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平成29年第94回定例会(第5日) 名簿 開催日: 2017年12月20日
平成29年第94回定例会(第5日) 本文 開催日: 2017年12月20日

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  1. 気仙沼市議会 2017-12-20
    平成29年第94回定例会(第5日) 本文 開催日: 2017年12月20日


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    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 2017-12-20 平成29年第94回定例会(第5日) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 309 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 2 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 3 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 4 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 5 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 6 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 7 : ◎2番(今川 悟君) 選択 8 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 9 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 10 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 11 : ◎2番(今川 悟君) 選択 12 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 13 : ◎水産基盤整備課長(村上秀一君) 選択 14 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 15 : ◎2番(今川 悟君) 選択 16 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 17 : ◎建築・公営住宅課長(沼倉 敬君) 選択 18 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 19 : ◎2番(今川 悟君) 選択 20 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 21 : ◎危機管理監兼危機管理課長(庄子裕明君) 選択 22 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 23 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 24 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 25 : ◎2番(今川 悟君) 選択 26 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 27 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 28 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 29 : ◎教育長(齋藤益男君) 選択 30 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 31 : ◎2番(今川 悟君) 選択 32 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 33 : ◎子ども家庭課長(菅原紀昭君) 選択 34 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 35 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 36 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 37 : ◎2番(今川 悟君) 選択 38 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 39 : ◎子ども家庭課長(菅原紀昭君) 選択 40 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 41 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 42 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 43 : ◎2番(今川 悟君) 選択 44 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 45 : ◎子ども家庭課長(菅原紀昭君) 選択 46 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 47 : ◎2番(今川 悟君) 選択 48 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 49 : ◎学校教育課長(熊谷利治君) 選択 50 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 51 : ◎教育長(齋藤益男君) 選択 52 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 53 : ◎2番(今川 悟君) 選択 54 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 55 : ◎教育次長(金野政義君) 選択 56 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 57 : ◎2番(今川 悟君) 選択 58 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 59 : ◎教育次長(金野政義君) 選択 60 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 61 : ◎教育長(齋藤益男君) 選択 62 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 63 : ◎2番(今川 悟君) 選択 64 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 65 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 66 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 67 : ◎2番(今川 悟君) 選択 68 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 69 : ◎教育長(齋藤益男君) 選択 70 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 71 : ◎2番(今川 悟君) 選択 72 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 73 : ◎教育次長(金野政義君) 選択 74 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 75 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 76 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 77 : ◎2番(今川 悟君) 選択 78 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 79 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 80 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 81 : ◎2番(今川 悟君) 選択 82 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 83 : ◎教育長(齋藤益男君) 選択 84 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 85 : ◎教育長(齋藤益男君) 選択 86 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 87 : ◎10番(村上佳市君) 選択 88 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 89 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 90 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 91 : ◎10番(村上佳市君) 選択 92 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 93 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 94 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 95 : ◎10番(村上佳市君) 選択 96 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 97 : ◎震災復興・企画課長(小野寺憲一君) 選択 98 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 99 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 100 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 101 : ◎10番(村上佳市君) 選択 102 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 103 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 104 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 105 : ◎10番(村上佳市君) 選択 106 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 107 : ◎震災復興・企画課長(小野寺憲一君) 選択 108 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 109 : ◎10番(村上佳市君) 選択 110 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 111 : ◎震災復興・企画課長(小野寺憲一君) 選択 112 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 113 : ◎10番(村上佳市君) 選択 114 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 115 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 116 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 117 : ◎10番(村上佳市君) 選択 118 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 119 : ◎廃棄物対策課長(吉田喜美夫君) 選択 120 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 121 : ◎10番(村上佳市君) 選択 122 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 123 : ◎廃棄物対策課長(吉田喜美夫君) 選択 124 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 125 : ◎10番(村上佳市君) 選択 126 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 127 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 128 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 129 : ◎10番(村上佳市君) 選択 130 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 131 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 132 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 133 : ◎10番(村上佳市君) 選択 134 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 135 : ◎地域包括支援センター所長(尾形直子君) 選択 136 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 137 : ◎10番(村上佳市君) 選択 138 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 139 : ◎廃棄物対策課長(吉田喜美夫君) 選択 140 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 141 : ◎10番(村上佳市君) 選択 142 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 143 : ◎震災復興・企画課長(小野寺憲一君) 選択 144 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 145 : ◎10番(村上佳市君) 選択 146 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 147 : ◎震災復興・企画課長(小野寺憲一君) 選択 148 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 149 : ◎10番(村上佳市君) 選択 150 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 151 : ◎震災復興・企画課長(小野寺憲一君) 選択 152 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 153 : ◎10番(村上佳市君) 選択 154 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 155 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 156 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 157 : ◎10番(村上佳市君) 選択 158 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 159 : ◎観光課長(榊原 潤君) 選択 160 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 161 : ◎10番(村上佳市君) 選択 162 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 163 : ◎生涯学習課長(畠山美雪君) 選択 164 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 165 : ◎10番(村上佳市君) 選択 166 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 167 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 168 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 169 : ◎10番(村上佳市君) 選択 170 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 171 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 172 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 173 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 174 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 175 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 176 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 177 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 178 : ◎高齢介護課長(高橋義宏君) 選択 179 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 180 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 181 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 182 : ◎商工課長(澤口 紳君) 選択 183 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 184 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 185 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 186 : ◎商工課長(澤口 紳君) 選択 187 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 188 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 189 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 190 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 191 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 192 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 193 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 194 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 195 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 196 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 197 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 198 : ◎社会福祉課長(阿部久人君) 選択 199 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 200 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 201 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 202 : ◎社会福祉課長(阿部久人君) 選択 203 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 204 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 205 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 206 : ◎社会福祉課長(阿部久人君) 選択 207 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 208 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 209 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 210 : ◎社会福祉課長(阿部久人君) 選択 211 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 212 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 213 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 214 : ◎社会福祉課長(阿部久人君) 選択 215 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 216 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 217 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 218 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 219 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 220 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 221 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 