気仙沼市議会 > 2022-06-21 >
令和4年第126回定例会(第4日) 本文 開催日: 2022年06月21日
令和4年第126回定例会(第4日) 名簿 開催日: 2022年06月21日

  • 94(/)
ツイート シェア
  1. 気仙沼市議会 2022-06-21
    令和4年第126回定例会(第4日) 本文 開催日: 2022年06月21日


    取得元: 気仙沼市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-06
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 2022-06-21 令和4年第126回定例会(第4日) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 296 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 2 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 3 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 4 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 5 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 6 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 7 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 8 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 9 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 10 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 11 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 12 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 13 : ◎産業部長(昆野賢一君) 選択 14 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 15 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 16 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 17 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 18 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 19 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 20 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 21 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 22 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 23 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 24 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 25 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 26 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 27 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 28 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 29 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 30 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 31 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 32 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 33 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 34 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 35 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 36 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 37 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 38 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 39 : ◎土木課応急対策室長(小松 学君) 選択 40 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 41 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 42 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 43 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 44 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 45 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 46 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 47 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 48 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 49 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 50 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 51 : ◎観光課長(畠山 勉君) 選択 52 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 53 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 54 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 55 : ◎観光課長(畠山 勉君) 選択 56 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 57 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 58 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 59 : ◎土木課応急対策室長(小松 学君) 選択 60 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 61 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 62 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 63 : ◎観光課長(畠山 勉君) 選択 64 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 65 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 66 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 67 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 68 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 69 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 70 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 71 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 72 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 73 : ◎土木課応急対策室長(小松 学君) 選択 74 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 75 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 76 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 77 : ◎土木課応急対策室長(小松 学君) 選択 78 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 79 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 80 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 81 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 82 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 83 : ◎観光課長(畠山 勉君) 選択 84 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 85 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 86 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 87 : ◎観光課長(畠山 勉君) 選択 88 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 89 : ◎13番(熊谷雅裕君) 選択 90 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 91 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 92 : ◎8番(村上伸子君) 選択 93 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 94 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 95 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 96 : ◎8番(村上伸子君) 選択 97 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 98 : ◎8番(村上伸子君) 選択 99 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 100 : ◎観光課長(畠山 勉君) 選択 101 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 102 : ◎8番(村上伸子君) 選択 103 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 104 : ◎観光課長(畠山 勉君) 選択 105 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 106 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 107 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 108 : ◎8番(村上伸子君) 選択 109 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 110 : ◎8番(村上伸子君) 選択 111 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 112 : ◎観光課長(畠山 勉君) 選択 113 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 114 : ◎8番(村上伸子君) 選択 115 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 116 : ◎観光課長(畠山 勉君) 選択 117 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 118 : ◎8番(村上伸子君) 選択 119 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 120 : ◎観光課長(畠山 勉君) 選択 121 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 122 : ◎8番(村上伸子君) 選択 123 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 124 : ◎観光課長(畠山 勉君) 選択 125 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 126 : ◎8番(村上伸子君) 選択 127 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 128 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 129 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 130 : ◎8番(村上伸子君) 選択 131 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 132 : ◎観光課長(畠山 勉君) 選択 133 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 134 : ◎8番(村上伸子君) 選択 135 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 136 : ◎観光課長(畠山 勉君) 選択 137 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 138 : ◎8番(村上伸子君) 選択 139 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 140 : ◎震災復興・企画課長(後藤英之君) 選択 141 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 142 : ◎8番(村上伸子君) 選択 143 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 144 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 145 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 146 : ◎8番(村上伸子君) 選択 147 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 148 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 149 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 150 : ◎8番(村上伸子君) 選択 151 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 152 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 153 : ◎7番(今川 悟君) 選択 154 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 155 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 156 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 157 : ◎7番(今川 悟君) 選択 158 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 159 : ◎住宅課長(小野寺 晃君) 選択 160 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 161 : ◎7番(今川 悟君) 選択 162 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 163 : ◎住宅課長(小野寺 晃君) 選択 164 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 165 : ◎7番(今川 悟君) 選択 166 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 167 : ◎住宅課長(小野寺 晃君) 選択 168 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 169 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 170 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 171 : ◎7番(今川 悟君) 選択 172 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 173 : ◎住宅課長(小野寺 晃君) 選択 174 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 175 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 176 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 177 : ◎7番(今川 悟君) 選択 178 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 179 : ◎住宅課長(小野寺 晃君) 選択 180 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 181 : ◎7番(今川 悟君) 選択 182 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 183 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 184 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 185 : ◎教育長(小山 淳君) 選択 186 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 187 : ◎7番(今川 悟君) 選択 188 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 189 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 190 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 191 : ◎7番(今川 悟君) 選択 192 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 193 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 194 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 195 : ◎7番(今川 悟君) 選択 196 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 197 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 198 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 199 : ◎7番(今川 悟君) 選択 200 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 201 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 202 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 203 : ◎7番(今川 悟君) 選択 204 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 205 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 206 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 207 : ◎7番(今川 悟君) 選択 208 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 209 : ◎財産管理課長(伊東秋広君) 選択 210 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 211 : ◎7番(今川 悟君) 選択 212 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 213 : ◎財産管理課長(伊東秋広君) 選択 214 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 215 : ◎7番(今川 悟君) 選択 216 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 217 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 218 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 219 : ◎7番(今川 悟君) 選択 220 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 221 : ◎震災復興・企画課長(後藤英之君) 選択 222 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 223 : ◎7番(今川 悟君) 選択 224 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 225 : ◎震災復興・企画課長(後藤英之君) 選択 226 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 227 : ◎7番(今川 悟君) 選択 228 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 229 : ◎震災復興・企画課長(後藤英之君) 選択 230 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 231 : ◎7番(今川 悟君) 選択 232 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 233 : ◎産業戦略課長(平田智幸君) 選択 234 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 235 : ◎7番(今川 悟君) 選択 236 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 237 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 238 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 239 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 240 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 241 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 242 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 243 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 