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令和2年第443回定例会(第5号) 名簿 開催日:2020-09-17
令和2年第443回定例会(第5号) 本文 開催日:2020-09-17

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  1. 白石市議会 2020-09-17
    令和2年第443回定例会(第5号) 本文 開催日:2020-09-17


    取得元: 白石市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-11
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      午前10時開議 ◯小川正人議長 おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。  現在における出席議員数は18名でありますので、定足数に達しております。  本日の会議は、お配りいたしました議事日程第5号をもって進めます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯小川正人議長 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第86条の規定により議長において、9番平間知一議員、11番佐久間儀郎議員を指名いたします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  日程第2 一般質問 3 ◯小川正人議長 日程第2、市政に対する一般質問を行います。  抽せん順により順次発言を許します。  通告に沿って簡潔に質問されるようお願いいたします。  今期の質問時間は、答弁を除き30分以内であります。質問時間が残り3分になったとき、ブザーを鳴らして発言者に通告します。  なお、一問一答方式で行いますので、市長等の反問に関する運用を適用いたします。  これより順次質問を許します。  最初に、12番四竈英夫議員。    〔12番四竈英夫議員登壇〕 4 ◯12番(四竈英夫議員) おはようございます。
     一般質問2日目のトップバッターとして、通告に従い、質問させていただきます。  初めに、市長選挙出馬に当たっての思いについてお伺いいたします。  山田市長の選挙出馬に当たっての思いでございますが、この質問につきましては昨日も同様の質問がありましたが、答弁の内容によっては公職選挙法に抵触するおそれがあるとのことで、答弁を控えることがあるということもお伺いいたしました。したがいまして、支障のある質問についてはご答弁をいただかなくても結構ですので、お答えできる範囲でご答弁をお願いいたします。  山田市長は、このたびの市長選挙に再び立候補する決意を固め、先日発表されました。  この4年間、厳しい財政状況の中で市政運営に取り組んでこられました。加えて、台風被害などの自然災害、本年になって新型コロナウイルス感染症の拡大など、思いもよらぬ災害に見舞われ、厳しいかじ取りだったこととお察しいたします。  そこで、以下の点についてお伺いいたします。  (1)1期4年間を振り返り、その思いをお聞かせください。 5 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 6 ◯山田裕一市長 おはようございます。  四竈英夫議員一般質問にお答えいたします。  平成28年11月14日より市長の職を拝命し、「市民の笑顔あふれる白石」の実現に向けて、市政課題を先送りすることなく、積極果敢にチャレンジすることを心がけてまいりました。この間、ここまで私を支えていただいた市議会議員の皆様、市民の皆様に改めて心から深甚なる感謝を申し上げます。ありがとうございました。  4年間の総括といたしましては、こじゅうろうキッズランドやおもしろいし市場、みのりKitchenをはじめとする「しろいしSunPark」がオープンしたことは、公約実現の1つであると考えております。  さらに、スマートインターチェンジにつきましては、短期間に準備段階調査まで国から認めていただき、先日9月8日には東北地方整備局や宮城県、地元関係者による地区協議会を開催することができましたことは、関係機関の皆様のご指導のたまものであると考えております。  スマートインターチェンジにつきましては、白石市の発展のためにも早期の事業化を願っております。  また、ふるさと納税については、平成29年度の1,482万円から、令和元年度は5億6,473万円へと大幅に増額させることができましたし、子供たちの教育につきましても慶應義塾大学と埼玉県の共同による学力・学習状況調査の実施をはじめ、様々な施策を実施することができております。  現在は、新型コロナウイルスへの対応や、昨年の台風第19号災害からの復旧といった目の前に山積する課題、また第六次白石市総合計画の策定などに対し、一つ一つ丁寧に向き合い、任期中の責務を全力で果たしてまいりたいと考えております。 7 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 8 ◯12番(四竈英夫議員) 4年間に成し遂げてこられたいろいろな事業、それから思い、そういったものを聞かせていただきまして、今後ますますのご活躍をお願いしたいと思います。  そこで、(2)この4年間で達成できなかったと思われることがあれば、お聞かせください。 9 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 10 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  市長選挙の際に掲げました公約につきましては、実現できたもの、実現途中のもの、実現には時間のかかるものがあると感じております。市長に就任して、議員時代以上に本市の財政の厳しさを痛感し、さらにこれからの人口減少少子高齢化、公共施設の統廃合と更新への対応といった様々な市政課題が山積していることを感じております。しかしながら、この4年間で国や県、様々な機関との太いパイプをつくることもできていると感じております。  公立刈田綜合病院という大きな課題につきましても、繰り返しになりますが任期中の責務を全力で果たしてまいりたいと考えております。 11 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 12 ◯12番(四竈英夫議員) 当然4年間では成し遂げられなかったことはいろいろあるかと思います。今後もそれらに取り組まれるという決意のほどを聞かせていただきました。  それで、3番でございますが、選挙公約はどのような視点で掲げられるのか、お伺いいたします。 13 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 14 ◯山田裕一市長 昨日も答弁をさせていただきましたが、市長選挙の公約に関するものにつきましては事前運動に当たる可能性があることから、この場での具体的な答弁は差し控えさせていただきますが、私は持続可能な白石市を構築するため、また人口減少少子高齢化といった課題を克服するための政策が必要であると考えております。 15 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 16 ◯12番(四竈英夫議員) 当然法的な制限もありますので、具体的なことはお伺いできないかと思いますので、ただ、少子高齢化、あるいは持続可能な本市の運営を続けていただきたいという思いは受け止めさせていただきました。  それでは、(4)本市の将来像をどのように描いておられるのか、お伺いいたします。 17 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 18 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  現在、第五次白石市総合計画が最終年度を迎え、今後の白石市の将来像を示す第六次白石市総合計画を策定中でございます。人口減少少子高齢化など、社会情勢が大きく変化する中にあっても、白石市が持続可能なまちであるために、地域経済の発展を図り、強固な財政基盤を構築する必要がございます。その一つの方策として、企業誘致を進め、獲得した税収を政策として市民の皆様にお返しする、こうした好循環を生み出す仕組みづくり、また仕掛けをつくることが行政の使命であると考えております。  また、活力ある地域社会の形成を図るため、未来の白石市を担う人材、地域を牽引する人材を育成し、将来にわたってにぎわいと活気のあるまちであり続けるよう、人づくりによるまちづくりを進めることが重要であると考えております。 19 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 20 ◯12番(四竈英夫議員) 少子高齢化に対応すること、あるいは財政基盤の強化を図ること、その他いろいろ描いておられることを十分理解させていただきました。  それでは、次の質問、大きな2番でございますが、児童・生徒の水の事故についてお伺いをいたします。  8月初めに、柴田町の阿武隈川と白石川の合流付近で中学生が亡くなるという痛ましい水の事故がありました。遊泳禁止の川で起きた事故とのことですが、将来ある若い生徒の貴い命が失われたことは、あまりにも残念であり、最愛の我が子を突然の事故で失われたご遺族のお悲しみを思うと、お慰めの言葉もありません。心からご冥福をお祈り申し上げます。  本市では、コロナ感染防止の観点から夏休み中のプールは開放されませんでした。児童・生徒にとっては、猛暑の中で大変な日々だったと思いますが、どのようにして暑さを乗り切る指導をされたのか、以下の点についてお伺いいたします。  (1)遊泳禁止の川などに近づかないことを徹底するためにどのような指導をされたのか、お伺いいたします。 21 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 22 ◯半沢芳典教育長 おはようございます。  ただいまのご質問にお答えをいたします。  先月、柴田町において議員ご指摘のとおり白石川で2人の中学生が命を落とすという大変痛ましい事故が起こりました。私も、亡くなられた中学生の方に心よりご冥福をお祈り申し上げます。  本市におきましては、暑くなる時期の事故を見越しまして、6月の定例校長会において児童・生徒の水難事故防止について注意喚起し、指導の徹底を指示しております。  また、議員ご指摘のとおり、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、健康診断の実施時期が大幅に遅れたこと等から、学校におけるプールでの授業を中止しております。  そこで、このことによって水の事故のリスクが上がることのないよう、保健体育、それから小学校におきましては体育の授業において水の事故防止の心得について指導を実施するよう、各小中学校に指示してまいりました。  さらに、夏季休業前にも再度校長会において農業用水路、ため池、河川などの危険箇所の確認と安全指導の徹底を指示してまいりました。  夏季休業中につきましては、本市では以前に白石川蛇淵付近での死亡事故もあったことから、教育委員会職員による巡視を毎日行うとともに、校長会へも協力を要請し、水難危険箇所の巡視を行ってまいりました。 23 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 24 ◯12番(四竈英夫議員) きめ細やかな水の事故に対する注意、指導を行ってこられたということで、大変結構なことだったと思います。  そこで、(2)ですが、保護者に対してはどのような呼びかけをされたのか、お伺いいたします。 25 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 26 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  夏季休業に入る前に、事故防止を呼びかける便りを各学校で配付し、注意喚起をいたしました。  また、柴田町での事故を受け、直ちに各小中学校に対して保護者に向けたメール配信を指示し、さらなる注意喚起の呼びかけを実施いたしました。 27 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 28 ◯12番(四竈英夫議員) 児童・生徒はもちろんですが、保護者に対しても注意を呼びかけられたということで、さらには柴田町の事故直後にいち早くそういった注意を喚起されたということは、本当に適切な取組だったと思います。  それでは、(3)ですが、プールが開放されなかったことによる児童・生徒への影響はなかったのでしょうか。お伺いします。つまり、プールに行きたくても行けないというようなことで、それではどこに行ったらいいのかというようなことで、いろいろ悩みがあったかと思うんですが、それらに対する影響についてお伺いいたします。 29 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 30 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  学校からの報告によりますと、小学生、児童の一部から「プールに入りたい」という声が聞かれたということはあったとのことでございます。子供たちに大変残念な思いをさせたことに対しては、非常に申し訳なく思っております。  しかし、プールでの学習が行われないことによって、学校生活に対する意欲が低くなるようなことはなかったと、特に大きな問題はなかったと聞いております。中学校におきましても、生徒への大きな影響はなかったとの報告を受けております。 31 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 32 ◯12番(四竈英夫議員) 児童・生徒も、こういった緊急の事態ということを認識されて、やはりそこは我慢をされたというか、大きな影響はなかったのかなと思っております。  それでは、(4)でございますが、プールが使えなかったことでスパッシュランドしろいしのプールを活用するなどの検討はなされたのか、お伺いをいたします。 33 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 34 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  先ほども申し上げましたように、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響によりまして健康診断の実施時期が大幅に遅れたこと、さらに3密の状況を解消することが難しいことから、学校におけるプールでの授業の中止をしております。  スパッシュランドしろいしのプールの活用につきましては、学校での水泳授業の中止を決定した際に検討し、校長会において健康診断実施後に3密対策を取った上で、各校の状況に応じて利用を検討するように指示しております。  その後、新型コロナウイルス対応地方創生臨時交付金事業によりまして、児童・生徒に対してフリーパスを配付していただけることにより、体育の授業等における積極的な活用を各校に呼びかけております。現在においても、私の知る範囲では何校かが体育の授業の一環としてスパッシュランドのほうを利用させていただいていると報告を受けております。 35 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 36 ◯12番(四竈英夫議員) スパッシュランド活用のためにフリーパスというような制度も打ち出されたということで、大変結構ではなかったかと思います。各学校でもそれらを十分活用して、すばらしい施設であるスパッシュランドのプールを使用することがこれからもできればと願っております。  一応通告の質問は終わりますけれども、ここで参考までにご紹介いたしますけれども、万が一川や池などに服を着たままで落ちてしまったとき、どうしたらいいかということを先日のテレビで放映されておりました。それによりますと、手と足を大きく伸ばして広げて、仰向けになるんだそうです、水面に。そうしますと、自然と体が浮くんだそうです。そして助けを待つということが有効だということが放映されておりました。無理に立ち上がろうとすると、頭の重みで沈んでしまうというふうなことで、そのことを放映されていました。したがって、そういったことをプールを使って今後児童・生徒に体験してもらうということも有意義なことではないかと思うのですが、これは通告外ですので、答弁は要りませんけれども、教育長の個人的な感想で結構ですので、お聞かせいただければと思います。 37 ◯小川正人議長 四竈議員に申し上げます。この場は個人的な意見はあまり述べさせたくないので、教育長としての答弁を求めるなら発言を許します。四竈議員。 38 ◯12番(四竈英夫議員) 教育長のご意見をお聞かせいただきたいと思います。 39 ◯小川正人議長 これは通告外でございますけれども、許可いたします。半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 40 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  小学校、中学校で教育課程を編成するに当たって最も基本的なものは、学習指導要領というものであります。学習指導要領上では、中学校においても小学校においても何らかの事情でプール等で実技の授業が行われなかったとしても、必ずいわゆる水難事故防止の指導をすることが義務づけられております。したがいまして、本市においても今年度、夏場の期間についてはプールでの授業は行えませんでしたけれども、各学校で適切に水難事故の防止についてはそれぞれ発達段階等を考慮しながら指導していると認識をしております。  それから、議員が報道等のことでお話があったことについてですが、これは我々の間では服を着たまま泳ぐ着衣泳と呼んでおりまして、昨年まではプールが使えたことから恐らく多くの学校で、私も小学校の教員が長かったんですが、必ず毎年子供たちに服をつけさせたままプールに入って、水着を着て泳ぐのとどこが違うのかということについては体験的に子供たちに学ばせたという記憶があります。その際、ペットボトルを持ったりしながら、どうやって浮けばいいのかというようなことを指導した記憶がございます。したがいまして、今年度は残念ながら学校でのプールでのそのような指導は実地では行えない可能性が高いんでございますが、翌年度からプールが使えるようになればこのような指導も、議員ご指摘のとおり身を守る、命を守るという観点に立つと極めて重要な実技だと考えられますので、今後も引き続き各学校に指導してまいりたいと、そのように思っております。 41 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 42 ◯12番(四竈英夫議員) 通告外ではございましたけれども、教育長の思いをお聞かせいただきましてありがとうございました。  それでは、次に大きな3番、長期休校による児童・生徒への影響について、お伺いをいたします。  新型コロナウイルス感染防止のため、小中学校は2か月余りの長期休校を余儀なくされました。児童・生徒は、自宅から思うように出ることができず、またグラウンドで遊んだりスポーツをすることもできず、非常に行動が制約されました。そうした中で、運動不足や友達とのコミュニケーションが取れず、ストレスがあったのではないかと思われます。幸い、現在は通常の学校生活が送れるようになっていますが、長期休校による児童・生徒への影響についてお伺いいたします。  (1)学習の遅れについて、どの程度まで回復されたかお伺いいたします。 43 ◯小川正人議長 高橋学校管理課上席参事。    〔高橋大介学校管理課上席参事登壇〕 44 ◯高橋大介学校管理課上席参事 おはようございます。  ただいまの質問にお答えいたします。  臨時休業の影響による前年度分の未履修内容につきましては、6月12日までに市内全小中学校において指導を終えております。
