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平成23年第391回定例会(第4号) 名簿 開催日:2011-03-03
平成23年第391回定例会(第4号) 本文 開催日:2011-03-03

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  1. 白石市議会 2011-03-03
    平成23年第391回定例会(第4号) 本文 開催日:2011-03-03


    取得元: 白石市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-11
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      午前10時開議 ◯佐藤英雄議長 おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。  現在における出席議員数は21名でありますので、定足数に達しております。  本日の会議は、お配りいたしました議事日程第4号をもって進めます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯佐藤英雄議長 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第79条の規定により、議長において6番菅野浩一議員、16番平間知一議員を指名いたします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  日程第2 一般質問 3 ◯佐藤英雄議長 日程第2、市政に対する一般質問を行います。  本日の一般質問は、申し合わせによる一問一答方式であります。  念のため申し上げます。申し合わせにより、一問一答方式を選択した場合は、質問の回数は制限ありません。  また、今期の質問時間は、答弁を除き40分以内であります。  これより順次質問を許します。  最初に、1番沼倉昭仁議員。    〔1番沼倉昭仁議員登壇〕 4 ◯1番(沼倉昭仁議員) おはようございます。通告に従いまして、産業振興策が成功するための10のポイントについてお伺いいたします。  中小企業庁は、産業振興策に成功している自治体を調査して、「市町村の産業振興策が成功するための10のポイント」としてまとめています。そこで真っ先に挙げられているのは、産業振興の必要性を理解し、独自の戦略・ビジョンを明確にすること、また、首長みずからが産業振興の実行に強いリーダーシップを発揮することとなっております。当たり前だと思われることが成功要因として挙げられているのは、簡単そうに思えて、実際にはできていないことが多いということなのではないでしょうか。
     現在、リーマンショック以降の経済危機を克服し、持ち直してきたと言われておりますが、急速な円高の進行や海外経済の減速懸念により、地域の独自の産業振興策によって経済を活性化させる中長期的で根本的な対策が必要であることは、地方自治体に共通な大きな課題となっております。  そこで、鳥取県倉吉市は平成21年3月、中小企業庁の10のポイントに従いながら、産業振興策について、方針を明確にすること、市長や議会などが果たすべき役割を明確にすることを目的に、条例という形でまとめております。産業振興を法的に義務づけ、予算の確保と拡充、施策の充実を図ることで、産業振興策を実効性のあるものとすることがその目的で、産業振興の方向性を明確化し、それを実現する具体策について、市長と議会の責務、市民と事業者の役割を定めるものとなっております。  白石市の状況を振り返ってみても、まずこの二つの事柄から取りかかる必要があるように思います。白石市独自の産業振興の戦略・ビジョンを明確にするためには、地域の強み・弱みを見きわめること、つまり、税収、出荷額、雇用などの数字から、自治体がどの産業に依存しているのかをまずは調査、分析することが第一歩になるとされています。  そこで、白石市の産業別の現状を見てみると、初めに工業について。  平成19年の工業統計調査によると、白石市の製造業の事業所は69、従業者数は5,115人となっています。平成19年の製造品出荷額は1,423億1,346万円で、その割合は電子部品が最も大きく半数近くを占め、続いて情報通信機械、食料品の割合が大きくなっています。  事業所数は平成15年から減少しておりますが、従業員数は微増傾向にあることから、地元企業の倒産や撤退を防ぐための経営安定化の支援策が求められることになります。また、事業所数が最も多い食料品の分野では、出荷額の割合ではさほど大きくはないものの、地域経済の活性化のために、白石以外の消費により白石に所得をもたらす外貨獲得産業として経営規模を充実するための支援策が必要となっております。  次に、商業について。  卸売、小売ともに白石市の商店数、年間販売額は減少しております。卸売と小売とを合わせた商店数の推移は、平成11年の624から平成19年には475に減少。また、年間商品販売額の推移は、平成11年の540億円から平成19年には495億円にまで減少。特に中心市街地の商店街では、商店主の高齢化や後継者の不在、休廃業により、活用されていない空き店舗が増加しております。  賃貸可能な空き店舗の有効活用を図りながら商業のにぎわいを取り戻し、魅力あるまちづくりを行うことが喫緊の課題となっております。  最後に、農業について。  白石市の農家戸数は年々減少しております。農林業センサスによると、平成17年の農家戸数は2,376戸で、10年間で14.7%の減少。農家戸数のうち農産物の販売がある販売農家戸数は1,759戸、自給農家は617戸となっております。白石市の販売農家戸数1,759戸のうち、84.9%が兼業農家で占めており、専業農業に従事する男子の人口も、平成7年の1,278人から平成17年には928人に減少しております。  農業産出額は減少傾向にあり、平成18年には49億円、品目別に見ると米が11億7,000万円で最も多く、肉用牛9億9,000万円、乳用牛9億8,000万円、豚8億5,000万円と続きます。野菜の産出額は10年間で半分近くにまで落ち込み、このような状況を背景に農家1戸当たりの所得も減少しており、平成18年には67万4,000円となっております。  そこで、これらのデータを踏まえながら、白石市の経済の将来のために必要と思われる次の三つの項目について風間市長のお考えをお聞きしたいと思います。  中小企業庁がまとめた「市町村の産業振興策が成功するための10のポイント」によれば、産業振興に成功している自治体の共通点として、一つ目、何よりもまず、首長みずからが地域にとっての産業振興の必要性を十分に理解すること、地域の強み・弱みを見据えた独自の産業振興の戦略・ビジョンを明確にし、行政の内外で意識を共有していくこと、つまり市長みずからの産業振興戦略・ビジョンが何よりもまず重要であるとされております。  税収、出荷額、雇用などの数字から、白石市がどの産業に依存していると分析しているのか、その上で、産業振興を効果的に達成するために重点戦略を組み立て、政治力を行使して実現するとされておりますが、この重点戦略の必要性についてどのようにお考えかお伺いいたします。  二つ目。次に、首長のリーダーシップにより、伝統的な公平性の原則の考え方を払拭し、全般的な支援ではなく、個別産業・企業、個々の創業者・起業家への重点的支援を通じた財政基盤の強化という自治体経営の考え方に意識を切りかえるとされています。  具体的には、成長が期待される意欲ある個別産業・企業を徹底的に支援することにより、結果として、新規の雇用確保や他企業・産業への発注増、税収増をもたらし、地元産業と自治体財政の繁栄をもたらすことができるという基本姿勢を首長みずからが確信を持って堅持し、庁舎内の意識改革を先導していく。その上で、産業振興を具体的に担うキーパーソンを発掘し、キーパーソンみずからが常日ごろから個別の産業・企業及び経営者への御用聞きなどにより、具体的な課題・ニーズの把握に努める。  さらに、キーパーソンだけでは対応が困難な課題にも対応するため、外部の専門的な支援人材や事業者、大学研究者などとのヒューマンネットワークを強化し、国、県の制度なども活用しながら、個別企業・事業者対策を徹底的に行うとされております。  市長みずからの産業振興戦略・ビジョンを実現するに当たり、これらの項目についてどのようにリーダーシップを発揮されたのか、既存企業や中小企業への支援策をどのようにお考えかお伺いいたします。  三つ目。さらに、新たな企業誘致の受け皿となる工業団地や貸し工場などハードインフラ整備を行うに当たっては、計画づくりの段階から、立地、操業以降の継続的な事業サポートをペアで整備しておく。その上で、顔の見える連携・ネットワークをつくり、実効的な誘致戦略を展開するとされております。  風間市長は、深谷の工業団地を造成するに当たり、立地、操業後のアフターケアとしてどのようなサポート体制を用意しているのか、また、企業誘致に向けて、顔の見える連携・ネットワークをどのように強化しているのかお伺いいたします。  私は、地域の産業振興に努力しない自治体は、今後の少子高齢化、地方分権化の流れの中で、財政破綻や行政サービスの低下を余儀なくされることは必至であり、そのため独自の戦略による産業振興策に真剣に取り組むことこそが、白石市が生き残るためにますます欠かせなくなっていると感じております。  産業振興の重点戦略の必要性、そのための市長としての役割、また、白石市独自の企業誘致戦略とは何か、明確な答弁をお願いいたします。 5 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 6 ◯風間康静市長 おはようございます。  お答えを申し上げます。  まず、1点目の重点施策の必要性についてどのようにお考えかというご質問だと思います。  本市におきましては、今議員がお話ししたとおり、どの産業も私は重要であると認識をしております。現在、その活性化に向けて振興策を講じているところであります。  また、産業別の市税収入は統計をとっていないためにその把握は困難であると思っておりますが、工業については、製造品出荷額や従業者数などから、自主財源である税収の確保に大きく寄与していると思っているところであります。  したがって、どの産業に依存しているかというよりは、工業の衰退は本市にとって大きなダメージとなってまいりますので、雇用の拡大を図るために、企業誘致については第5次総合計画でも重点戦略として位置づけをしているところであります。  2点目のご質問でございますが、施政方針で申し上げましたとおり、私が就任以来、「共汗・共学・共生」を基本理念として市政運営を行ってまいりました。まず、ともに汗をかいて、一緒になって物事に取り組むということは非常に大切であると考えているところであります。そういう意味では、意欲ある企業への重点的支援は必要との観点から、雇用の拡大及び税収の増加を図るため、企業立地優遇制度を拡充し、県内のトップレベルの制度といたした次第であります。  また、産業振興を担うキーパーソンの新たな育成については、議員ご指摘の10のポイントでも県に職員を派遣するということも有効な手段と書いてあるとおり、本市といたしましてもそのような観点から産業立地推進課へ職員の派遣を決定したところであり、その派遣につきましても県の方に強く要望してご理解をいただいて実現したものと思っております。  3点目ですが、平成20年の6月議会において、市民の企業誘致に対する関心の高まりなどを受けまして、従来のオーダーメード方式から工業団地造成の政策転換を表明したところであります。福岡深谷工業団地の造成が議員のご指摘のハードインフラ整備であり、ソフト面の整備としては、効果的な企業誘致や既存企業のサポートを目的とした企業立地推進課の設置、優遇制度の拡充などが挙げられるのではないかと思っております。  企業立地推進課では、企業の総合窓口として市内の企業を訪問してワンストップサービスによる迅速な対応を行っているところであり、新規の立地企業についても、同様の体制により可能な限りサポートに今後も努めてまいりたいと思っているところであります。以上です。 7 ◯佐藤英雄議長 1番沼倉昭仁議員。 8 ◯1番(沼倉昭仁議員) では、順を追って質問いたします。  まず、1問目。風間市長が考える産業振興に向けた市長としての役割とは何か、まずお伺いいたします。 9 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 10 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  先ほど来議員がお話ししているとおり、市内の雇用を拡大するために、職員とともに、みんなとともに市内の雇用拡大のための企業立地を推進するというのが私の思っている企業立地への決意であります。以上です。 11 ◯佐藤英雄議長 1番沼倉昭仁議員。 12 ◯1番(沼倉昭仁議員) ただいま市長の決意をお伺いいたしましたが、私が考える市長の責任は、地域の強み・弱みを見据えた独自の産業振興の戦略・ビジョン・方向性を示す。また、独自のビジョンを実現するために役所内の意思を統一する。産学官などの関係機関や周辺自治体、国や県と連携する仕組みをつくる。そのためにリーダーシップを発揮することだと考えますが、いかがでしょうか。 13 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 14 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  議員がおっしゃるとおり、そのとおりだと思っております。ですから、今、職員も一丸となって行っているところであります。 15 ◯佐藤英雄議長 1番沼倉昭仁議員。 16 ◯1番(沼倉昭仁議員) 産業振興に向けて今の白石の強みとは何か。風間市長の答弁にもありましたように、白石にとってはすべての産業がひとしく重要であります。中小企業庁の10のポイントに従うならば、今の白石の産業の強みをさらに伸ばす。その成功体験をほかの産業の成功体験にも結びつけていく。  私も三つの統計資料を確認いたしました。卸売業、小売業の年間販売額、農業産出額、そして工業統計調査表、これを見ました。この中で、白石において統計的に伸びているのは、いわゆる電子部品、情報通信機械などを中心とした製造業。雇用も製造業に大きく依存していることがわかります。そのため、白石市としてはまずは重点戦略として答弁にもありましたように工業振興に力を入れ、生き残りをかける必要があるのではないでしょうか。  ところが、第5次総合計画案の製造業の振興の項目を見てみると、非常に抽象的で具体的にどのように進めるのかがわかりづらい。主要事業が少し寂しい気もいたします。しかも、白石市の場合、産業振興策を具体的に定めたマスタープランもないのが現実でございます。これでは、雇用の確保を図るという施政方針演説とは少し違うのではないかという気がいたします。いかがでしょうか。 17 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 18 ◯風間康静市長 白石市の集積事業の一つに、今言った電子産業が今までありました。その中で自動車産業が入ってくれば、県といたしましても自動車産業の集積という位置づけが確定されるはずでございます。  そして、どの産業が大切かという部分では、6次産業を目指す。1次の農業、1掛ける2掛ける3という一つの中での今後の発展も私は期待をしているところであります。以上です。 19 ◯佐藤英雄議長 1番沼倉昭仁議員。 20 ◯1番(沼倉昭仁議員) 私もどの産業もひとしく重要であると考えておりますが、では確認のために順を追って質問いたします。  2項目めに移ります。  産業振興による税収の確保がなければ、福祉も教育もあり得ない。そのため風間市長は、キーパーソン、つまり企業立地推進課の吉田課長を筆頭に、白石市としても特に工業振興に力を入れていく意気込みではなかったのでしょうか。  昨年の9月議会でも申しました。しっかりと地元企業を支援していくには、まずは地元の実態を知らなければならない。そのため企業訪問をするということを提言させていただきました。早速、商工会議所と一緒に企業訪問を実践していただきました。評価させていただきます。これからこの訪問は続けられると思いますが、とりあえず、どれくらいの企業を回られて、どのような企業の現状あるいは問題点、課題点を確認あるいは認識されたのかお伺いいたします。 21 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 22 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  企業数に関しましては今数字を覚えていませんが、すべての企業を回ったわけでもなく、中小企業、零細企業までは回っていません。  その中で、各企業がしているのが、雇用の部分で次の自分の生産を出すための手段を欲しいというのと、さらには、親会社の部分での現状のつらさは聞いております。リーマンショックのときに仕事がないというのはしょっちゅう聞きまして、その中でも、やはり企業立地推進課とともに回ったことによって新たな商品が生まれたというのも事実であります。今後も企業の方には足繁く通ってみて現状把握していきたいと思っております。以上です。 23 ◯佐藤英雄議長 1番沼倉昭仁議員。 24 ◯1番(沼倉昭仁議員) 市長おっしゃいますように、工業振興を成功させるには、まずは地元企業と仲よくなること。そのために地元の企業を全部訪問する。現場に入り、自分たちは何をすべきかを実感することがすべての出発点となります。  地元企業が抱える課題もさまざまでございますが、先ほども申しました。第5次総合計画案の製造業の振興は抽象的で非常にわかりづらい。「各種融資制度の活用を進めます」あるいは「産学官連携、異業種間の交流を進めます」と書かれてありますが、例えば融資制度があったとしても、平成18年まで約80あった事業所が平成19年には69に激減するなど、企業の倒産、撤退は加速しているのが現実です。この状況について風間市長はどうお考えかお伺いします。 25 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 26 ◯風間康静市長 白石市から工場の統廃合によりまして企業がなくなるというのは、本当にいつも寂しい思いをしているところであります。  この間、実は東北電力の統計の中で、では現時点で景気はどのように回復しているのだろうというのを教えていただきました。その中で、アメリカの景気は上向きだと。ただ、日本の経済が踊り場から脱却して緩やかな回復が続いていると言われている。しかし、この東北地方の中小都市の景気感は依然として厳しい状況であると。実は私も驚いたんですけれども、平成19年のリーマンショック以前にまだ戻っていないと教えていただきました。  その中で、やはりそういうのを踏まえながらしっかりと優遇策を含めて、異業種交流でいけば私が参加している二日会とかさまざまな部分がございますので、そういうのでさらにアピールを進めてまいりたいと思っております。 27 ◯佐藤英雄議長 1番沼倉昭仁議員。 28 ◯1番(沼倉昭仁議員) 帝国データバンクのデータによりますと、企業の倒産の原因は経営計画の失敗あるいは販売不振が原因であることが明らかとなっております。そうであるならば、経営計画の失敗が原因なら、経営計画をきちっと立てられるような支援というのはどこでだれがやっているのか。あるいは販売不振が原因であれば、新商品の開発を支援する、販路を拡大する、そういう個々の支援策をどうつくっていくのか。中小企業への各種融資制度を進めますということだけではいけないのではないか。今後の支援策としては私はそう感じるのであります。  例えば白石商工会議所の中に国の地域力連携拠点事業の認定制度、これは平成22年度に制度が変わりましたが、このような制度を活用しながら、民間のコーディネーターと商工会議所のスタッフから成る中小企業支援センターを立ち上げる。それにより、経営革新とか地域資源の活用、農商工連携とかコンサルティング機能にさらに力を入れる意気込みを制度化して証明する。仙台や仙北の産業振興に力を入れている地域では積極的に行っております。  さらに、例えば地域再生本部、これは官邸にございます。平成15年につくられたこうした制度を活用しながら、地域再生計画をつくり、認定を受ける。昨年は宮城県の大崎市が認定を受けました。  このように成果を出している地域もあるわけです。経済団体、商工会議所などを中心として、地域の産業にかかわる機関との太いパイプをつくり上げていく。それに対応できるような役所内での実行組織あるいはグループを今から育てつくっていく、そういう準備が必要なのではないでしょうか、いかがですか。 29 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 30 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  当然、商工会議所との連携というのは大変大きなことだと思っています。ですから、商工会議所といつも連携をとりながら、産業のわき支えを現在もしているところであります。  庁舎内におきましても、私を筆頭に何か事があればすぐに組織を立ち上げて対応しているところであります。以上です。 31 ◯佐藤英雄議長 1番沼倉昭仁議員。 32 ◯1番(沼倉昭仁議員) 今の答弁ではやはり少し消極的であろうかと思います。ただ、私が言いたいのは、もちろん国や県の力もおかりしながら、大学などの研究機関とも連携しながら、ワンストップで対応できるコンサルティング機能、白石市独自のものも置くぐらいの気持ちがあってもいいのではないかということをお尋ねしたかったわけです。  次に、3項目め。それでは、風間市長は企業誘致を成功させるポイントは何だとお考えでしょうか、まずお伺いいたします。企業誘致を成功させるポイントは何だとお考えでしょうか。 33 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 34 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  これは、当然、企業を迎え受けるための行政の熱意、さらには議会の熱意、市民の熱意だと思っております。 35 ◯佐藤英雄議長 1番沼倉昭仁議員。 36 ◯1番(沼倉昭仁議員) 熱意、非常に大事なことだと思います。  私が考える企業誘致を成功させるポイントとしては、地域の強み・弱みを見据えながらどのような企業の立地に向いているのか、産業振興の方向性についての白石市独自のビジョンを明確にすること。また、ビジョンを実現するために役所内の意思を統一する。産学官、周辺自治体、国や県と連携する仕組みをつくる。つまり人的ネットワークを確立することでございます。独自のビジョン、人的ネットワークの現状を確認するために、通告の項目1、項目2でそれぞれ質問をさせていただきました。  通告に対する風間市長の答弁では、アフターケアの内容が十分ではないように思います。私が考えるアフターケアとは、レベルの高い協力企業の紹介あるいは導入、育成、企業側が必要とする人材の確保、教育、さらに都道府県レベルの身近な相談窓口の設置運営、そのために市長が日ごろからヒューマンネットワークをつくり上げていることこそが、新たに誘致した企業にとっては大きな魅力に映るわけです。風間市長はこれらのネットワークづくりにどのように尽力されているのかお伺いいたします。 37 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 38 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  当然のごとく、ネットワークというよりも信頼関係において、県との関係、また企業の経営者との関係、これを常時つくりながら行っているところであります。  ただ、当然、企業も民間でございますのですべて手のうちを出すわけではございません。何が支援が欲しいか、その企業によって違うと思っています。それに対応すべく、企業立地推進課が御用聞きという形で各企業を回りながら行っているのが現実であります。以上です。
