白石市議会 2018-06-13
平成30年第431回定例会(第2号) 本文 開催日:2018-06-13
今年度、思い切ってこの
引き上げに踏み切ったその理由についてお伺いをいたします。
5
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
6
◯山田裕一市長 松野議員の質疑にお答えをいたします。
下水道事業は、
雨水処理に関する経費及び
汚水処理に関する経費の一部については、
一般会計での公費による負担が国の定める
繰り出し基準により認められておりますが、その他の経費については
使用料で賄うことが原則とされております。しかし、その基準内の
繰入金だけで
汚水処理に要する経費を全て賄っている
下水道事業者は全体の約8%しかなく、基準外の繰出金により事業を運営している事業体がほとんどとなっております。
本市でも多額の
繰入金により
下水道事業を運営しておりますが、
市民生活に不可欠なサービスを安定的に供給し続けるためには、
一般会計からの繰出金に過度に依存せず、
管理運営に要する経費については、
一般会計が負担すべきものを除き、
使用料収入による自立、安定した
経営基盤を築く必要があると考えております。
下水道事業は、
施設建設のため
先行投資が多額となる事業ですが、
供用開始からしばらくは有収水量が少なく、そのまま
使用料に反映すると著しく高額となるため、資本費の一部を後年度に繰り延べる方法がとられており、
使用料で回収すべき経費を段階的に
引き上げる方法をとっております。本市におきましては、平成11年10月1日に平均34.12%となる最初の
使用料改定を行い、その後、平成18年4月1日に平均8.11%、平成22年4月1日に平均9.09%の改定を行いました。
しかし、
人口減少に加え、
節水型社会への移行による1人
当たり水使用量の減少などにより、
水洗化率は上昇しているにもかかわらず、
使用料収入は平成22年度をピークに減少し続けています。近年は
繰入金が
増加傾向にあるため、
下水道を使えない
下水道区域外の方々の負担が増大し、負担の
公平性を損ねるとともに、他の
行政経費を圧迫することにもなりかねません。
このことから、議員の
皆様ご存じのとおり、
行財政改革推進計画集中改革プランにおきましても
下水道使用料の見直しを行うこととしておりますが、
下水道事業の
経営基盤を強化し今後も安定した
事業継続を図るためには、
使用料の改定が必要であると考えます。
公共料金である
下水道使用料の
値上げは利用者の皆様にご負担をおかけすることでありますが、今回の改定を見送れば、その分は
一般会計から繰り出すこととなり、市全体の税金で負担することになります。そのため
受益者負担の原則からも今回の改定をお願いしているところでございます。
7
◯志村新一郎議長 16番
松野久郎議員。
8 ◯16番(
松野久郎議員) 改定の理由につきましては、今説明のとおりだと思いますが、
使用料金の
値上げ率についてお伺いをいたします。
まず初めに、
引き上げ率、今回、平均31.2%となっております。その根拠についてお伺いをいたします。
9
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
10
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
基準外繰入金につきましては、毎年、
基準内繰入金の基準が国から示されること、
企業債償還額が変動することなどから一定ではございませんが、平成30年度における
基準外繰入金につきまして試算したところ、約1億2,000万円と見込まれました。このことから
使用料収入の増加分について、平成34年度まで1億2,000万円程度を維持できることを前提にして
使用料体系及び
改定率について検討し、
平均改定率32%の改定案を策定いたしました。この改正案につきまして、
上下水道事業運営審議会に審議をいただき、その答申により検討を行い、最終的に
平均改定率31.2%と決定したところです。
目安といたしまして、2人世帯であれば、月に約10立方メートル程度使用すると考えられることから月500円弱のご負担増となり、4人世帯であれば、月に約20立方メートル程度使用すると考えられることから月1,000円ほどのご負担増となります。1人当たりでは月に約250円のご負担、1日当たり8.3円のご負担をお願いしたいと考えているところでございます。
11
◯志村新一郎議長 16番
松野久郎議員。
12 ◯16番(
松野久郎議員) ただいまの説明にもございましたが、利用者の代表や有識者による
上下水道事業運営審議会から
使用料の改定もやむを得ないとの答申が提出されておりますが、
引き上げ率について、最小限に抑えるべきなどという意見はその審議会の中でなかったのか、また、検討したのであれば、その状況はどうだったのか、お伺いをいたします。
13
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
14
◯山田裕一市長 公共下水道事業の
経営戦略では、平成31年度から平成34年度の
基準外繰入金を毎年2億円と推計しています。この
基準外繰入金を全て
使用料収入で賄おうとすると、
改定率は50%以上となってしまい、非常に厳しい
改定率になります。このため
平均改定率を31.2%に抑えるためには、
使用料の増収分でもなお不足する分について、ある程度の
基準外繰入金もやむを得ないと考えているところでございます。
15
◯志村新一郎議長 16番
松野久郎議員。
16 ◯16番(
松野久郎議員) 平均31.2%の
改定率でも大変厳しいという意見なんですが、仮にこの
引き上げ率を今回改正案の約半分15%程度とした場合、今後の
下水道事業への影響、また、市の財政への影響等がどのようになるのか、お伺いをいたします。
17
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
18
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
平均改定率15%とした場合、
平均改定率31.2%と比較いたしますと、
公共下水道と
農業集落排水事業の減収は、年間約6,300万円ほどとなります。
下水道事業の収入は
使用料及び
繰入金で、
使用料で不足する分は
基準外繰入金として
一般会計から繰り出して負担するしかございません。このことから、
平均改定率15%とした場合、
一般会計を圧迫することとなり、他の事業への影響も懸念されるところでございます。
19
◯志村新一郎議長 16番
松野久郎議員。
20 ◯16番(
松野久郎議員) 市の
財政事情も鑑み、今回は仕方がないという市民の声もありますが、
少子高齢化の中で、子育て中の家庭や
年金暮らしの家庭では、
値上げは大変だという声が多くあります。また、この後も
値上げが続くかどうかという心配の声も多くあります。
通告の最後の質疑になりますが、次年度以降につきまして、
料金改定も含めた
下水道、また
農業集落排水事業の
中期計画についてお伺いをいたします。
21
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
22
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
下水道事業経営戦略が
中期計画に当たり、
計画期間は平成28年度から平成37年度までとしております。
使用料改定につきましては、改正は
使用料の検討を行うと記載しておりますが、具体的な
改定年次等は示してございません。
下水道使用料につきましては、四、五年間隔での見直しが望ましいとされていることから、今後は定期的に見直しを行っていきたいと考えております。
また、
公共施設等総合管理計画の
下水道施設の
個別計画を平成31年度に策定する予定としていることから、
当該個別計画による結果も踏まえ、
経営戦略の工期についての見直しを図ってまいりたいと考えております。
23
◯志村新一郎議長 16番
松野久郎議員。
24 ◯16番(
松野久郎議員) これまでの値上げを見てみますと、平成11年度、平成18年度、平成22年度、そして今回平成30年度というふうになるわけですが、できるだけやはりいろいろな施策をとっていただいて、
値上げは、もちろん市民の皆様、誰も賛成する方はおりません。ぜひ、
値上げをしないで済むような施策もぜひ講じていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上で質疑を終わります。
25
◯志村新一郎議長 次に、4番
澁谷政義議員。
26 ◯4番(
澁谷政義議員)
松野議員に引き続き、同じ議案について質疑いたします。
2回の
上下水道事業運営審議会を経て平均31.2%というような
改定率に決定いたしましたということで、これが市民に負担をかけるという形になるわけですよね。この上程に当たって、市長が決意されたわけですけれども、そのときの思いを聞きたいと思います。
27
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
28
◯山田裕一市長 澁谷議員の質疑にお答えをいたします。
議員、今お話しいただきましたように、非常に私もつらい思いでございます。
公共料金を
値上げして喜ぶ方は、たったの一人もいないと思っています。非常に私自身も、苦しい、厳しい今回判断でございました。
まず、ざっくりとしたイメージをお話しさせていただきます。
下水道事業を1年間維持していくために必要な経費のうち、今、
使用料収入で得られるのは約40%です。残りが
一般会計からの繰出金になっています。今回改定をしなければ、
人口減少、また、
節水型社会ということで、この40の割合が38になって、35になって、30になっていくということは、誰が見てもすぐわかることです。当然この数値が減っていけば、その分を
