白石市議会 2020-02-19
令和2年第439回定例会(第1号) 本文 開催日:2020-02-19
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◯小川正人議長 日程第3、令和2年度の施政方針について、市長から表明したい旨の申し出がありますので、これを許します。山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
11
◯山田裕一市長 本日ここに、第439回
白石市議会定例会が開催されるに当たり、ご審議をいただきます諸議案の説明に先立ち、令和2年度の市政運営に対する基本方針について、所信の一端を申し述べ、議員各位を初め市民の皆さんのご理解とご協力を賜りたいと存じます。
「
教育改革元年」と位置づけた令和元年度は、次世代を担い新たな社会の価値を創造する子供たちに対し、確かな学力の育成を初めとするさまざまな施策を進めてまいりました。市長就任から4年目を迎える令和2年度は、「教育改革」をさらに推進するとともに、市民主導による持続可能な
地域づくりを推進するため、地域を担う人材の育成を図る取り組みを充実させ、さまざまな目標の実現に向けて「勇往邁進」する所存です。
昨年10月の台風第19号では、本市も大きな被害を受けましたが、国や県などの関係機関と連携しながら、一日も早い市民生活の再建と本市の復旧を全力でなし遂げてまいります。そして、厳しい財政状況にあっても市政課題を先送りすることなく、将来にわたり持続可能な白石市となるよう各種施策を積極的に推進していくことで、白石市を「住みたいまち」、「住み続けたいまち」とし、「市民の笑顔あふれる白石」の実現とともに、白石市が「選ばれるまち」となるよう全力を尽くしてまいります。
さて、地方創生の「核」となる事業として整備を進めている
農商工連携を核とした
賑わい交流拠点「しろいし
SunPark」は、本年4月に予定される
地元食材活用レストラン「
みのりKitchen」のオープンにより、拠点全体の
グランドオープンを迎えます。昨年4月にオープンした
農産物等販売施設「おもしろいし市場」は、市内や県内を中心とした幅広い農産物や特産物の販売拠点として、オープンから約9カ月で34万人を超える方々に利用いただき、農業者や
物産事業者にとって販路拡大を実感できる施設として順調な滑り出しを見せています。また、平成30年8月にオープンした
子育て支援・多
世代交流複合施設「
こじゅうろうキッズランド」は、オープンから約1年6カ月で13万人を超える方々に利用いただき、市内外の
子育て世代の新たな
人気スポットとして定着してまいりました。さらに、昨年11月に整備が完了し、4月からの本格稼働に向けて準備を進めている食の安全や栄養成分を調査分析する研究施設「
みのりLabo」と、平成30年7月に操業を開始した6次
産業化加工施設「
みのりFactory」、そして、「
みのりKitchen」の3施設がそろうことで、地元の
農産物加工販売体制が整います。
今後、一層の
農林業振興と6次
産業化促進、
子育て支援の充実を図るため、施設単体の魅力向上はもちろん、各施設・事業者が有機的に連携することでさらなるにぎわいの相乗効果を生み出し、「しろいし
SunPark」が宮城県南地域の
一大交流拠点となり、市全体にさまざまな波及効果が広がるよう、積極的なPRと
運営事業者への支援を引き続き行ってまいります。
また、
東日本大震災から間もなく9年が経過します。復旧・復興も順調に進み、国や宮城県の復興計画も令和2年度末をもって
計画期間終了を迎えますが、引き続き国や県と連携しながら、多くの市民が復興を実感できるよう、さらなる市民生活の発展と地域経済の活性化を図ります。
中でも
放射能対策は、「白石市
除染実施計画」に掲げた目標数値を達成したことから
除染措置完了としていますが、現在も除去土壌などの
除染廃棄物を保管していることから、引き続き埋設箇所と仮置場の適切な維持管理を行うとともに、国の責任のもとに
除染廃棄物を早急に処分するよう国に強く求めてまいります。
東京電力福島第一
原子力発電所事故によって発生した
農林業系廃棄物の本焼却は、
仙南クリーンセンターで昨年5月から実施していましたが、台風第19号により発生した災害ごみの焼却を優先するため、令和2年度は休止することが決定しておりますので、保管状況の確認と空間線量の測定を定期的に行い、市民の不安解消と安全・安心の確保に努めます。
次に、第五次白石市総合計画「人・暮らし・環境が活きる
交流拠点都市づくり」についてであります。
令和2年度は、本市の最上位計画である「第五次白石市総合計画」の最終年度となります。本年も「人・暮らし・環境が活きる
交流拠点都市づくり」を目指し、掲げてきた5つの目標を推し進めながら、令和3年度からの白石市の新たな将来像となる「第六次白石市総合計画」を市民の皆さんと一緒に策定してまいります。
「第六次白石市総合計画」は、人口減少や
少子高齢化など社会情勢が大きく変化する中にあっても、白石市が持続可能なまちであるために、地域経済の発展や活力ある地域社会の形成を図りながら、未来の白石市を担う人材とともに、地域を牽引するリーダーを初めとする地域を担う人材を育成し、将来にわたってにぎわいと活気のあるまちであり続けるよう、多くの市民の皆さんの意見を反映しながらつくり上げてまいります。
また、人口・経済・地域社会などの課題解決につながるための指針として平成27年度に策定した
白石版地方創生総合戦略「白石市まち・ひと・しごと創生『
人口ビジョン』及び『総合戦略』」は、これまでの事業成果を再検証し、国や県の総合戦略を踏まえつつ本市の最上位計画である「第六次白石市総合計画」との整合性を図るとともに、「関係人口の創出と拡大」「人材育成」などの新たな視点も加えながら、令和6年度までを計画期間とする第二期の総合戦略を策定します。
以下、「第五次白石市総合計画」に掲げた5つの目標に沿って、主な施策の概要をご説明いたします。
初めに、「第五次白石市総合計画」の1つ目の目標の「豊かな感性と人間性を育み、伝統文化を継承するまち」です。
学校教育の充実は、次世代を担い新たな社会の価値を創造する子供たちの確かな学力育成を図るため、令和元年度に引き続き「教育改革」を進めます。
埼玉県と共同で行っている学力・
学習状況調査の結果分析と課題解決に向けた授業改善は、
文部科学省の専門官と授業改善の
実践的スキルを持つ有識者の2名を新たに「
教育アドバイザー」として招聘するとともに、引き続き宮城県
教育委員会の指導・支援を得ながら強力に進めます。
また、生涯にわたる学習の基盤を培う幼児期の重要性に鑑み、幼児教育に関する専門的なノウハウを有する宮城教育大学と連携し、幼児教育の充実を図ります。
さらに、幼稚園や小中学校での生活介助や学習支援を行うための「
特別支援学級等支援員」を継続配置し、支援を必要とする子供たちに適切できめ細やかな教育を行います。
加えて、地域との連携推進と「社会に開かれた学校」の創造を目指し、
小原小学校・
小原中学校に本市初の「コミュニティ・
スクール制度」を導入します。
小原小学校・
小原中学校は、通称「小原学園」として小中一環のカリキュラムを編成し、特色ある
小規模特認校としてスタートします。
外国語教育は、令和2年度から小学校で新
学習指導要領が完全実施となり、外国語が教科化されることを踏まえALTを増員し、小学校低学年と幼児教育から
外国語教育を実施していきます。さらに、小学校・中学校の全学年を対象に英語検定試験への補助を行い、英語能力の磨き上げを支援するとともに、
文部科学省による「小中学校英語教育特区」の認定を目指します。
学校施設は、施設や設備の修繕工事を継続して実施することにより、学校生活における児童・生徒の安全を確保します。また、トイレの洋式化などを進めるとともに、夏の猛暑に対応するため、昨年中に各教室に設置したエアコンを有効に活用し、教育環境の向上を図ります。
生涯学習は、生涯学習フェスティバル事業や各種スポーツ大会、碧水園やホワイトキューブなどの文化・スポーツ施設を活用したイベントを通して生涯学習意識を醸成し、一層の推進を図ります。
歴史文化の継承と創造は、白石城での白石城茶会や白石城歴史探訪ミュージアムでの企画展、武家屋敷や検断屋敷での伝統行事の再現、碧水園での能公演、壽丸屋敷でのきものまつりやひな人形展などを通して、白石の魅力発信と交流人口の拡大を図ります。
また、歴史ある貴重な白石和紙を後世に引き継ぐため、白石和紙の自力生産に取り組んでいる市民グループへの支援を継続するとともに、他に類を見ない和紙工芸品である白石紙子をPRし、地場産業工芸品としての販売を推進します。
次に、2つ目の目標の「安心して子どもを産み育て、心安らかに暮らせるまち」です。
