東松島市議会 > 2018-06-11 >
06月11日-02号

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  1. 東松島市議会 2018-06-11
    06月11日-02号


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    平成30年  6月定例会(第2回)         平成30年 第2回東松島市議会定例会会議録(第2号)                                          平成30年6月11日(月曜日)                                                 出席議員(17名)    1番  石 森 晃 寿            2番  上 田   勉    3番  手代木 せつ子            4番  齋 藤   徹    5番  土 井 光 正            6番  熱 海 重 徳    7番  小 野 幸 男            8番  小 野 惠 章    9番  阿 部 勝 德           10番  阿 部 としゑ   12番  五ノ井 惣一郎           13番  大 橋 博 之   14番  櫻 井 政 文           15番  佐 藤 富 夫   16番  長谷川   博           17番  熊 谷 昌 崇   18番  滝   健 一                                                 欠席議員(なし)                                                 欠  番   11番                                                 説明のために出席した者   《市 長 部 局》      市         長    渥  美     巖      副    市    長    加  藤  慶  太      総   務  部   長    小  山     修      復 興 政 策 部 長    浅  野  吉  彦      市 民 生 活 部 長    小  山  哲  哉      保 健 福 祉 部 長    小  林     勇      兼 社 会 福 祉事務所長      建   設  部   長    相  澤  武  志      産   業  部   長    勝  又  研  一      会 計 管理者兼会計課長    木  村  寿  人      総 務 部 経 営 調 整監    榑  谷  健 太 郎      兼 地 方 創 生推進室長      総 務 部参事兼総務課長    小  山     隆      兼 工 事 検 査 室 長      併選挙管理委員会事務局長      併固定資産評価審査委員会書記長      総  務  部  参  事    藤  田  英  俊      兼 行 政 経 営 課 長      総 務 部 防 災 課 長    佐 々 木  寿  晴      復興政策部復興政策課長    八  木  繁  一      兼環境未来都市推進室長      市 民 生 活 部税務課長    川  田  美  雪      保  健  福  祉  部    生  井  浩  二      高 齢 障 害 支 援 課長      保 健 福 祉 部 参 事    髙  橋  義  則      子 育 て 支 援 課 長      建 設 部 建 設 課 長    小  野  尚  志      産  業  部  参  事    齋  藤  友  志      兼 農 林 水 産 課 長   《教育委員会部局》      教    育    長    工  藤  昌  明      教   育  次   長    奥  田  孝  信      教育委員会教育総務課長    勝  又  啓  普      教 育 委 員 会 参 事    熱  海  良  彦      兼 学 校 教 育 課 長      教育委員会生涯学習課長    柏  木  淳  一      兼 社 会 教 育 主 事   《その他の出席者》      建 設 部 建 設 課    小  山     篤      道 路 公 園 整 備 班長                                           《議会事務局》      議 会 事 務 局 長    髙  橋  ひ さ 子      議 会 事 務 局 主 査    田  中  将  徳      議 会 事 務 局 主 査    宮  川  友  美        議事日程 第2号 平成30年6月11日(月曜日)午前10時開議 第 1 会議録署名議員の指名 第 2 議員一般質問                                                  本日の会議に付した事件 議事日程のとおり 入退場一覧  10時52分    6番  熱 海 重 徳議員  退場  11時04分    6番  熱 海 重 徳議員  入場    午前10時00分 開議 ○議長(阿部勝德) ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付してある議事日程第2号をもって進めます。 △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(阿部勝德) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において12番、五ノ井 惣一郎さん、13番、大橋 博之さん、以上の2人を指名します。 △日程第2 議員一般質問 ○議長(阿部勝德) 日程第2、議員の一般質問を行います。  第1位、土井 光正さんの質問から許します。土井 光正さん。     〔5番 土井 光正 登壇〕 ◆5番(土井光正) おはようございます。新年度に入りまして、執行部のほう、新体制の中で今回もトップバッターとして一般質問をさせていただくことになりました。どうかさい先のよい回答を希望しまして、さきに通告してまいりました大綱3点について質問をさせていただきます。  まず、1番目でございます。タイケン学園高校誘致における市にもたらす経済効果は。市長は、市議会2月定例会の行政報告で、1月16日、小野地区の学校施設利活用事業を公表し、跡地の利活用について提案を公募したところ、両校に対してタイケン学園から事業提案参加の応募を受理したと説明しています。そして、地元雇用はもちろん、行事などを通じて地域と密着した学校運営を目指す内容で、2月19日に小野地区学校施設利活用選定委員会を開催し、優先交渉権者と決定したと語っております。  これまでにない新しい高校ができれば、地域の活性化につながり、東日本大震災からの創造的復興を目指す被災地の姿として挑戦していくことについて、我が清風・公明会派として調査なくして発言なしの視点から、タイケン学園を視察、調査してきたところです。その中で、特に日本ウェルネススポーツ大学では、全国各地から集まっている若いアスリートたちの礼儀正しい元気な姿が印象的でした。これらのことを踏まえ、以下の3点について伺います。  まず、第1点目でございます。タイケン学園の高校が開校した場合、地元の小中高の児童生徒に与える教育に関する影響についてどのように考えているのでしょうか。  2点目、タイケン学園高校新設は、本市にとってどのような経済効果をもたらすと考えますか。  3点目、市としての学園への支援対策はどのように行っていくのでしょうか。  以上、市長、教育長より答弁を求めます。 ○議長(阿部勝德) 市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 土井 光正議員一般質問にお答えいたします。  大綱1点目、タイケン学園高校誘致における市にもたらす経済効果はについてのご質問にお答えいたします。初めに、タイケン学園の高校が開校した場合、地元の小中高の児童生徒に与える影響の質問についてお答えいたします。土井議員におかれましては、タイケン学園学校施設等を会派の研修で視察いただいての質問に敬意を表します。ご案内のとおり学校法人タイケン学園は、グループ全体で高等学校専門学校、大学等を経営し、スポーツ、進学、保育、福祉、医療など、さまざまな分野にわたり人材を育成しております。  本市でのタイケン学園の計画では、全日制高等学校として全寮制を基本とし、現時点では例えば防大一直線などの進学コース、障害者などのパラリンピックアスリート養成コース、国際化へのグローバルコースの3つの特色を持つ構想と伺っております。  この私立高等学校が本市に開設された場合、市内の小中学校児童生徒、教員は高いレベルでの各スポーツ競技外国語教育勉学指導者の状況を間近に実感することができます。また、部活動などスポーツ活動を初め、英会話などの学習への支援も期待されます。  さらにはタイケン学園グループの学校からは、オリンピック選手など各方面で活躍する多くの人材を輩出しており、タイケン学園スポーツ活動や学習活動がよい刺激になり、本市の小、中、高校生にとって学力及びスポーツの両面で大きな効果があるものと期待しております。  次に、どのような経済効果をもたらすかのご質問についてお答えいたします。現在の計画が全寮制であることから、人口減少対策はもちろんでございますが、寮の食事に係る材料費のほか、生徒、教職員の生活必需品等の購入による地元消費、学校の備品、消耗品の購入、さらには保護者が面会に訪れる際の宿泊や食事、お土産代など、大きな経済効果を見込めるものであります。  また、学校開設までの校舎改修工事学校設備の整備などの地元発注も想定されます。さらに、全体で360人の生徒と教職員の一部が本市内に居住することで、地方交付税の増額分として毎年約3,600万円から4,000万円程度が見込めるほか、教職員の住民税など、本市税財政への効果も期待されます。  本市としては、このように大きな経済及び税財政上の効果が見込めるものと期待しており、タイケン学園に対してもできる限り市内発注及び市内消費がなされるよう、市から強く要望してまいります。  次に、市としての支援策はのご質問についてお答えいたします。学校法人タイケン学園では、若者を中心として人口の減少が見られる東北地方に初めて進出するというリスクや全国の他地域からも誘致を働きかけられている中で、被災地支援として学校を設置して、人口減少を抑制して震災復興を後押しするため、柴岡理事長のリーダーシップのもと本市を選んでいただいたものと考えております。  一方で、本市の既存の小中学校の建物を活用する場合であっても、旧野蒜小学校の貴凛庁の改修等を見ても、施設の改修等には相当程度の経費がかかるものと考えられます。  そのような中で、学校誘致を実現するためには、本市としては一定の経費を支援する必要があると考え、例えば議員皆様のご理解が大前提でありますが、本市が鳴瀬桜華小学校鳴瀬未来中学校を所有していた場合に将来生ずる解体費相当額について補助する方向で検討しております。  なお、私立高等学校を所管する宮城県や関係省庁に対しては、早期の開校への支援を強く要望してまいります。  私からは以上でございます。 ○議長(阿部勝德) 教育長。     〔教育長 工藤 昌明 登壇〕 ◎教育長(工藤昌明) 土井 光正議員一般質問、大綱1点目、タイケン学園高校誘致における市にもたらす経済効果のご質問のうち、(1)、開校した場合、地元の小中高の児童生徒に与える教育に関する影響はどのように考えているかについてお答えいたします。  タイケン学園の高校が開校した場合の影響については、教育委員会としても市長答弁のとおり、本市のスポーツ面や学力向上に大きな刺激になるものと期待しております。  また、議員、日本ウェルネススポーツ大学の学生の礼儀正しい元気な姿が印象的とお述べになりましたが、心あったかイートころ運動など本市が取り組んでいる活動にも積極的に参加いただくことで、地域貢献活動の広がりも考えられ、それが市内の児童生徒によい影響を与えることも期待しております。このため、教育委員会といたしましても、新しい高校の誘致実現に向け、市長部局と連携して取り組んでまいります。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(阿部勝德) 土井 光正さん。 ◆5番(土井光正) タイケン学園高校の誘致につきましては、私以外他の2人の議員も今回の一般質問の中で通告しておりまして、議会としても非常に今注目度が高いのかなというように感じておりますし、また一般市民の方も新しい高校という形で市民の注目度も非常に高いとも考えております。  その中で、今教育長、市長のほうからもお話がありましたが、今回全国から集まってくるということで、本当に東松島市にとってアピールできるチャンスであるというようなことで、地元の小中学校によい意味でのインパクトを与えられるようなことについて、学校側に何か働きかけというようなものを今後は考えているかどうか確認したいと思います。 ○議長(阿部勝德) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) まだ具体に姿が見えていないので、直接今の段階で各学校に何かということはございませんが、先ほど答弁申し上げましたように実際形が見えて、子供、タイケン学園の高校生が来るようになる段階では、例えば学校の見学であったり、あるいは交流であったり、そういう可能性があろうというふうに思っておりますので、その段階で前向きに検討させていただきたいと思います。 ○議長(阿部勝德) 土井 光正さん。 ◆5番(土井光正) 今現在本市におきましては、東松島高校という高校が存在するわけですが、学科、分野が違うという形で競合はないと考えますが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(阿部勝德) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) タイケン学園高等学校につきましては、先ほど市長答弁にもございましたけれども、進学コース、それから障害者のアスリート養成グローバルコースということで、まさに競合はしていないというふうに考えておりますし、全国から学生、高校生が来るわけですから、そういう意味での競合はないと思いますけれども、ある意味、逆に言えば切磋琢磨していい影響があればよろしいなというふうに考えてございます。 ○議長(阿部勝德) 土井 光正さん。
