延岡市議会 2018-12-05
平成30年第20回定例会(第3号12月 5日)
13議案第六七号 延岡市特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の利用者
負担額を定める条例の一部を改正する条例の制定
14議案第六八号 延岡市
子育て支援総合拠点施設条例の制定
15議案第六九号 延岡市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条
例の制定
16議案第七〇号 延岡市都市公園条例の一部を改正する条例の制定
17議案第七一号 早日渡辺地に係る総合整備計画の変更
18議案第七二号 下鹿川辺地に係る総合整備計画の変更
19議案第七三号 財産の取得(高規格救急自動車)
20議案第七四号 和解及び損害賠償の額の決定
21議案第七五号 新たに生じた土地の確認
22議案第七六号 町の区域の変更
23議案第七七号 工事請負契約の締結(「(仮称)子どもの城」建築主体工事
)
24議案第七八号 指定管理者の指定(延岡市
南方東コミュニティセンター)
25議案第七九号 指定管理者の指定(延岡市
北方中部地区集落センター)
26議案第八〇号 指定管理者の指定(延岡市営住宅、延岡市
特定公共賃貸住宅
、延岡市
ニュータウン北方住宅及び延岡市
若者定住促進住宅
)
27議案第八一号 指定管理者の指定(延岡市
東海コミュニティセンター)
28議案第八二号 指定管理者の指定(延岡市
恒富地区高齢者コミュニティセン
ター)
第二 一般質問
本日の会議に付した事件
日程第一 1議案第五五号 平成三十年度延岡市
一般会計補正予算
2議案第五六号 平成三十年度延岡市
国民健康保険特別会計補正予算
3議案第五七号 平成三十年度延岡市
介護保険特別会計補正予算
4議案第五八号 平成三十年度延岡市
後期高齢者医療特別会計補正予算
5議案第五九号 平成三十年度延岡市
水道事業会計補正予算
6議案第六〇号 平成三十年度延岡市
下水道事業会計補正予算
7議案第六一号 延岡市
一般職職員給与条例の一部を改正する条例の制定
8議案第六二号 延岡市
特別職職員給与条例の一部を改正する条例の制定
9議案第六三号 延岡市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部
を改正する条例の制定
10議案第六四号 延岡市
生活改善センター条例を廃止する条例の制定
11議案第六五号 延岡市
道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定
12議案第六六号 延岡市
高齢者コミュニティセンター条例の一部を改正す
る条例の制定
13議案第六七号 延岡市特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の利
用者負担額を定める条例の一部を改正する条例の制定
14議案第六八号 延岡市
子育て支援総合拠点施設条例の制定
15議案第六九号 延岡市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正す
る条例の制定
16議案第七〇号 延岡市都市公園条例の一部を改正する条例の制定
17議案第七一号 早日渡辺地に係る総合整備計画の変更
18議案第七二号 下鹿川辺地に係る総合整備計画の変更
19議案第七三号 財産の取得(高規格救急自動車)
20議案第七四号 和解及び損害賠償の額の決定
21議案第七五号 新たに生じた土地の確認
22議案第七六号 町の区域の変更
23議案第七七号 工事請負契約の締結(「(仮称)子どもの城」建築主体
工事)
24議案第七八号 指定管理者の指定(延岡市
南方東コミュニティセンター
)
25議案第七九号 指定管理者の指定(延岡市
北方中部地区集落センター)
26議案第八〇号 指定管理者の指定(延岡市営住宅、延岡市特定公共賃貸
住宅、延岡市
ニュータウン北方住宅及び延岡市若者定住
促進住宅)
27議案第八一号 指定管理者の指定(延岡市
東海コミュニティセンター)
28議案第八二号 指定管理者の指定(延岡市
恒富地区高齢者コミュニティ
センター)
日程第二 一般質問
◎午前十時零分 開議
○議長(佐藤裕臣君) これより、本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付しております日程表のとおりであります。
◎日程第一 1議案第五五号 平成三十年度延岡市
一般会計補正予算
2議案第五六号 平成三十年度延岡市
国民健康保険特別会計補正予算
3議案第五七号 平成三十年度延岡市
介護保険特別会計補正予算
4議案第五八号 平成三十年度延岡市
後期高齢者医療特別会計補正予算
5議案第五九号 平成三十年度延岡市
水道事業会計補正予算
6議案第六〇号 平成三十年度延岡市
下水道事業会計補正予算
7議案第六一号 延岡市
一般職職員給与条例の一部を改正する条例の制定
8議案第六二号 延岡市
特別職職員給与条例の一部を改正する条例の制定
9議案第六三号 延岡市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例の制定
10議案第六四号 延岡市
生活改善センター条例を廃止する条例の制定
11議案第六五号 延岡市
道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定
12議案第六六号 延岡市
高齢者コミュニティセンター条例の一部を改正する条例の制定
13議案第六七号 延岡市特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の利用
者負担額を定める条例の一部を改正する条例の制定
14議案第六八号 延岡市
子育て支援総合拠点施設条例の制定
15議案第六九号 延岡市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定
16議案第七〇号 延岡市都市公園条例の一部を改正する条例の制定
17議案第七一号 早日渡辺地に係る総合整備計画の変更
18議案第七二号 下鹿川辺地に係る総合整備計画の変更
19議案第七三号 財産の取得(高規格救急自動車)
20議案第七四号 和解及び損害賠償の額の決定
21議案第七五号 新たに生じた土地の確認
22議案第七六号 町の区域の変更
23議案第七七号 工事請負契約の締結(「(仮称)子どもの城」建築主体工事)
24議案第七八号 指定管理者の指定(延岡市
南方東コミュニティセンター)
25議案第七九号 指定管理者の指定(延岡市
北方中部地区集落センター)
26議案第八〇号 指定管理者の指定(延岡市営住宅、延岡市特定公共賃貸住
宅、延岡市
ニュータウン北方住宅及び延岡市
若者定住促進住宅)
27議案第八一号 指定管理者の指定(延岡市
東海コミュニティセンター)
28議案第八二号 指定管理者の指定(延岡市
恒富地区高齢者コミュニティセンター)
日程第二 一般質問
○議長(佐藤裕臣君) 日程第一 議案第五五号平成三十年度延岡市
一般会計補正予算外二十七件を一括議題といたします。
これより、ただいま一括議題といたしました二十八件に対する総括質疑及び日程第二の一般質問を行います。
これより、九番 白石良盛議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。
〔九番(白石良盛君)登壇〕
○九番(白石良盛君) 皆さん、おはようございます。自民党きずなの会、白石良盛でございます。
十二月議会、一般質問二日目であります。どうぞよろしくお願いいたします。
通告書に従いまして、分割方式で行います。
まず、市長の政治姿勢、
パブリックコメント、意見募集のあり方についてお伺いいたします。
市長は公約どおり、重要な案件は市民の皆様に事前に概要を説明し、意見を募集する
パブリックコメントを実施されています。
今回、十一月二十日から十二月十日必着で、二十日間の期間を要して二事業の意見募集を、現在、行っているところです。その一つが、市営住宅一ケ岡A団地三工区N棟建設事業、もう一つが、(仮称)
消防署延岡南分署建設事業です。それぞれその事業の今までの経緯、全体説明から個別説明、事業費、工事の契約状況、業務委託費と建設工事費、スケジュール等、詳しく説明されています。これを見れば、市民の皆様も、丁寧にやっているなと安心されるのではないかと思います。情報公開、透明性は重要です。
しかし、両事業とも前の年度から進められ、現在工事に着工されている事業であります。着工以前にも、地域の住民の方には十分説明がなされていると聞いています。どういう意見が出るかわかりませんが、意見募集されても、これらの事業へ反映させることは難しく、次期案件への参考と考えます。事業概要の説明だけで十分と思いますが、市長の御意見をお伺いいたします。
次に、特命担当副市長担当事務の範囲拡大についてお伺いいたします。
特命担当副市長が就任され、初めての定例会です。緊張もされていると思いますが、まずは力を抜いて今定例会を乗り切っていただきたいと思います。
そこで、今回、特命担当の専任事務が、新たに四つふえています。一つ、定住自立圏構想に関すること、二つ、マイナンバー制度に関すること、三つ、一次産品の販売に関すること、四つ、大学に関することを除く市長の権限に属する教育に関する事務の四つです。これに、本来からの地域医療対策、工業振興、
メディカルタウン推進、六次産業化及び農商工連携を加えて、全部で八つの事務になります。荒井副市長におかれましては、これまで福岡県や滋賀県、仙台市など、地方行政の経験も豊富におありですので、活躍を大いに期待しているところでございます。
それと、今回、新たに総括担当副市長の山本副市長と共同して担当する事務が、企画部、総務部、健康福祉部に属する十五項目ほど上がっています。本来なら特命担当ですので、先ほど上げました八つの事務に専念していただけるのがよいと思いますが、お二人の副市長が共同して担当する事務を十五項目として、特命担当副市長に追加した真意をお示しください。
次に、教育長の学力向上に対する今後の方針についてお伺いいたします。
退路を断っての教育長の御就任、御英断に敬意を表します。また、十一年ぶりの教育分野からの教育長で、期待されるものが多くあると思います。
これまでは、校舎の耐震化等、ハード面の整備がなされてきました。また、今回、教室への空調設備の設置が計画されています。
そこで、教育長になられ、延岡市の教育をどのように変えていかれるか、学力向上に対する今後の方針を教育長にお伺いいたします。
以上で壇上からの質問を終わります。残りの質問は、質問席から一問一答で行います。
(降壇)
〔市長(読谷山洋司君)登壇〕
○市長(読谷山洋司君) ただいまの白石良盛議員の御質問にお答えいたします。
まず初めに、市民の皆様からの意見募集についてのお尋ねでございます。
市長就任時より申し上げておりますとおり、大規模事業につきましては、事業案や実施決定前の段階で、費用や運営についての情報を広く周知し、市民の皆様からの御意見を可能な限り反映し、事業に取り組むべきであると考えております。
市営住宅一ケ岡A団地や(仮称)
消防署延岡南分署の建設工事につきましては、議員御指摘のとおり、周辺住民の皆様へ事業費や
工事スケジュールなどの説明を行い、着工しておりますが、私が就任前から進めてきた事業で、事前に市民の皆様から広く意見募集を行わずに着工したものでもありますし、また、例えば市営住宅一ケ岡A団地は、津波から避難する際に千二百名程度の方が一時避難可能な施設となることなどを、より多くの市民の皆様に周知を図り、詳細な整備内容をお知らせするとともに、躯体工事等の修正にかかわらないものでも、今後、施設整備ですとか、あるいは施設の運営などで反映可能な御意見につきましては、御意見をお聞きし、反映することが必要と考えまして、このたび
パブリックコメントを行ったところでございます。
今後も引き続き、情報の公表や意見募集を行いながら、市民の皆様が積極的に市政に参加できるよう、情報の共有化を図りたいと考えております。
次に、総括担当副市長と特命担当副市長の共同担当事務についてのお尋ねでございます。
荒井特命担当副市長につきましては、いわゆる七つの提言の実現に向けた新しい延岡づくりなどを推進するため、十月一日より特命担当副市長として選任いたしました。荒井特命担当副市長は、国の省庁などでの勤務経験や県、政令指定都市などでの要職の経験に加えて、
国際観光振興会トロント事務所次長や
東北大学大学院公共政策教授の経験など、国内外で培った豊富な経験と地方行財政制度、地域活性化に関する幅広い見識を有しております。
こういったさまざまな経験と知識を市政全般に生かすとともに、国、県や民間などとの豊富な人脈を生かしてもらうために、十五項目の共同担当事務を設けたところでございます。
今後とも、両副市長の緊密な連携により、市民目線での改革を強力に進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
(降壇)
〔教育長(澤野幸司君)登壇〕
○教育長(澤野幸司君) お答えいたします。
学力向上に対する今後の方針についてのお尋ねでございます。
本市の児童生徒一人一人の将来の夢を実現させるために、基盤となる確かな学力を身につけさせることは、義務教育の大きな責務だと考えております。
ただ、御案内のとおり、本市の学力状況を示す全国学力・学習状況調査等の調査結果からは、ここ数年、全国平均を下回っている教科が多いということも現状でございます。本市では、その課題解決に向けて、陰山メソッドの導入や、脳科学の権威である川島隆太教授による中学一年生への講話、教員の指導力向上に向けた講師の招聘等、延岡市独自の取り組みを行っております。その成果は、まだ確認できる段階には至っておりませんが、徐々に学校にもその趣旨が理解され、浸透してきつつありますので、継続して行ってまいります。
ただ、児童生徒の指導に当たる教員が、その施策の意義を真に理解してこそ効果が上がると考えております。教員をやゆする言葉に、井の中のかわず大海を知らずということわざがあります。私は、そのことわざの次に続く言葉が大好きです。井の中のかわず大海を知らず、されど空の青さを知る。子供の可能性を信じ、寄り添い、励ましながら指導に当たることができる教員が理解してこそ、施策は効果が上がるものと考えております。
児童生徒一人一人にとって効果のある施策であったかどうか検証しながら、学力向上に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
(降壇)
○議長(佐藤裕臣君) 白石良盛議員の発言を許可いたします。
○九番(白石良盛君) まず、市長にお伺いしたいと思います。
市長の言われるように、大規模事業の内容を市民の皆様方に広く周知されることは大変いいことでありまして、先月、意見公募されました二つの案件が公表されました。一つは、
土々呂地区複合型津波避難施設整備事業、もう一つが内藤記念館再整備事業。これらの意見公募、結果、土々呂地区の複合施設については三名の方から、そしてまた、内藤記念館については十五名の方から意見をいただいております。
今、小中学校空調設備の意見公募も行いまして、それが十一月三十日までだったんですけども、その意見公募には何名の御意見が出たでしょうか。
○教育部長(佐藤純子君) エアコンの設備につきまして、十一月三十日を締め切りとして
パブリックコメントを募集いたしました。また、詳細はまだ見ていないところなんですけれども、八名の方から御意見をいただいたと伺っております。
○九番(白石良盛君) 三名の方、それから十五名の方、八名の方、皆さん、大変貴重な御意見をいただいたと思います。
いろんな事業を進める上で、その地区の方々には詳しく説明されておりまして、意見を伺いながら事業を進められてるということは本当にいいことなんですけど、御答弁の中で市長が言われていますように、詳細な説明内容をお知らせする、これはもう本当にいいことだと思います。私は、もう事業が進んでおりますので、そして説明はもう地元の方々にされておりますので、そういう着工してるのは概要の説明だけで十分ではないかと思います。意見公募まではしなくていいのではないかと思いますが、その点、もう一回、いかがでしょうか。市長の御意見をお伺いいたします。
○市長(読谷山洋司君)
パブリックコメントという手法を通じまして、広く市民の皆様方に知っていただくとともに、御意見をいただく、そしてその御意見の中で、本当に可能な限り反映できるものは反映していく、このことによりまして、まさに市民の皆様方と市政とが直接対話を積み重ねると、このことが実現いたすわけでございます。
私どもが市民の皆様方の御意見を真摯に受けとめて、それに対して一つ一つ熟慮し、回答していく、このようなプロセスを市の事業の推進の中のあるプロセスにしっかりと埋め込んでいくこと、このことが市政をまさに市民目線で運営するには非常に大切なことだと考えておりますので、このような取り組みをさせていただいてるところでございます。
○九番(白石良盛君) 本当に丁寧に説明されて、本当に市民の方は理解されると思うんですけど、ある程度やっぱりことが進んでいる以上は、もうどんどん進めていっていただきたいと思います。やっぱりそこら辺でリーダーシップをとっていただきたいんですが、どうしてもその意見公募がありましたら、それをまたまとめないけません。職員の方々のその労力が、やっぱり大変なものだと思います。そのあたりの費用対効果、市長がいつもよく言われております費用対効果、その面に関してはいかがでしょうか。
○市長(読谷山洋司君) 今回、一ケ岡団地、それから消防分署につきましては、例外的ではありますが、既に事業が始まってはいますけれども、まだ広く
パブリックコメントをやっていないということで、着工後ではありますがさせていただいたところでありますけれども、いずれにしましても市民の皆様方に情報を提供して、御意見を聞くというこの真摯な対話、このことを業務の中にしっかりと位置づける、このことが非常に重要であると考えております。
業務量がふえるということは承知しておりますが、これからの市政はそうあるべきである、そのように考えておりますので、御理解いただきたいと考えているところでございます。
○九番(白石良盛君) 全ての事業に対して
パブリックコメントをとるというのは、ちょっと難しいと思いますけど、そのあたり、この事業に関しては
パブリックコメントをとるとか、一応の線引きが市長としてはあると思いますが、そこら辺の線引きといいますか、どれぐらいの事業に対してはこれはとるとか、これはもうとらなくて進めていくとか、そういう線引きというのはありますでしょうか。
○市長(読谷山洋司君) まさに幾ら以上の事業にするのか、どのような事業を対象にするのか、これを最終的には論点を整理しまして、条例化というとこまでぜひ持っていきまして、制度として確立させていただきたい、そのように考えておりますけれども、現状におきまして、まだ市として確立した幾ら以上というものはありませんけれども、大規模事業という一般的な受けとめとして、億円を超えるもの、あるいは千万単位でも大きなものについては、都度都度の判断で現在もやっているところでございます。どこかできちっとルール化し、そして条例化していく、このことを今後、さらに進めていきたい、そのように考えているところでございます。
○九番(白石良盛君) やはり私は、そこ辺の線引きも重要ですし、この事業だったらもう市民の方も納得しているからどんどん進めていこうと、市長のリーダーシップを私はそのあたりで発揮していただきたいと思います。また、制度化されるということで、そこ辺またよろしくお願いいたします。
それでは、続きまして荒井副市長にお伺いしたいと思います。
就任されて二カ月、少しは業務になれていただいたのかなと思います。担当の専任事務がふえたということに加え、共同の担当事務がさらに十五項目ふえて忙しいのではないかと思いますが、この二カ月で感じたこと、並びにこれからの抱負をお伺いしたいと思いますが、お聞かせいただきたいと思います。
○副市長(荒井 崇君) まず、共同担当事務に関してでございますけれども、議員御指摘のとおり、十五項目の共同の事務ということで仕事をさせていただいております。こういった事務に関しましては、やはり専任事務の実施、また特に読谷山市長の公約でございます、いわゆる七つの公約の実現に向けまして、この共同事務をともにやらせていただくことによりまして、効果的に力を発揮させていただくことができるんじゃないかと考えてる次第でございます。
例えば、財政に関しまして共同担当させていただいておりますけれども、例えば国の予算、また財政、国の財政支援制度の情報を何とか取得いたしまして、それを生かして市の関連事業を実施すると。また、子ども・子育て、また
大学等高等教育機関、これに関しましても共同担当をさせていただいておりますけれども、それらに関する本市の事務事業の実施に当たりまして、今までの業務経験などを生かすことができるのではないかと考える次第でございます。
今後の抱負でございますけれども、二カ月間過ぎまして、改めて延岡市の大変なポテンシャルといいますか、今後、成長の可能性というのを感じた次第でございます。産業集積、企業集積が進んでいるということもございますけれども、それとあわせて大変豊かな自然環境に恵まれていると、それを非常に痛切に感じたところでございます。
また一方で、やはり人口減少、少子高齢化など、いろんな課題にも直面しているなと感じてる次第でございまして、今回、特命事項として専任で担当いたしております企業誘致ですとか地域医療、また山本副市長と共同して担当する市長公約の実現に関する業務等が、本市にとりまして極めて重要であると感じている次第でございます。
読谷山市長の公約に関しましては、大変斬新で大胆なものも多くございますため、その実現に関しましては、特に職員一人一人の創意工夫が不可欠だと考えてる次第でございます。そのため、職員が仕事へのやりがいを持ち、忌憚のない自由闊達な議論ができるような職場づくりを目指して、職員とともに頑張ってまいりたいと考えてございます。
○九番(白石良盛君) ぜひ読谷山市長の片腕となって頑張っていただきたいと思います。
続きまして、教育長にお伺いいたします。
教育長の御答弁の中に、大変、私、ポジティブな気持ちを感じました。されど空の青さを知ると、そういう教育長のポジティブなお気持ち、そこで、そのポジティブな気持ちで、子供たちにどんな子供たちに育ってほしいか、また育てたいか、一言お伺いいたします。
○教育長(澤野幸司君) 今回の学習指導要領の改訂の中にも、やっぱり主体的な学びというものが大変重要視されるようになっております。元来、主体性というものは大事なものだと思っておりますが、よりそれが重視されているというふうに理解しております。こういった、子供たちが主体的に学ぶ姿勢をどのようにつくっていくかということが大事だというふうに考えているとこでございます。
○九番(白石良盛君) どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、次の質問に移りたいと思います。
乗り合いタクシー須佐大武線、安井神戸レーヨン線の延岡駅までの路線延長についてお伺いいたします。
現在、須佐大武線は毎週水曜日、安井神戸レーヨン線は毎週火曜日と金曜日に運行されています。地区の皆様の足として大変便利であり、交通空白地帯解消、高齢化社会への対応として路線維持に努めていただいております。この三年間の実績としましては、平均乗車率が一・六人から一・九人とお客も固定化されており、伸びない状況であります。
そこで、延岡駅も整備が終わり、エンクロスも多くの市民の方に利用されておりますので、今までのレーヨン終点を延岡駅までに路線延長を再度提案いたします。この提案は去年の六月議会で質問いたしました。当時の企画部長から前向きな御答弁をいただいておりますが、その後の進展はどうなっているのかお伺いいたします。
○企画部長(小村周司君) 須佐大武線、安井神戸レーヨン線のレーヨン前停留所から延岡駅までの路線延長につきましては、利用者向けのアンケートの実施、乗り合いタクシーの運行を委託しております、タクシー事業者やバス事業者との協議を行ってきたところでございます。