222 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 223 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 224 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 225 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 226 : ◎財政課長(三浦利行君) 選択 227 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 228 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 229 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 230 : ◎財政課長(三浦利行君) 選択 231 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 232 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 233 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 234 : ◎財政課長(三浦利行君) 選択 235 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 236 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 237 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 238 : ◎財政課長(三浦利行君) 選択 239 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 240 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 241 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 242 : ◎財政課長(三浦利行君) 選択 243 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 244 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 245 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 246 : ◎財政課長(三浦利行君) 選択 247 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 248 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 249 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 250 : ◎総務部長(吉川良一君) 選択 251 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 252 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 253 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 254 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 255 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 256 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 257 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 258 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 259 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 260 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 261 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 262 : ◎教育長(齋藤益男君) 選択 263 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 264 : ◎12番(三浦由喜君) 選択 265 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 266 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 267 : ◎20番(鈴木高登君) 選択 268 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 269 : ◎土木課長(菅原通任君) 選択 270 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 271 : ◎20番(鈴木高登君) 選択 272 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 273 : ◎土木課長(菅原通任君) 選択 274 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 275 : ◎20番(鈴木高登君) 選択 276 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 277 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 278 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 279 : ◎土木課長(菅原通任君) 選択 280 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 281 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 282 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 283 : ◎土木課長(菅原通任君) 選択 284 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 285 : ◎3番(菅原雄治君) 選択 286 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 287 : ◎土木課長(菅原通任君) 選択 288 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 289 : ◎3番(菅原雄治君) 選択 290 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 291 : ◎土木課長(菅原通任君) 選択 292 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 293 : ◎3番(菅原雄治君) 選択 294 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 295 : ◎11番(村上 進君) 選択 296 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 297 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 298 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 299 : ◎都市計画課長(佐々木 守君) 選択 300 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 301 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 302 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 303 : ◎都市計画課長(佐々木 守君) 選択 304 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 305 : ◎2番(今川 悟君) 選択 306 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 307 : ◎都市計画課長(佐々木 守君) 選択 308 : ◎議長(熊谷伸一君) 選択 309 : ◎議長(熊谷伸一君) ↑ ページの先頭へ 本文 ▼最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:      午前10時00分  開 議 ◎議長(熊谷伸一君) ただいまの出席議員数は22名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 2: ◎議長(熊谷伸一君) 本日の欠席届け出議員は21番佐藤仁一君。遅参届け出議員はございません。以上のとおりでありますので、御報告いたします。 3: ◎議長(熊谷伸一君) 次に、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において、18番小野寺俊朗君、20番鈴木高登君を指名いたします。 4: ◎議長(熊谷伸一君) 次に、地方自治法第121条の規定により、説明のため出席を求めましたところ、お手元に配付の名簿のとおりでございますので、御報告いたします。 5: ◎議長(熊谷伸一君) 次に、報道機関から写真撮影等の申し出があり、議長はこれを許可しておりますので、御報告いたします。 6: ◎議長(熊谷伸一君) これより日程に従いまして一般質問を行います。  順次質問を許可いたします。  まず、「防潮堤と津波浸水想定について」外1カ件、2番今川 悟君の質問を行います。2番今川 悟君。 7: ◎2番(今川 悟君) おはようございます。  会派未来の今川です。今回、最後の一般質問になるかもしれないという思いで、テーマを考えました。今まで何回も同じテーマで質問をしてきたんですけれども、どうしても納得のいく答弁が得られなかった2つのテーマについて、今回は質問をさせていただきます。  この2つのテーマに共通することがあると思っております。それは、やはり地域の課題解決力だと思います。要は、最後に決めるのは地域だということで、地域の人たちが決めるために、どういうふうに行政が寄り添うべきかということを、きょうは一緒に考えたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  最初に、防潮堤と津波浸水想定について伺います。  復興・創生期間が終了する平成32年度まで、あと3年余りとなりました。復興まちづくりを加速するためには、津波防災の大前提となる防潮堤の計画確定が急がれます。防潮堤が決まらなければ、災害危険区域を精査するために津波シミュレーションを再度実施することもできません。防潮堤と災害危険区域の見直しに関する次の4点について伺います。  1、気仙沼市管理漁港の防潮堤のうち、大島の長崎、本吉の蔵内と草木沢は、まだ計画が確定していません。それぞれの現状と今後の見通しを示してください。また、それ以外の漁港で計画変更の可能性があれば説明してください。  2、国、県の管理を含めた市内の全海岸の防潮堤計画が確定する時期について、見通しを示してください。  3、災害危険区域の見直しを検討するための津波シミュレーションの公表時期と手順、その条件設定とチェック態勢の仕組みについて、市の方針を伺います。  また、陸上の構造物について、道路やBRT専用道ののり面、民有地の擁壁など、どの程度反映させるのかについても方針を示してください。  4、津波防災地域づくり法に基づく最悪の津波浸水想定について、その対象となる巨大地震を検討していた内閣府の「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震モデル検討会」は、宮城県北部では、東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震以外の最大クラスの地震や津波を検討しないことを了承しました。これにより、最悪の津波浸水想定は、東日本大震災の津波が満潮で発生する想定で宮城県が実施することになりました。その作業は来年以降に始まる見込みですが、県は市町村の意見を聞きながら進めることにしています。この最悪の浸水想定の公表・周知方法と時期について、気仙沼市としてはどのように考えていますか。
    8: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 9: ◎市長(菅原 茂君) 今川 悟議員の質問にお答えいたします。  防潮堤と津波浸水想定についてお答えいたします。  市管理漁港の防潮堤のうち、大島の長崎、本吉の蔵内、草木沢の現状と見通しについてでありますが、長崎地区は防潮堤で守るべき対象となる飲食店が2軒ありますが、住居として使用しておらず、加えて本年、1軒の被災住宅が店舗兼住宅として修繕し、居住を開始したものの、先月、所有者と協議をさせていただいた結果、災害危険区域であるものの、既存不適格扱いとして認識して再建したとのことであり、また必要な防潮堤の高さも余裕高に当たる1メートルほどであり、これは全体という意味ではなくて、この家を守るという意味です。1メートルほどであり、現在の状態のまま津波注意報、警報等、発表時は十分安全な対策をしていただくこととして、互いに理解したところであります。  このことから、長崎地区の防潮堤の建設は見送る方向で進めております。  来年1月に地元説明会を開催し、防潮堤計画を見送ることについて、御意見を伺い、確認を行う予定としております。  蔵内地区は、早い段階で地元合意はいただいたものの、景観に配慮するため、他の選択肢として、国道をかさ上げした場合の工事施工方法や背後地への影響並びに事業費などを、国、県などの関係機関と調整しており、年度内をめどに方針を決定したいと考えております。  草木沢地区は当初、津波から守るべき対象としていたJR気仙沼線と農地について、JRや地権者との協議の結果、その対象としないとの判断に至ったことから、防潮堤建設計画を見送ることとし、当初より要望のありました水産関係用地の整備計画を検討中であります。  来年1月に地元説明会を開催し、計画について地元の皆さんより御意見を伺うこととしております。  次に、計画変更の可能性がある漁港については、前浜漁港において、当初より要望のありました防潮堤背後の土地利用形態に変更が生じたことから、今月25日に開催する前浜地域振興会主催の会議において、これまでの経過を説明し、地域の御意見を伺うこととしております。  次に、防潮堤計画の確定する時期についてでありますが、市内の防潮堤整備計画は108カ所、約45キロメートルあります。  現在、県管理の日門漁港と、市管理の長崎漁港の防潮堤約650メートルにおいて、住民合意に至っていない状況にあります。  また、蔵内漁港などにおいては、背後の土地利用や景観の観点から見直しを行っているほか、合意に至った箇所においても、測量や設計中のところもあることから、全ての防潮堤の住民合意及び計画確定にはいましばらく時間を要するものと考えております。  次に、災害危険区域の見直しを検討するための津波シミュレーションについてでありますが、その条件設定は、津波に係る設定を平成24年の災害危険区域指定時と同一のものとし、地形については地盤隆起分を反映させ、あわせて構造物データを現計画に更新するため、各海岸管理者へ地盤隆起に係る変更も含めた防潮堤計画の照会を行い、その回答をもとに整備を進めておりますが、一部に防潮堤計画等が未確定の箇所がある状況です。  チェック態勢については、各管理者へ設定データの確認をお願いするとともに、本市といたしましても、設定データの再確認作業を行っているところであります。  陸上の構造物については、土地区画整理事業や兼用堤道路、三陸道について、現計画に合わせた設定データの更新を行っております。  また、BRT専用道については、計画の状況を再確認し、詳細な設定の反映について検討することとしており、民有地における個々の擁壁などの小規模なものについては構造物データに反映しておりません。  公表時期については、条件設定が定まらないことに加え、シミュレーション結果と、その対応の精査、整理に相当の期間を要するとも考えており、今後どのような方法や手順により公表すべきかを検討した上でお示ししたいと考えております。  災害危険区域については、シミュレーション結果などを踏まえ、現存の住戸にできる限り不利益を与えないよう対応することを原則とし、市内全域各所にわたり見直しの必要性の有無について検討してまいります。  次に、津波防災地域づくり法に基づく最悪の津波浸水想定については、県が国の津波防災地域づくりの推進に関する基本的な指針に基づき、東北地方太平洋沖地震等により発生した過去の津波浸水実績等を踏まえた最大クラスの津波が満潮時に発生すること、地震により地盤が沈下すること、及び海岸堤防が津波の越流により破壊されること等を条件とした津波浸水シミュレーションにより新たに設定することとされております。  また、県では、この津波浸水想定をもとに津波浸水想定区域図を作成し、沿岸部の市町に提供することとなっておりますが、沿岸部が復興途中であり、造成工事が施工中であることや、津波の影響を受ける海岸背後の土地利用計画等、詳細なデータの取得が困難なこと等から、今後、復興まちづくりの進捗に応じ、沿岸市町と意見交換を行う等、情報共有を図りながら津波浸水想定を実施することとしており、実施時期については現在未定であると伺っております。  本市は、津波浸水想定区域図の作成時期とあわせ、東北地方太平洋沖地震津波の浸水区域をもとに策定した津波避難計画の見直しを行うこととしております。  なお、津波浸水想定の公表・周知方法と時期については今後、県と調整を図りながら検討し、進めてまいります。 10: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 11: ◎2番(今川 悟君) わかりました。  1点ずつ確認いたしますけれども、最初に、市の管理分の漁港の防潮堤なんですが、前に一般質問をしたときに、L1防潮堤より低いところに民家がない場所ということで、11カ所の防潮堤が示されましたけれども、今の話を総合すると、半分近くは見直しに進んでいるということで、随分思い切った決断をしていただき、ありがとうございます。  問題は、平成32年度のタイムリミットまで、どのくらいまで、要は決断の猶予があるのということなんですが、先日、港町の防潮堤見直しでも間に合うようにということで、県が無堤化の部分を決めましたけれども、気仙沼市の管理分で、この合意形成、平成32年度に間に合うようにするために、いつまでに最終確定すればということを逆算して考えているんでしょうか。 12: ◎議長(熊谷伸一君) 水産基盤整備課長村上秀一君。 13: ◎水産基盤整備課長(村上秀一君) お答えいたします。  市の管理漁港につきましては、年度内に大方、方向性を決めたいと考えております。 14: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 15: ◎2番(今川 悟君) 年度内に方向性が決まれば、平成32年度までに間に合うという考え方でよろしいですよね。わかりました。  あとは、災害危険区域の再シミュレーションなんですけれども、シミュレーションの業務委託はことしいっぱいだったと思うんですけれども、そうすると、再び業務委託期間を延長して、シミュレーションはまだまだこれからなんだということで理解してよろしいんでしょうか。 16: ◎議長(熊谷伸一君) 建築・公営住宅課長沼倉 敬君。 17: ◎建築・公営住宅課長(沼倉 敬君) お答えいたします。  シミュレーションは、やはり正確なものでかけたほうが確実だと考えております。なるべく、今の状況でまだ未確定要素もありますし、今後の検討も当然ながら必要だと思っていますので、それなりの時間がかかると考えております。 18: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 19: ◎2番(今川 悟君) 年度内には防潮堤の部分で合意形成を進めたいということですから、そのころにはシミュレーションができてくるのかなと思いますけれども、前も言ったとおり、既に認定を受けて、危険区域内に再建されている方々もいますので、そういう方々への説明のタイミングというものは、ぜひ丁寧にやってほしいと思います。  最悪の想定の部分と、このシミュレーションがあんまり時期的にかぶってくると、市民が混乱するという心配もありますので、最悪のシミュレーションのほうはまだ先になりそうですが、来年度に多分かぶってきてくるようなことになりかねないことを心配しております。  そこで伺うんですけれども、県が津波浸水域を発表してから、市が周知に努めるということは当たり前なんですが、それ以前のことなんですが、要はこういうことをやるということをわかっていて、市民にその部分を周知しなくていいのかと。要は、こういう動きがあるんだということはしっかり周知したほうがいいと思います。その点についての考えを伺います。 20: ◎議長(熊谷伸一君) 危機管理監兼危機管理課長庄子裕明君。 21: ◎危機管理監兼危機管理課長(庄子裕明君) お答えいたします。  最悪の条件での津波シミュレーションにつきましては今後、県がシミュレーションを行いながら区域図等を作成していくことでございますけれども、この周知方法につきましては今後、県と調整しながら行いたいと思っております。市独自で、先んじて市民に周知等をするということにつきましては、現在のところは考えていないところでございます。 22: ◎議長(熊谷伸一君) 市長菅原 茂君。 23: ◎市長(菅原 茂君) 法律があって、県によっては徳島県のように進んでいるところがございますし、この議会や特別委員会でも何回かこのことには触れて、意見交換もしているわけです。  まずは、災害危険区域というものがあって、今度その見直しをしなくてはいけないということがあって、さらに津波地域づくり法があって、災害危険区域と比べれば、津波地域づくり法は、先ほどの答弁のように、防潮堤は全部壊れるという前提でやりますから、今回の、実際の6年9カ月前の浸水エリアに相当近い形ということになると思います。  そういう意味では、ある程度、説明をする機会があれば、そういう法律があってこうなんですよということで、何で宮城県がおくれているかというと、防潮堤が決まっていないから、その後になりますよということは、前ぶれとして必要なのではないかなという気は……今ちょっと危機管理監と少し意見が違ったかもわかりませんけれども。  なぜかというと、避難訓練の必要性ということに対する根拠の強化というんですかね。防潮堤が今、L1で整備して、災害危険区域が設定されて、災害危険区域から外れた人たちも、津波地域づくり法では浸水地域になるわけですね。そのことを前提に、一回、地区ごとに14地区で津波に関する避難のマップ等の作成はやってもらったということはあるんですけれども、それを裏づけていく、今後もそういうレベルで我々の防災をしなくてはいけないだとか、あとそのときに、もしかすると県は濃淡をつけてくる可能性がありますよね。