大崎市議会 2023-06-29
06月29日-07号
令和 5年 第2回定例会(6月) 令和5年第2回
大崎市議会定例会会議録(第7号)1 会議日時 令和5年6月29日 午前10時00分開議~午後3時24分閉会2 議事日程 第1
会議録署名議員指名 第2 一般質問 +議案第98号 工事請負契約の締結について 第3│議案第99号 工事請負契約の締結について +議案第100号 工事請負契約の締結について (説明、質疑、討論、表決) 第4 議案第101号 和解について (説明、質疑、討論、表決) 第5 閉会中の継続審査の申し出について 第6 請願第2号 旧市役所庁舎前の
クロマツ伐採方針決定過程の検証等を求める請願 (
総務常任委員長報告、質疑、討論、表決)3 本日の会議に付した事件 日程第1
会議録署名議員指名 日程第2 一般質問 +議案第98号 工事請負契約の締結について 日程第3│議案第99号 工事請負契約の締結について +議案第100号 工事請負契約の締結について (説明、質疑、討論、表決) 日程第4 議案第101号 和解について (説明、質疑、討論、表決) 日程第5 閉会中の継続審査の申し出について 日程第6 請願第2号 旧市役所庁舎前の
クロマツ伐採方針決定過程の検証等を求める請願 (
総務常任委員長報告、質疑、討論、表決)4 出席議員(27名) 1番 藤本勘寿君 2番 小嶋匡晴君 3番 小玉仁志君 4番 山田匡身君 5番 加川康子君 6番 法華栄喜君 7番 石田政博君 8番 早坂 憂君 9番 伊勢健一君 10番 鹿野良太君 11番 佐藤仁一郎君 12番 八木吉夫君 13番 佐藤弘樹君 14番 中鉢和三郎君 15番 相澤久義君 16番 鎌内つぎ子君 17番 木村和彦君 18番 横山悦子君 19番 遊佐辰雄君 20番 只野直悦君 21番 富田文志君 22番 後藤錦信君 23番 氏家善男君 24番 木内知子君 25番 小沢和悦君 27番 佐藤講英君 28番 関 武徳君5 欠席議員(1名) 26番 佐藤 勝君6 説明員 市長 伊藤康志君 副市長 吉田祐幸君 副市長 目黒嗣樹君 病院事業管理者 並木健二君 病院事業副管理者 八木文孝君 総務部長 赤間幸人君 総務部理事(財政担当) 市民協働推進部長 伊藤文子君 大塲一浩君 民生部長 渋谷 勝君 産業経済部長 寺田洋一君
産業経済部世界農業遺産推進監 建設部長 茂泉善明君 安部祐輝君 上下水道部長 熊谷裕樹君
市民病院経営管理部長 中田健一君
市民病院経営管理部理事 松山総合支所長 中川早苗君 佐藤良紀君 三本木総合支所長 佐々木規夫君 鹿島台総合支所長 齋藤健治君 岩出山総合支所長 佐々木 昭君 鳴子総合支所長 伊藤正幸君 田尻総合支所長 宮野 学君 総務部参事 坪谷吉之君
市民協働推進部参事 佐藤秀宜君
総務部人財育成課長 島尾清太君
市民協働推進部政策課長 産業経済部農村環境整備課長 高橋直樹君 氏家宏司君
建設部建築住宅課長 黒田幸司君 総務部財政課副参事(契約管財担当) 高橋 學君 教育委員会 教育長 熊野充利君 教育部長 三浦利之君 教育部参事 小野寺晴紀君 教育部参事 菅原栄治君 教育部参事 古内康悦君7
議会事務局出席職員 事務局長 遠藤富士隆君 次長 手島 明君 係長 児玉一亘君 主査 鈴木勇太君 主事 赤澤翔馬君 午前10時00分 開議
○議長(関武徳君) 出席議員定足数に達しておりますので、議会が成立いたしました。 これから会議を開きます。 本日の議事日程は、議事日程第7号をもって進めてまいります。
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△日程第1
会議録署名議員指名
○議長(関武徳君) 日程第1、本日の会議録署名議員を指名いたします。1番藤本勘寿議員、2番小嶋匡晴議員のお二人にお願いをいたします。
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△諸報告
○議長(関武徳君) 御報告いたします。 26番佐藤勝議員から、本日欠席する旨の届出がありました。 地方自治法第121条の規定により、議場出席者名簿のとおり、本日の議場出席者の通知がありました。 ここで、昨日夕刻来より降り続きました雷雨でありますけれども、このことにつきまして市長から、雷雨に伴います市内の被害状況等について発言の申出がありますので、これを許します。 伊藤市長。
◎市長(伊藤康志君) 昨日の大雨の状況について御報告申し上げます。 昨日の夕方から夜にかけて、宮城県内では上空の大気の状態が不安定になり、午後5時48分に仙台管区気象台から落雷や突風、強い雨への注意喚起がなされました。大崎市内におきましては、午後6時前後から午後9時頃にかけて局地的に雷を伴った強い雨が降り、一部の地域で停電や道路冠水などの被害が発生したところでございます。 内容、状況を御報告申し上げます。 まず、停電でございますが、古川地域と岩出山地域において約230世帯において停電が発生いたしましたが、午後7時30分時点で全て復旧しております。また、市道の冠水が古川地域で1か所、古川稲葉一丁目2号線で発生し通行止めにしておりましたが、午後9時13分に解除しております。さらに、鹿島台地域では長さ2メートルほどの樹木の倒木が2件発生しました。いずれにつきましても人的な被害に及んではおりません。警報等の発令はありませんでしたが、市では0号配備に準じた職員配置体制により、情報収集と現場対応に当たったところでございます。 出穂期に入り台風や大雨の心配も増してまいりますが、今後とも引き続き市民の安全・安心を守るため防災対策に努めてまいります。 以上、報告でございます。
--------------------------------------- 議場出席者名簿 令和5年6月29日 市長 伊藤康志君 副市長 吉田祐幸君 副市長 目黒嗣樹君 病院事業管理者 並木健二君 病院事業副管理者 八木文孝君 総務部長 赤間幸人君 総務部理事(財政担当) 市民協働推進部長 伊藤文子君 大塲一浩君 民生部長 渋谷 勝君 産業経済部長 寺田洋一君
産業経済部世界農業遺産推進監 建設部長 茂泉善明君 安部祐輝君 上下水道部長 熊谷裕樹君
市民病院経営管理部長 中田健一君
市民病院経営管理部理事 松山総合支所長 中川早苗君 佐藤良紀君 三本木総合支所長 佐々木規夫君 鹿島台総合支所長 齋藤健治君 岩出山総合支所長 佐々木 昭君 鳴子総合支所長 伊藤正幸君 田尻総合支所長 宮野 学君 総務部参事 坪谷吉之君
市民協働推進部参事 佐藤秀宜君
総務部人財育成課長 島尾清太君
市民協働推進部政策課長 産業経済部農村環境整備課長 高橋直樹君 氏家宏司君
建設部建築住宅課長 黒田幸司君 総務部財政課副参事(契約管財担当) 高橋 學君 教育委員会 教育長 熊野充利君 教育部長 三浦利之君 教育部参事 小野寺晴紀君 教育部参事 菅原栄治君 教育部参事 古内康悦君
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△日程第2 一般質問
○議長(関武徳君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。 順次発言を許します。 10番鹿野良太議員。 〔10番 鹿野良太君登壇〕
◆10番(鹿野良太君) 議長にお許しをいただきましたので発言をさせていただきます。 私の持ち時間50分、目いっぱい使って質問をさせていただきたいと思います。 昨日の豪雨、全国的ということで。かなり広い範囲であったということであります。私も帰り途中、冠水したところを通ったり、あと帰ったら西古川の一部が停電になっていたということで、先般議論でもありましたとおり防災システム、これ早く入れていただいて、より一層市民への周知、また防災、そして安全の確保を図っていただきたいと思います。 では、私からの一般質問、大綱5点、通告をさせていただいておりますので、順次お伺いをさせていただきます。 まず、大綱1点目、
義務教育学校古川西小中学校開校後の様子についてお伺いをいたします。 令和5年4月に大崎市初の義務教育学校として古川西小中学校が開校いたしました。入学式や開校式はメディアでも大きく取り上げられるなど注目度も高く、旧古川西中学校の校舎、体育館及び増築をした新校舎と小体育館の中で、1年生から9年生まで338名の児童生徒が新しい校歌の歌詞にもあるとおり、希望あふれ夢を抱きながら元気に学んでいるものと想像しております。 また、開校後、教育委員会には保護者や地域、学校からの声に真摯に耳を傾けていただき、バス発着所やバスルートの変更を随時行っていただいたり、バスロータリーの舗装、カラーリングやグラウンドの排水対策等の環境整備にも取り組んでいただいておりますこと、また、教育委員会だけではなく防災安全課や建設課にも重点的に通学路の安全確認を行っていただき、県道を管理する宮城県や古川警察署と共に改善に向けて取り組んでいただいていることに、改めて感謝を申し上げます。 また、保護者や地域の方々も、校舎前に新しく設置をした畑の土壌改良やピッチャーマウンドの整備などを積極的に行っていただいており、個人、団体を問わず学校の応援団が参画し、学校経営基本方針に明記をされております家庭、地域と共に歩む学校づくりが徐々に実践されつつあると感じております。そのような状況の中で、一番大切な子供たちはどのように学んでいるのか、児童生徒の通学や授業の様子をお伺いをいたします。 そして、本市としては第2次
総合計画後期基本計画に示されているとおり、地域学校協働活動の着実な推進が求められます。そこで、古川西小中学校における地域学校協働活動の取組状況をお伺いをいたします。 そして、よりよい学校を目指す上で重要なのが保護者とのコミュニケーションとなります。今後、保護者との意見交換をどのように行っていくのか、お伺いをいたします。 大綱2点目、新本庁舎の開庁における効果についてお伺いをいたします。 前段の議員の質問にも度々出ておりますが、新庁舎が5月8日に開庁し、イベント等の効果もあり多くの市民でにぎわっております。そこで、開庁後約2か月の運用を踏まえつつ、市民目線で便利になったことは何か、また職員目線で便利になったことは何か、それぞれお伺いをいたします。 さらには、前段の議員の質問に対する答弁でも、さわやか運動として利用者の声を集めているとお伺いをいたしましたが、そこから見えた今後の課題と対策をお伺いをいたします。 大綱3点目、学び直し(リスキリング)の推奨についてお伺いをいたします。 令和5年6月16日、経済財政運営と改革の基本方針2023、いわゆる骨太の方針が閣議決定されました。サブタイトルには「加速する新しい資本主義~未来への投資の拡大と構造的賃上げの実現~」と掲げられ、我が国が直面する時代の転換点とも言える内外の歴史的・構造的な変化と課題の克服に向け、大胆な改革を進めるとしております。その中でも少子化対策、子ども・子育て支援と並んで労働市場改革が目玉として掲げられました。労働市場改革はリスキリングによる能力向上支援、個々の企業の実態に応じた職務給の導入、成長分野への労働移動の円滑化などが具体的な内容として示されております。今回の質問では、リスキリングと成長分野への労働移動の円滑化に焦点を当てて質問をいたします。 日本の労働生産性が先進7か国では最下位、OECD38か国中27位であることは周知の事実であります。今後の人口減少による労働力の確保も難しい状況になっていき、日本の生産性向上は至上命題であると言えます。厚生労働省の令和4年
賃金構造基本統計調査では、宿泊業、飲食サービス業の平均賃金257万円と産業別では最も低く、製造業も301万円となっています。一方、金融保険業374万円、情報通信業は378万円と平均賃金が総体的に高いことが分かります。 物の物価がどんどん上がっていく現在、市民の平均的な所得を上げていくにはどのような方法があるかを考えた場合に、当然ながら付加価値の高い産業への労働移動や、現在の産業の中で生産を上げていく努力が必要になってまいります。そのためには市民全体にリスキリングを推奨しITスキルを高めることで、情報通信業などへの労働移動や現在の仕事の中で付加価値の高い仕事で生産性を上げられるような政策が必要であると考えます。さらに、現在の労働力不足の中で眠っている労働力、つまりリスキリングによるデジタル実装した女性労働力の掘り起こしも急務かと考えます。 そこで、情報通信業への転職や活用されていない労働力堀り起こしのため、そして市民の平均的な所得の向上のため、学び直しを応援する施策が必要ではないか、所見をお伺いいたします。 また、これまでも度々申し上げておりますが、学び直し後の就職の受皿となるスタートアップやIT系企業の育成や誘致、これにはサテライトオフィスも含みますが、これらを本気で考えていく必要があると考えますが、再度所見をお伺いをいたします。 さらに、第2次総合計画後期計画には、証拠に基づく政策立案(EBPM)の文言も明記されていることから、今後はエビデンスを取るためにデータを扱うことができる職員の育成が急務だと考えますが、現在そのようなスキルを持った職員がどれほどいるのでしょうか。政策立案のための
ビッグデータ活用等を念頭に、職員の転職が伴わない学び直しの必要性をどのように考えているか、お伺いをいたします。 大綱4点目、多文化共生と多様性の尊重についてお伺いをいたします。
大崎市立日本語学校が旧西古川小学校跡地に開校することが決定いたしました。今回の選定については、廃校を抱える地域の手挙げ方式による意思表明を受けて選考を行うというものでありました。結果として、上野目、東大崎、清滝、西古川の4地区から表明がなされ、各評価軸を点数化し、最高点だった旧西古川小学校に決定となったものであります。 西古川地区では、日本語学校の候補地として手を挙げるか否かについて。全戸に日本語学校の説明資料を配布し、地区公民館にて意見募集を行い、説明会の開催などを重ねました。そして、去る4月22日、
西古川地区振興協議会総会において日本語学校の候補地として賛否を決めるべく、地区代議員による無記名投票を行いました。その結果、賛成23票、反対6票となり、地区振興協議会として候補地に手を挙げることを決定いたしました。 賛成の方々の大きな期待がある一方で、反対の方々の理由の中には「何だかよく分からない」、「どういうものか、もっと説明をしてほしい」というようなものがありました。地区の中には、まだ漠然とした不安があることは事実であります。執行部にはこのような意見に耳を傾け、日本語学校と多文化共生について分かりやすく、地元及び市民全体へのさらなる丁寧な説明を求めます。 そこで、日本語学校を核として多文化共生を推進することとしている本市が目指す多文化共生社会とはどのようなものなのか、お伺いをいたします。 また、多文化が集えば、同時に多様性の尊重も大変重要と考えますが、本市の取組をお伺いをいたします。 大綱5点目、レスパイト入院についてお伺いをいたします。 レスパイトとは、一時休止、息抜き、休息という意味であります。レスパイト入院とは、介護する側、介護を受ける側の双方の休息を目的とした短期入院であり、介護者が冠婚葬祭や旅行、病気、けが等の急な事情で一時的に在宅介護が困難になった場合にも受けられるサービスでもあります。市民病院では、鳴子温泉分院、岩出山分院、鹿島台分院で実施をしておりますが、令和5年第1回定例会での
並木病院事業管理者の答弁にもあるとおり、レスパイト入院のニーズは大変大きいものと認識をしております。 そこで、コロナ禍前の受入れ状況と、これまでの利用者の声にはどのようなものがあるのかお伺いをいたします。コロナ禍よって市民病院本院、分院の役割や運営など経営管理において大きな影響を受けることになりました。そこで、レスパイト入院の令和2年度以降、つまりコロナ禍以降の受入れ状況をお伺いをいたします。 以上、私からの1回目の質問といたします。
○議長(関武徳君) 答弁を求めます。 伊藤市長。 〔市長 伊藤康志君登壇〕
◎市長(伊藤康志君) おはようございます。今日もよろしくお願いいたします。 鹿野良太議員から、大綱5点御質問を賜りました。私と教育長、病院事業管理者からそれぞれお答えしてまいります。 議員から御紹介がありますように、新議場になりましてからの議会でございます。連日、議会の傍聴にも市民の方々がおいでいただいておりまして、今日も古川区長会の皆さん方、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 私からの最初は、大綱2点目の新庁舎開庁の効果についてでございますが、市民目線で便利になったことにつきましては、これまでの庁舎に比べワンフロアのオープンスペースとなり、市民にとってそれぞれの課の配置が分かりやすくなったということでございます。また、バリアフリーとなり、車椅子やベビーカーの利用者、高齢者なども移動しやすい建物となりました。このほか住民異動に伴う手続では、ワンフロアで手続が完了できることも好評でございます。 次に、職員目線で便利になったことにつきましては、ハード面については設備などが新しくなり、快適なオフィス環境となったことで職員の作業効率が向上しております。会議などにおいては、職員のパソコンを持ち寄ることにより、どこでもペーパーレスでの会議が可能となりました。また、ソフト面の効果としては、新しいレイアウトや配置により部署間の距離感が縮まり、他部署との業務に関するコミュニケーションがスムーズになっていると思います。 次に、課題と対策についてでございますが、新しい庁舎での業務については間もなく2か月ということになりますが、利便性が向上した一方で駐車場の不足など様々な課題も見えてまいりました。総合案内など窓口対応でいただいた市民からの意見や職員への聞き取りにより情報を収集し、その内容を踏まえながら課題解決に向けた取組も同時に進めてまいります。 次に、大綱2点目の学び直しの推奨についてでございますが、転職や活用されていない労働力掘り起こしのため、市民の学び直しを応援する施策の必要性につきましては、求人を出しても採用できないと困る企業がある一方で、仕事を探しているのに見つからないと悩む求職者がおり、本市においても人手不足や雇用のミスマッチへの対応が急務となっております。人口減少社会の到来により、さらなる人材不足が叫ばれる昨今、UIJターンを含めた若者や女性、高齢者、外国人の雇用は地域企業においても非常に期待されるところでございます。 その中で、議員御指摘の女性の転職やリスキリングの機会への対応につきましては、女性は出産などのライフイベントに伴い離職を余儀なくされることもあることから、フルタイム以外のワークスタイルの許容や長時間労働の改善も必要と考えております。働きやすい環境づくりにより、優秀な人材獲得の可能性を高めることが企業の原動力になるとともに、求職者へのスキルアップ研修などにより時代に即した知識や技術が身につき、さらに求人側が求める人材の変革を促すことで求職と求人のミスマッチも減っていくものと考えております。 コロナ禍を経験し、テレワークやeコマースと呼ばれる電子商取引などの積極的な活用、DXの推進、デジタル人材の確保や育成に関する企業側のニーズにマッチングするよう、ハローワーク古川、宮城県、
大崎地域職業訓練センターなど、関係機関と連携しながら在職者訓練の充実などに対応してまいります。 学び直し後の就職の受皿となるスタートアップやIT系企業の育成や誘致の必要性についてでございますが、IT系企業の誘致のための優遇制度につきましては、
情報通信関連企業立地促進奨励金を用意しておりますし、企業の場合は、おお
さきチャレンジ創業応援事業費補助金を活用いただけるようにしております。国や県では、特に改新的なアイデアで短期的に成長する企業をスタートアップと位置づけて、その育成に力を入れておりますことから、大崎地域の
スタートアップ企業支援強化に向け、大崎産業推進機構の機能の充実を図ってまいります。 次に、データ活用などを念頭に、職員の学び直しの必要性をどのように考えているのかのお尋ねでございますが、データを活用した現状分析や、それに伴う政策立案は施策や事業の実効を高めるだけでなく、説明責任においても重要な要素であると認識しております。議員おただしの学び直しは、本市の人財育成基本方針に掲げる自学の精神に合致するものであり、学び直しで得たスキルを業務に有効活用できれば、職員個人のモチベーション向上だけでなく、職場全体の活性化にもつながるものと期待しております。 多様化、高度化する行政課題を解決していくためにも、職員はこれまで経験したことのない分野にもチャレンジしていかなければなりません。
人財育成アクションプランにおいても、業務に必要な能力開発に取り組む職員を支援していくこととしておりますので、研修を受けやすい環境を整備するとともに職場内教育を充実させるなど、学習的な組織風土づくりを推進してまいります。 私からの最後は、大綱4点目の多文化共生と多様性の尊重についてのお尋ねにお答えしてまいります。 大崎市が目指す多文化共生社会とはどのようなものなのかにつきましては、まず、このたび令和7年4月の開校を目指しております
日本語学校設置施設として、鹿野議員御地、母校であります旧西古川小学校を選定したところでございます。議員には、これまで地域の皆様を対象とした日本語学校に関する勉強会などを開催されるなど御協力いただきましたことに感謝申し上げますし、引き続きよろしくお願いいたします。 さて、人口減少が加速化する我が国にあって、各産業分野における人材不足は今後ますます顕在化していくことが予想される中、本市におきましても社会を構成する一因として積極的に外国人材を登用していく必要があり、外国人材を受け入れやすい環境を整え、社会の活力につなげていくことが肝要であると認識しております。このことから本市が目指す多文化共生施策においては、留学生に本市が誇る世界農業遺産に触れ、体験していただきながら、地域の様々な年代層の方々や地元企業とのインターンシップ、多様な団体との交流を通じ、本市への愛着が湧き、住み続けたいと思っていただくことで、地域社会を構成する人材の確保と交流人口・関係人口の拡大を図ってまいりたいと考えております。 多文化共生の推進に当たっては、相互理解を深める基盤として共通言語が必要不可欠であることから、外国人が日本語の習得を目指す日本語教育の役割は大変大きいものがあると捉えております。多文化共生社会を構築するための日本語学校の整備は、言語による社会インフラ整備であるという認識の下、取り組んでまいります。 多様性の尊重も重要と考えるが、本市の取組についてを伺うということにつきましては、多文化共生を推進するに当たって、留学生に対して日本や本市の文化などへの理解醸成と、生活に必要な一般常識やマナーを身につけてもらうことは、そこで暮らしを営む上では必要なことであり、このことは日本語学校の役割でもございます。一方、私たちも留学生それぞれの出身国の歴史や文化、宗教感などの違いを認め合い、対等な関係性を築きながら、世界の中の大崎市として共に生きていくという認識を市域全体に浸透させることが重要と認識しております。そのような相互理解が基本にあってこそ多文化共生社会は構築できるものと認識しております。 留学生を受け入れていただく地域の方々には、様々な不安や心配をお持ちの方もいることと存じます。今後、西古川地区の皆様には宮城県や独立行政法人国際協力機構と連携して、多文化共生をテーマとした学習支援や出前講座などを実施しながら、理解の醸成を通じた不安解消に努めてまいりますので、引き続き御支援をお願い申し上げます。 私からは以上でございます。
○議長(関武徳君) 熊野教育長。 〔教育委員会教育長 熊野充利君登壇〕
◎教育委員会教育長(熊野充利君) 改めまして、おはようございます。本日もよろしくお願いを申し上げます。 鹿野議員には、古川西小中学校開校前から関わっていただき感謝を申し上げます。 私からは、大綱1点目の
