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平成20年第372回定例会(第2号) 本文 開催日:2008-02-18
平成20年第372回定例会(第2号) 名簿 開催日:2008-02-18

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  1. 白石市議会 2008-02-18
    平成20年第372回定例会(第2号) 本文 開催日:2008-02-18


    取得元: 白石市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-11
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      午前10時開議 ◯佐藤英雄議長 おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  諸般の報告 2 ◯佐藤英雄議長 この際、諸般の報告をいたします。  陳情書等について申し上げます。  去る2月13日、白石市農業委員会会長・佐藤勇二氏から「農業委員会の必置規制の堅持」並びに「農地政策の見直し」に関する要望書、宮城県農業会議会長・中村功氏ほか1名から女性農業委員の登用促進について、及び宮城県農業会議会長・中村功氏から第20回農業委員統一選挙に当たってのお願いが提出されました。その内容については、その写しをお手元にお配りしておりますので、ごらんいただきたいと思います。  次に、監査委員から定期監査の結果報告書が提出されております。その内容は、お手元にお配りしておりますので、ご了承願います。  以上で諸般の報告を終わります。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 3 ◯佐藤英雄議長 現在における出席議員数は21名でありますので、定足数に達しております。  本日の会議は、お配りいたしました議事日程第2号をもって進めます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  日程第1 会議録署名議員の指名 4 ◯佐藤英雄議長 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第79条の規定により、議長において7番山田裕一議員、15番志村新一郎議員を指名いたします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  日程第2 施政方針に対する質疑 5 ◯佐藤英雄議長 日程第2、施政方針に対する質疑を行います。
     質疑通告者は7名であります。  申し合わせにより、あらかじめ発言時間及び回数の制限をいたします。発言時間は、答弁を除き1人20分以内とします。残り2分前のときにブザーでお知らせします。質疑の回数は、1人2回までといたします。なお、質疑通告に沿って簡潔に質疑されるようお願いいたします。  これより順次質疑を許します。  最初に、19番山谷清議員。    〔19番山谷清議員登壇〕 6 ◯19番(山谷清議員) おはようございます。トップバッターとして大変緊張しているわけでございますが、創政会を代表して施政方針について市長にお伺いをしてまいります。  本市の財政運営についてお伺いをいたします。  市長は、「国において、地方交付税の総額が3年ぶりに増加する」と言われました。「引き続き厳しい状況が続くと思われます。今後も行財政改革に計画的に取り組み、健全財政を堅持する」と言われました。議会側も、積極的に数年前から行財政改革に取り組んでおります。本年も、財政調整基金、減債基金、都市整備基金から平成20年度一般会計予算へ15億 1,300万円を取り崩し、繰り入れをしておられます。基金残高も毎年減り続けておりますが、いつまで基金がもつと思いますか。また、平成21年からは、地方自治体が運営をしている公の企業会計が連結決算になりますが、本市の財政指数も変わってくるのではないかと危惧されます。そして、一市二町組合、公立刈田綜合病院の負担金の増加もあるのではないか、風間市長の秘策があればお聞かせ願いたいと存じます。  次に、4万人都市復活大作戦「い」の部分でお尋ねをしてまいります。  定住支援策についてであります。少子高齢化の波で、人口が年々減少しております。平成18年4月1日から平成19年3月31日までの間に、市民課で転入者数、それから転出者数を調べてまいりました。転出なされた方 1,264人、亡くなった方 437人、また白石に転入した方々 1,012人、生まれた乳児の数 278人であります。差し引きますと 411人が減少している状況でございます。ことしの1月末の人口は3万 8,986人であり、4万人まで 1,014人足りません。昨年、4万人都市復活大作戦のために定住促進奨励金の予算額 1,000万円を計上し、土地・建物を取得した費用の一部に 100万円を上限として交付することで実施に至ったのでありますが、しかし、平成20年度から交付金の見直し、減額で改正するに至った経過についてお尋ねをいたします。  また、近隣の角田市では、「マイホームの取得をお手伝いします いらっしゃいプランA・B・C、その他」として四つに分かれたきめ細かな施策が組まれております。また、通勤での阿武隈急行の利用者にも対応をとっておると。本市でも、少し定住促進を図るためであるならば、もっときめ細かな対応をとるべきだと私は思います。市内の企業に他市町村から勤めている方々にもPRを進めているのかどうか、この辺をお尋ねいたします。  次に、企業立地の促進についてお尋ねをします。  市内外の企業、また規模拡大を考えている既存の企業、工場用地のあっせんなど、優遇措置を行うことの目的で、昨年、企業立地促進条例企業立地優遇制度)を設け、地域経済の活性化と雇用拡大を目指してスローガンを掲げ、パンフレットを作成しております。昨年の秋に、宮城県知事から、県北にトヨタ自動車の協力工場であるセントラル自動車が神奈川県から工場を移転するとの発表がございました。この移転発表後、県内外に、風間市長は白石のトップセールスとしてどのようなPR、誘致活動を行ったのかを伺いたいと思います。  次に、昭和30年代後半と昭和40年代前半に本市が誘致した企業で、会社経営不振による倒産、撤退がありました。このことから、その後、雇用対策はどのように対応しているのかを伺いたいと思います。さらに、「地域における産業集積の形成、活性化に関する法律が施行された」と述べられております。「既存企業へのサポートと産業振興と雇用拡大を図る」とあるが、どのような支援なのかお尋ねをいたします。  最後に、農業の振興についてであります。  本市の基盤産業である農業は、米価価格の下落、そして畜産・酪農も危機状態であります。国においては、食糧の自給率は39%と日本の食糧の危機にあると思います。毎日のようにマスコミ等の報道で、食品の偽装や外国から輸入された殺虫剤混入の食品が大型スーパー店などで販売され、口にした消費者の方々は大変な目に遭った事件がありました。食品・食材の安全性が求められております。宮城、白石の農家生産者は、安心安全な農産物を消費者に供給するため、日ごろから鋭意努力をしております。  本市の農業、いわゆる担い手、農業従事者は50代以上の方々が最も多く、年齢は毎年高くなりつつあります。先日、白石市農政推進協議会から、平成20年産米における生産数量目標、作付面積の通知を農家である私も受け取りました。ことしの休耕面積は 39.29%であります。また、担い手、水稲生産者は15%であり、今までで最も多く、今後ますます耕作放棄地が増大するのではないかと危惧されます。風間市長は、施政方針の中で、「新たな試みとして、優良農地等、耕作放棄地解消・防止を図る」また、「地域農業の保全と振興を推進するため、担い手への面的集積促進に必要なものとして支援組織の設立を目指す」とあるが、予定としていつ始まって、いつまで行うか、この辺についてお伺いをさせていただきます。以上であります。 7 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 8 ◯風間康静市長 おはようございます。  それでは、お答えを申し上げます。  まず、1点目の本市財政運営についてでございます。歳入につきましては、政府の三位一体改革による交付税の削減、また補助金等の見直し、縮小・廃止により減少しております。一方、歳出については、扶助費等の義務的経費の増に伴い、それほど削減できないことから、基金に頼らざるを得ません。議員ご指摘のとおり、基金残高は大変厳しい状況になっております。  このような状況の中で、どのような対応をしながら市政に取り組むかということでございますが、地方における景気回復の見通しが不透明なことから、税収の著しい増加は期待できませんし、扶助費や特別会計の繰出金、一部事務組合への負担金の増加などが、議員がご指摘のとおり予想されます。これらのことから、平成17年度に策定した行財政計画(集中改革プラン)に基づきまして、今後とも徹底した歳出削減と事業そのものの抜本的な見直しを積極的に推進し、財政運営を進めてまいります。また、歳出については削減のみではなく、平成19年度から実施しております「4万人都市復活大作戦」に基づき、限られた財源でめり張りのある事業を展開していく考えでございます。  2点目の「4万人都市復活大作戦」の定住支援策についてでございますが、平成19年度から、対象地域は限定せず市内全域として、持ち家を取得後に、土地取得費の5%に相当する額を奨励金として交付しております。1月末現在、20世帯に 721万円を交付し、うち市外からの転入は3世帯であります。1件当たり平均が約36万円となっておるところでございます。これらの実績を踏まえまして、例えば中心部とその他の地域との差、中古住宅の取得の場合に区分けが明確でないことなどがありまして、今回建物も対象として、できるだけ多くの方々に公平に活用していただけるように改正したものでございます。限られた予算の中で、公平に長く継続していきたいと考えておるところでございます。当然このPRは議員ご指摘のとおり大変重要なことであり、過般、各企業体の方にも回りまして説明を行っておるところでございます。  3点目の企業立地の促進についてでございます。昨年は、長年本市の誘致企業として貢献してきた杉浦製作所を初めとする4企業が、諸事情により閉鎖等を余儀なくされたことは非常に残念でなりません。このような状況から、本市における企業の投資環境を整備し、企業誘致や既存企業の工場増設等による経済の活性化を図ることが重要だと考えております。今議会において、白石市企業立地促進条例の一部改正案を提出させていただいておりますが、現行制度では既存企業が工場を増設する場合においても、新たな用地の取得を義務づけておりましたが、今回この要件を除外することによって既存企業の工場増設の機運を高め、本市産業の振興と雇用の創出が図られるものと期待をしております。このように、今回の改正は新設企業はもちろんのこと、既存企業のサポートをも視野に入れた改正といたしております。  具体的な既存企業のサポートとしては、必要に応じて私自身が市内企業を訪問し、要望等の状況把握に努めながら、商工観光課が窓口としてその対応に当たっております。また、企業誘致を推進するに当たっては、当然議員おっしゃるとおりトップセールスは重要であります。このことから、宮城県知事に対しましても本市への企業誘致について強く要望しているところであります。さらに、首都圏において開催される企業立地セミナー等に参加し、企業関係者等との交流と本市の魅力のPRに努めているところであり、今後も積極的に企業誘致活動を展開してまいります。  4点目の農業の推進でございますが、議員ご承知のとおり、本市では土地利用型農業を中心とした農業の担い手不足が深刻化し、農業就業人口の高齢化及び減少に伴って、農業後継者に継承されない農地、また担い手に集積されない農地で一部遊休化したものが近年増加傾向にあります。担い手に対する利用集積が進まないばかりではなく、周辺農地の耕作にも支障を及ぼすおそれがあります。そこで、市では昨年8月に、県、JA、土地改良区等の関係機関及び認定農業者等の代表者と連携して、地域農業の保全・振興のための支援組織設立に係る検討委員会を立ち上げ、1年をめどに農業後継者育成を初めとする担い手の育成、また確保にかかわる支援、さらに農地の集積・流動化を推進すべく、地域農業の保全・振興を図る支援体制の構築について検討を現在行っておるところでございます。支援組織設立については、できるだけ早い時期に設立したいと考えておるところでございます。山谷議員もエコファーマーの認定を受け、環境保全型農業に先進的に取り組んでおられます。どうか、農業の今後のあり方について積極的なご意見をお願いいたしたいと思うところでございます。以上です。 9 ◯佐藤英雄議長 19番山谷清議員。 10 ◯19番(山谷清議員) 市長から明快な回答をいただいた部分と、いただかなかった部分があるなというふうに私は感じましたんですが、質疑に当たりましては「4万人都市復活大作戦」、この辺について大ざっぱな4万人都市復活ではなくて、こういうふうな白石市があげているパンフレットではなくて、もう少しきめ細かな、いわゆる一つにしたものをつくれないものかなと思います。ということは、要するに転入なされる方については「こうこうこうだよ」というふうなことのパンフレットのつくり方、さまざまあろうと思いますけれども、隣の角田市のやつを見ますと、1枚のパンフレットで企業誘致から定住してもらう方々の支援策、さらに子育て支援というふうなぐあいで、一つのパンフレットになっているわけです。白石の場合はばらばらになっているんです。  あともう一つ感じたことは、4万人都市復活であれば、当然私たちも4万人都市にさせたいという気持ちはあるわけですから、要するに庁舎内に一つの新しい課を設けながら、ひとつ市長と職員とのトップセールスを、東京の企業なりなんなりでセミナーがある場合、参加をしながら、ひとつPRを進めていくのが本来の筋ではないかなと私は思います。