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06月21日-04号

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  1. 大崎市議会 2018-06-21
    06月21日-04号


    取得元: 大崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    平成30年 第2回定例会(6月)          平成30年第2回大崎市議会定例会会議録(第4号)1 会議日時      平成30年6月21日      午前10時00分開議~午後5時06分散会2 議事日程 第1 会議録署名議員指名   +議案第74号 平成30年度大崎市一般会計補正予算   │議案第75号 平成30年度大崎市夜間急患センター事業特別会計補正予算   │議案第76号 平成30年度大崎市介護保険特別会計補正予算   │議案第77号 平成30年度大崎市下水道事業特別会計補正予算   │議案第78号 大崎市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例   │議案第79号 大崎市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例   │議案第80号 大崎市市税条例等の一部を改正する条例   │議案第81号 大崎市都市計画税条例の一部を改正する条例   │議案第82号 大崎市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例   │議案第83号 大崎市国民健康保険税条例の一部を改正する条例 第2│議案第84号 大崎市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例   │議案第85号 大崎市環境美化の促進に関する条例の一部を改正する条例   │議案第86号 大崎市地区計画区域内における建築物の制限に関する条例及び大崎市特別用途地区内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例   │議案第87号 大崎市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例   │議案第88号 大崎市病院事業使用料及び手数料条例の一部を改正する条例   │議案第89号 大崎市土地開発公社の解散について   │議案第90号 大崎市過疎地域自立促進計画の変更について   │議案第91号 和解及び損害賠償の額を定めることについて   │議案第92号 市町の境界変更について   │議案第93号 境界変更に伴う財産処分の協議について   +議案第94号 市道の路線の廃止及び認定について    (質疑、討論、表決)3 本日の会議に付した事件 日程第1 会議録署名議員指名     +議案第74号 平成30年度大崎市一般会計補正予算     │議案第75号 平成30年度大崎市夜間急患センター事業特別会計補正予算     │議案第76号 平成30年度大崎市介護保険特別会計補正予算     │議案第77号 平成30年度大崎市下水道事業特別会計補正予算     │議案第78号 大崎市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例     │議案第79号 大崎市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例     │議案第80号 大崎市市税条例等の一部を改正する条例     │議案第81号 大崎市都市計画税条例の一部を改正する条例     │議案第82号 大崎市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例     │議案第83号 大崎市国民健康保険税条例の一部を改正する条例 日程第2|議案第84号 大崎市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例     │議案第85号 大崎市環境美化の促進に関する条例の一部を改正する条例     │議案第86号 大崎市地区計画区域内における建築物の制限に関する条例及び大崎市特別用途地区内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例     │議案第87号 大崎市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例     │議案第88号 大崎市病院事業使用料及び手数料条例の一部を改正する条例     │議案第89号 大崎市土地開発公社の解散について     │議案第90号 大崎市過疎地域自立促進計画の変更について     │議案第91号 和解及び損害賠償の額を定めることについて     │議案第92号 市町の境界変更について     │議案第93号 境界変更に伴う財産処分の協議について     +議案第94号 市道の路線の廃止及び認定について      (質疑、討論、表決)4 出席議員(30名)    1番  早坂 憂君         2番  伊勢健一君    3番  鹿野良太君         4番  山口文博君    5番  山口 壽君         6番  佐藤仁一郎君    7番  佐藤仁一君         8番  八木吉夫君    9番  佐藤講英君        10番  佐藤弘樹君   11番  中鉢和三郎君       12番  相澤久義君   13番  鎌内つぎ子君       14番  木村和彦君   15番  加藤善市君        16番  横山悦子君   17番  関 武徳君        18番  遊佐辰雄君   19番  只野直悦君        20番  相澤孝弘君   21番  富田文志君        22番  山田和明君   23番  後藤錦信君        24番  氏家善男君   25番  山村康治君        26番  木内知子君   27番  小沢和悦君        28番  佐藤 勝君   29番  氷室勝好君        30番  佐藤和好君5 欠席議員(なし)6 説明員   市長        伊藤康志君    副市長       高橋英文君   副市長       小田原雄一君   病院事業副管理者  横山忠一君   総務部長兼政策推進監         総務部理事(財政担当)兼             佐々木雅一君   財政課長事務取扱  赤間幸人君   市民協働推進部長  門脇喜典君    民生部長兼社会福祉事務所長                                安住 伸君   産業経済部長    後藤 壽君    産業経済部世界農業遺産推進監                                武元将忠君   建設部長      加藤栄典君    水道部長      中川 博君   病院経営管理部長  佐藤貞二君    総務部参事(税務担当)兼                      税務課長事務取扱  浅野浩昭君   松山総合支所長   佐藤賢一君    三本木総合支所長  宍戸宏武君   鹿島台総合支所長  岡崎美津男君   岩出山総合支所長  岡本洋子君   鳴子総合支所長   八木文孝君    田尻総合支所長   日野洋祐君   総務部総務課長   岩崎政浩君    総務部秘書広報課長 伊藤文子君   総務部市政情報課長兼         市民協働推進部政策課長兼   消費生活センター長 高橋光浩君    元気戦略推進室長  渋谷 勝君   市民協働推進部環境保全課長兼     民生部社会福祉課長 高橋幸利君   放射能対策推進室長兼   空き家対策推進室長 尾形良太君   民生部健康推進課長 齋藤 満君    産業経済部世界農業遺産推進課長                                熊谷裕樹君   産業経済部農林振興課長        産業経済部産業商工課長             安部祐輝君              寺田洋一君   建設部都市計画課長兼         建設部建築住宅課長 飯田幸弘君   まちなか整備推進室長             小松一雄君   田尻総合支所副総合支所長兼      病院経営管理部経営企画課長   地域振興課長    柳原正則君              岩渕孝喜君   病院経営管理部医事課長兼       総務部財政課副参事(契約管財担当)   市民病院総合医療支援センター               今野靖夫君   地域医療連携室長  佐藤良紀君   民生部健康推進課           建設部都市計画課副参事   夜間急患センター事務長        (計画・事業調整担当)             相澤勝博君              小野寺晴紀君   建設部建設課技術副参事        病院経営管理部経営企画課副参事   (公園・維持担当) 村田正志君    兼課長補佐事務取扱 三戸部武彦君  教育委員会   教育長       熊野充利君    教育部長      佐藤俊夫君   教育部文化財課長  鈴木勝彦君    教育部図書館長   横山一也君7 議会事務局出席職員   事務局長      佐藤 基君    次長        高橋和広君   係長        中嶋慎太郎君   主幹        加藤浩司君   再任主査      藤本重吉君               午前10時00分 開議 ○議長(佐藤和好君) 出席議員定足数に達しておりますので、議会が成立いたしました。 これから会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付いたしております議事日程第4号をもって進めてまいります。--------------------------------------- △日程第1 会議録署名議員指名 ○議長(佐藤和好君) 日程第1、本日の会議録署名議員を指名いたします。15番加藤善市議員、16番横山悦子議員のお二人にお願いをいたします。--------------------------------------- △諸報告 ○議長(佐藤和好君) 御報告いたします。 地方自治法第121条の規定により、お手元に配付のとおり、本日の議場出席者の通知がありました。 並木病院事業管理者から、本日、公務のため欠席する旨の届け出がありました。---------------------------------------               議場出席者名簿                               平成30年6月21日   市長        伊藤康志君    副市長       高橋英文君   副市長       小田原雄一君   病院事業副管理者  横山忠一君   総務部長兼政策推進監         総務部理事(財政担当)兼             佐々木雅一君   財政課長事務取扱  赤間幸人君   市民協働推進部長  門脇喜典君    民生部長兼社会福祉事務所長                                安住 伸君   産業経済部長    後藤 壽君    産業経済部世界農業遺産推進監                                武元将忠君   建設部長      加藤栄典君    水道部長      中川 博君   病院経営管理部長  佐藤貞二君    総務部参事(税務担当)兼                      税務課長事務取扱  浅野浩昭君   松山総合支所長   佐藤賢一君    三本木総合支所長  宍戸宏武君   鹿島台総合支所長  岡崎美津男君   岩出山総合支所長  岡本洋子君   鳴子総合支所長   八木文孝君    田尻総合支所長   日野洋祐君   総務部総務課長   岩崎政浩君    総務部秘書広報課長 伊藤文子君   総務部市政情報課長兼         市民協働推進部政策課長兼   消費生活センター長 高橋光浩君    元気戦略推進室長  渋谷 勝君   市民協働推進部環境保全課長兼     民生部社会福祉課長 高橋幸利君   放射能対策推進室長兼   空き家対策推進室長 尾形良太君   民生部健康推進課長 齋藤 満君    産業経済部世界農業遺産推進課長                                熊谷裕樹君   産業経済部農林振興課長        産業経済部産業商工課長             安部祐輝君              寺田洋一君   建設部都市計画課長兼         建設部建築住宅課長 飯田幸弘君   まちなか整備推進室長             小松一雄君   田尻総合支所副総合支所長兼      病院経営管理部経営企画課長   地域振興課長    柳原正則君              岩渕孝喜君   病院経営管理部医事課長兼       総務部財政課副参事(契約管財担当)   市民病院総合医療支援センター               今野靖夫君   地域医療連携室長  佐藤良紀君   民生部健康推進課           建設部都市計画課副参事   夜間急患センター事務長        (計画・事業調整担当)             相澤勝博君              小野寺晴紀君   建設部建設課技術副参事        病院経営管理部経営企画課副参事   (公園・維持担当) 村田正志君    兼課長補佐事務取扱 三戸部武彦君  教育委員会   教育長       熊野充利君    教育部長      佐藤俊夫君   教育部文化財課長  鈴木勝彦君    教育部図書館長   横山一也君--------------------------------------- △日程第2 議案第74号~同第94号 ○議長(佐藤和好君) 日程第2、議案第74号から同第94号までの21カ件を一括して議題といたします。 議案審議3日目を数えます。本日の質疑者の方にも重複する質疑通告項目がございます。議長としての議事整理、議事進行から、これまでの説明、答弁において既になされた質疑、答弁は重複しないように望みます。 きのうに引き続き質疑を継続いたします。 安部農林振興課長から、昨日の9番佐藤講英議員の質疑、放射能対策費に関し、一部訂正の申し出がありましたので、これを許可いたします。 安部農林振興課長。 ◎産業経済部農林振興課長(安部祐輝君) おはようございます。 昨日、佐藤講英議員の御質問にお答えいたしました、汚染稲わらの保管場所の箇所数について間違いがありましたので、大変申しわけありませんが、この場で訂正させていただきます。 汚染稲わらの保管場所は、全体で46カ所でございますが、8,000ベクレル以下の保管場所数は30カ所ということで、訂正させていただきます。大変申しわけありませんでした。 ○議長(佐藤和好君) ただいまの訂正の申し出については、これを認めることとし、会議録については所要の措置を講ずることといたします。 順次、発言を許します。 24番氏家善男議員。 ◆24番(氏家善男君) 皆さんおはようございます。 おととい、きのうと審議が続いてございます。1つの議案でこれだけの慎重な質疑が続いているということ、合併以降初めてじゃないかなというようなことに記憶しております。 また、きょうは一年で一番昼が長いという夏至の日だそうでございます。この議論も大分白熱してまいっております。先ほど議長から御注意をいただきました。私も15番目の質疑者でございまして、おとといからきのうと、関連する私の質問事項については耳を凝らしてきたつもりでありますけれども、一部重複したらひとつ御容赦願いたいと、このように思いますが。 極力本当に、尾形課長には2日間、本当に丁寧な、質疑に対していろいろと御回答をいただいているところでございます。私もそのような関係で、通告はしておりますが、その部分については後ほどということにしまして、10款5項6目の文化財保護費の関係で若干お尋ねをしたいと思います。 旧有備館及び庭園保存整備事業でございます。内容については昨日の回答で了解したところでございます。 震災以降、かなり復旧、主屋を含めて、震災復興が進められてきたわけであります。今回の2,097万2,000円の事業費でございますが、このほかにも今後また計画される事業があるのか、ある程度これで一区切りの事業になるのか、その辺お伺いしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 鈴木文化財課長。 ◎教育委員会教育部文化財課長(鈴木勝彦君) お答えいたします。 旧有備館及び庭園保存整備事業につきましては、災害復旧事業が終了してから、国の予算がなかなかつきづらい状態が続いておりました。ことしに関しても要求した半分しかつかなかったということで、2月の議会の際にも氏家議員のほうにお答えしたところですけれども、ほかの財源を使って何とか進められないかということで、関係部局のほうと協議を進めてきたところであります。その結果、過疎債であったり、あるいは今回ですとふるさと納税を活用させていただいての事業の推進ということで、平成32年度までの事業期間中に何とか終わらせるというところで、今進めているところです。 ことしに関しましては、トイレの事業を新たにプラスしたわけですけれども、それに加えまして、31年以降、今度庭園のほうの池の護岸工事であるとか、あるいは庭園のほうのいろいろな説明板をつける、そういった事業を続けていく予定となっております。 ○議長(佐藤和好君) 氏家議員。 ◆24番(氏家善男君) 予算がつき次第ということで、文化庁との協議等もいろいろあると思いますが、昨日の説明の中では、「大地の侍」の映像を鮮明化するというような事業が含まれているようであります。私もあの「大地の侍」、以前見たことあるのですが、あの状況からすると、我々当時、よく雨降り映画みたいというようなことの表現で、非常に画像が古くなっているというような状況が、今回一新されるというようなことであります。これに関する事業費というのは幾らになってますか。 ○議長(佐藤和好君) 鈴木文化財課長。 ◎教育委員会教育部文化財課長(鈴木勝彦君) 今回のその「大地の侍」の映像に関する予算としましては、48万5,000円を予算化しております。これはデジタル処理をしたDVDをつくってもらうのとあわせまして、今どき著作権に関するいろいろな問題がありますので、そうした権利も含めるような形での48万5,000円となっております。 ○議長(佐藤和好君) 氏家議員。 ◆24番(氏家善男君) ぜひ、鮮明化された映像をまた拝見したいものだなと、こういうふうに思っております。 もう一点、実はことし有備館の防災消火訓練があったわけでありますが、1月26日でしたか、文化財防火デーに消火訓練を行って、文化財を守ろうというようなことの趣旨で訓練があったわけでありますが、ことしの冬は非常に寒い年でございまして、私もその防火訓練にちょっと参加してみましたが、2本ある消火栓、そこからの1本が凍結して水が出なかったというようなトラブルがございました。やっぱりこういうようなことは、文化財の法隆寺が焼けたのをきっかけにしてこの文化財防火デーがあるわけです。やはり、厳寒期でも放水、水が出るような、やはり凍結防止なども図っていかなければなりませんけれども、そのような対応はちゃんとなさっていますでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 鈴木文化財課長。
    教育委員会教育部文化財課長(鈴木勝彦君) お答えいたします。 氏家議員には毎年文化財防火デー、参加していただいております。改めて御礼申し上げます。 そこで、今お話のあったとおり、あってはならないことなんですけれども、訓練の際に1つ凍結して水が出なかったということがありました。早速その凍結防止のための措置をとりまして、今は凍らないような、そういった措置を既に終わっているところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 氏家議員。 ◆24番(氏家善男君) 結構でございます。そういうことで、ぜひ万全の対応をしていただきたいと思います。 それでは次に、6款1項3目、ソーラー電気柵等導入支援事業補助金、これもございました。当初予算と合わせると大体460万というような形になります。まだまだ、例えば希望者が多くなることも予想されますので、このイノシシ等の被害が多く見られてまいりますので、もう予算がなくなったから終わりですということではなくて、やはりその要望には随時補正で対応していただきたいなと、こういうふうに思っております。 今回のイノシシの目撃情報も既に何件も私の耳にも入ってございます。捕獲実施隊が88名ということで、ふえておりますし、全国的にも猟友会のメンバーもふえているという、この間の農業新聞にも出ておりました。やはり電気柵も必要でありますけれども、いつも言っておりますけれども、やっぱり絶対頭数を減らさないと被害は減らないので、これを捕獲するということをまず第一目的にしていかなければならないと、こういうふうに考えております。 それで、資格を取るための支援、これは大崎市でもやっているということでありますけれども、今年度、またどのような形で支援をしていくのか、その辺についてお伺いしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 安部農林振興課長。 ◎産業経済部農林振興課長(安部祐輝君) お答えいたします。 議員から、ただいまソーラー電気柵での侵入防止、そして捕獲の強化こそ大事という話でありました。まさにそのように思っておりまして、捕獲をどのように強化していくかというところを随時行っていきたいと思っております。 先ほど質問ありました資格、資格等の支援ということで御質問ありましたけれども、本市には大崎市鳥獣被害対策実施隊、それから協議会等がありまして、そちらのほうで対策については検討を行っておりますけれども、29年度から、昨年度から箱わなの免許取得者を増加させようという形で、この箱わな免許を取得して、そしてこの対策実施隊に入隊された方に対して、免許取得費用の一部を協議会のほうから助成するという形で支援のほうを行っております。箱わな免許を取得する方もふやして、その捕獲頭数を拡大できるように強化を図っているところです。 以上です。 ○議長(佐藤和好君) 氏家議員。 ◆24番(氏家善男君) 協議会からということであります。ことしも多分合庁で箱わなの免許取得が進められると思います。やはり、まずこの周知をよくしていただいて、できるだけ、各地区にイノシシ出没しているようでございます。ですから、どの地区と限らないで、やっぱりこのような箱わなの資格取得のPRをもっとやっていただいて、できるだけ捕獲実施隊の充実を図っていただきたいなと、こういうふうに思っておりますので、その辺のことをよろしくお願いしたいなと思っております。 それから、次に参ります。 6款1項2目農業総務費であります。農業遺産資源活用業務委託、150万になっております。いろいろこれまでの質疑でありますと、アクションプランの作成であったりというようなことの内容が盛り込まれているようでありますが、この業務の委託先というのはどこになりますか。 ○議長(佐藤和好君) 熊谷世界農業遺産推進課長。 ◎産業経済部世界農業遺産推進課長(熊谷裕樹君) 今この資源調査業務の委託先として検討してございますのは、NPO関係の団体ですとか、あるいは以前環境調査、モニタリング調査などの策定をいたしました際に御協力いただいた民間業者、こういったところもございますので、環境系のコンサル、こういったものに携わっている方々を中心に検討したいというふうに思っております。 ○議長(佐藤和好君) 氏家議員。 ◆24番(氏家善男君) これから検討ということで、これは一般質問で私も通告しておりますので、それではこれはこれぐらいにしておきたいと思います。 それでは、一番最初に通告いたしました放射能対策費でございます。 事業の概要については、2日間のいろいろな各同僚議員の質疑で了解はいたしました。 今回、試験焼却に踏み切ったということでありますが、過去に私もいろいろこの件については発言をさせていただきました。しかし、この焼却については、これまでやはり内陸部では最大の被害を受けた大崎市の廃棄物の量が多いというようなこともあって、なかなか広域では対応できないというようなことも理由の一つで、先送りされてきたというような感じを私は持ってございます。 今回、このような試験焼却に至った理由です。その辺の環境が整ってきたということも踏まえ、また保管している牧草の年数も、5年とした期限が一応もう更新時期を迎えたというようなこともございます。その辺のことを踏まえて、どのような判断に至ったのか、改めてお伺いしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) おはようございます。よろしくお願いいたします。 今、試験焼却に至った理由とのことですが、これに関しましては、さまざまな観点から検討した上でこの結論に達したわけですけれども、まずは6,079トンという大崎市の農林業系廃棄物でございますが、この総量に関しまして、震災から7年がたちまして、復興の観点からそういったものの処理をすべき時期に来ているだろうというような、まず一つの方針がございます。 その上で、この廃棄物をどうしたらいいかということで、さまざまな処理方法があるわけですけれども、これについてはすき込み、農林地還元、それから焼却、それから熱分解等、そういったものがあります。これらに関しましては、例えばすき込み、林地還元、こういったものは特別な施設が必要ありませんけれども、広大な面積が必要だと。焼却に関しましては減容が大きく、また今の現在の施設で処理できるというメリットがございます。ただ、放射能についての調整が必要だと。熱分解については特別な施設が必要だというようなことで、そういったまず一つの考え方がございます。 そういったものの前提に立ちまして、現在の農林業系廃棄物ですが、これは有機物でございますので、腐敗性がありますし、害虫、悪臭発生、そういったおそれがありますので、そのままの状態で長期間の維持は難しいと考えております。これをまず焼却灰という安定した状態にすることによって、長期的に監視を続けながら保管ができるということがまず一点でございます。 それから、放射性セシウムについては、御承知のとおり、2つの種類の放射性セシウムが福島原発事故の際に拡散されたわけですが、現在残っているのはほとんどが放射性セシウム137といいまして、半減期が30年のものでございます。これを焼却した後に保管するということを前提に考えまして、このまま焼却せずに保管したとしても、これは90年たっても一定程度の放射性セシウムが残っているということになりまして、長期間保管した後でもさらに放射性セシウムを含む一般廃棄物として再度の処理が必要ということになります。こういったことから、現世代で一定の処理を行うべきという考えがまずございます。 それから、現在一時保管している農家、先ほど農林振興課長からも御報告しましたが、多くのところに保管されておりますので、そういった負担軽減を考えなければならないと考えております。そして、これまで7年たちまして、県内外では既に焼却施設、それから最終処分場においてこういったものの焼却の処分実績が出てきておりまして、適正に、これまで排ガス、浸出水等からの、それからモニタリングポストの空間線量などのさまざまなデータでは異常値が出ていないという実績もございます。 そういった全体の観点から、今回、大崎市としてもそろそろそういう処理をする時期というような考えで焼却処分を中心としまして、またすき込みを併用しながら、その処理に努めるために、試験焼却をまずさせていただきたいという予算を、今回お願いしているものでございます。 ○議長(佐藤和好君) 氏家議員。 ◆24番(氏家善男君) いろいろ置かれてきた状況、それからもう7年以上も経過したということ、そういうようなことからすれば、これらの保管されているものを何とかしなければならない、こういうことはよく理解はするわけであります。 けさも化女沼の近くにある一時保管場所、あそこの脇を通ってきました。あれらを見るたびに、やはり、知らない人はいないと思いますが、これは何だというようなことになってきますと、なかなかああいうものは、本当に一日も早く処理をしなければならないなというような感じは、本当に持っているところでございます。 今回、試験焼却ということに入るわけでありますけれども、提案されているわけでありますけれども、やはりこの試験焼却の目的というのは、データを集めるのであれば既に岩手県とか福島とか、皆やっているわけであります。しかし、施設であったり、あるいはバグフィルターからの問題であったり、それに伴ってのいわゆるモニタリング調査というようなこと等々を再確認するということからすれば、やはり試験焼却が必要だというような理解でよろしいのかどうか、お伺いいたします。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) 試験焼却を目指すものということでございますが、基本的には議員がおっしゃるとおり、実際に今後廃棄物を焼却処理をするに当たりまして、個々の施設におきましても、実際にこれまで個々特徴が、設備、それから機器等にも特徴がございますし、年数もそれぞれでございますので、そういったものが実際に我々が考えました処理体制、監視体制のもとで期待どおりの機能が発揮できるかどうか、そういったものも確認することでございますし、さらには焼却に至る、保管場所から前処理を行って焼却施設に運び、またそこで混焼する、そして最終的には処分場での埋め立て、そういった手順の中で、飛散防止ですとか、作業員の安全性ですとか、それから混焼がこちらで計算したとおりの数字で動くかとか、そういったものもやはり確認をする。最後にはその監視体制が、いろいろな強化を図っていますが、その試験焼却の中で基準値限度内できちんとできているか、またその監視体制に漏れているものがないか、そういったものを全体的に確認していく、そういうことを目的として試験焼却をさせていただきたいという考えでございます。 ○議長(佐藤和好君) 氏家議員。 ◆24番(氏家善男君) わかりました。 そういうような目的で試験焼却に入っていくというようなことで、実は住民説明会等々開いたわけであります。 私は池月地区のほうの焼却場のある池月体育館のほうに出席してみました。100人以上ですか、出席者がございました。出席者の中は、付近の地域住民の方々あるいは大崎市内の方々、それ以外の方と、そういう形で出席者を区別というわけではありませんけれども、そういうような席を設けてやっておったようであります。 ただ、この焼却に対する説明、いろいろな理解を得るというような作業の目的からすれば、なかなか異様な雰囲気の中で説明会が行われておったなというような感じがいたしました。ですから、本当に疑問に思った方が素直にそこで質問できるような状況ではなかったなというような感じを持っております。加えて、あと大崎以外では栗原の方も来て発言をしてございました。やはり、地域住民の人たちからもっと詳しい説明を聞く、理解していただく、そういうような作業からすれば、やはり住民説明会の持ち方には少し問題があったのかなというようなことを感じたところでございます。 