大崎市議会 > 2018-10-03 >
10月03日-06号

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  1. 大崎市議会 2018-10-03
    10月03日-06号


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    平成30年 第3回定例会(9月)          平成30年第3回大崎市議会定例会会議録(第6号)1 会議日時      平成30年10月3日      午前10時00分開議~午後4時52分延会2 議事日程 第1 会議録署名議員指名 第2 一般質問3 本日の会議に付した事件 日程第1 会議録署名議員指名 日程第2 一般質問4 出席議員(30名)    1番  早坂 憂君         2番  伊勢健一君    3番  鹿野良太君         4番  山口文博君    5番  山口 壽君         6番  佐藤仁一郎君    7番  佐藤仁一君         8番  八木吉夫君    9番  佐藤講英君        10番  佐藤弘樹君   11番  中鉢和三郎君       12番  相澤久義君   13番  鎌内つぎ子君       14番  木村和彦君   15番  加藤善市君        16番  横山悦子君   17番  関 武徳君        18番  遊佐辰雄君   19番  只野直悦君        20番  相澤孝弘君   21番  富田文志君        22番  山田和明君   23番  後藤錦信君        24番  氏家善男君   25番  山村康治君        26番  木内知子君   27番  小沢和悦君        28番  佐藤 勝君   29番  氷室勝好君        30番  佐藤和好君5 欠席議員(なし)6 説明員   市長        伊藤康志君    副市長       高橋英文君   副市長       三保木悦幸君   病院事業副管理者  横山忠一君   総務部長兼政策推進監         総務部理事(財政担当)兼             佐々木雅一君   財政課長事務取扱  赤間幸人君   市民協働推進部長  門脇喜典君    民生部長兼社会福祉事務所長                                安住 伸君   産業経済部長    後藤 壽君    産業経済部世界農業遺産推進監                                武元将忠君   建設部長      加藤栄典君    水道部長      中川 博君   病院経営管理部長  佐藤貞二君    建設部参事兼下水道課長事務取扱                                高橋靖央君   松山総合支所長   佐藤賢一君    三本木総合支所長  宍戸宏武君   鹿島台総合支所長  岡崎美津男君   岩出山総合支所長  岡本洋子君   鳴子総合支所長   八木文孝君    田尻総合支所長   日野洋祐君   総務部総務課長   岩崎政浩君    市民協働推進部政策課長兼                      元気戦略推進室長  渋谷 勝君   民生部社会福祉課長 高橋幸利君    民生部子育て支援課長                                宮野 学君  教育委員会   教育長       熊野充利君    教育部長      佐藤俊夫君   教育部参事     野村清正君7 議会事務局出席職員   事務局長      佐藤 基君    次長        高橋和広君   係長        中嶋慎太郎君   主幹        加藤浩司君   再任主査      藤本重吉君               午前10時00分 開議 ○議長(佐藤和好君) 出席議員定足数に達しておりますので、議会が成立いたしました。 これから会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付いたしております議事日程第6号をもって進めてまいります。--------------------------------------- △日程第1 会議録署名議員指名 ○議長(佐藤和好君) 日程第1、本日の会議録署名議員を指名いたします。10番佐藤弘樹議員、11番中鉢和三郎議員のお二人にお願いをいたします。--------------------------------------- △諸報告 ○議長(佐藤和好君) 御報告いたします。 地方自治法第121条の規定により、お手元に配付のとおり、本日の議場出席者の通知がありました。 並木病院事業管理者から、本日、公務のため欠席する旨の届け出がありました。---------------------------------------               議場出席者名簿                               平成30年10月3日   市長        伊藤康志君    副市長       高橋英文君   副市長       三保木悦幸君   病院事業副管理者  横山忠一君   総務部長兼政策推進監         総務部理事(財政担当)兼             佐々木雅一君   財政課長事務取扱  赤間幸人君   市民協働推進部長  門脇喜典君    民生部長兼社会福祉事務所長                                安住 伸君   産業経済部長    後藤 壽君    産業経済部世界農業遺産推進監                                武元将忠君   建設部長      加藤栄典君    水道部長      中川 博君   病院経営管理部長  佐藤貞二君    建設部参事兼下水道課長事務取扱                                高橋靖央君   松山総合支所長   佐藤賢一君    三本木総合支所長  宍戸宏武君   鹿島台総合支所長  岡崎美津男君   岩出山総合支所長  岡本洋子君   鳴子総合支所長   八木文孝君    田尻総合支所長   日野洋祐君   総務部総務課長   岩崎政浩君    市民協働推進部政策課長兼                      元気戦略推進室長  渋谷 勝君   民生部社会福祉課長 高橋幸利君    民生部子育て支援課長                                宮野 学君  教育委員会   教育長       熊野充利君    教育部長      佐藤俊夫君   教育部参事     野村清正君--------------------------------------- △日程第2 一般質問 ○議長(佐藤和好君) 日程第2、昨日に引き続き、一般質問を行います。 順次、発言を許します。 5番山口壽議員。     〔5番 山口 壽君登壇〕 ◆5番(山口壽君) 皆さん、おはようございます。 第3回定例会一般質問の本日トップバッターということで、5番山口壽でございます。よろしくお願い申し上げます。 本日は大変晴天で、この前までの台風の天候がうそのように思われる本日でございます。大崎耕土が世界農業遺産として認定され約1年がたとうとしている中、秋、収穫の真っ盛りで、黄金色に実った大崎耕土が大変すばらしくきれいに見える昨今でございます。このような中から、世界農業遺産大崎耕土フォトコンテスト等を開催した中で、いろいろな意味合いで、水、生き物、そしていぐね、水田の景観等、すばらしい写真を大崎全域の方々に写していただいてコンクールをするとよろしいのではないかなというふうに思う昨今でございます。 本日は一般質問、大綱4件いたします。余り前を見ると緊張しますので、できるだけ風景を見ながら質問をしたいと思います。 まず、大綱1番目、水道事業についてということで、(水道ビジョンの基本理念)、いつでもどこでも安定した水を供給するために、大崎市合併12年になります、それ以前からの旧市町におかれましても水道事業は多々に展開されてきた中でいろいろ、ここ合併して12年たつ中で、地域によっては水道が区域外ということで引けない市民も多々あるように見受けられます。 その辺、市民の生活に一番大切なライフラインで、そしてライフラインの中でも電気、水道、電話、道路、いろいろございますが、中でも、いざ災害が起こったときにやはり命をつなぐ水が一番大切ではないかと、私は思うわけでございます。その水のために市民が困難を期している場合、どのように市として対応していかなければいけないか、その辺、未給水地域に関しての解消についてお伺いをするものでございます。 2点目は、水道事業の中でも環境に優しい水道システムを構築するためにということで、今いろいろ各分野におかれまして、再生エネルギーとか、いろいろエコの対策がなされる中、当大崎市の水道事業におかれましてはどのような環境負荷低減策の推進を行っているか、伺うものでございます。 次に、大綱2番目といたしまして、通告書におかれましては環境税に対する事業計画ということで記載いたしましたが、まだ、環境税は来年31年4月施行になりますので、森林環境税(仮称)ということで訂正をさせていただきたいと思います。 森林環境税(仮称)及び森林環境譲与税(仮称)に対する事業計画について、平成31年4月施行になり、31年から森林環境譲与税ということで2年間にわたり、全国におかれまして200億、また33年から3年間におかれましては300億という譲与予算が交付されるような予定になっております。その森林環境税、環境譲与税に関しての事業計画の素案はあるのか、市長の方針をお伺いしたいと思います。 あわせて、まだこの森林環境税及び森林環境譲与税(仮称)につきましても、どのような内容なのか、まだまだ私も勉強不足でございますので、内容に関してもお伺いをいたしたいと思います。 続きまして、大綱3番目、観光産業についてということで、大崎市の唯一の温泉地、鳴子温泉に関してでございます。安全・安心な観光地にするために、鳴子観光地整備の早急な対応についてお伺いをしたいと思います。 今、ちょうど時期的にも鳴子峡が観光シーズンの到来となっている中で、大変地域におかれましては国道47号が渋滞に見舞われ、また来場する観光客の方々も朝早くから渋滞に巻き込まれ、そしてようやく鳴子峡の観光地に着くころにはもう帰る準備をするような状況で、ゆっくりと観光ができないような状況が続いています。そういった中、その渋滞緩和、また駐車場の整備等もまだまだ足りない面があるように思えます。 そしてもう一つは、遊歩道の通行どめがまだ続いておるわけで、早くこの遊歩道の開通を強く求める観光客が多々見られ、ネットの声を開いてみますと、多くの方がこの遊歩道の通行どめに関して強く開通の声を求めておるようでございます。どうか、一日も早くこの鳴子峡の遊歩道の開通がなされることにより、さらに多くの観光客が来ることによって、温泉地鳴子の旅館、ホテルの方々にも多くの影響が見られると思います。 そしてもう一つが、鳴子峡に行くためには鳴子温泉駅まで来て、鳴子温泉駅から鳴子峡に行く公共交通が少ない、ほとんどないような状況であると。その辺、市としてもシャトルバスとかいろいろな方法で対応すべきではないのか、検討をお願いしたい次第でございます。 また、これとあわせて、今、陸羽東線におかれましては小牛田-鳴子温泉鳴子温泉-新庄といったように鳴子温泉駅が折り返し地点になっている関係で、鳴子温泉-中山平温泉間の列車が2時間に1本というような状況になっており、鳴子峡の紅葉の中で列車が通るという大変すばらしい環境がかなり少なく、それを期待して来る観光客も多いようでございます。その辺、四季島やいろいろ、陸羽東線で列車の催しがありますが、できれば鳴子温泉-中山平温泉間だけの紅葉のための列車運行等も今後考えるべきではないのか、検討をお願いしたいと思います。 次に、大綱4番、農業振興策についてお伺いしたいと思います。 昨日の前段の氏家議員と同様な質問になりますが、本年、平成30年から新たな農業政策についていろいろ、各農家の方々は戸惑いながらも米づくりに励んでおります。そのような中、平成30年からは国による生産数量目標はなくなり、主体的に需要に応じた生産販売を行うよう国は呼びかけております。そして、国は情報提供や水田活用に向けた支援を講じるということで、ただ単に国はお金を出せばいいというような考えで責任逃れ、もしくは責任を県や市に丸投げしているような状況に見受けられます。そういった中で、大崎市としてはこの米政策に関してどのように今後取り組んでいくのか、農家が安心して米づくりを行うために市としてどのような手助けができるのか、その辺をお伺いしたいと思います。 以上、大綱4点、最初の質問を終わります。 ○議長(佐藤和好君) 伊藤市長。     〔市長 伊藤康志君登壇〕 ◎市長(伊藤康志君) おはようございます。 一般質問2日目でございます。議長さんからも御紹介がありましたが、きょうは荒雄婦人防火クラブの皆様方、千葉ひさを会長さんを初め、きょうははっぴ姿でお出ましをいただいておりまして、議会も非常にさわやかな緊張感を覚えながらお迎えをさせていただいているところであります。議会傍聴いただきましたこと歓迎申し上げますし、日ごろより婦人防火クラブを通しながら防火活動の普及啓蒙、実践活動を展開していただいて、安全・安心なまちづくりに御貢献いただいておりますことに感謝を申し上げたいと思います。 山口壽議員から、大綱4点賜りました。順次、お答えしてまいります。 初めに、大綱1点目の水道事業についてでございますが、まず未給水地域の解消につきましては、現在の大崎市全域における未給水人口及び戸数の現状から申し上げますと、平成30年、ことし3月末現在で、人口で3,747人、戸数で1,301戸となっており、そのうち水道事業経営認可区域内では人口が2,667人、戸数で915戸となっております。 合併以降、岩手・宮城内陸地震や東日本大震災など大きな自然災害を経験したことにより、未給水区域内で地下水位の低下や水質悪化など、水源に不安を抱いている古川、岩出山、三本木、鹿島台の各地域の方々から配水管整備の要望書が提出され、これまで5地区の整備が完了し、残る7地区についても順次整備を進めてきているところでございます。しかし、整備後の接続率が低い状況もあり、今後の整備に当たってはアンケートをとるなど上水道への接続意思と緊急度を考慮し、優先順位をつけながら計画的に進めてまいりたいと考えております。 整備の完了時期につきましては、アセットマネジメントや経営戦略の投資計画を調整しながら、平成33年度を目標としております。 次に、環境負荷低減策の推進についてでございますが、水道事業では取水から給水までの過程で多くの電力を消費していることから、水道ビジョンでは施策として地球温暖化防止に向けた取り組みの推進を掲げております。この具体的な取り組みとして、施設の改修や更新に合わせた省エネルギー型設備への切りかえや、再生可能エネルギーである太陽光発電や小水力発電の導入を目指しているところであります。これまで更新や改修してまいりました施設につきましては、基本的に省エネルギータイプの機器を採用しておりますが、特に鳴子温泉地域の青山浄水場の改修時におきまして、導水路を活用した小水力発電の導入を検討いたしましたが、コストバランスがとれないことから断念した経緯もございます。 現在は自治体設置による再生可能エネルギー化だけでなく、発電事業者が水道施設の一部に水力発電機器を設置した上で売電し、自治体は施設利用料と流水利用料相当の収入を得るという運営システムを一部の自治体で採用しているようでございますので、本市におきましてもさまざまなケースを研究しつつ、こうした運営システムの導入についても検討してまいりたいと考えております。 次に、大綱2点目の森林環境税(仮称)に対する事業計画についてのお尋ねでございますが、森林環境税は、議員からも御紹介がありましたように、現在まだ仮称でありますが、パリ協定の枠組みのもと、国内の温室効果ガス排出削減目標の達成や、災害防止を図るため市町村が実施する森林整備等に必要な財源を安定的に確保する観点から、平成31年度税制改正において創設される予定となっております。この税につきましては、納税者1人当たり年額1,000円を平成36年度から個人住民税とあわせて賦課徴収される見込みとなっております。 また、平成30年5月に可決された森林経営管理法は平成31年4月から施行され、経営管理が行われていない森林を市町村が仲介役となり、意欲と能力のある林業経営者に委託、もしくは市町村みずからが管理する新たな森林管理システムである森林経営管理制度がスタートし、林業経営の効率化及び森林の管理の適正化の一体的な促進を図ることとなります。 この森林経営管理制度の実施に合わせ、その財源として森林環境税収入見込み額に相当する額を設定される条件により、市町村や都道府県に譲与されることになる(仮称)森林環境譲与税も平成31年度に創設される見込みとなっております。 議員から御質問の本市における事業計画についてですが、平成30年税制改正大綱の中で、市町村が行う間伐や人材育成、担い手の確保、木材利用の促進や普及啓発等の森林整備及びその促進に関する費用に充てるものとされており、その使途については公表するものとされております。現時点では、国から詳細が示されていないため、具体的な検討についてはこれからということになりますが、まずは森林所有者の森林経営や管理に対する意向を把握し、宮城県や森林組合等との協議を行いながら、適正な森林管理に向けた今後の実施体制について検討してまいります。 次に、大綱3点目、観光産業、特に鳴子温泉地域の観光に対するいろいろな御懸念や御提案をいただきました。鳴子温泉地域はまさに議員からも御紹介いただきましたように大崎の宝でございます。特に、これからの紅葉シーズンはたくさんの方々においでをいただくわけでありますので、その受け入れ態勢に万全を期してまいりたいと思っております。 渋滞のお話などもございました。確かに、ピークになりますと古川インターをおりたあたりから鳴子まで数珠つながりになるという状況もございます。このことについては国土交通省、道路は47号線でありますので、国土交通省あるいはJR東日本等々と協議を重ね、道路につきましては舗道整備であったり交差点改良であったり、信号操作であったり、緊急性のものについては整備を進めていただいております。将来的には石巻-酒田間の地域高規格道路の整備を通しながらこの道路整備を進めたいと思いますし、同時に、議員からも御紹介がありました陸羽東線がこの横断でありますので、車だけではなくて鉄軌道を使っていただくという意味でも、陸羽東線、ことしはみのり号が10周年を迎えるということになります。新たな新車両であったり時間帯であったり、この鉄軌道の利用の関係も含めてアクセスの整備を進めてまいりたいと思っております。 これから、議員からも御紹介ありましたように、四季島を通した新たなリピーターであったり、あるいは世界農業遺産を通したインバウンドであったり、あるいはことしから入っております大型豪華客船、クルーズでありますが、これらを通してのインバウンドなども、今、売り込みをしておりますが、鳴子に対する、あるいは世界農業遺産に対する期待というのは非常な高まりでありますので、その受け入れのアクセスはしっかりと整えてまいりたいと思っております。 先日もそういう意味で、JRの副社長さんや仙台支社長等々との打ち合わせ、懇談もさせていただきましたし、昨日も議長にも御同席いただいて、国土交通省道路局幹部と道路整備の打ち合わせも行わせていただいたところであります。ぜひ、この鳴子へのアクセスは、大崎市だけではなくて、東北全体の観光周遊道路としてアクセスを整備してまいりたいと思っております。 具体的に、紅葉シーズンの中で鳴子峡のお話もございました。鳴子峡は紅葉スポットとして観光客が多く訪れてにぎわいを見せることを期待しておりますが、鳴子峡遊歩道については折り返しでの供用になっているところでございます。これから宮城オルレを初め拡大が予測されるインバウンドの対応を考えたときに、公衆トイレの洋式水洗化や表示物の多言語化など、観光施設の一層の充実も求められております。そういう意味で、今年度において官公庁の東北観光復興対策交付金を活用して、多言語案内看板の設置と無料WiFiの整備を実施いたします。 今後も、各種支援制度に関する情報収集や関係機関との連携を密にして、この鳴子に訪れやすい環境整備を国内あるいはインバウンド両面から整備をしてまいりたいと思っております。 次に、大綱4点目の農業振興策についてでございますが、水田農業の安定策、新たな米政策について、生産数量配分計画で米価に対しての影響につきましては、平成30年からの国の新たな米政策により、従来の生産数量目標の配分が廃止され、米の需給調整につきましては、国が生産数量目標を配分する方式から、各都道府県の農業再生協議会が生産の目安を示し、需要に応じた生産を目指すことになりました。この生産の目安は、国が示す需要見通しをもとに宮城県産米のシェア4.64%を掛けて算定した数量を基本数量とし毎年設定するものとなります。 昨年12月に宮城県農業再生協議会から大崎市農業再生協議会に提示されました平成30年産米にかかわる生産の目安につきましては5万1,260トン、面積換算9,492ヘクタールとなっております。その後、本年6月に主食用米作付に関する地域間調整があり、大崎市農業再生協議会では437トン、面積換算にすると81ヘクタール分の増加で調整され、最終的に平成30年産の生産の目安は5万1,697トン、面積換算で9,573ヘクタールとなっております。大崎市全体における現在の主食用米の作付状況については9,540ヘクタールになっており、生産の目安以内となる見込みでありますが、引き続き市内のJAと連携をしながら、需要に応じた生産に取り組んでまいります。 また、主食用米等の需給見通しは、米価維持の指標となる6月末の民間在庫量が190万トンと米価安定のための適正在庫数量を維持しております。米価については9月6日に全農宮城県本部が平成30年産米のJA概算金を発表し、ひとめぼれ1俵1万3,100円と決め、昨年から500円高い設定となり、昨年に引き続き米価は復調の傾向が続いております。 そのような中、宮城県の米の作柄概況について9月28日に東北農政局より発表されました。大崎市を初めとする宮城県北部は103のやや良と発表されたところであります。暑い夏あるいは台風、豪雨を乗り越えて、世界農業遺産認定された初めての秋の、豊穣の豊かさを満喫しているところでございます。新米なども出回っているところでございます。 今後は、需要動向が変動することも考えられますが、31年産について、市内のJAを中心とした市農業再生協議会の中で需要の方向性を把握しながら、主食用米や戦略作物等の配分を検討し、農業者の収益を拡大できるよう、需要に応じた生産を推進してまいります。 以上でございます。 ○議長(佐藤和好君) 山口壽議員。 ◆5番(山口壽君) どうも大変ありがとうございました。 再質問のほう、させていただきます。 まず最初に、大綱1番の水道事業について、今、市長のほうから多々説明がございまして了解いたしました。ただ、水道事業の区域外になっている地域というのが、やはり奥地に入った戸数の少ない地域ほど未給水地域が多くなっているような状況が見受けられます。これは合併前からの形で、そして合併後、前は簡易水道がありましたが、今は簡易水道がなくなり全部上水道というような形になって、いろいろその水道事業の統合等もあったようでございまして、かなり水道事業は網羅されているような感じは受けられます。ただ、町なかであっても山奥であっても同じ大崎市民としてその辺いろいろ、水道事業に関しても考えていただきたいなというふうに思うわけでございます。 旧町の隣同士で奥地に入ったところになると、お互いに未給水地域があるように見受けられます。そういった場所におかれまして、水道管の隣り合わせたところが接続になった形で大きな水道のラインができるのかできないのか、その辺お聞きしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 中川水道部長。 ◎水道部長(中川博君) おはようございます。よろしくお願いします。 今の未給水の解消ということで、認可区域外の未給水の対応についてということでございます。 先ほど市長の答弁にもございましたように、区域外については1,080人ほどおられます。戸数にして386戸おりますけれども、今の大崎市の普及率の中で、やはり今、議員からもお話しのとおり、山を抱えている場所ですとか、そういったところが大分低いというお話で、地域で見ますと議員さん御出身でもあります岩出山地域、ここも普及率が低いところということでございます。 うちのほうといたしましても、こういった解消のためには認可の区域を拡大していかなくてはいけないのだろうなと思うのですが、ただ、その中にはやはり水源の問題でありましたり、あるいは地形条件、あるいは総体的には費用の問題だったりというふうないろいろの問題がございますので、早目の解消につながるエリアもあるかもしれませんが、そうでないエリアもあると思いますので、そうしたケース・バイ・ケースで解消をうちのほうとしても進めていかなくてはいけないのではないかなというふうに考えているところでございます。 今、この未給水区域の給水対策としましては、既に制度化されております市民協働推進部所管の簡易給水施設等設置事業補助事業というのがございますが、こうした活用なども含めながら解消を進めていかなくてはいけないのだろうなというふうに思っております。 ただ、あともう一点、お話しさせていただきたいと思うのは、やはり水道事業というのは独立採算制度ということもございますので、そうした解消、今、議員からもお話しのように、大崎市民平らに、皆さんが同じように享受を受けなければならないという部分は当然のことだというふうに思いますけれども、やはり今言ったような経営の問題とか料金の値上げ、そうした部分に直結する部分もございますので、総体的なもとに総合的な判断をしながら今後進めていきたいなというふうに思っております。 ○議長(佐藤和好君) 山口壽議員。 ◆5番(山口壽君) ありがとうございます。 今、御説明いただいた中で、いろいろ水道事業といたしましても市民のために一生懸命頑張っていることのようでございます。ただ、先ほど市長も言われたとおり、アンケートを未給水地域の方々にとっていただき、再度その未給水地域の方々の意識を確認していただきたいと。 また、その給水地域の中におかれましても、未接続の家庭が多々あるかと思うのですけれども、その戸数はおわかりになりますでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 中川水道部長。 ◎水道部長(中川博君) 認可区域内の未給水の方々は2,667人で915戸ございます。先ほど市長からも申し上げたとおりでございまして、順次、認可の区域内であってもまだ給水を受けていないところからの要望等を12カ所から今まで受けております、合併後。5カ所ほど完了いたしまして、残る7カ所を今進めているという状況なのですが、やはり要望あって現場のほうに整備に向かうわけですが、やはりその接続率がなかなか思うように上がってこないという部分がございまして、アンケートなどもとりながら接続意思を確認して進めていくというふうなことで考えております。 あとは、やはり水質が悪化しているところですとか、水がなかなか思うようにとれないという、そういった部分については、そういった緊急度も含めながら確認をして進めていきたいというふうに思っているところです。 ○議長(佐藤和好君) 山口壽議員。