以上申し上げまして終わります。 11 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 12 ◯風間康静市長 ご要望でございますが、現在、企業誘致に関するもののパンフレットの見直しの中には、定住促進に関することも組み入れておりますし、今度は赤ちゃん支援のこと、すべて今盛り込んで新たなものをつくっておりますことをご理解いただきたいなと思います。ありがとうございます。 13 ◯佐藤英雄議長 次に、13番小川正人議員。    〔13番小川正人議員登壇〕 14 ◯13番(小川正人議員) それでは通告に従いまして、市民会を代表いたしまして質疑いたします。  本日は、福岡小学校6年生の皆様も傍聴に見えられておりますので、南三陸町関係の答弁に関しては明確にお願いいたします。  昨年度より「4万人都市復活大作戦」を掲げ、「し・ろ・い・し」を頭文字とし、四つの柱から成る各種施策を確実に実行しているところは評価しているところであります。よって、本日は継続的な市政については質疑せず、新規の市政について質疑いたしますが、その前に1点感じた点を述べます。昨年の10大ニュースの1位であり、市民の関心が強い刈田病院についての考えを示してもよかったのではないかと感じております。  それでは、初めに教育の充実に関してであります。  小原地区の特性を生かし、小規模特認校を小中学校に適用させ、小中学校一貫的な教育を図るとのことですが、小原地区のどのような特性を教育に生かすのか、それを他地域より入学してくる小中学生にどのように受けとめてもらい、人としての成長と学力向上に役立たせようとしているのか。また、この白石には、小原はもちろんのこと、白川、大鷹沢、そしてきょう見えられております福岡地区なども、それぞれの特性があるすばらしい地区であるのになぜ小原地区なのか。それとも、小原で成功すれば他でも実施していくのか。  次に、受け入れ態勢であるが、通学は保護者の負担と責任で行うとなっておりますが、これではすばらしい施策であっても保護者の負担が大き過ぎるのではないでしょうか。また、通学ともなれば地区も限定されると思われる。そこで、下宿や里親制度的なことも検討する必要があるのではないでしょうか。  次に、この主たる施策の目的は何なのか。「広報しろいし」2月号の「教育のひろば」で理解しつつも、疑問が残るところであります。また、このことを実施することにより、みんな仲がよく、全員が心を一つにして世界に輝ける学校を目指して頑張っている子供に、他より新しい風が入ってきた場合、問題点などのリスクが発生しないのですか。最後に、学年別受け入れ、人員の目標や定数はあるのですか。  次に、南三陸町との交流について伺います。  「広報しろいし」1月号、風間市長と南三陸町の佐藤仁町長との新春対談は、現実的で実現可能な新春らしく夢のある明るい話に、2008年の市政に期待を大にしたのは私ばかりではないと思います。紙面より、市長が南三陸町と交流を進めようとする考えはよく理解しつつも改めて伺います。なぜ南三陸町と交流を推進しようとするのか。  次に、昨年は職員の交流を実施したようでありますが、やはり市民レベルの交流を推進しようとする場合、軌道に乗るまでは市職員が南三陸町をよく理解しなければなりません。その観点から、相互の職員交流は必要と考えられますが、ことしはどのような交流を検討しているのかお示し願います。また、交流を推進するに当たり、白石市民は何を得、相手町民の皆様には白石の何を与え喜んでもらおうとしているのかお示し願います。  次に、具体的な事業計画について伺います。  南三陸町までは三陸自動車道を利用して2時間、交通費も他県に行くよりは安く、何よりも私たちの市にない海があります。「南三陸時間旅行」ということで、体験メニューが 100を超えるくらいあるということなので、ぜひ交流をしたいと思うのは私ばかりではないでしょう。市長は対談の中で、「ぜひ、白石の小中学生が南三陸町に行って、海でさまざまな体験をさせたい」と話しておりますが、このことを実施することができたら、いや風間市長なら実施してくれると確信をするところであります。本日は、福岡小学校43人の皆さんが傍聴に来ていることでもあります。学校の後輩や家族に議会を傍聴した話をすることでしょう。そのためにも、ぜひ交流を実現されることを改めて明言をしてください。市民と小中学生たちに、南三陸町の「汐風」を食べさせてやってください。  次に、観光振興について伺います。  本年は、仙台・宮城デスティネーションキャンペーンでもあり、我がまち白石を改めて売り出すチャンスです。小十郎プラザの新築など目に見えるものがあります。その他こけしコンクール、出張なんでも鑑定団in白石なども行われますが、これが白石の目玉と感じられるものが私には見えてきません。主体は、白石市推進協議会が中心になって行っていることは私も知っております。でも、やはりこれが目玉事業だと言える事業を市が中心になって行うべきではないでしょうか。  今、市民が中心になって、壮大な企画「鬼小十郎祭り」が10月4日開催されると聞き及んでおります。詳細なことはわかりませんが、このようなイベントは、歴史と伝統的なイベントがない当市にとって、新しい歴史をつくるイベントになると思われます。また、このような市民主催の催しは、市長が掲げる「共汗」「共学」「共生」の理念ではないでしょうか。そのためにも、市のそれなりのサポートが必要ではないでしょうか、市長の所見を伺います。  この仙台・宮城デスティネーションキャンペーンは、白石の新しい観光行政の一歩だと思います。ぜひ成功させると同時に、この英知と努力がことしだけで終わることなく、年々実っていくことを確信しております。  最後に、公共下水道雨水幹線の整備事業に関して伺います。  市長の推進する安全安心なまちづくりを推進するためには、欠かすことのできない事業だと思います。昨年の7月15日、9月5日の近年まれに見る豪雨によって、市内各所で水害が発生したことは記憶に新しいところです。あのときは想定外の雨量と思いつつも、雨水下水道や河川整備の必要性を改めて痛感いたしました。過去を思えば、市内を流れる沢端川が、豪雨による増水のため幾度となくはんらんし、そのたびに地区住民は被害をこうむってまいりました。しかし、川井前市長の施策により、公共下水道事業「沢端川放水路」として全体延長 845メートル、事業費約8億 7,000万円、平成10年より平成12年までの事業を行った結果、それ以降水害はありません。このことからも、公共下水道雨水幹線の整備に着手するということは、本年度施策の目玉の一つだと思います。市民の期待するところも大きいことでありますので、その具体的な概要と計画をお示し願います。  以上をもって私の質疑を終わりますが、すべてが施政方針どおり進まないこともあると思いますが、自信と信念を持って「こころ豊かなふるさと白石」をつくるために、短気にならず聞く耳を忘れることなく、白石の顔として、よきリーダーとして頑張ってください。市長の後には、 381人のすばらしい行政能力を持った職員がいます。この人々はあなたの宝です。これだけは忘れないでください。以上です。 15 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 16 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。   381人の宝は大切にしてまいりますが、今後も我々は白石市民も大切にしてまいりますので、それはご理解いただきたいなと思うところでございます。  まず1点目、教育の充実についてでございますが、教育委員会の事業計画においては、児童・生徒数が著しく減少している小原小学校、小原中学校を、平成20年度から学区外の希望者を受け入れることができる小規模特認校に指定することにより、複式学級を回避し、学力の向上を図ろうとするものであります。豊かな自然環境と小中併設校の利点を生かし、きめ細かな指導と一人一人の子供の個性を大切にした教育活動であり、小中学校の交流や合同行事も多く持てることから、9年間の一貫的教育を目指すものであります。  受け入れ態勢については、「このような教育を自分の子供に受けさせたい」という保護者、児童・生徒の希望がある場合に、従来の学区を越え、親子面接を終えてから、小原小中学校に入学・転学することができます。リスクにつきましては、反社会的な問題行動を持つ入学希望者が考えられますが、教育委員会で面接を実施し入学・転学を決定するもので、それらを回避できると思っております。就学できる児童・生徒の数については、白石市立学校小規模特認校の取扱いに関する要綱第2条及び第3条に定めておりますが、対象となる学年はすべての学年であり、教育委員会が毎年度定めることになっております。平成20年度の転入学を認める児童・生徒数は、小中学校でそれぞれ10名程度と考えております。  2点目、南三陸町との交流についてでございますが、議員もお話しのとおり、海のないこの白石市、その人々がいその香りに接する機会が何とかできないものかと思ったときに、県内の首長会議があり、たまたま隣に座ったのが南三陸の町長で、その問いかけをしたところ、逆に南三陸町の町長も、スキー場があったり温泉があったり、日帰りで交流できる機会とかがないかというのも探していたようでございます。その話が合致いたしまして、新春対談から始めたところでございます。  交流は、当然のごとく市民レベルの交流を考えております。白石市民が南三陸町に行った場合、まず漁業、特に南三陸町はカキの養殖の体験ができます。また、ダイビング、釣り、特にダイビングに至りましては、海の中にも四季があるというすばらしさを南三陸は持っているようでございます。一年を通して、それも体験できるのかなというふうに思っております。逆に南三陸町の皆さんが白石に来たときには、先ほどお話ししたスキーを体験していただきながら、山の温泉とでもいいますか、また白石が持つ伝統、歴史をしっかり体験することができるんだと思っております。  実は、南三陸町の町民の方が、先月1月26日に26名が日帰りのスキーツアーで白石に来て、温泉も楽しんでいったようでございます。そのとき向こうの町長から次の日に電話が入りまして、感謝をいただいたところでございます。今後も、当然、小中学校の運動を通した交流もできるのかなと私は思っております。それには、それぞれの地区ごとの活動の中で取り入れていっていただくことによって、南三陸という海を体感できることだと思っておる次第でございます。  3点目の観光振興についてでございますが、仙台・宮城デスティネーションキャンペーンの取り組みは、昨年2月8日に白石市推進協議会を設立し、下部組織の実行委員会を含め民間主導型で組織立てを行い進めております。このデスティネーションキャンペーンの目玉事業ということでございますが、私は何度も申し上げていますが、おもてなしの心の醸成とでもいいますか、これこそが目玉事業だと思っております。それは、白石市が、市民が白石のことをさらに勉強を行い、また他市町村から来た方々に対しましてしっかり案内をしてあげたり、おもてなしをするという気持ちを醸成していくことが大切なんではないかなと思っております。  現在、この期間中に、白石城、寿丸屋敷を初め各種団体において約50のイベントが予定されていると聞いております。このキャンペーンは、現在白石が持っている素材を有機的に結びつけ磨き上げること、そして各団体が自主的にDCに取り組むことに大きな意義があると私は思っております。白石市といたしましては、白石市推進協議会と連携を図りながら、各団体が独自に取り組む事業に対し、情報収集及び広報活動等で支援をしていきたいと考えております。  4点目の公共下水道雨水幹線についてでございますが、議員ご指摘のとおり、近年、雨水による浸水被害を受けている2カ所の未整備排水区について、国庫補助事業を活用して整備を進めてまいりたいと考えております。  まず、事業認可を受けている田町地区の延長約 330メートルの穴田堀から開始することと考えております。平成20年度予算で実施設計を行い、21年度から2カ年計画で雨水管渠工を進めていきたいと思っております。  もう1カ所が金坪川でございます。これは、未整備排水区延長が長く、かつJR東北本線及び市道の横断など課題が多いことから、平成20年度から21年度にかけて関係機関との協議及び事業認可計画の見直し作業を進め、今後の具体的な整備手法などを検討してまいりたいと考えております。以上です。 17 ◯佐藤英雄議長 13番小川正人議員。 18 ◯13番(小川正人議員) 今の答弁は理解できましたけれども、まず南三陸町に関係して、子供たちにはスポーツ交流等も含めてという話がありました。せっかく海の町ですから、だれしもが海を中心とした交流を望むと思います。交流といえば、やはり海は春から秋にかけての間だと思います。具体的に、各学校に「このようなメニューがありますよ」、例えば海でこういう貝をとる、もしくは臨海学校なりそういうメニューの提出が必要だと思いますけれども、いつごろまでそのメニューができ上がり、またこのぐらい予算がかかりますよ、できたら予算は市としてはこのぐらいを補助できますよ、もしくは交通の便としてこのようなことまではお手伝いできますよ、そういうようなことを示す必要があると思いますけれども、その計画などをお示し願います。 19 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 20 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  私は、先ほどもお話ししましたとおり、市民同士の交流が大切だというふうに思っております。行政がこのプログラムをつくるんではなくて、白石市として南三陸の施設のPRはできます。ただ、それを市民がいかに活用していただくかが大切だと私は思っております。その中で、各地区の子供会、また学校への働きかけは、これは当然大切なことでございます。ぜひとも、珍しい南三陸の海の資源を自分の目で見ていただけることをお願いをしたいなというふうに思っております。