    39 ◯佐藤英雄議長 1番沼倉昭仁議員。 40 ◯1番(沼倉昭仁議員) 風間市長は白石高校のご出身でいらっしゃいます。白石高校を卒業されて、全国各地で活躍されている諸先輩は数多くいらっしゃいます。企業誘致に向けて、また地元企業の振興に向けて、風間市長が本来お持ちのその人的ネットワークをどのように活用されているのでしょうか。白石高校もネットワークづくりの大きなポイントになるのではないでしょうか。  誘致企業も、誘致した後は地元企業です。そのため、今ある地元企業への日ごろからの手厚いサポートが、また市長の人的ネットワークが新たに誘致したい企業にとって大きな魅力となる。風間市長が新たな企業に向き合ったときの自信として深みのある話となって、企業側にもその熱意が伝わるのではないでしょうか、いかがですか。 41 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 42 ◯風間康静市長 議員のお話のとおりでございます。そのために、高校に限らずいろんな知り合い、大学の関係も含めて常時連絡をとり合いながら現在も行っているところであります。 43 ◯佐藤英雄議長 1番沼倉昭仁議員。 44 ◯1番(沼倉昭仁議員) これまでいろいろと質問をさせていただきましたが、風間市長のこれまでの答弁、つまり具体的な産業振興策の戦略・ビジョンを日ごろから職員、議会、市民の間で共有するために、マスタープランの形で表明することが必要なのではないでしょうか、いかがですか。 45 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 46 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  そのために第5次総合計画をしっかりと履行していくことが大切であると思っております。以上です。 47 ◯佐藤英雄議長 1番沼倉昭仁議員。 48 ◯1番(沼倉昭仁議員) 第5次総合計画ということでございますが、それを具体的に実行するためのマスタープランが必要なのではないかということをお尋ねしたかったわけです。今の市長の答弁を聞いておりますと、マスタープラン、つまり産業振興策について積極性がないのではないかと逆に思ってしまうのですが、ぜひ風間市長の産業振興策、その意気込みをマスタープランの形で内外に表明し、産業振興の必要性、そのための市長としての役割をぜひ明確にしていただきたい、そのことを申し添えまして私の質問を終わります。 49 ◯佐藤英雄議長 次に、4番吉田貞子議員。    〔4番吉田貞子議員登壇〕 50 ◯4番(吉田貞子議員) 本年は、2011年度から2020年度まで10年間を期間とする、新たな第5次総合計画基本構想の初年度に当たります。今後の市政運営をどのようにするかを具現化する年として、本年度の施政方針と今後の市のあり方について質問いたします。昨日の一般質問、また、ただいまの同僚議員の質問とも重複する部分もありますが、より議論を深める方向性で進めたいと思います。  以下、施政方針に沿って13項目と総括的に2項目をお尋ねいたします。  1点目、国内情勢についてお尋ねいたします。  2000年の地方分権一括法施行後、地方分権の時代に入ったものの、小泉政権は地域間競争による活性化をあおり、自治体に自助努力と自己責任を推し進め、三位一体改革は地方への負担押しつけで、地方の犠牲によって国の財政再建を図ろうとしてきました。  他方、現政権は、ねじれ国会などの混乱も顕著になってきており、予算案こそ衆議院を通過しましたが、今後の予算関連法案の年度内成立が困難となっています。しかし、地域主権改革として、基礎自治体への権限移譲など自治体の自由度の拡大を進めようという動きをとめてはならないと私は考えます。  そこで、地域主権改革の推進を土台として国づくりを行うという国の方針に対する見解と当市への影響についてお尋ねいたします。  2点目に、「4万人都市復活大作戦」についてお尋ねいたします。  これまで風間市長の目玉でもある具体的戦略の方針転換は、どこが達成し、どこが不足だったのかお尋ねいたします。  そして、新たな具体的戦略「人・暮らし・環境が活きる交流拠点都市」とは、定住人口促進から交流人口への方針転換なのか、内容についてお尋ねいたします。  3点目に、福岡深谷工業団地への企業誘致についてお尋ねいたします。  これまでの本会議の答弁をまとめますと、交通インフラが整備された工業団地造成は完成し、市の企業立地優遇策は万全を期してきました。今後は、製造業を重点分野とする富県宮城戦略をアピールする県との連携を強化し、自動車産業と高度電子産業がマッチングする分野を重点に進めていくものと私は受けとめております。  課題として挙がっているのは、企業の投資計画にマッチしないこと、企業が空き工場をねらっていることなどを挙げられておりました。そこで、これらの状況を踏まえて、企業誘致のキーポイントについてお尋ねいたしますが、先ほどそのキーポイントは「熱意」という言葉で市長は答弁なされました。現在、県北部を中心とする企業誘致が成功する中で、今後仙南に、特にこの白石市に誘致してくるための熱意の差別化はどこなのか。例えば、ほかが100%であればこちらが120%熱意を持たなければならないとすれば、その20%はどういうところと市長は考えているのか。そういったことも含め、熱意のキーポイント、その内容についてお尋ねいたします。  4点目に、教育環境の充実についてお尋ねいたします。  これまでの議会答弁を見ましても、児童生徒をめぐる課題や学校等における修繕など、充実させるべきハード面・ソフト面両面において重点項目は多々あると私は判断しております。個性ある教育環境の整備を挙げた理由はいかなるものか、所見を伺います。  5点目に、歴史文化の継承と創造についてお尋ねいたします。  これまで行ってきた取り組みとの違いや新たな取り組みは何か、まずお尋ねいたします。議会答弁の中で市長は、交流人口を80万人から100万人にするとありました。目玉としては現在の歴史ブームを生かしたものと判断いたしますが、具体的な戦略方針を伺います。  6点目に、本年度は高齢者福祉・介護サービスの第5期事業計画策定時期に当たります。そこで、第4期の総括と傾向、課題を含め、第5期計画策定の指針を伺います。  7点目、障害者支援についてお尋ねいたします。  障害者自立支援法の本法導入期限が迫っています。これまでの障害者をめぐる状況の変化と本法導入における課題、市の障害を持つ方々や障害者にかかわる施設などへの市の支援の方針を伺います。  8点目に、公立刈田綜合病院の経営健全化と地域医療ネットワークの拡充について伺います。  刈田病院へは、補助金、負担金の合計が12億円にも及び、これが刈田病院の地方債償還計画からは最低3年間は続く見通しです。当市の財政運営を圧迫するのみでなく、刈田病院の健全運営は市民の命を守るためにも喫緊の課題であります。そこで、刈田病院の健全経営のための対応策をお尋ねいたします。  また、かかりつけ医など地域医療ネットワークは十分機能しているという趣旨の答弁が議会でもありましたが、その根拠や具体例を具体的にお示しください。  9点目に、第5次総合計画の地域計画における地域への支援はどのような経緯で決定され、現段階でどのような支援の方策をお考えか、所見を伺います。  10点目に、産業振興策の内容と6次産業化の推進方法に対する所見を伺います。  11点目に、消防団協力事業所認定の内容と、このことにより消防団組織の強化がどのように図られるのか、見解を伺います。  12点目に、みやぎ環境税交付金採択の経緯と当市への効果について伺います。  13点目に、質の高い行政サービスの実現を目指す行財政改革の推進の内容について伺います。  質の高い行政サービスについては、前回の私の一般質問で議論させていただきました。答弁では、限られた財源の中で持続可能な効率的な行政サービスが質の高い行政サービスと概念規定をなされました。その例として、赤ちゃん誕生応援事業を含む子育て支援策や定住促進施策、市民バスなどを挙げられました。また、今後進めようとする指定管理者制度の導入に関しては、民間の活力、民間サービスの柔軟性を生かしていくことで人材育成も図られるとし、これが指定管理者制度へ移行する上での質の高い行政サービスだとしました。そこで、この方針に沿って今後どのような行財政改革を進めようとしているのか、所見を伺います。  14点目に、行政支援のあり方について伺います。  私は一人会派の仲間と、商店街の活性化、歴史と格式ある商人文化の伝承と普及、そして、交流活動を通したふれあいのまちづくりの推進を趣旨として設立した女性団体の活動を視察いたしました。この団体が13年の長きにわたり継続、発展してきた要因は、自分たちのできることから始めたこと、自分たちの手でつくり上げてきたという自主自立の精神だと感じてきました。行政支援は、本当に自分たちの力ではできないところのみを相談し、支援要望を提出し、市の意向ともすり合わせを行い、支援策をともに模索し、市のまちづくり自体を牽引しているようにさえ感じられてきました。  当市の各種団体等への行政支援は、初期投資や期限つきの支援、行事等の支援が多いように受けとめています。必要なときに必要な支援こそが重要であると考えますがいかがお考えでしょうか、所見を伺います。  また、今後、芽生え始めてきた「共汗・共学・共生」の精神をはぐくむとしていますが、今後どのような取り組みをお考えなのか、所見を伺います。  15点目に、今後の市のあり方について伺います。  私は、ちょうど10年前、第4次総合計画が策定された時期に議員になりました。当時、暮らし日本一を掲げ、その将来像として、キューブなどの生涯施設を中心として、心豊かな文化都市を掲げておりました。文化施設一つなかった白石に確かに生涯施設等の整備はなされましたが、その有効活用を考えると、当時の思い描いたまちづくりには至っていないような気がいたします。  そこでお尋ねいたします。市長は、第5次総合計画基本構想案を提案するに当たって白石市の10年後の将来像をどのように描いておられますか、所見を伺います。また、その将来像に近づけるために何が重要とお考えか、見解を伺います。 51 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 52 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  まず1点目ですが、これは本当に明治以来、中央集権の行政が進められてきたという中で、いろいろな歴史的背景があったのではないか。例えば昭和58年の土光臨調を初めとして地方分権が話題になって、先ほど議員がお話ししたとおり、三位一体改革によって地方自治体が望む方向には現在至ってはいないのではないかと私自身も思っております。  しかし、このような中、平成21年8月に執行された総選挙では、地方主権の確立をマニフェストの公約とした民主党が勝利しております。政権交代の鳩山内閣では、住民一人一人がみずから考えて主体的に行動し、その行動と選択に責任を負う地方主権へと、この国のあり方を大きく転換していくと表明しているところであります。地域主権の実現を改革の1丁目1番地と位置づけていたのではないかと思っております。  その後も、12月には緑の分権改革推進本部の設置、また、平成22年3月には地域主権改革関連2法案が閣議決定されるなど、一歩一歩前進をしているやに感じておりました。  しかし、吉田議員が昨年9月の議会で一般質問されました、2法案の一つである地域主権改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律案、これはいまだに国会継続審査中であります。また、もう一つの国と地方の協議の場に関する法律案では、地方と対等の立場で協議する場の法制化を実現しなければならないと骨子に定めているにもかかわらず、例えば子ども手当については一方的に地方自治体に負担を強いるなど、不条理と言わざるを得ないと思っております。さらに、沖縄の基地問題や政権与党内の混乱から意気込みが薄れているやに感じてなりません。  この中で菅内閣が平成22年6月に閣議決定した地域主権戦略大綱によりますと、住民の身近な行政は地方公共団体が自立的かつ総合的に広く担うようにするとともに、地域住民がみずからの判断と責任において地域の諸課題に取り組むことができるようにするための改革としているところであります。この戦略大綱は、これまでの自己責任、自己決定からさらに一歩踏み込んだ民主主義と受けとめてはいます。  改革が推進されますと、自治体間による地域間競争が高まるものと思っております。地域間競争では、地域の元気も要素の一因から、指定管理やNPOなど、住民が主体的に情熱を持って目的達成のために活動することが求められてくるのではないかと思っております。  行政は、主体的に活動する団体を下支えする情報提供など後方支援をすることが現実的な地方主権と考えておりますので、来るべきときに備え、今後も元気な団体を支援してまいりたいと考えているところであります。  さらに、どうか一日も早く政権が安定して、国内外から信頼される日本となることを願っているところであります。  2点目は、4万人都市復活大作戦を継承しながら第5次総合計画の五つの目標に組みかえるという意味はどういうことかという問いだと思います。  4万人都市復活大作戦の施策や事業を精査の上、第5次総合計画の目標に分類したということでありますので、ご理解をいただきたいと思っております。  3点目の深谷工業団地の企業誘致のキーポイントは何かという問いだと思いますが、まず今回は宮城県への職員派遣であります。これは佐久間議員にもお答えしましたが、企業誘致のためには県との緊密な連携が不可欠であります。県が進めている富県宮城の富県戦略のもとに一体的な取り組みが必要との観点から職員を派遣するもので、早期立地につながればと現在も思っております。  次のポイントといたしましては、行政が企業誘致に関していかに積極的であるかということが大切だと思っております。トップセールスはもちろんですが、福岡深谷工業団地の造成、また優遇制度の拡充、企業立地推進課の設置、そして今回の宮城県産業立地推進課への職員派遣など、さまざまな取り組みを展開してまいったところであります。この企業誘致に対する本市の熱意を強くアピールすることが必要と考えております。  さらに、企業誘致のためには、現在ある既存企業のサポートに徹することだとも思っております。なぜならば、進出企業は既存企業から情報を収集し、そのアフターサービスによっては地域への印象をよくし、企業誘致につながる可能性があると言われておりますので、現在行っている市内企業訪問も今後も継続して、できる限り企業のサポートに徹してまいりたいと思っているところであります。  また、ものづくりを支えているのは人であると思っております。優秀な人材の確保はものづくり産業にとって欠かすことのできない重要なポイントであって、企業訪問では、その地域がいかに優秀な人材を採用できる環境であるかということを今後もしっかりとアピールをしていきたいと思っております。  今後も企業情報の収集に努めるとともに、企業のニーズに合った投資環境の整備を行い、トップセールスを核とした積極的な企業誘致活動により早期の企業立地に結びつけたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思っております。  4点目の英語教育に関しましては教育長より答弁をいたさせます。  5点目の歴史文化の継承と創造の具体的なメニューは何かという問いだと思いますが、具体的なメニューについては、一つ目に、歴史を体感できる環境の整備として、本市の歴史的資源の保存、活用のための教育文化施設を整備することだろうと思っております。二つ目に、歴史的資源の案内人の育成ではないかなと。歴史的情緒を醸し出す環境整備とあわせて、体験プログラム等の開発などだと思っております。三つ目としては、文化財の展示、解説として文化財の発掘や展示、地域の祭りや食文化、方言などの無形の伝統文化の保存と継承などの三つの取り組みを進めてまいりたいと思っております。  交流人口100万人に対する取り組みとしては、第4章の産業の活力を生む新しい価値を創造し続けるまちづくりの中の観光PR、また、企業立地、定住促進の施策などに取り組みながら交流人口の増加を目指してまいります。特に交流人口の拡大の取り組みとして、広域観光連携、特色ある観光ルート化の推進、他分野との連携、国際観光振興による海外からの観光客拡大、特色ある観光の創出にも取り組んでいかなければならないと思っているところであります。  6点目の高齢者福祉と介護サービスの第5期事業計画の策定による指針という問いだと思いますが、第5期事業計画につきましては、今後、平成23年3月中ごろに国から示される具体的な方針を踏まえまして、高齢者の実態把握や給付分析等の準備作業から、平成23年度末ごろの決定、公表に至るまでの間、さまざまな作業を進めていくことになろうと思っております。  策定に当たっては、まず、現在進めている第4期計画の実施状況の総括を行うとともに、第4期から第5期までの各種要因等を勘案し、より精緻な事業量等の見込みを行ってまいろうと思っております。  また、第3期計画以降は、急速な高齢化の進展、高齢者を取り巻く地域特性の多様化を踏まえ、第3期、第4期計画の延長線上にある第5期計画として充実強化を図る必要があるのではないかと思っております。  このため、平成22年度では、より的確に地域生活の課題等を把握すべく日常生活圏ニーズ調査を実施し、高齢者福祉サービス、介護保険サービス等に係る市民の意向を調査したところであります。今後、これらの市民ニーズ調査の分析等を行うとともに、現在、本議会で提案しております第5次総合計画基本構想に沿って検討し、介護保険運営協議会等での議論、協議を経て策定してまいりたいと考えております。  7点目でございます。障害者自立支援法の本法導入の期限が迫っている中で市の支援の方針という問いだと思いますが、平成18年10月に障害者自立支援法が施行されて、身体・知的・精神障害の3障害の一元化、サービスの利用量に応じた本人の1割負担など転換をされました。  一昨年の政権交代によって、障害者自立支援法の廃止が表明されております。12月に障害者制度改革推進本部が設置され、平成22年1月から障害者制度改革推進会議で審議が重ねられ、6月に取りまとめされております。その内容が、これは仮称でございますが、障害者総合福祉法の制定をする。自立支援法にかわる新法として、平成24年に法案を提出し、平成25年8月に実施することを目指しているそうであります。2点目に障害者基本法の抜本改正をする。3点目に、これも仮称でございますが、障害を理由とする差別の禁止法の制定を行おうとしているところであります。  また、法施行までの対策として、障害者等の地域生活を支援するための関係法律の整備に関する法律、これは昨年12月に公布されたところでありますが、現時点では法案の詳細が示されてはおりません。つなぎ法の概要のみであるために、情報収集に努めておりますが、市町村の役割はより重くなるのではないかという考えはあります。  今後、国から詳細が説明される予定であります。障害をお持ちの方々への不利益にならないよう、また地域格差が生じないよう、仙南地域の自立支援協議会内の連絡を密にして対応してまいりたいと考えているところであります。  8点目、地域医療のネットワークの件だと思います。市民が今住んでいる地域で安全安心な生活を送るためには地域医療の充実が不可欠である、これは私もそう思っております。中でも公立刈田病院は地域の中心的な病院として一般医療や救急医療等で重要な役割を担っており、地域医療に欠かせない存在であると認識しておりますので、今後とも刈田病院の経営の健全化を支援していきたいと考えております。  また、当市における地域医療のネットワークについては、白石市医師会との委託契約により日曜日や祝日の1次医療を担う在宅当番医制度、また、仙南2市7町で組織する仙南地域医療対策委員会の事業として実施している、休日・祝日及び夜間における重症救急患者の2次医療を担う病院群輪番制度事業により、その体制を整備しているところであります。  しかしながら、以前より言われております1次医療と2次医療の混在、これらから来る医師の疲弊や夜間診療の問題等、対応については宮城県の地域医療再生計画の中に記載されており、これまでも県や白石市医師会等と協議を進めておりますが、まだ具体的な結論に至っていないのが現状であります。今後においても、市民がいつでも安心して医療サービスが受けられる体制づくりについて、関係機関と協議をして検討していきたいと思っております。  9点目、第5次総合計画で地域計画はどのような経緯で決定されたかという問いだと思いますが、経緯については、参考資料の基本計画の36ページにあります、まちづくり宣言の策定の経緯に記載のとおりでございます。  