     今年度の学習内容につきましては、夏季休業の期間の変更や各学校における行事の見直し等によって、授業時数を確保し、回復を図っているところでございますが、まだ遅れはある状況でございます。 45 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 46 ◯12番(四竈英夫議員) 6月12日までに前年度分の遅れは取り戻して、今年度分はまだ若干残っているということでございますが、できるだけ早く遅れのほうは取り戻すようにお願いをしたいと思います。  それで、(2)ですが、遅れている部分があるとすればいつ頃までに回復できるとお考えでしょうか。お伺いいたします。 47 ◯小川正人議長 高橋学校管理課上席参事。    〔高橋大介学校管理課上席参事登壇〕 48 ◯高橋大介学校管理課上席参事 お答えいたします。  長期休業日の変更、学校行事等の見直しによって授業時数を確保し、各校におきましてはおおむね今年中、12月までには遅れを取り戻せる見通しであるとの報告を受けております。 49 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 50 ◯12番(四竈英夫議員) 年内中に遅れを取り戻せる見通しがあるということで、大変結構なことだと思います。  それで、(3)ですが、その遅れを取り戻すために夏休みが短縮されました。これから迎える冬休みも短縮するお考えがあるのかどうかをお伺いいたします。 51 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 52 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  幸いにして現状においては本市からの罹患者、陽性反応者は出ていないという状況ではありますけれども、これがどうなるかということは全く予想も予期もできません。仙南のほうでも罹患者が発生しているという報道もございます。今後の新型コロナウイルス感染症の感染状況と、それに伴う各小中学校の学習の進捗状況等を踏まえて、しかるべきときに適切に判断してまいりたいと、そのように考えております。 53 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 54 ◯12番(四竈英夫議員) 今後のコロナウイルスの感染状況に応じて判断をされるということでございますので、よろしくお願いいたします。  それで、(4)でございますが、中学3年生は来年高校受験を迎えますが、履修できない科目が出ることを考慮して、受験問題の出題範囲を縮小するとの報道がされておりますが、その具体的な内容について把握し、対策を講じられているのか、お伺いいたします。 55 ◯小川正人議長 高橋学校管理課上席参事。    〔高橋大介学校管理課上席参事登壇〕 56 ◯高橋大介学校管理課上席参事 お答えいたします。  中学校3年生にとりましては、現在は来年受験を控える大切な時期となっております。新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、全国の多くの中学校等で臨時休業が実施されたことを踏まえ、令和3年度の高等学校入試選抜につきまして、学力調査の出題範囲から一部を除外するとの配慮事項が県教委から示されております。  本市の各中学校では、この通知を受けて指導計画を見直すとともに、本市の学力調査や各学校で実施している実力テスト、この結果を基に課題点を補充プリントに反映させ、授業や家庭学習において活用を図っております。  また、今後は放課後の補充学習を行い、受験を控えた生徒への学習指導を行う予定であると報告を受けております。 57 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 58 ◯12番(四竈英夫議員) 県の方針に従って柔軟に対応されるということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。  それで、(5)でございますが、長期休校により生活のリズムが乱れることも懸念されますが、学習意欲の低下や部活動が十分にできなかったことによる不完全燃焼、不登校などは見られなかったのでしょうか。もしあるとすれば、どのような対策を講じられたのか、お伺いいたします。 59 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 60 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  学校再開後は、議員ご指摘のように生活リズムの乱れによる影響を懸念しておりましたが、現在、児童・生徒の学習に対する意欲の低下、それから新型コロナウイルス感染症を直接の要因とする不登校等は見られないとの報告を各学校から受けております。むしろ中には、なかなか教室に入ることができなかった生徒が、学校再開後に教室に入って、学校生活を送っているという例も見られております。学校からは、休業中に段階的に設けた登校日が少しずつ学校生活に慣れさせていくきっかけになったこと、さらに休業中に時間をかけて小中連携を実施したことが要因だと考えられるとの報告を受けております。  規則正しい生活習慣につきましては、今後とも指導を続けていくよう、機会あるたびに各小中学校に指示してまいります。  中学校の部活動において、不完全燃焼の様子は若干見られたという報告を受けておりますが、運動部における中総体の代替大会の開催によって、気持ちに一区切りつけることができたとの報告を受けております。  なお、今週末の新人大会については予定どおり実施するということを中学校のほうから報告を受けております。 61 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 62 ◯12番(四竈英夫議員) 心配されたほどの影響はなかったということで、安心をしたわけでございますが、逆に「災い転じて福となす」というような、そういったこともあったというようなことで、それが一つのきっかけになればというようにも感じた次第でございます。児童・生徒の気持ちに寄り添ったきめ細やかな対応を今後ともお願いをしたいと思っております。  それでは、次に4番でございますが、来年の卒業式についてお伺いをいたします。  今年は、コロナ感染防止のため、卒業式も入学式も残念ながら通常の形では行われませんでした。生涯一度の厳粛な儀式であり、来年こそはこれまでどおり開催することができることを願うものでございます。  そこで、卒業式についてお伺いをいたします。  (1)卒業式の進行形態は変わってきております。時代に即した形式で行われることは当然のことでありますが、希望したいことの一つは卒業式で「仰げば尊し」の歌を斉唱してほしいということです。もう何年もこの歌を聞いた記憶がございません。「仰げば尊し 我が師の恩 教えの庭にも はや幾とせ」と歌われるこの曲は、確かに文語体で堅苦しく聞こえますが、内容は卒業する児童・生徒の心情を余すところなく表現しております。先生への恩、校舎への恩、仲間への恩、全てに感謝して、学校を巣立っていく気持ちが込められています。そして、卒業した後も、志を高く持って、さらなる精進を目指すことが独特の旋律で歌い上げられています。そして、厳粛な雰囲気を醸し出しています。この歌は、生涯の心の支えになるのではないかと思っております。  また、「蛍の光」も定番として歌われてきておりますが、最近は歌われないように感じております。この歌を耳にするのは、図書館の閉館時間を知らせる音楽とか、病院の面会時間の終了を知らせる音楽、あるいはスーパーの閉店時間を知らせる音楽、そして紅白歌合戦のフィナーレを飾る音楽と、最近ではそんなふうに聞いておりますが、これも非常に心にしみるすばらしい歌ではないかと思っております。  したがいまして、これらの歌について、今後ぜひ歌っていただきたいと思っているのでございますが、ご所見をお伺いいたします。 63 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 64 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  四竈議員がご指摘のとおり、学校行事である卒業式において児童・生徒が感謝の気持ちを育むことは非常に重要な目的の一つであると認識をしております。私も個人的には「仰げば尊し」、それから「蛍の光」はとてもいい歌だと思っております。  四竈議員のご指摘は学校に伝えてまいりたいと思っておりますが、卒業式は学校行事であることから、校長が適切に判断するものと、そのように考えております。 65 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 66 ◯12番(四竈英夫議員) 学校行事は校長先生以下先生方の判断に委ねられるということでございますので、ぜひ提案といいますか、そのきっかけ、動機づくりをお願いをしたいと思っております。  それでは、5番目、最後でございますが、交通安全対策についてお伺いいたします。  本市では、去る6月14日に交通死亡事故ゼロ6か月を達成し、宮城県警察本部長から祝詞が贈られました。誠に喜ばしい限りであります。  山田市長は、「警察署や交通安全に携わる方々のご指導のたまものであり、心から感謝申し上げます。さらにこの記録を伸ばしていきたい」と話されました。ご同慶の至りであり、記録の更新を願うものであります。  この死亡事故ゼロの記録を遡ってみますと、2017年、平成29年12月13日から2019年、令和元年5月2日と私通告したんですが、正確には4月28日でございました、4日前ですね、4月28日に500日達成で、宮城県の村井知事と宮城県警察本部長からそれぞれ褒状、お褒めの言葉を受けて、表彰を受けております。それを起点に考えますと、今月9月10日、実際には9月6日で1,000日達成という大記録が生まれるはずでした。しかし、昨年12月、市内上久保の市道で、自転車で通行中の70歳代の男性が水路に転落し亡くなられたという痛ましい事故が発生しました。亡くなられた方には心からご冥福をお祈りいたします。  ただし、この事故は自動車による事故ではありませんでしたが、自転車も軽車両として車両に含まれるため、無事故の記録が途絶えたのでございます。  しかし、「千里の道も一歩から」と申します。死亡事故ゼロの記録は始まっております。この記録が一日でも長く続くことを心からお祈りいたします。  そこで、悲惨な交通事故を防ぐため、どのような取組をされるかお伺いいたします。  (1)交通死亡事故ゼロの記録の延伸と、事故防止のためにどのような対策を講じられるのか、お伺いいたします。 67 ◯小川正人議長 畑中危機管理課長。    〔畑中祐二危機管理課長登壇〕 68 ◯畑中祐二危機管理課長 おはようございます。  ただいまの質問についてお答えいたします。  本市での交通死亡事故ゼロの記録は、白石警察署をはじめ交通安全関係団体の活動のたまものであると感謝申し上げます。  交通事故防止の対策でありますが、市内の交通事故状況は、発生件数でありますが令和元年度は736件、前年764件、28件減少しております。平成29年度は818件、82件の減少をしております。人身事故でありますけれども、60件、前年度が70件、10件の減少、物損件数は676件、前年694件、18件の減少となっております。ここ数年、減少傾向にございます。  これからも年間を通じて交通指導隊と連携し、定期的な朝の広報と通学路の見守りや夕暮れどきの歩行者や自転車、運転者のための街頭指導を実施してまいります。  また、白石警察署や白石地区交通安全協会をはじめとした多くのボランティアの皆様と共に県境キャンペーンや交通死亡事故ゼロの日キャンペーンなど、国道4号での街頭活動を行い、通行する多くのドライバーに交通安全を呼びかけてまいります。  今後とも本市の交通死亡事故ゼロが一日でも長く続くよう、白石警察署や白石地区交通安全協会をはじめとした多くのボランティアの皆様と共に交通事故防止の啓蒙活動を行っていきたいと思っております。 69 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 70 ◯12番(四竈英夫議員) 関係機関と一体となって、きめ細やかな対策を講じていかれるということで、本当に大変すばらしいことだと思います。ぜひそのようにお願いいたしたいと思います。  それで、(2)でございますが、今月、9月21日から10日間、秋の交通安全県民総ぐるみ運動が行われますが、期間中、どのような取組をされるかお伺いいたします。 71 ◯小川正人議長 畑中危機管理課長。    〔畑中祐二危機管理課長登壇〕 72 ◯畑中祐二危機管理課長 ただいまの質問についてお答えいたします。  例年ですと、秋の交通安全運動は白石城で開催する出動式から始まりますが、新型コロナウイルスの影響により、多くの人が集まる活動は中止となりました。交通指導隊による通学路での見守りや広報活動は、例年どおり行ってまいります。交通安全協会のボランティアの皆様にも、交差点での街頭活動や地区内の巡回指導、のぼり旗の設置など、可能な範囲での活動をお願いしているところでございます。 73 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 74 ◯12番(四竈英夫議員) コロナ禍の影響で、十分な活動といいますか、そういうものが制限されるということでございますので、当然のことかと思いますが、その趣旨が全市民に行き渡るような活動をお願いをしたいと思います。  そこで、(3)ですが、保育園、幼稚園、小中学校児童・生徒の交通安全にどのような対策を取られるのか、お伺いいたします。 75 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 76 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  小中学校におきましては、交通安全教室の実施や長期休業前の安全指導を定期的に行っております。今後とも年間を通して校長会等での働きかけや、交通事故が発生しやすい時期や長期休業前など、機会を捉え、児童・生徒の安全確保に関する働きかけを各学校に対して行ってまいります。  保育園、幼稚園については、小学校就学前の幼児期から安全教育の重要性を勘案しまして、保育所保育指針や幼稚園教育要領において交通安全の習慣を身につけるよう示されていることから、交通安全教室を開催して、交通安全に関心が持てるようにしたり、指導しているところです。  常日頃、白石警察署、交通安全協会、地域のボランティアの皆様には朝夕の見守り活動を行っていただいており、心から感謝を申し上げます。今後も子供たちの安全確保のためのご支援、ご協力を賜りたいと、そのように思っております。 77 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 78 ◯12番(四竈英夫議員) 学校や保育園、幼稚園でもきめ細やかな対応を取られているということで、ぜひともそのようにお願いしたいと思います。  それで、(4)でございますが、高齢者の交通事故が社会問題にもなっております。ブレーキとアクセルの踏み間違い、一方通行や車両専用道路での逆走など、重大事故につながりかねない事例も発生しています。これらのことを踏まえて、高齢者の事故防止についての対策をお伺いいたします。 79 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 80 ◯山田裕一市長 お答えいたします。  高齢者向けの研修につきましては、昨年、本市と連携協定を締結しているあいおいニッセイ同和損保様をはじめ、トヨタ自動車様、宮城トヨタ自動車様、日本交通安全普及協会様と共催という形で、踏み間違い時のサポートブレーキの体験やシミュレーターで危険を体験することで、自身の運転技術を再確認することができる研修を開催しております。  今年は3回の研修会を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で開催できない状況でございます。開催できる状況になれば、昨年の内容に加え、JR東日本様による車の踏切脱出体験や交通指導隊による高齢者の自転車指導、昨年度導入しました運転技術向上トレーニングアプリを活用して、高齢者の事故防止につなげてまいりたいと考えております。 81 ◯小川正人議長 12番四竈英夫議員。 82 ◯12番(四竈英夫議員) 高齢者向けのいろいろな対策を講じられているということで、本当に心強く感じております。  高齢者の免許証返納ということも出ておりますが、なかなか日常生活に支障を来すために返納できないという実態もございますので、そういった活動を今後も続けていただきたいと思います。  「世界の願い 交通安全」「交通安全は茶の間から」を合い言葉に、悲惨な交通事故をなくすため、今後さらなるご尽力を賜りますようお願いいたしますとともに、死亡事故ゼロの記録がどこまでも続きますことをご祈念申し上げまして、質問を終わらせていただきます。 83 ◯小川正人議長 ここで、換気をするため午前11時まで休憩いたします。      午前10時49分休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午前10時59分開議 84 ◯小川正人議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、6番沼倉啓介議員。
