延岡市議会 2004-03-24
平成16年第 6回定例会(第6号 3月24日)
平成16年第 6回定例会(第6号 3月24日) 議 事 日 程 ( 第 六 号 )
第六回延岡市議会(定例会)第二十三日
平成十六年三月二十四日(水) 午前十時開議
第二十三日(平成十六年三月二十四日)
議事日程
本日の会議に付した事件
出席議員
欠席議員
説明のための出席者
事務局職員出席者
開 議
議案第一〇七号
人権擁護委員候補者の推薦
提案理由の説明(市長)
質 疑
委員会付託省略
討 論
◎日程第一 議案第一〇七号
人権擁護委員候補者の推薦
○議長(甲斐勝吉君) 日程第一 議案第一〇七
号人権擁護委員候補者の推薦を議題といたします。
当局の提案理由の説明を求めます。
〔市長(櫻井哲雄君)登壇〕
○市長(櫻井哲雄君) ただいま議題となりました議案について御説明いたします。
議案第一〇七号は、
人権擁護委員候補者の推薦であります。本案は、
人権擁護委員岩森淳子氏が本年六月三十日をもって任期満了となりますので、その後任候補者として國友基子氏を法務大臣あて推薦するものであります。
國友氏は、昭和二十五年十二月二十日生まれの五十三歳であります。昭和四十六年、日本音楽学校を御卒業後、小学校教諭を経て、
社会福祉法人ゆりかご福祉会に勤務され、現在は同保育園の副園長をされております。
このほか、延岡市社会福祉協議会副会長を初め、のべおか女性会議21会長、市の各種審議会委員等を歴任され、現在も第四次延岡市
行政改革推進懇談会委員など、多くの要職につかれており、人権擁護を含めた社会一般の実情に広く通じておられます。
人格、識見ともに人権擁護委員として適任であると考えますので、よろしく推薦に御同意いただきますよう、お願い申し上げます。
○議長(甲斐勝吉君) これより質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御質疑なしと認めます。質疑を終わります。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第一〇七号については、委員会への付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御異議なしと認めます。よって、議案第一〇七号については、委員会への付託を省略することに決定いたしました。
これより討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 討論なしと認めます。討論を終わります。
これより議案第一〇七
号人権擁護委員候補者の推薦を採決いたします。
本案は、原案のとおり推薦に同意することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり推薦に同意することに決定いたしました。
◎日程第二 1議案第五九号 平成十六年度延岡市一般会計予算
2議案第六〇号 平成十六年度延岡市
国民健康保険特別会計予算
3議案第六一号 平成十六年度延岡市
下水道事業特別会計予算
4議案第六二号 平成十六年度延岡市
食肉センター特別会計予算
5議案第六三号 平成十六年度延岡市
老人保健特別会計予算
6議案第六四号 平成十六年度延岡市
農業集落排水事業特別会計予算
7議案第六五号 平成十六年度延岡市
漁業集落排水事業特別会計予算
8議案第六六号 平成十六年度延岡市
介護保険特別会計予算
9議案第六七号 平成十六年度延岡市
水道事業会計予算
○議長(甲斐勝吉君) 日程第二 議案第五九号 平成十六年度延岡市一般会計予算外八件を一括議題といたします。
予算審査特別委員会委員長の審査結果の報告を求めます。
〔
予算審査特別委員会委員長(貫 慶雄君)登壇〕
○
予算審査特別委員会委員長(貫 慶雄君)
予算審査特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。
ただいま議題となっております議案第五九号平成十六年度延岡市一般会計予算及び議案第六〇号から議案第六六号までの各特別会計並びに議案第六七号平成十六年度延岡市
水道事業会計予算の合計九件につきましては、今期定例会初日に上程され、市長の施策方針並びに提案理由の説明を受け、三月十一日に議長を除く全議員で構成する
予算審査特別委員会を設置し、これに審査を付託されたのであります。
三月十五日及び十六日の二日間、本特別委員会の中に四分科会を設置し、一般会計歳出及び各特別会計予算、並びに
水道事業会計予算につきまして、審査を行ったのであります。
さらに三月十七日、全体会議を開き、各分科会会長の報告を求めるとともに、一般会計歳入を含め、総括的に審査いたしました結果、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
平成十六年度当初予算については、一般会計四百十四億四千七百万円であり、前年度比三・〇%増ではありますが、減税補てん債の借りかえにかかわる経費を省くと、実質ベースでは一・〇%のマイナスとなっております。
特別会計は三百五十四億三千九百六十三万二千円、水道事業会計は三十六億百二十一万二千円であり、全会計では八百四億八千七百八十四万四千円の予算規模となっております。
予算全体を見てみますと、景気の明るさが増し、法人市民税の増収が見込まれるなど、市税収入が三年振りに増加する見込ではありますが、国と地方の財政構造改革のもとで、これまでにない厳しい財政状況となっております。このため、徹底した経費の節減、合理化等を行い、基金の活用を含め、限られた財源の重点的配分に取り組んだ内容となっております。
これより審査の経過を簡単に御報告申し上げます。
まず、一般会計歳出については、各分科会で出されました質疑等の主なものにつきまして申し上げます。
初めに、第一分科会では、電算管理費の中の
電算システム統合事業について、委員より「合併による電算システム統合のためのトータルの経費及び各種システム統合の時期」に関する質疑がなされ、当局より「トータルの経費として、
任意合併協議会時点での試算では、システム統合に約四億五千万円、各施設につなぐネットワークが約四億二千万円となっている。一般的にシステム統合には約二十カ月かかるが、統合内容により合併前に統合できるもの、合併後に行うものがある。住基関係システムの統合については、合併までに間に合わせたい」との説明があったのであります。
次に、第二分科会では、「街路事業費」の中で、委員より「
大瀬橋橋梁整備事業について、事業の進捗がおくれているようだが、その原因と、おくれによる仮橋の耐久性に問題はないのか」との質疑がなされ、当局より「工事のおくれの要因としては、予算の問題もあるが、河川内工事の関係で工事期間が限られていることも挙げられる。また、仮橋の安全性については、毎年安全点検や河床の掘削調査などを含め、さまざまな安全対策を行っている。市民生活に影響のないよう、できるだけ早く完成するように努力していきたい」との説明がなされたのであります。
次に、第三分科会では、農業費の中で、委員より「地籍調査事業については、今定例会で二〇二〇年までの国の目標達成率が八〇%に対して、本市では六〇%が目標との答弁があったが、マンパワーを集めて、集中的に事業を進めるべきではなか」との質疑がなされ、当局より「マンパワーも必要だが、やはり現時点での最大の課題としては、境界未定の解消を優先する必要があると考える。本市では、専属の職員を配置し、境界未定の集中的整理を進めてきたことにより、この数年でかなり解消されてきた。また、十二年度から県内他市に先駆けて、外注化に積極的に取り組んでおり、これまでは県外の業者しかなかったものが、数年前から市内業者を指導育成した結果、ことしから二社が外注可能となっている。例えば、市内に三業者ができ、分離発注可能となれば、目標達成も不可能ではないと考える」との答弁がなされたのであります。
次に、第四分科会では、保健衛生費の中で、委員より「予防接種委託料」に関する質疑がなされ、当局より「保健予防費の中で計上されている予防接種委託料は、高齢者の
インフルエンザ予防接種に関する分である。この委託料については、医師会との協議により定めるもので、一回分として四千百三十三円を医師会に支払っている。各地で違いがあるが、本市においてはどの病院も同じ金額である。また、病院に対して本人が負担する実費徴収額については、今年度が千円、来年度から一千二百円としたい」との説明がなされたのであります。
以上のような論議を踏まえ、各分科会とも付託された予算費目については、原案どおり可決すべきものと決定したとの報告を受けたのであります。その後、全体会において、歳入歳出全般に関して質疑がなされましたが、その中の主なものについて御報告をいたします。
まず、教育費の中で、「
西階幼稚園統合整備事業」に関して、委員より「財政が厳しく、行政改革と少子化の中にあって、新しく幼稚園を建設する必要はあるのか」との質疑がなされ、当局より「まずは、周辺地区・保護者からの要望が強いことである。小学校に隣接し、園長が校長先生であること、また、公立幼稚園に対する信用性が高いためと考える。次に、教育委員会として、今後とも幼児教育にかかわっていきたいという考えがある。私立幼稚園に対しては、市の教育委員会はその教育内容等に一切立ち入れない。行革については理解しているが、必要最小限の措置として、西階幼稚園を統合し、残すことになったものである」との答弁があったのであります。
次に、委員より「企画費の中で、リフレッシュのべおか推進事業に関して、十五年度より二十五万円減額されているが、その理由は何か。減額になっている理由として、PR等の不足があるのではないか。また、PR方法として大々的に説明会などを開き、掘り起こしをしてはどうか」との質疑がなされ、当局より「まず、十五年度決算見込み額が二百万円程度になることから、十六年度には二百二十五万円を計上した。市民へのPR状況としては毎年、募集要項を広報紙と一緒に発送し、区に回覧するほか、市内の主要施設、大型商業施設などに置かせてもらったり、報道機関などにもお願いしているところである。また、PRの方法としては、PRをしていく中で、より効果的なものを検討していきたいと考えている」との説明がなされたのであります。
以上のような質疑応答を踏まえ、採決の結果、議案第五九号平成十六年度延岡市一般会計予算につきましては、賛成多数により、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
また、議案第六〇号平成十六年度延岡市
国民健康保険特別会計予算から議案第六六号平成十六年度延岡市
介護保険特別会計予算までの各特別会計並びに議案第六七号平成十六年度延岡市
水道事業会計予算の計八件につきましても、分科会会長の報告を受けたのち、採決の結果、議案第六一号及び議案第六二号、議案第六四号、議案第六五号、議案第六七号の五件につきましては、全員異議なく、また、議案第六〇号、議案第六三号、議案第六六号の三件につきましては、賛成多数により、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
最後になりますが、景気低迷と国と地方の財政構造改革等により、本市を取り巻く財政事情は大変厳しい状況が続くものと思われます。このような中において、多様化する市民ニーズに対応していくため、当局におかれましては、今回の審査の課程で各委員から出されました意見等を今後の予算の執行に当たりましては十分配慮していただき、最小の経費で最大の効果を上げることを目標に、経費の効率的運用に一層の御努力をいただきますようお願い申し上げます。
以上簡単ではございますが、
予算審査特別委員会における審査の経過並びに結果の御報告といたします。よろしく御審議いただきますようお願い申し上げます。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) ただいまの委員長報告について質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御質疑なしと認めます。質疑を終わります。
これより一括討論に入ります。
通告がありますので、まず、九番 平田信広議員の発言を許可いたします。
〔九番(平田信広君)登壇〕
○九番(平田信広君) 日本共産党市議団を代表いたしまして、議案第五九号平成十六年度延岡市一般会計予算ほか、議案第六〇号平成十六年度延岡市