各地区において、地区住民で組織した地域デザイン会議を開催いたしました。その会議では、地区住民みずからが地区の現状と課題や独自のまちづくり宣言を取りまとめました。市はそれを受けて地域計画といたしました。支援方策はまちづくり交付金等の制度設計を考えておりますが、これも昨日の佐久間議員に答弁したとおりでございます。  10点目、産業振興の6次産業化の推進をどのように進めるかという問いだと思いますが、6次産業化の推進については、行政主導ではなく、私は民間主導で行うのが大切ではないかと思っております。行政の役割は、情報の提供、また人材育成、研修等の支援ではないかと考えております。  6次産業化の最も代表的なものが、地産地消、安全安心な農産物を提供する農産物の直売所であって、農業者がみずから立ち上げた例えば小十郎の郷はまさに6次産業であり、今後手本になるのではないかと考えております。  11点目、消防団協力事業所についてでございますが、本制度は、今、サラリーマン団員の消防団員が増加しているのは、白石に限らず日本全国でのことであります。会社員が会社に勤めながら消防団員であることによって、賃金、昇進、昇給などで不利に扱わないように配慮いただくことが大切だと思っています。さらに、火災や災害時の消防団活動を最優先として配慮いただける事業所に対して認定を行っているものであります。また、火災・災害時には、会社としても資材や所有地などをその活動や対応のために提供、協力いただける会社を認定することで、本市の消防・防災力の充実強化を図ろうとするものであります。  しかし、この制度の目的は団員不足の解消であると思っております。サラリーマン団員が増加する中で、勤務する会社の理解がなければ消防団に入団することができません。そのため、会社が消防団に協力していることを宣言することで消防団に入団できる環境づくりを整えて、消防団組織の強化を図っているところであります。  12点目のみやぎ環境税でございますが、この環境税の事業については、現在、県議会で審議しているところでまだ未了でありますから、当初予算には計上しておらず、今後、補正予算で対応してまいりたいと考えているところであります。  13点目、質の高い行政サービスの件でございます。平成23年度の施政方針で提案したように、現在、厳しい財政状況、限られた財源の中でも、持続可能な効率的で効果的な行政サービスを提供することが質の高い行政サービスの提供であり、現在、白石市行財政改革推進計画(集中改革プラン)の【改訂版】に基づきまして、より一層の行財政改革に取り組んでいるところであります。  一例を申し上げますれば、先ほど議員が申されました、市が現在実施している赤ちゃん誕生応援事業を初めとする子育て支援策、各施策や定住促進のための施策、市民が主役になっての地域づくり等、第5次総合計画の「人・暮らし・環境が活きる交流拠点都市づくり」に挙げている戦略テーマである質の高い行政サービスの実現を現在目指しているところであります。  14点目、行政支援のあり方についてでございますが、各種団体への行政支援については、市民団体の支援を担当する企画情報課のみならず、各団体の関係する課で相談や行事の支援を行っているところであります。  議員がご指摘のように、地域コミュニティー育成支援事業、やる気応援事業でございますが、補助金は、設立されてから5年未満の団体に対し、助成期間3年を限度として交付しているのが現状であります。しかし、助成期間の延長または事業育成型の補助金を求める意見が多かったことから、平成20年度からは、3年を過ぎた団体について1年間の助成期間延長を認めるとともに、団体の設立年数に関係なく新規事業を助成対象としているところであります。  また、やる気応援備品貸出事業として、市民団体や自治会や社会教育団体に対して、地域づくりのための活動に必要なイベント用テントやアンプなど備品を無償で貸し出しておりますので、ご活用いただきたいと思っております。  今後もこれらのことを広報やホームページ等でさまざまにお知らせをしていきますが、議員の皆様にも相談がありましたら、担当の企画情報課にご案内くださいますようお願いを申し上げたいと思っております。  15点目、本市の10年後の将来像ということでございますが、本市の将来像につきましては、「市民が共に支え合いながら、生きる力を育み、ふるさと白石に誇りをもてるまち」をつくっていくというのが10年後にあるべき姿だと思っています。これには、市民総参加のまちづくりを推進して、次の世代に誇りを持って引き継ぐことができる白石市の実現を目指そうとするところであります。以上です。 53 ◯佐藤英雄議長 武田教育長。    〔武田政春教育長登壇〕 54 ◯武田政春教育長 個性ある教育環境の充実を図るということですけれども、個性ある教育環境、言葉をかえれば特色ある教育環境と言っていいのかとも思っているところであります。各小中学校とも、現在もその地域の特色あるいはその学校の規模等によって、それを生かした教育を行っているところであります。
     ただ、小学校では平成23年度から5・6年生で英語活動が必修になってきます。これについて、担任教諭あるいはALT、さらには地域の支援ボランティアの方々の協力をいただきながら、充実に努めてまいりたいと思っております。  さらに、アニメなどのデジタルコンテンツ活用ということですけれども、今回パソコンを新しく更新するわけですけれども、それによってさらに児童生徒が興味を持つ映像等を学習に利用しながら進めてまいりたいと思っているところであります。以上でございます。 55 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 56 ◯4番(吉田貞子議員) 再質問については項目を絞ってさせていただきます。  1点目につきましては、私、社民党につきましても、連立政権を組んで3党合意の中で地域主権を進めていくというところでしたが、先ほど市長答弁の中にありましたように、まことに残念ながら3党合意が果たせないままに連立を離脱する結果になりまして、本当に私も残念でありますが、地域とともに、そしてこの自治体からともに声を上げて、政権が本当に安定し、そして地域主権に進むようにともに頑張りましょう。  2点目に移ります。先ほどの通告内容の答弁は理解したのでありますが、かみ合わない部分を再度お尋ねいたします。  先ほどの話ですと、発展継承ということで「4万人都市復活大作戦」から「人・暮らし・環境が活きる交流拠点都市」に項目を変えたという答弁でございましたけれども、まず、ただ単に項目を変更したというのではなく、4万人都市復活ということは、4万人にしましょうということで私たちも市長の気概をいただきながら議論してきたんですけれども、今回は明確に「交流拠点都市」という言葉が入っております。これは私としては、定住人口支援策が重点項目だったものから交流人口へ重点が移ったという方針転換と、この字面だけを見ましても感じるところです。多分定住支援策は今後も続けていくことは重々承知なんですが、大きな市の構想が変わるときですので、明確に方針が転換したのか、重点項目というか重点方針が移ったと考えていいのかどうか、もう一度答弁をお願いいたします。 57 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 58 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  重点方針が変わったのではなくて、4万人都市という一つの今までやってきたものを踏まえた上で、今度は五つの重点戦略を立ち上げるということでございます。ご理解いただきたいと思います。 59 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 60 ◯4番(吉田貞子議員) そうしますと、4万人都市復活大作戦はどのあたりが達成して、こちらに発展継承する部分はどこが不足してこのように発展継承しようとしたのか、その論点をお願いいたします。 61 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 62 ◯風間康静市長 細部の項目ではなくて大きな視点から見れば、4万人都市復活大作戦を行うことによって、事実4万人には残念ながらならなかったというのは現実であります。ただ、人口減少の歯どめにはしっかりと作用したことは確かだと思っております。それを踏まえた上で、さらに定住人口を含めて白石の今後の発展のために行うのが10年後を見据えたこの第5次総合計画であるということをご理解いただきたいと思っております。 63 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 64 ◯4番(吉田貞子議員) 次に進みます。  3点目。先ほども別な議員からも若干質問ありましたけれども、毎回お聞きしているんですが、訪問は大体わかりましたが、これまで何件の企業の問い合わせがあって、マッチングするか否かまで進んでいるような内容があったのかどうか。件数をはっきり言えるかどうか。できればその内容について件数も含めながらお願いしたいと思います。 65 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 66 ◯風間康静市長 今年度、平成22年度現在では12件の照会はございました。ただやはり、先ほど来から申します企業の投資条件、さらには空き工場の依頼というのがあって、現在まだマッチングはしていないというのが現状であります。 67 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 68 ◯4番(吉田貞子議員) 先ほど企業訪問の実績について件数は不明確だということでしたが、先ほどの答弁ですと市内の既存企業を中心に進めているようですけれども、そのほか、市外、また県外などの企業訪問等の実績があるのかどうかお尋ねいたします。 69 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 70 ◯風間康静市長 何度も申し上げておりますが、例えば東京と名古屋で行われている企業立地セミナー、またさらには個別に訪問も現在もしているところであります。以上です。 71 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 72 ◯4番(吉田貞子議員) その訪問に関しては、例えば企業立地セミナーでコンタクトをとって進めているという内容なのか、どのような内容で進めているのかお尋ねします。 73 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 74 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  まさしく企業立地セミナーで知り合って名刺交換をして、その後で新たにこちらから訪ねていくというのが今の通常の方法です。以上です。 75 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 76 ◯4番(吉田貞子議員) それは、名刺交換した方々に対して、推進課の方で感触があったからということでアポイントをとっていくような形で進めているのか、それとも、市長がコンタクトをとったなどということで市長がみずから動いている件数などもあるのかどうか、その内容、さらに実績をお願いします。 77 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 78 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  そのすべてでございます。当然、名刺交換の中でもありますし、新聞紙上で読んでこの企業はというところがあれば、当然その企業にも足を運んでいるところであります。以上です。 79 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 80 ◯4番(吉田貞子議員) 昨日、同僚議員から企業立地策について専門誌掲載の提案がありましたが、答弁がありませんでした。企業立地策のPRの方策はパンフレット持参の企業訪問やホームページのみなのか、本年度は新たなPRの方策を考えているのかお尋ねいたします。 81 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 82 ◯風間康静市長 まず対外的な部分はそういうふうに行っておりますが、名刺を交換したところにおいては、DMなどを送りながらさらにPRを現在も続けているところでございます。以上です。 83 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 84 ◯4番(吉田貞子議員) 先ほど富県宮城戦略のことが出ました。連携ということがずっと言われ続けておりますが、県議会の中でも富県宮城戦略の経済効果等に疑問の声が上がっておりますが、それに対しての市長の見解を伺います。 85 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 86 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  富県宮城戦略という村井知事の部分には今賛同して、それとともに今現在行っているところでございます。以上です。 87 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 88 ◯4番(吉田貞子議員) 4点目に進みます。  教育民生常任委員会において、今議会提案の第5次総合計画基本構想に沿って教育方針の見直しを図るとされましたが、教育環境の充実について新たな道筋や方針転換を図る項目などは考えられるのか、現段階での見解を伺います。 89 ◯佐藤英雄議長 武田教育長。    〔武田政春教育長登壇〕 90 ◯武田政春教育長 先日の教育民生常任委員会でのお話だったと思いますけれども、見直す点は大きな教育方針の最たるもの、先ほどお話あった暮らし日本一のまちづくりというところの1項目等が入っている。つまり、今現在は前第4次計画から受けての計画でありますので、来年、平成23年度1年をかけてそこの部分を大きく見直していきたいと思っているところであります。 91 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 92 ◯4番(吉田貞子議員) 方針転換部分、見直しを図る部分はわかりました。  10年スパンの市の構想が変わる時期であります。英語教育の充実やアニメなどのデジタルコンテンツ活用などの特色ある教育に特化していくのか、教育方針の継続性についての見解を伺います。 93 ◯佐藤英雄議長 武田教育長。    〔武田政春教育長登壇〕 94 ◯武田政春教育長 10年間の教育というのは非常に難しいものがあると思っています。それで、前に多分ご質問いただいたと思いますけれども、教育の長期的な計画については、第5次総合計画が立って後に計画を立てたいとお答えしていると思いますので、それにのってやっていきたいと思っているところであります。  アニメ、それから英語教育──英語教育というのは英語活動ですので、ここを特化してというのは平成23年度ということでご理解をいただきたいと思っています。 95 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 96 ◯4番(吉田貞子議員) 5点目に移ります。  教育民生常任委員会で、遠藤家、中島家の歴史的資料の収納場所として旧白石高校を利活用できるという報告をいただきました。歴史的意味のある資料の研究成果を、ぜひ広報しろいしなどでその都度その都度知らせていただきたいという要望をいたしましたが、今後、文化庁の委託事業から補助事業に変わることもあり得るというようなお話がありました。そのことで何も変わらないのか、それともより以上に採択される幅が広がるなどやりやすくなるのかどうか、そのあたりの感触をお尋ねいたします。 97 ◯佐藤英雄議長 通告外ですので、別な質問をお願いします。4番吉田貞子議員。 98 ◯4番(吉田貞子議員) (続)アニメのデジタルコンテンツの利活用などで、例えば歴史ミュージアムの利活用、一緒に利活用できる方策の考えなどはないかどうかお尋ねいたします。 99 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 100 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  当然のごとくそれもできればとは思っておりますが、それはやはりお互いの場所の部分の問題、機材の問題、あとは企業の問題がございますので、それは今後の検討課題だと思っております。 101 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 102 ◯4番(吉田貞子議員) 甲冑の利活用の現況はいかがなものかお尋ねいたします。 103 ◯佐藤英雄議長 ちょっとずれていると思いますので、別の質問をお願いします。4番吉田貞子議員。 104 ◯4番(吉田貞子議員) (続)では6点目に進みます。  第5期事業計画策定時期に当たるということで、先ほどニーズ調査や市民の意向を調査したということがありましたが、その内容というか、市民のニーズの傾向はどのようになっているか、再度お尋ねいたします。 105 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 106 ◯風間康静市長 それを今現在行っているところで、先ほどの生活圏のニーズ調査というのが、どこにどのような支援を必要とする高齢者がどの程度生活しているかなどを、今的確に把握しようとしているものであります。以上です。 107 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 108 ◯4番(吉田貞子議員) 少し時間がなくなってきました。速くなるかもしれません。8点目に進みます。  刈田病院の経営健全化策についての支援策というのは、財政支援というような考え方にとどまっているのでしょうか、見解を伺います。 109 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 110 ◯風間康静市長 刈田病院に関しましては、今刈田病院が推し進めている病院改革プランの改定版を支援することが私は支援だと思っております。以上です。 111 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 112 ◯4番(吉田貞子議員) 先ほど市民の安全安心を守るためにもということで、また、今改革プランを進めるということでしたが、私、たまたま出会ったひとり暮らしの患者のことをちょっと披瀝させていただいて、地域医療ネットワークと刈田病院の課題を浮き彫りにさせていただきたいと思います。  この患者、救急車で刈田病院に運ばれて一命を取りとめました。ICUに2週間、そしてその後病状が回復したということで、入院後30日を満たずに退院許可が出ました。まだトイレに行くのもやっとという状態でした。「刈田病院まで毎回来るのが大変でしょう」と、市内のお医者さんの紹介状をいただきました。前回入院したときには、入院中にケアマネさんに来ていただいて、介護プランを策定していただいて受け皿をつくってからの退院でしたが、今回はありませんでした。私、地域連携室に行ってお話を聞きました。そんな要請は出ていなかったと言われました。次に包括支援センターに行きました。介護認定がすぐにはそんなに出ないということで、身の回りの世話を私が一切やることにいたしました。  途中で患者が急変しました。刈田病院に行きました。外来はもう終了したから受け付けられないと言われました。紹介状の医院にその後行って、応急手当をしていただきました。患者は「やっぱり刈田病院の専門医に診ていただきたい」ということで、また刈田病院に行きました。その刈田病院の先生は週に1回しか来られないから「あなたが急変したときには対応できないから」と、別な医療機関を勧められました。  この患者はこの間、生死を分ける選択をずっとずっと強いられ続けております。この経過に携わって、医師、看護師、医院、行政、本当に私としてはすばらしい対応をしていただいたと絶大な信頼を寄せられるすばらしい方々ばかりでした。皆さん、自分にできる精いっぱいの対応を本当に苦悩がまじった笑顔で対応してくださいました。本当にこちらが頭が下がるような思いで、感謝の念を禁じ得ません。  しかし、この状態が続いていますし、また、このような相談がこのところ非常に多く出ております。こちらの質問や答弁では十分わかるけれども、市民の命と安全を守るためにはこれでいいのかという疑問を私は払拭できません。市長はこのような現状をお聞きになって、刈田病院の経営健全化と地域医療のネットワーク、どのような対応策が必要と考えるか見解を伺います。 113 ◯佐藤英雄議長 吉田議員に申し上げます。関連をちょっと超え過ぎていると思いますので、簡潔に整理して質問するようお願いします。  風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 114 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  先ほど来申しましたが、ですから白石市医師会との連携が私は大切だと。また連携室、また関係機関との体制づくりを今後も推し進めてまいりたいと思っております。以上です。 115 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 116 ◯4番(吉田貞子議員) 9点目に進みます。  地域支援に関してですが、昨日の答弁からもまちづくり交付金ということで、まちづくり宣言を実現するための地域への一括交付金化というような答弁がございました。これは、目的を提示すれば実施計画等を明確にしなくても交付しようとするような交付金なのか、現在考えている段階での見解を伺います。
