日向市議会 > 2019-12-10 >
12月10日-03号

  • 門川町(/)
ツイート シェア
  1. 日向市議会 2019-12-10
    12月10日-03号


    取得元: 日向市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-04
    令和 1年 12月 定例会(第5回) 議事日程(第3号)                    令和元年12月10日午前9時30分開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 1、一般質問---------------------------------------出席議員(19名)     1番  黒木高広        2番  黒木万治     4番  三樹喜久代       5番  富井寿一     6番  三輪邦彦        7番  徳永幸治     8番  海野誓生        9番  若杉盛二    10番  松葉進一       11番  柏田公和    12番  西村豪武       13番  黒木金喜    14番  近藤勝久       15番  黒木英和    16番  友石 司       17番  森腰英信    18番  日高和広       19番  畝原幸裕    20番  小林隆洋---------------------------------------欠席議員(1名)     3番  治田修司---------------------------------------説明のための当局出席者 市長         十屋幸平     副市長        黒木秀樹 教育長        今村卓也     地域共生・地域医療推進担当理事                                長倉芳照 総合政策部長東郷総合支所長      総務部長       田中藤男            塩月勝比呂 健康福祉部長     柏田武浩     商工観光部長     福田幸一 農林水産部長     児玉 貴     市民環境部長     甲斐伸次郎 建設部長       中島克彦     教育部長       稲田利文 消防長        吉村 博     上下水道局長     中城慎一郎 会計管理者      植野浩人     監査委員       成合 学 総務課長       長友正博---------------------------------------議会事務局出席者 局長         門脇功郎     局長補佐       小坂公人 係長         井戸礼子     主査         後藤 仁 主査         宮田有紀     主任主事       黒木一義--------------------------------------- △開議 午前9時30分 ○議長(黒木高広) ただいまから本日の会議を開きます。 日程に入る前に、6番三輪邦彦議員から昨日の一般質問における発言について取り消しの申し出がありましたので、発言を許可します。 6番三輪邦彦議員。 ◆6番(三輪邦彦) おはようございます。 それでは、会議規則第65条の規定により発言の取り消しをお願いしたいと思います。 昨日の私の一般質問において、答弁者を指名した際に不適切な発言がありましたので、当該部分について発言の取り消しをお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(黒木高広) ただいまの件につきましては、会議録を精査の上、議長の会議録調製権に基づいて措置することにしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(黒木高広) 御異議ありませんので、そのように決定しました。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(黒木高広) 日程第1、一般質問であります。 質問は、抽せんで決定した順番で行います。 本日は、10番松葉進一議員、8番海野誓生議員、17番森腰英信議員、12番西村豪武議員の4名を予定しております。 それでは、10番松葉進一議員の発言を許します。 10番松葉進一議員。 ◆10番(松葉進一) 〔登壇〕おはようございます。 それでは、通告書に従いまして、質問させていただきます。 まず、1、貴重な観光資源の有効活用。 本市には、海、山を主体とした観光資源が多く存在し、特に、細島から平岩、美々津と延々と続く海岸線に存在する柱状節理は、本市の海岸ならではの特徴ある景観を醸し出している観光資源であります。今後も、これらの観光資源をもっと有効に生かしていくべきだと思うが、以下について問います。 (1)金ヶ浜ビュー園地について。 最近、一躍脚光を浴びてきている景勝地に金ヶ浜ビュー園地がある。直近では、夜間(期間を定めている)はライトアップが施され、昼間と趣の違う景観を醸し出していた。金ヶ浜ビュー園地は、県・市の指導のもと、地元、平岩まちづくり協議会の方々が草刈りなどの維持管理を行って、景観の維持に取り組んでいます。 この園地について、本市の今後の取り組みと地元のまちづくり協議会の取り組みに対する要望等について問う。 (2)美々津海岸遊歩道の整備について。 金ヶ浜ビュー園地を起点にした遊歩道に、平岩探勝遊歩道美々津海岸遊歩道がある。 美々津海岸遊歩道は、以前に整備されたままで、現状を見る限りでは、ほぼ野放しの状態で荒れ放題となっている。延々3.1キロメートルに及ぶすばらしい景観を持つ遊歩道をこのままにしておくのは余りにももったいない。本市の今後の対応について問う。 (3)平岩探勝遊歩道について。 いろいろと規制が多く、整備ができにくい状況にあったこの遊歩道も、行政の適切な指導のもと、地元の中学生を含む地域のボランティアが、平成29年から月1回定期的に整備に取り組み、立派な遊歩道に仕上げている。本市の今後の取り組みについて問う。 (4)平岩テラス(10月オープン)の活用について。 平岩地区にある竹平山、平岩自治会所有で標高180メートルの頂上に平岩テラスを設置した。このテラスは、市街地及び海岸線が眺望できる景勝の場所に位置している。平岩自治会の関係者は、このテラスが今後市民のコミュニティの場になってほしいと願っているが、本市としての活用を問う。 2、お倉ヶ浜海水浴場の案内標識の整備について。 (1)現在、お倉ヶ浜海水浴場の案内標識は、国道10号のお倉ヶ浜入り口の左右50メートルぐらい手前にある電柱に取りつけられている2枚の標識があるのみである。遠方から訪れるサーファーに対して、もう少しはっきりとわかる案内標識が必要である。標識の整備について問う。 (2)サーファーがお倉ヶ浜に行くために、行きどまりになっている道路(平岩地区の市道及び私道)に入ることがふえ、地域の住民に迷惑をかけている。訪れるサーファーのために看板、例えば、この先行きどまり等の標示の設置等はできないか問う。 3、大規模災害時における指定避難所の自立的な電源確保は。 本年9月に台風15号が千葉県に上陸し、大きな被害をもたらした。そのとき、大規模で長期間に及ぶ停電が発生し、市民生活に大きな支障をもたらし大問題となった。 本市でも、今後、同じような規模の台風の襲来や地震等による災害が発生した場合、大規模停電が起こらないとも限らない。災害時に被災者が安心して避難生活を送るためには、食糧や飲料水の確保のみならず電源の確保は極めて重要である。 令和元年5月現在の本市の避難施設、指定避難所(水害、土砂災害対象)は、小・中学校(体育館、旧も含め)26校、市の体育施設、体育館4施設、市の公民館、地区公民館で30施設、その他で合計89カ所(条件がつけられているのも含む)が指定されている。これらの施設における電源確保の状況と今後の取り組みについて問う。 (1)小・中学校の自立的な電源確保の状況について。 (2)体育館、公民館の自立的な電源確保の状況について。 (3)コミュニティセンターを含むほかの施設の自立的な電源確保の状況について。 (4)非常用電源確保のために、市内で発電機を所有されている建設会社、土木会社、建設機械リース会社等との災害時における非常用電源機器の借用(調達)等についての防災協定を締結することについて。 以上で終わります。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 10番松葉進一議員の質問に対する答弁を求めます。市長。 ◎市長(十屋幸平) 〔登壇〕おはようございます。 10番松葉議員の御質問にお答えをいたします。 まず、金ヶ浜園地についてであります。 同園地につきましては、地元の平岩まちづくり協議会が県と美化活動の協定を結び、草刈りや清掃作業に加え、景観アドバイザーによるワークショップの開催、地元の児童も参加する季節の花の植栽、関係団体と協力したライトアップ整備計画構想の策定等、多様な取り組みを展開しております。また、県におきましては、地域の観光資源の掘り起こしと磨き上げを目的に、地元協議会が行う美化活動に対し奨励金を交付し、支援していただいております。市におきましては、全市緑化推進事業の一環として、多くの関係機関を巻き込みながら情報共有や調整を図り、地元協議会とのイベントの共催、県に対してのハード整備活動奨励金の要望活動に努めているところであります。 このような中、本年10月に平岩まちづくり協議会景観づくり活動が評価をされ、全国花のコンクールに入選し、表彰されたところであります。 今後とも、日向らしい風景を次世代に引き継ぐために、全市緑化推進事業による行政と住民のパートナーシップのもと、地元主体による園地づくりを継続してまいりたいと考えております。 次に、美々津海岸遊歩道についてであります。 本市、観光地の遊歩道につきましては、観光誘客とともに市民の憩いや健康増進の場として位置づけているところであります。 美々津海岸遊歩道につきましては、台風通過後に倒木の撤去等を行いますとともに、優先順位を付して改修等を行っているところであります。 しかしながら、整備が不十分な部分もありますことから、このすばらしい景観を持つ遊歩道を有効に活用するためにも、計画的に改修等に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、平岩探勝遊歩道についてであります。 当該遊歩道につきましては、平岩地区のボランティアの方々にも御協力をいただきながら維持管理を行っているところであり、今年度は防護柵の改修等を予定しております。今後とも、周辺施設や地域の方々と連携を図りながら、観光誘客を推進するための情報発信に努めてまいりたいと考えております。 次に、平岩テラスの活用についてであります。 平岩テラスは、平岩地区の竹平山の頂上に位置しており、市街地及びお倉ヶ浜海岸等を一望できる見晴らしのよい場所であります。このようなことから、市民の皆さんの散策地として健康増進や憩いの場になり得るものと思われますが、その活用方法等につきましては、地元の皆さんや関係者等の意向確認など、協議が必要であると考えております。 次に、指定避難所の電源確保についてであります。 現在、指定避難所となっております89施設のうち、小・中学校4校において、太陽光発電設備と蓄電設備の整備が完了しているところであります。未整備の避難所につきましては、小・中学校や公共施設においては、市が備蓄するまたは調達する発電機の配備を、自治公民館等の民間施設においては、コミュニティ助成事業等を活用して自主防災会に配備しています発電機による対応を想定しているところであります。 次に、防災協定についてでありますが、日向地区建設業協会日向地区建設事業協同組合などと災害対策の支援に関する協定書を、また、物資等を取り扱うNPO法人や企業などとも物資の供給に関する協定書を締結しておりますので、これらを通じて必要な資機材等を確保してまいります。 以上でございます。 その他の御質問につきましては、担当部長が答弁をいたします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 次に、商工観光部長。 ◎商工観光部長(福田幸一) 最後に、お倉ヶ浜海水浴場の案内標識についてであります。 国道10号の案内標識につきましては、平成23年度に国土交通省など関係機関との協議により、現在の位置、大きさで設置したところであります。 今後も、リラックス・サーフタウン日向の推進により県内外からサーファーの増加が見込まれますことから、わかりやすい案内標識の整備について検討していく必要があると考えておりますが、用地やデザイン、構造等の制約もありますので、引き続き関係機関等との協議を進めてまいりたいと考えております。 また、市道及び私道へのサーファー流入対策につきましては、お倉ヶ浜海水浴場への通り抜けができない旨の案内標示の設置を考えております。 ◆10番(松葉進一) 答弁ありがとうございました。 それでは、質問の順番で再質問させていただきます。 まず、金ヶ浜ビュー園地なんですが、ようやく県が本腰、力を入れて、本当に立派な景勝地ができ上がりました。それにあわせて、地元の人たちの活躍というのがああいう立派な景勝地にしたんじゃないかなと思っています。最近では、地元の子どもたちも一緒になって、花を植えたり、草をむしったりしながら、この整備に取り組んでいる姿がよく見かけられます。 先ほど市長のほうからいろいろお話いただきましたけれども、私は前にも話したことがあるんですが、やはり日南のあそこの海岸と同じ、それ以上に見事な景勝地じゃないかなと思っております。そういう面で、この12月ちょっと前からライトアップがされて、それから12月6日にライトアップが終わったわけなんですが、いろんな形で、ライトアップ等を含めた景勝地も含めて、非常に立派な景勝地にでき上がっておるという感じがいたします。 今後の地元の人たちの整備については、やはり高齢化も含めて少し課題が残る部分があるんじゃないかなと思っていますが、市長、どうでしょう。もう一回、この辺を、最終的に、いろんな施設があのあたりにできております。その辺を含めて、さらに今後どういう方向づけをしていくかというのを、もう1回御意見いただければと思っています。 ◎市長(十屋幸平) 金ヶ浜ビュー園地につきましては、以前から議会の質問等もありまして、私が県議時代に御要望を受けて、県と、そしてまた市のほうにもお願いをして、現在に至っているというふうな経過がございます。 その中で、今、地元の方々が一生懸命景観づくりを、御支援、御協力いただいておりますことは、非常に私ども行政としましてはありがたく思っておりますので、先ほども御答弁しましたように、県の指定を受けておりますので、強く県のほうに、今、ワークショップで書かれた計画がございますが、それが実現できるように県のほうに働きかけをしていきたいというふうに思っております。 そして、もう一つは、やはりどの地域におきましても高齢社会という中で、そこを支えていただく方々がどうしても高齢化してまいりますので、できるだけ多くの方に参加してもらえるような意識啓発等もやっていかなければならないんではないかなというふうに思っています。 ライトアップ、私も見に行ったんですが、私が行ったのがちょうど水曜日で、太平洋のところにある民間の企業もお休みで、ライトアップもされておりませんで、残念ながらそれを見ることはできませんでしたけれども、皆さんのフェイスブックとかで拝見させていただきましたら、すばらしい景色が拝見できましたので、そういう地元の方々の御努力によって、市民の皆さん等を楽しませていただいていることに感謝申し上げたいというふうに思います。 ◆10番(松葉進一) ありがとうございました。 ライトアップなんですが、この6日で終了したわけなんですが、宮崎の民間団体の方から無償で借用を受けたということで、本当はライトアップは今からなんですよね。本当は残念だなとは思ってはいるんですが、ただ借用したということがあって、期限が設けられましたんで、なかなか厳しい状況だったんですが、地元の方が、発電機、電源がありませんから、発電機を備えて、それからガソリンが切れないように、よく見ながら、見守りをしながらライトアップに協力していっておるという部分の、話は伺ってきました。何か、引き続きうまくいけばいいんじゃないかなという感じがしています。 この園地につきましては、市の職員の方も本当に一生懸命援助してもらっています。しょっちゅう来ていただいて、いろんなアドバイスをしてもらっている。ありがたいなと思いながら、やはり県の土地でございますけれども、市の方がそういう形で、いろんな地元の方たちといろんな相談に乗っていただくという部分が、今の景勝地につながったんじゃないかなと思っています。感謝しております。 一つ、ちょっと申し上げたいのは、金ヶ浜の海水浴場から園地まで行く間に歩道がございます。もう草ぼうぼうだったんですね。夏場も草ぼうぼうです。いつ刈るのかなと思ったらようやく12月4日に刈っていました。非常に皆さんが歩くときにススキなんかで邪魔して、せっかくのいいところに行くのに何でこんなに草が生えておるのかな、早く刈らないのかなということを感じたんですが、12月遅くなって切るようじゃ、やっぱり園地に対する魅力も半減しますので、また何かの折に、市のほうからそういうことをお願いしていただければと思っています。 それから、この園地につきまして、金ヶ浜の方が県に要望しておることがございます。公園にさらに芝生を植えてきれいにしていきたいと。それから、トイレをつくりたい。それから駐車場をつくりたいということを、県のほうに提案しております。多分、市のほうでもその内容については把握しておると思いますが、早急に対応ができるように、取り計らっていただければありがたいなと思っていますので、よろしくお願いします。 それから、今後要望したいことで、あそこから海岸におりる部分は二つあるんですけれども、一番北側から直接下の砂浜におりられるような道をつくりたいという提案を、今のところ考えております。また、改めて県のほうにそういう提案をすると思いますが、それが必要だということでお認めになるんであれば、また、側面的な応援をいただければと思っています。 ひとつ、金ヶ浜園地につきましては、このすばらしい景観をだめにすることなく、やはり地元と行政と一体になって取り組んでいく必要があると思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。 続きまして、美々津の遊歩道なんですが、海岸遊歩道ですね。これ、私、何遍か歩いたんですが、非常にすばらしいんです。中身はともかくすばらしい景色です、ここは。市長、ここを歩かれたことはございますか。 ◎市長(十屋幸平) 平岩探勝道までは歩きましたが、その先はちょっと私は歩いておりませんので、またの機会に歩いてみたいというふうに思います。 ◆10番(松葉進一) 部長、いかがですか。歩いたことございますか。 ◎商工観光部長(福田幸一) 美々津海岸遊歩道につきましては、私は延べ五、六回は歩いているというふうに思います。 ◆10番(松葉進一) じゃ、状況、おわかりですね。先ほどのお答えの中で、非常に今から本格的にやっていくんだというお話がありましたんで。 私、ここを訪れたときに、たまたま宮崎からお見えになった初老の御夫婦にお会いしました。それで、歩いて上がってくるときなんですが、もうつかまる手すりもないもんですから、非常に苦労して上がってきまして、ようやく上がってきたという話を聞いたんですが。こんな立派なところがあるのにもったいないなという話をされていまして、そのもったいないなというのは、あれだけお金をかけて、いわゆる資金を投入して、ああいう立派な歩道をつくったのが生かされていないのがもったいないのと、それから、やはりこういう景色があるのに、皆さんが見るチャンスがどんどん失われているんじゃないかというので、もったいないということをおっしゃっていました。 こういういいところがあるんで、地元に帰りましたらまたPRしておきましょうということでお帰りになったんですが。私、今、部長のほうから何回も行かれていますということなんで、もうくどくどは申し上げませんが、やはり出入り口の看板が全くわからないんですね。温泉のところから入るにしてでも、このくらいの看板で、行ってみないとわからない。それからいろんな子どもの遊ぶ場所がありますね。あそこからおりるところもあります。あそこの看板もわかりません。あそこの看板の横に入り口がありますけれども、入り口が非常に汚いから本当に知らない人は、これ入れるのかなというような感じを受けると思います。やはりあれだけのところを活用してもらうためには、本当にいろんな、距離など書いている看板は別にして、遊歩道がここにありますよという部分を知らしめるのも、やっぱり皆さんが簡単に訪れられる策じゃないかなと思っています。 幸いにして、温泉のところから入るところは、林の中を通りませんから非常にきれいです、コンクリもですね。ただ北口、園地から入るところは林の中を通ります。木が倒れている、もう雑草は生い茂っている、いろんなものは捨ててあるという形で、非常に北口から入ろうという考え方は、多分持たないんじゃないかと思うんですね。それで、園地の方の、作業される地元の方は、せっかく園地というところの起点があるわけだから、平岩探勝道美々津海岸遊歩道はあるんだ、入っていこうというような、景観づくりをやっぱりやっていく、整備をしていただくほうがいいんじゃないかという要望があります。 先ほど、私も申し上げましたように、本当に平岩探勝道もきれいですけれども、それ以上にやっぱりいろんな形で、景観が非常に変わった形ですばらしい遊歩道ではないかと思っています。私、もったいないというのは、本当に今まで先人の方が、物流不足のときに、物を運ぶとき運ぶ機械がないときに、よくあれだけのものをつくったなと思っておるんですね。ですから、ここは有効活用しないと、本当に損だと思います。今からあれをつくろうと思ったら大変な金がかかると思うんですね。それを前の方は、平岩探勝遊歩道美々津遊歩道もつくり上げておるんですね。だから途中で傷んでおるところあります。だから、その辺を、先ほど提案ありましたけれども、改修なんかやって整備をしたいとおっしゃっていますので、早急に、何とか園地がうまくでき上がったわけですから、そこにつながる、やっぱり点じゃなくて線としての観光地をつくるためには、何とか美々津の海岸の遊歩道は早目に整備していただきたいなと思っています。 これ、管理母体がいろいろ書いていますが、日向市美々津海岸遊歩道活性化委員会宮崎北部森林管理署とありますけれども、ここを管理する主体の母体というのは、部長、どこなんでしょうか。
