えびの市議会 > 2011-03-14 >
平成23年 3月定例会(第 5号 3月14日) 一般質問

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  1. えびの市議会 2011-03-14
    平成23年 3月定例会(第 5号 3月14日) 一般質問


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    平成23年 3月定例会(第 5号 3月14日) 一般質問                      平成二十三年三月十四日 午前九時三十分開議 第  一 一般質問           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件    一 一般質問 出 席 議 員(十四名)      一番   溝 辺 一 男  君     九番   西 原 政 文  君      二番   松 窪 ミツエ  君    一〇番   井川原 志庫男  君      三番   北 園 一 正  君    一二番   高牟禮 宏 邦  君      四番   上 原 康 雄  君    一三番   宮 崎 和 宏  君      五番   池 田 孝 一  君    一四番   外 園 三千男  君      六番   竹 中 雪 宏  君    一五番   栗 下 政 雄  君      七番   本 石 長 永  君      八番   西 原 義 文  君 欠 席 議 員(一名)
        一一番   蔵 園 晴 美  君 議会事務局職員出席者   事務局長    泊   秀 智 君   議事運営係    木 下 哲 美 君   事務局次長   福 田 孝 正 君   議事運営係長  萩 原 博 幸 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長      村 岡 隆 明 君   福祉事務所長   徳 重 順 子 君   副市長     椎   重 明 君   環境業務課長   平 野 浩 二 君   教育長     萩 原 和 範 君   健康保険課長   竹 下 京 一 君   総務課長    上加世田 章人 君   長寿介護課    坂 本 健一郎 君   企画課長    野 間 教 昭 君   観光商工課長   坂 本 謙太郎 君   財政課長    馬 越 脇 浩 君   税務課長     堀 川 純 一 君   財産管理課長  白 坂 良 二 君   水道課長     園 田   毅 君   建設課長    山 下 寿 男 君   市民課長     木 村 哲 也 君   畜産農林課長  吉 留 伸 也 君   病院事務長    松 永 康 二 君   学校教育課長  杉 元 真 一 君   会計管理者    向 原 雄 二 君   社会教育課長  上加世田たず子 君                     開議 午前 九時 三十分 ○議長(溝辺一男君)  ただいまから、本日の会議を開きます。  本日の会議は、お手元に配付いたしております議事日程第五号によって進めます。  報告いたします。蔵園晴美議員から本日の会議に欠席する旨の届け出がありますので報告いたします。  日程に先立ち、去る十一日発生しました東日本大震災により被災された地域の皆様に、えびの市議会として心からお見舞いを申し上げます。  また、東日本大震災により亡くなられた方々の御冥福をお祈りし、黙祷をささげたいと思います。 ○(事務局)  御起立をお願いいたします。  黙祷。  お直りください。  御着席ください。 ○議長(溝辺一男君)  これより本日の日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。  本日は、宮崎和宏議員、高牟禮宏邦議員西原政文議員栗下政雄議員の四人を予定いたしております。  まず、十三番宮崎和宏議員の発言を許します。宮崎和宏議員。 ○十三番(宮崎和宏君)  皆さん、おはようございます。  ただいまより私の一般質問をさせていただきます。  先ほど議長のほうからありました今回の東北地方の大地震、大津波によって多大な犠牲者、また被災された方が四十五万人以上と言われております。毎日それが放映されております。そう思いながら被災された皆さん方のお見舞いの気持を込めて、そして被災された、亡くなられた皆さん方の冥福を祈りながら、この気持ちを込めて今から一般質問をさせていただきます。  まず、これに通告してありますけれども、まず市長に今回の大震災、多大なる被災者に対してのえびの市の気持ちとしてどう考えられたか、とりあえずお聞きしていきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  過去にもえびの市も大きな災害を地震で受けましたし、そのときも多くの方々から支えられたということも聞いております。現在どういったものを必要とされているのか、当然義援金の設置でありますとか、具体的に、早急に動いていく必要があると、ほかの自治体をリードするぐらいの気持ちで支えていきたいと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  今の質問は通告外でありますけれども、特別許していただきたいと思います。これは何かといいますと、やっぱりよその市町村、先立ってえびの市、何ができるかということを発信すべきじゃないかと私は考えたわけです。まして、昨年口蹄疫によってえびの市にも全国各地からかなりの義援金、いろいろな見舞い、支援いただいております。それの恩返しのつもりで、今回の場合はその何十倍という多大な災害が出ております。それに対してはえびの市、まず、よそのまちがする前に、先に宮崎県えびの市と、どういうことができるかということをまず発信していただきたいと思います。  その中で、夕べちょっといろいろな人と話がありまして、聞いたわけですけれども、今回かなりの家が流されて住めない状況であります。当分の間、ここ一、二年、恐らく自分の家には住めないでしょう。その中で夕べちょっと聞いた話なんですけれども、えびの市営住宅、空き家かなりあるんじゃないかと、その中に呼びかけて、家のなくなった人たちを一年ぐらい無料で住ましてはどうかと、それぐらいの思い切った政策を市長から、えびの市から打ち出したら、中にはそうやったら行ってみようかという人がおるかもしれないと、したらどうかと、まず言わないとだめじゃないかという話を聞きました。  だからそういう気持ちで、できたらえびの市長のほうから市の空き家、結構今、雇用促進住宅でも結構まだあいております。そういうところに声でもかけて、一人でも来ていただければいいんじゃないかなと、なるほどと自分で思ったわけですけれども、市長どうでしょう、私の言ったことに対しての市長のお考え、どうでしょう。 ○市長(村岡隆明君)  現時点で一番大事なことは、被災者の皆さんがどういったニーズを持っていらっしゃるのか、まずそれを調査しないと、やみくもに物資を送っても逆に迷惑がかかるということや、そういったニーズがあればぜひ対応していきたいと。  現在も県を通じて、直接自治体が個別にお電話をしても御迷惑がかかりますので、県を窓口にして情報を集めておりますが、まだ物資、そういった等を、どういったものがどのタイミングで必要だというニーズが、向こうもまとまっていないような状況でございますので、えびの市の市営住宅を使う、そういった点については、ニーズがあればぜひ対応していきたいと思っております。 ○議長(溝辺一男君)  まだですか。  もう本来の一般質問の通告に基づいた質問のほうに入ってください。 ○十三番(宮崎和宏君)  そういうことでひとつ、市長に対してはえびの市からの気持ちを持っていっていただければいいんじゃないかと私は提案しておきます。  それでは、通告に従いまして、私の一般質問に本題に入ります。  まず、通告してありますように、本年度の予算編成におきまして、市長は特に政策的に市長の考え方、どうしてもこれだけは重点的に取り組んでいかないといけないという、今度の予算についてはどんなところでしょう。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には新規事業で取り上げたものについては、これまで取り組んでなかった部分をさらに強化したいということで、予算化も条例化もさせていただいておりますが、具体的に言いますと、市民参画、市民協働ということを重視したいということで、総務省のアドバイザー招聘事業などを取り入れた地域活性化事業一千五百八十二万八千円であるとか、産業振興のほうでは、中山間地域と創造支援事業を使った一千四百十六万四千円で、官民共同の京町温泉の活性化、また保健・医療・福祉のほうでは、ファミリーサポートセンターの三百万円、また子宮頸がん、ヒブ及び小児用肺炎球菌ワクチンの接種の三千六百一万五千円、あとは市民生活におきましては、コミュニティバスの検討の六百七万八千円、あとは庁舎の駐車場の整備であります外来駐車場の整備一千三百六十五万円などが、予算としては大きなところかなと思っているところであります。 ○十三番(宮崎和宏君)  それはもう大体新規事業としてはわかるんですけれども、恐らくこれにつきましては、国の交付金事業補助事業等特別なそういう金が、交付金等が予算上に国からの補助事業等があったから、やったということでありますよね。  その中で、質疑等でもいろいろありましたけれども、その活性化事業一千五百何ぼ、総体的に、それが今回の補助事業だから交付税に算入されると、だからするんだと、質疑の中で説明されましたよね。やっぱりそれがいいのか、そういう事業があれば、もうちょっとずっと続くような、やっぱり政策を市長打ち出してほしかったと思うんですよ、私は。これはもう時限的な、今回の交付金事業活性化事業ってずっと続かないですよね。一年、二年、三年続けばいいところでしょう。  やっぱりそういうのは、これが今回やって、その事業をやってもいいんですけれども、それがなくなったときはそれで終わりなのかと、活性化にはつながらんじゃないかなと私は思うわけです。それはもうそれでやったんだから、それで結構かと思いますけれども、なるべく新規事業については後年に、後々に続けるような事業を計画してやっていただきたいと思います。  それでは第二番目に、第四次行政改革大綱実績報告をいただいております。これにつきまして市長はどのような感想をお持ちなのか、まずお聞きしていきます。 ○市長(村岡隆明君)  第四次行政改革大綱の実績報告が出て、議員さんのほうにも配付をされてると思いますけれども、計画どおり実施、全体の判定対象四十六項目のうちの計画どおり実施、改革が進んだと評価されている部分が二十五項目、ほぼ計画どおりというのが五項目、一部実施が十一項目ということで、実施された項目を合計すると四十一項目ということで、ある程度改革が進んでいると評価をしているところであります。 ○十三番(宮崎和宏君)  私もこうしていろいろ見させていただきましたけれども、一部実施、完全に実施、それから継続というのが結構あるようであります。それでは、その中でお聞きしてみたいと思います。  この報告書の二十九ページにあります。  外郭団体等の改革、市補助金の見直しと終期の設定というのがありますよね。結局、えびの市のかなりのいろいろな団体に補助金出しております。この見直し、その終期の設定というのがあります。そのために計画をしておりますけれども、これを十八年度からずっと見ても、一つもこれについては見直しがされていないということでしょうか。ずっと継続ということになっております。これについてはどう思います。 ○市長(村岡隆明君)  ここの部分につきましては、終期の設定をしていくべきだと。ただ、継続して補助を続けざるを得ない団体等もあって、すべての団体が補助の終期が決まっているわけではございませんが、数点補助を縮小したり、中止している部分もございまして、今後とも、引き続きこの終期の設定というのは取り組んでいかなければいけないという状況だと考えております。 ○十三番(宮崎和宏君)  これについては、終期というのは補助金というのは一時的なものであって、これ自立するための補助金じゃないかなと思うわけです。継続的な補助金であてにして、いろいろな事業しても意味がないじゃないかなと考えます。  これに書いてありますように、これに評価も書いてありますよ。それぞれの担当課によって。それでここに書いてあるもの意見、評価というのがあります。この中ですね、書いてあります。観光商工課の取り組みについては、観光誘致活動はどういうものか、人件費の内容はというの、評価してあります。ここに書いてあります、報告に。これはどういう意味なんでしょうかね。ここに本に報告されてるんですよ。私が見てどうかなと感じたわけですけれども、担当課それぞれ意見評価というのを書いてあります。まだほかの担当課も書いてありますけれども、この中身はどうなのかなと、だれがここに、だれが書いたんでしょうかなと私は思うんですけれども、担当課としてどうですか。これを今私が言ったことを聞いて。 ○財政課長(馬越脇浩君)  今、御質問の意見評価欄観光商工課の取り組みについてですが、ここの欄は左にございますとおり、外部の評価をしていただいた行政改革推進委員会委員の意見をいただいて、この意見が出たところでございます。 ○十三番(宮崎和宏君)  これは外からの評価委員の意見をここに記述してるんでしょう。報告してるんでしょう。中身が違うんだったら、だから違いますよと、担当課もわかっていたら言ったらどうですか。これに対してどうなんですか。今、財政課長が言われた中身によって、これは外から見た委員の人たちの評価なんですよね。この中身はそうですか、それでも、それ違いますよと、こういう、これだけやってるんじゃないかというのであれば、そこいったらこれは外から言ったのは間違いじゃないでしょうか。  これに対して市長、これに対して市長、副市長の意見を聞いてみましょう。この今評価されてるでしょう、外部から、委員会の中で。 ○市長(村岡隆明君)  二十九ページの意見、評価という中で、観光商工課の取り組みについて観光誘致活動とはどういうものか、人件費の内容はというのがこの協議会の中で意見が出されまして、三十ページのほうに回答という欄があると思いますけれども、それの観光商工課分、観光マップ的なものとしては、えびナビを増刷し、市内の要所に配布しています。  また観光客から要望があれば郵送し、観光PRなどとして使っている。市内の観光イベント事業は観光協会が担当し、その事務局費も補助金として支出していると。事務局費のほとんどが人件費であり、ぎりぎりの決算状況であるというのも回答しているということであります。 ○副市長(椎重明君)  この大綱の意見の欄ですが、まず委員さん方のそれぞれの意見を、主だった意見を出させていただきまして、それに対する執行部側の意見、回答を列記させていただいてということで、これで一応この大綱のどういう取り組みがあったかというのを、ここで御説明させていただいてると理解しております。 ○十三番(宮崎和宏君)  それもちろん私はその回答のほうも見た中で聞いたわけですけれども、それじゃあここに報告してありますよね、回答として当局としてはこうやっていますよと。  それでこれについては、これは部分的改革に対しては、観光商工課分については一〇〇%改革はできたと、そう受け取ってもよろしいでしょうか。この報告に対して、回答に対して、見た感じではこれだけやっておりますよと、外部からこういう意見が出たけれども、実際はこうしてやっているんですよと、数字上げて今市長が言われましたよね。これでも、一〇〇%これはもう観光については、観光商工課分については一〇〇%できたかなと思われますかね。それをとりあえず市長の考え聞いてみます。 ○市長(村岡隆明君)  この観光商工課分、観光協会への補助金につきましてはほとんどが人件費であると、終期の設定をして取り組むべきだという大きなテーマの中では、現時点では終期が設定はされておりませんが、その必要性というのは委員の皆さんには伝わっていると認識をしております。 ○十三番(宮崎和宏君)  今、市長が言われましたけれども、この観光商工、観光についての補助金の終期、恐らくできんとやないですか。私はできないと思っていますけれども、えびの市の観光するためには、補助金なしでは恐らくできないと私は思っております。かなり、ことしもかなりの補助金いろいろな予算を投入しているようであります。  だから、これはもう終期とその最初の目標設定が、市の補助金の見直しと終期の設定というのが頭あるんですよね。このための行政改革をやりましょうということで、私はこれはただ観光についてだけの言ってるんですよ。だから思い切って、まだ見直すところは、終期を決めたら絶対できないいろいろな補助事業等もあろうかと思います。だからそこら辺の区別して、やっぱりこれからまた新しい計画を立てるべきじゃないかなと思っているわけです。  これ言ったら各担当がそれぞれ書いてありますよ。これは例にとって言うたというだけでありまして、これはもう一回これを全体を見直す必要があるんじゃないかなと思うわけですが、市長はどうなんでしょう。 ○市長(村岡隆明君)  その補助金の内容について精査した、取り組んだ結果がここにあると、終期を設定して終期を迎えることができた補助制度もありますれば、終期が設定できないものもあると。今後とも継続して終期が設定できる補助金に関しては、その終期を見きわめていくという取り組みを今後続けていく必要があると認識をいたしております。 ○十三番(宮崎和宏君)  だからですね、やっぱりこれを分けないといかんじゃないですか。終期を決める補助事業と、終期がどうしてもできない補助事業。やっぱりこれとこれはもう三年したらもう補助金だめですよと、これ終期しますよと、これはずっとやっぱりえびの市の観光のためにはもうちょっとどんどんふやしていかないといけないよと、やっぱりそこら辺の区別を最初から決めてやらないと、私はいけないのじゃないかなと考えるわけですけれども、この後のまた計画についてはどのような考えをお持ちなのか、もう一回市長のお話をお聞きします。 ○市長(村岡隆明君)  やはり現実的には、観光協会が何らかの大きな、高千穂みたいに大きな利益を生むような、収入が見込まれるような組織になれば、ある程度削減もしていけると思いますけれども、あくまでも補助金を出している組織については、自立を目指してやっていただきたいという気持ちはございますが、当然その補助金がなくなることで活動が縮小されてしまうと、そのことが市民サービスに悪影響があるのであれば、引き続きやはり補助をしていかなければいけない、それは毎回やっぱり見直していく必要があると思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  この中身を報告読ませていただきまして、まだいろいろありますけれども、この中にそれぞれ次の三十七ページというところありますね。遊休財産の貸し付け及び売却処分の推進についてというのがあります。これもうちの表の十八年度からずっと継続ということですね。実績で十八年度一部財産処分しましたということなんでしょうけれども、これにつきましても、はっきりとここにいろいろ書いてあります。その場所によってはすぐ処分できる市有財産、そしてまた、場所によっては全然手のつかない、売れそうにないとありますよね。これについて意見評価というのは、最低の掲載をすることと情報提供は大事であると書いてあります。また財政難の折から、売却は必要であると思うが、その売却方法は妥当であるか否かを十分判断し、専門家に鑑定を依頼することができているものか不安ですと。  またいろいろまだ何かありますけれども、その回答によっては、市広報や定住促進サイトへの情報を提供することにより、遊休財産の処分に努めますと。また売却についてはこれまで同様、適正な売却及び価格を設定しますとあります。  三月予定であった旧野中田団地、三月に随時契約により売却する。それぞれ売却できたところは掲載してありますけれども、この中でどうしても売却予定地で処分したいけれども、売れない、買い手がないという市有地等はどんなものがあるか、わかっている範囲内で教えていただきたい。 ○財産管理課長(白坂良二君)  二月に前松原の旧市営住宅跡地を公売に出しました。二件出しました。現場説明会も行う日程で、ホームページ、市報等で掲載いたしましたが、現場説明においでになった方も一人もいらっしゃらなく、また実際入札を行ったわけですけれども、一件の応礼者もなかったということで、これについてはまた随時広報しながら、その売却方向等を検討していかなければならないと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  そうなんですね。やっぱりこの周りにも市有地の、ありますよね、自分たちもある程度、その遊休、住宅の跡地とかあると思います。しかし今、課長の説明では、公募したけれども、一人も応募がなかったと。売れない状況、なぜ何で売れないのかということですよね。  ただ、最低の価格がこれだけでないと売れない。じゃあ、そのままずっと残っていきますよね。やっぱり売れる値段というのがあるんじゃないかなと、今の時期によって土地の値段というのは上がり下がりは結構激しいです。その今の時期にどうしても売却したいのであれば、今の時期に買える値段、そこの検討というのを、なぜ応募がないのかということをまた考えるべきじゃないかなと思うんですけれども、どうなんですか。そういうこと考えたことや協議したことがあるんですか。 ○財産管理課長(白坂良二君)  公売についての価格につきましては、不動産鑑定士を入れますし、またその価格と実際のこの辺の取引等も含めて、また固定資産評価も含めて、著しく低い価格でというのは、市に損害与えますのでできませんので、ある程度その辺は考えながら、一応価格は設定しているところでございます。  ただ、現在の先ほどもおっしゃいました前松原の土地につきまして、やはり上を市道が通って、市道といいますか、加久藤橋に通じるあそこでございますけれども、場所的な問題もあって応札者がなかったのかということも考えているところでございます。 ○十三番(宮崎和宏君)  そこの道路のすぐ下、下のほうには道路ありますよね。これは幾らで公募したのかわかりませんけれども、非常に狭い土地、一件でも安ければ買う人はおると思うんですよ、あの辺だったら。本当に早くもう売却しないといけないような土地ですよね。小さい家やったら一件、計画できるぐらいの土地が遊んでるじゃないですか。それはそれで、これからここで今でも売れないというのは、そこに何か問題があるから売却進んでないということですね。  それから、それなら市長まだ聞きますけれども、国民宿舎のやたけ荘の跡地、それから霧島分校の跡地、それがえびの市の大きな目玉になっている遊休土地でありますよね。そして今、プラッセだいわの西のほうの保養所跡、あそこもいい場所ですね、泉源がありますね。そういう大きな場所、いつでも売れるような場所等についての売却の方向、方針があるのか、それとも、市で何とかこれを利用して生かしていきたいという考えがあるのか、市長はどうなんですか、それを協議されたことはあるんですか。 ○市長(村岡隆明君)  以前の一般質問でも答弁させていただいたと思っておりますが、大きな遊休地については今後の利用の方針は立てているところであります。