利用者アンケートでは、路線を延岡駅まで延長した場合に利用したい意向を示された方が過半数いらっしゃいましたが、レーヨン前停留所から延岡駅までの区間は複数のバス路線と競合することから、バス事業者の昨今の厳しい経営状況、運転手不足といった現状を鑑みますと、地域公共交通の根幹となりますバス路線との競合につきましては、十分な協議を行うことが求められると考えているところでございます。
このような状況ではございますが、今年度、バス事業者やタクシー事業者、その他の関係機関とも協議を行いながら、地域公共交通網形成計画を策定しているところでございますので、レーヨン前停留所から延岡駅までの延長につきましても、市民の皆様のニーズを踏まえながら、しっかりと議論してまいりたいというふうに考えております。
○九番(白石良盛君) なかなか乗り合いタクシーも乗車率がアップしませんけれども、一つの、もう一つアップさせる要因は、私はエンクロスまで、延岡駅まで路線延長していただければ、必ず乗車率がアップすると思います。あと二駅ぐらいなんですが、エンクロスに、それこそ朝九時ぐらいに行きまして、帰りが須佐大武線は十一時ですので、二時間ぐらいエンクロスでゆっくりして、また帰ると、そういう楽しみ方もできるのではないかと。また、駅まで行きますと循環バスがありますので、循環バスは五十分ぐらいですので、それからまた五十分の循環バスに乗って市内を一周すると、そういう楽しみ方ができて、乗車率、多分アップすると思うんですが、そのあたりの企画もおもしろいと思います。ぜひ路線延長というのをもう一度宮交と、宮交のバスの利用もふえると思いますので、検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○企画部長(小村周司君) 現在、先ほどの答弁で御説明いたしましたとおり、現在、本市が取り組んでおります地域公共交通網形成計画、これにつきましては地域ごとのニーズ、そして実情に応じた移動手段の再構築、こういったものが目的ということでございます。したがいまして、こうした取り組みを進める中で、議員御提案の趣旨も含めまして、バス事業者、あるいはタクシー事業者などとしっかりこれからも議論してまいりたいというふうに考えております。
○九番(白石良盛君) 宮交バスにもどんどん乗っていただくような企画をしていただきたいと思います。
それでは、次の質問に移ります。
九州保健福祉大学での延岡学講座開設についてお伺いいたします。
延岡市議会では、平成二十八年から三年間にわたって、九州保健福祉大学の学生の皆さんと意見交換会を行ってまいりました。その中で学生の皆さんから、バスの路線や運行時間帯に関する要望、就職に関する要望、商店街に関する要望など、さまざまな御意見を伺ってまいりました。これらの要望につきましては、これまでも議会の質問の中で取り上げてきました。
さて、意見交換会を通して気がついたのですが、学生の皆さんが延岡市のことを知らないということです。延岡市の現況はもとより、歴史や文化、産業や風土について知らない学生が多いということです。
そこで提案ですが、九州保健福祉大学にお願いして、延岡市の歴史、文化、産業、観光、福祉などを学ぶための延岡学の講座を開設し、学んだ学生に単位を与える仕組みを考えてみてはどうでしょうか。延岡市を知ることによって、第二のふるさととして愛着も生まれ、卒業後も延岡で働きたいと考える学生もふえるかもしれません。大学が独自に延岡学の講座を開設することが難しいのであれば、市が講座の開設に必要な資金の一部を拠出する寄附講座とし、人材も含めた支援を考えてみるべきだと思いますが、御所見をお伺いいたします。
○企画部長(小村周司君) 議員御指摘のとおり、学生の皆さんに本市のことを学んでいただきますことは、地域への愛着も生まれ、本市の地方創生、こうした取り組みを進める上でも意義あることと考えております。
そうした中、九州保健福祉大学では、平成十九年度より地域理解、愛着、敬意、交流、ふるさと、こうしたことをスローガンに掲げまして、日向国地域論と題した講義を開設いただいております。本年度は、本市を中心に県北地域にゆかりのある文化、産業、教育等のさまざまな分野の講師陣によりまして、地域の歴史や防災などの専門的な知識、観光、まちづくりにおける実践、体験に裏づけられたお話など、多彩な内容で全十四回の講義が開催されることになっております。
また、本講義は全学科共通の単位取得科目でございまして、今年度は百七十二名の学生が受講しております。
今後とも、大学や大学おうえん協議会と連携しながら、こうした学生の地域への理解と愛着を育み、本市へ定着を図れるような取り組みの充実に努めてまいりたいというふうに考えております。
○九番(白石良盛君) 福祉大でもちゃんと考えていただいて、日向国地域論という講座があるということは大変よかったと思います。安心しました。
だけど、結果として、なかなか学生も延岡のことがまだわかってない学生が多いみたいなんですが、一番いいのは入学式のオリエンテーリングのときなどに、それこそ時間をとっていただいて延岡の説明はされてると思います。そこ辺の説明もちゃんとしていただいて、また学生たちが多分知らないというのは、講座で聞くけど外に出ていかない、現場に行っていないと思うんですけど、さっきバスのお話をしましたが、土曜、日曜はワンコインパスといいまして、御存じと思いますが五百円で路線バスが乗り放題です。北は宮野浦、古江、それから南は細島あたりまで行って帰る、それが五百円ですので、ぜひそういうのも案内していただいて、ぜひ延岡を知っていただきたいというような御案内もしていただくといいと思うんですけど、そこ辺をオリエンテーリングで説明していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○企画部長(小村周司君) 現在、大学入学の際のオリエンテーリングでは、延岡の観光パンフレット、あるいはエンクロスのサービスガイド、ごみ出しルールブックなどのほかにも、このワンコインパスのチラシも御案内をさせていただいているところでございます。
引き続き、こうした多くの学生の皆さんに少しでも本市に関する理解を深めてもらえるよう、さまざまな機会を通して取り組みを進めてまいりたいと考えております。
○九番(白石良盛君) また、福祉大の学生が、より延岡を知っていただいて、それをまたほかの地域に発信していただいて、盛り上げていただけたらと思います。
それではまた、次の質問に移りたいと思います。
地域医療を守る啓発活動についてお伺いいたします。
十一月連休最後の日曜日、エンクロスでは東口広場をメーン会場に、地産地活マルシェが行われ、多くの人でにぎわっていました。
同じ時刻にエンクロスキッズスペースでは、県北地域医療を守る会の皆さんによる絵本の読み聞かせが行われていました。小さなお子さんとお父さん、お母さん、約三十人に、のぼるくんも参加してお話を聞きます。最後は子供たちにお医者さんの服を着てもらい、小児科の先生の話をします。つまり、ドクターキッザニアです。キッザニアとは、子供たちが憧れの仕事を体験できる仮想のまちで、白衣を着て聴診器を持ち、お医者さんになり、写真におさまるのです。リアルな職業体験をしてもらいます。それを見たお父さん、お母さんに、延岡市の小児医療の現実のお話をします。先生に感謝の言葉を言いましょう、コンビニ受診はやめましょう、予防の手洗い、うがいをしましょうと伝えます。県北の地域医療を守る会の皆さんは根気よく活動を続けられております。その結果、県立延岡病院や夜間急病センターのコンビニ受診が少なくなっていると聞いています。平成二十一年一月に、地域医療対策室が設置され、同じ年の九月に地域医療を守る条例が全国で初めて制定されました。
そこで、地域医療を守るこの十年の取り組みや状況や成果についてお伺いいたします。
○健康福祉部長(川島 登君) 議員御案内のとおり、本市は全国の自治体に先駆けまして地域医療を守る条例を制定し、市民、医療機関、行政が一体となったさまざまな取り組みを展開しております。とりわけ啓発活動におきましては、県北の地域医療を守る会の皆様による適正受診の呼びかけや、医療機関への手づくりのありがとうカレンダーの贈呈、県立延岡病院の医師が異動する際に、歓迎や感謝の気持ちを込めた手紙を送るなどの活動を通じ、医療関係者と市民の信頼関係構築に取り組んでいただいております。
また、受診の必要性や病状などの相談を電話で受け付け、市民の不安を解消することにより、コンビニ受診を減らすことにもなる県北救急医療ダイヤルにつきましても、広く周知活動を行っていただいております。こうした活動は、全国的にも高い評価をいただいておりまして、二〇一六年、全国自治体総合フェアで、その功績に対しまして協働まちづくり表彰を受賞しております。
このような長きにわたる地道な活動によりまして、県立延岡病院の夜間・休日に受診する軽症患者はピーク時から半減し、現在もその効果が継続しておりますし、医療関係者の皆様からの好評もいただいているところでございます。今後も県北の地域医療を守る会の皆様の御協力を得ながら、地域医療を守るための啓発活動を継続して推し進めてまいりたいと考えております。
○九番(白石良盛君) 県北地域医療を守る会の皆様、本当に地道な活動をされております。本当に目立たないんですが、そのこつこつとした活動が、それによって市内の医療機関もふえていると思いますが、大分、医療機関、お医者も延岡はふえてきたと思います。そのあたりの医療機関の現況をちょっとお伺いしたいと思いますが、よろしくお願いします。
○健康福祉部長(川島 登君) 平成二十一年度から新規開業医に対する助成を行っておりますけれども、二十一年度から新規開業はこれまで九件ございます。平成二十五年度からは六年連続の新規開業というふうになっております。
○九番(白石良盛君) 多々良地区にも病院が一軒、二軒、三軒もできまして、また小児科の病院もできております。
今、全国的にやっぱり地域医療の問題は全国的な問題となっておりまして、延岡が先駆けてそういう方向に一生懸命にされておりましたので、こういういい環境のもとに先生方がいらっしゃるというふうに私はなっていると思います。引き続き、地域医療を守る会の皆さんには活動を続けていただきたいと思います。
それでは、続きまして、次の質問に移りたいと思います。
市内主要観光施設への公衆無線LAN、Wi-Fi整備についてお伺いいたします。
本市も今年度、事業費二百八十八万円をかけ、公衆無線LAN整備事業を進めています。市民体育館、西階陸上競技場、西郷隆盛宿陣跡資料館でサービスが開始されました。今後、多くの観光客が本市を訪れ、SNS、ソーシャルネットワークサービスで情報を発信します。また、情報を入手します。それには公衆無線LANが欠かせません。特にインバウンド、外国人観光客には必要だとお聞きしました。
そこで、本市の公共施設のWi-Fiの設置状況を調べました結果、三つの道の駅と文化センター、エンクロス、市役所一階市民スペース等で整備されております。しかし、北浦臨海パーク、きたうらら海市場には設置されておりません。ここを含め、今後の整備をお示しください。
○商工観光部長(甲斐俊二君) 議員御案内のとおり、観光施設における公衆無線LANの整備につきましては、外国人観光客等を受け入れるための大変有効な手段であると認識しておりまして、これまで関係課とも協議しながら、市内の道の駅や西郷隆盛宿陣跡資料館などにおきまして整備を進めてきたところでございます。
今後の主要観光施設における整備につきましては、観光客のニーズや入り込み状況などによる優先度、さらには整備や運用に要する経費等を検証しながら、計画的な整備を検討してまいりたいと考えております。
なお、議員お尋ねの北浦臨海パーク、きたうらら海市場につきましては、施設の設置者である民間事業者の御意見も伺ってまいりたいと考えているところでございます。
○九番(白石良盛君) Wi-Fiの整備は本当に今から大事だと思いますし、整備されているということで安心しておりますが、一つは、ここにWi-Fiが設置されておりますという表示の仕方はちょっと重要だと思います。設置はされておりますが、ちょっとパスワードとか入力しなきゃいけませんので、どこにそれが書いてあるのかわからない状況だと、なかなか利用もふえていかないと思います。
この庁舎の一階市民スペース、Wi-Fiが利用できます。私、ちょっと、じゃあ利用してみようと思って市民スペースに行きまして、探しました。どこもWi-Fiが利用できますと書いていませんでした。えっと思ってよく見てましたら、パンフレットを置く下のほうに文字が書いてありまして、Wi-Fiが利用できます、パスワードは何々ですと、そういうふうな文章が書いておりました。これじゃちょっとわからないよねと、幾ら皆さんに利用していただきたいというようなWi-Fiでも、どこにWi-Fiのパスワードを書いてあるかわからないような状況では、ちょっと利用もされないし、ふえないと思います。
私、道の駅がしてあるということで、まず蒲江の道の駅、あそこに行きましたら、入り口のところにちゃんと大きくWi-Fi利用とパスワードが書いていました。やはり設備は利用されて何ぼだと思います。そこでやっぱり利用していただくような表示方法、そういうのも考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○総務部長(溝田輝男君) 本庁のWi-Fiの件も、今ちょっとお話に出ましたので、それも含めてお答えさせていただきます。
確かに議員お話があってますように、本庁の分は白地の紙に黒文字で、フロアに近いところに張っておりますので、確かに御指摘のとおり市民の方にわかりづらいという現状がございますので、まず本庁フロアについてはわかりやすい表示に変えたいというふうに考えております。
○商工観光部長(甲斐俊二君) 市内の観光施設の案内でございますけども、三つの道の駅、それから西郷隆盛宿陣跡資料館、これについては全て設置、表示を行っているところでございますが、わかりやすい表示方法につきましても、今後、しっかり検討していきたいというふうに考えています。
○九番(白石良盛君) よろしくお願いします。
それでは、次の質問に移ります。
県営体育館整備の進捗状況についてお伺いいたします。
県営体育館は、市民体育館敷地内の既存の市民体育館を廃止し、メーンアリーナとサブアリーナを新たに整備する。その建設手順として、まずサブアリーナを建設、その後メーンアリーナを建設し、市民体育館の利用に配慮するとのこと、利用者にとってありがたいことであります。
延岡市からの要望も上げられたとお聞きしました。具体的な要望内容と現在の進捗状況をお知らせください。
○市長(読谷山洋司君) 私ども、絶えず県に対しまして、市民の利用をしっかり確保できるようにということを働きかけてきたところでございまして、工法についてもそのような観点からの検討をしていただいていると、そのように理解しております。
現在の進捗状況でございますが、施設の基本的な内容、あるいは事業費の概算、スケジュールなどにつきまして、体育館整備に係る大枠を示す整備基本計画、この案を県のほうでは本年度末までに取りまとめるというスケジュールで動いているというふうに承知をしているところでございます。
その後、施設の構造、あるいは各階のレイアウトですとか、あるいは備えるべき機能とか設備、そういったものをまとめる基本設計に移り、そしてまた、デザインとか工事費の具体的な積算など、詳細な設計を行う実施設計という、また次の段階に進む、そのような手順を経て、建設工事へと移ると、そのように理解をしているところでございます。
これまで、本市は県に対しまして、今ほど申しました市民の利用という観点などから、例えば四点、一つには、この現在、市民体育館が市民に対して果たしている機能、役割を引き続き確保してもらう必要があるんだということ、それから新しい施設に市民体育館別館の機能もしっかり確保していただく必要があるんだということ、それから本市や、あるいは市民の意向に沿った管理、運営、使われ方、これがなされるような形、どのような仕組みでそれを確保するかと、そういう仕組みをつくってもらって、そして市民の利用に支障が出ないようにしていただきたいということ、それから四点目ですが、費用の負担に当たりましては、体育館の規模、あるいは財源、国の財政支援措置も含めた財源のあり方、そして管理運営方法など、これを明確にした上で市と十分な協議をしていただく必要があること、これらなどをこれまで働きかけているところでございまして、今後とも引き続き、しっかりと県に対して働きかけを行ってまいりたいと考えております。
そしてまた、県のほうにおきましては、一月以降に
パブリックコメントをするという案が示されておりますが、本市におきましては、本市の施設である市民体育館についての今後の動向、行方ということになりますので、現在、
パブリックコメントさせていただいております
パブリックコメント、そしてまた市議会での議員の皆様方からの御意見などもお聞きしながら、本市としての最終的な方針を固めさせていただきますとともに、引き続き、県と十分な協議連携を図ってまいりたいと考えているところでございます。
○九番(白石良盛君) 時間もありませんので、次の質問に移ります。
県営体育館整備における駐車場の確保についてお伺いいたします。
早急に必要台数の駐車場を確保しなければならないということですけど、当局のお考えをお示しください。
○市長(読谷山洋司君) 県の現在策定中のまだ案ですが、整備計画の基本計画案によりますと、八百台程度の駐車スペースの確保が必要とされております。市としましても、県と協議をしながら、早急な対応に努めていく必要があると考えているとこでございます。
○九番(白石良盛君) 最後の質問になります、時間もありません。
伊形小学校、東海東小学校の床じゅうたんの改修についてお伺いします。
昭和六十一年に伊形小学校、翌年の昭和六十二年に東海東小学校が開校しました。当時は、教室の壁が取り外されて廊下まで広く使える教室など、斬新な校舎でした。それから三十二年、廊下のじゅうたんはそのときのままです。両学校とも、教室の床は開校後、十年後に板張りになりました。しかし、教室以外の廊下、図書室は、三十二年の年月でじゅうたんの毛もすり減り、ほこりがたまり、掃除がしづらく、目に見えて汚れた状態です。
伊形小学校では、三階のフロアだけ、ことし業者に頼んで掃除をしたそうです。東海東小学校では、じゅうたんの端がめくれ、下のセメントが見える状態の箇所もありました。
今、生徒の中には、ダニやほこりに敏感なアレルギー体質の子供も多くいます。掃除がしやすい板張りの廊下に改修はできないか、お伺いいたします。
○教育部長(佐藤純子君) 伊形小学校及び東海東小学校は、開校から三十数年が経過しておりますが、市内の小中学校の中で唯一じゅうたん敷きの床が多い学校でございます。ダニやほこりに敏感な体質の子供もいることから、これまで、随時、業者によるクリーニングを行ってまいりましたが、じゅうたん敷きの床の一部は、経年劣化によりまして議員御指摘の状況が散見されるところでございますので、今後は掃除がしやすい床への改修も検討してまいりたいと考えております。
○九番(白石良盛君) 三十年もたてば、やっぱりじゅうたんは毛もなくなりますし、汚れも目立つと思います。そして、ほこりがたまり、ダニが発生します。この問題は、アレルギー体質の生徒にとっては大変深刻な問題です。学校保健法第六条では、学校環境衛生基準が示されておりまして、児童の心身の健康を守り、安全・安心を確保するため、環境衛生が大切ですということです。熱中症対策のクーラーの設備も同じで整備されますけど、改修が早期にできないのであれば、ダニが発生する前の四月ごろでもクリーニングをするとか、対策をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○教育部長(佐藤純子君) 議員のお話のとおり、やはりアレルギー体質の子供が多くなっている現状ですので、学校内での安全な環境というのはつくっていかなければならないと考えております。このクリーニングの実施についても含めて、今後、検討してまいりたいと思っております。
○九番(白石良盛君) アレルギーの子供にとっては、本当に深刻な問題だと思います。食べ物に関するアレルギーのあり方は、やっぱり食事の、給食の面でその子たち専用の食事をつくると、そういう配慮がなされております。やはり子供たちの環境、学校の環境、やっぱりそのじゅうたんからダニがあって、ほこりが出てて、そのアレルギーの強い子たちについては本当に深刻な問題です。一度に、一遍に全部改修するのが無理であれば、やっぱり段階的な計画をもって東海東小と伊形小、改修していただきたいと思いますが、そこら辺の整備計画を立てていただきたいと思いますけど、もう一度御答弁をお願いしたいと思います。
○教育部長(佐藤純子君) その件につきましても、全体的なこともございますので、今後、検討してまいりたいと思います。
○九番(白石良盛君) よろしくお願いいたします。
最後に、じゃあ県営体育館も今、
パブリックコメントをとっております。市も今、とっておりますが、県も一月にとられます、
パブリックコメント。市の方向としては、大体第一案、今の市民体育館をちゃんと利用できるようにして、サブアリーナをつくって、サブアリーナが利用できるようになって市民体育館を壊す、そっちのほうがいいと考えてますが、その
パブリックコメントのまたとる意味をもう一回お願いいたします。
○市長(読谷山洋司君) 御指摘のように、県からは二案、示されました。現在の市民体育館を廃止して、今度はアリーナとサブアリーナを新しくする。それからもう一つの案は、現在の市民体育館を残したままにして、メーンの体育館が、県体育館だけをつくると、こういう二案が示されましたけれども、これまでの年数と雨漏りの状況などもあります。また、費用対効果などを考えますと、私ども行政としましては、県のほうが廃止をして、新しくメーンアリーナとサブアリーナをつくる、この案が適当だというふうに考えてはおりますけれども、市民の皆様方、長年御利用いただいてる皆様方が多い現状もありますので、その御意見もお聞きしながら、そしてまた、市議会の議員の皆様方の御意見をお聞きしながら、最終的な考え方を整理したい、その一環として、現在、
パブリックコメントをさせていただいているところでございます。
○議長(佐藤裕臣君) これをもって白石良盛議員の総括質疑及び一般質問を終わります。
これより二三番 平田信広議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。
〔二三番(平田信広君)登壇〕
○二三番(平田信広君) おはようございます。お待たせいたしました、日本共産党の平田信広です。
体調を壊していたので、九カ月ぶりの登壇になります。まだ本調子ではありませんが、延岡市の発展と市民の命と暮らしを守り、福祉の向上のために全力を挙げたいと思いますので、答弁のほうはよろしくお願いいたします。
まずは、国政問題で市長にお聞きします。
消費税一〇%引き上げ増税についてですが、この問題は、昨日、会派を間違ったのではないかと思うような発言がありました。ほぼ私の主張と同じ内容のすばらしいものでしたので、私は割愛してもいいのですが、私は壇上からの質問を一問しか通告していませんし、私の都合もありますので、あえて質問させてもらいます。
消費税は、三十年前の一九八八年に導入の決定が強行されて、三%で開始され、五%、八%と引き上げられてきました。安定財源の確保や社会保障対策が理由でした。実態を見れば、それらは破綻し、増税のたびに消費の落ち込みや景気の悪化を招いてきました。
消費税は生活必需品を含め、原則として全ての商品とサービスに課税されるために、低所得者ほど負担が重い逆進性の税金です。消費税導入と同時に、直接税と間接税の比率を是正すると称して、所得税や法人税の最高税率の引き下げや、所得に応じて税率を引き上げる累進性の緩和がされたために、大企業や高額所得者の負担は減りました。消費税導入から二〇一七年までの消費税収の合計は、累計で三百四十九兆円にもなるのに、減税などによる法人税の減収は二百八十一兆円になります。消費税収の八割は、法人税減税、税収の穴埋めに使われ、財源と税源としては役立っていません。