244 : ◎産業戦略課長(平田智幸君) 選択 245 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 246 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 247 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 248 : ◎産業戦略課長(平田智幸君) 選択 249 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 250 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 251 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 252 : ◎産業戦略課長(平田智幸君) 選択 253 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 254 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 255 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 256 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 257 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 258 : ◎産業戦略課長(平田智幸君) 選択 259 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 260 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 261 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 262 : ◎産業戦略課長(平田智幸君) 選択 263 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 264 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 265 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 266 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 267 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 268 : ◎住宅課長(小野寺 晃君) 選択 269 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 270 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 271 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 272 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 273 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 274 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 275 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 276 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 277 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 278 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 279 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 280 : ◎地域づくり推進課長兼男女共同参画推進室長(千葉正幸君) 選択 281 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 282 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 283 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 284 : ◎地域づくり推進課長兼男女共同参画推進室長(千葉正幸君) 選択 285 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 286 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 287 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 288 : ◎情報政策課長(菅野拓哉君) 選択 289 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 290 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 291 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 292 : ◎情報政策課長(菅野拓哉君) 選択 293 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 294 : ◎1番(熊谷一平君) 選択 295 : ◎議長(鈴木高登君) 選択 296 : ◎議長(鈴木高登君) ↑ ページの先頭へ 本文 ▼最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:      午前10時00分  開 議 ◎議長(鈴木高登君) ただいまの出席議員数は20名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 2: ◎議長(鈴木高登君) 本日の欠席届出議員は14番高橋清男君、17番臼井真人君。遅参届出議員は15番佐藤健治君、20番小野寺俊朗君。  以上のとおりでありますので御報告をいたします。 3: ◎議長(鈴木高登君) 次に、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において、11番村上佳市君、12番及川善賢君を指名いたします。 4: ◎議長(鈴木高登君) 次に、地方自治法第121条の規定により、説明のため出席を求めましたところ、配付の名簿のとおりでございますので御報告をいたします。 5: ◎議長(鈴木高登君) 次に、報道機関から写真撮影等の申出があり、議長はこれを許可しておりますので御報告をいたします。 6: ◎議長(鈴木高登君) これより、日程に従いまして一般質問を行います。  順次質問を許可いたします。  初めに、「亀山園地整備事業について」外2か件、13番熊谷雅裕君の質問を行います。13番熊谷雅裕君。 7: ◎13番(熊谷雅裕君) 13番、会派かなえ、熊谷雅裕です。  前任期中、16回の定例会において一般質問をすることができました。これからの4年間も一般質問16回を続けていきたいと思っております。よろしくお願いします。  早速質問に入ります。  1、亀山園地整備事業について。  昨年12月、大島でサウンディング調査実施の説明会があり、計画決定の前に、もう一度説明会を開くとのことでしたが、地元紙に整備計画が報道されました。島民に説明なしで計画が決定した経過を尋ねます。  (2)ルート案について。  以前のリストのルートは、輸送能力や土地の権利関係等、様々な観点から安定的かつ持続的な運営が極めて困難とあります。この理由をより詳しく、市民及び観光客が納得する説明を求めます。  (3)運営候補事業者の選考及び決定は年度内とのことですが、いつ、誰が、どのように行うのかを尋ねます。 8: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。
    9: ◎市長(菅原 茂君) 熊谷雅裕議員の質問にお答えいたします。  亀山園地整備事業についてでありますが、昨年12月にサウンディング調査についての市民説明会を開催し、その際に計画の素案を御説明したところであります。  説明会以降、年明けより、民間事業者に向けたサウンディング調査を実施してまいりましたが、無条件で運営を担いたいとする事業者はなく、丁寧に対話を重ねてきたことで時間が経過しておりました。  本年3月末に国の交付金の内示があり、予算確保のめどが立ったこと、サウンディング調査の結果、モノレール、斜行エレベーターとなります、を軸とした整備や公設民営による運営方針がまとまってきたこと、ここに来て難航していた運営候補事業者の選考に光明が見えてきたことから、今議会で予算案を上程し、整備方針と現段階での計画を説明申し上げ、令和6年度開業に向け準備を進めたいと考えております。なお、市民説明会については、説明内容を運営候補事業者とも調整した上で、議会終了後早々に開催したいと考えております。  次にルート案についてでありますが、公設民営を念頭に、事業検討の段階で民間事業者との対話を通じ、様々な意見、アイデア、参画意向を把握するために実施したサウンディング調査の結果からも、事業化が見込めるのは、唯一、亀山駐車場からのルートであるとの確証を得ることができました。  事業化の前提としては、年間を通じた安定営業が見込めることであり、アクセス手段は天候に左右されがちなリフトやゴンドラではなくモノレール一択と判断するものであります。ただし、モノレールは距離が長くなるほど輸送能力が低減し、全長900メートルほどの麓からのルートでは1往復に30分を要し、輸送人員は1時間当たり80人にとどまり、サービス低下と収益減に直結します。仮に、レールの複線化や車両数を増やすとしても整備費が倍増することになり、持続的かつ安定的な事業運営は見込めません。  よって、全長430メートルほどの亀山駐車場からのルートとし、1往復15分、1時間当たり160人の輸送能力を有することで事業の早期具現化を目指してまいります。  次に、運営候補事業者の選考についてでありますが、これまで市内・県内・首都圏などの民間事業者23社を対象にサウンディング調査を実施してまいりましたが、無条件で運営を担いたいとする事業者はなく、時間をかけて対話を重ねてまいりました。  ここに来て、難航していた運営候補事業者の選考に光明が見えてきたことから、今後、現段階での運営候補事業者と公設民営による事業計画の精査やリスク分担の在り方など協議を重ねながら、最終的な選考方法については公募を基本に検討してまいります。 10: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 11: ◎13番(熊谷雅裕君) まず最初の、島民に説明なしでの計画が決定した経緯ですが、はっきり言いますと、島民からは島民を無視しているのかという意見というか、軽視しているのではないかという方もいました。  説明、12月の寒い中、本当に震えながら説明を聞いて、その後きちんともう一度来るという話があったはずなんだけれども、それがない。まず、どういう結果が出ようとも、まず報道される前に、ぜひ島民に説明が欲しかったという言葉がありました。それについて市長はどう思いますか。 12: ◎議長(鈴木高登君) 産業部長昆野賢一君。 13: ◎産業部長(昆野賢一君) お答えいたします。  大島の島民を中心とした方に対しまして、市民説明会をするということで12月の説明時点ではお話をしておりましたところでございます。そういったことでございますけれども、今市長が答弁いたしましたように、サウンディング調査の中で、なかなか運営方法を、事業者につきまして無条件で運営を担っていただけるというところがなかったものですから、その辺のところを丁寧に御説明を申し上げてきたということで時間を要したところがございます。  またそれから、これだけでは、なかなか市民説明というのもちょっと難しいという考えもございまして、できるだけ市民説明会に当たっては、運営の候補者も含めた形で進捗した形を見せたいということで、このような形になりました。 14: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 15: ◎市長(菅原 茂君) 12月にお話ししたときから何も変わってないことしか説明できない状態が3月まで続きました。一方で、この補助金、実はこれ10億円以内という、事業費総額で10億円以内しか申請できないものしか、我々には補助金の選択肢が実はありませんでした。そこは復興庁も復興のお金を出せないということで、すごく頑張ってもらって何とか採択にこぎ着けられる状況になったということであります。  ここに来て、12月に加えてお話しできるのは、予算のめどが一応立ったということと、運営事業者とこんな話をしていますよということ、相手に了解を取った内容でしか話せないと思うんですが、そこがようやく今できたということで、順番がこうでなかったらよかったなというのは私も思いはございますが、その分丁寧に説明していくことになるのかなと思います。  今、予算のことにもちょっと触れましたが、このことは次の質問にも実は絡んできていることであります。 16: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 17: ◎13番(熊谷雅裕君) 島民にとっては非常に大きな事業で、多くの島民が本当に先行きを、どうなるのか、ずっとみんな思っていましたので。それならそれで、今の市長のお言葉、返答で分からないわけではないんですが、それでもやはり、途中経過として一言触れてほしかったというか集めてほしかったなとつくづく思います。  いわゆる島民に対する不信感というか、そういう行政に対する思いも出る人もおりますので、そこら辺の誤解のないように、うまく進めていただきたかったと思っております。  結果として発表されてしまいましたので、それに沿って話をすることになるとは思うんですが、2番目の質問でルート案について、12月に集まったときも、浦の浜の元のリフトのところからという意見もありましたし、そういう思いを強く持っている人もおりました。どうしてこのルートに決めたのか、これをもっと島民にも、それから観光客にも分かりやすくというか、そこまで行けるとか、いろんな意味で、もっともっと市民に丁寧に説明する必要があると思うんです。ですから、そこをもっと詳しく教えてください。 18: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 19: ◎市長(菅原 茂君) 実際、12月の場面を思い出せば、そこにいた方たちも大方そういうことだよねという感じだったと私は理解しています。しかしながら、もともと浦の浜近くからスタートしたリフトがあったということで、その思いが強く残っている方もいらっしゃったので、今後の説明の中でというか、今後の我々のサウンディングをするという話をしましたから、その中では、サウンディング調査の中で、その可能性については確認していきますよという話をしました。それ以上ではなかったと思います。  ただ、それはお伝えしなければならないということで、結果的に、現在の亀山中腹駐車場からであっても、採算性に対して誰もが太鼓判を押している状態ではありません。ましてや、浦の浜ということについては、到底難しいということは、考えれば12月に説明した段階でも十分だったと思いますが、今日、一部を説明しましたけれども、まず時間がかかる、今言った輸送量、採算、予算という、まず最大のネックが通れない。それが何らかのラッキーがあったとしても、今度私たちは浦の浜に土地も持っていないから駐車場も造れない。ルートそのものが、これは御理解によりますけれども、もともと11人ですか、地権者の方がいて、その方たちからお借りして、それをまたお返ししていますので、もう1回理解をいただかなければならない。  それよりも何よりも、やはりネックが大きく3つぐらいあったし、実際の事業にも時間がかかると。さらにお金もかかるということを説明して、12月もしましたので、今回、また説明するときに改めてそこは整理し直して、皆さんが同じく理解するように、丁寧に説明をする予定であります。 20: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 21: ◎13番(熊谷雅裕君) 採算面とか、それから造るまでの費用とか、距離だとか、いろいろおっしゃいましたけれども、それは分かる部分なんですけれども、私として今回質問しているのは事業の細かなところではなくて、ルートがどうして今の駐車場からのルートに決めたんだという、そこのもっと細かな部分といいますか、いろいろな詳しい事情、先ほど地権者が11人とおっしゃいましたけれども、その地権者の、例えば全て今了解を取っているとか、そういうこともないわけでしょうし、一人でも欠けた方がいらっしゃったら多分判こを押せない状態があるだとか、そういったいろいろ具体的に大変なことなんだということを、もっと言ってほしいなと思ってこの質問を出したので、そこら辺をよろしくお願いします。 22: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 23: ◎市長(菅原 茂君) 今日の最初の答弁で地権者のことに触れなかったのは、そこまでいかないという、その前のネックが、もうそこを突破できないということなので、そういう地権者に関する接触はしていません。そういうことをする前提がつくれていないということです。  それと、今日の説明にはありませんが12月にお話しした中で、もともとリフトがあった時代は、みんな船で行ったんですね。特に開業当初は船で行くと、車を持っていない人が大多数だったんですね。そのときは、歩いて行ける範囲から、浦の浜の港から少し歩ける範囲からリフトに乗れるのが非常に合理的だったと思います。私も並んだ経験もございます。  それに対して今、島に行く人はほぼ100%車で行きます。それで、現在のバスでの輸送をやってみたところ、田尻から乗ってくれる人は一人もと言っていいほどいなかった。車で行った人は、なるだけ車で行けるところまで行きたいというふうに動くんだなということを、この3年間ぐらいで確認をしました。そういう意味では、亀山中腹駐車場というのは造りましたし、そこがもう少し拡幅できるということでありますので、そこが正直言って、ゴールデンウイークだとか、お盆のときに十分かと言えば多分足りないと思いますが、一般の土日や普通のウイークデーについて言えば十分だと考えていますので、そこから行くことで、ようやく費用対効果が成り立つものも見いだすことができたということであります。 24: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 25: ◎13番(熊谷雅裕君) 今後の予定として、今回出された案に沿って運営候補事業者の選考及び決定ですけれども、簡単に言えば市長が最終的にすぱっと決めてしまうということですか。 26: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 27: ◎市長(菅原 茂君) 市が決めます。市として決めます、公設民営ですから。公設民営というのはそういうことだと思います。1点だけちょっと付け加えたほうがいいなと思うのは、公募を考えているということです。基本的には、公設民営というのはそういうふうにやるのが原則、基本だと思います。  公募によらないケースもちょっと頭の中にはあります。というのは、例えば候補者が将来的な採算だとか、また市民の皆さんの心配である継続性だとか、そういうような中で、先ほど役割分担、リスク分担の話も出ましたけれども、例えば市も入った形でやってくれと、運営に市もきちんと参画してくださいと、そのケースでないとできない、または、市が参画している団体が受ける形にしましょうと。その場合は公募でなくて随意契約ということはあり得ると思いますが、公設民営の基本は公募だという意味で今日は答弁しました。 28: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 29: ◎13番(熊谷雅裕君) 公募して市が決めていく、その選考過程でいろいろ産業部中心にやるのかもしれませんけれども、観光課その他で動くとは思います。やはり最終的には市長が決定ですよね。 30: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 31: ◎市長(菅原 茂君) 稟議書が回ってきますと市長が決定しますけれども、副市長以下が押した判こを覆したことはほとんどありません。 32: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 33: ◎13番(熊谷雅裕君) 私自身の思いとしては、正直言いますと、この新しいルートで私はいいと思っています。いっときも早く頂上までのアクセスを、とにかく観光客のためには、気仙沼市の観光のためには、いっときも早く頂上に観光客を上げる、それが求められていると思います。これ以上時間をかけてやることは、全く経費の無駄というか、バス輸送その他のことでは、これ以上長引かせてはいけないものだと思いますし、気仙沼市の経費をかけていく、今までかけてきたものを無駄とは言いませんが、でも本当にいっときも早くこの形を入れて、黒字も出るような運営方法をうまく見つけ出して、市もその業者の方も協力して、ぜひいい亀山をつくっていただきたいなと思います。よろしくお願いします。  2番に入ります。  十八鳴浜へのアクセス道路と駐車場について。  (1)令和3年2月議会の一般質問で「十八鳴浜入り口までの市道大初平1号線のうち、未舗装で急勾配区間の延長約100メートルの整備については、現在、測量などの準備を進めており夏頃までに舗装整備に着手してまいります」と答弁がありました。  しかし、舗装整備が全く進まず、令和3年9月議会でも進捗状況を質問しています。そのときは「土地問題があり、所有者と相談する」と答弁がありました。その結果と今後の進め方を尋ねます。  令和3年9月議会の一般質問で、「十八鳴浜入り口付近の県道周辺に新たな駐車場の整備が可能であるか調査を進めている。今後は駐車場整備に向けた用地測量や財源の検討を進め、来年度末頃の整備を目指します」と答弁がありました。今年度中の駐車場整備完了に向けた現在の進捗状況を尋ねます。 34: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 35: ◎市長(菅原 茂君) 十八鳴浜へのアクセス道路と駐車場についてお答えいたします。  十八鳴浜へのアクセス道路である市道大初平1号線の未舗装区間約100メートルの整備についてでありますが、地籍調査事業による境界確認の結果、一部の土地で境界の確定ができず事業着手が困難な状況となっております。引き続き土地所有者と相談を行い、早期着手が図れるよう進めてまいります。  なお整備が完了するまでの期間は、引き続き路面補修を行うなど維持管理に努めてまいります。  次に、十八鳴浜入り口付近の駐車場整備についてでありますが、整備財源として県の市町村振興総合補助金の内示を本年4月に受けております。整備予定箇所は、十八鳴浜に向かう市道近くの緩やかな曲線が続く県道沿いを想定しており、今後は見通しのよい場所に施工箇所を確定し、9月定例会へ工事予算を上程の上、11月中の着工、今年度末の整備完了を目指してまいります。 36: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 37: ◎13番(熊谷雅裕君) まず道路ですが、結局土地問題が解決できてなくて全く進んでいないということですね。これについてですが、令和元年のときにも質問して同じ答えなんです。令和元年6月の質問をしています。昨年の質問もありまして、結局この3年間、全く土地絡みで一歩も進んでないということの表れというか、逆にこの間、どうしてここまで全く進まない状態が続いているのかを尋ねます。 38: ◎議長(鈴木高登君) 土木課応急対策室長小松 学君。 39: ◎土木課応急対策室長(小松 学君) お答えいたします。  大初平1号線の舗装整備につきましては、昨年度まで地籍調査事業によりまして境界の確認を行ってきております。大初平1号線につきましては、現道の一部に個人の所有地が含まれていたことから、その境界の確認をもって相談をするという形で進めておりましたけれども、一部の個人所有地の中に境界が確定できていなかった箇所もありましたことから、現在事業着手ができない状況となっております。  今後については、土地の確定がしている部分については、舗装整備についての土地の御協力について相談していきたいと思っておりますし、確定できていないところにつきましては、その後の状況の確認と舗装整備についての相談について、引き続き進めていきたいと考えております。  以上でございます。 40: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 41: ◎13番(熊谷雅裕君) 令和元年6月の議会で市長の答弁があるんです。ちょっと読み上げます。  「当該地は、私も何度か行ったことはあるんです。トイレも利用したことがあるんですけれども、今のところ、できる範囲ということしかできていなくて、今の答弁は道路のほうをまずやりますという話なんですけれども、どこかで何らかの決着をつけなければならないところだと思うんですね。それは10台しか取れないのか、20台なのか分かりませんけれども、どこかに私たちとして、ここが十八鳴浜に行く人たちがまず止めるべき駐車場ですよというのをして確保する必要があろうかと思います。今、議員がおっしゃったところだとか、今日答弁では、これもちょっと自信があって言っているわけではないんですけれども、県道から下りていく、その下り口の付近で、どんな形でもいいから駐車場として示せるようなところというのは必ず必要になると思っていますので、そういうような指示を今しています」という答弁がありました。  要は、最初にとにかく道路を造って駐車場を造りますよ、今それを指示していますというのが3年前の答弁なんです。それでよろしいですよね。 42: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 43: ◎市長(菅原 茂君) はい。まさしくそれでいいと思います。その答えが、駐車場のほうは(2)ですし、道路については今、室長が話した状況ということで、3年間何かやっていないということではなくて、昨年度まで地籍調査という作業そのものがかかって、その結果として今、地権者の方と話ししている。その中でも全てが解決しなければスタートしないのではなくて、まずはスタートさせて、問題の解決をしなくてはならない部分を並行してやりましょうと、こういうのが答えだと思います。 