白石市議会 > 2019-12-18 >
令和元年第438回定例会(第4号) 名簿 開催日:2019-12-18
令和元年第438回定例会(第4号) 本文 開催日:2019-12-18

ツイート シェア
  1. 白石市議会 2019-12-18
    令和元年第438回定例会(第4号) 本文 開催日:2019-12-18


    取得元: 白石市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-11
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      午前10時開議 ◯小川正人議長 おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。  現在における出席議員数は18名でありますので、定足数に達しております。  本日の会議は、お配りいたしました議事日程第4号をもって進めます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯小川正人議長 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第86条の規定により、3番伊藤勝美議員、16番菊地忠久議員を指名いたします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  日程第2 一般質問 3 ◯小川正人議長 日程第2、市政に対する一般質問を行います。  抽せん順により順次発言を許します。  通告に沿って簡潔に質問されるようお願いいたします。  今期の質問時間は答弁を除き30分以内であります。質問時間が残り3分になったとき、ブザーを鳴らして発言者に通告します。  なお、一問一答方式で行いますので、市長等の反問に関する運用を適用いたします。  これより順次質問を許します。  最初に、16番菊地忠久議員。    〔16番菊地忠久議員登壇〕 4 ◯16番(菊地忠久議員) おはようございます。2日目のトップバッターですので、張り切って質問をさせていただきます。
     今回、大きく3項目について一般質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  初めに、1点目、関係人口についてお伺いいたします。  関係人口とは、定着する移住・定住人口でもなく、観光に来た一過性の交流人口でもない、その中間に位置する、地域と多様にかかわる人々を指す言葉です。地方圏は、人口減少、高齢化により、地域づくり担い手不足という課題に直面していますが、関係人口と呼ばれる地域以外の人材が地域づくりの担い手となること、地域の活動量が増加すること、結果的に移住・定住のハードルを下げることなど、その役割が期待されております。  総務省は、平成30年度から、関係人口創出事業として賛同する自治体を募集し、関係人口として主にターゲットとする方の属性により、団体の取り組みを5つのパターンに分けて、地域とのつながり機会づくり地域課題の解決等に継続的にかかわるきっかけを提供する事業を実施しております。  また、令和2年度から始まる第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略では、4つの基本目標の一つに、地方への新たな人の流れをつくるがあり、その中に関係人口の創出、拡大が掲げられております。  また、実際に関係人口の拡大に向け、多くの自治体で具体的な取り組みがなされており、成果を上げております。  そこで、(1)の質問といたしまして、自治体にとって関係人口をふやす利点は大きいと考えます。これまでも、山田市長は議会の中で、関係人口の拡大を図っていくとの発言をされており、その必要性は認識されていると思いますが、改めて関係人口に対する所見をお伺いいたします。 5 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 6 ◯山田裕一市長 おはようございます。  菊地忠久議員一般質問にお答えいたします。  関係人口は、地域に移住された定住人口や観光に来られた交流人口ではなく、自分の出身地や過去の勤務地であったり、その地域にルーツがあるなど、特定の地域や地域の方と多様にかかわる方々であると理解しております。  人口減少少子高齢化など社会情勢が大きく変化する中では、地域づくりの担い手の育成、確保が大きな課題となっており、この関係人口という地域外の人材が地域づくりの新たな担い手として期待されております。  本市といたしましても、地域力の維持、強化のための地域づくりの担い手の育成や、移住、交流の促進による将来的な定住人口の増加なども期待されることから、議員ご指摘のとおり利点は大きいものと認識しております。 7 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 8 ◯16番(菊地忠久議員) 利点は大きいと認識しているということで、改めて確認させていただいたわけでございますけれども、そこで(2)の質問に移るのですけれども、地方行財政調査会が全自治体を対象にしたアンケートによると、ちょっとデータが古いんですが、平成29年の12月時点で155の自治体が総合計画等関係人口について記載をしているということです。この155の自治体の中には、例えばお隣の七ヶ宿町も含まれております。  本市も第六次白石市総合計画を今度立てますし、次期総合戦略というのも打ち立てなければいけない時期に来ておりますけれども、その中に関係人口ということをしっかりと明記して、これまで以上に積極的に関係人口の拡大に向けた取り組みを行うべきだと考えますが、所見をお伺いいたします。 9 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 10 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  現在、本市におきましては、第六次白石市総合計画策定作業を鋭意進めておりますが、まちづくり人づくりと言われるように、これからは人づくり、人材育成が非常に重要になってくると考えております。今後、本市が取り組むべきさまざまな地域課題の解決のため、関係人口の存在が直接的、間接的に大きな役割を果たすことを期待しております。  また、間もなく閣議決定される予定の国の第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略においても、関係人口の創出、拡大に向けた取り組み強化が戦略の重要目標の一つに位置づけられると伺っております。  したがいまして、第六次白石市総合計画並びに第二期白石市まち・ひと・しごと創生総合戦略におきましても、関係人口に係る取り組み重要政策として位置づけ、積極的に推進していくことが必要であると認識しております。 11 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 12 ◯16番(菊地忠久議員) 関係人口が大きな役割を果たすということで、次期第六次白石市総合計画にも、第二期白石市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中にも盛り込むということで、盛り込むからには、これからは具体的に関係人口拡大創出に向けて何かしらやっていかなければいけないことになるわけですけれども、そこで(3)といたしまして、関係人口拡大への手段の一つとして、ふるさと納税の活用が考えられています。先ほど述べた総務省の関係人口創出事業の5つのパターンの一つにもふるさと納税型として明記されております。  ここ数年、魅力的な返礼品などを目当てにふるさと納税をする方が全国的にふえておりますが、本来のふるさと納税の理念に立ち返れば、本当に気にかけたいのは返礼品よりもその使途であり、その地域の活性化、盛り上がりです。  ふるさと納税の寄附者に対して、SNS等を通じさまざまな情報を行っていき、関係人口の拡大に努めることが重要と考えますが、所見をお伺いいたします。 13 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 14 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  本市では、本年度、現時点で延べ2万人を超える方々からふるさと納税をいただいております。返礼品を介してとはいえ、全国各地の皆様と本市がご縁を結ぶことができたことは、関係人口の創出、拡大にとって大変意義深いことであり、ふるさと納税を契機に本市を応援してくださるファンがつながりコミュニティーとなって活躍される場を創出することができれば、関係人口の拡大を促進する有効な手だてになり得ると考えられます。  今後、ふるさと納税の寄附者や本市出身者勤務経験者など、本市につながりや思い入れがある方々を対象に、SNSを初めとした各種メディアやネットワークを通じた情報発信コミュニティーづくりなど、関係人口の拡大に向けた受け皿づくり関係人口の活躍促進のための事業を、総合計画及び総合戦略の施策として位置づけることを検討していきたいと考えております。 15 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 16 ◯16番(菊地忠久議員) 関係人口について、いろいろ今市長もご答弁されましたけれども、その中で白石市の出身者だとか勤務経験者だとかいうのもその関係人口の中に入るというわけです。今回私、このふるさと納税の活用というものを提案させていただいたのも、やはり今現在、白石市のふるさと納税の寄附額がありがたいことに非常に多くふえているので、このきっかけを生かさない手はないんじゃないかということで、ふるさと納税の活用について、今お話しさせていただいているわけなんです。  ふるさと納税の寄附者に対して、ほかの自治体でもやっているんですけれども、例えば希望者に対してふるさと住民票というようなものを発行いたしまして、定期的に広報紙を送ったり、先ほど言ったSNSで情報を発信したりとか、あとは都会で、仙台市だとか東京とかでその人たちが集まったイベントを開催するだとか、そういったいろいろなことが考えられると思います。そういったことを具体的に何かお考えというか、もし市長の中で希望するようなものがあればお伺いしたいんですけれども、いかがでしょうか。 17 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 18 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  議員今ご発言のふるさと住民票、そういったものを、まず存在を私は全然わかっておりませんでしたので、今後調査研究をさせていただきたいと思います。  また、さまざまな施策も現在検討中でございます。施策の事務的な内容になりますので、地方創生対策担当室長より答弁をいたさせます。 19 ◯小川正人議長 日下地方創生対策室長。    〔日下忠績地方創生対策室長登壇〕 20 ◯日下忠績地方創生対策室長 おはようございます。  市長の命によりまして、ただいまの菊地議員の質問にお答えをいたします。  関係人口の拡大に向けた事業の検討ということで、これから総合計画並び総合戦略の具体的な検討になっていって、その中で決まるということになると思いますが、現時点で考えられ得る事業といたしましては、各種の情報発信に加え、地域におけるボランティア活動地域イベントの参加、自然体験農業体験、若者世代を対象としたインターンシップなどのファンづくりや、都会と都市の2地域を目指した副業、兼業の紹介、サテライトオフィスの開設支援というようなことが、一般的な形の事業として考えられ得ると考えております。 21 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 22 ◯16番(菊地忠久議員) 具体的な事業もいろいろと構想の中にあるということでわかりました。  それで、先月、11月18日に東京のほうで白石市の地域おこし協力隊の竹田さん中心となって、白石プレミアムナイト・白石の食と酒を楽しむ会が開かれて、ここに多くの方が来られたと聞いているんですけれども、ここに来られた方たちも、もう既に白石市の関係人口と位置づけて考えていいと思います。こうやって民間の中でもやっていますので、ぜひこれからそういった民間の方々ともしっかり連携してやっていただきたいと思います。  それと、次期総合計画の例えば策定過程パブリックコメントとかを多分とるとは思うんですけれども、そういったときに、ふるさと納税をやっていただいた方とか、先ほど言ったふるさと住民票を発行するとすればそういった方々にパブリックコメントを求めるとか、そういったかかわり方もできると思うんですが、その辺、市長お考えいかがでしょうか。 23 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 24 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  議員ご指摘のとおり、さまざまな取り組みというものは考えられますし、積極的に展開していかなくてはならないと思っております。  