一般会計から補填しなければならない状況になります。
先ほど
松野議員にも答弁をさせていただきましたが、実際、市民の中でこの
下水道を利用できるのは約71%です。とすると、残りの29%の方は
下水道を利用していません。皆さんそれぞれご自身で浄化槽を設置されたり、また当然その浄化槽の
メンテナンス等全て、それぞれ各個人の世帯でご負担をしている状況になっています。
また、現在、89億円の企業債もございます。当然この企業債を返していかなくてはなりません。ここのところ数年、この企業債の残が毎年約4億円ずつ減っています。ということは、仮に4億円ずつ減らすということを考えても、軽く20年以上は当然かかってしまうんですよね。20年以上かかってしまう。そして、その20年の間に、またさらに施設も老朽化してしまう。そうすると、さらに更新もしていかなくてはならない。そういう非常に厳しい状況にございます。
しかしながら、この
下水道というものは、
市民生活の中ではなくてはならない、生活、ライフスタイルになくてはならない施設だと私は思っております。この
下水道をこれからも安定的に、市民の皆様のご協力をいただきながら、次の世代にも残していなかくてはならない。そういう思いで、今回は厳しい判断をさせていただきました。
29
◯志村新一郎議長 4番
澁谷政義議員。
30 ◯4番(
澁谷政義議員) 29%の方が影響を受けていないということをお話しいただきましたけれども、これに
公平性を保つために、補助金まで含めてやっているわけですね。それも
公平性を保つための若干の措置だと思うんですよね。
まず、
下水道がきているところは、それなりに今度は税金の負担も多いわけですよ。支払う料金は少なくなっても、税金面でもその地域は優遇はされてないんですよ。余分に払うんですよ、やっぱり。そういうことを含めて、その点について市長はどう思いますか。
31
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
32
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
いろんな考え方があるんだろうというふうに思います。
しかしながら、試算をしますと、
下水道を利用できない地域の方々が、
初期投資ですよ。浄化槽を設置するときに、確かに市の補助金はあります。しかしながら、それからずっとその浄化槽を維持していくために、当然
メンテナンスもかかります。そういった費用に関しては、一切補助金は出ません。全て各世帯のご負担になります。そういう負担を
下水道を使用している方と比較すると、明らかに
下水道を使用してない方のほうが負担増なんです。まずはその現実をご理解いただきたいと思います。
33
◯志村新一郎議長 4番
澁谷政義議員。
34 ◯4番(
澁谷政義議員) 次に、料金の改定に当たって、
対象住民への説明会の開催は考えられなかったのか、これについてお伺いいたします。
35
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
36
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
本年2月20日の議員の皆様への
全員協議会におきまして、市民の代表である
市議会議員の皆様にご説明申し上げており、
上下水道事業運営審議会で2回にわたり
上下水道利用者でもある
民間委員7名によりご審議をいただいております。
また、6月の「広報しろいし」への掲載を行ったところでございますが、二、三名の議員の方より
住民説明会の
開催要請がありましたが、日にちもないことから、
地区住民の代表である
自治会長に説明してほしいとの議員さんからの要請により、
自治会長説明を開催したところでございます。
37
◯志村新一郎議長 4番
澁谷政義議員。
38 ◯4番(
澁谷政義議員) 私も6月8日の
自治会長説明会を傍聴いたしました。そのときに、ちょっと衝撃的なご意見が
自治会長から出たんですよね。こんなようなことが出ています。「議会に根回しをして、もう決まっているんだろう」という
自治会長からの発言がありました。非常にこの言葉は、議会を否定する、されているというような形の表現で、非常にがっかりしたわけですけれども、そういうことは私も、提案したほうです。説明会やってくださいと。こういうことを私は前提に、こういうことが出てくるんだなということを前提に置いて、説明会をしっかりしてくださいよという提案を申し上げたわけなんですけれども、非常にこの言葉、私は残念でなりませんでした。そのことについて市長はどう思いますか。
39
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
40
◯山田裕一市長 お答えを申し上げます。
私も、今、
澁谷議員からそのお話を聞いて、非常に残念でございます。私は、就任以来ずっと、皆様にお話をさせていただきましたが、私は議会出身だからこそ議会の重要性を痛感している首長の一人だと思っております。ですから、そんな議会軽視のような発言を、どの
自治会長さんがされたのかは私は存じ上げておりませんが、非常に残念でありますし、そういったことは決してないと思っております。
41
◯志村新一郎議長 4番
澁谷政義議員。
42 ◯4番(
澁谷政義議員) この改定について、広報等でお知らせしたということなんですけれども、広報は回ってないところもあるんですよね。正直言うと。自治会に入ってない人が多数いるものですから、そういうところには入ってないところもあるし、河北新報などで平均31.2%
改定率ということ出ましたけれども、今の若い世帯、新聞もとってない、全然知らないうちに上がってしまうというような世帯も出てくると思うんですよ。ですから、やっぱり
住民説明会というのはね、我々がこういう運営していくためには、特に公共性のあるものを
値上げしたいというときには、もっと丁寧にやっていただいたほうがいいんじゃないかなということで提案をしたわけなんですが、その辺について丁寧にきちっとやって、ご理解をいただいて進んでいくというのが私は筋道だと思うんですけれども、市長はその点についていかがでしょう。
43
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
44
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
先ほども答弁させていただきましたように、私は議会軽視になってはならないと思っています。住民から直接選挙で選ばれている議員の皆様、二元代表制の一翼を担っていただいている議員の皆様ですから、私は、やはり議員の皆様に一番最初に説明をさせていただいて、その中で議論をさせていただくということが重要だと思っております。ですから、2月20日に
全員協議会の中で説明をさせていただきました。その後、議員の皆さんどなたからも、例えば、
住民説明会を開いてくれとか、まずそういった話はお一人からもいただいておりません。3月に議会主催での市民との意見交換会もあったかと思います。私は、説明責任というのは行政当局だけの問題ではないと思っています。当然、議会、議員の皆様にも説明責任はあると思うんですね。そうした場合に、じゃあ意見交換会の中で、例えば、
全員協議会でこういう案が提案されたとか、それを議員の皆様が市民の皆さんにお話ししていただくことは可能だと思いますし、その中で、例えば市民の反応を聞いて、議員の皆様から、いやこれは市民への説明会を開いてくれとかそういった要請があっても、私はよかったんだろうと思っています。やはり説明責任というものは、行政当局と議会と両輪で回していかなくてはならないと思っておりますし、私は、議会軽視にならないように最大限に気をつけて行政運営をしております。
45
◯志村新一郎議長 4番
澁谷政義議員。
46 ◯4番(
澁谷政義議員) これだけ大きな数字を動かそうとするときは、4月何日で2回目の審議会が終わって、それまで期間あったものですから、議会から、議員から言われないと説明会を開けないというのは、ちょっと私腑に落ちないんですが、やっぱりこれは行政側が住民に対して丁寧にやるべきことだと思うんですけど、いかがでしょうか。
47
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
48
◯山田裕一市長 お答えを申し上げます。
条例案として提案するのは、この6月議会です。ですから、6月議会で議員の皆様に提案しているわけですよね。議会に提案する前に市民の皆さんに説明するということは、それは議会軽視になりますよね。あくまでも議案として6月議会で皆様に提案をさせていただいている。この中で皆様からご審議いただく。これが議会のルールだと思いますよ、私は。
ですから、説明責任というお話されましたけれども、それは当然行政にもありますし、議会の皆さん、議員の皆様にも、私は説明責任というのはあると思います。それが二元代表制の一翼を担っている重責だというふうに思っております。
49
◯志村新一郎議長 4番
澁谷政義議員。
50 ◯4番(
澁谷政義議員) 議案を出す前に説明じゃなくて、広報に出したように、
下水道の課題と現状ということで、そういう名目で幾らしても構わないんだと思うんですけれども、いかがでしょうか。
51
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
52
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
広報には掲載をしております。
53
◯志村新一郎議長 4番
澁谷政義議員。
54 ◯4番(
澁谷政義議員) 広報だけでは済まないから、丁寧に住民に、
