東松島市議会 > 2014-06-10 >
06月10日-一般質問-03号

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  1. 東松島市議会 2014-06-10
    06月10日-一般質問-03号


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    平成26年  6月定例会(第2回)         平成26年 第2回東松島市議会定例会会議録(第3号)                                          平成26年6月10日(火曜日)                                                 出席議員(18名)    1番  菅 原 節 郎            2番  小 野 惠 章    3番  小 野 幸 男            4番  木 村 清 一    5番  阿 部 としゑ            6番  多 田 龍 吉    7番  上 田   勉            8番  大 橋 博 之    9番  熱 海 重 徳           10番  阿 部 勝 德   11番  熊 谷 昌 崇           12番  長谷川   博   13番  古 川 泰 広           14番  五野井 敏 夫   15番  五ノ井 惣一郎           16番  佐 藤 筐 子   17番  佐 藤 富 夫           18番  滝   健 一                                                 欠席議員(なし)                                                 説明のために出席した者   《市 長 部 局》      市         長    阿  部  秀  保      副    市    長    大  沼  雄  吉      総   務  部   長    松  谷  善  雄      復 興 政 策 部 長    古  山  守  夫      移 転 対 策 部 長    内  海  茂  之      市 民 生 活 部 長    小  岩  政  義      保 健 福 祉 部 長    村  上     修      兼 社 会 福 祉事務所長      建   設  部   長    佐 々 木  哲  也      産   業  部   長    涌  澤     晃      総 務 部参事兼総務課長    川  田  幸  一      併選挙管理委員会事務局長      総 務 部 行 政経営課長    小  山  哲  哉      総 務 部 防 災 課 長    小  林     勇      復興政策部復興政策課長    高  橋  宗  也      復 興 政 策 部 参 事    小  林  典  明      兼 復 興 都 市計画課長      復興政策部市民協働課長    浅  野  吉  彦      市 民 生 活 部 参 事    堀  越  栄  治      兼  環  境  課  長      保 健 福 祉 部福祉課長    木  村  寿  人      兼社会福祉事務所副所長      保健福祉部健康推進課長    佐  藤  利  彦      建 設 部参事兼建設課長    菅  原     博      産 業 部 農 林水産課長    小  野  英  治   《教育委員会部局》      教    育    長    工  藤  昌  明      教   育  次   長    小  山     修      教育委員会教育総務課長    吉  田  悦  郎      教 育 委 員 会 参 事    山  野  和  好      兼 学 校 教 育 課 長                                             《議会事務局》      議 会 事 務 局 長    三  浦     薫      議 会 事 務 局 次 長    大  槻     敦      議 会 事 務 局 主 事    佐 々 木  智  哉        議事日程 第3号 平成26年6月10日(火曜日)午前10時開議 第 1 会議録署名議員の指名 第 2 議員一般質問                                                  本日の会議に付した事件 議事日程のとおり 入退場一覧  15時02分   7番  上 田   勉議員  退場  15時06分   7番  上 田   勉議員  入場    午前10時00分 開議 ○議長(滝健一) ただいまの出席議員は18名であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付してある議事日程第3号をもって進めます。  本日の会議には、説明及び答弁のため市長を初め関係行政機関の長の出席を求めております。  報道機関より撮影の申し出がありますので、これを許可いたします。 △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(滝健一) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において7番上田 勉さん、8番大橋 博之さん、以上の2人を指名します。 △日程第2 議員一般質問 ○議長(滝健一) 日程第2、議員一般質問を行います。  第7位、上田 勉さんの質問を許します。上田 勉さん。     〔7番 上田 勉 登壇〕 ◆7番(上田勉) それでは、議長のお許しを得ましたので、第7位ということで2点について一般質問をさせていただきます。これらについては、常日ごろから市長とお話をしたり、あるいは職員の皆さんにいろいろとご尽力いただいておりますが、全般的に情報を共有しなければならないもの、あるいは市長以下皆さんでお考えいただかなければならない問題が最近追及しておりますので、そういう意味で一般質問をさせていただきたいと思います。  まず、1つ目であります。一時避難所の整備及び避難経路を見直せであります。4月23日の議員説明会において、地域防災計画の成果品が配付され、防災計画の作業状況や骨子については、さきに総務常任委員会で説明を受け、避難経路や避難道路、自主防災組織運営や責任と権限などについても質疑がなされ、その回答には各議員とも十分理解できないものもありました。かつ再検討の必要性についても議員から要望があったところであります。  また、各地区自主防災組織連絡協議会についても、昨年末から職員による説明がなされてきております。それらにつきましては、特に避難経路や、あるいは避難所の運営ということで資料を配付されております。避難経路や避難所確保に対する説明には、基本的には賛同せざるを得ない状況でもありました。公助、共助、自助の言葉、これは非常に響きがよく聞こえて、要援護者にはその対応に、自主防災組織の役員等、これについては困惑するところであります。自主防災組織の皆さんは、共助の限界、自助への支援の効率化と要支援者への要望把握と支援者の安全確保に現在苦慮されております。これらにつきましては、昨今防災課から要支援者に対する資料の提出、今後のあり方についても説明を受けているところであります。  さて、本市では、主として大曲浜地区、浜市、牛網地区、野蒜地区において移転跡地の利用、企業誘致への区画整理が進められております。さきの臨時議会においては、復興交付金制度の弾力的かつ積極的な運用を求める意見書が議会から提出されておりますが、これにあるように企業誘致に優位な復興予算の執行について政府にお願いしているところであります。  防災計画に述べられている諸問題解決に向けて、限定的な修正がなされてはいましたが、次の点について再度市長の考えを伺うものであります。  1つ目、一時避難場所の整備についてであります。この質問は、平成24年12月3日においても私質問しておりますが、基本的には徒歩での避難、そして500メートルは自力徒歩避難を原則としており、整備しないとの回答を得ております。今回の防災訓練においても、主な訓練項目にもありますが、場所によっては車による避難も行うという状況設定もしておるところであります。渋滞や要支援者のことを考えると、途中適切な場所に津波浸水を逃れられる必要な高さの避難所の整備が必要と思われます。  2つ目、避難経路の整備について。企業誘致や沿岸地区での海浜公園等各種事業展開を考えると、避難経路の整備も急がなければなりません。この二、三年で東松島市の生活環境は大きく変わりました。住生活は、北上運河や東名運河を核とした第三線堤の北側に移り、そして働く場所は多くの雇用を生むことが見込まれる大曲浜地区、野蒜地区が主流となります。大曲浜地区では、企業誘致の構想に加え、避難場所の整備や避難経路の整備が重要であり、このことが企業誘致のポイントとなると思います。  また、野蒜地区においても3つの橋を核とした避難経路を早く市民に提示することにより、より確度の高いまちづくり計画をなされると思います。この件につきましても、今後の都市計画のあり方を含めてお答えをいただきたいと思います。  以上であります。 ○議長(滝健一) 市長。     〔市長 阿部 秀保 登壇〕 ◎市長(阿部秀保) 皆さん、おはようございます。きょうも一般質問、よろしくお願いいたします。  それでは、通告第7位、上田 勉議員の1件目、2点について順番に答弁させていただきます。  まず、1点目でありますが、本市では平成26年5月12日の議員説明会でご説明いたしましたとおり、平成26年3月に津波避難計画を策定いたしました。その中で津波避難対象地域外指定避難所及び指定緊急避難場所を設定することを基本とし、やむを得ず津波浸水区域内に指定避難所及び指定緊急避難場所を定める場合は、津波発生時の安全性を考慮し、3階建て以上の施設を基本とすることといたしました。  また、避難については徒歩を原則とし、避難目標地点まで相当な距離がある場合や、徒歩による避難が困難な場合のみ自動車による避難を認めることとし、これらのルールにより市民全員が津波から避難することが可能となりました。  さらに、災害時避難行動要支援者の自動車による避難時の交通渋滞などを想定し、市民の方々がより安全に、かつ確実に避難できるよう、東日本大震災以降、東松島高校石巻西高校石巻運転免許センター、矢本駅前複合施設ゆぷと、石巻青果、ヨークベニマル等施設管理者と災害協定を締結し、津波時の避難所及び緊急避難場所を拡大させていただきました。今後も津波時の避難所及び緊急避難場所については、既存施設の活用を念頭に拡充に努めさせていただきます。  2点目でございます。避難道路の整備につきましては、東日本大震災復興交付金等を財源とした整備を計画しております。避難計画道路路線数は13路線であり、市道として整備する計画ですが、そのうち2路線が多重防御となる三線堤併用の減災機能を持ち合わせた路線であり、残り11路線が沿岸部から内陸部への避難や集団移転先の高台と主要道路を結ぶ路線として計画している道路でございます。大曲浜地区の避難経路については、市道大曲寺沼線及び大曲堺堀線のほか、県道石巻工業港矢本線を計画しております。  企業誘致後の津波避難については、自動車避難対象地域とし、誘致企業の就業者の自動車による乗り合い避難を主とするほか、逃げおくれた方々の対応策として、現在宮城県で計画している矢本海浜緑地再整備に係る築山の利用や、津波避難タワーの新設も視野に入れ、今後検討させていただくことといたします。  また、野蒜地区につきましては、市道東名新東名線、台前亀岡線、野蒜駅前線、大茂倉線のほか、県道奥松島松島公園線を計画しております。これらの道路整備計画について基本方針が確定次第、市民向けの周知を進めさせていただくこととします。  以上、答弁といたします。 ○議長(滝健一) 上田 勉さん。 ◆7番(上田勉) それでは、申しわけありませんけれども、再質問させていただきます。  この辺のところまでは何度も聞いておりますので、理解をしているところであります。まず、1問目の一時避難場所であります。これは前回も申し上げましたけれども、西のほうはよく、きょうは資料を持ってきていませんでしたけれども、東矢本地区においての避難経路は全てが線路から北に行くようになる。避難場所も避難経路も500メートルは走ってください、歩いてくださいということで、線路の北ぐらいが妥当だということは理解できます。しかしながら、現在の状況を見ますと、浜須賀、それから関の内、これから線路から北にというのは非常に困難かなと。したがって、その付近に築山、あるいはタワーの設置が望ましいのではないかなということで、場所の確保、そして避難タワーの一時的に退避をする場所は必要ではないかなというふうに思ってございます。  今の市長のお答えの中にあった一時的に避難をして、なおかつ避難場所として今お願いしているところを何カ所かお答えいただきましたけれども、例えばヨークベニマルコスモスポーツ、この辺につきまして、それから赤井付近でしたら、東松庵あの辺が一時的な避難場所になると思います。内康でもなるかもしれませんが、この時点、津波による避難勧告、避難指示が出た場合、その人たちは多分逃げるのではないですか。あそこはそういう場所、勧告や指示が出されても地震で倒壊しない限り逃げませんよ、多分震度6強で壊れなかったので、もつでしょうけれども、津波が発生した場合にはあそこの人たちは逃げないでしょうというのが肝です。実は関の内のほうでも個人的にはお願いをしてあります、ウッディーの2階に逃げさせてくれと。この間、津波警報出ましたね。あのとき私は逃げませんでしたので、あそこを全部確認をして回りました。クローズになってて入れないのです。あの近くに加藤外科さんもお願いしますということで了解は得ておりますが、あそこは確認しませんでしたけれども、多分職業柄、先生は逃げないで、あそこで避難者を待ったり、あるいは地域の人のために働いていただけるのではないかなというふうに思います。  そういうことで、まず1つは、今お答えになった避難場所の方は、逃げないでオープンにして受け入れられる体制になっているのでしょうか。いわゆる津波浸水区域で避難指示や勧告が出た場合のことです。その辺のところはちょっと心配、今のお答えの中では心配をしております。一問一答ですので、まずその辺についてお答え願いたいと。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) それぞれ災害協定を締結しておりますので、担当のほうから内容を若干補足させますけれども、基本的な考えは私のほうから述べさせていただきたいのですけれども、人間の心理として当然近いところで済ませたいというのは、これは誰でもあります。しかし、今回の東日本大震災での教訓は、時間があればより海から離れた場所に行くというのが一般的な誘導の仕方だというふうに思います。そういった中で、しかし逃げおくれた方というのは必ず出てくると。そういった方々を一番近いところで命をまず守るという部分では必要だということで、こういった協定を結ばせていただいておりますので、その辺公共施設でございませんので、100%本当にできるかというと、確約はできないところはありますけれども、補足は担当のほうからさせてください。 ○議長(滝健一) 防災課長。 ◎総務部防災課長(小林勇) それでは、ご質問にお答えさせていただきます。  今矢本東地区の例を出されましてご質問いただきました。基本的には、議員おっしゃるとおり、今般の津波浸水を受けまして、JRから北側への避難というふうな位置づけにしております。ただ、当然500メーターというふうな限りもございますので、この東エリアについては先ほどお話し申し上げましたヨークベニマルさんであったり、あとは市の下浦住宅というふうな部分を緊急の一時避難場所というふうな形で考えております。とりあえずそちらのほうに避難していただいて、その次のステップとしましては市の避難所でございます矢本東小学校であったり、線路から北側のところに避難すると。  常にあいているのかというふうなご質問でございますけれども、ヨークベニマルにつきましてはご存じのとおり2階の駐車場等のスペースを我々は考えておりますし、また踊り場等につきましては当然住民の方が徒歩等により避難できるというふうな部分では考えております。  あと先ほどウッディーさんの部分も出まして、以前私のほうでもちょっとウッディーさんのほうを当たらせていただいて、日中であれば当然問題ないと。ただ、先般の4月3日の津波注意報のように、夜であれば当然鍵かかっているような状況なので、その辺についてはなかなか難しいねと言うふうなことで、協定のほうまでにはまだ至っていないというふうな状況でございます。  以上、ご説明とさせていただきます。 ○議長(滝健一) 上田 勉さん。 ◆7番(上田勉) 協定の内容なのですよね。避難指示や勧告が出た場合にどうするかということについても今後十分検討をする必要性がある。夜の話はそうなのです。昼間でそういう状況であったので、昼間の状況で避難指示や勧告が出た場合の対応については十分な検討が必要であるというふうに思います。これは同じでおられますので、ぜひやっていただきたいなというふうに思います。  それから、もう一つは、余裕があれば、それはJR線の北側というのは重要なのですが、避難経路の整備についても若干早いかもしれませんけれども、運河から南で働いている方がおられる。企業誘致は全てと言っていいほど運河より南にあるわけですから、その人の中にはダブっていれば、例えばヤマニシあたりで東松島市の人間が働いていないかというとそうではない。場所は石巻ですけれども、避難経路については矢本を通るわけですから、そうするとその間に避難タワー、あるいは避難場所と思われるところを整備しておかなければいけないのではないかなというふうに思います。  どれだけの渋滞があの間で発生するかどうかわかりませんけれども、少なくても朝の出勤時、あるいは退社であそこの道路は完全に渋滞するわけですから、その間における一時的な避難場所はある程度、先ほど築山の話もありましたけれども、それを通り過ぎた場所に1つ必要ではないかなと。これは第三堤を考えながら、少なくても第三堤の道路北側の付近にはある程度必要ではないかなというふうに感じますが、いかがですか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 明確にこの場所というような答弁はしかねますけれども、基本的には今議員のほうから具体的に企業として稼働しているヤマニシの社長さんともお会いして要望いただきました。震災直後でしたので、道路が大分傷んでいることもありましたので、避難道路の確保と、それから今後について、やはりまず一つでもという言い方はどうかとは思うのですけれども、現在海浜緑地公園に築山を計画していると。これは防災機能も持ち合わせということで、避難がおくれた方ということでありますので、これらについては非常にありがたいことだという評価もいただいています。  さらに、それだけでいいのかという問題がありますので、市としてはタワーも含めて考えていきたいと。張りつく企業さんともご協議の上、その中につくるか、そういうところも含めて協議したいというふうには考えているところでございます。 ○議長(滝健一) 上田 勉さん。
    ◆7番(上田勉) 築山あるいは避難タワーについては、難しいところもあるかもしれません。一時避難場所については、例えば基地に関しては津波のときはゲートを今までクローズしていましたけれども、オープンにしますよというふうな話も。今の状況では、かなり難しい状況があるかもしれませんけれども、第三堤と言われる道路を整備するときには、その辺のところを考えながらやっていただきたいなと。  何か先ほどのお答えの中では、基地あたりとの話はどれだけ進んでいるかどうかわかりませんけれども、もしお答え願えれば、基地との約束、あるいはこれから整備をしようとしている海浜緑地からの避難者に関する援助策というものについて、今もしきちっとやっていなければ、私は早急に行うべきだと思っているのですけれども、その辺いかがですか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 議員のほうから松島基地、位置的には東側になりますけれども、ちょうど南北からすれば中間点になるということでのご提言で、市とのそういった協定等々可能であればというご提言であります。  震災時直後、基地と情報交換させていただいて、皆さん、2階、3階以上に避難し、あるいは屋上から浜須賀のほうから徒歩でゆっくり歩いている人に向かって隊員全員で大きな声で早く逃げろと叫んだというお話も聞きましたので、自衛隊ということからすれば、国民の生命、財産を守るということからすれば、基地に逃げ込んだ方をだめですということはないというふうに思っていますので、ただ協定までできるかどうかというのは、ちょっと私のほうでは即答しかねますので、協議はさせていただきたいというふうに思います。 ○議長(滝健一) 上田 勉さん。 ◆7番(上田勉) 避難所に対する基地側の対応については、お話の中ではそういう話は何回も出ていると思うのですけれども、私あえてこうやって基地の話をするのは、基地側からどうぞということを文書にすることはなかなかできないと思うのです。積極的に何かの広報の仕方を彼らが考えてやることについてはいいですけれども、その可能性は少ないと思います。しかしながら、住民の立場からすれば、何かの機会にフルオープンにしますよということであれば、少なくともヤマニシの方向から逃げてくる、あるいは南の海浜緑地のほうから逃げられてくる自衛隊のほうでゲートをフルオープンにしてもらえるということに関しては、非常に避難に対する安心度というのが高まると思いますので、ぜひともお話をしていただきたいというふうに思います。これは、1つ目は終わりたいと思います。  2つ目に入りますが、避難経路の整備で、先ほど市として北上運河を主体とした線堤の話をここでやっておりますが、先ほどちょっと言いましたヤマニシからの方法については築山あるでしょう。しかし、避難道路についてはもう一本ぐらい欲しいというお話もあるようですし、避難道路あるいは避難場所の整備がそのまま企業誘致にも影響するというお話もちらほら私も聞いておりますので、その辺についてちょっとお話をいただきたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) この件につきましては、この議会でまず用地のほうを早々に議決いただきましたので、早速取りかかっていきたいというふうに思います。  前段述べましたとおり、重要3路線、協議の場に持ち込みましたけれども、東松島市は6路線お認めいただいたと。当初他の被災自治体ではゼロだったということもありましたので、道路は一般的には厳しいですねという首長等々、お会いするとそういった会話だったわけですけれども、13本中6本でもずっといいほうだったのかと後で気がついたわけでありますが、なお7本についても社総交等々で東北整備局のほうから、局長さんのほうから特段のご配慮がありまして可能性も出てきましたので、そういった意味で具現化していきたいというふうに思っております。 ○議長(滝健一) 上田 勉さん。 ◆7番(上田勉) 既に承認いただいた3路線プラス6路線程度あるということですが、このほか、市のでヤマニシあたりから逃げてくる人はあそこ一本しかないので、どこかにもう一本逃げ場所、下浜橋、あと上浜橋、両方につながる直線的な道路が必要ではないかなということです。幸いにも、あそこはたしか市の土地がありましたので、道路整備については有利かなと。何だったら防衛予算で、防衛補助でできる可能性は非常に高いと思いますので、避難道路という名のもとに、多分防衛省はそれは同意をするのではないかなというふうに思います。その辺のところのお考えについてお聞きをしたいと思います。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 担当のほうから、今現在土地区画整理の予定の中でかさ上げしておりますので、そういった道路等々の整合性を持った中で、そういった視野も入っていると思いますので、担当のほうから補足答弁させてください。 ○議長(滝健一) 復興都市計画課長。 ◎復興政策部参事兼復興都市計画課長(小林典明) 今のご質問の件については、議員のほうから大曲浜の活用という部分でお話を伺っている件だと思います。  考え方としては、大曲浜の区画整理の計画からすると、下浜橋から完成をずっと南のほうに持ってきて、港湾道路にL型に曲げてつなげるという今計画を持っています。それはどうしても今道路がないと、港湾道路に直接結ぶ道路がないので、そういう計画にしていますが、理想型からすれば今議員ご提言のヤマニシ造船所の市内の従業員さんも含め、石巻区域になる部分もあるのですが、避難経路としては必要だという部分については十分受けとめておりますので、ただ区画整理区域外の部分になりますので、その辺については財源も含めて避難経路としての有効策にはなると思っていますので、今後検討させていただきたいなと。つなげられる可能性については十分残しているということでご理解をいただきたいなと思います。 ○議長(滝健一) 上田 勉さん。 ◆7番(上田勉) この辺のところの、今主として大曲浜の件で言いましたけれども、これはまさしく野蒜地区も実はそうで、早く線を引いてもらわないと生活設計もままならない、いわゆる運河から北側、道路を核として、3つの橋を核として北側の路線がどの程度整備できるかというのが一つのポイントだと思います。先ほどお答えいただきましたので、今後基本方針が確定次第ということでありますので、早く考え方を、私は最初の情報提示が必要ではないかなと。変更されても、変更はありますけれども、このような考え方でいかがですか、やりますよという話は今やっておかないと、また後でいろんな問題が出てくるのではないかなというふうに思います。その逆の話もあるかもしれませんけれども、今いろんな、やっと移転の状況が動き出して、早く自分の生活設計を立てたいという人が多く出てきていますので、昨日来から人口流出の話もありますので、早く基本的な考え方をお示ししたほうがいいと思いますが、その辺、市長、いかがですか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 反復的に市民に周知するということが大切だという提言にも受けとめました。先日市報で道路等も含めての予定計画をお出ししていますけれども、やはり避難道路、あるいはそういった命に係るものにつきましては、何回でもいいのかなと今議員からの質問を聞いていて、そういった感じもありますので、広報も少し検討させていただきたいというふうに思います。 ○議長(滝健一) 上田 勉さん。 ◆7番(上田勉) この状況で3年たって、市民の方の意見というのはいろんな角度から要望なり、あるいは問題点の提示があると思います。