政府は、国民の批判をごまかすために、消費税法に年金、医療及び介護の社会保障給付、並びに少子化に対処するための施策に要する経費に充てると書き込みました。安倍政権も消費税を八%に引き上げる際に、消費税収は社会保障にしか使いませんと大見えを切りました。ところが、実際には消費税を導入し、増税を重ねても、社会保障は改悪に次ぐ改悪の連続で、安倍政権になってからの六年間だけでも、高齢化などで必要な社会保障予算のカットや、年金、医療、介護の制度改悪で社会保障予算は三・九兆円も削減されています。社会保障のためというのは真っ赤なうそなのです。
また、来年の増税の際、複数税率導入やカード利用などでポイント還元を行うと言っています。制度が複雑で混乱が広がっております。けげん税率などとの批判も出ています。このような百害あって一利なしの消費税増税は中止すべきです。市長の認識と見解をお伺いいたします。
以上で壇上からの質問を終わります。
(降壇)
〔市長(読谷山洋司君)登壇〕
○市長(読谷山洋司君) ただいまの平田信広議員の御質問にお答えいたします。
消費税率の引き上げに関するお尋ねでございます。
少子高齢化や人口減少が加速する中で、必要な社会保障サービスなどを維持、充実させるためには、安定した財源の確保が必要となります。このため、現役世代への負担の集中や国債に大きく依存してしまっている現在の国の財政状況、地方消費税や国からの地方交付税が極めて重要な財源となっております本市の財政状況、これらをあわせまして、さらに平成二十二年からの国の社会保障と税の一体改革の取り組みにおける検討状況などを踏まえますと、今回の消費税率の引き上げはやむを得ないものと考えているところでございます。
一方で、消費税率の引き上げは景気の悪化、そしてまた、低所得者への負担といった懸念がありますことから、これらへの対策が必要不可欠であると考えております。現在、国の方では、軽減税率の導入や景気対策など、さまざまな施策が検討されておりますが、地方自治体の財源を将来にわたって安定的に確保するとともに、国民の生活を守るための万全の対策を行ってもらう必要があると考えております。
以上でございます。
(降壇)
○議長(佐藤裕臣君) 平田信広議員の発言を許可いたします。
○二三番(平田信広君) きのうの答弁もそうでしたけども、市長はやむを得ないとの認識のようでございます。私はやむを得ないとは思わないんです。この増税は、市民の負担が間違いなくふえることになります。安く暮らせる延岡、また遠のきます。もちろん、これは延岡市民だけではありません、国民の半数以上が反対している、各種世論調査でそう出ています。ですから、きのうのような会派の違う方の発言も出てくるんだと私は思います。
私どもは、元日産会長、カルロス・ゴーン日産会長など、少々税金が上がっても、消費税が上がったところでは痛くもかゆくもない、こういう富裕層、また大金持ち、大企業の内部留保金、こういうとこに課税すれば、幾らでも財源はあると、出てくるというふうに思っています。ですから、そういうとこから取れと思うわけです。目先の景気対策や商品券、カード決済でのポイント還元など、ばらまき政策でごまかそうとしておりますけれども、一時しのぎの政策は、終わればそれまでの反動が必ず来ます。引き上げないことが最良だと私は思います。
再度お聞きします。やむを得ないと、反対だけどやむを得ないならまだわかるんです、この市長の考え方は。ですから、もう一度この引き上げに対する市民の痛み、負担増をやむを得ないと思われるのか、本当に、お答えをお願いします。
○市長(読谷山洋司君) 消費税のそれぞれの個人の御負担、あるいは事業所の負担、現状においても大きいものと認識しています。私も地元の中小企業を経営しておりましたので、その大きさは実感として持っております。
一方で、現在、いろいろな市民のニーズにお応えするため、あるいは将来のための政策を打つために、市がいろいろな支出をしなければならない、そのような必要性が高まっていると考えておりますが、その市の支出、どうやって財源を確保するのか、さまざまな行財政改革だけではもはや限界に来ている中、やはり安定した財源が必要だと、それらを考え合わせますと、消費税の今回の引き上げについてはやむを得ないと、そのように考えざるを得ないものと考えておるところでございます。
○二三番(平田信広君) そこはなかなか一致しません。
次に移ります。
行財政改革の取り組み状況と今後の方向性についてお聞きします。
この間、延岡市は地域間競争を勝ち抜き、市民サービスを向上させるために、また、健全な財政運営を目指して、長期にわたって行財政改革を進めてきました。私は若干の異論があるんですけれども、それなりの成果を上げてきたと思います。その結果、市の職員も削減されてきましたし、延岡市の財政状況も比較的に健全で推移していると思っております。
そこでお聞きしますが、この間の取り組み状況、今後の方向性について答弁お願いします。
○企画部長(小村周司君) 本市における行財政改革につきましては、第一次から第六次行財政改革までの取り組みによりまして、四百五十二人の職員数削減を行い、第六次行財政改革において、年間ベースで約十二億円の経費節減効果が上がると試算されるなど、一定の成果を得ているものと考えております。
また、現在、三年目となる第七次行財政改革につきましては、五年間で六十人の職員数の削減及び年間六億円の経費節減効果を上げることを目標として取り組んでおりますが、現段階で職員数については四十三人の削減、経費につきましては、既に目標値の六億円を超える節減効果が上がっていると試算されている状況にございます。
こうした行財政改革は、長期的な視点で安定的な財政基盤を確保し、効果的で効率的な行財政運営を推進するために必要不可欠な取り組みであると認識しております。
今後は、これまでの取り組みを踏まえつつ、財政、市民負担の総点検、予算執行のさらなる適正化による歳出削減努力などとともに、ふるさと納税の強力な推進、地域電力会社の設立など、新たな財源確保にも努めながら、さらなる市民サービスの向上に向け、しっかりと取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
○二三番(平田信広君) 市長に聞きます。もう大分前になりますけど、十二年前でしたか、夕張市が破綻して大きな社会問題になりました。そのとき、延岡市は大丈夫かという声が広がりました。このときもでしたが、現在も延岡市の財政は健全な状況にあることが報告されています。私は、これまでの行財政改革、先ほども言いましたように批判的な意見もあったのですが、これもこれまで財政関係者初め、市当局の市政運営の健全な取り組みをされてきた結果だと思っております。
それで、現在のこの延岡市の財政状況について、市長はどのように認識されておられますか、お聞かせください。
○市長(読谷山洋司君) 例えば、財政状況を示す指標として、実質公債費比率、あるいは将来負担比率といった財政指標がございますが、この指標を見まして、また全国の他の市と比べますと、近年の状況といたしましては、全国の市と比べると大体真ん中程度、もしくは比較して悪いわけではないというような状況にはなっていると考えているとこでございます。
ただ、やはりこれからの少子高齢化などを考えますと、やはり今まで以上に財政健全化の努力をするということは、またこれは必要だというふうに考えているところでございます。
○二三番(平田信広君) 認識は大体一緒のようですが、先ほど部長答弁で、最後のほうで新たな財源確保として地域電力会社の設立などと答弁がありました。しかし、地域電力会社設立については、まだ全体像がほとんどわかりません。市長は一石二鳥、三鳥を狙ってるとの発言も、この間にあります。しかし、私は二兎を追う者は一兎も得ずという、またアブハチ取らずということわざもありますが、この地域電力会社の設立についても大きな懸念と心配をしております。
ですので、次の項目に質問を移りたいと思います。
この地域電力会社設立については、市長のメーン公約だったというふうに思います。私の知人の婦人、おばさんというと悪いんですけど、婦人たちが一生懸命運動している、その中で、みんなこのことを宣伝しておりました。ある私の支持者の個人的な集会で、大きな声で宣伝をしておりました。また別の一人が、そんなもんできるもんけと批判的な意見も出して反論しました。集まっていた数人でかんかんがくがくというふうになりまして、雰囲気が悪くなり始めました。そのときに私に振られてきました。それで、私もよくわからなかったんですが、全国的には例があるらしいよということで、その場をおさめました。
しかし、そのときは半信半疑だったし、余り深く考えてなかったんですが、いざ市長が具体化を言い出し、いろいろと疑問や懸念が出てきました。この地域電力会社設立の公約については、三月、六月、九月議会で何人もの議員が質問しております。私は、この間の質疑応答をずっと聞いておりまして、精査しまして、しかしよくわからない。田村議員の質問などは非常に詳しく、専門的でした。しかし、これらの質問について、私は、市民はなかなかわからないだろうなと思って聞いておりました。
そこで、これまでの質問と重複するかもしれませんけれども、改めてお聞きいたします。
市長選挙のときの公約について、基本的な点をお聞かせください。この質問は、調査研究の結果が出なくても答えられると思いますので、お聞かせください。
市長は、将来はともかく電気を卸売市場から買って、市民に安く販売して利益を上げて、さらに市にその利益を還元すると言われております。当面は発電施設はつくらないとの答弁もありましたが、確認しますが、その方針でよろしいんですね。
○市長(読谷山洋司君) 現在、各地で既に新たに設立されております地域電力会社を見ましても、自社で発電施設を持たない形で小売の事業をやっている会社もあるところでございます。それぞれの会社におきましては、安定的な電力の供給を受けるために、卸電力市場などを活用しながら事業をしているところでございます。
また、新たに設立を考えております延岡での地域新電力会社につきましても、将来的には自社発電施設の保有を検討することも想定はされますけれども、多額の投資が必要となる可能性もあると考えられますので、基本的には発電施設は持たずに、まずは卸電力市場などからの電力調達を軸に事業運営を検討してまいりたい、そのように考えているところでございます。
○二三番(平田信広君) 要するに、仕入れて買って売るという商売をするわけです。その商圏はどの範囲を考えておられるのでしょうか。例えば市内だけとか、日向などを含めた県北全体とか、県全体と、その点はどうでしょう。
○市長(読谷山洋司君) 利益を上げて、それをまた市の財源にして、市民の皆様に還元するという考えがございますので、基本的には延岡市内で事業ということを想定させていただいているとこでございます。
○二三番(平田信広君) それで、お客の獲得、営業活動、これは誰がどのようにされるのか。例えば市の職員がするとか、その点はいかがでしょう。
○市長(読谷山洋司君) 現在、例えば市が出資をして株式会社を設立する、もしくは財団法人等の法人を設立すると、そのようなことを想定しておりますので、その会社等の法人の社員が営業をする、そのようなことが考えられると考えております。
○二三番(平田信広君) そうすると、別の会社ということになると思うんですが、市の機構として現業部門を設けるとか、そういうことではないということでいいんですか。
○市長(読谷山洋司君) 別の法人をつくるという考えでおりますので、市の職員が現業部門として働くということは想定していないところでございます。
○二三番(平田信広君) 次の項目ですが、現在、他市へ調査研究していると、六月議会で予算が組まれました。進捗について、どこまで進んでるのかお聞かせください。
○市長(読谷山洋司君) 現在、六市の視察等を担当課のほうで行っているところでございまして、例えば会社設立の手続、あるいは運営体制、さらにまた、その民間企業としての経営ノウハウ、これらについて貴重な情報を得ているところでございます。
○二三番(平田信広君) 次の項目ですが、新たな事業を興すわけです。そういう事業に手を出すリスクと責任等についてお聞かせください。
どんな形にするにしても、民間の事業に類する形になると思うんですけれども、必ずもうかるという保証はあるのでしょうか。安く買って市民に安く提供する、それでもうかるのかと思うんです。普通、商売は安く仕入れて、付加価値をつけて、ある程度高く売ってもうけるのが商売だと思うんですが、その点はいかがでしょう。
○市長(読谷山洋司君) 新しい電力会社につきましては、やはり新しい事業でございます。規制緩和がなされてから、まだ二年余りになってるかと思いますので、その意味ではリスクというものはあると考えておりますけれども、これまで調査を行ってきましたそれぞれの地域の電力会社におきましては、リスクを最小限に抑えて、そして経営努力を行う、収益を確保するための本当に最大限の努力をされている、そのような法人があるところでございます。その意味では、そのようなところの取り組みもしっかり学ばせていただきながら、経営上しっかり利益を上げる法人をつくる、そしてその利益を市民の皆様方に還元するように、そのように努めてまいりたいと思いますし、また、収支見込み等、今後、作成しますときには、案の段階で市民の皆様方に広く公表して御意見などをお聞きする、そのような手順も踏ませていただきたい、そのように考えているところでございます。
○二三番(平田信広君) ある程度の段階で議会や市民に公表するということですけれども、もう現在、市長に就任されて九カ月、いや、十カ月かな、それと調査研究が始まって、六月からでしたから、もう相当な月数がたっています。いつごろ議会に対して、全体の大まかな点でも報告ができるようになるんでしょう、その辺はいかがですか。
○市長(読谷山洋司君) やはり収支計画というものの案をしっかり作成して、その上で議会、そしてまた市民の皆様に公表する必要があると思います。そのために、しっかりした積算等を行う意味では、例えば来年度の予算内で、またそのための調査経費等もお願いしながら進めていく必要もあるのではないかと現時点で考えているところでございますが、いずれにしてもそのような手順を踏んで、なるべく早く皆様方にお示ししたい、そのように考えているところでございます。
○二三番(平田信広君) ちょっとよくわからないです。なるべく早くというのは、なるべく早くなんでしょうけれども、例えば来年度中とか、来年の夏ぐらいとか、ある程度の目標を持ってやらないと進まないんじゃないですか、具体的には。
○市長(読谷山洋司君) 来年度の予算の中で、何らかの次のステップに進むための取り組みや予算を計上させていただき、御審議いただければというふうに考えておりますので、また、その際の市議会の審議状況等において、また今後のスケジュールをというふうに考えておりますが、私としましては、できるだけ早く取り組ませていただきたい、そのような基本的な考えのもとに、今後、段階を追ってしっかりとした経営、そしてシミュレーションを行うべきだと考えておりますので、そのような考えでおるところでございます。
○二三番(平田信広君) できるだけ早く示して検討していくというのは重要だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
先ほどの答弁で、リスクの問題でですが、ゼロではないというような答弁だったというふうに思います。損益を出すリスクもあるんだと、そんな損益が出たときは、どこが責任をとるんでしょうか、市民の負担になるんじゃないかなというふうに思うんですが、いかがでしょう。
○市長(読谷山洋司君) 仮にですけれども経営がうまくいかなかったと、そして、例えば株式会社形態であって、市が出資をしていたということになりますれば、その出資金、資本金が棄損するということになってしまうわけですけれども、そういうことにならないようにしっかりと計画を立てて取り組まなければならない、そのように考えているところでございます。
○二三番(平田信広君) もし出たときはどこが責任をとるのかという質問なんです。今のは、そんなふうにならないようにしたいと、それはわかります。そういう場合は、みんなそうしますよね、損益が出ないように、もうかるようにするわけですから、それはわかるんですが、もし出たときはどうするのかという、ゼロじゃないわけですから、その点いかがでしょう。
○市長(読谷山洋司君) 会社が設立された後に経営が行われ、そしてその結果、経営が悪化するということになった場合には、一義的にはその会社の経営者、役員等の責任ということになりますけれども、ただ、この政策自体は私の公約として進めさせていただきますので、その意味では私の責任ということにもなろうかと思います。
ただ、そのようなことにならないように、そしてまた、現実に新しくできた各地の電力会社におきましては、従来の大手電力会社よりは安い電気を提供しているというところが基本的な、それが専らというふうに理解をしておりますので、あとはしっかりとした経営をどう行うか、そこにかかっているものと考えているところでございます。
○二三番(平田信広君) 最終的に市は責任をとるということのようですが、一石二鳥、三鳥を狙うということでしたが、その中での市長はもうけを市に寄附してもらうと、会社から、そんな展望は本当にあるのかと思うんです、私。事業をする民間会社が、もうけのほんの一部ならともかく、継続的にある程度多額の寄附を市に寄附すると、普通、民間会社ではそういうのはないと私は思うんです。株式会社なら、その出資割合で還元するということになるでしょうし、別にそんな寄附をすれば、それなりの理由が要ると思います。株主からの批判を受けると思いますが、そういう寄附という点についてはいかがでしょう。
○市長(読谷山洋司君) 例えば株式会社を想定した場合ですけれども、利益処分については株主総会で最終的には決定されます。したがいまして、例えば市が一〇〇%、もしくはいわゆる多数決において意思決定が左右できる、そのような株主でございましたら、市の意向に沿って利益処分案が決定されるということになりますので、そのような形を想定して、その結果、利益が市に寄附されるようにと。もちろん、会社の継続的な運営のための内部留保等は確保するという前提だと思いますが、その上で生じる利益、あるいは生じさせた上で、市の財源として寄附という形を通じて財源を確保する、そのような形を何とか追及させていただきたい、そのための計画づくり等、今後、来年度に向けて取り組んでまいりたいと思ってるとこでございます。
○二三番(平田信広君) やはりその点はちょっと、私、懸念するんです。眉唾のような感じがします。
次の質問になりますが、宮崎市にことしの四月に宮崎電力会社というのが設立されたことが報道されております。市長は、これ、御存じだろうと思うんですが、いかがですか。
○市長(読谷山洋司君) 私も宮崎電力の設立の動きは承知しているところでございまして、大変参考になる事例だというふうに考えているところでございます。
○二三番(平田信広君) この会社は、市長が言ってるような会社のような感じがするんです。しかも商圏というか、県内全域を商圏としておるようです。九電よりも五%安く電気を提供すると言ってる。安い電気を提供するというのは、こういった会社に任せればいいんじゃないかなと私は思うんです。延岡市のこの市長が考えてる地域電力会社は、さらにこれを安く提供することを考えておられるんでしょうか。
○市長(読谷山洋司君) 宮崎電力も大変参考にさせていただきたい事例であると考えてますし、やはり新しい電力会社で旧来の大手電力会社よりも安い電気を提供する、この点もぜひ見習わせていただき、ただ一方で、延岡市の会社として延岡市民の皆様方が払ったお金が、ちゃんとしっかり延岡市に残る、しかもそれが、市が利益の決定権があるという形にすれば、利益が市の財源となって、介護・医療充実、子育て支援の充実、あるいはバス交通の充実などにも活用できる、そのように考えておりますので、この事例も参考にしながら、延岡市として市民の皆様方にちゃんと生活にプラスが流れるような、循環をつくるような、そんな形を延岡市でつくらせていただきたい、そのように考えてるところでございます。
○二三番(平田信広君) この宮崎電力は、九電よりも五%安い、それよりも安くしないと普及はしないと、延岡の電力会社をつくっても。やっぱり市民は安いほうに手を出すだろうと思いますから。そういう点では、やっぱり疑問に思うんです、懸念するんです。
それと、延岡市にはもうこの電力を売ってる会社があります、ワイワイテレビが電気を販売しております。ここの電気も、今、どのぐらいかというふうにパンフレットをもらってきたんですけれども、やはりこの宮崎電力と同じぐらいの電気価格のようで、ちょっと正確には計算できないんですけども、年間で二人世帯で五千五百九十二円お得と、それから四人世帯では約一万円お得というパンフレットがつくられて普及されております。これは、延岡の会社です、民間会社。しかも、この会社には延岡市が出資をしてる、三%出資してる。これらとの競合も出てくると思います。だから、延岡市ではいろんな電気会社が出てくると、その辺はどう考えられますか。ワイワイテレビの電気の関係者も、非常に心配されております。今後は大変になるんだと言われておりましたが、どうでしょう、市長。
○市長(読谷山洋司君) 延岡市に、現在、新たな電力会社として設立されてる会社は、まだないと理解しております。御指摘のケーブルメディアワイワイにおかれましては、いわゆる東京のイーレックスマーケティングだったでしょうか、東京の新しい電力会社の代理店として代理店業務をなされているというふうに理解しております。そして、その意味では、代理店業務というのは、ほかの会社の代理店業務をされるというケースも将来的にはあり得ると思いますので、例えば新しく延岡にできた電力会社と連携をするという形もあり得るのではないかなと、これはまた詳細を詰めなければなりませんが、そのようにも考えているところでございます。
また、延岡市内で市民の個人の方で、あるいは法人の方で、例えば県外の新しい電力会社の代理店業務をされてるところは何カ所かあるのではないかなというふうに思いますけど、それらはいずれも県外の本社、市外の本社でございます。延岡市民の皆様方が払った電気代を延岡市内にしっかりとどめる、そして、そこからまたまちづくりの財源を捻出する、そのことが私が考えています真の狙いでございます。ですので、そのための会社を新たに延岡市に本社を置く会社としてつくらせていただく必要があると思いますし、これからの少子高齢化、長寿社会を考えますと、本当に歳出の削減だけではもう市政の財源は十分確保、運営することは到底できない、新たな財源確保を何としても活路を見出していかねばならない、その中での、本当にどうしてもこれは実現していかなければならない策だと考えているところでございます。御理解をお願いしたいと思います。
○二三番(平田信広君) 新たな財源を確保するということは非常に重要で、いいことだろうと思うんですが、これは新たな財源確保になるのかという問題を私は提起してるんです。
この電力会社の設立を、今後、進めていくわけですけれども、相当な人材と財政が必要になってくると私は思います。今後の行財政改革の取り組みと矛盾するんではないかなというふうに思うんですが、それとは矛盾しないと考えておられますか。
○市長(読谷山洋司君) 矛盾をしない形での実現は、十分可能ではないかというふうに考えております。むしろプラスになるように、全力で取り組ませていただきたいと考えているところでございます。
○二三番(平田信広君) 最後のまとめ的になりますけれども、私は基本的には、行政はもうかるからといってこういった商売、営業活動に手を出してはまずいと思っております。こういうものは民間に任せるべきだというふうに思っておる、将来の延岡市の重荷になってくるんではないかと思っております。そういう懸念をずっと、病院で寝てるときからそればっかり考えておりました。心配してました、読谷山市長のこの政策について。できればすばらしいことですけれども、どんなに考えてもうまくいくのかなという心配をしてきました。ですから、民間でできることは民間に任せるというのが、この間の行政のあり方ではなかったかと思います。いろんなものを民間にずっとやらせてきました、今まで。いろんな清掃業務でも何でも。私はいろんな点であんまり賛成はしなかったんですけども、そういう流れの中で、これをあえてやるというのを大変心配します。そういう点で、再度、最後にお願いします。
