石巻市議会 > 2019-12-20 >
12月20日-一般質問・委員長報告・質疑・採決-07号

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  1. 石巻市議会 2019-12-20
    12月20日-一般質問・委員長報告・質疑・採決-07号


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    最終取得日: 2021-08-20
    令和 元年 第4回 定例会  令和元年石巻市議会第4回定例会会議録(第7号)                                           議事日程第7号  令和元年12月20日(金曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名                                第2 一般質問                                      第3 請願について                                    第4 第196号議案市長、副市長及び教育長の給与の特例に関する条例            第5 第197号議案石巻市湊地区コミュニティ広場条例                   第6 第198号議案石巻市下水道事業の設置等に関する条例                 第7 第199号議案石巻市下水道事業運営審議会条例                    第8 第200号議案石巻市網地島高齢者生活福祉センター条例                第9 第201号議案石巻市支所設置条例の一部を改正する条例                第10 第202号議案石巻市復興まちづくり情報交流館条例の一部を改正する条例        第11 第203号議案石巻市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例          第12 第204号議案石巻市立学校設置条例の一部を改正する条例  第13 第205号議案石巻市公民館条例の一部を改正する条例                 第14 第206号議案石巻市図書館条例の一部を改正する条例                 第15 第207号議案石巻市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例       第16 第208号議案石巻市放課後児童クラブ条例の一部を改正する条例            第17 第209号議案石巻市立こども園条例の一部を改正する条例               第18 第210号議案石巻市デイサービスセンター条例の一部を改正する条例          第19 第211号議案石巻市在宅介護支援センター条例の一部を改正する条例          第20 第212号議案石巻市被災市街地復興土地区画整理事業施行に関する条例の一部を改正する           条例                                 第21 第213号議案石巻市下水道条例の一部を改正する条例                 第22 第214号議案令和元年度石巻市一般会計補正予算(第5号)              第23 第215号議案令和元年度石巻市下水道事業特別会計補正予算(第2号)         第24 第216号議案令和元年度石巻市市街地開発事業特別会計補正予算(第2号)       第25 第217号議案令和元年度石巻市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)      第26 第218号議案令和元年度石巻市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)       第27 第219号議案指定管理者の指定について(石巻市複合文化施設)            第28 第220号議案指定管理者の指定について(石巻市総合運動公園)            第29 第221号議案指定管理者の指定について(石巻市かなんパークゴルフ場)        第30 第222号議案指定管理者の指定について(石巻市道の駅「上品の郷」)          第31 第246号議案石巻市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例          第32 第247号議案令和元年度石巻市一般会計補正予算(第6号)              第33 第248号議案令和元年度石巻市水産物地方卸売市場事業特別会計補正予算(第1号)   第34 第249号議案令和元年度石巻市下水道事業特別会計補正予算(第3号)         第35 第250号議案令和元年度石巻市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)      第36 第251号議案令和元年度石巻市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)      第37 第252号議案令和元年度石巻市浄化槽整備事業特別会計補正予算(第2号)       第38 第253号議案令和元年度石巻市市街地開発事業特別会計補正予算(第3号)       第39 第254号議案令和元年度石巻市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)        第40 第255号議案令和元年度石巻市病院事業会計補正予算(第3号)            第41 第256号議案工事請負の契約締結について(旧門脇小学校震災遺構整備展示工事)    第42 第257号議案工事請負の契約締結について(陸閘水門遠隔監視システム電源設備工事)  第43 第258号議案工事請負の契約締結について(陸閘水門遠隔監視システム工事)      第44 委員会提出議案第3号「ライドシェア」と称する「白タク」行為の容認に反対する意見書  第45 委員会提出議案第4号市長の専決処分事項の指定についての一部改正           閉 会                                          本日の会議に付した事件 議事日程のとおり                                          出席議員(30名)   1番  阿  部  浩  章  議員    2番  佐  藤  雄  一  議員   3番  髙  橋  憲  悦  議員    4番  阿  部  和  芳  議員   5番  木  村  忠  良  議員    6番  黒  須  光  男  議員   7番  楯  石  光  弘  議員    8番  奥  山  浩  幸  議員   9番  遠  藤  宏  昭  議員   10番  大  森  秀  一  議員  11番  櫻  田  誠  子  議員   12番  鈴  木  良  広  議員  13番  青  木  ま り え  議員   14番  千  葉  正  幸  議員  15番  星     雅  俊  議員   16番  青  山  久  栄  議員  17番  阿  部  正  敏  議員   18番  齋  藤  澄  子  議員  19番  阿  部  久  一  議員   20番  丹  野     清  議員  21番  安  倍  太  郎  議員   22番  阿  部  欽 一 郎  議員  23番  森  山  行  輝  議員   24番  渡  辺  拓  朗  議員  25番  千  葉  眞  良  議員   26番  山  口  荘 一 郎  議員  27番  髙  橋  栄  一  議員   28番  西  條  正  昭  議員  29番  後  藤  兼  位  議員   30番  水  澤  冨 士 江  議員欠席議員(なし)                                          説明のため出席した者  亀 山   紘  市     長        菅 原 秀 幸  副  市  長  境   直 彦  教  育  長        椎 葉 健 一  病 院 局 長  久 保 智 光  復 興 政策部長        岡   道 夫  総 務 部 長  大 塚 智 也  財 務 部 長        後 藤   寛  復 興 事業部長  村 上 秀 樹  半島復興事業部長       千 葉   巧  河北総合支所長  阿 部 徳太郎  雄勝総合支所長        村 上 浩 則  河南総合支所長  今 野 裕 之  桃生総合支所長        鈴 木   清  北上総合支所長  大 窪 茂 久  牡鹿総合支所長        福 田 寿 幸  生 活 環境部長  守 屋 克 浩  健 康 部 長        津 田 淳 一  福 祉 部 長  吉 本 貴 徳  産 業 部 長        伊勢崎 誠 一  建 設 部 長  柏   春 雄  会 計 管 理 者        大 内 重 義  病院局事務部長                                     及 川 伸 一  教 育 委 員 会                                   事 務 局 長                                                                  事務局職員出席者  近 藤 順 一  事 務 局 長        松 﨑 泰 政  事 務 局 次 長  吉 田 秀 樹  事 務 局長補佐        吉 田 直 也  主     幹  川 田 秀一郎  主     査        一 宮 康 広  主     査  菊 地 光 大  主 任 主 事 △午前10時開議 ○議長(木村忠良議員) ただいまから本日の会議を開きます。欠席通告議員はありません。 本日の議事は、日程第7号をもって進めます。 △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(木村忠良議員) 日程第1会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員に1番阿部浩章議員、2番佐藤雄一議員、3番髙橋憲悦議員、以上3議員を指名いたします。 △発言の訂正 ○議長(木村忠良議員) この際、市長から16日の4番、阿部和芳議員及び17日の8番、奥山浩幸議員の一般質問に対する答弁において発言の訂正の申し出があります。よって、これを許します。市長。 ◎亀山紘市長 おはようございます。一般質問における私の発言の訂正とおわびを申し上げます。 12月16日の阿部和芳議員及び12月17日の奥山議員の一般質問の再質問に関する私の発言中、「記者会見をした」と申し上げましたが、正しくは「記者からの取材要請を受けたことから、私みずからが市長室前に出て取材を受ける形で対応した」の誤りでしたので、訂正のお願いと、あわせましておわびを申し上げます。 △日程第2 一般質問 ○議長(木村忠良議員) 次に、日程第2一般質問であります。昨日に引き続き一般質問を行います。質問は前者と重複しないよう願います。なお、申し合わせによりあらかじめ発言時間の制限をいたします。発言時間は、昨日と同様、答弁を含めず1人30分以内といたしますが、質問回数は制限いたしません。7番楯石光弘議員の質問を許します。7番。   〔7番楯石光弘議員登壇〕 ◆7番(楯石光弘議員) おはようございます。ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、令和元年第4回定例会最終日の一般質問を行います。  朝晩はめっきり寒くなり、田んぼの仕事も一段落です。カエルも土の中でお休みです。そこで、いろんな種類のカエルがいますが、最近とみにクローズアップされてきたのは、ゆでガエルではないでしょうか。それは、急な熱湯では飛び出してしまうカエルも、ゆっくり熱くなるのには気がつかず、ついにはゆで上がって死んでしまうという例え話であります。自戒を含め、しっかりと広く深く素直に学び、考え、行動しなければと感じます。今回は、身近でありながら、なかなか行うことが難しいと思われる大綱3点についてお伺いいたします。 大綱1点目、気候変動、災害対策について。 (1)、気候変動をどのように考え、本市の緩和、適応対策について。 (2)、低炭素社会への具体的取り組みの状況と実績について。 (3)、石巻沿岸部の海洋汚染の現状と対策について。 (4)、里山の環境保全と災害対策について。 (5)、台風19号での老人施設の避難の現状と対策について。 以上、5点についてお伺いいたします。 ◎福田寿幸生活環境部長 楯石議員の御質問にお答えいたします。 気候変動、災害対策についてお答えいたします。私から、気候変動をどのように考え、本市の緩和、適応対策についてでありますが、近年気温の上昇、大雨の頻度の増加など、気候変動による影響が全国各地で起きており、さらに今後長期にわたり拡大するおそれがあると認識しております。 本市では、その要因である温室効果ガスを削減する取り組みとして、個人や事業者へ太陽光発電等設備設置に対する補助金の交付や国のグリーンニューディール基金を活用した公共施設への太陽光発電設備の設置を進めるなど、さまざまな取り組みを行っており、今後も普及啓発を促進してまいりたいと考えております。 次に、低炭素社会への具体的取り組み状況と実績についてでありますが、本市では石巻市環境基本計画において、その基本目標に低炭素社会の実現を掲げ、地球環境に対する配慮と対策に努めることとしております。 具体的な施策といたしましては、太陽光発電等普及促進事業において、市民、事業者の方々が設置する太陽光発電等の設備に対し補助金の交付を行っており、補助制度を開始した平成21年度からの累計では、補助金交付件数は4,453件、補助金額が3億5,630万6,000円で、設備の最高出力合計が1万7,465.19キロワットとなっており、二酸化炭素排出の削減効果は年間1万129.74トンになっております。 次に、石巻沿岸部海洋汚染の現状と対策についてでありますが、議員が御懸念されている海洋酸性化の主な要因につきましては、大気中に放出された二酸化炭素が海洋に溶け込むことで起きるとされており、汚染物質により酸性化のメカニズムは未解明な点が多いのが現状であります。石巻湾の13地点における数値の推移につきましては、年度により多少の変動があるものの、顕著な酸性化は見られておりません。 本市といたしましては、地球温暖化や海洋酸性化への対応として、今後も引き続き二酸化炭素を初めとする温室効果ガスの削減や省エネルギーの実践など、低炭素社会の実践に取り組む必要があると考えております。 ◎岡道夫総務部長 私から、里山の環境保全と災害対策についてでありますが、先月29日現在、林道関係の施設被害といたしまして、女川京ケ森線ほか48路線で落石、道路路肩崩落等による被害が441カ所であり、被害額は約8億800万円となっております。  また、建設関係被害といたしましては、道路決壊やのり面崩壊、土砂撤去等による被害が908件であり、被害額は約18億円となっております。 ◎守屋克浩健康部長 私から、台風19号での老人施設の避難の現状と対策についてでありますが、介護保険施設の緊急時の避難対策につきましては、厚生労働省令において、非常災害に関し具体的な計画の策定と他の介護施設等との連携体制の確立が義務づけられております。今回の台風第19号においても、市内の介護保険施設の入所者が緊急時連絡先の施設に適切に避難した事例がございました。今後も各施設に対し、適切な避難行動ができるよう、宮城県とも連携をしながら、継続して指導してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 △発言の訂正 ◎岡道夫総務部長 先ほど答弁いたしました林道等の被害額につきまして8億8,000万円と申し上げましたが、8億800万円の誤りでございましたので、おわびして訂正させていただきます。 ◆7番(楯石光弘議員) ただいま答弁をいただきました。ですが、まことに残念でございますが、これが役所の縦割りの典型的な弊害かなと感じております。質問事項が広過ぎたのも一因ですが、一部の部では答弁ができないような感じがいたします。気候変動とか温暖化対策、まさしく多くの部署の連携がないと対応が極めて難しい問題であります。 気候変動の考え方といたしまして、長期的に何万年単位で見てみますと、公転軌道、基軸の傾き、地軸の向きなどの周期と関連いたしまして、ここ数千年、本来なら寒冷期に向かうところ、人間の活動等によりまして、温室効果ガスにより二酸化炭素が上がりっ放しで温暖化に向かっているとのことでございます。スペイン・マドリードで開かれた国連気候変動枠組条約第25回締約国会議、COP25でございますが、来月始動のパリ協定のルールづくりが利害対立のため先送りとなり、先日閉幕いたしました。温暖化が最も深刻化した場合、あと数十年、今世紀末までには平均海面が何と水位は最大で1.1メートル上昇し、海岸の湿地は最大9割なくなり、規模の小さな氷河はほとんど8割以上溶け、海の温度上昇で生態系に影響し、漁獲量が激減するという予想でございます。沿岸浸水被害は、現在で最大1,000倍、スーパー台風の原因となる海洋熱波が今の50倍の頻度で発生、永久凍土の溶け方が早くなり、湖がふえ、グリーンランドや南極の氷の溶け方が加速するという世界の科学者集団であるIPCCが特別報告書を出しております。これでは気候変動なんていうものではなく、まさしく気候の危機、人類の危機であります。さすがに子供たちは危機に敏感で立ち上がり始めています。グレタ・トゥーンベリさんは、「世界のリーダーは永遠の経済成長というおとぎ話から目を覚まし、科学者から学び、早急に地球温暖化対策に取り組め」と堂々と演説をしております。 そこで、答弁の中で太陽光発電設備の普及が大いに伸びていることは大変好ましいことで、すばらしいことだなと考えます。そこで、今後買い取り価格の低下、そしてエネルギーの自給自足、防災の観点から考えてみれば、停電に対する備えが必要と考え、蓄電池の需要が高まるものと思われます。聞いてみますと、蓄電池への補助金もあるということで、とても安心いたしました。 次に、二酸化炭素排出といえば、毎日のようにお世話になっている車であります。きょうは、公共交通、石巻線で参りましたが、特に田舎のほうでは車がないとかなり不便であります。私は、地元での移動はできるだけ自転車と歩きでありますが、これからは電気自動車への移行をせざるを得ないものと考えます。 そこで、本市の電気自動車の配備状況ですか、これはどのようになっているかお伺いしたいと思います。 ◎久保智光復興政策部長 ICTを所管しておりますので、私のほうからお答えさせていただきます。 本市の電気自動車については、みやぎ環境交付金の活用と、あと東北大学から寄附を受けた分、合わせて9台を本庁及び各総合支所に配備している状況でございます。来年度新庁舎の完成に合わせて雄勝総合支所への導入をする予定としておりますので、それで全ての総合支所に一旦は配備がされるというふうな状況だということでございます。 ◆7番(楯石光弘議員) 聞いてみますと、まだ雄勝総合支所に入っていないということで、全総合支所に早急にできれば電気自動車ですか、そしてPR、電気自動車はこれからやっぱり必要になっていくと、これは市が発信していかなければならないと感じております。 次に、以前私は、石巻市の湾の汚れは東京湾よりひどく、日本一クラスではないかと警告いたしました。ただいまの答弁では、やはり依然として改善が見られないということでございます。外洋の10倍以上のペースで酸性化が進んでいると言われ、大気中の二酸化炭素濃度の上昇に加え、陸から流入する汚染物質の影響ではないかと懸念されております。進行すると貝や甲殻類、動物プランクトンなど、炭酸カルシウムの殻をつくる生物の生息にも悪影響を与えると考えられております。皆さん御承知のとおり、近海の三陸沖は世界の三大漁場と言われております。かけがえのない貴重な海域でございます。このまま酸性化が進みますと深刻な事態になりかねません。 そこで、産業部長の所見をお伺いしたいと思います。 ◎吉本貴徳産業部長 お答えいたします。 今いろいろ海洋汚染の問題というのは、非常に大きなテーマだと思っております。これに関しましては海の汚れだけではなくて、河川を通じて生活雑排水が海洋に流入するという問題もございますので、産業政策だけではなくて、環境政策の中で一緒に進めていく必要があるだろうというふうに考えております。 産業部といたしましても海洋汚染の問題に関しましては、特に廃プラスチック等も含めまして大きな課題と捉えておりますので、これにつきましてはできれば来年度に向けて、国の補助金なども活用しながら、海洋投棄物等の回収についての新たなスキームについて検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。