44: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 45: ◎13番(熊谷雅裕君) 橋がかかった後でしたし、十八鳴浜のところは雨が降ると掘られて悪路になるだとか交差ができないだとかで、駐車場も少ないし、そこで渋滞というか車が動けない状態が続いていた時期もありました。その旨も言って、ここの解消を早くということを3年前に言ったわけです。  橋ができて、今いろいろな形で車が入ってきます。ですから、ここらは亀山頂上までの交通手段と同じように、ここを早く整備してほしいということで、市長もその答えをしてくれたんです。ですから私としては、ここまで3年間も延びるとは思っていなかったんですね。  実際、今年のゴールデンウイークも行ってみましたけれども、本当に交通整理をしないと動けない状態で、民地に入っていったりとか、いろいろ迷惑をずっとかけっ放しなんですよ。さらに、ここの舗装も全然進んでないし、さらに舗装されている部分も非常にクラックが物すごい入って、全面的に造り直してほしいなと思っているんです。  ですから、言っては何ですけれども、この3年間の動き、私は非常に不満に思っているんですよ。市長が指示していると明言しているのに、ここまで遅れることは、やはり行政として怠慢と言われても仕方ないと思うんですが、いかがですか。 46: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 47: ◎市長(菅原 茂君) 私は、職員が怠慢だったとは思っておりません。職員も十八鳴浜に多くの観光客が来てほしいと願って仕事をしていると思います。例えば、先ほど県の補助が採択されたから、これは言ったらその年に必ず下りるものではないわけです。そういう意味では、全体的な反省としては、橋が架かることが分かっていて多くの人が来るだろう、我々としても多くの人に訪れてもらいたいということであれば、始動が遅かったのかもしれないということについては反省をする必要があると思います。  いずれにしましても、そちらができている……、例えば亀山アクセスができたのに、こっちができていないというようなこと、その前を通っていくわけですよね、そういうチャンスを逃すことにもなりますので、急ぐ必要があろうかと思っております。職員もそのつもりでやっています。 48: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 49: ◎13番(熊谷雅裕君) 先ほどのこの道路の遅れ、その後に駐車場に関してですが、場所ですけれども、今整備しようと思っているその予定地というか、その場所、私にも分かるようにちょっと知らせていただけませんか。 50: ◎議長(鈴木高登君) 観光課長畠山 勉君。 51: ◎観光課長(畠山 勉君) お答えいたします。  場所につきましては、今まだ地権者との契約も整っておりませんのでピンポイントでは申し上げにくいのですが、先ほど市長答弁でありましたとおり、緩やかにカーブが続く十八鳴浜への入り口すぐ近く、その辺りを想定しております。  ただ、カーブが続いておりますので、見通しの確保というのが大事かと思っておりまして、その中で一番見通しが確保できるところに確定して整備したいと考えております。 52: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 53: ◎13番(熊谷雅裕君) 先ほどの答弁ですと、年度内に完成の予定で進めているということですよね。今、地権者との折衝その他でうまく進んで年度内に完成してほしいんですけれども、併せてトイレの問題もあると思うんですけれども、今民設のところにトイレが1個あります。先日見ましたけれども、きれいには最低限なっているんですけれども、でもそれも併せて設置はできるんでしょうか。 54: ◎議長(鈴木高登君) 観光課長畠山 勉君。 55: ◎観光課長(畠山 勉君) お答えいたします。  今回の駐車場の設置位置をその場所にしている理由とも絡むのですが、大初平のほうに車がどんどん入っていくと、一方で付近の住民の方々は恐怖に感じたりしている部分もあるということは留意しなければいけないことと認識しております。  そういう意味で、今回の駐車場も中に入ったところに設置するのではなくて、入り口が分かるような位置ということもあって県道沿いに設置します。  トイレにつきましては、なかなかトイレを設置するというのは実は簡単なことではございませんので、設置しても応急のトイレが精いっぱいかなと思っております。 56: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 57: ◎13番(熊谷雅裕君) 観光地の美化として、やはりトイレというのは大事ですので、そこも含めて、年内駐車場ができるにしても、それに合わせて巨額のお金がかかるのは分かりますけれども、やはりその方向性として、きちんとトイレを造ってほしいと思います。  というのは、結局十八鳴浜を汚される結果にもつながりますので、その手前できちんとトイレの問題も処理してほしいと思っています。  できましたら、年度内に駐車場ができるのであれば、同じように年度内に道路のほうも問題を解決して造ってほしいなと。最低限今、すれ違いの場所も先に造れないのかなとか、拡幅しなければ道路として成り立たない状況なので、すれ違いのコーナーを造るぐらいのことはできないかなと思うんですが、いかがですか。 58: ◎議長(鈴木高登君) 土木課応急対策室長小松 学君。 59: ◎土木課応急対策室長(小松 学君) お答えいたします。  退避所の関係かと思いますけれども、そこにつきましては先ほど答弁したとおり、道路用地内に個人所有地もございますので、その辺所有者の方とも相談しながら対応について考えていきたいと思っております。  以上でございます。 60: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 61: ◎13番(熊谷雅裕君) 亀山園地との絡みもありますし、今度新しい交通手段が2年先、3年先に完成されていくまでに、亀山、十八鳴、それから休暇村キャンプ場、遊歩道、そういったものも全部併せて整備できるように、観光課としてのプランをぜひ立てていってほしいと思っていますけれども、いかがですか。 62: ◎議長(鈴木高登君) 観光課長畠山 勉君。
    63: ◎観光課長(畠山 勉君) 今お話しいただいたことは重要なことだと思いますので、検討してまいりたいと思います。 64: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 65: ◎13番(熊谷雅裕君) 市長ももう一度、部下に強く御指示、御命令していただいて、うまく進むようによろしくお願いします。  3つ目です。  小田の浜海水浴場と田中浜周辺の整備について。  (1)令和3年9月議会で、小田の浜海水浴場に流れ込む3本の排水路をなくせないかと質問し、海水浴場内における河川等の廃止または移設については、年内に周辺地形や水路高等の調査を行った上で判断すると答弁がありました。その調査結果を尋ねます。  2、今年の小田の浜海水浴場周辺の駐車場整備はどのように進める予定なのかを尋ねます。  3、田中浜周辺の県道・市道沿いの防災林ですが、雑木、雑草が生い茂っており景観を損ねています。市は県に対し管理を要請していないのかを尋ねます。 66: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 67: ◎市長(菅原 茂君) 小田の浜海水浴場と田中浜周辺の整備についてお答えいたします。  小田の浜海水浴場内における河川等の廃止または移設に係る調査結果についてでありますが、小田の浜ビーチハウス付近の砂浜に流れる河川などは、長崎川、中小田川の2河川及び水路が1本となっております。昨年度行った調査結果から判断して、水路を廃止し中小田川へ集約することは可能であると考えております。  今後、調査結果を基に地元の皆様と意見交換を行うとともに、水路の集約による流量などの検証及び整備内容の整理などの概略検討を行ってまいります。  次に、今年の小田の浜海水浴場の駐車場についてでありますが、昨年同様に民有地を借用するほか未利用の市有地を追加し、昨対比80台増の約280台分を確保する予定であります。また、運用面においてもキャンピングカーなどの大型車両はバス駐車場へ誘導することで、一般車両の駐車台数を極力確保するよう努めてまいります。なお、臨時駐車場は海水浴シーズン限定のものであり、市有地及び民有地とも舗装はできかねますが、草刈りなどの管理は適切に行ってまいります。  次に、田中浜海岸防災林の維持管理についてでありますが、当該箇所の維持管理については宮城県気仙沼地方振興事務所が行っております。  県振興事務所へ状況を確認したところ、当該箇所の防災林については、まだ林齢が若く保育作業が必要であることから、樹木の生育を阻害する下草の刈り払いを年1回実施しているとのことであり、今後も必要に応じ現地の状況を見ながら整備を行う予定であるとのことでした。なお今年度の下刈り業務は、業者との契約が整ったことから近々実施すると伺っております。 68: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 69: ◎市長(菅原 茂君) 1点訂正をさせていただきたいと思います。  冒頭の(1)で、河川の名前2つと水路1本あるというお話をしましたが、長崎川、中小田川の2級河川ではなく2河川、2つの河川ということです。おわびして訂正申し上げます。 70: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 71: ◎13番(熊谷雅裕君) 現在の小田の浜海水浴場ですが、以前は南側に広い砂地がありまして、そこで海の家、その他そちらで皆さんが海水浴を楽しまれていたんですけれども、今そちらの砂地が削られて狭くなって、北側の、現在営業しておりませんがお店の前で観光客、海水浴客が来るようになりました。  ですが、そこに川が流れ込んで、非常に砂浜を分断する、それからごみが浮いてきたりとか、川の水が砂地にたまって汚れていくとか、非常に海水浴場としては不適格と思われるような状況があります。ですから、それを何とか解消していただきたいと思っております。  1つの案ですが、その水路を、トンネルを造って沖合に流してしまう。横断する形で水路が砂浜を横断するのではなくて、砂浜の中に川のトンネルを造って沖合に出すということが1つの案として考えているんですけれども、そういうことはできませんでしょうか。 72: ◎議長(鈴木高登君) 土木課応急対策室長小松 学君。 73: ◎土木課応急対策室長(小松 学君) お答えいたします。  小田の浜海水浴場に流れる河川と水路についてでありますけれども、現在、2つの河川と水路が流れている状況になっておりまして、現地調査を行ったところ、一番真ん中にある水路の部分を、南側にあります中小田川のほうに接続することで、統合したことによって、3つ流れているものを減らしていきたいということで考えておりますけれども、今後は市長答弁にもございましたけれども、地元の皆さんと意見交換などをさせていただきながら、また、今の水路に流れている流量でありますとか整備の内容等も含めて概略的に検討を進めていきたいと思っております。その中で、議員のおっしゃっていた案についても考えていきたいと考えております。  以上でございます。 74: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 75: ◎13番(熊谷雅裕君) 今すぐトンネルというのは答えられないとは思いますけれども、昔の小田の浜を知っている私などからすると、本当に今はみすぼらしい砂浜になってしまいました。  今、市内4つですか、今度御伊勢浜もできる、そうなってきたときに、一番何か砂浜が貧弱で、非常に水路を横切っていて、重機でならしたりとかもしたことがありますけれども、何かそこら辺を考えるともったいないというか、もともと島の海水浴場としてすごいポテンシャルが高くて、市長も御存じでしょう、子供の頃みんな行ったと思うんですけれども、やはりああいう姿をまた取り戻してほしいなと思っているんです。  1つの案としてトンネルの案をしましたけれども、一度どれぐらいの費用がかかるかとか、それが可能なのかというのを具体的に調べてもらうということはできますよね。 76: ◎議長(鈴木高登君) 土木課応急対策室長小松 学君。 77: ◎土木課応急対策室長(小松 学君) お答えいたします。  小田の浜海水浴場の水路河川の集約廃止については、先ほどの沖合に出すというような部分でありますとか、そういった部分の、概略的にどのくらいかかるかというところで、案という形で考えていきたいと考えております。 78: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 79: ◎市長(菅原 茂君) 市内4つの海水浴場全部が大きな被災を受けて、小田の浜が一番最初に復活できたのはよかったと思うんですけれども、一方で、ほかの3つの海水浴場が物すごく後退をした形で、新しいなぎさ線を造ったんですね。そのことによって安定した海水浴場を確保しようということだったと思うんですが、小田の浜はそれをしていませんので、非常に限られる面積の中で、かつもともとの面積も小さいし、やはりここに来てよかったなと思う何かがないといけない、それを妨げるものがあれば、なるたけ取っていかなければならない、小田の浜はそういう宿命にあると思います。  そういう意味では、今日の質疑の結果を出していかなくてはならないと思います。その1つがトンネル的なものかも分かりませんけれども、私として職員に話をしておかなくてはいけないのは、造ることがある程度何かでできたとしても、それを維持できるのかと。要は砂浜があるということは、砂が出たり戻ったりしているということだと思いますので、そのことを将来的にお金がかからない形で解決しながら、そういうことが起こるかどうかも分かりませんが、そういう観点も同時に持って検討させたいと思っております。 80: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 81: ◎13番(熊谷雅裕君) 昔のような砂浜を取り戻してほしいという思いがありまして話をしましたけれども、でも可能性があるのでしたら、ぜひそれをお願いしたいなと思います。  それと駐車場の件ですけれども、今、雑木、雑草が生い茂ってあの一帯あるんですが、それを、海開きが未定ですけれども、そこまでにきちんと整備できるのか。何か空いている土地がもったいないんですよね。どこまできれいに駐車場整備をして、そこでやってくれるか。民地が入り交じっていたりするし、何かすっきりしないんですよね、駐車場の形。今の雑木、雑草をいつまできれいにして駐車場の形がきれいにできるのか、教えてもらえますか。 82: ◎議長(鈴木高登君) 観光課長畠山 勉君。 83: ◎観光課長(畠山 勉君) お答えいたします。  間もなく海開きを控えておりますので、早々にそういった刈り払い等は実施いたします。 84: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 85: ◎13番(熊谷雅裕君) 漁業施設の部分で、全く舗装されて使われてない場所なんかもあるので、ああいうところも2か月、海水浴シーズンだけでも借りられないかなと思ったりもするんです。海水浴場に近いところの駐車できそうなところとかがかえって止められずに、ちょっと離れたところに点々とあるような形になっているので、何かうまい具合に整理がつかないかなという気はしております。それもこれからの観光対策の1つだと思うので、ぜひよろしくお願いします。  それと田中浜周辺ですけれども、今「おかえりモネ」で田中浜がクローズアップされたりもしているんですけれども、とにかく亀山に向かうところの十字路から下、田中浜にかけての両脇の雑草のすごさやら、それから休暇村のあずまやのほうに入っていく道路の両脇だとか、それからさらに落ちていったところ、とにかくすごいんですよね、雑木、雑草が。  本当にあまりにもすごすぎて、松をただ植えてある、その周りが全部雑草で覆われ隠されて見えないような松林というか、これで本当に管理しているのかなと非常に思います。大島の観光地として非常に恥ずかしいなと思って、この質問を上げたんですが、観光課として行ってみましたか。 86: ◎議長(鈴木高登君) 観光課長畠山 勉君。 87: ◎観光課長(畠山 勉君) 観光地という一くくりにはなりますけれども、それぞれ道路の管理者であったり役割分担というのがございます。そこはしかるべき人が、しかるべき対応をしていただくように、我々のほうからも申し入れたいと思います。 88: ◎議長(鈴木高登君) 13番熊谷雅裕君。 89: ◎13番(熊谷雅裕君) 本当に県が絡んでくると、道路整備でもそうですけれども、非常にスムーズにいかないところもあるので、そこら辺をうまく調整して進めてほしいなと思います。  大島の観光に絡まる部分で集中して質問しました。せっかく多くの方が来るようになって、非常にいいんですけれども、整備がやはりまだまだ遅れている部分があるので、本当にきちんと1つ1つ確実に整備を進めていただきたいと思います。  質問は以上ですけれども、ちょっと余談ですが留守副市長がお替わりになるということで、3事業についていろいろ質問したり、その他答弁いただきました。これからもまたお帰りになりましたら頑張っていただきたいなと、ぜひ唐桑最短道の完成式のときには来ていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。  以上、質問を終わります。 90: ◎議長(鈴木高登君) これにて13番熊谷雅裕君の質問を終わります。  議場の換気を行うため暫時休憩いたします。  再開を午前11時といたします。      午前10時52分  休 憩 ───────────────────────────────────────────      午前11時00分  再 開 91: ◎議長(鈴木高登君) 再開いたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、「ポストコロナに向けた本市の観光戦略について」外2件、8番村上伸子君の質問を行います。8番村上伸子君。 92: ◎8番(村上伸子君) 8番、未来の風、村上伸子。  ただいま議長からお許しをいただきましたので、今回の一般質問を始めさせていただきます。  では早速、大項目1の質問からまいります。  1、ポストコロナに向けた本市の観光戦略について。  コロナウイルス感染症の世界的な蔓延により、私たちの生活は急激な変化を余儀なくされました。いわゆるコロナ禍に見舞われたこの2年間は、あらゆる産業での経済活動が停滞し、本議会においても様々な公的支援の説明や審議が行われたことは、誰もが認識するところです。  観光業は、感染防止策である緊急事態宣言の発令等で人流が途絶えたことにより、ほぼ停止状態に陥りました。しかしながら、直近の数か月の社会動向に変化が見られます。感染予防対策が図られながらも、3年ぶりに行動制限がない大型連休となった今年のゴールデンウイークは、観光客で各地がにぎわい、気仙沼市も観光客の入り込み数は昨年を大きく上回り、観光業の復活が期待されています。  長い自粛期間の後、人々の観光欲求を満たしたい機運が高まる今が観光戦略の好機と捉えます。今後、withコロナからポストコロナへと、状況も人々の意識も変わっていくことを見据え、市が今後どのような観光施策を図ろうとしているのか、伺います。  1、宿泊を促す滞在型観光の施策について。  三陸沿岸道路の開通で、本市へのより迅速な人の移動が可能となりました。仙台圏を含む広域からも日帰り観光が容易になったからこそ、滞在型観光に力を入れる必要があります。本市の観光資源を活用して、どのような滞在旅行が提供できるか伺います。  2、唐桑地域の観光施策について。  コロナ禍の中で、野外活動型レジャーの人気が高まりました。歩く観光とも言えるオルレコースや、キャンプ場を有する唐桑地域の観光施策の現状と今後の計画について伺います。  3、外国人観光客の取組について。  政府は6月10日に、訪日外国人観光客の受入れ手続を解禁しました。2年間の空白を経て、本市がどのような外国人観光客対応を図るか伺います。 93: ◎議長(鈴木高登君) 失礼いたしました。  8番村上伸子君の質問に対し、当局の答弁を求めます。申し訳ありませんでした。市長菅原 茂君。 94: ◎市長(菅原 茂君) 村上伸子議員の質問にお答えいたします。  ポストコロナに向けた本市の観光戦略についてでありますが、宿泊を促す滞在型観光の施策については経済波及効果が大きいことから、気仙沼観光推進機構においても観光宿泊者数を重要な指標としております。  三陸沿岸道路沿線の中でも、とりわけシンボル的な気仙沼湾横断橋を目的地とした来訪客も増えており、日中の壮観な姿と夜間のライトアップによるシルエットも強力な誘客力を有し、魚市場見学や気嵐、星空観察と、食とお酒のペアリングなどの長時間滞在、そして宿泊につながる朝晩のコンテンツがそろってきております。  加えて仙台空港からのアクセスも大幅に改善され、本市にとっては市場拡大の大きなチャンスであることから、誘客のターゲットを仙台便就航エリアへと拡大し、本市と包括連携協定を締結しているアイベックスエアラインズなどの航空会社と連携したプロモーションを継続してまいります。  また、今後予定されている県民割の全国拡大などの大規模な観光需要喚起策を取り込みながら、観光宿泊者数の増加に向け取組を進めてまいります。  次に、唐桑地域の観光施策についてでありますが、気仙沼観光推進機構の地区戦略部会の下に設置した唐桑観光活性化委員会で議論を重ね、アウトドアを観光施策の柱に位置づけ、オルレやみちのく潮風トレイルなどトレッキングによる誘客に取り組んでおります。  コロナ禍の中、アウトドアの人気が高まっており、オルレの参加者数が今年の5月に月間で過去最高を記録したほか、御崎野営場についても個人客を中心に利用は好調となっております。今後は、この取組をさらに強化発展させるべく、唐桑半島ビジターセンターを改修し、三陸ジオパークとしての唐桑の地形や文化、津波などの自然災害を含めた博物展示機能に加え、キャンプ機材のレンタルや、来訪者の休息スペースを備えた施設としてリニューアルする考えであり、今議会に補正予算を上程しております。  加えて、国民宿舎からくわ荘跡地についても、オートキャンプや気軽な手ぶらでのキャンプに対応したグループ向けのキャンプ場として整備し、個人利用客中心の既存の御崎野営場と合わせ、多様な客層が楽しめる総合キャンプ場として整備する計画を、唐桑観光活性化委員会で検討しており、改修後のビジターセンターが、そのフロント機能を担うことを想定しているところであります。  次に、外国人観光客への取組についてでありますが、国策として推進されているインバウンドは、2019年に3,188万人まで急拡大した成長市場であり、本市にとっても中長期的に重要な市場として位置づけ、中断を余儀なくされたコロナ禍にあっても、来るべき受入れ再開に向けて取組を継続してきたところであります。  具体的には、昨年、国内の遠方地域から海外への段階的な販売拡大を想定し、国内大手観光事業者と連携したツアーの開発や観光商品の改善に取り組んだほか、訪日旅行を扱う国内の旅行エージェント9社及び海外向けメディア3社を招聘して、関係構築と観光商品などのポテンシャル評価を実施し、トレッキングや食の体験が高く評価された一方で、例えばカキ漁師体験では、見学に比重が偏っているなどの課題点も指摘されており、現在改善に取り組んでいるところであります。  また、シンガポールの旅行エージェントでは、本市を行程に含めたツアー商品を造成していただいており、今般のインバウンド受入れ再開により、ツアーの実施に向け問合せがあったところであります。  このほかにも、本市と深いつながりのあるインドネシアや、本年1月に政府関係者が来市し本市への教育旅行に強い関心を示していただいたタイなど、官民の関係を足がかりに関係団体一丸となってインバウンドの経営拡大に向け取組を進めてまいります。 95: ◎議長(鈴木高登君) 8番村上伸子君。 96: ◎8番(村上伸子君) 質問のときに読み間違いがあったという御指摘をいただきました。できれば議長に訂正をお願いいたしたいと思います。  小さな質問1、このタイトルなんですが、宿泊を促す滞在型観光の施策というところを私は観光と読んでしまったということです。改めまして訂正をお願いしたいんですが、よろしいでしょうか。 97: ◎議長(鈴木高登君) はい、分かりました。 98: ◎8番(村上伸子君) では再質問させていただきます。ありがとうございました。  昨日も観光に関しては答弁で聞いた内容というのが、今日もちょっと聞かれたと思いました。いわゆる観光コンテンツとして市長が述べられたものとして、昨日書き出しただけでも気嵐ツアーとか魚市場のライトアップ、見学、あとは星空観察、目的としては、昨日の話ですと宿泊を促すコンテンツというのは朝晩のイベント関係ですね。そして、活動としては、象徴的なのは、昨日は本吉だったら大谷、小泉をベースとしたビーチでのイベント、そして唐桑はアウトドアの観光のコンテンツだと聞きました。それにプラス大人気のランドマークである気仙沼の2本の橋ですね、あとは「おかえりモネ」の関連する穴場スポット、そういうところだと聞きました。  これらのスポット、聞くとすごくたくさんのコンテンツがあって、楽しそうで、気仙沼はこんなににいいものがあるのかというような思いになりますけれども、まずお聞きしたいのが、今年のゴールデンウイーク、本当に象徴的だったのが、内湾がとても天気に恵まれた数日間で、内湾、ピアセブンに朝から晩までいるようないきさつがありまして、私朝から晩までピアセブンの3階からずっと内湾を眺めていたんですけれども、物すごい数の人たちが内湾を歩き回っていまして、ポストコロナを感じたところでした。  今年のゴールデンウイーク、ポストコロナの観光施策の端緒ともいうべき時期だったと思うんですけれども、このゴールデンウイークの観光客の動向把握、もし分かるのであれば観光客の好みや動き、行動範囲とかそういうものの傾向の検証というのは、今年のゴールデンウイークは可能だったのでしょうか。 99: ◎議長(鈴木高登君) 観光課長畠山 勉君。 100: ◎観光課長(畠山 勉君) お答えいたします。  今年のゴールデンウイークの特徴ということで申し上げますと、やはり3年ぶりにコロナのことを多少緩和されたということで、人出が増えたと認識しております。また、コロナが緩和されたというのは、やはりワクチン接種が去年の今頃、去年の5月ぐらいから始まった、4月5月から始まったと思うんですが、そこが大きな違いだと思っていまして、ワクチン接種が進んだことと、withコロナの意識が浸透していたことも加わって、今まで出控えていた方々がお出かけいただけるようになったのかなと思っております。