地域共生社会の実現に向けて、誰もが地域において役割を持ち、他人ごとではなく我がこととして主体的に参加し、互いに支え合いながら、住みなれた場所で安心して暮らすことができるまちづくりを推進するため、令和3年度から5カ年の計画期間とする「白石市地域福祉計画」の策定を進め、地域福祉を構成する地域住民や社会福祉協議会など関係団体との連携体制の確保や協働の仕組みづくりの推進をします。
子育て支援は、活力ある、笑顔あふれるまちを持続させ、子供たちとその親の世代にとって魅力的なまちづくりを進めるため、
子育て支援の新たな拠点となる「
子育て世代包括支援センター」を、令和2年度内に設置に向けて準備を進め、母子保健施策と
子育て支援施策の一体的な提供体制を構築し、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を目指します。
「赤ちゃん誕生応援事業」は、14回の妊婦健康診査の費用を助成する「妊婦健康診査費助成事業」や、個別の歯科医療機関において無料で1回受診できる「妊婦歯科健康診査」、不妊治療の医療費を助成する「特定不妊治療費助成事業」などとともに、妊娠を希望する女性と配偶者などに対する「風しん予防のための予防接種費用助成事業」も継続して実施します。また、41歳から58歳までの男性を対象とした風疹の追加的対策は、3年計画の2年目となりますので、対象年齢層への周知を初め、未受検者に再勧奨を行い、受検率を高めるよう取り組みます。
さらに、「子ども医療費助成事業」は、子育て家庭の経済的負担の軽減と子育て環境の充実を図るため、県の補助基準を超える助成を独自に実施し、引き続き通院・入院とも所得制限なしで中学3年生まで助成します。
保育環境は、本市初の民設民営による地域型保育事業の1つである小規模保育事業所が4月に開園することから、待機児童解消の一翼を担うことと期待しているところです。また、令和3年4月の開園に向けて、老朽化した深谷保育園にかわる私立認可保育園の整備や、ひかり幼稚園が認定こども園に移行するための施設整備を支援することで待機児童の解消に努め、市民が安心して子供を産み育て、子供が健やかに成長できるまちづくりを推進します。
また、東大畑地区の「子育て応援住宅」の入居者が市内に住宅を取得した際に支援する「白石市子育て応援住宅入居者向け定住促進補助金」は、平成29年度に設置した「白石市子育て応援住宅基金」を活用しながら、
子育て支援と定住促進を図ります。
高齢者支援は、令和3年度からの3カ年を計画期間とする「白石市高齢者福祉計画・第8期介護保険事業計画」の策定を進め、住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、在宅医療と介護の連携や認知症施策などの推進を図ります。また、市民の誰もが参加し、楽しく介護予防に取り組むことができる「いきいき百歳
体操」を自主的に取り組む団体に対して活動支援を行い、高齢者が生き生きと健康で元気に暮らすことができるよう介護予防施策を推進し、健康寿命の延伸を図ります。
障害者支援は、障害者の自立と社会参加への支援を推進するため策定した「第5期白石市障害福祉計画」「第1期白石市障害児福祉計画」が計画期間の最終年度を迎えるため、令和3年度からの3カ年を計画期間とする次期計画の策定を進め、誰もが相互に人格と個性を尊重して支え合う共生社会の実現を図ります。
地域医療の確立は、白石市医師会や仙南歯科医師会白石支部とさらなる連携を図り、安全・安心な医療の提供体制強化に努めます。さらに、仙南地域の医療体制に関しては、地域医療構想の実現に向けた国の重点支援区域に指定されるとともに、公立刈田綜合病院とみやぎ県南中核病院との間で医療機能の分化と診療科目の再編、機能別病床数の調整が協議されていることから、これらを注視しつつ、公立刈田綜合病院の経営健全化を継続して支援してまいります。
健康づくり支援は、仙台大学と連携した新規事業として「働き世代から始める健康づくり推進事業」を立ち上げ、健康指導や運動教室を共同で実施することで、働き盛りの現役世代が早い段階から正しい生活習慣と運動習慣を身につけ、将来、生活習慣病にならないよう取り組んでまいります。
また、令和元年度から実施しているがん患者のための「医療用ウィッグ購入費助成事業」を継続し、がん患者の治療と社会参加の両立を支援するとともに、「造血幹細胞移植後ワクチン再接種費用補助金」を新たに事業化し、小児がんなどの治療のために造血幹細胞移植を受け、予防接種によって得た免疫が低下または消失した20歳未満の方が再度予防接種を受ける場合の費用を助成することで、感染症の予防と経済的負担の軽減を図ります。
都道府県が財政運営主体となって3年目を迎える「国民健康保険事業」は、国からの激変緩和措置の終了が予定されている令和6年度以降に向けて、国保事業費納付金の算定や保険料水準の統一などの課題に関する協議を、宮城県や県内市町村と継続して行ってまいります。また、被保険者が減少する中、1人当たりの医療費は増加傾向が続いていることから、特定健診の受診勧奨と保健指導の啓発に努め、人間ドック費用の助成やジェネリック医薬品の周知を図るなど、被保険者の健康の保持・増進と医療費抑制を図ります。
次に、3つ目の目標「市民が主役になって地域をつくり、交流を楽しむまち」です。
地域コミュニティーの活性化は、「第五次白石市総合計画地域計画」の各地区のまちづくり宣言の実現を目指し、創設8年目となる「まちづくり交付金」を活用しながら、市民主導による持続可能な
地域づくりを推進します。
「城花町しろいし事業」は、白石の魅力アップに向けた取り組みを推進するとともに、地域で活躍できる人材の育成を図る取り組みを充実させます。
登別市・海老名市・札幌市白石区との姉妹友好都市交流は、引き続き白石市姉妹友好都市交流協会と連携し、次世代を担う青少年のスポーツ・文化活動などの親善交流を行います。また、オーストラリアへの中学生派遣事業を継続するとともに、新たに中国や台湾の学生との交流の機会を設けることで児童・生徒の意欲を引き出し、交流を通して異文化に対する理解を深め、国際感覚豊かな青少年の育成を図ります。
さらに、広域連携の推進として、歴史・文化的なつながりが深く、ヒト・モノの交流が多い福島市を中心とする市町村で構成する「福島圏域連携推進協議会」に引き続き参画し、観光・移住・定住分野などの県境を越えたさらなる広域連携を進め、交流人口と関係人口の拡大を図ります。
また、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」が開催される本年は、本市と柴田町、仙台大学で設立した「白石市・柴田町・仙台大学東京オリ・パラ事前合宿招致推進協議会」や「ベラルーシ新体操SAKURAファンクラブ」と連携してベラルーシ新体操ナショナルチームの活動を支援するとともに、本大会への応援ツアーを実施します。さらに、ホストタウンとしてベラルーシ新体操ナショナルチームの活躍を多くの市民が応援できるよう、ライブ放送によるパブリックビューイングを実施いたします。
次に、4つ目の目標の「産業の活力を生む新しい価値を創造し続けるまち」です。
定住促進は、市内に住宅を取得された方への「白石市定住者補助金事業」や「白石市民住宅取得補助金事業」、新婚家庭への「白石市新婚家庭家賃補助金事業」を継続します。また、移住定住の拠点施設として定着してきた「白石市移住交流サポートセンター109-one」を拠点として、首都圏からのUIJターンの促進と交流人口・関係人口の拡大による地域活力の向上を図ります。
企業誘致は、産業の振興や雇用の確保を図るため、今後も企業立地セミナーの参加や関係機関との連携などトップセールスによる企業誘致活動を積極的に行うとともに、市内立地企業への訪問活動を行い、よりよい関係構築を図ります。また、新たな雇用の場の創出を図るため、「(仮称)白石中央スマートインターチェンジ」を活用した工業団地の整備に向け、具体的計画の策定と企業情報の収集に取り組みます。
また、全国で深刻な社会問題となっている空き家等は、平成28年度に策定した「白石市空家等対策計画」にあわせて、昨年11月に宮城県宅地建物取引業協会と全日本不動産協会宮城県本部、本市の3者で締結した「空き家バンク事業に関する協定」により民間の活力を最大限に活用しながら、引き続き適切な管理の促進や有効活用に向けた空き家等対策を進めます。
中心市街地の活性化は、地元商店組合などが行う中心商店街活性化事業への助成や各種観光施策との相乗効果により、にぎわいの創出を図ります。
創業支援は、昨年12月に国から変更認定を受けた「白石市創業支援等事業計画」に基づき、創業者のスキルアップを図るための「創業塾」を関係機関と連携し開催することで創業を後押しするとともに、「空き店舗等対策事業補助金」の活用などを通して創業を目指す方々への支援を行います。
農林業の振興は、「食味日本一の『しろいし米』復活プロジェクト」を引き続き支援するとともに、白石三白野菜は、農産物のブランド化に向けた普及促進を継続します。
また、「農地中間管理事業」を活用した農地集積を推進し、生産現場の強化と耕作放棄地の発生防止に努めます。