議員のご発言のとおり、特に地域おこし協力隊の皆さんが積極的に本市の魅力、また農産物、物産、さまざまなものを強力に、積極的にPRをしていただいております。  特に白石産のササニシキでございますが、本年度も国際コンクール特別優秀賞第2位を獲得することができました。これは本市の農家の皆様にとっても非常に大きな希望の光だと思っておりますし、地域おこし協力隊みずからが白石産のササニシキを、例えば東京の寿司組合のほうに売り込みに行ったり、また赤坂エクセル東急でのビュッフェで白石産のササニシキを活用いただいたり、またこれは県内のディーラーでございますが、新車成約の特典として白石産のササニシキを使っていただいたり、そのように本市の物産を通しての関係人口の拡大というのも、これは間違いなく大きな広がりを見せているところでございます。  また、先ほど議員のご発言にもありましたように、東京でのイベントでは本当においしい白石市のお酒や農産物を直接食べていただいたり、また都会のど真ん中で芋煮会というイベントもさせていただきまして、私も直接お伺いいたしましたけれども、そこには本市に興味を持っていただいている方、その中では白石市に対して移住を考えているんですというような、そういった方も来ていただいて、もっともっと本市についてのさまざまな情報を知りたいと積極的に私に話しかけてくださる移住希望者もいらっしゃいました。  ありとあらゆる機会を通じまして、人口減少に歯どめをかけられるように、全力で関係人口の創出に向けて今後も取り組んでまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 25 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 26 ◯16番(菊地忠久議員) ぜひ関係人口について、さまざまな切り口、いろんな展開が考えられると思いますので、積極的に関係人口拡大に向けて、そしてまた白石市の盛り上がり、地域の盛り上がりについてご努力いただきたいとお願いいたしまして、次の質問に移らせていただきます。  大きな2番目、白石市中学生議会についてお伺いいたします。  去る11月23日に、第2回となる白石市中学生議会が開催されました。昨年の第1回に引き続き行われたもので、本年もさまざまな市政課題について、中学生議員たちが質問や提言を行いました。  各中学生議員は、自分が取り組む質問についてよく勉強しており、答弁に対する再質問も多くなされ、とても感心させられました。議論も深まり、中学生議員にとっても、市当局や市議会議員にとっても、有意義な機会になったと考えております。  そこで、(1)全体的な感想ということで通告しておりましたけれども、昨日、同僚議員が聞いておりまして、市長、教育長、それぞれ感想をお聞きしておりますので、こちらは割愛させていただきます。  ただ、1点だけ、今回中学生議会を開催するに当たりまして、議会の中でもいろいろどうするかというような話し合いがあった中で、いろいろことしは改選期だから忙しくて開催できないとか、難しいとか、そんなの別にやらなくてもいいというような議論も実際、中にはありました。  昨年、ことしの中学生議会を受けまして、私個人的には来年以降も継続してやりたいと思っているんですけれども、市長、教育長、それぞれ開催したほうがいいかどうか伺いたいと思いますけれども、まず市長お願いします。 27 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 28 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  改めて今回の中学生議会、昨年と比較をしますと、明らかに違うなと思いましたのは、昨年の中学生議会はもう全て私に対する質問だけでございましたが、今回の中学生議会教育委員会、教育長に対する質問もあったということが、非常にこれはこれでよかったなと思っております。  特に、教育に関する質問があったことが非常に印象に残っておりますし、学力向上プログラム学力向上のための自習スペースの設置等の質問をいただいたことは、本年を教育改革元年として位置づけ、児童・生徒の夢や希望をかなえられるよう、基礎学力向上のためのさまざまな市が展開している施策が、中学生にもしっかりと伝わっているということを実感することもできました。  また、本市の人口減少や少子化の課題などについても真剣に考えられ、中学生の皆さんが将来子育てをする立場になったときのことを想像しながらの具体的なご質問もいただきました。  さらに、中心市街地の活性化や本市の魅力発信など、市に対しての愛着や誇りを感じられる質問をたくさんいただき、中学生の皆さんのたくましさを感じることができました。  このような非常に白石市にさらに愛着を深められる事業だという認識でございますので、ぜひ議会のほうで開催したいというお気持ちで準備を進められるのであれば、私といたしましても全力で協力をさせていただきたいと思いますし、何とか本市の子供たちの生きる力の醸成に、議会としてもさらなるお力添えを賜りますようにお願いいたします。 29 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 30 ◯半沢芳典教育長 おはようございます。  菊地忠久議員一般質問にお答えをいたします。  教育的な意味を考えると、成人年齢が18歳に引き下げられる、当然選挙権も18歳になるということも考えますと、まさにすばらしい取り組みだなと私は感じております。  やはり生きた地方自治を学ぶ場であることからしても、この議場に来る中学生は代表であったとしても、各学校の取り組みの報告を受けていますと、各議員さんがそれぞれ各中学校のほうに回っていただいて、中学生と議論をしたり、ワークショップをしたりというようなことも聞いておりますので、非常に地方自治等を身近に感じるすばらしい教育的な機会になっていると私は認識をしております。  来年度以降も、議員の皆さんが、形はそれぞれ変化するにしても、やっていただけるのであれば、教育委員会としても全力で一緒にやりたい、かかわらせていただければと思っております。  また、先ほど市長からも答弁がありましたように、今回は学力向上であるとか、それから通学用のバスの問題であるとか、そういう自分たちの身近な問題を取り上げてくれた中学生もいたということは大変うれしく思っております。  学力向上を周りの大人がサポートすることも非常に重要だと思ってはおりますけれども、まずもって学びの主体は子供、それは小学生であっても中学生であっても、身近な自分の問題としてさまざまな質問であるとか提言をしていただいたということは、大変うれしく思っておりますし、あわせて市の将来について本当に真剣にいろんなさまざまなところから子供たちが勉強して質問の場に立ったということは、大変頼もしくも感じておりますし、私としても大変うれしく思っておるということでございます。 31 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 32 ◯16番(菊地忠久議員) 今、市長、教育長、それぞれ答弁いただきまして、おおむね来年もやっていただきたいというふうに受けとめましたので、私もそれに向けてぜひ努力していきたいと思っておりますし、ちょうどけさの地元紙に、白石中学生議会の記事が掲載されておりまして、ああいうものをとってみても、やはり中学生にとって励みになることだなと。また、中学生の感想も記事に載っていましたけれども、非常に議員の仕事ぶりというか、それが身近にわかるようになったようなコメントもありましたので、非常によかったなと思っております。  そこで、(2)に移りますけれども、当日、中学生議員から、観光案内看板を撮影したくなるようなデザインにするなど、白石市インスタ映えコース創設の提案がなされました。  その際、市長もご答弁の中で、その整備の必要性を認めておりました。映えを意識した観光スポットの整備について、具体的に取り組むべきだと考えますが、所見をお伺いいたします。 33 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 34 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  さきの中学生議会において、今後本市のPRをする上で、観光スポットなどインスタ映えするように整備し、紹介することも必要であり、案内看板そのものをインスタ映えするのもよいアイデアであると答弁いたしました。  現在、白石市インスタ映えコース創設の足がかりとするため、間もなく整備が完了する小原温泉遊歩道に向かうつり橋と遊歩道の一部を使って、インスタ映えのスポットとして整備できないか検討を進めております。  小原温泉遊歩道は、川面に近い場所のために大雨による増水での被害がたびたび発生しております。また、遊歩道の両側は急峻な崖のため、落石などの安全対策も必要となることから、災害復旧と安全対策には相当程度の予算が必要となります。  そこで、つり橋とともに、遊歩道の安全な部分を利用して、白石川のV字渓谷に沿って、清流に入る新緑や紅葉の美しい景色を眺めながら、明治の文豪徳富蘇峰が碧玉渓と呼んだ名勝を楽しんでいただけないかと考えております。  また、本市では、現在インバウンド拡大のため、隣接する自治体や関係機関、団体とともに、さまざまな事業を行っております。インターネットによる観光スポットの画像や映像の配信、海外のインスタグラマーやブロガー、ユーチューバーを招聘し、世界に発信をしております。  中学生議会でも答弁の中で申し上げましたとおり、ふだんの生活の中の何げない風景にインスタ映えするスポットが隠れていると思います。そして、本市には歴史や自然を感じられる風景がたくさんありますので、映えを意識した観光スポットの整備とあわせて、今後ともインスタ映えするポイントを探し出し、多くの皆さんに発信していただきたいと考えております。ぜひ菊地議員におかれましても、インスタ映えするポイントを探していただき、インスタ映えするスポットを発信いただきますようご協力をお願いいたします。 35 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 36 ◯16番(菊地忠久議員) まず、インスタ映えスポットの足がかりとして、小原の碧玉渓のところにインスタ映えスポットを今設置しようとしているというご答弁でしたけれども、その中でここがインスタ映えのスポットですよという看板、中学生議員はその看板自体もデザインに凝って、それ自体がインスタ映えするような看板にしたらどうかというようなご提案もあったんですけれども、その辺についてはいかがお考えでしょうか。 37 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 38 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。
     やはりおっしゃることは十分わかります。その看板のデザインというのも、どういったデザインだとインスタ映えするかというところも研究をして、やはり創作していかなくてはならないと思いますので、さまざまな方から情報やご提案をぜひ賜りたいと存じます。よろしくお願いいたします。 39 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 40 ◯16番(菊地忠久議員) 確かに何がインスタ映えする看板なのかというのは実際わからないところで、つくってみないとわからないというところもあるんでしょうけれども、要するに何か普通の看板じゃなくて、何かしら映えするような凝った看板をつくっていただきたい、もしやるのであれば、せっかくですのでというお願いですけれども。  そこで、インスタ映えということで、ふだんの何げない風景に隠れているポイントを探し出すというようなご答弁もございましたが、例えば、香川県の三豊市というところがありますけれども、こちらは以前は観光地としては余り認識されていなかったところだそうです。ただ、父母ヶ浜というところが有名な夕日のスポットとして地元では非常に知られているところだったそうなんですけれども、こちらが今、日本のウユニ塩湖と呼ばれて、ここ数年、夕日が反射する美しい景色がインスタ映えするということで、今ではインバウンドも含め多くの観光客が訪れるようになったそうです。  また、その三豊市の観光交流局のホームページには、スマホで撮れる絶景フォトの撮り方が紹介されるなど、映えが強く意識された観光地の推進とかつくり、意識が行われております。これは今まで意識されなかったその地域が持つ宝が、時代の変化に合わせて輝き出した一例だと考えております。  本市においても、先ほどインスタグラマーを呼んだり、ブロガーを呼んだりというようなことをおっしゃっていたんですけれども、確かにそういった方々、若い方々や外国人の方々に、白石市内各地を、観光地だけじゃなく、やはり何げないふだんの白石市全体を見てもらって、新たな視点で映えスポットを提案していだだくということはいいことだと思いますけれども、例えば市主導で、そういったことを改めてより具体的にもう一段推し進めて、映えポイントを外部の人に探し出してもらうというようなことをもっと前面にやっていってはいかがかと思うんですけれども、その辺ご答弁お願いいたします。 