     結果として、観光スポットの入り込み数ということで把握しているんですけれども、昨年対比で16.5%の増ですが、これは日数の違いがありまして、令和3年は11日間でございました。令和4年は10日間ということで、1日去年よりは低い日数の中でも16%伸びたこと、そしてこれを1日当たりにならしますと28.2%伸びたということになっております。  もう一つ、最後に議員がおっしゃったのが好みということだったと思うんですけれども、そこはちょっと聞き取り等はできておりませんので把握はできておりませんが、推測ということで申しますと、先ほど言ったようにwithコロナ等の浸透と、あと出控えから多少解放されたというマインドが働いての結果だと認識しております。 101: ◎議長(鈴木高登君) 8番村上伸子君。 102: ◎8番(村上伸子君) せっかくの人出なので、これを検体としてこれからの観光戦略に生かすという、そういういいサンプル集めができた時期なのではないかと思って先ほどの質問をいたしました。  実は、数年前に気仙沼から転出した知り合いが、週末に、いきなりLINEで「今、気仙沼に来てます」ということで連絡をいただいたんですが、三、四年ぶりに気仙沼に来て言っていたことが、町並みがすごくきれいでパワーアップするような気持ちになっていると。恐らく内湾を見て、天気もよかったですし、気仙沼の新しい町並みを見てすごくうれしかったというような、そういう連絡がありました。  それで、この方は、ちょっと私も今理解ができないんだけれども1つのイベント、何のイベントなのかLINEだけでは分からないんですが、そのイベントに参加するためにぽっとやってきたという話でした。そういういろいろなツアーに参加される方というのも、私もイベントがある、こういうものがあるというのは、何となく参加しなくても分かっていたんですが、そういう方々の話を聞くと、すごく面白い動線とか背景が見えてくるような気がします。  もう一人の人から聞いた話ですと、体験型、実際にイベントに参加した人の動きという報告を受けたんですが、その方は、1泊気仙沼できて、ビールのイベントだったんですね、フェスティバルだったんですけれども、九州から花巻空港に入って、そこから公共交通機関などを利用し気仙沼に入り、1晩飲み明かし、翌日また同じルートで九州に飛んで帰ったと。  これは、本当にそういうことが好きな方というのは時間も経済的なものも惜しまずに来るんだということ、こういう方々の動向というのはすごく大事だと考えます。  ですから、こんなイベントがあった、来たではなく、そういう方々がいるということと、できればその人をつかんで、またリピーターになってもらう、そういう試みというのが大事なのではないかと思っておりました。  ですから、ぜひともこの調査ですか、検証ですか、アンケートでもいろいろな手法でいいんですけれども、そういうもので気仙沼の何が受けたのかとか、そういうものは必ずつぶさに検証する必要があるかと思います。  そして、この点、イベントを点とすると、様々なイベントが点としてあったときに、それを線としてつなげていく、つまり継続性を持たせるためには、どういった取組が必要かとお考えでしょうか。1回来た人1回だけではなくて、また来てほしい。それも気仙沼からアプローチをしてきてもらうような手法、お酒が好きだったら九州でも北海道でも飛んでくるんでしょうけれども、それをあえて気仙沼からアプローチできるような、何か点を線に変えるような手法、何かお考えはありますでしょうか。 103: ◎議長(鈴木高登君) 観光課長畠山 勉君。 104: ◎観光課長(畠山 勉君) お答えいたします。  リピーターが大事だという御指摘だと思います。リピーターは2つあると思っておりまして、1つは四季折々の違った楽しみを感じるために年に何度もお運びになる方、それからもう一つは、ある決まったイベントに照準を合わせて、毎年何々フェスティバルには行くぞとか、ツツジの時期には気仙沼に行くぞと、そういう2つがあろうかと思います。  そこで大事なことは、どういう目的でいらっしゃったかということを把握することだという御指摘はまさにそのとおりだと思っておりまして、それを把握する手段としてはクルーカードがやはり有効かと思っております。今、観光推進機構の取組の中で地域戦略のメンバーが、人出が多い時期に、出張、なんていうんでしょう、入会場所、すぐに、今はカードではなくてアプリにすぐ入れますので、そういった会員数を、手軽に入会して会員数が4万人を超えております。  そういうつながりを持ちながら、つなぎとめるということは、やはりクルーカードが有効でして、さらに、その方々にダイレクトにマーケティングできますので、どういうきっかけでいらっしゃったか、そして今後どういうことを期待するか、夏の時期に冬の仕込みをすることもできますので、議員の御質問に対しては、クルーカードが1つの有効な解かなと思います。 105: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 106: ◎市長(菅原 茂君) 最初の質問も含めて、よろしいですか。(「はい」の声あり)  最初の質問の、今年のゴールデンウイークと前年との差というのを、先ほど課長から現実的、具体的なこととしてwithコロナの時代に入ったということで、ワクチン接種が進んだという話をしてもらいましたけれども、一番大きいのは、実はまん防も緊急事態宣言も出されていないゴールデンウイークだったというのが最大の決め手であります。そのことによって、人々がためらいなく家から出るということがにぎわいにつながったと思っています。  イベントにつきましては、例えば内湾のビールフェスもあったと思うんですけれども、今内湾を管理している地域開発さんや、ほかの観光関係者とお話をよくするときにお話ししているのは、1年中冬もというわけにはいかないかもしれないけれども、例えば内湾の海に面したところの広場については、できれば毎週何かやっている、少なくとも2週間に1回は何かがやっている。今度7月23日にカツオのサミットもありますけれども、そういうふうに気仙沼に行くと何かやっているんだということが知れ渡るような使い方をするようにしましょうねということで、なるだけ海に近いエリアを使うことにしています。  震災後一番効果があったと言われているのはサンマフェスです。今、階上の漁港のところを活用させてもらって、随分前から必ず予約が入るそうです。ですから、イベントが定例化していくということが非常に有効、宿泊も計算できるということだと思います。  もう一つは、私が昨日、千葉議員の質問の中で、復興過程で人とのつながりができて宝物が出たんだという話をしたと思うんですが、そういう人と人とのつながりによって、毎年そのイベントに参加するということだと思うんですね。  そういう、モノの消費からコトの消費に移っているという全国的なトレンドをつかんでいくということも、今ある程度できているんだと思います。それを計測していくほうがいいよというのが先ほどの質問の趣旨だと思うんですね。  クルーカードで、なかなか実はそこまでできない。消費動向はできますから、例えば課長がまだ分析ができていないというベースでお話ししたのでそのとおりなんですけれども、例えば去年と比べてどうかは分かりませんが、3年前と比べて仙台圏が多かったとか、首都圏、関東の人が多かったとか、そういうことぐらいはできるんですね。その先になって、何のために来たかというのはなかなか難しい。それについては、やはりそのイベントにどのぐらいの人が入ったかとか、定点に立ってアンケートを取って、ここ以外にどこに行きましたかというような調査を、同じ時期に定点でやっていくというようなことも、観光推進機構では定点調査をやっていますが、今の観点では情報が不十分なので、今後の調査の中に入れていくことが必要だと思っています。 107: ◎議長(鈴木高登君) 8番村上伸子君。 108: ◎8番(村上伸子君) 大変丁寧な答弁でした。とても分かりやすかったです。  もう30分近くたってしまったので、次の質問に移りたいと思います。もっと観光は突っ込みたいのですが、次は唐桑地域の話に移りたいと思います。  ただその前に、デービッド・アトキンソンさんという非常に辛口なアナリストがいて、この方が来た研修会で言っていたのが、自分たちが出したいものを提示するおもてなしではなく、相手が何を求めているかをちゃんと把握するんだと。日本のおもてなしという美しい言葉の背景にある私たちの独りよがりの対応ではよくないという話を、イギリス人ならではのバズっと辛口で言われたのがとても印象的でした。このことを観光の方々もまず覚えていていただきたいと思います。  では、次の質問にまいります。唐桑地域の観光施策についてです。  第2項目ですね、大項目2、すいません唐桑地域は……、唐桑地域の質問ですね、再質問ごめんなさい。  唐桑地域のオルレ、今年で4年目を迎えました。そして、唐桑地域は野外観光のメッカになりつつあるというか、すごくポテンシャルが高いと思いました。これからポストコロナの中で4年間の実績、オルレが始まって4年間の実績、そしてコロナの間にいろいろと動向があったんですが、どのような手法がコロナの中でも、唐桑にオルレがあるから来たということなんでしょうが、まずどのような手法があって集客につながったのか、あるいはつながってなくて、ただ来ただけだよという答えなのかもしれませんけれども、今後はどんなふうにオルレの展開をしていって、あとは改善点があるならどんなところがあるのかなと思いまして、伺いたいと思います。 109: ◎議長(鈴木高登君) 8番議員、念のため確認しておきます。唐桑町、住所では間違いないんですが、今回の質問は唐桑地域ということでよろしいですね。 110: ◎8番(村上伸子君) では訂正をお願いいたします。唐桑地域です。 111: ◎議長(鈴木高登君) 当局の答弁を求めます。観光課長畠山 勉君。 112: ◎観光課長(畠山 勉君) お答えいたします。  オルレに関しましては過去4年間のということで、そちらからまず申し上げたいと思います。  平成30年度10月オープンでしたので、この年は半年でしたが、その年には1,435です。これは個人利用客の数字で述べたいと思います。イベントとオープン日の団体の分は除いた数字で申し上げます。  平成30年度が1,435、令和元年度は2,966、令和2年度、これはコロナ禍に見舞われたときでしたが1,666、令和3年度は1,686、令和4年度については途中ですけれども、数字的には令和4年度は、ごめんなさい4月までの数字で恐縮ですが111ということになっております。  誘客策というか、これは宮城県が整備したことでして、県と共にPRに努めておりまして、また地域の方々への浸透という部分では、唐桑、今支部になりましたが観光協会関係者の方々が丁寧に地域へ啓蒙といいますか、御理解を求めることをした結果、前の議会でも答弁いたしましたが、非常に地域の方々の受入れムードといいますか、大変歓迎ムードが非常に特徴的でして、御挨拶を必ずしていただいたり、また中井小学校においては生徒さん方がオルレにちなんだかるたを作っていただくなど、地域を挙げてお出迎えしていただいているということで、好評を博していると思っております。  ただ、やはり難点は一方通行のコースですので、ゴールした後のスタート地点へ戻る部分が弱点として抱えておりまして、これに関しては今年度当初より電動アシスト自転車を配置したり、対症療法はしておりますけれども、完全な弱点の克服には至ってないかなと思っております。  一旦、以上とさせていただきます。 113: ◎議長(鈴木高登君) 8番村上伸子君。 114: ◎8番(村上伸子君) 一旦、以上で大丈夫ですよ。分かりました。  時間が本当に押してきたので、聞きたいことなんですが、実は過去に私、唐桑地域の観光に関しては2度ほど質問しておりました。ちょっと振り返って見てみたところ、そのたびに少しずつ答弁に進展が見られるんですけれども、幾つか次の何点か、今回また3度目なんですが確認させていただきたいと思います。  まずは、オルレコースは非常にアップダウンが激しくて、浜を歩いたり崖をよじ登るような格好になったりとか、コース設定によって上級に指定されています、これ前回も言っているんですが。私は当初から、すごいきついところだねと思ったし、人にもきついとこだから気をつけて行ってらっしゃいと言うんですが、地元の観光関係者が「今回おら初めて歩いたや」という方が「これきついなあ」と言っていました。この方に言わせると、オルレだから来てくれ、歩いてくれではなく、観光客が楽しめるためのオルレコースの設定も大事だと。泊まっていってもらって楽しんでいただくのが唐桑の観光関係の方々の仕事なので、そういう意味では、オルレを歩きなさいではなく、ショートコースというかファミリーとかシニアでも歩ける短いコースの設定が必要だと、私は前回の質問でそれをしていたんですが、ショートコースの設定を考えますというような答弁だったと思います。そのコースの設定をなされましたか。そして、そのコースにいざなうための手法はどんなものがありますか。 115: ◎議長(鈴木高登君) 観光課長畠山 勉君。 116: ◎観光課長(畠山 勉君) お答えいたします。  ショートコースについては、コースの候補としては、一番のショートコースは御崎神社の周りを歩くコースでありますが、そこは既にショートコースという案内にはしていませんが、順序としては、もうそれがショートコースにはなっております。  ただ、議員御指摘のショートコースとしての周知については、ちょっとまだ進んでいないというところが正直なところでして、そこは反省しながら今後の取組につなげていきたいと思います。  あと1点すみません。先ほど答弁が不十分でして、今年度のオルレの利用客数を4月まで111と申しましたが、5月が過去最高の利用と市長が答弁していたにもかかわらず、そこが漏れておりまして、そこを今申し上げたいと思いますが、5月が787人の御利用がありまして、合わせて今年度はこの2か月で898人が御利用されているということを、後ればせながらお答えしたいと思います。 117: ◎議長(鈴木高登君) 8番村上伸子君。 118: ◎8番(村上伸子君) では、ショートコース設定、あとは周知、ぜひマップとかで見られる形でお願いしたいと思います。またいずれ質問することになると思いますが、よろしくお願いします。  もう一つなんですけれども、もう一つの質問、食に関する質問も前回しておりました。前回出てきた言葉は、平成30年9月、令和2年12月の定例議会で唐桑地域の観光と食の関係について質問していました。そして答えとして、気仙沼観光推進機構の稼げる食部会、この機構の一部であります唐桑活性化委員会で、地元の魚介類や果樹、果物類ですね、などをまず提供する、あるいはそれを使うという言及がありましたが、令和2年12月では新メニューの開発とプロモーションを進めていきたいという話でした。  この提供ができているかどうかというのは、あまり深くは、答弁としては短くていいんですが、大島で成功しているケースとして、大島のキャンプ場に来た方に食のパッケージみたいなものを提供していると。器具、機材と一緒に食、そこでバーベキューをするための食材も提供しているという話を聞きました。  休暇村の方に直接電話して聞いたら、好評でやっていると、唐桑に来て唐桑のものを食べて帰らないということを、地元の例えば女性たちもすごく気をもんで、唐桑のものを食べて帰ったんだいか、食べてほしいねという話をよくするんです。オートキャンプ、野営場ですね、野営場に来るキャンパーの方々に同じような食の提供というのができないかと提案、あるいは私の背後にいる唐桑の方々からの提案なんですけれども、こういう食の提供は考えられないかどうか、検討できないかどうか伺います。 119: ◎議長(鈴木高登君) 観光課長畠山 勉君。 120: ◎観光課長(畠山 勉君) お答えいたします。  先日のオルレ、クリーンイベントでもありましたとおり、ホヤの串刺しであったりとか、少しずつそういうらしいものはできているんですけれども、もう少し明確な形で、唐桑ならではのものですということをうたえるようなことにしていきたいと思いまして、関係者とこの議論を加速させたいと思います。  あと併せてビジターセンターのリニューアル等においては、手ぶらでのキャンパーも想定しておりまして、そのような方々への提供という中で、今議員御指摘の点も考慮していきたいと思います。 121: ◎議長(鈴木高登君) 8番村上伸子君。 122: ◎8番(村上伸子君) 次の質問が楽しみです。どんな結果が出るのか、次の質問のときを楽しみにしたいと思います。  唐桑地域の観光に関して確認したいことが、もう1点あります。  唐桑ビジターセンターに併設されている津波体験館、新聞にも載っていますが、今月26日を最後に閉館することになりました。映像と座席の振動で地震と津波を疑似体験できるという珍しい施設なんですが、開館から38年を迎えて、ある意味一時期の勢いはないとしても、唐桑ビジターセンターの1つの目玉だと思っています。  今回、ビジターセンターの全面リニューアル、改修に先駆けて、唐桑町における津波体験、津波を伝承する役割、これが閉館によって機能を失われてしまうのはとても残念です。同センターの改修に津波の伝承の機能をどう維持していくのか、どう残していくのか、どんな計画なのか伺います。 123: ◎議長(鈴木高登君) 村上議員にお尋ねいたしますが、通告外の質問となってございますが、当局答弁できますか。観光課長畠山 勉君。 124: ◎観光課長(畠山 勉君) お答えいたします。  先ほど市長答弁の中でも若干触れておりますが、津波体験館という施設そのもので揺れたり風を感じたりという形とは変わりますが、VR、バーチャルリアリティーの技術を活用して、津波のほかも、これから歩くオルレのガイダンス等の映像なども含めた形で、そういう周知、伝承機能をそういう形を変えて今後は整備していきたいと思っております。 125: ◎議長(鈴木高登君) 8番村上伸子君。 126: ◎8番(村上伸子君) すみません、ちょっと暴走しがちなのを答弁いただきまして、ありがとうございました。  唐桑地域の観光に関しては、もう少し突っ込みたかったのですが、今日は何せ時間がちょっと押していましたので、まず確認、あとは次回の検証ということで質問を終わりたいと思います。  そして3つ目の項目、外国人観光客への取組、先ほど市長の答弁にありました具体的な国名でありますとか実際の取組、非常に分かりやすかったということもありますので、この質問に関しては、もう少し、ツアー客が来るのは恐らく東京、大阪、九州あたりから波及して遅れてくるんだろうから、気仙沼に観光客が入り込むようになった、ツアー客が来るようになったという頃にまた検証、あるいは質問させていただきたいと思います。  では、大項目2の質問に移りたいと思います。  市の案内標識、施設、地名及び市の部署等の外国語表記と統一化の必要性について。  前の質問でも触れたとおり、外国人観光客との交流がコロナ禍の前のように再開すると、外国語の表示等が必要な場面が増えてくると予想されます。  しかし、市の現状では複数の外国語、多言語といいますが、では柔軟で細かい対応は難しいのではないでしょうか。そのような場合、まずは国際語である英語での対応を充実させることが効果的だと考え、英語表記等の整備の必要性について質問します。  1、市の観光施設、観光地の名称及び庁内の部署名の英語表記について。  観光客に提示する施設や場所、案内標識、道路案内とか建物案内ですね、の英語の名称を統一し、本市を外国語で紹介する際の言葉のずれや煩雑さを解消する考えはあるか伺います。  また同様に、庁内の各部署、役職を全て英訳し、職員間で共有することは可能か伺います。  2、本市の震災復興計画のキャッチフレーズである「海と生きる」の英訳について。  「海と生きる」の“Stay with the Ocean”と“Live with the Sea”の2つの英訳のいずれを市のキャッチフレーズとして使っていくのか、またその理由を伺います。 127: ◎議長(鈴木高登君) 8番村上伸子君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 128: ◎市長(菅原 茂君) 市の案内標識、施設、地名及び市の部署などの外国語表記と統一化の必要性についてお答えいたします。  市の観光施設、観光地の名称及び庁内の部署名の英語表記についてでありますが、観光案内看板は迷わず目的地に誘導するため、同一名称による連続性が非常に重要であることから、本市所管の観光施設や観光地の固有名詞の英語表記に関しては、一律の考えの下、統一できることが望ましいと考えております。  本市の歩行者系誘導サイン等については、何度か手直しを重ね、最終的には観光庁を中心に省庁横断で作成した「地域観光資源の英語解説文作成のためのライティング・スタイルマニュアル」にのっとって表記したものであります。  今回整理した表記の一覧を市公式ウェブサイトで公開するとともに、関係機関や民間事業者に対し英語表記の統一について協力を呼びかけてまいります。  また、庁内の部署名及び役職の英訳についてでありますが、必要に応じて活用できるよう統一したものを職員間で共有してまいります。  次に、本市の震災復興計画のキャッチフレーズである「海と生きる」の英訳についてでありますが、「海と生きる」は平成23年9月に公募した中から震災復興市民委員会において決定したものであり、海を敵視せず、再び海の可能性を信じ、復興を成し遂げる決意をメッセージとして表したものであります。  英語表記の“Stay with the Ocean”を伴ったロゴデザインについては、市民委員会の方から提供を受けたもので、「Stay」には単に海で生活するのではなく、津波はあったけれどもこの地にとどまり、自然と積極的に関わりながら海と生活するという意味が込められていると考えております。  ロゴデザインは、広報けせんぬまやホームページのほか観光看板にも使用しており、本市のメッセージとして引き続き使用したいと考えております。 129: ◎議長(鈴木高登君) 8番村上伸子君。 130: ◎8番(村上伸子君) 英語表記についての統一化、一律の統一が好ましい、望ましいという答弁、成果が出せるかなと思って、うれしく聞きました。ぜひ統一化、あとは共有の手法を庁内で進めていっていただきたいと思います。  ただ、既に出回っているパンフレット、幾つか私も手持ちの英語のものなんかを引っ張り出してきたんですが、名称がやはり定かではなかったりとか、表記の仕方がどういうものに基づいているのかというのが分からなかったりする部分があります。英語の表記に関しては、英語の観光に関してのパンフレットは、これが私が持っているのが最後なんですが、それ以降のリニューアルがなされていないようで、一番最新の気仙沼のパンフレットはこれだと聞きましたが、これも日本語のみだと聞いています。これに関する表記、英訳あるいは今の統一した表記を使用した、こういうものの翻訳というものは考えているのか伺います。観光に関するガイドブックあるいはパンフレットのことです。考えているかどうか、お伺いします。 131: ◎議長(鈴木高登君) 観光課長畠山 勉君。 132: ◎観光課長(畠山 勉君) お答えいたします。  紙版での外国語リーフレットは、今は実は作成しておりませんでして、その理由は、やはり情報更新のたびに校正印刷費用がかかること、それもさることながら、やはり紙媒体というのは作った瞬間から陳腐化が始まります。あと訪日外国人の方々は、もう我々が作った紙媒体を幾ら持っていたとしても、その人にお渡しする機会が果たしてあるんだろうかということの反省の下、紙媒体ではなく、そういうアクティブな方々はスマホで事前に調べたりされますので、そちらの情報の充実に注力すべきと考えております。 133: ◎議長(鈴木高登君) 8番村上伸子君。 134: ◎8番(村上伸子君) 紙媒体に関しては本当にそうだと思います。そういう時代になっていると思いますので、せめてネット上での情報提供のときに、いわゆる煩雑なあるいはずれているような英語の表記でないことを本当に願います。そして、実はこの件に関して仙台市の取組を国際交流協会の知り合いに聞いて調べていただきました。昨日来た返事なんですけれども、仙台市の取組はこんな流れだそうです。  仙台市は、観光関連の英訳というのは基本的に翻訳を行う業者に外注、委託だそうです。特に、時にはそれが県内ではなく県外、ちょっと大きなものだったりすると県外の業者に依頼することになることもあるんだそうですが、その場合に地元のものであるとか物商とか、施設とか、それが全くもって分からない方々が翻訳をする、それが上がってきたものを地元に精通した市のCIR、市の国際交流員、英語の話者ですね、この方々がチェックをして最終行うという流れだそうです。  気仙沼市、この間も観光課でこの話をさせてもらいましたが、英語の翻訳というときに英語の話者の方、市内に在住する方々に英語の翻訳を頼むという傾向があるんですけれども、すごく危険なところがそこでして、ある程度のプロの力を借りた後、チェック機能としての在住者の英語話者としての能力を十分に活用することはできますが、プロがする仕事はやはりプロでなければいけないと思っております。これからもそういった形での外注の手法あるいは地元に住む方々、英語話者の方々をいい形で利用するという、利用というか協力していただくという、こういうことについての考えを伺います。 135: ◎議長(鈴木高登君) 観光課長畠山 勉君。
