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12月19日-一般質問-06号

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  1. 石巻市議会 2019-12-19
    12月19日-一般質問-06号


    取得元: 石巻市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-20
    令和 元年 第4回 定例会  令和元年石巻市議会第4回定例会会議録(第6号)                                           議事日程第6号  令和元年12月19日(木曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名                                第2 一般質問                                      散 会                                                                                   本日の会議に付した事件 日程第1から日程第2 延 会                                          出席議員(30名)   1番  阿  部  浩  章  議員    2番  佐  藤  雄  一  議員   3番  髙  橋  憲  悦  議員    4番  阿  部  和  芳  議員   5番  木  村  忠  良  議員    6番  黒  須  光  男  議員   7番  楯  石  光  弘  議員    8番  奥  山  浩  幸  議員   9番  遠  藤  宏  昭  議員   10番  大  森  秀  一  議員  11番  櫻  田  誠  子  議員   12番  鈴  木  良  広  議員  13番  青  木  ま り え  議員   14番  千  葉  正  幸  議員  15番  星     雅  俊  議員   16番  青  山  久  栄  議員  17番  阿  部  正  敏  議員   18番  齋  藤  澄  子  議員  19番  阿  部  久  一  議員   20番  丹  野     清  議員  21番  安  倍  太  郎  議員   22番  阿  部  欽 一 郎  議員  23番  森  山  行  輝  議員   24番  渡  辺  拓  朗  議員  25番  千  葉  眞  良  議員   26番  山  口  荘 一 郎  議員  27番  髙  橋  栄  一  議員   28番  西  條  正  昭  議員  29番  後  藤  兼  位  議員   30番  水  澤  冨 士 江  議員欠席議員(なし)                                          説明のため出席した者  亀 山   紘  市     長        菅 原 秀 幸  副  市  長  境   直 彦  教  育  長        久 保 智 光  復興政策部長  岡   道 夫  総 務 部 長        大 塚 智 也  財 務 部 長  後 藤   寛  復 興 事業部長        村 上 秀 樹  半島復興事業部長  千 葉   巧  河北総合支所長        阿 部 徳太郎  雄勝総合支所長  村 上 浩 則  河南総合支所長        今 野 裕 之  桃生総合支所長  鈴 木   清  北上総合支所長        大 窪 茂 久  牡鹿総合支所長  福 田 寿 幸  生 活 環境部長        守 屋 克 浩  健 康 部 長  津 田 淳 一  福 祉 部 長        吉 本 貴 徳  産 業 部 長  伊勢崎 誠 一  建 設 部 長        柏   春 雄  会 計 管 理 者                                     大 内 重 義  病院局事務部長        及 川 伸 一  教 育 委 員 会                                   事 務 局 長                                          事務局職員出席者  近 藤 順 一  事 務 局 長        松 﨑 泰 政  事 務 局 次 長  吉 田 秀 樹  事 務 局長補佐        吉 田 直 也  主     幹  川 田 秀一郎  主     査        一 宮 康 広  主     査  菊 地 光 大  主 任 主 事 △午前10時開議 ○議長(木村忠良議員) ただいまから本日の会議を開きます。