    商工観光部長(福田幸一) 遊歩道につきましては、市で管理いたしております。 ◆10番(松葉進一) 五、六回歩かれていますから、もう言うことはございませんが、ぜひもったいないという言葉がないように、よく整備していただければありがたいなと思っています。 それから、次の平岩探勝遊歩道ですが、市長は歩かれたことはあるということなんで、もう話しませんが、地元の方が、特に私が感心するのは、中学生の参加です。中学生が30人ぐらい来て、いろんな形で地域の方と一緒になって整備をしております。非常にうれしいなと思います。そういう面では、教育長、この動きというのをどうお考えになりますか、教育長、どうでしょう。 ◎教育長(今村卓也) 私もそこに勤務をした経験があって、何度もそこは歩かせていただきましたが、そのときに子どもたちと一緒になってあそこをきれいに整備するという考えが浮かばなかったんですけれども、29年から学校がそういう取り組みをしてくれて、月1回ずつ、第1日曜日でしたっけ、子どもたちと一緒になって、中学生が中心になって、最近は小学校の高学年の子どもたちも一緒になって取り組みをしているということで、とてもすばらしいことだというふうに思っていますので、子どもたちがみずから自分の住んでいる地域をきれいにして、そして、それを誇れる場所にするという、そういう営みというのは、とてもすばらしいことだというふうに思いますので、これからも大切にしていきたいなというふうに思っています。 ◆10番(松葉進一) ひとつよろしくお願いいたします。 子どもたちがたくさんふえてくると、やっぱり地域の方も盛り上がって、休まずに出てくる方もふえてきております。子どもが出るのに出ないわけにはいかないなということがバックにあると思うんですが、非常にいい形で進まれていますので、ひとつまた御協力をお願いしたいと思います。 平岩小中学校はコミュニティ・スクールということで、地域の方と一緒になってという部分の大きなバックボーンがありますので、その辺がこういうことにつながっておるんじゃないかなと思っています。 ただ、平岩探勝も、部長、整備はして、これは本当に、市の方が本当に一生懸命現地に確認して、この木は切ってもいいですか、切ってはいけない、切ってもいいですよということをやりながら、本当に非常にすばらしい景観を醸し出しておるんですが、それ以上に、また今後もさらなる御指導をお願いしたいと思っています。 ただ、気になるのは、やはり老朽化が進んでいます。非常に厳しいところに、危ないところに手すりが置いているんですが、その手すりがもう壊れかかっておるということがあったりして、やっぱり事故でも起こると大変なんで、この辺を含めて、部長、何かお考えありましたらお願いしたいんですが。 ◎商工観光部長(福田幸一) 平岩探勝遊歩道の課題としましては、今、議員から御指摘がありました防護柵の改修の必要が生じていました。今年度、改修を予定しておりまして、もう現在発注しておりますので、延長22.5メートルの防護柵の改修は予定しているということでございます。 また、本年の台風によりまして遊歩道が一部破損している箇所がございます。地元の方々により応急措置がなされているところでありますが、地元の方とも協議をいたしまして、地元の方の協力も得て復旧することで話をさせていただいているところでございます。 ◆10番(松葉進一) 早々に対応していただきまして、ありがとうございます。ぜひ一刻も早い対応をしていただいて、平岩探勝遊歩道美々津海岸遊歩道がつながると非常にいいかなと思っていますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、平岩テラスでございますが、平岩テラスにつきましては、落成式に、市長、お見えになりまして、どうもありがとうございました。 地元の皆さんや関係者等の意向を確認して、協議が必要であるということのお答えなんですが、まだまだ平岩テラスは道路がよくありません。ですから、あの道路をやはり一般の方々に何かあったらいけないということで、道路の整備をもう少し進めた後に、一般の方がフリーに行けるようにしていきたいなという考え方があります。ですから、ちょっと時間がかかるかもしれませんが、それができ上がった暁には、ハイキングコース等には最適じゃないかなと思っていますが、市長、落成式にお見えになって、全体的に見てどうお考えになりましたでしょうか。 ◎市長(十屋幸平) 私も拝見させていただきまして、あそこのテラスからお倉ヶ浜と市街地の、すばらしい景色を見せていただきました。そして、それはやっぱり平岩自治会ですかね、の方々の御支援でああいうものをつくられたということ、本当にすばらしいなというふうに思います。 それと、答弁させていただきましたのは、九電の鉄塔があったりとか、企業の採石場が近くにあるとか、安全確保というところがやはり大きな課題ではないかなというふうに実感をいたしましたので、先ほどのような御答弁をちょっとさせていただきました。 ◆10番(松葉進一) ありがとうございました。 市長が今、おっしゃったように、やはり九電の鉄塔があるということで、柵はしてあるんですが、非常に簡単に入りやすいような柵なもんですから、非常に危険だなという感じがしております。それから、下から上まで相当長いもんですから、やはりトイレなんかの必要性もあるのかなといいながら、ただ一気にはなかなかできない部分がありますので、やはり時間をかけてやっていきたいという考え方が地元にありますが、もし、うまくいった暁には、ぜひPRを兼ねて、行政のほうもひとつ援助していただけるとありがたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。 平岩テラスというのは、竹平山というのは、ちょうどこちらの方向になりまして、鉄塔が3本立っています。あそこのてっぺんにつくってあります。ですから、お倉ヶ浜の運動公園から見ると、ちょっとこんな感じですね。ぜひ皆さんも何か御家族の方とちょっと御一緒したいなという部分があったら、ぜひ散策の場所に利用していただければありがたいなと思っております。 続きまして、看板の件なんですが、前にお倉ヶ浜海水浴場という看板は、宮崎から来たときに非常に大きな看板がございました。左側に。絵も描いて。それが、いつのうちか撤去されてなくなっちゃって、何もないんですが、ただ、県道のトンネルの手前のところにはちゃんと印がありますけれども、ただ、あそこを通る人よりか、国道を通る方が非常に多いと思うんです。それで、地元の方が要望して、いわゆる電柱に、このくらいの高さの、海水浴場と書いたんですが、電柱の看板小さいですから、見落とす可能性があると思うんですね。ただ、皆さん、ナビを使っていますから間違うことはないかもしれませんが、やはり中には間違う人があるということも聞いておりますし、ましてや全国に発信しているお倉ヶ浜海水浴場及びサーフィン会場ですから、やっぱり大きな看板がないというのは、いささか地元の人、日向市の市民にとってはちょっと問題ではないかなと思うんです。 ずっと行きますと、金ヶ浜海水浴場というでかい看板はあります。もうちょっと行きますと、権現崎公園という大きな看板があるんです。その看板がありながら、本当にメーンとなるお倉ヶ浜海水浴場にはその看板がない。この御回答の中で、早急に検討していきたいということをおっしゃっていますので、ぜひ早い機会にやっていただければありがたいなと思っていますので、よろしくお願いしたいと思っています。 それから、間違って入る私道への看板なんですが、行きどまりに10年前にサーファーとして地元に移住された方がいらっしゃいます。その方がちょうど行きどまりなんですね。夏場になると朝の4時ぐらいにそこから入ってきて、もう行きどまりでどうしようもないということで困って、その方がやっぱりサーファーの仲間ですから、自分の生け垣を少し崩して、ブロックを、Uターンができるようにしたんですよということなんですが、もうひどいときには、1カ月に五、六台あそこに入ってくるというんですね。 それで、ナビがあるのにと、いや、ナビがこう教えておるみたいなんですよということなんですが、ただ、地元の方が看板をつくってくださいと要望したんですけれども、なかなかうまくいかなかったんですが、やはり私道ですから簡単に看板なんかつくわけにいけませんので、地元の方からの要請もあったんですけれども、朝の4時ぐらいにそこを通られると、やはり地元の方は大変だと思うんですね。それが本当に海水浴場に行く道だったら我慢できるんですけれども、行きどまりのところですから、そういう面でやはり地元の方は黙っていらっしゃいますけれども、その辺を考えると早急に対応していただきたいと。 先ほどの答弁の中で、早急にやりたいということをおっしゃっていますので、何とか早急に対応していただければと思っていますが、そのほかにも、やはり行きどまりのところはあるんですが、その部分につきましては、行ったところに大きな駐車場があってUターンできますからいいんですが、この辺を早急にやっていただきたいと思っていますが、部長、何か最後にお願いします。 ◎商工観光部長(福田幸一) 現地も確認させていただいたところでございますけれども、間違って私道へ進入した際には、一番最後まで行く前に、これは通り抜けができない旨の標示をすることは、早急に対応できるんではないかというふうに考えたところでございます。 それから、その前に、まずその私道へ進入しないような手法も必要ではないかというふうに考えまして、宮崎方面から来る案内板に、例えば、お倉ヶ浜海水浴場、何メートル先、信号右折とかいうふうな看板ができないかどうか、地元の意見も聞きながら考えていきたいというふうに考えております。 ◆10番(松葉進一) 大きな看板となりますと、国道、それはやっぱり国の許可も要るでしょうから、いろんな形で大変な御努力をしていただくと思いますが、先ほどの私道につきましては、速やかにひとつ対応していただければありがたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、非常時の電源の質問をしていきたいと思いますが、こういう資料がある中で、避難所はこれだけあるんだなということを確認して数を申し上げたんですが、再質問させていただく前に、東日本大震災で被害を受けた岩手県の大槌が、行政として大震災の検証及び報告書をつくっております。その中に電源のことがうたってあります。いろいろな問題点がたくさんある中で、その電源が一つうたってあるんですが、こういうことです。 問題点として、停電による影響の大きさという部分の項目でございます。停電による影響が大きかったと。通信設備、給水ポンプ、電化製品等が使えない。原因分析した結果、長期停電を想定していなかったというのが一つ、それから、停電時の対応を準備していなかったと。それから、今後の方向性として、非常用電源の確保と、その燃料の備蓄、調達計画を作成し、操作方法を習得するというような形で、大槌が災害を受けて今後の指針というのを出しております。それだけやはり被災を受けた方は、まともにこの電源の、いわゆる電源がないということに困られて、避難所での市民の生活が非常に難儀をしたということを書いております。 停電になりますと、先ほど、冒頭の質問の中で、今回の台風15号で千葉県で大きな災害があったときに、44万戸が停電したんですね。我々として遠くから見ながら大変だなという気持ちだったんですが、いろんな電力会社とのいろいろ絡みがあって、どんどん延びて、最終的には復旧に19日間もかかったということがありまして、そのために、いわゆる避難所生活の問題、それから一般家庭での問題、それから農業関係をやられている方に非常に大きな問題があったということが報じられていました。停電が長くなった理由もさることながら、停電中にどれだけ生活に不便を生じさせたかというのが、やっぱり大きな問題じゃないかなと思っています。 そういう中で、学校の施設について、学校の施設を、やっぱり体育館もありますので避難所として活用することが非常に多いんだろうと思いますが、数的にちょっと少ないような感じがいたしますが、今後の取り組みというのは、ちょっと総務部長、どうなんでしょうかね、この辺。 ◎総務部長(田中藤男) 現在、学校への設置につきましては、日知屋東小学校、美々津小学校、日向中学校、財光寺中学校の4校となっておりまして、太陽光発電設備と蓄電設備が整備済みとなっております。 今後につきましては、教育委員会のほうで、整備について段階的に整備することを考えているというふうに伺っております。 ◆10番(松葉進一) 教育部長、どうですか、この辺の今後の方針については。 ◎教育部長(稲田利文) 学校の太陽光発電整備につきまして、今、総務部長が答弁しました4校に現在ついているところでございます。 学校の整備につきましては、補助金があるところなんですけれども、再生可能エネルギーに関与する補助金ということで、太陽光発電も設置できるようなメニューでございます。ただ、そのメニューにつきましては、児童・生徒の環境教育の観点から設置できるというふうなことになってございます。 ただ、それにつきましても、今度、学校が避難所になるという可能性も多うございますので、そういうメニューを使いまして、予算の範囲で年次的に計画してまいりたいというふうに考えております。 ◆10番(松葉進一) 先ほど、総務部長が御答弁していただいたんですが、数的には、非常に施設がたくさんありながら少ないなという感じがいたします。早急に、太陽光設備、蓄電池の設備の一体化ということもさることながら、やはり非常用の発電機、この辺も早急にやっぱり整備していく必要があるんじゃないかなと思っていますが、この辺、いわゆるこの発電機の整備というのは早急にやられるという考え方はないんでしょうかね。 ◎総務部長(田中藤男) 現在、備蓄計画におきまして計画をしておりまして、市の保有するものにつきまして、今後、13台までは、今、備蓄計画のほうでふやしていきたいと。それとは別に、これまで自主防災会のほうに配備しております台数が38台、それと本年度中に、6月補正で予算要求させていただきましたけれども、今年度中に13台を、コミュニティ助成事業を活用して自主防災会のほうに配付を考えております。それと、市保有分が現在9台ございます。合計しまして合計60台ということで、そちらを活用してまいりたいと考えているところです。 ◆10番(松葉進一) 余計なことかもしれませんが、発電機の容量って大体どのぐらいなんでしょうかね。 ◎総務部長(田中藤男) それぞれに発電機の容量については、これまでの購入過程におきましてさまざまでございますので、ちょっと今手元には資料を用意していないところであります。 ◆10番(松葉進一) ちょっと消防長にお聞きしますが、消防庁のほうから、発電機を使用するに当たっていろんな指針が出ているように、私は思っておるんですが、どういう指針が出ておるんでしょうか。 ◎消防長(吉村博) 指針の内容につきましては、ちょっと手元に資料がないもんですから詳しいお話はできなんですけれども、これは一般論として、内燃機関等は常に健全な状態で、要するに管理をするというのが大原則でありまして、健全な状態というのが、スムーズな始動と、あと燃料等の満タンな状態でというのが、私的には健全な状態というふうに認識をしているんですけれども。 機会あるごとに自主防災会あたりの訓練に出向いた際には、そういうお話もさせていただきますし、我々が直接管理する消防施設、消防団機庫当たりも含めて、その辺は、年に1回総合点検の中でしっかり点検をする、また、日常的な点検については、消防団のほうに常にそういうお話をさせていただくということで、スムーズに運用できるような形で維持管理に努めているところであります。 ◆10番(松葉進一) 避難所ですから、水没することはないと思いますが、よもや水没すると、せっかく備蓄しておる発電機も使えないような状態になるし、いろいろひもといてみますと、やはり相手が燃料ですから、そう長い期間は備蓄できないということがあってなかなか難しい部分があるという話があって、ところによっては、そういう燃料の調達がスムーズにいくようにそういう燃料会社といわゆる協定を結んでおるという地域もあるみたいです。やはりせっかく置かれた貴重なそういう非常用の電源が、使おうというときに使えなくなると、やっぱり意味がありませんので、その辺は、指導も含めながらやっていただければいいなと思っています。 ちょっと話が前後しますけれども、学校の指定避難所でちょっと調べてみましたら、文科省のデータで、いわゆる非常用電源の確保はどうかという質問の中で、全部で3万994校のうち、保有しておるのが1万6,536校で54%ということになっているみたいなんです。ですから、これは非常用電源ですから、太陽光も含めて、それから発電機も含めての形だと思うんですが、仙台市においては、あれだけの大きな被害を受けたということもあって、平成30年9月現在、市内196校全てにいわゆる太陽光を利用した非常用電源を設置したと。これは大変な予算だと思うんですが、やはり実際被害に遭われたところは、やっぱり今後のことも考えてこれだけ投資するんだなということがうなずけるんですが、我々としましても、いつ何時こういう部分があるとも限りませんので、やはりその辺は臨機に、少ない予算の中でも毎年毎年こういう避難所における電源確保の設備をやっていただきたいと思います。 それから、奈良県の奈良市ですか、非常用電源ということで、避難所の強化をするんだということで、全ての避難所に、113カ所、ポータブル自家発電、定格出力が2.5キロですから相当大きいですね。2.5キロkVAや、投光器とかコードリール、ガソリン携行缶を整備したということで、ここは災害に遭っていないんですけれども、やはりあちこちで電源に対する問題が多いんで、こういうことをやっていくということが書いてありました。ぜひ、避難所においての電源確保はやっぱりしっかりやっていただきたいなと思っています。 それから、電源についてなんですが、今、太陽光とか発電機だけの話をしていますけれども、最近の事例では電気自動車ですね、これを使ったいわゆる電源確保が非常に進んできておると。練馬区については、地元の自動車のディーラーなんかに協定を結んで貸してくださいという話をしておるということを伺っております。 どうしても電気自動車というものの普及はまだまだなんですが、ちょっと調べてみますと、電気自動車で大体3日、フル充電すると避難所で3日間は使えると。そういうデータが出ております。ですから、各自治体もやっぱりこの電気自動車、こういう形ですけれども、これをやっぱり活用していきたいと。ある自治体については、そういうことであれば、市にある巡回用の車を何台かは電気自動車にして、何かのときにはそれで対応するという自治体も出ております。ぜひ電源確保については蓄電器も含めていろんな部分がありますが、最近では、この電気自動車が非常に活躍しておると、電源がないときにですね。 そういうデータも出ていますので、ぜひ、この辺もうまくまた活用していただければと思っておるんですが、日向市にどのくらい電気自動車があるかはちょっとわかりませんけれども、やはり自動車会社は何社かあるわけですから、いざというときには貸していただけるような協定をやっぱり結んでいくのも一つの手じゃないかなと思っております。費用のかかることかもしれませんが、ぜひお願いしたいと思います。この辺、部長、どうでしょうかね、今後の対応として。 ◎総務部長(田中藤男) まず、先ほどの発電の能力ですけれども、自主防災組織への配付等を行っているものは、0.9キロワットくらいのものが多いということでございます。 それと、電気自動車につきましては、そういう関係団体と今度協定が結べるかどうかについては、研究してまいりたいと思います。 それと、直接ではございませんが、九州電力のほうとしては、発電機車についての運用については協議をさせていただいているところであります。 ◆10番(松葉進一) そういう自動車がやっぱりいざというときに役立つということを、ある程度認知していただきながら、うまく活用していただけると非常にいいんじゃないかなと思っていますので、ひとつよろしくお願いします。 電気容量がちょっと小さいですね。もうちょっと、やはり1キロ、1.5か2キロぐらいないと、やっぱり避難所が小さければいいでしょうけれども、大きくなってくると、0.8だと800ワットの電球ぐらいしか使えませんので、今、非常にいろんな形で電気器具が普及している中で、やっぱり容量を使うような電気器具もありますので、できたら容量は大きくなればなるほど個体の費用がたくさんかかりますから大変かもしれませんが、ぜひメーンとなるところには、もう少しでかい容量を含んだ発電機も設備するといいんじゃないかなと思っていますので、その辺も含めてひとつよろしくお願いいたします。 私たちは、やはり停電があったときに大変だなと思っていますけれども、じかに遭遇したことがないからわからないんですね。ですから、今からは、やっぱりいろんな災害に遭われたところ、たくさんあります。その中で、やはり食料の調達とか、水の調達といろいろありますけれども、やはり最近は電源を何とか確保しようという話がどんどん出ていまして、いろんな事例が出ております。ですから、幸いにして、本当に初めから研究するんじゃなくて、そういう事例をもとに検討していくという雰囲気が非常に多くなっていますので、今後も、やっぱり行政としても、その辺を十分に取り入れながら、ただ、災害の大きさとか、それから地域によっては同じように活用できる部分があるとは思いませんけれども、何とかその辺をうまく利用しながら早急に、やはり避難所ではもう間違いなく、快適な生活じゃないんですが、不自由な生活を強いられない程度にやっていく部分が必要じゃないかなと思っています。 それから、避難所マニュアルの中で、これですね、この中に、ちょっと見ましたら、もし電源が不足しているときには日向市の災害本部に連絡してください、貸してあげますということがうたってあるんですが、災害が起こったときにそういう対応ができるのかなという感じがしておるんですが、そういうことで貸し出すということも必要かもしれませんが、ぜひ避難所、98カ所あるわけですから、全ての避難所にやはり最低でも発電機は1台置くと。できたら新しくつくるところであれば太陽光の設備を行って、それからの電源を使うというような方法をひとつ取り組んでいただければありがたいなと思っています。 最近は大きな災害がたくさん出ていまして、電源だけじゃなくていろんなことがありますから、やることはたくさんあるかもしれませんが、やはり電源というのは、この間、若い人が話ししておったのは、やっぱりスマホの充電ができないのが一番困るんだという話をしていました。スマホはただ単に今は遊ぶだけじゃなくて、やはり情報を収集したり、連絡をとったりするということで、非常に価値のある有意義なものになっておりますが、それがやはり全く電気がないために充電ができないというような不測の事態になりますと大変なことになりますので、そういうものも含めて最低限の電源確保はお願いしておきたいなと思っています。 最後に、市長、何かございましたらひとつよろしくお願いします。 ◎市長(十屋幸平) 今、松葉議員おっしゃっていただきましたように、ここ4年ほど、非常に毎年毎年どこかで大規模な災害が発生をいたしておりまして、そのたびに、私どもとしますとしっかりと対応しなければいけないということを考えておりますが、それぞれの事例として、たくさん検証できるものがありますので、私どもの職員も、やはり佐賀とかに行ってボランティアを、みずから行かれてその経験をもとに報告書を出されておりますし、そういうものを一つの検証材料として、日向市ができることを取り組んでいかなければいけないというふうに思っております。 