    136: ◎観光課長(畠山 勉君) お答えいたします。  先ほど紙媒体でなくてということで、本市では「来てけらいんWEB」からすぐ入れるように「Visit kesennuma」という外国語のホームページを作っておりまして、そちらは10社からの提案を受けた中で、仙台市の事業者がプロポーザルで担当していただいています。  なお、議員がおっしゃった形で、これからは最初の作り上げの段階ではそういう専門家の力を活用しながら、チェックについては気仙沼市在住の方の協力を仰ぎたいと思っております。 137: ◎議長(鈴木高登君) 8番村上伸子君。 138: ◎8番(村上伸子君) では、ぜひ対応を進めていただきたいと思います。  観光パンフレット、どんな形でもなんですが、最終的に字になって案内をするというときにミスがあったりとか、ずれがあったり、何かちょっと整合性がなかったりということは、その過程は何にせよ、見た人は気づいて、おかしい、笑っちゃうっていうのも、そういう反応がもう秒で出てきます。そういう意味では、最終的に何を出すかというところまできちんと精査を続けて抜かりのないようにと思います。英語に関しては見る人は見ているというか、そういう部分をおさおさ抜かりなくやっていただきたいと思います。  そして、次の質問の再質問に行きます。  キャッチフレーズ「海と生きる」なんですけれども、この2つの英語“Stay with the Ocean”と“Live with the Sea”という英語を比べたときに、今の市長の答弁で意図が分かりました。やはりとどまるという、Stayの中でとどまるという意味がすごく強いと感じます。英語の話者の方にもStayにはそういう意味があると確認しています。  震災を経てもなお気仙沼にとどまるという意味でのStayであればなんですが、気仙沼という町は、震災に関係なく海の民、海と共に生きてきた民の、ちょっとふざけた言い方をすれば、DNAに組み込まれているんだなんて言い方する人もいますけれども、海と共に生きてきた私たちの歴史がありまして、Liveがいいという方が、ちょっと英語知っている方はLiveのほうがいいという方が割と多いです。「StayでなくてLiveのほうがおらいいんだ」という話もされました。あと、私個人もLiveのほうが好きです。という意味で「Stay」と「Live」、今後このままお続けになるのか、あるいは今の意図を酌んで変える可能性はあるのか伺いたいと思います。 139: ◎議長(鈴木高登君) 震災復興・企画課長後藤英之君。 140: ◎震災復興・企画課長(後藤英之君) お答えいたします。  この“Stay with the Ocean”でございますが、市広報で平成24年4月から使用しておりまして、もう10年間使用しているものでございますので、このまま引き続き続けたいと思っております。 141: ◎議長(鈴木高登君) 8番村上伸子君。 142: ◎8番(村上伸子君) では、安易に英語にしたということを、そういう印象を避けるためにも、そういう意図があるんだということを折々説明していただければ、納得される方も増えるのではないかと思いました。  では“Stay with the Ocean”ということで手打ちということで、はい、納得いたしました。  では、3つ目の質問に移りたいと思います。  大項目3、女性の社会参画を推進する市の考えについて。  1、今定例会の施政方針で、市長は本市として意識して進めるべきこととして、女性活躍に言及しました。市の審議会、委員会における一部クオータ制の導入と、平均50%の女性の参画を目指すとしている内容について質問します。  1、一部クオータ制とされる部分の詳細について。  一部とされる部分の詳細を伺います。また、審議会や委員会によって制度を導入する、しないの差別化はどう行うのか伺います。  2、平均50%の女性参画について。  50%という高い数値を定めた理由と根拠を伺います。 143: ◎議長(鈴木高登君) 8番村上伸子君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 144: ◎市長(菅原 茂君) 女性の社会参画を推進する市の考えについてお答えいたします。  一部クオータ制とされる部分の詳細についてでありますが、クオータ制は、市の審議会、委員会に女性の積極的な登用を図るために導入するものであり、法令で職指定されている市議会等もあることから、一部の導入としたものであります。なお、クオータ制の導入の可否については、その会の性格及び条例や要綱等を確認した上で判断してまいります。  次に、50%の女性参画についてでありますが、あらゆる分野に女性の意見や考えを反映させ、女性の社会進出や男女ともに働きやすい多様性のある社会を実現するためには、市の政策や方針決定の場への女性の参画が必要であると考えていることから、高い目標値を設定したものであります。  数値の根拠については、第2次気仙沼市男女共同参画基本計画で35%を目標値としておりますが、国の第5次男女共同参画基本計画においては40%以上60%以下としておりますことから、気仙沼市審議会等を委員への女性登用促進ガイドラインに基づき50%の目標を掲げたところであります。  ちなみに、民間企業の調査によれば、「令和4年住み続けたい自治体」ランキングにおいて県内1位に選ばれた富谷市は53.1%で全国1位であり、全国2位の福岡県北九州市は52.5%となっております。 145: ◎議長(鈴木高登君) 8番村上伸子君。 146: ◎8番(村上伸子君) ありがとうございます。今の答弁にもありました富谷の審議会の委員に占める割合の話なんですが、これは4月1日付の地方紙にも第1面に載っていた記事です。53.1%で全国1位だと。この話も担当者の方に伺ってみました。市の市民協働課というところが担当なんですけれども、2度ほどお電話でお話をさせていただきまして、その背景などを伺いました。  市の取組、数と言えば20ある審議会、あるいは委員会などの組織の213人のうち113人が女性だということです。それが53.1%だと。取組としては、まず市長のトップダウンだったということです。市長が、町から市になって町長から市長になられた方なんですけれども、見回して男が多いなという一言から始まった、これ5年ぐらい前からの試みだそうですが、取組としては庁内の各課、それぞれ担当する委員会あるいは組織があって、各課がそれぞれ働きかけをしたということでした。自分たちが担当する審議会などに積極的に声がけをして続けてきたということです。  そして、この数値は、まず改選の時期があって、その改選のときに女性から女性にハンドダウンするような形で促していったと、そういうことです。各課のまず取組がこのような形になって成果になったのではないでしょうかということでした。  ただ、富谷市に関しては先ほど住みやすいまちナンバーワンということもありますが、ちょっと古いデータなんですが平成27年、ちょっと古いんですが国勢調査の結果で、当時宮城県の全自治体の中で最も平均人口が若い自治体でした、富谷町でしたが40.9歳。ちなみにそのときの調査で気仙沼市は人口の平均年齢が51.9歳で、県で3番目に高かったということです。  ですので、背景としては、同じ50%近くを目指すとしても、富谷はベッドタウンでもありまして、若い方々が恐らくたくさん住んでいらっしゃる場所だと思います。若い方が多い地域における審議会における女性の登用率と、気仙沼市においては少し背景が違うのではないかと思いますが、それでもこの50%はすぐすぐとは言いませんけれども、いずれ目指すべき目標として、これは達成可能なのか、そこら辺をどういった動きで達成をしていきたいのか、そこら辺をお伺いいたしたいと思います。 147: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 148: ◎市長(菅原 茂君) 私は、その数字を新聞で見てから富谷市長さんと2度ほどこの話をしました。とにかくしつこくやるしかないですという答えでした。ということで、本市の職員にも、今もともとの委員さんの出身母体の在り方、足すことができないか、公募を増やすことができないか、また各団体にどのようにお声がけをするかということを1個1個今やってもらっていまして、少しずつ、まだ委員会が開かれていないので詳しくは言えないところが多いんですけれども、成果は出ている感じです。  ただ、いきなり50%に行けるかというと、富谷市と本市の違いは、先ほど人口の中の平均年齢のお話をされましたけれども、もう一つは、富谷市はベッドタウンなので、本市に比べると産業系というより民生系が市の仕事としては多いんですね、実は富谷市は5万人以上人口があって、いつかもしかすると我々も抜かれるかも分かりませんけれども、一般会計150億ぐらいしかないんですよ。そういう町です。だけど、市の市税はうちと同じぐらいあります。  そういう町の成り立ちが違って、必要な委員会のタイプも違うという意味で、同じようになかなかできないなとは思うんですけれども、今頑張ってやってもらっています。これは市のほうで、あまり偉そうなことを言うことはよくないんですけれども、最初の段階では、うちは会長が男性だからとか、男性会員しかいないからという返事が当然返ってくるんですよ。そこをもう1個踏み込まないと達成できないです、踏み込むべきことは、そこの団体だって女性を活躍させることが活性化につながったり新しい展開ができた。おせっかいかもしれませんけれども、そういう側面というのは非常に大事で、そのことが本市の人口問題、女性が魅力を感じるまちになるかということに関わってくるので、少しおせっかいとかしつこいと言われるところはもう仕方ないと思って、頑張ってくれと職員に言っています。 149: ◎議長(鈴木高登君) 8番村上伸子君。 150: ◎8番(村上伸子君) しつこいと言われようが、まず食い下がってというところが50%につながることをまず願っております。  調査、私個人今回調べかねたんですけれども、気仙沼市も富谷も同じだと思うんですが、女性がこういういろんな委員会に出るときに、気仙沼でいうところの「お父さんに聞かねば分かんねえ」と一言ですよね。「ちょっとお父さんに聞かねば返事できねえんだ」っていう女性からの返事、こういうものが富谷にもあったのか、あるいは、そこら辺はもう少し調べたいなと思って今日を迎えてしまったんですが、そういう意味では男性の意識改革もですが、女性も推されることによって意識改革して、相乗効果で変わっていくのかなという印象です。  気仙沼ができ得る女性登用をぜひ目指していただきまして、次の数値が上がることを願いまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 151: ◎議長(鈴木高登君) これにて8番村上伸子君の質問を終わります。  暫時休憩いたします。  再開を午後1時といたします。      午前11時58分  休 憩 ───────────────────────────────────────────      午後 1時00分  再 開 152: ◎議長(鈴木高登君) 再開いたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、「災害危険区域と再シミュレーション結果公表について」外2件、7番今川 悟君の質問を行います。7番今川 悟君。 153: ◎7番(今川 悟君) 新しい任期になりまして、最初の一般質問であります。たくさん公約を選挙で掲げましたので、一般質問を通して1つずつ質問していきたいと思います。  一番最初の質問なんですが、これも私が議員になるきっかけになりました災害危険区域と再シミュレーションの問題を1発目の質問に持ってきました。  災害危険区域と再シミュレーションの結果公表についてお尋ねいたします。  災害危険区域の見直しを検討するための津波シミュレーションの結果が完全公開されましたので、次の4点について質問します。  最初に、公開された資料シミュレーション結果と災害危険区域を比較すると、想定浸水域が拡大したエリアと縮小したエリアが確認できます。その要因を伺います。  次に、令和元年8月の東日本大震災調査特別委員会で、災害危険区域を現状のまま維持方針が示されました。その理由として、再シミュレーション結果と災害危険区域のシミュレーションに大きな変化は確認されなかったことを挙げました。この大きな変化について、考え方を伺います。  シミュレーションの大前提である防潮堤の計画が変更されたのに、災害危険区域をそのままにしておくことについて、市民そして次世代にどのように伝えていくのか、お伺いします。  最後に、災害危険区域の建築制限適用除外認定について、令和2年6月定例会の一般質問において、正しい設定でのシミュレーション結果に基づいて運用するように求めました。しかし答弁は、対応を変えることは不公平感を生む、災害危険区域内には家を建てないように、より強く話していくと、現行のまま運用する内容でした。その後の除外認定申請の推移、申請時における市の説明内容について伺います。 154: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 155: ◎市長(菅原 茂君) 今川 悟議員の質問にお答えいたします。  初めに今、今川議員が質問を始めるときに、これは捉え方の違いなのでやり取りにならないかも分かりませんが、災害危険区域の変更のためと言ったか、変更のためと言いましたかね、の再シミュレーションと言いましたと思うんですけれども、そのためにはやっていませんよということを何回も、これまでの質疑で当局としては話をしています。  1回目のとき、再シミュレーションする前の段階では、私と今川議員は大体同じようなことを考えていて、「そういうことやんねえと駄目なんだべな」と思っていたわけですよね。しかしながら、それはそういうものではなかったということが、市の公式見解だし、ましてや国もそういうことは考えていない。他市町村もやっていないということがある意味結論なんですね。  その上で、私は個人的にはやってよかったと思っているんですよ。行政的には想定すべきものではないけれども、個人的には流れの中でやった結果が、市民の安全が確認できたのでよかったなと内心は思っています。  しかしながら、実際行政の進め方として、それが想定されて復興事業は行われていないということも事実だったというのが、この間の我々の学習です。もちろん結果として大きな差異があれば、それは直さなくてはならない。それがないということは確認できたねというのが我々の考え方。  それと、復興事業の正当性、それは人の安全の問題ではありません。事業費をかけてやった仕事、それに何らかの修正を加えられるのか、加えられないのか。られません。そのことも11年間ではっきりしている。  その中において、再シミュレーションというものがどういう位置づけになるのかということも我々は勉強しました。その上で、誰かが大きな不利益だったり、または気仙沼市の復興事業そのものが正当性をなくして国から見放されたりということが起こらないように、起こらないように、これまで対応してきました。そのために、時間もかかったというよりかけざるを得なかった。国や他の自治体の反応もはかりながら進める、そのために時間がかかります。そういうような流れである。  何より大事なのは市民の安全です。そのことが確認されたという点では、私は個人的にはよかったと思っていますが、多くのことを勉強させていただきました。そのことをよく分かっていただきたい。その上で御質問に対して答弁いたします。  災害危険区域と、今川議員の情報公開請求に対する再シミュレーション結果の公表についてでありますが、想定浸水域が拡大したエリアと縮小したエリアが存在する要因ということですが、再シミュレーションは、災害危険区域を指定したときと同じ基本条件で行っております。差異の要因としては、国土地理院が平成29年2月28日に見直した地盤隆起に伴う水準点及び平成31年3月時点の防潮堤計画や津波防護に資する面整備事業などを反映したことによるものと推測しております。  次に、大きな変化についての考え方でありますが、大きな変化とは、復興事業に影響を及ぼすような変化のことであると、令和元年8月9日開催の東日本大震災調査特別委員会でも御説明申し上げました。  また、再シミュレーションの結果、浸水域が拡大・縮小する箇所が確認されましたが、安全について保守性の原則で判断し、災害危険区域を維持すると説明したところであります。  次に、災害危険区域をそのままにしておくことについて、市民、次世代にどのように伝えていくのかについてでありますが、令和元年8月9日開催の東日本大震災調査特別委員会で御説明したとおり、当初のシミュレーション時から防潮堤計画が大きく変更された地区については、変更により想定される浸水状況の変化などもお示ししており、その影響について一定程度の理解をいただいていると認識しております。  災害危険区域は、住居の用に供する建築物等の建築を制限し住宅の立地を避けるべき区域であることから、津波被害から二度と同じ惨事を繰り返さないよう、住民の命を守り、防災意識が薄れないよう伝えていくことが大事だと考えております。  また、区域の設定はあくまで不確実性を含んだシミュレーションによるものであり、その後建物の数や位置も変化することから、避難の判断については、より保守的に考えるものであることも伝えていきたいと思います。  状況が変わって、再シミュレーションしたら結果は必ず違っています。それでもなお変えないというのは、もともとシミュレーションは現実ではない。再シミュレーションしても現実ではない。微妙な、または微小な誤差は必ず含まれる。その誤差のことと、復興事業を市民が納得する形でスムーズに行うこと、それはそのバランスは考えなくてはいけない。そういう範囲内であったと私は考えています。  それが今回、全く違う結果が出るところがあって、命に関われば、全く違う対応を私は国とやり取りしたと思います。そのことがしなくて済んだということであります。  次に、除外認定申請の推移、申請時における市の説明内容についてでありますが、本年3月末までの建築認定件数は96件で、昨年同月末と比べると1件増となり、横ばいで推移しております。  申請前の事前の問合せ、相談等については、災害危険区域に関する条例第3条に掲げる用途の建物を建築してはならない旨説明しておりますが、説明してもなお、建築したい意向の方には、同条例第4条の規定による必要な調査確認を行い、建築認定基準を満たす場合は建築制限適用除外認定しております。  以上であります。 156: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 157: ◎7番(今川 悟君) 情報公開請求を通しても、今さっき冒頭で市長がおっしゃったことについては見解が大分違うということで、それを今日ここで議論するつもりはありませんけれども、1点だけ言わせてもらえれば、再シミュレーションの予算が計上された際に、予算説明書類には、しっかり災害危険区域の見直しを検討するための再シミュレーションという説明資料があったことに基づいて、私はここを変えずにやっております。  市長が、途中から復興事業の検証のためと言い直していることは承知しておりますので、そこは本当に見解の違いということで、私はこの表現を貫き通したいと思います。  それで、答弁についての確認なんですけれども、防潮堤計画が異なることによって、私は縮小するところ、拡大するところが出たのかなと思ったんですが、今の答弁だと、同じ基本条件でという話だったんですが、防潮堤計画が最初の災害危険区域のシミュレーションをしたときと43か所で異なりますと。登米沢については14.7メートルの防潮堤がないことでシミュレーションをかけましたが、実際は14.7メートルの防潮堤ができましたと。その辺の差が、ある程度この理由として説明されるかと思ったんですが、防潮堤計画の変更というところは今回の縮小・拡大には影響しなかったんでしょうか。 158: ◎議長(鈴木高登君) 住宅課長小野寺 晃君。 159: ◎住宅課長(小野寺 晃君) お答えいたします。  今回、基本的に最終シミュレーションしたときの条件は、今市長答弁したとおりでございますが、その中に津波を防ぐ構築物として防潮堤、それからあとは河川堤防、三陸道、土地区画整理による盛土かさ上げというのを反映させているような状況でございます。今の防潮堤につきましても、大きな変化がなかったというところで市では捉えている状況でございます  以上です。 160: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 161: ◎7番(今川 悟君) 分かりました。大きな変化について、今の答弁ですと復興事業に影響するということで、令和元年8月の震災特別委員会の説明資料どおりの答弁がありましたが、この大きな変化をどこに捉えるか、私は市長がおっしゃった命のほうで考えているんですけれども、命に関わる大きな変化というのはどのくらいだったのかということで、何回も引き合いに出していますけれども、唐桑の鮪立漁港につきましては計画高が9.9メートルの防潮堤を8.1メートルに下げましたと。そのときの説明会では、L2津波が越えていく量が70倍に変わるんだと。今回の情報公開を通しても、現在の災害危険区域は9.9メートルの防潮堤を前提に、背後地は浸水深が1メートル未満の災害危険区域の浸水深になっていますけれども、防潮堤を8.1メートルに下げたことで、シミュレーション結果は5メートルから6メートル、防潮堤が満杯になる高さまで浸水するとなりました。  私は、これは随分大きな変化だと思うんですが、市としては、これを大きな変化として捉えていないのでしょうか。 162: ◎議長(鈴木高登君) 住宅課長小野寺 晃君。 163: ◎住宅課長(小野寺 晃君) 繰り返しの答弁になりますが、大きな変化とは捉えてございません。それで、お住まいになられている住宅を、今言った鮪立とか拡大したエリアはあるものの、そこに住んでいらっしゃる方々を対象として、当時、住宅の説明会を個々に開催しているような、戸別訪問しまして、そこの危険性だったりとか、あと安全性についての説明をしているような状況で対応している状況でございます。  以上です。 164: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 165: ◎7番(今川 悟君) ここも、いわゆる見解の違いということで、私は大きな変化だと思うけれども、市としては大きな変化として捉えてないと。  特に、鮪立を引き合いに出すのは、やはり唐桑地区がL1の津波とL2の津波が似通っていまして、やはり防潮堤計画を変更することによって災害危険区域の変更が大きくなっていると。本吉地域はL1とL2の差が大きいので、L1の防潮堤がある程度変更されても災害危険区域は大きく変更はなかったというところは確認しております。  特に鮪立地区は、防潮堤計画の変更の際にシミュレーション結果というのを示していますので、私も印象深く残っています。この鮪立は、防潮堤の3分の1を無堤化にするという変更も行っていますので、まさしく災害危険区域上は、1メートル未満の浸水深だったところが防潮堤が外に出たところも出てきました。それも大きな変化にはならないんでしょうか。 166: ◎議長(鈴木高登君) 住宅課長小野寺 晃君。 167: ◎住宅課長(小野寺 晃君) お答えいたします。  同じような答弁になりますが、そこは大きな変化ということで捉えている状況ではございません。
     以上です。 168: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 169: ◎市長(菅原 茂君) 大きいとか小さいとかということの言葉だけにとらわれれば、言葉遊びみたくなってしまうんですよね。ですから、何のためかということを考えなくてはいけないということで、本市においては人の命を確認してきたということだと思います。 170: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 171: ◎7番(今川 悟君) 分かります。その辺も見解の違いと言えば見解の違いになってしまうのですが、その点については次の質問の中で確認していきたいと思います。  まず(3)から最初に質問いたしますけれども、シミュレーションの大前提の部分が変更されたのに災害危険区域がそのままだということで、市としては大きな変化として捉えていないからということが、結局は、例えば担当課長は替わっていきます、あと、背後地の住民も替わっていきます、そういうときに、このシミュレーションはどういうシミュレーションが前提で、危険区域が設定されたのかということは大事なことだと思うんですが、市として大きな変化として捉えないままこれを伝えていくとなると、そこの部分が重要度が低くなってしまうのではないかという心配があります。  私が、こうやってしつこく災害危険区域のこの問題を質問しているのも、この問題を風化させないためという目的もありますので、見解の違いと言われましても、4年に1回以上は必ずこの問題は取り上げていきたいと思います。  伝えていくことについて、まずそれでは担当課の中で、職員が替わるごとに引継ぎというのはどう行われているんでしょうか。 172: ◎議長(鈴木高登君) 住宅課長小野寺 晃君。 173: ◎住宅課長(小野寺 晃君) お答えいたします。  必ず課長が替わる、職員が替わるときには必ず引継ぎを行っているのはそのとおりでございますが、その中でもこれは大きな問題でありますし、今現在でも、今言った災害危険区域の適用認定、除外認定、そういったところでの事務というのも残っている状況でございますので、そういったところを、さっきの市長の答弁でございますが、要はここは建築していけない区域というところをまずは説明させていただきながら、それでも建てたいというところにつきましては、こういう条件で建てるのは相談に応じながらの対応ということで行っておりますし、それに対してうちの職員が必ずそこの現地立会いをしながら、どれだけ盛土だったりとかをすればいいのかとか、そういったところの説明や、それから事務対応は丁寧にしてまいっているような状況でございます。  以上です。 174: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 175: ◎市長(菅原 茂君) 一番怖いのは、だんだん風化して逃げるべき人が逃げないとか、安全でないところに家を建てることを許してしまうとか、その許し方が拡大されるとか、そういうことだと思いますので、そのことについては今課長が答弁したとおり、しっかりと引継ぎをしていかなくてはならないと思います。  それで、今回シミュレーションの結果を公表をするタイミングを、県が5月10日に開示した最悪想定の最大津波ですか、それが想定が出てからにしましょうと市のほうで決めて御回答をしたんですけれども、それは職員が考えてくれたことです。  私、非常にこれが正解だったなと思っています。というのは、今私が手を挙げた理由は、今回シミュレーションがあったけれども、今議論になっている、また今川議員が大変こだわっているシミュレーションがあったけれども、人の命はそれでも守れないかもしれない。想定外が起こったじゃないか前回はと、そういうことの精神の下に、今回、防潮堤も壊れるし、満潮だし、地盤沈下もするしということでシミュレーションがかかって、だから逃げましょうということを今説明できるようになりました。現在のところ一番これが大事だと思っています。ということが言えるようになったときに公開をして、こういう議論ができると判断をした本市の職員は大したものだなと、私は今思ったところです。 176: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 177: ◎7番(今川 悟君) 災害危険区域の区域に関して、やはり復興まちづくりの考え方もありましたので、それを今さら変更するということは、私も今までの議論を通して思っていないのですが、ただし災害危険区域内の建築制限の適用除外認定という制度は、しっかりと制度として残っていきますので、ここの部分については、しっかりこれからも継続して議論していかなくてはと思っております。  そこで問題なのが、何回も例に出して悪いんですけれども、例えば鮪立地区というところで、今黄色い色がついています。そこは、いわゆる1メートル未満の浸水が想定される場所なんですが、実際はこの防潮堤計画が変更されたことで10メートル、いわゆるレベル2の津波が来れば10メートル近い津波が直撃するエリアができてしまったり、防潮堤が下がったことで、四、五メートルの浸水深になってしまうところが出ました。  そこまで分かっているのに、1メートル未満の建築制限で申請が出てくれば、1メートル盛土すれば家を建てられる地区に今なっています。それは、今まで市長おっしゃった命を最優先にするという考え方からは矛盾しているのではないかと思いますが、実際、今までそういう例はないようですが、こういうふうに災害危険区域の中の色が大きく変わったところで、より危険のほうに振れているところに関しては、私はこれは今後見直していくことが必要ではないかなと思います。  そこでお尋ねしますけれども、例えば鮪立地区の防潮堤が計画からなくなったところで、今黄色1メートル未満の色がついているところに家を建てたいという申請が出たとき、市は認めるのでしょうか。 178: ◎議長(鈴木高登君) 住宅課長小野寺 晃君。 179: ◎住宅課長(小野寺 晃君) お答えいたします。  災害危険区域であれば、その適用除外の手続の中でいろいろと事務を行っていくわけでございますが、災害危険区域外になってしまえば、それは建てられるという判断にはなるかと思います。