その中で、我々ができること、行政ができることと民間みずからしっかりやることが合致しないと、これは絵にかいたもちになるのではなかろうかなと思っております。  そこで、昨年度来から始まった、まずは議員がご指摘のとおりの職員との交流、職員が知らなければPRができないということから始めたことでございます。これからも我々もPRをしてまいります。どうぞ議員からも皆さん方に勧めていただいて、ぜひとも南三陸のクチバシカジカとかダンゴウオとかそういう珍しい魚もいるようでございますので、体験をしていただくようにお勧めいただけるとありがたいと思っています。以上です。 21 ◯佐藤英雄議長 次に、18番制野敬一議員。    〔18番制野敬一議員登壇〕 22 ◯18番(制野敬一議員) それでは通告に従いまして、政和会を代表し、市長の方にご質疑をいたします。なお、同僚議員からも類似の質疑があろうかと思いますけれども、私の方の角度からもお答えをいただきたいと、このように思います。  「市民と行政のパートナーシップによるくらし日本一のまちづくり」実現のため、「共汗」「共学」「共生」をキーワードに、市民だれもが元気で安心して暮らせる「こころ豊かなふるさと白石」を目指す、力強い施策が表明されました。財政が厳しい折、将来の白石を見据えたこれらの事業に対して私も賛同する一人でありますが、せっかくの事業でありますので、市民一人一人がその恩恵に浴し、これらの事業の効果を大いに期待するものであります。  そこで、以下の項目について市長のお考えをお伺いいたします。  まず初めに、子育てサポート支援事業に関連した3点でございますけれども、まず「赤ちゃん誕生応援事業」について、今、医療費がかさみ妊婦健診も受けず、母子手帳も持たないで駆け込み、入院を断られ、とうとい命が失われるケースが報道されるたびに心が痛みます。実際、医療現場に携わる人の話を聞きますと、お産には非常に危険が伴うため、駆け込み入院は病院としては本当に大変だということを改めて知り、妊婦健診の重要性を痛感した次第です。私は、これらの諸問題を回避するための措置だと理解いたしますが、「赤ちゃん誕生応援事業」にあるように、平成20年度さらに助成金を増額し、支援強化を図りたいとの方針が示されましたが、今回、助成金の増額及び回数だけの支援なのか、それともさらに新たな方法も加えての支援強化なのか、具体的な施策をお伺いいたします。  次に、「みやぎっこ子育て家庭応援事業」についてお尋ねします。  今年度より、宮城県が主体となって実施しようとしている「みやぎっこ子育て家庭応援事業」ですが、ゼロ歳から15歳未満の子供のいる家庭にパスポートを交付し、協賛店舗に提示することにより各種優待が受けられるとのことですが、提案市でもある本市でもその一翼を担わなければなりません。具体的にどのような事業計画を立て運営していこうとしているのか、その内容をお示しいただきたいと思います。また、さらには、多くの市内の店舗、事業所などの協賛・参画に積極的に取り組んでいくとの考えですが、どのような方法でPRし、協賛・参画を勧めようと考えているのか教えていただきたいと思います。  3点目、「子どもを育てるヒント集」についてお伺いします。  核家族の中で、近年、子育てに悩み、幼い命が奪われるという痛ましい事件がたびたび報道されます。市としても、この問題に対処するため、若いお父さん、お母さん方に、安心して子供を産み育てる支援事業として「子どもを育てるヒント集」を発行し、育児支援のサポートをしていることは大変喜ばしいことであります。今回、さらに父親の役割を追加した改訂版を作成するとのことですが、このヒント集をどのように活用し支援しようとしているのかお尋ねをいたします。  その他の事業については、乳幼児の医療費負担を就学時前までにすべて無料化、放課後子ども教室の充実など、これまでの支援事業をさらに拡大し、安心して子育てができる環境を整えたことは大いに称賛できます。今までの事業を十分に精査しながら、住みやすい暮らしやすいまちづくりのため、なお一層の積極的な取り組みを期待いたします。  最後に、観光振興事業についてお尋ねします。  今年度実施されますデスティネーションキャンペーンに向け、今、担当部署が中心となり、市民が一丸となってそれぞれ準備を進めていると思います。この白石を最大限宣伝する絶好のチャンスだということは言うまでもありません。ある講演会の中で聞いたことですが、観光事業も多くの観光客に来ていただければ、企業誘致に匹敵するくらいにその経済効果は非常に大きいということであります。今回、全国的に注目されるキャンペーンですので、この機会を見逃すことなく思う存分PRし、1人でも多くの方々にこの白石を訪れていただきたいと願っております。  そこで、施政方針の中にもあるように、「白石の自然、歴史、文化などの魅力を広く紹介し、観光PR活動の充実を図る」とありますが、JR、県、関係機関とどのように連携し、それを展開しようとしているのか、ハード面及びソフト面の具体的な施策をお伺いいたしまして、私の質疑といたします。 23 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 24 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  子育て支援事業についてでございますが、妊婦健診につきましては、国が望ましいとする13回から14回の健診を受診すると約10万円の費用がかかるそうでございます。議員ご指摘のとおり、経済的な理由から妊婦健診を受けられず飛び込み出産をしたり、受け入れる病院側のリスクによるたらい回しなどによって、胎児や新生児の死亡が全国で問題となっていることは本当に悲しい限りでございます。  このことから、本市では昨年、子育て支援策の一環として「赤ちゃん誕生応援事業」を創設し、健康で元気な赤ちゃんの誕生を支援していきたいと思い、平成20年度につきましては、これまでの10回の助成回数は継続し、このうち5回分の費用5万30円を全額無料にし、さらに残りの5回分についても1回 3,500円の助成を行い、1人当たりの助成額をこれまでの4万 1,900円から6万 7,530円に拡大しようとするものであります。このことによって、これまで以上に妊婦の経済的な負担が軽減され、健診を受けやすくすることで妊娠・出産における安全が確保され、子供を安心して産みやすくなることだと思っております。  子育て家庭応援事業の件でございますが、まず本事業の具体的なスケジュールでありますが、県では実施要綱を本年2月1日付で策定し、自治体の参加に対する意向確認を2月8日までに行うとともに、協賛企業の募集を15日から開始したところであります。また、サービス開始時期は6月を想定しているとのことでございます。この事業の提案市として、積極的に取り組むことを表明したものであります。  一方、市内の店舗、事業所などの協賛・参画に係る具体的な取り組みについては、商工会議所、商店会、工場懇話会、あるいは個別店舗等に対して積極的な働きかけを行っていくよう、担当課に指示を今しておるところでございます。  なお、このPR活動に当たっては、実は昨年1月に実施しました、私自身が市内の企業を訪問したときにも、大体おおむねの趣旨を説明して協力の要請を行っております。さらには、担当課においても、機会をとらえて商店会への働きかけを現在既に行っておるところでございます。いずれにいたしましても、今回、正式な募集要項が示されましたので、今後、募集チラシ等を活用して協賛事業所の発掘に当たっていきたいと考えております。  子育てヒント集の件でございますが、現在この子育てヒント集につきましては、幼稚園、保育園、各小学校においてそれぞれ工夫して活用されておるようでございます。例を挙げれば、保護者会や就学時発達健診、また1日入学、PTA懇談会、学習参観日等の資料としているほか、学校だよりに連載したり、地区懇談会での資料などとして活用していると聞いております。平成20年度は、父子手帳の内容部分についても盛り込んで、母子手帳交付時や乳幼児健診時の資料として、幅広い分野で活用を図ってまいりたいと考えております。  観光振興についてでございますが、先ほど小川議員にも申しましたが、DCにつきましては、JR及び宮城県が中心となり全国に情報を発信することになりますので、議員がおっしゃるとおりJRと県との密接な連携が必要となってきます。県には県の推進協議会があり、また2市7町の仙南の推進協議会があります。そのほかに白石の推進協議会がございます。それぞれが連携を図りながら、この事業を進めていくことが大切だと認識をしております。  そして、先ほども申し上げましたが、何よりも市民一人一人が白石を愛し、自信を持って対外的に白石をPRすることが大切であると考えております。つきましては、今後も各関係団体と連携をして、市民への広報活動、そして先ほど申しましたおもてなしの心の醸成に努めていきたいと考えております。以上です。
    25 ◯佐藤英雄議長 18番制野敬一議員。 26 ◯18番(制野敬一議員) 市長の決意を確認させていただきまして、私どもの方も心強く感じています。  それで、先ほど直接触れなかったのですけれども、現在、子育ての関連で誕生祝い金が現行1万、2万、3万円と、それぞれ第1子、第2子、第3子というふうにあるんですけれども、少子化のこういうふうな時代に、将来的なことを含めて、それを例えば若干 ── ゼロを一つ多くするというのでは経済的に大変な話になってしまいますので、そういうふうな部分のお考えがあるのかどうか、それをご質疑させていただきます。 27 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 28 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  今の誕生祝い金につきましては、市からの純粋なお祝いでございますので、今後その金額を上げるということは考えておりません。以上です。 29 ◯佐藤英雄議長 この際、暫時休憩いたします。      午前11時01分休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午前11時05分開議 30 ◯佐藤英雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  施政方針に対する質疑を続けます。  3番水落孝子議員。    〔3番水落孝子議員登壇〕 31 ◯3番(水落孝子議員) 無会派枠から質疑させていただきます。  平成20年度施政方針「くらし日本一のまちづくり」、具体的戦略としての「4万人都市復活大作戦」が平成19年度より実施されています。昨年この大作戦実施に当たり、「理念であるから具体的目標を掲げるものではない」「いや必要ではないのか」と議論された経過がございました。市民は、「4万人都市復活大作戦」実施と聞き、人口増、あるいは活気ある白石市をイメージした方たちが少なくないと感じておりますが、現実には平成19年4月末の3万 9,200人から毎月減少し続け、平成19年12月現在で3万 9,040人となっており、年度内には3万 9,000人を割るのではなかろうかというところになっております。昨年実施ですぐに増勢に転じる、このことは考えにくいわけですが、人口増を目指す意気込みを市民に示す作戦であるわけですから、この現実をどのように感じておられるのか。2年目に当たり、1年目の平成19年度の検証結果をお示しいただきたいと思います。  次に、少子高齢化社会にあって、まさに白石市においても高齢化率は25%を超えるまでになっており、人口増を目指すには子育て支援策の重視は不可欠です。平成20年度から、乳幼児医療費助成を通院も就学前までに拡充し、妊婦健診費用への助成も10回のうち5回は無料にしていくと、市民の願いが実を結んだことは大変喜ばしいことと受けとめております。しかし、その一方で、平成20年度から幼稚園保育料の20%の値上げ、市税滞納者へのサービス制限もしております。サービス制限を当初対象とした事業でも、政策的な面などから除いた事業も、新婚家庭へのプレゼント事業など除かれてあるわけですが、政策の整合性に疑問を感じます。この点について市長の見解をお伺いいたします。  「4万人都市復活」人口増を目指すための定住化促進は、今まで土地取得に限られていたものを、土地と家屋に変更が提案されております。この変更は、検証結果に基づくものかと思いますが、先ほども答弁はございましたが、一応ここでは通告のとおり行かせていただきます。変更の根拠をお示しいただきたいことと、土地・家屋を求められない若い人たちの定住促進に向けた施策が必要ではないかと考えますが、この点についてお伺いいたします。  次に、人口増に成功している自治体で特徴的なことは、子育て支援策の充実と働くところがあることと指摘されています。雇用の確保は大変重要な課題だと考えています。ところが、昨今の状況は、「働いていたところがなくなってしまった。これからどうしよう」という現状があるのも事実でございます。平成20年度は、雇用確保のためこういう取り組みを進めるという、現実問題として実践していく計画についてお示しいただきたいと思います。  次に、昨年の食品の偽装表示問題、ことしになって毎日メディアを中心に話題になっております中国製ギョーザ問題など、食の安全が脅かされており、ついに犠牲者を出すまでに至っております。この事件を契機に、食糧を安易に輸入に頼らず、国内での自給率向上に取り組むべきだという機運が高まってきている、こういう状況もあります。私は、毎日食するものは安全で安心なものにしたい、これは私だけではなくだれもの願いであろうと思います。本市では、学校給食で実施中で、今後も継続していく、このようなことが示されておりますが、さらなる地産地消の促進のため、学校給食での拡大とともに、例えば市内にある保育所、病院、福祉施設などに広げ、そして農業支援策とすることを検討できないものかどうかお尋ねいたします。  最後になりますが、交流人口の拡大で白石市のよさを発信していく事業についてです。