対象住民に説明をなさったほうが、よりスムーズに進むんでないですかと私は言っているんですけれども、広報で、あと結果は広報でお知らせしますと。それだけで本当によろしいんでしょうか。この白石市というのは。お伺いします。
55
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
56
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
となるとですね、議会にも上程もせずに、議会に上程してないものに対して、さも平均31.2%の
改定率という数字が決まったかのように市民の皆様に周知しろというふうにおっしゃっているんでしょうか。確認をさせてください。
57
◯志村新一郎議長 4番
澁谷政義議員。
58 ◯4番(
澁谷政義議員) 数字は別としてね、広報で知らせたように、数字出してないでしょう、広報ではね。あれをもう少し丁寧にやっぱり地域に説明したほうがいいんでないですかと言ってるわけです。ただ広報で、議会前にぽんと市民に知らせましたということではなくて、もうちょっと時間をかけて、説明会をして現状を理解いただいたほうがいいんじゃないですかということでなんですよ、私は。数字を示して、何十何%ということじゃなくて、今こういうふうになっているから、大変なんですよということを説明していけばいいんじゃないですかということなんですよ。広報だけでいいんですかということです。
59
◯志村新一郎議長 暫時休憩いたします。
午前10時31分休憩
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前10時33分開議
60
◯志村新一郎議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
61
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
まず、2月20日に
全員協議会を開催させていただいて、議員の皆様に審議会に諮問している案3つ、3案ということで今ご審議をいただいておりますということを数値をもってご説明をさせていただきました。
そのときもお話しさせていただきましたが、もし仮に今回6月議会で可決をいただければ、10月の
料金改定になって、実際、収入として市のほうでいただくのは11月からということになります。ですから、この間、まだ市民の皆様に周知する期間はございますので、
澁谷議員おっしゃるように、ホームページも使えますし、広報も今回1回限りではなくてお知らせしたいと思います。
ただ、先ほど申し上げましたように、私はやっぱり議会軽視になってはならないと思うんです。ですから、現状を説明するということは確かに重要だと思っていますが、では現状を説明したときに、具体的に数値どうなんだといったときに、私はやはり市民の皆様に先行して、議員の皆様からまだご審議いただく前に数値をお示しするということはできません。
62
◯志村新一郎議長 4番
澁谷政義議員。
63 ◯4番(
澁谷政義議員) 私は数字を示してくれとかいうわけではなくて、現状をきちっと訴えてくださいということです。
続きまして次に入ります。市で出された広報紙には、今後も
下水道のコスト削減に努めるとともに、よりよりサービスの提供に努めるとあるが、具体的に説明を求めます。
64
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
65
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
下水道事業に要する費用といたしましては、企業債の償還金と施設の維持管理経費が大半を占めており、汚水は県の流域
下水道の処理場で処理されるため、県に料金を支払っています。このためコスト削減できる余地が少ない状況でございますが、その中でも借換債により利子負担の軽減や委託業務の見直しなどにより事業経費のコスト縮減に努めてきたところでございます。
しかしながら、規模の小さい本市の
下水道事業は、スケールメリットがないため、コスト縮減にも限界がございます。このため、今後とり得る方策といたしましては、国でも推進をしている他の自治体との広域化や広域連携による事業の効率化について、積極的に検討を進めていかなくてはならないと考えております。
66
◯志村新一郎議長 4番
澁谷政義議員。
67 ◯4番(
澁谷政義議員) わかりました。そのようにぜひお願いしたいものです。
次に、これも
自治会長の説明会とも絡むんですけれども、改定によって今後の経営状況の見通しを詳しく説明してくれというような話が何人かから出たと思うんですけれども、この辺を詳しく説明、そして、考えをお伺いしたいと思います。
68
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
69
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
最新の人口推計によりますと、白石市では今後20年間で約30%、30年間で約40%以上人口が減少するとされており、さまざまな努力により減少度合いをある程度緩和したとしても、相当程度の減少は避けられないと考えております。これは本市だけではなく、宮城県内35市町村を見ても、今後人口がふえ続けるのは富谷市だけという数値が出ております。
人口減少は、行政サービスの維持にも大きな影響があり、特に、
下水道事業のような装置産業にとって人口密度の減少は、事業そのものの存続にかかわる危機であると言えます。将来は水需要の減少による収益減少が続く一方、老朽施設の維持更新などの費用が増大し、経営環境はさらに厳しい状況になることが予測されます。このため、市民のライフラインである
下水道を持続していくためには、経営の効率化と施設のダウンサイジングなどさらなるコスト縮減に努めるとともに、流域
下水道単位での広域化や近隣市町との広域連携につきましても積極的に進めていかなくてはならないと考えております。
下水道を少しでもよい状態で次の世代に引き継ぐため、今の私たちが課題を先送りせずに正面から向き合い、努力し続けることが必要であり、そのことにより未来の白石市民に誇れる私たちでありたいと考えております。
70
◯志村新一郎議長 4番
澁谷政義議員。
71 ◯4番(
澁谷政義議員) ざっと聞くと、30年40年後には、上水道と同等になるか、それとも上水道よりも高くなるのかなと、今ちょっとニュアンスで私は聞いたんですけれども、先のことは、市長も40年も先のことは言えないのでしょうから、これで終わります。
72
◯志村新一郎議長 次に、1番佐藤龍彦議員。
73 ◯1番(佐藤龍彦議員) それでは、引き続き私のほうから、第49
号議案・白石市
下水道条例の一部を改正する条例に関して、引き続き質疑をさせていただきます。
まず、先ほどの質疑とかぶる部分があるんですけれども、1つ目は、
自治会長に集まっていただいた理由、6月7日越河、8日に白石地区、福岡、斎川等も含めて集まっていただいた理由に関してお伺いをいたします。
74
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
75
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
先ほど
澁谷議員に答弁したとおりでございます。
76
◯志村新一郎議長 1番佐藤龍彦議員。
77 ◯1番(佐藤龍彦議員) 確認の意味を込めてなんですけども、誰が要請をしたというふうになっているのか、お伺いをいたします。
自治会長を呼ぶと決めたのは誰なのかということです。
78
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
79
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
私でございます。
80
◯志村新一郎議長 1番佐藤龍彦議員。
81 ◯1番(佐藤龍彦議員) その
自治会長さんに対しての説明会の内容についてお伺いをしたいんですけれども、6月7日越河地区、8日午後3時及び午後7時の斎川、福岡、白石地区等、それぞれ何人招集をして、何人が来たのかということをお聞きいたします。
82
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
83
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
詳細な内容につきましては、担当所長より答弁をいたさせます。
84
◯志村新一郎議長 熊谷上
下水道事業所長。
〔熊谷弘一上
下水道事業所長登壇〕
85 ◯熊谷弘一上
下水道事業所長 市長の命によりお答えさせていただきます。
まず初めに、説明会の参加状況でございますが、
下水道及び
農業集落排水の区域内に入る、あるいは一部係る自治会の
自治会長さんにご通知申し上げました。合計で55の自治会になります。
それで7日の説明会でございますが、こちらは越河地区を対象に行いました。対象自治会が10で、出席自治会は9地区、出席者数は9人でした。8日の説明会は、午後と夜の2回合わせて、対象自治会が、白石は25地区で出席が19地区の20人、斎川は3地区で出席が2地区の3人、大平は5地区で出席が2地区の2人、大鷹沢は4地区で出席が3地区の3人、福岡は8地区で出席が6地区の6人でございました。55自治会のうち、41の自治会に参加いただきました。
なお、出席いただけなかった
自治会長さんには、当日の資料を送付させていただいたところでございます。
また、
自治会長さんからのご意見でございますが、説明の中では広報6月に掲載いたしました
下水道事業の現状と課題についての説明を行いまして、続きまして、
使用料の改定案、また、
改定率及び現行
使用料との差額、他の自治体との比較についての説明を行いました。
自治会長の皆さんよりは、さまざまなご意見をいただいたところでございます。