これはごく自然で、ごく当たり前なことなので、庁舎の職員の皆さんが何十回、何百回と足を運んで大変な状況であることは理解できますが、こうやって多くの皆さんが亡くなったり、いまだ多くの被災者が災害住宅に住んでいられるということを考えると、やはり皆さんの心のうちをしっかりと酌んでやるのも一つの方向かなと。これをとめることによって何が出てくるかというと、やはり今度は福祉関係出てきますので、そういうものも含めますと、先ほど検討するというふうに言いましたけれども、計画的に進めていただきたいなというふうに思います。やると言っていますので、この辺はいいと思いますので、2点目の問題に移りたいと思います。  2つ目、移転先地の区画整理のふぐあい是正について。本日8時半からですか、待ちに待った移転先地である宮戸地区の各団地、牛網、それから矢本西団地の戸建て区域の引き渡しがなされたと思います。きょうから建設の契約をこれからすぐやるという方もおられるというふうに聞いております。非常に喜ばしいことだなと思います。  この問題は、実は複数の住民の方から問い合わせがありまして、牛網団地の造成状況において区画角地ののり面の崩落について問題提起がされました。状況確認ということで、職員にお願いいたしまして会派で確認をさせていただきました。その後も総務常任委員会で牛網と月浜の現場も見させていただきました。現場調査の結果、特に牛網団地についてはのり面の状況に加えて区画の設計にも大体問題があるのではないかなと。細部の問題というのは、感覚的なものなのですが、もうちょっと考えてもよかったかなという、我々が既に議決をしている問題もありますけれども、そういうふうな問題が幾つかあるなというふうに感じました。  一方、牛網団地のまちづくり整備協議会、もう既に解散をされて、区画内の問題解決に必要な調整や検討会などが十分に行われない状況にあります。角地を含め、多くの区画も引き渡し以後問題が継続されるように思われます。また、月浜団地におきましても、傾斜を有する区画において十分な現場の確認も再確認が必要と思います。  さらに、周辺道路の整備や側溝整備、これについても住宅が完成するまでに整備する必要があると思います。これらの内容につきましては、職員の方は十分承知だというふうに思います。これらの団地は、市の保有する土地であることから、今後起こり得る諸問題の解決に向けて避けて通れませんので、今後も引き渡しが終わった後もかなりの長期にわたっていろんな問題が個々に出てくるというふうに思います。それを速やかに対応して、被災者の皆さんの心の糧にしていただきたいなというふうに思います。ご答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) それでは、上田 勉議員の2件目について答弁させていただきます。  集団移転先の整備につきましては、一日も早い宅地の引き渡しを目指し、市としては迅速な造成工事を進めるとともに、並行して移転する皆様にはまちづくり整備協議会による画地の決定やまちづくりルールの策定等のご協力をいただいております。おかげさまで、きょう8時45分から301会議室において矢本西、牛網、室浜、大浜、月浜団地につきまして宅地をお渡しいたしました。感無量ということで、代表者のご挨拶をいただきました。  これまでもご説明申し上げておりますように、移転団地の全ての工事が完了しての引き渡しではなく、宅地引き渡しに支障のない箇所の一部工事を残しての引き渡しとなります。これは、これまでお待ちいただいた経緯を踏まえ、一日でも早く住宅建築に着手していただくためのものであり、移転する皆様にもご理解をいただいております。まちづくり整備協議会の中でそういった要望もあったという経緯、経過もございます。  ご指摘の点につきましては、各団地の現地見学会の実施に伴い、ご自分の画地を確認されてのご意見であり、早期の住宅建築に向けた意欲のあらわれとも受けとめられ、会派並びに常任委員会による現地調査に至ったものと認識しております。集団移転団地は、復興交付金を活用し、防災集団移転促進事業や被災市街地復興土地区画整理事業により整備しているもので、安全性の確保は別にしても、移転する皆様の個々のご要望に全てお応えすることには無理があります。そのため、まちづくり整備協議会による全体的な協議としてのご意見をお聞きしているところでございます。  ご指摘の内容につきましては、現地の地形的な要因もあり、一部段差が生じる牛網、月浜団地ののり面に係るもので、安全性や将来的な維持管理にかかわることから、現地調査における会派並びに常任委員会のご意見を踏まえながら、今後宅地引き渡し予定している東矢本駅北、野蒜北部丘陵団地への対応も考慮しつつ、宅地引き渡しに支障を来さないことが肝要と考え、慎重に対応させていただいております。  これまで移転される皆様とともに、一日も早い宅地の引き渡しを目指し、ともに進んでまいりましたが、議員ご提言のとおり住宅の建築に着手され、そしてお住まいになられるという状況において、市はもちろんのこと移転する皆様にも住宅を建ててわかること、住んでわかることがあろうかと思います。また、その画地が市有地であることも重要な点であると考えております。したがいまして、今後真摯な対応に努めてまいる所存ですが、前段で申し上げましたように復興交付金を活用していること、全国から多くの支援により復興が進められていることを考慮いたしますと、個々の全てのご要望にはお応えできかねることがございます。その解決方策としては、議員からこれまでにご提言いただき、さらにはご尽力もいただいている全体的な協議、相談の場が重要であり、既にまちづくり整備協議会が解散された牛網団地の対応も含め、みんなで相談ができ、支え合う場が形成されるよう、市といたしましても継続的に取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(滝健一) 上田 勉さん。 ◆7番(上田勉) ありがとうございます。今のご答弁を聞いて、きょう特に宅地を受け取った住民の方はよかったなというふうに思っていると思います。  東矢本駅の北、それから野蒜については私余り心配していないのです。というのは、あそこでは自治組織なり、あるいは協働のまちづくりのために一生懸命頑張っておられる。ということは、こういう問題も全部、今幸いにと言ったらおかしいですけれども、この造成中にいろいろな問題が起きたということで、その対応についても検討がなされ始めておりますし、自治組織についてもそこでの地域での住み方、そういうルールについても、まちづくりのルールにつきましても検討されています。ですから、かなりいろんな問題というか、難しい問題はたくさん今のうちに提起されていますから、これは担当者の方も大変だなということは理解をしていますけれども、既に解散をしてしまったこの2つの団地に関しては、今後も自治組織のあり方、あるいは個々の区画についての問題ということがかなり長い間出てくるのではないかなというふうに思います。市長が先ほど申し上げておりますこの地は市有地でありますので、しっかりとしたそれなりの対応を、これは大変だと思いますよね。牛網は17戸もありますから、これらの1戸1戸を確認しながらやらないといけない。あそこの棟の西側のほうはいろんな問題が、結局のり面がありますから、その辺のところは十分確認をしてもらいたいなということで、要望しておきます。  先ほどちょっとありましたように、総務のほうで10日に引き渡しあるということで、早急に見なければいかぬということで、提言を含めて今議長のほうに提出しておりますが、その中で私は少しだけ述べましたが、のり面の工事、それから側溝、側溝も傾斜があり過ぎて、あふれ出るのではないかなというふうな懸念があります。それから、移転周辺の側溝清掃、側溝の整備、これ道路関係も含めてなのですが、この辺のところの3つについては早期に一体的に整備してくれというふうに申し上げておりますので、その辺のところをちょっとお答えを願いたいなと思います。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 担当のほうから答弁させてください。 ○議長(滝健一) 復興都市計画課長。 ◎復興政策部参事兼復興都市計画課長(小林典明) 常任委員会のほうからのご指摘の部分の対応なのですけれども、まず全体的は画地の高さの問題がございました。この部分については、先ほど市長答弁したとおり個々には対応できませんので、全体的な高さの見直しということで対応させていただいております。もちろんその際には、さわ部分の該当の部分については個々の皆様方にお話をしてと、どうしても牛網については協議会自体解散していますので、関係する皆さんのご意見を踏まえてという形をとらせていただきます。  それから、排水の問題がございました。この部分については、もう既に側溝自体設計し、実施をしていますので、周辺でいかに受けるかという部分、これは委員会のほうからもご意見いただいた部分なので、追加買収にはなりますが、周辺のほうで排水、周辺に影響を及ぼさないような排水対策するということで、区域外にはなりますが、側溝を設置する形で、関係する地権者の方にもご説明を申し上げ、対応するという形をとらせていただいております。 ○議長(滝健一) 上田 勉さん。 ◆7番(上田勉) 既にまちづくり整備協議会が解散をした区域については、今市長が言われたとおり、かなり要望が出てくると思いますので、対応をお願いしたいなと思います。  この間、二度、三度と住民の方と一緒にさせていただきましたけれども、担当する職員は非常に答えに苦慮していたなというふうに思いまして、即答はしてはいけない、課長や市長に相談をしてから、全体としての整備のあり方、あるいは整備の仕方を考えないといけませんよという話をしましたが、ここに来て多くの自治体の職員の方が本市に来ていただいて、いろんな面で活躍をされて支援をしていただく、その人たちのためにも整備について、職員が情報をしっかりと共有をしながらやっていただきたいなと思います。  この問題をあえてしたのは、もう一つの問題がありまして、4月に派遣の方がかわった、それによって申し送りがうまくいっていないと言ったら語弊があるかもしれませんが、情報の共有ができていない部や課がかなりあると思います。今回は2つの問題しかやっていませんけれども、私のところにはほかの課のこともいろいろ入っています。ですから、各部課が連携をしながら、今度移転をされる皆さんの支援をしっかりやっていかないと、でき上がってから、ああ、よかった、よかったでは、いつまでもいつまでも問題が残るということになりますので、この辺につきましてどうですか、市長、やっているのはわかっているのですよ。だから、申し送りと部課間の連携をさらに強化するように部課長会議等もあることですが、それ以外にしっかりとした対応を求めたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) ご指摘した議員のほうが、非常に言いづらいことを、もちろん嫌な役を受けていただいたのかなというふうに思います。120人おかりして、そういった中で十分でないという部分はもう少し努力しなくてはいけないと、情報共有ということで。一方では、きょうもご挨拶申し上げましたけれども、そういった全国の皆さんのご支援あったから、きょうここまでまず来られたという感謝の気持ちと、それからこれから新しい全てのことでございますので、スタートして初めていろんな課題が出てくるということは当初から口々に話し合っているところでございますので、出てきて驚くのではなくて、そういった問題もあるのだなと。例えば156世帯の災害公営住宅、イオンの小松南の災害公営住宅もそうなのですけれども、一部電波が、ラジオが入りにくいとか、木造で今まで普通に聞いていたのが電波入らないと、我々はわかるのですけれども、普通とすると。でも、そういった住んだことない方にとっては、電波が入らないということになってしまいますので、そういった改善策とか、いろんなことが出てくるものだなと私も承知しましたので、今回造成の段階でそういった議員からご指摘ありましたので、早く指摘をいただいたので、むしろよかったのかなというふうに思っておりますので、そういった誠意と努力を積み重ねて復興まちづくりを進めたいというふうに思います。 ◆7番(上田勉) 終わります。 ○議長(滝健一) 暫時休憩をいたします。    午前10時50分 休憩                                              午前11時00分 再開 ○議長(滝健一) 再開をします。  次に、第8位、小野 幸男さんの質問を許します。小野 幸男さん。     〔3番 小野 幸男 登壇〕 ◆3番(小野幸男) それでは、ただいま議長よりお許しを得ましたので、通告しておりました2件について質問します。  まず1件目、宮戸地区の新たなる地域再生策を問う。いよいよ高台移転の引き渡しも始まり、きょう行われましたが、本当に大変ありがとうございます。同じく宮城県自然の家の造成工事も着手され、当地区もようやく地域の再生が図られ、希望に向かい前進しておりますが、解決が待たれる問題も多々あることから、以下4点についてお伺いします。  (1)、松くい虫の被害対策の進捗状況と今後の対応について。  (2)、自治会制度に伴い、野蒜地区との統廃合の話を耳にするが、真意と市民センターの設置計画はいかに。  (3)、まちづくり委員会の中で毎回のように提案されている地区内への介護施設の設置について伺う。  (4)、農山漁村活性化プロジェクト支援事業を活用し、浜の担い手不足の解決、また定住促進を早急に図れ。 ○議長(滝健一) 市長。     〔市長 阿部 秀保 登壇〕 ◎市長(阿部秀保) それでは、通告第8位、小野 幸男議員の1件目、4点について順番に答弁させていただきます。  まず、1点目でありますが、3月議会でもお答えしたとおり、松くい虫被害は前年度被害量と比較して、本数こそ減少に転じているものの、大茎木が枯れていることから、材積において109%増加で推移しております。この現状を受け農林水産課では、従来の駆除手法を見直すとともに、事業の周辺環境整備に着手したことも、さきの議会で答弁させていただいたところであります。  林野庁所管の森林・山村多面的機能発揮対策交付金事業において、東松島の森保全の会を実施主体とし、里山林の保全事業等の森林整備を展開しつつ、宮戸地区から2名、野蒜地区から1名の継続雇用に成功しております。この交付金事業は、平成26年度分も事業採択を受けておりますので、引き続き薪収集用に整備された作業道路の機能復旧や刈り払い、倒木除去を行い、森林内の環境整備を進めているところであります。ただいま申し上げたような仕組みについては、コミュニティーの方々が主体として直接かかわりつつ、地域課題を解決する、いわゆる市民協働事業として水平展開できないかについて現在検証を試みているところであります。  2点目でございます。これまで協働によるまちづくりの推進のため、全市をおおよそ小学校区単位に8地区に分け、地区ごとに自治組織を立ち上げていただき、地域づくりを進めてまいりました。その基本的な枠組みとして、平成21年度に地区公民館を市民センターに移行し、さらに平成29年度からはこれまでの行政区制度を地区自治会制度へ移行することにより、それぞれの実情に即した地域運営を可能にする仕組みづくりを考えております。  宮戸地区においては、震災の影響により世帯数と人口の減少が進み、現在では214世帯633人となっております。人口世帯数を基準として市民センターの費用対効果等々を考えますと、議員の心配するようなことも議論はされております。なぜされたかと申しますと、実は東松島市役所の中で総務部行政経営課担当で、東松島市の公共施設再建再編基本計画書をつくっております。そういった中では、もちろん統合という結論は出しておりませんけれども、そういった中で人口等々の将来の枠組みの中では、まだ再建計画は出しておりませんので、そういったことで心配の点が出たかなというふうに私としては推測しております。  私の判断といたしましては、今市民センターはボッシュさんからいただいたコンテナハウスで仮の市民センターでありますので、これはあくまでも私の今現在の政策的な考えでございますけれども、国の効果促進事業等々で何かできないかと、要するに防災センターとか、そういった中で建設可能かどうかというような考え方は探っているところでございますので、ここで何月何日までに建設しますというようなお話はできませんけれども、考え方といたしましては今現在もう少しボッシュさんからいただいたコンテナハウスで我慢していただいて、規模あるいは人口、あるいはどのくらい利用するか等含めて、その考え方をまとめていただいて、市民の皆さんの意見を尊重しながらやっていきたいと。  これはどうかと思うのですけれども、ある程度行政のリーダーシップももちろん必要なのですけれども、これまで市民の皆さんの考え方を尊重してまいりました。宮戸の皆さんがぜひ野蒜というのであれば、それはまた別な話ですけれども、私の段階で今現在野蒜と一緒にやりませんかという提案をする考えはありません。今現在、私はそのように考えております。  それから、3点目になります。宮戸地区内の3月31日現在の高齢化率は39.5%と市平均24.8%を大きく上回っておりますが、高齢者に占める要介護認定率は12.0%と市平均の18.5%を大きく下回っており、宮戸地区で行われている地域活動による介護予防事業効果があらわれていることがうかがわれます。第6期介護保険事業計画では、2025年までの長期的なサービス給付保険料の水準を推計し、中長期的な視野に立った施策の展開を考えていくことにより、介護基盤の整備に当たっては震災の復興を優先に考え、野蒜北部丘陵地区へ特別養護老人ホーム、デイサービスセンター、認知症高齢者グループホーム、ヘルパーステーション等の整備を進めながら、宮戸地区への介護サービス提供基盤の整備を図ってまいります。  また、宮戸地区における要介護認定者の現状では、介護サービス事業者の新規参入も難しい状況であるものと考え、今後高齢化の状況や要介護認定者数の推移を見ながら、まちづくり委員会からの提言を踏まえ、介護保険整備について種々検討してまいります。  4点目になります。地域産業の担い手不足解消を目的とした定住促進施設整備を農山漁村活性化プロジェクト支援事業で整備せよということでございますが、復興交付金の中での検討を図ってまいりたいと考えております。1つ目の質問において答弁いたしましたが、森林・山村多面的機能発揮対策交付金事業関連、またはボランティア事業、森林関係事業、水産多面的機能発揮対策交付金事業関連、地域間交流事業、農業においては既に市内へ移住している方々は11人となりました。大多数は宮戸への移住を希望していますが、現在のところ居住できる住宅がなく、市内各所に居住しながら住宅等の整備完了を待っている状況でございます。このような方々を今後さらに呼び込むことで、浜の担い手不足の解決や定住促進が図られると考えておりますので、宮戸地区が有する資源を最大限引き出せるよう検討してまいりたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(滝健一) 小野 幸男さん。 ◆3番(小野幸男) それでは、まず1点目、松くい虫対策についてですが、東松島森保全の会を主体に新たな取り組みということで今進んでおりますが、多分市長も嵯峨渓の遊覧船等々、近いうちに嵯峨渓を見られることと思いますが、私も日々毎日のように海に出て仕事をしている中で、残念なことにこの松くい虫の被害が昨年よりも増して多くなってきているということで、森林組合のほうでヘリコプターによる伐採等々、ただあのヘリコプターについては1本の木を搬出するのに10万から15万かかるというようなことで、今回新しい取り組みというようなことで、この松くい虫駆除に多分努力されているのかなということですが、その中で薬剤の空中散布という、この事業も今までにあったのですが、私も何十年も前からこの空中散布についてはかなりの影響があるだろうと。昔のおじいさん方に言わせると、松くい虫の空中散布が始まってから魚の回帰率が悪くなった、魚がとれないというような、私たちも松くい虫の空中散布時期においては、何時から何時までは海に出ないでくださいと、そういうような形で今まで進んできたのですけれども、聞くところによりますと空中散布の薬剤なのですけれども、松くい虫も多分年々なれてきて、空中散布されるときに松の下の雑木とか、そういうところに隠れて、薬からそういう雑木で守って、なかなか死滅しないと、そういった部分でふえていっている部分もあるのではないかということで、ちょっとここで市長に私がお聞きしたいのは、被害が甚大であるというのと、松くい虫の薬剤散布、今後はこういうのを避けていただいて、人力でという方法しかないのかなと思っているのですけれども、この点について伺います。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 議員、申しわけない、それ私わからないですね、どうしますというのは。これまでマスコミ含めて空散ができなかったので、松くい虫がふえたという報道、専門家の、私よりも詳しい方の発言も新聞等で掲載されておりました。ですので、今議員からどう思うと聞かれたので、正直なところ、専門家はそういった分析、松くい虫、空散がないためにふえたという報道がありました。ですので、私よりも知見ある方ですので、そうなのかなというふうに思いますが、目の前で生活している議員からのお話もそうなのかなというふうに思います。ただ、私がこれまで考えてきたことは、効果の上がる、具体的にやはり目で見て早目に対応するということで、新しい取り組みを私としては進めることに賛成し、議会に提案した経緯、経過がございます。ただ、議員も多分記憶に新しいと思うのですけれども、当初予算に今回のせなかったのです。要するに補正でついて、その事業ができるかどうかという、少し私も自信がありませんでしたので、私自身が。ですので、順調にいけば継続事業については補正で対応するという方針は立てておりますので、今現在順調に進んでいますので、補正対応でこの取り組みを継続はしていきたいという。空散については、正直私そこまで専門的な、ここで言い切るということはちょっとできませんけれども、まず今の事業については進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(滝健一) 小野 幸男さん。 ◆3番(小野幸男) わかりました。であれば、新しい取り組みで、雇用対策も含めた中で、今3人、4人程度の人数ではありますが、私も幾度となくいろんな山に入って木の伐採をしているなということで、本当に震災以降、地域の方々ができない部分をそういった他の地区から来た人たちが一生懸命やっているということで、これはまさしく市長にも絶大なるご支援いただいて、地域の方もしかりなのですが、今私見ると建設業界の方々も重機とかそういうのを持っていますよね。そういった中で、松くい虫については、今まで森林組合でないとできないのかなという先入観がありました。でも、今ここに来てそういった形で1本でも2本でも早く片づけようというような状況にある中で、やっぱりそういった方々の協力も得ながら、もっとスピーディーに、年間ある程度のコンスタントで松くい虫の伐採が行われれば、これにこしたことはないのかなと思うのですけれども、やはりそれはそういった方々の連携をとりながら、この松くい虫については進めていただきたいと思っていますが、いかがですか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 今回これに取り組むに当たりましては、雇用とか、地元知っているということで、これまでロスの部分も議員からご指摘ありました。そういった意味では、地元の方、あるいは声ということで、初めての方もいらっしゃるかもしれませんけれども、非常に意義のある取り組みだと。  なお、後々ですけれども、馬が入ってきて、そういった観光につながるような形になれば、将来的にはすごくいいのかなと。それは言葉はよくないのですけれども、大分整理されて本当に数本が残っていたら馬でやれるとか、そういった形になるとすごく皆さんが最後に描いていたような形になりますので、そういった期待を持ちながら私としては支援したいと思っていますし、補正等の対応の際は議会からのご理解をいただきたいというふうに考えております。 ○議長(滝健一) 小野 幸男さん。 ◆3番(小野幸男) 大変心強い答弁をいただきましたので、2件目の再質問に入らせていただきます。  自治会制度に伴い統廃合ということで、市長からきっぱり今はそういう考えではないという心温かい答弁をいただき、感謝しております。しかし、市長、私この問題を出したのは、ただ単に出したわけではなく、私の知らないところで区民の方々が「野蒜と統合するのでしょう、議員さん」とかと言われると、総務課の課長にも聞いたことないし、どこでそういう話になっているのかと。ああ、市長はいよいよもって人も少なくなるので、野蒜の統合、新しい自治会組織を立ち上げるに当たって一石二鳥という考えもあったのかなという部分も私の中では払拭できなかったので、あえてこれについてはお聞きしたのです。その中で、里の区長さんには、里浜だけが先行して自治会制度を取り入れてはどうですかということも提案されたのだけれども、今はそういうところにないので、できませんという話も区長さんのほうから伺って、この統合についても自治会組織についても、今4つの浜がばらばらで、ようやく新しい自治会に向けて自治会長1人の中で月浜部、大浜部、室浜部というような組織運営をして、今までとは違った行政運営をしようという話も、私も区長会とかそういった中で話ししているにもかかわらず、そういったことが先行して出てきたので、こういった話は今市長が言うように考えていませんということなので、今後はその辺もっと周知徹底をしていただいて、そういった内容の話をぜひしていただかないようにお願いするわけですが、いかがですか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) まず、市民センターの統合とかというのは、市民協働まちづくりの根幹的なことでございますので、先ほど若干答弁で申し上げましたが、東松島市公共施設再建再編基本計画というのをつくらせていただきました。これは業者のほうにお願いしてつくったわけであります。  この中で誤解を生むのは、将来の人口、そういったことからすれば、例えば1つの自治会は200人規模が理想だとなれば、枠組みにするとどんどんどんというふうに出てしまうと、9つあったのを4つにとか、そういった話になるわけです。それは、あくまでも高齢化社会が進展して、そういったことになったときに再編の話が出てくることであって、それはそういったことも将来的にはあるかもしれないということを頭の隅のほうに入れる若い職員はあるにしても、今現在は少なからず、私、議員もそうですけれども、3年の任期の中でやらなくてはいけないことは、復旧、復興をしっかりするということでございますので、市民センターにつきましては、宮戸につきましては人口が減る……要するに大きな施設というわけにいかないというふうに思っています。