    ◆7番(楯石光弘議員) 産業部長は、本当に強力に推し進めるようお願いしたいと思います。 たまたま河南地区でございますが、下水道にちょっといろんなものを流して詰まらせるということで、本当に個人のマナーというか、川を汚さない、海を汚さないという意識づくり、ぜひこれは市のほうから率先してお願いしたいなと思います。 次に、里山はつい最近まで建築用木材とか燃料として杉っ葉やカヤですか、カヤの木の実とか山菜の利用など、生活に密着した伝統的な農村の暮らしを支えてきた貴重な山でした。それが高度経済成長とともに産業構造や生活様式が急激に変わったことにより、里山は最近は見向きもされなくなってしまいました。このような状況の中で、台風第19号襲来により甚大な被害となってしまいました。 そこで、改めて地元河南地区の和渕山の林道の状況をお伺いいたします。 ◎村上浩則河南総合支所長 和渕山林道の台風第19号による被災状況につきましては、のり面崩壊、路肩崩れが発生し、4カ所で延長126メートルが被災となりました。現在は、災害査定を受け、災害復旧工事をすべく進めているところであります。 ◆7番(楯石光弘議員) 昔から生活に根差した山でございます。何とか復旧のほうをお願いしたいなと思います。 山の管理が不十分なため、被害を大きくしたのではとよく言われます。また一方、田んぼがあったからこそ被害が少なかったとも言われ、田んぼがダムの役割を担ってくれ、水田の多面的機能を発揮してくれたのではないかという事実もございます。やはり環境学習活動、学びが非常に大切になってまいります。学びを通して考え方が変わります。考え方が変われば行動が変わります。行動が変われば習慣が変わります。みんなの習慣が変われば地球変動緩和につながります。 そこで、令和元年度版の石巻市の環境の基本計画で地球温暖化分野、温暖化防止に関する普及啓発事業の目標実施回数を5回としておりますのに対して実績が1回とありましたが、その少なかった原因、なぜできなかったか、また今後の啓発事業などについて伺いたいと思います。 ◎福田寿幸生活環境部長 温暖化啓発事業につきましては、当初環境フェアを一つの啓発事業として捉えておりました。それで環境フェアは年に1回ということで1回、ただしことしから2回の開催としております。それでも環境フェアというのは出展者、市民の事業者の参加を求めておりますので、これをふやすということはなかなか難しいのではないか、指標のとり方が悪かったのではないかというようなことでございます。ただし、地球温暖化に関する啓発事業というのは実はほかにも実施しておりまして、例えば環境市民講座とか、その他環境教育事業というのを種々行っておりまして、今挙げました環境市民講座に関しましては本年度は8回開催しておりまして、その都度地球温暖化に関する内容の講習を交えた形で行っておりますので、今後中間見直しがございますので、それに向けて指標のとり方をちょっと検討していきたいというふうに考えております。 ◆7番(楯石光弘議員) 幾らか安心しました。5回なのに1回しかやっていないと、これは余りにもひどいのではないかと思ったのですが、やはり市民講座でやっているということで、学習が大切だと思いますので、意識変換というか、それが一番大切だと思いますので、今後ともぜひよろしくお願いしたいと思います。 宮城県でも地球温暖化対策実行計画をつくりまして、暮らし、地域、産業、それぞれの緩和策、各分野での適応策をSDGsとの関連で示しております。各部署の目標はもとより、個人目標の達成に向け、不断の努力が必至であります。これ以上かけがえのない、たった数十キロしかない薄い薄い貴重な空気の層を汚し続けることはできません。 次に、大綱2点目、予防医療と本市の病院の方向性について。 (1)、予防の位置づけをいかに考え、介護予防の現状と課題について。 (2)、市民に愛され信頼され、質の高い市立病院への取り組み状況について。 以上、2点についてお伺いいたします。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 予防医療と本市の病院の方向性についてお答えいたします。 市民に愛され信頼され、質の高い市立病院への取り組み状況についてでありますが、石巻市立病院は市民に愛される病院、市民に信頼され、市民が満足する質の高い医療の提供を基本理念に掲げており、この基本理念を実現するため、基本方針に基づき、患者様が安心して医療を受けられるよう、診療の目的や内容を説明し、納得を得て治療を行う患者本位の医療を推進しております。 また、良質かつ適切な医療を提供するため、公益財団法人日本医療機能評価機構による病院機能評価を受け、一定の水準を満たした認定病院として認定していただくなど、医療の質の向上を図っております。 さらに、開院以降、徐々にではありますが、診療科目や診療日を拡充し、市民の医療需要に対応できるよう努めているところでございます。 ◎守屋克浩健康部長 私から、予防の位置づけをいかに考え、介護予防の現状と課題についてでありますが、本市では高齢者が地域において自立した生活を営むことができるよう、支援が必要な高齢者にリハビリ専門職を派遣し、相談と指導を行う短期集中機能訓練訪問指導事業や、全ての高齢者を対象に運動と口腔機能の向上などを図る介護予防はつらつ元気教室など、生活機能の向上と重症化の予防に取り組んでおります。また、高齢者が主体的に介護予防に取り組めるよう、介護予防のリーダー研修会やいきいき100歳体操サポーター養成講座を開催しております。 課題といたしましては、住民の方々の健康意識の啓発、主体的で継続的な健康づくりや介護予防への取り組みの推進、またそのための担い手の育成や高齢者の方々の通いの場の充実などをさらに図っていく必要があるものと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆7番(楯石光弘議員) 予防事業をいろいろ取り組んでいることはよく理解できました。先日の新聞に「予防医療不足なら罰則、自治体交付金を減額、厚労省来年度から関連予算を5倍増し」との記事で、本市は大丈夫かなと考えまして、今回質問を取り上げました。それでなくても本市の交付金は大変厳しい状況でございますので、この辺のところ、保険者機能強化推進交付金などわかるところがあれば健康部長の所見をお願い申し上げます。 ◎守屋克浩健康部長 お答えいたします。 先日新聞報道等にございました内容としましては、予算案ですけれども、政府から令和2年度当初予算における保険者機能強化推進交付金の総額が今年度は200億円なのですけれども、来年度は倍の400億円になるということで、各自治体の取り組みに応じまして、これまで以上に配分割合に差をつけられるということでございました。自治体の積極的な取り組みを促すために算定される単年度交付金でございますけれども、いまだ次年度の評価指標ですか、その指標が示されていない状況もございますので、国の方針を注視していくとともに、これまでの評価指標を参考としまして適切に取り組んでまいりたいと考えております。 ◆7番(楯石光弘議員) 本当に自治体間の競争でございますので、ぜひ予防医療にシフトした取り組みを強力に行っていただきたいと思います。国のほうでも医療費が45兆円に迫る危機的な状況の中、遅過ぎた感が否めませんが、予防医療への大転換を図ろうとしております。 次に、ただいま質の高い石巻市立病院への取り組みを伺いました。そこで、再質問です。第三者評価機関の病院機能評価を受け認定されたとのことですが、評価を受ける根拠、意義、審査はいつごろどのように行われ、認定、調査への準備、審査料などについてお伺いいたします。 ◎大内重義病院局事務部長 お答えいたします。 病院機能評価の根拠や意義についてでございますけれども、病院の医療の質と安全の向上を目的に組織全体の管理運営及び提供される医療について、財団法人日本医療機能評価機構が中立的、科学的及び専門的な見地から評価を行いまして、評価を通じて病院の質の改善を支援するというものでございます。 この評価を受けるかどうかにつきましては、病院側の任意でございますけれども、石巻市立病院では緩和ケア病棟を開設する上で病院機能評価の認定が必要ということでございました。認定を受けるということは、一定の水準を満たした病院として評価された結果でありますので、今後も地域に根差し、安全、安心、信頼と納得の得られる医療サービスを提供できるよう努めてまいります。 また、機能評価の審査についてでありますけれども、石巻市立病院では平成30年3月にこの審査を受けております。これは、診療管理、看護管理及び事務管理の各分野におきまして専門知識と経験を有する評価調査者がチームとなって実際に病院を訪問し、事前に提出している書面と合わせまして約90の項目について審査が行われました。その結果、各評価項目が一定水準以上ということで認定されたというものでございます。 認定審査に向けた準備では、医療安全、感染管理を初め病院の管理運営における各種マニュアルの整備や診療手順の確認、研究、研修の実施状況の取りまとめなど、石巻市立病院の全職員が一丸となって取り組んでまいりました。 なお、認定に要した経費でございますけれども、審査経費などを含めまして約216万円となっております。 ◆7番(楯石光弘議員) 確かに農業関係でも米輸出にはJAいしのまきが国際水準GAP認証を取得する時代となり、また第三者の評価がやはり必要な時代となりました。 日本医療機能評価機構は、国際的認定も組織、項目認定も取得しているとのことでございます。ただ、本石巻市立病院も決して認定のための認定になることのないよう、認定はあくまで経営の手段であって目的ではありません。 次に、私は以前本市の地域医療について公立病院の役割、機能、開かれた病院について一般質問を行いました。その中でやはり地域に溶け込んで、地域の方々とともに地域の健康、幸せづくりに貢献することが大切で、国家資格の持ち主集団を地域の共有財産として大いに生かすべきと提案いたしました。具体的には市民公開講座、医療相談会、院内コンサート、ボランティアの受け入れ、会報の発行、コーヒーショップなど、病院らしくない病院も提案いたしました。多方面からの情報によると、ありがたいことに本病院でも健康講座も開催されているとのことですが、改めてその目的や開催状況についてお伺いいたします。 ◎大内重義病院局事務部長 お答えいたします。 健康講座の目的や開催状況ということでございますけれども、石巻市立病院ではなるほど健康塾という名称で開催しておりまして、平成29年10月の第1回目を皮切りに今月までで27回開催しておりまして、延べ1,709名の皆さんに参加をいただいているところでございます。 この健康講座は、地域に開かれた病院として、地域住民が病気や医療についての知識を深め、健康の維持増進に寄与することを目的に、毎月1回石巻市立病院の講堂を会場に開催してございます。講師は、石巻市立病院の医師を初め看護師、薬剤師、理学療法士などの医療職が、それぞれが専門とする分野の講話を行っており、好評をいただいていると思っております。 ◆7番(楯石光弘議員) 実は先日私も行ってまいりました。何と3階の広い講堂が、驚くなかれ、満席ではありませんか。テーマは、本院の理学療法士による自律神経ストレッチでありました。パワーポイントを利用しての説明と、実際のストレッチを体験するとても楽しい講座でございました。その中で、最後に質疑応答の時間がありましたので、説明の中のレジュメでも「脳は第2の腸」と述べていましたので、「それは逆のほうがしっかりいくのではないですか」と述べたところ、先生からそのように教わったとのこと。若い方なので、よく理解しないで覚えているのかなと、また進行の先生も曖昧な答弁でありました。専門外とはいえ、広く学んでいればわかることであります。ほかにも一般の参加者からの自律神経についての質問にも、うまく答えることができませんでした。なるほど健康塾も27回目となり、よく頑張っているなと評価をしたいと思います。なるほどと合点がままならないこともまれにはあるようです。講師の先生方の選定も、さぞかし忙しい中大変と思われます。講師先生とともに学び合える機会と考えればそれでよいのですが、一般の方々も健康知識は豊富になっておりますので、より深く、より広く学んでいる方に講師先生になっていただけたらよいのかなと考えます。たまには外部の健康関連のエキスパート、例えば日本成人病予防協会認定の健康管理士に車代だけのボランティアでお願いするのもおもしろいかもしれません。 改めて、講師の先生の選定方法と何人ぐらいの登録があるのか、そして開催の周知方法、事前の簡単なアンケートとか、外部講師の検討についてお伺いいたします。 ◎大内重義病院局事務部長 お答えいたします。 なるほど健康塾における講師の選定につきましては、石巻市立病院の椎葉病院長が直接行っております。また、その進行につきましても、病院長がみずから行っているというものでございます。楯石議員のおいでいただきました今月12日のなるほど健康塾におきましては、当日病院長が急な出張のために医療技術部長が進行を行ったものでございまして、質問に対する回答が曖昧ということでございまして、おわびを申し上げます。 講師につきましては、先ほども申し上げましたけれども、石巻市立病院に勤務する医師を初めとした医療スタッフが季節性の感染症や話題となっております疾患などに関する講話を行っているものでございまして、特に登録制というものは採用してございません。 また、開催の周知方法といたしましては、院内でチラシを掲示しているほか、ホームページへの掲載や市報、記者クラブへの記事掲載依頼などを行っている状況でございます。 また、事後アンケートにつきましては不定期ではございますけれども、これまでも実施してございまして、内容につきましては健康塾で取り上げてほしいテーマや講話の内容が健康づくりに役立ったかなどを伺い、今後の健康塾のあり方に反映していくこととしているものでございます。 議員から提案のありました外部講師の検討につきましては、本健康塾は職員の資質の向上を兼ねた研修の場としても位置づけておりますので、石巻市立病院のスタッフでの対応を基本としておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ◎椎葉健一病院局長 追加をさせていただきます。 先日私不在になったもので、いつもは私が司会して、質問の内容とかあらゆるところにおいて、講話を行った者が答えられないようなところ、あるいはそのほかのところを追加して説明申し上げているということで、過去三、四回不在になってしまった経過がございますけれども、その辺は今回たまたまだったということです。 また、議員御指摘のように脳は第2の腸というのはこれは大きな誤りで、腸は第2の脳でございます。腸には神経系が脳に次ぐぐらいに、2番目にたくさん存在していまして、しかも腸神経系というものがあって、自立的に運動だけではなくて、いろんな機能を果たしておりますし、腸内細菌なんかでは脳内ホルモンとかも産生したりしておりまして、全身の生態の調節という意味では、脳に次いで腸というのが非常に大事であるということでございます。腸は第2の脳でございますので、これは訂正させていただきますし、できれば次回健康講座に見える方には改めて説明させていただきたいと思います。 ◆7番(楯石光弘議員) 丁寧な説明ありがとうございました。 また、昨今は全ての活動には市民の自発的な活動、ボランティアの協力が必要な時代となっております。本病院の状況はどのようになっているのかお伺いいたします。 ◎大内重義病院局事務部長 お答えいたします。 病院運営に御協力をいただいておりますボランティアの皆さんの状況でございますけれども、まずシニアのためのネットワーク石巻によります外来患者への案内や、石巻地区華道協会によります緩和ケア病棟への生け花の展示のほか、サロンサクラなどによります入院患者へのお話を直接聞いていただく傾聴活動など、病院職員では対応が難しいきめ細やかな部分の対応について御協力をいただいているところでございます。 また、不定期ではございますけれども、個人や団体によるバイオリン、ギター、フルートなど、多種多様な楽器によります院内コンサートを行っていただいており、開院以後これまで11回開催していただいております。患者が安らいだ気持ちで診療や治療に向かっていただけるような雰囲気づくりにも自発的な活動として御協力いただいているところでございます。 ◆7番(楯石光弘議員) いろんなボランティアが参加、協力いただいているということで、本当に市民の皆さんからはおらほの病院という意識も年々高まっているのかなと、また陰に陽に多大なる御協力をいただいている状況がよく理解できました。 少子・高齢化、また急激な人口減少、気候変動等によるたび重なる被害、地域経済の長期的低迷と本病院を取り巻く環境は、以前にも増して超大型台風並みに大変厳しくなってきているのではないかと感じております。その中で引き続き市民に愛され、信頼され続ける病院経営を何とぞよろしくお願い申し上げたいと思います。最後に、キャプテン、病院局長の所見をお伺いいたします。 ◎椎葉健一病院局長 質問にお答えいたします。 おかげさまで当院は本年9月で開院3周年を迎えることができました。その間、震災後の復興計画にうたわれた病院機能の実現ということで、石巻赤十字病院との機能分担、連携を軸に地域における切れ目のない診療体制を構築する、市民にとってアクセスのよい地域密着型病院を目指して診療体制の確立、病院運営の基盤整備に奔走してまいりました。開院2年目で早くも、先ほど質問がございました病院機能評価を受審して合格し、緩和ケア病棟の運用開始や地域包括ケア病床の導入、耳鼻科、眼科、皮膚科などの外来診療科の増設など、着実に診療機能の拡充を図ってまいりました。その結果、病床利用率や外来患者数も右肩上がりで、徐々にですけれども、医業収益も伸びてまいりまして、開院直後からの経過としては堅調な歩みを進めていると思っております。(6番黒須光男議員「赤字ふえてんだっちゃ」と呼ぶ者あり)一方で、当院の医師不足や財務状況など、当院を取り巻く環境には厳しいものがありますので、これは御指摘のとおりでございます。 現状を見ますと、石巻赤十字病院への患者の集中による医療提供のひずみというか、ゆがみや医師会の先生方の高齢化など、当医療圏の医療提供の先行きは必ずしも万全とは言い切れません。そのような状況下で当院に求められる医療が何であるか常に自問自答しているところでございますが、高齢化が急速に進む石巻医療圏において高齢者医療の充実を目指す本院の方向性に変更はなく、その観点から当院の診療科、診療内容については当面現状を維持してまいりたいと思います。病院長として月2回回診しますと、当院の入院した患者から優しい看護、丁寧な診療がすばらしいというふうな声も多く聞かれるのが実際です。先ほど話題になりました健康塾や出前講座、種々の広報活動などを通して市民の皆様へのアピール不足を解消しながら、紹介患者様のスムーズな受け入れ、医療、介護の施設との連携、在宅療養支援病院としての役割強化などを図ることによって、より多くの患者、市民が選んでくれる病院になれるものと確信しております。 当院の特徴は、やはり臓器別専門性にとらわれず、総合診療を重視した全人的医療を提供するということでありますし、急性期から終末期まで連続性、一貫性のある医療を提供できる強みがあります。幸い東北医科薬科大学のバックアップが将来にわたって期待できますので、地道に医師確保を講じながら、しばらくは少数精鋭で医療の質と量を高める努力を図っていく所存でございます。市民にとってアクセスのよい地域密着型病院として、これからも良質な医療サービスの提供と健全経営の両立を目指しまして、職員一同基本理念の実現のために誠心誠意努力してまいりたいと思っておりますので、なお一層の御指導をお願いできればと思います。 ◆7番(楯石光弘議員) 今病院局長の力強いお話をいただきました。私も以前肺炎でお世話になりまして、病院のありがたさをつくづく感じております。何とか石巻市の病院でございますので、おらほの病院ということで、ぜひ今後とも御尽力よろしくお願い申し上げます。 続きまして…… ○議長(木村忠良議員) 楯石議員、ちょっとお待ちください。 △発言の訂正 ◎福田寿幸生活環境部長 発言の訂正をお願いいたします。 先ほど低炭素社会への取り組みの実績に関する私の答弁中、二酸化炭素排出削減効果を年間1万129.79トンと申し上げましたが、年間1万129.74トンの誤りでしたので、訂正のお願いとあわせましておわびを申し上げます。 ◆7番(楯石光弘議員) 続きまして、大綱3点目に移りたいと思います。おらほのスポーツ振興についてでございます。 (1)、このたびの県駅伝大会で石巻RCチームが2連覇いたしました。その要因と価値をいかに考え、今後に生かそうとしているのかについてお伺いいたします。 ◎及川伸一教育委員会事務局長 私から、おらほのスポーツ振興についてお答えいたします。 石巻RCチームの2連覇の要因と価値をいかに考え、今後に生かそうとしているのかについてでありますが、先月17日に開催された宮城県駅伝競走大会において、石巻RCチームが2連覇を達成されました。優勝した石巻RCチームには心からお祝いを申し上げるとともに、各出場チームの健闘を心からたたえるものであります。石巻RCチームが躍進を遂げた大きな要因といたしましては、選手の皆さんが昨年の優勝を自信に2連覇を目指し、さらなる努力を重ねられ、チーム全体のレベルアップが図られた結果であると考えております。このように、本市にゆかりのある選手やチームが活躍することは、次代を担う子供たちに夢や感動を与え、スポーツへの参加意欲を促すことにつながるものと考えております。本市といたしましては、NPO法人石巻市スポーツ協会や各競技団体と連携し、陸上競技を初め各種スポーツの競技力向上を図るとともに、効果的に活動できる環境づくりに努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆7番(楯石光弘議員) 先月17日、セイホクパーク石巻(石巻市総合運動公園)を発着といたしまして、北上川周回コースで第73回宮城県駅伝競走大会が宮城陸上競技協会、石巻市スポーツ協会、河北新報社主催、石巻市共催で行われました。石巻RC、石巻ランニングクラブが最終区で見事逆転し、2連覇を達成いたしました。一ランナーといたしまして、また一石巻市民として、明るい話題が少ない本市において、しかも53年ぶり、当時の東北パルプ、現日本製紙2連覇以来の快挙に、もろ手を挙げて心からお祝い申し上げ、またともに喜びを分かち合いたいと思います。 御承知のとおり石巻RCは、全員が社会人ランナーで、日中はそれぞれ働きながら空き時間を自主練習の日々、さぞかし大変ではなかったかと思います。市職員でありながら石巻RCのキャプテン、大橋君は、区間メンバー7人、当日の強風という悪条件の中、一人一人の個性を考え抜いた采配に、最後はどんぴしゃりのレース展開にも感服いたしました。石巻市関係チームでは、県内参加チームの数では断トツの4チームが参加しております。石巻RC以外では、11位と健闘いたしました石巻高校選抜を初めといたしまして、須江しらさぎ台の宮崎建設、そして常連参加の地元チーム、我が白楊クラブであります。 そこで、まずこのような駅伝チームを輩出できる本市のスポーツの現状はどのようになっているのか、基本的なことからお伺いしたいと思います。平成29年度策定の石巻市スポーツ推進計画での計画の基本理念を見てみますと、「スポーツで心と体を健康に~スポーツのまち石巻~」と、とてもすてきなキャッチフレーズではありませんか。 そこで、再質問です。推進計画の到達目標に5点がありますが、身近なところで3点。1、成人の週1回以上の運動やスポーツの実施率については、宮城県水準を目指します。2、子供たちの体力と運動能力の向上を図り、全国水準を目指します。3、市民のスポーツボランティア活動を行う人の割合については、宮城県水準を目指します。この3点について、現状はどのようになっているのか具体的な数字などでお願いいたします。 ◎及川伸一教育委員会事務局長 お答えいたします。 まず、成人の週1回以上の運動やスポーツの実施率についてでございますが、平成27年度に行われたスポーツに関する県民アンケートの調査結果によりますと、宮城県水準の35%に対しまして、石巻圏域のスポーツ実施率は27.4%という結果でございました。 続きまして、平成30年度に実施されました全国体力・運動能力調査結果においては、8種目の体力テストの成績を10点に得点化した体力テストの合計点がありまして、それによりまして全国の平均点が50.77点でありましたが、石巻市の小中学生の合計点が49.47点でありました。わずかながら全国水準には及びませんでしたが、小学生については男女とも過去6年間で最も高い数値となっており、全国との差も縮まっております。 また、市民のスポーツボランティア活動を行う割合についてでございますが、平成27年度に行われたスポーツに関する県民アンケートの調査結果でございますが、宮城県水準の12.9%に対しまして、石巻圏域水準では5.5%ということでございました。スポーツ推進計画の到達目標達成のためにも、今後関係団体及び関係機関と連携し、スポーツ事業の企画運営に取り組んでまいりたいと考えております。 ◆7番(楯石光弘議員) ただいま答弁いただきましたが、かなり厳しい現状が理解できました。 3つ目のスポーツボランティアなのですけれども、私もことし初めて2回ほど参加してみました。1回目は、上品山などを走る石巻登山マラソンの最終ランナーの付き添い、そしてまた次は石巻リバーサイドマラソンでの障害のある方への伴走でございます。 本市のスポーツ推進計画の到達目標そのものが曖昧であると考えます。宮城県水準を目指すとありますが、全国的には宮城県そのものが低いのであります。そこでスポーツのまち石巻を実現できるでしょうか。目標ですので、より高く、よりわかりやすい数字で示すべきであると思います。子供たちの体力と運動能力だけは全国水準を目指し、成人は県水準を目指すとは、成人に甘さがあります。目指すなら、成人も子供も全国水準を目標として、ともに汗をかくべきではないかと考えます。いかがですか。作成元の教育委員会の教育長の所見をお伺いいたします。 ◎境直彦教育長 お答えいたします。 石巻市のスポーツ推進計画の策定には、圏域の中から石巻市スポーツ推進審議会委員の方々に御協力を得ていまして、いろんな有識者を含め、それからスポーツ関係団体の方も含めて目標設定を検討していただいて決定をしているところでございます。