義務教育学校古川西小中学校開校後の様子について順次お答えをしてまいります。 初めに、開校後の児童生徒の通学についてですが、議員からお話のあったとおり、新たに通学路に指定された場所やスクールバスルート等については随時確認を行うなどし、安全確保に努めております。特に開校後の児童生徒の通学路で危険とされ、対策が急がれる箇所につきましては、去る6月9日に警察や道路管理者等の関係機関で合同点検を実施いたしました。その結果、安全対策が必要な箇所につきましては改めて検証の上、関係機関と連携を密にし対応してまいりました。 次に、子供たちの授業等の様子についてですが、9年間の教育活動を前期、中期、後期の3つに分け、各年代ごとにリーダー性を育む行事の実施や、持続可能な地域づくりに貢献することを目指した西学の取組では、子供たちの意欲的に取り組んでいる様子が見られており、私も何度か学校を見てきておりますが、義務教育学校の特性を生かした教育活動が順調に進められていると感じております。校長先生、教職員、そして保護者や地域の皆様に感謝しているところでございます。 多くの子供たちからは、「新しい友達がたくさんできてうれしい」、そして、「たくさんの友達の考えを聞くことができて参考になった」、さらには、「自分の考えを広げたり深めたりしている」、「多くの人の前では話すことは慣れていなかったが苦手意識がなくなってきた」、また、「中学校の先生が教えに来てくれて、とても分かりやすい」など、互いに刺激をし合い前向きな感想が多く寄せられております。また、教員のほうも自分が所属していた学校の子供たちに学年を問わず声がけを行うなど、寄り添った支援を行っているところであります。さらに、職員室も1つになり、小学校の教員と中学校の教員が常に声をかけ合い一体感が築かれております。 先日行われた中総体では、後期課程の生徒たちも前期課程の子供たちからの応援を受けて、それを励みに熱戦を繰り広げました。大会後は感謝のメッセージを後輩たちへ送るなどのエピソードもありました。学校全体で互いに認め合い励まし合いながら、よりよい学校生活に向けて取り組んでいるところでございます。 次に、地域学校協働活動の取組状況についてですが、古川西小中学校には、現在、学校の学習ニーズと地域の人材をつなぐ役割を担う学校支援コーディネーターを1名配置し、学校と地域の連絡調整を図っているところでございます。一方、他の地域に目を向けますと、三本木や鹿島台など4つの地域では、学校と地域をつなぐコーディネート機能を組織的に担っている地域学校協働本部が精力的に活動しております。今後、古川西小中学校学区においても地域全体で子供たちの成長を支援し、地域の将来を担う人材育成につながる地域学校協働本部の設立に向け、学校と地域づくり委員会や地区公民館等の関係団体が対話と連携をより深め、よりよい検討が進むよう働きかけや支援を行ってまいります。 最後に、今後の保護者との意見交換をどのように行うのかについてですが、議員御指摘のとおり、学校は子供たち、保護者、地域、そして教職員みんなでつくり上げていくものと考えており、家庭や地域、学校が協働して子供を育てる環境をつくることが大変重要と認識しております。特に古川西小中学校は今年度開校したばかりの新しい学校でありますので、より細心の注意を払って対応していくべきと考えております。 教育委員会といたしましては、開校後の子供たちの様子など保護者の御意見を伺う目的で、6月30日の授業参観に合わせて意見交換会をまず実施いたします。開校してから3か月が経過し、お気づきの点等もあるかと思いますので、意見交換で出された御意見を参考に改善していければと考えております。今後もよりよい学校づくりのため鋭意努力してまいりますので、今後とも御指導いただきますようお願いをいたします。 私からは以上でございます。
○議長(関武徳君)
並木病院事業管理者。 〔病院事業管理者 並木健二君登壇〕
◎病院事業管理者(並木健二君) 私からは大綱5点目、レスパイト入院についてお答えいたします。 コロナ禍前の受入れ状況は、医療型短期入院事業の実績を含めまして令和元年度19件でした。それ以降、令和2年度40件、令和3年度52件と増加しております。利用者の方からは、安心して利用できたなど、おおむねよい評価をいただいております。しかし、令和4年度はコロナ感染が拡大し、県からの依頼を受けて、病院全体としてコロナ患者を優先した入院調整を余儀なくされ、その結果として受入れは38件と減少いたしました。5月8日にコロナ感染症が2類相当から5類に移行したので、その感染状況や患者の状態等を考慮し、その時々においてレスパイト入院を前向きに受け入れてまいります。 私からは以上です。
○議長(関武徳君) 鹿野良太議員。
◆10番(鹿野良太君) 御答弁いただきましてありがとうございました。 では、再質問、随時させていただきます。 まず、レスパイト入院からお伺いをさせていただきます。 件数をお答えいただきましてありがとうございます。やっぱりニーズというものは大変大きいと私も感じております。コロナになって、なかなかそのときの状況によって受入れができないということも十分理解をいたします。ある大崎地域の方から、今まで使っていたと、大変すばらしい対応をしていただいていると。しかしながら、このコロナの中で受入れをどうしても断らざるを得ない状況にありまして、岩手のほうで受入れをしていたということで、岩手のほうに行かれたそうです。やっぱり慣れない環境もあってか、もしくは対応の違いというものもあってか、体調を崩されて帰ってきて、逆に今度こちらでまた入院をされてお世話になったというようなこともございました。 コロナで市民病院の役割というものもありまして、なかなかレスパイト入院の受入れが難しいという状況、これは仕方なかったのかと思います。ただ、やっぱりそういったニーズがあるということ、そして市民病院への期待が大きいということもありますので、今後5月8日以降、5類に移行して、ただコロナはまだ消えていないというような状況でありますので、そういった方々の思いも踏まえて、申請等もあった場合には受入れをしていただきたいと思います。 これについては意見を申し上げるところで、あとは答弁は要りませんので、ぜひそういった方々の思いを受け入れていただきたいと思います。 次に移らせていただきます。まず、大綱1点目からお伺いをしていきたいと思います。 児童生徒の様子、大変良好であるというお話で私も安心をしております。教員の皆さんも、やっぱり小学校、中学校それぞれ組織また文化の違いがある中で、それぞれの持ち場であったり、あとは、もともといた西古川中学校の先生、もしくは新たに今回、小中学校に赴任をされてきた先生方、それぞれの思いもあったり、また、持ち場の中で大変よくやっていただいていると私も感じております。そのことについては教職員の皆様にも感謝を申し上げたいと思います。 新しい校歌ができて、私も初めて聞いたときに何かすごく懐かしいような、すっと耳に入ってくるようなメロディーでした。そうしたら、やっぱり聞いたら各4小学校、そして中学校の歌詞が随所にちりばめられているということであったり、メロディーの一部が使われているということで、大変これもすばらしい校歌なのかと思いました。特に歌詞の中でいいのが、1番から3番まであるのですが、それぞれの1番から3番に「さあ、希望あふれる夢を抱いて」という歌詞があったり、「さあ、歴史受け継ぎ未来をつくる」というような歌詞があったり、「さあ、学び尽くせぬ広き世界へ」と、この部分、すごく私が気に入っている部分なのですが、本当にこのとおり学校で学んでいっていただきたい。そして、世界にこの古川西小中学校から羽ばたいていっていただきたいというような思いでございます。 一方で、様々対応はしていただいているのですが、まだなかなかそろわない。ハード的と言ったらいいのか、例えば防犯カメラであったり、あとは、田んぼの中の学校ですから裏に行くと何もないのです。真っ暗な状況になっています。そういった意味でソーラー式の明かりがあったらいいなという声も聞こえますし、また今、プールの時期になっておりますので、中学校が使用するプールにフロアマットを浮かべて、今、小学生たちが入っているという状況ですので、その辺の安全管理も含めた備品の整備についても、これはしっかり教育委員会で見ていただきたいと思います。特にフロアの簡易転落防止ガードというものがありますけれども、それが一部ない状態で今使っているということもありますので、その辺については、しっかり手当てをお願いしたいと思います。 あと、もう1点、排水管、これも大分排水が滞ってしまった。これはバスの駐車場を舗装した関係で水の逃げ場がなくなってしまったということで、これも排水管入れていただいて対応していただきました。今日朝、見に行って、昨日あれだけの雨が降っていたのですが、前回よりは大分改善をしているということで効果があったのかと思っております。 ただ1つ残念なことが、桜の植樹をいたしまして3本植えました。ソメイヨシノと八重桜としだれ桜、3本植えたのですが、残念ながらソメイヨシノがずっと水につかっていたということで根腐れを起こして枯れてしまったということがあります。桜がモチーフになった校章がつくられておりますので、その桜が枯れてしまったということは非常に残念だなと思います。ぜひこの桜、新たに苗木を買って小中学校のほうに届けていただけないでしょうか。
○議長(関武徳君) 答弁、小野寺教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(小野寺晴紀君) おはようございます。 それでは、お答えいたします。 まず、学校の裏が暗いというところでございまして、こちらにつきましては一応街灯といいますか、明かりを取るようなものを設置する予定にしておりまして、まだ設置されておりませんが、そちらのほうは対応してまいりたいと思います。 また、あとプールでございますが、そちらのほうも実際に現場に伺いまして確認させていただいておりまして、転落防止ガードについても新たに13台ほど購入する予定にしております。 あと、桜の木でございますが、枯れたというのも私ども、確認させてはいただいております。桜を植えるに当たりましては植樹するいい時期があるかと思いますので、それまでには検討させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(関武徳君) 鹿野良太議員。
◆10番(鹿野良太君) 西中OBの造園屋さんに今朝電話をして確認をしたところ、大きい木を植樹する場合はやっぱり時期があるということなのですが、小さい苗木ですので、そういったものは特に時期は関係ないそうなので、もし可能であれば早めに。あの枯れ木を見ているとちょっと心が枯れてくるような気にもなりますのでお願いいたします。 では、次、地域学校協働活動なのですが、こちらも御答弁いただきました。コーディネーターが一生懸命毎日学校に来ていただいて頑張っていただいております。西中のボランティアも、どんどん増えているという状況であります。 ただ、1つやっぱり開校に伴って4地区の地域、そして義務教育学校を4つの地域が支えていくというこの構図自体に、当初学校もそうですけれども地域も戸惑いがあったと思います。そこで、まだ開校して二、三か月というところですけれども、その部分について不満の声というか、なかなかなじめないという声があったり、イメージが見えない、イメージができないというようなこともありました。こういった部分は生涯学習課で地域学校協働活動をしっかり進めていく中で、事前にもっと地域に説明をするべきではなかったのかとも思います。これから、もっともっと学校どんどん進んでいっているわけですから、地域の方々との対話、これも必要でありますので、対話をしっかり重視していくというような答弁もいただきましたので、そのことについては引き続きしっかりとよろしくお願いをいたします。 あと、もう一つ、PTAが今ない状態になります。PTAがないと言うと、いろいろな方からびっくりされるのですが、例えばPTAと同じような形で今いろいろな方々がお手伝いに来ていただいていて応援団のようなものができています。今後、組織にもまだなっているか、なっていないかという感じなのですが、このPTC(学校応援団)がどういうふうに発展していくのか、このことについては展望ありますでしょうか。
○議長(関武徳君) 古内教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) お答えいたします。 今後どうなっていくかというところは、進みながら寄り添っていきながら、様々相談ですとか支援を行っていきたいと思います。望まれるべきは地域学校協働活動の観点からは学校と保護者と地域、そういったものが検討を重ねまして、その地域の実情に応じた特に三者の連携・協働の形を見いだせるように、引き続き支援していきたいと考えております。
○議長(関武徳君) 鹿野良太議員。
◆10番(鹿野良太君) 承知しました。PTAがないので、例えば「大崎市の教育」というものが議員にも配付されましたけれども、令和5年度のです。この中に各種審議会がありまして、その中に市P連の方々が入っているということがあります。PTAがないので市P連にももちろん加盟をしていないという中で、西小中学校の保護者の方々の声をどう大崎市の教育に反映していくのかということもあるかと思います。その辺の人選については今後何か考えていますでしょうか。
○議長(関武徳君) 小野寺教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(小野寺晴紀君) お答えいたします。 教育委員会といたしまして、各種委員会、協議会、審議会のほうから、保護者の代表という形で市P連のほうから推薦をいただきまして御委嘱申し上げているものが大分ございます。市P連のほうは保護者の代表という形で、基本的には全体の大きな中で御意見を常にいただいているものと認識しております。今後も含めてという形になりますが、各単Pと申しますが、直接的に必要な意見を聴取する場合には直接的なものを行いたいとは思いますので、今後そういう形で進めていきたいと思っております。
○議長(関武徳君) 鹿野良太議員。
◆10番(鹿野良太君) より丁寧に保護者の方々の意見、声を拾っていただきたいと思います。 では、次に移らせていただきまして新庁舎についてお伺いをさせていただきます。 ワンフロアでバリアフリーも進んで大変便利になったということで、市民の方々からも好評ということでございます。その中で、立派な建物ができたということで、ただ、その中で働く我々もそうですけれども、職員の皆様もやっぱり変わっていかなければいけないのかと思います。 先日、当別町のほうから後藤町長がいらっしゃって、御講演を私も拝聴させていただきましたが、当別町では4つのファーストをやっているのだということでした。その中の一つがデジタルファーストということで、やっぱり何かを考えるときには課題解決の中で手段としてデジタルの力を活用していこうというようなことでありました。この新庁舎になって、そういった考え方に職員の皆様、特に幹部職員の皆様がなっているのかどうか、これについてはいかがでしょうか。
○議長(関武徳君) 佐藤
市民協働推進部参事。
◎
市民協働推進部参事(佐藤秀宜君) 本市におきましては、DX推進計画を策定させていただいておりまして、その中でデジタル技術やデータ等の効果的な活用を推進し、絶え間ないデジタル変革により住民福祉の向上に取り組むということにさせていただいております。本市におきましては、この絶え間ないデジタル変革につきまして、新庁舎の設備環境と共に進めてまいりたいと考えております。
○議長(関武徳君) 鹿野良太議員。
◆10番(鹿野良太君) ありがとうございます。DXという言葉で、先般、菅原DX・経営担当政策アドバイザーが就任をされました。この中で、さっきも言いましたとおり役所で働く皆さんの意識改革、変革、これが大分大きなDXの要素になってくるのかと思っております。DX経営と書いたらDXではないのです。DX経営という部分、これについて、もう一度説明していただけますでしょうか。
○議長(関武徳君) 佐藤
市民協働推進部参事。
◎
市民協働推進部参事(佐藤秀宜君) 今、御紹介いただきましたとおり、菅原アドバイザーについては6月1日よりDX・経営担当政策アドバイザーということで就任をいただいているところでございます。菅原アドバイザーの言葉を借りますと、DXは経営であり、DXを推進する上で重要な3要素は、1つ目、トップ・幹部の決断、2つ目、人・仕組み・組織づくり、3つ目、楽しく推進するということであるそうでございます。我々といたしましてもアドバイザーの助言、提言をいただきながら、DXの推進を加速してまいりたいと考えております。
○議長(関武徳君) 鹿野良太議員。
◆10番(鹿野良太君) 大変すばらしいアドバイザー、就任していただいたと思いますので、ぜひしっかりと連携をとって大崎市も変革を進めていただきたいと思います。 では、次に移らせていただきます。 学び直しの部分ですが、時間もなくなってきましたので、まず女性の学び直し、これはやっぱりまだまだ表現として大変失礼ですが埋もれてしまっているという労働力の中で、女性が活躍できる分野でもあると思います。ITスキルの向上によって様々な仕事、例えばここにいても全然違う遠くの仕事を受けるということもできますし、もっと言うと世界からの仕事も受けることができるというふうになります。なので、この部分と、あとは留学生の皆さん、日本語学校が開校予定ですが、その方々が果たして今我々が想像しているお仕事に就いていただけるのかというようなこともあります。 世界の中で日本というのは大分デジタルで遅れてしまっている国になっています。その方々、来る方々、外国の方々が、我々よりももっとデジタルに詳しい方々であったり、そういった仕事をされるということも十分想定されます。そういったことで、その受皿となるスタートアップであったりIT企業ということも大変整備することは重要なのかと思っていますが、この女性の視点と、もう一つ、時間ないので、留学生の視点でのITスキルという部分について、ひとつ御答弁いただきたいと思います。
○議長(関武徳君) 寺田産業経済部長。
◎産業経済部長(寺田洋一君) 雇用の関係で、今、留学生というお話をいただきました。当然、留学生のスキルアップというか、受入れ態勢をまずつくらなければならない。大崎市内で外国人が働いている企業は、かなり少ないところもございます。それらのスキルアップも当然我々は図っていかなければならない。言語なり社会常識なり、それらも当然やっていかなければならない。その中でのデジタルに関しても、当然母国で学んできている部分もございますし、日本で学ばなければならない部分もございますので、それらを含めて対応も考えていきたいと思っております。
○議長(関武徳君) 鹿野良太議員。
◆10番(鹿野良太君) ぜひ、その辺も視点も入れて考えていっていただかないと、来ていただいたが、実際また労働のミスマッチということにならないようにしていただきたいと思います。 あとは、時間がありませんので、かつて伊達政宗公がこの地にはいらっしゃって、諸藩に先んじて世界を目指していったということがあります。この大崎市自体が世界と直接つながっていくということについては大変大きな意味があるのだと思います。その政宗公もきっと知らない世界、もっと遠くにある世界を見てみたかったと思ったのだと思います。そのことを民であるとか、あとは藩のために生かしていきたいという思いがあったのだと思います。まさに、これが未来志向だと私は思っておりますけれども、子供たちのために市民と地域が共に歩む未来志向の日本語学校になっていただきたいと思いますし、それを受け入れる産業であったり地域であっていきたいと思っておりますので、それを申し上げて私からの一般質問を終わりたいと思います。 ありがとうございました。
○議長(関武徳君) 次に進みます。 12番八木吉夫議員。 〔12番 八木吉夫君登壇〕
◆12番(八木吉夫君) 12番八木吉夫でございます。 今期定例会の一般質問も私で最終ということになりました。そういった中で、皆、議員各位から、この本庁舎のすばらしさをお聞きしながら、私も同じように感じております。新しいこの庁舎の中で初めて発言させていただくことに誉れを感じますとともに、このすばらしい庁舎を造っていただいた市長、職員の皆様、本当に感謝を申し上げる。そして、このようなすばらしい庁舎の中で議員活動ができることを真面目に真摯に、もっともっと積極的に頑張らなければならないのではないかなと感じております。 また、大崎市市民病院におかれましては、自治体病院の中ですばらしい病院ということで受賞なされましたこと、本当におめでとうございます。また、私、個人的にですけれども本当にお世話になりまして助けられております。ありがとうございます。そういった意味も込めまして、さらなる市の発展を願いまして一般質問をさせていただきたいと思います。相変わらず原稿はありません。 この一般質問の要項1項目でございますが、今回、この本庁舎が開庁なされまして、市長が復興まちづくり計画の集大成だと、よく申しておりました。そのことを受けまして、私は、ああ、そうだなと、目的は何だったのだろう、その前は合併後、新市建設計画というものがございました。そういった中で、7つの星が輝くようなそういった市にしていかなければならないというような形でつくられた計画でございました。ところが、2011年、東日本大震災で被害を受けまして、その新市建設計画はまずもって復興まちづくり計画に衣替えをしながら今の状況に至ったというような形で、私は本当に感慨深いものを感じております。 そういった中で、新市建設計画の本質を受け継ぎながら復興まちづくり計画を進めてきた。この大崎市の中心であります古川に人のにぎわいとか経済のにぎわい、そういったものをつくり出すために道の駅おおさき、そして、地域交流センターあすも、最終的にこの本庁舎ありますが、その前に復興まちづくり計画の中で震災復興住宅が建設された。これがやっぱり一番私はキーマンになったのではないかと。まちの中に人を住まわせ、そこで経済を回すという経済の基本、ここで売っているから俺のところに来いというような在り方でなく、人がいらっしゃる、そこに行って商いをするというのが経済の基本だと私は思っておりますので、今回、伊藤市長が申し上げております復興まちづくり計画の集大成としての位置づけの本庁舎建設、このような形になったのではないかと思っております。 その中で、改めまして私は一般質問の大綱1点目に上げましたのがまちなか整備についてであります。復興まちづくり計画の集大成を迎えた段階で、もう一度新市建設計画に立ち戻り、その中で今までできたものはどうだったか、そして、足らないものはどうだったのか、今後進めていくべき道筋としての在り方、その中で当初ありました駅前2核2軸の在り方、これが基本になるのではないかと思います。そういった中で項目に挙げさせていただきましたのが、大崎市の玄関口としての古川駅前周辺整備の計画の予定についてでございます。 やはり、一般市民の方々からも地域交流センター、本庁舎、そして災害復興住宅、そういった整備がされてきましたから、今度は古川駅前を見たときに閑散とした、また、何かみすぼらしいような感じ、そういったものがございました。そこで、いろいろ議会活動を通じて議会の意見交換会等々がありますから、チラシを駅前のほうにもお配りいたしました。その中で感じたのは、駅前商店街組合はあるけれども、名ばかりになってしまっているような状態です。ですから、あそこに人はまばらには住んでいらっしゃいます。商売もやっています。けれども横のつながりなりが、ちょっと希薄になってしまったのではないかと。その意味でも、市としてどのような考え方で計画を立てようとしているのかをお伺いするものであります。 2点目に十日町、七日町周辺の整備計画について伺います。 七日町に本庁舎、地域交流センターあすも、横町に醸室がございますが、横町、七日町の交差点から十日町を見ますと、かなり空き店舗なり空き地が増えております。そういった中で本来ならば商住一体化政策の中で、そこで商いをする民間企業の努力が必要ではないかと私は感じておるのでありますが、どのようにして民間の方々にやる気を起こさせるのか、そういった意味で七日町、十日町も合わせてでございますが、お伺いします。 また、大綱2番目でございます。エネルギー政策について伺うと項目上げております。 これは、コロナが2類相当であった段階で、なかなかどうしても何もかにも進みませんと言いながらも予算項目は上げておりました。しかし何も手つかずでした。コロナだから手つかずではないのです。やはりコロナであろうがなかろうが、このエネルギー政策に関しては前へ前へと進む、机の上でも進めていかなければならないはずだということで申し上げておりましたが、今5類となった時点で、再生可能エネルギーを含むエネルギー政策についてお伺いするものであります。 次に、大綱3番目、経済振興策についてでございます。 最初に申し上げましたとおり、伊藤市長が描いておりますにぎわいのある大崎、古川、そういった中で、やはり財政の基盤となりますのが古川であります。そういった中で経済をどのように上向きにしていくか。今、市税と固定資産税が主でございますが、固定資産税なり所得税を増やすという、市税を増やしていくという形をどのように描いていらっしゃるのか、まずもってお伺いするということで1回目の質問に代えさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(関武徳君) 答弁を求めます。 伊藤市長。 〔市長 伊藤康志君登壇〕