きのうも身の丈に合ったという失礼な発言を私したかもしれませんけれども、そういったことからすれば、今担当のほうに私が指示しているのは、やはり財源確保です。優位な財源、例えばですけれども、防災センターと、国で100%出していただけるメニューを何とか宮戸に持ってこられないかということで指示はしていますけれども、早く統合の話をしましょうという指示は出しておりませんので、市長は私だと思っていますので、私がよくみんな言っているという話を説明会で聞くのですけれども、私が言ったときには私言いましたというふうに言いますので、私はそういう考えは今持っていませんので、議員のほうは自信を持ってまちづくりを地域で進めていただきたいというふうに思います。 ○議長(滝健一) 小野 幸男さん。 ◆3番(小野幸男) わかりました。市民センター、今市長は身の丈に合った、それは大きい施設でない、それは私も当然それで十分対応できるのではないかと。この市民センターについては、私の考えの中で、遊覧船の発着所は今仮設なので、今後の本設置の部分を含めた中で、今度はいろいろな海産物の販売等も常時やるというようなことで、海の駅構想、そういった中で遊覧船の発着所を含めた複合的な中に、私は市民センターの一部もこれでいいのかなというふうに将来的には考えております。どうですか、市長、今の私のこの考え。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 復旧、復興の中で、これまでいかに財源を確保するかということで、これだけの東日本大震災で被災しまして復興するというのは相当な財源必要だということで、国民の多くの皆さんから大変なご支援いただいたというふうに思っています、義援金、寄附金含めてですけれども。そういった中で、これまで市民センターにつきましては、矢本東につきましては津波防災関係の交付金で拠点事業で何とか見通し立ったと。西については、合併特例債で対応したいなと思います。宮戸についても、では合併特例債かということになりますけれども、何とかまた別なメニュー、言葉よくないのですけれども、最後の最後は合併特例債なのですね。最後の最後は、なければ。ですけれども、その前に努力はしたいなというふうに思っています。ただ、議員の皆さんからご理解いただいたのですけれども、宮戸市民センター、震災前はJAさんの土地をお借りしたものでございました。そういったことからすれば、公共施設であれば復旧100%できたのかなという、これはやむを得ないことですけれども、そういった理由がありますが、何とか議員のご提言も含めて財源を配慮しながら対応したいなというふうに思っているのが私の本音と申しますか、気持ちだと。今現時点、議員のご提言も参考にさせていただきたいというふうに思います。 ○議長(滝健一) 小野 幸男さん。 ◆3番(小野幸男) それでは、3番目の再質問ですが、介護施設ということで、今後の推移を見て検討していくということの中で、今回市長の答弁の中に高齢化率は39.5%と平均を上回っておりますが、要介護認定率12.0%と市平均より大きく下回っているということで、この次の4番目の再質問にも関連するのですが、私も介護予防効果が出てきているということで、ぜひこの部分については沿岸部に住む方々が介護認定を受ける方が少ないというのは何十年も前からよく報道されていた部分であるので、介護施設等々設置も必要ではありますが、住民の方々は施設があると一つの安心、安全、自分が年とった場合というような思いで、まちづくりの中で毎回のように提案されてきた問題かなというように、安心、安全というのは今までもいろんな議員の方々が質問していますが、ちょっと手のひら返すと安心、安全というのはお金のかかることだなという部分もありますので、市長、財源確保と、きょう1問目の質問の中で随分財源確保について答弁されていますので、まずこの3番目については介護予防効果ということをぜひ声を大にして言っていただきたいということで、4番目の再質問に入らせていただきます。  農山漁村活性化プロジェクト支援事業、これ前に市長のほうに一般質問で、里山資本主義を導入せよというようなことで、どうやって今回被災した東名に、例えば沿岸部含め、人口が減ったところにどうやって担い手の方々をふやそうかというような思いが震災当初からずっとあって、現在、きょうも宅地の引き渡しということで、本当に島の方々が新しい方向性の中で、新しいスタートが本当に始まるなということと裏腹に、すぐこういった、これから先、産業再生をどうするかというようなことで、私はことしの2月の大雪のときに東京の有楽町に日帰りで漁業丸ごとフェアという、北は北海道から南は九州、沖縄までの各漁協の方々が担い手確保で就職説明会をするのです。それに参加してきたときに、給料体系とかいろんな条件はあるのですけれども、私が一番関心を持って見てきたのは、この人たちをどこに住まわせるのかなということで、住む場所等々をちゃんと明記した組合さんというのは意外と少なくて、そこの浜の状況にもよりますけれども、そういった受け入れ態勢のできる民間のアパートでもよし、そういった住宅でもあるところについてはいいのですけれども、今私のところを見てみますと、まず宮戸だけではなく、東名のカキ養殖の業者さん、この人たちもいずれ今中国人で対応していますけれども、日本人にシフトしている方々もふえてきていますので、こういった中で漁業関係についてはやっぱり住むところをまず最初に提供しないと、幾ら働きに来てくださいといっても、高くお金を払えば来るとかそういう問題ではなく、やっぱり住むところがどういう状況にあるのか、またあたりの関係はどうなのか、そういったところがありますので、この事業についてはまず今20代から30代の若い人たちが物すごく田舎暮らしというような部分に抵抗がない世代だということで、うちの市としても環境整備も必要でありますが、やはり情報発信として、うちのまちに来ていただけませんかと、よく私フェイスブック等々やっていると、結構そういう形で東松島市に住んでみませんかというような宣伝をしている方々も見受けますので、まず今後こういった情報発信を行政としてもするべきと思うのですが、この点についていかがですか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 基本的には、こういった宮戸地区のような、全国的な言い方ではなくて、宮戸ということで限定して答弁させていただきますけれども、いかに宮戸地区に若い方たちがなりわいとして参加できるかということは、今回の震災によって一つ環境が変わったのかなというふうに私は思っております。それは、これまで養殖漁業につきましては個人であったわけでありますが、一つとして法人化になったということで、なりわいとして持続する産業に生まれ変わったと申しますか、そういったことですので、仕事の面についても新しく漁業の皆さんが今後継続されるためにも、そういった方々が必要な地域、室浜もそうなのですけれども、今の産業を持続するということでは農業も含めて法人化しましたので、今回のそういった点からすれば、議員のおっしゃるこういった担い手も含めてだろうというふうに思います。  ただ、問題なのは、そこに定住をどういうふうにさせるかということにつきましては、空き家対策とかもいろいろありますけれども、そこは行政あるいは地域の皆さんと協議しながらということになるのかなと。いずれにいたしましても、法人になったということでは、考え方は少し変えなくてはいけないところに来た、あるいはそういった選択をしたというふうに私としては捉えております。 ○議長(滝健一) 小野 幸男さん。 ◆3番(小野幸男) 全国でいろんなプロジェクト支援事業、いろんな市町村でいろんな事例がありますので、きょうは時間がないので、まさしく第1次産業の今回は農業で、林業、水産業ということで、うちらの市にはまさしく農林水産課という部署がありますので、まず部長、課長に鋭意努力をいただいて、この事業の推進をお願いして、2番目に入らせていただきます。  2、新たなまちづくりの問題を問う。(1)、自治会制度に向けて、市内一円の行政区が抱える側溝の維持管理とごみの集積場所の配置は万全か。  (2)、野蒜北部丘陵地の公的施設設置場所への病院の誘致は既に確定済みと思料されるが、いまだに報告がありません。現状はどのようになっているのか。  (3)、現在市内で復旧、復興工事が急ピッチで進んでおり、野蒜北部丘陵地区からは310万立方メートルの残土の発生が見込まれている。既に盛り土等への活用が始まっているが、農地の再生など新たなまちの基盤づくりに残さず活用されることが望ましいと考えます。しかし、そのためには、国、県との連携、協力が欠かせません。現在の状況と今後について伺います。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) それでは、小野 幸男議員の通告2件目、3点について順番に答弁させていただきます。  まず、1点目でありますが、ごみ集積所の配置につきましては、各地区の実情に合わせて地区環境衛生推進員が中心となり増設、修繕、整備を行っているものでございます。今後自治会制度に移行いたしましても、ごみ集積所の配置、管理体系の変更はございません。ごみ集積所の変更、増設につきましては、地区環境衛生推進員からの申請に基づいて、連絡調整を行いながら進めていくものでございます。  2点目になります。行政区が抱える側溝清掃につきましては、管理者及び利用者が行うべきものと考えております。現在の側溝清掃につきましては、道幅30センチメートル以下の側溝は地域住民の方々、道幅が30センチメートルを超える側溝については管理者が業者委託等で行っております。今後の側溝清掃につきましては、下水道等の整備状況等及び接続状況を確認しながら、側溝に流れ出る生活排水が少なくなった段階で各自治会と清掃作業のあり方について協議、検討していきたいと思います。また、破損等に伴う修繕については、従来どおり管理者において対応してまいりたいと考えております。  2点目になります。野蒜北部の病院誘致についてでございますが、野蒜地区につきましては東日本大震災により医師が2人、歯科医師が1人亡くなっております。いずれも地域に親しまれ、地域医療の中核を担っておられた方々であり、非常に残念でなりません。  ご質問の医療機関の誘致ですが、地域から非常に多くの要望が寄せられているところであります。医療機関については、継続的、安定的に長期間の診療が継続できることが望ましいと考えています。一方で全国的に医師、看護師等の医療関係職の不足が深刻化している状況でありますので、行政として用地の確保等、精いっぱいの努力をしている中で、現時点において複数の医療機関と調整を継続しております。早期に議会、市民の皆様に望ましい形で報告できるよう進めてまいりますので、ご理解をいただきたいと思います。  3点目になります。全体の切り土量550万立方メートルのうち、区域内で活用できる240万立方メートルを除く310万立方メートルのベルトコンベヤーによる大量の土砂搬出を1月13日から開始いたしました。既に4カ月で約100万立方メートルの排出が完了し、排出予定期間は来年の3月まで15カ月の計画であり、順調に推移している状況でございます。課題であった排出残土の活用でございますが、現地での確認をいただいているように、既に防災盛り土事業として実施している宮城県有保安林のかさ上げへの活用を開始しているほか、地盤沈下している大曲浜地区への沈下戻しへの活用も行っているところでございます。  現在は、市事業としての活用にとどまっておりますが、県が施行する須崎の農地復旧、大曲浜の海岸復旧、宮戸の堤防復旧、そして須崎の県道整備や須崎、東名の農地かさ上げへの今後の活用協議が開始されており、これらの協議が調いますと、排出土の全ての活用が完了する予定となっております。  これらの協議において重要なことは、ベルトコンベヤーの稼働期間との調整であり、稼働予定としている平成26年度中、平成27年3月までに活用できる事業を優先せざるを得ません。もちろん平成26年度中の活用調整が困難な場合は、現在計画している奥松島運動公園跡地や宮城県からお借りしている野外活動センター跡地への仮置き措置も考えなければなりませんが、効率的な事業の推進としては平成26年度中での活用を基本とし、協議、調整してまいりたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(滝健一) 小野 幸男さん。 ◆3番(小野幸男) それでは、(1)番目の自治会制度に向けての側溝とごみ集積所というこの問題について再質問します。  まず、ごみ集積所については、前の議会報告会の中で仮設住宅で使っているごみを集積する作業小屋を使わなくなったら、これ各行政区のほうにいただいて、それを使うことができないかというご提案がありました。そういった形でお願いもされてきていますが、あと誰が出したかわからないごみ、これいつまでも業者の方も持っていかないので、最終的に誰が片づけるのだというようなことで、この部分にかなり苦慮しているようだったので、この点について再度伺います。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 担当課のほうから答弁いたさせますけれども、基本的に実はおとといですか、小松南の災害公営住宅、自治会設置総会ということで、ごみの問題で30分以上お話し合いをいたしました、新しい自治会長さんのほうから。やはりこれまでのわずか1カ月、1カ月半の間でごみの分別が徹底されていないというようなことで、今後どのように徹底するかという情報の共有ということで話しておりました。非常に東松島市の中で、ごみについてはそれぞれご案内しているとおりパンフレットに基づいて、最終的にはモラルの問題だということで、本来であれば出した方がお気づきになって引き揚げる、有料の分は有料で処理するとか、そういった形になるのかなというふうに思いますけれども、最終的に不法投棄であれば市のほうでなりますけれども、今現在私も自分の地区のことになりますけれども、地区の中ではしばらくそのまま置いておきます。最終的には地区のお金で処理しているのかなと、そういうふうに思っておりますけれども、基本的にはやはりモラルの問題で、自分たちで負担しますよということが原則になっていなければ、市の皆さんの税金の使い方でおかしいことになりますので、私としてはそういった考え方を持っています。  担当のほうから補足説明。 ○議長(滝健一) 環境課長。 ◎市民生活部参事兼環境課長(堀越栄治) 小野 幸男議員さんにお答えします。  まず、第1点目の仮設に設置してある集積所のその後というお話なのですけれども、これにつきましては環境課で設置したものではございませんが、その後の利用につきましては担当部署といいますか、その辺を確認いたしましてお答えができるのかなと。今のところは、そのまま引き続き使えるのかどうかまではちょっと把握をしておりません。  2点目、誰が出したかわからなくてそのままにしてあると、これは仮設住宅に限ったことではなくて、ほかの地区でもございます。例えば出してだめな粗大ごみ的なものをそのまま置いてあるとか、そういった部分なのかなと思いますが、基本的には集積所に出された部分につきましては、環境衛生推進員さんが各地区にいらっしゃるのですけれども、そこにしばらく置いていていただいて、見せしめではないのですけれども、すぐ運ぶと、あれ出してよかったのだなと思われるというようなことで、少しそのままにしておいていただいて、あとは基本的には各地区で片づけていただくと。それで、受け入れ場所としましては、鳴瀬に鳴瀬一般廃棄物処分場があるのですけれども、そこまで運んでいただくというところでお願いしております。  以上です。 ○議長(滝健一) 小野 幸男さん。 ◆3番(小野幸男) わかりました。その点については、行政区長さん等との密なる連絡、市長がいつでも言う情報共有、これを欠かさないで、苦情が出ないようご配慮いただきたいと思います。  そして、側溝問題、これについてはたかが側溝、されど側溝で、一応基準では30センチ以内30センチ以上ということもありますが、生活に必要な排水路でもあります。そして、今回の人口減少の質問、五野井 敏夫議員さんの質問の中に高齢化率ということがありますが、実に我が市は23%の高齢者が独居老人という状況です。議会の中でも独居老人1人と予備群が1名おりますが、この17人の中にもそういった状況が今存在している中で、新しいまちに今度はいろんな方が入ってきて、ますます調整とかなんとか難しくなる中で、清掃活動の協力という部分で、いずれ当初はいいのですけれども、だんだんそいつがその行政区のストレスになってきて、どうしたらいいのだろうというようなことで、これは業者に頼んでいる地区もあるというふうにお聞きしますが、やはりもう数年先にこの側溝清掃については私も震災当初からいろんな地区の方々にいろいろお話を聞いていますが、逐次お任せする部分でない部分が当然多くなるのかなということで、もう本当に行政で本腰を入れる問題ではないかということで質問していますので、ここの部分、市長、再度お願いします。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) この部分については、そういった決断がそんな遠くないときに来るだろうと思っていることは、議員ご指摘のとおり高齢社会を迎えて、今進展していますので、そういった側溝清掃が非常に重労働と申しますか、非常に難しくなるというふうに思っています。せいぜいお願いできるのは、サルビア植栽とか、そういった分については喜んで皆さんにお手伝いいただけますけれども、側溝については大分負担になっているなというふうに考えています。ある時期で市としては業者委託していますので、見積もり等含めて財源の確保、どういった形で対応するかということを含めて、これは地域の皆さんともお話し合い、既に年幾らとかお金集めて業者委託している地区も地域の中でございますので、こういった部分も参考にしながら、右に倣えではなくて、市としての課題としてやはり考えていかなければならない分野だろうなというふうには思っています。私が市民協働で他の皆さんでやりましょうと解決できる部分ではないなというふうな受けとめ方を私としては今現時点では考えております。 ○議長(滝健一) 小野 幸男さん。 ◆3番(小野幸男) 市長、これは今回の集団移転とかそういった場所、きょう引き渡しのあったところについても、まず大きい西地区とか東地区も当然最初は住民組織の中でやっていただきたいという考えでよろしいのですか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 当面はそういった形になりますが、どのぐらいの労働になるか、そこらもよく把握してということになります。現時点で初めから側溝清掃つきの宅地ですよというような形にはなかなかいかないのかなというふうに思っています。 ○議長(滝健一) 小野 幸男さん。 ◆3番(小野幸男) それでは、(2)番目の分について再質問させていただきます。  これは今のところ協議中であるということで、私たち病院のゾーンとかなんとか何も知らないで、たまたま中央エリアに画地があったので、2月の定例会のときに消防署はどうだということになったら、ここには野蒜地区の高台の方々のために病院を設置したいという話があったので、状況的には今交渉中だということだったのですけれども、あれから3月、4月、5月、そして6月になったのですけれども、私とそういう協議をしたのであれば、もう3カ月のうちに状況としては今やっていますが、こういうことでなかなか決まりませんとか、そういった報告を私は欲しかったなと。あの地区から、野蒜の高台から病院をなくすということは大変なことでありますから、定例会のときには消防署の設置と病院の設置の問題があったので、それ以降も会派でも委員会の中でも協議した問題だと思っていますので、私はとうにどこか1つぐらいは決まったのかなという思いが強くありました。  あと大東地区に医療福祉ゾーンということで場所を設けましたよね。そこについては、今現状どういった方向性であるのか、その分お聞きします。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) まちづくりの中で今回改めて感じたことは、駅と病院と買い物できる場所、ここは必須要件だなというふうに考えております。  そういった中で、病院というのはなかなか誘致するというのは難しい問題だということは当初から感じておりました。例えば合併前の石巻市、旧桃生郡北上町になりますが、数千万かけて1人のお医者さんをお願いした、診療所ですけれども。そういったことで、なかなか病院というのは難しいというのは当初からありましたので、簡単にいくとは思っていませんけれども、私ともう面談していますので、やはり採算というか、もちろん利益がなければやっていけませんので、そういったこともよく調査をされて、今最中であります。ただ、お会いもしまして、もちろん進出の可能性がゼロとかではなくて、ありますので、それから意欲的な方も市に申し出もありますので、楽観視は全くしていませんけれども、恵まれた環境にあるかなと、野蒜地区は改めて恵まれた環境にある。本来であれば、お医者さん探ししなくてはいけないとかというふうに私は思っています。それがあちらのほうから打診と申しますか、計画示していただいていますので、そういった面では非常にありがたいなと思っています。  ただ、決定までは時間を要しますので、決定した際はもちろんあれしますし、なかなか企業と同じで公表してしまうことはどうかということございますので、その辺はご理解いただきたいというふうに思っています。  なお、福祉施設につきましては、不老園さんがそのまま進出したいという、新しい理事長さんと私お話ししていますので、そういう計画で今進んでいるということでございます。 ○議長(滝健一) 小野 幸男さん。 ◆3番(小野幸男) それでは、市長としては野蒜の高台にはぜひ病院が必要だということで取り組むという形に考えてよろしいでしょうか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 単なる医療関係だけではなくて、将来の高齢化社会も含めた、野蒜に行きたいと言われるような、そういったところまでの進出を考えている医療機関、そしてまた地域の皆さんの役に立ちたいという医療機関、それぞれ考え方は別ですけれども、ありますので、何とかその医療機関、野蒜に進出できるような努力をしたいというふうに考えております。 ○議長(滝健一) 小野 幸男さん。 ◆3番(小野幸男) それでは、市長、安心しました。その中で今回病院の設置についても、消防署の件等々も定例会等で出てきましたが、前の上田議員さんの質問の中にもかなりの情報共有、今回病院の設置等々を踏まえていろんなお話を聞く中に、議員として私は庁舎内の各課は情報共有がなかなかできていないのではないかというところにたどり着きました。新しく部長、課長になった、今回初めての一般質問でございますが、そういったことも踏まえて、まず職員の方々にはぜひ課内との調整等々、私は残念ながらとれていないなと感じましたので、市長の見解を。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 議員からのご指摘いただけば、非常に私としては考えなくてはいけないといいますか、東松島市のよさというのはコンパクトで、すぐ意思決定できるというところが即動けるところだというのが最大のよさだというふうに思っていますので、自分としてはチームとして東松島市全員レギュラーだということでやっていますので、そういった中では作戦にしてもチームワークがとれていないというご指摘に相当しますので、なお一層情報の共有を図っていきたいというふうに思います。 ○議長(滝健一) 小野 幸男さん。 ◆3番(小野幸男) それでは、(3)番目の再質問ですが、確認だけです。  この中で洲崎の農地復旧等々も挙げられていますが、宮戸地区の宮戸干拓B工区もまず20町歩のかさ上げを県と協議していて、盛り土をどうしようかということがあるので、洲崎の農地復旧含めて、ここの分についての対応も大丈夫かなということで、確認のため聞いておきます。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 先日、東名干拓ですけれども、干拓につきまして試験田ということで試験等々も済ませておりますので、今後宮戸も含めて市としては計画どおりに進めていきたいと。  なお、担当のほうから念のため補足答弁させてください。 ○議長(滝健一) 復興都市計画課長。 ◎復興政策部参事兼復興都市計画課長(小林典明) 内訳をざっと申し上げますと、うちのほうで今保安林の防災盛り土をやっている部分があります。そことプラス、あと一部大曲浜の沈下戻し、先ほど市長の答弁の部分、これで310万のうちの190万立米を活用したいと思っています。残ると差っ引き120万立米、これの内訳の協議を今していまして、宮城県の農業農村整備部の事業との調整は間違いなくさせていただいていますので、活用は可能かと思うのですが、市長答弁したとおり原課としては26年度に活用いただいたほうが非常に効率的だという部分ありますので、その部分については前面に押して協議をしたいなと。  ただ、どうしてもスケジュール的に間に合わないという部分はあるかと思いますので、その部分、うちが確保している土地の中でストック可能であれば協議に応じますし、もし難しいとなれば、ちょっとその辺についてはさらに検討が必要かなと思います。基本的には、協議をさせていただいていますし、26年度活用という方向の中で対応についてはお示しはいただいていますので、大丈夫かなということで、きょうは答弁をさせていただきます。 ○議長(滝健一) 小野 幸男さん。 ◆3番(小野幸男) それでは、最後に市長の周知徹底を図っていただきたく、今回農地の災害復旧に当たって、県の担当職員は兵庫県の担当職員でした。3月の送別会の席で私に言った一言が今でも忘れられなく、最後に職員の方々にお願いという形で報告します。  東北の方々は国へ予算要求に行き、だめだと言われると一回ですぐ帰ってきますよねと。向こうは、多分兵庫県は関西なので、関西のほうではあり得ないことなのですと。そのくらい地域の温度差があるなということを申され、予算がないから仕事ができないは、県民から、あなたは仕事ができないのですねというふうにとられる部分もありますので、まず今度新しくなった部課長さん、次長さん初め、ぜひ市長にそういったことのない、できる職員づくりをお願いします。どうですか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) それは、本当にありがたい話をいただきましたけれども、復興庁の谷副大臣は関西、兵庫県出身です。阪神・淡路のときは兵庫県の県職員ということで、今親しく情報交換させていただいていますが、阿部市長の悪いところはすぐ財源を言うと、首長たちはそうなのですけれども。ですので、議員ご心配いただいていますけれども、とにかく財源が一番だというふうに思っていますので、少なからず私の姿勢で職員はやっています。ですので、きょうは6月10日、あすで東日本大震災から3年3カ月という節目で、きょう集団移転先地、7つのうちの5地区完成しました。これは、言いにくいのですけれども、職員がここまで本当についてきたというか、私、騎手で言えば、本当に馬にずっとむち打ちっ放しでしたよ、表現よくないのですけれども、ですからよく職員はここまでやってきたと。ただ、まだ道半ばです。ですので、そういったことでそういった声もあるということを真摯に受けとめて、なお国からももう少し財源確保できるのであればそういった努力したいと思っていますが、ただ私も議会から後押し受けているというふうに感じていますので、総力戦でやっていきたいというふうに思っていますので、今後ともよろしくお願いしたいというふうに思います。 ◆3番(小野幸男) 終わります。 ○議長(滝健一) ここで昼食休憩とし、再開を1時30分といたします。    午後 零時00分 休憩                                              午後 1時30分 再開 ○議長(滝健一) 再開します。  休憩前に引き続き一般質問を続行します。  次に、第9位、多田 龍吉さんの質問を許します。多田 龍吉さん。     〔6番 多田 龍吉 登壇〕