    117 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 118 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  昨日もしっかりお答えさせていただきましたが、平成23年度からそれについて検討してまいるということでございますので、ご理解いただきたいと思っております。 119 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員、時間はいっぱいありますので、ゆっくりしゃべってください。 120 ◯4番(吉田貞子議員) すみません。時間がないと焦っております。何分ありますか。議長のお許しを得てお願い…… 121 ◯佐藤英雄議長 17分あります。 122 ◯4番(吉田貞子議員) 以下まだまだありますので、ゆっくり今度は話させていただきます。  それでは、もう一度聞く予定がありませんでしたが、9点目をもう一度質問させていただきます。  制度設計ということがあったんですけれども、一括交付金化という言葉が出ましたので、私も、まちづくり宣言を実現するための地域への一括交付金化というような言葉が出ましたので……、違いますか。 123 ◯佐藤英雄議長 通告からそれていると思います。 124 ◯4番(吉田貞子議員) (続)地域支援のところですよ、計画だから。まあいいです。では、今違うような話が出ました。    〔「反問権」と呼ぶ者あり〕 125 ◯4番(吉田貞子議員) (続)そうですね、反問権を使っていただいてもいいですね。そうしましょう。  私、きのう市長の答弁を一生懸命メモでとりましたときに、一括交付金化という言葉が書いてありましたので、そういう内容なのかということも含めて、基本的にはですね、行政支援でお話ししてもいいんですけれども、まちづくりを実現するためのどのような交付金なのか。これから制度設計というのはわかるんですが、これまでは市が支援するときには、こういう事業計画を出して、このための何分の1のお金を出しますというような、計画書を出させて請求書なりを出させて、それに対するお金を出すというような。例えば行事に対しても同じように……、もちろん目的外使用をされれば困るわけですから、そういった基準が非常に厳しかったんですけれども、きのうたまたま、コミュニティー交付金と地域への一括交付金化、そういうふうに私もメモをとったものですから、これは今までの支援とは違う交付金になるのかという感触を感じたものですから、同じような形で考えているのか、その点についてお尋ねいたします。 126 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 127 ◯風間康静市長 これも昨日佐久間議員の方にお話しさせていただきましたが、まちづくり宣言を実現するための支援でございます。 128 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 129 ◯4番(吉田貞子議員) 13点目に進みます。  指定管理者制度における質の高いサービスに民間活力と柔軟性を挙げて、毎回答弁でもございます。例えばあしたば白石にかかわる委員会質疑を私の所属する委員会でさせていただきました。民間の柔軟性を尋ねました、どういった行政サービスなのかなということで。そうしましたら、利用者にアンケートをとるなど考えておりますというようなことが出ました。これは行政ではできないのか、行政にはない民間活力と柔軟性というのはどういうところなのかとそのときに疑問を抱きましたので、市長の所見を伺います。 130 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 131 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  これはもう当然、利用者の主体性を尊重した施策だと思っております。 132 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 133 ◯4番(吉田貞子議員) 14点目に進みます。  先般、観光によるまちおこしの先駆例として挙げられる湯布院を私訪ねました。湯布院の成功要因に、若い世代の有志がそろい、忍耐強く模索して行政が支援するという主体的要因と、団体旅行から家族旅行へ観光旅行の形態が大きく変わったという時流に乗るという客観的要因と、大地震が逆に運動を刺激したという偶発的な要因なども挙げられておりました。  観光でまちおこしをしたよい例の行政支援策を実際に行ったり本を読んだりいろいろ見ましたけれども、メニュー的には当市は本当によくやっているというほど、そのメニューに書かれた部分はやっていると私は驚き、本当に職員の皆さんの日ごろのお仕事ぶりに敬意を表するところですが、こんなに成功要因のメニューをこなしているのに逆に何でうまくいかないのかなというのが次にわき起こった考えです。成果として言えば、例えば湯布院のようにもうなっていてもよかったのかなと思うくらいのメニューをこなしていると感じました。  そこでお尋ねしますが、そういう意味で言ったら行政支援策に何かが足りないなと、私と同じように、市長も成功するために何かが足りないのかなというような思いがあるのであればどんなところか、そのあたりの所見を伺います。 134 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 135 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  多分私は議員と若干違いまして、私は成功しつつあるというふうに認識をしておりますので、ご理解いただきたいと思います。 136 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 137 ◯4番(吉田貞子議員) 私もあの湯布院に行かなかったら成功したとも言いたいんですけれども、もう人がいっぱいいて歩くことさえできない。そんな行列が並んでいて、本当に人はいつもいつも、平日も何もかも人がおりました。白石を見ていると、日中に歩いているのは私だけというときがあります。これが成功したと私はなかなか言い切れないところがあるんですね。少なくとも町並みを歩く人々が多く出るとか、そういった取り組みにはなっていないと思うんですが、市長とのこの差は何なのか。市長は、これが成功したと、成功して町並みにもう活気が出ていると思っていらっしゃいますか、お尋ねいたします。 138 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 139 ◯風間康静市長 議員にお願いします。しっかり私の発言を聞いていただきたい。私は成功しているとは言っていません。成功しつつあると、成果は出てきているということをお話ししただけでございます。 140 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 141 ◯4番(吉田貞子議員) なかなか一問一答は難しくて申しわけありません。  そういう意味でいくと、きものまつりとか鬼小十郎まつりとか城の会とかいろいろありまして、そのときのにぎわいというのはうれしくなるところもあるんですけれども、逆に、毎週毎週いい取り組みがあるのに、あそこへ行って行き逃したという観光客の方もおりました。どちらがいいのかなと私も考えます。毎週毎週行事があって、方向性が若干は違うけれども基本的には歴史を披瀝するような取り組みが多いわけで、またにぎわいを創出している部分が多いので、これが統合していく方向がいいのか、逆に今のままいろんな団体が別ないろんな取り組みをしていく方がいいのか、そのあたりの考え方として市長はどちらの方がいいとお考えなのかお尋ねいたします。 142 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 143 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  やはりその各種団体の考え方がございますので、一概にどちらがいいかというのは私からは言うことではないと思っております。 144 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 145 ◯4番(吉田貞子議員) 通告外でしたらお許しください。そう言っていただいて結構です。私も頭で考えているので、すみません。  今ので言うと、行政改革プランの中には行事の統合ということが入っておりまして、そういった意味では行政支援策とも関連すると思いますのでここでお尋ねしますが、四季四つ、春夏秋冬によって行事を統合するというような方針が書かれておりましたので、私は各種団体の意向を今後まとめていくのかなと受けとめたのですが、違うのかどうか、その点について伺います。 146 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 147 ◯風間康静市長 春夏秋冬のお祭りを統合するということはまずは難しいと思っています。それを生かしていくのが今後の策だと思っていますし、当然連携は必要ですが、そこにとってはやはりそれぞれの思いがありますので、一概には言えないと言ったところであります。以上です。 148 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 149 ◯4番(吉田貞子議員) 15点目に進みます。今後のあり方なので少し幅が広くなりますが、お許しください。  今回の第5次総合計画基本構想ということは、今までの新自由主義に基づく効率とか経済優先主義に弊害が出ていることから、その総括に立った考え方が敷衍しているように私は感じるところですが、その点についての所見を伺います。 150 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 151 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  当然、第4次総合計画を見据えた上で、第5次総合計画の基本計画に書かれているとおりでございます。以上でございます。 152 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 153 ◯4番(吉田貞子議員) 当初から市長も、先ほどからもちょっと答弁にもあったかもしれませんが、市のあり方を考える上で意識改革の必要性など先ほども挙げられておりました。市長の意識改革の必要性、今までのやってきたこと、そして、今現在、意識改革の必要性などについての市長の考え方をお尋ねいたします。 154 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 155 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  私にとっての意識改革の必要性は、職員一人一人がまず気づきをみずから持つことだと考えており、常日ごろ職員に対しましても気づきを持つようにという指導を行い、さまざまな面でその気づきが新たな展開に生まれてきているのは事実でございます。以上です。 156 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 157 ◯4番(吉田貞子議員) 今後のあり方ですので、意識改革、非常に重要なのかとも私も思うんですけれども、意識改革というのはだれがするかが問題なんだそうです。首長が意識改革が必要だと思って、市職員や住民に意識改革が必要だと言う。トップが意識改革せずに課長に言うから、課長は係長に言う。係長は平の職員に言う。だから、みんな混乱しているという自治体が今非常に多いんだそうです。意識改革はトップの問題であって、上も変われば自然と下も変わるというふうに書いてありました。市長の意識改革はご自分でどのような点にあったと思われますか、見解を伺います。 158 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 159 ◯風間康静市長 意識改革の中で言えば、職員とよく話をしていくというのが私にとっては意識改革だったかもしれません。以上です。 160 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 161 ◯4番(吉田貞子議員) ちょっとよくわかりませんが、そうですか。  今後のあり方ですので、昨日もちょっと自治基本条例ということが出ましたので、その点について若干お尋ねします。今後のあり方、自治基本条例を…… 162 ◯佐藤英雄議長 通告外だと思います。もう一度はっきり言ってください。 163 ◯4番(吉田貞子議員) (続)市の今後のあり方ということですので、私としては、自治基本条例等をつくって、今後、市のあり方を明確にしていく方がよいという立場をもって質問させていただきたいと思うのですが、通告外になるでしょうか。また、それが許されるのでしたら、今から言うことがあるんです。 164 ◯佐藤英雄議長 ぎりぎりですけれども、今回試験的な段階ですから、何とか範疇内でおさめてください。 165 ◯4番(吉田貞子議員) (続)きのう、自治基本条例に対しては、市長は第5次総合計画のまちづくり宣言を実施していけば制定する必要はないということで答弁されたわけです。それは間違いなかったでしょうか。  それで、ある町で協働の仕組みづくりの観点に立ったまちづくり基本条例を制定したということで、その成果として挙げられたのが、行政におんぶに抱っこだった、行政に言えば何とかしてくれるという考え方から、行政は何もしてくれないから自分たちでどうしよう、何かできることあるかなということで、そういう考え方に市民が大いに変わったということが自治基本条例をつくったことでの成果だと述べられておりました。  先ほど1番目でも挙げましたけれども、地方自治の質をどう高めるかということは、余りいい言葉ではないかなと思いますが、お任せ民主主義とか請負民主主義というところから本当に市民自治への転換だというのは、市長がうなずいていらっしゃいますのでそうだと思います。そうしますと、市民があれが欲しい、これが欲しい、やってくれと言う側で、実行は行政に任せるだけというのではなくて、一緒にやろうと。それでしたら、本当に自治基本条例を掲げて、そして、自治の主体としての権利と責務をうたった自治基本条例を制定することで、より第5次総合計画基本構想を敷衍、発展させるような結果に行くと私は感じるのですが、その観点に立って再度自治基本条例に対する市長の見解を伺いたいところです。 166 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 167 ◯風間康静市長 それは、議員にお話ししたとおり、昨日佐久間議員に答弁したとおりでございます。  ただ、先ほど来から聞いていますと、それをつくらなければ何もできないということ自体ではなくて、やはりどれだけ自主性を持つかというのが大きいかなと思っています。その成功例もいろんな各地で、日本全国で行われていますので、それを今後検証していくというのも一つの手なのかと思っております。以上です。 168 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 169 ◯4番(吉田貞子議員) 構想をつくるに当たっては、まちづくりデザイン会議などを利用して皆さんの意見を聞いたということがありました。この協働の市民の方策を進めていく上でどんな手法を今後は考えているのか、市民委員会などを広げていくようなお考えがあるのか、お尋ねいたします。 170 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 171 ◯風間康静市長 平成23年度から行われる第5次総合計画でございますので、その中で今ご議論していただいている部分を大切にしていきたいと思っております。当然のごとく、各地域、また地区における今後の育成も図って、今のまちづくりデザイン会議に参加していただいた方とともに進めてまいりたいと考えております。以上です。 172 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 173 ◯4番(吉田貞子議員) まだブザーが鳴らないのでゆっくり、もうここで終わっていたんですがもう少しお聞きします。  先ほど、将来像ということで白石の10年後の像を述べられました。それを実現するための大きなポイントが何だと考えられるか、再度お尋ねいたします。 174 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 175 ◯風間康静市長 現在ご審議いただいているそれぞれのテーマに掲げていることを履行していくことが将来の白石の像だと私は認識をしております。以上です。 176 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 177 ◯4番(吉田貞子議員) その今後のあり方を論ずるために、もっと開かれた市長室のような形で、市長も自分のマニフェストの検証のときにPRが不足だったということが出ましたけれども、今後のあり方として、「共汗・共学・共生」を掲げているのでありますから、市の内容をもっと透明性を図るなり、市民委員会での話、正直なところ、私もデザイン会議の中身などもお聞きして閲覧などもさせていただきましたが、市民がこういうところに積極的にかかわるような手法がもっと必要なのかと。また、市長もPR不足だったということもおっしゃっておりましたので、もっと透明性を高める、もっと市民に情報を広めるなり、開かれた市というものをもっと進める取り組みが大事なように感じますが、市長としてはそういった考え方としては、手法は今までどおりか、新たな透明性、PR性を図る何か取り組みのお考えがないかどうかお尋ねいたします。 178 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 179 ◯風間康静市長 お答え申し上げますが、何か今議員のお話ですと透明性がないように聞こえますが、私は透明性はあると思っておりますので、以上でございます。 180 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。
    181 ◯4番(吉田貞子議員) 私は透明性がないと言っているのではなくて、市長がPR不足だったということで、市民がよく知らなかったのかなというところを考えて質問させていただきました。もっと市民がわかりやすい、議会でもいろいろそういう面がありますけれども、市民に広める方策をぜひ一緒に考えていきたいと思います。  最後になりますが、ただいま言いました自治基本条例とともに私たち市議会は、改選期を経ても、どのような構成メンバーになろうとも、議会の責務、市議会議員の責務等を明確にする議会基本条例、また議員倫理条例を制定して、ともに健全な市政運営を図っていくべきものと考えますことを申し述べて、ブザーが鳴りましたので質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 182 ◯佐藤英雄議長 次に、7番山田裕一議員。    〔7番山田裕一議員登壇〕 183 ◯7番(山田裕一議員) 議長から発言のお許しをいただきましたので、通告に従い、以下4点について質問いたします。  まず1点目、平成23年度施政方針について3項目の質問をいたします。  昨日並び本日の一般質問において、同僚議員からも市政運営の最重要課題として掲げられている企業誘致についての質問がございましたので、切り口を変えて、市長の答弁を踏まえての質問をいたします。  早速ですが、製造関連企業等の誘致促進との方針を打ち出していることから、なぜ製造関連企業に絞った誘致活動をされるのかとの質問に市長は、「県が製造関連企業集積を目指して進めている富県戦略に基づき、県との連携を強固にするためである。また、製造業には雇用拡大が望めるためである」と答弁されました。企業誘致について県との連携は必要不可欠であることは十分理解できますし、そのために職員を派遣することにも納得ができます。しかしながら、県との連携を視野に入れながら当市独自の路線を目指すことも必要と考えますが、製造関連企業以外の企業誘致に対しての市長の所見を伺います。  次に2項目め、第5次総合計画の五つの目標の中に「豊かな感性と人間性を育み、伝統文化を継承するまち」を掲げられておりますが、学校教育の充実の中で、「平成22年度繰越事業として、小中学校に配置している教育用コンピューター410台の更新。また、個性ある教育環境の充実を図るため、英語教育の充実やアニメなどデジタルコンテンツの活用促進を図る」とありますが、コンピューターの更新によってどのような教育効果を考えておられるのかとの質問に、児童生徒が興味を持つ映像を教育に生かしていきたいとの答弁でしたが、具体的な説明を再度お願いいたします。  また、個性ある教育環境の充実を図るとは具体的にどのような環境を目指されるのかとの質問には、個性を特色と言いかえれば、地域特色と学校規模に合った特色を出し、教育の充実を図ると答弁されましたが、これまでも地域特色や学校規模に合った特色を出した教育をされてきたと思っておりますが、新たな特色を出した教育環境の充実を考えておられるのか、教育長の所見を伺います。  最後に3項目め、第5次総合計画の五つの目標の中に「産業の活力を生む新しい価値を創造し続けるまち」を掲げられておりますが、若者が魅力や働きがいを感じられるビジネスモデルを開発し、新たな白石のイメージ形成やブランド構築を目指すとありますが、具体的にどのような施策展開をお考えか、所見を伺います。  また、この施策展開によりどのような将来ビジョンを描かれているのか、市長の所見を伺います。  次に2点目、教員用パソコン購入の考えについて伺います。  先ほどの施政方針に対しての関連質問になりますが、平成23年度施政方針の中で、小中学校に配置している教育用コンピューター410台の更新が示されておりますが、当市の各小中学校教員用コンピューターの配置が近隣市町と比較しても全くと言っていいほど進んでおりません。先生方がそれぞれ個人のパソコンを持ち込んで仕事をしている様子もかいま見られることですから、市職員同様、教員に対しても1人1台のコンピューターが欠かせないと考えます。また、教員用コンピューター配置が当市の教育環境充実に直結すると考えますがいかがでしょうか、教育長の所見を伺います。  次に3点目、行財政改革の推進について伺います。  全国の自治体で、パソコンで使用する有料ソフトをインターネット上で配布されている無料ソフトに切りかえる動きが広がっております。