもありがたいこういった事業を活用させていただいて、地元の皆さんが頑張られてますので、ぜひ行政のほうも、やはりこれは地域の方たちだけじゃできないこともあったりしますし、そういうお問い合わせがあったときには、できればどこなのかというところを明確に、あと、どういうふうにしたらいいのかという指導までしていただけると、トラブルもなく、また嫌な思いもせずにというか、もやもやもなく、これからやっていただけるのかなと思っていますので、ぜひ地元の方にもそのように、私のほうからもお話をさせていただきたいと思います。  同じくこの八幡丘についてなんですけれども、同じ桜の木のお話です。私もことしの春、八幡丘に久しぶりに、正直言いますと行ってみました。というのも、議員になりまして最初に拝見したのが、たくさん数字の書いてあります一般会計補正予算書でした。この中でてんぐ巣病の処置ということで、七百九十七万五千円という除去公費といいますか、作業費が予算で組まれていまして、こんなに多額のお金をかけてやらなきゃいけないぐらい八幡丘の桜の木がだめになってたのかなと思うと、とても残念な気持ちがしまして、そのてんぐ巣病の治療もできたということで報告があったので、ことしの春、どんなふうに桜を咲かせているのかなと思って行ってみました。桜は以前からすると大分少なくはなってたんですけれども、ことしもきれいに花を咲かせてました。  ただ、やはり人間と一緒で、桜の木も寿命があるようで、てんぐ巣病の処置をされたところの傷といいますか処置した場所がとても痛々しいというか、残念な姿になっているのが、処置をしていただいた一方、とても残念な気持ちというか、ここからこの桜がどういうふうに成長していくのかなと複雑な気持ちといいますか、何ていいますか、ぜひまた桜の名所としてこの八幡丘が復活してくれるように一生懸命に努めていただきたいと、真に思ったところです。  そこで、このてんぐ巣病におかされた桜の木の処置が実際に出されましたが、今後、どのようにまたなさるのか、また今の現状ですね、あわせてお尋ねしたいと思います。 ○観光商工課長米倉健一君)  てんぐ巣病に罹患した桜の木の処置ということについて説明をさせていただきます。  平成二十四年度に樹木医によります桜保全の診断を実施したところでございます。診断結果につきましては、調査対象木が八百一本、このほとんどがやや不健全木ということで報告をいただいております。また、てんぐ巣病の蔓延が著しく、徹底した除去が必要であるとの報告をいただいたところでございます。  この報告を受けまして、平成二十五年度にてんぐ巣病に罹患した五百五十一本全ての除去を行ったところでございます。二、三年後には、きれいな桜が見られるということでお聞きしているところでございます。また、今後についてということでございますが、公園の景観を維持、そしてまた向上するためには、松の管理ということも重要になってまいります。  平成二十五年度に、樹木医によります赤松保全の診断を実施いたしまして、しております。診断結果としましては、松くい虫の被害が既に十本程度あるという報告をいただいております。そしてまた、赤松一本一本の重要度を査定しまして優先順位を決め、その優先順位の高い順に防除、これ薬剤注入ということになりますが、防除を実施することが大切であるという報告を受けましたので、平成二十五年度におきましては、先ほどの松くい虫に既に被害を受けている松につきましては、十一本伐採をしたところでございます。  また、平成二十六年度におきましては、防除が必要な松ということで、百七十本ということで報告をいただいておりますので、この全てについて一斉に松くい虫防除対策、薬剤注入を実施したいということで考えております。 ○二番(遠目塚文美君)  桜だけじゃなくて松もかなり病に冒されているんだなと、生きているものなので、植物なので、やはりそういった病気になるのはいたし方ないかなと思うんですけれども、やはり一番大事なのは、こういった病に冒された木が子どもたちが遊んでいるところに、子どもたちだけじゃなくて、八幡丘に来たときに、そういったものが落ちてきてけがをする、そういったことが決してないように努めていただきたいと思っております。  それとあわせてじゃないんですけれども、これだけ桜の木、あと松と、公園自体も大変老朽化しているんですけれども、昨日の竹中議員からの一般質問の中にもありましたが、やはりこの八幡丘景観整備が必要かなと思っております。昨日、竹中議員が、もうやはり先輩議員です。しっかりと一般質問通告をされていらっしゃいましたので、あえて重複といいますか、復唱はいたしませんので、きのうの竹中議員一般質問に関しての答弁と、また今後、この八幡丘どのように整備されていくか、何か計画がございましたら、お示しいただきたいと思います。 ○観光商工課長米倉健一君)  八幡丘公園の展望台からの眺めと景観ということでございますが、景観の現状を申しますと、飯森山から南側、そして東側にかけまして、前方の立木により見渡せない状況ということでございます。原因というところについて調べてみますと、図面、そしてまた森林簿のほうで確認をしたところでございますが、展望台の南側に筆界未定になっております九千六百平米の土地がございます。霧島連山の眺望に支障を来しているのが、その立木の多くがこの筆界未定の土地の立木となっているものと考えております。  この筆界未定の土地につきましては、所有者が四名ということで確認をしておりますが、住民基本台帳で確認しますと、一名の方については確認ができるところでございますが、残りの三名の方につきましては、住基上では確認できないという状況でございます。  この筆界未定の解消につきましては、当事者間で成立されるべきものと認識しているところですが、この四名の所有の土地の筆界未定が解消されなければ、立木伐採、そしてまた土地購入とか、そこには済んでいけないものと考えているところでございます。 ○二番(遠目塚文美君)  では、めどが立ってられないという状況と理解してよろしいでしょうか。 ○観光商工課長米倉健一君)  そこの筆界未定の解消については、当然私どものほうとしましてはめどが立たないという状況にございますが、八幡丘からの展望というものにつきましては、現在の展望施設、木造施設でございます。近い将来、一部補修とか、全部改修とかいう時期も来るのではないかと思っております。公園内に新たな展望施設の建設というものも検討の一つではないかと考えているところでございます。 ○二番(遠目塚文美君)  ぜひ八幡丘から見渡すえびの市の光景、大変すばらしいものでございますので、なかなか所有者がわからなかったりしますと、進まないところもあるかと思いますが、トラブルのないようにといいますか、できれば速やかにとお願いしたいところですが、慎重に努めていただければと思っております。  また、併せてですね、ぜひこの八幡丘、これからも市民の皆さんだけじゃなく、多くの皆さんに親しんでいただける公園であってほしいなというのが私個人の願いと、また公園でたくさんの思い出をつくってきた市民の皆さんの思いだと思うんですが、前回の定例会、一般質問の中で、西原義文議員が再三にわたりパークゴルフ場のお話、一般質問されました。なかなか市内にパークゴルフ場はできないと、一般質問の中には入ってなかったんですけれども、でこぼこがあれば、なお楽しいゴルフになるというお話を聞きまして、八幡丘はでこぼこたくさんあるよなと一人で思いながら、もしそういった整備計画があれば、その計画の中に少しでも頭の隅っこにという思いがありましたので、もしよろしければお考えをお聞かせいただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○観光商工課長米倉健一君)  ただいまおっしゃいますパークゴルフ場八幡丘公園内にということでございますが、現在ではその計画はないところでございます。八幡丘公園を、できるだけ子どもたちが遊ぶ施設というものを整備する必要があるのではないかということで、ただいま市長のほうからは、アスレチック施設のところにそういった総合遊具というものを設置できないかということで指示をいただいておりますので、そういったものについても今後調査をしていきたいと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  アスレチックおもしろいんですよね、市長。私行ったんです、この前、甥っ子と。大人の私もはまってしまうぐらいですね、大変おもしろくて、ぜひ小林のひなもり台ですかね、あちらも大変自然を生かした公園として多くの方に親しまれているようですので、えびの市もぜひ、そういった自然を生かした公園、まちづくりというのも、川は永山、山は八幡丘でもいいのかなと思っておりますが、市長、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  現在、八幡丘公園の全体的な整備についての考え方ですが、特定防衛施設周辺整備調整交付金を基金として積み立てまして、全体の景観の整備、遊具の維持であったり、今回のてんぐ巣病の治療であったり、そういったものにはこの調整交付金が使えるということで、基本的にはそういったことで改良していきたいと。特に今回てんぐ巣病なども年次的に計画をしておったわけですが、やはり一挙にしないと、またうつってしまうということもあって、前倒しで計画を進めさせていただいたところであります。  先ほどの展望台の件であったり、私も飯野地区にとっても、またジオパークの関係でも、もう一回八幡丘に光を当てたいなという思いがございまして、今のこの基金の積み立ての中では、新たな施設の開発というのはこの基金を使ってはできないわけでございますが、今、担当課のほうにも指示をしておりますし、前松窪議員のほうからも、中学生とかもうちょっと高学年の子どもが遊べるような施設も市内に必要ではないかというようなお話等もいただいておりますので、そういったことも含めて計画を立てていきたいと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  ぜひ前向きに、またこの八幡丘が再び光を浴びるような公園になるように、私も地元の人間として努めていきたいと思います。  では次です。高齢化社会対策について少し伺いたいと思います。  高齢化社会、これまで長い人生大変頑張ってこられた皆さんが年をとるのは当たり前なことなんですけれども、どうしても高齢化社会問題とつくと大変大きな問題、年をとるのが悪いような感じの響きに聞こえるのが私個人的には大変残念でならないんですけれども、子どもだけでなく、高齢者、お年寄りも安心して住めるえびの市になるといいなという思いがしてなりません。  それの一つとして、今回、原田地区に新たに建設をされています施設がございますが、私も近くなので時あるごとに通っております。整地がされてから今着々と建物、土台ができつつあります。現在の進捗状況、また開設に当たって大分めどが立ってきてると思うんですけれども、もしめどがわかっていればお示しいただきたいと思います。 ○長寿介護課長(大木場操君)  私も大変進捗状況が気になりまして、たびたび行って見て確認をするんですが、先日五月末に行きまして、現場の監督とお会いいたしまして、進捗の状況について確認をいたしましたら、計画どおりに進んでるということで、平成二十七年一月には竣工ができるということでございまして、三月オープンで、年度内にはオープンできるんじゃないかという話を伺ってきたところでございます。 ○二番(遠目塚文美君)  やはり高齢者の皆さんも、新しい施設に入るのを楽しみにして、施設完成するのを待っていらっしゃると思いますが、現在、どれくらいの方が既に申し込みをされるかという状況などはわかっていらっしゃいますか。 ○長寿介護課長(大木場操君)  申し込みの状況については、ちょっとまだ確認をしておりませんが、一年目は、全体で八十床ということでございますので、その三割ぐらいの入所を予定をしているという確認はしております。 ○二番(遠目塚文美君)  ちょっと質問を飛ばすんですけれども、三割程度の入所者の方ということで、入所されたら必ずやはり必要になるのが働く場所での介護士さんであったりとか、そういった携わる方だと思います。先日、求人募集のチラシも入っていたようですが、実際に今、介護職、そういった職につく人員も少ないと言われていますが、実際施設で人員が足りない、そういったことはないでしょうか。そのあたりまで何かお示しいただければと思います。 ○長寿介護課長(大木場操君)  議員が言われますとおり、私もあけぼの園のほうに確認をしてみました。現在今、募集を行っているんですが、なかなか申し込み者が少ない状況にございまして、そこは施設としても心配していらっしゃるんですが、開設までには何とか予定人員を集めたいということでございまして、もし集まらない場合については、自分の施設を何カ所か持ってらっしゃいますので、そこで移動などで対応したいということをおっしゃってました。 ○二番(遠目塚文美君)  やはりなかなか働く場があっても人がそろわないとなると、うまく仕事が回っていかない、受け入れもできない、悪循環になってくると思います。今、企業誘致対策監もこちらに、えびの市に赴任されまして、一生懸命企業誘致にも取り組んでいただいていますが、えびの市にできる、こういった既存のところで働く場がないわけではないと、きのうの答弁の中でもあったんですけれども、介護施設、企業ではないんですけれども、働く場として大変必要な施設、場所だと思っております。  こういったところに、少しでも若い方が地元に残って、ここで働けるような環境をつくることも大切なことかなと思っておりますが、せんだっても宮日新聞の記事の中に、文部科学省が今いろいろなことに取り組むということで、済みません、これ一般質問の中には書いてなかったんですけれども、やはり高校を卒業して大学に行くと、どうしても大学に行った先で、地方から出たところで就職、特に若い女性は、もうそこで結婚相手を探してえびの市には帰ってこない、地方にはもう帰ってこないという、えびの市だけじゃなく、どこの地方自治体でも深く悩むところかなと思うんですが、この、みんながみんな大学に進むだけじゃなく、高校に進んで地元に残るという子どもさんもいらっしゃるのは現実かと思います。  そういった高校のころに、しっかり資格を取得して、高校卒業時に働く場にすぐに入れるような、そういった取り組みを国のほうでも政策として上げていきたいという記事が載っておりました。余りにもざっくりと説明し過ぎたかもしれませんが。ぜひこういった意味では、市長、いち早くえびの市も大変すばらしい若い人材がえびの市にはいます。今から高校進学して勉強して、今からの私たちのこのえびの市を一緒に支えていく大切な人材がたくさんいると思います。  先日も、マラソン大会でボランティアに来ていた高校生、大変はつらつとして元気いっぱいな生徒ばかりでした。その中の一人が高校三年生の女の子で「高校卒業したらどうするの」と聞いたら、「大学行くの」と聞いたら「いや、行かないです。えびの市にいます」と言われて「えびの市で何するの」と聞いたら、「今から働くところを見つけます」と答えたんですね。私はその「今から働くところを見つけます」という言葉はちょっと、このまま残ってほしいなと思ったんですけれども、「えびの市に残ります」というその女子生徒のその言葉がとってもうれしくて、一人一人で積み重ねかなと、こう残ってくれる子どもさんを見つけていくのは。  ですので、いろいろな情報を市長、一人じゃなかなか、かき集められないと思いますので、行政一体となって、いろいろな国の政策が出たら、それに基づいて学校誘致したり、そういう職業の資格をとる、そういった学校を設置するとなれば、いち早くえびの市はつくりましょうと、そういった形で手腕を発揮していただきたいと思っておりますが、市長、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  人材が足りないというところは、福祉の部分も当然同様の状況がございます。看護師の確保につきましては、来年四月に開校予定であります小林市の看護医療専門学校、これも当然、西諸全体で支援をしながら看護師を育てていこうということで、今取り組みを行っているところであります。そういった各福祉団体、そういったものの人材確保、行政がどういった対応ができるのか、企業向けにはいろいろ情報提供しようということをいたしておりますけれども、そういった福祉施設に高校とのリンク、そういったコーディネートみたいなものが行政としてどの程度できるのか、少し研究の時間をいただきたいと思います。 ○二番(遠目塚文美君)  では、飛ばしました質問も一つさせていただきますが、福祉施設の周りの排水についてなんですけれども、こちらは、私が議員になって一番最初の定例会でしたか、竹中議員から多分一般質問があったと思います。地元の方から要望が、施設ができる前にまず排水のそういった整備をしてほしいという要望があったと。今現在、同時進行という形になっているのか、それとも施設ができた後に整備をすることになっているのか、予算としては、この原田地区の排水事業は上がってたかなと思っておりますが、今の進捗状況、現状など、おわかりでしたらお示しください。 ○農林整備課長(森 隆秀君)  原田地区排水事業につきましては、現在、昨年の平成二十四年度に、市営住宅御仕立山団地付近から県道を通りまして、東原田耕地六号線の市道を通りまして、上方水路に流す計画を立てております。今年度が、その市道部分の県道の交差点部分から下流側二百三十メートルの排水敷設工事を行う予定であります。  現在、用地買収等の交渉を行っているところでございます。平成二十七年度には、県道原田杉水流線部分の排水路敷設工事を予定しております。平成二十八年度には、県道舗装の補修工事を行う予定で、本体工事の排水路としましては、平成二十六年度と平成二十七年度の二カ年で計画しているところでございます。以上です。 ○二番(遠目塚文美君)  先日、先々日と、先輩議員の皆さんの質問の中で、やはり災害が起きたときに、いち早く高齢者を避難させることが大事だ、そのお手伝いをという話が出たんですけれども、手伝いに行きたくても、周りが水浸しになって行けないという状況があってはならないと思っています。高齢者の方が大勢いらっしゃるという地区になればなるほど、これは個人で住んでいらっしゃる方だけじゃなく、やはり施設も同様だと思っておりますので、ここですね、この地区だけじゃなく、ほかの地区も含めて、今、気象状況が大変不安定で、いつ、どういう災害が起きてもおかしくない。今までに見たことがないぐらいの大雨が降ったり、連続して台風が来たり、本当に予想ができない災害が来たりもしますので、計画に沿ってといいますか、本音を言えば、計画前倒しでも早目に着工していただけるといいなと、完成するといいなというところが本音ですけれども、しっかりとその辺努めていただければと思っております。延びることがないことを私は個人的に祈っております。  では、質問を少し飛ばしまして、今回いろいろと質問したいことがありまして、私も時間配分も考えずに書けるだけ書いてしまったので、どこまで質問ができるかなと大変不安に思ってるんですけれども、今回、私の思いというよりは、市民の方から出た声というのを大事にしたいなと思いまして、自分の意見を半分、市民の方の声を半分と思いまして、一般質問を考えさせていただきました。  その中で、私の一般質問の最後のページになりますが、七の官民共同発行事業について、これは今定例会で聞かなければいけないことだと私自身が再確認をいたしましたので、大変申しわけありません。順番を変更させていただきます。  まず、市長、この暮らしの便利帳、あわせてこの官民共同発行事業、この詳細についてお示しいただいてよろしいでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  暮らしの便利帳についての詳しい中身については、企画課長をして答弁をいたさせます。 ○企画課長(園田 毅君)  暮らしの便利帳につきましては、平成二十六年四月十一日に株式会社サイネックスとえびの市の間で共同発行に関する協定を結んでおります。内容といたしましては、市民の方々の日々の暮らしに密接にかかわりのある行政情報や市の歴史や観光スポット、特産品など、えびの市の情報を一冊にまとめた便利帳として作成するものです。また、冊子だけでなく、電子書籍としてホームページ等で広く閲覧することが可能となるものです。  この暮らしの便利帳は、全国の自治体で導入が進んでおり、三月現在では全国四百六十四自治体、宮崎県内では日南市、串間市、高鍋町、門川町、鹿児島では、霧島市、曽於市、出水市、姶良市等が発行されており、現在も新たな自治体が取り組んでおります。そういうことで、市民の方々の利便性の向上に役立つものといたしまして取り組んだものでございます。以上でございます。 ○二番(遠目塚文美君)  この官民共同、大変すばらしい取り組みだと思いますけれども、もう少しお聞きしたいのが、この暮らしの便利帳、今回えびの市が取り組もうとしているこの便利帳、市の持ち出しはないということですが、実際発行するに当たって、どれくらいの費用がかかるものかおわかりでしょうか、お示しください。 ○企画課長(園田 毅君)  現在の計画でございますが、A四版で四色カラー、ページ数はあくまで予定ですが、八十四ページとなっております。発行部数は一万部で、予定としては本年九月に全世帯へ配布する予定でございます。残りの一千部程度は、今後三年間の転入者等への窓口での配付を予定しております。  政策費用といたしましては、開発、製作、配布費用、概算でございますが、消費税抜きで四百六十三万八千円、込みで五百九千円の見込みとなっております。以上でございます。 ○二番(遠目塚文美君)  調印式は四月ということですけれども、この案が上がったのは、この暮らしの便利帳をつくろうというか、案が上がったのと、あとこの株式会社サイネックスに決まった経緯といいますか、お示しいただけますか。 ○企画課長(園田 毅君)  株式会社サイネックスのほうで全国的にこの事業に取り組んでおられまして、暮らしの便利帳を発行して、官民共同事業で発行事業に取り組んでいるのはこの会社だけでございます。提案は昨年度から受けておりましたが、各自治体の資料等を見せていただきまして、非常に内容が充実したものでございましたことから、市長に提案いたしまして決済を受けたものでございます。 ○二番(遠目塚文美君)  私も実際、串間市が発行されました暮らしの便利帳、現物じゃありませんが、ネットで拝見をさせていただきました。確かになるほどなという思いはしたんですけれども、その前に、私がどうしてもこの場で聞きたかったのは、市長、この発行に当たって行政の持ち出しはありませんと、要は、市のお金は使いません。全て市の企業からのスポンサー料、広告料で賄いますということで私はお聞きしてるんですけれども、そのあたり間違いはないか、まずお示しをいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  これを株式会社サイネックスのほうで、市内の企業を回っていただいて、発行に当たる財源は整えてもらうということになっております。