折しも東京の神田を中心に、またインターネット上で武将ブームがあるようですが、それにあやかっての小十郎プラザかとは思いましたが、昨年のプレデスティネーションキャンペーンの検証結果と、その結果を生かしたことしの本番計画について、交流人口増目標を含めてお示しください。以上です。 32 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 33 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  まず、1点目の件でございますが、平成19年度は60の事業を上げ、現在展開しているところであります。年度内において市民のニーズを考慮し、新年度はこの「4万人都市復活大作戦」の67の事業を展開しようとするものであります。当然、今後におきましては、拡充また見直しなどによって進展していくものと考えております。  2点目でございますが、子育て支援の拡充は給付であり、幼稚園の保育料等は公平な負担であると思っておりますので、整合性は図られております。  3点目の定住促進のことにつきましては、先ほど山谷議員にお答えしたとおりでございます。ただ、若年層への施策といたしましては、定住だけではなく子育て支援としての「赤ちゃん誕生応援事業」、また、乳幼児医療の助成の拡大を実施しておるところでございます。  雇用の確保の現実的なということでございますが、昨年工場を閉鎖した事業所もありますが、就職に向けた要請活動を行った結果、去る12月10日には株式会社フジ・スタイリング白石工場が操業を開始し、白石ソーイング株式会社の離職者6名の雇用を実現することができました。また、最近事業を開始し、または拡大している主な事業所として、白雪豆腐屋、ソニー白石セミコンダクタなど、平成18年4月から平成19年6月までの間に、正社員と派遣社員とを含めると約 370人の雇用が新たに創出されております。今後も市内の企業を訪問するなど情報収集に努め、公共職業安定所と緊密な連携のもとに雇用の確保を図ってまいりたいと考えております。  5点目の産業対策のことでございますが、平成18年度から、農薬・化学肥料等節減栽培米であるいわゆるこだわり米を、また、地元産の野菜など地域食材を学校給食に取り入れておるところでございます。これは、子供たちに新鮮で安全な食材を提供するとともに、地域食材の利用の重要性などについての意識の醸成を図るものであります。現在、地域食材について通年での供給システムがまだ整備されていないことから、農林課、学校給食センター、農協など関係機関が連携して、生産、供給などに係る体制整備を進めておるところでございます。保育園につきましても、地域食材利用を拡大することについて、学校給食と同様に行っておるところでございます。生産者の方々につきましても、平成18年度から実施している地域農業いきいき推進事業補助金等を積極的に利用していただき、食の安全・安心を前面に出し、付加価値の高い農産物を生産し、地産地消の拡大に努めていただくよう、市としても推進を図ってまいります。  6点目のDCのことでございますが、プレデスティネーションキャンペーンにおいては、白石城で0.14%、材木岩公園で15.8%の入り込み数の増加という数字が出ております。また、小原・鎌先温泉も含めて県内の温泉地では 4.8%の増加があったと報告されております。また、寿丸屋敷等での事業の実績を見ると、確実にプレDCの効果があらわれていると思っております。また、各種団体において、独自にDCにかかわろうとする機運が生まれてきていることも成果の一つであろうと考えております。今後は、プレDCの検証を踏まえまして、白石市推進協議会を中心に各団体間の一層の連携強化を図り、市民総参加のおもてなしの心で、1人でも多くの観光客をお迎えしたいと考えております。以上です。 34 ◯佐藤英雄議長 3番水落孝子議員。 35 ◯3番(水落孝子議員) 「4万人都市復活大作戦」について、七つの事業をふやしてまた2年目に当たるということでございましたが、高齢化が進んでいる中で人口が減少していく状況、これは私もやむを得ない部分はあるかと思いますが、4万人の都市に向けて努力してきてこうなったという、イメージというか青写真というか、いつごろまでにどういう……、昨年は目標を持ったものではないということでしたが、そういうものは一定程度どの辺まで落ちていって転じるとか、こういう予想でいきたいんだとか、そういうイメージだとかありましたらお示しいただきたいと、このように思います。  2番目については、給付、公平な負担ということでございますが、例えばサービスの制限の問題ですが、本人の申請に基づくものだけを対象にしたので新婚プレゼントはやめたのか。サービスを制限するというときに、新婚家庭へのプレゼント事業は当初入っていたと。ところが、他町・他市、他地域から来た場合には、それ以前の滞納等を調べるというのも困難であるし、本人の申請に基づくものではないので、政策的な面もあわせてこれを取りやめたということになっておりますが、全体として4万人都市を目指していくというところでの子育て支援策、人口増につながる事業についてのサービス制限について整合性があるのかどうかと思うわけですが、その明確な根拠は申請に基づくものなのか、そうではないのかということについてもう一度お尋ねいたします。 36 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 37 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  白石の人口をとにかく4万人にしたいと、強い決意でございます。それが、いつの日というのがわかれば私も本当にありがたい限りです。ただ、4万人にすることによってまずは気概を持てるだろうというふうに思っております。これは、行政だけが云々という問題ではございません。皆さんとともにやらないと、進めていかなければならないことだと考えております。  2点目の新婚の祝いはサービス制限に入っておりませんので、お渡ししていると思っております。以上です。 38 ◯佐藤英雄議長 次に、7番山田裕一議員。    〔7番山田裕一議員登壇〕 39 ◯7番(山田裕一議員) 通告に従いまして、誠心会を代表して二つの項目に対して質疑いたします。先ほど山谷議員と制野議員の質疑と多少重複するところはございますが、違った切り口で質疑させていただきます。  まず、1点目ですが、行財政改革について質疑いたします。  三位一体の改革や地方分権による社会経済情勢の変化により、財政環境は極めて厳しい状況の中、今後の行財政改革が極めて重要と感じますが、施政方針の中で「健全財政を堅持することに努力し、地方自治体としての自主性、自立性を高めていかなければならない」とありますが、健全財政を堅持するために何が必要と考えられているのかお伺いいたします。  次に、行政評価(事務事業評価)についてですが、推進委員会はどういった方々で構成されているのでしょうか。また、事務事業評価を行う際の視点として、事務事業ごとに仕事の量や成果をはかる指数化した物差しとして、活動指標、成果指標を設定し、目標値を設定できるものについては目標値を定めて、事務事業評価を効果的に進める方法があり的確かと思いますが、本市の事務事業評価はどういったものでしょうか。  次に、2点目、子育て支援について質疑いたします。  ある方から、「子育てにはお金がかかるのだから、せめて出産までお金がかからなければもっと子供がふえるのではないでしょうか」といった話を聞いたことがあります。そこで、妊婦健診費用の助成を拡大する「赤ちゃん誕生応援事業」の創設には大変心強さを感じます。宮城県内でトップの助成回数と助成金額は、「子育て支援にやさしいまち白石」をアピールする大きな目玉になることと思います。  また、実際に妊娠し出産を控えたご夫婦が、子育てをしやすい自治体をいろいろな手段を使って探し、引っ越しも考えているとの情報もございます。市内の人にはもちろんのこと、市外の人にこの施策をどのような形で周知させるのかが大きなポイントになると思いますが、いかがお考えでしょうか。  次に、乳幼児医療費の一部負担の助成について、平成20年度より医療費無料の対象範囲を、通院の医療費も入院と同じ小学校入学前まで拡大とありますが、これも先ほどの「赤ちゃん誕生応援事業」と同様に、子育て支援の大きな柱となると思います。今後さらに助成範囲の拡大の考えはあるのかお伺いいたします。小学校入学前まで医療費無料というのは、他の自治体でも聞いたことがございます。この大変厳しい地方自治体の財政状況の中で、助成範囲を拡大するのは大変なことであると思います。しかし、さらに白石市独自の子育て支援などがあればお聞かせください。  最後に、放課後子ども教室の実施回数を拡充し、地域の世代間交流を促進するとありますが、旧町内など、これまで事業を実施していない地区を新たにふやしていかれるのか、また、現在行われている地区の実施回数をふやしていくお考えなのか、また、どのくらいの拡充を目指していくのか、以上について質疑いたします。 40 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 41 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  1点目の財政改革についてでございますが、これは住民との協働により、地域にふさわしい公共サービスを提供できる仕組みづくりを基本理念として、厳しい財政や地域経済に対応した持続可能な行財政運営を図ることを基本方針として、事務事業の再編、整理、廃止、統合の推進等を進めていくための計画であります。  健全財政を堅持するためには何が必要かということでございますが、歳入につきましては先行き不透明であり、ますます厳しくなるものと考えております。徹底した歳出の抑制により、行財政改革をさらに推進していくほかないものと考えております。何よりも、この財政事情を議会、そして住民の方々にもご理解を賜るということが最重要であろうと考えますので、よろしくお願い申し上げます。  行政改革のメンバーでございますが、これは委員長が私で、副委員長は副市長、委員が教育長、会計管理者、総務部長、民生部長、産業部長、建設部長、管理課長、企画情報課長、財政課長、行政改革推進室長の合わせて12名でございます。指標でございますが、白石の場合、財務効率化を図るもの、また職員活性化、事業成果、顧客満足の四つの視点から指標を出しております。  2点目の子育て支援の事業でございますが、「赤ちゃん誕生応援事業」をどのような形で周知させるか。昨年度創設いたしましたこの制度は、全国でも先端の取り組みとしてマスコミ等に取り上げられております。また、広報やその他で周知はしておると認識はしております。平成20年度の助成拡大につきましても、「広報しろいし」4月号や市ホームページ、市内医療機関等へのチラシ等の設置、健康センターで実施する乳幼児健診、乳幼児相談の場などを活用して周知を図ってまいりたいと思っております。また、マスコミ等にも取り上げていただき、市内外にアピールしていきたいと考えております。  乳幼児医療の負担の拡大でございますが、乳幼児医療の助成につきましては、適正な医療機会の確保を図り、家庭における経済的負担の軽減を図ることを目的としておることから、今回、医療費が最もかかる小学校入学前までの乳幼児を対象に、助成を拡大しようとするものであります。さらなる助成範囲の拡大については考えておりません。  3点目の放課後児童クラブ、放課後子ども教室の実施回数の件でございますが、昨年9月から実施しております放課後子ども教室につきましては、越河、斎川、大平、福岡の4小学校において、各10回を目標に行ってきているところでございます。平成20年度につきましては、これを4倍に拡大し、各校計年間40回を行う予定でございます。以上です。 42 ◯佐藤英雄議長 7番山田裕一議員。 43 ◯7番(山田裕一議員) 2点について再度質疑いたします。  行財政改革の計画の年数というのは、多分白石は5カ年で計画をされていると思いますが、正直5年の計画というのは少し長いのではないかなと。例えば3年ぐらいをめどにして、そこでもう一度改めて見直しを図るといった考えもあるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。  もう1点なんですが、先ほどの推進委員会の方で、例えばその中に外部の方を入れるとかそういった考えがないのか。内部の人間だけではなくて、外部の方も入れると、より一層何か違った視点というものが出てくるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。以上2点について質疑いたします。 44 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 45 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  まず、行財政改革でございますが、行革につきましては毎年ローリングをかけて行っております。  また、2点目の行政評価の件でございますが、これは内部検証だけではなくて、無作為で 1,000名の方を抽出して市民にアンケートを行っております。以上でございます。 46 ◯佐藤英雄議長 次に、4番吉田貞子議員。    〔4番吉田貞子議員登壇〕 47 ◯4番(吉田貞子議員) 無会派枠2人のうちの1人として質疑させていただきます。早速質疑に入ります。  今回の施政方針は、限られた歳入の中で、昨年の「4万人都市復活大作戦」の踏襲、継続が主眼点だというのが私の大まかな印象でございます。まず、1点目に、市の置かれている情勢をどのように把握・判断なされて、今回の施政方針に至ったのかお伺いいたします。  昨年は、相次ぐ地元企業の撤退や倒産、増加する失業者と、平成19年度に予想される以上に、「4万人都市復活大作戦」を推進するには、企業誘致策や定住促進策などにはマイナスの出来事が重なりました。このことは、地域経済に及ぼす影響も大きかったと言えます。