41 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 42 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  議員おっしゃるとおりだと思います。ここ数年、さまざまな事業をしていく中で、特に私が印象に残っている事業といたしまして、慕心プロジェクトの事業もございました。その中ではフォトコンテストを実施いたしまして、市内の高校生、またより多くの市民の皆様が、それぞれの視点で本市の魅力発進のためにさまざまな写真撮影をしていただきました。その中では、こんなすてきなスポットがあるんだなというのも非常に私自身も感じることができましたし、特に外部の方もそうですし、やはり写真を趣味として活動されている方のやはり映えのスポットというのもあると思いますので、それらの皆様からいろんなご意見を頂戴したり、また写真撮影したスポットを今度市のほうで何か紹介できるような、そういった取り組みも十分これは検討する価値があると思いますので、さまざまな角度から検討してまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。 43 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 44 ◯16番(菊地忠久議員) ぜひ検討していただきたいと思っているんですけれども、ここで若干話がそれるかもしれないんですけれども、来月、映画「ラストレター」が公開されるわけで、本市でも各地でロケーションが行われたわけでございますが、そこで何か仙台のフィルムコミッションと共同してロケ地のパンフレットとかをつくっているとかいうような話は聞いているんですけれども、本市独自に何かその撮影スポットの紹介だとか、ここで撮りましたとかいうような案内を考えているのか、もしくはやろうとしているのがあればお聞かせください。 45 ◯小川正人議長 村上商工観光課長。    〔村上忠則商工観光課長登壇〕 46 ◯村上忠則商工観光課長 おはようございます。  ただいまの質問につきましては、私のほうからお答えさせていただきます。  ただいま議員おっしゃられましたとおり、仙台フィルムコミッションと一緒になりましてロケ地マップというパンフレットを今つくっております。もう既に完成しまして、実際にきょう納品されております。  今後、映画公開とあわせまして、SNS、ホームページもつくっておりまして、そちらがオープンと同時に、市内の壽丸屋敷、あとは情報館などで写真展など、サインなども含めて展示をして御紹介したいというような、今計画をしている段階であります。 47 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 48 ◯16番(菊地忠久議員) あらゆる機会を利用して、映えを意識した観光客誘致に努力していただきたいと思いまして、(3)に移らせていただきます。  また、同じように、ほかの中学生議員からは、商店街のシャッターに白石市の四季や歴史をテーマに絵を描くことでPRにつながるのではないかというようなご提案もされました。  山田市長は、持ち主などとの調整が必要だが、活性化につながるとの認識をお示しになられました。子供に限らず、子供から大人まで幅広く募集をかけ、商店街に限らず市内各地に絵を描いていただければ、こちらも映えにつながる新たなスポットになると考えますが、所見をお伺いいたします。 49 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 50 ◯山田裕一市長 お答えいたします。  私が、中学生議会で、商店街のシャッターに絵を描くということに対して活性化につながると答弁をいたしましたのは、絵を描いてその商店街をPRすることで空き店舗の利用拡大を図り、最終的に閉まったままの空き店舗のシャッターをあけさせるためのものでございます。  中学生議会でも答弁いたしましたとおり、来年早々にも商店街の皆様とお会いする機会がございますので、ご提案いただいた内容をお伝えして、協力、連携いただけるか確認していきたいと考えております。  さて、ご質問のとおり、市内各地に絵を描くことでインスタ映えにつながる新たなスポットになる可能性があると思いますし、話題にもなると思います。しかしながら、地域の皆さんがどんな目的を持ってどこに絵を描くのか、描く絵には地域の皆さんのどんな思いや意味がこもっているのかが大切であり、行政側が主導してインスタ映えにつながる新たなスポットとするための絵を描くのではなく、地域の皆さんの思いや目的がある絵をみずから描こうとしなければ、一時的な話題だけで終わってしまうものと考えております。 51 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 52 ◯16番(菊地忠久議員) とりあえずと言うとあれなんですけれども、商店街の方々にはお話をしていただくということで、ぜひ強力に進めていただきたいと思います。  また、絵を描くことについて、確かに地域の皆さんが目的を持って、思いや意味を持って取り組まなければ一過性のものにすぎないという市長のご答弁もおっしゃるとおりだとは思いますが、ただ、まち全体に、意味も大切なんですけれども、白石市がいろんな絵であふれている、要するにアートによるまちおこしではないですが、市全体が芸術的な雰囲気に包まれているということで、そういった雰囲気があちこちに、絵に限らず、例えば芸術の作品、彫刻とかでもそうでしょうけれども、そういうものがまちじゅうにあふれていれば、それだけでも白石市全体がフォトスポットというんじゃないですが、インスタ映えするようなまちづくりにつながると考えるんです。  例えば、そこでやっていただくのは、地域の人に限らず、若手のアーティストだとか、美術を専攻している学生さんだとか、そういった将来希望を持った人たちに描いてもらうということでも、それはそれで意味があるのかなと考えますが、その辺いかがお考えでしょうか。 53 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 54 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  議員ご発言のとおり、日本全国にはアーティスト、アートを活用したまちづくりを進めている自治体も数多くあることは、私も認識をしております。そういった中で、やはり共通しているのはコンセプトだと思います。  議員ご発言のとおりに、例えば美術を専攻している学生さんとか、そういった方々にご協力をいただいて、アートであふれた、彩られたまちづくりをするというのは、一つの大きな政策の方向性だと思いますけれども、結果としてそれをやっぱり白石市民の皆さんがご理解をしていただく、そういったところに積極的に協力していただく、そういった体制が整わないとなかなか難しいのかなと思います。  そういったことからも、先ほども答弁をさせていただきましたが、まずは市民の皆さんにご理解をいただいたりご協力いただく、その体制をまずは整えていく。その中で、じゃあどういったコンセプトが白石市に合ってくるか、そういったところを、それこそ所有者であったり、それぞれの地域の皆さんの思い、考えを聞き取った上で進めていけば、これは間違いなくすばらしい効果として発揮されるのではないかなと思いますので、まずはやっぱり市民の皆さんに対しての醸成というか、そういったところを浸透していけるように、今後も努力していきたいと思います。よろしくお願いします。 55 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 56 ◯16番(菊地忠久議員) 市民の皆さんの意識、その体制づくりというのは重要だと思います。おっしゃるとおりだと思います。  でも、白石市のまちづくり、かつて非常にデザインに凝った建物とか橋とかつくっておりますので、その辺で芸術に対する理解というのは、白石市民に土壌はあると思いますので、ぜひこういったことを強力に今後進めていただければと思っております。この質問は終わります。  次、大きく3点目についてお伺いいたします。  台風19号による災害についてお伺いをいたします。  (1)で、そのよかった点、反省すべき点という通告をしておりましたけれども、こちらも昨日、同僚議員が質問をしておりまして、その中で、今後、白石市防災会議で検証して、白石市防災計画に反映していきたいというようなものがありましたので、こちらは割愛させていただきます。  (2)に移らせていただきます。  浸水、冠水被害においては、堤防の決壊こそなかったものの、下水や排水路ではさばき切れなくなり、内水氾濫が市内各地で発生しました。特にホワイトキューブより西側の鷹巣地区や旭町地区において広範囲で浸水被害が起きましたが、今回の発生メカニズムや原因に対してどういうふうに検証をしているのか、お伺いをいたします。 57 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 58 ◯山田裕一市長 お答えいたします。  内水氾濫は、大雨により、雨水管渠などの排水施設の能力不足や河川の水位上昇に伴い、雨水を排水できない場合に生じます。  鷹巣地区及び旭町地区におきましては、下水道の雨水事業により雨水管渠の整備を行っております。下水道の事業計画において雨水計画を策定する際、管渠の断面などを決定するために用いる降雨強度というものがございます。この降雨強度は、過去の降水データにより7年確率で計算しておりますが、両地区ともに排水先は一級河川の斎川になります。  今回の台風19号では、長時間の大雨により斎川の水位が上昇し、雨水管渠からの排水が滞ったことが原因であると考えられます。雨水管渠には排水能力がありましても、河川水が限度を超えて上昇した場合には、結果的に排水ができなくなってしまいます。 59 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 60 ◯16番(菊地忠久議員) 排水する斎川の水位が上昇して、結局塞がれて排水できなかった。それで、鷹巣地区、旭町地区のほうに水が排水し切れずにあふれたということで理解しておるんですけれども、あくまでこれは地元のほうのうわさというかあれなんですけれども、きのう水門の話がありましたけれども、斎川にかかる水門を閉めていたから、斎川が氾濫しないように水門を閉めたから、鷹巣で水があふれたんだと。鷹巣には区画整理のときに大きな暗渠を入れて、その際、100年、200年の大雨にも耐えられるという説明を受けて入れたと当時の区画整理にかかわった一人から聞いたんですけれども、そういった人たちが、だから水門を閉めたんじゃないかというようなことをうわさしているんですね。ただ実際、水門を閉めたところを見た人はいますか、水門が閉まっているところを見た人はいますかと言うと、そういう人はいない。  あくまでもうわさの範囲なんですが、住民の皆さんの不安解消のためにも改めて確認するんですけれども、今回鷹巣地区の斎川にかかる水門について、どのような対応を行ったのかお伺いをいたします。 61 ◯小川正人議長 一條建設課長。    〔一條武志建設課長登壇〕 62 ◯一條武志建設課長 ただいまの菊地議員の質問につきましては、私のほうからお答えさせていただきます。  昨日も水門の管理の関係でお答えをいたしましたけれども、一級河川斎川に鷹巣地区から排水している大きな水門が2カ所ございます。これは県道白石丸森線、雁狩橋の下流側と、あとしらさぎ橋の下流側がございますけれども、こちらにつきましては常時水門が全開になっている状態でございます。今回の台風の後も現地を確認いたしましたが、閉まった痕跡、形跡は確認はされませんでした。  あと、昨日もお答えしましたけれども、入り口のタラップ、階段状のところにも施錠してございまして、あと上部の水門も施錠されておりましたし、そちらのほうも確認しておりますので、水門のほうはあいていたという状況でございます。 63 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 64 ◯16番(菊地忠久議員) そういった説明がしっかりされてよかったと思って、これで住民の皆様の何か変な疑わしい疑心暗鬼になっている部分も解消されるのではないかと一安心したところでございます。  (3)といたしまして、宮城県の調査によると、お隣の丸森町は大きな被害を受けましたけれども、こちらで住宅地や農地からあふれた水が、堤防の外側から河川に越水して堤防決壊を引き起こしたということだそうです。また、その決壊した18カ所のうち、16カ所がこれに当たると見られています。  今後の本市における堤防管理、整備について、この事例を踏まえてご所見をお伺いいたします。 