    ◆5番(土井光正) それでは、経済効果の話なのですけれども、ここでは今回全寮制という形でスタートするというふうな話を伺っております。寮については、現在の鳴瀬桜華小学校を生徒寮という形で改修して使うというようなことも聞いておりますけれども、現在の桜華小学校はこれから建設をし、33年の1月に開校すると。そうしますと、引っ越しとかそういうふうなことを考えますと、33年の4月に引き渡しをするという形になりますと、時期的な部分でタイケン学園が新たに開校、1年でも早まって開校した場合に、寮に入れない、つまり生徒たちはどういうふうな形で生活をするのかなというようなことを、一応何かその辺について考えているかどうか確認をします。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) その心配もちろんあるのです。私としては、32年の4月に開校ということを望んでおりますので、32年、33年あたりまでに鳴瀬桜華小学校の移転改築も済むという形もありますけれども、できるだけ新しい小学校については早く開設できるような工程を考えていきたいと思いますし、当分仕方ない場合は、例えば雇用促進住宅、鹿妻にありますけれども、あそこを借り上げることなども、私のほうとしてはあっせんするような形で学校側とは進めていきたいなと思っておりますし、できるだけそういう方向、子供たちが入れるような体制を、どこかのアパートをまとめて借りてもらうとか、そういうことも考えながら、今後の状況ありますけれども、開設の月日とかと大いに関係しますけれども、考え方としては、まず暫定的に既存の施設の利用というものを最大限活用していきたいなと思っております。 ○議長(阿部勝德) 土井 光正さん。 ◆5番(土井光正) 今寮の話が出ましたけれども、将来的に寮が開所した場合に、その寮で使う食材関係、やはり地場産品を積極的に使っていただくというようなこと、それからまた市内在住者の方の雇用というようなものも重点的に考えていただくというようなことを推し進めてほしいなと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 当然東松島には豊富な食材があります。これは、柴岡理事長初め、関係者も非常に評価していただいておりますので、私もタイケンの学校の食事なども実際に食べてきたのですけれども、さすがスポーツ大学だったのですけれども、量なんかも結構な量を非常に低料金で出しているのです。そういうところを考えますと、やはり地元の食材を使っていただくことが食費としては一番安くなるものですから、できるだけ地元のいいものを使っていただきたいということを私としては考えておりますし、もちろん雇用というものが大きく出てきますので、これはいろんな、例えば実際教員以外の仕事というのも結構あるのです、施設の管理含めて。そういうところについては、当然地元の皆さんに雇用の場ができるということで、これもしっかりと学園側にはお願いするということになると思っております。 ○議長(阿部勝德) 土井 光正さん。 ◆5番(土井光正) それでは、3点目の学園の支援対策というようなことなのですが、その中で解体相当額を援助するという形でお話をされております。確かに今のその2校が廃校になって使われなくなってしまえば、当然それは解体というようなものが生じて、もちろん解体をしなければ、非常にいろんな維持管理においても厳しくなるわけで、解体は必然的であると私も考えております。  そうしますと、解体費の問題になりますが、今現在まだ動いている学校なものですから、具体的な数値とか何かは多分出せないかと思います。その中で、今回のタイケン学園が一つの市としての、変な言い方かもしれませんが、事業というようなことを考えたときに、事業効果、B/Cに関しては、今その解体費関係相当分を支援するというような形であれば、先ほどの経済効果とかけ合わせれば、当然1は十分クリアできるというようなことでよろしいのでしょうか。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 私としては、これはまさに私立高校を東松島市に誘致するということで、さまざまな効果が予想されますから、当然この投資効果は、要するに人づくりですから、今回のやつは。建物を建てるとかなんとかというより人づくりの効果ということで、人材育成も含めて非常に私は効果があるのではないかなと思っております。  ただ、解体相当額ということについても、例えば宮戸小学校を既に今回解体しております。これは、県からの県費を導入して解体しておりますが、宮戸小学校の校舎の面積、さらには体育館の状況とか、あとはプールの問題、そういうもの、あと例えば中学校については武道館なんかもありますから、ああいうものなんかも面積割に算定しますと、ある程度一定の金額が出ると思っております。ここで金額を出すと、それがひとり歩きしてしまうものですから、それは今研究中ということにさせていただきますが、解体費相当額について補助する方向で最終的には検討しているということでご理解いただきたいと思います。 ○議長(阿部勝德) 土井 光正さん。 ◆5番(土井光正) 経済効果が非常に高いというようなことで、将来の活力のある東松島市の実現のための一助となると考えられるタイケン学園高校誘致でありますので、最後に市長の意気込みを改めて確認したいと思いますので。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 私は、この問題、東松島市にとって、恐らく100年に1度あるかないかのそういう活性化へのまさにチャンスでないかと思っております。これをやるかやらないか、私のほうから柴岡理事長のほうにいろんな形でお願いしてここまでは来ていますし、これを実現できれば将来、今県内の沿岸部含めて仙台市を除く市町村というのは、ほとんど人口減少で大変な状況に陥っているわけです。まさに自治体消滅の問題も出てきているわけですので、そこを何とかこの石巻圏域の中で粘れていくのは、こういうものも大事だなと。ただ単に物をつくって、建物をつくってどうのこうの、交流人口、これも大事ですけれども、一番はこういう学校とかの教育施設人づくり、こういうものというのは非常に大事だし、やはり人づくりというのは人がかかわるものですから、そこにはそういう人というのが、人口というのが必ず出てきます。特に今回のものは全寮制という、これは非常に画期的な考えなのです。これを全寮制でないと、我々の市としてのメリットというのは余りないのです。私は、あえて全寮制を柴岡理事長のほうに提言していますので、この全寮制がやはり大きな効果になるのではないかなと思っております。  我々被災地としては、まさに私としては被災地の中の復興のモデル市を目指していく、これはまさに村井知事が進める創造的復興、こういうものと一致するわけでございまして、それは県としても国に発信していく場合、こういう創造的復興の中で新しい私立高校が被災地に進出するということは、国政の大きな、逆に言えば、そういう国としてもまさに望ましいスタンスではないかと思っております。  こういうものに対して、国も再度支援の制度はないかということは、先日宮城県選出の国会議員の皆さんに私のほうからお願いして、ぜひいろんな形で力をかしてほしいということは言ってまいっておりますけれども、これを何とか私としては物にしたいものだなと。  ただし、これはいろんな心配する方もおりますし、現在の状況でいいのではないかという人もおりますけれども、例えば人口の状況、この間豊前などを見ても、豊前市、ああいうところも4万人の豊前市が今や2万6,000人になっているという状況、そして県内の沿岸部では非常に厳しい人口減少が想定されておりますので、ここでただ待つのではなく、きちっとこちらから政策を仕掛けていくというのが大事だなと、私は市長としてはそのような考えを持っております。強い意思を持って基本的には誘致したいということ、その前提はもちろん議会の皆さんの同意が大前提でありますし、全体の中で議会としても応援いただけるような体制、あと私は市全体としてさまざまな角度で、市民に対してこの効果、メリットをいろんな立場で説明したいなと思っているところでございます。  以上です。 ○議長(阿部勝德) 土井 光正さん。 ◆5番(土井光正) それでは、次の質問に移ります。  2番目でございますが、すれ違いが困難な狭隘な道路箇所を解消せよ。震災復興も発展期3年目に入り、復興状況も目に見えてきているものの、県事業の東西方向の高盛り土の道路に対し、市事業の南北方向の整備の中で、JR仙石線の踏切部の拡幅や、震災前からの懸案事項である狭隘道路箇所の解消がされず、震災前と変わらないように見受けられます。これらの箇所は、津波等の避難路としての通過点であり、ボトルネック状態の解消こそが今後の安全、安心のまちづくりの一要因でもあると考えられます。このことを踏まえ、以下の2点について伺います。  1点目、国道45号に接続する市道新沼上河戸線矢本歩道橋交差点部が狭隘のため、車両相互のすれ違いが困難であり、車道側の交通に支障を来しております。また、歩行者、歩行者と書いてありますが、これはちょっと訂正させていただきました、歩行者とそれから自転車ですね、自転車も横断歩道橋の昇降階段のために車道を横断せざるを得ない状況であり、歩道橋そのものが視野を妨げていて危険な状態です。この箇所において、道路管理者としてどのように危険を解消し、円滑な交通を確保していくのかを伺います。  2点目でございます。JR仙石線の踏切部の拡幅を行わなくてはならない箇所が市内には7カ所あると聞き及んでおります。JRとの協議に時間を要しているとのことですが、解決策はあるのかどうか確認をしていきたい。また、震災にて廃路線となった小野駅、大塚駅区間に6カ所の踏切がありましたが、新路線では踏切のない高架になったので、6カ所分の安全は確保されていることになります。JRの主張する1廃止1改築の原則からいえば、6カ所分の踏切改修は可能であると考えますが、このことの協議は進んでいるのでしょうか。  以上、市長にお伺いします。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 土井 光正議員の大綱2点目、すれ違いが困難な狭隘な道路箇所を解消せよについてのご質問にお答えいたします。  初めに、狭隘のため、車両相互のすれ違いが困難な箇所において、道路管理者としてどのように危険を解消し、円滑な交通を確保していくのかの質問にお答えいたします。土井議員のご質問のとおり、国道45号と市道新沼上河戸線矢本歩道橋交差点部は、市道に歩道橋の階段部があることなどから狭隘となっており、車両のすれ違いに際しては、車両がお互い一時停止するなどドライバーの運転マナーに頼っているのが実情であります。先般朝の交通時間帯に利用者の調査を行いましたところ、歩道橋を利用した児童数は20人程度でありました。  なお、歩道橋が設置された昭和43年当時、矢本東小、矢本西小が開校する前でありまして、基本的には矢本小学校が1校で、まさにマンモスの小学校でありましたことから、当時この歩道橋を利用した子供たち、児童は相当な数だったということで、あそこは南側から来る人たち、子供たちのまさに安全対策上ということで、昭和43年当時、国にお願いしてつくったという経緯があると思います。  しかし、この状況から現在は少子化になっておりまして、そして特に津波、震災以降、南側にはかなり住宅が減ってしまっているという状況もありますので、そういうものも踏まえたとき、まさしくもう一回見直す必要があるのではないかなということで今進めております。  これらの現状を踏まえながら、車両及び歩行、双方の安全で円滑な通行のための道路環境整備に向けて、学校関係者、さらには地元自治会等との合意形成を図りながら、関係機関である石巻国道維持出張所及び宮城県公安委員会と撤去等について協議を行っているという状況でございます。そういう形で、最終的には国の関係、国道の関係ありますので、それを進めていくということでご理解いただき、それができれば、当然従来のように信号はありますから、もちろん信号も歩道橋絡みの信号でございますので、新たに信号は立てかえるような状況になります。これは、公安委員会との調整を進めていくということで、今言ったとおりの形で進めていきます。  次に、JR仙石線の踏切部の拡幅の解決策と踏切改修の協議は進んでいるのかの質問についてお答えいたします。現在市内踏切数は21カ所ですが、拡幅済みが5カ所、県道が1カ所ありますので、残りの15カ所のうち、拡幅が必要な踏切は7カ所と考えております。これまでもJRとの協議を行っておりますが、土井議員のご指摘のとおり、廃止の原則を主張されているのが実情であります。  また、この踏切の廃止には道路利用者である地域住民等の理解と協力が必要不可欠であるとも考えております。本市といたしましては、今後も安全な交通確保のため、計画実現に向け、持続的な協議を行ってまいります。  なお、小野・大塚駅区間につきましては、JR仙石線が高台へ移転されたことにより、県道及び市道は立体交差となり安全が確保されたことから、当区間は復興事業として踏切改修及び廃止の協議は完了しているものと言われております。  基本的にはあそこの踏切を閉めたのは、震災復興事業で、JRの力で踏切を閉めたわけですから、あの分の減った分を東松島の分ではちょっと考えられませんよという、そういう話になっているということでございますので、いずれ我々は必要な箇所をまさしく道路拡幅するにしても、どうしても踏切の部分だけが残ってしまうのです。そして、後からの工事にならざるを得ないのがあるのですが、そういうことも含めまして、途中までは歩道があって、あるところに行くと、踏切になると歩道がない、そしてまた歩道がつくという形で、道路幅員と踏切の幅が現実には合っていないという状況、これもやっぱり交通安全上は好ましくないということですので、必要な部分はできるだけ改修の方向に進めていきたいと思っております。  なお、ここでのネックは、踏切改修は、土井議員ご案内のように非常に高い経費がかかるということもご理解いただきたいと思います。  私からは以上でございます。 ○議長(阿部勝德) 土井 光正さん。 ◆5番(土井光正) 矢本歩道橋に関してなのですけれども、私のほうで国交省の担当部署のほうとちょっと調査させていただきまして、確かに昭和43年に築造されたものだった。現場のほうを見ると、結構さびも出て、部分的にちょっと穴もあいている部分があるのです。そのことをちょっとお話ししたところ、実際昭和43年ですから50年以上たって、耐用年数としては過ぎているのだというようなことも十分その担当部署のほうでも知っているというふうな話で、その中で、では大規模改修とか、あるいは改修計画はどうなのだというような話をしたところ、それは今のところ考えていないと。逆に今、先ほど市長のほうから答弁がありましたとおり、非常に横断する生徒数、人も少なくなってきているというふうな話で、場合によっては廃止も含めて検討しなくてはならないというふうな話もされておりましたので、どうかこの機を逃がさずに廃止して、そして逆に平面的な横断歩道を、その整備について国道の管理者のほうと改めて協議をしていくというようなことでひとつお願いしたいと思いますが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) まさに土井議員の言うとおり、国としても歩道橋をつくった当時と今の社会環境といいますか、例えば障害者の皆さんの車椅子での横断って、とてもとてもできるような状況でないような施設になっておりますから、現在のものに合わせれば当然平面交差して、しっかりとしたものにするというのが一つの流れのような形で理解していただいておりますので、私としても、ことしも9月か10月に市道管理者として東部地域道路懇談会などというのも毎年東松島と石巻市と登米市の中で、要するに仙台河川国道事務所長とかそういう方々たち等を含めて、国道維持出張所、そういう方々と含めて懇談会がありますので、これについても強力にその実態をお願いして、早期に、もう既に耐用年数が来ているような状況で、あのさびの状況を、やはり余りいい状況ではありませんので、今後何かあって、逆にそこから事故など起きても大変ですので、国のほうにしっかりと働きかけていきたいと思いますので、時間をいただきたいと思います。 ○議長(阿部勝德) 土井 光正さん。 ◆5番(土井光正) JR仙石線の件なのですけれども、本来であればその仙石線も複線化、あるいは連続立体交差という形でもって、そういうような感じで計画があれば問題は何も生じないわけでありますが、その話はまた全く別な問題なものですから、また別な機会にお話しさせていただくことにしまして、この踏切拡幅については、私もかつての職場においてもその辺結構いろいろと悩んできた問題でもありまして、なかなか厳しい状況は知っております。でも、その中でも今回震災復興の避難路のボトルネック部というようなことを特に重点的に主張しながら、その安全確保、全て安全確保なのですけれども、特にその辺を強調しておいて、踏切、あるいはその統廃合関係も考えながら、その辺を粘り強く関係部署、JRのほうに訴えて、何とかそれ関係で1カ所でも2カ所でも踏切の狭隘部が解消されるように一つの成果を出してほしいなと思っておりますが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 先ほど申しましたように拡幅が必要な踏切というのは7カ所あるのです。