それは建築確認は、書類というのはこちらに来ない状況になってまいりますので、それは最終的に県の土木事務所のようなところに書類が行ってしまっての事務手続になるのかなということで捉えているような状況でございます。  以上です。 180: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 181: ◎7番(今川 悟君) 私は、これから新しい情報公開で、今まで除外認定でどういうところに家が建っているかという、地番までしっかり申請して、その部分を今後継続して調査していきたいと思っております。この除外認定について、どうこれから運用していくかということは、今後しっかり議論していきたいと思いますので、ともかく市長がおっしゃったとおり、安全のほうに判断をしていくというところについては私も同じ考えですから、ぜひそのことについては、これから一緒に議論をお願いしたいと思います。  では、次の人口減少時代の公共施設の再編についてお尋ねいたします。  人口減少に対応した公共施設の在り方などをまとめた気仙沼市公共施設等総合管理計画は、平成29年3月の策定から5年が経過しましたので、その成果と今後の課題について質問します。  (1)目標としていた全延べ床面積の25%削減について、現在の達成状況と今後の見通しを伺います。また、計画を推進するための庁内組織である施設マネジメント検討委員会の取組についても伺います。  次に、個別施設計画で地区集会施設については地元自治会への譲渡を検討することにしていますが、その検討方法とスケジュールを伺います。特に唐桑地域で毎年建て替えを計画している集会施設について、建設と併せて譲渡の話合いをすることが必要です。令和8年度以降には、本吉地域で大規模改修が続く見通しにありますので、計画的な対応を求めます。市の考えを伺います。  個別施設計画のうち、まだ公表されていない社会教育系施設の計画策定状況と、策定が遅れている理由を伺います。  個別計画が出そろった後、危機感を持って計画を抜本的に見直すべきだと思いますが、市の考えを伺います。  最後に、計画で課題となった施設の使用料の適切な設定を解決するため、令和4年2月に公共施設の利用に関する基本方針が策定されました。この方針に基づいた取組の状況、料金改定へ向けたスケジュールを伺います。 182: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 183: ◎市長(菅原 茂君) 人口減少時代の公共施設再編についてお答えします。  延べ床面積削減目標の達成状況についてでありますが、目標としていたという、御質問の目標としている状況ですが、1回にはできないのは皆さんが分かっているとおりです。  その結果として現在ですけれども、令和3年度末時点で約1.85%、面積にして約6,739平米の削減となっています。内訳としては、新設により増加した面積が約1万5,586平方メートル、解体や譲渡等で減少した面積が約1万2,855平方メートル、学校跡施設の貸付けにより減少した面積が約9,470平方メートルとなっております。  今後も目標達成に向けて全庁的な視点で俯瞰し、施設類型を超えた集約化や複合化、統合や廃止、払下げなどを検討してまいります。  公共施設管理に関する庁内組織については、公有財産に係る従来の庁内各委員会を統合し、今年度から公有財産の取得、管理、運営、処分及び利活用等について経営的視点から総合的に検討する気仙沼市ファシリティーマネジメント委員会を立ち上げております。昨年度は、本委員会の前身となる施設マネジメント検討委員会を3回開催し、公共施設等総合管理計画の改定や、公園の個別施設計画の策定等について審議しております。  次に、地区集会施設についてでありますが、現在市所有の集会施設は、気仙沼地域30施設、唐桑地域13施設、本吉地域29施設の計72施設あり、うち61施設が指定管理となっております。  個別施設計画には記載いたしましたが、実際には譲渡を受ける自治会などにメリットはなく、譲渡に至る可能性は低いことから、同計画の改定の際は譲渡に関する内容は修正すべきものと認識しております。なお、統合等用途が廃止された場合においては、民間譲渡の対象にはなるものであります。  次に、個別施設計画の見直しについてでありますが、本計画は、実績や財政状況、社会情勢等の変化を踏まえ、策定から5年ごとに見直しを行うこととしております。計画の見直しに関しては、事業費のローリングにとどまらず、人口減少などによる公共施設の利用需要の変化に対応する必要があると考えますが、設置の経緯や地域の実情に合わせ、財源の見通しを考慮した上で、施設ごとに政策的な判断をしてまいります。  なお、上位計画である公共施設等総合管理計画は、令和38年度までの人口減少や財政状況の推移を踏まえて策定したものであり、基本的には、今後も本計画に沿って公共施設等の機能の適正化、投資的経費の平準化に努めてまいります。  次に、公共施設の利用に関する基本方針についてでありますが、本方針は、公共施設が継続的かつ安定的なサービスを提供するため、使用料等について公平・公正となるよう統一的な算定基準を定め、受益者負担の適正化を図ることを目的として策定したものであります。  具体的には、使用料及び利用料を徴収する公の施設を対象として、当該施設における人件費などの維持管理に要する費用について、公益性の高さなどに応じ市と受益者の負担割合を算定し、現行の使用料を検証することとしております。  現在、各施設に対し、基本方針に基づく試算による使用料等を照会しているところであり、今後結果に基づく検証を行い、今年度中に各施設における料金改定の実施時期等について方向性を定めてまいります。  私からは以上のとおりでありますが、教育関係については教育長から答弁いたします。 184: ◎議長(鈴木高登君) 教育長小山 淳君。 185: ◎教育長(小山 淳君) 今川 悟議員の質問にお答えいたします。  社会教育施設等長寿命化計画策定の進捗状況についてでありますが、文部科学省作成の学校施設の長寿命化計画策定に係る手引を準用し、本年3月末に一旦作成いたしました。しかしながら、社会教育施設等の全体棟数34棟、延べ床面積4万6,226平方メートルのうち、一定の整備が必要な目安とされる建築後30年を経過した施設が15棟にも上ることから、年間約4億円と多額の改修費用が必要となる試算結果が出るなど、財政的に暗礁に乗り上げており、今後計画に値する内容とすべく、さらに調整して7月の完成を目指してまいります。  以上でございます。 186: ◎議長(鈴木高登君) 今川 悟君。 187: ◎7番(今川 悟君) 分かりました。最初の進捗状況なんですけれども、進捗管理についてお尋ねしたいと思います。  今年2月の改定で、また新しい文書が出ているのがホームページで分かったのですが、この毎年の進捗管理というのはホームページで公表するとか、庁内でまとめているとか、議会に報告するとか、そういう考え方はあるんでしょうか。 188: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 189: ◎市長(菅原 茂君) 建物なので、時間とともに勝手に小さくなることはないわけです。売らなくてもいいものを売るということもないわけです。したがって、25%削減するというのは、25%というのを物すごく大きな意味合いとして意識した上で、1つ1つの建物のときに、それが25%達成にどういう意味合いを持つのか。ここはゼロにできる、ゼロにできるからこっちは75%でも、本当は100を維持したいんだけれども75%でもいいかもしれない、80でもいいかもしれない、そういうような調整をしていくことなので、どこかで1年で区切って何%とか、どうだというようなことは、数字は出せるけれども、あまり大きな意味を持たなくて、1個1個のことについて、議員さんたちももちろん分かるわけですよね。そういうところで議論をしていくことが大事だと思います。そうでない限り進まないと思います。勝手に切るわけにはいかない。しかしながら、建て替えも、改造も、譲渡もしょっちゅう起こるので、そのことを確実に行っていく、そのときに25%に向かって、それはどういう意味を持つのかを検証していくことが大事だと思っています。 190: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 191: ◎7番(今川 悟君) 25%にこだわっているわけではないんですが、令和4年2月に追加された個別施設計画の進捗及び効果等ということで出ているんですが、これには年度ごとの目標値も出ていまして、例えば令和4年度であれば、施設を11減らして令和2年度比で2.23%の面積を削減するんだということが出ていますから、これはこれで進捗管理していくものかと思ったのですが、それはしないのかということをまず確認したいと思います。 192: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 193: ◎市長(菅原 茂君) 国の指針やガイドというものがあった際に、そういうことが書かれていれば、そういうふうに我々も書かざるを得ないという状態がありますが、実際に私は起こることについての検証のシステムのほうがよほど大事だと思います。それは、数字上は書いた以上は出すのだと思いますが、そこで実は管理はできないと思います。そういう性質のものではないので、本来の性質のところに着目していかなくてはいけないと思います。 194: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 195: ◎7番(今川 悟君) 本来のところに行くためにぜひお願いしたかったのが、施設分類ごとの管理というのをお願いしたいと思っていまして、この計画上だと全体の面積の中での管理になっているんですが、中には増えるものもあるし減るものもあるということで、例えば保育所が減っていくところを見て、公共施設の床面積を削減したというのは何か目標達成になるかというと、そうではないんだろうなと。それ以外の部分でしっかりやっていかなくてはいけないところがあって、逆に集会施設のほうはどんどん面積が増えてという状況になっていますので、やはり施設分類ごとに毎年度でなくても、5年の見直しごとでもいいんですが、ある程度目標を立ててやっていったほうがいいのではないかなというのが考え方だったんですが、今の市長の話だと、個別の施設を廃止する際には必ず条例等でかかりますから、そういう中でチェックしていくということも確かにできると思います。  ただ、せっかくこのぐらいの計画をつくっていますので、ぜひ個別計画なのか施設分類ごとなのか、ある程度年度ごとの推移というのを、内訳として公表していけないかということを確認したいと思います。 196: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 197: ◎市長(菅原 茂君) 数字上出すことはできますので、書いている以上は職員でやると思います、やってもらおうと思いますけれども、もう一つ、これはお金との関係なんですね。更新をするから小さくできる、更新をするから統合できるということがあります。その後の更新というのは、先ほど教育長からもお話があったように、お金がなければできないということで、1年も2年もずれる可能性があるし、ある程度整合性のある計画を立てようとすれば、もしかしたら5年平均でずらさない限り無理だというようなことになるんだと思います。そのことの変化の大きさを考えたときに、1年ずつの計画というものにどこまでこだわったり評価されたりする必要があるのかということ、職員の仕事が意味なく増えない形の中で公表はしていきたいと思います。 198: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 199: ◎7番(今川 悟君) 私はどちらかというと、延べ床面積の削減率よりも、さっき教育長の答弁でもありましたけれども施設の更新、大規模改修を主にだと思いますけれども、ならしていくと年間4億円かかるという話でした。教育施設の今の答弁がある前に、現在個別施設計画が策定されている部分だけでも、令和2年度から11年までの10年間で139億円、毎年1.4億円の更新費用がかかるということで、それに今言った社会教育施設の分が足されるということですから、相当な額が更新費用に必要なんだと思いました。  これがいわゆる毎年計画どおりできていくわけではなくて、恐らく今年できなかった分は来年度以降に繰り越していくわけですから、残った年度の年平均はますます高くなるわけです。だから床面積ということよりは、その部分の施設更新費用をどうやってならしていくのかとかを含めて、年度とまではいかないですけれども、5年ごとに見直すという話でしたので、ある程度進捗管理に関しては公表を取りあえずお願いしておきます。公表することはやぶさかではないという話でしたので、いろいろな視点でチェックしたいと思いますから、ぜひ公表できるものは公表してほしいし、できれば施設分類でというところを改めてお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 200: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 201: ◎市長(菅原 茂君) 今回の公共施設の管理計画をつくって、単純に言えば、このままでは全国的にもうできないということなんですよ。だから今、30年が60年だ、60年が80年だと言っていますよね、それが一部100年も使うものも出てくるんだと思います。その上で、国としてこういう補助政策をしますということが加わる、そのためにも計画をみんなつくってみたんだと思うんですね。ですから、そういうものだということを前提に見ていただければいいと思います。  いろいろなことを出すのはいいんですけれども、その分職員の仕事がどんどん増えていって、それに意味があればいいんですが、時間が取られてしまうということがあってはならなくて、それより本質的なところをよく見てねということだと思います。なるたけ簡単にできるような仕事の中のやり方を工夫させていただきたいと思います。  教育長の答弁の中で暗礁に乗り上げたと、それは私がこう書いたほうがいいですよと言ったんですよ。実際そういう状況なんです。これ、このまま出せないよと返しました。その中にもっとひどいのは、国の指針の中に過去何ぼ使っていましたかというのに光熱費とかが入っているんですよ。光熱費と建て替え関係ないのに、過去いっぱい使っていたかのように見せるために、光熱費を入れてこのぐらいだったから、今新しくはこのぐらいですという。  新しいほうは光熱費は入らないから、何となくできるような数字をつくらんとしているみたいなところもあったので、それは必ずそれこそ質問されて、そこで止まってしまうと。今、それをどう解決して書けるかという話をやってもらっているんですけれども、なかなか難しいという現実があって、それは本市だけではないと思っています。  そういう意味で、今後、我々としてはそのことをベースにいろいろなことを国に訴えていかなくてはならないし、物を建てたり更新したりするときに国が応援してくれるような形でやっていくというポイントというのも大事になってくるのかなと思っています。 202: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 203: ◎7番(今川 悟君) 私の考え方は、この計画というのは、市民が知ることによって公共施設の在り方というものを一緒に考えていかなくてはいけない、危機感を持って考えていかなくてはいけないという意味では、なるべく情報は発信していかなければいけないのではないかという思いで質問しております。  特に個別計画をよくよく見ていくと、本吉地区の集会場について、令和8年から11年度の間で19施設、建てた頃が多分同じだったということなのだと思いますけれども、大規模改修を計画ということで、19施設の大規模改修、4年間で10億円以上の大規模改修費が計画されています。これは、実際現実的にこのように進むとは思わないのですが、こういうふうに今のままを維持していこうとするとこういう問題が出てくるんだよということは、ぜひ市民と共有するべきだと思います。  今、答弁では逆の答弁で、自治会にメリットがないので譲渡はむしろ削除したいという答弁だったのですが、私は、できれば気仙沼地区の自治会で集会施設を所有しているところとのバランスを見て、これができれば譲渡にかじを切るべきではないかと思います。  逆に、もし譲渡しないというのであれば、全ての自治会の集会場を市で建ててあげるくらいの気持ちでやっていかないと、ずっとこの不公平な格差が続くことになってしまいますので、その辺、気仙沼地区のいわゆる自治会所有の施設との格差ということは、今回その修正を考えるに当たってどう対処されていくのでしょうか。 204: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 205: ◎市長(菅原 茂君) まずは、私も計画を見て「こういうの入ってたんだな」と今さらながら、読んだはずなんですけど気づきました。実際、受けることはないんだと思うんですね。受けることはないので、それを前提に気仙沼地区のことを考えていくということになるのかなと思いますが、それは1回に起こらないので、1つ1つ起こったことに対応しながら、流れの中で判断せざるを得ないと思います。  もし記載を削除したとしても、または取りあえず残しておくとしても、そういう可能性があれば譲渡してもいいよというところがあれば、そうしたらいいんだと思うのですが、あり得るのは2つを1つに統合、残念ながら人口が減って、または活躍する人が少なくなったので、そうしてしまう、片方は売りましょうかみたいな話というのは出てくるかもしれません。また、別な形として使うからというのが出れば一番いいのではないかと思っています。  1つだけここではっきりしておいたほうがいいのは、そのことを譲渡しないからといって、25%削減は23でいいんだとか、そんなことにはならない。やはり25%削減は堅持していかなくてはならない目標だと思っています。 206: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 207: ◎7番(今川 悟君) その部分については、全体の公平性という部分を視点に置いて、見直しの際には考えてほしいと思います。  市長の所信表明でも必要な見直しに言及しておりますので、計画を5年ごとに見直すということは間違いありませんから、その部分でまたこれから議論していきたいと思います。  最後に質問いたします。  受益者負担の適正化の部分なんですけれども、この方針をよくよく読んでいくと、結構受益者負担で考えていくと大幅な値上げが想定されるのではないかという心配があります。ただ激変緩和措置として現在の1.5倍、50%増し以上は激変緩和措置として値上げしないとあるんですが、見通しとしてどのくらいということまでは、まだ全然つかめていないのでしょうか。ある程度方針をつくる段階で感触は見ていたのではないかと思うんですが、全く観測なしで今照会をかけている状況なんでしょうか。もしその見通しがあるのであれば、伺いたいです。 208: ◎議長(鈴木高登君) 財産管理課長伊東秋広君。 209: ◎財産管理課長(伊東秋広君) お答えいたします。  まず、負担の平等化ということを念頭に行っております。見通しにつきましては、他市の事例等も見ながらということでございますけれども、現実に公共施設それぞれ目的が異なりますし、議員、見たと思いますけれども、いろいろな区分け、100%負担、50%負担、ゼロ%負担というようなことがありまして、施設によって非常に偏りもあると思っております。そういう意味で、なかなか想定がつきづらいなというのが当初つくったときの印象でございます。  今、回答が全部出てきていませんけれども、今見た回答の感じ、検証まで全部行っていませんけれども、あまり大きく変わる施設は多くないのかなと思っております。  ただ、一部施設においては、やはり負担の割合というのがかなり変わってきているというところもございますので、他市の例等も参考にしながら、今後適切に見直しをしていきたいと思っております。  以上でございます。 210: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 211: ◎7番(今川 悟君) 分かりました。それもいずれ年度内にはある程度ということでしたので、何かまとまった段階で情報共有していただきたいと思います。  この基本方針の中に1つ例がありまして、例えば体育館のトレーニングルーム等を不特定多数の個人が同時に利用する個人利用の施設については、対象原価を年間利用者数で割るんだという、結構思い切った計算式が出ていたと思ったのですが、これをやっていくと相当な負担が増えるのではないかと思ったのですけれども、今言った、あまり大きく変わらないという施設のほかで、変わりそうな施設というのは、今のところめどは立っているんでしょうか。 212: ◎議長(鈴木高登君) 財産管理課長伊東秋広君。 213: ◎財産管理課長(伊東秋広君) お答えいたします。
     まだ検証しておりませんので、照会回答してきた限りのことでございますので、まだお答えは控えさせていただきたいと思います。  あともう一つ考え方として、使用料と利用料の施設は少し分けて考えなくてはいけないのかなと思っておりまして、利用料の施設に関してはインセンティブの部分がございますので、そういったことも加味しながら見ていきたいと思っております。  以上でございます。 214: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 215: ◎7番(今川 悟君) 公共施設の在り方、施設規模もそうですけれども、利用料を含めてしっかりこれから人口減少の中で厳しい判断が迫られると思いますので、情報共有をよろしくお願いいたします。  次の質問に移ります。  国勢調査結果の分析と活用について伺います。  令和2年10月に行われた国勢調査の集計結果が順次公表されていますので、その分析と活用について質問します。  これまでに公表された集計結果から、本市の世帯構成や配偶関係、就業状況などが明らかになりました。その結果をどのように分析して庁内で共有したのかを伺います。  今年1月に公表された人口等基本集計で、3人以下の世帯が8割になっていたことが分かりました。気仙沼の強みであった多世代同居世帯の効果を整理し、支援策を検討する考えがあるか伺います。  公表されたデータのうち、特に就業状況に関する集計は、本市の産業界において重要な資料となります。このようなデータと分析結果について、市民と共有する取組について伺います。 216: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 217: ◎市長(菅原 茂君) 国勢調査結果の分析と活用についてお答えいたします。  集計結果の分析及び庁内での共有についてでありますが、人口構造や世帯構成、配偶関係など、これまで公表された集計結果については、本市に加え国、県、他市町村の状況や前回調査時との比較を行い、相違する要因を分析し庁内で共有しております。なお、集計結果については市ホームページで公表するとともに、市政懇談会や人口減少に関する市民会議など、様々な機会を活用し広く市民と状況や課題を共有してまいります。  次に、多世代同居に向けた支援策の検討についてでありますが、本市の全世帯に占める3世代等世帯の割合は、平成27年で23.7%、令和2年で20.1%と減少しており、全国でも平成27年で9.4%、令和2年で7.7%と減少傾向にあります。  本市では、生産年齢人口の減少や未婚化、少子化の進行等により、多世代同居に至らず高齢者のみの世帯が増えており、これまで家族が担ってきた介護や外出時の送迎等については、地域や事業者、関係機関と連携しながら、住民同士の支え合い活動を中心に推進してまいります。  なお、多世代同居は望ましい居住形態ではありますが、多様な価値観を地域として受け入れることも、人口減少対策の観点においては大切な要素と考えております。  次に、就業状況に関するデータと分析結果についてでありますが、県では本年9月末に従業地・通学地集計を加えた分析結果を公表することとしており、その結果を踏まえた本市の就業状況を分析し、市民や産業界と共有してまいります。 218: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 219: ◎7番(今川 悟君) 分かりました。  国勢調査結果の分析結果ということで、庁内で共有したデータの見本を見させてもらいました。結構しっかり分析してあって、こういったものを基に政策ができていったらいいなということで、本当に今までもこういうふうに国勢調査結果の分析結果というのは庁内で共有されてきたのでしょうか。5年に1回の調査ですので、あまり事例はないと思うんですが、こういう取組が、統計分析係が生まれた成果であればいいなと思ったんですけれども、その辺の今までの取組を確認したいと思います。 220: ◎議長(鈴木高登君) 震災復興・企画課長後藤英之君。 221: ◎震災復興・企画課長(後藤英之君) お答えいたします。  これまでもエクセルデータ方式での情報提供ということは行ってきましたが、今回、図やグラフを使って見やすいような形式にしたのは今回が初めてでございます。 222: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 223: ◎7番(今川 悟君) そうすると、今までは生データで提供していたものが、ある程度加工したものに今、切り替わっているということで、ぜひこの部分から早速市民に公表していってほしいと思っておりまして、市のオープンデータとか、私もホームページ等でいろいろ見てみましたけれども、ぜひこういったもの、まずは庁内で共有しているデータ、別にオープンにしても問題ないデータだと思うんですが、こういったものから公表していくという考えはないでしょうか。 224: ◎議長(鈴木高登君) 震災復興・企画課長後藤英之君。 225: ◎震災復興・企画課長(後藤英之君) これらの資料、ホームページ等を活用してでもありますし、広く様々な会議で市民と交流する機会があるときに対しては説明資料として用いていきたいと思っております。 226: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 227: ◎7番(今川 悟君) ぜひ議員側にも提供していただけたらと思います。  2点目の部分なんですが、多世代同居世帯につきまして、私もいろいろ数字をずっと追ってきているんですが、20%近くまで減ってきているということで、気仙沼って、もっと皆さんのイメージでは多いというイメージがあると思うんですが、意外と単身世帯、2人世帯というところ、3人世帯というところが多くて、5人以上の世帯とかって物すごく少ないということで、恐らく震災があって、災害公営住宅への入居等が始まっていって、さらに数字が低くなってきたのかなと思ったんですが、多世代世帯への支援ということで、支援というより、いわゆる父子世帯とか母子世帯とか数が少ない世帯に対しての支援はあるんですが、多世代の人はたくさん同居すると、税制上あまりメリットがないようなことがあって、世帯分離とかそこが進んでいる要因だと思うんですけれども、何かそこでぜひ特例措置みたいなことを今後考えていったほうがいいのではないかなという思いで質問いたしましたので、何か検討というのは、庁内ではまだ全然していないんでしょうか。 