さらに、平成30年度から農林業や移住・定住などの分野で活用している「地域おこし協力隊」を継続し、本市の地域力の向上を図ります。
有害鳥獣対策は、イノシシによる農林作物への被害がいまだ大きく、平成30年度は1,773頭、令和元年度も1月末現在で1,574頭を捕獲しています。今後も捕獲による個体数の調整を行うとともに、電気柵などの設置や箱わな製作への補助を継続し、被害防止対策の強化に努めます。
交流人口の拡大は、白石市観光協会や温泉旅館組合、JRなどの関係団体との連携を強化するとともに、新たに地域おこし協力隊を活用し、白石城における甲冑体験を旅行商品として販売するほか、弥治郎こけし村での絵付体験を通し、着地型観光資源の磨き上げと集客力の強化を図ります。
さらに、令和3年4月から9月までの半年間、東北6県が連携して実施する「東北デスティネーションキャンペーン」が開催されることから、推進組織である東北デスティネーションキャンペーン推進協議会や仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会などと協力し、デスティネーションキャンペーンでの観光客の受け入れ準備を進めます。
また、JRを初めとした旅行事業者の企画商品や観光旅行誌などで積極的な観光PRを行うとともに、SNSなどを有効に活用し、さらなる観光客の誘客拡大に努めます。
インバウンドの推進は、平成28年度から東北観光復興対策交付金を活用し、山形市・上山市・蔵王町との広域連携により取り組んでいます。令和2年度は引き続き3市1町での取り組みに川崎町と七ヶ宿町を加えた「OneZao」での海外プロモーションと、訪日外国人観光客の受け入れ体制の整備を図ります。
また、訪日外国人観光客を南宮城4市9町に誘客するための日本版DMO「一般社団法人宮城インバウンドDMO」の構成自治体として、広域的な連携をさらに強化して、南宮城の観光地としての魅力を海外にPRし誘客を図ります。
さらに、「白石城さくらまつり」「全日本こけしコンクール」「白石市民春まつり」「白石夏まつり」「しろいし蔵王高原マラソン大会」「鬼小十郎まつり」「白石市農業祭」など、四季折々のイベントを市民の皆さんと一緒に盛り上げ、白石の魅力発信と交流人口・関係人口の拡大を図ります。
最後に、5つ目の目標の「美しい自然を受け継ぎ、安全で快適に過ごせるまち」です。
防災対策は、昨年の台風第19号の被害を教訓に、「白石市地域防災計画」の見直しを行い、さらなる防災体制の充実に努めるとともに、災害に強い安全・安心なまちづくりを目指します。
特に発生時に被害を軽減するためには「自助」である災害への備えと、「共助」である地域住民同士での助け合いが必要不可欠です。災害への備えとして、液体ミルクを初めとする備蓄品の充実をさらに進めるとともに、自主防災組織への支援を継続し、新たなハザードマップを本年の出水期前に市内全戸に配布し、市民一人一人が改めて防災や減災への意識を高めるよう努めます。共助の面では、宮城県の「自主防災組織育成・活性化支援モデル事業」を活用し、引き続き自主防災組織結成への支援を継続するなど地域防災力の向上を目指します。
また、各地区消防団の皆さんには、火災や台風による大雨災害への対応などのさまざまな活動を昼夜問わず行っていただいています。地域を守る消防団の強化のため、より安全な活動服への更新を行うなど消防団装備の充実を図るとともに、引き続き消防団員の確保に努めます。
さらに、現在アナログで使用している防災行政無線の電波が令和4年11月30日で停止することから、デジタル化に当たり、国の「緊急防災・減災事業債」を活用して整備を進めます。
加えて、令和元年度の国の補正予算で予算化された「防災・安全社会資本整備交付金」を活用し、令和2年度への繰越事業として、災害時の避難施設の機能強化を図ることを目的に、市内2つの小学校にマンホールトイレを整備します。
水道事業は、効率的に水道施設を管理し持続可能な事業運営とするため、令和元年度から「アセットマネジメント計画」の策定に着手していますが、令和2年度は計画に基づき経営戦略の見直しを行い、適正な料金のあり方についても検討を進めます。また、昨年より民間に委託した料金業務の内容を拡大し、さらなる民間活力の導入を図ります。老朽化した水道施設の更新では、市道中央通り線の配水管耐震化工事を行い、県道白石丸森線の改良に合わせて大町ポンプ場の新設工事を実施するとともに、城南配水池の撤去など施設のダウンサイジングと統廃合を進めます。
下水道事業は、引き続き「ストックマネジメント計画」の策定を進め、施設の効率的な維持管理と更新に努めます。農業集落排水では薬師堂地区の公共下水道への接続を進め、八幡町地内の雨水排水路整備工事を継続して実施し、年度内の完成を目指します。
上下水道事業は、人口減少や施設の老朽化など厳しい経営環境にありますが、さらなる事業の合理化を進めるとともに、経営基盤を強化し未来へと引き継ぐことができる事業とするため、県内や仙南地域での広域化や広域連携の検討を積極的に推進します。
都市環境の整備は、市中心部の交通ネットワーク機能の強化と通学路の安全確保を図るため、平成30年度から都市計画道路「中河原白石沖線」事業に着手しています。引き続き不動産鑑定と建物などの補償調査を実施し、用地買収と建物などの移転補償を進めます。
公共交通網の確保は、日常の生活の足となる市民バスや乗合タクシーの運行を継続し、より効率的で効果的な運行に努め、引き続き便利で快適なまちを目指します。
市民バスは、利用しやすい公共交通網形成のため時刻やルートなどの見直しを行い、利便性の向上を図ります。また、試験運行中の中心市街地循環便は、時刻やルートなどの見直しを検討しながら、本運行の可否を判断するため試験運行を継続し、将来にわたって市民が安心して暮らし続けることができる公共交通の確保に努めます。
益岡公園野球場は、「公園施設長寿命化対策支援事業」で平成28年度から改修工事に着手していますが、引き続き工事を実施し、一日も早い完成を目指します。
環境対策は、令和元年度から10年間を計画期間とする「第3次白石市環境基本計画」に基づき、豊かな自然環境を市民と保全しながら生活環境の向上を図るとともに、持続可能な循環型社会を構築するための施策の実施や地球温暖化対策に努めます。
以上、令和2年度の施政の概要を申し述べさせていただきました。
令和2年度は、これらの施策を着実に実行し、税収の確保や行財政改革による健全財政に努めながら、「第五次白石市総合計画」に掲げた5つの目標を達成するために邁進します。そして、令和3年度からの白石市の新たな将来像となる「第六次白石市総合計画」にしっかりと引き継ぎ、「持続可能な白石市」実現のための基礎を築き上げてまいります。
その中でも、長期的観点での財政負担の縮減や平準化を図るため、「公共施設等総合管理計画」に基づく「個別施設計画」を策定し、各公共施設の更新や統廃合、長寿命化などを計画的に管理するとともに、厳しい財政状況下においても効率的で質の高い行政サービスの実現を目指すため、引き続き「白石市行財政改革推進計画(集中改革プラン)[第四次改訂版]」に基づき、業務の効率化や自主財源の確保、経費の節減・合理化などを推進し、選択と集中によるメリハリのある行財政運営に取り組んでまいります。
特に、新たな自主財源として順調な伸びを見せている「ふるさと納税寄附金」は、利便性の確保や返礼品の充実、業務効率の向上などを図ることで、より多くの方々に白石市を継続して応援していただくとともに、交流人口や関係人口の拡大にもつながるよう努めてまいります。
最後に、白石市の新たなヒト・モノの流れを生み出す施策として進めている「(仮称)白石中央スマートインターチェンジ」の整備は、昨年9月にその必要性が認められ、国の準備段階調査に採択されました。本市が一層の成長をなし遂げていくためには、地域間のネットワークを強化するための幹線道路を初めとする社会基盤整備が必要不可欠であり、特に、スマートインターチェンジの整備は、交流人口や関係人口の拡大と円滑な物流の確保など、地域間の相互連携により相乗効果を生み出す「
地域活性化の起爆剤」と考えており、地元企業からも大きな期待が寄せられています。「(仮称)白石中央スマートインターチェンジ」が整備されれば、東北縦貫自動車道のさらなる有効活用が図られ、新たな企業誘致の実現や企業活動の支援を初め、中心市街地の活性化や観光振興、地域医療の充実、災害支援など、さまざまな効果が期待できることから、引き続き関係機関と協議を進め早期事業化を目指します。
冒頭で申し上げましたとおり、厳しい財政状況にあっても市政課題を先送りすることなく、将来にわたり持続可能な白石市となるよう各種施策を積極的に推進し、令和2年度が白石市にとって「勇往邁進」する1年となるよう、私自身も全力疾走・全力投球で取り組んでまいります。そして、市民の皆さんとともに「人・暮らし・環境が活きる交流拠点都市」を形成することで、白石市を「住みたいまち」「住み続けたいまち」とし、「市民の笑顔あふれる白石」の実現とともに、白石市が「選ばれるまち」となるよう全力を尽くしてまいります。