    ○二番(遠目塚文美君)  市長、実際に一企業に当たりどれくらいの広告料をもらわれるか、そういったもののお話は聞かれてますか。 ○市長(村岡隆明君)  ページの場所であったり、大きさであったりで異なると、一番効果のあるページでは、一ページで八十万円ぐらいだと聞いております。 ○二番(遠目塚文美君)  私、はっきり言います。名刺一枚の広告を出すのに六万円という提示がありました。私は高いと思います。勘違いしていただきたくないのは、この官民共同事業に否定的な意見を持ってるわけではありません。この官民共同事業、これからもやはり官と民、やはり行政を支えていくのは市民全員だという、これは議員としてもそうですし、私一市民としてもそれは担うべき責任だと思っています。  ただ、今回のこの事業については私はどうしても納得がいかなくて、まず何が納得がいかなかったといいますと、スポンサー集めに企業の方が回っていらっしゃいました。その中で、私自席にあるんですけれども、市長の市長印が押されたこのコピー用紙を持たれまして、市章が入った、私のこのような形で名刺を下げられまして、市の委託で参りましたと、突然来られました。  何も私は知らなくて、何かまた市が始めるのかなと、誰だろう、この市の職員の方はと思っておりましたら、「官民共同」と上に書かれまして、名刺も実際いただいたものがこちらにあるんですけれども、来られまして、今回えびのでこういったものをつくりますと、暮らしの便利帳というものをつくりますと、スポンサー料をぜひ協力いただきたくて参りましたと。スポンサー料幾らなのかなと、聞いてびっくり、名刺サイズなので、いただいたこの名刺サイズなんですけれども、これで六万円、その前にいろいろな方々が寄附をくださいと、スポンサーになっていただけませんですかと来られています。来られている方は、子どもさんがサッカーに入っています。今度サッカーの大会があるから、毎年寄附をいただいてますが、寄附をお願いできませんかと、すごく申しわけなさそうに五千円、一万円というその金額をいただくだけでも「本当に毎年済みません」と言われながら来られます。  実際、山元議員も今、京町温泉夏祭りの実行委員メンバーとして長年にわたって活動してらっしゃいますが、寄附金を集めるというのは、本当に大変な思いをしながら回られてると思います。えびの市内に企業の経営状況を考えますと、この名刺サイズのこれに六万円、いきなり来た見ず知らずの人に、市長が押されたこの公印のこの文書を持ってこられて「今だったら選び放題ですよ」と「自分の好きなページに広告が出せますよ、六万円ですよ」と言われて「はい」って言えなかったんですよね。  何で言えないかというと、私たちは、私たちはというか、私もそうですが、私の後ろにいらっしゃる方、皆さん市民の代表としてここにいる議員です。市民に先ほどお示しいただいたこの製作費も、消費税まで入れておよそ五百万円ぐらいかかる、そういう冊子をつくるための寄附を回られるときに、絶対聞かれますよね、「これ何ね」というとき、説明ができなかったんですよね。というのも、こういうのをしてるというのを知らないからですね。  全てのことを議会を通せとは言わないんですけれども、なぜこれを、議員には市民に説明する責任があると思っています。市民から大きな額のスポンサー料をいただくのであれば、まず市民の代表としているこの議員に一言声を投げかけていただけなかったかなと、こういったのを市で発行しようと思ってるが、いかがなものかなと、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  この今回の暮らしの便利帳につきましては、市内の皆さん方の企業の御協力がないと発行できないということで、各ホームページであったり、広報等でも告知をさせていただいたところではございますけれども、契約に至る前段であったり、その契約の内容であったり、議会への説明が足りなかったことに関しましては反省いたしているところでございます。 ○二番(遠目塚文美君)  私はこの市長印が押されているこの文書が、大変ですね、何と言いますか残念でならなかったんですね。というのも、私があえて言うことじゃないかもしれないんですけれども、やはりこれを持ってこられて、業者の方は「市長が言いやったれば協力をせんないかんじゃろね」と、しり下がりなのがわかりますか、市長。じゃじゃ、市長が言うたれば六万じゃろうが、八十万円じゃろうが、どげんかしんせ出さんないかんねということじゃなくて、出さんないかんじゃろね、出した後も、もやもやが皆さん残ってらっしゃるようで、こんな状況でこの暮らしの便利帳を出しても、批判を受けるばかりじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  最終的には、広告を掲載していただいて、そういった効果もあろうかと思いますが、やはり金額を出していただくスポンサーの方が十分納得をしていただいて、その広告の分だけではなくて、この事業全体に対してのやはり理解がないと、そういった気持ちを持たれるのかなと、この暮らしの便利帳の重要性であったり、公共性であったり、そういったところが十分皆さん方に伝わってなかったのかなということで、反省いたしているところであります。 ○二番(遠目塚文美君)  先ほど市長から「説明がなかったことは反省している」というお言葉がありましたので、ぜひですね、今回いい機会ですので、議員の皆さんこのことについて全く御存じでなかったというのが正直なところです。ですので、きょう、しっかりと出されたこの文書と、あとこの株式会社サイネックスが持って回ってらっしゃるこのチラシ、あとどういったものを中に載せるのか、本当に不親切だなと思うのが、こんな紙切れ一枚で中身に何が書いてあるのかとわからないんですよね。今さらながらと言っては失礼なんですけれども、実際こういったものですという冊子を持たれて、えびのもこういったものをつくるんですという示しならわかるんですけれども、ちょっと私、理解をしがたいところがあります。この文書とこの資料、一切必要なもの、資料の提出を求めますが、市長、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  自席にもございますので、すぐに提出をさせていただきたいと思います。 ○二番(遠目塚文美君)  議長、これは市民の方にとって本当に身銭を切るというのは、本当に大切なことではあると思うんですけれども、今回のこの広告費の高さは、やはり市民の企業の皆さんにとって大変痛手になってるというのが正直なところだと思いますので、私はこの官民共同事業を否定しているわけではありません。今回これをもう一度しっかり説明をしていただきたいと思いますので、資料配付への時間をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(本石長永君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前 十時二十一分                     開議 午前 十時三十五分 ○議長(本石長永君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○二番(遠目塚文美君)  休憩中、資料配付をいただいたようです。  私も、余りかっかかっかなると早口になるので、コーヒーを飲んで一息ついて、もう一回改めて考えたら、やっぱり納得がいかなかったんですよね。市長、もう一度お尋ねしますが、今回この官民共同事業というのは、今回のこれに限らず、今後も先ほども申しましたように、市と行政側と市民、やはり一体となって行政というものを支えていかなきゃいけない、この取り組み自体には、私を初め議員の皆さんもそれは否定はしておりません。それはもう絶対にこれからなくてはならないことだと思っていますが、今回唐突に湧き上がったこの高額な広告料、スポンサー料、名刺一枚サイズ、これで六万円、A四サイズでおよそ八十万円、この広告料について、まず市長の見解をお尋ねいたします。 ○市長(村岡隆明君)  雑誌等でありますれば、発行部数であったり、そのサイズの程度によって広告の料金が決まってくると思っております。今回の暮らしの便利帳につきましては、単発の発行ではありますけれども、年間を通じて見ることができるということと、電子版でも広告も同時に掲載される、さらに今後、新しくえびの市に転入された方にも配布していくということで、露出の時間としては多いのかなと、単発の週刊誌とか月刊誌よりは目に触れるところが多いのかなと思っております。  また、発行部数も一万部ということで、当初の計画では市内五百四十社ほどを回っていただきまして、最終的には、八十社程度の広告が集まればということで進めているところでありまして、ほかの行政情報の占める割合が多いもんですから、広告のスペースとしては一般の花火大会であったり、そういったものからすると、かなり高くなってるのかなと感じております。 ○二番(遠目塚文美君)  そうですね。もう私は一言「高い」としか言いようがない、このもどかしさといいますか、何といいますか、どういう理由であれ、これだけの広告料をもらうんであれば、どういった内容の冊子にするのか、どの寄附でもそうだと思うんですけれども、花火大会にせよ、サッカー大会にせよ、サッカー大会もこういう子どもたちが出ます。こういう大会です。詳細がわかって初めて寄附をします。夏まつりもそうです。こういうことを行います、ここでこういうことを行います、こうですという詳細がわかって寄附金をします。  今回のこれに限って言わせていただければ、ほかの自治体がつくってる内容と同様という説明じゃ、ちょっと納得がいかない。やはりえびの市民に「お金を出させる」という言い方をしたらいけないんですけれども、えびの市民から集めたお金をどう使うかという事細かな詳細まで、まず示した上で、内容まで示した上で、こういうことをえびの市に、えびの市民の方に一冊一冊、一世帯一世帯に配りたいと思っています。中身はこうですと。そこまで詳しくわかった状態で、これに六万円かけてもらえませんかと。これは電子書籍でも見られますと。高齢者の方、電子書籍は余り見られないですよね。若い人向けに考えられての今回の事業だと思うんですけれども、だとしたらなおのこと、どういうことをえびの市は載せます、どうですというそこの内容まで、事細かなものをもっと示した上で理解を得るべきじゃないかなと思いますが、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  今回は、株式会社サイネックスが中心になって動いていただきましても、広告料ということで各民間企業回っていただいておりますが、その広告料を払っていただく企業の皆さん方が、その宣伝媒体としての効果はもちろんですけれども、その冊子の中身、今、自席に資料配付いたしておりますが、そこではまだ十分伝わり切れてなかったのかなという点もございます。  基本的には、広告料金として徴収するわけでございますので、各企業の皆さん方が十分理解をしていただいて、それでは出そうと、広告の効果もあるということで判断していただくのが一番だと思っておりますので、中身について十分伝わってなかったということであれば、さらに今後、回るときには十分冊子の中身、どういったボリュームになるのかということも十分説明をするようにお願いをしたいと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  いろいろなはてながあり過ぎて、何から尋ねようというところで、ここまで三十分以上費やしてきたんですけれども、まずもって、市民の方から出てる声は広告料が高いという前に、やはりこの市長印が押してある、公印が押してあるこの文書を持ってこられたということが、やっぱりどこかネックになっているようです。「これは官民共同事業なので、市長の公印が押してあるのは当たり前だ」と言われたらそこまでになってしまうんですけれども、実際にこの公印が押された文書というのは、コピーであれ何であれ、大変効力の大きいものだと思っています。特に事業所によっては、やはりこういった公印が押された文書を持ってこられたら、言い方は悪いかもしれませんが、断るに断れないというところもあったんじゃないかなと思いますが、いかがでしょう。 ○市長(村岡隆明君)  官民一体の事業ですので、行政としてもしっかり責任を持ってやってる事業だということで、この書類は必要だと思っておりますが、そういった公共機関であったり、利害関係がえびの市とあるところは、そういった思いを持たれたかもしれませんけれども、一番の原因は、やはりどういった公共性のある冊子なのかということが、やはり十分伝わってなかったということが、一番の原因ではないかなと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  市長、今ですね、オレオレ詐欺、還付金詐欺、いろいろな詐欺が横行してます。その中で市の職員、いろいろな行政の名を使って詐欺をしている集団がいるというニュースは、もう皆さん毎日のように聞いていると思います。  そういった中で、いきなり何も知らずに、こういった市章が入った名刺と市の公印が押されたこのコピーを持ってこられて、しかもまだ、この回ってらしゃるときには、実際うち、実家に回ってこられたときには、まだニュースにも上がってないとき、まだ何も知らないときでした。正直この会社を悪く言うわけではありません。これ新たな、もしかしてと、すごく不安を感じました。  市長、やはりこれだけ高額なスポンサー料をいただくんであれば、なぜこの事業について、こういった取り組みをしますという周知をした後に回るべきなのではないかなと、どれだけの高齢者の方がいろいろな詐欺にあってるかということを考えると、ちょっと軽率といいますか、余りにも最初の段階が甘かったんじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  この株式会社サイネックスとは、四月十一日に調印式を結ばせていただきました。そして四月十八日に、市のホームページでこういった共同事業を取り組みますということを掲載して、四月十九日には、そのことが宮崎日日新聞にも掲載されているところであります。  そして広告依頼は、五月一日に市のホームページで行いまして、五月十三日にはえびの市の商工会へ趣旨の説明、問い合わせ等の対応等の依頼等をさせていただいたところであります。そして広報えびのの五月号では、五月二十日号で広報をさせていただいておりますけれども、実際に広報聴取活動をしたときに、そのことが十分業者の皆さん方に伝わっていなかったということで、しかもそのときの説明も足りなかったということで、やはり十分、そういった事業の中身が伝わっていなかったのかなと、行政としてはある程度情報提供したつもりではありましたけれども、十分伝わっていないところがあったのかなということは反省しているところであります。 ○二番(遠目塚文美君)  正確にですけれども、今回この官民共同事業、市とえびの市と企業ですよね、えびの市の企業、その共同事業という意味なのか、市と民、この株式会社サイネックスとの共同事業なのか、いかがでしょう。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には、この暮らしの便利帳をつくる作業をしていただく株式会社サイネックスが、民間として公共性のある暮らしの便利帳をつくると、そういった市とこの民間企業との共同事業、そこに地元の企業の皆さん方の御協力をいただいて成立すると、協定としては株式会社サイネックスと結んでおりますので、そういったことだと考えております。 ○二番(遠目塚文美君)  私も勉強不足で申しわけないんですけれども、ではこの株式会社サイネックスのこの事業に関して、市が全面的なバックアップをしてるという意味合いでとってよろしいんでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  行政情報でありましたり、そういった面につきましては、当然行政が協力して情報を出さなければいけませんので、そういった部分に関しては、全面的に株式会社サイネックスと情報をやりとりしながら掲載の方法であったり、掲載の中身であったりは進めているところであります。 ○二番(遠目塚文美君)  では、このスポンサー料集めというのは、全て株式会社サイネックスのほうにお任せといいますか、事業については全て株式会社サイネックスにお任せをしてるということでよろしいでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には、株式会社サイネックスが責任を持って財源は確保していただくことになっております。ただ、どういった企業が市内にあってという情報をお持ちでないところもありますので、うちから情報提供したり、商工会のほうにお願いをしたりということで進めているところであります。 ○二番(遠目塚文美君)  私の実家には、確かにこの株式会社サイネックスの担当の方が何度来られましたかね。一日の中に朝、昼、夕、一日に三度来られたことがあります。それだけ力を入れてスポンサー料を集めるのに頑張っていらっしゃるんだろうと思いましたけれども、私の家には株式会社サイネックスの担当の方でした。実は、やっぱりこのスポンサー集め、大変苦労してらっしゃるのかなと思うんですけれども、これ行政が携わって、例えば行政のほうからスポンサー集めに行ったりといったことはないんでしょうか。いかがでしょう。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども申し上げましたけれども、基本的には株式会社サイネックスのほうで集めていただくようになっておりますが、そういった情報提供だったりとか、間には職員が入っている場合もあるのではないかと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  間というのはとても曖昧な言葉だと思うんですけれども、実際に、では市の職員の方が、こういったものを出すので協力してくださいということで回られてるということはないでしょうか。 ○企画課長(園田 毅君)  官民共同事業によります暮らしの便利帳の発行でございますので、協力するということで、A四版程度の広告等を紹介いただくような誘致企業でございますとか、大きい企業につきましては、今回こういう事業をすることになりまして、この業者の方が相談に見えますのでということで紹介はいたしております。しかし、それ以上のスポンサー料等については私たちのタッチできる分野ではございません。 ○二番(遠目塚文美君)  では、皆さんの中ではこの広告料というのは、一律認識はあってのお願いということで理解してよろしいでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  広告料については承知しているところでございます。 ○二番(遠目塚文美君)  実際、今どれぐらい集まってるかどうかわかりますか。もし、わかればお示しいただきたいですが、わからなければ結構です。 ○企画課長(園田 毅君)  具体的に何社の方にお引き受けいただいたということまでは、把握はいたしておりません。 ○二番(遠目塚文美君)  話が尽きないといったらいけないんでしょうが、私はこれは大変重要な事業だと思っています。今後これからのえびの市にとって、この事業をしなくてもいいとは思っておりません。やってもいいんじゃないかなとは思います。ただ、さっきも言いましたように順番が違います。まず、市民に説明をすべき責務があるこの議員に、何かしらの一言、こういった事業を市は持出しはしないが、民間企業にこういった負担をいただくと、こういった事業をどう思うかという提案があってもよかったんじゃないかなと、まずそこが一点ですね。  あとですね、やはりこの市長の公印と市のこの市章、「みなほちゃん」もですが、やはりこの重責といいますか、この重みをもう一度再確認していただきたい。あと、今の社会を見たときに、本当にいろいろな詐欺が横行している中で、何も情報が入ってない中に高額なスポンサー料をもらいにくる、「疑いの目でかかって何が悪いんですか」と言いたくなる今の現状を踏まえれば、やはり説明責任が足りなかったのかなと私は一様に思いますし、また、何といっても、本当にこの高額なこのスポンサー料に見合ったものができるのかどうかというのが、とても皆さんにはいいのかなと、こういったものがあれば確かに助かるとは思います。大変いいものなんだろうなと。  ただ、内容がわからないものを「いいものだ」と言っても仕方がないので、私は、昨夜串間市のを見たんですけれども、串間市のを見た中で、いろいろな情報がありました。特産品であったり、行政の情報であったり、温泉の情報であったり、何であったり、もう言うと切りがないんですけれども、その中で、やはり私が思ったのが、コミュニティバス、えびの市でも今試行運行をしてますけれども、串間市はそういったコミュニティバスの運行のルートとか、そういったのも載せてありました。あと特産品という形であれは認定だったかどうだったか、字が小さくて見えなかったんですけれども、そういったものも載っていました。  そういったものを考えれば、市長、今えびの市は、来年の十月に向けてこのコミュニティバスをどうするかという議連が再三にわたってされてる中で、周知をしたいんであればこういった媒体を使って周知をさせる、そのためにこの資金が必要だというものであれば、大いに活用していただきたいと思いますけれども、ことし発行したら、この発行したものはつい新しい、本当にえびの市に周知してほしい、そういったものを知らせるすべにはならないかと思います。コミュニティバスもそうですし、蔵園議員が特産品認定商品、そういったものをえびの市の認定という形で、いろいろな品物を認定する気はありませんかという質問もありましたけれども、そういった意味では、認定商品というものをつくって、その中に特産品じゃなくて認定品という形でPRをする。それだったら私は百歩譲って、この五百何万かけてつくるこの暮らしの便利帳を使って、市民の皆さんが有意義に使われるのかなと思いますけれども、これ、今度の九月には発行をする予定ですよね。その発行する予定を伸ばすというお考えはありませんでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  現時点では九月発行ということで、現時点での情報を伝えると。当然、後年度まだ現在決まってないような情報もたくさんありますけれども、また後年度になれば、さらに後年度、まだ未定のいろいろな情報が出てくるのではないかなと、基本的には、子育てに対するえびの市の今持ってる事業であったり、そういったことの告知というのがメーンになってきますので、現在皆さん方にお示ししたい情報というのを、なるたけ最新の情報を載せるということで、後年度に送るにしても、さらにそのときに事業がまだ決まってない後年度の情報も出てくるということも予測されますので、現時点では、今の情報を皆さん方に伝えたいということで考えているところであります。 ○二番(遠目塚文美君)  私は、思い切って一度見直してみるのがいいんじゃないかなと、それが今スポンサー料として支払った市民の方たちへの理解を深める時間にもなりますし、スポンサー料をやっぱりしぶられた、何でこれに出さんといかんだろかいと思われてる方を説得する時間にもなるんじゃないかなと思ってるんですけれども、そのまま突き進む気持ちは変わりはないでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には、官民共同ということで、えびの市としても必要な冊子だということでこの取り組みを行っておりますが、広告料金ということで、ある程度納得をしていただいて契約をしていただいてると思います。今お話があったように、十分本当に効果があるのかというような疑問の声は、遠目塚議員以外の方にもひょっとしたらあるのかもしれませんけれども、行政の印鑑が押してあったりとか、そういったことで少し強制的なイメージを持たれている業者の方もあるかもしれませんが、あくまでも広告料として見合うかどうかの判断をしていただきたいと思っております。現時点では、九月の発行に向けて情報収集いたしておりますけれども、今回いろいろ御提案もいただきましたので、発行の時期とか、その点について変更できるのか、もう一回協議をさせていただきたいと思います。 ○二番(遠目塚文美君)  まだ、時間が足りなかった質問ばかりで、今回のこの件については、ちょっとまだ、私全く納得できてないので、また話をさせていただきたいと思いますし、今回一般質問を本当に聞きたいこと山のようにありまして、たくさん出していたんですけれども、今回のこの官民共同発行事業については本当に納得がいかなかったので、ほかの質問ができなかったことが大変悔いです。  最後に一つだけ、時間オーバーしますが、議長、よろしいでしょうか。聞かせてください。  これはですね、子どもにとって大事なことなんです。教育長、修学旅行についてなんですけれども、これが私どうしても聞きたくて、今ニュースでも話題になっています韓国のフェリー事故を受けて、やはり修学旅行でフェリーを使う子どもさんたち、えびの市内の学校もたくさんあるかと思うんですけれども、そういった……。 ○議長(本石長永君)  遠目塚議員、手短に。 ○二番(遠目塚文美君)  使う学校も生徒なんかが、やっぱり保護者の方が不安を感じていらっしゃるということなんですけれども、そのことについての何かしらの対応ということは考えていらっしゃらないでしょうか。 ○教育長(萩原和範君)  本年度、えびの市内の小学校三校、中学校全て四校ともフェリーを使った修学旅行になっておるところでございます。議員が心配されておられます子どもや保護者の中には、やはりフェリー利用に心配をしているといったこと等も聞いております。  それをもちまして、市教委としましては、学校と業者で綿密な打ち合わせをさせております。そして、業者からフェリー会社へ再度安全確認を徹底しております。それによりますと、もう韓国のフェリーの事故を受けまして、それぞれのフェリー会社、本当に徹底した安全というのをしておるということで聞いておるところでございます。乗船の際には、避難経路やらあるいは救命道具、その徹底を確実に行うということ等も含めまして、安全対策を徹底させております。修学旅行は子どもにとって楽しい思い出になるように、精いっぱい市教委としても頑張らさせていただきたいと思っております。 ○二番(遠目塚文美君)  安心いたしました。ぜひ子どもたちの楽しい思い出を多くつくってもらいたいので、ぜひこれからも努めていただきたいと思います。  以上で私の一般質問を終わります。 ○議長(本石長永君)  次に、四番小東和文議員の発言を許します。小東和文議員。 ○四番(小東和文君)  先ほど暮らしの便利帳に関しての問題の発生がありましたが、今後考えていかなければならない問題だと思います。業者の方が名刺にえびの市章のマークを入れていること自体が、おかしな問題だと思っております。今後の課題になると思います。  さて、私も新人議員で二回目の一般質問であります。執行部の方も新しく課長になられた方、きょうで最終日ですけれども、どんな質問を浴びせられるのであろうと緊張されている方もいると思います。物事をなすには必ず始めがあります。私たちの思いは皆一緒で、えびの市をよくしたいであります。みんなで知恵を出し、どうしたら目的を達成できるのか、しっかり学び、協議し、一刻も早く行動につなぎ、実行することが肝要であると思います。  それでは、一般質問に入らせていただきます。  全国的に進行している少子高齢化や人口減少の問題は、えびの市においても避けて通れるものではありません。このまちが生き抜いていくためには、将来を見据えた持続可能なまちづくりを行う必要があると考えます。そのためには、基幹産業である第一次産業を中心として、産業基盤の確立や公共事業の集約化などによる生活利便性の向上、持続性のある地域社会の実現が必要不可欠であると思います。そのために、第五次総合計画に基づく各政策の推進や、まちづくりの基礎となる行財政基盤確立への取り組みを継続し、魅力あるまちづくりを進めていく必要があると思います。  それでは、農業振興についてお尋ねします。  日本の農業は生産者の高齢化が進み、後継者の確保が課題になっています。担い手農家の多くは経営意識が高く、もうかる農業を目指して生産規模を拡大し、コスト削減に取り組んでいる実情があります。農家の所得をふやすためには、生産だけでなく加工や販売も一貫して手がける六次産業化も考え、企業と協力し、企業の持つ販売方法や技術を活用していくことも、今後生き残っていくための方策の一つと考えられると思います。  一方、耕作放棄地の活用と新規就農者対策については、どの自治体も同じで、えびの市においても前にも申しましたが、農業者の高齢化が進み、後継者不足も相まって耕作放棄地が年々増加しています。その対策は急務となっていると思いますが、市の考え、対応はどうなっているのかお聞かせください。この件に関しましては三月定例会でも出ましたが、関連がございますのでよろしくお願いいたします。答弁をよろしくお願いいたします。市長にお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  農業の担い手が少なくなってくる中で、効率的な農業が求められているわけでございますけれども、やはりこの耕作放棄地が出ている現状もございまして、農業委員会と力を合わせながら、耕作放棄地が少なくなるように対応していきたいと考えております。 ○四番(小東和文君)  えびの市の耕地面積は三八七〇ヘクタールとありますが、耕作放棄地面積を教えてください。わかってる方でよろしいです。 ○農業委員会会長(田中義正君)  お尋ねになりましたこの件につきましては、事務局長のほうで答弁をさせます。 ○農業委員会事務局長(白坂勝弘君)  二〇一〇年の農林業センサスでの耕作放棄地の面積が一九三・五ヘクタールで、このうち農業委員が調査した面積は六十三ヘクタールとなっております。以上です。 ○四番(小東和文君)  二つの耕地面積が出ましたが、インターネットで市町村の姿、グラフと統計で見る農村水産業データによりますと、平成二十四年度面積調査では、総土地面積二万八三〇一ヘクタール、林野地面積一万九七八三ヘクタール、耕地面積が三八七〇ヘクタール、田耕地面積二五七〇ヘクタール、畑耕地面積一二九〇ヘクタール、耕作放棄地面積一九四ヘクタールとなっています。約五%であります。  二〇一三年のえびのミニガイドによると、経営耕地総面積二九九八ヘクタールとなっていますが、マイナス八七二ヘクタールとなります。耕地面積と経営耕地総面積の違いを説明していただけないでしょうか。 ○農業委員会会長(田中義正君)  ただいまお尋ねにありました件につきましても、事務局のほうで答弁させます。 ○農業委員会事務局長(白坂勝弘君)  耕地面積は農林水産省が統計法に基づく基幹統計調査として実施した結果に基づくもので、農作物の栽培を目的とする土地の面積です。経営耕地総面積は農林業センサスで生産、または作業にかかる面積総数が一定規模以上の農林業生産活動を行うものを対象とした結果に基づく面積となっております。 ○四番(小東和文君)  三月定例会で、井上議員の質問に「耕作放棄地の面積は、平成二十六年一月現在で水田二三・九ヘクタール、畑三九・二ヘクタール、あわせて六三・一ヘクタール」と農業委員会事務局長が答弁されています。今も答弁がございましたけれども、ネットでの農村水産業データでは、耕作放棄地面積一九四ヘクタール、市の答弁では、六三・一ヘクタール、約三分の一になっています。これはどうもわかりにくいんですが、なぜなのでしょうか、説明をもう一回よろしくお願いいたします。 ○農業委員会会長(田中義正君)  ただいまの件につきましても、事務局長のほうで答弁をさせます。 ○農業委員会事務局長(白坂勝弘君)  ただいま面積が違って差があるということでございますけれども、先ほど申しましたように、一九三・五ヘクタールというのは農林業センサスの面積でございます。そのうち農業委員会で調査いたしました面積が、六三ヘクタールということでございます。その差につきましては、山林化している農地等もありまして、農業委員会としてはまだ調査を行っていないところでございます。 ○四番(小東和文君)  今答弁をいただきましたけれども、誰が見てもわかるようなデータのとり方、見方で掲載してほしいと思います。三倍も違うとなると、どれを信用したらいいのか全くわかりません。一般市民がわかるようなデータでやってほしいものです。  今、政府・与党は着々と農業改革を進めています。これでは対策のとりようがないのではと思うのですが、数字は変えられませんので、特に注意をしていただきたいと思います。この件に関しまして市長はどう考えられますか。お伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  農業委員会のほうから聞いてる中身によりますと、今農林業センサスであったり、データ上は一九三・五ヘクタールが耕作放棄地になっているということでありますが、この中の、先ほど答弁されましたが、六三ヘクタールが農業委員会としては具体的に耕作放棄地の改良ができるだろうと、再生が可能だと、とりあえず再生可能な土地として目標として持ってらっしゃる土地が六三ヘクタール、この差は荒廃がかなり進んでおったり、そこに行く道路がなかったり、すぐに再生ができない土地ではないかと考えております。 ○四番(小東和文君)  市長の今年度の施政方針、住みよい生活環境の確保の中に定住対策では、新たに住宅を新築、購入した人に最高で一百万円を補助すると、また農業の振興については、新規就農者への支援事業の拡充を行うということで、青年就農給付金、年間一百五十万円、掛ける六名、イコール九百万円、四十五歳未満の新規就農者に対し、農業を始めてから経営が安定するまでの最長五年間給付する。また、新規就農者定住促進事業補助金、月額一十五万円掛ける二名、掛ける十二カ月イコール三百六十万円とあります。青年就農給付金につきましては、きのう、竹中議員より本市の単独事業でできないか等の質問がございましたが、青年就農給付金と新規就農者定住促進事業の違いを具体的に説明をお願いいたします。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  国の青年就農給付金と市独自の新規就農者定住促進事業の違いにつきましてお答え申し上げます。  国の給付対象者の要件といたしまして、年齢要件など五つの要件がございます。そのうち年齢要件につきましては、国が四十五歳までであるのに対しまして、市の要件につきましては、五十五歳までと幾分緩和いたしております。  また、国が農地の所有権の取得を要件としていることに対しまして、市は農地の所有権の取得は要件にはしていないなどの給付対象者の要件の違いがございます。  また、給付の額におきましては、今議員が申されたとおり、国の制度につきましては、年間一百五十万円を五年間給付されるということで、満額で七百五十万円の給付になってますが、市の制度につきましては、給付期間が三年間ということで初年度月一十五万円、年間一百八十万円、二年目は月一十万円の年間一百二十万円、三年目が月五万円の年間六十万円ということで給付することになっております。 ○四番(小東和文君)  就農者に経営方法や肥料、農薬散布など作付から収穫まで作業に必要な知識や技術をアドバイスする農政アドバイザーをえびの市は設置されておられますか。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  制度としてのアドバイザーという制度はございませんが、これまでも、農大であったり、いろいろなところから研修に来たいという方につきましては、市内の先進的な農家のほうを紹介いたしまして、そちらのほうで研修を受けたりしている、そういう過去の実績等がございますけれども、正式にアドバイザーという制度自体は今とっていないところでございます。 ○四番(小東和文君)  続きまして、農地中間管理機構事業に関連してお尋ねしてまいります。  農業は高齢化の進行とともに、後継者不足で将来を心配している人がほとんどです。国は未来の日本農業が繁栄するように、昨年十二月五日に農地中間管理機構をようやく発足させました。これにより活用しやすい農地とするために、農地の集積化が必要と思いますが、どのような考えを持っていらっしゃいますか、お聞かせください。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  市といたしましても、農地の集積化を図るために現在人・農地プランの作成を推進しているところでございます。人・農地プランをより推進していくために、信頼できる農地の中間的受け皿があったほうがいいということで、人と農地の問題の解決を進めやすくなるとの意見を踏まえ、農地中間管理機構が整備されたわけでございますので、人・農地プランの推進とあわせて、農地中間管理機構についても活用し、農地の集積を図っていきたいと考えているところでございます。 ○四番(小東和文君)  国は国際情勢を見きわめながら、外国からの農地買収、企業における農地所有権などの問題を視野に入れながらの政策と思うのですが、当面のえびの市の農家から見た現状、いわゆる今のえびの市の農業の未来、過疎地の中で考えることは、時代の流れとともに変わっていく現実であります。  私が思うには、農地中間管理機構という国の政策を市民の方に早目に周知していただくために、質問する意図が含まれています。五年後の減反の廃止、TPP問題、農業者の高齢化などを考えたとき、小規模農家では生活できない状況になります。そうなると、今後後継者不足で当然農業生産法人または株式会社、企業等による農業参入が必要不可欠になると思いますが、近い将来どのようになると考えられますか、伺います。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  人・農地プランの作成段階において、地域における今後の中心となる経営体については、各地域で検討していただくことになりますけれども、各地域の状況によっては、その地域内に経営規模拡大を希望される担い手の方がおられれば、その方に農地を集積していくことになると思いますけれども、今後、地域の中心となる経営体がおられない地域におきましては、その地域での集落営農の組織の立ち上げを推進し、集落営農組織の立ち上げが困難な場合などは、周辺の農業生産法人であったり、大規模農家などに集積していきながら、地域の農地は地域で守って、そういった人・農地プランの作成を今各地域で行うよう、今後も含めて、今説明会等も行いながら、地域に周知を図っているところでございます。 ○四番(小東和文君)  そのようなときというか、時期が来たときに、農地の借り主と貸し主の問題、売買や貸借の問題が出てくると思うのですが、そのときに農地の貸借、売買契約等をスムーズに行うために、市としての対応というか、国とか県とか市とかですね、どのようにかかわってくるのか、お伺いいたします。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  農地中間管理事業につきましては、県に設置された農地中間管理機構から、相談窓口の設置、農地の借り主の選定、貸し主の掘り起こし、借り主、貸し主のマッチング、農地対策に伴う期間でありますとか、賃料等の諸条件の調整などを市のほうと農業委員会、それからJAと関係する機関が、さまざまな業務として委託される予定になっているところでございます。
    ○四番(小東和文君)  農地中間管理機構が借り受けて貸し付けとなると思うんですが、農地中間管理機構とはどのような組織体制なのか、伺います。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  農地中間管理機構でございますが、国の制度によって各県に一つ機構が設置されます。宮崎県におきましては、宮崎県農業振興公社がこの機構の役割を担うということになりまして、各地域から出し主の方が土地を出された場合は、機構が借りることができる農地であるかどうかを判断して借りるということであれば、一旦中間管理権という形で土地を借り受け、それを借り主の方に貸していくということになります。市におきましては、業務委託後は本事業推進するために農地中間管理事業地域推進チームを立ち上げて、この事業を進めるということでこの推進チームには農業委員会やJA、それから市が入って、これを推進していくという形になっております。 ○四番(小東和文君)  農地中間管理機構は、今役員チームで、農業委員会とかJAとか申されましたけれども、どのような役員体制を考えていらっしゃいますか。また、その場合、どのような立場の人を役員に選任するんですか、お伺いします。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  農地中間管理機構につきましては、振興公社のほうが担っておりますので、その中で役員体制等はできると思いますが、市といたしましては、この地域推進チームといたしまして、農地、農政に関係する団体が連携して事業を推進していくということで、市や農業委員会、JAなどの関係機関の担当者であったり、そういった方でこのチームはつくっていくことになろうかと思っております。 ○四番(小東和文君)  農地中間管理機構の役員になるということは、その地域に詳しく、地域全体を知り、農地利用配分計画を作成したりしなければなりませんので、先ほど答弁がありましたように、耕作経験のある例えば農業生産法人の経営者とかの人材が必要であると思います。  今、えびの市では、農業委員会委員選挙立候補予定者の議会推薦希望者を募っている最中であります。六月十日、先日が願書締め切りでしたが、農地中間管理機構事業が始まった場合には、農業委員会は、市内の農地に関する業務など、いろいろな情報を持っていらっしゃると思います。農地中間管理機構事業への介入といいましょうか、特に農地利用配分計画をつくる場合には、必要不可欠だと思うのですが、そのときの農業委員会の立場、役割というか、どのようになるのか伺います。 ○農業委員会会長(田中義正君)  本年度から始まります農地中間管理機構での農業委員会の立場、役割はどうなるかということでありますが、業務委託をされることになっております。農業委員会の役割としては、農地情報の収集、整理、耕作放棄地の状況把握に対応する必要があると思います。 ○四番(小東和文君)  続きまして、企業誘致対策監についてお尋ねしてまいります。 ○議長(本石長永君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前十一時二十六分                     開議 午前十一時三十五分 ○議長(本石長永君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○四番(小東和文君)  企業誘致対策監についてお尋ねいたします。  企業誘致対策監につきましては、今年度から優秀な人材が、県からの人事交流派遣職員として岩下一彦企業誘致対策監が就任されました。下を見て笑っていらっしゃいますけれども、以前は南九州コカ・コーラボトリング株式会社、現コカ・コーラウエストの工場誘致にも携わっていたとのことで、大きな期待をしているところでもあります。  また、私と同じ南岡松生まれでもございまして、非常に頼もしく思っているところでございます。ぜひふるさとえびの市のために頑張って形を残し、えびの市に帰ってきてよかったと思えるように、存分に働いていただきたいと思います。ちなみに「企業誘致対策監は複数年」と市長が言っておられましたので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  それでは、岩下企業誘致対策監にお伺いします。  企業誘致対策監としてもう二カ月といいますか、まだ二カ月ですが、工業団地の造成はえびの市にとって初めてのことで、失礼な言い方ですが、あるまちの工業団地の二の舞にならないように、総力を決して知恵を絞り取りかからなければ大変なことになってしまいます。  進捗状況につきましては、先日の蔵園議員からの質問でありましたが、今月の二十日に報告書が出るとのことと、関東方面から現在四社から情報が来ているとのことでしたので、オーケーです。これからの企業誘致対策監としての意気込み、思いとビジョンをよろしいでしょうか。お願いいたします。 ○企業誘致対策監(岩下一彦君)  私に課せられた職務と申しますのは一社でも多くの企業をえびの市に誘致することであると考えております。またその実現のためには、企業に対する情報収集やえびの市の立地環境をアピールすることが、まず重要だと考えております。まずは、積極的に企業訪問を進めたいと思っております。  また、誘致した企業、また地場の企業も訪問いたしまして、情報交換やアフターフォローにも力を入れることで、えびの市での企業活動をバックアップしまして、既存企業の工場等の新設、または増設といった形での誘致活動にもつなげたいと思います。現段階の訪問実績としましては、市内の企業二十三社回りまして、あと県外企業六社を訪問しております。あとこのほかにも関西えびの会に出席したり、あと関係会議に出席するなどしまして、人脈づくりや情報収集に努めているところでございます。  私は宮崎、鹿児島、熊本の接合点となるこの当市の地の利を生かすことのできる業種というのは、せんだっても答えましたけれども、物流業と考えております。そこで、まずは物流業を中心に企業誘致活動を展開したいと思います。その結果、物流企業が集まり物流拠点となれば、今度はえびの市の農産物をその物流網に乗せて運ぶ機会もふえ、さらにはその農産物をより遠くに運ぼうとするには、食品加工しなければいけないということが考えられます。それが食品加工工場の誘致に結べば、えびの市の基幹産業である農業も活気づくものと考えております。私を育んでいただいたえびの市に少しでも恩返しができるように、一生懸命頑張ってまいりたいと思います。以上です。 ○四番(小東和文君)  ありがとうございました。申し分ない、さすがに優秀な人材と思っております。大いに期待しておりますので、よろしくお願いいたします。  僭越ながら一言差し上げます。備えあれば危機はなくせる。問題が起こってから右往左往するようではあってはならず、ふだんの仕事をする中で問題発生時に備えておくことが大切であるということです。備えあれば危機はなくせるであります。  それでは、市長にお尋ねします。  昨年の十二月定例会でも質問がありましたが、市内の既存企業は大切にしなければならないし、企業との意見交換会は絶対に必要であります。三月定例会で市長が雇用の問題で企業側のほうから逆に従業員募集のチラシを配っても人が集まらない。ハローワークに出しても人材が集まらないので行政の力をかりられないだろうかとの意見も出ましたとのことでしたが、先日も質問がありましたが、その後、市としてどのように対処されましたか、行動されましたか、再度確認のために伺います。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも、既存企業のほうで人材の確保が難しいという答弁もいたしましたし、企業誘致対策監のほうで、市内の企業を回った中でもそういった御意見も引き続きいただいております。  私といたしましては、対策監のほうにも指示をいたしまして、これまでも答弁がありましたが、県のそういった機関への登録の提案であったり、ハローワークの情報を市役所で紙ベースで公開したりもいたしておりますし、現在は、対策監のほうには市内の企業がどういった仕事をしてるのか、えびの市民を初めえびの会の皆さん方にも伝えられるような、求人情報まではいけるかどうかわかりませんけれども、企業の情報をえびの市民、そしてえびの市に帰ってこようかと思ってらっしゃるような各えびの会を通じて、配布するような資料づくりを今指示をいたしているところであります。 ○四番(小東和文君)  十二月定例会で蔵園議員から質問があってから六カ月、半年たっていますが、当然市長、担当課の方は市内企業訪問し、御存じと思いますが、現時点での市内企業における従業員募集の人数は把握していますか、伺います。 ○企業誘致対策監(岩下一彦君)  現在の従業員募集の人数でございますけれども、最新のハローワーク、求人情報によりますと、正社員を五社が、あとパート、臨時職員を九社が求人募集しておりますので、あわせて、少なくとも十四名以上の求人募集が現在あってるということになると思います。 ○四番(小東和文君)  常に危機感を持ち、すぐに対応することが信頼関係につながると思いますので、言わずともすぐ動いていただいているようでございます。これから工業団地用地の選定、買収が始まると思いますが、それが済んだら造成工事、そして環境整備、労働力の確保、インフラの整備が必要になってきます。造成工事と企業誘致と同時進行で進めていかなければなりませんので、多方面にわたって調査が必要になってまいります。これに関していかがお考えでしょうか、伺います。 ○市長(村岡隆明君)  現在も企業誘致の取り組みはいたしておりまして、民間の有給地を含めてセールスをしているわけでございますが、今回進めております工業団地が、最終的に議会のほうでお認めいただく形になりますれば、造成を待つまでもなく、場所の設定とか決まったPRできるようになった時点で、同時に自分たちの土地を持てるわけでございますので、そういったセールスポイントを生かしたセールスをやっていきたいと考えております。 ○四番(小東和文君)  ことしの四月にゴム製品製造の新光ゴム工業が名古屋から大河内地区に進出され、既に稼働されていると思いますが、会社の概要と規模、従業員の人数等がわかったら教えていただきたいと思います。 ○企業誘致対策監(岩下一彦君)  誘致しました新光ゴム株式会社、現在では新光ゴム九州株式会社としてえびの市が本社となっております。従業員は現在二十五名、自動車の振動抑制のためのゴムや精密ゴム等の各種工業用ゴムを製造しております。現在は、親会社となる新光ゴム工業で受注した製品を製造しておりますけれども、将来は九州内で受注し、九州の顧客へ直接納入することを目指していると伺っております。以上です。 ○四番(小東和文君)  従業員数は二十五名ということでございます。県の立地企業に認定されたとありますが、その立地企業に認定される条件は何でしょうか、そして企業にとってどのようなメリットがあるのでしょうか、お尋ねします。 ○企業誘致対策監(岩下一彦君)  当社は県の立地企業に認定されておりまして、その認定基準と申しますのは、製造業の場合、立地企業から認定されてから五年以内に操業を開始し、かつ県内在住一年を経過した新規常用雇用者を五名以上雇うということが見込まれる場合に、認定されるものでございます。認定に伴うメリットといたしましては、記者発表による宣伝効果、立地後のフォローアップ、及び企業立地促進補助金の交付要件を満たした場合の補助金交付となっております。以上でございます。 ○四番(小東和文君)  平成十九年六月に企業立地促進法がスタートしましたが、えびの市は基本計画、いわゆる企業立地マニフェストは作成しておられますか、伺います。 ○市長(村岡隆明君)  企業立地促進法第五条に規定されている基本計画のことを企業立地マニフェストと言っておりますけれども、宮崎県内では諸塚村、椎葉村を除き、当市を含めた県内二十四市町村は、県と共同で基本計画を作成いたしておりまして、平成二十五年四月一日に国の同意を得ているところでございます。 ○四番(小東和文君)  そしたら、後ほど資料をいただきたいと思います。  