赤いところ、黄色いところとか、オレンジだとか。  そういうことも、やがて細かく対応していかなくてはならないという意味では、今、全然ない話ではないので、機会を見て市民全員に説明するということなのか、例えば自主防災組織の会合などで話していったり、紹介していったりするということなのかということはありますけれども、ある程度お話をしていって、直近、今後の防災訓練というものを真剣にやっていきたいという話につなげていければなと思っております。  もう一つは、きょうの議論の中では、災害危険区域の変更というものはどうしてもやらなくてはいけないわけですが、やった場合に、先ほどの答弁のように、不利益をこうむらないように、もう既に補助をもらっていたり、大丈夫だと思って直したりする人たちの何らかの権利が失われるとか、戻されるとか、そういうことはあってはいけないんだと思うんです。  そのことと危険区域の線引きということは慎重に考えなければならないと思うんです。線は引くけれども、こういうふうにするのか、線も引かないのかというようなこと。それを突き進めていくと、全ては仮定の話でなっているので、仮定の話に振り回されて、現実の生活だとか、各家庭のお金の問題とかに大きくかかわってくるということをどう考えるかということもあわせて考えなければならないし、それはシミュレーションをかけた結果として、こういうケースはやっぱり我々としても危険度を考えれば看過できないなというところがどれほどあるのか、ないのかというようなことを総合的に考える必要があるんだろうと思いますし、その果てには、もしかすると、きのうの議論の中でありました、大谷の町区をどう扱うかみたいなものに、その整理の仕方が絡んできて、整理ができることがあるのかもしれない。または、物理的にやるしかないのかもわからない。そういうことに少し時間がかかっていくのかなと考えております。 24: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 25: ◎2番(今川 悟君) 今回、一般質問で取り上げたのも、ある程度やっぱりこういう機会を通して周知しなくてはなという思いがあったからなんですけれども。  岩手県は、いろんなシミュレーションを発表するときに、ただし書きをつけて、これは津波防災地域づくり法に基づくシミュレーションではありませんということで、それは別に発表されるんだということを、常にただし書きをつけていますので、気仙沼市も災害危険区域の再シミュレーションをする際には、ぜひそういうただし書きをつけて、市民に周知するという方法を考えてほしいと思います。  次の質問に入ります。2点目は、保育所・学校の再編についてです。  急激な少子化が進む中、子供たちのための施設の再編が市政の大きな課題となっています。しかし、それぞれ縦割りで再編計画を策定して進めており、地域活性化や福祉、教育などを俯瞰した議論が不足しています。このまま対症療法を続ければ、子育て・教育環境はさらに悪化し、少子化をとめるどころか加速させることになりかねません。  そこで、保育所、小中学校、高校再編に係る気仙沼市の対応について質問します。  1、保育所などを対象にした気仙沼市児童福祉施設等再編整備計画は平成26年に策定され、平成35年度まで10年間の再編方針をまとめました。来年度に5年目を迎えますが、期待されたこども園化はスケジュールどおりに進んでいません。  この計画には、民間の保育施設との役割分担が含まれず、計画どおりに進めることは困難になっています。計画には、「必要がある場合は適宜見直しを行います」と記載しています。保育行政への関心が高まる中、低年齢児ニーズの増加、気仙沼地区と大島地区における大幅な子供の減少などの実態に即した内容とするため、計画を見直す考えはありませんか。  例年より前倒しした新年度の保育所入所児童の申し込み状況の概要、休所中の前沢保育所の取り扱いについても伺います。  2、小中学校の再編方針を盛り込んだ気仙沼市義務教育環境整備計画に基づき、来年度から第3段階の対象校で具体的な議論を始める方針が示されています。  しかし、複式学級解消を統合の目的とした第2段階の議論が終わらぬまま、規模の適正化などを進める第3段階の議論に入ることは混乱を招くおそれがあります。  こうした議論に焦りは禁物です。第3段階の個別議論に入る前に、第1、第2段階の成果と課題を整理し、第3段階の統合目的について総合的に議論する機会が必要です。市民も参加する検証組織の立ち上げを提案しますが、市の考えを伺います。  また、第2段階の月立小学校、水梨小学校の地域懇談会において、市は、クラスがえができることを統合のメリットとして示していますが、統合しても1学年2クラスを維持できない年代もあり、不誠実な説明だと感じました。  第3段階でも、唐桑小学校などでは2クラスが維持できない年代があり、もっと実態に即した具体的な説明が必要だと思いますが、市教委の考えを伺います。  3、平成28年の2月定例会代表質問で、地域が主体となった高校再編へ向けて、市のリーダーシップを求めたところ、当時の白幡教育長は「(気仙沼西高校に続く)次の統合は避けられないし、(統合によって)性質の違った高校ができざるを得ない。その高校が地域の将来を担う子供たちを育むのにふさわしい学校になるのか、地域を挙げて議論しなければならない」と答弁しました。  その後、宮城県は第3期県立高校将来構想の策定に着手し、年明けから学校配置の議論が本格化することになっています。  審議会に示された中学校卒業者の推移をまとめた資料では、本吉地区の減少率が県内で際立っています。平成28年には729人でしたが、5年後には4分の3となり、15年後には半分になることがほぼ確定しています。  地方創生の中で、高校生の将来の定住・帰郷意識が大きな課題となったように、県立、私立とはいえ高校は地域づくりに欠かせない存在となっています。登米や大河原のように、地区の高校のあり方について官民で検討するための組織立ち上げへ向けて、いま一度、気仙沼市のリーダーシップを求めますが、市の考えを示してください。  4、少子化に合わせて保育施設や教育施設の統廃合を進めていては、人口減少の流れはとめられません。統合のメリットも理解できますが、例えば月立小学校や水梨小学校のような里山の小規模校の魅力を高めることで、都会から移住者を呼び込む発想もあります。気仙沼市ならではの教育環境について、現在策定中の市総合計画に盛り込んでほしいと思います。  その上で、保育所、幼稚園、小中学校、高校の統廃合が地域に及ぼすデメリットを最小限に抑えるだけではなく、子供が少なくなったことを逆手にとった教育環境の充実策について、市民と一緒に考えてみませんか。市全体と各ブロックの施設再編とまちづくりを一体的に議論できるプロジェクト組織の設置を提案しますが、市の考えを示してください。 26: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 27: ◎市長(菅原 茂君) 保育所・学校の再編についてお答えいたします。  保育所、小中学校、高校の再編に係る気仙沼市の対応についてでありますが、気仙沼市児童福祉施設等再編整備計画については、児童数の減少や低年齢児保育の需要増に適切に対応するため、公立の幼稚園との関係や民間施設との役割分担を明確にし、民間事業者の意向も踏まえた計画とするため、早急な見直しが必要と認識しており、至急、見直し作業に着手してまいります。  新年度の保育所入所申し込みについてでありますが、入所希望にきめ細かに対応するため、例年より2カ月前倒しして11月に実施し、認可保育所、認定こども園への申し込み児童数は全体で614人で、今年度と比較し2人減となっています。  年齢別では、待機児童が生じているゼロ、1、2歳の児童数は290人で、今年度と比較すると5人減となっていますが、ゼロ歳児で6人、1歳児で2人ふえており、特に新生保育園や牧沢きぼう保育所、階上保育所の入所希望が多くなっています。  3歳から5歳の児童は324人で、今年度と比較すると3人増で、3歳児で8人ふえております。特に、新月保育所、牧沢きぼう保育所の入所希望者が多くなっています。  なお、小規模保育所の申し込み児童数は42人で、今年度より15人減となっており、減少傾向が続いています。  これから各施設の受け入れ枠を最大限生かせるよう、必要な保育士の確保に努め、それぞれの家庭状況等を踏まえながら、丁寧な入所調整を行ってまいります。  また、現在休所中の前沢保育所については、平成30年度の入所希望はありませんでしたので、面瀬地区の保育施設整備を進める中で、地域との懇談を行いながら、閉所の時期を検討してまいりたいと考えております。  私からは以上のとおりでありますが、教育関係につきましては教育長から答弁いたします。 28: ◎議長(熊谷伸一君) 教育長齋藤益男君。 29: ◎教育長(齋藤益男君) 今川 悟議員の質問にお答えいたします。  市民参加の検証組織の立ち上げについては、現状考えておりません。  これまでの統合校では、おおむね期待どおりの統合の成果が出ていることを教育現場や保護者、地域の皆様と一定程度、共有していると考えております。  一方、統合に至る話し合いのプロセスについては反省点もあり、学んだことも多いので、今後の統合に向けての話し合いの中で役立てたいと考えております。  なお、これまで平成30年度早々から第3段階対象校の地域懇談会を開催するとしておりましたが、第2段階の2校の方向性を得た後に取り組むことといたします。  次に、地域懇談会における地域の実態に即した具体的な説明についてですが、議員が述べられたとおり、統合しても1学年2クラスを維持できない年代があり、説明不足の点があったことは否めません。今後は、具体的で実際的な説明を心がけるとともに、義務教育環境整備について、保護者や地域とともに考えるといった視点も地域懇談会に入れていきたいと考えております。  次に、地域づくりに欠かせない、地域における高校のあり方を検討する組織の立ち上げについてでありますが、宮城県では県立高校将来構想審議会を開催し、「学習指導要領改訂等の社会の変化に対応したあり方」「生徒の多様化に対応した学校・学科構成や支援のあり方」「生徒数減少に対応した学校配置のあり方」の3項目を掲げて検討しております。  生徒数の減少により、本吉地方においても、公立高校が6校から5校に、そしてこの春からは気仙沼西高校が気仙沼高校と統合になり、4校に減少いたします。  今後さらに統合が進むことになれば、中学生の進路選択の制限や同一高校内における学力の格差拡大など多くの課題に直面することとなることから、市教育委員会といたしましては、県教育委員会等から情報収集をするとともに、市民を交え、地域みずからが考える必要がある課題と捉え、当地域における県立高校のあり方や問題について、市民も交えて考える場を設定すべく、庁内や関係先と早急に検討してまいります。  次に、施設再編とまちづくりを一体的に議論できるプロジェクト組織の設置についてでありますが、今回の義務教育環境整備計画においては、教育上の見地から最低限行わなくてはならない規模での統合を示したものであり、今後も計画に沿って進めてまいります。  しかしながら、既に統合した学校といえども、十分に小規模な学校になっており、気仙沼地域を見れば、その統合校においても、地域や自然との関連も豊富であり、小規模校のよさも追求できる規模だと捉えております。その上で、学校と地域とのつながりなどについて考える場の設置については検討に値するものと考えております。 30: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 31: ◎2番(今川 悟君) 今までに比べると、大分前に進んだ答弁だと思います。  一つずつ、まず確認していきますけれども、保育所の再編の話なんですが、至急、見直し作業に着手するということですので、ぜひ急いで進めてほしいと思います。  ただ一方で、この見直し作業のやっぱり視点というものを、あるいは進め方ということを、どう進めるかということはすごく重要だと思いますので、今どういう、考えがあれば示していただきたいと思います。 32: ◎議長(熊谷伸一君) 子ども家庭課長菅原紀昭君。 33: ◎子ども家庭課長(菅原紀昭君) お答えいたします。  見直し作業に当たりましては、現在のところ、御答弁させていただいていた中身にもございますけれども、民間事業者の意向も踏まえた計画として見直しをしたいと考えております。
     意見交換をしながら、また地域の皆様とも十分に、そういった状況を踏まえた形での懇談をしながら、個々の計画の見直しを早急に進めていきたいと、現時点では考えております。 34: ◎議長(熊谷伸一君) 市長菅原 茂君。 35: ◎市長(菅原 茂君) きのうの議論にもありましたけれども、国が就学前児童の保育また教育に対して非常に大きな決断をしたということは、この再編計画の見直しについてはある意味、追い風になるんだと思います。  そういう中で、民間の方々のやりたい、やれる範囲というものを尊重しながら、官はそのこと、結果を確実に埋めていくということが必要だと思いますし、待っていると、どんどん人数が変わっていって、いつまでも待っていることになるんですね。だから、どこかで決めないといけないということで、スピード感を持ってということは指示をしております。  既に、面瀬のこども園はつくることに計画に入っているので、早急に話を固めて、きのうの話でもありませんけれども、待機児童も減らすという方向でいかなくてはいけないと考えております。 36: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 37: ◎2番(今川 悟君) 見直しの進め方は、いわゆる検討委員会方式になるのか、庁内での進め方になるのかということを確認したいと思います。  あともう一点、今、言った民間の参入をどんどん促進するという話なんですけれども、その旗を上げることはいいんですが、ではどういうふうに促進するかという話の部分の議論が不足してしまうと、なかなか前に進まないことになってしまいますので。1つ提案したいことは、介護保険でやっているように、地区別の、要は需要、ニーズを示して、参入を募るように、行政が相当リーダーシップを発揮していただかないと、期限を決めて、それを進めるというようなことをぜひ進めてほしいと思います。  その検討の仕方について、まず伺いたいと思います。 38: ◎議長(熊谷伸一君) 子ども家庭課長菅原紀昭君。 39: ◎子ども家庭課長(菅原紀昭君) お答えいたします。  現在の再編整備計画では、検討委員会を設置して、検討を行っております。かなりの時間をかけた検討ということでございました。  先ほど、また市長から御答弁いただきましたけれども、至急、そういうものを待っていられないという状況もありますので、今の考え方ですけれども、今回は検討委員会方式を改めてとるのではなく、関係者それから地元の方々を含めて、庁内で十分検討をいたしまして、それを市で設置しています子ども・子育て会議であるとか、児童福祉審議会と意見調整をしながら、なるべく早く作業が進むような形での見直しということを考えていきたいと思っているところでございます。 40: ◎議長(熊谷伸一君) 市長菅原 茂君。 41: ◎市長(菅原 茂君) 全部が公でやる仕事であれば、検討委員会を議論の場の大きなテーブルとして考えていってもいいところはあると思いますけれども、民間との兼ね合いがあるという中では、委員会で決めればそのとおり誰がやってくれるという話でもないので、前段の調整とか話し合いというものはすごく大事になってくると思います。  その上で、これまでこういう議論に入っていた人たちに確認をしていくというプロセスになるんだと思います。そのことを今、課長が話したと理解しています。 42: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 43: ◎2番(今川 悟君) 計画中に大きな見直しということは多分ないと思いますので、いわゆる調整の部分だと思いますが、ぜひ至急進めてほしいと思います。  そこで、あと一つ加えてほしいことが、やっぱり子供の減少なんですけれども、気仙沼市全体で見ると、300人台をキープしているようには見えるんですが、これを地区別に見ていくと、相当、地域間格差が生じていまして、特に大島だと昨年度は1人しか生まれていないというような状況になっていたりとか、逆に水梨が増加傾向にあったりとか、地区別に非常に、子供の数が少ない分、大きく振れていますけれども、物すごい差が出ています。  そういうことを、5年前その計画をしたときと随分変わっていますので、ぜひ子供の数、なかなかゼロ歳移行というものの見通しは難しいんですけれども、ぜひその辺の部分を見てほしいと思うんですが、今、子供の減少というところはどう考えていますでしょうか。 44: ◎議長(熊谷伸一君) 子ども家庭課長菅原紀昭君。 45: ◎子ども家庭課長(菅原紀昭君) お答えいたします。  議員御指摘のように、地域別に見てみますと、やはり子供の、総じて減少傾向にはあるんですけれども、地域別での動きというものは違いがございます。  出生数についても、やはり年ごとに大きなばらつきもありますし、地域ごとの、今おっしゃられた、大島地区では昨年1人、ことしについては4人ということで、ちょっと変動がございますので、当然その見通しも立てながら、今後の整備に当たっては、適正な規模の設定などには十分そういった部分を反映させながら考えてまいりたいと思っているところです。 46: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 47: ◎2番(今川 悟君) 質問の冒頭で言いましたけれども、少子化に合わせて規模を決めていくと、本当にどんどん少子化の流れに悪化してしまいますので、逆に減っている地区だからこそ手厚くという発想も持ってほしいと思います。そうしないと、本当にどんどん過疎化が進むばかりですので、その視点はぜひ子育ての中で持ってほしいと思います。  次の2点目、小中学校の再編のほうに移りますけれども、2クラスを維持できなくなる年代ということを教育委員会でも認識しているようですが、私が調べたところでは、ことし5月1日現在の小学校の在籍児童数と、各住民登録に基づくゼロ歳から5歳からまでの状況を見まして、いわゆる6年後、統合が全部、予定どおり第3段階まで進んだとして、小学校の場合10校になりますけれども、半分以上が1クラスになると。10校でも60学年ありますけれども、そのうち35学年は1クラス、単式学級になるということがわかりました。  つまり、今まで言っていた、2クラスになることによってクラスがえがあるんだとか、先生が2人になっていいとかという説明は、もはや通用しない話ですよね。しかも、これが6年後の話ではそうなんですが、それから先はもっと悪化が見られます。いわゆる、その後もどんどん減り続けていく傾向にありますので。こういうことをしっかり説明して、理解を得ないと、理想の話ではないんですよね。保護者からしてみれば、そういうことを物すごく痛感しながら議論しているのに、教育委員会は、2クラスはいいよという話では、やはり議論は進まないんだと思います。  いわゆる1クラスしか維持できないという問題について、先ほど、小規模校のよさが逆に出てくるんだという話もありました。それだと、ますます今やっている議論って何だろうという話になりますので、要は小規模校の中でも適正化はどのくらいの人数だという話まで踏み込んでいかないと、この議論は進まないのではないかと思いました。  この1クラス問題については、教育委員会でもどのくらい調査を進めているんでしょうか。数字等、認識していればお伺いしたいと思います。 48: ◎議長(熊谷伸一君) 学校教育課長熊谷利治君。 49: ◎学校教育課長(熊谷利治君) お答えします。  学級の中での人数の問題でございますけれども、各学級の中で極端に人数が少なくなった場合、2クラスでなくて、1クラスの中でまたさらに人数が少なくなった場合ということですけれども、例えば運動会、文化祭、遠足、修学旅行等の集団活動、行事とかで教育効果が下がるということ。それから、クラスの中で余りにも人数が少ないと、男女の比が変わってくるということ。また、合唱や球技などといった学習活動で制約が生じる。また、今、新しい学ぶ力として注目されています共同学習、つまりグループによって共同して学習を進めるといった活動をさせる場合、グループ数がやはり4グループ以上なければ、さまざまな課題をそれぞれのグループが分担して学習を進めるといったところで制約が生じるといったところもございます。  それが、全市的にそういう学校だけになってしまうというようなところを非常に課題と考えております。  以上でございます。 50: ◎議長(熊谷伸一君) 教育長齋藤益男君。 51: ◎教育長(齋藤益男君) 今川議員の御質問にお答えいたします。  先ほど課長が答弁した内容につきましては、人数が少なくなった場合に、あるいは学級が少なくなった場合の弊害を述べたものでございますが、今川議員が御質問の、数の捉え方についてでございますが、教育委員会といたしましても、お示ししております義務教育環境整備計画の10年計画の中での減少というものは捉えてございます。したがって、これで終了なのかという点になりますと、現在ある整備計画を推進後も、さらに検討を加えなければならないという状況と捉えてございます。 52: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 53: ◎2番(今川 悟君) 小規模校では、いわゆる集団教育ができないとか、今、小規模のデメリットの部分だけずっと議論してきましたけれども、結局、統合しても小規模になってしまうんだという話の中で、我々は本当の将来を見据えた議論をしなくてはいけないと思うんですが、今の話の中で、確かに数は捉えていると思うんですけれども、これから先、間違いなく今の出生数から見ても、統合が進んでも1学年10人台の学年が出てくるところがあります。例えば、唐桑だったり、大谷もそうです。  そういうふうに10人台の学級、今、課長がおっしゃったように、いろいろ制約が出るということ、今まさしく第2段階の学校で話しているお話ですよね。それが、統合しても出てしまうんだということに対して、しっかりした答えを持って、地域の方々と議論しないと結局、何を目指しての統合なんですかという話になってしまいますので。そこはぜひ、第2段階、第3段階は先送りするというか、その議論をまた第2段階が終わってからということですので、ぜひそこはしっかりしてほしいと思います。  それと、答弁について確認いたしますけれども、第3段階の議論を年度当初からやると、今まで説明しましたけれども、先日の答弁であったとおり、第2段階が延長になるということで、その見通しがつくまでは第3段階の議論に入らないということは、ずっと入らない可能性がありますけれども、本当にそれでよろしいんですか。 54: ◎議長(熊谷伸一君) 教育次長金野政義君。 55: ◎教育次長(金野政義君) お答えいたします。  そういった想定ということではございません。私、教育委員会といたしましては、昨日の答弁でも申し上げましたように、年明け後のまず地域懇談会を開催して、本議会においてお示しした内容について、しっかりと地元にお伝えすると。そこからまた次の地域懇談会の中で、ある程度の時期を、遅くない時期に示していくということが必要だと考えています。  この部分につきましては、月立地区におきます地域懇談会、たしか前回の地域懇談会の中でもいただいた御意見の中に、これまでなかなか議論がかみ合わない、平行線をたどってはきたんだけれども、ある時期をもって、いわゆる具体的なものを示して、それについての議論を深めたほうがいいのではないかといったような御意見も頂戴してございます。  そうしたことを踏まえますと、これからの地域懇談会において、ずっと平行線を続けるというような想定には立ってございません。  以上です。 56: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 57: ◎2番(今川 悟君) 今ので、わかりづらかったんですが、さっき言った、2校の方向性がまとまったうち第3段階に入るという、方向性とは、要は市教委の方向性ということですか。