欠席通告議員はありません。 本日の議事は、日程第6号をもって進めます。 △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(木村忠良議員) 日程第1会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員に28番西條正昭議員、29番後藤兼位議員、30番水澤冨士江議員、以上3議員を指名いたします。 △日程第2 一般質問 ○議長(木村忠良議員) 次に、日程第2一般質問であります。昨日に引き続き一般質問を行います。質問は前者重複しないよう願います。なお、申し合わせによりあらかじめ発言時間の制限をいたします。発言時間は、昨日同様、答弁を含めず1人30分以内いたしますが、質問回数は制限いたしません。3番髙橋憲悦議員の質問を許します。3番。   〔3番髙橋憲悦議員登壇〕 ◆3番(髙橋憲悦議員) 皆さん、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、一般質問をいたします。 質問に入ります前に、議長に資料の配付についてお願いします。 ○議長(木村忠良議員) 許可いたします。   〔資料配付〕 ◆3番(髙橋憲悦議員) 許可ありがとうございます。配付資料は後ほど使いますので、早速質問に入ります。 東日本大震災から8年9カ月が過ぎました。石巻市は一大被災地言われ、全国の皆様初め、多くの方々から御支援を受け、復旧、復興に取り組んでまいりました。大川小学校問題は、石巻市が総力を挙げて取り組み、石巻市の行政手腕、亀山市長の政治姿勢が問われる重要な課題でありました。私は、これまで大川小学校問題の解決なくして石巻市の復興完結はない考え、一般質問等で幾度もただしてまいりました。 本年10月11日、震災で犠牲になられた方々の月命日、この日大川小学校訴訟に対し、最高裁が決定を下したことが伝えられました。それは、大方の予想どおり市側の敗訴でありました。このことがマスコミ等で大々的に報じられ、全国の皆様が石巻市はどのような対応をするのだろうか大いに関心が寄せられているところであります。 私は震災当時、河北総合支所市民生活課長として、犠牲になられた方々や被災された方々の対応を担当いたしました。大川小学校の子供たちは、礼儀正しく、1年生から6年生までみんな顔見知りで仲がよく、私も稲井の小規模校で学びましたので、子供たちを見るたびに自分の小学校時代を思い出し、いい学校だな思っていました。しかし、大震災の発生により、あの元気な子供たち無言の再会なりました。学校という教育現場、先生という絶対的に信頼している方が一緒にいたのに、そしてなぜ大川小学校だけが無念でなりませんでした。 震災当時、大川小の御父兄の方は、避難所で我が子が見つかったという知らせを聞く、茫然として返事もできませんでした。返事をすることは、最悪の事実を認めることになるのです。周りの御父兄が、「お母さん、早く行ってござい。寒いところお母さんば待っているんだから。おらいのなんかまだ見つかっていないんだ。早く探してあげたいんだ」、こんな会話が毎日続きました。当時は、仮埋葬、土葬でしたが、県内の自治体の御協力により火葬にさせていただきました。8年9カ月がたっても、まだ見つかっていないお子さんがいます。重機を使ってみずから現在も捜し続けている家族もおります。最高裁の決定を受けて、御遺族の主張が認められても、心ない誹謗中傷に悩まされている、それが現状であります。 亀山市長が一審の地裁の判決を重く受けとめ、対応してくれたなら、行政に携わる一人として怒りが込み上げてまいります。行政のトップ、教育委員会のリーダーの最悪な言動で、結果的には未来のある子供たちのとうとい命を失うばかりか、御父兄の地域のきずな、行政の不信感の増長、20億円を超える貴重な市民の税金の損失などなど、大川小学校の悲劇は亀山市長でなかったらこのようにはならなかった多くの市民はそう思っております。行政のトップとして、そして人としての資質が欠如している思います。(6番黒須光男議員「そのとおり」呼ぶ) そこで、今回は大川小学校訴訟の総括を含めた市長の政治姿勢責任について。(1)、最高裁決定後、市民への説明謝罪について。 (2)、市長給料の50%カット、6カ月という責任のとり方、私としては精いっぱいの責任のとり方であるの答弁でしたが、その根拠について。 (3)、市長、政治家としての責任の認識について。 (4)、当該訴訟における市遺族側の主張、見解(天災、人災)について。 (5)、最高裁決定に伴い、市長は何をどのように反省したのか。 (6)、賠償金20億5,650万円の支払いに伴う今後の財政運営について伺います。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 髙橋憲悦議員の御質問にお答えいたします。 