これらのことについては、きのうまでの質疑でも同僚議員からも出ておったようであります。今後のことについては、いろいろ細かに説明会も開くというようなことの中で、さらに試験焼却をやったデータ、可決させていただければ、そのデータを含めてそういうような作業に着手するというようなことでございますので、ぜひそういうような、そちらの心配する皆さん側に立ったやはり理解を深める作業を、ぜひ進めてもらいたいものだなと、こういうふうに思っております。 それで、地域の代表者の方との話し合いもあったようでありますが、その辺の状況はまだ我々ちょっと伝わってきていないのですが、その辺の状況についてちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) 平成28年12月以来、住民説明会ですとか、さまざまな関係団体、地域の代表者、そういったものを含めまして、20回以上話し合いを開催してございます。 それで、代表者との意見交換ということですが、この開催の目的は、実は昨年8月に開催しました住民説明会の際に、さまざまな不安事項ですとか御指摘をいただきました。それから、資料についてもその当時、一定程度の考え方でお示ししたわけですが、その示し方についてもどうかなということで、それぞれ施設のあります3地域の方々に、今後、その御指摘事項ですとか不安事項に対するどのような対応をしていくべきか、それから資料がどういう作成方法でどういうふうな説明をしたらいいかどうか、そういったものを確かめるために、この意見交換等をしてまいりました。 その回数としましては、大日向クリーンパーク周辺では4回、中央クリーンセンター周辺では3回、西部玉造クリーンセンター周辺の方々で3回と、それから勉強会を1回、そういったものを開催して、今回の説明会の資料の作成ですとか、それからこういった意見交換の中で出たものから、処理を進めなければなりませんので、そのためにどういった地域の方々に御配慮をすべきかというものを、この意見交換の中のさまざまな意見を集約して、昨日御紹介しましたが、地域の方々への例えば無料健康診断ですとか、風評被害に対する市の立てかえですとか、そういったさまざまな配慮事項を、こういった意見交換の中の意見を反映させながら、今回の説明会の前まで組み立ててきたというようなことでございます。 ○議長(佐藤和好君) 氏家議員。 ◆24番(氏家善男君) 説明会に臨む準備として、代表者の方々とのお話し合いも進めたようでございます。ただ、やはりその圏域住民の方々にはなかなか理解を得られるまでにはいかなかったのかなというような思いがございまして、やはり要望書であったりなんだりが出ているのかなと、こういうふうに思っているところであります。 それで、この協定書の関係で、それぞれ最終処分場あるいは焼却場、その辺の周辺の人たちと覚書を交わしているわけであります。これまでの答弁ですと、3・11東日本大震災のように、大津波によるいわゆる放射能汚染、そういうような事故が起きるとは想定はしてなかった中での協定書というようなことの答弁がございました。 この辺で住民の方々が問題視しているのは、協定書の4番であるような、ごみ焼却等の機能、設備等を変更する場合、地元住民に事前に説明して合意を得ることというようなことの部分がちょっと問題視しているようでございます。この辺についてもいろいろとお話し合いをしたと思いますが、その辺の見解についてお伺いしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 門脇市民協働推進部長。 ◎市民協働推進部長(門脇喜典君) この件については昨日も一部お答えをさせていただいておりましたが、特措法の改正によりまして、8,000ベクレル以下の廃棄物については一般廃棄物としての処理が可能となったと。その点において、この施設における処理そもそもの目的が一般廃棄物の処理施設でございますので、そういう意味では、広域あるいは我々市といたしましては、5項の何か疑念が生じた場合に住民と話し合いをしながら解決をしていこうというふうな項目に該当するのではないかという解釈をいたしていたところでございます。ただ、議員おっしゃっているように、機能、設備の変更ではないのかというふうな意見をお持ちになっておりますので、その辺のすり合わせは今後も引き続きさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(佐藤和好君) 氏家議員。 ◆24番(氏家善男君) そうですね、やはりいろいろなこういう迷惑施設のようなものについては、やはり地元との信頼関係というのは最も大事な話でございます。そういったことからすれれば、やはりそういったような努力を今後も続けていただきたいなと思ってございます。 前にもお話ししたことがあると思うのですが、東日本大震災による大津波によって沿岸部の方々が、かなり津波による被災を受けました。あそこに焼却施設をつくって、被災された木材であったり廃棄物をあそこで燃やしました。しかし、灰の捨て場がなくて、岩出山の鵙目の最終処分場に、当時の説明会ではたしか5,000トンだったと思いますが、5,000トン受け入れてくれないかというようなことで広域のほうにあったと。広域のほうで地元池月の皆さんにそれを説明いたしました。そこにも私、出席させていただいて、いろいろ聞いておったのですが、当時のやはり鵙目の皆さん、池月の皆さんは、やはり沿岸部でそういうふうに困っているのだったら受け入れましょうというようなことで、ただ心配な交通の問題とか道路の問題とか、いろいろな心配される点は意見は出ましたけれども、最終的に5,000トンの形で受け入れをしたのです。やはり、沿岸部が困っているのであればそれを受け入れましょうということで、あそこで受け入れました。ですから、そういうような状況の中で、それは協定書にはほかの自治体からのものは受け入れないというようなものは暗黙にあったかもしれませんが、やはりそういうようなとっさの災害に関して池月の人たちが理解を持ったということで、私は相互扶助の関係から非常によかったかなと思っております。 ただし、あそこにその5,000トンの灰を埋め立てることによって、あそこの処分場が、そこで大体満杯になったんです。それから、きのう佐藤仁一郎議員が半分言おうとしていたようでありますが、そこから今度大日向クリーンパークというようなことになって、今、大崎の焼却灰は全て大日向に行ったと、こういうような経過がございました。その辺を少し御披瀝をしておきたいなと思っています。 それから、住民の皆さんの要望の中では、栗原市のように隔離保管ができないのかというようなことで、そういうような申し入れがございましたようですけれども、その隔離保管に対する市の見解としてはどうでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 安部農林振興課長。 ◎産業経済部農林振興課長(安部祐輝君) お答えいたします。 今、栗原市の例ということで隔離保管のことがありました。焼却の中心として、牧草の話で出ているのですけれども、栗原市の隔離保管につきましては稲わらについて隔離保管のほうを行っておりまして、牧草については個別保管をしているという形で集約はかけていないという状況と一応なっておりますので、お伝えいたします。 本市のほうでございますが、稲わらのほうにつきましては、当初、東日本大震災が起きた際に、稲わら等が発生した際に、できるだけ市内1カ所に集約して保管すべきということで、市有地、県有地含めてそちらに保管できないかという形で、地域住民の皆さんと意見交換をさせて、協議をさせていただきましたけれども、どうしても、どちらに持っていくにしても、他地域の汚染物が持ち込まれるということで理解を得られることができませんでした。そして、最終的な結果として、稲わらについて分散保管という形になったという経過がありまして、集約保管というのはかなり、地域の皆さんの御理解を得るということは極めて困難という決断をしているところでございます。 その後、その牧草の話があったのですけれども、牧草のほうについては量的にかなり多いという状況がありまして、地域毎になるのですけれども、地域ごとにできるだけ集約して保管するという形で、現在は12カ所で適正に管理ができているというふうに思っておりますので、御報告いたします。 ○議長(佐藤和好君) 氏家議員。 ◆24番(氏家善男君) なかなか、牧草の一時保管場所を決める場合でも場所を特定するということが非常に難しかったと、私も認識しております。ようやくそのような形で、市有地も含めて12カ所、今、一時保管場所としてあるわけであります。 先ほどは化女沼のところの、あそこは清滝地区のものも含めてあそこに保管しておりますが、岩出山地区の場合は岩出山中学校から西のほうに6キロ離れたところでございます。そこからは両脇の沢がございまして、そこには集落もなしている。ふだん人目につかないから、余り意識する人はいないかもしれません。ただ、やっぱりその沢に住む地域の住民の人たちにとっては、早く片づけてほしいと。 実は、その集落についてはかなり過疎化が進行している。過疎化に加えてそのような災害廃棄物が置かれてる現状からすると、ますます今後のその地域の将来は全く見えなくなってしまうのです。ですから、やはり何とか早く処理してほしいという思いがございます。そういうことで、いろいろと心配される部分については多く意見は聞かれるわけでありますけれども、そのような状況に置かれている人たちもいるということであります。 それで、これまでの議論から、いろいろちょっと気になった部分がございました。 今回予算を計上しているわけでありますけれども、大崎広域に運ぶまでが大崎市の今回の予算計上でございます。そのような中で、それを運搬するまでには、裁断して小分けにして運ぶというような話もあったようであります。 現在のそのロールの状況はどうなっていますか。今回、三本木の地区のロールを試験焼却に回すということでありますけれども。と申しますのも、やはり牧草というのは稲わらと違って水分を多く含んでおります。もう泥状化しているのではないかなという部分もございますけれども、そのような状況はどうなっておりますか。 ○議長(佐藤和好君) 安部農林振興課長。 ◎産業経済部農林振興課長(安部祐輝君) ただいま議員から、保管されている牧草の状況という形で話がありました。 確かに、25年から牧草のほうも保管をしておりますので、議員おっしゃるとおり有機物ですので、やっぱり形状等もかなり変わってきているという形でございます。ですので、平成30年度に当初予算で予算をつけさせていただきましたが、その状況を全て全面的に修復をするという事業のほうを行っておりまして、現在、古川から順次行っているという状況でございます。形状が崩れていないものとちょっと崩れているものと、さまざまな状況でございますけれども、この機会に全て状況を把握して、そして修復、ロール、それをフレコンバッグのほうに入れて、そしてその上から積み直しをして、そして厚目のUVシートをかけて保管して、しっかりその処理の間耐えられる適正な形で保管のほうをしっかり行って、安全にしていきたいと思っております。 ○議長(佐藤和好君) 氏家議員。 ◆24番(氏家善男君) その状況は私もこれまでの説明で理解しておりますけれども、要は、仮設のようなテントの中で裁断して小分けするというような話でしたよね。そのようなものを裁断するということ自体が、かなりのちょっと難しい作業だと思います。私も牛飼っていますから、牧草であったり、わらであったり、ロール巻きにします。やっぱり、何年も置いておくと腐ってしまって、ひどいときはどろどろになっちゃう。そういうような状況のものを裁断して小分けにしてというような作業は、私はちょっと、作業員の被曝の部分等も考え、安全上も考えるとすれば、私はそのまま処分場に搬入して、そして処分場に搬入したら、ピットに入れる前にビニールだけ切っちゃってそのまま投入するのです。そして、クレーンでいわゆるそれを細かくあれして、一般ごみと混ぜる。そしてピットの中に--ピットじゃない、焼却炉の中に入れる。そういうような作業のほうが非常に作業する人の安全性からいったら、非常に効率的だしお金もかからないです。作業員の安全も、ほこり立つということは余りないとは思いますけれども、やはりその辺の被曝の関係からすれば、その安全上、やり方については私は問題があるのではないかなというふうに思っています。 それは広域のほうがどのようにやっていくかの問題だと思うのですけれども、その辺のことをやっぱり考えるべきではないでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) 確かに、年数がたっている牧草を焼却対象として試験焼却をするわけですが、私も幾つかの場所を見回って、中身も少し見たものもございます。それで、三本木地域については簡易測定をした関係上、かなりの、20ロットですか、それを見させていただきましたが、大体良好な状況だったようです。ただ、全部見ていませんので、そういった湿り気が入っているものも想定してございます。 今回もその試験焼却に際しまして、ロールの中を裁断のたびにあけますので、そういった状況も見ながら、実際に議員がおっしゃったような状況が発生すれば今後の対策も考えなければなりませんので、そういった上での試験焼却であろうと考えているところでございます。 それから、安全対策につきましては、いかような状況であろうと、8,000ベクレル以下なので理論上は通常の作業衣ということでございますけれども、今回は御紹介しておりますが、作業員さんへは防じんマスク、手袋、それから防護服、そういったものを含めて、それから広域のほうでは一部個人被曝線量計もつける、そういう配慮もなさるということなので、適宜その辺のところも今回の試験焼却で試してみて、結果を見てみたいと考えております。 ○議長(佐藤和好君) 氏家議員。 ◆24番(氏家善男君) 処理の方法については、ぜひ検討していただきたいなと思います。 いずれにしましても、今回のこの補正予算でありますけれども、大崎市民にとっては、どなたにとっても、大変な思いをしてやらなければならない事業だというふうに思っております。保管している市民、そしてまた焼却あるいは最終処分場におられる地域住民の皆さんの心配、いろいろあるわけでありますから、今回の予算、大変悩ましいところはございます。ただ、しかしやっぱり、今後このままにしておくわけにもいかないという部分はあると思うのですが、市長もその辺あたりで大変な思いで今回提案されていると思っております。きのう、おととい、これからもまだ4人ありますけれども、いろいろな質疑を通して市長、感じているところがありましたらお願いしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 伊藤市長。 ◎市長(伊藤康志君) この問題に対しては、たくさんの市民の方々に御心配をいただいております。いろいろな御意見が出ていることも十分承知をいたしておりますことは、前々から申し上げております。 ただ、全ての市民の通ずるところは、早期に解決をしたいということでは、皆さんの思いは一つだろうと思います。ただ、不安であったり、懸念をいただいているということも、御意見として十分いただいているところであります。 いろいろな方法やいろいろな手法の中から、より早く安全に安定的に、最良の方法という形の中で今回の混焼、そしてそのためにも安全性を皆さんと共有するために試験焼却の予算措置を御提案させていただきました。まだまだ不安や懸念をいただいている方々がおいででありますので、しっかりと丁寧に、現地に足を運びながら御説明や理解を深めていただく努力をしながら、ぜひ一歩前に進めさせていただきたいと思っております。     〔「以上で終わります」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) 次に進みます。 15番加藤善市議員。 ◆15番(加藤善市君) 15番加藤善市です。 通告いろいろしたわけでありますが、大分、15番目ということもありまして、解決されている部分、多々ございます。議長の指導に重複しないようにということでございまして、肝に入れながら、ただやっぱり言わなければならないことは言わなくてはならないので、その点はお許しいただきたいなというふうに思っております。 まず、議案第74号、一般会計補正予算、歳入、18款1項、まちづくり基金繰入金についてお尋ねいたします。 ふるさと納税寄附金をいただいて、その充当先が示されておるわけでありますが、前年度に比べましてふるさと納税、どのぐらい集まったか、お尋ねします。 ○議長(佐藤和好君) 渋谷政策課長。 ◎市民協働推進部政策課長兼元気戦略推進室長(渋谷勝君) 議員からお尋ねの件は、今回まちづくり基金の繰入金の計上でございますが、そのほとんどの財源につきましては、ふるさと納税によるものでございます。 議員からはふるさと納税の実績についてのお尋ねということでございますが、ふるさと納税につきまして、29年度の実績でございますが、こちらについては1億9,600万円ほどの決算見込みとなってございます。なお、比較として申し上げれば、平成28年度となるわけでございますけれども、平成28年度の実績につきましては、2億9,100万円ほどの決算でございました。 ○議長(佐藤和好君) 加藤議員。 ◆15番(加藤善市君) 約1億ダウン。担当課としてはどういった原因が、このダウンの大きな原因だったというふうに思っていますか。 ○議長(佐藤和好君) 渋谷政策課長。 ◎市民協働推進部政策課長兼元気戦略推進室長(渋谷勝君) 28年度と29年度の比較において、議員御指摘のとおり、約1億円ほどの減収となったわけでございますが、一つは昨年の4月に総務省のほうから、ふるさと納税がかようのように全国津々浦々で活用されている背景には、返礼品の取り扱いが大きく作用してございます。その活況ぶりに対しまして、総務省のほうからは、一定のモラルとして返礼品は3割以内にとどめるようにといったような御指導があったところでもございます。本市におきましても、昨年の初めの時点では、返礼品の一部について4割ほどのものがございましたものですから、昨年10月からはこれを見直しまして、全て3割以内となるような返礼品の見直しを行ったところでもございます。 その結果、ふるさと納税が一番多く行われますのは、税の申告対象期間であります12月、年末に多くの寄附行為が行われてございまして、本市の場合はその12月の、いわばふるさと納税が一番行われる時期の前に返礼品の見直しを行ったというところがございました。一方、この見直しの時期につきましては、総務省においては秋口まで行うようにというようなお願いもございましたが、一部の団体におきましては、12月を超えた段階でも見直しにまだ至っていないというような団体もございまして、このような状態から、全国的なルールとしては統一的な扱いになっていない部分がございましたがために、本市においてはその部分において、多少12月の伸びが28年度よりも落ち込んだというところが大きな原因の要素と考えてございます。 以上です。 ○議長(佐藤和好君) 加藤議員。 ◆15番(加藤善市君) 担当課としては、約1億落ちたのはその総務省の基準を守ったと、ゆえに選ばれなかったのでないかということでございますが、28年度に比べて29年度、例えばメニューです、いろいろな商品のメニューがあるわけでありますが、それでどのぐらい、28年度と29年度、増減、メニューです、3割4割ではなくて。例えばこういったものがありますと、いっぱいありますね、メニュー。そういったものでどのぐらい変化があったのですか。 ○議長(佐藤和好君) 渋谷政策課長。 ◎市民協働推進部政策課長兼元気戦略推進室長(渋谷勝君) 本日は返礼品の細かい中身までのことは持ち合わせてございませんけれども、大きな意味で申し上げますと、商品、商品という言い方は適切ではございません、返礼品につきましてなのですが、これについては28と29において大きく入れかえたものはございません。 ○議長(佐藤和好君) 加藤議員。 ◆15番(加藤善市君) 確かに、ふるさと納税の議論の場ではないというふうに、答弁であればそのとおりかもしれませんが、なぜこういった質問をしたかといいますと、先日、市長の世界農業遺産の報告会の報告を聞きました。私、最初、世界農業遺産になっても、そんなに活用する方法はないだろうなというふうに思っていたのです。市長のイタリアの報告を聞きますと、あれ、ひょっとするとこれは使えるかもしれないと。いろいろ考えれば、大崎市に新たな商品を開発できるかもしれない。 前回、前々回ですか、予算のときにもこのふるさと納税の、渋谷課長といろいろ議論しましたが、商品開発ってやっぱり、こういうのあるからつくりなさいといったって、これはなかなかできない。それをやっぱりサポートするために行政がいかに手助けをするかということが大事なのです。一番簡単に売り出しできるのはこのふるさと納税のメニューにするということを考えれば、非常にこのふるさと納税というものが、世界農業遺産の今後これをどのように活用していくか、いろいろなメニューの中に、例えば全部商品でなくて、商品といいますか、品物でなくても、中には例えばグリーンツーリズムもこの商品にしてしまうとか、さまざまな企画が出てくるのです。 やっぱり担当課も頭はやわらかくして常に、イタリアに行ってきて勉強すればいいのでしょうけれども、そういう予算はないでしょうから、ぜひいろいろな懐を広くしてそういったことを考えてもらいたい。そう思ったもので、今回この内容を質問に出させていただきました。ぜひ、お金云々ではなく、いかに地域の皆さんに、市民の皆さんにいろいろな商品を、アイデアを出してもらって、それを行政が一緒に商品化するということの作業を、世界農業遺産担当の部署もできましたが、それはそこだけではなくて、やっぱり全部、手をつないでやっていかなければならないというふうに思ったものですから、この質問をさせていただきました。 続きまして、今回この議会、大変、私十何番目になると思うのですが、放射能対策費、汚染稲わらのことであります。いろいろ御答弁いただきまして、なるほどなというふうに思いました。 その中で一番気になったのは、すき込みです。汚染わら、そういったもののすき込み。そうしますと、わらでもそういったものは有機物ですから、当然腐ります。ところが、放射能セシウム137というのは、土の中に入ったらそのままもう分解されるのですか、微生物によって。されないですよね。どうですか。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) 牧草ですとか稲わらのような有機物は、すき込みによりまして、これは腐食等して分解しますが、放射性セシウム自体は、そのものはいわゆる元素でございますので、そのままの状態でどこかに残っているというふうな状況でございます。 ○議長(佐藤和好君) 加藤議員。 ◆15番(加藤善市君) なぜこれを出したかというと、私のところの地域は昭和48年にアルプス古川工場の排水で、カドミウムによって地域の水田が汚染されたという経験をしています。これが非常に長期にわたって、住民も大変でしたし、行政側も大変だった。 いわゆるすき込みなさい、そうすると次に牧草が出てきて、それらには放射能はありませんよ、確かにそうかもしれません。しかし、土の中にはセシウム137は残るわけです。延々、延々と。すると、これはどこかでいつか必ず人に、私は返ってくるというふうに思うのです。ですから、余りすき込みというのは私はするべきではないというふうに思っていまして、いろいろ私なりにも考えておったのですが、焼却というのもやはりその選択の一つかなと、そう思っておりました。 先日、徳島大学の、ちょっと名刺忘れてきちゃったのですが、先生が、どうしたらいいでしょうかという話の中で、炭化と言ったのかな、炭化だか酸化だか、ちょっとよく言葉は聞き取れなかったのですが、要は空気を皆抜いちゃうのです。よく布団を、真空状態にして空気を抜いてしまうと、発酵も微生物も繁殖しない。その中でコンクリートの中に抑え込んでしまう。これが実は一番人に影響も与えないという話を聞いて、なるほどなと。 しかし、私の感覚からすれば、早く我々のところからこの放射能に汚染されたものがなくなればいいと思っているのに、そんなことしたらいつまでもかかるなというふうに思っていたのですが、きのうの佐藤講英議員の質疑の中で、6年から10年かかるというふうになると、まんざらこういったのも無駄ではないなというか、そういったのもいいのかなと思うのですが、そういった話というのは聞いたことないですか。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) 先ほど処理方法について少しお話をさせていただきましたが、炭化熱分解という処理方法なのかなと、ちょっとお話をお伺いしていて思うわけですが、これは無酸素状態で加熱して、熱分解によって炭素分と灰という炭化物を生成するというような処理方法だったかなと思います。減容効果はこれも焼却と同様に大きいわけですが、処理施設が結構、これは特別な処理施設で、恐らく県内でもあるかどうかくらいなものだったかと、ちょっと記憶しております。 その残ったものを、先ほど再利用の話がございましたが、課題となるこの再利用先が、逆に検討しなければならないという問題点もありますし、排ガス処理のための附帯設備というものが、ちょっと済みません、詳しい内容までは把握していませんが、そういう処理も必要なので、なかなか技術的に難しいのかなという判断で、これも検討も実は少しはあったわけですが、ちょっと現実的でないだろうというようなこともありまして、焼却というところをメーンにして処分を進めさせていただきたい計画を立てたところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 加藤議員。 ◆15番(加藤善市君) きっと恐らくその方法なのかなというふうに思いますが、何でそういうふうに思ったかというと、どこに焼却灰、焼却した後の処分を、どこでも受け入れたがらないわけです。それで、各地区からいろいろ文書が上がっているわけです。 であれば、そうやって熱処理してコンクリートでおさめてしまって、一番市民平等に考えられる、今度建てる市役所の地下に埋めてしまえばいいのかなという。しかも、コンクリートで完全に重ねてしまえば、市役所ですから新しく建てても50年、60年建てかえることはないだろうから、そうすると放射能セシウムもそのころにはだんだん減容してくるのかなというふうに思うと、一番いいのは市役所、今度建てる、広い庁舎ですから、その中の地下に埋めてしまうのが、私は一番どこからも迷惑かけない方法なのかなというふうに思ったものですから、今言わさせていただきました。検討に値するかどうかはわかりませんが、いかがですか。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) 御指摘の内容については、一定程度の理解は示すわけですけれども、そういった方向性からも、炭化熱分解の検討は一応はしたということだけは御理解いただきたいなと思っております。その上で、さまざまな、施設自体も新設ということもございまして、いろいろ費用の面ではございませんが、技術的な面もまだ開発途中ということもあって、なかなかその前例も確実なところでちょっと見当たらない点も、ちょっと不安な面も少しございました。そういったいろいろな面から判断しまして、このような試験焼却の方向を示させていただいたということで、御理解いただければと思います。 ○議長(佐藤和好君) 加藤議員。 ◆15番(加藤善市君) わかりました。ぜひ、先ほども言いましたが、10年もかかるというのであれば、その中でこういった、今言ったもの、現実的にできないものかどうか、検討していただきたいなというふうに思います。せっかく市役所建てるのですから、幾らかでも安くすることを考えれば、その基礎部分ぐらい東電と国に持ってもらうようなふうに考えると、少しぐらいいいのかなというふうに思ったものですから、お話しさせていただきました。 続きまして、世界農業遺産は終わりましたので、景観計画推進協経費、きのうも関議員から出ましたが、もう一度改めて内容をお尋ねします。 ○議長(佐藤和好君) 小野寺都市計画課副参事。 ◎建設部都市計画課副参事[計画・事業調整担当](小野寺晴紀君) おはようございます。 お答えいたします。 この景観計画につきましては、目的といたしまして、本市が景観行政団体となり、本市の豊かな自然、歴史、文化など、地域資源を大切に守り、潤いのある豊かな景観を保全整備するとともに、良好な景観の形成を図るため、景観法に基づき、景観計画の策定を行っていくものでございます。 策定に当たりましては、学識経験者を初め関係団体等で構成する景観計画推進協議会を設置いたしまして、策定に当たりまして幅広い観点からの意見を聴取し、その内容を検討したいと思っております。 以上でございます。 ○議長(佐藤和好君) 加藤議員。 ◆15番(加藤善市君) わかりました。ぜひ、景観というものは非常に、一つの観光にもなりますので、大切にしていただきたいというふうに思います。 ただ、必ず出てくるのがナショナルカラーです。そういったメーカーのそれぞれの色が決まっています。それは必ず観光地どこに行っても、例えば自動販売機に行けば、コカコーラは赤だし、ペプシは青だし、必ずそれはカラーとして必ずどこにでもあります。それが例えば景観の中に合うか合わないかというふうになってくると、非常にこの問題が、赤なんていうものは緑の田んぼの中に赤がぽつんとあると、それは物すごい目立つわけです。業者としては目立つほうをやっていろいろやるわけなのでしょうが、例えばそういったことが非常に邪魔になるのではないか、せっかくの景観が台なしになるのではないかというおそれがあります。そういったことを十二分に検討していただくようにお願いしたいと思います。いかがですか。 ○議長(佐藤和好君) 小野寺都市計画課副参事。 ◎建設部都市計画課副参事[計画・事業調整担当](小野寺晴紀君) 議員御指摘のとおり、こちらの景観計画につきましては、行為の制限を定める事項が基本的となっておりますので、先ほど言われましたとおり、その景観に対することでありますとか、色彩等の技術的なものに対して、含めまして、学識経験者を含めたその協議会を設置した中で検討してまいりたいと思っております。 ○議長(佐藤和好君) 加藤議員。 ◆15番(加藤善市君) ぜひ、しっかり検討していただきたいと思います。我々行政視察で何回かこういった景観条例をつくっていろいろやっているところ、何回か歩きましたが、どこでもやっぱりこのナショナルカラーというものとの闘い、それから新たな開発業者との闘いというものが、非常に大きな景観を守る上で足かせとなってしまう、足かせというか、非常に相反するものになってしまうということが多いものですから、質問させていただきました。 もう一点だけです。最後に土地開発公社についてお尋ねします。 開発公社、開発公社の必要とする時代が終わったのだなというふうに思いますが、解散するときの経営状況が出ておりました。その中で、資産の中でありますが、土地の部分です。土地はこれはあれですか、買ったときの値段ですか、それとも開発終わった後の値段でこれは計上したのですか。 ○議長(佐藤和好君) 赤間総務部理事。 ◎総務部理事[財政担当]兼財政課長事務取扱(赤間幸人君) 資産につきましては、実際にその開発した土地の値段、簿価、帳簿価格といいますが、その金額で記載をさせていただいております。 ○議長(佐藤和好君) 加藤議員。 ◆15番(加藤善市君) 開発公社の決算の仕方はそうなのです。現実的に売った値段、ですから当時、開発公社が購入したときの値段、それにいわゆる開発するためにかかったお金を足して、そしてそれで売ろうというふうに。