       〔6番沼倉啓介議員登壇〕 85 ◯6番(沼倉啓介議員) ただいま議長より発言のお許しをいただきましたので、通告に沿って1項目について、2点についてお尋ねをいたします。  白石市の財政と公立刈田綜合病院の存立についてであります。  令和元年度の本市の一般会計などについては、今議会において第71号議案にて議論が交わされています。近隣自治体においても、財政の安定的確保に向け、並々ならない努力が傾注され、本市においてもコロナウイルスという実態さえ把握できない敵への対応とともに、その実現に進まれているところだと存じます。  本市の令和元年度の財政状況に目を転じてみると、それらの調理は、当初予算の編成においては手堅くまとめ、年度間を通して慎重な上にも丁寧に執行に努力し、年度末に余剰を生じさせ、仕上げていく、これらは他の自治体も同様、あるいは類似のやり方をしているのだと推察されますが、それらの手法が幾多の困難を生み出している環境の変化にも耐える土壌を生み出しているのだと思われるのは私だけではないと思います。  具体的に本市の歳入全体を100とした場合、自主財源比率39.44%が示すごとく、やりくりには相当の努力の跡をかいま見ることができることと思います。そんな過程を経て、本年度の決算状況は様々な指標において良化を示していることは、財政状況に不測の状態をリサーチする何物もないと感じられております。  そんな本市にとって、避けて通れない課題の存在があります。白石市、蔵王町、七ヶ宿町が構成市町として白石市外二町組合が運営する公立刈田綜合病院への関わりであります。  当院は、白石市になくてはならない病院であります。このことは、市長も度々口になさることなので、認識の一致が図れる物事であると認識をしております。しかし、当院は構成市町の中でも出資金、負担金、補助金86.7%を負担している本市財政状況に連動するがごとく左右されていると言っても過言ではない姿を見せております。  現在、仙南の地域医療を守り続けるためにということで、公立刈田綜合病院とみやぎ県南中核病院、両病院の存在する区域が重点支援区域として選定され、国からの技術的支援及び財政的な支援を受けるとともに、両病院の医療機能の分化の協議が進められているところでございます。  昨日の一般質問でも同僚議員が公立刈田綜合病院の件に関しては質疑が交わされているところではございますが、前日の質問の事項に関しては一切触れずに、別の観点から質問をしてみたいと思いますので、少しの時間お付き合いをいただきたいと思います。  持続可能な地域医療体制の構築に向けて、このことは市長も常々口になさっていることなので、改めて申し上げることはしませんが、先ほど申し上げた重点支援区域の指定、あるいは医療機能分化という取組により、この公立刈田綜合病院の存立を助ける、あるいは少しでも市民のために医療を供するという形のものに対して、市長は対案をお示しになります。このことは、昨日公選法違反になるということなので、このことに関しては触れませんが、医療機能の分化と地域指定について、何か疑義をお持ちのような形で、同じような事柄を提案されますが、その疑念をお持ちのように見える最たる要因はどのようなものをお持ちなのか、お聞かせをいただきたいと思います。 86 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 87 ◯山田裕一市長 沼倉啓介議員の一般質問にお答えいたします。  地域医療を確保するためには、みやぎ県南中核病院と刈田病院、この両病院の連携プランは必要であると考えており、私は疑念に関しましては一切抱いておりません。議員の皆様には、幾度となくご説明をさせていただいておりますが、私といたしましてはこの連携プランは絶対に必要であり、何としても実行し、みやぎ県南中核病院と連携を進めていく必要があると考えております。  しかしながら、それと同時に刈田病院単体として、一企業体として持続可能な病院となる仕組みをつくり上げていくことも、これは大変重要であると考えております。中核病院との連携、機能分化は必要でありますが、刈田病院の収支見込み、そして白石市への財政の影響を考えた場合には、現在非常に強い危機感を抱いているところでございます。 88 ◯小川正人議長 6番沼倉啓介議員。 89 ◯6番(沼倉啓介議員) 今の答弁でいきますと、国あるいは県、あるいは東北大学医学部、これらの存在が絶対的に私は必要ではないのかなと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 90 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 91 ◯山田裕一市長 今議員ご発言のとおり、この仙南の地域医療を守っていく上では、国、県、大学、そしてみやぎ県南中核病院、刈田病院、全ての存在が大変重要であると考えております。 92 ◯小川正人議長 6番沼倉啓介議員。 93 ◯6番(沼倉啓介議員) 例えば令和2年の3月18日に開催された第2回仙南医療に関する懇談会、東北大学医学部診療科教授22名、医学部長、東北大学病院長で構成する懇談会において、「本学は指定管理者制度には協力できない。民間が絡んだ場合は全会一致で協力はできない」という議決を機関決定をされております。また、令和2年8月19日の6時から開かれた中核病院との連携協議の中で、地域医療担当の石井教授が「公設民営等にしたら東北大学は手を引く」旨の再度の表明がなされていることは、ご案内のとおりだと思います。  今、市長がおっしゃった連携プランの絶対的必要性、あるいは国、県、東北大学との連携の上に立った医療機能分化、あるいは地域指定を生かすのであれば、そのようなお考えをお持ちになったら絶対この連携プランは私は前に進まないと思われますが、いかがでしょうか。 94 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 95 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  確かにこの連携プランをつくっていただいたそのベースにあるのは、東北大学、そして宮城県でございます。仙南全体の医療圏を見たときに、これからさらに人口減少、特に我々の刈田病院の1市2町の地域は、県南中核病院の1市3町の地域と比較しましても、より人口減少と高齢化の進む速度が非常に早いという、そういった人口推計の中からも、これからの仙南全体を考えた場合に中核病院が三次救急であったり高次医療、そして刈田病院が高齢化というところから主に回復期、そういったところにシフトしていくことがまず望ましいというものが大きな、まずざっくりとしたこの連携の内容でございます。その内容については、私も一切異論を唱えるところはございません。ただ、その中にあっても今ある診療科を可能な限り存続しながら連携を図っていくという内容になってございます。  全国の地域医療を見ました場合に、それぞれの地域にある機関の国立大学等がそれぞれの地域医療を守るために、例えば公設民営であったり、そういったものを主導的な役割で進めている国立大学もあります。私といたしましては、全国の様々なこれらの例も参考にしながら、引き続き仙南の地域医療を守るために東北大学、県からのご指導を賜りたいと考えております。  ただ、これはもう議員もご存じのとおり、まず本市の財政状況、それから先ほどおっしゃられました非常に高い負担割合、こういう中で、これまでのような例えば一般財源の10%を超えるような割合の負担割合で本市がお金を拠出するというのは、これはどう考えても無理でございます。それを続けた場合には、著しく市民生活の様々な行政サービスを制限せざるを得なくなってしまう、もしくはその先には私は財政破綻という最悪のシナリオが待っていると思っています。そういうところから、まずこの白石市の将来に対する財政全体を考えた場合には、先ほど申し上げましたように刈田病院として持続可能な形態をしっかりとつくり上げた中で両病院の連携を進めていく、それが私の白石市長としての考えでございます。 96 ◯小川正人議長 6番沼倉啓介議員。 97 ◯6番(沼倉啓介議員) おっしゃっていることは分かりますし、市長が危惧していることも手に取るように分かる感じがするんですが、1つ、例えば平成29年度、30年度、31年度を比較してみると、財政調整基金が平成29年度においては20億8,000万円、それから平成30年度においては18億6,000万円、令和元年度においては22億6,000万円、この3年間の標準財政規模を見ると、平成29年度は93億円、平成30年度は同じく93億円、同じく令和元年度も93億円という形の中で、比較的白石市の財政は安定していると私は数字的にはかいま見ることができると思います。ただ、市長がおっしゃったように、財政調整基金を全部はたいてしまうと、年度間の財政調整や大規模な災害等々、今コロナに見られるように想像もできないような形の災害に対応できなくなるという、それも分かります。そのときに、今までの繰り出しのやり方と、それから病院の自助努力のやり方、それらのお互いの話合いがなされていないなという形に私は強く感じてならないんですよ。ここまで出して、これで基本的にやってください、そして運営するためにはどのぐらい必要かという形の中で構成市町が負担できる分、このすみ分けを、はっきり病院側との話合いとか、そういう数字的な打合せ、相談、そういう形のものが今までなかったような感じがするんですが、いかがでしょうか。 98 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 99 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  病院との話合いにつきましては、私は就任時から幾度となくさせていただきました。ただ、そこの話合いの中では、やはりどうしても埋まらない溝というのが確かにございました。やはり私は管理者として公立刈田綜合病院、そして白石市長として白石市、両方を守る立場、一方病院サイドはやはりこれは白石市のことではなくて、刈田病院を守るという明確な立場の違いがあります。そういう中にあって、これは私以前も答弁をさせていただきましたが、私が就任したのは平成28年の11月14日からでございます。この時点では、平成29年度、白石市から15億9,000万円の補助金、負担金総額を拠出するということが決定しておりました。それで平成29年度はその金額を議員の皆様からご承認をいただいて拠出をさせていただきました。その後、平成30年度になりましたら、さらにそれ以上の金額の要請がございました。私としましては、それ以上のお金を出すことはそもそも不可能でございますし、その間も当然協議をさせていただきましたが、先ほど言いましたように立場の違いからその溝が埋まらない、むしろこれまで病院から補助金の総額、白石市にある意味要求があった金額は、丸々白石市はそれに応えて出してきた、今まで減額せざるを得ないといった話を聞いたことがない、そういうところから白石市の財政の現状を私も丁寧にご説明はさせていただきましたが、なかなかそれをご理解いただくことが難しかった。そういうところが議員の目から見ると相談がうまくいっていないんじゃないかとか、話合いがうまくいっていないんじゃないかと、そのように映られたのかなと思いますが、私としましてはこれは幾度となく協議をさせていただきました。 100 ◯小川正人議長 6番沼倉啓介議員。 101 ◯6番(沼倉啓介議員) 私の見方が間違っていたら間違っているとおっしゃってください。例えば管理者としての立場がありますね。病院としては病院長の立場もあると思うんですが、最終的に責任を取るのは管理者ですよね。資金的なものを構成市町から出す最終的な責任を負うのも管理者だと私は思います。その管理者が決めた金額を今度構成市町、いわゆる2つの町の町長がその負担割合によって案分するという形のものになるので、そこでこの2年間を見ると、確かにあまりにも出し過ぎたような形のものは過去は見られますよね。18億円とか16億円とか13億円とかですね。これはその当時白石市もそれに耐え得るだけの財政規模があったのかもしれません。それにまず慣れてしまっていたという形もあるでしょう。ただ、管理者と院長の溝が深くなればなるほど、いわゆる医療に従事する人間との溝が深くなればなるほど、その傷は白石市民、あるいは構成市町の町民にかかってくるんです。ですから、私から見るとどうも直接管理者と副管理者、正副管理者の中で機関決定を一つ一つしていって、責任の分担をするというようなそういうやり方も含めて、そういう形の話合いが今までこの1年間なされていなかったのではないかというような節があるんですが、これはなかったですか。 102 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 103 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  この1年間、その前からでございますが、やはり白石市の財政の厳しい状況の中で、当然私は直接副管理者である両町長とも様々な場面で話合いをさせていただきました。そのときには、確かに副管理者から「正直これまで市長に全ての交渉を任せてきたところはあったと思う」と、「これからは、これまで以上に意思決定をする上で連携をしっかりと図っていって、進めていこう」というようなご提案もございまして、現在に至っているというところでございます。 104 ◯小川正人議長 6番沼倉啓介議員。 105 ◯6番(沼倉啓介議員) 機能分化というのは、今に始まったことではないんですよね。ご案内であると思うんですが、平成20年から平成25年の仙南医療再生計画の中で、刈田病院には透析病棟の増床、あと救急に対して手術室の増設ですかね、それから院内保育、この3つ、それから県南中核病院には救急、それからがんに特化した医療の充実という形の中で、仙南医療再生計画がなされました。その前に、機能分化という形でリハビリ病棟にするという形で第6病棟を増設したと思うんですが、それがなかなか県南中核病院との機能分化が思うようにいかなかったという面がありましたね。そういう面もあります。ですから、今回はそういうことを踏まえた上でこの機能分化とか、それから重点支援区域という形の中で恐らく県及び東北大学も考えてきたと思うんです。ですから、それをぜひ前に推し進めることによって、白石市及び蔵王町、七ヶ宿町の金銭的な負担も、それから精神的な苦痛も少しはお互いに和らぐのかなという形では考えておりまして、それを例えば市長が対案として出されるものを前面に出していくと、これは完全に三位が崩れてしまうと私は思っております。それは市長の考えですから、それはそれでいいと思うんですが、その辺、よく肝に銘じていただいて、ご自分一人で苦労を背負わないという形の中で責任分担を分散するという形の考え方をもう一つお持ちになってお進みになったほうがいいのではないでしょうか。 106 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 107 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  議員ご発言のとおり、確かにこれまでも両病院の機能分担についてはそういった議論があって、実質刈田病院としましてはリハビリの部門を新しくつくって、そういったところにも力を入れてきたというものがございましたが、なかなか実際のところそれでも病床稼働率が上昇しない、そういった状況もここ数年ずっとございました。  そういう中で、これまでの連携と現在の連携プランというのは明らかに違います。もう既に、昨日も答弁をさせていただきましたが、医療従事者である看護師の異動というのも明確に進んでいる中にあって、これまでとは明らかに違った、より踏み込んだ形での連携が動き出していると私は思っていますので、この流れを止めるべきではないと思います。まず仙南全体を見た上での刈田病院の役割というものを明確に果たしていかなくてはならないと思っています。  しかしながら、その一方で、昨日も申し上げましたが、この4月から整形外科と麻酔科の常勤医がいらっしゃらないという状況になって、また早期の着任も見込めないと院長もおっしゃられています。そういう状況の中で、いかにして白石市民の命と健康を守るのかというところが、これは白石市長としては何としても果たしていかなくてはならないことだと思っています。今、毎週水曜日だけの手術という状況が、本当にこれが白石市民が望んでいることなのか、いいことなのかと考えると、私はやっぱりそうではないと思っています。ですので、この連携プランの中で大きなざっくりとしたものの中では確かに私は必要だと思っています。しかしながら、今ある診療機能をまずは可能な限り存続するというところも明記されているわけですから、私はここのところをしっかりと存続させることが白石市民の福祉向上にかなう、これが白石市長の立場でございます。  それから、責任の分担というご発言が今ございました。やはりこれは一番大きいのは、本市として負担割合が86.7%、まずこの負担がとてつもなく本市にとっては大きい状況にございます。これはもう議員ご存じのとおり、今の白石市を構成している1町7か村、そして当時の七ヶ宿村と宮村、この1町9か村の組合病院としてスタートした公立刈田綜合病院でございます。今年の4月からお隣の福島県の藤田病院のほうは大きな負担割合の見直し、実際の人口割、そういったところでの新しい負担割合になっておりますし、隣の県南中核病院に至っては竣工当時から基準割、人口割、そして患者割、そういったところで、どこかの基礎自治体に過大な負担がかからない、責任が重くのしかからない、そういった状況の中で運営をしております。私としましては、副管理者お二人には何とかこの負担割合の見直しも今後の刈田病院を支えていく1市2町の姿として非常に必要ではないかというところを訴えさせていただいておりますけれども、具体のものというのはまだ返事はいただいていない状況にございます。やはりこの責任の分担というものは明確に、言葉だけの分担ではなくて、それぞれの基礎自治体のしっかりとした根拠となるような数字としての分担も私は必要ではないかと思っています。今のままの負担割合で、そしてこのままの病院をこれまでどおり維持していくというのは、本市の財政では到底不可能でございます。