国民健康保険特別会計予算、議案第六三号平成十六年度延岡市
老人保健特別会計予算及び議案第六六号平成十六年度延岡市
介護保険特別会計予算の各予算に反対の立場から一括して討論を行います。
今、国会で審議されている平成十六年度の政府予算案は、大規模な国民負担増と給付削減へのスタートを切る内容になっています。小泉内閣は、改革断行予算などと言っていますが、暮らしと経済、そして日本の平和にとっては最悪の予算というほかないものになっています。
社会保障費では、今年度に続き公的年金額を引き下げます。地方自治体への国庫補助金、負担金は、福祉と教育を標的にし、大幅な削減が行われています。税金では、来年度の年金課税の強化を皮切りに、二〇〇五年から二〇〇七年度にかけて定率減税の縮小、廃止なども打ち出しています。これらは、ほんの一例ですが、このように国民負担増など、国民に激痛を押しつける小泉内閣の予算案は、国民にとって受け入れられるものではありません。
こういった政府予算や小泉政治の実態が延岡市の予算にも色濃く反映していると思います。本市の平成十六年度当初予算は、市税の収入が大企業の業績アップに伴って、若干の上昇を見込んだ予算になっていますが、政府の地方交付税などの削減、縮減などによって、これまでにないさらに大変厳しい財政運営が迫られています。今回の新年度事業の具体的内容などを見ますと、市民生活の向上を図るため、重点的配分に努めるなど、当局の努力の跡が見られるものの、やはり国の地方交付税や県の支出金などの大幅な減額を受けて、市民生活に直接、あるいは間接的に影響を及ぼすような事業が延期、または繰り延べになるなど、影響が出ています。
また、そんな中で、新年度も大学学部設置助成事業として二十億円のうち五億円が計上されています。この問題は、私どもは当初から反対してきました。手続的には問題ないにしても、いまだに多くの市民が納得していませんし、我々も同意するわけにはいきません。
特別会計ですが、国保会計では、依然続く不況の中で、その保険料負担で滞納者がふえ続けています。私どもは、一貫して要望しています保険料の負担軽減が部分的な減免措置はあるものの、依然として実現しておりません。このことは介護保険特別会計にも言えることですが、今ある減免措置の拡充、充実を含めて、もっと低所得者への負担軽減措置を求めるものです。
介護保険は、昨年の保険料改正で引き上げられました。その引き上げられた保険料、引き下げられた年金から天引きされると、多くのお年寄りの不満と不安の声を耳にします。このままでは低年金者などの低所得者は、生活できなくなるとの声も聞きます。
以上、三つの特別会計については、国の抜本的改善と、また、延岡市の思い切った対策と措置を求めたいと思います。
以上の理由を述べて、議案第五九号平成十六年度延岡市一般会計予算ほか、議案第六〇号延岡市
国民健康保険特別会計予算、議案第六三号延岡市
老人保健特別会計予算及び議案第六六号延岡市介護保険特別会計の各予算に対する反対の討論といたします。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) 次に、一三番 松田和己議員の発言を許可いたします。
〔一三番(松田和己君)登壇〕
○一三番(松田和己君) 議案第五九号平成十六年度延岡市一般会計予算、議案第六〇号ほか各特別会計予算並びに議案第六七号平成十六年度延岡市水道事業会計予算の合計九件について、民主市民連合を代表し、賛成の立場から討論を行います。
我が国の経済は、製造業を中心に緩やかな回復基調にあると発表されております。しかし、為替相場の円高進行や個人消費の回復の鈍さなどから、景気回復の勢いは弱く、景気の先行き不透明感は依然としてぬぐい切れてないのが現状であります。国と地方の税財政改革、いわゆる三位一体改革の初年度となった国の平成十六年度予算は、一般会計予算規模で前年度比〇・四%増の八十二兆一千百九億円となっております。歳出のうち、政策的経費である一般歳出総額は四十七兆六千三百二十億円で、前年度比〇・一%の微増となっておりますが、社会保障費を除く政策経費は軒並み削減され、三年連続の緊縮型予算となっております。
このような状況の中、本市の平成十六年度一般会計予算の規模は、前年度比三・〇%増の四百十四億四千七百万円となりましたが、特殊要因ともいえる減税補てん債の借りかえ分十五億七千九百二十万円を除いた実質ベースでの予算は、三百九十八億六千七百八十万円であり、前年度に比べ一・〇%のマイナスとなっております。
歳入においては、企業の業績向上等の要因により、法人・市民税を中心とした税収の増や地方贈与税の増額が見込まれてはおりますが、国の三位一体改革に伴う国庫補助金の改革、地方交付税やその不足分を補充する臨時財政対策債の抑制、県支出金の大幅な減額など、その影響だけでも約十三億円の歳入不足を生じるという、極めて厳しい財政状況での予算編成となっております。国の三位一体改革の方向性がなかなか示されなかったことから、歳入の見通しが立たず、予算が組めないと悲鳴を上げる自治体も多かった中で、本市におきましては、徹底した経費の節減、合理化等を行い、財源を捻出するとともに、財政調整基金等の繰り入れにより、可能な限りの財源確保に努められております。また、市債現在高の累増に伴う将来の公債費負担の増大に留意し、実質ベースでの地方債借り入れを対前年度比で一二・四%縮小するなど、財政の健全化にも十分配慮された予算編成であると高く評価するものであります。
歳出においては、少子高齢化の進展、あるいは厳しい経済環境等により、扶助費が六・九%増となっておりますが、人件費を前年度比で五%、金額にして約五億円減額し、人件費、扶助費、交際費を合わせた義務的経費を実質ベースで〇・五%マイナスの二百三十一億二千二百三十八万円とし、その縮減に努力されております。さらには、平成十六年度当初予算編成の段階で、一〇%の経費削減を基本方針として打ち出し、事務事業の見直しを行い、財源を捻出するとともに、効果的な事業の選択にも努められております。
投資的経費については、国・県の公共投資関係経費の削減、補助事業の完了等の影響により、前年度比九・五%減となっておりますが、国の緊急地域雇用創出特別事業の活用や企業立地を推進する事業に取り組むなど、継続事業も含めて重点的、効率的な予算配分になっていると評価しております。また、新規事業は、一般会計で六十五件、特別会計で五件、合計七十件、約十四億六千百二十四万円となっており、市民の要望が大きい道路整備、雇用対策や福祉分野、あるいは救急医療分野等、市民の安全と安心に配慮した緊急性、必要性の高い事業に重点的な配分がなされております。
このように、限られた厳しい財源の中で、市民生活の向上、均衡ある市政の発展を図るために、中長期的な視点での事業効果、優先順位を十分検討され、景気及び雇用対策、さらには市民のニーズにも配慮した予算編成がなされましたことに、心から敬意を表するものであります。
当局に対しましては、国の構造改革が進展することを前提に、引き続き行政改革による行政のスリム化や事業の見直しによるコスト縮減に取り組まれ、借入金依存体質から脱却した真の地方分権型社会の確立を目指した、さらなる御尽力を期待して、平成十六年度一般会計予算、各特別会計予算並びに
水道事業会計予算に対する賛成討論といたします。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) 以上で通告による討論を終わりました。
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 討論なしと認めます。討論を終わります。
これより、まず議案第五九号平成十六年度延岡市一般会計予算を採決いたします。
本案に対する委員長報告は、原案可決であります。
本案は、委員長の報告のとおり決するに賛成の皆さんの起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(甲斐勝吉君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
○議長(甲斐勝吉君) 次に、議案第六〇号平成十六年度延岡市
国民健康保険特別会計予算、議案第六三号平成十六年度延岡市
老人保健特別会計予算及び議案第六六号平成十六年度延岡市
介護保険特別会計予算の計三件を一括採決いたします。
本三件に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
本三件は、委員長の報告のとおり決するに賛成の皆さんの起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(甲斐勝吉君) 起立多数であります。よって、本三件は原案のとおり可決されました。
次に、議案第六一号平成十六年度延岡市
下水道事業特別会計予算、議案第六二号平成十六年度延岡市
食肉センター特別会計予算、議案第六四号平成十六年度延岡市
農業集落排水事業特別会計予算、議案第六五号平成十六度延岡市
漁業集落排水事業特別会計予算及び議案第六七号平成十六年度延岡市
水道事業会計予算の計五件を一括採決いたします。
本五件に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
本五件は、委員長の報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御異議なしと認めます。よって、本五件は原案のとおり可決されました。
◎日程第三 1議案第六八号 延岡市
川中コミュニティセンター条例の制定
2議案第六九号 延岡市
男女共同参画センター条例の制定
3議案第七〇号 延岡市
男女共同参画推進条例の制定
4議案第七一号 延岡市
職員退職手当支給条例の一部改正
5議案第七二号 延岡市教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部改正
6議案第七三号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する
条例の一部改正
7議案第七四号
地方公営企業労働関係法の一部改正に伴う関係条例の整理
に関する条例の制定
8議案第七五号 延岡市税条例の一部改正
9議案第七六号 記号式投票に関する条例の一部改正
10議案第九八号 指定管理者の指定
○議長(甲斐勝吉君) 日程第三 議案第六八号延岡市
川中コミュニティセンター条例の制定外九件を一括議題といたします。
総務財政委員会委員長の審査結果の報告を求めます。
〔
総務財政委員会委員長(松田和己君)登壇〕
○
総務財政委員会委員長(松田和己君) 総務財政委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
今期定例会におきまして、本委員会に付託されました案件は、ただいま議題となっております議案第六八号延岡市
川中コミュニティセンター条例の制定外九件であります。
委員会といたしましては、三月十八日に現地調査を行った後、関係部課長の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
これより審査の経過を簡単に御報告申し上げます。
議案第六八号延岡市
川中コミュニティセンター条例の制定及び議案第九八号指定管理者の指定については関連がありますので、一括して審査を行ったところであります。
まず、議案第六八号は、桜小路の旧敬寿園跡地に設置する「延岡市川中コミュニティセンター」について、必要事項を条例で定めるものであります。また、議案第九八号については、同センター施設の管理を行わせる指定管理者を指定するものであります。
審査の中で、委員より「利用料金の収入及び指定管理者の指定期間」に関する質疑がなされ、当局より「初年度は年間約七十万円の収入を見込んでいる。利用料金は指定管理者の収入となるが、管理運営費の一部に充てられる予定である。また、指定管理者の指定期間は三年間となっている」との説明があったのであります。
また、委員より「指定管理者の収入を含めた決算状況の把握」についての質疑がなされ、当局より「今後、指定管理者と協定を結ぶことになるが、毎年度もしくは必要に応じて事業実績報告書等の提出をしていただき、それにより審査を行い、あわせて改善指導等も行っていきたい」との説明があったのであります。