今後とも、議員各位を初め、市民の皆さんの市行政全般に対するなお一層のご支援とご協力をお願い申し上げ、所信表明といたします。
令和2年度もどうぞよろしくお願いいたします。
12
◯小川正人議長 以上で市長の
施政方針表明は終わりました。
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日程第4 第1号議案
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◯小川正人議長 日程第4、第1号議案・固定資産評価審査委員会委員の選任についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
14
◯山田裕一市長 第1号議案は、固定資産評価審査委員会委員の選任についての案件でございます。
現委員の小関市次郎さん、齋藤信子さん、日下功男さんの3委員は、来る3月26日をもって任期満了となりますが、引き続き3氏を選任いたしたく議会の同意を得ようとするものでございます。
3氏とも人格高潔にして識見に富み、広く社会の実情にも通じた方々であり、固定資産評価審査委員会委員として最適任と存じますので、何とぞご賛同賜りますようお願い申し上げます。
15
◯小川正人議長 以上で提案理由の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
16
◯小川正人議長 質疑なしと認めます。よって、質疑を終わります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております本案につきましては、会議規則第36条第3項の規定により、
委員会付託を省略し採決いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
17
◯小川正人議長 ご異議なしと認めます。よって、本案については
委員会付託を省略することに決定いたしました。
採決に入ります。ただいま議題となっております本案については、これに同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
18
◯小川正人議長 ご異議なしと認めます。よって、第1号議案については、これに同意することに決定いたしました。
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日程第5 第2号議案
19
◯小川正人議長 日程第5、第2号議案・人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求めることについてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
20
◯山田裕一市長 第2号議案は、人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求める案件でございます。
人権擁護委員は、法務大臣から委嘱を受けて、人権思想の普及、人権侵犯事件の調査及び報告等に当たる使命を有しております。
本案は、現在、委嘱されております9名の委員のうち、佐藤文比古さんが令和2年6月30日をもって任期満了となることから、かわりに半澤美智子さんを推薦いたしたく提案するものであります。
このたび推薦しようとする半澤さんは、人格識見が高く、広く社会の実情に通じており、人権擁護委員として最適任と存じますので、何とぞご賛同を賜りますようお願い申し上げます。
21
◯小川正人議長 以上で提案理由の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
22
◯小川正人議長 質疑なしと認めます。よって、質疑を終わります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております本案につきましては、会議規則第36条第3項の規定により、
委員会付託を省略し採決いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
23
◯小川正人議長 ご異議なしと認めます。よって、本案については
委員会付託を省略することに決定いたしました。
採決に入ります。ただいま議題となっております本案については、これに同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
24
◯小川正人議長 ご異議なしと認めます。よって、第2号議案については、これに同意することに決定いたしました。
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日程第6 第3号議案及び第4号議案
25
◯小川正人議長 日程第6、第3号議案・専決処分の承認を求めることについて(専決第1号)(令和元年度白石市一般会計補正予算)及び第4号議案・専決処分の承認を求めることについて(専決第2号)(令和元年度白石市一般会計補正予算)を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
26
◯山田裕一市長 第3号議案(専決第1号)につきましては、令和元年度白石市一般会計補正予算の専決処分の承認を求める案件でございます。
第1表歳入歳出予算の補正でありますが、既定の歳入歳出予算にそれぞれ3億1,317万5,000円を増額し、予算の総額を165億6,828万8,000円にいたそうとしたものであります。
歳出の主な内容は、ふるさと納税寄附金の大幅な増収が見込まれることから、これに伴う返礼品及び取扱手数料等の経費、支援業務に係る委託料を計上いたしております。
また、台風第19号により被災した農地の災害復旧に係る経費及び人家全壊等の被害のあったがけ崩れ箇所について災害関連地域防災がけ崩れ対策事業費等を計上しておりますが、これらに要する財源といたしましては、国・県支出金及び寄附金等を増額する一方、繰入金を減額し措置いたしたものであります。
第2表繰越明許費につきましては、災害関連地域防災がけ崩れ対策事業を計上しております。
第3表地方債補正につきましては、災害関連地域防災がけ崩れ対策事業に8,780万円を追加いたしております。
第4号議案(専決第2号)につきましては、令和元年度白石市一般会計補正予算の専決処分の承認を求める案件でございます。
第1表歳入歳出予算の補正でありますが、既定の歳入歳出予算にそれぞれ500万円を増額し、予算の総額を165億7,328万8,000円にいたそうとしたものであります。
歳出の主な内容は、今シーズンの雪不足により経営状況が悪化したみやぎ蔵王白石スキー場に対し、運営に必要な資金の一部を支援するための特別助成金を計上いたしております。
これらに要する財源といたしましては、繰入金を増額し措置いたしたものであります。
以上が
地方自治法第179条第1項の規定に基づき専決処分いたしたもので、同条第3項の規定に基づき承認を求めるものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
27
◯小川正人議長 以上で提案理由の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑ありませんか。16番菊地忠久議員。
28 ◯16番(菊地忠久議員) おはようございます。それでは、お伺いいたします。
まず、第3号議案のほうからお伺いいたします。説明書の10ページ、11ページ、災害関連地域防災がけ崩れ対策事業についてお聞きいたします。
初めに、こちらの事業の内容につきまして詳しくご説明をお願いいたします。
29
◯小川正人議長 後藤都市整備課長。
〔後藤滝雄都市整備課長登壇〕
30 ◯後藤滝雄都市整備課長 ただいまの菊地議員の質疑については私のほうからお答えさせていただきます。
災害関連地域防災がけ崩れ対策事業の工事費について説明させていただきます。
この工事費につきましては、南町地区、南町1丁目地内においてがけ崩れが起こった箇所について災害復旧といいますか、防災がけ崩れ対策事業を行おうとするものでございます。現在、現地の測量設計業務の契約を行ったところですが、現地は山林のり面が崩壊したものでありまして、予算計上額1億6,204万円につきましては、崩落した土砂を撤去し、のり面に崩落防止の施設を設置する工事費となっております。
施工規模は長さ約60メートル、高さ約16メートルとなっております。
完成のほうは令和2年度内を目標にしております。
31
◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。