    ◆5番(山口壽君) ありがとうございます。 また、2点目の環境に優しい水道システムの構築ということで、市長のほうからいろいろ、いろいろな事例等も御説明いただきました。私はいろいろ調べた中で、当初、水道部の説明会の中にあったとき、いろいろ水道管を利用した、水の流れを利用した中で、水道管に発電装置等を設置できないかということも話したことあるのですけれども、なかなか難しいようでした。 その中で、大阪府の八尾市の例でいいますと、水道、自然流下方式というものを採用した中で、電力を抑えたり、ブースター方式というか、あと先ほど市長が言われた事例と同じかと思うのですけれどもインバーター設備の導入ということで、使用量に応じて電力の量も調整できるというようなことで、いろいろ省エネルギーに関して対策をしているようでございます。 そういった中で、ちょっと目にとまったのが、埋設関係の水道工事のときに、埋設するに当たって、深さをこれまで1.2メートル掘り下げていたものを0.8メートルにしてその工事費の削減、また出土する土量、残土等のその処理に関しての削減等を行って、そういった観点からも環境に優しいというような配慮をされているようなことがあるようでございます。その辺、市としてもやれるかどうか、今後その辺いろいろ検討をしていただければよろしいかと思います。 続きまして、大綱2番の森林環境税に関して、仮称に関しては、これから来年31年4月施行になってその後ですので、ただおおよその概略は国のほうでは出しているような感じでございます。大崎市にとりましても山林が豊富な鳴子を初め、鳴子、岩出山に関しては6割、7割が山林になっております。そういった資源も大崎の宝でございますので、どこかこの森林環境税(仮称)、森林環境譲与税(仮称)をうまく活用した中で、その辺、林業の振興に努めていただきたいと思います。 次の大綱3番目の観光産業につきまして、大変市長にいろいろすばらしい提案等もございまして、そういった中で、鳴子峡に関してはやはり鳴子の一番の目玉商品でございまして、鳴子峡があって温泉地にゆっくり休めるというようなこともございますので、ぜひ早急に対応といいますか、市のほうで県ともタイアップしながら整備に努めていただきたいと思います。 鳴子におかれましては、今、他の地域から移住しているグループがその移住に関して、自分たちでいろいろ検討されている中で、鳴子は大変すばらしい地域で、環境がすばらしく、そして資源や温泉を初めとするいろいろな資源が豊富な、大変すばらしい地域であるということで、他の地域から移住した大崎市の移住サポーターということで、カガモクという方が移住者を集めて、鳴子に関していろいろ討議されております。その中で、人口が減少しても地域が豊かになる解決策が必要であるということで、鳴子はあらゆる資源に恵まれた豊かな地域なのだということで、この豊かな地域に、鳴子で心豊かに暮らすことができる住民の割合をふやすために、この鳴子を好きで移住してくれる人を積極的に受け入れるということで活動をされております。 我々は以前から住んでいながらして、この地元の豊かさに気づいていないような点がございます。そのような観点から、この鳴子の観光地を整備した中でより多くの観光客が来、また、その観光地を見た中でぜひ移住したいというような人もふえるように対応をお願い申し上げたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 山口議員、質問にいってください。 ◆5番(山口壽君) はい。 鳴子観光地整備の早急な対応に関しては、市長のお話で十分理解いたしました。 大綱4番の農業振興について質問をいたします。 先ほど市長から、本年の作況指数が103ということで、やや良ということでございましたが、この作況指数に関していろいろ農家の方々が戸惑っているような状況がございます。それはなぜかといいますと、飼料米に関して作況指数で数量払いがふえるということで、昨年も作況指数102が出ていた中で、ことしの農水省の資料を見ますと、宮城は99になっている状況でございます。 その辺、全然統一性がなされていないようなこの作況指数で、我々農家の生産に関して大変左右されるものでございますので、こういった作況指数に関してもう少し検討していただき、正確な作況指数ができる調査のやり方を検討していただきたいと思うわけでございますが、市といたしましては、我々農家にとって左右する数字でございますので、その辺どのようにお考えなのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 武元世界農業遺産推進監。 ◎産業経済部世界農業遺産推進監(武元将忠君) ただいま、作況指数についての御質問ございました。作況指数、これにつきましては定められたルールで数値が出されているものですので、市としてこれについての検討ということになるとなかなか答えにくいところもあるのですけれども、そもそも米価というものがその年の作況指数であったりとか市場の環境を変化することで毎年変動してきているということで、農家の皆様方の御心配があるということも承知しているところでございます。であるからこそ、その生産の目安に応じて、各地域でできる限り安定するように努力して、どうしてもなかなか変動自体を避けるということ、価格変動を避けるということは困難というふうには考えております。 そのような中で、米の市場環境、あくまで変動していくということに我々市も、行政側も、生産者も十分に認識した上で、極力米価が下落した際にも影響が出ないように、主食用米の評価、高めていくという取り組みであったりとか、また転作での他の作物、麦とか大豆とか、また飼料用米だったりとか、野菜だったりとかというところもバランスよく作付をして、主食用米以外からの収益も確保できるような、需要のある米以外の生産の産地化を推進していくと、そんなことで経営の安定化を図っていくということが大事でないかというふうには考えております。 以上でございます。 ○議長(佐藤和好君) 山口議員、残時間を考慮ください。 ◆5番(山口壽君) ありがとうございます。 市としてはやはりどうこうできはしないのかなというふうに思いますけれども、ただ、我々もその作況指数に関してはどうのこうのと言う議論する場も何もないような状況でございます。その辺踏まえて、できれば市のほうからもいろいろ、その作況指数に関して見直しをかけるような対策、対応等もしていただければ、我々農家といたしましても助かるというふうに思われますので、よろしくお願いを申し上げて、終わりにしたいと思います。どうも大変ありがとうございました。 ○議長(佐藤和好君) 次に進みます。 1番早坂憂議員。     〔1番 早坂 憂君登壇〕 ◆1番(早坂憂君) おはようございます。1番早坂憂でございます。 先ほど議長、市長から紹介がありましたけれども、ほどよい緊張感を感じております。そして、こちらに立たせていただいて、傍聴している皆さんに注目を浴びると、まるで私のことを応援していただいているような、そんな錯覚を覚えて、大変心が高揚しております。ぜひ皆さん、議会傍聴後には、お帰りになられましたら、あとは今後参加される女子会等でぜひ、議会に行ったけれどもこうだったよということを皆さんにお伝えいただいて、開かれた議会に対するサポーターとしての役割をぜひ担っていただければと思います。そのことをお願いいたしますと同時に、本日傍聴に来ていただいたことに私からも御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。 それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。 まず1点目は、岩出山地域で行われている政宗公まつりについてでございます。 私も今回、議員として初めてかみしも侍に扮し、武者行列に参加をさせていただきました。あいにくの雨ということ、そしてその他のイベントと多数重なったことも影響したのか、議会からの参加者も少し少なかったのかなとも感じましたが、訪れていただいたお客様についても、例年と比べると見た感じでは3分の1以下程度に見えたというお話もありました。例年、雨模様でも武者行列のときには雨が晴れるというジンクスがあったようですが、残念ながらことしはその願いが届かず、イベントはやはりお天気がとても重要だと痛感した一日でした。 さて、その政宗公まつりですが、甲冑を着用して行列に参加する女性や外国の方の姿も数多く見受けられました。そのきっかけの一つには、政宗公の歴史に興味をお持ちの方のほか、政宗公がキャラクターとして描かれた漫画やアニメ、ゲームの影響もあったのではないかと推察いたします。2009年にタイアップポスターでコラボレーションした「戦国BASARA」は大変な人気だったと記憶しておりますが、その反響について市はどのように受けとめているのでしょうか。 また、ことしの秋から、「戦国BASARA」の続編とも言える「学園BASARA」の放映が始まる予定です。政宗公まつりのさらなる周知や参加拡大はもちろんのこと、大崎市をより多くの方に知っていただいて訪れていただくためにも、早急にコラボレーション企画を企画し、さらなるファンの誘致を図るべきと考えますが、市の見解をお伺いいたします。 2点目は、ふるさと納税についてでございます。 現在、ニュースにおいても過剰な返礼品やその地域の地場産品を返礼品としていないことなどが話題となっておりますが、これから制度が見直されると仮定した場合、より一層納税者の獲得争いに近い動きが加速化、過激化するのではないかと懸念されます。現在、大崎市では納税額に対して適正な返礼品の金額になっていると思いますが、返礼品の羅列を拝見いたしますと、お肉やハム等の加工品、お酒、お菓子や地ビール、お米や農産物、発酵食品や鳴子の宿泊券、こけしや漆器などのお土産品がありました。我らが大崎を代表する品々が本当に数多く並んでおったのですが、正直な感想を申し上げますと、ネット販売などでも簡単に買えるものもあるのではという印象でした。 これまで多くの納税があったと思いますが、その中で特に選ばれた返礼品、そしてなかなか選んでいただくのが難しかった返礼品は何だったのでしょうか。大崎市に思いをはせて納税をしていただく方々へ、より大崎の魅力を大きく感じられるような返礼品の充実を図るためにも、それぞれの特徴なども捉えながら適切なニーズ分析が行われているのかを伺います。 そして、先ほどの政宗公まつりにも関連しますが、例えば「戦国BASARA」や「学園BASARA」とのコラボレーションによりお米やお酒のパッケージに使用をさせていただくなど、ファンの心をくすぐるような限定価値の高い返礼品の開発等は難しいものなのでしょうか。また、全国ゆるキャラグランプリの御当地部門で18位という順位に輝いたパタ崎さんのグッズなども返礼品に追加するなど、特に大崎をPRできるような返礼品の充実が必要と考えますが、いかがでしょうか。 さらに、大崎市では納税していただいた金額の使い道を市長が決定できるという選択肢がありますが、これまでで決定した内容があればどのような経緯で決められ、どのように使われたのかを伺いたいと思います。 3点目は、おおさき婚活支援センターについてでございます。 極めて個人的なお話ではありますが、私も結婚して3年半を迎えまして、少しずつではありますが、夫婦とは何か、家庭とは何かということを日々学びながら生活をしております。 振り返りますと、独身時代はやはり周囲から、相手はいないの、結婚したいと思わないの、いい人いるから紹介しようかなんて、本当にたくさんの方から御心配をいただき非常にプレッシャーを感じたことを思い出しますが、そのときの私と同じような思いをしている方、そしてみずからあと一歩を踏み出さない方の背中を押してあげるという非常に大きな役割を担っているのがこのおおさき婚活支援センターだと思っております。以前は草食系男子などという言葉も話題になりましたが、職場と家との往復ばかりで出会いに期待できないという声や、出会いを求めてもいきなり婚活イベントに飛び込む勇気がないという声も数多くあり、ぜひそういった方々の力になれる縁の下の力持ちを担っていただきたいと思います。 当センターでは、29年度は約3,600件の相談を受け付け、これまでに累計約240人の方が登録し、その中で成立したカップルは70組を超えると伺いました。問い合わせ数からすると、利用者の数、そして結婚まで至ったカップルが大分少ないと感じ、その背景についてはさきの決算特別委員会で伺うことができました。結婚するまで平均4年間のおつき合いを経てゴールインするというデータをお示しいただきましたが、やはりカップル成立後のアフターサポートの重要性を裏づけるものだと感じましたし、何らかの形で背中を押してあげられるようなシステムづくりが大変重要と考えます。 それに関連して、当センターを利用すること自体に若干の抵抗感や恥ずかしさを感じている方、また訪れることに腰が重くなっている方への行動喚起へ結びつけるために、このセンターを利用して結婚が成立したカップルについては結婚お祝い金を贈呈することを検討し、利用者の増加を図ってはいかがかと思いますが、市の見解を伺います。 4点目は、小学校のプログラミング教育必修化についてでございます。 これまでの何を知っているかではなく、何ができるかへの教育の質的変換とも言える今回の改定、主体的、対話的で深い学びの実現を通して、答えのないような課題について一人一人が自分の考えを持って他者と対話し、考えを比較、吟味して統合し、よりよい答えや価値をつくり出す力、さらに次の問いを見つけ学び続ける力、健やかで豊かな未来をつくる力の育成を目指していく、このことが社会を生き抜く資質、能力につながるという考えで、文部科学省では平成29年3月31日に学習指導要領を改定し、平成32年度から外国語教育とプログラミング教育が必修化されることとなりました。 外国語教育では、小学校中学年で外国語活動、高学年で外国語科を導入し、外国語能力の向上を図る目標を設定するとともに、国語教育との連携を図り、日本語の特徴や言語の豊かさに気づく指導の充実を目指し、また、プログラミング教育では情報活用能力の向上を目標にコンピューターでの文字入力等の習得、そして順序を重視したプログラミング的思考の育成を目指すとのこと、現在、ちまたでは外国語教育必修化については話題となっており、英語や英会話の塾に通わせるなどさまざまな対策を各自でとっている方が多く見受けられますが、プログラミング教育については周知が徹底されていないように感じます。現に、プログラミングという教科が新しくできるとか、プログラミングの教科書が配られると勘違いしている保護者の方もかなり多く、きちんとした内容の周知が必要と考えますが、市ではどのようにお考えなのでしょうか。 また、このプログラミング教育というのは具体的な学年、教科、単元や、どれくらいの時間数プログラミング教育を扱うかなどを学校ごとに判断をするようですが、大崎市の各学校ではどの程度そのための準備が進んでいるのか、現在の状況を教えていただきたいと思います。 5点目は、古川の市役所本庁舎建設に伴う三本木・岩出山庁舎の利活用策についてでございます。 古川に新庁舎が建設された後、それぞれの支所機能以外の部と課が新庁舎に移動する予定だと伺いました。その場合、現在では移動後の利活用策は未定であり、倉庫として使用する見込みもあると伺いましたが、それではかなりもったいないなという印象です。現時点までで決まっている利活用策について伺いたいと思います。 また、その辺の可能性を模索するために、先月、私たちの会派、自民党おおさき市民会議にて先進地の現地視察を行わせていただき、公的施設の跡地利用を含めた子育て支援施設の見学を行ってまいりました。福島県の伊達市と本宮市に伺いましたが、どちらも市内だけではなく市外、そして県外からの利用者もかなり多くいらっしゃるとのことで、子育て支援施設のニーズというのはやはり相当高いものがあると改めて痛感をしてまいりました。 施設内容としてはそれぞれに共通した特徴も多く、エアトラックやサイバーホイールといった空気を利用した遊具を整備し、小さいお子様でもけがをしにくいものを使用していたこと、そして適度に運動しながら遊べる施設となっていました。三本木、岩出山の庁舎はどちらも国道に近いということでアクセスもよく、また三本木庁舎は比較的新しい建物ということで、大きな改修をしなくても子育て支援施設として整備をしやすいのではないかと考えますが、市の見解を伺いまして、1回目の質問とさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(佐藤和好君) 伊藤市長。     〔市長 伊藤康志君登壇〕 ◎市長(伊藤康志君) 早坂憂議員から、大綱5点御質問賜りました。 若武者らしいはつらつとした御質問を賜りまして、私も政宗公まつり、議員のお似合いの姿を拝見させていただいたのでありますので、ぜひ毎年常連で御参加をいただければと思いますし、今月21日には古川の秋まつり、大名行列もございますので、ぜひまた御参加をいただければと思います。 また、議員から御紹介がなかったのですが、議場においでの議員さん方と同時に、世界農業遺産推進監、武元推進監が着任初年度にして堂々と武者行列に騎馬武者で、馬に乗りまして、大変な体験をすることができました。恐らく、後ほど出番があれば、本人から感想もあれば聞けるところでございます。 議員から御紹介がありましたその政宗公まつりを通しながら、さらにその発展性について、御提言も含めて御質問を賜りました。私と教育長から、それぞれお答えしてまいりますが、大綱1点目の「戦国BASARA」とのコラボレーションの反響についてですが、独特なタッチで描かれた個性的な戦国武将が活躍するアクションゲームで、テレビアニメ化されるなど歴女ブームの火つけ役となった人気コンテンツの「戦国BASARA」とは、平成20年12月に行われたアニメ制作発表会で飾る伊達政宗公の甲冑を貸与したことがきっかけとなり、平成21年を皮切りに政宗公まつりと7年間タイアップして行ってまいりました。公式ポスターに「戦国BASARA」の伊達政宗と片倉小十郎を登場させた反響は大変に大きくて、多くのマスコミに取り上げられるとともに、祭りに合わせて実施したポスタープレゼントも大好評で、政宗公が青年時代を過ごした岩出山のPRに大きく貢献したものと認識をいたしております。 毎年、このポスター効果もあると思うのでありますが、参加される方が、岩出山の政宗公まつりから大崎の政宗公まつり、宮城県の政宗公まつり、最近は全国の政宗公まつりに広がってきているのではないかと思います。特に歴女と言われる若い女性の方々がギャラリーとして参加することはもちろん、この武者行列に行列で参加したいということで、一般公募で、首都圏だけではなくて関西や九州からも御参加をいただくということでありますので、これはまさに「戦国BASARA」効果ではないかと思っているところでありますので、今後とも連携を深めてまいりたいと思います。 議員からさらに、もっと年齢層を下げて「学園BASARA」とのコラボレーションについてのお尋ねがございました。「戦国BASARA」の武将たちが現代の高校生だったらという設定で繰り広げられる学園アニメで、この秋からテレビアニメにて放送開始されると伺っております。大人気のキャラクターが姿を変えて登場するものと思われますが、放送開始以降の反響を見届けながら、大崎市をアピールする新たなコラボレーションについてぜひ検討してまいりたいと思いますので、議員にもぜひ御参加をいただければと思います。 次に、大綱2点目のふるさと納税についてですが、全国の皆様から頂戴したふるさと納税につきましては本市の貴重な財源となっております。また、寄附された方に対しまして、本市の魅力を発信するために地場産品などの返礼品をお届けいたしております。本市への理解が深まり、寄附者との交流を拡大することで次のふるさと納税に結びつくなど好循環を期待いたしております。 議員おただしの「学園BASARA」のキャラクターを返礼品のパッケージに使用することについて、その話題性から本市のPRとふるさと納税額の増加といった効果も期待されますことから、キャラクター活用の可能性について調査、研究してまいります。 次に、返礼品で人気の高いもの、逆に不人気なもののお尋ねがございましたが、特に人気の高いものは肉のようでございまして、次にお米、トマトなどの野菜、地酒という順になっております。年によって順番が、トマトが第1位になった年もありますが、平均的にはこういう順番になっております。 一方で、余りリクエストのないものでございますが、残念ながら工芸品、鳴子温泉に泊まっていただこうと思って期待をしてつくった宿泊プラン、なかなかこれも余りリクエストがございませんで、ちょっと意外なことにびっくりしております。さらに工夫が必要ではないかと思っております。 5万円以上、10万円以上、15万円以上の寄附者を対象としている比較的高額な返礼品であります。今後も、ふるさと納税の制度やモラルをめぐる全国的な議論や社会情勢の変化を注視し、寄附者のニーズを把握しながら、返礼品の創意工夫はもとより、効果的な情報発信に努めてまいります。 次に、ふるさと納税による寄附金の使い道のお尋ねでございますが、ふるさと納税をいただく際に、あらかじめ用意した使い道の選択肢、希望をとらさせていただいております。寄附者から伺った意向をもとに活用する事業を決定しております。平成29年度における使い道の選択肢としては、明日の大崎市を担う人材育成のための事業、おじいちゃん、おばあちゃんが安心して暮らすための事業、活力ある大崎市をつくるための事業、大崎市の宝を次世代に継承するための事業、そして市長が使い道を決定できるふるさと大崎市応援のための事業と5つを掲げております。加えて、ことしからは世界農業遺産の資源を保全するための事業というのを加えたところでございます。 議員からは、ふるさと大崎市応援のための事業、市長が使い道を決められる事業ということですが、平成29年度まではこの事業の使途はございませんでした。今年度、公園整備関係などに充当する予定であります。事業選定に当たりましては、国や県の補助制度のない事業で、大崎市民や大崎市を訪れる皆様の便益に広く結びつくような効果面に着目し、比較的事業規模の大きなものを対象としたところであります。個別には他の使い道に分類できる事業もありますが、ふるさと大崎市応援のための事業として頂戴した寄附金については、市全体の事業と財源のバランスも考慮しながら使い道を考えてまいりたいと思っています。 次に、大綱3点目の婚活支援センターについてのお尋ねでございますが、現在までの利用状況や実績について申し上げたいと思います。 婚活支援の仕組みは、おおさき市地方創生総合戦略において、近年の晩婚化や非婚化への対策として重要な施策の一つとなっております。具体的な事業としては、結婚を希望される方に出会いの場を提供するため、婚活支援センターを市が設置し、センターの管理運営のほか、未婚者の意向調査、ウエブサイトやSNSを活用した情報発信、企業訪問による事業周知、個別相談やセミナー、イベントの開催などの婚活支援業務を民間事業者への委託により実施しております。 平成27年9月のセンター開始以来、平成30年8月までの3年間の実績としては、会員登録者数が男性179名、女性が99名で、電話やメール、来所による相談件数は延べ8,600件を超えております。婚活イベントを39回開催するなどの取り組みによって、カップル成立数は103組で、3組の方が結婚、ゴールインをいたしております。 次に、センターの利用者が結婚した場合のお祝い金の贈呈についてですが、センターを介して知り合い婚姻が成立し、市内に在住したカップルに対しまして、市内で利用できる宿泊利用券3万円相当を祝い金として支給しております。今後はお祝いのあり方なども含め、結婚を望まれている方に対しどのような後押し策が必要となるのか、意向調査などを通して把握に努め、多様な主体と連携しながら婚活支援を進めてまいりたいと思っています。議員もぜひ、実体験も含めて御指導いただければと思っているところであります。 次に、大綱5点目の本庁舎建設に伴う三本木・岩出山庁舎の利活用についてお答えいたします。 本年3月に策定した大崎市役所本庁舎建設整備基本計画において、分散している本庁機能を可能な限り新庁舎に集約することで、市民の利便性向上や行政事務の効率化を図ることとしております。このことに関連して、議会機能を有する三本木庁舎、この庁舎でございますが、あるいは教育委員会を配置する岩出山庁舎に空きスペースが生じてまいります。基本計画ではこれらの空きスペースについて有効活用することとし、災害用の倉庫や文書保管庫などの行政での利用や、地域活動を支援するスペースとして市民への開放や貸し出しなど、さまざまな可能性を示しております。 今年度では空きスペースの利活用検討を具体的に進めるため、関係各課職員で構成する三本木庁舎利活用検討チームと岩出山庁舎利活用検討チームを設置しました。いずれの検討チームにおきましても、庁舎や周辺施設の現状や課題などを把握しながら、機能移転後に生ずる空きスペースの有効活用の方向性を整理している段階であります。 倉庫としての活用も1つの案ではありますが、これにこだわるものではなく、あらゆる方向性を模索するとともに、今後の検討では地域の皆様から御意見や御提言をいただく機会を設けて、まちづくりの拠点としての利活用策を決定してまいります。 なお、三本木庁舎につきましては、国道4号の沿線に位置し、三本木スマートインターチェンジも近く、隣接地にはパークゴルフ場がオープンする予定などの立地条件、庁舎の建物が比較的新しいことなどを総合的に勘案しながら検討を進めてまいります。 議員からの子育て支援施設としての利用策についてのおただしがありましたが、このことにつきましても1つの案として受けとめ、諸条件やニーズなどを確認してまいりたいと思います。 私からは以上でございます。 ○議長(佐藤和好君) 熊野教育長。     〔教育委員会教育長 熊野充利君登壇〕 ◎教育委員会教育長(熊野充利君) 私からは、議員御指摘の大綱4点目の小学校のプログラミング必修化につきましての御質問にお答えをいたします。 平成32年度に全面実施となります小学校学習指導要領の中で、コンピューターを用いて情報を活用する力を育み、論理的な思考を身につけさせるためにプログラミング学習が取り入れられることになります。これまでも論理的思考を高める取り組みにつきましては各教科の中で行われてきたところですが、コンピューターのよさに気づき、そして上手に使えるようになること、それから活用して学んだ内容をより確かに身につけることを目指しております。 現在は、プログラミング学習を含めた新しい教育課程の狙いにつきまして研修会などを実施してきておるところでございます。その中で、プログラミング学習につきましては、今年度は宮城県主催の情報化推進リーダー研修会の参加を促してきたところでございます。それから、教育委員会といたしましても、学校訪問を行いまして授業改善に向けた指導を行ってきているところであります。 今後につきましては、宮城県総合教育センターで公開されておりますプログラミング教育スタートパックという教材がありまして、この紹介もしてまいりたいと考えております。実際の指導につきましては、教員が児童にとってより効果があると考えられる教科領域の中で行われることになります。例えば、小学校中学年以上では国語でのローマ字入力、それから図工でのデザインづくり、さらには算数での図形の作成、音楽では楽譜の入力などが挙げられます。低学年でもコンピューターを使用しなくても順序立てて考える、組み合わせて考えるというプログラミングの考えを育むための授業を意識的に行っていくものであります。 なお、プログラミング教育の考え方や内容につきましては、保護者に対しましてもまだまだ周知が今後必要であると考えているところであります。今後、この具体的な内容等につきましては、例えば学校便り、それから授業参観などを通してその取り組みを紹介していくよう、学校とともに働きかけを強めていきたいと考えておりますし、市のホームページ等でも紹介してまいりたいと考えております。 以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(佐藤和好君) 早坂議員。 ◆1番(早坂憂君) 御答弁ありがとうございました。では、順次、再質問をさせていただきたいと思います。 まず、庁舎の利活用の件についてお伺いいたします。 先ほど御答弁で、検討チームをつくってそれぞれ三本木、岩出山、どのように活用していくかの検討を行っていくという御答弁いただきました。市長からあらゆる方向を模索するというお言葉をいただいて、ぜひ子育て支援施設を強く強く模索していただきたいなというふうに個人的には思うのですけれども、その観点から、昨日、伊勢議員からも歴史的財産を保管する、ある意味では資料館としての利活用という意味なのかなというふうに私も思って、その御提案あったのですけれども、私から提案させていただいたこの子育て支援施設等も含めて、今後跡地利用を考えていく場合に、それがどういう、具現的に実現するかどうかはまず別にしても、さまざまな可能性を模索するというときには、施設に何らかの問題点があったらやっぱりちょっと計画が頓挫したりするのではないかなという心配がありました。その施設について、現在抱えている問題点などもしあれば、三本木、岩出山あわせて教えていただきたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 宍戸三本木総合支所長。 ◎三本木総合支所長(宍戸宏武君) それでは、今、議員から御質問ありました三本木総合支所の現在の施設の状況についてお答えをいたします。 三本木総合支所につきましては、比較的新しいとは申しながらも、平成13年に建設されております、既に18年を経過している状況でございます。庁舎の外壁につきましては平成29年、昨年度に修繕を行っております。また先日、平成29年度決算特別委員会において相澤久義議員から御質問いただいた空調につきましては、2台の空調用ヒートポンプのうち1台は既にことし1月に修繕が完了しております。残りの1台もことしじゅうに修繕が完了する予定でありますことから、当面問題はないとの報告を担当のほうから受けております。 ただ一つ、正面玄関を入ってすぐエントランスホールがございます。それとその隣にふれあいホールがございますけれども、そのエントランスホール、それからふれあいホールの照明でございますけれども、エントランスホールにつきましては現在23個の照明のうち21個が消えている状態であります。1個を交換するにしてもエントランスホールの高さがかなり高くて、なかなか交換できない状態にあります。 それから、ふれあいホールでございますけれども、24個照明がございますが4個が消えております。ただ、問題なのが、このふれあいホールの照明につきましては代替品がないという状況でございます。ふれあいホールの利用につきましては平成29年度の実績でございますけれども、申請による利用が97件、それから申請を必要としない庁議などの公的な使用を含めますと100件以上とかなり利用率が高い状況であります。このことから、LED化も含めた早急な修繕が必要と考えております。 なお、新庁舎建設後でございますけれども、議員から御提案がありました子育て支援施設も含め、民間、そしてまた任意団体が空きスペースを利用することになった場合には、当然ではございますけれども庁舎全体の個別のセキュリティー対策が必要となってくると考えております。 以上でございます。 ○議長(佐藤和好君) 岡本岩出山総合支所長。 ◎岩出山総合支所長(岡本洋子君) 岩出山庁舎の現状について答弁させていただきます。 現在の岩出山庁舎の1階の一部及び3階が本庁の書庫としてのスペースとなっている状況でございます。また、書庫として指定している部分に入り切れないものが3階通路及び2階通路に置かれている状況でございます。ただし、岩出山庁舎、合併した当時に3階の議場、その他会議室を書庫として活用するときに、耐力度調査というのですか、重力度調査のようなものを行って今の現状があるというふうに思っておりますので、これ以上の書庫としての活用はちょっと難しい状況かなというふうに思っております。 また、施設の管理につきましては随時、計画的に各種施設の修繕等は行っている状況でありまして、今後、新市庁舎の収納スペースであったり展示スペースとしての活用は可能ではないかというふうに思います。また、各種団体等の利用も、その個別のセキュリティー対策はいろいろ講じなければならないというふうに思っておりますが、可能ではないかというふうに考えておるところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 早坂議員。 ◆1番(早坂憂君) ありがとうございました。ちょっと予期していないお話もあったのでびっくりしたのですが、照明、大分の数切れているというのは、ちょっと問題ありですよね、現状既に。さらに、いろいろな施設の可能性含めてということを伺うと、やっぱり早急にそれは直していただくというか、新たな電気設備等も検討していただいて、修繕等含めた模索をしていかなければならないのではないかなというふうに思いますので、その辺はぜひよろしくお願いしたいと思います。 また、岩出山のほう、重量の問題等あるということで、書庫以外の検討、やはりそれももちろんふだんからお使いになられている職員の皆さんが一番それはお感じになっている部分大きいとは思いますし、あとは入っていくと甲冑の展示とかありますよね、ぜひそういったところ含めて、展示スペースとして余り重くないものを活用できればと私も思いますので、ぜひその可能性含めて御検討いただきたいと思います。