以上のような質疑応答を踏まえ、議案第六八号及び議案第九八号につきましては、一括採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第六九号は、延岡市
男女共同参画センター条例の制定であります。
本案は、延岡市川中コミュニティセンターと同じく、延岡市男女共同参画センターを桜小路の旧敬寿園跡地に設置するもので、その設置及び管理について、必要事項を条例で定めるものであります。
審査の中で、委員より「一階のコミュニティセンターと二階の男女共同参画センターの管理方法、及び男女共同参画センターの将来における管理のあり方」について質疑がなされ、当局より「基本的に一階と二階では、使用目的により住み分けを行い、それぞれで管理を行う。また、男女共同参画センターの管理に関しては、当初は行政が行うが、将来的には公設民営方式が理想だと考えている」との説明があったのであります。
以上のような質疑応答を踏まえ、本件につきましては、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第七〇号は、延岡市
男女共同参画推進条例の制定であります。
本案は、男女共同参画社会の形成に関する取り組みを総合的かつ計画的に推進するため、基本理念を初め、所要の事項を条例で定めるものであります。
審査の中で、委員より「男女共同参画審議会の役割と委員の選出」に関する質疑がなされ、当局より「審議会については、これまでの女性行政懇話会を発展させ、見直しを行った上で審議会の構成を行い、委員についても、今後、専門分野の方も入っていただきたいと考えている」との説明があったのであります。
また、委員より「本条例における男らしさ、女らしさに対する考え方」についての質疑がなされ、当局より「本条例の趣旨は基本法と同じく、男らしさ、女らしさを否定するものではなく、男女の人権を認めた上で、男女共同参画社会を確立していこうとするものである」との説明があったのであります。
また、委員からは「本条例に制定に当たっては、広く市民に対して男女共同参画の意義を問い、十分な議論を経て、延岡市としての明確な考え方を持っておく必要がある。そういった面では、条例の制定は時期尚早という感は否めない。今後は、特に審議会の役割が重要になり、審議会のあり方を十分に検討するとともに、委員の選定に当たっては、世代間の調整、新しい人材の登用を行いながら、市民の期待にこたえられる審議会にしてほしい」との強い要望、意見が出されましたことを申し添えておきます。
以上のような質疑応答、並びに要望等を踏まえ、本件につきましては、採決の結果、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第七一号は、延岡市
職員退職手当支給条例の一部改正であります。
本案は、国家公務員の退職手当改正に準じて、職員の退職手当に係る調整率の引き下げなど、所要の改正を行うものであります。
審査の中で、委員より「退職手当改正による退職者数への影響」に関しての質疑がなされ、当局より「平成十四年、十五年と給料減による退職手当の減少、さらには今回の調整率の引き下げにより、現実的に手当も減少しており、退職者数にも影響しているものと考えられる」との説明があったのであります。
以上のような質疑応答を踏まえ、本件につきましては、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第七二号は、延岡市教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部改正で、教育公務員特例法の一部改正に伴うものであります。
また、議案第七三号は、議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正で、地方公務員災害補償法及び同施行規則が一部改正されたことに伴うものであります。
次に、議案第七四号は、
地方公営企業労働関係法の一部改正に伴う関係条例の整理に関する条例の制定で、
地方公営企業労働関係法が一部改正されたことに伴うものであります。
以上、議案第七二号、議案第七三号及び議案第七四号につきましては、いずれも内容に関する変更はなく、条例について所要の整備を行うものであります。
本三件につきましては、採決の結果、いずれも全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第七五号は、延岡市税条例の一部改正であります。
本案は、高千穂鉄道の経営安定化を図るため、固定資産税の減免措置について、適用期限を延長することに伴い、所要の改正を行うものであります。
審査の中で、委員より「高千穂鉄道の経営状況」に関する質疑がなされ、当局より「高千穂鉄道については、平成十四年から十五年にかけても依然大変厳しい経営状況が続いているとの報告を受けている。現在、トロッコ列車の導入など、あらゆる面で経営努力をしていただいている」との説明があったのであります。
以上のような質疑応答を踏まえ、本件につきましては、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第七六号は、記号式投票に関する条例の一部改正であります。
本案は、公職選挙法の一部を改正する法律が施行され、記号式投票の除外規定に期日前投票が追加されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。
審査の中で、委員より「期日前投票の要件」に関する質疑がなされ、当局より「あくまで投票は投票日に行うという原則があり、公職選挙法で定める要件に該当するときのみ期日前投票を認めるというものである。その際、宣誓書を記載していただいているが、今後、不正防止のため、記載内容等について確認のあり方を検討したい。また、あわせて、期日前投票の管理体制の強化を行うとともに、なお一層の管理執行の適正化に努めていきたい」との説明があったのであります。
以上のような質疑応答を踏まえ、本件につきましては、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、総務財政委員会の審査結果の御報告といたします。よろしく御審議いただきますようお願い申し上げます。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) ただいまの委員長報告について質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御質疑なしと認めます。質疑を終わります。
これより一括討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 討論なしと認めます。討論を終わります。
これより、まず議案第七〇号延岡市
男女共同参画推進条例の制定を採決いたします。
本案に対する委員長報告は、原案可決であります。
本案は、委員長の報告のとおり決するに賛成の皆さんの起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(甲斐勝吉君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第六八号延岡市
川中コミュニティセンター条例の制定及び議案第六九号延岡市
男女共同参画センター条例の制定の二件、議案第七一号延岡市
職員退職手当支給条例の一部改正から議案第七六号記号式投票に関する条例の一部改正までの六件及び議案第九八号指定管理者の指定の合計九件を一括採決いたします。
本九件に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
本九件は、委員長の報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御異議なしと認めます。よって、本九件は原案のとおり可決されました。
◎日程第四 1議案第七七号 延岡市自動車駐車場条例の一部改正
2議案第七八号 延岡市風致地区内における建築等の規制に関する条例の制
定
3議案第九九号 訴えの提起
○議長(甲斐勝吉君) 日程第四 議案第七七号延岡市自動車駐車場条例の一部改正外二件を一括議題といたします。
都市建設委員会委員長の審査結果の報告を求めます。
〔
都市建設委員会委員長(牧 定七君)登壇〕
○
都市建設委員会委員長(牧 定七君) 都市建設委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
今期定例会において、本委員会に付託されました案件は、ただいま議題となっております議案第七七号延岡市自動車駐車場条例の一部改正外二件であります。
委員会といたしましては、三月十八日に関係部課長の出席を求め、委員会を開き、慎重に審査をいたしました結果、いずれも全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
これより審査の経過を簡単に御報告申し上げます。
まず、議案第七七号は、延岡市自動車駐車場条例の一部改正であります。
本案は、延岡駅東駐車場の有効な利用促進を図るため、月極駐車場による使用期間についての規定を削除するなど、所要の改正を行うものです。
本案につきましては、委員より「二十九区画中、二十台を月極駐車場として確保しているが、新年度の契約見込みはどれぐらいか」との質疑がなされ、当局より「現在四台について申し込みがあり、また、現在契約中の十三台についても継続するよう電話等でPRしている。また、広報のべおかや回覧、市のホームページなどでもPRを積極的に行っている」との説明があったのであります。
さらに、委員より「市が駐車場を運営することで、民間を圧迫することになるのではないか」との質疑がなされ、当局より「近隣の民間の駐車場は、三千五百円から六千円の料金で設定されている。そこで、民間圧迫にならないよう、また、利用促進を図るため、平均的な月額五千円と設定した」との説明があったのであります。
これらの質疑応答を踏まえ、本案につきまして、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、本件に関しまして、委員より「今年度の実績を下回るようなら、システムの抜本的な見直しも検討すべきである」との意見があったことを申し添えておきます。
次に、議案第七八号は、延岡市風致地区内における建築等の規制に関する条例の制定であります。
本案は、「風致地区内における建築等の規制に係る条例の制定に関する基準を定める政令」が改正され、十ヘクタール未満の風致地区内による建築等の規制については市町村が条例を定めるようになったことに伴い、建築、宅地の造成等の規制に関して必要な事項を定めるものであります。
なお、「風致」とは「趣き」などのことであり、「風致地区」とは、都市の中で人に趣きを感じさせる樹林地や丘陵地、水辺地等の良好な自然環境を保持している区域や史跡、神社仏閣等がある区域を維持するために設けられた都市計画制度上の地区をいいます。
本案につきましては、委員より「今回条例の対象となる地域は、延岡市有の土地が多く、規制の対象となる事例は発生しにくいと考えるが、この条例制定の意義をどのように考えているのか」との質疑がなされ、当局より「国及び県の風致地区保護の規制が失効するため、本条例で新たに規制する必要がある。また、将来新たに風致地区が指定された場合のためにも、この条例により規制を設ける必要がある」との説明があったのであります。
これらの質疑応答を踏まえ、本案につきましては、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
最後に、議案第九九号「訴えの提起」について御報告いたします。
本案は市営住宅使用料の長期滞納者のうち、誠意の見られない七名に対し、住宅の明け渡し及び滞納家賃等の支払いを求める訴訟を提起するものであります。
審査におきましては、委員より「現在までの家賃滞納状況」について質疑がなされ、当局より「六カ月以上の滞納者が二百十六名、うち退去者が五十五名となっている。対策として、本年二月より夜間徴収員を二名に増員し、徴収率のアップに努めている。また、本件の対象者は八名の予定であったが、うち一名が全額納付したので七名となった」との説明があったのであります。