○市長(読谷山洋司君) やはり民間企業のノウハウというものをしっかり取り入れなければ経営はうまくいかないと思いますし、やっぱり民間企業の経営のやり方を取り入れることによりまして、例えば岡山市の岡山電力という純粋な民間企業は、一〇%の引き下げも実現できているということもございますので、民間の企業のノウハウを取り入れて、そして市が直営ではなくて別法人で行う、このことがまず体制としては必要であると、そのように考えているところでございます。
そしてまた、今後、長寿、少子高齢化が進む、そして人口減少が宮崎県の中でも一番大きくなってしまっている我が延岡市において、本当に地域の再生を本気で実現するためには、やはり新たな財源が必要で、そのためには従来の歳出の削減による捻出ではもう限界が来ている、そのような危機感に基づいて、この政策を進める必要があると考えておりますので、ぜひとも市民の皆様方のお役に立たせていただくような、そして市の財政の荷物ではなくて、市の財政がプラスになる、そのような政策となるよう全力で取り組ませていただく決意であります。よろしくお願いいたします。
○二三番(平田信広君) 市長がそこまで言うならなんですけれども、大変心配を私はしております、懸念しております。問題提起をしておきたいというふうに思います。
次の項目に移ります。
教育長にお聞きします。今回、新たに教育長に就任されました。失礼ですけど、私は初めてお目にかかりますし、全く存じ上げておりませんで、今後のことがありますのでお聞きしておきたいと思います。
延岡市での新たな教育長の任に当たるにつきまして、教育方針と決意や抱負、お聞かせください。
○教育長(澤野幸司君) まず、今の心境を申しますと、大きな足跡を残されました前笠江教育長の後を引き継ぐことになりまして、大変、身の引き締まる思いがいたしております。十一年ぶりの学校教育出身者がこの重責を担うということもあり、私に課せられた役割、期待、これは大きいものだというふうに考えております。それに応えるべく、全身全霊をもって誠実にその職務を全うしなければならないと考えているところでございます。
就任に当たり、まず大切にしたいと考えましたことは、地域とともにある学校づくりを通しまして、ふるさと延岡を誇りに思い、ふるさと延岡のために貢献したいと思う児童生徒を一人でも多くつくりたい、このようなことでございます。
少し具体的な話になりますが、南小の校長をしていた際に、小学六年生に、中学生による中学校生活の魅力を語る会ということを企画し、開催いたしました。これは、中学生が自分の中学校の学校紹介ではなく、自分の感じている中学校生活の魅力を十五分程度で話す、このような企画でございました。そこに来てくれたある女子中学生の言葉が、私は今でも心にあります。その女子中学生は、いきなり小学六年生に対しまして英語で自己紹介を始めました。ぽかんとしている六年生に対しまして、皆さん、英語を勉強するなんて意味がないと思ってるんじゃない、と切り返しました。私は、その次に、その彼女が発した言葉に感動しました。今から数年後に東京オリンピック・パラリンピックが開催されるんだよ、日本に、そしてこの延岡にも多くの外国の方が来られるんだよ、その方々に英語で延岡のすばらしさを伝えるってとてもすばらしいことだと思わない、こう彼女は話したのです。
今でも、このような児童生徒たちが育っています。私は、さらに一人でも多くこのような子供たちが育ち、ふるさと延岡を誇りに思う子供たちが多く育っていくことを考えていきたいというふうに思います。そのためには、児童生徒にとっての安全・安心な学習環境の確保を継続させながら、児童生徒の学力の向上や生徒指導、特別支援教育、キャリア教育などの充実、幼保小の連携、延岡市が抱えている課題を分析し、学校や関係者の意見に真摯に耳を傾け、取り組んでまいりたいと考えているとこでございます。
○二三番(平田信広君) 頑張ってもらいたいというふうに思います。
次に移ります。
こども議会の休止についてお聞きします。
昨年まで実施してきた若者に対する主権者教育の一環であったこども議会が、ことしから休止する方針が出されました。ことしは行われておりません。私は残念な思いに駆られたのです。日向市で行われた子ども議会がデイリー新聞に報道されたのを見たときに、その感をさらに強めました。
そこでお聞きします。代替として市長の出前講座を取り組むということでした。ことしはどのぐらい行ったんでしょうか。
○市長(読谷山洋司君) 現在、新たな広聴事業といたしまして、中学生も含めた、より多くの市民の皆さんとの意見交換を行う場として、出前市長室〜はよ来ね!市長〜という取り組みを行っておりまして、これまで六回、実施をしておりまして、さらに現時点で、今後、少なくとも四回の開催を予定しているところでございます。
そしてまた、お尋ねの中学生を対象とした出前市長室の実績としましては、まず十月に岡富中学校にお招きいただきまして、生徒会長と対談形式でのトークセッションや、その後、全校生徒の皆さんからの御質問などをお受けしながらの意見交換を行ったところでございます。
さらに、今後の予定といたしまして、十二月二十六日に開催を予定されております中学校長会主催の生徒会サミットにおきまして、各中学校の生徒会役員の皆さんから、中学生ならではの視点の意見や提案などをいただきながら、意見交換を行う予定としておるところでございます。
○二三番(平田信広君) 今までのこども議会は代表者のみの参加で、理解を深めるのが難しい、自由に意見を交わす討論会形式にできないかとの要望が出ていたので見直したというようなことが新聞に報道されております、市長の意見として。昨年までのやり方の代表者の選び方、質問内容については、どのように組織されていたんでしょうか、これは誰が答弁できますか。
○企画部長(小村周司君) 昨年までのこども議会の開催の状況でございますが、市内十八校ございますけれども、各校から一名ずつ選出いたしまして、参加をいただいているという状況にございます。
○二三番(平田信広君) ちょっとわからないんですが、人を選ぶのを、代表者を選ぶのにどういった形で選んだのかと、その学校で。また、質問項目をどのようにして選んで、どのようにつくったのか。例えばクラス会で討論してこういう質問をするとか、代表者を選挙して選ぶとか、そういったことはどういった形でやられたのかと思うんですが、いかがでしょう。
○企画部長(小村周司君) 各校におきまして、その学校の中で子供たち同士で意見交換の場を設けるなどして、その質問の中身のほうを決定していったということでございます。
○二三番(平田信広君) 多分そうだろうと思うんです。代表を決めるにしても、中身を決めるにしても、一人で出てくる生徒が考えたわけじゃなくて、学校の中でいろいろ検討したり、話をしてきたんだろうと思うんです。
市長がこの出前講座で出向いて意見を交換することは大変結構ですが、しかし、こう見てみますと、この間、数は知れてます。どれぐらいの全校生徒と意見交換ができるのかというのは疑問です、私は。できるだけ多くの生徒と市長が交わるというのが重要だろうと思うんです。
ですから、今、新たにやろうとしているこの方式というのは方式で、それでいいと思うんです。しかし、夏に一遍にこれだけ集めると、こども議会形式でやるというのは、学校で一度やるわけですから、意見集約とか代表を選ぶとか、それも同時にやれば、より多くの生徒たちとこういった意見交換も市はできるし、一日で済むし、忙しい市長がそんなにどこそこ行かんでいい、そういう点では、改めて今までのようなやり方も復活させてほしいと、そして新たな出前講座もやってもらいたいというふうに私は思うんですが、いかがでしょうか。
○市長(読谷山洋司君) また、今月、生徒会の役員ということで、各校から複数の生徒が参加する中で、意見交換をさせていただくことになります。今後、そのような取り組みもさせていただきながら、ある意味で主権者教育としてどういう教育が適当かという視点も含めて考えていく必要があると思いますので、そのような取り組みもやりながら、そしてまた、その成果も踏まえながら、今後、どのような形をとることがいいのか、さらにその行ったことの成果の検証などもしながら検討していきたいと思いますが、基本的にはやはり多くの生徒にできるだけ活発な意見を出してもらう、そして意見交換を双方向でさせていただく、その機会を確保するためにはどうするかという点からも、引き続き検討していく必要がある、そのように考えているところでございます。
○二三番(平田信広君) 十分そういうのを検討してもらって、こども議会、ぜひ復活させてほしいというふうに思いまして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(佐藤裕臣君) これをもって平田信広議員の総括質疑及び一般質問を終わります。
議事の都合により、しばらく休憩いたします。
午前十一時四十分 休憩
午後 一時 零分 再開
○議長(佐藤裕臣君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
これより、八番 小野 挙議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。
〔八番(小野 挙君)登壇〕
○八番(小野 挙君) 皆様、こんにちは。自民党きずなの会の小野 挙でございます。
今回が平成二十七年初当選以来、八回目の一般質問となりました。私は産業振興、特に林業の振興を進めてきましたので、今回も林業に関する質問を行います。また、現在も小中学生等、週に四日程度スポーツを通して交流を図っていますので、スポーツの振興のための施設整備についても質問を行います。
私が生まれたのは、北方町の最も山間地と言える大保下という集落です。この話は以前もしましたが、現在、世帯数六戸、急激な過疎化が進み、現在の人口は十三人、私が小学生のころは、世帯数十戸、人口約六十人、小中学生だけでも二十人いました。小さな集落ですので、当時は子供の声が集落中に響き、にぎやかだったのを覚えています。
あれから四十年、人口は減り続け、山と川とわずかな農地しかない静かな集落になってしまいました。山と川しかない集落、このままでは近い将来どうなるか、集落は存続していけるのかという危機感が年々強くなってきました。
山と川しかないと言いましたが、豊かな森林資源のある山々と、延岡市内でも特にきれいで豊富な水が流れる谷川があります。この山と川を利用した産業、先祖代々受け継がれた農林業の振興しか、延岡市内の山間地域には生き残る道はないと言っても過言ではないと思います。新しい産業の構築が必要だと思います。
そんな中、国では来年度より森林環境譲与税が創設され、全国の市町村に譲与されます。私は、延岡市にとって最高のチャンスだと思います。森林環境譲与税は、林業の振興に使途が限られています。この有効利用は、林業の活性化につながると思いますが、市長の御所見を伺います。
続いて、森林認証の取得について伺います。
今回、東京オリンピックの会場となる新国立競技場には全国の木材が利用される予定で、国内森林認証、国際森林認証を取得している森林から調達されるようです。宮崎県内では、都城市、日向市、小林市、美郷町、諸塚村の五つの市町村から認証材が、選手村であるビレッジプラザに使用されるようです。このように認証材は、今後ますます世界中から注目されていくことになると思いますが、延岡市では今後、森林認証を取得する考えはないか伺います。
最後に、二日後の十二月七日に大相撲延岡場所が開催されます。延岡市民手づくりのイベントですが、九州場所で琴恵光関が勝ち越しを決めました。この活躍で十年ぶりに開催される延岡場所にも花が添えられ、活気づいています。私たちも、大相撲延岡場所成功が地域活性化の一つとなるよう協力していかなければならないと思っています。
以上で壇上からの質問を終わります。
(降壇)
〔市長(読谷山洋司君)登壇〕
○市長(読谷山洋司君) ただいまの小野 挙議員の御質問にお答えいたします。
森林環境譲与税の有効活用についてでございますが、この譲与税は、人口、林業就業者数、私有林の人工林面積により算定されまして、平成三十一年度から全国の都道府県や市町村に譲与される仕組みとなっているところでございます。
本市では、創設の目的であります森林の整備、人材の育成、担い手の確保、木材利用の促進、これらを念頭に置きまして、事業計画の策定に取り組んでいるところでございます。
また、この譲与税は森林のない都市部にも等しく譲与されますことから、延岡産の木材を使用してもらえないか、あるいは、本市と森林、林業を通じた交流ができないかなど、都市部の自治体との連携の可能性を、現在、探っているところであります。
いずれにしましても、森林環境譲与税は本市において貴重な財源となりますので、計画的に効果の高い事業に取り組み、林業の活性化につなげてまいりたいと考えております。
以上でございます。
(降壇)
〔農林水産部長(高橋一善君)登壇〕
○農林水産部長(高橋一善君) お答えいたします。
森林認証の取得についてのお尋ねでございます。
議員御案内の森林認証材は、オリンピックの競技施設に使用されるなど、国際的にも信用のできる木材として利用される動きがございます。
一方で、これまで本市では、一般の木材流通において、森林認証材とそうでない木材に価格差が生じていないことや、認証を受けるためには、認証機関の認証手続、更新に係る経費が必要であることから、認証取得を見送ってきているところでございます。
今後につきましては、既に森林認証を取得している県内市町村における効果なども把握しながら、今後の対応について検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
(降壇)
○議長(佐藤裕臣君) 小野 挙議員の発言を許可いたします。
○八番(小野 挙君) それでは、森林環境譲与税について再質問させていただきたいと思います。
きのうより消費税の反対意見が続きましたが、私、自由に意見を言える自民党という立場から、森林環境譲与税については賛成の立場から質問させていただきます。
まず、私は長く林業の必要性について今まで意見を述べてきました。林業が活性化されれば、新しい雇用が生まれ、人口減少にも歯どめがかかり、さまざまな分野にも波及効果が期待できると思います。近年、低迷していた産業ですが、その伸び代は私は大いにあると思っております。
そのような中で、地球環境問題などからも林業を振興するという目的から、平成三十一年度より森林環境譲与税が創設されます。いよいよ創設、やっと創設されるといってよいと思いますが、これによって国民の皆様は森林に関する意識が高まってくると期待しています。
農林水産部長に伺います。延岡市で来年度から交付されます金額と、その使い道について伺います。
○農林水産部長(高橋一善君) まず、現段階におきます譲与税の額でございますが、来年度、平成三十一年度から三年間は約五千三百万円と試算しているところでございます。
その使い道でございますが、先ほど市長のほうも答弁申し上げましたとおり、新たな森林管理システムへの対応、あるいは担い手や労働力の確保、市産材の活用を含めた木材の利活用、こういったものに活用しまして、林業の活性化を図ってまいりたいというふうに考えております。
○八番(小野 挙君) 新しいこれだけの予算がつくということで、森林、林業の活性化のために使われるということですが、当然、作業道の開設や生コン舗装、そういったものにも使われるというふうに認識しておいてよろしいでしょうか。
○農林水産部長(高橋一善君) この譲与税についての具体的な使用例、活用例というのは、まだ示されておりませんけれども、路網の整備ということで、作業道の整備につきましても含まれるというふうに判断しております。
したがいまして、私どもとしましては関係者の皆さんに作業道、林道に関する要望調査を行っているところでございまして、そういった要望をできるだけ取りまとめていきたいというふうに考えております。
○八番(小野 挙君) ぜひ作業道等にも使っていただきたいと思っております。
それでは、次の質問に入りたいと思います。
公共事業における地元木材利用のシステムづくりについて伺います。
林業の振興には、木材の地産地消が必要です。市長も公共施設整備などに積極的に地元産の木材を使うとされていますが、そのためには地元産の木材であることの証明や品質の統一、安定した数量の木材確保も必要となります。幾つか課題もあると思いますが、地元産の木材を使えるためのシステムづくりが必要だと思いますが、いかがですか。
○農林水産部長(高橋一善君) 議員御案内のとおり、地元産木材を公共施設の整備に活用することは、林業振興にとって重要な取り組みであり、公共施設に対する市民の親近感や誇りも醸成されるものと考えております。
一方で、議員御指摘のとおり、必要資材の迅速な確保や品質の担保が必要であることなど、解決すべき課題もあるのが現状でございます。
したがいまして、今後も公共施設等への地元産木材を積極的に活用していく方針のもと、関係機関と連携し、品質の統一や安定した数量の木材確保を実現するための方法について、検討してまいりたいというふうに考えております。
○八番(小野 挙君) 地産地消と言いながら、地元の木材を公共事業になかなか使いにくい、コストの面から特に使いにくい状況があるわけですけれども、個人の住宅においてもこれは同じかなと思います。
私は十年ほど前に自宅を建てたんですけれども、その際、実家の木を自分で伐採しまして、知人に製材所まで運搬してもらい、その製材所で賃びきでひいてもらいました。杉の木、ヒノキ、それからアカマツ、モミノキ、もみじとか、そういったいろんな種類の木を使って自分の家を建てたわけですけれども、もちろん今、すごく気に入っております。そういうふうに個人ではできるんですけれども、公共事業においては地元産の木材を、この部分にこの木を使うとか、山に立っている立木の時点で指定するというのはなかなか難しいものがあるかと思います。
そういった意味で、公共事業でも使えるシステム、地元木材を搬出から加工まで行うことができる地産地消のシステムづくり、こういったものが私は必要だと思うんですけれども、これは部長にお伺いします。
○農林水産部長(高橋一善君) 公共施設に限らず、木造の一般住宅、木造に関しましては、年間四百棟ほどの木造専用住宅が建っているというような情報もございます。その利用率を高めていくことは、木材の流通化を活性し、林業振興のほうにつながっていくというふうに考えております。
一方で、家主といいますか、建築主としましては、できるだけ安く手に入れたいという課題もございます。それに対して品質の確保だとか、産地の証明、それと流通のあり方、こういった課題が、先ほども申し上げましたとおり課題があるということでございますので、今後、市の関係者を集めまして、地元産材の活用の仕方、流通の仕方、こういったものを検討してまいりたいというふうに思っております。
○八番(小野 挙君) このシステムが構築されれば、延岡産材の木材のPRということにつながると思いますので、ぜひ研究をしていただきたいと思っております。
それでは次に、無人ヘリによる除草剤散布について伺います。
植林した苗木の生育を促すためには、下刈り作業が必要となります。下刈りは主に夏場の作業で、大変な重労働です。その作業の省力化のために、県は無人ヘリを使って上空から除草剤を散布する実験を先月行ったようです。これを、二〇二〇年をめどに実用化したいと考えているようですが、下刈りの必要な期間六年間、毎年除草剤を散布するとなると、山地の動植物等への影響が出てくるのではと懸念されます。延岡市としてこの事業を推進する考えがあるのか伺います。
○農林水産部長(高橋一善君) 議員御案内のとおり、造林後の苗木の成長を促すための下刈り作業は重労働であり、さらに林業従事者の減少による担い手不足などから、今後、下刈り作業が滞ることが危惧されております。
そのような中で、県は宮崎大学と共同で、無人ヘリでの除草剤散布による下刈り作業の省力化試験を行ったところであり、この試験を通して作業の効率性や環境への影響などの検証を重ね、二〇二〇年度の実用化を目指すと伺っております。したがいまして、この実証試験の検証結果を注視しながら、市としての今後の対応について検討してまいりたいと考えております。
○八番(小野 挙君) これについては始まったばかりですので、その効果を見ていかなければならないかなというふうに思っております。
それでは、続いて災害対策における
救助用資材等による防災訓練について伺います。
近年、さまざまな災害が発生しています。南海トラフ地震は、将来必ず発生すると言われております。災害を想定した訓練が必要だと考えます。
私は三十年近く、北方町消防団本部に在籍していました。その間、三百件近い火災や捜索、事故などの現場を体験しました。多くの現場を体験しましたが、二つと同じ状況の現場はなく、その時々で対応が異なりました。
その体験から重要だと感じたのは、消防ポンプはもちろんですが、ハンマーやロープ、チェーンソーなどの各種資材の取り扱い要領の重要性です。大規模な災害が発生した場合、公的機関からの救助が間に合わない場合も考えられます。隣近所、自分たちで救助を行う場合も出てくると想定されますが、災害を想定した、チェーンソーやジャッキ、重機等の取り扱い訓練、また、AEDの取り扱い訓練をしていく必要があると思いますが、いかがですか。
○消防長(富山 伸君) 本市で実施しております防災訓練や防災講話におきましては、まずは自分の身を守るために日ごろから家具の固定や非常持ち出し品の準備をすること、発災後には、非常持ち出し袋を持って、近隣の住民に声をかけながら避難することを重点に啓発しているところでございます。
議員お尋ねの救助訓練におきましては、自主防災組織に配備いたしましたバールや担架等の活用方法や、AEDの取り扱いにつきまして、自主防災組織の訓練に取り入れているところでございます。
しかしながら、チェーンソーや重機を取り扱うなどの高度な救助訓練につきましては、訓練に参加する一般住民の方々が、これら資機材の取り扱い要領を習熟することは難しく、また、訓練実施者の安全確保と発災時の二次災害防止の観点からも、現在のところは訓練の実施は困難と考えております。
○八番(小野 挙君) 重機等を取り扱う訓練は、今のところ困難だということでありますけれども、想定される南海トラフ大地震規模であれば、なおさら、まずみずからの命を守り、隣近所の救助、手当て、そういったものが必要かと想定されます。そういった場合、物資の確保、例えば食糧の確保であったり、応急手当て品等の確保も必要だと思いますが、あわせて自分たちで救助できるような
救助用の資材というものも私は必要だと思います。
例えば、これは地区単位とかそういった範囲で考えられることだと思うんですけれども、建設業や林業などに従事している方、こういった方はそれぞれの地区にいらっしゃると思います。そういった方で重機の取り扱い資格のある人、そういう人をあらかじめ把握しておいて訓練に参加してもらう、そういった方法もあるのではないかと思うんですが、消防長、いかがでしょうか。
○消防長(富山 伸君) 確かにその必要性は十分にあると思います。
そういうことから、現在、地区の防災計画というものをつくっていただくようにしております。その防災計画の中で、例えば看護師であるとか、防災士であるとか、土木建設業の方々とか、そういった方々を事前に把握するということで、事前にそういった計画をつくるように指導しているところでございます。
○八番(小野 挙君) あらゆる状況を考えた防災対策というものが、これから必要になってくると思います。
総務部長にお伺いします。
先ほど、AEDについて話が出ましたけれども、AEDの取り扱いも当然重要ですが、意識づくりといったものも私は大切かなと思います。AEDは市役所内にも設置してありますが、私は職員の方に何名か聞いてみました。AEDがどこにあるか御存じですかと四、五名の方に聞いてみたんですけれど、ほとんどの方がわからなかったという状態でしたので、こういったことからも日ごろからの防災意識づくり、これは職員の皆様にも大切ではないかなと思うんですが、総務部長、いかがですか。
○総務部長(溝田輝男君) AEDは本庁の一階フロアの入って右側ですか、電話機の横に置いてあるんですけど、それと二階の保健センターのほうにも設置してあるんですけども、今、議員のほうから職員で知らないようだというちょっと御意見もいただきましたので、ちょっとそういったことがあってはならないことですので、これについてはしっかり周知していきたいと考えております。