その理由として考えられることは、不況で税収減に悩む自治体にとって簡単で早いコスト削減策で、導入を後押しする企業関係者からも「無料ソフトの機能は向上している。この流れは今後も拡大していく」との声が上がっております。  福島県会津若松市は、ワープロや表計算ソフトにマイクロソフト社の有料ソフト「オフィス」を使っていましたが、平成19年から庁内のパソコンすべてに同種の無料ソフト「オープンオフィス」を導入しました。オフィス(通常版)は新たに購入すると6万円近くかかり、定期的に使用権の更新料も必要ですが、オープンオフィスを導入すればすべて無料になります。同市では、対外的なデータのやりとりに備え一部のパソコンにオフィスを残しておりますが、それでも5年間で1,500万円のコストダウンを見込んでいるとのことです。  また、大阪府箕面市では、教員用の約400台のパソコンや授業で子供が使う1,000台を超えるパソコンにオープンオフィスを採用。教員用パソコンは、OSも有料のウィンドウズから無料のリナックス系ソフトに切りかえたそうです。また、同府八尾市ではオープンオフィスを試験的に使用しており、担当職員は「ここ数年で無料ソフトの機能や使い勝手が有料ソフト並みに向上している」と話しております。  自治体にオープンオフィス導入をサポートしている企業「グッディ」の担当者は、「オープンオフィスのデータ形式は国際標準規格に適合しており、公的文書のデジタルデータ化が進んでいく中、長期保存という面からも特に問題はない。導入拡大の流れは今後も進んでいくだろう」と話しております。  当市においても無料ソフト導入についての検討が必要と考えますがいかがでしょうか、市長の所見を伺います。  最後に4点目、タブレットPC等を使った当市のPR推進について伺います。  平成23年度白石市一般会計予算の主要事業として雇用・地域経済対策を掲げ、緊急雇用創出事業やふるさと雇用再生特別基金事業、また重点分野雇用創出事業などを活用し、デジタルコンテンツを活用したまちづくりや教育環境の充実、さらには、当市をPRするアニメーションを作成し、観光、地域振興、農作物のブランディングや新規販路拡大を図ろうとしております。これらの事業は、昨年12月16日に閣議決定された平成23年度予算編成の基本方針に沿ったもので、国の財源を活用するものになっております。そこで、これらの事業をいかに発展させ、今後の市政運営につなげていくかが課題と考えます。  そこで1点提案がございます。これらの事業を市内外にPRするツールとしてiPadやGALAXY TabなどのタブレットPCを積極的に活用してはいかがでしょうか。これらのツールを有効活用することにより、当市を効果的にPRすることになります。  去る2月28日、メディアインタラクティブは、全国の20歳代から50歳代までの仕事をしている男女1,500人を対象に、iPadなどのタブレットPCの利用に関する…… 184 ◯佐藤英雄議長 暫時休憩します。      午後0時休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午後0時開議 185 ◯佐藤英雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  どうぞ。 186 ◯7番(山田裕一議員) (続)iPadなどのタブレットPCの利用に関する実態調査を発表しました。iPadなどのタブレットPCを使う用途を複数回答形式で聞くと、ビジネス資料の保持・活用が44.3%、プレゼンテーションデータの保持・活用が41.8%。さらに、仕事効率がよくなったと考える理由として操作性の向上や携帯性を挙げる人が多く、「動画でのプレゼンテーションがスマートになり、Webでの展開が説明しやすくなった」といった意見も見られました。これらのアンケート結果からも、ビジネスにおいて今後ますますタブレットPCの普及や活用が容易に想像できます。  そこで、これらタブレットPCを行政としても積極的に活用することにより、戦略的な企業誘致や観光宣伝などの交流人口拡大に寄与できると考えますがいかがでしょうか、市長の所見を伺います。 187 ◯佐藤英雄議長 この際、午後1時まで休憩いたします。      午後0時02分休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午後1時開議 188 ◯佐藤英雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  午前に引き続き一般質問を行います。  風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 189 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  製造関連企業をなぜ前面に出すかというような問いだと思います。  現在のこの白石市の就職環境といいますか雇用環境は、ハローワーク白石管内の有効求人倍率が0.32倍と依然として厳しい状況が続いているのが現実であります。ご承知のとおり、企業誘致の直接的な効果としては雇用の確保が最も期待されていることであります。特にものづくりは人が支えているというように、製造業は労働集約的産業であることから雇用創出の効果が大きいものと考えられることから、現在前面に出しているところでございます。  ただ、製造業以外の企業に対しましてもしっかりとアプローチをさせていただいているのも事実でございます。一日も早い企業誘致をしてまいりたいと思いますので、議員にもご協力をお願いしたいと思っております。  また、1の(2)、大きい2につきましては教育長より答弁いたさせます。  (3)の件でございますが、とにかく農林業や製造業などを交流事業と組み合わせて、連携による付加価値の向上を実現して地域産業の活性化を図りたいと思っております。それが新しいビジネスモデルになるのではないかと思っておりますので、それを支援していきたいと考えております。  また、そのためには、地産地消、地産外消を推進しながら新たな市場形成を行うとともに、インターネットやデジタルコンテンツを活用した情報発信による新しい白石イメージの形成と白石ブランドの構築を今後も行っていきたいと考えているところでございます。  行財政改革についてでございますが、議員がおっしゃるオープンオフィス等、無料のフリーソフトについてですが、これは本当に今後も技術動向には大いに注視をしていく必要があると思っております。ただ、既存のデータなどとの互換性の問題や導入作業、職員教育、維持管理、既存データ等の移行作業などで発生する人的コストも考慮しながら、その導入の可能性を検討していく必要があると思っております。  4点目のタブレットPCを使った当市のPRについて。これは本当に議員がおっしゃるとおり、今後この作業というのは大きな夢があるし、大きなツールとなると思っております。現在それを踏まえまして、すべての課においてではなくて、まずは1台導入が可能かどうかを検討して、しっかりと白石のPRの一つのコンテンツに持っていきたいと思っております。私からは以上です。 190 ◯佐藤英雄議長 武田教育長。    〔武田政春教育長登壇〕 191 ◯武田政春教育長 ご質問のあったコンピューターの更新については、平成22年度繰越事業として平成23年度に導入しようとするコンピューター、これは現在、使用しているコンピューターが老朽化したことによる更新であるということであります。基本的には、これまでの活用方法、教育効果が大きく変わるものではないと思っています。  ただ、特に挙げるとすれば、今回の更新の際、周辺機器の整備として全小中学校に電子黒板と実物投影する書画カメラの導入を予定しているということであります。これらの導入効果として、視覚効果を高めることによって、児童生徒の興味、関心がより増すだろう、あるいは集中力が向上するだろうということを期待しております。そのことによって理解力等が向上すればいいのかなと思っているところであります。  2点目の個性ある教育環境の充実を図るということで、先ほど吉田議員から同じような質問をいただきました。あのとおりであります。  今までの違いということでは、強いて言えば、例えば今まで地域における人材の発掘が十分になされてこなかった。その一つとして、例えば先ほどお話しした英語活動等において、現在、平成22年度は小学校10校中4校にしか支援ボランティアが入っていないということであります。4校、年間40時間ですね、これを拡大する、そういった取り組みを行っていきたいと思っているところであります。  2点目の教員用のパソコン購入について。  当市の教育環境の充実ということですけれども、これは内容としては2月14日の本会議で水落議員の質疑に答えたところでありますけれども、現在、コンピューター活用推進委員会で検討をしていただいております。直近の委員会の質疑の中ではやはりいろんな意見が出まして、もちろんすべて整えば一番いいけれども、ただ、学校の先生ですけれどもある委員からは、全員に渡して本当に全員が使いこなせるのかどうかと。非常にコンピューターに詳しい先生方だけで構成していますけれども、そういった意見もあります。  正直言って、コンピューターはこれから非常に大事だと思っていますけれども、私はやはり教育の原点は子供といかに接する時間を多くするかということが問題であって、あくまでもコンピューターはツールであると考えているところであります。  非常に多くの部分でご不便をおかけしている点は承知しておりますけれども、今コンピューター活用推進委員会の方で検討を加えているところであります。以上でございます。 192 ◯佐藤英雄議長 7番山田裕一議員。 193 ◯7番(山田裕一議員) それではまず1点目、企業誘致の件に関して再質問いたします。  確かに今本当に厳しい雇用環境で、先ほど市長の答弁の中で有効求人倍率が0.32倍と。この数字は本当にショックな数字で、先ほどの同僚議員への答弁の中でも、リーマンショックの前に戻ってきていないと。まずそこに戻すことが、企業の投資環境だったりそういったところへの今後の可能性につながってくるのかなと思います。  やはりそういったところでの県との連携というのは当然欠かせませんし、先ほど製造業以外にもアプローチをかけているというご答弁でしたけれども、今、例えば大学の新卒者でもなかなか就職ができないと。自分が希望する職種に就職できない。けれども、少し門戸を広げるというか、ほかにも自分のやりたい仕事はどういうのがあるんだろうと視野を広げたときに採用をいただいたという実態があったという話もお聞きしましたので、やはり製造業以外にもという部分はとても大きいのかなと。当然、製造業関連もありますけれども、それ以外のところにも視野を広げて、小さなチャンスというか、どんなアプローチの仕方でもかけていくというのが非常に重要ではないかと考えますが、そのあたりまず市長の見解を伺います。 194 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 195 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  まさしくそのとおりだと思っております。製造業、先ほど雇用の問題では大きく発生いたしますが、就職という部分においていろんな選択肢の枠を広げるというのも大きなことだろうと思っています。その点で製造業以外にも今後も大いにアプローチはかけていきたいと。  さらにもう一つ、既存の企業が大きくなる場合の指導、また支援もしていきたいと思っております。以上です。 196 ◯佐藤英雄議長 7番山田裕一議員。 197 ◯7番(山田裕一議員) 本当に昨日、本日と企業誘致関連の質問が同僚議員からも数多く出されております。そういった中で、昨日の同僚議員の質問の中から、では企業のニーズはどこにあるかということで、市長はあいているところを探している企業も多いと。新しく造成されたところに工場をつくるのではなくて、空き工場を探している企業もあるようだという答弁があったかと思うんですけれども、そういったところの発信というのは本当に大きいと思うんです。例えば、空き工場を市の持ち物として持っていなくて、仮にそれが民間のものだとしても、白石なら現在これだけの空き工場があるんだという部分を市長がトップセールスをかけることも非常に大事なのかなと。それが私は必要ではないかと思うんですけれども、そのあたり再度答弁をお願いします。 198 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 199 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  当然のごとく、空き工場と言っていいかどうかわかりませんが、そのリストはあります。ただ、やはり民間で皆さんがまだお持ちであるという点はありますので、その点で現時点ではっきりあいている工場というのは今ないというのが現状でございます。以上です。 200 ◯佐藤英雄議長 7番山田裕一議員。 201 ◯7番(山田裕一議員) 市長の答弁は私も理解はしております。しかしながら、確かに持ち物は民間の企業が当然所有されていると。ただ、例えば今工場が稼働されていないとか、そういったことも市内には見受けられるのが本当に実態だと思いますので、その辺、例えば物件をお持ちの企業にまずその状況しっかりと把握して、もしそこを手放してもいいとかそういうことをつかんだ上で、市長が例えば市外に出られたり企業立地セミナーに行ったりしたときの一つのまた話題提供というか情報提供になると思うんですけれども、そのあたりもう一歩踏み込んだ情報収集も必要かと思うんですが、いかがでしょうか。 202 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 203 ◯風間康静市長 当然のごとく情報収集には今全力を挙げております。ただ、民間の方々にも民間の方々のご事情がございますので、その辺が若干難しいところもあるかなと感じております。以上です。 204 ◯佐藤英雄議長 7番山田裕一議員。 205 ◯7番(山田裕一議員) では、次に2項目めの再質問に移らせていただきます。  先ほど教育長から答弁がありました。まず、コンピューターが老朽化しているから今回更新をされると。そういった中で効果といえば、電子黒板の導入で視覚的な効果を期待したいという答弁がございました。やはり視覚的なところに訴えるということは、児童生徒の理解力を増すという部分では私は本当に大きく寄与していくものだろうと思っておりますので、ちょっと要望的なものになってしまいますが、まず使われる先生方がやはりスキルを十分身につけていただいて、せっかくのこの電子黒板でより効果のある授業をしていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それから、個性ある教育環境の充実の中で、地域の人材の発掘がまだ不十分であった。学校支援のボランティアも10校中4校だけだった。そういったところにも光を当てていきたいという答弁だったと思うんですが、今回、英語教育の充実ということがありました。先ほど同僚議員への答弁の中で、英語に関しては平成23年度に特化しているものだという答弁があったかと思います。そこをまず確認をさせていただきたいんですが、間違いないでしょうか。 206 ◯佐藤英雄議長 武田教育長。    〔武田政春教育長登壇〕 207 ◯武田政春教育長 英語教育を平成23年に特化しているという意味は、要は、平成23年度から小学校の教育課程が全面的に改正になり英語活動が必須のものになることにおいて、特化すると言うと極端になりますけれども、平成23年度、そこに集中的にやっていくということであります。平成24年度は中学校が改正になる年度になってきます。以上でございます。 208 ◯佐藤英雄議長 7番山田裕一議員。 209 ◯7番(山田裕一議員) この英語活動並びに、中学校、再来年度ですか、英語教育ということで、私は本当に期待しております。といいますのも、秋田県に国際教養大学がありますが、この大学の就職率が100%なんですね。この大学を出られた方が100%就職されていると。この要因の一つとして、まず語学力が堪能だと。4年間の大学生活の中でまず1年間は外国に留学をされて、そしてとにかく英語に特化してすごく学ばれて充実されていると。そういった中で、今グローバル社会ですので、大手の企業もやはり有能な人材、特に語学が堪能な方を採用したいというニーズがあるという話をよくよく聞きますので、そういったことを考えたときに、やはり幼児から、また小学校、中学校時代の英語というものになれ親しむ環境、自然に耳から英語が入ってくるような環境をまず整えることが、例えばこういった大学に行って、その後就職もできるというように展開していくのではないかと思うんですが、教育長の見解をお伺いします。 210 ◯佐藤英雄議長 武田教育長。    〔武田政春教育長登壇〕 211 ◯武田政春教育長 小学校における英語活動、英語教育ではなくてあくまでも英語活動ということで、議員ご承知だと思いますけれども、文章化しての評価等をしない、そういった形になってくるわけであります。  小学校の英語担当、それから中学校の英語担当に集まってもらって英語推進会議を開いていますけれども、中学校の英語の教員からは英語教育には入らないでほしいと。小学校の段階で、小学校の先生方はプロでないわけですから、そういった中で英語教育的な形でやってしまうと、逆に英語嫌いがふえていく懸念があると。だから、あくまで活動を。今議員がおっしゃったように、易しい英語が入ってくる、あるいは一緒に歌を歌ったりとかというアクションを伴うような活動にしてほしいということが出ております。  今小学校の先生方にも、余り気張らないで。というのは、専門教科でありませんので、高学年を持つのは嫌だという先生方がふえても困りますので、余り気張らないでやってほしいということは言っているところであります。以上でございます。 212 ◯佐藤英雄議長 7番山田裕一議員。 213 ◯7番(山田裕一議員) それでは、3項目めの方に移らせていただきます。  私は、新たな白石のイメージ形成やブランド構築を目指すという部分に、正直すごく魅力を感じました。ここは先ほど市長の答弁の中では、多分1次産業とのコラボしたお話をされているのであると思うんですが、地産地消や地産外消、そういったものでの新しいビジネスモデルというものを探っていきたいというような内容であったかと思います。確かに食、特に白石の1次産業は、市外にPRできるだけの価値のあるものだと思っておりますので、ここのところは当然進めていっていただきたいと思います。  私はちょっと別な観点から再質問させていただきますけれども、例えば白石の基幹産業に和紙があるわけですね。先日、県外の方からこんなお話をいただきました。白石の和紙がとてもすてきで、例えば名刺入れとかいろんな商品をつくられていると。しかしちょっと残念なのが、デザイン的に、例えば若い女性が買いたいと思うようなデザインが少ないというお話をいただきました。やはり買い物とか経済の中での女性の活動というのはとても大きいもので、女性が魅力を感じられるような商品を提供するというのは非常に大きなことになるのではないかと思います。  その方のお話の中で、和紙のバッグが欲しくて、直接白石の和紙工房を訪れてこういうバッグはつくれないですかという話をしたところ、それはつくれますと言ってつくっていただいたそうです。それをとても感動して友達に見せたところすごい反響で、私も欲しいと。ぱっと見た感じなんか皮革製品じゃないかというふうに比較されたぐらいなでき上がりだったというお話なんですけれども、そういった切り口からそういった産業をいかにブランド化していくか。例えば白石の和紙というものを新たなブランドイメージとして確立していくには、若いデザイナー的な方を市として呼び寄せるというか、そういった形でアプローチをしていくというのは私は大事なんじゃないかと思います。  一例としまして、山形の芸工大学があるんですが、そちらの出身の方が本当に多岐にわたってご活躍されております。緊急雇用経済対策などの一環としてそういった方に声をかけて、例えば和紙でこういうものをつくってもらえないかとか、温麺にしてもそうですけれども、やはりイメージがとても大事だと思いますので、デザイナー的な方を市として呼び寄せるという形も考えられるのではないかと思うんですが、市長の見解をお願いします。 214 ◯佐藤英雄議長 風間市長。