65 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 66 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  河川堤防の役割は、議員ご承知のとおり、自然河川の洪水防御が目的であり、洪水から地域住民の生命と財産を守る重要な防災構造物と理解しております。このため、当然のことながら、洪水が発生した場合においても、決壊することなく河川の浸透に耐え、浸食されない堤防の機能維持が重要であると考えております。  本市には、白石川を初めその支川が複数存在いたしますが、流下能力を高める河川のしゅんせつや堤防強化は、引き続き関係部署に要望してまいります。  また、市が管理する普通河川を含めた河川堤防も数多く存在するのが実態でございます。今回の台風19号で本市が管理する河川でも、高田川を初め多くの河川で被害がありましたので、災害復旧事業により早期の機能回復に努めてまいります。  今後の維持管理、整備でございますが、どのような大雨に対しても対応できる施設が望ましいとは思いますが、一方、近年の気候変動による想定を超える大雨にハード整備のみで対応するには限界があります。しかしながら、堤防の機能が損なわれて決壊などが発生してはならないことから、しっかりとした維持管理が重要であると考えております。  引き続き、地元からの通報やパトロールにおいて、異常等があれば状況把握を行い、安全性を考慮した上で対応するなど適切な維持管理に努めてまいります。 67 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 68 ◯16番(菊地忠久議員) それで、斎川についてなんですけれども、こちらはもちろん県の管理ということはわかっているんですけれども、こちらも鷹巣西地区の斎川の堤防、雁狩橋としらさぎ橋の間で、堤防の内側ののり面がやはり崩れていたところがございます。こちらは越水してなったのかどうなのか、ちょっとその辺の原因はよくわからないんですけれども、やはりその内側から壊れて、またそこから今度は堤防が弱まって決壊するというような危険もございます。ですので、これから県や国との関係機関とよく連携をとって、ハード整備もしっかりと今まで以上に行っていただきたいと思います。  それで、ただいまのご答弁で、ハード整備だけでは限界があるというようなこともおっしゃっておりました。もちろんそうだと思いますので、そこで(4)の質問に移りたいと思います。  今回、避難中に冠水路で車が水没したとか、あっという間に浸水して避難がおくれたなどの事例が多く見られました。  本市では、既に白石市内水ハザードマップを作成し、各戸に配布し、注意喚起をされておりましたけれども、再度、内水氾濫に対する理解を含め、避難やその周知のあり方を再考する必要があると考えますが、市長の所見をお伺いいたします。 69 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 70 ◯山田裕一市長 今回の台風による雨量は、10日から13日までの総降水量が東日本を中心に17地点で500ミリを超え、本市においても3時間、6時間、12時間、24時間降水量のいずれにおいても、観測史上1位の値を更新する記録的な大雨となり、本市に申請されている被災証明書を見ても、水没に遭われた乗用車は270台以上の被害となっているところであります。  議員ご質問のとおり、本市では内水ハザードマップ等にて、内水氾濫に関する注意喚起を行ってまいりましたが、風水害を含めた災害時において、自分が住んでいる地域ではどのような被害が想定されるのか、自分はどこに避難すればよいのかなど、災害に対する理解や注意喚起を進めていく手段として、ハザードマップは大変有用であります。  現在、新たなハザードマップ作成作業を進めておりますが、来年の出水期前には全戸配布を行うことで、市民一人一人が改めて防災や減災への意識を持っていただけるよう努めてまいります。 71 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 72 ◯16番(菊地忠久議員) 防災・減災の意識を高めるということは、本当に非常に必要なことだと思っております。特に私自身もそうだったんですけれども、今回の雨で堤防の決壊というのは非常に心配して注意していたところなんですが、内水氾濫に関しましてはちょっと甘く見ていたというか、まさかあんなになるのかなと思っておりました。そういった方が多かったと思います。  なので、内水氾濫の場合、安全な場所へ避難することがまず第一の大原則なんですけれども、無理に避難せずに屋外へ出ないで危険を回避するという考え方も必要だということでございます。  そういった意味で、そういうことがわかっていれば、例えば車で避難して水没して動けなくなったとかいうような被害は防げたと思いますし、避難所へ行くよりも建物の2階以上へ移動したほうが、内水氾濫の場合に関しては安全な場合もあるということなので、そういったやはり内水氾濫に関する、また水害に対する意識、そういったものがやはりちょっと今回、まだ市民の皆さんの中に、自分自身も含めて弱かったのかなと思います。  ですので、防災意識の向上の取り組みに対して、もう一度何かしら市長の所見をお伺いいたします。 73 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 74 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  昨年の西日本豪雨以降、内閣府におきましても、国民一人一人がみずからの命を守るための行動を意識していただけるような気持ちを醸成するために、それぞれの行政は全力で取り組んでいかなくてはならない、そういった指針も出されているところでございます。  本市といたしましても、観測史上最大の降水量、このような大雨は経験したことがございませんでしたので、この一般質問等でも議論をさせていただいたり、私も答弁をさせていただいておりますけれども、当然行政としても、今回の大雨を教訓にいたしまして、さまざまな対策、それから準備を計画していきたい。  それとあわせまして、市民の皆様お一人お一人におかれましても、みずからの命はみずからが守る、そして家族の命は家族が守る、それが大原則だと思いますので、先ほどのマップの件もそうですし、それぞれのご家庭でどういうふうに避難をするとか、そういったことを家族間でも話し合いができるように、広報等やさまざまな媒体等も通して広く発信をしてきたいと思いますので、各議員の皆様におかれましても、それぞれの地域であったり、より多くの市民の皆様に、今回の大雨を教訓とした防災力のそれぞれの意識を高める働きかけにご協力を賜りたいと存じます。よろしくお願いいたします。 75 ◯小川正人議長 16番菊地忠久議員。 76 ◯16番(菊地忠久議員) 市長おっしゃるとおり、今回の災害を教訓に、これからハード、ソフトともに、これまで以上に強力な防災のまちづくりを進めていただきたいと思いますし、私も議員として全力で協力してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上で一般質問を終わります。 77 ◯小川正人議長 次に、14番森建人議員。    〔14番森建人議員登壇〕 78 ◯14番(森建人議員) おはようございます。  ただいま議長より発言のお許しをいただきましたので、通告に沿って質問させていただきます。
     台風19号について質問させていただきます。  この台風19号により犠牲になられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災した方々に心よりお見舞いを申し上げます。  この10月の台風19号は広い範囲で記録的な大雨となり、想像を超える被害が東日本各地で起こりました。白石市でも甚大な被害が発生いたしました。  今回の被害を教訓とし、これからも起きるであろう災害の防災・減災に努めていかなければならないと思います。  そこで質問をさせていただきます。  (1)台風19号被害の要因はどのようなことと捉えているのかお伺いいたします。 79 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 80 ◯山田裕一市長 森建人議員の一般質問にお答えいたします。  今回の台風19号は、24時間降水量がこれまでの観測史上1位だった昭和61年8月の台風10号、いわゆる8.5豪雨で263ミリでございましたが、今回はそれを100ミリ以上上回る総降水量365ミリの記録的な大雨となったことが要因であると考えております。 81 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 82 ◯14番(森建人議員) このような雨が数十年に一度、数百年に一度と思うのではなく、またすぐにでも来ると思って備えていかなくてはならないと思います。  そこで、次の質問をさせていただきます。  (2)台風19号に関する情報発信方法をお伺いいたします。 83 ◯小川正人議長 畑中危機管理課長。    〔畑中祐二危機管理課長登壇〕 84 ◯畑中祐二危機管理課長 おはようございます。  ただいまの森議員の質問については、私のほうからお答えしたいと思います。  緊急速報メール、エリアメール、しろいし安心メールのほか、宮城県総合防災情報システムに避難所の開設状況や避難勧告等を登録することでテレビやラジオから情報が流れ、市のホームページでも情報発信を行いました。  また、今回の台風は12日から13日にかけて強い勢力を保ったまま上陸するとの事前情報があったことから、夜間の避難は危険なため、自主避難される場合は原則として13時から16時まで、早目、早目の避難を呼びかけてまいりました。 85 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 86 ◯14番(森建人議員) さまざまな手段により情報発信を行っていただき、早目、早目の避難を呼びかけていただいたわけですが、それでも情報が伝わらなかった市民がいたようです。この情報が伝わらなかった方たちに、何かほかに伝達する方法があればお教えいただきたいのですが、そこら辺をお伺いいたします。 87 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 88 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  全ての市民の皆様に、例えば同じレベルでの情報をお伝えするというのは、正直難しさがあるのかなと思っております。  市のほうといたしましても、まず現在考えられる手段といたしまして、しろいし安心メール、そしてエリアメール、消防団の警戒活動、また自主防災組織、自治会、そしてテレビ、ありとあらゆるところから、関係機関、団体の皆様の協力もいただきながら情報発信に努めたところでございますが、なかなかそこは難しいところかなと思っております。  ぜひ市民の皆様におかれましても、みずからが積極的に情報をとるための行動も行っていただきたいと思いますし、例えば家族や親戚、近隣の方に電話をしていただくとか、何か住民の皆様からもアクションを起こしていただくような、そういった必要性も今回は痛切に感じたところでございます。 89 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 90 ◯14番(森建人議員) やはりこれ以上にハード面をそろえるとなると費用もかかることでしょうし、市長がおっしゃるとおり、日ごろから自分で情報をとりに行く、また家族、地域の方たちとの互助、共助、ここら辺が大切になってくるのかなとは思っております。  ほかに、あと白石市に外国の方がふえてきていると思うんですけれども、これからもインバウンドを進め、また就業などでも白石市に外国人の方がふえてくると思われます。全ての方が日本語がわかるわけではなく、わからない方たちもいらっしゃると思います。  そこで、日本語がわからない方たちへの情報発信方法は考えているのかお伺いいたします。 91 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 92 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  以前、旅館業組合の皆様と意見交換をすることがございまして、その中では旅館のほうに、例えばインバウンド旅行で来られて宿泊されている方に対しては、それぞれの旅館のほうで対応できるというお話も聞いておりますけれども、それ以外の当然外国の方も多くいらっしゃっていると思いますので、今後どういった形でそういった情報をお伝えできるか検討していきたいと思います。よろしくお願いいたします。 93 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 94 ◯14番(森建人議員) ありがとうございます。ぜひ情報難民ゼロを目指していただきたいと思います。  続きまして、(3)福祉避難所があるのかをお伺いいたします。 95 ◯小川正人議長 畑中危機管理課長。    〔畑中祐二危機管理課長登壇〕 96 ◯畑中祐二危機管理課長 ただいまの森議員の質問にお答えしたいと思います。  