以上のような質疑応答を踏まえ、本案につきましては、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、都市建設委員会の審査結果の御報告といたします。
よろしくご審議いただきますよう、お願い申し上げます。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) ただいまの委員長報告について質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御質疑なしと認めます。質疑を終わります。
これより一括討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 討論なしと認めます。討論を終わります。
これより議案第七七号延岡市自動車駐車場条例の一部改正、議案第七八号延岡市風致地区内における建築等の規制に関する条例の制定、議案第九九号訴えの提起の三件を一括採決いたします。
本三件に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
本三件は、委員長の報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御異議なしと認めます。よって、本三件は原案のとおり可決されました。
◎日程第五 1議案第七九号 延岡市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正
2議案第八〇号 延岡市下水道条例の一部改正
3議案第八一号 延岡市企業職員の給与の種類及び基準を定める条例の一部
改正
4議案第八四号 延岡市
舞野地区多目的研修センター条例の一部改正
5議案第八五号 延岡市
農村婦人研修センター条例の一部改正
6議案第八六号 延岡市
食肉センター設置条例の一部改正
7議案第八七号 延岡市須美江家族旅行村条例の一部改正
8議案第八八号 延岡市
中小企業振興センター条例の一部改正
○議長(甲斐勝吉君) 日程第五 議案第七九号延岡市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正外七件を一括議題といたします。
経済環境委員会委員長の審査結果の報告を求めます。
〔
経済環境委員会委員長(甲斐英孝君)登壇〕
○
経済環境委員会委員長(甲斐英孝君) 経済環境委員会における審査結果について御報告申し上げます。
今期定例会において、本委員会に付託されました案件は、議案第七九号延岡市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正外七件であります。
委員会といたしましては、三月十九日に委員会を開き、関係部課長の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
これより審査の経過を簡単に御報告申し上げます。
まず、議案第七九号延岡市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正であります。
本案は、特定家庭用機器再商品化法施行例が改正され、リサイクルの対象機器に新たに電気冷凍庫が加えられたため、所要の改正を行うものであります。
審査において、委員より「年間取り扱い台数はどの程度になるのか」との質疑がなされ、当局より「収集運搬は、原則として小売業者が行うことになっており、市は補完的に行っている。十四年度五台、十五年度も現時点で五台となっているので、来年度は七台程度を予想している」との答弁があったのであります。
これらの質疑応答を踏まえ、採決の結果、本案につきましては、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第八〇号は、延岡市下水道条例の一部改正であります。
本案は、日本下水道協会宮崎県支部の「下水道排水設備工事責任者技術試験及び更新講習実施要綱要領」が改正され、成年被後見人等に対し責任技術者の受験資格が与えられることになり、条例で規定している責任技術者の登録資格についても、これらの人が登録できるよう条例の一部改正を行うものであります。
審査において、委員より「該当者からの申し立てが改正の契機ではないのか」との質疑がなされ、当局より「国の障害者等に係る欠格事項の見直しに基づくものである」との答弁があったのであります。
これらの質疑応答を踏まえ、採決の結果、本案につきましても、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第八一号は、延岡市企業職員の給与の種類及び基準を定める条例の一部改正であります。
本案は「地方独立行政法人法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律」及び「雇用保険法等の一部を改正する法律」の施行に伴い、条例に引用する
法律名の変更など、所要の改正を行うものであります。
本案につきましては、採決の結果、全員異議なく可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第八四号延岡市
舞野地区多目的研修センター条例の一部改正、議案第八五号延岡市
農村婦人研修センター条例の一部改正、議案第八六号延岡市
食肉センター設置条例の一部改正、議案第八七号延岡市須美江家族旅行村条例の一部改正、議案第八八号延岡市
中小企業振興センター条例の一部改正の五件については、関連する議案であり、一括審査をしたところであります。
本五件は、消費税法が改正され、消費税額を含めた支払総額を表示することが義務づけられたことに伴い、市が徴収する使用料等についても総額表示方式に改正するものであります。
採決の結果、本五件につきましても、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、経済環境委員会における審査結果の御報告といたします。
よろしくご審議いただきますようお願いをいたします。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) ただいまの委員長報告について質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御質疑なしと認めます。質疑を終わります。
これより一括討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 討論なしと認めます。討論を終わります。
これより、議案第七九号延岡市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正から議案第八一号延岡市企業職員の給与の種類及び基準を定める条例の一部改正までの三件、議案第八四号延岡市
舞野地区多目的研修センター条例の一部改正から議案第八八号延岡市
中小企業振興センター条例の一部改正までの五件、計八件について一括採決いたします。
本八件に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
本八件は、委員長の報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御異議なしと認めます。よって、本八件は原案のとおり可決されました。
◎日程第六 1議案第八二号 延岡市
予防接種健康被害調査委員会条例の制定
2議案第八三号 延岡市保育所設置条例の一部改正
3議案第八九号
延岡市立島浦診療所条例の一部改正
4議案第九〇号 延岡市都市公園条例の一部改正
5議案第九一号 延岡市体育館条例の一部改正
6議案第九二号
延岡勤労者体育センター条例の一部改正
7議案第九三号 延岡市公会堂「野口記念館」条例の一部改正
8議案第九四号 延岡市市民会館「内藤記念館」条例の一部改正
9議案第九五号
延岡総合文化センター条例の一部改正
10議案第九六号 延岡市公民館条例の一部改正
11議案第九七号 カルチャープラザのべおか条例の一部改正
○議長(甲斐勝吉君) 日程第六 議案第八二号延岡市
予防接種健康被害調査委員会条例の制定外十件を一括議題といたします。
福祉教育委員会委員長の審査結果の報告を求めます。
〔
福祉教育委員会委員長(川口大海君)登壇〕
○
福祉教育委員会委員長(川口大海君) 福祉教育委員会における審査結果について御報告を申し上げます。
今期定例会において、本委員会に付託されました案件は、ただいま議題となっております議案第八二号延岡市
予防接種健康被害調査委員会条例の制定外十件であります。
委員会といたしましては、三月十九日に委員会を開き、関係部課長の出席を求め、慎重に審査しました結果、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
これより審査の経過を簡単に御報告申し上げます。
まず、議案第八二号は、延岡市
予防接種健康被害調査委員会条例の制定であります。
本案は、市が委託して行っている予防接種について、健康被害が発生した場合、その適性かつ円滑な処理を行うため「予防接種健康被害調査委員会」を設置することに伴い、委員会の取り扱う事務や組織など、必要な事項を条例で定めるものであります。
審査において、委員より「現在の本市の予防接種率はどのくらいか」との質疑がなされ、当局より「年齢層別ではわからないが、小児対象のものは、約九〇%の接種率となっている」との答弁があったのであります。
次に、委員より「現在、本市としてこの条例を制定しなければならない事情があるのか」との質疑がなされ、当局より「これまで、本市において重篤な健康被害の報告例はないが、医療機関等を通じ、発熱などの軽症例が幾つかあった。その際には症状や事後の経過も含め、本人や医療機関から情報収集を行い保健所へ報告し、連携を図ることで機能をはたしていたが、今回、関係機関とも協議し、不測の事態に備え、条例を制定し、機能整備を図るものである。また、昨年、アジアを中心にSARSが流行するなど、そういったものの発生も想定し、全般的な危機管理体制を見直す一環として行った」との答弁があったのであります。
これらの質疑応答を踏まえ、採決の結果、本案につきましては、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第八三号は、延岡市保育所設置条例の一部改正であります。
本案は、第四次行政改革大綱を踏まえ、市立保育所十二園のうち、平成十七年四月一日から東海保育所・伊形保育所・日の出保育所の三園、また平成十八年四月一日から南保育所・一ケ岡保育所の二園の合計五園を民営化することに伴い、所要の改正を行うものであります。
審査において、委員より「今回、この五園が民営化の対象となった理由は何か」との質疑がなされ、当局より「他市との職員数の比較や、地域的バランス、また公立保育所にはない延長保育や一時保育といった、市民の利便性が高まる特別保育が実施できることを考慮し、選定したところである」との答弁があったのであります。
次に、委員により「民営化される保育所の正職員の扱いはどうなるのか」との質疑がなされ、当局より「公立保育所の場合は、正職員と臨時職員が半々の状態である。したがって、五園を民営化すると職員が一時的にあふれることになるが、その職員は他の公立保育所に配置し、臨時職員を減らすことと、また、退職者も出てくるので、退職者不補充ということで対処したい」との答弁があったのであります。
次に、委員により「五園を民営化した場合、市の経費削減効果はどのくらいになるのか」との質疑がなされ、当局より「五園の正職員三十五名、臨時職員二十三名分の人件費の面から見ると、年間約三億円の削減となるが、民営化後は、新たに民営化される法人立保育所に対する運営費等の支出も必要となる。したがって、それらの分を差し引いた年間約八千万円の超過負担は最低でも削減できるものと見込んでいる」との答弁があったのであります。
次に、委員により「民営化に伴う特別保育の実施は、移管する際の条件となるのか」についての質疑がなされ、当局より「特別保育の実施については、移管公募の条件としており、仮にそれに伴う国の制度事業が適用できない場合でも自主事業として実施してもらうよう考えている」との答弁があったのであります。