市教委が、要は例えば1年延長して平成31年4月にしますという方向性を出した段階で入るということなんでしょうか。それとも、地域との合意を得て、この年に統合できるということを方向性、その方向性の捉え方について、どっちが主語になっているんでしょうか。 58: ◎議長(熊谷伸一君) 教育次長金野政義君。 59: ◎教育次長(金野政義君) 失礼いたしました。  その考え方につきましては、ある程度、教育委員会が主導する部分は重要かというところではございます。なお……済みません。 60: ◎議長(熊谷伸一君) 教育長齋藤益男君。 61: ◎教育長(齋藤益男君) もう一度、先ほどの答弁を申し上げますが、第2段階の2校の方向性を得た後にということでございます。したがって、確実に閉校してからということではございません。ですから、平成30年度中に地域懇談会を何回か開催させていただきます。その中で方向性が得られたときに、第3段階に着手するということでございます。 62: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 63: ◎2番(今川 悟君) いわゆる、地域の方々とある程度、合意を得た段階でということですね。そうすると、合意を得ない限りは第3段階には今のところ入る考えはないと。ただ、それがその次の年になった場合、また考えが違くなるんでしょうけれども、いわゆる平成30年度のうちに恐らく難しいのではないか。まあ、そこは頑張っていただいて、平成30年早々に合意を得て、その後に入るんだという考えなのかもしれませんが、これはまた機会がありましたら、機会があるかどうかわかりませんけれども議論したいと思います。  それと、さっき言った小規模校の話にちょっと戻しますけれども、今、1学年の規模が小規模化していくということの、要はよさを我々は追求しなくてはいけないわけですよね、統合したとしても。でも一方で、今の議論の中では、小規模校ではだめなんだという議論をしながら、そこを追求するという矛盾にどうしても私はすんなり理解できないんですけれども、そのために、いわゆる市民の検証組織をつくって、みんなで考えましょうということを提案したのに、そこはだめだと。そこはだめだけれども、小規模校のよさはこれから考えなくてはいけないという、その矛盾点というものはうまく何か説明できますかね。 64: ◎議長(熊谷伸一君) 市長菅原 茂君。 65: ◎市長(菅原 茂君) ずっとお話を聞いていますけれども、余り矛盾は感じていないんですね。どっちもメリット、デメリットがあるので、デメリットは少なくするようにしなくてはならないし、メリットは伸ばすようにしなくてはならないということを、どのサイズでもやっていかなくてはならないけれども、それが今の複式学級については余りにデメリットが大きいと教育委員会では考えているということだと思いますので。  例えば、それが統合した学校においても、自然と触れ合うだとか、地域と触れ合うだとか、少人数の密接な、ある意味、人間関係とか、あとは縦の人間関係ですね。そういうものを生かしていこうということには、実態的にはなってくるんだと思うんですね。さっきおっしゃったように、1学年が十何人しかいなければ、2学年でやらなくてはならないような遊びだとかスポーツも出てくるんだろうなと思います。  そういうものを統合した後でも追求していかなくてはならないし、そこで出てくるよさというものは、全国的に見たときに、全国もいろいろあるかもわかりませんけれども、都市部から見たときには、こちらの魅力として考えられるような伸ばし方をしましょうということが今川議員のお話だと思うので、私はほとんど矛盾していないように思います。  ただ1点だけ、今川議員の話の中で、果たしてそれは100点の答えなのかなというのは、ずっと疑問に思っていることがあって、それは、例えばすごい小さい学校に物すごいいいところがあるので、それを売りにしましょうということがあります。それが統合しない理由の一つにもなり得るんではないかという意味でおっしゃっていると思いますけれども、例えば産業部で一生懸命、企業誘致をしていますよね。一生懸命、企業誘致をしているわけですよ。そのときに、一定程度もし会社が来ますと。そのうち地元から100人とりたいけれども、当然その最初の段階で、この工場の立ち上げには20人も30人も外から来なくてはできないかもわからない。極端な話、大衡村のようにセントラル自動車が全部来る場合に、学校どうなりますかと言われたときに、いや、学校は複式ですよと、この地域はというのは、私は正直に言って、産業部にとってはハンデになってしまうと思うんです。  だから、そういうことも両サイドにあるということですよ。それを全体として考えなくてはいけないということだと思いますし、一方その教育的な状態を見れば、やはり複式は解消していかなくてはいけないということが教育委員会のお話だと思いましたし、私がことし見たときも、一番、市長としてこれでいいのかなとすごく思ったことは、そのお子さんは一生懸命やっているし、その学校も一生懸命やっているから、その人がどうのということではないんですけれども、1学年1人しかいない。1年生に入ったときから6年生まで、ずっと1人クラスなんですよね。そこで得られるものもあるかもわかりませんけれども、ではそれを我々大人がそれでいいと言い切れるのかというと、私は全く自信がない状態にありました。そういう思いの中で、教育委員会も話をされていると思います。  なるたけ早く合意に至るように、私たちもできることがあれば、必ずしも学習問題だけではないので、サポートしていきたいと思っています。 66: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 67: ◎2番(今川 悟君) 私も第2段階については、統合の賛成、反対というわけではなくて、進め方について議論していまして、第3段階になってくると、ただ適正規模ですので、今までは小学校2クラス、中学校3クラスというものが、それができないというときに、5人ならいい、10人ならいい、20人ならいいという、なかなか曖昧な線引きになってしまいますので、その辺はぜひ第3段階の議論、まあ先送りになりましたけれども、ぜひそこまでに整理していただきたいと思います。  次に、高校再編のほうに入りたいと思います。  先ほど、考える場を早急に検討するということなんですが、実は気仙沼西高校の閉校が決まったときに、同窓会と一緒に要望したんですけれども、そのときの回答書というものが県教委から来ました。それで、高校再編を検討する際には「大河原地域における高校のあり方検討会議」と同様の組織を該当地区ごとに設置して、検討を進めていくこととしているというような回答だったんですけれども、いわゆる県教委が設置するあり方検討会議と、今、教育長が答弁されました、市民と考える場というものはイコールなんでしょうか。別のものなんでしょうか。 68: ◎議長(熊谷伸一君) 教育長齋藤益男君。 69: ◎教育長(齋藤益男君) 構想段階でございますが、県内のある地区におきましては、県教育庁内の部署が事務局となってやったケースがございます。それから、ある地区は官民一緒になっての組織を立ち上げてやっているケースもございます。これらを参考にしながら、また岩手県陸前高田市の動向も見据えながら検討してまいりたいと考えてございます。 70: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 71: ◎2番(今川 悟君) このあり方検討会、いわゆる県教委が事務局になって進める会議は、私が確認しているところでは、この新しい構想ができて、いわゆる実施計画までできた後の設置のような話ですので。それを待っていると、構想の期間は平成31年度以降になりますので、さらにその後ということになりますと、2年近くはその時間がかかってしまうと。それを待つことなく、やはり市で中心となって、できる範囲でやってほしい。当然、県教委にも参画してもらうということはいいと思いますが、ぜひそこは急いで進めてほしいと思います。  というのも今、平成29年度721人の中学校卒業者という話をしましたけれども、平成33年度になると544人になるわけです。いわゆる177人も、1校分以上が減るわけでありまして、たったこの3年の間に大きな減少期を迎えます。さらに、その6年後には408人になるわけですから、急いでやっていかないと、県教委のペースを待っていると、本当に一気にどんどん減っていくという、今からでももう遅いような気がするんですが、ぜひ危機感を持ってやってほしいと思いますので。  その辺の数値については、もちろん認識された上での、早急に検討組織を立ち上げたいということでよろしいんでしょうか。 72: ◎議長(熊谷伸一君) 教育次長金野政義君。 73: ◎教育次長(金野政義君) お答えいたします。  ただいまお示しいただきました年次別の中卒者の数値、こういったものについては私どもでも把握してございます。それらは参考にしなければならないと、大事なことだと考えております。 74: ◎議長(熊谷伸一君) 市長菅原 茂君。 75: ◎市長(菅原 茂君) 市としては、高校の数というものは相当大事だと思っていまして、今回、県で、うちだけではなくて、少子化というか、高校生になる子供の数が減っていくことがすごく見通せているので、前倒ししてということが出てきているわけですね。そこまでいきますと、当然、さっき教育委員会の話した、検討の場所はつくるにしても、もっと多分せっぱ詰まっているんだと思うんです。いきなり要望という話ではないかもわからないけれども、実態をあけてみれば、それに、そういう行動を、もう余り時間を置かなくやらざるを得ないようなことになるかもわかりません。そのときに、ただ単に減らすことはいけないという要望ではいけないんだということだと思います。そこにきちんとした地域の考え方というものをつけていきたいということだと思いますから、そこは急いでいきたいと思います。  近々、県の教育委員会の幹部の方が本市に、別件があって、このことではないんですけれども、お見えになることになっていますので、その進みぐあいというものを、よくよく本当のところを聞かないといけないと思いますし、聞いた結果としては、相当急いでいろんなことをしなくてはならないんだろうと思います。  このことは、実はどこがターニングポイントだったかというと、全県1学区にしたところだと思うんですね。全県1学区というものは、こういうことを自由にというか、やりやすくする布石に結果的になっていますから、そのことを、今から時計の針を戻すことはできないわけですけれども、ただそういう観点も含めてかかわってきてしまうのではないかなと思っているところでございます。  教育委員会だけでなくて、市長部局からもこの話には参画をして、必要な素早い行動をとる、早く市民のコンセンサスを得る、そういう考え方で進めたいと思います。 76: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 77: ◎2番(今川 悟君) 大河原は県内初のデザイン系学科を新設するということで。ただ、それも新しい校舎を建てるのには、意思決定から5年は最低かかるという話ですから、いかに早く先んじて動かなければ、どうしても対症療法的になってしまうということを肝に銘じて、ぜひ一緒に早く進めていきたいと思います。  最後の、市民プロジェクトの部分なんですが、これは、いわゆる今の高校のように、あり方を検討するところから、要は義務教育もできないかなということの御提案なんです。高校に関しては、いわゆる統廃合をすることによって、ただ数を減らすのではなくて、魅力を高めていこうという議論はできているのに、小中学校ではやっぱりそこができないのかなという提案だったんですが、同じようにあり方をみんなで考えるということはできないでしょうか。 78: ◎議長(熊谷伸一君) 市長菅原 茂君。 79: ◎市長(菅原 茂君) もともとここは市長部局と教育委員会と一緒に話し合って、答弁を書いたところなので、私からも話しますが、さっき2クラスを維持する必要があるので統合に向かっていると言っていたじゃないと、しかしながら、その後1クラスになるんじゃないと、そこをどう整理して、地域や保護者の皆さん方、子供も含めて納得してもらうんですかという質問がありましたよね。まさしく、そこからはそうなんだと思うんですよ。今回の計画については、やむにやまれずというレベルをすることになるんだと思うんですね、3段階までも含めて。その上で、では次になると、物すごく広い範囲の、子供がそんなに遠くまで通っていいのかという範囲、そうなると結局、家に帰って誰と遊ぶんだみたいな世界になってくると思うんです。ただ、いろんな子供の生活の形まで考えていかなくてはならないんだと思うんです。  ですから、統合をその上でするかということも含めて、では、しなければどういう子供たちの生活を維持していくんだとか、それが今おっしゃっている、地域との関係だとか、あと市外からの方たちにとっての魅力だとか、そういうことも含めて出てくると思いますので。当然、義務教育環境整備計画が終わったら、気仙沼市に残った学校の魅力をどう高めるかということは、その環境整備の中で行われるさまざまな議論を踏まえて、市民も交えて展開していくということは、先ほど答弁もあったと思うんですけれども、あり得るというか、するべきなのではないかなと思っています。 80: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 81: ◎2番(今川 悟君) 今、第2段階の議論の中で、なかなか統合した後のことは、決定した後、統合準備会で決めましょうということになっていますが、私はそこまで教育委員会が、この統合はどうしても必要だと思っているのであれば、地域懇談会の中で、統合した先の学校をどうしたいかということもしっかり議論して、それで納得した上で統合を決めるべきだと思います。  そこを、ただ統合だけしようという話をしたら、ずっと本当に先送りになってしまいますので、統合した後の、どんな学校にすれば統合してもいいと思えるようになるのかということをぜひ議論してほしいと思いますが、その考えだけを聞いて、質問を終わります。 82: ◎議長(熊谷伸一君) 教育長齋藤益男君。 83: ◎教育長(齋藤益男君) 大変重要な内容であると考えてございます。時期とか、数とかばっかり議論されておりますけれども、大切なことは……。 84: ◎議長(熊谷伸一君) 簡潔にお願いします。 85: ◎教育長(齋藤益男君) 子供たちに力をつけることだと思います。よろしくお願いします。 86: ◎議長(熊谷伸一君) これにて終了いたします。  これにて2番今川 悟君の質問を終わります。  次に、「市長の政治姿勢について」外4カ件、10番村上佳市君の質問を行います。10番村上佳市君。 87: ◎10番(村上佳市君) 改めまして、おはようございます。
     ニュービジョン21の村上佳市でございます。議長のお許しを得ましたので、通告に基づいて一般質問を行います。  質問項目は、市長の政治姿勢外4カ件であります。市長におかれましては、正対した御答弁をよろしくお願いいたします。  1カ件目、市長の政治姿勢についてお伺いいたします。  1点目、今期残り4カ月、今後の市政への取り組み姿勢を次の任期へどのように生かしていくのかお伺いします。  市長は、今期定例会議案説明において、次期市長選挙に出馬する意向を示されました。内容的には、もう少し強い表明になるのかなという思いもありましたが、現在、復興途上にある当地域の実情も踏まえ、内に秘めた強い何かが感じられました。  市長は、4年前の私の一般質問において、「改選期という事情によりおくれが生じることは断じてあってはいけないと考えております」と述べ、そして「「再選されることばかりを考えると、再選に値するのが難しくなる」。まさに至言だなと思っている」と答弁しております。  今もその気持ちに揺らぎはないと思いますが、いかがでしょうか。  そして、この残る4カ月間の市政運営が次の任期にどのように生かされていくのかということが、気仙沼市にとって早期復興に向かうための大きくて重要な意味合いを持っていると思いますが、いかがでしょうか。  復興完遂、地方創生、市民が主役のまちづくりに向けた礎づくりが、この4カ月と思います。市長のお考えをお示しください。  2点目、復興事業の加速化に向けた情報共有及び検証等、一体感の醸成に向けた取り組みについてお伺いします。  東日本大震災から6年9カ月が経過し、復興の形が目に見えて進んでまいりました。  一方では、計画どおり進まず、市民の中には、次の事業計画や経営計画に支障を来していることも散見されます。  庁内での横断的意見交換など情報を共有するとともに、おくれの原因を検証するなどして、早期復興に向けた一体感の醸成を図ることが重要と思いますが、いかがでしょうか。  また、庁内のみならず、国、県、工事関係業者及び地権者、地域住民などとの間で緊密な意見交換を行い、一体感の醸成を図ることも必要と思いますが、いかがでしょうか。あわせてお答え願います。  3点目、市政懇談会の成果と今後の課題等についてお伺いします。  気仙沼市の市政懇談会が10月6日の面瀬地区を皮切りに、12月6日の鹿折地区を最後に、全地域9カ所で開催され、各地域から事前に提出された課題や当日出された質問について対応されました。  今後の市政運営に向けて成果となったことや、課題として取り組んでいかなければならないことが多々あったと思います。  これらの成果や課題等は、市当局や参加した方のみならず、気仙沼市全体で共有し、市民が一丸となって取り組んでいくことが重要でありますので、主な成果と課題等についてお示しください。  あわせて、市民への周知方法についてお示しください。 88: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 89: ◎市長(菅原 茂君) 村上佳市議員の質問にお答えいたします。  初めに、今任期残り4カ月、今後の市政への取り組み姿勢を次の任期へどのように生かしていくのかについてお答えいたします。  本議会冒頭で申し上げましたとおり、残された復興事業で簡単なものはなく、あらゆる力を結集してこそできるものばかりであり、2020年度末までの復興期間内に仕上げるためには、いっときの猶予もない状況にあります。  また、人口減少が続く地方のまちづくりについても、対策の質とスピードが将来に与える影響はとても大きく、復興と並ぶ本市の課題として注力しているところであります。  残り4カ月間の任期においては、現在の流れをとめることなく、公務最優先、ひたすら復興と地方創生に邁進することが私に課せられた使命であり、その姿勢をもって、市民からの信頼を得ていきたいと思っております。  あわせて、これまで培ってきた国や中央の経済団体の幹部、各界の最先端を行くリーダーの皆様とのネットワークを生かし、重ねて申し上げますが、どのまちにも負けない可能性を秘めた形での「復興の完遂」と「地方創生」、そして未来に向けた「市民が主役のまちづくり」ができるよう研さんを積んでまいりたいと考えております。  次に、復興事業の加速化に向けた情報共有及び検証等、一体感の醸成に向けた取り組みについてでありますが、庁内での情報共有については、各部課長が責任を持って、能動的に高いアンテナを持ち、担当部署にかかわる庁内他部署の動きを把握する必要がありますし、市長、副市長は、それを統括する必要があります。ふだんから高い意識がなければ、どの部署と横断すればよいかさえわからないことになります。  また、担当者も業務に集中する中で、他の部署の情報をつかむ力を磨く必要があります。  私は、新任職員研修で、この何年間か「門前の小僧、習わぬ経を読め」と言ってきました。周りの話に耳を澄ませ、周りの仕事の内容を把握することで仕事を覚え、自分の仕事の的確さを向上させるべきと考えます。このことを徹底するために、庁議、部、課ごとの会議や、部、課横断の各種会議において、情報共有の質を高めていきたいと考えております。  いずれにせよ、行政が行うあらゆる施策については、関係する方々はもとより、広く情報を発信し、多くの方々の意見を伺いながら進めることが肝要と考えております。  直接に事業間調整が必要な国、県などは当然のこととして、小まめに現場へ出向き、関係者や地域の方々と情報共有を図るなど、市政執行における地域との連携や、ともに事業を進めるという一体感の醸成を図ることが必要と、時に反省しながら、繰り返し考えてきたところであります。  また、事業のおくれが発生した場合などには、いち早く市民も含め関係者に伝えるとともに、庁内の関係部署が連携してその原因を検証し、次善の策、新たなスケジュール、かかる費用について関係機関と調整、検討を行い、一般市民への公表を丁寧に行うことが必要不可欠と思っております。  次に、市政懇談会の成果と今後の課題等についてでありますが、本年度の市政懇談会は市内9会場において延べ300人を超える方々に御参加いただきました。  懇談会では、本市の復興の現状や今後の事業展開、新病院の概要や交通アクセスのほか、事前に提出いただいた各地区の課題に対する市の考え方などを説明し、その後の懇談において、地域の皆様からさまざまな御意見、御提言を頂戴したところであります。  その主な内容としましては、市道整備に関する各地区からの切実な思いや、人口減少に伴い発生する各地区の課題、市立新病院における来院者の利便性に関する要望などでありました。  これらのいただいた貴重な御意見は、市民の皆様が肌で感じる地域の声として重く受けとめ、関係機関等とも連携し、課題解決に向け取り組んでまいります。  成果と課題の公表については、各地区で説明した資料は既に市ホームページに掲載しておりますが、今後、全体的な開催概要については市広報により、各地区からの具体的な情報交換の内容や、その後の対応については市ホームページにより公表してまいります。 90: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 91: ◎10番(村上佳市君) ありがとうございます。  それでは、1点目についてお伺いします。  市長は、就任当時からあらゆるネットワークというか、人脈の広さについては、私もすばらしい人脈を持っているなと感じております。  その人脈を生かした活動というものを、もう少し広く市民に伝えるということも、私は市長の市政運営の中に置いてもいいのかなと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。 92: ◎議長(熊谷伸一君) 市長菅原 茂君。 93: ◎市長(菅原 茂君) 例えば、ちょっと反省しているというわけでもないですけれども、随分、市外で、いろんなところで復興のお話をしてくれと言われることがあります。被災地の首長というものは、物すごくそういう機会が多いんです。それで、それはそのまちからの発信なので、または我々の経験の共有なので、なるだけどの方も応えていると思うんです。  それで、タイプに2種類があって、当時の災害対応と防災を中心にお話しする方と、まちづくり、その後の復興のお話をするタイプの方と二通りあるんだと思うんです。私はどちらかというと、後者の話をさせていただくようにしているんですが、そういうところで随分いろんな方と知り合ったり、その後いろんなお手伝いをいただいたりしています。  どこで誰と会ってどうのということは、なかなかつまびらかにはできていないところでありますけれども、お相手もありますから、また本市とのかかわりに対して、私たちが展望を持っているということも必要だと思いますので、御意見につきましては受け取らせていただきたいと思います。 94: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 95: ◎10番(村上佳市君) わかりました。  この4カ月間、復興に対して気を緩めず、スピード感を持って対応するということでございますので。  4年前の12月定例会で、定例になったわけではないですが、市長の政治姿勢についてという質問をしていますけれども、やはり我々としては、市長の復興に臨む姿、それから市政に臨む姿というものは一挙手一投足、注目しているところがございます。