続きまして、アバンダントしらとり郷土の森について伺ってまいります。  えびの市にはすばらしい原生林が残っていると聞いていましたので、先月、友人五人でアバンダントしらとり郷土の森を散策してきました。所要時間三時間と聞いていたのですが、それなりに歩いて弁当を食べて約五時間かかりました。歩くたびに驚きと感動を覚え、ぜひこのえびの市にある原生林を見てほしいとの思いから、帰ってからパンフレットとインターネットで調べてみますと、この一帯は大自然の原生林で、標高六〇〇メートルから一〇〇〇メートルの間に推定樹齢二百十九年以上の巨木で幹周り二八〇センチ以上が、何と六百二十本あると期待されています。大きいものは幹周り七メートル四〇センチありました。この原生林は八五・一四ヘクタールにツガ、アカガシ、モミ、スタジ、イスノキ、タブの木などの垂直分布が見られ、大木、古木の極めて貴重な群生地であるとともに、希少野生動物が生息している貴重な区域であることから、えびの市が九州森林管理局と平成四十三年三月三十一日まで、あと十七年間ありますけれども、保存協定を締結しているとのことでありました。  そこで、散策いたしまして感じたことなんですが、保存協定締結の協定書は読んでいないのですが、農林水産省、林野庁から借りているこの自然豊かなアバンダントしらとり郷土の森を以前は整備されていたようですが、整備が中途半端であり、階段が水に流されたり、木が折れて道をふさいだりしているところもあります。極端に言いますと、借りたままで整備が行き届いていないというのが現状でありました。事故が起きた場合の責任も考慮すべきであろうと思います。あれから後に、先月二十五日にアバンダントしらとり郷土の森ウオークラリーが開催されたようですので、少しは整備されたと思いますが、今後どのようにされる計画か、お伺いいたします。 ○農林整備課長(森 隆秀君)  えびの市白鳥郷土の森、アバンダントしらとりのさとですが、平成二十四年と平成二十五年にかけまして利用者の安全を図るために、表示テープの設置、歩道敷の危険箇所の角材を利用したはしご等を設置しております。平成二十五年九月、平成二十六年一月につきましては市の職員で歩道の整備の実施をしております。  それと、平成二十四年九月と平成二十五年六月については、上江小中の生徒さんや環境保全団体の方々で、森林ボランティア活動の一環として急傾斜歩道にマルト階段の設置、倒木処理、看板の清掃を行っていただいております。看板の設置も、また今計画しておるところですけれども、その看板の設置のときとあわせて、市のほうでも整備をしていきたいと思います。  また、本年度も森林ボランティアの団体、上江中森林づくり応援隊、森林づくりサポーターの方々と連携して、整備をしていく計画になっております。以上です。 ○四番(小東和文君)  これは担当課はどこになるんですかね。ウオークラリーでは企画課、郷土の森管理者ということで農林整備課、私はしらとりとえびの高原、観光商工課かなと思ってたんです。担当はどこになるんですか。 ○農林整備課長(森 隆秀君)  担当としましては、九州森林管理局と契約しているところについては農林整備課となっております。整備については農林整備課のほうで担当ということで、以上です。 ○四番(小東和文君)  現状況では、せっかく借りたこの貴重なものが無駄になっていると思いますが、また大木も根を踏まれたら枯れるおそれがありますので、小さな橋をつくるとか、もっと道案内看板をふやすとかの広報も必要ではないかと思います。市のほうで整備ができないのであれば、民間に委託するなりして、整備をされたら利用客がふえると思いますが、どう思われますか、伺います。 ○市長(村岡隆明君)  新燃岳の噴火等の影響もありまして、このアバンダントしらとりの利用客もふえていると聞いております。ある程度定期的に管理はいたしておりますが、今議員から御指摘があったように、まだ届いてないところもあるようであります。十分このすばらしい自然環境を残す形で、最小限の工作物できちんと案内ができないか、担当のほうには指示をしたいと思っております。 ○四番(小東和文君)  えびの市内にはイスノキ、アカガシなど珍しい巨木が多く樹立した原生林があるのに、えびの市民もほとんど知らないと思います。市民にもっとPRするとともに、市外の方にもPRをすべきではないでしょうか。そうして学校教育等にも取り入れ、市内外の学校にPRすべきであると思います。ただ山に登る遠足ではなく、社会勉強にも役立つと思いますが、どう思われますか。また散策が、散策されたことがありますか。市長、教育長にお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  このアバンダントしらとり郷土の森につきましては、複数回私も登っておりますし、学術的な価値も高いと、そういった山登りをするという健康保持だけではなくて、学術的な価値も高いと考えております。 ○教育長(萩原和範君)  私も若いころ行ったこともございます。また近年も森林浴を満喫するため行ったこともございます。  学校教育での取り組みということですが、先ほど農林整備課長が言いましたとおり、上江中学校が毎年森林教室をそこで行っております。その中で遊歩道の整備、間伐再建、あるいは環境学習等をしましてその郷土の森を育てていくことの大切さをするすばらしい体験をしているところでございます。 ○四番(小東和文君)  今、教育長は「若いころ行かれた」とか言われていましたけれども、何年ぐらいはわかりませんけれども、ぜひ近いうちにまた体験していただきたいと思います。友人、家族で行くもよし、本当に心がリフレッシュされますので、皆さんもぜひ散策してみてください。ちなみに行かれるときには、えびの高原からおりてこられたほうが楽です。下からは大変きついですけれども。  次に、えびの高原についてお伺いいたします。  えびの高原に来られるお客さんは、新燃岳の噴火が落ちついたことにより、規制が緩和され、平成二十四年度より平成二十五年度は十万人近くふえているようです。三月定例会で宮崎議員からも質問がありましたが、百万人近くのお客さんがえびの高原に訪れています。いかにしてえびの市にお金を落としていただくかを考え、施策を立てなければと思います。  また、京町温泉の皆さんも、それなりのおもてなしの心、接客マナー、料理等も研究され、えびの京町にしかない自慢できるものの開発とか、頑張ってもらわないことには、一生懸命に市がお客さんを連れてきたのにそれに応えられないようでは困ってしまいますので、心機一転、全力を尽くして頑張っていただきたいと思います。市長の言われるとおり「京町温泉の魅力を磨き上げることが一番である」と言われましたが、私も同感であります。  そこで、具体策として京町温泉及び道の駅からえびの高原までのバスなどの運行を考えたり、道幅の拡幅をして、観光バスが通りやすいように整備して、えびの市内に客足をとどめる方法を考えるべきと思いますが、どう思われますか、お伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  現在、市で行います公共交通の計画の中には、こういった具体的なバスの運行ということは考えておりませんが、ぜひ京町温泉旅館の皆さん方がそういった企画をしていただいたり、宿泊をされた方に案内していただいたりというような取り組みをしていただければなと考えております。  また、道路の拡幅に関しましては、これも県道でございまして、毎年県への要望事項の中では道路の拡幅、まだ大型の観光バスが通りにくい場所もございますので、県への要望につきましては、引き続き要請をしていきたいと考えております。 ○議長(本石長永君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前十一時五十九分                     開議 午後 一時  〇分 ○議長(本石長永君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○四番(小東和文君)  例えば、マイクロバスによる巡回バスを道の駅からえびの駅、えびの駅から白鳥温泉、白鳥温泉からえびの高原、えびの高原から元市営露天風呂跡、これを午前に二便、午後二便ぐらいとか、曜日を決めるとか、またお客さんがないからとすぐにやめるのではなく、定着させるべきで長いスパンで対処してほしいと思いますが、これについてどう思われますか、お伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  現在は、基本的にはえびの高原にはマイカーで行かれる方が多いと思っておりますが、当然、今回道の駅もできましたし、インターチェンジの近くということもあります。こういったバスを巡回させれば、ある程度えびのからえびの高原に行かれてまたえびのに人を連れてこれるということで、有効な部分であると思っておりますが、現在えびの市が公共交通として考えております巡回バスの中では、現在のところはそのような計画はないところであります。これまでも、宮崎交通等に運行のお願いもしてきた経緯もございますが、なかなか採算がとれないということで実現に至っていないところもあります。再度、今回また道の駅等の一年間たって、集客の状況等もわかるようになりましたので、宮交等にもまたお話をしてみたいと考えております。 ○四番(小東和文君)  わかりました。担当課の方は、県外の有名な観光地が最初はどのような手法で成功したのか、そういう調査が必要になるかと思います。ぜひ検討して頑張っていただきたいと思います。  次に、えびの市の名所の整備とPRについてお伺いいたします。  えびの市には、市外に自慢できる観光資源がたくさんあると思います。えびの高原を初め矢岳高原、真幸駅、めがね橋、毘沙門の滝、大河平ツツジ、八幡丘公園、グリーンパークえびの、道の駅えびの、クルソン峡、白鳥森林公園、陣の池、京町温泉郷などたくさんあります。この資源を整備して、市外から来た人がよくわかるような看板、標識を立てるとか、小売店、コンビニに無料案内状を依頼するとか「また来たい」と言ってもらえるようなおもてなしが必要と思います。このおもてなしが不足しているように感じているところであります。市内外にもっとPRすべきで、えびの市は全てにおいてPR不足のような気がしてなりません。また市外の知人から、道の駅にしてもおもてなしがなっていない。また行こうという気が起こらないと聞きます。この件に関してどう思われますか、市長、担当課長にお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  PRということは大変大事なことだと思っております。幾らいろいろな整備をしても、そのことが利用客に伝わらないようでは効果がございませんので、PRに関しては予算上もかなりふやしてきておりますし、道の駅のPRでありましたり、ことしも新たなえびの高原でのイベント、雑誌のPR、そういったものもふやしているところでありまして、観光に関するそういった露出は、これまでよりも広くなってきてるんじゃないかなと、さらに、そういったPRをしながら、多くの皆さん方にえびののいいところを知っていただきたいと思っております。  また、道の駅でのおもてなしが足りないのではないかということに関しましては、まだ、指定管理者のほうとも毎月打ち合わせもしておりますので、そういった場で十分また伝えていきたいと考えております。 ○観光商工課長米倉健一君)  観光PRということでございますが、先ほど市長からありましたように、新たなイベントの実施、そしてまた情報誌の作成、また媒体を介しての情報発信、これはFMラジオ局ということになりますが、媒体を介しての情報発信、そしてまた大都市圏での観光宣伝といったものを行っているところでございます。  また、おもてなしということにつきましては、宿泊者の受け入れとなります京町温泉旅館組合につきましては、毎月定例会が実施され、観光商工課のほうも出席をさせていただいておりますので、またそちらのほうでも協議をさせていただければと思っております。 ○四番(小東和文君)  最後にもう一つ、道の駅にえびの市観光ルート案内の大きな看板を設置する考えはありませんか、お伺いいたします。 ○観光商工課長米倉健一君)  道の駅に大きな観光案内板の設置ということでございますが、現在、道の駅敷地内に県の道路保全課のほうで道の駅道路情報掲示板、そしてまた、県の観光推進課のほうで観光案内板が設置をされるということになっております。御提案の大きなえびの市の観光案内板というものにつきましては、ただいま申しました二つの案内板の表示等を見ながら検討をさせていただきたいと思っております。 ○四番(小東和文君)  ぜひ大きな看板をつくっていただきたいと思います。ぜひ前向きに御検討をお願いいたします。  続きまして、市長のマニフェストに掲げる公約についてお尋ねしてまいります。  緊急時情報提供設備の完備、コミュニティFM局の設置についてお尋ねいたします。  災害時に確実に情報を伝えるために、FM放送を設置するとありますが、十二月定例会で池田議員、上原議員からも出ましたが、高齢者人口三六%の市民の方がFM放送を聞かれると思われますか。都会と違って、山間部に関してはなかなか受信が難しいと思いますが。また、戸別受信機も二百台設置してあるとのことですが、やはりFM放送ラジオでは、各地域や各家庭に向けた細かい情報までは伝えられないと思います。えびの市では集中豪雨による鉄砲水や突然の河川の増水などは、事前に情報が伝わってこないことがほとんどだと思います。がけ崩れ、山崩れの危険が予想される地域の方には、各自治会長が何々地域防災避難計画を作成し、あらかじめ危険箇所の情報を伝えて、注意を促すとともに、事前に防災のための工事対策を立てておくべきと思います。  また、近年は、どの自治体も対処していると思いますけれども、日ごろから、もし近くの川が氾濫したら、もし近くの山が崩れたら、もし家が水につかったらなどの場合を考え、また自分や家族、地域の人たちに被害が及ばないようにするにはどうしたらよいのか話し合っておき、共通認識をしておく必要があると思います。いざというときには、言うまでもなく、てきぱきと行動することが大切で、地域の避難場所の確認も日ごろから考えておくことが重要であります。  また、このような災害時には、FM放送が特に受信は難しいと思われます。それよりか電話で地域の民生委員、班長、自治会長に連絡して、その指示に従い避難するなりの防御策が必要と考えますが、いかがお考えでしょうか、お伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  私がマニフェストで掲げさせていただいておりますコミュニティFMの設置につきましては、今議員のほうからもありましたとおり、災害時に、現在屋外の防災無線はあるわけでございますが、どうしても豪雨のとき、窓を閉め切っていたりすると、なかなか聞こえにくいと、逆にうるさいというところもあるような状況であります。難聴地区におきましては、そういった戸別受信機を配布させていただいております。当然、戸別受信機等が全戸に配布ができれば一番いいのではないかと思っておりますが、一個の戸別受信機の金額も大変高うございますし、雨の中、室内の中でこういった情報を受け取れる一つの材料としてFMが一番効果的ではないかなと判断をいたしております。  当然、光ケーブル等が整っている自治体におきましては、テレビでそういった情報等、ケーブルテレビ等で情報を伝えることができる自治体もあるようでございますが、えびの市の場合はそういったインフラも整っていないということで、FMを聞く習慣とか、いざというときには割り込んでFMから流れる、そういったいろいろなことがあろうかと思いますけれども、FMという手段が一番効果的ではないかなと考えております。ただ、まだ試算とか、どれくらいの費用がかかるとか、どこら辺がFMの難聴地区とか、まだそこら辺は全然調査をいたしておりませんので、今そういったものが可能かどうかを調査をさせていただいているところであります。 ○四番(小東和文君)  今の防災無線で聞こえるのか、聞こえないのかをテストするとか、もちろん風向きにもよりますけれども、スピーカーの向きの微調整をするとか、もう一本別な箇所に立てる等のほうが費用対効果はあると思いますが、そのときには、必ずその地区の人に立ち会っていただきたいと思います。FM放送設置するということは、当然ラジオを買わなければならない。市が買ってくれるのですか、予算はまだ調査中であるとのことでございます。超高齢者の方がチャンネルを合わせられると思いますか。どう思われますか、伺います。 ○市長(村岡隆明君)  まず、そのラジオ配布するかどうか、そういったこともまだ全然検討いたしておりませんが、防災ラジオを発信する中で、強制的にラジオがそれを受信して、その防災の情報だけが流れるというような仕組みもあるようでございますので、そういったところも含めて、今の防災無線、今の屋外の防災無線につきましては、防衛予算をいただきまして整備をしておりますが、これ以上防衛の予算ではこの局をふやすことはできませんので、ふやすとなれば、えびの市単独でふやしていかなければいけないということになろうかと思います。そういった費用対効果等も含めて、どれくらいの経費がかかるのか、まずはテーブルに乗せられるような情報を集めることが先ではないかと考えております。 ○四番(小東和文君)  コミュニティFM局の設置を私は無理があると思います。まだ街宣車を四台ぐらい回したほうが、より効果があると思いますが、宮崎市とか都城市、日向市など人口の多いまちとはえびの市は違うと思うんですが、どう思われますか、再度お聞きいたします。 ○市長(村岡隆明君)  現在はその避難情報、避難勧告、いろいろな情報をどれだけ早く、タイムリーに市民に伝えることができるかというところが、やはり大きなポイントだと思っております。当然、時間をかければいろいろな方法で情報を伝える方法もあるんですけれども、やはり刻一刻を争うときに、タイムリーな情報提供、当然自治会長たちが回ったり、要援護者の皆さんたちの動き、そういったこともありますけれども、情報を広くタイムリーに市民に伝える方法としては、FMというのも一つの大きな策ではないかなと考えております。 ○四番(小東和文君)  例えば、このような市民から賛否両論がある中での市からの出費がかさむ場合には、対立を避けるためにも、何らかの形でアンケート調査をするとか、各自治体六十五ですか、この中での過半数以上で決めるとか、そのようなアクションはとれないのでしょうか。市長の考えをお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  現時点では、FMの開局に幾らぐらいお金がかかるのか、どこがFMが聞こえにくいのか、まだそういった具体的な情報がございませんので、現時点では、なかなかアンケートも難しいのかなと、まず、市の考え方がまだ十分まとまっていないところでございますので、FM開局に向けた細かい調査ということをまずさせていただきたいと思っております。 ○四番(小東和文君)  さきにも申し上げましたとおり、えびの市は宮崎市とか都城市、日向市などとは人口も違うし、まちの大きさも全然違うのだから、よく考えればわかるような気がするんですけれども、どうも私には理解できません。  しかし、どうしても実施するとなった場合、大金を使い、これも税金だからですね、失敗したら当然責任は免れないと思いますけれども、これについてどうお考えですか、再度お聞きしておきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  当然、提案するとなりますと、これが一番ベストだという状況で提案をさせていただく形になると思いますので、きちんと責任のある提案をさせていただけるように、材料をそろえていきたいと考えております。 ○四番(小東和文君)  今答弁いただきましたけれども、このコミュニティFMの設置についても、コミュニティバス、福祉バスにつきましても、私が思うには、隣のまちもやっているからとか、ほかの自治体も導入しているから、はやっているからとか、安易な理由で導入される傾向にあると思えるのですが、どう考えらますか、お伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  ほかの自治体の取り組みというのも当然参考にはいたしますけれども、やはりえびの市に必要だという観点から、導入をするかしないかということを今検討をいたしておりますので、隣がやってるからやってるということではございません。 ○四番(小東和文君)  一度始めると、地域間の公平度に欠けるとか、苦情が来たりして、いろいろな見直しや撤退が困難になります。特に自治体が関係していることから、議会対策上も非常に難しくなると思います。人にはそれぞれの思いがあり、約束事、それぞれの立場があり、悩み苦しむことがありますけれども、冷静沈着に客観的に物事を眺めてみるということも必要と考えます。  以上をもちまして私の今期一般質問を終わります。 ○議長(本石長永君)  次に、八番上原康雄議員の発言を許します。上原康雄議員。 ○八番(上原康雄君)  どうもお疲れさまです。今回の議員の一般質問が十二名でありました。私が十一番目であります。大変お疲れのところでございますが、時間までのおつき合いをよろしくお願いいたします。十一番目ともなりますと、かなり同僚議員の質問とかぶるところが多く、それでも上原は上原の角度でいきたいと思いますが、かなり角度も狭くなっておりますので、そのように御了解をいただきたいと思います。  いつものことながら、今回のテーマについて、少しだけ前段でお話をさせていただきます。今回のテーマは、継続の継であります。つなぐという意味で、何を言いたいかというと、今回定期異動でかなりの職員の方の異動がありました。新しい課長の方もかなり、部署によっては大幅な職員の入れかえがあったことも事実であります。その部署、部署でそれぞれの引き継ぎがどのようになされているのかという意味で、継続の継をテーマとさせていただきました。それぞれの部署でちゃんと引き継ぎがなされていると思いますが、確認の意味で今回は質問させていただきますので、そのように御了解をいただきたいと思います。  まず、危機管理についてお尋ねいたします。  いろいろな国内外、危機管理のまずさから、多くの人命がとおとい犠牲となっており、その最たるものが、韓国のカーフェリー客船の事故だと思うんですが、どうしてもやっぱり危機管理のまずさから、防げるものが防げてないと理解をいたしております。
