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平成29年第13回定例会(第2号 9月 5日)

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  1. 延岡市議会 2017-09-05
    平成29年第13回定例会(第2号 9月 5日)


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    平成29年第13回定例会(第2号 9月 5日) 議  事  日  程  ( 第 二 号 )  第十三回延岡市議会(定例会)第八日 平成二十九年九月五日(火)午前十時開議   第一   1議案第二二号 平成二十八年度延岡市一般会計歳入歳出決算の認定      2議案第二三号 平成二十八年度延岡市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の              認定      3議案第二四号 平成二十八年度延岡市食肉センター特別会計歳入歳出決算の              認定      4議案第二五号 平成二十八年度延岡市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定      5議案第二六号 平成二十八年度延岡市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算              の認定      6議案第二七号 平成二十八年度延岡市水道事業会計剰余金の処分及び決算の              認定      7議案第二八号 平成二十八年度延岡市下水道事業会計剰余金の処分及び決算              の認定      8議案第二九号 平成二十九年度延岡市一般会計補正予算      9議案第三〇号 平成二十九年度延岡市国民健康保険特別会計補正予算
        10議案第三一号 平成二十九年度延岡市介護保険特別会計補正予算     11議案第三二号 平成二十九年度延岡市後期高齢者医療特別会計補正予算     12議案第三三号 平成二十九年度延岡市水道事業会計補正予算     13議案第三四号 平成二十九年度延岡市下水道事業会計補正予算     14議案第三五号 延岡市いじめ問題再調査委員会設置条例の制定     15議案第三六号 延岡市監査委員条例の一部を改正する条例の制定     16議案第三七号 延岡市議会議員及び延岡市長の選挙における選挙運動の公営              に関する条例の一部を改正する条例の制定     17議案第三八号 延岡市営住宅条例の一部を改正する条例の制定     18議案第三九号 延岡市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条              例の制定     19議案第四〇号 延岡市かわまち広場条例の制定     20議案第四一号 延岡市母子生活支援施設設置条例を廃止する条例の制定     21議案第四二号 延岡市都市公園条例の一部を改正する条例の制定 第二    一般質問 本日の会議に付した事件 日程第一   1議案第二二号 平成二十八年度延岡市一般会計歳入歳出決算の認定        2議案第二三号 平成二十八年度延岡市国民健康保険特別会計歳入歳出決                算の認定        3議案第二四号 平成二十八年度延岡市食肉センター特別会計歳入歳出決                算の認定        4議案第二五号 平成二十八年度延岡市介護保険特別会計歳入歳出決算の                認定        5議案第二六号 平成二十八年度延岡市後期高齢者医療特別会計歳入歳出                決算の認定        6議案第二七号 平成二十八年度延岡市水道事業会計剰余金の処分及び決                算の認定        7議案第二八号 平成二十八年度延岡市下水道事業会計剰余金の処分及び                決算の認定        8議案第二九号 平成二十九年度延岡市一般会計補正予算        9議案第三〇号 平成二十九年度延岡市国民健康保険特別会計補正予算       10議案第三一号 平成二十九年度延岡市介護保険特別会計補正予算       11議案第三二号 平成二十九年度延岡市後期高齢者医療特別会計補正予算       12議案第三三号 平成二十九年度延岡市水道事業会計補正予算       13議案第三四号 平成二十九年度延岡市下水道事業会計補正予算       14議案第三五号 延岡市いじめ問題再調査委員会設置条例の制定       15議案第三六号 延岡市監査委員条例の一部を改正する条例の制定       16議案第三七号 延岡市議会議員及び延岡市長の選挙における選挙運動の                公営に関する条例の一部を改正する条例の制定       17議案第三八号 延岡市営住宅条例の一部を改正する条例の制定       18議案第三九号 延岡市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正す                る条例の制定       19議案第四〇号 延岡市かわまち広場条例の制定       20議案第四一号 延岡市母子生活支援施設設置条例を廃止する条例の制定       21議案第四二号 延岡市都市公園条例の一部を改正する条例の制定 日程第二    一般質問 ◎午前十時零分 開議 ○議長(佐藤裕臣君)  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしております日程表のとおりであります。 ◎日程第一 1議案第二二号 平成二十八年度延岡市一般会計歳入歳出決算の認定       2議案第二三号 平成二十八年度延岡市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定       3議案第二四号 平成二十八年度延岡市食肉センター特別会計歳入歳出決算の認定       4議案第二五号 平成二十八年度延岡市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定       5議案第二六号 平成二十八年度延岡市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定       6議案第二七号 平成二十八年度延岡市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定       7議案第二八号 平成二十八年度延岡市下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定       8議案第二九号 平成二十九年度延岡市一般会計補正予算       9議案第三〇号 平成二十九年度延岡市国民健康保険特別会計補正予算      10議案第三一号 平成二十九年度延岡市介護保険特別会計補正予算      11議案第三二号 平成二十九年度延岡市後期高齢者医療特別会計補正予算      12議案第三三号 平成二十九年度延岡市水道事業会計補正予算      13議案第三四号 平成二十九年度延岡市下水道事業会計補正予算      14議案第三五号 延岡市いじめ問題再調査委員会設置条例の制定      15議案第三六号 延岡市監査委員条例の一部を改正する条例の制定      16議案第三七号 延岡市議会議員及び延岡市長の選挙における選挙運動の公               営に関する条例の一部を改正する条例の制定      17議案第三八号 延岡市営住宅条例の一部を改正する条例の制定      18議案第三九号 延岡市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例の制定      19議案第四〇号 延岡市かわまち広場条例の制定      20議案第四一号 延岡市母子生活支援施設設置条例を廃止する条例の制定      21議案第四二号 延岡市都市公園条例の一部を改正する条例の制定  日程第二  一般質問 ○議長(佐藤裕臣君)  日程第一 議案第二二号平成二十八年度延岡市一般会計歳入歳出決算の認定外二十件を一括議題といたします。  これより、ただいま一括議題といたしました二十一件に対する総括質疑、及び日程第二の一般質問を行います。  御報告いたします。  今期定例会における総括質疑及び一般質問の通告者、並びに抽せんにより決定いたしました質問順位は、お手元に配付しております一覧表のとおりであります。  これより一六番 小野正二議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。      〔一六番(小野正二君)登壇〕 ○一六番(小野正二君)  皆様、おはようございます。市民の声を市政に届ける、公明党市議団の小野正二でございます。九月議会の最初の質問者となります。よろしくお願いします。  ただいまより通告に従い、一般質問を行います。  最初に、地域共生社会実現に向けた取り組みについてお伺いします。  平成二十九年二月、厚生労働省は地域共生社会の実現に向けて当面の改革工程を策定しています。  地域共生社会とは、一般的に子供、高齢者、障がい者など、全ての人々が地域、暮らし、生きがいをともにつくり、高め合うことができる社会のことと言われております。地域共生社会の実現が求められる背景として、高齢化や人口減少の急速な進行により地域のつながりが弱まっていることや、社会的孤立や介護と育児に同時に直面し、従来の縦割りで整備された公的な支援制度では対応が困難なケースが増加していることを上げております。  また、人と人のつながりの再構築の必要性が求められているとし、地域は高齢者、障がい者、子供といった世代や背景が異なる人々が集い参加できる場であり、地域づくりを進めることにより、住民が生活における楽しみや生きがいを見出す機会を提供することができるとしています。その上で、今後の改革の骨格として、地域課題の解決力の強化や、地域を基盤とする包括的支援の強化等を上げています。  しかし、過去の地域の人と人との強いつながりは、何世代にもわたって子育てや祭り等の地域行事をともに行う事でつくられたもので、単身の高齢化世帯が増加し、育った若い世代も多くが都会へ就職し、子育てをする世帯が少ない地域では人と人とのつながりの再構築は容易ではないと思われます。空き家がふえ、過疎化が進む地域にあっては、行政の役割が今以上に重要になるのではないでしょうか。本市における地域共生社会実現に向けた取り組みについて御所見をお伺いします。  以上で、壇上からの質問を終わり、残りの質問、再質問は、質問席より行います。 (降壇)     〔健康福祉部長(佐藤純子君)登壇〕 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  ただいまの小野正二議員の御質問にお答えいたします。  地域共生社会の実現に向けた取り組みについてのお尋ねでございます。  地域共生社会は、これまで分野、対象者別に進められてきた縦割りの仕組みを見直し、地域住民を中心とした全ての関係者が生活課題に丸ごと対応できるような地域社会を目指すものであり、国におきましては相談支援体制の整備や共生型サービスの創設を初めとする、地域を丸ごと支える包括的な支援体制の整備など、地域共生社会の実現に向けた工程を示しているところでございます。  本市におきましては、現在、身近な地域の中で、高齢者の生活を地域全体で支え合えるまちづくりを目指し、地域包括ケアシステムの構築に向けて取り組んでおり、その一環として住民や団体の方々が一堂に集まり、地域の課題などについて考える会議を開催したり、住民主体の通いの場の創設や、健康づくり、介護予防などを推進しているところでございます。このような現在の取り組みが、ひいては地域共生社会の基礎づくりとなっていくものと考えております。
     今後とも、市民の皆様の誰もが、それぞれの役割を持って社会参加できるような地域づくりに取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇) ○議長(佐藤裕臣君)  小野正二議員の発言を許可いたします。 ○一六番(小野正二君)  それでは、再質問をさせていただきます。  ただいまの御答弁で、地域包括ケアシステムの構築に向けて取り組んでいるということでありますが、本年六月、地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正する法律が公布されています。この法律改正による本市への影響について御教授ください。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  今回の法の改正は、介護給付費の上昇を抑制するという観点から、サービスの適正化、効率化を掲げられて、求められております。  この中で、特に自立支援、それから重度化防止に向けた財政的な評価、こういったものを国が示していこうとしておりますので、特に介護サービスを受けておられる方々の介護予防ケアマネジメント、こういったものの見直しなどもしていかなければいけないと考えているところでございます。 ○一六番(小野正二君)  国の制度の見直しの中で、一点、公布はされましたけども、順次施行されるような法律の内容でありますが、その中で介護医療院という記述があるんですが、これは介護をしつつ、病院機能もあるというふうに捉えておるんですが、これについて内容がわかりましたら教えていただきたいと思います。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  介護医療院についてのお尋ねでございます。  現在、介護保険施設の中で、介護療養型施設というものがございます。こちらについては以前からなくしていくという方向であったものなんですけれども、現在も延岡市内で三施設ほどこの施設がございます。こういった施設を含めて、この介護と医療が包括して行えるような施設に転換していくという方向性が示されているところでございます。 ○一六番(小野正二君)  続いて、先ほどの御答弁の中ですが、地域住民や団体の方が一堂に集まり、地域の課題などについて考える会議を開催しているとのことでありますが、どのような地域で開催されて、課題についてはどのように対応しているのかお伺いします。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  先ほど御説明申し上げました中で、地域の方々が集まって課題を解決する会議をやってますというお話を申し上げましたけれども、この名前を地域の宝発掘推進会議と名前をつけております。この会議を地域包括支援センターのエリアの範囲で、市内十一カ所ございますけども、その地域ごとに、昨年は年二回ずつ開催しておりまして、また、各地区で出されたいろんな社会資源ですとか課題などを、また全体で持ち寄る会議も二回ほど開催しております。これを今年度も同じように開催する予定になっております。  まだ具体的にこの課題を解決する方策とまでは至っておりませんけれども、今後、また皆様で話していきながら、何ができるか、どんな仕組みがつくれるかを構築していきたいと思っております。 ○一六番(小野正二君)  その地域の課題に上がったときに、その解決に至る過程もあると思うんですが、そのような課題を解決したという、そういうような市民への周知等については、どのように考えてますか。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  先ほど申し上げましたけれども、その地域の宝発掘の全体会議というものを開催するわけなんですけれども、そういったある程度公表できるようなものが、成果ができましたら、この会議を一般市民の方にも入っていただけるような大きな会議にしていって、皆さんで考えられるような場をつくっていければと思っております。 ○一六番(小野正二君)  では、次の質問に移ります。  水防災意識社会を構築するための取り組みについてお伺いします。  本年六月、国土交通省より水防災意識社会の再構築に向けた緊急行動改革が発表されました。この緊急行動改革の目的は、平成二十七年九月の関東・東北豪雨での鬼怒川の堤防決壊による家屋の倒壊・流出被害や、平成二十八年八月の台風豪雨による北海道、東北地方での中小河川の氾濫被害の発生等を受け、施設では守り切れない大洪水は必ず発生するものへと意識を変革し、社会全体で洪水に備える水防災意識社会を再構築することであります。  この行動計画発表後の七月五日、九州北部豪雨により、福岡県朝倉市、東峰村、大分県日田市を中心に異常な降雨が続き、河川の氾濫や山地での土砂災害が発生し、多量の流木等が民家に押し寄せ、甚大な被害が発生しました。また、本年は、全国各地で線状降水帯という積乱雲が連続して発生し、強い雨が続く気象現象が起き、洪水等による被害が多発しております。五ヶ瀬川水系の豊かな水に恵まれた本市でも、過去に何度も水害を経験しており、地域全体で水防対策に取り組んでおりますが、近年の全国各地での洪水被害を考察した、水防災意識社会を構築するための取り組みについて御所見をお伺いします。 ○総務部長(溝田輝男君)  国は、水防災意識社会の再構築に向けた緊急行動計画の主な取り組みとしまして、水防法に基づく協議会の設置、水害対応タイムラインの作成促進、要配慮者利用施設における避難体制構築の支援を推進していくこととしております。  そのような中、本市におきましては平成二十七年度より、国、県、市及び関係機関で協議会を組織し、国直轄河川における減災の取り組みを協議するとともに、平成二十九年度からは、五ヶ瀬川上流域や県管理中小河川及び土砂災害区域なども検討対象とし、日之影町、高千穂町、五ヶ瀬町を新たに加えて協議を進めているところでございます。  平成二十八年度は、この協議会の中で、国の直轄河川における関係者の情報共有を図り、速やかな避難情報発令を行うための詳細版タイムラインを作成したところでございます。さらに、平成二十九年度は、五ヶ瀬川上流域や県管理中小河川、土砂災害区域などにも対応したタイムラインの構築に取り組んでいるところでございますが、あわせまして要配慮者利用施設の避難体制構築につきましても、関係機関との協議を進めることとしております。 ○一六番(小野正二君)  それでは、再質問をさせていただきます。  まず、水防法に基づく協議会の設置や、防災行動とその実施主体を時系列で整理した水害対応タイムラインの作成促進等に取り組まれているということですが、まず、水防災意識社会が必要となった背景などを広く市民に周知する必要があるのではないかと思います。御所見をお伺いします。 ○総務部長(溝田輝男君)  議員の御質問にもありましたように、平成二十七年度に関東・東北豪雨、記憶に新しい九州北部豪雨というように、いわゆる河川改修などのハード整備を幾ら進めても防ぎ切れないと、そういった大洪水が発生すると、そういったことにつきまして市民の皆様にそういった備えをしていただく、そういうことを伝えていくことは大切だというふうに考えております。 ○一六番(小野正二君)  水防災意識社会と唐突に聞かれても、いろいろ内容、意味が、今、御答弁いただいたような意味で説明いただくとわかると思うんですが、わからない方もいらっしゃると思いますので、ぜひ説明を丁寧にお願いしたいと思います。  それでは、あと一点。本年六月十九日に水防法等の一部を改正する法律が施行されております。法律の改正によって、この水防災意識社会の再構築の取り組みがどのようになるのか、お伺いします。 ○総務部長(溝田輝男君)  水防法等が一部改正されまして、例えば浸水想定区域であるとか、土砂災害警戒区域内にございます要配慮者利用施設に対しましては、市のほうが避難確保計画の作成などにつきまして、市のほうで指導を行っていくということになっております。これにつきましては、今後、庁内関係各課及び施設管理者の皆様方と協議を進めていきたいと、そういうふうに考えております。 ○一六番(小野正二君)  では、次の質問に移ります。  災害ハザードマップについてお伺いします。  近年の豪雨による河川の氾濫や土砂災害の発生を受け、事前に地域の危険箇所を把握することの重要性が再認識され、自然災害による被害予測と被害範囲の地図化を行った、避難施設や避難場所等の情報を地図上にまとめたハザードマップの必要性が高まっています。  本市には、洪水、土砂災害、津波と三種類のハザードマップが作成されており、洪水ハザードマップは平成十八年七月に全世帯に、南海トラフ巨大地震を想定した津波マップは平成二十六年四月に全世帯に、土砂災害マップは平成二十七年八月に対象地区の全世帯に配布されています。また、本市のホームページにも三種類のハザードマップが利用方法等の説明つきで掲載されています。  そこで、これらのハザードマップを全世帯のほか、どのような場所に配置し、どのような活用をされているのかお伺いします。 ○総務部長(溝田輝男君)  議員御案内のとおり、各種ハザードマップのうち、津波、洪水につきましては全世帯に配布しており、土砂災害につきましては対象地区の世帯に配布しております。また、転入者に対しても、転入時に配布を行っているところでございます。  そのような中、配布以外には、津波ハザードマップにつきましては、本庁の総合案内及び各総合支所、各支所に、また、洪水及び土砂災害ハザードマップにつきましては、危機管理室で準備しているところでございます。  次に、ハザードマップの利用状況につきましては、各地域や企業、学校などでの防災講話や防災訓練におきまして緊急避難場所や避難路の周知を図るために活用しているほか、非常持ち出し品の準備等に関する記載もしておりますことから、その啓発にも活用しているところでございます。  今後とも、こうした防災講話などにおきまして各種ハザードマップを活用し、市民の防災意識の向上に努めてまいりたいと考えております。 ○一六番(小野正二君)  再質問いたしますが、ハザードマップは平常時には余り関心を持たれず、持っていても見る機会が少ないものではないかと思います。しかし、災害発生時に人命を守るためには重要なものであると思います。  事例としまして、二〇〇〇年三月三十一日に北海道の有珠山噴火の際に、噴火前の二十九日に周辺の三市町村は一万人余りの住民の避難を無事完了し、一人の死傷者も出しておりません。このことは、初めて防災マップが有用に使われた事例と言われています。この中の科学的知見を集積したハザードマップ、それと専門家の助言が非常に重要であったと言われております。  このような経緯もあります。住民の方にはできるだけ避難マップとか避難経路等を載せたハザードマップを目にしていただくように、今、御答弁にありました配置先以外に、公民館や道の駅、大型商業施設等への配置も検討してはいかがかと思うんですが、お伺いいたします。 ○総務部長(溝田輝男君)  今後は、例えば議員がおっしゃられた施設のほか、道の駅になりますと市外の方の利用とか、そういったこともちょっと考えられて、ちょっといろいろ検討は必要かと思うんですけど、例えば地域の皆様がよく集まるコミュニティセンター、そういったところも含めて、配置について考えていきたいと考えております。 ○一六番(小野正二君)  各ハザードマップについて、作成後に土地の開発行為や国と県等の協議の中で、見直しや追加等が必要になったものはありませんでしょうか、お伺いします。 ○総務部長(溝田輝男君)  実は洪水に関するハザードマップにつきましては、現在、国、県におきまして、洪水と土砂災害についてもですが、現在、国におきまして水防災意識社会の再構築と、その取り組みの中で、洪水の浸水想定区域の見直しであるとか、土砂災害区域の設定などについて、今、作業を進めております。この作業が、国は二十八年度にも一応示されておるんですが、県の管理する中小河川等につきましては、予定では来年度いっぱいまでかかるかなと、そういった状況にございますので、そういったことが示された後に、関係のハザードマップにつきまして改定等を考えていきたいと思っております。 ○一六番(小野正二君)  もう一件、ハザードマップを市民の方が紛失した場合、要請があれば再配布はできるのか、お伺いします。 ○総務部長(溝田輝男君)  それは可能でございます。 ○一六番(小野正二君)  では、その手続はどのように方法でしょうか、お伺いします。 ○総務部長(溝田輝男君)  まずは、危機管理室のほうに問い合わせていただきたいと思います。そのほかは、防災講話とか防災訓練の場においても、そういったものが御家庭にきちんとございますかと、そういったことについても話していきたいと思っております。 ○一六番(小野正二君)  もう一点、ホームページで確認できる、特に洪水ハザードマップについてですが、地図が広域的なために浸水想定地域がわかりにくい状況であると思います。国土交通省のハザードマップポータルサイトのように地図の拡大機能はつけられないか、お伺いします。 ○総務部長(溝田輝男君)  確かに、今、議員から御指摘ありましたように、津波のハザードマップと違いまして、洪水ハザードマップはちょっと縮小、小さい図面となっておりまして、わかりづらくなっております。ホームページ上でもちょっとその対応が現在のところできておりませんので、これらについても、今後、先ほど申し上げましたように国、県の新たな指定等の状況を踏まえまして、改定について進めていきたいと思っております。 ○一六番(小野正二君)  ぜひ御検討をお願いしたいと思います。  では、次の質問に移ります。  土砂災害危険箇所への表示板設置についてお伺いします。  本市には、急傾斜地危険箇所、土石流危険渓流、地すべり危険箇所を合わせると、全体で千九百カ所を超える危険箇所があり、ハード面での整備率は三〇%程度となっており、土砂災害防止法に基づく警戒区域の指定を、県が順次行っていると聞いております。  土砂災害は毎年のように各地で発生しており、そのたびに大きな被害を引き起こしております。土砂災害を防ぎ、被害を最小限にするためには、避難路や避難場所を日ごろから確認しておくことや、異常を確認したときに早目の避難を行うことが重要であり、危険箇所への表示板の設置を行うことも地域の防災意識の向上に役立つものと思われます。  そこで、本市における土砂災害危険箇所への表示板の設置状況についてお伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  土砂災害危険箇所につきましては、議員御案内のとおり千九百カ所を超えており、全ての危険箇所を整備するには多くの時間と費用が必要であります。  危険箇所の表示板につきましては、過去に県の補助金により設置した経緯がありますが、その後、補助制度もなくなり、全ての箇所に設置するには至っていない状況でございます。  防災意識の向上のためにも、危険箇所への表示板設置は有効な手段と考えますので、補助制度の創設について県に働きかけるとともに、引き続き、延岡市土砂災害ハザードマップやホームページ、また、県の実施する土砂災害防止法の指定に伴う説明会により、危険箇所の周知を図ってまいります。 ○一六番(小野正二君)  表示板について、過去に県の補助金により設置した経過があるということでありますが、補助制度もなくなってから設置してないというようなことだと思うんですが、市単独でも表示板の設置とか、そういったものは考えられませんか、お伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  このことの危険区域とか、そういう指定に関しましては県のほうで指定するものですから、市独自での考え方、設置というところまでは至っておりませんが、先ほども申しましたように、その必要性につきましては認識しているところでございますから、県のほうに要請したりとか、そういうことについて努力してまいりたいと考えています。 ○一六番(小野正二君)  土石流危険渓流の設置済みの表示板については文字が消えて読めない、そういったものが複数あります。緊急にそれらを整備する必要があるのではないでしょうか、お伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  表示板の設置箇所につきましては、危険箇所の台帳の整備はあるんですけど、表示板の設置場所についての台帳がないということがありまして、把握してない現状もありますから、さっき議員がおっしゃいましたように危険場所の標柱とか、そういう文字が見えにくいとこにつきましては、今後もそういう箇所の調査等も、千九百カ所ということでかなりの数があるんですけど、そういう表示板の設置箇所とかの把握も行いながら、そういう表示板が消えてるところについても、例えば明瞭に行うとか、また、木なんかで見えないとこがありましたら伐採とか、剪定とかすることによって、地域の方が見えるようにしていきたいとは考えてます。 ○一六番(小野正二君)  危険箇所への表示板の整備は、安心・安全なまちづくりにも資するものであるのでないかと思います。御答弁をお聞きしますと、表示板について基本的に整備等についての視点がずれていたような感じですが、今後はぜひ整備について取り組んでいただきたいと思います。  次に移ります。  遊休公共施設の利活用についてお伺いします。  近年の人口減少に伴って、全国的に学校や公民館などの公共施設の統廃合が進み、空き施設が増加しております。  このような中、神奈川県泰野市では、公共施設の移転に伴い、余裕空間ができた市庁舎駐車場へコンビニエンスストアを誘致し、賃貸収入を得るとともに、店舗内で住民票の受け渡しなどの行政サービスを実施しております。また、愛媛県のえひめ遊休公共施設情報バンクでは、遊休公共施設の紹介を行い、旧保育所を地元の管理組合に短期滞在施設として運営を委託し、旧小学校校舎は地場産業の研究施設として活用されています。  本市にとっても、空き公共施設の利活用は喫緊の課題であります。遊休公共施設の利活用について御所見をお伺いします。 ○企画部長(浜松泰宏君)  土地や建物の遊休公共施設の活用は、財源確保や遊休公共施設の保有に伴う費用の抑制を図る上でも重要な課題の一つであり、これまでも公的な用途での利用がないものについては、積極的に売却や貸し付けを行ってきたところです。  また、本市における遊休公共施設の活用事例といたしましては、閉校施設において、放課後子ども教室や社会福祉協議会によるデイサービス事業、サフランの栽培事業など、地域の教育や福祉、産業活性化の場として活用している施設に加え、旧三椪小学校の旧教職員住宅については、今年度から移住希望者のお試し暮らし施設として活用しているところでございます。  遊休公共施設の利活用に際しましては、施設ごとにさまざまな条件整備が必要となり、また、活用に際しては、公的な用途での活用の可能性を多角的に検討し、総合的に判断していくことも必要となってまいります。  いずれにいたしましても、遊休公共施設の利活用は、財源確保や地域の活性化にとって重要な取り組みでありますので、他市の取り組み事例も参考にしながら、積極的に有効活用に努めてまいりたいと考えております。 ○一六番(小野正二君)  積極的に有効活用に努めたいとのことですが、利活用の推進については、全庁的な体制が必要ではないかと思います。どのような体制で推進されているでしょうか、お伺いします。 ○企画部長(浜松泰宏君)  この推進に当たりましては、企画課初め、それから管財課ですとか建築住宅課、または教育委員会の総務課など、この施設に関連するような関係課十六課で公有財産利活用検討委員会を設置しております。この中で進めているところでございます。 ○一六番(小野正二君)  利活用に際しては、施設ごとにさまざまな条件整備が必要になるということでありますが、補助金を使用してつくられた行政財産の転用にはさまざまな制約があったと思います。補助金使用も含めて、条件整備について御教授ください。 ○企画部長(浜松泰宏君)  公共施設の活用に当たりましては、例えば施設の耐久性の問題、それから先ほど言いました設置時に国の国庫補助金等を活用している場合は、その精算ができるのかどうか、また、土地を貸し付け、売却する際には、その土地、建物の評価、こういったものをしっかりやる。それから、地域の住民の皆さんの御意見を聞くということも出てくるだろうと思います。そういったことを総合的に整理していくということでございます。 ○一六番(小野正二君)  それでは、現在の貸し付け可能な土地、建物等の件数、これについてお伺いします。 ○企画部長(浜松泰宏君)  今、本市が抱えております遊休公共施設につきまして、土地、建物から成る物件が二十六件、それから土地だけの物件が九件ございまして、この土地については、もう既に売却等の手続を進めているということでございます。そのほかの物件につきましては、先ほど言いましたような条件整備を行っているという状況でございます。 ○一六番(小野正二君)  では、次の質問です。  遊休公共施設の利活用促進条例の制定についてお伺いします。  秋田県大館市では、使用されていない学校や保育所等の空き公共施設を利用して事業を行う法人または団体に対し、奨励措置を講じて施設等の有効活用を図り、地域の活性化や雇用機会の拡大を図る目的で空き公共施設等利活用促進条例を制定して、旧小学校の貸し付けや旧保育所の売却等を行っております。  本市においても、公共施設維持管理計画の中で、施設の利活用方法等を検討していると思いますが、遊休公共施設の利活用促進条例の制定について御所見をお伺いします。 ○企画部長(浜松泰宏君)  議員御案内のとおり、遊休公共施設の利活用促進は重要な課題であり、大館市の条例では法人や団体に施設の減額譲渡、無償もしくは減額貸し付け、増築・改築費助成などの奨励措置を講じることにより、空き公共施設の有効活用を図ることを目的といたしております。  先ほどの答弁で申し上げましたように、本市におきましても遊休公共施設を地域の福祉や教育、産業活性化の場、移住関係の施設として有効活用している事例もございます。  議員御提案の条例制定につきましては、遊休公共施設の利活用促進に有効であると思われますが、今後、具体的な取り組み等について協議していく中で、他市の事例とあわせて参考にしてまいりたいと思います。 ○一六番(小野正二君)  では、次に単独処理浄化槽等の転換計画についてお伺いします。  平成十二年の浄化槽法の改正により、平成十三年四月より単独処理浄化槽の設置は原則禁止され、既設の単独処理浄化槽の使用者は、トイレ以外に台所や風呂からの排水も処理ができ、処理水質のよい合併処理浄化槽への転換に努めることとされました。  本市が平成二十七年三月策定した第三次生活排水対策総合基本計画では、平成二十六年三月三十一日現在の合併処理浄化槽の設置状況として、全流域の人口三万五千四百九十三人に対し、処理人口一万五千十四人、整備率四二・三%となっています。また流域別生活排水処理施設整備計画では合併処理浄化槽の平成三十二年度における処理人口は、合計で一万四千二百五十八人となっており、整備予定期間は平成五十二年までとなっています。  そこで、し尿くみ取り槽や単独処理浄化槽からの合併処理浄化槽への転換計画と、達成に向けての取り組みについてお伺いします。 ○市民環境部長(山本一丸君)  し尿くみ取り槽や単独処理浄化槽からの合併処理浄化槽への転換計画につきましては、第三次生活排水対策総合基本計画の中に位置づけておりまして、公共下水道の全体整備計画との整合性を図る観点から、最後の合併処理浄化槽への転換達成の目標年度を平成五十二年度としているところでございます。  平成二十八年度末現在、転換計画の対象となりますし尿くみ取り槽は約七百基、単独処理浄化槽が約二千二百基となっております。  本市では年間四十基を目標に、転換計画の対象となる地域のし尿くみ取り槽や単独処理浄化槽の世帯に対しまして、本市の補助制度を周知する案内を個別に送付するなど、転換促進を図っているところでございます。 ○一六番(小野正二君)  し尿くみ取り槽や単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への転換は、年間四十基を目標にしているとのことですが、現在までの転換数はどれぐらいでしょうか、お伺いします。 ○市民環境部長(山本一丸君)  この過去五年間の転換基数について御報告したいと思います。平成二十四年度が二十七基、平成二十五年度が二十四基、平成二十六年度が三十二基、平成二十七年度が三十三基、平成二十八年度が三十四基となっております。 ○一六番(小野正二君)  現在までの五年間の転換数をお聞きしましたが、これと年間の目標と合わせても、生活排水処理計画の中にある平成五十二年度までの転換達成は難しいんではないかと思います。  今現在、し尿くみ取り槽が七百基、単独処理浄化槽が二千二百基あるということですので、合計二千九百基残っているということですが、これを全て達成するのはちょっと難しいような状況と思われますので、これについてお伺いします。 ○市民環境部長(山本一丸君)  先ほど申し上げました二千九百基の中には、第三次生活排水対策総合計画におきまして、将来的には下水道などの集合処理、こういったところが整備される、そういった地域の基数も含めてございます。そういうことで、全体の中では公共下水道の普及等によりまして基数は減ってまいるというふうに考えておるところでございます。  私どもといたしましては、着実に転換を促進していこうという意味合いから、年間四十基というふうな目標を掲げているところでございます。 ○一六番(小野正二君)  では、次に合併処理浄化槽の設置に対する補助についてお伺いします。
     昭和六十二年に、当時の厚生省、現環境省が、合併処理浄化槽の計画的な整備を図るため、浄化槽設置費用の一部として一定額を国、県、市町村が補助する合併処理浄化槽設置整備事業を創設しております。現在でも鹿児島県内の市町村では、くみ取り槽、単独処理浄化槽からの合併処理浄化槽への転換や新規設置を行う住民への補助を実施しています。  本市での合併処理浄化槽設置に対する補助についてお伺いします。 ○市民環境部長(山本一丸君)  本市の合併処理浄化槽の設置補助につきましては、平成三年度から合併処理浄化槽の新設及び転換に対しまして補助を行ってまいりましたが、その後、浄化槽法の改正によりまして、合併処理浄化槽の設置が義務づけられ、新設に対する県補助が廃止されたこともございまして、平成二十七年度に補助金交付要綱を改正し、転換を行う方の補助を対象としているところでございます。  本市といたしましては、個人の負担感が大きく、合併処理浄化槽への転換が進みづらい世帯への助成に力点を置くことで、公共用水域の水質保全を図っていきたいと考えているところでございます。 ○一六番(小野正二君)  再質問をいたしますが、合併処理浄化槽新設に対する県からの補助が廃止されたということですが、その経緯について少し詳しくお伺いしたいと思います。 ○市民環境部長(山本一丸君)  県のほうにおきましては、県内に設置されております浄化槽のうち、約半数を占めております単独処理浄化槽、この転換を重点的に進めたいというふうなお考えがあるようでございまして、限られた予算を効果的に執行する目的で廃止したというふうに伺っております。 ○一六番(小野正二君)  国は、現在でもその新規設に対して補助を出してると思うんですが、そのことについてはどのように思われますか、お伺いします。 ○市民環境部長(山本一丸君)  本市といたしましては、まずは現在のし尿くみ取り槽、単独処理浄化槽から、まずはその転換を進めるということに力点を置きたいというふうに思います。そういうことで、水質の保全を図ってまいりたいというふうに思っております。  また、県に対しましては、本市が提案市となりまして、現在、県からの補助が財政力指数等で基準が引き下げられると実際の補助が下がっているというふうな状況がありますので、それを改善してもらいたいという要望をしているのが一点。  もう一点が、移住等を念頭にした場合の新築整備、これに伴う補助を行ってもらいたいと、そういうふうな要望を強く行っているところでございます。 ○一六番(小野正二君)  では、次の質問に移ります。  災害廃棄物の処理方法の市民への周知についてお伺いします。  災害廃棄物とは、災害時に発生する建築物の倒壊による瓦れきや流木、生活ごみ、仮設トイレからのし尿等であります。被災現場の復旧・復興に当たっては、支援物資を運ぶ車両の移動を妨げる瓦れきや、害虫の発生源となる生活ごみの迅速な処理が求められます。  平成二十三年三月の東日本大震災では、環境省の推計によると、発生した瓦れきの量は、岩手県、四百四十二万トン、宮城県、千五百八十八万トン、福島県、二百二十八万トンであり、三県合計で二千二百五十万トンという膨大な量でした。  本市においては、日向灘北部地震、南海トラフ巨大地震を想定した地震災害と風水害を想定して、平成二十八年三月に災害廃棄物処理計画が策定されており、発生する廃棄物の種類や量の推計、処理可能量、仮置き場の設置、リサイクル等について記載されています。また、東日本大震災での災害廃棄物処理の事例も入っており、わかりやすい計画になっていると思います。  計画では、発災後は仮置き場の設置や家財の持ち込み、分別方法について市民へ周知し、平常時は災害廃棄物処理計画の公表や防災訓練を通じた処理に関する理解促進を図るとなっていますが、どのように処理方法を市民へ周知しているのかお伺いします。 ○市民環境部長(山本一丸君)  災害発生時におきましては、人命救助が第一に優先されますけれども、復旧・復興のためには迅速な災害廃棄物の処理が求められます。そのようなことから、発災後はもちろん、平常時におきましても処理方法の周知は必要不可欠だと認識いたしております。  平常時には、災害廃棄物計画をホームページに掲載し周知を図りますとともに、年に一度、約九百カ所ございます各区の災害用臨時ステーションの地図をそれぞれの区長方に配布いたしまして、説明させていただいております。また、昨年度は水防訓練時に、市民の方々に災害用臨時ステーションの情報提供を行いますとともに、過去の被災写真等を展示するなど、啓発に努めてまいったところでございます。  災害発生時の分別方法につきましては、災害の規模や種類によりまして性状が異なりますことから、その都度、通知していくことになりますけれども、今後も被災地の例なども参考にしながら、迅速に対応できるよう市民の皆様への周知を進めてまいりたいと思います。 ○一六番(小野正二君)  次に、災害廃棄物処理施設の地震・津波対策の進捗状況についてお伺いします。  過去の大規模な地震・津波等の発生時には、廃棄物処理施設自体が被害を受け、復旧までに日数を要する事例が数多く発生しています。本市の災害廃棄物処理計画の中でも、施設の浸水対策として受電設備及び非常用発電機の高位置への変更、薬品・危険物類の必要に応じた保管場所の変更や補修対策として、施設のプラントメーカー等との協力体制の確立等を検討するとされていますが、処理施設の地震・津波対策の進捗状況についてお伺いします。 ○市民環境部長(山本一丸君)  本市の清掃工場は海に近接しているため、巨大地震や津波に備えて災害廃棄物処理計画に基づきまして、その対策に関する検討を進めているところでございます。これまでに行いましたプラントメーカーとの協議では、東日本大震災や熊本地震における廃棄物処理施設の損壊状況、仮復旧までの期間とその手法、完全復旧までにかかった日数と費用、復旧までの廃棄物の処理状況などについて情報提供を受けております。  現在は、これらの情報をもとにいたしまして、現施設における課題の抽出を行い、必要な対策についてプラントメーカーとの協議を重ねているところでございます。  今後は、これを施設強靭化計画として取りまとめ、計画的な対策実現に向けまして準備を進めようとしているところでございます。 ○一六番(小野正二君)  次、最後に、胃がん対策として胃がんリスク検診の実施についてお伺いします。  胃がんリスク検診については、何度も質問を行っておりますが、ピロリ菌は国も胃がんの原因と認め、二〇一三年二月からはピロリ菌感染症胃炎に対する除菌療法が保険適用となっております。胃がんリスク検診は、ピロリ菌の感染を調べ、感染者への除菌を勧め、ピロリ菌を原因とする将来の胃がんの発症を防ぐものです。  昨年、二月から三月にかけて、公明党市議団で市民の皆様にピロリ菌検査の実施と費用助成を求める署名を募ったところ、六万九千三百六十一名の方の署名が集まっております。  本市においても、胃がんリスク健診を早急に実施していただきたいと思いますが、御所見をお伺いします。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  胃がんリスク検査につきましては、一次検査が血液検査によるものであり、特定健診などと同時に実施することも可能でありますので、胃がん対策のきっかけづくりとして有用であると認識しております。  一方で、既にリスク検査を実施している自治体の状況を見ますと、二次検査が必要となった方が一年以内に内視鏡による精密検査を行っている状況にありまして、医療機関の負担も増大することが予想されますので、医療機関の体制などについても、医師会などとも十分な検討を行う必要もございます。  しかしながら、本市における平成二十七年のがんの部位別死亡者数において、胃がんは二番目に高い状況にもあることから、スピード感を持って関係機関との協議を進めてまいりたいと考えております。 ○一六番(小野正二君)  以上で、質問を終わります。 ○議長(佐藤裕臣君)  これをもって、小野正二議員の総括質疑及び一般質問を終わります。  これより九番 白石良盛議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。      〔九番(白石良盛君)登壇〕 ○九番(白石良盛君)  皆さん、おはようございます。前回に続き、二番目に登壇させていただきます、自民党きずなの会、白石良盛でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  宮崎県は、二〇二六年開催予定の本県二巡目国体会場となる主要三施設について、分散整備する方針を固めました。九月定例県議会中に、知事が最終判断される見通しであります。延岡市が要望していた体育館が整備されるのが、現実味を帯びてまいりました。これを契機に、アスリートタウン延岡としてキャンプ誘致など、新たなにぎわいが創出でき、地域振興につながるものと思います。  それでは、通告に従いまして、分割質問により一般質問を行います。  まず、小規模事業所等における産業廃棄物の取扱変更についてお伺いいたします。  第六次長期総合計画の中で、快適で機能的な都市環境づくりを目標に掲げ、豊かな自然を守るために環境への負荷を軽減した循環型社会の構築に取り組んでいます。この循環型社会の構築には、市民、事業者及び行政が一体となって、ごみの減量化や資源化を進めながら、適正なごみ処理が必要となります。  本市では、平成十七年七月より、事業系ごみ(一般廃棄物)の収集運搬を廃止して、家庭系ごみとの差別化を行い、事業所も清掃工場への直接搬入、もしくは許可業者による収集運搬を原則としていました。  それが、ことしの十一月からは、会社、工場のみならず、学校、飲食店、商店などの自営業、個人の在宅ワーク、病院、農家、公共機関、各種団体など、営利、非営利に限らず、全ての事業活動に伴って排出される廃棄物は、産業廃棄物と、その他の事業系一般廃棄物のいずれかに区分され、そのうちの産業廃棄物を適正に処理するため、事業所から出される廃棄物の中で、素材がプラスチック、金属、ゴム、ガラスであるものは産業廃棄物として、延岡市の清掃工場は受け入れをしない、持ち込めないとなります。これは市内の事業所にとりまして大変なことであります。  この件については、今年の三月に延岡市の事業所の皆様へ、「事業系廃棄物の取扱いについて」と題するA3のチラシが配布されました。このチラシを延岡市の事業所にどのように配布されたか、説明会はされたのか、また、その内容を各事業所が理解されていると思われるか、市民環境部長にお伺いいたします。  次に、対象事業所等への今後の周知についてお伺いいたします。  今後の事業系廃棄物の中で問題になるのは、産業廃棄物です。この産業廃棄物は清掃工場へは持ち込めなくなるので、産業廃棄物処理業者に処理を依頼しなくてはなりません。このことを、事業者みんなが理解してもらわなければなりません。先ほども上げましたように、事業者は会社、工場のみならず、学校、飲食店、商店などの自営業、個人の在宅ワーク、病院、農家、公共機関、各種団体をいいます。これは啓発チラシに記載されています。果たしてこのことを皆さんが理解されているでしょうか。私は、まだまだごく一部の事業者の方しかわかっていないと思います。  そこで、今後、十一月実施に向けてどのように周知されるか、お伺いいたします。  次に、産後ケア事業の推進についてお伺いいたします。  延岡市でも少子化の流れが進んでおり、一年に生まれる子供の数が千人を下回るようになっています。このことは、人口減少として社会全体にさまざまな影響を及ぼすことが懸念されます。また、家庭や地域においては核家族化が進み、人と人のつながりが薄くなる中で、子育て家庭の孤立化、そして育児に不安を持つ親が増加している状況にあると思います。  健康増進課では、妊婦・乳児等保健相談事業、母子保健推進員活動事業で母子訪問指導を行っております。そこで、もう一歩踏み込んで、出産後、家族等から十分な家事、育児等の援助が受けられず、育児支援を特に要する家庭に対して、母子への心身のケアや育児のサポート等を行い、産後の生活を支援する産後ケア事業の推進をしてはいかがでしょうか。女性にとって出産は大仕事です。新しい命を授かることで心と体の状態が大きく変化します。精神的に不安定になりがちな女性の心身のケア、子育て指導を支える産後ケアが必要です。以前は出産後一週間で退院でしたが、最近は入院期間が短くなり、五日後には退院します。女性にとって産後はとても大切です。核家族となった現代の家族構成、周りに頼れる人がいればいいけれど、頼れる人がいない状況であれば、夫婦二人で子供の世話をして育てていかなければなりません。御所見をお伺いいたします。  次に、公金の管理の状況と、運用益の実績について、会計管理者にお尋ねいたします。  日銀のマイナス金利政策に伴い、長引く低金利が続く中で、基金等の資金の運用による利子収入の確保は大変困難な状況ではないかと思います。しかし、貴重な本市の財産である資金の効率的な利用については、収入確保の観点からも大変重要と考えます。そして会計課は、毎年相当な額の収入を上げています。この厳しい状況下においてどのような運用に努めておられるのか、取り組みの状況と平成二十八年度の実績についてお伺いいたします。  以上で壇上からの質問とし、残りの質問は質問席から行います。 (降壇)     〔市民環境部長(山本一丸君)登壇〕 ○市民環境部長(山本一丸君)  ただいまの白石良盛議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、事業所等における産業廃棄物の取り扱いについてのお尋ねでございます。  議員御案内のように、事業系廃棄物は産業廃棄物と事業系一般廃棄物に区分され、このうち産業廃棄物につきましては、一般廃棄物処理施設である本市の清掃工場では受け入れることができないことになっております。  これまで、受け入れ監視やじんかい車の内容物検査におきまして、産業廃棄物が見つかった場合には受け入れをお断りし、適正に処理していただくよう御案内しておりますが、事業所が産業廃棄物であるとの認識がないままに、一般廃棄物として搬入してしまう実態もあることから、事業系廃棄物の区分、適正な処理方法、産業廃棄物の例などを示しました啓発チラシを作成したところでございます。  このチラシにつきましては、各事業所宛てに三月に郵送で配布するとともに、説明会を事業系一般廃棄物収集運搬許可業者、各種団体、事業所を対象に実施してまいりました。各事業所の理解度につきましては、まだ十分であるとは考えておりませんので、これからも丁寧に説明を続けていくことにいたしております。  次に、対象事業所等への今後の周知についてのお尋ねでございます。  事業所の皆様には、産業廃棄物に該当するものを御理解いただきまして、さらに産業廃棄物と事業系一般廃棄物のそれぞれについて、適正に処理をしていただく必要がございます。  そこで、改めまして十一月からの事業系廃棄物の適正処理に関するお知らせの文書と、産業廃棄物と事業系一般廃棄物の具体例を示したチラシを、近々郵送させていただくことにしております。加えまして、各種団体や組織などに対する説明会の開催、本市公式ホームページや各種メディアを活用した情報提供、清掃工場にごみを搬入するために来場される方へのチラシ配布などを通じまして、個人事業者の方にもわかりやすく、広く周知が図られるよう努めるとともに、実施後におきましても継続して積極的に説明を行ってまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 (降壇)     〔健康福祉部長(佐藤純子君)登壇〕 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  お答えいたします。  産後ケア事業の推進についてのお尋ねでございます。  本市における出産後の母子に対する支援につきましては、母子保健推進員や養育支援訪問員、または保健師による個別訪問を実施し、母子の心身のケアや健康状態の確認を行うとともに、育児に関する助言や子育て支援サービスの情報提供などを行っているところでございます。  このような中、核家族化や地域のつながりの希薄化が進んできたことにより、これまで産婦を支えてきた家族や地域からの支援が手薄になってきたことで、産後うつの発症や、最悪の場合、子供への虐待などの危険性が指摘されているところでございます。  いずれにいたしましても、市といたしましてはこれまでの取り組みとあわせ、子育て支援機関などと一層の連携を図り、産婦を対象とした心身両面でのケアをさらに充実させるため、産後ケアの推進にも取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇)     〔会計管理者(後藤稔宜君)登壇〕 ○会計管理者(後藤稔宜君)  お答えいたします。  資金運用の取り組み状況と、平成二十八年度実績についてのお尋ねでございます。  