これら市の経済情勢や雇用状況をどのように把握し、平成19年度の市政運営の効果を判断し検証し、今回の施政方針に至ったのかお伺いいたします。  次に、市民の暮らしをどのように見ているのかお尋ねいたします。市の総合計画で掲げる「くらし日本一のまちづくり」のために、一歩でも二歩でも前進したでしょうか。ここ数年、定率減税の全廃、税源移譲による住民税の引き上げ、高齢者の税負担や医療負担割合の増加、障がい者の利用負担と市民の負担はふえる一方です。それに反して、働く場がない、働いても働いても所得が上がらない。1人当たりの市民所得は、平成14年が 216万 9,000円、15年が 213万 5,000円、16年が 209万 9,000円と年々下がっております。このため、消費が上がらず商店街も底冷えというのが、ここ数年の市民の暮らしの状況ではないでしょうか。市民の暮らしを、一昨年、昨年、ことしと、市長はどのように把握なされ、本年の市政運営によって、どのように暮らしがよくなるよう方針を立てられたのかお尋ねいたします。  3点目に、昨年の施策が、人口動態に及ぼした影響をどのように把握なされ検証し、本年の「4万人都市復活」の方針に至ったのかお尋ねいたします。  市長は、以前、「人口減少の大きな原因は、自然減であろう」と答弁なされました。つまり、生まれてくる方より亡くなる方が多い。ですから、健康寿命を延ばし、出産支援や子育て支援をしながら、少子化に歯どめをかけようとの方針を出されました。一方で、企業誘致策を講じ、働く場を創出するとともに、住みやすいまちのアピールで定住促進を図ろうとしてまいりました。  先ほど別な議員の方からも人口動態が出ましたが、私が調べた直近の人口動態で、平成18年1月から12月の1年間の自然増減は 191名の減少、社会増減は 147名の減少で、年間 338名の減少でした。比較して、昨年「4万人都市復活大作戦」の初年度は、平成19年(2007年)1月から12月までは 168名の自然減、 300名の社会減で 468名の減少となっています。若干違うかもしれませんが、先ほどの山谷議員の中でも、自然減は 159人、そして社会減は 252人と、私のものとこの傾向が同じだと思います。つまり、転入より転出が多くなっていく社会減が圧倒的に多くなったことを示しています。これは、非常に残念なことだと考えます。社会減がふえたこの内容を、市長はどのように受けとめますでしょうか、見解をお伺いいたします。  次に、第4次総合計画との整合性についてお伺いいたします。  平成13年に策定された第4次白石市総合計画の目標年度は平成22年であり、本年は計画期間3年の最終期、20年から22年に当たります。この総合計画は、いわゆる10年間の市政指針となっているわけであり、この実現に向けての具体的戦略が「4万人都市復活大作戦」であるとしています。この総合計画では、戦略方針を3点挙げています。一つは、自然環境の保全と循環型社会の構築、二つに、協働のまちづくりと男女共同参画社会の推進、三つに、情報を活用するまちづくりとIT基盤の確立です。しかし、この戦略方針が本年度にどのように敷衍されているのか疑問なばかりか、男女共同参画社会の推進に至っては、その言葉一つも入っておりません。総合計画の戦略方針と、本年度の施政方針との整合性についての見解を伺います。  次に、高齢者支援「いきいき長生き健康寿命の支援」について伺います。  この後、同様の質疑もありますし、先ほど副議長から、「この施政方針に、刈田病院に対して示してもよかったのではないか」というような言葉もありましたので、私はダブらないように医療との連携を中心に質疑いたします。  まず、健康寿命を延ばすことへの市の支援の方策に対してどのような見解をお持ちか、医療との連携についての見解をお尋ねいたします。  保健活動において、健康管理の環境づくりと医療体制の充実は、総合計画にもあるように一方のみで言い尽くせるものではありません。また、両者の連携が必要であり、政策的にも考慮すべきものと考えます。  例を述べさせていただきますが、今回、乳幼児通院医療費無料の年齢が、就学時前まで拡大する提案がなされています。私も多くの市民から要望を受けており、正直歓迎しておりました。ところが、小児科医の激務と小児科の廃止が全国的な課題の中で、この政策は休日や夜間の受診を促進し、地域の小児医療が疲弊し崩壊してしまうおそれがある。小児科医の不足問題を嘆きながら、一方で乳幼児の通院医療費の無料化を行うのは、車のアクセルとブレーキを一緒に踏むようなアンバランスな政策ではないかという見方があることを、最近私は改めて認識いたしました。小児医療と保護者への配慮は、今回、県が拡大を提案している「子ども安心夜間コール」のような方向性が、医療とのバランスの面でもよりベターなのか、さまざまな思いを抱かされるこの認識でありました。このことから、高齢者支援の事業展開において、医療の連携をどのようにお考えかお尋ねいたしたいということです。  また、今回は、後期高齢者医療制度では、後期高齢者健診は、高齢者医療確保法では努力義務になっています。保険料を抑えるために、健診事業の水準が下げられる危険がありますが、高齢者の健診事業に対する市長の見解を伺います。 48 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 49 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  まず、市の置かれている情勢についてでございますが、昨年、杉浦製作所など4社の閉鎖というのが関連で、法人市民税と固定資産税の償却資産は減少しており、また、杉浦製作所は本市の誘致企業第1号であったということで、本当に精神的な衝撃を受けておるところでございます。そして、何よりも経済のグローバル化というのを、痛感をさせられたというのが本音でございます。このためにも、市内企業を訪問して情報交換により、連携強化と信頼関係のもとで誘致企業の情報をつかむとともに、企業立地促進条例を県内外にPRして、経済情勢の好転につなげたいと思っております。  2点目の所得格差による市民の暮らしぶりでございますが、このような企業の雇用形態が変革しておるところから、市民の暮らしが厳しくなっていると痛感をしております。このために、子育て支援策として乳幼児医療費の助成などの拡大を通して、家庭における経済的負担の軽減を図ってまいっているところでございます。  人口の自然動態と社会動態の検証についてでございますが、人口減少というのは、これは白石だけの問題ではなくて、全国どこの自治体でも大きな悩みである。このために、今「4万人都市復活大作戦」として人口減に歯どめをかけて、さらに人口増加をねらって、可能な限りの施策を展開しておるところでございます。  先ほどの社会減の 300名という数字、これは先ほど申しました工場閉鎖などの影響があるものだというふうに思っております。ただ、その中で一つの救いは、母子手帳交付が昨年もことしもほぼ同水準でいっているというのは、光明だというふうに思っております。  次に、第4次総合計画との整合性についてでございますが、当然のことながら総合計画を根底につくっております。ただ、すべて施政方針でうたえないことをご理解いただきたいなと思っております。根底における整合性は、私は図られていると思っております。  次の高齢者の支援についてですが、これはもう通告と全然違ってきていますので、すごく答えづらいのですけれども、医療との関係におきましては、住民健診というものはしっかりしていくべきだというふうに思っております。また、高齢者の健診を行うことによって、早目に医療に関することに関して手を打てれば、高額医療につながらないのではないかなというふうに思っております。そこで、昨年、担当課に指示をして、市内全戸に「かかりつけ医を持ちましょう」というチラシを配布したところでございます。以上でございます。 50 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 51 ◯4番(吉田貞子議員) 高齢者支援について、再度お尋ねいたします。  確かに、若干医療の面だけで伺いましたので、答えづらいことは重々承知なんですけれども、市民の皆さんから、この総合計画の中にも疾病予防対策の確立や、すべての市民が安心して暮らせる、刈田病院を中心とした地域医療体制の確立が必要だということは総合計画にも載っておりまして、高齢者支援とも本当に密接に関連している、高齢者支援の枠内でのことだと思いますので、私は改めてご質疑いたします。  その中で、先ほど明確に刈田病院というような話、副議長からも「この施政方針に何で出てこなかったんだ、示すべきではなかったか」と。私も本当にそのとおりだと感じました。非常に今市民は、刈田病院を中心とする地域医療体制の確立、これがもう崩壊する寸前ではないか、医師の退職等によって診療科がなくなっていく不安や、病院そのものがなくなっていくのではないかという不安が非常に高まっています。私自身、白石市外二町組合でも十分質疑しておりますが、この中でよく医師招聘について話があります。これは、その地域医療や自治体病院の運営の進む方向性、病院を設置する行政……。 52 ◯佐藤英雄議長 吉田議員に申し上げます。通告外にわたっておりますので、通告に沿って質疑を願います。 53 ◯4番(吉田貞子議員) (続)議会、住民が言葉として明確にすることが、この地域医療にとっても大切だということで、私は本当にそれも同感だと思います。ですから、高齢者支援も含め、刈田病院を中心とする地域医療体制の指針をどのように市長がお持ちかお尋ねいたします。
    54 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 55 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  通告と全然離れ過ぎているので答えづらいところがありますが、地域医療を守るというのは、議員おっしゃったとおりこれは大切なことでございます。それぞれの部門や分野で連携を図っていかなければならない、これが大切なことではないかなと。今度は、逆に市民の我々が病院から守られるほかに、病院を守るという気概を持ちながら、地域医療を考えていかなければならないというふうに考えております。そこで、初めて高齢者医療の部分での安心も得られるというふうに思っております。以上です。    〔「休憩」と呼ぶ者あり〕 56 ◯佐藤英雄議長 このまま続けていきたいと思います。  次に、8番安斎多実男議員。 57 ◯8番(安斎多実男議員) 通告に従いまして、一心会を代表しまして施政方針に対する質疑をいたします。  質疑に対して、同じ項目にかかわっている部分もありますが、ご了承願いたいと思います。  まず最初に、高齢者支援であります。  高齢化が進んだ本市において、市長の施政方針のとおり、単なる長生きよりも、人生をいかに充実したものにするかといった生活の質に重点が置かれるようになってまいりました。主観的感情や心を大切にする時代へと移行してきたと言えますが、高齢者にとっての健康観も、生死や病気の有無で判断するのではなく、自立の維持や生きがいの保持へとその視点が拡大してきております。介護サービス基盤整備から、健康づくりや生きがいづくりを進めて行うべきことが提唱されております。本市においても、高齢者支援の柱「いきいき長生き健康寿命の支援」を掲げ、福祉の郷構想に基づき事業展開をしておりますが、市長の高齢者に対するお考え、施策等をお伺いします。  次に、教育の充実についてお尋ねします。  白石市は、独自の「学校いきいきプラン」等、やさしい教育を推進しております。教育にかかわる分野は、教育委員会という独立した行政機関で進めていくところでありますが、市長のやさしい教育環境に対する理念等お考えがあればお伺いしたいと思います。  次に、JR白石駅前の旧観光案内所、(仮称)小十郎プラザについてお伺いします。  ゲームソフト「戦国BASARA2英雄外伝(HEROES)」の発売により、市長もご承知のとおり全国に片倉小十郎の名が広まり、昨年6月には小説「片倉小十郎景綱」が発刊されるなど、小十郎ブームがわき起こっております。昨年から、大河ドラマわき役路線が始まり、片倉小十郎が断トツの人気を誇っているようです。近い将来、大河ドラマ「片倉小十郎」が放映される可能性において、広めるPRの施策についてお尋ねします。  続きまして、環境基本計画についてお伺いします。  昨年の川原子豚舎問題等、複雑な法律もあり、環境対策は後手後手になり得る感があります。また、昨年の台風9号による浸水被害におかれても、平成10年度環境基本計画の中でも、住宅雨水ますの整備等、計画に盛り込まれている項目もありますが、実施にはたどり着いておりません。将来を見据えた計画の中で、今考えている具体的環境基本計画があればお答え願います。以上でございます。よろしくお願いします。 58 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 59 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  まず、1点目の高齢者支援についてでございますが、市では平成18年3月に、白石市高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画を策定しました。その計画の理念は、「ともに支え合う心安らかな日々を送る生活の豊かさの実現」であります。この計画の中で、種々の高齢者福祉施策、高齢者の健康維持・向上のための施策や生きがいづくりや社会参加の施策、地域での支え合いを支援する施策などを示しております。今後とも必要な福祉サービスを見きわめつつ、重点施策目標の一つである「健康寿命の延伸」を目指し、質の高い高齢者の自立生活支援のための事業を充実していきたいと考えております。  2点目の教育の充実の件でございますが、障害を持つ児童・生徒・園児の介助、学習支援のための学校いきいきプラン事業を、平成14年度から国庫事業を活用して実施してまいりましたが、国庫事業終了後も事業の重要性にかんがみて、平成17年度からは単独事業として取り組んでおります。