今、ありましたように、電源の話ですけれども、電気と水というのは人間にとって非常に大事なものであろうというふうに思っていまして、もし停電が起きれば、それぞれ、浄水場のポンプの箇所がありますが、そこにも電気を使っておりますので、送れないということになってきますと飲み水自体に困るということで、いろいろ検討を、今、させていただいているところでございます。ですから、常在危機というのがありますように、常に危機感を持っていろんな対策を打っていかなければいけないというふうに考えております。 ◆10番(松葉進一) 教育長、学校の施設についての対応を、ちょっと最終的にまた聞かせていただきたい。何かありましたら。 ◎教育長(今村卓也) 学校についても、例えば、議員の地元の平岩も体育館に太陽光がついているんですけれども、蓄電の設備がついていないのでいざというときに使えないので、その4校以外にもついているところはあるんですけれども、非常用のといったときになかなか十分に対応できないのかなというのがあります。 そういったことも含めて、今後、きちんとそういう非常災害時にも活用できるような、そういう施設となり得るような、そういう整備を段階的にしていく必要があるというふうに感じております。 ◆10番(松葉進一) 質問の中にいろいろと要望をたくさんお願いして、まことに申しわけなかったと思うんですが、いい方向に取り計らうような部分が出ておりますので、ひとつ早急に対応をひとつお願いしたいと思います。 これで質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(黒木高広) 以上で、10番松葉進一議員の質問を終わります。 ここでしばらく休憩します。 △休憩 午前10時27分--------------------------------------- △開議 午前10時40分 ○議長(黒木高広) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行します。 次は、8番海野誓生議員の発言を許します。 8番海野誓生議員。 ◆8番(海野誓生) 〔登壇〕それでは、通告書に基づきまして一般質問をしてまいりたいと思います。 まず、1、議会での一般質問に係る答弁についてでございます。 議会での一般質問は、議会活動の中で市民の声を反映させると同時に、市長等の認識や見解をただす重要なものであります。しかしながら、議会答弁の中で検討するあるいは研究するとされた事項は、議会一般質問に係る答弁進行管理事項として、毎年3月定例会に報告書として議長に提出されるのみとなっています。 一般質問は、単に市長等と議員の問題ではなく、市民の声を反映させるものであり、議場の様子は市民の傍聴や議会だより、インターネットなどで周知されています。したがって、現在のような文書での報告ではなく、市民への説明責任を果たす上からも議場で報告すべきであると思うが、見解を問います。 2、認知症の人が関わる事故等に対する支援についてでございます。 高齢化のさらなる進行と75歳以上の高齢者の増加に伴い、認知症を発症する人が急速に増加し、2025年には認知症を発症している人の65歳以上の高齢者は730万人へ増加し、5人に1人と推計されております。認知症を発症すると、地域社会においてトラブルや事故に遭遇するリスクが高まってまいります。それは、本人の偶然の事故などによる本人のけがの危険性だけではなく、踏切事故や他者の財産の破損などであります。そして、認知症の人が与えた法律上の損害賠償責任が、その家族や法定の監督義務者に及ぶ可能性がございます。 例えば、平成19年12月、愛知県に住む認知症患者の男性が線路内に立ち入り、電車にはねられ死亡し、JR東海が妻と別居の息子に対し、事故による振りかえ輸送等の損害賠償約720万円を求める裁判が起こされています。このようなことから、全国の39の市町村において民間の保険を使った事故救済制度を独自に導入しているようでございます。 認知症の人が、いつまでも住みなれた地域で安全・安心に暮らし続けることができる社会を実現するためにも、本市においてもこの制度を導入する必要があると考えますが、市長に見解を問います。 3、美々津中学校区の小中一貫教育についてでございます。 本市は、平成17年7月に内閣府から構造改革特区の認定を受け、教育特区として全市を対象とした小中一貫教育を進めることとし、平成18年4月に平岩小中学校が施設一体型として開設をされています。 以後、地域の実情に応じた一体型、連携型等の一貫教育が進められております。平成26年6月議会の一般質問で、美々津中学校区の小中一貫教育について質問をしておりますけれども、その中で教育長の答弁として、施設一体型においては、同じ職員室に小・中学校の教職員がおり、児童・生徒の情報や指導技術の共有化が図られ、さまざまな指導体制が工夫できる、このことから一体型が望ましいとの答弁がされております。 美々津中学校区においては、南海トラフ地震対策の補助金等の条件が整えば、できるだけ早いうちに小中一貫校の建設を考えていきたいとの答弁があったわけですけれども、その後の進捗状況について問います。 よろしくお願いいたします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 8番海野誓生議員の質問の対する答弁を求めます。市長。 ◎市長(十屋幸平) 〔登壇〕8番海野議員の御質問にお答えをいたします。 まず、答弁の進行管理についてであります。 このことにつきましては、一般質問等において、検討する等の答弁を行った場合、事業の実施の可否等を含め、進行管理を行っており、その進捗状況等については、文書により議会へ報告をしているところであります。 この報告は平成23年から行っており、一般質問等議会での質問、答弁の重みを考えると、重要なものであると認識をいたしております。引き続き取り組んでまいりたいと考えております。また、一般質問において、個別の進捗状況をお尋ねいただいた場合には、しっかりと答え、説明責任を果たしてまいりたいと考えております。 次に、認知症高齢者等による事故への対応策についてであります。 当該事故に関する最高裁判決は、原告であるJR東海の逆転敗訴となりましたが、第1審、第2審の判決はいずれも、監督義務者である妻への損害賠償を求めた内容でありました。 このことは、認知症高齢者を介護する家族のみならず、高齢者が可能な限り住みなれた地域で暮らし続けることができる社会の実現を目指す自治体にとりましても、今後に課題を残す事案であったと受けとめております。認知症高齢者の増加が予測される中、民間保険の活用を含む救済制度の創設は家族の負担軽減を図る有効な手段であると考えられます。 市としましては、公的補償創設に向けた国の動向を注視するとともに、先進自治体の取り組みについても、調査研究をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 なお、教育問題につきましては教育長が御答弁をいたします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 次に、教育長。 ◎教育長(今村卓也) 〔登壇〕おはようございます。 8番海野議員の御質問にお答えいたします。 美々津中学校区の小中一貫教育についてであります。 施設一体型小中一貫校につきましては、学校の規模にもよりますが、児童・生徒を小学校入学から中学校卒業までの9年間、小中学校の教職員が一つになって系統的に指導していくことができるという点で意義があると考えております。 本市におきましては、今年度より全ての小・中学校コミュニティ・スクールに取り組んでおりますが、美々津中学校区は学校ごとではなく、三つの小・中学校が合同で取り組むなど、中学校区と地域が一体となって小・中学生を育んでおり、一体型の小中一貫教育に移行する環境も既に整っていると考えております。 また、市教育委員会では、再編を含めた市内の全ての小・中学校のあり方について研究を進めているところでありますが、その中でも、美々津中学校区については、施設一体型の小中学校として整備することが望ましいのではないかという意見も出されているところであります。 南海トラフ地震対策関連の補助金等の活用につきましては、施設一体型の小中一貫校の新設だけでは難しい状況にあることから、最も効率的な手法について今後も研究していく必要があると考えております。 以上であります。〔降壇〕 ◆8番(海野誓生) まず、議会一般質問に係る答弁進行管理についてでございます。 研究するあるいは検討するという事項について、そういうものを各課において進行管理をされているということについては、それなりに意義があるなというふうに思うんです。それなりにというのは、私が一つ市長にお聞きしたいというのは、やはり、この議場で一般質問をする我々の重みです。一般質問というものがどうなのかというふうに捉えておられるのか。 私は、質問でも書きましたように、やっぱり市民の声を代弁して、この場で政策提起なりしているというふうに思うんです。ですから、それが、文書でもってただ議員に配付されるだけではなくて、やっぱり一般質問の状況というのはみんなが聞いているわけです。だから、その責任を持つという意味では、議場でそのことについて責任持って答弁をするというが本当ではないかというふうに思っているわけですが、市長が考える、研究するとか検討するという事項についての重みといいますか、そういうものについて認識をちょっとお尋ねしたいと思います。 ◎市長(十屋幸平) 一般質問の重みといいますのは、やはり皆さんが直接選挙で選ばれて、当選されてこられましたので、その支持される方々には多くの市民の皆さんがおられるということで、非常に大事な、重要な重みがあるというふうに思っております。 私が市長に就任させていただいた当初に、職員の皆さんにお話ししたのは、こういう議場で議論するときに、議員一人に答えるのではなくて、その後ろにおられる市民の皆さんが、その方々を代表して市議会議員の皆さんが質問するので、そういう背景があるということを考えてほしいということで職員にお話ししたことがございます。そして、私も議員としての経験がございますので、そういうことも常に思いつつ活動してまいりましたので、そういうことで認識をいたしております。 ◆8番(海野誓生) 答弁では、結局、個別の進捗状況……。その前に、引き続き取り組んでまいりたいと考えておりますということは、今までのように、こういう文書でもって、例えば、3月の議会に状況を報告するということなんですかね、そこのところ、もう一度。 ◎市長(十屋幸平) 今は、ちょうど3月に報告させていただいて、その議会から9月までの分を、12月はちょっとスケジュール的に難しいので、そこの部分を、今、文書にて報告をさせていただいています。 そして、次年度につきましては、9月から12月までの間のスケジュールでそれをまとめさせていただいて、3月に報告したいなというふうに考えてございます。 ◆8番(海野誓生) 先ほど市長が、一般質問というのは、その議員が行うだけではなくて、その裏に、後ろのほうに市民の声があるということを考えて答弁ということを言われました。それなら、やはり、この議場でもって責任ある答弁をしていただくというのが、私は筋じゃないかなというふうに思います。そして、この答弁も、ちょっと気にかかるんですけれども、個別の進捗状況をお尋ねしていただいた場合には、しっかりと答え説明責任を果たしますという、これは議員個人的に、この進捗はどうなっているのかということを一々尋ねなきゃならないというところ、もちろん、それは質問した本人からすれば、その進捗がどうなっているのかということはあるというふうに思うんですけれども、やはり、何かしらそういうものなのかなと。 だから、市長が先ほど言われました議会での質問の重み、そういうものを考えて、我々としてはやっぱり政策提起なんですよね。やっぱり議員の役割として、例えば政策提起、あるいは予算執行、あるいは条例でいろんな意味での監視機能というのがあると思うんですが、分ければ、委員会はそういう意味では非常に細かいところまで見ていきますので、やっぱりそれは監視機能の発揮できるところだなと。 この議場で本会議の中である一般質問というのは、ある意味、大局的な政策提起なんですよね。だから、それについて、やはり、検討しますあるいは研究しますということが言われて、そこで一応議員も、それなら仕方がないなというふうに納得して、その次の答弁を求めてないわけですけれども、一応そういう経過が出てくれば、やっぱり私はこの本会議の中で何らかの形で説明をしないと、先ほど言いました、お尋ねになればというようなこととあわせて考えると、余り重みを感じていないんじゃないかという気がしてならないんです。 だから、これは今までどおりでも、これは何月の議会にあったものかというのがわからないんですよね、正直なところ。これ、ナンバーを振って、項目別に、そして、現在の進捗状況、担当課と書いてありますけれども、いつの議会に誰が、この質問をしたのかというのもわからない、ですよね。だから、我々のほうも、もっと関心を持ってというか、そのことを監視していくことが必要だと思うんですけれども、これだけでは、誰が言ったことだったかなという、そういうことなんです。 だから、やっぱりそこにはもう少し丁寧さがあってもいいんじゃないかと。でも、何といっても議場の中で市長がその答弁の報告すること自体は、私はやっぱりすべきじゃないかというふうに思うんですが、そこのところはどうですか。 ◎市長(十屋幸平) 最初に御指摘いただきました、いつ、どこで、誰が、何月議会でというのは、報告の仕方を変えさせていただきたいというふうに思います。 私は議員を経験していた中で、自分が質問した事項につきましては、いろんな、まだ研究するとか、検討するとかというお話を聞いたら、自分としては、すぐすぐではなくて、二つか、三つぐらい議会が終わった後ぐらいに、再度また質問をしておりました。 ですから、そういうふうに自分では、やはり、先ほど言ったように私の後ろにもたくさん人がいらっしゃるんだということを自覚していますので、その中で、何度も同じことでも、毎回ではないですけれども、ある一定期間置かないと行政側も検討している時間が必要ですから、それを経て再度質問をしておりました。 今回の質問も、議会におきましても、そういう質問があろうというふうに思っております。 ◆8番(海野誓生) 市長が言われるとおり、我々も監視をしていくというか、自分が提案して政策提起したことがどういうことになっているのかということに、もっと関心を持っていかなきゃならないと思うんです。単に、この文書見てはこうだったのかというだけでは、どうも私も、これ平成23年からこういう形ということでしたけれども、少し最近思うに、やっぱり議会の役割というのが何なのかというふうに考えた場合に、やっぱりこの本会議における一般質問というのは我々市民の声を代弁する一番の場所ではないか。そうなったときに、そこで即答ができずに、研究するとか検討するという事項については、やっぱり当局においても責任を持って、一応こちらは質問して、検討しますと言ったんだから、そのことについての説明責任は、我々も追及していかなきゃならないのかもしれませんけれども、当局においても説明責任がある。 それが、説明責任の仕方が、こういう文書で、もちろん議長宛てに出してあるわけですけれども、なかなか、先ほど申し上げましたように、一般質問の際に、傍聴であったりとか、あるいはインターネットの配信だとか、そういうこと、いろんなことを考えると、やっぱりこれは余り表に出ないことなんですよね。我々が議会の「陽だまり」という議会だよりを出していますけれども、その中にもこれはなかなか反映させられないんです。 ですから、いずれにしても市長が言われるような、そういう一般質問は重きがあるというなら、もう少しそこ辺のところも、やっぱり検討を。これでもうこれだけしませんよということなのか、いや、少し、これはもうちょっと考えてみるという、そこ辺のところはもう全然ないということですか。 ◎市長(十屋幸平) 当然先ほども御答弁いたしましたように、やはり私も議員としての経験がありますので、自分に責任を持って、私の後ろにおられる方々が理解できるような形で、自分自身も報告といいますか、広報紙を出しておりましたので、そういうところで、ほかの方々、支持される方々に御報告をしていたということでございます。 それから、私どもがいろんな市民の皆さんの声を聞くということで、子どもおまつり広場であったりとかで、議員の皆様もやられておられますが、いろんな意見をいただくと。そのときには必ず住所と連絡先をお伺いして、やはり文書で出す場合もありますし、ちょっと複雑な場合には電話でしたりとかはいたしております。 ですから、今回の海野議員が平成22年12月において、この同じような御質問をされているというのも拝見いたしました。重々考えはわかりますけれども、現段階におきましては、今、議長宛てに出させていただいておりますが、先ほど申しましたように、いつ、誰が、どういうということも含めて、やり方をちょっと変えさせていただいて、全議員、20人の皆さんに、議会のほうに御提出させていただいて、お配りをいただくというような対応をさせていただきたいというふうに思っております。 ◆8番(海野誓生) 私は、この議場のほうですべきだというふうに思っています。そこのところについては、若干認識が一致できませんけれども、今、ある程度の中身的に変えて市に管理していただくということについては、お願いしたいというふうに思います。 ただ、これは納得したわけじゃなくて、私は、ここでやるべきだというのがどうしてもあるものですから、それは、また別の機会にしたいというふうに思います。 それから、二つ目に認知症の問題なんですが、これ、この前新聞の一面に出ておりまして、私自身も認知症の母を持っているものですから、少し関心があったところです。そして、なお一層あったのは、そういうこの新聞を見た人たちが、やっぱりこれはねというのがあって、私にもちょっと電話をいただいたことがありましたので、今回質問をすることにいたしました。 結論的には、今後、先進自治体等の取り組みを知って調査研究をしたいと、これも調査研究ということなんですが、この事故があった件について、私ももう一回見直したところだったんですが、平成19年12月に愛知県の東海道本線の共和駅で発生した鉄道事故でありますけれども、この事故は、当時要介護度4ということのようなんですが、認知症患者が線路に入り、走行してきた列車にはねられたところにより、JR東海が、遺族--5人おられたそうですけれども--に対し振りかえ輸送費などの損害賠償請求する訴訟が起こされたと。JR東海が訴訟を起こしたということですよね。 そして、その訴訟の経緯として、1審の名古屋地裁の判決では、遺族である5人全員に対して請求されていたけれども、妻と長男に対し約720万円の支払いが命じられた。このときに、遺族の長男の方が、このような判決が導き出した論理が堂々と通れば、家族は認知症の人を家に閉じ込めておくしかなくなる。介護に携われば携わるほど、何らかの被害が生じる場合、携わった人が責任を負わされることになる。この判決を前例として残すわけにはいかないということで、高裁に控訴を決意したというふうに、その人のどこかでの講演のときのものに載っておりました。そして、控訴した2審の名古屋高裁は、長男への請求は退けましたけれども妻にのみ2分の1の360万円の損害賠償の支払いを命じたと。 そういう流れがあって、そして、その判決の中で賠償責任を妻だけに認めた理由は、妻は同居して現実に介護を行い、被害者の行動を制御できる立場にあるから、監督義務者としての義務があり、かつその義務を怠らなかったとはいえない一方、長男は介護方針を決められることに関与はしていても、被害者の介護に日ごろ関与していたわけではないとされている。要するに、奥さんは、やっぱりそこには介護の責任があったんだと。息子はおるけれども、日ごろは関与していないというようなことで、長男は免除されたというようなことのようです。 この遺族の長男は、この判決を受けて、また、介護に携わった人が責任を問われることに疑問を持ちながら上告を考えていたようなんですけれども、そのときに、もうJR東海のほうが先に最高裁に上告をしたというようなことの流れがあって、そして、平成16年3月の最高裁の判決では、1審と2審を覆す逆転勝訴となったと。判決の中で、その理由として、家族に賠償責任があるかは、生活状況などを総合的に考慮して決めるべきとの判断を示して、そのような上で、この判決の中で、家族に賠償責任はないと結論づけられたということのようです。 これは、裁判官5人全員一致であったということで、このことについて、私がちょっと判決の経緯やらを述べたわけですけれども、このことについての市長の捉え方というか、をお聞きしたいというふうに思います。 ◎市長(十屋幸平) この判決を、私、1審、2審聞いて大変びっくりいたしました。本当にこれからの高齢・少子社会の中で大きな課題であるというふうには認識をいたしてございます。 それを受けて、先ほど海野議員が御質問いただきましたけれども、2016年3月は最高裁の判決が出て、それによって国の厚労省のほうも制度設計できないかということで検討しましたけれども、その時点においてはまだ難しいということで判断されたというふうに報道されておりました。 そういうことも踏まえると、先ほど御答弁しておりますが、今、いろんな国の動向等も含めて、これから日向市が迎えます、全国的にもそうでしょうけれども、少子・高齢社会で、どういうふうな老老介護であったりとか、そういうものに対してどう取り組んでいくかという大きな課題だというふうに認識をいたしております。 ◆8番(海野誓生) この判決を見てみますと、この方の発言として、明治以来、民法は被害者救済を第一に据え、第三者に被害を与えれば、被害を与えた側の責任が問われるのは当然と、そのようにされてきたと。しかし、今回の最高裁の判断は、その流れを変える画期的なもの、民法上の監督責任を劇的に変え、基本的に地域で安心して介護できる公的な環境が整ったと思うというふうに、遺族の方が言っておられますけれども、まだ私は、100%これは免除にはならないんだなと、賠償責任はやっぱり残っていくんだなと。最高裁の判決には、やっぱり生活の状況によって云々ということが言われている以上はですね。 だから、やっぱりなかなかこの判決が出たから安心してということにはならないんですけれども、先ほど市長が言われましたように、全国に、国もそういうことを動かされたし、また、全国の自治体の中でも、これはやっぱり自治体としてよく考えていかなければいけないなということの契機になったという点では、非常に画期的な判断だったのかなというふうに思っております。 それで、全国的には、先ほども申し上げましたように、多少数字の違いが、700万人とか730万人という言い方がされますけれども、私は、九州大学の二宮教授の資料ということで見てみましたら、2025年、令和7年ですけれども、その推定値は各年齢層の認知症の有病率が一定の場合とか、あるいはそれが上昇する場合とか、見方がいろいろ違うということのようなんですが、730万人という数字を出したところです。