要するに市としての主要な市道を何とか拡幅したいということでございますので、これについて、まさしく避難道として一番最初にやっておくべきだったのですけれども、今のこの時期まで来てそこを避難道としてやることは、再度調整はしますけれども、どれだけの効果があるかわかりませんが、その避難道がボトルネックになっていた関係で、逃げるのにそこで大渋滞を起こして津波に巻き込まれたという実態はありますので、そういう形からすると、しっかりとこのボトルネック解消という形から考えても可能な限りJRにはお願いしていきたいと。  そして、JRについても、やはり東松島というのはJRを、JRにとってもお客さんを大事にしてもらいたいし、我々としても仙石線、仙石東北ライン、これを大事にして有効に使っていくのがこのまちの大きな、通勤、通学体制としても重要なJRでございますから、もちろんいろんな形でお互いに協力しながら進めていきたいと、しっかりと要望していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(阿部勝德) 土井 光正さん。 ◆5番(土井光正) では、次の3番目の質問に移らせていただきます。  震災復興支援者の方々の顕彰を実施せよ。東日本大震災から8年目に入り、平成32年度までの復興庁閉鎖に向けて、さらなる復興の加速化が必要となっている中で、本市の職員はもとより、自治体派遣職員の献身的な業務支援にただ頭が下がる思いです。これまでも復興支援のため、本市に全国各地から自治体職員の派遣による応援や、NPO、ボランティア団体の応援等多くの方々が復興に携わっております。関係部署で確認したところ、自治体派遣職員の方々は、震災発生時の平成23年から本年4月現在まで延べ531人で、そのほかにチーム熊本として33回にわたり、平成23年の混乱期の4月から12月までの間523人、そしてチーム福岡は32回、439人の応援の方々が復興に携わったと聞き及んでおります。トータルすると約1,500人になります。これからもまたさらにふえていくと思われますが、これらの方々とのきずなをさらに深め、感謝の御礼を込め、功績を長く歴史や記録にとどめるという観点で顕彰していくべきと考えます。  手法は、いろいろと考えられると思いますが、経費や顕彰人員の今後の可動性を踏まえると、職員がシステムづくりやメンテナンス対応ができるようなパソコンを利用したデータベース化とし、できればタッチパネル方式で名前や年度、都道府県名で検索できるシステム構築を検討していくべきである。また、その設置場所は、野蒜の震災復興伝承館のテーマである5つのメッセージの中の感謝の心の具体事例として捉えていくため、同館の一角に設置することを提案したいが、いかがでしょうか。  以上、市長に答弁を求めます。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 土井 光正議員の大綱3点目、震災復興支援者の方々の顕彰を実施せよの質問にお答えいたします。  本市は、震災後、全国から多大なる応援職員等の人的支援を受けながら、復興を最優先として取り組んでまいりました。震災から8年目を迎え、復興事業完結に向けて職員一丸となって日々邁進しておりますが、これまで本市の復旧、復興に携わっていただいた応援職員のお力添えがなければ、復興のトップランナーとして走り続けることはできなかったと考えております。  このことからも、土井議員がおっしゃるとおり、発災直後から現在まで支援していただいております自治体及び派遣職員には感謝の御礼を込め、功績を長く歴史や記録にとどめるという観点から顕彰する必要があると考え、私が就任してから、直ちに伝承館に全国の例えば地図、日本地図からそれぞれの市町村名を入れて、そしてそこから来ていただいている何々市、町の人と名前を入れて、何とかできないかということで指示しておりました。そのような形で、一応紙に書いたやつでございますが、それで現在はそこにしっかりと書いているということでございますが、暫定的でありますが、東松島市の震災復興伝承館に発災直後から現在までの派遣元の自治体名、派遣職員名及び期間を明記し、掲示しているという状況であります。  復興事業が完結する平成32年度末には応援職員の人数等も確定しますので、32年度になりましたら、いつまでも感謝の心を忘れないようにということで、派遣元の自治体名、そして派遣職員名と期間を記載したプレートを作成して、これは今後は恒久的にしっかりと伝承館に掲示するという形で指示しておりますので、現在は紙の形でなって、31年度、32年度までのやつが追加されていきますので、それを今のところは暫定的ですが、恒久的なものにしっかりとしていきたいということでございます。  最後に、復興事業完結に向けて、さらにスピード感を持って取り組むためには平成32年度までの応援職員等のマンパワー、この要請、首長としても非常に大事なことでございますので、しっかりと自治体に要請してマンパワー不足を解消してまいりたいと思っております。  顕彰されると、熊本から来た職員が例えば20年後にお孫さんを連れてくるとか、お嫁さんを連れてくるとか、そういう形でこちらに来て、こういうことでお父さん、本人が頑張ったのだよとか、そういうことが言えると思うのです。そのためにはやっぱり恒久的に市町村名を、名前をしっかりと顕彰板としてつくっておくというのが非常に大事だなと思っております。県内の自治体を見ても、私この間行ったときは塩竈のマリンゲート、船着き場に、あそこにはちゃんと名前が彫られてありましたので、それを指示したということでございます。しっかりしたものをつくって永久に記録に残したいと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(阿部勝德) 土井 光正さん。 ◆5番(土井光正) 今市長から答弁のありました復興伝承館の中の顕彰者の名前、一覧表、私も一応確認しております。A0判ぐらいの大きなペーパーに、私も数を数えていまして、300ぐらいの、それは数え間違ったかもしれません、300ぐらいの名前が一応載っかっていまして、これはいいことだなと思いました。ただ、ペーパーなものですから、いずれはいつかどこかに行ってしまったり、あるいはまた加筆関係、あるいは訂正なんかあったときに非常に大変ではないかなというような感じで思いましたけれども、今の市長の答弁の中では、恒久的な形でもってやっていくというような話ですので、その辺は了解しました。  実は、この件に関しては公明党宮城県本部としまして、観光振興プロジェクトチームの中に私も実は一員となって入っておりまして、その中で東松島市の観光振興の提言も入れさせていただいております。その中にこういうような顕彰関係をして、さらなる観光関係を進展させるべきではないかということを提言している、その内容の一部なのですけれども、実は私どものほうも会派の研修の中で1月に福岡県の直方市を訪問しました。そのときにチーム福岡という形で復興支援業務に当たった職員の方、5名の若い方と懇談する機会がありました。彼らは、やっぱり口々に復興状況については非常に気にして、気にかけているというふうな状況です。ですから、そういうような中で、近い将来にまた東松島市を訪れたいというようなお話もしていましたし、そこに同席した女性の副市長もぜひ行ってみたいというような話もしておりました。  ですから、このような方々がまた当市を再訪問したときに、自分の名前が顕彰されているというようなことで、さらなる本市とのきずなというようなものを深めることができるのではないかと。それがまた口コミとかSNS等で広まることによって交流人口もふえて、さらにまた観光振興にも寄与できるのではないかというようなことを考えまして、今回私その話をさせていただきまして、どうか32年度末には確定するという話もありますので、手法はどうであれ、ぜひ早期に検討して実現してというようなことを再度市長のほうから確認したいのですが、よろしくお願いします。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 土井議員さんには党のほうでも観光振興プロジェクトチームに入っていただき、まさに大臣が土井議員さんの党の人でありますから、いろんな面で我々も力になっていただいております。特に観光を含めて、インバウンドも含めて、やはりこの交流人口というのは非常に大事なことでございますが、残念ながら福島原発後は東北、特に青森は非常にいいのですけれども、福島の隣県の例えば宮城、山形というのは大変厳しい、そういうインバウンドの状況の数字が出ております。ぜひこれを何とかしたいということになると、やはりリピーターをしっかりと確保していくというのも大事だと思っております。  会派の研修で直方市にお邪魔して若い職員といろいろ話し合ったとき、やはりそういうもの、自分の名前が東松島市に行ってあれば、震災復興記念館で見て、伝承館で見て自分の名前があるとなれば、そこは何回となく訪れてみたい場所になるのではないかと私は思っております。それは、若いときの苦労した姿を自分の家族とか近しい人にお知らせするということも、非常にその方にとっても一つの誇りになると思います。ぜひそういうことを考えた場合、しっかりとした顕彰記念の板をつくっていくということでご理解いただきたいと思います。 ◆5番(土井光正) 以上、終わります。 ○議長(阿部勝德) 暫時休憩します。    午前10時53分 休憩                                              午前11時04分 再開 ○議長(阿部勝德) 再開します。  次に、第2位、熊谷 昌崇さんの質問を許します。熊谷 昌崇さん。     〔17番 熊谷 昌崇 登壇〕 ◆17番(熊谷昌崇) さきに通告しておきました2件について質問をさせていただきます。  1、市税納税通知書の送付時期について。先日5月15日付の軽自動車税の納税通知書が届きました。同様に他の市町村からも固定資産税や都市計画税の納税通知書が今月というか、先月届いております。その中身を見ると納付期限が、軽自動車税は5月31日、固定資産税や都市計画税の1回目の納付期限は5月31日であります。ただし、市町村によっては納付通知日が5月1日や15日とまばらでありますが、納付期限は一律に5月31日であります。毎年のことでありますので、納税通知書がそろそろ来て、税金を納める準備をしている市民も多いとは思いますが、15日付で発送し、早くて16日や17日に納税通知書が届き、約2週間で納めなければいけないということに不便を感じている市民も多いです。  そこで、東松島市も5月上旬の早い時期に送付すべきと思うが、いかに。お願いいたします。 ○議長(阿部勝德) 市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 熊谷 昌崇議員の一般質問にお答えいたします。  大綱1点目、市税の納税通知書の送付時期についての質問にお答えいたします。地方税法の規定では、納税通知書は納期限前10日までに納税義務者へ送付することになっており、本市の各種市税の納期は市税条例において納期月の16日からと定められておりますことから、納税通知書を15日付で郵送しております。また、4月15日号の市報におきましては、「平成30年度市税などの納期限のお知らせ」として納付書発送予定日もあわせて掲載し、周知しております。  平成30年度軽自動車税及び固定資産税の納税通知書の発送については、例年と同じ、ことしも5月15日付で発送しておりますが、郵便事情などにより到着までに数日程度の期間を要しております。これは、郵便局のほうでも大量に出ると、普通であれば、一般のやつでは市内であれば次の日ぐらいには届くのですが、大量ということで、二、三日はかかったりするということがよくあります。  ご指摘の5月1日発送につきましては、そのために人員が必要となりますが、現状では本市は復興第一の人員配置をしているため、例えば税務の担当にこのことで人を配置するということは、なかなか現時点の実現は難しい状況になっております。  そんなことから、まずは郵便局、郵政事業者との発送前の調整も含めて、事前にこれこれこういうものを、今回矢本地区には6,000通出すとか、鳴瀬地区には5,000通出すとかということを事前に調整しながら、熊谷議員が言うように納税義務者の皆さんにできるだけ15日に近い16日とかに届くような形でまず調整してみたいなと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(阿部勝德) 熊谷 昌崇さん。 ◆17番(熊谷昌崇) 今の市長さんからの答弁を受けましてなのですが、例えば現状本市では復興第一の人員を配置しているためというのは重々承知しております。ただ、塩竈市等は5月1日付でたしか出しているような、作業員の余力があるのかわかりませんけれども、出している。同じ被災地ではありますが、そういう自治体もあります。  夜、たまに飲んで帰った後等に役場の前を通りますと、一生懸命、夜12時近くとか電気をつけて残業をされている方もいらっしゃるなというのは重々承知して、見ております。例えばこの納税通知書というのは、定期的に毎年発行されるものでありますから、例えば確定申告でもそうですけれども、同じ時期に作業員のボリュームなりなんなり、定期的にわかるものを発行しているわけですから、作業量としては大体毎年必ずわかるボリュームのものですよね。そういったときに、私は役所を見ていてつくづく思うのですけれども、役所は見ていて、うちの市は部制ですから、部があって課があってその下に班がありますよね。そうなったときに、班の人たちだけで作業しているのが多いのではないかなと思うのです。定期的に圧倒的なボリュームがあるようなものが、出さなければいけない作業量がわかるのであれば、そこは班長さんの人が、例えばほかの班の人に作業がいっぱいあるから助けてくれと言っても言うこと聞かないと思うのです。そこは部長さんなり課長さんなりが指導して、みんなで早くやれば早く作業も終わって、そんなに夜残業しなくても早く出せるのではないかな。お金をかけなくても、そんなに人員配置という大きなことを言わなくても出せる作業ではあるのではないかなと思うのですが、いかがですか。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 今税のことで申しますと、税務の場合は、例えば一番の申告時期が2月15日ころから3月15日ごろまで始まって、その間はまさに戦場のような状況で、それぞれの各班からも応援態勢をもらったり、あといろいろなときは前に勤務していた方の協力をいただくなどしたり、さまざまな形でこれまでもやってきていると伺っております。  しかし一方、税のほうについては、納税係とか徴収係とか、そして固定資産とか、いろいろそれぞれがその時期にどうしてもみんな忙しくなってくる時期なのです、年度がわりということもあって。そして、最終的には4月から5月初めの連休もあるのです。そういうことがあって、なかなかその体制が整いかねる。お互いの、自分のまずは持ち場で全力でやっていますから、他の部署まで行けば別ですけれども、それは可能な限り、今も多少やっているのですけれども、再度それだけのことをできるかどうか、ぜひあと検討させたいと思っております。  実は、ことしの税の申告などについても、私としては今まで日曜日の申告なんかはしていなかったのですけれども、やはり市民の考えからして、日曜日の申告もあえてしてもらっているのです、サービスという形で。納税者の第一ですから、それは日曜日も1日は最低やってもらいたいということで、ことしはあえてそういうようなことをやっていただいているのです。そういうものも総体として、担当からすると、次々と市長からいろんな要望も出てきますから、それは大変厳しいところがあるのですが、何とかそれもやっていただいているのです。私としては、市民サイドに立って、そういう問題ができるかどうか。  