ところが、今は現実的には土地の単価がどんどんどんどん下がって、その値段で売れない。そうしますと、これが例えば帳簿上の値段であって、開発公社がなくなるというふうになれば、それは市が当然負債として抱えるということですね。 ○議長(佐藤和好君) 赤間総務部理事。 ◎総務部理事[財政担当]兼財政課長事務取扱(赤間幸人君) 今、議員から御指摘がありましたとおり、確かに土地の値段が、工場団地で申し上げれば、買い取り造成したときよりも今は下がっています。 これまで、最後まで抱えておりました石田工業団地を例に申し上げますと、実際、帳簿価格上は平米約2万だったのですが、今回売却するときはその半額程度というふうになっていました。そうしますと、当然そこで含み損が発生するわけですけれども、これまで、塩漬けとまでは言いませんが、ほかの土地開発公社と比較すると、本当に長期にわたっての保有というのは、大崎市の土地開発公社の場合はございませんので、今回の解散に際しましても、市が何かを補填して土地を買い取るとか、あるいは今、大崎市の土地開発公社、実は借入金ございません。全て返済しておりますので、そういった負の財産も大崎市が引き継ぐという状況ではありませんので、御安心をいただければというふうに思ってございます。 ○議長(佐藤和好君) 加藤議員。 ◆15番(加藤善市君) そういうふうな大きな、いわゆるマイナスを抱えないで解散するのであればいいのかなというふうに思いますが、ただ、もう一つ気になっていたのが、古川市時代に東回りバイパスが非常に工事がおくれているもので、請願が上がったのです。いわゆる、そこにかかる予定の住居が待てないので、古川市で先行取得してくれというのが出て、先行取得したのです。当時のバブル期の最盛期のときに買収したものが、まだこれからなのです。来年か再来年だろうと思うのですが、そこがいよいよかかるときに非常に値段が、恐らく今言ったように半値以下になってしまっているのではないかなというふうなこともあったもので、それもたしか開発公社でやったと思っていますので、非常に大きな含み損になってしまっているのかなという心配があったものですから、質問させていただきました。余り負の遺産がないというのであれば、それで結構かなというふうに思います。 終わります。 ○議長(佐藤和好君) 次に進みます。 21番富田文志議員。 ◆21番(富田文志君) それでは、19人中17番目ですので、通告に従いまして質疑をしてまいります。よろしくお願いいたします。 まず、2款1項8目の庁舎管理経費から、順を追って質疑をしてまいります。 今回の補正増221万6,000円は、電話施設使用料ということであります。この項目、当初予算では1,400万ほど計上されております。年度初めのこの時期の補正としては、1,400万に対する220万ですから、決して小さい金額ではないと思いますが、その内容を伺っておきたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 今野財政課副参事。 ◎総務部財政課副参事[契約管財担当](今野靖夫君) お答えを申し上げます。 この補正は、本庁舎と各総合支所のSIPサーバ型電話交換機の賃貸借契約でございます。今年度途中で契約が満了となりますことから、当初予算では賃貸借期間を5年として計上しておりました。しかしながら、新本庁舎の建設時期に合わせますと約4年の契約となるために、見積もりを取り直したものでございます。契約期間の短縮で、総額では680万円程度下がるのですが、月額のリース料率が上がってしまうために、不足分の補正をお願いするものでございます。 以上です。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) そうしますと、60カ月のリースを組むところを、本庁舎の建設絡みで45カ月まあまあ、40カ月少々ということで積算のやり直しということであります。期間が短くなる分金額少なくなるのかなと思って聞きましたが、680万ほどの減額に対して、逆に1カ月分の単価が高くなるので、総額にするとそうすると約900万ほどになるのですか。680プラス220ぐらいですから、約900万ほどに逆になるというようなお話と聞きましたが、そういう理解でよろしいのですか。 ○議長(佐藤和好君) 今野財政課副参事。 ◎総務部財政課副参事[契約管財担当](今野靖夫君) 今申し上げましたのは、4年間の総額で680万円が下がるということで、ただしかしながら1カ月に直しますと、月額24万6,000円ほど、リース料率が変わる関係で上がってしまうということでございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) 今急に、もう違う金額を聞いても、なかなか積算的についていけないので、こまい話はこれ以上触れませんが、そうしますととりあえず年度初めに予想していた、ことしの年度途中で切れるそのリースの再リース料の計算時期に、積算する期間がとりあえず、正確な積算期間で予算要求できなかったということでよろしかったですね。 ○議長(佐藤和好君) 今野財政課副参事。 ◎総務部財政課副参事[契約管財担当](今野靖夫君) お見込みのとおりでございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) それでは、今後こういうことのないように一言申し上げて、次に移ります。 2款1項25目の放射能対策費、私も通告をさせていただいておりました。既に16名の私の前の議員、全ての議員、きのう、そしておとといと、皆さんがそれなりの立場、それなりの方向から、いろいろな質疑をしてまいりましたし、執行部の提案理由についても、いろいろな方面から質疑に対する答弁をいただいて、疑問点、私なりに理解させていただいてまいりました。直接的に焼却施設の近隣の皆さんや最終処分場近隣の地域の皆さん方の懸念、そして不安に対する思いも、改めて大きなことが明らかになりました。 しかし、これまでの答弁で、さらに執行部の、しかも行政としての、この市民の皆さんや地域の皆様に説明責任を果たすということに対して、最後まで理解を得た上でこの事業を進めようという姿勢も、これまでの議論の中で私なりに確認することができたと、このように思っております。議会としましても、市民に開かれた議会を目指す以上、今回のこの質疑のあり方、方向性を確認できる意味でいい機会になったのではないかと、このように思っております。 そこで、私は1点だけ通告をさせていただきました。 今回の住民説明会の折、三本木にだけ出席をする機会を得て、参加をいたしました。冒頭、市長の挨拶で、市長は、今回の選挙での当選を受けて、まずもって市民の皆さんから信任を得たという認識を明らかにしたと、このように受けとめさせていただきましたし、さらに住民皆さんの理解を得るためになおさら丁寧な説明をしていくというお話もいただいたというような思いで参加をいたしました。改めて、この議場で市長からその考えを確認したいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 伊藤市長。 ◎市長(伊藤康志君) 三本木の説明会のときの私の発言を御紹介いただいての御質疑でございました。 基礎自治体をお預かりする者といたしましては、住民に最も身近な自治体運営でございますので、常に市民、民意を大切にしながら市政執行に当たるべきだと思っております。そういう意味では、選挙という方法は民意を判断する、民主主義の最大最良の市民の意見を把握する最良の機会であろうと思っております。 今回の選挙は、市長選挙も市議会議員選挙も、この放射能汚染物の処理だけがテーマではなかったわけでありますが、結果として市民の関心、あるいは立候補された他の陣営の方の主張、あるいはそのことだけで立候補された市議会議員候補というパターンの構図で、世論やマスコミなども最大のテーマの一つという扱い方をされたことは事実であろうと思っております。住民投票ではありませんでしたが、大きな関心事のテーマであったことは、その放射能汚染物の処理ということは大きな関心事であっただろうと思っております。 そういう中で、私自身は早期の解決を訴えさせていただき、市民の方々から引き続き市政を担うことを御信任いただいたということは、全体の御信任ではありますが、大きな関心事であったこの放射能汚染物についての早期解決ということも、市民の皆様の一定の御理解と御支持をいただいたものだということで、選挙後、幹部会議や、あるいは庁議等々を開いて、具体的にこれまで庁議などで方針を定めてまいりました、焼却を中心にした大崎市のこの処理方法について、重ねて他の方々の御意見等々も、市民のいろいろな御意見なども改めて検討させていただき、現時点で最も早期に安全に、安定的に、しかも最良の方法として御提案をさせていただいております、焼却処分ということを中心にした方針を改めてお示しさせていただきました。 ただ、この議会でも再三御議論いただいておりますように、放射能汚染物という特異なその扱いでありますので、市民の方々のいろいろな御意見や不安、懸念がいまだ内在していることもよく承知をいたしておりますので、よってなおさらに試験焼却という形で、市民の皆様とその安全性というものをいろいろ共有させていただくために、今回必要な予算措置をお願いをさせていただいたということでありますので、御理解をいただき、ぜひ御可決をいただいて、この早期解決に、一歩前に進めていただければと思っております。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。
    ◆21番(富田文志君) 今回のことについての市長の思いは受けとめさせていただきたいと思います。とにかく早期の解決、そして住民の理解を得るという、この2つの、いかにも相入れないようなお話になっておりますが、私はやっぱり、お互い誠意を尽くせば幾らでも歩み寄れるものだと思っておりますし、これまでの議論の中でも、行政として精いっぱいの誠意をこれからも訴えていくというお話も、きのうの答弁の中でありましたし、以前よりももっときめ細かい、地域に直接入ってというお話もいただきました。ぜひそのような形で、説明をしっかりとやっていただきたいと思います。そのことについて、もう一度お願いしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) これまでの住民説明会、意見交換、さまざまな話し合いがされてまいりましたけれども、こちらの力不足もありましたし、そういったものがなかなか伝わらないというようなことが、これは身にしみて感じてございます。 今後も、試験焼却を前提にしますが、行政区単位に膝を交えた出前講座的なものを開催しまして、この試験焼却の内容を皆さんに御理解いただけるように、これからも丁寧に説明を続けていかせていただきたいと考えております。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) そこでですが、こまいお話で恐縮ですが、施設管理備品購入費369万円が今回計上されております。この放射能対策、これまでずっと行われてきて、今さらこの管理備品にこれくらいのお金が要るようなふうには思っていませんでした。この内容を伺いたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) 今回備品購入費として369万ほど計上させていただきました。これにつきましては、放射性セシウム濃度測定を行うためのガンマ線スペクトロメーター1台、それから前処理施設に設置します監視カメラでございます。 それで、実はこの放射性セシウム濃度測定を行うためのスペクトロメーターにつきましては、既に市のほうでも何台か持っておりまして、それぞれ活用してございます。今回の1台の購入は、岩出山地域の方々から、施設周辺で山菜とか農産物をとったものを直接はかる、濃度測定をする機械のぜひ購入というような、確かめる手段が欲しいというような御要望がありまして、地域への配慮事項の一つとして、1つこちらでも購入して、いつでも使えるような体制に充実させようということで、1台購入をさせていただきたいと考えているところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) それでは、次に移ります。 2款3項1目の戸籍住民基本台帳費であります。 庁用備品購入費、当初予算でこの項目、24万8,000円ついておりました。今回はその金額よりも多い30万3,000円の補正であります。まずもって、この時期に当初予算よりも多い補正というのは、しかも備品購入でということで、逆に不思議に思うわけであります。その理由が何か、お伺いしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 岡崎鹿島台総合支所長。 ◎鹿島台総合支所長(岡崎美津男君) 今回、備品購入の予算をお願いしたものは、鹿島台総合支所の市民福祉課の窓口で使用しておりますレジスターの購入費として、30万3,000円をお願いするものでございます。現在使用しておりますレジスターが、購入後20年ほど経過してございまして、液晶部分の金額表示などがされなくなったというようなことで、劣化も進んでいるということで、買いかえのためにお願いをしたものでございます。当初予算ではなかったのではございますけれども、当初予算議決後の3月にこういったふぐあいが生じてきたということで、今回の補正でお願いするものでございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) そうしますと、これ住民基本台帳費なので本庁舎のことかなと思って質疑をいたしましたが、鹿島台総合支所でお使いのレジスターということでありました。 当初に予想できなかった故障ということですので、やむを得ないと思いますが、この買い取りというお話がありました。庁舎で使うのはリースと買い取りとあると、このように理解をしておりますが、今回は買い取りということでの説明ではありましたが、このリースと買い取り、庁舎で用意する場合、きちっとした決まり事があって対応しているのかどうか確認しておきたいと、このように思います。 ○議長(佐藤和好君) 安住民生部長。 ◎民生部長兼社会福祉事務所長(安住伸君) 今回の補正はレジスターの補正ということでございまして、各総合支所にそれぞれございます。このレジスターなのですけれども、かなり長期間使えるものでございます。中には、市町村合併前からずっと使っているものもございまして、それらのほうはリースというふうになってございます。長期間使うということになれば、リースよりも買い取りのほうが長い目で見た場合には安価になるということもございまして、そのときそのときでその費用、使用頻度等を鑑みながら、リースにするか買い取りにするか、決めていたところでもございます。 今後も、その総合支所の頻度、それから機械の性能等をいろいろ考慮しながら、財政と相談して、その都度一番いい方法で買い取りかリースか決めていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) 買い取り、リースの場合、一時負担の金額的な問題もあると思うのです。大きな金額であれば一時負担ちょっと難しいということで、リースを組まざるを得ないということもあると思います。それで一定の決まり、金額であるか理由であるかは別にしても、一定の決まり事の中でそういう処理がされているのですかという質疑でありました。そのことについていかがでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 安住民生部長。 ◎民生部長兼社会福祉事務所長(安住伸君) 本庁で使う機械等で数の多いもの、それからそのことによりまして一時的に金額が購入ですとふえるものというものにつきましてはリースというふうなことでこれからも整備をしていきたいと思いますし、それからこのような各総合支所にあります単品のものの金額の少ないものにつきましては、買い取りのほうで考えるものも出てくると思いますので、そのときそのときでどちらがいいかを判断していきたいというふうに考えてございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) それでは、次に移ります。 3款4項1目の災害援護資金貸付金についてお伺いをしたいと思います。 これは1年間延長されたことによる補正で500万円、2件分との説明でありました。それに間違いないでしょうか。まず確認しておきます。 ○議長(佐藤和好君) 高橋社会福祉課長。 ◎民生部社会福祉課長(高橋幸利君) 今回補正をお願いいたしましたのは、一応限度額が250万になっておりますので、その2名分ということで計上させていただいております。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) そうしますと、1年延長されたことによって、2件ぐらいは申請があるだろうという見込みの中で予算化をしたということでよろしいのかの確認と、このお金に関して言えば、多分当初、国が3分の2、県が3分の1で、全額一応市で借り入れて、多分13年ぐらいで返済をしていくということになっているお金だと思いますが、まずその辺の制度的なものの確認をしておきたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 高橋社会福祉課長。 ◎民生部社会福祉課長(高橋幸利君) 初めに、今年度の2人ぐらいという見込みのほうなのですが、これにつきましては、昨年度の実績を見ますと、昨年度も500万円ほど最初計上していたのですが、実績では1件の170万円でございました。ですので、今年度につきましても500万円あれば間に合うだろうというふうな見込みでございます。 それと制度的なことでございますけれども、災害援護資金の貸付制度につきましては、国のほうの災害弔慰金の支給等に関する法律、こちらのほうで規定されておりまして、貸付金の原資を国のほうから県のほうに貸し付けして、そして県のほうから市のほうにまた貸し付けして、それを市のほうでは被災者の方にお貸しするというふうな流れになってございます。ただ、通常ですと、償還年限につきましては据え置き3年の10年間の償還払いなのですが、東日本大震災につきましては特例措置ということで、据え置き6年の13年間の償還となってございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) それで、今回1年延長されたということで、新たに予定しようとする2件分を、どなたかにお借りしていただくということでの補正なのですが、この周知方法というのはどのようなことをしようと、それとももう既にしているのかどうか、ちょっとわかりませんが、それを伺っておきたいと思います。 それと今回、この500万に関しては起債を起こすということですが、先ほども制度的には国から県が借り、県から市が借りということで、起債を起こす理由には全然なってないのではないかなということを最初から感じておりました。なぜ今回、歳入で起債を起こさなければいけなかったのでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 高橋社会福祉課長。 ◎民生部社会福祉課長(高橋幸利君) 初めの周知方法なのですが、これにつきましては、広報5月号だったと思いますけれども、そちらのほうで載せております。 それで、あと起債を起こした理由なのですが、国・県からの支出金につきましては、その性質によりまして区分されてございます。これにつきましては地方自治法の施行規則のほうで規定されておりまして、その区分によって収入科目のほうを決めておりますが、国・県支出金につきましてはその性質によりまして、国有資産等所在市町村交付金であれば税のほうに区分されたりとか、あるいは……(「もうちょっとゆっくり、聞こえるように」と呼ぶ者あり)済みません。 国・県の支出金につきましては、その性質によりまして、市町村で受ける歳入科目が分かれております。例えば、国のほうが市町村に財産とかを持っていて、固定資産税相当分になると思いますけれども、国有資産等所在市町村交付金とかであれば税のほうに区分されますし、あるいは国・県支出金で法令で負担割合とかが決まっているものについては、当然国庫支出金のほうの国庫負担金になります。県においても同じように、法令で決まっている分については県負担金となります。あとは予算上、国・県の予算とか政策に係るものにつきましては、国庫補助金ですとか県補助金というような区分になります。それと、あと今回の、委託事務であれば委託金になりますし、今回のように借入金の場合、県から市のほうに貸し付けするというふうな流れにつきましては、先ほど申し上げました国の法令で決められておりますけれども、県から市に貸し付けするということは、市から見れば借り入れするということになりますので、市で借り入れする場合については起債のほうに区分するというふうになってございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) 何となくわかったようで、ちょっと理解ができませんでした。県から借りるのも市としては起債という扱いになるというような理解でよろしいのですか。 ○議長(佐藤和好君) 高橋社会福祉課長。 ◎民生部社会福祉課長(高橋幸利君) そのとおりでございます。 ○議長(佐藤和好君) 補足があります。 佐々木総務部長。 ◎総務部長兼政策推進監(佐々木雅一君) 御質問の件で、地方債の定義でございますけれども、まず地方公共団体が年度を越えて借りるお金というのは地方債に区分されることになります。今回の収入は県からでございますけれども、地方債の借入先が県ということになりますので、歳入の科目区分としては地方債に計上するという形になるものでございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) わかりました。 それでは、次に移ります。 都市計画調査費に関しては、きのう関議員の質疑で内容的には理解をいたしました。ただ、この中身が違うのかどうか、当初予算でこの調査設計委託料、当初予算ではこの項目のところで1,100万ほど計上になっております。これは全然、今回の景観のこの計画策定業務には全然関係のないということでよろしいのですね。その確認だけしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 小野寺都市計画課副参事。 ◎建設部都市計画課副参事[計画・事業調整担当](小野寺晴紀君) そのとおりでございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) それでは、次に8款5項2目の住宅整備費でお願いをしたいと思います。 今回の補正、2億2,170万の補正減であります。まずもってこの理由が何かということを伺って、あわせて、債務負担行為で31年度までに、当初予算で5億2,700万の債務負担を予定していたものが、今回の補正で逆に6億8,112万9,000円に債務負担で増額されました。いわば今回の補正減の分を債務負担でふやしているという、行ったり来たりのお金になっているように感じておりますが、その辺の仕組みというのですか、今回の流れを伺いたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 飯田建築住宅課長。 ◎建設部建築住宅課長(飯田幸弘君) 補正減額の理由を御説明いたします。 現在、住宅整備事業としまして、上鳴子住宅と鹿島台鈴掛住宅の建てかえ事業を進めておりますが、減額の補正につきましては、おのおのの事業で計上しております。 内訳としましては、まず上鳴子住宅ですが、平成29年度から2カ年で建設工事を進めております。今般、今後必要となります事業費の見通しがつきましたことから、平成30年度の事業費を6,846万6,000円減額してございます。事業費が9億7,795万7,000円に補正したものでございます。 また、鈴掛住宅につきましては、国の社会資本整備総合交付金を充てまして、全体事業費を10億1,044万1,000円として、平成30年度と31年度の2カ年で整備を進めるため、平成30年度の当初予算に4億8,263万6,000円をお認めいただき、残り分を平成31年度の債務負担額として5億2,780万5,000円を設定してございます。しかしながら、今般、国から示されました交付金の配分額が、本年度予定しておりました整備の予算分に達しておりませんので、交付金の額に合わせまして年度ごとの事業量を調整し、補正額としております。 内訳としましては、平成30年度の事業費を1億5,332万4,000円減額いたしまして、3億2,931万2,000円としております。あわせまして、平成31年度の債務負担の額を、今般減額しました同額を増額としまして、6億8,112万9,000円に変更するものでございます。鈴掛住宅に関しましては、31年度、32年度の総額の変更はございません。 以上でございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) そうすると今回、国に対する要求額が満額認められなかったということで、この交付額が少なくなったので、次年度に持ち越しということの説明でありました。 次年度に満額来るか来ないかと、逆に今回交付額減額になった分、次年度はふえるということになるのですから、そのふえた額が満額来なければ、予定した住宅が手はついても建たないと、いずれ少なくとも30年、31年での予定でありますので、2カ年で申請を国のほうにしているということになるのだと思いますが、その2年で建たないという可能性も、今の説明からすると、交付額の関係からすればあるということでいいのですか。そういう場合には、どのような予算要求の手順になるのでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 飯田建築住宅課長。 ◎建設部建築住宅課長(飯田幸弘君) 来年度の交付金につきましては、建設工事の最終年度でありますので、要望額を満額交付していただくように強く要望はしてまいります。 なお、補助金が満額交付されなかった場合につきましては、本住宅の整備に関しましては、東日本大震災により災害公営住宅の建設を先行した経緯もありまして、速やかな事業完了を目指しておりますので、財政当局と調整を図りながら、住宅整備事業債を充当するなどして、計画どおり工事は進めたいと考えてございます。 なお、鳴子の上鳴子住宅もですけれども、昨年6月にこういったことが起きまして、補正させていただいております。当該年度、29年度を減額して30年度の債務負担をふやしていただいたのですけれども、上鳴子住宅につきましては、ことし満額交付いただいていますので、鈴掛に対しましても、来年最終年度となることから、満額はいただけるものと考えてございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) 来年度満額いただけるように、頑張っていただきたいと思います。 次に、議案第75号の夜間急患センター特別会計の補正予算1号についてお伺いをいたします。 これは前回行いました第1回臨時会での、夜間急患センター条例の一部を改正する条例を受けて、今回収入、しかも支出、歳入歳出で一応計上になったということだと思いますが、金額を拝見しますと、収入診療が163万6,000円に対して、医師に関する経費等々、運営費として615万2,000円もかかるということであります。この歳入が1年分の歳入なのかどうなのかも含めて、この歳入に対する歳出の部分をお伺いしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 相澤夜間急患センター事務長。 ◎民生部健康推進課夜間急患センター事務長(相澤勝博君) お答えいたします。 今回の補正につきまして、これまで休診としておりました月曜日と水曜日の外科診療を、今年度の4月から開始したということによります増額でございます。 診療収入につきましては、患者1人当たりの平均単価を5,800円と設定させていただきまして、1日当たり3人程度の患者を見込んでおります。新たに始まりました月曜日、水曜日の外科の診療日が年間で94日でございます。その関係から、年間で163万6,000円の増額となっております。 運営費につきましては、医師報酬の390万1,000円を上げさせていただいておりますが、こちらは平日1日当たり4万1,500円の94人分ということで390万1,000円、あと診療に伴います薬材料費、こちらが36万円、あと交通費等々、あと診療日が追加になりますので、非常勤の看護師の賃金を上げさせておりまして、総額615万2,000円となっております。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) そうすると、この外科の月曜日、水曜日、2日診療日数がふえたということでの収入と支出に関しては、大体このような金額の動きで、これからずっと毎年かかるということでよろしいのでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 相澤夜間急患センター事務長。 ◎民生部健康推進課夜間急患センター事務長(相澤勝博君) 外科につきましては、患者さんの人数も若干少ないと、内科よりは少ないということですので、診療単価的には内科より若干高い設定にはなっておりますけれども、このくらいの収支の差で運営していきたいと思っております。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) 市民からは期待をされている夜間急患センターですので、ぜひ頑張っていただきたい、このように思います。 次に、第88号、条例の一部改正について、大崎市民病院事業の使用料及び手数料改正の内容について伺いたいと思います。 まず、市民病院の産科のほうなのですが、人工妊娠中絶手術は基本的に行わないと伺っております。そのことについて、今回新たに分娩料、人工妊娠中絶手術料、しかも括弧書きで、「(16週以上のもの)を含む」というふうに、わざわざこの項目をつけ加えて改められておりますが、聞いているお話とちょっと違うなと思ったので、質疑をしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤病院医事課長。 ◎病院経営管理部医事課長市民病院総合医療支援センター地域医療連携室長(佐藤良紀君) お答えいたします。 条例2条第3項の規定によることにしておりました人工妊娠中絶の規定のうち、中絶可能な期間に該当する16週以上のものについては、これまで施行規定にて分娩料に準ずる額と規定しておったところでございます。今回それを条例で明確に規定したものでありまして、当院で人工妊娠中絶を行わないというものではございません。 ちなみに、28年度においては7件、29年度においては6件の手術を実施しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) それで、この条例解説の部分を拝見しますと、鍵括弧で「以内」とある分が削られておりました。この「以内」というのを削るということで、大きな何か理由がついてくることなのでしょうか。その辺伺いたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤病院医事課長。 ◎病院経営管理部医事課長市民病院総合医療支援センター地域医療連携室長(佐藤良紀君) お答えいたします。 