もちろん高い目標を設定して、それをクリアすることは大変重要なことかもしれませんが、身近なところからスポーツというのはかかわって始めていくということの底辺拡大も考えられますので、そういう意味では石巻市スポーツ推進審議会委員の方々はそういうことを含めた上で、まずは身近なところの目標設定をしているのではないかというふうに捉えているところであります。私も石巻市スポーツ推進審議会には出席させていただきますが、そういう意味でも今後ともそういうふうな形で進めていくということで御理解をいただきたいと思います。 ◆7番(楯石光弘議員) 何かわかったような、わからないようなあれなのですけれども、やはり目標をもう少し本市は頑張らなければならないと、本当にそれは感じております。教育長から率先してそれは頑張れということ、リーダーシップを持っていただきたいなと、今後の課題をよろしくお願いいたします。 スポーツを通じて幸福で豊かな生活をすることは権利でありまして、またスポーツは人類の文化と考えます。トップを目指すチャレンジスポーツ、また楽しさを育むエンジョイスポーツ、そして生涯スポーツと、いろいろあるほうが楽しいと考えます。 宮城県駅伝競走大会は、戦後間もない昭和22年11月23日、終戦の混乱期の暗い世相の中、県民の英気と活気を取り戻そうと県青年団と県陸上競技協会が共催する形で第1回憲法公布記念都市対抗駅伝競走大会として、仙台―築館間往復126キロ、10区間の5チーム、50人が参加して行われたそうです。宮城県青年団の初代団長、稲井町出身の阿部初夫氏の「何かやらねば」という熱い思いが、不屈の闘志があったからこそ開催にこぎつけたと伺っております。県駅伝大会の原点がこの石巻市にあったとは、まさしく感動であります。参加チームには仙台市役所、栗原青年団、桃生連合青年団、塩竈市体育協会、石巻市体育協会だったそうです。第73回と歴史と伝統ある宮城県の駅伝大会の会場が30年以上前から固定されるようになり、石巻市北上川周回コースで行われております。そして、その名誉あるトップが石巻RCであり、石巻市内チームは合計4チームも参加しております。今こそ駅伝のまち石巻、マラソンのまち石巻を積極的にアピールしようではありませんか。来年は、ビッグイベント、東京オリンピックも開催されます。この盛り上がりを、このチャンスをスポーツ振興、スポーツ推進しなくて、いつやろうとするのでしょうか。 そこで、提案があります。石巻市内を駅伝でつなげれば一番盛り上がると考えますが、交通事情等でかなりハードルが高いようですので、代案といたしまして、とてもすばらしくすてきに整備された石巻市総合運動公園等を活用いたしまして、全市を挙げて気楽に参加でき、楽しく走れる石巻ふれあい健康リレーマラソン大会開催を提案したいと思います。 本市の市民が決してゆでガエルになることのないよう、当局と市長の所見を最後にお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。 ◎及川伸一教育委員会事務局長 お答えいたします。 今御提案いただきましたリレーマラソンの大会についてでございますが、リレーマラソン大会はランナー同士がチームを組み、たすきをつないでゴールを目指す競技でございます。みんなで楽しく参加できるものとして全国的に人気があり、各地で開催されております。石巻市スポーツ協会でも開催を検討しておりまして、開催案としては石巻市総合運動公園の南ブロックの1周、約1.3キロメートルの周回ランニングコースを使用いたしまして、42.195キロメートルの距離を1チーム当たり数人から10数人のメンバーでたすきをつなぐという案を想定しているとのことでございます。石巻市としても健康増進や地域活性化にもつながることから、開催に向けて石巻市スポーツ協会と協議をしていきたいというふうに考えております。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 まちづくりにとっては、スポーツを生かした地域づくり、まちづくりが必要だというふうに思っております。そして、何よりも健康で、健康寿命を延ばすということがこれからの高齢化社会にとっては一番大事ですし、経済的にもやはりスポーツを通して健康寿命を延ばすということが本当に重要な時期になってきているというふうに思っております。 マラソンについては、本当に走るということで本人の健康はもとより、町なかを走ることによってまちを知る、まちの歴史を感じながら交流すると、そういった楽しみがあるのではないかというふうに思いますので、そういう意味では石巻市は走るところがいっぱいございますので、何とかフルマラソンができるようなコース設定ができるのではないかなというふうに思っておりますので、これからも取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(木村忠良議員) 以上で7番楯石光弘議員の質問を終わります。次に、29番後藤兼位議員の質問を許します。29番。   〔29番後藤兼位議員登壇〕 ◆29番(後藤兼位議員) それでは、一般質問を行いたいと思います。 復旧、復興加速の課題と行財政運営について伺ってまいりたいと思います。東日本大震災から8年9カ月が経過した今日、復興事業の進捗状況について伺うものであります。 ①として、震災復興基本計画終了後の財政運営について所見を伺うものであります。 ②として、下水道施設災害復旧・復興事業の整備状況について伺います。 ③として、復旧復興道路事業等の進捗状況について伺うものであります。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 後藤議員の御質問にお答えいたします。 復旧、復興加速の課題と行財政運営についてお答えいたします。震災復興基本計画終了後の財政運営についてでありますが、同計画に基づく復旧、復興事業により、一般会計の予算額は2,000億円を超える規模で推移してまいりましたが、先日お示ししました財政収支見通しに記載のとおり、計画期間終了後の令和3年度においては700億円台まで減少するものと見込んでおります。これまで復興交付金や震災復興特別交付税など、そのほとんどを国からの財源をもって進めてきた各種大型事業が収束を迎える中、本市の財政運営も通常予算主体の緊縮型に転換を図ることが必要となってまいります。また、市税や普通交付税などの減少が見込まれることを考慮しますと、今後の財政運営はまさに厳しい局面を迎えることになります。そのため、新年度の予算編成方針におきましては、復旧、復興事業予算と通常予算を区別し、通常予算については決算額を基準とした歳入予算に見合った歳出予算とすることを掲げ、予算編成を行うこととしたものであります。 今後につきましては、新たな公共施設の維持管理費の増加など、多くの課題もありますが、行財政運営プランに掲げる各種施策の確実な実施や、総合計画実施計画の精査を行うなどの対策を講じ、安定した財政運営に努めてまいります。 ◎伊勢崎誠一建設部長 私から、下水道施設災害復旧・復興事業の整備状況についてでありますが、災害復旧事業につきましては、被災した汚水管渠や既設排水ポンプ場などの復旧を行っており、事業費約259億円のうち11月末現在の契約済み額が約217億円で、約84%の執行率となっております。 また、復興事業につきましては、新設する11カ所の雨水排水ポンプ場や幹線管渠、区画整理事業地内の下水道施設などの整備を行っており、全体事業費は1,470億円で、11月末現在の契約済み額が約1,059億円で約72%の執行率となっております。 次に、復旧復興道路事業等の進捗状況についてでありますが、釜大街道線につきましては平成27年度から工事に着手し、中屋敷地区や大街道地区において平成29年度から一部供用開始を行っており、門脇字元明神地区と大街道東地区においては橋梁工事に着手しております。 石巻工業港運河線につきましては、宮城県で施工中の門脇流留線との交差点部から国道398号までの区間と、大街道北地区の道路改良工事を進めているほか、国道45号の一部拡幅工事を進めております。 七窪蛇田線につきましては、JRへ委託する箇所を除く田道町地区から南中里地区までの橋梁下部工工事が完成し、現在JRへ委託する工事の協定を進めているところであります。 (仮称)鎮守大橋につきましては、宮城県へ施工代行を依頼しており、現在橋梁の下部工及び上部工工事を行っているところであります。 渡波稲井線につきましては、本年9月に旧渡波中学校前から新渡波地区区画整理事業地内まで完成し、引き続き道路改良工事やトンネル工事を進めているところであります。 今後も工事完成へ向け、事業の実施に取り組んでまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆29番(後藤兼位議員) それでは、再質問を行いたいと思います。 財政状況でございますが、かなり厳しい状況にあるという、今後推移が予想されます。過去に建設された公共施設等がこれから大量に更新時期を迎えることも考えられます。一方で、石巻市、地方公共団体の財政は依然と厳しい状況が今後続いていくと。人口減少等によりまして、今後の公共施設等の利用、需要が変化していくことがまず予想されます。また、市町村合併後の施設全体の適正化を図る必要性も私はあると思うのです。 ところで、普通交付税、今後減少というか、前に落ちついていく予想でございますが、基準財政需要額の推移、これについて財務部長から説明を受けたいと思います。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 普通交付税を算定する試算のための数字として、基準財政需要額といったものがございます。こちらの推移でございますが、平成17年合併後から平成30年という部分で、ふえたり減ったりという状況が過去にございます。一例で申し上げますと、平成17年の基準財政需要額、これ一本算定でございますが、313億円、令和元年度といった分につきましては316.2億円と、実際には3.2億円、基準財政需要額がふえているという状況にございます。ただ、この中には公債費の、例えば合併特例債で借りれば7割が実際に需要額に算入されるといったところもありますので、そういった部分、あるいは単位費用の変化、あるいは地方創生といった部分の費用の変化といったものもございまして、全体的に見ますとおおむねこの基準財政需要額は横ばいというような状況で続いているものと考えております。 ◆29番(後藤兼位議員) 合併算定がえというのは、これは令和2年度までというようなこともありますので、基準財政需要額の推移を見ますとずっと一定部分とはなりますけれども、復興事業が収束すると一気に震災前の財政状況に戻ってしまうという部分では、今後財政運営はかなり厳しくなるということが予想されております。 そういう中で経常収支比率の推移をちょっと伺っていきたいと思いますが、きのうも経常収支比率についてはいろいろと議論がございました。これは、かつて投資的経費の歳出圧力が高いときには経常収支比率が財政の逼迫度を代表する一つの指標であったと思います。現在のように経費の歳出圧力のほうが大きい場合には、経常収支比率は高くても、それ自体が財政圧迫を意味せず、投資的経費と借入金が相対的に小さくなったり、あるいは公債費も小さくなることで、事実上の現金主義会計に近くなって、危機がふえるかどうかという財政逼迫度を示すと言えなくもない。ですから、財務部長から経常収支比率の推移について、まず伺っておきたいと思います。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 合併当時といった部分の平成17年度決算におきましては98.5%と、この時点で既に高い数値にあったというところでございます。実際にそこから95%、あるいは92%というところもありましたが、震災以降、平成23年度には一番高くて102.2%と、それ以降は基本的に90%の後半といった部分が継続しているという状況でございまして、平成30年度は99.9%という状況でございました。 ◆29番(後藤兼位議員) これは国の財政政策あるいは経済政策によって、またかなり影響していることだと思います。小泉内閣の三位一体改革とか叫ばれまして、それが地方財政にもかなり影響してきたと思います。それに見合った経常収支比率の見方というのは、我々も注視をしていかなければならないと思うのですけれども、来年度の経常収支比率の予想というのはどのようになっているのか、考えているのか、これについて財務部長の見解を伺っておきたいと思います。 ◎大塚智也財務部長 来年度といいますか、今年度決算分ということでよろしいでしょうか。予算編成方針あるいは決算等でも御説明しておりますが、今後公債費がかなり高くなるということがありますので、そういった部分では昨年度の決算でもう借換債を借りないという手法を実際にとっておりまして、そうしますとどうしても経常収支比率は高くなるという傾向になります。今年度も同様に今後の公債費、特に昨年、ことし、来年という部分で非常に公債費が高いと、今後の地方債の借りる部分が高いということで、今後の公債費はかなり上昇する傾向にあるということを踏まえまして、借換債を借りないという手法をとりますと、来年度については今年度よりも実際高くなるというような状況にございます。というのは、例えば借換債、ことし14.2億円というのがあるのですけれども、これを借りないとなりますと4億円で約1%になりますので、3%以上上がるということになりますので、実際にはかなり高い数値になることが予想されております。 ◆29番(後藤兼位議員) 財務当局としては、ここら辺の経常収支比率とか比率の問題、どのような背景があって100%を仮に超えたとか、あるいは減ったとか、そういう部分については市民の皆さんに今の財政状況も含めて説明責任をきちんと果たしていっていただきたいということを指摘しておきたいと思います。 そこで、さっき基準財政需要額についての推移もお聞きしたのですが、今後普通交付税の減少というのは人口減少も大きな要因だと私は思うのです。人口減少を阻止する対策、私はこれが大きな課題であると思うのです。やっぱり基準財政需要の一つの大きな要因というのは、いかに人口減少をとどめるか、あるいはふやすか。仮にこれはふやすというのはなかなか施策としても難しいのですが、人口減少を限りなくとどめておくという部分は、財政当局含めて産業政策あるいは福祉も含めていろんな場面で人口減少に歯どめをかけておくという部分は、今後の財政運営に大きな影響があると思うのですが、減少を阻止する対策について、まず財務部長の見解を伺っておきたいと思います。 ◎大塚智也財務部長 人口減少対策といった部分で今回の議会の一般質問、あるいは何度もいろいろ出ております。全国的に地方創生ということで、人口減少対策ということでさまざまな施策を実際に実施をしている。本市におきましても、まち・ひと・しごと創生総合戦略、あるいは企業誘致といった部分、あるいは石巻市の場合は被災地というところがありますので、さまざまなソフト施策を実施していると。こういった人口減を食いとめる施策、あるいは税収を上げるための施策といった部分は、基本的には継続的な施策になります。そうしますと、財務部的に見ますと、そういった部分は経常的な経費という部分で、逆に経常収支比率を上げるという部分にもどうしてもなってしまうといった部分で、これは非常に難しい選択を迫られる部分になると。実際にやらなければ人口減るし、やったら経常収支比率が上がるという部分で、非常に難しい選択を迫られるというところになります。ただ、その辺は今後復興政策部、あるいは産業部と調整をしていきながら、必要なものは実施するということで進めていければというふうに考えております。 ◆29番(後藤兼位議員) 今財務部長から産業部というお話ありました。第3期の石巻市の中心市街地活性化基本計画の案も、我々に概要版として示されております。そういうコンセプトの中は、「多様な都市機能を集積し、少子高齢化社会に対応した、歩いて暮らせるコンパクトで安全・安心なまちづくり」を1つのテーマとしております。これはこれで大変重要なことでありますので、人口減少に対する産業部長としての見解を伺っておきたいと思います。 ◎吉本貴徳産業部長 今期定例会の中でも何度か議論されておりますけれども、まずは産業部といたしましては企業誘致という部分は一番大きなテーマになるだろうというふうに考えております。当然働く場の確保、雇用の創出ということだけではなくて、新たな企業誘致によりまして市内既存企業への活性化にもつながるというようなこともございます。 一方で、働く場の確保に関しましては、現在のハローワークにおきます有効求人倍率を見ますと、まだ石巻市全体では1.9という高い数字になっております。なかなか雇用のミスマッチという部分もまだ解消されていないという部分がございますので、企業誘致施策、それから市内企業、既存企業の活性化も含めた振興策という部分に関しましては、難しいテーマではありますけれども、並行しながら進めていく必要があるだろうというふうに考えているところでございます。 ◆29番(後藤兼位議員) 福祉部長にお伺いしたいのでございますが、少子・高齢化、そして子供を育てる環境、そして石巻市が先進的にやっていれば周辺のほうから子育てをしやすい石巻市に流入する。都市部においても、東京都なんかでも地域間の差がいろんな区でも出ている現象がございます。そういうのも参考にしながらこういう人口減少をとどめると、福祉政策の中で今後私は対応すべき大きな課題があるのではないのかなと思いますが、福祉部長の見解を伺っておきたいと思います。 ◎津田淳一福祉部長 お答えをいたします。 議員御指摘のとおり、子育て政策、子育て負担を軽減しながら少子化対策をしていくということについては、既存の政策だけではなかなか難しいと。それから、市町間競争にもなってきておりますけれども、子育て政策をどのように組み立てて、ほかの地域からの流入を誘っていくかということも大変重要な課題だというふうに捉えております。 先ほど産業部長も答弁申し上げましたとおり、市内に若い方々が働く場として魅力ある職場があるということ、またそこに子育てしやすい環境が整っているということが重要だろうというふうに思いますので、市全体として少子化対策、それからまちづくりというところで、いろいろ検討しながら進めてまいりたいというふうに思います。 ◆29番(後藤兼位議員) 先日我々のほうにも総合計画実施計画、震災復興基本計画実施計画の冊子をいただきました。復興政策部長が中心になって復興政策部でまず取りまとめながら進める中に、震災復興基本計画実施計画で「最大の被災都市から世界の復興モデル都市石巻を目指して」という大きな目標が掲げられております。これは、どのような世界の復興モデル都市を目指しているのか。SDGsの問題もありますけれども、ここのポイントはどのように、そして今財政当局からもいろいろお話あったように、かなり厳しい状況の中でこの政策を実行していかなければならないという部分、財政部とのかかわりの中で、これをどのように考えているのか。復興政策部長は財務のほうも詳しいですので、それを含めてどのように対応されるのか、復興政策部長の見解を伺っておきたいと思います。 ◎久保智光復興政策部長 お答えします。 大変難しい、しかし大事な質問だと思います。まず、政策という部分では、さまざまハードも含め需要があるのは今後も続くだろうと思います。人口減少対策においては、まず1つは国の施策と連動して継続的に地道にやっていくということだと思います。あと今後は当市に合った施策、全国的に人口が増加しているところの分析を私なりにしますと、やはりベッドタウンで、そういうところに財源を投資できる状況があるのかなと。当市の状況というのは、働く場を昔から提供し続けてきたような状況もございます。そういう意味では、さまざまな行政需要が今後もあると思います。 世界に誇る復興モデルをどう目指すのかという部分に関しては、今も続けておりますように、まず財源確保をしっかりしていくと、あと地道ではございますが、事務改善、RPA、AI等の先端技術も使いながら前へというふうな形の希望を持ちながら、地道の努力と、あと知恵を出して施策を進めていく、財源確保をしながら進めていくと、この2本立てが基本的なスタンスかなというふうに理解しております。 ◆29番(後藤兼位議員) 普通交付税のいろんな対応、そして今復興政策部長もお話ししましたけれども、国との関係の中でいろんな政策が押しつけられる云々ではないのですけれども、それを一体性としてやらなければならない部分、そうしますと財源の問題とか、さっきの経常収支比率もそれに翻弄される部分も出てくると思うのです。石巻市が経常収支比率とか、あるいは基金の問題とか地道にやっていると、それであっても国との経済政策の中で翻弄されたり苦しんだり、それは各地方の自治体でお悩みの状況が今後も私は続くと思いますけれども、基本的には財政の地道な対応というのは市当局に求められていくと思います。 そういう中で普通交付税算定における合併算定がえも令和2年度までで終了いたします。一本算定になり、交付税の減額はもう避けられない状況であります。そういう中で公共施設の維持管理経費も増加する見込みが今後、将来に向けて方向性としてこれは当然あります。そういう中で国のほうも平成26年4月22日付で総務大臣の通知によって策定要請される公共施設等総合管理計画、これを石巻市も策定しました。この進捗状況について、まず伺っておきたいと思います。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 議員御指摘のとおり、国の総務省のほうからこの計画の策定が要請され、平成28年3月にまず公共施設等総合管理計画といったものを策定したところでございます。その後各省庁のほうから各担当部署のほうに、個別の計画をつくらないと補助をつけないよというような、そういった通知というものが実際来ておりまして、個別にこれは箱物あるいはインフラという形で計画の策定のほうを進めているという状況にあります。一例を挙げますと、幼稚園、保育所関連につきましては既に策定のほうをしておりますし、学校関係でありますと来年度で学校保全計画、あるいは社会教育・社会体育施設の計画といったものも来年度で策定を終えるという状況にあります。 また、インフラ関係につきましては、漁港あるいは橋、道路、それぞれの計画を今進めて、策定をもう終えているところもあるといった状況でございます。 ◆29番(後藤兼位議員) 今財務部長の説明の中で各担当部のいろんな状況があると思うのですが、そういう中で学校施設、これについては計画的に老朽化対策とかもやって、計画的に1年間に2校ずつとか、そういう耐震化……耐震化は終わっていますので、老朽化対策が今進められております。そういう意味では、学校そして教育施設、例えば遊楽館とか、そういう問題もいろいろあります。担当部としては、かなり教育委員会が抱えていると思いますが、これについて今後どのように対応されていくのか、それについてまず見解を伺っておきたいと思います。 ◎及川伸一教育委員会事務局長 お答えいたします。 公共施設等総合管理計画に基づきまして、この下にぶら下がるような計画ということで教育委員会で策定しておりますのは、学校施設の学校保全計画と、それから社会教育・体育施設等適正配置及び長寿命化計画ということになります。このように人口が減少してまいりますと、当然児童数が減ってくるということになりますので、学校再編に伴いまして学校の統合等が必要になってくるということになります。そういったものを踏まえた上で、今後老朽化している学校をどのように保全していくかということが必要になるわけですので、それについてはきちっと年次計画をつくりまして、学校施設の有効な活用を図っていかなければならないというふうに考えております。 