売却すべしと、道路のつけかえをして売却すべしと判断しているところであったり、先ほどのやたけ荘の跡地であれば泉源を利用して活用を進めるべきと、そういった形で大きな遊休地については、その活用の方向性については整理をしているところであります。 ○十三番(宮崎和宏君)  これについては、まだ市は行政改革大綱の報告を見て感じたことを聞いておるわけです。だから、そのためにはやっぱりこれから継続じゃなくて、どこかでこの計画に対してどうなのかということをまた再検討すべきと思うわけですね。これはただ例をとって言うだけの話でありまして、これは全体の中にいっぱいありますよ、ここに書いてあるの、継続、きれいごと書いてありますけれども、実際全然前に進んでない、そのままというのも結構あるようであります。  しかし、これはもう一回、えびの市としてこれをもう一回見直して、改革できるところ、できないところ、それなりに理由があろうかと思いますので、そうやっていただきたいと思いますが、市長どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  この遊休財産の貸し付け処分の推進という項目でございますので、今後とも進めていきたいと、大きなところについてはそういった方向性を示しておりますが、ほかの遊休地についてもその目的をはっきりさせて、市の財産として活用していくのか、売却を進めるのか、今後とも進めていきたいと思います。 ○十三番(宮崎和宏君)  それでは、この行政改革の報告についてはこれで終わりたいと思います。  続きまして、同じく去年報告がありました集中改革プランの実績報告ありますよね、これは行政改革と連動していると思います。それにつきまして私がちょっと気のついたところを聞かせていただきたいと思います。  報告書の四ページの番号九番目のところ、ごみ処理の全面有料化というのもこの集中改革プランの中に書いてあります。これを見たときに、十七年度に一部実施、あとは、違うか、これは継続中ですね、検討中ですね、二十年、二十一年度は検討中、十八年の一部実施というのは一部有料化、それはわかってるんです。これから、どのような考えでこれから進めていかれるのか、これを聞いておきたいと思います。検討となっておりますので、どのような検討がされているのか聞いていきます。 ○環境業務課長(平野浩二君)  ごみの有料化につきましては、今議員さんが言われましたとおり、検討中でございますが、この間、えびの市に起こりました口蹄疫とか、いろいろな世界的な不況とか、雇用がえびの市でも大変厳しいということで、原課と庁議メンバー等でも協議をさせていただきましたが、現在の経済情勢では有料化は厳しいという判断で、検討中ということで毎年来ている状況でございます。  今後につきましても、今の状況では二十三年度の実施は厳しいということで予算措置もしておりません。以上です。 ○十三番(宮崎和宏君)  それぞれのやっぱり担当現場によっては、しようと思ってもできないいろいろな事情があろうかと思います。これはあくまでも集中的に改革しないと、財政的にやっぱり改革するべきということでこの計画を立てたわけですね。こういうことでもろもろあります。  それでは、その十一番目の行政評価の充実と事務事業の見直し、これは計画では二十年度実施、下は検討、一部実施とありますけれども、この行政評価、事務事業の見直しというのは、どういうところを改革されて見直しができているんでしょうか。  だから、これ出してるんですよ。議員はみんな持ってるんですよ、報告書。四年間、五年間の実績を踏まえて計画を出されて、この実績、これだけやりましたよと報告してるんじゃないですか。その中で一部実施、どういうところは一部実施されたんですかと、今このような状況です。だからですね、中途半端なんですよ。ただ書類で、書面上でやりました、何がと。そんならはっきり言葉で言えるかと、言えないじゃないですか。できることからこつこつとやっぱりするべきなんじゃないかな。この計画を立てる自体がおかしいと思うんです。私はそう思いますが、市長、どうなんですか。  やっぱりこれからの、これからやっぱり計画を立ててやらないといけない。市長、副市長、どうですか。私今言ったことに対して。これ評価はしているんですよ。一部実施してあるんじゃないですか、この報告を見た中で。市長、今一瞬説明できないということはわかってないということですから、市長はこれからどうするのか。市長の考えを聞きます。
    ○市長(村岡隆明君)  答弁はできると思います。時間をもう少しいただければ、担当課で詳しい答弁ができると思いますけれども、引き続きこの成果を見ながら進めていきたいと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  そうじゃないでしょう。市長、時間かけたら報告できる、説明できると言われますけれども、即説明できるのは実施なんですよ。実施できたということなんですから。これはもうそれで結構です。時間がありませんので、これはこういうことで真剣に考えてやっていただきたいと、注文つけておきます。  それでは、もう一回、皆さんよく聞いてお答えくださいね。  市長に聞きますよ。この中で職員の定員管理の適正化というのがあります。これはもう、市長も先ほどの質疑、いろいろな説明の中で一〇〇%できました。これに実績として三百人なっていますよね、今度の四月から三百人、完全になります。これはそれでいいんですよ。ただいろいろなところで言われておりますけれども、平成十七年度は三百七十二人職員がおったんですね。結局、これが七十二人減ったということでしょう。それでは、その七十二人の仕事は、この三百人残った人でするんですか。それだけ仕事が減ってるんですか。具体的にどれとどれという、こんだけ民間委託したから減りましたよとか、ある程度はわかっていらっしゃるかと思うんですけれども、中身として大まかにどれとどれが減ったから三百人で仕事できるというのか、まずお聞きしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  総体的にどの業務が減ったので一人減らすことができたということではなくて、この定員管理を三百人に向けることで効率的な業務を行ったり、民間委託をしながら退職者よりも少ない採用、もしくは新規の採用を見送りながら当初の目的に近づけてきたと、具体的にこの業務を民間委託したので、何人の職員が要らなくなったという分析はできていないところであります。  済みません。分析はしているということであります。 ○十三番(宮崎和宏君)  分析はしているといったら、そしたら例を挙げて一つでも二つでも結構ですので、わかってる人がちょっと聞かせていただきます。 ○総務課長(上加世田章人君)  平成十六年四月一日現在で三百九十二名ですかね、おりましたけれども、それぞれ市の緊急財政推進計画に基づきまして、民営化でありますとか、民間委託、指定管理者制度の導入等々を行ってまいりました。  例えば保育所の民営化につきましては、保育士さんが四十人ほどいらっしゃいました。それから給食センターにつきましては、調理師さんが十七人、そういうことの、そういった民間委託等で民の力をかりた採用したところにつきまして、その分の業務につきましては、三カ年採用凍結をして勧奨退職を勧めるという方向で、一年おくれではございますけれども、平成二十三年四月一日に三百名体制ということで、集中改革プランの実績ということになるかと思います。 ○十三番(宮崎和宏君)  これもやっぱり行政改革と、これにも書いてあるんですよね。この中で職員の定員適正化の推進というのがありますね。これで二十一年度実績としては継続ですね。ずっと今でもあるようですが、その中で意見、評価として住民百人当たり職員一人と言われていたと、書いてあるんですね、これに。それでこれからの人口減をこれに書いてあるのが、二十年後のえびの市の人口は八千人減の一万三千人になるでしょうと書いてあります。  したがって、市職員の削減は当たり前です。さらなる削減を期待しますという意見が出されております。これはあくまでも推定で、こういうことを意見が出てると思うんですけれども、今の職員の体制ですね、どこでも忙しいところは本当に我々も委員会等でも職員が足りないと、配置が足りないということよく聞きますけれども、本当に忙しい部署とある程度自由がきく部署、各担当課の職員の配置というのはどのような形で、この配置の協議というのはされるんですか。 ○市長(村岡隆明君)  職員の配置につきましては、ヒアリング等を行いながら行ってますが、ことしは特に今現在も行っておりますけれども、三百人体制の検証、これを受けて、どこかの一部に極端に業務量が集中していないのか、そういった点を組織の見直しとともに今検証を進めているところであります。 ○十三番(宮崎和宏君)  今市長は言われますけれども、現在各担当課、私は全部見ておりますけれども、本当に再編されて非常に担当が、職員が多い部署と少ない部署、それぞれありますよね。その中で私が気づいたことなんですけれども、管理係を置いてない課というのはどこがあるんですか、管理係ですよ。  やっぱりこのえびの市の行政のいろいろな進めるためには、管理する人、ある程度専門的に、そこになれた人がいない部署、いる部署ありますよね、課がありますよね。これは管理係を置いてないところと、置いてあるのはどういう判断でそうされているのか、わかっている人があれば聞いてみたいと思います。 ○総務課長(上加世田章人君)  管理係の設置につきましては、現在は建設課の管理係、独立しておりますのはその部署だけだと考えております。これまでのいろいろな組織再編をする中で、協議しながら、特に平成二十一年四月一日におきましてのいろいろな部門の意見の吸い上げ、三百名体制を実現するために協議を重ねて、管理部門がなくなったりした部分もあるかと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  今言われたでしょう。畜産農林課あれだけの所帯になって管理係がいないじゃないですか。それはいないというのは中の人が困っているでしょう、現場の人が。畜産農林課については、だれがその管理のあれをするのか、責任持った人がいない。管理係だったら係長おって職員が一人、二人おるじゃないですか。やっぱりそういうのは一人いなくなったら、専決でも、市長の専決でもいいじゃないですか、そこ途中でもやっぱりするべきなんですよ、係というのが。  そういうのを今いろいろな方面で、またいろいろな支障が出てるんじゃないかなと思うわけです。やっぱりこのあたりにつきましては考えるべきじゃないかなと、これに書いてあるから私は言うんですよ。三百人にしたらいいと、数を減らしたからいいというもんじゃないと思うんですよ。中身によってはこれ以上にできるかもしれないですよ。まだ減らしてもできるかもわからん。  それともう一つ、これによってパソコン一人一台と、ほとんど渡っておりますよね、職員の皆さん。  しかし、新しい今回の予算の中でも、新しいパソコンを何台か各担当課によって購入の予算が計上されてあります。そこはどうなんでしょうかね、前の一台あったやつが、パソコンがだめになったから新しく購入するんだと言われるのか、それじゃあ一台じゃ足りないから二台でないと足りないからということにするのか、そのあたりのパソコン今回の新品の購入についてはどう思われますか。財政課長、あなたはもう予算の配分については、財政課長はどう思われます。 ○財政課長(馬越脇浩君)  今回当初予算におきまして、備品購入でパソコンが出ております部署に関しましては、今ある職員全員が共通で使っておりますパソコンの更新ではございませんで、新たなシステムが導入する必要があるもの、あるいはこれまでの専門業務のシステムが古くなりまして、更新をするものだけでございます。御指摘の全職員のパソコンの使用に関しましては備品ではございませんで、現在リースで予算措置を計上いたしておるものでございます。 ○十三番(宮崎和宏君)  いろいろなシステムの関係によって、別に新たに必要になってきたと言いますよね。今のパソコンといったら市販のパソコンと一緒でしょう。中の中身が違うというだけで、ソフトを入れかえることによってどこでも対応できるパソコンじゃないかなと思うんですけれども、今回買うのは、その担当によって専門的なそれしかできないパソコンなのか、ソフトの入れかえでは到底対応できないパソコンなのか、どうなんですか。 ○財政課長(馬越脇浩君)  先ほど御説明いたしましたが、単独でパソコンの備品購入として計上いたしておりますのは専門システムでありまして、これは更新事業に伴うものと、あと企画課が今回地域活性化事業で導入しますが、大都市圏から招聘いたします隊員用の貸与パソコンというものでございます。  それ以外の職員の分につきましては、庁舎内でグループウエアというすべてオンラインで直結いたしておりますために、これに専用システムを乗せますと、ウイルスが侵入した場合、専有のシステムも犯される可能性もございますので、それぞれ所属の専用システムにおきましては、単独導入という形で通常の職員の業務と併用して使用するということは、セキュリティ上問題があると思われますので、こういった形で計上いたしております。 ○十三番(宮崎和宏君)  専門的なこと私にはわかりませんけれども、それはそれであればそれでもいいかなと思っております。  それでは、また次にいきますけれども、四番目の財政健全化法に基づき公表されまして、えびの市にはかねがね基準を下回っている、非常にこれを見た中では財政的な今大体いい方向じゃないかなと、これを見て市長の考えをまずお聞きしておきます。 ○市長(村岡隆明君)  これは施政方針の中にも述べさせていただいておりますけれども、大変良好な結果とはなっておりますが、このことが手放しで喜べるものではないと、地方交付税の依存の割合が高い本市にとっては、引き続き緊張感を持って財政運営をしていく必要があると思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  ある程度は財政的にはいいけれども、これからはやっぱり緊張感を持って運営していかなければいけない、そうだろうと思います。  それでは、次に書いております、えびの市のほとんどが交付税依存財源で予算編成しております。その中で財政健全化と交付税、財政がよくなれば交付税もふえるのか減るのか、どうなんでしょう。専門の方の説明を求めます。 ○財政課長(馬越脇浩君)  ただいまの御質問についてでございますが、交付税制度と申しますのは、標準的な算定方法によりまして、一定の市町村の規模に応じまして、歳入と歳出が標準的な方法ということで計算をされます。それに応じまして、差し引きの不足額を交付税で交付されるものであります。当市におきましては、ほとんどが交付税に依存されておりますけれども、御承知のように、危機的な状況は脱しておる状況でございますので、ここは正比例するとか反比例するとかということではないかと思います。 ○十三番(宮崎和宏君)  今、反比例するとか正比例じゃないと、今、課長は言われましたけれども、それで単純に考えでしょう、一般の人は考えて、財政がよくなれば、財政健全化でよくなればですよ、借金を減らして公債費減らして、いろいろなものものを削減して、職員減らしてそれでもって減らしたときに、交付税はこのままの同じ数字でずっといくと思いますか。それとも減っていくと思いますか。どうなんですか。 ○財政課長(馬越脇浩君)  これは一例ですが、交付税の算定の過程の中で市税を算定いたします。例えば市の経済状況、あるいは産業活性化いたしまして市税が増収したとなりますれば、歳入から歳出を引いた不足額が交付税ですので、交付税は減額されるということになります。  あと歳出で申し上げますと、以前議員から御提案がございますとおり、有利な過疎債、辺地債、交付税算入の有利なそういった起債を多額に借り入れますと、その分交付税算入額、いわゆる歳出のほうが大きくなってきますので、交付税はその分多く算入されます。後年度負担とはなるわけですが、一時的にはそういった数字が、若干ですが増加するものと思われます。 ○十三番(宮崎和宏君)  これについては私も何回となく聞いております。それで私が言いたいのは、ある程度財政というのもただ起債が公債費が少なくなればいいというもんじゃないということですね。それにはやっぱり市税を徴収率を上げるとか、まして、また健康保険税等につきましても、徴収率によってペナルティーがつきますよね。何千万円か、えびの市。これやっぱり全部交付税の中に算入されます。  だから、そのあたりを、バランスというのはどれだけ市債発行してやって、またそれ見返りの七十、八十の交付税算入できるかと、そのあたりのバランスというのが必要じゃないかなと思うわけです。  前も言いましたけれども、ある程度は過疎債とは有利な交付税算入されます。今度辺地債等もされますから、思い切って今までの計画できなかったことを、早急に私は進めて活性化を図るべきじゃないかということを言ってますよね。  それに対して市長どうなんですか。市長の考え。 ○市長(村岡隆明君)  当然これまで財政が非常に厳しくて、公共施設の建てかえ等が先送りになっている部分もございます。し尿処理施設でありますとか、ごみ処理施設、社会体育施設、公営住宅、給食センター、物産館、畑かん事業、そういった今後多額の財政出動が予測される部分もございますので、効率的にどのタイミングで戦えるのが一番効率的な運営ができるのか、そういったことも含めて財政の使い方については考えていきたいと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  そこで確認のために一つお聞きいたしますけれども、基金ですね、財政調整基金。もう約三十億、三十五億円ぐらいありますかね、かなりのえびの市は基金財調につきましては、基金があるほうじゃないかなと思っております。  それと、財政調整基金と交付税との関係、それでは仮に基金を財政調整基金を五十億円基金として貯金をしました。これについては交付税には一つの影響はないわけですかね。 ○財政課長(馬越脇浩君)  先ほど申しました算定方法でございますので、基金が増減することで交付税には影響はないところでございます。 ○十三番(宮崎和宏君)  基金については全然交付税には関係ないと、これはすばらしいことですね、いいことですよ。だからある程度さっき言ったように、いろいろな事業に投入して基金に積み立てるべきじゃないかなと。であればですよ、私は基金を余り積み立てないでどんどん取り崩して、市のいろいろな要望等に投入すべきと思っておりましたけれども、これは交付税に全然関係ないとすれば、やっぱり過疎債、辺地債等を利用したいろいろな事業を展開したほうが活性化につながると思うわけですね。それ間違いないですか。 ○財政課長(馬越脇浩君)  御指摘のように、えびの市は財政調整基金で申し上げますと、他の市町村から比べまして幾分か残高的には高いほうではございます。しかしながら、交付税には算入されませんので、影響はございませんが、先ほど市長が申されましたような、多くの公共施設の老朽更新によります更新事業ですとか、修繕工事、こういったものが今でも予測される状況がありますので、残高が一応は確保されておりますが、なかなかこういったものに一挙に投資するということは、後年度の財政も見据えた状況で計画的に運用すべきかなと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  いろいろ市としてはそれなりの計画があろうかと思います。これはこれでもうよしといたしまして、次にまた行きたいと思います。  それからもう一つ、ここに書いてありますように、特別会計、一般会計かなりの繰出金ありますよね。この特別会計予算に繰り出した分について、これは交付税との関連というのは全然関係ないですかね。 ○財政課長(馬越脇浩君)  繰出金や国保、後期、介護など特別会計あるいは観光会計とか、さまざまございますが、今おっしゃられたように、ほとんどの繰り出しにつきまして交付税算入されてるところでございます。 ○十三番(宮崎和宏君)  この繰出金、特別会計の繰出金というのは毎年上がっておりますよね。これは昨年の資料なんだけれども、二十二年の十二億五千万円程度ですね。今回も予算で約十三億円ぐらいの繰出金予算計上されております。これは十三億円といいますと、やっぱり一般会計の一割以上は義務的経費ですね、特別会計というのは。ほとんど福祉の関係というのは結構多いんじゃないかなと思っております。  これから超高齢化社会に入ってどんどんふえていきます。そっちに使う予算というのは。一般会計の限られてくるんじゃないかなと予想されます。やっぱりこれ等について、これからの計画というのをお聞きしてみたいと思うんですけれども、それなら特別会計の繰出金というのは、そのまま出すだけなのか、どこかそこで少しでもブレーキかける、抑止するためにはどうしたらいいのかということを、方向がわかっておれば聞かせていただきたいと思います。 ○財政課長(馬越脇浩君)  今、議員御指摘のとおりでございまして、平成二十三年度予算ベースで申し上げますと、五会計に繰り出ししておりますが、総額で十三億円ぐらいでございます。この中で単独分で、市の単独分で一部繰り出しをしておるものもございますが、ほとんどが一般会計の負担分とされているところでございます。しかるに単独分につきましては、交付税措置、あるいはルール分ではございませんので、特別会計の状況を勘案しながら毎年検討を行っているところではございます。  しかしながら、現在の市民所得の低迷を考えますときに、例えば国保特別会計への単独の繰り出しも毎年検討はいたしておるところではございますけれども、今言った経済不況の状況の中では、なかなか難しいところでございます。 ○十三番(宮崎和宏君)  これは、また次に機会があったらいろいろなことを聞いていきたいと思います。  次に、下のほう農林行政ということで通告しております。市有林の学校の関係ですね、学校林の関係。前も一応通告しておりましたけれども、時間なくて説明聞いていないところがありましたので、改めて、学校林というのは私たちの年代の人たちは小学校、中学校、学校造林、植林に行ったり、下刈りに行ったり、実習行った思い出があります。それで、今でもえびの市の学校林として残っているかと思いますが、今えびの市で学校林として残っているのはどことどこで、どれぐらいの面積があるのか、まずお聞きしておきます。 ○学校教育課長(杉元真一君)  学校林を設定しておりますのは、営林局との契約しております部分と、市有林と契約している部分がございます。すべてお答えいたします。  まず、大河平小学校につきましては、熊本営林局のほうと契約してあります分が一・九五ヘクタールございます。  それから、飯野小学校につきまして、これも営林署でございます。八・九八ヘクタールでございます。  飯野中学校、これも国有林でございまして、一・六三ヘクタール。  それから上江小学校、これ国有林でございますが、三・二ヘクタールでございます。上江中学校、これも国有林でございます。〇・九五ヘクタールでございます。  次に、加久藤小学校でございます。これ市有林でございます。あわせまして一・一七と〇・二二、〇・五ヘクタールとあわせて、ちょっと今計算ないんですが、約二ヘクタールほどございます。  加久藤中学校、これも市有林でございます。