問題点の改善、ぜひ努めていただければと思います。 また、それに関して、子育て支援施設を推す理由のもう一つが、宮城県、かなり子供の肥満が多いというデータを拝見しました。小学生の男子4年生以外、全て全国ワースト10位以内という27年の資料を見て、既に笑い声が聞こえますけれども、私が声を大にしているのは若干気が引ける、その部分は大変あるのですが、最近では筋肉をためる貯筋という言葉も広まってきていて、小さいときから体を動かすくせをつけること、一つの目標にすべきかなというふうに考えます。その観点から見ると一石二鳥以上の提案になるのではないかなと思うのですが、その健康面等含めての御意見、いかがでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 安住民生部長。 ◎民生部長兼社会福祉事務所長(安住伸君) 子育ての観点ということをかなり心配していただきまして、民生部としては大変力強いというところでございます。また、遊具等につきましても、保護者の皆様がそれらを大変に必要としているということは十分承知しているところでございます。今後、大崎市としましては子育て支援拠点施設というふうなのをこれから整備していきますので、その中でもまた遊具というものも整備していきたいと考えておりますので、その後につきましても、必要なものについては随時検討しながら整備を進めていきたいというふうに考えてございます。 これらのことがさらに子供たち、さらには大人の方の健康、高齢者の方の介護予防というふうなものにつながるような、一体的な施策としてこれから考えていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(佐藤和好君) 早坂議員。 ◆1番(早坂憂君) ありがとうございます。 決して私も昔からそういう遊具いっぱいあったら太らなかったということを言いたいわけではないのですが、やっぱり子供たちが体を使って遊ぶことを基準に子育てというものを考えていかなければならないのではないかと思いますので、ぜひその点を含めてよろしくお願いします。 では次に、政宗公まつり、あとはふるさと納税、どちらにも関連した質問になるかとは思うのですけれども、まず端的に、そういった漫画、アニメとのコラボレーションを行っている先進地の情報については得ていますでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 岡本岩出山総合支所長。 ◎岩出山総合支所長(岡本洋子君) 早坂議員には、9月に開催されました「戦国BASARA」ならぬ岩出山の政宗公まつり、伊達武者行列に出演していただき、祭りを盛り上げていただきましたことに感謝を申し上げます。 「戦国BASARA」ならぬアニメとのコラボレーションということで、ほかの自治体の状況ということでありますが、県内の状況しかちょっと把握していないので、白石市とか仙台市、あとは登米市が若干コラボにかかわっているというふうな情報だけしか得ていませんでしたので、大変申しわけありません。 ○議長(佐藤和好君) 早坂議員。 ◆1番(早坂憂君) ぜひ県外に目を、幅広い視野を持って見ていただきたいと思うのですが、先ほど市長からも全国的に政宗のことについての動きがあると、まさに先日行った視察で伊達市に伺いまして、そちら、かなりアニメ作品が点在していたのです。見て、これ何なのだろうと思って調べたら、例えばガイナックスというアニメ制作会社があります。皆さん、これ聞いたことあるのではないかなと思うのですけれども、制作にかかわった代表作が「新世紀エヴァンゲリオン」、あとは「天元突破グレンラガン」とか「ロザリオとバンパイア」と、ちょっと若年層に人気があったアニメで、大体メジャーな作品に携わっている会社なのです。これ、数年前に福島県に拠点をつくったそうです。 その御縁で、2016年に「政宗ダテニクル」というアニメをつくったそうです、コラボして。そのアニメのイラストとかポスターが伊達市の町なかにかなり張られていて、あと、その会派で視察に行ったお昼を、新しくできた道の駅もこれ見学してみようということで、伊達の郷りょうぜんという道の駅に行ったのですが、そこに置かれた自販機ですらそのアニメで描かれた柄になっていたと。本当に自治体が力を入れてコラボをしようというのがひしひしと伝わってくるような状況だったのですけれども、こういう動きをぜひ参考にして、イベントの集客やふるさと納税に生かすべきと考えますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 岡本岩出山総合支所長。 ◎岩出山総合支所長(岡本洋子君) 早坂議員さん、大変ありがとうございます。 岩出山におきましては、今後この「学園BASARA」がどのようなものなのか、今後の反響を見ながら、どんなタイアップができるのか、そしてどんなコラボレーションができるのか、地域の活性化につながるように、地元の実行委員会さんと協議を進めながら検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(佐藤和好君) 早坂議員。 ◆1番(早坂憂君) ありがとうございます。 さっき返礼品の人気高いものはお肉だ、お米だというお話があって、逆になかなか選んでいただけないものが工芸品、あとは宿泊券ですか、この前御紹介いただいた宿泊の四季島の方々に地域おこし協力隊の皆さんが工芸品をプレゼントするということを聞かせていただいて、すごくいい企画だなと思うのです。その漆の工芸品とかがそういうことをきっかけにしてどんどん広まっていけばいいなというふうに思いますし、ぜひ選んでいただけるような工芸品というものを考えていかなければいけないと思います。ただ、高額だということも一つの理由なのかなと思いますので、例えば本当に小さい工芸品だったら、手ごろなと言ったらあれなのですが、額で、返礼品としても3割対応できるのかなというふうに思いますので、その可能性も含めて考えていただきたい。 あとは、コラボレーションの観点から、私、どんなものが有名なものあるのかなと、返礼品ちょっと調べました。御紹介申し上げますと、北海道の洞爺湖町、これ「銀魂」という非常に有名な漫画とコラボレーションした木刀を返礼品。あとは、滋賀県豊郷町では「けいおん!」、女の子たちのバンドのアニメです、これとコラボしたキーホルダー、あと岐阜県の関市では「名探偵コナン」とコラボしたコーヒーカップ、あと千葉県柏市では「キャプテン翼」とコラボしたクッション、さらにさらに、武将というものに着目をすると、石田三成の家紋をイメージしたオーダースーツ、これを返礼品にして滋賀県米原市、これ本当に数多くの自治体がそれぞれの特徴を捉えた工夫というのをしております。それもネットでこういった情報の検索に特化したサイトがあるのです。返礼品、アニメというのがぶわっと出てくる。こういうのを活用しているユーザーの方、多分相当数いらっしゃると思います。そういったものを含めると、決して楽観視できないものと考えますけれども、大崎市独自のアイデア、ないものでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 渋谷政策課長。 ◎市民協働推進部政策課長元気戦略推進室長(渋谷勝君) 大変いろいろな情報を御提供ありがとうございます。 まず、ふるさと納税、若干御紹介申し上げますと、今、96%の団体で取り組んでおられる、そのほとんどが返礼品扱っておられますということで、ただいま御紹介のとおり、それぞれの自治体の創意工夫による返礼品がある中で、過熱を帯びている部分がございましたがゆえに、総務省においては一定のモラルを2年前から引いてはございましたが、それをさらに強く守るように、今度は制度のほうも整備していくというようなことでございます。 議員からお話のありました工芸品、この件をまず御報告申し上げますと、高いがゆえに手が出せないのではないかというふうなお話もございますが、工芸品、実は29年度で68件出てございますが、そのうち30件ほどが1万5,000円の寄附に対する返礼ということで、内容はおひな様こけしというような、比較的お手軽に選んでいただけるようなもの、これが半分以上出ているというところで、やはりむしろ高い設定のものはなかなか選ばれにくくなってございます。 こういった観点から、宿泊プランも一番安いので5万円寄附いただいたらお一人様といったようなプランもございますが、逆に宿泊プランのほうは15万円以上頂戴した方に対するものが、これ67件中45件がその15万円以上の皆様に対するものでございます。これは全て29年度内の実績でございまして、この27年から返礼品に取り組み始めてございますが、工芸品、それから宿泊プラン、それぞれのカテゴリーでは約300件ほどは出てはございますので、本市も28年度が約3億円近くのこちらのほうで徴税するような交付金もございました時期もあって、ただ去年は制度の見直しなどのいろいろな情勢の変化にちょっと対応し切れなかった部分もございまして、約1億円ほど減少しているといったような現状に鑑みまして、やはり御提案のとおり、具体的には、その「学園BASARA」といったようなところについては著作権などをお持ちの方とのまずもっての御理解、そして御協力がありませんと実現できないと思っておりますけれども、これにこだわることなく、さまざまな可能性を追求してまいりたいというようなことで、委託先の観光公社とも定期的に返礼品についての打ち合わせを行い、入れかえなども行ってきているところでもございます。 ○議長(佐藤和好君) 早坂議員。 ◆1番(早坂憂君) ありがとうございます。 宿泊券の返礼は15万円のものだということで、やっぱりなかなか選びにくくなっちゃっている部分があるのかなとは思うのですが、日帰り入浴だけでもいいので、何かもうちょっと安くできる返礼品としてのチケット、考えていただくと、鳴子に泊まっていただいて温泉に入っていただければ、よさはもう確実にわかっていただけるものだと思いますので、まず間口を開くというか、まず入っていただく、使っていただくためにどのようなことができるか、ぜひ模索をしていただきたいなと思います。 先ほどのアニメコラボで、私も大崎市に着目をして何かネタがないのかなというのをちょっと調べてみました、独自に。そうしたら「劇場版魔法少女まどか☆マギカ叛逆の物語」という映画があるのです、これオープニングに旧化女沼レジャーランドの観覧車が使われている。かなり見に来ている方いるみたいです、ファンの方が。ただ、見て帰ってしまう。何かお金を落としていただけるような施策、必要なのではないかなと思いますし、あと「ハイキュー!!」というバレー漫画あるのですけれども、これ中高生に本当に大変に人気でして、その作品、出てくる架空の高校、伊達工業高校というのがあるのですが、何とこれ、古川工業高校の体育館にうり二つの体育館なのです。あとはキャラクターの名前、名字が鳴子君とか川渡君とかいて、さらには松島君なんていて、これ大崎市のみならず宮城県にゆかりのある内容というのがたくさん出てくる作品になっていてとても人気です。ぜひ、それを有効資源だというふうに考えていただいて、さまざまな可能性を模索していただくべきだと考えますので、その辺、御紹介だけさせていただきたいと思います。 最後に、プログラミング学習、プログラミング教育についてです。 研修さまざま行っているというお話を伺いましたし、今年度も県との研修が予定されているということで、さまざまな促しをしているということだったのですが、29年度、昨年度は決算の資料でも外国語教育に対する研修を行ったというのを拝見したのですが、プログラミングについては何も記載なかったと思うのです。なので、29年度、プログラミング教育についての研修というのは行わなかったのでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 野村教育部参事。 ◎教育委員会教育部参事(野村清正君) 昨年度の研修の状況ですが、昨年度は市独自での研修事業は実施しておりませんが、県教委のほうで毎年行っています教育課程の協議会、説明会がございます。そちらのほうには教職員の3分の1、全職員の3分の1ずつ、3年に1回は行くことになっています。その中で一部取り上げられて研修を進めているところです。 以上です。 ○議長(佐藤和好君) 早坂議員。 ◆1番(早坂憂君) ありがとうございます。 県の研修が行われていると、なるほどという納得をさせていただきました。やっぱり、その保護者の方だけではなくて、恐らく潜在的に実は不安を感じている教員の皆さんだっていると思うのです。初めて取り扱うことに対する不安というのは人間誰しもやっぱり持っているものだと思いますので、そういった不安、不満の解消というものをぜひ念頭に置いていただきながら、市の独自の研修というのもぜひ検討していただいて、教育環境の整備というものをしっかりと進めていただきたいと思います。 私の一般質問、これで終了させていただきます。ありがとうございました。 ○議長(佐藤和好君) 次に進みます。 13番鎌内つぎ子議員。     〔13番 鎌内つぎ子君登壇〕 ◆13番(鎌内つぎ子君) おはようございます。きょうは荒雄地区婦人防火クラブの皆さん、御苦労さまでございます。そしてまた、日ごろの活動に心から敬意を表しまして一般質問をさせていただきます。 早坂憂議員の後ですので、早坂議員も田尻出身であります、私も田尻出身で、私が1期目の1年生のときに35歳だったのですけれども、今の早坂憂議員は堂々たるものだね。私はまだまだ初々しくて本当に。今も初々しくはないのですけれども、頑張ってまいりたいと思います。 通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 まず初めに、子育てしやすいまちづくりについてお伺いいたします。 今回、待機児童対策、子ども医療費の所得制限撤廃、保育料2人目無料化については、ことし8月、民生常任委員会で兵庫県明石市に視察で学び、本市でもぜひ生かせたらと思い提案させていただきます。 兵庫県明石市では、待機児童、ことし4月時点で586人で、来年4月に受け入れ枠を2,000人分拡充する予定で、その取り組みについては保育所や認定こども園、小規模保育事業所の新設のほか、既存保育施設の定員増、公立保育園の有効活用、企業主導型保育事業の促進などにより拡充予定ということであります。本市では、待機児童対策については本当に頑張っていただき、9月1日現在の待機児童はたったの35名であります、今まで3桁ありましたから。待機児童で多い地区が田尻地区14名と鹿島台地区13名であります。一番心配しているのは、早期に待機児童、この地区を解消しないと、子育てしている方たちが古川地区に転居されるのではないでしょうか。田尻地区、鹿島台地区の既存保育園の施設の定員増は図れないのでしょうか。また、慢性的待機児童を解消するために、公立保育園の有効活用はできないのでしょうか、お伺いいたします。 次に、子ども医療費の所得制限撤廃についてお伺いいたします。 兵庫県明石市では子供を核としたまちづくりを進めており、子育て世帯への負担軽減や支援施設の充実に努めて、保育料無料化、施設もその一環として行っており、低所得世帯に対する貧困施策として実施しているわけではないそうであります。所得制限については、児童には所得はなく保護者の所得で線引きするのは妥当ではないと考えており、既に実施している子ども医療費や公共施設の無料化、プールなど全部無料化です、施設についても所得制限は設けていないということであります。 本市でも所得制限については、児童には所得がなく、保護者の所得で線引きするのは本当に妥当ではないと考えますが、いかがでしょうか。この所得制限については佐藤弘樹議員から決算の中でも取り上げていただき、前向きな答弁はいただきましたけれども、そうしますと時期は早々にいつごろにするのかもつけ加えてお伺いいたします。 次に、保育料2人目無料化についてお伺いいたします。 これも兵庫県明石市ではもう一人子供が欲しいけれどもお金に不安がという人も多い中、明石市では経済的な負担を大幅に軽減し、第2子以降の保育料が完全に無料で、保育所、幼稚園、市外の施設もオーケー、そして兄弟の年齢も関係なし、さらに親の収入も関係ないということでありました。本市でも国の幼児教育の無償化、来年10月を待たずに保育料2人目無料化にし、人口増につなげるべきではないでしょうか、お伺いいたします。 次に、災害に強いまちづくりについてお伺いいたします。 まず初めに、冠水対策について、市としての方針はあるのでしょうか、お伺いいたします。 また、大江川周辺の内水対策について、対策検討会議、国、県、市でどこまで進んでいるのでしょうか、お伺いいたします。 さらに、遊水地の位置づけについて、どこまでやるのか、市民に知らせる必要があるのではないでしょうか。そして、やれそうなものをリストアップして地元と相談してやるべきではないでしょうか、お伺いいたします。 古川地区の栄町では、大江川と古川江の間の地域全体が冠水で、雨降るたびに床の上まで水が上がるのではないかと、その地域の住民は眠れないそうであります。また、北稲葉から稲葉に書けても各地で冠水、稲葉郵便局からカインズへの市道が冠水で道路が通れなくなるなど、遊水地域に対しての対策について、市としての内水処理についてどのように検討され、対策をとろうとしているのか、お伺いいたします。 次に、教育行政についてお伺いいたします。 小中学校普通教室へのエアコン設置についてであります。 昨日の氏家議員への答弁では、小中学校、幼稚園の各教室の数が多く、国の補助金を活用しながら来年夏に向けて計画的に設置していくということでありましたが、10月1日付の日経新聞では、政府は2019年の夏までに全ての公立小中学校にクーラーを設置する方針を固め、その財源を含む補正予算案を秋の臨時国会に提出することがわかったそうであります。 現在、公立小中学校のクーラー設置には都道府県により差がある状態で、政府は補正予算を活用し、ばらつきを解消したいという構えということでありますので、本市でも12月の補正予算で計上し、国の補助金を見通し、そして基金を活用し、来年夏に一気に小中学校の普通教室にクーラーを設置するべきではないでしょうか。 教育委員会としては小中学校のことしの夏のそういう状況をどのように把握されているのか、私も直接学校に行ってまいりました。学校というのは建物が長広くなっているの、そして1階、2階、3階、3階なんか何とも、熱風だそうです。そういう実態を把握して、段階的、計画的なと言っている場合ではないのです、一気にクーラーを設置しなかったら、子供たちの学べる環境をきちんと整えていく、命を守る、安心・安全で勉強できる環境をぜひつくっていただきたいと思います。 また、昨日のクーラー設置に1教室180万円で、工事費含め総額17億円ということでありましたが、学校体育館については、今回これはきのうの段階では入っていなかったと思うのです。学校体育館については指定避難場所に指定全部されておりますので、総務省で出している緊急防災・減災事業債を本市でも活用すべきではないでしょうか、お伺いいたします。 最後に、障がい者のコミュニケーション手段の利用を促進する条例についてお伺いいたします。 障害者にとって全ての生活場面で意思疎通できる環境の整備は、市民にとってもお互いを理解しながら、ともに生きる地域社会、誰もがお互いに思いやれる社会の実現につながります。障がい者のコミュニケーション手段の利用を促進する条例、大崎市手話言語条例の制定を求める請願がことしの第1回定例会で全会一致で採択されました。 今回、民生常任委員会で三重県松阪市に手と手でハートをつなぐ手話条例施策について視察をしてまいりました。まずびっくりしたのは、手話条例がたった4カ月で制定されたことであります。この経緯は松阪市長とろうあ福祉協会と難聴者団体が、手話言語法制定に向けてをテーマに、市長との意見交換をしたそうであります。そのとき、市長からは松阪市でも早急に取り組むべきだということで回答され、松阪市手話条例の制定を求める請願が採択され、すぐに松阪市は言語条例ワーキング会議をしたり、市民アンケートを実施し、パブリックコメントの募集をしたり、松阪市手と手でハートをつなぐ手話条例が制定されたそうであります。これはやる気だ、本気でやればできるのであります。 本市では、障がい者のコミュニケーション手段の利用を促進する条例を制定するためにどのような対策をとってきたのか、進捗状況と今後の見通しについてお伺いいたしまして、1回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(佐藤和好君) 一般質問の途中ではありますが、暫時休憩いたします。 再開は午後1時といたします。               -----------               午前11時54分 休憩               午後1時00分 再開               ----------- ○副議長(氷室勝好君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 13番鎌内つぎ子議員に対する答弁を求めます。 伊藤市長。     〔市長 伊藤康志君登壇〕 ◎市長(伊藤康志君) 鎌内つぎ子議員から午前中に賜りました質問に、私と教育長からお答えしてまいります。大綱4点でございました。 議員におかれましては、調査に基づいての御紹介なり提言を賜りました。敬意を表しながらお答えしてまいりたいと思います。 初めに、大綱1点目の子育てしやすいまちづくりについてですが、議員には毎議会のように議会の内外で子育てに対する関心を寄せていただいて、いつも熱心に取り組んでいただいて感謝を申し上げます。 待機児童対策につきましては、地域ごとに異なる実情に配慮しつつ、保護者の希望と施設との調整により、一人でも多くの児童が入所可能となるよう、一層きめ細やかな対応に努め、待機児童の解消につなげてまいります。 子ども医療費の所得制限撤廃については、これまで段階的に対象年齢を拡大し、現在は入院、通院ともに義務教育修了までとしたところであります。各種の子育て支援策については優先順位を付しながら進めておりますが、現段階では、喫緊の課題となっております放課後児童クラブの待機児童解消に向けたサテライト室の整備や子育て支援拠点施設の整備などに傾注しておりますことから、子ども医療費助成の拡大については、幼児教育、保育の無償化の動向を踏まえ判断してまいります。 保育所の保育料について2人目を無料にしてはどうかのお尋ねでございますが、現在は第2子の保育料を半額とし負担軽減を図っているところであります。既に、幼児教育、保育の無償化まで1年を切っている状況であり、制度改正への対応に向け、国の動向を注視しながら準備を進めてまいります。 次に、大綱2点目の災害に強いまちづくりについてですが、冠水対策につきましては17番の関武徳議員にお答えしたとおりですが、今後、実施した事業の検証も行いながら、冠水被害の軽減に向けて事業の推進に努めてまいります。 大江川周辺の内水対策についてですが、台風による大雨やゲリラ豪雨時には職員による河川内の用水堰の開放作業とあわせて、施設に堆積する草や流下ごみなどの支障物を除去し、川水の流れを阻害しないための取り組みを実施しております。今後、河川管理者である県とも河川内施設の維持管理のあり方も含め、適切な維持管理について協議を行ってまいります。 また、古川地域の冠水軽減を図るため、河川の排水機場の管理者である国・県の担当者との意見交換の場として、浸水対策検討会担当者会議を開催しており、市街地の冠水要因の検証や冠水解消軽減に向けた対策方法の検討を重ねてまいります。今後も、冠水被害の軽減に有効な手法を調査、研究しながら事業の推進に努めてまいります。 私からの最後は、大綱4点目の障がい者のコミュニケーション手段の利用を促進する条例についてですが、私たちが日常生活を営む上で情報の取得及びコミュニケーションは欠かすことのできないものであり、かつ、人と人とが出会い、相互理解を図る上で必要不可欠なものであります。現在、市では条例制定を求める請願の趣旨や理由を踏まえ、関係法令等を検討しているところであり、また先行して条例を制定している地方自治体もありますことから、その内容を調査しているところでございます。 私からは以上でございます。 ○副議長(氷室勝好君) 熊野教育長。     〔教育委員会教育長 熊野充利君登壇〕 ◎教育委員会教育長(熊野充利君) 私からは、大綱3点目の小中学校普通教室へのエアコン設置についてお答えをさせていただきます。 このことにつきましては、氏家議員の御質問にもお答えしているところでありますが、猛暑の影響は大変厳しく、私も学校を訪問しながら非常に危惧される事態であると認識しておりますことから、今後、教育委員会といたしましては設置に向け検討に入ったところでございます。 児童生徒の安全・安心な学校環境を守るため一気にやりたいところではありますが、金額も多額になることから、国の補助金等を活用しながら、できるだけ早期の整備に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) ありがとうございました。再度、質問をさせていただきます。 まず、待機児童解消策についてお伺いいたします。 努力していることはわかるのでありますけれども、現在の田尻地区とか鹿島台地区のそういう既存保育園の定員増は図れないのでしょうか。早期にそういう待機解消はできないのでしょうか、その地区の方たちの。 子育てしているお母さんたちとお話をしますと、やっぱり古川に住んだほうがいいかなという人が多いものだから、ああ、これはどうにか早くしなくてだめだなと。そこの地区の人が全部本当に古川に集中したらだめだなと思いまして今回取り上げたのですけれども、ぜひ既存のそういう定員増は図れないかどうなのか、まずお伺いしたいと思います。 ○副議長(氷室勝好君) 安住民生部長。 ◎民生部長兼社会福祉事務所長(安住伸君) 待機者につきましては、議員お話しのように9月現在で35名というふうに決定しております。この定員につきましては毎月毎月変動がございますので上限がありますが、確実に減らしているなという思いがあります。減っているところというのは、やっぱり古川地区に力を入れておりましたので、古川地区が大きく減っているという状況で、そのほか、今お話しになられました鹿島台地区、それから田尻地区についても、多少ではありますが減っているという状況になっているところでございます。 その中におきまして、今、鹿島台地域も田尻地域もでございますが、施設そのものを増設するというのはちょっと厳しいような状態にあるというところでございます。考えているというものといたしましては、公立保育所の保育施設の民営化というものを現在図っておりますので、そのことによりまして保育士を配置すると、それにおきまして各地域での待機が発生している統合施設への保育士を増員させることにより、それぞれの地域で待機児童を減らすというふうな方向を考えているというところでございます。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) そうしますと、公立保育園の民営化を進めていく中でということになると、今の待機児童は解消にはならないのではないかなと。来年の見通しは、ではあるということでよろしいのでしょうか。 ○副議長(氷室勝好君) 安住民生部長。 ◎民生部長兼社会福祉事務所長(安住伸君) 待機者に対しまして保育所の定員数でございますが、定員だけを見ますとその定員のほうがオーバーしていると、達しているという状況でございます。これからは御家族の方、保護者の方の希望の調整ということが大事になってきておりますので、その辺を一人一人丁寧にお話を聞きながら、一人でも多く児童が入所可能となるように、地域ごとに異なる実情を把握しながら考えていきまして、待機児童の減少を図りたいと考えているところでございます。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) ぜひ待機児童、ここまで待機児童をなくしてきたので、本当にゼロになるためには早期に手だてをとっていただきたいなと思います。 次に進みます。 次に、子ども医療費の所得制限撤廃についてでありますけれども、この幼児保育無償化の動向を見ながらということでありましたけれども、待機児童解消に力を入れて、見通しがつく方向であります。そういった中で、今、力を入れているのは放課後児童のこと、子育て拠点施設のことと、それも大体見通しがついてくる方向であります。 そうしますと、所得制限は撤廃、これは東京あたりからこちらに来ると所得が高いものだからほとんどひっかかるみたいなのです。せっかくこっちに転居しても、鹿野議員もそうですけれども、所得制限にひっかかるのです。ですから、所得がやっぱり高い、鹿野議員だけではなくてほとんどそういう形で、加美町や栗原市は所得制限ないから、大崎市もだなと思ってみんな来るそうです。そうすると、大崎市でひっかかると。そういうことなく、保護者の所得、線引きをするのではなくてやはり所得制限を、子育て支援として、貧困とかそういうのではなくて、子育て支援として応援をする、そのように手だてをとっていかなければいけないと思うのですけれども、そこら辺はどうでしょうか。 ○副議長(氷室勝好君) 安住民生部長。 ◎民生部長兼社会福祉事務所長(安住伸君) 大崎市では、さまざまな子育て支援、そのほかにも福祉施策を行っておりまして、いろいろな施策の中で所得制限というのを設けてございます。その思いといたしましては、利用される方の応益負担あるいは応能負担というふうなものを考えた場合には、どうしてもそのようなものが必要になってくるだろうという考え方で現在も行っているところでございます。 子育てというところだけに特化して話をするというものであればそのようなことになると思いますけれども、これから大崎市が子育てに力を入れていくというふうな観点から、議員が提案されているようなことが具体的な成果として望めるというものがあればそのようなことも一考に値するなという思いでございますので、今後、その事業一つ一つ精査しながら研究をしていきたいというふうに考えてございます。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) やはり、子育てだけと見られると、そのように民生部ではちょっと厳しいかなと思います。明石市では人口ビジョンにおいて、やはり人口をどこまで伸ばすのだと、30万人人口を目標に1年間の出生数を3,000人と目標を掲げているのです。そして、その実現のために2人目保育料を無料にしたら近隣市町村からどっと来たそうであります。