それが、高齢者の中での5人に1人がそういう状況になるということだと思うんですが。 それで、うちの日向市の第7期日向市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画が平成30年3月に出されておりますけれども、その総人口と高齢者人口の推移の高齢化率を見ると、令和元年度が31.8%で1万9,163人であるのに、令和7年度、2025年、私たちが、ちょうど団塊の世代が75歳を迎えるときなんですが、34.5%。1万9,964人になるという推計がされている資料です。また、その75歳以上の後期高齢者は、令和元年は一応16.2%、9,811人ですけれども、令和7年度は19.8%、1万1,155人となる。 要するに、高齢化が、少子・高齢化の中で75以上の方がふえていく。高齢者もふえるけれども、その中でも75歳以上がふえていく。そうなると、非常に認知症になる、発症する状況が出てくるというふうに思うんですけれども、それで、ちょっと私の調査ができなかった面があるわけですけれども、日向市の認知症の疾患者といいますか、そういうものをどのように捉えているのか、ちょっと伺いたいというふうに思います。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) 日向市の認知症の状況ということでございます。 国のほうに出す調査の中で、平成30年10月から31年3月31日までに、要支援、要介護に申請された方、1,100名ほどいらっしゃいます。その中で、認知症高齢者自立度というのを基準にしまして、Ⅱa以上の方が、そういった認知症の状況にあるということで判断しましたときに、約7割の方がいらっしゃるというようなデータはございます。 ◆8番(海野誓生) やっぱりそれだけ多くなっていくということですよね。私、先ほど申し上げましたように、自分のところの家族の中で、実母も養母も、そういう形で認知症を患って、一人はもう亡くなったんですが、一人は、今も自分のところで見切れなくて施設に入っているわけですけれども、先ほど言いましたJR東海での事故の方は、奥さんがおられて、よく見ておったんだなというふうに思うんです。 しかし、今、聞きましたら、やっぱり1,100人要支援の方がいて、そのうち7割、だから約800人近くが認知症を発症されているか、そういう方たちであると思うんです。そうなれば、やっぱりこの日向市内の地域の中で生活するリスクというのが非常に高まってくると思うんです。せんだって私の地区で、これ、言っていいのかわかりませんけれども、ある方の行方がわからなくなって、消防が出動して夜中に探すということがあって。 認知症でもいろんな形があると思うんですけれども、やはり家庭で見ていくということの大変さはある上に、こういう形で、言葉が適当なのかわかりませんけれども、いつ徘回されるかわからないという、そういう意味では、家庭で見ること自体がなかなか今は難しい状況にあると思うんです。したがって、800人からおられるそういう中で、そういうリスクを背負うということになれば、先ほど言いました、今後研究していくということなんですけれども、これは調査研究するという、これこそスパンなんですが、時間的な問題としてはどのように考えておられるのかをお尋ねします。 ◎市長(十屋幸平) 先ほども御答弁いたしましたように、国の動きを見つつ、他の先進事例を、ちょっと本当に調査研究させていただいて、第8期の介護保険事業計画などがありますので、計画の改定がありますので、それに向けて、ちょっと調査研究をさせていただきたいというふうに思っております。 ◆8番(海野誓生) 先ほど申し上げましたように、私たちの回りに若年の認知症を患う人もいないわけではないんですが、総体的なのは、やはり年齢を重ねるごとにそれになるということ、それから、今、お年寄りのひとり暮らしあるいは夫婦での暮らしだとか、そういう形が多くなっていますよね。 だから、そういう意味で言うと、そういうことがわかったときには、もう家に閉じ込めてしまうみたいなことが起こらないとも限らないんです。今はいろんな意味で、福祉で、拘束することにはいろんな問題があるようですけれども、家庭の中で見守っていくということになれば、やっぱり拘束せざるを得ない面も出てくるだろうと思うんです。だから、そうなると、やっぱりその人の人間としての尊厳の問題もありますから、やっぱり地域が一つは受け入れるということも、いろんな取り組みが提起されていますよね。認知症に対する理解するための啓発だとか、そんなのが示されているわけですけれども、やはり家族の人は何があるかわからんからというようなことで閉じ込めてしまう可能性というのが高くなる。そうなればそうなるほどまた違った形でますます進んで……。私のところを見ていると、そうなんです。人との交わりがなくなって家に閉じこもってしまうと、どんどん認知が重くなっていくというのがありますので、やっぱり外出などさせたりして、精神的な面を含めてやっていく必要があると思うんです。 そうなればそうなるほど、買い物に連れて行ったときに、品物を落として割ったりとか、あるいは自転車での事故をしたりとか、そういうことが起こるというふうに思いますから、第8期ということになると、計画年数からしたときに、いつぐらいということになりますかね。8期で見直すということについて、いつごろになると。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) 介護保険事業計画につきましては、3年ごとに見直しをしていくことになっております。現在の計画が来年度までになっていますので、来年度、その次年度から3カ年計画ということで検討したいということで進めたいと考えております。 ◆8番(海野誓生) そういう方向で、ぜひとも進めてほしいというふうに思います。 これはどこでもですけれども、保険料としては千数百円ぐらいなことが言われているようでもありますし、また、そしていろんなやり方があります。うちには、SOSネットワークひゅうがの、例えばこういうネットワークに登録されている方を対象にしているとか、いろいろなやり方があるようですので、調査研究をしていただいて、うちの日向市の中に合ったものをつくっていただきたいというふうに思います。 若干ついでですので、このSOSネットワークひゅうがの登録は、中身を見ますと、徘回というか、そういう形のものを把握していくためのもののようにも思うんですけれども、現在、これに登録している人の人数というのは、どういう形になっているのか教えてください。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) SOSネットワークの状況でございます。 この制度につきましては、徘回または徘回のおそれのある高齢者の早期発見、安全確保、地域の見守り機能の向上につなげるために、平成12年度から開始している事業でございます。 対象者の事前登録により運営を行いまして、行方不明になった際等に関係機関と情報共有して、早期発見につながる捜索活動を行っております。第1次ネットワーク、警察、消防等の7機関、第2次ネットワークで医師会、薬剤師会等の26機関等がありまして運営をしておりますが、12月1日現在で86名の登録ということになっております。 ◆8番(海野誓生) 先ほど、大体800名近くの認知症患者ということで、認知症があるということで考えておられるようですが、それからすると、やっぱりもっと推進を。これは、計画では31年度に70人ということですから、今の数字で見ると、もう既に多くなっているわけですけれども、やっぱりもっと周知をして登録の人数をふやしていただくようにお願いしたい。 そのようなことの対象としてしまうと、今言いましたように、かなり日向市で言うなら、率が悪いですよね。86人の方がそういうネットワークに加入している方を対象とするということになると、ちょっと800からするとかなり少ないような状況になりますので、そこ辺がもっと幅が広くなるようなことを含めて、あるいはまた、このネットワークへの登録が進むようにしていただきたいというふうに思います。 いずれにしろ、中身については、もう少し調査研究をしていただいて、そして、先ほども答弁でもありましたように、高齢者が住みなれた地域で安心して暮らせるというか、そういう環境づくりは、私も今、区長しているからですけれども、そういうものは私たち周囲がお互いにつくっていく必要がありますので、しかしそれには、やはり公助的なことがあると、もっと我々も安心していけますので、第8期の策定の段階、来年度につくって令和3年度からできるようによろしくお願いしたいというふうに思います。 それから、あと一点は教育問題で、美々津中学校区の一貫教育の問題なんですが、これは、私も過去、先ほど言いましたように平成26年の議会で一回質問をして、そのときに、ちょっと考えてみましたら、教育長がそのときには違いましたね、前の教育長でした。今の今村教育長ということではなかったんですけれども、私が言いたいのは、美々津中学校区では、基本的には美々津小学校と幸脇小学校の統合があって、それが先でその後に一貫校を考えようということで進めてきたと、そういう答弁だったと思うんです。 それで、そのときに、もし南海トラフ地震による津波の特定避難困難地域になれば補助率も高いので、それが充てられれば一気に一体型の小中一貫校が進むんじゃないかなというふうに思ったんですが、これはちょっとだめだったということですよね。この補助率がだめだったということですね。 ◎教育長(今村卓也) 御質問いただいたように、教育長は違っておりますけれども、気持ちとしては私ども、そのまま引き継いでおりますし、私もそんなふうに考えているところでありますが、この補助率につきまして、その後、研究をさせていただいたところ、学校単独で移す場合にはそれは補助が使えないという、そういう危険なところなのでその地域の皆さん一緒になって学校も含めて移転するという、そういった場合には使えるという補助金であって、学校単独ではそれは使えないということで、今、それにかわるものが何かないのか、そういったところを、研究しているところであります。 ◆8番(海野誓生) 私、正直なところ、一貫校がいいのかなという。これ、ことしの市の考え方の中に、一応今までの一貫校をもう一回評価をしようということが出ていますよね。教育の施政方針ですかね、あれに、一貫校を一回見直しを検証をして評価をするということがあって、本当に一貫校がいいのかなというふうに、私もちょっとちらっと考えたんですけれども、流れ的には、以前から一貫教育を進めるということで、南部地区は美々津中学校を主体として、田の原分校が休校になり、そして美々津小にして、そして今度は幸脇小学校が児童数が少なくなって、やっぱり教育問題からするともっと一緒がいいだろうということで進められて。 あと、だから、美々津中学校、寺迫小、美々津小になっているわけですけれども、このままがいいのかなというふうに思うんですが、やっぱり連携型になると、先生方を見ていて忙しいようにあるんですよね。先生たちが集まっていろいろな協議をするのを見たりすると、学校に車が集まっているときがあります。きょう集まっているんだなという認識をしているところがあるんですけれども。先生たちが連携型の中で小中一貫教育をするというのは、なかなかやっぱり容易ならないのだろうなと。だから、一体型がいいんだろうなというふうには思う反面、いや、今の学校のままでも悪くはないよねというのが、やはり、学校があって地域があるみたいなことになっていますよね。やっぱり学校を中心とするというのがあるんで。 だから、聞くのにはやっぱり賛否両論なんですよ。もう一体型にして、広いところでしたほうがいいんじゃないかと、安全なところで。しかし、寺迫小学校、私は寺迫小学校。ここがやっぱりいいよねというようなところもあって。ただ、市の教育委員会として一貫校教育を進めるという中に、それはもう、南部地区の美々津中学校区は連携型でやってきたけれども、一体型が望ましいということで意見も出ているようですので、そういう意味では、今後、進めていただきたいというふうに思っています。 これは、私は、先ほど言いました平成26年に質問をして、こういう状況だったんですけれども、もう一方では、公共施設マネジメントの関係があって、そう簡単に、また今度総合体育館をつくるということもあって、そう簡単に行くのかなというふうに思うんですけれども、やっぱり地元との協議は念入りにしていく必要があるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。 ◎教育長(今村卓也) 御指摘のとおりだというふうに思います。 一貫教育をこのまま進めていくか否かという問題も、実は答弁の中でも申し上げましたけれども、南部地区についても、施設一体型の小中一貫校として整備したほうが望ましいのではないかという意見も出されている。意見も出されている一方、やはり中学校を単位として見たときに、今、美々津中学校も六十何名になっております。部活動だとか、子どもたちの多様な活動を保障してやるとか、いろんな観点に立ったときに、それでいいのか。小学校をやっぱり軸にして中学校はもっと大きな単位で再編したほうがいいのではないか、そんな意見も出されているところであります。 さまざまな考え方があります。したがって、通学区域の再編の要望があったり、公共施設マネジメントの視点から施設の再編統合が必要な時期にも来ているというのもはっきりとしているところだというふうに思っています。個別の施設の補修だとか改修、改築についての要望もたくさんある中で、もう少し市の今後の負担なども含めて総合的に考えていくことが必要なので、連携型の一貫校とおっしゃったように、連携型の一貫校になると、やはり、大王谷のように、1人の校長先生が別々にある学校を二つ見られるかという、現実的なそういう課題があるということが、平成26年の前教育長の答弁でも出ておりましたが、その問題はやっぱりずっと引きずっているというふうに、私も認識しております。 ですから、今後どのように再編していくかということは、もっと時間をかけて協議をしていく必要があるというふうに思いますが、その際には、地域の皆さんとの入念な、綿密なすり合わせ、協議、そういったことをしっかりとやりながら進めていくということが必要だというふうに思っています。 いずれにしても、再編してもう少しスリムにしないといけないのかなというふうには考えているところであります。 ◆8番(海野誓生) ということは、一貫校は望ましいけれども、その方向に行くかどうかについては、まだもっと総合的に研究すると、検討していくということでよろしいんですかね。 ◎教育長(今村卓也) 正式には、今後、しっかりと詰めていきたいというふうには思います。 しかしながら、通学の距離というような、時間的なこともありますので、南部地区を中心部まで通学させるか否か、そういったことも考えなければならないので、個人的には南のほうにやっぱり一つ中学校を中心とした一貫校として整備するのが現実的なのかなという感じはしておりますが、もう少し総合的にきちんとした形で、そういう委員会をつくって検討を進めていきたいというふうに思います。 ◆8番(海野誓生) 今、答弁がありました方向で、できれば、私も先ほど申しましたように平成26年の時点でこういうことで、それから5年ぐらいたって、今度は令和になって、現状的には、また総合的にということなんですが、学校は、特に私の住んでいる寺迫小学校の体育館なんていうのは物すごくひどいんですよね。これを改修するということには、やっぱりならないだろうなと。だから、一体型の一貫校をつくるということになれば、それで解消されるだろうし、ここでこのままがいいということになれば、これは建てかえなきゃ当然どうもならないだろうと、そういう感じもしますから、総合的に判断をして、しかし、子どもたちのことを中心に考えながらひとつ進めていただくようにお願いしたいというふうに思います。 若干時間が余りましたけれども、これで私の一般質問は終わりたいと思います。 ありがとうございました。 ○議長(黒木高広) 以上で、8番海野誓生議員の質問を終わります。 ここでしばらく休憩します。 △休憩 午前11時30分--------------------------------------- △開議 午後1時00分 ○議長(黒木高広) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行します。 次は、17番森腰英信議員の発言を許します。 17番森腰英信議員。 ◆17番(森腰英信) 〔登壇〕それでは、早速、通告書に従って一般質問をさせていただきます。 1、全ての市民が安心できる防災対策を。 今般、日本に上陸した台風19号は、関東、甲信、東北地方などで記録的な大雨となり、各地に甚大な被害をもたらしました。特に今回、河川の氾濫や堤防の決壊が相次ぎ、洪水や土砂による人的・物的被害が未曽有のものとなりました。 そこで、国は必要な追加費用を補正予算に盛り込んで、国土強靱化の取り組みを加速させております。防災対策に力を入れている本市においても、これらの災害を目の当たりにし、対策の追加や方向修正を余儀なくされると考え、以下を問います。 (1)今回の台風19号を受けて、日向市としてどのような行動を起こしたかを問います。 (2)記録的大雨が降った際、日向市内で越水や流失など特に危険がある堤防や橋などの工作物はあるか、あれば、そこはどこかお伺いします。 (3)過去に、冠水している地域の抜本的対策は区画整理であるとの見解を示されましたが、相当の年数がかかってしまいます。国土強靱化地域計画を策定し、国の予算を獲得することはできないかを問います。 (4)本年3月につくられた大規模災害時における避難所運営マニュアルは、さまざまな対応がきめ細やかに記載され、すばらしいできばえでありますが、実効性を持たさなければ意味がありません。今後どのように取り扱っていくかを問います。 (5)マニュアルの中には要配慮者の記載はあるものの、当事者の方々に聞くと、不安でしかないとのことであります。 そこで、以下を問います。 ①現在ある7カ所の福祉避難所の受け入れ可能人数はいかほどか。また、それは対象者の何割ほどをカバーできるのかお伺いをいたします。 ②全ての福祉避難所が必要条件を満たしているかをお伺いします。(備品・機材・飲食物の確保・バリアフリーなど)です。 ③今回の台風では、福祉避難所を開設した16市町のうち、約6割が、一般の人が殺到し本当に必要な人が利用できなくなるおそれがあるとのことで、開設したことを非公表としております。本市ではどのように対応するか問います。 ④避難行動要支援者の個別避難計画は、各区で作成するよう促されておりますが、重症心身障がい児(者)等、互助・共助では対応が難しい方々の個別計画は、専門家による災害時ケアプランの作成を含めて行政で担うことができないかを問います。 ⑤熊本市では、熊本地震の際の反省を踏まえ、障がい児やその家族を優先して受け入れる福祉子ども避難所となる協定を市内の特別支援学校などと結んでおります。本市でも可能か問います。 ⑥今回の台風では、長期間の停電を余儀なくされる地域がありました。日常的に電源が必要な医療的ケア児(者)の方々にとっては死活問題であります。小型発電機や家庭用ポータブル蓄電池などの購入補助は検討できないかを問います。 続いて、2、高齢者の方々の社会参加を促す施策を。 昨今の高齢者ドライバーの交通事故が多発していることを受け、早期に免許返納をする方が増加し、多くの方々の行動範囲が狭まっております。そのような中、市内の高齢者クラブも、クラブ数、会員数ともに減少傾向にあり、社会参加する場が少なくなってきている現状があります。 ある大学で、高齢になって自動車の運転をやめた人は続けた人に比べて要介護となる可能性が約2倍高くなるという調査結果を発表し、活動量の減少が健康に悪影響を与えるという指摘を裏づけする形となりました。 そこで、以下を問います。 (1)高齢者クラブの制度設計を抜本的に見直し、65歳以上の方が活動する場の創出を後押しできないかを問います。(名称変更・事務作業の支援・ポイント制度導入等)です。 (2)働くことも大きな活動の場でありますが、介護業界では人手不足が深刻で、高齢者を活用する動きが全国的に広がっております。高齢者に特化した就職相談を行政で担うことはできないかを問います。 (3)健康寿命の延伸を図るフレイル(加齢により心身が老い衰えた状態のこと)予防に取り組むには、その危険度を調べるチェック体制が不可欠であります。常設チェックポイントや出張チェックの体制が組めないかを問います。 最後に、(4)交通弱者対策として、国土交通省が推進するグリーンスローモビリティ(電動で時速20キロ未満で公道を走ることができる4人乗り以上のパブリックモビリティーのこと)の実証調査が各地で行われております。本市においても有効な手段であると考えますが、当局の見解と、その導入可能性を問います。 以上、よろしくお願いいたします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 17番森腰英信議員の質問に対する答弁を求めます。市長。 ◎市長(十屋幸平) 〔登壇〕17番森腰議員の御質問にお答えをいたします。 まず、防災対策についてであります。 今回の台風19号による各地の被害の状況や各市町村の災害対応などを参考に、防災推進課におきまして、巨大台風が本市を直撃するとなった場合をシミュレーションし、その対応策や課題等について協議をいたしました。 その後、情報共有として会議録を庁内LANにて公開し、それらに対する職員からの意見も募集したところであります。 なお、10月18日には、9月に大規模な竜巻被害が発生した延岡市に職員を派遣し、災害対策本部の立ち上げの状況や被災者対応などの取り組みについても調査を行ったところであります。 また、11月17日に開催しました市総合防災訓練では、災害対策本部運営訓練において、SNSから入ってくる大量の情報をAIを使って分析し、被害が拡大している地域や情報の空白地帯などを見きわめ、対策を検討していくといった、より実践的な訓練を実施したところであります。 次に、国土強靱化地域計画についてであります。 国土強靱化とは、いかなる大規模自然災害が発生しても、人命の保護が最大限に図られ、社会の重要な機能が致命的な被害を受けずに維持され、迅速な復旧復興を可能にする平時からの地域づくりとされております。 国は、地域における国土強靱化の取り組みを推進するため、地方自治体が国土強靱化地域計画に基づき実施する施策に対し、予算の重点化等の支援を行うことを表明しております。 本市におきましても、地域計画の策定作業を進めておりますが、現状で支援の対象となりますのは、9府省庁が所管する34の補助金・交付金事業金に限られており、市が独自に取り組む施策は対象とはならいところであります。 冠水被害が発生する状況を抜本的に解消するためには、多くの課題がありますことから、市としましては、被害の軽減につながる対策の検討を続けながら、人命保護を最優先に早目の避難の呼びかけなど、避難支援体制の強化を図ってまいりたいと考えております。 次に、福祉避難所の開設についてであります。 