三・七八ヘクタールでございます。以上でございます。 ○十三番(宮崎和宏君)  これ聞きますと、やっぱり飯野、加久藤はありますよね。真幸は全然学校造林設定されてないようであります。しかしそれがあってよかったのかですね。これそれなら、樹齢としたらどれぐらいの年数になってるんですか、樹齢になってるんですか。 ○学校教育課長(杉元真一君)  一番古いものでございますと、樹齢もう二十三年でございますが、六十七年、一番若いのでも五十三年でございます。 ○十三番(宮崎和宏君)  五十年以上ですね、どっちも。そんなに長い年月、学校造林としてあるわけです。この目的は何だったでしょう。 ○教育長(萩原和範君)  まず学校林の目的でございますが、当初、戦後が一番だったんですが、学校の経済的な件、そして勤労体験をしていくという点から、学校林が急速に日本じゅうに広がりまして、えびのもそれを取り入れたものた考えております。 ○十三番(宮崎和宏君)  そして今現在では、今の学校造林というのはどう位置づけで、学校としてはその学校造林についての位置づけをどんなところに今置いてあるんですか。必要なのか、それとももう要らないからもう売りたいというのか、どっちなんでしょう。 ○教育長(萩原和範君)  時代の流れがこうなってまいりました。特にえびの市の場合は学校林が遠いところにございます。そこまで行くのに相当な時間、そして今現在、この学校林が主に杉とヒノキが主でございます。そういった中から、今現在は活用というのはほとんどされていないのが現状でございます。加久藤中等が今度間伐等やった、そういったところでPTAと一緒になってベンチをつくるとか、そういった程度で、あとは一切活用はしていないところでございます。 ○十三番(宮崎和宏君)  それはもう今の現在の流れだから仕方がないかと思いますけれども、しかしそのままずっと維持していくのか、やっぱりこの分収林だろうと思いますけれども、分収林等につきましても、火災保険というのを毎年掛けております。樹齢が高くなれば高くなるほど評価されて保険料も上がっていくわけです。森林組合窓口なっておりますけれども、森林保険というのがありますから、これも全部税金、一般会計の中からどこか出てると思うんです。その保険料についても。  やっぱりどこか、これは五、六十年以上、六十年たった木だから、もうどこでも樹齢としてはいつ切ってもおかしくない。もう伐期はとうに過ぎてるんですよ。これ使い道がないからそのままほおっておくと、百年おっても毎年保険料だけ払わないといけないとなってくるんですね。だから、そこでもう一回、国有林についてはもうこの際伐採して、土地を国有林、営林署に返すという、分収林契約を解約するという考えはないのか、私はするべきと思うんですよ。もうこの時期になったら、どうでしょう。 ○学校教育課長(杉元真一君)  国有林についての御質問でございました。国有林、先ほど申し上げましたように、大河平小学校から上江小中学校まで契約、分収林契約しておるわけでございますが、契約はいずれも昭和二十五年と昭和二十六年のころでございまして、これを一応平成十二年度に分収造林伐期の存続期間の変更の契約をしておりまして、いずれも平成三十三年から平成四十三年まで伐期の延長をしているところでございます。以上でございます。 ○十三番(宮崎和宏君)  平成三十何年ですか。あとまだ何年あります、今二十三年ですよ、あと十年ですね、三十三年いったら。そしたらその伐期延長というんです、今の国有林は切ってもらったらあとの造林、植林、いろいろ金がかかるから、なるべくして分収林は伐期延長してくださいといつも言われております。そうですかと。ずっとして結果が今この学校造林、分収林契約なんです。とうに伐期が来てるんだから、そのときに延長契約するときにこれでおしまいと、うちはもう木は幾らしてもいいから、とりあえず木を切っていただきたいと、切って売りますと言うしかないと思うんですよ。持っとけば、さっき言ったように最低でも保険料だけは払わないといけない。また火災とかなんとかといったら、いろいろ大変なことになります。それについて今後どうするかということを教育長の判断、教育長の考えを聞いてみます。 ○教育長(萩原和範君)  学校林につきましては、植樹から間伐もろもろのことをPTA関係者等が、ここ何年か前までずっとしてきた経緯がございます。そういったこと等も含めまして、今回議員さんおっしゃる学校林の管理につきましては、学校関係者等で行ってきた経緯がございますので、今後PTAは学校関係者と協議を持ちながら、もう一回ここで御提案ありました検討も含めまして検討したいと思っております。 ○十三番(宮崎和宏君)  やっぱりさっき言ったように、どこかでけじめというのをつけないとだめなんですよ。これ恐らく前の分収林伐期延長の契約というのは全然頭になかったから、ただ上から言われるように、ああそうですかとしただけだと思うんですよ。それじゃあだめですね。一回この伐期があったときにはえびの市として検討、その前に検討しておかないといけないと思います。  それと、市有林との関係ですよ。加久藤小中学校林というのは市有林なんですね。市有林の造林は上の立木は学校ですよね。学校がPTAで植えてる。土地は市有林です。その管理、責任というのはどっちなんですかね。市有林、市のほうにあるのか、それとも学校側にあるのか、どっちなんでしょう。 ○学校教育課長(杉元真一君)  ただいま議員さん御指摘がありましたように、土地もそれから立っております立木も、今のところ畜産農林課の林務係のほうで普通財産として台帳管理されておりまして、公有財産定期報告書及び決算に関する報告書にも計上されているようでございます。  ただ、管理責任ということになりますと、確かに教育委員会のほうで火災保険等は掛けております。一時的には学校ですけれども、最終的にはそういう保険等掛けております教育委員会のほうが見ることになるのかなと考えております。 ○十三番(宮崎和宏君)  やっぱりそういうことは、市有林の中で市の林務係、畜産農林課の林務係のほうで市有林として学校造林を加久藤小中学校に管理しているんですね。しかし今、話聞きますと、立木まで市の市有林として管理されてると、そして保険については学校教育課の教育委員会のほうで払っていると。どうなんでしょう。あいまいですね、責任が、どっちが責任が売却したときの責任というのはどっちなのかというのは。そこもやっぱりはっきりとしておくべきじゃないかなと。これからいろいろまだ協議して、やっぱりはっきりと目途をつけないといけないとそう思いますので、ひとつよろしくお願いしておきます。  ちょうど時間になりましたので、このあたりで私の一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(溝辺一男君)  しばらく休憩します。                     休憩 午前 十時四十五分                     開議 午前 十時五十五分 ○議長(溝辺一男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、十二番高牟禮宏邦議員の発言を許します。高牟禮宏邦議員。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  それでは、ただいまから三月の定例会の一般質問を行ってまいります。  その前に通告をいたしておりませんが、これは通告をいたした後の事項でありますのでお許しをいただきたいと思いますが、今回、日本始まって以来の大きな災害が発生をいたして、国民、また世界から哀悼の意があらわされております。私も自分の子どもが仙台市に住んで、生きた心地がしませんでした。私どもも昭和四十三年、今四十三年をえびの地震から経過をいたしておりますが、あの当時をまざまざと思い起こし、今被災地の皆さんがどのような心境で過ごしていらっしゃるか、心痛む思いでいっぱいであります。本当に亡くなられた方の冥福を祈ると同時に、生あられた方々の、今後の一生懸命立ち上がっていただきますことを心から御祈念を申し上げたいと思います。  また、えびの市先ほど宮崎議員のほうから執行部に対してお願いがありましたが、私も、今市長は、先ほど答弁の中で被災地のニーズにこたえて、意向を踏まえて取り組みたいという発言がありましたが、私はいち早く被災地へのえびの市の立ち上がりが欲しかったわけです。今、物が集まらなければ、義援金のお金であったら何でも対応できます。まだその手が打たれていないということに対して、私は遺憾をあらわしたいと思います。  真っ先に市長が先頭に立つという気持ちがあれば、真っ先に立ち上げて、その対策に取り組んでいただきたかった。まだそれすらできていない。状況を判断してこれから取り組みますと、私は被災を受け、えびの地震、口蹄疫、そういった被災を全国から温かい支援をいただいた中で、まことに残念でなりません。私は市長がこのことについて、きょうからでもいいです。そういった対策を講じていただきますようにお願い申し上げます。  それでは、一般質問に入ってまいります。  私もこういった気持ちで一般質問をするのは本当に重い気持ちでありますけれども、しかし今後のえびの市を考えてみますときに、やはりそういった被災者の方々にはまことに申しわけありませんけれども、えびの市の今後を考えて、これから質問をいたしてまいります。  市長の政治姿勢についての一番目でありますが、これは後に回して時間のある残りでお聞きしてまいりたいと思います。  二番目の京町区画整理事業につきましても、京町の活性化で出しております。これも十二月で質問をいたしております。しかし市長の答弁の中で具体的な答弁をいただいておりません。何回も何回も議事録を読んでいますと、他人任せの行事、市長としての指示がなされていない。区画整理事業のこれも多額の予算を使って、今まで一生懸命取り組んできましたけれども、その間、宮﨑市政になったら凍結、そして今日まで、まだまだそのはっきりした意思が示されない。残念でなりません。そのはざまにあって、私ども地元では何もできない状況が続いて、農業を営むにしても高齢化進む中、大変な差別を受けているような状況であります。このことも申し上げました。  いち早くこの京町区画整理をどうすべきか、真剣に考えてほしい。またその中で、都市計画の中で道路の問題も後で出しておりますが、県道の開始の問題も出てまいっております。これも市長は、今審議会の方々の意向を踏まえて県がやるんだとおっしゃる。県じゃないでしょう。えびの市の京町をどうするかという基本的なことを市長が指示されて、その中で道路をどこに通してもらうのか、回遊していただくか、それは市長が県に基本的な計画を持ってお願いされるべきじゃないんでしょうか。どうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  下浦地区の工業地域の見直し、そして都市計画道路の見直しについての御質問だと思いますけれども、この県道京町小林線の改修の論議、これと下浦地区の工業地域の見直し、これを同時に進めて、平成二十三年度までには一定の方向を示せるようにしていきたいと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  今、指示してとおっしゃいますが、どのような指示をされますか。 ○市長(村岡隆明君)  現在、庁内に対策会議を立ち上げておりますけれども、都市計画道路の見直し、県道京町小林線の改修及び京町のまちづくりの議論、今回の中山間地域の中でもこのことが議論されておりますけれども、そういったものを見据えて、現在の駅舎のところにつながるような道路の改修、そういった方向性で論議が進んでおりますので、それとその下浦地区の工業地域の見直し、これも同時に結論を出していきたいと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  今、市長は京町の駅舎に触れられました。市長はその駅舎の移転を進めてということで、今それもそういった立ち上げられた審議会の中で懇談会ですか、その中で出てきていると。市長自身がどのようなふうに考えていらっしゃるんですか。 ○市長(村岡隆明君)  この県道京町小林線の改修が京町地区の活性化につながるようにと、当然道路行政でございますので、そういったものも含めて、地元の人たちの意見も聞きながら進めていくべきだと考えております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  そうじゃないでしょう、市長。あなたが京町地区の活性化をうたわれてる中で、基本的に京町をどのような形で活性化するか、基本的なことはあなたがやはり指示しなきゃいけない。そらいろいろな方の話聞いて、それから決めるというのは、一番責任を相手に押しつけるようなことにならへんでしょうか。そうでなくて、基本的には、私はこの京町地区をこういうふうにしたいと、だからそのことについて検討してくれないかと。  例えば駅前のほうに駅を移転して、あそこに山麓線をつなぐ、そうしますと、今後京町の二日市が駅をメーンにされてますね。どうなんですか。あそこは交通規制ができないでしょう。そういったもろもろのことを考えながら、どうすべきかと全体を見詰めながら県道の解消をどうすればいいのか、駅を移転した場合に京町がどのように変わっていくのか、それはあなたが政治姿勢の中で一番問われるリーダーシップだと思いますが、どうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  当然駅舎を、今現在駅舎があるところを山麓線がつながれば、二日市のときにほかの迂回路つくらなければなりませんし、現在の踏切をどういうふうに継続して踏み切りとしておけるのか、そういったことも含めて、当然地域の皆さん方の意見を聞きながら進めていかないといけないと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  あくまでも市長はそういった方々の意見を踏まえて自分の政策をつくっていくと、他力本願的なことで、それはもう意見がかみ合いません。私は地元からも賛否両論、やはり二日市をこれから残すためには今のままで京町はいいと、道路は今の前の計画では下浦踏切から国道へ真っすぐつなぐという計画が、これがずっと案としてはされてきました。  突然、一昨年ですか、京町駅を直してあそこ中央につなぐと、できたわけですね。だから、そこにはその変化について、私は市長がやはり京町の活性化のためにどうすればいいかというのを、ある程度示されたのかなと思いましたから、こうして聞いておるわけです。これからが二十三年度に方向性を出すということでありますので、十分そういった審議会でなく京町地区の皆さんの意向を踏まえて計画を立てていただきたいと思います。  下浦地区の工業団地の件につきましても、今担当課のほうでその計画が詰められておるようでありますので、これも一長一短にできることではないと思っておりますので、これもできるだけ早い時期に方向性を示していただきたいと思います。今、下浦地区は三重の壁が立ちはだかっております。準工業地帯京町の駅前周辺の網がかぶっております。二重ですね、二つの大きなものがかぶっておりますので、これをいち早く方向性を出していただかないと、今高齢化が進む中で下浦地区の圃場を預かる人がいなくなったと、大型機械も導入できなくなったということで、地区民は大変な状況におかれているのを御認識をいただきたいと思います。
     次に、もう一つ、京町地区の区画整理事業と都市計画についてでありますが、今京町地区は昨年度大きな旅館三つが閉鎖し廃業いたしております。このことについて市長はどのように感じていらっしゃるかお聞きをしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  京町温泉郷の活性化ということを進める中でしにせの大きな旅館がなくなっていくということは大変残念なことでありますし、何とか早い時期にほかの方が経営されるか、行政がどういった後支えができるかわかりませんが、早くにぎわいのあるまちを取り戻していただきたいと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  市長、今、京町活性化で担当課のほうで一生懸命立ち上げておりますが、こういった大きなしにせが廃業いたしている中で、本当に京町の温泉の活性化ができるんでしょうか。何かこの廃業された方々に対して、行政は何も手を打っていないんですか。 ○市長(村岡隆明君)  いろいろな場で有効活用していただきたいということや、現在の所有者の方と連携をとって情報の提供をしたり、そういったことは行っているところであります。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  あるホテルも長い間オーナーを、また行政のほうにも相談があったと思っておりますが、何も手を差し伸べていただいていないということであります。やはり今都城大丸ですか、あそこが倒産したときには、いち早く都城は救済の政策を打ち出しております。えびの市が京町温泉を打ち出すためには、ここが今までの核であったと思っています。それを放置しながら、何も政策を打ち出していないながら、京町の活性化というのは考えられますか。  もう一つ、こういったやはり要因をつくってきたのは、やたけ荘跡地がそのまま放置されているということなんですよ。今まで何回となく温泉があるこのやたけ荘跡地を有効活用できないのか、そのことをずっと放置してきたではありませんか。今、市長は先ほど考えていると、やたけ荘跡地についても考えていると言われましたが、どのように考えていらっしゃるんですか。 ○市長(村岡隆明君)  今、廃業された旅館業の方々にとりましても、行政は何もしていないということでありますが、当然こういった施設が今休止されているので、開発をしていただけないか、そういったこと等は当然観光商工課等を通じて外部の皆さんにも御相談いたしておりますし、現実的に新しい開発の方向が決まっておりませんけれども、そういった手だては打っているところであります。  また、やたけ荘跡地につきましても、企業誘致、それも含めて対外的にPRをしているところでございまして、市役所が直営であそこを今開発するという材料は持っておりませんが、なるたけ外部の方々に活用していただきたいということで、PRは続けて、今後とも続けていきたいと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  市長のほうからPRやってると、やっているけれども足跡が見えてこないというのが現実なんですね。今やはり鹿児島県のしにせ旅館がたくさん、今それぞれ倒産の憂き目にあっておられますが、鹿児島県は今不動産業者に大きく声をかけられて、その対策に一生懸命やっていらっしゃると私も情報いただいております。市内のできなければ、そういった大手の不動産業者にも情報を入れて、何とかこのしにせ旅館がもとの姿に還るように今後さらに情報発信をしていただけるかを、いま一度決意を伺いたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  いろいろなゼネコンでありますとか、そういった会社等からもいろいろ情報もいただいておりますし、興味を示していただいているところも数社出てきてはおります。何とか実現に向けて、新しい営みが始まるように協力をしていきたいと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  今、市長が一生懸命取り組むということでありますので、これからの推移をしっかりと見守ってまいりたいと思います。  次に、農政であります。今農業は昨年度の口蹄疫等で畜産が主流でありますえびの市に、大きな打撃を与えておるのも市長も肌で感じていらっしゃると思います。ここで頭数調べのデータをお願いしましたけれども、まだ二十二年度までで口蹄疫後の数はつかんでいないと、私はこれはゆゆしきことであると。やはり口蹄疫後、どのように畜産業が推移をしていくか、これは全神経を集中しながらこのデータ収集には当たらねばならない。そうしないと、畜産業への支援ができないではありませんか。実態把握をしてこそ初めて、その中からえびの市は何ができるか、農家の皆さんにどのようなことを働きかけるか、そういった姿が見えない限りできないと私は思うんですが、市長はどうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  今回の口蹄疫で少なくとも五件の農家の皆さんが処分されましたので、その分は削減されていると。ほかの農家の動態については正確な数字は持っておりませんけれども、口蹄疫復興に向けた対策というのは打っていかなくていけないというふうに思っておりますし、今回も具体的に予算化をさせていただいたところであります。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  予算化をしてもらっております。二十年度から二十二年度まで六十戸の畜産農家が減っております。繁殖農家ですけれども減っております。今回の口蹄疫で私が聞き及びますところによりますと、相当数減っていると、もうやめていらっしゃる、これしょうがないと思う一面もあります。高齢化の中で一生懸命頑張って来ていらっしゃった方がもうこれ以上できないという方もいらっしゃいます。  だから、私はそういった今の実情を踏まえなければ、幾ら予算化してもその予算が生きてこないと。先ほどの被災地への支援の仕方でもありますが、実態なくして実態を知り得ないで政策が打ち出せますか。もう一度御答弁を。 ○市長(村岡隆明君)  議員さんが資料要求されました各畜種ごとの規模の頭数であったり、年齢構成というのが一番最新のものは出てきておりませんけれども、和牛繁殖農家、酪農家等が小規模の農家がほとんどで、高齢化が進んでいると、何とか新規就農者、酪農、畜産で新規就農というのは非常に難しい部分もございますけれども、そういった課題については認識をしているところであります。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  今、畜種を見てみますと、えびの市が全国で畜産売上高二位か三位だったと思っています。それはえびの市に企業の方々が入っていらっしゃって、その売上高がそういった数字にあらわれている。個々の農家の場合はまことに零細であります。今ここに示されております頭数が大規模化しておりますが、もう一頭から五頭、十頭の方々が高齢者の方が大多数であります。この方々がどんどんどんどん減っていきますと、えびの市の畜産が疲弊していく。今まで全国でも子牛の供給地でありましたのが地に落ちていくということが考えられます。今やはりこういった高齢者の方々は、もう少数飼いの場合は質でいかなきゃいかんということで、一生懸命質のいい牛を養ってやってきていらっしゃいますけれども、この方々がやめていかれると、そういった質的な問題も生じてくると思われます。  今後、こういった畜産農家の動向をしっかりと踏まえられて、その上に立脚した行政への支援をするべきだと思っておりますので、今後、ぜひ今畜産農林課長は農協のほうとも絶えず連絡経営を図りながら一生懸命取り組んでいらっしゃると、JAのほうからも高い評価をいただいているのも存じております。