公金の管理運用につきましては、最も確実で有利な方法により、少しでも多くの利子を確保するよう取り組んでいるところでございます。  基金につきましては、複数の基金をまとめて一括運用することで、より長期に効率的な運用ができるよう努めております。また、利回りのよい債券の購入をふやすなど、保有する金融商品の構成等も考慮しながら、運用収入の安定確保に努めているところでございます。  平成二十八年度の基金全体の実績につきましては、預金収入は利子の低下により減少いたしておりますが、債券による運用利子が増加したことから八千十三万円の収入となっております。  今後とも、経済状況等の変化を的確に把握し、より効率的な資金運用に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇) ○議長(佐藤裕臣君)  白石良盛議員の発言を許可いたします。 ○九番(白石良盛君)  それでは、廃棄物についてちょっと質問いたしたいと思います。  チラシを各事業所に宛て、三月に郵送で配布したとのことでございますが、事業所何千件に配布いたしていただいたかお尋ねいたします。 ○市民環境部長(山本一丸君)  配布した事業所数につきましては、約四千事業所ということでございます。 ○九番(白石良盛君)  延岡市内、やっぱり事業所が四千ぐらいあると思いますが、対象になるのが農家、それから公共施設、学校とかそういうとこも含まれているかと思うんですけど、そのあたりの通知というのもやっぱりされたんでしょうか。 ○市民環境部長(山本一丸君)  今回の事業所宛ての通知につきましては、そういった事業活動をされているところを対象にお送りしておりますので、学校であるとか、病院であるとか、そういったところにつきましては、失礼しました、病院につきましては送っていると思います。学校であるとか、そういったところにつきましては送付はいたしてない状況だというふうに認識しております。 ○九番(白石良盛君)  この産業廃棄物の認識を、各事業所の方が認識していただくということが本当に重要だと思います。小さな商店、結局、飲食店とかスナック関係のお店なんかも事業所となると思うんですけど、そのあたりへの通知というのはどうなされたでしょうか。 ○市民環境部長(山本一丸君)  文書での通知のほかに、説明会を行っております。その説明会の対象といたしましては、一般廃棄物収集運搬許可事業者でありますとか、電気商組合、理容組合、魚市場、家具店、食品加工業、こういった団体の皆様に説明会、約五十団体ほどなんですけれども、説明会を開催させていただいております。 ○九番(白石良盛君)  五十団体に説明したということでございますけれども、説明を受けられたときに、その方は納得、もう理解していただいたでしょうか。そこら辺はどうでしょうか。 ○市民環境部長(山本一丸君)  非常にこの理解が難しいと申しますか、同じ種類の品物でも、事業系廃棄物になるもの、そして産業廃棄物になるもの、事業系の一般廃棄物になるもの、同じ材質であっても違うと、行っている事業によって違う、そういったこともございまして、非常に理解は難しい内容になってるんじゃないかというふうに思っております。  そういったことで、一度ということではなくて、繰り返し繰り返しお知らせしていく、お伝えしていく、そういったことが必要になってくるというふうに認識しております。 ○九番(白石良盛君)  産業廃棄物の受け入れについてですけど、ちょっと確認というか、その産業廃棄物の受け入れができないというのは、いつからできないことになったというのか、ちょっと教えていただきたいと思います。 ○市民環境部長(山本一丸君)  産業廃棄物の受け入れにつきましては、前の清掃工場、昭和六十年からなんですけれども、前の清掃工場時代にも、当然、産業廃棄物の受け入れはできないということでございました。それを平成二十七年度に計画をつくりまして、この今回の産業廃棄物の搬入禁止の徹底、これを図るということで、今回、力を入れて行い始めたということでございます。 ○九番(白石良盛君)  法律にのっとってちゃんとするということは、本当に大事だと思います。そして、またごみをそれで少なくしていくということで、ちゃんと法律にのっとってするということでいいと思いますが、ちょっと確認です。その事業所の方がわかりやすく理解されやすいように、一般廃棄物と産業廃棄物の違いの確認をちょっとしたいと思うんですけど、事業所の従業員の飲食等により出たドリンク瓶、それは一般廃棄物、そしてまたスナックとか飲食店により出たドリンク瓶、これは産業廃棄物。つまり、スナック、飲食店、酒店、スーパー、コンビニ、薬局、ドラッグストア等から出る瓶類、ドリンク瓶、もうそれは産業廃棄物ということでしょうか。 ○市民環境部長(山本一丸君)  今、議員が御紹介したとおりで間違いございません。 ○九番(白石良盛君)  この取り扱いというのは、もう市民の方が皆さん理解していただき、事業所の方が出すドリンク瓶とかは産業廃棄物になるんだということを皆さんが理解してくれれば、私はスムーズにいくと思うんです。その説明がやっぱりなかなか理解してもらってなかったというのは、やっぱり説明するというのはもう行政の責任でありますので、そのあたりはやっぱり力を入れて、今後、行っていただきたいと思います。  もし、その産廃の認識の不足によって持ってくる方がいらっしゃると思うんですけど、その場合の対応というか、そこら辺はどう考えていらっしゃるか、お伺いします。 ○市民環境部長(山本一丸君)  十分な認識のないままに清掃工場のほうにお持ちになられたというようなケースにつきましては、その担当窓口のほうでどういった点が産業廃棄物に該当するのかということを御説明させていただいた後に、正しい処理方法について御案内をさせていただきたいというふうに思っております。 ○九番(白石良盛君)  この産業廃棄物の処理方法というのは、ちょっと聞きましたところなかなか難しいようでして、産業廃棄物の取り扱うところと委託契約を結ばなければならないと。委託契約を結んで、そしてなおかつ持っていったときにマニフェストという伝票を切らなければいけない、そういう法律的になっておりますので、難しいと思いますけど、先ほど事業所、いろいろ組合とか五十ほど説明されたということでありますけども、私は各商店会にもやっぱり説明していただいて、その商店の方がより理解するほうがいいと思うんですけど、またそこで説明の方法をよろしくお願いしたいと思います。
     続きまして、産後ケア事業の推進についてお伺いいたします。  本市でも、出産後の母子に対する支援をしていただいております。この支援のニーズはどのぐらいございますでしょうか、お伺いいたします。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  具体的に支援のニーズがどれぐらいあるかということは、ちょっと把握できていないところでございますが、実際、出産された産院のほうから、この方のところはちょっと懸念されるので、保健師の訪問をしていただきたいなどと連絡は随時入ってきておりまして、ニーズに対応しているところでございます。 ○九番(白石良盛君)  多分、二人の担当の方で回ってらっしゃって、なかなか今からニーズがふえると大変だなと思うんですが、そのあたりはどうでしょうか。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  確かに、先ほども申しましたように家族の数が少なくなってきている現在ですので、育児の不安を抱える方が多くなってきていることも感じております。  現在、養育支援訪問員二人の方を任命いたしまして、適宜、訪問と支援をしていただいてるんですが、この体制につきましても、今後、強化していきたいと考えているところでございます。 ○九番(白石良盛君)  今からニーズもふえると思いますので、人数の増加というのも考えなければいけないなと、あったほうがいいと思います。  この産後ケア事業は、今、いろんな町でやっぱり取り組んでいるところが多いと思います。いわき市を初め、多くの市が取り組んでおられます。事業の中身にもよりますけど、病院等との連携により、この産後ケア施設等を考慮し、事業化してはどうかと思うんですけど、その辺の考えをお伺いいたします。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  産後のケアということで、産院と連携した施設の整備ということですけれども、確かに県内でも、宮崎市などではこの取り組みが始まってきております。本市におきましても、まだ検討段階ということで、今後、医療機関などにも意向調査などをさせていただきながら、院内のスペースの問題ですとか、人員の確保などもございますので、前向きに検討していきたいと思ってるところです。 ○九番(白石良盛君)  この事業というのは、やっぱり将来に対してすごく必要な事業と思うんですけど、そこで市長にお伺いしたいと思いますが、市長はこの産後ケア事業の推進についてはどう思われますでしょうか。 ○市長(首藤正治君)  今、部長から答弁も申し上げましたように、これからの時代、やっぱり地域で子供たちをしっかり生み、守り育てるというようなことが求められる時代にますますなってきますので、非常に重要な部分であるというふうに思っております。 ○九番(白石良盛君)  それでは、次の質問に移ります。  公金の管理運用について、平成二十八年度の運用利子の実績が八千十三万円と、前年よりかふえてると思います。引き続き平成二十九年度は、四月から五カ月たちましたけれども、平成二十九年度の状況というのはいかがでしょうか。 ○会計管理者(後藤稔宜君)  本年度の基金運用収入につきましては、預金利子につきましては、この低金利の影響もありまして前年度より減少するものと考えております。ただし、債券の運用収入につきましては上回るというふうに見込んでおりまして、全体といたしましては二十八年度と同程度の収入になるものというふうに見込んでおります。 ○九番(白石良盛君)  それでは、次の質問に移ります。  延岡城址天守台跡地の鐘守官舎についてお伺いいたします。  九月補正予算で公園等維持管理事業として、修繕料九百四十万円が計上されています。これは、延岡城址天守台跡地にあります鐘守の官舎が、耐震診断の結果、大規模な修繕が必要となることが判明したので、代替施設として二の丸広場前の管理事務所を官舎として利用できるようリフォームを行うということであります。  それでは、今後、天守台跡地の官舎はどのようにする方向でお考えなのかお伺いいたします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  鐘守の官舎につきましては、三月に第八代鐘守が決定し、新しい鐘守が官舎に入居する希望であったことにより、当初は天主台にある官舎のリフォームと耐震改修を行うことで設計に入りましたが、議員御案内のとおり耐震診断の結果、大規模な改修が必要であることが判明し、急遽、二の丸広場にある管理棟をリフォームし、新しい官舎にすることに変更したところでございます。  当分の間は、天守台の官舎の一部分を鐘守の鐘つき業務や、城山管理業務の間の一時的な休憩所として使用いたしますが、将来的には、官舎の解体についても検討しなければならないと考えているところでございます。 ○九番(白石良盛君)  リフォーム代に九百四十万円ということですけど、耐震診断の結果、大規模な改修が必要と判明されたとのことでございますが、もし大規模な改修をするとしたら、どのぐらいの改修費用がかかるかお示しください。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  大規模な改修費用についての金額のお尋ねでございますけど、先ほども申しました耐震診断、耐震補強設計業務の委託をやる中で、基礎部につきましても斜面部に基礎があるとか、一体的な基礎になってないとか、建物についても上屋とか柱とか、そういう分でふぐあいがあったものですから大規模な修繕が必要となることで、ある程度試算をしましたところ、移設の場合につきましては移設費用、あと上屋とかが悪いものですから補強費用、それとかリフォーム費用、あとは擁壁もある程度斜面部にあったりとか、そういうとこもありますから新設もしなければいけない。そうなってくると、新しくつくる場合について文化財の調査等もしなければいけないと、種々のいろんな条件がございますので、そういうのを含めて計算したところ、移設の場合二千七十八万円、新設につきましても二千二百万円程度かかるんではないかという形で、概算試算しているところでございます。 ○九番(白石良盛君)  相当な金額になるので、二の丸のところのリフォームということですけど、鐘守が、今度、若くなりましたので、その点は大丈夫かなと私も思いますが、やっぱり二の丸から上まで登っていくというのも大変なことだと思いますので、わかりました。  では、次の質問に移りたいと思います。  西南戦争「山縣有朋陸軍中将陣頭指揮の地」樫山の山整備についてお伺いいたします。  六月議会で、西南戦争和田越決戦場の碑の整備について質問いたしました。その結果、わかりやすい看板の設置を進めてまいりたいとのことで、案内看板、標柱等を考えていただいています。また、新規に、樫山町交差点とコスモス保育園跡地に政府軍の山縣有朋陸軍中将の陣頭指揮の地の案内看板、標柱を計画いただいています。ここは東海児童遊園の場所で、登り道も津波避難道として整備していただいたところであります。  そこで標柱、案内看板を設置するということは、NHK大河ドラマ西郷どんの放映により訪れる方がいるということをお考えの上での設置と思います。それでは、駐車場の整備と東海児童遊園の景観の整備をどうなさるのか、御所見をお伺いいたします。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  御案内のとおり、山縣有朋陸軍中将陣頭指揮の地であります樫山町の東海児童遊園につきましては、西郷隆盛ゆかりの地プロモーション事業の一つとして、今月中に標柱を立てる予定でございます。  この遊園からは、西南戦争最後の決戦地である和田越の地が見渡せるわけでございますが、現在、周辺の斜面には樹木が生い茂っておりまして、景観上の課題もあることから、今後、枝打ち等はできないか、関係者の皆様と協議してまいりたいと考えているところでございます。  また、駐車場の整備につきましても、今後、近隣の民有地等の活用、使用はできないか、あわせて関係者等と協議してまいりたいと考えているところでございます。 ○九番(白石良盛君)  東海児童遊園に登る避難路ですけれども、平成二十六年四月に整備していただきまして、三分から五分くらいで上まで登れます。地元のボランティアの方が草刈りをしてきれいにしておりますので、ちょっと今、現場を見てみますと竹が生い茂って、景観がちょっと悪くなっておりますので、枝打ちをしていただいて、景観がよくなれば観光地、観光地というか来て、望んで来た方に対しては本当にいいところだなと思いますので、よろしくお願いします。  それでは、次の質問に移ります。  郷土芸能の掘り起こしと無形民俗文化財としての継承についてお伺いいたします。  延岡市郷土芸能保存会の皆様により、今年も八月二十日、日曜日に第三十回延岡市郷土芸能大会が盛大に行われました。延岡市郷土芸能保存会は、郷土芸能の掘り起こしと伝承を目的として昭和四十六年に結成されました。その二年後から郷土芸能大会が開催され、昭和五十九年まで十二回開催されています。その後、昭和六十二年から延岡市教育委員会との共催行事として、ことしで三十回となります。その間、平成二十年三月に伊形花笠踊りが県の無形民俗文化財として指定され、市の無形民俗文化財としては、行縢臼太鼓踊り、三川内神楽、深瀬亥の子行事、家田の虫追い行事が指定されています。そのほか団七踊りや、かつて港町として栄えた大武町に伝わる櫂伝馬踊り、大峡神楽等、各地区の神楽保存会があります。そしてこれらの保存会は、子供たちに受け継がれています。これは地域の活性化と青少年の健全育成に大きく貢献しています。  ところが、地区によっては以前継承されていましたが、今では保存会がなくなったものもあるとのことであります。そこで郷土芸能の掘り起こしと継承についての御所見をお伺いいたします。 ○教育長(笠江孝一君)  毎年開催しております延岡市郷土芸能大会が、ことしで三十回目を迎え、近年では北川町温故知新の会や延岡小唄愛好会等が、新たに郷土芸能保存会に加わったところでございます。また、城山かぐらまつりも、この秋、二十一回目の開催を迎えます。  しかしながら、継承されずに衰退している芸能があることは事実でございまして、継承者となる世代や子供たちを取り巻く現代社会の環境変化も大きな要因ではないかと思っているところです。  このような中で、これまで国の補助金や各種助成金を活用し、衣装や道具等の基盤整備のほか、映像記録の作成など、伝承活動の支援を行ってまいりました。その結果、御案内の櫂伝馬踊りを初め、長井地区木遣り唄などが掘り起こされ、現在も活動が続いているところでございます。  いずれにいたしましても、今後とも国の補助金等の活用や市民への周知活動に努めながら、引き続き郷土芸能の掘り起こしや継承活動の支援に取り組んでまいりたいと考えております。 ○九番(白石良盛君)  以前、方財地区や土々呂の鯛名地区でも郷土芸能があり、継承されていたと聞いております。また、東海東小の櫂伝馬踊りなんですけど、小学校四年生が代々引き継いで継承しております。このように学校で引き継いでいくのがいいと思いますが、文化課と学校とが協力して掘り起こして、そして継承活動をしてはと思いますが、いかがでしょうか。 ○教育長(笠江孝一君)  この郷土芸能の伝承活動に学校を利用してはということでのお尋ねでございますけども、確かに文化課を中心として、地域にどういったものがあるのかということを知らせていくこと、これが第一にあろうかと思いますが、地区の保存会の都合とか、あるいは学校での授業や行事などの調整がうまくいったらばという前提がございますけれども、教育委員会のほうでは御存じのふるさと教育推進事業というのを行っておりまして、そういった人材を登録していただいて、学校が選択をして活用していただくという事業もやっておりますので、こういったことも活用の一つかなと思いますので、今後、検討してまいりたいと考えております。 ○九番(白石良盛君)  ぜひ、また、もう継承していく方が大分お年になっておりますので、掘り起こしと、その継承もやっぱりしていただきたいなと思っております。  それでは、次の質問に移ります。  市内中学校でのフッ化物洗口についてお伺いいたします。  平成二十七年度、川島小学校、北浦小学校二校のモデル校から始まりましたフッ化物洗口、平成二十八年度は児童数三百人以下の小学校十三校で実施され、いよいよ平成二十九年度、全部の小学校で実施することになりました。最初から取り組んだ子供たちは、一年と半年は実施している計算になります。  そこで、せっかく小学校で取り組んだフッ化物洗口です。中学校でも続けてほしいものです。中学校での取り組みのお考えをお伺いいたします。 ○教育長(笠江孝一君)  本市でのフッ化物洗口につきましては、平成二十七年度からモデル校二校で開始いたしまして、本年度で全ての公立小学校で実施されることとなります。  厚生労働省が定めておりますフッ化物洗口ガイドラインによりますと、フッ化物洗口法は、特に四歳児から十四歳までの期間に実施することが、虫歯予防対策として最も大きな効果をもたらすことが示されております。教育委員会といたしましても、中学生まで継続することが望ましいことは、こういったことから十分認識しているところでございます。  このようなことから、市内中学校でのフッ化物洗口につきましては、今後、検討してまいりたいと考えております。 ○九番(白石良盛君)  小学校、それからまた中学校と続けていっていただきたいんですが、延岡市内には小中一貫校が四校あります。北方学園、黒岩、南方、三川内、小学校でやってまして、小中一貫校で中学に行きますけれども、続けてその四校だけでも来年度から実施はできないでしょうか。そこあたりをお聞きいたします。 ○教育長(笠江孝一君)  確かに、小中一貫校が一番、中学校として始めるにはいいかなというふうに私も思っております。ただ、中学校はあくまで中学校ですので、さまざまなまた中学校の課題もございますし、そこで新たな時間もつくっていただかなきゃならないと、学校に一定の負担もかけることになりますので、最初はやっぱりモデル校方式みたいなことがいいのかなと思ってますので、議員の御指摘の点も踏まえながら、今後、いろいろ検討してまいりたいと思います。 ○九番(白石良盛君)  モデル校として、この四校だったら素直に、すぐにもうモデル校になるんではないかと思いますので、御検討お願いしたいと思います。  また、今、小学校での説明会を行われてると思います。その説明会に、歯科医の先生方も何か同行されているということでございますが、そのあたりの説明会の雰囲気というか、説明で御父兄の方が納得されていると思いますけれども、そのあたりの状況というのをちょっと教えていただきたいと思います。 ○教育長(笠江孝一君)  小学校での説明会というのは、これまで何回、毎年度、それぞれやってきておりまして、種々の御意見をお持ちの方はいらっしゃいます。そういった中で、丁寧に説明をしながら行ってきたところでございまして、専門的な部分もございますので、それぞれ学校の保健の歯科医院の方だとか、あるいは保健所からも派遣をいただきまして、丁寧に説明をしていって、あくまでも最終的には家庭の御希望をされるところに限るということになるんですけども、できるだけ多くの皆さんに了解いただけるように丁寧に説明をしていきながら、進めてまいりたいと思ってるところでございます。 ○九番(白石良盛君)  歯科医師会の先生方も一生懸命推奨されておりますし、説明も一緒に行かれてるというのをお聞きしまして、本当によかったなと思っているところであります。  それでは、最後の質問を行います。  ドイツ国柔道連盟の事前合宿受け入れについてお伺いいたします。  二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、本市はドイツ国を交流相手国としてホストタウン事業を推進しています。ホストタウンとは二〇二〇年の大会開催に向け、スポーツ立国、グローバル化の推進、地域の活性化、観光振興等に資する観点から、参加国・地域との人的、経済的、文化的な総合交流を図る地方公共団体をいい、全国で平成二八年一二月現在、一三八件登録されています。そして今回、平成二九年十二月一日から三日の日程で、東京で開催される柔道グランドスラム東京の事前合宿受け入れのため、補正額が五百二十二万六千円計上されております。特別交付税措置等のホストタウンへの財政措置がありますが、この合宿参加予定の人数と経済効果はどのくらいあるとお考えか、またドイツ国との人的、経済的、文化的な総合交流をどのようにお考えか、お伺いいたします。 ○教育部長(穴井誠二君)  本市は、東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、ドイツを相手国とし、ホストタウンに関する協議を進めてきております。  そのような中、ことし十二月に開催される柔道グランドスラム東京大会の事前合宿の誘致が合意に達しまして、その経費の一部につきまして本議会で補正予算を計上させていただいてるところでございます。  議員お尋ねの合宿の参加人員につきましては、選手、監督、コーチ、約二十名を予定しておりまして、その経済効果は、選手団の滞在経費に加えまして、アスリートタウン延岡の国内外への情報発信などによるPR効果も想定されますので、相応のものがあるというふうに考えております。  合宿期間中には、柔道教室を初めとした市民との交流事業を実施する予定でございまして、ドイツ柔道連盟におきましても、合宿を契機に延岡市民との交流を強く望んでいるところでございます。  また、ドイツ柔道連盟との協議を進める中で、昨年、ドイツから招聘しております国際交流員の担う役割は大きく、一方で市民を対象にしました国際交流事業にも積極的に取り組んでいるところでございます。  さらに、十月下旬にはドイツ大使館の呼びかけによるホストタウンミーティングが開催されますので、こうした機会も捉えまして、今後、さまざまな分野におけるドイツとの交流の促進に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○九番(白石良盛君)  選手、監督、コーチで約二十名の食費、宿泊が行われるということで、宿泊と食費だけでも十二日間ということですので、経済的効果も三百六十万から五百万円の滞在経費になるのかなと、経済効果はそのぐらいあるのかなということで理解してよろしいでしょうか。確認ですけど、お願いいたします。 ○教育部長(穴井誠二君)  議員おっしゃるとおり、監督、選手はもちろんですが、それに伴います日本にいる応援団とか、あとマスコミとかいう方々もぜひ来ていただきたいというふうに考えておるところでございます。 ○九番(白石良盛君)  延岡の活性化につながると思いますので、頑張っていただきたいと思います。  以上で、質問を終わらせていただきます。 ○市民環境部長(山本一丸君)  先ほどの私の産業廃棄物の取り扱いチラシの配布先の答弁の中で、学校へは配布していないと認識していると申し上げましたけれども、正しくは教育委員会を通じて配布いたしておりましたので、訂正のほどお願い申し上げます。 ○議長(佐藤裕臣君)  申し出のとおり訂正いたします。  これをもって、白石良盛議員の総括質疑及び一般質問を終わります。  議事の都合により、しばらく休憩いたします。  次の会議は、午後一時から再開いたします。                       午前十一時四十分 休憩                       午後 一時 零分 再開 ○議長(佐藤裕臣君)  休憩前に引き続き会議を再開いたします。  これより一一番 長友幸子議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。      〔一一番(長友幸子君)登壇〕 ○一一番(長友幸子君)  皆様、こんにちは。社民党市議団、長友幸子でございます。  今回の福岡・大分県において甚大な被害をもたらした九州北部豪雨から、きょうで二カ月となります。被災されました方々に、心からお見舞いを申し上げ、一日も早い復旧・復興を祈念申し上げます。  では、これより一般質問を行います。  初めに、市長に人権問題についてお聞きいたします。  七月に第三十六回延岡地区人権・同和教育研究大会が、多くの市民や教育関係者などの参加で盛大に開催されました。三十六回目を数えるこの大会ですが、私は議員になってからの参加となり、今回が七回目の参加です。  この大会は、自分自身の人権問題への認識を再確認する場となっています。今回も参加をして、私が知らずにいた問題について聞くことができ、改めて差別やいじめの問題、貧困の問題等がなぜなくなっていかないのかなど、考えさせられています。  まず、市長のこの研究大会についての御所見をお聞きいたします。  この大会での記念講演の講師は、みずからが性的少数者、LGBTである京都府立高校教員の土肥いつきさんの「問題の所在はどこか」LGBTsの存在が問いかけるものという題での講演でした。この講演では、講師自身の体の性と心に違和感があり、子供のころから悩み続けたこと、誰にも相談することができなかったことやいじめにあったことなどを聞き、私自身も知らない多くのことに気づくことができました。  また、六月には同性愛を公言しながら公立中学校の教師をしていた眞野豊さんの、多様な性を認め合う社会を目指して「性はグラデーション」という題での講演も聞いてきました。私自身も、男女平等や、男女共同参画などの取り組みの中で、数年前から性同一性障がいなど性的少数者、LGBTなどの言葉を多く耳にするようになりましたが、今回、二人の性的少数者である当事者の話を聞き、性とは男性と女性の二つだけではなく、まさしく多様な性があるということ、男性、女性の枠にとらわれる必要がないということに気づかされました。  市長は、このような社会の状況についてどのように感じていますでしょうか、御所見をお願いいたします。  続きまして、教育長に、小中学校での男女混合名簿についてお聞きいたします。  男女混合名簿とは、男女を分けないで五十音順、または生年月日順に並べられた名簿のことです。混合名簿の導入を取り組んでいる学校は、全国で約八〇%、県内での取り組みの中で、日向市は平成九年度に男女混合名簿を導入して二十年が経過しており、小学校では十三校全ての学校で、中学校では七校中五校が導入、残り二校も来年度導入予定と聞いています。  日向市では人権教育に熱心に取り組む中で、男女混合名簿の導入に至ったと聞いています。また、全国的な広がりを見せている混合名簿の取り組みは、性の多様性を認め合う社会が求められている中で、性別によって区別をしない取り組みや、性同一性障がいなど性的少数者LGBTへの配慮が必要となり、導入が進められているのではと考えます。  ここで、教育長にお聞きいたします。全国的な広がりを見せている男女混合名簿を教育長はどのように考えますでしょうか、お聞かせください。  以上で、壇上からの質問を終わります。 (降壇)      〔市長(首藤正治君)登壇〕 ○市長(首藤正治君)  ただいまの長友幸子議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、延岡地区人権・同和教育研究大会についてのお尋ねでございます。  本大会は同和問題を初め、あらゆる人権問題の解決に向け、差別の現実から深く学び、生活を高め、未来を保障する教育を確立しようというテーマのもとで毎年開催されており、本市の人権教育の指針であります延岡市人権教育・啓発推進方針におきましても、人権が尊重される社会づくりのための取り組みとして位置づけております。  例年、学校や行政機関の人権・同和教育関係者などで構成された実行委員会を中心に運営されており、大会テーマに沿った講演を初め、各分科会において、就学前教育や学校教育、事業所等における取り組みについての報告や、活発な意見交換が行われております。  本大会は、本市の人権・同和教育を推進し、人権問題に対する理解を深めていく上で重要な役割を果たしていると認識しておりますので、今後とも市職員の積極的な参加とあわせて、教職員を初め、多くの皆様に参加いただけるよう、大会の運営支援や啓発に取り組んでまいりたいと考えております。