ぜひ、この4カ月間も、先ほど、4年前に答弁したような気持ちを持って、復興事業に邁進しながら、日常の業務を続けていただきたいなと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  それから2番の、復興事業の加速化に向けた情報共有及び検証と一体感の醸成に向けた取り組み、やはりこれはアンテナを高くしておかないと、いろんな情報が入ってこないと思いますが、そのアンテナを高くする方策として、市ではどのようなことを考えているのかお示しいただきたいと思います。 96: ◎議長(熊谷伸一君) 震災復興・企画課長小野寺憲一君。 97: ◎震災復興・企画課長(小野寺憲一君) 先ほど市長が答弁で申し上げましたとおり、まずは庁議とか、あるいは各部での連携の会議とかというものがありますが、その場というだけでなく、常に自分の仕事がどことかかわっているか、何に影響しているか、何に貢献できているかということを常に考える体制という、個々人の職員の資質向上というものがまずもって大事かと思っております。  それにつけましても、まず幹部となる管理職がその模範を示しながら、しっかりと部下職員をコーディネートしていくと、あるいは、そこに背中を見せていくということかなと思ってございます。 98: ◎議長(熊谷伸一君) 市長菅原 茂君。 99: ◎市長(菅原 茂君) 強い組織の基本というものが幾つかあるんだと思うんですよね。そのうち、例えば普通の職員の人は係長の、係長は課長補佐の、課長補佐は課長の、課長は部長の、部長は市長のという意識で物を見ているかどうかということがすごく大きいと私は思っています。そのことも研修では話をすることがありますけれども、そのことをすれば、例えば全国紙を毎日見るときに、国はこういう方針を出すので、本市としては何をしなくてはいけない、何がいつおりてくるということを全庁的に考えることに、我々はそういう仕事なので、そう思って、新聞にマークして職員に渡すということをやっているわけですが、それは必ずしも市長や副市長だけができるわけではなくて、当然、管理職はそのレベルは最低必要なんだと思うんです。  そういう意識を持っていると、庁議の話でも、例えばほかの課で新聞に取り上げていただくような施策をしたことでもつながってくる。そうすると、いろんなことが、すき間がなくできてくるんだと思います。  仕組みでできればすごくいいんですよ。仕組みをこうやったら、これはみんなすぐできますというようになればいいんですけれども、なかなか難しいと思います。例えば、1つの課みたいなものがあって、そこが何かを進めているというときには、例えばその人たちが、メールを打つのが全部にコピー入っている。それで、その人のコピーはもう夜か朝か全部読むということは普通、民間会社ではやられていることなんですね。そのぐらいの努力をするつもりがあれば、相当程度すき間は防げると思います。  ただ、全部は無理だと思います。それは、全部が本来知っているのはここにいる3人なので、そこはこちらから、こっちと絡んでいるから、一緒に話して結果を出してくださいというようなことを指示することもありますけれども、そういうことを地道に積み上げていく。それで、全体の能力を高めていくことが必要だと思っています。 100: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 101: ◎10番(村上佳市君) わかりました。  質を高める研修と、職員の数も不足している中、なかなかそういう厳しいところもあるかと思いますけれども、かといって、やはり復興事業をおくらせてはならないということで、一人一人の毎日の研さんというものが非常に大事になってくると思います。  先ほど市長が、ここの3人ということで、市長、副市長2人といろいろ情報を密にしながら、市のかじ取りをしていると思うんですけれども、そういう部分について、その部下の方にもいろいろ庁議とかでもお話はしていると思うんですが、そこでやはり重要なことは報告と命令という、そういう部分が非常に重要なのかなと。今どういう問題が起きているというような報告と、それに対して指示を出す上のほうの、その辺の連携についてうまくはいっていると思うんですが、何かその中で風通しがちょっとうまくできていないなと、そういう部分がないかどうかという部分については検証されていますでしょうか。 102: ◎議長(熊谷伸一君) 市長菅原 茂君。 103: ◎市長(菅原 茂君) 私が言うと、それでおしまいになってしまってあれなんですけれども、今、言った観点はあんまり感じることがないのですけれども、やっぱり、例えば同じ案件を2つの課からというものであるんですね。  この前、地域団体の方が来られて、建設関係の仕事がなくなってきたので、それはだんだんなくなるのかもわかりませんけれども、ソフトランディングをしなくてはならないので、市で何か住宅改修の補助を出してくれませんかということがありました。そうすると、そこは商工関係の団体だったので、商工関係の商工課で一生懸命、考え出すわけですね。ところが一方で、企画部では「プロジェクト1.90」につながる話で、またはこれまでの地方創生の取り組み方にかかわる話で。では、なるたけ結婚してもらうために、うちのトイレとかお風呂を直せるようにする改修補助金を考えましょうかということがあったりするわけですね。  その前には、震災前には、実際、大震災でできませんでしたけれども、商店街の魅力を高めるために、飲食店等のトイレを直すことは補助を出しましょうかと。こういうことが商工課だけでやっていると、さっきのトイレとかなんかは気づかないわけです。そういうことは我々が話していかなくてはならないですけれども、ただ、耳をずっと澄ませていれば、もしかすると課長さん、またその下で働いている人たちもわかってもらえる可能性はあったのかなという意味で、全体のアンテナの話をさせていただきました。 104: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 105: ◎10番(村上佳市君) これからもアンテナを高くして、情報を密にして、一体感の醸成を図りながら復興事業に取り組んでいただきたいと思います。  3点目、市政懇談会の成果と今後の課題について。これは、同僚議員も質問しておりますが、実はこの市政懇談会、2カ月にわたったせいか、開催のあったことがわからなかったという方も結構いらっしゃるようなんです。先ほどホームページというお話も出ましたけれども、今のホームページ、ちょっと検索するのに非常に見づらいのではないかなという、そういう気もするんですが、こういう部分の情報の伝達方法について、今後こういう市政懇談会についても、より多くの市民の方に聞いてもらうためには一工夫する必要があるのではないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 106: ◎議長(熊谷伸一君) 震災復興・企画課長小野寺憲一君。 107: ◎震災復興・企画課長(小野寺憲一君) 市政懇談会につきまして、ただいま議員がお話ししましたとおり、2カ月にわたるという長いところで、各地区からの案件をいただくのも、一括で、同じタイミングでいただいているということで、実は1カ月、2カ月たつ間にまた違った課題も出てくるというふうな、そういった私たちの運営の課題もありますので、ただいまの御意見もいただきながら、来年度からの開催の周知あるいは課題の集約の方法もちょっと検討してまいりたいと思います。 108: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 109: ◎10番(村上佳市君) 検討していただくということですが、そして各地域から、地区ごとにいろんな問題が出されて、それについて市でお答えしているようですが、やはり地域の問題であっても、気仙沼市全体の問題になっているところもあるんですが、その辺をしっかりと市民に伝えることが私は重要でないかなと思うんです。  先ほど、市の広報とかホームページということなんですが、やはり地域だけの課題でなくて、気仙沼市全体で捉えなければならない課題については、積極的に市民全体に周知する必要があると思います。それについて、ホームページを利用するということでございますが、そのホームページについても、ちょっと見やすいような形で検討していただけないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 110: ◎議長(熊谷伸一君) 震災復興・企画課長小野寺憲一君。 111: ◎震災復興・企画課長(小野寺憲一君) ただいまいただきました、地域の課題が全体にかかわるということは、そういった事例は当然ながらありまして、それを市行政としての施策にも引っ張り上げなければならないということもあろうかと思っております。そこは、今回いただきました御意見から各課検討していくということになります。  また、ホームページにつきましても、確かにそういった声も結構いただいておりますので、どのようにできるか考えてみたいと思います。 112: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 113: ◎10番(村上佳市君) ぜひ御検討よろしくお願いいたします。  それでは、2カ件目に移らせていただきます。環境衛生施策についてお伺いします。  1点目、ごみの分別徹底に向け、収集方法の統一化、及び徹底によって懸念される不法投棄等の増加対策などについてお伺いいたします。  市においては、来年からの資源ごみ分別徹底に向け、講習会を開催するなど鋭意努力しているところですが、一方で、唐桑地域、本吉地域、気仙沼地域によって収集方法の相違が見られます。  このことから、早期の収集方法の統一化が求められると思いますが、いかがでしょうか。  また、分別の徹底を図ることにより、不法投棄の増加が懸念されます。  現在においても、不法投棄が多発しており、今後、不法投棄防止に関する市民への周知徹底やパトロールの強化などが求められます。  市としての対応策をお示しください。 114: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 115: ◎市長(菅原 茂君) 環境衛生施策についてお答えいたします。  ごみ収集方法の統一化についてですが、現在ごみの種別ごとの収集方法については、気仙沼と唐桑地域は同じであるものの、本吉地域では、資源ごみと粗大ごみについて、拠点収集を行っております。また、収集回数については、可燃ごみ以外はそれぞれの地域で異なっている状況です。合併協議においては、収集体制について3年以内に調整するとされていたところですが、これまで余り進んできませんでした。  このため、まずは来年4月から、本吉地域については、不燃ごみのうち、金属、硬質プラスチック類などについて、収集回数を2カ月に1回から、気仙沼地域と同一の月1回とするとともに、資源ごみについては、新たに月1回の収集を開始することとし、一方、本吉町林の沢の旧ごみ処理場での粗大ごみの受け付けを廃止し、クリーン・ヒル・センターでの受け付けとする準備を進めているところであります。  今回の見直しにより、3地域の収集方法については統一が図れますが、ごみの種別ごとの収集回数については、今後のごみの排出量や地域の実情を踏まえ、統一化に向け、引き続き検討してまいります。  不法投棄については、回収した多くが粗大ごみであり、資源ごみの分別徹底が直接影響するとは考えておりませんが、不法投棄は依然として後を絶たないことから、気仙沼警察署や気仙沼保健所、気仙沼土木事務所などにより構成する気仙沼地域廃棄物不法投棄防止対策連絡会議に本市も参加し、不法投棄防止に向けた連携や情報共有を図っているところであります。  具体的な取り組みとしては、引き続き職員によるパトロールを実施するほか、不法投棄多発箇所にはカメラを設置し、監視するとともに、地域の協力が不可欠であることから、地区衛生組合との合同パトロールを実施してまいります。  また、不法投棄は犯罪であることもあわせ、広報や出前講座を通じて、不法投棄防止を広く市民に周知してまいります。 116: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 117: ◎10番(村上佳市君) ありがとうございます。  この件については、本吉地域の住民の方から、分別を徹底する前に、収集方法をしっかりと徹底したほうがいいんじゃないかという御意見をいただいて、この一般質問ということになりました。  分別徹底とごみの収集方法の仕方が違うということになれば、やっぱり気仙沼市内で統一化を図るべきかなということで、今、市長の答弁で、来年4月から収集方法については統一すると。回数については、今後の検討課題。ペットボトルとか缶は、唐桑地域では毎週収集しているんですよね。そういう部分でやはり、これから収集業者とのいろんな話し合いということもあると思いますが、ぜひ回数についても統一することによって分別の徹底が図られると思うんですが、回数の統一に向けて今後ということですが、大体のめどというものは今、考えているところはあるんでしょうか。 118: ◎議長(熊谷伸一君) 廃棄物対策課長吉田喜美夫君。
    119: ◎廃棄物対策課長(吉田喜美夫君) お答えいたします。  収集回数の統一につきましては、先ほど市長が申し述べましたが、地域の実情、それからごみの排出量ということで考えておりますので、時間をかけながらも統一化に向けて進めていきたいと思っております。よろしくお願いします。 120: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 121: ◎10番(村上佳市君) ありがとうございます。気仙沼のごみ焼却場の延命を図るためにも、やはりこういう分別の徹底は必要でございますので、ぜひ市民の方に今回の改正方向なんかもしっかりと周知徹底して、ルールを守ったごみ出しをしていただくような形で、今後とも取り組んでいただきたいと思います。  ある新聞によりますと、分別が徹底されていないごみについてはそのまま置いていくというような報道もなされましたが、そうなると、先ほど言った、そんな置いていかれるんだったらということで、不法投棄につながったりする可能性もなきにしもあらずかなと思うんですけれども、そういう部分についても市民の皆さんにしっかりとお知らせすることが必要かなと思うんですが、いかがでしょうか。 122: ◎議長(熊谷伸一君) 廃棄物対策課長吉田喜美夫君。 123: ◎廃棄物対策課長(吉田喜美夫君) お答えいたします。  この分別徹底につきましては、本年9月から市の広報で最初に広報させていただきまして、毎月、市の広報に掲載させていただいているところでございます。  そのほか、1月4日からということで、12月1日には毎戸チラシ等を配布させていただきました。さらに、今現在そのようなルールに違反するようなごみが出ている箇所が、調べでは108カ所ほどございまして、その自治会にこちらのほうで足を運んで、周知徹底をさらにお願いしたいということで、依頼をしているところでございます。  そのほかにも、1月4日以降となりますが、委託業者と1月4日以降のごみ出し状況を確認の上、会議等を開いて、対応を一緒に考えていくとしているところでございます。 124: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 125: ◎10番(村上佳市君) ありがとうございます。そういう経過措置というか、なれるまでの対応というものもあると思いますので、しっかりと見きわめながら、ごみの収集に当たっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、先ほど保健所というところを、保育所という答弁が……。 126: ◎議長(熊谷伸一君) 市長菅原 茂君。 127: ◎市長(菅原 茂君) 保健所の間違いであります。後ろからは、保管所と言ったんじゃないかと言われたんですけれども、保健所の間違いです。 128: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 129: ◎10番(村上佳市君) 次の3カ件目に入りたいと思います。市民の利便性向上に向けた各種施策についてお伺いします。  1点目、高齢者等に対するごみ収集支援等についてお伺いします。  独居老人や障害者等のごみ収集支援について、国内の自治体において積極的に取り組んでいる事例がふえております。  気仙沼市においても、災害公営住宅などに住んでいる高齢者などを対象としたごみ収集支援などの施策について取り組むことが重要と思いますが、いかがでしょうか。  孤独死対策や生活状況の確認など、高齢者などの現況把握も可能となることから、早期の導入が望まれます。市長のお考えをお聞かせください。  2点目、気仙沼市立病院をハブとしたバス路線の充実についてお伺いします。  現在、循環バスの導入やBRTの乗り入れなど、市民の交通の便の向上が図られております。一方で、必ず乗りかえをしなければいけない市民もおり、近くて遠い病院になっている地域もあります。  また、市立病院周辺には宮城県気仙沼合同庁舎や宮城県気仙沼警察署があり、気仙沼市立病院をハブとしたバス路線の設置が市民の利便性の向上につながると思いますが、いかがでしょうか。市長の考えをお聞かせください。  3点目、仙台直通列車の積極的導入推進についてお伺いします。  市長は、仙台直通列車について、市政懇談会で必ず触れておられました。導入推進について、強い意欲を感じましたが、JR東日本に対し、どのように対応されるのかお示しください。  あわせて、私たち市民が積極的に声を上げることも重要と思います。官民一体となった仙台直通列車の導入推進について、市長のお考えをお聞かせください。 130: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 131: ◎市長(菅原 茂君) 市民の利便性向上に向けた各種施策についてお答えいたします。  高齢者等に対するごみ収集支援等についてでありますが、本市においては、少子高齢化、核家族化が進む中、災害公営住宅においては、約4割が高齢者ひとり暮らしや高齢者のみの世帯となっており、何らかの生活支援を必要とする方の増加が見込まれています。  現在、ごみ収集支援等については、介護・福祉サービスや地域住民の支え合いにより行われておりますが、さらに本年度からは生活支援体制整備事業を開始し、市内全域に配置した、地域活動のサポート役となる「地域支え合い推進員」を中心に、これまでの地域活動の継続を含め、各地区の実情に合わせた生活支援の体制づくりに取り組んでおります。  今後も、地域の支え合いを支援し、互助の取り組みを進めていくことが、誰もが活躍し、住みなれた地域で安心して暮らし続けられるまちづくりにつながるものと考えております。  なお、ごみ収集に係る多様な支援のあり方については、先進自治体の取り組み事例を参考にしながら、庁内関係各課と多方面の視点で研究してまいります。  次に、気仙沼市立病院をハブとしたバス路線の充実についてでありますが、本年11月の市立新病院の開院に伴う公共交通の再編に当たっては、基本的な考え方として、運行の効率化や新病院周辺での渋滞緩和等に配慮し、公共交通で市立病院にお越しになる場合は、一部の例外を除き、市内循環バスまたは気仙沼線BRTを御利用いただくこととしたところであります。  この路線再編により、市立病院バス停は、循環バス、BRT、乗り合いタクシー等の交通結節点となりましたが、この段階で、いわゆるハブ機能として活用されているか、まずは検証してまいります。  本市の地形やまちの配置から、1カ所の総合的な交通結節点の設定は難しいことから、市立病院を初め、小さな交通結節点を幾つか設ける形としておりますが、今後とも利用しやすい交通体系について、関係者や市民の御意見も伺いながら検討してまいります。  次に、仙台直通列車の積極的な導入推進についてでありますが、仙台直通列車については、JR東日本とのたび重なる協議を経て、本年10月から11月にかけて、期日を限定し、1日1往復の計8日間を臨時快速列車として運行していただきました。  その結果、朝、気仙沼駅から仙台に向かう便が平均で約45人、夕方に仙台駅から気仙沼に向かう便が平均で約30人という利用実績となり、一定程度の利用があったものと判断しております。  このことから、今回の実績をもとに、運行日や運行時刻、運賃、途中の停車駅などの改善点を整理し、市民がより利用しやすい内容での定期運行の実現に向け、引き続きJR東日本へ要望してまいります。  なお、この要望に当たっては、市が一体となった取り組みが必要であり、今回の試験的運行の実現に御尽力をいただいた民間団体「三陸沿岸を鉄路でつなぐ連絡協議会」の方々を初め、市民の皆様の御協力をお願いしたいと考えております。 132: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 133: ◎10番(村上佳市君) ありがとうございます。  それでは、高齢者のごみ収集支援等についてお伺いします。  ちょっと古いアンケートなんですが、2015年の全国のアンケート調査をとると、2割の自治体がごみ出し支援等を行っているというアンケート結果が出ております。その中で、ごみ出し支援制度の効果や課題ということで、これがきょう、このごみ出しをして、約4割が早期発見から大事に至らずに済んだ事案があると。  そういう部分では、きのう同僚議員が孤独死のことについて触れておりましたけれども、週何回か、そういうごみ収集に伺うことによって、生活環境の変化や、それから、例えばごみが出ていなければ何か異常があったのかなと、そういう早期の発見につながるのではないかなと思うところで、先ほど市長答弁で、先進事例を研究しながらということでございますが、積極的な導入に向けた行動を起こすべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 134: ◎議長(熊谷伸一君) 地域包括支援センター所長尾形直子君。 135: ◎地域包括支援センター所長(尾形直子君) お答えいたします。  現在、見守りについては、サービスを利用するとか、それから地域の皆さんとの連携などによって行っているところでございますけれども、単身世帯の増加傾向の高まりとともに、見守り体制の構築ということは、この重要性というものは高まっていると認識をしているところでございます。  地域、また住民の皆さんのニーズを、気仙沼市が把握をするとともに、市長答弁にもございましたけれども、本市にふさわしい支援の方法というものを、さまざまな視点から研究をいたしまして、早期にこの取り組みの方向性というものを探ってまいりたいと考えております。 136: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 137: ◎10番(村上佳市君) 先ほど、4割の方が高齢者とかひとり暮らしということで、市長の答弁がありましたけれども、全部の方を回ることは非常に難しいと思うんですね。事前登録とか、他の自治体で行っている例を見ますと、申請を受けて、それで市でいろいろチェックして、それで認められた人については、訪問してごみ収集を行うというような方法をとっているようです。  これは、市直営でやる場合もあれば、委託業者に頼むというところもあると思うんですが、今後そういう気仙沼市の環境衛生関係の事業者との協議も必要になってくると思うんですが、その辺については、市としてどのようにお考えでしょうか。 138: ◎議長(熊谷伸一君) 廃棄物対策課長吉田喜美夫君。 139: ◎廃棄物対策課長(吉田喜美夫君) お答えいたします。  その委託等も含めまして、どのようにするかということを、先進事例をもとに研究させていただきたいと考えているところです。 140: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 141: ◎10番(村上佳市君) 先進事例を調査するときに、委託業者等ということもありますが、ぜひいろんな方面から研究をしていただいて、またこれがやりたいといっても、市直営でやるのか、業者がやるのかと、そういう部分もいろいろ調整が必要となるので、ぜひ関係の機関と協議をして、積極的な導入に向けた方向性で進んでいただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは2点目の、気仙沼市立病院をハブとしたバス路線の充実について。