       〔風間康静市長登壇〕 215 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  2次産業的には確かに議員がお話しするとおりだと思っています。ただ、逆に和紙の部分で出ましたのが、先ほど来吉田議員にもお話ししましたが、6次産業の場合、1次がゼロでもだめなんです。掛けなければなりませんので、1次も2次も3次も交わって6次であるということ。一つ一つどの部分も大切にしていかなければならない。特に和紙に関しましては、1次の部分がこれからちょっと心配な部分があろうかと感じております。以上です。 216 ◯佐藤英雄議長 7番山田裕一議員。 217 ◯7番(山田裕一議員) すみません、ちょっと私の質問の仕方がうまく伝わらなかったのかもしれませんけれども、多分市長が心配されているのは、これから和紙をつくる後継者の問題とかそういったことも心配されているのかと思うんですが、それをどういう形につくっていくのかと。つくる技術はあるわけなので、大事なのはアイデアだと思うんですね。そういったアイデアというのは、やはり若い方とかは研究熱心でいろいろ研究もされていますし、いろんな情報も持っているので、そういった方たちの知恵というのをかりる必要があるのではないかと思うんですが、そのあたりの答弁をお願いします。 218 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 219 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  その発想からいくと、多分議員がお話ししているのは起業ということになるのかと思っています。当然のごとく、そういう起業者がいれば大いに歓迎したいし、支援をしていきたいと思っております。ぜひとも具体的な方がいらっしゃいましたらご紹介いただけるとありがたいと思っております。以上です。 220 ◯佐藤英雄議長 7番山田裕一議員。 221 ◯7番(山田裕一議員) 私も行く行くは企業になっていけばそれは最も好ましいと思うんです。ただ、企業になっていく前の段階で、例えば白石では新しいデザイナーを募集していますとか、皆さんのデザイン力で新たな商品をつくってみませんかという情報発信をして白石に興味を持ってもらって、そういった方がいずれ白石で起業していただければ最も好ましいことだと思うんですけれども、その前の段階で、行政としての情報発信などのアプローチの仕方があるのではないかと思いますので、そのあたりの答弁をお願いします。 222 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 223 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  もしも間違えたらごめんなさい。起こす方の起業、私はそういう点をお話しさせていただいたつもりであります。  そういう方々というのは、自分で起こそうとした場合には、白石にはどういうものがあるかということを当然のごとく勉強してやっていこうと。それに対して我々も白石の特産品なるものをPRしているのが現状でありますので、ですから先ほどお話をしたのが、もしもそういう方がいらっしゃったらご紹介いただきたいというのがその点につながるのだと思っております。以上です。 224 ◯佐藤英雄議長 7番山田裕一議員。 225 ◯7番(山田裕一議員) それでは、教員用パソコンの方の質問に移らせていただきます。  コンピューター活用推進委員会の方で検討されていると。ただ、ある先生から、全部の先生に渡して果たして使いこなせるだろうかというような意見も寄せられたという答弁でございましたけれども、過般、水落議員の質疑の中でもございました。やはり一番恐れるのが、児童生徒の情報漏えいだと思うんです。今の状態だと、確かにUSBメモリーを校外に持ち出さないということは大原則であるとは思うんですが、先生方がご自分のパソコンを例えば学校に持っていってそこで仕事をして、そのパソコンを当然自宅に持ち帰ります。そうしたときに、万が一そのパソコンが紛失してしまったり盗難に遭ったりしてしまった場合には、当然情報漏えいということにもつながっていくのではないかと私は危惧しております。  そういった意味でも、まず学校に、教育環境にしっかりと仕事用のパソコンがある。自宅にも当然、それぞれ先生方は今パソコンで仕事されない方はまずほとんどいらっしゃらないと思いますので、ご自分のパソコンをお持ちだと思います。それでご自身で仕事をされている。そういった中のシンクライアント化という方法も私はあるかと思うんですね。サーバーとモニターの一元管理という意味なんですけれども、例えば長野県の茅野市では、先生方の学校での事務的な仕事の量を減らしてなるべく子供と向き合える時間を多くつくりたいということで、教員用のパソコンのシンクライアント化を導入しました。これが非常にやはり先生方とってもありがたいし、子供と向き合える時間がとてもふえたという報道がなされております。この大前提にあるのは、まず職場にはパソコンがなければだめで、当然自宅にもあって、それを一元管理しているということでございますので、そういったところで、まずはやはり私は教育現場に、先生一人一人にパソコンは必要だと思うんですが、教育長のご見解をお願いします。 226 ◯佐藤英雄議長 武田教育長。    〔武田政春教育長登壇〕 227 ◯武田政春教育長 すみません、勉強不足で今言われたシンク何とかというのはよくわからないので、申しわけないと思っています。サーバーとコンピューターの一元化。ただ、今の学校にあって、家庭にあって、それを一つのサーバーでということなんだろうと思うんですけれども、その件についてはちょっと難しいだろうと思っています。  と同時に、この間の水落議員の情報の漏えいという部分では、USBメモリーの持ち出しによる漏えいがほとんどであると。かばんに入れておいて途中で盗難に遭ったとか、そういった形がほとんどだと理解しております。それで、基本的にはUSBは持ち出さないと。  今、コンピューター活用推進委員会の方で検討していただいているのは、現在更新を予定しているコンピューター、生徒用ですけれども、これを活用できないだろうかということで検討していただいている。先ほど言ったように、全員に必要かどうかといった意見まで今掘り下げてもらって検討してもらっていますけれども、何台かあれば、実は教員のやる作業的なことは通常の部分だったらやれるんだという意見はあるわけです。現在、各学校に実際に設置してインターネットにつないでいるコンピューターはあるわけですので、これによってメールを県の方に送ったりということは実際に行っております。  ただ、ではそういったコンピューターを全員に配置して、本当に必要として机の上に置いてというのは、そこまで今どうなのかという部分でいろんな意見が出てきているということであります。もちろん最新のものをやれば一番いいんでしょうけれども、そういった面では現在財政的な部分で難しいということで、先生方にその辺ではご不便をかけているところですけれども、どのような方法がいいのか、今検討を加えているというのが現状だということであります。 228 ◯佐藤英雄議長 7番山田裕一議員。 229 ◯7番(山田裕一議員) それでは、最後の項目、タブレットPCの活用の件で再質問をさせていただきます。  先ほど市長から、夢があって、まず1台購入を考えているというご答弁でありました。本当にこのタブレット型のPCの活用というのは、私は大きな夢があると思っております。昨日、制野議員とのやりとりの中で、制野議員はやはり一番は現地に来て見ていただけるにこしたことはないと、現地の見学会とか案内会といったものも考えてみてはどうだろうかという質問だったと思うんですけれども、その後、市長の答弁の中で持っていきたいというような答弁がありました。持っていきたいという言葉の中に、私はこのタブレット型のPCはすごくマッチしてくるのかなと。例えば企業立地セミナーは時間が少ないかもしれませんけれども、市長が企業訪問や市外に行ったときに、名刺だけではなくて、実際タブレット型のPCを持っていって、動画だったり、そしてまたBGMも流れますので、そういったところで当市を最大限にPRするという大きな武器になっていくと私は思うんですね。  当市は高度電子産業集積地ということもありますし、また、ほかの自治体でこういったことをやっているという話は私は聞いておりませんので、ぜひまず市長みずからお持ちいただいて、そして、当然ですけれども、企業立地の担当課の課長や皆さんが勉強していただいて、本当に使いこなせるようにマスターをして、それを本当に活用することによって当市の大きなPRになっていくと思うんですが、そのあたりもし可能性があれば市長の答弁をお願いします。 230 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 231 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  まさしく今議員がお話ししたとおりだと私も思っております。そこで、なぜ1台かというと、何せ使いこなさなければ意味がない。その点では、企業立地のみならず各課でどういう分野で使えるかも今検討しながら、大いに活用はしていきたいと思っております。  先ほど言った持っていきたいというのがやはり……、当然現場で見てもらうのが一番なんですが、来ていただけなければ、それを動画として見せられるというのは大きなツールの一つだと思っています。ただ、そこに必要なのは、そのツールだけではなくてやはり人と人との部分は大切ですので、それも踏まえた上で、一つのツールとして今後活用していければと考えております。以上です。 232 ◯佐藤英雄議長 7番山田裕一議員。 233 ◯7番(山田裕一議員) まず1台購入してという答弁でしたが、1台だけでは私は足りないと思うんですね。職員の方の中でも、特に若い方あたりはすごくこういったものにたけている方はたくさんいらっしゃると思うんです。やはり若い職員の方たちのそういった知識を利活用するという部分では大いにあると思いますので、1台だけでどういう可能性があるかと使い回しするようなことではなくて、例えばまとまった台数を購入してしまって、それであとは、やはり若い職員で本当に詳しい方がいらっしゃいますので、そういった方にある意味で講師役をやっていただくとか、なかなか説明書を読んでも使いこなせないと思いますけれども、実際使っている様子を見た方が間違いなく自分で使えるようになっていくと思いますので、そういったところから、まずは1台という答弁かと思うんですけれども、そうではなくて、もう一歩本当に踏み込んで、白石が先頭を切ってこういった最新のツールを使って、企業誘致や観光のPRなどいろんな部分をしていくんだというところを見せてほしいと思うんですが、いかがでしょうか。 234 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 235 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  まずは1台から始めまして、必要とあれば当然検討してまいって上程させていただきたいと思っています。以上です。 236 ◯佐藤英雄議長 次に、2番管野恭子議員。    〔2番管野恭子議員登壇〕 237 ◯2番(管野恭子議員) 2番、公明党の管野恭子でございます。  最初に、救急医療情報キット配付事業について質問いたします。  高齢者のひとり暮らし、また高齢者世帯などが年々増加しております。本市においては、平成22年4月1日現在で65歳以上の世帯は1,857世帯、うちひとり暮らしの65歳以上は834世帯と担当課から伺っており、今後も上昇が続くと予測されるとのことでした。  このような方々が緊急に医療行為を必要とする場合、救急車を呼んだりする場合だと思いますが、常時服用している薬、持病、かかりつけ医、また緊急時の連絡先などなどが明らかであれば、対応への大事な情報となり、スムーズな治療への一助となります。  今、多くの自治体が迅速な救命活動をサポートするシステムとして、自治体独自でデザインをしたマークをつけ、一定の容器を用意し、65歳以上のひとり暮らし高齢者世帯または障がいを有する家族、世帯などなどに配付し、今ほど述べた情報のほかに、保険証の写し、診察券の写し、顔写真などなどを入れ、どこの家庭にもあると推測される冷蔵庫におさめ、冷蔵庫のドアと玄関の内側にその容器を有している旨の自治体で決めたマークのステッカーを張り、緊急時、救急隊員が承諾を得ずに容器から情報を取り出し対応できる救急医療情報キット配付事業が実施されており、拡大しております。  仙南では、私の知る範囲では蔵王町、川崎町でも実施しております。また、2月の中ごろには河北新報でも報道されましたが、気仙沼市でも本議会で決まればことしの4月からスタートさせたいという方向でございました。  本市においても、市民のとうとい命を守り、安心安全な暮らしのためにも、ひとり暮らしの65歳以上の高齢者を初めとする災害時要援護者世帯を対象に当事業の実施を検討すべきと考えますが、市長の見解を伺います。  2点目、住宅用火災警報器の設置促進について質問いたします。  2004年、消防法の改正が行われ、すべての戸建て住宅やアパート、マンションなどに住宅用火災警報器(以下「住警器」と省略させていただきます)の設置が義務化され、本市においては、消防法及び仙南地域広域行政事務組合火災予防条例により、新築住宅は2006年6月1日から、既存住宅は2008年5月31日までにその設置義務が課されました。  この背景には、近年、消防法が改正になる前のあたりから、住宅火災によりとうとい命を失った方々が毎年1,000人を超え、約6割が65歳以上の高齢者であり、原因の6割が逃げおくれによる実情がありました。  住宅火災は、出火後、炎は数分程度で天井まで達し、一たん燃え広がると消火器で消しとめたり避難することが困難になります。しかし、住警器を設置することで、火災が大きくなる前に警報などで知らせてくれ、消火や避難が可能となります。実際、住警器が作動し大事に至らなかった例は全国に枚挙にいとまがございません。  本市における設置状況は、2010年3月15日現在で設置有無の確認ができたのが白石市全体で53%、このうち設置率は、調査に対しての設置率が82.9%であり、全世帯に対する設置率は44.03%であります。地区により異なりますが、白石地区は調査率が28.4%、世帯に対する設置率は20.82%、福岡地区は調査率が65.9%、世帯に対する設置率が55.83%となっており、他の6地区に比べますと大変低い数字となっております。早急の対策を検討し、設置促進を図っていくべきと考えますが、市長の見解を伺います。  3点目、愛犬の住基カードの発行について質問いたします。  狂犬病予防法では、飼い主に対し犬の登録と年1回の狂犬病予防ワクチン接種が義務づけられております。厚生労働省の発表によりますと、平成20年の全国登録頭数は680万4,649頭、登録率は全体に対して51.9%、予防接種頭数は509万1,515頭で登録頭数に対して74.8%、飼育頭数に対しては38.9%という実態であります。  狂犬病は狂犬病ウイルスによる人と動物の共通感染症で、すべての哺乳類が感染します。国内では1956年を最後に確認されておりませんでしたが、2006年11月、フィリピンで狂犬病ウイルスに感染し帰国した男性が国内で発症し、死亡する事例が2例続けて発生しました。  現在のところ、発症すれば治療法がなく、100%死亡すると言われております。世界保健機関の指針では、国内で動物が狂犬病に感染した場合、それを抑えるのには約70%のワクチン接種率を維持する必要があるとしておりますが、現在の日本の全国平均接種率は38.9%と大変低いものであります。  東京都板橋区では、登録推進が予防接種に連動することから、2010年1月に犬の住民票を発行。これは郵便はがきサイズで、表面には愛犬の名前、生年月日、犬の種類、毛の色、登録番号、所有者名などが印字され、愛犬の写真も張れるようになっております。裏面には予防接種の履歴、父母の名前、持病の有無など飼い主が自由に記入できる欄も設けてあります。愛犬家の心をくすぐり好評であり、登録数が500頭ぐらいはふえるのではないかとの効果への期待を担当課ではしているようです。また、茨城県の古河市でもことしから愛犬の写真入りで犬の住基カードが発行されており、両自治体とも発行は登録を条件としております。古河市では、発行の際には愛犬へのお約束宣言書に飼い主が署名させられます。その中で飼育マナーの啓発も行っており、有効な試みと考えます。  本市においても、登録数及び予防接種率の向上、飼育マナーの視点からも実施を積極的に検討してはどうかと考えますが、市長の見解を伺います。 238 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 239 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  長寿社会を迎えるに当たって、高齢者等が安心して暮らせる環境の整備を推進するということは、だれもが生活しやすい地域づくりにつながっていくと思っております。本市でも当然のごとく平成21年度から、地震等の災害発生時においてひとり暮らし高齢者や高齢者世帯など安否確認等の支援活動を迅速に行うために、災害時要援護者支援を地域と連携して支え合う地域づくりに取り組んでいるところであります。  こうした中、今後の高齢者福祉・介護保険事業計画に係る日常生活圏ニーズ調査を本年度実施したところでありますが、その結果、日常生活での緊急時の対応や隣近所での見守りなど、高齢者等が地域で支え合う体制づくりに高齢者を含めた市民が高い関心を持っていることが浮き彫りになっております。  今議員からご質問いただきました緊急医療情報キットの配付についてでございますが、安全安心の一環として近年各自治体で注目を集めているということは承知をしております。今後、高齢者保健福祉計画、第5期介護保険事業計画を平成23年度で策定いたしますので、その中において関係機関、団体と連携して検討を進めていきたいと思っております。  2点目の住宅用の火災報知機の普及についてでございますが、住宅用の火災報知機の設置につきましては、今後も広報しろいしや春・秋の火災予防運動時に配布するチラシなどで設置の重要性を市民にお知らせしてまいります。今後もPRにより設置率の向上に取り組んでまいりたいと考えております。  3点目の愛犬の住基カードの発行についてでございますが、現在白石を取り巻く財政状況をかんがみますと、緊急性はないと思っております。ですので、実施の考えはございません。ただ、今後やはり登録台帳をしっかりと整理を進めていきたいとは考えております。以上です。 240 ◯佐藤英雄議長 2番管野恭子議員。 241 ◯2番(管野恭子議員) まず、第1点から質問させていただきます。  計画を検討するようなお話でございました。その場合なんですが、対象をどのように考えておられるのか、もしそのあたりまで考えておられるのでしたらお聞かせいただきたいと思います。 242 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 243 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  今検討を始めると言ったことでございますので、対象範囲をどのように線引きするかも今後の検討課題であると思っております。以上です。 244 ◯佐藤英雄議長 2番管野恭子議員。 245 ◯2番(管野恭子議員) 基本的には65歳以上ひとり暮らし世帯が中心になるかと思うんですが、それ以外にも日中一人になるような世帯もあると、それから健康上不安な方については、そのキットを申請すれば配付している自治体もあるようでございます。そのあたりも検討の中に含めていただければありがたいと思いますが、いかがでございましょうか。 246 ◯佐藤英雄議長 答弁必要ですか。    〔2番管野恭子議員「はい、必要です」と呼ぶ〕 247 ◯佐藤英雄議長 検討ということは質問とはまた違うと思うんですけれども。検討していただきたいということでしょう。    〔2番管野恭子議員「いただけるかどうか聞いてます」と呼ぶ〕 248 ◯佐藤英雄議長 検討すると言っているんですよ。  風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 249 ◯風間康静市長 先ほどもお答え申し上げましたが、検討していきたいと思っております。 250 ◯佐藤英雄議長 2番管野恭子議員。 251 ◯2番(管野恭子議員) その場合なんですが、このキット配付は無料になりますか、有料になりますか。 252 ◯佐藤英雄議長 管野議員に申し上げます。それを含めてすべて検討するという答弁だと思います。    〔2番管野恭子議員「それは市長に聞かないとわからないです」と呼ぶ〕 253 ◯佐藤英雄議長 それは質問にならないと思いますよ。  風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 254 ◯風間康静市長 先ほども答弁させていただきましたが、平成23年度より関係機関、団体と連携して検討を進めてまいります。以上でございます。 255 ◯佐藤英雄議長 2番管野恭子議員。 256 ◯2番(管野恭子議員) ただいまのはきっと無料も検討されるのではなかろうかと信じまして、次に移りたいと思います。  2点目、住警器設置に関する件です。  ただいまその普及促進に関しましては広報並びに春・秋の火災予防運動でチラシを配っていきたいということでございますが、特に白石地区なんですけれども、現在、白石市でどのような体制でチェックしているか、また進めているかというと、婦人防火クラブ、また消防団の方々が大変な尽力をされて1軒1軒回っておられるということでございますが、白石と福岡を除きますとかなり率が高くなっております。調査率も80%を超えておりまして、設置率も世帯に対しまして本当に80%、90%を超えているところもございます。  ただ、住宅が一番密集している白石市内で婦人防火クラブのメンバーが少ないんだという話を担当課からも伺いました。その人数をふえるのを待ったりとか、そんなことを言っている余裕はないかと思うんですね。もう義務づけられておりまして、平成23年6月までは全国的に義務づけとなっております。  そういうことを考え、またさらにお一人お一人の生命の安全を考えたときに、もうちょっとこの白石地区、またちょっと少ない福岡地区に関して、別の手を入れる必要があるのではなかろうかと考えますが、その点いかがでございましょうか。