    ◆6番(多田龍吉) 議長のお許しをいただきましたので、さきに通告しております1件について質問をさせていただきたいと思います。  仙石線の全線開通と新野蒜、新東名駅についてということでございます。市長は、さきの議会で野蒜北部丘陵地区造成工事が順調に進捗し、来年度の早い時期にJR仙石線が全線開通される見込みと表明いたしました。震災後、今もなお不通になっていますので、待ちに待った朗報でありますが、奥松島観光の玄関口でもある新野蒜駅舎や関連施設は観光地の体裁が備わったもので、かつ利用者の利便性を十分考慮されたものであることを求めたいと思います。よって、以下このことについて市長に伺います。  1、新野蒜駅の駅舎等の施設規模、それから施設整備がどの段階で列車運行が可能となるのでしょうか。  2、新野蒜駅前広場の現時点での計画図によると、6台のタクシー駐車場は計画されていますが、一般車両の一時駐車場は見当たりませんでした。利用者の利便性を考慮し、駅舎の近くに駐車場を計画してはどうでしょうか。  3、新野蒜駅裏の南通路が計画されていますが、この通路と附帯施設の計画概要についてを伺いたいと思います。  4、街路樹や花壇、カラーブロック等の活用も歩行者の安全と駅前の景観を考え、観光地の玄関口として最低限必要と思料しますが、どのような計画を考えているのでしょうか。  5としまして、新野蒜駅、新東名駅とも高台駅であることから、駅に通じる幹線道路の勾配はどのようになるのでしょうか。冬場の凍結によるスリップ事故が非常に心配されます。舗装面などの改良はどのようにするのでしょうか。  6、さきに開催された議員説明会で、野蒜北部丘陵地区の宅地造成完了は、新東名駅周辺は平成28年7月で、新野蒜駅周辺は平成29年1月との説明でありました。来年の列車運行開始時は当然住宅は建設されていませんが、駅員の配置はどのようになるのでしょうか。要するに無人駅になるのか、有人駅になるのかということでございます。  7でございますが、先ほど申し上げましたように、待ちに待った全線開通に当たっての祝賀行事について、やるのかやらないのか、どのように考えているのでしょうか。  以上でございます。 ○議長(滝健一) 市長。     〔市長 阿部 秀保 登壇〕 ◎市長(阿部秀保) それでは、通告第9位、多田 龍吉議員の1件、7点について順番に答弁させていただきます。  まず、1点目でありますが、新しい野蒜駅の規模についてであります。現在JR東日本において整備を進めておりますが、駅舎についてはコンコースを含めた駅事務室、トイレ、ホームへの連絡通路等を予定しております。なお、駅舎部分については、ほぼ旧駅舎のJR専用部分と同じ面積程度と説明を受けております。踏切形式で線路を渡るのではなく、橋梁方式で階段を使いホームへ連絡する計画でありますが、高齢の方や障害のある方がスムーズに電車に乗ることができるように、高齢者、障害者の移動等の円滑化の促進に関する法律、新バリアフリー法に基づくエレベーターを併設し、トイレもバリアフリー型で設置する予定であります。なお、整備に当たっては、新バリア新法の趣旨にのっとり、国、自治体、鉄道事業者が三位一体で費用負担する理念のもと、負担金として3分の1の予算を今議会に計上しております。  次に、仙石線の復旧時期でございますが、JR東日本と調整しているところでございます。野蒜北部丘陵地のJR線路敷部分については用地買収と団地内の造成を市が行い、スピードアップを図ってまいりましたので、その部分の短縮を要請しているところでございます。具体的には、今後JR東日本側が公表することになると思いますが、私としては平成27年の夏前が一つの目途と考えているところであります。  なお、仙石線の全線再開については、本市だけではなく、石巻駅と仙台駅を結ぶ大動脈でありますので、一日でも早い全線再開が最優先の課題であります。接続道路やトイレ、下水道等の接続等の課題はありますが、ひとまず安全な運行が確保された段階で早期復旧するよう、関係機関と連携して進めていきたいと思います。  2点目になります。議員にごらんいただいた計画図は、新野蒜駅の駅前広場が都市計画道路野蒜1号線に接続する交通広場であり、都市計画道路の一部として都市計画決定された道路施設として取り扱うことから、宮城県警との道路交差点協議の際の資料になります。そのため、具体的な設計に入るための確認図面であり、基本的には計画どおりの設計とする方針でございます。本計画では、新野蒜駅の駅前広場には、駅待ち受けのための停車スペースとして乗降者場があるものの、一般車両の駐車場は計画しておりません。そのため、議員ご指摘のとおり駅周辺への一般車両の駐車場は必要であるとの認識から、現在津波復興拠点整備事業により計画を進めております。新野蒜駅の西側の公共施設用地内に駐車場を確保することが最も望ましいものと考えております。また、同じく津波復興拠点整備事業より計画を進めております駅下を横断する自由通路を利用した駅南側の駅前広場整備の中での駐車場の整備もあわせて計画、検討を進めているところです。  3点目になります。新野蒜駅裏の南通路と附帯施設の計画概要についてですが、現在新野蒜駅下に設置しております連絡通路用のボックスカルバートにつきましては、破砕処理した土砂を搬出するベルトコンベヤーをボックス内に設置し稼働している状況であり、ベルトコンベヤー撤去後は駅下の歩道幅4.5メートルの連絡通路とする計画としております。  本整備につきましては、復興交付金の津波復興拠点施設整備事業による整備を計画しており、現在基本設計を実施中です。具体的な整備計画につきましては、これから検討することになりますが、基本的には観光交流、地域交流の拠点、そして地域防災拠点となる野蒜北部丘陵地区との連携を図ることを目指した取り組みとする方針でございます。例えば旧野蒜駅の遺構施設との連携活用、野蒜海岸の海水浴場再開や、嵯峨渓遊覧、宮戸も含めた奥松島観光の振興に向けた活用はもちろん、徒歩による連絡とはなりますが、やむを得ず現地再建とされた方々と野蒜北部丘陵地区にお住まいになる方々との交流や、現地再建とされた方々の避難経路としての活用も考えられます。これらを踏まえた施設整備に取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。  4点目になります。街路樹や花壇、カラーブロック等の活用による観光地の玄関口としての計画についてでございますが、新野蒜駅の交通広場の整備につきましては、現在交差点の道路法協議を実施中でございます。街路樹や施設内の植栽等は将来的な維持管理経費に十分配慮した検討が必要であると考えております。復興交付金事業による整備においては、グレードアップと捉えられるカラーブロック舗装等は、まちづくり協議会や関係機関との協議に基づき、その意見等をお聞かせいただきながら検討させていただきたいと考えております。  なお、津波復興拠点整備事業により整備いたします新野蒜駅の西側の公共施設整備地区につきましては、新野蒜駅の交通広場との連続性にも配慮し、一体的な景観が形成されるよう検討してまいりたいと考えております。  5点目になります。高台に設置される新駅に配慮した駅に通じる幹線道路の勾配、舗装面の改良につきましては、高台移転地域内をJR仙石線が移設されることから、JR仙石線の計画高を基準とした宅地整備を進めており、JR仙石線と野蒜北部丘陵地区に通じる幹線道路である市道台前亀岡線と市道大茂倉長石線の横断部は立体交差となります。  ご質問の幹線道路は、野蒜北部丘陵地内に位置する都市計画道路野蒜1号線及び野蒜2号線に係る道路勾配ということになりますが、地形上、勾配がある坂形状の道路となりますので、駅に通じる道路勾配を最大6%以下での設計といたしております。他の区画道路等につきましても、極力この基準を遵守いたしますが、どうしても6%以上の勾配とならざるを得ない状況が生じた場合は、設計マニュアルで舗装材料が通常と異なるものとなりますので、現地状況を踏まえ、舗装材料を検討してまいりたいと考えております。  6点目になります。JR東日本からは、震災以前の規模の人員配置を計画しているという情報を得ております。震災以前は、交代制で1名の駅員が配置されております。常時1名を保つということでございます。本件につきましても、今後最新の情報が得られ次第、議会の皆様と市民の皆様に正確な情報をお伝えしていきたいと考えております。  7点目になります。仙石線の全線再開は、東松島市にとっても、石巻圏域全体にとっても待ち望んでいるものでございます。また、全線再開にあっては、野蒜北部丘陵を通る新たなルートでの運行や東北本線乗り入れという、本市にとりましても、復興全体にとりましても記念すべき行事になるものと考えられますので、詳細、具体的な内容は今後詰めてまいりますが、地元や関係機関と調整を図り、祝賀的な行事を計画する方向で調整していきたいと思います。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(滝健一) 多田 龍吉さん。 ◆6番(多田龍吉) それでは、若干再質問させていただきたいと思います。  まず、野蒜駅舎等の施設規模等々でございますけれども、今議会でエレベーターの予算ということで説明もいただきました。それで、前々から市長の発言の中で、一番最後のほうに出ております例えばトイレ等々、下水道整備の関係もあって、それが接続できないと、結果的に仮設トイレ的なものにしようということになるのかなということになるわけでございますが、そういうこともあり得るということで、安全な運行が確保された段階でということでございますので、この答弁から見ますと、ほぼ駅舎等ができ上がって、ホームもできて、それに通路、エレベーターも当然できますので、外観的にはほぼでき上がっているという状況での運行ということで理解してよろしいでしょうか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) これまではJRさんのほうで経験あるかどうかということは、協議の中で細部までは触れませんでしたけれども、新しい駅ができる場合ですけれども、一般的な協議としては全てでき上がってから電車が走るとか、今回一日も早く運行を再開してほしいということで、私どものほうからレールがつながればということで、東北本線の利用を含めて負担金を出された仙台市長さん、それから石巻市長さん、そして東松島市と、そして議会の皆さんのある程度の後押しも受けて仙台市長さんと協議をし、JRの仙台支社長と話しさせていただいて、そういうことであればすごく気が楽になったという言い方はおかしいのですけれども、JRとしてはそういうふうな理解いただければ、なおスピードアップできますということで、問題になっているのはやはりトイレでございます。トイレについては、どうしても最終的な時間、接続かかるということで、できるのであれば、使えるのであれば、仮設でも下水道のマンホールと申しますか、接続した形で衛生的なものにはしたいと思っていますが、その部分が間に合わない可能性が強いかなと。  いずれにいたしましても、レールがつながり、安全を確保をし、乗客が安全に乗降できれば、東松島市、仙台市、石巻市としては早く電車を走らせていただきたいという要望で一致しております。 ○議長(滝健一) 多田 龍吉さん。 ◆6番(多田龍吉) 1番目につきましては、一日も早い運行ということがこの石巻地方のまさに命題の解決につながりますので、非常に歓迎されるべきものでありますし、そんな程度の部分であれば、それは大した大きな問題でないなと、このように私も思ってございます。  2番目の一般車両の駐車場計画につきましては、西側に整備される公共施設用地、これは観光案内所的なものを建てたと思うのですが、そういった部分に用地を確保するといっても、先ほど冒頭で申し上げましたように利用者の利便性を確保する立場からすれば、まさか1台、2台のスペースではちょっと足りないのかなと思いますので、まずはその辺はどれぐらいのことを、できるだけ大きいほうが利便性がプラスになるわけなので、その辺はどのように考えておるでしょうか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 現時点での計画の素案ということで、担当のほうから答弁させてください。 ○議長(滝健一) 復興都市計画課長。 ◎復興政策部参事兼復興都市計画課長(小林典明) 具体的な計画について、先ほど答弁申し上げましたとおり基本設計の段階ですので、計画台数幾らというのはまだ申し上げられない段階なのですけれども、議員さんおっしゃるとおり、どうしても駅前広場と連結する部分がありますので、その部分にどれだけとれるか、多分そのポイントは、今回計画しています観光交流センターと地域交流センターの配置の部分にかかってくるかと思うのです。ただ、ご意向としては、なるべく駅側のほうに利便性を考慮した駐車場配置をしてほしいということだと思いますので、その辺を念頭に置いた津波復興拠点整備事業の計画をしてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(滝健一) 多田 龍吉さん。 ◆6番(多田龍吉) 先ほどたしか法律ができまして、高齢者、障害者の移動等の円滑化の促進に関する法律といったことで、義務づけられた形で駅舎の改良はなされるわけでございますが、その精神をそのままこちらのほうの一般車両の部分につきましても、そういった方々の不便を来さないような位置的なものとか、あるいは一定の駐車スペースの確保というものは、どうしても最初が大事でございますので、十分にその辺を考慮されたものの設計といいますか、それをお願いしたいものだなと思ってございます。  あわせて、駐車場の関係、次も出てくるわけなのですが、多分まだ正式なものではないと思うのですが、野蒜の南通路側のほう、この部分についても駐車スペースを考えているということでございますが、今時点、市のほうで考えているスペースはどれぐらいを想定しておりますか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) これも担当のほうから答弁させていただきますけれども、実は先日この道路につきまして、地域の説明会をちょっと開きました。近くにお住みの方のご意見というのは、どちらかといえばそんなに必要を感じていないと申しますか、そういったご意見もありましたけれども、広くいろんな考え方、大所高所と言う方はどうかと思うのですけれども、伺った中では、私としては取りつけて進めたいということで考えているところでございます。  担当のほうから、その中身について答弁させてください。 ○議長(滝健一) 復興政策課長。 ◎復興政策部復興政策課長(高橋宗也) ただいま南側の復興拠点での整備を予定している駐車場のご質問についてご答弁させていただきます。  先ほど都市計画課長がご答弁申し上げましたとおり、今のところ具体的な台数についてはまだ設計が整っておりませんので、確定的なご答弁はできない部分がございますけれども、今復興庁と協議している段階では、旧野蒜駅にあったパーク・アンド・ライド駐車場、約30台程度でございますけれども、その部分については少なくとも確保していきたいという観点で今調整を続けております。  ただ、加えて申し上げますと、それでは旧野蒜駅では不足でございまして、野蒜市民センターの脇にもう30台ほど駐車場を整えておりましたので、合わせて50台程度はニーズがあったわけでございます。そういったニーズにお応えするように、できるだけ拠点側で整備していきたいという思いで今調整を続けてございます。  以上でございます。 ○議長(滝健一) 多田 龍吉さん。 ◆6番(多田龍吉) ほぼ従来の台数を確保するというような、市民センターも含めた部分の50台ぐらいを考えているということで、先ほどお話ありましたのですが、ぜひそれが復興庁の了解をとられるように頑張っていただきたいなと思います。  この南通路、後から出てくる道路勾配の関係がこちらにも出てくるわけなのですが、ちょっとお聞きしておきたいと思うのですが、これも要するに協議の段階ですので、具体的な部分は図柄は多分出ていないと思うのですけれども、これも高台からの今の既存の道路と結ぶわけですので、当然勾配が考えられるわけでございます。つまり道路の距離が長くなれば、それだけ勾配が少なくて済むような形になってくるので、ストレートに短時間にばっと来ると勾配がきつくなるということで、多分ある程度迂回したような形で勾配に考慮した道路設計というものが当然出てくるのかなと、このように思っているのですが、その辺の考え方についてどのように思っているか伺いたいと思います。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 担当のほうから答弁させてください。 ○議長(滝健一) 建設部長。 ◎建設部長(佐々木哲也) 新野蒜駅の南側の通路にいたしましても、これから詳細設計に入りますので、ただし先ほど市長がお話ししましたように、ルートにつきましては説明会等も開催しまして、大体法線については市の考えと地元の考えとで一致しているようなことになっております。ただし、勾配につきましては、高さが結構ありますので、高台の部分と同じように道路構造令にのっとった6%未満の勾配がとれるように、今後設計を詰めていきたいと思っております。 ○議長(滝健一) 多田 龍吉さん。 ◆6番(多田龍吉) ぜひそういった安全に配慮されたような道路勾配等々になるようにお願いをいたしたいと思います。  次に、4番目に入りますけれども、観光地の玄関口としての計画という視点から質問させていただきたいと思います。どうしても復興交付金事業でグレードアップした事業はやれないというような基本的な部分はあるわけなのですけれども、旧野蒜駅でもそういったようなある程度考慮されたような駅舎の建物でもあるし、それから当然そういったブロック歩道的なものもあったり、やっているわけでございますので、最初やられたら、後では多分できなくなると思います。  それで、先ほど申し上げましたように、コンクリートもしくはアスファルト舗装そのままだと、冬場の凍結的な部分で転倒する事故というのが当然考えられるわけでございます。私調べたところによりますと、最近浸透性のブロックがあって、なかなか凍結しづらいブロック等があったり、それから何か段差をつけてスリップどめ的な、そういう構造の部分のブロックも出ておるようでありまして、転んで負傷者が出てから、ああすればよかった、こうすればよかったというのはちょっと遅過ぎるかなと思いますので、あらかじめお聞きしておきたいのですが、グレードアップと捉えられないような、いわゆる最小限必要なそういったブロックと、それからカラーというのはあくまでも、何もけばけばしくカラーにするのではなくて、識別をすることによってある程度のアクセントが出てくるような、観光地としてのアクセントが出てくるような、あるいは歩道の誘導に役立つような、そういうことを私は言っているつもりなのですが、そういった最低限の整備をするというような考え方でおられるのかどうか、これはブロックのことでございますが、あわせて先ほど街路樹の景観については維持管理的な部分も十分考慮したという部分、しなければならないというようなお話なのですが、街路樹の植栽とか、花壇とかいうのも必要だという認識でこれから設計に取り組まれるのかどうかもあわせて伺いたいと思います。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 担当から補足答弁もいたさせますけれども、基本的には私はこの駅舎についてもJRさんと協議をさせていただきました。その一つは、特に野蒜北部丘陵地区につきましては、環境未来都市の最初のモデル的な要素が強いこと、そういったことからすれば、そういった環境に配慮した駅舎、地区にしたいということをまず申し添えました。それについてはご理解をいただきました。  そういった中で、今議員から具体的にカラーブロック、あるいは街路樹等々、これらにつきましては市としては最大限、そこで特別名勝松島を持ち出すわけでありませんけれども、粘り強くそこは復興庁にご理解いただけるような努力はしたいと。ある意味、市としてある程度の覚悟を持って、財政的な部分で、最後はそういったことも決断しなくてはいけないのかなというふうに考えています。やはり植栽等々は、環境未来都市だけではなくて、協働のまちづくりの中での一つの植栽、みんなで取り組むというのは重要でございますので、そういったところは私としては大切にしたいなと考えてございます。  詳細、担当のほうから答弁させてください。 ○議長(滝健一) 復興都市計画課長。 ◎復興政策部参事兼復興都市計画課長(小林典明) 基本的には議員さんおっしゃるとおり、復興交付金のルールからするとカラーブロック舗装、あるいは植栽をあえて多くするというか、その部分についてはグレードアップと捉えられるというのは基本的な部分だと思います。  ただ、市長答弁しましたとおり、その後押しとして地元の意見あるいは今の議員さんの意見、そういった部分を取り入れていきたいと。そういった形で前向きに復興庁との協議をしたいということで考えています。行政側がこれをしたい、あれをしたいと言うと、どうしてもグレードアップという形でおさまってしまいますので、そうではなくて、地元としても、あるいは移転する皆さんもそういうご意向があるし、玄関口としての整備をしてほしいのだという強い後押しのもと、復興庁と協議していきたいということでご理解をいただきたいと思います。 ○議長(滝健一) 多田 龍吉さん。 ◆6番(多田龍吉) ぜひそういった立場で、国との交渉に臨んでいただきたいと思います。  やはり本市の野蒜駅を使って、これからいろいろと産業振興、観光的な部分の振興を図る上で、どうしても玄関口である野蒜駅舎なり、東名駅舎を利用される方もおるかと思うのですが、今やっておかなければやれないものというものは極力取り上げていただくような部分で考慮していただきたいなと、このように思います。  次に、高台との道路勾配の関係について、先ほどのご答弁では最大6%ということで、以下で道路整備をしていくということで、南通路につきましても先ほど建設部長のほうから同じようなご答弁でございました。最大6%ということで、道路構造令の中で多分決まってはいても、現実の問題として、凍結されたときにはこれでかなり厳しい凍結で、スリップするということが想定されます。それで、特に野蒜駅の通路は、高台のほうの橋梁と道路と交差するわけですので、すぐ上ることができませんので、図面的に見ますと中下方向に行ってから、ずっと迂回して野蒜のほうに上っていくわけですよね。多分自転車通学、学校へ行く子供たちもそこの通路を渡って学校に通学するような道路になるのだろうなと、このように思っているわけなのですが、6%以下であれば、自転車通学も含めて、何もしなくてもこれでいいのだということには多分ならないと思うのですが、その辺については冬期の凍結防止的な部分についてどのように考えておられるか伺いたいと思います。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 安全対策は当然言うまでもなく、万全を尽くさなくてはいけないわけであります。  担当のほうから答弁させてください。 ○議長(滝健一) 復興都市計画課長。 ◎復興政策部参事兼復興都市計画課長(小林典明) 市長答弁としては6%以下にすると、基本的に全て6%以下にしたいということで、区画整理事業区域内については勾配としては6%以下。ただ、議員さんおっしゃるとおり、台前亀岡線から野蒜駅に上がってくるカーブがきつい道路が野蒜3号線になるのですが、そこの部分についてはご心配のとおりだと思っています。先ほど市長が答弁しましたとおり、その部分については勾配は6%以下にはしますが、どうしてもかなりきつくなるということで想定していますので、舗装材については現地をもう一度確認をしながら、なるべく滑らない舗装材というのがありますので、そちらのほうを活用したいと思いますし、あとは融雪、除雪のソフト的な部分できちんと対応していくという形をとりたいと思っております。 ○議長(滝健一) 多田 龍吉さん。 ◆6番(多田龍吉) きのう、にわかだったのですが、専門家でもないので、路面凍結防止の工法にはどんなのがあるのかなというようなことで、ちょっと調べてみました。機械による除雪ということがまずありますね。それから、薬剤の散布、塩化ナトリウムの散布、それから消雪パイプによる散水ということで、山形県あたりなんかでも使われている、水を常に流すという。それから、ロードヒーティング、電力を使った融雪、あと蓄熱舗装、太陽熱や地熱を使った融雪と、凍結抑止舗装ということで、化学的、物理的な作用で凍結を抑制するというような6つの方法が出ているわけなのですけれども、野蒜の部分につきましては、台前亀岡線の中下寄りから来ますので、高台から見たときにおいて北側になりますよね。ですから、南側よりも雪が融雪しづらい、あるいは雪降ったときには常に堆雪しているような地区かもしれませんので、あるいは機械的な部分での除雪も結構やらなければならないのかなと思っておるわけでございますが、冬場の雪降りなり、何日間かそういったことを想定したときに考えられる融雪方法というのは技術的にどんなことが考えられますか、伺いたいと思います。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 担当のほうから補足いたしますが、一般的には除雪機械で、今いろんなご批判あるかもしれませんけれども、比較的東松島市は建設業協会と連携してやっているほうだというふうに思っていますが、大雪降ればこれまた別な問題ですけれども、坂道の場合、そういった回数をふやすことによっての対応策、あるいは融雪剤になります。