     次に、性的少数者を取り巻く社会状況についてのお尋ねでございます。  人間の性は、体の性、心の性、好きになる相手の性などで構成されており、単純に男性、女性の二つに分けることはできず、性のあり方は多様であると認識しております。  その中で、性的少数者の方々は、その割合が八%程度という民間の調査結果もありますが、現在の社会におきましては、偏見やいじめなどの人権問題に直面したり、家庭や学校、職場などで生きづらさを感じたりすることも少なからずあるのではないかと考えております。  本市におきましては、延岡市人権教育・啓発推進方針の中で、性的少数者に関する問題を重要な人権課題と位置づけており、これまで、研修会等を通した啓発を初め、市役所で記入していただく各種申請書における性別欄の必要性についても検討を進めているところでございます。  いずれにしましても、今後とも、性別にとらわれることなく全ての人が生きやすい社会づくりに向けて、鋭意取り組んでいく必要があると考えております。  以上でございます。 (降壇)     〔教育長(笠江孝一君)登壇〕 ○教育長(笠江孝一君)  お答えいたします。  男女混合名簿についてのお尋ねでございます。  男女混合名簿につきましては、男女の平等意識を高め、性的少数者の児童生徒に配慮する手だての一つであると認識しております。  現在、学校で使用する名簿につきましては、それぞれの学校が児童生徒の実態や、その使用目的に応じて作成、使用しております。延岡市において男女混合名簿を使用している学校は、小学校三校で、中学校一校が導入を検討しているところでございます。  教育委員会といたしましては、教職員に対する研修等において性に対する多様なあり方を学ぶ機会を設けるとともに、男女混合名簿につきましては、今後、研究をしてまいりたいと考えております。  また、男女の平等意識を高め、一人一人が性別にかかわりなく個性と能力を十分に発揮することができるように、人権・同和教育のより一層の充実に努めてまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 (降壇) ○議長(佐藤裕臣君)  長友幸子議員の発言を許可いたします。 ○一一番(長友幸子君)  それでは、市長にお聞きいたします。  今回のような人権・同和教育研究大会などに参加をして、当事者の話を聞くことで認識を新たにすることが多くあり、繰り返し学ぶ必要性も感じています。また、LGBTなどの現状を知らずにいることが、差別やいじめにつながってしまうということが多くあるのではないでしょうか。今後は、このような講演会などに若者や子育てをしている人たちが参加しやすい取り組みも必要であると考えますが、市長の御所見をお聞きいたします。 ○市長(首藤正治君)  若い人、あるいは子育てをしている人が参加しやすい取り組みをということでございますが、先ほどの人権・同和教育研究大会、これについてはこの実行委員会とも協議をしながら、さまざまな形で参加していただきやすいような、そういった取り組みも進めているところでございますが、もともとが教育研究大会と名前がついておりますように、やはり教職員の先生方が主たる対象ということもございますし、こればっかりではございませんので、ほかにも延岡市人権啓発推進大会というものもございますし、あるいは人権セミナーというものも開催しております。こういったさまざまな会を今後とも開催していきますが、そういった中で、おっしゃるように若い人たち、あるいは子育て中の方々、こういった人たちがより参加しやすい、そんなことにも配慮してまいりたいというふうに思います。 ○一一番(長友幸子君)  それでは、次に教育長にお伺いいたします。  LGBTは子供の十三人に一人の割合でいると言われています。自分の身体的性と心に違和感があり、生きづらさを抱え苦しんでいる子供がいるなど、多くの問題があるようです。  本市では、小学校三校が混合名簿を導入していると聞きましたが、現在、混合名簿を実施している学校での教育上の効果についてお聞きいたします。 ○教育長(笠江孝一君)  男女混合名簿の教育上の効果ということでございますけど、まず、この男女混合名簿の導入につきましては、男女共同参画の実現という社会の要請に応える一つの方策であるということを思っております。そして、先ほどもありましたLGBT等の性的少数者と言われる方々への配慮になり得るというふうに考えてるところでございます。 ○一一番(長友幸子君)  それでは、三校以外での男女別名簿についてお聞きいたします。  男女別名簿は、性別や役割分担意識、例えば男は仕事、女は家庭、男子が先で女子は後、女らしさや男らしさなどのイメージを無意識のうちにすり込んでしまうおそれがあると思います。教室においても、男女での色分けや係活動、委員会活動など、慣習的に男女を分けている場合が多くあるのではないかと考えますが、この点につきまして教育長はどのようにお考えでしょうか。 ○教育長(笠江孝一君)  男女別名簿の弊害等についてのお尋ねだったかと思うんですけども、一昔前の学校におきましては、性別によって仕事だとか、あるいは役割といったものを決めるといったこともあったのではないかというふうに思っておりますが、今の学校におきましては、この男女平等とか、男女共同参画ですとか、そういった考え方がかなり浸透しつつありまして、男女別の名簿だからといって、極端な性差意識をすり込むようなことにはなっていないのではないかなというふうに思ってはいます。御質問にもありました、その係の活動とか委員会活動とか、そういったことにおいても同様ではないかなと思っております。  いずれにいたしましても、先ほども申し上げましたけれども、児童生徒が正しい人権感覚というのを身につけていくことができるように、今後とも指導してまいりたいというふうに思っております。 ○一一番(長友幸子君)  社会的な格差や貧困も深刻化していく中、差別やいじめがなくならないのが現状です。自分らしく、お互いに自立した一人の人間として、性別にかかわりなく生きていく社会をつくるために、そのための一歩として学校において男女別名簿を導入していただきたいと考えますが、教育長の御所見をお聞かせください。 ○教育長(笠江孝一君)  男女混合名簿の導入についての再度のお尋ねなんですけども、この導入につきましては学校が児童生徒の実態とか、あるいは保護者、地域の実態等を踏まえて判断していくことが、まず望ましいのではないかなというふうに思っております。  先ほども答弁で申し上げましたけれども、教育委員会といたしましては、この教職員に対する研修等におきまして、性に対する多様なあり方を学ぶ機会、そういったものを設けるとともに、男女混合名簿の導入等につきましては、今後、十分研究してまいりたいと考えております。 ○一一番(長友幸子君)  LGBTについては、私も数年前から聞いた言葉です。本当に先生方にも、また勉強していただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。  では、これより一問一答で質問を行います。  延岡の自然体感スポットの拡大についてお聞きいたします。  七月に長浜海岸で、小中学生の子供たちを対象にしたサーフィンの体験会があり、見にいってきました。この会には、インストラクターと子供たち、その保護者を含め百人ぐらいの参加者がいました。子供たちは実に楽しそうに、何度もボードの上に立つことを挑戦していました。  サーフィンは、二〇二〇年東京オリンピックに新種目として採用されています。宮崎市や日向市ではサーフィン大会が開催されるなど、盛り上がりを見せております。今後、ますますサーフィン人口はふえていくものと考えているところですが、この長浜海岸の海にはサーファーから見ても、他市に負けないよい波があると聞いています。気軽にサーフィンのできる延岡は、全国的に見てもとても魅力的な場所ではないでしょうか。サーフィンができる延岡を積極的に宣伝してはと考えますが、御所見をお聞きいたします。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  本市は観光資源の三本柱の一つとして自然体験を掲げ、これまでも自然体験の案内人組織でありますNPO法人ひむか感動体験ワールドを紹介した冊子や、あるいは観光パンフレット「わけあって延岡」におきまして、サーフィンにつきましてもしっかりと紹介してきたところでございます。  また、長浜海岸は地元のサーファーを中心に親しまれておりまして、これまでも本市サーフィン連盟の主催によるうみがめカップサーフィンコンテストが開催され、市内外より多くの方に御参加いただいております。加えまして、本年八月にはサーフィン連盟に御協力いただきまして、「わけあって延岡サーフトリップ編」と題しました観光PR動画を製作し、情報発信を行っているところでございます。  今後とも、本市が誇る超一級の自然フィールドで、サーフィンなどの自然体験ができることを積極的にPRしてまいりたいと考えております。 ○一一番(長友幸子君)  宣伝のアイテムとして、「わけあって延岡」は自然体験スポットをいろいろ紹介してありますし、見やすくアピールできる冊子だと感じています。  紹介に当たっては、長浜海岸には危険な箇所もあると聞いていますので、ぜひサーファーの人たちと十分に話し合いをしながら進めていただきたいと思います。その点についても御所見をお聞かせください。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  先ほど申し上げましたけども、自然体験、本市観光資源の重要な柱でございます。議員のお話にあります関係者の皆様方、特に安全面、それから環境面、そういった面につきましても十分関係者の皆様方としっかりと連携を図りながら、PRに努めてまいりたいと考えています。 ○一一番(長友幸子君)  次に、この会を主催している地元サーファーに、この海岸はどうですかと聞いたところ、サーフィンをする者から言えば、トイレやシャワー設備、駐車場の整備なども考えるが、まずは延岡の人にこの長浜海岸の美しさを知ってもらうための、散策ができる遊歩道などの整備をしてほしいとの意見を聞きました。  泳ぐ目的だけではなく、海は見ているだけでも十分にいやされるものがあります。この長浜海岸の冬の海はとてもきれいですてきだと聞いています。観光客を誘致することも大事ですが、延岡市民の皆様に、こんなにすてきな自然体験スポットが市内から近いところにあることを知ってもらうことも、大事なことではないかと思っています。  そこで、美しい砂浜のある海岸を気軽に散策できるように遊歩道などの整備をと考えますが、御所見をお願いいたします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  長浜海岸につきましては、議員御案内のとおり、太平洋を一望できるすばらしい景観であることは十分認識しているとこでございます。  しかしながら、海岸の管理者は宮崎県でございまして、遊歩道などの整備を行う場合には、管理者である宮崎県との協議が必要となります。将来的には、長浜海岸のあるべき方向性につきまして、関係課や関係団体等が構想を深めて構築していくことになろうかと思いますが、まずは景観を楽しむ人々やサーファーの方々の機運の高まりにつきまして、期待したいと考えているところでございます。 ○一一番(長友幸子君)  次に、子供たちの海辺の体験活動についてお伺いいたします。  長浜海岸でのサーフィンの体験会では、子供たちにこの体験を通して海の怖さなどを教えていくとのことでした。海の怖さを知ることは、危険を回避することを学ぶ機会になっているようです。子供のときの体験は、社会人になってからも役立つものが多くあります。  また、長浜海岸はウミガメも産卵に来ると聞いています。環境問題などを考え、きれいな海をいつまでも残していくためにはどのようにしていく必要があるかなど、体験を通して学習できる環境が整っているものと思われます。  教育長にお伺いいたします。市内の小中学校の児童生徒の自然体験学習に、長浜海岸を活用してはと考えますが、御所見をお願いいたします。 ○教育長(笠江孝一君)  現在、各学校におきましては、自然体験学習として教科や総合的な学習の時間、学校行事などを利用して、例えば宿泊体験学習での行縢山登山や、田植えや稲刈りなどの農業体験、あるいは蛍の生態調査など、さまざまな取り組みを行っているところでございます。  議員御案内の長浜海岸につきましては、直線の美しい海岸線が続いておりまして、アカウミガメの産卵地でもあることから、ふるさと教育の題材になり得るものと考えております。  しかしながら、児童生徒の教育活動を行う上におきましては、安全面の確保ということがまずもって重要でございます。長浜海岸につきましては、この五ヶ瀬川の流入がありまして流れが複雑であるといったことや、離岸流が発生する上に、沖に向かって急に深くなるなど、遊泳等には向かない場所として私は認識しております。  このようなことから、長浜の海につきましては、学校として児童生徒の自然体験学習の場としては適さないのではないかなと考えているところでございます。 ○一一番(長友幸子君)  それでは、次にサーファーの移住についてお聞きいたします。  今回のサーフィン体験会には、県外からの参加者も多く来ていたと聞いています。主催者自身も延岡出身のプロサーファーで、家族を連れてUターンをして帰ってきております。その他、休日にはサーフィンを目的に延岡へ里帰りをする人や、県外からのサーファーもふえているとのことです。  積極的にサーフィンを宣伝することで、サーファーを延岡に呼び込み、さらにはサーフィン目的に訪れる県外からの人の移住につながればと考えますが、御所見をお伺いいたします ○企画部長(浜松泰宏君)  本市は、市街地から三十分ほどのところに一級のアウトドアフィールドが広がっており、サーフィンやロッククライミング、カヌーなど、海・山・川でさまざまなアクティビティを気軽に楽しむことができる恵まれた環境にあります。  都市部での移住相談会におきましては、このような環境を「アウトドア天国のべおか 遊べるし・暮らせるし・延岡市」というキャッチフレーズでPRしているところでございまして、相談者からもそのような環境について好評価をいただいているところでございます。  また、サーフィンを目的とした移住者のほかにも、ロッククライミングに魅力を感じて移住されてきた方が二世帯七名いらっしゃり、その中にはボルダリングのジムを市内に開業された方もいらっしゃいます。  今後も、サーフィンを含め、アウトドア天国のべおかという恵まれた環境やおいしい食べ物などをしっかりと情報発信しながら、移住促進につなげてまいりたいと考えております。 ○一一番(長友幸子君)  この夏、九保大の卒業生、一期生というんですか、一番最初に卒業された方だと思うんですけど、子供さんを二人連れて延岡に遊びにきてくれたそうです。下阿蘇などの海水浴場の後、サーフィンもして帰ったということで、延岡の食べ物はおいしいし、自然豊かでいいところですよねと言って帰っていったと聞いております。ぜひ積極的に県外の方にも宣伝していただきたいと思います。  次に、延岡駅周辺整備事業についてお聞きいたします。  現在、東西自由通路や、来年三月のグランドオープンに向け、駅前複合施設の工事が進められています。延岡駅周辺が延岡の顔としてどのようになるのか、楽しみにしている市民も多いと思われます。ぜひ市民が利用しやすいものを目指していただきたいと思います。  また、今回、複合施設の愛称募集も始まりました。多くの愛称が集まることで、ますます気分は高まっていくもの期待します。既に愛称募集も始まっていますが、応募状況はどのようになっていますでしょうか、お聞きいたします。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  複合施設の愛称につきましては、先月二十三日から募集を開始しております。昨日までの十三日間で、五十四名の方から七十三件の応募があっております。募集期限は今月二十九日となっておりますので、さらに多くの方から応募いただき、市民の皆様から親しみを持ってもらえるような愛称が選定されることを期待しているところでございます。 ○一一番(長友幸子君)  次に、駅前複合施設の指定管理者の業務内容についてお聞きいたします。  この駅前複合施設は、市民活動を初め、読書やカフェ、仕事や学習、子育てなど、さまざまな目的を持った方が自由に利用することができる、居心地のよい公共空間となる施設であると、愛称募集の案内文に書いてありました。  この複合施設は、昨年の六月議会で指定管理者も決定しており、オープンに向け、準備は進んでいるものと思われます。しかし、この複合施設の内容については、先ほど述べたようなこと以外、具体的なものが何もわからない状況です。指定管理者であるCCCに委託する具体的な業務内容について、わかりやすくお聞かせください。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  複合施設は、施設全体に趣味や健康など、市民ニーズを踏まえたジャンルの図書を数多く配置するほか、指定管理者によるカフェの運営も行われるなど、読書とコーヒーなどをゆっくり楽しめる、約二百五十席の空間となっております。  公共交通機関の待合所としての利用はもちろんのこと、子育て中の親子が自由に集えるキッズスペースや、友達同士で料理を楽しむことができるキッチンスペースなどを備え、さらに市民活動団体がみずからの活動を披露する場として利用することもできます。  加えまして、本市の魅力ある食材などの情報の収集や発信を行うとともに、マルシェや講演会などの魅力的なイベントの定期的な開催も予定いたしているところでございます。  指定管理者に対しましては、これらさまざまな業務を利用者満足度の高いサービス内容で提供することを委託するものでございます。 ○一一番(長友幸子君)  指定管理者を決定して、もう一年以上が経過しています。読書やカフェの部分をとっても、市民からはまだ本を借りられるんじゃないかとか、カフェの部分についてはスターバックスが入るのではないかなど、げなげな話といったらなんですけど、そうじゃないかなという話を聞きます。本当に具体的な内容が何もわからないので、市民からは本当にどうなってるのですかと聞かれますが、具体的なものがあればお聞かせください。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  ただいま議員のお話にあります駅前複合施設に関しましては、オープン後にやっぱり質の高い施設の運用を実現するために選定しているところでございますが、これまで指定管理者のノウハウだとか、あるいは市民活動団体等の意見を踏まえました施設の建設に取り組んでいるところでございます。  そうしたことから、これまでさまざまな関係事業者との協議はもちろんのことですが、定期的に市民活動の関係者の方々ともワークショップ、あるいは協議を実施しているところでございます。市といたしましても、広報活動に力を入れながら、施設を利用される方々にとって魅力的な空間づくり、これに取り組んでいるところでございます。  そうした取り組みを踏まえまして、この十一月に駅前複合施設に関する市民報告会を行う予定にいたしております。その説明会におきましては、指定管理者のほうから複合施設の全体像、あるいはカフェの内容などもより具体的に、議員のお話にあります件につきましても、施設内容、それから魅力を市民の方々に広くお伝えすることができるものというふうに考えております。 ○一一番(長友幸子君)  わかりました。十一月の説明会には、ぜひ行ってみたいと思います。  また、それが三月に向けての、今、建設が行われていますが、工事の進捗状況をお聞かせください。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  事業全体としましての工事の進捗状況というお尋ねでございますが、来年三月の駅前複合施設に、それから、これまでもお話をさせていただいておりますが、東西自由通路、宮崎バスセンターなどの主要施設のグランドオープン、それから指定管理者との協議、そういったもろもろを含めましてソフト面での運営体制、もろもろ含めまして、着実に工事が進められているという状況でございます。 ○一一番(長友幸子君)  それでは、次にJR九州の特急列車ワンマン化の問題点についてお聞きいたします。  現在、JR九州は特急列車のワンマン化に向けて試行運転を行っていますが、現在でも案内係が切符の確認などを行っており、今までと何も変わらない状況です。特急列車の座席ポケットの中に、津波災害時についてのリーフレットが入っており、そこには津波が予想される場合には、係員の指示に従って行動してくださいなどの文言とイラストが描いてあります。  このワンマン化について一番危惧するところが、このような災害の場面です。日豊本線は海沿いの区間が多く、南海トラフ地震の津波が懸念されていますし、また台風や豪雨などの自然災害も心配されるところです。ワンマンになった場合、密閉された状態の特急列車には運転手しかいません。このリーフレットに書かれてる係員とは、一体どのような人なのでしょうか。乗客の安全をどう守っていくのか、とても不安になります。このようなJR九州の運行についての御所見をお聞かせください。 ○企画部長(浜松泰宏君)  日豊本線における特急列車のワンマン運行につきましては、鉄道の利用者数減少等の厳しい経営環境の中で、現在の運行本数の維持を図るために、四両編成の特急で利用者が比較的少ない便に限って、本年三月のダイヤ改正から導入されているところでございます。  ワンマン運行に当たっての安全対策の一つといたしまして、議員御案内の津波災害時における避難方法等を記載したリーフレットが、各座席に設置されております。現在のところ、ワンマン運行の特急については、当分の間、車内案内係員が乗務することになっており、津波が予想される場合には運転手及び車内案内係員が乗客への案内や誘導をすることとなっております。  JR九州によりますと、この車内案内係員につきましては、当初は導入時から少なくとも六カ月間の常務であったものを一年間に延長するほか、津波災害を想定してワンマン運行の特急列車を用いた避難誘導訓練を実施するなど、乗客が安心して利用できる取り組みがなされているところでございます。  一方では、議員御指摘のようにワンマン運行における乗客の安全に対する不安の声はまだ根強くあるようでございますので、JR九州のこれからの対応について、今後とも注視していくとともに、利用者の安全や安心の確保につきまして、県の鉄道整備促進期成同盟会等、さまざまな機会を通じて要望してまいりたいと考えております。 ○一一番(長友幸子君)  市長にお伺いいたします。  特急列車については、ドアは連結部分にしかなく、客室が密閉された状態です。案内係の乗務が一年間に延長されたと聞きましたが、その後の災害時に運転手一人だけの誘導では、とても不安を感じます。幼児を連れた人や、高齢者、障がい者などの利用もありますが、安全に利用するために案内係乗務延長など、JR九州への要望を強く求めていただきたいと思いますが、市長の御所見をお願いいたします。 ○市長(首藤正治君)  JR九州に対しましては、これまでも特にこの乗客の安心・安全の確保ということについては強く訴えてきておりまして、その一つの回答として、その六カ月間の乗務が約一年間、延長していただいてるというようなこともございます。ですから、こういった取り組み、これはもちろん延岡市だけではなくて、宮崎県全体の取り組みということになるわけでございますが、これは県ともしっかりと連携しながら、今後とも、特にその安心・安全ということについては、しっかりと意識をした要望活動等は行ってまいりたいというふうに思います。 ○一一番(長友幸子君)  駅前周辺のにぎわい創出に市長も取り組んでおられますし、来年の三月までに、その案内係がいなくなるということが、また列車を利用する人たちが不安を感じることとなると思いますので、ぜひ要望を強く求めていただきたいと思います。  それでは、最後に八月五日に供用開始となりました新しい駅舎についてお聞きいたします。  新しい駅舎を見にいきましたが、少し狭い感じはありますが、清潔感のある駅舎となっています。コンビニも併用されており、品ぞろえも豊富なので、駅利用者も便利になるものと思います。  しかし駅舎の中に、待合室が見当たりませんでした。列車を待つ人のためだと思われるベンチが二台、改札口の前と外に置かれています。列車を待つ人の中には、体の不自由な人や高齢者など、さまざまな人の利用があります。待合室はどうなるのですかと、現在の利用者から聞かれます。複合施設の一部が待合室となるのでしょうか、お聞きいたします。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  来年三月に完成となります駅前複合施設につきましては、駅改札に近い場所に、列車だけでなくバス、タクシーを利用される方の待合室を整備することにいたしております。また、待合室以外の場所につきましても、自由に出発までの時間を過ごしていただけるように、施設全体が公共交通機関の待合としても利用できる空間づくりを進めているところでございます。  議員の御案内のとおり新駅舎には待合室がなく、駅利用者の皆様には現在、御迷惑をおかけしておりますが、複合施設完成までの期間につきましては、引き続きJR九州としっかり連携を図り、利便性と快適性の向上に努めてまいりたいと考えております。 ○一一番(長友幸子君)  駅に待合室がないことがわかりました。  八月五日の供用開始後は、ちょうど夏休みとお盆などが重なり、利用者の数はふだんより多かったのではないかと思います。延岡駅を利用された方は、随分暑い思いをされたのではないでしょうか。また、複合施設が三月のオープンとなりますので、今後の台風などの天候不順の問題や、寒さや年末年始の対策も必要になると思いますが、その点についてはどのように考えていますでしょうか。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  まず、高齢者の方々の待合室、場所の確保というお尋ねだったと思いますけども、現在もJR九州側といろいろ協議をしておりまして、駅係員皆さんによる声かけを行っていただいておりまして、みどりの窓口の部屋があるんですが、そこのほうに御案内、誘導を実施しているとJR九州のほうからお伺いしているところでございます。