また、社会体育施設等につきましては、合併後類似施設等が市内には複数あるわけでございます。そういったものについても今後老朽化をしていくわけですので、どの施設がどの時点まで使えるのか、複数ある施設のうちどの施設を残して、どの施設を維持していくのかといったようなことの取捨選択というものが今後はどんどん必要になってくるだろうということで、ただいまその施設についての計画を策定中ですが、やはり長期スパンで見ていかなければならない計画でございますので、これについてはその時々の状況を見ながら、訂正を加えながら策定していきたいというふうに考えております。 ◆29番(後藤兼位議員) 今後個別の施策計画の策定というのが、令和2年度まで策定しなけれなならない、インフラの長寿命化基本計画及び公共施設等総合管理計画を踏まえて平成32年度、令和2年度まで策定しなさいということなのですが、この進捗状況というのはどのようになっているのか、財務部長に伺っておきたいと思います。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 箱物に関しましては、基本は各省庁から来年度までつくりなさいよというような状況になっております。ただ、インフラに関しましては、それぞれの部署でそれをつくった後にちゃんと補助金を出しますよということで、実際漁港等はちょっと年次がずれているという状況もございます。 ◆29番(後藤兼位議員) そこで歳入に見合った歳出を進めるというぐあい、無駄とぜいたくをなくす必要があるというのは一般的なのですけれども、そういう中で無駄とぜいたくの違いというのは何なのかという部分もございます。無駄というのは費用に対して便益が十分でない状態、そしてぜいたくは収入に対して費用が過大である場合、例えば公共図書館が新築すれば利用者がどんどんふえているという意味では、無駄になることはまれであっても、本来無償を原則とする施設ですので、これはぜいたくではないのかという部分も懸念されます。そういう中で収入の確保、あるいは歳出の削減で具体的なものがあればお示しをいただきたいと思います。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 まず、収入の面につきましては、これまで答弁しましたとおり、一番は人口減少を食いとめるという部分では人口が減れば交付税も減ると、税収も減るといった部分が大きいという部分がございます。定住人口の維持という部分が安定的な確保につながるものと思います。ただ、現実的には今減ってきているというところもありまして、一番は歳入面では石巻市は土地が非常に多い、土地がふえたという部分での土地の活用、売却といった部分も今大きな課題になっているかと思います。また、維持管理経費といった部分、どうしても施設がありますので、これをいかに削減していくかといった部分もございます。また、これはもう今後財政調整基金が現実的に減ってくるというような状況になれば、地方債の抑制といった部分もどうしてもしていかなければならない。あるいは歳出面では、どうしても人件費の見直し、あるいは公共施設等総合管理計画の具体的な実施という部分で、施設の統廃合といったものも進めていかなければならないということで考えております。 ◆29番(後藤兼位議員) そこで、財政調整基金の残高の推移でちょっとお聞きしたいのですけれども、現在高が合併時と比較して3倍になっている要因というものを財務部長としてはどのようにお考えなのか、これについて御説明いただきたいと思います。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 合併時、平成17年、平成18年、平成19年、平成21年までは基本的に約20億円台をキープしてきたと、昨日の議員にも答弁いたしました標準財政規模の5%をちょっと超えるくらいという状況でございました。実際に震災後、これはかなり乱高下しているという状況にございます。実際に100億円であったり68億円、平成26年であれば68.3億円、また平成27年であれば97.8億円ということで行ったり来たりしているという状況で、最大ですと平成25年が130.5億円というような財政調整基金の残高があることもございました。 この一番大きな要因は、震災復興特別交付税といった部分が一時的にどうしても積み立てられると、そうしますと繰り越しがありますと翌年度でその精算をしなくてはならないと。過大にもらっていますので、精算をしますと今度その震災復興特別交付税が減るという部分で、また財政調整基金を多く取り崩すという部分で、その繰り返しを今しているという状況にあります。これは、どうしても復興事業の精算が終わらないうちは、乱高下といった部分はどうしても避けられない部分があるのかなというふうに考えております。 ◆29番(後藤兼位議員) 平成17年合併時には財政調整基金は32億円ほどあったと、それから減ってきて25億円、23億円で推移し、平成22年で36億円、そして平成23年、震災、その年というのは54億円というような形で、今財務部長が震災復興特別交付税の推移によっては、平成25年においては130億円というような形になっております。現在も100億円台という部分ありますけれども、その出し入れとかいろんな部分で、どうしてもこのような推移になるのかなと思います。 今財政調整基金の推移もお伺いしましたけれども、財政調整基金のあり方、考え方について、改めて財務部長の見解を伺っておきたいと思います。 ◎大塚智也財務部長 きのうの議員の質問にもお答えしましたが、復興事業がまず終わるまでの間といった部分はそういった精算部分がありますので、基本的にはできる限り残額は残しておきたいというのが財務部としての本音でございます。ただ、現実的に復興期間終了後、残高をずっと多く持っておけばいいということではないのかなと。必要な事業といった部分が石巻市の場合、実際公共施設等総合管理計画を策定しましたが、石巻市の計画というのはちょっとほかの市と違っていまして、インフラがおくれているといった部分で、インフラの計画的な新規整備といったものを実際にはうたっています。他の市ですと、成熟した市であれば基本的に長寿命化の計画のみという流れになりますが、本市の場合はそうではないといった部分で、まだまだ必要なハード事業もあるし、ソフト事業も人口減少対策でやらなくてはならないといった部分もありますので、そういったものを踏まえながら、ただ極力は額を抑えていくことも必要ですけれども、また必要な事業については実際に復興政策部あるいは各部と調整をしながら、この残高といったものも含めて検討していきたいということで考えております。 ◆29番(後藤兼位議員) これは震災もありましたけれども、どうしても私は国の経済政策とか財政政策に左右されたり翻弄される場合もあると思います。そういう意味では、今後大変厳しい状況の中で財政運営を庁内一体的に進めていくことが必要であるということを指摘しておきたいと思います。 次に、復興政策あるいは実施施策の中で、きのうも議論ありましたが、一番今注目されているのは南浜の復興祈念公園であると私は思います。オリンピックも控えながら、一日も早くできてほしいというようなきのうの同僚議員の質問もございました。現在全体の進捗率が60%であって、令和2年で完成するところはわかりましたけれども、国・県のエリアは祈りをささげるエリア、そして市のエリアは市民が集い楽しむエリアだと私は思っております。そういうコンセプトであります。ただ、いつも見ている計画図だと、イメージがなかなか湧いてこないというのが現状でございます。石巻市が担当、整備する計画されている多目的広場はどのような仕上がりになるのか、どのような使われ方をしようとしているのか、これについて復興事業部長の説明を求めたいと思います。 ◎後藤寛復興事業部長 お答えいたします。 市のエリアにつきましては、全体のうちの16.6ヘクタールということで、市民ニーズに、多様なニーズに対応した多目的な広場をつくることとしております。御案内のとおり計画図では市のエリアに広場が3カ所ほど、あと日和大橋のところに1カ所ほど計画しております。広場の仕上がりや使い方でございますが、まず西側の一番大きな広場、これは公園の北側の4丁目広場と称しておりますが、約1.9ヘクタールほどございます。これに関しましては、芝の広場として仕上げてスポーツだったり、レクリエーションだったり、家族で来訪していただいた場合の憩いの広場となるようなしつらえを考えております。 それから、その南側に2つ目の広場がございます。これが4丁目南広場と今言っておりますが、これは面積が約8,000平米ほどあります。この広場は、学校の校庭のようなクレー広場として仕上げて、スポーツであったり、レクリエーション活動の用途での使用を想定しております。 それから、そのまた南側にありますが、3つ目の広場になります。これが雲雀野広場ということでございまして、こちらは約6,000平米ほどあります。ここに関しましては、芝とクレーの併用ということで考えております。ここの場所、雲雀野町側からの駐車場に隣接しておりますことから、小さい子供を連れた家族連れなんかも来ていただけるような広場を想定して整備をしようというふうに考えているところでございます。 ◆29番(後藤兼位議員) この公園は、県内唯一の国営追悼、そして祈念施設を整備するということもございまして、犠牲者への追悼や震災から後世への伝承、そして国内外に向けた復興に対する強い意志を発揮する場所でもあると思います。最大の被災地から世界の復興モデル都市という部分もやはり掲げております。そういう意味では、この強い意志をここの公園で発揮するというのが大きな目的であると私は思います。 一方で、約40ヘクタールの広大な公園であることから、日ごろから市民や県民に足を運んでもらう、そして使ってもらう必要があると私は考えます。そこで、広場ばかりではなく、あるいは震災の今未来へ向けた親子や家族で楽しむための遊具などもそろえた公園も必要ではないのかと、そういうところはどのように考えているのか。いろんな団体からこの公園に対しては要望等があると思いますが、これも整合性をとりながら進めるべき事案であるかなと思いますが、復興事業部長の見解を伺っておきたいと思います。 ◎後藤寛復興事業部長 御指摘ありがとうございます。我々としても祈念公園ということで、中心部の追悼、伝承、こういった機能はもちろんのことでございますけれども、日常的にも公園に足を運んでいただくことが大切だと考えております。予算の範囲でありますけれども、植樹している森の中にはそういったものにマッチした遊具等の整備も検討しているところでございます。 ◆29番(後藤兼位議員) 遊具を検討しているということでございますが、どのような検討、その仕上がりについて御見解を伺いたいと思います。 ◎後藤寛復興事業部長 お答えいたします。 これにつきましては、復興祈念公園ということもありまして、公園のコンセプトに余り乖離しないような遊具がいいかなというふうに考えておりまして、例えば色使いであったり景観には注意しながら、有識者の先生たちにも御相談して、森の中にマッチできるような遊具であれば納得いただけるのかなというふうに考えております。 ◆29番(後藤兼位議員) 遊具の状況はわかりました、考え方について。ただ、今後少子・高齢化の中で、そして子供とか遊びの場に来ていただく、それが鎮魂の場でもあると、そういう中では温暖化の中で夏場においては日陰も必要であり、休憩場所も必要であると、そういうセッティングも私は必要ではないのかなと思いますが、これについてどのような見解をお持ちなのか伺います。 ◎後藤寛復興事業部長 御指摘のとおり、あの公園はかなりの面積がありまして、苗木の植樹活動を行っておりますが、やはり成木になるまではかなりの期間がかかりますので、日陰とかが必要かなというふうに考えております。熱中症対策とか、そういったこともありますので、多目的広場のほうには2カ所ほど大型のあずまやといいますか、北上町の白浜ビーチパークにあるようなちょっと大型の日陰になるようなあずまやの設置を計画しております。そのほかにも通常サイズでありますけれども、そういった日陰になるようなあずまやを6基ほど設置する計画としております。また、園路を回遊していただければ休憩場所も必要でありますので、適宜その辺のベンチとか、そういったものを適正に配置していきたいなというふうに考えております。 ◆29番(後藤兼位議員) まず、市民の方々から使っていただく、来ていただくという方策を考えていただきたいと思います。 次に、下水道の問題でございます。いろいろ各議員からこれまでお話もありました。現在建設中の雨水排水ポンプ場が完成するまで2年間、どのような対応をされるのか。これは1,460億円かけて下水道事業団、新設11カ所、既存のポンプ場6カ所もございます。今新設の11カ所のポンプ場が約2年間はかかるだろうという部分がございます。この対応についてどのように今後されるのか、建設部長の御説明をいただきたいと思います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 これまでの他の議員にもお答えしたことではございますけれども、引き続き既存ポンプ場のほかに、それまでの間に仮設ポンプの設置をしていくということになりますけれども、今回の台風の被害を踏まえまして仮設ポンプの増設、それから天候状況により大雨が予測される場合には前もって臨時的な仮設ポンプを設置するほか、国土交通省の排水ポンプ車の要請、それから現在検討中ですけれども、排水ポンプ車の購入と、そういったことを考えております。 ◆29番(後藤兼位議員) 昨日、会派創生会といたしましても、雨水排水対策の強化について仮設のポンプの増設、そして排水ポンプ車両の設置等について要請書を市長に提出いたしました。今回この台風第19号の教訓を踏まえながら、排水ポンプ車等を整備した場合にはどのように運用されるのか、これについて御説明いただきたいと思います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 排水ポンプ車の特殊性から、運用については業者委託を考えております。 ◆29番(後藤兼位議員) 私も平成26年の第4回定例会の一般質問におきまして、この雨水排水の問題、そしてポンプ車の問題について議論いたしました。その答弁の中で、仮設ポンプの箇所数と基数は48カ所、そして107基を設置しているということでございました。現在は32カ所、そして85基設置しているというような説明でございましたけれども、この増減についての御説明をいただきたいと思います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 前は107基ということもありました。現在は85基ということで、この間折立地区のポンプ場の整備ですとか、魚町地区の排水工事が終了したということで、それまで仮設ポンプで対応していた箇所の基数が減少したと、本設が終わったので、基数が減少したということでございます。 ◆29番(後藤兼位議員) 今後も、あるいは現在も設置している仮設ポンプというのはリースですよね。例えば業者に委託して、リース会社から仮設ポンプを借りて設置するという状況だと思います。このリース会社、結局いろんな業者には委託するのですけれども、今回の場合は1つのリース会社に集中したというケースでございます。実際そういうことでございます。それを私は分散して管理するようにすべきだと、要はリスク管理を図るべきだと考えますが、建設部長の見解を伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 仮設ポンプのリースについては、市内東部、西部と複数の業者に委託管理をしていただいていますが、そのほか今回行った事前の対策ということで26基ほど仮設ポンプを設置しておりますが、結果としてリース会社が同じになったということではあります。ただ、そのことによって設置できないといったようなことはございませんでしたけれども、今後のリスク管理という上では分散するなど、なお一層の管理を徹底していきたいというふうに考えます。 ◆29番(後藤兼位議員) リース会社は問題ないのですけれども、実際は旧北上川を挟めば東部地区のリース会社に集中してしまったと。ですから、東部地区、西部地区、旧北上川を境にして、いろんな災害がございますので、やはりリスク管理も含めて分散させると、リスクの分散も含め今後は対応すべきだと指摘しておきたいと思います。 それから、ポンプ車とかパッケージポンプ車の整備、これについていろいろ議論されてまいりました。私も平成26年の第4回において、ポンプ車を設置したらいいのではないかと、当時議論の中で購入について費用は約1億円ぐらいかかる、そして運用も大変難しいという部分の御説明もございました。当時建設部長は土井部長だったのですけれども、そういう時代がございました。そこで亀山市長は、この議論の中でポンプ車もやっぱり設置というか、配備が大変重要ではないのかと前向きな答弁でございました。その後なかなか進まないで今日に至っております。さっき財政状況もいろいろお話ししましたけれども、平成26年当時の財政状況を見るとかなり厳しかったのです。ですから、財政当局と建設部とかいろいろな議論の中で、その配備というのはなかなか難しい状況があったと、そして今日に至っているということがございます。ですから、必要な部分はリスク管理の中で今後ポンプ車なり、そしてパッケージポンプ車をどのように整備、配備するか、そして運用をどうするか、このように私は考えていくべき重要な課題であると思います。その際運用経費は幾らになるのか、どのように見込んでいるのか、これについて御説明をいただきたいと思います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 現在パッケージポンプ車の方向で検討しておりますが、その購入台数にもよりますけれども、大体年間1,500万円から2,000万円程度を見込んでおります。 ◆29番(後藤兼位議員) その当時、ポンプ車はどうだと言ったら1台1億円、そして今パッケージポンプ車であれば大体幾らになるのか。そして、今建設部長は運用経費については年間1,500万円、これは台数をどのようにふやすか、今1,500万円というのは建設部長の頭の中で何台という部分で1,500万円だと思います。これをどのような配備の仕方に、台数がふえれば経費もふえるという部分がございますし、購入価格もあると思います。いろいろ聞きますと1台約2,000万円ぐらいになるのではないのかなという情報もございます。そうしますと、さっきのリスク管理もありますけれども、旧北上川を境にすれば東部地区、西部地区、そして中央地区、そして旧町、総合支所単位で、今回の大雨によって例えば河北地区とかいろいろな被害出た場所、そういう部分を含めて全体の台数が、これでだんだんパッケージポンプ車をやれば出てくると。ポンプ車を1台やって全体を管理するというのは難しいし、では6億円をかけてポンプ車を6台配備するのかと。費用対効果も含めて、今後の管理も含めてどのようにするのかというのは大きな問題でございますが、これについて建設部長、いかがでしょうか。見解を伺っておきたいと思います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 ポンプ車の購入の台数につきましては、今回の被害状況を勘案した上でそれを決定してまいりたいと思います。また、運用も同様に偏ることなく、それぞれの被害があった箇所に国土交通省に要請する排水ポンプ車も含めて検討してまいりたいというふうに思います。 ◆29番(後藤兼位議員) これは私は無駄ではないと思うのです、さっきの財政議論の中で。そして、ふだん使われない場合、石巻市にはそういう雨が来ない場合、他市に応援に行くということだって使われ方としてありますので、これについては今回の被災の状況も含めて、反省も含めて、配置の台数も含めて財政運営の中も検討しながら早急に対応していただきたいということを指摘しておきたいと思います。 それで、既存のポンプ場が今6カ所ございます。この整備状況について伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 既存のポンプ場6カ所の整備状況ということで、ポンプ場に配置されるポンプの台数ということでは計画28台に対して18台となっております。そのポンプの排水能力に応じた整備率としますと、率としては約71%ということになります。 ◆29番(後藤兼位議員) 今11カ所の新設の部分は1時間当たり45.6ミリメートル、これについて100%の整備率で当初からいきます。この既存のポンプ場6カ所については、実際は100%でないです。排水能力を含めれば70.6%ですか、このパーセントということですので、今後11カ所の整備完了すれば、次のステージとすればこの6カ所をいかに整備率を上げるのか。今回の被災状況も含めて6カ所のどの部分を先行的にやるか、これについては合理性を持って判断をして、財政当局としっかり組みながら対応していただきたいという部分がございます。 それから、新設の11カ所なのですけれども、これは最初から100%の45.6ミリメートルを想定した整備を図っております。そういう中で今回いろいろな燃料の問題とか、あるいは電気の問題とか、漏電とか、いろんな部分があって機能しなかったということでございます。なかなか人も行けない、燃料も持っていけない、そういう部分において遠方の監視制御システムというのは今回新しい11カ所のポンプ場はどのように整備されようとしているのか、これについて建設部長の説明を求めたいと思います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 まず、遠方監視制御システムでございますけれども、これは遠くからポンプ場を監視して、ゲートの開閉等が遠方から行えるようなシステムということになります。現在復興事業により整備している11カ所のポンプ場のほかに通常事業で整備している蛇田ポンプ場、それから既設のポンプ場の6カ所を合わせまして18カ所を遠方監視システムで行えるようにというふうにしております。その中から拠点となるポンプ場1カ所に遠方監視システムを設けるということで、そこで集中監視することによって、操作員がほかのポンプ場へ行かなくても監視、操作ができるといったような、そういった内容になっております。 ◆29番(後藤兼位議員) 建設部長から説明ありました拠点ポンプ場、そして市内全体をいろんな区分けしながら地域拠点ポンプ場等を配備しようとしております。また、災害時等において、どの場所へ行けなかったからどうするという部分もございますので、拠点ポンプ場と地域ポンプ場というのはどういうセッティングをされているのか、これについて御説明をいただきたいと思います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 先ほど遠方監視システムで拠点ポンプ場のお話のみをさせていただきましたが、先ほどの18ポンプ場を4つの地域に分けまして、それぞれに地域拠点ということを設けて、その取りまとめが拠点というふうになりますが、その4つのポンプ場につきましては北北上運河第2、それから石巻中央、不動沢、渡波と旧市街地を4つに分けて、その中の拠点となるものが北北上運河第2というふうになります。 ◆29番(後藤兼位議員) 北北上運河第2排水ポンプ場、いわゆる旧青果市場につくるポンプ場です。私は、そういう区分けは区分けとしていいと思います。ただ、遠方監視及び遠方操作というのは災害対策本部、市役所本庁あるいは防災センター、そういう災害対策本部からもするようなシステムを私は構築すべきだと思います。今宇宙に行って、はやぶさとか、そういうのが火星から戻ってくるような時代です。