平均改定率31.2%という
値上げということで、厳しいというご意見でございますとか、例えば、一部お安くなる使用水量の方もいらっしゃいますが、それは全体の何%に当たるのかとか、審議会での議論の内容についての質問でありますとか、そういったような質問がございまして、回答をいたしたところでございます。
86
◯志村新一郎議長 1番佐藤龍彦議員。
87 ◯1番(佐藤龍彦議員) ただいま
自治会長さんを対象とされた説明会についての内容についてお聞きしました。当日、私も傍聴、2回ともさせていただいておりますので、大体内容そういった形だったと思います。
しかし、
自治会長の皆さん、内容というものを議会にもうちょっと多分正確に伝えてほしかったという部分もあって、この
下水道使用料の
値上げに対して納得をしていないというような
自治会長さんも多くおられたかと思っています。
大変長時間にわたって質問が出されていたと思うんですけれども、その内容について、市長、報告を受けていると思うんです。
自治会長の皆さんのこういった意見を聞いて市長はどのように感じたのか、お伺いをいたします。
88
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
89
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
報告書は私も全て目を通させていただきました。非常に厳しいご意見を多数頂戴した報告会だと認識をしております。
当然、先ほども答弁させていただきましたが、
公共料金が上がって喜ぶ人は、たったの一人もいないと思います。もっと上げろ、もっと上げろと言う方は本当にいないと思っています。それだけ
市民生活に直結した
公共料金でございますので、私も、できることなら上げたくないです。改正案を議会の皆様に上程をしたくはありません。しかしながら、先ほど
松野議員、
澁谷議員にも答弁をさせていただきましたように、
下水道事業としての財政構造上、非常にやっぱり厳しいということで、何とかその状況を市民の皆様にご理解をいただきたいと思います。
先ほど申し上げましたように、
下水道を利用できる方は71%で、ほか29%の方々が利用できない。そういったことからも、何とか今回、皆様にご理解をいただきたいと思い、お願いをしているところでございます。
90
◯志村新一郎議長 1番佐藤龍彦議員。
91 ◯1番(佐藤龍彦議員) それでは3つ目、現在の
下水道料金の収納状況、未収金も含めてどのくらいあるのか、この点お伺いをいたします。
92
◯志村新一郎議長 熊谷上
下水道事業所長。
〔熊谷弘一上
下水道事業所長登壇〕
93 ◯熊谷弘一上
下水道事業所長
下水道使用料の収納率につきましては、平成29年度末におきまして現年度分が97.41%、過年度分につきましては79.23%になっております。出納閉鎖期間に該当いたします平成30年5月末における現年度分の収納率につきましては99.74%となっており、例年ほぼ同様の収納率で推移しておるところでございます。
94
◯志村新一郎議長 1番佐藤龍彦議員。
95 ◯1番(佐藤龍彦議員) ただいま収納状況をお聞きしました。
今回平均31.2%の改定ということになると、収納状況というのは厳しくなるということも十分考えられます。今回の
下水道使用料の改定について、収納率をどのくらいに見込んでいるのか、この点についてお伺いをいたします。
96
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
97
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
収納率につきましては、改定があるとかないとかにかかわらず、常に100%を目指して職員も努力をしているところでございます。
98
◯志村新一郎議長 1番佐藤龍彦議員。
99 ◯1番(佐藤龍彦議員) 最後に確認の意味で市長に確認させていただきます。
この
下水道使用料の改定に当たって、
公共料金、
下水道料金を
引き上げるということになれば、給料も余り上がらない、先ほど言われておりました年金生活者の方もふえている、また、子育て中の家庭、介護をされている家庭なども含め、白石市の経済に大きな影響を及ぼすという可能性というものも十分検討された中での今回の
引き上げということでよろしいのでしょうか、お伺いをいたします。
100
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
101
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
佐藤議員おっしゃるとおりでございます。先ほど来申し上げておりますように、私自身も非常に本当に苦しい判断です。厳しい判断をさせていただきました。確かに宮城県内14市ございますが、正直、白石市民の平均所得は、県内の他の市と比較しますと低い状況にございます。それらも重々承知をしております。
しかしながら、各地区からもそれぞれさまざまな要望も上がってきております。地域の課題を解決するのにも、やはり財源が必要です。その地域の課題の要望にお応えするのに、国の補助事業というのはなかなかメニューがございません。そうすると、市の一般財源から住民の皆様のご要望に応えられるような事業をしていかなくてはなりません。
そういったことを総合的に判断をして、今回は非常に苦しい、厳しい苦渋の決断をさせていただきました。
102
◯志村新一郎議長 次に、3番伊藤勝美議員。
103 ◯3番(伊藤勝美議員) 先ほど来、お三方のほうからいろんな質疑等出ておりますが、これは今回は通告ということで事前にこちらのほうから質疑しておりますので、かぶる分もあるかとは思うんですが、その辺はご容赦いただきたいと思います。
平成30年1月30日及び4月23日に、利用者の代表や有権者による
上下水道事業運営審議会が開催され、その結果、現在の財政状況を勘案すると
使用料の改定もやむを得ないとの答申書が提出されたということでございますが、1つ目といたしまして、これまで2回開催されて、先ほど市長もお話しになりましたが、それぞれのどこで開催され、そして人数はどのくらいかと、先ほど7名ということをお聞きしましたけれども、開催時間はどれくらいで、審議の内容はどのようなことが議論されたのか、具体的にその辺お聞かせいただきたいと思います。
104
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
105
◯山田裕一市長 伊藤議員の質疑にお答えをいたします。
白石市
上下水道事業運営審議会につきましては、上
下水道事業の円滑なる運営を図るため、地方自治法の規定に基づき設置されており、市長の諮問に応じ、上
下水道事業の運営に関する重要事項を審議することとされております。
審議会委員は、学識経験者及び水道使用者、
下水道使用者により10名以内で構成されることとされており、任期は2年になっておりますが、平成29年度及び平成30年度につきましては、学識経験者3名、上
下水道使用者4名の計7名により構成されております。
下水道使用料の改定案について審議会に諮問し、伊藤議員おっしゃるとおり本年1月30日に第1回、4月23日に第2回の審議会が開催されました。生活者の家計に直接響く
公共料金の改定であるため、慎重にご審議いただいたところでございます。その結果、
下水道事業の財政状況を勘案すれば、
使用料の改定についてはやむを得ないこと、また、提案しておりました3つの案の中では、基本水量をゼロとして従量
使用料により加算をする第2案が妥当であるとの答申をいただきました。
審議会の具体的な内容等につきましては、担当所長より答弁をいたさせます。
106
◯志村新一郎議長 熊谷上
下水道事業所長。
〔熊谷弘一上
下水道事業所長登壇〕
107 ◯熊谷弘一上
下水道事業所長 市長の命によりお答えさせていただきます。
1月30日開催の審議会につきましては、委員7名の参加により、ほかの諮問案件についての決議を行った後に、
下水道事業の経営環境説明及び収支見通し、
下水道使用料改定案及び改定による増収効果、他の市町との比較等についての説明を行いました。
委員の皆様からは、
改定率はともかく、時期として改定はやむを得ないのではないか、企業債の償還についての将来見通しの確認、また、合理化のための広域化等の検討も実施するべき等の意見が出され、継続審議となりました。
審議時間は、他の諮問案件も含めて約3時間でございました。
4月23日の審議会につきましても委員7名の参加であり、
下水道使用料改定についてのみ審議されました。2月の
全員協議会での資料等を追加し、審議していただいたところでございます。
審議の内容といたしましては、改定幅が大きいが、一番使用者の多い使用水量範囲でどの程度の影響額となるのか、30%以上もの改定では、家計への影響が大き過ぎるのではないか等の意見があり、平成28年度の
繰入金についての質問、人口推計が統計データに基づくものか等の質問により、主に収益見通しについての確認が行われ、最終的には、これだけ大幅な
使用料の改定については、使用者に与える影響を考えると積極的に賛成できるものではないが、財政状況を勘案すればやむを得ないとの結論に至りました。
審議時間はおおむね1時間30分でございました。
108
◯志村新一郎議長 3番伊藤勝美議員。
109 ◯3番(伊藤勝美議員) 今、親切丁寧なご説明いただきました。
1回目は、その時期は別として、改定やむなしということになったようですけれども、2回目に関しては、上げ幅が大きいということで、かなり市民にも影響を与えるという内容だったと思います。
それで、その審議会の中で、先ほど来言われていますが、余りにも市民に対する影響が大きいので、その説明ですか、我々は先ほども