以上のような質疑応答を踏まえ、採決の結果、本案につきましては、賛成多数により、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました
次に、議案第八九号
延岡市立島浦診療所条例の一部改正から議案第九七号カルチャープラザのべおか条例の一部改正までの九件についてでありますが、本九件は、消費税法が改正され、価格等を表示する場合、消費税額を含めた支払い総額を表示することが義務づけられたことに伴い、市が徴収する使用料等について、総額表示方式に改正するものであります。
本九件につきましては、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました
以上、福祉教育委員会における審査結果の御報告といたします。よろしく御審議いただきますよう、お願い申し上げます。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) ただいまの委員長報告について質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御質疑なしと認めます。質疑を終わります。
これより一括討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 討論なしと認めます。討論を終わります。
これより、まず議案第八三号延岡市保育所設置条例の一部改正を採決いたします。
本案に対する委員長報告は、原案可決であります。
本案は、委員長の報告のとおり決するに賛成の皆さんの起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(甲斐勝吉君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第八二号延岡市
予防接種健康被害調査委員会条例の制定及び議案第八九号
延岡市立島浦診療所条例の一部改正から議案第九七号カルチャープラザのべおか条例の一部改正までの九件、計十件を一括採決いたします。
本十件に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
本十件は、委員長の報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御異議なしと認めます。よって、本十件は原案のとおり可決されました。
◎日程第七 1意見書第一三号 公的年金制度の抜本改革を求める意見書(案)
2意見書第一四号 地球温暖化防止のための森林吸収源対策の確実な推進を
求める意見書(案)
○議長(甲斐勝吉君) 日程第七 意見書第一三号公的年金制度の抜本改革を求める意見書(案)外一件を一括議題といたします。
提出者の提案理由の説明を求めます。
〔二二番(山田良市君)登壇〕
○二二番(山田良市君) ただいま議題となっております意見書(案)二件につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
まず、意見書第一三号公的年金制度の抜本改革を求める意見書(案)についてでありますが、現在、現役世代、特に若年者を中心に公的年金制度に対する不信感が高まり、保険料の未納率は四割近くになるなど、国民皆年金制度は崩壊の危機を迎えています。
高齢者の方々が安心して暮らせる社会を確保し、現役・将来世代も納得できる制度の確立が急務であります。そこで、各世代が公平感を確認できる制度の抜本的改革、全額税方式の基礎年金制度の確立、この基礎年金の財源については、公平な税負担をもって充当すること、年金財源運用の改革を進めることなどを国に要望するものであります。
次に、意見書第一四号地球温暖化防止のための森林吸収源対策の確実な推進を求める意見書(案)についてでありますが、我が国の森林は、木材の供給、国土の保全、良質な水の安定的な確保など、多面的機能を持ち、豊かな国民生活を送る上でなくてはならないものとなっています。
また、地球温暖化の主要な原因である二酸化炭素の吸収・貯蔵源としての役割も期待されています。しかし、我が国の林業は、国産需要の減少等による価格低迷により、採算性が大幅に悪化しています。この結果、伐採後植栽が行われない植栽未済地が増加し、森林の持つ多面的な機能の発揮に支障を来すことが懸念されます。このため、国においては、森林整備の諸対策を一層充実させ、温暖化対策税を創設し、この税を森林整備の新しい財源として位置づけ、地球温暖化防止のための森林吸収源対策の確実な推進、林業の活性化並びに山村振興を図るよう強く要望するものであります。
以上、意見書の案文及び送付先につきましては、お手元に配付しておりますとおりでございます。よろしく御審議の上、御賛同いただきますようお願いいたします。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) これより質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御質疑なしと認めます。質疑を終わります。
お諮りいたします。
この際、本二件については、委員会への付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御異議なしと認めます。よって、本二件については、委員会への付託を省略することに決定いたしました。
これより一括討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 討論なしと認めます。討論を終わります。
これより、意見書第一三号公的年金制度の抜本改革を求める意見書(案)及び意見書第一四号地球温暖化防止のための森林吸収源対策の確実な推進を求める意見書(案)を一括採決いたします。
本二件は、原案のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御異議なしと認めます。よって、本二件は原案のとおり決定いたしました。
御報告いたします。
大学対策特別委員会委員太田 龍議員及び広域行政・合併調査特別委員会委員甲斐 武議員から、当該委員を辞任したい旨の申し出があり、議長においてこれを許可いたしました。
◎日程追加 特別委員会委員の補充選任
○議長(甲斐勝吉君) お諮りいたします。
この際、特別委員会委員が欠員となっておりますので、特別委員会委員の補充選任を日程に追加いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御異議なしと認めます。よって、特別委員会委員の補充選任を日程に追加することに決定いたしました。
これにより、特別委員会委員の補充選任を行います。
お諮りいたします。
特別委員会委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、広域行政・合併調査特別委員会委員に太田 龍議員を指名したいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしましたとおり太田 龍議員を広域行政・合併調査特別委員会委員の委員に選任することに決定いたしました。
◎日程第八
総務財政委員会所管事務調査報告
○議長(甲斐勝吉君) 日程第八 総務財政委員会の所管事務調査の報告を行います。総務財政委員会から報告の申し出がありましたので、これを許可いたします。
委員長の報告を求めます。
〔
総務財政委員会委員長(松田和己君)登壇〕
○
総務財政委員会委員長(松田和己君) 総務財政委員会における平成十五年度の所管事務調査の御報告を申し上げます。
本委員会におきましては、本年度の所管事務調査を「市有財産の管理及び活用について」の一項目に絞り、閉会中も含め、現地視察なども行いながら、積極的な調査活動を行ってまいりました。
今回、本委員会としての調査結果がまとまりましたので、御報告させていただきます。
近年、地方自治体は長引く不況により税収は低迷を続けており、深刻な財源不足に陥っております。そのため、財政の危機的状況を早期に脱却し、歳入確保を図るため、不動産を有効活用・処分する自治体がふえてきております。
本市においても、市有財産に関して、それぞれの目的に応じて、貸し付けや処分を行っており、普通財産については、現在、約四十一万平方メートルを管理し、そのうち約三十七万六千平方メートルを貸し付けなどに活用し、年間四千万円近くの収入を得るなど、財源の確保に努めておられます。
全国の先進自治体におきましては、不動産の有効活用に関して、資産処分などのガイドラインを策定し、行政目的での利用が見込まれないと判断した資産については売却処分等を実施しております。
また、他市の事例を見てみますと、昨年、行政視察を行った北海道の小樽市におきましては、財政が危機的状況に陥っており、市民にも詳細にわたり財政状況を公開し、財政健全化に向けて懸命な取り組みがなされておりました。中でも、全財産の把握と適正な財産管理のため、行政財産・普通財産を合わせた財産調書を作成し、遊休資産の有効活用を積極的に図り、十四年度も学校跡地、未利用地など、約二億円の資産売却がなされておりました。
市当局におかれましては、今後、今日の極めて厳しい財政状況を踏まえ、歳出の徹底した見直しを行うとともに、市有財産の有効活用を図るため、財産管理手法の早急な検討を行っていただき、次のような市有財産の管理及び運用対策を講じていただくよう強く要望いたします。
まず、全庁的に普通財産・行政財産を含めた市有財産の把握を行っていただき、資産有効活用のための計画等を作成するとともに、今後、合併などの諸課題にも適切に対応できる財産管理体制の整備を行っていただくこと。
次に、財産の位置、面積などを記載した調書・台帳を作成し、一課所において集中管理を行い、広く市民にも情報公開できるシステムを確立すること。
以上、平成十五年度における総務財政委員会の所管事務調査を終えての提言並びに御報告とさせていただきます。
よろしくご承認いただきますようお願い申し上げます。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) ただいまの委員長報告について質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御質疑なしと認めます。質疑を終わります。
総務財政委員会の所管事務調査の報告を終わります。
◎日程第九
都市建設委員会所管事務調査報告
○議長(甲斐勝吉君) 日程第九 都市建設委員会の所管事務調査の報告を行います。都市建設委員会から報告の申し出がありましたので、これを許可いたします。
委員長の報告を求めます。
〔
都市建設委員会委員長(牧 定七君)登壇〕
○
都市建設委員会委員長(牧 定七君) 都市建設委員会における平成十五年度所管事務調査の御報告を申し上げます。
本委員会においては、今年度「公園事業について」及び「市営住宅家賃収納率アップについて」の二つのテーマについて、調査研究に取り組んできたところであります。
初めに、昨年八月に、この二つのテーマについて、本市の現況の説明を受け、問題点等を把握した上で、十月に江別・室蘭両市にて行政視察を行いました。
まず、「公園事業」について御説明申し上げます。
本市の状況としては、街区公園六十二カ所、近隣公園四カ所など、計九十三カ所一七五・二三ヘクタールであり、市民一人当たりの面積は十四・六〇平方メートルとなり、全国平均の七・七平方メートルを大幅に上回っております。また、住民による公園愛護会が八十六団体あるものの、清掃等に協力的な団体は十六団体ほどしかなく、維持管理の多くを委託しているのが現状であります。
行政視察しました二市につきましては、江別市では市民一人当たりの公園面積は延岡市と同程度ですが、北海道内の平均からすると低い状態にあります。また、街区公園の再整備においては、小学生や自治会役員によるワークショップを開催しており、市民に好評を得ております。維持管理についてはアダプト制度、これは養子縁組のことで、市民や企業が里親となり、自治体等が管理している公園や道路などを養子として美化活動や管理を行う仕組みです。そのアダプト制度を試行して市民や企業の協力を得ており、前述のワークショップにより再整備した街区公園においては、このアダプト制度への移行もスムーズに行われておりました。
