気仙沼市議会 > 2022-06-23 >
令和4年第126回定例会(第6日) 名簿 開催日: 2022年06月23日
令和4年第126回定例会(第6日) 本文 開催日: 2022年06月23日

ツイート シェア
  1. 気仙沼市議会 2022-06-23
    令和4年第126回定例会(第6日) 本文 開催日: 2022年06月23日


    取得元: 気仙沼市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-06
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 2022-06-23 令和4年第126回定例会(第6日) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 266 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 2 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 3 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 4 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 5 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 6 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 7 : ◎20番(小野寺俊朗君) 選択 8 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 9 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 10 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 11 : ◎20番(小野寺俊朗君) 選択 12 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 13 : ◎生活環境課長(白幡賢一君) 選択 14 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 15 : ◎20番(小野寺俊朗君) 選択 16 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 17 : ◎生活環境課長(白幡賢一君) 選択 18 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 19 : ◎20番(小野寺俊朗君) 選択 20 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 21 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 22 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 23 : ◎20番(小野寺俊朗君) 選択 24 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 25 : ◎地域づくり推進課長兼男女共同参画推進室長(千葉正幸君) 選択 26 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 27 : ◎20番(小野寺俊朗君) 選択 28 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 29 : ◎地域づくり推進課長兼男女共同参画推進室長(千葉正幸君) 選択 30 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 31 : ◎20番(小野寺俊朗君) 選択 32 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 33 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 34 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 35 : ◎20番(小野寺俊朗君) 選択 36 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 37 : ◎人事課長(藤村克郎君) 選択 38 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 39 : ◎20番(小野寺俊朗君) 選択 40 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 41 : ◎人事課長(藤村克郎君) 選択 42 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 43 : ◎20番(小野寺俊朗君) 選択 44 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 45 : ◎教育長(小山 淳君) 選択 46 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 47 : ◎20番(小野寺俊朗君) 選択 48 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 49 : ◎学校教育課長(尾形浩明君) 選択 50 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 51 : ◎20番(小野寺俊朗君) 選択 52 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 53 : ◎気仙沼中央給食センター所長(熊谷昭一君) 選択 54 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 55 : ◎20番(小野寺俊朗君) 選択 56 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 57 : ◎気仙沼中央給食センター所長(熊谷昭一君) 選択 58 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 59 : ◎20番(小野寺俊朗君) 選択 60 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 61 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 62 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 63 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 64 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 65 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 66 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 67 : ◎教育長(小山 淳君) 選択 68 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 69 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 70 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 71 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 72 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 73 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 74 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 75 : ◎経営管理部総務課長(千葉 淳君) 選択 76 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 77 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 78 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 79 : ◎高齢介護課長兼地域包括ケア推進課長(遠藤光春君) 選択 80 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 81 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 82 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 83 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 84 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 85 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 86 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 87 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 88 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 89 : ◎土木課応急対策室長(小松 学君) 選択 90 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 91 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 92 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 93 : ◎学校教育課長(尾形浩明君) 選択 94 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 95 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 96 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 97 : ◎教育部長(三浦永司君) 選択 98 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 99 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 100 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 101 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 102 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 103 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 104 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 105 : ◎水産課長(齋藤英敏君) 選択 106 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 107 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 108 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 109 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 110 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 111 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 112 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 113 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 114 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 115 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 116 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 117 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 118 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 119 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 120 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 121 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 122 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 123 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 124 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 125 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 126 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 127 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 128 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 129 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 130 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 131 : ◎総務課長(梅内 摂君) 選択 132 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 133 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 134 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 135 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 136 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 137 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 138 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 139 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 140 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 141 : ◎19番(村上 進君) 選択 142 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 143 : ◎財政課長(小松憲之君) 選択 144 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 145 : ◎19番(村上 進君) 選択 146 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 147 : ◎財政課長(小松憲之君) 選択 148 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 149 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 150 : ◎7番(今川 悟君) 選択 151 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 152 : ◎財政課長(小松憲之君) 選択 153 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 154 : ◎7番(今川 悟君) 選択 155 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 156 : ◎財政課長(小松憲之君) 選択 157 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 158 : ◎7番(今川 悟君) 選択 159 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 160 : ◎産業部長(昆野賢一君) 選択 161 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 162 : ◎7番(今川 悟君) 選択 163 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 164 : ◎産業部長(昆野賢一君) 選択 165 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 166 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 167 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 168 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 169 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 170 : ◎下水道課長(畠山智之君) 選択 171 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 172 