大規模災害発生時におきまして、一次避難所における避難生活に適応し続けることが困難となった避難者がいる場合には、日向市福祉避難所開設・運営マニュアルに基づき、福祉施設等に対し、受け入れ態勢などの状況確認を行った上で福祉避難所の開設を依頼することとしているところであります。 開設までの流れ、利用基準等につきましては、平常時からお知らせしておく必要があると考えており、今後、広く周知を行っていくことにしております。 次に、個別計画についてであります。 このことにつきましては、現在、市内でモデル地区を選定し、避難行動要支援者同意者名簿に登録された本人や家族等への聞き取り調査を基本としながら、自主防災組織及び自治会が実施主体となり、民生委員・児童委員、地域福祉部員などの協力・支援を得ながら計画作成に取り組んでいただいているところであります。 また、災害時ケアプランにつきましては、他市の先進事例等も参考に調査研究してまいりたいと考えております。 次に、特別支援学校との連携についてであります。 県立日向ひまわり支援学校との連携に関しましては、従来から避難訓練や学校安全連絡協議会に職員を派遣し、アドバイスや意見交換を行っているところであります。 学校側からは、大規模災害時において、市の指定避難所での障がい者等の受け入れが困難な場合には、校舎の一部を利用することも可能であるとのお話をいただいているところであります。 協定につきましては、今後、日向ひまわり支援学校や所管する県教育委員会と協議してまいりたいと考えております。 次に、小型発電機や家庭用ポータブル蓄電池の購入補助についてであります。 障害者総合支援法に基づき給付する日常生活用具につきましては、厚生労働省令で定める告示の要件を満たす必要があることから、給付に対しての法的根拠の確認及び他自治体の導入状況も参考に調査研究してまいりたいと考えております。 次に、高齢者クラブについてであります。 高齢者クラブは、健康、友愛、奉仕を基本理念として、ひとり暮らし高齢者宅への訪問や子どもの見守り、さらには健康づくりや文化活動などに取り組み、地域福祉の向上や健康寿命の延伸に寄与していただいているところであります。 会員数は全国的に減少しており、本市におきましても、クラブ数、会員数ともに減少傾向が続いております。 減少の理由としては、加入対象年齢を迎えても現役で働く人が増加したことや、ボランティアや趣味のサークル、いきいき百歳体操などの活動の場が広がったことも影響しているものと考えております。 制度設計を抜本的に見直すことにつきましては、任意団体ということで難しい面もありますが、市としましては、今後とも高齢者クラブを初め、高齢者の活動の場づくりを支援してまいりたいと考えております。 次に、高齢者の就職相談についてであります。 高齢者に特化した就職相談としましては、県が宮崎シニア人材バンクを運営しており、宮崎、都城、延岡の3地区に窓口を設置し、専任のコーディネーターによる相談支援を行っております。 就職の相談につきましては、スケールメリットの観点から、国のハローワークや県の宮崎シニア人材バンクによる支援が有効であると考えておりますが、本市独自の支援策として、日向市地域雇用創造協議会においてシニアのための就職応援セミナーを開催するほか、同協議会による就職説明会の開催時に、県と連携して宮崎シニア人材バンクの臨時窓口を設置するなどの取り組みを実施しております。 本市といたしましては、今後もこれら関係機関との連携を強化することで、人材バンクの登録者やセミナー等の利用者の増加を図り、より効果的な就職支援に努めてまいります。 次に、フレイル予防の取り組みについてであります。 現在、本市では、管理栄養士による3カ月間の短期集中訪問型管理栄養指導や常設の栄養相談、訪問型栄養相談指導のほか、低栄養の高齢者を対象とした療養食の提供など、高齢者のフレイル状態の改善を含む栄養改善型サービスを提供しているところであります。 また、平岩ふれあい館では、ことし10月からフレイル予防講座を開講しており、フレイルチェックから改善、予防に向けた一連のメニューを半年間にわたって実施するなど、健康寿命の延伸に向けた新たな事業が展開されているところであります。 市としましては、今後とも関係機関や事業所、団体などとの連携を図りながら、フレイル予防の取り組みを充実してまいりたいと考えております。 次に、グリーンスローモビリティについてであります。 同車両につきましては、環境への負荷が少なく、狭い路地も運行が可能であり、高齢者の移動手段の確保や観光客の周遊に適した新たなモビリティとして期待をされております。 車両の特性等から、市街地での運行が想定されますが、現在、市街地においては、ぷらっとバスがほとんどの地域をカバーしていることや、走行速度や車線数等による交通への影響も懸念されますので、導入につきましては、現時点では困難であると考えております。 以上でございます。 なお、その他の御質問につきましては、担当部長が答弁をいたします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 次に、建設部長。 ◎建設部長(中島克彦) 次に、越水等の危険箇所についてであります。 台風19号は、関東甲信地方等に観測史上最多となる大雨をもたらし、これにより、国や県が管理する300を超える河川で越水等が起こり、広範囲に甚大な被害が発生いたしました。 本市におきましても、このように複数の河川が氾濫した場合には、広範囲に甚大な被害の発生が予想されます。 このため、本市が策定しております日向市水防計画の中で、記録的大雨時に越水や流失が予想されます41カ所を重要水防箇所として位置づけております。 このうち、橋梁につきましては、福瀬大橋と東郷橋の2カ所であります。残りの39カ所は堤防であり、主な場所としましては、耳川では幸脇地区の漁協付近や東郷町切瀬地区の冠橋下流部など、坪谷川では岩神橋付近や旧メディキット東郷工場の対岸付近など、塩見川では富島中学校の南側付近、奥野川では瓦田橋の上流部などになります。 これら重要水防箇所につきましては、大雨時の重点的な水位観測や巡視活動、また、県による河川改修、河道掘削などの対策を進めているところであります。 今後も、関係機関と連携を図りながら、越水等の危険箇所の防災・減災対策に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(黒木高広) 次に、総務部長。 ◎総務部長(田中藤男) 次に、避難所運営マニュアルについてであります。 同マニュアルにつきましては、ことし5月に開催されました日向市自主防災会連絡協議会の総会におきまして、各自主防災会会長に配布するとともに、活用方法等に関する周知を図ったところであります。 今後は、自主防災会等が実施する防災訓練の中で、同マニュアルを使った避難所運営訓練を実施していただき、マニュアルの検証と地域の特性に合わせた見直しを行うことで、より実効性のあるマニュアルに発展させてまいりたいと考えております。 ○議長(黒木高広) 次に、健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) 最後に、福祉避難所についてであります。 市内の福祉避難所の収容人員につきましては、日向市地域防災計画では270人程度と計画されております。 災害発生時においては、施設において可能な範囲で受け入れ人数の協議がなされることが想定され、例えば、要支援者名簿では障がい者の方が現在約1,500人となっており、不足する場合もあることは十分認識しているところであります。 災害発生時において、福祉避難所の避難対象となる方は、福祉施設や医療機関等に入所または入院するに至らない在宅の要支援者で、一般の避難所生活において何らかの配慮を要する方となっております。 想定される特別な配慮とは、相談等に当たる介助員等の配置、高齢者や障がい者等に配慮したポータブルトイレ等の整備、日常生活上の支援を行うために必要な消耗器材の整備を想定しており、本市では、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設等の施設を福祉避難所として指定しております。 ◆17番(森腰英信) ありがとうございました。 再質問する前に、市長と、ちょっと共通の認識を持ちたいというふうに思いますので。 最近、インクルーシブという言葉がよく言われます。SDGsが日本でも広く認知されるようになりまして、包摂的といいますか、一人も取りこぼさないという考え方が全国的に広がっているというふうに認識をしております。 といった中で、あえてインクルーシブの反対、エクスクルーシブですね、排除的、排他的という意味になるというふうに思いますが、それを意識してする人もいないし、自治体もないと思うんですね。でも、結果的にそれが排除的になってしまう可能性もある。というのは、やはり能動的に事を起こさないと、それが公平ではないという考え方を私は持っているんですが、その点について、市長の考え方をちょっとお聞きしたいというふうに思います。 ◎市長(十屋幸平) 私ども行政といたしましては、やはり誰も取りこぼさないというのが前提だというふうに理解をしております。 また、そして公平性という場合において、非常に難しい場面も出てくるやにあります。先ほどちょっと答弁の中でもありましたけれども、福祉避難所を日ごろ、平常時からオープンにしておくということと、先ほど御質問いただきましたように、福祉避難所を使わなくて、一般的な避難所を利用される方が一部に殺到したというところでありますので、そういうあたりは、やはりしっかりと周知をいたしまして、やはりそういう必要な条件を皆さんが認識していただくということが大事だと思いますので。 ◆17番(森腰英信) ありがとうございます。 ですから、今回、全ての市民ということで質問をさせていただきますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。 まず、最初の日向市としてどのような行動を行ったかということで答弁がありました。シミュレーションをして対応策や課題等について協議いたしましたというふうにありますが、今回の台風19号で土砂災害もかなり起こっているんですが、自治体が警戒区域に指定していない警戒区域外の土砂災害が29%あったというふうにお聞きをしております。 日向市としても、土砂災害危険箇所ということで、警戒区域は162カ所、土石流ですね、特別警戒が115カ所、急傾斜が、警戒が429カ所、特別警戒が400カ所というふうに資料で見させていただいたんですが、このことについての検証、点検等はしたのかどうか、これ、ちょっとお伺いしたいというふうに思います。 ◎総務部長(田中藤男) 検証といいますか、県のほうで調査をしていだいて、現在そういう指定をしているところです。 今後は、さらにそういう詳細な見直しを行って、さらにこの箇所についてはふえるということで、またより精査をして指定をしていきたいというふうに考えておるところです。 ◆17番(森腰英信) 約30%が、やっぱり、今これでいいと思っていた部分以外のところで災害が起こっているということですので、現状じゃだめだということをやはり認識していただいて、県が、今、全部調査しているということですが、やっぱり日向市独自で、その辺の危険に対する認識を持っていただいて、そこの人たちにはより鮮明にお伝えをするという姿勢が必要だと思いますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。 冠水している地域の抜本的対策で、区画整理で、今回、国土強靱化の地域計画を策定して、国の予算を獲得することはできないかという質問をさせていただいて、全て9府省庁が所管する34の補助金交付事業に限られておるという御答弁をいただきましたが、国土交通省の資料を見ると、まず、リスクがあるところはリスクシナリオをつくって、要するに、脆弱性の分析・評価、課題の検討をすべきであると。 まずは、キックオフが大事であると。施策の把握であるとか、担当部署の明確化とか、庁内意識の共有とか、市民の巻き込み方とか、そういうことを含めて、まずはキックオフで国土強靱化の地域計画をつくることが重要であるということのようなんですけれども、ちょっと認識が違うような気がするんですが、その整理について、ちょっとお伺いをしたいというふうに思います。 ◎総務部長(田中藤男) 国土強靱化の地域計画につきましては、ことしの夏に県のほうで説明会がございまして、本市におきましても情報収集に努め、今月から具体的に委員会を開いて対応をしてまいりたいというふうに考えているところであります。 ◆17番(森腰英信) 私が認識が違うと述べさせていただいたのは、やっぱり、さっき全ての市民という話をしたんですけれども、すごく不安なのは、既に災害が起こったときに、そんなに大した雨でもないのに越水する地区がありますよね。本谷川が越水したりとか、大雨によって冠水している地域もたくさんありますけれども、そこについての市民を巻き込んだ国土強靱化の地域計画はできないかということをお尋ねしているんですけれども、そこは、もうメニューに合致しないからそこはやらないという判断なんですか。ちょっと認識がわからないんですけれども。 ◎市長(十屋幸平) メニューがあるのは9府省庁の中での重点的に予算を配分できるというところでございますので、その計画に入れない入れるというんではなくて、やはり災害がある場合のは、もう大体越水とか洪水とかというのは、おおよそわかるところはありますので、その分についてはしっかりと対応していかなければいけないというふうに思っております。 それと、もう一つは、多分、中原とか高見橋通りとかそういうお話だというふうに思いますけれども、今、各区の区長さんたちとちょっとお話をさせていただいておりまして、今まではいろんな要望等も文書でいただいておりましたが、今度、年明けぐらいに、やはり我々行政側の立場と、それから区長さんたちと、本当にどうあるべきかという議論をする場を設ける予定にしております。 ◆17番(森腰英信) わかりました。 ぜひ、不安を持っている市民の方が多いということで、この国の制度もうまく使いながら、住民の安全・安心のために尽くしていただきたいなというふうに思います。 続いて、そのマニュアルですが、かなり分厚いマニュアルで、これは読むのに大変苦労しました。すごくよくできているというふうに私は思います。ただ、ここに質問させていただいたように、やっぱり実効性を持たさなければ余り意味がないというふうに思うんですね。 御答弁でも、訓練等につなげるというふうにありましたが、待ちの姿勢というか、行政として、待ちの姿勢ではなくて、やはりこれに実効性を持たせるために、積極的に各区に各自主防災会に申し込んで、訓練ですね、避難所運営訓練、HUG訓練等に使用すべきだなというふうに思うんですけれども、能動的にするということに関してはいかがでしょうか。申し込みを待ってするというふうに答弁では聞こえたんですけれども、いかがでしょう。 ◎総務部長(田中藤男) これまでも、自主防災会との訓練におきましては、本市の職員を派遣していろいろと側面的な支援をさせていただいております。そのような機会を捉えまして、また積極的にこのマニュアルが利用できるように、訓練の中で生かしていただけるようにしてまいりたいと思っております。 ◆17番(森腰英信) 私が言いたいのは、要するに、今のままだと、多分自主防災会が訓練してくれませんかと申し込んで、そこで初めて開催をされると思うんですけれども、もうちょっと積極的に、半分義務みたいなもので、やるほうがいいですよという周知を含めてやられたほうがいいのかなと思うんですけれども、その点についてはいかがですか。 ◎市長(十屋幸平) 避難所運営マニュアル、本当に分厚いんですけれども、この前の防災講演で吉田さんがおっしゃっていたのは、発災当時は、やはり公的な機関が動けない、発災した直後は。それから1週間程度は、やはりその地域の方々が自分たちの避難しているところを運営していくという、それが一番大事だというふうなお話を講演でされておりました。 その中には、小学生、中学生もその地域に住んでいるんだから、地域の人としての考え方で、それぞれの役割を持っていただいて、その地域の避難所の運営をしてもらうと。それが、これから大事になってくるんだということで、実体験を交えられてお話をされていました。 ですから、そういうことはやはり非常に重要なことで、私どももやっぱり地域自体がそういう行動をとっていただくようなことを促していかなければいけないというふうには思っています。 ◆17番(森腰英信) 各区とか自主防災会によっては、かなり温度差があるというふうに私は思うんですね。ですから、本当に積極的にそういった自治会の運営をされている地区においては心配ないんですけれども、それ以外の地区に関しては十分に周知をしていただければなと思いますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。 次に、要配慮者の記載はあるもののということで、いろんな方の御意見をお伺いしました。いまだに本当に不安であるというふうに言っています。 昨年の3月議会で同じような質問をさせていただいて、部長答弁で、大規模災害を想定しますと、指定基準を満たす施設の確保や一般避難所で人的・物的環境を整えた対応など、福祉避難所の確保や機能の充実を図っていく必要があると考えております、あと、きめ細やかな医療体制の構築や環境面の整備をしていくことが必要と考えておりますと、考えておるというふうなことを二つ述べられたんですが、その後、どのように考えて行動したかをお示しいただきたいというふうに思います。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) 福祉避難所につきましては、二次避難所として、受け入れの際には、まず24時間の対応体制が必要であるということになっております。 また、あわせまして、耐震性と施設の安全性、また、バリアフリー化と施設内における配慮者の安全性、また避難スペース、相談員、そういった諸条件のほうが整っていなければならないということで、基本的には、今指定している福祉避難所においては、高齢者また障がい者の施設ということになっております。 検討ということなんですけれども、これ以外の施設でありますと、先ほどの条件を満たすというところでなかなか難しいところありまして、仮に24時間じゃないような施設になってきますと、そういった24時間の体制をどうするかとか、そういったいろいろな問題等が出てきております。 今後のことになりますけれども、そういった高齢者、障がい者、子どもを含めた施設の連絡会等もありますので、そういったところに対しての説明会を行うなど、拡充に向けた取り組みを展開していきたいと考えております。 また、新しくできた施設等もありますので、そこら辺も踏まえて話をしていければと考えておるところです。 ◆17番(森腰英信) 私は、もう1年以上たっていますので、それを受けていろんな動きをしているんだろうなというふうに思っていました。 私が知っている施設、あかつき学園に、新しくなりましたので連絡をさせていただいて、市から福祉避難所に使わせていただけませんかという問い合わせがありましたかというふうなことをお聞きしましたら、いや、そういうのはないという返答でした。もしそういう要望があれば、短期、ショートステイの部屋とかあるので、なかなか大勢の人数は受け入れられないかもしれませんけれども、どうぞお使いくださいというような答弁もいただきました。 この辺が、やはり1年以上たっていて、福祉避難所が7カ所しかない、270人程度しか収容できない、現在1,500人なので、不足するであろうというときに、やはりもうちょっと開拓をするという意識というか、どういうふうに、じゃ、足りない部分、先ほどインクルーシブという話をさせていただきましたけれども、どのようにその辺を考えられているかというのを、ちょっともう一回お聞かせ願えますか。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) 先ほどの施設につきましては、早速、早い時期に協議のほうをさせていただきたいと思います。 また、施設のあり方ですと、高齢者の中でも、規模的には大きくないんですが、24時間で事業を行っているようなところもございますので、そういったところを、まずは最初に、協議の場とかそういったのを設けていきたいと思っております。 また、市の施設等をそういった形で指定するというところもございますので、そういった体制等につきましては、ほかの自治体の事例等も見ながら取り組んでいきたいと思いますが、まずは、できるところについては、早目に協議を行っていきたいと思います。 ◆17番(森腰英信) 早目早目の対応を、ぜひお願いしたいというふうに思います。 次に、福祉避難所の開設についてでありますが、平常時からお知らせをしていく必要がありますということを御答弁いただいたんですが、私がいろんな方に聞く中で、結局どうしていいかわからないという御相談も受けております。要は、福祉避難所は二次的な避難として捉えられておりますが、その方たちに提案をして、もし電源が確保できる、最初から行けるという、わかっている避難所があれば、津波とか大地震とかというのは当てはまらないと思いますけれども、大雨が来そうだとか、台風が来そうだとかというときに、そこに最初から避難できるんだけれどもというお話もいただいています。 といったときに、やはり大雨、台風のときに、まずは一次避難所に行って、それから移動するということになると、かなり大変ですよね。特にバギーとかに乗っている子どもさんを乗せて、またそこから台風とかでひどくなっているときに移動しなければならないというシチュエーションはやっぱり避けるべきだなというふうに思うんですが、最初から、特定の人に限って、例えば、きのうの質問の中にも重度心身障がい者が何人いるというお話がありましたけれども、その方だけでもそういった計画をつくって、そういう場所を用意して、最初からそこに避難準備情報、今、レベル3というんですか、レベル3のときに、そこにもう行けるようなシステムをつくるということが私は必要ではないかなと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ◎市長(十屋幸平) 先ほどもありました福祉避難所自体が、今、少ないということもありますので、そのあたりからまず取りかかりをして、先ほどレベル3のところの情報を流したときに、その方々を、例えば、今七つあるところとは別にして指定させていただいて、そこにありますということを情報を流されて、早目に避難していただくのは本当に大事なことなので、そのときにその方々をどうやって移動させるかというところも含めて考えていかなければいけないんではないかなというふうに思っています。 ですから、先ほどちょっと答弁はしておりませんでしたけれども、大規模災害等になった場合には、やっぱりホテルとか空き家とか、そういうところもちゃんと準備しておかなければいけないのかなというふうには思っております。 ◆17番(森腰英信) そういうことができるんであれば、本当に早急にやっていただいて、安全・安心につなげていただきたいな、特に安心につなげていただきたいなと思うんですね。 