そうしたら待機児童がどっとふえたと。だけれども、すぐ待機児童解消策、2,000名規模の枠で解消策を、すぐ手だてをとるということをしているのです。 そういった中で、大崎市でも人口ビジョンの中で出生率をどのぐらいに持っていくのかと、そういう目標を掲げて手だてをとっていかないと、所得制限なり子供2人目無料なり、これ子育てのニーズに合わせてアンケートとったりして明石市でもやっているものだから、大崎市でもそこら辺はどのように考えていらっしゃるのでしょうか。人口ビジョンに向けて、人口ビジョンではだんだん減っていくと、もう明確になっているわけなのです。それに歯どめをかけるためにどうするかということで考えていかないと、子育て、民生部だけの考えではなくて、全体としてどう取り組んでいくのか、お伺いいたします。 ○副議長(氷室勝好君) 門脇市民協働推進部長。 ◎市民協働推進部長(門脇喜典君) 議員御指摘のように、市としてどのように考えるかという視点で、地方創生総合戦略を策定してきたところでございます。その中で人口構造等を踏まえた場合、やはりなかなか増加は見込めないだろうと。ただ、緩やかな減少に、減少自体を緩やかにしていこうというのが総合戦略の考え方でございますので、その中で子育ても含め、あるいはいろいろなハード整備も含め取り組んでいこうというのが大崎市の取り組みでございます。 明石市の例を挙げられておりましたが、やはり地域の事情というのはそれぞれ異なるところもございますし、なかなか明石市との比較というのは人口構造も違いますので一概には言えないところではございますが、議員が視察なされてきたいろいろな御意見も先ほどお聞かせいただきましたので、そういう先進事例も研究の一つにはさせていただきたいというふうに思っているところでございます。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) やっぱり、地域の事情とか、それぞれあると思うのですけれども、明石市では無料化施策も含めた子育て世帯全体の充実が、子育て世帯の増加だけではなく、税収増、そして地域の活性化にもつながって、子供を核としたまちづくり実現に近づいてきていると認識しているということでありますので、そしてこの流れをとめることなく、常に市民目線で保育者ニーズの把握に努め、国や県の動きを待つことなく、市民に一番近い基礎自治体として積極的な政策転換を行って人口増につなげているということでありますので、ぜひそこら辺を踏まえて、子育て施策に力を入れていただきたいと思います。 次に、保育料2人目の無料化については、これも国の動向を見ながらということでありますけれども、来年10月、保育料無償化、3歳から5歳までの無償化をする方向であります。その前に、待たずに2人目の無料化、今、半額ですけれども、半額を出せば手だてはとれると思うのですけれども、それは待ったなしだと思うのですけれども、これ、栗原市も2人目無料化していらっしゃるのです。栗原市から今回いい、大崎市、踊りながらやるやつ、USA、これ、すごくいいことは学ぶと。大崎市でもこういういいことは学ぶということをしていったほうがいいと思うのですけれども。 これは、2人目の無料化は、それは無償化を考えて、動向を見ながらということであれば、動向を見てからでないと2人目は無料にはしないということですか。 ○副議長(氷室勝好君) 安住民生部長。 ◎民生部長兼社会福祉事務所長(安住伸君) 子育て支援のサービスということでさまざまございまして、大崎市の場合ですと、ことしですと放課後児童クラブの待機児童解消に向けたサテライトの建設、それから子育て支援拠点施設の整備等々ございます。 その中におきまして、幼児教育の無償化、保育料の無償化ということを前倒しして市で行うということに関しましては、さまざまな面、財政面もございますけれども、そのようなことも考えますとなかなか難しい状況でもありますし、またその幼児教育の無償化につきましては、国のほうでは行うということは話しておりますけれども、その内容については全く示されていないということで、市としても先ほどのような施策を行う中で、どのようにこれについて向き合っていくかというのを苦慮しているところでございますので、その内容が明らかになった段階で事業を精査して、行うものは行っていきたいというふうに考えてございます。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) そうしますと、幼児保育無償化なる方向ではあります、やると国は言っていますので、そうすると今まで手だてを出してきた分は自由に使えると、お金、なるのです。そうすると所得制限やら子ども医療費、高校まで、そういう考えていく考えはあるのでしょうか。 ○副議長(氷室勝好君) 安住民生部長。 ◎民生部長兼社会福祉事務所長(安住伸君) これまで2人目は半額ということで行っておりましたが、それがもし国から全額負担ということになれば、その部分の事業費は形から見れば浮くということになりますが、その時点におきましても、それ以外に喫緊の課題、あるいは国から示された施策の対応、そういうものをすべからく検討して、その中で医療費の無償というふうなものについても検討していきたいというふうに考えてございます。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) 医療費の無償化というの、高校までの無償化ですね。 ぜひ、子どもの政策については積極的に対策をとっていただければ、大崎市は人口増には本当につながります。こういう環境いいところないですから、そこら辺では、ほかのところ本気になってやっていってもなかなか進まないと思う。やっぱり大崎市、やれば安心して子育てしやすいまちづくりを進めていただきたいなと、思っています。 次に進みます。 災害に強いまちづくりについてお伺いいたします。 冠水対策について、市としての方針はきのう関議員に対して話されて、対策はとっていらっしゃいますけれども、その評価はどのようにしていらっしゃるのでしょうか。 ○副議長(氷室勝好君) 高橋建設部参事。 ◎建設部参事兼下水道課長事務取扱(高橋靖央君) 評価ということでございましたけれども、平成26年度から浸水対策分ということで、排水路の整備を城西とか、その辺で実施してきているところでございます。その中で、城西地区につきましては完成したところでございまして、一定程度の冠水の被害の軽減が図れたものと認識してございます。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) 城西については完成ということであります。その他のところについては、先ほど私が提言した稲葉地区とか、そういったところについてはどのような方向で今進められていらっしゃるのでしょうか。 ○副議長(氷室勝好君) 高橋建設部参事。 ◎建設部参事兼下水道課長事務取扱(高橋靖央君) 稲葉地区とか、その辺につきましては、排水路の整備も当然でございますけれども、それに伴って、例えば道路のかさ上げで解消される部分とかもございますので、そういったことにつきまして地元の方々と相談させていただきながら、被害の軽減に努めてまいりたいと考えてございます。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) わかりました。 そこら辺はきちんと地元の人たちと相談をしながらやっていくと。今、見通しはどこら辺まで進んでいらっしゃるのでしょうか。 ○副議長(氷室勝好君) 高橋建設部参事。 ◎建設部参事兼下水道課長事務取扱(高橋靖央君) 今年度、大江川沿いの関係の調査を予定してございますので、これからの作業となりますけれども、地元の方々とその辺も協議させていただきたいと考えてございます。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) ことしじゅうには、めどはつくのでしょうか。 ○副議長(氷室勝好君) 高橋建設部参事。 ◎建設部参事兼下水道課長事務取扱(高橋靖央君) 調査ということでございますので、一気にその解消を図れるというのはまた、なかなかすぐということにはございませんけれども、できる限り早期の解消に努めたいと思ってございます。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) また、内水処理についてはどのように検討され、対策をとろうとしていらっしゃるのでしょうか。栄町でありますと田んぼがほとんどなくなっていく状態で、今回も100枚も売れたということだと、どうするのだろうなということで区長さんたち心配されておりますけれども、そこら辺の対策をとっていかないと、田んぼを売らないような対策ということはないですけれども、税の軽減とか、何らかの形でやっていかないと、大江川が進まない限り、大江川のところが水草は県でなかなかとらないという状況で、水が、雨ざっと降ると上がって冠水手だてとれないような状況、枠は崩れてきたりとか、私たちも県には働きかけていますし、市でも働きかけているのですけれども、なかなか進まないですよね。そういった中での対策、田んぼを活用するべきだなと私は思うのですけれども、そこら辺はどのように進めていらっしゃるのでしょうか。 ○副議長(氷室勝好君) 高橋建設部参事。 ◎建設部参事兼下水道課長事務取扱(高橋靖央君) 今、田んぼの活用ということでお話いただきましたけれども、県のほうで田んぼダムということの部分につきまして、今、古川農業試験場を会場に実証実験を今年度からおおむね3年程度かけて実施すると伺ってございますので、それらで流出データがとられるものと伺ってございます。本市におきましてもその有効性について検証しながら、市としてどういった対策、県としての対策、例えば国としての対策ができるのか、今後も引き続き調査、研究してまいりたいと考えてございます。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) ぜひ、そのように対策を考えていただきたいと思います。 まずは、私は冠水対策については本当に市で努力、本当に職員は頑張っていらっしゃいます。土日であれ夜であれ、いつでもどこでもということではないですけれども、ぱっと対策とってくれるのね。県はなかなか、命の危ないところには職員やれませんと言われたとき、県に交渉に行ったときに言われて、では市の職員はと私は言ったのですけれども、本当にふざけるのではないよという思いで言いましたけれども、県もだんだんと変わってきて、市と県と一緒になって現地調査、災害のとき見たり、手だてをとれるようにできないでしょうか。 ○副議長(氷室勝好君) 高橋建設部参事。 ◎建設部参事兼下水道課長事務取扱(高橋靖央君) 先ほど市長の答弁にもございましたけれども、今現在、国、県、市の担当者レベルで浸水対策検討会の担当者会議を開催してございまして、今までに4回ほど開催してございます。その中で排水機場の能力だったり河川水路の流下能力の検討だったり、いろいろ多角的な対策の手法の検討を行って、今現在、冠水解消の軽減の検討をしてございます。その中で現地も見ながらということで、今後の会議の開催の折にはそのような方向で進めてまいりたいと考えてございます。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) そうですね、現地見ないで検討だけやったってだめなのです、市で一生懸命言ったって県ではなかなか予算組んだりとかしないというのは、現地見ていないからなのです。だから、現地見て対策をとってもらうようによろしくお願いいたします。 次に進みます。 次に、小中学校の普通教室へのエアコン設置についてお伺いいたします。 きのうと同じ答弁であります。設置に向けて早期に検討していきたいということでありますけれども、早期に設置するための手だて、対策、具体的にどのようにやっていくのか。夏に向けてエアコン設置するためには春設置しないと意味ないのだそうです、夏に使うので。ことし7月はすごく暑かったのだから、7月に。 それで、そのためにだから、それは12月補正か何かで手だてをとって、秋の臨時国会でやるということだからそういう対策で、一気にこの17億円を、全額ではないですね、国の補助金も活用しながらすれば大丈夫だと思うのですけれども、そこら辺は段階的にどのようにしていくのかさっぱり見えないの。内部調査をする、いろいろなことを設置するための手だてをとったりするの、一気にそれはするのかどうなのか、調査をしながら設置をしていくのかどうなのか、お伺いしたいと思います。 ○副議長(氷室勝好君) 佐藤教育部長。 ◎教育委員会教育部長(佐藤俊夫君) エアコンの設置については、一気に全校設置というのは実際難しいということで、計画的な設置を検討させていただいておりました。 今回、国のほうでも秋の臨時国会で補正がというお話がございました。ただ今後、国のほうも官房長官が入れると、エアコンを全国の学校に小中学校入れるというようなお話ありますけれども、具体的な補助事業としての内容がなかなか明確なもの、先の見通しまでよく見えない部分もございますので、その辺は確認しながら設置工事、設置作業ということになるかと思いますが、まずは秋の補正を見込んで、それに係る設計、まず来年度の夏までにエアコン設置するためには、今年度中に設計をしてそれで工事に入るというスケジュールでないと夏までは間に合わないというふうに考えていますので、そういうスケジュールで今後計画的に進めていくということになると思います。
    ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) そうですね、今年度に設計して工事に入っていかないとだめですので、臨時国会で中身を把握しながら、文科省での、エアコンだけではないですけれども概算要求が発表されていますね。耐震工事、エアコン設置、ブロック塀対策に充てる施設整備について2,432億円と。いつも全額この要求に対して減らされるのだそうです。今回は減らさないでやるということで、全校に設置ということで言っているの。格差ないように、普通教室まず優先的に、全校の普通教室に設置をする方向だということですので、それを見込んでぜひ今年度に設計し工事に入れて、段階的ということで、全校の教室には入れないということですか、どういう、段階的に考えているのですか。 ○副議長(氷室勝好君) 佐藤教育部長。 ◎教育委員会教育部長(佐藤俊夫君) 単年度で全てということにはいきませんので、例えば学校での1クラス40人いっぱい入っているクラスと、児童数が少ないクラス等もございます。その辺の配慮等も計画的な導入に当たっては必要なのかなというふうに考えてございます。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) 一気に考えていったほうがいいと思うの、教育、そういう環境、なぜかと申しますと、国で、文科省でことし温度の一部改正ありましたよね、環境整備の。それで、その中身では、今までは10度以上30度以下だったのです、今回4月1日、54年ぶりに改定したそうですね。その中身は17度以上28度以下と文科省ではやっているのです。今回見直しをしたのです、教室の温度。大崎市では温度計とか湿度計は全校に入っているのですか。 ○副議長(氷室勝好君) 佐藤教育部長。 ◎教育委員会教育部長(佐藤俊夫君) 温度計は全ての教室に入ってございます。湿度計については入っていない教室もあったかと思いますが、温度計については入っているものと思います。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) 町のところは入っていないですよね、地区、入っていないところはあります。温度計、ないところがあります。古川以外のところというか、地区のところは入っていないところがあるのですけれども、そこには早急に入れていただきたい。そこは調査しているはずです、私もらいましたので。ですから、そういう国で、文科省できちんと定めているのだから、その温度計に基づいて、28度以上のとき扇風機でやったって熱風だそうですから、普通のところではないのですから、30度以上ですよ。だから一気にしないとだめだと。扇風機だけの熱風だというから。 そして、たまたま私行った、調査したところは校長室もなかったの。夏も先生たちは仕事しているのです、職員室、先生たちのところはクーラーはありました、ないのね、校長室たまたま。離れているところはないのです、もう暑くて大変でしたというから、だけれども子どもたちを優先にしてほしいと、普通教室を優先に、一気に入れてほしいというのが校長先生たちの話でした。そこら辺は一気にということはなかなかできないでしょうか。温度も設定されて、文科省で。文科省、でもやっぱり出さなくてはだめね、お金を出さないとだめです、設定しただけで、あと勝手に自治体でやりなさいではちょっとおかしいですよね。だから、働きかけは文科省にもしていただきたいし、大崎市でもやっぱりきちんと取り組んでいかないと、一気にしていかないとだめだと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○副議長(氷室勝好君) 佐藤教育部長。 ◎教育委員会教育部長(佐藤俊夫君) 実際、教室行ってみて、子供たちが暑い中、扇風機だけで授業を受けている姿を見ると、本当に今すぐ入れてあげたいなという思いは重々ございます。ただ、どうしても今後導入するに当たってなかなか一気の導入は難しいという判断でございます。 ただ、エアコン設置されない学校についても、今年度もそうでしたが、熱中症対策というのはしっかりと対策を講じまして、温度計もない教室もあるということできちんと設置をして、それからいろいろな熱中症情報とかも出ます、そういうものも逐一チェックをしながら、エアコンが入るまでの間きっちりと熱中症対策は取り組んでいき、エアコンの整備に努めていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) 熱中症対策、30度以上になって熱中症対策も並大抵のことではないです、それは半端なことではなくて、来年もっと暑くなるかもしれないから、そこら辺は本気になってやっていただきたいなと思います。 次に、体育館なのですけれども、体育館については緊急防災・減災事業債、普通教室にはこれは指定はできないのですけれども、全部避難指定されているところは対象になりますので、起債は充当率は100%、その元利償還は70%、今年度交付税措置されるために、実質は地方債30%となる有利な制度でありますけれども、そこら辺の活用はいかがでしょうか。これは2020年までの緊急制度ですので、早目にこれ手だてとったほうがいいと思うのですが、いかがでしょうか。 ○副議長(氷室勝好君) 赤間総務部理事。 ◎総務部理事[財政担当]兼財政課長事務取扱(赤間幸人君) 緊急防災・減災事業債につきましては、ただいま議員からのお話のとおりでございます。指定避難所にその体育館がなっていれば、避難者の生活環境の向上ということで起債の対象になります。また、平成32年度までということで、本当は平成30年度までだったのですけれども熊本地震があったということで、ただ、またちょっと北海道の地震があったので延びる可能性もなきにしもあらずかなとは思っておりますが、体育館等のエアコンを整備する際には、このような有利な起債は活用してまいりたいというふうに思っております。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) ぜひ、活用をしていただきたいなと思います。 最後に条例について、障がい者のコミュニケーション手段の利用を促進する条例についてでありますけれども、今までいろいろと内容調査やらいろいろな手だてをとってきたということでありますけれども、実際に障害者の方々と懇談したり話したり、それを条例にするための対策はとってこなかったのでしょうか。 ○副議長(氷室勝好君) 安住民生部長。 ◎民生部長兼社会福祉事務所長(安住伸君) 30年1月に議会のほうから請願受けたものでございまして、この間、作成をしようと思いまして、条例がどのようなものになるかというふうなのを考えてきたのですが、考えれば考えるほどちょっと奥が深くて、どのようなものにしたらいいかというのがなかなか具体的に見えてこないというふうなものがありまして、条例の場合、つくればいいというものでなくて、それによる効果や成果を見据えたものでなければならないなという思いがございまして、大崎市で今現在取り組んでおります障害者に対する事業をどのように盛り込むのか、あるいはまた大崎市がこれからその条例に基づいた事業をどのように取り組んでいくのかというふうなものを考えていたという時期でございまして、それぞれの団体の方とはこれからいろいろお話し合いをしていこうかなという時期であったということでございます。 ○副議長(氷室勝好君) 鎌内つぎ子議員。 ◆13番(鎌内つぎ子君) 随分かかるものだね。私たちの視察行ったところは、まず条例をつくって、それから対策とっていくのです、パブリックとか障害者との話をやりながら。課題もいっぱいあるけれども、条例つくって一つ一つ進めていらっしゃるので、そこら辺は前向きに取り組んでいただきたいと思います。 一般質問を終わります。 ○副議長(氷室勝好君) 次に進みます。 11番中鉢和三郎議員。     〔11番 中鉢和三郎君登壇〕 ◆11番(中鉢和三郎君) 11番中鉢和三郎でございます。 私が立とうとしたら、すっかりいなくなってしまいまして寂しい限りでございますけれども、9月定例会も後半戦、今定例会も最後の登壇となると思いますので、しっかりと議論させていただきたいと思います。よろしくお願いします。 10月に入りまして大変いい天気になっていますけれども、1日は中国の建国記念日に当たる国慶節ということで、中国の大型連休が始まり、過去最高の700万人が出国ラッシュということで日本に押し寄せるというふうに言われています。実は、きょうは何と韓国の開天節ということで、これも何か韓国の国慶節の一つだということで、また、きょう10月3日は1990年のこの日に東西ドイツが45年ぶりに統一をしたということで、ドイツ連邦共和国の誕生した日ということで、各国のお祝いの日がつながっているといういい日だということであります。 さて、本題に入りたいと思いますけれども、今定例会の一般質問、大綱4件通告をしております。端的に伺いますので、答弁も端的にお願いをしたいと思います。 大綱1件目は、つり橋を鳴子峡にかけませんかです。タイトルは少し砕けていますが、市民の皆さんに賛同を呼びかけたいという気持ちをあらわしたものであります。 2007年10月の鳴子峡の落石事故からもうすぐ11年がたちます。この間、国・県の支援をいただきながら遊歩道の安全確保策を着々と進めてきたところでありますが、回顧橋から大谷観音間の約900メートルは対策のめどが立たない状況であります。また、展望台の新設や大深沢遊歩道の新設が代替策または新たな魅力の発信として取り組まれてまいりましたが、以前のにぎわいは取り戻せていないのが実情であります。これまでも何度となくつり橋を鳴子峡にかけませんかと主張してまいりましたが、具体的な執行部のアクションにつながっていないのが実情であります。 先般、我が会派改新クラブでは、九州は大分県九重町に視察研修に行ってまいりました。そして、かねてよりぜひ見てみたいなというふうに思っていました九重夢大吊橋を実際にこの目で見て、この足で渡ってお話を伺ってまいりました。今ちょっと写真を回覧しましたけれども、このように平成18年10月に開通をいたしましたこのつり橋をことし6月末現在で延べ1,075万人が渡ったということであります。約12年でありますので、平均年間90万人が渡り、何と入場料累計が約50億円に上り、町の財政に使用料として入ったということであります。事業費といたしましては町の一般会計、歳入予算総額約83億円の4分の1という巨額を投入したものでありますが、とっくにペイをしておりまして、その収益が住民福祉の向上に使われたり、町の財政基盤の強化に使われたりと、合併しない町の金のなる木として貴重な浄財を生む施設となっております。 あの山に囲まれた秘境のような場所でさえ平均年間90万人のお客様が来るということでありますので、鳴子峡につり橋をかければ膨大な収益をもたらすとともに倍以上のにぎわいをもたらすきっかけとなることは、九重夢大吊橋の例からも明らかではないかというふうに考えます。今こそ決断すべきと考えますが、市長の御所見を伺いたいと思います。 大綱2件目はまた鳴子峡についてでありますが、鳴子峡をもっと生かしませんかについてであります。 間もなく到来する秋の紅葉シーズンは、鳴子峡が最も輝く時期だというふうに思います。このすばらしい紅葉をライトアップしたらさらに集客が見込めるのではないでしょうか。また、冬は駐車場の除雪を行わないために事実上の閉鎖期間となっておりますが、鳴子峡の雪景色は新たな観光資源となることは間違いのないものであります。「TRAIN SUITE四季島」のお客様をお連れすることも考えてはいいのではないでしょうか。このような鳴子峡の新たな魅力の創出について所見をお伺いいたします。 大綱3件目は、(仮称)道の駅おおさきについてお伺いをいたします。 (仮称)道の駅おおさき、以下新道の駅と省略いたしますけれども、これは防災に重点を置いた整備とし、観光拠点的な完結型のスタイルではなく、中心市街地の観光や交流施設での利用者を誘導するゲートウエー型の道の駅として整備するということであります。しかし、現実的に可能でしょうか。新道の駅に対し建設費としてのイニシャルコストは負担するとしても、運営費としてのランニングコストが市の持ち出しになるということは、市民理解がなかなか得られないのではないでしょうか。 つまり、収益事業を行う部門は建物や設備の償却費がゼロで事業展開するのでありますから利益が生まれて当然、そして幹線道路沿いの町なかという立地からすれば、少ない努力でも集客が十分見込めるということから利幅も大きいと考えるのが常識であります。したがって、収益の上がらない部門と思われる情報発信機能、休憩機能等の経費を収益事業で上げた利益で賄えるように努力していただくことを大前提として指定管理者を選考すべきだと、私は考えます。 このような条件をつけた場合、しっかりとした事業計画、収支計画を持ち、計画をしっかり遂行できる団体に運営を担っていただかなくてはなりません。そのめどはあるのか、お伺いいたします。また、仮に指定管理料を支出する場合はその額の見込みと算出根拠についてお伺いをいたします。 最後の大綱4件目は、地域おこし協力隊の卒業支援策についてお伺いをいたします。 地域おこし協力隊は、配属された鳴子温泉地域で地域の皆さんと汗をかきながら、高い志を持ち、地域おこしに取り組んでまいりました。そして、来年の卒業後は地域に定住することを期待されております。しかし、卒業後は全ての公的援助は予定されていないため、前途はかなり厳しいものと言わざるを得ません。 この間、身分が非常勤の一般職であることから、生業とする漆器づくりで収入を得ることを禁じられてきたことで、実質的なマーケティング、販路開拓、そしてプロモーション等々が、その機会が奪われてきたわけであります。つくることのみを許されても卒業後の自立に向けた取り組みを進めることはできなかったというふうに思います。このような事情を勘案すれば、来春の卒業に向け、この間得られた技術や知見を生かすための最後の支援策として、技術支援もしくは準備給付金のような支援や定住に必要な住居費に対する漸減する補助など、しばらくは継続して支援策をとるべきと考えるところであります。 現在いる2名の隊員の卒業後の進路は、次に続くであろうほかの隊員の道しるべとなるものであります。自立と定住に向け、地域おこし協力隊の卒業支援策に早急に措置すべきと考えますが、執行部の所見をお聞きいたします。 以上大綱4件、よろしくお願いいたします。 ○副議長(氷室勝好君) 伊藤市長。     〔市長 伊藤康志君登壇〕 ◎市長(伊藤康志君) 中鉢和三郎議員から、大綱4点御質問を賜りました。順次お答えしてまいります。 初めに、大綱1点目のつり橋を鳴子峡にかけませんかについての御提案、お尋ねでございます。この問題については何度となく議会で御質問いただいてきたところであります。 議員からも御紹介がありましたように、鳴子峡歩道橋は平成19年の落石事故以来、安全を確保するための対策工事を実施し、平成27年10月に中山平側の約350メートル、平成29年10月に鳴子側の約230メートルを順次開放してきました。しかし、閉鎖している中間部分については、平成28年度に土木工学の専門家を含む鳴子峡遊歩道対策検討委員会で検討した結果、閉鎖やむなしとの判断をいただき、同時にその代替案として新展望台等を含めた上から見て楽しむ新たな鳴子峡の楽しみ方を御提言いただいたところであります。今後は、通行が可能な遊歩道部分と大深沢遊歩道や奥の細道などとリンクした新たなコースをどのように設定していけばいいのか、具体的な検討を進めていきたいと考えております。 その中には、御提言いただいているつり橋なども含まれるものとは思いますが、自然公園法の第1種特別地域には高いハードルがあることも認識しながら検討したいと考えております。 鳴子峡をもっと生かしませんかについてのお尋ねでございまして、鳴子峡のライトアップについてでございます。平成21年当時、デスティネーションキャンペーンの中で検討した経緯がございます。その時点では国定公園内の規制、動植物への影響など懸念される事項が多く、実現には至りませんでした。ライトアップは集客が見込める事業であることは十分認識しておりますので、関係機関の助言もいただきながら、課題を一つ一つ解決するよう努めてまいります。 また、冬期間における魅力創出として冬景色を楽しんでいただくということも、現状では駐車場や見学コースへの除雪体制の問題、安全面の問題などにより実施していない状況にあります。しかしながら、雪景色の鳴子峡はすぐれた観光資源であることは承知をいたしております。新たな魅力創出のためにはどのようにすれば実現できるのか、観光団体などとも協議しながら検討してまいります。 次に、大綱3点目の道の駅おおさきについてでございますが、来年3月末の竣工を目指し、その後の供用開始に向けて管理運営業務などの準備を進めております。この(仮称)道の駅おおさきにつきましては、人、もの、ことをつむぎ、私たちの安全・安心、まちの元気を創出する道の駅という整備コンセプトのもと、東北・北海道で初の認定となった世界農業遺産、大崎耕土の持つストーリーを施設運営に生かしてまいります。 