32 ◯16番(菊地忠久議員) 南町地区のがけ崩れの工事ということはわかりました。台風19号の被害で市内各地で土砂崩れ等起こっているんですけれども、例えば白石市内でほかにこういったメニューを使って工事できるような場所はほかにあるのか、そういったことをお伺いいたします。
33
◯小川正人議長 後藤都市整備課長。
〔後藤滝雄都市整備課長登壇〕
34 ◯後藤滝雄都市整備課長 お答えいたします。
この台風19号の発災時、被災者からの報告に基づき調査いたしました箇所は8カ所ございました。しかし、この災害関連地域防災がけ崩れ対策事業で採択基準に合致しましたものは、この南町1丁目地内の1カ所のみでございました。
35
◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。
36 ◯16番(菊地忠久議員) わかりました。
続いて、同じ10ページ、11ページなんですけれども、農地災害復旧事業について、こちらについても詳細をお伺いいたします。
37
◯小川正人議長 安藤農林課長。
〔安藤信行農林課長登壇〕
38 ◯安藤信行農林課長 ただいまの菊地議員の質疑について私のほうからお答えをさせていただきます。
農地の災害復旧事業、国災、国の災害復旧での復旧事業でございますが、市内14地区、箇所数にして72カ所、農地の畦畔が決壊した水路などから土砂、砂利等が流入した部分の撤去、そういったところでございます。
39
◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。
40 ◯16番(菊地忠久議員) 春から農期、種まき等々始まると思うんですけれども、そういったものには間に合うような対応をするような工事にはなっているのでしょうか。
41
◯小川正人議長 安藤農林課長。
〔安藤信行農林課長登壇〕
42 ◯安藤信行農林課長 ただいまの質疑にお答えをいたします。
1月17日までに国の災害査定のほうは終わっているんですが、今回簡素化された災害査定でしたので詳細を現在、測量等を現地のほうに入って作業していただいております。今後、発注という形になっていくんですが、目標はその年度内に発注して契約していきたいと考えておりますが、実際に業者が作付までに復旧を完全に終わらせられるかというのは、ちょっと検討しなくちゃいけないところがあると思いますので、復旧する中では、農家の方が特定されているので、ここにちょっと相談をしながら復旧のほう、作付については相談して進めてまいりたいと考えております。
43
◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。
44 ◯16番(菊地忠久議員) 農家の方と相談しながらしっかり進めていただきたいと思っております。
続きまして、第4号議案につきまして、みやぎ蔵王白石スキー場雪不足対策特別助成金ということで、ことし、白石スキー場のみならず全国各地で雪不足でスキー場の経営も大変厳しいというようなことを伺っておりますけれども、現在の白石スキー場の経営状況というか、お客さんの入り込み数等、お伺いをいたします。
45
◯小川正人議長 村上商工観光課長。
〔村上忠則商工観光課長登壇〕
46 ◯村上忠則商工観光課長 おはようございます。
今シーズンは1月末現在で入場者数が6,681人、前シーズンと比べまして約40%の入り込み数となっております。
売り上げにつきましては1,934万円余となっておりまして、同時期の約44%の売り上げとなっております。
47
◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。
48 ◯16番(菊地忠久議員) 大変厳しい状況で、今は雪がある状態で営業できていると思うんですが、例えば七ヶ宿スキー場なんかは、雪がなくて今シーズン、もう営業をやめたとかあるんですけれども、今後、白石スキー場、今シーズン、大変営業が厳しいことが容易に想像つくんですが、今後、新たに追加で必要な支援とか、そういうのが必要になってくる可能性、今はどのようにお考えになっているのかお伺いいたします。
49
◯小川正人議長 菊地副市長。
〔菊地正昭副市長登壇〕
50 ◯菊地正昭副市長 今後の白石スキー場のことでございますけれども、今、この650万円という形のものは、今シーズンの、いわゆる3月の営業、これはいつまでやれるかわからないですけれども、その間の融資ということで考えてございます。その後にまた必要になってくるのかなということで、これはスキー場とも相談をしなくちゃいけないと思いますけれども、昨年の3月がやっぱり暖か過ぎて雪が解けて3月のシーズン終わりまで営業ができなかったという経緯で、今、市のほうから1,000万円の融資をしている。今回は助成金という形でお願いをしているというところでございます。
昨日、雪がまた降りまして何とか2月いっぱいはできるのかなと思っておりますけれども、ご案内のような暖冬でございます。3月になってどうしようかということも検討しなくちゃいけないと思いますけれども、七ヶ宿スキー場さんのように早く切り上げるということになると、シーズン券を購入されていらっしゃる方がいます。結局早期でやめるということになると、シーズン券の分をお返しをしなくちゃいけないということになってきて、その手続等も結構大変になってくるということもありますので、今後の検討をさせていただきたいと思っております。
51
◯小川正人議長 ほかに質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
52
◯小川正人議長 質疑なしと認めます。よって、質疑を終わります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております本案につきましては、会議規則第36条第3項の規定により、
委員会付託を省略し、採決いたしたいと思います。ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
53
◯小川正人議長 ご異議なしと認めます。よって、本案については
委員会付託を省略することに決定しました。
この際、暫時休憩いたします。
午前11時12分休憩
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前11時12分開議
54
◯小川正人議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。
採決に入ります。ただいま議題となっております本案については、これを承認することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
55
◯小川正人議長 ご異議なしと認めます。よって、第3号議案及び第4号議案の2議案は、これを承認することに決定いたしました。
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日程第7 第5号議案
56
◯小川正人議長 日程第7、第5号議案・訴えの提起についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
57
◯山田裕一市長 第5号議案は、白石市子育て応援住宅明渡し等請求に関する訴えの提起についての案件でございます。
本案件の相手方については、子育て応援住宅家賃を滞納し、再三にわたる支払い催告等にも全く応じず、その後も退去することなく居住を続けております。
よって、
地方自治法第96条第1項第12号の規定に基づき議会の議決を得て、白石市子育て応援住宅東大畑住宅明渡し等請求に関する訴えを提起するものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
58
◯小川正人議長 以上で提案理由の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑ありませんか。5番大野栄光議員。
59 ◯5番(大野栄光議員) この件に関しまして、家族構成というものがどうなっているのかをお尋ねいたしたいと思います。
60
◯小川正人議長 菊地副市長。
〔菊地正昭副市長登壇〕
61 ◯菊地正昭副市長 家族構成のお伺いでございます。夫婦と子供4人の世帯というふうになってございます。
62
◯小川正人議長 5番大野栄光議員。
63 ◯5番(大野栄光議員) 確かに再三の催告にもわたり支払いに応じないということはわかるんでありますが、そういった方法以外にまた支払ってもらう方法というのは考えなかったんでしょうか。
64
◯小川正人議長 菊地副市長。
〔菊地正昭副市長登壇〕
65 ◯菊地正昭副市長 この件に関しましては、先ほど提案の理由の中でも説明をさせていただいたところでございますけれども、今回の件に関しましては、今までの経緯を申し上げますと、電話連絡を26回、ショートメールを25回、督促状送付を3回、この方の自宅訪問など8回などと繰り返してきたところでございます。