この前、要支援者のモデル地区で3地区指定をされております。私が、これ、モデル地区でもつくってちょっと前に進めたらという提案を常任委員会の中でさせていただいた手前、うちの区もモデル地区になっております。 といったときに、次に進めようとするときに、本当に大変だなというのが実感で、とりあえず障がい者の方はちょっと別個建てで考えないと、我々の手には負えない。専門家がいろいろ入って、やはり災害時ケアプランをつくって、調査研究するという御答弁もいただきましたけれども、やはり一人一人をきちっとした、ここは病院に連れて行く、ここは先ほど市長が申されたように、どこか別の場所に行っていただくとか、そういったきめ細かい一人一人の行動パターンをつくって個別計画として上げないと、区に投げて、ちょっとどうにかしてくださいと言われても無理なんですね、多分。 先日も、江良地区でお一人の方、お聞きするところよると、班長会で、うちの子障がい者なんだけれどもということで、二十数名集まっていただいたそうです。それこそ消防団とか民生委員の方とか社協とか、いろんな方が集まって、そこで話し合いをされた。でも、そこで何がされたかというと、福祉避難所とはこういうものであると、これからこういうふうに計画を立てなければならない。通り一遍の話で、皆さん、以前からそういうときのために活動されている方々にとっては、何が一歩前に進んだのかという感想だったというふうに私はお聞きをしました。そういう状況では、やはり心配ですよね。安心というものは得られないということです。 先ほど私が提案させていただいた、まず、レベル3のときにどこかに行けるとか、そういった具体的な案があると、この方々もすごく安心という面では得られるんじゃないかと思うんですけれども、こういうことを聞いて、市長なり部長なり、ちょっと御答弁いただければというふうに思います。 ◎市長(十屋幸平) 実際、森腰議員が御提案いただいて、今、動き出したばかりでありますので、そのあたりで即効果が出るというものでは私はないと思っていますから、これはやっぱり回数を重ねながらやっていかなければ、結果的に実効性のあるものにはならないんではないかなと。 ですから、一回だけやって終わりではなくて、やはり継続的にやっていかないといけないというふうに考えておりますし、先ほどから出ていますように、まずは、場所の確保というか、そこをやっぱり優先的に我々が能動的に動いて確保しつつ、それとあわせて、今、訓練をしていただくようなことも回を重ねていかなければいけないというふうに思っております。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) そういった事例につきましては、先進事例としまして、ほかの県でも行っているところがあるようでございます。内容としましては、そういった方は、いろんなサービスを受けている中で、ケアマネジャーさんとか相談支援専門員さん、また福祉医療関係の方が日ごろからかかわっているということがございますので、そういった中で、具体的に災害が起こったときにどういったことをするかというのは、そういった様式等もつくっているところもありますので、そういったところの事例を参考にしていきたいと考えております。 ◆17番(森腰英信) 市長も先ほど一歩一歩という話がありましたけれども、一歩前に出てほしいと思うんですね。多分、1年前に質問されたときとほとんど変わっていない状況があるという認識の方が多いです。ですから、じゃ、という一歩をぜひ具体的に進めていただきたいというふうに思いますので、何とぞ……。 本当に大変だと思います。うちの区で個別計画をつくるのに、今、そういった名簿に登載されている方にチラシを配っているんですね、うちの区でね。こういうふうな聞き取りをするんで御協力お願いしますということで配って、それからまた一歩進めようとしているんですけれども、やはり、高齢者の方だけでも大変、やはり障がい者の方となると専門的知見が必要ですので、いろんな方と連携しながら進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。 熊本の事例で、福祉子ども避難所ということで、記事を見まして、私はすごくいいなと思っています。やっぱり多動の子とか発達障がいの中でも、やっぱり避難所に行きたいけれども、うちの子どもは避難所では多分無理だなと思われている保護者の方がかなり苦慮しています。やはり、そういった先ほどのあかつき学園の例もそうですけれども、ひまわり支援学校とかで、先ほどの答弁では、校舎の一部を利用することも可能であるというふうなことで、多分周知されていないんじゃないかなと思うんですね、そういった方々に対して。 そういったものがあると、あそこに行けば大丈夫だという、やはり安心につながると思うんですけれども、その周知の仕方とかその辺について、もし何か御意見があればお願いしたいと思います。 ◎市長(十屋幸平) 今、森腰議員がおっしゃっていただきましたように、まだ周知の徹底が足りないというんであれば、どういう方法が、直接的にはやっぱり書面なり、チラシなり、文書なりでお知らせすることが有効だというふうに思いますので、何らかの方法で周知はさせていただきたいというふうに思います。 ◎総務部長(田中藤男) 日向ひまわり支援学校様とはまだ協定を結んでおりませんので、まずは、協定を結ぶということをまずは進めたいと考えております。 ◆17番(森腰英信) 有効な手段と思いますので、ぜひとも早目に協定を結んでいただいて、しかも隣接では、今もうなくなったけれども、あかつき学園とかその辺が有効な場所になろうかと思いますので、進めていただきたいと思いますのでよろしくお願いしたいと思います。 最後、電源ですね。 やはり医療的ケア児をお持ちの方々、ケア者、ケア児、当事者の方々にとっては、もう電源というのが本当に一番のネックだというふうに思っています。 午前中の議論でも、電源の避難所に対する確保というものがたくさん議論としてありましたけれども、国立研究開発法人国立成育医療研究センターが出している「医療機器が必要な子どものための災害対策マニュアル」というのがあるんですが、これも、もう電源確保のことがほとんどでございます。 やはり、電源は、停電、台風19号で千葉県が本当に長期間停電を余儀なくされたんですが、不便である以上に、電源がないともう死に至るということで、やはりここは何らかの対策を打たないといけないと思うんですけれども、聞いていますと、60個の発電機、どのように今使われているか、ちょっと見えなかったんですが、現状、市が保管している9個と自主防災会に51、どういうふうに、もし災害があったときに利用しようとしているんですか。もしわかれば、ちょっとお聞かせください。 ◎総務部長(田中藤男) 市が管理しております9台につきましては、拠点となるような指定避難所等で活用ということを考えております。 自主防災会に既に配布しております38台と今年度購入の13台につきましては、基本的には、それぞれの地域の自主防災会で活用していただくということになりますけれども、やはり指定避難所等で必要な際には、そちらの自主防災会で購入していただく分も活用していただきたいというふうには考えているところであります。 ◆17番(森腰英信) 市長にteとteままの会の方々と一緒に要望させていただいたときに、やっぱり電源の話があって、その話を九電の社長さんにしたら、うちでできることは何でもしますということで、お母さん方と一緒に訪問させていただきました。 やはりかなりの数を持っていらっしゃいます。それを事前に特定の人に貸し出すことはやはりできないそうです。やはり災害が起きた時点で、そこの優先順位、ひどいところがあればそこに。こちらで本当に医療的に電源が必要な方だったら、そこに優先していくとか、やはりそういう振り分けが必要。ただ、大型の台風になったときに、それを運べるような人材がいるのかとか、いろんな問題点もおっしゃっていました。 できることはしていただけるということなので、お母さん方も大変ありがたいというふうにおっしゃっていましたけれども、やはり、そういう市として保管しているものをどうやってその方々に提供するのかというのを明らかにしておいていただけると、どういうふうに持っていくとか、どこの避難所にあって、それはどうやって周知するとかというのがわかれば安心だというふうに思うんですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。
    ◎市長(十屋幸平) 先ほどもありましたように、レベル3のとき、大規模災害のときはどこも動けないと思うんですけれども、先ほど森腰議員から言われるような大きな台風のときとかになりますと、事前に大体わかりますので、そういうときに対しましては、そういう御家庭に優先順位をつけさせていただいて、そして配備するというふうな考え方を持たなければいけないかなというふうに思います。 まだそのレベル3の段階では、まだちょっと動けますので、そこのあたりは、じゃ、誰が担うのかというところまでちょっと検討しないと、今すぐここで誰が運んでいくとか、逆に言えば、九電のほうに取りに来ていただくとか、そういう組織といいますか、体制をつくらないと、現段階では、ちょっとまだそういうことができておりませんので、お答えになりませんけれども、そういうことも考えていかなければいけないというふうに思います。 ◆17番(森腰英信) 総務部長の答弁で、きのうでしたかね、九電と協定を結ぶ予定があるみたいな話をしていましたね、たしか。ですから、その辺にそういったものを入れていただいて、お互いが補填し合うような形で確保というものに努めていただければなというふうに思います。 どうしても避難できない、レベル3じゃなくて、もう4、5になってしまったときに、もう身動きができなかったときに、やはり家庭において停電があったときに、そういったものがあればいいなというお話でした。ただ、かなり高額なんですね。全国的に見て、自治体でそういったものを購入する、発電機とかポータブルの蓄電池とかを補助している自治体があるんですけれども、日向市としてはどうですか、検討できませんかね。答弁ではちょっと難しいみたいな話だったと思うんですけれども。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) 先ほど答弁にありました日常生活用具の関係で答弁させていただきたいと思います。 こちらにつきましては、要件があるということで、障がい者等が安全かつ容易に使用できるもので実用性が認められるものと、国のほうで定められた要件がございます。この要件を満たしますと、ということになりますが、全国の事例を見てみますと、ことしになって、そういった新たに日常生活用具の給付種目に追加を行った市もあるようでございます。事業の対象者や基準額等の内容等を確認しまして、あわせまして県内の状況等も踏まえながら、今後、協議を行ってみたいとは考えております。 ◆17番(森腰英信) 他の自治体でできたということは、そういった要件が広がっているということだと思いますので、よく研究されて、今回の台風で、やはり車の移動中に亡くなった方が4分の1いらっしゃるということで、これらは健常者の方ももちろん含めてですけれども、かなり台風がひどいときに車で移動するのがいかに危険かというのがよくわかった状態ですので、そういったときには、やはり垂直避難であるとか、そういったものが必要なときに、家庭にそういうものがあると安心ということですので、ぜひ検討していただければなというふうに思います。 次に、高齢者の方々の社会参加を促す施策をということで、移らさせていただきます。 これも常任委員会のほうで、私、高齢者クラブの制度設計をということで何度も話をさせていただきました。その場でも神奈川県大和市の話をさせていただいたんですが、「70歳代を高齢者と言わない都市 やまと」宣言というものをして、まずは、市民の意識を変えることをやっています。人生100年時代なので、65歳とか70歳の方々は、今、高齢者って俺のことを呼ぶなという方が大変多いと思うんですね。ですから、高齢者クラブも若い高齢者の方が入ってこないという状況で、今の減少の理由になっていると思います。 答弁で、現役で働く人が増加しているとか、ボランティア、市民のサークル、いきいき百歳体操などで活動の場が広がったことも影響しているというふうに御答弁いただいたんですけれども、それだったらいいんですけれども、そうですかね。私はもう全然認識が違うと思うんですけれども。 うちの区も高齢者クラブがあって、事務作業とかが大変で、結局若い高齢者の方が入ってこないから、もう我々で運営するのは大変だからもうやめますということで、うちの区はなくなりました。今になって、もう行き場がない、暇だ、そういった声がたくさん出ています。もしかするとうちの区だけかもしれませんが、そういった状況が日向市内で多いんじゃないかなと思うんですけれども、認識としていかが考えていますか、どうでしょうか。 ◎市長(十屋幸平) 実は、私も60になったときに、地区の人が、高齢者クラブに入ってくださいということで、3,000円の会費を納めさせていただいて入っておりますが、実際の活動は全くできないんですけれども、そういうところで勧誘があるということも一部側面にはあるんですが、先ほど御答弁差し上げましたように、なかなか活動範囲が本当に広がっているんだろうなというふうに思いますね。そこで、入っていろいろなことの、例えば運営する側に回ってしまうと、役員になったりするとなかなか大変だという声も聞いておりますし、クラブの会長のなり手がいないとか、そういうさまざまなものがあって、今、入らなくなったのかなと。 そして、もう一つは、やはり元気な高齢者の方がたくさんおられますので、そういう方々はそこに入らなくても自分で活動されるとか、いろんな要因があるんではないかなというふうに思っております。 国のほうで高齢者の定義を変えれば、人口推計も変わるし、働き方も変わるのかなと。60歳以上を高齢者と言うのか、それを70歳から高齢者と言うのかによって、全然雰囲気が変わってくるというふうに、私、個人的には思っております。ですから、そういうところの、名前もそうですけれども、そういうものの国の考え方というのを、100年時代になれば、若干上げてやることも一つ変わる方法ではないかなというふうに思います。 ◆17番(森腰英信) ということは、やはり意識だというふうに思うんですね。そういったときに、日向市で高齢者クラブという名前をシニアクラブに変えるだけで、シニアだったら、私65歳だけれども入ってもいいなという方が、もしかすると出てくるかもしれない。 任意の団体ですから、それを強制することはできないかもしれませんけれども、前に提案したときも、言っているんだけれどもという話もいただきましたけれども、やはりそういうふうなことを、抜本的に、まずは名称変更で意識を変えるところから始めて。先ほど言われたなり手不足ですね、高齢者クラブの会長になり手がいない、事務作業をする方がいないということで、その辺の支援をされたりとか、ここにも書かせていただいているんですが、ポイント制度ですね。今までにたくさんの議員の方々が健康ポイント制度の重要性を質問して、やったらどうですかということで提案をさせていただいている方が多いです。私もさせていただいたんですが。 ちょっと記事を見ると、厚生労働省が、身近な地域で体操や趣味を楽しむ通いの場に参加する高齢者にポイントを付与し、地元の特産品などと交換できる仕組みを全国的に推進する方針を決めた、これは認知症予防のためですね、という記事を見つけました。現在、全市町の4分の1に当たる445市町村がポイント制を実施しているというふうに、この記事には書いています。 いろんな見方があって、ポイント付与によって参加者がふえるかはエビデンスがないとか、そういった意見もあるみたいなんですが、厚労省がそういうふうにやろうというふうに決めているということなですけれども、それを受けて、部長、どうですかね、この辺のポイント制に対する今後の取り組みとしては。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) ポイント制の関係なんですけれども、現在、ざいこうじルーピンの会というのがございまして、それから、企業メセナの一環としまして、市の財源を使わないような形で、そういったポイント的な制度のほうに取り組んでおります。 それが市内全域でということになりますと、なかなか難しいところがございまして、現在、国のほうでも高齢者保健事業と介護予防の一体的実施というようなところも出てきておりますので、また、健診関係のポイント制度の導入というところも課題になってきておりますので、そういったところとあわせまして、どういう形で可能かどうかというところは、引き続き考えていきたいと思っております。 ◆17番(森腰英信) この厚労省の推進ということなので、恐らくいろんなメニューが国から提示されると思いますので、早急に調査研究をしていただいて、取り組んでいただければなというふうに思います。 次に、働くことということで、今回、介護業界に特化して質問させていただいたのは、高齢者に就職相談をしているのは、県がしているというのは以前もお聞きして知っていました。全国的に介護の助手という形で地域に力を与えている高齢者の方が大変多いという記事をたくさん目にしております。 いろいろ調べておりましたら、今度、厚労省がこの方々を活用する自治体に交付金を出すという介護インセンティブ交付金というものを配るということで、かなりの予算組みをしていますけれども、こういった情報とかを、部長、とっているのかどうか、しかも、こういった働くことによって健康寿命が延びる、介護の現場は人材が不足しているという、まさにウイン・ウインの関係がそこにつながって、すごくいい制度だなと思うんですけれども、このことを日向市としてどのように進めていくかというのを、ちょっとお聞かせ願えますか。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) 介護保険分野のインセンティブの件だと思うんですけれども、これにつきましては、かなりたくさんの項目によって、各市町村どのような取り組みをしているかということで交付金のほうが決まるような形となっているところでございます。 交付金については、日向のほうは事業全般について進んでいるような状況もございまして、ちょっと金額のほうでは把握していないんですけれども、県内でも上位のほうで交付金のほうは受けているという実態はございます。 また、そういった交付金と、あといろんな、現在、地域支援事業の中で日向市において独自のサービスがいろいろ取り組めるというようなところもございますので、そういった中で、行政主体の予防教室とかそういった事業のほうを、今、展開しているところでございます。 ◆17番(森腰英信) 私、認識がちょっとわからないんですけれども、今、私が質問させていただいた交付金と、今、部長が答弁いただいた交付金はちょっと違うのかなというふうに、今聞いていて思ったんですけれども、この記事に書いているのは、介護施設に助手として働く高齢者を紹介したり、高齢者向けに介護の研修を実施したりするところがあって、そういう取り組みに対するところで交付金が出るというふうに記事にはあるんですけれども、今、答弁された認識でいいんですかね。ちょっと私わからないんですけれども、どうでしょうか。わからなかったら、また後日お知らせ願えたらというふうに思いますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。 次に、健康寿命の延伸を図るフレイルチェックですね。 以前も若干質問させていただいて、平岩ふれあい館でやっているということの答弁をいただきました。 来年度から厚生労働省がフレイルを把握するために、75歳以上の後期高齢者を対象に、2020年、新たな健診を導入することを決めたというふうな記事もあったんですが、これがフレイル健診といって、恐らく自治体に全ておりてくると思うんですけれども、それのために、常設のチェックでありますとか、ほかには、いきいき百歳体操をあらゆる場でやっていただいているので、そこに行って出張フレイルチェックであるとか、そういった必要性があると思うんですけれども、その点について、ちょっともう一回お聞かせ願いたいと思います。 ◎健康福祉部長(柏田武浩) フレイルの関係につきましては、フレイルの予防に必要なものが栄養、運動、社会参加ということで言われております。 そういった中で、先ほどの平岩ふれあい館のほうにつきましては、専門職の方に入っていただいて、いろいろ事業をやっていただいているところでございます。 また、いきいき百歳体操につきましては、現在、83団体、1,452名の方に参加をしていただいて、かなり広まっているところでございます。この中におきましても、専門職の方に入っていただいて、理学療法士なんですけれども、初回から3カ月、6カ月、1年、2年というところで、状態がどのように変わっていったかというところを測定評価のほうも入っていただいているところでございます。 また、あわせまして、栄養の関係につきましては、栄養改善ポケットステーションということで、高齢者あんしん課のほうに職員を配置しまして、実際、包括等から相談があった中で、栄養改善についての相談、また利用者のアセスメント、栄養改善の指導、そういったところをアウトリーチ型で、実際、自宅のほうに伺って指導しているような状況もありまして、また日向市独自の支援としましては、短期型の訪問型の栄養改善、そういったサービスのほうも昨年度から開始しているような状況がございます。 ◆17番(森腰英信) 厚労省が、介護予防とフレイル対策を柱に健康寿命の重点項目として上げられていますので、ぜひ先進的に取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 もう一つ調べていましたら、椅子から立ち上がるだけで要介護リスク20秒で判定という記事を、ちょっと見つけまして、これ、Body-KINというんですけれども、兵庫県立福祉のまちづくり研究所で、服を着たままで20秒程度で判定ができてリスクを事前に評価できるということで、かなり注目をされているみたいなので、あわせて研究をしていただければなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 最後に、グリーンスローモビリティの件です。 日向市では難しいという、かなりばっさりと切られた感はありますが、私はすごく有効な手段だというふうに捉えていまして、延岡の方財地区で、実際に公共交通機関に行くまでに歩いて15分、20分かかっている、すごく狭小な道路の中でかなり有効に使われているという状況の中で、ここの問題の先にありますように、要するに、運転をやめた方が要介護になる2倍のリスクを持っている、やはりどんどん外に出すべきだという中で、かなり私は有効だというふうに思っています。 宮崎市が今やっていますグリーンスローモビリティは、ちょっと毛色の違うもので、要するに駅前に大きな商業施設ができて、街なかをどういうふうに回遊させようかということで、あそこは実証実験をされているみたいです。 