     また、JR九州といたしましては、お聞きするところによりますと供用を今、進めておりますけども、今後はみどりの窓口の中に椅子等も設置したいと、そういうことで検討しているというふうにお伺いしております。  それから二点目でございますが、台風の時期等の対応ということの御質問だと思います。  これにつきましては、異常気象等、やむを得ない事象が発生した場合でございますが、多くの人で混雑するようなそういった事態、状況が生まれた場合には、宮崎の交通バスセンターがございますが、そこの待合室に御案内するなど、誘導を行うなど、運行状況の連絡をとるということで、交通事業者間での連携をしっかり図るということにしているところでございます。 ○一一番(長友幸子君)  わかりました。いずれにしても、今回、私が見にいったんですけど、狭い中で、駅舎、かなり狭いなとは感じております。その中で、JR、風が吹いた、雨が降ったといって不通になる場合が多いですので、そういう場合に利用者が何時間も待たされることがあって、その中で大変な思いをされないように、ぜひ今後もJRとしっかり話し合っていただきたいと思います。  それでは、時間が少し残っていますので、教育長に混合名簿のことについてちょっとお話を聞かせていただきたいと思います。  先ほど、教育長は男女別名簿だからといって、特に教育上に差別がないと感じてらっしゃるような意見だったと思いますが、私自身も今回、講演会を聞く中で、自分が男性だと思う人、女性だと思う人という、講演を聞きに来られてる方の質問に対して、はっきりそれが答えられる人という場面がありました。その中で私が、自分自身が手を挙げたときに、形は女性よねというふうに自分は思ってるんですけど、それでも考え方は男っぽいよねと自分が思いました。でも、それが考えてみたら男っぽいとか、女っぽいとか、そういうふうに自分が考えている、そういうジェンダーフリーではないという考えがあるなということがあります。それで、私たちとしては、私自身もずっと男女別の名簿で生活してきましたので何の違和感もなかったんですけど、そういう意味では自分もちゃんとすり込まれてるなということがあります。ぜひそういうことで、本当に一歩なんですけど、男女混合名簿をぜひ進めていただきたいと教育長にお願いしたいんですが、もう一度御答弁をお願いいたします。 ○教育長(笠江孝一君)  男女混合名簿についての再度のお尋ねということなんですけど、先ほど申し上げましたのは、男女別の名簿であっても、極端な性差意識をすり込むようなことは、今は男女共同参画とか男女平等の精神が相当に浸透していますので、ないのではないかということで申し上げたんですけども、確かに私も議員が言われるように、その部分のところを深く勉強できているわけではございません。最近はこのことがずっと話題になっておりますので、私も実はいろいろなところに出てくるものを気にして読んだりするんですけども、性的少数者といっても非常に多様なものがあるということも、最近、よくわかってきました。  学校においても知識の程度というのはそれぞれでしょうけども、十分ではないというところもあるのではないかと思います。そういったところをみんなが勉強しながら、今の学校の実態に応じてどうしていくのかなということを、まず先生たち御自身がお考えになっていくということが私は先なのではないかなというふうに思っておりますので、こういったこともあるよねというようなことは、私も発信していきたいというふうに思っております。 ○一一番(長友幸子君)  ぜひ積極的に取り組んでいただきまして、全国で八〇%の学校が取り組んでいるということ、それと日向市ではもう二十年来、取り組みをしているという、もう学校で取り組むのに疑問点があればすぐに聞ける状態だと思いますので、ぜひその点をよろしくお願いいたします。  これで質問を終わります。 ○議長(佐藤裕臣君)  これをもって、長友幸子議員の総括質疑及び一般質問を終わります。  これより四番 吉本 靖議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。      〔四番(吉本 靖君)登壇〕 ○四番(吉本 靖君)  こんにちは。友愛クラブの案ずるより吉本 靖です。  通告書に従いまして、順に一般質問をさせていただきます。  まず初めに、インターネットの整備についてお伺いします。コミュニティセンターにおけるインターネット接続環境の整備についてであります。  愛好家同士でパソコンクラブを結成している方から、問い合わせがありました。高齢者の仲間同士で基本からのインターネットの利用の仕方を学習しているが、全員が一緒にインターネットに接続できる施設がないので、学習の進め方が難しいとのことでした。ある地域のコミュニティセンターに伺いますと、パソコン研修の際もインターネットに接続できないので、講師が教えるのに苦労されているということでした。今や、買い物やいろいろな予約、税の申告など、地域社会におけるインターネットの利用は広がっています。市の行政情報も、ホームページを見ることで自宅にいながら内容を知ることができますし、将来は、いろいろな市への申請書も、自宅からインターネットを使ってできるようになるかもしれません。ますます情報機器の利用が進むと思いますし、生活上も必要不可欠なツールとなっていますが、使いこなすまでには一定の学習が必要です。  現在、情報機器を上手に使えるかは個人的にそれぞれが努力していると思いますし、また、家族が協力して課題を解決しているのだと思います。今後、情報機器を上手に使えるかどうかという、情報格差というものが広がっていくのではないかと思います。誰もがインターネットを使えるように、地域における学習環境の整備が必要ではないかと考えますが、現在の整備状況についてお尋ねいたします。  次に、乳幼児等医療費助成であります。  乳幼児等医療費の助成につきましては、入院費用について、一月に一診療報酬明細書ごとに自己負担額が千円ということで、十二月一日から中学校卒業までに助成対象が拡大されました。とてもうれしく思っています。一方で、通院に対する助成については、自己負担額が一月に一診療報酬明細書ごとに三百五十円ですが、就学前までのままとなっています。  乳幼児等医療費助成の通院に対する助成について、県北地域における助成の現状並びに全国の自治体における助成の現状についてお尋ねします。  次に、市道構口緑ヶ丘線についてお伺いします。  一番目に、電柱を利用した通学路の表示についてです。  市道構口緑ヶ丘線については、小学校、中学校、高校生の通学路となっていますが、拡幅改良がされておらず、車道と歩道の区別がされていないため、区長や地域の皆さん、地元企業の皆さんが、子供たちの交通安全対策として立ち番指導などに取り組んでおられます。区のほうでは、車のスピード制限を行うゾーン30の要望をしましたが、一本の道路だけでは難しいとのことでした。  現在、道路片側の白線に、通学路を示す緑の線が設置されていますが、本市道が通学路であることをドライバーの皆さんにさらに認識いただくために、電柱に通学路の表示ができないでしょうか。  二番目に、県道稲葉崎平原線との交差点改良についてです。  現在、県道稲葉崎平原線につきましては、県の拡幅事業として取り組まれています。構口一丁目の県道との交差点は見通しが悪く、通学路としても危険であり、また、市道が狭いため車の離合にも苦慮しています。県道の拡幅事業に合わせて、市道側についても拡幅及び右折レーンの設置ができないでしょうか。  三番目ですが、JR日豊線踏切の拡幅についてお尋ねいたします。  浜踏切は、南延岡駅の南側に隣接しています。浜踏切の北にある別府の向洋踏切は、幅員が九メートル十五センチで、片側に二メートルの歩行者や自転車用の側道があります。浜踏切の南にある平原の緑ヶ丘踏切は、幅員が十三メートル二十センチで、両側に三メートル近くの側道があります。浜踏切は、幅員が五メートル四十センチで、歩行者用の側道は、片側に白線で示した八十五センチしかありません。子供たちは一列で渡りますが、反対側から人や自転車が来れば、歩行者同士の離合にも苦労しています。  その他の特徴としては、駅に近いため、上り列車のときは列車通過時間が約一分ですが、下り列車が来ると、駅に近づいてから駅で乗降客があり、その後、踏切を通過するまで遮断機がおりたままですから、三分近くの待ち時間となります。また、駅に近いため、浜踏切は線路の軌道が四列分あり、そのため踏切を横断する距離が十八メートルと、他の踏切より長くなっています。  浜踏切では、遮断機が上がると一斉に車や自転車、歩行者も渡り始めます。自転車の高校生や小中学校の通学路となっていますが、車道と歩道が分離できないため、非常に危険な状態にあります。現場を見ますと、踏切の両側の道幅は広く、踏切の遮断機を移動させれば、三メートルくらいは拡幅できそうなのですが、改善できないでしょうか。  次に、延岡南道路の料金の見直しの問題です。  延岡南道路の料金につきましては、市長初め、市当局の皆様方には大変な御尽力をいただき、ことし二月六日に国土交通大臣より料金の見直しの指示が出されたところです。  さて、その後、半年余りが過ぎましたが、この間の市並びに関係団体の取り組みや、見直しの内容や時期などについて、現状がどのようなのかお尋ねいたします。  最後に、小中学校における男女混合名簿の導入状況についてお伺いします。  先ほど長友議員からの質問がありましたが、改めて質問をさせていただきます。  私は、男女混合名簿は男女平等意識を形成していく上で有効な取り組みだと思います。そして、自分の性に違和感を持つ子供の中には、学校で男か女のどちらかに明確に区別され、心の性別ではなく身体の性別で扱われることに苦痛を感じている子もいると思いますので、その配慮として必要であると考えます。  また、本議会では、延岡市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例案が出ています。その中で、本人の申し出により、性別欄を削除した印鑑証明書の発行もできるようになるとのことです。これは性的少数者への配慮をした改正だとお伺いしております。  八月八日付の朝日新聞の記事では、全国の男女混合名簿の導入率は、小学校で八七%、中学校では六七%となっています。県内での男女混合名簿の導入率は、小学校で一〇・六%、中学校で四・六%と低いことから、県議会や宮崎市議会で混合名簿の拡大を求める声が上がっているとあります。  本市での男女混合名簿の導入状況はどうなっているのでしょうか、お尋ねいたします。  以上で、壇上からの質問を終わります。 (降壇)     〔企画部長(浜松泰宏君)登壇〕 ○企画部長(浜松泰宏君)  ただいまの吉本 靖議員の御質問にお答えいたします。  コミュニティセンターにおけるインターネット接続環境の整備についてのお尋ねでございます。  本市が管理するコミュニティセンターにおきましては、現在のところインターネット接続環境の整備は行っていない状況でございます。  一方で、できるだけ多くの市民の皆さんが、日常生活の中で情報収集等にインターネットの利活用ができるように、インターネットの知識や技術を習得することは大変重要なことだと認識いたしております。  このような中、議員御提案のインターネット利用の学習のための環境整備につきましては、整備費用やセキュリティ対策、民間事業者によるパソコン講座との関係など課題もございますので、今後、利用者の皆様のニーズの把握も行いながら、整備の可否について調査してまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇)     〔健康福祉部長(佐藤純子君)登壇〕 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  お答えいたします。  乳幼児等医療費助成についてのお尋ねでございます。  御案内のように、乳幼児等医療費の助成につきましては、市町村が独自で助成対象の範囲や自己負担額等を定めているところでございます。  議員御質問の県北地域の市町村における通院に対する助成の範囲につきましては、諸塚村が本市と同様に就学前まで、門川町が小学校卒業までとしており、そのほかの日向市、椎葉村、美郷町、高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町につきましては中学校卒業までとなっております。  また、自己負担額につきましては、諸塚村と高千穂町が全対象者を無償としており、門川町がゼロ歳児のみを無償としているほかは、三百五十円から千円の自己負担額となっております。  さらに、全国の状況につきましては、小学校卒業まで助成を行っている市町村が約九〇%、中学校卒業まで助成を行っている市町村が約八二%となっております。  以上でございます。 (降壇)     〔都市建設部長(甲斐久敏君)登壇〕 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  お答えいたします。  まず初めに、通学路の表示についてのお尋ねでございます。  議員御提案の通学者の安全対策につきましては、有効な方法とは思いますが、本路線には、既に歩行者・通学者の安全対策といたしまして、学校、教育委員会、地域住民、警察、道路管理者による合同点検を行い、危険と思われる箇所にグリーンベルトを設置し、歩行箇所の誘導とドライバーへの注意喚起を行っていることから、道路管理者として安全対策は図られているものと考えております。  次に、県道拡幅事業に合わせた市道改良についてのお尋ねでございます。  市道構口緑ヶ丘線の拡幅及び右折レーンの整備につきましては、県道拡幅事業に合わせて検討する必要があると考えているところでございます。県道拡幅を担当している延岡土木事務所に問い合わせたところ、現在、事業を開始している構口工区の改良区間は、当交差点から南側は含まれていないとの回答をいただきました。したがいまして、市道改良につきましては、今後の道路改良計画の進捗状況を見ながら検討してまいりたいと考えているところでございます。  次に、JR日豊線浜踏切の拡幅についてのお尋ねでございます。  議員御指摘のとおり、浜踏切は周辺の踏切に比べますと幅員が十分でなく、混雑することは認識しているところでございます。遮断機の移動による拡幅には、市道改良と同様に県道改良が前提となることから、JRや延岡土木事務所との協議が必要となりますので、県事業の進捗状況を見ながら、市道改良の中の踏切区間の改良として検討してまいりたいと考えているとこでございます。  次に、延岡南道路の料金見直しについてのお尋ねでございます。  延岡南道路に関しましては、その周辺の住宅地に大型車等が流入するという問題があり、三つの課題があると考えております。一点目は料金体系、二点目は住宅地への大型車等の流入などのネットワーク上の課題、三点目が市道の交通安全対策であります。  一点目の料金体系につきましては、大型車等の料金が高く、生活に影響を及ぼしている状況を重く受けとめていただき、料金体系を見直す方向で指示が出されているところであり、国において相当程度検討が進んでいると伺っております。  二点目のネットワーク上の課題につきましては、現在、国、県、市が連携し、検討を行っております。  三点目の市道の交通安全対策につきましては、市で取り組んでいるところでございます。  本市といたしましては、国や県との連携を図りながら、これらの課題に全力で取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇)     〔教育長(笠江孝一君)登壇〕 ○教育長(笠江孝一君)  お答えいたします。  小中学校における男女混合名簿の導入についてのお尋ねでございます。  本市における男女混合名簿の導入につきましては、小学校二十七校、中学校十六校のうち、小学校三校で導入されている状況でございます。  導入していない学校においても、現在の社会的な情勢を受け、今後の導入を検討したり、他校の活用状況に関心を示している学校もございます。  先ほども御答弁申し上げましたように、教育委員会といたしましては、教職員に対する研修等において性に対する多様なあり方を学ぶ機会を設けるとともに、男女混合名簿につきましては、今後研究をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇) ○議長(佐藤裕臣君)  吉本 靖議員の発言を許可いたします。 ○四番(吉本 靖君)  それでは、再質問に入らせていただきます。  まずは、インターネットの整備についてです。  答弁の中では、コミュニティセンターでインターネット環境を整えようとする場合、課題として財政面やセキュリティ対策が上げられていましたけども、もう少し詳しく御説明をお願いしたいんですが、よろしいでしょうか。 ○企画部長(浜松泰宏君)  まず、整備費用面でございますけれども、新たにネット環境を整備するということでございましたら、一カ所当たり約五十万円ほど必要だということでございます。また、通信料として月七千円程度の負担があるということでございます。  また、セキュリティの課題でございますけれども、これはいろいろあるとは思いますが、まずは不特定多数の方がネットにつなぐということになりますと、ウイルス感染の問題があるということで報告を受けておりますので、こういったところをしっかり整備していかないといけないということでございます。 ○四番(吉本 靖君)  県内の都市で、コミュニティセンターで導入してる、そういった事例はないんでしょうか。 ○企画部長(浜松泰宏君)  県内の八市についてでございますが、小林市のコミュニティセンターが一カ所あるというふうに伺っております。 ○四番(吉本 靖君)  それは、どういった関係で使われてるか何かわかりますか。 ○企画部長(浜松泰宏君)  小林市の事例ですが、災害用でまずは導入したということでございまして、講座等での使用も可能になっているということのようでございます。 ○四番(吉本 靖君)  また、いろんな利用方法とか、状況とかわかったら、また教えていただきたいと思います。  あと、市の施設でコミュニティセンター以外にこういったインターネットの学習ができるような環境があるところはありませんでしょうか。どこかあるでしょうか。 ○企画部長(浜松泰宏君)  これは市の施設ということになりますが、延岡市職業訓練支援センター、こちらのほうにはネット環境を整備しているということでございます。 ○四番(吉本 靖君)  続きまして、乳幼児等医療費助成についてお尋ねいたします。  先ほど全国の状況について御答弁いただいたんですが、この数字というのはいつの時点の数字なのでしょうか、お尋ねいたします。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  先ほどの数字につきましては、昨年十一月十八日に厚生労働省のほうが速報値として掲げているものでございます。 ○四番(吉本 靖君)  その全国の状況と延岡市の状況を比べて、どのように思われますか、御感想をお願いします。
    ○健康福祉部長(佐藤純子君)  各自治体で自分のところの子育て支援策をどのように展開していくかだと思うんですけれども、確かに子育て家庭の経済的な負担軽減を図って差額がはかられてるんだろうなとは思っております。  ただ一方で、そのことによって安易な受診がふえて、医療者側の負担がふえてなければいいなということも思っております。 ○四番(吉本 靖君)  私は、この数字を聞いて大変驚いてます。実は、私が以前調べた全国の状況というのは、それはおととし、二十七年の四月一日現在、そのときに小学校卒業まで助成をしているところが八一・三%、中学校卒業まで助成を行ってる市町村が七三%でした。一年半の間に、それぞれ約一割も実施自治体がふえているということになります。こんなに急速に乳幼児等医療費の助成が進んでると、ちょっとびっくりしました。  先ほどの数字というのは、去年の十一月の時点でしたけども、もうあと一年半して、もし一〇%ふえる、そんなことはないかもしれませんが、そうなりますと小学校では一〇〇%に近いというようなことになるんじゃないかと思うんですが、全国の導入状況を考えると、通院費の助成というのはもう避けて通れない状況に来てるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  確かに市町村数の数でいきますと、九〇%ということになりますし、先ほど言いましたように県北でも多くの自治体で助成の枠が広がってきていると思っております。  ただ、子供の数の中で考えますと、例えば宮崎県内ですと宮崎市、都城市、延岡市という大きな人口を持つ市におきましては、まだ就学前の児童に対する通院の助成というところでとどまっておりますので、県内全体の子供の数でいきますと、六〇%ぐらいの子供たちを抱える世帯については、通院の医療費助成の拡大はまだなされていないのかなというふうに思っております。 ○四番(吉本 靖君)  医師が足りないということでずっとお伺いしてるんですけども、具体的に目安として何人ぐらい足りないんだと、そういった議論とかいうのはされたことはあるんでしょうか。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  小学生まで拡大した場合の患者数の増加ですとか、そのときの医療機関が抱える負担感というものを算出するということが大変難しいと考えておりまして、この必要な医師数がどれぐらいかということは、今のところ算出はしていないところでございます。 ○四番(吉本 靖君)  通院助成をできない理由として、私もちょっといろいろずっと議会で聞いてたんですが、通院助成をすると夜間とか休日の安易なコンビニ受診がふえ、そしてそういうことで夜間救急、休日の医療体制が維持できなくなると、そういうことが理由だったと思うんですが、それでよろしいんですかね。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  そのような理解をしていただけると、大変ありがたいと思っております。 ○四番(吉本 靖君)  実は三月議会、このことも質問したんですが、夜間救急が多い、そういうことであれば、通院助成をするときに夜間とか時間外は対象にしないで、昼間の、平日の日中に受診する人だけ助成の対象にすれば、当然、昼間に行くほうが安いわけですから、夜に行ってた人も昼に行くんじゃないかと思うんですが、そういう方法というのはだめなんでしょうか、お伺いします。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  昼間の分だけ、例えば医療費助成をしたとしますと、恐らく日中に受診する患者さんがふえると思います。そうなると、医療者側の負担というのがどうなるのかなと思います。今でも五時半、六時ぐらいまで診療を続けていただいて、その後、当番で夜間急病センターの勤務についていただいてる先生方です。さらに日曜日、祝日といった在宅当番医も、少ない医療機関の数で回していただいておりますので、日中の医療負担、患者さんの増加が見込まれることについては、今のところ延岡市としてはしていくつもりはございません。 ○四番(吉本 靖君)  私は単純に、夜、受診してる人が昼に行けば、昼間ふえて、夜が減るというふうに思うんですけど、日中だけがふえるというお考えでしょうか。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  そもそも夜間急病センターは、昼間に行けないから夜間受診するというものではなくて、夜の時間帯に急に悪くなった方が受診するものなので、ちょっと考え方が違うのかなと思います。 ○四番(吉本 靖君)  私はコンビニ受診が多いから、それをどう防ぐかということで、市が提供している救急医療ガイドとかも夜間へ行く目安、そしてできるだけ昼間に行ってほしいということがあったんですけども、コンビニ受診というのはそんなに考えなくてよろしいということでしょうか、現状は。質問がわかりにくいですかね。じゃあ今のは結構です、済みません。  それでは、ちょっとほかの質問をするんですけど、今、医療費を安くすると昼間行くということですよね。要するに、医療費が安くなれば、昼間に行く人がふえるということですよね、先ほどおっしゃってるのは。現在は、医療費が安くなってないので行ってないということになるんですよね。だから、いえば病気になってるんだけれども、現在は医療費が高いので行っていない。でも、医療費が安くなれば行くという方がたくさんいらっしゃるということでしょうか。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  医療費が三割自己負担、二割自己負担だからという理由で受診をためらってるとは、私は思っておりません。ただになったときに、例えば乳幼児、一回受診が三百五十円とか、ゼロとか、そうなったときに、不必要な受診が多くなるのではないかと危惧しているところでございます。 ○四番(吉本 靖君)  不必要かどうかは別として、病気になってるわけですよね。先ほどの話だと、そういう病気になってる人がたくさんいる、だけども医療費が高いので行っていない、そういう方がたくさんいると、そういった医療費が安くなってないので病院に行ってないという方がたくさんいると、私は話を聞いてて思うんですけども、もしそういった病気になったんだけども病院に行ってない、そういった子供というのはどうされてると思いますか、今。