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 173 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 174 : ◎下水道課長(畠山智之君) 選択 175 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 176 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 177 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 178 : ◎7番(今川 悟君) 選択 179 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 180 : ◎危機管理監兼危機管理課長(高橋義宏君) 選択 181 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 182 : ◎7番(今川 悟君) 選択 183 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 184 : ◎危機管理監兼危機管理課長(高橋義宏君) 選択 185 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 186 : ◎7番(今川 悟君) 選択 187 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 188 : ◎生涯学習課長(畠山高寛君) 選択 189 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 190 : ◎7番(今川 悟君) 選択 191 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 192 : ◎生涯学習課長(畠山高寛君) 選択 193 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 194 : ◎7番(今川 悟君) 選択 195 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 196 : ◎観光課長(畠山 勉君) 選択 197 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 198 : ◎7番(今川 悟君) 選択 199 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 200 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 201 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 202 : ◎7番(今川 悟君) 選択 203 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 204 : ◎16番(菊田 篤君) 選択 205 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 206 : ◎財産管理課長(伊東秋広君) 選択 207 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 208 : ◎16番(菊田 篤君) 選択 209 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 210 : ◎社会福祉課長(吉川 礼君) 選択 211 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 212 : ◎16番(菊田 篤君) 選択 213 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 214 : ◎財産管理課長(伊東秋広君) 選択 215 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 216 : ◎16番(菊田 篤君) 選択 217 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 218 : ◎財産管理課長(伊東秋広君) 選択 219 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 220 : ◎16番(菊田 篤君) 選択 221 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 222 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 223 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 224 : ◎財産管理課長(伊東秋広君) 選択 225 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 226 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 227 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 228 : ◎財産管理課長(伊東秋広君) 選択 229 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 230 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 231 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 232 : ◎生涯学習課長(畠山高寛君) 選択 233 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 234 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 235 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 236 : ◎財産管理課長(伊東秋広君) 選択 237 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 238 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 239 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 240 : ◎財産管理課長(伊東秋広君) 選択 241 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 242 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 243 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 244 : ◎社会福祉課長(吉川 礼君) 選択 245 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 246 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 247 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 248 : ◎社会福祉課長(吉川 礼君) 選択 249 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 250 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 251 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 252 : ◎社会福祉課長(吉川 礼君) 選択 253 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 254 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 255 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 256 : ◎社会福祉課長(吉川 礼君) 選択 257 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 258 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 259 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 260 : ◎社会福祉課長(吉川 礼君) 選択 261 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 262 : ◎10番(秋山善治郎君) 選択 263 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 264 : ◎社会福祉課長(吉川 礼君) 選択 265 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 266 : ◎議長(鈴木高登君) ↑ ページの先頭へ 本文 ▼最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:      午前10時00分  開 議 ◎議長(鈴木高登君) ただいまの出席議員数は22名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 2: ◎議長(鈴木高登君) 本日の欠席届出議員は、14番高橋清男君、17番臼井真人君。  以上のとおりでありますので、御報告いたします。 3: ◎議長(鈴木高登君) 次に、会議録署名議員の指名をいたします。  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において、16番菊田 篤君、18番千葉慶人君を指名いたします。 4: ◎議長(鈴木高登君) 次に、地方自治法第121条の規定により、説明のため出席を求めましたところ、配付の名簿のとおりでございますので、御報告いたします。 5: ◎議長(鈴木高登君) 次に、報道機関から写真撮影等の申出があり、議長はこれを許可しておりますので、御報告いたします。 6: ◎議長(鈴木高登君) これより日程に従いまして一般質問を行います。  順次質問を許可いたします。  初めに、「犬・猫の『マイクロチップ』装着の義務化による本市の取組について」外2か件、20番小野寺俊朗君の質問を行います。20番小野寺俊朗君。 7: ◎20番(小野寺俊朗君) おはようございます。  3日目の一般質問、最初に登壇しました、立憲民主党、小野寺俊朗です。よろしくお願いいたします。  それでは、1項目め、犬・猫の「マイクロチップ」装着の義務化による本市の取組について伺います。  飼い主がすぐに分かるように、犬や猫にマイクロチップの装着を義務づける改正動物愛護管理法が今月から施行されることになったことは、テレビなどで知らされています。繁殖を行うブリーダーやペットショップなどの事業者に、販売用の犬や猫にマイクロチップを装着し、犬や猫の名前や性別、品種、毛の色のほか、業者名を国のデータベースに登録することが義務づけられました。また、犬や猫を購入する際、飼い主も氏名や住所、電話番号などを30日以内に登録することが義務づけられました。  NHKが出している情報によりますと、1995年の阪神淡路大震災の後、多くの犬や猫が迷子になったことをきっかけに導入をめぐる議論が始まり、2019年6月に動物愛護管理法の一部を改正する法律が成立しました。環境省によりますと、迷子や飼育放棄などで自治体に引き取られる犬と猫は、2020年度には7万2,000匹余りに上り、対応が課題となっているということであります。国は、マイクロチップを取り付けることで、迷子になったときや災害で離れてしまったときに飼い主を見つけやすいことや、安易な遺棄の防止ができるとしております。  そこで、マイクロチップ義務化への対応や犬・猫との共生の取組や迷惑飼育の防止などについて伺います。  (1)動物病院やペットショップとの連携及び周知をどのように行っているのか伺います。  (2)野良犬や野良猫などの現状把握について伺います。  (3)ルールやマナーを守らない飼い主の指導やマナー向上策について伺います。
     よろしくお願いします。 8: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 9: ◎市長(菅原 茂君) 小野寺俊朗議員の質問にお答えいたします。  犬・猫の「マイクロチップ」装着の義務化による本市の取組についてでありますが、動物病院やペットショップとの連携・周知については、環境省やマイクロチップ制度の指定登録機関である公益社団法人日本獣医師会が中心となって獣医師や動物取扱業者への周知を行っております。  また、宮城県が実施している動物取扱業者への責任者研修会において、マイクロチップの義務化などの説明が行われております。  本市としましても、県獣医師会や保健所との連携を図りながら市ホームページやポスター掲示等により制度の周知に努めてまいります。  次に、野良犬や野良猫の現状把握についてでありますが、野良犬については近年では捕獲された例は少なく、放浪犬が発見された場合には、保健所において捕獲し、飼い主が見つかるまで保護し、野犬化を防止している状況にあります。  猫に関しては犬のような法に基づく登録制度がなく、飼い猫と野良猫の区別ができず把握が難しい状況から、その実態は把握できていないのが現状であります。気仙沼保健所管内で野良猫などの所有者不明の猫は毎年約100匹捕獲されており、実態はそれを上回るものと推測されます。  なお、県獣医師会では野良猫の繁殖を抑制する取組として、生息地付近の住民で野良猫を保護した方や動物の保護活動団体等に対して、不妊去勢手術費用の助成を行っております。  今後、マイクロチップの運用によって、管理されない犬・猫が減少していくものと期待しております。  次に、ルールやマナーを守らない飼い主への指導やマナー向上策についてでありますが、新型コロナ感染拡大前には、県獣医師会の主催により「家庭犬しつけ方教室」を実施し、散歩や室内での過ごし方などの実習を行ってきたところであります。なお、令和4年度には実施に向け県獣医師会と調整してまいります。  また、狂犬病予防集合注射において、マナーグッズや飼育に関するルールのチラシを配布しているほか、市ホームページでの周知も行っております。  今後も飼い主への指導やマナー向上への支援に努めてまいります。 10: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君。 11: ◎20番(小野寺俊朗君) かわいい子犬や血統書つきの犬かなと思う飼い犬を見ますと、ペットショップとかブリーダーから購入した動物かなと思って、飼い主さんからお話を聞いてみますと、友達とか知り合いから譲っていただいたと多くの方がお話をしております。また、動物病院にいつも通っている方なんかもいますけれども、そういう中でマイクロチップ登録制度については、都道府県の担当部署でブリーダーやペットショップや飼い主に指導、助言を行うことになっているようでありまして、今回答にありましたように周知をしている、努めてまいりますということでありました。  それで、宮城県の担当部署については、環境生活部の食と暮らしの安全推進課での環境水道班というところが担当しているようでありまして、市町村は県が行う動物愛護及び適正な管理に関する知識の普及啓発など、必要な施策を実施することに協力することになっていますことから、どのような協力を行っているのか伺いたいんですが。今お話しのように、市でも周知に努めてまいりますということでありましたので、その辺、もう少しお話をいただきたいと思います。 12: ◎議長(鈴木高登君) 生活環境課長白幡賢一君。 13: ◎生活環境課長(白幡賢一君) お答えいたします。  今回のマイクロチップ制度につきましては、動物の不適切な取扱いを防止すると、虐待や飼育放棄、遺棄、それから盗難などを防止するとともに、放浪犬や放浪猫の所有者の特定を迅速化するという目的で導入されたものでございます。我々としても、動物管理法の飼い主の終生飼養、いわゆる生涯飼育が達成できるよう、制度の周知に努めてまいります。 14: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君。 15: ◎20番(小野寺俊朗君) 市のホームページを見まして、ペットについてということで載っておりました。更新日が2020年、2年前の6月30日で、飼い主がマナーを守り、愛情を持ってペットと接してくださいとか、愛護動物を飼うときに守ってほしいこととか、引取りについてとかいうことで、気仙沼保健所に問合せしてくださいというようなことも書いてありました。  それで、私が今回聞きたいと思ったのは、犬のふんなんかについてやっぱり困っているという話を聞きまして、具体的にどのようにされているのかということで質問することにしまして。今多分、課長、市長からもあったように、ホームページに載っていることはここにありまして、2年前に周知というか、ホームページに載せているんですけれども、もっと飼い主のマナーの向上等について、定期的というか、市の広報等を使ってまた周知等々できないかについて伺いたいと思っております。よろしくお願いしたいと思います。 16: ◎議長(鈴木高登君) 生活環境課長白幡賢一君。 17: ◎生活環境課長(白幡賢一君) お答えいたします。  マナー向上への啓発につきましては、定期的に市の広報紙などでも呼びかけているところでございます。また、例年、犬のしつけ方教室なども開催し、マナーの向上に努めているところでございます。 18: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君。 19: ◎20番(小野寺俊朗君) 分かりました。市長の回答にもあったように、しつけ方教室、今年も検討するということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。2項目め、ジェンダー平等の取組についてであります。  ジェンダーとは、女・男という生物学上の性差ではなくて、社会的・文化的につくられる女らしさ、男らしさを意味しています。SDGsの5番目の目標に「ジェンダー平等を実現しよう」が掲げられています。それは発展途上国に限らず、日本のような先進国でもまだまだ女性に対する差別や暴力が問題になっており、それらを是正する必要があるからと言われております。  また、男女格差や女性に対する差別のほかに、LGBTQ+差別にも取組を進める必要があると考えています。男はこうあるべき、女はこうあるべきといったジェンダー規範によって苦しめられていることや、LGBTQ+などの性的マイノリティー、少数派に配慮した取組が必要であると考えます。市の取組や職員研修の状況について伺います。  (1)家庭内での無意識のジェンダーバイアスを見直すことについての取組状況を伺います。  (2)「気仙沼LGBTQ+を考える会」が実施した意識調査の受け止めと気仙沼市のLGBTQ+の取組について伺います。  (3)職員に対するジェンダー平等及びLGBTQ+に関する取組について伺います。  (4)職員のハラスメント対策について伺います。  (5)男女共同参画推進室が担う仕事内容から専門的な職員の育成・職員の増員を検討しないか伺います。 20: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 21: ◎市長(菅原 茂君) ジェンダー平等の取組についてお答えいたします。  家庭内での無意識のジェンダーバイアスを見直す取組についてでありますが、男女共同参画社会を実現するため、性別による役割分担意識や無意識の思い込みを解消し、男女ともに役割を分かち合う意識の醸成が必要であります。本市ではこれまで、市民に向けてパネル展示やポスターの掲示などによる啓発を行ったほか、その時々のニーズなどに合わせた啓発講座を実施してまいりました。  昨年11月には、男性7名を含む25名の参加を得て、「これからの働き方・生き方講座」を実施し、男性が家事や育児に参画するための環境づくりなどについて理解を深めたところであります。今後も理解の輪を広げるべく継続した取組を進めてまいります。  次に、「気仙沼LGBTQ+を考える会」が実施した意識調査については、市民による自発的調査であり、アンケートは現在も継続中とのことでありますが、回答された方々の意識の高さがうかがえる内容であると認識しております。  本市では、令和2年度に、市民や職員34名の参加を得て、「LGBTと多様性」をテーマとした講座を実施するなど、LGBTに対する理解の普及を図る取組を行ってまいりました。  今年度も、性的少数者に関する正しい知識や当事者が経験する困難や問題について理解し、人権尊重と多様性についての啓発を図るための講座を実施したいと考えております。  次に、職員に対するジェンダー平等及びLGBTQ+に関する取組についてでありますが、これまでも性別による役割分担意識や無意識の思い込みを解消する講座、LGBTに関する講座には、職員にも広く声がけし参加を促しておりますが、今後も職員が参加しやすい環境づくりに努めてまいります。  次に、職員のハラスメント対策についてでありますが、昨年9月に「ハラスメント防止に関する指針」を策定し、職員に周知を図ったところであり、ジェンダーに関しても、その指針の中で、性的指向や性自認をからかいやいじめの対象としたり、本人の承諾なしに第三者に漏らしたりすることはハラスメントになり得ると具体的に例示しているところであります。  また、本年1月から2月にかけては「ハラスメントとメンタルヘルス」をテーマに職員研修を実施し、オンライン受講を中心に、合計1,300人超が受講し、各職員がハラスメントに対する理解を深めたところであります。  今後も、ジェンダーに関することも含め、定期的に研修を実施してまいりたいと考えております。  次に、男女共同参画推進室への専門的な職員の育成・増員の検討についてでありますが、現在、同室には、正職員1名と会計年度任用職員(パート)1名が在籍し、室長を地域づくり推進課長が兼務しております。  主な事務分掌としては、男女共同参画の推進、女性活躍の推進、配偶者等からの暴力の相談に関することのほか、女性人材育成事業などを担当しております。  職員の育成については、スキルアップのために外部研修を受講するとともに、相談業務については、内容の深刻化・複雑化に対応するため、市が委嘱している専門の相談員による相談業務を、令和3年度より月2回から月3回に増やすなど市民サービスの向上を図っております。  なお、現在は必要に応じ、課内で協力しながら、業務に支障がないよう対応しており、職員の増員は検討していないところであります。 22: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君。 23: ◎20番(小野寺俊朗君) 昨年にもこのような中身でもって質問した経過がございまして、それなりに取組が進んでいる部分もあるのかなと思いながら今聞いておりました。前回のときにも言ったんですけれども、世界経済フォーラムが毎年実施するジェンダーギャップ指数のランキングで156か国中120位と、主要7か国の中で最下位に日本の現状があります。  ジェンダーギャップ指数1位のアイスランド、2位のフィンランド、3位のノルウェーと北欧諸国が上位を占めております。これらの国でどのような取組が行われているのかというと、代表的な取組にクオータ制の取組があります。政治の分野では議員、企業では役員などの一定の割合を女性にする制度、2つ目の取組はパパクオータ制でありまして、男性の育児参加を促し、女性の活躍を推進するというもの、3つ目の取組には、幼い頃からジェンダー平等の価値観を浸透させるため、ジェンダー先進国で行われているジェンダーフリー教育であります。男性だからとか女性だからといった固定観念を生まない教育を指しております。  このような部分も含めて講演会の開催が取り組まれておりますけれども、クオータ制とか、パパクオータ制とか、ジェンダーフリー教育などを気仙沼市でも検討を実施していかないかということについてお伺いしたいと思います。 24: ◎議長(鈴木高登君) 地域づくり推進課長兼男女共同参画推進室長千葉正幸君。 25: ◎地域づくり推進課長兼男女共同参画推進室長(千葉正幸君) お答えいたします。  市民に対して、職員も含めてですけれども、この男女共同参画につきましては、ジェンダー、それからLGBTQ含めて、啓発に努め講座を開催していくというような形で考えております。また、クオータ制につきましては、今年、ガイドライン作成しまして目標を設定しまして、庁内の審議会等における女性委員の登用目標50%ということで設定しているところでございます。今後、そういった形で女性の活躍をクオータ制を導入することによって推進してまいりたいと考えております。  以上です。 26: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君。 27: ◎20番(小野寺俊朗君) 分かりました。昨日も市長からの答弁の中でありましたように、クオータ制の検討について実施するということでありまして、まずやってみるということは大切でありますので、よろしくお願いしたいと思います。  それで、気仙沼のLGBTQ+を考える会が実施した意識調査では、「今まであなたの周りに性的マイノリティーの方はいましたか」いう設問に対して、「いる」や「断定できないがそう思われる方がいる」を合わせて76%となっておりますし、「LGBTQ+の方にとって気仙沼は暮らしやすい社会だと思いますか」という設問について、「過ごしやすい」「やや過ごしやすい」を合わせて9.7%でありまして、「あまり過ごしやすいとは思わない」「思わない」が合わせて67.9%となっています。アンケートに答えた7割の方がそうは思わないということであります。  「LGBTQ+の方が暮らしやすい社会をつくるための取組は必要だと思いますか」という設問に対して、「必要だと思う」「やや必要だと思う」が合わせて88.1%となっております。「必要」「やや必要だと思う」と答えた方は、「どのような取組が必要だと思いますか」に対して、教育現場での啓発活動、LGBTQ+に関する講演会や事業などに93票入っていますし、社会制度の見直し、パートナーシップ制度の普及、性別移行への配慮などが96票、行政による啓発活動、広報紙やポスターによる発信、LGBTQ+支援宣言などに56票入っております。LGBTQ+についての専門相談、電話相談や面接相談などについては68票、LGBTQ+の人が安心して集まれるコミュニティースペースに73票が入っております。  気仙沼市としてジェンダー平等を目指すために、気仙沼LGBTQ+を考える会が実施した意識調査から見えてきている教育現場での啓発活動や社会背景の見直し、パートナーシップ制度の普及、性別移行への配慮などや、行政による啓発活動やLGBTQ+についての専門相談など、具体的な取組を検討しないかについてお伺いしたいと思います。 28: ◎議長(鈴木高登君) 地域づくり推進課長兼男女共同参画推進室長千葉正幸君。 29: ◎地域づくり推進課長兼男女共同参画推進室長(千葉正幸君) お答えいたします。  LGBTQ+につきましては、今年度においても市民向けに講座を開催してまいります。また、LGBTQ+を考える気仙沼の市民の団体のアンケートにつきましては、途中経過の回答ということで私も見させていただいておりますし、それに対する意識の高さという部分についても十分理解しております。  そして、質問の中にありました相談業務についてなんですけれども、そちらにつきましてはまず職員の研修も必要であろうということで、外部の機関を活用しながら職員の研修を進めているところでもございます。また、そういう必要性のある相談業務については、県で実施している相談機関に相談があった場合はおつなぎするような形で対応しておりますし、広報でも相談日について紹介させていただいているところでございます。  以上です。 30: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君。 31: ◎20番(小野寺俊朗君) 私、この質問を考えている中で、やっぱり気仙沼市民の方々が気仙沼で生きていくということで、要するに気仙沼で過ごしていく、生活するということを大切にするためには、子育て支援とかLGBTQの方々も暮らしやすい気仙沼にしてほしいという思いで、市民に優しいまちづくりに寄与できるのではないかという思いで質問しております。すみませんけれども、市長から一言、その辺のお言葉をいただきたいと思うんですけれども、よろしくお願いします。 32: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 33: ◎市長(菅原 茂君) 先ほどの暮らしやすいと感じていないほうのパーセンテージが他市町村との比較ができないので、日本全体がそうなのか、気仙沼市が特にそうなのかということは分からない数字だったとは思いますが、いずれにしても高くないことだけは間違いない、低いと思いました。そういう意味では、そのことを感じている人が住んでいるということは普通ではないと思います。どの人にとっても暮らしやすいと感じるまちづくりをしていかなくてはなりませんので、そのために、これは世の中全体からの機運の醸成と市ができることと併せてあると思うんですが、その2つが並行して進む中で、LGBTQ+に関する理解が進み、どの方も暮らしやすいと感じるまちづくりをしていきたいと思います。 34: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君。 35: ◎20番(小野寺俊朗君) 実はこのアンケート、まち・ひと・しごとのそこに貼られてありましたので写真を撮ってきたんですけれども、それを見て質問をつくりました。その時点では134人の方が答えているということでございましたが、実は労働組合の自治労によりますと、昨年4月から6月にかけて47都道府県で実施した働きやすさと職場の多様性に関するアンケート調査では、約1万9,000人の回答結果があったんですけれども、その回答した人の6.6%がLGBTQ+であるという結果が出ております。ですから、職場、この市役所の中でもLGBTQ+のそういう自分の中で違うという性意識を抱えている方がいらっしゃるのかなと思うんですよ。そういった意味では、そういう方々がいることについて、要するに排除しないということが大切だという思いを持って質問をしております。  次に聞きたいのは、職員のハラスメント対策についてですけれども、相談窓口の開設状況とか、相談件数について伺いたいと思います。 36: ◎議長(鈴木高登君) 人事課長藤村克郎君。 37: ◎人事課長(藤村克郎君) お答えいたします。  ハラスメントの相談窓口の状況でございますけれども、窓口については昨年度、要綱の改正、あるいは指針の策定ということでやっておりまして、窓口は人事課では職員全体から、あるいは教育委員会、ガス、水道、病院はそれぞれの部署の職員からといったことで4つの窓口を設けているところでございます。  あと、相談件数でございますけれども、昨年度1件受けております。ただジェンダーに関するものではございませんで、セクシュアルハラスメントの関係で1件、相談を受けたというところでございます。  以上でございます。 38: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君。 39: ◎20番(小野寺俊朗君) ジェンダーフリーの部分でいえば、職員研修の必要性とか住民への啓発については、地方公務員法でも適用される改正労働施策総合推進法におけるいわゆるパワーハラスメント防止対策の中で、性的指向、性自認に関するハラスメント防止の啓発や、適切な相談対応が可能な相談窓口の設置なども自治体において必須の取組であると言われておりまして。そういった意味では相談が性自認に関する部分ではなかったということでありますが、実際相談をする方にとって相談窓口の体制というのは非常に大切なんではないかと思うんですよ。それで、男性の相談者、女性の相談者というか、そういう体制も整えているのかどうかについてお伺いしたいと思います。 40: ◎議長(鈴木高登君) 人事課長藤村克郎君。 41: ◎人事課長(藤村克郎君) お答えいたします。  相談の体制でございますけれども、今おっしゃるとおりだと思っております。そのため、その相談者の状況によって、例えば女性であれば女性の職員が相談を受けたりとか、そういったように対応をしてきたところでございます。  以上でございます。 42: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君。 43: ◎20番(小野寺俊朗君) 窓口は設置しているところでありますので、ぜひ窓口に来やすいというか、相談に行きやすいような体制をつくっていただければと、その辺の対応をこれからもよろしくお願いしたいと思います。  次に移ります。3項目め、学校給食の充実についてであります。  ウクライナ危機や円安などによって高騰する食材費や燃料費のために、学校給食のコストもアップしているのではないでしょうか。新型コロナウイルス感染症の現状の中で、保護者への負担増を回避するため、令和4年度補正予算においてコロナウイルス対策費として充てられる国の地方創生交付金の活用を検討している自治体もあると伺っております。  令和4年度の気仙沼市一般会計予算では、学校給食は保護者から徴収している給食費を財源に提供しているが、原材料が高騰しており、コロナ禍における子育て世代の負担を軽減するため、物価高騰相当額を支援するために、1食当たり不足見込額を小学校20円、中学校22円の賄い材料費を市が負担することにしています。当初予算において、学校給食賄い材料費の原材料高騰に対するために不足額の補填をしておりますが、食育の推進や地場産物を活用した安全・安心の学校給食の追求などの取組について伺います。  また、昨年から学校給食実施基準が改正され、望ましい栄養量が算出されました。この基準を踏まえた献立作成の状況や給食指導において幅広い指導が期待されています。そこで以下の点について伺います。  (1)朝食を欠食する児童・生徒の状況を伺います。  (2)有機野菜・無農薬で作る安心・安全な食材の導入についてどのように考えているのか伺います。  (3)学校給食における地場産物の活用状況と食育指導の状況を伺います。  (4)学校給食実施基準の一部改正により、食塩摂取量の抑制や学校給食を活用した食に関する指導、家庭への情報発信が述べられています。どのように対応しているか伺います。  (5)十分な給食時間の確保について、どのように対応しているのか伺います。  (6)子育て支援や少子化対策の一環として、学校給食の給食費無償化にする考えはないか伺います。 44: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君の質問に対し、当局の答弁を求めます。教育長小山 淳君。 45: ◎教育長(小山 淳君) 小野寺俊朗議員の質問にお答えいたします。
     学校給食の充実についてでありますが、朝食を欠食する児童・生徒の状況については、令和3年度に実施した全国学力・学習状況調査によると、「朝食を毎日食べる」と回答していない児童・生徒の割合は、小学6年生で10.8%、中学3年生で17.6%でありました。これは全国平均と比較して、小学生で3.4ポイント、中学生で0.6ポイント低い値となっております。  平成28年度の同調査と比較しますと、小学6年生は0.1ポイント、中学3年生は1.3ポイントの増であり、さらなる取組が必要であると認識しております。  朝食を食べない理由としては、令和2年度に本市が実施した食育アンケート調査によると、「食欲がない」「時間がない」との理由が多く挙げられており、基本的な生活習慣の乱れが朝食の欠食につながっていると考えられます。  引き続き、児童・生徒及び家庭に対して、講話や食育だより等により、基本的な生活習慣の確立や生活リズムの向上につながるよう「早寝早起き朝ごはん」を推進してまいります。  次に、有機野菜・無農薬で作る安心・安全な食材の導入についてでありますが、有機野菜・無農薬野菜は虫がつきやすく、除草等に手間がかかるために生産量が少なく、割高となるほか、形がふぞろいであるなど、大量調理に向かない面があります。  学校給食では、通常、3層シンクを使用して丁寧に3回以上の野菜洗浄を行っておりますが、虫が多い場合、洗浄では落とし切れず、給食に混入する可能性が高いことなどから、現在、無農薬野菜は使用できておりません。無農薬野菜以上に厳しい条件下で育てられる有機野菜についても同様に使用できておりません。  今後も地産地消を推進していく中で、農薬の使用を低く抑えて野菜を生産していただけるよう、地産地消会議等でお願いしてまいります。  また、米飯については、減農薬により市内で生産された環境保全米全てを使用しつつ、不足分については宮城県産の米を使用しております。  次に、地場産物の活用状況と食育指導の状況についてでありますが、令和3年度における地場産物の活用割合は、品目ベースで、気仙沼産は18.9%で、県内市町村平均より6ポイント高く、宮城県産は39.8%で、県内平均より3.1ポイント高くなっております。  昨年度は、地産地消コーディネーター派遣事業を活用し、地場産物の使用量を増やす方法について専門家からの指導を受け、生産者との意見交換を行っております。  食育指導については、食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身につけることができるよう、給食センターの栄養教諭や栄養士が、学校の学級活動の時間や給食時間などを活用して、バランスの取れた食事やよくかむことの大切さ、栄養素の働きなどの指導を行っております。  さらに、「かみかみメニューコンテスト」や「献立をつくろう」などの企画・機会も活用しながら、子供たちの食への関心を高めております。また、保護者に対しても、給食だよりやSNSを通じて食に関する啓発も行っております。  食は生きる基本であり、今後も子供たちが食に関する知識や習慣を身につけられるよう、食育指導を継続してまいります。  次に、学校給食実施基準の一部改定への対応についてでありますが、学校給食実施基準は厚生労働省が策定した日本人の食事摂取基準や児童・生徒に対する実態調査に基づき、随時改正が行われており、適用に当たっては、地域の実情等に十分配慮し、弾力的に運用することとされております。本市においては、改正された基準に基づき献立の作成を行っております。  昨年4月の一部改正で食塩の基準値が変更されたことへの対応として、汁物にだしを効かせること、あえ物に酢を使用すること、減塩のドレッシングや減塩パンを使用することなどの工夫を行っております。  一方で、あまり食塩を減らし過ぎると、味の薄さから残食が増え、必要な栄養が摂取できなくなる懸念もあります。