◎市長(伊藤康志君) 八木吉夫議員から大綱3点、御質問賜りました。順次お答えしてまいります。 八木議員には、いつも万般にわたって活を入れていただいたりエールを送っていただきましてありがとうございます。 まず、大綱1点目のまちなか整備についてでございますが、大崎市の玄関口としての駅前周辺整備の計画予定につきましては、古川駅周辺地区は東北新幹線の開通を契機に、古川駅前土地区画整理事業による大規模な都市基盤整備を進めたことで、広域の玄関口として多くの商業業務施設が出店し、県北圏域における経済の中枢として発展してきたところであります。しかし、議員からも御指摘がありましたように、中心市街地の活力低下により大規模商業施設の撤退をはじめ、駅構内やその周辺においても空き店舗が顕著となり、駅前交通広場も老朽化が進むなど本地区の活性化は重要な課題であると認識をいたしております。御紹介がありましたような形での中心市街地復興まちづくりが一定のめどがつきましたので、まさに大崎市の玄関口であります駅前周辺整備というのが大崎市の大きな次の課題であろうと思っております。 その駅前周辺の整備に当たっては、現在、民間主導による古川駅周辺の活性化に関する研究会が発足し、将来構想を検討しているところであり、活力を再生させるまちづくりについて理解を深め互いに協力し合いながら、まちの魅力とにぎわいの創出につながるよう引き続き官民協働で研究してまいります。 十日町、七日町周辺の整備計画についてですが、大崎市中心市街地復興まちづくり計画において、活力・にぎわい再生の視点から古川駅周辺及び緒絶川周辺地区における拠点機能の強化と、これら2つの核をつなぐ軸の形成と強化を図ることが位置づけられており、本地区周辺での地域主導の市街地再開発をはじめ、宮城県による道路改良と無電柱化、市では土地区画整理や緒絶川周辺整備事業など多くの事業が実施されてまいりました。さらに、新庁舎が供用を開始し、周辺の状況も大きく変化しております。今後はこれらの事業による効果や動向を検証し課題を整理しつつ、既存施設を生かしながら、まちのにぎわいや活性化につながる対策を引き続き関係機関と連携して取り組んでまいります。 次に、大綱2点目のエネルギー政策についてでございますが、今後の予定につきましては、大崎市地球温暖化対策実行計画において、2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、地産地消型の再生可能エネルギーの利用促進を掲げております。また、大崎市自然環境等と再生可能エネルギー発電設備設置事業との調和に関する条例の理念を基本に、自然環境の保全と地域住民などの意向を踏まえた生活環境などとの調和の取れた再生可能エネルギー設備の導入を位置づけております。 再生可能エネルギー普及促進の取組としましては、エコ改善推進事業により、個人や小規模事業者の太陽光発電設備や定置用リチウムイオン蓄電池、家庭用高効率給湯器、生ごみ処理機、V2H充放電設備などの導入支援を図っております。令和5年度におきましては、夜間や雨などの天候による不安定な発電を補うため、蓄電池への支援を厚くし、効率的な再エネ利用や災害時の備えとしても有効な手段であることから、重点的に普及促進を図っているところであります。 加えて、省エネ家電買い替えキャンペーンを実施しており、家庭における省エネ対策の後押しを行うことにより省エネの啓発にも努めているところでございます。 また、風力、中小水力、地熱などについては採算性や適地選定などの課題がありますが、技術の進歩や地域住民の理解によって加速していくものと考えておりますので、引き続き適切な支援策を調査、研究してまいります。 その他のエネルギー源につきましては、燃焼時に二酸化炭素を出さない水素は次世代エネルギー源として期待されておりますが、製造方法やコストなどの課題が多く、今後の実用化に向けた技術開発に注視しながら、ゼロカーボンシティの実現につなげてまいります。 今後も自然環境との調和や地域の理解をいただきながら、安全・安心を前提とした再生可能エネルギーの導入につながるよう市民や事業者を支援してまいります。 次に、大綱3点目の経済振興策についてでございますが、経済を上向きにするためにどのように進めていくのかというお尋ねでございますが、新型コロナウイルス感染症の感染症法の位置づけが5月8日から5類に移行しましたが、現在もコロナ禍や国際情勢などの影響により、エネルギー、食料品などの価格高騰が続いております。本定例会においても、エネルギー、食料品などの価格高騰における経済対策につきましては、割増し商品券など消費の下支えなどを通じた生活者支援、農業者や中小企業、地域観光業等の事業者支援について所要の予算をお認めいただきましたが、関係機関などと連携しながら早急に対応してまいります。 このような状況下で、大崎市産業振興計画で掲げる令和8年度までの目標指標である市内総生産額5,441億円の達成についてでございますが、計画では令和2年度の実績より約126億円の増額を見込んでおります。 農林業などの第1次産業では、7%増の約10億円の増額を見込み、世界農業遺産の活用を進め、農畜産物のブランド化、需要に即した農業の推進、農業生産基盤の整備などの効率的な農業への転換などを引き続き支援してまいります。 第2次産業では、2.5%増の約57億円の増額を見込み、市内総生産額における割合の高い製造業においてデジタル技術を活用した効率化、自動化や、AIなどを活用する人材の育成も含め、生産性の向上につなげる支援をしてまいります。 第3次産業では、2%増の約59億円の増額を見込み、新型コロナウイルス感染症の影響が大きかったことから回復を優先し、商店街などの小売業や宿泊・飲食サービス業の活性化に向けた支援を継続してまいります。 各産業の目標達成に向け、事業者支援、特に伴走型支援を強化するとともに、現在準備しておりますオール大崎での支援機関、おおさき産業推進機構と協力して推進してまいります。社会経済状況が大きく変化していく中、柔軟かつ適切に対応しながら計画の基本目標であります「連携・醸成・発信 次世代へつなぐ産業の創造」の実現に向け、産業間の連携を図るべく、地域経済の安定と発展につなげてまいりたいと思っております。 以上でございます。
○議長(関武徳君) 八木吉夫議員。
◆12番(八木吉夫君) 御答弁ありがとうございます。今、市長の答弁であらかた大まかなところは、もう形が決まったようでございますが、1つ、私、気にしていますが、大綱3番目の先ほど申し上げました総生産額のお話でありますが、私の資料を見ますと平成27年度、第1次産業が111億5,800万円から、平成30年度には272億9,000万円に上がって、今の市長の話も聞きますと、第1次産業は、もっともっと上げられるのかなというような思いもありました。そういった意味もありますし、平成27年度の当時の数字を見ますと第1次産業が111億5,800万円、第2次産業が2,283億900万円、第3次産業が2,954億5,000万円というような数字でございましたが、その3年後には1次、2次は上がっているのですが、3次が2,744億8,500万円と約200億円近くが落ち込んでしまったと。今現在の数字、トータル的にもう一度お願いしたいと思います。産業経済部長の分かる範囲で、私の持っている情報より新しいはずでございますから、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(関武徳君) 寺田産業経済部長。
◎産業経済部長(寺田洋一君) 実は産業振興計画をつくった際には、令和2年度にいろいろやらせていただいた数字を持ちますと、経済関係の指標というのは大体2年か3年遅れで議員御承知のとおり出てきます。それに基づいて当時の積算をさせていただきました。現時点の正確な数字というのは、県のほうも見ましたが、きちっと出てきておりませんが、令和2年度の数字が出ております。第1次産業に関しては伸びというより逆に県全体で7.2%の減でございました。 〔「額は」と呼ぶ者あり〕
◎産業経済部長(寺田洋一君) 額は、それで申しますと、平成30年度、1次に関しては約144億円で見込みましたが134億円、約10億円の減で積算しております。2次に関しては逆に0.1%増で、約2,244億円が2,246億円ということで約2億円の増で積算しています。3次に関しては、逆に今議員おただしのとおり県全体で4.5%減です。それを当てはめますと約2,796億円ということで、この分がかなり減になっていて、全体でコロナの影響も受けているということで約140億円の減かということで、積算しているところでございます。
○議長(関武徳君) 八木吉夫議員。
◆12番(八木吉夫君) 今のお話聞くと、私も県の資料、要するにインターネットで調べるしかありませんから、そういった中で平成30年度の数字、私、見間違えがないはずなのですが、トータルで平成27年度が5,349億1,700万円から平成30年度では5,408億3,400万円に上がっておりました。そういった中で1次産業の上昇がかなり大きいと思いまして、それで何か施策なり支援なり、そういった手段を取られたのかどうかをお伺いしたいと思ったのですが。
○議長(関武徳君) 寺田産業経済部長。
◎産業経済部長(寺田洋一君) 1次に関しては、当時の積算上、毎年2%増ということで見込みまして、全体では令和2年度実績から令和8年度で10億円ぐらいの増を見込んでいたということで、7%増ということで見込みました。1つは、先ほど市長答弁にもありましたが、ブランド化とか付加価値があるものをつくっていきましょうとか、あとは地域内での供給もやっていきましょう、地域内での循環を図っていきましょうというようなレベルもありましたので、それらも含めて大体2%増でいけるのではないかということで、積算させていただいたところでございます。1次に関して、そんな極端に上下はないということで大体見込んでおりますので、その辺は多少のぶれはあるかもしれませんが、そのような形で見込ませていただいたところでございます。
○議長(関武徳君) 八木吉夫議員。
◆12番(八木吉夫君) いろいろ議論しても、数字が合わないのですが、経済を上向きにするという形の中で、私、自然にプラスになった、減になったというような形を取るのでなく、先ほど産業経済部長の、また市長の答弁の中にありました消費者支援なり事業者支援なり、これは再エネの関係でございます、そういった意味で消費活動を促すことによって、やはり製造側、販売側は売上げを伸ばすわけでありますから、そういった形を取らなければならないのではないかと私は思っておりました。 私の好きな言葉で、ずっと調べてまいりました。この経済、商売のことで。近江商人の言葉かと思っていましたら後藤新平の言葉でございました。「金を残すは下、事業を残すは中、人を残すは大なり。金なくして事業成り立たず、事業なくして人成り立たず」という言葉。これは商人道としての在り方。これは経済全体でも言えることかと思っていました。経済を上向きにするためには、やはりある程度の施策を打って、そこで民間の活力を促すような形、それが必要なのかと私は思っていました。 それと、日本の経済で私が一番のネックと思っておりますのが、いろいろな方とお話をしても労働者派遣法であります。これが消費化全てに影響していると私は思っております。大崎市はこの派遣法を使っての人員配置はしておりません。確かに正規雇用、非正規雇用、任期雇用、そういった形は取っておりますけれども、これがやっぱり一番ネックになってくると思っておりました。そして、逆にそういった、私は派遣法を使って派遣社員を雇用する、駄目だとは言いませんが、やはり会社の存続をかけての昔の日本としての在り方の雇用関係、こういったものを維持させる、またはそのように仕向けるなり、そういった方法で支援なりアドバイスなりというのが私は必要なのではないのかと思うのでありますが、どうなのでしょうか。
○議長(関武徳君) 寺田産業経済部長。
◎産業経済部長(寺田洋一君) 今、商売のことに関していろいろ御指導というかアドバイスをいただきました。確かにコロナ禍で経済を回すために、国挙げて相当なお金を投資してきたというのは議員も御承知のとおりでございます。特に我々も、令和4年度はそんなに多くなかったですが、令和3年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金とかいろいろあった時期もありました。昨日も答弁しましたけれども、そういうので何となく事業者の倒産を少なくしてきたと、地域を維持してきたというのが現実でございます。 今後、これらの事業が少しずつ縮小になってきて、事業をうまく前向きに展開していくということで、やはり事業の再構築とか新たなものを販売していくとか、そういうものに支援をしていかなければならないのかと、そういうステージになってくるのかと思っているところでございます。 今ありました派遣法の話でございますが、派遣法に関しては、やはりどうしても今、東北地方に大きい半導体の工場が岩手県北上市に来たとか、いろいろな意味で派遣社員が大分東北に流れてきていています。それも単価が高いという状況で。地元の企業は逆に派遣より正規雇用したほうがいいということになり、そのような形で今動いております。しかしながら、現実、正規雇用したくても人がいないという現実もございまして、その辺も含めて、我々もヒアリングしながら、地域の企業をどのように支援していけばいいのかと一緒に考えておりますので、それも含めて今後やっていければと思っているところでございます。
○議長(関武徳君) 八木吉夫議員。
◆12番(八木吉夫君) 答弁ありがとうございます。先ほど正規雇用のお話、前にあったはずなのです。大崎市内の企業の中で新入社員として正規雇用を図った企業に、お一人幾らずつの支援金、そういった形の補助金をつけてあげる。それも逆に人材育成の中にもつながってくるのではないかと私は思っております。 そういった意味で、やはり消費者に対する支援も必要でありますし、事業者に対する支援、そういったことを数多くやっていただければと。今回の専決で7月から実行になりますグループ支援とか鳴子の支援とか、そういった形あります。私は個人の支援より、やはりその業界団体、グループ、そういったものに対して支援をすることが大きな動きにつながってくるのではないかなと思っております。新庁舎建設を記念して商工会議所の専門サービス部会では、業界で酒の無料配布をしようかとか、いろいろなイベントをしよう、そういった民間での動きがそのような形につながってくるわけであります。 そういった意味で私がアドバイスしたのは、イベント助成金なるものがございますから、皆さんでお考えになって、市民のために、地域のためにやるというものがあれば、支援金はありますよ、補助金は出ますよと私は皆さんにお話をしております。 もっともっと数多く、グループとか団体に対する支援、そういったことが事業の大きなうねりになって、また企業もそれに類似した形で動いてくるのではないかと。また、これからできていきますおおさき産業推進機構の中で、今回もうそれこそすばらしい副市長がおいででございますから、経済に対してやはりこれから大変になってきますのが、コロナが5類になりまして、中小企業は金融公庫や金融機関からのコロナ禍での低率の融資の返済が始まっております。そういった中で返済に困っている事業所が数多く出てくるのかと思っておりました。支援のおかげで倒産は免れたが返済の時期を迎えて大変な思いをしている。私はアドバイスとして、返済期間の延長は許してくれますから、借りているところに話すようにと伝えています。金融公庫では延長を認めてくれます。銀行で認めないはずはありませんから、払わないということではなく返済期間の延長を申し出たら必ず通りますよというようなお話をしております。 そういった中で、今度は返済期間を延長するならば、新たな事業の展開を構築させるきっかけづくりをするのがおおさき産業推進機構だと私は思っております。今言った融資の件でありますが、吉田副市長は宮城県信用保証協会の前の会長でございましたから、そういった意味でも、やはり融資に関してもどんどんどんどん相談してもらう、そして新たな取組で新たな政策を持っていくように組ませるような形での在り方でしたら、大崎市の経済は最低でも3次産業、2次産業は上向いてくるのではないかと私は考えております。そういった意味でのお考えがありましたら、私が全部言うわけにいきませんから、お話しをいただきたいと思います。
○議長(関武徳君) 寺田産業経済部長。
◎産業経済部長(寺田洋一君) 議員から、グループの支援とか団体への支援ということでお話いただきました。確かにコロナ禍で皆さん困っていて何とかしなければいけないということで、まとまっていただいたというのは我々はすごくすばらしい活動だったなと思っております。それを今度どうやって生かしていくのかというのも我々見守りたいと思っているところであります。 例えば、今回4億円以上のパタPAYが出ています。それに関して、ぜひイベントなどで売上げを上げるとか、うちのほうで使ってほしいとかという感じで加盟店を増やしていくということもグループ単位でぜひやってほしいと。せっかくあの地域でやるのに、そのような形で商品券出すのにもかかわらず大手のスーパーに持っていかれるのは大変悔しくて、その辺をぜひ商店街の方々、商店の方々、事業者の方々が取り組んでいただきたいと思っているところでございます。 それから、資金繰りの話が出ました。私は別にプロでも何でもないのですが、実は民間金融機関のゼロゼロ融資というのがコロナのときありました。それは先ほどの給付金などと一緒に金融機関が無利子、無担保で融資したものが、実は今年の夏以降に償還始まってくるというのが一つ見えております。要は据置期間3年たっていますので、それが大体返済に回ってくると結構厳しいというのは、国全体の問題でございますので、国もそれに関して借換えをやりましょうということで今動きが出ております。借換えも、かなり保証枠とか利率を大分押さえたもので出しているみたいなので、それらをぜひ活用していただければということで、我々は地域の金融機関、信用保証協会とも連携して、御相談等に当たっているところでございます。
○議長(関武徳君) 八木吉夫議員。
◆12番(八木吉夫君) ありがとうございます。そういった意味でやっていただくと、またそれに合わせて市の振興資金なりを活用していただくような形で進めていただくと、市内の零細中小企業の方々は非常に助かり、事業の活性化につながっていくと私は思っております。そういった意味でも、今の段階でおおさき産業推進機構がもう既に設置されているならば、かなりの数の問合せがあるのではないかと私は想像するわけでありますけれども、いかがでしょうか。
○議長(関武徳君) 寺田産業経済部長。
◎産業経済部長(寺田洋一君) 実はおおさき産業推進機構、これから来月に発起人会ということで、年度内の設立ということで今動いております。というのは、昨年度、基本構想を策定いたしまして、各支援機関、商工会議所、商工会はもとより金融機関にも入ってもらって計画を策定しております。やはり地域の支援機関がどのように持っていくというのは、今議論を始めている部分もございます。あと市の方向性なり、これまでやってきた未来産業創造おおさきの取組とかも含めまして調整事項が結構あります。今、産業支援をやっておりますので、それと並行して支援機関として年度内には立ち上げて、4月から本格稼働していくというような段階でございますので、ぜひその辺、見守っていただければと思っております。
○議長(関武徳君) 八木吉夫議員。
◆12番(八木吉夫君) ありがとうございます。今、金融機関の方々とも協働して取り組むと。私、非常にすばらしいと思うのが金融機関の方々、これは商売やった者でないとなかなか分からないと思うのですが、あらゆる業種の方々と相対しているわけです。ですから、どのような場面でどのような形の施策を需要があるのか、どのようにすれば危険から回避できるのかというのも、金融機関の担当の方々は既に御承知なのです。 そういった意味で、既にありましたWizBiz、産業常任委員会でもいろいろ視察をしてまいりましたが、それのやっぱりいい例がよろず支援拠点、日本全国にございます。そこの中でやはり一番先駆者となっているのが静岡銀行出身の小出さんでございました。今はもう地元に帰られて自分で事業をなさっていると思いますが、これが経済企画庁から認定を受けまして今のよろず支援拠点、それが産業振興機構というような形と相まって、よろず支援拠点が充実されてきたという形になります。 そういった意味からすると、金融機関の全面的な力を借りる、いろいろな相談がそこでできる。そうなりますと、事業承継の話もございましたが、いろいろな形で県とのやり取りなり、これが今度は日本全国の情報が入ってくる形になりますので、経済の上向きにはもってこいの事業ではないのかと思っております。 そういった意味で、ぜひとも頑張っていただきたいと思いますが、ここでおおさき産業推進機構の責任者になられるのが吉田副市長ですよね。そうではないのかな。私は逆に吉田副市長がいらっしゃるというのは、そのために市長がお願いした副市長だと思っております。まだ副市長になって1年ちょっとと言いますけれども、県の合庁の所長時代から含めますと、大崎市の経済状況、企業の社長さん方とも深い付き合い、つながりを持っていらっしゃいます。また、失礼ですが、銀行筋、金融団からもお付き合いがございます。そういった意味で経済に精通した副市長だと私は思っております。 今後、この産業推進機構の在り方でどのように金融機関と連携を図っていくのか、もしお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
○議長(関武徳君) 吉田副市長。