ただ、この問題、例えば今言うような人員の中でのやりくり、お互いに部とか課の中でできれば、それで何ら問題ないのですが、それはまず担当のほうからはそのことについて説明させますけれども、私とすれば定期的に大体、毎年軽自動車税は5月31日とか、あとその他、固定資産税は5月31日と、あと何回か分かれて、住民税も年4回とか分かれていますから、国保税も。それぞれについて、例えば4月の時点で、ことしはこういう納税時期はいつですよと、ぜひ皆さん協力お願いしますということで市報などでも、そういう面で大体周知しているものですから、実はこのことに関して何か要望あったのかということで聞きましたが、5月31日に窓口に1件はそういう改善したほうがいいのではないのという要望はあったが、他のことについて直接何か要望は今まではないのですという話だったのです。そういうことで、私たちは市民サイドへのサービスは第一に改善したいということは基本的には思っていますけれども、今ここで条例改正してまでやる必要があるかなというのは、ちょっと検討を要するのではないかなと思っております。  また、不足部分は担当部長なり課長から説明する。課長。 ○議長(阿部勝德) 税務課長。 ◎市民生活部税務課長(川田美雪) 不足についてご説明させていただきます。  決定通知書、納付書の送付につきましては、住民税の特別徴収分と、それから軽自動車分、固定資産税の通知書を同じ時期に準備いたしまして通知しております。  軽自動車税の発送通数は、今年度は1万6,948通となっておりまして、担当は1人で行っておるということになります。この担当1人も住民税班のほうに入っていますので、特別徴収分の住民税の手伝いもしておりまして、そちらが一旦終わってから軽自動車分を確認しながら作業するという形になっております。  固定資産税の発送通数は、今年度分は1万4,568通でありまして、こちらのほうも窓口業務等もありますので、2人で発送の作業をしております。通知書の作業や納入作業等で、業者からの納品後は死亡者とか生活保護者、減免証などの入れかえもございますし、転出者、郵便振替の入れかえ、それから課税明細が多い人などを間違わないように抜き取りをいたしまして、それで差しかえ業務、必要書類の封入作業を行っておりますために、一定の期間を要しまして発送いたしますので、納期限までにご確認いただける日数が短くなりまして、ご心配、ご不便、ご負担をおかけ申し上げておりますので、大変申しわけございません。  また、来年は5月1日の皇位継承に合わせた元号の発表が4月を想定しているということの情報しかございませんので、4月の納付書の印刷後、業者とのすり合わせ、校正などにも時間を要しますし、5月1日からのシステムの元号を変える改修もございます。派遣職員の減少もございまして、担当職員の数も減少しております。ただし、そんな中でも郵便局に一日でも早く持ち込めますように努力いたしまして、お手元に少しでも早くお届けができますように努めてまいりますので、何とぞご理解をお願いいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(阿部勝德) 熊谷 昌崇さん。 ◆17番(熊谷昌崇) 今の課長さんのお話を聞いて、理解はしているのです。そのとおり忙しいのも十分承知しています。  ただ、先日、広報常任委員会で自衛隊さんの中の隊員の方々と懇談会をしてきまして、そのときに東松島市についてのアンケートの中身が、懇談会の中身で東松島市のよいところと、あとは不満に思っているところというような内容でありました。よいところは言いませんが、不満として、例えば自衛隊さんですと、私が思うに全国津々浦々、大きな市町村に行ったり、小さいところ、いろいろなところに行っていますから、先進的な事例のところもあるでしょうから、そうしますと書いてあった中身を見ますと、コンビニ納付が、例えば市民税や各種証明書がダウンロードできないなんていう話を聞いたときに、なかなかうちの市では財政的にも厳しいなというのは本当にわかります。ただ、ほかの市町村がやっているというところで、市民の方からするとできるものと思われるところはあると思うのです。そうすると、この納税通知書にしても、例えば課長さんがおっしゃった住民税係の方が1人か2人でやっているということですよね。それを1人か2人ではなく、例えば5人なり10人、課みんなでやったら、10日で終わる作業が1日で終わる可能性もあるわけです。例えばそういったものというのは、課長さんなり、部長さんなり、市長さんがやっぱり指示、指導しなければ、その担当課の人はほかの、俺の仕事大変だから手伝ってくれといったって全体ではできないと思うのですけれども、そういった取り組み、横の広がりで対応すれば幾らかでも早くなるとは思うのですが、いかがですか。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 先ほど課長のほうから現実の実態、実態はそういう状況なのですということを話ししました。この税というものは、やはり市民にとって、また市にとって一番慎重でなければならないのです。要するに正確性が非常に求められるのです。  あと、一方では人が来て、ただ我々のように、我々県会議員のときだと、例えば県政報告というのがある、こう入れて。誰でもお手伝いしていいのと、このチェックというのは亡くなっている人があったり、そういうもののチェックとか、やはりある程度の熟練というか、そのことについてわかっている人がしっかりとしていないと、最終的には責任で、よく新聞で問題がある他の市町村のこともご承知と思うのですけれども、税に関して間違って出してしまったとかなんとかというのが結構あるのです。これが、間違っているのが、こういう早くしているかどうか、これはまた別次元なのですけれども、それほど正確性が求められているということで、私は今熊谷議員が言っている5月1日付で出すことに伴って、当然例えば5月1日からその納入期間の職員も配置しなければならないのです、ある程度。何か質問あれば、ここで答えなければならないですし、ちょっとおかしいのではないかと言われれば、もう一回調べなければならないし、そういう問い合わせもあるものですから、基本的にはそういうのを長くすればするほどそこには人員も必要となってくるのです。  そして、5月15日発行で5月31日納期というのは、今市民の大半の人は意外と理解して、毎年のように来たなぐらいの調子で来ているものですから、それほどそこに、半月早めることによってサービスがすごく向上したという、喜ばれるほどでもないのではないかなと逆に私は思っているのです。だから、県内でも確かに半数弱の市では、そういう形でやっているところはあるのですが、トータルすると5月15日発行というのが全体の中では結構、まだ若干多いのが今の状況なのです。  だから、今うちのほうとしては、先ほど議員は塩竈もやっているのではないかとか、もちろん石巻もやっているかもしれません。ただ、うちのほうはそういう状況だということをまず理解していただいて、これをやるという場合は議会での要するに条例を改正する。もちろん市の条例ですから議員提案で改正することもできますけれども、我々としては今の状況でもう少し震災の終わるまで、若干このままでいきたいなというのが。それを動かすことによって、さまざまな、いろんな、これもやるにいいのではないか、これもやるにいいのではないかと次々とやっていくということで、逆に正確性が落ちてしまう、これも心配なものですから、基本としては今の状況で進めたいというのが私の考えです。 ○議長(阿部勝德) 熊谷 昌崇さん。 ◆17番(熊谷昌崇) 市長さんのお考えですから、そのようだと思うのです。ほかの市町村がやっているから全部やれというのではないのです。ただ、一般的に考えて、考えてというか、議員をやっていると、やっぱりいろんな市民の人から言われることは、市長さんもでしょうけれども、多々あるのです。もうちょっと早く来ないのかなとか、やっぱり払うほうとすると、市民のほとんどの人は定期的に来るものと思っていますが、忘れている方なのか、それとも全然覚えていないのか、何だよ、今月あと2週間しかないのに来たとか。はっきり物を言ってしまうと31日付で支払わなくても、利息等の法律等を考えると多く納める理由もないのですが、ただそれでもその請求書なりよこされたほうからすると大変だという人もいるので、改善すべきではないですかということを私は言っているのですけれども、ただ現状、市の体制が大変だというのも重々わかりますので、今後の検討課題とするなり、体制でやっぱりもう少し努力すべきだと思うのですが、いかがですか。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 効率的な事務ということ、それは当然あっていいのですけれども、今ここで私が前向きにと言っても、それはなかなか難しいと思うので、余りそこまでは言えないなというのが私の考えでございます。一応効率的にできるものは改善しますけれども、5月1日付で出すとなると、これはやっぱり事務方も大変な状況になってしまうのです。  だから、先ほど言ったように自衛隊の隊員の皆さんのアンケートというのも、我々もいろんな形で市民から要望をとっていますけれども、隊の人たちと我々もいろんな交流はしますけれども、直接的に私たちのところにそういうところは余り来ていないものですから、私は自衛隊があることによって全国の先進事例、新しい政策、そういうものはいながらにしてここでわかりますから、それは非常に大事にしているのです。だから、ぜひそういうものは、いいものは取り入れていくというのは、基本は私の考えの基本のとおりなのですけれども、ただ今ここで5月1日にするというのはちょっと難しいと。ただ、言えるのは、効率的な事務をするような改善は進めていきますよということで理解いただきたいなと思います。 ○議長(阿部勝德) 熊谷 昌崇さん。 ◆17番(熊谷昌崇) 効率的な運営をされるということは理解いたしましたので、2点目に移りたいと思います。  2番目、イノシシ対策について。昨年イノシシによる農産物の被害について、福島県から宮城県南地域に拡大したのに伴い、県に対し、県内市町村で対策や補助について要望をしました。5月19日付の河北新報のオンラインニュースで「イノシシ急増、東へ猛進 宮城県内の生息拡大止まらず 石巻でも目撃、市が有害駆除を許可」との見出しがありました。目撃場所は大川地区と稲井地区だが、東松島で確認されるのも時間の問題と思料しますとありますが、もう目撃されているらしいです。  そこで、イノシシ対策を行っている西日本の自治体の対策として、農地に面したやぶの刈り払いや野菜くずの捨て場所、俗に言うよごみ等を好んで掘り返し餌場にするので、イノシシの好む環境を排除することを1軒でやるより集落単位ですることが大事であるとのことでありました。  そこで、予防として対策の周知を行うべきと思うが、いかに。  以上です。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 熊谷議員の大綱2点目、イノシシ対策についての質問にお答えいたします。  宮城県内におけるイノシシによる農作物の被害につきましては、平成18年度は県南を中心に11市町で被害が確認されており、水稲や芋類の食害等により、約2,500万円の被害が生じたと承っております。10年後の平成28年度には県内の21市町で被害が拡大し、被害金額は約4倍の9,156万円ほどになっているということでございまして、本市での目撃情報は年に数件寄せられております。例えば29年の11月に新田地区で1件、そして30年の3月に小松で3件、西福田で1件、30年の4月には小松台の周辺で1件ということで、これまで6件出てきております。きょうのNHKのテレビなどでも、これは九州のほうでしたが、イノシシの問題が出てきました。私たちとすれば、目撃情報はありますが、今のところイノシシによる農作物の被害の情報の通知はないのです、東松島市にとっては。本市としては、引き続き生息地域の情報収集に努めるとともに、県含めて関係機関と協力し、予防対策の周知も含めてイノシシの被害防止対策を講じていきたいと思っております。  確かに震災後、福島の原発絡みからいいますと、福島県ではイノシシはとらなくなっているのです。そして、もちろんそのためにイノシシも温暖化に関連して北のほうにどんどんと上がってきている、それは事実なのです。  それで、県としては、例えば丸森とか角田などでは、これはふえてきましたから、国の復興絡みの補助を受けて、例えば1頭1万円でとってもらっているのです、現実的には。震災前は、とっても金は出さないのです。なぜ出すかとなると、今までは、震災前はイノシシをとって、例えば1万円あたりは大体肉として出荷できたのです。しかし、セシウムとかそういうようなことになって、そのイノシシを食べる、出荷できなくなっているもので、その対象として1万円なら1万円、猟友会に出してやっているというのが実態なのです。  それで、宮城県全体では、平成26年あたりは約5,000頭以下だったのです。26、27は5,000頭以下、28、29が8,000頭近くとっているという状況で、これは要するに今のところは原発の補償、このような形で対策をなされていると。そういうもので、前はとったやつを次々と肉のスモークにするとかいろんな形で地場の、逆に言えば地場産品みたいな形で出して、道の駅とかそういうようなところでも売れていたのですが、今それが売れなくなったので、誰も見向きもしなくなったと。そういうことで、イノシシがどんどん、どんどんふえて、イノシシと今度は豚も一緒になってイノブタもまた出てきているのです。  そういうのがあるので、ただ私とすれば一番のそういう問題は、人に害を与えてしまう熊のほうが今一番心配なのです、私からすれば。今の状況というのは。それらの対策というのに何かあれば全力をかけて、警察とかいろんな人たち。特に子供たち、通学なんかするときに熊と出会ったりすると、熊もいろんな熊がおりますから、すぐ子供を襲う熊もいるようですし、すぐ森に逃げていく熊もいるようですけれども、まさにそういう熊対策のほうが私としては、市としての対策はそちらのほうが上ではないかなと思っておりますので、イノシシについては被害が出たら、引き続き関係機関と協議してやっていくということでとどめさせていただきたいと思います。  以上です。 ○議長(阿部勝德) 熊谷 昌崇さん。 ◆17番(熊谷昌崇) 最近確かに熊も随分出るのです。数年前から上下堤のほうに出たり、大塩のほうに出たり、神出鬼没でどこに出るかが本当わからない、確かに危ないです。私は、小学校は2年生から5年生までは鳴子小学校にいましたから、たまに放送鳴るのです。きょう熊が出ましたから、集団で気をつけて帰ってくださいと。昔ですからその程度。今はちょっと違うかもしれませんが、幼い心なりに、集団で帰って、熊が出たら誰か置いていくのかという冗談を交えながら帰ったのを今思い出しましたけれども。  市長さんおっしゃっていたように私もきょうのNHK見ました。佐賀県のイノシシ対策で、市なり行政に頼らず、民間のクラウドファンディングを利用した、ハンティングみたいな感覚で、皆さんから集って、動画配信をして、イノシシのとれた状況なり、それをみんなで食べたりして楽しんで駆除していこうと。それができればうちもいいのですが、確かに市長さんのお話聞いていると、私考えていなかったのが、セシウムの問題を私は考えていませんでしたので、とって食べるというのはなかなか難しいのかもしれません。  ただし、NHKとか、あといろんな情報を見ますと、最初が大変大事らしいのです。市長さんは、何か被害が出てからとおっしゃっていましたけれども、被害が出る前にさっき私申したイノシシの好む環境を排除するというのは、例えば耕作放棄地とか、あとさっき言った餌場、よごみの、よく田舎のほうに行くと、うちも昔はそうでしたけれども、堆肥を外に積んで、堆肥と称して生ごみを捨てている場所があったりするのですけれども、そういった場所を好んで餌場にして生息域にするというか、縄張りにするというのがあるらしいので、ただ1軒だけでそれを取り組んでも、隣の方なり集落の人がみんなで一生懸命やらないと効果がないらしいのです。