大川小学校訴訟の総括を含めた私の政治姿勢責任についてお答えいたします。最高裁決定後、市民への説明謝罪についてでありますが、初めに改めて大川小学校において亡くなられたお子様その御遺族の皆様に衷心よりおわびを申し上げますとともに、心から御冥福をお祈り申し上げます。(6番黒須光男議員「早くやめろ」呼ぶ) 大川小学校訴訟につきましては、最高裁の決定により仙台高裁判決が確定したことを受け、市議会第1回臨時会におきまして、市民の代表である議員の皆様に御説明させていただいたところでありますが、改めまして市民の皆様に対しまして深くおわびを申し上げます。 次に、市長の給料50%カット、6カ月という責任のとり方についてでありますが、給料削減割合、期間については、本市の状況を踏まえ、これまでの給料削減事例を参考しながら、これまでの給料削減をした中でも最も重い判断させていただいたところでございます。 次に、市長、政治家としての責任の認識についてでありますが、去る10月20日に開催された市議会第1回臨時会で答弁申し上げましたが、このたびの最高裁の決定を真摯に受けとめ、東日本大震災を教訓に取り組んでまいりました学校防災のより一層の充実強化を推進し、安全な学校環境を確立するとともに、東日本大震災からの復興をなし遂げることが私に課せられた使命であり、責任である考えております。 次に、最高裁決定に伴い、何をどのように反省したのかについてでありますが、本来子供たちにとって一番安全で安心できるはずの学校において、未来ある子供たちのとうとい命が失われるという事故を招いてしまったことの重大を深く反省しております。また、御遺族の皆様に対し、十分な配慮説明ができず、深い悲しみを与えてしまったことにつきまして、大変申しわけなく思っております。子供を預かる教育行政に対し、校長、教員らに高い知見による災害対応を求めた高裁判決が確定したことを受け、学校現場の責任の重を改めて認識したところであります。 本市いたしましては、最高裁の決定を真摯に受けとめ、二度とこのような悲劇を繰り返さないよう、大切な子供の命を守るためにも引き続き学校安全に向けた不断の取り組みを進めてまいります。 ◎及川伸一教育委員会事務局長 私から、市遺族側の主張、見解(天災、人災)についてでありますが、本件訴訟において、本市は天災であることを主張しておりました。これは、被災時に釜谷地区内にいた住民209名のうち、83.7%に該当する175名の方々も避難できずに被災、死亡したという事実があること、大川小学校の教職員らが当時の現場において精いっぱい児童たちのことを考え、そして行動していたことを踏まえて主張したものです。一方、原告御遺族側は、石巻市、市教育委員会、学校が職務上果たすべき義務を平時から尽くしていれば、子供たちは亡くなることはなく、本件は明らかな人災であることを主張されておりました。 このたびの最高裁の決定により確定した仙台高裁判決では、学校として津波に対する避難場所、避難経路、避難方法を決めず、危機管理マニュアルを改訂しなかったこと、教育委員会危機管理マニュアルの内容を確認せず、学校に対し指導しなかったことについて、学校や教育委員会に過失があったの認定がなされており、人災であったという見解が示された捉えております。 ◎大塚智也財務部長 私から、賠償金20億5,650万円の支払いに伴う今後の財政運営についてでありますが、損害賠償金及び遅延損害金につきましては、今後10年間にわたって毎年宮城県に償還していくことなります。先日の全員協議会におきまして、令和4年度までの財政収支見通しを御説明申し上げましたが、こちらには当該償還金や台風第19号の対応経費なども含めた中で試算を行っております。 人口減少や高齢化等の影響により、今後市税や普通交付税などの歳入は減少する見込みである一方、社会保障経費や公共施設の維持管理費の増加など、収支見通しとしては厳しい状況なってまいります。したがいまして、今後の予算編成におきましては、歳入予算に見合った歳出予算することを基本し、行財政運営プランに基づく各種施策の実施を進め、安定した財政運営に取り組んでまいりますので、御理解を賜りたい存じます。 ◆3番(髙橋憲悦議員) それでは、再質問いたします。 最高裁の決定を真摯に受け取る、当然です。最高裁の判決、真摯に受けとめない人がどこにいるのですか。この問題は、なぜ山に逃げなかったのか、山に逃がさなかったのか、その1点なのです。この大川小学校問題は、遺族にも市民にも議会にも、市長、あなたの間違った政治姿勢を物語る集大成だ私は思います。いかがですか。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 本市いたしましても、本件事故の原因に迫るために、できる限りの主張、立証に努めてまいりましたので、間違いだったは思っておりません。ただ、結果として長期間にわたり御遺族の皆様に多くの御心労をおかけしたことについては、大変申しわけない思っております。