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  医療費が高くて、それが払えないから病院に行ってない子供たちがどうしているのかというお尋ねだと思いますけれども、もし医療費が払えなくて受診ができないという状態であれば、かなり窮迫してることだと思いますので、まずはこちらのほうに御相談いただきたいと思っております。 ○四番(吉本 靖君)  ちょっと話がかみ合わないのは、私の質問が悪くて申しわけないんですけども、要するに医療費が安くなれば行く、高いままだと行けないというのは、結局、病気になっても行っていない子がたくさんいる、その子たちは無理して学校に行くのか、休むのかはわかりませけれども、自然治癒してるかもしれないし、重症化してるかもしれません。ただ、少なくとも料金が安くなれば日中患者がふえるということは、私はそういう理屈だと思うんですよ。本当は、一番手を差し伸べていかなくてはならない、そういう部分に手が届いてないんじゃないかと思うんですけど、そうじゃないんでしょうか。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  大変説明がかみ合ってないなと私も、回答がかみ合ってないなと思いながら話をしてるんですけども、安易な受診の数がふえるのではないかということを懸念しているということでございます。  例えば一つの病院に行きました。そこで受診をして、薬もいただいたんだけれども、どうもそこのお医者さんの対応が十分に、不満だったとします。そしたら、同じ日に、じゃあ次の病院に行ったりとか、重複受診とよく言いますけれども、そういったことが起きやすくなるのではないかということも一つあります。  ですから、医療が必要な、治療が必要な方というのは、当然、昼でも夜でも行っていただいて構わないんですけれども、そこまで必要がない方までが行きやすい環境をつくってしまって、医療者の負担がふえてしまうのではないかということを懸念しているところでございます。 ○四番(吉本 靖君)  安易な受診なんですけども、皆さん、やっぱり悪かったときに、悪いかどうかというのは誰が判断するかといったら、お医者さんだと思うんです。やっぱり見せなくちゃわからないんです。行ってみたら悪くなる直前だったとかいう方もあると思いますし、健康診断なんか最たるものですよね。病気じゃないけど行くわけですから。そのときに悪かったところを見つけてく。ですから、ちょっと体調が悪かったら行くのは、やっぱり私は当然だと思うんです。  ただ、当局がおっしゃるとおり、要するに安かったら行くということは、安くないので行けないという方がいらっしゃると私が思うんです、考え方として。だから、そこにはやっぱり何らかの対策をしてほしいなとは思ってます。  もうちょっと話を進めますけども、全国的にもこうやって進んでるわけです。その中でどうするかということですが、はっきり言って私は延岡市のほうを責めてるわけじゃないんです。こういったやっぱり医師不足を招いたのは、国の臨床制度が変わったばかりに医師の偏在が起きて、それがもろに延岡にやっぱりあらわれてるということなので、国に対しては非常に不満があります。  ただ、現状の中でどうするかということなんですが、それで私は、夜は補助しないで昼間だけどうかと言ったんですが、昼間だけでもそうやってふえるということであれば、例えばじゃあどこまでふえたら問題なのか、例えばじゃあ所得の低い人から所得制限をかけるのとか、もしくはもう中学校まで、小学校卒業まで、小学校低学年までとか、あるいは先ほどあったように負担金をどうするのかとか、もうどちらにしても何らかの対策をやっぱりしなくてはならない時期には来てるんじゃないかと思うんです。  ただ、それでもできないから現状があるんだということだと思うんですけども、ぜひ全国の事例もあるかと思うし、医療体制もやっぱりいろんなところもあると思うので、ぜひこの問題については、私はもう本当にどうしてもやっぱり、仮に宮崎、都城があるからとはおっしゃいますが、そこだっていつするかわかりません。そうなったときのためにも、十分やっぱり議論をしていく課題じゃないかと思います。申しわけないです、議論がかみ合わなかったので次に行きます。済みません。 ○議長(佐藤裕臣君)  答弁はいいですか。 ○四番(吉本 靖君)  ぜひ十分に検討を、議論をお願いしたい。 ○市長(首藤正治君)  ちょっと私から少し、一言申し上げたいと思いますが、この小児医療費等の公費助成については、前々からいろいろと議論させていただいておりますけれども、もちろん議員おっしゃるように、これは公費助成ができれば子育て家庭の皆さんは助かります。ですから、そういう意味では非常にメリットのある施策ということは言えます。それは一つ前提ですけれども、ただ、本市の場合、いろんな今置かれた状況というのがあって、一番大きな本市における状況というのは、県立延岡病院があるということ。これは特に、もう何年前からでしょうか、随分昔から医師の退職というようなことが、もう何回も相次いだ事例があります。そして、そのたびに、この県北の地域医療が崩壊するということが言われてまいりました。これについては本当に崩壊しては困るので、いろんな形で手だてを講じてきた、そういった歴史があります。そういった歴史を踏まえて、こういう医療機関が崩壊しない、要は診療体制が崩壊しないような、実際、今、例えば神経内科だとか、あるいは眼科とか精神科とか、こういうもとのような診療体制がもうできなくなっている。県病院としては、このような状況があるわけですから、それはその診療科においては診療体制が崩壊していると言わざるを得ない。こういった状況がある中で、本市ではさまざまな取り組みをしている。  この小児医療ということについても、これからどうでしょうかということで県立病院とも御相談もしてきております。あるいは、医師会とも御相談をしてきております。それで、こういった公費助成のとめどなき拡大はやめてほしいということを、医療機関側からも強く言われているという状況であります。実際にそれが進んでいくと何が起こるかというと、今、議員のお話は、もちろんこの無料化とか、安くなれば今まで受診をためらっていた人が行けるようになるということは、もちろんあります。ただ、別の面もありまして、これは他市の事例ですけれども、聞くところによると無料化をしたことによって、一つの病気で一つの医療機関に行くのみならず、ただであれば二つ行っても三つ行ってもただなんですね。ですから、ちょっと風邪程度で二つ、三つ行くという子はそういないんでしょうけれども、ちょっとしたややこしい病気であれば、三つぐらいの医療機関を受診するのがざらだというような事例があるそうです。ですから、そういった弊害が出てくるということは、十分我々としては認識をしておかなければいけないというふうに思います。  コスト的には、先ほど説明がありましたように大きな町ほどこういったことにコストを割きづらいという状況があるので、小規模市町村ほど全国的には取り組みが早いという面はありますが、ただ、時代の趨勢として確かにふえてきているということは一つの事実であります。ですから、こういった環境ということもしっかりと認識をしながら、我々としては将来に向けて、これはずっと引き続き検討していかなければいけない課題だというふうには考えております。 ○四番(吉本 靖君)  ちょっと時間が押してきましたので、市道構口緑ヶ丘線については、いろいろ状況について御理解いただけるようなので、もう再質問は行いません。  それから、次に延岡南道路の料金の見直しについてなんですが、先ほどの答弁で料金の見直しについて、国において相当程度検討が進んでると伺ってありますとありましたが、市民の皆さんの関心も高いところでありますが、この相当程度の検討についてどのような点が検討されるのか、お話しできることはないでしょうか、お伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  先ほどの答弁の中で相当程度進んでいるという形で回答させていただきましたけど、この件につきましては、うちもいろんな機会におきまして、要望等の機会を通しまして国のほうからもいろんなことをお聞きしておるんですが、現在の中では料金等の詳細な情報というのについては示されておりません。  しかしながら、国におきましては、延岡の南地区に関する地域の状況、そういうとこにつきましても十分理解していただいてるものと思っておりますし、国のほうからは十分進んでるよと、検討しているよというような形のニュアンスのことはいただいております。  したがいまして、詳細なところまで行ってませんが、そのような感触を得てるところでございます。 ○四番(吉本 靖君)  私は、大型車の料金が高い原因というのは、基準の普通車の料金が二百六十円と非常に高いことにあると思ってます。普通車料金については、私は全国の一般有料道路と比較しても、個人的には百円程度が妥当じゃないかとは思っています。  ことし四月の人事異動で、県の副知事に国土交通省の道路局から鎌原宜文氏が就任されております。国土交通省の道路局には、高速道路の料金を担当する部署もあると聞いております。鎌原氏の活躍に大いに期待しているところです。県との連携をさらに強めて、ぜひよい結果が出ますよう期待して、次の質問に入りたいと思います。  最後に、男女混合名簿について再質問をしたいと思います。  本市における小中学校における男女混合名簿の導入状況は先ほどあったんですが、教育委員会としてはこの数字についてはどう思われますか。多いのか、少ないのか含めて、済みません、お願いします。 ○教育長(笠江孝一君)  この全国の状況というのは、平均の話は先ほどもありましたけれども、県内でもばらばらな状況でございまして、日向のほうはすごく進んでるようなんですけども、その状況をもって少ないか多いかということについて、今、ここでなかなかお答えはしづらいかなというふうに思っております。 ○四番(吉本 靖君)  私は、現状の数字は延岡市の人権教育の取り組みからすると、意外に少ないと思ってます。  延岡市は人権啓発教育に力を入れて、県内でも私はトップレベルの取り組みがなされていると思ってます。また、男女共同参画推進においても、のべおか男女共同参画会議21が主催する新春延岡市民の集い、あれは全国的に見ても相当規模の大きい取り組みだというふうに思ってます。また、男女共同参画センターの相談体制も、私も何度か利用させていただきましたが、大変充実していると私は思っております。  そういうふうに思ってますが、延岡の市内の小中学校では、以前はもっと多くの学校で混合名簿が導入されてたんじゃないかと思うんですけども、一番多いときで何校が導入していたかというのはわかりませんでしょうか。 ○教育長(笠江孝一君)  今のお尋ねにつきましては、教育委員会のほうは数字的な資料は残っておりません。ただ、聞くところによりますと、そういった何校かが取り入れていたというような学校はあったようでございますけれども、それぞれ学校の判断で取り入れてきておりますので、そういった数だとか、あるいはどういったことで取り入れ、どういったことで使わなくなったかの経緯がはっきりわかっていないところでございます。 ○四番(吉本 靖君)  今、入ってるのはどちらの小学校でしょうか。 ○教育長(笠江孝一君)  小学校で三校というふうに申し上げました。緑ヶ丘小学校と東小学校と港小学校でございます。 ○四番(吉本 靖君)  私は、以前は北川小とか土々呂小、南中、土々呂中もあったかなと思っています。  実は、私、日向のほうで人権問題の担当をしておりまして、私、延岡の人権教育啓発はすごくやっぱり進んでいると思っています。特に、市長のやっぱりリーダーシップというか、それについてやっぱり人権意識も高いし、人権に取り組む姿勢というのは県内でトップレベルだと思っております。そういった関係で、延岡の人権セミナーとか職員研修とか、随分、参考にさせていただいたとこです。  私は思うんですけども、学校で性的少数者の当事者が悩んでても、やはりその当事者というは自分のことはなかなか打ち明けられません。そういった悩みが言えるような環境を学校でどうつくっていくのか、信頼関係をどうつくるのかというときに、男女混合名簿というのは人権問題に取り組んでるというやっぱりメッセージにもなるんじゃないかと思ってます。いろんな取り組みがされてますが、今が絶好の機会だと思うんですけども、教育委員会として学校長会で、取り組んでいるところも、男女混合名簿、ありますので、そういった判断は学校の判断となると思うんですが、そういった導入の成果とか意義について議論する場を持っていただけませんでしょうか。 ○教育長(笠江孝一君)  先ほどからも申し上げておりますように、さまざまな社会情勢というのがございますので、そういったこともお話をしながら、この混合名簿の導入につきましては校長会等の意見もお聞きしながら、今後、研究してまいりたいと思っております。 ○四番(吉本 靖君)  最後に市長にお尋ねしたいんですが、延岡市の人権教育啓発推進を先頭に推進する立場として、男女混合名簿の導入についてはどのようにお考えでしょうか、お尋ねいたします。 ○市長(首藤正治君)  人権というのは、非常に現代社会において重要な課題に、昔以上になってきておりますから、しっかりこれについては取り組んでいかなければいけないというふうに思っております。この男女混合名簿ということについては、これは先ほど来、いろんな形で御答弁させていただいてるところでありますので、こういった今までの答弁というものが基本でありますが、私としてはこういったいろんな人権にかかわるテーマということは、しっかり関心を持って注視していきたいというふうに思います。 ○四番(吉本 靖君)  以上で、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(佐藤裕臣君)  これをもって、吉本 靖議員の総括質疑及び一般質問を終わります。  議事の都合により、しばらく休憩いたします。  次の会議は、午後三時から再開いたします。                       午後二時三十七分 休憩                       午後三時  零分 再開 ○議長(佐藤裕臣君)  休憩前に引き続き会議を再開いたします。  これより二番 松本哲也議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。      〔二番(松本哲也君)登壇〕 ○二番(松本哲也君)  こんにちは。社民党市議団、松本哲也です。  ことしの延岡の夏は非常に暑く、酷暑でした。暑かった中にも、本市から聖心ウルスラ学園高等学校が宮崎県代表として甲子園に出場し、その熱気、感動は、気持ちのよい夏でもありました。  これからの時期は、台風対策など予断を許さない季節となりますが、今後、本市に限らず、全国において被害が発生しないことを願い、これより通告順に従いまして一般質問を行います。わかりやすい質問を心がけ取り組みます。当局におかれましても、丁寧な答弁をよろしくお願いいたします。  初めに、高レベル放射性廃棄物についてお伺いいたします。  七月二十八日、政府は原子力発電所の使用済み燃料から出る核のごみ、高レベル放射性廃棄物の最終処分ができる可能性のある地域を示した地図、科学的特性マップを公表いたしました。  この地図は、これまでに公表されていた活断層や火山、地盤などの情報をベースに、全国を四色に色分けしています。特に、好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高いとなった地域のうち、海岸線から二十キロメートル以内は輸送面でも好ましい地域として濃い緑色で塗られ、この濃い緑色がある自治体は、全国の自治体の半数以上となる約九百にも上るとありました。本県で最終処分場の候補地となり得る地域は広範囲にわたり、特に、本市を含む日向灘沿いはほぼ輸送面でも好ましい地域となっています。  そこで、市長にお伺いいたします。東日本大震災後、エネルギー政策の転換が叫ばれています。今後も原子力発電を使用し続けるのであれば、核のごみは確実にふえ続けます。この科学的特性マップの公表を受けて、原子力政策と処分問題についての御所見をお伺いいたします。  次に、六月十四日に登録が決まりました祖母・傾・大崩ユネスコエコパークについてお尋ねいたします。  報道によりますと、パリで開かれた登録審査はわずか二分で終わり、全会一致で承認されたとありました。それだけ世界的に認められた地域であり、登録の喜びとともに、これからがスタートとなります。さらなる広域連携や地方創生といった観点からもすばらしい財産であり、今後の取り組み、活動が重要になってくると思われます。大分・宮崎推進協議会も、今月九日に新たな推進協議会を立ち上げると伺っております。  一方で、登録から十年ごとに、ユネスコによる定期的な検討が行われ、登録されたことにふさわしい成果が求められるようです。  そこで、久保副市長にお尋ねいたします。就任から五カ月が過ぎ、その間にエコパークの登録が決定されました。大崩山を含めた、この祖母・傾地域の魅力をどのように感じられ、今後の取り組み、展開をされていくのか、御所見をお伺いいたします。  次に、移行地域では、北川地域の団体が蛍の復活に向けさまざまな取り組みを行い、また、北浦町三川内小中学校では、蛍の観測、河川調査などに長年取り組んでいます。吉野町でも蛍が飛び交っています。エコパークの登録後は、環境教育などの取り組みが大変重要になってくると伺っております。  そこで、お尋ねいたします。エコパークの登録効果として上げられるものに、環境教育・研究の拠点としての活用があります。今後は、その拠点として、九州に北九州市と久米島、そして北川町の三カ所にしかないホタルの館を、今回の登録を契機として、蛍はもちろんのこと、環境教育・研究の拠点と位置づけ、整備・充実に取り組み積極的に展開すべきと考えますが、御所見をお伺いいたします。  以上で、壇上からの質問を終わります。 (降壇)      〔市長(首藤正治君)登壇〕 ○市長(首藤正治君)  ただいまの松本哲也議員の御質問にお答えいたします。  国の原子力政策と処分問題に対する所見についてのお尋ねでございます。  経済産業省が公表いたしました科学的特性マップは、原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物を、数万年にわたって深さ三百メートル以上の地中に隔離するという地層処分を実施するにふさわしい適地を選定するための一つの前提として、地域の科学的特性を示したものでございます。  マップでは、議員御案内のように、本市を含む日向灘沿岸地域が、輸送面も含めて好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い地域として色分けされておりますが、今回、適性があると区分された地域は国土の約六五%を占めているところであります。  国のエネルギー政策において、現在、原子力発電は重要なエネルギー源としての位置を占めておりますが、その活用と放射性廃棄物の最終処分の問題はセットで考える必要があると思われます。高レベル放射性廃棄物の最終処分については、自然環境や人体への影響など多くの不安要素があり、無害化に至るまでには、将来の世代にまで及ぶとてつもなく長い期間を要することなどから、候補地選定調査に当たっては、国の責任においてしっかりと情報を国民に提供し、今後のエネルギー確保の問題とあわせて、国民的議論を行っていくことが必要だと考えております。  以上でございます。 (降壇)      〔副市長(久保昌広君)登壇〕 ○副市長(久保昌広君)  お答えいたします。  まず初めに、大崩山を含む祖母・傾地域の魅力と、ユネスコエコパーク登録決定を受けた今後の取り組みについてのお尋ねでございます。  御案内のように、大崩山を含む祖母・傾地域は、豊かな自然と貴重な動植物の宝庫として知られているところであります。中でも大崩山は、ほかでは見られない巨大な岩峰と急峻な岩肌などを有しており、私も、先日、登山いたしまして、その豊かな自然と花崗岩が織りなす独特の景観に魅了され、その魅力とポテンシャルを実際に肌で感じたところでございます。まさに世界レベルの別格の存在であり、魅力あふれるすばらしい地域資源として認識しております。  今後は、大分・宮崎両県及び関係市町と連携を深めながら、貴重な生態系を初めとした自然環境の保全に取り組むとともに、この地域の魅力を内外に広く発信し、観光振興による交流人口の拡大を図り、あわせて農林業の振興等にも取り組むことによって、地域の活性化につなげてまいりたいと考えているところでございます。  次に、ユネスコエコパークの環境教育・研究の拠点としてのホタルの館の整備充実についてのお尋ねでございます。  ホタルの館は、旧北川町がホタルの里づくりのメーン事業として取り組んだホタルネッサンス整備事業の中で、自然保護と啓発、教育・文化の振興などを目的に、平成五年に完成した施設であります。現在、北川やっちみろ会による蛍養殖と研究、ホタルまつりなど、各種のイベント、スポーツ合宿や研修など、多岐にわたって利用されてるところであります。  また、施設の周辺には、祖母・傾・大崩ユネスコエコパークの核心地域、緩衝地域となっております大崩山を中心とする祝子川エリアや、移行地域であり、ラムサール条約湿地潜在候補地となっております北川湿原、同じく移行地域でございます蛍が多数生息する奇跡の清流小川などがあり、今回の登録を契機に交流人口拡大を図る施設として、その役割の重要性はますます高まるものというふうに期待しております。  ユネスコエコパークの登録を持続的な地域活性化につなげ、地域の振興を図っていくためには、議員御提案のような拠点の存在も重要でございますので、今後、長期的展望に基づく戦略を関係機関、団体等と連携、協議する中で、本市のユネスコエコパークの拠点となる施設につきまして、ホタルの館を含む既存施設の活用等も念頭に置きながら検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇) ○議長(佐藤裕臣君)  松本哲也議員の発言を許可いたします。 ○二番(松本哲也君)  何点か、再質問をさせていただきます。
     まず、市長にですが、国は二〇〇二年の最終処分法の制定によりまして、最終処分地の候補地となる自治体を公募しております。結果は、高知県の東洋町が応募しましたが、地元住民の反対で取り下げをしたということで、その後は応募に至っていないということですが、政府はこの秋から全国で説明会を開催して、輸送面でも好ましい地域の自治体を重点に、処分場のリスクや必要性について対話活動を行う予定のようです。  経済産業大臣は、会見で、今の段階で自治体に処分場受け入れの判断をお願いするものではないと説明されましたが、一方では調査を受け入れた市町村には交付金が用意されるようです。また、経済産業省の幹部には、人口減少などでしんどくなった自治体が、財政的な支援を引きかえに受け入れるかもしれないとも言っております。  しかし、最終処分場は処理をした使用済み核燃料を、放射能が地表に影響しないレベルに下がる約十万年、十万年も閉じ込められるようにするというわけです。十万年、管理をしなければいけない施設ということなんですが、今回、輸送面でも好ましい地域と示された公表を受けて、今後の本市の対応について、市長に御所見をお伺いしたいと思います。 ○市長(首藤正治君)  この最終処分場につきましては、国としていろいろと苦慮されながら、いろんな方向性を今、探っておられるところだろうというふうに思いますが、今後、国からの説明会が開催されるということもお聞きしてるところであります。  延岡市として、じゃあこれにどう対応するかということでいえば、今、特に何か話があるわけではありませんし、我々として積極的にこれを受けようということもまずありませんし、そういった状況であるということを申し上げておきます。 ○二番(松本哲也君)  市長の今のお話を聞いて少し安心いたしましたが、国民的な議論も必要な中で、いろんなところで話がありますが、十万年という本当に想像もつかないような長い年月というものに対して、やはりそういったことがもし起こるようであれば、やはり市民の声を真摯に受けとめていただきながら、開かれた議論のもとに方向が決まっていくことを望みたいというふうにも思っておりますので、一応そういうことをお聞きいたしましたので、お返しをしておきたいというふうに思います。  それでは、久保副市長にお尋ねいたしますが、県内では、二〇一二年にユネスコエコパーク登録された綾、そして昨年、世界農業遺産に認定された高千穂郷・椎葉山地域、この三つの箇所が世界ブランドとして県内に存在するようになりましたが、こことの連携ということでさらに発信力が高まるというふうに考えます。その点についての御所見をお伺いいたします。 ○副市長(久保昌広君)  綾ユネスコエコパーク、高千穂郷・椎葉山地域、世界農業遺産との連携ということについてでございますが、この本当に議員がおっしゃったとおり世界ブランドが県内に三つあるということで、ここと連携することというのは国内外に情報発信、非常に強いものがあろうかと思っております。ユネスコエコパークの推進にも非常にいいわけですし、相乗効果が非常に期待できると考えております。  綾ユネスコエコパークとの連携につきましては、先進例ということでもございますので、これまでも連携をさせていただいておりますので、今後、さらにこの連携を深めていければというふうに考えておりますし、高千穂郷・椎葉山地域の世界農業遺産というのは、認定の制度、これの趣旨は若干異なりますが、世界農業遺産は伝統農法・農村文化といった人の営みを保全し、次世代に継承するということを目的としており、ユネスコエコパークの理念にも通ずるものがありますので、ここらと連携を模索してまいりたいと。特にこの世界農業遺産の事務局のほうには、高千穂町、日之影町、ユネスコエコパークと同じく市町村も入っておりますので、連携を模索して積極的に意見交換をしながら対応してまいりたいと考えております。 ○二番(松本哲也君)  十年後には評価というのがあるそうですので、そこでしっかりとまた評価を上げていただけるような取り組みとして、積極的に取り組んで展開していただきたいというふうにお願いいたします。  それでは、次に移りたいと思いますが、エコパークの登録によりまして注目を浴びる祝子川地域、大崩山の観光についてお尋ねしたいと思います。  九州最後の秘境と言われ、希少動植物の宝庫である大崩山は、年間に二万人が訪れ、今後はエコパーク登録の効果や、本市が制作したプロモーション動画などの発信によりまして、多くの登山愛好家に限らず、初心者の方や海外からの登山客もふえてくるのではと期待するところであります。  そこで、北川総合支所長にお尋ねいたしますが、大崩山の登山届などは、現在、登山者の把握、そういったものはどのようになっているかお尋ねいたします。 ○北川総合支所長(安藤俊則君)  登山届は、登山者の状況を把握するとともに、万が一の事故、遭難など、緊急事態に迅速に対応するため、管轄する警察署に提出するものでございます。  大崩山は、登山口に登山計画書、登山者名簿が一つになった登山届が備えつけておりまして、登山者はこれに記載して山に入ることになります。