仙台市議会 2018-09-21 平成29年度 決算等審査特別委員会(第3分科会) 本文 2018-09-21
原敬が、戊辰の役は政見の異同のみと言っておりますけれども、こうした要するに端的な政治の見方の違い、国内の政治改革の方向性の違いにすぎないということは大事な点なんですよ。にもかかわらず、いまだに仙台藩を初め、奥羽列藩同盟の諸藩は朝敵賊軍だという一事をもって靖国神社にすらお祭りされないという現状があります。
原敬が、戊辰の役は政見の異同のみと言っておりますけれども、こうした要するに端的な政治の見方の違い、国内の政治改革の方向性の違いにすぎないということは大事な点なんですよ。にもかかわらず、いまだに仙台藩を初め、奥羽列藩同盟の諸藩は朝敵賊軍だという一事をもって靖国神社にすらお祭りされないという現状があります。
かの平民宰相、原敬は、この屈辱を忘れぬため、号を一山としたのは余りに有名であり、仙台においても、今なお地元紙には白河以北由来の社号が残ります。 白河以北、一山百文と蔑視されながらも、西南戦争以降の幾多の戦役への従軍と勇戦敢闘、あるいは北海道開拓への甚大な貢献、あるいは能力がありながら薩長藩閥の下積みに甘んじざるを得なかった幾多の先人。
しかし、これは政友会の総裁であった原敬が大正6年、盛岡の戊辰50年祭の墓前祭のときに、「戊辰の戦いは政権の移動のみ。だれが朝廷に弓引く者あらんや」と祭文を言ったわけであります。そして、その次の年に原敬は第19代内閣総理大臣に就任をしたわけです。