人が行って云々ではなく、人も行ける、ただ行けない場合そういうリスク管理をどのようにするかというのは、今回の災害時あるいは東日本大震災、雨水排水も含めて対応すべき重要な課題だと思いますので、やれないでなく、やる方法を考えるべきだと思いますが、建設部長の見解を伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 先ほどもリスク管理の分散というお話がありましたが、もととなるのは北北上運河第2、これが青果市場のところということで、そこに常駐して監視するという計画であります。もし万が一そこに何かあった場合ということでは、先ほどの他の3つの箇所でもそれは監視できるというものになります。さらに、先ほどあった不動沢の排水ポンプ場のほうでは、バックアップ体制というものをしいております。 先ほど御提案のありました災害対策本部というようなことにつきましては、現時点ではできないものになっておりますけれども、今後そういった運営が可能なのかどうかについて検討させていただきたいと思います。 ◆29番(後藤兼位議員) 拠点ポンプ場が操作不能になったり、そこに行けない場合、あるいはその他の場所でも全体操作できないというような状況の中で、職員とか、そういう部分は業者を含めて危険を冒さないような方策が私は必要だと思います。そういう意味では、いろんなリスク管理とバックアップ体制をきちっと今回構築すべきだと指摘しておきたいと思います。 次に、今季節は冬でございます。雨から雪になります。前に、やはり平成26年ごろですか、大雪が降って、そのとき石巻市は融雪を優先してやっていました。ところが、余りにも雪が多かったものですから除雪対策ができなかった。そして、立町も含めて、穀町も含めて清水町、市内全体が交通も完全に不能になって、そういう体制がありました。そういう意味では除雪、融雪の基準というのをそれから改めるという議論も私はその平成26年、指摘しております。年末指摘しました。そして、計画をきちっと確立しなさいと、マニュアルも徹底しなさいという指摘もしました。それに対して当時の土井部長も前向きに検討し改善をするという答弁でございました。今後年末年始に大雪が降った場合の体制構築はどのようにされているのか、これについて建設部長の御説明をいただきたいと思います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 平成26年でしたでしょうか、90数年ぶりの大雪というようなことがございました。そのときには融雪作業をやっておりまして、融雪が追いつかない状況で降雪があったということで、それが凍結して道路の通行に支障があったということがございました。それを受けて、ただいま御指摘もありましたけれども、除雪、融雪の作業マニュアル的なものをつくりまして、現在はそれでやっております。降雪が5センチから10センチを超えた場合には、今まで融雪作業をしていたものを除雪作業に切りかえるといったようなことも決めておりますし、また直営で行ったり、委託業者で行ったりしているものもありますけれども、連絡体制の構築、それから融雪はこの路線で誰がやる、除雪はこの路線でどこどこの業者がやるといったような、そういった路線図とか対応のマニュアル等を決めて、現在はそれでもってやっているという状況でございます。 ◆29番(後藤兼位議員) 体制については確立されているということで理解します。ただ、今後年末年始も含めて冬の時期でございますので、改めて委託業者に対して、そして内部的にも体制の確立、確認をしていただきたいということを指摘しておきたいと思います。 それで、除雪、融雪に対する予算規模全体、そして各総合支所単位、どのようになっているのか、これについて御説明をいただきたいと思います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 まず、融雪作業に使う融雪剤の購入等の消耗品でございますが、これにつきましては本庁地区と総合支所合わせて年間2,000万円ほどの予算になっております。 それから、除雪、融雪の業務委託する部分でございますが、本庁、総合支所合わせて年間2,500万円程度ということになっております。 ◆29番(後藤兼位議員) 先ほど委託業者について確認の作業を指摘しておきましたけれども、市道と県道、国道も含めて、ここら辺の一体性も含めて、どうしても立町通りはこれは県道ですよね。これは、市民から見れば市道だと思うのです。市のほうに苦情来ます。そういう意味では、改めて石巻市としても県、そして国に対してどのような状況になっているか、それを把握しながら一体性を持った融雪、除雪を進めていただきたいと思います。 次に、復旧復興道路の事業について進捗状況でございますが、復興期間も終盤に差しかかった今日において、スケジュールから見た路線ごとの進捗率というのはどのようになっているのか、これについて御説明をいただきたいと思います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 釜大街道線でございます。釜大街道線につきましては、復興交付金の区間と社会資本整備総合交付金の復興枠の区間がございます。復興交付金区間の進捗率は90%となっております。また、社会資本整備総合交付金の区間につきましては約35%ということになっております。 次に、石巻工業港運河線、これも2つの区間がありますが、復興交付金のところについては75%、それから社会資本整備総合交付金の部分については45%ということで、いずれも復興交付金が1年早く事業をやっているという関係で復興交付金のほうが進んでいるといったような状況になります。 また、七窪蛇田線、これは社会資本整備総合交付金の通常枠でございますが、進捗は約50%ほどということになっております。 ◆29番(後藤兼位議員) 今整備率も、進捗率もいろいろ進められておりますけれども、どうしても県・国との関係、これの調整がスムーズにいかなければならない。例えば国道398号、これは工業港運河線の交差点の改良も必要だし、あと工業港曽波神線、これも中浦橋からの4車線化云々の交差点改良、こういう交差点改良すべき箇所がございます。それは、やっぱり市と県、あと工業港運河線については国道45号との調整とか、いろいろそういう国・県との調整をいかにスムーズにやるかという部分が復興期間の終盤を迎えて、おくれも見えてきましたが、この事業間の調整をスムーズに行わなければならないと考えますが、建設部長はどのように進められていくのか、これについて御説明いただきたいと思います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 リスク事業にも掲載しているという路線もありますけれども、国県道への取りつけですとか、それから橋梁をかけるための河川協議、それからJR協議等さまざまな協議がございます。そういったことを進めながらこれまでやってきたということで、当初計画からおくれているというようなところもございますけれども、現在はそのような国・県との調整はほぼ終えておりまして、用地取得でまだ買えていないといったようなところもございますけれども、それぞれ完成目標年度を目指して整備を進めているといったようなところでございます。 ◆29番(後藤兼位議員) 市長に伺いたいと思います。 これまで財政の問題、厳しい財政の中で、必要なものはきちっと購入する、今回は雨水排水の問題、ポンプ車の購入とか、そういう問題もいろいろございます。必要なものは整える、そして無駄なもの、そういう部分はぜいたくなものはカットするというような仕分けをきちっとすべき、そして財政を立て直していかなければならないと私は思料いたします。そういう意味で、復興完結に向けた市長の財政運営の問題も含めて見解を伺いたいと思います。
    ◎亀山紘市長 本市の行財政運営については、令和3年度以降非常に厳しい環境に置かれるというふうに思っております。しかし、今回の台風第19号における冠水対策については、これは何としても市民の皆さんの財産、生命を守るためにしっかりとした投資をしなければならないというふうに思っております。これは、無駄ということではなくて、やはり必要なものについては予算を計上して対策をとるということが必要だというふうに思っております。無駄をできるだけ省いた中で、どうやってこれから歳入を確保するかということに関しては、庁内一丸となってさまざまな対策をとっていくことが必要だというふうに思っております。 特にやはり人口減少問題については、ここ数年の転出超過については、ちょうど平成24年から平成28年まで4年間は転出超過が二百六、七十人で済んでいましたけれども、平成29年、平成30年に当たってはその倍の850人程度というふうに転出超過がふえております。全体を見ますと、石巻市の場合には北海道から九州まで満遍なく転出が行われておりまして、その中でも多いのが24%で仙台市、そして10%が東京都、神奈川県ということで、どう人口減少対策を進めていったらいいかというのは、これから本当に真剣に考えて対策をとっていかなければならないというふうに思っております。そういう意味で、きょうの財政運営についての議論を踏まえて、しっかりと将来を見据えた対応をしていきたいと考えております。 ◆29番(後藤兼位議員) 以上で私の一般質問を終わります。 ○議長(木村忠良議員) 以上で29番後藤兼位議員の質問を終わります。暫時休憩いたします。   午後0時19分休憩                                             午後1時20分開議 ○議長(木村忠良議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 △日程第3 請願について ○議長(木村忠良議員) 次に、日程第3請願についてを議題といたします。総務企画委員長から請願審査について報告を求めます。9番。   〔総務企画委員長遠藤宏昭議員登壇〕 ◎総務企画委員長(遠藤宏昭議員) 当委員会に審査方付託になりました令和元年請願第3号政府及び国会に対し「ライドシェア」に関する意見書の提出を求める請願書について、審査の概要並びに結果を御報告申し上げます。 その願意についてでありますが、ライドシェアと称する白タク行為を認めようとする動きに対して、タクシー事業者として全国自動車交通労働組合連合会とともに反対しているものである。タクシー事業者は、運行管理者や整備管理者を置き、運輸局から許認可を受け、二種免許を持ったドライバーが営業をしているのに対し、ライドシェアは一種免許しか持たないドライバーでもあいている席を利用して有償で乗せる形態である。 最大の問題は、事故が起きても事業主体が責任を負わないところである。運行管理者、整備管理者も置かないため、アルコールチェックや点呼もせず、健康診断も実施していない。また、車検が2年ごとで、整備についても大変心もとなく、運賃も明確でない状況である。国土交通省の見解も事故防止が不十分だということで、現在ライドシェアは認められていないが、国の規制改革推進会議や未来投資会議などで一部民間からライドシェアを認めようとする動きがあるため、ライドシェアと称する白タク行為が認められることのないよう、関係機関に対し意見書の提出を強く求めるというものであります。 行政当局からは、自動車による有償運送は例外的に過疎地のような交通空白地での移動手段の確保や身体障害者等の個別輸送を目的として、市町村やNPO法人などによる運送が認められているが、自動車による旅客の運送には、安全、安心の確保が最優先課題と認識している。さらに、運行管理や車両整備等について責任を負う主体を置かないままで、ドライバーが運行責任を負う形態で旅客運送を有償で行うことなど、安全確保、利用者保護等の観点から課題があり、慎重な対応が必要と認識している旨、意見がありました。 審査において、カーシェアリングについて質疑があり、タクシー業界では過疎地の問題について、市と地域交通委員会を各地域で開催しており、住民タクシー、デマンドタクシーという形で協力しているが、さらに過疎地でタクシーもなかなか難しい場所では、住民のシェアリングもやむないと考えている旨、答弁がありました。 採決の結果、本請願は願意を妥当と認め、採択すべきものと決した次第であります。 以上、御報告を申し上げます。 ○議長(木村忠良議員) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 質疑なしと認めます。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本請願は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認めます。よって、本請願は採択することに決しました。 △日程第4 第196号議案市長、副市長及び教育長の給与の特例に関する条例 △日程第5 第197号議案石巻市湊地区コミュニティ広場条例 △日程第6 第198号議案石巻市下水道事業の設置等に関する条例 △日程第7 第199号議案石巻市下水道事業運営審議会条例 △日程第8 第200号議案石巻市網地島高齢者生活福祉センター条例 △日程第9 第201号議案石巻市支所設置条例の一部を改正する条例 △日程第10 第202号議案石巻市復興まちづくり情報交流館条例の一部を改正する条例 △日程第11 第203号議案石巻市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例 △日程第12 第204号議案石巻市立学校設置条例の一部を改正する条例 △日程第13 第205号議案石巻市公民館条例の一部を改正する条例 △日程第14 第206号議案石巻市図書館条例の一部を改正する条例 △日程第15 第207号議案石巻市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例 △日程第16 第208号議案石巻市放課後児童クラブ条例の一部を改正する条例 △日程第17 第209号議案石巻市立こども園条例の一部を改正する条例 △日程第18 第210号議案石巻市デイサービスセンター条例の一部を改正する条例 △日程第19 第211号議案石巻市在宅介護支援センター条例の一部を改正する条例 △日程第20 第212号議案石巻市被災市街地復興土地区画整理事業施行に関する条例の一部を改正する条例 △日程第21 第213号議案石巻市下水道条例の一部を改正する条例 △日程第22 第214号議案令和元年度石巻市一般会計補正予算(第5号) △日程第23 第215号議案令和元年度石巻市下水道事業特別会計補正予算(第2号) △日程第24 第216号議案令和元年度石巻市市街地開発事業特別会計補正予算(第2号) △日程第25 第217号議案令和元年度石巻市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号) △日程第26 第218号議案令和元年度石巻市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号) △日程第27 第219号議案指定管理者の指定について(石巻市複合文化施設) △日程第28 第220号議案指定管理者の指定について(石巻市総合運動公園) △日程第29 第221号議案指定管理者の指定について(石巻市かなんパークゴルフ場) △日程第30 第222号議案指定管理者の指定について(石巻市道の駅「上品の郷」) ○議長(木村忠良議員) 次に、日程第4第196号議案市長、副市長及び教育長の給与の特例に関する条例から日程第30第222号議案指定管理者の指定について(石巻市道の駅「上品の郷」)まで、以上27議案を一括議題といたします。本27議案の審査について、各常任委員長から報告を求めます。初めに、総務企画委員長の報告を求めます。9番。   〔総務企画委員長遠藤宏昭議員登壇〕 ◎総務企画委員長(遠藤宏昭議員) ただいま議題となりました27議案中、当委員会に付託されました議案の審査経過及び結果について御報告申し上げます。 付託されました6議案は、去る12月10日、委員会を開催し、慎重審査の結果、お手元に配付の議案審査報告書のとおり、第196号議案市長、副市長及び教育長の給与の特例に関する条例については賛成少数で否決し、残り5議案についてはいずれも原案を可決すべきものと決した次第であります。以下、主な質疑の概要を申し上げます。 初めに、第196号議案市長、副市長及び教育長の給与の特例に関する条例では、それぞれの減額期間及び割合をどのようにして決定したのか質疑があり、市長、副市長、教育長がそれぞれ判断したものである旨、答弁がありました。 また、市長の判断をどう考えているのか質疑があり、市長みずから判断されている部分に対して、それが足りないかや十分だと判断する根拠を持っていない旨、答弁がありました。 さらに、市長の任期終了後の市民に借金を任せる厳しい財政状況について質疑があり、大川小学校訴訟だけでなく、復興期間後のさまざまな施設の維持管理費の増加や今後税収が落ちていくこと、また今までとまっていたハード事業が動き出して地方債がふえてきていることなど、歳入歳出の両面が厳しい状況になっている。これらの問題については1年、2年で解決できる問題ではないため、長い期間をもってさまざまな部分で努力をし、安定的な行財政運営に努めていきたい旨、答弁がありました。 続いて、討論に入り、阿部浩章委員から、市長、副市長及び教育長の政治的判断ミスをもって支出せざるを得ない状況になったことに市民の理解は得られるものではないこと、また今回の責任を市長が一人で判断して、根拠もない三役の給与減額でもって解決し、幕引きを図ろうとすること自体理解できないこと、それ相当の責任のとり方、また減額や期間の根拠等を明確に示して再考すべきと考えることから、今回の条例に反対である旨、討論がありました。 また、黒須光男委員から、市長、副市長、教育長ともに新しい人材を登用して、石巻市を大改造すべきと考えることから、今回の条例に反対である旨、討論がありました。 起立採決の結果、第196号議案市長、副市長及び教育長の給与の特例に関する条例は、賛成少数で否決となりました。 次に、第214号議案令和元年度石巻市一般会計補正予算(第5号)、歳出、2款総務費、1項総務管理費、27目東日本大震災関係費では、旧大川小学校震災遺構の整備状況について質疑があり、現在実施設計を行っており、今回整備に関する費用を計上し、年度内には一部発注したいと考えている旨、答弁がありました。 さらに、遺構整備を進めていく中での遺族とのかかわり方について質疑があり、旧大川小学校震災遺構整備については、基本設計の段階から遺族や大川地区復興協議会と協議を重ねており、今後も展示に関する内容など、遺族、復興協議会、関係者との協議を続けていきたいと考えている旨、答弁がありました。 以上、御報告申し上げます。 ○議長(木村忠良議員) 次に、環境教育委員長の報告を求めます。3番。   〔環境教育委員長髙橋憲悦議員登壇〕 ◎環境教育委員長(髙橋憲悦議員) ただいま議題となりました27議案中、当委員会に付託されました議案の審査経過及び結果について御報告申し上げます。 付託されました7議案は、去る12月10日、委員会を開催し、慎重審査の結果、お手元に配付の議案審査報告書のとおり、いずれも原案を可決すべきものと決した次第であります。以下、主な質疑の概要を申し上げます。 初めに、第214号議案令和元年度石巻市一般会計補正予算(第5号)、歳出、10款教育費、5項幼稚園費では、いたずらによる河北幼稚園内の遊具破損事故における防犯対策について質疑があり、市内の4つの幼稚園は幼稚園内の敷地をフェンスで囲い、門扉を設置している状況であるが、防犯カメラは設置されておらず、河北幼稚園については児童の事故監視用の古いカメラのみが設置されていることから、今後は人感センサーつきのライトの設置、防犯カメラの効果的な設置等を検討している旨、答弁がありました。 また、園児の安全、安心のため、さらに犯罪の抑止力のため、防犯カメラの早期設置について質疑があり、防犯カメラについては現在機種を含めて選定を進めており、幼稚園内の複数箇所に設置を検討して早急に対処したい旨、答弁がありました。 次に、10款6項社会教育費、11目遊楽館費、遊楽館管理費では、当該施設の雨漏り対策工事のスケジュールについて質疑があり、今回の補正予算により年度内に実施設計を行い、工事内容等を精査した上で、来年6月の議会に工事費の補正予算を計上し、工事に入る予定である。工事期間は3カ月程度を見込んでおり、終了時期は来年9月ごろである旨、答弁がありました。 次に、10款6項13目東日本大震災関係費、複合文化施設整備事業費では、雨漏り対策について質疑があり、基本設計及び実施設計では雨漏り対策を重視し、トップライトの位置の変更や屋根の角度を急傾斜にして雨水が短時間で排水されるよう対策を行っている旨、答弁がありました。 また、複合文化施設整備事業費の減額理由について質疑があり、委託料には現在展示工事の管理業務が含まれているが、設計業者において工事施工の履行監理が十分できることが確認できたため、新たな工事監理業務が必要なくなった。また、工事請負費については、今年度と来年度の2カ年で工事を行うが、今後においては外部での製作が主であり、来年度から現地への設置などの施工となっていることから、今年度の予算を減額し、来年度予算に移すこととなった旨、答弁がありました。 さらに、東日本大震災の発生から10年目を迎える追悼式典を当該施設で実施する考えについて質疑があり、追悼式典に間に合うように現在工事を進めている旨、答弁がありました。 以上、御報告申し上げます。 ○議長(木村忠良議員) 次に、保健福祉委員長の報告を求めます。16番。   〔保健福祉委員長青山久栄議員登壇〕 ◎保健福祉委員長(青山久栄議員) ただいま議題となりました27議案中、当委員会に付託されました議案の審査経過及び結果について御報告申し上げます。 付託されました9議案は、去る12月11日、委員会を開催し、慎重審査の結果、お手元に配付の議案審査報告書のとおり、いずれも原案を可決すべきものと決した次第であります。以下、主な質疑の概要を申し上げます。 第207号議案石巻市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例では、支給審査委員会の構成及び報酬について質疑があり、医師6名、弁護士1名、市職員1名の8名で構成され、報酬は構成員が専門的な知識を有することから、市の他の委員会等の報酬額より高い勤務1日につき1万4,000円としており、審議手続等が介護保険の認定審査会に類似することから、それを根拠として報酬額を設定した旨、答弁がありました。 次に、第214号議案令和元年度石巻市一般会計補正予算(第5号)、歳出、3款民生費、1項社会福祉費、9目国民年金費及び4項生活保護費、1目生活保護総務費では、各種システム改修業務委託料において、国のシステムとの連動やマイナンバー情報との連動など、全庁的に整合性をとったシステム改修が必要ではないかとの質疑があり、市の事業において国との連動が必要であるかどうかはそれぞれの事業によって違いがあり、個人情報など市が適正にデータ管理するものと、そして国の運用システムと連携できるもの、しなければならないものといったことを整理しながら、効果的な活用方法について研究していく旨の答弁がありました。 以上、御報告申し上げます。 ○議長(木村忠良議員) 次に、産業建設委員長の報告を求めます。17番。   〔産業建設委員長阿部正敏議員登壇〕 ◎産業建設委員長(阿部正敏議員) ただいま議案となりました27議案中、当委員会に付託されました議案の審査経過及び結果について御報告申し上げます。 付託されました8議案は、去る12月11日、委員会を開催し、慎重審査の結果、お手元に配付の議案審査報告書のとおり、いずれも原案を可決すべきものと決した次第であります。以下、主な質疑の概要を申し上げます。 