本施設では農畜産物の販売や飲食物の提供、農業遺産資源で構成されるフィールドミュージアム構想の拠点としての活用など、地域の特徴が十分に生かされるよう、市内の特産品や観光資源を活用して地域の活性化を目指すとともに、防災拠点施設としても市民の安全・安心の確保を図ってまいります。 町なかへの誘導施策につきましては、町なかへの回遊ルートや体験プログラムの開発など、中心市街地や周辺の観光資源や施設、店舗などの連携により相乗効果が図られるよう、地域の活性化を目指してまいります。屋外広場では、伝統の朝市、古川八百屋市を初め、市内各地域で開催されているイベントなどとも連携を図りながらにぎわい創出をしてまいりたいと考えております。 管理運営にかかわる収支見通しにつきましては、(仮称)道の駅おおさきの整備コンセプトや世界農業遺産の持つ価値の活用と発信など、運営方針に基づき創意と工夫のある管理運営と採算性を確保しつつ、管理経費の低減を計画的に図っていく必要があります。本施設につきましては指定管理者制度の採用を前提に準備を進めておりますが、指定管理料につきましては新規施設であることを考慮し、基本的に道の駅として利用者に提供しなければならない駐車場やトイレ、情報発信施設等の非営利施設の管理運営経費相当分を指定管理料として積算しております。指定管理料につきましては、初年度年間ベースで約890万円を上限として指定管理者から提出される事業計画や収支計画を参考に調整することにしております。 本市といたしましては、(仮称)道の駅おおさきの持つ立地や施設機能などの特徴を生かすことはもとより、指定管理候補者の選定に際しましては事業計画や収支計画、地域活性化の取り組みなど、専門的かつ多様な視点から選定する体制を構築し、指定管理料の計画的な低減が図られるよう進めてまいります。 大綱4点目の地域おこし協力隊の卒業支援策についてですが、現状から申し上げますと、伝統工芸の鳴子漆器継承事業として、平成28年9月1日から2名を任用し、技術の習得とともに地域活動においても広く活躍いただいているところであります。現在は3年目を迎えておりますので、任期満了後も地域に定住され、より一層活躍されるよう期待するものであります。 なお、観光振興コーディネーター事業として平成29年4月から任用しました1名につきましては、本年4月に隊員を卒業していち早く地域に定着されました。地域おこし協力隊員が予定の任期を終え、市内で起業または事業継承する場合には、起業等に要する経費として1人当たり100万円を上限として市が支援することにいたしております。 なお、今年度ではささ結ブランドPR推進事業、温泉技術継承事業、地域コーディネーター事業にかかわる地域おこし協力隊員4名を募集しているところですが、現在までのところ任用には至っておりません。今後の隊員確保を図るためにも、地域の担い手として任用後も定着し本市で活動していただけるよう、相談や支援体制のあり方を検討してまいります。 以上でございます。 ○副議長(氷室勝好君) 中鉢和三郎議員。 ◆11番(中鉢和三郎君) では、順次再質問させていただきたいと思います。 答弁としては検討は一応したいと、ただ公園法の関係があるのでということなのですけれども、その話は過去から同じ話だと思うのですけれども、ですから難しいのは確かだというふうに思っています。 ただ、遊歩道がもう通すことがやっぱりできないのだと思うのです。それと、たとえ通せたとしても、やはりこれから高齢者がふえる、もしくはバリアフリーという考え方の中で、障害者も利用できるような、要するに全世代型という言葉が最近出ていますけれども、そういう観光地、スポットということを考えていくと、もとに戻せばいいのかというと、もうそういう時代ではないと。時代の変遷の中で新たな観光地のブラッシュアップといいますか、魅力づくりをしなければならないところに来ているのだろうなというふうに、私は考えています。その中で、こういった新たな魅力の発信の仕方ということで、ちょっととっぴといえばとっぴですが、橋はどうでしょうかという話なのです。 それで、ただ、九重町の場合は1本約400メートルという本当に長大な、先ほど皆さんのほうにも回しました、これはこの間、我々は7月に行きましたので決してこんな紅葉はしていなくて、これたまたまネットに載っていた写真で、紅葉するとこんな感じということで、鳴子峡と比較するとこんな感じになるのではないかということですが、長さが400メートル、そして高さが176メートルでしたか、たしか。ということで、相当スリルもあるしということで、多分鳴子峡にかけるには余りでか過ぎる橋だなという感じですけれども、できればこれV字型にでもかけて、2本かけて、そしてぐるっと回れるようにすれば非常に利便性もよくなっていいのではないかなというふうに思っていまして、いずれにしましてもお金がかかるということで、そのお金がかかることをリスクを背負いながらやるということができるのだろうかという話なのですけれども。 ただこれ、この九重町、20億円かけていますけれども、さっき言いましたように、年間30万人来れば12年間でペイできるだろうという計画で当初始めました。ところが、やってみると最初の数年間でもう大体二、三百万人来てしまったということで、これまでの12年間トータルの中で年間90万人、やはり最近は少し落ちてきて、今では大体年間で50万人ぐらいですけれども、日に大体1,500人ぐらい来ていると。1,500人で500円ずついただきますから75万円ずつキャッシュが金庫に残るということなのです。 それで20億かけて、20年償却だとして、例えば橋はもっともつと思いますけれども、20年で償却としますと、年間1億円の償却と考えたときに、年間1億償却するとすると、1日大体25万円ぐらい償却費です。さっき言いましたように入場料収入で75万入ってきて償却費が25万、確かに人件費は何人か、安全を確保する人とかかかりますけれども、当然仕入れも何もありませんし、本当に設備だけですよね、維持補修だとか、そういった費用は当然かかりますけれども、75万入ってきたものの1日の収支で見ると25万は償却費ということで、あと50万残るということなので、この九重町の例でいえばそれを基金積立なり償却に回して、あとは子供たちのいろいろな福祉といいますか、医療費の問題だとか出ていましたけれども、九重町は医療費の無償化を十分やっているということだとか、あと成人のがん検診の無料化、こういったこともその財源でやっているということなので、これ決して観光という切り口だけではなくて、やっぱり地域の自立のために、リスクはあるのです、リスクはあるのだけれども、リスクというのはある意味こうすれば、何でもそうですけれども、事業はリスクはあるのですけれども、こうすれば多分大丈夫だということの中で進んでいると。九重町の場合は、年間30万人来れば十分12年間で償却できるというもくろみの中で、結果的には数年、2年で起債は償還をしたという話もありますし、既に50億の収入が入っていると。ですから、やっぱりそういう視点でぜひトライをすべきだと、私は思うのです。 そして、過去こういうことはできなかったのはそういう技術がなかったと思うのです。今は非常に技術が進んでいまして、皆さん御存じだと思いますけれども、明石市から淡路島には明石海峡大橋がかかっていますし、それこそしまなみ海道は皆つり橋ですよね。つり橋というのは非常に可能性のある橋の構造なのかなということも踏まえて考えると、技術的にそういったことが非常に可能性を広げてきているということなのでぜひ、公園法の問題は当然あるのです、ありますけれども、ただこれ、以前ちょっと小野寺五典さんと相談したときは、国立公園ならまず無理でしょうということですけれども、国定公園ですから非常に、県の許可だということもあるので、切り口としては、可能性としては私はあるのではないかなと思いますので、ぜひ決意を持って取り組むというか、調査をしてもらいたいと思いますので、覚悟だけ確認しておきたいと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(氷室勝好君) 八木鳴子総合支所長。 ◎鳴子総合支所長(八木文孝君) 中鉢議員からは、大変鳴子温泉にとっては心強い応援のような御質問をいただいたところでございます。 この話はもう以前から何度も出てきている話で、正式な計画を立てたりとかということには至っていないのですけれども、内部でいろいろ、もしやるとしたらではどういう形かというようなことも話し合ったことはございました。当然、橋をかけるとなれば対岸に行かなくてはいけないわけで、向こう側にも道路がなくてはいけない、工事するにも何かなくてはいけない、そうしますと、上野々スキー場から宮崎に向かう林道があるのですけれども、その途中で、一番最接近するところで約500メーターぐらいまで鳴子峡に接近する部分がありまして、そこにだったらどうなのというような話も職員の中ではしたことがございました。ただ、住民検討の中で鳴子峡が閉鎖やむなしというお話をしたときに、そのときもつり橋の話も出ました。また、同時に出たのは、例えばケーブルカーとか、そういったものでというようなお話もいただきました。これからそういった部分を、いろいろ観光団体の方々と話を煮詰めていければと思っております。 ○副議長(氷室勝好君) 中鉢和三郎議員。 ◆11番(中鉢和三郎君) 時間も限りがありますのでこれぐらいにしたいと思いますけれども、ぜひ前向きに一つ一つ進んでいっていただいて、来年、再来年にできるとは当然思っていないわけですけれども、ぜひ完成する日が来ることを願っております。 では続いて、鳴子峡の次のライトアップと雪景色についてお聞きしたいと思いますけれども、これも公園だということの中でちょっと難しいという答弁でしたけれども、これもですからさっきも言いましたように、公園といっても橋かけるよりは楽だと思うのです、橋かけるよりは。ですから、まずこの辺からやってみませんか。やってみませんかというのもちょっと砕けていますけれども、というのは、橋も含めてそうなのですけれども、では鳴子峡あのままでいいのかということなのです。あのままでお客さんが以前のように、例えば年間何百万人と来るようになるでしょうかと。やっぱり、今のままではじり貧としか思えないです。これ以上以前のようなにぎわいを取り戻すということは、今のままでは私はないのだと思うのです。ですから今、支所長からありましたようにゴンドラかけたりとか何かいろいろそういうことでもいいと思います、しかし何か手を打たなければやっぱりもとというか、新たなにぎわいというのは創出できないのだと思います、待っていただけでは。 ですから、その1つとして当然橋もありますし、今質問に出しているライトアップとか、あと冬景色、この冬景色はなぜ、またはライトアップはなぜと言っているのは、別にきれいだからということだけでは決してありません。というのは、要するに鳴子に来る人をふやすということです。今まで来ていない時間帯もしくは来ていない期間に来ていただく、鳴子だけではないですけれども、観光業の一番の問題は、要するに回転率というか、生産性が低いということです。要するに、年間の土日というのはざっくり言って100日しかないわけです、100日しかない、365日のうちの100日しかフル稼働しないというのが観光業の今のところの宿命なのです。 ですから、何としてでも平日も含めて、今来ている時間帯もしくは期間でないところにお客さんが来ていただけるような、そういう取り組みをやることしか我々ができること、多分ないのだと思うのです。それは事業者も頑張らないといけないと思いますけれども、そのことをやっぱり観光振興もしくは産業振興ということの中でしっかりやっていかなければ、大崎市が観光立市とか産業とかという話、できないのだと思うのです。 そういう意味で、どうやって本当に観光業を興していくのだということを考えたときに、1つの試金石といいますか例として、こういったことをしっかりお金かけてでもやっていくということが大事だと思います。産経部長、どうですか。 ○副議長(氷室勝好君) 後藤産業経済部長。 ◎産業経済部長(後藤壽君) まさに訪れたくなる観光の振興ということで第2次産業振興計画の中でもうたっております。議員がおっしゃるとおり、他の地域から大崎市の観光といえば鳴子地域ということで、私どもも認識をしております。そういった中で、年々その入り込み数でありましたり宿泊数でありましたり、減少傾向にあるというお話もお聞きしておりますので、観光振興等々も含めて担当課とさまざまな仕掛け等々もこれまでやってまいりました。御紹介いただきましたとおり、昨年はJR東日本の「TRAIN SUITE四季島」、ことしの冬もまたお越しいただけるということでございまして、回数も昨年16回から今年度は22回ということでふえる回数で、こちらの鳴子のほうに訪れていただくということでございます。 語り尽くされた言葉ではございますが、観光産業というのは裾野の広い総合産業というふうに私ども捉えておりますので、意を用いて取り組んでまいりたいというふうに思っているところでございます。 ○副議長(氷室勝好君) 中鉢和三郎議員。 ◆11番(中鉢和三郎君) 取り組みたいという気持ちだけは伝わってきたのですけれども、やっぱり具体のものとして、今、私が提案しているようなライトアップでも雪景色でも、それをやることで訪れる人がふえて本当に喜んでいただけるということを着実にやっていかないと、いや、あれは規制があるから無理だとか、これが無理だという話をしていると本当に何も進まないです。進まないことイコールどんどんいろいろなものが陳腐化していって、結局誰も住まないという、ある意味ゴーストタウンのようになっていくということだと思いますので、やっぱり地域の活力を維持していくためにはしっかりとした取り組みを着実にやっていかないといけないので、総論賛成ではなくて各論でぜひ賛成していただきたいというふうに思います。 そういう意味で、このライトアップと雪景色を早速やっていただきたいと思うのですが、やっぱり公園の問題はあると思うのです、ただ、ほかの観光地でも公園の中でライトアップなり雪景色やっているところ、ほかにもちょっと見るとあるのです。そういう事例をしっかりと調査をして、もしくは行って見てきて、参考にすべきところがあればその取り組みをまねしてでもやっていくということが必要だと思います。調査をするとは言ってくれていますけれども、具体的な話としてそこまで踏み込んでやっていただけるのか、確認したいと思います。 ○副議長(氷室勝好君) 八木鳴子総合支所長。 ◎鳴子総合支所長(八木文孝君) ライトアップにつきましては県のほうにも相談申し上げまして、内容としては絶対できないという話ではなく、やれますよと。ただしということで、いろいろ条件はありますということで、その条件を一つ一つクリアできれば実現できるものと思っていますので、ぜひその歩みをとめずに実現に結びつけてはいきたいと思っているところです。 ○副議長(氷室勝好君) 中鉢和三郎議員。 ◆11番(中鉢和三郎君) わかりました。では、細かい話は後ほど別室にてお聞きをしたいと思います。 では、続きまして3件目、お聞きをしたいと思います。(仮称)道の駅の話でございます。 この話も2つありまして、1つはゲートウエー型というの本当に成り立つのだろうかという話です。結局、道の駅に来て車を置いて、道の駅の売店でも買い物するけれども、そこはちょっと寄っただけで、あとは町なかに行って一回りしてくるということを想定してゲートウエーと言っているのだと思うのですけれども、あそこに車を置いてどこかに行こうとすると、何か例えば町並みが続いているわけではないですよね、醸室まではただの町というか、ただの道路です。そこの車を置いた地点からいろいろなのが続いていく、例えば町並みが歩ける町並み、例えば倉敷とか川越とか飛騨高山とか、ああいうところ行くと、車置いたところからずっと続いて一回りしてこれるという、そういう町のつくりになっていると思います。そういう意味からすると、あそこの今つくっている道の駅のところに車を置いて人が歩くでしょうか、どうでしょう、歩くと思いますか。 ○副議長(氷室勝好君) 後藤産業経済部長。 ◎産業経済部長(後藤壽君) 道の駅ということでのおただしでございますけれども、今回我々が検討しております(仮称)道の駅おおさき、こちらのほうの単体の運営ということではなくて、今、議員がおっしゃられますとおり、町なか全体の活性化を意識したマネジメントが重要であるというふうに認識をしているところでございます。 言われるようにソフト面からというふうなことにはなろうかと思いますけれども、町なかの回遊ルートでありますとか、それから体験プログラムの開発など、そういったものを実施しながら、中心市街地の周辺の観光資源、議員おっしゃられましたように例えば醸室でありましたり、そういった施設を回遊して歩くような、店舗等々も含めてですけれども、それらと連動しながら相乗効果が図られるような地域活性化というものを目指していきたいというふうに考えているところでございます。 ○副議長(氷室勝好君) 中鉢和三郎議員。 ◆11番(中鉢和三郎君) 現時点でなかなか、その具体のこういうふうなものがありますということが、そのソフトも含めて御提示いただければ一番よかったと思うのですけれども、なければやはり早急に企画していただいて御提示をいただきたいと思いますが、やはりおりて、町を歩きたくなる理由がなければ誰も歩かないですよね、当たり前のことですけれども。それはちゃんと見つけて提示してあげないと、あそこでとまった方は、お店で買って、ではすぐ行っちゃうというパターンで、こっちが、ゲートウエーだ、ゲートウエーだと言ってみてもゲートウエーにならないです。そこをまずしっかりクリアしていただきたいというのが1つの私の問題提起です。 あと、ゲートウエーは置いておいて、道の駅おおさきの単体の部分での中身についてお伺いをしたいと思いますけれども、1つはどういった運営をしていくのだろうかということで、ホームページに載っていました指定管理者募集についてのところ、じっくり読ませていただきました。こういう形での募集しかないのかなとは思いながら読みましたけれども、まず1つは、例えば私がエントリーする立場だったら、ここに書いていることだけで、自分が収支計画なり事業計画を書けるだろうかと考えたときにちょっと無理ではないですか。 というのは、例えば販売のところでもいいし飲食のところでもいいですけれども、建物はわかります、この図面を見れば。だけれども、そこにどういう例えば設備、どういう什器があるのだということ全くわかりませんよね、その金額も含めてですけれども。そんな中で事業計画なり収支計画つくれる人、私はいないと思うのですが、これでつくれと本当に言っているのでしょうか。 ○副議長(氷室勝好君) 後藤産業経済部長。 ◎産業経済部長(後藤壽君) 御紹介ありましたとおり、今、指定管理の募集を今月いっぱい実施しておりまして、ホームページ等々でお示しをしているところです。実際のところ、お問い合わせも数件ではございますが頂戴しているところでございまして、来週には説明会等々を開催する予定になっているところでございます。 私どもといたしましては、適正かつ効率的な管理運営に努めていただきたいというのがまず第一でございまして、先ほどの答弁と重複するかもしれませんけれども、地域全体のにぎわいの創出ということも含めていただいて、中心市街地の関係施設でありましたり、関係団体と十分に連携したサービスの提供をしていただければというふうに思っているところでございます。いろいろ管理費の削減が図られるような運営主体ということで期待をしているというところでございます。 ○副議長(氷室勝好君) 中鉢和三郎議員。 ◆11番(中鉢和三郎君) 部長が言うように総論の話は多分それでいいのだと思うのです。だけれども、やっぱりエントリーしてくる方は、自分が選ばれるためにはいいプランをつくろうと、より現実的なプランを当然つくろうとするわけです。そうすると、現実的なものをつくろうとしたときに、現実にどんな数字を使っていいのかというのが全くどこにもないという中で、事業計画も収支計画もつくれないのではないですかという話なのです。 簡単に言えば、内部で自分たちがやったときにはこういう事業計画になるよと、要するに設計です、自分たちで具体の設計があって、それに対して指定管理を募集したときにエントリーしてきたのがそれとどう違っているのだという形での審査をしていかないと、出てきたの3つ並べてみたってなかなか基準が合わないわけでしょう、どういう設備ということについて何もないわけだから。これ、多分エントリーされても選べなくなりませんか。そういう心配を私はしているのですけれども、この間の質疑のところでもいろいろ専門家をということでお願いしていますけれども、専門家の方が出てきても、多分、大崎市さんは何をやりたいと思っているのですかと逆に聞き返されて、にっちもさっちもいかない状況になっちゃうのではないかなという気がするのですが、そうではありませんか。 ○副議長(氷室勝好君) 後藤産業経済部長。 ◎産業経済部長(後藤壽君) 先ほど市長答弁の中に管理運営費ということで上限の金額をお示しさせていただきました。これに基づくものに関しましては、いわゆる支出の面であったり収入の面であったり、類似の道の駅、市内には2カ所、池月と、それからこちらの三本木に道の駅がございますので、そういったところを参考にしながら、売り場面積、それから入り込み数等々も考慮しながら、そういった金額そのものも打ち出したということでございます。 ちなみに、今回の千手寺に予定しております道の駅の立ち寄り率ということにつきましては、来客者が年間で26万5,000人ほどということで想定をさせていただき、実際にそのレジを通過する方、これらに関しましては14万5,000人ぐらいをということで、1つずつ積算を積み上げた形での管理料ということでお示しをしているところでございまして、なお、先ほども申したとおり、次週にはいわゆる説明会等々を開催する予定としておりますので、要綱に含まれない部分というものも実際にございます。そういった、例えば防災のときはどうするのだとか、そういった細々としたお話も事業者の方に説明できればなというふうに考えているところでございます。 ○副議長(氷室勝好君) 中鉢和三郎議員。 ◆11番(中鉢和三郎君) 市長のさっきの答弁では、指定管理料は不採算部門の基本的な管理経費だということなので、それは別にその部分を積み重ねたのがこうなっているのであればそれでいいと思うのです。ただ、それをではどこまで減らそうかといったときに、収益事業どれぐらい標準的に利益が出てくるのだということを積算しようとすると、さっきから言っているように積算の根拠が何もないでしょうという話だと思います。そこのところをしっかりと、30日までの間というか、問い合わせの中で明確にしていかないと、結果的には出てきたものがみんな別々の基準で出てきて選びようがないということは、私は非常に危惧をしておりますので、ぜひこのことについては意を用いていただきたいというふうに思います。時間もないので、これぐらいにしたいと思います。 最後に、地域おこし協力隊のお話を聞きたいと思います。 先ほどの答弁からすると結局ゼロ回答のような話にしか聞こえなかったのですけれども、1人当たり100万円を上限にしてということでしたけれども、これは別に大崎市の単独の何かの事業ではなくて、総務省等々で出している、どこの自治体でも給付できる、エントリーできるものだということなので、私が言っているのは、もともとこの制度をスタートするときに、この3年間なら3年間、地域おこしにかかわってくれた方がそこで得た知見もしくは技術を生かして、その後、定住なり、そこで起業していただくという、そういうステップを踏むための3年間だということを前提にしたときに、3年終わったらではあとは帰ってくださいとか、勝手にしてくださいという話ではなくて、その人たちが本当にここに定住できるために何が支援できるのですかという話を最初から考えていないとだめですよという話をしていましたよね。それが今になって、いや、何もありませんからどこでも一緒ですと言ったら、今、新たに募集している人4名いるけれども、来ないと言っているの当たり前ですよ、そんなのだったら。 何のために大崎市に来てもらっていたか、やっぱりちゃんと定住していただくそのために大崎市は何をやるのですということはしっかり明言していかないといけないと思うし、もう一つは、ここまで言いたくなかったですけれども、さっきも言いましたように、非常勤の一般職ということの中で、結局、彼らは漆を塗って売って何ぼというビジネスに行くのに、つくったものを公務員だから売ってはだめだとか、そうやって足かせかけてきたではないですか。そんなことをやっていたら誰も自立の道に、少しずつ本当は3年間かけて入り込んでいかなければなかったと思うのだけれども、3年目まではすっかりそういうことやってはだめよと言っていて、3年1日目からあとは1人で生きようと言っちゃったら、それ非常に無責任ではないですか。それをずっと言ってきているけれども、だめだめと言ってきてだめでしたよね。 そういうことではなくて、やっぱり自立に向けて少しずつ、一歩一歩後押しというか、本人が進めるような、そういう道づくりを市も一緒にしてあげるということが必要だったと思うし、今されていないので、最後は、さっきも言っているように何らかの住居費だとか、何らかの支援策をしっかりつくって、これ永久にしようとは当然言っていませんし、ある程度の、その人たちが本当にここに定住する、スタートアップというか、そこの部分をちゃんと面倒見てあげると。やっぱり、それがあって次に続く人が、ああ、大崎市だったらそういう面倒見てくれるなということで、改めて大崎市のほうにも来てくれるということだと思いますので、そういう制度づくりを早急に、早急にといったって2人しかいない話ですけれども、していただきたいと思うのですがどうでしょうか。 ○副議長(氷室勝好君) 渋谷政策課長。 ◎市民協働推進部政策課長元気戦略推進室長(渋谷勝君) 本制度におきましては、地方創生の取り組みとして、制度自体は私どものほうでいろいろと検討しているところでもございます。 議員からございました、まず作品売って収入を得られないというところのお話でございますけれども、この件につきましては、おくればせながらでございましたが、本年6月からは月5時間程度自分の作品を展示しましたり販売するなどの業務は認めてきたところでもございます。この取り組みが早くにあればよかったのかなというふうには反省しているところでもございますが、この皆様方、今二人でございますが、来年3月で任期満了となります。それに向けまして、市長が言いましたとおり特別交付税の制度の範囲内ではございますが100万円を、こちらを起業の準備ということも含めまして、これからお二人の方と相談しながら、この交付の方法あるいは時期なども御相談させていただきたいというふうに思っているところでございます。 それから、この地域おこし協力隊の方々につきましては、OB、OGの交流会の組織などもあるということでございますので、そのような取り組みから情報もいただき、そして先行団体のほうの取り組みなども参酌しながら、定住後の支援のあり方につきましても市がかかわりながら、あるいは市の取り組みにも直接的にもかかわらせていただき、また、こちらからは連絡体制なども構築しながら支援をさせていただきたいというふうに考えているところであります。 ○副議長(氷室勝好君) 中鉢和三郎議員。 ◆11番(中鉢和三郎君) さっき、つくったものを売る、売らないの話がありましたけれども、初めてのことなのでそれはしようがなかったといえばしようがなかったかもしれませんけれども、でも彼らは、彼らの一生を戻すわけにいかないのです、学校教育と一緒で。あのとき教えなかったからもとに戻ってというわけにはいかないのだから、それは後からごめんなさいと言ってもしようがない話なので、そうではなくて、だったら何かで支援してあげるとかそういうことを考えていかなければいけないと思うし、さっきから言っている1人100万円の話はこれは別に、大崎市でなくてもどこでもあるわけでしょう、特交の範囲でという話であれば。 そうでなくて、大崎市としてどう彼らに支援をしてあげられるのですかということを考えていかないと、ほかの町との差別化が全然ないではないですか。例えば、これから4人でも100人でもいいですけれども、新たに隊員を募集するに当たって、大崎市はこんなにいいところなのですよと、中身も当然よくなきゃならないですけれども、やっぱり支援制度も含めてしっかりしていかなければだめだと思います。 中身の仕事の、さっきの売る売らないということも当然そうですけれども、とにかく相手の気持ちになって考えてあげないと、これ非常に難しい制度だと、これ最初から言っていますよね。そのことにぜひ取り組んでいただきたいと思いますし、反省もしていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。どうもありがとうございました。 ○副議長(氷室勝好君) 次に進みます。 25番山村康治議員。     〔25番 山村康治君登壇〕 ◆25番(山村康治君) 25番山村でございます。 これから一般質問をさせていただきますが、今、秋の取り入れ真っ最中であります。そういう中にあって、30日、宮城県農協中央会が主催しております第8回のオリザ賞の発表がありました。その中で、市長が代表をしております大崎の米「ささ結」ブランドコンソーシアムが準大賞に選ばれたということで、この時期でありながらなおのこと喜ばしいことだったというふうに思います。 また、この時期になりますと、いよいよ市の鳥マガンが大崎の上空を毎日のように飛び交う季節でもあります。きょうは我が家の上を十二、三羽のマガンが通り過ぎていきました。先ほど確認しましたら、蕪栗沼には約1,000羽がもう飛来しているようでございます。日に日にふえていきまして、多いときには10万羽近くになるのだろうというふうに思います。大変にぎやかな、秋から冬にかけての季節となろうかと思います。そういう中で、通告をしておりました点につきまして質問させていただきます。 それではまず、第1点目であります。大綱1点目、市営住宅整備計画について伺ってまいります。 その最初に、現在、市内には1,902戸の公営住宅があります。その内訳を見ますと一般市営住宅が1,676戸、改良住宅56戸、そして震災後に建設された災害公営住宅が170戸となっております。1,902戸のうち耐用年数を経過しているものは755戸あります、約4割です。中でも木造平家で築50年以上で老朽化が著しいものが141戸あります。現在、鳴子地域と鹿島台地域では建てかえ計画が進んでいますが、その他の地域にある公営住宅についてはどのような計画になっているのでしょうか、まず伺います。 次に、若者定住住宅建設の考えについて伺います。 