◎副市長(吉田祐幸君) 御質問ありがとうございます。産業推進機構と、それから金融機関との関係ですけれども、やはり切っても切れない関係でございまして、議員御指摘のとおり、金融機関は全業種にわたって極めてきめの細かい情報を取っておられます。それで、経営者の悩みなどについても精通されておるわけでございます。 ところが、一方で、金融機関としては得意なところと不得意なところがございます。やはり人員を縮減してきておりまして、少ない人数の中で多くの経営者様と対峙するということで、なかなか時間をしっかりと割いて事業承継の話に向き合うとか、事業の再構築の話の中でビジネスプランのブラッシュアップに向き合うとか、そういうことに時間が足りないと感じていらっしゃる行員の方もたくさんいらっしゃるわけでございます。 そのようなときに、産業推進機構と一緒になりまして経営者様をお支えするというような仕組みというのはとても重要、なおかつ効果的、有効ではないかと考えております。したがいまして、金融機関と産業推進機構はしっかりと緊密な連携をいたしまして、オール大崎で産業支援機関が一丸となって取り組んでいくのだと、このような仕組みをつくっていくことが極めて肝要ではないかと考えているところでございます。
○議長(関武徳君) 八木吉夫議員。
◆12番(八木吉夫君) ありがとうございます。本当に私は吉田副市長がこの経済担当なり、そういった産業推進機構の中で大いに知見を発揮していただくことが、地元の企業、地元の事業者にとって、これほどすばらしいことはないのではないかと私は感じております。私は会社をつくって会社を潰した人間ですから、事業の在り方、全て熟知していると私は思っておりますが、そういった中で、今ずっと商工会議所の専門サービス部会長の時代から、吉田副市長をずっと尊敬しておりましたけれども、そういった中で今回このような形で副市長として、そして産業推進機構を大いに引っ張っていただく、私は市長にとっても非常にすばらしい人材で、大崎市、市長、辞めるときなくなるかもしれないです。本当にすばらしい人材、もっともっと発展をしていただきたいと思います。 そういった中で、経済に関しては今の話で後ろ楯ができたと私は思っております。やはりまちなか再生、このまちづくり、経済の後ろ支えがバックにあって、まちづくりというのも進んでくるのではないかと私は思っておるのです。 そういった意味で、やはり駅前に関しましては民間でも21日に会議をもちまして、来月、また持つ予定でございます。そのときには駅前関係のまちづくりの会議に市からも当然積極的に出席していただけるのでしょうか、お伺いしたいと思います。
○議長(関武徳君) 寺田産業経済部長。
◎産業経済部長(寺田洋一君) お答えします。 今、JR古川駅周辺の活性化に関する研究会について話していただきました。そちらの研修会、この間の21日にあった際、実はお誘いは受けたのですが、議会の関係もあって、私も行けなかったという部分がございます。当然、商工会議所に丸任せではなくて市もかなり関わってきて、その中で鎌内議員にもお話ししましたが、要望書の中でも旧ピボット跡地の利活用の話も出ておりますので、我々も積極的に絡んでいって駅前周辺を何とかしたいということを考えております。やはり市の玄関口でございますので、そちらのほうをぜひ経済とともに、駅前周辺も活性化していきたいと思っているところでございます。
○議長(関武徳君) 八木吉夫議員。
◆12番(八木吉夫君) 今、ピボット跡地の話が出ましたからなのですが、あれはJRの別会社の持ち物なのです。私たち、商工会議所もそうなのですが、申し上げているのは、そのJRの所有物でないところ、もしくは払下げしていただけるような場所とか、そういったものもあります。私は古川生まれの古川育ちですから十分熟知しているのですが、かつて貨物置場があったのです。今は駐車場になっていますけれども、あまり皆さん御存じないはずなのです。古川駅前の開発も、私、本当にすばらしいと思ったのが、大店法ができたときに駅前開発で大型店を入れることが不可能になった。ただし、大店法ができたときに、駅前のある人が三塚博先生に、何とか古川駅前だけは認めてもらえないかということをお願いして、三塚博先生に承諾してもらってできたのがニチイでありました。そのニチイの後が、今ベルコシティという葬祭会館になりましたけれども、地元の方が本気になってこういうものをやりたいというものがあれば、政治をも動かすことができるのではないかと私は思っています。このときには大店法ができて、本来であるならばそこに設置することはできない状況だったのです。ところが駅前の方々の熱い熱意を三塚博先生にお話しをして、三塚博先生にお力添をいただき、古川のニチイができたと聞いております。そういった意味で、この地域の開発には地元の方々の協力が不可欠であります。 この駅前開発なり十日町、七日町もですけれども、七日町がいい例でした。地域交流センターのあすも、あそこは七日町の知り合いが一生懸命になって実行組合をつくりまして、そして出来上がったのがあの地域交流センターでありましたから、地元の方々の協力をいかに取り付けて進めるかということが大事になってくると思いますが、その点でどのように取り組んでいらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。
○議長(関武徳君) 寺田産業経済部長。
◎産業経済部長(寺田洋一君) 駅の関係、駅周辺の開発の関係、御紹介いただきました。確かにJR東日本で持っている分とJR貨物で持っている分ということで、いろいろ持分があるようで、その辺は結構難しい部分があると思っております。 今、駅前開発に関しては、やはり地元の方々が一生懸命にならないと簡単にはいかないというのは、当然議員おっしゃるとおりでございます。なおかつ近くには先ほど出ました金融機関の支店がありますので、そちらの方々なり宮城県なり市なり、いろいろな複合で皆さん、力を合わせてやらないと、多分簡単にはいかない部分でございます。特にJRに関しては今回私もピボット跡地の利活用について協議しながら、何でこんなに時間かかるのだろうという感じで思った部分もあります。簡単ではないです。やはり人の財産というかJR側の財産を我々で何とかしたいと思っても、JRはJRのルールがございますので簡単にはいかないというのがあるのですが、それらを変えていくというのは、やっぱり地元の熱意なり我々の熱意なのかと思っておりますので、そのような方向で我々も取り組んでいければなと思っているところでございます。
○議長(関武徳君) 八木吉夫議員。
◆12番(八木吉夫君) 駅前の件でありますけれども、1つ忘れているなと思っているのが公園整備でしたか、駅前の駐車場整備で800万円ほど予算が可決されました。その中で、駅前のバスプールの屋根の問題、バスの高さが屋根と合わないので、雨天時にぬれるお客さんがいっぱいいらっしゃると。そこで思ったのです。ある職員の方から、タクシー乗り場まで屋根つけてもらったら、ぬれなくていいのだと。ああ、なるほどと。その屋根の上には太陽光パネルを設置してエネルギーを生成していく。これも一つだなと私思っているのですが、どなたか、そういった考えを持っている方はいらっしゃいますか。
○議長(関武徳君) 茂泉建設部長。
◎建設部長(茂泉善明君) 駅前の上屋の修繕工事、今回、補正予算、出させていただきました。この話は以前からもございまして今のバスの高さと合わないと。雨が降っているときにバスに乗るときにお客さんがぬれてしまうと。それと併せて、駅前からそのシェルター、あの上屋をつないでバスプール、タクシープール含めてシェルターでつないでお客さんがぬれないようにというお話も以前から何度か出てきておりました。ただ、やはり今回、駅前の検討会ということで商工会議所の皆さん、八木議員も会員になっていただいておりますようですけれども、検討会ということで進めていただいております。 その中で、できればお話にありましたピボット跡地でありましたり駅前広場でありましたり、どういった範囲まで検討の内容にするかというのは、まだ決まっていないようですが、本当に広い範囲でそういった検討をしていただいて、駅前広場の再編もやはり課題となっておりましたので、そういったところの中で検討していきたいと思っております。
○議長(関武徳君) 八木吉夫議員、残時間考慮願います。
◆12番(八木吉夫君) 残時間がないので、これで終わりにさせていただきますが、バスプールまでという、ペデストリアンデッキの逆を考えてください。
○議長(関武徳君) 終わります。 〔「ありがとうございました」と呼ぶ者あり〕
○議長(関武徳君) 御苦労さまでした。 以上をもちまして一般質問を終結いたします。
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△日程第3 議案第98号~同第100号
○議長(関武徳君) 日程第3、議案第98号から同第100号までの3か件を一括して議題といたします。 市長から提案理由の説明を求めます。 伊藤市長。 〔市長 伊藤康志君登壇〕
◎市長(伊藤康志君) 議案第98号から議案第100号までの3か件について御説明申し上げます。 本3か件につきましては、いずれも工事請負契約の締結に関わるもので、議案第98号は大崎市古川総合体育館耐震補強及び大規模改修工事(建築)、議案第99号は同(電機)、議案第100号は同(機械)について、それぞれ大崎市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。 これらの工事につきましては、議案第98号は、事後審査型及び総合評価落札方式による条件付一般競争入札を行い、予定価格の範囲内の価格をもって有効な入札をした者のうち総合評価点の最も高い株式会社荒谷土建を落札候補者として決定し、議案第99号は、事後審査型及び総合評価落札方式による条件付一般競争入札の後、協議を行った結果、株式会社富士電工を落札候補者として決定し、議案第100号は、事後審査型及び総合評価落札方式による条件付一般競争入札を行い、予定価格の範囲内の価格をもって有効な入札をした三和工業株式会社を落札候補者として決定し、それぞれ契約の相手方として、いずれも6月14日に工事請負仮契約を取り交わしたものであります。 以上、議案第98号から議案第100号までの議案説明といたしますので、御審議の上、御可決賜りますようお願い申し上げます。
○議長(関武徳君) 会議の途中でありますが、暫時休憩いたします。 再開は午後1時といたします。 ----------- 午前11時48分 休憩 午後1時00分 再開 -----------
○議長(関武徳君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 これから議案第98号から同第100号までの質疑に入るのでありますが、質疑は一般質問ではありませんので、議題からかけ離れた関連質疑や、自己の意見及び要望を述べることは極力避けるようにお願いをいたします。また、執行部の皆様におかれましては、質疑に対する答弁の際は発言申請ボタンを押していただいたその後に挙手をし、職、氏名を申し出ていただき、質疑者名や質疑内容の復唱はしないで直ちに答弁に入られますようお願いいたします。 それでは、質疑に入ります。 質疑の通告がありますので、順次発言を許します。 16番鎌内つぎ子議員。
◆16番(鎌内つぎ子君) 議案第100号工事請負契約の締結について質疑をさせていただきます。 大崎市古川総合体育館耐震補強及び大規模改修工事(機械)の質疑をさせていただきます。 まず、入札についてであります。今回、大崎市古川総合体育館耐震補強及び大規模改修工事(建築・電気・機械)で税込みで約9億8,000万円だから約10億円です。機械の予定価格は3億円で、特別簡易型総合評価落札方式による条件付一般競争入札で入札参加者は2社であります。公募要件は2社とも満たしていたのでしょうか、お伺いいたします。
○議長(関武徳君) 高橋財政課副参事。
◎総務部財政課副参事[契約管財担当](高橋學君) お答えいたします。 今回の公募要件になりますが、市の登録が観光地、これのA等級、さらに事業所の所在に関する条件としまして市内に本社を有すること、こちらが公募要件になっておりますので、2社とも公募要件は満たしているところでございます。
○議長(関武徳君) 鎌内つぎ子議員。
◆16番(鎌内つぎ子君) 落札されたのは、予定価格の落札率96%の企業でありました。落札されなかったのは予定価格の落札率77%の企業で、数値的判断基準を下回る入札により落札不適者ということですが、数値的判断基準についてお聞かせください。
○議長(関武徳君) 高橋財政課副参事。
◎総務部財政課副参事[契約管財担当](高橋學君) お答えいたします。 まず、市の契約につきましては、一番安価な入札を契約とするのが大原則というところでございます。ただ、幾らでも安い価格でいますと下請業者へのしわ寄せであったり労働者へのしわ寄せ、さらには成果品の品質にしわ寄せが生じます。そのために市では調査基準価格といったものを設定しまして、その調査基準価格を下回った場合、各項目を調査して、そのような懸念があるかどうかというのを調査いたします。さらにその下に数値的判断基準といったものを設けまして、こちらにつきましては、そこを下回った場合については一律失格といった制度を設けているところでございます。
○議長(関武徳君) 鎌内つぎ子議員。
◆16番(鎌内つぎ子君) 今回、2社とも従業員数やら中身も全部大体同じ業者で、調査した結果どうだったのでしょうか、落札されなかったところは。
○議長(関武徳君) 高橋財政課副参事。
◎総務部財政課副参事[契約管財担当](高橋學君) こちら、2社とも、まず予定価格の範囲内の入札があったところでございます。そこで、次に価格の面で確認をするのが、その数値的判断基準を下回っているかどうかを確認した上で総合評価といった流れになりますので、1社につきましては、その時点で数値的判断基準を下回ったといったことから、総合評価の対象外としたところでございます。
○議長(関武徳君) 鎌内つぎ子議員。
◆16番(鎌内つぎ子君) そうですね、技術的能力とかいろいろなことあっても、もろもろの中でそういう数値的判断基準を下回る状況だったから外れたということで受け止めてよろしいでしょうか。
○議長(関武徳君) 高橋財政課副参事。
◎総務部財政課副参事[契約管財担当](高橋學君) そのとおりでございます。
○議長(関武徳君) 鎌内つぎ子議員。
◆16番(鎌内つぎ子君) これ見て、私は落札率が77%で、中身も技術的能力とか価格とか品質も同じ内容だったと、全部調べてみたら。これで大丈夫、できるのではないかと思ったけれども、やはり基準以下であれば駄目だということを改めて分かりました。でも、普通だったら落札率96%、そこら辺のところで入札してくると思うのですけれども、最初から数値的判断基準を下回る入札ということで、ただ参加するということで今回入札したのでしょうか。
○議長(関武徳君) 高橋財政課副参事。
◎総務部財政課副参事[契約管財担当](高橋學君) その事業者の事情については、こちらでも承知はしていないところになりますが、参加している業者につきましては、あくまでもその案件について真摯に取りたいといった観点で入札されたものだと考えております。
○議長(関武徳君) 鎌内つぎ子議員。
◆16番(鎌内つぎ子君) そうすると、77%の落札率でもできたのではないかと思ったものですから、今回質疑をさせていただきました。 次に進みます。 次にですけれども、古川総合体育館のエアコン設置についてお伺いいたします。 今回、冷暖房設置は施設管理棟、中央連絡棟、どこに設置されるのか、具体的にお聞かせください。
○議長(関武徳君) 古内教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) お答えいたします。 エアコンにつきましては、体育館棟のアリーナに新設いたします。また、男子更衣室、女子更衣室、放送室、スタジオ、トレーニングルームにも新設いたします。また、事務室と会議室につきましては既に設置しておりますけれども、これを更新する計画となっております。
○議長(関武徳君) 鎌内つぎ子議員。
◆16番(鎌内つぎ子君) 田尻総合体育館は、どこどこに設置されていらっしゃるでしょうか。
○議長(関武徳君) 古内教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) すみません、田尻総合体育館の設置場所までは詳細に把握しておりません。
○議長(関武徳君) 鎌内つぎ子議員。
◆16番(鎌内つぎ子君) 田尻はロビーにもエアコンが設置されています。あとは全部調べたら、大体同じです。ロビーにもエアコンが必要なのです。なぜかというと、地球温暖化の影響で、30度以上とかが当たり前になってきているのです。そして、避難所にもなるのです、あそこ。そういったところでは、やっぱりロビーにも必要なのでないかと思ったのです、そこら辺はどうなのでしょうか。
○議長(関武徳君) 古内教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) ロビーには直接的には設置はいたしませんけれども、総合体育館を御存じの方はお分かりかと思うのですが、トレーニングルームとロビーまでの仕切りというのが壁ではないものですから、一定程度効果があるのかと認識しています。
○議長(関武徳君) 鎌内つぎ子議員。
◆16番(鎌内つぎ子君) ある程度あるかもしれないけれども、全然それでは暑さ半端でないのです。何を語っているのと言いたいですけれども、本当です。ほとんど利用者を見ても分かるように、結構、高齢者が多い、体力の低下、そういうので寝たきりになりたくないとか、病気にならないで医療費もあまり使わないと思っている人たちのためを考えたらロビーにも設置したほうがいいです。そして、ロビーに設置するのだったら、やっぱり国の補助金などを使ってやっているところあるので、そういうことも検討して、なるべくこちらから金を出さないで、そういうのを使って取り付けてはいかがでしょうか。
○議長(関武徳君) 古内教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) 今回の工事におきましては、既に設計が終わっておりまして、そこが盛り込まれておりませんので、今回の工事についてはちょっと難しいのかと認識しております。 今後につきましては、指定管理者の体育協会とも御相談はしますけれども、新たな工事となると確かに今の補助金のお話とか、いろいろ精査して検討してまいりたいと思っております。
○議長(関武徳君) 鎌内つぎ子議員。
◆16番(鎌内つぎ子君) これをやるときに指定管理者から要望はなかったでしょうか。前から出ていたのです、ロビーにもと。大規模工事あるからそのときにと、私、言っていたのです、地域の人たちには。そういうときではないとできないということを言っていたら、今回見たら設置しないと。だから、ぜひ検討して、自分たちで出すだけではなくて、そういう補助金なんかも、ほかのところでも結構やっていますので、補助金とか使えば、避難所にもなる、いろいろなことにもなる、熱中症にもならないような対策としては検討していただけないでしょうか。
○議長(関武徳君) 古内教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) 今回の改修に伴います仕様を作成するに当たっては、施設管理者と何度も何度も検討、協議をしております。その中での要望は、なるべく入れるようにしていたと聞いておりますし、その認識を持っておりますので、そのロビーの件について詳細はちょっと調べてみますけれども、今回の設計には入らなかったという結果になりました。
○議長(関武徳君) 鎌内つぎ子議員。
◆16番(鎌内つぎ子君) 田尻総合体育館に、まず行ってみてください。そして、前向きに検討していただきたいのです。統一したほうがいいです。これからもっともっと暑くなるのだから。その認識はどうですか。
○議長(関武徳君) 古内教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) 暑くなるというのは、これからもっともっとというのは時期的なもので、夏になると暑くなるのだろうなというのは認識しております。地球温暖化とかそういう意味合いですね。それは何となくそうなるのだろうとは思っております。田尻は入っているというのもそうですけれども、ほかにも入っていないところもあったりもします。あとは結局エアコンというのは電気代がかかって、これが利用料とかに転嫁していくものだと認識しておりますので、その辺も含めて今後検討してまいりたいと思っております。
○議長(関武徳君) 鎌内つぎ子議員。
◆16番(鎌内つぎ子君) 夏になれば暑くなるって、そういう問題ではないのです。今、地球温暖化です。失礼な、これ聞いているよ。それからエアコンの電気代がかかるということで、今は換気を使ってエアコンと同じような効果が出るということもあるので、そういうことも調整しながら調べて前向きに検討できないですか。
○議長(関武徳君) 三浦教育部長。
◎
教育委員会教育部長(三浦利之君) ただいま大変心に響く質問、頂戴いたしました。総合体育館だけの話ではなくて他の施設もございます。今回につきましては、もう設計も終わって工事着手ということにもなっておりますので、ほかの施設も総合的に考えまして今後検討していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(関武徳君) 鎌内つぎ子議員。
◆16番(鎌内つぎ子君) ぜひ総合的に早めに検討していただいて設置していただきたいと思います。 終わります。
○議長(関武徳君) 次に進みます。 13番佐藤弘樹議員。
◆13番(佐藤弘樹君) それでは、私からも議案第98号、第99号、第100号工事請負契約の締結につきまして、大崎市古川総合体育館耐震補強及び大規模改修工事でございます。やはり私もこの17年間、合併以来、この市民総合体育館に関しては市民の健康増進あるいは、その拠点的な施設ということで、かなり利用率が高い施設でございます。ただその一方、もう大規模にどうしようもないぐらい老朽化している部分も多々ございまして、そのたびに補正あるいは当初予算で直してきたという経過がありました。 ここにきまして、いよいよ大規模改修ということになりましたので、私もこの議案が出たときには非常によかったなという思いであったのですが、先ほどの前段の鎌内議員同様に、やっぱり気になる点もございますので、確認を少しずつしてまいりたいと考えてございます。よろしくお願い申し上げます。 まずは工事期間及び周知ということでございまして、まず基本的なことでございますので、工事期間はいつからいつまでなのかということでお尋ねします。
○議長(関武徳君) 古内教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) 工期につきましては、今議会で御可決いただきましてから令和6年5月15日までを設定しております。 周知方法につきましてですけれども、既に体育協会のホームページと、体育館におきまして周知を図っております。あと、主に大会等を企画する等を考えられます体育協会のそれぞれの団体に対しては、体育協会の理事会を通して周知をしている状況でございます。
○議長(関武徳君) 佐藤弘樹議員。
◆13番(佐藤弘樹君) 確かに、今、課長がお話しになりましたように、体育協会のウェブページを見ていますと重要なお知らせという記載がございまして、体育館大規模改修工事のため下記の期間、使用ができませんということで、使用不可期間、これは令和5年8月からということで7月末までは使用可ということも明記されてございますし、来年の5月予定であると、工事場所が総合体育館のアリーナ、そして会議室、スタジオとトレーニングルームであるということで、武道館と屋内運動場は通常どおり、この間は使用ができますという記載がありましたので、そういった意味での広報はあるかと思うのですが、いわゆる市のウェブサイトですとか、あるいは教育委員会といたしましても、この間は大会や関係する団体、2次団体等々や、あとその複合的な大会等々もございますから、やはり周知の声が私のほうにも、いつから使えないのでしょうか、あるいはどのぐらいの期間なのでしょうかと、やっぱりいまだに来るのです。その辺ございますから、その辺きっちりと広報いただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