○八番(小野 挙君) ぜひお願いします。
それでは、続いて西階運動公園整備の中で、陸上競技場の照明について伺います。
アスリートタウンと言えるのか疑問に思われる西階運動公園施設ですが、この件については以前も質問しましたが、陸上競技場には照明がありません。そのため、夕方は小学生から一般の方まで暗い中で練習をしています。危ないので、中にはヘッドライトをつけて走っている人もいます。私も何度か一緒に走りましたが、足元が暗く見えにくく、非常に走りにくい状況です。この状況をどう考えますか。
○教育部長(佐藤純子君) 西階陸上競技場の照明施設につきましては、アスリートタウンのべおか・スポーツ振興計画において、夜間練習等が可能な照明設備の整備について研究するとしておりますが、夜間にトラックを使用した個人練習などで利用されている現状などがございますので、利用者の安全を確保するためにどのような対応が必要であるかを検討してまいりたいと考えております。
○八番(小野 挙君) 対応して検討していくということで、きのう早P議員もこの件については質問されました。部長から答弁も、きのうありましたけれども、市長に伺いたいと思います。
施設整備は選手を育てるために最も必要なことの私は一つだと思います。暗い中では危なくて練習に集中できず、当然、記録も伸びないと思います。北方町の総合運動公園に屋外を照らす照明が六棟ほど設置してあります。北方の総合運動公園の外周、六棟の照明で照らす外周の長さは五百八メートルほどあります。簡単な設備なんですけれども、これで十分走るには必要なぐらいの明るさがあります。事業費的にもそう、私はかからないと思うんですけれども、きのうもLED灯の照明の話も出ておりましたけど、市長に伺いますが、事業費もそうかからないと思います。陸上に取り組む子供たちの明るい未来のために、陸上競技場に明るい照明をつけてはどうでしょうか。
○市長(読谷山洋司君) 先ほど教育部長の答弁もございましたが、夜間にトラックを利用して練習等をされているという方も現実におられます。また、その意味で、ほかにもいろいろと陸上競技場、課題があるわけでございますけれども、どのような対応を今後、やっていくことが適当なのか、さまざまな観点から検討していく必要はあると考えておりますので、またこのような方法がある、あるいはあのような方法だともっと安くて効果的だなどの情報もまた集めながら、今後、どのような対応が必要であるか検討してまいりたいと考えているところでございます。
○八番(小野 挙君) 照明設備、現在は安い事業費で私はできると思うんです。市長もその辺を考えて、できたらすぐにでも設置したいというふうに言っていただくといいのかなと思うんですが、照明施設、全体的な計画もあろうかと思いますけど、まずこの照明、つけてみてはどうでしょうか。
○市長(読谷山洋司君) さまざまな課題というものが、この西階陸上競技場はございますので、それらの課題、そして総合的に財政負担も考えて、またどういう対応をしていくか検討していかなければならないと考えておりますので、いずれにしても本当に安い経費で本当に効果が大きな、そんな方法、そういったものについてもしっかり情報収集に努めながら、今後の対応について検討していきたいと考えております。
○八番(小野 挙君) 照明については何年も前から要望が上がってることですので、早急に対応していただきたいと思います。
それでは、西階運動公園の総合整備計画の策定について伺います。
西階運動公園は、中体連等の大きな大会時には駐車場がないため、車を路上に駐車している状況です。また、各施設も老朽化が進み、改修や改善が必要と考ますが、今後、総合的な整備計画を策定してはいかがですか、お伺いします。
○教育部長(佐藤純子君) 西階運動公園を含めました本市のスポーツ施設のあり方や、今後のスポーツ施設の整備及びその計画策定につきましては、二〇二六年に開催予定の二巡目国体を見据え、県体育館の整備に向けた協議、調整を行っており、また、本市が会場となる競技種目の動向によって、どのような対応が必要か、財政負担も含めた見きわめが必要でございまして、それらを総合的に勘案しながら、整備、改修などを検討してまいりたいと考えております。
なお、各種大会開催時の駐車場不足につきましては、さきの九月議会におきまして補正予算として可決されました勤労青少年ホームの解体により、約五十台分の駐車スペースが確保できる予定でございます。今議会におきましても、西階野球場前の植栽を撤去し、約二十八台分の駐車場整備に係る費用を補正として計上するなど、可能な限りの駐車場の確保に努めているところでございます。
○八番(小野 挙君) これもまた、市長に伺いたいと思うんですけれども、今、部長の話では駐車場が七十八台分増設されるということですが、これで少しは駐車場不足解消になるかなと思うんですけれども、西階公園運動場の全体の状況を見てみますと、照明が全コートの半分しかないため、なかなか予約のとれないテニスコート、両翼百メートルない野球場、夕方からは暗くて走りづらい陸上競技場、土俵は使えず、屋根にハトの住んでいる相撲場と、これで本当にアスリートタウンと言えるのかというような施設です。
例えば、駐車場は立体駐車場にするとか、野球場については思い切って北方の総合運動公園に整備するとか、そういった市内全域で総合的な整備計画、そういったものを私はつくる必要があると思うんですけれど、市長、その辺いかがでしょうか。
○市長(読谷山洋司君) 西階運動公園を含めた本市のスポーツ施設のあり方については、やはり改めて今日的な課題、そして今後に向けた課題の解決を図るために、ある意味でアスリートタウンの再構築という考え方も含めて検討していく必要はあると考えております。
一方で、原課の問題としまして、まず大きな事業として県体育館の整備というものがございます。今、
パブリックコメントということで、市民体育館を廃止してメーンアリーナとサブアリーナを整備するという考え方を市として、行政としては必要であるかと思いますが、これは県が全額負担して整備するということではなくて、市にも一定の負担があるであろうと。その負担がまだはっきりしていないという現状もあります。そしてまた、その負担がはっきりしました後に、どのような財源対策によって、なるべく国の財政支援を確保できるのかどうか、そしてさらに、ほかの施設はどうあるべきなのか、全体的なといいますか、総合的な財政負担も含めて勘案していく必要もございますので、その意味では、そういったことを勘案しながら計画的に整備改修等を検討していく、このような基本的な考え方で臨む必要がある、そのように考えてるとこでございます。
○八番(小野 挙君) 県体育館も整備されることになっておりますので、それも含めた総合的な計画というものをつくる必要があると思います。
それでは、二〇二六年国民体育大会について伺いたいと思います。
宮崎国体に向けた誘致種目ということで、先月、二〇二六年の二巡目国体に向けた競技種目の県内開催地の二次選定案の発表がありました。第一次では、三十八競技のうち八競技が決定しており、今回の二次選定案では十競技の開催地が発表されております。残りの競技については、来年度末までには選定を終える見通しとなっているようです。
国体の地元開催は経済効果も期待できるとともに、全国へのPR効果など、大きく期待されるところです。延岡市でも軟式野球が候補に挙がっているようですが、正式に決定されることを期待しています。
また、延岡市も県立体育館が整備されれば、体育館を利用して国体を開催することになると思いますが、市として具体的な考えはあるのか伺います。六月議会では、屋外競技も含め、一種目でも多くの競技が実施されることを希望する、開催競技の誘致に積極的に取り組んでいくと答弁をいただいております。現時点で幾つかの候補種目があるのか伺います。
○教育部長(佐藤純子君) 議員がおっしゃられておりますように、第八十一回国民体育大会宮崎県準備委員会の総務企画専門委員会において、成年男子の軟式野球競技の開催予定施設の一つとして、西階野球場を選定する案が承認されたところでございます。
また、競技団体におきましては、バレーボール成年女子が本市での開催を希望しているほか、県の国体準備課及び競技団体とも情報交換を図りながら、本市で受け入れ可能な競技について検討しているところでございます。
先日、県体育館の整備に関し、施設の概要が公表されましたので、どのような競技の誘致が可能かも含めて検討し、県や関係団体等との情報交換を密に図りながら、引き続き、開催競技の誘致に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
○八番(小野 挙君) 初めて聞いたんですが、バレーボール成年女子が希望されているということで、ぜひ開催していただきたいと思いますが、バレーボールであるとすると、競技日程は三日間程度になるのかなと思います。
現在、発表されている県体育館の規模ですと、何種目も私はできるんじゃないかなというふうに思います。国体は全部で十一日間開催されますので、そこを考えると二、三種目、もっと多くの競技も開催されるんじゃないかなと思うんですが、そういう意味から、競技団体への働きかけが私は非常に大事だと思っております。教育長、これはいかがでしょうか。
○教育長(澤野幸司君) 今、議員おっしゃいましたとおり、やっぱり国体の開催に当たりましては、市民の方の期待、それと競技団体の期待、大変大きいものだということは十分理解しております。
議員おっしゃいますように、多くの種目が当然、延岡で開催されることが望ましいとは思いますが、これから先、いろんなところで競技団体とも協議をしながら、ただ、いろんな施設等のキャパも当然あるかと思いますので、そういったことを総合的に勘案しながら、また話を進めてまいりたいというふうに思っております。
○八番(小野 挙君) これからまた協議されるということですけれども、一次で八カ所、二次の選考会で十カ所ということで、あと残りが二十競技ぐらいかなと思うんですけれども、これは市長に伺いたいと思うんですけれど、全部の種目が決定するのは来年度中ということになっているようです。ということは、このスケジュールから考えますと、延岡市で何らかの種目を開催するとなると、もう今からでもすぐこういった誘致なりをしていかないと、今後の期間、スケジュールから考えますと間に合わないんじゃないかというふうに思いますので、今すぐにでもそういう誘致の働きかけが必要じゃないかなと思うんですが、市長、いかがですか。
○市長(読谷山洋司君) 先ほどの県体育館の整備という話もございましたが、せっかくそのような立派な施設が整備されるという意味でも、本当にその施設をフルに活用してほしいと、そのようにも考えるところでございますし、また、延岡市、さまざまな種目が従来から盛んだという土地柄でもあるかと思います。一方で、それぞれの競技団体といいますか、県全体の各スポーツ競技ごとの団体等がございまして、そこの御意見というものもまた踏まえながら考えていく必要がありますので、取り急ぎといいますか、既にいろいろな競技団体との連携、あるいは意見交換というのは日常的に担当課のほうでも行っていると承知しておりますが、さらにまた、国体に向けてどのように取り組んでいくことなのかどうか、そして延岡を舞台にできることは何なのかなどについて、早急にまた検討を重ね、延岡市としてどのような対応をするかを判断していく必要がある、そのように考えてるとこでございます。
○八番(小野 挙君) 誘致種目については、もう年内にでも動いていかないと私は間に合わないと思っております。
続いて、国民体育大会の選手強化について伺います。
県では、二〇二六年国体に向けて、宮崎県競技力向上基本計画を策定し、七月二十六日に副知事を本部長として、宮崎県競技力向上対策本部が設置されましたが、延岡市としての選手強化のための対策はどのように考えているのか伺います。
○教育部長(佐藤純子君) 競技力向上の取り組みといたしましては、宮崎県におきまして二〇二六年二巡目国体における開催県としての天皇杯獲得を目指し、ことし七月に宮崎県競技力向上基本計画が策定されたところでございます。
その計画の中で、選手の発掘、育成、強化に向けた取り組みや対策が示されており、本市といたしましても、県との連携を図りながら、今後の対応を検討してまいりたいと考えております。
なお、本市におきましては、競技力向上や指導体制の充実を図るため、小中高が連携した取り組みを行っており、今月も本市出身でハンドボール日本代表の原 希美選手や、陸上のパラアスリート、白砂匠庸選手を講師としてお迎えし、ハンドボール教室や陸上教室を実施する予定でございます。
○八番(小野 挙君) 陸上教室などを開催されているということですけれども、県は競技力向上のための四本柱として、四つ上げております。一つ目が推進体制の整備、二つ目が選手の発掘、育成強化、三つ目、指導体制の充実、四つ目が環境の整備ということで、当然、延岡市も県との連携を図り、この四本柱を推進していくことになると思いますが、県の基本計画では、県、市、体育協会、競技団体や学校、企業など、幅広い団体とチーム宮崎として取り組むというようになっております。
教育長に伺いますが、延岡市の体制というのはどのようにお考えでしょうか。
○教育長(澤野幸司君) 先ほど部長のほうからありましたように、既に県と連携した宮崎ワールドアスリート発掘・育成事業等を行っておりますし、これを当然、継続していくということも考えております。市独自の事業としましては、先ほど言いましたように小中校の連携アスリート育成事業を行っておりまして、こういった事業を充実させていくというふうなことで考えているところでございます。
○八番(小野 挙君) 特に、先ほど二番目に言いました選手の発掘、養成というのは、二〇二六年の国体を考えますと、今の小学校二年生からがちょうど高校生になるということで、二年生から三年生が宮崎国体のときの高校生ということになります。県は、いわゆるターゲットエイジということで、この年代の強化指定事業、そういったものを支援するというふうに考えているようですけれども、延岡市としましては、その辺の考えはいかがでしょうか。
○教育長(澤野幸司君) 今、議員おっしゃいますように、当然、そういったターゲットエイジの子供たちに対する手だてということも考えていかなければならないと思ってますが、実はそういった低学年の子供、特に小学校のあたりの子供に対しては、既に県の事業の一つでありますが、体育実技サポーター派遣事業というのがございまして、これはいわゆるトップアスリートとは言わないんですが、いわゆる専門家の先生が小学校に派遣をしてきて、例えば陸上競技だとか、柔道だとか、小学校ですから柔道でない、中学校に派遣をするわけですが、そういった体育課の事業にそういった専門の方たちを招いて、専門の体育の先生がいないところでも、そういった専門の授業に触れることができる、こういった事業を行っております。こういった底辺のところを、こういった県の事業をうまく活用しながら進めていきたいというふうに考えているところでございます。
○八番(小野 挙君) 選手の育成というのは、これから国民体育大会、八年後ですので、今から取り組んでいく必要があると思っております。
それでは、最後に産業振興ということで、特産品の開発について伺います。
延岡市の山間地域には山と川しかないと先ほども言いましたけれども、逆に豊かな森林資源のある山と、全国的にも誇れるきれいな水の流れる川があると言えます。この山と川の恵みを受けて、人々は生活してきたと言えます。この特徴を再度見直し、特産品の開発に努めていく必要があると思います。
先日、新聞で紹介されていましたが、えびの市では廃校となった小学校のプールを利用して、トラフグを養殖することが紹介されていました。温泉トラフグとしてブランド化し、売り込みを図っていくようです。すばらしいアイデアだと思います。温泉水を調整して、海水より塩分濃度の低い水をつくることで、海水で養殖した場合の半分の一年間で一キロまで成長するそうです。大きなコスト削減にもなるようですし、温泉トラフグはよい特産品になると思います。こういったアイデアが延岡でも考えられると思いますが、いかがですか。
○農林水産部長(高橋一善君) 本市では、ユネスコエコパークに登録された祖母・傾・大崩山系を源流とする湧水を利用した根ワサビの試験栽培が順調であることから、昭和四十年代まで北方、北川で栽培されていたワサビの復活に期待を持っているところでございます。
また、この豊富な湧水を利用したヤマメの養殖試験についても、関係機関から打診をいただいているところでございます。
さらに、国有林にイタヤカエデが自生する地域住民の取り組みとして、その樹液を用いたメープルシロップの商品化なども、国内においても極めて珍しい特産品の開発につながったという事例もございます。
したがいまして、えびの市の事例も参考にしながら、今後とも本市の豊かな自然に育まれた地域資源の掘り起こしと、その活用に努めてまいりたいと考えております。
○八番(小野 挙君) 根ワサビの試験栽培も順調だということですが、非常に期待しているところです。これは、実は私の実家の近くの谷川の水を利用して試験栽培をしていただいてるとこなんですけれども、私もいつも見にいっております。非常に順調のようです。
実は私は、十月、先々月ですが、長野県の安曇野市のほうにワサビの農園に個人的に視察に行ってまいりました。ここは、全国の生産量の約一割の百トンを生産しているということで、大規模なワサビ農場だったんですけれども、そこでは毎日収穫して、毎日販売していると、本ワサビを。その値段は、小さいもので一本三百円程度、十センチを超えると大体千五百円、それより大きいものは二千円程度ということでした。一本が平均で千円、十三カ月で出荷するそうです。植えてから十三カ月ですね。植えつけの本数は、大体十平米あたり三百本程度、一反当たり三万本ということで、これはすごい金額になります。用水や排水の作業路などを省きますと、一反当たり一万五千本程度ということになります。平均千円ですと、一反で何と千五百万円と、物すごいこういう収益になるわけですけれど、この議場の広さが約二百平米ということですから、ここにもしワサビを栽培したとすれば三百万円ぐらい、七階のフロア全部ですと二千平米以上あるそうですので、三千万円ぐらいということで、非常に大きな高収益になるようです。このぐらいの収入があれば、これからも特産品として、雇用の場として期待できると思っております。そういう意味で、ワサビは私、非常によいと思います。
それから、話はちょっと変わりますけれど、先日、延岡市新ブランド野菜連絡協議会の設立するための説明会というのがありました。ここでは新しい作物の話がありまして、私もその席に出席させていただいたんですけど、ここではワラビの紹介がありました。ワサビではなくワラビです。このワラビ、特殊なワラビだったようですけれど、収穫期間が一月から八月までの長期間、大きさは一メートルを超えるということで、これは例えば塩漬けの缶詰にしたり、乾燥したりということで、かなりの収益が見込まれるようでした。こういったものも、これから特産品としておもしろいんじゃないかなというふうに思っております。
ここで市長に伺いますが、夢を語る、理想を語るのも、当然、私たち議員の仕事でもありますし、それをかなえるのも私たちの仕事だと思っております。こういった新しい作物、例えば先ほど言いましたワサビ、谷川の水を利用してそこでヤマメを栽培、ワサビをおろして、そのヤマメの刺身を食べるとか、そういったいろいろなアイデア、思い切ったアイデアができると思いますが、そういった思い切った新しいアイデアもこれから必要だと思いますが、市長、いかがですか。
○市長(読谷山洋司君) 特に中山間地のように、なかなか生産条件が厳しいところ、そしてまた、耕作放棄地がより速いペースで進んでしまっているところに、どのような作物だったら適しているか、そして付加価値が高いものとしてどういうものがあるか、これは探っていく必要があると思っています。
その中で、市が今まで取り組んでいるものとして、例えばサフランというものがあって、サフランも単価的には有利だと聞いておりますし、また、いわゆる農福連携、福祉施設、もしくは知的障がいをお持ちの方などでも参加できるような作業というものもあると聞いておりますので、そのような副次的な効果も含めた意味合いにおいて、その中山間地でどのような作物を広げていくのか、大変重要な課題であると思いますので、これからもそれぞれ、既に取り組んでらっしゃる方の取り組みを把握するとともに、他の事例、他県の事例なども把握しながら、どのような方策が必要なのか、関係地域、あるいは関係団体と話し合いをしながら道を探っていきたいと、そのようにも考えてるところでございます。
○議長(佐藤裕臣君) これをもって小野 挙議員の総括質疑及び一般質問を終わります。
これより、三番 甲斐行雄議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。
〔三番(甲斐行雄君)登壇〕
○三番(甲斐行雄君) こんにちは。本市にとりまして、今、必要なことは何なのか、市民お一人お一人に寄り添う政治の実現を目指し、議会はどのようにあるべきかを問い続けながら四年目を迎えました、友愛クラブ、甲斐行雄でございます。
本市の現状を踏まえ、市民の皆様の思いを胸に、各施策の検証を行いながら、今後の対策についても提案をしてまいりたいと思います。今議会での提案が、次年度の施策、予算編成にもしっかりと生かされるようにとの思いも強くあわせ持つところであります。
さて、本市の人口は減少の一途をたどっており、今月十一月一日現在の発表では、十二万五百八十二人でありまして、残念ながら近い時期に十二万人を割り込んでしまいそうであります。減少の理由は、生まれる方よりも亡くなる方のほうが多い自然減ももちろんですが、若者を含めた高校生の卒業後の県外への流出も大きな要因であると考えられます。
このような中、さきの新聞、マスコミ等の発表によりますと、この春、県内の高校を卒業し、就職を希望した人の県内就職率は五六・八%で、全国四十五位であります。昨年、三年ぶりに最下位を脱し、ことしも改善傾向にはあるようですが、全国平均の八一・一%を大きく下回っているのも事実であり、ちなみに最下位青森県との差はわずか〇・一%、この流出傾向は本市においてもほぼ同様であり、高校卒業後の若者の半数が県外へ流出している現状であります。
しかしながら、もう一方で、働き手が欲しい地元の企業からは、募集しても人が集まらない、人が足りずに生産が追いつかないなどといった切実な声が聞かれるのも事実であります。一人でも多くの若者に延岡にいてほしいという切なる思いとは裏腹に、人口流出と働き手不足は、まさに危機的状況ではないでしょうか。
そこで一点目、本市の雇用対策の中で、若者を中心とした地元定着への取り組みはどのように行われているのか、その現状と課題についてお尋ねいたします。
次に、延岡駅西口再開発ビルの現状についてでありますが、六月議会の市長答弁や記者会見での発表では、予算の計上はできる段階ではないとのことから、当時、地権者などの関係者の方々にはかなりの混乱が生じたとの声も聞いておりました。しかしながら、九月議会で予算を計上され、同時に整備される再開発ビルのコンセプトについても、仕事と生活の空間であるとの発表がありました。この発表に伴い、市が率先して医療機関や病児・病後児保育施設、専門学校、情報関連企業といった公益性の高い施設の誘致を図りたいとの思いも力強く表明されました。
このような経緯の中、株式会社まちづくり延岡においては、当初、計画していたスケジュールから考えますと、相当おくれての再開発事業の着手となったのではないでしょうか。今後、順調に進んでいくのか危惧するところでもあります。
そこで、本年度中に進められるべき実施予定の各種調査及び基本計画の策定が完了するのか、進捗状況について市長にお尋ねいたします。
次に、再開発ビルの入居者についてですが、先ほども申し上げましたとおり、医療機関、病児・病後児保育施設、専門学校、情報関連企業については、市が率先して誘致活動を行うとのことでしたが、その達成状況はどうなのか、市長が想定されるテナントミックスはできそうなのか、お伺いいたします。
また、まちづくり延岡が行った入居者の公募についてもどのような結果になっているのか、あわせてお伺いいたします。
次に、食を通した教育の観点から、学校現場の食育の取り組みについてお尋ねいたします。