一般的に若者定住住宅といいますと、若者世帯を指すと思われますが、私が言いたいのは独身若者が単身で入居できる住宅であります。それらを集合住宅のような形で建設しまして、男女問わず、いわゆる出会いの場をつくれるような単身住宅があればいいのではないかなということであります。なかなか、いろいろな事業を見ますとないのです、若者世帯を対象とした、あるいは定住、移住を対象とした住宅はありますけれども、独身の若者を対象としたということはなかなかないようでございます。それが意外と大崎市ならできるのではないかという思いがありましたので、その考えを伺っていきたいと思います。 次に、大綱2点目、農林業施策の取り組みについて伺ってまいります。 昨年12月に大崎耕土の巧みな水管理による水田農業システムが世界農業遺産に認定されましたことは、疲弊する農村地域に大きな希望の明かりをともしてくれた、伊藤市長を初め関係各位の御努力に改めて敬意を表するものであります。あわせまして、このようなシステムをつくり上げた先人の努力と知恵に深く感じ入り、世界に認められたこの地域をいかにして歴史ある活力に満ちた地域として未来へつないでいくかが、今を生きる私たちに課せられた大きな使命であると意を強くするものであります。とりわけ、農業をいかに元気にするかによりその真価が問われるものと思われることから、そのことを踏まえ、大崎市が取り組んでいる農業施策について、市長の施政方針にありました諸施策について、通告しておりました点について伺ってまいります。 最初に、大崎市独自に平成29年から取り組んでいる大崎市就農チャレンジ支援事業についてですが、初年度は8人が機械導入とハード面の支援対象になりました。そのハード面だけの支援対象、その成果をどう捉えているのか、まず伺います。また、この事業には海外農業自主研修支援ということもありますが、その実績はどうだったのでしょうか、伺います。 次に、農業次世代人材投資事業、旧名称は青年就農給付金であります、についてですが、先ほどの就農チャレンジ支援事業は大崎市独自で1年だけの支援ですが、この事業は国の事業で年間150万円以内で5年間の支援を行うものであります。経営開始型ということからサポート体制が大変重要となります。この事業の普及推進をどう進めているのか、またサポート体制は十分機能しているのか、伺います。 次に、アグリビジネス創出事業について伺います。 この事業は米や野菜の1次産品への付加価値を創出する中小規模の農産加工や農産物直売所、農家レストラン等の施設整備を支援するものですが、これまでの実績を踏まえて一層の拡大を図るべきと思いますが、その方策、どう考えているか、伺います。 次に、環境保全型農業直接支払交付金事業とあわせて、関連しますので農業生産工程管理、GAPについてですが、平成30年度から交付要件が変わりまして、環境保全だけの取り組みではなく、消費者が重視する食品安全や生産者みずからの身を守るための労働安全などにも取り組む国際水準GAPの実施、グッド・アグリカルチュラル・プラクティスと読むのですか、つまりよりよい農業生産に取り組むことが新たな交付要件となりました。このことは世界農業遺産でも示しているように生物多様性保全にとっても重要なことであります。環境保全型農業取り組み面積の拡大とGAPの普及推進をどう進めているのか、伺います。 次に、直播栽培加速化支援事業について伺います。 平成30年度から米の直接支払交付金、また戸別所得補償がなくなり、これまで以上に経費の節減や規模拡大、農地集積が求められるとして、水稲直播栽培の拡大もしくは新たな取り組みを加速的に普及するための支援をしていくとしていますが、どのような形で進めるのか、伺います。 次に、諸施策推進に当たりまして、施政方針の諸所に市内のJAまたは各JAと連携しながらと表現されておりますが、JA古川が合併協議から離脱したことへのこれからのJAとの連携のあり方について、市長の所見を伺います。 次に、農水省は2019年度から、水田転作の助成措置である産地交付金で転作拡大分への支払いを、2018年度は10アール当たり1万円を交付してきました。19年度からは、園芸品目や輸出用米など、収益が見込める作物で転作を拡大した場合はさらに2万円を上乗せする方針を示しました。このことへの市の対応を伺います。 次に、大崎産材活用補助制度の普及推進について伺います。 市内総面積の64%を占める森林を有する大崎市として、市産材を使用する木造住宅の普及拡大を図り、市内の林業、木材産業の活性化と成長産業化を目的に、平成27年度からこの事業を実施しております。29年度の実績は13戸で618万4,000円の補助となっています。年間の住宅建築数から見てこの成果をどう評価しているのか、伺います。 次に、大綱3点目、隧道の整備改修についてです。これは田尻大貫地区にあります山王川第一号隧道の件であります。 本年2月、第1回定例会の会派代表質問で、当時の大崎ニューネット、佐藤弘樹議員が取り上げ、さらに6月の第2回定例会でも只野直悦議員が一般質問してきた経緯があります。いずれの答弁でも関係機関と相談、調査していくとのことでありました。その後の関係機関との協議はどうなっているのか、伺います。 次に、大綱4点目であります。 市内循環バスや路線バスにはそれぞれ停留所があるわけでございます。しかし、天候の急変による利用者への安全に配慮した風雨をしのげる程度、これからは冬場になりますので、風雨雪とでもいいましょうか、その程度の屋根つき停留所に整備をすべきだと思いますが、所見を伺います。 次に、大綱5点目、公民館運営についてであります。 田尻地域には田尻、沼部、大貫の3公民館があり、既に田尻公民館と大貫公民館はそれぞれ田尻ほなみ委員会と大貫かんぼやま委員会が指定管理を行っております。しかし、沼部公民館は基幹公民館としての位置づけであり、いまだに指定管理を行っておりません。指定管理に向けた沼部公民館の位置づけと基幹公民館としての機能をどのように構築していくのか、考えを伺います。 以上で、第1回目の質問とします。 ○副議長(氷室勝好君) 伊藤市長。     〔市長 伊藤康志君登壇〕 ◎市長(伊藤康志君) 山村康治議員から、大綱5点の御質問を賜りました。 冒頭、オリザ賞お喜びを、祝意を表していただきましてありがとうございます。今後とも、よろしくどうぞお願い申し上げたいと思います。また、蕪栗沼にも渡り鳥が飛来をしているようでございまして、いよいよ初秋から晩秋に向けてたくさんの渡り鳥がことしも、オリザ賞や世界農業遺産を祝ってたくさん来ていただくのだと思っておりますので、おもてなしもよろしくお願いしたいと思っております。 大綱5点御質問賜りました。 私と教育長から、それぞれお答えしてまいります。 まず初めに、大綱1点目の市営住宅整備計画についてですが、築50年以上の老朽化した市営住宅の整備計画につきましては、平成22年度に策定した、28年度に改定した大崎市公営住宅等長寿命化計画に基づき、空き家となった住宅は政策空き家として位置づけ、建てかえとしない住宅につきましては計画的な解体を進めております。 なお、築50年以上の市営住宅の管理戸数につきましては、本年9月1日現在、52団地1,902戸のうち21団地523戸となっております。今後は平成32年度から始める第2次大崎市公営住宅等長寿命化計画策定の中で、おおむね10年後を見据えた適正な市営住宅の必要戸数を把握し、予防保全的な維持管理の手法、老朽化した住宅の用途廃止や解体、小規模団地の統廃合、また団地ごとの整備戸数やスケジュールなど、具体的に検討してまいります。 若者定住住宅建設の考え方についてですが、本市におきましては現在、住宅新築移転支援、住宅購入移住支援、住宅購入に伴うリフォーム移住支援及び三世代リフォーム移住支援の各事業を実施し、市外から若者世帯の移住、定住の促進に努めております。 議員御質問の若者定住住宅の建設につきましては、市内に民間賃貸住宅が多数存在していること、また仮に市営住宅として建設した場合においては民間事業者を圧迫しない程度の家賃設定としなければならず、民間との競合も考えられるため、地元からの若者の流出を防ぎ定住を目的とした若者世帯向けの住宅建設は民間の活力に委ねるべきと考えているところでございます。 次に、大綱2点目の農林業施策の取り組み状況ですが、大崎市就農チャレンジ支援事業につきましては、次世代の担い手となる青年就農者の拡大を図るため、29年度より本市単独事業として実施しており、就農を始めた認定新規就農者に対して農業機械等の導入支援など重点的に支援を拡充することにより、若い農業者のやる気を引き出し、次世代の担い手を確保することを目的として、29年度は8件、今年度、30年度につきましては8月末時点で7件の活用がありました。 次に、農業次世代人材投資事業についてですが、次世代を担う農業者となることを志向する方に対し、就農前の研修段階及び就農直後の経営確立に資するため助成する事業で、本年8月末時点で延べ38人が事業を活用しております。 アグリビジネス創出事業につきましては、市内農業者のアグリビジネス事業の創出並びに拡大に向け、26年度より農産物の食品加工施設や農産加工品直売所、農家レストランなどの施設整備等、農業収益の拡大を図る取り組みについて支援を行っており、29年度に2件、30年度につきましては8月末時点で3件で事業が活用されております。 環境保全型農業直接支払交付金事業につきましては、化学肥料と化学合成農薬の低減技術による施用を行い、生物多様性保全の効果の高い活動に取り組む農業者を支援し、環境に配慮した農業の推進を図ることを目的としております。29年度は市全体で1,300ヘクタールの取り組み実績があり、30年度の申請状況としては1,342ヘクタールと、昨年より42ヘクタールほどの増加が見込まれます。 農業生産工程管理、GAPの普及促進についてですが、市内の農業協同組合による農産物の品質の安定化や輸出などを通じた農産物の販路拡大を支援することを目的に本年度より事業を実施しており、現在、各農業協同組合へ取り組みに向けた働きかけを行っているところであります。 直播栽培加速化支援事業につきましては、水稲直播栽培技術により栽培経費の軽減と省力化を推進し、直播栽培面積も拡大しながら経営の安定化を図るものでありますが、29年度においては市全体で145.8ヘクタールの取り組み実績があり、30年度については約179.9ヘクタールの実績が見込まれます。 諸施策推進で各農業協同組合と連携をしながらとしているが、古川農業協同組合が合併協議から離脱したことに伴う考え方でございますが、経過についてはこれまで前段御質問あった議員に紹介を申し上げたとおりでございます。市といたしましても、各農業協同組合が合併することにより、おのおのの強みや特徴を生かすことにより新農業協同組合が総合的に発展、飛躍できるものと期待していただけに、今回の古川農業協同組合の合併離脱については大変残念な思いであります。今後は、新たに誕生する見込みの新農業協同組合や既存の農業協同組合とも引き続き連携しながら市内農産物の価値を引き上げられるよう、地域農業の振興を図ってまいります。 2019年度から産地交付金の上乗せによる転作作物、園芸作物への振興策についてですが、国では産地交付金の転作拡大分として、野菜などの高収益作物を前年より拡大した都道府県に支払うことが検討されております。野菜や果樹、輸出用米、加工用米や飼料用トウモロコシといった高収益で需要が見込める作物の生産を推進することになりますが、今後、詳細の条件や対象作物が決定されることになります。 大崎産材活用補助制度の推進についてですが、市では市産木材の需要の拡大による森林整備を推進し、地域産業の活性化及び地域環境保全を図るため、市産材を使用した住宅を新築する者に対し補助金を交付しており、30年度においては8月時点で9件に補助金を交付しております。 次に、大綱3点目の隧道の整備改修についてですが、このことは議員からも御紹介がございましたように、本年第1回定例会の会派代表質問、第2回定例会一般質問でもいただいております。山王川第一号隧道改修の関係機関との協議状況のお尋ねがございました。 改修計画の方策については、財源確保のための補助事業採択の可能性等について、庁内で連携し関係機関に対し相談しております。県からは河川関連補助事業として準用河川改修事業の紹介がありましたが、採択要件となります断面拡幅の必要性や氾濫被害など現時点で確認できない状況であります。また、道路事業のような老朽化対策としての補助対象となる長寿命化事業については事業メニューが見当たらないと伺っております。さらに、土地改良関連の事業についても同じく補助の対象にならないと伺っております。このことから、現在のところ課題解決に向けた補助事業については進展がない状況でありますが、引き続き他の補助事業の可能性について、関連機関に相談しながら模索しているところであります。 また、隧道内部の調査は平成6年の実施から24年が経過しており、隧道内部の状況変化が考えられるため、詳細調査の必要があると認識しており、早期の課題解決に努めてまいります。 次に、大綱4点目としてバス利用者が風雨雪をしのげるバス停整備の御質問でございますが、公共交通を快適に利用できる環境整備については、公共交通の利用促進に向けて重要な課題の一つと認識しております。市バスのバス停についてはバス停の数も多く、設置場所によっては舗道の幅員などにより風雨雪をしのげる屋根などの設置が困難な場合があるなど、利用環境の整備が行き渡っておらず、利用する市民の皆様に御不便をおかけしているところでございます。利用環境の整備については公共交通網である鉄道、幹線バス路線、地域内交通等が結節する乗り継ぎ拠点といった重要な交通拠点や利用者数などの視点から検討していく方向で考えておりますので、御理解をいただければと思います。 私からは以上でございます。 ○副議長(氷室勝好君) 熊野教育長。     〔教育委員会教育長 熊野充利君登壇〕 ◎教育委員会教育長(熊野充利君) 私からは、大綱5点目の公民館の運営についてお答えをいたします。 基幹公民館の指定管理につきましては、平成27年12月に大崎市社会教育委員の会議の答申におきまして、地区公民館には指定管理者制度が導入されており、行政として指定管理者を支援していく体制の強化が必要であると示されました。その場合、中央公民館が全ての地区公民館を支援するよりは、基幹公民館を中心とした支援体制の充実を優先として、基幹公民館と教育委員会支所機能、そして附属する体育施設、文化施設などの周辺環境の整備が必要不可欠であることから、基幹公民館への指定管理者制度導入につきましては時期尚早であると判断されたところであります。 また、田尻地域の基幹公民館であります沼部公民館につきましては、文化、体育施設を管理するほか、田尻地域の地区公民館の支援事務も業務も担っているところでありまして、沼部地区の地域づくり委員会では、これまで指定管理者制度に関する勉強会を実施しまして指定管理受託に向けた議論が重ねられてきました。現段階では、教育支所機能や附帯施設の一体的な管理などの課題や田尻総合支所への機能移転の計画があるため、沼部公民館のあり方については、教育委員会、そして庁内での議論を深めながら、地域づくり委員会等との協議を並行しまして、引き続き調査、研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(氷室勝好君) 一般質問の途中でありますが、暫時休憩をいたします。 再開は午後3時15分といたします。               -----------               午後2時56分 休憩               午後3時15分 再開               ----------- ○議長(佐藤和好君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 25番山村康治議員。 ◆25番(山村康治君) それでは、再質問させていただきます。 まず最初にですが、大綱1点目で質問しました市営住宅の整備についてであります。 市内各地にはまだまだ古い住宅、先ほど言いましたように、かなりあるわけでございます。その中で田尻地域のことをちょっとお話しさせていただきます。 田尻地域には8団地150戸の市営住宅があります。そのうち137戸がいわゆる昭和30年代から40年代前半に建てられたもので、現状はかなりひどい状態になっています。それらについてはこれまでも何度か質問してまいりましたが、ほとんど計画には上がってこないというような状況ですので、先ほどの市長の答弁の中にもありましたが、予防保全や解体あるいは団地の統廃合も含めた形でいろいろ考えているということはありましたけれども、この田尻地域の住宅についてはどう考えているのでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 加藤建設部長。 ◎建設部長(加藤栄典君) 現在、第1次の大崎市公営住宅等の長寿命計画というところを掲げてございます。新市建設計画におきましては、岩出山上川原住宅の建てかえ事業というふうな形でございまして、岩出山地域の市営住宅の統合化への準備を今現在進めてきているところでございます。今現在は建てかえておりますのは鳴子温泉の住宅、あとはことしから着手いたします鈴掛住宅というふうな形でございます。また、並行いたしまして、古川地域の市営住宅についても将来的な需要戸数を想定しながら建てかえ、廃止等の時期を検討しているというところでございます。 田尻地域の市営住宅につきましては、平成32年度からの次の10年間を見据えまして、来年度に策定いたします第2次大崎市公営住宅等長寿命化計画におきまして、老朽化した住宅の用途廃止でございましたり、解体、団地ごとの整備戸数、整備スケジュールについて検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 山村議員。 ◆25番(山村康治君) 全体の入居率なのですけれども1,902戸、今あります。その中で入居戸数が1,433戸となっておりますけれども、平均的な入居率は75%です。それに比べまして田尻の入居率が66%ということでかなり低くなっているのです。今のような状況の住宅ですと募集しても来ないだろうし、その空き家となっているほとんど、政策空き家というような形の中でストックしているのだと思いますけれども、この政策空き家というの、どのような位置づけなのでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 加藤建設部長。 ◎建設部長(加藤栄典君) 政策空き家につきましては、当然のことながら住宅関係で古くなっているというのが1つ、あとは、ここのところを直しましてまた募集をいたしましても、補修をする上で相当なお金がかかるというところで古いものというところでございます。 議員も先ほど御指摘いただいたとおり、田尻につきましては経過年数が相当、もう耐用年数を超えているというところもございます。そういう部分からすると、入りたくても入れないというところもございますので、そういう部分につきましては先ほど申しましたとおり、本当に必要な戸数も含めまして検討させていただければというふうに考えているところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 山村議員。 ◆25番(山村康治君) 先ほどの答弁で今後10年間の中で計画を立てていくということでした。それから、今の入居率のことについても、募集しても誰も入らないと、入れないという状況だという意味だと思います、部長の答弁。まさにそのとおりなのです。 ですから、空き家になっている部分は誰も入っていないからまだいいのです。同じような住宅で入っている人がいるのです。その方々は、例えばこの間の台風みたいなとき、本当に夜も眠れずに過ごしたのだろうというふうに思います。そういうことから考えると、もっと早い時期に市として対応していかなければならないと思っているのですけれども、今後10年間の中でということは、10年間の中の前半なのだか、その辺ちょっと。 ○議長(佐藤和好君) 加藤建設部長。 ◎建設部長(加藤栄典君) 実際のところ、東日本大震災がございましてずっとおくれてきているというところでございます。この部分につきましては、当然のお話でございますけれども総合的に判断させていただきまして、老朽化が進んでいる地区につきましてはその部分を加味した中の計画をつくってまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(佐藤和好君) 山村議員。 ◆25番(山村康治君) それから、合併前のお話なのですが、この新市建設計画にはのらなかった、田尻の住宅は。そのとき、なぜかというと旧田尻町では市営住宅ストック計画というものを立てました。それが私たちは新市計画に反映されるものだという思いがあったのですが、いざふたをあけてみたら全然それがなかったということで、このように老朽化した住宅も手つかずのまま来たのだろうと思いますけれども、その当時のストック計画というのはもうほとんど効果がない、効力がないというか、そういうことなのでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 加藤建設部長。 ◎建設部長(加藤栄典君) 現在、建てかえが残ってございますのは先ほど申しました岩出山の上川原住宅というところでございます。これにつきましては新市建設計画にのっていたというところでございます。先ほど御紹介ございましたストック計画という部分について、そういう部分含めまして総合的に判断をしていきたいというふうに思ってございます。 田尻地域でありますと、耐用年数を超えている部分については150戸のうち137戸というふうな形で、政策空き家も多数ございますので、そういう部分を含めて、地域性でございましたり、当然少子高齢化というふうな形ではございますけれども、移住でございましたり、いろいろな形での、古いものがあったためにいろいろ、例えばこれから含めます景観でございましたり、そういうものを含めて、総合的なところで判断をしていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(佐藤和好君) 山村議員。 ◆25番(山村康治君) 時間も迫ってまいりましたので。 今、景観という表現が出ました、まさにそのとおりだと思うのです、景観が極めて悪いという状況です。ですから、一団地は田尻小学校のすぐ近くにある、校門の。あれを毎日通学する子供たちは見ているわけです。いわゆるそういう住宅を見たら、快適な住まいづくりがどうのこうのなんていう問題ではない、子供たちに対するイメージ極めて悪くなると思います。そういうことも含めまして早急な対応、対策をするべきだと強く思っていますので。 それから次に、先ほど若者定住住宅について質問しました。 このことは民間へ委ねたほうがいいという答弁でしたけれども、私が思うのには、例えば独身者をその集合住宅的なものに入ってもらう、その一角にはフリーなスペースを設けたりして、そこでいろいろコミュニケーションをとってもらうというようなことを含めると、そこで意外と出会いの場がつくれるのではないかと。民間のアパートですと一室一室があって全然そういうスペースがないのです。ですから、同じアパートに入っていても誰が入っているのだか、隣の人何しているのだかと、それこそわからない状態だと思うのです。そこはやっぱり行政としてのやり方でもって、大崎市独自の住宅、若者住宅のあり方等を考えていただきたいという思いでした。 先ほど市長の答弁の中にいろいろな事業ありました。ところが、それはそれで世帯を持った方ということですので、世帯を持たない独身男女が入れるような住宅、これは本当に考えるべきだと思うのですが、もう一度お願いしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 加藤建設部長。 ◎建設部長(加藤栄典君) 公営住宅というふうな形でのところからいきますと、当然のお話でございますけれども住宅困窮者というところが一番の問題でございますので、そういう部分も含めますと、公営住宅なのか、そのほかでできるのかということについては今後研究が必要というふうに思ってございます。 ○議長(佐藤和好君) 山村議員。 ◆25番(山村康治君) そうですね、前向きに検討していただきたいと思います。 それから次に、就農チャレンジ支援事業ですけれども、先ほども答弁の中にもありました、ことしの分も8月末で7件があったということですが、ハード面については私たちもすぐ飛びつきやすいのです、何々機械が欲しい、ではこういうのあると。ところが、ソフト面というのも非常に大事だと思うのです。 事業のメニューの中には海外農業自主研修支援ということもあります。このことは、それこそまた旧田尻町のことを思い出したのですが、農村青年海外研修ということで10年ほど旧田尻のときは続けました。年間1回、10人ぐらいずつ、ヨーロッパ、アメリカに派遣した事業なのですが、その向こうのほうの農業を当時見てきて、かなり変わってきました。まず1つの例としては、田尻町では当時養豚が盛んだったのですが、それを生かした、いわゆる今でいう6次産業です、ハムをつくったりとか、今ではアイスクリームをつくったりとか、そういう成果としてあるのです。ですから、この研修は、国内研修ももちろんいいのですけれども、海外のそういうすぐれた地域、国等に行って研修してもらうのも非常に大事かと思いますけれども、なぜこの海外農業自主研修については参加者がいないのでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 武元世界農業遺産推進監。 ◎産業経済部世界農業遺産推進監(武元将忠君) 大崎市就農チャレンジ支援事業についての御質問ございました。 まず、就農チャレンジ支援事業につきましては、農業次世代人材投資資金との関係がまずございまして、まず1つはそちらのほうで年間最大150万の支援があるということで、経営を開始するに当たって最大5年間、基本的にはここは人件費に多く使われているということですが、なかなかその中で、ハードということもできるのですが実際できていないということで、就農チャレンジの支援事業を使ってハード支援もしていると。さらに、今御質問ございましたようにソフト面ということでの支援も、海外での研修ということで考えております。なかなか現時点では参加していただくという方がまだ出ておりませんので、今、募集しているところでございます。 ただ、これから意欲の高い農家の方に高収益の農業を展開していく上で、やはり園芸であったりとか、そういうことについての海外の状況を学んでいただくというのは大変意義があることだと思っておりますので、なぜまだ募集が来ていないのかというところまではよく分析はできておりませんが、引き続き募集をかけていきたいと思いますし、さらにそのような中で6次化とか、そういう話になっていけば、アグリビジネス創出事業ということで市の単独事業ございますが、そういうところの支援もしておりますので、ソフトの面についてもさらに強化していきたいというふうに考えております。 ○議長(佐藤和好君) 山村議員。 ◆25番(山村康治君) 積極的な展開を望むところであります。 それから次に、いわゆる環境保全型農業の部分ですけれども、これはGAPと当然並行して進めなければならないと思うのです。大崎地域、大崎耕土、世界農業遺産に認定されました。それで、いぐねの役割とかも今までいろいろ勉強させていただきました。その中では生物多様性が非常に重要だということもお聞きしてまいりました。そうすると、環境保全型農業、イコールだと思うのです。こういう農業を進めていかないと生物多様性というのは期待できないのではないかというふうに思うのです。 それで、この取り組み面積、29年は1,300ヘクタール、30年は42ヘクタールふえて1,342ということなのですけれども、大崎市で今、水稲の作付している部分は約1万ヘクタールぐらいあるのではないですか。そうすると、それから見た場合に1,300やそこらではまだまだ環境保全型、生物多様性を言える面積でないと思うのです。これをもっともっと普及拡大していかないと、世界農業遺産に認定された地域としてはちょっと足りないと思うのですが、その辺についてお聞かせください。 ○議長(佐藤和好君) 武元世界農業遺産推進監。 ◎産業経済部世界農業遺産推進監(武元将忠君) ただいまGAP、農業生産工程管理についての御質問がございました。 確かに、議員おっしゃるように現時点では1,342ヘクタールということで、全体の水田面積からすればまだまだというところもございます。まさにそのような状況であるからこそ、まずは交付金、GAPに関する研修に取り組むというのが交付要件になってございますので、まずは多くの農家の方に交付金活用していただいて、全体の底上げをしていきたいと、あとGAPに対する理解を深めていただきたいというふうに考えております。 さらに、実際にそのGAPを実践していくという段階になれば、市のほうで単独で独自の事業をつくっておりまして、GAP認証推進事業というものをつくってございます。具体的なGAPの取得を考えている方、これは市内のJAを対象にしておりまして、生産部会などで認証を取っていただきたいと思いの中でこの事業をつくっているところでございますので、そのような事業も活用していただいて、GAPの取り組みを広げていければというふうに考えております。 ○議長(佐藤和好君) 山村議員。 ◆25番(山村康治君) そうですね、このGAPの推進、かなり重要な要素になってくると思います。 それで、研修会も一度多分やっているはずだと思うのですが、現在の申し込み状況はどうですか、GAP。 ○議長(佐藤和好君) 武元世界農業遺産推進監。 ◎産業経済部世界農業遺産推進監(武元将忠君) GAPの研修会の、まず受講対象者ということになりますと、全体で412名ございます。その中で今年度、既に受講されている方が387名ということになりまして、そうしますと未受講者が25名ございます。GAPの研修については、直接的に講習会なりでやっていくこともできますし、またオンライン研修というものもできるような制度となってございますので、現在まだ未受講の方につきましてはオンライン研修で速やかに受講していただくようということで今働きかけてございます。あくまで受講することが交付要件となってございますので、この25名についても全員が受講できるような形で働きかけをしてまいりたいと思っております。 ○議長(佐藤和好君) 山村議員。 ◆25番(山村康治君) これも積極的な展開を望みます。 次に、隧道の整備であります。 このことについては先ほども市長の答弁にもありましたように、佐藤弘樹議員あるいは只野直悦議員がこれまでも質問してまいりました。それで、毎年私たち議会では議会報告会、意見交換会を開催しております。大貫に行きますと毎回のようにこの問題が出されます。行くたびごとに声が大きくなっています。ですから私たちは、私と只野議員あるいは富田議員も含めて、この事業は大貫地域にとっては最大の課題だというふうに捉えております。 それで今、あそこ、鹿飼沼ですか、土地改良整備事業をやられております。先ほどの答弁ですと土地改良のほうでもちょっと無理だということありましたが、そこは何とか圃場整備とあわせてできないものか。といいますのは、あの隧道、万が一潰れて塞がってしまうと、今、圃場整備やっている地域全部が水浸しになります、排水ができなくなります。そういうこともありますので、ぜひこれは、私たち3人はもちろんですが、ぜひ大きな力を出して執行部として進めていただきたいと、地域の最大の課題ですので。どうでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 武元世界農業遺産推進監。 ◎産業経済部世界農業遺産推進監(武元将忠君) 今、土地改良事業という絡みでの御質問でしたので、私のほうからお答えさせていただきます。 当該隧道につきましては、当時、耕地整理組合によって造成されたものでございますが、昭和50年に重要河川として指定されているということでございます。議員御承知のように、土地改良事業で実施する場合、あくまで申請事業が原則でございまして負担も伴うというものでございます。そういうようなことからすると、現段階ではなかなか事業採択要件は厳しいかなと思っておりますが、どのような知恵が出せるのかというのはまた検討はしてまいりたいとは思っております。 ○議長(佐藤和好君) 山村議員。