○議長(関武徳君) 古内教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) 市のホームページにつきましても、当然周知のほうを考えておりまして、今議会で御可決いただいた際には速やかに市のホームページに載せたいと思います。 また、様々な大会があるかと思います。高校総体であったり、また中総体だったり、そのほかにもスポーツだけではなく選挙の開票所ですとかそういったのもありますので、思い当たるところは御連絡してまいりたいと考えております。
○議長(関武徳君) 佐藤弘樹議員。
◆13番(佐藤弘樹君) 続きまして、この施設利用を踏まえた改修整備化という通告の部分がございますけれども、いわゆるそのアリーナ部分だけで考えても、7月の行事予定表を見ますと各種団体が御使用になられていると。特にハンドボール、フットサル、卓球、テニス、バレーボール、バスケットボール、サッカー、バドミントンという団体の方々がずっと使われているような予定になっているわけなのですが、先ほど施設管理をされております古川体育協会とは、何回も打合を重ねてきたということであったのですが、こういった利用団体の方々のお声というのは聞いたのでしょうか。
○議長(関武徳君) 古内教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) 個別の団体はかなり数が多うございますので、一件一件聞くというのはなかなか難しかったものですから、体育協会の理事会において、それぞれの競技団体の取りまとめをされている方のお話を伺っております。
○議長(関武徳君) 佐藤弘樹議員。
◆13番(佐藤弘樹君) 了解しました。いわゆるこの団体の方々は、これから改修が終わってから利用される際にも何ら不足のこともなくて、取りあえず現在まで備品あるいは修繕等々で御要望がある箇所に関しては、ほとんど網羅がされて改修が進むのだという考え方でよろしいですか。
○議長(関武徳君) 古内教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) 改修につきましては、なるべく要望に応えていたつもりでございます。ただ、その備品に関しては今回の工事には含まれておりませんので、その辺は御理解いただきたいと思います。
○議長(関武徳君) 佐藤弘樹議員。
◆13番(佐藤弘樹君) それでは、次に移らせてもらいます。 利用団体の説明と書いてございますが、ちょうど答弁でもあったわけでございますけれども、その次の各種大会等の代替場所と質疑を出させてもらってございますけれども、この間、長い期間にわたりますので、いわゆるスポーツ大会ですとか、いろいろなプロの方を交えての各種大会等々もある際に、なかなか代替場所が見つからないということもございまして、いわゆる古川地域におけるスポーツの今年の計画に関しましても、まだいつぐらいに開催するかというのが決定していない競技もあるのだということでございましたが、この辺の調整ですとか代替場所ですとか、こういったことは十分大丈夫なのでしょうか。
○議長(関武徳君) 古内教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) 各種大会につきましての調整というのは、こちらでは行っておりませんが、代替施設の御紹介などはできるかと思います。ただ、今のところ私どものほうにそういった御要望がございませんけれども、各施設には行っているものと認識しております。
○議長(関武徳君) 佐藤弘樹議員。
◆13番(佐藤弘樹君) 了解しました。今後その大会等でやっぱりコートの大きさ、あるいはその駐車場、もともとの会場の位置等々がございますので、何か御相談があった場合には市のほうとしても建築ですとか、その建物に関しましては、もちろん市の所有ですから、きちっと受けていただきたいと思うわけなのです。ちょっと戻って細かい部分、先ほど漏れていましたので聞かせていただきたいのですが、電光掲示板の問題等々でございます。使えないということでありました。備品なのかも分かりませんが、移動系の情報云々ということはあったのですけれども、それがいわゆる電光掲示板というものになるのかどうか、確認させてください。 あと、コートのラインございます。競技に使うラインというのはスポーツラインといいますけれども、これも当然整備が終わりましてからコートライン等々を新しく引かれるのでしょうけれども、こういったライン関係も打合せが終わっているのかどうか、確認をさせていただきたいと思います。 さらには、どんちょうが下りない、使えないということも発生したこともありましたので、どんちょうが使えるのかどうかという、まずこの3点いかがでしょうか。
○議長(関武徳君) 古内教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) まず、電光掲示板でございますが、電光掲示板は壁に今まで設置してあったのですけれども、それを移動式のものに替える予定でございます。 あと、コートのラインにつきましては、今後工事を行っていくに当たり施設管理者と工事事業者と、また引き続き協議をしてまいりますので、その中で決定していくものと認識しております。 すみません、あと、最後…… 〔「どんちょう」と呼ぶ者あり〕
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) どんちょうですね。どんちょうにつきましては、今回の工事には入っていなかったものだと認識しております。
○議長(関武徳君) 佐藤弘樹議員。
◆13番(佐藤弘樹君) すなわち、すぐ使う電光掲示板が今設置しているものではなくて移動系のものでありますということで、ここにも書いているようでございましたので、その確認をさせてもらいました。 また、このスポーツコートラインに関しては当然引かれるものだと思ってございますけれども、利用されている団体の方々の利用率に応じまして業者のほうで、色もどの順番かということも全てあるようなので、この辺もきちんと打合せがされているのだろうと思ってございますけれども、その確認を今させてもらったところでございました。 あと、どんちょうは使えない。実際に下りなかったことがありまして、あそこのステージを使う際にも、このどんちょうを確認した上で使っていただきたいと思うのですが、ひょっとしたら使える状態だったのか、あるいは使わせたくなかったのかも分からないのですが、このどんちょうの確認をぜひしていただいて、その施設とか備品につきましては全て使える状態であるということが前提ですから、その辺の確認もお願いできればと思ってございます。 さらには、今回のアリーナの壁でございますが、こちらの議案書の資料を拝見しますと、屋内用防護壁材貼りと、一部コンクリートの化粧打ちっ放しの部分に関しては既存のままということでございましたけれども、これは防護壁材貼りというよりは新たに防護壁にするということでよろしいのですか。
○議長(関武徳君) 黒田建築住宅課長。
◎
建設部建築住宅課長(黒田幸司君) お答え申し上げます。 アリーナに採用します屋内防護壁材でございますけれども、こちらにつきましては緩衝作用が高いウレタンチップと、剛性のありますウレタンフォームをビニール製のレザーで包み込んだ厚さ40ミリの弾力性のある壁材でございまして、競技中の衝撃に対して緩衝、いわゆるクッション性が得られるといったものでございます。競技中の壁面への衝突によりますけがなどを防止するために設置するものでございます。 また、一部コンクリート打ちっ放しということでございますけれども、そちらは競技者が衝突するおそれがない壁の上部の部分、現在と同じ仕様のままということで計算しているところでございます。
○議長(関武徳君) 佐藤弘樹議員。
◆13番(佐藤弘樹君) 分かりやすい答弁でございました。コンクリートの部分は上部の部分であると、あと、その下の部分につきましては人あるいはボールとか、いろいろなことに対する緩衝材が入っているウレタンとかが入っている壁材を使うのだという答弁でございましたので、私も安心したところでございます。 なお、どの競技も熱中してくると、やっぱり皆さん、投げるもの、あるいは蹴るも力が入ってしまいます。特にフットサルにつきましては、たまたま私は詳しいお話を聞いていますけれども、その緩衝といいましょうか、実行団体段階のほうで防御シートあるいはネット、ぐるっと回してやっているとのことですので、なおさらこういったものがぶつかるということは、ほぼないのでないかと、影響はないのでないかと思ってございますけれども、人や、そういった投げるものも含めた緩衝役割としての壁材を貼るのだということが確認できたところでございます。 あと、ここの部分で最後になりますけれども2階の窓があるのです。議案書も私、図面等々も拝見したのですが、1階の工事施工部分は分かりました。あと、2階の施工部分も出ていました。分かりました。上からなので横からという部分がなかったものですから確認をしたかったのですが、いわゆる窓がございます。窓がたくさんずらっとあるのですけれども、その窓は当然これは修繕あるいは改修されるということでよろしいですか。
○議長(関武徳君) 黒田建築住宅課長。
◎
建設部建築住宅課長(黒田幸司君) 屋外のサッシにつきましては、すみません、図面のほうでは明記されておりませんけれども、建具の外部のサッシにつきましては、全面こちらはカバー工法によりますアルミサッシの交換をいたしまして、強化ガラスに入れ替える計画としてございます。
○議長(関武徳君) 佐藤弘樹議員。
◆13番(佐藤弘樹君) 安心しました。ちょっとこちらの図面には全くなかったものですから、あのまま残すのかなということで、問題にするわけではないのですが、補正でも何でもあれは改修していただかないと大変困ると思い質問いたしました。私も大会等々がありまして、実は事務局で昨年、Fリーグの公式戦を誘致したときに、ヴォスクオーレ仙台が来ました。Fリーグの公式戦と小中学生のクリニック開催したのです。このときは市長にも来賓で来ていただいて挨拶をしてもらったということもございましたけれども、最後の戸締を私がやったのです。2階部分の窓がほとんどさびているか朽ちているかで、ノッチの部分なのですか、止める部分もないとか、こういう状態でずっと置かれていたのだということを考えますと、逆に大丈夫だったのかなと私も思います。また今般、アリーナにエアコンを設置するということもございましたので、エアコンの効果も全くないのではないかと心配したものですから、今聞きますと全面更新をして一切その心配は要りませんと、私が上に上がって戸締りを確認することは必要がないということが分かりましたので、とても安心したということでございました。 先ほど、鎌内議員のほうでエアコンの話がございました。ちょっと私もエアコンのほうを取り上げようかなと思っていたのですが、特にアリーナ部分のエアコンなのですけれども、場合によってはフットサルの方々の防御といいまして、シートや、あるいはそういったネットを張ると。別なスポーツによっては観客席の一部となっていると。あるいは選手の控えている場所になっているということもあり得ますけれども、そのエアコンの位置、例えば加美町宮崎の体育館では下のほうにエアコンがあるわけなのですが、場所によってはちょっと邪魔になってしまうということもあるかも分かりませんが、このエアコンの位置というのはいかがなのでしょうか。競技には現状で影響はない部分に室内機、室外機という設置になるのでしょうか。
○議長(関武徳君) 黒田建築住宅課長。
◎
建設部建築住宅課長(黒田幸司君) 今計画していますエアコンにつきましては、アリーナにつきましては吹き出し口を競技に支障ない上部の壁面から噴き出すような構造となってございます。また、アリーナ、天井の高い空間でございますので、冬期の暖房については天井面に滞留をしてしまうといったことも考えられますので、そのようなことのないよう、今回はエア搬送ファンというような空気を送るような換気システムを導入いたしまして、アリーナ全体の温度差を抑制するといった計画もしているところでございます。
○議長(関武徳君) 佐藤弘樹議員。
◆13番(佐藤弘樹君) なるほど、あれだけの屋内の空間面積でございますから、エアコンもいわゆる暑い場合と寒い場合、ヒーターとクーラーという部分で違いますから、使われる方というのは、滞留もします。その辺を十分検証、研究された上で、いわゆる今回設置をするエアコンで必要十分だろうという判断の下で今回計上しているということでよろしいですか。もう一回。
○議長(関武徳君) 黒田建築住宅課長。
◎
建設部建築住宅課長(黒田幸司君) エアコンの設置に当たりましては、その部屋の用途ですとか、あとは部屋の容量によりましてエアコンの容量を算定して適切な機器を設定しているところでございますので、空調設備につきましては、そういった不具合がなく快適に使用できるものと認識しているところでございます。
○議長(関武徳君) 佐藤弘樹議員。
◆13番(佐藤弘樹君) 先ほども鎌内議員の質問に対しまして、その他、例えば更衣室ですとかトレーニングルームへの設置もあるのだということで、私も安心したところでございまして、これもお聞きしようかと思っておったのですが判明したところでございましたので、こちらは結構でございます。 ただし、控室代わりになります更衣室周辺にも、部屋が小会議室とかたくさんあるわけなのですけれども、これ見ますと既存のままであるというふうな認識なのかと思ってございますが、あれは今の全くそのままの状態で、今回何も手をつけないということでよろしいですか。
○議長(関武徳君) 黒田建築住宅課長。
◎
建設部建築住宅課長(黒田幸司君) 空調機器につきましては、先ほど生涯学習課長から御答弁させていただいた場所に空調機器を設置する計画でございます。今、議員からお話のございました控室などについては、設計時に指定管理者と現場の状況なども見ながら、そしてまた御意見を取り入れながら進めてきたところでございましたが、その控室につきましては指定管理者から設置の要望等がございませんでしたので、今回は設置をしていないということでございます。
○議長(関武徳君) 佐藤弘樹議員。
◆13番(佐藤弘樹君) 一旦は了解するものでございます。ステージの下のほうにも椅子が入っているようなレールがあるのですけれども、あれも壊れています。当然、こういったところも壊れているものは使いやすく直すのだという前提かと思うのですが、そういった引継ぎなんかもなかったのでしょうか。
○議長(関武徳君) 黒田建築住宅課長。
◎
建設部建築住宅課長(黒田幸司君) アリーナの下のパイプを収納する台車のことかというふうに今お聞きしたところでございますが、そちらにつきましては、指定管理者から、今現在不具合があるといったことで改修の要望がございました。このことにつきましては今回の設計業務で見込んでおりますので、今後、そちらのほうを設置してまいりたいと考えてございます。
○議長(関武徳君) 佐藤弘樹議員。
◆13番(佐藤弘樹君) 了解しました。安心しました。今後、その中に組み込んでいくのだということでございましたので、あれは必ず使って逆に出し入れをするからこそ、少しずつ壊れてきたりとか広がってくるということがございますから、これは利用頻度も考えながら直すものは今回直していただきたいなと思ってございますし、先ほどやっぱり鎌内議員からもお話があったわけなのですが、私もエアコンという部分で今回拝見したときに、アリーナ以外の更衣室、トレーニングルーム等々は分かったのですが、トレーニングルームがつながっているとはいっても、さっきの答弁ではないのですけれども、やはり入って、ふわっと冷気などを感じると、なおさら皆さん方、トレーニングに来る方々も気持ちよくできるのかと同じ認識でおったのです。ひょっとしてそういうのも入っているのかと思ったのですが、これはないということでございまして、そのトレーニングルームのほうからかすかに来る冷気を感じてくださいというようにも聞こえてまいりましたので、この辺はちょっと検討をしていただいて、そのぐらいあそこの利用率は高いということもございます。私も今後に合わせまして少しずつ整備をしていくというのは、ずっと待ってきたのです。 逆に言うと、あれだけの利用率にもかかわらず床の貼り替え等々も後回しにしたり、あるいはその他の備品関係も整備ができなかったりとか、あと施設関係も、いずれ大規模改修するからということで後に回されてきたわけです。私もずっとこの間、いろいろなスポーツ団体の方々から個別に御要望や御報告、相談や御意見等々を頂戴してきたということもございましたので、全部が全部、新築するわけではないから、できるというものではないのですけれども、今から間に合う、現在の使用実態に合わせて、これは導入ができると思うものに関しましては、庁内でも十分議論していただいた上で、もちろん低廉なものとは言いませんけれども、その金額等々も考えながら設備を今後ともしていっていただければと思ってございます。 最後になりますけれども、この工事期間中、指定管理を現在してございますのが古川体育協会でございましたけれども、利用期間中のいわゆる料金収入がないということになるかと思うのです。そうした場合に現在いる人員体制等々もあるかと思うのですが、いわゆる使用料としての収入がない以上、それはそれでよろしいということになっているのでしょうか。
○議長(関武徳君) 古内教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) 工事期間中の減収の補償というところかと思いますけれども、指定管理者においての原因で減収になるものではないので、基本的には補填しなければならないのだろうと考えております。現在、指定管理者に、どれぐらい実際に減るのかといった積算をお願いしているところでございます。
○議長(関武徳君) 佐藤弘樹議員。
◆13番(佐藤弘樹君) ちょっと心配になりまして、いわゆるアリーナ部分ですとか、あるいは会議室、スタジオ、トレーニングルームがこの間使えないからといって、いわゆる施設に附帯するものや武道館、屋内運動場等々がございますので、やはり最低限の人員は確保して、あちらのほうに配置いただかないと当然困るということになるかと思うのです。もちろん巡回ですとか施設のチェック、点検等々もありますので、その辺、不足分につきましては現在市のほうでその情報を取りまとめて、後ほどの積算した上で多分その減収分の補償について議会のほうへの計上になるのかと思うのですが、そういうことでよろしいのですか。
○議長(関武徳君) 古内教育部参事。
◎教育委員会教育部参事(古内康悦君) そのようになると思います。
○議長(関武徳君) 佐藤弘樹議員。
◆13番(佐藤弘樹君) では、おおむね改修工事の内容ですとか細かい部分があったわけなのですが、ちょっと今回は整備ができなかったものの、次回以降、その利用実態等々に合わせまして、ぜひとも施設整備の観点から、利用率が高い大事な施設でもございますので、その設備につきまして不足がないように今後ともやっていただきたいと思ってございます。 私の質疑のほうは終わります。
○議長(関武徳君) 以上で質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております議案第98号から同第100号までの3か件については、大崎市議会会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(関武徳君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第98号から同第100号までの3か件については、委員会の付託を省略することに決定いたしました。 これから討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(関武徳君) 討論がなければ採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(関武徳君) 御異議なしと認めます。 これから、議案第98号から同第100号までの3か件を一括して採決いたします。 各案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(関武徳君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第98号から同第100号までの3か件は原案のとおり決定いたしました。
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△日程第4 議案第101号
○議長(関武徳君) 日程第4、議案第101号和解についてを議題といたします。 市長から提案理由の説明を求めます。 伊藤市長。 〔市長 伊藤康志君登壇〕
◎市長(伊藤康志君) 議案第101号について御説明申し上げます。 議案第101号和解についてにつきましては、市有林無許可伐採に関し、相手方が市の所有する立木に関わる財産上の損害に対して損害賠償金の支払い及び伐採跡地への植栽を実施し、伐採跡地及び植栽地については、植栽後、年1回以上の下刈りを4年間にわたり実施することで相手方との協議が整い、令和5年1月30日に和解を締結したものであり、議会の追認をいただきたく、地方自治法第96条第1項第12号の規定に基づき、議会の議決をお願いするものであります。御審議の上、御可決賜りますようお願い申し上げます。
○議長(関武徳君) これから質疑に入ります。 質疑の通告がありますので、順次発言を許します。 25番小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) ただいま上程されました議案第101号につきまして質疑をさせていただきます。 この議案の書き出しの分でありますが、次のとおり市有林無許可伐採に関する和解について、地方自治法第96条第1項第12号の規定により、議会の議決を求めると書かれております。自治法のこの規定は、ここでは契約の締結については議会への議決を要するという規定でございますが、肝腎の和解契約書が資料として提出されておりません。議員全員協議会の説明では本年1月30日に締結したということでございました。その契約書を出さないで契約を認めてくれというのはどういうことなのでしょうか。和解協定を締結したからそれを議決してくれということなのであれば、和解契約書そのものを資料として提出すべきではないかと。今の議案第98号から第100号は、全部契約書そのものが資料として出されているのです。そこの辺、なぜかを教えていただきたいと思います。
○議長(関武徳君) 坪谷総務部参事。
◎総務部参事(坪谷吉之君) お答えいたします。 これまでも和解及び損害賠償額に関わる議案書につきましては、和解の相手方、事案の概要、和解の要旨、損害賠償の額を提示いたしまして御審議していただいておりましたし、議案資料においても和解契約書そのものを御提示したことがなかったものでございますので、今回も提示しなかったということでございます。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) そうですか、和解契約書は出さないことになっているのですか。
○議長(関武徳君) 坪谷総務部参事。