そういう中でやはり市長として、そういった実態を一番認識をしていただき、的確な指示を出していただきますようにお願いを申し上げたいと思います。  次に、えびののヒノヒカリであります。これも先般の十二月議会で質問をいたしております。これからもう作付のえびの市に割り当て面積が、減反の面積が一%上乗せされて四三%ということで、割り当てがおろされてきておりますが、今農家の方々は昨年度の米価を踏まえて、もう米をつくっても赤字だと。だからことしはもう米はつくらんという方が、私も何人か聞いております。  そういう中でもう飼料米をつくろうと、飼料稲ですね。飼料稲をつくろうということで一生懸命取り組みされようとしておりますが、逆に言うと牛が減ってきて、今度はその飼料稲をつくったときに、それがどのように消化されていくのか、これもえびの市は耕種畜産子牛との連携を図るようになってきておりますが、そういったことでも影響が大きい。しかし、今米をつくるよりも、そういった加工米、飼料稲、飼料米、そういったものへの転換が希望される農家が多くなっておりますが、このような状況も、市長はどのように認識をされていらっしゃいますか。 ○市長(村岡隆明君)  米作を主流に大変人気のあるヒノヒカリというお米が評価をされる中で、それをこれまでえびのの農家の皆さんが守ってきていただいたわけですが、高温障害とか、昨年は特に成績が思わしくなくて、大変所得が上がらない状態が続いていると。また新しい品種への取り組み、そういったところも考えますと、大きな転換期には来ていると思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  後ほどまた、同僚議員のほうから新しい品種についても提案があろうと思いますが、要は新しい品種とヒノヒカリの切りかえというのは、これは端的にはできないのが実情であります。これは面積、そしてそれを取り扱う取扱店のいろいろな制約があります。だから今は、ここ当分は、このえびのヒノヒカリをブランド米として取り扱っていかなきゃいかんと。  その中で今、食味大会とかいろいろなことをやっておりますが、行政として、やはり今販路に向けての支援、また食育に対しての支援、そういったもろもろとあると思いますので、今後担当課に適切な指導をいただき、まだまだこのヒノヒカリについては捨てた物ではないわけです。いろいろな環境が影響しますけれども、昨年度の暮れに申し上げましたが、質は落ちても味は変わらない、そういったことを本気になってPRしていけば、やはり消費者は目を向けてくれると思います。そのようなことで、このヒノヒカリについても、えびの市が民間のほうと連携とりながら、さらに進めていただきますようにお願いを申し上げます。そのようなことで、その取り組みについての市長のお考えをお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  今回の施政方針等でも述べさせていただいておりますけれども、これまで行政、えびの市全体の農業政策というのがはっきり示せることができなかった部分もございましたので、今回立ち上げました総合農政連絡協議会、この中で一本の大きな柱をつくって、行政としてできるところは精いっぱい予算化していきたいと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  先ほど申し上げました飼料稲についても、今国富町ですか、ここは農家のほうへ種子は無償で配布して、今五〇〇ヘクタールぐらいこれが拡大をされていると聞いております。今後えびの市としましても、そういった種の確保、飼料稲の奨励、そういったものはどのように考えていらっしゃいますか。担当課で結構です。 ○畜産農林課長(吉留伸也君)  ただいま議員さんから申されたとおり、非常に県内では飼料稲の作付推進のために助成を打ったりしているところもございます。これまでえびの市も飼料作、飼料用稲の生産拡大に向けて反当たり五千円程度を助成してきたところもございます。現在、水田利活用の事業の中で、非常に反当たりの農家への奨励金が大きくなりまして、その事業については市のほうの取り組みはなくなったわけですけれども、今後とも農家所得の向上に向けて、飼料稲の作付推進はしてまいりたいと思っておりますけれども、畜産農家への流通体制などが今後課題となってくると思います。そういった部分についても今後検討してまいりたいと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  それでは、次に進みますが、今えびの市の畜産と米が主流でありますが、もろもろ考えてみますと、もうこの二つだけに頼ってこれからいけない時代が到来すると思いますが、そこで、この米以外の作物について、今後えびの市はどのように考えていらっしゃいますか。 ○畜産農林課長(吉留伸也君)  御存じのとおり、えびの市の多くが米と畜産の複合経営という形でこれまで経営がされてきておりましたけれども、非常に水田を利用していない状況等も見受けられまして、水田を利用した作物発掘プロジェクトの中で重点品目を掲げまして、現在もその振興に取り組んでいるところでございます。  二十三年度当初の中でもお願いしておりますけれども、こういった十一品目当初掲げていた中で、契約相手先との取引といいますか、協議がうまく整わなかった部分もございまして、三品目ほど見直しを今しているところでございます。新たな作物としてゴーヤ、ショウガ、それからスナップエンドウ等を今検討しながら、試験的な栽培も含めて農家の所得につながるかどうかを今検討しているところでございます。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  今報告があって、なかなか定着しないと、前市長はイチゴを目玉商品にするんだということではりきって、一生懸命取り組まれ、もうそのイチゴが今はイチゴという声すら出なくなった。それを踏まえて、今回はプロジェクトで出された品目について、アワ、ソバ、カボチャ、次々に新しい品目が出されておりますけれども、なかなか定着しない。今回また新たな見直しをして新たな品目が加わってきたと。そういった品目がくるくる変わる、その原因はどのように把握をされていらっしゃいますか。 ○畜産農林課長(吉留伸也君)  イチゴ、あるいはピーマンとかキュウリ等につきましては、既に生産部会等もありまして、多少農家さんによっては差があるものの、ある程度安定した経営をされていらっしゃいます。  今回打ち出しておりますのは、あくまでも水田を利用して、冬場なり転作田、こういった水田を利用した作物の発掘ということで、広く販売体制がとれるような形まで生産していきたいというところをねらいまして、作物の品目の選定を行ってきたところであります。  白菜、それからソバ等につきましては、なかなか契約先との販売数量の拡大とか、そういったものが見込めないと、そういったものもございまして、今回これまで助成の措置をとったり、推進をしてまいりましたけれども、なかなか生産のほうが目標に達してこないということもございまして、水田等でも作付ができるゴーヤ、あるいはショウガ、またスナップエンドウ、こういったもので契約して、今後生産の拡大が望めるといったものについて、また見直し等もしながら進めているわけですけれども、新しい品目でありますタマネギ等につきましても、昨年タマネギ部会が設立されまして、本来であれば昨年の五月の収穫時期には、えびのっ娘あたりで収穫祭等を行いたいといった計画等もしていたところですけれども、口蹄疫等の都合で、そういった全体に訴えるそういった機会ができませんでしたけれども、ことしについてはそういった機会等をつくりまして、新たな取り組みの作物等の周知なりPRに努めていきたいと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  一生懸命取り組んでいらっしゃることは承知をいたしております。今えびの市は六〇%を越えるほ場整備がされました。今排水事業も各地で行われて乾田化、また周年畑地に転換ができるようになっております。  私がなぜここで米以外を出したのかといいますと、もう米だけに頼っている時代ではないと。だからそういったほ場整備がされているところには周年栽培として麦でも結構です。また大豆等が作付できる状況がそろっています。そういったものへの施策転換ができないかということで、ここに上げたわけです。私はほかの他町村を見てみますと、ほ場整備の条件が整ったところは集団でそういった作物の転換がされて、高収益を上げていらっしゃいます。そういったものがなぜ計画に上がってこないかということで、ここにあえて出しました。  今課長のほうでもいろいろ今後を見据えてされておりますが、大規模的に転換ができる取り組める品種を入れない限り、小手先の作物ではこれからのえびの市の農業は再生できないと思っておりますが、市長、また課長、その取り組みについていま一度お聞かせください。 ○畜産農林課長(吉留伸也君)  品目の選定なり、振興品目につきましては、農協、関係団体と協議しながら、その取り扱いについて進めております。  また、県内では経済連の冷凍加工会社等も今後設立されまして、新たなそういった契約栽培の品目等も出てこようかと思っております。こういった農家所得につながる安定した経営になるような作物については、今後推進していきたいと思っております。 ○市長(村岡隆明君)  この最終的な目的というのは、もう農家所得の向上でありますので、今の取り組みを見ながら、新たな品種の追加等が必要であれば、そういった点も含めて取り組んでいく必要があるとは思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  市長、新たな品目は必要でないんです。今あるもので十分対応できるんです。大豆にとっては不足をしているんですよ。今、中国から輸入してきた大豆すら手に入りにくくなっている。そういった状況にあることを踏まえて、一番手っ取り早く対応できるのは、水田に、乾田化した水田には大豆を奨励したらどうでしょうか。これが機械化すれば、労力は要りません。ここは気象条件で雨の時期と重なりますけれども、これは作付の体系では雨に影響を受けない収穫ができるはずです。  今、新たな作物も一生懸命、取り入れるべく検討されておられますけれども、一番手っ取り早く取り入れられ、また国が奨励している安定した作物をまず入れるべきではないでしょうか。市長、どうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  私が新しいと言いましたのは、現在選定しているものとは別の新しいということでございますので、そういった大豆等も含めて考えていきたいと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  大豆を含めてと、私は余りにも品種を、多品目を入れると、何も手につかなくなる。だからえびの市に一番合ったものは何か、今できるものは何か、そのことに神経を集中していただきたい。施策を集中していただきたいということを申し上げておるわけです。  新しい品目、何にも手についていないではないですか。次から次へやってみても、これは行政だけが責任があるのではないと思っています。私ども農家にも責任があると思います。しかし今農業を営まれる方の高齢化率というものが、これは大きく影響しているのも事実であります。だからこの大豆にとっては生産組合を立ち上げられて、そこで集中管理をすれば、圃場を提供し、そこでそういったものが集中的にできるから申し上げておるのであります。だからそういった今できることをやはり真剣に考えてほしい。まず取り組んで、それ以後、余力があれば、そういった新しい品目もまたおいおい取り入れていけばいいわけです。急にはかえられないでしょう。  主力の品目プラスここに掲げられている他品目、取り入れてもそれが定着しない、それは若い人、若い後継者が少ないということも原因が一つはあろうと思います。高齢者の中で大豆をつくれといってもつくれない。しかしその方法によってはつくれるわけですので、そういったことを政策的に進めていただくようにお願い申し上げます。  次に、物産館についてでありますが、これも同じであります。市長はこの検討会で物産館の運営は決定すると施政方針の中であります。これはそういったプロジェクトチームですか、そこで決定できるというのは、何を根拠にそういうふうにされていらっしゃるんですか。 ○市長(村岡隆明君)  最終的な運営につきましては、現在取り組んでいただいていますこの活性化のプロジェクトの中で、運営のほうの主体性も持っていただいて、どういった組織で運営するのが一番いいのか、それを二十三年のうちに結論を出していただくと考えております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  この施政方針の中にもうたわれております。これが四ページの中の後のほうになりますが、「国の補助事業等を取り入れての建設に向けた取組を進めてまいります。平成二十二年度作成した基本計画を基に「えびの市活力あるふるさとづくり戦略会議」におきまして、物産館の運営主体を決定し」と表現がされているから、このことに申し上げたわけです。これは決定できないでしょう、ここでは。  私は、その根拠を聞きました。これはどうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  当然、この活力あるふるさとづくり戦略会議で議論を進めていっていただいて、最終的にはこちらの判断ということになると思いますが、二十三年度中にその運営主体を決めていきたいということで記載させていただいているところであります。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  これやっぱり表現がおかしいですね。これは決定でなくて答申をいただくとすべきであったと思っています。  これで、このままいくと決定をという、決定というのは決めるということなんですよ。これは戦略会議では決められないでしょう、主体性のこの運営団体を。  だからこの物産館につきましては、私はこのことで市長を責めようとは思っておりません。これからこの物産館の中で振興作物、やはりこの物産館の目的というのは、アンテナショップ的な意味合いが大きいと思っています。この土地でとれたものを物産館で売って、お客さんにえびのの産物をPRすると。売るということが目的でなくて、PRするというのが大きな目的でなければならないはずだと思いますが、市長、どうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  両方の面を持っているのではないかなと。情報の発信源となって、さらに近隣の商店にもその影響が及ぶように、PRの意味というのも大変大きな部分があると認識をしております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  市長、部分があると思うのではなくて、これはPRをすることで売り上げも伸びていくと、いいものを買っていただくと、いいものをつくって出す、そうするとおのずと売り上げは伸びてくると思うんです。  物産館の目的は売ることが目的ではないでしょう。だったら売ることを目的であれば、ほかの商店をつぶすことになりますよ。市がそういうことをやっていいですか。 ○市長(村岡隆明君)  施設の健全な運営ということを考えれば、売るということに関しても十分注意を払っていかなければいけないとは思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  それはわかるんですよ、売って赤字を出したら元も子もない。しかし目的ではない。そうしないと、売ることが同じ目的になってくると、行政が他の仕事も圧迫をかけ、下手するとつぶすことにつながると。行政はそれはしてはならないと思っています。  たとえ少々の赤字でも、アンテナショップ的にいいものをつくっていただく努力をしてもらいながらえびのの産物を高めていくと、それが大きな目的であるはずです。そうでなければならないと思っています。  だから、私は、そこに出される品目について、戦略会議でも議論があっていると思いますが、安定的に品物をやはり供給しなければいけない。同時にその四季折々の産物を出すことにも心がけなければならない。  そうしますと、今、えびの市は高齢化が進んでおります。高齢者の皆さん方に力添えを、また女性の方に力添えをいただかなければ、これは成功しないと思っています。えびの市のメインとなる、またできるもの、これはメインでなくてもいいと思います。えびの市しかないもの、そういったものを発掘しながら定期定量を、また四季折々出すという一つ流れをつくらないといけないと思いますが、そういったことについて行政としてこの戦略会議にはどのようなことを示されておりますか。 ○市長(村岡隆明君)  当然特徴のあるものを売るということが大きなポイントでございますし、その中でPRも進めていく、当然ほかの、えびの市内にあるほかのお店と同じものを売るということではないと思っておりますし、当然安売りをやるという形態でもございませんでしょうし、ただつくる方々はやはり売る努力をしていただきたいし、売れる商品開発ということは、これは大きなテーマだと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  私もあらゆる物産館を多く今まで見てまいりました。しかし売れるものであれば、どこの商店でもあるわけです。このえびのしかない品物を開発し、今また途切れているものを復活しながら育てて、それを今後えびのの産業として生かしていくことが、この物産館の大きな目的でなければならないと私は思っております。  昔はつくられて、今、途絶えたもの、しかし今それが希少価値のあるもの、そういったものが必ずあるはずであります。そういったものへの、今外的にどこでも売れる、市場に出す場合にはそれがかなわないかもしれません。しかし物産館に行けば、あそこに行けばこういうものがあると、あそこしかないと、そういったものを出さない限り、この物産館の意味がなくなると思いますが、そういった面については市長はどのようにお考えですか。 ○市長(村岡隆明君)  そのとおりだと思っておりますし、特産品開発プロジェクト、そういったものをつくって、えびのならではのものを商品を開発して売っていきたいと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  例えば例をとりますと、加工品の中で、今、いこもちというのがありますね。これが物すごく人気がいいんですよ。私も行くときにはこれを土産に持っていきます。えびののいこもちとほかで食べるいこもちの味が違うというのですよ。米がおいしい、だから味も変わってくると。  もちにしてもそうだそうです。私、宮崎に孫がおりますが、「じいちゃん、宮崎でつくられたモチ米でもちをつくもちよりも、えびのの米でつくったもちがおいしいよ」と言うんです。だから、私はそういったものを研究しながら、えびのの味として開発、またそれを商品化していくことも大事だと思っております。これはもう提言にとどめたいと思います。  福祉行政についてでありますが、ここに年代別の数字をお願いしておりましたが、ここまでは把握していないということであるようでありますので、私は特に、市長、これを何回も申し上げておりますが、僻地、辺地、こういった方々が今生活をされていらっしゃいます。高齢化が進み、もう自分では外に行けない状況にある方が多数いらっしゃると認識をいたしております。こういった方々への支援、施策として、どのように考えていらっしゃいますか。 ○市長(村岡隆明君)  福祉行政、特に今議員御提案がありました辺地、限界集落という部分の御心配だと思っておりますけれども、えびの市でも現在いろいろな政策を打っております。地域の見守り体制の確立でありますとか、今回も新たなシステムの導入、そして今後は今回予算に上げておりますけれども、地域活性化の地域再生プロジェクトの方々の活用、地域応援隊の皆さん方の活用、そして最終的には地域が地域として自立できるような、そういったお手伝いをしていきたいと思っておりますし、この地域の限界集落と言われる方々が抱えていらっしゃるこの高齢化の問題、非常に直面しておりますので、その点についても地域で支えていっていただけるような体制をさらに強化していきたいと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  先ほど市長がおっしゃいました限界集落、ここでは支えようにも支えられない現状にあるわけです。隣近所みんな高齢者、みんな支えてほしいという方ばかりです。  この中で、今、市長がおっしゃったような施策を打ってみても、実際はできない状況にある。そこで私は、十二月議会でも申し上げましたが、職員の方に地域性をとって御活躍をいただいておる。市長は答弁の中で事務行政の手伝いをしている面もあると、しかしまだ十分でないとおっしゃっていますが、それこそ、私は一番職員の皆さんにできること、また、私ども議員にできること、それは地域、支え合いの一番最前線に立っていただきたいと。  私は以前ボランティア休暇を提案したこともあります。せめて私は一年に数回は職員の方もボランティア休暇をとっていただき、そういった地区へのメッセージ、またお手伝いをしていただけないかなという思いがありますが、市長、どうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  現在は地域の方々の見守り体制を強化させていただいておりますが、大変その見守り体制そのものが地域で非常に難しくなってきていると、そういった現状もある中で、地区担当職員の協力でありますとか、そういったことをさらに強化していくべきではないかという御提案だと思っておりますが、その点については十分検討を重ねていきたいと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  ぜひお願い申し上げたいと思います。  以前は郵便局の郵便を配達される方々が地域の雑用まで受けられていらっしゃったようであります。今、そういった郵政の方々が仕事を追われて、そこまでできないと、してあげたくてもできないという話を聞きます。私はぜひとも市の職員の方々が一月一遍、三百人おりますと三百の力が出ます。これはぜひこのボランティア休暇というのを市長のほうでも考慮されて、職員の方々が気持ちよく出ていかれ、そのことで今五十歳、六十歳、この数字が出てきてもおりませんが、把握ができる、地域を知るきっかけにもなることだと思っております。ぜひともこれは早急に取り組んで、そういった実態把握、また何を望まれるのか、どういった生活状況にあるのか、そういったことも把握できるのではないでしょうか。  ぜひ、このことについては早急にお取り組みいただけるかどうか、もう一度確認をさせていただきます。 ○市長(村岡隆明君)  現在、市といたしましては、地域福祉推進委員、区長さん、民生委員さん、自治公民館長さんを集めて、年に三回、各公民館単位で勉強会を行っておりますが、その中で職員のボランティア休暇を使ったお手伝い、そういったのがどういった形で効果的にできるのか、その点については研究をしていきたいと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  それと、交通の面が、市長もこれは議員時代からコミュニティバスを提案された一人であったと思っています。