昨今の食生活の傾向として、偏った栄養摂取、朝食をとらない欠食、あるいはひとりぼっちで食べる孤食など、子供たちを取り巻く食環境の乱れはかなり深刻な状況ではないでしょうか。そもそも、食育は生きる上での基本であり、食を通じて知識を知り、自然の恵みや勤労の大切さなどを実感しながら成長していくものだと思います。そして、食べ物への感謝とつくってくださる方々への感謝の心を育て、人間形成がなされていくこと、これこそが食育本来の目的と言えるのではないでしょうか。
先月、福井県小浜市の視察の機会をいただきました。食のまちづくり条例の制定で有名になり、この条例のもと、文字どおり全市的な取り組みの現状について学んでまいりました。まず、お箸の正しい持ち方、使い方、魚のきれいな食べ方、タイの三枚おろしといった点を小学校卒業までに全員に習得させるというもので、食育の原点かなと感心させられますとともに、その徹底ぶりも目をみはるものでありました。
もちろん、本市でも食育については積極的に取り組まれているものと認識をしてるところですが、本市の小中学校における食育の取り組みはどのような状況にあるのか、新教育長にお尋ねいたします。
以上、壇上からの質問を終わります。以下、質問席より通告順に従い質問させていただきます。
(降壇)
〔市長(読谷山洋司君)登壇〕
○市長(読谷山洋司君) ただいまの甲斐行雄議員の御質問にお答えいたします。
まず初めに、延岡駅西口の再開発についてのお尋ねでございます。
株式会社まちづくり延岡によりますと、再開発の実施に必要な現況測量や基本計画の策定業務などにつきましては、既に競争入札を実施し、それにより業者を選定し、十一月中旬から事業に着手しているとのことでございます。事業の進捗につきましては、現況測量などの調査業務につきましては、地権者の方々との調査日の日程調整が整い次第、順次、調査を実施し、年度内には全ての調査を終える見込みになっていると聞いております。
また、基本設計につきましては、現在、入居を予定している事業者からのヒアリング調査を実施している段階と聞いており、これも年度内には基本設計の策定を完了する予定であると聞いているところでございます。
次に、再開発ビルへの入居者についてのお尋ねでございます。
まず、医療機関に関しましては、本市出身の市外、県外におられる医師の方々に対しまして、私が直接お会いしたり、また、その全ての方に手紙を送付するとともに、西口再開発の概要などをお伝えしながら、再開発ビルへの入居検討を要請するとともに、病児保育の実施についても検討をお願いしているところでございます。
また、市内の保育施設に対しまして、病児・病後児保育事業の実施に関して意向調査を実施しているところでございます。
専門学校につきましても、これまで複数の学校法人と協議をしているところであり、また、情報関連企業につきましても、複数の企業と協議をする中で、強い関心を持っておられる企業もおられると承知しているところでございます。
一方、株式会社まちづくり延岡が実施しました入居者の公募につきましては、小売、飲食、医療機関、サービス業の事業者から応募が寄せられており、現在、十五事業者程度との間で、ヒアリングなど具体的な協議を進めている状況であると聞いているとこでございます。
以上でございます。
(降壇)
〔商工観光部長(甲斐俊二君)登壇〕
○商工観光部長(甲斐俊二君) お答えいたします。
若者を中心とした地元定着への取り組みについてのお尋ねでございます。
本市におきましては、多くの若者が、高校卒業後に就職や進学等で市外、県外に転出しており、地元企業の人材不足の要因として強い危機感を持っているところでございます。
こうしたことから、これまでも地元の経済界と連携し、高校生やその保護者を対象に、地元企業の説明会や若手の社員による出前講座を開催するとともに、キャリア教育やふるさと教育にも力を入れており、若者の地元で働くという意識づくりに取り組んでいるところでございます。また、高校卒業生を対象に、実家住所のデータベース化を図り、大学生やUターン希望者も含め、広く情報発信にも取り組んでいるところでございます。
さらに、今年度より本市独自の取り組みとして、企業の採用活動に対する支援を開始するとともに、専門スタッフによる高校生、大学生、Uターン人材と企業を結びつける取り組みなど、きめ細やかな支援を盛り込んだ中小企業人材確保支援事業を行っているところでございます。加えて、IT企業などの企業誘致により、新たな雇用の場の創出にも積極的に取り組んでいるところでございます。
いずれにいたしましても、若者の流出に歯どめをかけ、多くの若い世代が延岡に住み、働き続けていけるよう、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
(降壇)
〔教育長(澤野幸司君)登壇〕
○教育長(澤野幸司君) お答えいたします。
小中学校における食育の取り組み状況についてのお尋ねでございます。
本市におきましては、児童生徒一人一人が生涯にわたって健康で生き生きとした生活を送ることができるよう、わかあゆ教育プランに生きる力を育てる食育の推進を位置づけております。
各学校におきましては、食に関する全体指導計画を策定し、学級活動や給食指導の時間、総合的な学習の時間などを通して、児童生徒の健やかな心身の育成に取り組んでいるところでございます。平成二十二年度から実施しております弁当の日も、随分定着してきております。
また、地域の強味を生かし、島野浦中学校や浦城小学校では魚さばき体験、土々呂小学校では魚を開き、干物にするといった水産加工体験活動も行っているところでございます。
このように、学校教育活動全体を通して、児童生徒が食事の重要性や生産にかかわる方へ感謝の心を持つ、このようなことを十分に理解できるよう取り組んでいるところでございます。
以上でございます。
(降壇)
○議長(佐藤裕臣君) 甲斐行雄議員の発言を許可いたします。
○三番(甲斐行雄君) まず、再開発ビルの入居進捗状況についてでありますが、伺ったわけですが、答弁を伺っておりますと、医療機関、病後児保育、専門学校、公共性の高い施設の誘致ということで、かなり御苦労が見えるなと、交渉段階であって、決定するまで相当期間が必要だと思うのですが、基本設計に具体的な書き込み、いわゆる想定できる状況までできるのでしょうか、市長、お尋ねいたします。
○市長(読谷山洋司君) 現在、それぞれの相手方と協議をしておりますけれども、相手方に対しては、こちらのほうのまちづくり延岡の建設スケジュール、それを伝えた上で検討の要請をお願いしているところございまして、全体のスケジュールに何とか合う形で話し合いをまとめるように努力はしているところでございますが、とにかく今後の日程を見ながらですけれども、我々としても本当に早目にめどを立てたい、そのような考え方でおるところではございます。
○三番(甲斐行雄君) 予定どおりにいけば本当にいいわけですが、年度内の基本計画策定までには、全ての入居予定者を確定するのは、非常に私は困難が生じるのではないかと思っております。
そこで一つ、提案とまでは言えませんが、来年度以降、ビルの整備が完了するまで実務的に二年間ございますので、この二年間を利用して、より、決まってない場合もありますが、入居者を誘致するための方策としまして、入居が決定していないフロアを一定に確保する、つまり市が公共床的なものを確保しておくと、こういったようなお考えはないのか、市長、お尋ねいたします。
○市長(読谷山洋司君) 現時点では、とにかくスケジュールに間に合わせるように話を何とかまとめようということで努力をしております。そしてまた、基本設計、スケジュール、あるいは基本設計の作業中でもまだ柔軟な対応ができる部分があるのかどうか、これもまた、会社側と協議をしていく必要があると考えております。
いずれにしましても、会社側とも密に協議をしながら、どのタイミングでどのように決めていくのが、本当にタイムリミットの中で必要なのかということもより見きわめながら、まずはとにかくスケジュールに沿った対応ができるようにということで注力をしていきたい、そのように考えてるところでございます。
○三番(甲斐行雄君) 市長の意気込みといいますか、日程を必ず守るんだという決意はしっかりお聞きしましたので、頑張っていただけると期待して、次の質問をさせていただきたいと思います。
実は地元定着のということで、雇用対策にいろいろと取り組まれておるわけですが、まず、実は高校、市内で卒業して、どのぐらいの生徒がいわゆる市外、県外に行っておるのか、どれぐらいだとお考えでしょうか、部長。
○商工観光部長(甲斐俊二君) 宮崎県の公表では、昨年度、これは延岡市内の県立高校の就職内定者のうち、約半数、約百三十名が県外就職という数字が出されているところでございます。また、さらに、これは宮崎県全体でございますが、県内の進学者、このうち大学、それから短大等がございますが、県全体で約七割ほどの方が県外に進学しているというような状況でございます。
○三番(甲斐行雄君) 僕は本当に聞きたかったんです、今、実は高校卒業した進学者、僕が予想していたのは百五十名です、就職していく子が、実業系の。普通科系の生徒がやっぱり三百近く、三百五十ぐらいいくんじゃないかなと。両方で五百人ほどの生徒が毎年市を去って、これがなかなかやっぱり戻れない、多くが戻れないといった人口流出、人口減につながっている。
この対策ということで、もう一点、具体的に、人手の最も足りない職種と、働きたい方々がどの職種を求めているのか、そのマッチングと申しますか、バランスと申しますか、どういう状況なのか。足りてる、足りてないといったところの状況をよかったら教えていただきたいと思いますが。
○商工観光部長(甲斐俊二君) 御案内のように、本市の有効求人倍率は年々上昇している状況ではございますが、昨年度、宮崎県が実施しましたアンケート、これは人材確保に向けた取り組みに関するアンケート、これを実施しておりますが、その中で回答があった六百四十社のうち、約七割の会社が、企業が人材不足を感じているという結果も出ているようでございます。
特に、その割合が高くなっているものが運輸業、情報通信業、建設業などでございます。また、直近のハローワーク延岡管内、これにおきましても、建築、それから土木、輸送の分野を初め、介護を含む福祉関連分野、これについても人材が不足しているという状況でございますが、一方で事務系の仕事に関しましては、まだまだ職を求める人のほうが多いという状況も見られているところでございます。
○三番(甲斐行雄君) 部長一人にお答えさせるといいますか、この分野が広いんですね、所管が。ですから、今お聞きしたことをまとめさせてもらうと、いわゆるものづくり系の、あるいは介護を含めたそういったところが非常な人手不足であると。逆に、求める側として事務系の仕事がもっとあればいいのになと、ことのところの解消ができていければ、地元への定着も望めるのではないかなと思っておるんです。
そういったことで、先ほど答弁でもるるお答えいただきましたが、具体的に何かこれには取り組んでるんだと、こういう可能性があるんだというようなお話があれば、事例をいただけないでしょうか。
○商工観光部長(甲斐俊二君) 答弁でもお答えいたしましたけども、やはり議員がおっしゃるように地元を出て、延岡を出ていかれて、いかに帰ってくるのか、帰ってきていただけるのか、そういうような方策、これにつきましても、高校生卒業対象に実家住所のデータベース化、これは県内でも余りやられてるとこはないと思うんですけども、そういった取り組みも進めておりますので、Uターンについての取り組み、これをさらに進めていきたいというふうに考えてるとこでございます。
○三番(甲斐行雄君) なかなか進めなかった今までの現状もあるかと思いますが、お答えいただいた中のデータベース化、これは当然取り組んでいただけるものと想定いたしまして、さらにどうしてもいわゆる職種が所管ごとに分かれており、多岐にわたっております。これでは、全体の解決はなかなかできないんじゃないかなと。先ほども述べましたとおり、五百人ほどの毎年の流出を考えた場合、思い切って専門のチーム、新しい部署部署というわけにはいきません。市長が言ってるように、何といいますか行財政改革もありまして、人の仕事がふえるばっかりではよくありませんので、ただ、この問題は大きいと思うんです。
そこで市長に、ぜひ専門的なチームをつくって、定着というこの至上命題に向かいまして、職種のマッチングに全力で取り組んでいただけないものか、お尋ねいたします。
○市長(読谷山洋司君) 実は、今月も介護事業者の、全ての事業者ですが、例えばそれぞれの分野ごとにどのような状況かとか、そしてまた、市が、実はこれは工業振興課が担当しておりますが、これは工業振興という工業に限らず、全ての職種にぜひ支援をさせていただきたいというつもりで設けた市独自の人材確保策、これについてもっともっと活用していただく、あるいは活用していただく上でどのような課題があり得るのか、そのことを率直に御意見を聞く場も設ける予定でありますけれども、そのようにそれぞれの業種、業態などのお声も聞きながら、市としてどのような対策をとっていくか、さらに検討を深めさせていただきたいと思っております。
その意味では、市独自で人材確保策を今、スタートしておりますので、その意味では本当により、あらゆる業種にお役に立たせていただきたい、そう考えておるところでございます。
一方で、また、わざわざ新しい専門の組織をつくるのがいいのか、あるいは既存の組織の中で横の連携を強めるということで、当面、取り組んでいくのがいいのか、さまざまな観点もあると思いますので、事業者のいろいろな実情、それから御意見なども聞きながら、その点についてはまた市としてどのように取り組むか、検討してまいりたいと考えてるとこでございます。
○三番(甲斐行雄君) スピード感を持って、あるときはやっぱり決断をしていただきたいと。しかも、実は市長の功績といいますか、キャスレーというIT企業の誘致が決まりました。これは市長のトップセールスと伺っております。大変うれしいことです。IT企業の誘致は間違いなく雇用を生み出すものと期待しております。
そこで、今後、IT企業のますますの可能性、市長、いかがでしょうか。
○市長(読谷山洋司君) IT業界も非常に人手不足が深刻化している中で、延岡市の場合も人手不足があるとはいえ、まだ有効求人倍率的には他の大都市よりは低いというとこでは、人材が提供できるという面、あるいは、まだ雇用の場を確保しなければいけない、そしてまた、先ほど商工観光部長が答弁しましたように、事務系の職場を求める声も大きいという中で、事務系の職場の誘致についてはまだまだこれからという状況がございますので、今回のIT企業の先月十三日の決定をまた皮切りにしまして、またこの事例を一つのある意味で磁石といいますか、マグネット効果として次を引きつけるように、そのような相乗効果も生むよう取り組む必要があると考えておりますし、また延岡市の場合、活断層が地下にないという、IT企業、情報を扱う企業にとって大変なセキュリティという問題でも、セキュリティといいますか安心・安全という面でも地形的に強味を持っており、現に、実際、データセンターが延岡にあると、そのような事実もございますので、そういった強味もまたアピールしながら働きかけてまいりたい、そのように考えているところでございます。
○三番(甲斐行雄君) 大いに期待いたしまして、市長のトップセールスをお待ちしております。
次に、食育について伺います。
各学校では、食に関する指導計画が策定されているようですが、週にどのぐらいの時間であったり、取り組みの内容、お聞かせいただければと思いますが、教育長。
○教育長(澤野幸司君) まず、その食に関する全体指導計画のことについてですが、これは、何か食育といいますと、例えば給食の時間の問題であったり、総合的な学習の時間というふうなイメージがありますが、実は食に関する興味、関心を高める時間というのは、いろんなところに、教科の中にも関連した指導が転がってございます。
ですから、そういった意味では何時間という時間をうまく説明することは、これはちょっと難しいかと思いますが、例えば先日、図書館の百周年でお見えになられました角野栄子さんが書かれた「サラダでげんき」という名の題材を低学年で扱っているんですが、この中では子供たちは、野菜嫌いの子供たちが食に関する意欲を高めていく、そういった機会にもつながっております。
そういった教科の時間、道徳の時間、さまざまな時間を通して、子供たちの食に関する興味、関心を高める、そういったものをまとめて示したものが、この食に関する全体指導計画となっておりますので、学校教育全体で行っているというふうに御理解いただければと思います。
○三番(甲斐行雄君) それぞれに学校には特色があるかと思います。ですから、今、教育長の温かいお言葉を聞きましたら、どれもこれも同じ規格ではないと思うんです。そこも考慮していただいて、そういうトータルの食育に取り組んでいただければと思ってます。
もう一点、学校教育の課題として食育の推進を図るためには、幼保小中、すなわち幼稚園、保育所、こども園、小学校、中学校連携教育に努めるとあります。これは、マスタープランの中の施策の展開にも明記されており、すばらしい取り組みだと僕は思っております。
そこで、この連携の具体例などございましたらお示しいただければと思いますが。
○教育長(澤野幸司君) 今、議員御指摘のとおり、私も幼保小中学校も含めまして、連携の取り組みというのは非常に重要だというふうに理解しております。
残念ながら、その食育に関して、私、この幼保小中が全て連携して取り組んでいる内容については、ここでは十分把握をしておりません。ただ、先ほど言いました弁当の日の取り組みにつきましては、小と中に関してはかなりもう進んでいるというふうに理解しております。この幼保小連携の中におきましては、今後、保育所、幼稚園とも十分連携いたしまして、こういった弁当の日を含めた食育の充実に努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
○三番(甲斐行雄君) 大変正直に答えていただきましてありがとうございました。実は、僕、先ほども小浜市の例を挙げましたけど、それこそ幼稚園、就学前にお箸の持ち方を全員に教授するといいますか、そういうシステムなんです。これをちょっとお尋ねしたとこが、それはこども家庭課かなというようなお言葉がありまして、いや、それは違うだろうと、幼保小、今、しっかり教育長に答えていただきましたように、今後、例えばですが、やっぱり日本人である、この頭脳の発達も右手で持つ右箸、もちろん左で持つ方もおられますが、お箸の持ち方一つも、その幼保小連携の取り組みの中に取り入れていただいてはいかがでしょうか。
○教育長(澤野幸司君) 私、そのお箸の持ち方は、基本的にはやっぱり家庭教育が重要なところかなというふうに考えております。先ほど議員から御紹介いただきました小浜市の取り組みは、なかなか家庭教育で箸の持ち方が身についていない子供たちに対して、学校教育の中でそのようなしかけがあったんだなというふうなことを感じた瞬間でございました。
そういった意味では、やはり家庭教育をベースにしながら、うまくそこで身についてない子供たちを学校の中、いわゆる幼稚園、保育園も含めまして、連携しながら進めていきたいというふうに思っておりますし、実はわかあゆ教育プランの中には、参観日等に食事のマナーとか箸の持ち方の指導を、学級活動という時間で指導している様子を保護者の方に見ていただくということもやっております。そういったことを広めていきたいというふうに考えております。
○三番(甲斐行雄君) 大いに期待しております。
次に、市道無鹿川島線の東海中の通学路の安全についてお伺いします。
この路線を通る生徒の皆さんは、川島小、港小、東海小、東海東小校区から東海中学校に通ってくる生徒、およそ二百人が通るようでありますが、特に、無鹿交差点から西に向かって旧江崎医院前を通過するまでのおよそ百メートルの区間においては、幅員も狭く、歩道もない上に、大型路線バスのルートにもなっており、徒歩通学、自転車通学の生徒の安全確保ができていない状況であり、とても危険な場所となっています。特に、自転車通も必ず押していくんだという縛りもありまして、早急な安全対策が必要であろうかと考えますが、当局の御所見をお伺いします。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 議員御指摘のとおり、定期バス路線である無鹿川島線の一部区間におきまして、歩道が整備されていないことから、徒歩や自転車で通学する生徒の通行の支障となっていることは認識しているところでございます。しかしながら、隣接する民家が多く、道路拡幅や歩道整備には事業費と期間がかかることから、早急な対応は困難となります。
安全対策としてグリーンベルトを設置することなどが考えられますが、今後、学校、地元、警察も含めて、通学路点検などを行いながら協議をしてまいりたいと考えております。
○三番(甲斐行雄君) 早急な対応は困難とのお答えであり、大変残念であります。
事故は待ったなしであります。安全最優先の観点から、別ルートといいますか、私自身の提案をさせていただきたいかと思います。
東海中に向かって川島橋の信号を渡り、国道三八八号線の歩道から直接学校へおりられるような通路ができれば、安全性は格段によくなります。いかがでしょうか。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 議員がおっしゃいました国道三八八号線は、管理でございます。県の管理道でございまして、あと御存じだと思いますけれども、三八八号の道路の高さと小学校の敷地の高さというのはかなり段差がございますので、そういった工事的なことも含めてですけれども、県ですとか警察のほうとか、ちょっと検討が必要になってくるのかなというふうに考えております。
○三番(甲斐行雄君) それはもう重々知っております。わかっておりますが、なかなか答えが進まないということであれば、あの手この手、人命最優先であります。ぜひとも御検討いただきまして、よろしくお願いいたします。
次に、九月議会でも川島の農業用ため池の整備についてお聞きしましたが、その際、地震対策については、今後、できるだけ早く着手したいとの前向きな答弁をいただいたところでありました。
このような中、早速、今回の補正予算に、菰田池、新池、稲葉崎のため池を含む三カ所の整備に向け、予算を計上いただきました。当局の皆様には心より感謝申し上げます。
そこで、川島、稲葉崎ため池周辺の皆様のためにも、今後の測量設計から工事完了までの、どのようなスケジュールで進むのかお尋ねいたします。
○農林水産部長(高橋一善君) 農業用ため池の整備につきましては、今回の補正予算に実施計画の策定に要する経費を計上させていただいているところでございます。
現段階におけるスケジュールでございますが、今後、策定する実施計画をもとに、平成三十一年度に地元説明会や同意の取得、県の承認を経まして、国への事業採択申請をすることになります。国の採択後に工事を実施するための詳細設計を行い、平成三十三年度をめどに着工したいと考えております。また、その工期につきましては、事業規模により一年から二年程度を要すると見込んでいるところでございます。
これら農業用ため池の耐震補強工事の重要性、緊急性等につきましては十分認識しておりますので、計画に沿って事業が完了するよう手続を進めてまいりたいと思います。
○三番(甲斐行雄君) よろしくお願いいたしまして、次に移らせていただきます。
須美江家族旅行村のテニスコートの整備についてお伺いします。
御存じのとおり、須美江家族旅行村はうみウララの中核的施設として年間九万人が訪れ、子供から大人まで遊べる大変魅力的なエリアです。このような中、須美江には人工芝のテニスコートが七面、たくさんの方々に利用されています。土日、祝日ともなると、中学、高校の部活動の生徒さん方の利用が集中しており、一般愛好者の皆さんも、予約がないとなかなか使えないとの状況もお聞きしております。それだけテニス人口が多いことも事実であろうかと思います。
実は、七面のうちの四面は平成元年度に整備したもので、老朽化が著しく、人工芝の劣化も激しく、継ぎはぎの補修であるがためにコートはフラットではなく、波が打ったり段差がある状態、捻挫等のけがが心配で、利用者の方々からもどうにかできないのかと、この声も絶えないのが実態であります。このため、七面も使用しての大会が開催されておりましたが、老朽化から、延岡市以外の地域で開催されるようなケースも出てきております。