◎総務部参事(坪谷吉之君) 今まで提示等をしていなかったので、今回も出さなかったということ。事案によって和解契約書を提示する、しないという判断はしていないものでございます。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) そうしますと、出さないことになっていたわけではなくて、これまでの扱いとして、たまたまそういったふうに流れてきたということですか。そうすると、これは議会としてそれでいいかどうかという、今後の問題として議会側で検討しなければならない問題だろうと思います。 ところで、6月26日の議員全員協議会の場で産業経済部長から、市が被害者となって和解契約を締結する際は、議会の議決は必要ないと思っていたとして、産業経済部の幹部の皆さんが3人でしたか、起立をしておわびしたということでございました。その際、市長は産業経済部の皆さんと一緒に立っておわびしなかったのですが、和解協定書は業者と大崎市長による協定にはなっていないのでしょうか。
○議長(関武徳君) 寺田産業経済部長。
◎産業経済部長(寺田洋一君) お答えします。 和解契約書は、あくまで業者様と大崎市長での契約となっております。今般、議員全員協議会で私が今回の場合は決裁権者ということで、その他契約300万円以下は産業経済部の部長決裁で専決になっております。私としても大変重大な責任を感じておりまして、あのような感じで謝らせていただいたというところでございます。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) そうしますと、市長名で契約は結んだのだけれども、市長は全然これ知らなかったのですね。
○議長(関武徳君) 寺田産業経済部長。
◎産業経済部長(寺田洋一君) 契約の決裁が私のところで止まっているということで、この契約が市長に報告のは後日になっているということでございます。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) その契約が市長と、例えば工事であれば工事業者、こういった関係については和解については加害者、被害者の関係でやる。決裁は部長決裁で終わるから、市長には報告しなくてもいいことに仕組みがそうなっているのですか。決裁というのはそういうものだということですか。
○議長(関武徳君) 寺田産業経済部長。
◎産業経済部長(寺田洋一君) 別に報告がいつでもいいというわけではなくて、決裁権者で全部止まるという部分、決裁はそうなっておりますが、私からの報告が遅れたということでございます。その辺も含めまして大変反省しているところでございます。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) 私は産業経済部の皆さんがおわびすればそれで済むということではないという気がするのですが、市長はそれだけ、言わばお任せをしてやっているのでしょうけれども、そういった場合は一緒に頭を下げてもいいと私は思うのですけれども、様々の問題、今後も起こり得るので、その辺、市長は知らん顔していていいとは思いませんので、今後、庁内で検討してほしいと思います。 ところで、市有林の無許可伐採という和解ですが、誤って伐採したという誤伐という呼称と、これ同じ意味なのでしょうか。
○議長(関武徳君) 安部世界農業遺産推進監。
◎
産業経済部世界農業遺産推進監(安部祐輝君) お答えいたします。 今回の無許可伐採の判断部分については、保安林の権限許可者であります宮城県と共に大崎市で、森林所有者、それからその事業者と一緒に聞き取りを行いまして、森林所有者の指示の部分での認識誤りと、それから事業者の公図等の資料把握を怠ったということでの謝罪等もある中で、これは誤伐ということで大崎市も宮城県も判断したところでございます。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) 誤伐と盗伐の違いというのはどの辺にあるか分かりますか。
○議長(関武徳君) 安部世界農業遺産推進監。
◎
産業経済部世界農業遺産推進監(安部祐輝君) 誤伐と盗伐ということになります。盗伐といいますと、やはり盗みといいますか、その意図があるかどうかというところがあるのかと思います。今回について誤伐という部分なのですけれども、これにつきましては、伐採に当たりまして事業者が自分の名前を出して宮城県の保安林伐採許可申請等を行っているということ、それから、先ほどお話ししましたとおり現場で聞き取りの際に、その内容について森林所有者もいる中で、誤伐というところを認めていまして、そして謝罪等も行っておりますので、今回については誤伐と判断をしているところでございます。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) 宮崎県は森林王国と言われているぐらい林業が盛んな県らしいのですけれども、盗伐が大変多いという県らしくて、林野庁の調査によりますと全国で盗伐が1年に70件から100件ぐらいあるらしいのです。そのうちの半分近くが宮崎県で起きていると。宮崎県内には盗伐被害者の会というのがあって、これ本気でやらないと警察も本気になってくれないのだそうです。 そこで、ここに盗伐による損害賠償請求訴訟を行ったのに対して、東京地方裁判所が損害賠償額よりも多い慰謝料の支払いを命じる判決を出したという報道があるのですけれども、裁判長がこういうふうに言っているのです。裁判長は、伐採に当たって同社が、土地の境界を適切に確認しなかったことは故意によるものであることを疑わせると指摘して、過去にも同社の従業員が無断伐採で捜査機関の取調べを受けても再発防止策を講じていないことから、これは故意に近い行為であり、過失の程度は極めて重いと断じて判決をくだしたようなのです。今回の岩出山地区内の市有林の伐採も似たような状況に見受けられるのですが、違いますか。
○議長(関武徳君) 安部世界農業遺産推進監。
◎
産業経済部世界農業遺産推進監(安部祐輝君) お答えします。 今回につきましては、今回のことが判明したのは県から来まして、保安林の許可権限者である県と共に現場に行きまして、業者だけではなくて所有者もその場にいて、その中で聞き取りを一緒に行っております。ですので、所有者も聞いている中で所有者がその指示、どこまでが自分の土地の範囲ですというところを間違って指示したという話もある中で、なおかつ業者もこの公図等の資料把握というのを怠っているということもありまして、今回そのように誤伐という形で県と市、共に、謝罪等もあり判断をしております。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) 全協の際に議員から、やはりプロの業者が境界を適切に確認しないでやるというのは、大体これはおかしいという指摘がありました。これは宮崎県の判決の裁判長の指摘というのは正しいのだと思いますが、ところで、今回誤伐といいますか、この業者は、これまで同様の事件を起こしたことはあるのですか、ないのですか。
○議長(関武徳君) 安部世界農業遺産推進監。
◎
産業経済部世界農業遺産推進監(安部祐輝君) 例えば、市内で普通林で伐採の届出等を市に出したこともある業者ですけれども、これまではそういう例は聞いていないところでございます。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) そうですか。 それから、伐採が昨年9月に始まったのに、宮城県から大崎市の市有林が切られているということで知らされたのは昨年の10月31日と。そうしますと、2か月近く気づかなかったということになるわけであります。大崎市の市有林の立木価値は、昨日1,869ヘクタールで45億円という答弁がありました。この45億円の立木を守るために市有林監視員を置いておりまして、毎月報告を求めているとすれば2か月近く分からなかったというのはおかしいと思うのですが、この報告はまるっきりなかった、異常なしという報告書は届けておったのですか。
○議長(関武徳君) 安部世界農業遺産推進監。
◎
産業経済部世界農業遺産推進監(安部祐輝君) 議員から今ありましたけれども、本来、巡視員はしっかり毎月報告することになっておりますので、できるだけ見つけるというのは当然のことと思います。 現在、市有林につきましては2,000ヘクタールありまして、現在の状況として8人の巡視員を面積の多い鳴子、岩出山に配置して、月1回以上の巡視という形で実施しているのですけれども、残念ながら今回無許可伐採を発見することができなかったというのが事実となっております。やはり市有林、それから保安林等あります。あと災害等でも重要になりますので、やっぱり重点化して体制を改めて構築することが必要と考えております。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) 異常なしという報告が届いていたのでしょうか。
○議長(関武徳君) 安部世界農業遺産推進監。
◎
産業経済部世界農業遺産推進監(安部祐輝君) 報告の中では異常なしということでありました。ただ、昨年につきましては水害とか洪水等の被害の地域とかもありましたので、そういう部分では巡視員についてはこのエリアだけではなくて、そういうところを中心には見ていたという部分もあるという状況でございます。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) 異常なしという報告があったところで切られていたというのは、これ、やっぱり問題ですよね。もしかしたならば御高齢で動けなかったのではないですか。何歳ぐらいの巡視員。90歳ぐらいですか。
○議長(関武徳君) 安部世界農業遺産推進監。
◎
産業経済部世界農業遺産推進監(安部祐輝君) お答えいたします。 正確な年齢はちょっと答えられないのですけれども、50代から60代、比較的若めの方と認識しております。ということで、動けなかったということではなくて、やはり本来であれば市有林の状況というところは、しっかり把握しなくてはいけないという状況だったと思いますので、全ての市有林の巡視の在り方みたいなところがやっぱり問われると思いますので、そういうところを変えていかなければいけないなと認識しています。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) 昨日、一般質問で後藤錦信議員も話しておられましたが、もしかしたら、今年、熊がうんと出没が多い。イノシシも大分出没しているようです。一人で山を歩いて遭遇した場合、熊に襲われる危険もあると。イノシシは人を見たならば猪突猛進で突っ込んでくるという習性ですから、そういった意味で一人で山を歩くというのは非常に危険な面もあると。それから、面積が広いところを実際には目届かないような巡視員の配置になっているかもしれませんし、その辺、約2,000ヘクタールで45億円の資産になるものが、こういった形で切られるということは非常に問題だと私は思います。そこで体制強化が必要だと。 そして、今、市長を先頭にして水害をいかにして防止するかということで、流域治水を論議して田んぼダムなどの対策も議論をしているときに、我々が知らないでいるうちに上流で保安林が伐採され、それが市が知らないでいるうちに県が保安林の伐採を許可したり、あるいは誤伐が行われるというようなことは絶対避けなければならないと思うのです。その辺、今回のこの事件から、そういったことを教訓にして、しっかりと対応していただく必要があると思うのでありますが、その辺いかがなのでしょうか。
○議長(関武徳君) 安部世界農業遺産推進監。
◎
産業経済部世界農業遺産推進監(安部祐輝君) 今、議員からありました、まさにそのとおりで、本当に反省して、そして新しい体制に変えなければいけないと思っています。 今回の保安林の伐採については、伐採許可については宮城県が許可権限者になっているということがまずあります。県が年度内に許可した市内の保安林伐採というのは、今の制度ですと、次年度になってから該当箇所及び申請内容等が県から市に報告が来るというような制度になっているのが現状です。その中で先日、全員協議会で小沢議員からも提案がありましたけれども、今回の件を踏まえて今後は保安林の伐採申請等があった際には、その都度情報をいただく、そして市有林と隣接する場合については、例えばその伐採箇所の市有林との境界を確認するとか、そういう対応をしなければいけないと思っております。その辺は今の制度の見直しが必要なのではないかと思いますので、県と協議してしっかり進めていかなければいけないと思います。そして、もちろん市有林、先ほど言いましたとおり市民の財産でありますので、しっかり管理できる体制に改めて重点化して進めなければいけないと思っております。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) 今回の和解は追認という形になりました。そして、直接担当した産業経済部の皆さんも今回の失敗を教訓にして同じようなことが繰り返されないように、そして県との関係で、知らないでいるうちに保安林が切られるということ、絶対ないというように対応されるということのようでありますので、以上で質疑を終わります。ありがとうございました。
○議長(関武徳君) 次に進みます。 14番中鉢和三郎議員。
◆14番(中鉢和三郎君) では、私のほうからも議案第101号和解についての質疑をさせていただきたいと思います。 この和解ということは、今、小沢議員のほうからもありましたように、その和解の前の部分で、要するに故意なのかどうかといいますか、刑事事件的なもの、その判断があったのだと思うのです。これは和解の範疇ではないので、本来はここで聞くことではないのだと思いますので、ちょっと議長のほうからお許しをいただきたいと思いますけれども、いずれにしましても山の特殊性から、なかなか誤伐と盗伐の境がないと。誤伐と盗伐の境は、要するに故意かどうかというところだということでありますので、なかなか故意を証明するのは非常に難しいということなので、むしろこれまでの事例からすれば、相手は分かっているわけなので、しっかり補償が取れるだろうかということが一番のこれまでのこういった事案の場合の焦点になってきたという事情があったと理解するものですが、そういったことなのかということと、あとちょっと伺ったところでは、宮城県では盗伐という例が今まで1件もなかったというような話もあるようなので、その辺の確認だけしておきたいと思います。
○議長(関武徳君) 安部世界農業遺産推進監。
◎
産業経済部世界農業遺産推進監(安部祐輝君) 今回の伐採の部分で、誤伐、故意ではなかったという部分なのですけれども、こちらにつきましては、やはり事業者としましては宮城県の保安林伐採許可申請等を行っている中で、そして市と県で事業者と、それから森林所有者がいる中で聞き取りを行ったという部分があります。その中で所有者の認識の誤り、それから事業者の公図等の資料把握というのをしなかったという部分を素直に謝罪されたという部分もありまして、県と市で、その状況から今回誤伐という形で対応したという状況と考えております。 〔「宮城県、盗伐がない状況は」と呼ぶ者あり〕
◎
産業経済部世界農業遺産推進監(安部祐輝君) すみません、この盗伐につきましては、九州等でかなり多いという認識ありまして、宮城県ではこれまでは、ほぼ盗伐ということはないと聞いている状況でございます。
○議長(関武徳君) 中鉢和三郎議員。
◆14番(中鉢和三郎君) そのような状況であれば、盗伐と判断するのはなかなか難しいということだと思いますので、誤伐ということの判断は妥当だったのかと思うわけですが、ただ市民からすると、やっぱりそこのところが一番釈然としない部分だと思いますので、山の特殊性ということからそう理解していただくということで、我々のほうもいろいろ市民から聞かれたときは対応したいと思うところであります。 それで、あとはその和解の内容に入りますけれども、和解の内容としては、これまで、るる説明があったように、1本当たりの価格等々の高いか安いかという部分については、県の推奨している2方式のうちの高いほうということでありますので、この部分についてはあまり議論はないのかと考えますので、この部分については理解をしたところであります。 ただ、やはり先ほどの小沢議員からの質疑でもありましたように、何で見つかんなかったのだろうなと。結果的には県からの通報で分かったということでありまして、本来であれば巡視員等々が見つけていただけるということが期待されるわけですが、なかなかそこができていなかったわけです。要綱を見ると巡視員は担当地区の市有林を毎月1回以上巡視するものとなっておりますが、この毎月1回の定義というのはどういうものなのでしょうか。
○議長(関武徳君) 安部世界農業遺産推進監。
◎
産業経済部世界農業遺産推進監(安部祐輝君) 今、議員からお話しありましたとおり、巡視については月に1回の巡視という形で報告等も行うという形になっております。これまでの巡視の状況、報告受けていますけれども、例えば林道等の支障木の発見からの簡易なものについては伐採を行う。それから、災害後につきましては被災箇所であったり土砂崩れなどの報告をもらうという形なのですけれども、ちょっと今回、残念ながら無許可伐採につきましては発見できなかったというのは、巡視体制としてやっぱり十分ではなかったというところは認識しております。 そこで、巡視するエリアというのは決まっているのですけれども、その巡視する仕方であったり手法というところが明確に決まっているわけではなかったというところありますので、こちらにつきましては、やっぱり抜本的に管理だったり巡視体制を改めて構築することが必要と思いますので、そこをしっかり進めていきたいと思っています。
○議長(関武徳君) 中鉢和三郎議員。
◆14番(中鉢和三郎君) まさにそういうことだと思うのですけれども、普通に素直な人が話を聞けば、毎月1回以上担当地区を巡視するとなっているので、だから今回盗まれたところも必ず毎月行っているのではないのと読み取れてしまうのですけれども、そういう意味ではないのだということなのだと思うのです。要するに何千平米の中を月1回行って、ある部分を見る、次の月はこっちを見るというふうに、毎月同じところに行くわけでは当然ないということの運用だという理解をしたとすると、やっぱりそれでは全然駄目だということだと思います。今、推進監からあったように、ぜひこの巡視体制を今回を機に見直していただきたいと思いますし、先ほどもありましたように、やっぱり山なので危険も伴うでしょうし体力的にも大変だということもありますので、ぜひ若い巡視員を充てるような工夫をぜひしていただきたい。そのためには当然報酬のアップということも含むと思うのですが、ぜひ先ほどもありましたように45億円預かっているのだということをぜひ肝に銘じて制度設計をしていただきたいと思いますし、その効率を上げるためには、やはりドローンとかそういった機器も使いながら、昔みたいにただ歩いて回るということではなく、効率的に有効にできる手法をこの機会に考えていただいて、このようなことが二度とないように、ぜひしていただきたいと思います。十分に反省されていると思いますので、これぐらいにしたいと思います。 ありがとうございました。
○議長(関武徳君) 以上で質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております議案第101号については、大崎市議会会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(関武徳君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第101号については、委員会の付託を省略することに決定いたしました。 これから討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(関武徳君) 討論がなければ採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(関武徳君) 御異議なしと認めます。 これから、議案第101号を採決いたします。 本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(関武徳君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第101号は原案のとおり決定いたしました。
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△日程第5 閉会中の継続審査の申し出について
○議長(関武徳君) 日程第5、閉会中の継続審査の申し出についてを議題といたします。
---------------------------------------〔写〕 大崎議第610号 令和5年6月23日 大崎市議会議長 関 武徳様 総務常任委員長 中鉢和三郎 閉会中の継続審査の申し出について 本委員会は、下記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、大崎市議会会議規則第110条の規定により申し出ます。 記1 事件 請願第3号 小中学校給食費の無料化に関する請願2 理由 慎重審査のため
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○議長(関武徳君) 総務常任委員長から、目下、委員会において審査中の事件につき、大崎市議会会議規則第110条の規定により、配付いたしましたとおり、閉会中の継続審査の申出がありました。 お諮りいたします。 総務常任委員長からの申出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(関武徳君) 御異議なしと認めます。 よって、総務常任委員長からの申出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 会議の途中でありますが、暫時休憩いたします。 ----------- 午後2時11分 休憩 午後2時12分 再開 -----------
○議長(関武徳君) 再開いたします。
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△日程第6 請願第2号
○議長(関武徳君) 日程第6、請願第2号を議題といたします。
--------------------------------------- 令和5年第2回大崎市議会定例会 請願文書表受理
番号受理
年月日件名請願者の住所
及び氏名請願の要旨紹介議員氏名付託
委員会2令和5年
5月29日旧市役所庁舎前の
クロマツ伐採方針決定過程の検証等を求める請願大崎市古川江合錦町二丁目5-22
代表 佐藤昭一
大崎市古川駅前大通5-4-23
柳原榮夫
大崎市岩出山字上中江34-9
鴇田勝彦別紙のとおり小沢和悦総務………………………………………………………………………………………………………〔写〕請願第2号 令和5年5月29日 大崎市議会 議長 関 武徳殿 請願紹介議員 小沢和悦 請願者 大崎市古川江合錦町二丁目5-22 代表 佐藤昭一 大崎市古川駅前大通5-4-23 柳原榮夫 大崎市岩出山字上中江34-9 鴇田勝彦 旧市役所庁舎前の