澁谷議員が言っていたやりとりもありましたけれども、やはり市民に対する説明、それはしなければいけないと、そういった意見はなかったのかどうか、確認のためにお聞きします。
110
◯志村新一郎議長 熊谷上
下水道事業所長。
〔熊谷弘一上
下水道事業所長登壇〕
111 ◯熊谷弘一上
下水道事業所長 お答えいたします。
審議会の中では、周知方法についてのご意見はございませんでした。
112
◯志村新一郎議長 3番伊藤勝美議員。
113 ◯3番(伊藤勝美議員) 審議会ではなかったということです。その辺もあってもいいのではないのかななんて思ったりも自分ではしてますけれども、しかしながら、後で、これも先ほどの議員との質疑の中にありましたけれども、やはり我々が2月に説明を受けて、そして、3案を提案されて、それでもって検討していくという流れだったと思います。それが4月30日の審議会の審議だったのかなと思っています。
ただ、やはり私も残念なのは、確かに市長が先ほどおっしゃっていましたが、議会のほうも説明責任といいますか、市民に対するね、そういったものもある程度わかっていれば説明してほしいというような感じだと受けとめておりますが、やはりこういったことが出たのであれば、今回のこの6月の広報の内容で、こういう案が今審議会のほうから出されていますというある程度の情報も流してもいいのではないのかなと。それは別に議会軽視、そういったことに私はならないと思っています。そういうものがなかったのもちょっと残念でなりませんが、それだけは今、私のほうから残念だということで言いたいと思います。
それから、2つ目にまいりますが、これも通告しておりますので、先ほど来、市議会でなぜ
値上げすることになったのかと、また、答申を受けてから段階的な
値上げをすることは考えられなかったのかということで、先ほど市長が、そうするとまたまた負担が大きくなるというご説明がございましたので、それもそういった答弁かなというふうに理解しましたので、3つ目に行きます。
それで、今後、
使用料の改定により、
下水道のコスト削減に努めるとともに、よりよい
下水道サービスの提供に努めていくとしているが、どのようなコスト削減を考えているのかということで、これも同じく先ほど
澁谷議員のほうに言っていた、最終的には広域化してコスト削減をさせていくということに努めたいというふうになっていますが、実際これは広域化ということで、市長はどのように考えているのか、それを聞きたいのですけれども、果たしてそれで今後の市民に対する
受益者負担といいますか、その辺のことはどのようにお考えなのか、お尋ねしたいと思います。
114
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
115
◯山田裕一市長 先ほど
澁谷議員にコスト削減の件では答弁をさせていただきましたが、まず、借換債等によって利子負担の軽減を本市として見ていきたいと。また、業務委託の見直し、やはり民間の力をかりるところは民間の力をかりていきながら、そういったものも見直していきたいと。そういったことから事業経費のコスト縮減を、これまでも努めてきましたが、今後もさらに努めていきたいと思っております。特に、企業債の利息というのが非常に大きいものがございます。平成28年度では、この企業債の利息が1億4,000万円以上になっているため、今後のこの利子負担の圧縮を何とか行っていきたいと考えております。
また、広域化、広域連携については、これは相手もあることでございますので、本市だけの問題ではございませんが、近隣の市町とも連携を図りながら、他の市町も同じ課題、問題に非常に頭を悩めておりますので、何とか同じ方向性で合理化を図っていければなと、今後検討していきたいというふうに考えております。
116
◯志村新一郎議長 3番伊藤勝美議員。
117 ◯3番(伊藤勝美議員) 理解をいたしました。
確かにそのとおりで、先ほど負担金なんていう話も出ましたけれども、そういった面もあって、本当にこれから大変なのかなというのは、十分こちらも理解しております。
それから、4つ目といたしまして、先ほどこれも出ましたけれども、現在の市の状況から
人口減少は避けられないと。それで、今後、
下水道利用者も減少し、
使用料金も減収となり、際限なく
受益者負担としての
使用料金が上昇すると思いますが、今後の
下水道のあり方についてどのように考えているのかということの質疑でございます。これも先ほど出ましたけれども、再度ご答弁していただきたいと思います。
118
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
119
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
下水道の普及による衛生的な生活環境の整備は、戦後、我が国の国策として推進されてまいりました。本市でもその流れの中で事業に着手し、補助事業を活用しながら整備を進めてまいりましたが、昭和63年の一部
供用開始から既に30年が経過いたしました。
下水道は、市街地から汚水を排除し、公衆衛生の向上にも大きく寄与する社会資本であり、今後も持続的に運営していかなくてはならないと考えております。
先ほど
澁谷議員にお答えしたことと重複いたしますが、
人口減少は今後も長期的に続くと考えられており、厳しくなる経営環境の変化に対応するためには、経営の効率化と施設のダウンサイジングなどのコスト縮減に努めるとともに、広域化や広域連携についても実施を前向きに検討したいと考えております。
120
◯志村新一郎議長 3番伊藤勝美議員。
121 ◯3番(伊藤勝美議員) 今言った形で取り組んでまいるということでございますが、今、市長も国策ということで
公共下水道、そして
農業集落排水、これもそうだと思います。管轄は違いますが。それでもって、確かに今全国どこでも人口減ということで、当然、人は減り、
使用料、手数料減収になっているということで、本当に大変かなというふうに思います。
ですから、その上でも国から来ます交付税措置、当然今までつくってきたもの、先ほど市長も言いましたけれども、実際、
下水道、
農業集落排水でもって約89億円、この残高があります。ですから、それに対する交付税措置もあるかと思うんですが、聞くところによると、何かそんなものは入っていないということがわかりました。
ただ、やはり国策で進めて、確かに今まで浄化槽を使っていた方にも
下水道入れろということで私も言ってきました。そして、あげくの果てに、今度は人が少ない、減収になった、それでもって金がないから
値上げをする。実際、金がなくなれば元も子もないので、
値上げもやむなしかなということもありますが、一つこの国策でやってきたので、ある程度、今回、広域化ということでございますので、ぜひこの交付税措置分、
農業集落排水にしろ、
公共下水道にしろ、この辺の交付税を何とかしてほしいと国に対して言っていただきたいと思いますが、その辺の考え方についてどう思いますか、市長は。
122
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
123
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
伊藤議員ご指摘のとおり、これは本当に本市だけに限った問題ではございません。全国の市町、基礎自治体が、どこも
人口減少という中で、この公共施設、どのように、どうやって今後維持していくのかということが非常に大きな課題です。その上で、やはり国からの交付税措置が非常に大きいことから、宮城県市長会のほうにも私お話をさせていただいておりますし、当然、市長会を通して、今全国市長会へも国のほうに大きく働きかけをしているところでございます。
124
◯志村新一郎議長 ほかに質疑ありませんか。5番沼倉啓介議員。
125 ◯5番(沼倉啓介議員) 今、通告に従った形で首長の考え方、それから思い、そういう形のものはお聞かせをいただきました。
私のほうからは、数値的なことで議論をしたいと思いますので、その辺よろしくお願い申し上げたいと思います。
まず、2月の議会にかけられた平成30年度白石市
下水道事業会計予算実施計画及びキャッシュ・フローの計算書、この提案された日以降にこれらの数字に対して変更はございませんか。
126
◯志村新一郎議長 暫時休憩いたします。
午前11時12分休憩
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前11時13分開議
127
◯志村新一郎議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
熊谷上
下水道事業所長。
〔熊谷弘一上
下水道事業所長登壇〕
128 ◯熊谷弘一上
下水道事業所長 お答えいたします。
2月議会、当初予算でのキャッシュ・フロー計算書のことと理解をしておりますが、今議会に補正予算は提出しておりませんので、現時点では当初予算のキャッシュ・フロー計算書でございます。
ただし、その後、数字的には、経営しておるものですから当然動きはございますが、それは現時点では算定をしておらないということでございます。
129
◯志村新一郎議長 5番沼倉啓介議員。
130 ◯5番(沼倉啓介議員) わかりました。今の回答をもって質疑させていただきます。
この
下水道事業会計予算実施計画の
公共下水道事業及び
農業集落排水事業を見ますと、収益的収支においては、
公共下水道事業が1億3,751万1,000円の黒字、
農業集落排水事業においては1,605万9,000円の黒字、合わせて収益的収支は1億5,357万円の黒字でございます。また、資本的収支が、
公共下水道事業においては4億1,500万円の赤字、
農業集落排水事業においては6,127万1,000円の赤字、合わせて4億7,650万9,000円の赤字となっておりました。ただ、この中で現金の移動が伴わない営業費用に含まれている減価償却額が4億8,119万2,000円ほどございます。先ほど、なぜ、これが移動なかったかという形で、あくまでもこれは実施計画でございまして、当然、進行年度で変更するのは重々承知の上でお聞きいたします。