これもまだ実現をいたしておりません。毎回毎回出ておる中で、検討します、検討しますと、これが先が見えてきておりません。このことについてももう一遍、するのかしないのか。このことを検討いただきたいと思いますし、これも一つの提案ですけれども、今それぞれの病院が送迎の車を出していらっしゃいます。そことタイアップして、そういった交通の確保が図れないかどうかを提案したいと思いますが、市長、どのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  生活交通弱者の方のその地域の交通の確保、これにつきましては、今回新年度の予算で新しい予算を提案をさせていただいておりますので、その中で検討を進めて、今、御提案があったことについても、あわせて検討を進めていきたいと。なるだけ早い時期に、できれば二十四年度に取り組みができるように、二十三年度の協議の中で結論を出していきたいと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  よろしくお願いいたします。  それでは、えびの中央線についてであります。これも質問いたしておりますが、この永山から島内までは全く手つかずであります。今、中央耕地の区画整理が進んでおりますが、私はこれも提案したことがあります。この区画整理の中で、この基本計画にのった路線をいち早く土地の確保をすればスムーズに計画ができるのではないかと、そうすべきではないかと提案しましたが、それもできておりません。実際高速道にはボックスが出されておりますが、その前後にもう家が建って、それはふさがれておるのも現実でありますが、あれから島内までは区画整理にも進められておるようでありますので、そういったことも考えて将来を見据えた土地の確保、計画の推進、ぜひそれもしていただきたいと思います。  これも、このことについても、VLFの覚書の中でもちゃんとうたわれておりますので、そういった機関への働きかけをしていただき、何らかの形で協力をいただくということが大事ではないかと思っていますが、市長、どうでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  この土木行政、道路につきましては、早期に完成をすることで、その効果が発揮できると思っております。このえびの中央線につきましても、まだ飯野のほうから進んできておりますけれども、加久藤までまだつながっていない、また京町のほうも整備をされていないということで、大変時間と費用がかかる路線になっておりますが、なるだけ早い時期に進めて効果が出るように進めていきたいと思っております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  それでは、最後になると思いますが、JR線、それから高速道路、この側帯並びにその敷地、枯れ草が生い茂って見通しがきかない、また隣接する圃場等に大きな害を与えている状況にあります。このことについて、これも何回となくこの本会議でお願いしておりますが、そういった関係機関との詰めがなされておりますか。 ○企画課長(野間教昭君)  JRと高速道路線内の雑草対策についてでございます。  JR及び高速道路敷地内の雑草対策につきましては、それぞれが所有者として適正な維持管理に努めるべきだと考えておりますが、特にJRの線路付近の雑草につきましては、住民の方々が自主的に草刈りなどをしていただいている場所もあるのではないかと思っております。  それと、これまで高速道路の敷地内の雑草につきましては、住民の方から苦情等があった場合は、管理事務所へ連絡をとっていた経緯もあります。場所によっては危険を伴いますので、JR、高速道路ともに適正な維持管理に努めていただくよう要請してまいりたいと考えております。 ○十二番(高牟禮宏邦君)  最後になりますが、今、JRの敷地にそれぞれの関係者が草払いをやっているのが事実であります。ところが、あることでこの敷地内に入っておりましたら、JRの方から怒られました。敷地内に立ち入ることはできないんですよと。入らないでくださいと。厳しいしかりを受けました。  一方では管理をしないで、立ち入ったら立ち入るなと。その件でもそういう事実がありましたので、JRとも雑草対策については、責任を持ってしていただくのか、そういった周囲の方に協力をいただくのか。いただく場合にどのような方法でこれを協力すればいいのか、そのことについても十分話し合いをしていただきたいと思います。  これで私の今期の一般質問を終わります。 ○議長(溝辺一男君)  しばらく休憩します。                     休憩 午後 〇時  八分                     開議 午後 一時  八分 ○議長(溝辺一男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、九番西原政文議員の発言を許します。西原政文議員。 ○九番(西原政文君)  それでは、一般質問をさせていただきたいと思います。  その前に、私は自然の恐ろしさというのをこれほど身にしみた年はないと思います。これまでえびの地震、また幾多の水害も見る中で、えびの市におきましては、霧島山の噴火、私は学校では火山だと教えられ、ところがこの火山が煙を噴くなどもう想像もしない中で、えびの市からも壮大な煙を上げる噴石を上げる新燃岳を見ることがあるとは思っていませんでした。  ところが先日の金曜日には、東北におけます大地震、どれほど多くの人命が失われ、多くの財産が失われるものかわかりません。この犠牲になられた方々、また被害を受けられた方々に心からお見舞いを申し上げたいと思います。  そして私ども、これまできょうの質疑の冒頭で、同僚の議員の方々から被災を受けたところへの支援をしてはどうかというお声もありました。私も同様に思います。できることなら国の機関などを通じて、そういったできることはないのか、模索する必要もあるのではないかと考えます。その点については早急な対策を要望しておきたいと思います。  それでは、質問通告をしておきました内容について、一部若干順不同もありますが、続けさせていただきたいと思います。
     私は冒頭に施政方針について市長にお尋ねをする予定にしておりますが、これはTPPの問題で、産業の問題で、後ほどお尋ねをいたします。  今、新燃岳噴火が昨日も夕方起こりました。私はこの問題について、皆さんも随分心配をされ、それぞれの担当課もそれぞれの任務の中で御心配されておられると思います。  去る三月十四日、小林に噴石が落ちました。これはそのとき直ちに小林に行って私が調査を兼ねて行って、拾ってきた噴石であります。これはもう既に総務課並びに教育委員会にはお届けをして、こういうのが降ったんだということでお届けをし、お目にかけていますが、こういったものが落ちてくる、本当にびっくりしました。山の近くで落ちるならまだ当然、ところが落ちてきた石でテレビでは車の窓や太陽ヒーター、ソーラーが割れたという報道もされる中で、これはえらいことだと思って行ってみましたら、本当に太陽ヒーターの強化ガラスが割れている、車もフロントの強化ガラスが割れている、こういった事態がありました。  私はこの地点をはかってみましたら、新燃岳から九キロでした。そしてとっさに思ったのが、私は尾八重野分校を、えびのにおいては尾八重野の小学校が心配になって、早速教育長のもとへ駆け寄ったわけですが。私はこの子供たちが小林においては早朝であったがために幸いにだれひとりとして被害に遭った子供はいなかったように思いますが、これが昼間であったならば、どういった事態になったんだろうと心配になりました。  そこでお尋ねをいたしますが、今のところは南から、そして昨日も小林方面に灰が降っていたようでありますが、これが、これからは風向きも変わってまいります。こういったときに、子供たち、この噴石による問題で、子供たちへの対策は私は何らかの対策と、また学校への指導徹底が必要ではないかと思いますが、教育長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○教育長(萩原和範君)  一月二十六日の噴火以来、二月、三月の定例校長会、あるいは南風というのが予報が出ました。そうしたときに、緊急校長会等を開きまして、安全対策に努めてきておるわけでございます。登下校時の安全確保や、学校における緊急避難体制、それと児童生徒の健康管理等、火山噴火災害対策マニュアルをえびの市教育委員会で作成いたしまして、各学校で具体的な指導の徹底を図るように働きかけたところでございます。  特に通学路につきましては、事前に教職員が危険箇所の把握や避難経路の確認等を行っております。また避難方法、ふだんの準備、心構え、避難するときの心構え等指導の徹底を図っております。  今後予想される噴火等への対策といたしまして、児童生徒への防災用ヘルメットを貸し出す予定もございます。  いずれにいたしましても、市教育委員会といたしましても、児童生徒の安全を第一に考え、なお一層の安全対策に努めてまいりたいと思っております。 ○九番(西原政文君)  本当にこの石が降って、これは私、竹山地区のちょうどテレビで報道された付近を回りましたら、道路にもういっぱい落ちていました。そしてちょうどこれはゲートボール場が近くにありましたので、ゲートボール場は砂がきれいに敷いてあったんですが、その中にこれが落ちている。中には御近所の方はもっと大きなのを拾っておられました。どちら様ですかって言われますから、私はえびのからちょっと調査に来ましたって言いましたら、これも落ちてたんですよと、大きいのを示されて、これが本当に子供たちに当たったらどうなるんだろうと思って心配して、教育長ともお話ししたわけですが。  ところが、この今話をしていただいたように、防護用のヘルメットの話も出たようでありますが、帰った途端に十四日の夜にはもう霧島市の牧園にあります高千穂小学校ではヘルメットを配付をしたと、これは建設業界からの善意であったようでありますが、そういうニュースが流れてですね、あ、先を越されたというのを思ったわけなんですが。本当に向こうはそれほど危険な状態であるという認識ではなかったかと思います。  ぜひそういった防護策も強めていただき、また、子供たちが万が一がないように、我が郷土、ふるさとの宝であります子供たちの安全を最大保障できるような、そういった体制をとっていただきたいと思います。  そして、もう一つ心配なことは、これから風が、先ほど教育長からもお話があったように、南風が吹いてくる。こういったときに、本来は夏場であるならば窓をあけて全開にして涼しい風を入れなければならない、またえびの市は気候もいいところですから、窓をあければさわやかな風が来るまちではありますけれども。この夏場の対策、私はこの小学校、中学校におけます対策が必要ではないかと思いますが、こういった対策について、教育長のお考えがあればお聞かせください。 ○教育長(萩原和範君)  御心配の点でございますが、現在、空調設備のございます文化センター、あるいはそれぞれの公民館、そういったところに何人収容ができ、そして例えば飯野地区に三日以上そういう傾向であるならば、すべて文化センターとか、それぞれの公民館で授業をするといった計画もすべてでき上がっているところでございます。 ○九番(西原政文君)  そういった施設を使って授業なりしたいと。  今、三日以上とおっしゃったですか。 ○教育長(萩原和範君)  はい。 ○九番(西原政文君)  三日以上というか、一つやっぱり心配なのは、今、東北地方の地震でも言われていますが、受験生の問題や何かが随分教育関係者や親御さんの間で心配されているようですけれども、やはりこれが風向きが変わる時点で、もう私は一月三十一日には高原から夏尾、西岳まで、山田町まで調査に行ったわけなんですけれども、これは山田町は比較的、これはちょうど山田町の下是位というところで拾ってきたんですが、今大分さわったりして大分小さくなっておるんですけれども、これがあの夏尾ではもう、ちょうど夏尾は私は知り合いのお母さんがいるものですからちょっと行ったんですが、もう家の中のこたつのテーブルが真っ白くしておるんですよね。そしてここは比較的まだ粒が大きいものですから、このかいわいは。そしてもっとこうやって離れてくると、もう本当にパウダー状のやつが降る。そして窓を閉めていても舞い込んでいる。  ですから、私はこういった中で、子供たちの教育環境を守る上でも、今、教育長は飯野地区体育館や公民館などを使えないか、文化センターを使えないかということで検討しているということなんですが、私はせめて教育長のお話しされたように、きょうではなくて。やっぱりせめて受験生は安心して授業が受けられるような、そういった体制をしておくべきではないかなと。  私はこの新燃岳も半年や一年で終息するようなことは今言われていません。ちょっと長期化するのではないかという報道もありますので、そういった対策も私はすべきではないかなと思いますが、再度お聞きします。 ○教育長(萩原和範君)  クーラー等を入れました場合、約二億五千万円試算しました。そういった面を考慮しまして、一カ月に五、六十万円というクーラーのレンタルもございます。そういったところも現在考えておりますので、特に議員さんおっしゃいました、特に受験の子供たち、そういった子供たちをどうするかということにつきましても、また今後検討をしていきたいと思っております。 ○九番(西原政文君)  予算も必要でしょう。そういった中で、本当にしょっちゅう起こることでもないとは思うんですが、しかし温暖化も進んでいますから、年次計画的にでもそういった予算化も必要ではないかなと思いますので、市長ともよく御相談いただいて、何らかのそういった、本当にせめて受験生だけでもそういった対策はとれないか、検討していただきたいと思います。再度お聞かせください。 ○教育長(萩原和範君)  検討させていただきます。 ○九番(西原政文君)  本当に子供たちが安心して勉強ができる、子供たちが安心して通学ができる、そういった体制づくりを担当課も、教育委員会ではなくて、今、総務課長も二十四時間体制で市長部局は張りついておられるようで、本当に御苦労さまと言わせていただきたいと思っておりますが、ぜひ市長、そういったことも含めて予算化もちょっと検討していただきたいと思いますが、市長の考えをお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  教育委員会からの提案があれば、協議をしていきたいと思います。 ○九番(西原政文君)  ぜひ、教育委員会から立案をして、最小限でも受験生だけでも守れるような、安心して勉強ができるように、いい御返事ありましたので、ぜひお願いをいたしたいと思います。  次に、えびの高原の温泉の温度と噴気についてということで通告をしておきましたので、これについては調査をそれぞれの担当課でされているものと思います。  このえびの高原の温度や露天風呂の温度の低下の理由が地熱発電等の大霧発電所、また平成五年から行われました調査ボーリングとの関係があるのではないかという話が随分されています。白鳥地区では平成二年から調査が行われ、当時は七本が調査ボーリングが行われました。そして平成六年には建設が行われ、平成八年には運転が開始をされる。こういった事態の中で、これまで当初は七本だということでしたが、その後調査をし、九電またはNEDの説明を聞いていますと、二十五本掘ったんだと。そして現在では二十本がそれを使用して稼働しているということであります。  そしてその当時平成二年から掘り、平成五年には白鳥温泉に油が混入したという事案が起こりましたが、これについての事実関係は調査がされているものと思いますが、報告を求めます。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  当時平成五年には、産学振興課、ここがNEDの関係、それと第二白鳥温泉につきましては農林課という所管がございまして、今回の地熱発電所との開発との関係につきましては、一応今の白鳥温泉上湯、下湯を管轄しております観光商工課のほうでできる範囲で調査をいたしたところでございます。  第一、第二白鳥温泉から油のにおいがするとの問題が発生したのが平成五年十月でございます。当時、新エネルギー産業技術総合開発機構、通称NEDにより地熱発電開発のための掘削調査が行われておりました。ボーリングにおいて潤滑油及び大量の軽油が使用されたことが明らかとなり、ボーリング調査作業を請け負った九州電力等との対応、対策等が市と行われたということでございます。 ○九番(西原政文君)  重油や軽油などを使用したということであったというように思いますが、このとき白鳥温泉というのはどれぐらい休館したと記録は残っていますか。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  休館につきましては、平成五年十月四日から平成六年二月十三日までという記録になっております。 ○九番(西原政文君)  私はここに一九八三年、平成五年十二月二十三日付宮日新聞霧島版というのをここに持ってきているんですが、このとき、市営白鳥温泉に地熱開発用油類が混入、同温泉は開発調査のためにボーリングで使用されたとみられる軽油など約一万八千リットルの一部が蒸気から噴出された。同温泉は閉鎖、開発調査に当たっている通産省特殊法人や九電は発生した理由や今後の対応策、どういう形で責任をとるかなどについては未発表のままと、これが十二月二十三日付で、まだ報道がされているわけなんですけれども、その後NEDとの話し合いは持たれたものか、お聞かせいただきたいと思います。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  当然、こういう事案が発生したことによって、再発防止というものについては十分な市側との協議が行われたと記録には記述がございます。 ○九番(西原政文君)  十分に協議をしたということで、再三にわたってというのですか、一回切りというのか、何回か協議をした経過ですか。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  対策から、それ以降の再発防止にかけて、そして当然休業補償の問題まで議論をされたと考えております。 ○九番(西原政文君)  十分な協議をして、再発防止の約束を取りつけたとでいいんでしょうかね。  そして休業補償はこれは補償されたんですか。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  その当時九州電力より市に平成五年十月四日から平成六年二月十三日までの休業補償として、二千四百五十万円が支払われていると理解しております。 ○九番(西原政文君)  これはえびの市に二千四百五十万円が支払われたということですが、これは示談書とかそういった形に、覚書とか、そういう形になっているんですか。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  当時の資料を詳細に拾い上げて回答しているところではございません。当然とるべき手続はしっかりととってやられているとは判断をいたしております。 ○九番(西原政文君)  当時の資料をなされたということなんですが、今、課長が説明されている文書というのは、これはえびの市側と九電という形になっているんですか、どういう形になっているんでしょうか。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  当然この開発を、地熱発電開発のための掘削につきましては、新エネルギー産業技術総合開発機構が行っております。そのボーリング調査作業を請け負ったのが九州電力でございます。  そういう形の中で、最終的にはこの産業技術総合開発機構というところと整理はされていると思います。  詳細な資料等については、調査できる範囲内であったものですから、そこまではどういう手続というものはちょっと確認はいたしておりません。 ○九番(西原政文君)  今、課長が説明されているその文書というのは、どこで保管されていたんですか。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  観光商工課内にございました。NEDの白鳥地域地熱開発促進調査による白鳥温泉への油分混入関係及び赤子川よりの取水関係という書類が残っておりましたので、その中で一応調べております。 ○九番(西原政文君)  それは先ほどそういった白鳥温泉が休館に追い込まれるような事態が起きた関係で、協議をして、二千四百五十万円が支払われたと。それはどこに支払われたんですか。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  九州電力より市に支払われたということでございます。 ○九番(西原政文君)  それは支払われた日時は入っていますか。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  営業休止に伴う補償についての契約の締結日は、平成六年三月二十八日になっております。 ○九番(西原政文君)  後ほどそれについての協議書、もしくは最終的な覚書については、これ資料請求をしたいと思いますので、議長、お諮り願います。 ○議長(溝辺一男君)  いいです。 ○九番(西原政文君)  そして、あわせてその他それに関する資料などもあわせて添付をしていただきたいと思いますが、まさかそれはマル秘扱いにはなっていないですね。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  こちらの関係書類につきましては、原本は農林課林務係にあると明記されておりますので、原本については林務係にあるのではなかろうかと、申しわけありませんけど、その程度しか調査いたしておりません。 ○九番(西原政文君)  わかりました。  これは当時議会には報告されたんでしょうね。これは会計係として入金がされているでしょうかね。平成六年三月二十八日に支払いがされたという記録が残っているということなんですが、これは入金処理されていますでしょうか。 ○議長(溝辺一男君)  そのまましばらく休憩します。                     休憩 午後 一時三十八分                     開議 午後 一時四十五分 ○議長(溝辺一男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  契約書内容につきましては、白鳥温泉の営業休止により生じた損害、契約書の数字を申し上げますと、二千四百五十万一千六百四十六円を支払うとなっております。  支払われた時期等につきましては、一応、南日本新聞の書面からでは、えびの市に休業補償二千四百五十万円を支払ったということになっております。会計証憑等の確認については、観光課のほうではちょっと今できておりません。以上です。 ○会計管理者兼会計課長(向原雄二君)  決算書の関係につきまして説明をしたいと思います。  通常、決算が終わりまして、私ども会計課では、証憑を保管をしております。支出証憑ですね、そういうものを保管しておりますが、基本的に五年間は保管をしております。