それで、今回の提案理由でも申し上げましたけれども、平成30年10月から入居をしておりまして滞納を続けております。家賃の取り立てについては管理運営を民間事業者に委託してやっているわけでございますけれども、保証会社が代位弁済という形で払わなかった分について払ってきたという経緯もございます。そちらの代位弁済の会社もこれ以上はということでございます。それで先ほど申しましたように、市のほうもいろんなこういう形で催促してきたということでございます。
なお、今、子供さんが4人ということもございます。これは福祉のほうにも、あと県の児相のほうにも相談している案件でございます。
66
◯小川正人議長 5番大野栄光議員。
67 ◯5番(大野栄光議員) 確かに市のほうでは努力しました。電話を28回かけました、メールをしました。そういったことについて家族は対応してくれなかったと、そういうことはわかります。しかし、こういった家族の方たちの入居に対しましての事前調査というものはどういうことになっているのかお尋ねいたします。
68
◯小川正人議長 菊地副市長。
〔菊地正昭副市長登壇〕
69 ◯菊地正昭副市長 子育て応援住宅に関しましても、やっぱり市営住宅と同じように家賃を払ってもらうというのが大原則と思っております。
この子育て応援住宅につきましては、家賃の保証会社が滞納家賃を保証するというふうな賃貸の保証委託契約を入居者とあと保証会社及び市の3者で締結しているということでございますので、事前調査というか、そういう話し合いはついてから契約をして入居をしているということでございます。
70
◯小川正人議長 5番大野栄光議員。
71 ◯5番(大野栄光議員) いや、私のお尋ねしている事前調査というのは、その子育て応援住宅に入って毎月支払っていけるかどうかという、そういった経済的な担保があったのかどうかということをお尋ねした次第なんですけれども、その点についてまた副市長、よろしくお願いいたします。
72
◯小川正人議長 菊地副市長。
〔菊地正昭副市長登壇〕
73 ◯菊地正昭副市長 今のお話でございますけれども、要はこの夫婦の方は入るときは働いていらっしゃったわけでございます。ですから、そういう意味で担保もちゃんととっていると、払える能力があるということでございます。
74
◯小川正人議長 5番大野栄光議員。
75 ◯5番(大野栄光議員) 世間一般的には確かに支払いしない人が悪いということになりますが、よく借金なんかに例えれば返さない人が悪いとは言いますけれども貸した人も悪いというふうになってしまうこともございます。そういった中において、今後、こういった訴えを起こして訴えを起こされた人たちの立場というのも、ある程度考える必要もあるのではないかと思いますが、この人たち、出ていけ出ていけと言われて、出ていく先というものを市では考えて、そういった方針でやっているのかどうかお尋ねいたします。
76
◯小川正人議長 菊地副市長。
〔菊地正昭副市長登壇〕
77 ◯菊地正昭副市長 先ほど来お話をさせていただきましたけれども、この夫婦の旦那さんの話に、ちょっと細かい話になってきますけれども、勤労意欲がなかなかないというところで勤めても長く続かないという事情もあったのかなと思ってございます。
先ほどもお話をさせていただきましたけれども、この住宅につきましては、いろんな施策をとって支払いをお願いしているところでございますが、こういう状態になったと。そういう意味では子育て応援住宅ですからそういうことをしたくない、できればしたくないということでございます。
ただ、ほかの方々のこともございます。まともにちゃんと払っていらっしゃる方もいるということを考えれば、いたし方ないのかなと思っているところでございますけれども、先ほどちょっとお話ししましたが、子供さんが4人いらっしゃるということで、これは児相とそれから福祉のほうの関係も今図っているところでございます。ご理解をお願いしたいと思います。
78
◯小川正人議長 ほかに質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
79
◯小川正人議長 質疑なしと認めます。よって、質疑を終わります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております本案につきましては、会議規則第36条第3項の規定により、
委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
80
◯小川正人議長 ご異議なしと認めます。よって、本案については
委員会付託を省略することに決定いたしました。
この際、暫時休憩いたします。
午前11時23分休憩
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前11時23分開議
81
◯小川正人議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。
採決に入ります。ただいま議題となっております本案については、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
82
◯小川正人議長 ご異議なしと認めます。よって、第5号議案は、原案のとおり可決されました。
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日程第8 第6号議案から第28号議案
83
◯小川正人議長 日程第8、第6号議案・辺地に係る公共的施設の総合整備計画の策定についてから第28号議案・令和2年度白石市下水道事業会計予算までの計23議案を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
84
◯山田裕一市長 第6号議案は、三住辺地における公共的施設の総合整備計画の策定についてであります。この辺地総合整備計画は、「辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律」に基づき、交通条件及び自然的、経済的、文化的諸条件に恵まれない山間地等に、公共的施設を総合的にかつ計画的に整備しようとする場合に策定するものであります。
今回、三住辺地における小型動力消防ポンプの整備、加えて、農道巻平線の整備を盛り込んだ計画を策定し、効率的な事業費の確保を図ろうとするものでございます。
その財源としては、充当率が100%で元利償還金の80%が地方交付税に算入される「辺地対策事業債」を活用することができます。この辺地対策事業債を活用するに当たっては、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律第3条第1項の規定により、前もって総合整備計画を議会において議決していただくことが必要であることから、提案いたそうとするものであります。
第7号議案は、白石市監査委員条例及び白石市公営企業の設置等に関する条例の一部を改正する条例案でございます。
本案は、令和2年4月1日に
地方自治法等の一部を改正する法律が施行され、
地方自治法の一部が改正されることに伴い、2条例において引用する条文を改める必要があることから条例の一部を改正いたそうとするものであります。
第8号議案は、白石市固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例案でございます。
本案は、情報通信技術の活用による行政手続等に係る関係者の利便性の向上並びに行政運営の簡素化及び効率化を図るための行政手続等における情報通信の技術の利用に関する法律等の一部を改正する法律の施行に伴い、本条例において引用する文言等について改正する必要があることから、条例の一部を改正いたそうとするものであります。
第9号議案は、白石市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例案でございます。
本案は、「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」が平成30年7月に公布され、平成31年4月より時間外勤務の上限が設けられたことにより、地方公務員法に規定する均衡の原則や働き方改革を推進する観点から、本市においても時間外勤務に上限を設けるよう条例の一部を改正するものです。
第10号議案は、白石市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例案でございます。
本案は、令和2年度からの会計年度任用職員制度導入に伴い、フルタイム会計年度任用職員について、常勤職員と同様に給料、手当及び旅費の支給対象となることから、これに伴い給料を支給される職員の補償基礎額を条例で規定する必要があるため条例の一部を改正いたそうとするものであります。
第11号議案は、白石市営住宅管理条例の一部を改正する条例案でございます。