そうすると、熊のほうが私も危険だと思います。ただ、こういった事例が出てきましたので、一緒に対策。そういう餌場には例えばコンポストでいいのか。ただ、コンポストだと足りないって言われるような気もするのですが、何らかのそういうイノシシとか熊とか、そういったものが入ってこられないようなものをすべきではないかという周知徹底ぐらいはすべきだと思うのですが、いかがですか。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 要するにイノシシの情報、目撃情報については、29年からこれまでの間で6件ほどあるという。それが、だから何頭のイノシシなのかもわからない。そんなことで、とにかくイノシシはこの辺に来ていると。あと先日、何かのあれにはニホンカモシカも東松島におりますよなんていう話も出てきました。そういうことで、いろんなそういう動物が、もちろんハクビシンを含めていろんなのが結構いるのです、やはり。  そして、最終的には農業関係とかそういう人たちが減ってきているものですから、どうしてもそういう、今熊谷議員が言うように例えば草刈り一つとっても、なかなか地域でまとめてやるということ自体も大変な状況。例えば農作業でも、今までだったら水路払いとか江払いと称してみんなでさっとすぐできても、今はなかなか出る人いなくて、お金出すからそれでやってくれなんて人もいるような状況になってしまっているのです。  だから、熊谷議員の言うようにみんなでその辺、一番いいのは草刈りをきちっとしてきれいにしておくことなのです。イノシシなどが隠れるところをなくせばいいわけですから、熊もイノシシも。だから、そういうことをやればいいのですけれども、今この状況で市道の交差点周辺の草刈り、それさえもみんな市のお金でやらざるを得なくて、なかなか大変な状況なのです。これをやるというのは、簡単に言えばできないこともないのでしょうけれども、それは最終的に経費がかかってくるとか、さまざまなまちづくりの観点からもまちを挙げてこれを対策というと、そこには経費が伴ってくるというのが現実なのです。  だから、今私とすれば、まずはそういう市報において周知することはできます。これはやりますけれども、その他のことでやるとなると、当然さまざまなお金の問題とか、あとけがした場合誰が補償するのだとか、油賃はどうするのだとか必ず出てくるのです。だから、最も今必要なのは、逆に私は交差点とかさまざまな道路の周辺の草刈り、そういうもののほうとか、子供の通学上からも非常に大事だなと、そっちのほうを優先すべきだなと思っております。  そんなことから、このイノシシの問題については広報等で、市報でそういうことを出すことは可能ですから、それはやりますけれども、熊とあわせてです。イノシシだけではなく、やるのは熊と一緒なのです。  あともちろん農作物の観点からいえば、昨年の被害で一番大きかったのは、宮戸のやはり猿の桃の害です。そういうものが現実にあるということで、そういうものの対策ということを最優先というのが行政からすると一番大事かなと思っております。要望的なものは、今言ったように出す方向で検討させますので、ご理解いただきます。 ○議長(阿部勝德) 熊谷 昌崇さん。 ◆17番(熊谷昌崇) 私のこの一般質問の最後から2行目なのですけれども、私が言っているのは予防として対策の周知を行うべきと思うがいかにですから、対策でそんなお金がかかることをしろと言っているのではないのです。ただ、市長さんのおっしゃるとおり、市報等で周知をされるということが本当の最初で、私はそれで十分だと思います。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 対策の周知、市報等で検討してまいります。 ◆17番(熊谷昌崇) 終わります。 ○議長(阿部勝德) 次に、第3位、石森 晃寿さんの質問を許します。石森 晃寿さん。     〔1番 石森 晃寿 登壇〕 ◆1番(石森晃寿) それでは、議長のお許しを得ましたので、あらかじめ通告しております私立高等学校の誘致についてお伺いいたします。  私立高等学校の誘致については、廃校となる小野地区の学校施設の跡地を利用することで、学校法人タイケン学園、東松島市、地元も理解しています。私立高等学校が開校するまでの道のりは険しく、建物の老朽化を考えると時間も限定されているので、以下の点について伺いたい。  1として、私立高等学校を設置する場合は、設置者である学校法人タイケン学園が開設年度の前々年度の9月30日までに学校設置許可申請を宮城県に提出しなければならない。残された時間は限定されています。万が一この申請がおくれることになれば、平成32年、西暦で言えば2020年4月の開校はできなくなります。このことは、千載一遇の好機を失い、市としては大きな痛手となります。市は、全面的に協力して私立高等学校の開校に邁進する考えはありますか。  2として、私立高等学校の定員が360人で全寮制、教職員が50人とすると、地方交付税、住民税、寮の賄い材料及び学校消耗品の地元調達、開校に向けての学校改修に伴う地元業者の受注、雇用及び観光等の経済効果が考えられますが、市は経済効果を試算していますか、お伺いいたします。 ○議長(阿部勝德) 市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 石森 晃寿議員の一般質問にお答えいたします。  大綱1点目として、私立高等学校の誘致についてのご質問にお答えいたします。石森議員におかれましては、本市における創造的復興の目玉である私立高校の誘致について、平成29年の第4回定例会に引き続いての質問でありまして、敬意を表したいと思います。  地元の小野地区を初め、東松島にとって100年に1度あるかないかの地域活性化につながるビッグチャンスの政策を千載一遇の好機と捉えての質問であり、石森議員のこのままでは小野町が衰退する心配、地元を何とかしたい、東松島市を何とかしたいという、そういう考えの熱意が十分に伝わってくる質問と受けとめております。私も小野地区の学校利活用と活性化についての考え方は、石森議員と同じでありますので、土井議員への答弁と一部重なりますけれども、お答え申し上げたいと思います。  学校設置に係る認可手続等につきましては、石森議員のご指摘のとおりで、ことしの9月末までにはタイケン学園が学校設置認可申請を宮城県に提出することが必要となっております。当然タイケンでは、これまでに出すという形で準備を進めているということで伺っております。  宮城県では、平成2年以降、全日制の私立高校の認可がなされず、今後はさらに少子化が進む中で、宮城県私立学校審議会での審議など、認可までのハードルはかなり高いものと私は認識しております。  しかし、現在石巻圏域には私立高校がなく、今回の私立高校の進出につきましては、市長として私がタイケンの柴岡理事長との協議の中で進めてきてまいりましたし、また村井宮城県知事も掲げている、単なる復興でない、創造的復興に最もふさわしいものと考えており、市民の総力を結集して何としても成就させたいと考えております。  また、市や市議会、市民や地元としての熱意も大事となりますが、先日小野地区まちづくり協議会から小野地域の学校施設の跡地利用に関する要望書が市長及び市議会議長に提出されております。本市としては、その要望とともに私立高校を誘致するメリットをさらに周知し、市全体で誘致に向けた機運を醸成したいと考えております。  今後宮城県や関係機関に対し、誘致に向け強力に要請してまいりたいと考えておりますので、市議会としての誘致決議なども含めた議員皆様方のご協力があれば非常にありがたいと思っております。  次に、市は私立高等学校の開校による経済効果を試算しているのかの質問についてお答えいたします。現在の計画が全寮制であることから、仙台市以外の県内自治体が政策で最も苦慮している人口減少対策が実現できますし、寮の食事に係る材料費のほか、生徒、教職員の生活必需品等の購入による地元消費、学校の備品や消耗品の購入、さらには保護者が面会に訪れる際の宿泊や食事、お土産代など大きな経済効果を見込めるものと考えております。また、学校開設までの校舎改修工事学校設備の整備などの地元発注も見込まれると思います。  全体で360人の生徒と一部の教職員が本市内に居住することで、毎年地方交付税の増額分として約3,600万円から4,000万円程度を見込めるほか、教職員の住民税など本市の税財政への直接的な効果もありますし、地元住民の雇用についても一定程度見込めるものと期待しております。  本市としては、このように大きな経済及び税財政上の効果を見込めるものと期待しており、タイケン学園側に対しても、できる限り市内発注及び市内消費がなされるよう市から強く要望してまいります。  さらに、経済効果のみならず、高校生が地元で元気に勉学やスポーツに励むことによって、小中学校がなくなり、一層の過疎化が心配される小野上地区の活性化とにぎわいの創出にも大きく寄与するものと考えております。加えて私立高校が存在することにより、本市のネームバリューがアップすることが図られますし、高校生が本市の住みよさや環境を気に入りまして、卒業後の本市への定住にもつながるものと強く期待しているところでございます。  以上でございます。 ○議長(阿部勝德) 石森 晃寿さん。 ◆1番(石森晃寿) 市長の答弁で、今議会の誘致決議ということを申し上げましたけれども、議会にはまだ1回しか説明していないのです。だから、2020年の開校にこぎつくのには9月30日までに出さなければならないのですから、その誘致決議というものはいつまでに出さないと、この申請に影響を及ぼすかということをちょっと心配したのですけれども、市長はどのようにその辺考えておりますか。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 正式に私のほうから議会に誘致決議してくれということは、基本的には議会のことまで私がとやかく言うべきではないので、それは議会の判断でいいのでございまして、私が最初、先ほど言いましたように、できればそういうことをしてもらいたいという、その判断です。  基本的には9月末までにタイケンが出すということになっていますから、一番の問題は宮城県の私立学校審議会、これは私立高校とか私立幼稚園関係者の理事長さんたちとかが集まっている審議会です。そこで、県がそこに諮問するような形でやるわけですから、そこの議論というのが非常に県としては心配しているのです。だから、そういうことであるからこそ、そういう形で市議会も決議したということになると、そこの宮城県の私立学校の審議会に与える影響というのも非常に大きいのではないかなと私は思っております。  そういう中で、できればその審議会の前にそういう決議がなされることが私としては強力な後押しになってくるのではないかなと思っておりますので、その辺が私としてはお願いできればしてもらいたいなというのが私の考えであります。ぜひ前向きに議会として検討していただければいいなと思っております。  なお、このことについて1回しか説明していないということもありますが、いろんな時々を捉えながら、議員の皆様方にこれまでもこういう話を、ぜひお願いしたいものだなということで、議長さん等々にもそういう話はこれまでも若干してきているということで、それは私が余り議会に踏み込むことは、やはり権限が全然違う立場ですから、押しつけはしないという形でその程度にしているという状況でございます。  以上です。 ○議長(阿部勝德) 石森 晃寿さん。 ◆1番(石森晃寿) このタイケン学園の問題につきましては、小野副議長も質問しますので、この議会の件は大将格である小野副議長にお任せして、私はちょっと別な点をお聞きします。  学校の管理なのですけれども、廃校するということで、平成30年1月、学校が移転したので、それ以降は電源を切っているとかこの間聞きましたので、空調関係とか、そういう機械設備、あとは水道も当然切っているのだろうし、いろいろ、そうしますと相手に建物を引き渡すとき、改修費がさらに維持管理しないとかかるような感じしますけれども、その辺市ではどのように考えておりますか。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 学校の管理、実は例えばかんぽの宿、ありましたね、野蒜のかんぽの宿。あれが震災直後、ある人が改修したいからという話があったのですが、かんぽのほうでは、それがそのまま市からの申し入れでしばらく置いていた間に、いつの間にか全て2階、3階、4階のテレビ、ベッド、冷蔵庫、全てなくなって、そのやろうとした人が最終的には私はやりませんとなったのです。そういう経緯がありますから、非常に管理というのは大事だと思っております。  特にこれから暑くなってきますので、空調とか大事で、電気切っておるものですから、電気を再度つけるとかは別にして、基本料金とかさまざまかかるのですけれども、やはり引き渡すまでの間に、要するに空気の入れかえ、特にこのじめじめしている、こういう地域の時期に1日に何回か窓をあけるとか、そういうものが本来ないと大変な状況になってしまうなと感じております。先日私も現地は見てきておりましたが、使っていなかった例えば用務員の部屋なんかも大変な状況になっているのです。あれ、このまま見たら、理事長買わないと言うのではないかなと逆に私は心配しました。  それで、対策としては、やはり引き渡すとき、ある程度今まで使っていた学校としての姿を、きれいにして引き渡すべきではないかということで、この間担当の教育委員会、今学校、教育委員会の管理下に置かれて教育財産としておりますから、これをしっかりしてくれということでは、対策では私のほうから教育委員会にお願いしていたという経緯があります。これまでもしっかりと、まだ相手が決まっているわけではないですけれども、その際にやはり相手が困らないように、ことしの1月まで学校として使われていたものを、それをしっかりと維持できるような体制に進めていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(阿部勝德) 石森 晃寿さん。 ◆1番(石森晃寿) 市長の回答で、この跡地のことに関しては人口減少に歯どめをかけると。歴史を見てみますと、旧鳴瀬地区は分校、今まで2つありました。それがなくなったところは、過疎化や高齢化がどんどん進んでおります。それで、やっぱりこの学校の問題が新聞等で報道されてから、いつこれ開校するのだという電話が多いのです。でも、これを開校に結びつけるには、当然地元東松島市、あと議会、あとタイケン学園、お互いに協力して、この2020年の4月の開校に結びつけなければならないのですけれども、市長は県会議員時代から私学助成とか、そういう手続関係は詳しいのです。ですけれども、皆さんの協力を得ないと、これは開校に至らないということになりますので、なぜここに邁進という言葉を書いているかというと、いろいろそういう困難なことは、想定はもうしているのです。だけれども、一議員の身としてともかく完結すると、開校するのだよという気持ちをここで聞いて終わりにしたいと思いますけれども、どうですか。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 今鳴瀬の歴史的なこと、当然これは県内、全国至るところで学校が中心的、そこの学校がなくなったりすると、全てその地域が衰退していっていると。町村合併の実態を見ても、そこに町の役場なりがなくなってしまうと、最終的にはそこは支所扱いで、平成の大合併した地域も非常に一気に過疎化になっているというような状況でございますから、同じ中心的拠点である学校が、小学校、中学校、一気に2つなくなれば、これはおのずと答えは見えていると思います。私は、そういうことを何とか避けるために最大の努力をすべきだなと思って、市長としては。いろんなところに声をかけながら、たどり着いたのがタイケン学園なのです。そして、タイケン学園には、一応4月からは私立の保育園を夜8時までの延長でやっていただく条件で来ていただいております。  