現行では、第2条第2項で、最初に「範囲内」と規定していながら、さらに各号で「以内」と二重になっていたことから、各号の「以内」を削除するものであり、これにより料金に与える影響はないものと考えております。 以上でございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) そうすると、屋上屋を改めるということでよろしいのですね。 それで、今回のこの条例は施行期日が10月1日になっています。まず、10月1日まで施行を延ばさなければいけない理由というのはどういうことなのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤病院医事課長。 ◎病院経営管理部医事課長市民病院総合医療支援センター地域医療連携室長(佐藤良紀君) お答えいたします。 10月1日としていることにつきましては、今回の改正に係るもののうち、条例第2条第2項第4号として、今回新設したところの初診時保険外併用療養費及び再診時保険外療養費について、国が定める実施期限が平成30年10月1日とされていることから、同日をもって期日としたものであります。 また、今回の議会にお諮りし、お認めいただいた場合には、あとそこから10月1日までの期間を広報の期間と捉え、より多くの市民や患者様にこのことについての広報を行うとともに、鎌内議員にもお答えいたしましたが、小児科医連携制度の説明会を医師会において行い、より多くの初期診療を行える小児科医師の育成等を行うために、その期間を設ける意味も込めまして、10月1日としたものでございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) それでは、しっかり対応していただきたいと思います。 それで、最後になりますが、今、鎌内議員の名前が出ましたので、私も一昨日の鎌内議員の質疑に関連して伺いたいと思っておりましたが、ここにいるメンバーを見ると、子育て支援課長がいないのでちょっと聞きにくいのですが、小児が診療を受ける場合、紹介状がないということで紹介状なしで5,000円、それから再診のときには2,700円の負担を余儀なくされるということで、この金額に対して、子育て支援の立場から助成ができないものかという鎌内議員の問いかけがありました。それに対して子育て支援課長の答弁は、子ども医療費無料ということで対応しているので考えておりませんというようなお話でありました。いわば、この紹介状は子ども医療費とは関係ないわけではないですが、それとは違うと私なりに理解をしておりますが、そのことに関してもう一度見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 安住民生部長。 ◎民生部長兼社会福祉事務所長(安住伸君) 今回の改正は国からの定めでございますので、その定めを無視して補助金を出すというふうなことにはなりませんので、その辺は理解していただきたいと思いますし、それから子育て支援対策としての考え方ということになりますと、現状は本病院に行っても手数料を取られないということでございますが、大崎市の地域医療、それから本院のあり方、それからこれからの子育て等を考えますと、お母さん方に対しましても、各住まいの地域においてかかりつけ医を探していただいて、まずそこで診ていただく、そこで紹介状をもらって本院ということになれば、そのところはかかりませんので、そのような子育てというふうなものを、いい機会ですので、宣伝をしていっていきたいなというふうに思っております。そのことによりまして、本院があるべき姿もきちんと対応できるということになりますと、今後将来にわたりましての子育ての充実にもつながっていくのではないかというふうに考えているところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 富田議員。 ◆21番(富田文志君) 大人でさえ緊急の場合には大変だということであります。ましてや小児が、緊急の場合に例えばかかりつけ医に行ってから市民病院ということは非常に現実的ではないなと、このような思いをしております。そのことを一言申し上げて、ちょうど時間ですので、質疑を終わります。ありがとうございました。 ○議長(佐藤和好君) 質疑の途中でありますが、暫時休憩いたします。 再開は午後1時といたします。               -----------               午後0時00分 休憩               午後1時00分 再開               ----------- ○議長(佐藤和好君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 相澤夜間急患センター事務長から、午前の21番富田文志議員の質疑の夜間急患センター特別会計補正予算に関し、一部訂正の申し出がありましたので、これを許可いたします。 相澤夜間急患センター事務長。 ◎民生部健康推進課夜間急患センター事務長(相澤勝博君) 先ほど富田議員質疑の中での説明で、医師報酬391万円と申し上げましたが、390万1,000円の誤りでございました。ここで訂正いたします。 ○議長(佐藤和好君) ただいまの訂正の申し出については、これを認めることとし、会議録については所要の措置を講ずることといたします。 質疑を続行いたします。 10番佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) それでは、私からも順次質疑をしたいと思ってございます。 まずは一般会計補正予算、議案第74号でございます。 2款1項4目広報関係経費129万6,000円、昨日もこの質疑があったわけなのですが、ウエブアクセシビリティの調査を行うということなのですけれども、ホームページを拝見しますと、文字の見やすさ、あるいは色、あるいはその拡大、そしてあと音声の読み上げ等々が一応網羅されているという状況になっているかと思うのですが、あえてこれを行う必要ということをもう一度、質疑をしたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 伊藤秘書広報課長。 ◎総務部秘書広報課長(伊藤文子君) お答えいたします。 今回そのアクセシビリティの取り組みに関しては、現状を把握し公表するため調査の業務を行うものでございますが、現在ホームページにつきましては、議員おっしゃるとおり、読み上げですとか文字の拡大機能、そういったものが対応してございます。ただ、これらにつきましては、現在総務省が示しておりますガイドラインを参考として、改めて達成度の評価を受けるものでございます。 その評価につきましては、総務省のガイドラインにおきましても、専門性、客観性の観点から、十分な知識を有する第三者に評価を依頼するとございますので、そういった業者に対しまして、実績があるものに対して依頼して、詳細につきまして評価を受けることになっております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) ちょっと調べますと、総務省といいましょうか、JIS規格がございますね、基準も。この中で等級ダブルAという、準拠する内容としまして、コントラストですとか、あるいは文字の色、見出し、リンク、そしてあとは機種依存文字を使用しない、専門用語について、固有名詞、読み上げについて等々、そういった部分があると。あとは画像化された文字ですとか、代替テキスト等々、見やすさ、身障者の方、高齢者の方が見やすいようにという配慮なのかもしれないですが、大崎市もいろいろな計画を発行されてございまして、おおむねその市民の方に対する情報提供ですとか、あるいは災害時です、災害時等々も急にアクセス数が伸びるという部分がありますので、なおさら見やすくわかりやすいというホームページをつくることは大変重要なことだなと思ってございますが、そういったもので進められるということなのですね。 ○議長(佐藤和好君) 伊藤秘書広報課長。 ◎総務部秘書広報課長(伊藤文子君) おっしゃるとおりでございますが、それに加えまして、最近のネット環境につきましても、現在モバイルフォンでしたりスマートフォンを保有している世帯ですとか個人のほうがふえておりますので、そういった部分に対しまして、利用者のほうも、障害者であったり高齢者の方もふえておりますので、誰もが広く利用しやすいウエブサイトを目指して今回取り組むものでございます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) 十分に理解しました。タブレットですとかスマートフォンで見る方が多いものですから、そこにも対応させていきたいというふうな、今答弁だったなと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 次に移ります。 2款1項7目、私からも市有財産等管理経費322万1,000円でございます。 きのうの質疑のほうで、おおむね概要はわかったのですが、ヤマセ電気さんと契約をしていて、5年契約であると。凍結防止用のヒーターの更新であるというふうなことなのですが、以前こちらを貸す際に、契約をする際に、修繕等々大丈夫ですかという質疑や質問に対しまして、一旦整備をさせていただいた上で貸しますよというふうになったのですが、昨年ですか、ことしか、かなりどうしても氷点下の気温の日が何日間かございまして、水道管が凍結するというところがあったものですから、それで慌てたのかなと思うわけなのですが、それも含めて、その他修繕見込みの箇所ですとか、今後の修繕計画等々いかがでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 今野財政課副参事。 ◎総務部財政課副参事[契約管財担当](今野靖夫君) お答えを申し上げます。 今後の修繕計画というのは特に持ち合わせていないのですが、まずお貸しする前に、受水槽の漏水修繕、それから都市ガスの配管修繕、それから雨水管の配管修繕を行っておりまして、合計で100万円弱の工事はやっております。 この中で、悪いところは直したという、見つけ次第直したというところではあるのですが、今後出てまいりましたならば、その都度対応させていただきたいというふうに考えております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) その都度対応というような答弁なのですけれども、不動産としてやっぱり貸す場合というのは、ある程度整備をして貸すというのが大家さん側であります、賃貸の前提ではないのかなと思ってございまして、かなりぽつぽつやはり出てくるというところでありますと、実際に貸している賃貸借契約側のほうにも大変な御不便を与えることになりますので、その辺が補正のほうで対応されるというふうなところだけではなくて、やはり調査といいましょうか、チェックといいましょうか、そういった部分、いかが考えているのでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 今野財政課副参事。 ◎総務部財政課副参事[契約管財担当](今野靖夫君) お答えいたします。 その辺につきましては議員さんがおっしゃるとおりでございますので、貸し主の責任というのが大きいなというふうに感じておりますので、点検をしながら、借り主と話し合いをしながら、点検を重ねていきたいなというふうに考えております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) 時間がございますので、次に移ります。 2款1項20目、これどなたも質疑をしていないようなのですが、地域情報化推進事業305万5,000円でございます。まず、この改修内容はいかがでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 高橋市政情報課長。 ◎総務部市政情報課長消費生活センター長(高橋光浩君) 今回の補正につきましては、国が実施いたします国道108号東バイパス道路工事の影響で、電力柱に添架をしております自営光ケーブルの移設工事が必要となったことから、今回予算要求をしたものでございます。 工事箇所につきましては、県道古川松山線と総合体育館脇を通ります市道蓑口沼線が交差いたします大幡地区内でございまして、東庁舎から古川第三小学校、それから敷玉小学校へつながる地域イントラのルートとなっておるところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) 了解しました。 こちら側のほうの都合で、私も鹿島台地域で地デジ関係の割と少し詳しい部分があるのですが、その電柱を移動するという場合には、そこを共架している団体のほうも負担をしなくちゃいけないという部分がありまして、私もええっという、借りている料金も払っているのに、なおかつ移設する場合にはその負担をしなくちゃいけないというふうなことになりますが、これは具体的には何本ぐらいなのでしょうか、305万5,000円というのは。
    ○議長(佐藤和好君) 高橋市政情報課長。 ◎総務部市政情報課長消費生活センター長(高橋光浩君) 工事の内容でございますが、ケーブルのつけかえにつきましては、大体700メートル程度ということになっております。そのうち、電柱の添架につきましては25本が対象となりまして、延長として約600メートル、それから地下埋設も1カ所ございまして、それにつきます延長につきましては約100メートルという状況でございます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) 了解しました。 こちらのほうもやむを得ないという部分があろうことかと思うのですが、内容は判明いたしました。 1つ飛ばしまして、6款1項2目のほうから行きます。世界農業遺産推進事業450万円でございます。 これまた、きのうまでの質疑で内容に関しましては大体判明をしたところであったわけなのですが、その課長さんの答弁の中で、ちょっと私もアクションプランという部分が非常に重大なものになってございまして、全ての質疑に対してアクションプラン、アクションプランという部分でございます。そのアクションプランの中身を掘り下げて知りたいなという部分での、多分質疑もあったことかと思うのですが、今現在お話しできる範囲で結構ですので、そのアクションプランという部分や、あるいはフィールドミュージアム構想という部分がございますけれども、市が推し進めている世界農業遺産のこの事業の中で示せる部分がございましたならば、お話しいただきたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 熊谷世界農業遺産推進課長。 ◎産業経済部世界農業遺産推進課長(熊谷裕樹君) 現在、このアクションプランの推進ということで、推進会議の設置に向けて準備を進めているところですけれども、特に今年度重点的に進めていきたいといいますのは、まずは1つにはフィールドミュージアム構想、それと農産物等の認証制度、まずこの2つを中核として進めていこうというふうに考えております。 フィールドミュージアム構想につきましては、これは非常に広い構想ですので、ツーリズムであったり、あるいは市内にある直売所あるいは飲食店も含めた中で、あるいはその景観、それから土地利用、さまざまな観点からツーリズムの視点あるいは地域振興という視点から取り組んでいきたいというふうに考えておりまして、まずはこちらのフィールドミュージアム構想、それから農産物認証制度ということで進めたいと。 なお、この進め方につきましては現在検討してございますが、アクションプランの推進会議といったものを設置いたしますが、さらに現場の方々の御意見等を拝聴しながら進めていきたいという観点から、部会等も設置しながら、さらに具現化した中で構想をまとめていきたいと考えているところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) まず、この世界農業遺産に関しましては、その大見出しというのが、持続可能な水田農業を支える「大崎耕土」の伝統的水管理システムという部分でございますので、もちろん、いぐねという部分ですとか、アクションプラン、これは理解するものなのですが、その水管理、伝統的な農法という部分に関しましてはどういうふうな理解をすればよろしいでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 熊谷世界農業遺産推進課長。 ◎産業経済部世界農業遺産推進課長(熊谷裕樹君) フィールドミュージアム構想の中におきましても、この水管理システムというテーマを持った中での取り組みというものを考えてございます。ただ、この水管理システムを理解いただくためにどうすればいいのかといったところの視点から取り組んでいきたいというふうに考えております。いろいろな施設を現場で確認するという、回っていただくというふうな考えもございますが、あるいは映像等におきましてわかりやすく説明すると、そういった視点も持ちながら、今後の水管理システム、あるいは農業振興も含めた中で考えていきたいというふうに考えております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) また、昨日の質疑のほうでは、150万円のこのうち、いぐね調査、3地区モデル地区に対象といいましょうか、選定をするという部分でございました。また、その後の検証もあると。その後、NPO活動との連携ということで、理解促進補助金という部分でございましたが、きのうも鹿島台地域のほうで天然記念物シナイモツゴ、いますが、放流会の様子が大変マスコミのほうで取り上げられてございました。そういった各地のほうには、田尻や古川、鹿島台も含めてですけれども、環境自然団体がたくさんあるのです。これは十分今までも活躍、活動をされてきているという部分ではございましたが、この補助金の性質という部分と、そういったNPOや活動団体との連携という部分につきまして、どのようにお考えになっていましたでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 熊谷世界農業遺産推進課長。 ◎産業経済部世界農業遺産推進課長(熊谷裕樹君) 今回の理解促進補助金、この事業につきましては、やはり農業者あるいは農業団体以外に多くの市民の方々に参画いただけるような環境づくりというものを通しまして、郷土への愛着ですとか、あるいは一体感の醸成、さらには市内外へのPR、こういったものを目的に取り組んでいきたいというふうに考えております。 NPO団体との連携関係につきましては、これまで世界農業遺産の申請業務の中におきましても、世界農業遺産推進協議会、こちらのほうでNPO団体、5団体ほど今協力いただいております。ただ、今後につきましては、さらにこういった補助事業の市内全域の浸透を図るという点からも、こういった推進協議会に加盟している、加入している団体以外にも多くの団体に御協力いただきまして、その団体が持つ専門的な分野、あるいは人材、ネットワーク、こういったものを結集した中で、広く広報してできるような形で進めていきたいと考えております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) そのとおりかと思ってございます。やはり、行政という部分だけではできかねる部分もあったりとか、そういったPRにつきまして、各団体団体ごとにいろいろなおつき合いがあって、全国と連携をしているそういった団体もございますので、市の担当課だけではなくて、そういった団体の方々とも協調して一緒に歩んでいければ、もっとこの事業が発展的に伸びるのではないのかなと思ってございます。 あと、世界農業遺産の認定に当たりまして、審査委員の方々が来たときにも、こういった団体の方々には随分力づけられましたよね。協力をいただきました。そういった方々と今後もやはり継続するためには、市が進めようとしていることもきちんとお伝えをして、協力をもらうという部分は非常にこう大事なのかなと思ってございます。 私もこの間鳴子温泉地域のほうで開催されました食楽まつりのほうに、私も伺ってまいったわけなのですが、前回の質疑にもあったのですが、私はそのおにぎりの弁当にしても、そのやりたいという方々にはありがたい話なのです。鳴子のほうの米プロなんかでも、いろいろなその大きい米流通業者さんのほうに卸しているということも聞きますので、そういった部分にあってもいいように、内外ともにお声には応えて乗っているということは非常に大事なことなのだと思ってございますので、そういった全体の世界農業遺産を推し進めるに当たりまして、せっかく推進監いらっしゃいますので、推進監、その辺の意気込みといいましょうか、その辺いかがなのでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 武元産業経済部世界農業遺産推進監。 ◎産業経済部世界農業遺産推進監(武元将忠君) 世界農業遺産の推進に関しましては、まず申請時に当たってアクションプランというものをつくってまいりました。まさに今、これに沿った具体的な動きをしていこうということで、アクションプラン推進会議というものを設置するということをこれまで申し上げてきたところでございます。 この推進会議の目的、世界農業遺産の推進の目的と言っていいかと思いますが、大きく2点あるかと思っております。1つは、農業遺産を生かしてツーリズムとかそういうものを通じて交流人口を拡大していくこと、またその農産物、ブランディング化などを図って付加価値をつけていく、大崎の農産物に評価をいただくというようなところにしていきたいと。まさにこれに向けまして、フィールドミュージアムといったように、例えば食文化であったりとかというところで評価をいただいたりとか、農泊というもので多くの方に来ていただいたりとか、またそのためにはやはり大崎耕土というのが景観がしっかりと保たれていなければいけない、そのためにも、いぐねの管理というものを地域の方と一緒に考えていくということが必要になってくるというふうに思っています。 まさに、そのようなことをやるに当たりましては、地域の方の理解がしっかり得られる、息の長い取り組みにしていくためには、行政からこうやってくれ、ああやってくれというものではなくて、地域の方がこうやりたいということを言っていただけるような空気をつくっていくこと、そこがまさに我々がまず目指すところだと思っております。それと同時に、まだ大崎耕土、知名度、まだまだというところもありますので、対外的な発信もしっかりやってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) 今後、これは今言ったお話を進めるに当たっても、例えば鹿島台のほうでもそういった、先ほど申し上げました鹿島台や田尻やという部分がありますから、例えばサンクチュアリセンターみたいな部分もございまして、市が持っている部分を団体の方々にフィードバックをして担っていただくという部分も、多分今後の展開の中では、きょうは質疑なので掘り下げませんけれども、一般質問のほうでお話もあったのですが、そういう部分も必要なのかもしれません。環境保護団体たくさんありますから、皆さん頑張っていらっしゃいますので、担っていただく、市の姿勢として、世界農業遺産として全てそういった、野鳥であったとしても、そういった魚であったとしても、いろいろな方たちが取り組んでいくと、全体でもって農業者がいて、伝統文化があって、いぐねがあってという、自然継承に努めていくという部分が非常に大事なのかなという観点で私は思っていますので、今後とも推進をがんがんしていただきたいなと思うのですが、ただ一つ心配なのが職員体制なのです。 この分の最後の質疑になりますが、世界農業遺産推進課、これだけ期待の声がたくさんある中で、今の職員体制で果たして応えられていくのかどうか。非常に私は大変だろうなと、課長さん、担当部、思っていたのですが、その点いかがでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 武元産業経済部世界農業遺産推進監。 ◎産業経済部世界農業遺産推進監(武元将忠君) そのような御心配をいただいていることを非常にありがたく思っております。 まさに、世界農業遺産推進に当たって、マンパワーというところは非常に大事なところでございます。であるからこそなおさらなのですが、より多くの方の参画をいただいていくと。それぞれの方が思いを持って活動できるような体制をしっかりつくっていくということが、まずは必要かと思っております。 以上でございます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) 先日開催されましたおおさき生きものクラブも、私も終日同行させてもらったのですが、非常に担当課の職員の方々、細やかな気配りで、一日、その参加された親子も非常に楽しんでといいましょうか、勉強になって帰られたという部分もありましたので、今後とも進めてほしいなというところはありながらも、今お話のあった苦しみながらの答弁、マンパワー、不足しているかもしれないという部分もあるかもしれませんから、何とかその担当課を超えて、産経部の部長含め、部課連携して応援をしていくという部分で、ぜひともお願いしたいなと思ってございます。 次に移ります。 8款4項4目、公園維持管理経費1,350万9,000円でございます。 館山公園にあります展望台の撤去だということは、昨日の質疑でもわかったのですが、私もここの桜というのは非常に大好きでございまして、かなりあそこは通過するものですから、しょっちゅう桜を見ては本当にすばらしいなというふうに思ってございました。 今まで2回ぐらいしか登ったことがなかったものですから、実はけさほど、山のほうに登って、登ってといいましょうか、上がって、見てみたのですが、あの展望台を撤去するとしたときに、昨日の質疑のほうでは、その手前のほうに屋根つきのところがあるのでというお話だったのですが、それもう一点よろしいですか。館山公園というのは、三本木の地域の方々にとってはどういうふうな場所なのでしょうか。その辺いかがでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 宍戸三本木総合支所長。 ◎三本木総合支所長(宍戸宏武君) お答えします。 館山公園は三本木、昔の町民にとりましては、本当に春の花見の、本当にその時期の憩いの場、それからふだん散策する場としてなれ親しんできた場所でございます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) それでは、支所長の答弁を少しでも私が補いますけれども、その昔、天正16年に大崎合戦で大崎氏と伊達氏が争った際に、桑折城が拠点となっていると、桑折城があったのです、城址であったという部分で、この合戦であります渋谷相模守の居城だったという部分が伝わってございました。 だから、非常に景勝地でありますが、私がきょう実際に上がってみてちょっと実感したのは、確かに今の展望台は、あれは廃墟なのかもしれないのですが、手前のほうには展望する場所は屋根つきであるかもしれませんが、座るベンチもないのです。 きのうの質疑のほうでも、その他附帯の工事の案件というのは全くお答えになっていなかったものですから、行くともちろんわかる、支所長は当然わかっている。支所長が愛されているその景観であり場所であるかもしれないのですが、その部分につきまして、公園という部分で考えても、ただ撤去をして屋根つきの場所がありますからいいですよというものではなくて、今お話があったようなことであるならば、ベンチぐらいは置いて上がった方にちょっと腰を休めていただくような措置というのは必要かなと思うのですが、その点いかがお考えでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 宍戸三本木総合支所長。 ◎三本木総合支所長(宍戸宏武君) 現在、館山公園を復活させる会を中心に、今、整備等を進めております。その中で、関係団体といろいろ話ししながら進めています。その部分も、御意見あった部分、進めてまいりたいと思います。 きのうも課長のほうから申し上げましたが、総合支所対応経費、ことしから5年間、そちらのほうで整備のほうをしてまいりたいと思っておりますけれども、その予算の中で必要箇所を検討して、配置するような方向で御提案させていただきたいと、そのように思います。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) よろしくお願い申し上げます。 次に移ります。 10款5項3目の施設管理運営経費1,921万4,000円でございます。 図書館の整備の件でございました。全く同感で、駐輪場の屋根をつくると、第3駐車場、きのうの質疑では計20台であるという部分もお聞きしてございます。また、民間を3台契約してございまして、第1、第2駐車場もありますので、これで担保はできないかもしれませんが、それなりには来た方に対して少し気安く、図書館が利用しやすくできるという部分が答弁でございました。 こちらのほうの、では、きのうも聞いたのですが、なおさら整備の時期ということと、あとは図書購入内容を質疑として出させてもらっていますが、今回の質疑項目の中には入っていないのかもしれないですが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 横山図書館長。 ◎教育委員会教育部図書館長(横山一也君) お答えいたします。 駐輪場の屋根につきましては、予算成立後、契約手続を速やかに進め、工事を発注するものでございます。全ての資材等がそろいまして工事が始まれば、おおむね8月中には完成するものと考えております。 駐車場につきましては、市道東浦留沼線の拡幅工事と並行して整備してまいりますので、市道の整備時期が10月末までとなっておりますので、駐車場の整備につきましても同様に10月末までと考えております。 あと、図書の購入につきましては、通常ですと書店さんのほうで、図書館の収集目的やこれまでの購入実績を見計らって、現物の新刊図書を持ち込んでいただき、その中から選書する場合や、職員が必要な分野の図書を発注する場合、また利用者の方のリクエストに応えて購入する場合がございますが、今回の補正予算での図書の購入につきましては、寄附者の方の御希望等は特にございませんでしたが、医療機関からいただいた部分につきましては、学術的なものや医学、医療に関するものを中心に選書し、専門分野に従事する方に御利用いただきたいと思っております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) 5月27日で30万人を超すような利用者の方がいたということでございまして、これまた複合施設は入れず、図書館だけで30万人という、大変な施設、本当にすばらしいなというふうに思ってございました。 昨日、議会終わってから私も図書館のほうで、あるイベントのほうの打ち合わせに同席をさせてもらいましたので伺ったのですが、平日で平均800人ぐらい、祝日で1,200から1,300、この間の休みの日は2,000人を超す方が来たというので、特に学生、生徒さんの試験勉強とか、こういった部分もあるかもしれませんが、大変な利用者の方が図書館を利用されていて、すばらしい施設だなと思ってございます。 こういった図書購入、以前20万冊蔵書というような部分でございましたが、これは全て整備が終わりまして、以前、鹿島台地域の千田豊治さんという方の寄附も入られていますけれども、みんな終わって、その上で今回の補正という部分での理解でよろしいでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 横山図書館長。 ◎教育委員会教育部図書館長(横山一也君) お答えいたします。 現在、図書館には閉架書庫、開架書庫合わせまして22万3,456点ございます。一般図書につきましては13万5,887点、児童図書につきましては5万3,663点、参考図書7,970点、地域資料1万2,785点、雑誌8,716点、そのほか視聴覚資料として4,432点ございます。 今回の補正につきましては、20万冊を超える蔵書ございますけれども、それにあわせまして購入させていただきたいと思ってございます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) 了解しました。 また、移動図書車などもございますので、あわせまして運行ルートの見直しですとか検証等々も必要なのかなと思いますので、その辺も利用率とか各地域で回っている今までの内容を踏まえて、今後とも御検討いただければと思ってございます。 次に移ります。 私からも議案第75号、夜間急患センターの特会でございます。 運営費615万2,000円ということで、前段の質疑のほうで内容はわかったのでございますが、これはいわゆる4月から外科診療、月、水に追加するという部分でございますが、もともとこの夜間急患センター、それではその運営状況としまして、かなり利用される方が多いという、そういった捉え方でよろしいでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 相澤夜間急患センター事務長。 ◎民生部健康推進課夜間急患センター事務長(相澤勝博君) お答えいたします。 27年度から29年度までの総患者数でございますけれども、27年度が約5,700名、28年度が6,500名、29年度が5,500名という状況になっております。 夜間急患センターにつきましては、前の病院の輪番制事業当時からの引き継ぎということで、その当時につきまして、平成26年度は大体7,500人くらい、入院も含めての数になりますけれども、それの数からある程度引き継いでいるというような状況になっております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) 市長の施政方針を読んでも、東北大学病院というふうな部分の協力が、もちろんこれはあっての話だなと思ってございますが、この月曜と水曜日という部分も、お互いお話し合いといいましょうか、協議をした上でこの日にしているという部分でありますか。それとも、この日に関しまして特に患者さんが多く利用されるとか、そういったいろいろなデータ、検証等々は踏まえているわけではないのかどうか、いかがでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 相澤夜間急患センター事務長。 ◎民生部健康推進課夜間急患センター事務長(相澤勝博君) 月曜、水曜の外科の休診につきましては、本来でありますと、平日につきましては地元の医師会の先生方が埋めるというような状況でございますが、もともと外科の先生方が大崎地域には少ないということで、当初から月曜と水曜の部分につきましては外科を休診とさせていただいておりました。 今回、東北大学の外科系の医局のほうから応援をいただくということに当たりまして、運営委員会というものを組織させていただいておりますけれども、こちらにつきましては地元の医師会、東北大学病院、市民病院、あと大崎の薬剤師会が構成員になっております。その中で、地元の医師会から東北大学病院のほうに正式に要請がありまして、それで大学病院のほうで動いていただいたということでございます。 東北大学の外科の医局につきましても、外科系の4つの医局が1つに再編されたということもありまして、数的にちょっと枠がふえたと、大学のほうで調整ができるというふうな状況になったものですので、そのタイミングがちょうどうちのほうの要請とマッチングいたしまして、今回増員になったということでございます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) 次へ移ります。 それでは、続きまして1つ飛ばして、議案第87号なのですが、病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例、いわゆる設置条例でございます。 こちらのほう、私も今回は病院事業の病院ビジョン、案が出されてございますけれども、病床数の今後の変更、例えば鹿島台分院でいいますれば、一般病床40床ございますけれども、10床を地域包括ケア病床へ7月からしていくという部分での説明を聞いてございますけれども、いよいよそういうふうな計画を病院のほうとしても出してきまして、そのビジョンに基づいて今後とも病院経営していくのだろうなという部分でございましたが、特にその標榜診療科等々の部分ございまして、今回大分整理をされて、見直し前に比べ、見直した後というのは大分、内科、外科、整形等々にわかりやすくでもあるのでしょうけれども、かなり集約をされているというふうな部分でありましたが、実際に診察をするという部分に関しては、間違いなく診療をするという理解でよろしいでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 三戸部病院経営企画課副参事。 ◎病院経営管理部経営企画課副参事兼課長補佐事務取扱(三戸部武彦君) それでは、まず初めに、広告のできる診療科目、いわゆる標榜診療科について御説明申し上げたいと思います。 医療法において標榜診療科とは、患者や住民自身が自分の症状に合った適切な医療機関を選択することを支援するものとされております。その観点から、現在の各分院の診療体制の実態に合わせて、今般見直しを行うものでございます。 議員御懸念の今後の診療につきましては、見直しをする診療科目が現在それぞれの分院の内科または外科、整形外科等の中で対象となる疾患を診療していますことから、これまで同様、内科または外科の中で包括的に診療してまいり、さらに専門的な治療が必要と判断される場合には、本院や他の専門の医療機関へ適切に紹介や連携を図るなどし、地域のかかりつけ機能といったものを果たしてまいりたいと考えております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) さらには、各分院に対する診療科目の件に関しては、標榜科目の原因としてはわかったのですが、医師派遣です。やはり、大崎市の病院体制考えた場合に、これは分院という機能はきちんとしていくのだという部分が一貫した答弁でございましたけれども、そちらの医師派遣も大分、並木病院事業管理者も含め、頑張られていると私は聞いてございますが、今後とも分院も含めた病院のあり方、本院経営のあり方、そういった部分で進めていくというふうな考え方でよろしかったでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 三戸部病院経営企画課副参事。 ◎病院経営管理部経営企画課副参事兼課長補佐事務取扱(三戸部武彦君) 医師派遣、医師補充につきましては、これまで同様、病院事業管理者が東北大学医学部の各教授を中心に訪問し、継続して派遣を依頼しております。 なお、ことしに入ってからは既に16カ所訪問済みでありまして、特に今年度からは分院への配置を考慮し、内科系の診療科を中心に訪問しております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) 了解しました。 今後とも、引き続き医師の体制の問題ですとか、あるいは運営の問題、多々あるかと思うのですが、何とか踏ん張って、この体制を堅持していただきたいなと思ってございます。 次に移ります。 それでは戻りまして、2款1項25目、私からも農林業系廃棄物試験焼却事業でございます。こちらも関連しますので、4款2項1目のほうとあわせましての質疑とさせていただきます。なるべく重複しないようにと思ってございますので、端的に質疑をしてまいります。 今回、市のほうで住民説明会等々で示されている、例えば埋め立てや焼却に関係するものを拝見させてもらいますと、28年12月27日には第12回の市町村長会議を実施されてございまして、同じく平成28年12月には宮城県環境生活部循環型社会推進課のほうで、8,000ベクレル以下の汚染廃棄物に関する処理についてというふうなレジュメといいましょうか、資料があるわけなのです。その資料を拝見しますと、ほぼ同じ内容になっています。ほとんど同じ内容になってございまして、特に埋め立てに関係する部分も、その図も含めて9ページ、図も含めて、もう全く同じ図になっているという部分がございますが、例えば、今まで説明会も20回ほど数えるという話でございましたが、説明会を重ねてきたときに、いろいろな市民意見とか、いろいろな情報交換とかあったわけなのですが、本市として、広域と連携をしながら、本市独自としまして皆様方に対して提案する際に、さらに安全・安心という部分を担保するためにこのように工夫された、こういった部分にというのを、この間お話を聞きました健康被害に対するものですとか、あるいはいわゆる農産物等々の賠償金ですか、そういったものですとか、これ以外にありますれば少し聞きたいなと思うのですが。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) 今、議員のほうから配慮事項の話がありましたが、それ以外の処理ですとか施設関係で、特に本市として配慮した事項等を少し御紹介をさせていただきますが、まず処理手順の中で、やはり地域の方々からいろいろ意見ありましたのは、搬送中の飛散対策ということで、これにつきましては、牧草保管場所で裁断作業をする、その際には当然大型のパイプハウスの中で、テントの中で実施し、さらにはそれを袋詰めをすることによりましてトラックに、専用車両に積載した際に飛散しないような、そういった対策をとっているわけでございます。 それから、焼却施設に搬入する際には、そのビニール袋のままでということで、そういう、引き続き飛散対策が講じられますし、また混焼する際にはビニール袋の一定の重さになりますから、混焼時もそれも正確性が出るだろうというようなこと、それから逆に焼却灰になってからの搬送に関しましては、通常のキレート処理のほかに加湿しますとか、そういった対策をし、また二重シートをかけるというようなこともしておりますし、埋め立ての際には、先ほど埋め立て図は同じだということですが、これは基準がありまして、それをお示しするための図をお使いしておりますが、それに示し切れない部分としましては、区画を分けて埋めているということですとか、焼却灰をトラックから、当然かもしれませんが、おろす際には、飛散防止のために散水をするですとか、そういった対策も、細かいところですが、一つ一つ検証して取り入れているところでございます。 また、監視体制につきましては、これも国の基準、それから今実施している体制がありますが、そういったものに比較しまして、回数等はそれぞれ他の施設以上に配慮して、監視を密にしている体制も取り入れているところでございます。 以上です。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) 実は先日、6月13日、我が会派、創新会のほうで4人で奥州金ケ崎行政事務組合のほうに視察に伺ってまいりました。 こちらのほうでは既に5年間かけまして試験混焼後、5年間かけまして農林業系の廃棄物を約5,000トン、既に混焼して処理をしているという部分でございまして、かなり突然のお願いにもかかわらず、非常に丁寧に説明いただきまして、感謝をしているわけでございましたけれども。 私がそこで思ったのが、お話を伺ったのは、住民説明会を非常に大事にされていまして、20回ぐらいだという事前の答弁でございましたけれども、こちらのほうでは大体、住民説明会というもので40回開催をしているという部分でございましたし、また会長さんのほうとは50回から60回ぐらいそういった協議や打ち合わせや電話や、させてもらっていまして、それ以外のことを含めると数え切れないぐらいあるのだと、非常に地域の方との説明を細やかに重ねていらっしゃるなというふうなことを見て、伺ってきたわけなのですが、説明をしたとしても、やはり皆様に少しでも安心・安全を担保するために、こちらのほうでは8,000ベクレルに対して5,600ベクレルという設定をしているという部分でございました。根拠というのは、おおむね7を掛けまして、七八、五十六で5,600という設定をさせてもらっておったというふうな部分でございましたので、なかなか、なるほど、非常に、広域の方であったのですが、非常に担当者の方の熱意が入っていまして、丁寧な説明を心がけてきたという部分は勉強になったかと思ってございます。 昨日の質疑を聞きますと、部長も例の覚書がある組合だけではなくて、伊賀という行政区全体も含めて、今後とも意見交換をしていきたいという部分もあったわけですが、意見交換というものも、その前の前段の質疑のほうで山田議員からもあったのですが、では市内どうするんだという部分もありましたので、市内、市外は一回置いておきますけれども、市内でやはり心配されている方々、あるいはその説明責任を果たしていくという、今までの前段の質疑もありますので、その市内という部分、あるいは団体という部分もございますけれども、これもきっちりと今後とも果たされていくという基本線ではよろしかったでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 門脇市民協働推進部長。 ◎市民協働推進部長(門脇喜典君) これまでも何回か答弁をさせていただいておりますが、やはり施設周辺住民の方々からの要望書あるいは意見書等を踏まえ、まずもって施設周辺住民の方々の理解をもっと得ていきたいという考え方は、これまでも申し上げてきたとおりでございます。その上に立って、当然、市内各地域の方々の理解も深めていかなければならないというのは御指摘のとおりでございます。 その理解を深める方法としてはいろいろあろうかと思いますので、その辺は進めながら検討させていただきたいというふうに思います。まずもって、施設周辺の地域から入らせていただいて、そこに少し時間を割かせていただきたいなというふうに思っているところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) なお、私からも昨日の佐藤仁一郎議員に続きまして、その観点から、少し細かい部分なのですが、大事なところなので質疑をさせていただきたいですが、ゼオライトという部分が質疑のほうでも出てまいりました。私も実はいろいろ調べさせてもらったのですが、奥州金ケ崎のほうではベントナイトシートでベントナイトを使っていると。きのうの質疑にもあったのですけれども、四方を囲っていて、上をそのベントナイトのシートで覆っているという部分で、そのベントナイトというのは鉱物性の粘度がある素材でございまして、雨が降ると膨れるというものであると。 では、なぜ一般的なと言われているゼオライトを用いなかったのですかというと、吸着能力が、答弁にはあったのですが、逆に吸着能力が高いために採用しなかったということをはっきりと申してございまして、何でですかといいますと、吸着をして高濃度になってしまうと、我々は広域行政として高濃度のものをつくるということはできないので、それは採用しなかったと。また、その最終処分方法ということも確立はしていなかったので、そちらのほうの検討はせず、ベントナイトのほうで考えさせてもらいましたと。独自に考えたと。すごいですねという話をしましたならば、説明会にも環境省ですとか岩手県からも同席をしていて、逐一内容も、全部県やあるいは国のほうにも連携をしているものですから、今聞きますと、東京電力の補償対象にもなりそうであるというふうな言質も頂戴しているという部分なのです。 なので、少しでも多くの皆さんへの安心という部分を考えると、できる限りのことをやっぱりやってあげる、やるということで説明をしていかないと、おらほの大崎市、我々の大崎市、広域という部分での市民への安心・安全という部分を、どこまでかという問題はありますが、担保ができないと考えられますが、そういった部分での工夫や先進地の視察、それもした上で今回の計画を出しているということの理解でよろしいでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) 特に施設面でのお話とお伺いしておりますけれども、一般廃棄物処理施設であります焼却施設、それから最終処分場、これについては御承知のとおり、広域のほうでそういったものの整備、それから体制を、まず第一義的に検討していただいているところでございますが、やはり広域のほうでもいろいろな施設を見て、さらには情報をいただいて、先ほどのゼオライトの件も、お話だけは、そういうふうなことの懸念でというような話も伺っているようでございます。そういった内容で、さまざま先例がもう出ておりますので、いろいろな考え方があろうかと思いますが、広域のほうではこういったベントナイトとゼオライトの選択に関しては、ゼオライトも使ってというような判断をしたものと、こちらは捉えております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) もちろんこちらは広域の議会ではございませんから、私は確認という意味で質疑をさせてもらってございますし、またなおかつその確認ができなければ、当然市のほうとしても予算計上ができないはずなので、そういう前提で質疑をさせてもらいます。 また続きまして、その金ケ崎のほうのちょっと内容を見ますと、試験焼却しているのです。それも主灰と飛灰、当然御存じ、非常に御理解深いかと思うのですけれども、前提として、前処理段階で当然試験焼却前のものも、当然ですけれども、はかってございますが、濃度測定をしてございますが、その飛灰あるいは主灰ともども、プラス排ガス、そして衛生センターの周辺のもちろん空間放射線量、これも全部調査をし、公開もし、その後、搬入する際にはもう一回はかるというところまでやっていると。 主灰と飛灰を、昨日の答弁のほうでは分けて埋め立てないということだったのですが、分けて埋め立てない、つまり区画を分けて埋めないというふうなことだったのですが、こちらのほうでははっきりと区画を分けているのです。何でですかといいますと、要するに合わせますとその分濃度が上がりますので、濃度が上がらないように、またはその後の空間放射線量等々をきちんと測定をするために、主灰区画と飛灰区画をきっちりと分けて、それを皆さんにも公表し、測定もしているというところも聞いてございました。大変周辺住民の方にもいろいろと安心のために工夫されているなということを感じられたのですが、そういった部分も広域のほうとは打ち合わせをしての予算計上なのでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) 飛灰と主灰のお話ですけれども、当然、主灰と飛灰、両方とも測定して実施するということでございまして、それから灰に関しては一緒に埋めるというようなことで、今、広域のほうでは考えているというようなことです。 それで、ちょっと今、飛灰と主灰を一緒にすると濃度が上がるというようなお話がちょっとあったかと思うのですが、これ1キログラム当たりのベクレルであれば、足し算ではなくてキログラム換算なので、一概にはそういうふうな状況にはならないのかなということをちょっと思いましたので、そちらの件についての合わせてということの問題点については、恐らく広域のほうでも確認して、一緒にしても大丈夫だろうというような判断と認識しております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) こちらのほうの広域といいましょうか、事務組合のほうを見ますと、事前にやっぱりサンプリングをした上で、予測計算表もつくっているのです。今あるものから掛け算をしまして割り出した数値、その結果、混焼しますので、焼却炉全体に対して放射性物質濃度が結局どのぐらいになるのだという部分を出していると。おおむね1,500程度と予測をしていると。5年間継続したという部分でございましたが、今まで超えたことはなかったということで、1,200程度が上限で、1,500の予想を超えたことはなかったのですが、そういったものを出しているという部分でございました。 十分な安全性を留意しながら、そしてあと地域の方々に対する御理解がどこまでもという部分ではございますけれども、やはり考えられる部分はなるべく考えて情報を提供していかないと、安全・安心という部分には少しでもつながらないというふうに思われるのですが、最後になりますが、その点いかがでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) さまざまな技術的なことも御指摘いただきました。先ほど申し上げませんでしたが、広域のほうでは、混焼した場合の想定される混焼割合の計算ですとか、そういったものも既に内々では実施しておりまして、その上での計画ということになります。それから、先ほど言いましたとおり、焼却する前、いわゆるバックグラウンドの測定については当然実施して、その後の試験焼却実施後の数値との比較も必要になりますので、その辺のところの計画ももちろん入ってございます。 なお、さまざまな、こういったほかの施設で技術的に思いがありまして取り入れている部分については、今後も試験焼却をしながら検証する時期がありますので、そこで再度本焼却、もしそういうふうに進む場合については、さまざまな観点の改良は加えたい、また改善はしていきたいと考えております。     〔「終わります」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) 次に進みます。 7番佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) 大変、最後になりまして、今定例会の議案審議、大変重要な提案がなされておりますので、我々といたしましても、しっかりとした審議を通じて市民の方々の安心、理解を得たいと、このように考えておりますので、最後になりましたけれども、ひとつよろしくお願いを申し上げたいと思います。 今回の、最初に一般会計補正予算、74号議案でありますけれども、2款1項25目放射能対策費関係から入らせていただきますけれども、私は今回の提案に当たって、タイミングがタイムリーなのだろうかと、このように思えてなりませんでした。 と申しますのは、市長さんは御存じのように政治経験長い方でありますし、県政のグラウンド、そして今や基礎自治体である市町村の自治体の長として、大きな役割を担っていただいていますが、国の政治は議員内閣制をとっておりまして、政党政治的な一面があります。しかしながら、基礎的自治体である市町村行政の場合は、都道府県と地方自治体には枠には入りますけれども、やはり何といいましても市民自治としての、国民、県民、そして市民を預かっているわけでありまして、市民の生命、そして生活維持のための地域経営というものを真剣に取り組まれている伊藤市長でありますから、タイミング的なものが今回のこの件についての提案、環境が整ったのだろうか、こう私は思えてならないわけであります。 この辺あたり、再度お聞きいたしますけれども、同僚議員が前にも伺っておりますけれども、今回提案に至った市長さんとしての思いをぜひお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 伊藤市長。 ◎市長(伊藤康志君) 行政的な判断、政治的な判断、それらを含めて、最終的に提案をさせていただいたところであります。 行政的には、かねてから震災以降、一日も早い復旧復興を進めてまいりました。内陸部としての被害が最大の被災地でありましたが、市民の皆様の御協力や全国からの御支援等々をいただいて、ほぼ復旧復興が着実に進んできているところでございますが、ただ一つ、この放射能汚染物の処理だけが未解決のままでいたという行政的な課題があります。かねてから申し上げておりますように、この問題を解決しないことには、最終的な復旧復興はなし得ないということは、市民の共通の課題となろうと思っております。 この間、一時保管の方々や農業団体や環境団体からも、早期の解決ということの御要望もいただいてまいりました。行政的にはそういう、この課題に真剣に取り組むという課題を背負ってまいりました。 同時に、政治的な判断からいたしますと、先ほど富田議員の御質疑にもございましたが、今回の市長選挙あるいは市議会議員選挙の大きな関心事でございました。その意味では、私もこの早期解決ということを申し上げさせていただき、そして混焼を中心にした大崎市の方針、そのためにも試験焼却をやらせていただきたいということを申し上げさせていただきました。 一定の市民の方々の御理解、そしてまた御支持をいただいたものだという判断の中で、かねてからの行政課題と、選挙という大きな民主主義の舞台を終えた直後の最初の議会に向けて、最大限、行政的課題、政治的課題を整理させていただき、庁内で検討を重ねて、より早い早期の解決で、そして安全に安定的に処理し得る方法として、かねてから大崎市として準備を進めてまいりました、焼却を中心にした処分方法ということを、重ねて庁内での手続を経て、直後の議会でありましたこの議会に提案を、試験焼却の予算をさせていただきました。 このタイミングが早いか遅いかということの御判断はいろいろ分かれることだと思いますが、私は行政を預かる者として、あるいは選挙という洗礼を受けた者の政治的な両面の判断からして、その直後でありましたこの6月議会に、行政の責任者、あるいは選挙をやった政治家として判断をさせていただいたところでありました。そのタイミングがベストかどうなのかということは、その判断を皆様にお任せするしかないのではないかと思っております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) 市長さんの提案に至った考え方はわかりました。 ただ、市長さん、政治家であると同時に、行政のトップとしての責任ということ、まさしくそうでありまして、それなるがゆえに、首長には為政者と言われるものが、要はあるわけであります。やっぱりこれは市民のために、そしてその市の、町のために、どのようにあらなければならないかという点、私が申し上げるまでもなく、先輩として重々御理解している市長さんでありますけれども、大変、後輩でありますけれども、苦言を呈するのではなくて共通理解をとるものとして、そのような関係からいくと、私はこの時期の環境が整ったのかなという点で、もう少し期間的な、熟慮する期間が必要だったのではないだろうかと。 それは何なのだというと、農林系の放射能性の汚染廃棄物もそうでありますけれども、私の住まいしている岩出山においては、側溝の土砂の問題も大きな市民の関心事でございまして、こちらには全く、全くと言うと語弊ありますけれども、この7年間の中で1回だけ上げていただいただけで、その後は全然上がっていない。そして、政宗公まつりのときには、訪れた見学者の中から、ちょっと何か側溝臭いねと言われる。しかしながら、その放射能の汚染土壌が危険だから、捨てるところないからということで、今まで延び延びになっているわけです。やっぱり、トータル的な考え方に立って、そして何から手順をしていくのかというのを市民に示す意味での環境が、私はちょっと時期的なタイミング的なものでどうだったのだろうと、このように考えるものであります。 さらに、職員の方々にありましては、法治国家でありますから、当然公務員としてそれぞれの法律に基づいて、手順を踏まれてやっておりますから、それぞれの示された今回の農林系の汚染廃棄物についても、きちっと法に基づいて処理していくという手順をお示しをし、市民の方々の理解を得ようとすることは、私は責任持って皆さん方が進めていることには敬意を表する次第であります。 しかしながら、その中において、やっぱり何といいましても、そこで住まいをし、そこで子供を産み育て、そして将来とも大崎市のため、地域のためにいそしんでいこうとする市民の思いを考えるときに、しっかりとしたやはり市民の理解を得ていく、100%は得られないとしても、その努力というものは重ねなければならない。 そこからいくと、この一、二年の動きを自分なりに見ておりますと、何かここに来て、とりわけ6月2日に住民説明会を3会場で、ある程度の処理計画的なもの、安全対策的なもの、これまで検討してきた内容、焼却方法、その辺あたり示して、果たして課題が整理できたのだろうか。そのような展開と、課題整理を行って課題に対してどのようなアプローチ策、要は行動計画を示すところで、私はある程度市民の方々の理解というものに、そして今後、予算が認められたならば協議会を立てて、協議会の中でその辺は順次理解を踏んでいきますということではなくして、ある一定の理解を生む事前的なものという点で、まだ環境が整っていなかったのではないだろうかと。 そして、先ほど市長さんが言ったように、2カ月前に選挙がありました。そして、選挙終わってまだ2カ月の期間でありまして、私自身のことを申し上げれば、選挙期間に没頭する期間も含めるとちょっとした政治空白があったわけでありまして、また選挙戦を通じていろいろな課題を学ぶこともできたのでありますけれども、これは自分のことでありますから、自分の能力のなさでありますけれども、それらの課題整理について自分としてしっかりと、まだ持ち合わせていないという時期もあります。そういう選挙を経た者としての一定の期間等々を考えると、私は本年度中に提案はなるだろうなというのは予測できましたけれども、このタイミングというものについての、新しく30名の人たちが再選、そして新たな市民からの負託を、期待を持って議会に送り出していただいた方々を含めて、私は政治的な期間としてのタイミングというのはどうだったのだろうなと、このように思えてならないわけであります。 そして……。 ○議長(佐藤和好君) 質疑者、質疑に入ってください。 ◆7番(佐藤仁一君) それで質疑に入るわけでありますけれども、放射性物質の汚染対処特措法が平成24年1月1日に施行されました。その施行後、住民に対する、このような法律によって一般ごみと一緒に放射性汚染物質が一般のごみ処理場で焼却できるのですよという周知を、これまでどのような形でとられてまいってきたか、お聞かせを願いたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) 特措法施行以後の情報提供を市民にどのようにしているかということでございますけれども、実際は宮城県のほうで主導を、この農林業系廃棄物の処理方法については主導をとってまいりましたので、そちらの動きを見ながらということになりました。実際は28年に新たな県の処理方針が出された以後に、そういった内容を進めてきたということでございます。 なお、一部の議員さんからもそういう御指摘が実はありまして、情報提供としてはそのような時期にも必要性があったかもしれないということは、担当としても考えておりますけれども、当時のことを振り返りますと、そういった内容よりも復興のほうの話がいろいろと業務的にもあったものかなと、そういうふうなことで認識してございます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) 要は課長さん、課長さんだけではないのですが、市としてやってこなかったというのが事実だと思うのです、市として責任を持って。