平成31年3月31日までのキャッシュ・フローの資金、期末残高が示されている数字が3億6,124万3,000円でございまして、このキャッシュ・フローの期末資金残高というのは現金・預金の金額と一致しますよね。それと、3月31日現在の未収金が1億1,937万円と記載されております。ということは、先ほどの収益的収支差額及び資本的収支差額の赤字分を補填しても、なおかつこの年分において途中で
下水道料金の
値上げをする根拠が見当たらない。この数字だけで判断しますと。それでお聞きをいたしました。この考えをまずお聞かせください。
131
◯志村新一郎議長 熊谷上
下水道事業所長。
〔熊谷弘一上
下水道事業所長登壇〕
132 ◯熊谷弘一上
下水道事業所長
下水道使用料の改定につきましては、今後の収支の状況も勘案しながら、また
下水道事業の経営状況を勘案しながら
改定率、額等については策定いたしたものでございます。
収支につきましては、
一般会計からの
繰入金によりまして、これは常々日々事業は動いてございますので、現金による収入あるいは支出がございます。その中で動いているものでございますし、また、
使用料の改定につきましては、全体の経営的な状況からそのような算定をしておるところでございます。
133
◯志村新一郎議長 5番沼倉啓介議員。
134 ◯5番(沼倉啓介議員) 例えば、一般企業というか、企業が事業年度途中で借金をするとか、メニューの値段を上げるとかという形のものは、よっぽど大きい事象がその企業にない限りあり得ない。普通の考え方ではあり得ない。新年度から、例えばこういう形の中でやりますよというのなら理解は当然できますが、年の途中、しかも、10月1日施行で値段上げますよという形のものは、それこそ破綻寸前の会社でなければ考えられない。通常は考えにくいんです。
そしてもう一つ、他会計負担金、要するに
一般会計からの繰り出し分が、この平成30年度で見ると、
公共下水道事業だと、雨水に対する他会計負担金が5,000万円、それから、営業外収益の他会計補助金、これは汚水に対する補助金が
一般会計からの持ち出しが2億8,000万円。
農業集落排水事業においては、汚水に対する営業外収益の他会計補助金が1億円。3億8,000万円ほどの
一般会計からの持ち出し、確かにあります。ただ、
一般会計に対して
下水道の、要するに企業債元利償還金に対する交付税措置がされているのが、過去3年間を見ると2億6,000万円、2億7,400万円、2億7,300万円、このような形で国からの交付税措置がされているわけですね。だから、
一般会計からの持ち出しを少しでも圧縮したい。これは、今の経済状況から考えると、非常に理解できます。
ただ、年度の途中というところが非常にイメージが悪い。新年度から実施したいということであれば、今の何人かの議員の市長への質疑の中で答えたような形のものが、私は確かにそれは理解できるところでございますが、何で年度途中での改定となるのか、この疑問というのがなかなか払拭できない。
ただ、一つ、平成31年3月31日現在の貸借対照表予測、これを見ると、確かに苦しいのはわかります。債務超過になっているという状況もわかります。ただこれをいかようにでも克服したいという形のものも理解できた上で、例えば、年度当初で上げると見込み収入増収が5,100万円ぐらいですよね。見込みね。それだけを犠牲にしてという言い方はおかしいんですが、円滑に市民の協力を得るのであれば、なぜ年度途中でなくて新年度からの改定としなかったのか。その辺何か理由があるのかどうか、お答えをいただきたい。どなたでも結構です。
135
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
136
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
この
下水道事業の全体の財政的な構造につきましては、私も市長就任以来から非常に危惧を持っておりました。本当にこのままでは間違いなく、公営企業ですから、公営企業が万が一、あってはなりませんが破綻となれば、本体も一緒に破綻してしまいますから、ですから、これは絶対あってはならないということを就任以来からずっと考えておりました。
今このタイミング、なぜ年度途中なのかというご質疑でございますが、私ども全国の基礎自治体の
料金改定をいろいろ参考しましたところ、実際、年度途中で
料金改定をしている自治体は非常に多いんですね。必ずしも4月1日でなければならないという理由も実はございませんでした。そういう中で、ことし2月の
全員協議会のときに、議員の皆様に今のこの
下水道会計の構造的な課題、財政的な課題についてご説明をさせていただいて、10月からの
料金改定をお願いしたいということを議員の皆様に
全員協議会でご説明をさせていただいたところでございます。
137
◯志村新一郎議長 5番沼倉啓介議員。
138 ◯5番(沼倉啓介議員) その思いのうちはわかります。
ただ、
平均改定率31.2%という数字がひとり歩きしていますが、実際問題として、1人世帯、2人世帯、10立方メートルを使う世帯が32.1%、3人から4人の世帯、20立方メートル使う世帯が32.8%、このぐらい上がるんです、予測では。ということは、ちょうど子育て世帯ですよね。市長が市民に寄り添うという姿勢をよく口になさいますけれども、それらのことを考えた場合に、果たしてこれで妥当なのだろうかという疑問はお持ちになりませんでしたか。
139
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
140
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
議員ご指摘のとおり、あくまでも
平均改定率が31.2%でございますので、例えば10立方メートルなり20立方メートルなり、また、30、40立方メートルとございますが、それぞれ
改定率は数字に誤差はございます。また、ゼロ、使ってなくても、基本料をまずそもそも下げたということと、ゼロから3立方メートルの方に関しましては、これまでよりも
使用料が安くなるという数値にもなっております。
何とか、議員おっしゃるとおり、私も、例えば高齢者の世帯、そしてまた子育てしている世帯に対する負担の割合を軽くできないかとか、当然さまざまなシミュレーションはさせていただきました。総合的に判断したということになるんですけれども、子育て世帯に関しましても、この
下水道料金だけではなくて、さまざまな子育て支援策を手厚く打っているところでございます。そういうところから、先ほど答弁させていただきましたように、1人当たり平均すると1カ月250円、1日当たり8.3円の
料金改定をお願いしているところでございます。
141
◯志村新一郎議長 5番沼倉啓介議員。
142 ◯5番(沼倉啓介議員) 市長、こんな話が出ています。自分のうちのトイレも使えなくなるんだよね。公衆トイレに行って、やっぱり用を足してこなくちゃいけないかなという、これは街の中で本当に言われている言葉ですよ。これは、だからどうなのというものではないですけどね。白石市の場合、子育て施策はよく充実しているのはわかります。ただ、水にかかわるのは、白石市は水にかかわる市ですよね。独特に水で、キャッチフレーズにしているところですよね。だったら、このぐらい
下水道が上げざるを得ないんですよというのであれば、例えばですよ、子育て世帯に対しての軽減措置を図るとか、そういう議論はなかったですか。
143
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
144
◯山田裕一市長 お答えをさせていただきます。
議論は当然ありました。本当にさまざまな角度から議論をしました。子育て世帯の負担の割合をもっと圧縮できないかとか、当然そうした場合、ほかの世帯に対する負担が重くなってしまう。また、企業に対しての負担を当然重くするということも可能です。市民の皆さんの負担を軽くして、その分の結果として負担を企業の皆様にしていただくということも、当然可能だというふうに思っています。
私、就任以来、市内の誘致企業を含めて企業の皆様とも意見交換させていただいております。その中で、先日もある企業さんの経営の方とお話をさせていただきましたが、企業にとっては、この固定費の
値上げというのは死活問題になるんだというような話も実は頂戴をしているところでございます。企業のほうからも、実際その白石市民の何%の人が使っているんですかとか、
水洗化率はどうなっているんですかとか、企業の見方というのは本当にシビアなんですね。そういうところから、じゃあもう市民の皆さんに負担を余りかけないで、その負担を全て企業のほうに、例えば全てのせてしまえということになってしまえば、企業として、例えば市外に行かれてしまうということも十分考えられるのかなと思っています。
そういった角度、さまざまな角度から検討させていただいて、当然市内の企業さんは、市民の雇用も守っていただいておりますし、本当にさまざまな角度から検討させていただいた結果、今回このようなお願いということになっております。
145
◯志村新一郎議長 5番沼倉啓介議員。
146 ◯5番(沼倉啓介議員) わかりましたとは言いたくありませんけど、もう少しだけ、もう少しだけ議論させてください。
この水道に関しては、過般の議会で市長とも一般質問で議論を交わした経緯がありますよね。ただ、ここで、はい、わかりましたと言ってこれを全部認めるという形のものが、逆に市民に負担を講じるのかという形のものを考えると、白石市独自の考え方、今市長もおっしゃったように、子育て世帯に関しての軽減策も話し合われたことがあると、それは大変ありがたいことだと思うんですが、なぜそれを実現に運び切れなかったのか、その理由が、背景があるんでしょうか。