参考までに、それからプラス五年間分ぐらいを質屋倉庫のほうで保管をしておりますが、該当する六年以前のものについては、もう既に処分をしております。 ○九番(西原政文君)  調査をしておいていただきたいと通告をしたわけなんですが、急な話だと思うんですけれども。決算書にそれが数字が上がっているものかどうか。当然伝票などは処分期間が過ぎ、ましてやないもの、もしくは倉庫の奥に入ってどこにあるかわからないと思うんですが、決算書状は上がっているものかどうかお聞かせください。 ○会計管理者兼会計課長(向原雄二君)  見ていただければおわかりになると思いますが、決算の説明資料ですと詳細に説明があると思いますが、決算書上は雑入で一本で雑入という項目しかございませんので、その中に含まれているとは思いますけれども、確かにそれが入っているという説明はありません。 ○九番(西原政文君)  わかりました。大まかに雑入ということであると思うんですが、これについては当時の説明資料、それは当然保管されていると思いますので、これは調査をしておいてください。  市長、これについては、調査をきちっとしていただきますようお願いをします。これは六月の議会で、もしくは事前に判明し次第、報告を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  この資料がどの程度残っているのか、契約を結んでおりますので、恐らく歳入で受け入れて議会の議決をいただいていると思いますが、その当時の議会に提出させていただいた説明資料であるとか、そういったものがあるかどうか、調査をしてみたいと思います。 ○九番(西原政文君)  もう一つ、今度は担当課にお尋ねしますが、その文書でマル秘扱いになっている部分がありますか。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  書類としてはありますけれども、マル秘扱いにはなっていることはないと思います。 ○九番(西原政文君)  先ほど資料の提出を求めますとお願いしたんですけれども、膨大なものになりますか。まず最終的にはこの二千四百五十万何がしについての調定書というのか、確認書とかというのは、そういうのはあるんですか。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  契約書がございます。それについては二ページ組みとなっておりますので、そういう状況です。 ○九番(西原政文君)  もう年数も実際には十八年ほど経過していると思いますので、詳細なものについてはないと思うんですが、私が心配していたのは、これが本当にマル秘扱いで、これが本当に入金されているんだろうかと、そういう当時としてはやっぱりNEDと九電というのは、これをなかなか認めるのに物すごくエネルギーがえびの市側は要っただろうと思うんです。  できれば、その資料を先にいただきたいな。ちょっとそれについてちょっとお尋ねしたいですが。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  契約書ということですか。(発言する者あり)  一応観光課内にありますのは原本でないという記述がございますけれども、よろしいでしょうか。 ○議長(溝辺一男君)  それでは、西原議員、その契約書の写し、それを資料として今必要ということですか。(発言する者あり)  では、西原議員、その求められた今の資料は、今準備をすると思いますが、その間、ほかの質疑のほうに進んでいただけませんか。 ○九番(西原政文君)  そうしたら、この問題については保留をさせていただいて。保留っていったって、一番重大な問題やっでな。 ○議長(溝辺一男君)  そのまま休憩します。                     休憩 午後 一時五十四分                     開議 午後 二時  五分 ○議長(溝辺一男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○九番(西原政文君)  今いただきました資料に基づいてちょっとお尋ねをいたしますが、当時二千四百五十万一千六百四十五円を支払うと、そしてえびの市長松形良正並びに、これはニチボーでしょうかね、どこでしょうかね、乙は宮崎辰雄、そして丙、九州電力理事火力部長、ちょっと名前は読めませんが。原本の写しと、これは確認できます。これで十分です。どうも保管していただいていたことを感謝申し上げます。  それで、そういった中で、これについては、これにまつわる資料、あとこれに関係する協議文書や何かあったらですね、市長、きょうではなくて構いませんから、これは後日提出を市長に御指示いただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  先ほど規定のほうで五年間は資料を保存していると、その後五年程度はと、合計十年程度はある程度資料等を確保しておりますけれども、それ以前のことについては、恐らく資料は手元にないものだと思います。 ○九番(西原政文君)  林務のほうがお持ちの分と、そして観光商工にかかわる文書が今担当課長がこうして持っておられますので、これについては本会議中、今三月議会中に提出を求めたいと思います。よろしいですか。 ○市長(村岡隆明君)  手元にある分は公開できるところは公開させていただきたいと思います。 ○九番(西原政文君)  そうしたら、今三月本会議中に出していただきたいと思います。  そして、これは契約書となっていますが、ほぼ内容については、それぞれの非を認めて補償を行ったというあかしではないかと思います。  それではお尋ねしますが、時間のほうが随分と経過していますけれども、この白鳥の、ちょうど白鳥の温泉からえびの高原に上がる途中で掘削をしたんですね。私は二カ所のボーリング箇所に二カ所は行きました。それで私の友人がちょうど建設と解体を請け負っていたものですから、これに労力が足りんから手伝えということを言った覚えがあって、すごいことやりよるなと思っていたのが、いまだに思い出すわけなんですが。  これを掘り、また大霧にその後合わせて二十七本掘っている。そのときに合わせてどういう事態が起きているかといいますと、えびの高原ではちょうど平成五年にはもうとまりました、活動が。そして現在ではもう全くないような、そしてその当時NEDと九州電力からの説明はどういう説明を行い、また今ではどういう説明を行っているかというと、マグマが移動したんだというんですね。いわゆる火山活動が休止状態に入っている。そういった中で、隣の新燃岳では吹いているんですね。だから全くおかしな状況ではないかという意見も言われ、私もそう思います。  ですから、この調査が今後本当に必要ではないかなと、私はこれまでも提案をしてきたわけなんですが、これについては、市長、えびのの宝である温泉が危ない、そしてその証拠にからくに荘も閉鎖をしました。そしてえびの高原荘が今湯温が足りないと言っています。  私はこれについては地層の中というのは見えないものだから、業者側はそういったつながっていないんだとかいいながら進めているわけなんですけれども。明らかな現象としては、平成二年から掘り始めて、平成六年にはもう噴気がとまっているんですね。そしてこのときに建設を開始し、平成八年にはもう運転開始をした。そしてそのときにはもう完全に噴気がなくなり、からくに荘が閉店に追い込まれ、えびのでもキャンプ場もボーリングをした経過があるように思うんですが、あわせて露天風呂まで閉鎖をしたと。  ですから、この調査というのは、やっぱり東京大学、また鹿児島大学がこの研究していますので、この調査も今後すべきではないかなと思います。  そして、これに合わせてNEDが何を言っているかといいますと、この中に地熱発電は五年前で、ちょうど地熱発電について言ったんですが、今まで大霧発電所ができて以来、どこにも温泉に影響はない。こうやって言い切っているんですね、懇談会の中で。ですから本当に、地中ではつながっていない、ボーリングは単独でやるんだからといいながら、えびのにおいてはこういった補償をせざるを得ないところまで、やっぱり認めながらやっている。  そして今度は何をやっているかといいますと、皆さんのお目にもとまったかと思うんですが、これは霧島山の宝である、また鹿児島県の観光の目玉である丸尾と新燃と大霧発電所の相中にちょうど中間地点に第二の地熱発電所計画を進めているんですね。そしてこれについてしにせのそれぞれこの中にもありますが、新燃荘、栗野岳温泉南洲館、いわさきホテル、霧島ホテル、松苑、スパヒルズ、湯之谷山荘、観光ホテル、霧島キャッスル、旅行人山荘、さくらさくら温泉、妙見石原荘、薩摩隼人妙見ホテル、三洋工業株式会社と、こういったところの社長や支配人の方々が本当に、朝、湯が出ているのを見てほっとするとおっしゃるんですね。
     今、この丸尾地区でも、ちょうど今は火山の関係で今休止していると思うんですが、いわさきホテル、林田ホテルのちょうど奥にある部分で今試掘をし、今進めています。ですから、こういった中で本当に電力会社、また公共事業という名の自然破壊が今進められている。えびのはその犠牲になったと私は考えます。  そして、そういった中で、えびのの宝であったからくにの賽の河原の噴気はなくなって、からくに荘、えびの高原荘、そして露天風呂と、今、これが閉鎖せざるを得ない、もしくはその危険にさらされているというのが今現実ではないかと思いますので、私は今えびの市で何ができるかといったら、こういった資料を明らかにして、この地熱発電がこの霧島山の温泉を枯らしてきたんだということを、そのことをやっぱり発信する必要があるのではないかなと私は思います。  そういった中で、今回古い資料まで掘り起こしていただいて、今、この資料を出していただいたわけなんですが、私はぜひとも、市長にはいち早くこの霧島のしにせの方々のチラシは市長にはお届けしましたので、ぜひ状況や何かを聞いていただく、それがやっぱりお互いにこの霧島の山を挟んだジオパークでも一緒に話し合いをされたと思うんですが、ぜひそういった調査も含めて、えびのの白鳥やえびの高原のお湯を確保する上でも、また復活させる上でも、その調査や交流が必要ではないかと思いますので、市長、議会終了後、霧島市、またこの旅館の方々との懇談会を持っていただきたいと思いますが、どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  この因果関係というのは現在確認されていないところでございますし、今回の第二地熱発電所の建設、これにつきましては、霧島市議会のほうは推進の陳情を採択しております。ただ、霧島市としては推進するというお話ではありますが、霧島市等、議会等、どういった中身の陳情書だったのか、そういったものは資料をいただいて、見てみたいとは思っております。 ○九番(西原政文君)  議会では、これをやめてほしいという陳情は不採択となったようです。そしてその理由に、宿泊者が、この工事にかかわる宿泊者がいるからいいのではないか、そして工事にかかわる予算が出るからいい、主に大体この二つだけのようです。しかし温泉というのは、永久的にお金を生むんです。ですから、この方々は、工事関係者が泊まってくれるのはありがたいけれども、それよりも何よりも温泉がこの宝がなくなるのが困るといって心配されているんですね。ですから、霧島市長のほうは慎重な態度であるようですが、議会としてはこれを不採択としたようです。  ですから、私はこういった事実関係を目先の工事関係者だけでなくて、本当にえびのの宝、霧島山の宝、この南九州のこの自然を本当に大切にしたいと思われる方々のお心をやっぱり察する必要があるのではないかなと思いますので、ぜひ、市長も機会がありましたら、そういった場に行っていただきたいと思いますが、これは要望しておきますので、お願いします。  先ほど申しました観光商工課並びに畜産農林課・林務係における資料については、後日提出を求めておきます。  それでは、次に参りたいと思います。  それと、最後に市長、市長のところに私はちょうど東京大学が出している湯温の資料をお渡ししておきましたが、市長、これを見て、一九九四年を境に温度がピークで約十度下がっている。これはやっぱり事実なんですね。ですから、それが、では何があったかと。それはちょうど地熱発電の蒸気を抜いていたときです。抜き始めてから、これが温度が下がっている。ですから、これについては、やっぱりこれ確証はないにしても、やっぱりこの事実が明らかだということを知っておいていただいた上で、市長の御判断をしていただきたいと思います。  次に、畜産業の問題と合わせてTPP環太平洋パートナーシップ協定についてお尋ねをいたします。これは市長にも私は施政方針の中でお尋ねする予定でしたが、ここと重復する部分が多いですので、ここでお尋ねいたしますが。  今、この地域では畑地かんがい事業に莫大な予算をつぎ込みながら進めています。ところがこのTPPを締結するならば、導入するならば、参加するならば、この食料自給率すら危ないと言われています。そして農水省がこれに参加した場合に食糧自給率が低下すると言っていますが、これは農水省はどういう見解を示していますか。 ○畜産農林課長(吉留伸也君)  TPPに関する農水省の見解につきましては、現在手元に資料がございませんので、また調べて報告いたしたいと思います。 ○九番(西原政文君)  資料がないということで、農水省の見解は、私ども国会で日本共産党はこれを論戦する中で明らかになったことは、現在四〇%の自給率が一三%まで低下するという、これは農水省の見解です。そしてこのTPPに菅内閣は参加をするんだ、開国をするんだということで、今、意思表明をしているようでありますが、今、全国でこれがやっぱり農業関係者の中で本当に大きな批判を受け、またこのことが農業関係者、今、不安に陥れています。  そして、心配なことは米農家です。今、七〇〇%の関税をかけていますが、米は玄米でキロ当たり四百二円の関税をかけているんですね。ですからまだまだ米は入ってこないという状況にはあるんですけれども。これが今えびの市内の農家の方々の農業、今、担当課も国も規模を拡大すればもうかるんだと、やっていけるんだ、安定して行えるんだということを言っているという政策をしていますが、えびの市においては何反歩、何町歩つくっていたら採算が合うと考えておられるものか、担当課はどう考えておられますか。 ○畜産農林課長(吉留伸也君)  規模を拡大なり、そういった対応もあろうかと思いますけれども、えびの市で生産されたものをブランド化するなり、そういった作物を選定しながら国内で販売できる体制をとっていくというのが必要かと思っているところであります。 ○九番(西原政文君)  国内で販売体制をつくっていく、確かにいい米というのは高く売られているということでなんですが、実際にそういった動きというのは、本当にえびのではまだ弱いような気がするんですね。この体制づくりはしていただきたい。  私はことしの今期の、ここに確定申告の収集内訳書を持ってきました。この方は十二町歩つくっておられる。そして米の価格はどれだけで売ったかといいますと、正規流通米の約二倍近くで販売をして、ここには計上してあります。それでもどれだけ利益が残ったか。減価償却は一百三十七万円ですが、確かに大きな機械が入っていますから大きいんですけれども、しかし所得金額はどれだけになったか。今年度の確定申告では、一百六十二万円の赤字になります。さほど大きなものは入っていません。一百万円単位の大きなものといえば修繕費、機械の修理をされたのが入っています。そして、この方は農薬は使っていません。七万二千円です。肥料が十一万円、あとは大きな経費は入っていません。これが実態です。  ですから、本当に規模を大きくすればもうかるんだと国は言っています。農水省もそういった形でやっているんですが、しかしそれは間違いです。そして今度これをTPPを受け入れるならば、関税が撤廃される、先ほど先日も担当課長は新しい品目を言われましたけれども、さっきサヤエンドウを言われました。エンドウマメというのは今一〇八三%の関税がかけられています。これが本当に撤廃されるならば、野菜なんかももう本当に怒濤のごとく入ってくる。そして受け入れ態勢はありませんので、関税でも検閲の場合でも安全性すら守られない。これが実態です。  ですから、私はこのTPPというのは、本当に日本は受け入れてはならない。今、アジアで受け入れようと、これには参加しないという国は中国を初め韓国、そしてインドネシアなど、そういった主要な人口の多いところではTPPを受け入れられない、参加しない、論外だと言っているんですね。  ですから、私はそういった中で、今回市長が施政方針の中で言われたことに、TPP問題で私はあなたはだれに選ばれた市長かと言いたい思いで聞いておりました。あなたは国の代表ではない、国に選ばれたわけではない、指名されたわけではない。あなたはえびの市民に選ばれた市長です。地場産業は農業、とりわけ畜産が中心であって、これが崩壊すると言われるTPPに対しては参加するなとの声を大きく上げるべきであり、このことについては議会もこれを決議をしました。市民のためにならないことに対して、自治体の市長は国の悪政に対して立ちはだかっていただきたい。国がすることだから仕方ないとか言えないというのではなくて、先頭に立ってでも国に苦言を発信してほしいと考えます。  国の進める農業政策は規模を大きくすることを進めているように思いますが、規模を拡大すればするほど採算がとれると考えているのは間違いです。  私はこの規模拡大については、このえびのでこれだけつくっておられる方というのは、そうさほどはおられんと思いますが、担当課はどこのだれだなと気がつくと思うんです。ですから、私はこれについては、市長は本当に基幹産業農業のまちであるえびの市、そして農業に携わる産業が多いえびの市においてはTPPは絶対参加してはならないということを国にも声を大きくしていただきたいと考えます。市長の答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  私は国がやるので仕方がないと答弁したことは一回もございませんので、その点だけは御注意ください。  私もこれまでも何回も答弁いたしておりますように、TPPについては農家の皆さんの理解が得られるまでは参加しないようにと、国に対しても要望いたしておりますし、議会がそういった内容の議決をしていることも存じ上げておりますので、国に対しては引き続き同じ要望を続けていく所存でございます。 ○九番(西原政文君)  わかりました。その声を本当に国にも、議会終了後にももう一遍、農業のまちえびの市からTPPは参加するなという声を上げていただきたい。このことをお願いを申し上げておきます。  次に、新規就農者についてお尋ねいたしますが、よくJターン、Iターン、Uターンというのが言われます。しかしこういう施策はあるんだといいますが、先日も同僚議員からこの質問があったようですが、これがみんなの目に見えていない。よく都会からUターンで帰ってこられた、学校を卒業したけど仕事がなくて帰ってきた、仕事がないという方もおられます。農業でもやろうかというのがいます。今、私の家内の弟も帰ってきているんですが、本当にではそういった制度が目に見えてあるのか。させるさせないは別ですけれども、そういった施策が見えないんですね。  ですから、同僚議員からもそういった声が出る。私もどういった制度があるんだろうというのは知りません。一つだけあったのは、そういう御子息が帰ってこられて、アグリランドに予算つけて出された。働く、研修することによって予算を出したというのは覚えています。それ以外に果たしてあったのかといったら、私はそういった施策をそれぞれえびの市の皆さんにわかるように、そういった資料の作成や説明が必要ではないのかと思いますので、この点については最大の努力と、またそういった制度が活用できるような施策を、制度を、みんなに公開していただきたいと思います。どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  現在でも、新規就農者に対する取り組みは県の補助等もございますが、これもこれまで何回か答弁をさせていただいておりますが、今回設立をされたえびの市の総合農政連絡協議会の中の研究項目の中にも新規就農者が入っておりますので、JAや県、そういったところと手を組んで予算化が必要な部分は新年度に向けた予算化を進めていきたいと思っております。 ○九番(西原政文君)  ぜひ、それをみんなに、市民にわかりやすいようにしていただきたいと思いますので、お願いしておきます。  それと、えびの市において観光の現状を分析したか、今後どのように進めていくのか聞きたい。商業・観光零細業者の現状をどう見るか、対策をとるべきだと通告しているんですけれども、本当に困難な状況、厳しい状況が続いていると思いますので、これについては市長、特段の配慮と、また担当課も知恵を絞ってやって、ぜひまちの中小業者の方々や零細な商売屋さんたちがしにせも含めてどんどんどんどん閉めていかれるような事態も進んでいます。もうありとあらゆる分野が苦しいのはわかっていますので、これについては特段の配慮をしていただきますようお願いをして、次にいきたいと思います。  そして、雇用の確保の問題です。企業誘致については、先日も市長からまだ報告できるものはないということでしたので、これについても働く場を広げる上で、そして既存の企業の要望も聞きながら、既存の企業が本当に頑張っていけるように、多くの電子会社も幾つかあるようですが、こういったところがやっていけるようにですね。  しかし労働基準法違反があるようなところはとんでもない話です。もうこれ名指ししますけれども、えびの市のインターチェンジの近くにある労働基準監督所から私の知る限り二回指摘を受けるような事業所もありました。ですから、担当課はこういったところもやっぱり見ておかないかんと思うんですね。それで市長もやっぱりいい顔ばっかりではなくて、やっぱり苦言も言うことは大事ではないかと思います。余り事細かく基準法違反じゃと、私は田舎では言いませんけれども、やっぱり監督所から指摘を受けるようなことがあってはならないと思うんです。ですから、これについては、指導をお願いしておきます。指導してくれますか。 ○市長(村岡隆明君)  えびの市が指導するという立場にはないと思いますが、労働基準局等にお願いをしていくことはできると思っております。 ○九番(西原政文君)  監督所には余り申し入れるというのも私も余り好きではないものだから、十分配慮していただいて、時によってはそういうことも必要かと思います。ぜひ安心して働けるような労働環境をつくるために、また雇用の場がふえるようにしていただきたい。また、既存の事業所があっては困難な状況の中では、支援も必要ではないかと思いますので、今度条例がつくられたようです。ぜひそれが生かされるようにしていただきたいと思います。  次に、先期から、平成二十二年度から住宅リフォーム制度に取り組まれました。先日大分からある団体が視察に来られたといいますが、どういったことを説明をされて助言をされたものかお聞かせください。 ○観光商工課長(坂本謙太郎君)  議員さんが調査に来られたところでございますけれども、その中でどういうスタイルでどういう経過でこの住宅リフォームというものを取り組んだか、そしてそういう体制、それから住民の反応というものはいろいろ聞かれたところでございます。