災害時に必要に応じて設置される避難施設であり、一般の指定避難所での対応が困難な要援護者のために、市内16福祉施設と災害時における要援護者の受け入れ等の協力に関する協定に基づき、受け入れ先施設の被害状況や受け入れ可能状況を把握した上で、受け入れの協力をお願いしているところでございます。 97 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 98 ◯14番(森建人議員) この福祉避難所がどういったときに設置されるのか、また今回の台風19号では福祉避難所は設置されたのかをお伺いいたします。 99 ◯小川正人議長 畑中危機管理課長。    〔畑中祐二危機管理課長登壇〕 100 ◯畑中祐二危機管理課長 ただいまの質問に対してお答えしたいと思います。  今回の台風によっては、もし福祉避難所等が必要であれば各避難所から無線等の報告をいただきまして、その対応に当たっているところでございます。  今回はそういった避難所からの要請がなかったことから、今回福祉避難所は開設していないところでございます。 101 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 102 ◯14番(森建人議員) 要援護者とはどのような方が対象になるのか、お伺いいたします。 103 ◯小川正人議長 暫時休憩いたします。      午前11時10分休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午前11時12分開議 104 ◯小川正人議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  畑中危機管理課長。    〔畑中祐二危機管理課長登壇〕 105 ◯畑中祐二危機管理課長 ただいまの森議員の質問にお答えしたいと思います。  一定要件の方で、65歳以上のひとり暮らしの方であったり、65歳以上の高齢者のみの世帯の方、介護保険の要介護3、4、5の方、身体障害者手帳1級、2級の交付を受けている方、療育手帳Aの交付を受けている方、精神保健福祉手帳1級の交付を受けている方、指定難病、特定疾病、特定疾患医療を受けている方、一定要件に該当しない方でも自力で避難が困難な方を指しているところでございます。 106 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 107 ◯14番(森建人議員) 全ての方が遠慮して避難しないことがないように、皆さんが安心して避難できるように進めていただきたいと思います。  続きまして、(4)河川の監視カメラがあるのかをお伺いいたします。 108 ◯小川正人議長 畑中危機管理課長。    〔畑中祐二危機管理課長登壇〕 109 ◯畑中祐二危機管理課長 ただいまの森議員の質問にお答えしたいと思います。  七ヶ宿ダムの監視カメラ2台からライブ映像が確認できます。一つは、白石観測所、白石川大橋と六本木警報所、薬師の湯、ひまわり付近の橋からの白石川の映像が確認できます。  また、監視カメラ以外でも、河川水位計が国、県において10の河川に設置されておりますので、水位情報を利用して避難の状況判断に活用しております。 110 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 111 ◯14番(森建人議員) ただいまご答弁ありました河川水位計、こちらはどこの河川に設置されているのかをお教えください。 112 ◯小川正人議長 畑中危機管理課長。    〔畑中祐二危機管理課長登壇〕 113 ◯畑中祐二危機管理課長 ただいまの質問に対してお答えしたいと思います。  白石川半沢屋敷西に1カ所、斎川の郡山に1カ所、北白川、平家川のところに1カ所、大太郎川、天津沢川、谷津川、高田川、児捨川、斎川荒屋敷下に、10カ所設置されております。 114 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 115 ◯14番(森建人議員) 河川の水位計は10カ所設置されているということでありまして、大変安心するところではございますけれども、監視カメラは2台ということで白石川だけとなっているようです。  これから今回のような大雨が多くなると思われます。大雨時に河川の様子を見に行って被害に遭われる方が少なくありません。ネットで河川のライブ映像を見ることで、河川の様子を見に行く方が減り、避難する方がふえると思われます。被害者を出さないためにも、白石川以外の河川にも監視カメラの設置とライブ映像の提供が必要だと思われますが、いかがでしょうか。 116 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 117 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  森議員ご指摘のとおりだと思います。今後も国、県のほうに要望していきたいと思います。よろしくお願いいたします。 118 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 119 ◯14番(森建人議員) ぜひ進めていただきたいと思います。  続きまして、(5)台風19号対応の総括と今後、防災・減災にどう努めていくのかをお伺いいたします。 120 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 121 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  今回の台風は、超大型で強い勢力のまま上陸するとの事前情報があったことから、12日午後から各地区において避難所の開設に向けた準備を進めるなどの対応を行うとともに、市民への注意喚起、消防団による警戒、ライフラインの被害などが発生した場合における緊急時対応業者の確認、水門の調整など、各課において災害を想定した準備を進めてまいりました。  初動における準備体制につきましては、早目、早目の対応をとることができたものと考えております。  台風接近後は、土砂災害警戒情報や大雨警報等が発表されたため、地域防災計画に定める風水害体制の基準に基づき、避難勧告などの発表など、情報の周知と避難の呼びかけを行い、10月12日23時現在、713名の住民の皆さんが避難いたしました。  また、今回、初動期において開設した避難所において、大雨による影響で被害のおそれがあった越河公民館、白石中学校及び大平公民館については、それぞれ越河小学校、白石第二小学校、大平小学校へ避難所を移行し、対応を行ったことから、開設場所についても課題があったものと思われます。  今後もこのような大きな災害があった場合、初動の対応が重要であります。今回の台風19号の被害を教訓に、白石市防災会議にて検証し、地域防災計画に反映させてまいります。 122 ◯小川正人議長 14番森建人議員。 123 ◯14番(森建人議員) 今回の災害対応の課題を抽出するとともに、その課題の解決に向けた対策を講じていただきまして、一刻も早い復旧をお祈りして、質問を終わらせていただきたいと思います。 124 ◯小川正人議長 次に、17番佐藤秀行議員。    〔17番佐藤秀行議員登壇〕 125 ◯17番(佐藤秀行議員) それでは、通告に従い、質問させていただきます。  大きく3つの点についてお伺いいたします。  まず初めに、旧白石衛生センター第二事業所についてお伺いをいたします。
     処理対象区域を白石市、七ヶ宿町とし、当時の処理計画人口4万5,070人で、昭和56年4月に供用を開始いたしました。平成14年12月に廃止になるまで約20年以上稼働しました。  その施設が廃止から約20年近くになりますが、白石市福岡八宮にいまだそのままの状態で施設があり、老朽化が進んでいます。  先日、他県においても、台風、暴風等のために鉄塔が倒壊し、人家に多大な影響を及ぼした県がありました。災害列島日本と言われることも久しく、異常気象が続き、どのようなことが起きてもおかしくないというのが現状であります。  この施設についても、窓ガラスが割れ、吹きさらしになり、壁も一部崩落しているなど危険な状況にあると考えます。  あわせて、すぐそばに隣接して白石市有害鳥獣解体場並びにドローン等ICT技術を扱う東日本ICT推進協議会のそれぞれ建物があります。  このような現状を踏まえ、市としてこの施設について今後どのようにお考えなのか、市長の見解をお伺いいたします。 126 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 127 ◯山田裕一市長 佐藤秀行議員の一般質問にお答えいたします。  福岡八宮弥治郎地区にある旧白石衛生センター第二事業所は、議員ご指摘のとおり老朽化が進んでいることは承知しており、解体すべきものと考えております。  なお、当該施設は仙南地域広域行政事務組合が所有、管理しており、解体工事発注などの事務は組合で行うことになりますが、施設解体に要する費用については、構成市町である本市と七ヶ宿町が負担することになり、負担割合は本市が96.97%と、解体費用のほとんどが本市の負担となります。  当該施設の解体に要する費用について、廃止当時の平成14年度の見積額で約3億円となっておりますが、人件費や工事資材などの経費の上昇から、現在では4億円を超えるものと見込まれます。  また、廃棄物処理施設の解体には、活用できる補助事業や交付税措置がないため、全額構成市町の持ち出しになります。  以上のことから、現在の厳しい財政状況から、今すぐの解体は困難であると考えております。 128 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 129 ◯17番(佐藤秀行議員) 今、市長がご答弁されたように、本市の財政状況を考えると、解体はやはり多額の費用がかかり難しいだろうというような認識はしています。  ただ、この施設は、建物に並立する形で煙突があります。その高さが約50メートル、先端の直径が約1.2メートル、底辺、地面に接する部分ですけれども、その直径が約4メートルであります。施設同様、大変心配な気になる状況であり、早期に解体をやはり検討すべきではないかと考えます。再度市長の見解をお伺いいたします。 130 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 131 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  議員ご指摘のとおり、非常に高い煙突があって、私もできることならすぐ解体したほうがいい、そう考えてはおります。  例えば、議員の今のお話ですと、全体ではなくて一部だけでも、例えばその危険な煙突だけでもまずは解体できないかという趣旨かなと思いますけれども、今のご提案のとおり、解体工事を仮に分割して行う場合になりますと、足場などの共通仮設費や管理費が二重となり、割高になってしまうなど、総合的に見た場合、財政負担が大きくなることから、煙突だけの解体につきましても現在は考えておりません。  しかしながら、老朽化が進んでいることも事実でありますので、応急措置といたしまして、落下防止パネルなどの設置についても、管理者である組合と協議してまいるとともに、現在、組合で行っている定期巡回の強化についても要請していきたいと考えております。何とぞご理解をお願いいたします。 132 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 133 ◯17番(佐藤秀行議員) 既にもう40年近く経過している施設であるということ、さらに各地で多くの被害が起きていることなどを考えれば、解体についてはもう喫緊の問題であるとやはり考えるわけなんですね。  ただ、今市長がお話しされたように、仙南事務組合ともどのようにしていくのかということについて、早急に協議をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に移ります。  白石川緑地公園のトイレについてお伺いをいたします。  平成29年第425回定例会の一般質問において、トイレ改築等について質問をしていますが、改めてお伺いをいたします。  白石川緑地公園のトイレは、設置から約25年ほど経過していることから、木製の3基は経年劣化により塗装の退色が進んで大変傷んでいるように見えますが、平成27年度に実施しました公園施設長寿命化計画策定業務委託の調査では、トイレの部材等は健全であり安全面では問題がないと報告をされておりますと、市長のほうでご答弁いただいております。  その上で、白石川緑地公園のトイレについては、当面は必要に応じて修繕を行うこととしますが、今後、外観のイメージアップを図るために塗装を検討するとともに、河川占用条件等を考慮し、移動が可能である衛生的な簡易水洗トイレの更新を検討したいと、さらにそのように市長はご答弁されています。  その後の進捗状況も含めて、今後の取り組みについて、改めて市長の見解をお伺いいたします。 