147
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
148
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
これは子育て世帯だけで軽減をして、ではその分、子供のいない世帯の方が、そもそも多く負担をすればいいんだというような議論、ロジックが成り立つのかどうかというのは、私はそれは別だと思っています。
先ほど申し上げましたように、子育て世帯の皆様には、本当に白石市は他の市や町よりも非常にさまざまな優遇した施策も非常に多くございます。PTAの方々からも、市外の方からは、白石市は本当に子育て世帯には手厚いよねという話、私も直接いただいているところもございます。そういうところから、今回の
下水道の料金だけではなくて、総合的に白石市のさまざまな施策、そういったものを勘案して判断した結果でございます。
149
◯志村新一郎議長 5番沼倉啓介議員。
150 ◯5番(沼倉啓介議員) なかなか先が見えない議論をやっていても、これはどうしようもないので、最後にお聞きします。
この
下水道使用料値上げを、これは議案として提案されたことなので、もう議場に付して、あとは議員個々人の判断でもって、その結果に向き合うということになると思うんですが、それを差し引いて考えても、この
値上げを新年度からにするという考えは毛頭ありませんか、ありますか。
151
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
152
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
新年度からの
料金改定によって全て問題が解決するのならば、新年度からの改定というふうに私は判断したと思います。しかしながら、先ほど申し上げましたように、企業債も89億円残っています。それを償還していかなくてはならない。私は、その次の世代にツケを回すようなそういった市政運営であってはならないと思っています。ただでさえ
人口減少、そして子供の数も少なくなっていきます。そういう中で、じゃあ自分の子供の世代に負担を重くのせて、それでいいのかというと、私はそうは考えていません。今の私たちの現役のこの世代で、やっぱりやれることをやらせていただく。それが次の世代に対する責任ではないかという思いで、今回は、2月の
全員協議会でもお話をさせていただきましたが、10月の改定ということでお願いをしているところでございます。
153
◯志村新一郎議長 5番沼倉啓介議員。
154 ◯5番(沼倉啓介議員) 最後、やめようかと思ったんだけど、もう一言だけ。
確かに企業債、平成31年3月31日現在で82億3,100万円、これが企業債の残高になる。及び、4月1日から来年の3月31日まで償還するべき企業債が8億834万3,000円。確かに重い。ただ、市長の思いはわかりますよ。後年度に負担させたくないと。ただ、今の現役世代だけで負担できる問題では私はないと思うので、後年度に負担を回す分と今の現役世代の分で負担する分と、これはあって当然しかるべき問題だと私は思うんですよ。そこら辺を踏まえて判断していただかないと、今の現役世代だけが過重の負担を強いられるということになると、これはまだ決まったことじゃありませんよね。ですから、その辺の割り切り方ですかね。確かに市長の強い思いはわかりますが、その辺も踏まえて、今のこの
下水道事業会計に向き合っていただければなと思います。
155
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
156
◯山田裕一市長 お答えをさせていただきます。
決して今の私たちの現役世代だけが負担をしてこの89億円の企業債を全て返せばいいという考えは、毛頭ございません。当然ですが、この
下水道は、これからも何としてでも残していかなくてはならない、市民にとってなくてはならない生活インフラだと思っております。そういうところから、後年度、次の世代も当然負担していかなくてはなりません。そういう思いで今回はこの提案をさせていただいておりますし、本当にこれから、じゃあ今度、
使用料が安くなっていくという見通しが立つのであれば、例えば10月ではなくて、じゃあ来年の4月とか、再来年とかという見通しも立ちますが、
人口減少、そして子供の数も本当に少なくなってきているという中でこの
下水道事業を維持していくためには、やはりこれから先、何年後にまた料金の見直しをするようになるかは先のことなのでわかりませんが、でも結果として数年後、またその先の数年後には、今よりも料金をさらに市民の皆様に改定でお願いする時期が私は絶対来ると思っております。そうしたときに、やっぱり次の世代も当然この
下水道を守っていかなくてはならない。そのために今私たちができることをやらせていただきたいと、そういう思いで今回提案をさせていただきました。
157
◯志村新一郎議長 5番沼倉啓介議員。
158 ◯5番(沼倉啓介議員) わかりました。
一つお願いをしておきます。これは要望でもありませんので、表明の答弁をお願いいたします。
恐らく上がる、また上げなければならない時期が来るかもしれないとおっしゃいました。いろんな方の今の質疑を聞いていて、やはり、事前に市民の方々との情報の共有というのが、状況が悪くなればなるほど、やっぱりそれはしなければいけませんよね。ですから、議会にかけてそれを付議すればいいという問題ではなくて、やはりそういう情報を市民の間にも説明をしながら、良好な状況になってから議会に付すというのも一つの私は選択肢ではないのかと思います。それをぜひ、期間が短くなればなるほど市民の理解というのは得られなくなりますので、その辺の情報共有の仕方、それは徹底的にやっていただければと思います。答弁お願いします。
159
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
160
◯山田裕一市長 お答えを申し上げます。
まず一例を申し上げますと、登別市、姉妹都市でございますが、登別市の場合は、さまざまなこの料金の改定という場合は、それこそ広報で1年とか、1年半とか、非常に時間を置いて市民の皆さんにご理解をいただけるような情報の開示の仕方というのをしているんですね。それで、実は数字も含めてなんです。それは、どうしてそういうことができたかというと、実は議会から、そうしてくれというような要請があったと私聞いております。ですから、今後の議会の中で、やっぱり私どうしても、議会出身ですので、議会軽視ということだけは絶対したくありません。ですから、ぜひ議員の皆様から、議会で検討していただいて、最終的に当然、改定案、その数字を議決いただくのは議会なんですが、その前から、例えば
市民生活に直結するようなことは、数値も含めてぜひ開示してほしいというような要請があれば、非常に重く受けとめさせていただきます。
161
◯志村新一郎議長 ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
162
◯志村新一郎議長 質疑がないようですので、次に、第50
号議案・白石市
農業集落排水事業条例の一部を改正する条例の質疑に入ります。質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
163
◯志村新一郎議長 質疑がないようですので、次に、第51
号議案・白石市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の質疑に入ります。質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
164
◯志村新一郎議長 質疑がないようですので、次に、第52
号議案・白石市立学校の設置に関する条例の一部を改正する条例の質疑に入ります。質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
165
◯志村新一郎議長 質疑がないようですので、次に、第53
号議案・
白石市立学校施設の開放に関する条例の一部を改正する条例の質疑に入ります。質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
166
◯志村新一郎議長 質疑なしと認めます。よって、第49
号議案から第53
号議案の質疑を終わります。
委員会付託を行います。ただいま議題となっております第49
号議案から第53
号議案までの計5議案については、お手元にお配りしております議案付託表のとおり、第49
号議案及び第50
号議案の2議案は総務産業建設常任委員会に、第51
号議案から第53
号議案までの計3議案は厚生文教常任委員会にそれぞれ付託いたします。
第431回 白石市議会定例会議案付託表
┌──────┬─────┬─────────────────────────────────┐
│付託委員会 │議案番号 │ 件 名 │
├──────┼─────┼─────────────────────────────────┤
│ │第49号 │白石市
下水道条例の一部を改正する条例 │
│総務産業建設├─────┼─────────────────────────────────┤
│ │第50号 │白石市
農業集落排水事業条例の一部を改正する条例 │
├──────┼─────┼─────────────────────────────────┤
│ │第51号 │白石市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条 │
│ │ │例の一部を改正する条例 │
│ 厚生文教 ├─────┼─────────────────────────────────┤