学校給食では適正な減塩を施すとともに、減塩に関する情報発信を継続し、家庭でも減塩に努めていただくようお願いしているところであります。  食に関する情報発信は、給食だよりや予定献立表のほかに、SNSを活用して、給食の写真と献立のレシピや食材の紹介を毎日発信しております。家に帰って親子で学校給食のSNSを見ることで、給食を話題にして食への関心を持ち、豊かな食生活を送ってもらえるよう努めてまいります。  次に、十分な給食時間の確保についてでありますが、文部科学省の食に関する指導の手引には、会食は「落ち着いて食べることができるよう、食べる時間を確保する」と示されております。一般的に給食の時間は、準備、会食、後片づけに区分され、本市においては会食の時間を、小学校では25分程度、中学校では20分程度確保しております。  各小・中学校においては、一日の時間割を工夫して給食時間の確保に努めるとともに、小学校においては、台車で低学年の教室近くまで食器や食缶を運んだり、学級担任以外の教職員や特別支援教育支援員を各クラスに配置するなどして、準備や後片づけの時間短縮の工夫を行って会食時間の確保に努めております。  食事時間は、生活のリズムを整える役割としても重要であることから、今後も望ましい給食時間の確保に努めてまいります。  次に、小・中学校の給食無償化についてであります。無償化は取り組むべきことと考えておりますが、多額の財政負担を伴うことから、現時点で市単独または市中心の無償化の実現は難しいところであります。  今年度は、昨年度と同様に新型コロナウイルス感染症による家計への影響に対する支援として、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、児童・生徒1人当たり5,000円の減免等の支援を行っております。  また、原材料費の高騰による食材費の高騰相当額を支援するために、1食当たりの不足分見込額を小学校20円、中学校22円と見積もり、その賄い食材費を新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して公費負担しているところであります。  なお、学校給食の無償化については、子育て支援としてナショナル・ミニマムとするよう、県市長会等を通じて、引き続き国に要望してまいります。 46: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君。 47: ◎20番(小野寺俊朗君) 丁寧な回答、ありがとうございます。  欠食する児童の状況について回答いただきました。小学校6年生で10.8%、中学校3年生で17.6%ということで、気仙沼市はそれよりも高いのか低いのか、よく分からなかったんですけれども、それも含めてお聞きしたくて。あと気仙沼でいえば、健康上の理由とかで食べない、朝食を抜くとか、そういうことがないのかどうか。それから、若い世代のお宅では、お父さん、お母さんが朝食を食べないので子供も食べないというようなことがないのかあるのか。その辺、気仙沼でいくとどうなのかというところについて、どうなっているのかお伺いしたいと思います。 48: ◎議長(鈴木高登君) 学校教育課長尾形浩明君。 49: ◎学校教育課長(尾形浩明君) お答えします。  今おっしゃった若い世代の家庭での欠食状況ですけれども、今回提示しています資料の中では、子供たちの欠食だけであり、世帯ごとの部分については調査できていないという状況であります。  それから、先ほど言っていた小学生で10.8%、中学校3年生で17.6%という数字は、気仙沼市で1回でも朝御飯を食べてこないという子も含まれていますので、相当の子たちはまず朝御飯を食べてきていると捉えているところです。 50: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君。 51: ◎20番(小野寺俊朗君) 気仙沼で1回でも欠食していれば欠食というアンケート調査だったということでありますから、多くの子供たちは食べているのかなということで分かりました。そして、その指導もされているということでありますから、よろしくお願いしたいと思います。  あと、地場産物の提供状況も先ほど回答ありまして、18.9%使用していると。県内では39%、40%ぐらい県内産を利用されているということでありまして、その辺、気仙沼でいえばJA新みやぎさんとの会議というか、打合せというか、相談というか、そういう場面をつくってやっているということでよろしいんでしょうか。お伺いしたいと思います。 52: ◎議長(鈴木高登君) 気仙沼中央給食センター所長熊谷昭一君。 53: ◎気仙沼中央給食センター所長(熊谷昭一君) ただいまの御質問にお答えいたします。  気仙沼市では、地産地消会議という会議を設けております。こちらはメンバーの構成といたしましては、市教委の学校教育課保健給食係が事務局を担当いたしまして、農林課の農政係、中央給食センター、本吉共同調理場、小原木共同調理場の栄養士等の職員。外部からは、宮城県学校給食会、新みやぎ農業協同組合南三陸地区本部、地方卸売市場株式会社流通市場及び地元の生産者等を基本に構成しておりまして、議題に応じて柔軟性を持った構成としながら、地場産物の活用を増やすための方法について会議を設けているところでございます。 54: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君。 55: ◎20番(小野寺俊朗君) せっかく調べてきたので、地場産物のことですけれども。先ほど米の話もされましたけれども、気仙沼ではキュウリとかナス、トマト、イチゴ、茶豆、大根、タマネギ、ピーマン、カボチャ、ブロッコリー、ニラ、春菊、ネギ、キャベツ、白菜、ニンジンというような季節野菜、季節ごとの地場産物がありまして。あとそのほかにも統一ブランドのチヂミホウレンソウとか、ナバナとか、アスパラナとか、フキノトウ、チヂミコマツナ、チヂミユキナなどがブランド化されておりまして、これらをそれぞれどのような形で使っているのかについて、もう一度教えていただきたいと思います。 56: ◎議長(鈴木高登君) 気仙沼中央給食センター所長熊谷昭一君。 57: ◎気仙沼中央給食センター所長(熊谷昭一君) 質問にお答えいたします。  地産地消につきましては、先ほどの会議を母体としましていろいろ検討させていただいております。それで、市内の露地野菜については、夏場は取れますが冬場はほとんど取れないことから、野菜や果物を使用した加工品についても話し合っております。食品加工業者の協力を得ながら、今提案としましてはダイスカット、取れるときにカットにして保存しておくというような手法や、気仙沼はトマトがたくさん取れますのでトマトピューレ、またイチゴソースの開発などを今業者と共に進めているところでございます。  それで、給食センターについては生産状況の数がやはり一番問題となりますことから、大量消費、大量調理にも出せる状況を加味しながら、また今後、使用に向けていろいろ実現してまいりたいと思っております。 58: ◎議長(鈴木高登君) 20番小野寺俊朗君。 59: ◎20番(小野寺俊朗君) 丁寧な回答をいただきました。ありがとうございました。  これで、私の一般質問を終わります。よろしくお願いします。どうもありがとうございました。 60: ◎議長(鈴木高登君) これにて20番小野寺俊朗君の質問を終わります。  議場の換気を行うため、暫時休憩いたします。  再開を午前11時5分といたします。      午前10時55分  休 憩 ───────────────────────────────────────────      午前11時05分  再 開 61: ◎議長(鈴木高登君) 再開いたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。  御報告いたします。建設部長菅原通任君から早退の申出がありますので、御報告いたします。 62: ◎議長(鈴木高登君) 次に、「市民要望について」外2か件、10番秋山善治郎君の質問を行います。10番秋山善治郎君。 63: ◎10番(秋山善治郎君) 日本共産党の秋山善治郎です。  今日6月23日は、沖縄戦犠牲者の御霊を慰め、世界の恒久平和を願う特別の日であります。特別の日に一般質問させていただきます。  今回は、4月の選挙で寄せられた声の中から幾つか絞って質問いたします。当市の政治姿勢である「できませんとは言いません」に恥じない答弁をお願いしたいと思います。  初めに、市民要望4点について伺います。  1つ目は、気仙沼市立病院玄関ひさしの雨対策についてであります。  市民病院玄関屋根の曲線は見事な景観でもあります。五月晴れのときなど、多くの方がほれぼれと眺めることと思います。しかし、それは雨が降っていないときであります。「市長に一度体験させたい」と訴えられた中に、土砂降りの雨の中、ずぶぬれになってしまう利用者の悲痛な声がにじんでいました。玄関屋根のひさしを改善する考えはないのでしょうか。どこまで検討されているのかお伺いします。  2つ目は、補聴器購入補助について伺います。  高齢化率40%に近づいている当市でも、補聴器購入への補助金制度を導入するときではないでしょうか。  3つ目は、市道側溝の蓋がけについて伺います。  市民から強く要望されている場所の側溝蓋は早期にかけるべきと考えますが、いかがでしょうか。例えば南郷8号線の南郷11-16地先や萱原ノ沢線の松崎萱地域など、散歩中に転落したり、交通量が多く交差に支障となっている場所の暫定改良としての役割もあるのではないでしょうか。  4つ目は、学校給食の無償化についてです。  先ほど20番の議員に対する答弁もありましたが、私も通告しておりますので改めて質問します。  当市では、2年続けて学校給食費を1か月分無償にしてきました。学校給食の無償化について、市長の施政方針の中でも触れており、「県市長会等を通じて給食費無償化を引き続き国に要望してまいります」と述べています。県内でも独自に無償化の動きが生まれています。気仙沼市として、学校給食費の無償化について今後どのように検討していくのか。無償化の見通しをお示しください。  市民要望について、以上4点についての答弁を求めます。 64: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 65: ◎市長(菅原 茂君) 秋山善治郎議員の質問にお答えいたします。  市民要望についてでありますが、気仙沼市立病院玄関ひさしの雨対策については、現状、コンクリート部分のひさしは片翼2.7メートルあり、助手席側の乗降者が雨にぬれないような設計としております。  ひさしの延長について設計業者に確認したところ、コンクリートによる増築は、基礎部分から造り直すこととなるため困難でありますが、鉄骨で補強したガラス板により1.5メートル程度延長することは可能であり、その費用は1億円程度と伺っております。  しかしながら、ひさしを1.5メートル延長した場合であっても、市立病院付近は風も強く、BRT車両等の大型バスの駐停車を考慮し、約4メートルの高さがあることから、雨が吹き込むことが予想され、運転席側の乗降者が雨具の利用なしに全くぬれない環境を実現することは困難であります。  移転から5年近くが経過し、様々なハード面の課題はありますが、現在、地域の医療提供体制の維持・継続のため、地域包括ケア病棟の導入や、経営改善に取り組んでいるところでありますので、当面、危険性解消のためのハード整備を除き、ソフト事業の充実に集中してまいりたいと考えております。  次に、補聴器購入補助についてでありますが、加齢に伴う難聴者の補聴器購入については、一部の自治体において独自の補助を実施している事例があるものの、要件や金額がそれぞれ異なっております。本市独自の補助制度創設となれば、対象範囲、効果の検証のほか、財源確保等が課題になると考えられます。このような国民の多くが対象となり得る課題への対応は、全国一律の制度構築が望ましいものと考えており、機会を捉えて国に要望してまいります。  次に、市道側溝の蓋かけについてでありますが、道路幅員が狭く歩行空間の確保が必要と判断した箇所から実施しており、特に通学路は優先的に設置しているところであります。  南郷地区については、これまで継続して設置しており、今年度は南郷8号線を実施予定としております。また、萱原ノ沢線、松崎萱地内は、以前からの要望を受け、設置に向け検討しており、通学路でもあることから、今年度より計画的に実施したいと考えております。  私からは以上のとおりでありますが、教育関係については教育長から答弁いたします。 66: ◎議長(鈴木高登君) 教育長小山 淳君。 67: ◎教育長(小山 淳君) 秋山善治郎議員の質問にお答えいたします。  学校給食の無償化について、無償化は取り組むべきことと考えておりますが、多額の財政負担を伴うことから、現時点では市単独または市中心の無償化の実施は難しいところであります。  今年度は、昨年度と同様に新型コロナウイルス感染症による家計への影響に対する支援として、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、児童・生徒1人当たり5,000円の減免等の支援を行っております。  また、原材料費の高騰による食材費の高騰相当額を支援するために、1食当たりの不足分見込額を小学校20円、中学校22円と見積もり、その賄い食材費を新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して公費負担しているところであります。  なお、学校給食の無償化については、子育て支援としてナショナル・ミニマムとするよう、県市長会等を通じて、引き続き国に要望してまいります。 68: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 69: ◎10番(秋山善治郎君) 病院のひさしについては、難しいことはよく分かりますが。ということは、私が最初に、一度市長に実体験していただきますという話をしましたけれども、直接すぐ市長というわけにいかないので、まず部長が今度土砂降りのときに自分で運転してもいいですし、車椅子体験をして、車椅子に乗って運転席側から土砂降りの中で降りてみてはいかがでしょうか。その覚悟がおありですか、お伺いします。 70: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 71: ◎市長(菅原 茂君) わざわざ部長がそんなことしなくても誰でも想像できることだと思いますし、市長はいつでもそれはやってみたいと思いますけれども、そういうことで解決もしないということでした。大変立派な設計会社と大変立派な工事施工会社が来て、設計会社はここで1回、秋山さんの質問も受けたことがあります。大変安心していては駄目なんだと思いました。  しかしながら、1回造ってしまうと相当お金がかかるので、実はこの前に風の問題もあったんですね。風の問題があって、風は何か細かい網を張るとか、いろんなもっと簡単なことができるんではないかということを言っているまま皆さんが使い慣れてしまったという状態ですけれども。約束は全くできませんが、「できませんとは言いません」という意味では、工夫はずっと考えるべきではないかと思いました。極端な話、1億円使うんだったら、誰か人が待っていて傘差しに行ったほうがまだ安いみたいな話、またそれをやったら変なというか、おかしい話にもなってしまうと思うので、一緒に知恵を絞ってください。 72: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 73: ◎10番(秋山善治郎君) 私も、こういう話が出てくるとは実は思っていなかったんですよ。ただ、利用者でやっぱり運転席側からどうしても車椅子で降りなければならないという方にとっては本当に大変でございまして、バスタオルを何枚も持っていって頭からかけて何とか乗ったり降りたりしているという状況のようなんですよ。病院を利用する方についてその状況になっていると。実は今日、本当は土砂降りになるんではないかと思っていたんですが、そうではないようでございますので、本当に晴れた日、この話はなかなか実感的には捉えられないかもしれませんけれども、今市長から答弁もありました。そうすると、今の普通の玄関でなくて違う玄関、例えば救急車の出入りする玄関を臨時的に使うとか、そういうことはできないんでしょうか。運用上の問題として、そういう特別の場合の対応というのは、何も玄関は今の一般の玄関だけに絞らなくてもいいのではないかと思うんですが、いかがなんでしょうか。 74: ◎議長(鈴木高登君) 経営管理部総務課長千葉 淳君。 75: ◎経営管理部総務課長(千葉 淳君) 秋山議員の御質問にお答えいたします。  今、例えばということで例示いただきました救急室の入り口でございますが、救急の場合は場所が全く違ってスロープから上っていくところでございまして、そこだと一般の外来へのアクセスが悪いのであまり現実的ではないなという考えはありますけれども、一方で、先ほど市長が再質問に対して答弁しているように、来院される患者さんの状態に応じての人の手を使った個別の対応ということは不可能ではないと思いますので、そういったソフト面での対応を検討してまいりたいと思っているところです。 76: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 77: ◎10番(秋山善治郎君) 市役所においては傘が用意されていて、ワン・テンビルに行くときは傘を使って行ったりしているんですけれどもね。前はここは何もなかったんですけれども、そういう形の改善もされた。今、ソフト面での改善の話をされましたので、ぜひそこについてはしっかりとした対応をお願いしたいと思います。  補聴器の購入について、それぞれこれ各市町村ばらばらなんです。現実に、全国を見てもばらばらなんです。ただ対象年齢をどうするのか、所得制限をどうするのか。それから、補助額にしても、現物支給するのか、補助金を出すのか、その限度額をどうするか。一回きりにするのか、それとも5年ごとに再申請できるような仕組みにするのか、いろいろ検討しなければならないんですけれども、そこについては今気仙沼市がすぐ踏み切る考えはないという考え方は示されましたが、ここの具体的な部分について少し検討なさってみてはいかがでしょうか。どうなんです、そこについてもやらないということなんですか。国にいきなり求めるんではなくて、震災のとき独自支援という制度を気仙沼市で住宅建設についてもやりましたけれども、やはり各市町村からそういう声が上がっていって初めて国が動くというのが現実的でありますので、そこについて検討を始めてはいかがなんでしょうか。いかがでしょうか。 78: ◎議長(鈴木高登君) 高齢介護課長兼地域包括ケア推進課長遠藤光春君。