延岡警察署に郵送、ファクスによる提出のほか、宮崎県警のホームページからも届けが可能となっています。全国的には、インターネット上での登山届も普及してきているようでございます。  大崩山の登山届は、延岡警察署が回収しておりますが、残念ながら無届けの登山者も多く、正確な数を把握することは困難な状況でございます。それを補完するため、温泉の利用者であるとか、駐車車両などで、入山者の把握にも努めているところでございます。  議員御指摘にように、今後、登山者の増加が見込まれますので、登山者への啓発も含め、関係各機関と連携し、できる限り正確な登山者数の把握に努めてまいりたいと考えております。 ○二番(松本哲也君)  大崩登山が、今度、仮に困難でありましても、周辺のパワースポットと言われている神さん山、冬には凍結する落水の滝など、魅力的だと思います。  そこで、今回の補正予算にはユネスコエコパーク推進事業の一つに、延岡市エリアの紹介パンフレット作成というのがあります。大崩登山の注意事項などを盛り込んだ、周辺の周遊マップなども必要だと思いますが、その取り組みについてお尋ねいたします。 ○企画部長(浜松泰宏君)  今回、作成を予定しているパンフレットにつきましては、四市二町にまたがるユネスコエコパークエリアの中で、特に延岡市内のスポットに焦点を当てて、その魅力の紹介を中心とした内容にしたいと考えております。  大崩山とその周辺地域はその中核となるものでございまして、その魅力が十分に伝わるような内容にしたいと考えておりますが、あわせまして登山客による遭難事故も発生しておりますことから、登山に関する注意事項等も掲載したいと考えているところでございます。 ○二番(松本哲也君)  ぜひ注意事項とかそういった点については、事前に情報として持って登山していただきたいと思いますので、このあたりはよろしくお願いしたいと思います。  実は、私も消防団員だったとき、捜索活動や、平成四年の全国高校総体のときに、実際に大崩山のコースに入って歩いております。ロープやはしごを使用する箇所がありまして、途中には道しるべなどありましたが、素人にはなかなか難しいルートであったというふうに記憶しております。  そこでお尋ねいたしますが、人と自然の共生を目指す取り組みの中で、安全対策として登山道整備というのは必要と考えます。一方で、自然保護にも取り組まなければいけないわけですが、この両立についてはどのように考えていらっしゃるのか、お尋ねいたします。 ○北川総合支所長(安藤俊則君)  大崩山の登山道につきましては、これまで山の会を初めとした登山愛好者の御好意などにより、自然環境に配慮したルートの開拓、整備が行われ、現在も維持されているところでございます。  大崩山は貴重な動植物が生息、生育する生物多様性に富んだ地域で、登山道の大部分が祖母傾国定公園ユネスコエコパークの核心地域内に存在いたします。登山道につきましては、登山者等への安全対策とともに、自然生態系に十分配慮し、関係機関団体と連携しながら調査研究してまいりたいというふうに考えております。 ○二番(松本哲也君)  それでは、登山される方のマナーの徹底とか、初心者の方の対策、注意事項説明など、そういったものを考えますと、登山ガイドの方の活用とか養成というのも重要になるのではないかなというふうに考えますが、最初にありました登山者の方の把握方法など含めて、今後、行政としてはどのように取り組まれるかお尋ねいたします。 ○北川総合支所長(安藤俊則君)  登山ガイドの養成ですが、これは非常に重要であるというふうに考えております。現在は、ノベスタの方々であるとか、それから祝子川地区住民の方、そういった方がガイドに当たっていただいております。  今後は、大崩山に詳しい方がまだいらっしゃると思います。登山愛好者の方とかがいらっしゃると思いますので、そういった方々を掘り起こしまして、安全な登山、それから楽しい登山ができるような形にしてまいりたいというふうに考えております。 ○二番(松本哲也君)  ぜひ安全な登山のためにも取り組みをお願いしたいというふうに思います。  次に行きたいと思いますが、安全な登山と申しましたが、大崩山というのは非常に難易度が高い、そして険しい山であって、上級者向けの山であることも事実であると思います。  毎年のように遭難など、救助要請などもあっていると伺っておりますが、でも、ことしの一月には県の防災緊急航空隊が救助可能な場所を調査設定して、消防関係者の方に対して上空から説明されたと伺っております。一刻も早い救助が望まれるにもかかわらず、地形の険しさや密生する樹木などにより困難をきわめるのは容易に想像ができます。  消防長にお尋ねいたしますが、迅速に現場の特定を行うため、ドローンの活用はできないものでしょうか。人命にかかわることですから早急な対応が要求される中、活用ができれば効果的ではないかと考えます。消防職員としてドローンの操作訓練などを行うこと、こういったことの検討ができないかお尋ねいたします。 ○消防長(上ノ原一道君)  大崩山では、昨年三件、ことしは現在までに二件の事故や遭難など救助事案が発生しており、救助隊を中心に地元消防団の協力を得ながら、県防災救急ヘリとも連携し、捜索・救助活動を行っているところでございます。  無人航空機、いわゆるドローンは、上空から俯瞰的な映像情報を得られる特性から、御指摘の山岳遭難や水難事故での捜索を初め、大規模な山林火災、住宅火災及び風水害の発生時の全体状況の把握など、迅速かつ広範囲の情報収集により、被災者の早期発見や的確な現場活動の判断が可能になる等、その効果が期待されております。  一方、災害現場の気象や地形条件により、機器の墜落や漂流等のリスクも伴うことから、操縦者の育成・訓練による操縦技術の向上が求められております。  消防といたしましては、今後、操作研修等の機会に積極的に参加し、人材育成を図りながら、ドローンの活用や運用について検討してまいりたいと考えております。 ○二番(松本哲也君)  山岳部門だけでなくて、海岸線を有する本市の特性もありますので、ぜひとも前向きに御答弁のようにお願いしたいなというふうに思います。  それでは、NHK大河ドラマ西郷どんについてお尋ねいたします。  放送開始まで四カ月を切り、原作は先日の最終回で、ついに延岡市北川町俵野の名が登場し、私はこれで間違いなく舞台になると確信いたしました。  東九州自動車道が北九州までつながり、道の駅北川はゆまとの連携など、ここ数カ月、西郷隆盛宿陣跡資料館の来館者、そしてこの地域の観光客が増加していると伺っております。西郷資料館のリニューアルも大変好評で、整然とした館内には、西郷隆盛が焼却した陸軍大将の軍服のレプリカも展示されています。「大将服 焼きしはここか 鴨脚草」、水原秋桜子も歓迎していることと思います。  国道一〇号から市道改良工事も順調で、また、のぼり旗も一新されています。これからも緩めることなく、さらに盛り上がっていきたいと思っております。  そこで、まず教育部長にお尋ねいたしますが、最近の西郷資料館来館者の状況についてです。どのような傾向になっているのでしょうか。市内在住、市外、県外から、加えてマイクロバス等を利用する団体、そういったことを踏まえて具体的にわかりやすくお示しください。 ○教育部長(穴井誠二君)  西郷隆盛宿陣跡資料館の来館者につきましては、本年四月から八月末までの五カ月間で四千十六名となっておりまして、既に昨年度一年間の来館者数、三千三百十六名を大きく上回っております。  内訳としましては、市内が千四百九十七名、市外が千九十一名、県外からは千四百二十七名、海外、香港からでございますが、一名となっております。県外からの来館者の割合は、約三五%でございます。県外からの来館者といたしましては、九州内からが多くなっておりまして、隣県の大分、鹿児島、熊本と福岡県の四県で、県外来館者の約四〇%を占めておりますが、遠くは北海道からも来館していただいております。  また、マイクロバス等を利用した団体につきましては、本年四月からこれまで観光バスツアーを初め、県内外の老人クラブ、町内会など、これまで約二十団体が来館いただいております。そのうち、県外は約十団体が来館いただいてるところでございます。 ○二番(松本哲也君)  もう少しお尋ねしますが、教育部長、一日に最大来館された人数というのを教えていただけないでしょうか。 ○教育部長(穴井誠二君)  手元の資料が最近の資料しかございませんので、その資料に基づきますと、五月五日、ゴールデンウィークのときに百三十七名というのが、今のところ最大入館者数でございます。 ○二番(松本哲也君)  もう一つ、平均でわかれば施設に滞在した時間、それともしよろしければ最長時間といいますか、最長滞在時間がおわかりになれば教えていただきたいと思います。 ○教育部長(穴井誠二君)  ちょっと実際の最長時間というのは把握しておりませんが、西郷隆盛宿陣跡資料館の平均滞在時間は約二十分でございまして、それを管理人による説明を頼んだ場合は、大体最大で約四十五分ぐらいかかるだろうと。  ただ、近年はニニギノミコトの御陵墓参考地まで足を運ぶ方が多くなっておりまして、そこまで行くと、約一時間滞在というところを見込んでおります。 ○二番(松本哲也君)  それでは、教育部長は、その要因というのはどのように捉えていらっしゃいますでしょうか。 ○教育部長(穴井誠二君)  皆さんのよく御存じのとおり、来年、NHKの大河ドラマの西郷どんが決定したということもございますし、資料館もリニューアルいたしました。それと入館料の無料化も、今年度、行いました。それと七月からの、今まで月曜日が休館でございましたけども、七月から月曜日も開館ということでやりまして、さらに八月に議員もおっしゃいました軍服のレプリカを設置したということで、そういったことをマスコミあたりでPRしていただいたのもございますし、また道の駅はゆまでそういったことをPRしておりますので、そういったいろんなリニューアル等々も含めまして、そういうPR効果もあったというふうに考えております。 ○二番(松本哲也君)  施設の説明だけでなくて、おっしゃられるように御陵墓とか周辺にありますので、ガイドボランティアというものが、今後、必要ではないかと考えますが、その点についてはいかがでしょうか。 ○商工観光部参事(熊谷俊一君)  この件につきましては、私のほうから御答弁させていただければと思います。  多くのお客様が、今、来館されておりますが、そのためのガイドの養成並びにその体制ということで、現在、延岡市と観光協会、そして現在の案内人の方を交えて、断続的に協議をしております。その中で、延岡観光協会は本年十一月に、特にここの西郷隆盛と西南戦争ゆかりの地並びにニニギノミコトも含めました集中的なガイド養成講座を実施するということで伺っております。このような養成を、今後、しっかりしながら、団体旅行等々に対応できるような体制をできるだけ早く構築してまいりたいと考えております。 ○二番(松本哲也君)  それでは、来館者の推移とかを教えていただいたわけなんですが、最近は大型バスが地区内に入りまして、便利のいいところで乗り入れをしているということで、多少地域の方の通行に支障を来しているというふうにも伺っております。  そこで、これからはトイレなども課題になってくると思いますが、商工観光部長にお尋ねしたいと思います。  昨年、十二月議会で、本市には西南戦争に関する史跡等が多いので、駐車場やトイレが必要であるというふうに質問をした際、答弁で早急に現地を調査し、研究するということでございました。現在、どのようになっているのかお聞かせください。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  西南戦争に関する史跡等を訪れるお客様方への公衆トイレを有する施設につきましては、経路的にも道の駅北川はゆま、あるいは西郷隆盛宿陣跡資料館が中心になると考えているところでございます。  こうした中、老朽化が課題となっておりました西郷隆盛宿陣跡資料館のトイレにつきましては、洋式化などの一部改修を計画しているところでございます。これにより、現在実施中の近隣地における大型バスの受け入れ環境の整備とあわせまして、増加傾向にあります来場者に対する満足度や利便性の向上が図られるものと考えているところでございます。  また、そのほかの西南戦争に関する史跡等周辺の駐車場やトイレの整備につきましては、それぞれ現地確認を行ったところでございますが、周辺環境や立地条件、進入道路の状況などの課題もございまして、整備の難しい場所もございます。こうしたことから、引き続き、西南戦争ゆかりの地の全体的な経路等を踏まえ、観光客の今後の動向等も見きわめながら、検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○二番(松本哲也君)  特に、最後、菊次郎が療養した野戦病院の成就寺、ここは国道一〇号とJRで切られておりますので、駐車のスペースについては十分御検討いただく必要があるというふうに認識しておりますので、その点につきましては全体的なところもあろうかと思いますが、よろしく対応のほうをお願いしたいと思います。  それでは、次に移りますが、西郷記念資料館の周辺では、案内板の設置も進んでいるようですけど、土地カンのない観光客の方には、もう少し丁寧な案内板の設置などが必要ではないかというふうに考えます。  そこでお尋ねいたしますが、市内に点在する多くの西南戦争にかかわる史跡、名勝が一目でわかる、そういったマップの作成、わかりやすい案内板の設置についてお聞きいたします。よろしくお願いします。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  西南戦争にかかわる史跡等の紹介、それと案内につきましては、今年度実施いたします西郷隆盛ゆかりの地プロモーション事業におきまして、看板設置やパンフレットの制作を行うこといたしております。  まず、案内看板や標柱につきましては、西南戦争最後の決戦地でございます和田越や、観光客の立ち寄りポイントである道の駅北川はゆまなど、市内七カ所に目にとまりやすい統一されたデザインで制作し、今月中に設置する予定でございます。  また、パンフレットにつきましては、市内に点在します西南戦争にかかわる史跡等の紹介はもとより、西南戦争までの経緯や、西郷隆盛の移動経路などを掲載した冊子に加え、それらをわかりやすくまとめたダイジェスト版の二種類のパンフレットを制作する予定でございます。  今後、このようなパンフレット等を効果的に活用しながら、西郷隆盛ゆかりの地延岡をしっかりアピールしていくとともに、訪れる観光客の皆様の利便性の向上にも努めてまいりたいと考えております。 ○二番(松本哲也君)  それでは、以前に質問いたしましたが、瓊瓊杵尊西郷隆盛資料館建設事業、これについて、現在、どのようになっているのかお尋ねいたします。 ○北川総合支所長(安藤俊則君)  延岡市過疎地域自立促進計画の瓊瓊杵尊西郷隆盛資料館建設事業につきましては、昨年度から教育委員会部局と連携し、他県の施設を視察するなど、調査研究を開始したところでございます。  現在は、NHK大河ドラマ西郷どんの放映決定を受け、増加が見込まれる観光客等に対応するため、西郷隆盛宿陣跡資料館のリニューアル、西郷隆盛ゆかりの地周辺の環境整備事業などに傾注しているところでございます。  議員御指摘の資料館建設の必要性については十分認識いたしておりますので、今後も引き続き調査研究を進めながら、実現に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ○二番(松本哲也君)  来年、ことしが明けますと西郷どんの効果で観光客の増加が見込まれると思います。  しかし、地区内には西郷資料館前のJR日豊本線の下を通る市道とか、極端に狭い箇所が地区内にはあります。これは地元住民にとっては生活道でありますので、観光客がふえることはありがたいんですけども、混雑が予想されることは悩ましいところであります。  そこでお尋ねいたしますが、市道改良など、周辺整備についても、以前の答弁では観光客、住民の利便性、安全性の確保の観点があるので、関係機関と協議していくというふうにいただいておりますが、観光振興の観点から、道路を含めた周辺整備についてお尋ねいたします。 ○北川総合支所長(安藤俊則君)  西郷隆盛宿陣跡資料館周辺につきましては、現在、歴史と神話、時空を超えた出会いの聖地などのPRに向け、西郷隆盛ゆかりの地周辺環境整備事業、それから大型バスの乗り入れを容易にするための俵野二号線道路改良工事などを急ピッチで進めておりまして、もうすぐ事業が完了するところでございます。  また、議員御指摘のJR日豊本線のアンダーパスの市道についても、洪水時の排水機能を向上させるため、対策工事を実施する予定でございます。  北川町俵野地区は、歴史・神話を含めた観光の見どころを数多く有していますので、これらを生かすため目的地へのアクセス道路が改良されれば、観光客や住民の利便性の向上、安全確保が図られるものと考えております。  今後も関係機関、地元などと協議、検討を行いながら、周辺整備に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○二番(松本哲也君)  目的地へのアクセス道路ということで御答弁にも盛り込まれておりますので、ぜひ地元の方々と一緒になって盛り上がっていければというふうに思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。地元対策としてもよろしくお願いしたいと思います。  こうやって質問させていただいてる中にも、本当に私自身、わくわくしてておりまして、年が明けますといよいよ延岡駅も複合施設の完成によってグランドオープンとなっていきます。さまざまな取り組みが展開されていますが、私はここで西郷どんツアーというのを提案したいというふうに考えます。  JR九州は、特急列車のワンマン化を検討する中、一キロメートル当たりの一日輸送人員、輸送密度を公表しました。二〇一六年度と一九八七年度を比較して、日豊本線は延岡から南宮崎間は五十五人の微増、延岡から佐伯間は二千三百七十九人の大幅減少でした。JR九州の青柳社長は、不採算路線の廃止は否定していますが、将来的な存続に関して地元と財政負担のあり方も含め議論していくべきというふうにも言っておられます。  そこで市長にお尋ねいたしますが、JR九州と連携した西郷どんツアー、これは計画できないものでしょうか。JRを利用して延岡に来ていただき、バスに乗って市内史跡をめぐっていただく、そしておいしい食を楽しんでいただく。食の魅力も発信できます。JRであれば、鹿児島と熊本との連携も夢が膨らむと思います。当然、利用者の増加につながると思いますが、西郷どんとバスク列車の旅、これについての御所見をお伺いいたします。 ○市長(首藤正治君)  御案内のとおり、現在、本市ではこの西郷どんによります観光客の増加などに対応していくために、このゆかりの地の環境整備でありますとか、あるいはプロモーション事業、こういったものに取り組んでいるところであります。  また、九州管内のバス系の旅行会社を中心として、西郷隆盛ゆかりの地と、本市の大きな魅力の一つであります食、これを一体的に生かしたバスツアーの企画造成についても、連携して取り組みを行っております。今後、東九州伊勢えび海道とか、あるいは鮎やなシーズンなどの到来によって、これは一層の誘客拡大が図られるものというふうに思っております。  こうした中、この西郷どんの原作者であります林真理子さんの連載小説が、先月、最終回を迎えております。その最終章となるこの西南戦争の場面においては、しっかりと北川町俵野での出来事が描かれております。私としましても、林真理子さんや脚本家の中園ミホさんと何度かお会いしたり、あるいはお手紙を差し上げたりしてPRを行ってきたことが、このような形で進展を見ているということを大変うれしく思っております。また、大河ドラマにおいて本市が舞台となることに大きな期待を寄せているところであります。  さて、議員御提案のこのJR九州との連携でございますが、これまで鮎列車の運行やJR九州ウオーキングなどを開催し、参加者より好評を得た経緯もあるようでございます。こうしたことから、JRとの連携による食を生かした西郷どんツアーということにつきましても、バスツアーの企画造成に加えまして、さらなる誘客効果が期待されるものでありますので、また、観光客の皆様の満足度を高める取り組みでもあるというふうに考えているところでございます。  今後、JR利用者の増加なども視野に入れながら、この実施に向けまして協議、検討を進めてまいりたいと考えております。 ○二番(松本哲也君)  市長に最後にお尋ねいたしますが、今回の西郷どんの最終回を目にされたとき、林真理子さんとの御縁が最後の最後に菊次郎の回想という形でしっかりと取り上げられたこと、そして古墳とさらっと書かれていますが、これは本市が進める時空を超えた出会いの聖地を、しっかりとした表現で後押しをしてくださったと思っております。本当にこれまでの取り組みが実を結んだものと私も思っております。  そこで、今度は中園ミホさんへの脚本へさらなる期待を込め、改めて西郷どんに対する取り組み、そして市長御自身の思いについてお聞かせいただければと思います。 ○市長(首藤正治君)  西郷どんがいよいよ来年には放送されるわけでありますが、これについては、先ほどと繰り返しになりますけども、大変大きな期待を私としても抱いているところでございます。この放映開始に向けて、しっかり下準備といいますか、この案内看板ですとか、あるいはニニギノミコト御陵墓参考地の周辺整備だとか、さまざまなできる限りの準備をしておかなければいけないという、そういった決意も新たにしているところでございます。  それにしても、林真理子さん、中園ミホさんとの御縁というのは、これはエンジン01から始まったわけでありますが、それがこのような形で、この縁がやっぱり続いていくということ、これは大変ありがたいことでもありますし、また、やはりこういう一つ一つの御縁を大事にしていくということの大切さということを改めて思うところでもございます。こうした、今回の西郷どんに関する一連の取り組みが最終的に大きな成果につながりますように、精いっぱい努力をしていきたいというふうに改めて思うところでございます。 ○二番(松本哲也君)  私も、数多くの西郷どんに関する質問をさせていただきました。多くの皆さんに、また私のほうも努めてこの西郷どん、一緒に盛り上げていきたいというふうに思いますので、当局の皆さんにおかれましても、来年から始まる大河ドラマの推進と、いろんな意味で延岡市が発展するように、また御尽力賜りますことをお願い申し上げまして、今回の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 ○議長(佐藤裕臣君)  これをもって、松本哲也議員の総括質疑及び一般質問を終わります。  これより七番 梶本英一議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。      〔七番(梶本英一君)登壇〕 ○七番(梶本英一君)  皆さん、こんにちは。自民党きずなの会の梶本英一でございます。  早いもので議員活動も三年目となり、月日の流れる速さに戸惑いながら、日々奮闘しているところでございます。一般質問、初日の六人目となり、きょうは、また午後からは吉本、松本、梶本と三本柱になりまして、長い時間、大変お疲れのことと思いますが、もう少し御辛抱いただきましておつき合いをお願いいたします。  先ほどまでの各議員の方々の質問で、延岡市が抱えるさまざまな問題、十分お聞きしたと思いますが、私なりの視点で質問をさせていただきます。