初めに、第198号議案石巻市下水道事業の設置等に関する条例では、その概要について質疑があり、下水道事業を初めとする5つの事業を一つにまとめ、公営企業会計を適用し、決算していく旨、答弁がありました。 また、5つの事業のうち浄化槽事業の対象地区について質疑があり、北上地区のみを対象とした事業であり、個人で浄化槽を管理している他の地区と同じような枠組みにするか今後検討していく旨、答弁がありました。 次に、第214号議案令和元年度石巻市一般会計補正予算(第5号)、歳出、6款農林水産業費、1項農業費、9目東日本大震災関係費では、農業用機械購入費の内容について質疑があり、圃場整備事業による大川地区の長面工区の営農再開に伴い、乗用田植え機、除草剤散布機等を購入する内容である旨、答弁がありました。 次に、6款2項林業費、2目林業振興費では、林業振興対策費の内容について質疑があり、国以外の造林者が国有林に木を植え、その木の販売に係る収益を契約に基づき、国と造林者に配分する制度により、造林者に分配する負担金である旨、答弁がありました。 次に、6款3項水産業費、6目東日本大震災関係費では、水産業従業員宿舎の対象者や入居状況について質疑があり、漁業や水産加工業等の水産業に従事する日本人や外国人実習生を対象としており、11月末現在で定員311名に対し185名が入居中である旨、答弁がありました。 また、漁港海岸整備事業の概要について質疑があり、防潮堤の陸閘部分を全部閉め切った際に、漁港内に取り残された方が速やかに徒歩で避難できる階段避難路を確保する工事である旨、答弁がありました。 次に、7款商工費、1項商工費、4目東日本大震災関係費では、中小企業等融資の増額要因について質疑があり、今年度から融資の災害枠の上限を1,000万円から2,000万円に拡充し、保証料の補給金についても市の負担を50%から100%にしたことにより、申請件数がふえたためである旨、答弁がありました。 次に、8款土木費、2項道路橋りょう費、7目東日本大震災関係費では、内水対策事業の工事内容や排水方法について質疑があり、祝田地区の工事であり、地盤沈下により自然流下による排水ができないため、通常時はポンプによる排水であるが、大雨時にポンプ排水で間に合わない場合の内水対策工事として、防潮堤に自然流下の排水管を取りつける内容である旨、答弁がありました。 以上、御報告申し上げます。 ○議長(木村忠良議員) 以上で各常任委員長の報告を終わります。ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 質疑なしと認めます。これより分離して討論、採決を行います。議題のうち、初めに第196号議案市長、副市長及び教育長の給与の特例に関する条例について討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。6番。   〔6番黒須光男議員登壇〕 ◆6番(黒須光男議員) 第196号議案市長、副市長及び教育長の給与の特例に関する条例に反対の立場から討論させていただきたいと思います。 12月11日にNHKの「ゴジだっちゃ!」という番組があったのですが、ゲストはジャーナリストの高成田享さんが出席いたしまして、大川小学校の問題、遺族の補償の問題でるる述べておりました。大変感銘を受けたところでございます。その内容をちょっと皆さんに伝えさせていただきたいと思います。まず、高成田さんは、「判決で市と県と書いているのに、県が支払えないのは変な話だ」と述べているのです。2点目は、「事実上は、市が全部やっているので、県は責任はあるけれども、払うのは市で、市にお金がないから県が貸してくれるというのは変な話だ」と述べているのです。3点目は、「まだ深く勉強はしていないが、法的には県が支払うべきだという話もある」と述べているのです。誰が考えても県が負担しなければならないのは明らかなのです。このまま当局が提案する議案を通しますと、県の負担が望めなくなる、こういうことなのです。 また、この問題、いろいろさまざまに裁判が何回も繰り返されましたけれども、この問題が仮に裁判に持ち込まれた場合、どうなるのでしょうか。県と市は勝つつもりはありますか。市長、ありませんよ、こんなこと、また負けますよ。また法外な金がつぎ込まれる、そういう心配も残るわけです。ですから、私はこういう点から反対なのです。こんなのを通したら、議員の一人として恥ずかしくてまちを歩けません。特に私は何人かの皆さんに訴えたいのは、ここに市のOBが5人いるのです、議員の中に。議員、OBの5人。市役所の若手の職員に聞いてごらんなさいよ、みんなやっぱりおかしいと、こいつは県に払わせるべきだと、何で石巻市で払わなければならないのと。9割方そうだな、若手が。だから、そういう5人の市議会議員の皆さんは、後輩の若手の意向も十分にかみしめながら政治判断をしていただきたいということをお伝えしたいと思います。 またもう一方、女性が4名おります。女性はやっぱり感性がありますから、シビアですから、お金の問題も、財布のひもはちゃんと締めますから、ですから私はこの4名の議員の皆さんには一般市民になったつもりでやっていただきたいのです。なぜ石巻市で払わなければならないのですか、県が払う義務があるのに。それを通すのが女性の市議会議員の姿ではないですか。やっぱり違うなと、議員の皆さんは女性の見方からすごいなと。やっぱり女性の議員ももっとふやさなければならないなということになるのではないですか。そういうことなのです。要するにこの案件が否決された場合、まだ見ぬ新しい風が吹くのです。新しいまだ見ぬ風が吹く、それによって石巻市が変わるのですよ。ぼやぼやしないでくださいよ、皆さん。 イギリスの鉄の女、サッチャーです。これは一番トップですから、常に彼女が考えているのは少数の意見に耳を傾けたのです。市長はそういうことがない。県の知事も一緒、数の論理ばかりで、県議会議員が言うから、石巻市長は市議会議員が言うから、市議会議員のせいにされているのですよ。きちっと皆さんの賢明なる御判断をいただきまして、これにばちっとノーを突きつけて石巻市を変えようではありませんか。お訴えをさせていただきまして、反対の討論とさせていただきたいと思います。御清聴ありがとうございました。   〔24番渡辺拓朗議員登壇〕 ◆24番(渡辺拓朗議員) それでは、上程されました第196号議案に反対の討論をさせていただきます。 この議案は、最高裁棄却の決定を受けて、犠牲になられた子供たちの御遺族、そして損害賠償金で今後市民に負わせる負担への責任のとり方を決める議案であります。この事件は、市長が犠牲になられた子供たち並びに御遺族への向き合い方と対応に問題があり、訴訟になった事件でもあります。 その理由として、地方裁判所に原告が訴えるまでに3年を要したことがその証明でもあります。さらに、学校内において子供たちは自由な行動がとれない立場にもかかわらず、控訴、上告の理由は当時の知見では全児童の避難は不可能とか、その責任を教諭に委ねるのは余りにも苛酷であるなどと子供たちへの安全への義務をみじんも感じさせない、御遺族の悲しみを逆なでするような配慮に欠けた内容であります。これでは高等裁判所、最高裁判所の判事に不審を抱かせ、和解の道も閉ざされるわけであります。弁護士が書いたとはいえ、本当に市長が控訴、上告理由に目を通したのかとまで思った次第であります。 このような経過からも、市長の命への向き合い方が問われ、その責任は重大であります。それがこれだけ重い責任にもかかわらず、この条例を決めた根拠は通常の先例に倣った提案とのことであり、到底理解できるものではありません。ましてやこの条例提出時の私の「この内容で自信を持ってお出しなのか」の問いに「自信はないが、最高の責任のとり方だ」などと意味不明な回答でありました。自信がないのなら出すべきではないのであります。(6番黒須光男議員「そのとおり」と呼ぶ)市長の命への向き合い方への不満は、上告まで賛成をした議員諸氏も同じであるに違いありません。ただ、20億円の石巻市の負担を何とか回避したいとの願いで上告まで賛成の立場を示す苦渋の選択であったに違いありません。 また、これ以上御遺族に心配をかけまいとの思いから、この条例に賛成の議員諸氏もおられると思いますが、私もその考え方に理解は示しますが、最高裁決定が出て、御遺族に対し一定の対応を終えた今、1年半後の退任を表明している市長が今後10年間で約20億円の負担を市民に負わせることへの責任のとり方を決めることであり、それとは区別して考えるべきであると判断します。 よって、議員諸氏におかれましては、今後の予算面からの市政運営への多大な影響を与えることを考察していただき、第196号議案に反対の態度を示していただきますよう心からお願い申し上げ、反対の討論といたします。   〔4番阿部和芳議員登壇〕 ◆4番(阿部和芳議員) 第196号議案市長、副市長及び教育長の給与の特例に関する条例について、反対の立場で討論いたします。 第1点目、この制定理由は、大川小学校訴訟事故に係る最高裁決定に伴う損害賠償金及び遅延損害金について、市民の皆様に多大な御迷惑と御心配をおかけした責任としての制定であります。しかし、12月6日の本会議の質疑で答弁があったように、6カ月、市長の50%の減額の根拠は市民への謝罪のメッセージ、責任のとり方をただしましたが、その根拠に乏しく、曖昧だった点であります。制定理由の市民の皆様に多大な御迷惑と御心配をおかけした責任の理由が明確でないことが明確になりました。 第2点目が大川小学校訴訟に至るまでの経緯、経過であります。政治家としての判断が命を大事にして遺族に寄り添う、和解を進めるどころか、徹底的に争うと発言し、今度は敗訴したので、市民の税金で処理するということは多くの市民が憤りを感じております。20億円以上の財政負担で身の処し方がこれでよいのかであります。現に財政問題について多くの議員が指摘したとおり、投資的支出が厳しくなっており、各部、病院も含めて予算の締めつけや会計制度任用職員制度をつくっても従来のままのパート採用など、一層厳しい環境を生み出していることが今議会でも明らかになったのであります。 第3点目が私初め同僚議員の一般質問でも、この問題について驚くような答弁があり、議員も一緒にや、二転三転する答弁、昨日においてはこれまでの答弁を覆す答弁を行い、本日冒頭での訂正は活発な議論を阻害し、議員や市民を愚弄するものと言わざるを得ません。 私は、今騒がれている桜が大好きであります。なぜ桜が好きかというと、潔くその姿を見せるからであります。 以上の点から、総務企画委員会で否決されたように、議員各位の賛同を賜りますように申し上げ、反対討論といたします。よろしくお願いいたします。   〔3番髙橋憲悦議員登壇〕 ◆3番(髙橋憲悦議員) 第196号議案市長、副市長及び教育長の給与の特例に関する条例に反対の立場で討論いたします。 まず一言、悲しいです、寂しいです、情けないです、これが私の率直な気持ちです。これまでこの条例に対しまして3人の先輩議員が反対の討論をしていただきました。これは、市議会議員としての怒りであり、市民の皆さんの真の声だと思います。 あれから8年9カ月、本当に市長の政治責任がこんなもので済むなんて残念です。このような軽い責任で全国、そして最も御報告を申し上げなければならない大川小学校の亡くなった生徒、そしてお父さん、お母さん、本当にこの条例を通すことによって市長が一回も弔意を示すことなく終わるのです。ぜひとも、まずは全部弔問終わって、それから清算しましょうよ。でないと、これ全部ふたをしてしまうと、とんでもない結果になります。 そして、今回市長が給与減額、すなわち市長個人が負担する金額は給与の50%、6カ月の概算で約300万円です。その減額基準も、これまで職員が起因する不祥事で責任をとった減額を事例とした参考、これでは全く納得できません。政治責任とは、みずからが条例を出し、議案を出し、議会に仰ぐ、その出す前には絶対に政治生命かけて調査研究をしなければならないと思います。事件発生、そして訴訟、最高裁の決定、その後の市長の不誠実、ずさんな対応がはっきりと明らかになりました。議会にもこれまでこのような姿勢で関連議案、特に大川小学校関連の議案は不誠実きわまりない、そのことがこれまでの議会、そして一般質問等で明確になりました。特に先ほどの市長の発言の訂正、とんでもないことです。右と左、全然違うのです。それを全部受けて議会が動いてきました。このような現実なのです。市長は、これまでその場しのぎの言葉で翻弄し、私たちもだまされてきました。議会は言論の府、正直な議論で進めないと大変な誤りになるのです。 今議会で、この事件は事件発生からこれまで市長を初めとする当局が原因の人災であることを市長がはっきりと認めました。その人災により今後石巻市が背負う金額は20億5,650万円であります。市民1人当たりにしますと1万4,000円の負担となります。これは大問題であります。その一人の誤った政治家のために1人が1万4,000円を支払う、これは集めるとしたら大変でしょう。 私たち議員も選挙で選ばれた政治家の一員です。市議会議員は、市長に比べて小さな政治家ではありますが、市民の声を代弁する市民との距離が最も近い政治家なのです。市民の声を力に今回の当該議案否決という、亀山市政になってから初めて踏み込むブレーキなのであります。市長の暴走とゆがんだ政治姿勢を一旦とめる最後の機会なのです。ぜひこの後はこの議案に賛成の立場の方の討論も拝聴しながら、議員各位の勇気ある賢明な判断をお願いし、反対討論といたします。大川小学校の関係者に議会の思いを伝えましょう。 ○議長(木村忠良議員) ほかにありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) なければ、これをもって討論を終わります。これより採決いたします。この採決は起立により行います。本案に対する総務企画委員長の報告は否決であります。本案を原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(木村忠良議員) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決することに決しました。 次に、ただいま議決されました1議案を除く26議案については討論なしと認め、直ちに採決いたします。本26議案に対する各常任委員長の報告は可決であります。委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認めます。よって、本26議案は原案のとおり可決されました。 △日程第31 第246号議案石巻市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例 ○議長(木村忠良議員) 次に、日程第31第246号議案石巻市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例を議題といたします。本案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎岡道夫総務部長 ただいま上程されました第246号議案石巻市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 本年8月7日に行われた人事院勧告に基づき、国では一般職の職員の給与に関する法律等の一部改正を行い、11月22日付で公布されたところであります。人事院勧告の給与に係る主な内容といたしましては、民間給与との格差0.09%を埋めるため、初任給及び若年層の俸給月額並びにボーナスの引き上げを行うほか、住居手当の支給対象となる家賃額の下限を4,000円引き上げ、民間における住宅手当の支給状況等を踏まえて、最高支給限度額を1,000円引き上げるものであります。本市職員の給与制度につきましては、これまで国家公務員の給与制度を基本として改定を行ってきていることから、人事院勧告どおりの改定を行うこととし、関係条例の一部改正を提案するものであります。 それでは、条例の改正内容について御説明申し上げますので、表紙番号9の1ページから40ページまで、あわせて表紙番号12、条例の一部改正新旧対照表の1ページから87ページまでをごらん願います。第1条は、石巻市職員の給与に関する条例の一部改正を行うものであり、第31条は一般職の勤勉手当の支給割合について0.05月引き上げるものであります。また、給料表について、本年4月にさかのぼり、行政職は平均0.1%の引き上げを行うほか、医療職及び幼稚園職についても行政職との均衡を基本に所要の改定を行うものであります。 次に、第2条につきましても石巻市職員の給与に関する条例の一部改正を行うものでありますが、第13条は住居手当について支給対象となる家賃額の下限を1万2,000円から1万6,000円に引き上げ、また最高支給限度額を2万7,000円から2万8,000円へ引き上げるほか、文言の整理を行うものであります。 第31条は、前条の規定により引き上げる支給割合について、6月と12月の勤勉手当が均等になるように配分するものであります。 次に、第3条は、石巻市特別職の職員で常勤のものの給与及び旅費に関する条例の一部改正を行うものでありますが、第4条第1項は特別職の期末手当支給割合について0.05月引き上げるものであります。 次に、第4条は、前条の規定により引き上げる支給割合について、6月と12月の期末手当が均等になるように配分するものであります。 次に、第5条は、石巻市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部改正を行うものでありますが、第7条第3項は議会議員の期末手当支給割合について0.05月引き上げるものであります。 次に、第6条は、前条の規定により引き上げる支給割合について、6月と12月の期末手当が均等になるように配分するものであります。 次に、第7条は、石巻市一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部改正を行うものでありますが、第6条第1項の表は特定任期付職員の給料月額について、本年4月にさかのぼり、1号給のみ1,000円引き上げるものであります。 第7条第2項は、特定任期付職員の期末手当支給割合について0.05月引き上げるものであります。 次に、第8条は、前条の規定により引き上げる期末手当について、6月と12月の期末手当が均等になるように配分するものであります。 第9条は、石巻市フルタイム会計年度任用職員の給与に関する条例の一部改正を行うものでありますが、フルタイム会計年度任用職員の給料表について、一般職と同様に行政職は0.1%の引き上げを行うほか、医療職についても行政職との均衡を基本に所要の改定を行うものであります。 次に、附則でありますが、附則第1条第1項は本条例を公布の日から施行するものとし、ただし第2条、第4条、第6条、第8条及び第9条並びに附則第3条の規定は、令和2年4月1日から施行するものであります。 附則第1条第2項は、第1条及び第7条による改正後の給料表について、本年4月1日から適用し、第1条、第3条、第5条及び第7条による改正後のボーナスの支給割合について、本年12月1日から適用するものであります。 次に、附則第2条は、給与の内払いについて規定するものであります。 次に、附則第3条は、第2条による住居手当の支給対象家賃額等の見直しにより、住居手当の月額が2,000円を超えて減額となる場合について、施行日から令和3年3月31日までの間、この減額の上限を2,000円とする経過措置を講ずるものであります。 次に、附則第4条は、前2条に定めるもののほか、本条例の施行に関し必要な事項について規則への委任を定めたものであります。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(木村忠良議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第32 第247号議案令和元年度石巻市一般会計補正予算(第6号) ○議長(木村忠良議員) 次に、日程第32第247号議案令和元年度石巻市一般会計補正予算(第6号)を議題といたします。本案について財務部長から説明を求めます。財務部長。 ◎大塚智也財務部長 ただいま上程されました第247号議案令和元年度石巻市一般会計補正予算(第6号)について御説明申し上げます。 今回の補正予算は、台風第19号被害に伴う道路、林道等の災害復旧費や庁舎1階の改修に要する経費のほか、人事院勧告に基づく職員給与の改定及び職員の異動に伴う人件費の整理などを主体に編成いたしました。 それでは、表紙番号10、令和元年度石巻市各種会計補正予算の1ページをごらん願います。第1条は、歳入歳出予算の補正でありまして、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ14億4,451万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2,159億4,266万9,000円とするものでございます。 第2条は、繰越明許費の補正でありまして、5ページの第2表、繰越明許費補正にありますように、林道災害復旧事業(台風関係分)ほか2事業を追加するものでございます。 第3条は、地方債の補正でありまして、5ページの第3表、地方債補正にありますように、急傾斜地崩壊対策事業債(台風関係分)ほか3事業債を追加し、6ページ、道路橋りょう災害復旧事業債(台風関係分)ほか2事業につきまして、限度額を変更するものでございます。 次に、表紙番号11、令和元年度石巻市各種会計補正予算説明書により、歳出から主なものについて御説明申し上げます。なお、人事異動及び給与改定等に伴う人件費の整理並びに財源振替、石巻地区広域行政事務組合負担金、特別会計への操出金のほか、事業名称の(台風関係分)と表示している部分につきましては説明を省略させていただきますので、あらかじめ御了承願います。 それでは、14ページをごらん願います。5目財産管理費に1億4,500万円を計上しておりますが、これは本庁舎1階への商業施設出店に伴う施設修繕等に要する経費を措置したものでございます。 次に、52ページ、6目急傾斜地崩壊対策事業費に6,000万円を計上しておりますが、これは須江字館地内において宮城県が実施する急傾斜地崩壊対策事業への負担金を措置したものでございます。 次に、76ページ、2目農業用施設災害復旧費に2億860万円を計上しておりますが、これは土地改良施設及び農地に係る災害復旧工事費等を措置したものでございます。 次に、3目林業施設災害復旧費に4億8,850万円を計上しておりますが、これは林道の災害復旧工事費等を措置したものでございます。 次に、78ページ、1目公共土木施設災害復旧費の2道路橋りょう災害復旧費に9億1,400万円を、3河川災害復旧費に3億1,400万円をそれぞれ計上しておりますが、これらは市道及び河川に係る土砂撤去費や災害復旧工事費等を措置したものでございます。 次に、2目都市計画施設災害復旧費に3,600万円を計上しておりますが、これは曽波神公園の災害復旧に要する経費を措置したものでございます。 次に、歳入について御説明申し上げますので、4ページにお戻り願います。14款国庫支出金に5億7,633万5,000円を、6ページ、15款県支出金に1億7,825万円をそれぞれ計上しておりますが、これらは災害復旧事業費等の財源として措置したものでございます。 次に、10ページ、21款市債に11億1,620万円を計上しておりますが、これは予算の第3表、地方債補正で御説明申し上げたとおりでございます。 次に、8ページにお戻りいただきまして、1目財政調整基金繰入金で4億1,254万4,000円を減額しておりますが、これはただいま御説明申し上げました歳入歳出予算及び人件費の整備等の調整の結果、財政調整基金に戻し入れするものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(木村忠良議員) これより質疑に入ります。