134 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 135 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  白石川緑地公園のトイレについては、丸太組みの木製トイレが3基と移動式トイレ1基の合計4基がございます。いずれも設置から25年以上が経過し、老朽化が進んでおります。  昨年度は、一番上流のトイレについて、ゲートボール場を利用する高齢者が多く利用されていることから、緊急時に外側から施錠を解除できる鍵に変更しております。また、和式トイレ入り口への段差解消用の階段の修繕等を行っており、毎年、必要な管理や修繕を行ってまいりました。  ご指摘のあった丸太組みの木製トイレにつきましては、老朽化により塗装が大分傷んでいることから、市民の皆様が快適に利用できるよう、外観の改修とあわせて簡易水洗化への改善について、令和2年度の実現に向けて前向きに検討してまいりたいと考えております。 136 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 137 ◯17番(佐藤秀行議員) ちなみにどのようなトイレを検討されているのか、あわせて全面的に更新されるのか、その点についてもう少し詳しくお伺いしたいと思います。 138 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 139 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  現在、令和2年度、新年度の予算も提案していない段階でございますので、具体的なことは申し上げられませんが、簡易水洗トイレの更新については実現できるよう検討を進めてまいりたいと考えております。  当然予算との関係がございますので、一気に全部改修は難しいかもしれませんが、年次計画を持って改修を行っていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。 140 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 141 ◯17番(佐藤秀行議員) わかりました。令和2年度の実現に向けてということですので、前向きに早目に検討していただければと思います。よろしくお願いいたします。  次の質問に移ります。  仙台大学との連携についてお伺いいたします。  9月の定例会の一般質問でお伺いいたしましたが、再度お伺いをいたします。仙台大学との連携につきましては、本市のスポーツ振興や青少年の育成に多大な影響を与えるもので、大変有効な取り組みであると考えておりますと前向きにご答弁をいただきました。教育の分野で何かしら連携ができないものか、若い人材の活用を通して、地域の活性化、交流人口の増加につなげることができないものかとお伺いいたしました。  そこで、例えば今後の取り組みの一つのきっかけとして、各中学校の現状、実情を踏まえ、その要望に応じて仙台大学の学生に来ていただき、部活動の指導をしていただけないものかと考えます。そのことによって、少なからず先生方の仕事の負担軽減が図られるとともに、生徒と向き合う時間の確保ができるのではないかと考えます。  仙台大学との連携、交流を深めていくことは、本市にとっていろいろな意味で大変重要なことであると考えます。改めて、ぜひ仙台大学との連携、交流をさらに進めていただきたいと思います。市長の見解をお伺いいたします。 142 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 143 ◯山田裕一市長 お答えいたします。  9月議会における佐藤秀行議員の質問に対して、仙台大学との連携は本市のスポーツ振興や青少年の育成に多大な影響を与えるもので大変有効な取り組みであると考えているとの答弁をさせていただきました。  今回は、部活動の指導についてご提案をいただきました。教員の働き方改革の観点からも、仙台大学との連携は大変意義のあるものだと考えております。  教育委員会では、この点について、非公式ではございますが、仙台大学との接触を試みており、本市の意向を伝えるとともに、連携の可能性について検討を始めているところでございます。  佐藤議員もご存じのとおり、働き方改革の一環として、平成30年3月に、スポーツ庁、宮城県教育委員会から、運動部活動の指針が示され、その中では部活動指導員の積極的任用がうたわれております。  本市においては、本年度より2名の部活動指導員を配置しておりますが、今後は、この国の制度も活用しながら、仙台大学との連携を検討していきたいと考えております。  何より現場のニーズに応えていくことが大切であることから、各学校の要望を吸い上げながら、今後さらに仙台大学との協議を進めていきたいと考えております。 144 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 145 ◯17番(佐藤秀行議員) 部活動の顧問については、先生方にとって負担が大きいのは、これは確かであると思うんですけれども、考え方によってはそれ以上にやりがいのあるものでないかなと認識しています。  そこで、部活動というのは、学校教育活動の一環であるとよく言われます。中学校において、その部活動の果たす役割は大きいものがあると思いますけれども、その果たす役割、意義、効果等についてどのようなお考えをお持ちなのか、教育長にお伺いしたいと思います。 146 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 147 ◯半沢芳典教育長 佐藤秀行議員の一般質問にお答えをいたします。  部活動は、学校教育の一環として、スポーツや文化的活動に興味と関心を持つ同好の生徒が、教員等の指導のもとに、自発的、自主的に行うものであり、より高い水準の技能や記録に挑戦する中で、楽しさや喜びを味わい、学校生活に豊かさをもたらす意義を有しているものと考えております。  運動部の活動については、自主的に自分の好きな運動に参加することにより、体育の授業に加えてスポーツに生涯親しむ能力や態度を育てる効果を有しており、あわせて体力の向上や健康の増進を一層図るものであると思っております。  また、文化的活動においては、技能の向上や学問的な追求により、知識や教養を身につけ、さらに情操教育に資するものと認識しております。  その上、学級や学年を越えて生徒が活動を組織し展開することにより、生徒の自主性、協調性、責任感、連帯感などを育成し、仲間や教師と触れ合う場としても大きな意義を有しているものであると思っております。  このように、部活動は生徒のスポーツ活動、文化的活動と人間形成を支援するものであることはもとより、その適切な運営は生徒の明るい学校生活を一層保障するとともに、生徒や保護者の皆さんの学校への信頼感をより高め、さらには学校の一体感の醸成にもつながるものという認識をしております。 148 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 149 ◯17番(佐藤秀行議員) 先ほど私もお話ししましたけれども、部活動の顧問というのは先生方にとってはやはり負担が大きいのも事実でないかな、確かではないかなと思うんですけれども、それ以上にやりがいを持って取り組まれている先生方もたくさんいらっしゃるというのも事実でないかなと思います。  先ほど教育長がお話しされたように、人間的な成長も図られますし、先生方と生徒のそういった信頼関係も生まれてくるものでないかなと、そういう点から考えれば大変教育的意義が大きい活動ですので、学校そして先生方の要望等を踏まえて、仙台大学と今後協議していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  そこで、もう1点お伺いしたいんですけれども、昨年、東北生活文化大学とも市内中学校での出前授業を実施しています。また、本市はp4cを生かした教育課程の編成と教育実践を行うに当たって、宮城教育大学の支援を受けています。さらに、宮城大学と地域連携協定に関する協定書を締結しています。  このようなことから考えるに、さらに積極的に県内の大学と教育の分野で連携して取り組むことは考えていないのか、お伺いしたいと思います。 150 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 151 ◯半沢芳典教育長 お答えいたします。  今、佐藤議員のおっしゃること、まさにそのとおりだなと私も認識をしております。  例として挙げられました東北生活文化大学、それから宮城教育大学を初め、現在、複数の大学との連携を現在図っております。  高い専門性を持った大学との連携は、子供たちの教育の質の向上に大変有効だと考えております。  今後、県内の大学を中心に、学校現場からの要望も踏まえまして、積極的に連携を進めていきたいと考えております。 152 ◯小川正人議長 17番佐藤秀行議員。 153 ◯17番(佐藤秀行議員) 大学との連携、そして交流を深めていくことは、本市にとっていろいろな意味で大変重要なことであると考えますので、ぜひ各大学との連携、交流をさらに進めていただきたいということをお願いして、質問を終わらせていただきます。 154 ◯小川正人議長 次に、1番大森貴之議員。    〔1番大森貴之議員登壇〕 155 ◯1番(大森貴之議員) ただいま議長より発言の許しをいただきましたので、通告書に従いまして質問をさせていただきます。  まず、災害が発生した際、想定外という言葉をよく聞きます。想定外とは、これまで経験したことがない、予想をはるかに超える事象が発生したときに使われます。今回の台風19号も、気象統計の上から見ればこれまでの記録をはるかに超えるものであり、ある意味では想定外だったのかもしれません。  しかし、現在は地球温暖化等の影響により、これまでは異常気象であったものが毎年のように発生し、多くの被害が出ております。来年は同様の被害に見舞われないとは決して断言できない状況にございます。  まず初めに、1番目の避難所についてお伺いします。この質問に関しましては、既に同僚議員から同様の質問が出され、答弁をいただいておりますので、割愛をさせていただく部分が多いかと思いますが、確認をさせていただきたい部分もありますので質問させていただきます。  まず、(1)指定避難所一覧には32カ所の避難場所が記載されております。その中には斎川小学校のように閉校した学校等も記載されておりますが、避難所としての機能は維持しているのでしょうか。また、その他の施設についても、特にご高齢の方や要介護者、授乳を必要とする方々に対する避難所としての機能はどうなっているのかお伺いします。 156 ◯小川正人議長 畑中危機管理課長。    〔畑中祐二危機管理課長登壇〕 157 ◯畑中祐二危機管理課長 ただいまの大森議員の質問に対して私のほうからお答えしたいと思います。  閉校した学校については、旧斎川小学校、旧南中学校、旧白川中学校を避難所として指定しております。  閉校した小中学校の体育館は、平時からスポーツ愛好家等の住民の皆さんにも常時使用されております。また、毎年開催しております防災訓練においても使用するなど、各学校の体育館は多くの市民の皆さんを収容できる避難所として欠かせない施設でありますので、引き続き避難所として機能を維持できるよう努めてまいります。 158 ◯小川正人議長 1番大森貴之議員。 159 ◯1番(大森貴之議員) 閉校された学校も機能は維持しているというご答弁だったと思います。そのほかの施設に関しても、今のご答弁からしますと、機能はあるということで判断させていただきたいと思います。