このような実態をお話しされた高校の先生方から、テニスコートの整備を懇願されました。実現すれば、本市で開催されていた九州大会クラスの大会誘致が進み、スポーツランド須美江としての集客も可能であり、さらにはうみウララエリアにも、本市全体にも、その経済効果は高まっていくことが大いに期待されます。
現状を鑑み、早い時期に本格的な整備をすべきであろうかと思いますが、御所見をお伺いします。
○商工観光部長(甲斐俊二君) 議員御案内のように、須美江家族旅行村のテニスコート七面のうち、四面につきましては平成元年度に整備が完了し、既に三十年近く経過しており、老朽化が進んでいる状況であることは認識いたしております。また、須美江家族旅行村から三カ年の修繕計画要望が市に提出されておりますが、その中にテニスコート四面の改修につきましても要望があっているところでございます。
そのような中、老朽化が著しい四面のテニスコートにつきましては、専門業者の方に見ていただきましたが、大きな大会を開催するとなれば全面的な改修が必要であり、一面改修の場合、最低千万円以上の費用を要し、かつ四面全面改修するほうが費用面で効率的であることもあり、その場合は工事工法にもよりますけども、四千五百万円から七千万円以上の費用を要するとの見解をいただいているところでございます。
確かに、多くのテニスの大会が開催されれば、その経済効果額は須美江にとっても、また市全体にとりましても高いものがあり、また一方では、現在、利用者に御不便をおかけしているということも認識をしているところでございます。
そうしたことから、まずは部分補修等での応急的な措置ができないか検討させていただき、今後につきましては、利用者や管理者の意見を伺いながら、工事工法も含めました須美江テニスコートのあり方につきまして、しっかりと協議、検討してまいりたいと考えております。
○三番(甲斐行雄君) 先ほどの先生方に、さらにお聞きしたのですが、過去、須美江が七面、西階が十二面、市内で一、二番目の大きさなんですが、ここで行われた大会の参加数、チーム数を聞いてびっくりいたしました。中学校、高校、それぞれの大会に、何と五十五チームが集まり、二泊三日の大会で実施されております。参加人数は、恐らく推測はできるかと思うんですが、担当と申しますか、熊谷参事、何名ぐらいの参加だったか、済みません。
○商工観光部参事(熊谷俊一君) 詳しくは存じ上げないというのが事実でございますが、テニスとなればダブルスの試合もあるでしょうから、最低四名から八名程度は一チームが必要ではなかろうかなと考えておるところでございます。
○三番(甲斐行雄君) 実は、一チーム六名というのがベースで、Aチーム、Bチームもある参加のとこもあるんですが、三百三十人にも上るということでありました。
当然、市内の生徒も含まれておりますので、宿泊に該当する生徒が二百、監督、コーチ、さらに保護者の方々も加えますと、六十人ほどが宿泊をする、弁当も千食以上の注文、非常に経済効果が高く、須美江だけで見ましても、ケビンの宿泊、昼食での民宿からのお弁当代など、一つの大会で考えますと、三百万円以上にも上る大会でございます。これが八つほど年間に実施されておるわけですが、それだけ価値のある大会を延岡でぜひやるためには、市長、どうか急ぎではあれですが、検討いただきたいという意味を込めまして、早急な整備、お考えいただけないでしょうか、見解をお願いします。
○市長(読谷山洋司君) 大会は、開催されることの経済効果等は御指摘のように大変大きなものがあると考えております。
一方で、先ほど商工観光部長答弁にもありましたように、四千数百万円から七千数百万円かかるのではないかということで、事業費も大きいということで、もう少し安い方法、あるいは暫定的、段階的な方法はないのかということは、さらに模索、探求する必要はあると考えております。
そしてまた一方、スポーツのこの種目とは別ですけれども、須美江地区全体ということで考えますと、家族旅行村のほうからはドッグランの整備についての要望が寄せられているところでございます。ドッグラン自体も、現在の本当にペットが非常に大事な役割を担っている現状におきまして、時代のニーズに合った取り組みではないかと思いますけれども、そのドッグランの整備、これもまた、一定の事業費が必要であろうと。そうなりましたときに、この須美江地区の振興と、あるいは南浦地区の振興、さらに延岡にとって誘客ということを考えましたときに、どうしてもやはり優先順位といいますか、どちらをどう先にしていくかということも、また観点としては検討する必要があるわけでございまして、こういった点も含めまして、今後、さらに須美江家族旅行村とも意見、協議をしながら、どのような対応をしていくか検討していく必要がある、そのように考えているところでございます。
○三番(甲斐行雄君) ドッグランの話も出てきまして、大変前向きに言っていただいてますので、あわせて、またこのテニスコートの整備ということも期待いたしまして、最後の質問に移らせていただきたいと思っております。
福祉政策の向上を目指すための質問であります。
本市は健康長寿のまちづくりの取り組みが掲げられ、元気なまち延岡の創出のため、各種福祉方面でそれぞれの施策に取り組まれていると認識しております。
このような中、現実には高齢者の方々が子供たちと接するときの目の輝きと同時に、思わずこぼれる笑顔、これこそが健康長寿の源かなと感じておるところでもございます。
しかしながら、今、市民の方々に提供されるサービスは、対象者を基本として縦割りで進められておりますために、それぞれに別々の世界といったような印象であります。
そこで、お年寄りの元気の源、子供たちとの交流の機会、仕組みといったものができるようになれば、子供も元気、お年寄りも元気になるといった相乗的な効果が期待できるのではないでしょうか。このような中、富山型デイサービスであったり、本市でも土々呂地区におきまして、高齢者と子供が一緒に遊ぶ教育支援が実施されたり、障がい者が一緒にできるゆるま〜れといった共生型福祉事業所の運営もされているようであります。少子高齢化も今後進行する現状を考えますと、世代間の垣根を越え、子育て等も地域ぐるみで協力できるような体制をつくり、共生社会を目指すことが必要ではないでしょうか。
そこで、富山型やゆるま〜れといった共生型の理念を生かし、各地域でも高齢者、障がい者、子供たち、みんなが自由に交流できるような機能を持たせた整備などできないものでしょうか。健康福祉部長、御所見をお伺いします。
○健康福祉部長(川島 登君) 本市におきましても、高齢者、子供、障がい者の方々が一緒に過ごすことができる、いわゆる共生型サービスを提供する施設として、未就学児が高齢者と一緒に過ごすデイサービスの事例や、議員御案内の共生型福祉事業所ゆるま〜れがございます。さらに、高齢者はもとより、子供や障がい者の方々も含めて利用できる共生型施設の建設も、市内の社会福祉法人によって進められております。
なお、こうした共生型の福祉施設が普及することで、年齢や障がいの有無にかかわらず誰もが利用し、交流する場や機会が増加し、議員御指摘のような、地域社会におけるさまざまな相乗効果も期待されております。
このことから、市といたしましても地域共生社会の実現のため、共生型の福祉施設整備の必要性について、日ごろより事業所等に先進事例の紹介をするとともに、新たな施設整備や拡充の際にも、関係各課が連携して支援を行ってまいりたいと考えております。
○三番(甲斐行雄君) ぜひ、今後、整備をされる延岡市子育て支援総合拠点施設、(仮称)子どもの城において、子供と高齢者、さらに障がいのある方、市民が自由に交流できるような機能を持たせることはできないものでしょうか、いかがでしょうか。
○健康福祉部長(川島 登君) 子育て支援総合拠点施設ですけれども、これにつきましては、中心となる利用者層が子育て世代の親子連れになると思います。
ですが、いろんなイベントなどで議員御提案の交流の場が持たれることは非常に有意義だと思っておりますので、今後、選定されます指定管理者に対しましては、このような交流の場になるようなイベント開催を検討するように、ぜひ伝えてまいりたいと思っております。
○三番(甲斐行雄君) 先ほどの答弁の中で、一般の社会福祉法人、いわゆる民間の方もこういった共生型に取り組みをされようとしております。ぜひ応援をいただきまして、お一人お一人が安心して暮らせる地域づくりに取り組まれることを期待いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(佐藤裕臣君) これをもって甲斐行雄議員の総括質疑及び一般質問を終わります。
議事の都合により、しばらく休憩いたします。
次の会議は、午後三時から再開いたします。
午後二時四十分 休憩
午後三時 零分 再開
○議長(佐藤裕臣君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
これより、四番 吉本 靖議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。
〔四番(吉本 靖君)登壇〕
○四番(吉本 靖君) 皆さん、こんにちは。友愛クラブの案ずるより吉本 靖です。
ただいまから一般質問に入らせていただきます。
まず初めに、公共交通機関として、駅の整備に関しての質問をさせていただきます。
まず、南延岡駅のバリアフリー化についてです。
先月、十一月に、友愛クラブでは都城市の視察をしました。都城駅では、平成二十六年三月に跨線橋とエレベーターの工事を完了しています。事業費は約三億円で、JR、そして国が三分の一ずつ、それぞれ一億円、県と市がそれぞれ六分の一ずつ、五千万円を負担しています。延岡駅は、跨線橋とエレベーターの全体事業費が四億三千万円で、市の負担が約七割の三億円、国が約三割の一億二千五百万円、JRの負担は約四百八十万円程度となっています。
昨年六月議会で、友愛クラブの本部市議が南延岡駅のエレベーター設置について一般質問した際には、市当局の答弁では、エレベーターの設置は一日の乗降客三千人以上が国の基準とのことでした。しかしながら、都城駅は平成二十八年度の一日の乗降客は、延岡駅の二千三百九十人より少ない二千二百二十二人です。それでも、JRが事業主体となってエレベーターの設置を行っています。三千人以下でもエレベーターの設置ができるのです。そして、その負担は延岡市の約七割に対し、都城市は六分の一という少ない負担で済んでいます。
南延岡駅の一日の乗降客は、千六百七十四人です。平成二十八年度の年間乗降客は六十一万千人で、二十年前の平成八年度の五十二万千人と比較すると、九万人ふえています。ちなみに、延岡駅は平成二十八年度が八十七万二千人で、平成八年度の百十三万二千人と比べると、二十六万人減っています。南延岡駅前の旧国道一〇号は、現在、四車線化に向けた事業が進められており、これからの発展が見込まれます。日豊本線の沿線を調べてみますと、大分県側では南延岡駅よりも乗降客の少ない柳ヶ浦駅、杵築駅、陽谷駅でエレベーターが設置されています。
現在、佐伯市でも特例によるバリアフリー化事業によるエレベーターの設置を求め、署名等の活動が行われています。本市は、延岡駅の整備につきましては、大いにJRに貢献していると思います。南延岡駅のバリアフリー化はできないのでしょうか、御所見をお伺いします。
次に、南延岡駅の駐輪場及び駐車場の整備についてであります。
この件に関しましては、平成二十八年十二月に一度質問をさせていただきました。駐輪場の屋根につきましては、延岡駅の仮設駐輪場の屋根を移設設置していただき感謝申し上げます。大変喜ばれています。
しかし、まだ足りない部分があります。また、駐輪場のスペース自体が足りないので、駐輪場の枠外や駐車場のほうにあふれており、外部の人から見ると、観光の面からもお接待のまちにはほど遠い感があります。また、駐車場につきましては三台分しかなく、送迎の車の路上駐車を招いています。南延岡駅と駅ホームの間には、使われていない四本の軌道敷があるのですが、JR、あるいはJR貨物と再度協議していただき、駐輪場、駐車場の整備に取り組めないでしょうか。
次に、旭ケ丘駅の駐輪場及びトイレの整備についてお尋ねします。
旭ケ丘駅につきましては、トイレが数年前から使えない状態です。鍵がかかっており、くみ取り式だと思われますが、水洗化も求められます。JRとの協議が必要でしょうし、駐輪場も屋根がありません。多くの学生を含め、年間九万六千人の利用者があり、改善に向け御検討できないでしょうか。
次に、土々呂駅の駐輪場及びトイレの整備についてです。
ことし四月に、夕刊デイリー紙に、となりの土々呂駅のトイレを水洗にしてとの記事がありました。一部抜粋ですが、御紹介いたします。
延岡市土々呂五丁目に住んでいます。土々呂駅のトイレについてお願いです。住民は十五年ほど前、行政指導により期限つきで水洗トイレになりました。でも、土々呂駅のトイレはいまだにそのままです。遠足の季節になると、毎年、保育園、幼稚園、そして学童が土々呂駅を利用します。土々呂駅という珍しい名前で、県外の方が見にくることもあります。トイレを利用した場合、何を思うでしょうか。多分、延岡市内の公共トイレで一番みすぼらしいのではないでしょうか。土々呂駅の前で六十年以上、穴の開いた幹でありながら見事な花を咲かせてくれる桜の木が泣いています、との記事でした。
土々呂駅は小さな駅舎ですが、新しく水色にペンキが塗られ、かわいい感じの駅です。JRとの協議となるのでしょうが、ぜひトイレの整備、そして駐輪場の屋根の設置についても取り組んでいただきたいと思います。御所見をお伺いします。
次に、となりのトトロの看板設置についてです。
記事にありましたように、となりのトトロの看板が設置できれば、となりのトトロ駅はまちのシンボルの一つとして子供たちの夢が広がり、さらに親しみの持てる駅になるのではないかと思います。著作者の御了解がなければかなわぬことですが、看板設置について打診をすることはできないでしょうか。
次に、公文書管理条例の制定についてです。
国の行政機関は、平成二十三年から施行された公文書管理法により、文書の作成から保存、廃棄までの一連の文書管理を義務づけられています。これは、消えた年金問題や薬害問題の重要な資料が役所の倉庫から発見されたことなどから、公文書は国民の共有財産という理念のもと、一定の要件を満たす公文書については、行政文書としての保存期限が過ぎた後も、特定歴史公文書として国立公文書館等で永久に保存することを法制度化したものです。その目的としては、行政を適正かつ効率的に運営すること、現在及び将来の国民に対する責任を全うすることとあります。
公文書等の管理の問題につきましては、国においては森友・加計問題では、文書の改ざんや、文書自体がメモなのか、それとも公文書なのかとの問題がありました。宮崎県においては、ことし七月、見つからなかったと言われていた強制不妊手術の個人資料が判明、また、九月には県内の他市におきまして、事業における虚偽の実績報告書に関して市の主導を示す関与メールの発覚などの事態が起きています。
これまで、地方公共団体の文書は役所のものであると認識されがちでした。そのため、住民との関係で法的拘束力を有する条例ではなく、役所内部でのみ拘束力を有する規定等で定められてきました。公文書は一体誰のものなのか、メール等の電子媒体を含め何が公文書なのか、住民自治の主体である住民による文書管理実現のために、公文書管理条例の制定が、今、求められているのではないでしょうか、御所見をお伺いします。
最後に、延岡南道路についてであります。
一番目の延岡南道路を迂回することの定義についてお尋ねします。
迂回対策に関する料金は、大変わかりづらいものです。ここでは、例えば土々呂地区に事業所がある場合について具体的に考えていきたいと思います。土々呂地区に事業所がありますと、東九州自動車道をおりて、一旦、事業所に戻り、それから一定時間内に延岡南道路を利用せずに、同じ車で延岡道路を通って北方や北川方面へ運転することがあると思います。また、先ほどのケースは、同じドライバーの走行を想定していますが、事業所でドライバーが交代する場合もあると思います。
迂回の定義について、これらのケースで市当局の言う迂回に該当するのか、一定の時間とはどれほどの時間であるのかも含めてお尋ねします。
次に、二番目の延岡南道路を迂回して通行する車両の実態についてお尋ねします。
国道一〇号から旭ヶ丘地区を通り、一ケ岡へ至る市道には、多くの大型車が流入していると思います。沿線の住民の皆様方には大変な御苦労があり、交通事故の危険性は大変大きいと思います。
しかしながら、今回の大型車等の流入対策は、高速道路を通過して延岡南道路を迂回する車に限定して議論されています。なぜ今回、高速道路経由に限った迂回対策が問題になったのか全く意味がわかりません。しかも、今回この迂回対策をめぐって、わざわざ延岡南インターチェンジに料金所が設置されることになりました。果たして、料金所をつくってまで対処しなければならないほどの高速道路経由に限った迂回の実態があるのでしょうか。その迂回の実態について、迂回の台数、そして全体の一ケ岡地区への流入台数における今回の迂回の台数の占める比率について、具体的に数字をお示しいただきたいと思います。
三番目に、迂回対策に伴う中型車以上の料金徴収に関する周知についてお尋ねします。
ことし十月十四日の新聞のニュースに、次のような記事がありました。ネクスコ西日本の一部路線で、ことし四月から九月、ETCを搭載した車の利用者から、現金でも通行料を徴収するケースが少なくとも百九十六件あったことがわかりました。二重徴収になる可能性が残ることは当時から把握しており、同社はホームページや配布物などで、現金で支払う場合は、車載機にETCを挿入しないで走行するよう呼びかけてきたとしています。同社の広報は、通行方法の広報が十分でなかったので、さらに周知に努め、システム上で改善できるかも検討していきたいとしています。
今回の延岡南道路の迂回対策としての料金徴収は、大変複雑でわかりづらいものです。そのことをドライバーにどうやって周知するのか。看板を作成すれば、数十メートルを超す、途方もなく大きな看板になるでしょう。前日の二重徴収のように、ホームページや配布物による周知で済ますつもりでしょうか。六月議会でもお尋ねしましたが、そろそろ結論が出ていると思いますので、改めて延岡南道路の迂回対策についての周知方法について、どのように計画されているのかお尋ねいたします。
次に、四番目の設置予定の料金所の建設費及び管理費についてです。
今回、延岡南道路の迂回対策として、延岡南インターチェンジに料金所がつくられるとのことです。料金所には、料金徴収のための四つのゲート、そして近くに職員のための事務所、そして二十四時間三百六十五日、料金所管理のための職員が必要だと思います。
この料金所では、大型車等の現金車は有料ですが、ETCを搭載した車は全車種無料となります。また、大型車へのETC設置に向けて、公的な助成も行われているとのことです。そうなりますと、この料金所は全く収入が見込めません。誰が考えても大きな赤字を生み続けることになります。それだけのお金をつぎ込むのであれば、その分を延岡南道路の料金引き下げに使っていただきたいと思うのです。一体どれくらいの経費が発生するのかお伺いします。
最後に、五番目ですが、見直し後の料金の算定方法についてお尋ねします。
新たな料金の見直しについて、特大車、大型車、普通車等について、具体的な計算の方法を数字でお示しください。
以上で、壇上からの私の質問を終わります。
(降壇)
〔企画部長(小村周司君)登壇〕
○企画部長(小村周司君) ただいまの吉本 靖議員の御質問にお答えいたします。
まず初めに、南延岡駅のバリアフリー化についてのお尋ねでございます。
駅のバリアフリー化につきましては、基本的に、事業主体となるJR九州が国の基本方針に沿って、一日の平均乗降客数三千人以上の駅から優先して実施している状況でございます。
しかしながら、議員御指摘のとおり、都城駅など、実際には三千人以下の駅に関しましても、老朽化が著しい駅の改修にあわせての工事や、改修費用が比較的安価である駅などにおいて、バリアフリー化が実施されている事例がございます。
こうした状況を踏まえ、今年度、改めて南延岡駅のバリアフリー化をJR九州に要請するとともに、想定される改修内容等について協議を行ってきております。
南延岡駅の場合、ホームの拡幅などの必要性から大規模な改修が想定されており、構造上、ほぼ同様の改修工事を行った南宮崎駅が総事業費四億五千万円の改修費用を要したことからも、多額の事業費を要するのではないかと推測しております。そのため、今後の協議につきましては、事業費のさらなる精査や経費削減の検討をJR九州に求めてまいりたいと考えております。
また、JR九州においては、国の支援事業の活用を前提として、国の基本方針に基づく取り組みを優先して進める必要があるとの認識が示されているところでございます。
南延岡駅のバリアフリー化につきましては、市民の関心も高い長年の課題でありますので、JR九州に対してバリアフリー化を必要とする利用者の現状を優先した判断をしてもらうべく、継続して要望活動を続けているところでございます。今年度も十月二十六日に、宮崎県鉄道整備促進期成同盟会を通して、JR九州本社へ直接提言させていただいたところでございます。
また、大分・宮崎県境地域開発促進協議会として、佐伯市とともに今年度中にJR本社に赴き、要望活動を行うこととしておりまして、今後とも南延岡駅のバリアフリー化の早期実現に向けて、JR九州に対しまして、さまざまな機会を通じて要望してまいりたいと考えております。
次に、旭ケ丘駅のトイレ及び駐輪場の整備についてのお尋ねでございます。
旭ケ丘駅のトイレ及び駐輪場につきましては、双方の施設ともJR延岡駅が保有、管理しておりますので、現在の状況等について確認させていただきました。その結果、トイレにつきましては、使用可能であった当時、窓ガラスの破壊や便器内に植物プランターを押し込むなど、器物損壊等の行為が数十回と繰り返されたこと、また、未成年者の喫煙行為が頻繁に目撃されるなど、地元住民からも不安を訴える声が寄せられたことを踏まえ、JRが五年以上前にトイレ内の設備を撤去したということでございます。
また、駐輪場に関しましては、駐輪スペースの需要などを踏まえ、地域の皆様の声を聞きながら、どのような対策が適当かJRと協議を行うとともに、必要に応じて市としてどのような対応が可能か検討してまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
(降壇)
〔総務部長(溝田輝男君)登壇〕
○総務部長(溝田輝男君) お答えいたします。
公文書管理条例の制定についてのお尋ねでございます。
本市における文書管理につきましては、延岡市文書取扱規程におきまして、公文書等の管理に関する法律と同様の文書の定義を定め、その文書の収受、保存、廃棄等、一連の文書管理についても定めております。
また、市の諸活動を市民に説明する責務が全うされるよう、延岡市情報公開条例を定め、この条例の適正かつ円滑な運用に資するため、行政文書を適正に管理するものとしております。
以上のように、本市におきましては公文書等の管理に関する法律の趣旨にのっとり、適正な文書管理を行っているところでございます。
ただ、公文書管理に関する市民との意識の共有、また、延岡市情報公開条例のより円滑な運用等の観点から、条例制定の意義も認識しておりますので、今後、研究してまいりたいと考えております。
以上でございます。
(降壇)
〔商工観光部長(甲斐俊二君)登壇〕
○商工観光部長(甲斐俊二君) お答えいたします。
まず初めに、土々呂駅の駐輪場及びトイレの整備についてのお尋ねでございます。
土々呂駅のトイレにつきましては、土々呂海水浴場が開設された時期に、当時、国鉄が所有していた土地に、市が観光を目的として設置したものでございます。
また、土々呂駅には駐輪場は設けておりませんが、現状は、JR敷地内の空きスペースに駐輪されている状況でございます。
議員御提案のトイレ及び駐輪場の整備につきましては、これまでJRとも意見交換、協議をさせていただいているところでございますが、今後も引き続き、協議を重ねてまいりたいと考えております。その中で、トイレや駐輪場の今後の整備のあり方を、費用対効果や地域のニーズを踏まえながら、協議、検討してまいりたいと考えているところでございます。