平成20年度も、小学校8校、幼稚園2園で教員補助者を採用して、障害を持つ児童・生徒・園児が安心して教育を受ける環境づくりのために、予算を計上しているところであります。  また、快適な教育環境の整備では、南中学校校舎が本年8月に竣工の運びとなっており、平成20年度においてはグラウンドの整備、プールの改築、自然園整備などを予定しております。その他の学校施設の整備充実にも積極的に予算を計上して、快適な教育環境整備に努めております。今後とも、学校現場の意見をもとに、子供たちにやさしい教育環境をつくってまいりたいと思っております。  3点目の小十郎プラザの件でございますが、今議員がお話ししたとおりでございます。白石城、これは当然白石市のシンボルでございます。また、そこの城主であった片倉小十郎公、これを今、日本全国でブームのときに、ぜひとも活用させていただきたいというのが本音でございます。これにデスティネーションキャンペーンをあわせ持って、市内のみならず……。 60 ◯佐藤英雄議長 チャイムが鳴り終わるまで休憩します。      午後0時休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午後0時開議 61 ◯佐藤英雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 62 ◯風間康静市長 (続)片倉小十郎というものを、当市に限らず訪れた方、また内外の方々にPRしていく施設にしていきたいと考えております。その中で、今、片倉小十郎のオフィシャルホームページも作成して、インターネットを通じてPR活動を行っていきたいと検討しておるところでございます。  4点目でございますが、現在の白石市環境基本計画の期間が、平成11年度から平成20年度までの10カ年計画となっておることから、平成21年度から30年度までの計画期間とした「新基本計画」を、20年度末までに策定するものであります。基本的な考えとしては、現在、現計画が目指した環境将来像である「水の音と緑の回廊のまち白石」を継承していく考えであります。その中で、ごみの減量化とリサイクルの取り組みも検討してまいります。具体的には、今後、白石市環境審議会で検討して策定してまいります。以上です。 63 ◯佐藤英雄議長 8番安斎多実男議員。 64 ◯8番(安斎多実男議員) 教育の充実についての部分で、やさしい教育環境に対する理念という項目で、今現在、食物アレルギーで、幼稚園とか保育園とか学校に弁当を持参して、何か自分だけ弁当を持っていって、周りの人たちが給食を食べていることに対して、家庭に帰って結構残念がっている子供がいるというお話を聞きました。その部分に対しても、やさしい教育という部分で考慮していただけたらなと思っております。よろしくお願いします。 65 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 66 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  先ほども最後に言いましたけれども、学校現場の意見をもとに、子供にやさしい教育の環境をつくってまいりたいと考えておりますので、そういうことに関しましても、教育委員会の方に指示をしてまいりたいと思っております。以上です。 67 ◯佐藤英雄議長 以上で施政方針に対する質疑は終わりました。  この際、午後1時まで休憩いたします。      午後0時04分休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午後1時開議 68 ◯佐藤英雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  日程第3 第5号議案から第22号議案 69 ◯佐藤英雄議長 日程第3、第5号議案・白石市情報センター条例の一部を改正する条例から、第22号議案・白石市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例までの計18議案を一括議題といたします。  これらの議案については、既に提案理由の説明は終えておりますので、これより質疑に入ります。  なお、念のため申し上げますが、質疑の回数は3回以内といたします。また、議案番号及びページ数と項目を示してから、簡潔に質疑されるようお願いいたします。  質疑ありませんか。3番水落孝子議員。 70 ◯3番(水落孝子議員) 第17号議案についてお尋ねいたします。  老人保健制度の廃止と後期高齢者医療制度の創設で、白石市が保険者となっているこの国保に、この二つの制度、廃止と創設の影響は、白石の国保にどのような影響が出てくるのでしょうか、このことをまず1点お伺いいたします。  それから、第18号議案・白石市後期高齢者医療に関する条例についてです。特に第6条、ここのところに「質問に対して答弁しない」、家族や配偶者こういった方たちが、「若しくは虚偽の答弁をしたときは、10万円以下の過料に処する」と。このような条例を初めて見て大変驚いたわけですが、これの法のもとになる高齢者の医療の確保に関する法律、これによりますと「質問することはできる」、このようになっています。そして、これは第61条の規定に準拠するということで、この高齢者の医療の確保に関する法律の第61条、ここでもその質問をすることはできる。だけれども、犯罪捜査のために認められたものと解釈してはならないと。ここのところに準拠するというふうになっておりますが、本当に後期高齢者医療制度そのものと、それからこの条例案、私は本当に身震いするほど恐ろしいというか、こんなことがあっていいのかというふうに感じたわけですが、この条例案を出してきた市長は、これをつくったときに国の法律に従ってつくってきたからやむを得ないと思われたのか、あるいは国がこうしろと言っているんだからしようがない、本当はそういうふうにはしたくないというお気持ちがあったとか、いろいろなご感想があるかと思いますが、率直に言って市長はどのような感想をお持ちになられたのか、この点についてお尋ねいたします。 71 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 72 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  まず、1点目でございますが、ことしの4月から始まる、国保から後期高齢者に移行する75歳以上の対象者数は約 4,200人であります。国保制度への影響でありますが、75歳以上の年金受給者の方々が抜けることで、国保税の収納率低下が懸念されると思っております。今後は、これまで以上の収納対策として、国保の健全な財政運営に努めていかなければならないと考えておるところでございます。  後期高齢者に関する感想と言われましても、まず国の施策でありますし、あとは市町村、宮城の場合は宮城県広域連合の中で定められていることであります。それに準じて行っているというだけでございます。以上です。 73 ◯佐藤英雄議長 3番水落孝子議員。 74 ◯3番(水落孝子議員) 第18号議案についてですが、国の施策に従ってやられているということは、私もそのように認識しております。一番お聞きしたいのは、国がこのようにやるように言っているのでやむを得ない。やむを得ない中身は、自分もこれでいいと思うという中身と、いやちょっとひどい面もあるかなと思うんだけれども、やむを得ない。どちらのやむを得ないなのかということが一番知りたい中身なんですが、お願いします。 75 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 76 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  先ほど来、お話ししますように、日本は法治国家でございますので、その中で今進めておるということでございます。以上です。 77 ◯佐藤英雄議長 ほかにありませんか。4番吉田貞子議員。 78 ◯4番(吉田貞子議員) ただいまの第18号議案についてお尋ねいたします。  先ほど私、施政方針の方の質疑でもいたしましたが、今回、その中で「十分、後期高齢者の方々にも健診の充実を図る」というような言葉があったので非常に安心したのですが、今回この廃止になる老人保健法の目的は、老後における健康の保持が主目的だったと私は見ました。今回のこの後期高齢者の方の制度になることの法律では、医療費の適正化が主な目的となってきて、大きく老人の方々が安心して老後に健康を保持することから、別な方の医療費を適正にする……、この適正化というのも非常に微妙な言葉遣いだと思うのですが、これに向かっています。市長に、まずこれに対しての見解をお尋ねいたします。  それと、「上位法があるので」というようなことがありますが、当市では意見書の中では資格証明書の部分が抜け落ちましたが、多くの各自治体からの意見書では、やはり資格証明書の発行は問題があるというようなことが出ておりました。白石でも、ぜひ資格証明書を含む低所得者層への配慮が、運用上、白石でできる範囲がどこかあるのか、そういった検討がなされているか。広域連合との絡みもあるでしょうが、白石でできるそういった緩和措置があるのかどうか、まずそういった考えがあるかどうかお尋ねいたします。  それと、平均寿命が長い広域連合では、保険負担が大きくなるのではないかというようなこともございますが、そういった関係で、今後の見通しなどもどのように判断なされたのかお尋ねいたします。 79 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 80 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  まず、1点目の健康診断につきましては、現行の老人保健と同じように運営をされるというふうに聞いておりますので、それは信じております。  また、次に、2点目の資格証明書の発行に関してでございますが、これは保険料を1年以上滞納した方を対象として、保険料の滞納の状況や市町村への納付相談の対応状況等を勘案して発行されるものであります。資格証明書の判断というのは、保険者である広域連合が行いますが、発行に当たっては、何度も申しますが、機械的な適用は行わずに、徴収を担当する市町村と十分協議することとなっていることから、個別事情等によって発行を見合わせ、短期証で対応する場合もあると考えておるところでございます。保険負担は、当然のごとく保険料で賄う部分がございますので、納税、またはその保険料を納めていただくというのはとても大切なことであって、第二の国保にならないようにというふうに考えておるところでございます。以上です。 81 ◯佐藤英雄議長 4番吉田貞子議員。 82 ◯4番(吉田貞子議員) こちらの件に関しましては、私、教育民生の所管ですので詳しいところはそこで、もう一度課題については十分に協議したいと思いますが、その中で出てきた課題等にかかわって、市長がどのくらい……、実際白石の広域連合で話された内容、国の上位法、そして広域連合での内容、そして白石の実情を関連して見た場合に、やはりここが問題だというところは、市長の判断として、運用の関係でこれから決める規則などの方でも、規定などで大きくそういった運用での緩みを持たせている、その緩みあたりはどのくらいお持ちなのか。実際、白石ではこういった独自な問題があるというのであれば、できる範囲ではしていくおつもりなのかどうかだけ、1点まずお尋ねします。  それから、第12号議案についてお尋ねいたします。今回こちらの第12号議案の中では、自己啓発等にかかわっての休業ということで条例が出ております。ここには、休業ということを承認するというようなことで第2条に出ておりますが、非常にこの休業してもいいと言われて条例にはあるんですが、これは勤務労働条件の変更ですので、組合との話し合いなどはなされたんだと思うのですけれども、その中で出てきたことなどがあったのかどうか。休業してもいいよと言われて、そういった話し合いは十分されるべきではないかと思いますが、どうなさったのかお尋ねいたします。 83 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 84 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  第1点目でございますが、これは軽減措置等がございますので、現時点で問題ないというふうに認識をしております。  2点目でございますが、これは法改正でございますので、組合との話し合いはしておりません。以上です。 85 ◯佐藤英雄議長 ほかにありませんか。4番吉田貞子議員。 86 ◯4番(吉田貞子議員) 3回目ですが、ただいまの法改正だから話し合いはしていませんというのではなくて、こういった労働条件の変更にかかわることは、いいことでも一緒になって、職員とも市民とも市長はともに汗をかきながら一緒にやるよと言っているわけですから、こういったところからPRすることが大事なのであって、こういったものはする必要がないとかそういう話ではなくて、ぜひ一緒にしていこうと。こういうことがあるけれども、やっていいんだよという話はぜひしていただきたいというのが願いでございます。  それと、もう1点、国保の方にかかわって、国保の徴収に関しては、65歳から74歳の方も特別徴収に今回されております。できるということであって、しなければいけないというような話ではないはずなんですが、今回特別徴収の判断をなさった見解をお伺いいたします。 87 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 88 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  特別徴収に当たっては、当然のごとく納税をしやすいようにというのが大原則でございます。そういうつもりで踏み切りました。以上です。 89 ◯佐藤英雄議長 ほかにありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 90 ◯佐藤英雄議長 質疑なしと認めます。よって、第5号議案から第22号議案までの質疑を終わります。  委員会付託を行います。  ただいま議題となっております第5号議案から第14号議案までの計10議案については総務財政常任委員会に、第15号議案及び第16号議案の2議案については建設産業常任委員会に、第17号議案から第22号議案までの計6議案については教育民生常任委員会にそれぞれ付託いたします。  ただいま付託いたしました議案については、今期休会中に委員会審査をお願いいたします。         第372回 白石市議会定例会議案付託表 ┏━━━━━┯━━━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃付託委員会│議案番号 │    件               名     ┃ ┠─────┼─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第 5号 │白石市情報センター条例の一部を改正する条例     ┃