本案は、令和2年4月1日から改正民法が施行されることに伴い、法定利率が年3%に引き下げられることに加え、3年ごとに市中金利動向にあわせて法定利率も変動するようになることから、条例の一部を改正いたそうとするものです。
第12号議案は、白石市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例案でございます。
本案は、「成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律」の施行に伴い、成年被後見人等を理由に不当に差別されることがないよう、国の「印鑑登録証明事務処理要領」の一部が改正されたことから、これに準じて条例の一部を改正いたそうとするものです。
第13号議案は、白石市公民館条例の一部を改正する条例案でございます。
本案は、現在、「ステージ」、「ステージを除く部分」及び「全室」の3区分となっております中央公民館のホールの利用区分のうち、「ステージを除く部分」を2分割することにより使用料も半額とし、使用者がより気軽に学習や軽スポーツを行う機会をふやすことで、より生涯学習を支援できる体制を整備いたそうとするものです。
第14号議案は、白石市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例案でございます。
本案は、災害弔慰金の支給等に関する法律の一部を改正する法律が施行されたことに伴い、償還金の償還免除の対象範囲の拡大と支払い猶予を規定し、償還免除、支払い猶予を判断するため貸し付けを受けた者、もしくはその保証人に対する報告や官公署に対する調査を可能とするよう条例の一部を改正いたそうとするものです。
第15号議案は、白石市放課後児童クラブ条例の一部を改正する条例案でございます。
本案は、放課後児童クラブを長期休業日のみの利用を希望する児童について規定を設けるとともに、その利用料金を定めるため、条例の一部を改正いたそうとするものです。
第16号議案は、白石市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例案でございます。
本案は、子ども・
子育て支援法の一部を改正する法律の施行に伴い、幼児教育・保育の無償化に伴う食事の提供に要する費用の取り扱い及び特定地域型保育事業を行うものに求められる特定教育・保育施設等との連携要件について変更するため、条例の全部を改正いたそうとするものです。
第17号議案は、令和元年度白石市一般会計補正予算(第7号)でございます。
第1表歳入歳出予算の補正でありますが、既定の歳入歳出予算にそれぞれ487万6,000円を増額し、予算の総額を165億7,816万4,000円にいたそうとするものであります。
補正の主な内容は、別表のとおりです。
歳出予算に要する財源といたしましては、市税、国庫支出金、寄附金、諸収入、市債等を増額する一方、使用料及び手数料、県支出金、繰入金を減額して措置いたそうとするものです。
第2表繰越明許費補正でありますが、災害廃棄物処理事業、地籍調査事業、壽丸屋敷店蔵瓦屋根修繕事業及びマンホールトイレ整備事業につきましては、これから事業に着手いたしますが、事業の性質上、年度内にその支出が終わらない見込みであることから、
地方自治法第213条の規定に基づき繰り越しをいたそうとするものです。
第3表債務負担行為補正でありますが、
子育て支援・多
世代交流複合施設指定管理者委託料及びスポーツセンター指定管理者委託料につきましては、指定管理者の指定に伴い、債務負担行為の追加をいたそうとするものです。
また、職員用パソコン賃借料、白石市固定資産(宅地)評価システム適用業務委託料(令和元年度追加分)、外4件の委託料につきましては、契約金額が確定したことなどから限度額の変更をいたそうとするものです。
第4表地方債補正でありますが、マンホールトイレ整備事業を初めとする5件について、地方債を追加いたそうとするものです。
また、白石スキー場整備事業につきましては減額変更いたそうとするものです。
第18号議案は、令和元年度白石市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)でございます。
第1表歳入歳出予算の補正でありますが、既定の歳入歳出予算から、それぞれ1億8,367万7,000円を減額し、予算の総額を37億6,187万円にいたそうとするものです。
補正の主な内容は、総務費を増額し、保険給付費、予備費等を減額計上いたしておりますが、これらに充当する財源といたしましては、国庫支出金及び繰入金を増額する一方、国民健康保険税、県支出金、諸収入等を減額して措置いたそうとするものです。
第19号議案は、令和元年度白石市介護保険特別会計補正予算(第4号)でございます。
第1表歳入歳出予算の補正でありますが、既定の歳入歳出予算からそれぞれ8,318万4,000円を減額し、予算の総額を38億4,543万6,000円にいたそうとするものです。
補正の主な内容は、総務費及び基金積立金を増額し、保険給付費及び地域支援事業費を減額計上しておりますが、これらに充当する財源といたしましては、諸収入等を増額する一方、支払基金交付金、繰入金等を減額して措置いたそうとするものです。
第20号議案は、令和元年度白石市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)でございます。
第1表歳入歳出予算の補正でありますが、既定の歳入歳出予算からそれぞれ1,335万円を減額し、予算の総額を4億2,140万6,000円にいたそうとするものです。
補正の主な内容は、後期高齢者医療広域連合納付金等の減額に係る予算を計上しておりますが、これらに充当する財源といたしましては、後期高齢者医療保険料の減額をもって措置いたそうとするものです。
第21号議案は、令和元年度白石市水道事業会計補正予算(第4号)でございます。
補正の主な内容は、収益的収入において、車両売却に伴う売却益を23万4,000円増額し、収入総額を9億4,712万8,000円とし、収益的支出においては、人事異動に伴う職員給与費を1,051万2,000円減額、車両売却に伴う資産減耗費を10万5,000円増額し、支出総額を10億1,876万8,000円にいたそうとするものです。
また、資本的収入において、工事負担金を225万円減額、車両売却に伴う固定資産売却代金を11万4,000円増額し、収入総額を2億1,218万5,000円とし、資本的支出においては、人事異動に伴う職員給与費及び工事請負費を236万3,000円減額し、支出総額を4億1,547万2,000円にいたそうとするものです。
なお、財源といたしましては、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額3,260万1,000円を3,239万8,000円に、当年度分損益勘定留保資金5,522万5,000円を5,520万1,000円にそれぞれ改め措置いたそうとするものです。
第22号議案は、令和元年度白石市下水道事業会計補正予算(第2号)でございます。
補正の主な内容は、収益的支出において、人事異動に伴う職員給与費及び流域下水道維持管理負担金等を1,607万9,000円減額、消費税及び地方消費税を1,963万1,000円増額し、支出総額を10億1,282万1,000円にいたそうとするものです。
また、資本的収入において、企業債を110万円減額し、収入総額を6億9,695万円とし、資本的支出においては、人事異動に伴う職員給与費を34万6,000円増額、流域下水道建設負担金を110万9,000円減額し、支出総額を9億8,513万1,000円にいたそうとするものです。
なお、財源といたしましては、当年度分損益勘定留保資金2億8,784万4,000円を、2億8,818万1,000円に改め措置いたそうとするものです。
第23号議案は、令和2年度白石市一般会計予算案でございます。
第1表歳入歳出予算でありますが、予算の総額を141億511万1,000円とするもので、前年度と比較しますと0.2%の減となっております。
予算に計上した主な内容は別表のとおりであります。
第2表債務負担行為でありますが、担い手育成資金利子補給補助金につきましては、農業担い手の育成確保を図るため、経営規模の拡大を図る農業者へ農業担い手育成資金を融資した金融機関に対し、令和3年度から令和11年度まで利子の一部を補給いたそうとするものです。
復旧支援資金利子補給補助金につきましては、令和元年台風第19号により被害を受けた農業者の金利負担軽減と経営安定を図るため、農業者への災害復旧に要する資金を融資した金融機関に対し、令和3年度から令和9年度まで利子の一部を補給いたそうとするものです。
中小企業振興資金融資損失補償につきましては、市内企業者に対する融資制度に係る融資預託額の100分の10に相当する金額を、宮城県信用保証協会が損失を受けた場合、令和3年度から令和15年度分まで損失補償をいたそうとするものです。