     そこで市長にお尋ねいたしますが、危機管理の最も大事なポイントはどこかと、いつもお尋ねしておりますが、市長はどのようにお考えなのかお答え願います。 ○市長(村岡隆明君)  やはり、いざというときになってから考えるのではなくて、事前にいろいろな予測をすると、事前のいろいろな予測をしていく、いろいろな想定をする、それに十分対応できる事前の準備ということが一番大事だろうと、いざというときに、本当に考えなければいけない時間とかスペースが少ない方が正確な判断ができると思っておりますので、事前の対応というのが一番大事だと考えております。 ○八番(上原康雄君)  前回、前々回とも同じような質問をさせていただきました。今回は一番市長のいい意味での答弁ができているんじゃないかと、前回はちょっと勘違いされたような発言がありまして、私もちょっとびっくりしたことがありましたけれども、全くそのとおりであります。未然防止であります。危機管理の一番の重要なことは未然防止であります。昨日の竹中議員、きょうの小東議員もありましたが、備えあれば憂いなしなんですね。  ちょっと余談になりますけれども、ボーイスカウトという組織があります。そのボーイスカウトのいわゆるズボンのバンドのバックル、金具のところにロゴが書いてあるんですね。何て書いてあるか、私も興味があって見たんですが「備えよ、常に」と書いてあります。「備えよ、常に」ということは、やっぱりこの危機管理意識の最たるものはそこだと思うんで、大変意味のある言葉だと私は理解いたしております。  市長が言われるように、とにかく危機管理意識の最大の課題は、要点は未然防止であります。未然防止をするためにはどういう方法があるかということで、今から一つ一つ確認の意味で質問をさせていただきます。  まず、通学路の安全対策についてであります。  これは、竹中議員の質問の中に資料要求がありまして、いろいろな場所の安全点検がされているのが事細かに説明がついておりまして、私もそれで納得しておりますが、一つ、二、三日前の宮崎日日新聞の記事があります。ほとんどの方が見られておると思うんですが、四十五年前、下校中に土砂の崩落があって四人の学生が亡くなっております。三股町の三股中学校であります。これはかなり前の昭和四十五年に起きた事故でありますけれども、四名の方が亡くなっている。下校中に土砂崩れにあったということですね。  資料要求の中で、いろいろ見てみましたが、いろいろな場所の危険箇所が書いてありますけれども、この土砂の崩落、関係のところがほとんどないような感じがしました。もちろん梅雨時期の前に、災害危険箇所ということでいろいろな形で、防災関係で確認をされていると思うんですけれども、やっぱり下校中に、下校前に予想もしないいわゆるゲリラ豪雨、そういう大雨が降った場合に、やっぱりどうしてもそういう箇所を確認をしてなくてはいけない。むやみに子どもを下校させる必要もないんで、できれば学校に待機していてもいいと、この三股中の四人の事故のこれを見た場合に、やっぱりあえて下校させなくて、そこで学校で引きとめておいてもよかったんじゃないかなと判断もするところがあるわけであります。そういう箇所の点検というのがなされているのか、お伺いいたします。 ○学校教育課長(坂本健一郎君)  平成二十四年度と平成二十五年度に通学路の危険箇所合同点検を実施いたしました。今申されるように、土砂崩れの箇所等もございました。例えば田代の白砂採石場付近の土砂崩れ、それと上江小学校から森の靖思苑に行きます通学路になっておりますが、そこの土砂崩れの危険箇所等の数カ所の土砂崩れの場所も確認をいたしております。費用的に多額な経費を要するという結論が出ておりますが、子どもさんたちに、学校側から注意を喚起するという方法でお願いをしているところでございます。 ○八番(上原康雄君)  今、課長のほうから答弁がありました。そういう場所は確認をしているということで、私はそれから先を聞きたいんですね。もしそういうときに雨が降った、豪雨が降ったときに、そういう場所を想定するところに、下校時の通学路になっている場合は、学校的にどういう判断をするのか、現場はどういう判断をするのかということをお伺いをいたします。 ○教育長(萩原和範君)  大雨、特にそういった危険性がある場合、今後出てくるであろうと思われます。特にこういった梅雨時期についてあると思います。そういった場合については、必ず集団下校並びに教師がついていくという体制はつくっております。今のところ、そういった目で見て、担任が目で見て通行するといった程度しかお答えができない状況でございます。 ○八番(上原康雄君)  その時々の判断が大事であると思います。時と場合によっては学校に待機させている。一番安全な場所で待機させているというのが一番私は安全な方法だと思いますので、無理やり集団下校させる必要もない。学校の先生が引率して下校する必要もないと思うので、その時々の判断が大事だと思うんで、いろいろな選択肢があると思います。いろいろなパターンを考えて、その保護策を考えていただきたいと申し上げておきます。  続きまして、カーブミラーの安全性についてであります。  このことについては何回も質問させていただきました。そして市民協働課から建設課のほうに移管をされたと理解をいたしております。冒頭に言いましたが、どういう形で引き継ぎをされているのかなということでお伺いをいたしますが、カーブミラーの安全性についてといったときに、ほとんどの方がカーブミラーのミラーだけを意識されるんですね。これがちゃんと割れているんじゃないか、これが曇って見えてないんじゃないかという形のカーブミラーという形の捉え方をされるんですが、私は最初から言っていたのは、このカーブミラーの安全性であります。この支柱が地きわのところから腐食をすると、倒れた場合にはかなりの被害が出るよと、かなり安定性の悪い構造のつくりであります。カーブミラーは。  前回も言いましたが、たまたま私の地元でもそういう倒れて、幸い事故はなかったけれども、もしこれが本当に人に当たったら、子どもに当たったら大変だなということで、今までも質問させていただきました。勘違いしてほしくないのは、カーブミラーのこの支柱の安全性ということを、もう少し深く考えていただきたい。  それで、市民協働課のほうから建設課のほうに移管をされたわけですけれども、どういう形の引き継ぎをなされているのか、まず市民協働課長のほうからの説明をお願いいたします。 ○市民協働課長上加世田たず子君)  昨年度も議員の質問の中で、その標柱が腐食してるので危険性はないかということで、早速自治会長を通じまして各地区のカーブミラーを調査させていただいたところでございます。その中で緊急的なものは、昨年度すぐに処置したところでございますが、そのデータ等、腐食の状態等、建設課のほうに一覧表にしておりますので、それを引き継いだということでございます。  また、予算につきましても、それらの改修に当たりましての予算化をしているところでございます。 ○八番(上原康雄君)  今、市民協働課長のほうから答弁をいただきました。それでは、受けたほうの、受け継いだほうの建設課長、どのような形で受け継いで、どのような今後どういう形で取り組んでいくのかということで、お聞かせを願いたいと思います。 ○建設課長(竹内重冶君)  議員のおっしゃいますとおり、本年度より、市民協働課のほうから建設課のほうにカーブミラーの保守並びに設置等につきまして引き継ぎを受けております。市民協働課のほうが昨年取りまとめをされて、当然昨年のうちに処理された分、それと積み残しの分がございました。それと四月に入りまして、新しく自治会長のほうから要望があったもの、並びに建設課としまして現地を調査し、また点検等を行った結果、緊急性のあるものにつきまして、五月末でございましたけれども、新設を三基、それと建てかえを二基、修繕六基、計十一基のカーブミラーにつきまして工事発注をいたしまして、完成している部分もございます。  今後も、議員の言われますミラー、支柱、それとひさし、そういったものにつきまして点検をしながら、カーブミラーの安全性を管理していきたいと考えております。 ○八番(上原康雄君)  今後の取り組みについてもちゃんと答弁いただきましたが、どうしてもやっぱり私が一番心配するのは、その支柱の腐食ですね。それが非常に心配なんで、できれば通学路、特に人通りの多いところ、そういうところを全部同じ感覚で見なくてはいけませんけれども、まず優先順位をつけて、通学路にあるようなカーブミラー、その支柱の確認、鏡も大事ですが、その支柱の確認をどうしてもしていただきたい。いわゆる強風時とか、そういう形の中で倒れてきた場合には、小さい子どもは単なるけがでは済まないと思います。あのカーブミラーを持ったことは皆さんないと思いますが、倒れたカーブミラーを持ってみました。一人で持てる、とてもそういう重さじゃないんですね。かなりの重大事故につながる可能性がありますので、できればそういうところの点検をしていただくように申し上げておきます。  続きまして、三番目の高齢者の運転免許証の返納についてであります。高齢者の方がいろいろな形で交通事故等に被害、加害者になったり、被害者になったりということで、いろいろなことがありました。それで高齢者の免許の返納について、市のほうから助成をするという形で取り組みをされておりますが、昨年の高齢者の運転免許証の返納についての実績等がわかっておられれば御説明を願います。 ○市民協働課長上加世田たず子君)  平成二十五年度四月二十二日から三月三十一日までの期間でございますが、百一人の方が免許証を返納されております。平成二十四年中にはわずか二十二名だったんですが、この事業によりまして百一人の方が返納ということになっております。 ○八番(上原康雄君)  かなりの多くの方が免許証の返納をされているようでございます。それを踏まえて、市のほうもいろいろな形の助成をしておったわけですけれども、やっぱり先ほどの池田議員の質問にありましたけれども、やっぱりいわゆる交通弱者の方の、高齢者の方々の移動手段の確保ですね。いわゆるコミュニティバスの話も出ましたけれども、それを踏まえた上での、この免許証の返納というのは関連性があると思います。便利さがゆえに、やっぱり無理をしてまでも、まだ車の運転をされております。非常に心配であります。  いろいろ駐車場でもいろいろな接触事故等やら、やっぱりいろいろあるようでございますので、できればそれぞれの家族の方々の意見を踏まえて、どうしてももう運転をせんほうがいいよと、そのほうがいいんじゃないですかという形の中で、動揺されて、免許証の返納をされている方がかなり多いようでございます。それを踏まえた形の取り組みというのはやっぱり大事かなと。本人の意識だけでは大変なところもあるけれども、やっぱり周りの方がいろいろな形でサポートしてなくてはいけない。もちろんそのことによって不便な、便利性がなくなることも事実でありますので、それがやっぱり市としてもいろいろな対応していただきたいと思います。  この高齢者の免許返納という形は、これからもやっぱり推進していかなくてはいけないんじゃないかなと思っておりますので、これまで以上のまた取り組みをしていただくように申し上げておきます。  続きまして、公共施設の安全管理についてであります。  これも、議員になってからずっと一貫してこのことは言ってまいりました。公共施設の安全管理、定期検査、大事です。その重要性をずっと言ってまいりました。建造年月日によって、いわゆる経年劣化という言葉がありますが、その建物によっては非常に、同じ感覚でするんではなくて、検査の頻度をなるだけ多くしなくてはいけないということも言ってまいりました。  そこで質問いたします。この公共施設の安全管理について、定期検査は建物によって差があるんでありますが、そういう形の検査をされているのか。今までの議会の中でも答弁がありましたけれども、いろいろランクをつけてされておるようでございますけれども、現在の状況をお聞かせ願います。 ○財産管理課長(柳田昭雄君)  財産管理課分につきましては、本庁につきましては、築四十年が経過しまして、附帯施設等の老朽化が著しく、修繕箇所等も非常に多くなってきているところでありますが、本庁につきましては、耐震改修が平成十九年度に終わっております。本庁につきましては、それと外壁改修も同時に行っております。そのため本庁自体につきましては、安全性は確保されていると考えております。  また、附帯施設及び駐車場等についても、定期保守点検や目視による点検等を行って、改修が必要なところはその場ですぐ対応しておるようにしております。 ○八番(上原康雄君)  私の質問は、建物によっていろいろな、建造年月日によっていろいろな劣化の状況は違うんで、その差をつけて検査をしているのかと、それを伺ったわけで、その検査状況をお伺いいたします。同じ感覚でやっているのか、建物によっては違ってしているのか、それを聞いてるわけです。 ○財産管理課長(柳田昭雄君)  その建物については所管課、行政財産であればその所管課によって、一応悪いところがあれば、改修等の必要があるような場合はその所管課から財産管理課のほうに来て、その所管課が行っているというような状況でございます。 ○八番(上原康雄君)  ちょっと説明が、私の尋ねていることとちょっと外れておるんですね。その建物によって建造年月日が違うわけですね。いわゆる耐用年数が来てるものはいろいろあるわけで、その建物に合わせて定期検査の頻度を多くしているのか。同じ感覚で、新しい建造物を同じ感覚で安全管理を点検をしても意味はないんで、その建物によって、その年数によって、定期的な検査の回数は同じじゃいけないわけで、そこら辺はどのようにされてるかということで、それだけお答え願います。 ○財産管理課長(柳田昭雄君)  建物の経年劣化によるそういう点検につきましては、本来やってないのが状況でございます。 ○八番(上原康雄君)  やってないということではちょっと許されないと思うんで、どうしても、やっぱりそれぞれの建物、建てた年月日もわかっています。それにあわせた形の安全管理、定期検査、それはしなくてはいけないと思いますので、それぞれの建物に、それぞれの年月日がわかっておりますから、それを踏まえた上での安全点検はしていただきたい。このように申し上げておきます。やってないというと、ちょっと残念であります。  続きまして、学校施設の安全管理についてであります。  これも一貫して、議員になってからずっと言ってまいりました。いわゆる屋内運動場、体育館ですね。体育館の床板がちょっとささくれだったとか、そういう形で、子どもさんがけがをされたという事例があったようであります。かなり古い時代には、教育長も経験をされておりますが、県南地区でかなり重大な事故も発生していることも承知しております。それを踏まえた上で、飯野小学校の屋内運動場の屋根の改修と床板の改修を議員になってからすぐお願いいたしまして、約五千万円近い予算でありましたけれども、屋根の改修と床板の改修はしていただきました。  一番大事なことは、まず雨漏りを早く発見することですね。雨漏りがした時点で下に水が落ちたときに、下の床板が必ず膨れます。そのことが原因で床板が傷んでおります。このことに関して、この屋内運動場を含めて学校施設の安全管理はどのような形で考えておられるのか、お答えを願います。 ○学校教育課長(坂本健一郎君)  学校の安全管理につきましては、学校におきまして、日ごろより、また定期的に点検を行っております。教育委員会でも随時施設、設備の確認を行い、安全確保のために対応しております。  議員御指摘の雨漏りにつきましても、今年度は岡元小学校の屋内運動場の屋根の補修、それと真幸中学校の屋内運動場の屋根改修工事を実施いたす予定でございます。議員言われるように、雨漏りがいたしますと、床面が大変傷んでまいります。そこを傷まないように早急な雨漏りを改修する予定にしております。以上でございます。 ○八番(上原康雄君)  その雨漏りを確認するのには今の時期が一番いいんですね。この梅雨時期の雨が降る時点で現場を見ていただきたい。その後で見たって意味ないんですね。一番雨の強い日を見るのが一番いいと思うんで、そういうような形の安全点検という形の取り組みをしていただきたい。  前も言いましたが、学校施設内での事故というのは一〇〇%なくさなきゃいけない。あってはならない。保護者は八時間学校に子どもを預けるわけで、その八時間預ける中で安全性が担保されてなくては、保護者は安心して子どもを学校に預けることはできないわけでありますから、そこら辺を踏まえた形で、いろいろな形での総合的な判断をされて、学校施設の安全管理をしていただくようにお願いをいたします。  もちろん学校の樹木のことについてもいろいろ言ってまいりましたが、かなり早い取り組みをしていただきました。予算化もしていただきまして、学校樹木のいわゆる枯れ枝の除去、木によってはもう伐採もされております。いろいろな県内外でこの樹木についての大きな事故が起きております。街路樹が子どもに当たってかなりけがをされたと、公共施設の木が倒れて女性の方が亡くなった、一人は重症だというのも出ておりますので、いろいろな形でやっぱりこの安全管理ということをしていただきたい。  六番目に入ります前に、もう一つ忘れておりました。学校施設の安全管理というところで、飯野小学校の噴水のことについてですね、ずっと一貫して質問しておりましたが、三月定例会その後の進捗状況をおわかりであれば御説明を願います。 ○危機管理対策監(川田伸一君)  飯野小学校の噴水の水を利用できないかという提案がございまして、これまで小林保健所、それと水道事業者の専門家の方からも御意見をいただきまして、飲料水としては水源としての安全性の確保などの面で問題があり、生活用水としては利用することで特に問題はないとのことでしたので、災害発生時に生活用水が必要になったときに利用することで、取水方法については学校、あと市内の管工事組合と協議をしたところでもございます。  取水方法につきましては、噴水等の最上部から取水することになりまして、噴水等の最上部に筒を設置し、筒にたまった水を筒の下部の取水管から自然流下させ、貯水タンクに貯水後、タンクから取水する方法としたところでございます。  取水用の筒の製作につきましては、口径が三〇センチほどの塩ビのパイプで試作品を管工事組合で作成していただきましたので、安心安全な面を考慮すれば、ステンレス製が長もちすると御提案ございましたので、作成にかかる材料費の見積もりをお願いしましたが、今回の定例会にも間に合いませんでしたので、次回の定例会には材料費等のお願いをしたいと考えております。それまでは、生活用水が必要な事案が発生した場合は、管工事組合で作成されました試作品を使わせていただくこととしております。以上です。 ○八番(上原康雄君)  ただいま危機管理対策監のほうから御説明いただきました。非常にやっぱり重要な水源だったということで、危機管理の観点からどうしても取り組みをしていただきたいとお願いしたいと思いましたが、今説明いただきました。いい形で取り組みはなされているようでございます。まだ少し課題は残っているようですけれども、あるものを有効利用しようということで、いい形で取り組みをなされたと評価いたしておきます。  続きまして、公共施設の樹木の安全管理についてであります。  先ほど、学校施設内の樹木のことについてもちょっと触れましたけれども、先ほど申し上げましたが、公共施設内にあった樹木が倒れて、女性の方が亡くなられた。これも全国的にかなり大きなニュースで取り上げられておりましたですね。  市内にいろいろなところに樹木があります。まず、同僚議員の遠目塚文美議員も質問しましたが、八幡丘の桜の問題、松の問題がありました。私は遠目塚議員とはまた別の角度からの質問をさせていただきますが、やっぱりこの前二回ほど行きました。土曜日、日曜日ですね、天気のいい日に行かせていただきました。かなり子どもさんを連れた方がベビーカーでおられます。ちょうど天気のいい日でしたので、木陰で休んでおられました。やっぱり自分はそういう観点から見るので、やっぱりよからぬ形でイメージを崩すといけないと思いましたので、それなりに黙って通ったわけですが、ベビーカーの上をかなり自分なりに見ていきましたところ、やっぱり枯れ枝があります。  何を言いたいかは皆さんよくわかると思うんですが、やっぱり平成二十五年度の最重点課題として取り上げておられました安心安全の確保ですね。これやっぱり継続していかなくてはいけない。きょうのテーマなんですが、やっぱり続けなくてはいけない。つないでいかなくてはいけない。公共施設内の樹木の、今までは学校の施設内の樹木だけ言っておりましたが、市内あらゆるところにかなり古木、老木の木があります。これどうしてもそういうところはかなり人の集まるところなんですね。やっぱり市民の安全安心を確保するためには、そこら辺をやっぱり見直していかなくてはいけないかなと。さっきも言いましたように国内でそういう事故が起きておりますので、できればそういうところの安全点検というのをしていただきたい。まずもって人が集まるところ、公園、そういうところはもう優先にしてもらいたい。やっぱり怖いです。上から落ちてくるのは全然想像つかんから、よけられんですよ。前にあるのは飛び越えるとか、よけるとかできるけれども、上から落ちるのは全然逃げることはできないんですね。  逆に言えば、危険の余地、察知という点からはそれだけやっぱり深読みをしていって、いわゆる冒頭に申し上げましたが、危機管理意識の一番最たるものは未然防止でありますから、そういう観点から、もう一回この公共施設内の樹木の安全点検というのを取り組んでいただきたいと思います。市長の答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  市有財産、いろいろな各担当が持っておりますので、定期的なそういった管理はいたしておりますけれども、年に一回とかそういった回数になっておるようでございますので、もう少し回数がふやせることができないか、樹木に関してもそういった利用者に危害が加わるような状況でないか、改めて検査をさせていただきたいと思います。 ○八番(上原康雄君)  この公共施設の樹木の安全管理についてですね、非常に苦い思い出があるわけです。この中で御存じの方おられるかと思いますが、約三十何年前、現職の市役所の職員の方が、いわゆる墓地の枝の邪魔になるところの除去作業で亡くなられたわけです。御存じの方もおられると思います。そういう苦い思い出があるので、どうしてもやっぱりそういうところを徹底してやっていただきたい。たまたま自分たちの近くだったもんですから、その現場にいた一人であります。そういう事例もありますので、そういう形の取り組みをされていかれるように申し上げておきます。  続きまして、河川の堆積土砂の排出についてであります。  これもずっと一貫して言ってまいりました。市長が一生懸命に頑張っていただきました国土交通省との交渉もしていただきまして、いわゆる川内川の堆積土砂の改修はかなり前向きに動いていることも事実であります。飯野下方井堰から麓橋上流までの約二〇〇メートル、三〇〇メートルですか、そのあたりがかなり除去されました。本当に地域住民の方が安心しておられます。不安なものが取り除かれたわけでありますから、これほど市民が安心することはないんですね。といいましても、まだいろいろなところがまだ不十分であります。  三月定例会、その前の十二月定例会も言っておりましたが、この堆積土砂の捨て場所について、国土交通省がかなり苦慮されているということでありまして、私の同僚議員であります遠目塚文美議員も、国土交通省の方とそういう意見の調整もされておりまして、捨てる場所があれば非常に助かると、国土交通省もそういう判断をされております。これは市長もよく御存じのとおりであります。  それで、河川の堆積土砂の排出については、今工業団地の話も出ておりますし、上江小中学校の建設予定地もどうしても造成をしなくてはいけないという形でわかっております。  そこで、前回も質問いたしましたが、市長といたしましては、この事についてどのような形で国土交通省との協議をされたものか、お伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  国土交通省のほうからも、なるたけ捨て土が短い距離で確保したいということで、結構この堆積土の搬出に関しましては、大きな予算を組んでいただいております。先ほども議員のほうからもありましたとおり、その搬出先をきちんと確保したいということで、当然まだ工業団地の場所、規模等が決まっておりませんが、そういった計画の招致であったり、上江小中学校につきましては、そういった上江小中学校の造成で使えるというようなお話もさせていただいております。  今後、そういった工業団地でありましたり、そこら辺も十分に連携をとっていきましょうということで、国土交通省と話がついているところでございますが、まだ具体的に、どれくらいの量をいつ、というところまではまだ至ってないところであります。 ○八番(上原康雄君)  市の厳しい財政事情の中で、この川内川の堆積土砂は全く市の持ち出しはないわけですね。先ほど市の持ち出しの問題でいろいろとありましたけれども、そしてその堆積土砂を、市の市有地の造成に使えるということで、一番いい形の取り組みができるわけですね。どうしてもやっぱり国土交通省がそういう形の計画を持ってるんであれば、まず受け皿を早く準備をする必要がある。冒頭に言いましたが、備えていなくてはいけない。私はそのように思うんで、先を読まないかんですよ。早くそういう場所を設定して、連携をとって、一日でも早く川内川の堆積土砂をすることによって安全も確認できるわけでありますので、まだできてないところでありますとか、そういうふうなことでやっぱりそういう形を早く、先を読まんといかんですね。必ずそのときは来るわけで、そういう形の捉え方をしていただきたいと思います。  いろいろと同僚議員の中からもありました。いわゆる旧川原教職員団地の跡の問題、あそこもあのままではいけません。かさ上げをしなくてはいけないですね。一番近い場所にありますよ。川内川の土砂の堆積土砂を捨てるのに経費もかからなくて、そういう形の取り組み方を考えていけば、国土交通省との連携は簡単にできると思いますよ。国土交通省もそれに合わせて計画を組んでいかれると思いますよ。二年でできることが一年でできるんじゃないんですか。私はそのように理解しているわけですが、このことに関してもう一回市長の答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  この堆積土の搬出につきましては、えびの市としては堆積土を有効活用できる、また国土交通省におきましては搬出までの距離が短くなるということで、連携をとればどちらもメリットがある事業でございますので、しっかり連携をとって、どちらもメリットが出るように事業に活用していきたいと考えております。 ○八番(上原康雄君)  ここで、きのう竹中議員が言った言葉を覚えておられると思いますが「善は急げ」ということで、それも踏まえた形の取り組みをなされて、申し上げておきます。  続きまして、畜産農家の防疫対策についてであります。  これも、いろいろ同僚議員の中からも三月定例会等も言われてまいりました。非常にPEDを含めて国内の防疫体制がいろいろ問われております。鳥インフルエンザも隣の人吉市でも発生をいたしました。いつ何時起こってもおかしくないような状況でもあります。