質疑の方法については、前例に倣い、各種会計補正予算説明書について、歳出から各款ごとに質疑を行います。1款議会費について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) なければ、2款総務費について質疑ありませんか。4番。 ◆4番(阿部和芳議員) 15ページの1億4,500万円の庁舎1階商業施設修繕工事について伺いたいと思います。 市長、9月の第3回定例会にもいつ入るのやというような質疑をさせてもらったとき、間もなくで、相手のこともありますのでというお話で、いよいよ入ることになったのですが、11月の末に入るという報道がなって12月2日に調印式をするというときに、皆ほとんど12月からスタートするものだと思っていたというふうに市民の声がございました。改修工事で1億4,500万円かかるということなのですが、これまで協議する中でもっと早期に、できれば年明けすぐにでも入れるようなことができなかったのかどうか伺いたいと思います。 ◎岡道夫総務部長 今の御質問の部分でございますが、これまでイオンとさまざまな形で詰めてまいりました。イオン側としてもさまざまな調査をする、またこちらの1階の部分の案につきましてもさまざまな案を検討した中で、いろいろそれを社内的にもんでいたと。最終的に固まった案で本社の了解を得て進むことになったということで、スケジュール的にこういうタイミングであったということでございました。この1億4,500万円にしても、早急に市側、それからイオン側とたたき合った中で、来年春の出店を目指したいということで急いでいたと、また我々としても予算が必要で、この補正予算に上げなければならないということで急いでつくってもらった部分もあります。そういった意味合いにおきましてこの金額が上限という形で、何とかこの補正予算に間に合わせていただいたという状況でございます。 ◆4番(阿部和芳議員) 費用対効果を考えると、これまで1,400万円程度で、それよりも縮小されるので1,000万円前後だと思うのですが、テナント料が入ってくるのと1億4,500万円というと、それまで費用対効果を考えた場合には厳しいことになると思いますが、それでもそれを利用したいという市民の方々の幸福度というか、それを考えるとどれくらいになるかわからないので、私の言いたいのはタイムラグが多過ぎる。市長も何か地元紙に来年4月とか、そのたびに延長、延長で、今回も調印するまではみんな延長だと思って、12月にいざやると思っていたら今度4月だとか、そういう部分では市民へのメッセージというか、さっきの大川小学校もそうなのですが、そういったものが市長は欠けているように思うのですが、調印式した後に本来であればすぐに入っていただきたいのだけれども、フロア直したりいろいろあるので4月になりますとかというメッセージ的なものは必要だったと思うのですが、市長に伺いたいと思います。 ◎亀山紘市長 この庁舎1階のテナントに関しては、やはり相手があるということもあって、なかなか公表をするということができない状況で、市民に具体的な内容について伝えることができなかったということに関しては、私もしっかりその辺はこれから対応していくことが必要だというふうに思っております。 ◆4番(阿部和芳議員) 内部の話をするのではなくて、調印式にいつぞやという、4月からきちっとオープンしますとかというメッセージが必要だということを聞いているのだから、ちゃんとした答弁をしていただきたいと思います。これまではずっと秘密裏というか、相手のあることなので、アングラな部分でやっていても、いざ決まって調印式までしたのだったら、そういうものを市民向けにきちんとしたメッセージが必要だと、そういうことを言っているのですから、市長、それをまず1点。 あと、もう一つは、テナントに入る人たちが非常に心配しているのです。今までのエスタあったときも高かったのだけれども、幾らに落ちつくのだとか、そういう不安がっている人たちがいるのですが、そこは相手に任せたので、市は関係なく、その人たちで勝手にやってくださいという立場をとるのだか、3回しかできないので、その2つについて。 ◎亀山紘市長 調印した段階でも何月から具体的に1階をオープンするかというのはまだわかっていなかったということもあって、伝えられなかったということでございます。 ◎岡道夫総務部長 サブテナントの皆さんとの関係ということでございます。こちら基本的にはサブテナントの部分を優先的にやっていただきたいということでイオンにお願いして、今現在イオンとサブテナントの皆さんと協議が進められていると認識しております。今回につきまして、まだイオン側との家賃の部分、最終的に固まっていない部分があるということもございまして、それがちょっと1つのベースになるのかなと。議決案件でもございますので、これにつきましては早急に内容を固めたいというふうに考えております。 ◆24番(渡辺拓朗議員) 改めて確認したいのですが、石巻駅前の一番土地単価の高いところで、リフォームが終わって1年余り、決定されるまで時間を置いたというのは何が理由ですか。 ◎岡道夫総務部長 昨年度の工事が終わってからということだと思います。我々として意識的にこの1年間をあけたということではなく、これまでの本会議でも御説明させていただきましたが、交渉事であったと。イオンの側でも出店の決定に至っては本社決定事項であると、その本社決定を得るまでのさまざまな調査であったり、出店計画であったり、そういった部分がかなりの回数で見直しがあったようでございます。そういったことで物理的にこの時間を要してしまったということで御理解いただきたいと思います。 ◆24番(渡辺拓朗議員) そういうことなのでしょうけれども、それで例えばそういう損失もあるわけです。一丁目一番地の土地単価が高いところを1年間もほったらかしにしていたということで、相手のいることだから、しようがないですけれども、イコールイオンがそれだけ時間の経過を、決断をするのに時間がかかったということは、この環境は経営環境には向いていない環境があるということですよね。そういう背景の中で決定していただいたということでよろしいですか。 ◎岡道夫総務部長 経営的に厳しいかということを、私のほうからそういう状況だとはっきり申し上げることもできませんが、この出店を計画するまでにそれだけ時間を要したと、調査も必要としたということでは、一定程度そういった部分は考えられるというふうに思います。 ◆24番(渡辺拓朗議員) イオンがそのようなビジネスマンとして時間を置いたということは、本社決裁ということも先ほど答弁ありましたように、かなり厳しい判断だったのかなと。そういう中で来ていただくからには、それで今回の1億4,500万円という投資もします。簡単に撤退されても困るわけですが、この辺いろいろあったとしても継続営業期間、どのように契約書に盛られているのですか。 ◎岡道夫総務部長 出店期間、最終的な契約の部分につきましては、さらに今後詰めながら最終的に契約ということになります。ただ、市長からも最低限10年、その部分は基本としてお願いしたいという部分をお伝えしてございます。 ◆6番(黒須光男議員) 今2人から質疑あったのですが、重複しないように質疑させていただきます。 まずは、1億4,500万円の内訳です。ちょっとこの間総務部の渡邉次長と管財課長が私どもに説明に来たのですが、私は「ちょっと渡邉次長、これは憤慨だ」と言ったのですが、内容が定まっていないと、もう理解できない。まず、この内容がどういうふうになっているのか、改めてひとつ御説明してください。 次には、1億4,500万円の業者選定、ある石巻市の業者から批判の声です。「我々地元さ頼まないんだ、こいつ。直接市が随意契約でイオンの業者さやるんだとしゃ」と。何、とんでもない話だ。1億4,500万円、あの内容見てもおかしいと思うな。見ると冷凍庫とか冷凍機械とか、そういうようなものは自分でやらせたらいいのではないの。そういうことでございますので、業者選定はイオンで決めて1億4,500万円、勝手にイオンに業者選定させるというようなことはどうか、確認させてください。 あと、今阿部議員がおっしゃったのですが、借り上げる1,000万円ちょっとではないかと言っているわけ。イオンに何ぼで貸し付けるの。これいまだ決まっていないと、こんなばかな話ありませんよ。一番大切な話ではないですか。これを決めないで何で契約するのですか、何で契約したのですか。ふざけるのではないよ、総務部長。あんたのおやじはもっと真面目だった、何回も言うけれども。ちゃんとやりなさいよ、こんなこと。これぐらい、当たり前の話だ。市議会議員に対してそういう説明通ると思っているのか。これが1つ。 今まで10何社に向かいの栃木屋が貸していた。今回はイオンが3分の1ぐらいになりますか、貸し付けするの。皆逃げて。大体その人たちに試算してもらったら、1,200万円ぐらいかなという話だ。要するに売り上げの10%を持っていくのですよ。売り上げの10%持っていかれたら商売成り立たないと言っていた、みんな。いじめもいいところだ。大川小学校と同じ、ばかなことやってしまって、またいじめようとしているのだ。明確にしてください。今わからないということないですよ。こいつわからなかったらやめなさい、こんなこと。何ぼで貸すか契約もわからないで、そんなのはだめだよ。100円でやるかもしれない、そんなこと。そして、予算を通せというのはあり得ないっちゃ、こんなこと。これは、ばかにしないでくださいよ。 そして、あと財源はどうなっているのか、これ。復興予算から組むか、亀山市長の個人的な金来るの。亀山市長、これ出すの。こんなばかな予算組んで、財源の内訳説明してください。 ◎岡道夫総務部長 まず、工事の内容でございますが、基本的な部分の空調の老朽化ということで、それは前回の工事で対応させていただきました。ただ、出店に当たりまして、今床に張っている排水路であるとか、そういった部分は出店計画に基づいて変更になるということで、そういった部分は手をつけてございません。そういった意味合いで床内の排水であったり、それから給水、そういった部分の工事、それから天井の部分は照明工事とあわせてやっておりますが、壁の部分は手をつけていないということで、そちらについても新しくすると、これは大家としての責任でやらなければならない部分だということでございます。 それから、あわせましてバックヤード部分をどれだけ使うのかはまだ確定していなかったということで、そちらのほうが大まかに方向性が見えたということでバックヤード部分の空調、それからそれに合わせた電気設備関係という部分で、この金額になっているということでございます。 それから、契約でございますが、市の通常のやり方であれば基本設計を組んで、実施設計を組んで、さらに工事を契約する。いずれも予算の議決、それから契約の議決というふうに進んでいきますと、少なく見ても決定するまでにプラス6カ月近くの時期を要するということでございます。今回につきましては、もともとあった部分を変えるということで修繕での対応、イオンが希望している春までに営業、到底それには間に合わないので、それを間に合わせるという部分では、イオンが発注する工事の中で随意契約で契約させていただくと。これにつきましては他の工事におきましても、例えば県の業者との1者随意契約、それから県事業で重複している部分、それに絡む部分での効率性による1者随意契約と、それと同様に考えてございます。 それから、賃料につきましては先ほど申し上げましたが、以前入っていたテナントの部分をいわゆる上限的な部分でイオンにのんでいただいたと。当然そこからいろんな経費もかかるということで、一部最終的な調整がそこに入ってくるということでございます。それから、財源につきましては一般財源でございます。 ◆6番(黒須光男議員) 総務部長、あなたは部長として恥ずかしくないの、こういうような提案して。これもう皆怒りですよ、業者も。ばかにしてと、何でイオンの業者に皆丸投げしなければならないのと。地元業者はもう仕事なくなってきていますから、本当にあなたたちのやっていること、はかり知れない。 まず、業者の問題、しかも何ぼで貸すかわからないというのだから、契約できないでしょ、それで。そして、6社から10%取るとイオンは1,200万円ぐらい入ってくるのだから、するとただでやれるのです。イオンは一銭も出さなくてここに入るのだよ、年間一銭も出さないの。こんなばかみたいな契約あるのですか。あんたのおやじさんなら怒るよ。「市長、御乱心を」と、「だめです」と。だから、大川小学校のようなことになるのよ、また。さっぱりわけわからないことでまた一層、これ県で出さなければならないやつを県に出さなくていいというのがあるわけよ。どうして市が出さなければならないの、こいつ皆。イオンはゼロですよ、あなたの構想ならイオンはゼロ、一銭も出さなくて済むの。ただで借りるの、下請いじめて。売り上げの1割取るのですから、1,200万円ぐらい取るそうですよ。そうすると、イオンはただ、これに市議会議員が何もおかしいと言わなければおかしな話だ。地元の業者のために、やっぱり私は反対しますよ。反対討論しますけれども、何でこんなことになるの。改めてお伺いしたいと思いますし、一般財源でしょう。そして、一般財源というのは総務部長、今大体大川小学校で賛成した人たちも、阿部久一議員とかみんな賛成はしたけれども、財政は厳しくなる、厳しくなると言っているのだから、わかっているのだ、賛成した人たちも。だったら、こういうことを一般財源から減らすことが大切でしょ。やることやらないで、賛成、反対、市議会議員も。これ本当怒りだよ、俺は。賛成討論、誰も言わない。ふざけるのではないよ、議員も。 そして、私が聞くところによると、イオンは釜地区に進出しますよね。大きなテナントを建てます。これは、やっぱり市役所がちゃんとやってくれたというのだ。この取引でないのか、あそこになぜ来るのだと言った人いるけれども、その取引として来ざるを得なかったのではないのかという臆測を皆言っているの、地元の人たちが、頭いい人たち。それとの取引でやったのではないかと。あっちもらうから、進出許可になったから、釜地区の区画整理でイオンが入ってくるのだろう、ばがんと大きなやつ。そいつなかなかとれないのだから、市長のお墨つきもらわなければ来れないのだから。そういう実態なのではないですか。改めてもろもろのやつをわかりやすく、あなたのお父さんになったつもりでもう一回説明しなさい。 ◎岡道夫総務部長 ただいまの御質疑にありましたイオンがただで入ると、実際にそういうことはございません。今回予算計上させていただきました1億4,500万円につきましては、一般で言えば大家がやらなければいけない部分の工事、修繕ということでございます。当然イオンは、自分たちでここに出店するに当たって、詳細の金額は伺っておりませんが、おおよそ同程度の投資がかかるという部分は伺っております。そういった意味で、ただで入るということではないということでございます。 なお、釜地区のそのお話については私は存じ上げません。 ◆6番(黒須光男議員) 3回目、最後ですので、反対討論もしますけれども、これ市役所の職員はねむかけしているのだな。総務部長の仕事で蛇田支所と公民館建てて、この間工事が終わったのだよ。その後に今回予算とっているのだよ、あなた。工事終わってから議会に予算上げてきているのだよ。工事が終わって、そして12月12日に市のあれはちゃんと完成していますから、ちゃんと完了届出しましたから。13日にもう終わりなのだよ、仕事。それで完成するのだよ。それなのに今議会に2,000万円予算出しているのです。今それ関連するからだけれども、どう思うのだ。済みませんと言っていたけれども、済みませんで済む問題か。人をばかにして、建設部長も。だから、建設部長も顔痩せてきた、悪いことはしていないけれども。このごろ執行部になると、だんだんみんな痩せるか太るかだ。ストレスで痩せるか太るか。太っているの2人いた。太っているの2人、あとみんな痩せてきたべ。教育委員会事務局長でも、市長でも、あと復興事業部長、建設部長、皆痩せている。そこに本音があるのだよ、そういうところから政治家は分析しなければならないの。悪いことしているからそうなるの。ですから、これは産業部長とか教育長は太ったかもしれないけれども、とにかく真面目にやるようにもう一回改めて総務部長、そして建設部長、蛇田支所、それもあわせて関連して。そういうことをやっているから、私が調査しているのだから。簡単でいいですから、それはお答えください。私の再質疑と、その蛇田のやつも答えてください。 ○議長(木村忠良議員) 蛇田の案件につきましては、即決で可決してございますので。 ◆6番(黒須光男議員) だから、だめなのだ、議長。あんたさっぱり勉強不足。(「よし」と呼ぶ者あり)よしでもない、この。よしなんて、何がよし。皆勉強不足。 ◎岡道夫総務部長 黒須議員から、職員皆さん真面目にやれということでございます。我々真面目にやっているつもりでございますし、今後もさらにそれに努めていきたいというふうに思います。 ○議長(木村忠良議員) ほかにありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) なければ、3款民生費について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) なければ、4款衛生費について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) なければ、5款労働費について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) なければ、6款農林水産業費について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) なければ、7款商工費について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) なければ、8款土木費について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) なければ、9款消防費について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) なければ、10款教育費について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) なければ、11款災害復旧費、あわせて予算案第2条、繰越明許費補正について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) なければ、以上で歳出の質疑を終わります。 次に、歳入の質疑に入ります。歳入は全款について、あわせて予算案第3条、地方債補正についても質疑を行います。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。6番。   〔6番黒須光男議員登壇〕 ◆6番(黒須光男議員) さっきサッチャーの話ししましたけれども、数の論理だけで通しては必ずやけどしますから。大川小学校の問題でもそうです。賛成討論、あのときあった。賛成討論を聞いてみた、何言うかと思って。そうしたら、新しい判例をつくるために賛成だと、私は遺族をモルモットにしていると思うよ。とんでもない話だ。だから、市議会議員が勉強不足なのもいいところなのだよ、ふざけるなということさ。これがなかなかわからないの、皆。今回のこの案件、予算1億4,500万円、私は反対に立つのですが、これとんでもない話だ。私も新しい会社、イオンみたいな会社つくりたい。ばかばかもうける。何も1億4,500万円、自分の会社に、はい、建ててくださいとやればいいのだもの。全てやればいいのだもの、こんなにもうかるやついないでしょ。そういうことをやっぱり我々はちゃんと認識して突っ込まなければならないの。そして、なぜ私、今議長もとめましたけれども、これちゃんともう上げたやつだとか言われますけれども、何ですぐにやるの。もう一回早く出して、委員会にかけてやればこれとまります。おらほの委員会でもやります。委員会にかけないように、かけないようにするのが今の亀山紘のやり方なのだから。ばかにされてはだめですよ、丹野議員。でも、太っているか。だから、そういうことなのです。そこに監査委員がしっかりしてもらわなければ、安倍太郎議員にしっかりしてもらわなければならないと。あとは、マスコミもしっかりしなければならない。マスコミもふぬけ、こういうようなことわからないの、誰も。(28番西條正昭議員「討論」と呼ぶ)これ聞かなければわからない、黙って聞け。うるさい。(29番西條正昭議員「うるさいじゃないよ。早くやれ」と呼ぶ)賛成討論やれよ、おまえ。やりもしないくせに。 そして、こういう経過が来るわけ、そして釜地区への進出の取引がちゃんとなされているの。そこをわからないと、市議会議員たるゆえんがないのではないかということです。さまざまな形でこの石巻市は市政を大きく変えなければならない。何でも反対ではないのですよ、私はいいことやったら賛成しますよ。言いたくないのだ、俺。言いたくないけれども、言わざるを得ないのだ。やることなすこと、亀山紘のはみんな見えるもの。だから、そういうことで議長にもお願いしますけれども、今後の議会の予算の計上にはちゃんと委員会にかけられる、即決とかなんとかではなく、こういうこともぎりぎりで出すのではなくちゃんと出して、ちゃんと委員会で審査させなさいよ、議長も、副議長も。おかしいではないですか、それで。だから、そういうことでございますので、しっかりやってくださいということです。 私は、サッチャーの話もしましたけれども、これはやっぱり多数決でやる、私も県議会の副議長やっていましたから、議会運営がスムーズにいったり、うまくいくのはどうだということで日々勉強させていただきました。やっぱり少数意見にも耳を傾ければ、議会運営はうまくいくのです。それを封印する、封印する、だからおつりが一気に来たの。改めて今後議員の皆さんにお訴えをいたしますけれども、反対をいたしますので、御賛同いただきますようお願いしたいと思います。 また、安倍太郎議員につきましては、今後こういう問題がさまざまに出ていますので、監査といたしましても早急にあらゆる角度から分析をして、書いてもらうのではなく、ちゃんと自分たちでやって、そして議員の皆さんにお知らせをしていただいて、そして石巻市を変えようではありませんか。皆さんの御賛同を賜りますようお願いを申し上げまして、反対討論とさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(木村忠良議員) 黒須議員に申し上げます。議事の運営につきましては、議会運営委員会の正式な了解のもとに運営をしておりますので、御了承願います。(6番黒須光男議員「不備があったら、議長が正してからやりなさいよ」と呼ぶ) ○議長(木村忠良議員) ほかにありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) なければ、これをもって討論を終わります。これより採決いたします。この採決は起立により行います。