│ │第52号 │白石市立学校の設置に関する条例の一部を改正する条例 │
│ ├─────┼─────────────────────────────────┤
│ │第53号 │
白石市立学校施設の開放に関する条例の一部を改正する条例 │
└──────┴─────┴─────────────────────────────────┘
167
◯志村新一郎議長 ただいま付託いたしました議案については、今期休会中に委員会審査をお願いいたします。
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日程第3 第45
号議案から第48
号議案
168
◯志村新一郎議長 日程第3、第45
号議案・白石市地域公共交通会議設置条例の全部を改正する条例から第48
号議案・白石市企業立地促進条例の一部を改正する条例までの計4議案を
一括議題といたします。
これらの議案については、既に
提案理由の説明は終えておりますので、これより質疑に入ります。
なお、質疑は一問一答方式で行いますので、市長等の反問に関する運用を適用いたします。
質疑は、議事の整理上、各
議案ごとに分けて行いますので、
ページ数、条項等を示して、ゆっくりと簡潔に質疑くださるようお願いいたします。
それでは、最初に、第45
号議案・白石市地域公共交通会議設置条例の全部を改正する条例についての質疑に入ります。質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
169
◯志村新一郎議長 質疑がないようですので、次に、第46
号議案・平成23年東日本大震災による災害被災者に対する白石市税の減免に関する条例の一部を改正する条例の質疑に入ります。質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
170
◯志村新一郎議長 質疑がないようですので、次に、第47
号議案・平成23年東日本大震災による災害被災者に対する白石市介護保険料の減免に関する条例の一部を改正する条例の質疑に入ります。質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
171
◯志村新一郎議長 質疑がないようですので、次に、第48
号議案・白石市企業立地促進条例の一部を改正する条例の質疑に入ります。質疑ありませんか。
10番山谷清議員。
172 ◯10番(山谷清議員) 第48
号議案・白石市企業立地促進条例の一部を改正する条例についてお尋ねをさせていただきたいと思います。
まず、
提案理由の説明はわかりましたけれども、どうして近隣市町と均等化するのか、その辺についてお尋ねをいたします。
173
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
174
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
今回の条例改正に至る経緯と理由でございますが、本条例は、企業誘致の促進を図るため、平成18年に新規立地または増設する企業に対しての優遇制度として創設してございます。また、平成22年度の一部改正では、リーマンショックに起因しました世界的不況に伴う企業への投資環境の改善を図るため、企業立地投資奨励金や雇用促進奨励金、緑化奨励金などの支援制度の拡充を図っているところでございます。今般、グローバル化が進み、IT産業及び自動車産業等の牽引や海外市場の景気押し上げなどの要因から景気は回復しているものを見受けられ、当初の目的は果たしたものと考えております。
一方で、若者の地元離れは深刻な問題であり、雇用の場の創出は重要課題と認識しており、引き続き雇用を多く生み出す製造業等の誘致を促進していく必要がございます。
私自身、企業立地セミナーなどで企業の方と情報交換する中で、最近の企業の進出条件についてお話をお伺いしますと、ほとんどの企業が、進出の第一の条件には雇用の確保、つまり地元に労働力があるかということです。第二にはインフラの整備、例えば、インターチェンジまたはスマートインターチェンジ、そういったものを挙げておりまして、補助金等は、もうその次であるというようなお話でございます。今後の企業誘致に関しましては、私自身の公約にも掲げさせていただきましたスマートインターチェンジの整備促進など地域づくりが優先課題と感じているところでございます。
また、この限度額の見直しについても、近隣及び県内の市町村の奨励金と比較いたしましても、十分差別化を図れる額であると考えており、総合的に考慮し、提案に至った次第でございます。
175
◯志村新一郎議長 10番山谷清議員。
176 ◯10番(山谷清議員) まず、企業誘致は進めている関係上、やはり限度額、3億円から1億円にするんだということでありますけれども、近隣と比べる必要はないんでないかなと。白石市が、本市が企業誘致を積極的に進めているわけですから、やはりその辺はもっと先に延ばしていてもよかったのではないかなと。今白石市から撤退してもらっては困るわけですから、できるだけ来てもらうような方策を考えるのが当たり前であって、どうしてこうなってしまったのかなというようなことでお伺いをしたわけでございます。
177
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
178
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
これは企業立地の奨励金でございますので、市から流出ということではなくて、新たに白石市として新規に立地していただくためのさまざまな補助制度ということでございます。
県内の中で比較しても、白石市の企業立地のこの奨励金はフルスペック状況で、金額も、これが改正されても上位4位に入っている状況でもございます。
先ほど申し上げましたように、今企業のニーズとしましては、この企業立地の奨励金、要するに補助金があるから行くんだということではなくて、やっぱり労働力、それから、インターチェンジやスマートインターチェンジ等のインフラがあるかどうかというところが、企業が進出するかどうかの大きなキーポイントになっているというお話でございますので、この奨励金が目当てではなくて、今後、先ほど申し上げましたようにスマートインターチェンジ等の設置を図っていって、より企業誘致の実現に結びつけていきたいと考えております。
179
◯志村新一郎議長 ほかに質疑ありませんか。13番菊地忠久議員。
180 ◯13番(菊地忠久議員) ただいまの市長のご答弁で限度額を引き下げたその経緯等はわかったのですけれども、今回その金額を算定するに当たり、企業投資額の10%から、今度は投下固定資産に係る固定資産税評価額の10%ということで変えた理由をお伺いいたします。
181
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
182
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
県内の企業誘致制度の現状を鑑みまして、減額いたしましても県内ではトップクラスの維持、魅力ある金額でございまして、なおかつ財政状況も加味して、今回限度額の3分の1といたしました。
また、今議員からご指摘ございました、企業投資額を投下固定資産に係る固定資産評価額に改正する理由でございますが、今まで購入物件を領収書で確認しておりましたが、購入明細をもって対象物件とそうでないものとのえり分けをしながら、現場で確認し、投資額を計算しておりました。しかしながら、一括購入による値引き額や各部品を購入し組み立てることで価値観が変わってしまう場合もあり、事務処理上煩雑化していたことから、固定資産税の評価額をもって対応しようとするものでございます。
183
◯志村新一郎議長 13番菊地忠久議員。
184 ◯13番(菊地忠久議員) 事務手続が煩雑化するということで変更ということで理解いたしました。
先ほど、今の企業は、企業進出にするに当たり、第一に雇用の確保、第二にインフラの整備、充実というのが挙げられると、補助金というのはその次ということであれば、白石市というのは、雇用、工業高校等もありますし、若者もたくさんいますし、インフラもそれなりにしっかり整備されている。であれば、一気にこの奨励金廃止というような踏み込んだお考えまではなかったのか、お伺いいたします。
185
◯志村新一郎議長 山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
186
◯山田裕一市長 お答えをいたします。
極論から言うと、今議員お話しのとおりの判断もあったのかもしれませんが、やはり企業立地セミナー等で企業さんといろいろ情報交換をさせていただくときに、やはり補助メニュー、補助金、市独自のものもこれだけ充実していますというところも、間違いなく一つの話題にもなりますし、どうしても企業からすると
初期投資はかかるものですから、そういったところを少しでも市として応援できればと思い、今回このようなご提案といたしました。
187
◯志村新一郎議長 ほかに質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
188
◯志村新一郎議長 質疑なしと認めます。よって、第45
号議案から第48
号議案までの質疑を終わります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております第45
号議案から第48
号議案までの計4議案については、
会議規則第36条第3項の規定により委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
189
◯志村新一郎議長 ご異議なしと認めます。よって、これら4議案については委員会付託を省略することに決定いたしました。
この際、暫時休憩いたします。