消毒ポイントの話等もいろいろと同僚議員のほうから質問がありましたが、私は別の角度から質問させていただきます。  これも何回も言ってまいりましたが、いわゆる畜産農家の防疫意識の低下の問題ですね。ずっと言ってまいりましたが、指導を必要とする農家、要指導農家という形をやっぱり捉えなくてはいけない。和牛の子牛の生産検査で、それぞれJA職員、市役所職員が庭先で検査に回られます。そのときに、この農家は必要である、かなり指導の必要がある農家というのは一目瞭然でわかると思うんですね。  そこで、畜産農政課長に伺いますが、こういう捉え方をされているのか。市役所、JAの中で一つのこういう話題がテーマに上がっているのか、やっぱりこん農家はこれはいかんどなと、ここはやっぱり厳しく言わないかんどなという形の、前も言いましたが、ランクづけが必要じゃないかということで、ランクづけはできないという回答しましたが、私は職員、技術員の中でランクづけはしてもいいんですよ。ランクづけをしなくてはいけない。それによって指導内容は違うわけで、農技連の中でそういう話があったものか、なかったものか、そういう中でのそういう協議がなされたことがあるものか、ないものか、伺いをいたします。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  この家畜の防疫対策につきましては、常に議題に上がる課題でございまして、農家巡回でありますとか、消毒ポイントもそうですけれども、こういった防疫意識を徹底させていくための巡回でありますとか広報活動、こういったものをどういった形であるかということは、常に議論になっているところでございます。 ○議長(本石長永君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 二時  〇分                     開議 午後 二時  十分 ○議長(本石長永君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○八番(上原康雄君)  畜産農家の防疫対策について続けさせていただきます。先ほど課長の答弁いただきましたが、課長に直接本音で言いますが、課長が、ここん農家とここん農家、もうちょっと指導せんないかんとじゃないかと、部下に、いわゆる職員にそういう形の発言をされたことがあるかないか、お伺いいたします。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  直接農家名を部下に指導しているかという御質問でございますが、私も今の役職をいただく前は、農家を巡回する機会も相当ございましたけれども、近年余り直接農家を巡回する機会もございませんでして、そういった農家を巡回する技術員、そういった者に対しては、防疫に不備がある農家については指導するように指示しているところでございます。 ○八番(上原康雄君)  逆の問いかけをしますが、職員の中から、この農家とこの農家ちょっと厳しいですよと、指導したほうがいいんじゃないかなというような形で、課長のほうにそういう形の意見が上がってきたことはありませんか。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  戸別にどの農家という、列挙したような報告というものはないところでございますけれども、いろいろな生産検査であったり、予防注射であったり、そういった巡回の中で、どの農家はどうだったといったようなそういった話は聞くところではございますけれども、全体的に、全ての農家に対してどこの農家といったような細かいところまでの報告はないところでございます。 ○八番(上原康雄君)  このことに関しては何回となく言ってきましたけれども、口蹄疫であれだけ厳しい立場に追い込まれた。もちろんえびの市でも発生四例があって、かなり財政的にも厳しい、農家が厳しい状況に追い込まれたわけでありますから、いつも言いますが、心を鬼にしてやっぱり言いにくいことをぴしゃっと言わないかんわけですよ。そこまで取り組まないといけない。そこまで職員も考えていないから、そういう、固有の農家名は出ないという、また出て当然だと思いますよ。営農家はいかんな、何度言ってみてもと、これはやっぱりかなり厳しい指導しなくてはいけないんじゃないですかという、そういう意見が上がってくるのが、私は一つの組織としての大事なところだと思いますので。  やっぱりこの口蹄疫というのはひどい、すごかったですね。やっぱりそれを踏まえた上での、私に言わせればこの防疫体制に対する取り組みは、行政もJAも甘い。だって、そういうことが出てこない自体がおかしいですよ。回った時点でわかってるはずですよ。市の職員でもJA職員でも。そうでないと、徹底した指導はできないんじゃないですか。全てのことに関して、先ほどの公共施設の検査の問題にしても、やっぱりそれより個々のそれで判断しないと、押し並べた形でも絶対結果は出てきませんよ。それにあわせた指導をしなくては。私はそのように思います。今までのやりとりを聞いておって、市長はどのように思われたか、答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  それぞれ巡回する指導員、そういった技術者、そういった職員が一番現状はわかってると思っております。当然、各現場サイドではもう少し防疫を徹底していただきたいというような指導はしていると思っておりますし、各職員の中では、個々の農家をもうちょっと強化しなければいけないと、そういった感覚は持っているのではないかと、いろいろな場で技術者と会話をする中では、やはりそういった差があるという話も出てきておりますし、そういったことを当然名前を抽出するというよりも、いろいろなチェック体制の中で、防疫意識が低かったり、防疫の体制が整ってないところには、ほかの農家以上にきちんと指導する必要はあると考えております。 ○八番(上原康雄君)  市長がおっしゃるとおりだと思います。この農家はどうこうだということを口外する必要はないんですね。公のところで。こういったところで、それなりに合わせたその農家に合わせた指導すればいいわけで、簡単なことだと思いますよ。そのために毎月の子牛の生産検査もあるわけです。いろいろな定期的にもあるわけで、そのたびにやっぱりそれしていけばいいですよ。そして、それをしたことによって改善されていけば、もうそれが見えるわけでありますから、こんな簡単なことはない。継続は力、続けなくてはいけない。いつ何時あるかわからんと、もう少し危機管理の意識を全ての方が、もちろん行政も一緒、農家の方が、農家のそれぞれの方々が、やっぱりもう少し意識をずっと高いレベルで継続していかなくてはいけない。継続は力であります。  続きまして、マダニの感染症についてということで、今回初めて通告書を出していただきましたが、このマダニについて市長がどういう認識を、感染症についてどういう認識を持っておられるか、お伺いをいたします。 ○市長(村岡隆明君)  マダニにかまれることによって感染が広がる感染症ということで、近年死亡者もふえておりまして、特に宮崎県が一番多いということで、これまでは余り聞きなれない病気ではございましたけれども、対策が必要ではないかと感じております。 ○八番(上原康雄君)  今、市長の答弁いただきました。ここに宮崎日日新聞の記事がございます。マダニに注意呼びかけ、感染症、死者が国内最多で県がいろいろな指示を出したということであります。マダニが媒介するウイルス性感染症、重症熱性血小板減少症候群、SFTSということでありますが、県内の患者死者数が全国の都道府県で最多となっていると。県内では二〇一三年二月に初めて患者を確認して以降、十二の患者の報告があり、六人が死亡しております。全国の報告数は患者数六十人、死者二十五人で、本県の患者死者数はいずれもその四分の一近くを示しているわけで、非常に危惧される数字であります。  本県の患者が多いことについては、知事が河野知事がマダニはシカやイノシシなど野生動物がいるところに生息していると。本県の自然環境に加え、近年は野生動物が民家の近くまで来ているという状況が影響しているのではないかと。患者は特に高齢者が多い。マダニは山奥だけではなく、民家の近くの草むらにも生息しているので注意をしてほしいという知事のコメントが載っております。  県は、草むらややぶにいる際の服装や、かまれた場合は無理にとらずに病院を受診することなど、注意点をまとめたチラシを作成、県庁のホームページに掲載しているほか、市町村や関係機関を通じてチラシを配り注意を促しているという記事がありますが、いろいろな形でえびの高原、矢岳高原、自然に対しての観光客とか多いのも事実であります。高齢者が多いということでもありますけれども、私がちょっと心配したのは、高齢者だけじゃなくて全ての人にもやっぱりこの被害はあると思うんで、今あるかないかわかりませんが、幼稚園の方々が、川内川の河川敷で草スキーをされてるんですよ。そこら辺は半そで、半ズボンです。そこら辺もやっぱり余り過剰反応する必要はないと思うんですが、いろいろな形で注意喚起はする必要があると思うんですね。そこら辺をどのような感覚で捉えておられるのか、まず市長に答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  今議員おっしゃったように、山の中に入るからかまれるということだけではなくて、非常に身近なところでもそういった危険性があるということも認識いたしております。えびの市といたしましては、六月二十日、今月発行いたします市の広報誌の中では、注意喚起を行っていきたいと思っているところであります。 ○八番(上原康雄君)  先ほども申し上げましたように、余り過剰反応する必要はないという表現をしましたけれども、いろいろ観光客の問題とかあるから、余り不安をあおる必要もないと思うんですが、どうしてもやっぱりこういう事例が出ている。ましてや、市内のあらゆるところでシカ、イノシシがかなり出ていて、鳥獣被害の出ているのも事実でありますから、危険性は高いわけでありますので、今市長が言われましたように、やっぱりいろいろな形を通じてそれぞれの組織、そういうところにやっぱり注意喚起をする文書、それをやっぱりしたほうがいいと思います。  そして、いろいろなイベントがある際には、やっぱり参加される方に、こういう形でなるだけ肌を露出しないでくださいとか、そういう形のやっぱり注意喚起というのは必要だと思うんで、そういう形の、やっぱり自然をアウトドアでいろいろなイベントがあります。そのときに、やっぱりそういうことちょっと踏まえた形での言葉をかけていけばいいんじゃないかと思いますので、これから先の、特に一番マダニが、活動が一番盛んな時期になるといろいろな資料の中にこの中にも書いてありますが、いろいろなイベントがありますので、そのときにやっぱりそれだけの注意は必要じゃないかなと、備えよ常にというのはそこだと思うんで、万全の形での取り組みをされるように申し上げておきます。もう一、回市長の答弁求めます。 ○市長(村岡隆明君)  六月二十日の回覧版でも注意喚起もいたしますけれども、そういったイベント等につきましても、特に山間部に一般市民が入るようなイベント等の中では、そういった注意喚起もさせていただきたいと思っております。 ○八番(上原康雄君)  余りよからぬ不安をあおる必要はないといつも言ってますけれども、やっぱり万全の体制を整えたほうがいいと思いますので、未然防止という観点から、そういう形の意見を申し上げておきます。  続きまして、企業誘致対策監の取り組みということで通告書を出しております。  新しくえびの市出身の岩下さんが企業誘致対策監ということでえびの市に来ていただきました。今回の定例会で初めていろいろな答弁を聞いておりますが、非常に理路整然と的確な答弁をされております。副市長にもまさるとも劣らない。非常にいい答弁をなされているように思います。さすがやっぱり県から来られたのはすごいなと認識をしています。しかし、我々も負けているわけにはいきませんから、一緒に切磋琢磨しながら頑張っていきたいと思っております。  そこで、質問いたしますが、企業誘致対策監が来られましてから二カ月になりましたですね。いろいろ今回、同僚議員が企業誘致対策監については質問されておりますが、その答弁の中で、市長が月一回のミーティングを大事にしたいということで答弁をなされましたので、今四月、五月、終わったわけですね。月一回のミーティングは二回ほどされているのかなと私身勝手に判断をさせていただきましたが、できますれば、そのミーティングの内容がわかっておられれば答弁を願います。 ○市長(村岡隆明君)  緊急事態等であれば、その都度呼んでお話を聞いておりますが、基本的には月に一回、定例の課長会をえびの市では開催しておるわけでございますが、その終了後に、一カ月間の活動内容を報告していただいて、私たちのほうから指示があれば、それに対応する指示を出すということで、企業名のこともいろいろございますけれども、新たな動きであったりとか、これまで一回出してもらったんだけれども、その後向こうからの打診がないようなところへの、さらにもう一回連絡をとっていただきたいとか、そういうことのやりとりをしながら、対策監のほうも自信を持って動けるような体制をとっていきたいと、指示と動きがなるたけ短い時間で連動するようにということで、基本的に月一回、それ以上に臨時で情報交換することもありますけれども、そういったことで随時共通の認識を持っていけるように頑張っていきたいと思っておりますし、もう少ししますと、その工業団地の適地の情報も入ってまいりますので、さらに密接な協力が必要かなと考えております。 ○八番(上原康雄君)  今市長の答弁をいただきました。余り結果を急ぐといけないという感じもしますけれども、市民は結果を急いで待っておるわけであります。
     それで、企業誘致対策監のほうにちょっとお伺いいたしますが、二カ月ほど経過いたしました。今、どういうことを感じておられるのか、こことここはこうやればいいんだけれどなということがわかっておられれば、答弁を願います。 ○市長(村岡隆明君)  企業誘致対策監の今の自分が持っている課題については、企業誘致対策監をして答弁をいたさせます。 ○企業誘致対策監(岩下一彦君)  私はこちらに来て二カ月余り、着任しまして。その間ひまを見ては、やっぱり地元の企業を大事にすることが、また新たな企業を誘致することになるんじゃないかと思いまして、一応地元の企業のどういったことで困ってますかという話をお聞きしました。  いろいろと話を聞く間に、やっぱり人手が足りないというのはよく聞くんですけれども、あとミスマッチがあるんじゃないかとかあります。何かされてるのかなというと、まあハローワークに出したけれども、来ないということなんですけれども、それ以外にまだあるんですよということで、県の制度、やっぱりさっきも申しましたけれども、ふるさと人材バンクとか、就職説明会があって、今度八月ですかね、小林のガーデンベルでもあるんで、そういうのもあるんで、そういった地元の子が来ますから、そういうのもやってはどうでしょうかと。そういうのがあるのかねというところもございますし、いろいろな今度は設備制度の資金とかですね、そういった補助金もありますということで、そういったものを少しずつ私のほうから説明して、もし必要であれば、またそういった関係資料をとりまして、もう一度回って丁寧に説明していくということで、やはりちょっとこちらのほうに対してというか、情報は、県の施策とか国の施策の情報がなかなか届きにくいのかなと、そういうアンテナが低いのかなということを、一通り回りまして感じたところでございます。以上でございます。 ○八番(上原康雄君)  企業誘致対策監という、私が前も言いましたが、非常に勘のいい捉え方をされているように思います。確かにいろいろな課題があると思います。  前から言いましたが、この企業誘致については市長独自の人脈リストをつくってほしいとか、いろいろなことを提案をしてまいりましたが、今回新たに岩下企業誘致対策監が来られました。今までの経験を踏まえた中で、かなりの人脈も持っておられると理解をいたしております。これをやっぱり最大限に活用して、利用して、それを動かすのは市長、あなたの裁量だと思います。最高の形で、いろいろな形で関東、関西、東海、いろいろな形でえびの会もあります。  そういう方の中でも企業アドバイザーもおられますので、私が言うまでもなく、岩下企業誘致対策監も、そこら辺をよくわかっておられると思いますので、いい形のタッグを組んでいただいて、今までにないような動きがあることはもう実際あるはずです。そうでなくては、そういう採用する人もおらないわけで、今二カ月たったわけですけれども、そうすぐに結果が出る問題やないと思いますけれども、それぞれの足がかりは、基礎がためはかなりできてるふうに私は感じておりますので、これから先のこの企業誘致に対する取り組みについては、かなり注目をいたしております。期待もいたしておりますので、村岡市長、また岩下企業誘致対策監、お互いに一緒に頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。  続きまして、えびの京町温泉マラソン大会を振り返ってということであります。このことに関しては、同僚議員も質問をされました。私たち議会といたしましても、ボランティア活動ということでそれぞれの部署でお手伝いをさせていただきました。昨年は受付のところで、いろいろな形で昨年も初めてのことでいろいろ問題もあったですね。今回二回目ということで、私なりにいろいろ判断をしましたが、かなり運営もよくなってきたですね。流れもよくなってきたです。それは現場にいてすぐに感じたんですが、いかんせん、いい形で終わったかなと思っている中で、私の担当はゴール地点でありました。そして自分の私もいつも言ってますが、三十三、四まで現役で長距離してましたんで、ハーフマラソンにも二回ほど、フルマラソンにも二回ほど走ってます。いろいろな形でいろいろな大会にも参加しておりまして、その友達もかなり来ておりました。  ゴール地点でいわゆるタッグ、この回収をしておりまして、チップの回収をしておったんですが「上原おかしいど、わいや」「ないがよ」ちて「おや、こげなタイムじゃ走らんぞ、絶対おかしい。幾らおれがきょう調子が悪くても、こんなタイムじゃないよ、この距離で」というのが一人じゃないんですね。ただみんな首をかしげて言うんで、それは同僚の井上義人議員も言われましたが、おかしいと、すぐその場で、自分も一人二人なら本人の思い違いやら体力面でいろいろあるけれども、かなり経験者です。私が知ってる友達は。今でも全国大会でも出るような選手も何人か来ておられましたから、その選手が上原おかしいと、どうしてもおかしいと、これが余り意見が多かったもんですから、関係者の方々もすぐ話をしました。関係の方々も、いや、これおかしいですねということで、もうすぐその後対応するという形の話し合いはしました。実際はかってみたら、それだけの誤差があったということです。  これもう仕方ないですね。結果論で、そういう結果が出たわけで、前もってわかってれば変更もできたわけやけれども、私にしてみればイージーミス、もう単なるこんなミスあり得ない。論外ですよ、これは。最後の詰めが足らなかったと、それだけのことですね。もう少し最後のチェックをすればよかったんじゃないかなと。極端な言い方をしますと、走ってる人は距離が長いのは知らないわけで、ゴール地点はそこだということで走りますよね。しかし、前もってここが正当な最終のゴールだということでわかっておれば、それから先の四〇〇メートルはそれはもう地獄ですよ。ここで終わるつもりでラストスパートかけてるのに、いや、申しわけないけど、あと四〇〇メートル先がゴールですよとなった場合には、あとはとてもできないわけです。  私の言いたいことは理解されると思うんですが、あってはならないことが起きたわけでありますから、いろいろなまた改善策あると思います。しかしながら、評価の高い大会になってることも事実であります。よかった点もいろいろあるんです。一言だけ、今回この大会でよかった点がわかっておられれば、担当課説明を願います。 ○観光商工課長米倉健一君)  よかった点ということでございますが、今回、大会のエントリー数が二千二百五十七ということで、やはりそれだけのランナーを迎え入れるとなりますと、実行委員、そしてまた多くのボランティアの方に協力をいただきながら大会運営を行わなければならないと思っております。ことしの大会につきましても、昨年同様四百五十名というボランティアの協力をいただきました。そこの協力につきましては、本当に感謝をしているところでございます。  それから、よかった点というのは、先ほど議員がおっしゃいますように、昨年の反省点を踏まえながら、特にシャトルバス、そしてまたトイレを重点に改善を図ったところでございます。 ○八番(上原康雄君)  今説明いただきました。よかった点もかなりあって、また、次回に参加したいという声もかなり多かったのも事実でありますので、次回の大会には今回のことがないように十分配慮していただきたいと思います。  教育長が、これは、おれんところにはこんがねというような顔をしておりましたが、そういうわけにはいきませんので、最後に、三十四人学級について質問させていただきます。大変失礼なことを言いましたが、申しわけないです。  三十四人学級がスタートしまして二カ月がたちました。現場の状況どのような形でいい動きがあるように感じてるんですが、教育長はどのような捉え方をされているのか、お伺いいたします。 ○教育長(萩原和範君)  もう一言で言いますと、活気が出てきたというのがもう一言に尽きます。 ○八番(上原康雄君)  もう少ししゃべるのかなと思ったら短くて、それはそれでいいんですが、活気が出てきたと、その一言に尽きると思うんですね。ムードがよくならなくてはいけない。そのために三十四人学級をしたわけですね。私も現場を二回ほど見させていただきました。何かやっぱりいいものを感じます。本当に感じます、現場で。  それで一つちょっと聞きにくい質問でありますが、いわゆるこういう表現はどうか知りませんけれども、正規の教員、それと今度新しく市のほうが単独でした先生方ですね、その人たちの関係はどのようになっているのか、自分が心配なのはやっぱりそこら辺がちょっと同じ感覚でできてるのかなと。そこがちょっと心配しましたんで、現場の状況はどのようになっているのか、説明を願います。 ○教育長(萩原和範君)  何ら正規の教職員と変わらず、熱気あふれる方ばかりでございます。例えば教材研究の仕方やら、あるいは事業の流し方、そういったこと等、ベテランの先生方が若い講師の教え合うということで、自主的なそういう研修会が学校内で出てきております。そういうことからお互いが学び合う姿勢というのが、ベテランの先生方にもその相乗効果といいますか、教職員一人一人の資質の向上につながっておるところでございます。それが学校全体の教育力向上につながっていると確信しておるところでございます。 ○八番(上原康雄君)  今、答弁いただきました。いい意味での相乗効果があると理解いたしました。確かに現場の先生方の顔色見たとき、非常に明るさを感じましたですね。非常にいいことだと思います。その明るさがやっぱり子どもに伝わっていくわけで、いい形のあらゆるところから注目されております。  この前、西都市の議会の選挙がありましたが、私の先輩である方が立候補されましたので、ちょっと応援に行ったんですが、その中でやっぱり、上原、えびの市はやっぱりいい取り組みをしてるなと、この三十四人学級についてはかなりの注目度があります。いろいろな話も聞きたいということでありますので、またそういう形での視察にも来られると思うんですね。それなりのやっぱりすばらしい注目されている事業でありますので、先ほど言いましたように、やっぱりこのことは続けて、継続することによって結果が出てくると思いますので、そういう形の取り組みをやっぱりしてほしいと思います。  今回のテーマは継続の継、つなぐというテーマでありました。いろいろな質問をしてまいりましたが、いろいろな形の答弁が返ってまいりました。これから後またいろいろな形で九月定例会でその進捗状況をいろいろな形でつないでいきたいと思いますので、いろいろな形での取り組みを頑張っていただくようにお願いいたしまして、私の今期の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(本石長永君)  次に、十二番西原政文議員の発言を許します。西原政文議員。 ○十二番(西原政文君)  それでは、六月定例会におきまして十二人の議員が一般質問を行いました。それの最後になりましたが、それぞれこれまでさまざまな提案や多くの御意見などたくさん出ました。ぜひとも、今後とも引き続き前向きな答弁をいただいたものについてはすぐ実行し、また検討を要するものは次の定例会までには十分検討をし、実行できるものは早急に実行していただきたいと思います。  