そのほかにも担当課で考えていることあればということで、補足答弁させたいと思います。 ○議長(滝健一) 復興都市計画課長。 ◎復興政策部参事兼復興都市計画課長(小林典明) いろいろ今議員さんのほうから融雪対策というか、雪の対策、冬期凍結対策、ご提示いただきましたけれども、基本的には湧水によるものとか、ロードヒーティングは考えておりません。うちのほうの気候的な部分を考えますと、先ほど申し上げましたとおり舗装材の種々検討ということで、現段階では対応したいというふうに考えております。 ○議長(滝健一) 多田 龍吉さん。 ◆6番(多田龍吉) いずれにいたしましても、前々から高台見ていれば当然出てくる問題でございますので、十分に意を注いでいただいて、そういった事故等が発生しないように、あるいは児童生徒の通学に不便を来さないような、そういう道路の維持管理的なものは設計の段階から生かしてほしいなということを要望申し上げておきたいと思います。  6番目につきましては、従来の駅員の配置と基本的に同じということでございますので、それで結構でございます。これはJRの事情でもございますので、情報として伺っておきたかったわけでございます。  最後の件なのですが、祝賀行事の関係でございますけれども、祝賀的な行事を計画する方向で調整していきたいという結びでございました。全線開通というのは本市だけの問題でなくて、石巻圏域全体がまさにそういった喜びに浸る瞬間だと思うわけでございますが、その場所が既に東松島市の野蒜北部の丘陵の工事が終わって初めて全線開通でございますので、往来する場所は多分ここなのかなというふうに思っているわけなのですが、市長とすればいろいろと関係する自治体との協議の中で、場所的には多分東松島市が中心となったそういった祝賀行事が組まれるのかなという部分を想定しているのかしていないのか、ちょっと伺いたいと思います。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 利用者含めての市民の皆さんのご協力ということになりますけれども、私といたしましては一般的には今現在不通区間、小野までは走っているわけでございますが、旧野蒜駅、それから東松島市で言えば大塚になりますかね。ですから、各駅でやることも一つの考え方でございますけれども、その中では最低限感謝の気持ちをお示ししたいなと。どちらかといえば、皆さんに対しての感謝の気持ちをお示ししたいなというふうには考えております。そういったお話も前回JRの関係者の方にお話はしております。 ◆6番(多田龍吉) 終わります。 ○議長(滝健一) 次に、第10位、小野 惠章さんの質問を許します。小野 惠章さん。     〔2番 小野 惠章 登壇〕 ◆2番(小野惠章) 議長のお許しを得ましたので、通告しておりました3件について、市長並びに教育長にお伺いするものでございます。  教育長におかれましては、本定例会において初めての答弁になりますので、喉ならし程度で答弁いただければと思います。  それでは、早速1つ目の問題に移りたいと思います。市道駅前線かいわいの将来像についてお伺いします。現状、復興まちづくり計画に基づいて復旧、復興に邁進しているさなかであり、今後の財政状況の見通しも決してよくない中、あえて市の中心であるJR矢本駅前の将来について伺うものであります。この地域におきましては、津波浸水区域ではありましたが、他の被害の大きかった地域と比べると、その差が結構ありますので、そういった地域に対して市民自体が気兼ねをしているような感情もあるのが現状だと思います。それは、市長がお住まいの大塩地区も同様な感情を持っているのかなと思います。  そういった中、市道矢本駅前線が南に延伸し、県道石巻工業港矢本線と交差して自衛隊松島基地に接続する大まかな計画が内々示されております。駅前から基地を望む眺めが薄ぼんやりと見えるようでもあります。JR矢本駅と松島基地が直結することは、基地との共存共栄を図る上でも有効と考えております。また、災害時の避難道としての考えや、いずれ再開される航空祭での利便性等、大きな効果が期待されるものと思っております。この市の中心の市道矢本駅前線かいわいの将来像について市長にお伺いします。  まず、1つ目、2つ目ですけれども、以前から私の一般質問でもたびたび取り上げてきました今の上町西地区センター地内にあるものでございますけれども、1つ目は旧有線放送施設跡地について、現状は更地になっておりますが、砂利ではなく、結構大きなものが敷かれて、整地状態かなというのはちょっとクエスチョンですけれども、そういう状態であります。  2つ目は、旧矢本歯科診療所、現在は共立メンテナンスが使用している施設についてお伺いします。  3つ目は、駅前から見て自衛隊が今度整備される正面の右側に接する高盛り土、これは市で言う三線堤という位置づけですけれども、その利用を展望公園といいますか、ただの高盛り土ではない、ある程度の方策がないかというお考えについてお聞きするものでございます。  以上です。 ○議長(滝健一) 市長。     〔市長 阿部 秀保 登壇〕 ◎市長(阿部秀保) それでは、通告第10位、小野 惠章議員の1件目、3点について答弁させていただきます。  1点目と2点目、関連がありますので、あわせて答弁させていただきます。まず、旧有線放送跡地及び旧矢本歯科診療所施設については、隣接地内にあり、一体的に使用している関係上、あわせて答弁させていただくわけでありますけれども、この旧歯科診療所施設は共立メンテナンスに貸与しており、同社は主に仮設住宅関係の仕事に携わっております。補修、補強してまでの貸し付けは考えておりませんが、仮設住宅関係の業務が継続される限りは貸与を継続する予定でございます。共立メンテナンスが退去した際には、老朽化が激しいことから、解体を予定しており、跡地利用につきましては以前より商工会、集会所の利用者から駐車場が手狭だとの指摘もあり、現時点では更地にして駐車場や休日イベントの貸し出し等を想定しております。要するに2つとも更地にして、駐車場に今のところ考えているということでございます。  それから、3点目になります。多重防御計画における矢本地区の三線堤につきましては、高盛り土道路として整備する市道石巻工業港線と市道立沼浜市線、そして松島基地周辺への矢本防災盛り土による整備を計画しております。そのうち矢本防災盛り土の整備につきましては、松島基地内の防御方策の課題解決として、松島基地が実施する駐機場や誘導路等のかさ上げ計画との調整により、基地側のかさ上げ事業と市の防災盛り土事業とが連携し、多重防御機能を構築するものであります。その結果、これまで基地北門からの接続道路であった市道新沼上河戸線の接続ができなくなることから、防災盛り土の事業区域となっている西矢本地区圃場整備事業との調整等を行い、矢本西地区圃場整備事業、南浦工区内に位置する矢本駅前線延長への道路接続とする計画としたもので、具体的な計画につきましては市道矢本駅前線防災盛り土の実施設計が確定次第、ご報告したいと考えております。  ご提言いただいた展望公園の設置でございますが、整備するとなれば基地周辺の矢本防災盛土事業区域が適切と言えます。当該事業は、高盛り土T.P.3.5メートル、延長が350メートルの堤体構造でございます。市街地に隣接することから、景観的配慮として緑地形態とするため、緑化工法等について将来的な維持管理経費を考慮した対応を検討しております。したがいまして、展望が可能な形態での整備は可能と言えますが、当該事業は復興交付金の効果促進事業の活用による防災盛り土事業としての整備であり、実施に当たっては復興庁との協議が必要なものと考えます。  また、展望公園となりますと、安全対策としてのフェンス等の設置に係る高さ制限や、基地が望めることになることの松島基地との確認も必要になります。基地との協議につきましては、市道矢本駅前線の整備も含めた連携協議が求められることから、継続的な協議とさせていただきたいと考えております。  復興庁との協議につきましても、現時点では議員ご提言の趣旨を踏まえ、実現できるよう努力いたしますと答弁させていただきたいと思います。  以上、答弁にかえさせていただきます。 ○議長(滝健一) 小野 惠章さん。 ◆2番(小野惠章) 少し再質問させていただきたいと思います。  1番、2番に関しては、現状利用している共立メンテナンスさんもありますから、そういう意味でいずれはあそこが更地になって駐車場化するのかなという、そういう考えは私自身も持っていましたので、それはそれで結構なのですけれども、ただあそこはやはり市長ご存じのとおり、商工会と私たち地域住民の地区センターというのが共存している場所ですよね。それで、商工会が使う駐車場がどこなのかということも、その線引きも何もはっきりしていないような状態で、あうんの呼吸の中で、地域性もありますから、そういう中でやってきたというのは多分ご存じかと思います。  それで、ここ何回か一般質問で学供については、一時期矢本西センターの新設に絡んだ中で、そんなに財政が大変なのだったら、こちらに持ってきたらどうなのだということも進言申し上げました。その流れも酌んで、ああいう3階建てのちょっと複雑な構造であり、下が駐車場という形で、高下駄みたいな施設なものですから、これはどうにも使い勝手がよくなくて、今現在は投票所にもなっていませんし、投票所は上町東のほうで我々投票するわけですけれども、そういった中でずっと塗装してきれいにしていただいたり、耐震化もしていただいたという流れはあります。ただ、今市長がおっしゃったように新たに新自治会制度を、結局昨日の議論を聞いた中でも、五野井 敏夫議員の人口減少問題についてはその地区センターを利用した子育て支援、それから長谷川議員の高齢者支援についてはその地区センターを両方とも利用した中で新自治会制度をしっかりとした地区センターがやれるような状況にしていくのだというご答弁でした。そうなるととやっぱり思うわけです。幾ら駐車場整備をしたからといって、我々は駐車場で毎日集会を行うわけではないので、基本的には建物の中を使うわけですから、やはりそういうところで、現状の部分で、将来含めた考え方をもう一回市長のお答えを聞きたいのですが。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 建物に合わせた施策ではなくて、高齢化社会が大きく進展していく、そういった市の施策あるいは少子高齢化の子育ての難しい点、ここは一緒にあわせて地区で解決できたらということで、そういった制度に持っていきたいというのが私の考えでございますので、そういった中では議員が特に高齢者を心配するのであれば、2階で非常に使い勝手悪いですよねと、高齢者を将来的に思うのであればということからすれば、現実的にそういった考えをすればそのとおりだというふうに思います。  今それに対して新しくつくりますとかというような答弁は用意しておりませんけれども、基本的にはいつもハードが先か、ソフトが先かということで、市民協働のまちづくりをスタートする際、この議場の中で議論がありました。私のほうとしては、まずソフト、活動状況が上がったら、市民センターも拡大必要ではありませんかという中で、もうスタートした21年から利用者、利用率と申しますか、それぞれの旧公民館、市民センターの利用状況も倍になったり、参加が倍になったりということで、かなり活発化ということで、それぞれ東、西の手狭だということにつながっております。  そういった中では、計画を立てて順番にということに地区センターの場合はなるのだろうと思います。当面、今回議員のご質問いただいた旧有線放送跡地、それから歯科診療所、今建物として残っていますけれども、ここは老朽化を考えれば、また議員から提言いただいて、少し直してまた使おうとか、そういった考えも選択肢の一つにあるかもしれませんけれども、基本的に今の考えでは、あそこの有効利活用を思えば、駐車場のほうがベターなのかなというふうに私としては整理しております。 ○議長(滝健一) 小野 惠章さん。 ◆2番(小野惠章) それで、旧矢本歯科診療所においては、老朽化が激しいということで、我々が例えばそこを新しい地区センターに改築してくださいといっても、そんなにもつものではないという想定もありますし、では現状の地区センターをどう利活用するのだという問題も出てくると思うのです。やはりそういうところで活用策として一番いいのは、従前から申し上げているとおり防衛省の予算を何とか引っ張っていただいて、エレベーターをつけていただくとか、そういう方策が一番いいのかなという思いはあるのですけれども、それは誰かも質問はしておりますけれども、その辺いかがですか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) ブルーインパルス効果と申しますか、防衛大臣が認める特殊訓練ということでの予算が子育ての医療費拡大だけでなくて、皆さんもそういった騒音等々、本来であれば一番基地に近い方々がある程度納得するような使い方が一般的にはわかりやすいのでしょうけれども、そういった中で財源確保が許されるのであれば、そういった選択肢、私が申し上げましたソフトが先か、ハードが先かということで、皆さんのご理解いただいて、それぞれの地区センターが高齢化社会対策であったり、少子化対策だったりの活動が動き始めれば、自然的に必要な判断というのは出てくるのかなというふうには思うところでございます。 ○議長(滝健一) 小野 惠章さん。 ◆2番(小野惠章) 旧矢本歯科診療所においても公共施設という位置づけで、それで公共施設においては廃止も絡めた再編、再建計画というのが多分あるのだと思いますけれども、ただそれは今のところ確定はしていないのだろうと思います。  そういう中で、前回も北浦アパートの件で老朽化が激しいので、耐用年数も来ているから、アパートもいずれは取り壊さなくてはいけないだろうということも申し上げました。駅前かいわい近いですから、そういう中で今市長、復興まちづくり計画の中で新駅を例えば設ける場合にしてもパーク・アンド・ライド構想というのが常についてくるわけです。現状矢本駅においては、利用客がすごく多いのです。それで、民間の駐車場を利用している方も結構いらっしゃいますし、ではそういうパーク・アンド・ライドという考え方も含めた、結局今の現状把握というのは矢本駅に対してどういうお考えをお持ちですか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 矢本駅については、合併前から南北通路が必要とか、いろんな課題というのはあったというふうに、それが先送りされてきたと言っても過言でないというふうに思います。ただ、仙石線が不通になって3年3カ月経過して、バスという代替輸送はあるにしても、一本に通じる、時間がしっかりと計算できるという利便性というのは、我々通勤、通学の皆さんにとっても一番大切なところだと。時間をお金で買う時代でありますので、そういった意味では非常に駅というのは大切なインフラだというふうに思います。  そういった中で、矢本駅についてはこれまでいろいろと旧合併前から議会、歴代の町長さん含めていろんな知恵を絞ってきたわけでありますけれども、そういったある意味成果では今日に至っていますので、それをさらに民間活力とか、パーク・アンド・ライド、あるいは駐車場の関係等々皆さんと協議しながら、もう少し使い勝手のいいと申しますか、多分考えられることは今議員からご提言の、今入居はお断りしていますけれども、アパート、要するに駅前の市営アパート、そういったところをどの段階で駐車場とか有効利活用できるとか、そういった計画も行き当たりばったりではなくて、つくらなくてはいけないのだろうというふうに思います。その辺は、今復興期間でありますので、先送りということはありませんけれども、総合計画の中で位置づけできたらなというふうには、議員に今ご質問をいただいたので、答弁させていただきたいというふうに思います。 ○議長(滝健一) 小野 惠章さん。 ◆2番(小野惠章) やはり計画がない中では何事も進まないと思っています。それで、今は復興まちづくり計画の中の真っただ中にいますから、なかなかそういうもので面的にこうします、ああしますとは言えないというのはわかるので、でもあえてやはりそういう老朽化した公共施設の再編、再建に関しては、しっかりと執行部のほうでもんでいただいて、ある程度見通し、計画なりを示していただけたら市民の安心感も増すのかなと思いますので、その辺はよろしくお願いしたいと思います。  それで、3つ目の自衛隊正面の右側からずっとつながる基地回りの高盛り土ということで、ご答弁は本当にいい答弁をいただいたなと思っております。ぜひ努力していただきたいと思っております。ただ、その中で、せっかくそういうふうに整備した場合に危惧する部分が多分出てくるのだと思います。どうしても車社会の中で、皆さんやはり飛行機見るといってもJRを利用して、そこに歩いていって見ていただくのがベストなのだろうけれども、なかなかそういう人ばかりではないので、現状市長ご存じのとおり、いろんなところに車を置いて、ブルーインパルスを見学しているような状態ですから、高盛り土を利用したそういう展望台、言うなれば万里の長城みたいな形のイメージするのですけれども、そこにまず入るにはどうするのだとか、車で来たらどうするのだという方策も含めた中の、ある程度見通しを含めたものがないと、ただそれだけが整備されたらいいということでもないだろうというふうに私自身思います。  それで、復興庁なり基地との協議がやはり必要な部分があると思うので、そこまでの意識があっての努力するというご答弁なのか、ただ高盛り土だけに関して努力するという意味なのか、その辺のところをお願いします。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) まず、真っ正面からこういったまちづくりの一環の中で生かしたいということを整理して協議することが一番だと思います。そういった中で、これは我々よく思うことですけれども、まず許認可いただいてから後の強化策と言ったほうがいいですかね、なお強化するためにということで手を加えることに許可いただいて、そういった形に持っていくという方策もあると思いますので、前段の小野 幸男議員さんのほうからは、粘りが足りない東北人と言われましたけれども、私としてはどうやったらゴール達成できるかという逆の考えで、何とかスポットと申しますか、ブルーインパルスが見えるここが一番のポイントだよという、そういったことであれば議会の皆さんもその予算についてはご理解いただけると思っていますので、そういった手法もあるのかなというふうに思っていますので、私としてはまず正面から行かせていただいて、その後また次の手を考えようというふうに思っています。 ○議長(滝健一) 小野 惠章さん。 ◆2番(小野惠章) 正面突破で切り味鋭くやっていただけたら、多分地域住民も頼もしい市長だなという思いが増してくると思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  それで、通告の2件目に移りたいと思います。学校施設の安全の考えはについて伺います。この3月に矢本西小学校の改築工事が完了し、プレハブ校舎から新校舎へ移り、子供たちにとっても地域住民にとっても良好な教育環境や防災拠点として期待の持てる建物が完成しました。そういう中、しかしせっかくの新しい建物となった中で、気になる点がありました。それがベランダ部分であります。景観的には、大変すばらしいものであると思います。ただ、現状転落防止のため施錠し、立ち入りを禁止している状態であります。これは、校長判断だと聞いております。児童の安全を考慮すれば当然の措置なのかもしれませんが、では使用できない危険だと認識できるものをつくった意図はどこにあるのでしょうか。一般的にどこにでもあるものを危険として使用しないことよりも、教育として安全教育や安全指導を行うことが本来の姿ではありませんか。教育長の所見をお伺いするものです。  まず、1点目、現状の安全教育、安全指導についてお伺いします。  2つ目は、学校施設の危険箇所の考えについてお伺いします。  3つ目、学校施設での事故の責任についてお伺いするものであります。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 通告第10位、小野 惠章議員の2件目、3点について答弁させていただきます。  まず、安全教育、安全指導についてでございますが、児童生徒の安全意識を高める安全教育を行うことが大切であることは、議員ご指摘のとおりでございます。安全教育は、安全学習と安全指導の2つの側面を持っております。安全学習は、安全についての知識理解や思考力、判断力を高めることによって適切な意思決定ができるようにすることであり、安全指導は具体の問題を取り上げ、安全の保持、増進に関する実践的な態度や望ましい習慣の形成を目指すものであります。  学校安全には、さらに安全管理という概念がございます。それは、事故の要因となる学校環境や児童生徒の学校生活における行動の危険を早期に発見し、それらの危険を速やかに除去し、児童生徒の安全の確保を図るものでございます。  矢本西小学校のベランダは、安全に配慮して設置されておりますが、2階ベランダの手すり上部から地面までは5.4メートル、3階ベランダ手すり上部から地面までは9.1メートルあり、安全管理の対象として十分な配慮を必要としております。発達途上にある児童の安全のため、矢本西小学校が児童の自由な立ち入りを禁止することには十分な理由があると理解をしております。  2点目、学校施設の危険箇所の考えについてでございますが、学校施設の危険箇所とは、児童生徒が学校生活を行う中で、死亡や障害、後遺症などにつながる重大な事故に遭遇する可能性の高い箇所であると認識しております。具体には、屋上、階段、窓、ベランダなどが考えられます。一方で発達途上の児童生徒による不測の事態は、学校のあらゆる箇所で起こり得るものと認識しております。そのため常に危機意識を高く持って、安全教育、安全指導に当たるほか、学校施設について毎月1回の安全点検を実施しております。  議員ご指摘の矢本西小学校のベランダにつきましては、転落事故防止対策として、手すりの高さを建築基準法の規定に基づく安全上必要な高さ1.1メートルより高い1.38メートルで整備しております。なお、ベランダは、2階、3階の窓から地面への転落防止、あるいは非常時における避難経路の確保等に役立つ施設と考えておりますが、手すりから身を乗り出すことや手すりの上に乗ること等による転落の危険性があることは否めません。よって、繰り返しになりますが、学校が安全管理上ベランダに出ないことを約束事項とすることは適切な措置であると考えます。ただし、教師の監督のもと、日当たりや景観がよい利点を生かし、理科や社会科の学習で活用したり、議員ご指摘の安全学習の場としたりすることについては、積極的に推進すべきだと考えております。  3点目、学校施設での事故の責任についてでございます。学校保健安全法において、学校施設での児童生徒の安全確保を図るための学校の設置者や校長の責務について定めております。それによれば、設置者である市は、その設置する学校において事故、加害行為、災害等により児童生徒等に生ずる危険を防止し、及び児童生徒等に危険または危害が生じた場合、適切に対処することができるよう、当該学校の施設及び設備並びに管理運営体制の整備、充実、その他の必要な措置を講ずるよう努めなければならないと規定されております。  また、校長は、学校安全計画を策定し、学校の施設設備の安全点検や児童生徒への安全に関する指導等を実施し、児童生徒の安全の確保を図ることになっております。これらを踏まえながら、学校施設において事故が発生した場合は、何といっても救急救命に努めることが第一であります。そして、事故に遭った児童生徒及び保護者に対して誠意ある対応をしていくことが大切であると考えております。また、事故原因を究明し、保護者や関係機関等と連携を図りながら、危険情報の共有化を図り、二度と事故が起きないよう努めることが重要であると考えます。今後も各学校に対して安全教育と安全管理を徹底し、事故の未然防止に高い危機意識を持って対応するよう指導してまいります。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(滝健一) 小野 惠章さん。 ◆2番(小野惠章) まず、お伺いしたいと思います。  教育長答弁では、安全教育は安全学習と安全指導の2つの側面を持っている。それで、では具体的に言えば、安全学習というのはどういうことを学校でなされているのか、また安全指導というのはどういうものを言うのでしょうか。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 詳細は担当からも補足してもらいますが、安全学習というほうは知識理解、思考、判断力ということでございますので、例えば交通安全とか、施設で言いますと……すみません、ぱっと思いつかなくてごめんなさい。施設ですと危険な状況の把握をして、例えばベランダであれば実際に見てというようなことがあろうかというふうに思います。  安全指導については、もう少し具体の問題になりますので、例えば廊下の角で衝突する危険性があるとか、そういうことになろうかというふうに思いますが、なお学校教育課長から補足させます。 ○議長(滝健一) 学校教育課長。 ◎教育委員会参事兼学校教育課長(山野和好) では、今の教育長のお答えに補足させていただきます。  まず、安全学習という件についてですが、小学校の場合、「新しい保健」というこのような教科書がございます。この教科書の中に、校内での事故やけがの原因という、このようなイラスト入りの教科書がございます。この中で校内における安全についてどのようなことが考えられるかということを子供たちの中で話をさせながら学習を進めるということを実施しております。例えば具体的な資料の中では、学校生活のけがというところで、休憩時間であったり、各教科、あるいは特別活動での発生数等のグラフを見ながら学習を進めているということを実際にカリキュラムの中で実施しております。  中学校でも同じように「新しい保健」という3年間通じて学習するものですが、これもけがの予防という形での実践が行われている、カリキュラムの中に入っているということで進めさせていただいております。もちろん安全に関しては、学校生活全体でということですので、朝の会から始まり、教育長がお話しになった交通安全ですとか、校内での安全、あるいは廊下の疾走についての問題点についての話し合いだったり、その場面、その場面での指導という形での授業なり指導が行われているという状況ではあります。  それから、指導ということに関してなのですが、学校現場には、これはある学校のものですが、教育計画というものが整備されております。この中で安全計画、全体計画というものが整備されておりまして、その中にどんな指導を行わなければならないのかということで幾つか例が挙げられております。