また、室蘭市では八十一カ所の街区公園のうち、半数以上の五十二カ所で維持管理の一部を町内会や老人クラブなどに協力してもらっています。そのほか白鳥大橋を展望できる「白鳥大橋ビューポイント」として、市内四カ所を整備するなど、観光と一体化した公園づくりにも取り組んでいます。
以上のことを踏まえまして、本委員会といたしましては、公園を市民の憩いの場、ふれあいの場、そして子供の情操教育に必要不可欠な場と考えます。そこで、公園の新設、また、既設公園の再整備の際は、市民の声をよりよく反映させるため、ワークショップの実施を提言いたします。
また、公園の管理・運営におきましては、維持管理費の削減や地域住民の公園に対する愛着を深める意味から、地域住民の積極的な参加を促進させる取り組みを要望します。さらに、厳しい財政事情は理解できますが、城山、愛宕山、今山公園を観光客にも魅力のある公園として整備していただくよう要望いたします。
続きまして、「市営住宅家賃収納率アップ」について御説明いたします。
本市の状況につきましては、昨年七月現在、全管理戸数二千二百九十五戸のうち、三カ月以上の滞納は三百四十世帯、滞納総額は一億三百万円で、昨年度に比べ八百万円増であります。現年度の収納率は、十三年度、十四年度の同じ時期に比べ若干上昇傾向にあるものの、滞納問題が解決したとは言えない状況であります。
行政視察をいたしました二市を見ますと、平成十四年度の収納率が、江別市、室蘭市とも九六・三八%と本市より高い収納率を上げていました。
江別市では、生活保護者の扶助費の中から自動的に振替徴収を行うことを検討中であり、また、収入がありながら滞納している悪質な者はほとんどいないとのことでした。
室蘭市では管理戸数が本市の二倍の四千六百七十七戸あり、そのため特別会計を採用しております。悪質滞納者への法的措置も年間一から二件程度と少なく、また、平成十五年十月には滞納整理システムを導入するなど、収納率改善が積極的に行われておりました。
以上のことを踏まえまして、本委員会といたしましては、滞納に対する入居者の意識啓発が大切であると考えます。そのため、滞納者に対しては、より厳しい対応をお願いいたします。また、徴収体制の強化を図るとともに、納税部門や市水道局と滞納情報を共有するなど、効率的で効果的な徴収ができるよう、全庁的な取り組みをお願いいたします。
滞納解消に特効薬はなく、滞納整理の早期着手と不断の努力が重要と考えます。これまでの取り組みは評価できますが、善良な入居者との公平を図る上でも、長期滞納者とその予備軍の解消に、より一層の努力をお願いいたします。
以上、都市建設委員会における所管事務調査の御報告といたします。
よろしく御承認いただきますよう、お願い申し上げます。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) ただいまの委員長報告について質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御質疑なしと認めます。質疑を終わります。
都市建設委員会の所管事務調査の報告を終わります。
◎日程第十
経済環境委員会所管事務調査報告
○議長(甲斐勝吉君) 日程第十 経済環境委員会の所管事務調査の報告を行います。経済環境委員会から報告の申し出がありましたので、これを許可いたします。
委員長の報告を求めます。
〔
経済環境委員会委員長(甲斐英孝君)登壇〕
○
経済環境委員会委員長(甲斐英孝君) 経済環境委員会における所管事務調査の御報告を申し上げます。
本委員会におきましては、本年度「清掃工場の建設について」及び「観光振興について」という二つのテーマにつきまして、調査研究を行ってまいりました。
最初に、「清掃工場の建設について」の調査報告を行います。
当局における取り組み内容につきましては、環境アセスメントに関する取り組み、地元協議、機種選定、経営主体の明確化、旧清掃工場解体などが挙げられます。
まず、環境アセスメントに関しては、今年度は、昨年二月から一年間の現況調査と並行して季節別の調査も実施し、環境アセスメントに関する調査は、土壌調査など一部を残して終了しております。現在、調査結果の整理分析作業中であり、来年度は、現況調査の結果や周辺環境に与える影響の予測等を記載した環境影響評価準備書が作成され、最終的に環境影響評価書が作成される予定となっております。
次に、地元協議に関しては、平成十二年度よりこれまで二十七回実施され、報告書にある三つの基本姿勢のもと、さまざまな施策に取り組みながら、粘り強く行っております。今年度は、大気測定地元見学会を昨年二月に引き続き七月にも実施しており、今後も随時周辺住民への情報提供を行っていくとのことであります。
次に、機種選定に関しては、環境影響評価準備書の作成に当たり、最終的には次年度に決定される予定でありますが、選定に際しては、本地域に最も適した方式が選定されることになります。
次に、運営主体の明確化についてでありますが、現在、新清掃工場の建設に係る各種事業や費用負担等については、一市六町間で締結している協定書に基づき、本市が受託して進められております。しかし、これはあくまでも緊急的措置であり、アセスの調査期間中である平成十六年度までに事業主体を明確にすることが課題となっているようであります。
次に、旧清掃工場解体に関しては、今年度はダイオキシン類のサンプリング調査といった事前調査を実施しましたが、この調査結果などによって、解体撤去費用が算出されることになります。来年度は清掃工場用地測量・地質調査委託事業等が予定されており、平成十七年度には解体されることになっております。
続いて、本委員会における先進地視察につきましては、昨年十月に盛岡市、秋田市の焼却施設の視察を実施したところであります。
盛岡市の施設は、処理方式が全連続燃焼式焼却炉、処理能力一日四百五トン、事業費は約百九十四億円で、高温安定燃焼によるごみの完全焼却、高性能排ガス処理設備による二次公害の防止、運転システムの自動化などが特徴となっておりました。
秋田市の施設は、処理方式がシャフト炉式ガス化溶融炉、処理能力一日四百トン、事業費は約二百四億円で、廃棄物の一括溶融処理と再資源化、環境負荷の低減、エネルギーの有効活用などが特徴となっておりました。
以上のような調査結果を踏まえ、本委員会といたしましては、当局に対し、第一点。今後予定される機種選定、旧工場の解体では、十分な調査・検討を行っていただき、最適な方法を選択していただくこと。
第二点。今後も、清掃施設周辺住民に対しての積極的な情報提供、環境対策、安全対策に努めていただくこと。
第三点。一市六町による広域ごみ処理を進めていく上で、運営主体を明確にすることは重要であり、その設立に向けた取り組みを早急に行っていただくこと。
第四点。工場建設に向けたハード面の取り組みとあわせ、ごみ収集の有料化、ハッピーマンデー対策などについても十分な調査・研究を行っていただくこと。
以上、四点について要望するものであります。
続きまして、「観光振興について」調査報告を行います。
本市は、最近十年間の観光客数は九十万人から百万人と、ほぼ横ばいの状態であります。平成十四年は約九十九万四千人であり、内訳は、県内客九十万六千、県外客八万八千人などとなっております。
主な観光地としては「アユやな」二万二千人、「延岡植物園」五万一千人、「ヘルストピア延岡」十九万七千人、「須美江家族旅行村」四万三千人となっており、また、イベントとして「まつり延岡」「天下一薪能」「十日えびす」等で約四十万人の人出となっております。
このような状況の中、本市においては、今後ますます観光の主流となる中期滞在・拠点行動型観光客の受け入れを目指し、今年度は須美江家族旅行村オートキャンプ場の施設整備を実施したり、イベントの充実を図ったり、より一層の集客に努めております。また、マスコミや旅行代理店を活用し「アユやな」や「天下一薪能」など、本市特有の観光資源を発信するとともに、コンベンションを含めた観光客の受け入れ態勢の充実が図られております。
続いて、本委員会における先進地視察につきましては、昨年十月に盛岡市、秋田市に視察を実施したところであります。特に、盛岡市の「快適観光空間整備事業」では、観光客が歩いて楽しむ観光空間づくりを行うため「賢治と啄木青春の街・・」という共通テーマを設定し、文化歴史などの体験施設や観光案内板、街路照明灯など、歩くルートの整備を行っておりました。驚いたのは、年間観光客数三百七十万人、うち宿泊数が百万人であり、観光の経済波及効果は約八百億、雇用人員に換算すると約六千八百人分になるというものでありました。
以上のような調査結果を踏まえ、本委員会といたしましては、当局に対して第一点。本市の観光資源の中で知名度の低いもの、資源を十分生かし切れていないものなどについては、市民への啓発を含めて、PR活動を積極的に行っていただくこと。
第二点。地揚産品については、土産物として観光コースの中に取り入れるとか、原材料に地元産のものを使用するなど、地元と連携した活用を図っていただくこと。
第三点。本市の場合、お大師さん、天下一薪能、アユやななど季節的なものが多いため、いろいろな観光資源を組み合わせて、通年型の観光を目標として、積極的に事業を推進していただくこと。
以上、三点について要望するものであります。
以上、経済環境委員会における所管事務調査の御報告といたします。
よろしく御承認いただきますようお願いいたします。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) ただいまの委員長報告について質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御質疑なしと認めます。質疑を終わります。
経済環境委員会の所管事務調査の報告を終わります。
◎日程第十一
福祉教育委員会所管事務調査報告
○議長(甲斐勝吉君) 日程第十一 福祉教育委員会の所管事務調査の報告を行います。福祉教育委員会から報告の申し出がありましたので、これを許可いたします。
委員長の報告を求めます。
〔
福祉教育委員会委員長(川口大海君)登壇〕
○
福祉教育委員会委員長(川口大海君) 福祉教育委員会における所管事務調査の御報告を申し上げます。
本委員会におきましては、本年度「学校施設の整備について」及び「スポーツ施設の整備充実について」及び「医療体制の充実について」という三つのテーマにつきまして、調査研究を行ってまいりました。
最初に、「学校施設の整備について」調査報告を行います。
まず、学校施設の適正な維持管理の面における現状でありますが、学校施設の老朽化に伴い、現在、学校側からの補修要望が増加しており、委員会調査時点において、小学校二百八十一件、中学校百八十二件で、その対応として、十五年度当初予算では六千百万円が計上されていますが、実際にこれらのすべての要望にこたえるには約九億円もの費用が必要な状況となっております。今後は、これら要望箇所を精査し、真に補修が必要な箇所から優先し、迅速に対応していくとの説明を受けたところであります。
次に、施設改修の計画的推進という面については、現在、校舎、屋内運動場などの多くが耐用年数を終える時期を迎えつつあるようであります。今後、おおむね十年程度で、学校校舎で十一校、屋内運動場で八校、プールで十校程度の改修を考えておられ、その必要経費には約百億円が見込まれているようであります。現在は、東海中学校校舎の改修、その後、恒富中学校校舎の全面建てかえが予定されており、その後も、耐用年数、施設、校地の状況、また、補修制度等を考慮し、中長期的な整備方針に基づき改修を促進していくとの説明を受けたところであります。
次に、学校施設整備に関連するその他の懸案事項といたしましては、学校施設耐震化事業の推進、学校管理諸室の空調整備についてもその整備が急がれる状況となっております。
以上のような調査結果を踏まえ、本委員会といたしましては、子供たちの教育環境を整える意味からも、各種補助制度の活用を含め、施設整備のために十分な予算措置を講じていただき、より具体的な計画のもと、できるだけ早期に整備を進めていただくことを強くお願いするものであります。
また、学校耐震化に関しましては、来年度、耐震診断優先度調査事業に取り組まれるようでありますが、先日の政府地震調査委員会では三十年以内での大地震発生の可能性も報告されており、その取り組みに向け早急な対応をお願いするものであります。
続きまして「スポーツ施設の整備充実について」の調査報告を行います。