循環バス、それからBRTで病院に行く方が結構いらっしゃると思うんですが、実は、松岩地区の西部丘陵地帯は、市立病院が見えているんですが、バスで行く場合には必ず旧気仙沼市立病院まで行って、乗りかえしなければならない、近くて遠い病院になっているという実情がございます。  ですから、いろんな部分でハブ化が難しいという部分で、先ほどの答弁、結節点を何カ所かに分ける必要があるという部分がありますけれども、今後の交通総合計画を立てる状況において、そういう地域について、いろいろ見直しをしなければならないところが出てくると思うんですが、その辺の市の方向性についてお伺いいたします。 142: ◎議長(熊谷伸一君) 震災復興・企画課長小野寺憲一君。 143: ◎震災復興・企画課長(小野寺憲一君) 11月2日の市立新病院の開院に合わせて、大きなダイヤ改正を行ったところでありますが、この次の改正のタイミングというものが、高校の統合あるいは移設といったような、そういったタイミングになろうかと思っております。そこに向けて、今現在いただいておりますさまざまな意見で、対応できるようなところについては、それは対応してまいりたいと思ってございますが、大きく路線をふることによりまして、今現在そこを利用している方の不便というものも、また一方でございますので、その辺を勘案しながら対応してまいりたいと思います。 144: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 145: ◎10番(村上佳市君) せっかく市立病院が新しくなって、患者さんを行きやすくすることが今度、市の施策でいろいろ問われてくるところがあると思いますので、そういう交通弱者に配慮した総合計画の立案をしっかりとお願いしたいと思います。  それから、3点目の仙台直通列車。私も初日に直通列車に乗って、仙台市に行ってまいりました。やはり、トイレがあったり、非常に乗っていく方には安心感があるのかなと、そういう思いをしました。ただ、気仙沼を8時に出発して、仙台に11時という時間設定で、帰りも6時ごろに出発して、気仙沼に到着9時の設定ではやはり乗る方が限定されると思います。それで、途中とまる駅では乗降はできません。だから、正直に言って、気仙沼市民専用列車みたいな形で運行していただいて、これもJRには感謝しなければならないのかなという反面、やはり途中の一ノ関駅、それから千厩駅、小牛田駅あたりで乗降客をふやせば、定期運行が可能になってくるのかなという思いもしたんですが、そういう部分について、JRにはしっかり情報は伝えてありますか。 146: ◎議長(熊谷伸一君) 震災復興・企画課長小野寺憲一君。 147: ◎震災復興・企画課長(小野寺憲一君) 今お話をいただきました内容と含めまして、例えば一ノ関駅でのドアが開かないままでの待合の時間とか、そういったさまざまな改善点について、御意見をいただいておるところでございます。  また、あわせもって御利用した方々から今、情報を収集しておるといったところでございますので、あわせもってJR東日本に要望してまいります。 148: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 149: ◎10番(村上佳市君) わかりました。私も乗っているので、ぜひ情報収集をしていただきたいなと思うところでございますが、やはり実際に乗ってみると全然、本当に安心感という部分では違うと思います。ただ、使い勝手を考えますと、さっきの時間もそうですけれども、やはり列車がそもそも珍しい列車で、「乗り鉄」の方が結構多かったのかなと、そういう思いもします。ですから、市民にPRをもっと、そして使いやすい時間というところをもう少し積極的にPRしながら、導入に向けて我々市民がどういう対応をとったらいいのかという部分を、ぜひ市を中心にして、今後の対応策を考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 150: ◎議長(熊谷伸一君) 震災復興・企画課長小野寺憲一君。 151: ◎震災復興・企画課長(小野寺憲一君) そのようにしてまいりたいと思います。 152: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 153: ◎10番(村上佳市君) ぜひお願いしたいと思います。  それでは、4カ件目に入ります。観光振興についてお伺いします。  1点目、徳仙丈山へのアクティビティ施設等の設置についてお伺いします。  市道羽田川上線の整備進捗により、徳仙丈山へのアクセスの向上が見込まれます。このことから、ツツジの徳仙丈山はもちろんのこと、通年観光に向け、老若男女問わず楽しめるアクティビティ施設等の設置が望まれますが、いかがでしょうか。  気仙沼市において実施したニュージーランド視察の報告会においては、アクティビティ施設等の有用性が示されています。  この視察を生かすためにも、設置に向け取り組んでいくことが重要と思いますが、いかがでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。  2点目、国の名勝に指定される煙雲館庭園を生かした観光施策についてお伺いします。  市内で国指定の文化財4件目となる煙雲館庭園を生かし、観光客誘致などの観光施策を図るべきと思いますが、いかがでしょうか。  このためには、御当主の理解、御協力はもちろんのこと、地域住民などとの連携を積極的に推進し、煙雲館庭園を核とした周辺整備を図り、観光客の受け入れ態勢を構築することが重要と思いますが、いかがでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。 154: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 155: ◎市長(菅原 茂君) 次に、徳仙丈山へのアクティビティ施設等の設置についてお答えいたします。  徳仙丈山のツツジ群落は、推定50万本、広さは東京ドーム10個分と、国内最大級の規模で咲き誇り、毎年、開花の時期には、県内はもとより全国各地から約2万人の観光客が訪れる、本市の重要な観光資源であります。  一度訪れた方は高い確率でリピーターになっているものと思われ、友人、知人にもお勧めしたいとの声も多数寄せられており、加えてSNSやメディアでも反響も相まって、今後ますます知名度が上がるものと確信しております。さらに、市道羽田川上線の道路改良工事が進展すれば、アクセス性が格段に向上することから、より一層の観光客の来訪が期待できます。  平成27年4月に実施したニュージーランド視察では、アクティビティの開発と天候に応じた豊富なプログラム、ニーズに合わせた柔軟なコーディネート、高い安全性の確保、運営事業者等の担い手育成が必要であること等を学んだところであり、この成果は、港町気仙沼ならではの体験型プログラムを提供する「しごと場 あそび場 ちょいのぞき気仙沼」の商品開発等に生かされているところです。  こうしたニュージーランドでの学びを徳仙丈山にも生かしていくため、ツツジのオフシーズンにおいても、森林浴や渓流沿いトレッキング、民間団体が設置したツリーハウスなどを活用したイベントの企画、開催等、観光資源として磨き上げる余地がまだまだありますことから、新たなアクティビティ開発について、運営事業者等の担い手育成や支援も含め、気仙沼観光推進機構において議論し、検討を進めてまいります。  国の名勝に指定された煙雲館庭園を生かした観光振興策についてお答えいたします。  煙雲館は仙台藩上級家臣鮎貝氏の邸宅であり、近代の国文学者である落合直文の生家としても知られ、庭園は景勝地の岩井崎と大島などを借景とした回遊式池泉庭園で、江戸時代から300年以上にわたって守られてきたものであります。  文部科学省文化審議会文化財分科会の審議、議決を経て、煙雲館庭園を名勝に指定するよう文部科学大臣に答申され、これを受けて行われる官報告示を経て、煙雲館庭園は市内で4件目の国指定文化財になります。  提言のありました煙雲館庭園を核とした周辺整備と観光客の受け入れ態勢の構築につきましては、現在、周辺環境の整備として、トイレ等の管理や庭園の剪定、園池の手入れ等の、文化財を保護するための助成を行っているところであります。  また、気仙沼の文化や歴史に触れ、庭園のすばらしさを感じてもらう場として、身近な文化財に触れ親しむ機会を提供するための特別公開、伊達氏重臣の鮎貝氏の歴史を学ぶ講演会、子供お茶会等のおもてなしイベントを開催し、文化財所有者や地元住民等と連携しながら、多くの方々に煙雲館を貴重な財産として再認識してもらうための事業を展開しております。  さらに、観光ボランティアガイドによるお勧めコースに設定されており、ホームページ「気仙沼観光プラス」への掲載など、重要な観光・教育施設として位置づけているところであります。  今後は、貴重な文化遺産として次世代に守り伝えるため、所有者とともに、国、県の支援のもと、教育委員会において管理活用計画を策定することとしております。  本市の歴史文化を知る上で、核となる場所である庭園の価値や魅力を発信するため、関係団体と連携し、さまざまなイベント開催などの公開活用と、観光地としての魅力度アップを図り、誘客に取り組んでまいります。 156: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 157: ◎10番(村上佳市君) ありがとうございます。  それでは、徳仙丈山へのアクティビティ等の設置についてですが、やはりニュージーランド視察に行かれた方がいろんなノウハウを多分学んできたと思うんですね。この方に積極的に参画していただきながら、徳仙丈山の集客というか、そういう部分について今後しっかりと検討していかないと、また来たいというような観光地づくりが非常に重要だと思うんです。そういう部分への取り組みについて、市で具体的な部分があればお示しいただきたいと思います。 158: ◎議長(熊谷伸一君) 観光課長榊原 潤君。 159: ◎観光課長(榊原 潤君) ただいま議員から御指摘がありましたとおり、徳仙丈山は非常に魅力的な観光地でありまして、今現在、まだ生かし切れていないと我々、認識しております。アクティビティの検討も含めて、これから磨き上げる余地がたくさんある徳仙丈山だと考えておりますので、まずはツツジの季節にたくさんの方においでいただくところに注力をさせていただければと思っております。
     また、市長の答弁にもありましたけれども、オフシーズンの活用というところも、次の段階としては大事な部分だと思っておりますので、ニュージーランドで学んだこと、あるいはさまざまな観光地との連携も含めて、魅力づくりをこれからも検討してまいりたいと考えております。 160: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 161: ◎10番(村上佳市君) 今、徳仙丈山の魅力を生かし切れていないという答弁はありましたけれども、ぜひ生かせるような施策をこれから進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それから、煙雲館庭園を核とした、庭園を生かした観光振興策については、やはり地元の方々の協力をしっかり得ることが重要かと思います。それで、地元の方々は煙雲館というものに対して、非常に大事にして守っていきたいという気持ちを持っているようでございますので、ぜひ地元の方々の意見を積極的に聞きながら生かしていただきたいと思うんですが、その辺についてはどのように思いますか。 162: ◎議長(熊谷伸一君) 答弁をお願いいたします。教育委員会ですか。生涯学習課長畠山美雪君。 163: ◎生涯学習課長(畠山美雪君) お答えいたします。  煙雲館につきましては、歴史的なこれまでの経緯もありまして、地元の方々とは結びつきの強い文化財となっております。これまでも、地元の方々といろいろと意見交換をしながら、また御協力をいただきながら、いろんな事業を開催しまして、文化財の保存、活用ということも努めてまいりました。今後も同様に、地元の方々とはさまざまな懇談を行い、意見交換を行いながら、文化財の活用、保存、それから観光につきましても関係機関と協力、連携を深めながら、煙雲館の魅力と、あと観光に結びつけてまいりたいと思います。 164: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 165: ◎10番(村上佳市君) ありがとうございます。ぜひ地元と連携しながら観光振興に生かしてほしいと思いますので、よろしくお願いいたします。  最後、5カ件目、防災についてお伺いします。  1点目、気仙沼市津波総合防災訓練の成果と課題についてお伺いします。  11月4日に、全市一斉に訓練が行われ、メーン会場となった鹿折地区初め、各地域で創意工夫された訓練が開催され、多くの成果や課題があったことと推察します。  このような成果や課題について、地域だけのことにせず、気仙沼市全体で共有すべき成果や課題については、広く市民に周知徹底し、どの地域にいても避難行動ができることが重要と考えますが、いかがでしょうか。  また、地域によっては、地域住民と小中学生が意見交換を行った地域もあったようです。  小中学生が訓練で得た地域防災への取り組みや、地域の危険箇所及び注意が必要な箇所についての意見がどのように生かされるのかについてお示しください。 166: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 167: ◎市長(菅原 茂君) 防災についてお答えいたします。  平成29年度気仙沼市津波総合防災訓練の成果と課題についてでありますが、11月4日に全市一斉で実施した訓練は、自治会や振興会、自主防災組織、消防本部や警察署など関係機関並びに市内小中学校など、合計約7,000人が参加し、炊き出し、避難所設営、安否確認など、各団体で考えた訓練内容により行われました。  訓練の成果や課題については、訓練後に開催した気仙沼市自主防災組織連絡協議会の防災意見交換会や、訓練参加機関を対象とした訓練意見交換会などで、「訓練を重ねることで避難が速やかに行われるようになった」「それぞれの役割と活動の優先順位を確認できた」などの成果が報告された一方で、「訓練への参加者が少ない」「関係機関などとの連絡体制や連携が必要」などの課題が出されました。  これらの意見を集約して検証し、防災知識の普及、啓発の取り組みとして実施している防災研修会や防災講座、自主防災組織育成、強化のための防災意見交換会などで共有を図るなど、訓練が災害時の行動に生かせる取り組みを今後も継続し、進めてまいります。  小中学生が訓練で得た地域防災についての意見については、地域住民との意見交換会や保護者、自治会役員などを対象として開催した防災学習発表会で、地域において共有されており、地域防災力の向上につながるものと考えております。 168: ◎議長(熊谷伸一君) 10番村上佳市君。 169: ◎10番(村上佳市君) ありがとうございました。  ぜひ、小中学生のそこから得た防災についての意見は、広く全市で共有できるような形で、市で対応していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  最後に、市長はことしの念頭の挨拶の中で「百折不撓」という言葉を述べております。これは、何度折れそうになっても諦めず、志を曲げずに挑戦することということで、この残る4カ月間も復興に向けて、ぜひ邁進していただきたいと思います。  以上で私の一般質問を終わります。どうもありがとうございます。 170: ◎議長(熊谷伸一君) これにて10番村上佳市君の質問を終わります。  暫時休憩いたします。再開を午後1時といたします。      午後 0時01分  休 憩 ───────────────────────────────────────────      午後 1時00分  再 開 171: ◎議長(熊谷伸一君) 再開いたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、「高齢者の社会参画とまちづくりについて」外4カ件、12番三浦由喜君の質問を行います。12番三浦由喜君。 172: ◎12番(三浦由喜君) 市民クラブの三浦由喜であります。  一般質問の最後になりましたが、通告に従いまして順次質問をさせていただきます。  1カ件目、高齢者の社会参画とまちづくりについて伺います。  老人福祉法の第2条には、「老人は、多年にわたり社会の進展に寄与してきた者として、かつ、豊富な知識と経験を有する者として敬愛されるとともに、生きがいを持てる健全で安らかな生活を保障されるものとする」と規定されております。  また、第3条では、「老人は、老齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して、常に心身の健康を保持し、又は、その知識と経験を活用して、社会的活動に参加するように努めるものとする。老人は、その希望と能力とに応じ、適当な仕事に従事する機会その他社会的活動に参加する機会を与えられるものとする」とも規定されております。  本市における、これまでの高齢者福祉の取り組みについて伺います。 173: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 174: ◎市長(菅原 茂君) 三浦由喜議員の質問にお答えいたします。  高齢者の社会参画とまちづくりについてでありますが、急速に高齢化が進行する中において、高齢者が生き生きと活躍し、安心して暮らすことのできる地域社会を実現するためには、市民一人一人が健康でさまざまな活躍の場を確保していることが重要であります。  本市の高齢者福祉については、高齢者が住みなれた地域で、健康づくりや介護予防に参加できる仕組みづくりを推進し、健康寿命の延伸を図るとともに、自治会、ボランティア活動への参加や就労の機会の確保など、高齢者の社会参加の支援などに取り組んでおります。  具体的には、老人福祉センター等における生きがいづくり活動の場の提供、老人クラブへの助成、身近なコミュニケーションの場となる交流サロンの立ち上げや運営の支援を行うとともに、市内各地域において、健康づくりや介護予防の取り組みを積極的に進めております。  また、本年度から、支え合いの地域づくりを進めるため、生活支援体制整備事業をスタートしており、高齢者が支えられる側だけではなく、支える側として、自治会やさまざまなボランティア活動の担い手となっていくことを支援するなど、高齢者の地域における活躍の場づくりを進めております。  さらに、高齢者の豊富な知識と経験を生かして、就業の機会を提供しているシルバー人材センターの活動を支援するなど、高齢者の社会参加を促進しているところであります。 175: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 176: ◎12番(三浦由喜君) 従来、老人といえば、概して福祉の対象あるいは社会的弱者、おとなしい受け身の存在というイメージが根強かったと思います。  しかし、既に老人といっても、知識と経験を活用して、社会的活動に参加し、その希望と能力とに応じ、適当な仕事に従事する主体といったイメージが強まっており、「元気老人」が社会の至るところで活動するようになっております。  むしろ、老人もまた社会の担い手として活動しなければ社会自体が維持できなくなっていると思われます。  気仙沼市まち・ひと・しごと創生「人口ビジョン」「総合戦略」では、「現在の地域社会における主体は高齢者である。高齢者ができる限り健康で、経済社会や地域社会に参画することができる健康長寿社会の構築は必須であり、そのことにより地域社会は拡大する」とあります。  本市高齢者の社会的役割をどのように捉えているのか。また、今後の高齢者福祉の充実をどのように考えているのか伺います。 177: ◎議長(熊谷伸一君) 高齢介護課長高橋義宏君。 178: ◎高齢介護課長(高橋義宏君) それではお答えいたします。  議員お話しのとおりの、高齢者の社会的役割でございますが、これまでも高齢者の方がこれまで培ってきた豊富な知識や経験、それから技能を存分に発揮し、自治会や振興会、またボランティア活動等を主体的に担っていただいており、今後もさまざまな地域活動の中心的な担い手となるものと考えております。  高齢者福祉の充実につきましては、市長答弁でもございましたが、健康づくりや介護予防に参加できる仕組みづくりや、身近なコミュニケーションの場となる交流サロンの立ち上げや運営支援など、多くの高齢者が地域社会の主体として活躍できる場をつくるよう展開してまいりたいと考えております。  また、就業意欲のある高齢者に対し、その機会を提供しているシルバー人材センターの活動を支援するなど、高齢者の社会参加について促進してまいりたいと考えております。 179: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 180: ◎12番(三浦由喜君) 厚生労働省が、ことし2月に全国の男女数千人を対象に実施しました、高齢社会に関する意識調査です。高齢者だと思う年齢を尋ねたところ、「70歳以上」との回答が最も多くて、41.1%に上がったと報道がありました。ちなみに、世界保健機関WHOの定義では、高齢者は65歳以上であります。また、高齢でも自立生活が送れる健康寿命、先ほど申し上げましたが、健康寿命は心身ともに自立し、健康的に生活できる期間でありますが、これは男性が71.19歳、女性は74.21歳で、厚生労働省は、70歳以上との回答は健康寿命に近いと見ているともありました。  それから、総務省の労働力調査によりますと、平成27年に職についていた高齢者は730万人、12年連続でふえていると。過去最多を更新して、その約半数の360万人が企業などに雇用されていて、このうち74.2%に当たる267万人がアルバイトやパートといった非正規雇用だったとしております。  65歳以上という高齢者に仲間入りをしても、多くの高齢者は元気であり、そして大多数の高齢者が引き続き働きたいと考えている現状があると思います。  本市高齢者雇用の実態を伺います。 181: ◎議長(熊谷伸一君) 商工課長澤口 紳君。 182: ◎商工課長(澤口 紳君) お答えいたします。  高齢者の雇用につきましてでございますが、少子高齢化の進展によりまして、労働力が減少しております中で、平成25年4月1日に改正施行されました高年齢者雇用安定法におきまして、65歳までの雇用確保措置導入の義務化が定められたところでございます。  本市の雇用の実態でございますけれども、ハローワーク気仙沼からの聞き取りによりますと、厚生労働省が平成29年6月1日現在の高年齢者の雇用状況の取りまとめの調査結果によりますと、調査対象の、常時雇用する労働者が31人以上の企業に該当するハローワーク気仙沼管内企業104社につきましては、経過措置を含めますと、全ての企業におきまして、雇用確保措置がとられているということでございまして、また、これらの企業で雇用されています8,519人のうち、65歳以上の常用雇用労働者数は550人ということで6.5%を占めますけれども、増加傾向にあるということでございました。  また、平成29年10月のハローワーク気仙沼管内におきます65歳以上の求職者数は111人となっておりまして、求職者全体1,167人に対しまして9.5%という状況になっているというところでございます。  この結果につきましては、詳細に把握、分析できてはいないんですけれども、高齢者の方々がまだまだ働きたいというような一定程度のニーズはあると認識しているところでございます。  以上です。 183: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 184: ◎12番(三浦由喜君) ありがとうございます。  人口減少社会の中で、社会の活力を維持し、持続的な成長を実現するためには、就労意欲が高くて、そして豊かな経験と知識を持った高齢者の就業率を高めることが重要であると思います。  働く意欲のある高年齢者が、年齢にかかわりなく生涯現役で活躍し続けられる雇用、就業環境を整えていくことが必要不可欠と考えます。  