第3表地方債でありますが、農道整備事業、地方道路整備事業、普通財産除却事業、都市計画街路事業及び公園施設長寿命化対策支援事業外2事業に係るもののほか、水道事業会計出資金及び臨時財政対策債を加えて総額6億5,320万円の地方債を起こそうとするものです。
第24号議案、令和2年度白石市国民健康保険特別会計予算案でございます。
本案は、歳入歳出予算の総額をそれぞれ37億9,375万6,000円とするもので、前年度と比較しますと4.0%の減となっております。
歳出予算の主な内容は、全体の75.6%を占める保険給付費、22.0%を占める国保事業費納付金のほか、保険事業費及び諸支出金等を計上いたしております。
これらに充当する財源といたしましては、国民健康保険税のほか県支出金、繰入金及び諸収入等をもって措置いたそうとするものです。
第25号議案は、令和2年度白石市介護保険特別会計予算案でございます。
本案は、歳入歳出予算の総額をそれぞれ37億471万6,000円とするもので、前年度と比較しますと0.3%の増となっております。
歳出予算につきましては、90.9%を占める保険給付費のほか、地域支援事業費等を計上いたしております。
これらに充当する財源といたしましては、介護保険料のほか国庫支出金、支払基金交付金、県支出金及び繰入金等をもって措置いたそうとするものです。
第26号議案は、令和2年度白石市後期高齢者医療特別会計予算案でございます。
本案は、歳入歳出予算の総額をそれぞれ4億865万7,000円とするもので、前年度と比較しますと0.4%の減となっております。
歳出予算につきましては、徴収した保険料等を宮城県後期高齢者医療広域連合へ納付するための保険料等負担金及び保険基盤安定拠出金等を計上いたしております。
これらに充当する財源といたしましては、徴収保険料及び繰入金等をもって措置いたそうとするものです。
第27号議案は、令和2年度白石市水道事業会計予算案でございます。
事業運営の基本となります業務の予定量でありますが、給水戸数1万3,416戸、年間総給水量400万7,000立方メートル、1日平均給水量1万978立方メートルを見込んでおります。
建設改良事業においては、配水本管耐震化工事及び老朽管更新工事等を予定しております。
収益的収支でありますが、収入総額で9億3,763万1,000円、支出総額で8億9,297万4,000円を計上しております。
一方、資本的収支でありますが、収入では、配水本管耐震化工事及び老朽管更新工事等に対する企業債及び補助金等として1億1,660万円を計上しており、支出では、それら建設改良工事及び企業債償還金に3億8,579万3,000円を計上しております。
これにより、資本的収入が支出に対して不足する額2億6,919万3,000円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額2,944万8,000円、過年度分損益勘定留保資金1億405万5,000円、当年度分損益勘定留保資金1億3,569万円で補填いたそうとするものです。
第28号議案は、令和2年度白石市下水道事業会計予算案でございます。
事業運営の基本となります業務の予定量でありますが、公共下水道事業・農業集落排水事業を合わせた処理区域内人口2万4,402人、年間総処理水量278万7,000立方メートル、1日平均処理水量7,636立方メートルを見込んでおります。
建設改良事業においては、公共下水道事業の長寿命化事業及び雨水事業等を予定しております。
次に、収益的収支でありますが、収入総額で9億8,488万円、支出総額で9億2,253万円を計上しております。
一方、資本的収支でありますが、収入では、長寿命化事業及び雨水事業等に対する企業債及び補助金等として6億65万8,000円を計上しており、支出ではそれら工事及び企業債元金償還金に8億7,725万3,000円を計上しております。
これにより、資本的収入が支出に対して不足する額2億7,659万5,000円は、当年度分損益勘定留保資金2億7,659万5,000円で補填いたそうとするものです。
他会計からの補助金につきましては、下水道事業経営安定のため、地方公営企業法第17条の3の規定に基づき、白石市一般会計から3億3,518万5,000円の補助を受けようとするものです。
以上で提案理由の説明を終わりますが、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
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◯小川正人議長 以上で提案理由の説明は終わりました。
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日程第9 議提第1号
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◯小川正人議長 日程第9、議提第1号・白石市議会基本条例の一部を改正する条例を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。11番佐久間儀郎議員。
〔11番佐久間儀郎議員登壇〕
87 ◯11番(佐久間儀郎議員) 議提第1号・白石市議会基本条例の一部を改正する条例につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
本案は、同条例第31条の規定に基づき、改選後の昨年9月から条例の見直し検証を行ってまいりましたが、その検証の結果として、一部の条項において、改正が必要との判断をしたことから、条例の一部を改正いたそうとするものでございます。
なお、改正の内容につきましては、同条第3項に「本会議において、改正の理由及び背景を詳しく説明しなければならない。」と規定されておりますので、改正となった条項ごとにその内容を説明させていただきます。
新旧対照表をごらんください。
初めに、第12条第2項になりますが、反問権の運用については、平成26年12月9日の全員協議会において決定した「市長等の反問に関する運用について」に基づき、これまでの議会においても議員の質疑について反問権を認めておりますことから、条例においても同様の規定とするため、条項の一部を改正いたそうとするものであります。
次に、条例第27条第2項になりますが、議員定数の改正をする際、現行条例の規定に基づき、必要な手続を実施した場合、改正までに相当な時間を要することから、条例の円滑な運用を図るため、条項の一部を改正いたそうとするものであります。
次に、条例第27条第3項になりますが、
地方自治法には議案の提出について、委員会または議員が議長に提出するものと規定しておりますことから、条例においても同様の規定とするため、条項の一部を改正いたそうとするものであります。
次に、条例第28条第2項になりますが、前条第2項と同様、議員報酬を改正する際、現行条例の規定に基づき必要な手続を実施した場合、改正までに相当な時間を要することから、条例の円滑な運用を図るため、条項の一部を改正いたそうとするものであります。
次に、第28条第3項になりますが、前条第3項との整合性をとり、同様の規定とするため、条項の全部を改正するものであります。
最後に、条例第31条第1項になりますが、任期開始後に選任される議会運営委員においては、初当選間もない議員も委員になり得ること、また、これまでの経緯や経過を知らない、そうした議員にとって、本条項に規定する「任期開始後、できるだけ速やかに」検証作業することに支障があることから、全ての委員が条例に対して一定の見識を深めた上で、正確な検証を任期中に行うため、条項の一部を改正しようとするものであります。
以上で提案理由の説明を終わりますが、議員皆様方のご賛同を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
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◯小川正人議長 以上で提案理由の説明は終わりました。
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◯小川正人議長 本日の日程はこれで全部終了いたしました。
なお、あす20日から24日まで休会とし、25日10時に本会議を開き、議案に対する質疑を行う予定でありますので、ご了承願います。
本日はこれにて散会いたします。
ご苦労さまでした。
午前11時53分散会
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する
白石市議会 議 長 小 川 正 人
議 員 澁 谷 政 義
議 員 角 張 一 郎
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