だから、多くの市民の方々は、一般のごみ焼却場で放射性汚染物質が混焼できるとは考えていなかったと思うのです。それが一、二年前になって、焼けるんだとや、また焼いたやつが一般の最終処分場に埋め立てることができるんだとやということが、初めて要は知るに及んで、恐らく三本木の伊賀地区の最終処分場の周辺の方々は、1年前の6月5日でしたか、要はこの件等々について議会に、また市長さんのほうに陳情書を出したのではないだろうかと思いますが、その辺の経過はどのように捉えていますか。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) まず、実際には本市としての担当としての動きは、28年の県の提案以後の進め方が主だったということでございます。そういった中で、29年6月にその三本木周辺地域の代表の方から、一定のそういう反対の要望が出ているところでございます。そのことにつきましては、当然その間の説明というものも非常に大切だったのかなと捉えております。 その間の説明は確かに3回ほどやっておりますが、その後、県の方針も見ながらということで、少しその間があったのかなということでございます。おくればせながら、6月の、出てからではございますが、そういった代表者との丁寧な説明、意見交換をしながら、実際にその地域の方々の思いをお聞かせいただいて、それで本市としましては、地域の方々に対しましては、試験焼却をする上でさまざまな思いはあるでしょうが、最大限の配慮をしてお進めしたいということで対応してきたという経緯でございます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) そのような形で、私は今、国政の政治のあり方、地方自治体の市町村のあり方について触れて、そして出すタイミングがどうだったのだろうということをお聞きしたのであります。そのような関係で少し前段が長く、議長さんが感じられたようでありまして、申しわけありませんでした。 それでは次に、保管状況と長期保管ということに書いておりますが、長期化する、要はたとえ試験焼却となっても、昨日の答弁の中で、大崎市だけでも6年ぐらいかかると。大崎全体では、広域でいくと10年以上かかりますとありました。現在の保管状況をどのように評価しておりますか、農林系だけでよろしいですから。 ○議長(佐藤和好君) 安部農林振興課長。 ◎産業経済部農林振興課長(安部祐輝君) お答えいたします。 現在の農林業系廃棄物の保管状況ということですけれども、現在その保管から、平成25年から保管のほうを行っておりまして、5年間経過しまして、議員も御心配のとおり、やはり有機物ですので、その廃棄物の形も若干崩れたりとか、状況はそれぞれ異なるのですけれども、そのような状況もありまして、今回さらにそこから5年たちましたので、全面的にその状況を把握するという形で、30年度もその保管に当たりましては8,182万9,000円の当初予算をつけて、こちらは損害賠償対象と認められている内容ですけれども、しっかり安全な保管に心がけることが、期間が長くなった際もしっかり対応できるようにすることなのではないかということで行っています。 内容的には、全面的にその有機物の状況を確認しまして、そしてラッピング、そして牧草のフレコンバッグへの詰め直し、そして積み直し、そこに厚目のUVシートをかけて対応できるようにというふうに考えております。UVシートも5年から7年の耐久性を確保できるもので覆って格納したいと思っております。 現在は古川エリアから入っておりまして、全地域とも本年度内に確認、そして保管をしっかり行い、安全性を確保して保管していきたいと思っております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) 安部課長さんでありますから、緻密に計算されただろうと思いますが、やはり市民の、今回の燃焼処理についても、なかなか市側の説明に納得しかねるのが、保管状況に対する対策、対応がいまいちではないだろうかというのが、市民の方々がそれぞれ保管されている場所のあの状態を見ると、何となく、何か焼けばなくなるといって、焼いた後の対応等々については置き去りのままではないだろうかと。最終処分場の灰のほうについても、そこに埋めて持っていけばそれでいいのではないだろうか、その前に燃やすわけでありますけれども、燃やせば姿、形がなくなるということで、監視体制等々が不安なのではないだろうか、このように思っている点が多いようであります。 そのような関係からいうと、やはりバランスして、保管のあり方というものに対しては、5年のちょうど節目でありますから、しっかりと対応していくという。当初予算だけで足りるものか、その辺あたりよく検証されて、やはり足りないのであればぜひ財政当局や副市長さん、市長さん等々含めて、現場のまた市民の理解をいただく保管についての長期化する保管体制を、私は確立していただきたいと、このように思っておりますが、その点、どのように考えておりますか。 ○議長(佐藤和好君) 安部農林振興課長。 ◎産業経済部農林振興課長(安部祐輝君) 議員さんからさらに安全を確保するようにという意見いただきました。ありがとうございます。ぜひ、今回、全体的に確認をするタイミングでございますので、ここで今回の予算で足りなければさらにという話もありましたけれども、状況を確認して、しっかりと対応できる、そういう安全体制をつくっていきたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) ありがとうございます。 次に、試験焼却に向けた市民説明会からの課題整理についてという項目を出しておりますが、これについてはいろいろ資料、配っていただきました。また、同僚議員の質疑に、それぞれ保健衛生的な面では健康不安に対してしっかりとした対応をしていきますよ、さらには風評被害的なものについては、農林生産物、そして観光的な一面等についてもしっかり対応していきますよというような点が示されておることは理解いたしました。 しかしながら、もう一つは近隣に住む者として住環境の対応、対策の面が出ていない。 私も実は大崎広域行政事務組合の粗大ごみの最終処分場が、うちの目の前にございまして、これまた直線距離で500メーターないところに、粗大ごみの最終処分場があるわけです。私よりもそちらのほうが長生きするのかなと思っておりますが。要は、そのような環境からいくと、大変、最終処分場を抱えている地区の方々、さらには焼却場を抱えている住民の方々、市民の方々の市民感情というものも、わからないわけでありますけれども、やはりこの辺、新たな知見や地域事情に応じた多様な処理検討をしていく、対応策をやっていくということが必要だろうと思うのであります。 風評被害は、これはなかなか大変であります。説明資料ではそれぞれうたっておりますけれども、再度この辺について、確認の意味で住環境等々含めた周辺に対する配慮的なものについてお伺いをいたします。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) 廃掃法の規定の中には、一般廃棄物で処理施設の周辺環境についての配慮すべきという規定がございます。そういった法の趣旨からしても、現在、一般廃棄物処理施設として焼却施設、それから最終処分場周辺環境の住民の方々には、一定のそういった配慮が必要だろうということでございます。 今回、試験焼却の実施の際にも、これらの方々のために、協議組織ということで試験焼却の報告、それからいろいろな問題点の協議、そういった場を含めまして、場合によっては地域振興、環境保全といったような話し合いの場としても、そういう場を設定したいと考えているところでございます。その中でお話しのとおりの内容も検討すべき議題として上がってくれば、やはり当市、それから広域とともにそういった話し合いに応じていくべきと考えております。
    ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) ぜひその辺あたり、相手側から上がってくるのを待つのではなくして、しっかりと披瀝をしていく、一つの事例的なものなり投げかけをやって、要はそれぞれの住民の不安、さらにはともに施設管理をしっかり地域としても見守っていただいて、市民の方々の早期解決に向けた処理方法の選択をすべきだと、こう思っておりますので、ぜひ力を入れていただきたいと思っておる一つの方策であります。 次に、処理方法の比較や焼却施設、さらに最終処分場の安全性の検討内容について伺うわけでありますけれども、かつて私は玉造環境衛生事務組合、そして六の国の管理者として従事させていただきました。ダイオキシンの問題が私の管理者のときにございました。要は、一般ごみの関係で耐火温度、さらには耐火れんがのないピット、そのような観点等々について、別な形で燃やすと、それの劣化が進んでまいります。さらには、水分調整等々によってそれに少し拍車がかかるということで、設備等々の耐用年数が短くなってくると。この辺あたりの今回の検証はされたのでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) まず、焼却施設の、今回の試験焼却を実施するに当たって、耐用年数に影響がないかとの御質問と認識しましたけれども、まず現在広域のほうに確認しておりますが、ダイオキシン対策もありまして、800度から850度で焼却すると。そして、その排ガスについては200度程度に落として、バグフィルターでこして、とって出せると、そういうような状況でございまして、これが今回の試験焼却するに当たっては、特に変更はございません。というのは、放射性セシウムの沸点を確認しましたところ、641度なので、この温度差で挙動をきちっと捉えて、いわゆる環境省も言っているとおりの効果が得られるというようなことなので、そのことを一応広域のほうでも確認をしておりますので、その点での焼却施設への影響はないものということで捉えているようでございます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) さらには、燃焼時間が、ややもすると少し長くなるのではないだろうか。夕方に搬送し、夜間を焼却に延長するという説明資料でございました。そのような観点からいくと、必ず耐用年数は、私は耐火れんが等々含めて出てくるだろうと、このように考えるわけですが、技術的な面の検討を含めて、その辺についての考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) 申しわけありませんけれども、この焼却施設の耐用年数の件に関しましては、この耐火温度等には、試験焼却の際に私どもお話をして確認をしましたが、焼却時間の関係について、どの程度長くなったかについては、ちょっと今資料がございませんので、確認をさせていただきたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) その辺、ぜひお知らせ願いたいと思います。 さらには、最終処分場の関係の安全性の問題でありますけれども、放流水等々についての内部資料の、それぞれの関係はわかりました。 私、一方で江合川漁協を預かり、さらに鳴瀬川、吉田川の宮城県内の内水面漁業連合会の責任者もやっているものでありますから、この辺について非常に敏感な立場にございます。 現在の放流水のセシウム等の放射線量、この辺あたりの数値が平成23年度、25年度、27年度、29年度、同様に市内の定点観測での放射性線量等、持ち合わせておりましたならば、発生後の2カ年2カ年でもし、現時点でのやつで公表できれば、数値を教えていただければ助かります。 ○議長(佐藤和好君) 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) 大日向最終処分場に関しましての放流水のデータでございますが、これについては、これまでその放流水から放射性セシウムは検出はされていないということは承知してございます。 それから、空間線量というのは、施設内外ということでございましょうか。そちらについてはちょっと確認をさせていただきたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) 関連するわけですが、水道部の部長さん、大変恐れ入りますが、大変、三本木、松山等々においては県の漆沢ダムからの水道が主になっているかと思いますが、何かあの辺で簡易水道とか、今は統合されましたけれども、水道施設的なものは最終処分場周辺にございますか。 ○議長(佐藤和好君) 中川水道部長。 ◎水道部長(中川博君) 水道の施設ということでございますが、処分場の近くには存在はしていません。ただ、その配水場関係、あるいはポンプ場、そういった施設については、少しは離れておりますけれども、その地域には存在しております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) それらの管理、監視体制については万全を期していると理解してよろしいですか。 ○議長(佐藤和好君) 中川水道部長。 ◎水道部長(中川博君) 水、要するに人が飲んで、生命を維持するために飲む水でございますので、そうした管理については万全を期すということで、要するに水質試験についても施設ごとに実施をしておりまして、あとは末端の民家から出る水についても試験をしているということで、その安全性については常に行っているということでございます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) ありがとうございました。ぜひ市役所全体、また事業所全体挙げて、試験焼却の予算が認められるか認められないかはこの後でありますけれども、日ごろから万全を期していただくように。そして、答弁は求めませんけれども、教育、また子供たちの施設周辺等々についても、その辺の万全の、モニタリングではないのでありますけれども、意を配っていただくようにお願いをしたいわけであります。 次に、市長さん、またお出ましを願いますが、岩出山地区の上宮協栄会との大崎西部センターの申し合わせ、さらには最終処分場の伊賀地区の萱刈水利組合との覚書書、市長さんとしても前の玉造環境衛生事務組合から引き継がれて、大体基本的な条項について、合併後サインされて確認しているようでありますけれども、私はこれまでの同僚議員への担当課のそれぞれの答えは、施設の大きな改修でないので、要はこのことについては余り説明も、またする機会を持たないで来たということでございました。しかしながら、私の考えとしては、やはり前段で言いましたように、特措法の改正あった時点で、周辺の方々は一般ごみの施設と思っておりますから、放射能汚染物質が法律が変わって、燃焼や最終処分場であれば捨て場として利用されるとは当初思っていなかったわけでありますから、やはり情報提供すべきではなかったのかなと、こう思っているところなのであります。その辺あたりについて、市長さんがお出ましになる前に担当課として、この申し合わせ事項、覚書書をどのように捉えておりますか。 ○議長(佐藤和好君) 門脇市民協働推進部長。 ◎市民協働推進部長(門脇喜典君) 当然、当時焼却する際に地域住民の方々と広域行政事務組合で交わした申し合わせあるいは覚書でございますから、当然それはきちんとお互い履行していくことが基本的にあるというふうな認識には立っております。 それで、先ほど申し上げましたように、その解釈で広域と団体さんとまだ違いがあるようでございますので、その今後に関しては、市も入りながら、すり合わせできる部分についてはすり合わせをする努力は今後もさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) それでやっぱり私は、特措法が施行された後、何らかの機会に大崎市と広域行政組合でこの辺についての協議がなされるべきだったろうと、このように思えてならないわけであります。 というのは、一番、市長さん、私が心配するのは、三本木の最終処分場が、同僚議員の質疑に対して担当課が答えているところからいくと、ややもすると5年以内に、また広域の説明でも5年以内に満杯になるようだと。そうすると、次期最終処分場にきょうのこの議決が、この案件が、試験焼却ではありますけれども、候補地選定に大きく私は市民感情として影響を与えると思うのであります。そのような関係からいくと、そのような覚書書や申し合わせ事項については、市として知り得る情報はしっかりと提供して、地域の方々と情報を共有していく。心配事、不安、疑問に思うことを共有していく。そのための解決に向かうんだということになると、次期最終処分場の選定を、広域でやるのかもしれませんけれど、要は構成する自治体の中核市として、私は大変この辺あたり求められてくるだろうと思うのであります。 そのような観点からいくと、現申し合わせ、覚書書について、市長さんとして何らかの、これまでのおくれはありましたけれども、次期最終処分場や施設を整備していく上で、私は市長さんの意向というものは大きく市民に安心を与えると思うのでありますが、市長さん、そのような視点から、この申し合わせ事項、覚書書についてどのような考え方でおられますか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 伊藤市長。 ◎市長(伊藤康志君) 今回の試験焼却あるいは混焼ということを想定しているときは、既にこの議場でもお示しさせておりますように、特措法に基づく一般廃棄物としての処理としてのお願いを申し上げているところでございます。しかし、議員からも御指摘がありましたが、当初この問題がスタートいたしましたときには、8,000ベクレル以上の最終処分場の問題からスタートをいたしておりますので、市民、県民、あるいは地域の方々は、そのときと同一の延長とまだ受けとめている方も、もしかしたらあるかもしれません。十分な説明が、不足ではなかったかということでありましたら、その御指摘は謙虚に受けとめさせていただきたいと思います。 ぜひ、正しく御理解をいただくための説明責任、そしてまた理解をいただくための努力をしっかり重ねてまいります。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) 市長さん、もう少し踏み込んで、先ほども言いましたけれども、要は次期最終処分場等々の選定に大きな市民感情に発展しないようにやるためにも、現申し合わせ、さらには覚書等々について、やはり理解をいただくための、この予算のお認めいただく上でも、市長さんが広域行政事務組合管理者でもありますから、この辺あたり、事務当局を含めてそれぞれ早急にその辺の話し合いをやっていくというような、もう少し踏み込んだ考えはございませんか、現時点で。 ○議長(佐藤和好君) 門脇市民協働推進部長。 ◎市民協働推進部長(門脇喜典君) 団体とかそういうところとの協議、もう既に広域と打ち合わせをしておりまして、そことは議会後にはなりますが、早急にやらせていただくというふうな段取りにはしているところでございます。ただ、やはりその段階、なかなかそのタイミングというのがありましたので、来週でございますが、来週以降にやらせていただきたいということで段取りを進めているところでございます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) それには市長さんが参加の予定で日程調整しているわけですか、部長さん。 ○議長(佐藤和好君) 門脇市民協働推進部長。 ◎市民協働推進部長(門脇喜典君) まだそこの部分は調整はしておりませんが、まずもって、解釈の違いをお互いにどこがどう違うのかを、まずしっかりさせましょうということを思っています。その上に立って、今後どのような解決ができるか協議をしていきたいというふうに思っています。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) この放射能対策費の最後になりますが、やはり三本木地区からでしたか、各議員に宛てられた反対的な意見の中に、広域の管理者として、大崎市の市長さんとして、この辺あたり前向きに期待する文面が最後のほうにありましたので、ぜひ市長さん、この辺については行動的な一面を示していただければと、こう思っておりますので、お願いをいたしたいと思っております。 次の通告に入らせていただきます。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員、その前に、先ほど答弁を保留しました空間放射線量の部分について、尾形環境保全課長から答弁をいたさせます。 尾形環境保全課長。 ◎市民協働推進部環境保全課長放射能対策推進室長空き家対策推進室長(尾形良太君) 先ほど保留にしました施設周辺地域付近の空間線量ですが、2キロメッシュで実施しているところで、直近のところのデータを御紹介させていただきます。 岩出山地域ですが、舘山橋付近、それから鵙目集会所付近ですが、まず舘山橋付近ですが、平成26年5月ないし7月のところですけれども、0.11マイクロシーベルト。平成27年5月から6月、0.09マイクロシーベルト。28年5月で0.07マイクロシーベルト。29年5月から6月で0.07マイクロシーベルト。30年、直近ですが、0.05マイクロシーベルトというような状況でございます。鵙目集会所ですが、26年、0.14マイクロシーベルト。27年、0.08マイクロシーベルト。平成28年、0.07マイクロシーベルト。29年、0.07マイクロシーベルト。直近の30年が0.05マイクロシーベルトでございます。 それから、古川の中央クリーンセンターですが、わんぱく保育所前で実施していますが、これについては26年、0.04マイクロシーベルト。27年、0.05マイクロシーベルト。同じく28年も0.05マイクロシーベルト。29年、0.04マイクロシーベルト。30年、直近も0.04マイクロシーベルトでございます。 三本木ですが、伊賀集会所で御紹介しますが、これについては26年、27年、0.04マイクロシーベルト。28年で0.03マイクロシーベルト。29年、0.05マイクロシーベルト。30年、0.04マイクロシーベルト。これは地上0.5メートルでシンチレーションサーベイメーターの実施でございます。 それからもう一点、先ほど保留にしました、ついでにお話しさせていただきますが、試験焼却の時間の差による焼却施設への影響の件でございますけれども、これは通常の焼却時間が8時から17時ということでございますが、今回試験焼却をする際には、さまざまな通学とか搬送の配慮をしまして、8時から17時は焼却せずに、逆に16時半から、例えば零時30分までとか、そういったふうに時間をずらして実施しているので、基本的には焼却時間に影響は出ないということでございます。 以上です。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) ありがとうございました。細々に。これが基礎となりますので、今後の試験焼却された場合、基礎的なものでの推移をしっかり監視していただくようにお願いいたします。 それでは次に、4款1項8目の健康増進費でありますけれども、在宅の歯科衛生士を6名にでしたか、ふやすと。さらに、非常勤で2名ということでやっておりましたが、この辺あたりについては、成人歯科だけではなくして、世代間を広げての、子供たちに対する指導等の役割も担っておりますか。 ○議長(佐藤和好君) 齋藤健康推進課長。 ◎民生部健康推進課長(齋藤満君) 市の歯科衛生士の体制になりますが、正規職員で2名、あと非常勤月次雇用で1名ということで、健康推進課のほうに3名おりまして、あと在宅の方で6名の方に協力をもらっているという状況になっております。 今回の歯科衛生士、健康診査の関係ということで、成人歯科のほうで計上していますが、従来、母子保健の関係の2歳の歯科相談、あと1歳6カ月、3歳児での健診時の歯科審査についても、これらの方々に協力をいただきながらやっているという状況になっております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) 毎年、歯科受診率が低いということがよく、とりわけ成人が低いということを言われまして、そのままそれが子供に影響を与えているのではないだろうかというのが、歯科医師会等のお話であります。ぜひあわせて、歯科衛生士の職員を今後とも増員願うようにお願いをいたしたいと思います。 次に、6款1項4目の畜産総合対策関連事業でありますけれども、田尻の肉まつりが、今や大崎の肉まつりとして、一昨年の予算審議の折にそれぞれ申し上げたところでございます。ことしの特徴的なこのイベントの企画内容、ございましたならばお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 柳原田尻総合支所地域振興課長。 ◎田尻総合支所副総合支所長兼地域振興課長(柳原正則君) ジャンボ肉まつりの関係でございます。 まず、今回補正計上しております畜産総合対策推進事業費200万につきましては、このおおさきジャンボ肉まつりin田尻への補助金となります。内容としまして、指定寄附金としていただいた寄附金を補正するというものでございます……(「そこはわかっていますから内容を答弁して」と呼ぶ者あり)それで、議員、今、ことしの特徴ということでございまして、ことしの肉まつりの形、去年も実施しておりますけれども、肉料理を提供するような形でブースを……。ことしの分だけ、済みません。昨年まで大崎市の地場産品とか、そういった大崎市全体をPRするような形のブースを設けていませんでしたので、ことしはそういった、世界農業遺産の認定等もございまして、それから昨年開催された和牛共進会、そういったものもPRしながら、そういったブースも設けて大崎市のPRをしていきたいというふうに思っています。 ○議長(佐藤和好君) 時間考えて。佐藤仁一議員。 ◆7番(佐藤仁一君) 最後になります。 料理を出すのではなくて、要は大崎市から昨年、種牛といいましたならば、大友当時の議員から議事修正かかりました。要は種雄牛、大崎市から今何頭出ていますか、検定牛。こっち側で言います、時間がないですから。田尻から今回、新しく花勝洋というのが候補牛になりました。同じく岩出山から稚洋というのが候補2級出ました。これまで候補になっているのは鹿島台から2頭、力と和福久、岩出山から正百合と百合好。ですから、大崎市から宮城県の和牛の種雄牛に、このような形で、要は7頭出ているのです。これらをもっと表に出して、ジャンボまつりの内容を充実していただきたいというのが私の提案であります。 議長、済みません。ありがとうございました。     〔「議長、議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) 質疑者が席に座るまで待ってください。 佐藤勝議員。 ◆28番(佐藤勝君) ただいまの議案質疑でありますけれども、議長の保留していた答弁を、まちまちであります。いわゆる時間が終わってやめてから保留していた答弁をさせるものもあれば、今の質問の途中で保留中の答弁をさせたと。これは一体どういうことなのか。やっぱり統一して、議長、この問題はやってほしい。これが議事進行であります。 ○議長(佐藤和好君) ただいまの質疑時間中の答弁につきましては、質疑時間中に再答弁の申し出がありました。したがいまして、その間で保留していた部分が解明できたものと思いまして、質疑の最中にさせました。けさほど答弁いたさせましたのは、前日にまだ確認がとれていませんでしたので、会議の冒頭にさせました。 したがいまして、再答弁のタイミングについては、その時々に、時宜によるものであったと思っていますし、私はタイミングを外したとは思ってございませんので、御理解を願いたいと思います。 以上で、通告による質疑は終わりました。 ほかに質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) これをもって、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております議案第74号から同第94号までの21カ件については、大崎市議会会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第74号から同第94号までの21カ件については、委員会の付託を省略することに決定いたしました。 ただいま議題となっております議案のうち、議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)に対しては、遊佐辰雄議員外2人から修正の動議が提出されております。 暫時休憩をいたします。               -----------               午後2時45分 休憩               午後3時10分 再開               ----------- ○議長(佐藤和好君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。---------------------------------------    議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)に対する修正動議 上記動議を地方自治法第115条の3及び大崎市議会会議規則第17条の規定により別紙修正案を添えて提出いたします。  平成30年6月21日 大崎市議会議長 佐藤和好様                   発議者 大崎市議会議員  遊佐辰雄                    〃     〃     鎌内つぎ子                    〃     〃     木内知子………………………………………………………………………………………………………   議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)に対する修正案 議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)の一部を次のように修正する。 第1条第1項中「162,100千円」を「115,101千円」に、「65,922,100千円」を「65,875,101千円」に改める。 第1表歳入歳出予算補正の一部を次のように改める。   歳入                           (単位:千円)款項補正前の額補正額計14国庫支出金 8,379,391▲110,437 ▲100,2708,268,954 8,279,1212国庫補助金2,057,331▲110,437 ▲100,2701,946,894 1,957,06118繰入金 3,032,670122,431 159,2633,155,101 3,191,9331基金繰入金3,032,670122,431 159,2633,155,101 3,191,933歳入合計65,760,000115,101 162,10065,875,101 65,922,100   歳出                           (単位:千円)款項補正前の額補正額計2総務費 5,399,86010,557 48,1095,410,417 5,447,9691総務管理費4,376,87810,250 47,8024,387,128 4,424,6804衛生費 8,770,3026,803 16,2508,777,105 8,786,5522清掃費  3,661,846  9,447  3,671,293歳出合計65,760,000115,101 162,10065,875,101 65,922,100--------------------------------------- ○議長(佐藤和好君) 議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)に対する修正の動議について、提出者の説明を求めます。 