228: ◎議長(鈴木高登君) 震災復興・企画課長後藤英之君。 229: ◎震災復興・企画課長(後藤英之君) お答えいたします。  3世代同居に対して支援しているものについては、例えば3世代にする際に新築やリフォーム、また住宅の取得ということに関しての補助金を、県内では塩竈市や色麻町、大和町、この3市町が行っているところでございます。本市としては類似の施策としては新婚新生活の生活補助金ということがございまして、それについて同じように新築やリフォーム、住宅取得に対して補助金を支給しているところでございます。  そういう限りある財源の中では、どれが人口減少対策につながっていくかということで、幅広い観点から検討していきたいと思っておりますし、先ほど市長答弁で申し上げましたとおり、市民会議によって市民の皆様とその情報や課題を共有して、より多くのアイデアをいただきながら、よりよい選択をしていきたいと思っております。 230: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 231: ◎7番(今川 悟君) そういうときに、この国勢調査のデータというものを十分に共有して、より打てば響くところに政策を打ってほしいと思いますので、ただ、その中で多世代同居という部分、やはり私も核家族ですけれども、おじいちゃん、おばあちゃんと暮らして子供を育てたら大分いいのだろうなとか、介護のことも考えると、大分、市の中ではそういう世帯の方々に助けられている部分も多いと思いますので、市長がおっしゃった多様な価値観を認めるという中では、いろいろな方々を応援する中の1つとして、ぜひ検討してほしいと思います。  あと最後の産業関係のデータ、これから就業地調査、従業地調査が出てくるということで、それで大分詳しいデータが出てくると思いますけれども、これを共有する仕組みというのは、今どんな場面があるのかなというのを確認しておきたいと思います。特に中小企業振興会議だったですか、何かしばらく開かれてないみたいですが、まさしくそういうところで共有されていくものかなと思っていたのですが、その辺の考え方を確認いたします。 232: ◎議長(鈴木高登君) 産業戦略課長平田智幸君。 233: ◎産業戦略課長(平田智幸君) お答えいたします。  まず、本年9月に県の分析結果が公表されますので、まず、その内容をきちんと確認するというのがまず第一だと思います。その上で産業界に対する広がり、情報共有につきましては、市内の経済団体、例えば商工会議所であるとか、あとは本吉唐桑商工会などとも相談しながら、どういった形がいいかというところを、まずは情報共有させていただければと思います。  その上で、打ち手が必要な、例えばその基幹産業である水産業であるとか、または、今地域経済循環によりましていろいろな幅広い業種を分析させていただいておりますので、そういったところで活用できるかどうかというところを含めまして、市内の関係団体と相談しながら進めていきたいと考えております。 234: ◎議長(鈴木高登君) 7番今川 悟君。 235: ◎7番(今川 悟君) 分かりました。特に産業分野別の平均年齢もそうなんですけれども、世帯構成とか、70代以上が増えてきたりとか、20代がどのくらいいるかということまで、この国勢調査というのは明らかにしますので、ぜひそういったところを産業界の皆様方と相談して、その分野ごとに対策を練っていったほうがいいのではないかというのは本当に思います。  この令和2年度調査の結果は、どんどん価値が落ちてきますから、なるべく早めに共有してほしいと思います。  一応これで私の一般質問は終わりますけれども、今回取り上げた問題、いずれも継続した課題でございますので、引き続き進捗があるたびに質問していきたいと思います。  これで質問終わります。 236: ◎議長(鈴木高登君) これにて7番今川 悟君の質問を終わります。  議場の換気を行うため暫時休憩いたします。  再開を午後2時5分といたします。      午後 1時57分  休 憩 ───────────────────────────────────────────      午後 2時05分  再 開 237: ◎議長(鈴木高登君) 再開いたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、「経済・産業政策について」外1か件、1番熊谷一平君の質問を行います。1番熊谷一平君。 238: ◎1番(熊谷一平君) 1番、所属会派未来の風、所属政党は自由民主党の熊谷一平でございます。  ただいま議長よりお許しをいただきましたので、通告により発言させていただきます。  今任期初の一般質問となりますので、よろしくお願いいたします。  本日は大項目として2点、1点目は、経済・産業政策について。2点目は、新しい時代の流れへの対応について、それぞれ質問いたしますのでお願いいたします。  まずは、大項目1点目、経済・産業政策について。  ここでは、小項目にして3点伺います。  まず、小項目1点目です。  市内の中小企業・小規模事業者等の経営課題解決を支援する気仙沼ビジネスサポートセンター(気仙沼ビズ)ですけれども、こちらの昨年度の成果と相談内容の傾向や、そこから見えてきた本市の中小企業・小規模事業者支援に対する課題について伺います。  小項目2点目です。  本市の経済・産業を俯瞰し地域経済循環を強化する上で、経営産業連関表は重要なツールになります。今後は産業連関表の精度を高めるとともに、市内企業等での活用、普及を進めることが課題と考えますが、今年度の取組について伺います。  小項目3点目です。  本市へ移住・就労を希望、検討する方にとって、大きなハードルとなっているのが住居の確保です。現在、気仙沼市移住・定住支援センターMINATOでは、災害公営住宅でのお試し移住プログラムがあるように市営住宅の活用が有効であると考えます。入居要件の緩和等による移住・就労希望者への住居支援は可能であるか伺います。  大項目1点目については以上でございます。 239: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 240: ◎市長(菅原 茂君) 熊谷一平議員の質問にお答えいたします。  経済・産業政策についてでありますが、気仙沼ビジネスサポートセンター(気仙沼ビズ)では、本年5月末までの1年間で計202事業者から813回の相談を受け対応してきたところであります。このうち、事業全般に関する相談として、自社の強みや課題、今後の事業展開の方向性などを整理するために訪れた相談事例が53%と半数以上を占め、次いで、インターネットやSNSなどを活用した情報発信に関する相談、新商品開発に関する相談、販路拡大や集客層に関する相談などを受けてきたところであります。  相談に対する成果としては、経営者の思いに伴走しながら自社の強みを見つけ出し、新商品の開発などにつなげていること、また、もともと事業者がアイデアを持っていた商品に対し、インターネットの活用やプレスリリースの作成など情報発信の支援を行うことで認知度が向上した例も多く、この1年間でテレビ、新聞、ネットニュースなどで気仙沼ビズが支援した商品が取り上げられた実績は累計で120回に及んでおります。  また、事業者のモチベーションや挑戦意欲を底上げすることができていることも1つの成果と感じております。  相談内容等から見えてきた本市の中小企業・小規模事業者の課題については、自社の強みに気づいていない事業者が多いこと、新たな事業展開やデジタルを活用した販売や情報発信、必要な人材確保などが挙げられます。本市においては、気仙沼ビズと共に、デジタル化により事業者の生産性向上を図るローカル・デジタル・トランスフォーメーション促進事業や、雇用創造協議会を中心とした人材確保事業、産業人材育成を図る経営人材育成塾などの各種事業も活用しながら、総合的な事業者支援に努めてまいります。  また、これらの相談に限らず事業者の財務や経営状況、創業等に関する相談についても、運営主体である気仙沼ビジネスサポート協議会を本市と共に構成している気仙沼商工会議所、本吉唐桑商工会、気仙沼信用金庫と連携して対応してまいります。  次に、産業連関表についてでありますが、令和2年度において本市が独自に作成した産業連関表は、国の統計データのみならず市内事業者へのアンケート調査により、その調査結果をデータに加味するなど、一般的な産業連関表よりも精度が高いものとなっております。  しかしながら、基礎となる国の統計においても、市のアンケートにおいても、調査項目の捉え方などに差が生じるケースが多く、各業種ごとの事業者などに、どういった理由で連関表上のその項目がこの数字に至ったか、本来はどの程度の数字が正しいと捉えるべきかなど、1つ1つ推測していただかないと適切に政策立案に活用しにくい側面も分かってきました。  これは、私は10年前のやつでも、全くそういう難しいものだと分かっていたのですが、職員が今回やってみて全くそのとおりで、例えば、このデータの基となる気仙沼市一般取引基本表というのがあるんですが、例えば漁業が市内生産額222億7,300万と書いてあるんですね。その仕入れがどこから、どういう業者から仕入れている、そのときに漁業が、実は漁業から7億6,300万仕入れている。それって何。  例えば、気仙沼のカツオ、日本一のベースになっている餌がありますよね。それは、漁業者から漁船に積んでいますよね。そういうことだったら分かりやすいんですよ。気仙沼に実はそれはない。マグロ船は餌をいっぱい買います。そのときに、マグロ船の船主さんがこの統計を出すときに、餌は魚だから漁業から買ったと書くか、いや、商社から買ったと思うかです。それが枕崎で捕れたムロアジだから県外と思うか、気仙沼の餌屋から買えば気仙沼と思うか、どう書くかは全くばらばらなんですよ。  それを自分が携わっている業種であれば、実際はこういう感じになるよねと分かる人はいっぱいいるんですね、それでも正確ではないです、いろいろな業種の人がいるし、業態の人がいるし。こういうものの、実は今漁業の例を言いましたが、産業連関表の基は全てそういうものの塊なんですね。  だから、国の超マクロ政策では結構な制度というか意味があると思うんですが、市内のミクロ政策的なことになると物すごく分析しないと、それも市の職員では到底無理なんですね。そういう性質のものであるということを、まず職員も理解してもらえるように、いろいろ打合せをしています。  結果として、これから答弁することになりますけれども、実際に事業をやっている方たちに集まってもらって話合いをしてもらって、この漏れは防げるのではないかというのを見つけ出してもらうという、今作業をやっている。  ただ、その前に、連関表で作ればこういうことにはなるんだけどというようなことを、まずお見せして、そのきっかけとして実際にどうするんだというお話をしているので、この連関表をもってこの政策を打てばいいということに、正直言って、地域でいうとほとんどつながらなくて危ないようなところがあります。  ですから、この時間も大事だけれども、本当に同業者の人たちからヒアリングをつぶさにしていく習慣をつけて、我々の知識の、また情報の厚みを持っていくということも同時にやらないと非常に難しいということが、今回、実は職員の仕事の中で分かってきたところでございます。  続けます。  本市の産業連関表は市の公式ホームページで公開しており、市内の企業関係者など誰でも自由に閲覧いただくことができますが、その活用については、現在気仙沼商工会議所青年部や気仙沼青年会議所などの協力をいただきながら、事業者によるワークショップを開催し意見交換を行っており、事業者が主体となって地元調達の可能性の検討に取り組めるよう進めているところであります。  次に、移住・就労希望者への住居支援についてでありますが、昨年度、市移住・定住支援センターMINATOに寄せられた移住相談件数は177件で、うち8割超の148件がIターン希望者からの相談となっております。  移住相談者の主な関心事は住まいの確保であり、収入と比較して市内の家賃相場が高いことが課題の1つとなっております。そのため、令和2年度より災害公営住宅の空き室を活用し、本市への移住を希望する方が定住のための住居を探すまでの間、原則1年間入居できる移住定住促進事業を実施し、昨年度末までに19名が利用しております。  入居に係る家賃は月約1万3,000円で、世帯の所得・同居要件はなく、移住者にとっては定住へのステップとして住まいの確保の一助になっている事業であり、既に退去された8世帯のうち5世帯が市内への定住へとつながっており、一定の成果が出ております。  なお、残る空き室の使用については、移住希望者に限らず一般公募でも一定程度のニーズが現在のところまだあることから、現時点で条件緩和は考えておりません。  この質問に関連して触れたいと思うんですが、先ほど今川議員、多世代同居が望ましいというか、支援したほうがいいと、全くそのとおりだと思うんですね。一方で特にUターンの人のときに、Uターンの人というのは、つまり一人暮らしした人なんですよ。1回一人暮らし経験者が親元に帰ってくるということになるんですね。市外の人でも住居手当、市役所だと2万8,000円出るそうです。だけれども、その条件が市内の各事業所が完備しているかというとそうでもないんですよね。そういう意味で、一人暮らしということがUターンと結構結びついていたり、また戻らない、さらに戻らないために必要だったりするということもという意味で、先ほど発言をさせていただきました。 241: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君。 242: ◎1番(熊谷一平君) それでは順に再質問をさせていただきます。  気仙沼ビズ、200事業者で800件ほどの相談があったということでしたけれども、1年間ということであれば1日1件以上というか、大変多い数なのかなと思いました。  それで、相談内容が、まず経営の方針ですとかそういったところが半分ぐらいと、それからいかにプロモーションしていくかといったところが多かったというお話でしたけれども、そこからさらに得られた情報というか、成果というか、相談を受けた、あるいは商品を開発したというのもありましたし、あとは宣伝をするということでメディアでも取り上げられたということがあったのですけれども、そこからさらにその企業とか事業者さんがどうなったというのを、端的に言えば売上げが伸びましたとか、あるいはSNSへのアクセス数が伸びたとか、フォロワーが増えましたみたいな、そういったところまで、相談のその後といったところまで把握はしているものなのでしょうか。それともできるものなのかといったところがあるかなと思うんですけれども、伺いたいと思います。 243: ◎議長(鈴木高登君) 産業戦略課長平田智幸君。 244: ◎産業戦略課長(平田智幸君) お答えいたします。  すみません、ビズの相談者につきましてはリピーターも多いことから、数多く相談にお越しになられて、そういった方々も含めまして伴走的に支援をさせていただいているところですが、一方では成果を求めるという部分もございますので、我々といたしましては定期的にアンケートを実施して、まず満足度であるとか、または売上げが向上したかというところをある程度聞き取りはしております。  ただ、売上げの向上につきましては、当然ビズで商品開発したものが、例えば会社全体の事業や売上げを底上げするものかどうかというと、なかなかそれはそこまで至らないところがありますので、商品開発したものがどれだけ売上げが伸びているかというところは、ある程度押さえていきたいと考えております。
     前回は、昨年の12月にアンケートを実施しておりまして、相談を受けながら実績をつくっていくというところなので、ある程度期間を置く形になりますので、そういったものにつきましては、今後近いうちにまた実施していきたいと考えております。  あともう一つの視点といたしましてはパブリシティーということで、いかに広報戦略を立てて、そういったマスコミやメディアに取り上げていただくかというところが1つの評価基準にもなっております。これは非常に重要なことでございまして、市内のマスコミはもとより成果が出てくれば、当然もっと大きな全国的なメディアや、またはニュースに取り上げられるというところ、それをもってまた市内の方々が「ビズってこういう成果があるんだ」というふうに相談が多くなるという、そういったビズモデルの戦略を目指しているところもございますので、我々としては、そういった広報戦略についても、つまりどれだけのマスコミに、どれだけの大きさで取り上げられたか、そういったところも追いかけているところでございます。  以上です。 245: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君。 246: ◎1番(熊谷一平君) そうですね、単純な売上げ、あと景気の流れみたいなところがあるので一概には比較できないだろうなと思いましたけれども、まめにアンケートを取っていただいているということは、すごくいい傾向かなと思いますので、引き続きより詳細なデータとかが得られるように、データを蓄積されていくとよろしいのかと思いました。  あとまた、特にパブリシティーというところ、私もすごく大事だと思っております。吉澤センター長、プロ中のプロですので、その辺はお任せしてしまって大丈夫なのかなと思っておりました。  あとは、私としては考えたところは、リピーターの方はすごく熱心な方なんだと思います。事業を拡大していくこととか新たなものにチャレンジしていくという点では、すごく大事にしていかなければいけないのかなと思っているんですけれども、今200事業者の方が相談に訪れたということでしたけれども、新規の開拓というか、そういったところもまた必要なのかなと思っておりますけれども、その点についての取組というか手応えというのはいかがなのでしょうか。 247: ◎議長(鈴木高登君) 産業戦略課長平田智幸君。 248: ◎産業戦略課長(平田智幸君) お答えいたします。  おっしゃるとおり、リピーターも増やしつつ新規の相談者を増やしていかなければいけないというところは、当然我々としても考えているところでございまして、例えば出張相談会、市内におきましても出張相談会の実施であるとか、または今は大体二、三週間待ちになっている予約でございますが、その中においても新規の相談枠を設けまして、新規の方を優先に相談いただくと、そういった取組もしておりますので、新規の方も十分かつ丁寧に相談に応じていきたいと考えております。 249: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君。 250: ◎1番(熊谷一平君) やはりビズですけれども、新しい相談者を次々開拓していくということが、またこれから気仙沼ビズを運営していくこと、あるいはそれが回り回って気仙沼経済の拡大とか循環を促すことになるかと思いますので、引き続きお願いしたいと思っております。一応、新規へ向けた取組もなさっているということで、私もよかったなというところでございます。  そして気仙沼ビズですけれども、私もこれをぜひやりたいなと思ったのが、ビズモデルの創始者の小出宗昭さんのお話がとても感銘を受けましたので、実現できてよかったと思っているんですけども、多分小出さんがいろいろなところで講演をするに当たって、その理念として、これはビズの運営というところよりは産業政策と少し大きいくくりでの再質問になってしまうんですけれども、そのとき小出さんがまずおっしゃっていたのは、企業誘致をして、1社呼んで100人の雇用を生み出す、それは当たればでかいけれどもなかなか難しいよねと。だったら、既存の地元の100社を育てて、100社が1人雇用することになったら、それでも100人の雇用だよねというところが、私は発想の転換というか、見方が柔軟だったなと驚くとともに、そういったことが気仙沼市に、本市においては実現可能な、そして効果が見込まれる産業政策であるかなと思ったところでございました。  そこで、それでさらに小出さんが付け加えているのは、地方においての中小企業支援の決定打はこのビズモデルだというのは、御自身に裏づけされた話でもあるのかと思うのですけれども、誘致政策とかそういったところではなくて、ビズ1本に振り切ってしまってもいいんだぐらいな感じのことをおっしゃっていたわけですけれども、本市の産業系の事業におきましては、企業誘致をやっております。ですので、本市の産業をどう、どこに力を入れていくかといったときに、ビズのような既存企業の支援に重きを置くのか、それとも誘致に重きを置くのか、現在両方の事業をやっているところではありますので、その点についてはどうお考えなのでしょうか。 251: ◎議長(鈴木高登君) 産業戦略課長平田智幸君。 252: ◎産業戦略課長(平田智幸君) お答えいたします。  我々産業部に担当を置く人間といたしましては、今のお話は本当に非常に永遠のテーマというか、大きいテーマだと思っております。今回の施政方針にもございましたように、産業の多様化というのが1つございまして、震災後、基幹産業であります水産業が壊滅的な打撃を受けて、それに頼り過ぎては、やはりなかなか市の経済が回らないということで、新たな産業の創出というところは目指しているところでございますが、一方で既存産業の育成や支援というのも非常に重要なところでございますが、そういった問いをされますと、我々としては、それは両方必要だ、大事なところだと考えております。  一方で、ビズモデルにつきましては、それはこれまで既存の事業者であるとか、あとは新しく創業された方々であったとしても、それは相談者として対応するべきものだと考えておりますので、ビズモデルにつきましては、いろいろな事業者も踏まえながら相談に応じていく、一方で産業施策とすれば新たな産業の創出と、あとは既存産業の育成支援、そこを両面を目指していきたいと考えております。 253: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 254: ◎市長(菅原 茂君) 今、産業戦略課長が言ったとおりです。感覚としては、企業誘致は長打狙い。打率は、今年はゼロだったかもしれないけれども、来年5割で、三塁打とホームランを打ったかもしれないという類いのものにならざるを得ないんですね。  金ヶ崎のように一定程度集積が進んでしまえば、常にプラスが出てくると思うんです、その派生で。そこまで本市の場合いかないので、やはり打率は悪いけれども、きちんと長打も打てないといけないということだと思いますが、一方でビズについては、シングルヒットだとかバントヒットだとか、盗塁だとか、そういうものを交えながら3割を狙っていくみたいな大事な役割だと思っていますので、両方目指さなくてはいけないと思います。 255: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君。 256: ◎1番(熊谷一平君) 私も両立て戦略でいいのかなと思っています。というのは、まず誘致、どういった業態によるのかというのもありますけれども、誘致するだけの土地があるというか、それなりに立地のよい土地もまとまったものがあるというのであれば、それを生かしていこうというのが無理のないというか現実的なところかなと思っているところでもありますし、あとは、ビズモデルを導入している自治体がどういう取組をしているかというのを、予算書でも見たんですけれども、まず本家の富士市、富士市こそ産業誘致と企業立地をがんがんやっていると、町の規模も違いますから、予算額もでかいですし。あとそれから秋田の湯沢市でも、どの程度の規模かというのはちょっと分かりかねますけれども、やはり、企業誘致での予算というのは大分取っているということから、やはり使えるリソースは生かしておくというのがいいのかなと思っておりました。  そして、では本市ではどういう企業を誘致すればいいのかというところをお伺いしたいのですけれども、よく私も地元の方から、気仙沼がこれからやっていくには企業を誘致するしかないねというような声、多分、議会ですとか行政担当の関係者の方は多分誰しもが耳にする、あるいは口にすることかなと思うのですけれども、多分イメージとして私が聞くのは大体御年配の方だったりとかするんですけれども、何かこう、工業のような製造業的なものをイメージしている方が多いのかなと思っているのですけれども、確かにそれは、例えば自動車ですとか産業が集積しているところにおいては多分大きいかなと思いますけれども、もうそういった下地の乏しい本市において、果たしてそういったのが現実的なのかどうか。  あるいは今後、今円安が進んでいるといったところがあったりしますし、この国の経済がどうなっていくか、先が見通せない中で、そういった大規模な企業の工場みたいなところが気仙沼に来るかというと、すごく懐疑的だなと思っているんですけれども、どういった業態を誘致しようとしているのかというのをお伺いしたいかなと思います。  一応、施政方針ではIT企業の誘致ということで、多分小回りの利くような小さめなオフィスといったところも誘致ってあるんですけれども、ああいったような産業用の土地を生かした誘致というのは、どういったものを狙っているのでしょうか。 257: ◎議長(鈴木高登君) 1番議員に申し上げますが、若干間口が広くなってきているので、当局、答弁大丈夫ですか。産業戦略課長平田智幸君。 258: ◎産業戦略課長(平田智幸君) お答えいたします。  企業誘致につきましてはいろいろな視点がありますので、なかなかこれが1つというところは難しいところなんですが、1つは市の水産業を基軸としながらも新たな軸足を増やしていくという方針の下であれば、より安定して付加価値を創造していただける会社ということになりますが、まずは例えば水産業からさらに脱却した食品製造業、1年間安定してそういった原材料を供給して安定的に売れる会社の製造業というところは、まず1つ挙げられると思います。  ただ一方で、市の規定上、なかなか広い土地が取れないというところもございますので、なおかつ先ほどお話のありましたように、自動車産業におきましても、やはり岩手の北上であるとか、また大衡であるとかからは、やはりちょっと距離が遠いというところもありますので、その辺も狙っているところではあるんですけれども、なかなかやはり厳しいところがございますので、そういった製造業を狙うとともに、あとは今、一方で新しい視点といたしましては若者の移住・定住の受皿ということで、IT企業等の誘致活動にも取り組んでいるところでございますので、そういったところも踏まえながら、なるたけいろいろな業種にアプローチしながら企業誘致活動を展開していきたいと考えております。  以上です。 259: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君。 260: ◎1番(熊谷一平君) 分かりました。そうですね、多分企業誘致の話というのは、気仙沼市民の方であれば多分関心がすごく高い分野かなと思いますので、もう少し狙いを、いろいろなところを狙っているということですけれども、どういう業態を狙っているのかみたいなところ、多分市民の皆様にもお聞かせいただいたりとか、あとお話を伺うというのがすごく大事かなと思いますので、今後そうした取組をお願いしたいと思っております。  