    79: ◎高齢介護課長兼地域包括ケア推進課長(遠藤光春君) お答えいたします。  現在、この補聴器に関しましては、国でも補聴器と認知機能低下の予防効果を検証する研究が行われているということはこちらでも承知しているところであります。その結果がもう少しで明らかになるということもありますので、結果、やはり難聴と認知症の関係がはっきりエビデンスとして確認されれば、国でも何らかの動きがあるものと期待しているということで、国の動きを注視しているところであります。引き続き、国の動きを注視してまいりたいと思います。 80: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 81: ◎市長(菅原 茂君) このお話を聞いて打合せもしましたけれども、難しいことだと思いました。例えば眼鏡の補助ってないんですよね。じゃあ眼鏡の補助がなくて何で補聴器の補助はあり得るのかというと、多分金額なんですね。以前この場では、例えば声帯を失った方のための補助具みたいなものを補助しましょうということになりましたよね。それは病気だということですよね。難聴も病気だと思いますが、近眼も病気だと思います。やっぱり金額が普通の人には難しいからということが最大の理由なんだろうと思っています。そういう意味で今課長が話したようなことを確認してみたいなというのと、その機械もだんだん安価にならないかという期待もございます。ただそれが長年かかり過ぎるということではないかなという予想もしています。その中で検討してまいりたいと思います。  ここはちょっと別問題ですが、次の給食費のことは教育長から答えたのであれだったんですけれども、結局3日ぐらい前ですか、東京都が子ども医療費を18歳まで無償化しますと決めましたよね。結局、私は国に対して負けたと思います。国がナショナル・ミニマムでやるべきことをやらなくて、市町村の消耗戦、一番体力のある東京都が最後にやったと、金額も大きいから。こういうことも似たようなところがあって、困っている人には迷惑かけられないけれども、一方で国とのやり取りというのがあると思っています。  給食費のほうもいい答えができませんでしたけれども、こういうことも含めて、ぜひ今日、23日が特別な日だったということで、実はそのために参議院選挙は昨日公示になっているんですね。本来は今日なんですよ、17日間であれば。という始まっている参議院選挙において、日本共産党においてもぜひ国に要望をしていただきたいと。公約にあるのではないかなと思って、見せていただければ幸いだと思っています。 82: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 83: ◎10番(秋山善治郎君) 国に要望するのは当然でございますけれども、いや、今この間、県内でもこの補聴器に対する補助制度を始めると。ただ金額はちょっと低いんですけれども、始める話が報道されておりました。今、市長が話したように高いんですよ。高いし、実際に高齢になって年を重ねて、どうしても普通の会話ができなくなるということが、日常生活が支障するという。今課長から認知症の話もされましたけれども、本当に人生100年時代と言われている中で必需品になってきているのではないかという形で思います。  そういう点で、もう普通の買物に行くとか、コミュニケーションを取るとか、そういうごく普通の生活で支障にならないような形の仕組み、それは国が最終的にやればいいんでしょうけれども、なかなかそうはいかないところもあるし、補聴器の場合は補聴器をつけたから次の日からすぐにもう快適な生活になるという世界でもないようなんですね。慣れるまで少し調整したり、かなり難しいところもあるみたいなので、気仙沼市としても少ししっかりとした研究するといいますか、どういうことが必要なのかと。今、国が考えることだというだけでなくて、高齢者の方に対する寄り添った気仙沼市の政治姿勢、そういうことも必要なのではないかという点で、もう少し前向きな点もあってもいいのではないかと思うんでございますけれども、そこについては国が動くまでは黙って待っているということなんでしょうか。もう一度確認したいと思います。 84: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 85: ◎市長(菅原 茂君) 一般質問でも代表質問でも、歯科健診の話、出ましたよね。要は歯周病が万病の元で、そのことが保健財政を圧迫している。歯周病を相当程度防げれば、医療ももっと財政的にやりやすくなるというような話だったと思います。このことも、今秋山議員のお話を聞いていると、高齢者、より介護が必要な状態になっていくということを防げるのであれば、お金だけの問題ではないです、実際一人一人の生活というのはそういうことではないと思いますが、行政の判断の材料の一つとしては大きいものもあるのかなと思っていますので。前向きというところまでどこまで言えるか分かりませんが、いろんな角度から検討できると感じました。 86: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 87: ◎10番(秋山善治郎君) 4年間続けてこの話をしていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  主動部長が欠席されているんですけれども、そうするとこれは課長のほうで答弁なさるんでしょうかね。先ほど話されまして、私が具体的に指摘した部分については今年度からやりますよという答弁がされました。私が今回あえて指摘した部分については、別に長い距離ではないんですね。10メートルぐらいですから、側溝にして20戸ぐらいの世界なんですけれどもね。そういうところにおいても、何回も何回も市民から要望されなければなかなか改善されないという、この姿勢そのものがちょっと変だなという思いをして、あえて今回は一般質問の項目にさせてもらいました。市民から出されている声については、すぐに対応していくという姿勢がすごく大事だと思います。  実は今、道路整備については、例えば穴が空いたり、いろんなことがあったらすぐアプリで報告できるんですよね。先日、アプリでやった場合どうなのかと思ったら、もうすぐ早速対応していただいているので、すごく早く対応できる仕組みができたんだというのは分かりましたけれども。ただ、市民から何回か言われたことについてはもう少し丁寧に、そして素早く対応していくという姿勢がどうしても必要なんではないかと。そして、通学路優先で側溝の蓋がけしているということでございますけれども、ぜひそこについてもすぐに対応できる、市民に寄り添うという点が必要になっているのではないかと思うんです。その点でもう一度お伺いしたいと思います。 88: ◎議長(鈴木高登君) 土木課応急対策室長小松 学君。 89: ◎土木課応急対策室長(小松 学君) お答えいたします。  側溝の蓋かけにつきましては、市長の答弁のとおりで、歩行空間の必要な箇所等について、危険と思われる箇所から通学路を中心にして対応していくということで進めております。それと、あと市民からいただいた要望につきましては、現在通報アプリ等を活用しながら早急な対応をしているところであります。それと加えまして、市民の皆さんからいただいた道路の維持に関する対応につきましては、今後も速やかに対応できるように努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 90: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 91: ◎10番(秋山善治郎君) 私に相談に来る前にいろんな方に相談を持ちかけて、なかなかならなくて私に来るケースが結構多いんですよ。できたらそうなる前に、やっぱり市民の声にしっかり応えていくような仕組みというのをぜひお願いしたいと思っております。  学校給食費の問題について、これは本当にまさに国が考えなければならない、それはそのとおり。義務教育をしている、無償だという話をしている部分でありますので、それは国が考えなければならないんだけれども、これもさっきの補聴器と同じなんです。まさに市長が答弁したようなんですけれども、児童数も大分減ってきました気仙沼市で今、この学校給食費を無償化するとなると幾らかかるんでしょうか。 92: ◎議長(鈴木高登君) 当局の答弁を求めます。学校教育課長尾形浩明君。 93: ◎学校教育課長(尾形浩明君) お答えします。  今現在の児童・生徒数でいくと、2億1,000万円ぐらいかかると試算されています。(「年間」の声あり)年間です。 94: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 95: ◎10番(秋山善治郎君) コロナ対策ということで、去年と今年、減免していますよね。そして、今食材の値上がりについても手当てをしているということで答弁がされましたけれども、一気に全部をしない場合でも、もう少し前向きに対応するということは検討できないんでしょうか。一気に来年度から無償化にするだとか、一気にここで宣言してほしいという形で今質問をしているわけではございませんので、気仙沼市として今後の取組、無償化の見通しをどんなふうに考えているのかと。そこのところを今回の質問のポイントにしておりますので、見通しについてはどのように。これについても国が動くのをじっと待って我慢していると、こんな形だけではいけないんではないかと。もう県内でも無償化の動きが結構生まれていますからね、始まっていますから、そういう点についてもう少し検討してはいかがかなという思いをするんですけれども、いかがなんでしょうか。 96: ◎議長(鈴木高登君) 教育部長三浦永司君。 97: ◎教育部長(三浦永司君) お答えいたします。  学校給食につきましては、材料費を御父兄から御負担いただくと。それでもって、市で作って学校まで運んでいるというのが現状でございます。無償化という部分につきましては、その原材料費を無償化ということを言われているわけでございます。そうした中で、先ほど市長からも答弁しておりますが、これについては年間、今の児童・生徒数で2億1,000万円ほどの材料費がかかるということで、それを分割してなり少しずつ進められないかという御質問でございますけれども、基本的には国で何とかできないかということで、先日も6月1日に宮城県の国会議員の朝食会において市長から要望していただいております。まずはそういった対応を進めてまいりたいと考えてございます。 98: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 99: ◎10番(秋山善治郎君) 今回、4月に再選させていただきましたけれども、この学校給食費を期待していますということで、子供が父兄に秋山を応援してほしいという話もされたとも聞いておりまして。私も子供に対する責任も含めてしっかりと考えていかなければならないと思っておりますので、ぜひしっかりと対応をお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。福島原発放射能汚染物質の海洋放出について伺います。  東日本大震災の津波により、全ての外部電源が失われたことで爆発事故を起こした福島原発では、溶け出した核燃料、デブリを冷却するため大量の水が必要となっております。高い放射性物質に触れた汚染水は、多核種除去設備(ALPS)を使って放射性物質を除去していますが、ALPSでは取り除けない放射性物質を含んでタンクに貯蔵されています。海と生きる気仙沼にとって、福島原発の放射性物質の海洋放出は看過できない問題だと考えますが、施政方針には一言も触れていないのが気がかりでございます。  そこで、2点について伺います。  1つ目は、海洋放出の問題点はどこにあると認識しているのかという問題であります。  1)風評被害について政府も問題にしているようでございますが、この風評被害の認定というのをどのようにして行うのか。非常に難しいのではないかと思いますが、その被害を含めてどういう形で認定していこうとしているのか。  2)ALPS処理で取り除けない放射性物質とその量について把握しているのかどうか。政府の宣伝ではトリチウム以外の放射性物質は浄化処理で取り除いたかのようになっていますが、実態としてどのように考えているかお伺いしたいと思います。  3)そして、トリチウム水はほかの原子力発電所からも放出されているから安全だとの考えが広がっておりますが、トリチウム水が生物に与える危険性についてどのように認識しているのかお伺いしたいと思います。  2つ目は、海洋放出撤回を求める運動を起こしていかなければならないのではないかと私は考えておりますが、それを気仙沼市から始める考えがないのかどうかをお伺いしたいと思います。答弁を求めます。 100: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 101: ◎市長(菅原 茂君) 福島原発放射能汚染水の海洋放出についてお答えいたします。  汚染水が海洋放出されるのではなくて、処理水が海洋放出されるのだと政府は言っております。それでは、海洋放出の問題点についてでありますが、まずは、国や東京電力において、漁業者及び水産関係者などから理解が得られるように最大限の努力をすべきであると認識しており、処理水の取扱いに関する宮城県連携会議をはじめ、国や県に対し、あらゆる機会を捉えて要望しているところであります。  風評被害対策については、この連携会議の中で、国及び東京電力から、水産業などへの支援策、国民・国際社会の理解醸成、海洋環境モニタリングや海洋生物への影響調査などでの安全性について説明されましたが、漁業関係者などからはさらに踏み込んだ対策を望む声があり、県が先頭に立って、より具体的かつ効果的な風評被害対策などの要望内容を調整することとしております。  ALPS処理水の性状、人や環境への影響については、本年2月に原子力分野の専門機関であるIAEA及び国際専門家が来日し、放出されるALPS処理水の性状、放出プロセスの安全性、人と環境の保護に関する放射線影響などについて、IAEAの安全基準に基づく技術的な確認が行われ、4月29日に公表された報告書では、人への放射線影響は日本の規制当局が定める水準より大幅に小さいことが確認されたところであります。  次に、海洋放出撤回を求める運動についてでありますが、本年3月に開催された第5回処理水の取扱いに関する宮城県連携会議において、風評被害は既に始まっているとの意見もあり、海洋放出には納得していないものの、何が何でも反対と言い続けることでさらなる被害の拡大が懸念されることから、これ以上風評被害が広がらないよう、県が先頭に立って関係者と連携しながら、国及び東京電力に対し、より具体的な支援策や対策を要望していくことが確認されたところであります。  本市といたしましては、引き続き、国・県及び東京電力に対し、連携会議をはじめとするあらゆる機会を捉えて、漁業者をはじめとする水産関係者への被害が拡大しないよう、誠意ある対応を講じるよう要望してまいります。  連携会議につきましては、いろんな団体が出ております。宮城県市長会も会議メンバーになっていまして、1回目は私が都合が悪くて伊藤大崎市長さんに出てもらいましたが、2回目からは私が続けて出ています。そのほか、水産団体の中で気仙沼の方が長を務めているというか、担当されている団体が1つ、あと気仙沼の皆さんも組合としては各団体には入っているという状況にありまして、情報は共有されている状況であります。 102: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 103: ◎10番(秋山善治郎君) 私が通告した中で、風評被害も始まっている、これ以上広がらないようにしていくという答弁がありましたけれども、この風評被害の認定というのはどのような形でされるのか。基礎データはもう既に持っていて、そことの比較でこの被害だという形でこれは政府に改善を求めていくと、そのような仕組みになるんでしょうか。この風評被害という言葉、今、これ以上風評被害が広がらないようにするということで答弁もありましたけれども、実態として、その風評被害そのものの問題についてはどのような形で政府に対して賠償を求めるという形になるのか、その考え方についてお伺いしたいと思います。 104: ◎議長(鈴木高登君) 水産課長齋藤英敏君。 105: ◎水産課長(齋藤英敏君) お答えいたします。  先ほど市長が答弁いたしましたとおり、現在、処理水の取扱いに関する宮城県連携会議の中で様々な意見交換がされている状況です。国から、あるいは東京電力から支援策などいろいろ説明を受けていますけれども、まだまだ全然、関係者の同意を得られていないような現在の状況にあります。そういった意見を踏まえて進んでいるところで、まずそこまでの日程とかいったところのお話の説明はされていないような状況にありますので、今後についても機会を得ながら、関係者の理解を得られないままなし崩し的に進んでいかないように、こちらでも要望していきたいと考えております。 106: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 107: ◎市長(菅原 茂君) 具体的な細かい風評の観測ですか、計測についての説明は、私は今のところまだ受けていないんですけれども、それで水産物の需要減が生じた場合の支援策として、一旦冷凍するとか、その保管料を出すとか、買取りの借入金の金利の支援をするとかということで300億円積み増すというところまでは言っているんですね。だけれども、一方で魚が取れ過ぎたりして魚価が下がったりして、調整保管とかそういう仕組みも水産庁にもうあるわけですよ。そこの境目ってどうなんですかというのが非常に難しいと思います。  そういう意味で、実はこの間、東電の方が3名来られました。私が連携会議に出ているから。非常に低姿勢で、意見を一方的に聞きますからということで来られました。私が言ったのは、計測不可能なやつはマークしませんよということで、このことはやめるより残したほうがいいと思います、それでなるたけ精度の高い制度にしたほうがいいと思いますけれども、それだけでは納得しないと思いますからという話ししました。必要なのは補償の見える化ですよと、分かりやすい補償が、できれば長期にわたって支払われるとか、そういうようなことがないとなかなか皆さん理解しないんではないでしょうかという話をしました。  加えて、例えばこちらからというか、漁業者側から出ているのには、放流種苗確保への支援だとか、陸上を含む養殖の支援だとか、次世代育成に対する支援だとか、そういう意味で計測はしづらいので、一方で目に見えた支援はこうしますというようなものを要望している団体もあるということで、本市からも長期定額、見える化というようなことも含めて話ししました。それが全てではありません。例えば気仙沼魚市場みたいなところはそのほうがありがたいと思いますけれども、一方で一人一人の漁業者にとってみればそういうことではないんだろうと思っております。非常に難しいところですが、今県が取りまとめたいと話していますので、県で取りまとめて国または東電といろいろ折衝に入っていくということです。  本市の今までの態度としても、市長会の態度としても、反対ということではなくて、漁業者が理解する形が必要ですということで言っています。宮城県知事もそうです。知事がもう一つつけ加えているのは、最後の最後まで放流以外の技術、これは諦めないでもらいたいということを話しておりまして、私もそのことはそうだと思っています。 108: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 109: ◎10番(秋山善治郎君) 市長答弁あったように、やっぱりしっかりと補償する根拠が見えるような形、私は本当に必要だと思うんですけれども、そこを風評被害の問題として見える化するというのは非常に難しい問題が残るのではないかという思いをしておりましてね。だから、風評被害はこれ以上出ないようにするということでありましたけれども、だって現実に、この国際原子力機関IAEAが今回は当局が定める規制水準を大きく下回るんだから大丈夫だという見解を出しているんですけれども、だとすれば、私が先ほども質問しました、このALPSで処理できなかった、除去できなかった放射性物質というのはタンクの中にどれだけたまっているのかと。ここは副市長が専門なんですから、お詳しいんであれば副市長からも答弁もらいたいと思いますが。それとトリチウム水が生物に与える影響、この2つについてはもう一度確認したいと思います。いかがなんでしょうか。 110: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 111: ◎市長(菅原 茂君) トリチウム以外のことにつきましても、併せてIAEA等では含めての判断をしていると思っていますけれども、生物に与える影響は東電はこういうことを考えているんですね。処理水の出たところの水を取って、それでヒラメを養殖して、飼って調べ続けてお知らせしますと、実際にやりますからと言っています。