これは議員が一番ご存じだと思っておりますので、何とか持続可能な白石市をこれからも続けていくための、刈田病院の病院単体として持続可能な病院づくりが私は急務だと考えております。ご理解を賜りますようにお願いいたします。 108 ◯小川正人議長 6番沼倉啓介議員。 109 ◯6番(沼倉啓介議員) 分かりました。  ただ、病院組織というのは日々動いておりますよね。今の状況を生み出しているのは、例えば整形外科の先生がお辞めになったとか、それから麻酔科の先生がお辞めになったとか、これは管理者の責任でも何でもありません。内部的な問題でお辞めになっていったような形で私は実際聞いておりますし、中で先生方を辞めさせる努力を一生懸命している方がいるという、また医者はすぐに招聘なんてできる状況は今日本全国どこにもないんですよ。結局ドル箱と言われる整形が全然いなくなって、年間7億円ぐらいの診療収入が得られなくなった。麻酔科の先生がそういう状況で辞めて、救急搬送も受けられなくなった。ある方は、置賜総合病院まで連れていかれたというような話も聞いております。県南中核病院が、刈田病院が1年間に受け入れる台数をそのまま許容できるという形のものはないですよね。ということは、仙台以外、あるいはそういうところに搬送されなければ、私ら救急のときの手助けにならないんですよね。そこら辺をまず、副管理者の町長も2人おりますので、その持分割合、確かに昔つくった86.7%とか何%というのは、やはり信頼関係の上に立った見直しというのは当然しなくちゃいけないと私は思います。ただ、上から目線で、白石市がこうだからという形のものをやってしまうと、物事の成就も何もないじゃないですか。ですから、まずは今のやり方で東北大学あるいは県、国の支援を受けながら、2つの病院が存立するという形のまず基盤をつくって、その上で白石市の負担割合をお互いの信頼関係にのっとった形で見直すと、そういう同時並行をしていかないと、どうしようもなくなるんじゃないかと思います。いずれ後ろを向いたらドクターもナースも全然いないというような形になったら、病院としての機能なんか側だけになってしまいます。一旦クローズした病院なんていうのはなかなか再開することはできないと私は思いますし、その辺も踏まえて、でき得れば今の状況をお守りいただいて、それでご自分のお持ちになっている考えはよく分かります。ただ、それも熟慮していただいて、国や県、あるいは東北大学医学部とたもとを分かってまで進む何物もないのかなという感じで私は思っております。その辺、最後にもう一度答弁をしていただきながら、可能な限り修正して、白石市だけが傷を負わないように、そういう形の、お互いに責任を分担して、信頼関係の上に立った形で十分なる話合いをしていただいて、刈田病院を守っていただいて、市民に持続可能な医療を提供できるような、そういうような形でやっていただければなと思うんです。最後に一言お答えください。 110 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 111 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  私は、発言をさせていただくときにも当然丁寧な言葉でお話ししようというところを自分で心がけて、これは両副管理者であっても、院長であっても、特別管理者であっても、また東北大学の教授であっても、この考えは変わっておりません。そういう中で、私としては上から目線で物事をお話しするというようなことはまずございません。何とかご理解をいただけるように、丁寧な言葉遣いをしているつもりでございます。ただ、議員がそのようにおっしゃるということは、議員自身がそのように私の印象をお持ちだというふうに思いますので、私としましても気をつけるところはさらに気をつけて、発言をしていきたいなと思っています。  ただ、これまでも何度もお話しさせていただいております。特に数字はうそをつかないとこれまでもこの本会議場で沼倉議員が何度もお話ししておりますし、私も全くそのとおりだと思っています。この連携プランを着実に実行したとしても、今年度は12億円以上の赤字が出ます。では、その赤字を誰が負担するか。例えば県がこの連携プランを実行してほしい、まずは3年間やって、その中でうまくいかなかったら例えばほかの方法もあるんじゃないかと。3年分の赤字の負担は県が見るよと、もしくは国が見るよと、そういう中で連携を進めていくというのであれば、私は決して経営形態をこだわらずに、今のままでまずは3年間やっていくということもそれは十分あり得ることだと思います。しかしながら、この連携プランを示されて、これを実行したとしても、年間で12億円以上の赤字が出る。これは県も分かっています。県も分かった上で、連携プランを実施しないよりは赤字の幅が圧縮できるから、残りの赤字はそれは何とか頑張ってくださいよというところになっています。ですが、これを例えば仮に3年続けていけば、今単月で1億円、もしくはそれ以上の赤字が出ているものが、ずっとこれは積み重なっていくことになります。では、しからばこれを誰が返済するのかということになると、普通に考えれば86.7%という非常に大きな負担割合の白石市がより多くの借金をこれから背負って、結果としてその借金は市民の皆さんの借金になってしまう。市民の皆さんがお返ししていかなくてはならないものになってしまいます。そういうところから、やっぱり私は何としても、この白石市の窮状をご理解いただけるのは市議会議員の皆さんだけだと思っています。我々と同じぐらいの危機感、そして将来に対する財政的な不安、これを同じように、我々と同じレベルで、宮城県や国の方、もしくは副管理者であられる両町長の皆さんが我々と同じぐらいの危機感をお持ちいただけるかというと、非常に私は難しいと思っています。正直、白石市の財政に関しては、誰にも助けてもらえません。やっぱり私たちの創意工夫、また様々な英知を駆使して、将来に多大なる負担を残さないで、しかも持続可能な行政、そして病院をつくり上げていかなくてはならないと思っています。ぜひその方向性に対しては議員の皆様にもご理解とご支援をどうかお願いしたいと心から思っています。  先ほど議員が、自分だけが傷を負わないというお話をされました。当然これは自分ということではなくて、白石市だけが傷を負わない、大きな負担だけが残されるということが私はあってはならないと思っています。今の刈田病院を見ますと、本当に医療従事者の皆さん、当然先生方も一生懸命に頑張っていただいておりますし、目に見えないウイルスとの戦いにも本当に神経を使って取り組んでいただいております。そのことに関しましては、私は心から感謝を申し上げておりますし、感謝の思いしかございません。しかしながら、本市の財政と刈田病院の経営状況、収支の状況、これはもう本当に表裏一体の中で、待ったなしの状況が本当に目の前にあるというところは、正直私も医療従事者の皆様には本当につらい思いでいっぱいでございます。  そういう中で、全国の公立病院を再生した事例、そういったところを自分なりにネット等で調査をしたりしていく中で、今の経営形態にこだわり続けていたんでは、最悪それこそもう病院がなくなってしまうというところに私としては思い至りました。私なりの調査ではありますけれども、全国の公立病院が再生した事例はたくさんございます。それはやっぱり民間の力を活用して復活したというところもあることから、私としましてはやはり市民の命と健康を守る刈田病院をこれからも存続させるためには、様々なありとあらゆる方法を検討し、ご協力いただけるところはどんなところからでも、正直財政面も含めてご協力をいただいて、地域医療を守っていきたい。これはもう白石市民のために守っていきたい。そういう強い思いでおりますので、どうかご理解を賜りますようにお願いをいたします。 112 ◯小川正人議長 6番沼倉啓介議員。 113 ◯6番(沼倉啓介議員) 思い、よく分かりました。  ただ、1つだけお願いをしていきます。数字はうそをつかないと思いますが、例えばいろんな形で収支をシミュレーションするときに、どの視点で物事をやるか、要するに意図的にこの病院を駄目なような形にするためにはこういう数字を調理すればいいんだよと。この病院を本当に救うためにはどういう形の数字を調理するんだよによっては、その資料というのは完全に真逆になってしまいますよね。ですから、今おっしゃった形のものであれば、当然同僚議員も含めて一緒に物事を考えるという形のものは常にすると思います。ですから、苦しければ苦しいほど毎月毎月のきっちりした収支を皆に披瀝して、今こういう状況なんだよという形のものを、声を上げてください。そしたら、無視する議員なんて誰もいません。それはお願いして、私の質問を終わります。 114 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 115 ◯山田裕一市長 今、沼倉議員からのお話をお聞きして、非常にありがたく思いました。感謝を申し上げたいと思います。  私としましても、議員の皆様にこれまでお時間を割いていただいて、刈田病院の現状についてお話をさせていただく機会も設けていただきました。また、何より本議会からは7名の組合議員の皆さんもいらっしゃいますので、私だけではなくてぜひ組合議員の皆さんと同じように情報共有を図っていただいて、何とかこの窮状を議員の皆様のお力をお借りして乗り越えていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 116 ◯小川正人議長 次に、14番森建人議員。    〔14番森建人議員登壇〕 117 ◯14番(森建人議員) ただいま議長より発言のお許しをいただきましたので、通告に沿って質問をさせていただきます。  初めに、GoToトラベルキャンペーンについて質問させていただきます。  7月22日よりGoToトラベルキャンペーンが始まりました。新型コロナウイルスの影響を受けた地域における需要喚起と地域の再活性化を目指した政府のGoToキャンペーン事業の一環で、国内観光需要喚起を目的として実施する施策でありますが、東京都発着と東京都民対象外でのスタートでした。  そこで、次の質問をさせていただきます。  白石市で参加している宿泊施設数をお伺いいたします。 118 ◯小川正人議長 庄司市民経済部長。    〔庄司昭利市民経済部長登壇〕 119 ◯庄司昭利市民経済部長 ただいまの質問にお答えいたします。  市内宿泊施設のうち、9施設の参加を確認しております。 120 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 121 ◯14番(森建人議員) ただいま9施設ということでご回答いただきましたけれども、9施設ということであれば参加していない宿泊施設もあると思いますが、その宿泊施設の参加しない理由がもし分かるのであればお教えいただきたいと思います。 122 ◯小川正人議長 庄司市民経済部長。    〔庄司昭利市民経済部長登壇〕 123 ◯庄司昭利市民経済部長 ただいまの質問にお答えいたします。  参加しない理由につきましては、制度が複雑になっていることが原因ではないかと考えております。この制度につきましては、大手旅行会社が企画する旅行商品に組み込まれない中小企業の旅館やホテルにつきましては、旅行会社を通さずに直接予約を受けても、予約や宿泊の記録を独立した第三者機関に保管することができる仕組みを有していることなどの条件をクリアしないと参加できないことになっております。手続が煩雑で、書類のやり取りなどを負担と感じている事業者につきましては、参加していないと考えているところでございます。 124 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 125 ◯14番(森建人議員) そういう理由で参加しないということを理解いたしました。  次の質問に移らせていただきます。  宿泊客が増えたかをお伺いいたします。 126 ◯小川正人議長 庄司市民経済部長。    〔庄司昭利市民経済部長登壇〕 127 ◯庄司昭利市民経済部長 ただいまの質問にお答えいたします。  市内の宿泊者数につきましては、今年の3月から新型コロナウイルス感染症の影響が顕著になってきております。減少率が一番大きかったのが5月でありまして、宿泊者数が4,244人と前年同月の1万2,580人から比較しますと33.7%と、3分の1まで減少しているというような状況になってございます。  GoToトラベルキャンペーンの割引を利用しての宿泊者数につきましては、スタート当初に宿泊施設の登録が間に合わなかったこともありまして、8月末までの宿泊分につきましては旅行者自らが帰宅後に申請することが認められていましたことから、宿泊施設のカウントができない状況になっております。その点がありますので、全てを把握することができておりません。  新型コロナウイルス感染症の緊急事態が解除された以降、6月から8月の宿泊者数につきましては前月の宿泊者数を上回っており、徐々に回復している状況であるという認識をしておるところでございます。 128 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 129 ◯14番(森建人議員) 徐々には増えているということです。これからもっと利用者が増えていくことを期待したいと思います。  次の質問でございますが、白石市に効果が出ているかをお伺いいたします。 130 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇
    131 ◯山田裕一市長 森建人議員の一般質問にお答えいたします。  一部の宿泊事業者からは、GoToトラベル開始後、宿泊観光客が増えてきているとの声も聞かれますが、その効果を多くの宿泊事業者や観光事業者が実感するには至っていないと感じております。現在、東京都在住の方と東京都を目的・発着する旅行は対象外となっているGoToトラベルキャンペーンですが、政府は東京都を10月1日に追加する準備を進めながら、今月下旬にかけての感染状況を踏まえて最終判断する方針としております。  西村経済再生担当大臣は、「感染防止と事業継続の両立は可能であり、経済回復のために大事なことは、感染拡大の防止、新たな日常をみんなで創っていくこと、経済状況を見ながら臨機応変に時機を逃すことなく対応することの3点である」と述べられております。  本市では、宿泊事業者等向けの感染症拡大防止対策といたしまして、白石市観光協会を通じてサーマルカメラ設置事業に取り組んでいきますとともに、10月1日から開始いたします市内宿泊事業者応援事業では、宿泊事業者のみならず地域全体で元気になることを目的とし、宿泊者のノベルティーの配付などで観光PRを行ったり、抽せんで白石市の特産物が当たるなど、誘客促進に向けた様々な工夫を行って、実施いたします。  新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け、厳しい状況ではありますが、コロナ禍における消費者の思考や行動なども踏まえて、観光振興事業に力を入れてまいりますとともに、引き続き感染予防の取組と社会経済活動を両立させるために全力で取り組んでまいります。 132 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 133 ◯14番(森建人議員) 10月以降に東京都民が対象になり、観光客、宿泊も増えていくかと思っております。また、白石市独自の施策のほうもこれからということでありますので、期待できると思います。  これからGoToトラベルキャンペーンの15%分の地域共通クーポンが始まります。また、飲食業界向けのGoToイートキャンペーン、エンターテインメント業界向けのGoToイベントキャンペーン、小売事業者向けのGoTo商店街キャンペーンも予定されております。多くの事業者がこういった企画に参加して、売上げが上がり、白石市全体の景気がよくなることにつながるのを期待したいと思います。  先週、白石市内の料理屋さんもまた1店閉店したところでございます。このように、閉店する事業者や倒産する事業者がなくなるように、少しでもこういった事業を、例えば商工会議所などと連携し、周知徹底をお願いして、景気がよくなることを期待したいと思います。  次の質問に移らせていただきます。  2番、市長選挙について。  選挙は、市民が政治に参加できる重要な機会であります。来月、白石市長選が行われますが、過去の市長選挙の投票率を見ると、昭和59年90.81%、平成12年69.04%、前回の平成28年59.06%と、全国の平均よりは高い数字ではありますが、確実に下がってきております。全国的にも投票率の低下は問題になっております。このまま投票率が下がり続けると、選挙結果が必ずしも民意を反映しているとは言えなくなります。  そこで、質問をさせていただきます。  投票所の新型コロナウイルス感染症対策をお伺いいたします。 134 ◯小川正人議長 角張選挙管理委員会事務局長。    〔角張ひろみ選挙管理委員会事務局長登壇〕 135 ◯角張ひろみ選挙管理委員会事務局長 ただいまの質問には、私からお答えいたします。  感染症対策については、投票所並びに期日前投票所には、手指消毒液や記載台等の消毒液を準備いたします。事務従事職員や投票管理者、立会人、こちらの方にはマスクやフェースガード、ゴム手袋などを準備いたします。  また、投票者には消毒済みの鉛筆を使用してもらうなど、感染症防止対策をして投票を行うことにしてもらっています。  さらに、投票者数の多い投票所には、ビニールカーテンスタンドを置くことや、受付に整列担当職員を配置することも考えております。  期日前投票所においては、年々期日前投票される有権者が増えておりますことから、会場を大会議室に変更して行うことにしております。  加えて、今回の選挙から投票所入場券の裏面に期日前投票宣誓書を印刷いたしまして、事前に自宅などで記入していただけますので、待ち時間の短縮が図れるものと考えております。  有権者への事前周知につきましては、公用車による巡回や「広報しろいし」10月号への掲載により周知を行うこととしております。 136 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 137 ◯14番(森建人議員) 対策していることをより一層周知していただきまして、感染が心配で投票に行かないという人がいなくなるようにお願いしたいと思います。  次の質問をさせていただきます。  投票所が災害により避難所開設された場合の対応をお伺いいたします。 138 ◯小川正人議長 角張選挙管理委員会事務局長。    〔角張ひろみ選挙管理委員会事務局長登壇〕 139 ◯角張ひろみ選挙管理委員会事務局長 ただいまの質問にお答えいたします。  