そういうものを踏まえて、やはり人と人との人脈、そして人と人との理解とか信頼、そういうものが最終的には大きなものをなし遂げるのには基本だと思っているのです。もちろん東松島市と宮城県のこういう信頼関係、東松島市とタイケンとの信頼関係、そして東松島市は市と議会の理解、こういうものが全部つながった中で、2020年、平成32年の4月開校というのが見えてくるのであって、その中の一つでも欠ければ、これは開校はできないと思います。そういう形で、私としては全力をかけて、市民の総力を結集して誘致に努力したいと思っておりますということでお答えさせていただきます。 ◆1番(石森晃寿) 終わります。 ○議長(阿部勝德) ここで昼食休憩といたします。    午後 零時03分 休憩                                              午後 1時30分 再開 ○議長(阿部勝德) 再開します。  休憩前に引き続き一般質問を続行します。  次に、第4位、櫻井 政文さんの質問を許します。櫻井 政文さん。     〔14番 櫻井 政文 登壇〕 ◆14番(櫻井政文) 議長のお許しをいただきましたので、かねて通告済みの2件について質問いたします。  まず、1件目から。郷土の偉人、大槻 俊斎、富田 鐵之助、奈良坂 源一郎などの顕彰事業及び先人教育について。本年は、戊辰戦争150年という節目の年に当たる。戊辰戦争は、薩長を中心とする新政府軍と仙台藩が主唱した奥羽越列藩同盟軍との戦いである。仙台藩は、当初戦争回避のため、和平努力を重ねたが、戦争を強行する新政府軍に抗し切れず、やむなく防衛戦争に立ち上がり、奮戦した。しかし、結果は近代戦争の実戦経験がある新政府軍が勝利した。それ以降、朝廷に弓を引いたとレッテル張りされ、賊軍として東北は白河以北一山百文と中央から不当な差別をされ、艱難辛苦をなめさせられてきた。  しかしながら、この幾多の困難に立ち向かい、日本の近代化に貢献した偉大な先人が東松島にいた。それが第2代日銀総裁である富田 鐵之助であり、解剖学者の奈良坂 源一郎などである。また、維新前に没しているが、日本医学の近代化に尽力した初代西洋医学所頭取の大槻 俊斎も忘れてはいけない人物である。この節目の年にもう一度戊辰戦争の真実を見詰め直し、刻苦勉励で身を立てた郷土の先人の功績を顕彰することにより、市民のふるさと意識の高揚と子供たちが郷土に誇りを抱く契機となるよう顕彰事業と先人教育の推進を強く望みたい。そこで、以下の所見を伺う。  1、顕彰施設や史跡の説明板を設ける考えはあるか。  2、当市のホームページに先人、偉人コーナーを作成することについて。  3、偉人伝を編さんし、学校で副読本にすることについて。  4、偉人の命日に祭りを催行することはいかがか。  以上、お伺いいたします。 ○議長(阿部勝德) 市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 櫻井 政文議員の一般質問にお答えいたします。  大綱1点目、郷土の偉人、大槻 俊斎、富田 鐵之助、奈良坂 源一郎等の顕彰事業及び先人教育についての質問のうち、当市のホームページに先人、偉人コーナーを作成することについてお答えいたします。  本市におけるこれまでの顕彰事業としては、大槻 俊斎については矢本保健相談センター前に石像を、市コミュニティーセンター前に奈良坂 源一郎の銅像を建立するなど実施してきております。  櫻井議員ご提案の市ホームページへのコーナーの新設ですが、本市のホームページは利用弱者の方々への対応として、文字の大きさや音声読み上げ機能などの情報提供機能の拡充を図るために、6月1日に全面リニューアルを行っておりますが、提供している情報につきましては、リニューアル前の情報を基本としており、郷土の偉人についての情報は掲載されていないのが現状であります。  市ホームページに先人、偉人の情報を掲載することは、市民のふるさと意識の高揚と子供たちが郷土に誇りを抱く契機となるばかりではなく、広く全国に東松島市を知ってもらう機会になると考えておりますので、今後市の教育委員会と連携を図りながら、掲載する方向で検討してまいりたいと思っております。  私からは以上です。 ○議長(阿部勝德) 教育長。     〔教育長 工藤 昌明 登壇〕 ◎教育長(工藤昌明) 櫻井 政文議員の一般質問にお答えいたします。  大綱1点目、郷土の偉人、大槻 俊斎、富田 鐵之助、奈良坂 源一郎等の顕彰事業及び先人教育についてのご質問にお答えいたします。  初めに、顕彰施設や史跡の説明板を設ける考えはあるかについてお答えいたします。議員ご提言のとおり、東松島市には郷土の偉人が数多くおります。まず、顕彰事業としては、第1に偉人の功績を後世に伝えるため、副読本などでの学校教育の振興を図ることや、現存する偉人の石碑など、議員十分ご存じと思いますけれども、市長も触れましたが、大槻 俊斎の石像、また誕生の地の碑、あるいは富田 鐵之助顕彰碑、奈良坂先生の胸像、銅像があります。後藤 桃水についても民謡碑、胸像などがございますが、そのような現存する偉人の石碑などの保存管理や、市民に周知を図り、理解を深めていただくことが大切であると考えます。郷土の偉人の顕彰施設や史跡の説明板の設置については、史跡の状況や市民の意見をもとに検討してまいります。  次に、偉人伝を編さんし、学校で副読本にすることについてお答えいたします。櫻井議員が紹介された3人の偉人が副読本で取り上げられている現状は、富田 鐵之助と大槻 俊斎が宮城県教育委員会発行の「みやぎの先人集 未来への架け橋」及び東松島市教育委員会発行の「わたしたちの東松島市」で、奈良坂 源一郎については「わたしたちの東松島市」において、郷土が生んだ偉人としてその業績を紹介しております。  市内小中学校においては、志教育の一環として道徳や社会科、総合的な学習の時間などでこれらの副読本を活用し、先人の功績に学び、郷土を愛する心情や、自己の目標や夢に向かい努力する態度等を育んでいるところでございます。教育委員会としては、現在のところ偉人伝の編さんの予定はありませんが、さまざまな副読本がありますので、それを活用して郷土の偉人の学習を充実させてまいりたいと考えております。  次に、偉人の命日に祭りを催行することはいかがかについてお答えいたします。偉人の生誕日や命日を記念する行事は各地で行われており、意義深いものと思います。本市では、赤井小学校の校長やPTA、地域の有志が総力を結集して赤井の偉人、大槻 俊斎の顕彰に取り組み、独自の副読本等を作成し、志教育として事業に取り入れるまでの成果を上げた俊斎プロジェクトや、多くの来場者でにぎわう後藤 桃水翁を偲ぶ民謡まつりを主催する後藤 桃水翁を顕彰する会など、学校ぐるみ、地域ぐるみで偉人を顕彰する熱意が市民のふるさと意識の高揚や子供たちが郷土への誇りを抱く契機となっております。郷土の偉人、先人を顕彰する取り組みの中で、例えば命日に祭りを行うような機運が醸成された結果として実施されるのが望ましいと思います。  以上でございます。 ○議長(阿部勝德) 櫻井 政文さん。 ◆14番(櫻井政文) お答えいただきました。  当市のホームページに先人、偉人コーナーを作成すること、前向きに検討されるということですが、その際例えば大槻 俊斎の銅像がここにありますよという、そういう位置を知らせるとか、奈良坂 源一郎の説明板はここにありますという、そういったものをつけ加えていただくと非常に親切ではないかなというふうに思います。  それと、6月1日に改正文化財保護法が成立しまして、文化財の保護だけではなくて活用を重視し、観光とか地域振興に積極的に生かしてもらってほしいということでこの法律が成立したのですけれども、どうも東松島市はややもしますと観光は景観に偏って、こういう文化財とか人とか、それも実は観光資源なのです。その辺の観点で、観光にもなるのだよと、地域振興になるのだよということをもうちょっと喧伝していただきたいというように思います。  東北では、盛岡とか奥州市とか鶴岡は、偉人顕彰とか先人教育に非常に熱心でございまして、盛岡に先人記念館というのがあります。それで、私、昨年の6月、この定例会で、歴史常設博物館はどうかということなのですけれども、もしそういう施設が難しいのであれば、例えば奥州市のほうでウエブ博物館ってやっているのです、ネットで。それに関して、そういうのを設けるお考えとかはいかがかなと思いまして。教育長、いかがでしょうか。 ○議長(阿部勝德) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) ウエブ博物館ということは、つまりネット上の博物館ということですね。奥州市ですか、やっていらっしゃるの。 ◆14番(櫻井政文) ええ。 ◎教育長(工藤昌明) まだ拝見したことないので、具体のイメージが湧きませんが、先ほど市長さんの答弁でホームページに載せることを検討するということですので、それがウエブ博物館的なものに、議員ご指摘のようなものになるのであれば、それもよろしいのかなというように思いますが、実際に見てから検討させていただきたいと思います。 ○議長(阿部勝德) 櫻井 政文さん。 ◆14番(櫻井政文) 赤井地区では、大槻 俊斎先生の非常に顕彰事業を一生懸命やられているのは存じ上げていまして、副読本もあるのは、漫画本、よく存じ上げております。その副読本とかは、赤井地区以外の小学校なんかでも活用されているのでしょうか。
    ○議長(阿部勝德) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 大槻 俊斎プロジェクトが各学校分も増刷してくれましたので、各小中学校にも配布されておりまして、先ほど申し上げましたけれども、「みやぎの先人集」や「わたしたちの東松島市」に大槻 俊斎は載っていますので、それの勉強のときにまさに副読本としての活用がなされるものというふうに考えてございます。 ○議長(阿部勝德) 櫻井 政文さん。 ◆14番(櫻井政文) それと、郷土の偉人、こういう大槻 俊斎とか富田 鐵之助とか奈良坂 源一郎、こういった方々の例えば歴史文書とか、そういうのはどこで見られるのでしょうか。 ○議長(阿部勝德) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 図書館のほうに行けば、それはあるというふうに思いますが、例えば大槻 俊斎、奈良坂 源一郎については図書館にあるというふうに私は認識しておりますし、富田 鐵之助の「忘れられた元日銀總裁」という本がありますけれども、それはあるかどうか、ちょっと私は確認しておりませんが。 ○議長(阿部勝德) 櫻井 政文さん。 ◆14番(櫻井政文) 私がお尋ねしているのはそういうことではなくて、1次資料としての資料です。歴史がどこかでまとまってあるのでしょうか。例えばそういうのが、非常に重要な人たちなので、この方々の事績とかを散逸されてはいけないので、この方々の例えば書かれたものとか日記とか、そういったものというのはきちっと管理されているのかどうかというのがちょっと心配でご質問しました。 ○議長(阿部勝德) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 大変申しわけございませんが、私そこまで把握してございません。 ○議長(阿部勝德) 櫻井 政文さん。 ◆14番(櫻井政文) 一度そういった歴史資料をどこかで集めて、特別展なり講座なり開いて、改めてそういった偉人が東松島市にはいるといったことを広く市内外に喧伝するのも必要かと思うのですけれども、そういった特別展なんかを開くようなお考えとかはありませんか。 ○議長(阿部勝德) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 全くそれちょっと考えておりませんでしたが、もし担当から補足あればさせますが、現在の段階でそこまでは考えておりませんでした。大変参考になるご意見だというふうには思います。 ○議長(阿部勝德) 生涯学習課長。 ◎教育委員会生涯学習課長兼社会教育主事(柏木淳一) 先ほど申されました偉人の資料等、こちらの保管状況とか、あるいはそういったものがあるのかどうかも含めてちょっと確認をさせていただいて、もしそういったものがあって貴重なものであるのであれば、やはり開催するというような方向で考えてもいいのかなと思っております。 ○議長(阿部勝德) 櫻井 政文さん。 ◆14番(櫻井政文) ぜひそういった資料がどのように保管されているのかというのを確認していただきまして、特別展という大げさなものではなくても、例えば講座とか市民向けにやっていただければなと、そういうふうに考えております。  それと、きょう、この長々とした要旨書いたのですけれども、やっぱり戊辰戦争において東北は何か賊軍だという、そういうレッテル張りというのですか、されているわけですよね。この機会に、一方的な勝者からの歴史観ではなくて、この戦いはそうではないよということ、最近随分そういう本が出ているのです。いわゆるこっちから見た。どうも東北というのは昔から、蝦夷から、安倍 貞任から、藤原氏から、とにかく中央からやっつけられる歴史なのです。東北人も変にコンプレックスを持っていまして、自分たちはもしかして中央から疎まれているのではないかなという思いもあるので、そういうものもこの年なので、ぜひ払拭して、自信を持って、また我が郷土にこんな立派な先人がいるので、子供たちが郷土に誇りを持てるような形で、いろんなそういった偉人顕彰を今後もやっていただければと思います。では、1件目終わります。  2件目に移ります。2件目、ひきこもり対策について。内閣府によると、ひきこもり状態にある15から39歳の人は、2015年時点で全国に約54万1,000人と推計されている。一方で、東松島市が2017年に行った実態調査での当市のひきこもり状態にある世帯は、約90世帯との結果が出た。ひきこもりに至る要因は多様であるが、発達障害がその一因とする識者もいる。また、不登校の延長線上にひきこもりを位置づける学者もいる。  最近のひきこもりの傾向は、長期化、高齢化、女性がふえてきたことである。職場不適応の社会人ひきこもりも増加してきている。今後ひきこもりについて適切な対応をとらないと、生活保護受給者がどんどんふえていくことになる。また、ひきこもり当事者を扶養している親も高齢化してきており、親の死亡後の生活維持をどのようにするかという家族の切実な悩みがある。  ひきこもり当事者とお会いしてみると、ひきこもり歴は人によって見分けがつかない。また、話してみても至ってノーマルである。ひきこもりの就労会社、株式会社ウチらめっちゃ細かいんでの佐藤啓社長に聞くと「ひきこもりの人たちは、繊細で感受性が高い」と話し、「こういう人たちは、きめ細かいサービスが得意で、能力を生かさないのは国の経済的損失」と語る。東松島でも高橋徳治商店がひきこもりの人たちを雇用している。  ここのところ、ひきこもりに関する関係者の支援ネットワーク連携や相談機関、例えばKHJとかNodeもふえてきて、ひきこもりに関する関心や理解も進んできているが、長期化するひきこもり支援や就労支援に対する行政の対応が遅く、今後は迅速に進める必要があると考える。そこで、以下の所見を伺う。  1、子供の不登校は宮城県総合教育センター、大人のひきこもりは宮城県精神保健福祉センターと窓口がばらばらである。連携できないか。また、土日でも相談できる窓口は設けられないか。  2、在宅就労支援機関が地方に少ないが、ふやす方策は。  3、ひきこもりの居場所づくりについて。  4、ひきこもり支援で目覚ましい成果を上げている秋田県藤里町の藤里方式に関してどう思われるか。  5、ひきこもりについての行政の専門職員が不足していると思われる。どう考えるか。  以上、よろしくお願いします。 ○議長(阿部勝德) 市長。 ◎市長(渥美巖) 櫻井議員の大綱2点目、ひきこもり対策についての質問にお答えいたします。  初めに、子供の不登校と大人のひきこもりについて、相談窓口がばらばらであり、連携できないのか、また土日でも相談できる窓口を設けられないのかの質問についてお答えいたします。