そういう写真が載ったペーパーが配られています。既にやっているのかも分かりません。 112: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 113: ◎10番(秋山善治郎君) 国際原子力機関、いわゆるIAEAがオーケー出したのは、大量の海水で薄めて海に流すから、それは放射性物質の量は下がります。それは当然下がるんですよ。下がるまで大量の水を使うわけですから、当然基準としては下がると思いますが、ただそのタンクの中にどれだけ取り除けない物質が残っているのかという問題が明らかになっていないので、現実の問題としてね。単にこのトリチウム水だけが残って核物質は全て残っていないという証明もされていないわけでありますので、そこについてしっかりとした科学的な根拠がない中で海に流すというのは大変だと私は思っているんですがね。いろんな連携会議とか、会議ではいろいろ議論されているようでありますけれども、そこの問題についてはどのような議論をされているのかお伺いしたいと思います。 114: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 115: ◎市長(菅原 茂君) 連携会議では、その残ったものに対しての議論はされていないと思います。専門家が別なところでやっているかも分かりませんが、実際、今問題にしているのは、排出される水の内容であり、またその濃度でありますので、残ったものについての話はしていないと思います。それは別途、処理が必要であれば処理をすると思うんですけれども、今そこの前の段階で進めていくということだと思います。  それで、私はこの問題をずっと話聞いていて、意外なのは福島の人たちの半分ぐらいは放出したほうがいいというアンケートなんですね。これは非常に大事なことで、というのは、時間がかかればかかるほど俺たちだけがいつまでも苦しめられるのかという、もう福島だけに行くわけですよ。そこを解決しなくてはいけないというのを、併せて同じ重さとして私は今回は考えるべきではないかと思っています。出さなくてもいいとか、別な方法が生まれるということが最高に望ましいですが、どこかで決断をしなくてはいけない。そのときに漁業者の皆さん方も、福島の皆さん方も、100点ではないけれども妥協できる点というものを見つけていかなくてはならないというのが現実ではないかと思っています。 116: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 117: ◎10番(秋山善治郎君) この間、最終処分場を見学に行ったときに、散水する車についてH2Oと書かれているんですよね、水を積んでいますという形で。ところが、このトリチウム水というのはH2Oにならない水なんですね。HTOなんですよ。ですから、今福島では水素を水から作る話もされていますけれども、まだまだ研究する余地が残っていると思うんです。福島には福島原発に対する科学者専門家の研究機関をつくる話にもなっていますから、もう少し時間をかけてこの代替案をしっかりとつくっていく必要があるのではないかと。  今慌てて、福島県の方は半分ぐらいは放出賛成だという市長の答弁もありましたけれども、現実に問題にしたいのは、その残っている部分がどれだけあるのかが明らかにされない、明らかに示していないんですよね。分かっていると思いますが示していないもんですから、そういうところを不安のまま海に流すということについては、しっかりと止めていく必要があるのではないかと。そういう点で、気仙沼市の漁業政策の中でもこの福島原発の処理水、いわゆるALPSでは処理していますけれども、放射性物質が残ったままの処理水の対応について、気仙沼市の海と生きる政策の中にもしっかりと位置づける必要があるのではないかと、そう思うんです。その運動についてはなかなか、この連携会議の話もされましたけれども、もう少し強い発信を気仙沼からしていく考え方はないか、確認したいと思います。 118: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 119: ◎市長(菅原 茂君) 風評被害の話からスタートされていますが、実は私はこういう発言をしています。既にある風評被害を解決できないくせして、こんなことできるんですかと。既にある風評被害というのは、例えば気仙沼のホヤや南三陸町のホヤが韓国に輸出できないままになっていて風評被害が存在しているのに、どうやって新しい風評被害のことを計測したり、防いだりすることができるんでしょうかと。まず最初に、こっちをやってくださいという話をしました。2回ぐらい発言をしましたけれども、これは国がかわしているというか、答えません。漁業者の人たちがそうだそうだと言うかと思ったら、実はそうでもないんですよ。ということで、何らかの解決策を図っていかなくてはならないということ。  それで、福島の方たちが賛成しているのは、好んで賛成しているわけではないんですよ、仕方ない。もう福島の中だってかわいそうだと思っているわけです。その中での判断ということだろうなと思いますし、併せて廃炉への道筋、立っていないではないですか。そのことを考えたら何十年かかるか分からない、もう100年もかかるかも分からない。そういう中で、一定の解決が図れるものについてということなのではないかと思っています。そういう福島の皆さんの心情や社会的な情勢も含めて、今できる科学、分かる科学の範囲内で、また今回流す総量というのは、一年間でいえば、これまで福島原発があって稼働していたときの範囲内ということになっていますので、そこについてはいろんな条件の下で折り合う点が見つかるということを願っております。もちろん風評被害が最小限になるように我々も努めていかなくてはいけないと思います。 120: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 121: ◎10番(秋山善治郎君) 単に風評被害でなくて実害として出る可能性がある問題でありますので、しっかりと対応をお願いしていきたいと思います。これからも議論を重ねていきたいと思います。  次の質問、平和行政についてお伺いしたいと思います。  ここでは2点について伺います。  1つ目は、軍事力拡大による集団的自衛権発動体制の強化や核使用を辞さない決意を市民に求めることについて伺います。「集団的自衛権も憲法第9条の下でも許される」と解釈して、日米同盟体制を強化しています。また、「核兵器を使ってでも日本を守れ」の発言も目立っています。非核平和都市を宣言している気仙沼市として、「核兵器を使ってでも日本を守れ」の覚悟を市民に求めるということになるのでしょうか。気仙沼市では平和行政推進する条例を定めています。二度と戦争してはならないとの決意をお聞かせください。  次に、自衛隊への名簿提供は希望者に限定すべきことについて伺います。名簿を提供する場合、市が本人に情報提供していいのかどうかの確認をすべきであって、希望しない人が市に問い合わせるという今のやり方は間違っています。本人に無断での情報提供はすべきではありません。改善する考えはありませんか。答弁を求めます。 122: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 123: ◎市長(菅原 茂君) 平和行政の推進についてお答えいたします。  平和への決意についてでありますが、本市としましては、平成18年9月に施行した市平和行政の推進に関する条例第2条に規定する基本原則により、日本国憲法の基本理念である恒久平和の実現に努めるとともに、非核平和都市宣言の精神に基づき、市民が平和で安全な環境の下に、人間としての基本的な権利と豊かな生活が維持できるよう、引き続き市民と協力して平和行政を推進してまいります。  次に、自衛隊への名簿提供を希望者に限定することについてでありますが、本市としましては自衛隊法及び同法施行令等に基づき適切に対応していると考えております。  また、県内で情報提供を行っている27市町村のうち、希望者を確認し提供している市町村はない状況となっており、本市としましては引き続き法令に基づき対応してまいります。  後段のほうですが、再三この質問を受けて、前回、昨年度ですかね、過去に何人いましたかと、1名という答えをしました。そのときに私がそのことの重さ、それを私が話すことの重さのこともお話ししたつもりです。そのことについて、私は非常に大きなことで、市町村が責任を取れる話になれるのかという思いがあります。それが一つ。  その前段に、閲覧は可能なんですよ。そこが全然、例えばこれはテレビに映っていますよね。その議論がない。そこを秋山議員がお話しすることもないんです。いずれにしても、自衛隊の方が来て閲覧することは全員可能なんですよ。その閲覧をするときに、私たち市の職員がそこを見ていなければならない。閲覧は100%認められている。そのために、人が1人つくということと、それが法律の中で求められていて、名簿をそのまま提供するということに対して、私たちは最も普通のやり方だと考えていて。一方で、それを郵便に出してくださいということまでできないから、タックシールはやっていないんですよ。ということをよく理解していただきたいと思います。あたかも気仙沼市が出してはいけないものを出しているように表現されて、正直言って困っています。  それともう一つ、しつこいようかも分かりませんが、秋山議員がおっしゃるようにやったら、これは非常に難しい問題ですが、気仙沼市では何人中何人がノーでしたと、ほかの町では何人でした、ほかの町は1人もいませんでした。そういうことが社会の話題になるということが何を引き起こしていくかということに対して、一自治体は責任が持てないのではないかと私は思っています。これは主張の問題なのでいろいろあるかも分かりませんが、国の安全保障にも関わるかもしれないし、非常に高度な問題だと思っていますので、よく御理解ください。 124: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 125: ◎10番(秋山善治郎君) 憲法第9条は、国際紛争を解決する手段としては戦争をしない、武力による威嚇をしない、武力は使わない立場ですが、私は自分の宣伝カーに戦争する国づくり反対という看板を載せています。この看板を掲げたのは8年前なんですけれども、当時の安倍総理大臣は、実は集団的自衛権の行使を容認する閣議決定というのをされました。この中で、「憲法第9条はその文言からすると、武力の行使を一切禁じているように見えるが」の書き出しで始まって、憲法第9条の下で許容される自衛隊の措置のことについて述べています。そして、そこから導き出される結論は、憲法第9条の下で武力の行使を禁じているように見えるけれども、集団的自衛権は容認されるとしたんですよ。そこについても、何も集団的自衛権の問題についての説明がないんですけれどもね。それが、今回のこのウクライナへのロシアの侵略戦争をめぐっても非常に深刻な話として出ていると私は思っています。  ウクライナの危機の教訓は、ロシアはウクライナが弱く、守ってくれる国がないと誤解したため攻め込んだと。逆に言えば、日本が強く、守る仲間がいれば攻撃されない。これが日本が学ぶことだという、こういう結論になってくる。いわゆる国際紛争を解決する手段は武力なんだと。この発想になってきているところに非常に私は危惧を感じておりますし、先ほど市長は、気仙沼市の平和行政推進条例の第2条を引用して、憲法の恒久平和をしっかりと進めていくという話をされました。  核兵器の問題についても、核兵器を使ってでも日本を守ってくださいという話が、果たして今、非核平和都市を宣言している気仙沼市の中で通用するんだろうか、こんな思いをして今回の通告をしたわけでございます。先ほど、気仙沼市の非核平和都市宣言の問題とか、平和推進条例の問題で市長の答弁がありましたけれども、再度ここについてお伺いしておきたいと思います。 126: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 127: ◎市長(菅原 茂君) 1点訂正します。昨年の名簿提供2人という私の記憶でしたが、1人でした。  今の問題ですけれども、このロシア・ウクライナ紛争で世界中の人が分かったことは、戦争したときに解決するものは何もないという、全く意味のないことなんだということがよくよく分かったと思います。それが残念ながら唯一の教訓だと私は感じていて、そのことが人々の心の中に完全に浸透していくことがまず第一だと思います。しかしながら、一方で、小さい紛争を抱えていたり、いろんな戦いというか、経済面も含めた戦いもある地域地域がありますので、その中では現実的な対応というのも必要なんだろうと思っています。秋山議員がおっしゃるように、核を使ってでも日本は守らなくてはいけないと国から言われたことは、どの国民もないと思うんですが。要は、日本は核の傘の中にいて、それで今均衡が保たれているんですよと。一方で、非核三原則だって一応守られているわけです。だから、日本としての矜持は、まだきちっと守られているんではないかと私は思っているところです。 128: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 129: ◎10番(秋山善治郎君) 非核三原則というのは、「持たず、つくらず、持ち込ませず」ということがありますけれども、核兵器を使うなという言葉の論理がないんですよね。そういう点で核兵器を使ってでもという話が非常に出やすいという話は分かりますけれども、核兵器だけは絶対使わせてはならないという気仙沼市の非核平和都市宣言をしっかりと発信していかなければならないと改めて思いました。  そして、いわゆる18歳と22歳の名簿提供の問題なんですけれども、今年も広報で出したのは5月なんですね。問合せするのは、もう既に18歳になった方、22歳になった方でございますので、少なくても気仙沼では高校に在学している段階でその問題について周知をするというふうに切り替えることができないのかどうかということについてもお伺いしたいと思います。いかがでしょうか。 130: ◎議長(鈴木高登君) 総務課長梅内 摂君。 131: ◎総務課長(梅内 摂君) お答えいたします。  昨年度、同様の質問を受けまして、他自治体の状況を研究させていただきたいということで答弁したかと思います。27自治体のうち、情報提供に係る周知を行っていますという自治体は本市も含め3自治体ございます。その周知を行っている自治体においても、学校に事前に周知をしているというところはございませんでした。当市としては周知の段階で、除外申請を受け付けるということで周知をしており、27自治体の中では最も除外してほしいという方に配慮した内容となっておりますので、学校についての周知は今のところ考えてございません。  以上でございます。
    132: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 133: ◎10番(秋山善治郎君) 時間が押しているので最後にしますけれども、さっき閲覧の問題が市長から答弁されました。住基を閲覧する、これは法律的には何も問題ないということになるかもしれませんけれども、ただ閲覧するというときは全部の台帳を見る話になりますから、リストアップした形で閲覧するわけではないんですよね。その対象者を含めて全部を見なければならないから、かなり膨大な作業量になると思いますけれども、今そういう作業での住基の閲覧が認められているのであって、法律的な部分としては、情報提供するという根拠は非常に弱いと思っております。そこについては少し改善する余地があるのではないかと思うんですが、いかがなんでしょうか。 134: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 135: ◎市長(菅原 茂君) 今、秋山議員がいみじくも「弱い」と言いましたが、要は「ある」ということです。我々が提供する法律的根拠は弱いとおっしゃった、つまりあるということですよね。それはこれまで何回も説明してきていると思います。その中において、かつ時間がかかる。それでは負荷をかければいいのかという話になってしまって、負荷が大事なんだという論理は私は成り立たないと思うんですね。その負荷は同時に我々の市の職員の負荷にもなってしまうことなので、そこはあまり合理的ではないと思います。  今回、もともとの我々が提供を求められているということがなければ別ですけれども、現在のやり方が私は限度だと思いますし、課長が答弁した学校を通じて問合せするということではなくて、これはもう一般論として、広報でお知らせするということが全体としてはバランスが取れた対応だと思っています。 136: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 137: ◎10番(秋山善治郎君) 法律的には相当な理由があるときは情報提供できるとありますけれども、相当の理由というのは本人にとっての相当の理由がない。そのことについて指摘して、私の質問を終わります。 138: ◎議長(鈴木高登君) これにて10番秋山善治郎君の質問を終わります。  暫時休憩いたします。  再開を午後1時といたします。      午後 0時06分  休 憩 ───────────────────────────────────────────      午後 1時00分  再 開 139: ◎議長(鈴木高登君) 再開いたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。 140: ◎議長(鈴木高登君) 次に、今議会初日に行われました市長の行政報告に対する質疑を行います。  令和3年度各種会計出納閉鎖の状況についてに対する質疑を行います。19番村上 進君。 141: ◎19番(村上 進君) 1点だけ考え方を確認しておきたいと思います。定例会初日に会計の管理者から、令和3年度各種会計の出納閉鎖の状況の報告がありました。その中で問題意識を持ったのは、行政報告書3ページの見込額調書、その中の一般会計の中身であります。ここの中で特に注視したのは、予算額に対する支出済額の執行率の関係であります。77.4%が執行率として見込まれるという調書がありました。背景や事情はかなり理解しているつもりなんですが、真正面からこういう見込額調書を読み解きますと、簡単に言えば、会計年度は単年度が原則でありますから、財政法上そういうふうに決まってございまして、その年度の収入をもって様々な事業を支弁する、これが4月から3月までの単年度方式ということで決まり事があります。  あと、イレギュラーで明許繰越とか事故繰越で処置をするということがありますが、ただこの77.4%を真正面から見ますと、本来市民サービスのために気仙沼市役所が行政サービスを提供するという前提は、ほぼほぼ10割、100%が私は理想だと思うんでありますが、いやいや決してそうはならないよという話になってくると思うんであります。この要因、いわゆる事業の遅れ、調整、確かに復興事業は最終年度でもありますから様々あったと思いますが、いろんな部署にわたって、人的配置はこの業務に対してしっかりと張りつけてなされた結果、100%に及ばなくて77.4%になったと見込まれたということの報告でありました。この77.4%をどう見るかということなんですが、その辺の関係を。これはどなたなんでしょうか、後藤課長かな、違うかな、違いますね。財政課長ですね。少し考え方を示してください。 142: ◎議長(鈴木高登君) 19番村上 進君の質問に対し、当局の答弁を求めます。財政課長小松憲之君。 143: ◎財政課長(小松憲之君) 村上 進議員の質問にお答えいたします。  予算に対する執行率のことでございますけれども、議員おっしゃいましたとおり、現在、復興事業は最終段階になっております。復興交付金につきましても、令和2年度までが最終執行で、その後は明許繰越が令和3年度、そして令和4年度は事故繰越というような形で最終段階に入っております。