     (2)、(3)、(4)に関しましては、先ほど申し上げましたように、これまで市長等からご答弁いただいております。  ただ、何点か重複するかと思いますけれども、(5)に移らせていただきながら質問をさせていただきたいと思います。  今後、避難場所の選定に当たりましては、地震災害や風水害等の災害の種類によって検討されるというご答弁をいただいておりますけれども、今回台風19号の際、指定避難場所一覧(風水害)におきまして、初動期には開所しないはずの越河公民館が開所し、ハザードマップ上では過去に床上浸水を起こした場所であり、地域住民の方々からも、台風と大雨の際には避難所として不適切ではないかとの意見が寄せられていた白石中学校も初動期より開所しております。  今後の避難場所選定に当たり、風水害時にはこれらの施設は除外されるものと考えておりますが、それでよろしいのでしょうか。今後、防災会議でいろいろ検討されるということなので、この点をちょっとお伺いしたいと思います。 160 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 161 ◯山田裕一市長 大森貴之議員の一般質問にお答えいたします。  避難所の開設は、災害の種別により開設する避難所は異なりますが、風水害時において、初動期において各地区に1カ所程度避難所を開設することとしており、その後、被害の状況に応じて市内合計31カ所の避難所を開設することとしております。  議員ご質問のとおり、今回初動期において開設した白石中学校については白石第二小学校へ、越河公民館については越河小学校へ、大雨による影響で被害のおそれがあったことから避難所を移行し対応を行いました。  今後、このような雨が降った場合、同様の被害のおそれがあることからも、今回の台風19号の被害を教訓に、初動期における開設場所については、白石市防災会議にて検証を行い、地域防災計画に反映してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 162 ◯小川正人議長 1番大森貴之議員。 163 ◯1番(大森貴之議員) 今後、いろいろ検討していただけると思います。  ただ、1点確認させていただきたいのが、こちらに避難所指定一覧というのがございます。この中で、越河公民館に関しましては、初動期の開所の対象にはなっておらなかったはずです。なおかつ下の備考欄には、土砂災害等の危険性があるので雨の避難所としては適さないということで、最終的に被害状況の開設についてはバツ印がついているような避難所でございます。  今回、初動期におきましてこちらを開所したが、結果的に越河小学校のほうへ変更になっておりますけれども、なぜ初動期の状態で、またこういう状況で避難所指定一覧で書いてあるにもかかわらず、越河公民館のほうを最初に開所されたのか。その辺のいきさつを、もしわかれば教えていただけませんでしょうか。 164 ◯小川正人議長 畑中危機管理課長。    〔畑中祐二危機管理課長登壇〕 165 ◯畑中祐二危機管理課長 ただいまの大森議員の質問についてお答えいたします。  最初、今回、大雨のことにつきましては、自主避難所ということで呼びかけをさせていただきました。自主避難所としまして、最初、越河公民館を開設させていただいて、その後気象状況を踏まえて、高齢者等避難命令があったことを鑑み、今回越河小学校のほうに移行させていただいたということでございます。 166 ◯小川正人議長 この際、午前の一般質問をこの程度にとどめ、午後1時まで休憩いたします。      午前11時50分休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午後 1時00分開議 167 ◯小川正人議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  午前の一般質問を続行いたします。  1番大森貴之議員。 168 ◯1番(大森貴之議員) 午前中に引き続きまして、質問させていただきます。  午前中、避難場所についていろいろご質問させていただきました。また、一通りほとんどご答弁いただきましたので、最後になりますけれども、ご答弁の中にありました白石市防災会議によって今後見直していただけるというようなお話でございましたので、ハザードマップをもう一回見直すとか避難所の見直し、そういうものも含めて次の雨のシーズンまではというお話でしたけれども、できるだけ早くつくっていただきまして、市民の方々に周知徹底していただければと思いますので、それを要望させていただきまして、この質問に関しましては終了させていただきます。  続きまして、2番目の災害用備蓄品について質問させていただきます。  今回開設されました避難所には737名の方が避難されておりますけれども、その方々への災害用備蓄品等の配布状況、またどのようなものが今回必要となったのか、またどの程度の避難者の方々へその必要なものが配布されたのか、そういう状況についておわかりの範囲で結構ですので教えください。 169 ◯小川正人議長 畑中危機管理課長。    〔畑中祐二危機管理課長登壇〕 170 ◯畑中祐二危機管理課長 ただいまの大森議員の質問に対してお答えいたします。  今回の台風は、大型で強い勢力のまま上陸するとの事前情報があったことから、本市においても早目、早目の対応を行い、12日午後から各地区において避難所の開設に向けた準備を進めました。  開設の準備に当たっては、避難所の規模によって、水、食料を事前に1箱から2箱準備し、それぞれ避難所に対して配布を行っております。 171 ◯小川正人議長 1番大森貴之議員。 172 ◯1番(大森貴之議員) わかりました。  もう1点、その中に乳幼児用の粉ミルク等は今回はあったのでしょうか、お伺いします。 173 ◯小川正人議長 畑中危機管理課長。    〔畑中祐二危機管理課長登壇〕 174 ◯畑中祐二危機管理課長 ただいまの大森議員の質問にお答えいたします。  今回、粉ミルク等の配布はございませんでした。 175 ◯小川正人議長 1番大森貴之議員。 176 ◯1番(大森貴之議員) 災害用備品は全てがそろっているものではないということは承知させていただいております。  その中で、第437回定例会におきまして、乳幼児用液体ミルクについて質問させていただいた際、本市においては備蓄によらず協定書のリストに加える形で相手方と協議したいとの市長からのご答弁をいただきました。その際、協定先からの話として、在庫状況や本市以外からの要請等も考えられ、要請に応えられない場合もあると伺っているとのご答弁もいただいております。これは液体ミルクに限らず、本来最も必要とするものがおくれてしまうこともあり得るということを物語っているように感じます。  現在、粉ミルクも備蓄品としてはないと承知しておりますので、場合によっては粉ミルクがおくれることもあると想定すべきではないかと思います。液体ミルクは、水、熱源が不要であることから、発生直後から水道、ガスなどが復旧するまでの活用が最も期待されます。  国際的な災害時支援のスフィア基準では、WHOコードを踏まえた上で、女性が安全に授乳できる場所の設置、母乳栄養児でない乳幼児の保護と栄養確保という項目に加えて、液体ミルクを粉ミルクより優先的に提供する等のことが基準として挙げられております。  災害時には液体ミルクが使えることで、水や熱量の調達の心配、調乳の負担、雑菌等の混入のリスクをなくし、親子の安全・安心が強化されます。  液体の備蓄に取り組んでいる自治体の事例ですが、東京都文京区では2,000本、これは1.5日分だそうですけれども、使い捨て哺乳瓶も2,000本分、同数合わせまして、予算としては260万円だそうです。一方、使い捨て哺乳瓶を使用しない、これは紙コップを使用する場合ですけれども、茨城県水戸市では1,000本の備蓄、日数的には3日間を予定しているそうですが、こちらは23万円です。ちなみに、国際的には紙コップを用いたカップ授乳が推奨されております。  第435回定例会におきまして、当局より、導入初年度に使い捨て哺乳瓶の購入を含め約437万円、次年度以降、液体ミルクの補充に約200万円ずつ必要との試算を示していただきました。発生直後からインフラ整備がある程度整うまでの対応に要する費用はこれほど要しないと考えております。  これらの観点からも、乳幼児用液体ミルクの備蓄をあえて要望させていただきますけれども、ご見解をお伺いいたします。 177 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 178 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  乳幼児用液体ミルクは、調乳作業が不要ですぐに飲むことができる利便性の高いものと認識しております。大手製造業者も各社参入していると伺っており、赤ちゃんが商品からそのまま飲むことができるよう創意工夫がされるなど、普及に向けた取り組みがなされているものと承知しております。  備蓄につきましては、引き続き、既に導入している自治体や近隣自治体の導入状況と諸課題を慎重に検討した上で判断をしてまいりたいと考えております。 179 ◯小川正人議長 1番大森貴之議員。 180 ◯1番(大森貴之議員) ただいまご答弁いただきましたように、各自治体で乳児用の液体ミルクを購入する自治体がふえてきております。標準化とまでは申しませんけれども、今後改良等が進めばますますふえてくるかと思います。本市におきましても、ぜひご検討いただけますようお願い申し上げまして、次の質問に移らせていただきます。  3の用水路等について、午前中等々から、同僚議員から関連の質問がされておりますけれども、河川に限らず、今回台風19号における内水氾濫の大きな原因は、用水路等からの越水です。その要因として、土砂崩れを初め、流木、稲わら等の堆積物による側溝詰まりが考えられます。加えて、長年にわたり側溝底部に堆積した土砂によって通常水位が上昇していたため、本来なら流れるべき量ぐらいの水も、雨水も、今回流し切れなかった、そのことによって越水をしてしまった場所が多く見られております。  まず初めに、市管轄の側溝、用水路等で、今回の越流等に関して被害を受けた箇所はどのぐらいあったのかお伺いいたします。 181 ◯小川正人議長 一條建設課長。    〔一條武志建設課長登壇〕 182 ◯一條武志建設課長 ただいまの大森議員の質問につきましては、私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。  今回の災害につきましては、本市でも総雨量365ミリに達しまして、観測史上1位を記録、市道、側溝や用水路等でも排水能力を超えてあふれ出し、道路や側溝等に多くの被害を受けております。  ご質問の市管理の側溝、用水路等からの越流による被害箇所とのことでございますが、土砂崩れや路肩決壊の主たる要因は、想定をはるかに超えた雨量が短時間に集中したことによるもので、それが用水路等の越流によるものに限定するのは難しい状況もございます。  これまで報告のありました側溝や用水路等を含めた公共土木施設、農業用施設の被害箇所につきましては、12月10日現在で800件を超えております。そのうち河川、水路等、水路としてまとめている箇所は245件となっております。現在でも被害調査依頼がありますので、今後もふえる見込みとなってございます。 183 ◯小川正人議長 1番大森貴之議員。 184 ◯1番(大森貴之議員) そうしますと、側溝等の堆積物等が今でも残っている状況があると思いますが、この土砂等の撤去作業というのは、今回の台風19号の災害にかかわらずですけれども、今まで側溝等の土砂上げ、除去等は行われていたのか、その辺についてお伺いしたいと思います。 185 ◯小川正人議長 一條建設課長。    〔一條武志建設課長登壇〕 186 ◯一條武志建設課長 ただいまの質問にお答えさせていただきたいと思います。  側溝等の堆積物、土砂等の除去でございますけれども、これにつきましては道路パトロールや地元道路利用者からの通報によりまして、現地確認を行い、維持管理に支障を来すものにつきましては、こちらのほうは随時という形で対応させていただいております。  例年、春と秋の川干し時に実施しますクリーン作戦では、広報やしろいし安心メールで周知をいたしまして、川干しの実施範囲では地区による側溝の土砂上げを実施していただきまして、市で回収する作業を、これは長年継続してございます。  そのほか市内各地域におきましても、側溝や用水路等の土砂撤去の協力をいただいているなど、年間を通して実施している状況でございます。  一方で、地域でも近年、作業従事者の高齢化などによって対応が困難で、土砂撤去の要望もふえている傾向にございます。その場合につきましては、現地確認を行い、堆積量が多く流れに支障がある場合は、予算なども考慮して対応しているという状況でございます。  広範囲でなかなか見えづらい部分がありますが、定期的に土砂堆積状況を確認して対応するのは難しい状況ではありますが、このようにクリーン作戦や地域の協力など、側溝、水路の土砂撤去は地元の協力が不可欠でございます。  今後も、パトロールや通報等によって、維持管理に支障がある場合など緊急性のあるものにつきましては直ちに対応して、機能保全に努めてまいりたいと考えてございます。 187 ◯小川正人議長 1番大森貴之議員。 188 ◯1番(大森貴之議員) 防災・減災の観点からも、用水路等の整備、また管理、これは大変重要であり、計画的に実施すべきと考えますけれども、余りにも広範囲であることも踏まえまして、一律にやるというのは非常に現実的に無理なのかなというのは実感しております。ただ、願わくばパトロール等におきまして小まめに見ていただきまして、また今回の被災状況を踏まえて、やるべきところは早目にやるというようなことを行っていただければありがたいと思っております。  災害が発生した後の復旧作業というのは物すごく甚大な費用になります。でも、事前からやる行為、確かにお金がかかることではありますけれども、被災発生したものに比べれば少なくて済みますし、また精神的な問題、その他のインフラ、生活状況のことの効果を考えますと、ある程度事前にお金をかけるべきところはかけてやっていただくということもご検討いただければと思っております。ご返答は結構でございます。これを要望させていただきまして、次の質問に移らせていただきます。  緊急連絡方法についてに移らせていただきます。  市からの連絡、地域からの情報は、各自治会長さんを通して行われておりますけれども、自治会長さんみずからが被災されておる場合、情報伝達のおくれや末端の皆様までの情報が行き届かないケースも見受けられます。その上からも、連絡ラインを複数化することを検討すべきではないかと考えておりますけれども、当局のご見解をお伺いいたします。 