令和2年9月1日に開催しております白石市選挙管理委員会において、白石市長選挙における投票所を決定しております。  災害により緊急事態になった場合の対応については、昨年7月21日に執行された参議院議員選挙の際に、総務省より建物内で投票所と避難所を分割し、両立して行うよう通知されております。  白石市の場合では、旧町内であれば第一小学校と第二小学校、鷹巣コミュニティセンター、ホワイトキューブが投票所と指定避難所が重複しております。それ以外の地区では、各公民館が投票所と指定避難所が重複しております。このことから、危機管理課と事前打合せを行いまして、災害の状況や建物の規模により両立または指定避難所の変更を行うなどで対応したいと考えております。 140 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 141 ◯14番(森建人議員) 災害の種類や規模により対応が変わるので、大変難しいとは思いますけれども、できる限りのシミュレーションをしていただければと思います。  次の質問をさせていただきます。  投票率の向上策をお伺いいたします。 142 ◯小川正人議長 角張選挙管理委員会事務局長。    〔角張ひろみ選挙管理委員会事務局長登壇〕 143 ◯角張ひろみ選挙管理委員会事務局長 ただいまの質問にお答えいたします。  投票率向上については、新有権者を対象とする取組として、白石高校への出前講座と模擬投票を開催しておりますが、今年はコロナウイルス感染症防止のため、学校サイドから中止の申出があり、実施できませんでした。来年度以降、コロナウイルス感染症の終息あるいは状況を踏まえまして、白石高校のほかに白石工業高校にも依頼していきたいと考えております。  さらに、高校生による選挙事務体験については、今年も投票について関心を持ってもらう機会として、高校生の選挙事務体験を継続して行ってまいります。  新しい取組としまして、本年8月から市内に本社がある企業に対し、宮城県選挙啓発サポーターに登録いただくようお願いしております。協力いただく内容は、社内にポスターの掲示や、朝礼等で従業員への投票の声がけなどを行っていただきます。現在のところ、4社に登録の了解を得ているところです。今後も引き続き市内企業に対し登録の呼びかけを行ってまいります。  最後に、白石市明るい選挙推進協議会と白石市選挙管理委員会とが連携し、選挙執行の際に市内小売店の店頭におきまして啓発グッズを配布し、投票への呼びかけを行い、投票率向上に努めていきたいと考えております。  なお、この啓発活動の際にも、コロナウイルス感染症防止対策を整えて実施するように考えております。 144 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 145 ◯14番(森建人議員) 若い人の投票率が低いとは思います。そこで、白石高校での模擬投票が開催できないのはとても残念ではありますが、ほかの取組のほうをより一層進めていただきまして、投票率の向上を期待したいと思います。  3番目の質問ですが、女川原発について用意しておりましたが、昨日、同僚議員より同様の質問がありましたので、割愛させていただきます。  以上で私の質問を終わらせていただきます。 146 ◯小川正人議長 この際、午前の一般質問をこの程度にとどめ、午後1時まで休憩いたします。      午前11時57分休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午後 1時00分開議 147 ◯小川正人議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  午前の一般質問を続行いたします。  次に、17番佐藤秀行議員。    〔17番佐藤秀行議員登壇〕 148 ◯17番(佐藤秀行議員) それでは、議長から発言のお許しをいただきましたので、通告に従い、質問をさせていただきます。  大きく2つの点についてお伺いをいたします。  初めに、子どもの心のケアハウス運営支援事業についてお伺いをいたします。  県では、震災直後から子供の心のケアについて様々な取組を行ってきました。子供の心のケアに関する主な事業13の中で、平成28年度から実施され、今年度で最終年度を迎えている「みやぎ子どもの心のケアハウス運営支援事業」があります。東日本大震災に起因する心の問題から生じる不登校や不登校傾向及びいじめ等により学校生活に困難を抱えるようになった児童・生徒の学校復帰や自立支援として、市町村が行う体制整備を支援するというものであります。県内には、発足当時6市7町にありましたが、現在は県内ほとんどの市町に設置されています。  本市においては、子どもの心のケアハウスの職員として、不登校児童・生徒に関する相談業務全般を担当するスーパーバイザーと言われる職員が2名、不登校児童・生徒に関する学習支援を担当する学習指導員と言われる職員が2名勤務しています。これらのことについて、次の点についてお伺いをいたします。  (1)として、現在の活動状況、事業運営状況についてお伺いをいたします。 149 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 150 ◯半沢芳典教育長 佐藤秀行議員の一般質問にお答えをいたします。  本市は、先ほど議員からのご指摘のとおり、平成28年度、初年度から子どもの心のケアハウスを運営しております。  子どもの心のケアハウスには3つの機能があると認識をしておりまして、1つ目はスクールソーシャルワーカー及びスクールカウンセラーとの連携や教職員への支援等を行う心のサポート機能、2つ目として不登校に関わる学校の対応に対しての助言と支援を行う適応サポート機能、3つ目として別室登校やケアハウスに通所する児童・生徒への学習支援等を行う学習サポート機能の3つがあると認識をしております。  この3つに基づきまして、事業内容としましては2名のスーパーバイザーと2名の学習指導員を配置しておりまして、定期的に学校訪問や学校からの要請訪問、不登校児童・生徒への対応、ケース会議等への参加等を行っております。また、本市に2名配置されておりますスクールソーシャルワーカー及び5名配置されておりますスクールカウンセラーと連絡調整、情報交換等を行いながら、有機的に連携をして、児童・生徒、学校への支援を現在行っております。 151 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 152 ◯17番(佐藤秀行議員) スクールソーシャルワーカー、さらにはスクールカウンセラーですか、そういった人たちとも連携しながら、不登校児童・生徒への対応を行っているということではあるんですけれども、それを踏まえて、(2)この5年間を振り返っての成果と課題についてお伺いいたします。 153 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 154 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  ケアハウスのこれまでの取組を通して、昨年度の例を挙げますと、不登校状態に陥っていた児童・生徒が学校復帰を果たした事例が数例ございます。また、教室に入ることができず、別室で過ごしていた児童・生徒が、通常の教室で生活できるようになった例もございます。さらに、ケアハウスのスーパーバイザーの定期訪問の助言によりまして、学校での取組によって改善したケースも複数見られます。  不登校の原因は、その人数の分だけ存在しており、一人一人の状況に応じた対応やスクールソーシャルワーカー及びスクールカウンセラーとの連携、学校への支援を行うことができたというのが大きな成果だと考えております。  一方、本市においても不登校の出現率の増加が大きな課題となっております。不登校の要因を探ると、発達障害や社交不安症による不適応、母子分離の課題、保護者の養育力によるもの、虐待やネグレクト的な対応によるもの、不安定な家族関係や家庭環境、SNSやゲームによる昼夜逆転の生活、コミュニケーション能力不足など、複雑化、多様化しております。学校だけで対応できるものではないと考えておりまして、ケアハウスとの連携を柱としたスクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラー、福祉や医療などの関係機関との連携が今後ますます重要になってくるだろうと考えております。 155 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 156 ◯17番(佐藤秀行議員) 成果の一つとして、不登校だった児童・生徒が学校復帰した事例が幾つかあると。ただ、その反面、不登校の出現率ですか、ここ5年の状況を見ると増加傾向にあるというか、増加が大きな課題であるということなんですけれども、この5年間の状況についてもう少し詳しくお話しいただけるでしょうか。 157 ◯小川正人議長 暫時休憩いたします。      午後1時07分休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午後1時08分開議 158 ◯小川正人議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 159 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  平成28年度の本市における小学校の出現率は1.10、それから平成31年度につきましては1.20ということになっております。県が0.8程度でありますから、県より小学校においての出現率はやっぱり少し本市は高いと。  それから、中学校における出現率につきましては、平成28年度が3.48、令和元年度につきましては4.73というような数字になっております。中学校の県との出現率の比較でございますが、県の出現率よりも僅かに低いと。やはりここでも小学校における課題が見えると、私は認識をしております。 160 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 161 ◯17番(佐藤秀行議員) 不登校の要因については、先ほど教育長がお話しされたように複雑化している、多様化している、そういう部分もありますし、学校だけではなかなか十分でないというか、学校に対して外からの支援というのも必要なのかなとは感じます。  それでは、次の質問に移ります。  (3)次年度の取組、県の見通しについて、これは先ほどお話ししましたけれども、今年度、県の支援事業は最終年度を迎えているわけですので、その点についてお伺いしたいと思います。 162 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 163 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  本市のケアハウス事業につきましては、県の「みやぎ子どもの心のケアハウス運営支援事業」の指定を受けておりまして、10分の10の補助を受けております。平成28年度に第1期募集で指定を受けた本市は、令和2年で5年が経過し、今年度が10分の10の補助を受ける最終年度ということになっております。  不登校は、本市のみならず本県におきましても喫緊の課題であるため、令和3年度以降の支援につきましては県では一定の支援の継続を検討する意向があるとも聞いておりますが、まだ正式に令和3年度の事業についての公表がございません。  次年度の取組につきましては、県の方針が決定し次第検討してまいりたいと、そのように考えております。 164 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。
    165 ◯17番(佐藤秀行議員) 県の方針、支援についてはまだ分からないということなんですけれども、やはり市としてはぜひ継続の方向で前向きに検討していただければなと思います。  次の質問に移ります。  (4)市独自の事業としてどのようにお考えなのか、お伺いいたします。 166 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 167 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  先ほども申し上げたとおり、不登校の課題につきましては本市の喫緊の教育的課題の一つだと認識しておりまして、本市のケアハウスの事業は不登校に対する対応として一定の効果を上げていると認識しております。また、複雑化、多様化する課題に対応するためにも、ケアハウスの果たす役割はますます重要になっていると思っております。  本市の課題の一つである不登校問題に対応するためにも、ケアハウスを何らかの形で存続していきたいと、そのように考えております。 168 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 169 ◯17番(佐藤秀行議員) 今ご答弁いただいたように、ケアハウスについては一定の効果を上げていると。そして、ケアハウスの果たす役割は重要であるというようなことをご答弁いただきました。ぜひケアハウスを継続していただきたいと思うんですけれども、この事業を進めていく上で、ちょっとお伺いしたいんですが、このケアハウス、現在はアテネに場所を移して業務を行っているわけですけれども、以前の場所に比べて大変狭い感じがします。今後、場所をもう少し広いところに移すとか検討されていることはないのか、お伺いいたします。 170 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 171 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  今議員ご指摘のとおり、現在、心のケアハウスは情報センターの中にありまして、部屋としては事務室のほかに相談等ができる部屋が1つございます。また、事務室の前のロビー等も有効に活用しているという報告を受けております。  今のところ、今の場所で業務に大きな支障があるという報告は受けておりませんけれども、今後、不登校児童・生徒の増加であるとか、通所する子供の数がそれに伴って増えるとかということも当然考えられるわけですけれども、例えば隣にあります図書館の一室をお借りするなどして、工夫して対応してまいりたいと思いますし、あと必要に応じて設置場所等も検討してまいりたいと、そのように思っております。 172 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 173 ◯17番(佐藤秀行議員) それと、もう1点なんですが、職員の多種多様な事業内容、活動状況を考えれば、また関係機関との連携、調整を考えれば、子供たちの心の面はもとより、学習支援も必要なことから、人数的に果たして現状で十分なのか、今後職員を増やすお考えはないのか、お伺いいたします。 174 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 175 ◯半沢芳典教育長 ケアハウスが大変繁盛するというのは、ある意味大変悩ましい話でございまして、何人が適切なのかということについてはそれぞれご議論があるかとは思っておりますが、本市の場合、心のケアハウスを立ち上げるときに、すみ分けをしようというようなことがございまして、それはどことのすみ分けかと申しますと、本市は東白石の駅の近くにけやき教室というのを4市9町で設置をしております。長期化する子供等についてはそちらのほうにも誘導すると。あわせて不登校傾向になった、すぐにケアハウス、けやき教室というような単純な分け方ではなくて、学校に通えるお子さんがいれば別室登校と言われる教室以外のところでの学習支援等にも、今2名の学習指導員はそちらのほうに主に出向いて指導しているということになっております。  これはあくまでも状況を見ながら、ただ、もし仮に県の支援がゼロになった場合、全て単費ということになった場合、どの人数が適切なのかと、一定の効果を上げているということは事実でありますが、人件費等も絡む問題でもありますので、その辺、現場の声も聞きながら、適切な人員配置をしてまいりたいと、そのように考えております。 176 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 177 ◯17番(佐藤秀行議員) よろしくお願いしたいと思います。  それでは、施設に関してもう1点だけお伺いしたいんですけれども、アテネのケアハウスについて、エアコンの状況が大変よくないような状況に現在あります。業務に支障を来しているように感じるわけですけれども、早期の修理または交換をぜひお願いしたいと思うんですけれども、その点についてお伺いいたします。 178 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 179 ◯半沢芳典教育長 ケアハウスの冷房の件についてのお尋ねでございます。それについてお答えをいたします。  実は、1階のケアハウスのところだけではなくて、アテネ全体の冷房が故障していると聞いております。業者にもお願いをしたんでございますが、修繕に大変時間がかかるという報告があったことから、今年度はスポットエアコンを3台導入いたしまして、そのうちの1台をケアハウス用として使用しております。したがいまして、全館を冷房するということと比較をするとそれは圧倒的に能力的にも不便を、暑い思いをさせたなという認識はしております。アテネは暖房もエアコンを使っていることから、暖房についても心配であったわけですけれども、暖房のほうは正常に稼働するという旨の報告を受けておりますので、冬場については特に問題はないと考えております。冷房につきましても、来年の夏には使用できるように対応してまいりたいと、そのように考えております。 180 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 181 ◯17番(佐藤秀行議員) よろしくお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。  (5)市長としてこの事業に対しての思い、見解をお伺いいたします。 182 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 183 ◯山田裕一市長 佐藤秀行議員の一般質問にお答えいたします。  先ほどの教育長の答弁にもございましたとおり、本市のケアハウスはなかなか学校、そして教室に足が向かない子供たちへの支援、さらには子供たちを支える学校、そして教員への支援を行い、一定の成果を上げていることから、本市にとって必要な事業であると考えております。