遠野市でありますけれども、高年齢者の就労を支援する、55歳以上でありますが、生涯現役促進地域連携事業を今月、本格的に始めたようであります。これは、政府の「一億総活躍プラン」の一環で、少子高齢化が進み、労働力不足が顕著になる中、働く意欲があるシニア世代の能力や経験を生かし、地域で働ける環境づくりと生きがいの創出に取り組むとしてあります。期間は2019年度末までで、事業費は国がほぼ全額負担し、3カ年の合計で約3,800万円。遠野市、それからシルバー人材センター、商工会などで構成する「生涯現役いきいき促進協議会」も設立したようでございます。  多くの高齢者は元気であり、就業意欲も高いことであります。これらの高齢者に対して、本市において高齢者雇用確保条例を制定し、高齢者が生涯現役で生き生きと過ごすための活躍の舞台として、条例による制度設計を提供するなど、地元企業に一定数の高齢者を雇用していただくことは考えませんか。伺います。 185: ◎議長(熊谷伸一君) 商工課長澤口 紳君。 186: ◎商工課長(澤口 紳君) お答えいたします。  高齢者の雇用促進に向けた取り組みといたしましては、宮城労働局、それからハローワーク気仙沼などの国の機関におきまして、定年制度や継続雇用制度の見直しを行った事業主様に対する助成ですとか、相談体制の充実、啓発活動などに取り組んでおりますほか、本市におきましては、シルバー人材センターへの継続的な支援によりまして、高齢者の社会参加や就業機会の確保、提供を図っているところでございます。  これらの取り組みや、先ほど申し上げました、65歳までの雇用確保措置導入の義務化の状況、こういったものを踏まえますと、本市域において、高齢者の雇用環境の整備は一定程度進み始めているものと認識しているところでございます。  御提案のございました高齢者の雇用確保に向けた条例制定につきましては、まずは国の動向ですとか、高年齢者雇用安定法の運用状況を注視していきますとともに、今後も宮城労働局ですとか、ハローワーク気仙沼などが行う取り組みとの連携を図る中で、そのあり方や効果など見きわめた上で判断していく必要があるものと考えているところでございます。 187: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 188: ◎12番(三浦由喜君) わかりました。  厚生労働省が公表した平成27年度都道府県別の平均寿命で、男性の1位は滋賀県で81.78歳、女性の1位は長野県で87.67歳。ちなみに、宮城県の男性は15位で80.99歳、女性は20位で87.16歳だったようであります。厚生労働省の担当者でありますが、上位の都道府県は糖尿病での死亡割合が低かったり、喫煙者が少なかったりという特徴があり、下位では食塩摂取量の多さや歩行数の少なさなどが見受けられると分析しているとも報道がありました。  行政は、高齢者がふえる分だけ、言葉は悪いんですが、医療や介護予算をふやすと、そういう発想ではなくて、高齢者一人一人の生きる意欲をかき立てるための社会参画の機会創出を最大限支援すべきと考えますが、市長の考えをお伺いして、この項目は終わりたいと思います。 189: ◎議長(熊谷伸一君) 市長菅原 茂君。 190: ◎市長(菅原 茂君) 本市にありますハローワーク管内でも、平成24年度の、どのタイミングからか、有効求人倍率が1倍を超えて、あるときは2倍を超えて、現在1.7台に推移しているところでございます。そういう意味では、全体の雇用情勢としては大変、求人の意欲が高いというところにあります。  そんな中で、高齢者の皆さん方も、以前に比べれば就業機会がふえているのではないかなと思いますが、では、その求人が必ずしも人口構成に従って、または高齢者に近い方たちの雇用も受け付けているかということにつきましては、少し調査をする必要があろうかなと思います。  その上で、市としてどのような対策をすべきかということにつきまして、ハローワーク等とも相談していく必要がありますし、その前提となる健康を保っていただくということにつきましては、保健福祉部を中心に、高齢者の介護の前の段階ですね。これは本市にとっても、国にとっても大変大事なところでありますので、その各種施策をこれからも推進していきたいと思います。 191: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 192: ◎12番(三浦由喜君) ありがとうございます。  次にまいりたいと思います。2カ件目、民生委員・児童委員の活動の重要性について伺います。  民生委員制度は、大正6年に岡山県で創設された「済世顧問制度」が始まりとされており、本年5月で100周年を迎えました。  民生委員・児童委員は、核家族化、少子高齢化が進み、地域とのつながりが希薄になっている現代において、困り事のある住民への情報提供や、住民が必要な支援を受けられるよう関係機関とのつなぎ役になるなど、地域における支え合いの中心となっていますが、本市の民生委員・児童委員の活動の実態についてお伺いいたします。 193: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 194: ◎市長(菅原 茂君) 民生委員・児童委員の活動の重要性についてお答えいたします。  民生委員は、民生委員法によって、「住民の生活状態を必要に応じ適切に把握すること」「援助を必要とする者の生活に関する相談に応じ、助言を行うこと」「福祉サービスを適切に利用するために必要な情報の提供、その他の援助を行うこと」「関係行政機関の業務に協力すること」などが職務として規定されております。  また、児童福祉法によって、兼ねて児童委員に充てられることと規定されており、児童や妊産婦に対しても同様の活動が求められております。  本市の民生委員・児童委員におきましても、法の求めに応じ、高齢者や障害者のいる家庭などを定期的に訪問し、見守り、声がけを行うとともに、一般家庭からの悩み事の相談にも応じるなど、訪問・相談対応を基本的な活動としております。  相談内容に応じて、市の窓口や制度の紹介を行うとともに、各種福祉サービスの提案と関係機関・団体へ直接連絡してつなぐなどの活動も行っております。
     また、小中学校や高齢者対象の行事など、地区内の各種行事に参加し、地域とのつながりを深めながら、地区全体の見守りも行っております。  さらに、各種研修会等に積極的に参加し、委員の役割や重要性の認識と、市事業や福祉制度等の理解を深めながら、月1回の地区定例会において、行政、社会福祉協議会、他の民生委員と情報交換をし、地区内の福祉課題を検討、分析して、課題解決に当たっております。  なお、震災後の一段落した時期には、仮設住宅や市内の各地区に散り散りになった担当地区の方々を訪問し、安否確認や悩み事の相談等に対応した委員も多数おりました。  これらのさまざまな活動を昨年度は1人当たり平均120日、211件行っており、住民にとっての身近な相談役として、また市民の福祉増進のかなめとして非常に重要な存在となっております。 195: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 196: ◎12番(三浦由喜君) ありがとうございます。  お伺いします。民生委員、それから児童委員の身分、任期、報酬、それからどのような方が民生委員になっておられるのかをお伺いします。もう一度言います。身分や任期、報酬、それからどのような方が民生委員になっておられますか。 197: ◎議長(熊谷伸一君) 社会福祉課長阿部久人君。 198: ◎社会福祉課長(阿部久人君) お答えいたします。  まず、身分についてでありますけれども、法に明文の規定がございません。委嘱は厚生労働大臣が行い、指揮監督は都道府県知事が行うとされております。かつて、その法解釈におきまして、都道府県から国に照会がありました昭和26年に、公務員課長から、都道府県の非常勤特別職である地方公務員であると解するとの見解が示されております。  任期についてであります。任期は3年となっておりまして、直近は平成28年12月1日から平成31年11月30日になっております。  それから報酬なんですが、ボランティアという位置づけでありまして、報酬はございません。ただ、都道府県とか市町村から交通費や通信費などの実費相当分として、活動費等として助成がされております。  それから、どのような方が民生委員・児童委員になっているかでありますけれども、人格識見高く、広く社会の実情に通じ、社会福祉の増進に熱意のある者とされております。さらに、本市においては、担当地区の実情を熟知して、住民の方が気軽に相談できる方が委嘱されていると理解しております。  以上であります。 199: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 200: ◎12番(三浦由喜君) 身分でありますけれども、厚生大臣から委嘱された非常勤の地方公務員ということでよろしいですか。 201: ◎議長(熊谷伸一君) 社会福祉課長阿部久人君。 202: ◎社会福祉課長(阿部久人君) 都道府県の非常勤特別職の地方公務員として見解が示されております。  以上です。 203: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 204: ◎12番(三浦由喜君) 任期は3年ということですが、再任は可能ですか。 205: ◎議長(熊谷伸一君) 社会福祉課長阿部久人君。 206: ◎社会福祉課長(阿部久人君) 再任は可能です。再任は妨げないということになっております。  以上です。 207: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 208: ◎12番(三浦由喜君) 先ほど市長からの答弁で、地域からの推薦によって、市、県の審査を経て、厚生労働大臣から委嘱とありますが、地域からの推薦という部分について、ちょっと説明いただけますか。 209: ◎議長(熊谷伸一君) 社会福祉課長阿部久人君。 210: ◎社会福祉課長(阿部久人君) 本市におきましては、自治会長が広くその地区内を把握していらっしゃるということで、自治会長からの推薦としております。本年度になってからなんですけれども、なかなか自治会長、推薦もできないということで、実は個々に行政委員だったり、もとの民生委員だったり、いろいろお話を個別に伺ったりしております。  以上です。 211: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 212: ◎12番(三浦由喜君) 社会構造の変化に伴いまして、求められる役割が多様化する中で、充足率が低下し、高齢化も進み、なり手不足が顕在化していると言われております。  また、集団移転や災害公営住宅建設などにより地域コミュニティーが再編され、見守りなど民生委員の活動の重要性が高まる反面、住民同士の面識が薄れたことで、負担を強いられ、適任者が見つかりにくくなっているとも言われております。  本市定数の充足率と、市の後押しなどの支援策はどうなっておりますか伺います。 213: ◎議長(熊谷伸一君) 社会福祉課長阿部久人君。 214: ◎社会福祉課長(阿部久人君) お答えいたします。  まず、充足率でありますけれども、民生委員の定数につきましては、県の条例で定められております。本市の定数は183人となっております。昨年12月の改選期には157名、本年度になって5名が追加委嘱されておりまして、本年12月1日現在162名となっており、欠員は21名となっております。定員に対する充足率は88.5%であります。  それから支援策ということであります。欠員地区への支援策でありますけれども、今お話ししたとおり、自治会長からの推薦を受けて、本市から県知事、県知事から厚生労働大臣に推薦されて、認められて委嘱されますけれども、本年度は行政委員、あるいは前の民生委員等からも候補者などをお伺いして、相談しているとともに、今後さらに民生委員・児童委員協議会、あるいは地区社会福祉協議会などとの大きな組織とも連携しながら、民生委員・児童委員の確保を図ってまいりたいと考えているとともに、実は今後、4月前後なんですけれども、各地区においていろんな役員を決定していきます。その時期に合わせて、欠員地区の自治会長と相談しながら、できるだけ多くの候補者を推薦できるように努めていきたいと考えております。  以上です。 215: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 216: ◎12番(三浦由喜君) 今後でありますけれども、活動範囲や内容について整理していただいて、関係機関との役割を明確化することで、民生委員自身の負担を軽減していくことが必要であり、やりがいと誇りを持って、地域を支えている民生委員の活動を、地域が支える仕組みづくりも充実させていかなければならないと考えます。市長の考えを伺いまして、この項目は終わりたいと思います。 217: ◎議長(熊谷伸一君) 市長菅原 茂君。 218: ◎市長(菅原 茂君) 民生委員・児童委員の委嘱につきましては厚生労働大臣名で、そして地区の指定につきましては宮城県知事が行いますが、その2枚の委嘱状を渡すことは私の役目になっています。  そういう意味で、毎回、大変重責を、先ほど、基本はボランティアという話がありましたけれども、そういうような思いでやっていただけるということは本当に敬意を表したいと思いますし、実際、津波のときなどは民生委員・児童委員だとか行政委員が、各家にまだ人がいないかということを、自分の命を顧みず回ったという地区も多くあります。そういう意味で、私たちはその方たちを尊敬するとともに、支えの中心であるが、やはりみんなで支えるという、今の議員のおっしゃるとおりだと思っておりますので、本市としてもできるだけのサポートをしてまいりたいと思っております。 219: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 220: ◎12番(三浦由喜君) ありがとうございます。よろしくお願いします。  3カ件目に入ります。市有財産(土地)の利活用について伺います。  本市第2次気仙沼市総合計画体系図に、将来像を実現するための「まちづくりの仕組みづくり」があり、基本目標(仮)でありますが、その中に、地域経営として、「地域の資産・資源を活かした持続可能なまち」を目標とし、施策の柱(仮)でありますが、「地域の資産・資源を有効活用し、賑わいと生業を創出します」とあります。また、基本施策(仮)でありますが、これには「市有財産の適正管理と有効活用」とあります。  本市の今後の市有財産、特に土地の利活用について、どのように考えているか伺います。 221: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 222: ◎市長(菅原 茂君) 市有財産(土地)の利活用についてお答えいたします。  市の所有する土地は、市総面積3万3,244ヘクタールのうち、平成28年度末現在、約5,239ヘクタールで、そのうち行政目的に使用するため管理している行政財産は約860ヘクタール、それ以外の普通財産は約4,379ヘクタールとなっております。  普通財産の面積の中には、震災により防集事業で市が買い取りした被災宅地約113ヘクタールのうち、既に公募や代替地等で処分した土地を除く約109ヘクタールも含まれており、今後の有効活用が課題となっております。  普通財産の一部については、自治会や福祉施設等への土地の貸し付けや、必要に応じ譲渡も実施しているところであります。  土地の利活用については、今年度、施設マネジメント検討委員会や市立病院跡施設利用検討委員会、市立学校等跡施設検討委員会を設置し、未利用財産の有効利用に向けた検討を開始したところであります。  今後、行政財産の用途廃止により未利用地の増加が見込まれることから、今回設置した各委員会での検討を踏まえ、民間への譲渡や貸し付けを含めた有効活用に取り組んでまいります。  譲渡、貸し付けに当たっては、企業誘致を初め、地域振興や福祉事業などの取り組みと連動し、事業の効果が図られるよう検討してまいります。 223: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 224: ◎12番(三浦由喜君) ありがとうございます。  平成26年の9月定例会で、私は遊休市有地の有効活用について一般質問しております。いわゆる未利用市有地でありますが、答弁では、行政改革の一環として、平成22年度から洗い出し調査を各課に照会し、行っており、売却可能な土地については公売を行うなど、有効活用を図ってきたと答えております。  また、現在使用していない市有地は、条件的に有効活用や売却が困難なものが多くなっており、今後とも活用可能な市有地の洗い出しを随時行い、処分可能なものについては積極的に公売に付し、民間の復興に役立てるなど、遊休市有地の有効活用が図られるよう努めていきますとも答弁しております。  さらに、本市における平成25年度の売却実績でありますが、11件、面積にして約1.1ヘクタール、金額で1,425万円と答えております。  伺います。平成26年度から平成28年度までの、それぞれの遊休市有地の売却実績と面積、金額を伺います。 225: ◎議長(熊谷伸一君) 財政課長三浦利行君。 226: ◎財政課長(三浦利行君) お答えいたします。  平成26年度から平成28年度までの市有地の売却実績ということでございますけれども、平成26年度につきましては、筆数にして52筆、面積で約1.4ヘクタール、金額にいたしまして6,220万円ほどの売却実績となっております。  平成27年度につきましては、筆数で34筆、面積で1.1ヘクタール、金額で1億262万円となっております。  平成28年度につきましては、筆数で81筆、面積で約1.6ヘクタール、金額で1億9,691万円という実績となっております。 227: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 228: ◎12番(三浦由喜君) 市有財産の適正管理とありますけれども、市有土地の管理、担当課はどこでしょうか。以前の回答では、土地は行政財産なので、行政目的があって取得なり管理しているので、一元管理よりは、担当課、担当部署で管理することが実情だとも答えております。  私は以前にも申し上げておりますが、データの一元管理が必要だと思っております。公有地の管理システムなどを導入して、その機能を使って市有財産の貸し付けとか売却、それから遊休資産の有効活用を図るべきと思っております。市有土地の管理担当課はどこでしょうか。伺います。 229: ◎議長(熊谷伸一君) 財政課長三浦利行君。 230: ◎財政課長(三浦利行君) お答えいたします。  市の財産の管理ということでございますけれども、行政財産につきましては、それぞれ行政の目的ごとに取得して、活用しておりますので、それぞれの担当課で管理すべきものと考えております。  その他の普通財産については、ただいまは財政課で従来どおり管理しておるわけですけれども、全体の把握につきましては、それぞれ行政財産の管理の部分で増減等がございましたら、財政課に増減の連絡をしていただく。そういったもので、市の財産全体の管理というものを、財政課で全体的には管理しているという内容でございます。 231: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 232: ◎12番(三浦由喜君) 管理台帳でありますけれども、平成26年9月の答弁では、法に基づき公有財産台帳を作成してリスト化し、普通財産、行政財産を区分けして管理していると答弁があります。それぞれの管理担当課では、地目や面積などの管理台帳は持っているんですか。 233: ◎議長(熊谷伸一君) 財政課長三浦利行君。 234: ◎財政課長(三浦利行君) お答えいたします。  それぞれ行政財産は担当の部署で管理しておりますので、そういった数値のものについては、それぞれ持っているものということでございます。  管理につきましては、台帳ですけれども、従来の台帳に加えまして、平成28年度におきまして、今後の公会計の整備と絡めまして、固定資産台帳というものを新たに整備いたしまして、固定資産支援システムというものの中で市の財産も管理できるようになっておりますので、そういったものを活用しながら管理しているところでございます。 235: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 236: ◎12番(三浦由喜君) 管理台帳はあると。それでは、その管理台帳には位置図としての図面はあるんですか。それは何万分の一ですか、何千分の一ですか。 237: ◎議長(熊谷伸一君) 財政課長三浦利行君。 238: ◎財政課長(三浦利行君) お答えいたします。  所有している土地の図面の関係ですけれども、図面につきましては、先ほど申し上げました固定資産支援業務システムというものがありまして、その中で地図表示ができるようなものとなっております。  倍率については、それぞれシステムの中である程度変えられるものということで管理しております。 239: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 240: ◎12番(三浦由喜君) それでは確認しますけれども、市として今後、利用する見込みのない財産、土地でありますが、この処分は考えておられますか。 241: ◎議長(熊谷伸一君) 財政課長三浦利行君。 242: ◎財政課長(三浦利行君) 先ほどの市長の答弁にもありましたとおり、今後も利用した行政財産から普通財産に移行してくる土地というものも出てくると考えられますので、そういったものを集約いたしまして、今後どういった、先ほどの答弁の中で、有効活用ということで、売却や貸し付け、そういったものについてのどういった取り組みを行っていくかにつきましては、先ほどの、設置した委員会の中で検討しながら進めてまいりたいと考えております。 243: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 244: ◎12番(三浦由喜君) わかりました。  私は、市として今後、利用する見込みのない財産の処分を円滑、適切に推進するための未利用財産売り払い推進要領などを作成して、当該処分に関し必要な事項を定めることを考えてはいかがでしょうか。考えませんか。 245: ◎議長(熊谷伸一君) 財政課長三浦利行君。 246: ◎財政課長(三浦利行君) お答えいたします。  今後の財産の処分に当たっての要綱等ということでございますけれども、現在、施設マネジメント委員会を立ち上げまして、その中におきましても、今後の取り組みの方針とか、処分の仕方とか、そういった必要な事項が出てくると思いますので、その議論の中で検討していきたいと考えております。 247: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 248: ◎12番(三浦由喜君) やはり今後の市有財産の売却などを考えますと、専門担当課として、例えば財産利用推進課とか班とか、そういうものの設置が必要と考えますけれども、いかがでしょうか。 249: ◎議長(熊谷伸一君) 総務部長吉川良一君。 250: ◎総務部長(吉川良一君) それでは、組織体制のことになりますので、私から御答弁申し上げたいと思います。