目標としては、日常生活における安全確保のために必要な事項を理解し、自他の生命を尊重し、安全な生活を送る基礎を培うとともに、進んで安全な社会づくりに貢献できる資質や能力を養うという目標のもとで、具体的には先ほどお話しさせていただいた教科書を使っての指導であったり、お昼休み時間だったり給食時間でも安全指導というのは行われる場合がありますので、そういう具体的な場面を通して指導という形で、各担任教諭、あるいはそれ以外の教職員が行っているという実態であります。  以上でございます。 ○議長(滝健一) 小野 惠章さん。 ◆2番(小野惠章) その安全学習、安全指導についての部分ですけれども、自分自身子供だったのですから、皆さんそうやって学校に入ったときはこういうことは危ないよとか、交通安全指導だとか教室だとか、そうやってだんだん習っていくものだなと思っています。  ただ、今回矢本西小学校は新しく改築された学校なのですよね。それで、今まで古い校舎にいた子が今度移っていく、そういう流れの中で、その場合の安全学習なり安全指導はどういうふうに行われたかということが大切なことだと思うのです。それがおざなりに、今までそういうふうに教科書であるものとか、指導要綱にあるものだからという流し方ではなく、改めて新しい学校ができたときの対応というのは、本来どうあるべきものかということを考えてやっていますかということなのだと思いますけれども、その辺はいかがだったのですか。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 詳細、西小の状況については、わかっていれば課長に答弁させますが、議員おっしゃるとおり環境が変わりましたので、例えばベランダにつきましても、これまで経験したことのない場所であるとすれば、それの確認といいますか、そういう指導については必要だというふうに認識しております。  補足あれば課長から。 ○議長(滝健一) 学校教育課長。 ◎教育委員会参事兼学校教育課長(山野和好) 現状のベランダの使用についてなのですが、先ほどの教育長のほうのお話にあったように、避難経路という形の使い方、あるいは学習の中での理科等での栽培活動という形での活用ということで、文科省へ出されている施設整備指針等にも書いてありますので、実際の授業等で今後使われるということで私のほうでは思って、今後校長、教頭を通して指導のほうに生かしていきたいなと考えております。  以上でございます。 ○議長(滝健一) 小野 惠章さん。 ◆2番(小野惠章) 今の答弁というのは、質問に対しての答弁ではないので、改めて西小学校ができたときに、引っ越しもみんなでやったと伺いますけれども、そのときに、その後子供たちにどういう教育、安全指導なり、指導をやってきたのですかということを聞いているわけで、これからどうしますとか、ああしますよという話ではないのです。もう3月から随分たちますから、そういう中で西小はどういう指導をやってきたのですかということをお伺いしている。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 把握していないという状況だと思いますので、大変申しわけございません。しっかり把握して、確認して、先ほど申し上げましたけれども、新しい環境になった中でしっかり安全対策がとれるように校長、教頭に指示をしたいというふうに思います。 ○議長(滝健一) 小野 惠章さん。 ◆2番(小野惠章) 2つ目のものですけれども、先ほど教育長の答弁の中で危険箇所の認識というか、具体的に挙げました。屋上だったり階段だったり窓だったりベランダが危険箇所なのだということですよね。それで、あらかじめそういうふうに想定されるものを基準の範囲内だからつくったのだけれども、認識としては危険なのだという認識ですよね。そうなると、なぜそういうものをわざわざつくらなくてはいけなかったのかということを、先ほど緑化事業に対して使っています例えばアジサイのあれを置いたりとか、現状だとそういう形で使っているのだと思います。アジサイではない……     〔「アサガオ」と呼ぶ者あり〕 ◆2番(小野惠章) アサガオ、ああいうものとかに、それでいまいちなぜわざわざそういうものを構築しなくてはいけなかったかということの矛盾があるような気がするのです。それで、答弁の中でこれは危険だとおっしゃるのであれば、なぜわざわざ学校、安心、安全を求める場所にそういうものをつくったのですかというふうな質問が出てくると思うのです。そこをちょっと、私が父兄だったらという思いでご答弁をいただけたらよろしいのかなと思います。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 先ほど危険箇所のところで少し触れたのですが、ベランダのある学校とない学校と、市内は大体ない状況なのですが、ない学校の場合は、要するに2階、3階の窓の下はもう地面でございますので、窓から転落したら直接地面でございます。ベランダがあれば、窓から転落してもベランダなのです。そういう意味では、実はベランダがあるというのは安全性が確保されます。  それから、もう一点申し上げましたけれども、避難経路としてのベランダの役割、廊下に出られない場合にベランダを経由して隣の教室から抜けるとか、そういう意味ではベランダの意味はあろうかと思います。ただ、ベランダの危険箇所と申し上げたのは、高さがあるものですから、つまりそこで落下事故があった場合には死亡や大きな障害につながるという意味での危険箇所でございますので、ベランダそのものは安全につくってはございます。それは屋上でもちゃんとフェンスがありますから、安全なのですけれども、日常的には出ないように指導しているというのと同じ理由でございます。 ○議長(滝健一) 小野 惠章さん。 ◆2番(小野惠章) 言うなれば、窓とベランダが同じレベルだという認識でご答弁なさるから、おかしな感じになってくるのだと思うのです。  それで、現状ベランダない学校はいっぱいあるわけですから、では窓にみんな近寄っていないのですかということになるわけですよね。でも、現実的には近寄っているわけです。それで、そこから転落事故が何回起きたのですかという話になってくるわけだから、なかなかそういう事故もやはり普通はないわけです、余り現状今まで。それで、新たに今度そういうふうに予防的に窓に対してベランダを構築したということは結構なことだなと思いますし、計画的にも本当にきれいで、いい学校ができたなという、地域住民からして思うわけです。それをあえて施錠して、そこを使えなくする。それはなぜかといったら、そこから転落するのが怖いからという校長先生の考え方なのです。そうなってくるとという話になってのこの質問になってしまっているのですけれども、ただ教育長の答弁聞いても、では何がよくて何が悪いのですかという話に、僕自身わからなくなってくるのです。だから、子供の安心、安全を考えれば、何もかにもやってはいけませんがいいのか、逆だ、安全指導なり安全学習をしっかりする教育の中でやっていく政策のほうがいいのかとなった場合に、私は後者なのです。やはり学校は教える場所でありますから、子供たちだって高いところに上って落ちれば危ないということは、小学生入るまでは十分家庭の中で指導はできているはずだと思います。そういう中で、せっかく新しくつくったものをあえて使わないような学校側の方針というのは、いまいち解せないのです。それが何でかといったら、3つ目のほうの責任という問題が出てくるからなのです。だから、そういうところで責任を負いたくないという姿勢がそもそもそういうふうに施錠するような形になってきたのだと思います。だから、もう少しそこで皆さん教育現場にいらっしゃる方は、こういうことはくだらないこととは思わないで、少しみんなで議論して、せっかく市がお金を出していい施設をつくったのだったら、それを利用するような形、安全に管理できるような体制みたいなものをつくって、利用しなければおかしい話だと思うのです。それを常にアサガオの栽培に使っていますなんていうのは、それだけの費用対効果なのですかということになってしまうわけだから、それはいかがですか。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 議員のおっしゃる趣旨は、私もよく理解はできます。ただ、現状、自由にベランダに出ていいですよというような扱いをした場合に、まさに不測の事態というのが起こり得るということが考えられますので、本当に子供が自由にベランダに出て景色を眺めたり、日に当たったりという、イメージ的には大変結構なのですが、子供というのは自由にと言われたら、例えば走り回ったり、鬼ごっこをしたり、あるいは手すりに上ったりということが考えられるのが子供なのでございまして、責任を負いたくないからではなくて、子供が転落して死亡したりけがをしたりさせたくないからということであります。ですから、施錠といっても鍵をかけるというのではなくて、普通のドアと同じですから、教室の内側からあけようと思ったらあけられるのです。ですから、避難しようと思ったら避難できるし、出ようと思ったら出られるのです。それを学校としては、出ないようにしましょうねというルールを決めているわけで、私はむしろこれを決めないで、自由にというふうにした場合のほうが保護者としては不安を持たれるのではないかなというふうに思っております。  ただ、趣旨としては、気持ちわかりますので、さまざまな例えば遊具を使った安全指導もございますし、高さへの対応、そういうことも取り組みながら、先ほど申し上げましたけれども、教師の監督のもとでの安全学習の場という活用も含めながら、あるいは社会科や理科、さまざまな学習で、せっかくできたベランダを有効に活用するということでご理解いただきたいというふうに思っております。 ○議長(滝健一) 小野 惠章さん。 ◆2番(小野惠章) 言うなれば、今の教育長の答弁に尽きるわけです。やはりこのベランダ問題というのは一つの発端にしかすぎないわけで、学校の施設の中では考えれば考えるだけいろんなものが危険だという想定はできるのです。ただ、そういう中で教師側がいかにそれを指導して、うまくいいふうに指導してくれればいいだけの話であって、そこを怠らないでくださいねということなのです。結論的にはそこなのです。この話はやめます、もう時間ないので。  では、3つ目に移りたいと思います。3件目です。許可業者の料金改定の透明性についてお伺いします。4月に消費税8%改定されました。庶民、市民にとっては、全てのものに3%の上乗せは厳しいものであります。アベノミクスで景気がよくなったと感じている人は、ここにいらっしゃる中でも少ないのかなと思っております。そういった時期と合わせ、今回し尿処理におけるし尿くみ取り料金が4月1日から値上げされました。それは本当に小さく市報にこのぐらいのスペースで載っていたわけですけれども、その内容は200リットル未満は税込み2,100円から3,000円、200リットル以上は1リットル当たり10円50銭から15円に改定されたものであります。消費税のみを計算すれば2,100円は2,160円でありますし、実に約43%アップというものでございます。  許可業者からの料金値上げの要望を受け、市長が審査し、変更協定を結んだ結果であると思いますが、その経過の透明性はいかがなものかお伺いするものであります。市民への市報でのお知らせ程度では説明責任は果たしていないような気がするのですが、水道料金、電気料金等、同じく公共性が高い料金改定のあるべき仕組みを再考すべきでありますし、透明性を図るべきであると思いますが、市長の所見をお伺いします。 ○議長(滝健一) 市長。
    ◎市長(阿部秀保) それでは、小野 惠章議員の3件目について答弁させていただきます。  し尿くみ取り料金の引き上げにつきましては、本年1月に市内し尿収集運搬許可業者3者、そして石巻環境保全事業協同組合理事長連名で、ことし4月からの消費税率の改正、加えて燃料費や車両価格の高騰等、管理経費の増加があるとして、一般廃棄物し尿収集運搬業務に係る料金引き上げの要望書が提出されました。提出された資料を担当課で精査した結果、現料金に改定されてから約8年経過、前回は平成18年6月に改定していること、燃料費や車両価格の高騰等管理経費が増加していること、また下水道等の整備及び東日本大震災の影響で、し尿の収集量が減少していることにより、その収益性が悪化しており、し尿くみ取り料金の値上げはやむを得ないものと判断したものでございます。なお、住民の皆さんへは、今議員からご指摘のとおり、市報ひがしまつしま4月1日号で料金改定についてお知らせをいたしております。  今回の改定は、前回同様担当課で査定し、市長決裁により決定したものでありますが、前回、要するに平成18年6月私が決裁する際に、石巻管内の料金はどうなのだと私から調査をお願いした経緯、経過がございます。そういった中で今回同じように広域行政の中で、同じし尿処理施設で処理しているわけでありますので、そういったこともありますので、どうなのかということで、石巻市が同じ1リットル当たり15円、そして女川町も1リットル当たり15円、そして石巻市の中でも河南地区だけが1リットル13円ということで今回スタートしています。ここにつきましては議論のあるところで、私自身も以前、前回の18年の8年前のやりとりですので、確定的な記憶ではございませんけれども、女川といたしましては処理する距離とか量とか、それにコストがそれぞれ違うということで、本来差があってもいいのではないかといった議論もありましたけれども、今回は15円で決まったということになります。  しかしながら、今議員からご指摘いただきましたように、透明性、直接各家庭、下水道以外がまだまだいらっしゃいますので、ここはやはりもう少し透明性は必要だと私は思いますので、どういった形がいいのか、今議員に答弁できることは、審査委員会の設置などして検討するというふうに答弁いたしますけれども、通告いただいた段階でどういった形がいいのかなと、要するに民間的な形で諮問、答申、お願いしたほうがいいのか、あるいは市役所内での契約業者審査委員会的なものがいいか、ここは議論のあるところなのかなと。  いずれにいたしましても、市民がわかりやすい形でのお知らせと、それからその背景についてはもう少し丁寧な説明が必要だということは実感しているところでございますので、そういった改善を考えていきたいというふうに考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(滝健一) 小野 惠章さん。 ◆2番(小野惠章) 時間のない中で議論するのはなかなか難しい時間帯になってきたのですけれども、確かに今市長おっしゃるとおり、市長も認めたとおり透明性がなかったとしているわけですから、言うなればこれからの方策なのだろうなと思います。  ただ、今回の値上げ、それに対して、結局は値上げ幅に関して言えば43%です。今何もかもみんな値上がりしている中で、し尿処理業者を頼む場が少なくなっている、皆下水に接続したというところもあるわけですけれども、結局一般浄化槽にしてみれば、洗ったりどうのこうのする場合もこの料金はかかってくるわけですから、やはりまだまだ……そもそもこれは公共料金という捉え方でよろしいのですか。公共性についてお伺いしたいのですが。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 私の感覚では、公共料金に近いと市民感覚では思っていると思います。公共料金になれば、我々のほうで値段を設定、関与していくわけでありますので、そこは外れているというふうに私としては理解しております。 ○議長(滝健一) 小野 惠章さん。 ◆2番(小野惠章) それで、価格決定の中身の中で、結局は3者が審査をお願いしますということで契約に対しての何か書類があるわけですから、そういう中で決算書類を見たとか、それでこれだけ大変だから値上げもやむなしという形の検討だったのかということをまずお聞きしたいと思います。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 詳細は担当課から補足いたさせますけれども、私といたしましてはやはり気になるところは、石巻広域行政の中でし尿処理は皆さんの税金で処理しているわけでありますので、そんなに差はあってはならないのだろうなと。ただし、前回石巻市の中で合併はしましたけれども、女川は単独でありますけれども、距離によって、あるいはコストというか、処理する回数ですか、それによってはリッター当たり料金に差があってもやむを得ない部分はあるのですというのは真ん中に入っていますので、全部一緒だと我々行政としては市民に対して説明しやすいわけでありますけれども、そういった平成18年の料金の差が出るというやりとりが頭の隅に残っていましたので、今回どうなのだと確認したところ、石巻でもやむを得ず河南を除いて市内リッター15円、河南は河南地区にあるからかどうかは私も、河北地区し尿処理場ありますので、従来合併前は柳の目にあったわけでありますけれども、そういったことでコストの差もありますが、詳細は担当のほうから答弁させてください。 ○議長(滝健一) 環境課長。 ◎市民生活部参事兼環境課長(堀越栄治) 今の質問にお答えしたいと思います。  先ほど業者から文書が回ってきたという中に、原価計算書という形で直接費として人件費、燃料費、修理費、あと消耗品等、あとは間接費として人件費、管理費等の詳細な業者側で積算した内訳がついております。それをこちらで精査させていただいたというところでございます。  以上です。 ○議長(滝健一) 小野 惠章さん。 ◆2番(小野惠章) 言うなれば、決算書を見ていないということの理解でいいと思います。それで、この価格改定においては公共性が高いということですけれども、3者が同じ料金出していることに価格カルテルの認識はありますか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) そこはございません。もともと18年のときから、そもそも値段そのものも差がありましたので、そういった認識は私としては持っておりません。ただ、コストということからすれば、当然車でどのぐらいの量を何回運ぶかはありますけれども、そこは差が出るのだろうなという私たちの認識ありますけれども、議員のおっしゃる考え方は私たちは思っておりません。 ○議長(滝健一) 小野 惠章さん。 ◆2番(小野惠章) 市長答弁のとおり、今後の透明性をお願いして質問を終わりたいと思います。 ○議長(滝健一) 暫時休憩をいたします。    午後 3時12分 休憩                                              午後 3時25分 再開 ○議長(滝健一) 再開します。 次に、第11位、菅原 節郎さんの質問を許します。菅原 節郎さん。     〔1番 菅原 節郎 登壇〕 ◆1番(菅原節郎) 議長のお許しを得ましたので、通告の1件につき市長並びに教育長へお尋ねしたいと思います。  教育委員会制度改革についてご質問申し上げます。教育委員会制度が大きく変わろうとしております。中央教育審議会の提言を受け、政府与党内で論議され、法改正へと動き出しております。その内容は、主に首長の教育への権限を強めることと報道されておりますが、現状の制度とどのように異なり、また本市としてどのように受けとめ、今まで教育委員会が果たしてきたと言われております政治的中立性や安定性、さらには独立性をどう担保していかれるのか、市長、教育長の見解を伺うものであります。 ○議長(滝健一) 市長。     〔市長 阿部 秀保 登壇〕 ◎市長(阿部秀保) それでは、通告第11位、菅原 節郎議員の教育委員会制度改革についてということで答弁させていただきます。  議員ご質問の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律案の概要ということで、私手元に資料あるわけでありますけれども、これにつきましては今参議院で審議中だというふうに伺っております。そういったことで私もこれまでの経緯、経過というのは主に新聞、テレビの情報程度しかございませんので、幸い6月3日、4日、全国市長会がございました。分科会の中でこの問題について、文部科学省初等中等教育局が参りましてご説明いただきましたので、その説明いただいた分も含めて私の考え方を述べさせていただきたいというふうに思います。  まず、今回の趣旨でありますが、教育の政治的中立性、継続性、安定性を確保しつつ、地方教育行政における責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、首長との連携の強化を図るとともに、地方に対する国の関与の見直しを図るため、地方教育行政制度の改革を行うという趣旨でございます。  その中身につきましては、教育行政の責任の明確化ということで、教育委員長と教育長を一本化した新たな責任者を置くと。要するにわかりやすく言えば、教育長と教育委員長を1つにするということでございます。これまでは、教育委員会の中で互選をして教育委員長が決まり、そして教育長というふうに決められてこられましたけれども、それを1つにするということでございます。そして、その1つになった教育長を私が議会の皆さんの同意を得て教育長を任命するという、そういう制度に変わるということでございます。そして、その教育長の仕事は、教育委員会を総理し、教育委員会を代表すると。要するに総理というのは、管理するということだと思います。教育委員会を管理するのは教育長だということだというふうに、私も東京でこういった質問をさせていただいて、そういった回答をいただきました。そういったことで、教育長の責任というのはどちらかというとこれまでの法律では事務の責任者という立場でございましたが、それが教育委員会を総理するということに変わります。  その中で、大きなポイントの中で教育長の任期は今までは4年というふうに制度ではなっておりますけれども、それが3年ごとに私が、首長が議会に同意を求めるということになります。  そして、もう一つの大きな変更部分は、総合教育会議の設置ということで、教育委員会、例えばなのですけれども、今は月1回定例会議、教育委員会でされていると思うのですけれども、そこに首長が入るということになります。そこは、具体的にこの法律が通れば27年4月1日からでありますので、どういった形かというそういったやりとりもございましたが、やっぱり一般的には今定例会開かれていますので、そこに首長も時間調整して入っていく、そういった形になるものというふうに思います。  そういったことで、私的には違和感は別にありませんけれども、問題なのは、多分私も東京に行って、議員から通告もいただいておりましたので、ほかの自治体の首長さんも含めての意見交換ということになりますけれども、やはりこれまで大変だったなと思うのは、学校数多いところ、教育委員会の大きいところ、こういうところはやはり首長の例えば危機管理とか、そういったことの判断、なかなか教育委員会の中に教育委員長と、それから教育長、二頭立てとは申しませんけれども、そういった中で意見が分かれる場合があるわけでありますので、首長が責任を持ってこういった方向にしてほしいということを諮るという立場になるわけでありますので、そういったことでは大きなスケールと申しますか、大きなところでは非常にこれまでよりはスムーズにいく期待ができるところがあるのかなと。  ただ、東松島市といたしましては、私としてはそういった大きなハードルを越えるというような違和感はございませんので、これまでも私が議員を務めた時代、こういった形がいいのかなと思ったことを自分が今できると申しますか、やらなくてはいけないことでございますので、私が一番大切にしているのはバランスでございます。  これは、聞き上手になっていただきたいのですけれども、偏りがあると私はどうなのかなと思っています。例えば全員が学校の先生だと、例えばですけれども、そういうことではなくて、やはり社会教育だったり、あるいは家庭教育、PTAとか務めたりとか、そういったバランスのとれた委員を選抜することが可能であれば非常にいいのかなということで、私としてはこれまでこの9年か10年目に入りましたけれども、そういった感覚で議会の皆様からご理解をいただいて教育委員を選任してきたという経緯、経過ございますので、その政治中立性、そういったものについては今回の法改正あっても変わらないものと自分としては整理をしているところでございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(滝健一) 教育長。     〔教育長 工藤 昌明 登壇〕 ◎教育長(工藤昌明) 菅原 節郎議員の1件について、私からも答弁をさせていただきます。  ご質問の教育委員会制度改革は、市長のお話しのとおり地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律案ということでございまして、この案と現行法との違い、市長の答弁と重なるのですが、現行は教育委員会を代表する者は教育委員長であると、教育委員の一人である教育長が教育委員会の指揮監督のもとで教育行政に当たるというのが現行でございますが、改正案では教育委員長と教育長を一本化した新たな責任者としての教育長が置かれるというところが1点目です。  2点目は、現行は首長が議会の同意を得て教育委員として任命し、その教育委員の中の委員長を除く委員の中から教育長を互選で選んで、教育委員会が任命するということになっているのに対して、首長が議会の同意を得ながらですけれども、教育長を直接任命するというところが違うところだというふうに思います。  3つ目としては、新たに総合教育会議を置いて、首長が招集し、首長と教育委員会により構成されるという会議を置いて大きな流れを決めていくということ、あるいは緊急事態の対応をするということが違いだというふうに認識しております。なお、政治的中立性、安定性を確保するため、教育委員会は引き続き執行機関とし、職務権限は従来どおりとするということになってございます。  そこで、この改正案についての私の受けとめ方ですが、私としては重要な点が2つあるというふうに思っています。1点目は、教育長と教育委員の関係でございます。私は、今の制度、つまり素人支配、レイマンコントロールという言い方をしますが、そのレイマンコントロールのリーダーである教育委員長と教育委員会事務局の長たる教育長が適切な緊張感を持って教育行政のあり方を考えているというのが現行制度だというふうに認識しております。  市長はバランスとおっしゃいましたけれども、そういう意味では本市の場合には、私以外は皆さんまさにレイマンコントロールの具現者のような方でございますので、改正案になりますと教育委員の力が弱体化して、教育長を適切にコントロールすることが難しくなる場合があるのではないかなと。例えば私が何か提案したときに、今ですといろいろ反対意見等もありますけれども、もう力を持ってしまいましたので、皆言うとおりとなった場合に、果たしてレイマンコントロールが働くのだろうかというところに懸念を持ってございます。  もう一点は、教育長と首長の関係でございます。