次に、となりのトトロの看板設置についてのお尋ねでございます。
となりのトトロは、宮崎 駿監督の長編アニメーション映画であり、今でも名作として広く海外にまで知られております。土々呂という地名を有している本市において、認知度が極めて高いとなりのトトロの看板設置を行うことで、新しい観光資源となり得る可能性があるとの認識はございますが、となりのトトロは株式会社スタジオジブリが著作権者として権利を保有し、管理を行っております。このため、スタジオジブリに直接電話をし、確認しましたところ、ジブリ作品の絵を使用することに関しましては、本市に限らず、全てお断りしているとのことでございました。そのため、行政としては、となりのトトロの看板設置は、現状におきまして難しいと考えているところでございます。
以上でございます。
(降壇)
〔都市建設部長(片伯部光太郎君)登壇〕
○都市建設部長(片伯部光太郎君) お答えいたします。
まず初めに、南延岡駅の駐輪場及び駐車場の整備についてのお尋ねでございます。
駐輪場及び駐車場の整備における軌道敷地の活用について、JR貨物と協議を行ってまいりましたが、現在四本ある軌道のうち、JR日豊本線側二本につきましては、現在も使用されている状況です。駐輪場側の二本につきましては使用されておりませんが、線路を廃止する必要があり、そのためには高圧線の電柱についても移設をしなければならないとのことでございます。
これまでの協議を踏まえ、今後とも地域の皆様の声を聞きながら、どのような対策が有効か、引き続き、JR貨物などと協議を行ってまいります。
また、当面の対策といたしまして、駐輪スペースの確保が必要と認識しておりますので、JR旅客に対し、放置自転車の整理についてさらに要請を行ってまいりたいと考えております。
次に、延岡南道路を迂回することの定義についてのお尋ねでございます。
迂回と判断される通行と乗り直すまでの時間設定につきましては、西日本高速道路株式会社のほうで検討されているところでございます。
次に、延岡南道路を迂回して通行する車両の実態についてのお尋ねでございます。
大型車等の流入状況については、平成二十八年の高速道対策課の調査で、中型車以上が午前七時から十九時までの間に、約千台が延岡南インターチェンジから一ケ岡や旭ケ丘地区の間を通行しております。このうち、高速道路を通過して、延岡南道路を迂回している台数の把握まではしておりませんが、今回の延岡南道路の新たな料金については、住宅地への大型車等の流入を極力防止するため、延岡南道路の料金水準をETC限定で料金を引き下げ、さらに高速道路の連続利用を促す料金体系を採用するものでございます。
次に、迂回対策に伴う中型車以上の料金徴収に関する周知についてのお尋ねでございます。
延岡ジャンクションインターチェンジから延岡南インターチェンジの利用について、中型車以上の現金車は、料金が課金される制度に移行されることが発表されました。
そのため、ホームページで周知を図るとともに、中型車以上を所有する事業所へ、新料金制度と宮崎県北部広域行政事務組合が本年度実施していますETC補助の資料を発送するとともに、宮崎県トラック協会県北支部や建設業協会などの関係団体を訪問し、説明を行っております。また、個人を含む対象者へは、新聞広告の掲載やダイレクトメールの送付で説明会への参加を呼びかける中、新料金並びにETC補助に関する説明会を開催するなど、平成三十一年度中に新しい料金へ移行することの周知を図っているところでございます。
今後も西日本高速道路株式会社と連携しながら、より一層の周知に努め、スムーズに新料金へ移行できるよう取り組んでまいりたいと考えております。
次に、設置予定の料金所の建設費及び管理費についてのお尋ねでございます。
現在のところ公表されておりませんので、西日本高速道路株式会社に問い合わせたところ、お答えはできないとの回答でございました。
次に、見直し後の料金の算定方法についてのお尋ねでございます。
新たな料金はETC車限定で、延岡南道路の料金水準を全国水準、普通区間並みに統一したとのことでありました。
具体的には、キロ単価二十四・六円に本線距離二・六キロメートルを掛け、さらに車種間料金比率、中型車で一・二、大型車、一・六五、特大車、二・七五を掛けた金額に、ターミナルチャージ百五十円を加算し、消費税分一・〇八を掛けまして、十円未満を四捨五入した金額となる予定でございます。その算定結果から、新しい料金は、中型車が二百六十円から二百四十円に、大型車が四百十円から二百八十円に、特大車が九百三十円から三百五十円になる予定でございます。
以上でございます。
(降壇)
○議長(佐藤裕臣君) 吉本 靖議員の発言を許可いたします。
○四番(吉本 靖君) それでは、延岡南道路からお尋ねしたいと思うんですが、延岡南道路対策の迂回の経路として、高速道路の門川南スマートインターチェンジに加えて、日向インターチェンジも入ってるのですが、これはなぜでしょうか、お尋ねいたします。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 門川につきましては、スマートインターチェンジということもございます。それもありますので、日向インターチェンジまで含めているということでございます。
○四番(吉本 靖君) スマートインターチェンジはETCだけなので、現金車というふうに理解してよろしいんですか、日向のほう。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) そういう意味ではないんですけれども、大型車の混入ということを考えますと、日向インターチェンジまで迂回ということを想定しているということでございます。
○四番(吉本 靖君) 門川南まで高速道路があるのに、わざわざ日向でおりて国道一〇号を北上するということを想定してるんですか。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) その想定もされているようでございます。
○四番(吉本 靖君) それじゃ高速道路は必要なかったということで理解してよろしいんですか。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 高速道路は非常に重要な道路であるというふうに考えております。
○四番(吉本 靖君) 延岡道路に高速道路を経由した料金所が設置されるという、このような重大な問題が判断されるに当たって、迂回の現状が把握されないという、私は信じられない答弁がありました。市当局としては、把握の必要がなかったという判断で理解してよろしいのですか。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 延岡市としましては、これまでもずっとですけれども、料金の引き下げというのを要望してまいったわけでございますけれども、なかなかこれまで国のほうから受けとめていただけなかったという状況があります。
そういった中で、いろいろ住宅地の安全を極力確保するために、大型車の流入防止を対策という切り口でやったらどうかということで、県の意見も聞きながら、県、市で要望したものであります。
その中で、市で行った調査、先ほど説明いたしました調査というのは、住宅地の危険性が大型車が混入してあるということですので、一体どのぐらいの数の大型車が混入しているのかという意味合いで調査したものでございます。そして、それにつきましては料金引き下げのための一つの資料として活用したということがあるんですけれども、今回の料金体系のために調査したわけではございませんので、迂回路については調査していないということでございます。
○四番(吉本 靖君) 迂回の現状を把握していないにもかかわらず、その迂回対策の要望書を出すなど、余りにもずさんではないですか。これは、前市長と知事のされたことですが、市長はどう思われますか。
○市長(読谷山洋司君) 御指摘のとおり、前市長が県知事とともに要請した事項ではありますが、当時の状況としては、料金全体を引き下げるという働きかけをずっとやってきたにもかかわらず、なかなかその実現が難しいと、非常に難しいということの中で、大型車の市街地への流入という切り口であれば、少なくとも料金の幾ばくかは引き下げるという突破口ができるのではないかとの、当時、県からの意見があって、それでそのような要望をしたということを聞いておりますので、その結果として現在に至っているということだと理解をしておりますし、今後については、ひとまずこれを実現し、しかる後に、それでもまだ解決ができないということの確認を経て、さらに全面的な引き下げにつないでいく、そのような働きかけが必要になるのではないかと認識しているところでございます。
○四番(吉本 靖君) 市長にまだお伺いしますが、時間の関係がありますので、簡略して答弁お願いします。
延岡道路に料金所が設置されようとしていますが、延岡道路対策のため、国道一〇号のバイパスである生活道路でもあります。延岡道路は市の発展を願う市長にとって交通流通の大事なポイントではないんですか、端的にお願いします。
○市長(読谷山洋司君) 大変重要な道路でありまして、引き続き、無料を堅持していかなければならない区間だと考えております。
○四番(吉本 靖君) 市当局としては、迂回の実態もわからない現状であるにもかかわらず、このまま国が来年に向けて料金所の工事を進めるのを黙って見過ごすわけでしょうか、お尋ねします。
○市長(読谷山洋司君) ともかくも、大型車、中型車等が引き下げられるという、今までなかったことが実現するということですので、まずは半歩前進という理解のもとに、これを確実に実現していくことが先ではないかと考えているところでございます。
○四番(吉本 靖君) 延岡南道路の料金見直しに当たって、なぜこのようになったのか、意思決定に係る経過についてどのような議論がされたのか、開示していただけないでしょうか。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 記録として残っております書類等につきましては、情報開示で開示できるものと考えております。
○四番(吉本 靖君) もしかしたら、迂回の実態はないのかもしれません。そのときは無料の道路に料金所がつくられ、市民に多大な負担や不利益だけを将来にわたってもたらすことになります。もしも高速道路を経由した迂回の実態がなかったとしたら、再度、県や国に対し検討をお願いすることがあるのでしょうか。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 延岡市としましては、旭ケ丘、あるいは一ケ岡地区の状況を見ますと、迂回の実態はあるという認識でおりますので、そういった方向で進んでいきたいと思っております。
○四番(吉本 靖君) 私は、十一月十七日土曜日の十一時から十一時三十分まで、三十分間、門川南スマートインターチェンジに立っていました。一体どれぐらいの台数の大型車等の通行があったと思いますか、お尋ねします。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 平成二十八年の高速道対策課の調査では千台ということになっておりますけども、それが全て門川スマートインターチェンジのほうに行ったかどうかというのは、申しわけありません、不明でございます。
○四番(吉本 靖君) 市長はどう思いますか。
○市長(読谷山洋司君) 済みません、具体的な数字については、ちょっと類推しかねるところがございます。
○四番(吉本 靖君) お答えします。上り下り含めてゼロです。一台も走っていなかったのです。市当局としては、この現実をどう思われますか。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) そのときゼロであったということでございますけれども、日向インターチェンジからの迂回というのもあると思いますので、迂回は起こっているというふうに考えております。
○四番(吉本 靖君) 先ほどは土曜日でしたので、改めて十一月十九日月曜日、夕方十六時四十分から十七時四十分まで一時間立っていました。通過したのは、下り二台、上り一台でした。大変のどかです、カラスが鳴いていました。これは本当です。翌十一月二十日火曜日、朝七時半から八時半まで一時間立ってみました。下り一台、上り四台でした。日向インターチェンジでは、十一月二十九日の午後、一時間立ってみました。大型車等の現金車は、ゲートを通過したのは全部で五台でした。半分は迂回とは関係ない方向の延岡訪問だと思います。ETC車は全部で四十数台でした。ですから、半分としても二十数台かもしれません。
果たして、これらの車のうち、一体何台、旭ケ丘を通るのでしょうか。門川南などは、ついていけばわかると思います。この台数で、料金所までつくって対処するまでの迂回対策が必要だと言えるんでしょうか、当局の御所見をお伺いします。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) この迂回対策ということに関しましては、やはり一ケ岡地区、旭ケ丘地区に大型車が混入しておりますので、なるべく高速道路の連続通行を促したいという意味がございます。
そして、ただ通行するだけじゃなくて、ETC車限定になりますけれども、料金の引き下げというのも行っているところですので、料金の引き下げといいますと、延岡南道路開設以来、初めてのことですので、私どもは一歩前進、この後のことにつきましては、また料金所ができてからいろいろと調査して、要望なりをやっていこうというふうに考えております。
○四番(吉本 靖君) 私の主張が正しいとすれば、市当局は迂回がないのに迂回があるとして要望書を出したことになります。これは捏造と言われてもしようがないんじゃないですか、お尋ねいたします。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 延岡市としましては、迂回の事実はあるという認識でございます。
○四番(吉本 靖君) 門川南スマートからは、ほとんどありません。日向から来るといっても、何で日向でおりて、わざわざ旭ケ丘まで来るんですか。細島だって、日向市内だって、門川にだって、何ぼだって行く用はあるんです。本当にこんな重要なことが、そんな簡単な言葉遊びみたいなことで片づけていいんですか。
このまま工事が進んだら大変なことになると思います。この工事について、市も県も説明がつくんでしょうか。国土交通省でも、ネクスコ西日本からデータをもらえば、迂回のないことなど最初から私はわかり切ったことだと思います。国の責任も重いと思います。ネクスコだって、収入のない料金所は要らないでしょうし、ましてや迂回の対策の周知などできないと思いますから、ネクスコもやめてもらったほうがうれしいと思ってるんじゃないでしょうか。
私の調査が正しいのか、ぜひ現場に行って、現状を確認してください。その上で、ぜひ検討をしていただきたいと思いますが、いかがでしょう。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 議員おっしゃいました現場の確認ということについては、その方法とかもちょっと含めまして、検討してまいりたいと考えております。
○四番(吉本 靖君) 次に、料金関係についてもお尋ねしたいと思います。
ETCをつけたら全車種無料になるような料金所は、全国にどれだけあるのでしょうか。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 高速道対策課のほうで調査しましたところ、そのような事例は把握できませんでした。
ただ、渋滞対策としまして圏央道、高速道路網がもう網羅されていますけれども、そこで区間、どこの区間をとっても統一された料金にしたというのはございます。
○四番(吉本 靖君) 延岡市のような迂回対策のための料金所は、全国にどれだけあるのでしょうか。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) これも調査しましたところ、ほかに見当たりませんでした。
○四番(吉本 靖君) 三月三十日の国の料金見直しの発表について、市当局は内容について事前に合意しているのでしょうか。それとも、これは国が一方的に発表しているものと理解していいんでしょうか、どちらでしょうか。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 私どもとしましては、もう要望を出したというほうの立場でございますので、回答が得られるまでに、当然、協議とかはございません。
○四番(吉本 靖君) 今回の料金見直しは、延岡南道路の料金を全国水準に統一したものです。それだったら同じ金額になるはずなのに、なぜ大型車が迂回するほどに高くなるのでしょうか、お尋ねいたします。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 今回の料金改定につきましては、中型車以上でETCをつけていれば、乗り直しさえしなければ無料という考えでございますので、いわゆる現金車が有料というのは、有料といいますか、今までの現行どおりですよということだと思います。
○四番(吉本 靖君) 済みません、私は延岡南道路の料金を全国水準にしたわけです。そしたら迂回するというわけですね、高いから。料金を全国水準にしたのに、何で高くなるのかということをお尋ねします。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 今回の料金改定では、全車種において料金の値下げがされているというふうに考えております。
○四番(吉本 靖君) 質問の趣旨がわかってないようですが、ターミナルチャージの百五十円、これが加算されてるわけです、延岡南道路は。本来、一般の高速道路だったら一回しか払わないんで、今回、延岡南道路の利用促進をするに当たって、本当はそこの百五十円を引けばいいのに、わざわざ足して二重取りにしてるんです。利用促進するために二重取りするというのはおかしいんじゃないですか。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 今回の料金改定は、一ケ岡、旭ケ丘地区の大型車の混入による事故防止という切り口から料金改定をしていただいたものだというふうに認識しております。議員がおっしゃるとおり料金が下がっていくということは、延岡市も同様の気持ちでございますけれども、ターミナルチャージ等の話につきましては、今回、料金所を設置していただきますので、その料金所が設置されて、その後の通行量等を見ながら、また要望していくことだというふうに考えております。
○四番(吉本 靖君) 見直し後の普通車の料金は、当局の二百四十円は、これは当局が言ってるんですよ、全国の平均の八十円の三倍です。百五十円のターミナルチャージを引けば全国水準になるんですが、百五十円を引くと誰が困るんですか。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 今回の料金改定におきましては、普通車、軽自動車は、二十円安くなって二百四十円ということですので、確かにターミナルチャージが加算してありますけれども、このことについては、また今後の課題というふうに考えております。
○四番(吉本 靖君) 当局の説明では、延岡南道路は平成二十四年度の決算で三億九千万円の黒字なんです。その後、平成二十六年には、高速道路が宮崎や大分とつながって利用者がふえてるんです。無料化も、三十二年から平成七十二年まで、四十年も延ばされたんです。経営面から見たら、全国平均並みの料金はできるんじゃないんですか。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 今回の料金改定を受けまして、料金は下がってまいりますので、交通量は当然ふえてくると思います。そういった状況を見ながら、今、議員おっしゃるようなことを要望していくような形になるのかなと思います。
○四番(吉本 靖君) 国土交通省は、国道一〇号の四車線化を四十年もほったらかしにしています。延岡南道路は、生活道路としての国道一〇号のバイパスなんです。それなのに、見直し後も全国一高い料金を背負わされます。延岡市民の所得は、全国の三倍も高くないと思います。
今回の普通車、軽自動車の料金改定では、普通車、軽自動車なのに中型車の料金で計算されてるんです、今回の見直しが。高速料金は公共料金だというのに、延岡市民だけひどい仕打ちです。私には、国土交通省が水戸黄門に出てくる悪代官にしか見えてきません。再度、見直しを要望していただけませんでしょうか。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 今回の延岡南道路開設以来、初めての料金改定ということがございましたので、まず延岡市としては、これは一歩前進、ありがたいことだと思っております。
その後につきましては、繰り返しになりますけれども、料金所が設置されまして、国道の交通量や、あるいは延岡道路、延岡南道路の通行量を見ながら、今後の動きをしていくべきだというふうに考えております。
○四番(吉本 靖君) ぜひ当局の皆さんには、門川南のインターチェンジに立ってみていただきたいと、本当にそれが必要なのか、そして、先ほど日向に対しては現金車だけじゃなくと言いましたが、私は実は雨の日に、あそこはちょっと高いですから、日向市内の七階建てのビルの上から三十分間だけ見てたんです。大した台数じゃないんです。それが本当に宮崎方面に行く、あるいは宮崎方面から来る車なのか、数えるのはできます、私も数えたんです。三十分で十一台と六台でした。だから、それを倍にしたって大したことがないし、その車が、果たして旭ケ丘へ来るのか、またとんでもない難しい確率だと思いますよ。それなのに、そのことだけのために南インターチェンジに料金所をつくっていいんですか。これは子々孫々まで影響するんですよ。私はちょっと、この重大さがわかってないんじゃないかと思うんですが、どうでしょう。
○都市建設部長(片伯部光太郎君) 申しわけありません、繰り返しになるんですけれども、今回の料金改定を延岡南道路の料金に関する一歩前進というふうに捉えて、今後、また動いていきたいというふうに思います。
○四番(吉本 靖君) 私はここで質問してると、延岡市が国土交通省の支部か何かにしか聞こえないんです。一体、延岡市役所は市民のために働いてるんですか。はっきり言って、ターミナルチャージ百五十円を引けば迂回はなくなります、誰が考えたって、料金が一緒なんですから。そして、相手はもうかってます。全国では、これは百五十円をなくしてるとこもいっぱいあるし、それを軽減してるとこもたくさんあるんですよ。何もしないでいいですと言ってるのは延岡だけです。一体どっちを向いて仕事をしてるのかと不思議でなりません。
私、ぜひこのことをはっきりして、
パブリックコメントをやってほしいんですが、いかがでしょうか。
○市長(読谷山洋司君) 私自身も、もとより現在の引き下げ後の基準で十分だとは思っておりません。しかしながら、一歩前進をしなければゼロ歩のままだという現状の中で、まずは突破口を築く、しかし、その次に必ずまた引き下げに向かって動いていく、そのための理論武装などをしっかりしていく必要があると思っていますので、ターミナルチャージの百五十円も、何とか撤廃に持っていきたい、そのように考えておりますけれども、現状、すぐにそれを声を上げて全部を御破算にしてしまうと、永遠にまた引き下げのきっかけを失ってしまう、そのような危険性もある、その岐路の中で、まずはこの選択の中で、しかしながら、ここでとどまらずに次に向かっていく、そのような考え方が必要かと考えております。
○議長(佐藤裕臣君) これをもって吉本 靖議員の総括質疑及び一般質問を終わります。
お諮りいたします。
議事の都合により、本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐藤裕臣君) 御異議なしと認めます。よって本日はこれをもって延会することに決定いたしました。
明日は午前十時に会議を開き、本日に引き続き、総括質疑及び一般質問を行った後、議案及び陳情の委員会付託を行います。
本日は、これをもって延会いたします。
午後三時五十一分 延会...