私は、どちらかというと、延岡の方財地区みたいな形で、ぷらっとバスが日向で走っていますけれども、そこに行くためにそういったものを利用するとか、そういった違う使い方があろうかというふうに思うんですけれども、延岡のほうも、最初にそういった交通弱者対策ということで上がってきて、そして、国交省のモデル事業にこういうものがあるからやってみませんかということで提案があったというふうにお聞きしていますが、ばっさり切られた理由と有効かどうかということを含めて、もう一回ちょっと御答弁いただけますか。 ◎市長(十屋幸平) ばっさり切ったつもりはございませんで、現時点で困難であると言っておりますので。 これは、やっぱりそれぞれの地域によって使い方が全く違っておりますので、我々もそこを認識させていただいております。延岡の地点間、短い距離、バス停までだというふうに思っておりますから、日向におきましては、ある程度ぷらっとバスが巡回しておりますので、それぞれ地域によってやっぱり距離感というのが全く違いますので、それが一つと、もう一つは、誰がそれを担うのかというところを、やっぱり検討しないといけないというふうに思っております。 ○議長(黒木高広) 森腰議員、質問時間が逆転しました。 ◆17番(森腰英信) 期待される効果で、いろいろあるんですね。時間がないのであれですけれども。やはり、モデル事業ですから、挑戦することにすごく意味があると思うんですよね。今の時期だったら無償で貸し出しをできると。 延岡も、これに関連していろんな施策を打ったり、いろんなイベントにそれに乗っていきませんかとかという、とにかく高齢者をいかに、やっぱり街なかに出していくかと、活動の場を広げるかということでやっていますので、ぜひ、ばっさりじゃないというふうにおっしゃっていましたけれども、今後の検討の余地というか価値がすごくあろうかと思うんですけれども、時間がありませんので、これで終わりたいというふうに思います。最後、よければ、お願いします。 ◎市長(十屋幸平) 本当にばっさり切ったつもりはなくて、我々、毎年、毎回、議会で御質問いただくように、地域の公共交通的に、どうやってそれを担保していくかというところを常々考えております。先ほども申しましたように、またいろんな議論をする中で、やっぱり人の確保で、どういう人たちがそれを担っていただけるのか、そういうところも含めて全体的に見てみないと、なかなか単発的にこの地点間だけを結ぶという話ではないと思いますので。 それと、もう一つ、遠い距離は余り動いていないというふうに理解をしておりますので、そういういろんなさまざまな観点から、やっぱり検証してみないと、すぐに実証してみるというのは、ちょっとまだ早いのかなと思っておりますので、検証はしてみたいというふうに思います。 ○議長(黒木高広) 以上で、17番森腰英信議員の質問を終わります。 ここでしばらく休憩します。 △休憩 午後2時11分--------------------------------------- △開議 午後2時20分 ○議長(黒木高広) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行します。 次は、12番西村豪武議員の発言を許します。 12番西村豪武議員。 ◆12番(西村豪武) 〔登壇〕それでは、きょうの最後ですが、よろしくお願いいたします。 それではまず、通告書に従いまして、政治姿勢、1、将来を見越した社会基盤整備の取り組みについて。 (1)東九州自動車道4車線化計画を見越し、地域産業の振興や観光浮揚の取り組み等の一環として、以下に示す取り組みをすべきではないのか伺っておきます。 ①美々津方面にスマートインターチェンジつきサービスエリアあるいはパーキングエリア等の開設運動の展開とNEXCO等関係機関等への働きかけについて伺っておきます。 ②本市独自にサービスエリア、パーキングエリアを設置する場所の可能性調査や、観光、文化面への効果の調査等をすべきではないのか。平成27年3月、地形的条件も非常に厳しい、事業費も相当高額になると思われるとの答弁もあっております。 ③東九州自動車道の料金について、関係機関(者)等への料金値下げ運動展開の取り組みを、これまで以上の行動を起こすべきと思いますが、いかがでしょうか。 延岡以北の新直轄方式の無料区間は重宝されていますが、現高速道路は暫定2車線で制限速度時速70キロ、全国一律の高料金だけは取られて、時間短縮が見込めるとは言えない状況にあります。 イタリアでは高速道路有料制をとっておりますが、ローマより南の貧しい地域は大部分が無料とされ、一種の富の再分配と言われているとも聞いております。高速道路は交通量が少ないほど安く、多いほど高くし、交通量に応じた料金を設定することで過疎路線は活用され、混雑路線等は混雑時間帯を現状より値上げすることで交通の分散を図り、過疎路線値下げの原資も捻出できることになり、一石二鳥だと主張する学者もいるわけであります。 この際、一般道の混雑の緩和策と交通事故を減らし、社会貢献にもつながる、つまり役に立つ道路にするための行動を起こすべきだと思いますが、いかがでしょうか。 (2)市街化調整区域の見直し等についてであります。 集落地区計画の策定で見直しが可能であることから、平成25年6月の一般質問の答弁は、塩見地区を集落地区計画区域として位置づけることは厳しい状況である、平成31年3月の答弁では、塩見、平岩地区等からの要望で、住宅建設の規制緩和や地元民と移住者との地域共存等の心配や開発による居住、営農環境の悪化を懸念する声などが出ている。それらの意見を総合的に勘案した結果、既存宅地においては、現行制度の活用により建築が可能であることなど事案ごとの建築相談や本制度に対する周知を図りながら今後も建築の動向を注視してまいりたいと考えているとの答弁がなされておりますが、「新しい風が日向を変える!」、「人が変われば街が変わる」と前回の「とや幸平のやる気宣言」には少なからず期待がかけられていると思われます。 この際、市長が掲げる「日向の未来を創造!」としての公約実現の対応が望まれるが、いかがでしょうか。 (3)内陸型工業団地の造成と企業誘致等について。 ①首長就任後の企業誘致や雇用拡大の実績についてであります。医療・福祉・介護などの関連産業の内陸型企業立地を頑張りますとマニフェストにもありましたが、その評価等についてはいかが考えておられるのか。 ②国土強靱化事業の国道327号バイパス工事残土処分の効率的活用による日向インターチェンジ付近や東郷地区への工業団地造成への取り組みをすべきと思いますが、いかがでしょうか。 ③地元企業をサポートし、新たな雇用の創出とマニフェストにありますが、既存地場産業(企業)に対する行政支援の実績や課題分析等について伺っておきます。 2、交通弱者や辺地等の移動手段の確保対策や観光面の交通アクセスの取り組みについて伺います。 (1)豊岡市のチクタク、デマンドタクシーでありますが、これは画期的かつ効率的な先進例であり、見習うべきであります。平成28年12月議会の一般質問で、日向市に当てはまるのかの調査研究が必要だとの答弁もあっております。これらの手法等の課題の精査と、その後の対応について伺います。 (2)ライドシェアの取り組みについては、現時点での導入は困難だ、本市に適した新たな交通体系システムについて調査研究し、全国他市の実験の動向を見て判断したい、平成31年3月一般質問の答弁であります。次に、国の動向等も見据えて、いろんな地域の公共交通の確保ということを市としても検討しなければならないというのが、平成31年9月一般質問の答弁でありました。 先ごろ、損保ジャパンの車両損害保険適用の報道もあり、事故責任の対応が可能になったようでありますが、本市に適合した先進市事例等の検討はどうなっているのか伺います。 (3)乗り合いタクシー配車に対する運営会社への補助金交付についてであります。 前段で質問の対応等に時間がかかるのならば、投資対効果面では岩手県雫石のあねっこバス、山形市中山のスマイルグリーン号、滋賀県彦根市等の愛のりタクシーも参考に、市内のタクシー事業者等に運営委託し、補助金を交付することにより問題解決が可能となるが、いかがでしょうか。 3、地域活性化や観光振興の取り組みについて。 (1)地域活性化の視点から、地域の花火大会等に対する支援の必要性を見きわめるとした答弁が平成29年6月議会であっておりますが、その論議結果はどのように次年度に反映なされようとしているのか伺っておきます。 (2)「観光と歴史文化で人を呼ぶ・日向」の関係事業の展開と次年度予算編成への取り組みについてであります。 ①次年度の目玉となる事業等は何があるのか。 ②南部地区における関連事業の主なものは何があるのか、この際、伺っておきます。 以上、壇上からの質問にいたします。よろしくお願いします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 12番西村豪武議員の質問に対する答弁を求めます。市長。 ◎市長(十屋幸平) 〔登壇〕12番西村議員の御質問にお答えをいたします。 スマートインターチェンジについてであります。 スマートインターチェンジの整備に当たっては、まず、準備段階として、地方自治体での検討の際に国並びに高速道路会社と適宜相談を重ねていく必要があり、国においてその必要性が確認できる箇所として選定されましたら、国による準備段階調査が実施されることとなります。その後、周辺道路の整備計画や交通量調査などの概略検討が行われ、詳細検討において、国、高速道路会社、地元自治体による地区協議会の開催や、実施計画書の策定等を経て事業化される流れとなっております。 県内では、本年10月6日に国富スマートインターチェンジが開通しましたが、準備段階を含めますと開通までに10年程度が必要となると判断しているところであります。 サービスエリアやパーキングエリアにつきましても、スマートインターチェンジと同様に関係機関に適宜相談しながら、設置の可能性について研究してまいりたいと考えております。 次に、料金値下げについてであります。 平成30年7月の公益財団法人高速道路調査会の高速道路の料金制度に関する研究の最終報告書によりますと、混雑ぐあいに応じた時間帯ごとの料金割引も提案されておりますが、技術的な課題が多いことから、実現には相当の時間を要することが予想されます。 市といたしましては、利用料金に係る国の議論や施策の動向につきまして注視をしてまいりたいと考えております。 次に、市街化調整区域の見直しについてであります。 市街化調整区域につきましては、無秩序な宅地開発により営農、居住環境の悪化を招かないよう定められたものでありますが、本市では、現行制度の活用により、平成30年度に18件の住宅等の建築が行われている状況にあります。 その一方で、急速な人口減少、少子・高齢化が進展する中、市街化区域においては空き地や空き家などの発生による都市のスポンジ化が進んでいる状況にあり、市街地のコンパクト化と周辺地域をネットワーク的につなげる都市構造の転換が提唱されております。 このような状況の中、国におきましても農村地域などへの移住促進のための地域再生法の改正が行われており、今後も、市街化調整区域における建築動向を注視しながら、地域の活力維持を図るために必要な制度改正などの情報収集に努め、地方創生に向けた施策に取り組むことにより均衡ある郷土の発展を目指してまいりたいと考えております。 次に、医療関連産業の企業立地についてであります。 高齢化の進展に伴い、医療・福祉・介護などの関連産業は、需要の増加と高い成長、雇用創出といった効果が期待されているところであります。そのため、東九州メディカルバレー構想の推進における中心的な役割を担う延岡市、門川町と連携した医療関連産業振興事業により、新規参入支援や販路開拓等に取り組んでいるところでございます。 また、日本医療機器協会の賀詞交歓に私みずからが参加し、企業や関係者との意見交換を通じたトップセールスも行っております。このような取り組みを継続することにより、成果につなげてまいりたいと考えております。 次に、既存地場産業に対する支援等についてであります。 本市におきましては、既存の地場産業及び地場企業等に対してさまざまな支援策を実施しております。 主な施策といたしまして、まずは、中小企業向けの金融支援として、信用保証料を市が補助する日向市中小企業特別融資事業を行っております。また、経営相談の窓口として、ひむか-Bizの設置や商工会議所、商工会における中小企業相談所の運営支援を行っております。そして、地場産業の人材を育成するため、日向市地域雇用創造協議会による人材育成セミナー等を実施しているところでもございます。 今後も、これら既存事業を中心に、地場産業及び地場企業に対し社会の変化に的確に対応するための支援事業を展開してまいりたいと考えております。 次に、観光振興事業についてであります。 本市におきましては、日向三大祭りや季節イベントとしての市民花火大会、また、牧水の里のつつじ祭りなどの観光交流や観光消費の拡大が期待されるイベント等の開催を支援しております。 次年度につきましては、観光振興や地域活性化の視点から、当該事業の内容や効果等を精査しているところであり、今後、スクラップ・アンド・ビルドを図りながら事業を実施してまいりたいと考えております。 次に、次年度事業についてであります。 令和2年度におきましては、平成28年3月に策定いたしました新しい日向市観光推進計画の最終年度となりますことから、引き続き同計画の基本方針でありますアピール力の高い拠点づくりや多様なニーズに対応した食の魅力づくり、スポーツタウン日向づくり、戦略的な情報発信・PRの推進等を重点的に展開してまいりたいと考えております。 次に、南部地区における関連事業についてであります。 令和2年度は、日本書紀編さん1300年の歴史的節目に当たる年であり、さらには第35回国民文化祭・みやざき2020、第20回全国障害者芸術・文化祭みやざき大会も、本県で開催される予定となっております。 このようなことから、本市におきましても、神武東征お舟出の地や、美々津重要伝統的建造物群保存地区といった地域資源を全国にアピールする絶好の機会となりますので、観光誘客や地域の活性化等につながるような事業を実施してまいりたいと考えております。 以上でございます。 なお、その他の御質問につきましては担当部長が答弁をいたします。〔降壇〕 ○議長(黒木高広) 次に、商工観光部長。 ◎商工観光部長(福田幸一) 次に、工事残土の活用についてであります。 日向インターチェンジ付近につきましては工業団地の造成計画はありませんが、東郷工業団地については基本計画の策定を終えております。 同基本計画におきましては、工業団地内の切り土及び盛り土の差ができるだけ出ないように調整を行った上で、有効面積をできるだけ大きく確保することが費用対効果の高い手法であると考えております。 また、工事残土につきましては、他の事業への活用が検討されていると伺っております。 ○議長(黒木高広) 次に、総合政策部長。 ◎総合政策部長(塩月勝比呂) 最後に、交通弱者の移動手段等についてであります。 豊岡市が運営するチクタクにつきましては、地域が主体となって運営する乗り合いバスであり、運転手や運行管理者等の担い手を地域で確保し、ダイヤや停留所も地域ごとに決めることができると伺っております。地域が住民のニーズに応じて柔軟な運行を行うことができるメリットがある一方で、担い手の確保等により取り組むことが困難な地域も生じることが予想されますので、市の支援体制などの課題も含め、引き続き調査研究してまいりたいと考えております。 次に、ライドシェアにつきましては、本年3月に開催されました国の未来投資会議におきまして、相乗り型タクシーの普及に向けた具体的な検討に着手することが示されておりますので、国の動向を注視してまいりたいと考えております。 乗り合いタクシーについてでありますが、本市におきましても交通弱者や辺地等の移動手段の対策として、東郷地域及び南部地域で乗り合いバスを市内のタクシー事業者に業務を委託して運行しているところであります。 ◆12番(西村豪武) ありがとうございます。 それでは、順番にお尋ねを再度していきたいと思います。 まず、将来を見越した社会基盤の整備ということで、スマートインターチェンジあるいはサービスエリア、これ、市長と私も、市長も県議時代に、私が一般質問を以前にやった後に市長もされておると思うんですよ。そういう認識を踏まえて、10年程度かかるという長期的なことなんですけれども、これ、商工会議所臨時総会がこの前終わりまして、会議所レベルでも経済界も同じような発想で、特に寺迫ちょうちょう大橋、落鹿のトンネルの手前ですが、ちょうど用地がフラットになっている部分で余り費用がかからないのかなという場所があります。美々津のみひかりの灯、灯台を見渡せるロケーションの物すごくいい場所で、通行する車両も非常にのんびりと行く場所なんですよね。 だから、そういうところを利用してということで、以前、平成26年9月に一般質問を上げております。そのとき、広域観光面から関係市町村、関係団体、機関への陳情をしながら、ユニークなルート、これをつくっていく必要があるという答弁もいただいております。 あるいはまた、地域づくり整備事業に関して、寺迫地区にスマートインターチェンジの要望があるということも、平成28年12月、ここでも一般質問の中で出しておるわけであります。 そういう観点から、繰り返し、オウム返しで、こういうのは、民間団体、あるいはまた行政を含めて、関係機関に気長くやると。当然、4車線化という構想が、この区間は発表にもなっておりますし、先に、行政のやる気といいますか、特に市長に前にいただいた未来創造という、躍動という、こういうチラシを前の選挙のときに広報ビラでいただいているわけですけれども、そういう中にも、当然そういったやる気と、とても元気な十屋と、あるいはまた、やっぱりスポーツ文化は十屋と、幸福なまちづくりは十屋、平和で安全・安心は十屋という、このチラシなんですけれども、こういうものをもとに、やる気をやっぱり見せていただく必要があるのかなと。 来年も改選期ということですが、もう一度原点に返って、以前にも質問をして、2016年5月の市長が語る日向のまちづくりというのも、いろいろと課題をやる気満々ということでありましたが、もう一遍この際、そこ辺の確認をしておきたいと思いますが、先ほどのスマートインターチェンジ、あるいはいろんな物産、経済の浮揚策について、この際ですから、再度、確認のためにお聞きしたいと思います。 ◎市長(十屋幸平) やる気を決して失ったわけではございません。今、西村議員がお話しされたように、私も県議時代にちょうちょう大橋のところに、私はスマートインターチェンジは言わなかったんですけれども、サービスエリアとトイレというのをつくることができないかということで、県のほうに議会で質問し、そして、答えとしては、NEXCOのほうが了解を得られなかったという御答弁をいただきました。 ですから、この御提案いただきました件も、日向の商工会議所のほうからもこのようなお話を伺っております。 現実的に、先ほど御答弁いたしましたように、いろんな手続をやっていく中で、サービスエリアとパーキングエリアにつきましては、非常に会社として検討しなければならないというふうに思っておりますし、また、サービスエリア、パーキングエリアの費用に関しましては、市の負担となるということでございますので、そのあたりも検討しなければいけない材料ではないかなというふうに思っております。 ◆12番(西村豪武) 全て仕事というのは、やる気というのがこれが一番であるわけですが、特に本気で、あるいは元気で、あるいは根気よく続けてやっていくということが必要だと思います。 当然ながら、この総合計画書、これが一番の中心になるわけですけれども、これに載っていないことでも、やる気、本気、元気、勇気、これがあれば、市長、できると思うんですが、そういう意味で、ただ周りの状況をいろいろやりながらとか、ぼやっとした形でのやる気では困るわけです。そういう意味において、やっぱり動向を見ながらとかいうことでなくて、やっぱり可能性といいますか、この場所を日向市独自に開発した場合、どれぐらいかかるかと。あるいはまた、スマートインターについても、門川町はでき上がっておりますが、国富もそうですかね。そういう方面を参考にしながら、やっぱり具体的にこれだけ資金がかかるんだと、ならばその財源をどうするんだということも、やっぱりあわせて先取りをしてやる必要があると思うんですが、日向市が元気になるために、そこ辺、市長、どのように考えられるか。 ◎市長(十屋幸平) 総合計画にのせてからでないとできないということではなくて、いい例としましては、ことし設置させていただきましたエアコンについては、全く総合計画のところには入っておりませんでしたが、その中で、やはり必要性に応じて臨機応変に事業化したということで御理解いただきいというふうに思います。 そしてまた、こういうものは、やっぱりしっかりと要望とか陳情活動をしていかないと、なかなか動くことができません。一番今大事なのは、4車線化が選定されましたけれども、これからが競争です。これからが、国に対しまして、また県等を含めて連携して、いち早く、どこからやっていただくかというところの中で、選定はされましたけれどもこれから競争していかなければならないということであります。 そういうことにあわせて、設置の可能性については、協議を開始する、協議といいますか、要望等もしていきたいというふうには思っております。 ◆12番(西村豪武) 設置の可能性について研究と、この答弁は研究してまいりたいと考えておりますということを述べられたんですよね。はい。 まあ、そういうことで、研究するのは、これは言葉のあやで、実際やっているかというと、僕も三十数年この立場におりますけれども、ほとんど検討するとかいうのは、大阪商法の検討が多いみたいであります。後ろ向きですよね。そういう意味からしますと、もっとやる気、元気、そういうものを持って、本気度を示していただきたいというふうに思うんです。だから、落鹿地区、寺迫区のですね、この方面、現場を見られたことありますかね。 ◎市長(十屋幸平) 私個人は行っておりませんが、このお話が商工会議所からあった段階において、一応担当のほうで場所と、それから道路等の調査とか状況とかを調査させていただいてございます。 それから、先ほど、この前の答弁で、要望活動をやりたいというふうに御答弁しましたので、先ほどの調査研究ということではなくて、もう一歩前にということで御理解いただきたいと思います。 ◆12番(西村豪武) 担当部のほうで見られたということですが、関係部長、現場を見られてどのように、インターチェンジ、スマート、パーキングエリア、形状、現場からどのように判断をされたのかお尋ねします。 ◎建設部長(中島克彦) 先日ちょっと日向商工会議所のほうから、お尋ねも含めてありましたので、担当課が現地に調査をいたしております。険しいというか、山がちではあるし、非常に眺めはいいんですけれども、施設、サービスエリア、インターチェンジとかのアクセス道路--シフト長とはいいますけれども--の確保などが地形的に非常に難しいのかなと、厳しいのかなという印象は受けております。