今がということではございませんが、将来新制度になった場合に首長が教育長を直接任命する仕組みになりますし、総合教育会議を招集して主宰するのも首長になりますので、場合によっては首長の独断的な思い込みや、あるいは選挙民を意識したパフォーマンスによって、学校教育等が振り回されないかという危惧はございます。  それには一定の歯どめというのが必要だというふうに思うのですが、これは私が言える立場でもないのですけれども、その教育長の任命に同意を与えるのは議会でございますので、新しい制度になった場合に議会の役割というのがこれまで以上に大変大事なものになるのではないかなというふうに私は考えてございます。ただ、本市の教育委員会は、現在も市長のまちづくり政策等と連携を図りながら施策を進めてございまして、現状において教育委員会制度が仮に改正されたからといって、すぐに混乱を招くような状況ではないというふうに認識をしてございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(滝健一) 菅原 節郎さん。 ◆1番(菅原節郎) 私の質問は漠然としていて、ちょっと不親切な要旨だったかなと反省しておりますけれども、お答えいただきましてありがとうございました。  今回この地方教育行政の組織と運営に関する法律の一部改正案ということで、最初のきっかけは滋賀県大津市のいじめ事件だったと思います。教育委員会の言ってみればずさんな対応で、親御さんを初めとする周囲の方々が大変難儀された。見かねた首長さんが出てきて矛をおさめるような形をとったというふうなことがきっかけとなって、政府の教育再生実行会議が火をつけて、今回の制度改正に結びついたということになってきたのだと思うのですが、今回の制度改正に当たっては、ここには書いておきましたけれども、首長さんの権限が大きく教育委員会のほうに踏み出せる仕組みをつくったのだというのがメインで、教育委員会制度そのものをがらりと変えるものではないなという考えでは、今教育長がおっしゃったとおりです。  ただ、私が今市長に1点だけお聞きしておきたいのは、市長ご自身も申されておりましたけれども、市長はこれまで教育委員会とは抑制と、それから均衡のとれた対処の仕方をしてきていただいたと私は評価しておりますけれども、市長は常々申し上げておりますけれども、まちづくりは人づくりだという考えをずっとお持ちだと思うのですが、今回この制度改革によって、つまり人づくりをもう少し進めた形で教育委員会のほうに提言できる立場になったわけですよね。その立場をどう生かされていきたいのかなというのをお聞きしておきたいと思います。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) まず、私自身がこれは問題ないよなと自問自答しながら、前教育長さんと協議したことが1つございました。それは、心あったかイートころ運動ということで取り組んでいただきましたけれども、挨拶と環境美化、特に環境美化は私のほうからお願いした経緯、経過がございます。ごみを拾う人はごみを捨てないというふうに私は思っていますので、やはり大人がああして今ごみを車からポイ捨てするとかと言われているのは、子供のときのしつけ、あるいは教育なのだろうと私は思っています。まさしく人づくり、教育の延長だと思っていますので、そういったことで、それは首長がかわろうとも問題ない取り組みだというふうに思っていますので、そういった気をつけてお願いした経緯、経過がございます。  ただ、私の出番だというのは、まさしく滋賀県や大阪等々で心配されている、東松島市でも安心はできない今の社会環境でございますけれども、暴力事件とかそういった際、誰でも戸惑うわけでありますので、そういったときに私も一緒に考えて、別な機関だからということではなくて、やはり市民の皆様の、あるいは説明責任を含めて、そういった危機管理というところでは、この法律が変わった場合、教育長は一緒の責任の中で進むべきなのだろうなというような、また責任が1つふえるというふうに私としては感じております。 ○議長(滝健一) 菅原 節郎さん。 ◆1番(菅原節郎) 市長のおっしゃったとおりだと思うのです。私は、この制度改革がなくたって、首長の権限はかなり絶大なものがあると常々思っております。つまり部局が違うと申し上げても、教育委員会は本来市長部局から人が行かなければ、人がいないし、金もない。そういうところと、権限を持った首長が対等に渡り合えるというのは、本当はあり得ないことなのです。今でも十分に首長がその力を発揮しさえすれば、どんなことでもできると言っては語弊がありますけれども、どんなことでもできるのですよね、はっきり申し上げて。ただ、それをどの程度に抑えて教育委員会の自主性を生かせるというのが首長の手腕だというふうに私は思っているのですけれども、それは今でもできるのだけれども、形が変わったから、もう少し違った形で自分の権限を行使してみたいなという誘惑にかられる瞬間はないのかなと危惧するわけです。多分ないとおっしゃるに決まっていますけれども、ございませんよね。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) これは、私の権限ということで受けとめていただきたいのですけれども、PTA会長、昔は大体決まっておりました。総会する前から、昔は。今は前の日までなかなか決まらないような時代になりました。じゃんけんだったり、あみだくじだったりというような時代になってしまったというか。私は、議員を務めてからPTA会長を引き受けさせていただきました。そのとき誓ったのは、昔であれば政治家の近道でPTA会長をやったり、皆さんから信頼を得て議員になるというのが一般的な時代でもあった市町村もあると思います。私は、そのとき誓ったことは、それを利用しないということを自分で誓いました。要するに自分の政治活動にPTA活動は巻き込まないということは、今でもそれは自分で市長になっても同じような気持ちでいますので、そこは評価するのは第三者ですので、私がそう思っているだけでございますので、いや、違うのではないかといえば、違う部分が見えているかもしれませんけれども、自分としてはそういった姿勢で貫いてきたつもりで、現在も変わりないというふうに思っております。 ○議長(滝健一) 菅原 節郎さん。 ◆1番(菅原節郎) その辺は、本当に信用してまいりたいと思いますので、余り危惧することはないのではないのかなというふうな気持ちで聞いておりましたので、これからもこの形が変わろうと変わるまいと、今までの市長の教育に対するスタンスは変えないでいただきたいなと思いますので、それをお願いしておいて、今度は教育長のほうにお伺いいたしますけれども、先ほど申し上げましたように、今回の制度改革は組織をちょっといじったという形で、今まで教育委員会に対する問題点というのを根底から解決するというふうな制度改革ではないと私は思っています。例えば教育委員会は、事務局の提出する案を追認するだけで、自主的な意思決定を行っていないのではないか。なぜならば、教育委員会の意思決定の機会が月1回程度、短時間開かれる委員会会議のみで、十分な議論がなされておらず、適時迅速な意思決定を行うことができないという問題点を指摘されておりました。私が指摘するのではない、これは文科省が教育委員会にこういう問題があるよということで出している、ホームページに掲載されている問題点です。教育長、どのようにお考えでしょうか、この辺は。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 教育委員会で議論をして決める中身というのは、大きな方向性のような部分について毎月話し合いをして決定しているわけでございまして、月に1回でもそういう意味では、私の立場、今2年たちましたが、大変そういう意味では機能しているというふうに、本市の場合には思ってございます。  事務局が出したものを追認しているだけということではなくて、必ずその中で質疑、現状の学校の状況はどうなのか等々の質疑の中で判断をしていただきますので、そのご指摘の部分、本市の場合は当たらないというふうに思います。  ただ、迅速さに欠けるという部分、これは大津市のお話、先ほどされましたけれども、これについては私は今回の問題は非常時というか、有事の場合の対応と、それから平時、ふだんの場合のものを少し混同しているという言い方は申しわけないのですけれども、少し有事のほうを大きく取り上げ過ぎて、それで急いでいるような気がしてなりません。例えば何か非常時の場合は、事務局のトップたる教育長が瞬時に判断して指示をしていけば、例えば大津の問題だって教育委員長が出てこなくても解決できたのではないかなと私は思うのです。ですから、有事のことを取り上げていって、いわゆる本来の教育委員会制度のあり方であった、先ほど申し上げましたレイマンコントロールのような部分をなくしてしまっていいのかなというふうに私は問題を感じております。答弁になっていませんですか、済みません。 ○議長(滝健一) 菅原 節郎さん。 ◆1番(菅原節郎) つまり実質的な意思決定を行っているし、迅速性もある程度確保されているのだよというふうなことをおっしゃいたかったわけですよね。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 迅速性については、確かに1カ月に1回ですので、緊急時には委員長にも連絡をとってということはもちろん行いますが、それは事務局のトップたる教育長の判断で、とりあえず迅速な対応はするということでよろしいのではないかなというふうに思っているということでございます。 ○議長(滝健一) 菅原 節郎さん。 ◆1番(菅原節郎) 次に、問題点として挙げられているのは、地域住民にとって教育委員会はどのような役割を持っているのか、どのような活動を行っているのかは余り認知されていないということです。これは、教育委員会自身、組織として地域住民との接点がなく、住民から遠い存在となっているというふうに問題点として挙げられたわけです。これについて、教育長はどのような認識をお持ちか、お伺いしたいと思います。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) まず、教育委員そのものが地域住民のある意味、本市の場合にはそれぞれ地区のバランスをとりながら、さまざまな層のバランスもとりながら、ただ4人ですけれども、選ばれているというところが1つあるというふうに思います。  もう一点は、教育委員会そのものは公開してございますので、傍聴も可能ですし、あるいは議事録もホームページに掲載しておりますので、そういう意味では十分に公開制はあるのですが、残念ながら一度も傍聴に来られた方もございませんし、あるいはこちらでも、教育委員会としてもぜひ傍聴をどうぞという言い方もしていなかったので、その辺については反省すべき点はあろうかなというふうに思ってございます。 ○議長(滝健一) 菅原 節郎さん。 ◆1番(菅原節郎) 教育長のほうからその問題を出していただきましたので、しゃべりやすくなったのですけれども、これは手前みそになりますが、我々議会も市民の方々に開かれた議会を目指して、議会の報告会をやったり、今回のようにネット中継をやったりというふうな努力を重ねているわけでございますけれども、今教育長がおっしゃったように教育委員会は、これは法律によって傍聴できるよ、原則公開だよということが決まっています。でも、市民にとってはいつ教育委員会が開かれてというふうなことを知るよすががない。私調べましたけれども、今度開かれる教育委員会はいつ開催されますよということがないのです。それで見にいらっしゃいと言われても、どうしたらいいのということになる。私は、これから制度改正になって、万が一本当に首長が暴走したときに歯どめ役をやれるのは教育委員会しかないと思っています。教育委員会の力の源泉は、市民の方々の声だと。我々議員もそうです。我々のしゃべっていることは、市民の方々が後ろで支えていてくださると思っているからしゃべれる。教育委員会も、首長、待て、それはちょっと違うぞというふうなときにバックとなるのは、市民の方々の声だと思うのです。教育委員会、頑張れよ、それ中立性を守るために必要だからというふうな市民の方々の声が支えになる。それを得るために、やっぱり教育委員会は一段の公開というか、努力をしなくてはいけないと思うのですが、もう一回ご答弁をお願いします。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) まず、公開を進めなければならないということについては同感でございます。  それから、首長の暴走をとめる役割が教育委員会ということについては、市民のバックと言いますけれども、実は教育委員は議会の承認をいただいて選ばれておりますので、かつてのような公選ではないというところがありまして、やはりそれは教育委員の実感として、バックに市民がいるというものよりは、議会がお認めになったそのお一人お一人の人格、識見について承認を与えていただいたという認識だと思いますので、その辺ちょっと議員さんとは性質的には違うのかなというふうに私は思っております。ご自身、委員お一人お一人の良心に基づいて、その委員会の中でご発言いただいているということになりますので、その辺は多少の違いはあると思いますし、もし制度が変わったら、私は首長をとめるのは、むしろ議会のほうが直接市民から選ばれた方ですので、議会の良識というものと首長のというふうになるのだと思いますが、私はそのように考えてございます。 ○議長(滝健一) 菅原 節郎さん。 ◆1番(菅原節郎) 何か不意打ちを食らったような気もしないでもないのですが、我々にも確かに責任はございます。一義的には、教育委員会制度があるうちは、教育委員会に関する問題は教育委員会が処理するべき。これは全市的な問題でしたらば、今教育長がおっしゃったようなことだと思うのですけれども、個別の案件に関して、教育問題に関しての処理の仕方は、やはり違うと思う、これは教育委員会としての組織の問題だと。教育委員の方々の良識に係るところもありますし、あとは事務局の方々の力量にもかかわってくることだと。  それから、公開をすること等は、教育長はちょっと及び腰ではないのだと思うのですけれども、日本の教育委員会制度が発足するときに、アメリカの教育委員会制度をまねたというか、視察に行ったり、それから来てもらったりして参考にしたのがアメリカの教育委員会制度だと言われておりますけれども、アメリカの教育委員会制度には意見の聴取の場というのを必ず入れている、一般の市民の方のですよ。今月何月何日何時にここで教育委員会として皆様方の意見を聴取する場、お聞きする場を設けるので、興味のある方は来てくださいよというふうな方式をとって進めている教育委員会がほとんどでありました、私の調べた範囲内ですけれども。  私は、教育委員会が市民の方々の理解とか協力を得るためには、やはり先ほども申し上げたように、首長さんが暴走することは余りないですけれども、したときのということよりも、常々そういう努力を重ねていくことのほうがよほど教育委員会の運営にとっては大事なことだと思いますけれども、教育長、議会の責任は抜きにしてもう一回お願いします。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) おっしゃるとおりだというふうに思います。教育委員会、公開制を高めると申しますか、制度的には確かにそうなっていますけれども、実際には次の委員会がいつあるかわからないと言われれば、まさにおっしゃるとおりでございますので、その辺努力をする必要はあると思いますし、市民が傍聴等によって教育についての意識が高まるということについては、まさにそうありたいなというふうに思いますので、そういう努力をしていきたいというふうに思います。 ○議長(滝健一) 菅原 節郎さん。 ◆1番(菅原節郎) これは、ここで議論してもしようがないなと自分でも思ってしゃべるのですけれども、いい学校をつくるためには、もちろんいい教育者が必要だと。ただ、今いい教育者を持ってこよう、連れてこようと思っても、なかなか市町村の教育委員会としては難しい部分がある。なぜならば、県費負担の教職員、宮城県の費用負担で給料を差し上げて教職員の方々に学校現場で働いていただく。ただ、学校の現場は市町村立ですよね、市立であったり町立であったり村立であったりする。その現場の市町村立の学校にいい先生を呼びたいな、いっぱい来ていただきたいなと思っても、なかなか県教委の合意が得られないとちょっと難しいのかなと思っておるのですけれども。この辺はちょっと難しいと思います。  それで、常々地域の方々から私が言われるのは、学校の先生方は学校内では先生として立派なのだけれども、地域人としてはなかなかその地域の行事にも参加していただけないし、地域のコミュニケーションの場に入ってくれないのだというご意見をいただくことがある。先生も忙しいからですねと私申し上げるのですけれども、市町村に根差した教育をするときは、市町村に根差して考える先生が欲しいですし、そういう人をどんどん、どんどんいろんなところから教育長に手腕を発揮していただいて、連れてきていただきたいのですけれども、その大きい壁があってなかなか難しいと思うのですけれども、その辺はどう解決していかれる。何か名案はないでしょうか。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 制度としてはそのようになって、県費負担教職員という制度でありますし、逆に市町村に限って教員採用しますと流動性がなくなって、かえって硬直化する危険性があると思いますので、私は仕組みとしては今の制度でいいと思います。  1つは、優秀な先生に来てもらうという表現が非常にいいのか悪いのかわかりませんが、東松島市に来た先生方には十分研修をしていただいて成長していただくということは考えております。  それから、教員が地域に入らないということについては、一般的にはそういう方が多いのかなと思いますが、でも入っている方もいるのです。その地域というのがご自分の住んでいらっしゃる地域のことだというふうに私は理解したのですが、1つは学校の中ではPTA活動への参加、PTAは教員も会員ですから、それへの積極的な参加によって地域の方や保護者との交流を深めることが大事だろうと思いますし、教員も自分のうちに戻ったら一住民として自分の地域の活動に参加することは非常に大事なことだと思いますので、それについては積極的に声をかけていきたいというふうに思います。ただ、人を選ぶことについては、全県的なバランスの中で配置いたしますので、努力は継続していきたいと思います。 ○議長(滝健一) 菅原 節郎さん。 ◆1番(菅原節郎) この問題は、国のシステムの変更の問題ですし、それから県の関与もあるということで、東松島市自体の努力で何とかなるというふうなところはないような気もしないではないので、ちょっと質問としては私は大変たじろいでいる部分があるのですけれども、先ほど市長が解説していただいたように、これは今参議院で審議中で、今国会中にももしかすると成立するかもしれない。施行は来年の4月だと思いますので、その法の施行までに法案の中身をもう一度精査していただいて、東松島市内における教育行政をよりよいものにすべく努力をもう一度傾ける時間があると思うのです。教育長と、それから首長の関係だけではなくて、東松島市独自の教育行政の展開というふうなことも交えて、もっとこの法律について、これを契機として教育委員会で話し合っていただければなと思うのです。その点について市長と教育長のご決意をお伺いしたい。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) まず、今参議院で審議中だというふうに伺っておりますので、それを注視しながら、ほぼこの法案でいくのだろうというふうに言われておりますので、まだ中身を熟知する時間はありますので、それらをしっかりと注視しながら、教育委員会と情報共有して進めていきたいというふうに思っています。  なお、総合教育会議の設置につきましては、私はすばらしい点が2つあるというふうに思っています。1つは、この会議の招集は首長がするということ、これは法律で決めることでありますけれども、さらに議員がご心配の教育委員会から首長に対して招集を求めることができるということ、この部分がやはりバランス的には大切だというふうに思っていますので、そういった意味では議員がご心配している点もある意味それぞれの機関、私はこちらの市長部局ですけれども、教育委員会の部局、それぞれ独立性はそのままだというふうになっておりますので、そこまでは私はやはり侵害すべきではないというふうに思っていますので、そういった精神で今後注視していきたいというふうに思っています。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 教育行政の仕組みにつきましては、先ほどのご提言もありましたので、具体に教育委員会の傍聴等について開くということについても努力していきたいと思いますし、それから今回の補正で通していただいておりますが、コミュニティースクールという構想がございまして、それについて調査研究に入ってございます。これは、ある意味教育の中の地方分権といいますか、学校ごとに運営協議会を設置して、地域住民、保護者、教員入って学校の方針を、校長の方針を承認していくというシステムでございますので、これも制度として確立すれば、教育の方向について住民の参画が得られるという意味では、私は協働のまちづくりにふさわしい仕組みだというふうに思ってございますので、そういうことも含めて行政のあり方について検討していきたいというふうに思ってございます。 ○議長(滝健一) 菅原 節郎さん。 ◆1番(菅原節郎) わかりました。今お聞きしたとおり、市長は余りこれ以上教育行政に対していたずらに手を出すようなまねはしたくないとおっしゃった決意もお聞きしましたし、それから教育長はもっと開かれた教育委員会にするのだというご決意も聞きましたので、これで終わりたいと思いますが、私はなぜこういう質問をしたかと申しますと、やっぱり心配だったわけです。教育委員会の独自性というか、自主性が損なわれるような状況だけは避けなければいけないなと思いますので、最後に教育委員会に頑張れとエールを送って終わりたいと思います。  終わります。 ○議長(滝健一) 次に、第12位、佐藤 筐子さんの質問を許します。佐藤 筐子さん。     〔16番 佐藤 筐子 登壇〕 ◆16番(佐藤筐子) それでは、2件通告しておりましたまず1件目、質問させていただきます。  小学校の反転授業と中学校のディベートについてお伺いいたします。教育については、教える側も勉強する側も終わりがなく、一生勉強という思いでいる方々も多いと考えます。最近、反転授業という教育スタイルを耳にします。この公開授業が県内の富谷町で行われました。さらに、最近では、あちこちの学校、教室でパソコンの授業からタブレットの授業へと移行が始まっています。勉強のおもしろさとは、わかって初めて興味を持つものではないでしょうか。本市の小学校で新しい取り組みの実践を通して、子供たちの学力向上に発想の転換をしてはいかがでしょうか。  また、中学校については過去に一般質問しておりますが、今回改めて質問させていただきます。自分と違う考えを受け入れ、相手の考え方をも尊重できる機会として、ディベートがあるのは教育長もご存じでしょう。過去には、中学校内で実践したという答弁をいただきましたが、しかしディベート甲子園をご存じでしたら、そこで満足している場合ではないでしょう。中学校対抗などしてはいかがでしょうか。最近の傾向として、例えば事件性につながっていることが発覚したLINEの件、あるいは原発と自然エネルギーのことなど、教育機関を卒業して社会に出るといろいろなことに遭遇します。主に悩むのは人間関係であることから、自分だけが正しいと思い込まずに、相手の考えを一旦受け入れることを学ぶのがディベートであると思いますが、教育長の考えを伺います。 ○議長(滝健一) 教育長。     〔教育長 工藤 昌明 登壇〕 ◎教育長(工藤昌明) では、通告第12位、佐藤 筐子議員の1件目について答弁させていただきます。  まず、小学校における反転授業についてでございますが、この反転授業あるいはタブレット端末を活用した授業を通して学力向上を図るというご提案でございますが、このような反転授業が富谷町や、あるいは佐賀県武雄市で実践されているということについては承知しております。  議員ご提言のように、タブレット端末は情報化社会で生活する児童にとっては、興味、関心の高い学習機器であります。タブレット端末の活用及び反転授業に関しては、各学校でも注目していることと思いますので、学校及び児童の実態を踏まえながら、導入について今後検討させていただきたいと思います。  なお、タブレット端末の活用につきましては、環境設定や維持管理、あるいは活用する教員の研修の充実等の課題があると思います。各学校における校内研修等の一層の充実を図りながら、わかる授業づくりのための授業改善を推し進め、学力の向上につなげたいというふうに考えてございます。  続きまして、中学校のディベートについてでございますが、議員ご指摘のとおり身近な問題についてそれぞれの立場、肯定、否定という立場から、生徒みずからが調べた根拠をもとに、自分の考えを自分の言葉で表現すること、そして相手の考えを正しく受けとめて、みずからの考えをさらに深めていくという活動の中で、新しい自分の気づき、あるいは本人の成長につながるものであると認識しております。  現在中学校2年では、発表、話し合いの方法として、ディベートのほか、発表要旨の掲示物に基づいて説明や意見交換を行うポスターセッションと呼ばれるもの、あるいはグループ等により全員からの意見を引き出す方法としてのバズセッションと呼ばれる方法なども取り上げながら、互いの意見を尊重し、よりよい考えを導く学習を行っております。これらの話し合いによる学びは、議員のお考えのとおり社会生活、集団生活に必要なものであり、中学校に限らず、小学校から自分の考えを持ち、相手の考えを聞きながら、その違いに気づき、それぞれのよさを認めていこうとする狙いを持った学習内容が配当されております。  ディベート甲子園、私もインターネットで改めて拝見しましたが、大変なもので、あれを子供たちに見せれば大変よい刺激になるというふうには考えます。これを含めまして、さまざまな手法を学ぶ中で、本市の生徒の話し合いの力を高め、それが学力向上に結びついていくということが望ましいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) 反転授業も、それからディベートについてもすばらしい答弁をいただきました。このすばらしい答弁というのは、私はこの10年間ずっと聞いております。なぜかといいますと、教育長がかわるたびに私はディベートの質問をしております。木村教育長、遠藤教育長、そのたびに授業の一環でやっている、校内でやっている、石巻のディベートに参加したいと思うと。実際は参加はされておりませんでした。その中でまたすばらしい答弁をいただいて、ではいつやるのという私には疑問があるわけなのです。では、教育委員会は、小学校、中学校にこの10年間、ディベートの何を教えてきたのだろうなと。