    257 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 258 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  白石と福岡地区の設置率が低いということですが、多分、ここはやはり自主防災組織の組織率、また婦人防火クラブの結成率が低いのが影響しているのではないかという推測をしております。議員も福岡地区の住民でございますので、どうぞ議員個人からも皆さんにお知らせいただくことをお願いしたいと思っています。以上です。 259 ◯佐藤英雄議長 2番管野恭子議員。 260 ◯2番(管野恭子議員) 私も福岡の一員として頑張っていきたいと思いますが、大河原とかではこういった取り組みもしております。民生委員の方々とかがよくおひとり暮らしの方を回ります。そういったときに、設置しているかどうかの確認とか、設置していなければ「設置しましょうね」というお話をしてもらっているとか、あと、65歳以上のひとり暮らしを見回るときに市の職員の方から言ってもらうとか、そういったこともしているようなんですね。  考えるんですけれども、何も縦のラインでだけ進めることでなくて、全庁を挙げて命を守ることについては取り組むべきじゃないかと考えます。そこで、例えばひとり暮らしの方へのサービスとしてたくさんのメニューを福祉事務所の方で用意してありますが、その中で訪問するチャンスは結構あるかと思います。例えばお掃除を頼まれたりすれば行きます。それから買い物とかでも接触する機会があります。いろんな面で接触する機会が多いかと思うんですね。特に65歳以上の方々、持ち家の方もかなり多いという話も伺いました。そういう方々へそういった横の軸で接触できる部分では、啓発啓蒙をしていく、促進をしていくということが大事ではないかと考えますが、いかがでございましょうか。 261 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 262 ◯風間康静市長 その件につきましては本当に大切だと思っています。先ほど申し上げましたとおり、いろんな面で今後もPRを兼ねて進めていきたいと思っております。以上です。 263 ◯佐藤英雄議長 2番管野恭子議員。 264 ◯2番(管野恭子議員) 次に、経済的な面でつけられない方がもしおられるようなことがあれば、経済的な支援についてどのようなお考えがあるのかお伺いしたいと思います。    〔風間市長「ちょっと反問」と呼ぶ〕 265 ◯佐藤英雄議長 風間市長。市長の反問を許します。    〔風間康静市長登壇〕 266 ◯風間康静市長 今、議員のご質問の中に「経済的」と。余りに抽象的だったものですから、こちらが考える経済的なのか、何かあれば教えていただきたいと思います。 267 ◯佐藤英雄議長 反問に対する答弁を求めます。2番管野恭子議員。 268 ◯2番(管野恭子議員) お答えしたいと思います。  まず非課税世帯とか、幅があると思うんですけれども、例えば岩沼市などは、心身機能の低下に伴い防火の配慮が必要なひとり暮らし、当然にして所得が非常に低い方には…… 269 ◯佐藤英雄議長 議事整理のために暫時休憩します。      午後1時55分休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午後1時55分開議 270 ◯佐藤英雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  反問に対することだけ、例え話とか何かはいいですから、さっき質問されたことについて言っていただければいいんです。2番管野恭子議員。 271 ◯2番(管野恭子議員) (続)例えば生活保護世帯とか所得の本当に低い、例えば灯油券をいただいた方あたりですかね。買う金がない。 272 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 273 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  生活保護費の中で一時的な住宅維持費用として支給を考えておりますので、どうぞ福祉事務所にご相談いただきたいと思っております。以上です。 274 ◯佐藤英雄議長 2番管野恭子議員。 275 ◯2番(管野恭子議員) 生活保護世帯は国からいいということで許されているのは私も確認いたしました。  その生活保護世帯なんですけれども、どのぐらい申請が上がっているのか、できれば担当課の方からでも伺いたいと思います。 276 ◯佐藤英雄議長 これについては通告に沿って質問をしていただきたいと思います。市長に通告しておりますので。2番管野恭子議員。 277 ◯2番(管野恭子議員) (続)では、市長にお伺いいたします。 278 ◯佐藤英雄議長 そういうことではなく、数字的なものではなく。2番管野恭子議員。 279 ◯2番(管野恭子議員) (続)すみません。それでは質問を変えます。  そのほかに、他市におきましては心身の機能の低下している方々、岩沼市は1万5,500円を限度に支給しているようです。また、大河原町におきましては70歳以上の高齢者世帯に現物で無料で支給している。名取市は既にそういったことを終えているという現状がございますが、本市におきましてこの設置促進のためにこういった手当てを考えていくことは考えておられますでしょうか。 280 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 281 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  当然、自分の家庭のこと、自分の身を守るという点においては、自助というのが一つの大きな部分であろうと思っています。各人がぜひとも本当につけていただけるように、今後もPRに努めてまいりたいと。ただ、生活保護とかの請求に関しましての部分に関しましてはまたご相談いただければと思っております。以上です。 282 ◯佐藤英雄議長 2番管野恭子議員。 283 ◯2番(管野恭子議員) 生活保護以外の方でも大変生活が苦しい方もおられると思います。生活保護の対象になっていない方もおられると思うんですが、そういった方々へも何かの枠を設けて設置を推進できるような方向があった方がいいわけではあります。そういったこともやはり検討していくのが市民の命を守る上で──経済的に、要するにお金がないからつけられない、まじめに働いているんだけれどもお金がなくてつけられない、この情勢でそういうところもおありかと思います。そういったことも含めてつけられない方々への対応を考えていくのが、やはり市民の命を守るためのリーダーではなかろうかと考えますが、いかがでございましょうか。 284 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 285 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  この住宅用火災報知機というのは、自分の生命、また財産を守るための自助行為であると考えております。行政で行えることは限りがあると思っております。以上です。 286 ◯佐藤英雄議長 2番管野恭子議員。 287 ◯2番(管野恭子議員) 確かに、自分の財産、命を守るのは自分の責任、これは当然だと思いますが、それが経済的な事情でできない方がおられれば、そのことで命を失うことが仮にあった場合、それは大きな損失が市にとってもあるかと思うんですね。そうはお考えになりませんでしょうか。 288 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 289 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  先ほど来から申し上げましたとおり、この住宅用火災報知機設置というのも大きなものですが、ぜひとも火事を起こさないような努力をしていただければありがたいと思っております。以上です。 290 ◯佐藤英雄議長 管野議員に申し上げます。おうむ返しなやりとりになってしまうので、もう少し簡潔に決めていただければと思います。2番管野恭子議員。 291 ◯2番(管野恭子議員) そうしますと、他市で行っている本市で行っていない支援ですね、これはどのように受けとめておられるのでしょうか。 292 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 293 ◯風間康静市長 他市で行っている施策につきましては、その他市の事情があると認識をしております。以上です。 294 ◯佐藤英雄議長 2番管野恭子議員。 295 ◯2番(管野恭子議員) 確かに事情がそうだと思いますが、でももう少し優しさがあってもよかろうかなと私は思うんです。住みやすいまち、また本当に優しいまちと言いながら、確かに財源的なことはありますけれども、そんなに多い数ではないかと思うんですね。市長、どうでしょう、もう一歩そのあたりをお答えいただきたいと思います。 296 ◯佐藤英雄議長 先ほど市長の答弁を聞いておわかりのとおり、他市は他市、自分のところで守るということですから、それ以上どこまでも質問されてもちょっとおかしいと思います。もう少し整理して質問していただきたいと思います。2番管野恭子議員。 297 ◯2番(管野恭子議員) 市長、今の私の質問にお答えいただけますでしょうか、いかがでしょうか。だめならだめでいいですけれども。 298 ◯佐藤英雄議長 議事整理のため暫時休憩します。      午後2時03分休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午後2時10分開議 299 ◯佐藤英雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  2番管野恭子議員。 300 ◯2番(管野恭子議員) (続)3点目の愛犬カードについての質問をさせていただきます。  私、愛犬カードの発行は、先ほども申し上げたように狂犬病予防に負うところが非常に大きいわけでございますが、白石の場合、これは仙南保健事務所で確認したんですが、昨年12月で約3,700頭の犬が登録されており、そのうち予防接種をしているのは約2,000頭と伺いました。もっと細かい数字は生活環境課の方で把握されていると思いますが、これは54%という率でございますが、ここから見ますと、私の愛犬カードは登録をアップすることと狂犬病の予防のために提案しているものなんですが、この白石においての予防接種率に関しまして市長はどのようにお考えでしょうか。 301 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 302 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  狂犬病の予防接種の実施率は今後高めていきたいと思っております。以上です。 303 ◯佐藤英雄議長 2番管野恭子議員。 304 ◯2番(管野恭子議員) 狂犬病の予防接種をしない場合、また登録をしない場合に罰則の規定があるかに聞いておりますが、その辺の詳細と、それからあと罰則にこれまで該当した方がおられたかどうかということもお聞きいたします。 305 ◯佐藤英雄議長 遠藤篤志民生部長。    〔遠藤篤志民生部長登壇〕 306 ◯遠藤篤志民生部長 市長の命によりお答えをいたします。  狂犬病の罰則につきましては、狂犬病予防法に基づきまして、例えば飼い犬の登録をしない場合、あと同じように予防注射をしない場合、これにつきましては20万円以下の罰金に処すると規定をされております。  なお、これまで白石市でその罰則規定がされていたかどうかということについては余り情報がございませんけれども、私の記憶では今まではなかったと記憶しております。以上でございます。 307 ◯佐藤英雄議長 2番管野恭子議員。 308 ◯2番(管野恭子議員) 登録数約3,700頭で接種が2,000頭ということは、ざっと計算して1,700頭が罰則の対象になるのでは……、全部はね、いろんな理由で注射できないこともおありでしょうから。全くないというのもちょっと不思議な気もするんですが、そのあたりはいかがなものでしょうか。 309 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 310 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  ですから、先ほど答弁いたしましたとおり、登録台帳の整理をしていかなければならないと考えているところであります。と申しますのも、犬が死亡した場合でも本当は市長への届け出義務がありますが、それをなされていない方もいらっしゃるというのが現実であります。その辺をしっかりと把握しなければならないということで、登録台帳の整理を進めていきたいと考えております。 311 ◯佐藤英雄議長 管野議員に申し上げます。質問の内容は愛犬の住基カードの発行についてということでございますので、もっと簡潔に質問するようにお願いします。2番管野恭子議員。 312 ◯2番(管野恭子議員) 狂犬病予防のために愛犬カードの発行を申し上げておりますので、そうしますと、そのほかの諸視点ということで申し上げておりますが、古河市の愛犬住基カード発行の際にこういったことをしております。愛犬へのお約束宣言ということで、まず一つ、愛犬を市に登録します。二つ、愛犬に毎年欠かさず狂犬病予防接種を受けさせます。3点目、愛犬と散歩するときに、縄、鎖などでつなぎます。4、愛犬が散歩中に粗相してしまったときは…… 313 ◯佐藤英雄議長 管野議員に申し上げます。ほかの例は簡単に。こっちの内容で言っていただきたいと思います。 314 ◯2番(管野恭子議員) (続)きちんと処理します。愛犬が旅立つ日まで一緒にいますということでサインするんですね。  これは前にも、愛犬の散歩のときにふん尿とか、特にふんですね、どうするかと同僚議員が質問したことがございましたが、それの防御にも、100%なるとは思いませんが、この住基カードを発行することによって、やはり「私も住基カードをいただきたいわ」という愛犬家がおられると思うんです。実際、板橋区でも古河市でもそういうことがございました。それで登録数がふえて、そして狂犬病予防接種もふえていると。かつ、飼い主のマナーも前進しているというようなことを伺っておりますが、そういったことも含めて考えますと、当座のところ本市におきましては住基カード発行は考えていないとおっしゃることでございますが、かなり効果的かと思われますが、その点、市長いかがお考えでしょうか。 315 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 316 ◯風間康静市長 先ほど答弁したとおりでございます。当然のごとく私は飼い主のマナーだと思っております。以上でございます。 317 ◯佐藤英雄議長 先ほどの答弁と同じように、今のところそういうあれはないということですので……    〔2番管野恭子議員「質問を終わります」と呼ぶ〕 318 ◯佐藤英雄議長 次に、3番水落孝子議員。    〔3番水落孝子議員登壇〕
    319 ◯3番(水落孝子議員) まず最初に、施政方針の最重要課題である企業誘致についてお尋ねしたいと思いまして通告いたしましたが、企業誘致は大変重要な問題であるということで、今期議会で11人一般質問している中で、8人これについて触れているところでございます。大体の答弁のポイントもほとんど出されておりますが、関連してお尋ねしたいところもありますので、このまま通告のとおりとりあえず最初にお尋ねさせていただきます。  長く続いている景気低迷の状況の中で、「働き口がない」「仕事がない」が日常的な会話になっており、その中で宮城県内でも大河原管内の求人数は最低水準の値を示しています。当然のことながら市税収入も年々減少している状況を打開すべく、白石市では工業団地造成に踏み切り、本年3月完成を迎えようとしています。工業団地の概要は、工場用地は約8万2,759平方メートルで、団地ということで2区画となっています。2企業かあるいはまとめて1企業かなどなど予定していても、要は企業が来てくれなければ、雇用の創出、所得の創出もかなわず、そのような事態を避けるため最重要課題との位置づけであろうと理解しております。  そこで、企業誘致による雇用の創出、所得の創出についてどのような規模を想定して着手されたのか伺います。  次に、企業誘致がまだ決まっていないとのことですが、今後の見通しについて伺います。  今までの取り組み方で決まらない要因を分析の上で、今後の取り組みの検討が必要と考えられての施政方針だったと思われますが、企業誘致に向けた新たなプランについてお伺いいたします。  工業団地造成には、土地の取得費、造成費、それから取りつけ道路の費用、上水道・下水道布設等の費用があると思いますが、工業団地造成に投入した額について伺います。  それから、起債した額と償還計画についてお伺いいたします。  次に、2点目に子供の医療費助成についてお尋ねいたします。  乳幼児医療費助成制度は、宮城県では通院3歳未満児のみ対象、入院は就学前まで対象となっている中で、県内の全自治体で宮城県の水準を自治体独自で対象年齢を引き上げ助成しています。白石市でも平成20年度から入院、通院とも就学前まで助成年齢が引き上げられ、大変喜ばれているところです。  本市では子育て支援に力を入れており、赤ちゃん誕生応援事業として妊婦健診への助成を近隣市町の中でも早期の実施に踏み切り、平成23年度にはさらに拡充しているところです。生まれた後の子供の健やかな発達、成長を支援するため、乳幼児のみならず、子供医療費助成制度として対象年齢の引き上げの声が上がっておりますし、ある女性団体が昨年11月から12月にかけてアンケート調査を実施しましたところ、白石市からの回答は「検討している」というものであったと聞いております。  そこで、対象年齢を小学校卒業まで無料にするとしたら、どれほどの費用が必要になるか伺います。  次に、現在、所得制限がありますが、これが撤廃できないのかどうか伺います。  3点目に、地域医療の確立についてお尋ねいたします。  地域医療の確立は、施政方針平成23年度重点取り組み事業として、市民の生命と健康を守るとりでである公立刈田綜合病院の健全運営のため、医師の招聘に取り組むとともに、白石市医師会等と連携した地域医療のネットワークを構築するとあります。  地域医療の確立とは、医療・保健・福祉の切れ目のない連携システムが必要ではないかと考えますし、第5次白石市総合計画をまとめるに当たっての白石デザイン会議でも同様な意見が出されていることを資料の閲覧で見せていただいていたところです。  そこで、地域医療の確立について市長はどのようなものを想定しておられるのか伺います。  具体的な流れは、刈田綜合病院、地域医療連携室、地域包括支援センター、市内の医療機関等のシームレスな連携体制が必要ではないかと考えますが、市長の見解を伺います。  さらに、施政方針の事業説明の中で「今後においても、常勤医師の不在となっている診療科の医師の確保や、宮城県地域医療再生計画によるリハビリテーション病床の運営など、刈田病院の果たすべき役割を構成市町と一緒になって支えていく」とあります。あらゆる面で支えていくのは当然のことと考えます。しかし、白石市の財政支援について不安があるのも事実でございます。  ご存じのように、平成20年度、21年度に刈田綜合病院赤字補てんのため、運営費補助金として白石市の負担分5億2,000万円、平成21年度は4億7,685万円を支出し、平成22年度には、6月に公営企業繰出基準が引き上げられたということで、4月にさかのぼって繰り出されております。平成21年度、22年度の繰り出しを比較してみますと、平成21年度の繰出金は12億3,137万7,000円で平成22年度の繰出金は11億5,987万3,000円であり、平成23年度繰出金は12億6,347万3,000円です。すなわち、赤字補てんのための運営費補助金を出すための補正予算、市議会の議決なしにその同規模の額を繰り出していることになります。  そこで、市の財政運営の中でこのまま支えていくことは可能なのか、どこまで、どれくらいと想定しておられるのか、限界はないのか伺います。  次に、限界を迎える前に果たすべき課題についてお伺いいたします。  4点目に、国民健康保険制度の広域化についてお尋ねいたします。  国では昨年5月19日に、国保の広域化を推進するために「広域化等支援方針の策定について」を出しました。これを受けて、宮城県内では奥山仙台市長を座長に検討会が開催されているとのことです。  そこで、広域化の目的は何か伺います。  次に、宮城県としての広域化は、各自治体の住民にとってどのようなメリット、デメリットが出てくるのか伺います。  次に、白石市の国保加入者にとって、国保税は広域化によってどのように影響するのか伺います。  最後に、広域化に対する市長の見解をお伺いいたします。 320 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 321 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  まず1点目の企業誘致による雇用の創出、所得の創出についてどのような規模を想定されているかというご質問だと思いますが、もうこれは先ほど来から申し上げていますが、どういう企業が来るかによって、雇用数、そしてまた所得等その規模が違いますので、現在算出はできないものと思っております。まずは企業誘致を実現することに全力を傾注していきたいと思っておりますので、ご理解いただきたいと思っております。  2点目の、まだ決まっていないと、今後の見通しについてでございますが、これも、今現在、県の方では、セントラル自動車の立地によりまして県北地方を中心とした自動車関連産業の集積が進んでいるところであります。トヨタのこの動きというのは、東北を第3極と見ているということであろうと思っております。九州が第2極の場合、九州には進出しましたが、東北の方に進出していないサプライヤーがまだいると思いますので、それをターゲットに今後もトップセールスを核とした企業誘致活動を積極的に行っていきたいと思っております。  3点目、誘致に向けた新たなアクションプラン。これも先ほど来からお話ししていますが、新たな取り組みとして一番大きいのは、やはり企業誘致の窓口であります宮城県の産業立地推進課に職員を派遣することではないかと思っております。  4番目と5番目につきましては担当課から答弁をいたさせます。  大きい2点目の乳幼児医療の件でございますが、1点目につきましては担当課より答弁いたさせます。  2点目の所得制限についてでございますが、この撤廃については、現在の財政状況を踏まえた上で今後検討をして考えていきたいと思っております。  大きい3番目の地域医療の確立についてでございますが、1番目と2番目は関連がございますので一括で答弁させていただきます。  安心な医療の確保と提供というのは、これは行政の最重要課題と考えております。そこで、第5次総合計画にも地域医療の確立を掲げているところであります。  これまでは救急・夜間の医療体制の構築に努めてきておりましたが、21世紀の代表的な疾患である生活習慣病などは、短期間に完治することは少なく、長期にわたり病気とともに生活する中で、医療に限らず保健や福祉、また介護と連携した包括的医療などが求められていると認識をしております。これらのことから、平成20年度から刈田病院内に保健・医療・福祉推進会議を設けまして、構成市町である1市2町の病院や介護施設が、保健・医療・福祉に関することについて円滑かつ効果的に実施するための緊密な連絡調整を現在図っているところであります。  また、本年4月から刈田病院内に新たに開設する回復期リハビリテーション病棟におきましても、当然ながら退院後の支援など地域サービスとの連携を図り、医療のみでは解決できない部分に対する支援体制づくりを進めていきたいと考えているところでございます。  3点目と4点目も関連がございますので一括で答弁させていただきます。  刈田病院については、合理的、効率的に病院運営を行うとともに、今行っております改革プランの確実な履行をもって経営収支の改善を図ることが必要だと思っております。