    ┃     ├─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第 6号 │白石市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する┃ ┃     │     │条例                        ┃ ┃     ├─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第 7号 │白石市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条┃ ┃     │     │例                         ┃ ┃     ├─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第 8号 │白石市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例  ┃ ┃     ├─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第 9号 │白石市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正┃ ┃総務財政 │     │する条例                      ┃ ┃     ├─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第10号 │白石市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する┃ ┃     │     │条例                        ┃ ┃     ├─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第11号 │白石市水道事業企業職員の給与の種類及び基準に関する条┃ ┃     │     │例の一部を改正する条例               ┃ ┃     ├─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第12号 │白石市職員の自己啓発等休業に関する条例       ┃ ┃     ├─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第13号 │白石市職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例 ┃ ┃     ├─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第14号 │白石市特別会計条例の一部を改正する条例       ┃ ┠─────┼─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第15号 │白石市肉用牛貸付基金の設置、管理及び処分に関する条例┃ ┃建設産業 ├─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第16号 │白石市企業立地促進条例の一部を改正する条例     ┃ ┠─────┼─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第17号 │白石市国民健康保険税条例の一部を改正する条例    ┃ ┃     ├─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第18号 │白石市後期高齢者医療に関する条例          ┃ ┃     ├─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第19号 │白石市母子・父子家庭医療費の助成に関する条例の一部を┃ ┃     │     │改正する条例                    ┃ ┃教育民生 ├─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第20号 │白石市心身障害者医療費の助成に関する条例の一部を改正┃ ┃     │     │する条例                      ┃ ┃     ├─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第21号 │白石市乳幼児医療費の助成に関する条例の一部を改正する┃ ┃     │     │条例                        ┃ ┃     ├─────┼──────────────────────────┨ ┃     │第22号 │白石市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正す┃ ┃     │     │る条例                       ┃ ┗━━━━━┷━━━━━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  日程第4 第23号議案から第36号議案 91 ◯佐藤英雄議長 日程第4、第23号議案・平成19年度白石市一般会計補正予算(第7号)から、第36号議案・平成20年度白石市下水道事業会計予算までの計14議案を一括議題といたします。  これらの議案については、既に提案理由の説明は終えておりますので、これより質疑に入ります。  なお、質疑に当たりましては、議事の整理上、補正予算及び当初予算の二つに分けて行いたいと思いますので、ご了承願います。  最初に、第23号議案・平成19年度白石市一般会計補正予算(第7号)から、第28号議案・平成19年度白石市下水道事業会計補正予算(第3号)までの計6議案の質疑に入ります。  なお、念のため申し上げますが、質疑の回数は3回以内といたします。また、議案番号及びページ数と項目を示してから簡潔に質疑されるようお願いいたします。  1番沼倉昭仁議員。 92 ◯1番(沼倉昭仁議員) 第23号議案・平成19年度補正予算についてお尋ねいたします。補正予算の全般についてお尋ねいたします。  ことし1月26日の河北新報の記事の中で、「2007年度地方財政計画で、法人事業税などの伸びが予想を下回り、最終的に 7,000億円程度の税収不足となる見通しのため、政府は減収分を穴埋めする赤字地方債を発行するための地方財政法改正案を今国会に提出した」とありますが、今回の補正予算はそれとどのように関連しているのかお聞かせください。 93 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 94 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  今出ました地方財政法改正案ですが、この1月に通過したようですので、今回は影響がないというふうに考えております。以上です。 95 ◯佐藤英雄議長 ほかにありませんか。4番吉田貞子議員。 96 ◯4番(吉田貞子議員) 第29号議案についてお尋ねいたします。(「第28号まで」と呼ぶ者あり)ごめんなさい、間違いました。 97 ◯佐藤英雄議長 いいんですね。    〔4番吉田貞子議員「いいです」と呼ぶ〕 98 ◯佐藤英雄議長 ほかにありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 99 ◯佐藤英雄議長 質疑なしと認めます。よって、第23号議案から第28号議案までの質疑を終わります。  次に、第29号議案・平成20年度白石市一般会計予算から、第36号議案・平成20年度白石市下水道事業会計予算までの計8議案の質疑に入ります。  なお、念のため申し上げますが、質疑の回数は3回以内といたします。また、議案番号及びページ数と項目を示してから簡潔に質疑されるようお願いいたします。  1番沼倉昭仁議員。 100 ◯1番(沼倉昭仁議員) 第29号議案・平成20年度白石市一般会計予算についてお尋ねいたします。  予算に関する説明書14ページ、10款地方交付税の項目との関連でお尋ねいたします。  先ほど来指摘されておりますが、「地方にできることは地方に」という小泉元首相の小さな政府路線と、地方自治体の分権要求が原動力となった三位一体の行政改革は、終わって見れば地方自治体にとってはさんざんな結果となりました。三位一体の改革が始まる以前の平成15年度との比較で、補助金や交付税はどれくらい削減されたのか、また税収はどのくらい減ったのか、白石市の平成20年度の予算への影響についてお聞かせください。 101 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 102 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  平成15年度との比較をしますと、補助金で3億 2,000万円くらい、交付税として13億円くらい削減されております。以上です。 103 ◯佐藤英雄議長 1番沼倉昭仁議員。 104 ◯1番(沼倉昭仁議員) それでは、平成18年当時から、白石において最も行財政改革に力を入れた部分はどこなのか。また、その成果は平成20年度予算にどのようにあらわれているのかお聞かせください。 105 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 106 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  先ほど来からお話しのように、集中改革プランに載せている項目すべてであると思っております。特に職員数を減、またアウトソーシングによる減、また各種団体の負担金とか補助金の見直しを図ったところが大きいと思っております。以上です。 107 ◯佐藤英雄議長 5番沼倉啓介議員。 108 ◯5番(沼倉啓介議員) 当初予算の第29号議案に関してひとつお尋ねをいたします。  当初の一般会計予算で平成19年度を見ますと、前年度比較でいくと地方交付税が1億円、繰入金が5億 3,000万円、市債が 6,500万円、合わせてここで6億 9,600万円の減額に前期比でなっていたんです。ところが、平成20年度に至っては、地方交付税が3億円ぐらい減になっているんですが、繰入金が1億 7,900万円、市債が2億 9,700万円、合わせてこの部分だけで4億 7,724万 8,000円の増額となっているわけなんですが、この平成20年度の当初予算を組むに当たって、予測された主なる事柄、基幹的な事柄というのは何を基幹に据えてこの当初予算をお組みになったのか、まずそれを1点お尋ねいたします。  それから、私が前回の議会の一般質問の中でお尋ねをしたスパッシュランド、いわゆる白石城、ホワイトキューブの指定管理委託料の件でございますが、当初予算のベースで見ると、中で入れかえはあったものの、当初前年は2億 4,630万 3,000円の指定管理委託料でした。ところが、ことしは2億 5,500万円。それで、よく中身を見てみると、前回の決算ベースでいう、要するにおのおのの特別会計に繰り出したものを当初の予算で計上しているという、これが実績報告をもとに新たに徹底した経費削減の予算組みによってこのような形であらわれているのか、これをまず明確にお答えをいただきたい。  それから、先ほどの施政方針の質疑の中で「かかりつけ医を持ちましょう」という、担当課に命ぜられてそれでチラシを配ったというお話がありました。これは、恐らく当初予算の83ページの在宅当番医運営白石市医師会への委託料であると思います。このかかりつけ医は、ご存じのように4月から始まる医療法改正でもって、かかりつけ医制度という形のものをもくろんでやっていると思いますが、開業医の先生方というのは、大体土日は全部留守番電話になっているんです。ぐあい悪くなっているときは、留守番電話になってかからないと。休日当番に行けば、たらい回しにされると。こういうところによって、白石も、やはり法治国家といえども、上からの上位法でもって市の独自政策というのはなされていなくて、ただパンフレットを配っているのかなと。そういう形の中で、それをやる前に白石市医師会との折衝というのはどのような形での話し合いが持たれたのか、まずこの3点をお聞かせいただきたい。 109 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 110 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  まず、1点目でございますが、これは先ほど来お話ししています「4万人都市復活大作戦」をメーンにして、今回、平成20年度の予算をつくりました。  2点目でございますが、スパッシュランド等の増額の部分というのは、A重油の高騰というのが大きなことにはね返っております。ふえているというのが、大きな増額の要因でございます。  次に、3点目のかかりつけ医、これは2市7町を範囲とした仙南地域医療対策委員会の中で出されたものを、最初は二、三枚もらって関係の場所だけにしか置かないというものを、増刷して全戸配布したところでございます。これに関しましても、2市7町の医療機関と医師会、また当然白石市医師会との話し合いは持ってまいりました。また、これからも持っていかなければならないと考えております。以上です。 111 ◯佐藤英雄議長 5番沼倉啓介議員。 112 ◯5番(沼倉啓介議員) 主要項目の中には、当然金額というものが付随してくるのが当たり前だと私は思います。今おっしゃったように、「4万人都市復活大作戦」という形のもので当初を組んだというのであれば、歳入面ではどのような形で歳入の裏づけを見て、歳出面ではどのような形での金額的な裏づけをもって当初予算を組んだのか、それをまず具体的な数字でもってお示しをいただきたい。  それから、2点目なんですが、スパッシュランドの重油高騰という形で、今回も補正予算に計上されている部分はあるんですが、1億円という形の中で重油の占める割合というのはどのぐらいになっているのか。  それから、もう一つ、かかりつけ医にこだわるようなんですが、仙南地域医療対策委員会でやっているから白石は、委員会の中で白石市医師会との話し合いを持たれたと。それでは、白石市医師会の先生方と、どのようなかかりつけ医に関して話し合いが持たれて、内容的にどういう話し合いが持たれたのか、その辺を突っ込んで明確にお答えをしてください。 113 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 114 ◯風間康静市長 お答え申し上げます。  1点目の歳入に関してですけれども、これは地方財政計画に伴ったものと、あと特定財源分を差し引いたもので推しはかっております。