    ◆25番(山村康治君) この問題は本当に非常に、何回も言いますけれども最大の課題だというふうに捉えています。 先ほどの市長の答弁も今の答弁も、これからもまだまだ協議していく、いつも同じようなイメージの答弁なのです。それで、イメージだけで、本当にそれだけだと思います。最悪の場合、これは国や県の事業でできないとなれば、市単独でもやらなければならないということもあるかと思います。その部分についてどうでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 加藤建設部長。 ◎建設部長(加藤栄典君) この部分につきましては、私も現地、一度見させていただいているところでもございます。人の命にもかかわるということでございますので、産経部とも連携しながら、どのような方法があるのか、国と県のほうにも相談をしてまいりたいというふうに思ってございます。 ○議長(佐藤和好君) 山村議員。 ◆25番(山村康治君) ぜひ、これはさっきの住宅の10年以内とかなんとかではなくて、早急に解決するように最大の努力を払っていただいて、お願いしたいというふうに思います。 終わります。ありがとうございました。 ○議長(佐藤和好君) 次に進みます。 8番八木吉夫議員。     〔8番 八木吉夫君登壇〕 ◆8番(八木吉夫君) 8番八木吉夫でございます。 前段の我が会派の中鉢議員が申し上げました鳴子の関係で、写真をまた再度利用してくださいということで預かってまいりましたので、利用させていただきます。 私、通告で4点通告しております。 順次、質問してまいります。 まず初めに、消防本部、消防署の跡地利活用についてでございます。 この地は私、大変思い入れがありまして、私が学校に入る前、当時、授産場、母子寮、北町保育所、あの一角にその3つの建物がございました。そして、その西側には当時の古川町時代の住宅がございまして、さらにその西側に今もございます道路が、当時は農道みたいな道路でありましたけれども、工業学校の自転車置き場から通じる前田町に通じる道路が1本、今もございます。その西側は一切家がございませんでした、全くの田んぼという状況。 そういった中で、私、小学校に入るまであの北町保育所で育てられたものでございますから、当然、今ある消防本部、消防署、今度千手寺のほうに移転になるわけでありますけれども、多分、役所のほうではまだお考えになっていないのかどうか。もう決まった段階で、本来であるならばこの跡地、どのようにしていくかということを先々を見据えてお考えになるべきであるというふうに思いまして、以前には浦町にある図書館、これをどのようにするのかということも質問いたしました。そのときにも耐震構造でなっておらないのでまだ現在は何も考えておりませんという答弁。私、あえてまたこういった形で質問事項として通告しておりますので、全く考えていません、これから考えますというお話ではなく、どのようにするのか、お考えをお伺いしたいということでございます。 次に、2番目に鳴子温泉の観光戦略についてでございます。 これは前々からずっと私も申し上げておりました。私が議員になってからも、この議場にいらっしゃいます議員の方々にも鳴子峡をどのようにするかということを各議員同士でいろいろ議論して話し合ったのを覚えております。そういった中で、ロープウエー等々、またつり橋等々、そういったものも必要ではないのかということでいろいろお話ししたのを、私は常に頭の中に入っております。 ということで、この議場にいらっしゃる方で、通行どめになる前の鳴子峡を歩いたことがない方っていらっしゃいますでしょうか。皆さん、鳴子峡はもう当然散策して歩いた経験があるということでございます。私が一番最初に、一番古い記憶で、これも私、保育所時代でした、母親に手を連れられて鳴子峡を歩いたのが初めてでございました。そういった中で鳴子峡は、鳴子温泉が東の横綱といいますけれども、一番の見どころではないのかなというふうに、私は思っていました。 これはもう議員になる前からです、もう学生時代からです。昔のことを言いますと、若い世代、高校時代もですけれども、デートコースであったり、またいろいろなお客様を青年活動時代にいろいろなお客様、市外から、県外からおいでになった仲間の方々を案内するのも鳴子峡、そういった形で観光の名所の一つだったというふうに、私は覚えております。そういった中で、あとは泊まるか泊まらないかは皆さんの御自由でございますからそれはそれでいいのであります。ただ私、今でも覚えているのが、あの鳴子峡の橋を渡って階段をおりていく、そのときに地元のおばちゃんがワラビ、ゼンマイを遊歩道のところで売っていた、あの姿を見て、ああ、こういう方々のためにもおいしいもの、これを買っていかなくてはなと。それで、私の子供が、昭和59年に第1子生まれましたので、その子供も連れて歩けるようなときは鳴子峡を散策してまいりました。 そういった中で今、昨年まで産業常任委員会の副委員長をさせていただいていまして、鳴子峡が一部開通になりましたということで、産業所管で歩かせていただきました。皆さん、どう感じられたでしょうか。あの急な階段、鳴子支所に聞いたところ、いまだに誰もけがした方がいらっしゃらないというお話でしたが、私はまだそのときは60ぐらい、今よりちょっと若いときでしたから、ただあそこ、雨が降ったりすると足を滑らせたら大変危険な階段であります。それをお客様どうぞ、せっかくつくったのですから見てくださいと言っています、あれこそ本当に危険だなというふうに、私は思っていました。ですから、ああいう危険でないような形でお客様に本当に安心してゆっくり見ていただける、それは何かといったら、先ほど中鉢議員もお話ししておりましたけれども、バリアフリーではないのですけれども、車椅子でもあの鳴子峡のすばらしさを堪能していただける、そういったものが絶対に必要だなと。 そして、我々会派で行きました九重町のこの九重夢大吊橋、これを我々は鳴子峡につくりたい。これは鳴子の人たちの念願ではなく大崎市民皆さんの念願、ましてやそれ以上の人たちが願うものではないのかなと、私は思っております。 さらに、いいだけではなく経済効果があるということが私、一番の魅力だと思っています。費用対効果、お金があれば、幾らでも金はかけられる。昔こういうことがありました。市民病院を建てるときに、今の技術、お金さえあれば海にでも病院は建てられる。何でも建てられる、お金さえあればと。ただし、問題なのはお金をかけた分、それ以上に見返りがあるか、収益があるかと。日本全国が人口減少になり、地方交付税もいずれ減少していく、そういった中で自主財源をいかに確保するか、一つでもちょっとでもそういった可能性があるならば、本来、政策課は目を向けなければならないと。これは単なる総合支所の話ではないのです、大崎市全域の、市民の幸福を享受するための施策として考えなければならない、こういった一大事業だというふうに、私は思っています。 九重町のお話を聞きますと、平成16年に完成しましたけれども、平成14年、その時点で20億円をかけて、今現在はもう1,000名を超している状況になります。その詳しいことは中鉢議員がお話ししましたけれども、こういったことを考えたときに、先ほど鳴子支所長のお話を聞くと、反対側に道路がないからと。我々の考えは、私の考えは何も道路をあえて反対側につくる必要はないのだと、行ったら回って帰す。ですから私は、空中散策なのです、行った切りではなく、行ったら戻ってくる、これでお金をもらう。そういう形であれば余計な道路をつくるなり、そういったことも必要なくなる、そういった中で経済効果が高まるという、そういったものを私は目指すべきではないのかなということでの提案でございます。 3番目、七日町西地区開発に伴うまちなか観光の拠点である醸室についてということでございます。 今、七日町西地区開発の件で道路が拡幅になります。その分、セットバック、醸室はセットバックしなければならない。そういったときに、今ある駐車場スペースなりDozo、今、観光公社が運営しておりますけれども、そういったところでやっている土産物とか、そういったところのスペース、要するに入り口のスペースがなくなってしまう。そういったときに醸室全体のあり方としてどのようにお考えしているのかということを、まず大崎市のほうに聞かなければならないかなと。はっきり言って、この議場でもなかなか言葉に表現しづらい問題もあります。けれども、その問題をクリアしてこそ、町なかの観光拠点である醸室の生かし方が出てくるのではないかなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 大綱4番目、ここには、機動性に富んだ、すぐやる課の新構築についてということでございましたが、この問題を提起いたしまして通告いたしましたら、役所のほうから連絡が来ました、どういうことなのですかと。いや、実はこうこうこういうわけなのだと、そうしたらすぐです、すぐに解消になりました。これ、マンパワーのすごさですね。私はきょうあす的な話をしたわけではないです、実はこうこうこういうふうに言われたので、それですぐやる課の新構築というのが必要なのだねと思って出したのですと言ったところ、すぐでした。 まず、今現在、飼い主のいない猫などの対処で住民が大変な思いをしているということになりましたら、防災安全課、環境保全課の、名前言ってもいいですね、平澤さんがすぐ動きまして、そしてこの問題を抱える住民の方とお会いして、そして今、大崎市のホームページにもこの猫の対処の仕方、そういったことをきちんと上げていただきました。もうすごい、市長、すごい職員の方々がいらっしゃいます。それ以外にも、市長は区長さんからも言われています、建設部の方々、すごい職員がいる。私の知っているところでは茂泉さんと村田さんと、とにかくすごい職員の方々がいらっしゃいます。 そういった中で、私が言う、頼んだからやってくれるとかではなく、これは区長さん方が言っていらっしゃるのです、直接言いましてすぐ対処していただく。そのことを区長さんにお話しして、市長が議場の席で、今から何年前でしょう、6年ぐらい前ですか、市民から職員のことで本当に褒められたということでお話ししました。叱られることは今まではあったそうです。けれども、褒められたことというのは市長が初めてお話ししていただきました。私はその点、ずっと思っていたのですけれども、今回あえて私も本当に褒めていただきたいなと思います、その方々に。 ただ、そういった中で、すぐやる課の新構築についてはマンパワーなのだと、マンパワーが全てなのかなと思いました、大崎市役所に対しては。そういった意味で、ただこの問題、水害対策、大変な思いでございます。冠水対策、対象のことで各議員がいろいろ質問をしておりました。そういった中で、私もすぐやる課新構築というよりも、やっぱり各部署の考え方、各課の考え方、これが一番なのではないのかなと思っています。 そういった点で、このことについて4点お伺いするものであります。よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(佐藤和好君) 伊藤市長。     〔市長 伊藤康志君登壇〕 ◎市長(伊藤康志君) 八木吉夫議員から、大綱4点御質問賜りました。順次、お答えしてまいります。 初めに、大綱1点目の消防本部、消防署の跡地利活用についてですが、御質問の件につきましてはさきの第2回定例会でも同様の御質問を頂戴しているところであります。基本的な市のスタンスといたしましては、公共施設は市民の大切な財産でありますことから、用途廃止後につきましては、施設の老朽化なども勘案しながら、引き続き行政での利活用が見込めるかどうかの検討を行いながら、地域に根づいてきた公共施設であれば地域の皆さんと一緒に利活用を模索していくという考え方であります。 また、検討の結果、利活用が見込めない場合は、施設の売却や貸し付けも含めた民間での利活用策を検討していくことになります。 御質問の消防本部、消防署の跡地利用につきましては、大崎地域広域行政事務組合で庁舎の解体などが行われた後に、大崎市に用地が返還される予定となっております。現在、大崎広域を含め庁内関係課との情報共有に努めておりますが、引き続き跡地利用について検討してまいります。 次に、大綱2点目の鳴子温泉観光戦略についてでございまして、幼少の時代からの回想を含めて、鳴子に対する思いをお伝えいただきました。11番中鉢和三郎議員からも御質問があり、お答えした部分もあるわけでありますが、この鳴子峡のすばらしさは、川べりから、あるいは峡谷を上から見おろすそれぞれの魅力があるところでございまして、鳴子峡は100メートルの深い峡谷を壮大なスケール感で一望できる、歩道橋を歩けば水の流れや木漏れ日、葉ずれの音、においなどを直に感じ、自然に浸りながら散策できる、これが多くの人を引きつける鳴子峡の魅力ではないかと思っているところであります。議員からはデートスポットでもあるという御紹介もあったわけでありますが、たくさんの思い出が皆さんにはあるのではないかと思っております。 鳴子温泉の観光戦略を考えるときに、単なる自然が豊かで風光明媚だけで伝え切れないこの鳴子峡の魅力をどのように引き出していくのか、議員からの御提言も含め、この鳴子峡を全国的な視点や、あるいは世界から見た視点なども含めて、地元の方々、観光団体あるいは交流観光策のスペシャリストの方々などのお知恵もかりながら、その方策を見出してまいりたいと思っております。 大綱3点目、七日町西地区開発が進む中での町なか観光の拠点である醸室の位置づけについてお尋ねがございました。現在、大崎市中心市街地復興まちづくり計画のもと、千手寺周辺地区では道の駅や子育て支援施設の建設、市役所新庁舎の建設、緒絶川周辺の整備とともに、県道並柳福浦線の拡幅工事や七日町西部地区の再開発事業が進められようとしております。醸室は平成17年6月にオープンし、第三セクターである株式会社醸室により運営されている民設民営の施設であり、今日まで古川の中心市街地の核として地元住民のみならず多くの観光客にも愛されております。このため、東日本大震災で大きく被災し再建が厳しいと思われた中でも、市としても復興に向けた支援を行ってまいりました。七日町西地区の再開発を契機に、国の支援も受けながら改めて経営の分析、七日町や横町地区の商店街との連携、集客策や出店ニーズの把握などを行うこととしており、醸室の将来像について、古川商工会議所を初め関係者及び関係団体と議論を深めてまいります。 次に、大綱4点目の、機動性に富んだ、すぐやる課の新構築についてでございまして、議員からは早速対応していただく課あるいは職員名もお披歴をいただきました。しっかりメモさせていただきましたので、議員のおめがねにかなった担当課、担当職員の御紹介もいただきました。その議員が取り上げるのあるなしにかかわらず、そういう議員から御紹介をいただいたような姿勢で全ての課が、全ての職員が市民ニーズに応えていくと、サービスに速やかに対応していくということが必要だろうと思っております。全ての課がすぐやる課の気持ち、全ての職員がすぐやる課のスタッフの気持ちで課題に対応していくことがまずは大事であろうと思っております。 その中で、水害対策等の件あるいは飼い主のいない猫のことなどもあったようでありますが、すでに解決をされたということのようでありますので、一部県の、大崎保健所にかかわることなどもありますが、連携をしながらしっかりと対応してまいりたいと思っているところであります。 以上でございます。 ○議長(佐藤和好君) 八木議員。 ◆8番(八木吉夫君) ありがとうございます。 最後の4番目ですけれども、今までは本当は、役所に電話すると保健所に電話してくださいとか、猫の問題です、そういうふうだったらしいです。それが環境保全課の平澤さんにつなぎましたら全て、市のホームページまでそれで立ち上げたと、この飼い主のいない猫、そういったものの対処の仕方、これはすばらしいことだなと。私は電話での問い合わせに仙台市に見習って進めてくださいと言ったところ、仙台市よりも先に大崎市がホームページも上げて、どのようにしたらいいかというふうにやっていただいて、市民の方から御礼の電話までいただきました。これは本当にすばらしいことだなと思っています。ということで、まず4番目の猫の件は以上にします。 次に、消防本部の利活用なのですが、多分、建物はもう古いのですよね。そういった中で、大崎広域のほうからは更地にして市のほうにお返しするという、ただ更地の状態で何をするかといったら、またお金がかかることなのですが、ちょっと皆さんお考えになってみてください、事古川の方に。古川は地震も水害も大変な思いをしているところです。さて、皆さんの家が震災で今潰れなかったけれども、今度来る、いずれ来る震災で家が潰れてしまった、または集中豪雨によって江合川の土手、堤防が決壊し、江合地区ははっきり言って浸水5メーターの危険水位がありますから、そういった状況になって、北町は1メーターぐらいになりますけれども、そういったときにどこに避難しますか、どこに逃げますか。土手が決壊ですから、そういったときに私、やっぱり大事な、6月議会のときにも集会施設ということでお話ししましたけれども、これ北町の区長さん方から申し出があったのです。要するに、あの跡地、有効活用すべきではないのかなと。いろいろ御提案しながら、まず集会施設というのが1つありました。 けれども、それより大事なのは、皆さんの住まいしているところが災害に遭った場合、どこに行きますか、工業学校ですか。東日本大震災のとき確かに工業学校に行かれた方もいらっしゃいました。当時たしか寒いときの日ですから、そのときに、はっきり言って、あの広い体育館にシートを敷いて、毛布をもらって、そこで座って、寒さをこらえながら我慢しているのです。あの思いしたときに、私は工業学校の体育館に行って、江合の方いらっしゃったらぜひ集会所に来てください、暖かい部屋で過ごせますよということで来ていただきました。もう一人の方には、私の店のほうに来ていただいて、店でずっと寝泊まりしていただいた。要するに畳なのです、畳があるかないか。 そういったところで、私はこの跡地利用で考えていただきたい。古川には南部コミュニティセンター、東部コミュニティセンター、西部コミュニティセンターあります、これは旧古川、要するに江合川から南、国道4号バイパスから東、新川から西という範囲の中でのコミュニティーセンターの要衝。当初、あのコミュニティーセンターという捉え方がありますけれども、これは今、災害に強いまちづくりをする場合は、いざの場合に避難できる場所、私も東日本大震災のときにいろいろな支援をしました、町なかの方々は在宅避難だけなのです。食べ物もない、電気もない、ガスも通らない、そういった中で家でじっと我慢している、そういったところにともかくみんなで御飯の炊き出しをやろうといって炊き出しをして、商工会議所が運搬担当になりまして、それを全部避難所に配りました、そういった経緯があります。 ですから、町の中の人たちがやっぱり避難できる場所、きちんとしたものがあれば、もっとこの大崎古川は安全・安心な地域になり得るところだなというふうに、私は思うのであります。やっぱり、一番想定するのは家にいるのが一番いい、ただし電気もガスも、水道は通っていましたけれども、もし水道も通らなくなったらこれは大変です、在宅避難やっている家庭皆さんに、はい、給水車が来ました、来てくださいという形で、みんなぞろっと来る。それよりも、集まっている避難所があればそこに給水車が行って、どうぞ皆さん水飲んでくださいといったやり方のほうが一番いい。 私はそういった思いがありまして、北町の消防本部、消防署跡地、あそこの利活用は、逆に北町の方々、福浦、江合、福沼、そういった方々が利用できる古川の北部コミュニティセンター、名称は別として、そういったものが、一堂に会することができ安全に過ごせるそういったものをメーンとしたものが私は必要だというふうに考えておるのですけれども、これは多分政策課のほうとなると思うのですけれども、どのようなお考えなのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 門脇市民協働推進部長。 ◎市民協働推進部長(門脇喜典君) コミュニティーセンターの関係ですので、私のほうからお答えさせていただきたいと思います。 実は、中央コミュニティセンターエリアの方々から、現施設の老朽化に伴って旧図書館のほうの利用ができないかという相談を以前いただいたことがございました。ただ、図書館も御存じのように老朽化が著しい、耐震診断もしていないということで、そこをコミュニティーセンターとして利用するのは現実的ではないということもございました。なので、ちょっと現在、中央コミュニティセンターの件については宙に浮いているような状態ではございます。 今、議員から御指摘があったいろいろな災害に対応できる安心した施設、住民が災害時に寄れる施設というふうな御提案でございますが、一つやはりもう少し検討を要するなと思ったのは、江合、北町地区の場合は当然、江合川の破堤あるいは増水等に伴う水害対策を想定した場合には、今はやはり最低でも工業高校の2階、3階の部分を利用しないと避難はできない。平地では水害対策ではできないのだろうなというふうには思いました、一つはです。 ただ、もう一つは、各行政区に今、集会所が大分進んでいまして、北町のほうも新しく市民会館の裏でしたか、集会所も終わっていまして、その集会所とコミュニティーセンターとの使い分けをどう整理していくかというのは、やはり今後整理は必要なのだろうなというふうに思いますので、仮に更地になって跡地をどうしようかというときには、やはり地域住民の方々の意見も聞いた上で整備を検討していくということは必要だというふうには認識しております。 ○議長(佐藤和好君) 八木議員。 ◆8番(八木吉夫君) 今、門脇部長から懇切丁寧な説明、全くそのとおりだと思うのです。 そこで私、お話ししていませんでしたけれども、七日町西地区開発で公民館が移転します。それに伴って、市民会館もかなり古いです、あれは私が小学校のときですから、小学校1年のときに工事が始まってかなり古い。いずれは市民からの要望で文化センターなり、そういったものも必要でないのかとかというような要望も出ておるのも確かであります。 そういったときに、独立した建物、市民会館の跡地だけでなく、公民館の跡地、友和館の跡地、あそこまで一体的な形での将来的な構想、文化的な施設なり、そういったものがそういった構想になるだろう。そういったときに、ですから私は北町の消防署の跡地には、コミュニティーセンターという名前、私あえてちょっとあれだったのですけれども、性急にし過ぎたのですが、そういった施設なり、そういったものがあるというものであれば、これは整合性がとれるなというふうに、私は思ったわけであります。 これは私の単なる意見ではありません、これは北町の区長さん方、毎月第1月曜日、集まりがあります。そこに来いということで呼ばれまして、今月は行けなかったのです、台風の関係で、24号、ともかく朝まで一睡もできずずっと店のほうで、私、自宅で待機でなく店のほうに明かりをつけまして、消防団が動いたときにすぐ寄れるように店のほうをあけておくのです。そういった中でやったもので月曜日ちょっと行けなかったものですから。ただ、そういった御意見もあるということなのです。ですから、地区の方々の総意に沿った形で進めていただきたいというのがありまして、今、御答弁ではそういった形で進めたいというようなお話でしたから、とにかく地域住民の方々の御意見、総意、そういったものを大事にしていただいて進めていただきたいなと思っています。ありがとうございます。 鳴子温泉、これはくどいようなのですけれども、つり橋、私一番いいかなと、お金もかからなくていいかなと。ケーブルカーというのは乗っているだけで相手のところの道路なり広場なりなんなりいろいろつくらなければならない。橋を渡って戻ってくるのですから道路もつくる必要ない。九重町みたく20億もかかる必要もない、距離がないですから。そういった意味で、あとは何か前から、私が議員になってからですか、このお話があるのは。あとは、前の支所長のときも、うん、いいね、でもなかなか難しいのだなんてお話もありましたけれども、これやっぱり支所長、鳴子の支所長が本気になって、支所のほうに、これは何としても大崎市の観光、財源としては必要ですということを訴えながらこれはやるべきではないかなと私は思うのですけれども、どうなのでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 八木鳴子総合支所長。 ◎鳴子総合支所長(八木文孝君) つり橋、やるからには失敗は許されないと思うのでありますが、いろいろ今回御質問いただいて調べてみました。昭和59年に宮崎県の綾町で照葉大吊橋というのをつくりまして、長さ250メートルで日本一になったということで、しばらくそれがずっと日本一だったのですけれども、先ほど御紹介のあった九重夢大吊橋が390メーターの長さで日本一になって、初年度は200万人訪れたということで、確かに200万人来るというのは、今の鳴子の年間の入り込み数に匹敵するわけですから、鳴子でもしつり橋をつくって400万人になればこんないい話はないと思うのですけれども、果たしてそのようにいくのかどうかというところを十分検証しなくてはいけないと思っております。 先ほど国定公園だからというようなお話もちょっとしたところなのですけれども、やはりそういう規制とか何かというのはどうしても仕事上、頭をよぎってしまいまして、景観が今、大谷橋から見る景観とか、レストハウスから見る景観の中につり橋があっていいのかどうか、そうでない部分でつり橋をかけたほうがいいのかどうか、つり橋をつくってつり橋から見る景観がどれだけ魅力があるのかどうか、既にもう大谷橋というのが国道にありますので、上から眺める景色というのは実在しているわけですから、それよりもまさる魅力をつくれるかどうかというようなこともいろいろ思いをめぐらせながら研究していきたいと思っているところです。 ○議長(佐藤和好君) 八木議員。 ◆8番(八木吉夫君) あのね、できない理由を考えるのは後にしてください。 それともう一つ、私は小さいときからというお話、あそこ何回も行った経験があるからなのですが、あの川のせせらぎ、激しい濁流というか、すごい勢いで流れます。そして岩、奇岩なり、そういったいろいろな岩がありました。そういったところで、その流れに沿って上を見上げて紅葉があり、今、国道になっている国道の橋、上から見るのと下から見るのでは全然違いました。ただ、問題なのは、あのレストハウスから見る景観と国道の橋から見る景観と、本当にすばらしいのは奥の景観なのです。ですから、私は奥の景観からぐるっと回遊、空中を散策できる形をやるべきでないのかなと思っていました。 これははっきり言って、九重町の建設のときも大変な思いしたらしいです、これは役所の方が発案ではないです、地域住民の方なのです。たしか青年団の関係の方でした、発案者は。それが町長さんが、ではやるかとなってスタートした事業だったらしいのですけれども、これは誰でもいいです、本気になることなのです。本気になれば不可能はなくなるというふうに私は思っていますけれども、どうなのでしょうか。これ、財政課も全然本気でないでしょう。どうなのですか。 ○議長(佐藤和好君) 赤間総務部理事。 ◎総務部理事[財政担当]兼財政課長事務取扱(赤間幸人君) 本気度云々というよりも、やはり財源的には非常に厳しいものがあるなというふうには思っております。ただ、夢のある話ですと、今、クラウドファンディングであるとか、何も大崎市の予算だけでという発想でもありませんので、ぜひそういった有志の方々にお金を出していただければ、財政的には大変ありがたいなというふうに思って聞いておりました。 ○議長(佐藤和好君) 八木議員。 ◆8番(八木吉夫君) もう全くそのとおりなのです。私が、これ全然通告ないですけれども、排熱利活用で申し上げているクアハウス事業から、プールから、農業ハウスの暖房設備から、あれも単独の市の予算、国からの補助金だけでなく、今、市民ファンドなり、そういったファンドを使って事業をやる、これからの時代はそういう形になってくると思うのです。ですから、長期的な、きちんと見方を捉えた形で事業を進めなければならない。 ですから、できない、怖い、失敗したらではないのです、失敗しないためには何をしなければいけないかなのです。喜ばれる、そして逆にリピーターがふえるというのですか、リピーターに来ていただけるような形で回遊路、そういったものを私はつくるべきだなというふうに思っていますので、今、財政課としてもいろいろな捉え方があるということですから、これはもう庁議の中でも議論していただきながら、前へ前へと進めていただきたいなと思います。多分、はっきりしたやるなんていう答えは今この場では出ないでしょうから、これは庁議を経て、もういろいろな議論を闘わせて進めていただきたいなと思います。 