それぞれの施設が宮城県の施設でございますが、ひきこもりの要因の一つとして不登校が挙げられることから、その内容について連携をとりながら支援につなげていると伺っております。  なお、宮城県では、ひきこもりの相談件数が増加傾向にある石巻圏域において、今年度は石巻圏域子ども・若者総合相談センター及び石巻圏域子ども・若者支援地域協議会を設置し、関係機関と連携したワンストップ相談サービスを実施し、円滑かつ効果的な支援を行っていくこととしております。石巻圏域子ども・若者総合相談センターでは、土曜日や日曜日の相談窓口の開設も視野に入れ、検討しているとのことですので、ご理解いただきたいと思います。  次に、在宅就労支援機関が地方に少ないが、ふやす方法はについてお答えいたします。石巻地域では、官民を超え、石巻不登校・ひきこもり支援ネットワークが設立され、就労支援機関を初め、民間団体、自治体等が連携しながら対応に努めております。具体的な子供への対応としては、まずは家族の方が支援機関に相談することが回復に向けての第一歩であり、さらなる仕掛けづくりを行うことが必要と考えており、今後においても市報等を通じて周知してまいりたいと考えております。  次に、ひきこもりの居場所づくりについてお答えいたします。ひきこもりの要因は、身体的、心理的、社会的等さまざまな要因が重なっていることが多く、また背景に精神疾患や発達障害などがある場合もあり、原因が特定できないということもあるようであります。  ひきこもりの対応としては、原因を追求することより、今後自信や元気を回復させるため、どのような点を伸ばし、応援していくかを考えていくことが効果的と言われております。  宮城県においても、フリースクールやフリースペース等の支援機関がふえつつあります。そういった施設を利用することで何かしらに興味が生まれるなど、自信や元気の回復につながるものとされており、本市におきましても今年6月1日から矢本駅前のゆぷとの敷地内に東松島市子どもの心のケアハウスを開設しております。  次に、秋田県の藤里町の藤里方式に関してどう思われるかについてお答えいたします。平成18年度に藤里町の社会福祉協議会で実態調査したところ、4,000人弱の人口のうち、100人以上のひきこもりの方がいることが判明いたしましたが、居場所づくりを行うことにより、ひきこもりの方が激減したということで、全国各地から多数の視察や問い合わせがあったと伺っております。  藤里町は、平成29年度時点での人口が約3,500人で、高齢化率は約45%の町であります。ひきこもりの要因として、働く場所がないことが大きな要因であったということでありますが、本市のひきこもりの実態については的確に把握した上で、対処方法について関係機関と情報交換を行いながら進めてまいります。  最後に、行政の専門職員が不足していると思われる。どう考えるのかについてお答えいたします。現在ひきこもりも含め精神保健業務については、保健福祉部健康推進課の職員で構成する精神保健グループが中心となり、業務を遂行しております。グループ人員は5名で、そのうちプロパー職員は2名ですが、今後職員のスキルアップを図りつつ、実情に応じ、適正な人員配置にも努めてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 ○議長(阿部勝德) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 櫻井議員の大綱2点目、ひきこもり対策についてのご質問の(1)、(3)、(5)について私からお答え申し上げます。  初めに、子供の不登校と大人のひきこもりについて、相談窓口がばらばらであり、連携できないのか、また土日でも相談できる窓口は設けられないかについてお答えいたします。小中学校児童生徒が不登校に至る原因は、友人関係などのトラブル、学業不振、家庭環境、発達障害など、子供たちを取り巻くさまざまな環境、状態が複雑に絡み合い、結果的に学校に足が向かず、不登校となり、家に引きこもりがちになっているというケースが多い状況にあります。そのため、学校の取り組みだけでは解消につなげることが困難なケースも多く、保健、福祉関係部局と情報の共有化を図りながら、よりよい支援のあり方を話し合い、連携、協働した対応に努めているところでございます。  また、土日、夜間の相談窓口といたしましては、宮城県総合教育センターに24時間子供SOSダイヤルが設置されており、指導主事や臨床心理士、専門相談員等の相談員が土日及び夜間も含め、24時間体制で相談業務に当たっています。個々の市町村が独自で24時間体制の相談窓口を設けることは、人員の確保に加え、環境的にも困難な状況にあることから、宮城県として窓口の一本化を図り、必要な情報を共有しているところでございます。  次に、ひきこもりの居場所作りについてお答えいたします。教育委員会では、市長答弁にもありましたが、県が実施しているみやぎ子どもの心のケアハウス運営支援事業の補助財源を活用し、6月1日に矢本駅前のゆぷと1階に東松島市子どもの心のケアハウスを開設いたしました。  ケアハウスは、不登校や家庭に引きこもりがちになっている児童生徒の学校外、家庭外における居場所づくりを目的に設置するもので、教員経験者等を指導員や相談員として配置し、不登校状態にある児童生徒の心のケアや学びの支援、学校への登校再開や社会的自立に向けた適応支援を行うとともに、保護者への教育相談にも対応する体制をとっており、ひきこもり、不登校児童生徒の居場所として活用してまいります。  最後に、行政の専門職員が不足していると思われるが、どう考えるかについてお答えいたします。さきの質問でもお答えしたとおり、児童生徒がひきこもりに至るまでにはさまざまな要因が複雑に絡み合っているというケースが多いため、心理や福祉の専門的な知識を有するスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを配置し、活用を図っているところでございます。これら有資格者の採用につきましては、県教育委員会や保健福祉部局との連携を図りつつ、人員の確保に努めております。  また、市教育委員会としては、不登校の相談対応や学習支援に当たる学校相談員を各中学校に1名ずつ配置するとともに、中学校区内の小中学校や家庭等を巡回訪問し、相談対応に当たる学校専門相談員3名を配置しています。今回新たに子どもの心のケアハウスを開設することで、なお一層個に応じたきめ細やかな対応が行っていけるよう、相談、支援体制の強化を図るものでございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(阿部勝德) 櫻井 政文さん。 ◆14番(櫻井政文) 不登校の延長線上にひきこもりが大体どのくらいかというと、大体2割くらいになってしまうということなのですけれども、ちょっと矢本一中の先生にこの間お伺いしましたら、不登校の原因、こっちにも書いてあるように、確かにいろんな、さまざまだと思うのですけれども、私いじめが関係するのかなと思ったら、いじめは余り関係ないという。ほとんどここに書かれている中で、家庭環境の問題が一番大きいということをおっしゃっていまして、また東松島は非常に離婚率が高いと、こういうこともそういう不登校とかひきこもりにちょっと関係あるのではないかと言っていましたけれども、そういう家庭環境を指導するというか、把握するというか、その辺。というのは、やっぱりひきこもり、まず早目に手を打ったほうがいいと思うので、不登校のうちに、ひきこもりにならないようにしなくてはいけないと思うのです、早期に手を打つというか。そういった家庭の問題とかは、そういうのはどういうふうに思われますか、こういう不登校。家庭、それを例えば指導するとかです。 ○議長(阿部勝德) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 家庭の問題といいますか、不登校になったご家庭では、保護者も大変悩んでいらっしゃるのです。ですから、指導ということではなくて、保護者が相談できる場がたくさんあったほうがいいなというふうに思っておりまして、例えばここのケアハウスも相談機能を持っていますし、各学校でも相談に乗ってくれますし、あと不登校対応相談員なども相談に乗りますので、保護者の方も一人で抱え込まないで、ぜひご相談いただきたいというふうに思っております。 ○議長(阿部勝德) 櫻井 政文さん。 ◆14番(櫻井政文) あと、やっぱりこのひきこもりに関しては、さまざまなちょっと要因といいますか、引きこもる方もいろんな、それぞれさまざまな事情でひきこもりになられているわけなのです。それで、やはり単一機関だけでそれをフォローするということは、ちょっとできないということと思います。ですから、教育とか、福祉と保健部とか、関係部署の連携といいますか、包括的な支援が必要になるかと思いますけれども、今後この辺の緊密な連携をどのように図っていくか、ちょっと具体的にお答えいただければと思います。 ○議長(阿部勝德) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長兼社会福祉事務所長(小林勇) 市部局と教育委員会部局につきましては、このひきこもり対策だけではなくて常々、例えば子供の子育て関係であったり、そういうふうな部分では積極的に情報交換、連携等は図っているつもりですけれども、今後このひきこもり関係だけではなくて、子供の関係部門について、より一層2局で連携、しっかり図らせていただきたいと考えております。  以上です。 ○議長(阿部勝德) 櫻井 政文さん。 ◆14番(櫻井政文) やっぱりひきこもりの方を抱えている家族は、地方に行けば行くほどといいますか、周りの偏見の目とかあって、その悩みをなかなかオープンにできないということで、あと場合によっては家庭内暴力があったりとか、私の知っている方、この間お会いしたのです、お母さんに。うちの息子は、もう20年以上引きこもっていますということをおっしゃっていました。非常に深刻な問題で、それで今そのひきこもりの支援機関とか、先ほどご答弁もいただきましたけれども、いろいろあるのですけれども、やはり大事なのはご本人と家族と、それとひきこもり経験者と、第三者を交えた支援施設とか、そういう家族会というのは、これは非常に重要だと思うのです。やはり経験者がいるということが非常に重要で、意外とその経験した方は普通に話すと普通な感じなので、またそういう場があれば、その人たちもひきこもりから脱出する何かきっかけになるかと思うのですけれども、そういう例えば支援施設、就労を含めた支援施設を何か創設するとか、家族会を結成されるとか、そういったお考えはいかがでしょうか。 ○議長(阿部勝德) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長兼社会福祉事務所長(小林勇) 先ほど市長の答弁で申し上げましたが、今年度宮城県において、石巻圏域においての子ども・若者支援地域協議会というものが新たに設置されます。この中には自治体だけではなくて、病院等医療関係であったり、今議員おっしゃった実際のひきこもり活動に尽力していただいているNPOであったり、そういう方々を一堂に集めた中で協議会を設置させていただき、まさにそういうひきこもりの子供さん初め、大人の方々も含めた協議会を設置した上での相談センターの運営に尽力したいというふうな形で、現在準備させていただいておりますので、概要等についてはまだ固まっておりませんけれども、今年度中に開設したいというふうなことで今進めさせていただいている状況でございます。  以上です。 ○議長(阿部勝德) 櫻井 政文さん。 ◆14番(櫻井政文) そういった支援施設とか家族会とかあれば、働くきっかけにもなるのではないかと思うのです。意外とこういう方々は、きっかけさえあれば何か働きたいとも思っているのだけれども、なかなか1歩も2歩も踏み出せないという。ですから、周りのいろんな理解とか、そういった手を差し伸べるということがないとなかなか脱出できないというのが現状なのです。  先ほどの藤里方式なのですけれども、これは藤里町の社協がやっているのですけれども、非常に一人一人に合ったきめ細かい訪問支援と訪問調査をやっているのです。その上で、就労という形で就労施設に来られるようにしているのですけれども、東松島はちょっと私、石巻管内では意外と非常によくやっているほうだと思うのです。というのは、この90世帯とかという、こういう数字、調べていますので、石巻市は調べてもいないという、数字も出てこなかったので、そういう意味で一生懸命やっているとは思うのですけれども、さらにもっときめの細かい、よく相談窓口はあるけれども、なかなか寄り添っていただけないみたいな、ちょっと通り一遍な相談窓口で、なかなかというのが結構多いのです。ですから、もっとそういう当事者とか家族に寄り添ったような、もっと踏み込んだ、そういった支援とかというのはできないものかなと思いまして、いかがでしょうか。 ○議長(阿部勝德) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長兼社会福祉事務所長(小林勇) 本市につきましては、昨年、2017年に健康診査の申し込みとあわせてひきこもり関係についても調査させていただいて、約90世帯の方々がいらっしゃるというような結果が出ております。その内訳というか、内容については、議員ご存じのとおり、さまざまなケースがございます。まさに今後の居場所づくり、働く場所等についても、本市では高橋徳治商店さんのほうで、そういう方々を積極的に雇用していただいているというふうな部分もございますので、我々としてはそういうふうな部分をしっかり伸ばして、今後先ほどご説明申し上げた地域協議会のほうでもしっかりもんだ上で積極的に進めていきたいと考えております。  以上です。 ○議長(阿部勝德) 櫻井 政文さん。 ◆14番(櫻井政文) 実に非常に深刻な、今後これもというような、今後の将来課題といいますか、ひきこもりというのは非常に大きい問題になってくると思います。ぜひこういう方の能力を、何かすごく、特にIT関係とかの水準能力がすぐれている方が非常に多いということを言われています。そういった方であれば自宅でもできますね、パソコンですから。ですから、何かそういうふうな方も、東松島も非常に優秀な方、高学歴な方も多いのです。そういう方を生かすような方策をぜひ考えてほしいのですけれども、もう一回最後に、ちょっとしつこいですけれども、踏み込んだ支援のほどをお願いしたいので、よろしくご答弁いただければと思います。 ○議長(阿部勝德) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長兼社会福祉事務所長(小林勇) 担当部署として、今後ともそういう方々を市の資源としてしっかり生かせるように、教育部局と連携をしっかりとりながら進めさせていただきたいと思います。  以上です。 ◆14番(櫻井政文) 終わります。 ○議長(阿部勝德) 暫時休憩します。    午後 2時10分 休憩                                              午後 2時20分 再開 ○議長(阿部勝德) 再開します。  次に、第5位、滝 健一さんの質問を許します。滝 健一さん。     〔18番 滝 健一 登壇〕 ◆18番(滝健一) 通告しておりました1件について質問をさせていただきます。  旧鳴瀬未来中学校校舎並びに関連施設の管理についてでございます。鳴瀬未来中学校が中下地区に移転し、生徒たちには新たな希望の中、学業に励まれていることは何よりのことと思われます。一方、旧校舎等の利活用が、特に小野地域住民を中心に大いに期待されているところであります。  このたびの一般質問では、3人の議員からこのことに関する件が通告されております。それらを理想的に実現するためにも、校舎や関連施設維持管理のあり方は極めて重要であります。移転後からこれまでの対処は、いささかながらずさんな管理ではということが一部の住民から聞こえたことから、周辺を見させていただきました。