本市のスポーツ施設のほとんどは、昭和四十年から五十年代に建設されたもので、その老朽化は否めず、また厳しい財政状況の中、抜本的な改修は難しく、当局においても危険箇所、緊急性の高い箇所などの補修について、年次的な取り組みをしているのが現状となっております。
そのような中、今後の整備方針としては、現在の継続的な取り組みのほか、県に対しての施設維持補修等に関する支援、県営施設の配置、総合体育館の建設などについて要請していくとの説明を受けたところであります。
以上のような調査結果を踏まえ、本委員会といたしましては、現在、限られた予算の中でできる限りの取り組みをされていることは十分に理解できるところでありますが、「アスリートタウン」を掲げる本市にとって、スポーツ施設整備の施策充実を図ることは必要不可欠であると考えるところであります。そのため、先ほど述べました、今後の整備方針に示された、県に対しての支援要請、県営施設の分散配置等につきまして、強く要請していただくよう要望するものであります。
また、本市のスポーツ施設整備計画を明確に示した年次的計画を策定していただくことも、あわせてお願いするものであります。
次に「医療体制の充実について」の調査報告を行います。
御案内のとおり、本市の初期救急医療の現状につきましては、報告書にお示ししているとおりでありますが、夜間救急医療における受診者は年々増加しているのが現状であります。
そのような中、当局から、現状を打開すべく、今後の整備におきまして、内科・外科の未整備時間帯については、夜間急病センターを中心に、在宅当番や新医師会病院との組み合わせを含め、整備を図り、また、小児科の未整備時間帯については、県立延岡病院小児科と夜間急病センター内科診療を組み合わせた形での整備を検討し、地元医師会や県及び県立病院に対して協力を要請していく考えが示されたところであります。
続いて、本委員会における先進地視察につきましては、昨年九月、千葉県佐倉市にある「佐倉市小児初期急病センター」への視察を実施したところであります。施設は、平成十四年十月に開設。開設には、地元の小児科を標榜する診療者医師と二次救急機能を備えた病院の小児科医とが連携し、さらに地元医師会の全面的支援があったと聞いております。佐倉市には、国立や大学の病院が四つもあるという恵まれた条件にあり、一概に本市との比較はできないものの、地元医師会と二次救急医療機関との連携が強く、また小児科同士の協力体制が非常に強いことが特徴となっておりました。
以上のような調査結果を踏まえ、本委員会といたしましては、当局において、さきに示された今後の各整備方針の実現に向けて、今後、市長の強力なリーダーシップのもと、地元医師会との協力体制の強化と県当局や県立延岡病院に対しての強い働きかけにより、一日も早く二十四時間三百六十五日の救急医療体制が図られることを強く要望するものであります。
なお、このほかの委員会活動といたしましては、昨年十月に、埼玉県熊谷市及び静岡県沼津市への先進地視察を実施したところであります。
まず、熊谷市におきましては、二学期制について調査を実施したところであります。熊谷市では、平成十五年度に市内中学校十二校のうち三校において二学期制が試験的に実施されております。二学期制導入の最大の目的は学力向上であると位置づけ、そのため「熊谷市学力向上委員会」を設置し、またその下部組織として「評価検討部会」、「学力調査実施部会」、「シラバス検討委員会」等を設け、さまざまな角度、尺度から児童・生徒の学力向上、保護者の教育に対する意識高揚に努める工夫が行われていることが特徴となっておりました。
次に、沼津市におきましては、市内の公立小中学校・幼稚園と私立幼稚園が縦横の連携を図りながら、心の教育に取り組む「ちえづくり・ひとづくり・ぬまづの教育21推進事業」についての調査を実施したところであります。本事業においては、児童・生徒、さらには教師同士が各種行事を通じての交流、相互の学校訪問等を積極的に実施し、その効果の一つとして不登校児童・生徒数が着実に減少しているといった効果があらわれていることなどが特徴となっておりました。
以上、福祉教育委員会における所管事務調査の御報告といたします。
よろしく御承認いただきますようお願いいたします。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) ただいまの委員長報告について質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御質疑なしと認めます。質疑を終わります。
福祉教育委員会の所管事務調査の報告を終わります。
◎日程第十二
中心市街地活性化対策特別委員会報告
○議長(甲斐勝吉君) 日程第十二 中心市街地活性化対策特別委員会の報告を行います。中心市街地活性化対策特別委員会から報告の申し出がありましたので、これを許可いたします。
委員長の報告を求めます。
〔
中心市街地活性化対策特別委員会委員長(戸田行徳君)登壇〕
○
中心市街地活性化対策特別委員会委員長(戸田行徳君) 中心市街地活性化対策特別委員会における今年度の活動につきまして御報告申し上げます。
今年度、本特別委員会におきましては、「活性化への取り組み状況」、「大型店跡地問題」を重点に、調査・研究を進めてまいりました。
まず、「活性化への取り組み状況」についてであります。
御案内のとおり、本市の中心市街地活性化については、十三年四月に本市が認定した延岡市TMO構想に基づき、昨年度から具体的な事業への取り組みが開始されております。これまで「おせったいのすすめ」の作成、山下新天街での「延岡門前市」の開催、「まちなかイベント工房」の設置、「商人塾」の開設や「のびっこ広場」の活用など、継続して取り組まれております。また、延岡商業高校の文化祭や法人立保育園の子供祭りなどのイベントも実施されております。
今年度は、コミュニティビジネスモデル事業、空き店舗活用支援事業のほか、TMO関連事業として山下新天街の交流サロン設置事業、「祇園町おせったい処」の設置事業などのハード事業も実施されたところであります。
続いて、大型店跡地問題についてであります。
アヅマヤ跡地については、十四年十一月より、若手商業者組織である「VOCのべおか」により、駐車場「まちなかぱーく」として引き続き管理運営されております。壽屋延岡店跡地については、不動産管理会社「カリーノ」が債務を引き継いでおりますので、本委員会としても昨年七月に当局とともに「カリーノ」に対し跡地の早期活用についての要望を行い、また、跡地利用例として、九月に日向市の「トライアル日向店」の視察を実施したところであります。しかし、その後、地元商業者が跡地の一部を落札し、残りの部分を「カリーノ」から購入の上、スーパーとして出店する計画であることから、活性化を進める中で明るい材料となっております。
続いて、本特別委員会における視察活動について御報告いたします。
今年度は、七月に先進地である大野城市・諫早市・飯塚市の三市について、活性化への取り組み状況などを視察いたしました。諫早・飯塚両市においては、九州で一番目・二番目にTMO構想を立ち上げた市であり、両市とも約十年前という早い時期から商業者、それに商工会議所・行政が加わり、一体でまちづくりに取り組んでおられ、先進地としてふさわしい取り組み状況でありました。
終わりに、先月、国は、景気は着実に回復していると発表いたしましたが、地方や中小企業にとっては、依然厳しい状況であることは変わりありません。
本市においては、昨年十月にジャスコ延岡ニューシティ店が増床した上に、現在、南延岡に大型スーパーが建設されていることから、商業者にはさらに厳しい状況になることも予想され、中心商業地に与える影響が懸念されるところであります。
本市では、TMO構想の具現化を図るため、ハード・ソフト両面からの方策が示され、実現可能なものから段階的に事業に着手しております。その中でも延岡門前市は定期市として着実に定着し、また、商人塾や各種イベントの開催など、商業者市民活動も活発化しております。これらを基盤にさらなる取り組みを期待するとともに、今後は、基本計画にある商店街の拠点整備や商業立地の促進、交通拠点の整備など、中長期的な構想についても早期具現化への取り組みが必要だと考えます。
また、これまでの活性化の取り組みの中で、商店街においては若手商業者を中心として、まちづくりへ積極的な参画や活動が見られ、今後も、こういった商業者の「やる気」や「活気」を推進力に、活性化に取り組んでいきたいと思うところであります。
幸い、壽屋延岡店跡地については地元スーパーが出店予定であり、活性化の起爆材になることが期待できます。今後は地元商店街との協力と共存、並びにアズマヤ跡地との連動による一体的なまちづくりを進める中で、商店街・商工会議所・行政、三者の連携がより重要になってくると思われます。
以上、中心市街地活性化対策特別委員会における御報告といたします。
よろしく御承認いただきますよう、お願い申し上げます。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) ただいまの委員長報告について質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御質疑なしと認めます。質疑を終わります。
中心市街地活性化対策特別委員会の報告を終わります。
◎日程第十三
大学対策特別委員会報告
○議長(甲斐勝吉君) 日程第十三 大学対策特別委員会の報告を行います。大学対策特別委員会から報告の申し出がありましたので、これを許可いたします。
委員長の報告を求めます。
〔
大学対策特別委員会委員長(小川善太郎君)登壇〕
○
大学対策特別委員会委員長(小川善太郎君) 大学対策特別委員会におきます、今年度の活動につきまして御報告を申し上げます。
今年度、本特別委員会におきましては、主に「産学官共同研究」及び「大学の地域貢献、大学と市民との交流」につきまして、調査を進めてまいりました。
最初に、産学官共同研究の取り組みについてであります。
まず、本市の産学官共同研究につきましては、平成九年八月に設立されました「延岡市工業振興協議会」の中で、医療・福祉分野における新産業創出についての協議を契機に、その後、平成十一年には九州保健福祉大学が開学したことから、大学側も含めた「延岡市産学官共同研究促進協議会」を設立、さらに、平成十三年には、宮崎県工業会との連携で「医療・福祉関連新事業創出研究会」を立ち上げ、現在に至っているところであります。
現在の主な取り組みについてでありますが、延岡市産学官共同研究促進協議会では、総務省の外郭団体である通信・放送機構(TAO)が全額を国庫で支出する「マルチメディア・モデル医療展開事業」に取り組んでいるところであります。
また、医療・福祉関連新事業創出研究会では、多くの研究テーマが発表されているところであり、大学の先生と企業との連携体制も整いつつあるようであります。
次に、先ほど述べました、延岡市産学官共同研究促進協議会において、現在取り組んでいる「「マルチメディア・モデル医療展開事業」についてでありますが、この中では「医療ボランティア支援システム」、「リモート音声障害診断システム」、「ICカードを利用したボランティアポイントとの商品交換支援システム」の三項目について研究が進められております。なお、システムの内容と実用化された場合の期待される効果についての細かな点につきましては、報告書をごらんいただければと思います。
続いて、大学の地域貢献、大学と市民との交流の取り組みについてであります。
まず、これまでの効果としては、学生の積極的なボランティア参加、学生アパートの増加、学会の開催、大学センター試験の実施、通信制学部・大学院の開設、教授陣の講演・審議会などの委員への就任など、多方面にわたり、学生数の増加はもとより、交流人口の増大や、それらに伴う経済的波及効果を生み出しているところであります。
続きまして、本特別委員会での視察調査についてでありますが、本年度は、昨年六月と十二月に九州保健福祉大学を訪問したところであります。六月には新設された薬学部内の視察を実施し、また、十二月には卒業生の進路状況や入試募集要項などについての説明を受け、その後、田原学長を初めとする各先生方との意見交換を行い、実情を認識できたことは大変有意義なものでありました。
さらに、本特別委員会では、昨年十一月に、山口県宇部市及び萩市への行政視察を行ったところであります。