また、1市2町の財政支援につきましては、健康、生命にかかわる安心安全を住民に対して提供する責務というのは市町村にあるという観点から、継続して支援をしていきたいと考えております。そのために、今後とも病院職員が一丸となって健全経営に努力されることを期待して注視していきたいと考えているところでございます。  大きな4点目の国民健康保険の広域化の問題でございますが、まず1番目の広域化の目的は何かという問いでございますが、これは市町村国保の構造的な問題の解決策の一つであると考えているところであります。  2点目は宮城県としての広域化によってのメリット、デメリットでございますが、メリットとして考えられるのは、所得と保険税の不公平感が少なくなるのではないかと思っております。さらに、保険財政の基盤の安定が図られるものであろうと考えております。デメリット、想定されるところであれば、収納率の低下が危惧されます。また、システムの移行費用の負担が必要とされること。また、保険税アップにつながる可能性もあるのではないかと考えられます。  3点目の白石市の加入者への影響でございますが、この広域化を進めるに当たりまして保険税負担の平準化をどのように進めていくかによって、保険税のアップが懸念されるというのが現時点でのことでございます。これまでの市町村の保険税の格差について、何が格差の原因なのか、その分析を行いながら今後は対応するべきものだと考えております。  4点目の広域化に対する見解でございますが、市町村国保の被保険者の年齢構成を見ますと、少子高齢社会の進展によりまして高齢者の割合が高いです。それに伴いまして医療費も増加傾向が続くものと推測されます。また、社会・経済の低迷もあり、収納率等の低調傾向が続くものと見込まれると思っております。このように市町村国保の構造的な課題が解消されずに現行制度のままであると仮定した場合、市町村国保財政は厳しい現状で推移するものと考えております。  この広域化に向けては、広域化の運営主体がどこになるか、また、賦課の方式、税率の統一など課題は多いものの、所得と保険税負担の公平性や保険財政の安定的な制度構築の観点からも、都道府県単位の広域化は避けられないのではないかと思っております。  今後この広域化に向けて、単に統一的、また機械的になることがないよう、今以上に県と市町村における連携の強化が図られて、住民サービスの維持、行政コストの縮減が講じられることなどを期待して注視していきたいと考えているところでございます。以上です。 322 ◯佐藤英雄議長 遠藤財政課長。    〔遠藤智財政課長登壇〕 323 ◯遠藤智財政課長 市長の命によりお答えを申し上げます。  4点目の工業団地造成に投入した額ということでございます。  議員ご承知のように、福岡深谷工業団地造成事業につきましては、白石市土地開発公社が平成20年9月から各種事業を行っているものでございます。公社が現在まで要した費用につきましては、測量設計費、用地取得費、造成工事費、土砂購入費などでございまして、平成22年度末までの見込みで言いますと約5億7,200万円となる予定です。なお、平成23年度末の最終の見込みといたしましては、約5億9,900万円となる見込みでございます。  それから、5点目の起債に対する償還計画についてということでございますが、土地開発公社の造成の費用に係る財源といたしましては、白石市土地開発公社の自己資金のほかに、白石市土地開発基金を4億9,942万400円取り崩しをいたしまして、土地購入費、造成工事費、土砂購入費の合計見込み額分として土地開発公社に貸し付けをいたしているところでございます。その貸し付け条件といたしましては、白石市からの造成依頼であるということと、造成の完了後、白石市で買い戻しをせずに公社が企業へ分譲するということから、今後売却までの金利負担等を考慮いたしまして無利子で貸し付けるということ、それから企業への売却による入金の都度に償還をするという取り決めにいたした次第でございます。以上でございます。 324 ◯佐藤英雄議長 遠藤健康推進課長。    〔遠藤康幸健康推進課長登壇〕 325 ◯遠藤康幸健康推進課長 お答えいたします。  乳幼児医療費助成において対象者を小学校卒業までとした場合の費用についてでございますが、国民健康保険のデータをもとに試算したところ、入院で1,935万3,000円、外来で5,886万5,000円、合計で7,821万8,000円が助成費用として必要となります。以上です。 326 ◯佐藤英雄議長 3番水落孝子議員。 327 ◯3番(水落孝子議員) まず、企業誘致のことでもう少し聞きたいところがありまして、今まで照会等いろいろありましたが、企業の投資計画にマッチしていないということで決まっていないということですが、このマッチしない問題はその面積なのか価格なのか、あるいはもろもろの環境なのか、どういうところでマッチしないで決まるまでに至らなかったのかということをお尋ねしたいわけです。  そこで、1番のところで企業によって違う。これは当然ですけれども、あそこに、11町歩ほどの土地で、一応工業用地として8町歩ほどを使ったこの団地をつくるに当たって、ある程度の見込み、これぐらいの工場が来てくれるんじゃないか。例えばトヨタ関連のサプライヤーということもさっき言っていましたが、そういうことで大体8町歩ぐらいあればいいんじゃないか、あるいは4町歩強と4町歩弱ぐらいでいいんじゃないかという想定のもとに立てられたのかなと思ったわけですが、それとあわせて、今、問い合わせ等々お話あっても決まるに至っていないのは、そういう面積の問題なのか、あるいは価格の問題なのか、あるいは別の問題なのかということについてまずお尋ねいたします。 328 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 329 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  当然、企業の投資計画と合わなかったというのが一番大きな問題だろうと思っています。それは面積の部分もありますし、企業が何を求めているかによってまるっきり違う部分がありますので、それをご理解いただきたいと思っております。以上です。 330 ◯佐藤英雄議長 3番水落孝子議員。 331 ◯3番(水落孝子議員) ある程度大きなお金を使って準備してきているわけですが、簡単にまとめて企業の要望に合っていないということで、では、白石で用意したこの工業団地は、工業用地は、圧倒的な企業にとって望まれていないということになりませんか、今のお答えですと。具体的に企業のお名前を聞く気はもちろんありません。どういうところが合わなかったのか。それならば、今後合うという見通しはなかなか難しくなると思いますので、それに合わせていろいろ変更していく、ソフトを変更していく、そういうものがこれからの対応として重要なことだと思うんです。そこのところについてお尋ねいたします。 332 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 333 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  水落議員が企業誘致というのをどのようにお考えかちょっと私はわかりませんが、企業誘致というのはそんなに簡単な問題じゃないというのをご理解いただきたいと思うんです。  先日、3月1日の新聞報道を見られたと思うんですが、山元町のある企業が閉鎖をしたと。今、太陽光発電の材料というのは一番の伸び産業のはずなんです。それですらこういう状況であるということをご理解をまずいただきたいと思っています。  日本全国の各市町村が企業誘致を全国にかけております。先ほど来から申しましたとおり、白石、白石というよりも仙南という一つの枠組みで見た場合に、空き工場がないかという問い合わせもあります。現状の白石で今これだけの土地はあるだろうかという問い合わせがある。それと企業が出すお金の投資計画とマッチをしていないということでございますので、ご理解をいただきたいと思っています。 334 ◯佐藤英雄議長 3番水落孝子議員。 335 ◯3番(水落孝子議員) そういうことであれば、これから決まっていく見通しは本当に小さくなってくるんじゃないかと思われるわけです。そういう中で一生懸命頑張っていくということなんですが、なかなか大変な状況があるということで、情報の収集と誘致のノウハウを得るために県に職員を派遣すると。これだけで本当にこういう厳しい状況の中で企業誘致が進められるのかどうか。甚だ困難な状況にきわまっていると思わざるを得ませんが、ここに派遣をするということが今回の大きな重要な作戦だときのうからの皆さんの質問の中で答弁をいただいているところですが、これだけで果たして企業誘致にこぎつけられるのかどうか。企業の問題についてはあとは聞きませんので、この点について具体的にお答えいただきたいと思います。 336 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 337 ◯風間康静市長 当然、県に職員を派遣したからすぐに企業立地が決まるなどとは、そんなことは思っておりません。これは作戦のまず方法の一つであります。今まで積み重ねてきたもの、プラス新たに県とのパイプをさらに太くするというのが今回のキーポイントだと思っております。以上です。 338 ◯佐藤英雄議長 3番水落孝子議員。 339 ◯3番(水落孝子議員) 次に、子供の医療費についてお尋ねいたします。  小学校6年生といいますと12歳になりますので、乳幼児ではなく子供の医療費になるのかなという意味を込めてお尋ねしたわけですが、先ほど、入院ですと1,935万3,000円、外来ですと5,800万円ほどという試算をいただきました。実際にこれを実施していこうというときに、どういう状況になれば出ていけると思っておられるのかということと、それから、今検討していると。アンケートに返事をしているところが、その検討の中身がどういうことだったのか、この点についてお尋ねいたします。 340 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 341 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  検討の内容といたしましては、当然、市の財政状況、さらには対象年齢をどこで線引きするかというのも検討の課題だと思っております。以上です。 342 ◯佐藤英雄議長 3番水落孝子議員。 343 ◯3番(水落孝子議員) 先ほど所得制限の撤廃についても財政状況を見て検討していきたいということでございましたので、この点についてもあわせて今後検討していただければと思います。  次に、3点目の地域医療の確立についてお尋ねいたします。  地域医療の確立について、先ほど、刈田病院の中に保健・医療・福祉推進会議を立ち上げてあって、そこで医療の連携、それから医療以外に、例えば介護の必要があればそういうことを含めて推進を図っていると。介護の方も進めていきたいということでしたが、これがどの程度進んでいるのか。いろんな問題点も市民からいろいろ言われているので、これが今、検討が始まりつつある段階なのか、ある程度機能化しているのか、どの辺まで機能しているのか、このことについてお尋ねいたします。 344 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 345 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  この保健・医療・福祉推進会議、これは平成21年2月に設置いたしまして、現在、第5回の会議を開催して情報の共有と連携を図っているところでございます。構成員といたしましては、特別養護老人ホーム5施設、介護老人保健施設3施設、病院4施設となっております。そこで事務局を刈田綜合病院の医療相談室が受け持っているということでございます。以上です。 346 ◯佐藤英雄議長 3番水落孝子議員。 347 ◯3番(水落孝子議員) 医療と保健と福祉を連携した取り組みはいろいろなところで進められているところです。病院に入った。そして、刈田病院の場合ですと13日から14日で退院を目指しているわけですから、その後在宅で暮らせるのか、それとも転院が必要なのか、あるいはリハビリテーションの後に介護が必要なのか。このことについて患者やその家族が心配したり──心配というのは、次に行くところがなくて、それを探すので走り回って大変だというこの苦労をどのように市の中で、例えば白石市の中で、2市7町の中で連携していくのか、このシステムをきちっと確立する。これが本当に市民が安心できる地域医療の確立ではないかと思うわけです。  それに沿った形で保健・医療・福祉推進会議が機能していくのか。今のご説明ですと情報の共有ということでしたが、そこの中で中心になってそれをつないでいく仕事に携わる部署が必要じゃないかと思いますが、この保健・医療・福祉推進会議で、会議だからそこまではいかないのかもしれませんが、それとの関係できちっと連携を進めていく立場の部門を確立していくことについてどのようにお考えなのか、実際にあるのかないのか、今どれぐらいやっているのか、そのことについてお尋ねします。 348 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 349 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  現時点において、その中心的な役割が刈田病院の医療相談室という形になろうと思っています。それがそれぞれの情報を共有することによって、先ほどの憂いがないように努めていると信じております。以上でございます。
    350 ◯佐藤英雄議長 3番水落孝子議員。 351 ◯3番(水落孝子議員) その間を埋めるのが刈田病院の医療相談室だということで信じているということなので、市民もそれを信じて刈田病院の医療相談室にご相談くださいという理解でよろしいんですね。それでは、その次にいきます。  財政的に支援していく。市長はさきの同僚議員の問題でも、財政的な支援だけではなく、集中改革プランの改定版に沿った改革を進めていく、そのために支える、支援していくということでございました。それが進んで健全経営へ一足飛びには行かなくても、徐々に健全経営に向かっていけば、白石市の財政から拠出する負担金、補助金等も減ってくるわけですが、もう少し具体的に、今どういうところが改革プランに沿って財政の健全化に向かっていっている、そこに今度強化しなければならない点はどういうことなのか。去年からこの1年間やってきてみて、構成市町としてどういうことを感じておられるのか、この点についてお尋ねいたします。 352 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 353 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  病院の管理者、副管理者、1市2町の首長との会議が毎月1回ございます。その都度病院側からは、前々月の財政状況を私らに紹介してもらっています。それを見ますと、正直赤字はまだ解消まではされておりませんが、時として単月黒字ということもあると。それは、今の医師、看護師含めた病院の関係者が頑張っているというのが見てとられると思っております。その中は、やはり先ほど来から申しましている集中改革プランを履行しつつあると思っているところであります。以上です。 354 ◯佐藤英雄議長 3番水落孝子議員。 355 ◯3番(水落孝子議員) 平成22年度から公営企業への繰出基準が上がったことに基づいて、繰り出しが始まりました。3年間は刈田病院の償還が多いということで、この金額が維持されると思います。しかしながら、ただいま財政調整基金でも17億円ぐらい残高あるんですか、それぐらいで、いつまでもいつまでもはできないと思うんです。そういうところを大体のめど、白石市として希望していきたい繰り入れのめど。限界はどれぐらいまでなら今の水準でいけるけれども、やはり企業努力をしていただいて、そして繰り入れを少なくしていただきたいという、白石市の財政運営の中で感じられる点についてご説明をいただきたいと思います。 356 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 357 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  まず、私は刈田病院を守るというのを公約として出てきております。現在の厳しい財政状況ですが、今後も続くものと考えられますが、市民の安全安心を担保するために最優先課題と考えております。財政も含めてこの状況に応じて適切に対応したいと考えております。改革プランの中では平成25年度がまず1回目の見直しとなっておりますので、そのときの期待はしているところであります。以上です。 358 ◯佐藤英雄議長 3番水落孝子議員。 359 ◯3番(水落孝子議員) 23・24・25と、平成25年度をめどにもう少し改善していってもらえるはずだと市長は確信しているということで理解してよろしいでしょうか。  それでは、次に国保の広域化の問題についてお尋ねいたします。  (1)で広域化の目的は市町村国保の構造的な問題を解決するということでしたが、この市町村国保の構造的な問題とはどういうものなのか、このことについてお尋ねいたします。 360 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 361 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  構造的な問題は何かということでございましょうが、まず加入者に年金生活者が多い、失業者が多いとか、非正規労働者、長期診療者などの低所得者が多いというのも挙げられると思います。また、年齢構成、医療水準が高くて、収納率が低下している。また、所得と保険税の不公平感がある。また、保険の一元化等が挙げられるのではないかと思っております。以上です。 362 ◯佐藤英雄議長 3番水落孝子議員。 363 ◯3番(水落孝子議員) ただいまの説明ですと、市町村の合併と違うわけですから、どこの市町村でも失業者や高齢化、そしてそれに伴う医療水準の高さ、どこでも同じだと思うんです。それが宮城県一つになって何でこれが解決していかれるのか、このことが私には理解できないわけで、何で県が一つになればそれが解決できるのか、その点について説明いただきたいと思います。 364 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 365 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  このことにつきましては、議員ご承知のとおり国策でございます。国の施策でなっておりますので、そのことをご理解いただきたいと思っております。以上です。 366 ◯佐藤英雄議長 3番水落孝子議員。 367 ◯3番(水落孝子議員) 当然のようにこれは国策でやられているわけでございますが、もとはといえば小泉内閣のときからこういう案があって、そして、要するに去年の5月19日に発せられたものは、各市町村が一般会計から国保特別会計に繰り出しをしていると。例えば県内の例を見ますと、平成20年度、白石市でもいろいろ事情があって1億7,000万円繰り入れていました。こういうものをなくして、国の負担を減らしていくというのが国側の考えのようです。  ですから私は、国策だからしようがなくてやっていると、そういうふうには言わなかったんですけれども、市長にそういうお気持ちがあるなら、それはそれでやむを得ないんですが、現実には奥山市長を座長としていろいろ検討、何回か会議が持たれてきたと思います。そして、国保税はどうなるのかということを計算した人がいるんですね。それによりますと、白石は今の場合ですと大体2万円ぐらい国保税が上がってしまうと。そして、マイナスになる自治体も出てくるんですが、大きく3万8,000円ぐらい1世帯当たり上がっていくという状況が出てきて、座長である奥山市長が「こういう広域化は私としてはやりたくない」というご発言もされた会議があったとも聞いておりました。  市長は、市長として大変模範的なお答えを(4)でいただきましたが、こういう広域化について、市長の個人的なお考えはここではご披露できないと思いますが、しかし大変難しい問題であろうかと思います。白石の人に影響を及ぼす広域化になった場合の国保税の大きな値上げ、こういうものに対して、広域化にならなければもっと厳しい状況で推移するのでやむを得ないような先ほどのご答弁でしたが、しかしながら、白石の加入者にとっては大変大きな国保税の負担をさらに増す。それによってさらに国保税を払えない人が多くなってくる。そして、資格証明書や短期保険証等の発行によって国民皆保険制度は本当に崩れる方向に行くんじゃないかと思いますが、最後にしますので、その点について市長のお考えを具体的にお尋ねしたいと思います。 368 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 369 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  本当に水落議員のおっしゃるとおりだと思っておりますが、皆保険が崩壊しないようにするにはどのようにしたらいいか、今後頭が痛いと思っております。  その中でも、広域化についても今そういう話し合いが行われておりますので、本当に国、また県及びすべての機関を注視してまいりたいと考えております。以上でございます。 370 ◯佐藤英雄議長 以上をもって、今期通告による市政に対する一般質問は終わりました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 371 ◯佐藤英雄議長 本日の日程はこれで終了いたします。  なお、あす4日に本会議を開き、委員長報告等を行う予定であります。  本日はこれにて散会いたします。  ご苦労さまでした。      午後3時05分散会  地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する  白石市議会 議 長  佐 藤 英 雄        議 員  菅 野 浩 一        議 員  平 間 知 一 Copyright © Shiroishi City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...