これからまた取り組むのであれば、今後検討していくというのであれば、また10年ぐらいかかるのだろうなと。そのころ私はここにいないと思いますけれども、そういうときにディベートの小学校の部の題材を調べました。ドラえもんとアンパンマン、ドラえもんとアンパンマンを小学校の高学年がディベートする。中学校が和食と洋食、これどう考えますか。和食と洋食、それについては、中では中華料理の名前があったり、創作料理の名前があったり、ディベートというものではないと思うのです。教育長の考える、ご自身の考えるディベートというものをお答えいただきたいと思います。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 私もディベートについては、以前から関心は持っておりました。具体に小学校でやっている例として非常にすばらしいと思ったのは、社会科の授業の中で子供たちが、ちょっと具体のテーマは忘れましたが、資料をお互いに用意しまして、そして必要なところに附箋が張ってあるのですね。それをお互いに見せながら、こういうことがあるので、私はこう思いますというものをお互い討論するものを見ました。  ディベートというのは、要するに肯定側、否定側に立って議論するものですから、あるときは肯定側に立ち、あるときは否定側に立つというのがもう決められるのですよね。自分が肯定か否定かは問題ではなくて、与えられるのです。その前提のもとにいろいろ資料を準備して、根拠を持って討論するというものでございますので、その中で子供の能力は非常に鍛えられるものというふうに認識をしてございます。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) その考え方は、自分はどっちになってもいいように深く掘り下げて、だからすばらしいのだと、だからこうなのだと自分の意見をはっきり言うことがディベートですので、どっちになるかわからないのは、会場に行ってから初めて自分はこの立場で議論するのだということになるわけなのですが、今回の私のこの質問の趣旨でもそうなのですが、例えば題材の決め方というのが、前にこれは平成18年に私が質問したものなのですが、レジ袋の税金、レジ袋税を導入すべきかどうか、是か非か、それから救急車の利用を有料化すべきであるか、是か非か、それから地方自治体は中学生以上による住民投票制度を導入すべきである、是か非かというような程度の高いものです。今回質問するに当たって調べてみて、ドラえもんとアンパンマンにもびっくりしましたけれども、和食と洋食という、そういうもののテーマの捉え方なのです。だから、そこでびっくりしたわけなのですが、例えば東松島市でディベートをやろうとしたときに、教育長は、このときは題材はどこから持ってきて、それともどこで決めてという何か方策あるのでしょうか。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 東松島市でディベートをやる場合という前提のことですが、ちょっとそのご質問の趣旨、私十分に理解できないでいるのですが、仮に東松島市で中学生対象にディベートの何かをやろうということであれば、それはきちっとした組織をつくって、テーマを設定する仕組みをつくった上でやらないと、内容的には満足のいくものにはならないというふうに思います。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) ですから、私が初めて質問したときからここに来るまで10年かかっているというのはそういうことなのです。もうこの場で終わってしまっていると思うのです、今まで。それを、ではどのように決めるかと。例えば米づくりというテーマがありました。それを無農薬にするか減農薬にするかという、中学生がこういうテーマでやっております。もちろんそのテーマをどのように決めたのか、その学校に聞いてみないとわかりませんが、今後検討します、何でもそうですけれども、議場で私たち、今後検討しますという答弁いただきます。そうすると、その検討がいつになるのか、その後の情報というのは私たちに入りませんよね。もちろん私たちも聞きに行けばいいわけですが、検討中ですということになると、今ここまでですということになると、では検討されていないと一緒ですよね。  それで、さっきのお話、和食、洋食に戻りますけれども、和食、洋食の場合は、お母さんがつくるカレーを洋食としていたというようなことなのです、子供たちの頭の中には。レストランに行ったとき、どれが和食で、どれが洋食でというのもわからない、そういう子供たちにそういうテーマを与えるならば、身近なもので話しやすいもの、勉強しやすいもの、掘り下げやすいもの、そういうものをテーマに選ぶべきではないかなと私は思うわけなのです。  それで、今教育長は、小学校、中学校で子供たちが一番関心があって、これは議論がかなり出されるだろうというテーマは何かございますか。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) それは、小学校、中学校で、授業でやるということの前提でというご質問だというふうに理解をしてよろしければ、例えば中学生の場合に、先ほどタブレットの話が出ましたので、そういう機器を使った勉強がよろしいのか、やはり紙と鉛筆がいいのかといったようなことはテーマになろうというふうに思います。  急だったので、今思いついたのはその程度です。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) 議場では、急なことはよくあることです。それで、タブレットは反転授業のほうで私は文章として出させていただきました。市内の中学校でやられるのであれば、ディベートのテーマというのを市の教育委員会が決める権利があるのかどうか、そういうことも私はわかりませんけれども、そのテーマの決め方も、今の子供たちの生活に即していないと、とんでもない幼稚なものになると思うのです。この辺は検討していただきたいと思います。  それから、反転授業についてなのですが、子供たちのアンケートをとりましたら、やっぱりパソコン、タブレットが楽しい。楽しいことをやりながら勉強するので、勉強が進んだという答えが返ってきております。これはグラフにもなっておりまして、教育長はこれをお持ちですか……そうですか。では、後で差し上げますが、富谷町のこれは例です。そのほかに、先ほどお話しいたしました授業が楽しいかどうかというのを実証した学校の生徒、3年生、6年生で、コンピューターを使ったら楽しいというのが1位になっております。このように今の子供たちは私たちと違って、私たちって、もう随分、ウン十年前の話ですけれども、私たちと違って、ゲーム感覚で授業を覚えていくというのがとても自分の身に入っていく、そういう子供たちなのです。  それで、先ほど菅原議員のときに教育長はおっしゃいました。先生方に研修を受けていただいて、そしてもちろん先生方の成長というのもあるでしょう。そういうときに、タブレットを使った反転授業というのはもちろんお金かかります。予算措置があります。先生方の研修があります。タブレットを使っていない先生もいらっしゃるだろうし、スマホもまだ使っていない先生もいらっしゃると思います。そういう段階を踏んでいかなければいけないわけなのですが、今東松島市の小学校の子供たちの学力というのは県下何番目ぐらいになっているのですか。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 済みません、順番をつけたことはないので、何番目かというのはわかりません。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) 国のほうで学力調査をして、何県、何県、何県と順位つけますよね。それで、どこどこの何県の小学6年生、あるいは中学何年生の学力が落ちてきたとか、それから日本を全体的に見たときに理数系が落ちているとかいうような回答出ますよね。  それで、この反転授業のいいところというのを先生方がよく理解していただきたいのは、今までは先生から受け取るだけの授業で、それをうちに帰って復習するというものが、初めにうちで予習してきなさいよと、そして授業のときにはみんなでそれを発表しましょう、それから議論をしましょうで自分の身になっていくというのが反転授業なのですが、こういうことをやることで学力の向上が目覚ましいものがあったという、その実践した学校ではそのようになっております。ですから、教育長は、今回反転授業は初めて調べられましたか。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) おっしゃるとおりです。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) であれば、もう少し、別に私の質問だから、掘り下げて調べてきてくださいということではありませんが、今回初めて反転授業という授業のやり方を調べたのだったら、そうしたらもう少し、ではこれをどんなふうにしたらいいのか、それともモデル校か何かやったらいいのかとか、いろいろな考えは浮かびませんでしたか。 ○議長(滝健一) 教育長。 ◎教育長(工藤昌明) 反転授業につきまして、おかげさまで調べさせていただいて、おっしゃるとおりタブレット端末を使って子供たちが家庭で動画のようなものでの提案とか、いろんな方法があるのだと思いますが、子供が興味、関心を持つようなものをうちで見てきて、そしてそれに基づいて授業を受けるというのは大変おもしろい発想だなと思いました。  ただ、これを導入するに当たっては、先ほどちょっと申し上げましたけれども、環境設定、維持管理、そして教員の研修、タブレット端末を使って、そういう興味、関心を持ったものを家庭に持ち帰ることができて初めてこれは成立するものでございますので、普通に宿題やってこいというのは今までどおり変わりないので、よほど興味、関心を持つソフトを開発しない限りうまくいかないというふうに思います。ですから、これを検討させていただきますと先ほど申し上げましたのは、これで導入しますというふうに結論づけるのは難しいと。ただ、いろいろ可能性はございますので、検討はしたいというふうに思っております。  ちょっと補足を学校教育課長にさせます。 ○議長(滝健一) 学校教育課長。 ◎教育委員会参事兼学校教育課長(山野和好) 反転授業について、私としてもいろいろ調べさせていただいたことについてお話をさせていただきます。  先ほど議員さんのほうでご提示された資料については、富谷町の東向陽台小学校の佐藤先生の実践だと思われます。恐らく算数科においての反転授業ということで、佐藤先生は、動画等を事前に5分から7分程度を宿題というか、自宅で見てきなさいという形で実践をされて、それを授業でやってきたことにして問題解決を中心とした授業をされているということとして理解してございます。  ただ、ここで現場の先生方にとって共通している部分は、佐藤先生が言っていることはノート学習を中心にした取り組みにしたいと。つまり話し合いの中で、子供たち自身が共同学習というか、話し合いをすることで、お互いの理解度を深めていくということを中心にされていきたいということで、あくまでもタブレットはツールの一つであると。それを使うことによって子供たちの興味、関心は高まるのですけれども、それを使いながら共同学習で子供たちの力を高めたいという趣旨として、私のほうでは理解をさせていただいています。  ですから、これが一斉授業でできないのかというとそうではなくて、一斉授業の中でも話し合い活動をさせていただいたり、子供たちのグループ活動の中での学習の進め方というのをやっております。  それで、タブレットの導入に関しては、教育長のお話のようにいろんな制約等がありますが、子供たちの興味、関心を高めるために総務省と文科省が連携したフューチャースクール等での取り組みが既に全国的に始まっております。それから、ご案内のように2020年度あるいは19年度をめどに、タブレット端末を全子供たちに支給するというような方針が出ておりますので、先ほど教育長がお話しした検討するということに関しては、それに向けての準備段階を進めていくということでご理解いただければと思います。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) 初めからそんなふうに聞けばよかったかなと思っております。  確かにタブレットに関しては、インフラ整備も必要ですし、予算もかかりますので、市長部局と相談しながらということにもなると思います。ですけれども、子供たちの学力向上ということに関しましては、子供たちは小学校まではまだいいとしても、中学校から競争社会に入るわけです。その前にきちんと基礎となるものを子供たちに教えていかなければいけないので、そのことも教育委員会で考えていただければなと思っております。  2件目に移ります。2件目、福祉避難所について対策は万全か伺います。先日、でき上がったばかりの地域防災計画をいただき、その概要版に福祉避難所9カ所の情報が載っておりました。高齢者施設6カ所、障害者施設3カ所でありますが、指定された状況と備品、機材等について伺います。  施設によっては、高齢者の住まいから遠くにある場合もありますが、ほかにも公共施設や社会福祉施設を指定している自治体もあります。今回の指定について、締結はいつごろされたのか。施設の物資、機材について補助が出るのかどうか。人材や移送手段について確保できるのかどうか。医療機関との連携や運営体制については、指定された施設とどのように協議や訓練を進めていくのか伺います。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) それでは、佐藤 筐子議員の2件目について答弁させていただきます。  東松島市では、平成19年9月に市内の福祉施設と災害時に要援護者の避難施設として、民間社会福祉施設等を使用することに関する協定を締結し、地震や津波、風水害などの災害が発生した場合に、常時介護等は必要としないものの、身体の状況等により市の指定避難所で生活することが困難な高齢者や障害者などの災害時要配慮者を二次的に受け入れる福祉避難所として指定しております。福祉避難所は、災害や被害の状況、福祉施設の人員体制等を踏まえて市と福祉施設が調整し、市において福祉避難所の開設の判断を行うこととしております。  本市の福祉避難所で使用する物資や機材につきましては、特別養護老人ホーム等の各福祉施設においても常備されている物資や機材を活用してもらうほか、現在は日本赤十字社東松島支部の救護資材費を活用して、福祉施設において整備を進めております。さらに、市の防災備蓄品等の活用も図るほか、今後は市独自の補助事業の実施も検討してまいります。  指定避難所から福祉避難所への移送手段につきましては、対象となる方のご家族や支援者、または市が行うこととしておりますが、可能な範囲において福祉施設にも対象者の移送の協力を要請してまいります。  医療機関との連携につきましては、平成21年3月に社団法人桃生郡医師会及び東松島市医師団と東松島市地域防災計画に基づく災害時の医療救護活動に関する協定を締結し、市からの要請により指定避難所、福祉避難所の巡回を実施していただくことになっております。また、避難所巡回において、軽症患者に対する医療の実施を行うとともに、医療施設での医療を必要とする患者がある場合は、後方医療施設、真壁病院、仙石病院に対し、受け入れ等の要請を行う協力体制を整えております。  最後に、福祉避難所の運営については、福祉施設において人員体制の確保等を含めて行うこととしておりますが、今後とも防災訓練の方法等も含めて施設側と協議や調整をしてまいります。なお、本市といたしましても、施設の対応だけでは必要な人員が確保されない場合も想定されることから、市内の介護保険事業所や障害者サービス事業所に対しても、福祉避難所への介護員等の派遣の協力要請を進めてまいります。  以上、答弁といたします。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) 9カ所の設備について、概要版の一番後ろにマル・バツでついています、何があるかないかという。全部の施設で簡易スロープがバツになっております。それから、車椅子の不備のところもあります。この辺については、指導といいますか、指示といいますか、施設に対して市のほうからはどのようにお話しされるのでしょうか。
    ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) 担当のほうから現場のこと、答弁させてください。 ○議長(滝健一) 福祉課長。 ◎保健福祉部福祉課長社会福祉事務所副所長(木村寿人) 簡易スロープについては、防災の概要版のほうには実質的にないとは書いてありますけれども、施設側である程度の簡易スロープは用意されているものと考えております。  あと車椅子の不備等も、本来ですと施設側でも車椅子は十分に持っているはずなので、それを活用していただければ十分にあるかと思います。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) 何か今の変ではなかったですか。全てバツになっているけれども、用意されているものと考える、車椅子もあるものと考えるというのは、それだったら、この概要版のところはバツではなく、マルだったのではないでしょうか。それとも、余り深く調査しないでマル・バツしたとかですか。 ○議長(滝健一) 福祉課長。 ◎保健福祉部福祉課長社会福祉事務所副所長(木村寿人) 調査する時点で、施設側で自分のほうで持っているものと福祉避難所として使用するものとの勘違い部分があって、福祉避難所と指定された場合に使えるものがあるかないかといった場合にはないといった格好の回答だと思います。よろしくお願いします。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) それから、9カ所の受け入れ人数137人となっております。市の対象となる方々の概数はもうわかっているのか、捉えているのか。また、そのお一人お一人の現況の把握ができていて、どこの施設が適切だというところまでもう行っているのかどうかお尋ねします。 ○議長(滝健一) 福祉課長。 ◎保健福祉部福祉課長社会福祉事務所副所長(木村寿人) 締結した時点では、その広さに応じて何人ぐらい収容できるかということで、施設のほうから人員に関して報告をいただいておりました。今は、福祉避難所を開設する場合については、介護が必要な方につきましては、介護保険施設のほうで介護をしていただく、それ以外の方につきましては9施設、そういった部分と、あとスタッフが対応できる部分で何人ぐらい収容可能かという部分を協議しながら開設をしていくような格好に変わっていきましたので、そういった感じの運用をさせていただきたいと考えております。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) 初めにお世話になると思われる方の数をつかんでいないと、この施設9カ所で間に合うかどうかというのもわかりませんし、それから特殊な器具を使われる方もいらっしゃるので、その辺なんかももうつかんでいらっしゃるのかどうかお尋ねしたいのですけれども。 ○議長(滝健一) 福祉課長。 ◎保健福祉部福祉課長社会福祉事務所副所長(木村寿人) 特殊な器具を使う方につきましては、介護保険施設等へ直接お願いをするような格好になりますので、本当に介護が緊急的に必要になった方について福祉避難所のほうで対応させていただきたいなと考えております。  それで、要介護3以上の方については、もう介護が必要ということなので、その方につきましては介護保険施設のほうでお世話になっていただいて、短期入所といった格好の介護サービスのほうの展開に移っていただくような格好で考えております。  あとは、在宅酸素とか必要な方については、医療とかの関係になると思いますので、そちらのほうは病院のほうと連携しながら福祉避難所の運営等を行っていきたいと考えております。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) この福祉避難所の考え方の中に、例えば乳児、それから妊産婦というのもあったはずなのですが、今回そういう人たちの分は数は捉えられないので、今市のほうでわかっている数というのは、これ137より多いのですか、少ないのですか。 ○議長(滝健一) 福祉課長。 ◎保健福祉部福祉課長社会福祉事務所副所長(木村寿人) 福祉避難所の対象となる方については、一般の避難所のほうで対応ができなくなった場合に福祉避難所とか介護保険施設等、医療機関等へ搬入するという、そこでお世話をするような格好になるかと思いますので、福祉避難所があらかじめ何人までといった部分については、災害の大きさによって対応する方々が変わってきますので、今締結をしているところ以外にも集会施設等を使って福祉避難所等の開設をしなければいけないといった場合もありますので、そちらについてそういった格好でやっていきたいと思っております。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) ということは、数はつかんでいないということでよろしいですか。 ○議長(滝健一) 福祉課長。 ◎保健福祉部福祉課長社会福祉事務所副所長(木村寿人) 施設の広さとかに応じる対応すべき収容人数についてはある程度捉えておりますけれども、実際の被災に遭った方の数については捉えておりません。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) 今回の震災で、老人福祉施設、介護施設の個室のところに2人入ってもらったり、それから廊下にいてもらったりということがあって、その施設の許容人数以上に皆さんそういうところに避難されたわけなのですが、今回も例えば災害弱者、あるいは福祉課ですから、福祉課のほうでつかんでいる人数ありますよね。要介護3以上の皆さんが、施設に入っていらっしゃる方は別として、在宅でいろいろヘルパーさんのお世話になっている方々とか考えますと、そうすると人数というのは、そういう施設がもう既に満室の場合、ではそこに何人入れるかとかいうようなことになりますよね。そうすると、市のほうで数字つかんでいないと、そのときになって普通の市民センターとか学校、体育館とかに避難された方の中には、もうそこではお世話することができないという方もそっちのほうに行ってしまうわけなので、市のほうで粗々の数としてつかんでいないといけないのではないでしょうか。 ○議長(滝健一) 福祉課長。 ◎保健福祉部福祉課長社会福祉事務所副所長(木村寿人) 要介護認定者の数とか障害者の数については、ある程度数は捉えられるのですけれども、実際避難所に来て緊急的にぐあいが悪くなったとか、そういった感じの方もおられるので、具体的な人数のほうは正確には把握できないという格好になるかと思います。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) そうすると、この9カ所で137人で対応できないときのことを考えると、どのような対処されるわけですか。 ○議長(滝健一) 福祉課長。 ◎保健福祉部福祉課長社会福祉事務所副所長(木村寿人) その場合につきましては、9カ所の締結以外の介護保険施設のデイサービスとか、あとは地区のセンターをお借りするとか、そういった部分で考えていきたいと考えております。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) 今回のことも、よくあちこちで想定外と言われますけれども、こういうことがまたあるかないかというのは私たちの知らないところです。ですけれども、最悪の場合のことを考えて備えておかないと、置いていかれる皆さんがいらっしゃるわけなのです。だから、そのときに、先ほど介護員さんのお手伝いをいただきながらということで、その方たちが被災しないとも限りませんので、日中なのか、夜なのか、そういうときに、ではそれだけの人が集められるかということがありますので、こういうことはきちっと計画しておかないといけないと思うのです。  それで、最悪の場合ということはもちろん誰でも考えたくないわけなのですが、せっかく福祉避難所の計画がもう出たのに、その中身が余り詰まっていないというような感じを受けるのです。それで、概要版ではなく、分厚いほうのを見てみたのですけれども、こっちのほうも詳しく書かれておりませんでした。ここのところをもう少し、やっぱり私たちは自分で逃げられるとか、自分の体一つで逃げられるという人ばかりではないわけですので、この辺の考え方をどのようにして、福祉避難所というのを決めたから、だから施設と締結いたしました、こういう機材も用意してあります、備蓄のほうも防災のほうから行っていますと。結局最後は人間ですので、その辺の手当ても……市長ですね、市長にお伺いいたします。これどのように考えたらいいですか。 ○議長(滝健一) 市長。 ◎市長(阿部秀保) まず、今議員のほうから概要版の最後の福祉避難所9施設についてご提言も含めての問題点、提起ありました。担当のほうでは、今回の東日本大震災の中で要介護、要するに初めからこういった施設にお願いせざるを得ない方もあるわけであります。そしてまた、一般の避難所に一緒に行って何とか過ごせる方、そうしても時間がたつと福祉施設に入らなくてはいけない方、そういったことで、なかなか確定数値はつかみにくいとは思いますけれども、現時点でこの9施設との災害協定の中でまず対応して、そして今東松島市内ではデイサービスとか大分民間施設が開所しておりますので、そういった中でフォローしていくという考え方が現実的なのかなというふうに考えております。 ○議長(滝健一) 佐藤 筐子さん。 ◆16番(佐藤筐子) いつも弱者の方のことを考えて計画を立ててほしいなと思うのです。こういうことがそういう皆さんの、お世話になるかもしれないという皆さんの安心につながるわけなのです。ですから、そのことを考えて、この9カ所からもっとふえるということはうれしいことなのですが、ふえるといったときも、人数がもちろんふえていくわけですよね。ちょっとのことだとはいいながらも、例えばそれが3日なのか、1週間なのか、1カ月なのか、その辺はわかりませんけれども、やっぱり皆さんのために、私たちのように例えば車でどこまでも行って、それで水も食料も持ってこれるというような皆さんとは違って、介護を受けられる方、それから障害のある方にとっては、災害というものとぶつかると本当に大変な思いをするわけなのです。今回は、障害を持たれている方で亡くなった方もパーセントは高いですし、その辺のことをよく考えて、これからも計画はきっちりつくってほしいと思います。  終わります。 ○議長(滝健一) ここでお諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(滝健一) 異議なしと認めます。よって、本日の会議はこれにて閉じ、延会とします。    午後 4時50分 延会...