本案を原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(木村忠良議員) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第33 第248号議案令和元年度石巻市水産物地方卸売市場事業特別会計補正予算(第1号) △日程第34 第249号議案令和元年度石巻市下水道事業特別会計補正予算(第3号) △日程第35 第250号議案令和元年度石巻市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第1号) △日程第36 第251号議案令和元年度石巻市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号) △日程第37 第252号議案令和元年度石巻市浄化槽整備事業特別会計補正予算(第2号) △日程第38 第253号議案令和元年度石巻市市街地開発事業特別会計補正予算(第3号) △日程第39 第254号議案令和元年度石巻市介護保険事業特別会計補正予算(第2号) ○議長(木村忠良議員) 次に、日程第33第248号議案令和元年度石巻市水産物地方卸売市場事業特別会計補正予算(第1号)から日程第39第254号議案令和元年度石巻市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)まで、以上7議案を一括議題といたします。本7議案について財務部長から説明を求めます。財務部長。 ◎大塚智也財務部長 ただいま一括上程されました7議案について御説明申し上げます。 今回提案しております7つの特別会計補正予算は、人事異動及び給与改定等に伴う人件費の整理並びに台風第19号被害に伴う災害復旧費等を措置したものでありますが、性質上人件費に関係する部分につきましては事項別明細書による詳しい説明は省略させていただきますので、あらかじめ御了承賜りたいと存じます。 それでは、第248号議案令和元年度石巻市水産物地方卸売市場事業特別会計補正予算(第1号)について御説明申し上げますので、表紙番号10、石巻市各種会計補正予算の7ページをごらん願います。今回の補正は、第1条にございますように、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ33万5,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ3億9,890万3,000円とするものでございまして、職員人件費を整理したものでございます。 次に、11ページ、第249号議案令和元年度石巻市下水道事業特別会計補正予算(第3号)について御説明申し上げます。今回の補正は、第1条にございますように、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ927万2,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ435億1,627万1,000円とするものでございまして、職員人件費を整理したものでございます。 次に、15ページ、第250号議案令和元年度石巻市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)について御説明申し上げます。今回の補正は、第1条にございますように、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ30万5,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2,184万8,000円とするものでございまして、職員人件費を整理したものでございます。 次に、19ページ、第251号議案令和元年度石巻市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)について御説明申し上げます。今回の補正は、第1条にございますように、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1,411万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ4億7,505万3,000円とするものでございまして、職員人件費の整理及び台風第19号被害に伴う災害復旧費を措置したものでございます。 第2条は、地方債の補正でありまして、22ページの第2表、地方債補正にありますように、農業集落排水施設災害復旧事業債(台風関係分)を追加するものでございます。 次に、23ページ、第252号議案令和元年度石巻市浄化槽整備事業特別会計補正予算(第2号)について御説明申し上げます。今回の補正は、第1条にございますように、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ251万8,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ6,484万8,000円とするものでございまして、職員人件費を整理及び台風第19号被害に伴う修繕費を措置したものでございます。 次に、27ページ、第253号議案令和元年度石巻市市街地開発事業特別会計補正予算(第3号)について御説明申し上げます。今回の補正は、第1条にございますように、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ1,800万7,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ39億7,152万3,000円とするものでございまして、職員人件費を整理したものでございます。 次に、31ページ、第254号議案令和元年度石巻市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)について御説明申し上げます。今回の補正は、第1条にありますように、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ43万6,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ138億5,093万2,000円とするものでございまして、石巻地区広域行政事務組合への介護保険認定審査会共同設置負担金を整理したものでございます。 次に、表紙番号11、令和元年度石巻市各種会計補正予算説明書により、台風第19号関係分の予算について、農業集落排水事業特別会計、浄化槽整備事業特別会計の順に御説明申し上げます。それでは、初めに農業集落排水事業特別会計について歳出から御説明申し上げますので、152ページをごらん願います。1目農業集落排水施設災害復旧費に1,370万円を計上しておりますが、これは河北中道地区の排水施設等の復旧に要する経費を措置したものでございます。 次に、歳入でありますが、144ページにお戻りいただきまして、2目災害復旧費繰入金に9万5,000円を、146ページ、5款市債に470万円を、148ページ、6款県支出金に890万5,000円をそれぞれ計上しておりますが、これらは災害復旧事業費の財源として措置したものでございます。 次に、浄化槽整備事業特別会計について歳出から御説明申し上げますので、168ページをごらん願います。1目浄化槽管理費に180万円を計上しておりますが、これは北上地区の浄化槽施設修繕に要する経費を措置したものでございます。 次に、歳入でありますが、164ページにお戻りいただきまして、1目管理費繰入金の2節施設管理費繰入金に180万円を計上しておりますが、これは先ほど御説明申し上げました歳出の財源として措置したものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(木村忠良議員) これより歳入歳出全款一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本7議案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本7議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認めます。よって、本7議案は原案のとおり可決されました。 △日程第40 第255号議案令和元年度石巻市病院事業会計補正予算(第3号) ○議長(木村忠良議員) 次に、日程第40第255号議案令和元年度石巻市病院事業会計補正予算(第3号)を議題といたします。本案について病院局事務部長から説明を求めます。病院局事務部長。 ◎大内重義病院局事務部長 ただいま上程されました第255号議案令和元年度石巻市病院事業会計補正予算(第3号)について御説明申し上げます。 表紙番号10、令和元年度石巻市各種会計補正予算の35ページをごらん願います。第1条は、総則でございます。 第2条は、収益的収入及び支出の補正でありますが、病院事業収益を2,928万8,000円減額し56億7,114万1,000円に、病院事業費用を1億6,759万6,000円減額し55億39万円にするものでございます。 補正の内容は、人事異動及び給与改定等に伴う職員人件費を整理したものでございます。 第3条及び第4条は、それぞれ議会の議決を経なければ流用することのできない経費の補正、他会計からの補助金の補正でありますが、これらは職員人件費の整理に伴うものでございます。 第5条は、重要な資産の取得でありますが、来年度から石巻市立病院において眼科の手術を実施するため、医師の派遣元である東北大学病院と協議を進めてきたところ、今般診療に必要な機器等の協議が調ったことから、重要な資産について、その種類、名称及び数量を定めるものであります。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(木村忠良議員) これより歳入歳出全款一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第41 第256号議案工事請負の契約締結について(旧門脇小学校震災遺構整備展示工事) ○議長(木村忠良議員) 次に、日程第41第256号議案工事請負の契約締結について(旧門脇小学校震災遺構整備展示工事)を議題といたします。本案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎岡道夫総務部長 ただいま上程されました第256号議案旧門脇小学校震災遺構整備展示工事の工事請負の契約締結について御説明申し上げます。 表紙番号9の41ページをごらん願います。本案は、旧門脇小学校震災遺構整備展示工事に係る工事請負契約を締結することについて議決を求めようとするものでございます。本工事に係る工事請負契約につきましては、先月27日、参加申請のありました2者により制限付き一般競争入札を行った結果、株式会社日展東京支店が2億1,252万円で落札いたしましたので、同社支店長、福岡功と工事請負契約を締結いたしたく、御提案申し上げるものでございます。 工事の概要といたしましては、門脇町4丁目103番2において、旧門脇小学校を改修し、震災遺構とする展示工事を施工するものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(木村忠良議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。6番。 ◆6番(黒須光男議員) ですから、これきょう私も初めて目を通させていただいたのですが、この展示、2億円を超すのです。こういうのがなぜ最初から審議して、委員会付託しないのかということなのです、私は。これについてどうですか。付託したの。 ○議長(木村忠良議員) 黒須議員に申し上げます。この案件につきましては、議会運営委員会のほうで即決というような形で議事運営を図るということでございますので、御了承願います。 ◎久保智光復興政策部長 提案の時期ということでよろしいでしょうか。今般いろいろ旧門脇小学校の遺構整備に関しては、御審議いただいた予算をもとに、先般入札結果が出まして、その結果として今の時期の追加提案になったということで、よろしくお願いいたします。 ◆6番(黒須光男議員) 議長は即決だから質疑しなくてもいいような話ですけれども、私たちはこういう問題わからないのです。特に私なんか総務企画委員会にかかってくれば、きちっとやりますから。即決、即決と委員会にもかからない、ガンにもやなのです。議会に対して、こういう全く丁寧さが欠ける。毎回言っているのですが、これやっぱり議長、副議長、議会運営委員会の委員長、副委員長の責任ですよ。こういうのを丁寧に、もっと早くやりなさいと言えば我々も審議しますから、大川小学校でいっぱいで、これ目に入らなかったのだ。そんなのくぐり抜けたもの、うまいこと、私からすれば。委員会でぎっちりやるから、こんなの出てきたら。この間の蛇田支所のやつも、だから何だかわけわからない、即決だもの。みんな即決、即決では、議長、こういう問題で私は納得できないのだ。だから、今後丁寧にもう少しやっていただければありがたいと言っているだけですから、それは議員の切なる声ですから、議会事務局も含めてそこを対応するのが議会のあるべき姿ではないですかと私言っているわけ。それを巧みにくぐり抜けして、文句言われないようにやっているのではないかと私言っているわけ。今後ひとつ、特に総務企画委員会は気をつけてやりなさいよ、ぎっちりやるから、私。そういうことでございますので、改めて総務部長と復興政策部長、今後は真面目にやります、ちゃんとやりますと言っていただけば、私はきょう大変うれしく帰ります。よろしくお願いいたします。 ○議長(木村忠良議員) 黒須議員に申し上げます。復興事業関係は、当分の間即決で対応したいというような議会運営委員会の取り決めでございまして、そのように議事運営をしております。 ◆6番(黒須光男議員) そういう議会運営委員会の取り決めもおさまってきました。だから、その弊害が今皆もろもろ出てきています。ですから、こういうことをちゃんとやらないと市長の暴走はとめられないということですから、心してやっていただくように一応要望させていただきたいと思います。 ○議長(木村忠良議員) ほかにありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △発言の訂正 ◎大内重義病院局事務部長 発言の訂正をお願いいたします。先ほどの第255号議案に関する私の提案理由の説明中、病院事業収益について2,228万8,000円減額と申し上げましたが、2,928万8,000円減額の誤りでありましたので、訂正のお願いと、あわせましておわび申し上げます。 △日程第42 第257号議案工事請負の契約締結について(陸閘水門遠隔監視システム電源設備工事) △日程第43 第258号議案工事請負の契約締結について(陸閘水門遠隔監視システム工事) ○議長(木村忠良議員) 次に、日程第42第257号議案工事請負の契約締結について(陸閘水門遠隔監視システム電源設備工事)及び日程第43第258号議案工事請負の契約締結について(陸閘水門遠隔監視システム工事)、以上2議案を一括議題といたします。本2議案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎岡道夫総務部長 ただいま一括上程されました2議案について御説明申し上げます。 初めに、表紙番号9の42ページをごらん願います。第257号議案陸閘水門遠隔監視システム電源設備工事についてでありますが、本工事に係る工事請負契約につきましては、先月27日、参加申請のありました1者により制限付き一般競争入札を行った結果、日本製紙石巻テクノ株式会社が2億7,209万6,000円で落札いたしましたので、同社代表取締役社長、向井継男と工事請負契約を締結いたしたく、御提案申し上げるものでございます。 工事の概要といたしましては、雄勝町名振ほか地内において、陸閘水門遠隔監視システム被制御局における電源設備工事を施工するものでございます。 次に、表紙番号9の43ページをごらん願います。第258号議案陸閘水門遠隔監視システム工事についてでありますが、本工事に係る工事請負契約につきましては、先月27日、参加申請のありました1者により制限付き一般競争入札を行った結果、富士通株式会社東北支社が8億2,170万円で落札いたしましたので、同社支店長、三城聡と工事請負契約を締結いたしたく、御提案申し上げるものでございます。 工事の概要といたしましては、穀町14番1号ほか地内において、統制局、監視操作局、中継局及び被制御局における遠隔制御設備工事を施工するものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(木村忠良議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本2議案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本2議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認めます。よって、本2議案は原案のとおり可決されました。 △日程第44 委員会提出議案第3号「ライドシェア」と称する「白タク」行為の容認に反対する意見書 ○議長(木村忠良議員) 次に、日程第44委員会提出議案第3号「ライドシェア」と称する「白タク」行為の容認に反対する意見書を議題といたします。 本案は、先ほどの総務企画委員長の報告のとおり、意見書の提出に関する請願が採択されたことに伴い、意見書を提出しようとするものであります。その内容は、お手元に配付してあるとおりでありますので、石巻市議会会議規則第36条第3項の規定により提案理由の説明を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は提案理由の説明を省略することに決しました。                                     令和元年12月20日 石巻市議会議長 木 村 忠 良 殿                         提出者 総務企画委員会                             委員長 遠 藤 宏 昭   委員会提出議案第3号 「ライドシェア」と称する「白タク」行為の容認に反対する意見書 標記の議案を別紙のとおり石巻市議会会議規則第14条第2項の規定により提出します。委員会提出議案第3号   「ライドシェア」と称する「白タク」行為の容認に反対する意見書 少子高齢化社会が急速に進展する中、タクシー事業は、地域公共交通の一つとして、ドア・ツー・ドアの便利な個別輸送機関としての機能に加え、多様化する利用者のニーズに対応し、スマートフォンによる配車サービスの普及促進、ユニバーサルデザインタクシーや観光タクシーの充実、地元自治体等の要望を踏まえた乗り合いタクシーの展開強化を行うなど、地域住民や交通弱者のための移動手段として大きな役割を果たしている。特に、本県においては、東日本大震災以降、被災住民の移動手段となるべく尽力しているとともに、震災から約8年9ヶ月が経過し、復興・創生期間という新たなステージの中で、地方創生の担い手の一員としても重要な役割を果たしている。 しかしながら、昨今、シェアリングエコノミーの成長を促すという名目のもと、インターネットを利用した「ライドシェア」と称するいわゆる「白タク」行為の容認を求める動きが出ている。「ライドシェア」は、その事業主体が、運行管理や車両整備等について責任を負わず、自家用車の運転手のみが運送責任を負う形態を前提としており、道路運送法、道路交通法、労働基準法等のさまざまな法令を遵守し、安全確保のためのコストをかけ、国民に安全・安心な輸送サービスを提供するタクシー事業の根幹を揺るがすとともに、議員立法により平成25年11月に改正されている特定地域及び準特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置法の意義を損なうものである。 よって、国においては、地域公共交通の重要性に鑑み、国民の安全を脅かすとともに、地方創生の担い手である地域公共交通に大きな混乱をもたらす「ライドシェア」と称する「白タク」行為を容認することのないよう強く要望する。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 令和元年12月20日 衆議院議長 殿 参議院議長 殿 内閣総理大臣 殿 国土交通大臣 殿 内閣府特命 担当大臣 殿 (規制改革)                               宮城県石巻市議会                               議 長 木 村 忠 良 ○議長(木村忠良議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 質疑なしと認めます。本案は石巻市議会会議規則第36条第2項の規定により、委員会付託を省略いたします。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第45 委員会提出議案第4号市長の専決処分事項の指定についての一部改正 ○議長(木村忠良議員) 次に、日程第45委員会提出議案第4号市長の専決処分事項の指定についての一部改正を議題といたします。 その内容は、お手元に配付してあるとおりでありますので、石巻市議会会議規則第36条第3項の規定により、提案理由の説明を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は提案理由の説明を省略することに決しました。                                    令和元年12月20日 石巻市議会議長 木 村 忠 良 殿                        提出者 議会運営委員会                            委員長 奥 山 浩 幸   委員会提出議案第4号 市長の専決処分事項の指定についての一部改正 標記の議案を別紙のとおり、石巻市議会会議規則第14条第2項の規定により提出します。委員会提出議案第4号   市長の専決処分事項の指定についての一部改正 市長の専決処分事項の指定について(平成17年5月23日議決)の一部を次のように改正する。 第3号中「(地方自治法第243条の2第8項関係)を(地方自治法第243条の2の2第8項関係)」に改める。 ○委員会提出議案第4号    市長の専決処分事項の指定についての一部改正┌─────────────────────┬─────────────────────┐│     改         正     │     現         行     │├─────────────────────┼─────────────────────┤│         記           │         記           ││(1)~(2)   (略)           │(1)~(2)   (略)           ││(3) 1件10万円以下の職員の損害賠償責任  │(3) 1件10万円以下の職員の損害賠償責任  ││を免除すること。             │を免除すること。             ││(地方自治法第243条の2の2第8項関    │(地方自治法第243条の2第8項関係)     ││係)                    │(4)~(5) (略)              ││(4)~(5)    (略)            │                     │└─────────────────────┴─────────────────────┘ ○議長(木村忠良議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 質疑なしと認めます。本案は石巻市議会会議規則第36条第2項の規定により、委員会付託を省略いたします。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △閉会 ○議長(木村忠良議員) 以上で今期議会に付議されました事件は全て議了いたしました。 これにて令和元年石巻市議会第4回定例会を閉会いたします。 △午後3時21分閉会...