それでは、皆さんもこの三日間随分お疲れになった方もおられるんじゃないかと思いますが、最後に私の一般質問を行わさせていただきます。  今、我が国日本は平和と暮らしが脅かされる非常に重大な事態となっていると考えます。昨年の第二次安倍内閣が誕生し、憲法に定められた戦争の放棄と戦力及び交戦権の否認をした憲法を改正し、国防軍をつくり、アメリカとともに戦争に参加できるように憲法を改正を言い出したのは、この安倍内閣であります。ところが多くの反対の声が上がり、困難と見るや国民の目も耳も塞ぐという特定機密保護法を多くの国民の反対の中で強行いたしました。その上、憲法改正が無理と見たか、今度は戦争準備のための集団的自衛権を言い、解釈で憲法を踏みにじる。時の政府の見解で最高規範である憲法が、解釈の変更で変えられていいはずがありません。断じて許せません。  戦後七十年間、日本は戦争によって一人の命も失うこともなく、また一人の命を殺すこともなく、そのために中東でも信頼を得て、エネルギーなどの獲得をし、また経済活動も進められてまいりました。えびの市は就労の場も少ないこともあり、多くの青年たちが自衛隊に送られています。この集団的自衛権を許すなら、えびの市の青年たちが戦地へ送られ、命の危険にさらされる、これは明らかであります。  この半年、NHKを含め大手マスコミも責任重大です。マスコミ幹部と総理の料亭での接待など、権力を見張るというマスコミの責任が果たせないという事態が起こっています。国民に対しては消費税の引き上げを強行し、大企業には本日もきょうの朝も報道されておりましたが、法人税減税を、法人税を二〇%まで引き下げる減税をするという許せない政策の連続です。その上、TPPに至っては、選挙公約に反対し、農業を初め国の産業や医療、福祉も破壊する事態が明らかなのに、協議を進める。  昨日も、竹中議員も言われましたが、畜産業の打撃も重大です。その上JA中央会の廃止、株式会社化を言い出しています。このような暴走政治許せるものではありません。働く者にとって労働基準法の改正で、ますます雇用の不安が広がっています。雇用は正社員化が当たり前、本当に当然です。ところが雇用の不安定と低賃金で、若者たちは結婚すらできない状況も広がっています。こうした国の政策が一つ一つえびの市民にも大きく影響いたします。  そこで、市長には、市民の命と暮らし、平和を守るため、声をしっかりと上げて、国に対しても、また企業などに対しても声を上げていただきたい。今全国では、国を相手に声を上げる市長などもおられます。原発問題では、函館市は自治体が裁判差しとめに向けて裁判を起こされています。例え国策といえ、住民の不利益になるようなことに対しては、しっかりとものの言える市長であってほしいと私は考えます。そうした意味で、これから市長の見解と認識をお聞きいたしますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  私は、これまで特定機密保護法について、また集団的自衛権などについて、これまで市長に見解を求めてまいりました。それは憲法九条の問題から始まりました。その前には道州制の問題から始まりましたが、この間、私が心配していたことが矢継ぎ早に進んでまいりました。そして今日、今にも集団的自衛権を閣議決定するのではないか。昨日も公明党の国土交通大臣でしたかね、安倍首相と会食をしたと報道されていますが、この憲法九条改正から特定機密保護法改正、そして集団的自衛権と、私はこれが行われたとき、本当に日本が再び銃を持って戦争をする国になる。  私はこれまでよく、私どもの新聞赤旗の記事をよく使いながら市長にお話をしてまいりました。きょうはここにローカル紙であるえびの新聞、本当によくまとめられました。本当にこの集団的自衛権によって、えびの市の青年たちが、さきの議会では三百人を超える方が自衛隊で行っておられると言われましたけれども、私は市長に対して、本当に憲法九条の改正によって、廃止によって、憲法改正によって、私は戦争をする国になるんじゃないか。ところが市長は「戦争を誘導するものではないけれども、憲法九条改正は賛成だ」とおっしゃった。「その後は、戦争する国になるんだよ」と言いましたら「そうではない」と市長は言われましたが、もう、いまや誰の目にも、マスコミからも、もう戦争準備だというのは明らかになってまいりました。  石破幹事長などによっては、もう本当にさきも申しましたが、自衛隊員が言うこと聞かない、私は生きて戦地には行きたくないとなれば、死刑だとまで言ったと。そしてこれも、もう皆さんもYOUTOBEで見られた方はおられるんじゃないかと思いますが、そういった事態が本当に起こって、この七十年間戦争をしなかった各々が本当にこれが変換、変わるんではないかと。  そして、これまでイラク・アフガン戦争においては、戦地には行かない二つの歯どめがかけられていましたが、戦場ではない、戦地ではないというところに行ってたというんですが、今度はそれを外される。それは行くのか行かないのかと。私どもの志位委員長が、さきの衆議院の予算委員会で集中審議の中で問い合わせても、この武力行使をしてはならない。戦闘地域には行ってはならない。この二つは外さないとは何回も再三聞きましたが、これを言いませんでした。ということは、すなわちそういった可能性がある。  ですから、このえびの市は自衛隊員の勧誘も協力もしています。えびの市は四つの基地、四つの施設があります。こういったまちの市長だからこそ、本当に平和を守る、住民の命を守ることについては、責任を持つ責務があると思います。私は市長に対して「国に対して声を上げてくれ」と再三言ってまいりました。ところが市長は、なかなか国に対しては、市長は「市長会から言う」とか言っておられましたけれども、やっぱりこういったことは私は絶対あってはならないと思います。  この今度の五月十八日でしたが、自民党の加藤紘一元幹事長、皆さんたちも御存じだと思いますが、よく覚えておられると思いますけれども、この解釈改憲は誤りだと、よく私、自民党の元の大幹部の手記やインタビュー記事を紹介するんですが、こうやって、もう自民党の幹部の方々からもやっぱりこういった声が上がる。こういった暴挙を今、安倍内閣は進めようとしています。  ですから、そういったときに、地方からもやっぱり市長、声を上げるべきじゃないかと思います。そしてよく市長が「国策に対して一人の市長が声を上げてもだめだ」と、「上げることはない」とかよく言われますけれども、この国策に対しても、市長、住民の命と暮らしを守る上では、しっかりと声を上げるべきではないかと、私は市長が戦争していいと思っているとは思いません。やっぱり集団的自衛権は、憲法を一人の総理大臣が、時の政府が、勝手に憲法をねじ曲げてはいけない。解釈で変えるべきではないというやっぱり表明をするべきではないかと、私は思います。市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  平和を守るえびの市民、住民の命を守るということに関しては、当然私も大きな責任があろうかと思っておりますが、今御質問がありました集団的自衛権の件でありましたり、こういった案件につきましては、当然国の政策として、えびの市民の中でも戦争のほうに導くのではないかという意見もありますし、逆に戦争をしないために抑止力として必要だという御意見もあります。えびの市民としての意見が統一されてるとは思いません。議員のほうからのお考えはそのようなことだと思っておりますが、平和を守る、住民の命を守るということに関しましては賛同いたしますが、こういった国の、まだ、しかも概要がまだ十分把握されてないような案件、既に決まった法律につきまして、一首長としての意見は差し控えさせていただきたいと思います。 ○十二番(西原政文君)  市長、まだ決まってないとか、中がわからないとか、市長にわからないはずないでしょう。これだけの膨大な論評がされる、論評の解説がされる、一般宮日新聞などでも報道される、そしてその中身は、もう戦争準備だと、解釈改憲だとまともに書かれる、そしてその中身はアメリカが引き起こす戦争に行くんだと、そして集団的自衛権というのは、私はさきの三月定例会でも申し上げましたが、この集団的自衛権が発動された中で、特にイラク・アフガン戦争だけ見るなら、アメリカ兵だけが二千三百二十二人死亡した。そしてNATO軍、アメリカ以外は千三十一人、合計あわせて三千三百五十三人が明らかになってるだけでもイラク・アフガン戦争で命を失ってるんです。その集団的自衛権に参加をする。そして、これまでアメリカの、日本が集団的自衛権を発動していたなら、参加してもらってたという論評もされる。  もうこのことは明らかじゃないですか。市長はそれに対して、まだわからないから声が上げられない、わかったときは遅いんですよ。市長は自衛隊員募集の片棒を手伝ってるでしょう。万が一えびのの青年が戦地で命を落としたら、あなたにも責任が起こる。その責任感じませんか、答弁求めます。 ○市長(村岡隆明君)  自衛官の募集は法定受託事務ということで、法律で決まった中で受託をさせていただいておりますし、当然戦争になって日本の国民が命を落とすということに関しましては、全国民の責任だと感じております。 ○十二番(西原政文君)  全国民の責任て、それは、あなたは市民に選ばれた代表者であって、唯一の市長です。それの方が市民の命や平和が脅かされるときに、やっぱり声を上げるべきだ。上げるのが責務だと私は思います。私はここに、後ほど使う予定だったんですが、この水俣の市長、西田弘志さん、熊本県の水俣市の市長さんが、原発との関連でやっぱりこうやって声明出されるんですね。もちろん新聞赤旗です。いわゆる原発はふさわしくない、よくないということで声出されるんですね。国の問題にしても。  ですから、まだ国の仕事をただ代行してやってる程度に思っておられたらとんでもないです。それを指示して、あなたは募集作業してるんですよ。ですから、そのえびのから送り出した青年たちが、私は命の危険に脅かされる、さらされる、私はえびの市から戦死者を二度と出してはならないと私は思います。再三申しますが、私はおばを、さきの戦争で御主人を亡くし、七人の娘を育てたおばを持っています。本当に大変な思いされてきました。ですから、そういった家族を二度とつくってはいけないと私は思います。  さきの八月に、私は選挙のときに配り物をしてましたら、安倍総理の話が出て「私の子どもはタイにいる。やめさせたほうがよかろうか」と言われた方がおられます。これは隊員を送り出しておられる御家族は、少なからずそういった思いをお持ちの方もいるんじゃないでしょうか。そしてこれが自衛隊員にだけに限らず、そういった場合に、志願して志願兵として入る者がなくなって、最後には次の段階は何か、次は徴兵制すら心配しなければならない事態も起きてきます。そのためには憲法改正もまた再度言ってくるでしょう。  ですから、そういったことやっぱりやめさせる上でも、えびの市は基地を抱えるまちとしても、やっぱり平和であってこそ基地があっても心配をしなくてもいい事態だと思います。ですから、そういった中で市長にはぜひとも声を上げていただきたいと私は考え、再三市長にはこの問題で提案をしています。  市長にもう一遍聞きます。市長はこの集団的自衛権についてはどういうものにお考えになっているものか、市長のしっかりした見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  国防は国の専管事項でございますので一首長としての意見は差し控えさせていただきます。 ○十二番(西原政文君)  国の国策だから、市が差し控える。市長、それじゃあ市民の暮らしや福祉は守れないんじゃないですか。確かに私は市長が頑張っていただいてるのは、これは認めます。しかし、この国策についての市長については、本当に寂しい思いがします。やっぱり先ほど申しましたけれども、水俣の市長は、国策である原発に対して「やっぱりふさわしくない」と言われるんですね。「川内原発で事故が起きたら、被害は避難計画の対象となる三〇キロ圏内にとどまるかもしれんかわかりません。一度起きたら取り返しはつかないのです。私は市民の命と財産を守るという大きな仕事があります」と言われるんですね。市長にもこういった姿勢に立っていただきたいと思います。再度市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  平和を守る、住民の命を守るということに関しては、当然責任を持ってやってまいります。今御質問をいただいております集団的自衛権について、えびの市民が全て反対なのか、そういった把握も十分できておりませんし、国策でもございます。えびの市長としての意見は差し控えさせていただきたいと思います。 ○十二番(西原政文君)  えびの市民が全て反対だと、私も決してそうは思っていません。しかし、市長として一〇〇%の指示表明というのは難しいんですよ。市長は幾ら頑張っても百人中百人選挙では「村岡」とは書いてくれません。当然です。もちろん一つのことに選択肢があったときに一〇〇%、大多数というわけにはいかないですよね、市長。ですから、私はそういった意味で、本当に市長としては、この基地があるまちの自治体のトップだからこそ、そういった声をやっぱり上げるべきじゃないかと思います。  次に、TPPの問題でお尋ねをいたします。  昨日も竹中議員のほうが言われましたが、このTPPが本当に大きな転換点というか、ところにきています。どうも国は、JA全中まで、このTPPに対して数千人の動員で反対集会やるから、どうも気に入らないんじゃないか。そしてこれを解体して株式会社化にする。そして農地すら、企業が持ちやすくするために株式比率を五〇%まで認めるとか、さまざまなことをやってきています。もう本当に農家つぶし、日本の基幹産業農業をですね、やっぱりもう任せておけない事態にまでなっていると私は思います。市長は、今この間の国の動き、また一昨日、本日を新聞報道やニュースなどでも報道されていますけれども、このJA中央に対する政府の態度について市長はどのようにお考えか、お聞かせください。 ○議長(本石長永君)  西原政文議員、通告してありませんけれども。 ○十二番(西原政文君)  通告してないと言われると非常に困るんですが、このTPPの問題で、今、国が、いいですか、一般の本当に宮日新聞でもこのように書くんですよ。TPPの問題で、今、全中がやり玉に上がってる。見られませんでしたか、この宮日新聞、きょうの、これきょうでしょう。宮日新聞ですらこのように書くところまで今来ています。本当に最近宮日の姿勢がいいなと私はいつも思うんですが、本当にそういった意味で市長はどのようにお考えか、再度聞きます。 ○議長(本石長永君)  西原政文議員、先ほど前提の中で、特定秘密保護法、集団的自衛権、日本憲法について、TPPについて、それから原子力発電所、七つを出されました。一問一答方式でありますので、一つずつ済まして、特定と集団と日本憲法についてはこれで終わりでいいですか。  (発言する者あり) ○市長(村岡隆明君)  TPP問題につきましては、国のほうも一定の方向性を示しておりますし、基幹産業は農業でありますえびの市にとりましても、大変重要な問題でございますので、これまでも宮崎県市長会、九州市長会、全国市長会、全ての市長会の中で、このTPP交渉には、利益がない場合はやめることも含めて、毅然とした態度でやってくれという要望書も出しておりますし、県内等で開催されますTPP交渉反対、宮崎県民緊急集会、こういったものにも参加をさせていただいて、地場の農業をきちんと守っていきたいということで声を上げさせていただいてるところであります。 ○十二番(西原政文君)  市長はですよ、その中でイニシアチブをとられたことはありますか。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも申し上げておりますけれども、組織、先ほど申し上げました宮崎県の九市の市長全ての総意、九市の全市長の全ての総意、全国の市長の全ての総意ということが、一番国に対して効果があると、私が一人で全国の市長を引っ張っていくというよりも、市長会のリーダー、九州市長会のリーダー、宮崎県市長会のリーダーはきちんとおりますので、そこを通して国にこうやって伝えていくことが、一番効果があると考えております。 ○十二番(西原政文君)  うちの市長は誠実だと私は思っておりますので、ぜひリーダーシップを発揮していただいて、やっぱり基幹産業えびの市の畜産、米づくりを守る上で、このTPP参加は、また、たった一つたりとも譲歩してはならないという声をやっぱり上げていただきたい。それでもう今、幸い畜産農家が、和牛が、生産農家にとっては随分いいようですが、これから先本当にどうなるんだろう。五年後には減反の助成もやめるといいますから、そのときにどうなるかが今心配されています。  そして今回、この宮日が書いているのをちょっと読みますね。「JA全中は環太平洋連携協定TPP反対の急先鋒だから、狙い撃ちにされたと疑っている」これは自民党の有力族議員の発言だそうです。そして、政府の規制改革会議は、五月、JA全中を頂点とする中央会制度の廃止を提言をしたと。これは近々これが日程に上がってくる。私は本当に今の自民党政府、今の安倍内閣というのは、国民のことよりも大企業やアメリカにばっかり視線を向けてるというのを私は思いますが、市長はそうお思いになりませんか。 ○市長(村岡隆明君)  国政につきましては、国民から選ばれた国会議員の皆さん方で構成されて意思決定をされております。今議員がおっしゃったような御意見があることも承知いたしておりますが、それぞれ国政に対する思いというのは、それぞれあるのではないかなと思っております。 ○十二番(西原政文君)  みんなから選ばれたと言いますけど、公約とは、まるっきり違うTPPの問題、そして今私が先ほど当初申しました国政問題での集団的自衛権だとか、そういったものは選挙では一切しなかった。憲法改正だけは一部話題にはなりましたけれども、それを改正するとか、そういった議題はなかったですよね。ですから、これは本当に民意を反映してない政策を続け、また民意を裏切る政策がこのTPPだと、私は思います。  そして、そういった中で、本当に市長にはやっぱり声を、機会があればまた市長会などでは積極的に声を上げてもらいたい。そして、次に、この安倍総理がアベノミクスだとか、また消費税増税、これが市民に与えた影響を市長はどのように見ているかと。私はこれも国政の大きな問題ですが、この消費税が市民に与えた影響をどう見ておられるか、市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  消費税の増税につきましては、県が消費税引き上げの県内経済への影響調査を行い、消費税率引き上げの影響はおおむね限定的だが、原材料費などのコスト増を懸念する声も聞かれるといたしております。市におきましても同様の状況で、やはり限定的に増税の影響は出ているのではないかと考えております。 ○十二番(西原政文君)  限定的と見るか、私は市民の皆さんは大打撃だと思いますよ。そして中小業者の皆さんは、この消費税の引き上げ分で来年の三月はもっと大変なことになる。本当に消費税を税務署に納税できずに困られる方がまた出るんじゃないかと思います。決して限定的な状況ではないと私は思います。この中小業者の問題で、私は後ほど市内業者問題について経営状況でお尋ねする予定であったんですが、この項目でお尋ねをしますけれども、この市内の中小業者の経営状況、市長はどう思っておられるか、見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  国のそういった政策の影響を受けてる業種等もあろうかと思いますが、えびの市でも地場産業育成のために独自の政策も打っておりますし、農畜産業も非常に厳しい状況ではありますが、独自の補助金等もつくっておりますので、ほかの地域よりは緩和されてるのではないかと考えております。 ○十二番(西原政文君)  この消費税増税が市内業者に与えた影響というのは、本当にはかり知れないものがあります。皆さんもおわかりのように、お店に行ったら、食堂に行ったら、レストランに行ったら値上げになったと思います。このことによってお客さんが減ったこととあわせて、消費税の確定申告のときの納税が大変なんです。そして、その上でこの業者さんたちの経営実態を、しかし本当に見ておかないと、建築業者の請負でやっておられる方々、こういった方々はすぐそのまま消費税が納入業者になってきます。請負でやっておられる業者さんですね。これは数は把握されているかどうかわかりませんけれども、こういった方々の対策を、本当に実態をわかっていなければ対策が打てない。ですから、私はそういった意味で本当に困った事態だなと思っています。  そして、この市内業者問題についてもっと言うならば、先ほど午前中の遠目塚議員の質疑の中でびっくりしたのは、こういったところを本当に市長の名前を使って、市長の有印文を使った文書を持ってやっぱり回っている。私はもう一つその中で心配したことがあるんですが「情報を提供した」と言いました。どのような情報を提供したのか、文書であったものか、口頭であったものか、答弁求めます。 ○十二番(西原政文君)  市内の業者の経営の問題についてはまた後ほど聞きますけれども、この消費税増税が市内の市民に与えた影響、業者に与えた影響、本当にはかり知れないものがあるんですね。  また、今後一〇%まで引き上げる計画が持たれていますけれども、やっぱりこれも、消費税も引き上げてはならないということを、やっぱりこれも本当に国に対して声を上げてもらわないと、市長が声を上げなければ、上げることがやっぱり歯どめとなると私は考えます。市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  消費税の増税に関しましては、国が財源を確保して、ほかの社会保障とかそういったものに充てるということで上げている状況であります。当然えびの市内の業者さんにも、消費税アップ分の影響は当然出てると思っております。えびの市といたしましても、これまでもリフォーム事業を継続して続けておりますし、ことしから、本年度から導入いたしました新築した場合への最高一百万円の補助と、こういったものも新たな新築事業につながるのではないかと、そのことが企業の下支えになるのではないかと考えております。 ○十二番(西原政文君)  やっぱりそういった市内の、やっぱり今家をつくるときに、大工たちがいない、左官たちが足りないという声はよく聞かれると思うんですが、本当にもう経営が続けられない、後継者が育たない、本当に守っていけないという状況が進みよるんですね。それに輪をかけてこの消費税増税だったんですね。そこら辺の認識をしっかりしておいていただきたいと思います。ここへの対策を、今後また十分な対策をとっていただきたいと思います。実態把握をした上で対策をとっていただきたいと思いますが、市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  先ほど言いましたような、新年度もう既に事業に取り組んでいるような、新たな景気回復の事業も取り組んでおりますし、そのほかに、今回の消費税増税がどんな影響があるのか、また商工会等にも聞いてみたいと思っております。 ○十二番(西原政文君)  本当にそこ実態をしっかり捉えた上で、対策を講じていただきたいと思います。  次に、基地問題について、この一年間をカレンダーで出していただきました。本当にこうしたときに、もう入会権が本当に侵害されてるんだなというのは、春と秋が本当にびっしり詰まってる。これを見たときに、それがわかります。ですから、ここら辺の市長は、また防衛との相談もされるようですので覚書の一部を変更されたようですので、ここら辺の春の野草を取る時期、そしてカヤなど取る時期については、日程的に十分配慮がされるように、これはしっかりと声を出していただきたいと思います。このことはお伝えしておきますね。  次に、再度、今度は原子力発電所問題に入りますが、市長、この水俣市長のこれ見てください。市長は見ていただけたものと思います。やっぱりこういった勇気を起こしていただきたい。そしてもう一つは、大飯原発では工事差しとめの判決が地裁で出ました。そして大間の大間原発に対しては、函館市が市長が建設凍結のための提訴をしたと、これ市長御存じですか。 ○市長(村岡隆明君)  存じ上げております。 ○十二番(西原政文君)  国策に対してやっぱりこうやって声を上げる。隣の水俣市長の西田さん、また函館の工藤寿樹さんと読むんでしょうかね。市長、やっぱり大きな決断、やっぱり声を発信する、地方の声を発信する、立派な態度だと思うんです。  ですから、私は先ほどから申し上げてるように、このえびの市はわずかに六〇キロ足らず、正確には、亀沢地区などは五二、三キロだと思いますが、こんなところに川内原発を持ってるえびの市、一番宮崎県では近いえびの市は、この住民の平穏を住民の安全を考えたときに、やっぱり原発は最低でも、私は前にも言ったんですね、えびの市にも同意をとるように、やっぱり言うべきじゃないかと。  