     2点目のスパッシュランドの件でございますが、これは約 860万円ほどをA重油の関係で計上させていただいております。  かかりつけ医は、白石市医師会との連携というのは当然のごとく必要であり、その中で、まず先ほど言った仙南地域医療対策委員会で話をして、次に白石市医師会の医師会長及び副会長とも話をさせていただいて、今ご理解を得ようとしておるところでもあり、一部ご理解をいただいているところもあるんです。その中で、今後もっと連携を深めていただいて、ぜひともかかりつけ医をまずは持っていただきたいということを、今後も推し進めていこうと思っております。以上です。 115 ◯佐藤英雄議長 5番沼倉啓介議員。 116 ◯5番(沼倉啓介議員) 3回目の質疑なので、数字的な誤り、今スパッシュランド 860万円とおっしゃいましたよね。 8,600万円でしょう。重油代ですよ。重油代 860万円ということはないでしょう。今やっている進行年度でも 5,600万円ぐらいたいているのに、新しい年度で……、燃料費に占める割合と言ったんですよ。まず、それはいいです。あと訂正してください。  それから、私が何でかかりつけ医という形にこだわっているかというと、医療法改正で、かかりつけ医の先生方のレセプトにまで影響してくるわけなんです。いいですか。そうすると、例えば土曜・日曜、今は医師会に休日当番医制度という形のもので委託しています。先生方が、かかりつけ医制度を採用することによって、今度先生方の対応が違ってくるんです。開業医の先生方の対応が違ってくるわけなんです。そうしないと、レセプトの請求はできなくなるんです。それが医療法改正の中のかかりつけ医制度なんです。  ですから、私が言っているのは、単にパンフレットを配るということではなくて、きっちりした医師会との話し合いを持って、妥協点をとってからリーフレットを配るとかそういう形のプロセスだったら話はわかるんです。それを仙南でやったからといって、そういう形で担当課がパンフレットを配ってしまうと。そういう形の順序とは、私は逆ではないのかなという形でご質疑したということなんです。それが1点目です。  それから、スパッシュランドに関しては、訂正か何かしてください。  1番目の、私が聞いた当初予算の中で、「4万人都市復活大作戦」、これは地方財政計画とそれから交付税ですか、その中でこうだという話をしたんですが、どうも私は納得いかないんです。例えば新型交付税の中で、地域振興費という形のものが採用されました。2008年から。だから、そういう中で、例えば「4万人都市復活大作戦」という形で、地域の活性化を図るためにこのぐらい来るんだよというもので、この予算に入れましたという形なんだったら話はわかるんです。歳入の中にね。それをただ、この二つの科目、費目、これとこれだから「4万人都市復活大作戦」を前面に出して平成20年度の当初予算を組んだと、これはどなたも納得できないと思うのです。一つでもいいから、裏づけの具体的な数字を出してください。 117 ◯佐藤英雄議長 議事整理のため、暫時休憩します。      午後1時37分休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午後1時40分開議 118 ◯佐藤英雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 119 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  まず、先ほどの地方財政対策費で1億 1,400万円が予定されておるところでございますが、その中での定住促進に 900万円を充てているところでございます。  2点目のスパッシュランド、さっきの 860万円がA重油の増加分であって、スパッシュランドに1億 7,500万円の約30%の 5,320万円が重油代、それにプラスして出しておるというところでございます。  また、かかりつけ医の部分ですが、あれは今の医療改革のあれではなくて、2市7町の地域医療対策委員会の中で出ている医師も含めたものであって、「かかりつけ医を持とう」というパンフレットを配布したところでございます。以上です。 120 ◯佐藤英雄議長 ほかにありませんか。4番吉田貞子議員。 121 ◯4番(吉田貞子議員) 私も第29号議案についてお尋ねいたします。  一昨年だったでしょうか昨年だったでしょうか、市長に「これからの財政方針をどのようにお考えですか」というような質問を私いたしました。そのときには、「繰上償還を、前はいろいろな有利な地方債を使って、市はどんどん整備、設備をして、投資して、そしてそれを今度は繰上償還でどんどん返していったというようなことで、健全な財政運営を図ってきたけれども、これからはそのやり方ではいかないのではないか」というような話をして、「転換点になっているので、新たな財政方針をしっかり立てなければいけないのではないか」というような趣旨の質問をいたしましたときに、市長は、「これまでの財政方針がよかったんだから、財政運営もよくなっているんだから、そのまま続ければいいんではないか。いいことはそのまま続ければいいんではないか」というような答弁がございました。  今回いただきました公的資金補償金免除繰上償還についての資料の中に、留意事項で「財政状況の分析」の中で、「本市では、平成7年度から平成17年度までの11年間で 110億円を超える縁故債の繰上償還を実施してきたため、実質公債費比率等の財政指標は、類似団体等と比較し良好な値となっていた。しかし、平成19年度からは理論償還算入終了等により、普通交付税などの大幅な縮小が予想され、税収の伸びが見出せない状況下、経常経費の削減だけではカバーできず、実質公債費比率等の財政指標の悪化が懸念される」というような項目が載っております。本当にこれを言ったわけであって、先ほどの財政方針の中で、「これまで以上の歳出、経常経費の削減を行っていく」と、市長は先ほどの答弁で言っておりましたが、もうここにも「経常経費の削減だけではカバーできない」というような文章が出ております。これが、国の方に出して、今回、公的資金補償金免除繰上償還が認められたとお伺いしております。ということは、国の方でも、市ではもう経常経費の削減だけでは、健全な財政運営はできないと判断したのではないかと私は非常に危惧いたすものでありますが、市長はこれから、本当にこの当市の財政運営をどのようにお考えなのか、新たな財政方針をお持ちなのか、再度お尋ねしたい。  それと、その中で、先ほどの答弁では「めり張りのある財政運営」とおっしゃいました。めり張りのある財政運営が、今回の財政で、この新年度予算でどういうところに出てきているのか。昨年と比較しまして大きく違ったところとか、一昨年とやってどこがどういうふうにめり張りがよりついたのか、私にはどうしても判断できかねます。どうか市長の明確なる答弁をお願いしたいと思います。  それから、先ほどの交付税の問題、交付税と繰入金と市債の関係というのは、地財計画の補てん分としてできる、その補てん分の繰入金というのは、財調なり減債なりそういった基金だけというか、そういった部分であって、すべての財源を補てん財源というふうに考えて、幾らでもその差額を入れられるというような考え方であっていいのかどうか、その点の見解をお尋ねいたします。 122 ◯佐藤英雄議長 風間市長。    〔風間康静市長登壇〕 123 ◯風間康静市長 お答えを申し上げます。  まず、1点目でございますが、先ほど来からめり張りのついた財政運営をしていかなければならない。例えば「4万人都市復活大作戦」の中でもございますように、子供に対するもの、また妊婦健診なんかもいい例だと思っています。それによって定住を促進して、増収を図るというのも一つの今回の予算書のところだと思っております。  また、何でも補てんしていいかという問題ではなく、目的があっての基金でございますので、それに対する補てんでございます。以上です。 124 ◯佐藤英雄議長 ほかにありませんか。1番沼倉昭仁議員。 125 ◯1番(沼倉昭仁議員) 第29号議案・平成20年度白石市一般会計予算についてお尋ねいたします。  予算に関する説明書28ページ、18款繰入金の項目についてお尋ねいたします。先ほどの施政方針に対する質疑の中でも触れられておりましたが、今回の予算編成におきましては、基金から約15億円を取り崩し、そのため基金の残高は27億円となっているということでございます。そこで、まず財政調整基金、減債基金、都市整備基金、それぞれの詳しい残高を教えてください。 126 ◯佐藤英雄議長 大野財政課長。    〔大野恒男財政課長登壇〕 127 ◯大野恒男財政課長 ただいまのご質疑についてお答えいたします。  財政調整基金につきましては、平成20年度当初予算に、終了後ということでお答えしますと10億 1,097万 2,000円でございます。減債基金については7億 436万 2,000円、都市整備基金については10億 4,818万 1,000円、この三つの基金を合わせまして27億 6,351万 5,000円となっております。以上でございます。 128 ◯佐藤英雄議長 1番沼倉昭仁議員。 129 ◯1番(沼倉昭仁議員) 市長は、先ほどの答弁の中で、平成17年からの行財政改革に取り組むことによって……。 130 ◯佐藤英雄議長 沼倉議員に申し上げます。第29号議案で3回質疑していますので、終わりです。あしたの予算委員会で聞いてください。    〔1番沼倉昭仁議員「わかりました」と呼ぶ〕 131 ◯佐藤英雄議長 ほかにございませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 132 ◯佐藤英雄議長 質疑なしと認めます。よって、第29号議案から第36号議案までの質疑を終わります。  お諮りいたします。ただいま議題となっております第23号議案から第36号議案までの計14議案については、議長を除く議員全員をもって構成する予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、今期休会中に審査することにいたしたいと思います。これにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 133 ◯佐藤英雄議長 ご異議なしと認めます。よって、ただいま議題となっております第23号議案から第36号議案までの計14議案については、議長を除く議員全員をもって構成する予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、今期休会中に審査することに決定いたしました。  直ちに特別委員会を開催し、正副委員長の互選をお願いいたします。  その間、暫時休憩いたします。      午後1時51分休憩 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~      午後2時04分開議 134 ◯佐藤英雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  正副委員長互選の結果報告 135 ◯佐藤英雄議長 予算審査特別委員会が開催され、正副委員長互選の結果、委員長に安藤佳生議員、副委員長に平間知一議員が選任された旨報告がありました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 136 ◯佐藤英雄議長 本日の日程はこれで終了いたしました。  なお、あす19日から27日までを休会とし、28日に本会議を開き、市政に対する一般質問を行う予定であります。  本日はこれにて散会いたします。  ご苦労さまでした。      午後2時04散会  地方自治法第 123条第2項の規定によりここに署名する  白石市議会 議 長  佐 藤 英 雄        議 員  山 田 裕 一        議 員  志 村 新一郎 Copyright © Shiroishi City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...