18番遊佐辰雄議員。     〔18番 遊佐辰雄君登壇〕 ◆18番(遊佐辰雄君) 18番遊佐辰雄でございます。 議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)に対する修正動議の提案理由を申し上げます。 修正をいたすのは、議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)のうち、農林業系廃棄物試験焼却事業に関する歳入歳出を全額削除するものであります。 その理由でありますが、放射性廃棄物の混焼及びそのための試験焼却について、施設周辺住民からの理解を得られていないのは客観的事実であり、執行部も認めているところであります。予算を先に決定するというのは強行ということになるので、一旦関連予算を削除するというものであります。 最終処分場周辺地域の萱刈水利組合等や池月上宮行政区協栄会は、関係当局と覚書書や申し合わせを交わしておりますが、協議は調っておらず、合意もありません。市長が補正予算を計上すると表明した6月7日以降、それぞれの団体等から、関連予算は可決及び強行しないでいただきたいという要望書が市議会にも提出されております。要望はもっともでありますので、これに応えるためにも、関連予算を全額削除の修正を行うものであります。 各議員の賛同を切にお願いし、提案理由の説明とさせていただきます。 ○議長(佐藤和好君) 提出者は答弁席に着席願います。 これから質疑に入ります。 質疑の通告がありますので、順次発言を許します。 10番佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) それでは、私から質疑をさせていただきます。 今回の議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)に対する修正動議につきましての質疑でございますが、見ますと全額減額の修正ということになってございます。何点か、では私のほうから質疑通告を出してございますので、順次質疑をさせてもらいますので、よろしくお願い申し上げます。 まずもって、このたびのこの修正なのですが、この一方では、農林業系廃棄物に対しまして、やはり農家の方とか自分の家の軒先にある方々、こういった方々が、保管期限が5年間という中で、もう何年間といいましょうか、7年3カ月ぐらいたっているような現状がございます。そういった、一方で何とかしてほしいというお声が随分あるという中で、もちろん他方のほうでは大変その放射線、そして低線量被曝リスク等々の問題もございますので、そういったことも踏まえて、一方ではそのリスクに対して最小限、あるいはリスクがないように、あるいは東電の責任である、あるいは国の国策の問題である、いろいろな議論があるかと思いますが、一定のそういった議論に対する今回の市長の発言を聞いていても、原案のほうでは政治姿勢、今回の決断ということで原案を出されていると、それに対する全額減額の修正であるということがわかりました。 この保管期限ということもありますが、それではこれを減額した場合に、ならば今後、こういった牧草あるいは稲わら、こういった処理に対しまして、もちろん稲わらは8,000ベクレルを超えていますから国のほうの指定廃棄物ということでの管理あるいは保管という部分ではございますが、8,000ベクレル以下という部分で環境省が示している特措法、これも数値はどうかという問題はあるかと思うのですけれども、その辺、まずもって現実の直面している当面の問題に対して、どのようにそれをお考えでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 遊佐辰雄議員。 ◆18番(遊佐辰雄君) 現状は農家の軒先、それから市有地、民有地、12カ所にあるのは知っております。5年間経過しましたけれども、今後どうするのかということがありましたが、私は、決していつまでも長く農家に置いておけという立場ではありません。これも早期に解決してほしいという立場です。 これまで余りにもずさんな管理をしてきたのではないか、むしろ栗原市のようにしっかりとした安全保管、きちっと鍵もかかって誰も入れないようにするとか、そういう保管を本来最初からそういうふうにとるべきだったと思います。それが1点であります。 それから、8,000ベクレル以下の焼却については、私は基本的には知事の、国や県の指導のもとにされてきたと、先ほどの質疑でありましたが、2年前に方針が変わって、それまでは余り論議されてこなかった。そして、焼却以外の安全保管、長期保管については、ほとんど検討されてこなかったのではないかというふうに思います。 そういう点で、私たちも一刻も早く、早期処理には賛同するものでありますが、焼却ありきでは私は解決しないと今でも思っております。しっかりとした安全保管を、国と、特措法でもありますが、場所や何かについては国が一切相談に乗ると言っておりますので、市長はなかなかこれから集めて場所探し、これも困難だと言っておりますが、真剣に考えればそっちの長期保管も十分検討されたのではないかと思っております。 答えになったかどうかわかりませんが、以上であります。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) ちょっと私も環境省のホームページ等々見て、いろいろなちょっと自分の調べものをさせてもらいました。 国もそのように言いながらも、茨城県に関しては、分散保管等々容認しています。非常に、遊佐議員も知っていらっしゃるかと思うのですが。なぜかなと私もこう思って調べると、ボックスカルバートを設置して、コンクリートボックスなどへの入れかえ、コンクリート構造の堅固な既存施設へ移送するというような条件で実際にやっているという部分もお見受けできるわけなのですが、ただちょっと調べてみますと、茨城なんかのほうでは、いわゆる焼却灰とか、あとは下水汚泥焼却灰が大半でございまして、宮城県とか栃木県、あるいは福島のような、岩手県のような、農林業系の副産物はゼロなのです。なので、多分体積、容積の問題等々もあるかと思うのですが、そうした県によってどうなのだろうというふうな部分はあります。ただし、一方では、それには目の前にあるものを何とかしなくちゃいけないというふうな部分も考えて今に至っているという部分でございますが、その過去の議論、その議論の協議の内容、この協議をしてもなかなか平行している部分もあるかと思うのです。 私、地震が終わってから、特別委員会等々でその被曝リスクですとか、植物に関する放射能汚染等々の調査、あるいはそういったスクーリング等々、かなり強く要望、要請をさせてもらったところがございました。自分なりにも調べたところがございました。ただし、今回のはあくまでも三本木地域にございます155トンの牧草について、まずは試験混焼をやらせてくれという原案になっている。その試験混焼も一切許さないと、今後も含め、それは許さないという覚悟、お気持ちで変わりはなかったでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 遊佐辰雄議員。 ◆18番(遊佐辰雄君) 皆さん、試験焼却だから許す、これは私は、基本的に間違っております。仮に試験焼却やりました、数値はみんな以下でしたと。当然、本焼却に入るでしょう。5年も6年もかかる本焼却。私は当然行くことだと思います。仮に数字が予定より高くなったと。これは多分一旦は中止するでしょう。もうその時点で空中に入っているのです。それだけもう汚染された事実なのです。だから、もうリスクは出ているのです。それから中止するというのもいかがなものかなと。 私はそういう点で、必ずこの試験焼却が、今の薄めて燃やした場合、混焼した場合、一定の数字までしか出ないような仕組みになります。モニタリングポストも、私もいろいろな論文を読ませていただきましたが、通常のモニタリングポストより半数の数値しか出ないと、これは福島の実験場で百何カ所調べた学者がそういう発表も一部ではしております。全てそれが正しいかどうかは別といたしましても、そういうリスクがあるのに、あくまで試験焼却をやるということは、必ずや本焼却に結びつくと。これでは市民は、5年も10年も燃やし続けたら、幾ら数値が低くとも、必ず放射性物質は地面やどこかに蓄積されて、将来必ず子供たちに影響が出ないとも限らないということであります。そういう点で、リスクを最大限に減らすためには、試験焼却から、焼却処分はしないというほうに私は改めるべきだと今でも思っております。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤弘樹議員。 ◆10番(佐藤弘樹君) 了解しました。 次に移りますけれども、それでは、既に大崎市のほうでは、昨年から汚染牧草の減容化業務ということで、すき込みを実施してございます。1年目は1,400平米に3トン、これは基準値を下回っているという部分でございますし、この5月からはすき込み面積を4,000平米に拡大しまして8トンという部分を、県の指針によって1,000平米当たり2トンを営農活動の一環によりすき込むものという部分でございまして、この関連予算も議決をしているものでございまして、既にその実証実験を行っているという部分ではございますが、それでは、400ベクレル以下の予算に関しましては議決をしているという部分でございますから、そういったすき込みに関しましてはオーケーなのですね。 ○議長(佐藤和好君) 遊佐辰雄議員。 ◆18番(遊佐辰雄君) 実は、私、個人的にはすき込みも決してベターな処理方法ではないと思っております。残念ながら鳴子の上原地区、我が地区でございますが、理解もされていないのと、少数のと、地元でも大きな反対運動は特に起こらなかったと認識しております。 それで、その数値の結果、36ベクレルでしたか、一番牧草。2番目は未検出というか、検出不可能の数値だということで、一応数字上は安全みたいなふうに言われておりますが、これも前にも紹介したと思いますが、一部の学者はすき込んでも地下水とかいろいろな面で影響が出るというふうに思っております。そういう点で、こちらもリスクは多少ありますが、できればすき込みもしないで、燃やさないで、安全にやっぱり保管するというふうがベターだと今でも思っておりますが、当時のすき込みに対する予算には私たちは反対はしませんでしたけれども、できればすき込みも遠慮してほしいなという気持ちは今でも持っております。     〔「終わります」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) 次に進みます。 24番氏家善男議員。 ◆24番(氏家善男君) 議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)に対する修正案でございます。 全て放射能対策費に関する予算、全て削除というような内容でございます。これによって、いわゆる放射能対策費、いわゆる農林系汚染牧草、それの処理が、この修正案によれば実施できないというような状況になります。 提出者は、現在置かれている汚染牧草が12カ所、市有地、民有地含めて12カ所、一時保管されております。稲わらについても46カ所というようなことでございます。加えて、量的なものからすれば非常に、6,255トン、ほだ木等も含めればそれぐらいの膨大な量がございます。これらのもの、今、大崎市内にあるわけであります。これらの認識を提出者はどう考えておりますか。 ○議長(佐藤和好君) 遊佐辰雄議員。 ◆18番(遊佐辰雄君) まず、そもそもこういう状況をつくったのは東電の原発の事故なのです。それは基本的に国と東電で責任を持つべきなのですが、特措法という時限立法だったのですけれども、まだそれが生きている。本来、国がきちんと処理すれば、事故責任は東電にあるのですから、本来東電が全部やらなきゃならないのを、特措法で8,000ベクレル以下は一般ごみでいいなんて、あれをつくったから、結局私たち地方自治体も被害者なのです。 それはそれで法律がこうなって今現在来ているわけですが、結局膨大な6,255トンですか、先ほども言いましたが、本来軒先とか何かではなくて、きちっとこれも、最低栗原市と同様に、安全にきちんと保管してくればよかったことであります。 それから、何よりも今回の全額削除、削除するからおくれるというの、問題はそんなことではないのです。市長が最終処分場や玉造クリーンセンターの、その地域の人たちと覚書書や申し入れ書、解釈の違いだなんて言っていますが、これが誠実に守られ、まして協議し合意されるまでは、一旦提案すべきでないと今でも思っているのです。これが私は筋だなというふうに思います。これから、一旦上程しておいて、何とかこれから皆さんと協議して、最善の丁寧な説明をするすると言っておりますが、だったらそれが調わないうちは無理無理予算上程すべきでないと、これが本来の民主主義のあり方ではないでしょうか。 決して私は今の現状をそのままでいいなんて言っておりません。一日も早く国と東電の責任で、場所がないなんて言って置かないで、なければ福島の東京電力の敷地に持っていけばいいではないですか。私はそのことを強く今でも思っております。 ○議長(佐藤和好君) 氏家議員。 ◆24番(氏家善男君) 提出者の気持ちもわかるわけであります。しかし、このような災害というのは、いつどのような形でどのような規模で起きるかわかりません。まして3・11東日本大震災のような、千年に一度というような未曽有の大震災であります。誰もが予測できなかったこと、いまだに大川小学校なんかはまだ係争中でございます、児童の誘導あるいはそういうような対策で。そのような中にあって被害をこうむったわけであります。 そのような被害をこうむってからもう7年経過しました。一日も早くやはり、いろいろな震災復興の中では、農林業系廃棄物の処理がこの大崎ではまだ進んでいないというような状況であります。 一方、ほかの自治体を見ますと、岩手県は大分進んでいるというようなこともございます。福島はもちろん福島原発の当時県でありますから、こちらも膨大な量でありますから進んでおりません。一方、県内においても、仙南広域事務組合あるいは黒川、近々石巻というようなことで、ようやく宮城県内でもこれを何とかしなければならないというような動きになってきております。 そのような状況の中で、提出者は周辺住民の不安があるというようなことを理由に挙げてございます。確かにこれまでも、おととい、きのうの質疑、そしてきょうもこれまでやってきた中で、その辺の質疑は十分行ってきました。この不安があるということには、確かに私もそのような状況にあると、このように思います。ただ、今のようなこのような膨大な農林系廃棄物の保管状況を見ますと、有機物の保管であるということからすると、もう5年で今、説明にもありましたように、ロールの巻き返しとか、そういうようなことはやっておりますけれども、だんだんに、これがまた腐食が進んでいく状況にあります。そうなってくると、幾らロールで巻いてもいわゆる浸出水等の問題等もこれから出てきます。そうなってくると、その辺の周辺の住民の人たちの心配もまたふえてくるわけであります。 そういった意味からすれば、一刻も早い処理が私は必要ではないのかなと、こういうふうに思っているのでありますけれども、そのようなこれまでの議論を踏まえて、提出者はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 遊佐辰雄議員。 ◆18番(遊佐辰雄君) 全然、氏家議員、理解されていないようですが、私は今の現状のまま長期に保管してはと一回も言ったことはありません。むしろ有機物なので、そこはしっかり漏れないように、そして人も近づけないように、しっかりとした保管管理をすれば、そういうことはあり得ないのです。これは、それらの費用も含めてきちっと東電、それから国に対して請求すれば、私は可能だと思います。 まだ栃木県でも決まっておりません。これは町長が先頭切って燃やすに対して反対しているから、まだ解決されておりません。決して試験焼却、混焼だけが処理の仕方ではないのです。処理方法は、先ほど加藤善市議員も申しましたが、あれがいいか悪いかは別としても、さまざまな処理方法があります。きちんと安全に保管する方法はたくさんありますので、そっちのほうもぜひ検討していくべきだなというふうに思っております。決して今のまま、また5年、10年、農家の軒先に置いてていいという方向ではなくて、そこをしっかり安全管理して、どこかに持っていってやると、これは何もこっちで示すことないのです。責任は全て東電にありますので、国にそれはきちっと働きかけるべきだと思います。 ○議長(佐藤和好君) 氏家善男議員。
    ◆24番(氏家善男君) いろいろ議論をやってきてて、もう最終盤であります。これ以上は申し上げませんが、ただやはり確かに事故の起因者は東電であります。また、それを管理監督する国にも責任はございます。しかし、一旦こういうような事故が起きてしまった以上、我々の生活は我々でまた守っていくということが必要であります。そして、現在の特措法の中では、ここで起きた廃棄物についてはやはりその地域内で処理しなければならないというようなこともございます。そうなってきますと、何らかの方法でこれを処理しないと、皆さんの安全・安心というのは私は図られないのではないかと。 確かに、燃やすことによって周辺の人たちの心配はございます。ただ、あと保管されている場所の周辺の人たちにも、その危険というのは同じようなリスクは当然出てくるわけであります。そういうことからすれば、今回試験焼却というのは、あくまでもデータをいろいろとって、皆さんの心配している部分を払拭しながら、この混焼を進めていくというための予算というように受け取っているところでございますので、ぜひ提出者についても少し御理解をお願いしたいかなと思っているところでございます。 それで、以上で私の質疑を終わらせていただきます。 ○議長(佐藤和好君) 遊佐辰雄議員。 氏家議員、遊佐辰雄議員からお答えがありますので、お聞きください。 ◆18番(遊佐辰雄君) 氏家議員とはかみ合わないと思いますが、私は地方自治の原点、住民の安全・安心、財産、生命を守る、これから言えば、今現実に私どもに来ている大日向周辺の要望書、そして玉造クリーンセンターからの地域からの要望書、現実に届いているのです。それを無視して強行していいのかどうか。私はそういうので協議して理解を求めて、みんなが地元人も納得したら別に、それまで一旦保留して、凍結して、予算を凍結すればいいなというふうに思っていますが、そのことなのです。あとはいろいろな、早く処理するのは同じです。いい方法はもっと別にあると思いますので、これ以上やってもかみ合わないと思いますが、そういう思いで私は修正案を提出したのでございますので、ぜひ御理解をいただきたいと思います。 ○議長(佐藤和好君) 氏家議員。 ◆24番(氏家善男君) 心配するところは、やはり提出者の遊佐議員も我々も心配するところは同じところはあると思います。しかし、これをどうやって進めるかということのちょっと温度差は少しあるかもしれません。そういった意味では、執行者に対しては、やはりこれまで出てきた質疑、いろいろございました。話し合いの継続であったり、いろいろな数値の公開であったり、そういうものをしっかりと今後進めていただきながら、一つでも不安を払拭するような形で進めていただければと、こういうような思いで質疑させていただきました。よろしいでしょうか。 それでは、以上で終わります。 ○議長(佐藤和好君) 以上で、通告による質疑は終わりました。 ほかに質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) これをもって、質疑を終結いたします。 提出者は議席にお戻り願います。 これから討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。 まず最初に、11番中鉢和三郎議員。     〔11番 中鉢和三郎君登壇〕 ◆11番(中鉢和三郎君) 議案第74号に原案賛成の立場で討論を申し上げます。 今問題としている農林業系廃棄物処理の件は、議案質疑を通告した19名全員が取り上げ、質疑を行ったことからも明らかなように、大変重大な問題だというふうに認識をしております。市民全体にとって大きな関心事である以上、それ以上に、処理施設周辺の住民はより重大な関心を持ち、この問題の行方を見守っていることと思います。 それは、放射能による健康被害と農林業における風評被害へのおそれと不安が心をよぎっているためであったと思います。幾ら安全だ安全だと言われても信用できない、信頼できないとの思いが先立ち、行政の話を聞く気にすらなれないのが実情かもしれません。誰を信じ、何を信じたらいいのかわからないという心境なのだというふうに思います。 確かに、放射能は目に見えず、知らぬ間に被曝し健康被害を受ける危険性があるものであります。また、放射能は日常生活ではなじみのないシーベルトやベクレルといった横文字の単位が使われ、わかりにくく、正しく理解している人が少ないのではないでしょうか。そうしたことが信用できない、信頼できないという気持ちをあおっているのではないでしょうか。本当に、不幸なことだというふうに思います。 一方、放射性物質に汚染された農林業系廃棄物を抱える農家は、一日も早い抜本的な解決を願っており、今回進めようとしている焼却による処理に期待を寄せているものだと思います。一部には隔離保管と呼ばれる現状のままでコンクリート構造の集積所を建設し、長期にわたって保管するというアイデアも叫ばれておりますが、以下のような理由から非現実的なものであり、焼却処理が現在考え得る最適な処理方法だというふうに考えられます。 1つは、総量が約6,000トンと膨大であるということ。2つ目には、農林業系廃棄物は時間とともに腐敗が進む不安定な物質でありまして、管理が焼却灰以上に難しいということであります。3つ目には、集積場所の建設にどこの地域が賛成してくれるか。地元の合意がまず得られないだろうということです。そして4つ目には、半減期が30年ですから、例えば90年経過しても放射線量は8分の1にしかならず、長期保管といっても期間のめどが全く立ちません。そして最後に、長期に保管していたとしても、最終的には放射能はなくならず、一般廃棄物として最終的には焼却処理をするしかないということで、ただの問題の先送りだということであります。 以上のことから、抜本的な解決策としての焼却処理を望む声と、見えない不安に対する拒否反応が真っ向から対立しているのが現在の状況だと考えます。この状況を打開するためには、最も大事なのは処理施設周辺の皆さんの理解の醸成だというふうに考えております。さきに市民全体の問題だとしましたが、最も影響を受ける可能性がある処理施設周辺の皆さんへの配慮が、何よりも優先するものだというふうに考えます。しっかりと処理施設周辺の皆さんの理解の醸成を促しながら、焼却処理を進めることが肝要だというふうに考えます。 そこで、処理施設周辺の皆さんに理解していただくことを一言で言えば、現在毎日行われている一般廃棄物の処理と比較し、同程度のリスクだということであります。 既に御存じのとおり、我々の生活に常に放射線が降り注いでおります。世界平均で年間2.4ミリシーベルトの放射線を知らぬ間にみんなが浴びているわけです。ラムサール条約締結地で知られるイランのラムサールは、平均で日本の24倍、地域によっては年間260ミリシーベルトにもなる地域でありますが、人口3万余りの住民は至って健康に普通に暮らしております。 専門家の立場から、放射線防護に関する勧告を行う民間の国際学術組織であるICRP、国際放射線防護委員会は、自然放射線以外の追加被曝量を年間1ミリシーベルトに抑えるべきだとしております。これはラムサールの例から考えればかなり安全に配慮した値ではないでしょうか。 日本ではこの考え方を採用し、一般の方が自然放射線以外に追加的に浴びる放射線の被曝限度を年間1ミリシーベルトにすべく、さまざまな基準が設定されております。8,000ベクレル・パー・キログラム以下の放射性物質汚染廃棄物は一般廃棄物と同じに処理できるとした放射性物質汚染対処特措法の根拠も、この追加被曝線量年間1ミリシーベルトに由来しております。科学的に安全性が担保されているのであります。 つまり、今回の焼却処理において、最も被曝の可能性の高い最終処分場の埋め立て作業者の被曝線量を、年間1ミリシーベルトに抑えることができる最大の放射能汚染の度合いを逆算すると、8,900ベクレル・パー・キログラムとなり、それ以下の数値として8,000ベクレル・パー・キログラムが基準として設定されたものです。これは繰り返しになりますが、最も被曝の可能性が高い最終処分場内で作業をしている方の健康被害を抑制するための基準であります。それよりも離れたところに住んでいる処理施設の周辺の皆さんの被曝線量はそれ以下になることは自明の理であります。 また、焼却施設から排出される排ガス中に放射性物質が漏れ出す危険性については、さまざまな意見が出されております。しかしながら、科学的に明確な証拠は示されておりません。むしろ、国において行われた実証試験のデータは信頼性が高く、安全を裏づけているものだというふうに考えます。 さらに、今回の試験焼却においては、より安全度を高める取り組みがなされております。1つには、バグフィルターの定期点検頻度を2倍に設定しております。2つ目には、バグフィルターの異常のないことをばいじん計で常時監視をするということ。そして3つ目には、排ガス中の放射性セシウム濃度の測定を混焼を実施する連続5日間のいずれかの日に必ず行うということにしております。さらに、大崎独自の追加的取り組みとして、市内全域で土壌中の放射性物質の濃度計測を混焼処理前後で実施し、変化のないことを確認することとしております。これらが確実に実施されれば、安全は十分に担保されるものと考えます。 さきに述べましたように、処理施設周辺の皆さんの不安は見えないこととわからないことによるものです。以上の事実を丁寧かつわかりやすく誠意を持って説明することは、行政に求められる最も大切な役割であり、今回の質疑を通してその姿勢は十分に確認をすることができました。さらに、見えないことへの対策として、モニタリングポストの設置とその表示する値の見方の周知についても、今後しっかりと取り組んでいくことが質疑の中で示されたところであります。 質疑の中で、モニタリングポストはさらに多くの設置が必要だという意見がありましたが、設置の台数をふやす以前に、その値を周知するための手段としてのインターネットメール等を利用した取り組みが求められるというふうに考えます。そのことへ取り組むことも、しっかりと質疑の中で示されました。 以上述べたことをまとめると、科学的に安全性は担保されており、しっかりとした正しい作業がなされれば、現在行われている一般廃棄物と同様のリスクで処理が行われるものと考えられ、汚染された農林業系廃棄物の抜本的な処理対策としてこの事業は進めるべきというふうに考えます。しかし、その実施に当たっては、処理施設周辺の皆さんの不安払拭に誠意を持って取り組むことが絶対条件であり、行政はこれまでの地元との信頼関係を損なうことなく、理解の醸成に愚直な取り組みを進めていくべきというふうに考えます。 冒頭申し上げたとおり、この問題は重大な問題です。それゆえに、逃げることなくしっかりと前に進めることが大事であります。それは、市民福祉向上を担う行政の最大の役割、使命であると同時に、処理施設周辺の皆さんの不安払拭も、市民福祉向上という面では共通の課題であり、行政の果たす役割が今問われていると考えます。 質疑で出された指摘を十分に踏まえ、市民福祉向上のために、行政はしっかりとした仕事をしていただくことを切に期待いたします。あわせて、議員各位の御賛同を期待し、賛成討論といたします。どうぞよろしくお願いいたします。(「原案に対して」と呼ぶ者あり)原案賛成。 ○議長(佐藤和好君) 次に進みます。 27番小沢和悦議員。     〔27番 小沢和悦君登壇〕 ◆27番(小沢和悦君) 私は、議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)について、修正案に賛成し、原案に反対の立場から討論を申し上げます。 私が放射性廃棄物の試験焼却を強行しようとする補正予算の修正案に賛成する理由を申し上げます。1つは、試験焼却の方針は市民の理解を得ていないということ、それなのに焼却予算を組むというのは民主政治に反するということであります。 昨年の説明会で、試験焼却に反対意見が多かったことから、どういう不安を持ち、どういう説明が必要かを探るため、施設近くの区長さん方との意見交換会を重ね、準備した本年6月2日の説明会、研修会において、約1時間半に及ぶ説明が行われました。しかし、賛成意見はなく、ほとんどが明確な反対意見で、隔離しての安全保管を求める意見でありました。理解をいただいたとは思っていない、これが執行部も答弁で明らかにしていることであります。そうだとするならば、市の政治は主人公である市民のためにあるものでありますから、試験焼却の予算は組むべきではありません。これが第1番目の理由であります。 質疑の中である議員から、賛成の方が発言できる雰囲気ではなかったのではないかという趣旨のことをおっしゃられました。私はこの説明会直前の5月30日開催の総務常任委員会で、発言できない方々の意見も酌み上げられるよう、議会主催の意見交換会でもやっている書き込み用紙をお配りするべきではないかと提言いたしました。どういうわけか聞き入れてもらえませんでしたが、住民の意見を酌み上げる姿勢が欠落していたところに問題があったのではないかと、私は思います。 第2の理由であります。上宮行政区協議会や萱刈水利組合との申し合わせ、覚書は、市長が管理者を務める大崎地域広域行政事務組合と地元関係組織との約束事を決めたものでありますから、その覚書などにある事前の協議が調っておらず、同意も得られず、試験焼却と試験焼却後の焼却灰搬入に反対の文書でも、口頭でも明確に意思表示をされていることであります。 6月18日のこの萱刈水利組合、伊賀の区長その他の皆さんからの要望書は、議長宛に、議会は住民の安全・安心を守るため、農林業系廃棄物試験焼却及び関連議案に反対するよう求める要望書を提出してきたのであります。私は議員になって39年になるのでありますが、こういう形で議会に対して、地域を挙げて議会はこれをストップさせてくれ、否決してくれというのは初めてのような気がいたします。また、上宮の行政区長さんや上宮協議会会長さんからは、地域住民との約束を守り、試験焼却及び関連予算を強行しないよう求める要請書、これが議員にそれぞれ配られているのであります。 私はもしもこのようなことが、約束は破ってはいけないのでありますが、市長みずからが協定の当事者として約束を破るということになれば、未来を担う子供たちにも約束を守るよう教育していることと大きな矛盾であります。もしも約束事を守らなければ、何の約束もほごにされる可能性がある、こういう認識が全市民に広がったら、一般廃棄物の焼却施設が老朽化し新たな施設をつくらなければならないとき、それから最終処分場がいっぱいになり、新たな最終処分場を確保しなければならなくなったとき、土地を提供してくれる地域や市民はいるでありましょうか。私はいないと思います。 もともとは、三本木の最終処分場、桜ノ目に新たにつくろうとしている焼却施設、もともとは岩出山の真山地区につくるというのが第一候補でありました。