そのために、どうしても予算から見ますと、執行率がこのような数字になってしまいます。復興の部分を除きますと、本来我々が当該年度に執行すべき事務については、数字は手元にございませんけれども、かなりの。今後、決算議会に向けまして細かい点は精査してまいりますけれども、そちらは我々としてはきちんと行っていると思っております。  以上です。 144: ◎議長(鈴木高登君) 19番村上 進君。 145: ◎19番(村上 進君) 行政事務を怠ってこういう執行率になったという指摘ではないんですね。復興計画10か年立てながら、最終年度を迎えて今11年度に入っておりまして、市長からも代表質問等で、復興の完成については夜間工事も辞さないと、仕上げていくんだという決意も述べられておりました。そういう現場の、何といいますかね、仕事の重みといいますか、思いは伝わってくるんでありますが、ただ数値的に見た場合、こういう77.4%という執行率があるわけですね。この行政報告ではなくて、次の報告事項で明許繰越、事故繰越が百数十億円、計算書が示されてきているわけでありますが、それも分かります。  さりとて、例えば、財政法の第12条に定められた会計年度、単年度の原則とか、こういう第42条に示された繰越明許の問題とか、これは分かるわけですよ。ただ果たして、今さらなんですが、こういう事業を進めていく中で、やっぱり人的配置、どこにウエートを置くのかということで様々な行政ニーズがあるわけですよ。復興ニーズもあって、結果としてこの77.4%という見込みで示されてきているわけでありますから、そこの行政報告の中で、こういうこともあったんだという記書きがあればなるほどとなってくるわけでありますが、単年度を見た場合にそう見ざるを得ないのかなということもあったもので、問題意識を持って質疑をさせていただきました。ということなので、もう一度御答弁いただきたいと思います。 146: ◎議長(鈴木高登君) 財政課長小松憲之君。 147: ◎財政課長(小松憲之君) お答えいたします。  確かに行政、基本的には単年度主義でございます。あくまでもその例外としてということで繰越し事業があるということでございますが、何せこの復興事業、もともと本来であれば複数年で実施できるものであればやりたいという気持ちがありながらも、この単年度主義でやってきたものですから、今のように繰り越さざるを得ないということでございます。  つきましては、今後、この復興事業がまだ交付金事業以外にも災害復旧事業等々を使いまして続けられる事業はございますが、確実に繰り越す額は減ってくるだろうと思います。その推移を今後見ていただき、また同様に御指摘をいただければと思います。  以上です。(「了解です」の声あり) 148: ◎議長(鈴木高登君) ほかに質問がないようですので、これにて行政報告に対する質疑を終わります。 149: ◎議長(鈴木高登君) 次に、報告に対する質疑を行います。  初めに、報告第1号専決処分の報告についてに対する質疑を行います。(「なし」の声あり)質問がないようですので、これにて報告第1号に対する質疑を終わります。  次に、報告第2号令和3年度気仙沼市一般会計繰越明許費繰越計算書に対する質疑を行います。(「なし」の声あり)質問がないようですので、これにて報告第2号に対する質疑を終わります。  次に、報告第3号令和3年度気仙沼市一般会計事故繰越し繰越計算書に対する質疑を行います。7番今川 悟君。 150: ◎7番(今川 悟君) 議会運営委員会でお願いしました、報告第2号~第6号の追加の参考資料を基に質疑させてもらいます。  この1ページ、2ページに書いてありますとおり、復興交付金事業等は令和4年度が最後の事故繰越ということで、今回令和4年度中に終わらなければ市の負担が大きくなってくるんではないかということで、その部分について確認したいことがあります。この2ページに書いてあります「区分」ということで、1)の復興交付金事業と3)の復興枠の部分が令和4年度をもって打ち切られる事業ということでよろしいでしょうか。 151: ◎議長(鈴木高登君) 当局の答弁を求めます。財政課長小松憲之君。 152: ◎財政課長(小松憲之君) 今川議員の質問にお答えいたします。  今おっしゃったとおりでございます。 153: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 154: ◎7番(今川 悟君) その上で確認します。4ページ、5ページに事故繰越でさらに詳しく事業ごとの部分が書いてありますが、この中で令和5年3月、要は今年度いっぱいまで、ぎりぎりに事業が終わる見込みのものが幾つか見られますけれども、確実に今年度で終わると考えてよろしいんでしょうか。 155: ◎議長(鈴木高登君) 財政課長小松憲之君。 156: ◎財政課長(小松憲之君) お答えいたします。  現段階におきましては、事故繰越を行ったものにつきましては、本年度内に完了するということで各課事業を進めていると思います。 157: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 158: ◎7番(今川 悟君) 分かりました。現段階ではもちろんそういう答弁しかできないのは分かりますけれども、例えばこの番号3番の海岸保全施設整備事業。令和4年度繰越額が33億円余りになってますけれども、備考欄には現在5地区で事業を進めていて令和5年3月に完了予定とあるんですが、この5地区の場所と現在の状況説明をお願いします。 159: ◎議長(鈴木高登君) 産業部長昆野賢一君。 160: ◎産業部長(昆野賢一君) お答えいたします。  3番の海岸保全施設整備事業でございますが、現在工事が行われておりますのは蔵内、それから大谷、神止浜、石浜、岩井沢となっております。これらにつきましても、現在進捗管理を徹底しながら、本年度末までに完了すべく事業を進めているところでございます。 161: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 162: ◎7番(今川 悟君) 今回はこれでやめますけれども、もしこの事業が今年度中に終わらないとなった場合は、いわゆる契約変更をしてこなくてはいけないと思うんですが、今後そういう場合のスケジュールというのはどう見ているんでしょうか。例えば12月議会で契約変更ということがあり得るのかどうか。要は打切りする場合、打切りがないことが望ましいんですが、もし打ち切ることになった場合はどういう手続になるのかを説明してください。 163: ◎議長(鈴木高登君) 当局の答弁を求めます。産業部長昆野賢一君。 164: ◎産業部長(昆野賢一君) 現段階ではそういったことは考えておらず、現状の進捗管理の段階では今のところは順調にいっておりますので、不慮の事故がない限りは、3月の下旬には一番遅いところでも終わるものと考えてございます。 165: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 166: ◎市長(菅原 茂君) 今、そういう状況で、仮定のこともしていないということですけれども。さっき村上議員からも再度リピートしていただきましたけれども、夜間工事も含めて何とか終わらせるように頑張るという。  概論的なことをちょっと話します。私は万が一のことがあってはいけないと思ったので、復興局長さんだとか、副大臣さん等には、例えばコロナ等で工事が遅れたという理由で遅れる場所というのは被災地にはあるんではないんですかと、立派な理由なんではないでしょうかという話は実はしてきました。してきましたが、他の自治体の状況、また県の状況を確認したところ、実際にどうなるかは別として、あえてここで大問題提起をして特別な措置を取ってもらうという動きが、県も含めた自治体間でまとまっていく状況にはないと現在判断しています。  だから、我々も取りこぼしがあってはいけないということで臨んでいきたいと思いますし、多分その各自治体も、万が一のことがあったとしてもそれは自分の中で何とかできる、またはわざわざその部分だけで国に制度変更まで訴えることではないという範囲にあるんだろうなと推測しています。うちはできればゼロにしたい。だけれども、不慮のということはあるので、そういう場合はまたそのときに考えるということになりますが、大きな手出しをするようなことにはならないようにさせていただきたいと思います。(「了解です」の声あり) 167: ◎議長(鈴木高登君) ほかに質問がないようですので、これにて報告第3号に対する質疑を終わります。  次に、報告第4号令和3年度気仙沼市水道事業会計予算繰越計算書に対する質疑を行います。(「なし」の声あり)質問がないようですので、これにて報告第4号に対する質疑を終わります。  次に、報告第5号令和3年度気仙沼市ガス事業会計予算繰越計算書に対する質疑を行います。(「なし」の声あり)質問がないようですので、これにて報告第5号に対する質疑を終わります。  次に、報告第6号令和3年度気仙沼市下水道事業会計予算繰越計算書に対する質疑を行います。1番熊谷一平君。 168: ◎1番(熊谷一平君) もろもろ事故繰越とかの理由がほかの報告でありましたけれども、こちらの事故繰越2件ありますが、説明欄、なぜそういうふうに事故繰越になったのかという理由というか記述が、何かほかの事故繰越に比して異質だと思ったので質問させていただきます。  これまで質疑というか、見てきました報告ですと、他者がいる話、相手のイエスがもらえないと進めないとか、あるいはコロナとか、あとはもろもろの外部的な要因、資材の高騰とかあったりしますけれども、それであれば事故かな、やむなしかなとは思っておりますけれども。今回のこの第6号の2件の事故繰越だけ、「資料収集及び処理方法の検討に時間を要したため」というのは、これは見方によっては内部的なものというか、外部の影響を受けずにやれたものなんではないのかとも読める気がいたしますので、この説明というのがどの点が事故であったのかというのをもう少し詳しく教えていただきたいと思います。お願いいたします。 169: ◎議長(鈴木高登君) ガス上下水道部下水道課長畠山智之君。 170: ◎下水道課長(畠山智之君) ただいまの熊谷議員の御質問にお答えいたします。  資料収集、処理方法の検討に時間を要したためという説明についてでございますけれども、私どもで現在進めておりますこのストックマネジメント計画の中で間もなく更新を迎える処理施設の更新の部分につきまして、その方法であるとか方針であるとか、そういったものをこの計画の中でまとめていくというようなものになります。こちらの資料の関係ですけれども、今後更新する汚水処理施設のまずこの現状に見合ったどのような処理方法を採用していくのかといった部分の資料等の収集に時間を要し、事故繰越ということで繰越しをしたものでございます。  なお、これらの繰越ししておりますこの業務につきましては、8月末までには完了するというような見込みでございます。  以上でございます。 171: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君。 172: ◎1番(熊谷一平君) その方法が決まらないことには先に進めないということだと思いますけれども、そういった事情があったということは承知いたしました。あとは事故繰越にしますといったときに、その補助金を出している先からも、まあしようがないねという返答が一応あるということでここに載っているわけなんですよね。そこだけは確認したいと思います。 173: ◎議長(鈴木高登君) 下水道課長畠山智之君。 174: ◎下水道課長(畠山智之君) お答えいたします。  これらに係る国からの補助金につきましては、県を通じまして、繰越しが適用されるというような所定の手続を取っておりますので、この部分については交付対象外になるということはございません。よろしくお願いいたします。 175: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君。 176: ◎1番(熊谷一平君) お金を出しているところに理解をいただいたということであれば、もう何も申し上げることはないかと思いますけれども、大変な中でいろいろ進めていただいているとは私も承知しておりますので、引き続き予算の適正化といった点も念頭に置きながら進めていただければと思います。終わります。 177: ◎議長(鈴木高登君) ほかに質問がないようですので、これにて報告第6号に対する質疑を終わります。  次に、今議会初日に配付いたしました公の施設の管理に関する事業報告書に対する質疑を行います。7番今川 悟君。 178: ◎7番(今川 悟君) 震災伝承館とパークゴルフ場、それから大谷道の駅の3点について確認いたします。  最初に、震災伝承館なんですけれども、当初、開館前の想定では、開館5年目で5.1万人の目標となっていました。今、開館3年目の実績が出てきまして、4万1,000人ということなんですけれども、この辺、当初の想定と現在の状況、コロナ禍での影響ということもあったと思いますが、それをまずどう捉えているかをお尋ねいたします。 179: ◎議長(鈴木高登君) 危機管理監兼危機管理課長高橋義宏君。 180: ◎危機管理監兼危機管理課長(高橋義宏君) 私からお答えいたします。  伝承館、確かに運営の管理の目標としまして、令和4年度ですと4万8,000人という目標で進めておりまして、昨年ですと5万人ということでございますが、昨年度の入館料の執行状況につきましても、まだその目標に至っていないというところでございます。やはり全体的な状況を見ますと、コロナ感染の拡大によりまして、入館者が思ったより進んでいないということで、申込みのキャンセルも多かったというような状況でございまして、昨年度は落ち込んでいたということでございます。  なお、今年度に当たりましては、やはり感染の状況にもございますけれども、4月5月と、4月については前年の1.5倍、5月については2倍ということで入館者も増えておりますので、今年度の状況におきましては一定程度改善がされており、目標により近づくのかなと見込んでいるところでございます。 181: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 182: ◎7番(今川 悟君) コロナ禍の中では相当頑張っている施設だと思います。そこで確認したいのが、指定管理期間が令和6年3月まで、令和5年度までということで、あと2年を切ったんですけれども、2期目、2回目、この5年たった次の指定管理の在り方というところの議論というのはいつか始めていかなくてはと思っていたんですが。同じような仕組みでいくのか、あるいはこの指定管理料というものを見直していくのか、あるいは入館目標ということもあると思いますけれども、その辺のいわゆる指定管理期間の更新に向けての話合いというのはいつ頃からスタートするんでしょうか。 183: ◎議長(鈴木高登君) 危機管理課長高橋義宏君。 184: ◎危機管理監兼危機管理課長(高橋義宏君) お答えいたします。  具体的に次年度の指定管理に向けてについては今のところ議論しておりませんけれども、年度内には当然、次回の更新に向けてということもありますので、年度内にまずはそういったテーブルを持ちながら、現在指定管理をお願いしているところの状況も見据えながら検討していきたいと思います。 185: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 186: ◎7番(今川 悟君) ぜひ、早めの議論をお願いいたします。  次に、気仙沼市パークゴルフ場でお尋ねいたします。この収支を見ますと380万円の黒字ということで、コロナ禍でよかったなと思う反面、12月議会でコロナ対策ということで750万円の補正予算を追加しまして、委託料を倍にしたという経緯がありました。その際の議論では、もし好転してお金が余るようなことがあったらどうするんですかとお尋ねしたところ、次年度の指定管理料で調整することも検討したいという話だったんですが、実際このくらい黒字が出るとどういう扱いになるのかを確認したいと思います。 187: ◎議長(鈴木高登君) 当局の答弁を求めます。生涯学習課長畠山高寛君。 188: ◎生涯学習課長(畠山高寛君) お答えいたします。  利用料金制を取っておりますパークゴルフ場でございます。利用料金につきましては3か年の利用料の推移を確認した上で、利用料金制を取っているその収入に対する利益というものについての検討をした上で、指定管理料については検討していくような形になります。 189: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 190: ◎7番(今川 悟君) そうしますと、令和4年度の状況を見た上で考えるということになると思うんですが、これも開館時に随分収支について議論がありましたので、当時の資料を調べてみましたところ、令和3年度については当初想定が3万6,447人の利用を見込むということで、実際は3万6,216人ということですから、当初の想定どおりいったということで。これもコロナ禍においてはすばらしかったなと思うんですが、やっぱり一方でコロナの影響ということで追加した750万円の取扱いについては利用料金制とはちょっと違う収入ではないかと思うんです。この750万円の支援分の委託料もその利用料金制という今の考え方の中で整理していくということになるんでしょうか。 191: ◎議長(鈴木高登君) 生涯学習課長畠山高寛君。 192: ◎生涯学習課長(畠山高寛君) お答えいたします。