そして大飯原発では、二五〇キロ圏内は危険だからということで、これは差しとめの判決になった。確かにまだ確定はしてません。高裁、最高裁あるでしょうから。しかしそういった意味で、私は本当に市長が住民の命と暮らしを守る上では、やっぱり声を上げなきゃいけないと私は思います。これは本当に大きな行動だと思うんですよ。この函館のこの記事は函館市のホームページに載っています。これをとめた理由として「原発事故が起きれば周辺自治体も壊滅的な状況になるということを確認いたしましたから、住民の命、安全を守らなければならないのは、最終的に基礎自治体である市町村であることを改めて強く感じたところです」とおっしゃる。  私は、本当にそういった意味では、川内原発はこの今言われているのは、九州は特異なカルデラの多くあるところで危険だということも言われており、そしてフィリピンプレートですかね、が近くを通っていることもあって、川内原発は危険なんだということで、今差しとめ訴訟も行われているようでありますが、やっぱりえびの市も、いざ事故があったり、非常事態のときは避難を余儀なくされる。これは風向きから言って当然ですよね。ですからそういった意味で、市長、私はこの水俣の市長や函館の市長、こういった態度を市長にもとっていただきたい。市長の見解を求めます。 ○議長(本石長永君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 三時二十三分                     開議 午後 三時三十五分 ○議長(本石長永君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○市長(村岡隆明君)  原子力発電の対策につきましては、これまでも安全が確認されるまでは再稼働しないでほしいといったような決議でありましたり、一番最近では、ことしの六月四日の全国市長会のほうで、福島第一原発の徹底した検証を実施して、原子力発電所のあらゆるリスクを考慮するなど、いかなる場合においても安全が確保できるよう、万全の対策を講じること等の決議を全会一致でさせていただいたところでございます。 ○十二番(西原政文君)  安全を確認してといいますけれども、この本当に原発というのは安全はありません。これがもう福島原発で明らかになって、ましてやこれまでの建設された原発というのは、全てがこれまでの安全基準に基づいてつくられた施設ばかりであります。ですから、そういった意味で、本当にこの原発というのは、私はもうこの国にはあってはならない、この世界にはあってはならないと思っています。  ですから、本当に住民の安全を守る上では、やっぱりこの水俣市長は私はすばらしい市長だなと思って、今度初めてお名前まで知ったんですが、やっぱり我がえびの市にも、市長にもこういった姿勢に立っていただきたいということを願って、次に移りたいと思います。また、この問題については新たな問題が発生したり、動きがあったときは、市長に見解を求めますのでよろしくお願い申し上げます。  それともう一つ、最後に、この函館市長が原発建設凍結のための提訴をした。私はこれは本当に勇気の要った市長だと思います。そして安全の問題ではなくて、やっぱり本当に住民の安全を守らなければ、命と安全を守らなきゃならないのは、最終的には基礎自治体である。よく言いますが、住民の命と暮らしを守るのは自治体の仕事だと、国の悪政から守るのは自治体の仕事だと言いますけれども、このことがこのままホームページの中に記されていました。私はこういった意味で、本当にえびの市というのは国の悪政から住民の命と暮らしを守ることをしっかりとやっていく、そのためにもこの原発問題というのは、本当に重要な問題だと、これは福島原発の事故を見たときにそう思います。ですから、市長にも十分に函館市長の思いなど、また人吉市の西田市長の思いなども考えておいていただきたいと思います。  また、次に市長の見解が変わることを願いながら、次に移りたいと思います。  次に、少子高齢化の問題で限界集落が進む対策をどうするか、ひとり暮らし高齢者の支援体制は万全か、これは前回もこのように質疑をいたしましたが、私ども産業厚生常任委員会は、この間、高齢者の見守り体制について調査、研究に参りました。そして本当にいい研修をしたなと思うんですが、このえびの市にも、ひとり暮らしや高齢者だけの世帯がかなりあります。この数というのは現在、さきにも質問でもしましたので、調べておられると思いますが、この対策はどのように検討しているものか、担当課の説明を求めます。 ○長寿介護課長(大木場操君)  ひとり暮らし及び高齢者世帯の支援体制といたしまして、緊急電話通報システムを導入いたしまして、もしものときの緊急時に対応いたしているところでございます。  また、社会福祉協議会に委託を行っております高齢者給食配食サービスの配膳時にも、声かけ等の見守りを行っているところでございます。 ○十二番(西原政文君)  あってはならないですね。ひとり暮らしや高齢者の方で片方が倒れたり、連絡もとれない、もっと言うなら、緊急電話もとれないような事態、過去にもありましたけれども、やっぱり不幸な事態になっていて一月も二月もわからなかったなんていうのが全国にあります。そしてえびの市にも過去ありましたから、そういった事態がないように、やっぱり見守り体制の充実が本当に必要ではないかと思います。  私、千葉県に行きましたら、本当にセキュリティ会社との契約の中でやってるとか、また郵便局にはがきを必ず直接渡してもらう、そして三回直接渡せないときは、また市役所の担当課に連絡をもらうと、そういった契約までしてる自治体がありました。本当にこれは先進的な取り組みだなと思って感心したんですけれども、やっぱりそこら辺の、心優しいというか、本当に行き届いた対策をとっていかないと、この限界集落、もう本当に高齢者だけで山間部では多いですし、町なかでもお年寄りだけの世帯があると思いますので、そこら辺の体制をもうちょっと研究を一緒にしていきたいと思いますので、またこの点については、また機会を改めて報告をさせていただきますので、ぜひそういった対策をとることをお願いしたいと思います。  それと、私がもう一つ心配なのは、この福祉政策の中で書いておりますけれども、最近でも、昔からよくあるんですが、DVだとかネグレクトだとか言われます。えびの市でもそういった事例があるやに聞きますけれども、これの対策については十分な体制をとって、相談窓口もきちっとされているものか、そして最近この検証は行ったものか、お聞かせいただきたいと思います。 ○総務課長(杉元真一君)  DVに関する御質問でございますが、お答えいたします。  DVの相談窓口としまして、えびの市女性相談所に二名の女性相談員を配置し、相談者の支援に努めているところでございます。相談の中でDVに関するものにつきましては、平成二十三年度が十六人の延べ十八件、平成二十四年度、十三人の延べ十六件、平成二十五年度、十四人の延べ十六件であります。この中で直接DVの危険度、緊急度が高く、一時避難や保護に至るケースはございませんでした。
     ただ、議員御質問の中にありましたように、対策等でございますが、もしそういう危険度、緊急度が高く、一時避難が必要な支援可能な親族等がない場合、本人の意志を確認した上で警察への通報を行うとともに、一時避難所への避難の支援を行う準備はできているところでございます。以上でございます。 ○十二番(西原政文君)  本当にあってはならない事態が起きないうちに、またその支援体制と準備体制は想定を超えて、何事も本当に備えあれば憂いなしというのが今回も言われたようですが、やっぱり備えをして、そういったことが起こらないように、そういった対策を担当課でも見ていただきたいと思います。これは防災対策でも同様ですので、そこら辺はお願いしたいと思います。  それと今、高齢化、子どもの声が聞こえない。出産祝い金などにより子育て支援の充実を図るべきだということ言いましたが、一昨日、蔵園議員が全く私の思っていたところの資料を出されて、同じことを言われましたので、これについては割愛をさせていただきます。ぜひ子どもを二人、三人、四人と、安心して産めるような、こういった状況が必要なんじゃないかなと思います。そうして後ほどまた触れる予定なんですが、この問題後でもう一遍就労のところでしたいと思いますが、低賃金でやっぱり結婚すらできない、また結婚しても子どもを一人、二人目、三人目が大変だという方も多いようですので、こういった対策も本当に、の上でも一昨日の蔵園議員の質疑、また提案について謙虚に、早急に対策をとられることを申し上げておきたいと思います。  次に、規模拡大できない農家の収入安定化についてどのように考えているか、対策を示せという通告をしておきましたが、これについて行われていること、これから対策をとることなどありましたら、報告を求めます。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  国が進めるさまざまな農業政策につきましては、当市のような中山間地では課題も多いと思われますけれども、また一方では、高齢化や担い手不足も懸念されるところでございます。そういった中で、昨日も一般質問等でいただきましたけれども、集落営農組織が必要な地域であったり、そういった中でも、地域での話し合い等によりまして担い手の確保を進めながら、国に対しても実情に沿ったような支援対策となるような要望も、あわせてしてまいりたいと考えているところでございます。 ○十二番(西原政文君)  本当に五年後、減反政策が終息して補助金もなくなるとすると、本当にもっと耕作放棄地も広がって、本当にこれもできない、また規模拡大をしようにもできない農家も、えびの市にはたくさんおられるかと思います。高齢化が進む中で、本当にこの対策が非常に大事じゃないかなと、あわせて今回ありがたいことにオリーブの木を寄贈いただいて、今栽培化がされて、資料見てみますと、大分えびの市内各地に植栽されたんだなと思うんですが、この収穫後はどうするのか。おおむね、やっぱり四、五年かかると思うんですけれども、収穫できるようになるには。だから当面は、最初の収穫量が収量がふえるまでは加工場までは要らないにしても、後々はそういった施設も要るんではないかなと。  私は、これきょうの新聞でしたかね、六月一日の新聞見てみましたら、三股町でアーモンドを植えられてる。私も一昨年アーモンドを二本取り寄せて植えましたら、一本はいついて、ことしはこれを二本接ぎ木をしましたら、一本は自分のところはだめで、友人のところは勢いよくつながりまして、ちょっと楽しみにしてるんですが、こういった本当に加工場なども、やっぱり今後こういったのが民間にしていただくのか、どこかにするのかわかりませんけれども、こういった特産化も一つは考えてもいいんじゃないのかなと思いました。  それで、いわゆるこういうのは手間がかからない。ただ草刈や下刈りやらそういったことで可能だと思いますので、このオリーブとあわせて、こういった新しい果樹の栽培なんかも検討されたらどうでしょうかね。私、梅も植えてるんですが、自分の畑でですね、御先祖様からいただいた農地がありますので、ところがなかなかこの梅は市場もとってくれない、農協もとってくれないと言いますので、間違えたなと思ってるんですけれども、やっぱりこういった目新しいもの、これについてはこのオリーブとあわせて一つは研究をされてみてはいかがでしょうかね、市長。  そういった意味で、えびの市は特産化を進めて、農家の年金の足しにでもなればと思います。オリーブについてはキロ一千円で契約ができたといいますから、これちょっと大きいですね。ですから、ぜひそういったことも市長、見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  これまで新しい農産物、果樹等についてですね、まだ何かえびの市でできないかということはずっと考えておりましたが、今回えびの市の誘致企業の社長さんの取り計らいで、こういったきっかけをつくっていただきましたので、まずは千本、えびの市内に、今各地に植えておりますし、展示圃場等もつくって研究もしております。またJAであったり、当職員も剪定の技術等を習得しながら、何とかえびの市で新しい産物にならないかということで進めていく体制もできております。このオリーブを植えてらっしゃる方々での研究組織、そういったものもつくりながら、今三年たった苗をいただきましたので、収穫まではあと三年ほどかかるということでございます。それまでの行政の支援であったり、三年後の収穫に向けて、そういった搾油をする装置が必要であるか、そういった点も十分考慮しながら、えびの市の新しい特産品として販売できるように頑張っていきたいと考えております。 ○十二番(西原政文君)  ぜひ農家の高齢化も進みますので、果樹園芸というのは比較的可能じゃないかなと。ちょうどオリーブは溝辺空港の屋上で栽培してるんですね。あそこでなってるんですよ。えびの市でも十分間に合うだろうと思って、私は思います。ですから、ぜひこれが特産になるように、継続してやれたらいいがなと思っております。ぜひそこら辺も、また来年度も、今度は市で独自で予算化するなりして、こういったこともやってみて、されたらどうでしょうかね。ぜひお願いをしておきたいと思います。  次に、市内業者問題にということで、先ほど市内の業者の窮状が本当に消費税で困っているんだと、また経営も大変なんだというところで、宣伝費も本当に使えないような業者さんというのはいっぱいおられるんですね。ところが、先ほど遠目塚議員の話にもありましたように、やっぱり市長名で広告料を集めて回ったといいますけど、これにえびの市が本当にかかわったということが本当に正しかったものか。それともう一つ私は疑問に思うんです。そのときに、市長が、先ほど報告あった中に「情報を提供した」と言いましたが、情報はどのような情報であったものか、お聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  質問の趣旨とはずれてるかもしれませんけれども、先ほども御答弁いたしましたけれども、今回の事業につきましては、官民共同ということで、市の行政情報を皆さん方に伝えるために民間の力をいただいて冊子をつくろうということで、(発言する者あり)ですから、当然えびの市と、そういった協定を結んでる業者だということをしっかり証明をしなければいけませんし、こういった市の本当の公共事業だと、民間の事業ではないということを証明するような証明であったり、当然えびの市が、きちんと協定を結んでるんですよということで、そういった説明は職員が直接言ったりしているところもございますが、その広告の交渉であったり、そういったことは職員はしていないところでございます。 ○十二番(西原政文君)  市長、私は先ほどから聞いてるけれども、出した情報「情報を提供した」と言われたから、その提供した情報は何だったんですかと。いわゆるそれによって何をしたかといったら、経営が苦しい市内業者の中に寄附金集めて回ったわけですよ。六万円、一十二万円、一十八万円、これは温泉組合の話だそうです。そうやって回ったわけですよね。決して六万円出せる業者さん今大変だと思いますよ。私はこの経営も苦しい中で、そして消費税で困っている中で、本当に今度出される本がいわゆる宣伝効果のあるものになるのかどうか。決してあの本がだめやというわけじゃないんですけれども、それが本当に可能か、よかったものかどうかですね。これは経営努力で企業が勝手にする分はいいんですが、市長名で回られるというのは、やっぱりいかがなもんだったかなというふうに。ですから、市長名で回るための「情報を提供した」と言いますけれども、その出した情報というのは何だったのか、明確に答えて、もうそれだけ答えてください。 ○市長(村岡隆明君)  えびの市のほうから出しました情報につきましては、市としっかり協定を結んでおりますと、こういう事業を行いますので御協力をお願いしますという文書であります。  (発言する者あり) ○市長(村岡隆明君)  行政情報、その冊子の中でつくる行政情報に関しましては、えびの市のほうから出しております。こういう政策を載せていただきたいとか、その暮らしの便利帳ですので、暮らしの便利帳、えびの市民に伝えたい情報に関しては、当然えびの市から提供して、雑誌としてつくっておりますが、その企業の情報、どこにどういった企業があるのか、そういった企業の情報につきましては、株式会社サイネックスのほうがタウンページ等を見ながら見つけていったと。大きな企業主に関しましては、えびの市のほうから、株式会社サイネックスがこういった形で広告の打診が来るかもしれませんので、事業の内容十分知っておいていただきたいということで、JAであったり、そういった大きなところはうちの職員が直接説明しておりますが、広告代が幾らだとか、そういった交渉等はうちの職員はしてないところであります。 ○十二番(西原政文君)  そしたら、訪問されたところの名簿だとかそういうのは出てないんですか。 ○企画課長(園田 毅君)  若干誤解があるようでございますが、ただいま市長が申し上げましたように、案内文書を五月十四日に発想をいたしていると思いますが、これにつきましては、株式会社サイネックスがタウンページよりえびの市の広告の掲載基準、これは例えば貸し金であったり風俗営業等はだめですよという基準がございます。それをもとに、タウンページより市内業者を五百四十社ほど抽出いたしまして案内を送付しております。そこを順次、今訪問してると思いますが、企業の情報は出しておりません。しかし市長が申し上げましたように、比較的大きい企業等につきましては、私どもも事業の説明には出向いております。 ○十二番(西原政文君)  企業の情報というのは、いわゆる名簿上だとかは出していないというふうに、まあいいでしょう。  本当に今、えびの市も本当に遠目塚議員が正式に言われておりましたけれども、本当に市長名で出されれば、本当に断れない業者というのはいっぱいいると思うんですよ。ですから、そこら辺はもうちょっと配慮が要ったんじゃないかなと。  そして、あの水俣でしたかね、違ったかな、串間市と都城市、どこでしたかね。きょうの朝見せていただいたあれを見て、本当に宣伝効果がそこまであるのかといったときには、果たしてどうかなと疑問を思いました。結構役に立つものはあるんですが、都城市の山田町では、電話帳とそういう広告が入って、地図まで入ったやつが五百円で商工会が発行してます。本当にいいやつが、山田町商工会ではつくられていて、本当に役に立つやつがありましたけれども、これに市の名前を使って、市の業者に六万円の一十二万円の一十八万円も七十八万円もというような寄附金を集めて回る、広告料集めて回るというのは正しかったかどうか、やっぱりちょっと、市長はそこら配慮が欠けたんじゃないかなと思います。最後に市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  先ほど来説明いたしておりますが、これは寄附ではございませんで、広告料という形で、あくまでも民間と民間の間で広告料としての値打ちがあれば御賛同していただきたいということで、決して強制でもございません。ただ提供する行政情報が、えびの市の公共物でございますので、えびの市長の名前、きちんとそういった協定を結んだ会社ですよという説明が、逆に広告を提供される方々には少し強制的なイメージを与えられたのかもしれませんけれども、あくまで強制でもございませんし、もしこれに掲載されないから指名がどうのこうのとか、そういったことも一切ございませんので、今後もですけれども、後ほどまた皆さん方に御説明いたしますけれども、そういった誤解がないように、今後とも株式会社サイネックスのほうにはお願いしたいと思っております。 ○十二番(西原政文君)  本当にそれは、市長の配慮が欠けたなというようなことをまず断言しておきたいと思います。やっぱり市の入札や市の委託を受ける業者さんというのは、市長名で来られて「広告料出してくれ」と言われれば本当に断れない方々も随分おられたと思います。そういった点では、本当にこれは市長にちょっと大変な事態やったなと思います。このことは申し上げておきます。  次に、就労場所の確保と工業団地の問題についてということで、これについてはもう同僚議員が随分質問されてましたので、私も理解をさせていただいたと思います。この雇用形態の問題で調査資料出していただいたんですが、このこれで少し一つ欠けたのは、そこの正社員となってるけれども、下請や派遣での正社員化が入ってるんじゃないかなと思いました。と申しますのは、この雇用形態、今全国的に労働条件の改悪が行われて、今残業しても残業代払わないとか、裁量権によって長時間労働などが課せられるとか、そういった事態が今進んでいます。  そしてえびの市においても、これを見ても、初任給またにしても一十万円、現実に何年働いても一十万円から地方で皆さん我慢しておられるんですが、一十四、五万円で働いておられる方が現実です。そしてそのことによって何が起こってるかといいますと、子どもを産んで育てることに、結婚すらできないとか、結婚をためらうとか、子どもを産めないとか、そういった事態が今一生懸命働いても生活は不安定で、低賃金におかれており、そういった事態が起きています。  ですから、私はここに市の誘致企業として、しっかりとものを言わなければ責任を果たせと言ったのは、いわゆる正社員化はもちろんのこと、やっぱり労働条件の引き上げも要請をしていただきたい。今後は、企業誘致対策監は各市内の企業を回っておられるようですので、そこら辺の状況も把握をしながらやっていただきたいと思います。やっぱり一生懸命働いても、一十万円やそこらでは、生活も子育ても本当に大変な方々がえびの市内にはいっぱいおられますので、ぜひ市長からもそこら辺の要請をしていただきたいと思いますが、市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  誘致企業の雇用体系について、できれば正社員化を促していただきたいということだと思いますけれども、基本的に、えびの市といたしましては、地元の市民を雇用していただきたいということで、そういった優遇措置をつくっておりますので、そういった使用形態までどの程度言えるのか、いろいろな組合のほうからもそういった要請等も来ておりますので、なるたけえびの市民が安定して仕事につけるような環境というのは、企業のほうにもお願いしていきたいと考えております。 ○十二番(西原政文君)  ぜひ市長、その点については、雇用労働条件の改善を含めて要請をしていただきたいと思います。  もう一つ、市道の現状と今後についてということですが、過疎計画に該当する市道が今上島内、下島内連絡線の中で、今度改修されます。される計画で進められているようですが、これは当初は、関係者にドハで済ませるんだということで説明されたといいますが、これやっぱりきちっと観光客やら見学者やらありますので、きちっと擁壁を打って、しっかりとした道路にしていただきたいと思いますが、答弁を求めます。 ○建設課長(竹内重冶君)  本年度に入りまして上下島内連絡線、地下式横穴墓群展示場までのアクセス道路としまして、二〇〇メートル程度測量設計を今行っている段階でございます。先般測量に入りまして、センター杭等打つ中で、地元の方々と現場のほうで協議をしておりますけれども、今言われたこともテーマとして上がっております。今後また、その設計の中で煮詰めていきたいと考えております。 ○十二番(西原政文君)  終わります。ありがとうございました。 ○十二番(西原政文君)  私は一般質問の冒頭「えびの市の青年が送り込まれてる」と言ったようであります。これを「えびの市の青年が自衛隊に入隊している」に変更お願いします。 ○議長(本石長永君)  ほかに一般質問の通告はありません。  以上で一般質問を終結いたします。  日程第二、陳情第一号取り下げについてを議題といたします。  お諮りいたします。陳情第一号につきましては、陳情人により取り下げの申し出がありますので、これを許可することに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(本石長永君)  御異議なしと認めます。よって、陳情第一号の取り下げは許可することに決定いたしました。  日程第三、今期定例会において受理した請願、陳情につきましては、議席に配付いたしております請願陳情文書表のとおり、所管の常任委員会に付託をいたします。  お諮りいたします。あす十三日から十七日までは委員会審査のため休会したいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(本石長永君)  御異議なしと認めます。よって、お諮りのとおり休会することに決定いたしました。  次の本会議は、十八日午前十時から開きます。  本日は、これをもって散会いたします。                     散会 午後 四時  八分...