真山の皆さんは大反対をして地域ぐるみの運動を展開されました。当局は諦めて別な場所を探しました。恐らく、岩出山の真山地区の皆さんは、やっぱりあのとき反対していてよかった、こう思っているのではないかと思います。そしてまた、桜ノ目の新たな焼却施設、これ岩出山の池月の西部クリーンセンターを廃止した場合、中央クリーンセンターでその分も含めて燃やすように、能力アップをするようになる、1日120トンの焼却から140トン体制に入るのでありますが、桜ノ目、私訪問した際に、区長さんは、もしも放射能を燃やすのであれば新たな焼却施設には反対する、こうはっきり申されておりました。 ごみは出ます。減らす努力はしても出ます。その処理施設が確保できない。そのような事態を私たちの時代にこの議決で生じさせていいはずがありません。先ほど中鉢和三郎議員は原案賛成の討論の中で、今、廃棄物が焼却されているのと同じなのだ、安全なのだというふうにおっしゃられました。中鉢議員が安全だと思うのはこれ勝手なのです。市民が心配している、これは事実なのです。ですから、私たちが今応えなければならないのは、中鉢さんが安全だから安全だというのでなくて、市民が不安を持って反対しているからストップしたらどうですか、こういうことなのです。 もちろん、議員の皆さんもさまざまな考えを持っているものです。ただし、決めるときに、住民の皆さんが思っていることをしっかりと受けとめて結論を出していくことだと思うのです。自分の意見、少数意見だけれどもこれ通さなくちゃならないから、あんたたちは我慢しろという態度を政治家はとるべきではない。人民の人民による人民のための政治、リンカーンのこの立場というのは、国政もですが、我が市政においても絶対必要なことだ、私はそう思うのであります。 さて、第3の理由であります。説明会でも要望、意見の大方、隔離安全保管が真剣に検討されずに焼却処理にこだわる予算化がされているということであります。 放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法の基本方針において、汚染廃棄物等の処理のために必要な施設の整備等という項目があります。仮置き場及び処分場等の用地の確保については、公用地の積極的な活用を含め、国、地方公共団体等が連携協力して行うものとすると書かれております。 6月2日の説明会後、7日の議員全員協議会で、庁議では隔離安全保管も検討の対象にしたという報告がありましたが、この議会での執行部答弁は、安全保管とはどういう方法かわからないというもので、市長答弁でも、どこにどんな形でとなると現実的でないというものでありました。事業を始めようとするときは、よくコンサルタントなどの専門家に依頼をしております。そういうこともやらず、国などにも相談をせず、特別措置法に記載されているような公用地の活用も含め、国、地方公共団体の連携協力のための協議も行われておりません。大体、6月2日の説明会で総反発を受けて、7日の議員全員協議会までの間に国との協議が調うはずがないではありませんか。市民から出された意見にまともに答えるための努力もせず、焼却、その前の試験焼却に走るということは、問題解決のプロセスとしては正しくありません。 中鉢和三郎議員は、この隔離保管について何か誤解をしているようであります。現状のままでの長期保管とおっしゃいました。そんなことは誰も考えていないのです。軒先にあるのをそこに長期に保管することを前提としたものではないのです。先ほどの特措法を読み上げましたように、国とも相談して公用地、これも核に進めるということです。これをしなくちゃならないのです。そして、さらには加藤善市議員がきょうは大分大胆な発想を御披露いただきました。炭化熱分解という方法、間違いなくあるのです。そうしますと、大分少なくなる。これをどこにコンクリートで固めて、そして埋めるか。加藤善市議員は市役所を新しくこれからつくる工事があるから、全市民共通にあそこに埋めたらいいのでないかと、こういう御意見でございました。 そこで私、おとといの質疑のときに申し上げました。いずれ専門家にも依頼する、市は国とも場所を協議する、そして専門業者などとも相談をする、執行部と議会と関係する地域の皆さんと議論を重ねて、そして多くの皆さんが納得できる方法で処理の道を探る、これが大事なのではないかと、私は思うのであります。 さらにでございますけれども、半減期、これを繰り返していけば8分の1にしかならない。焼却すれば放射能がなくなるかのような議論に聞こえます。放射能は燃やしてもなくならないのです。時間かけることしか減らす、なくす方法はないのです。ですから、安全保管はだめという理由にはならないのです。問題の先送りでは、これはないのです。誰からも反対をされずにやるには、この道を真剣に早目に手を打って検討課題に私はすべきだった、これからでもいいからやるべきだ、こういうふうに思うのであります。 以上が修正案に賛成をする理由でありますが、この質疑を通して、執行部が重大な誤認をして間違った説明をしていることが明らかになりました。 きのうの八木議員の質疑の中で、八木議員、180度考えを変えたとおっしゃいました。実は、選挙終わってから、八木議員と、この混焼を強行しようとしているようだけれども、やめさせるための相談をやろうということで話し合った経緯もありました。しかしながら、きのうのお話を聞いて私びっくりしました。何がびっくりしたか。この市役所に行って、担当部署から試験焼却に関する説明を聞いた。その中で、72年前原爆を投下された被爆地広島では、今でも放射線量が1時間当たり1.何ぼと、こういう数字を挙げられました。そういうことからすれば、大崎市の安全基準は高いものだという趣旨の説明があったと述べられて、態度を変えた理由として述べられました。その説明があったということ、市長からも執行部の誰からもそんな説明はしていないという異論は出されませんでした。ということは、執行部が被爆地では放射線量が1を超えるという状況が続いているという認識を持ってお話をされたのではないか、こういうふうに思わざるを得ません。 私は、そんなことあるはずがないと思いまして、昨日、本会議終了後、帰ってから事務所で調べてみました。そうしましたら、その執行部が行ったとする八木議員に対する説明が全くの事実誤認だということが明らかになりました。 ここに原子力規制委員会が毎日全国の放射線モニタリング、これの情報を10分単位で押さえて発表しているデータがあるのです。これによりますと、きのう、6月20日午後6時20分の広島市の広島県健康福祉センター、これ広島市内です、のモニタリングポストの放射線量は、0.046マイクロシーベルトであります。ちなみに、大崎市の玉造西部クリーンセンターは0.084、伊達な道の駅は0.078、大日向クリーンセンターは0.042、大崎合同庁舎は0.038マイクロシーベルトであります。なお、気になりますので、玉造クリーンセンターにつきまして、これ10分単位に出ますので、6月に入ってからのデータでありますけれども、6月19日と20日のこのきのうの6時ころまでの間に、0.108が2回、0.102が5回測定されております。 このような正確な資料に基づかない事実誤認の上での説明があって、不安が消えたといって180度考えを変える方もおられることがきのうわかりました。こんなでたらめなことがあってはいいはずがありませんし、広島市、被爆地に対しても極めて非礼である、とんでもないことを言っている、こう言わざるを得ません。正確な説明をして、そして正確な判断を市民に仰ぐ。議員に対してはもちろんであります。こういう議決権を持っている議員に対して、先ほどの広島市のようなことを説明していたのでは、しっかりした結論を議員が出せなくなる可能性があります。今、国政でも資料の記録の改ざん、公文書の改ざん、その他あるのですが、同じようなことがこの大崎市であっていいはずがない、私はそう思うのであります。 私はいろいろな意見があると思う、しかし市民の中で反対意見があり、ましてや覚書や申し合わせがあって、協議が調って同意をしないでは強行しないという約束事であります。ですから、そのレベルでこの問題を処理しようではありませんか。焼却という意見もあるでしょう。安全保管という意見もあるのです。問題なのは早くと、そのためにまともにテーブルにのっけて、そして一日も早く解決できるようにする。今は住民との間での約束事をしっかり守るべきだ、これが修正案の趣旨だと思いますので、私は皆さんに修正案への賛同を私からもお願いするものであります。 以上で終わります。 ○議長(佐藤和好君) 以上で、通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 8番八木吉夫議員。     〔8番 八木吉夫君登壇〕 ◆8番(八木吉夫君) 8番八木吉夫でございます。 私は今の今まで討論しようとは思ってはおりませんでしたが、今、小沢議員から名指しで呼ばれたものですから、あえて執行部の方と私に対する誤解を解くために、私がなぜ賛成に回ったかの討論をしたいと思います。 いろいろ説明を受けまして、焼却しても放射能はゼロにはならない、それはもう事実であります。しかし、今のままで放射能汚染牧草を保管している方々の迷惑、そういったものを考え、そして焼却なりすき込みなりしても放射能は残るわけだと。しかし、それが人体に与える影響を一番気にしなければならないでしょう。それが今回、速やかに焼却という手段をとって行っていく、さらには日本の基準で1ミリシーベルト・パー・年間、この基準をきちんと守る、それを下回った基準で行うという本市大崎市の姿勢、私はこれをもって、これ以上の安全はないだろうという判断に立っての賛成に回ったわけであります。間違った説明を受けたから変わったのではありません。1ミリシーベルト以下という日本の基準を示し、それをきちんと守る、それ以上に厳しく守るという姿勢が、今回の大崎市のあり方であります。ですから、人の命を守る、燃やさないで置いておいてもそこには放射能はあるわけです。そして、その放射能を焼却することによって、安全を守りながら焼却し、そして永久的に保存可能な状態にするという、そういった方法をとることに、私は賛成するものであります。 どちらにしても、前に進むも下がるも地獄でありますけれども、より以上に安全性を高めるために、私は今回の試験焼却、そして試験焼却の結果によってさらなる判断を私は求めたいという思いで、今回、試験焼却に賛成する立場で皆様に討論させていただきました。 以上でございます。 ○議長(佐藤和好君) ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) これをもって、討論を終結いたします。 これから採決に入ります。 初めに、ただいま議題となっております議案のうち、議案第74号を除く、議案第75号から同第94号までの20カ件を一括して採決いたします。 各案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第75号から同第94号までの20カ件は、原案のとおり決定いたしました。 次に、ただいま議題となっております議案のうち、議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)に対する遊佐辰雄議員外2人から提出された修正案について、起立により採決いたします。 本修正案に賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(佐藤和好君) 起立少数であります。 よって、修正案は否決されました。 次に、議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)の原案について、起立により採決をいたします。 原案に賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(佐藤和好君) 起立多数であります。 よって、議案第74号は原案のとおり可決されました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) 12番相澤久義議員。 ◆12番(相澤久義君) 議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)に対する附帯決議案を提出いたします。     〔文書による提出〕 ○議長(佐藤和好君) ただいま12番相澤久義議員から、議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)に対する附帯決議案の動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。 お諮りいたします。 本動議を日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) 御異議なしと認めます。 よって、本動議を議題とすることに決定いたしました。 暫時休憩いたします。               -----------               午後4時16分 休憩               午後4時40分 再開               ----------- ○議長(佐藤和好君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。--------------------------------------- △日程追加 決議案第1号 ○議長(佐藤和好君) 日程追加、決議案第1号議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)に対する附帯決議案を議題といたします。---------------------------------------決議案第1号   議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)に対する附帯決議 上記の議案を別紙のとおり、大崎市議会会議規則第14条第1項の規定により提出いたします。平成30年6月21日 大崎市議会議長 佐藤和好様                   提出者 大崎市議会議員  相澤久義                   賛成者    〃     氷室勝好                    〃     〃     佐藤弘樹                    〃     〃     氏家善男                    〃     〃     相澤孝弘                    〃     〃     山田和明………………………………………………………………………………………………………    議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)に対する附帯決議 東日本大震災により発生した放射性物質汚染廃棄物のうち、8,000Bq/kg以下の廃棄物処理に関し、震災からの復興を進めるために早期に処理を求める声がある。一方、放射能は目に見えず、その影響がすぐあらわれることがないことから、処理の安全性に対する疑問や不安の声が上がっている。 ついては、平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)の執行に当たり、以下の点に十分留意されることを求める。1 現在進めようとしている処理は、国が示した「8,000Bq/kg以下の廃棄物は、通常行われている処理方法によって、周辺住民、作業者のいずれにとっても安全に処理することが可能ですが、この方法は廃棄物処理及び清掃に関する法律に基づく通常の処理基準に加えて、入念に対処するための基準を適用し、より一層の安全確保を図ろうとするものです。」ということを、処理関連施設の近くに住む住民等関係者に対し、丁寧にわかりやすく説明する努力を継続すること。2 処理に当たっては、国の示した基準及び独自に強化した基準に従い、正しい処理がなされるよう、細心の注意の上に行うこと。3 不測の事態が発生した場合は、直ちに処理を中止し、原因を究明し、公表すること。4 処理の結果は、正しく記録し、評価を行い、市民に公表すること。5 処理の正確性、透明性を確保するため、第三者も入れ、状況及び結果を監視、評価できる仕組みの導入を検討すること。6 焼却処理すべき対象量を削減するため、「すき込み処理」も極力進めること。 以上決議する。平成 年 月 日                                  大崎市議会--------------------------------------- ○議長(佐藤和好君) 提出者から提案理由の説明を求めます。 12番相澤久義議員。     〔12番 相澤久義君登壇〕 ◆12番(相澤久義君) 議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)に対する附帯決議。 東日本大震災により発生した放射性物質汚染廃棄物のうち、8,000ベクレル以下の廃棄物処理に関し、震災から復興を進めるため早期に処理を求める声がある。一方、放射能は目に見えず、その影響がすぐあらわれないことから、処理の安全性に対する疑問や不安の声が上がっている。 ついては、平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)の執行に当たり、以下の点を十分留意されるよう求める。 1、現在進めようとしている処理は、国が示した、8,000ベクレル以下の廃棄物は、通常行われている処理方法によって、周辺住民、作業者のいずれにとっても安全に処理することが可能ですが、この方法は廃棄物処理及び清掃に関する法律に基づく通常の処理基準に加え、入念に対処するための基準を適用し、より一層の安全確保を図ろうとするものですということを、処理関連施設の近くに住む住民等関係者に対し、丁寧にわかりやすく説明する努力を継続すること。 2、処理に当たっては、国の示した基準及び独自に強化した基準に従い、正しい処理がなされるよう細心の注意の上に行うこと。 不測の事態が発生した場合、直ちに処理を中止し、原因を究明し、公表すること。 4、処理の結果は正しく記録し、評価を行い、市民に公表すること。 5、処理の正確性、透明性を確保するため、第三者も入れ、状況及び結果を監視し、評価すべき仕組みの導入を検討すること。 6、焼却処理すべき対象量を削減するため、すき込み処理も極力進めること。 以上、決議する。 ○議長(佐藤和好君) 提出者は答弁席に着席願います。 これから質疑に入ります。 質疑の通告がありますので、順次発言を許します。 28番佐藤勝議員。 ◆28番(佐藤勝君) それでは、この附帯決議に質疑を申し上げます。 質疑でありますから、自己の意見は述べることはできないのであります。端的に質疑をいたします。そして、相澤議員は知的障害の社会運動は私と同じで私の舎弟分でありまして、非常に質疑するのは忍びないのでありますけれども、議会でありますからお許しをいただいて、質疑を申し上げます。 それで、事細かく、議会の答弁以上な、この附帯決議以上な答弁がずっとありました、ここ3日間。この附帯決議以上の答弁が。安全・安心のために。それで、なぜこの附帯決議をつけなければならないのかということをお伺いします。 ○議長(佐藤和好君) 相澤久義議員。 ◆12番(相澤久義君) より確たるものにするために出しました。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤勝議員。 ◆28番(佐藤勝君) 端的に答えていただきまして、ありがとうございます。 つまり、会議規則で附帯決議とは、議会の希望や意見なので、法的な拘束は何もないのです。附帯決議は一種のパフォーマンスと思われても、私は困るのです。ですから、聞きますけれども、議会の答弁、この議場での答弁と附帯決議とどちらが重いか。端的でいいですから答えていただきましょう。 ○議長(佐藤和好君) 相澤久義議員。 ◆12番(相澤久義君) 議会答弁も大切、重いと思いますけれども、先ほど言ったとおり、本当に住民が理解できるようにして、かつ執行部もこの附帯決議案に沿って取り組んで、この汚染牧草の早期解決を願うためにしたいと思っておりますので。 ○議長(佐藤和好君) 佐藤勝議員。 ◆28番(佐藤勝君) ありがとうございます。反対は言えないので、質疑だけ申し上げますけれども、議会の答弁も大事ですけれどもと、重いですけれどもという答えがありましたけれども、何か附帯決議と比較してみると、執行部を信頼していないような感じがします。 答弁がこの1、2、3、4、5、6以上の、より突っ込んだ答弁だったと、私は感ずるのです。ですから、議会と執行部は対峙をして、車の両輪と、こう言われますけれども、議会がさらに答弁を信頼しなくなると、これは大変なことだと思います。もう一回お伺いいたします。それを附帯決議でやるなんて。 ○議長(佐藤和好君) 相澤久義議員。 ◆12番(相澤久義君) 勝議員の質疑に頭が真っ白になっております。(「なかったら私やめますから」と呼ぶ者あり)はい、議員として、議会として、本当にさらなるもっといい方法で進めるような思いで提出しました。     〔「終わります」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) この際、会議時間を延長いたします。 次に進みます。 27番小沢和悦議員。 ◆27番(小沢和悦君) 私からも質疑をさせていただきます。 この案文を読んでみますと、処理関連施設の近くに住む住民等関係者に対し丁寧にわかりやすく説明する努力を継続することという文章があるのでありますが、この件につきましては、佐藤勝議員がおっしゃったように、この3日間の答弁で、執行部から何回も何回も繰り返し答弁をいただいたと思っております。 私、今回の附帯決議、修正案は否決はされましたけれども、この覚書を結んでいる三本木の萱刈水利組合の組合長さんその他から、この試験焼却の議案に反対するよう求める要望書が議会に出されております。でありますので、予算案はこの議会で可決はされたけれども、しっかりと納得できるよう努力をし、理解を得られるまでは強行はしないという、いわば凍結を求める附帯決議であれば私は賛成をするつもりでおったのですが、そういうふうな意見は相澤議員はお持ちではないのでしょうか。 ○議長(佐藤和好君) 相澤久義議員。 ◆12番(相澤久義君) 執行部が丁寧な、もっともっと丁寧に、先ほど中鉢議員が賛成討論したように、わかりやすく説明すれば必ず理解してもらえると確信していますので、その部分は入れませんでした。 ○議長(佐藤和好君) 小沢議員。 ◆27番(小沢和悦君) たしか去年の6月に伊賀の皆さんから議会は陳情をいただいて、そして意見をいろいろお聞かせいただく機会も何回か持ったのでありますが、そのときにあの陳情をされる方々を、言ってみれば道案内をしておいでいただいたのが、相澤久義議員と佐藤仁一郎議員でございました。 この間、説明を受けたりいろいろしているのでありますが、この議会の審議が始まる前日に議長宛に、改めてあの陳情を出した諸団体の長の皆さんが連名で、要望書出してこられました。可決された以上は、附帯決議で、いわば議会としてはなお理解してもらわないままに強行されては困るので、そこは理解を求めてからということを執行部に求めるというようなのが附帯決議の趣旨なのではないかと思うのですが、それはあれですか、もし理解は得られなくてもよろしいということになりますか。 ○議長(佐藤和好君) 相澤久義議員。 ◆12番(相澤久義君) 理解を求めるように丁寧に説明するという答弁がありました。確かに説明会、6月2日の説明会前は、大分地域の人たちも落ちついてきたのですけれども、あの説明会で周りのほかから来た人たちが一生懸命あおるような質問をして、本当に伊賀地域の人たちが目が覚めるような行動が出なかったのかなと、私はそう思っております。もっと冷静になって説明すれば、必ず理解してくれるものと、私は確信しております。 ○議長(佐藤和好君) 小沢議員。 ◆27番(小沢和悦君) この文言からいたしますと、そうした、今回出された要望書の立場に変更がない場合でも、説明は尽くす、尽くすのだよと、執行部は。それで理解してもらえないというような場合にはどう考えていますか。 ○議長(佐藤和好君) 相澤久義議員。 ◆12番(相澤久義君) 地域の理解がなければ事業執行はするべきではないと思っております。そのために、執行部は丁寧に出前講座等、これから各地域でやっていくということですので、その辺をもっともっと強化していくべきと考えております。 ○議長(佐藤和好君) 小沢議員。 ◆27番(小沢和悦君) ただいまの御発言ですが、相澤議員はやはり理解を求める努力して、理解まだされていないのに焼却灰持ってきて入れたり、焼却したりということはすべきではないという意見はお持ちだと。ただ、提出者が相澤久義議員だけではなくて、ほかの方々も連名しているから、そういう、言ってみれば理解を得るまでは執行しちゃだめだよみたいな文言は入らなかったということですか。正直に言っていいから。 ○議長(佐藤和好君) 相澤久義議員。 ◆12番(相澤久義君) そのとおりでございます。 ○議長(佐藤和好君) 小沢議員。 ◆27番(小沢和悦君) 相澤久義議員の思いはよくわかります。それを文章にされるとなおよかったというふうに思います。思いはわかりました。 終わります。 ○議長(佐藤和好君) 以上で、通告による質疑は終わりました。 ほかに質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) これをもって、質疑を終結いたします。 提出者は議席にお戻り願います。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております決議案第1号については、大崎市議会会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) 御異議なしと認めます。 よって、決議案第1号については、委員会の付託を省略することに決定いたしました。 これから討論に入ります。 討論はありませんか。 中鉢和三郎議員。     〔11番 中鉢和三郎君登壇〕 ◆11番(中鉢和三郎君) 11番中鉢和三郎です。 附帯決議に賛成の立場で、討論を申し上げたいと思います。     〔「反対からでなくては」「議長の権限で進めてください」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) 討論の申し込みがありますので、討論を許します。 中鉢和三郎議員。 ◆11番(中鉢和三郎君) 附帯決議に賛成の立場で、討論を申し上げます。 先ほど補正予算案への賛成討論の際にも申し上げましたが、今回の議案審議を通じ、問題となっている試験焼却事業のリスクは、通常の一般廃棄物処理によるリスクと変わらないことが明らかとなりました。したがって、議案審議で示された懸念事項に十分な配慮を払い、議決に沿って慎重に進められることを求めたいと考えますが、述べましたように、懸念事項のうち、特に内容を明確にすべきと考えられる事項について列挙したものであり、この附帯決議が果たす役割は重要だというふうに考えております。同時に、この附帯決議を一種のマニフェストとみなし、事業を進めるに当たっての市民との約束事として明確にする役割も果たしているというふうに考えるものであります。 以上の理由から、この附帯決議は妥当なものと考えます。予算の執行に当たり、執行部に対し、附帯決議へ十分な配慮を求め、あわせて議員各位の御賛同を期待し、賛成討論といたします。よろしくお願いします。 ○議長(佐藤和好君) ほかに討論はありませんか。 小沢和悦議員。     〔27番 小沢和悦君登壇〕 ◆27番(小沢和悦君) ただいま上程されております附帯決議につきまして、反対の討論をさせていただきます。 相澤久義議員が提出者といたしまして答弁された内容は、極めて私は大事な答弁だったと思っております。やはり政治ですから、理解を求める、そして理解をしてもらうための努力はしっかりやる、そしてこうしたさまざまな不安がいっぱいあるような問題につきましては、その理解を得られないままに強行するような形のものというのはよくないということで、理解を得てから、予算は組んでも、執行してほしいという思いを、先ほど相澤久義議員は申されました。それが文書にしっかりなっていれば、私はここであえて反対しないのでありますが、文書になっておりませんので、その思いはしっかり執行部で受けとめていただきたいのですが、この文言だけでは賛成できませんので、反対討論とさせていただきます。 終わります。 ○議長(佐藤和好君) ほかに討論はありませんか。 28番佐藤勝議員。     〔28番 佐藤 勝君登壇〕 ◆28番(佐藤勝君) 附帯決議案に反対の立場で、討論を申し上げます。 附帯決議は議会議決をしても、法律効果を伴うものでなくて、実現するかしないかは執行部の考え方なものであります。ですから、条例案や予算案は意思決定としては可決されればそのとおり執行するものでありますけれども、附帯決議は議会の希望や意見を申し上げるものであって、執行部はそれを守らなければならないということではないのであります。 私はこの文面を見て、これ以上もっとこの3日間の執行部の答弁は、もっと突っ込んでいました。誠心誠意。これよりももっとすばらしいというよりも、住民の不安を解消する考え方に立った答弁をしていました。特に担当部長はみずからの非を認めて感きわまっていたのです。あれは担当部長からすれば、みずからの非を認める必要はないのです。やり方が悪かったからだ、説明の仕方が悪かった。そのくらい丁寧に説明している。いや執行部です。執行部と議会というのは対峙はするけれども、信頼関係もなければならないはずであります。そうでなければ議論は進まない。単なるパフォーマンス的なこんな、それは言い過ぎかもしれませんけど、附帯決議では大崎市議会が笑われます。 よって、私は附帯決議案に反対の立場で討論をいたします。 以上です。 ○議長(佐藤和好君) ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) これをもって、討論を終結いたします。 これから決議案第1号議案第74号平成30年度大崎市一般会計補正予算(第1号)に対する附帯決議案を採決いたします。 本案は原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(佐藤和好君) 起立多数であります。 よって、決議案第1号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- △散会 ○議長(佐藤和好君) お諮りいたします。 議事の都合により、6月22日から6月25日までの4日間、休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤和好君) 御異議なしと認めます。 よって、6月22日から6月25日までの4日間、休会することに決定いたしました。 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 なお、6月26日の本会議は、大崎市議会会議規則第9条第2項の規定により、午前10時に再開いたします。 本日は、これをもって散会いたします。               午後5時06分 散会---------------------------------------地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 平成30年6月21日 議長       佐藤和好 署名議員     加藤善市 署名議員     横山悦子...