(6番黒須光男議員「間違ったんだ」呼ぶ) ◆3番(髙橋憲悦議員) 私は、この大震災のときには河北総合支所の職員で、訴訟が提起されてからは市議会議員としてかかわってまいりました。この問題は、学校設置者である市長がどちらの立場に立って問題を解決しようしたのか、その立ち位置で変わるものであります。遺族側初め、市民側、それとも教育委員会を初めする教育団体側、一体市長はどちらのほうの立場だったのですか。 ◎亀山紘市長 今回の大川小学校の事故については、私してもあの校庭に74名の児童がなぜあそこに長期間とどまっていたのかということは、亡くなったことを聞いてから、ずっと私もなぜなのだろうかということで悩んでおりましたけれども、私してもやはりどの立場に立つかというのは非常に難しい思いますが、とにかく遺族の立場、市民の立場というものをしっかり考えさせていただいて、これまで取り組んできたところでございますので、御理解いただきたい思います。(6番黒須光男議員「うそこけ」呼ぶ) ◆3番(髙橋憲悦議員) これから質問しますが、今の言葉が大分信じられなくなるようなことがいっぱい出てきます。亀山市長でなければ、こんな結末にはならなかったのです。学校開設者として、教育委員会対峙して、御遺族初め、市民が納得できる解決に努めるのが当然でしょう。再度伺います。 ◎亀山紘市長 事故後の対応については、一部御遺族の憎しみを買った点もございますけれども、我々としてはこれまで真摯に対応してきたというふうに考えております。 ◆3番(髙橋憲悦議員) 御遺族や市民の立場に立ち、教育委員会に対して調査解明をすべきだったのです。市長は、天災である裁判所に意見書を出しました。結果的には、市長、あなたの人災です。遺族や市民に苦痛を与え、20億5,000万円損失するという大災害を石巻市に起こしてしまいました。市長、いかがですか。
    亀山紘市長 お答えいたします。 要するに、裁判の結果からすれば人災であったというふうに捉えております。 ◆3番(髙橋憲悦議員) 人災であれば、責任とるのは当然です。その人災の責任は、今回の条例案理解してよろしいのですか。 ◎亀山紘市長 責任のとり方の一つというふうに考えております。 ◆3番(髙橋憲悦議員) そうですか。随分簡単な責任だ思いますが、後ほどゆっくり質問します。 裁判を通じて、市長は立場を間違え、学校現場を守る主張を繰り返して、この結末になりました。大川小学校問題で石巻市として最優先に取り組まなければならなかった、そのことは一体どういうことでしょうか。 ◎亀山紘市長 私どもとしましても、今回の東日本大震災は過去にも経験したことのない大災害の中で発生した事故であるというふうに考えております。他方、御遺族の主張もよく検討の上、真摯に対応してまいりました。結果として、長期間にわたり、先ほど言いましたように、御遺族の皆様に多くの御心労をおかけしたことや遅延損害金の額がふえたことについては、申しわけない思っております。 ◆3番(髙橋憲悦議員) もうわかりましたので、真摯という言葉はやめてください。真摯言えば言うほどむかむかするのです。(「そうだ」呼ぶ者あり) それでは、宿命発言、遺族の話し合いの時間制限、弔問に行かない、みんな市長の政治姿勢そのものではないですか。いかがですか。 ◎亀山紘市長 あの当時、大災害に取り組む中でできなかったことも多かったは思いますけれども、私としてはやれることはしっかりやってきたというふうに考えております。(「答弁になっていないよ」呼ぶ者あり) ◆3番(髙橋憲悦議員) しっかりやってこないから、このようになるのです。(「そのとおり」呼ぶ者あり) 先ほど配付させていただきました資料Cをごらんください。(資料を示す)この記事は、今回の大川小学校事件の様子を物語っております。大変申しわけありませんが、及川教育委員会事務局長、記事のアンダーラインのところだけで結構のですので、読み上げていただけませんか。 ◎及川伸一教育委員会事務局長 それでは、資料Cのところですね。佐藤和隆さんは、長い道のりで何度も投げ出したかったし、つらかった。吉岡和弘弁護士は、初めから遺族真摯な話し合いをしていればここまで長くかからなかった。率先して問題を解決する姿勢を示さなかった知事の責任は重大だ。今野浩行さんは、県や市は体質を改め、隠蔽した事実も出さなければ謝罪も受け入れられない。大川小には多くの教員が訪れるが、県外の人ばかり。県内の教員こそ、ここで学校防災について自問自答してほしい。只野さんは、確定判決を機に、先生は真実を話してほしいし、焼香にも来てほしい。市教委の男性課長補佐が聞きに訪れた。会による市教委が来るのは初めて。ガイドを聞いた課長補佐は、取材に対し、初めて話を聞いて心が痛んだ。市教委で共有し、遺族の方々話し合いながら学校防災に生かしたい。 ◆3番(髙橋憲悦議員) 教育委員会事務局長、どうもありがとうございました。これがほとんどの答えなのです。