そのための道路費用というのは非常に高価なものになるのかなと。 ただ、今から協議でありますので、いろんな意味で、広域的な検討の中からインターの必要性というところを確認できれば、一歩前進するのではないかなというふうに思っておるところであります。 ◆12番(西村豪武) 26年9月にも答弁があっておりますように、広域的なユニークなルートづくりといいますか、あるいはまた、近くにはゴルフ場もあります。あるいはまた、町並み保存地区、そしてなおかつ平岩を通ってこっちの日向のインターに至るまで、観光のアクセスとして非常に立地的、ちょうど川南の場所、都農のインターとちょうど10キロ、大方10キロぐらいのスパンで立地されているというのが通例みたいなんですが、そこ辺踏まえますと、やっぱり長期的な考えであってもそういった関係機関に声を大にして、官民ともに声を上げていく必要があると思いますので、ぜひ取り組んでいっていただきたいと。 時間も限られておりますので、次にいきたいと思いますが、市街化調整区域ということで、30年度に18件の住宅の建築が行われているということなんですけれども、この総合計画にも、市民からの意見ということで24ページに載っているんですが、市街化区域や調整区域の見直し、社会基盤の整備ということで、まず、そういう市民のニーズ動向というのがもう既に把握されておるわけであります。 それと、なおかつ152ページ、市民のニーズ、社会情勢の変化を把握しということなんですけれども、塩見地区、特に要望が、この前、私たちも市民との懇談会といいますか、そういう中で市民からの意見というものも現場で聞いてきたわけであります。 過去から僕も三遍か四遍かこの質問はやってきておるわけです。しかしながら、なかなか先に進まないと。これも、やる気宣言からすれば、当然ながら市民の期待というのは市長にかかってきておるわけでありますので、本当に現場を、当然ながら足元のところですから、地域的にもそばですから、そういう面を見て、やっぱり市民のニーズに応えるといいますか、総合計画の中に載っておりますようなことでもやっぱり展開を急ぐ必要があるんじゃないかなというふうには思っておるわけであります。 特に、この集落地区計画というものを、以前にも、策定することによって知事のほうに申請すればこれが対応できるということなんですけれども、要するに、無秩序な市街化を防止し、計画的な市街化を図る必要があるときはということで、都市計画に市街化区域と市街化調整区域、こういう区分を定めてあるということから、発想がこういう都市計画法の中で線引きがなされているわけですけれども、市長、住環境といいますか、ここ辺について、ここを枠から外すということについて何か問題があるのかですよね。 もちろん、住宅建設については現法規に基づいて対応が可能だということで、ただ住民に対する説明、そこ辺が何か行き届いていないんじゃないかなというふうに思うんですけれども、現況どんなですかね、そこ辺のPRのあり方。ルール、規則、こういうことですから、ここに住宅は可能なんですよという。 ◎市長(十屋幸平) 緩和要件等につきましては、それぞれ個別に相談に来られたときにはしっかりとさせていただいておりますが、全体的な場でそういう市街化調整区域の概要について現在では説明を行っておりません。全体的ではなくて、個別で来られた場合によって説明をさせていただいております。 ◆12番(西村豪武) 市民の声といいますか、いつも行くと出るんですよね、そういう市街化調整区域の枠を外してくれというのが。ということは、そういうルールが承知されていないということからだろうと思います。特に、都市計画法の34条により開発許可の基準というのがあるわけですが、そういうものを具体的にわかりやすく住民の方に説明することで、理解してもらえるんじゃないかと。 ただ、ここの枠を外すことで、家が、あるいはまた工場がという立地が可能になります。当然ながら固定資産の評価というのは上がってくるわけですよね。要するに、経済を考えますと、そういういろんなものが動くことによって、日向市も結果的に税収が上がるというふうになると思うんですけれども、市長、どうですかね。もう一遍、原点に返って、やる気で、本気で、元気に対応できるような手法を、住民は望んでいると思うんですけれども。 ◎市長(十屋幸平) 担当課のほうにも何とかしたいねという話をしております。 先ほど、最初の御答弁で、地域再生法の改正が行われて、また農家、空き家と、それから土地、農地をセットで購入できるようなところもありますので、法改正も行われておりますので、そういうことも含めて、やはり地域の皆さんが市街化調整区域に理解がないのであれば、またできるだけ丁寧な説明をすることとあわせて、子どもさんたちとかいろんな方が住みたいというところの都市計画の中で、できる範囲の中でやっていければというふうに思っております。 ◆12番(西村豪武) 集落地区計画というのが、集落地域といいますか、それの位置づけといいますか、特に市街化区域以外の都市計画区域であって農業振興区域内にあるという、塩見はもう当然そういう該当地区なんですよね。だから、集落地区計画がなぜ策定できないのかと。 もちろん、財光寺なりあるいは駅前なり、それぞれ区画整理関係が完結していないというのがまずあろうかと思うんです。しかしやっぱりこういうのも、市長は総合計画5年を4年に短縮されて、スピード感を持ってということですから、担当部下にはいろいろ方法論を論じられておるというのは今お聞きしましたけれども、もうちょっとその、人が変われば街が変わるというのを皆さん期待して、今、市長その席に座っておられると私は思っているんですよね。 そういう意味では、もっともっとスピード感を持って臨むべきではないのかなと思いますが、もう一遍、そこ辺の決意をお聞かせ願うとありがたいと思います。 ◎市長(十屋幸平) 街が変わるというのは、区画整理だけではなくて、市政全般にわたりまして、やはりいろんな効果が、いろんな施策を打った中で日向市全体が変わっていくというふうに御理解いただきたいというふうに思っております。やる気はまだ持っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆12番(西村豪武) ぜひやる気を持って取り組んでいただきたいと。 それでは、時間もありませんから、次いきますが、内陸型の工業団地ということなんですけれども、きのうも、19番のほうの答弁の中で、雇用300人と投資額213億円、目標達成と。これはいいところだけは表に出るが、ならば、医療、福祉、介護などの関連事業の内陸型立地の実績といいますか、それが、答弁の中でも具体的にはメディカル構想とかぼやっとした形でしか出ていないんですが、具体的には私はこの4年間、3年半の間にこれをやったんだという自信のあるもの、何かありますかね。 ◎市長(十屋幸平) 今の御質問いただきましたように、メディカル関係は非常に私も初めて取り組みましたので、時間がかかると思っております。 実績といたしましては、今、ちょうど東郷メディキットが企業の工場を増設しておりまして、そこに対しましていろんな形でまた雇用等がふえていくというふうに思っております。工場の場所は日知屋の現在あるところでございまして、工場の概要でいきますと、848平米と、設備投資額が約7億7,000万円、新規雇用者が10人ということになってございます。 ◆12番(西村豪武) それでは、この工業団地のバイパス、今、国道327号をやっておりますが、これの残土処分ということで他の事業へ活用が検討されているということなんですけれども、かなりな残土処理、これが必要であって、場所がなかなか見つからないという現況があると思います。 そこ辺で、県との対応で、他の事業への活用と。どういう事業を考えておられるのか、情報があればお伝え願いたいと思います。 ◎建設部長(中島克彦) 今、国土強靱化等で河川のしゅんせつ工事があります。それの残土処理を事業として取り組んでいるところでありますので、そのあたりの需要はあるかなというふうに思っておるところであります。 ◆12番(西村豪武) 日向のインターチェンジ付近と、これについては計画がないと。 しかし、市長、やっぱり交通アクセスのいいところに産業集積といいますか、特に流通関係については、一番、高速インターのあるところというのはどこを見ても、都城もそうですが、そういう立地に適した場所であるし、まだあの場所、矢野産業の周辺を含めて有効に活用できる場所ではないかというふうに個人的には思っているんですが、市長、どのように考えておられるか伺います。 ◎市長(十屋幸平) 先ほども御答弁いたしましたように、やはり内陸型のということで、もう既に用地等も東郷のほうに、内陸型の、購入しておりますので、まずはそこを一番に考えなければいけないんではないかというふうに思っています。 そして、議会の御理解をいただいて、4区のほうに民間企業の跡地を購入させていただきましたが、いろんな企業の方がそこに手を上げておられまして、どちらかというと物流系の会社が手を上げていただいております。そういう状況でございます。 ◆12番(西村豪武) そうですね、地元企業をサポートしという、③のところなんですけれども、先ほど300人雇用云々ということを申しておられますけれども、また逆に、こういう雇用の拡大というのはいいんですね。いい部分は発表されるけれども、逆に、企業間競合等によって事業所の人材流出と、こういうものもあると思うんです。だから、片一方でふえて片一方で減れば差し引きどうなんだということなんですけれども、そこ辺の現場把握といいますか、それはどのようになされているのかなと。いいところばかり言われるんで、マイナス面もやっぱり公表されていくべきではないのかなと思うんですが、どうでしょう。 ◎市長(十屋幸平) 実際、企業間の移動ということを把握するのは非常に難しいと思います。 今、お話がありましたように、当然企業を誘致しますと、人が働かなければいけません。その中で、どこからどこに移動したかという把握はいたしてございません。 ◆12番(西村豪武) 次、進みます。 交通弱者、辺地の移動手段の確保ということなんですけれども、非常に、チクタク、デマンドタクシーということで述べてきましたけれども、市長、南部地区あるいはまた東郷地区、特にぷらっとバス等の路線のない部分、ここ辺の状況をどのように。もちろん、デマンドタクシーの活用というのはわかるんですけれども、1週間に2遍ぐらいしか対応されていない状況。あるいはまた、最近は、社会福祉協議会のほうで、これにも、社協だより12月号という中で、移動支援の取り組み、東郷圏域とか、あるいはまた南部さざなみ、あるいは入船のつどいとかいうのが載っていまして、最近こういう動きがあるんです。だから、こういうものは当然ありがたい、ボランティアの発想でやっておられてありがたいんですけれども。 そこ辺、やっぱり1週間に一、二遍のデマンドではなくて、普通、行きたくても、病院に行こうとしても、タクシーを呼ぶにも、美々津駅、御承知のようにタクシーが今、配車がないわけですよね。呼んでも基本料金の600円ぐらいは徴収されると。なおかつ、場所は近場だったら今いませんという状況が現実なんですよ。 そういう意味で、私たち南部地区、南部地区振興会という任意団体をつくっているんですけれども、その中でライドシェアの活動ということで今一生懸命頑張っているけれども、交通事故が起こった場合の責任の所在ということで、なかなか先に、行政側は乗り気でない状況なんですよね。 だけど、先ほども発言席で申し上げましたように、保険会社のほうがそういう保険の適用まで考えられておる状況ですから、役所がそういう保険面を対応することで十分対応できるんじゃないかなということで、現在の南部地区に限ってでもいいですが、市長、例えば、庭田であるとか長崎であるとか鵜戸木であるとか、そういう辺地という言い方がいいのかわかりませんが、僻地におられる方の対応はどのように考えておられるか、現況認識を伺っておきます。 ◎市長(十屋幸平) 南部地区の皆さん、それから東郷域も含めてですけれども、大変不便な交通地域になっているというふうに理解をいたしております。 そして、買い物でいいますと、都農のある民間のスーパーの方々がとくし丸という移動販売車を出していただいて、その地域をカバーしていただいているという現状もありますし、また、東郷地区でいいますと、スマイルホーム360が、今ちょっととまっているかもしれませんけれども、そういう移動販売のこともやっておられます。あと、先ほど御答弁いたしましたように、東郷と南部におきましては乗り合いタクシーで対応させていただいているという現状でございます。 ◆12番(西村豪武) こういう交通弱者対策についても引き続き調査研究してまいりたいと。市長、3年半過ぎて何も進んでいないというのが現実なんです。だから、市民はあるいは住民は期待しているんですよ、期待。可能性を求めて首長のほうに期待をしているという状況。 これはもう十分おわかりだと思うんですけれども、そこ辺について、やっぱりやる気、元気、勇気、それを持って、実行に移すためのいろんな知恵を出していただくとありがたいなというふうに思うんですが、もう一遍そこ辺の決意をお聞かせください。 ◎市長(十屋幸平) やはり3年たって何もやっていないと言われましたけれども、それだけ難しいということで御理解いただきたいと思います。 以前からもずっとライドシェアの話が出されておりますけれども、やはり国のほうで動きがありますので、白タク行為ができないというところが一番大きくかかわってきますので、そのあたりで、今、東郷地域の方々も一生懸命まちづくり協議会、商工会含めて、いろんな協議をしていただいてございます。そういうことの中で、これだけ地域の住民の方々の交通手段というのが整備されていないというところで、ようやく一緒にいろんな形で、今、協議をさせてもらっていますので、決して諦めたわけではなくて、何らかの方法をやっていかなければいけないというふうに考えております。 ◆12番(西村豪武) ライドシェアと。言葉が白タク運行みたいな感じなんですけれども、ただ、自家用車、自分の家族は白ナンバーで乗せられる。あるいはまた、例えばJAの農協さん関係も、組合員であれば白ナンバーのマイクロバスで運べると。そういう発想をすれば、一つの任意団体のメンバーを募れば当然白ナンバーで運べると。 ただ、事故のときに誰が責任を負うかというところがネックがあるということで、国の動向もということなんですけれども、動向を注視する以前に、やっぱり我が日向市でこういうことをやっているんだよということで、結果的に他県、他市からいろんな視察団が訪れると。特に駅前、あるいはこの新庁舎、何とか賞をもらったからとわんさかと押しかけている状況は、これは現実なんですよね。そういう意味では、先手必勝。 経済浮揚も、全体的に考えれば、そういう取り組みをすることでいろいろとメリットが出てくると思うんですけれども、そこ辺、市長、もっと元気出してやっていただきたいと思いますが、もう一遍そこ辺の取り組みをお願いします。 ◎市長(十屋幸平) いろんな現行制度の中で、スクールバスに、今利用されていないかもしれませんけれども、そういう法律の中でできる範囲のことを、スクールバスに民間の方が乗っていただくような手段等も含めて、さまざまな取り組みをやらせていただいておりますので、先ほど国の制度を注視すると言いましたのも、やはり法的な規制をクリアしなければなかなか制度がつくり上げられませんので、そういうところも含めてしっかりとまた取り組んでいきたいというふうに思っております。 ◎総合政策部長(塩月勝比呂) 市長答弁に補足させていただきます。 議員が前回も申し上げていた京丹後市、先進市でございますが、その担当者に実情についてお話を伺ったりしております。 その担当者によりますと、やはり国交省が示す二つの条件、これを必ずクリアすることということで、議員も御存じだと思うんですけれども、まず1点目に、第二種免許証を持ったプロのドライバーを確保すること、それから二つ目に、ガソリン代及び道路の通行料、有料の道路を通行するときの通行料、これのみを受け取ることということで、ドライバーに対する報酬等は受け取らないことといった条件が示されております。京丹後市におきましては、こういった条件をクリアするために、地域公共交通会議等で承認を得た上で実施しているというふうに伺っております。 そういった条件をクリアすることが非常に難しいということもあって、恐らく全国的にやりたいと思っている自治体があっても、二の足を踏んでいるのかなと思っておりますが、市長答弁もありましたように、ことし3月に開催されました国の未来投資会議におきまして、首相みずからこの相乗り型のタクシーの普及に向けた具体的な検討をしてくれという指示が出ておりますので、年度内ぐらいには何らかのそういう通知、示されたものが出てくるのかなと期待しているところでございます。 ◆12番(西村豪武) 期待もいいんですけれども、独自に日向市ならではというのを、やっぱり部長含めて取り組んでいただくとありがたいと思います。 部長、その高齢者の移動手段の確保に関する検討会とか、あるいはまた、地域公共交通の確保・維持に向けた工夫事例集とか、こういうのはいっぱいネットで関係省庁のほうから出ていますので、当然見られているとは思うんですけれども、そういう先手必勝でいろんな面に対応していただくとありがたいなというふうに思います。 あるいはまた、タクシーの補助制度についても、いろんなデータが集積されたものも大学方面から出ておりますので、それを参考に、他の動向よりもまず我がほうから率先してやるような取り組みを願いたいと思います。 そして、地域活性化ということで、地域の花火大会に対する支援の必要性は見きわめるということなんですけれども、スクラップ・アンド・ビルドと、何をスクラップされ、あるいはまた何をビルドということを、次年度に関して考えておられるのか。特に今、総合体育館というようなのがもう大々的に表に出ているものですから、こういったちっちゃな地域の文化行事、こういうものが資金不足でしぼんでしまうんじゃないかなと。 教育長、文化行政に関してほとんど今回発言する場がなかったわけですが、そこ辺、南部地区に関する文化のことについても、この際ですから、発言していただくとありがたいと思います。 ◎教育長(今村卓也) 本市は、市長の答弁でもありましたように、来年度、第35回の国民文化祭、それから第20回の全国障害者芸術・文化祭が開催をされますが、その分野別事業ということで日向市でも12の事業に手を上げていただいておりまして、現在、その内容の精査を行いながら、実施に向けてどんな取り組みができるのかというのを、検討を続けているところであります。 その中でも、南部地区に直接関連する事業といたしまして、今、二つの事業に応募をいただいております。一つは、伝建地区を会場とした、和の文化と日向市の豊かな食文化を融合させてそこで何か事業が展開できないかという、そういったものでありますし、もう一つは、ひむかの国のお舟出物語と題しまして、美々津地区に古くから伝わります神武天皇のお舟出伝説をもとにしたそういう芸術的な作品、劇のようなものを上演できないかという、そういったものを今考えているところでありますが、内容につきましては、これから先、さらに煮詰めて検討をされていくということになるだろうというふうに思っていますが、こういったことが実現できれば、まさにその観光と歴史文化で人を呼ぶ日向にふさわしい、そういった事業も可能になるのかなというふうに考えているところであります。 ◆12番(西村豪武) 教育長、伝建、和の文化と。しゅくって宿のことですかね、しゅく文化って聞こえたんですけれども、どうなんですかね。 ◎教育長(今村卓也) 日本に伝わる古くからの着物であったりとか場所であったりとか、そういったものと、日向市の豊かな食を融合させたような、そういった事業ができないかというふうに考えているところであります。 ◆12番(西村豪武) 今、教育長、市長もそうですが、南部地区は、インバウンド、ゲストハウスと結構にぎわっている部分があるんですよね。特に立縫地区、ここにおいて、食、要するに若い人が商売を始められて、結構予約がないと入れない状況が、ちょっと音楽をやられる方なんですけれども。あるいはまた、サーフィンの関係者、あるいはまた外国人がずっと30日まで満杯の状況ということも、インバウンド関係で入っておられると。非常ににぎわって、旧ときわ旅館、これもいろいろと関係者がゲストハウスの展開をされるというふうに聞いておるわけですけれども、そこ辺の取り組みについて、行政としてまちづくりに対するいろんなバックアップといいますか、そこ辺はどのように考えておられるか。 ◎市長(十屋幸平) 今、西村議員がお話ししたように、いろいろ民間の方々が新たに入ってこられたりして、美々津地区を元気にしていただいているということは本当にうれしく思っております。 そしてまた、10月ごろでしたか、西村議員のユーチューブから私に送っていただいた映像も拝見させていただきました。そして県外の方がやはりすばらしいという評価も、そのユーチューブの中でお話があったように、これからますます昔の日本のよい文化がいろんな方に広がっていって、そして海外の方も含め県外の方も含めて、また美々津のほうにおいでいただくようになってほしいというふうに思いますし、そういうような新たな取り組みをされる方々がいろいろなことで御相談があれば、しっかりと御相談に乗りたいというふうに思っております。 ◆12番(西村豪武) 教育長は、そういう方面は、現場は承知されておりますか。今、白壁が落ちて、いろいろと御配慮を願っておると思うんですよね。なかなかお金がないお金がないで先延ばしの状況のものが、やっと壁補修がされている状況なんです。そういう食の文化、こういうものを新たに、あるいは宿の文化といいますか、そういうものまで展開がなされている状況ですが、現場は承知をしていただいたほうがいいと思うんですけれども、そこ辺の把握はどんなでしょう。 ◎教育長(今村卓也) 私も、積極的に伝建地区にもお伺いをさせていただいて、状況を確認させていただいておりますし、新しくできたお店も何度も利用させていただいておりまして、少し親しくなりつつありますが、なかなか予約もとれなくて、若い方々が本当ににぎわっているなという、そういうことを感じております。 さらにさらにうまく活性化できるような、そういうお手伝いができたらいいなというふうには思っているところであります。 ◆12番(西村豪武) 時間もありませんので、お舟出物語といいますか、これも2度実行していますね。それの関係者の披露するものだろうと思うんですけれども、ぜひ県の予算も含めながら、そういう南部地区にまつわる文化、そういうものもやっぱり展開をしていただくように、この際、お願いを申し上げまして、時間を残して終わります。ありがとうございました。 ○議長(黒木高広) 以上で、12番西村豪武議員の質問を終わります。 お諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(黒木高広) 御異議ありませんので、延会することに決定しました。 あすは午前9時30分から本会議を開き、一般質問を続行します。 本日はこれで延会します。お疲れさまでした。 △延会 午後3時22分...