     今回については、当初、12月議会でお話をさせていただいたときは、計画ということで2万9,200人の利用をベースにして考えてございました。この間、指定管理者である汐風倶楽部さんのいろいろなイベント、それから実際のところ、後半において開園の期間が若干日数が多かった等々によって、それから団体等の利用が非常に伸びたというようなことがございます。この利用団体の拡大につきましても、指定管理者側からのいろんなアクションがあって伸びたんだろうと思ってございます。ですので、新型コロナに係るということで750万円の補正予算で補正をさせていただきましたが、この380万円の残については企業側の努力ということで考えているところでございます。 193: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 194: ◎7番(今川 悟君) 努力したところで返せという話は私もしたくありませんけれども、支援の目的から考えて、令和4年度の実績を見てということですので、その中でしっかりいろんな議論をしてほしいと思います。  あと、最後に大谷の道の駅なんですが、これも売上げが令和3年度分ということで、丸1年間やった部分の実績が初めて出てきました。4億円以上の売上げがあったということで、これもリニューアル時の当初の想定だと、令和3年度は3.4億円の売上げでしたので、相当実績が上がったなと思っていました。当然3,000万円という大きな黒字を出していますので、市からの出資金の話もありましたし、この辺はどう考えているのか、お尋ねいたします。 195: ◎議長(鈴木高登君) 観光課長畠山 勉君。 196: ◎観光課長(畠山 勉君) お答えいたします。  おかげさまで道の駅はグランドオープンをして、コロナ禍にあっても目標を上回る売上げを上げたところです。ただ昨年増資はしておりますが、一方で累積した赤字もありますので、まだトータルでは赤字が残っているという状況でございます。 197: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 198: ◎7番(今川 悟君) 分かりました。そうすると、想定を上回る売上げがあったとはいえ、まだ経営に関しては厳しいということで、いわゆる当初の想定に対しての進捗管理というのは、何かの機会で説明という機会はあるんでしょうか。毎年度こうやって指定管理施設の売上げということでは出てくるんですが、それは単年度の部分で出てきますので、この累積の部分とかも含めてもうちょっと議論したいと思うんですが、そういう場合は、定期的に議会に報告みたいなことは何か考えていらっしゃいますでしょうか。 199: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 200: ◎市長(菅原 茂君) まず、やらなくてはならないことは累損の解消です。それが1年目と2年目では、こういう施設の場合はもしかすると一旦落ちるかもしれないということもあります。実際はそういうふうにはなりたくないので、2年、3年たって一定の安定収益があるということになれば、基本的には私は再投資だと思います。そのお金を吸い上げるとか分配するとかなんとか、そういうことよりは再投資を考えて、大谷海水浴場も含めて、もちろん道の駅のお金だから道の駅が主体ですけれども、考えていくということになろうかと思いますし、懸案となっている別な課題もありますので、そこまで行けるかどうか分かりません。最初には今のところの充実なんだろうなと私のイメージはありますけれども、そこは道の駅の取締役の皆さん方と少しずつ話をしていって、次のステップとして大事なのは1番、2番と、こういうことになっていくと思うんですね。そのときには、議会ではもうどこかで考え方を御報告して議論をいただくことは必要なんだろうと思います。 201: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 202: ◎7番(今川 悟君) 9月議会には第三セクターの経営状況の報告もありますので、またその際に再度確認したいと思います。お願いします。 203: ◎議長(鈴木高登君) 16番菊田 篤君。 204: ◎16番(菊田 篤君) 私からは、指定管理の指針に基づいた評価、評価基準に基づいた評価、特に安全対策のところについて確認したいと思うんですけれども。皆さん一律にAまたは、Sはなかったか、その中にはそれぞれの施設で多分主なものを挙げていると思うんですが、例えばエレベーターの管理であったり、防火管理であったり、車両管理であったり、それから災害に対する地震避難、または津波避難ということで、主なものを挙げて安全対策をしているよと出していると思うんです。施設の立地条件にもよると思うんですが、一律に同じ目線でこの安全対策を見ているのかどうかというところをまず確認したいと思います。 205: ◎議長(鈴木高登君) 財産管理課長伊東秋広君。 206: ◎財産管理課長(伊東秋広君) お答えいたします。  評価内容、安全対策でございます。施設によって、やはり安全に対する視点が違うものというのは当然施設の運営上ございます。そういった面も含めて、各施設ごとの判断で安全対策についての評価をしていきたいというところでございます。  以上でございます。 207: ◎議長(鈴木高登君) 16番菊田 篤君。 208: ◎16番(菊田 篤君) 同じ目線でというか、一律に考えられるその危機管理といいますか、そういうものがしっかりと見られているんであればいいんですけれども。例えば364、365ページ、これは気仙沼市市民福祉センターの安全対策についての評価で、実際には自己評価としてはAをつけていたけれども、市ではBをつけたと。その一つの要因が、大規模地震を想定した津波訓練の実施も必要だと書いてあります。一通りの評価をしていれば、多分自己評価でもそのことが欠けていれば、もしかするとAではなくてBをつけていたのかなと思うんですが、先ほどの答弁からすると、一律の評価というのが本当にあったのかどうかという疑問点がここで出てきたものですから確認したいと思います。 209: ◎議長(鈴木高登君) 社会福祉課長吉川 礼さん。 210: ◎社会福祉課長(吉川 礼君) お答えいたします。  こちらの市民福祉センターにつきましては、不特定多数の方が御利用になる施設、また住宅と一緒に建てられている施設ということもありまして。あとは立地の面でも浸水区域に含まれる地域ということで、こちらの中では火災の訓練だけではなく津波被害と、あとは浸水被害等があったときにも避難できるような訓練が必要ではないかということで、こちらの評価としてはBとさせていただきました。それぞれの建物で必要な訓練ということを考えた上での評価とさせていただいております。  以上です。 211: ◎議長(鈴木高登君) 16番菊田 篤君。 212: ◎16番(菊田 篤君) 全てがA評価になればいいんですが、先ほども言ったとおり立地条件にもよると思いますけれども、同じような目線でといいますか、同じ項目をしっかりと見ていきながらやる必要があるんではないかと思っていました。また、このことをその施設とも相談できる体制というのは整っているのかどうか、改めて確認したいと思います。 213: ◎議長(鈴木高登君) 財産管理課長伊東秋広君。 214: ◎財産管理課長(伊東秋広君) お答えいたします。  公の施設に関しては、私のほうで指針というものをつくっております。各施設については所管課が公の施設の指定管理の際にも十分に話をしていますし、毎年度の契約更新の際にもそういった連絡体制を取っているということでございまして、そういった意味でも、先ほど答弁したとおり、個別の施設ごとの管理ということで整っていると考えております。  以上でございます。 215: ◎議長(鈴木高登君) 16番菊田 篤君。 216: ◎16番(菊田 篤君) 施設との相談体制というのは各所管課だとは思っているんですけれども、同じ目線でというか、全ての項目についてチェックできる体制というのはやっぱり必要かなと思っていました。  それから、先日、実はこの後に資料として出てきている、みのりの園の親の会に出席する機会がありまして、そこで今年の避難訓練を2回やるという説明をされたときにどういったような訓練をしているかということも説明されました。昨今の宮城県の津波想定浸水区域を見たときにその施設に少し色がついているという状況の中で、どういったような訓練をするかという話をしたときに、下の道路には逃げられないので上に逃げると。その後で最終的にはいこいのほうの福祉避難所に避難をするという話だったんですが、実際にはこの津波想定の区域の中では完全に逃げる場所ではなくなっているというところがありました。例えばこの避難訓練に関しても課題があると思うんですが、そういったような施設からの相談体制というのをどのように取られるのか、今までもどうやって取ってきたのか、その点をお聞きしたいと思います。 217: ◎議長(鈴木高登君) 財産管理課長伊東秋広君。 218: ◎財産管理課長(伊東秋広君) 各所管課のことで、細かいことは私からというよりも、私からは総合的なことでお話をいたしますけれども。所管課で当然今回の津波想定も十分に把握しておりますし、安全管理、消防計画等々の個別の計画というのを十分に把握しているところでございます。公の施設の指定前は直営ということもありまして、まず独自にも十分な安全対策については考慮しているところでございますので、都度都度情報共有しながら、そういった対策について図っていきたいと思います。  以上でございます。 219: ◎議長(鈴木高登君) 16番菊田 篤君。 220: ◎16番(菊田 篤君) 繰り返しになりますが、安全対策についてもというか、このほかの項目についてもそうですけれども、全ての項目に対してしっかりと評価をしていただきながら、その評価をもって課題を共有して解決に向かっていくということが大事だと思いますので、その点を考慮していただきながらまた進めていただければと思います。終わります。 221: ◎議長(鈴木高登君) ほかに。10番秋山善治郎君。 222: ◎10番(秋山善治郎君) 今、一般的な話からいろいろ議論されましたけれども、私も一般的な部分について最初にお聞きします。今回のこの報告書が真実でない場合のペナルティーというのはどのような形で行われるのか。そこについて最初に確認しておきたいと思います。 223: ◎議長(鈴木高登君) 財産管理課長伊東秋広君。 224: ◎財産管理課長(伊東秋広君) お答えいたします。  今回の報告については、気仙沼市指定管理制度運営指針に基づき、年一度6月議会において報告するということでございます。その内容につきましては、各指定管理者から提出していただいたものを所管課において確認の上、提出していると考えております。  以上でございます。 225: ◎議長(鈴木高登君) よろしいですか。10番秋山善治郎君。 226: ◎10番(秋山善治郎君) 最後まで話していなかったのかなと思って聞いていました。ごめんなさい。分かりました。所管課で確認しているということなんですよね。  もう一つお聞きしますが、この中で苦情申立て件数という項目が各施設にありますけれども、この苦情申立て件数に各件数としてカウントするときの基準というのは一体何なんですかね。新聞沙汰になったときとか、刑事事件になったときとか、そういうことをいうんですか。一般的に市民から苦情があったとき、それは苦情件数になるのかどうか。その辺の扱いはどのような形でされているかをお聞きしたいと思います。 227: ◎議長(鈴木高登君) 財産管理課長伊東秋広君。 228: ◎財産管理課長(伊東秋広君) 各施設によって微妙な違いはあるかと思いますけれども、そちらの施設利用の方がその指定管理者に対して苦情をいただいた件数と思っておりまして、特に刑事事件とかそういったことではなくて、施設利用に当たっての苦情と考えております。  以上でございます。 229: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 230: ◎10番(秋山善治郎君) そうした場合、先ほどもちょっと議論になりましたパークゴルフ場なんですけれども、料金と年会費の問題との関係でかなり議論された経緯があったと思うんですよ。もう何回も説明会をしろ、しないという話を含めてあったんですけれども、方針も変えた形で今利用させているわけですね。そのような場合は、これは苦情にはならないのかどうか。そこについての見解をお伺いしたいと思います。 231: ◎議長(鈴木高登君) 生涯学習課長畠山高寛君。 232: ◎生涯学習課長(畠山高寛君) お答えいたします。  パークゴルフ場の年会費のお話をされていると思います。今回、評価する上で、苦情ということではなくて、市民からの要望ということでの判断、取扱いをさせていただいたところでございます。 233: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 234: ◎10番(秋山善治郎君) そうですか。そうすると、この苦情というふうに書くときはどういうときに書くんですかね。そこを教えてください。 235: ◎議長(鈴木高登君) 財産管理課長伊東秋広君。 236: ◎財産管理課長(伊東秋広君) お答えいたします。  いわゆる施設の不備とか、職員というか指定管理者の、そこにいる職員の対応に対する不満等を指していると考えております。  以上でございます。 237: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 238: ◎10番(秋山善治郎君) そうすると、ほかの施設、ほかの機関からかなり強力な指導が入ったとか、そういうときでない限り、ここは苦情という形にはならないんですね。例えばかつて会計検査院から指摘されたとか、そういうふうになったときはこれは苦情になると、そうでない限りは苦情という形にはならないと、こう理解してよろしいですか。 239: ◎議長(鈴木高登君) 財産管理課長伊東秋広君。 240: ◎財産管理課長(伊東秋広君) そのように申したつもりはございません。基本的にそういった個別のクレーム等についても苦情と考えております。利用料金のお話については、教育委員会の受け止め方ということでございますので、そういった形での処理でいかせていただいております。  以上でございます。 241: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 242: ◎10番(秋山善治郎君) 366ページに気仙沼市のマザーズホームがあります。私、さきの議会の中でも、いわゆる利用料金の問題で議論した経緯がありますのでお伺いしますけれども、ここについてはデイサービスの利用料金については免除すると。これは気仙沼市の規約で規定で決まっているのでそう扱っていることなんですが、そこはこれからも議論をしていく話は聞いております。ただ、免除した分は気仙沼市が負担していると思いますけれども、その気仙沼市が負担した部分が会計処理の中ではどのような流れになっているのかをお聞きしたいと思います。 243: ◎議長(鈴木高登君) 社会福祉課長吉川 礼さん。 244: ◎社会福祉課長(吉川 礼君) お答えいたします。  こちらの収入の部に自立支援給付費収入として計上しておりますのが、障害児通常給付費として国保連を通じて支給されているもので、この中には利用者の負担額は除かれております。マザーズホームは利用者負担を免除しておりますので、その分は計算書のこちらの収入には含まれておりません。その免除した分につきましては、指定管理として運営している社会福祉協議会が負担をしております。  以上です。 245: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 246: ◎10番(秋山善治郎君) ということは、その免除した部分を社協さんが立て替えて国保連に納めているということなんでしょうか。どういうことなんでしょうか。 247: ◎議長(鈴木高登君) 社会福祉課長吉川 礼さん。 248: ◎社会福祉課長(吉川 礼君) お答えいたします。  自己負担額につきましては、国保連を通じてではなく、利用者の方から直接事業所のほうに負担するものになりますので、負担を改めてしているというよりは、その分の収入が社協に入ってきていないという形になります。  以上です。 249: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 250: ◎10番(秋山善治郎君) それは入っていないからここに入っていないと思うんですけれども、ただ気仙沼市が免除するというものは、国との関係、いわゆる法律との関係ではその部分も免除される仕組みになるんですか。そこがちょっと分からない。上納分というのは、このマザーズさんの場合はゼロになると。利用者負担分は取っていないんだから、それを納める必要もないという、そんな扱いになっているんでしょうか。そこがちょっと分からないのでお聞きします。 251: ◎議長(鈴木高登君) 社会福祉課長吉川 礼さん。 252: ◎社会福祉課長(吉川 礼君) お答えいたします。  マザーズホームが国に納めるという形ではなくて、介護給付にかかった費用を国・県・市から給付を受けるという形になります。それは10割のかかった費用のうち、自己負担額を除いた分が給付となります。自己負担分につきましては、利用者御本人から納めていただく。それを合わせて10割として事業所は収入として受け取るという形になります。その自己負担の分を利用者の方から受け取らないということなので、そこに係る費用につきましてはマザーズホームの収入にはならないという、そういう形での免除という仕組みにしております。  以上です。 253: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 254: ◎10番(秋山善治郎君) マザーズさんに収入が入らないのは、減免しているからそれは入らないんですよ、ゼロなんですよね。それは入らないんだけれども、制度として利用者負担という制度がありますよね。それを減免しています。減免するのはいいですよ。その減免した部分を、国に対しても減免扱いになるんですか。そこが分からない。いわゆる民間の場合ですと、利用者負担分、もらった分は国保連を通して納めていますけれども、そこがマザーズさんはゼロだと。ゼロはいいんですけれども、そのゼロになった部分は気仙沼市が独自に払っているのか、どうやっているのか。その辺が法律的な部分も含めてどんな扱いになっているのかお聞きしたいということで質問しています。 255: ◎議長(鈴木高登君) 当局に申し上げますが、質問者がなかなか理解できないようでございますので、答弁を精査してお答えください。社会福祉課長吉川 礼さん。 256: ◎社会福祉課長(吉川 礼君) お答えいたします。  国の制度といたしまして、事業所からとか市から納めるという形ではなくて、かかった介護費用に対してその費用分が支給されるという形になります。その支給額といいますのは、自己負担額を除いた額が支給額という形で事業所に支給されますので、その自己負担額を個人から受け取らないというところで、免除であったり収入としての計上はされないという形になります。  以上です。 257: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 258: ◎10番(秋山善治郎君) そういうことなんだね。だとすれば、その免除された金額が幾らになっているかということは、数字上どこにも出てこないんですか、それは分かる形なんですか。そこはどうなんですか。 259: ◎議長(鈴木高登君) 社会福祉課長吉川 礼さん。 260: ◎社会福祉課長(吉川 礼君) お答えいたします。  今回報告で提出しております計算書の中には、その金額は分からない形になっております。  以上です。 261: ◎議長(鈴木高登君) 10番秋山善治郎君。 262: ◎10番(秋山善治郎君) いや、分からないままでは駄目なんです。これね、早々に検討しますという話、前に議論したことがあるので、どのぐらいのお金がそこに免除されている形で精査されているのか、ある程度分からないと議論にならないと思います。この免除するということを指定管理の条件にして契約しているわけですから、その金額が幾らになっていてそれをどうするのかという議論、これから出てくると思うんですよ。だとすれば、そこについてある程度、今のこの資料の中では分からないというのは分かりましたけれども、それをしっかりと分かるような仕組みにしないといけないんではないかと思うんですが、どうでしょうか。 263: ◎議長(鈴木高登君) 社会福祉課長吉川 礼さん。
    264: ◎社会福祉課長(吉川 礼君) お答えいたします。  まず、金額といたしましては、約年間70万円ほどが試算されるところです。この金額につきましては、事業所さんでもその分は国保連に請求行為を行う段階で金額等の把握はできているかとは思います。  以上です。(「分かりました」の声あり) 265: ◎議長(鈴木高登君) よろしいですね。ほかに質問がないようですので、これにて公の施設の管理に関する事業報告書に対する質疑を終わります。 266: ◎議長(鈴木高登君) 以上をもちまして本日は散会いたします。  大変お疲れさまでございました。      午後 1時50分  散 会 ───────────────────────────────────────────   地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。  令和4年6月23日                    気仙沼市議会議長  鈴 木 高 登                    署 名 議 員   菊 田   篤                    署 名 議 員   千 葉 慶 人 発言が指定されていません。 このサイトの全ての著作権は気仙沼市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (c) KESENNUMA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...