山口県宇部市では、産学官連携による新産業・新事業の創出について調査したところでありますが、宇部市には多くの大学、研究・産業支援機関があり、その地域特性を生かして産業振興に取り組んでおり、市長の強いリーダーシップのもと、国・県とも協力して積極的に各種施策が展開されております。また、さらに研究を実用化につなげるための受け皿づくりも積極的に実施されており、補助金制度の創設やインキュベート施設整備も図られておりました。
次に、山口県萩市では、本市の九州保健福祉大学と同じ、平成十一年四月に、四年制大学として開学した萩国際大学について調査したところであります。当大学は、開学後の学生確保が順調に進まず、外国人留学生に頼った中での学校経営を行っておりました。そのため、ホストファミリー制度や公営信託はぎ大学支援市民基金などを創設し、国際相互交流推進に向けた施策を展開していましたが、近年は留学生の確保が困難となり、定員を大幅に下回る学生数となっているようであります。
終わりに、現在、本市においては、市民や民間団体などの協力のもと、大学を生かしたまちづくりが順調に進んでいるところであります。また、大学側におきましても、学生の積極的なボランティア参加や学会の開催、教授陣の審議会委員就任など、多方面での協力を得ており、「大学のまち‐のべおか‐」というイメージも浸透しつつあります。
今後も、市民と大学との間で地域交流や施設の開放などを積極的に実施していただくよう願うところでありますが、特に、最近の九州保健福祉大学の野球部やサッカー部の活躍は、アスリートタウンを目指す本市にとっても大変喜ばしいことであり、今後、本市にいる優秀な指導者との交流などが広く図られるような施策にも積極的に取り組んでいただきたいと思います。
また、産学官連携の取り組みについては、現在ある延岡市産学官共同研究促進協議会や医療・福祉関連新事業創出研究会において示されるテーマを十分に研究でき、実用化に至るまでの総合的な支援が行えるための受け皿づくりを整備する必要があると考えます。さらに、九州保健福祉大学におきましては、今年四月より、仮称であります「クオリティオブライフ(QOL)開発機構」が設置される予定であり、今後、医療・福祉分野での研究・開発が大きく成長するためのインキュベート施設の整備や各種助成制度の創設についても、さらに調査研究を進めていただき、国・県との連携を図りながら、新事業・新産業の創出に向け、取り組んでいただくことを要望するところであります。
以上、大学対策特別委員会における御報告といたします。
よろしく御承認いただきますよう、お願い申し上げます。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) ただいまの委員長報告について質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御質疑なしと認めます。質疑を終わります。
大学対策特別委員会報告の報告を終わります。
◎日程第十四 広域行政・
合併調査特別委員会報告
○議長(甲斐勝吉君) 日程第十四 広域行政・合併調査特別委員会の報告を行います。広域行政・合併調査特別委員会から報告の申し出がありましたので、これを許可いたします。
委員長の報告を求めます。
〔広域行政・
合併調査特別委員会委員長(高橋 勝君)登壇〕
○広域行政・
合併調査特別委員会委員長(高橋 勝君) 広域行政・合併調査特別委員会における平成十五年度の活動報告を申し上げます。
本特別委員会は、昨年の五月臨時議会において、合併問題を初めとして、広域的な諸課題を調査・研究するために設置されたものであります。
これまで合併問題の調査・研究はもとより、門川町議会及び高千穂町議会ともそれぞれ協議会を開催するなど、計十二回の特別委員会を開催し、宮崎県北地域が抱える広域的課題に積極的に取り組んでまいりました。
まず、門川町議会・高千穂町議会との連携・交流について申し上げますと、門川町議会とは平成四年十月に連絡協議会を設置し、延岡市と門川町に共通する課題について議論を重ねてまいりましたが、平成十五年度におきましても、昨年十月二十八日に協議会を開催し、東九州自動車道・九州横断自動車道延岡線を初め、県道、広域農道の整備促進について活発な意見の交換を行ったところであります。
また、十二月二日には、一市一町合同による国・県への要望活動も実施いたしましたが、高速道はもとより、県道及び広域農道の整備促進に関しましては、厳しい財政状況の中、懸案事項も多く、今後、一市一町がさらに連携を深め、これまで以上の取り組みを行う必要があります。
次に、昨年の十一月六日には、高千穂町において高千穂町議会との合同会議を開催し、高千穂鉄道の経営安定化対策及び広域観光対策について意見交換を行ったところであります。高千穂鉄道につきましては、引き続き厳しい経営状況でありますが、トロッコ列車の導入を初め、経営改善に向けた努力が続けられております。高千穂鉄道は、県北地域の財産でもあり、今後、高千穂町議会はもとより、沿線議会とも連携し、広域的視点に立った議会としての取り組みが求められております。
最後に、合併に関する取り組みについて御報告を申し上げます。
現在、全国の市町村三千百三十五のうち六割が法定合併協議会に加入しております。国も合併促進のための合併関連三法案を今国会に提出するなど、全国の自治体で合併に向けた動きが加速いたしております。急激な少子高齢化の到来と国・地方とも未曾有の財政危機に直面しており、市町村の基盤強化のために合併を進めることは有効な対応策であります。
しかしながら、全国の事例を見てみますと、スムーズに合併に移行しているもの、協議がストップしているものなど、さまざまなケースがあります。合併では何より住民の意思が反映されることが大切であり、全国の事例にも見られますように、合併の議論に当たっては、住民不在ではさまざまな問題が生じており、将来に禍根を残すことになりかねません。
本特別委員会においても、任意合併協議会の段階から、合併に係る諸課題の調査・研究を継続して行ってまいりましたが、法定合併協議会が発足以来、住民の代表である議会、そして本特別委員会の果たす役割は、まことに大きなものがあると認識をいたしております。
今後、本特別委員会においては、長期的な展望に立ち、いかに地域の再構築を図っていくかを念頭に置いて、法定協議会と並行して合併協議項目のより慎重な検討・協議を進めていきたいと考えております。
当局におかれましても、法定合併協議会の協議に当たりましては、より多くの市民の意見が反映される協議会の運営に配慮していただくよう要望をするものでございます。
以上、平成十五年度の広域行政・合併調査特別委員会における調査活動の御報告といたします。
よろしく御承認いただきますよう、お願い申し上げます。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) ただいまの委員長報告について質疑に入ります。御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(甲斐勝吉君) 御質疑なしと認めます。質疑を終わります。
広域行政・合併調査特別委員会の報告を終わります。
なお、ただいま報告いたしました各常任委員会及び各特別委員会の調査報告の詳細につきましては、お手元に報告書を配付いたしておりますので、御参照いただきたいと思います。
次に、議員派遣についての報告をいたします。
地方自治法第百条及び会議規則第百六十一条の規定により、前期十二月定例会以降、議長において決定し、実施した議員派遣については、お手元の議員派遣一覧表のとおり報告いたします。
以上で今期定例会における付議事件の審議はすべて終了したわけでございますが、この際、市長より一言ごあいさつを申し上げたいとの申し出がございましたので、市長の発言を許可いたします。
〔市長(櫻井哲雄君)登壇〕
○市長(櫻井哲雄君) 三月定例市議会の閉会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
去る三月二日から本日まで、二十三日間にわたり、平成十六年度各会計予算を初め、条例等について熱心かつ慎重な御審議を賜り、それぞれ原案どおり可決していただきまして、心から厚くお礼を申し上げます。
御案内のとおり、国の三位一体改革の影響等により、地方財政を取り巻く情勢は大変厳しい状況となっております。このような中で、今回、成立いたしました平成十六年度予算は、救急医療を初め、福祉、雇用対策、道路整備など、市民の安全と安心に配慮した事業に財源を重点的に配分し、市民生活密着型の予算としたものであります。
このため、施政方針でも申し述べましたように、徹底した経費の節減、合理化等を行う一方で、基金の活用等による財源の確保、調整を図りながら、最少の経費で最大の効果が得られるよう編成したところであります。
なお、予算執行に当たりましては、議員の皆様から賜りました御意見、御要望等を十分踏まえた上で、各種施策を着実に推進してまいりたいと考えております。
現在、景気回復に明るい兆しがあると言われておりますが、地方経済はまだまだ厳しい状況が続くものと予想されますので、引き続き行財政改革を積極的に推進しながら、「東九州の交流拠点都市」の実現に向け、全力を傾注して新しいまちづくりに取り組んでまいりたいと存じます。
議員の皆様方には、今後とも、力強い御指導、御協力を賜りますようお願い申し上げ、甚だ簡単ではございますが、閉会に当たりましてのお礼のごあいさつとさせていただきます。
ありがとうございました。
(降壇)
○議長(甲斐勝吉君) この際、議会を代表いたしまして、ごあいさつを申し上げたいと思いますので、議長を副議長と交代いたします。
○副議長(貫 慶雄君) 議長を交代いたしました。
〔議長(甲斐勝吉君)〕登壇〕
○議長(甲斐勝吉君) 第六回延岡市議会定例会の閉会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
今期定例会は去る三月二日に召集され、本日までの二十三日間にわたり論戦を展開し、平成十六年度延岡市一般会計予算を初め、多数の重要議案が審議され、本日ここにすべての議案を議了することができました。これもひとえに市長を初め当局の皆様と議員各位のまちづくりへの熱い思いから生まれる議論の賜物であり、心からお礼を申し上げます。
御承知のとおり、国は、将来確実に訪れる少子高齢化問題等に対応するため、自治体の行財政力を強める方策の一つとして市町村合併を推し進めるなど、構造改革に取り組んでおります。さらに、地方分権を進めるための一環として三位一体改革を打ち出すなど、地方を取り巻く環境は大きく変わろうとしています。
これらの国の改革により、地方の歳入構造も変化し、大変厳しい財政運営が予想されます。また、合併問題については全国的に論議がなされる中、本市においても本年一月に法定合併協議会を設立し、今議会でも大いに議論がなされたところであります。合併は、本市の将来を左右する大きな問題であり、その可否を判断する過程におきまして、議会の果たす役割は大変重要になってくるものと考えております。
我々議会といたしましても、厳しい財政状況が続く中ではございますが、今後、住民の代表である地方議会の役割を十分認識し、県北地域の一体的発展と市民生活向上を目指して、さらに一層の努力をしてまいりたいと考えておるところであります。
さて、年度末になりますと、毎年多くの皆さんが職場を去られます。
この議場におられます田住農林水産部長、児玉都市建設部長、遠田消防長の三名の部長さんを初め、五十名余りの職員が退職されるそうであります。それぞれ長い間、市政のために貢献され、大きな功績を残していただきましたことに対し、心から感謝を申し上げますとともに、退職後は健康に十分留意され、これからの延岡市の発展のために、今後とも一層の御支援と御協力をお願いしたいと思います。
終わりに、延岡市のますますの発展と、この議場に御参集の皆様方の御健勝と御活躍を心からお祈り申し上げ、簡単ではございますが議会を代表してのごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
(降壇)
○副議長(貫 慶雄君) 以上で第六回延岡市議会定例会を閉会いたします。
皆さん、長い間、大変御苦労様でした。
午後零時二〇分 閉会...