現実には約半年間の予算に対しまして一カ月間で申請を締め切る結果となったところでございますので、非常に市民も喜ばれているという状況はお話ししたところでございます。  今後の見通しということで、今回の結果を踏まえて新年度の対応も決めていきたいという説明をいたしたところでございます。 ○九番(西原政文君)  先期、今期、また来期ととりあえず三年間は予定されているようですので、これを有効に活用できるように、また運営できるようにしていただきたいなと思います。  非常に多くの方から喜ばれているという声を聞きますので、ぜひよりよい方向に行くようにお願いしたいと思います。  それと、あと物産館、また道の駅についての質疑や一般質問はあったようですが、私はこの物産館をつくることがいいとか悪いとかというよりも、本当にこれが必要であって、実際に採算がとれるものか。また企業というのはこういった施設をつくるときは実態調査や人の動向調査も行います。これについては、十分な調査をした上で、そして人数においては希望的観測でやってはならないと思うんですね。えびの市には矢岳高原をつくるときに過大なここに入場者を予想してつくったという経過があるんですが、やっぱりこの十分な市場調査をして私はやるべきだと思います。つくることを決めたからどうしてもやるんだというよりも、十分な市場調査をした上で、そしてその上で本当につくるならつくる、これは断念するなら断念するという決意をしないと、本当に赤字だけ、もしくは経費だけがかかって大変だったという事態が起こりますので、これについては十分な市場調査を、市長、していただきたいと思いますが、どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  二十二年度予算で現在進めております基本計画の中で、そういった調査も進められていると。四月になったら公表できるのではないかと思っております。 ○九番(西原政文君)  人の動向調査や意識調査もしてくださいということです。 ○市長(村岡隆明君)  市民へのアンケート調査も行っておりますので、その結果も基本計画の中に示されていると思っております。 ○九番(西原政文君)  南九州コカ・コーラボトリング株式会社に何万人来るから大丈夫だとかいうのではなくて、あれはイベントごととか季節ごととかですので、日常的にどれだけの人が集まるのかですね。どれだけの人がここに買い物に来たり見物に来たり、えびの独自のものを買い求めたりするのか、そういった意味でえびの市の人間だけが買うだけなら、きょうの朝も出ていたようですが、えびの市内のお客さんを奪い合うだけですので、これは足の引っ張り合いになってしまいますので、そういう意味ではなくて、やっぱり全体的な動向もインターチェンジからどれぐらいの人がおりるのか、そういった調査が必要だということですね。これは御理解いただいて、調査をしておいていただきたいと思います。  それと、最後になりますが、外来種や有害獣についての現状ということで、ちょっとしているんですが、これまでカワウやシカ、イノシシ、カラス、これは昨年度、今度のまた駆除期間も含めて何羽程度やられたのか。カワウについては、過去一年間で何羽駆除したものかお聞かせください。 ○畜産農林課長(吉留伸也君)  シカとイノシシ等につきましては、また後ほどお答えいたしたいと思います。カワウにつきましては、平成二十一年度に三十羽、二十二年度が二十八羽の実績となっております。 ○九番(西原政文君)  現在の生息数というのは推測できていますか。 ○畜産農林課長(吉留伸也君)  カワウにつきましては、隣の湧水町との移動というのも考えられますので、現在での羽数については把握いたしておりません。 ○九番(西原政文君)  先日もちょうど五日ほどになるんですが、夕方五時に見ていましたら、ちょうど東川北の徳光と西郷の自動車整備工場との相中の真上を十三羽飛んでいました。数えてみました。そしてあらっと思ったらもう一匹後から追っかけてくるのがおって、合計十四羽いるんですね。ちょうど吉松との境の川の対岸、北側の竹やぶは、あれがちょうど夜素泊まりしているんでしょうかね。あそこがちょうどそういう生息場所になっているようですので。やっぱりこれが本当にこれまでいなかったウがいて、多くのえびの市の川内川の魚たちをとってくれるというか、本当にそういう状況ですので、これについては本当に年次的にというか、また早急に、もう繁殖時期を迎えますので、もともと本来いない動物ですので、やっぱりこれの駆除も必要ではないかなと思います。  それでぜひこの対策をとっていただくことをお願いし、また今後これからえびの市が新燃岳の被害に遭わないこと、また東北での地震の災害が極力少なく、また早急な終息を迎え、復興することを願って、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(溝辺一男君)  畜産農林課長のほうが答弁が保留されておりましたが、それの答弁をいたします。 ○畜産農林課長(吉留伸也君)  大変失礼いたしました。TPPによる農水省の影響の試算でございますけれども、先ほど議員さんのほうからも一部お話がありましたけれども、まず農産物の生産額の減少といたしまして、年間四・一兆円程度が影響あると。それから食料自給率として、先ほど言われたとおり四〇%が一四%に減少すると。あと農業の多面的機能の喪失額として三・七兆円程度、それから農業関連産業も含めたGDPへの影響として年間七・九兆円、就業機会の減少として三百四十万人程度が影響を受けると。これは主要農産品の十九品目について直ちに関税を撤廃し、何ら対策も講じなかった場合への農業への影響試算ということで出されております。  それと、有害鳥獣対策の実績でございますけれども、まだ二十二年度につきましては、ただいま狩猟期でもございますので、まだ上がっておりませんけれども、二十一年度につきましては、シカの捕獲実績が一千四百三十頭、イノシシが一百十頭、カラスが一百三羽となっております。 ○議長(溝辺一男君)  次に、十五番栗下政雄議員の発言を許します。栗下政雄議員。 ○十五番(栗下政雄君)  ただいま溝辺議長より発言の許可をいただきましたので、私の一般質問を行います。  去る三月十一日に東海関東大地震が発生いたしました。この地震におきまして多くの犠牲者が出られ、またこの巨大地震は太平洋プレートが飲み込んで、そして幅二百キロ、長さ五百キロの地域にわたって、多くの被害をもたらしているわけでございます。この地震におきまして、多くの人命が亡くなったことを心からお悔やみ申し上げ、またこの災害に対しまして、自衛隊の皆さん方、そして消防署、警察、防衛省、海上保安庁の皆さん方が一生懸命救援活動に励んでくださっていることを心から感謝を申し上げている次第でございます。一人でも多くの皆さん方が救助されることを心より祈っておるものでございます。  それでは、私の一般質問を行います。市長の政治姿勢について通告をいたしておりました。その中で、霧島演習場の使用協定書の問題についてお尋ねします。  霧島演習場の使用協定書の見直しについては、十二月の日米共同訓練をチャンスにすると十分考えるというような答弁をさきの議会でいただいておるわけでございます。その使用協定書は多くの市民が望んでいる協定書の内容になっているのかお尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  使用協定書そのものを市民の皆さんに要望どおりになっているかどうかを確認はしておりませんが、これまで何回かの見直しの中で、さらに今回も市民団体の皆さん、また議会の中で指摘があった部分については改正案を出して改正していただいたところ、改正できなかったところもございますが、市民の要望というのは届いていると、そういった協定書になっていると思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  それから、霧島演習場内の市道岡元桜ヶ丘線、西長江浦演習場線についての覚書問題でありますが、これは議会の議決事項だということに通告いたしております。市長はこの点についてはどのように対処されるものかお尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  市道の廃道につきましては、議決事項だと思っておりますので、この道路を廃道するときには議案として上程しなければいけないと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  それでは、演習場内を通っている岡元用水路は、広域にわたって関係者があり、利用者も多い。市長は霧島演習場使用協定書の見直しをする前に、この関係者の皆様方に説明をされてから協定書見直しに取り組まれる考えはないものかお尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  二十二年度の見直しについては、もう既に終わっております。ただ、この岡元用水路の管理について、制限を受けないようにという要望等が上がっておりましたので、今回の協定書の見直しの中でもその部分に対応いたしまして、利用権及びこの施設の通行はできると考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  それから、霧島演習場の使用協定書について、市民団体が市長に使用協定書の内容の案を提示している。この問題については、どのように考えておるかという通告をしておりますが、去るこの問題につきましては、見直しについては私たち自衛隊基地等を考える市民の会では、かねてから市民の要望として強い意見を掲げているわけでございます。  内容についてお話し申し上げますが、協定見直し原案の提出を昨年の九月三十日付で会長栗下政雄から村岡市長あてに提出しているが、この協定書案のとおり見直し作業が進んでいるのか。まず説明をしていただきたいと思うわけでございます。 ○市長(村岡隆明君)  協定書の案、市民団体からこういった内容がいいのではないかという案はいただきました。その中の大きなポイントとして、協定者を、今、「西部方面業務隊長」になっているのを「西部方面総監」に戻すべきだということと、「利益」を、「利権」という言葉にもう一回戻すべきだということと、先ほどありました用水路の管理の確保が十分できるのか、そういった御心配等々がございましたので、そういった市民の皆さん方の要望にこたえられるような中身に抽出をして、改訂のポイントを提案させていただいたところであります。 ○十五番(栗下政雄君)  それでは、ちょっと今のこの要望書を九月三十日に提出しております。市長、これは市長も十分検討されたとは思いますが、ではこの提出した霧島演習場使用協定書改定案ということで提出をしておりますが、この内容を市長、朗読していただきたいと思います。 ○議長(溝辺一男君)  そのまま休憩します。                     休憩 午後 二時五十四分                     開議 午後 二時五十六分 ○議長(溝辺一男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○市長(村岡隆明君)  霧島演習場使用協定書改定案。  宮崎県えびの市及び鹿児島県湧水町にまたがる霧島演習場(以下「演習場」という。)の使用に関し、地元側を代表するえびの市長及び湧水町長(以下「市・町長」という)と陸上自衛隊西部方面総監(以下「総監」という)及び宮崎県知事、鹿児島県知事(以下「各知事」という)との間において、次のとおり協定する。  (目的)第一条 各市町長及び総監は相互に境界を尊重し、各々権益を侵さず、各知事は二者に密に協力し、円滑なる業務運営をなすことを本協定の本旨により、権利の行使・義務の履行は、信義・誠実をもって行うものとする。  二、本協定は、その本旨に則り、合わせて自衛隊の演習を円滑に実施するとともに、住民の安全確保を図ることを目的とする。  (協議会の設置)第二条 市・町長、総監及び各知事は、演習場を円滑に使用するため、協議会を設置するものとする。  二、協議会の構成及び運営等については、細部事項で定める。  (演習場内への立入等)第三条 総監は、地元住民及び市・町に対し、演習訓練及び演習場保全に支障のない範囲において、演習場内への立入り及び通過を認めるものとする。  二、演習場全域にわたり慣行入会権が存するため、地元住民等の演習場への立ち入りの権益は、これを将来にわたり保障するものとし、その実行のために毎週土曜、日曜の全日及び別途年間五十日間の特別立ち入り期間を保障するものとする。  (事故防止)第四条 市・町長、総監及び各知事は、演習場及びその周辺部において事故が発生しないよう留意し、必要に応じ所要の措置を講ずるものとする。  (道路の使用)第五条 市・町長、総監及び各知事は、演習場内及びその周辺の道路の使用及び保全について相互に協力するものとする。  (演習場外の使用)第六条 総監は、自衛隊の演習構成上、演習場以外の原野及び農地等を使用する必要が生じた場合は、市・町長に通知し、市・町長は、これに協力するものとする。  二、総監は、使用する原野及び農地等をき損しないよう留意するものとする。  (演習等の通知)第七条 総監は、実弾射撃及び爆破訓練(以下「射撃等」という)並びに特殊な演習に際しては、原則として遅くとも二週間前までに所要の事項を市・町長及び各知事に通知するものとする。  二、市・町長は、危険防止のため所要の事項を住民に周知徹底するものとする。  (射撃等における危害防止)第八条 総監は、射撃等に際しては演習場内所定の場所において実施するものとし、かつ危害防止上必要な措置を行うものとする。  二、総監は、射撃等における事後処理を確実に実施するものとし、市・町長は、住民に対し、危害防止に関する指導を適切に実施し、相互に協力して危害防止に努めるものとする。  (施設等の保全)第九条 市・町長は、演習場における演習用の標識、標柱、通信線若しくはその他の施設資材又は立木を無断で撤去し、き損又は伐採しないよう、住民に対し指導するものとする。  (害虫の駆除)第十条 総監は、市・町長から演習場内の害虫駆除の要請があった場合は、これに協力するものとする。  (野焼き)第十一条 総監は、自衛隊が実施する野焼きについて、市・町長等と事前に協議し、市・町長等は相互に協力するものとする。このほか、市・町長から特段の要請があり、かつ必要を認めた場合、演習に支障のない範囲で協力するものとする。  (有効期間)第十二条 この協定は、施行後五年間有効とする。ただし、協定期間満了時において、特に協定内容の変更を要しない場合は、引き続き五年間効力を有するものとし、その後も同様とする。  (協定の改定)第十三条 この協定の改定は、協定者全員の協議によるものとする。  (細部事項)第十四条 この協議事項の実施要領は、別紙細部事項による。  附則。一、この協定は平成二十二年十月〇日から施行する。二、平成十九年十二月九日締結した「霧島演習場使用協定書」及び同協定に基づく「細部事項」は廃止する。  この協定の締結を証するため、市・町長及び総監、各知事は、各々記名捺印の上各一通を保有する。という内容でございます。 ○十五番(栗下政雄君)  これが去年の九月三十日に市長に提出した霧島演習場の使用協定書の改訂版ということで、使用協定書の協定書を協議する前に、私たちはこうして、今、市長が朗読されました協定書の案を市長のほうに提出したわけでございます。  その後、この改訂版をもとに、どのような協議が今までなされたものかお尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  この後、当然湧水町長さんとも連携をとりながら、調整をしながら、修正点について整理をしてまいりました。湧水町のほうとしては別の項目の改正点の提案等もあり、えびの側から提案した内容については、湧水町としても合意を得られないところもございましたが、最終的にこの案に基づく、先ほど御説明いたしました締結者を「西部方面業務隊か」ら「西部方面総監」へもう一回戻すということと、「権益」、今、「利益」となっているものを「権益」に戻す、そして第五条の「道路」の「等」を追加して、「道路等」にして、道路だけではなく、岡元用水路や上新田用排水路がある、この管理のための入る道路の確保、あとは四点目は文言の修正でございますが、この三点に絞って提案をさせていただいたところであります。 ○十五番(栗下政雄君)  これは私たちが提出したこのとおりでは見直しはされているような、今、市長の説明を聞きますとなっておらないと思っております。  仮にそのとおり見直しが進まないとしても、そのとおり見直しをされなくても、その理由を、何か自衛隊側の説明する理由と根拠が全く違うような気がしてならんわけです。
     市長、協定書の協定当事者の職名でありますが、見直し案で自衛隊側はえびの駐屯地業務隊長名で行きたいとしているようだが、それでは我々えびの市民としては納得がいきません。その理由は、霧島演習場では市街地訓練施設ができてから、九州各県はもとより沖縄や四国、中国などから訓練に行っていると聞いております。それらの部隊を調整統括するものは西部方面総監であると考えます。万一爆発物等の事故などがあり住民に危害等が及んだ場合、責任管理職は当然西部方面総監となるはずであります。えびの駐屯地の業務隊長がそこまで責任をとることができるのか、具体的に説明をいただきたいと思うわけでございます。 ○市長(村岡隆明君)  責任はすべて西部方面総監がとることになっておりまして、その業務を業務隊長ができるという達がありまして、それに準じて変更になったという説明を受けております。  最終責任者は西部方面総監だと、責任をとるのは西部方面総監だと、こちらも認識をしているところであります。 ○十五番(栗下政雄君)  市長、あなたは自衛隊側の規則によって、総監からえびの業務隊長に委任されると言います。演習場の現場、管理実務は業務隊長に委任するとしても、各部隊の統括官の司令等を調整統括業務までは委任していないはずであると私は思うわけですが、この点はどうですか。 ○市長(村岡隆明君)  これは、責任は西部方面総監にあるということは、今でも明言されておりますが、その事務を業務隊長が委任することができるという自衛隊の中の内部の通達事項で協定者が業務隊長になっていると。ですから、私どもはこの協定書だけを見ると、業務隊長とのみ協定を結んでいるような誤解を得ると、あくまでも責任をとるのは西部方面総監だということをこの協定書の中に明記していただきたいということで、協定者の変更ということについても提案をいたしましたけれども、その提案については、湧水町さんを初め自衛隊のほうからも認めることはできないということでございましたけれども、一番最初の前文において、陸上自衛隊西部方面総監から委任を受けている業務隊長ということで、一番最初の前文にこの文字を挿入することで、今回の見直しをいたしましたので、協定書の中には、その責任は西部方面総監にあるということがわかる形の協定書になったと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長はそんなにおっしゃいますけど、私はそれは理解できません。  あのですよ、市長、例えば市長が先決、代決、規定などで、各課長等に委任している事項について、課長が決裁することができたとしても、対外的な発送文書、契約書や協定書などの契約当事者名は当然市を代表するえびの市長名で行われるはずであります。市長以外にはないからであります。  これを同様に、演習場使用協定書の実務を処理する権限は、現場の業務隊長に委任しているとしても、前に述べたように、調整総括権限を委任していない限り、契約当事者の代表権まで委任することには大きな矛盾があります。  この点について、具体的に納得のいく説明をいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  この点につきましては、当然協定者が五名おりますので、当然湧水町さんとも協議を進めながら、協定者を変える方向で話を進めてまいりましたけれども、湧水町さんのほうも現行のままでいいのではないかと、協定者を変える必要はなのではないかということで、当日まで合意には至りませんでしたが、当日もお話の中では市民の要望としては今後ともそのニーズは残っていると、西部方面総監に最終的には協定者となって印鑑を押していただきたいということを協議会の中でも申し上げましたけれども、最終的には、先ほど申し上げました文言を追加するということで、五者の協議が整ったところであります。 ○十五番(栗下政雄君)  湧水町のことをおっしゃいますが、市長は市長として私たち市民がこうして協定書の改訂案ということで提示したことについて、協定書に臨む前に何回ぐらいこの我々が出したものを検証されて、そして使用協定書の会議に臨まれたものか。  あなたは、私たちが出したものを無視しているのではないですか。話が違いますよ。 ○市長(村岡隆明君)  無視をしていないので、ずっと協議を続けてきたところであります。  この西部方面総監に協定書を戻すべきだというニーズはえびの市にしかございません。えびの市のほうが説得を続けてまいりました。湧水町とも四、五回、協議を続けてまいりましたが、最後までその同意をいただけなかったところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  そのような説明では私の質問に対する答えにはなっておりません。  えびの駐屯地業務隊長は霧島演習場にいるすべての部隊統括官を部隊運営の統合的調整、統括権限を与えられているのか。具体的に法的な根拠をお示ししていただいて、納得のいく説明を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  昭和四十六年二月二十六日に陸上自衛隊演習場等の使用及び管理に関する達が定められ、演習場の使用統制の責任者は方面総監とすることになり、必要に応じ演習場等の使用統制を各課の師団長等に委任することができるようになったという説明を受けております。 ○議長(溝辺一男君)  しばらく休憩します。                     休憩 午後 三時 十七分                     開議 午後 三時二十六分 ○議長(溝辺一男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  市長のほうから、先ほどの答弁に追加の答弁があります。発言を許します。村岡隆明市長。 ○市長(村岡隆明君)  先ほどの答弁の最後に少し追加をさせていただきたいと思います。  必要に応じ演習場等の使用統制を隷下の師団長等に委任することができるようになった。その後の改正により方面総監は演習場等の使用について関係官公署庁等の長と協議の上、隣接住民等の立ち入り条件、その他の必要な事項を取り決めることを業務隊長等に委任することができるようになったということが根拠になっているという説明をいただいております。 ○十五番(栗下政雄君)  今、市長が言われたことは、それはいつのことですか。 ○市長(村岡隆明君)  方面総監から師団長に委任することができるようになったのは、師団長等に委任することができるようになったのは昭和四十六年二月二十六日の達でそうなっておりますが、業務隊長に委任することができるようになった日にちにつきましては、しばらく時間をいただきたいと思います。 ○十五番(栗下政雄君)  今すぐ答弁できますか、その問題については。 ○議長(溝辺一男君)  そのまま休憩します。                     休憩 午後 三時 三十分                     開議 午後 三時三十六分 ○議長(溝辺一男君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○市長(村岡隆明君)  師団長から業務隊長に委任することができる時期については、今、問い合わせをいたしておりますけれども、霧島演習場における使用協定を業務隊長と最初に結んだのは、六十二年十二月九日の使用協定書で一番最初に業務隊長と結ぶようになり、その後もずっと業務隊長と結んでいるということであります。(発言する者あり)  その師団長から業務隊長に委任できるようになった根拠になる文書については、今、調べておりますので、すぐには出ないところであります。 ○十五番(栗下政雄君)  すぐには出ないというが、その時期を聞きたいんです。それは最近来たのか、それとも私たちが去年の九月三十日にあなたに出した協定書案の改訂版のその後に来たのか、それ以前なのか。 ○市長(村岡隆明君)  昭和六十二年十二月九日の使用協定書で、達というのは自衛隊の内部での資料ですので、えびの市のほうにはその達は来ないわけでございますが、六十二年十二月九日以前にその達等によって、業務隊長に委任することができるようになり、昭和六十二年十二月九日、平成十七年八月九日、平成十九年十二月九日、三回業務隊長と協定を結んでいると、協定者は業務隊長ということであります。 ○十五番(栗下政雄君)  私がすっきりしないのは、今回の数回、ただいま使用協定書を見直し中でしょう、市長。そうであれば、その以前に来たものか、見直しをする最近来たのか。そこを伺いたいんです。 ○市長(村岡隆明君)  昭和六十二年には既に業務隊長と結んでおりますので、その根拠となる文言が発せられたのは、それ以前だと。今回の使用協定書の見直しの中で、業務隊長ですという改めての説明はなかったところで、方面総監に戻していただきたいという説明の中では、そういったお話が出たところであります。 ○十五番(栗下政雄君)  それでは、それが、そういったことがあろうとしたならば、なぜ協議会に西部方面総監から担当官などの出席を、西部方面からですよ、その使用協定書の見直しの席上になぜ西部方面からその会議の中に出席をしているのか。  何か協定書の中には総監の名前は入れないで、そして何か市民を威圧をするような、西部方面が入ってきてですね。そうであれば、はっきりとして西部方面総監がその中へ加わればいいわけですよ。業務隊長ではなくしてですね。  そしてやっぱりそれを市長が、あなたが言えないからいかんとですよ。業務隊長ではいけませんと、総監のほうが出席してくださいと。そうでないと、私はこの使用協定書にはえびの市長として印鑑はつきませんよと、なぜ言えなかったっですか。(発言する者あり) ○議長(溝辺一男君)  傍聴人に申し上げます。傍聴規則によりまして、傍聴者、傍聴席にあるときには、議事は次の事項を遵守をしなければならないという規定になっております。その次の事項の第一項に、静粛に議事を聞くことということになっております。 ○市長(村岡隆明君)  協議会の席に西部方面総監部から職員の方が来られていたと。これはやはり使用責任があるから来られていると思います。そして今、議員のほうから、なぜそのことを訴えないのかと。それを訴えてまいりましたけれども、ほかの四人の合意が得られなかったと。協議の場でも申し上げておりますし、その事前の事務レベルでの通達、直接町長等にお会いして、また西部方面のほうにも出向いて、このお話は要望としては何回も上げさせていただいております。最終的に協議会の場で合意を得られなかったということであります。 ○十五番(栗下政雄君)  協議会のほうで合議が得られなかったと市長はおっしゃいますが、私はこの霧島演習場はおおむねえびの市の管轄が一千ヘクタールですか、湧水町のほうが約三百ヘクタールですか、霧島演習場はえびの市が三分の二以上持っているんですよ。そして、その中に、私はいつも言うように、なぜ私がこういう力説するかといえば、岡元用水路が演習場の中を通っているんですよ。今でもあの演習場の周辺は、道路が決壊して、そして岡元用水路をつぶしているんですよ。地域の皆さん方はその除去作業等に毎年毎年苦慮されて、高齢化が進んで、困っておるんです。  それと、この演習場には、西長江浦演習場線という極めて重要な市道があります。また、岡元桜ヶ丘線、私は昨日あの周辺の農家の方とお話をしました。そうしたら、そのことでえびの市から何か話がありますかと聞いたら、一遍自衛隊基地等を考える市民の会が上浦の集会所で座談会をした、そのときはいろいろ話を聞きましたけれども、市当局からは何らそういった話はありませんと、こうおっしゃっているんですよ。私は極めて重要なこの霧島演習場の使用協定書、これを見直すのには村岡市長が初めて協定書に臨まれるわけですから、あなたはもっと地域住民のえびの市民のことを考えて、防衛省の言いなりになってもらったら困るんですよ。えびの市民のことを考えてください。  まだ多くのことがありますけれども、この使用協定書については今のままでは納得がいきません。これから私は市民の皆さん方ともこのことについていろいろ協議をして、また市長のところにお邪魔すると思っております。  次に、使用協定書の中に、また私が先ほど質問をしましたが、演習場の演習の回数のことにつきまして、年間五十日ぐらいは立ち入りをができるというような、土曜、日曜に演習場の中に立ち入ると、そういった内容について、市長、もう一回説明を、協定書を結ばれる前に説明をしていただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  演習場へ立ち入る権利を日数として具体的にこの協定書の中に盛り込めないかという市民の会からの提案だったと思っております。この点につきましても、協議をさせていただきましたが、具体的には昨年の十一月以降に立ち入る日をもう少し具体的に二週間以上前に知らせていただけることになり、結果としては事務レベルで中に入る、演習場に立ち入ることができる日数というのは各段にふえておりまして、そういった点での御協力はいただいているところであります。 ○十五番(栗下政雄君)  次に、農政問題について、高温に強い多収穫米づくりについてということで通告いたしておりましたが、私たち長江浦土地改良区役員会は、今のヒノヒカリが高温障害で品質が低下し、検査等級が悪く一等米の出荷が厳しい状況にあるということで、去る一月二十六日水曜日、九州沖縄農業研究センター低コスト稲育種研究九州サブチームの坂井真先生の御指導による勉強会を実施いたしました。その後、この勉強会で学んだ高温に強く収量の多い品種について、当市議会議員の方々にも伝え、また市長、畜産農林課長にもえびの市の農業所得を上げるためには、まず米作農家の所得向上対策として、このような品種の選定が必要ではないかという提案をいたしたわけでございますが、今度は議員有志と執行部で、ともに九州沖縄農業研究センターへ出向き、研修を受けてきたわけでございます。  市長は、研修内容の報告を受けたと思うが、将来のヒノヒカリに変わるおいしいお米の開発として、高温でも品質、収量がすぐれる水稲品種(にこまる)の導入に取り組むつもりはないものかお尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  にこまるについては、以前から私も大変興味がございまして、デビューしてすぐに一等米になったということで興味を持っておりましたけれども、先ほど議員さんのほうからも議員さんも研修をされたということで、担当課からもその内容については報告を受けているところであります。  えびの市総合農政推進協議会、この中でもにこまるの実証検査を行うということになっておりますので、ぜひその結果を見据えて、実績が良好であれば本格的な取り組み、そういったものも考えていくことになると思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長も前向きな答弁をいただきましたが、長江浦土地改良区では、従来のヒノヒカリに変わるものとして、高温に強くおいしいお米であるにこまるの作付を考え、その種子をもう既に八十キロ確保をしております。この作付栽培指導について、市長は担当課へどのような指示をしてくださるものかお尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  先ほど御答弁いたしましたように、実証検査を行うように指示をいたしているところであります。 ○十五番(栗下政雄君)  この品種につきまして、私たちが議員の皆さん方と研修に行った研修の中で、お隣の熊本県の人吉市の先のあさぎり町の話が坂井先生の講演の中から出たわけです。そのときに、既にあさぎり町では、にこまるを一千町歩つくっておるというような話を聞きまして、帰りに高速の宮原インターで休憩をしておりましたら、幸いあさぎり町の酪農の女性部の方と出会いがありまして、にこまるの話をいたしました。  そうしたら、酪農の女性部の皆さん方が、私のほうにあなた方は何をつくっていらっしゃるんですかということでありまして、私はヒノヒカリをつくっておりますと。どうですかということで、高温に弱いですということを申し上げましたら、もう私たちはにこまるに、すべてにこまるに変えましたと。どうですかというと、にこまるのほうが量がとれる。そして一等米が多いということで、もうこれからはにこまるばいというような球磨弁でお話をされました。そして、米つくりはもうかるというお言葉を聞いたとき、なるほどと。その証拠には、熊本県、佐賀県、福岡県、大分県、長崎県、鹿児島県も含めて九州各県六県がこのにこまるに取り組んでおると。既に長崎県では特Aの米が二年連続で出ておるというようなことでございます。  そのような進んだ米の品種を導入しております。そうすることが、ざっと計算をしまして、えびのが十万、農協やら商店やら合わせて十万五千袋ぐらい出荷されておると聞いております。一等米と三等米の格差が八百十円と聞いております。これをにこまるをつくって、全部一等米とは限りませんが、そうした場合は品質の高い米を、いわゆる所得を上げることが、市長、あなたの農業政策ですから、所得を上げるためにはそういう品種を改良しながら、ヒノヒカリにかわるものをつくった場合は、市内にお米だとで約八千万円ぐらいの農家が所得を上げるわけです。やはりそこを上げるような農業振興策を図り、生産者に意欲を持たせるような農業振興策を図らないといかんと私は思うわけです。  どうしても、市長、あなたが真剣にこの問題に取り組んでいただいて、そして農協やら稲作振興会やらを、市長、あなたが指導していかなければ、私は農業は振興できないと思うんですが、市長、あなたはその決意がありますか。 ○市長(村岡隆明君)  先ほど来答弁いたしておりますように、実証調査等をするように指示をいたしておりますので、その成果を見て進めていきたいと思いますっております。 ○十五番(栗下政雄君)  それと、通告をいたしておりましたが、海と山の交流について若干市制四十周年の記念事業として、国道二百二十一号線沿いに植樹祭を十三日の日に計画をするということで通告をいたしておりましたが、これも東北関東大地震により中止という形になりまして、このことにはもう通告をいたしておりましたが触れません。  ただ一点だけ、去る二月二十七日日曜日に、海と山の交流会交流事業として市内で麦踏み体験を実施いたしました。当日は鹿児島県垂水市から牛根漁業協同組合の女性部長ほか十三名が参加されて、村岡市長も歓迎のあいさつをしていただいて、約七十名ぐらいが麦踏み交流会ができたわけです。  このことについて、市長はもちろんですが、畜産農林課長観光商工課長、そして農産園芸係長、担い手対策室長、多くの職員の皆さん方もこの交流事業に参加をしていただきました。植樹祭ができれば海の方々も植樹祭に来ていただいて、交流が図られるつもりでしたが、こういうことをして、物産館建設に向けてこういう交流の成果が上がるように、また物産館に海のものも展示できるようなことができたらなということで、議員の西原議員やら松窪議員も参加していただいて、一生懸命交流ができたわけですが、このようなことについて、市長はどのような考えを持っていらっしゃるかお尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  道の駅、垂水ゆったり館の皆さん方が麦踏み体験ということで、えびのの地まで来ていただいたと。栗下議員の計らいでそういった事業が実施されたと、参加させていただきましたけれども、既に道の駅の営業をされている皆さん方の意見、当然当初のごあいさつの中でも述べさせていただきましたけれども、職員等もそういったお話を聞いているようでございますし、今後とも海にある道の駅、そして私たちは山の中にある道の駅ということで、いろんな情報交換、一緒にできることがあるのか、そういったことは十分研究していく必要があると思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  担当課の畜産農林課長はどのような御所見を持っていらっしゃるかお尋ねしてみたいと思います。 ○畜産農林課長(吉留伸也君)  先般、御案内いただきまして、二月二十七日にイベントのほうに参加させていただきました。栗下議員さんのほうから御紹介いただきまして、ゆったり館の所長の方とお話をさせていただきました。えびの市において物産館を今検討しているということで、ぜひとも垂水のほうにも視察なりに来ていただきたいといったようなお話をしていただきまして、海と山との交流ができればなという感想は持てたところであります。 ○十五番(栗下政雄君)  次に、土地改良区と農業振興策について、えびの市内に土地改良区は十八団体ある。一部の土地改良区は昔に基盤整備がなされ、既に百三十数年経過しているところもあります。えびの市のほ場整備率は七四%で、国が減反政策を進めている中、えびの市は四三%の減反を指示していると聞く。この政策を土地改良区とともに協議して、その団体の水系で減反等の推進を図って、集団転作、土地の高度利用を進めていけば水の管理もしやすいと思うが、この点はどうのようにお考えですか、お尋ねします。 ○畜産農林課長(吉留伸也君)  今年度の米の生産数量の配分枠から算出いたしました転作面積は個人配分で四三%に決定し、現在配分に向けた事務作業が進められております。  転作作物につきましては、個々の経営指針に基づいて計画されておりまして作付されております。土地利用なり振興策もその拡大等を推進するためにも、今後土地改良区内の調整、あるいは他の土地改良区同士の調整等呼びかけが必要と考えております。  ただ、現在、戸別所得補償制度等によりまして、個々に対する助成が設置されております。そういう点では非常に難しい点もあるかと思いますけれども、県内における先進的な事例等も把握しながら、また検証してまいりたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  次に、上大河平の用水路問題でございますが、市長はさきの議会で、県単事業の補助金でどうにかならないかと、土地改良区と協議をしているところだというような御答弁をいただきましたが、その後具体化に向けてどのようなお話が進んでいるものかお尋ねします。 ○市長(村岡隆明君)  私も担当課とともに現地を調査いたしまして、現場も見たところであります。詳細につきましては、担当課のほうで答弁をいたさせます。 ○畜産農林課長(吉留伸也君)  上大河平土地改良区の取水口への維持管理用道路の新設の件でありますが、市のほうで事業費等を積算いたしまして、もし県単事業に採択された場合に、地元負担がどれくらいになるかを試算しまして、理事長さんにお示ししておりました。  その後、理事長さんが臨時総会時にこの件を協議されたところ、組合員の方にもいろいろな意見がございまして、結果的には今回は断念するということに決定したと報告を受けております。 ○十五番(栗下政雄君)  この大がかりな事業については、地元では高齢化が進んで、そして負担金のことが論議されます。地域のリーダーになる者が、それこそ一生懸命取り組んでみても、後についてくる人が高齢化が進んでどうしようもないと。しかしこれでは私は、私どもの長江浦を顧みますときに、やはり地域を、あれだけの事業を取り組むということは、その人が生涯にかけて打ち込まなければ、ああいう形はできません。もう当初私たちは、当初は非常に河川改修を含めたところのほ場整備をやってやろうやということで有志が立ち上がりましてやった経験があります。推進委員会から、そして土地改良の設立、そして工事の事業認可、そして事業施行計画等をやって、記念碑が建つまで二十年間かかった経緯があります。  そのようなことで上大河平地区は先人たちが百三十数年前にあの施設を立ち上げられたわけです。それを今、守ることができない、それを何とか改善することができないということは、市長、ここは市長が思い切った、あんたは若いんですから、あなたが私の年代になるころにはできるんですよ、今取り組めば。  やはり先人のリーダーは、今までの先人のリーダーはそういうあれを残してきているんです。ただ箱物をつくるのではなくして、基盤を整備する重要なことだと思っている。それはトップに立つあなたの姿勢がそうでなければ、担当課に任せ切り、県に任せ切りでは、あっちこっち国会議員のところを走り回っただけではできません。あなたが陣頭に立って、そしてひざを突き合わせて、地域のリーダーになる人と毎晩とはいきませんが、あるときにそのことだけに行って、話をして、そして周囲の同意をとれる体制をつくらなければ、上大河平地区はもう学校もなくなり、本当に限界という言葉を使えば厳しい言葉でしょうが、地域になります、限界地域になります。限界地域になっても、農地等が十分水も豊富にあり、整備がされておれば、いつかの時代はどこからだれがその土地は守ることができるんです。あなたはそういうあれを権限を持っておるわけですから。地域に任せっ切りはいかん。本当ですよ、市長、私は今までの経験を自分を身を粉にしていろんなことも取り組んでおります。市長がえびの市のトップリーダーとしてそういう意欲でないと、職員の方もあなたの目玉を見ちょっとですよ。市長、その点はどうですか。 ○市長(村岡隆明君)  この土地改良区の皆さん方の意思というのがもう一番大事になってくると思いますし、その皆さん方の意向を十分聞いて、意見が分かれたということでございますので、協力していく情報提供でありますとか、そういったところは当然一生懸命御協力をさせていただきたいと思っておりますが、やはりこの組合の方々の意見を聞いて、組合の意見がまとまるのが一番の、一番最初にやるべきことだと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  まだ話したいわけですけれども時間がございませんので、次に移りますが。  次に、霧島演習場と弁財天池問題について通告いたしております。  弁財天池の湧水を活用して、約四百ヘクタールの水田があり、このうち九十と書いておりますが一百ヘクタールに直していただきたいと思います。一百ヘクタールを防衛省の霧島演習場による障害防止事業や民生安定事業で長江川河川改修等ほ場整備事業を実施した。その水田の水源地である湧水池に演習場から雨水、排水、地下水が流れ込んで、ヨシや藻草が発生したり、またそれらの発生により水量も少し減少していると聞きます。  これを調査して、防衛事業の河川改修やほ場整備事業などと同様な事業として実施されるよう、関係機関へ陳情してほしいということでございますが、この問題については、市長、それこそ地元が頑張らにゃいかんと思うんです。地元といいましては、西長江の上・下区、灰塚区、永山区、そして二つの土地改良区が中央土地改良区と長江浦土地改良区があります。この六者協議会というので数回池の清掃をしたり、いろいろな事業で取り組んでおります。しかしながら、もう人の手に負えない状況になっております。この約四百ヘクタールの水をどうしても供給しなくてはならない重要な池であります。このような池をさきに言う防衛の事業にどうしてもやっていただきたい。そのためには、地元が頑張らなくちゃいかんと思うんです。  昨日、六者協議会の会長のところに集まりまして、その話も皆さん方と確認をいたしまして、新年度になれば、私たちも関係機関へ自分たちの力で陳情したいと。そして私たちは私たちで陳情しながら、行政は行政として関係機関のほうに陳情していただきながら、現場等を調査していただいて、まずは私たちも六者協議会でも頑張りますが、市長もそういうふうに取り組んでくださるか、市長の御所見を賜りたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  この弁財天池に関しましては、私も直接現場を見に行きまして、昔と比べると湧水が減っているということをお伺いしております。  今、議員さんのほうからありました六者会議、この皆さん方も最近また協議を行われたということでございますので、以前もえびの市も協議を行っておりましたが、最終的なこの六者の皆さんとえびの市の方向性というのがしっかりした形でとれておりませんので、今後この六者会議、この方々と協議を重ねて、どういった方向性でこの問題を解決していくのか、結論を導いていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  私の持ち時間がもうなくなりますが、市長、私ども、こうして議員はそれぞれの分野で次の六月議会に向けて、今回の議会が終われば六月議会に向けて、継続して市長にお尋ねすることもあります。また、執行部の職員の皆さん方にもお願いをするかとは思います。しかしながら、私たち議員も、私を含めまして私は一生懸命市民のために自分で足を運んで現場を見て、そしてそのことを担当課のほうにお願いをしたいと思います。  ややもすれば、あるところについては、区長さんに書類を出してもらえんじゃろうかというようなことをすぐ聞きます。私たちは一遍一遍区長さんのところに行って相談をする仕組みにはなっていないと思うんですよ。どうもそこら辺が、こうなりますといろんなあれが出てきます。区長さんたちも、あくまでも行政事務連絡員です。自治会ではございませんので。  だから、そこら辺ははっきりしていただかないと、市民から議員とはと問われるようになります。そこ辺は市長が職員に対してしっかり指示をして、また副市長もそれだけのことは職員を全部統括するんだから、そういうことはしっかり職員を指導していただきたい。御要望申し上げまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(溝辺一男君)  お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(溝辺一男君)  御異議なしと認めます。よって、本日は、これをもって延会することに決定いたしました。  次の本会議はあす十五日午前九時三十分から開き、一般質問を続行いたします。  本日は、これをもって延会いたします。                     延会 午後 四時 十六分...