クロマツ伐採方針決定過程の検証等を求める請願1 請願の趣旨 旧市役所庁舎前に立つ樹齢約400年のクロマツの伐採方針決定過程には、不十分な検討並びに事実に反する事項等が公文書開示などで判明し、市政への信頼を大きく失墜させています。 伐採すれば二度と蘇ることが不可能だけに、伐採方針決定過程を検証し、市民との間で意見交換し、大崎市として最終決定することを求めます。2 請願の理由 クロマツの伐採方針決定過程には、次のような問題があります。 1、歴史的経緯・価値を軽んじ、クロマツの特性・樹勢などについて専門家・関係者の見解を聞くことなく、初めから保存する選択肢もなく、僅か10分間で決定し(令和2年11月2日開催の第4回市役所本庁舎等建設推進本部会議)、その決定を市民に知らせることなく推移したこと。 2、伐採の根拠を「市民・地域住民及び議会と意見交換・議論を重ね確認した結果」としていますが、公文書開示などで、その事実がないことが判明しました。伐採根拠が根底から揺らぎ、市政への信頼を大きく失墜させていること。 3、標柱の一部文字が間違った解釈により、議会答弁を一夜で覆し突然消去したこと。 4、旧市役所庁舎解体後は、段差のない駐車場としてイベント等に利用するとしていますが、現段階でその検討は全く行っていないこと(このまちの「宝」でありますクロマツの存在を生かした利用策を、初めから否定していることになります)。 これらは、看過できない重大な問題であります。これを検証せずに歴史的価値があるクロマツを伐採すれば、大きな禍根を残すことは必定です。 よって、旧市役所庁舎解体中及びその後において、クロマツの伐採方針決定過程を検証し、「大崎市中心市街地復興まちづくり計画」の具現化を含めて、「大崎市話し合う協働のまちづくり条例」の趣旨に沿いながら、市民との間で意見交換し、大崎市として最終決定することを求めます。 伐採されれば、復元は絶対不可能なので、慎重を期すための請願です。
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○議長(関武徳君) 請願第2号に関し、総務常任委員会の審査の経過と結果について、委員長から報告を求めます。 総務常任委員長、14番中鉢和三郎議員。 〔14番 中鉢和三郎君登壇〕
◆14番(中鉢和三郎君) 令和5年第2回定例会におきまして、総務常任委員会に付託されました請願第2号旧市役所庁舎前の
クロマツ伐採方針決定過程の検証等を求める請願の審査の経過と結果につきまして総務常任委員会を代表して御報告を申し上げます。 本請願審査のため、6月15、23及び26日と3回にわたり委員会を開催いたしました。初回の6月15日は審査方法と日程を協議いたしました。そして、2回目の23日は請願紹介議員、参考人、請願者代表及び執行部職員の出席を求め、請願の趣旨、伐採方針決定過程及びそれぞれの見解を伺い、慎重な審査を行ったところであります。 請願紹介議員からは、令和5年第1回定例会で行われた請願第1号の審査における旧市役所前の
クロマツ伐採方針決定過程に関する説明で、市の答弁に事実と反する点があったことが判明したので、再度、伐採方針決定過程を検証し、その上で市民との間で意見交換をして、大崎市としての最終決定を求める。さらに請願第1号の審査の際の執行部答弁では、伐採方針は市民や議会と意見交換をしながら決めたとのことだったが、説明会が行われたのは実際には庁内における令和2年度の2回のみであり、クロマツに特化しての説明はなかった。そして、同様に請願第1号の審査の際の執行部答弁では、クロマツを現在地に残した場合、基本計画と比較すると倒木の危険により46台分の駐車場スペースが狭くなるとのことであったが、倒木の危険があるとの判断は専門家が行ったものではなかった。市民団体で独自で専門家の方をお呼びし実際に見ていただいたところ、倒木の危険はないとのことである。建設常任委員会の場で執行部より、旧庁舎の解体工事はクロマツを伐採せずに解体作業ができるという答弁があり、まだ時間的な猶予がある。以上のことから、旧市役所前の
クロマツ伐採方針決定過程の検証作業をしていただきたいといった旨の説明がありました。 そして、その説明に対し委員からは、市のこれまでの答弁にどのような認識を持っているか。専門家の意見を聞いていたならば、この判断に影響を与えたと考えているか。大崎市中心市街地復興まちづくり計画の基本理念との整合性をどのように考えているか。市役所庁舎建設調査特別委員会の中で、駐車場整備の際にクロマツの議論はなかったと感じるが、その経過をどのようにお考えなのかなどの質疑がありました。 委員からの質疑に対しまして紹介議員からは、市の答弁は思い込みがあったと思う。専門家の意見を聞いていれば保存という方向に動いたと思う。歴史を大事に生かしながらまちづくりを進めていただき、クロマツを残すべきかどうか総務常任委員会には議論をし直してもらいたい。市は令和2年度中にクロマツの伐採を決定していたが議員にも知らされていなかった。また、昨年8月の新庁舎視察の際、クロマツの処理については検討中と言われていたことから、駐車場のために伐採が決まったとは思えないといった答弁がありました。 続きまして、参考人として出席していただいた請願者からは、請願趣旨の補充説明として、10ページにわたる文書が別添資料28件と共に提出をされ、その文書類に基づき請願の詳細な趣旨説明をいただきました。参考人からは、説明を尽くして決めたと市は言っているが、クロマツについては市民や議会に対しては一度も説明を行っていないということの検証結果であった。また、専門家の意見を聞き、倒木の危険があるため、伐採しなければ46台分の駐車場が使えなくなるというのが市側の説明であったが、専門家からの意見を聞かずに職員の判断で決められたという問題を検証してほしい。そして、その検証結果が私の指摘しているとおりだった場合、振出しに戻って専門家からの意見聴取や市民との意見交換を行い、最終決定をしてほしいといった旨の説明がありました。 その説明に対し委員からは、クロマツ伐採の説明会はしっかりすべきであったということであるが、どのような説明会があれば市民に伝わったと思うかなどの質疑がありました。 委員からの質疑に対して参考人からは、クロマツを伐採することになった決定要因の検証をしっかり行ってほしい。そして、その上で振出しに戻しての最終決定をしてほしいといった答弁がありました。 次に、執行部からは、クロマツの歴史的な経緯や価値についての見解、これまでのクロマツの調査、評価、検証を行い、どのような選択肢があり、伐採をする判断に至ったかの経緯、クロマツの伐採方針に係る周知の見解と周知したと判断する根拠、さらに旧古川代官所跡を示す標柱について、議会答弁内容と異なった対応を行った経緯と理由及び旧市役所庁舎解体後の駐車場の利用方針や具体的な活用方法など、これまでの執行部の対応についてそれぞれ説明がありました。 執行部の説明では、クロマツは市の指定文化財とすべき基準に該当する特徴が見受けられないことから、これまで指定文化財の候補として調査分析した事実がないことが具体的に示されました。また、伐採の決定については、基本計画の平面図等、市民との説明会や議会の特別委員会の場で示し、また大崎市のウェブサイトでも公開し、周知と確認を行ってきた。しかし、その過程でクロマツに関する確認や質問はなかった。説明会等開催を受け、基本計画及び基本設計どおりの内容で南側駐車場の整備を行うことを決定した。その決定を受け、計画どおりの駐車台数を確保するためには、クロマツを現在の場所に置いておくことができず、移設または伐採の2つの選択肢となった。その上で立ち枯れのリスク、移設の費用、作業時間、利用者の安全面等を考慮し、またクロマツが指定文化財でないことも勘案し、本部会議にて伐採する方針となったとの説明がありました。また、標柱については議会答弁後に再度部内で検討した結果、法令や条例の規定にかかわらずに届けなどの義務を課す文言が記載されている状態は不適切であり、誤りは早急に正すべきと考え、内部での意思決定を前倒しし、不適切な部分のみ消去するに至ったことで議会答弁と異なった対応となったこと、新駐車場については基本計画のとおり平置き駐車場を基本とし、イベントや災害時の一時避難の受入れ、災害支援活動スペースなど多目的なスペースとして利用する方針であること、現時点では具体的な利用方法の検討は行っていないが、これまでも駐車場を利用して行われていた古川夏まつり、古川秋まつりなどを想定しているほか、敷地の形状に合った多様な屋外イベントの実施が可能と判断していることとの説明がありました。 また、その説明に対し委員からは、市民や議会との意見交換会、説明会では、クロマツに特化した説明がないことに加え、設計図面だけではクロマツを伐採すると認識できなかったのではないかや、もっと市民が参加できるように説明の場を増やすべきだったのではないか等について質疑がありました。 その質疑に対しまして執行部からは、クロマツを伐採するに至るまで、市民や議会との意見交換会、説明会に加え基本計画や基本設計をウェブサイトに掲載、さらに市民ワールドカフェやタウンミーティング等を通して意見を頂戴したことから、市民全体から十分な理解をいただいていると認識しているとの答弁がありました。 以上のような審査過程を経て、26日の委員会において各委員から、本請願に対するそれぞれの考え方と本請願の取扱いについて御意見をいただきました。その結果、審査が不十分であるという理由から継続審査を求める意見と、今回の請願の含意は伐採決定の過程の検証を求めることであり、さきの請願第1号の審査の過程で出された事実に対して結論を変えなければならない事実誤認や執行部の進め方に瑕疵があったとは考えられず、これ以上の審査は必要ないとの意見が出され、審査打切りについて表決を求める意見が出されました。 表決の結果、審査継続について賛成少数でありました。そのため本請願の審査を打切りと決しました。その後、討論と進み、2人の意見から反対、賛成とそれぞれの立場で討論がなされました。 反対討論としては、この請願は
クロマツ伐採方針決定過程の検証を求めるものであり、請願者はクロマツの保存検討や市民への周知が不十分だったと指摘している。しかし、市はクロマツの歴史的な価値は認めつつも、指定文化財でないことを理由に保存を最優先と考えず、公益を優先し基本計画に定めたとおりの駐車場整備を進めることを決定し、結果としてクロマツの伐採に至った方針決定のプロセスは合理的だったと述べている。また、基本設計については市民との意見交換を行い、策定後も説明会を開催し、理解を得る努力をしたと主張していることから、請願者が主張する瑕疵には当たらないとし、このことから請願採択に反対する意見が述べられました。 賛成討論としては、未指定ではあるが文化財であり、その重要性を指摘し、伐採方針決定の前に丁寧な市民の意見聴取や専門家の学術的意見を聞くべきであったこと、市民への伐採方針についての説明不足や、クロマツを保存する視点での詳細な検討の欠如を批判し、市民との協働が不十分であったこと、さらに議会の市政監視機能を発揮し、クロマツの伐採方針に関する検証をすべきであるということから、請願採択に賛成する意見を述べられました。 その後、起立採決を行い、採択に対し賛成少数、本請願を不採択とすべきものと決定をいたしました。 以上、審査の経過と結果につきましての報告といたします。
○議長(関武徳君) 委員長は答弁席に着席願います。 ただいまの委員長報告に対します質疑に入ります。 これから質疑に入るのでありますが、ただいまのところ通告はありません。 質疑はありませんか。 25番小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) 請願第2号につきまして質疑をさせていただきます。 この請願は、クロマツの保存を求めるというものではなくて伐採方針を決める根拠、それから前提となった執行部説明がことごとく事実と異なるものだったので、これまでの説明どおりクロマツの伐採方針を事前に話し、意見交換を行い決めたのかどうかの検証、専門家の意見に基づくと倒木の危険性を考慮すれば46台分の駐車場が使えなくなると、専門家の意見を聞いて決めたかのごとき説明があったのだけれども、聞いて決めたのではないということが分かったと。ついては、そうした事実を確認をして、伐採方針の根拠となったその説明が正確だったのか、それとも事実に反するのかを検証してほしいというものだったのです。松を残してくれというのではないのです。決め方に問題があった、検証してほしい。結果的には、その検証は必要ないという判断をしたということですか。
○議長(関武徳君) 中鉢和三郎議員。
◆14番(中鉢和三郎君) 今、小沢議員からありましたように、請願の趣旨は、松を切るなという話ではなくて検証を求めるということでありまして、それの理由が4つほどありまして、その4つの視点で検証過程を検証してくださいということでありましたけれども、この審査の中でその事実について確認したところ、検証をする必要はないということで請願の不採択ということになったものであります。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) 事実について確認をしたというのは、どういったふうにして事実を確認したのですか。
○議長(関武徳君) 中鉢和三郎議員。
◆14番(中鉢和三郎君) 例えば、1番目は専門家、関係者の意見を聞くことなくという部分ですし、あと、令和2年11月2日の第4回市役所本庁舎等建設推進本部会議で決定したクロマツの方針を市民に知らせることがなかったということ、例えばこの2つについては、1つ目の専門家、関係者の意見を聞くことはなかったという部分については、執行部のほうから聞き取りをしたところでは、専門家というのは学術的な専門家ということではなく業者のお話を聞いたということで、その中身については理解をしたという部分であります。あと、その本部会議で決定した内容をお知らせしなかったという部分については、取り立ててお知らせをすることはなかったわけですけれども、会議で決定した全体のことを例えばホームページの中で報告をするというようなことはあったという、そういう執行部からの説明等々を聞き取ることによって確認をしたということであります。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) 請願人は、総務常任委員会の請願第1号の議事録、これの中から、つまり市の担当職員、幹部職員が専門家には聞いていないと。これは一般に樹木というのはいずれ朽ちると、朽ちれば倒れるということなので、これ、専門家から聞いたのではなくて我々の判断だと言って、結局専門家から聞いていないと答えているのです。そのことは職員からは確認したのですか。
○議長(関武徳君) 中鉢和三郎議員。
◆14番(中鉢和三郎君) そこの部分、自分の考えでという部分があったかどうかというのは、ちょっと今記憶にないのですけれども、私の記憶では、例えばクロマツを撤去することの積算も含めて造園事業者から意見を求めて、見積りも当然取ったと思いますし、そういう中でクロマツをそのまま置いた場合の危険性については聞いたというような説明だったと記憶しております。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) 総務常任委員会が本会議から付託されたのは、つまり検証作業が議会として必要かどうか。必要だから、ぜひやってほしいという請願なのです。いわゆる検証作業を総務常任委員会でやることを付託されたと思っているのですか、それとも議会はこういった事実が判明したと。ですから私たちが言うとおりかどうか、これを議会として検証すべきかどうかの判断を総務常任委員会は付託されたのではないですか。
○議長(関武徳君) 中鉢和三郎議員。
◆14番(中鉢和三郎君) その辺の話は、検証する前にというか、事実の確認としてクロマツの保存をすべきかどうかという一番大前提のところに、やはりクロマツの歴史的な価値を軽んじてということが書き出しにあったと思うのですが、そこのところで既に執行部の見解としては、歴史的価値については十分理解するものだけれども、クロマツを残すことと、公益上、駐車場を整備することによって切ることを比較したときに、要するにクロマツには請願者の方が言われるように遺跡としての価値があるというような標柱もありましたのでということのお話でしたけれども、そういう話では執行部のほうは捉えていないと。要するに指定文化財としての指定といいますか、それがないことを第一の理由として、公益性を考えた場合に切らざるを得ないという判断をしたということでありました。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) 請願第1号のときには、造園業の方々も署名を集めるのに協力したそうです。ところが本人が署名しなかった。私、電話して確認すると運動に協力しないでほしいと言われたというのです。私、じかに聞いたのですが、クロマツは残せますという話だったのです。 それと、執行部の答弁では専門家の話聞くと、あれは倒木する危険性があるとのことですから、例のいわゆる元日本庭園学会の会長に現場で実際に私も聞いたのです。会長は、それこそ樹木医とかなんかを育てる教授なのです。その方が、樹齢約400年というのはこのクロマツからすれば、まだ若々しいのですという話もしていまして、倒れる心配はありませんという話をされていました。 それで、私、ここで聞きたいのは、議会は一般に執行部に対してチェック機能を果たすとなっています。さっきのいわゆる市有林の盗伐ではなくて誤伐、あの問題も、これはあってはならんなということでいろいろやったわけですが、今回のことについて専門家は倒れると言った。倒れるとすれば46台分の駐車場を減らさざるを得ないというところから、そこから出てくるわけです。その辺はまさに検証が必要なのではないかという請願の趣旨なのです。 だから、その辺、会期中、6月議会というのは一番会期短いのです。その中で検証をやるというのは難しい。だから継続審査にして検証が必要かどうか、もしも検証必要だとなれば総務常任委員会がやっぱり検証の先頭に立ってやるということだと思うのです。そういう態度でよかったのではないかと私は思ったのです。もしかしたら執行部が7月から解体作業をやると。6月で切るのだという話聞いたので、だとすれば、もたもたしていられないから、切らせるために請願審査を急がなければならないと、こういう思いだったのではないのですか。
○議長(関武徳君) 中鉢和三郎議員。
◆14番(中鉢和三郎君) 私はそのようなことはないと考えていますけれども、継続審査という声も先ほどの報告にありました。ただ、逆の意見としては、可及的速やかに結論を出すべきだろうということと、あともう一つは、新しい事実のようなものが調査の中で出てくるのであれば調べることはやぶさかではないのだけれども、新しい事実がなかったということ、調べるものを調べ尽くしたということで結論を出そうということになったということであります。 ですから、小沢議員も請願者もそうだと思うのですけれども、やっぱり最初のスタンスとして、クロマツが例えば指定文化財のようなもので残すべき歴史的価値があるのだから当然そうすべきだというところからスタートした考え方と、さっきも言いましたように指定文化財ではないが、歴史的価値は当然感じているので残せれば残したいけれども、公益性を考えた中で、やっぱり駐車場の整備、そこが広く使えて様々な用途で使えるような、そういう公益性の高い駐車場を整備をすることにウエートを置いた場合には切らざるを得ないということです。ですから、あまり事実を調べても、なかなかそこには間を埋めるようなものはないのではないかということで、最終審査を打ち切って採決に至ったということであります。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) 今の答弁の中で、もともとあの標柱というのは昭和四十三、四年頃に当時の古川市教育委員会と宮城県文化財保護協会が立てられた。その趣旨というのは、いわゆる開発の中で指定文化財だけでなくて未指定の文化財、これが乱開発で消えてしまうというのを防ぐために、言ってみればいわゆる県内の財界、経済界の方々の協力ももらって県費も投入し、市町村も財政措置を取りながら補助金を使って守るために標柱は立てられたものだということなのです。だから指定文化財であるかどうかというのは、これ関係なしに標柱を立てたわけです。ですから、そういった意味では貴重な、ここは歴史的な遺産であるということから、あの標柱は立てられたものと私は思っていますし、その点で歴史的な価値あるものということは、委員の人たち、否定しなかったのだと思うのですが、それはどうでしょうか。
○議長(関武徳君) 中鉢和三郎議員。
◆14番(中鉢和三郎君) 歴史的な価値というのは、我々も特段ありますかということでみんなで話し合ったわけでは当然ありませんけれども、当然のことといいますか、歴史的価値はあるだろうと。これは執行部の皆さんもそう思っていたと思いますし、そこは多分疑いようがないのだと思いますけれども、ただ、その歴史的な価値があるものが必ずしも保存されるかというと、そうでは多分なくて、この審査の中でも明らかになったように、やっぱり指定をされるということの中で、当然税金を投入してでも保存していくということになると思います。 前回の審査でも明らかになっていますけれども、あの標柱は松についての標柱ではないということは明らかになっておりまして、もともとあそこに代官所というものがあって、その跡を示すための標柱だと。なおかつ、それも指定文化財ではなくて、歴史にとどめるという意味での、この場所にありましたという意味での標柱だという見解でありました。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) その辺のことについても、それこそ検証の内容なのだけれども、今回の請願人3人のうちの2人は郷土史歴史研究されている方々ですけれども、それなりの歴史的価値を強調したいので、総務常任委員会で休憩取ったところでもいいから発言させてほしいという申出があったようですが、発言の機会もなかったようです。あの方々はそれなりの勉強をしておって、我々が知らないことをいろいろ教えてくれてもいるし、案内をいろいろ各地でやっている方なのです。その方の話は残念ながら聞く機会、時間は持たなかったのです。これは非常に残念なのですが、あともう一つだけお聞きします。 これは12月議会からずっとこの問題、私、取り上げてきたことでもあるのですが、伐採方針の令和2年10月と11月の会議、プロジェクト、本部会議、その前に市民との間でキャッチボールの意見交換、重ねてきたのだと何回も何回も言ってきたのです。実際に調べてみたら、説明した機会というのは役所の中だけれども2回の会議しかなかった。他はなかった。図面見たときにそれに気づかないから質問もしなかったのでしょうということで、説明はしたけれども言葉としてはクロマツのことは言わなかった。気づかなかったから話がなかったわけだ。これ、へ理屈だと私は思うのです。 庁内で決めたならば、何で正直にこういうふうに役所はクロマツを切ることにしましたと、皆さん、意見なり文句ありますかということを何で聞かなかったのかと。今になっていろいろ困難になってくるわけです。これ、説明は尽くしたというのは、私はうそだと思うのです。その辺、検証必要ではないか。 私のほうでアンケートを実際にやってみて、市民との意見交換の上で決めるべきだというのは1、市長と市職員だけで決めていいは2、いずれかに丸をつけて下さいというと、大体の回答は1、95.4%。私たち3万5,000部の新聞に折り込みやって、回答、一応来た分は数はそんなに多くないのですけれども、やはりそういう結果が出ている。だから、役所の中の会議で、あそこの遺跡、それとクロマツをどうしますかと。提案する側は、クロマツを伐採する方針を示した。市民にも同じ形で改めてやるということに抵抗する必要は私はないと思うのです。それが検証ということなのです。その辺は論議が不十分だったのではないですか。
○議長(関武徳君) 中鉢和三郎議員。