私としても疑問を抱かざるを得ません。これまで管理上の必要な作業はどのようにされてきたか、管理の基本的なあり方、管理に伴う諸問題等についてお伺いいたします。 ○議長(阿部勝德) 市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 滝 健一議員の一般質問にお答えいたします。  旧鳴瀬未来中学校校舎並びに関連する施設の管理についてのご質問にお答えいたしたいと思います。旧鳴瀬未来中学校は、これまで子供たちの学びやとしてだけでなく、小野地域の中核施設として使用してまいりました。今後は、小野地区学校施設利用事業の優先交渉権者と決定しております学校法人タイケン学園へ円滑な引き継ぎができるよう、そしてこの地区のみならず東松島市の発展に資することができるよう、市教育委員会と連携して適切な管理に努めてまいります。  現在は、教育財産として教育委員会が管理しておる状況にありますので、詳細については教育長より答弁していただきます。  私からは以上でございます。 ○議長(阿部勝德) 教育長。     〔教育長 工藤 昌明 登壇〕 ◎教育長(工藤昌明) 滝議員の一般質問、大綱1点、旧鳴瀬未来中学校校舎並びに関連施設の管理についてのご質問にお答えいたします。  旧鳴瀬未来中学校校舎がこれまで担ってきた役割や今後の利活用の考え方については、市長答弁のとおりでございますので、私からは校舎の管理状況についてお答えいたします。  校舎管理の状況についてですが、昨年度冬休みが終了した1月の3学期から新校舎に移転しており、その後は安全対策及び防犯上の観点から校舎は全て施錠しているほか、関係者以外の立ち入り等も確認されたため、出入り口3カ所にはバリケードを設置して立入禁止としております。また、校舎及び体育館、武道館、プールなどの関連施設については、電気、水道、警備委託は全て停止しておりますので、現在まで定期的に校舎及び関連施設に異常がないか、現地の確認を行っております。  なお、旧校舎の備品などのうち、必要なものは全て新校舎に運びましたが、ことし1月の新校舎移転後も老朽化した物品等の分別作業に時間を要しておりました。現在は、ほぼ作業が完了しておりますが、今後も校舎の利活用が決定するまで、地域の皆様方にも安心していただけるよう、引き続き適切な施設の管理を実施してまいります。  以上でございます。 ○議長(阿部勝德) 滝 健一さん。 ◆18番(滝健一) 丁寧に答弁していただきました。  まず、出入り口3カ所はバリケードを設置して立入禁止と、こうなっておりますが、出入り口は4カ所あるのです。4カ所にたしか立入禁止のバリケードがありました。この関係者以外立入禁止のバリケード、少し遅過ぎるのではないかというふうに私は思っておりました。  1、何月何日に設置されましたか。まず、それについてお伺いしたいと思います。 ○議長(阿部勝德) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 具体には担当者から答弁させますが、ご指摘のように関係者以外の立ち入り等も確認されたという、ちょっとその部分がありまして、それでその後設置をしてございますので、今担当からあと答弁させます。 ○議長(阿部勝德) 教育総務課長。 ◎教育委員会教育総務課長(勝又啓普) それでは、お答えをいたします。  バリケードの設置でございますけれども、こちらにつきましては、済みません、答弁のほうで3カ所ということでしたけれども、4カ所の誤りでございました。大変失礼いたしました。  それから、設置の時期でございますけれども、1月に移転を新校舎にした後に仮設のプレハブ校舎の解体作業をその後行った関係がありまして、一定期間は業者の出入り等もございましたので、バリケードをこちらで設置するということはしておりませんでした。一応作業の安全性の確保のために業者で一部バリケード等を設置したものはありましたが、管理上のバリケードというのは基本的には設置してございませんで、それらの作業が終わりまして、大変申しわけありません、具体的な日時はちょっと手元に資料がないのですけれども、3月後半ということで、ご質問のとおり、若干プレハブ校舎の解体作業、設置からこちらでバリケードを設置するまでに期間があいてしまったということで、この点は反省をいたしております。  以上でございます。 ○議長(阿部勝德) 滝 健一さん。 ◆18番(滝健一) 少し事実と異なるお答えのようでもございますが、確かに解体作業の工事はしておったようです。これは、県道からも確認できるところであります。しかし、その解体作業のために出入りする出入り口は1カ所であります。4カ所のうち1カ所であります。1カ所あれば十分であります。あとの3カ所は必要ございません。その辺、なぜこういうことを言うかといいますと、本当にかんぽの宿の二の舞にならないということが非常に大切だと思うのです。せっかくある価値を有する資産が台なしになる可能性があるわけであります。反省の意を示しておりますので、これ以上追及はしませんが。  それから、校舎、体育館、武道館、これは確かに施錠されて入ることができないようであります。しかし、その他にも建物がたくさんあるのです。その他の建物は、施錠されていないところが多いようですが、これはいかなる理由があるのでしょうか。 ○議長(阿部勝德) 教育総務課長。 ◎教育委員会教育総務課長(勝又啓普) お答えをさせていただきます。  基本的に今ご質問ありましたとおり校舎、それから講堂、体育館部分、それから武道館、この3つにつきましては施錠しているというところでございましたが、先ほど教育長の答弁でもお話ししましたとおり、学校側で残った備品等の分別作業等を行うために一部の建物、これは倉庫類、こちらの施錠の部分がされていなかったというのは、こちらのほうでも確認をいたしております。  なお、現在は施錠箇所が全て施錠していることを確認した上で、一部プレハブ倉庫につきましては、鍵がかからなくなってしまった建物が1棟ございますけれども、それも含めて巡回をしながら確認をしているというところでございます。 ○議長(阿部勝德) 滝 健一さん。 ◆18番(滝健一) まず、プールの機械室がありますね。その機械室は、全く施錠されておりません。その扉をあけてみますと、プールの機械の一部分が分解されているのです。分解された部品がその場にあって、これ見た人、どのような気持ちでやっているのかなというふうに思うわけであります。中には段ボールケース3つありまして、よく見てみますとpH調整剤なのです、プールの水の。それが合計12キロほどありました。そろそろ段ボール箱も白茶けてしまいまして、どんなことをやっているのかと思いましたが、しばらく使わないことは目に見えているのですから、それを別な学校プールに移動して、新しく購入する量を少なくすることが先決だと思うのですが、そういった神経が一切使われておりません。自由にその機械室には出入りすることができます。私のところから歩いて2分程度で行けますから、そこまでは。  それから、正門の道路の県道から一番近い部分、そこに平均台3台とスコップ2丁が格納されている倉庫があるのです。かなり広いです。議員控室3つ分ぐらいの面積があるのです。ほとんど空間です。自由にドアから出入りして、そこで若い者にでも発見されると、今から夏ですから、宴会の一つができるようなところであります。かつて、少し古い話になりますが、そういったことに関連して、若者が出入りしてさんざんな目に遭ったことがあるのです。詳しくはちょっと述べることを差し控えますが。ですから、そういったような余り思わしくない行動をとる若い方々にそういう場所が見つかってしまいますと、たまり場になってしまうのです。その倉庫のすぐ前に、私たち鳴瀬一中生徒のとき、私たちの場合は小野中学校と言いましたが、小野中学校生徒のとき、グラウンドが余りよくないのです、あそこ。ならす道具があるのです、枝がついて。それでよくならしさせられたのですが、我々が使っていたときの古いものではなく、比較的新しいのが何本もすぐそばに放置されております、雨ざらしで。何であく倉庫があって、空っぽなのにそこに格納しないのかな。不思議でなりません。  それから、順序逆になりましたが、県道の根っこのほうの、一番端のほうからよく見ると見えるのですが、校舎の裏に、先ほどちょっとそれに関連するようなことが答弁の中にありましたが、山ほどの廃棄物と言っていいのですが、そういうものがありました。これは人に教えられて、後で確認しに行ったのですが、その中には剣道の防具、剣道の竹刀、そうですね、ざっと見ても20本ぐらいありましたか。こうもり傘約30本ぐらい、そのほかに冷蔵庫2台、その他もろもろ。長期間、どう見ても雨ざらしの跡がわかりますから、長期間にわたって野ざらしになっていたと思われるものがありました。ああ、これ一丁もらっていきたいなという道具なんかもありました。人の話によると、若干量が減っているというような話しする人もありますが、それが偶然、連休の前に、軽4輪です、あれは。私そこに、すぐそばにいたのに気づかなかったようですが、運び方したのです。連休前に気づいて運んでいるのだというふうに確認して、連休終わってから行ってみたら、半分しか運ばれていないのです。連休後、大分まだ野ざらしなのです。どんな神経を持っているのだろうか。私にはとても理解できないのです。ですから、市長が一生懸命校舎、その他の利活用を叫んでいても、片っ方でそのような管理の仕方をしておりますと大きな矛盾なのです。  私、そこから拾ったもの、ポケットに入るものを1つ持ってきたのです。鳴一と書かれたホイッスルと、それからしんちゅうのくぎなのです。あれちょっとポケットに入れて持ってきたのです。というのは、それは全部片づけ終わってからの残部。ちょっと見ると気づくのですが、そういったものが随分あったのですが、それを持ってきたのです。うちの事務局長、前に教育委員会総務課長をしておられたので、これちょっと渡してきなさいと言って預けたのですが、あのしんちゅうのびょうというのは、雨ざらしになってもさびませんし、極めてあれ単価高いのです。私は、金物屋ですから、かつて。金物一部始終扱っておりましたから、よくわかるのですが。  校舎の裏に行きますと、校舎の裏、端から端まで電線のコードが地べたをはっています。何でこれ外さないのかなと思って、私不思議でしようがないのです。校舎の裏に倉庫があります。倉庫があるのです。その倉庫に小型自転車とか農機具とかいろんなものがあるのですが、自由自在にあくのです。何でこれ施錠しないのかなと思っているのですが。変わっているのです、ちょこちょこ行くと。  あと機械室の裏に2連ばしご、アルミの2連ばしごですから、あれかなり高価なものです。ただ、かさが大きいですから、なかなか人が持っていかないとは思うのですが、それは最近になってその倉庫の中にしまったのです。しまったといっても、高価なものをしまったら何で施錠しないのか不思議なのですが、まだドアがあけられます。そういったように一連のやり方が、どうも市長がおっしゃっている一生懸命利活用のことと反することがただいま進行中であります。  町民プールというのは……ごめんなさい、学校プール、中学校のプール。あれつくったときは、鳴瀬町民プールだったのです。昭和46年8月ですから、私が鳴瀬町議会議員になった4カ月後に完成したのです、46年。その町民プール、塀が回されておって、さらに有刺鉄線がめぐらされていますので、中に入れなくなっているのです。もっとも入れなくしておくのが当たり前なのですが、裏側1カ所だけ1メートルにわたって有刺鉄線、バラ線がない場所があるのです。ちょっと越えると中に入ることができるのです。これもそのような管理やっている人にとっては、感ずることも、気づくこともできないと思うのですが、あれもしょっちゅう人が出入りしている場所ではなくなってしまったわけですから、そこのところに有刺鉄線を足すとかなんとかしなければならないのですが、これもずさんだな。もっとも普通の出入り口は、別な場所の大きなしんちゅうのシリンダー錠がつけてありますけれども、こちらのほうのところは越えられるような状態です。プールの着がえ室なんかも、その裏の窓はこうやって見るとあけられるのですから、施錠されていない窓もあります。その後すぐ学校プールになったわけですが、私たちから見ると、あの周辺に住む私たちから見て、古い歴史あるプール、それから校舎なので、そのような取り扱い方をされますと本当に余りいい感じしないのです。  まず、こういった事実を教育長は把握していましたか。 ○議長(阿部勝德) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 大変申しわけなく思いながらお話を聞いておりました。新しい鳴瀬未来中学校の新校舎ができまして、新しい学校で子供たちがということで、本当に喜んで通ってくれてよかったなということにばかり目が向いて、まさに大事にすべき旧鳴瀬未来中学校の校舎等についてしっかり管理できなかったことにつきましては、全て私の責任だというふうに思っております。ご指摘いただいて、そこまで私は気がつきませんでしたので、ご指摘いただいた後改善を進めておりますが、なお徹底してしっかり改善をしていきたいというふうに考えております。大変申しわけなく思っております。 ○議長(阿部勝德) 滝 健一さん。 ◆18番(滝健一) そんな難しい仕事でない場合は一気にやっていただいても、あしたから連休だということで、長い連休、間をあけて、2度に分けてするような仕事ではなしに、一挙にやっていただきたいのです。  それから、まだ使える冷蔵庫2台、最後までありました。3回に分けたことになるのですが、あれ最後に運ばれましたが、ああいったようなものも外に放置しておくというのも大変見苦しいのです。近所の者が見えるのですから、あそこ自由自在ですから、入る気だったら、幾らバリケードをしても。ですから、私一部の人から指摘されて、それから綿密にどういうことをやっているのだろうなというような感じでそのようなことをやらせていただいたので、担当者とよく連携して、もう少し神経を使っていただきたいと思います。  それで、先ほど市長の答弁の中に、校舎の中に入ってみて、用務員室ですか、どこか何か少し部屋が、散乱していたような部屋もあったという、このような話でしたが、校舎の中はわからないのですが、武道館や体育館については見える範囲内で、ガラスから見ても整然とされているようであります。しかし、校舎は余り見ることができませんので、どんなものかなと思いますが、しょっちゅう見回りするわけではないですから、いたずらの方々が周辺の倉庫、その他が施錠されていないと、どうしてもこういうものが置いてあるということで校舎に入りたがるものなのです。しょっちゅういたずらしている人にとっては、校舎、どこか鍵を壊して入るのはそんな難しいことではないのです。一旦校舎に入って整然と整理されていると、余りいたずらというのはないものです。市長が先ほどいみじくも本当のことをおっしゃったのですが、そういう乱雑な場所や部屋があったらだめなのです。全部壊すとか、何とかかんとかということをやってしまいがちなのです、そういういたずら者の心理として。そういう傾向にありますので、校舎の中ももう一度点検を加えて、すっかり今後力を入れて、タイケン学園を初め、今第1番目はタイケン学園を目指しているわけでございますが、その他についても利活用ができるようにつなげていきたいということが私の狙いとするところでございますので、その辺をもう一度決意を込めて教育長から答弁願います。 ○議長(阿部勝德) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) ご指摘の先ほど市長さんからお話あった部屋につきましても、片づけは終了しておりますが、なお再度確認をして、議員ご指摘のようなことのないように取り組んでまいりますので、ご理解いただきたいと思います。 ◆18番(滝健一) 終わります。 ○議長(阿部勝德) 以上で本日の日程は全部終了しました。  本日の会議はこれにて閉じ、散会といたします。    午後 2時47分 散会...