     それでは、通告書に従いまして質問をさせていただきます。当局の温かい御答弁をお願いいたします。  まず初めに、ユネスコエコパーク登録についてお伺いいたします。  今年六月十四日に、大崩山を含む祖母・傾山系とその周辺エリアが、ユネスコエコパークに登録されました。この登録決定では、本市の大崩山や中山間地域における人と自然との共生が世界基準で高く評価されたということであり、この決定を大変うれしく思うと同時に、市民として誇りに思っております。御尽力いただきました首藤市長を初め、宮崎・大分両県の関係者の皆様には、心から敬意を表します。  さて、このユネスコエコパークは、国連の機関であるユネスコが認定するもので、正式には生物圏保存地域というようです。ユネスコといえば、同様の事業として世界自然遺産がありますが、世界遺産は自然地域を保護・保全するのが目的であるのに対して、ユネスコエコパークは生態系の保全と持続可能な利活用の調和を目的としており、保護・保全だけでなく、自然と人間社会の共生に重点が置かれております。  現在、ユネスコエコパークは、この祖母・傾・大崩を合わせて日本国内で九件でありますが、世界では約百二十カ国、七百近い地域となっているようであります。国内では、まだ数が少ないこのユネスコエコパークへの登録でありますが、今後、この登録を本市のまちづくりにどう生かしていくかが重要であると考えます。そこで、今回の登録でどのようなメリットが期待されるのか、また、そのメリットをどう生かして取り組んでいくのかをお伺いいたします。  また、ユネスコエコパークは十年後に再審査があるとお聞きしました。この再審査は、それまでの期間における取り組みが評価されるものと思いますが、十年後に高い評価をいただき、ユネスコエコパークの登録のメリットをできるだけ生かしていくためには、官民一体となって取り組んでいくことが重要だと思っております。  ただ、先ほど申しましたように、国内の登録例がまだ少ないこともありまして、登録されたらどうなるのかなど、このユネスコエコパークに関する市民の認知度はまだまだ高いとは言えない状況であると思います。官民一体となった取り組みを展開するには、ユネスコエコパークに対する市民の皆様の理解を深めていただくことが必要だと考えます。  そこで、今後どのように普及、啓発に取り組んでいくのかお伺いいたします。  次に、人口減少対策について質問いたします。  本市においても、婚活支援、子育て支援等、さまざまな対応を考え、人口減少に歯どめをかけようと努力を重ねています。私も何回となく出産祝い金、子育て支援等の問題を取り上げさせていただきました。学校教育支援、乳幼児等医療費助成事業など、まだまだ多くの支援のもと、若者が定着するまちづくりを目指し、出生率アップを重点課題として取り組んでいかなければなりません。  そこで、婚活から出産、子育て支援まで、この一連の流れの事業を総括して展開する組織、部署を設置して、さらに若者が住みやすいまちづくりを目指して人口減少問題に取り組んでいく考えはないでしょうか、お伺いいたします。  また、人口減少の歯どめには他市からの移住も大切だと思っております。本市では、七月から移住希望者に対しお試し滞在支援事業を開始し、また先月からは転入した子育て世帯に家賃の一部を補助する事業を始め、人口減少問題に努力をしております。以前は、ふるさとに戻るUターン事業、または都会からふるさと以外の地へ移り住むIターンと、さまざまな施策をしてまいりましたが、近年では、祖父母の住むなじみのある地に移り住む孫ターンが注目されているようです。都市部の子育て世帯が都会暮らしへの疑問、子育て環境への配慮を考え、祖父母との暮らしを求めているようです。  高齢者社会の現実を見ても、ひとり暮らしの方々の励みになり、また、勤務時間においても、孫の面倒を見てもらうメリットもあります。お互いの利点を考えて生活ができるこの孫ターン、本市としてもぜひ力を入れて、若者、高齢者を通じアピールしてみてはいかがでしょうか。  以上で、壇上からの質問を終わります。 (降壇)      〔市長(首藤正治君)登壇〕 ○市長(首藤正治君)  ただいまの梶本英一議員の御質問にお答えいたします。  婚活から出産、子育て支援等に一体的に取り組む部署の設置についてのお尋ねでございます。  本市では、平成二十七年度に策定した延岡新時代創生総合戦略におきまして、雇用創出や出生率の向上、交流人口の増加などを目指す四つのプロジェクトを柱に、関係課において各種施策を実施しております。  その一つである結婚・出産・子育て支援プロジェクトでは、六つの数値目標を掲げ、健康福祉部による周産期医療・小児医療体制の維持、強化や、商工観光部による仕事と育児の両立支援企業の応援などに取り組んでおりますし、平成二十八年四月からは、企画課内に新たに移住定住推進室を設置し、結婚支援に関する取り組みもスタートしたところでございます。  このように、具体的な事業につきましては複数の部局において実施いたしておりますが、企画課を総合戦略全体の総括課と位置づけ、情報の一元化や進捗管理を行っておりまして、現時点では適正に機能しているものと考えております。  このようなことから、まずは、現在の体制を維持する中で、今後とも人口減少に歯どめをかける取り組みをしっかりと進めてまいりたいと考えております  以上でございます。 (降壇)      〔副市長(久保昌広君)登壇〕 ○副市長(久保昌広君)  お答えいたします。  まず初めに、祖母・傾・大崩ユネスコエコパークの登録におけるメリット及び今後の取り組みについてのお尋ねでございます。  登録のメリットといたしましては、世界基準の認定によるブランド価値の向上や情報発信力を高めるものであり、地方創生に向けた観光振興の取り組みの追い風となるものというふうに期待しております。また、環境教育や研究活動の拠点としての広がりにより、地域住民がこの地域に誇りを持ち、次世代へ継承する郷土愛が育まれることも大きなメリットであると考えております。  今回の登録を機に、大崩山、行縢山、祝子川渓谷を初めとした、この地域の魅力を内外に広く認知していただけるよう情報発信を強化し、誘客による観光振興に努めるとともに、自然環境、生態系の保全、そして森林資源の活用による農林業の振興などに取り組んでまいりたいと考えております。  次に、ユネスコエコパークの普及啓発の取り組みについてのお尋ねでございます。  ユネスコエコパークの普及啓発につきましては、これまで大分・宮崎両県並びに関係六市町で構成する協議会が主催して、研修会や地元説明会、写真展などを開催するほか、本市独自のプロモーション動画の制作などにより登録に向けた機運の醸成を図りながら、広く知っていただくよう取り組んできたところでございます。六月に正式に登録されましたので、これまでの取り組みに加えまして、協議会としましては、パンフレットの改訂やポスターの作成、ホームページにおけるイベント情報の拡充、登録記念式典などを計画しております。  また本市独自で、広報紙における連載記事の掲載、本市エリアに特化したパンフレットの作成や看板の設置、地域おこし協力隊と連携した記念イベントの開催、あるいは児童生徒に対する環境教育や自然体験の拡充、市民の皆様に向けたシンポジウムや研修会の開催などにより、精力的に普及啓発に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇)     〔企画部長(浜松泰宏君)登壇〕 ○企画部長(浜松泰宏君)  お答えいたします。  移住形態の一つであります孫ターンの推進についてのお尋ねでございます。  本市の移住施策といたしましては、移住希望者向けの情報サイトや移住相談会を通じて情報発信を行うとともに、関東圏の移住希望者を対象とするお試し移住ツアーを開催したところでございます。また、今年度からは、本市での生活を体験できるお試し暮らし施設の整備や、移住希望者が本市で移住活動を行う際の宿泊代とレンタカー代を一部補助するお試し滞在支援事業、移住子育て世帯の賃貸住宅家賃の一部を補助する移住子育て家賃補助事業等の取り組みを新たにスタートしたところでございます。  このような取り組みにより、これまでに百八十一件の移住相談、四十三世帯百九人の移住があっており、一定の成果が上がっているものと考えております。  議員御提案の孫ターンは、お孫さんが祖父母のいる地域に移住するもので、新聞等によりますと、知らない土地への移住に比べ安心感を得られること等から、近年、増加傾向にあるとのことでございます。今後とも、このような動向にも注視しながら、より多くの方々に本市に移住していただくための効果的な取り組みを進めてまいりたいと思います。  以上でございます。 (降壇) ○議長(佐藤裕臣君)  梶本英一議員の発言を許可いたします。 ○七番(梶本英一君)  エコパーク登録において、沿線地域住民は道路整備等のメリットも十分期待しておりましたが、何とメリットは郷土愛でございました。大変残念に思っております。  このユネスコエコパークについては、先ほども松本哲也議員が質問をされましたので、再質問は控えさせていただきます。何とかエコパークとエコバッグが勘違いされないように、今後、さらなる努力を期待します。  それでは、人口減少対策について再質問をさせていただきます。  婚活から子育ての間は企画課、こども家庭課など、所管がまたがって活動していますが、各課においての専門職員を集めての協議会といいますか、年数回か、議員を入れてでもそういう懇談会を開催することも大事ではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○市長(首藤正治君)  今現在はこういったテーマ、非常に幅広いテーマでございますので、いろいろな切り口からそれぞれの部局において取り組みを進めておりますので、そういったことを全体を俯瞰できるような会という意味合いだと思いますが、そういったことを含めて、今後、検討させていただきたいと思います。 ○七番(梶本英一君)  どうか移住定住とかについても、孫ターンを含めて今後、アピールをお願いしたいと思います。  企画部長でよろしいでしょうか、思い切って聞きたいと思いますが、人魚と河童はどこかに移住したんでしょうか。 ○企画部長(浜松泰宏君)  企画課において人魚と河童のプロモーションを実施して、これは移住計画という表題がつきましたけれども、もともとは延岡市という町を全国にPRしようということでつくったプロモーションでございました。その効果は十分にあらわれて、移住したかどうかはちょっとはっきりしておりません。 ○七番(梶本英一君)  延岡にはいらっしゃるんですね。生きているということは間違いないですね。 ○企画部長(浜松泰宏君)  福岡にいらっしゃるんじゃないかと思っております。 ○七番(梶本英一君)  次に、市役所駐車場の防犯カメラについてお尋ねします。  近年、交通事故及び盗難等で注目を集めています防犯カメラですが、自己防衛としてドライブレコーダーを装備した車も多く見られているようです。最近では、エンジンを切ってるときでも反応するものもあるようですが、一般にはなかなか普及してないようです。  市役所駐車場も、誘導員とか警備員の方々が配置されておりますが、入り口等の誘導が忙しく、苦労をされています。市役所には高齢者の方々や、さまざまな方が来庁されているためか、駐車場内での物損事故等、いろいろなトラブルも発生しているようです。  犯人探しが目的ではなく、注意、啓発、防犯を含めて、防犯カメラを設置の検討をしてみてはどうでしょうか。以前、早〓議員も議会で、それほど高額でなくても性能のよい防犯カメラがあると発言されていました。駐車場の防犯カメラ設置についてお伺いいたします。 ○総務部長(溝田輝男君)  まず、市役所駐車場内における事故の発生状況につきまして、延岡警察署に確認しましたところ、平成二十七年度は七件、平成二十八年度は二件でございました。  防犯カメラは、駐車場内でこうした事故等が発生した場合、問題解決に向けて役立つものと考えられますが、一方で撮影される側のプライバシーなどを侵害することのないように、十分配慮する必要がございます。  したがいまして、議員御提案の市役所駐車場への防犯カメラの設置につきましては、駐車場内の事故等の状況や他市の取り組みなどを参考に、今後、調査研究をしてまいりたいと考えております。 ○七番(梶本英一君)  市役所の駐車場はどこどこあると思うんですが、職員駐車場でのトラブルというのはあんまり聞かないんですか。 ○総務部長(溝田輝男君)  私のちょっと記憶してる限りではあるんですけども、接触事故等が全くないわけではございませんが、多くの報告は受けておりません。 ○七番(梶本英一君)  私の知り合いも、先月、買ったばかりの車を何か駐車場で傷つけられたという話を聞いております。私もその話を聞いて、市役所に来るときにはいつも私の自分の乗用車には乗ってこないようにしておりますので、今後、その件についてもよく検討していただきまして、他市に負けないように防犯カメラの設置を希望いたします。  それでは、高平山の整備についてお伺いします。  高平山とは、岡富山の一部にある自然豊かな山であり、かつては乳牛や羊等が放牧されており、一つの観光名所となって、幼稚園、小学校の遠足の場所にも活用されていました。  今から四十年ほど前に、総延長約五千九百メートル、道路、牧場造成費を合わせて約六億六千万円をかけて放牧型の農場を建設いたしました。当時は二件の牧場経営者が移り住み、酪農業を頑張っていましたが、時代の流れの中、二世帯とも撤退してしまい、現在は荒れた山林地帯となっております。  しかしながら、現在でも山菜採りに来られる人や、ハンググライダーを楽しむ方、元旦には初日の出を見にくる若者など、数多くの人々が訪れております。また、頂上に登ると延岡市街地が眺めて、行縢山、可愛岳、すばらしい景色が望め、ハイキング、家族連れの昼食場所には最適であります。  その昔、高平山にロープウェイを運行してみてはどうかという先輩議員もいらっしゃいました。現在、莫大な資金を投入したけれど、その後の対策が中途半端ではないかと考えます。観光資源の一つとして再整備をする考えはないでしょうか、お伺いいたします。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  議員御案内のとおり、高平山は昭和五十二年から山地酪農振興のモデル事業として、草地造成と農道整備、あるいは牛舎等の施設の建設を行い、過去二組の牧場経営者により酪農経営が行われたほか、高平山焼き肉フェスティバルなども実施される市民の憩いの場であったと認識いたしております。  現在、本市におきましては第三次観光振興ビジョンを策定いたしまして、自然体験、食、神話・歴史を観光資源の三本柱と位置づけておりまして、観光の消費額を高めるためのさまざまな施策に取り組んでいるところでございます。  そのような中、議員御提案の高平山の再整備につきましては、これまでの整備目的も十分踏まえた上で、まずは観光の視点での位置づけにつきまして、旅行会社等の専門家や関係課の意見を伺っていきたいと考えております。 ○七番(梶本英一君)  商工観光部長は高平山に登ったことはおありでしょうか。おありでしたら、いつごろかお聞きしたいと思います。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  私も小学校の時分、あるいは中学校の時分に登った記憶がございます。遊んだ記憶もございます。 ○七番(梶本英一君)  そしたら、今の現状は知ってないと思いますが、私の義理の父であります甲斐武さんという方がいたんですけど、もう日ごろ口癖のように高平山、高平山と、高平山の観光、何かいい方法はないかとよく聞かされておりました。これこそが、先ほど副市長がおっしゃいました、地域住民がこの地域に誇りを持ち、次世代へ継承する郷土愛が生まれるというのが当てはまると思います。今の現状を察して、観光部長、もう一度再整備についてお伺いいたします。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  先ほど申し上げたとおりでございますけども、観光資源としてこういった高平山の状況については十分認識はいたしておりますが、まずは観光の視点でのこれからの位置づけというものにつきまして、先ほど申し上げましたけども、関係者の皆様のいろんな御意見をお伺いしながら考えてまいりたいというふうに、検討してまいりたいというふうに考えております。 ○七番(梶本英一君)  それでは、高平山の件で視点を変えて、農林水産部長にお伺いいたします。  現在、農林水産部としても現道の整備を毎年少しずつ行っていただいておりますが、現在、高平山はイノシシ、鹿、猿の楽園となっております。人の流れがあれば随分改善されていくと思うんですが、そもそも高平山へ行く道は行きどまりになっておりますので、道を延長すると観光ルートにもなりますし、また、周回道路を開設して観光面、体力づくり及び地域の利便性も考えてもらったらいかがでしょうか。高平山から富美山まで林道を開設してみてはいかがでしょうか。 ○農林水産部長(高橋一善君)  高平山の頂上へ通じる道路につきましては、御案内のとおり農道整備と牧場経営という関係から、農道整備というような手法をとったんだということで理解してますが、議員、今、御案内の富美山方面ということになりますと、林道の開設と。通常の林道の開設ということになりますと森林面積、いわゆる受益面積、それとそこに生えてる森林の材積、こういった量がどれだけなのかと、そういったことが要件になってまいります。  いずれにしましても、商工観光部長のほうが答弁申し上げましたとおり、高平山の方向性、位置づけ、こういったものが示された段階で、道路整備についても検討していくということになろうかというふうに考えております。 ○七番(梶本英一君)  すごく何か少し前向きな答弁をいただきました。ありがとうございました。  次に、林業従事者について伺います。  宮崎県は、杉丸太生産量は二十六年連続して国内首位を保っております。しかしながら、林業従事者は高齢化が進み、担い手は減少している状態です。宮崎県でも美郷町の県林業技術センターで、十四年度から林業への就業に必要な知識や技術を習得するみやざき林業青年アカデミーを開校しております。また、二〇一九年度には九州初となる林業大学校が開校されます。これにより苗木や育林、木材の収集運搬など、より本格的な担い手育成に乗り出します。  延岡市も学校法に基づく専修学校とは言いませんが、本気で担い手実習機関を考えてもいいと思いますが、いかがでしょうか。 ○農林水産部長(高橋一善君)  二〇一五年の農林業センサスによりますと、林業経営体数は三百九十七経営体であり、五年前と比較すると二百五経営体、三四%減少しているところであります。  この数値から見ましても、御案内のように林業従事者の減少が進んできてはおりますが、近隣に整備された大型製材工場やバイオマス発電所の本格的な稼働により、木材価格の安定と木材を大量に受け入れる環境が整ったことから、素材生産業への新規参入者も見受けられる状況になってきております。  また、即戦力となる林業の担い手を育成するためには、高性能林業機械の操作や架線を使った高度な搬出技術、森林を育てるための知識、技術の習得など、より実践的な実習の場がこれまで以上に必要になってきてまいります。  このような中、県では二〇一九年度に林業大学校を開校する計画でございます。したがいまして、今後、そのカリキュラムの内容等も見きわめながら、林業技術を高め、継承していく仕組みづくりについて、延岡市資源循環型林業推進協議会において検討、協議を行ってまいりたいと思います。 ○七番(梶本英一君)  林業大学校の開校のまだ計画段階であると思いますが、部長、思い切ってその林業大学校を延岡に誘致するように働きかけてみてはどうでしょう。 ○農林水産部長(高橋一善君)  私ども延岡市につきましては、豊富な木材資源ということでありますので、その条件的にはそろってるのかなというふうに期待しておりますけれども、ただ、林業青年アカデミーというのが耳川水系にございまして、このあたりの活用というのがどういうふうになっていくかと、そういうことを見きわめていく必要があるのかなというふうに考えております。 ○七番(梶本英一君)  もう一つ、林業で非常に頭を痛めているのは、再造林だと思います。森林組合等が請け負った山では再造林がなされているようですが、個人の山を伐採した場合は、資金不足も影響してか、再造林がなされていないところが多く見られます。聞くところによると、県内の再造林率は七割を切っているといいます。個人所有の山に対しても再造林を義務化することも、材木の値段と再造林費の関係や、家の跡取り問題等、なかなか難しい問題だと思います。  平成二十七年度より循環型林業促進事業として補助が一部に支給され、再造林率も改善傾向と聞きますが、補助の増額を含め、より効果的に支援ができないかお伺いいたします。 ○農林水産部長(高橋一善君)  御案内のとおり、本市では森林所有者の再造林に係る負担を軽減するため、平成二十七年度から循環型林業促進事業を実施しているところでございます。  この事業は、森林所有者、森林組合、延岡市の三者間で十年間の長期施業の協定を結ぶことを要件としまして、造林から育林に係る費用に対する国、県の補助に加えまして、市の単独事業として上乗せ助成を行っているものでございます。  本年度は九百万円の予算を計上しまして、再造林の推進を図ることにしておりますが、今後は素材生産者、製材所など、林業事業体が一体となって再造林を持続させていくシステムづくり、いわゆる再造林バンクの創設に向けまして、延岡・日向資源循環型林業推進協議会において検討、協議を行ってまいりたいと思っております。 ○七番(梶本英一君)  再造林は、資源及び環境を維持する手段だと考えていくべきだと思っております。  そこで、今後は国、県、市町村、力を合わせて植林作業の補助を全額支給する体制づくりを考えるか、もしくは再造林事業を将来は公共事業化していくか、検討していくべきではないでしょうか。例えば、そういう公共事業化において、一般の建設業者も建設機械、運搬車両等も保有しておりますので、担い手不足の問題からも、今後は植林、下刈り事業等への建設業者の参入を緩和してみてはどうでしょうか、お伺いします。 ○農林水産部長(高橋一善君)  異業種といいますか、建設業からの素材生産業への参入というのは、既に二件ほど参入の実例がございます。私どもとしましては、そういった参入を進めるに当たって造林部門、この造林部門にも参入していただいたら大変うれしく期待しているところでございます。  そういった中で、議員御提案の再造林に係る費用といいますと、国、県におきまして六八%と、それと私も先ほど答弁申し上げましたとおり、市の上乗せ補助というような形で再造林を進めているということになります。こういった形を延岡・日向の協議会において話し合いを行いまして、何とかこれが持続していくというようなシステムをつくりたいというふうに検討してまいりたいというふうに考えています。 ○七番(梶本英一君)  次に、急傾斜指定地問題についてお伺いいたします。  急傾斜指定地に家屋を持ち、生活している方々の定住についてお伺いいたします。
     公共事業費が多く予算化されていた時期には、自宅裏山の崩壊を危惧し、どこもかしこも急傾斜指定を受け、急傾斜地崩壊対策工事が頻繁に行われておりました。しかし、時の流れとともに予算も削られ、県も指定はしたものの工事には至らず、未施工の地域の方々の苦労は大変なものと思います。  家屋の老朽化でも建てかえはできず、移転を強いられ、生まれ育った住みなれたふるさとを出ていかなければならない家庭もあるとお聞きしております。そのため空き家になり、また一つの問題が発生します。その集落の区民減少、衰退の懸念もあります。延岡市として、この問題を今後、どう考えていくのかお伺いいたします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  急傾斜地崩壊対策工事につきましては、危険区域の指定を受けても、用地の問題や緊急性が低いなどにより、未施工の箇所も残っている状況でございます。また、延岡市は県内でも急傾斜地危険箇所の多い地区であり、指定を受けても対策工事が追いつかない状況でございます。  今後とも、区域内の方が安心して暮らせるよう、対策工事の実施に向けて予算の確保を国、県に要望してまいります。 ○七番(梶本英一君)  この建てかえ等の事前相談を受けた場合は、この急傾斜地である土木課とか建築指導課、どちらにも関係する案件となりますが、現在はその双方によってどのような対策方法といいますか、対応をとっているのでしょうか。また、今後の対応をお伺いいたします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  急傾斜地区内における建物の建てかえとか、それの対策について各課がどうとっていくかということでございますけども、そういう土砂災害特別区域におきます建築物の構造方法とか、例えば災害区域内における建築の制限とか、また移転になる場合のそういういろんな費用の補助とか、そういうことがいろいろなケースがあるものですから、この点につきましては相談者の皆さん、相手の立場に立って、今後ともいろいろ各課連携を深めて、いろんなケース・バイ・ケースがあろうかと思いますから、取り組んでまいりたいと思ってるところでございます。 ○七番(梶本英一君)  同じ都市建設部内ですので、よくそういう事案についてはお互いで協議していってもらいたいと思っております。  それでは、市道整備についてお伺いいたします。  延岡市の市道においては、維持、修繕、管理に膨大な費用を要し、大変な苦労をしているものとお察しいたします。  その中でも、市街地を外れますと、市道なのに離合もできない路線が無数に存在しております。その中の一つに、追内安井線があります。昨年度、有機肥料処理センター線で土砂崩壊が起き、災害復旧工事が施工されましたが、当局と施工業者の努力のおかげで短期間のうちに完成し、肥料センターの方々も地域住民の方々も、大変感謝しております。しかし、肥料処理センター線が通行どめになったときには、そのセンターの運搬車両は追内安井線を通行するように余儀なくされ、そのため安井町方面からの車両と重なり、ふだん見ないような交通渋滞となり、私も現地に出向きましたが、何度も対向車と出会い、離合場所が少なく、そのたびに車を後退させる状態でした。  そんな中、当局の素早い判断で、応急処置として側溝にグレーチングのふたを何カ所か設置していただきました。大変助かりました。十五年ほど前にも、このようなふた設置の対応をしていただいたと聞いております。しかし、鋼製のふたの盗難が流行し、その路線のふたも何カ所か盗難にあったようです。  高齢化社会の中、運転能力も年々落ちてきていると思っております。路肩からの転倒、交通事故の懸念が心配されます。道路改良予算は大変難しいと思いますけど、この路線はいっぱいあるそんな市道の一部であります。特に、旧三町を見ても非常に狭い道路が多数見受けられます。今後、この狭い市道の離合場所の設置、整備をどう検討していったらいいか、お伺いいたします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  道路幅員が十分でない市道につきましては、現在、路肩部などを利用した離合場所の設置を行っているところでございます。  今後とも、地域へ接続する唯一の道路、利用率が高い道路を中心に、道路余剰地や側溝ふたがけ等により、早期に離合が可能となる道路につきましては、順次整備してまいりたいと考えているところでございます。 ○七番(梶本英一君)  どうかよろしくお願いいたします。  次に、公民館建設についてお伺いいたします。  公民館建設時の補助金についてお伺いいたします。区の公民館の老朽化で、施設の建てかえを検討している地域もあると思います。区民の減少に伴い、資金の確保が困難な状況をお聞きいたします。また、建設費の問題で区を離れていく人もいると聞いております。  十年ほど前は、農山村部における集会場建設は、農業関係の方々の利用を見越して地域営農集会所として建設して、補助金も建物の建設費の半分を補助金としていただき、区民の負担も少なく、集会所の建設が行われていました。  首藤市長になりまして、現在、建設補助金も五百万円まで増額していただきました。しかし、現在では最低でも二千万円程度の費用がかかると言われております。過疎地域での公民館建設は厳しい状況であります。地域活動の拠点となる公民館です。今後、さらなる公民館補助金の増額を検討してみてはいかがでしょうか、お伺いいたします。 ○教育部長(穴井誠二君)  自治公民館の建設費補助金につきましては、地域活動や公民館活動を振興する上からも、これまで必要に応じて要綱の改正や補助金の増額等に努めてきたところでございます。  こうした中、自治公民館の建設に当たりましては、地域における高齢化や世帯数の減少などに伴い、建設費の地元負担が厳しいと思われる地区もあるようでございます。  自治公民館は、地域活動や公民館活動の推進には欠かせない施設でありまして、また、地域の防災拠点としても重要な施設でございます。こうしたことから、地元住民の経済的負担をわずかでも軽減するためにも、建設時の補助上限額の拡大につきまして、今後、検討してまいりたいというふうに考えております。 ○七番(梶本英一君)  検討していただくという答弁でしたが、実際、教育部長はどのぐらいの補助増額が必要だと思いますか。 ○教育部長(穴井誠二君)  大変難しい問題でございますけども、先ほど議員のほうが二千万円最低でもかかるということで、現在、その三〇%ほどということでございますので、その辺は現在の建築費等々、またいろんな公民館のを参考にさせていただきながら、また県内の他市の事例等も参考にさせていただきながら、今後、適切に決めさせていただきたいというように考えております。 ○七番(梶本英一君)  少しでも多くの補助金の増額をお願いしたいと思いますが、いつごろまでにその結論は出るでしょうか。大体いつごろからは、そういう目標というのはないでしょうか。 ○教育部長(穴井誠二君)  なかなかいつごろということは申し上げにくいんですけども、先ほども申し上げましたように他市の事例等を参考にさせていただきながら、今後、検討させていただくというふうに思っております。 ○七番(梶本英一君)  時間は多少ありますけど、私、腹いっぱい質問させていただきましたので、あしたからまた長い時間議会がありますので、あしたからの体力づくりのために、以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(佐藤裕臣君)  これをもって、梶本英一議員の総括質疑及び一般質問を終わります。  お諮りいたします。  議事の都合により、本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤裕臣君)  御異議なしと認めます。よって本日はこれをもって延会することに決定いたしました。  明日は午前十時に会議を開き、本日に引き続き、総括質疑及び一般質問を行います。  本日は、これをもって延会いたします。 午後四時三十八分 延会...