次に、七日町の西地区開発についての醸室のことなのでありますが、これは最終的には、やっぱり民設民営という形を将来的にもずっととるのでしょうか。これ、とるような形で進めようとしていらっしゃるのでしょうか、どうなのでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 後藤産業経済部長。 ◎産業経済部長(後藤壽君) 平成17年にオープンしておりますこの醸室、民設民営ということでこれまで独自に頑張ってこられた施設でございます。当然、我々も事あるごとに、例えば震災のときもそうでした、立ち上げのときもそうでしたけれども、支援ということでの株式の増資等々もお手伝いをしてきたつもりでございます。 いわゆる行政側、我々と醸室側の距離感と申しますか、立ち位置といいますか、議員篤と十分御理解をしている中での御質問だとは思うのですけれども、我々といたしましては非常に悩ましい部分もございまして、これまでは会議所だったりまちづくり古川、それからそういった関係する団体と周辺の商店街、横町、七日町、それから三日町の方々もそうですけれども、それにあえて加えるのであらば、いわゆる実際に今、テナントとして入っていらっしゃる店舗の皆様、そういった方々が一致団結といいますか、一つになって、これからもそういった経営の改善も含めて乗り切っていただきたいなというふうに思っているところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 八木議員。 ◆8番(八木吉夫君) そうなのです、今現在営業していらっしゃるお店もございます。そういった方々の協力も必要だと思います。 ただ、私が想像する、皆さんイメージしてください、今度、西地区開発が進み、本庁舎が建ち、そしてあの一帯が全て図面のとおりになっていった。その中で醸室だけが立ち行かなくなった場合、本庁舎エリア、七日町の、そして西地区開発のビルも建ちます、そして川端通りも通ります、回遊路もできます。そういった中で、今の状態で醸室が成り立つかな、非常に私は厳しい状況ではないのかなと。ただ、前に進むも地獄、下がるも地獄の問題だなと、私は思っています。確かに、本当に難問中の難問。ただ、これをクリアしなければ、あのせっかくの七日町の西地区開発、本庁舎建設なり、あのエリアの醸し出すエリア空間、その空間がちょっと台なしになってしまうのではないかなと。 復興まちづくりの計画の中でも、あの醸室の位置づけも確かに重要な位置づけがあったはずです。そういったものからすると、私もなかなか言いづらいところがあります。けれども、何かしなければいけない。大変な思いでしょうけれども、五里霧中、もう周りが全部霧の中で光を見出すのは大変難しいことかもしれないと思うのですが、そういった中でも事業を展開して進めていかなければならない。そこでの苦肉の策というものがいまだないのかなというふうに私は思うのですけれども、ただ今のままでは多分中途半端な形になってしまう。そうならないためにどのように進めるべきか。 これははっきり言って、産経部だけでは大変だと思う、これ財政も絡んでくることなのです。そういった意味で、全庁挙げてどのように取り組んだらいいのかということを、私、質問したいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 後藤産業経済部長。 ◎産業経済部長(後藤壽君) いろいろと御心配をいただきました、ありがとうございます。 私どもといたしましては、醸室ができました経緯、経過、これは非常に尊重したいというふうに思っておりますし、議員おっしゃるとおり、古川の町なかにはなくてはならない施設だというふうにも感じているところでございます。当然のことながら、これからも存続をしていただきたいなというふうに強く思っているところでございます。 そのために私どもが何ができるのかということでございますけれども、毎週、これも以前お話ししましたか、担当職員が毎週です、経営改善ということで、当事者同士ということで協議検討しながら、次のイベントをどうしたらいいのかとか、集客のためにはどうしたらいいのかとか、そういった小さなことから1つずつこつこつと協議をさせていただいているところでございます。まずは、でき得る限りの最善の方策ということと、それから国あるいは県の施策等々も注視しながら、これまでもそうでしたけれども、今後も努めていきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 八木議員。 ◆8番(八木吉夫君) 私も、醸室に関しては非常に厳しいなと思っています。そして、ただ一つできるかなと思いますのが、今、営業なさっている店舗の方々、大変な思いして営業していらっしゃるのです。それは何かというと、キャパが狭過ぎるのです。商売をやる以上はどうしても客単価幾ら掛ける人数というものが出てきます。そのときに収容人数が、どうしてもキャパが狭いと売り上げが上がりません。売り上げが上がらないけれども家賃はそれだけ安くならない、そういった相反する効果が非常に難しい。 ですから、これは建設部なんか、部長さんなんかが詳しいと思うのです、要するに建物を改装するなりなんなりしながらでも生き残る戦略というのは、本来は建築士とか、そういった方々であれば得意分野なのです。そういったところのお知恵なんかをおかりして、私は進めるべきではないのかなと思っていますけれども、建設部長、何かありますか。 ○議長(佐藤和好君) 加藤建設部長。 ◎建設部長(加藤栄典君) 醸室につきましては、県道の並柳福浦線、都市計画道路でございますけれども、その部分での拡幅というところで収容される部分があるというところでございます。この部分につきましては当然のごとく建物が支障となるということでございますので、建築するにしても切り取りにしてもいろいろな形のものが出てこようかと思います。その部分につきましては、法的な部分も含めまして、醸室並びに産経部と一緒にどうあるべきなのか、私ども建設部でどのような協力ができるのかを検討してまいりたいというふうに思ってございます。 ○議長(佐藤和好君) 八木議員。 ◆8番(八木吉夫君) ありがとうございます。 そうなのです、法的な部分をクリアしなければならないのです。そのことを何とか建設部も一緒になってお考えしていただきたいというふうに思います。 続きまして、また建設部のほうに振るわけなのですが、水害対策なのです。今、江合地区に、福浦まで抜けます李埣新田線、水害冠水地帯の江合地区で今工事が行われておりますけれども、すぐやる課の話でこれ、正直、担当の課長さんにお話ししましたら、李埣新田線の歩道の側溝、その排水先はどちらですかと言ったらプールの裏ですと。えっと思ったのです。関議員が質問しましたけれども、プールの裏の水門のところに流されては、はっきり言って排水設備もありません、自然排水しかないから消防団の方々に来ていただいてポンプ車で揚げていただく、このことがわかっていながら、なぜあそこに排水を導くのかなと。 それよりも福沼1号線の歩道に側溝がございます、その側溝を利用して清水川に抜ける方策を本来であればとるべきだったのではないのかなと私申し上げましたら、ああ、そうですねというお話もありましたけれども、本来は計画する段階でそういうふうなことを、要するに江合はもう水害地区でプールの裏はあそこでくみ上げしなければならない、江合地区は冠水地域なのだからそこに流さないで清水川に直接流すような、福沼を通って清水川に抜けるそういった水路、経路をなぜ構築できなかったのかなと思います。お願いいたします。 ○議長(佐藤和好君) 加藤建設部長。 ◎建設部長(加藤栄典君) 私のほうで、古川全体の部分につきまして公共下水道の雨水計画を持ってございます。その部分につきましては多くの排水区というところで、水がのるのらないという部分も含めまして計画をしているところでございます。 議員おっしゃられた部分につきましては地盤的に低いということで、私のほうも清水川のほうに流せないかというところも含めまして検討させていただきましたが、このまま流した場合については逆流の心配がございましたので、今のままというふうな形でございます。 なお、長瀬樋管の部分につきましては、私も行ったときにも、夜に一晩中ずっと消防団等の方々と一緒にかいていたというところもございます。今般も通行どめというふうな形でございます。その部分につきましては何らかの手だてが必要だというふうには感じてございますが、その部分については国土交通省と御協議申し上げながら、いろいろな形で整備するにしても事業費も相当かかる部分でございますので、そういう部分を含めまして、どれが一番いい方法なのか研究させていただきたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 八木議員。 ◆8番(八木吉夫君) この水害対策の件で、今プールというお話で、プールのところに流す部分、私は以前から申し上げました。あのエリアこそ土手に穴をあけて排水するのではなく空中散水です。それこそゲートウエーではないですけれども、あそこにゲートをつくって、その中に20センチなり25センチのホース、パイプを通して江合川に流す、これが一番のやり方だろうなと。そして、排水する上においてはそのスペースも余りとらなくて済むわけです、要するにポンプとかなんとかです。そういったものからすると、その形が一番望ましいのかなというふうに、私は思っておりました。 そういったことを本来、すぐやる課というより、もうマンパワーが全てなのですけれども、やっぱりいろいろな方々とお話をして、どの方法が一番いいのかとか、そういったことなんかも議論しながら進めていただきたいなと、私は思っています。お金をかければできるではなく、お金をかけなくてもできることを、申しわけないけれども、職員の方々はお考えになって議論していただきたいなと思うのですけれども、これは建設部ばかりではないです、全ての課、部、そういった方々にも、お金かけたら何でもできる、今の世の中。ただ、お金かけてやるのではなく、お金をかけないでやることが大事だということですので、そういったふうに今後とも進めていただきたいなと思いますけれども、最終的には総務部長かな。やっぱり、これは全体のことでございますから、よろしく御答弁お願いします。 ○議長(佐藤和好君) 佐々木総務部長。 ◎総務部長兼政策推進監(佐々木雅一君) 突然でございましてびっくりしておりますけれども、議員おっしゃいますとおりだと思います。お金かければ何でもできるというのは今の時代ですからそのとおりだと思いますし、行政を執行するに当たりまして、コスト感覚を持った職員に全員なっていただきたいと思っていますし、特に隣にいる財政課の赤間理事などはそう思っていると思ってございますので、その方向で職員に仕事に当たっていただければと思っているところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 八木議員。 ◆8番(八木吉夫君) 本当に御答弁ありがとうございました。 以上で、私の一般質問、終わりにさせていただきます。ありがとうございます。 ○議長(佐藤和好君) 次に進みます。 14番木村和彦議員。     〔14番 木村和彦君登壇〕 ◆14番(木村和彦君) 大分皆さんお疲れモードでしょうか。通告に基づきまして一般質問させていただきます。 1の中心市街地の今後につきましては、前段、元気のある八木議員を初め、関議員、中鉢議員がずっと関連して質問されておりますので、個々の議論についてはちょっと避けて、全体的な議論を市長にお伺いしたいというふうに思っています。 仮称道の駅の建設について、条例をさきの本会議で可決させていただきました。中心市街地活性化という条例の中でつくったのですが、この条例についてはあくまでも仮称道の駅ということなのですが、この文章、全体からすれば、この中心市街地、今までは2核2軸の構想の中で旧古川地域の市街地活性化計画が進められてきた経緯はあるのですが、今般、この子育て支援施設、そして消防本部、そしてそれから道の駅、今後進められる再開発問題、そして今、八木議員が話しました醸室周辺の道路の拡幅、これらを核として、まさにこれが今度の大崎市の目玉になりつつあるのではないかなというふうに思っています。 個々の議論をしますと、その全体計画がどうもかすんでしまうという思いがある、この中には、全体計画の中には市長がこれからの大崎市のあるべき姿、ここが核であると、つまり大崎市の本庁舎を置いて、これから大崎市全てに情報発信するのだという思いからすれば、まさに大崎市のへそになり得る場所の開発ではないのかなというふうに思っております。この道の駅おおさきを中心としたその周辺一帯の活性化を市長はどのように考え、また安全・安心なまちづくり、防災本部、防災の拠点としてのこの中心市街地活性をどのように捉えているのかをお伺いしたいというふうに思います。 次に、子育て支援についてをお伺いします。 サテライト施設の建設の予定と運営についてをお伺いします。 まず、運営方法です。 このサテライト施設については学校の敷地内に建設が予定され、来年4月からの運営を目指す方針で進められてきました。これまでは学校から離れた施設について、児童館において運営をされてきましたが、施設の狭隘化から学校の敷地内に建設をし、それで不足分を補うというサテライト構想の中で進められ、今後順次進めていかれるものと思っております。ただ、そうしますと、この学校の敷地内に建設するとなると、この運営方法や運営の内容などが十分に打ち合わせをしていかなければならないのではないかというふうに考えます。 というのは、学校教育につきましては教育委員会所管でありますし、放課後児童クラブについては民生部の所管であります。そうすると、なかなか責任の所在を明確化するということが困難になっているのではないかというふうに思います。施設を利用する子供たちにとっては、学校の中にいれば、これが学校ということと子育て支援施設ということは1つのことでしか考えないわけですから、これらに対する何か起きたときの対処だったり責任の所在がなかなか明確にならないのではないのかなという不安を覚えます。これについて順次、綿密な打ち合わせが必要と思うのでありますが、これらについてどのように打ち合わせをしていくのかをまずお伺いしたいと思います。 その次に、運営における責任の割合の分担については今話したとおりでございます。 次に、保護者に対する周知策についてお伺いいたします。 現在、放課後児童保育を受けている保護者または新たにこの施設を利用すると考えている保護者に対する周知についてはどのようになさるのでしょうかを伺うものであります。補正予算の質疑の答弁で一定の説明もありましたが、改めてこの父兄に対する周知策についてをお伺いいたします。 次に、運営手法と人員確保についてをお伺いします。 この人材確保につきましては、福井県の平成30年、児童館連絡協議会がこのような意見書を出していたのです。これについては、例えば専門職として公的資格の確立、そして2として、正規雇用者として安定的な人材確保のための処遇改善、資質向上のための研修の充実、この3点を意見書として福井県では出しました。 大崎市では、たしかセンター長も含めてほとんどが非正規の職員を使ってこの運営をされているというふうに思うのですけれども、本市では非常勤では対応できない面も今後出てくるのではないかというふうに考えております。今後の人材確保、それからその職員に対するスキルアップについての対応を伺うものであります。 最後に、予算編成についてをお伺いします。 これは本年度大きな予算もあるのでしょうけれども、大体のことで結構ですので、改めてお伺いしたいと思います。 この予算作成時に概算の作成方法は一体どのようになっているのでしょうか、お伺いするものであります。金額によっては概算の算定をする際に一定のルール化がされていると思いますが、その方法についてどのようになっているかを伺うものであります。 また、補正予算など小規模な予算における見積もりについてはどのような積算方法をとっているのかを改めてお伺いするものであります。 私は、機会あるごとに雇用の場の確保だったり、事業者の技術養成の観点から、大崎市内の事業者に発注し、地元業者の参入を強く求めてまいりました。この地元事業者の育成については、これらの予算策定時からかかわり合うことによって地元の産業育成につながるものというふうに考えております。ただ、見積もりをとる場合に、その地元の業者から見積もりをとりますと、その業者に発注できないという、まさに難しい面が出てくると思うのです。この際、この辺について一定の整理をしていかないと、逆に地元の業者に対する首を絞める可能性にもつながるものというふうに考えますので、この工事の予算の段階からどのような地元の業者のかかわりを持っていくのかについて、改めてお伺いするものであります。 以上3点お伺いして、1回目とします。 ○議長(佐藤和好君) 伊藤市長。     〔市長 伊藤康志君登壇〕 ◎市長(伊藤康志君) 木村和彦議員から、大綱3点御質問賜りました。順次お答えしてまいります。 初めに、大綱1点目の中心市街地の今後についてでございますが、個別の事業ではなくて基本的なまちづくりのコンセプトのお尋ねがございました。それぞれまちづくりはこの合併以来進めてまいりましたが、ある意味では一つの仕上げではないかと思っております。震災の復興の象徴であることももちろんありますが、それ以上に、合併して新しい大崎市が誕生して、その大崎市の顔、大崎市の象徴としてのまちづくりの一環としてこの市役所周辺整備全体のまちづくりの位置づけをさせていただきたいと思っております。 4月、世界農業遺産でイタリア・ローマに行ってまいりましたが、ヨーロッパのまちづくりは町の中心に教会があって広場があると、それを取り巻くように商店街があるというのが町の形態であります。日本の場合は、藩政時代はお城があって、その周辺に家臣団があって城下町があってということでありまして、大崎市のまちづくりはそういう意味では、合併して大変広い大崎市になりました。この10年あるいは12年の中で一体感の醸成も進めて、そしてまたそれらを経て災害を乗り越えて、世界農業遺産の認定などもいただいて次のステージにということでありますので、そういう意味では、新しい次のステージに向けての合併以来進めてまいりましたこのまちづくりの延長で、次のステージの象徴にしていきたいと思っているところであります。 そういう意味では、いろいろなそれぞれの個別の事業がここに張りついておりますが、メーンは何といっても市役所の庁舎の建設、その意味では新生大崎の象徴として、市民にとって誇れる安全・安心の象徴のまちづくりの一環としての庁舎であろうと。シティーホールとしての役割を期待すると。市役所が単なる用を果たすだけの事務的な用ではなくて、市民の誇りであり市民の心の拠点になるような市役所、そしてその周辺には、やはり大崎の歴史や文化というものを感じながら、歩いてみたい、住んでみたい、買い物してみたいという町を全体的に網羅していきたいと思っているところであります。 大崎市の、特にこのエリアになります古川の中心地域は、かつてはやはり市の町でスタートしたところでありますので、そういう歴史や文化、活力を感じられるような市役所とその関連施設に位置づけをしていきたいと思っているところであります。そういう意味で庁舎、そして周辺に道の駅であったり、あるいは西地区の再開発であったり、それとの関連する緒絶川や醸室や子育て支援センターあるいは消防施設等々を初めとする、それらが市役所と一体的に新しい大崎市のまちづくりの象徴として位置づけをしていきたいと、連携をしていきたいと考えているところでありまして、ほぼ同時期に進行されて、同時期にそういう意味では完成年次を目標にしておりますので、そういうまちづくりの象徴にしてまいりたいと思っておりますので、ぜひお力添えをいただければと思っているところでございます。 次に、大綱2点目の子育て支援についてでございますが、放課後児童クラブサテライト室の整備について、来年4月の開所を目指し、来月から建設に着手する予定としております。運営面については、学校敷地内への建設という利点を最大限に生かし、従来の放課後児童クラブを含め、学校とより連携を密にできるよう定期的な連絡会議等を開催し、情報共有を図りながら適切な運営に努めてまいります。 サテライト室の建設に対する保護者等への周知につきましては、本年3月に保護者や行政区長を初めとした地域住民の皆様を対象とした説明会を開催したほか、チラシにより保護者への周知をしているところであります。また、新1年生の保護者への周知につきましては、就学児健診の場で説明することにしております。 サテライト室の運営手法と従事職員の確保策につきましては、現在の放課後児童クラブに従事する放課後児童支援員について随時募集しながら、余裕のある勤務体制の確保に努めているところであります。サテライト室の運営につきましては、民間事業者への業務委託も有効な手段であると考え、検討を進めているところであり、児童が健全で安心して生活できる場となるよう、運営体制の充実に努めてまいります。 次に、大綱3点目の予算編成についてでございますが、予算要求時の積算、見積もりにつきましては、道路の工事請負費の積算に関して申し上げますと、測量設計や実施設計を踏まえ、労務や資材の設計単価を用いて職員が積算しております。建築も同様に、設計金額を基本に資材単価の上昇率などを考慮しながら、職員が積算した内容を予算に反映しております。 一方、積算単価に当てはまらない委託業務や修繕費につきましては、職員での積算が困難なことから、複数の専門業者に見積書の作成を依頼し、見積もり内容を参考に事業費を積算し予算に反映しております。実際に見積書を依頼する際には、本市に入札参加業者登録をしている2社以上から徴することと予算編成方針にも明示し、事務の徹底を図っております。 なお、参考見積もりの作成に対する依頼業者への対価につきましては、現在無償という形で御協力をいただいているところでございます。 以上でございます。 ○議長(佐藤和好君) 木村議員。 ◆14番(木村和彦君) ありがとうございます。 市長から再開発、中心市街地の活性化ということで力強い答弁いただきました。個々の議論をしますと、いろいろなふぐあいだったり連携を密にとらなければならないという点が出ているのですが、市長が大崎市の顔だということになれば、それは全ての課が集中してやっていただかないと、全ての課にわたったことでございますので、大崎市の顔に恥じない立派な施設をつくっていただければありがたいというふうに思いますし、個々の施設については運営の不安だったり施設の内容だったりということ、個々の不安たくさんあると思うのですが、それは皆さんで協力していけばいずれ解決するべきことだなというふうに思いますので、まさに大崎市の顔としてふさわしい中心市街地の活性化をぜひ進めていただければありがたいなというふうに思っております。 次に、放課後児童クラブの運営についてでございます。これも質疑でさせていただきましたので、大方は私は了としたいと思うのです。ただ、今、保育士の不足は依然解消されていない状態であります。それと同時に、これにかかわるスタッフ、人材の確保が非常に困難ということも現実にあるわけでありますので、今、市長の答弁にありました民間事業者の活用も含めて、人材を確保する施策、それからそれに対する待遇改善を充実していかないと、施設はつくりました、運営するときには運営するスタッフが足りませんということになったのでは大変なことになると思います。間もなく、多分もう恐らく職員の募集も始まっておりますでしょうから、これらのスタッフに対する募集についてもどこかで心がけてはいるのだと思うのですが、それらについて意を用いていかなければいけないと思いますし、働きたいなという、応募する思いがないとなかなか、魅力がないと人が寄ってこないのではないかなというふうに思っております。 たまたま、私、福井県の児童館連絡協議会のやつをちょっと参考にさせていただきましたけれども、同じように、岐阜県でも同じような意見が出されて、スキルアップをぜひしたいということです。お伺いしたところ、大崎市でも職員のスキルアップはやっているのだということをお伺いしましたけれども、その待遇面で、非常勤で対応できるのかという不安な面も心配される方もいらっしゃいましたので、その辺の人材確保の充実を図るべきだというふうに思うのですが、その辺の人材の確保策だけちょっとお伺いしておきます。 ○議長(佐藤和好君) 安住民生部長。 ◎民生部長兼社会福祉事務所長(安住伸君) 議員に心配していただきましたとおり、職員不足というのは大きな問題になっているところでございます。今回サテライトということで、学校の敷地内に建てるという大崎市としては初めての試みでございますので、そこのところの有利な面、いいところというのを前面に打ち出しながら職員の確保をしたいとは思っておりますが、できるのであればサテライトにつきましては民間に委託をしまして、保育の質の向上というのを求めていきたいというふうに考えてございます。 また、放課後児童支援員につきましては、宮城県の認定資格研修等々がありますので、そこに積極的に参加していただいて、それぞれのスキルアップを求めていきたいというふうに考えておりますが、いずれにしても簡単に人が集まるというものではございませんので、大崎市がお子さんにとって住みやすい地域であるというまちづくりをするとともに、それに伴って職員としても働きやすいまちづくりをしていきたいというふうに思ってございまして、それによって魅力ある職員の確保にも資していきたいと考えているところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 木村議員。 ◆14番(木村和彦君) そうですね、まさにおっしゃるとおりだと思います。住んでよし、暮らしてよし、住んでみたいというところ、同じようにそこで働いてみたいというまちづくりに戻るのだろうというふうに思います。このサテライト教室ができることによって子育てに対する安心感が増すわけでございますので、逆に、そこで働いて一緒にまちづくりをしたいというスタッフをぜひ集めていただければありがたいなというふうに思います。 それでは、3番の予算編成についてお伺いしますけれども、この予算の見積もりについて、市長は最後のほうでちょっと声が小さくなったのですが、見積もりを、普通は一定程度のお金を出して業者に依頼するということも必要で、少額についてはある程度のボランティアも多少はあるのかなというふうな思いをします。 ボランティアで求めるところはいいのですけれども、ボランティアというのは全くの無料ではなくて、必要な経費は払わないとボランティアにはならないというふうに思っています。財政の中でいろいろな議論は今後進むのでしょうけれども、やはり地元の業者にお願いをするということと、地元の業者を育てていくということで、地元の業者を使う、つまりスキルアップをしていくということは、それぞれにただではできないことだというふうに思いますので、いずれこの制度についても若干の見直しをしていく必要があるのかなというふうに思っています。 地元産材を使いなさいとか、地元の業者を使いなさいと議会でいろいろな議論をします。それと同時に、地元を育てていく、つまり地元の雇用の場を確保していくということも大切なことでありますので、それはトータルで考えていかなければいけないのだろうなというふうに思っております。地元の業者さんのボランティアを求めるということも必要だと思うのですが、これも一つのルール化を進めていく必要があるのではないかと思うのですが、この辺の御所見をお伺いします。 ○議長(佐藤和好君) 赤間総務部理事。 ◎総務部理事[財政担当]兼財政課長事務取扱(赤間幸人君) 予算編成における見積書の関係なのですが、やはり一口に見積書といいましても、例えば仕入れ値に単純に利益率を掛けただけでできる見積書もあるでしょうし、またその業種によってはその見積書をつくる自体が大変な労力を要するといったものもあろうかというふうには思っております。 木村議員おただしの中で、予算の際に参考見積もりをとった業者は指名していないのではないですかというお話もあったのですが、ただそういった今言った難儀な参考見積もりもお願いすることがありますので、今現在は見積もりを頂戴した業者も入札に入れるように、そういった制度になってございます。なので、地元業者育成ということもあります、そういった視点からも予算要求、それから実際の入札といった制度も見直しをしながら、双方納得のいくような制度設計をしていきたいなというふうに思っているところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 木村議員。 ◆14番(木村和彦君) 私は、町をつくるということは、いろいろな施策もあると思います、でも実際にその仕事、今度は現場で働く人たちのこともありますし、やっぱり地元で働いて地元で町をつくる、今、市長が話しましたけれども、大崎市のシンボルとなるようなまちづくり、今しないといけないわけですよね。中心市街地の場合にはこれだけの短期間にこれだけの大規模な事業が集中するということがないので、これもいい機会になると思います。 これが自分たちの力でできたのだということが、私たち大崎市民の誇りになるような、そんなまちづくりをぜひ進めていっていただきたいと思いますし、それと同時に行政でもそれを後押しできるようなシステムを構築していかないと、自分たちで足を引っ張るということにならないように、皆さんで力を合わせて、誇りあるまちづくりに努めていただければありがたいと思います。 私はこれで一般質問を終わります。ありがとうございました。--------------------------------------- △延会 ○議長(佐藤和好君) お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) 御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会することに決定いたしました。 なお、10月4日の本会議は、大崎市議会会議規則第9条第2項の規定により、午前10時に再開いたします。 本日は、これをもって延会いたします。               午後4時52分 延会---------------------------------------地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 平成30年10月3日 議長       佐藤和好 副議長      氷室勝好 署名議員     佐藤弘樹 署名議員     中鉢和三郎...