しっかりと成果について市民に説明できる事業でなくてはなりません。その点を踏まえ、検討してまいりたいと考えます。 184 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 185 ◯17番(佐藤秀行議員) ケアハウスについて、不登校だった児童・生徒が学校復帰を果たした例があるなど、一定の成果を上げています。今後も学校を外から支援する体制の強化が必要であるとも考えます。このケアハウスについては、県教育委員会としても長期化した不登校児童・生徒の改善にも成果を上げているという認識があります。子どもの心のケアハウスの果たす役割、先ほどから何度もご答弁いただいておりますけれども、役割は大変大きいものがありますし、本県においても、また本市においても、不登校問題は喫緊の課題であります。本市として、今後の状況によっては市の単費をもって、また市独自の事業として、ぜひ継続して事業を進めていただきたいと考えます。再度市長の見解をお伺いいたします。 186 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 187 ◯山田裕一市長 佐藤議員ご発言のとおり、不登校の問題は非常に大きな問題であるという認識を私自身も持っております。まず、県全体を見ましても、全国47都道府県の中で不登校の出現率が実は宮城県がワーストワン、そして合計特殊出生率のワーストワンは東京都でございますけれども、実は宮城県がその次に低い。そういった中で、少子化の中にあって、学校に行きたくてもなかなか行けない、そういった様々な事情を抱えている子供さんが多くいるということは、本当にこれは宮城県、そして本市の大きな大きな問題であるという認識を強く抱いております。子供たちが安心して学校に通うために、様々な支援の手というものは非常に重要であると思いますので、ここは私のほうから県にも強く要請をしながら、また市としてもこの事業の重要性を強く受け止めさせていただきます。よろしくお願いいたします。 188 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 189 ◯17番(佐藤秀行議員) ケアハウスという場所については、学校に行けなくてもケアハウスに通所することによって自立できるようにする、社会支援の場でもあると感じています。今後も学校を外から支援する体制の強化が必要であると考えますので、ぜひ今後継続して事業を進めていただければなと思います。よろしくお願いいたします。  次の質問に移ります。  各種交流事業についてお伺いいたします。  新型コロナウイルス感染症の影響等で、今年度行われる予定であった各種交流事業が中止、延期、縮小等に追い込まれています。終息が見えない中、多くの事業が行われないのは大変残念に思います。と同時に、一刻も早い終息を願うものであります。  そこで、次の点についてお伺いをいたします。  (1)本市はこれまで東京2020オリンピック・パラリンピックのホストタウンとして、ベラルーシ新体操ナショナルチーム事前合宿受入れや公開演技会、市民交流を実施してきました。今年度は、オリンピックの開催についても延期され、先を見通すことができないというのが実情かと思います。そんな中、今後の交流についてどのようにお考えなのか、お伺いをいたします。 190 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 191 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  本市といたしまして、2017年から昨年まで3回にわたりベラルーシ新体操ナショナルチームの事前合宿受入れを実施し、チームとの友好関係が築かれております。事前合宿では、チームとホワイトキューブ新体操教室の皆さんが交流しており、特に新体操を学ぶ子供たちにとって世界で活躍するトップチームの演技を間近で見学できる貴重な機会となっており、スポーツ振興や国際理解の醸成へとつながっております。  また、本市といたしましても、駐日ベラルーシ共和国大使館の協力により、同国の著名な歌手によるコンサート、「ベラルーシ共和国文化の日@白石市」の開催や、同国への訪問を通じて交流を行ってきたところであり、仮に東京オリンピックが中止になったとしても、これまでの交流により培われた友好関係を継続していくことが、オリンピックのレガシーになると考えております。  ただし、現在、ベラルーシの国内情勢は混乱しており、今後の具体的な交流については、状況を注視しながら総合的に検討してまいりたいと考えております。 192 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 193 ◯17番(佐藤秀行議員) 正直なところ、本当に国内情勢が気になるところではあるんですけれども、今後も友好関係を継続していく、これは大事なことだと思います。  それで、1点お伺いしたいんですが、例えばベラルーシ新体操ナショナルチームに対し、2021年のオリンピック開催に向けて応援メッセージを送るとか、本市の友好関係の思いを伝える手だて、これは何か考えるべきではないかと思うんですけれども、その点についての見解を伺います。 194 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 195 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  現在、ホストタウンの情報発信サイト「世界はもっとひとつになれる Light up HOST TOWN Project」において、ベラルーシ新体操ナショナルチームの選手3名がホストタウンに向けてのメッセージ動画を掲載しております。このサイトには、日本側からホストタウン、相手国に向けてメッセージ動画を掲載しているホストタウンがありますので、本市といたしましてもこのサイトを活用し、市民の皆様のご協力を得ながら、応援メッセージ、動画を掲載したいと考えております。 196 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 197 ◯17番(佐藤秀行議員) ベラルーシ共和国について、今後の見通しについては全く見えない状況でありますが、ホストタウンとしての立場を踏まえて、いろいろな意味でいろいろなことを前向きに進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  (2)に移ります。  姉妹都市・友好都市交流事業についても、多くの事業が実施されませんでした。特に7月に登別市で行われる予定であった白石市・海老名市・札幌市白石区・登別市姉妹都市等交流少年野球大会が中止になったことは、子供たちにとって楽しみにしていた大会がなくなり、本当に残念で、悔しい思いではなかったかと考えます。ほかにも小学生の「ふるさと豆記者交流事業」、中学生の「白石区中学生の主張発表会」も中止になりました。これらのことについて、市長の思いと今後の取組について、どのようにお考えなのかお伺いをいたします。 198 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 199 ◯山田裕一市長 お答えいたします。  令和2年度の姉妹・友好都市交流事業のほとんどが、新型コロナウイルス感染症の影響により中止などとなっております。特に7月23日から25日に登別市で開催する予定でありました白石市・海老名市・札幌市白石区・登別市姉妹都市等交流少年野球大会については、登別市市制施行50周年を記念し、3市1区の子供たちが一堂に会し、野球を通じて互いに親睦を深めながら子供たちの健全育成を図る大変意義深い事業であったと考えており、中止となりましたことは大変残念でなりません。  今回、そうした思いから、コロナ終息への願いを込めて、白石市野球協会学童部部会長であります佐藤秀行議員と一緒に、白石市弥治郎こけし業協同組合の新山実理事長が作成しましたアマビエこけしを、登別市、海老名市、札幌市白石区のそれぞれの少年野球連盟へ贈呈をしております。  また、福岡中学校の生徒の皆さんが作成しましたアマビエこけしを、姉妹都市の小中学校へ贈っていただいております。  このように、今は対面での交流が困難な状況にございますが、こうした心の交流を継続していくことも大切だと考えております。  今後につきましては、コロナ禍を克服した暁にはこれまで以上の親交が図れるよう、白石市姉妹友好都市交流協会への支援をしてまいりたいと考えております。 200 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 201 ◯17番(佐藤秀行議員) ぜひ今後とも姉妹都市、友好都市との交流、親睦が図られるよう、いろいろな形でご支援いただきたいと思います。  次の質問に移ります。  (3)外国語・国際理解推進事業についてお伺いをいたします。  本市の将来を担う子供たちが、他国との歴史や文化の相違を理解、尊重し、共に生きる力、コミュニケーション能力を身につけることを狙いとし、実施する予定であった2つの事業についてお伺いをいたします。  新規事業として、中国・上海市への中学生派遣、そして継続事業としてオーストラリアへの派遣について、今年度実施されませんでした。次年度への取組についてはどのようにお考えなのか、お伺いをいたします。 202 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 203 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  議員ご指摘のとおり、本年度の両事業が新型コロナウイルス感染症の影響により中止となったのは本当に残念でなりません。何より派遣を目指していた中学生が一番悔しい思いをしたのではないかと思っております。特に上海市への派遣については、昨年度、上海市から本市への訪問が複数回あり、本年度は本市から初めて訪問団を送ることとしておりましたので、これから交流を深めていこうとする矢先の中止であり、残念でなりません。  来年度の実施につきましては、コロナ禍の状況次第ではありますが、実施する方向で検討してまいりたいと考えております。  また、オーストラリアへの中学生派遣事業につきましては、平成29年度より日本と縁の深いカウラ市の私立聖ラファエル・カトリック・スクールと交流を行っております。  現在、同校からは、コロナ禍の状況次第ではありますが本市の生徒を受け入れていただけるとの意向を伺っており、来年度は事業を実施する方向で進めてまいりたいと考えております。  また、同校では2年に一度、本市を訪問する予定としており、来年度が訪問の年に当たります。本市への訪問についても、前向きの回答をいただいていることを申し添えます。 204 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 205 ◯17番(佐藤秀行議員) この2つの事業については、中学校の1年生、2年生の生徒たちがその機会を失ったと。大変残念に思います。  次年度の派遣については、中学1年生、中学2年生という枠にとらわれず、いろいろ事情もあるかと思うんですけれども、臨機応変に対応していくべきかと考えます。一人でも多くの生徒が貴重な体験ができるような、そんな配慮ができないものかと考えますが、そのことについてはどのようにお考えか、お伺いをいたします。 206 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 207 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  派遣を目指して頑張っていた中学生の心情については、重く受け止めております。来年度の実施計画につきましては、このことも考慮しながら検討してまいりたいと、そのように考えております。 208 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 209 ◯17番(佐藤秀行議員) 中学生にとって、こういった貴重な経験、体験が、やはりこれからの生活にも生かされ、そしてまたその生徒の夢へとつながる、そんな事業の一つでもあると思います。これまでも多くの生徒が体験を通して数多くのことを学んでいます。ぜひ多くの生徒に機会を与えていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。  コロナ禍が早期に収束し、今まで以上に多くの事業においてさらなる交流、親睦等が図られることを願い、質問を終わらせていただきます。 210 ◯小川正人議長 次に、16番菊地忠久議員。    〔16番菊地忠久議員登壇〕 211 ◯16番(菊地忠久議員) 新風会の菊地忠久でございます。
     今回も通告に従い、大きく3点の質問をさせていただきます。  初めに、大きな1点目についてお伺いをいたします。  教育の充実について。  まず(1)といたしまして、本市では全国学力テストの結果を受け、昨年度を教育改革元年と位置づけ、学力向上をはじめとする様々な施策を展開し、教育の充実を図っているところでございます。学力テストで測定できる能力、いわゆる読み、書き、計算など、またIQとかもこちらに含まれますけれども、こういった学力は認知能力と呼ばれており、学力の向上、認知能力を伸ばすことは非常に重要でございます。  それと同時に、近年、好奇心、忍耐力、社交性、協調性、自制心など、数値化することができない非認知能力が重要視され、この非認知能力を伸ばすことが認知能力を伸ばすことにつながるとも言われております。幼少期に非認知能力を身につけておくことが、将来大人になってからの他者との関わりや幸福感、そして経済的な安定につながるという研究結果もあります。  本市が取り組んでいるいわゆる埼玉方式の学力テストでは、この非認知能力にもしっかりと注目されており、教科テスト以外にも非認知能力に関する質問項目があり、子供たちの実態を調査しております。  そこで、1)といたしまして、この非認知能力に関する調査結果から、数値化のできない非認知能力について具体的にどのように分析し、活用しているのか、お伺いをいたします。 212 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 213 ◯半沢芳典教育長 菊地忠久議員の一般質問にお答えをいたします。  まず、埼玉県と共同で行っている学力調査の最大の利点は、一人一人の子供たちの認知能力だけではなく、非認知能力の伸びを1年間のタイムスパンの中で見ることができるということが最大の特色でありまして、議員ご指摘のとおり非認知能力につきましては質問手法で聞いておりまして、学年ごとにIRTという理論に基づいて、少しずつ変えていきながら、子供たち一人一人の非認知能力が伸びたのかどうかということが見れるようになっております。本年は、コロナ禍の影響で6月に、2か月ほどテスト時期が遅れたものですからまだ結果は届いておりませんが、予定では来月、本市に届く予定になっております。  実は学力と非認知能力の関係でございますが、非認知能力も大変幅が広くて、様々ではありますが、我々埼玉県と共同で実施している学力ととりわけ関係が深いであろうという非認知能力を3つに絞っております。1つは自制心、2つ目は自己効力感、これは自己肯定感と訳していたりもしますけれども、最近は研究者が自己効力感と、人にとって役に立っているかどうかということに対して大変注目をしております。あわせて3つ目は勤勉性、この3つが学力と極めて高い相関があるということが、近年の研究で明らかになっております。研究上で相関関係があるということと因果関係の問題というのは非常に厳密に分けなければいけなくて、学力が高いから非認知能力が高いのか、非認知能力が高いから学力が高いのかというのは、これは非常に難しい問題で、まだ研究上も分かっておりません。ただ、学力の高い子供たちの特徴として非認知能力が、特に先ほど申し上げた3つが高いということは、これは埼玉県と共同研究をしております慶應大学の研究チームが報告書で明らかにしております。  また、非認知能力の向上に力を入れる、意図的に行政や学校が力を入れることで、これは文部科学省の調査でも明らかになっておりますが、SESと言われる社会経済的な要因ですね、これは保護者の要因ということになりますけれども、に課題のある児童・生徒の学力向上にも、実はこの非認知能力を伸ばすことで学力にもよい影響が出せるという可能性を指摘しております。  先ほど申し上げたように、本年度6月に行った検査の結果はまだ届いておりませんけれども、今年度の結果が届き次第、本市における児童・生徒の非認知能力について、昨年度のデータと比較しながら、市全体の傾向や学力と非認知能力の項目との関係性について分析を行って、指導とともに行政施策にも活用してまいりたいと、そのように考えております。 214 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 215 ◯16番(菊地忠久議員) 昨年から本市も取り組んでおりまして、結果が出るのが来月ということで、そこで非認知能力の伸びというのも分かってくるということでございますけれども、非認知能力を伸ばすために、これといって特効薬というものはなくて、様々な要素であったり環境であったりというのが複雑に関係してくるんだと思います。その中で、例えば課外活動を通じて、特に運動系の部活動とか、そこで例えばキャプテンとかリーダー的な役割を経験すると、そういった非認知能力の向上が促されるといった研究結果もありますし、授業においては対話的や主体的な学びがそれに効果がある、まさに本市が行っているp4cというのもこれの一つに当たると思われるわけなんですけれども、非認知能力を伸ばすために教育長はどういったことが重要と考えておられるのか、その辺についてお伺いいたします。 216 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 217 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  これはあくまでも私見ということにはなりますけれども、今議員が指摘をしていただいた様々な体験を通して非認知能力を、非認知能力を上げるためにはもちろん一つの方法ではありません。私が特に最近注目しているのは、先ほど市長からも答弁の中でありましたように、私は福岡中学校の生徒が昨年度から取り組んでいた志教育の延長として、指定は昨年度で終わりましたけれども、今年度、その活動を引き継いで、新山実さんのご指導をいただきながら、アマビエこけしをコロナ対策で作りました。