     御指摘のように、市の持っている市有財産、土地だけでなくて建物も含めまして、さまざまなってきております。先ほど市長答弁で申し上げました、各委員会それぞれ課題を持っているということで、これは今のところ各部署が連携して議論しているところでありますが、いずれ、時期を見ながら、これを総括的に取りまとめていくという部署がだんだん必要になるのではないかと考えてございまして、将来的な課題と捉えているところでございます。  以上でございます。 251: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 252: ◎12番(三浦由喜君) 今、若者を中心に、地方移住の関心が高まっていると言われております。市として、用意周到に準備することも、私は自治体の重要な仕事であると思っております。  また、土地のことだけを申し上げておりますけれども、今後、既存施設の移転、新築を計画する場合、担当課は跡地の利用、処分計画もあわせて検討し、未利用地の発生の抑制に努めることも大切なことと考えます。市長の考えを伺いまして、この項目を終わりたいと思います。 253: ◎議長(熊谷伸一君) 市長菅原 茂君。 254: ◎市長(菅原 茂君) 2つお話ししたいと思います。  1点は、例えば民間、個人、企業であれば、土地を持っていること自体が資産価値を有し、例えば事業を起こす場合の借り入れの担保に入れるというような有効活用が、使わなくともできる可能性がありますが、市ではそういうことができませんというか、必要がない状態であります。そういう意味で、目に見えた活用をする必要がよりあるんだろうなと思っております。そのことで、いろいろ御提言をいただいたと思います。  もう一点は、鉄は熱いうちにというか、我々も学校の統廃合だとか、いろいろな施設の廃止の中で、建物を壊すお金がかかるからそのままにしていて、土地も結局、塩漬けになってしまうというようなことがありまして、今後はさまざまな委員会もありますので、用途が廃止された建物、土地については早いうちに、まだ温かいうちに次の用途を決めていくということを心がけていきたいと思っております。 255: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 256: ◎12番(三浦由喜君) ありがとうございます。  4カ件目に移りたいと思います。シェアリングエコノミー(共有型経済)の導入について伺います。  シェアリングエコノミーは、多くの人が物や場所、サービスを共有して利用する仕組みのことであり、観光客を一般住宅に泊める民泊などのさまざまな形態のビジネスが生まれております。  時間に余裕がある主婦が、子育て世帯の子供を預かるサービスを行っている山形県の湯沢市など、民間活力を生かしたまちづくりを推進する「シェアリングシティ宣言」を行うなど、各地に広がりつつあります。  総務省は、主婦が空き時間に共働き世帯の家事や育児を代行したり、空き家をサークル活動などに貸し出ししたりするといった共有型経済の普及を後押しするものであります。  総務省では、導入を希望する自治体に来年度から交付金を出すようでありますが、市においても7月にシンポジウムはあったようでありますが、本市として取り組む考えはないか伺います。 257: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 258: ◎市長(菅原 茂君) シェアリングエコノミー(共有型経済)の導入についてお答えいたします。  シェアリングエコノミーは、個人等が保有する土地や建物、自動車などの資産や、個人のスキル、時間などの無形の資源を、インターネットを介して貸し借りするサービスであり、個人や社会に対して新たな価値を提供し、経済の活性化や生活利便性の向上、遊休資産の有効利用、社会課題解決への寄与などが期待され、国内での市場規模も拡大傾向にあります。  国は、シェアリングエコノミーの普及を促進するため、内閣官房にシェアリングエコノミー促進室を設置し、シェアリングエコノミー伝道師を任命して、地方での普及活動を行うとともに、総務省の来年度概算要求にシェアリングエコノミーの活用推進に係る予算を盛り込んでおります。  本市においては、本年7月6日にシェアリングエコノミー伝道師を招いて、シェアリングエコノミーに係るシンポジウムを開催し、約70人の参加者が仕組みや先進事例について学び、意見交換を行ったところであり、その後は、内閣官房シェアリングエコノミー促進室や総務省自治行政局、シェアリングシティ宣言を行った先進自治体などから継続的に情報収集を行っております。  また、シェアリングエコノミー普及の取り組みとしては、個人の空いた時間やスキルを生かし、インターネット上で文書作成等の仕事を行うウエブ系在宅ワークに係るセミナーやスキルアップ講座を今年度中に開催することとしております。  本市といたしましては、地域課題を解決する手法として、シェアリングエコノミーの可能性に注目しており、普及啓発のための講演会や、地域で実施可能な事業スキームの検討などを国の交付金等も活用しながら実施し、市民の認知度向上やニーズの掘り起こし、そして事業化などに取り組んでまいります。 259: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 260: ◎12番(三浦由喜君) ありがとうございます。  私は平成26年12月定例会の一般質問において、平成21年度に創設されました、総務省の地域おこし協力隊の活用について提言をいたしました。その結果、平成21年ですが、創設されてから7年目の平成28年度に本市で受け入れをした経過があります。ぜひ、本市ならではのシェアリングエコノミーを検討していただきたいと思います。この項目は終わります。  5カ件目に移ります。県立高校の将来構想について伺います。  県立高校将来構想、平成31年度から平成40年度の構想であります。その策定を進める宮城県教育委員会は、県立高校卒業生と県内の企業を対象に、学科編成や教育課程などへのニーズを探るアンケートを実施したようであります。  20歳から25歳の卒業生には、高校選択で重視した項目や学習の満足度に加え、海外研修や情報機器の活用促進など、高校教育で強化が必要な点などを訪ね、企業には、過去5年間で採用した県立高校卒業生の実績などを質問したようであります。また、充実を望む学科のほか、コミュニケーション能力や責任感など、生徒を採用する際に重視するポイントなども聞いたようであります。  宮城県教育委員会は、アンケートを踏まえ、県立高校の適正な校数や学科編成、募集定員を検討するとしており、現在審議中の県立高校将来構想審議会に反映され、今週にはその答申案がまとめられる見通しであると報道がございました。  過去には、気仙沼西高校が平成25年2月に策定された新県立高校将来構想第2次実施計画には盛り込まれていなかったにもかかわらず、平成30年4月に気仙沼高校と統合することになりましたことは記憶に新しいところであります。  現在、心配されているところは本吉響高校であります。気仙沼・本吉地区唯一の総合学科であり、職業高校でもあります。平成28年度入学生からは、福祉課目が選択できるようになりました。地域の方々からは、統合はもとより存続すら心配する声が多くあります。  昨年2月の会派代表質問での今川議員に白幡教育長は、県立高校について、県教育委員会の所管であるが、市としては、地域の実情に応じた戦略的かつ柔軟な学校運営のあり方を含め、本市の将来を担う生徒の育成について、今後とも県立高校との意見交換の場の設定や現状把握などに努めてまいりますと答えております。  本市として、どのように捉えているのか伺います。 261: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君の質問に対し、当局の答弁を求めます。教育長齋藤益男君。 262: ◎教育長(齋藤益男君) 三浦由喜議員の質問にお答えいたします。  県立高校将来構想についてでありますが、県教育委員会から伺ったところ、現在は、新県立高校将来構想における第3次計画で進んでおり、気仙沼西高校の気仙沼高校への統合についてもその一環であること。  県教育委員会では、現在の新県立高校将来構想が策定から7年余りが経過し、少子高齢化の進展や震災における生活環境及び地域社会の変化に対応しなければならない状況にあり、県立高校の教育が果たすべき役割や、高校の配置を含めた今後の県立高校のあり方について、現在これに係る審議会を開催し、見直しを図っているところであること。  また、次の県立高校将来構想は2年前倒しで策定することとし、平成31年度から平成40年度を期間とした10年計画と伺っており、県立高校が2校も減少した気仙沼地域としては待ったなしの状況と認識しております。  本地域は、今後の生徒数の減少が他地域より早く進むと推測されている中で、県立高校将来構想は、地域みずからが考える必要があると捉えられておりますので、県教育委員会などから情報収集をするとともに、当地域の県立高校のあり方や問題について、市民も交えて考える場を設定すべく、庁内や関係先と早急に検討してまいります。 263: ◎議長(熊谷伸一君) 12番三浦由喜君。 264: ◎12番(三浦由喜君) 本市の将来を担う生徒でありますので、今後とも地元の県立高校との意見交換の場の設定、あるいは現状把握などにぜひ努めていただきたいと思います。  最後になりましたが、菅原市長におかれましては、年末年始とその後、御多忙のことと存じますが、健康には十分御留意なされまして、御自愛のほどをお祈り申し上げ、一般質問を終わります。 265: ◎議長(熊谷伸一君) これにて12番三浦由喜君の質問を終わります。  以上で一般質問を終了いたします。 266: ◎議長(熊谷伸一君) 次に、今議会初日に行われました報告に対する質疑を行います。  初めに、報告第1号専決処分の報告についてに対する質疑を行います。20番鈴木高登君。 267: ◎20番(鈴木高登君) 事前に配られておりました参考資料を見るに、この交差点付近における事故ということは十分理解できるんですが、対向車があったり、交差点であったりということで、どちらが優先道路だったのかななんていう思いをしながら見ておりました。  この際、ここで道交法云々を言っても詮ない話なので、それはとりあえずは置いておきますけれども、この種の事故が以前にも何度かあったやに記憶してございます。  そこでお尋ねするんですけれども、いわゆる陥没したところに落下するというような事故ですね。今回のこの陥没穴を見るところ、深さ15センチなわけですよね。15センチの深さのところに陥没したということなんですが、震災後、この手の陥没穴というものは各所に見られるということで、それで以前から担当課においては、パトロールをした上で見つけ次第、補修していくんだという話もございました。  ただ、見るに、最近の復興事業に伴って、大型トラックあるいはミキサー車等々が通行するところにおいては、そういった陥没穴、あるいは場合によっては未舗装の場所などは、正直に申し上げて、このくらいの穴ぼこのところというのは随所に見られるような感じがします。あるいは路側といいますか、舗装と地面との境目などは、15センチぐらいの段差はかなりあるやに思われますし、そこで、いわゆる車の腹をするというような状況があったりとか、頻繁にあるやにも聞くんですよね。  ですから、この事故について、どんな流れでこうなるのかなということを以前から疑問に思っていたわけなんですよ。いわゆる、この被害車両の方が市に申し出れば、こういう取り扱いになるのか、あるいは間に入った保険屋がそのような取り扱いにしてもらえるのか。一方で、自分の車両を壊した場合でも、泣き寝入りしている人もいるというような状況から、ちょっと不公平感があるのではないかなと思うわけなんですよね。  その辺の流れというところは、どのような考えで当局は対応しているのか。まず、その辺お尋ねしておきたいと思います。 268: ◎議長(熊谷伸一君) 20番鈴木高登君の質疑に対し、当局の答弁を求めます。土木課長菅原通任君。 269: ◎土木課長(菅原通任君) お答えします。  今回、田中赤貝線、面瀬川線の交差点部分の陥没の事故ということで、大変皆様に御迷惑をおかけしました。  この事故についてもそうなんですけれども、実際、車を破損した方々から市に電話で、このような状況で道路が穴あいていますよ、あるいは危険ですよということをまず連絡いただいて、それから車両の損傷等について同時にお聞きしております。その際、すぐ発生場所を確認させていただき、現場をすぐ対応というような形をとらせていただいております。  大体、保険屋というよりは車の持ち主、所有者等から連絡が多い状態になっております。 270: ◎議長(熊谷伸一君) 20番鈴木高登君。 271: ◎20番(鈴木高登君) とするとですよ、今回18万何がしという和解金額ですが、フロントバンパーを損傷したという記載がございますけれども、今の車の形状から言えば、いわゆるバンパーは、この15センチ程度でパンバーが壊れるはずがないので、いわゆるスカートバンパー的なものがなって、それがアセンブリ交換というふうな交換になると、この金額になるのかなということは容易に想像はつくんですが、いわゆるこの程度だったらどこにも言えないよなというような、我慢している方も中にはいるんですよね。  だからそこを、だからといって、この被害に遭った車の方も大変は大変なことは、それは十分理解はするんだけれども、一方でそういう人たちもいるということで。だからといって、では、それをアナウンスして、破損した方はみんな市に申し出てくださいよというわけにはいかないとは思うんだけれども、ただどう考えても不公平だなとしか思えないんですよね。  それとあわせて、これは保険対応だからということで、今までも説明はありましたけれども、こういった事故が発生して、保険対応をすると、掛金は、じゃあどうなってくるのかな、高くなっていったりはしないのかなという、そういう心配もあったりするわけなんですけれども、その辺のところについてもお尋ねしておきます。 272: ◎議長(熊谷伸一君) 土木課長菅原通任君。 273: ◎土木課長(菅原通任君) まず1つ目の、道路で一部連絡をいただく方、あるいは電話を入れていただけないで、自分でというような方も確かにいらっしゃると思います。そうした中で、道路の異常、陥没、一部路肩の破損というようなところにつきましては、今後も引き続き、そういう情報を皆様にいただくとともに、再発等には、発生しないようにパトロール等で管理していきたいと思います。  なお、もう一点目なんですけれども、掛金につきましては、保険を使用しても、金額的な保険料の増額はございません。  以上でございます。 274: ◎議長(熊谷伸一君) 20番鈴木高登君。 275: ◎20番(鈴木高登君) 最後にですけれども、最初に申し上げました、いわゆる今回のように、道路の中央部分に陥没した穴が発生するだけではなくて、路肩の部分が、大型ダンプ等、工事車両が通行する場所が多くあるわけですよね、市内。三陸道路の工事車両であるとか、あるいは海岸防潮堤の工事車両であるとか、大きなトラック、ダンプ等が通行している場所においては、路肩が即、段差ができていて、そこで同じような事故を起こすケースは多分にあるわけなんです。  ですので、それを全部補修するとなると、多分またこれはこれで大変な予算がかかるかなとは思うんですが、その事故があるたびに、こういう和解の報告が恐らく、なれてくると、またかというような気持ちにもなるので。ある程度、どのような対策をしたらいいのかとか担当課で考えていただければいいのかなと思いながら、今後についてもより一層検討していただければと思います。  以上です。 276: ◎議長(熊谷伸一君) 9番秋山善治郎君。 277: ◎9番(秋山善治郎君) 私もちょっと、この状況について確認しておきたいと思いますが、図面的には、中央に長さ1.1メートル、幅80センチ、深さ15センチの穴があいていたということでよろしいんですか。これは、舗装している真ん中にこのぐらいの穴があったということでよろしいんでしょうか。 278: ◎議長(熊谷伸一君) 9番秋山善治郎君の質疑に対し、当局の答弁を求めます。土木課長菅原通任君。 279: ◎土木課長(菅原通任君) お答えします。  この交差点部は、全部アスファルト舗装になっております。そうした中で、ダンプ等の交通量もございまして、一部舗装が剥がれた状態になっております。そこに対しまして、ダスト、細かい砕石等で転圧して、その部分について一応、応急的に穴埋めをしていた場所になっておりました。  以上でございます。 280: ◎議長(熊谷伸一君) 9番秋山善治郎君。 281: ◎9番(秋山善治郎君) わかりました。このところは通過しないで曲がってしまうものですから、なかなか気づかなかったんですが、きのう一般質問の中でも、岩ずりを入れているという答弁が課長からありました。最近は、舗装から外れたところに随分、砕石を入れたり、土砂を入れたりして、しっかりと舗装の型のところを修復しているように思われますけれども、この事故を教訓にして、そういうことを今なさっているのかどうかを確認しておきたいと思います。 282: ◎議長(熊谷伸一君) 土木課長菅原通任君。 283: ◎土木課長(菅原通任君) 路肩部分の舗装等については、浮いた砂利でありますと、またすぐ掘れるということで、最近につきましては、この事故とは別に、転圧を十分するようにということで、路肩等の補修作業はやっておりました。 284: ◎議長(熊谷伸一君) 3番菅原雄治君。 285: ◎3番(菅原雄治君) この場所のパトロールはいつやったんですか。 286: ◎議長(熊谷伸一君) 3番菅原雄治君の質疑に対し、当局の答弁を求めます。土木課長菅原通任君。 287: ◎土木課長(菅原通任君) この場所につきましては、この数日前に台風、大雨等ございまして、その際もパトロールしております。二、三日前になると思いますけれども、ほぼ毎日通った状態ではありましたが、雨が上がったことによって、先ほど申しました、砕石の細かいもので埋めていましたけれども、思った以上にダンプで掘れたということで、今回、穴があいたというような形になっております。 288: ◎議長(熊谷伸一君) 3番菅原雄治君。 289: ◎3番(菅原雄治君) 1メーターと80センチの大きな穴というようなことになると、本当にその3日間でこれが掘れたのかなと。その前からそういう気配はあったのではないかなということが予想されるんですね。というのは、この場所というものは、かなり交通量は多いところですね。それで、役所の方も意外と頻繁に通るのではないかなと思うんです。今、話を聞くと、解決策は、重点的にやはりパトロールを強化するしかないという話でしたが、パトロールの方法を、もっと幅広く協力を得る体制をつくるべきではないかなと私は思うんです。  例えば、役所の人だけで足りないのだとしたら、そこの通行する業者の方々は同じ経路を通行するので、穴があきましたよということを報告してもらうという工夫とてあり得るのではないかなと思うんですけれども、そういうふうな、事故につながらない努力というものは考えられないんですか。 290: ◎議長(熊谷伸一君) 土木課長菅原通任君。 291: ◎土木課長(菅原通任君) お答えします。  この場所については、各工事、三陸道のほうも現在動いていたところもございまして、そちらでも一応、道路維持補修ということで、お互い連絡をとりながらやっております。そうした中で、一部的、細かい砕石等を入れて、その後に走行はしていたものの、今回それに対する対応がおくれてしまって、穴のあいたという状態になってしまいました。 292: ◎議長(熊谷伸一君) 3番菅原雄治君。 293: ◎3番(菅原雄治君) 人手不足については、前から非常に、建設・土木関係は伺っておりますので、恐らく限界が来ているというように思うんです。そのときに、どのような工夫で、このような事故を防いでいくかというような、庁全体でのまず話し合いをしていただきたいと。  心配することは、ここに対向車両が見えますけれども、人身がかかわったとしたらすごく大変だなというように、非常に私自身は危惧しているんです。それであっても、結局こういう事故において、回答が、見逃しました、パトロール不足なので強化しますでは、必ず同じことが繰り返されると思えますので、今回のやつを重き事故としっかり捉えながら、もう一度話し合っていただきたいなと思います。  以上です。 294: ◎議長(熊谷伸一君) 11番村上 進君。 295: ◎11番(村上 進君) 私も以前に、今の土木課長の前の方が土木課長のときだったんですけれども、一般質問でやはりこういう、市内をパトロールすることとプラス、今、情報源ということで、市民からの情報を得たほうがいいということで今、全国、結構やっているところがあるんですけれども、アプリを使って、スマホを、写真を撮ったらすぐ届けられるように場所も特定して、GPS機能を使って、そういうものがあるんです。それで、その前、私が一般質問をしたときは、先進事例を勉強しますというようなことで、その後は全然反応がなかったんですけれども、こういう事故が続く以上、そういう安心・安全が大事ですので、そういうことを前向きに考えていただきたい。これは要望で終わります。  以上です。(「なし」の声あり) 296: ◎議長(熊谷伸一君) 質疑がないようですので、これにて報告第1号に対する質疑を終わります。  次に、報告第2号専決処分の報告についてに対する質疑を行います。9番秋山善治郎君。 297: ◎9番(秋山善治郎君) 確認しておきたいと思いますが、ことし、土砂の仮置き場の場所が変更ということですが、これは最初から全然、仮置き場を持たなくてもよかったところが、持つようになったということなんですか。ちょっと事情を説明してください。
    298: ◎議長(熊谷伸一君) 9番秋山善治郎君の質疑に対し、当局の答弁を求めます。都市計画課長佐々木 守君。 299: ◎都市計画課長(佐々木 守君) お答えいたします。  仮置き場所の変更でございますけれども、当初、掘削土砂の仮置き場につきましては、大川の左岸の建設現場内と、その隣接地を予定していたところでございます。それで、近接でやっております、県が発注しております河川工事のおくれから、隣接地の、その場所の明け渡しを受けることができませんでしたので、土砂の仮置き場の場所を約300メートル離れた旧あけぼの公園付近に変更したわけでございます。そのために変更した経過が発生いたしました。  以上でございます。 300: ◎議長(熊谷伸一君) 9番秋山善治郎君。 301: ◎9番(秋山善治郎君) 発注した段階では、県工事が済んで、その場所が使えるという見通しだったということなんですか。その事情をもう少し、事業間調整の関係について、ちょっと説明をお願いします。 302: ◎議長(熊谷伸一君) 都市計画課長佐々木 守君。 303: ◎都市計画課長(佐々木 守君) 発注した当時につきましては、県の事業が予定どおり進むということで、このような発注をしてきたわけでございますが、先ほど御説明いたしましたけれども、県の工事がおくれてしまったということで、このような変更が生じたわけであります。  河川工事のおくれというものは、ちょっと予測できない状態でありました。 304: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君。 305: ◎2番(今川 悟君) 1点伺います。  竣工期限が9カ月延びていますけれども、ことし10月の震災特別委員会には、この路線の完成が平成33年3月ということで示されていたんですが、その時期に影響はないでしょうか。 306: ◎議長(熊谷伸一君) 2番今川 悟君の質疑に対し、当局の答弁を求めます。都市計画課長佐々木 守君。 307: ◎都市計画課長(佐々木 守君) 今後の工程を調整いたしまして、予定どおり進むように、進めていきたいと思っております。  以上です。(「なし」の声あり) 308: ◎議長(熊谷伸一君) 質疑がないようですので、これにて報告第2号に対する質疑を終わります。 309: ◎議長(熊谷伸一君) 以上をもちまして、本日は散会いたします。  大変御苦労さまでした。      午後 2時13分  散 会 ───────────────────────────────────────────   地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。  平成29年12月20日                    気仙沼市議会議長  熊 谷 伸 一                    署 名 議 員   小野寺 俊 朗                    署 名 議 員   鈴 木 高 登 発言が指定されていません。 このサイトの全ての著作権は気仙沼市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (c) KESENNUMA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...