そして産業連関表ですけれども、やはり、作るとなるとすごく難しいのかなというのを答弁を聞いて改めて思いました。  再質問として狙おうとしていたところは、産業連関からどういった新しい発見があったかといったところを聞いてみたいかなと思っているんですけれども、どういう数字の捉え方というか、どちらの扱いにして数字を計上するかといった、そういったところがなかなか難しくて、何か狙いどおりになかなか見えてこないのかなと思いますけれども、作ってみて、まず当局としてどのように、何か使えそうかなみたいな手応えというのはあるのでしょうか。 261: ◎議長(鈴木高登君) 産業戦略課長平田智幸君。 262: ◎産業戦略課長(平田智幸君) お答えいたします。  まず連関表を作った意味というか目的といたしましては、地域経済循環に取り組む基となるデータを作成したということになりますが、ではその地域経済循環によって何が得られるかというと、やはり地域の経済を太くして、市外からなるべくお金を取り入れて、漏れを少なく、かなり理想論ではありますけれども、漏れを少なくして地域にお金をとどまらせて、循環させて、その結果、最終的には所得の向上を目指すということでございます。  今回、産業連関表を作成して、その目的のデータの1つとして産業連関表を作成したわけですが、当然、連関表そのものは数字の羅列にすぎませんので、それをどう活用していくかというところだと思います。我々も、作成したコンサルティング会社から、例えば市の全体の漏れ金額、地域外に漏れている金額であるとか、またはどれだけいろいろな生産されたかという金額は教えていただきましたが、それ自体はあまり意味をなさなくて、やはり先ほど市長がおっしゃったように業界ごとに話し合って、業界ごとに数字によって気づきがあって、その気づきによって、じゃあ、この業種業態で、例えば地元で調達できるものがあればそれで取り組んでみようかとか、または業種業態までいかなくても、1つの原材料が、じゃあこれは地域で仕入れることができるのではないかと、そういったところの観点から取り組んでいったほうがいいかなと、今考えているところでございます。 263: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 264: ◎市長(菅原 茂君) 魔法のつえではなかったということです。しかしながら、使いようはいっぱいあるということだと思います。例えば、例を申し上げ、長くて申し訳ないですが、気仙沼で物すごく分かりやすく漏れているもの、船です。みらい造船があるのに、皆さんが岸壁で目にする船は新潟で造られたり清水で造られている、気仙沼船籍ですよ。それが連続的に行われているんです。  その方たちが、みらい造船で造ることを最初から考えなかったかというと分かりませんが、考えた人もいると思います。しかしながら3年間船台が空かない。だったらこっちで造るしかないということになります。しかし、これが悪いことかというと、みらい造船は外貨を一生懸命獲得しています。船丸ごと。  ですから、地域経済循環は大事なんですが、経済というのはそういうふうに回っている。あとは、例えば地元紙に、何とか水産の冷蔵庫が竣工しました。ここにいろいろな設計屋さんが何とかで、配管屋さんが何とかで、冷凍機屋さん、気仙沼だけで完結するような建物というのは地域の集会所だとか、そういうもの以外ありません。  これは、なるたけ地元で買おうと思っても、そこだけにしていくと工事が遅れてしまうので、地元でも買いたいけれども大船渡にも友達がいるということで、ぐるぐる回すわけです、お互いさまで。そういうようなことが実際の世界にあります。  しかしながら、そのときに、「いや、うちは、ここと全く付き合いがなかった気仙沼の会社があったな」と。もう一社、例えば建物を建てるときに、何とかの部材であれば1社が2社にしておけば、お付き合いしておけば、必ず地元から買えるねということは築いていけるんだと思うんですね。だから、青年会議所の方だとか商工会青年部の人たちが話し合うと、ある程度の答えが出るのではないかと。  実は、改めてやらなくても青年会議所とか商工会議所青年部って、常にそういうことを話しているわけですよね。そこを具現化できないかなというところから、取りあえず始めようと。  もう一つ、じゃあ全く無理か、無駄なことかというと、表がですよ、そうではなくて、例えば気仙沼で宿泊業を見ると、実は売上げの半分ぐらいが、8割も9割も外からお金が来ているかと思ったらそうではない、半分ぐらい市内なんですよ。それは何かというと、宴会需要があった。だからそれはコロナ前の数字ですから、コロナでいかに困っているかなというのが分かる。そういうふうには使えるし、どこに補助金を出せば市内に落ちる比率が高いかというのも分かります。そういうような意味で今後使っていくのだと思っています。  すみません、1点訂正します。先ほど、Uターンの話のところで職員の住居手当3万3,000円と申しましたが、2万8,000円だそうです。マックス2万8,000円です。 265: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君。 266: ◎1番(熊谷一平君) 産業連関表は、私も捉えていたイメージが少し違ったかなと思いましたので、どういう取引がなされているかを表という形にするというところが大きいのかと捉えたところです。  確かにJCさんですとか、あと商工会青年部さんの中に入っていれば、いろいろビジネスの話や取引先の話とかをすると思いますので、それだけでもいいのかというのに、もう少し客観的なものを加えるとなると産業連関表なのかなと思いましたので、ぜひ、そうですね、確かになかなか使い方というのは私もイメージが湧かないのですけれども、今後、そうした地元経済人の方々の活用に期待したいと思います。  そして、市営住宅の件です。これは、移住・定住というカテゴリーでも、あるいは福祉ですとか震災復興というところで語られるような話かと思ったのを、あえて産業に入れたというのは、具体的なエピソードというか市民の方がいらっしゃいまして、フィッシャーマン・ジャパンを通しまして漁業、埼玉から来た若者なんですけれども、熱心に唐桑で漁業に励まれているという方がいて、すごく頑張っているいい方なんだと。雇っている方も、こういう若者に来てもらえてよかったと。  でも住むところ、今唐桑の住宅に入っているということなのですけれども、今後やはり漁業という仕事柄、やはり近いほうがいいといったところがあったりしますので、その雇っている方も、これだけ頑張ってくれてはいるんだけれども、支払えるお給料というのはなかなか限度があるので、こういう地元というか、移住ですとか、漁業・水産業を志す若い若者が来られるような形で住むところといえば、まず公営住宅といったところの支援とか、入居できるように何か手はないかといった要望がありましたので、私もそうした若者が、これからもこの町で暮らせるように、またそうした若者が増えていけるような支援をしていきたいかなと思ってはいたのですけれども、一般の方、特に災害公営住宅入居者を募集しますという中で、家族との同居要件とか、たしか市営住宅、失礼しました、市の広報にあったような気がしたので、そうしたところを緩和ができないかなといったところがございます。  なので、産業政策的なところで入居の条件を緩和するとか、あるいは優遇するということはありかなと思ったのですけれども、その点についていかがでしょうか。 267: ◎議長(鈴木高登君) 住宅課長小野寺 晃君。 268: ◎住宅課長(小野寺 晃君) お答えいたします。  まず住宅でございますが、公営住宅でございますけれども、こちらのいわゆる目的外使用になってくるというところがございましたので、これは国の地域対応活用制度というのがございまして、そちらの制度で東北地方整備局長の許可を得るといったところが、まずは大前提になります。それで、どれだけ広げられるかというところの考えになりますけれども、こちらにつきましては、やはり今、いろいろ方々募集を行っていまして、そこが今の戸数よりも上回っている状況でございます。なので、そこがなかなかクリアできないというか、応募状況が低くならないと、そこはなかなか目的外使用ができないというところの回答を得ています。  その中で、市で行うとすれば具体的に年4回実施している市営住宅の定期募集でございます。今日もその募集の日でございましたので、その状況の中で、公募の申込みが少ない住宅、そういったところをまず選定しながら活用に結びつけばということで考えている状況でございます。  以上です。 269: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君。 270: ◎1番(熊谷一平君) そうですね。目的外使用というところで許可が別途要るということなので、さらなる規制緩和的なというか要件の緩和を求めていけるような働きかけをしていただきたいというところで、まずお願いしたいと思っております。  それから、市の職員の方は2万8,000円でしたか、2万3,000円、失礼しました、補助があるということでしたけれども、やはり特定の産業、何をもって移住者とするかとか就業者とするかというのは、なかなか把握が難しいんですけれども、ただフィッシャーマン・ジャパンのようなある程度公的なといいますか、確立していたものとか、そうしたものに関して水産業振興みたいな名目とかで、まず業者あるいは就労者の方に家賃の支援をするみたいなことも可能かなと思ったりはするのですけれども、ちょっと住宅から外れる分野になるかもしれませんけれども、そういった点について御検討というのはいかがなのでしょうか。 271: ◎議長(鈴木高登君) 市長菅原 茂君。 272: ◎市長(菅原 茂君) まず公営住宅は、やがて相当空いてくるというシミュレーションが出ているので、早晩そういう状態になって、逆に入ってくださいという状態になるんだろうなと思いますが、今のところなかなかならないということです。  しかしながら、募集しても応募がない部屋というのはあると思うので、そこを例えば1回応募がなければオーケーにするとか、そこら辺の緩和みたいなことは職員とも打合せしてみたいなと思っています。  しかしながら、大事なのは永久は駄目よという、時限を区切って、これは三浦友幸議員が三陸新報の政策アンケートに答えておられましたけれども、何か事業するときは必ず時限を区切ったほうがいい、全くそのとおりだということで、本市も実はこの5月以降、そうしようよねと言っているんですけれども、そうでないと、水産業支援というのは言葉はいいんだけれども補助金と同じなんですよ。そういうことがベースにならないように頑張ってもらいたいというのが本当だと思いますので、いろいろな支援は間口を広くする、しかしながら必ず時間を区切っていくということで、その方たちが自立できるような、雇用者側も考えていただく、産業もそのように、我々も別な意味で産業そのものの振興を支援していく、そういうことの好循環をつくりたいと思います。 273: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君。 274: ◎1番(熊谷一平君) 恒久的なというところは、やはり私もそれはある程度期限を区切って、ただお試し移住、MINATOでやっている、あれはやはりお試しというところがあるので、1年とか半年みたいなところは短過ぎるので、もう少しやはり2年、2年でもな、3年からやはり5年ぐらいというのが望ましいのかなと思ったので、ぜひそういったところを、いろいろな間口を広げるということを御検討いただければと思いますし、それから将来的には公営住宅の空きが出てくるという話、多分そうだと思っておりますけれども、今頑張っている人たちを支えたいということであれば、空くまで待ってくれというところはなかなか言いづらい、忍びないところがあるかなと思っております。今、それから直近ですけれども、この二、三年とか頑張ってくる、現に今頑張っている若者たち、それからこれからやってくるだろう移住者たちのための支援というものを重ねてお願いしたいと思いまして、こちらの項目を終わらせていただきます。  次に、大項目にして2点目に移らせていただきます。  新しい時代の流れへの対応について、ここでは2点伺います。  まず、こちらの1点目、ウェブサイト「みんなのパートナーシップ制度」によれば、現在218自治体でパートナーシップ制度を導入または導入予定となっております。特に、令和4年度になりまして導入自治体数が増加し、青森県・秋田県では県の制度の下、県内全市町村が導入するということで、東北でもパートナーシップ制度導入が広まっております。  本市のパートナーシップ制度導入への考え方、そして性的マイノリティーへの向き合い方についてお伺いいたします。  なお、当質問の通告時点では未確定でしたけれども、今月の15日でございます、東京都議会において、小池百合子知事の提出議案に都議会が全会一致の賛成で、東京都では11月開始を目指したパートナーシップ制度のための条例案改正というものが可決されております。  また17日、一関市議会におきまして、こちらの岩渕典仁議員の一般質問に対しまして、市長から年度内のパートナーシップ制度の制度導入を目指すということが答弁としてあったということ。それからまた性的マイノリティーへの市民理解のための啓発ということも併せて取り組んでいきたいという、非常に前向きな答弁が近隣でもできているということ。この2つ大きなニュースかなと思いましたので、併せて申し添えておきます。  小項目の2点目でございます。  今年2月に気仙沼市デジタル化推進計画が策定されまして、6か年で10の取組項目と実現への工程表が示されました。その取組の1つに行政手続のオンライン化が上げられており、明示された手続以外の中に、その他全ての手続、これは22手続というものがございますけれども、それらはどのような手続で、そしてその工程はどうなっているのでしょうか。  また、本市においてデジタル化を推進するためにスマホ教室を実施しておりますけれども、今年度の事業計画について伺います。  大項目2点目については以上でございます。 275: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 276: ◎市長(菅原 茂君) 新しい時代の流れへの対応についてお答えいたします。  本市のパートナーシップ制度導入の考え方についてでありますが、同制度は性的少数者の人権や個人の生き方の多様性を認めるものであり、個性を尊重する社会づくりにつながるものと理解しております。  本市総合計画においても、性別、年齢、身体状況などの属性にとらわれることなく互いを尊重し、誰もが個性や能力を発揮できる多様性を認め合う社会の理解を深めていく必要があるとしております。  現段階での本市における導入については、国や県内他市町村の動向を注視しながら研究してまいります。研究というのは、先ほど一関の例だとか東京都のお話をいただきました。市である以上、やはり基本的には普通の町でなくてはいけないんだと思うのですね。我が市というのは、このことだけ特別誰かを排斥するようなことがあってはいけないというのが基本だろうなと思っております。  ただそのときに、導入の前にどういうプロセスを踏んだかということがもしあるとすれば、我々がそれを踏んでいるのか、いないのかというのを確認したり、そのプロセスは何なのだ、どのぐらいかかるのかというようなこともしなくてはいけないと思います。というのは、市だけで決めたけれども、市民の皆さんがそれに違和感があってはいけないということもあるんだろうなと思っています。  もしかすると、そうでもなくて、もう醸成されているのかもしれないし、そういうことを研究しながら、進めていくべきものなんだろうなということであります。  続けます。性的マイノリティーへの向き合い方については、市民や地域社会においても存在を正しく認識し、性に対する多様な在り方への理解が大切であると考えておりますことから、引き続き理解を深めるための講座などを今年度も実施してまいります。  次に、市デジタル化推進計画中の行政手続のオンライン化のうち、その他の22手続についてでありますが、デジタル庁及び総務省から地方公共団体が優先的に推進すべきと要請されているものを対象としており、主なものとして、スポーツ施設等の利用予約、地方税申告手続、職員採用試験申込みなど、既に実施済みの手続のほか、衆議院・参議院選挙の不在者投票用紙等の請求、道路占用許可申請、入札、応急仮設住宅の入居申請などがあります。  今後は、それぞれの事務件数、事務処理フローなどを確認しながら、関係部署と調整を図り、計画の工程表に基づいて、令和8年度以降の導入をめどとして取組を進めてまいります。  また、スマホ教室の今年度の事業計画についてでありますが、操作方法の習熟、情報リテラシーの向上、オンライン手続の周知及び利活用の促進などを目的に、市内の13公民館及び条南分館を会場として、本年は5月から月1回のペース、年12回実施し、延べ3,000人以上の方々に受講いただくこととしております。 277: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君。 278: ◎1番(熊谷一平君) ではまず、パートナーシップ制度について再質問させていただきます。  近隣で動きが広まっているということは大きな契機になり得るのかと。また東京都が日本で一番影響力のある自治体ですので、そこが動いたということは、多分今年、また来年度、多分大きな流れとなってくるのかなと思っておりましたけれども、私が着目していたのは、昨年度から青森県、秋田県で県レベルで取り組んでくると。そうすると、県内の市町村を包含するような、現在であれば同じ市町村で同一の制度が適用できるというのは、広域的なつながりってすごく大事かなと思ったのですけれども、本市においてですけれども、宮城県の考えというのを伺ったりとかしているものでしょうか。 279: ◎議長(鈴木高登君) 地域づくり推進課長兼男女共同参画推進室長千葉正幸君。 280: ◎地域づくり推進課長兼男女共同参画推進室長(千葉正幸君) お答えいたします。  宮城県の考え方を伺っているかという点につきましては、実際にこちらから伺ったことはないです。ただし、宮城県が開催している職員向けの研修等については積極的に受講しているという状況でございます。 281: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君。 282: ◎1番(熊谷一平君) 実は、この質問するに当たって、私は宮城県共同参画推進課の御担当の方に電話で伺ったところだったんです。東京都の動きがあったりとか、あと東北の隣県の動きがあるというところで、今動きがありますかとお尋ねしたところ、今お答えいただいたような、まずは職員への意識づけといったところを大事にしたいと、そこから始めたい。それからあと、知事御本人は国レベルの立法だとか動きを待ってからというお考えであると伺っておりました。  県が動けば一気に本市も動けるのかなというところを期待はしていたところだったんですけれども、やはり考え方だと思いますけれども、国の動きですとか現状を把握していきながら、多分意識の高まりというところを大事にしているのかなと私は受け取りました。  そこで、一関市で急に進んだというところをぜひ参考にしていただければと思うんですけれども、今市長も答弁でお話しくださいましたけれども、やはり市民のほうで意識が高まってくる、あるいは、そうしたものは実はあるのかもしれないというところなのですが、一関市では、ちょうど男女共同参画プランの更新の時期に来ていた。それからあと、SDGs未来都市にも指定を受けていたというところと、あとそれから総合計画の更新というか、新しくつくり直すといった流れの中で、ちょうどLGBTQを盛り込むことができたという、すごいいいタイミングがあったからというのが大きいだろうと、その質問をしました岩渕議員から伺っておりますけれども、男女共同参画プランの改定に当たりまして、LGBTQとか性的マイノリティーの方へのアンケートというのを取ったというところが、多分きっかけとしては大きいのかと思っておりますけれども、民間の任意の団体ですけれども、気仙沼LGBTQを考える会、こちらの団体さんが昨年度アンケートを百二、三十名の方から回答いただいたというものがありますけれども、そちらも任意の団体でありながら、よく集めたなと私は評価しておりますけれども、そうした形で、まずは市民の方に意識づけというか聞いてみるというようなことが大事かなと思いますけれども、そのアンケートを御覧になったりとか、受け継いで活用していくという考え方はおありでしょうか。 283: ◎議長(鈴木高登君) 地域づくり推進課長兼男女共同参画推進室長千葉正幸君。
    284: ◎地域づくり推進課長兼男女共同参画推進室長(千葉正幸君) お答えいたします。  気仙沼市民団体が行っているアンケートについては、現在も130人ぐらいの回答があって、途中で取りまとめはしているものの継続中であるということで伺っております。また、先ほどから市長からも話しておりますように、今気仙沼市にとって大事なものは何かといった場合に、プロセスを踏んでいく必要があるということで、昨年はちょっとできなかったんですけれども、今年度につきましてはLGBTQの講座なりを開催しながら、市民にそういう意識づけというものを図っていきたいという考え方でおります。 285: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君。 286: ◎1番(熊谷一平君) そうですね、なかなか一足飛びにいかないものかなとは、ちょっと思ったところでありますけれども、お隣の一関市、友好都市でもそうした動きがございますので、やはり地域で、近隣同士で連携していくということがすごく大事かなと思いますので、近くにいいモデルがあるかなと思えば、ぜひ参考にして、本市でもLGBTQ、性的マイノリティーの方への理解が進みまして、誰もが住みやすい本市を目指していけるようにお願いしたいと思います。  それから最後、デジタル化でございます。  計画のほうでいろいろと決められた、何年までにこうしたことをやっていくというところが示されておりましたけれども、その他の手続でも今答弁で頂戴したようですけれども、やはり市民の皆様がデジタル化を実感できるようになるのって、多分計画に定められているようなサービスというよりも、もっと身近でよく使うサービスがデジタル化するかどうかがすごく大きいと思うんです。  それで、スポーツ施設の貸出しとかについては、ネットで運用が始まりましたよといったところがあるわけなのですけれども、多分国で示しておらず、さらに本市独自の事業みたいなところでよく使うものこそデジタル化していかなければいけないのかなと思っているのですけれども、その点についてというのは計画の中で盛り込まれていなかったかなと思ったりしたのですけれども、どうやって把握していってシステムができるかお考えでしょうか。 287: ◎議長(鈴木高登君) 情報政策課長菅野拓哉君。 288: ◎情報政策課長(菅野拓哉君) お答え申し上げます。  計画に掲げなかったその他の手続、多数ございますけれども、まずは原課のほうで、どう市民サービスを提供するかというところであるかと思います。それで、デジタル化をして申請を受け付けたほうがいいということであれば、ぜひ進めていただきたいと思いますし、その中でデジタルという活用、必要であれば情報政策課としては、いつでも相談に乗ると、門戸を開いているという状況でございます。 289: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君。 290: ◎1番(熊谷一平君) 多分、計画に書かれているデジタル化を進めますというのを見たときに、何かすごく少ないのではないかなと思いました。多分、デジタル化というか、そこに乗らない事業、手続というか、さらに事業の中でも分けていったらたくさん出てくるのかなと思っておりますけれども、スマホ教室、まず操作方法から入っていくのだろうなと思っておりますけれども、やはり教室の中で行く行くは、では実際に市の体育館を借りてみましょうみたいなところまでいけるといいのかなと、多分それを1年ぐらいでやれたらいいかなと思っていますけれども、現在始まったばかりですけれども、手応えとしてどんな感じになっていけるのかなというところをお聞かせいただければと思います。 291: ◎議長(鈴木高登君) 情報政策課長菅野拓哉君。 292: ◎情報政策課長(菅野拓哉君) 先月から各公民館で始まっております。1回目は各公民館ともサロンということで、ニーズ調査といいますか、どういったことで困っているのかというのをアイスブレークのような形でヒアリングをしているところです。  2回目からは、実際にテキストを使って操作方法とか、あるいはカメラの使い方とか、そういったところであります。私も見学に行かせていただきましたけれども、あるところでは文字入力のところで1時間、カメラのところで1時間で今日は終わりですというところでありまして、目指すところはオンライン手続等々なんですけれども、半年1ターンで組んでおりますので、半年後にはせめて行政情報、市のホームページとか、あるいはLINEでお友達登録をしていただいて、情報をキャッチしていただくというところは目指していきたいと考えているところであります。 293: ◎議長(鈴木高登君) 1番熊谷一平君。 294: ◎1番(熊谷一平君) なかなか道は遠いのかなと思いましたけれども、それでもチャレンジしてみようという思いを持った方がいらっしゃるのかなと思いますので、根気強くというか、リテラシー向上に取り組んでいただきながら、あと併せて市のデジタル化を進めていただければと思います。  以上、大項目にして2点お伺いさせていただきましたけれども、改選後初ということで、市民の方からいただいた声とか、あるいは私が選挙で訴えた、掲げた政策を御質問させていただきました。  今後私、毎回の質問を目指しまして、政策の提言、議論を重ねてまいりたいと思っておりますので、気仙沼を共に前へ進めていくような議論をこれからもよろしくお願いしたいと思いまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。 295: ◎議長(鈴木高登君) これにて1番熊谷一平君の質問を終わります。 296: ◎議長(鈴木高登君) 以上をもちまして、本日は散会いたします。  大変お疲れさまでございました。      午後 3時06分  散 会 ───────────────────────────────────────────   地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。  令和4年6月21日                    気仙沼市議会議長  鈴 木 高 登                    署 名 議 員   村 上 佳 市                    署 名 議 員   及 川 善 賢 発言が指定されていません。 このサイトの全ての著作権は気仙沼市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (c) KESENNUMA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...