◆14番(中鉢和三郎君) 小沢議員言われるように、会議の都度、事あるごとにそれを明示的に示せばよかったといえば、確かにそのとおりかもしれません。でも、ではそれを示さなかったから駄目なのかというと、そうでもないのかなということで、示したほうが多分よかったというのはまさにそうかもしれません。ただ、もう一つ言えることは、クロマツについては意見が出ていませんけれども、そのお隣というか、あの真ん中にはロータリーのあの松、もしくはあそこの銅像については、見ている人から移設をしてほしいという声が出ていたということですので、決して執行部が示したものを誰も気づかなかったというわけではなくて、気づく人は気づいていたということの中で、クロマツについては意見がなかったということです。もっとほかの方法があったのではないかといえば、それは無限にいろいろな方法はあったと思うのですが、それは後から言ってもということだと思いますので、今やったプロセスの中で、大きな瑕疵があったかと。今言われているように検証が必要かもしれませんが、では、やったことに瑕疵があっただろうかと考えたときには、大きな瑕疵はなかっただろうというのが今回の判断のベースだと考えています。
○議長(関武徳君) 小沢和悦議員。
◆25番(小沢和悦君) 昭和60年から、あそこに標柱が立っていたのです、消し去られたけれども。あの標柱はこの遺跡云々かんぬん、動かそうとするものは市の教育委員会を通して県の教育委員会の指示を仰がなければならんと書いていると。約40年間、標柱は立っていたのです。そうするとクロマツを切ると誰も思わないというのが普通なのだと思うのです。クロマツを切るのですかと聞かなかったのが、それは気づかなかった市民が悪いというのはおかしいのではないかと私は思うのですが、そうは考えませんか。
○議長(関武徳君) 中鉢和三郎議員。
◆14番(中鉢和三郎君) 決してそういうふうに言うつもりはないのですが、さっきも言いましたように標柱そのものに書いている文言は代官所跡なのです。ですから、それを見て、松が代官所跡だと思っている人が、ではどれぐらいいるのかというのも、逆に言えばそう思っていない可能性もあるのだと、私は、これ個人的な思いですけれども。 執行部のほうでも、あくまであれは松ではなくて元代官所があったという場所を示すものだということをこの請願審査の中でも述べていますので、だから小沢議員が言われるように、それを見ていたから松がずっと残っていくのだろうと思う方もいるかもしれませんけれども、どれぐらい多くの方がそう思っているかは、この審査の中でも当然そういったことは議論していませんし、疑問はあるような気はします。 〔「以上で終ります」と呼ぶ者あり〕
○議長(関武徳君) ほかに質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(関武徳君) ないようであります。 それでは、以上で質疑を終結いたします。 委員長は議席にお戻りください。 これから討論に入ります。 討論はありませんか。 24番木内知子議員。 〔24番 木内知子君登壇〕
◆24番(木内知子君) 請願第2号につきまして、ただいまの委員長報告は不採択とすべきということでありますけれども、私は採択すべきという立場から討論をさせていただきます。 私は、審査を付託された総務常任委員会に所属しております。その委員会で請願の趣旨は、クロマツの保存をしてくれというものではなく、伐採と執行部が決めた理由や根拠が崩れたので検証してほしいというものであり、これを拒否する理由はあろうはずはありません。このことを主張いたしました。 そして、また私は請願人が言われることは分かりますので、これまでの執行部発言の検証、さらなる広く市民との意見交換会の開催、また、専門家からの学術的見地も含めた調査、検証など提案をいたしました。しかしながら、その提案は受け入れてもらえず検証の必要なしとされたのであります。議会として検証を拒否すべきではありません。本請願は採択し、議会として検証作業を開始すべきと考えるものであります。 以上を申し上げ、採択に賛同していただきますようお願い申し上げ討論といたします。
○議長(関武徳君) 17番木村和彦議員。 〔17番 木村和彦君登壇〕
◆17番(木村和彦君) 私はこの請願第2号に対しまして、委員長の報告のとおり不採択の立場から討論をさせていただきます。 請願第1号の折に討論いたしまして、いろいろな方からメールなり御意見を頂戴いたしました。かなり勉強不足だぞと、何を考えてこのような判断をするのだというお叱りのメールもいただきましたし、確かに自分にとってもなかなか認識と勉強不足だったということを反省しまして、今度は少し研究をさせていただきました。それに基づきまして、まず反対討論をさせていただきます。 まず、このクロマツは旧大崎市役所本庁前に生育しております。請願者の請求の要旨では、樹齢約400年とこの請願書には記載されています。このクロマツ、樹高18.5メートル、推定樹齢300年との資料が、「古川の名木・古木」平成14年古川郷土史研究会発行の記載では300年。一方、「古川市史」下巻の昭和47年の発行の記載の中には樹齢100年と記載されています。多分1本しかありませんので同じ木なのだろうと思って討論をさせていただきます。 この請願第2号においては、請求の理由の中で歴史的経緯・価値を軽んじているとしています。すなわち、このクロマツはその辺に生息しているクロマツとは異なって、文化財保護法、大崎市文化財保護条例で保護されるべき、それに相当するクロマツで、この法律で示されている必要な手順、手続が踏まれていないというふうに介しています。しかし、このクロマツは委員長報告にもありましたように、文化財保護法第109条第1項に規定する天然記念物や、大崎市文化財保護条例第28条に規定する大崎市指定天然記念物に指定されてはおりません。よって、この松が歴史的価値を示す保護法からは指定基準に達していないクロマツであると私は判断いたします。 次に、この伐採の根拠が説明されていないとしています。平成30年から本庁舎建設整備計画策定や基本設計の概要については、ワールドカフェやタウンミーティングなど、度々市民に開催されており、基本計画の説明資料については、本庁舎南側に駐車場を確保する概要が示されています。令和2年1月公表の基本設計概要版にも、旧庁舎全体が基本的に分かる資料が添付されていました。私の記憶ですが、この駐車場について出された意見の中に、植栽物について移植の要望も出されていた植物もあるやに聞いておりますが、クロマツについては意見がなかったと思います。あそこに同じように市の庁舎の中央にありましたブロンズ像については移設の要望もありました。 以上のことから、この委員長報告にもありましたように、この駐車場に係る平面図は広く市民に周知されており、説明不足には当たらないと私は判断いたします。 よって、この請願の採択に反対いたします。議員皆様の御理解をお願いし反対討論といたします。
○議長(関武徳君) ほかに討論はありませんか。 25番小沢和悦議員。 〔25番 小沢和悦君登壇〕
◆25番(小沢和悦君) 請願第2号市役所前のクロマツの伐採方針決定過程の検証等を求める請願につきまして、委員長報告は不採択とするものでございましたが、私は採択すべきものという立場から討論をさせていただきます。 まず、議員の皆さんに申し上げたいのは誤解しないでいただきたいと。この請願第2号は、クロマツの保存を直接請願するものではなく、決定過程が適切であったかどうかを執行部のチェック役である市議会にお願いしたいという請願であります。チェック役を果たしていただきたいという請願を拒否し、検証作業をしっかりお願いしたいという請願を大崎市議会は受け止めるのが、ごく当たり前のことだと私は思うのです。切る、切らないは意見が違ってもいいのです、これは。やるべき手順をしっかり踏むという点で問題があるから検証してほしいということなのです。この請願を不採択にするというのは、大崎市議会が自ら果たすべきチェック機能、これ否定することになるのではないでしょうか。委員長報告の不採択という報告は、私はそういった意味で認めるわけにはいかないと思います。 我が大崎市議会には、将来が楽しみな1期目の若々しい同僚議員が7人もいらっしゃいます。そして、2期目のお三方も若い。残る18名の議員は3期目以上の中堅、ベテランと言われる同僚議員です。検証を期待される、求められていると。それ、拒否するような議会の態度は市議会の歴史に汚点を残すのではないかと私は思うのです。ぜひこの請願の意味するところを受け止めるべきではないのでしょうか。 第2番目に、総務常任委員会は6月15日の本会議で委員会付託を受けました。クロマツを伐採しなくとも旧庁舎の解体作業の支障にならないことが明らかになっていましたから、検証作業なしに門前払いしなければならない理由はないのであります。しからば今会期中に総務常任委員会が必要な検証をやったとでも思っておられるのでしょうか。私はしていないと思いますよ。 今度の請願人は3名の方でした。そのうちの郷土史歴史研究家のお二人の1人は柳原榮夫さん。この方は、古川や田尻の遺跡その他を案内して歩いている非常に詳しい方なのです。そして、言ってみれば市長が県議会に初当選したとき、樽割りをやったときには柳原食肉なんだかというののはんてん着た写真、この間、見せていただきましたけれども、そういう親しい間であったようでありますが、何かこの問題で1対1で話し合いたいというふうに言っているのだけれども、話し合ってもらえないのですと、この前、言っていました。 もうお一方の岩出山の鴇田勝彦さん、古川工業高校の先生なさっておって、今は岩出山中心にして郷土史研究家ということで非常に一生懸命勉強なさっている方で、この2人とも総務常任委員会で請願人として、一言ぜひ話をしたかったと。ところが総務常任委員会では残念ながらさせてもらえなかったのです。だから、帰るときに非常に寂しい思いをしておったようであります。 昨日の夜、柳原さんがフェイスブックに今の自分の心境を書いているのです。これ、ちょっと皆さんに御紹介したいと思うのです。 あの場所は、当初は志田、玉造、加美、遠田の郡奉行所でありました。江戸初期の古川村は戸数二十数件程度であり、正式には郡奉行所や代官役所であるから、古川代官所という呼称や、嘉永3年創建というのは、これは間違いなのだと、実は。嘉永3年創建というふうになりますと、1850年なのです。ところが、あの場所、正保3年、1646年、伊達藩の直轄になって、代官役所が置かれたときの記念樹が今話題のクロマツなのだと。そして、明治の時代になって郡役所となったときの記念樹がラクウショウなのだと。これが今現在あるのも歴史の上に成り立っていることも知らないで切られようとしている。検証をしっかりしてほしいと、こういう思いをフェイスブックに、昨日の遅い時間のようですが掲載をしました。 こうした歴史的遺産をどうしたらいいかを議論する大事な任務を負っているのは、もともとは教育委員会なのです。教育委員会は、せっかく諮問機関として文化財保護委員会も抱えていながら、いずれでも一回の議論もやっていないのです。私は教育委員会であの旧市役所庁舎のあった場所、いわゆる遺跡です。そして、あのクロマツ、これを文化財に指定をするということで教育委員会で議論して、文化財保護委員会にも諮問してはいかがですかと、やっていただけませんかとお願いしました。そうしましたら回答書では、土地所有者である市が伐採という方針を既に決定しているので検討するわけにはいかなくなったというのであります。つまり順序が逆になったのです。 ですから、6月伐採、7月から旧庁舎解体ということでございましたが、解体作業をやるために必要な足場組みですか、これは松は邪魔にならないそうなので、松を残したままで解体することができるということを建設常任委員会で建設部のほうから話がありました。ですから検証をしっかりやると、歴史に禍根を残さないようにしっかりやるというのが、私は最もふさわしい態度だと思うのであります。 ですから、実は教育委員会の方5人しかいないのだけれども、そのうちのお一人が請願人の一人になっているということ。それから、文化財保護委員の中のある方もこの問題に関心を持っているけれども、教育委員会からの諮問なければ会議できないのです。ですから、これからでも時間は取れるのではないかなというふうに思うのです。残念ながら、それが請願が不採択ということになると、これができなくなってしまう。 第3に、クロマツの倒木の危険あるから、駐車場、今までの庁舎は駐車場は60台分なのです。それを120台分にすると。120台分にするのに、あのクロマツを残すと46台分、駐車場にできないという説明、これまでありました。そうしますと、せっかく庁舎解体するのに、たったそれしかつくれなくなるのかと、こういうふうに思うのは誰でも当たり前の話なのです。しかしながら、倒れるよということを前提で直径36メーター、駐車場にできないということではないということを、このクロマツに非常に詳しい専門家もおっしゃっているわけです。そうしますと、またこれ違ってくるのだと私は思うのです。ですから、専門家の御意見、これは聞くべきであると。 正式に専門家と言われる方からの説明を受けたのは副市長です。6月17日に1時間30分近くにわたって話合いをしたそうです。千葉大学の、藤井英二郎名誉教授と。聞いたら、この先生は実は仙台市の全国都市緑化仙台フェアでその専門の方々と一緒に宮城県に来たようですが、ついでにこっちに足延ばしていただいたそうです。そのときに副市長、どうでしたと、うなずいて聞いていただきましたと。ただ言っていたのは、議会が伐採しないで残してくれという請願を結局不採択にしているものですから、手続から言えば、やっぱり伐採というふうになってしまうし、伐採の予算も取ってしまったのでやらざるを得ないというような感じで心を痛めていましたという話をされておったのです。 副市長も市長から一任されたと言われているようですが、議会は議会でそういう態度を取っているものですから悩ましかったのだと思います。ですから、市が直接聞いた専門家中の専門家、元日本庭園学会の会長という立場の人の御意見は残すべきであるし、立派に長年これはもっていますよという太鼓判押していますので、そういった意味で専門家の意見もしっかり聞くという、その作業をやはり請願を採択してやるべきだと私は思うのです。 ところで、決定的だったのは、市民と意見交換を積み重ねて伐採方針を決めたという説明、前やっていたのです。それが実はやっていなかったということが情報公開が判明したのです。これ私、何回も言うようですが、私は公開請求に何と書いたかというと、あそこの旧市役所前の遺跡、クロマツを議題にした会議、一切の会議とその資料を提供を求めたのです。ただ、これしかないのですと出したのが令和2年10月16日のプロジェクトチームの会議、それから、それを報告した本部会議、同年の11月2日です。あとはないのです。 先ほど質疑しました。一方では昭和60年から約40年にわたって、この遺跡を動かそうとする場合は云々かんぬんという標柱があそこに立っているわけです。そうしますと、これ残すのが当たり前というふうに誰でも思っていると思うのです。そういったことがあるので、そこでクロマツはどうなっているのと聞かないから、これは出した図面のとおりで、あそこはもともとクロマツがないという図面だったから、それは市民が納得したのだと思わざるを得ないと、こういうちょっと飛躍です。 立ち止まって、市役所ではクロマツを切ることにしました、皆さん、どうですか、こういうことを何で問いかけられないのですか。決めた方針がひっくり返る心配があるからではないのですか。だったならば議会がしっかり手順踏むように、それ検証をして振出しに戻す、こういうことをやってしかるべきではないのでしょうか。そこのところを私はぜひ議会としての検証を求められているというのは、議会が頼りにされているということですから、それに応えるべきではないのでしょうか。 あと、木村議員が前回も反対討論なさいまして今回も反対討論なさった。これ、大変勇気が要るのだと思います。なおさら5月号の議会だよりですか、あれ大分読まれているようで、その文章ですが私も言われまして、「歴史を残すということは心の中に残すことも大事であって、木を残すことにはならない」というこのくだりが、私も、ええ、こんなこと木村さん言ったっけか。実は私、耳遠くなったのではないのですが、よく記憶に残っていない。ただし、議会だよりに編集長、ちゃんと正確に載っけていただいたので、実は、私も見て、これは驚いたのです。 この間、広島でG7サミットをやられた。何で広島でやったか。これ岸田首相の出身地が広島というだけではなくて、今、実際にロシアがウクライナに侵略戦争をやっておって核戦争で脅してしまっている。そういった中で核兵器の問題というのは、これは世界の国際政治の中でも極めて重大な問題だ。だから、世界で初めて核によって攻撃を受けた広島がどんな状態であるかということを見ていただこうという思いがあって、あそこに原爆ドームがある。それから、様々な資料の展示もある。平和記念公園もある。だから、あそこでやった。心の中にとどめておけばいいということで原爆ドームも何もなかったら、別に広島でやる必要はなくなる。それから、大川小学校、門脇小学校をなぜ震災遺構として残すのか。これは今後とも同じような津波が発生した際に、二度と再び繰り返してはならない。だから、あれは形として残して後世に語り継がれるようにしなければ駄目だという思いから、心の中に残して、あれは潰してもいいというものではない。請願人がそのことも話されました。私は全くそのとおりだと思います。 総務常任委員会は会期中に結論を出さなくてはならないということで、急いだようであります。重要な請願を2つも付託されて非常に忙しい思いもされているようなので、まず、こっちから片付けましょうと、こういうふうに思ったのかもしれませんが、事は歴史との関係で非常に大事なこれはテーマであります。ここには佐藤勝議員、残念ながら欠席でありますが、議長を含めて27人の議員が出席しております。私は当てにしないのだったら議会にこの請願は出てこなかったと思います。議会がやる仕事はチェック機能を果たすこと。ですから残すか切るかは最終的にはしっかりした手順を踏んで決めるべきだし、その手順が踏まれたのかどうかという検証をやってほしいという請願なのです。私は、これは請願を採択するということで議会の信頼をしっかりと得られるようにすべきではないかなと思うのであります。 私の思いをお話をさせていただきました。どうぞ御賛同お願いしたいと思います。ありがとうございました。
○議長(関武徳君) ほかに討論はありませんか。 5番加川康子議員。 〔5番 加川康子君登壇〕
◆5番(加川康子君) それでは、請願を不採択とする立場で討論を申し上げます。 1期目ということで勉強不足で大変申し訳ありません。 請願の趣旨は、旧市役所庁舎前の
クロマツ伐採方針決定過程の検証等を求めることでございます。請願者はクロマツの保存検討を行わず、伐採方針決定に至るまで市民に対して何らクロマツの取扱いに関する意見交換及び伐採方針である旨の周知が行われていないという点について指摘をし、検証を求めております。歴史的価値等につきましては、委員長報告並びに、それから木村議員の反対討論にてお話しいただいていますので、私はプロセスの点について述べさせていただきます。 クロマツについて特筆して説明がない点については、クロマツは指定文化財ではなく、近傍に設置された標柱も、あくまで旧古川代官所跡地に対するものですので、本市がクロマツの保存を取り立てて検討することはなかったという事実は十分に理解できるものです。指定文化財ではないクロマツについて個別具体に特化しての説明や議論がないことは自然です。そのため、クロマツ伐採方針決定のプロセスにおいて、クロマツの伐採方針決定が会議で具体的に明言された回数が2回のみであったとしても合理性があると理解できます。 また、明言された2回の会議、基本設計方針策定前には市民との意見交換会が4回行われ、基本方針策定後には市のウェブサイト、そして近隣行政7区の住民説明会が3回行われ、それによって基本計画設計平面図を用いて駐車場整備の説明が行われています。当時、本市が説明や意見交換、意見聴取する方法として持ち得ている手段を使って意見交換、意見聴取が行われており、その間、クロマツの保存等、取扱いに対して質問、要望はなかったことから、市民等の理解は得られたものとしてクロマツ伐採方針の決定に至ったということは理解できるものです。 さらに、令和2年10月16日開催の会議資料を拝見しますと、旧庁舎前の植え込みの2か所に対しては、市民の要望、移設、そういったものが記載されてあります。市民からの声があったということです。植え込み2か所について、クロマツ同様、特化した説明はございませんでしたが、移植してほしいという声が上がっているということ、一方で、クロマツまたは旧古川代官所跡地標柱等についての確認や質問、要望といったものが資料に記載されていないということはなかったものと推察できます。このことからも、クロマツの伐採方針に至ったということは理解できます。 以上から、請願者が求める旧市役所庁舎前の
クロマツ伐採方針決定過程には決定を覆すほどの大きな瑕疵等が見当たらない。よって、本請願を採択することに反対するものでございます。御賛同を期待し、請願採択に対する反対討論といたします。 以上です。
○議長(関武徳君) ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(関武徳君) これをもって討論を終結いたします。 これから請願第2号旧市役所庁舎前の
クロマツ伐採方針決定過程の検証等を求める請願を採決いたします。 採決は電子採決により行います。 請願第2号に対する委員長報告は不採択であります。 この請願を採択することに賛成の方は賛成ボタンを、反対の方は反対ボタンをお押し願います。 〔「議長、議事進行」と呼ぶ者あり〕
○議長(関武徳君) 21番富田文志議員。
◆21番(富田文志君) ただいまの議長の賛成反対についての発言について確認をさせていただきたいと思います。 今回の議案は、請願に不採択という委員長報告を諮ると認識しております。ですから、この請願不採択に賛成か反対かということで、請願第2号に賛成か反対かと、ちょっと混乱しているのですが、そこを整理していただいて取り計らいをお願いしたいと思います。 以上です。
○議長(関武徳君) ただいま富田文志議員から確認の求めがありました。これから採決いたします内容は、請願第2号に対する委員長報告は不採択ということであります。この請願第2号であります旧市役所庁舎前の
クロマツ伐採方針決定過程の検証等を求める請願、この請願を採択することに賛成の方は賛成ボタン、反対の方は反対ボタンを押してください。よろしいですか。 請願第2号に対する委員長報告は不採択であります。このそもそもの請願を採択することに賛成の方は賛成、反対の方は反対のボタンを押してください。 押し忘れ、押し間違いないかと思いますが、もう一度確認をさせていただきます。大分お迷いの声があるようでありますので、もう一度説明をいたします。 これから請願第2号を採択するわけでありますけれども、旧市役所庁舎前の
クロマツ伐採方針決定過程の検証等を求める請願を採決するものであります。この請願第2号に対する委員長報告は不採択という先ほどの報告でありました。この請願、つまりは旧市役所庁舎前の
クロマツ伐採方針決定過程の検証等を求める請願に対し、採択することに賛成の方は賛成ボタン、反対の方は反対ボタンを押してください。 表決漏れ、押し間違いありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(関武徳君) それでは、表決漏れはなしと認め、確定します。 賛成少数であります。 よって、請願第2号を採択することは否決されました。 以上であります。
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△閉会
○議長(関武徳君) これをもって、本議会に付議された案件の審議は全部終了いたしました。 よって、令和5年第2回大崎市議会定例会を閉会いたします。 午後3時24分 閉会
---------------------------------------地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 令和5年6月29日 議長 関 武徳 署名議員 藤本勘寿 署名議員 小嶋匡晴...