普通は、作って自分の家庭に持ち帰るということがどちらかというと子供の対応になるのかなと思っておりましたが、福岡中学校では生徒会の発案もありまして、市内の各所に、市役所にも頂きました。あわせて先ほども市長が答弁したように海老名市、それから登別市の小中学校全てに贈りました。実はその中で、昨日私は海老名市の広報を拝見いたしましたが、この中にもきちんと写真入りで書いていただいていて、海老名市民にもお知らせいただくとともに、小学校の保護者の方から教育委員会にメールをいただきまして、その中に非常に絆を感じたと、大変ありがたいという市民、保護者の方のメールがあって、それを中学校のほうに返しました。あわせて、一昨日、校長から報告を受けますと、海老名市の中学校の生徒会長さんから福岡中学校の生徒会長さん宛てに手紙も届いたというようなことを聞いております。こういう人との関わり、社会との関わりの中で、自分は周りの人、社会に役立っているんだという思いをいかに子供たちに体験をさせるのか。できれば幼児期から、できるだけ小さいときから、こういう人との関わりを大切にした取組をすることによって、子供たちは成長していけるのではないかと私は最近強く思っております。  本を読む、それから勉強するということももちろん大事ですけれども、今後もこのような活動を、学校に支援をしながら進めてまいりたいと、そのように考えております。 218 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 219 ◯16番(菊地忠久議員) 人との関わりが大切だと考えているということで、おっしゃるとおりだと私も思っております。  そこで、次の2)に移りたいと思います。  非認知能力は、今も教育長がおっしゃいましたけれども、幼いときに身につけられればその影響が長く続くために、特に幼児教育において重要であるとの研究結果があります。  先日、市立幼稚園の一園化と、それに伴うさらなる幼児教育の充実を図ることが示されました。非認知能力を育み、伸ばしていくことも幼児教育の充実につながると考えますが、改めて所見をお伺いいたします。 220 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 221 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  先ほども少し触れましたけれども、埼玉県は今年が5年目ですかね、4年間の個人の追跡のデータがありまして、先ほど申し上げたように慶應大学の研究チームと共にこの結果について分析、調査をしております。その報告書を、最新のものを拝見すると、学力については、当たり前と言えば当たり前なんでございますが、年齢を重ねるごとに順調に能力が蓄積されていくということはデータ上も明らかになってきたと。先ほどから話題になっております非認知能力につきましては、私も非常にこの結果はショックでありましたけれども、小学4年生段階で既に一定程度獲得されていると。これは受けるのが4月だということを考えますと、小学校3年生ぐらいまでにこの非認知能力、先ほど申し上げた3つですね、自制心、それから勤勉性、自己効力感等については、できるだけ幼児期から育んでいくことが学力との関係でいうと非常に重要だということが分かってきていると報告書に書いてあります。  日本には昔から「三つ子の魂百まで」ということわざもございますけれども、客観的データに基づいて分析した結果においても、幼児教育の重要性が明らかになっているものと私は認識をしております。  本市においては、令和元年度から始まった教育改革の一つとして、幼児教育の充実を掲げております。幼稚園を1園にすることによって、同年代、さらには異年齢の幼児との関わりを今まで以上に増やし、幼児の学ぶ環境を整えてまいります。  また、幼児教育を専門とする大学と連携して、園児の社会性や自立心、自己効力感等を意図的に育ててまいりたいと、そのように考えております。 222 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 223 ◯16番(菊地忠久議員) 大学と連携したりとか、幼児教育においてより重要ということで、その辺しっかり取り組んでいただけるということでございますけれども、幼少期においての幼児教育の充実というのは、幼稚園とか外だけでなく、やはり家庭内、その家庭環境が非常に影響がある、大事だということで、そして学力と非認知能力の相関関係もしっかりとエビデンスを得られているということですので、保護者に対して非認知能力に対する認識を持っていただいて、より家庭環境で非認知能力に対する、要するに子育ての環境を家庭内からももっとよくしていただきたいというような、そういった理解を深めていただけるような、そういった何か施策というか、指導、啓蒙というのをやっていただきたいと思うのですが、その辺いかがお考えでしょうか。 224 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 225 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  当然子供の一日の生活を考えますと、これは幼児もそうですけれども、学校生活だけというわけではございません。もちろん保護者の皆様にもご理解やご協力を得て、子供たちを伸ばしていくということは、まさに議員のご指摘のとおりだなと思っております。正直申し上げますと、今のところその部分はちょっと弱い部分があるとも認識しておりますので、今後、学校とも十分にその辺は話合い、それからご家庭での協力も重要だということを併せて学校のほうにもお伝えしながら、今後取り組んでまいりたいと、そのように考えております。 226 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 227 ◯16番(菊地忠久議員) 取り組んでいただいて、さらなる幼児教育の充実を推進していただきたいと思いまして、(2)の質問に移らさせていただきます。  文部科学省は、「新しい時代の初等中等教育の在り方 論点取りまとめ」を令和元年12月の中央教育審議会初等中等教育分科会において公表し、令和4年度から小学校において高学年から教科担任制を導入する方針が示されました。  そこで、1)といたしまして、小学校への教科担任制に対しては、メリット、デメリット両面から様々なことが指摘されておりますけれども、教科担任制導入に対する所見をお伺いいたします。 228 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 229 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  今、議員ご指摘のとおり、小学校の高学年に教科担任制を導入するという議論については私も承知をしております。  実際、現状、本市におきましても、全ての小学校ではございませんが、一部の小学校に英語の専科の教員を配置しております。私は、小学校に教科担任制を導入することで、教科等の専門性を生かした質の高い指導の実現が図れるものと、そのように考えております。  さらに、教科担任制はより多くの教師の目で児童一人一人を見ることができるため、生徒指導においても有効であると、そのように理解をしております。  さらに、教科担任を効果的に配置することによりまして、教員に空き時間が生まれ、その時間に授業の準備や事務整理を行うことで、児童と向き合う時間をつくり出すなど、教員の働き方改革にも一定の効果があるのではないかと考えております。  今後、学校規模、そしてそれぞれの学校の実情等を勘案しながら、小学校における教科担任制について検討してまいりたいと、そのように考えております。  なお、これは県の加配措置になりますので、県とも十分に協議しながら進めてまいりたいと、そのように思っております。 230 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 231 ◯16番(菊地忠久議員) 今、まさに教育長がご答弁されたような効果があると私も考えておりまして、教科担任制は導入すべきではないか、推進すべきではないかと考えておるわけなんですけれども、一方、デメリットといたしまして、ご存じとは思うんですけれども、「子供との触れ合いが指導教科に限られるため、個々の子供理解が十分にできない」とか、「教科指導の範囲で個人に適応した指導が可能であるが、生活習慣や学習習慣などの全般的な指導が手薄になる」「全教科担任と違って、授業時間を延長したり、授業をやりくりすることが難しくなる」といったことも指摘されております。こういったデメリットに対してはどのようにお考えになっているのか、お伺いをいたします。 232 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 233 ◯半沢芳典教育長 どんな施策といいますか方法にも必ずメリットとデメリットがあるということは十分に承知をしております。教科担任制については、先ほど申し上げたように私はメリットのほうが大きいと判断をしておるんでございますが、今ご質問のデメリットについてでございますが、現在、学校は生徒指導、教科指導等で「チーム学校」ということで、チームで指導に当たるということを大変重視しております。この中で、先ほどの子供たちへのルールの問題でありますとかそういう問題については十二分に共通理解の上、共通行動が取れるのではないかと思っております。何よりも、学級担任制と異なって、教科担任制になった場合、加配措置であることが極めて大きいと、メリットとして考えられると思っております。やはり同じ人数の子供を指導するのであれば、10人より11人のほうがいいですし、15人より16人のほうがいいと、こういうメリットがありますので、そういう制度等をうまく活用しながら、デメリットにも応えていけるようにしていきたいと、そのように考えております。 234 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 235 ◯16番(菊地忠久議員) メリットのほうが大きいということで、しかも加配措置のメリットは大変大きいということで、理解いたしました。  それで、2)になるんですけれども、教科担任制を実施する場合に、小中一貫教育のほうが教師の行き来とかがありまして有効とされております。本市でも小中の連携、一定程度進んでおりますけれども、さらに推進して、小中一貫教育を行うべきではないかと考えますが、所見をお伺いいたします。 236 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 237 ◯半沢芳典教育長 小中一貫教育というのは、子供たちが小学1年生から中学3年生までの義務教育9年間の中で、日々の学習を積み重ね、成長していきます。このような状況にある中、小学校と中学校が共に義務教育の一環を形成する学校として、学習指導や生徒指導において互いに教育することが重要だと思っております。  また、子供たちが小学校から中学校への進学に際し、新しい環境での学習や生活に不適応を起こす、いわゆる「中1ギャップ」と呼ばれる現象に対しても、より一層小学校と中学校が連携することが求められており、私は小中一貫教育はそれにとっても有効な手だてであると認識をしております。  さらに、少子化が加速する中、現状の小中一貫教育は充実した学校教育を行うための有効な選択肢の一つであると考えております。  本市におきましても、今年度より小原小中学校において小中一貫教育を実施しておりますが、教育委員による義務教育学校等、小中一貫校の視察を本年中に実施して、小中一貫教育のさらなる推進に向けた具体的な調査、研究を進めてまいりたいと、そのように考えております。 238 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 239 ◯16番(菊地忠久議員) 研究を重ねていくということで、先ほど教育長は今の学校もチームで運営しているとおっしゃいましたけれども、やはり小中の連携がもっと進めば、さらなる大きなチームとなって、9年間一貫した教育方針のもとで継続した教育ができると思いますので、ぜひ早期に検討して、もし実施していただけるならば実施していただきたいと思いまして、次の質問に移ります。  (3)といたしまして、さきの第442回8月臨時会において、新型コロナウイルス対応地方創生交付金事業の補正予算が可決されました。昨日の同僚議員の一般質問の答弁で、スクール・サポート・スタッフの配置が進行形で進んでいると述べられましたけれども、学習指導員配置事業及びスクール・サポート・スタッフ事業について、募集状況やその活動状況についてお伺いいたします。 240 ◯小川正人議長 齋学校管理課長。    〔齋勝則学校管理課長登壇〕 241 ◯齋勝則学校管理課長 ただいまの質問にお答えいたします。  学習指導員は、市内小中学校に各2名、市内中学校に各1名の合計22名を配置、スクール・サポート・スタッフは8つの小中学校へ各1名を配置しております。  市のホームページやハローワークで8月17日から募集を開始いたしまして、9月16日現在、学習指導員13名、スクール・サポート・スタッフ8名が勤務しているほか、学習指導員3名の採用を決定しており、その3名については近日中に勤務を開始する予定でございます。  活動状況は、学習指導員が授業の中で教員補助や課題の準備、添削などに従事すると。スクール・サポート・スタッフについては、新型コロナウイルス感染症対策のための消毒や検温、配付物の印刷などに従事しております。 242 ◯小川正人議長 菊地忠久議員にお尋ねします。次の項目に入りますか。継続ですか。 243 ◯16番(菊地忠久議員) 再質問です。 244 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 245 ◯16番(菊地忠久議員) それでは、再質問させていただきます。  学習指導員について、今22名の配置に対して13名の勤務で、採用を決定されている方が3名ということで、合計16名というわけで、6名不足しているわけですけれども、今現在不足している学校は何校あるのか、もし具体的な校名を挙げられるのであればその辺もお伺いいたします。 246 ◯小川正人議長 齋学校管理課長。    〔齋勝則学校管理課長登壇〕 247 ◯齋勝則学校管理課長 ただいまの質問にお答えします。  すみません、先ほどの回答で、私学習指導員を市内小中学校に各2名と言ったんですが、小学校に2名、中学校に1名ということでございます。訂正させていただきます。  未配置の学校ですが、2校ございます。ただいま継続して募集をしているところでございます。  未配置の学校名でございますが、越河小学校と小原小中学校になっております。 248 ◯小川正人議長 ここで、換気をするため午後2時20分まで休憩いたします。      午後2時04分休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午後2時18分開議 249 ◯小川正人議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  16番菊地忠久議員。 250 ◯16番(菊地忠久議員) それでは、大きな2点目をお伺いいたします。  飲食店の支援について。  コロナ禍によって、本市の飲食店も大きな打撃を受けております。緊急事態解除後、若干は客足が戻りましたが、7月から8月にかけての全国的な感染者増加で、再び客足が遠のき、依然として厳しい経営状態にあります。  飲食店は、ウイルスに感染する可能性がある場所として、完全に安全な場所ではないというような認識をされる方も多く、飲食店を利用したくても慎重になってしまうという顧客が増加しており、今後これまでと同じような経営方法での飲食店は成り立たないという状況にあります。  そんな中、アフターコロナではデリバリーやテークアウトは食のライフスタイルとして定着していくと言われており、実際に弁当等、テークアウトやデリバリーを始めた飲食店も多くあります。  飲食店への支援策の一つとして、庁舎内での弁当の販売を行っている自治体も少なくありません。本市、白石市役所では、7月から地下食堂が休止していることもあり、本市においても地下食堂と庁舎内で弁当等の販売を行い、地域の飲食店を応援すべきと考えますが、所見を伺います。 251 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇
    252 ◯山田裕一市長 菊地忠久議員の一般質問にお答えいたします。  議員ご指摘のとおり、本市の飲食店は新型コロナウイルス感染症拡大により客足が遠のき、経営状況は非常に厳しい状況が続いていると認識をしております。  本市では、飲食店を対象とした支援策として、新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金や事業継続支援金給付事業を実施いたしており、申請された事業者には速やかに給付するよう努めております。  また、白石市観光協会や白石商工会議所が市内飲食店のテークアウトやデリバリーメニューのチラシを作成して配布したり、ホームページやSNSで情報発信を行っており、既に市役所職員もこれらを積極的に利用する取組を行っております。  市といたしましては、当面これらの取組を支援することにより、飲食店支援を引き続き実施したいと考えており、市役所庁舎内での弁当等の販売は今後の感染症拡大や飲食店の状況を確認しながら検討してまいりたいと考えております。 253 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 254 ◯16番(菊地忠久議員) 給付事業とか、観光協会とか商工会議所でチラシを作って告知していただいているというのも十分に理解しておりますし、給付事業によって飲食店の方々、一時的にはしのげたという声はあるんですけれども、やはり長期的に見ると不安でということで、私の知り合いの飲食店の経営者の方も、もう本当に先が見えなくて、真剣に店を閉めようということまで考え始めているというような、そのぐらい危機感を持っておりますので、ぜひ市でも協力して、もし販売できるんであればぜひして、また職員の方も率先して地元の飲食店を利用して、特に今は3密を避けるためにもデリバリーとかを利用して、取り組んでいただきたいと思います。お願いいたします。  では、大きな3番目、山田市政についてお伺いいたします。  こちらの項目については、午前中に四竈議員が全く同じ内容のことを質問されておりますので、割愛はさせていただきますけれども、1点だけ関連してということで、山田市長は常々持続可能な白石市をつくるというようなことをおっしゃっておりますけれども、山田市長が考える持続可能な白石市というのは、大きく言って例えば今ある行政サービスを維持していこうとするのか、要するに白石市単独でフルセットのサービスを今後も20年先、30年先も維持していくのか、それとも今後近隣の自治体とか、または民間の企業とか、そういった関係団体、いろんなところと今以上に連携を深めて、お互いが補完し合いながら、そういったことを行おうとしているのか、大きな点で現時点でお考えがある中で構いませんので、お聞かせいただきたいと思います。 255 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 256 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  人口減少少子高齢化、これは本市に限った課題ではございませんが、全国の多くの基礎自治体が同様の課題を抱えていると認識をしております。  しかし、その中にあっても、住民のニーズは多様化をしてきておりますし、また様々な環境の中で家庭環境も複雑化してきております。そういう中にあって、やはり行政の役割は最少の経費で最大の効果を発揮する、そして市民の福祉向上を果たしていくことだと思っております。  私は、様々な市民のニーズに応えていくためには、全てを行政だけで行っていくのにはもう限界があると思っております。可能なところは最大限に民間の力を活用して、アウトソーシング、そういったのも十分に活用していかなくてはならないと思いますし、例えば水道だけを考えましても、広域化、これは私は非常に重要だと感じております。安定的な市民生活を今後も維持していく上で、やはりそのように民間の活力、また広域的な観点、そういったところから共通の行政課題を解決していくためのノウハウであったり、アイデア、創意工夫をもって応えていかなくてはならないと思っております。今後の時代を見据えて、やはりより柔軟な発想、そして大胆な行動、そういったものが非常に重要になっていくんではないかと考えております。  やはり財源がなくては住民の様々な要望に応えることはできません。そのためにも、足腰を強化する、しっかりとした財政基盤を強化するためにも、新たな企業誘致であったり、またふるさと納税をさらに強化していく、そういったところでしっかりと自主財源を確保していく、そういう努力が今後の行政には求められていくのではないかと考えております。 257 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 258 ◯16番(菊地忠久議員) 分かりました。様々な取組で将来を見据えていろいろ施策を展開していただきたいんですけれども、その中で生産性を上げていくというのも非常に大事なことで、そういった中で今回菅新総理がデジタル庁を創設するというような構想もお持ちのようですので、これからデジタル化というのが行政でもより一層進んでいくと思いますので、その辺の取組もしっかりやっていただいて、時代の流れにしっかりと乗り遅れずに、白石市の将来に向けてかじ取りをしていただきたいとお願いいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 259 ◯小川正人議長 次に、13番大森貴之議員。    〔13番大森貴之議員登壇〕 260 ◯13番(大森貴之議員) ただいま議長より発言の許しをいただきましたので、通告書に基づき質問をさせていただきます。  新型コロナウイルス感染症対策として、本市におきましても多くの施策が実行されており、十分とは言えないかもしれませんけれども、市民生活の安定に大いに生かされていると思っております。  通告書のほうでは、9月5日現在での感染者数は全国で7万1,585人、宮城県では239人と記させていただいておりましたが、今日朝の河北新報のデータによりますと、9月16日現在で全国では7万7,023人、宮城県では337人というデータが上がっております。この宮城県内の337人の中には、角田市、そして柴田町での罹患者各2名が含まれております。  このような状況の中で、経済活動の復興の観点から、GoToキャンペーン等の施策により人の移動がより多くなり、それに伴い感染症の拡大も懸念されると思われますが、衰退した経済を立て直すためにも交流人口の拡大は不可欠ではないかと考えております。  本市におきましては、現時点で感染者は発生しておりませんが、経済活動を前進させていく上でいつ発生しても不思議ではないとの認識を強く持っておかねばならないとも考えております。その上で、以下の点について質問をさせていただきます。  (1)本市において感染者が確認された場合、病床の確保や受入れ態勢は現時点でどうなっているのか、お伺いしたいと思います。  その中で、1)公立刈田綜合病院の対応能力について、何人程度受入れが可能なのか、もしお分かりでしたらお教えください。 261 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 262 ◯山田裕一市長 大森貴之議員の一般質問にお答えいたします。  公立刈田綜合病院に確認しましたところ、感染症病床は4床でございますので、4人の受入れが可能と聞いております。  なお、感染症患者の受入れに備え、感染症病床のある病棟を専用病棟として、一般患者と隔離する区域を設けるために、1つの病棟、これは52床になりますけれども、こちらを現在休止し、院内の感染防止に万全を期しているという報告を受けております。 263 ◯小川正人議長 13番大森貴之議員。 264 ◯13番(大森貴之議員) 感染者が4床、あと50床余りの別区画を設けていただいているということで、ちょっと懸念されますのは重症者、もしくは治療を要する感染者の4名の家族ですとか近親者の方々が基本的には同じようなところで療養ができるのかどうか、そのようなことも非常に悩むところなんですけれども、これは後で同じような形で質問させていただくんですが、刈田病院に50床以上の別枠があると。これは重症患者だけのものなんでしょうか。例えば、小さいお子さんをお持ちの芸能人のご夫妻が両方とも感染されて、子供さんと一緒に、あの場合は療養所はホテルか何かだったと思いますけれども、一家で療養できたという報道がございました。例えば刈田病院に入院されているご家庭が、何らかの都合でお子様とか何かが別個にならざるを得ない状況であるにもかかわらずちょっと厳しいというようなとき、刈田病院でもその50床余りの病床のほうで受入れをしていただくことも考えてもよろしいんでしょうか。もしお分かりになればお願いします。 265 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 266 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  まず、感染症に対応できるベッドが4床ということでございます。それが5病棟の中にあるということで、一般の患者さんと分離しなくてはならないということで、今この病棟を丸々1つお休みをしているという状況にございます。  今議員お話しの例えばご家族とか、そういった対応につきましては、まず宮城県の指導によって患者さんをどのように振り分けるかということになりますので、現時点ではまずそういった判断を決定するのは県、そして保健所ということになりますので、我々とするとその判断を仰ぐ形になるかと思います。よろしくお願いいたします。 267 ◯小川正人議長 13番大森貴之議員。 268 ◯13番(大森貴之議員) 承知いたしました。  ただいまお聞きしていますコロナ関係は、主体はほとんど県になりますので、その辺、分かっていてあえてご質問させていただいています。大変申し訳ないとは思いますけれども。  その中で、2)に移らせていただくんですが、感染が疑われました場合、宮城県の相談窓口、コールセンターに相談するよう市のホームページ等でも紹介されておりますが、相談をした結果、入院、療養等の対応が必要だと判断された場合、その後の対処について宮城県と白石市の連携に関してはどのようになっているのか、またどういうふうにしていくつもりなのか、もしお話しいただけるのであればお伺いしたいと思います。お願いします。 269 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 270 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  感染症法などの規定によりまして、原則として感染症の対応は都道府県知事が行うこととなっており、本市を所管します仙南保健所が主導的役割を果たすことになります。感染者が確認された場合、保健所が濃厚接触者などの疫学調査や消毒等の感染拡大防止の助言、指導、入院勧告や就業制限等を実施するほか、宮城県調整本部におきまして入院先や療養先の調整、手配をいたします。患者の移送についても、基本的には県が行うなど、県が感染者への対応に当たることになっております。  市といたしましては、感染予防のさらなる徹底や、個人を特定しての誹謗中傷などが起こらないよう、市民への注意喚起を行ってまいります。  県との連携につきましては、仙南保健所主催の市町村担当者会議や仙南地域災害医療連絡会議等に出席して、情報共有を図っているところでございます。 271 ◯小川正人議長 13番大森貴之議員。 272 ◯13番(大森貴之議員) 適切な連携、対応をして、最高の対処をしていただければと思っております。  先ほどもちらっと最初にお話ししたんですが、原則的には入院治療関係は県のほうの問題であると。そこと連携して、指導に従って消毒関係等も含めておやりになるということでありました。私が1つ危惧しているのは、こんなことはなければそれにこしたことはないんですが、先ほども言いましたGoToキャンペーン等を推進していく中で、交流人口が増えて、その中で爆発的なと言ったら語弊がありますけれども、ある程度の市内でのコロナ感染が発生した場合に、市としてもそれなりの対処をしなければいけなくなってくる。その際に、先ほどは刈田病院のほうで50床等あると、それを使うか使わないかは県のほうの判断にはなるんでしょうけれども、市としてはこのぐらいの場所、ホテルですとか、ホテルに限らずこういう療養施設等を提供できますよだとか、そういうようなものが、基本的には今の法律上からいうと設ける必要もありませんし、ないのだとは思うんですけれども、この辺に関しましては市としてのお考えですとか予定はあるのでしょうか。お聞かせください。 273 ◯小川正人議長 暫時休憩いたします。      午後2時37分休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午後2時38分開議 274 ◯小川正人議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  高橋健康推進課長。    〔高橋ひろみ健康推進課長登壇〕 275 ◯高橋ひろみ健康推進課長 ただいまの質問にお答えいたします。  先ほど市長が答弁いたしましたとおり、患者の入院先、あるいは宿泊先などの手配につきましては、宮城県調整本部が全て行いますので、本市として準備するということはございません。県のほうでは、指定感染症病床を持っている指定医療機関のほかにも、一般の病院でも協力できる医療機関に依頼しまして病床の確保をいたしますし、宿泊施設等につきましても県が既に日本旅行業協会東北支部と受入施設の提供に関する協定などを締結しておりまして、増加が見込まれるような場合にはそちらのほうで手配することになっているということですので、本市が直接宿泊施設などを手配するということはございません。 276 ◯小川正人議長 13番大森貴之議員。 277 ◯13番(大森貴之議員) 大変お手数をおかけしました。納得いたしました。  (2)のほうに移らせていただきます。  先ほど市長からもちょっとお言葉が出たんですけれども、報道によりますと感染者に対する誹謗中傷や差別などが後を絶たないとのニュースや記事を見聞します。自分自身や家族が感染してしまうかもしれないとの不安と極度のストレスから、過度な反応をしてしまい、ふだんなら取らない行動を取ってしまうのかもしれません。感染予防対策は可能な限り徹底して行うべきではありますけれども、日常生活の中でも感染してしまう可能性のある病気であることを日頃から認識しておくことが重要であり、そのことを市当局としても市民に周知しておくべきと考えますが、ご見解をお伺いしたいと思います。 278 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 279 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  議員おっしゃるとおり、新型コロナウイルスの感染が判明した方などが誹謗中傷にさらされたり、差別を受けるということはあってはならないことであると強く認識をしております。この思いは、議員と同様でございます。  本市では、新型コロナウイルス感染症対応に最前線で活動をされている医療従事者への感謝を表すため、5月1日から白石城でブルーライトアップを実施しております。このことを周知する市の公式フェイスブックには、「医療従事者や感染した方への偏見は、絶対にあってはならないもの」と明記し、市民に理解と協力を呼びかけてまいりました。  さらに、仙南保健所管内でも感染者が判明したことを受けまして、9月11日に市のホームページ、フェイスブック、LINE、安心メールにより、感染予防の徹底と、医療従事者や感染した方への偏見や差別、中傷は絶対にあってはならないものとして、今後市内に感染者が確認されたとしても、感染された方の特定や風評拡散につながる行動は行わないよう、市民へ理解と協力を重ねて呼びかけをしております。  なお、今後市内に感染者が確認された場合にも、改めてメッセージを発出し、感染予防の徹底と誹謗中傷、風評拡散などにならないよう、呼びかけを徹底してまいりたいと思っております。 280 ◯小川正人議長 13番大森貴之議員。 281 ◯13番(大森貴之議員) 続きまして、(3)のほうに入らせていただきます。  文部科学省の調査では、6月から8月末にかけて全国の小中学生、高校生、特別支援学校の生徒を合わせて合計1,166人、教職員194人、幼稚園児及びその職員で83人の感染が確認されております。いずれも地域への拡大は確認されていないにもかかわらず、感染者のみならず発生した学校の児童・生徒や教職員に対する誹謗中傷や差別も後を絶たない、こういうような報道もされております。  本市におきましては、各学校の先生方をはじめ関係者の皆様の甚大なるご努力によりまして感染は発生しておりませんが、今後、感染者が発生したとしても差別やいじめなどがあってはならないということを教育現場で繰り返し繰り返し呼びかけていくべきと考えております。  昨日の同僚議員の質問の中で、教育長より「関係機関との連携を強化しつつ、教育現場においては人権教育の徹底や道徳教育等によって差別やいじめが発生しないよう対応されている」とのご答弁がありました。私は心温まる思いをいたしました。  宮城県内の感染状況を見ると、いつ本市において罹患者が出ても不思議ではないと思われます。今行っている教育現場での対策等がより実効性のあるものになることを願ってやみませんが、改めて教育長の思いをお伺いさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。 282 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 283 ◯半沢芳典教育長 大森貴之議員の一般質問にお答えをいたします。  他県におきまして、学校関係者、児童・生徒を含む新型コロナウイルス感染者への誹謗中傷というものがあるということは私も承知をしております。そして、かかる事態につきましては深く憂慮しております。幸いにもまだ本市には学校関係者に罹患者は出ておりませんが、いつ本市の学校関係者に罹患者が出てもおかしくない状況だと私も認識しておりまして、これはまさに議員と一緒だなと思っております。  新型コロナウイルス感染症の感染者に対する誹謗中傷はあってはならないことだと私も常々思っております。文部科学大臣からも、このような状況を憂慮して、「児童生徒等や学生の皆さんへ」、それから「教職員をはじめ学校関係者の皆様へ」、それから「保護者や地域の皆様へ」という3つのメッセージを発信し、国民に対して差別や偏見を防ぐための取組を国としてもお願いしておるところだと承知をしております。本市におきましても、これら3つのメッセージは校長会等を通して各学校へ周知をしております。  現在、新型コロナウイルスの治療と予防ができる研究が進められておりますが、ウイズコロナの社会、新型コロナウイルスと共に生きていくことを前提に、私たちは暮らしの形を変えていかなければならないと思っております。  学校での様々な機会を通して、新型コロナウイルスには誰もが感染する可能性があり、感染した人が悪いということではない。感染してしまった人に対して差別やいじめは絶対にしてはならないことを継続して児童・生徒に呼びかけるとともに、発達に即した指導をするように今後も指示してまいります。併せて、手洗い、うがい等の自分が今できる感染予防対策についても、しっかり行うように指示してまいります。 284 ◯小川正人議長 13番大森貴之議員。 285 ◯13番(大森貴之議員) ただいま市長並びに教育長から本当に力強いお言葉をいただきました。この白石市におきまして、万が一にも発生したとした場合、それでもその方たちを温かく見守れるような、罹患者が出たとしても市民一丸となってウイルスと闘って、明るい活気のある白石市をつくっていただきたいことを切に要望いたしまして、私の質問とさせていただきます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 286 ◯小川正人議長 本日の日程はこれで終了いたしました。  なお、明日18日に本会議を開き、各委員長報告等を行う予定であります。  本日はこれにて散会いたします。  ご苦労さまでした。      午後2時49分散会  地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する  白石市議会 議 長  小 川 正 人
           議 員  平 間 知 一        議 員  佐久間 儀 郎 Copyright © Shiroishi City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...