189 ◯小川正人議長 畑中危機管理課長。    〔畑中祐二危機管理課長登壇〕 190 ◯畑中祐二危機管理課長 ただいまの大森議員の質問にお答えいたします。  自治会長さんとの連絡手段は、毎年、電話番号や住所が記載された名簿を総務課にて調製、作成を行っており、その名簿を必要な課において使用させていただいております。  今回の台風においては、事前に各支部長さんに対して避難所開設の連絡を行い、自治会長には地区における被害状況の確認、地域住民からの各種問い合わせ等、特に初動におけるご対応をいただきました。  日ごろから地域のためにご活躍している自治会長さんに対し、災害時、その都度、自治会長さんへお願いすることは想定しておりません。また、自治会長みずからが被災されている場合もあることから、できる限りご負担をかけるわけにはいかないと考えております。  連絡ラインの複数化を行う場合は、自治会長さんと協議をしていくことが必要であると考えております。 191 ◯小川正人議長 1番大森貴之議員。 192 ◯1番(大森貴之議員) 緊急連絡等で打ち合わせ等が必要だということでございますが、スムーズに当局の意向と意思ですとか、また現場の状況がわかるように、この辺もしっかり検討していただければと思います。  次の(2)のほうの質問に移らせていただきます。  個人におきましては、携帯電話、緊急メール等、各種メディアにより市から情報は提供されております。中学生議会でも取り上げられた部分でもございますが、ご高齢の方や機械操作を得手としない方々にとっては非常に厳しい状況でもございます。  そんな中、東日本大震災のときも非常に有効だったのがラジオ放送でございました。停電が続く中、テレビの視聴が困難であったのに対し、蓄電池等で起動するラジオがもたらす情報は、現状を知る上で多大な効果を提供してくれました。  ラジオ放送の有効活用を白石市当局としてももっともっと検討していただくべきかと思いますけれども、ご見解をお伺いいたします。 193 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 194 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  大森議員ご質問のとおり、停電時においてラジオ放送は大変有効でございます。本市では株式会社エフエム仙台と災害時における非常災害放送に関する協定を締結し、市内において非常災害等が発生した場合、優先して放送をお願いすることができます。  あわせてTBCラジオの番組内で、主な道路の通行どめ箇所と災害ボランティア募集に関する情報を発信させていただきました。また、災害時には宮城県総合防災情報システムMIDORIを活用し、ラジオを含めたマスコミ各社に対し情報提供を行っているところでございます。  災害時においては、市民一人一人が命を守る行動を行っていただけるよう、あらゆる手段を活用し、情報発信を行う必要がございます。引き続き、災害時における伝達手段につきましては、あらゆる広報媒体を利用して、有効、適切な広報に努めてまいります。よろしくお願いいたします。
    195 ◯小川正人議長 1番大森貴之議員。 196 ◯1番(大森貴之議員) あらゆる手段を講じていただいていますことに感謝申し上げます。  ラジオの件ですけれども、白石市内何カ所かところどころにいわゆる難視聴地域といいますか、なかなか電波が届かないようなところがございます。市内で言えば郡山付近でしょうか、あと国道113号の福岡、益岡付近ですとか、要所要所、電波が届かないところがそのほかにも何カ所かあります。そのようなものに対して何か対策はご検討していらっしゃるのでしょうか、お伺いします。 197 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 198 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  テレビのなかなか見えづらい地域とかそういったところは市のほうでは把握しておりますけれども、ラジオに関しての難聴地域という部分に関しては把握し切れていない部分もございますので、内部のほうで検討させていただきたいと思います。 199 ◯小川正人議長 1番大森貴之議員。 200 ◯1番(大森貴之議員) 申しわけございません。もっと細かく通告書に書かせていただければよかったと思います。大変失礼いたしました。  ただ、ラジオということで、そういう状況があって、せっかくこれだけ利用していただいていますので、さらに有効になるためにということであえてつけさせていただきました。  次の質問に移らせていただきます。  大雨が降る中での広報車による広報活動には限界があると思いますけれども、復旧活動時においては、被災地域を中心に広報車による情報提供はかなり効果があると考えます。  今回の台風19号に関しまして、復旧活動時、広報車は出動しませんでした。その理由と今後の広報車の活用方法について、ご見解をお伺いいたします。 201 ◯小川正人議長 畑中危機管理課長。    〔畑中祐二危機管理課長登壇〕 202 ◯畑中祐二危機管理課長 ただいまの大森議員の質問にお答えいたします。  復旧活動における広報車での情報提供は有効な手段の一つであるものと考えております。  しかしながら、復旧時には、災害の規模等にもよりますが、人的に対応が可能か、情報を必要とする市民に対し必要な情報が行き届くか、一部の地域に偏らないかなどさまざまな課題が出てくることも想定されます。  広報車や紙面による伝達と情報技術を活用した情報伝達を有機的に組み合わせ、効果的に情報発信ができるよう考えております。  被災者には、市民以外の観光客なども想定されることから、あらゆる広報媒体の利用やあらゆる方に配慮ができるよう努めてまいります。 203 ◯小川正人議長 1番大森貴之議員。 204 ◯1番(大森貴之議員) 災害時の情報は被災者にとっても大変に重要なものです。被災者みずからも情報収集に努力していかなければならないことは十分に承知しております。また、その大切さも当然と思います。  ただ、情報提供者たる当局におかれましては、可能な限りの手段を講じていただき、一人でも多くの方々に情報を提供していただくことをお願いいたしまして、次の質問に移らせていただきます。  最後、白石スキー場についてお伺いいたします。  明後日、12月20日にはスキー場開きが行われ、今シーズンの運営が始まります。市内から30分程度の近距離に位置し、白石市の観光資源としても価値ある施設であり、有効利用の観点からもさらなる利用促進の検討を考えるべきと考えますが、市としての支援状況についてお伺いいたします。  (1)現在、市内小学校におきましてはスキー教室が実施されております。これはただし、中学校では実施されておりません。また、白石高校、もとの白石女子高があったときですけれども、男女共学以来、開催されておりません。  冬期間における健康推進の上からもスキー場の活用を当局として推進するべきだと考えておりますけれども、ご見解をお伺いいたします。 205 ◯小川正人議長 半沢教育長。    〔半沢芳典教育長登壇〕 206 ◯半沢芳典教育長 大森貴之議員の一般質問にお答えをいたします。  市内各中学校におけるスキー教室の実施につきましては、各学校に確認したところ、4つの中学校のうち小原中学校では小学校とともに実施を現在もしております。  スキー教室の実施には、指導教員の研修、それから生徒の安全対策についての事前の準備が必要であるほか、学校では前年度のうちに年間の計画を作成し、保護者の皆さんにお知らせをしてご理解を得ながら計画的に学校運営を行っておるところでございます。  このような現状を考えますと、調整には一定程度時間が必要となり、スキー教室の早期中学校における実施については難しい面があると認識しております。  他方、地元資源の活用や生涯スポーツの充実という観点から、白石スキー場の活用は十分検討に値すると認識しております。  折しも、中学校では、令和3年度全面実施の新学習指導要領に向けた教育課程の見直しを現在行っているところでございます。新学習指導要領におきましても、自然とのかかわりを深める教育の重要性から、学校や地域の実態に応じてスキー等の活動を積極的に取り入れる、奨励するという留意事項が付されているため、今後体育の授業にスキーを取り入れるであるとか、あるいはスキー教室の実施といった検討を行うよう、全ての中学校に指示を出しております。  令和3年度の新学習指導要領の全面実施に向けまして、現在、各中学校で実施も含めた検討を行っておるというのが現状でございます。  また、白石高校につきましては、これは本市教育委員会の管轄ではございませんけれども、教育委員会といたしましても、白石スキー場の指定管理者であります不忘アザレアとともに、白石高校を訪問いたしまして、スキー教室の実施について検討していただくように努めてまいりたいと思っております。 207 ◯小川正人議長 1番大森貴之議員。 208 ◯1番(大森貴之議員) 他のスキー場関係の時間がかかりました年計画等々、今シーズンは当然無理な部分があると思いますが、今後の部分でまたいろんな流れの中でそういう方向であれば非常に望ましいと感じております。ぜひ力強いご推進をお願いしたいと思います。  (2)のほうに移らせていただきます。  冬期間を除く各シーズンにおきまして、登山家の拠点としての利用や各種イベントを開催するなどされておりますけれども、学校教育の一環として、今はスキー教室の話をさせていただきましたが、サマースクールやキャンプ関係など、こちらのほうは夏、いわゆるグリーンシーズンのほうも市として何とかご支援いただけないものかという思いがございます。これに関しましてのご見解をお伺いいたします。 209 ◯小川正人議長 山田市長。    〔山田裕一市長登壇〕 210 ◯山田裕一市長 お答えをいたします。  4月から11月のオフシーズンは、主にスキーシーズンに向けての施設整備の期間と考えております。  本市では、スキー場利用者の安全性の確保とスキー場としての魅力向上のため、平成27年度から本年度までの5カ年を計画期間とした辺地計画に基づき、老朽化したクワッドリフト、第3リフト、ファミリーリフトのかけかえ工事を初め、Aコースの拡幅工事、圧雪車や乗用型芝刈り機の更新、降水時管理用重機の購入などを、約7億3,000万円の事業費で行ってまいりました。  また、近年の雪不足のために収入減になった指定管理者NPO法人不忘アザレアに対して、白石スキー場運営費貸付金1,000万円の貸し出しを行っております。これらにより、スキー場利用者の安全性と利便性が図られたほか、夏季におけるスキー場職員の整備作業の軽減や財務状況改善に寄与したと考えております。  グリーンシーズンの活用については、まずは指定管理者である不忘アザレアが検討し、実施するものと考えております。ことしのグリーンシーズンでは、優しい口当たりが特徴のふわふわかき氷の販売に取り組み、好評をいただいたと聞いております。今後もこのような取り組みをしていただき、グリーンシーズンの有効活用を図っていただきたいと考えております。  なお、本年度においては、夏山登山、イベントの運営委託や観光イベントに伴う草刈り作業の委託、山岳イベントの実施を市の広報紙に掲載することで、広報、宣伝の支援を行っております。来年度は登山道の草刈り作業についても、不忘アザレアに委託し、財務状況改善のための支援を考えております。 211 ◯小川正人議長 1番大森貴之議員。 212 ◯1番(大森貴之議員) 今、市長のほうからご答弁いただきました支援は、金額としてもかなりのものをやっていただいております。  また、グリーンシーズンに関しましては、不忘アザレアが主体となってやるべきこと、これも十分理解しております。  ただ、非常に欲張りな話ですけれども、ほかに広報等も含めましてまだやっていただけるものがもしあるのであれば、さらにご検討いただきまして、さらなるご支援をいただければと思っております。  白石スキー場、私も白石市に来て初めてスキーを始めたのがここでございます。そういう意味もありまして、ぜひ末永く残しておきたい施設でもありますし、白石市にとっても大事な資産だと考えております。  今後ともより一層のご支援を、非常に難しいとは思いますが、ご検討いただきますことをお願い申し上げまして、私の質問とさせていただきます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 213 ◯小川正人議長 本日の日程はこれで終了いたしました。  なお、あす19日に本会議を開き、各委員長報告等を行う予定であります。  本日はこれにて散会いたします。  ご苦労さまでした。      午後1時34分散会  地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する  白石市議会 議 長  小 川 正 人        議 員  伊 藤 勝 美        議 員  菊 地 忠 久 Copyright © Shiroishi City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...