これまでいろいろ聞いてきましたが、明確な答弁が返ってきません。 これからは、通告を全てまとめて御遺族の方が訴訟を提起する前の対応、訴訟期間中の対応、最高裁決定後の対応、事件の総括、市長の責任について順を追って質問します。まず、大川小学校の事件は、犠牲になられた児童が学校管理下での出来事であり、大なり小なり学校開設者である市が責任を伴う、当然だ思います。その認識について市長に伺います。 ◎亀山紘市長 学校管理下にあるということは、児童の命を守るということですので、そういったことがあるべきことではなかった思います。 ◆3番(髙橋憲悦議員) だったら、まず裁判を起こされないように急いで説明する。裁判が起こされてからは和解、とにかくお話し合いをするそれが最優先ではないですか。いかがですか。 ◎亀山紘市長 私としては、できるだけ対応してまいったつもりでおりますけれども、不足していたということであれば大変申しわけないというふうに思っております。(6番黒須光男議員「やめなさい、あんた」呼ぶ)(「対応しないからそうなったのだ」呼ぶ者あり) ○議長(木村忠良議員) 静粛にお願いします。 ◆3番(髙橋憲悦議員) 全くもって答弁になっていません。犠牲になられた児童や教職員に弔意をあらわすため、弔問に行かれましたか。私が議員になって本会議で弔問に行くように促し、市長は時間を見つけて弔問をする約束しました。全部弔問は終わったのでしょうか。また、境教育長は事件発生後に教育長に就任されました。就任当初、犠牲になられた遺族を弔問され、教育委員長初め教育委員から継続するように激励されました。それなのに、なぜ途中で弔問をやめられたのか、誰からかストップをかけられたのか、教育長市長に伺います。 ◎境直彦教育長 お答えいたします。 その当時弔問を始めたのは、お話をお聞きして、御遺族の方を回って、そしてやらなければならない思って始めたわけですが、9月のちょうど私就任してから初めての議会の期間中はそれができませんでしたし、その後10月からは体調を一時期崩したことがあって、調整がつかなくなってしまって、年末までかかったことは大変おわびしなければならないところでございます。その当時、12月には議員からも御指摘がございまして、自分の姿勢を振り返り、反省をしながら、再度できるところは続けてまいってきた次第でございます。その当時は、御遺族の方々お会いをしまして、お話をして、話し合いを続けなければならないという思いをしたわけでして、それから遅くはなりましたが、次の年の1月に話し合いを再開したという経緯でございますので、御理解をいただきたい思います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 東日本大震災後、各避難所訪問もしておりまして、飯野川小学校にも伺いました。それから、飯野川高等学校の遺体安置所にも行って手を合わせましたし、それから弔問は、名前は伏せますけれども、ちょっと少なかったですけれども、数件回らせていただきました。そういう意味で、まだまだ足りなかったところは今私も自覚しておりますけれども、あの当時できるだけのことを自分ではしたというふうに考えております。(6番黒須光男議員「うそ語るな」呼ぶ) ◆3番(髙橋憲悦議員) 当時遺体安置所の全責任者は、私でありました。飯野川小学校が遺体安置所にはなっていないはずです。あそこは避難所になっていましたが、いかがですか。 ◎亀山紘市長 失礼しました。間違えました。飯野川高等学校です。ですから、あそこに行ったときは、遺体安置所に入って、それでそこにいた作業員の方に声をかけながら、ちょうどそのときに子供の遺体が発見されたという状況がありました。私も運転手2人で各避難所を回っておりましたので、そのときには職員の方どなたもいなかったというふうに思っております。 ◆3番(髙橋憲悦議員) 半分は作り話なのかな。飯野川高校の遺体安置所には、ちゃんと申し込みして、許可なければ入れません。どうしてもまだ身元がわからない人がずっといますので。そのときに、市長だからって自由に入れる、そういう権限は私絶対にないな思うのですけれども、行ったというのなら行ったのでしょうけれども、そういう状況です。 それで、この問題を解決するために、唯一生存された先生に対する聞き取り学校の責任者である当時の校長への調査が一番大事なのです。どのような調査を行ったか、市長に伺います。 ◎亀山紘市長 その点に関しては、教育委員会から答えさせますので、お願いします。 ◎境直彦教育長 生存した先生の説明それからその後にわかったことで、裁判の中では矛盾があるということは承知しているところであります。現状では、その矛盾点についてはまだ解決していないところが残っておりますので、今後そのような機会が可能であるかどうか、現在種々お聞きをして進めたいというふうに考えているところでございます。 ◆3番(髙橋憲悦議員) 学校設置者の市長がその唯一生存された先生に聞かない、一番生き証人ではないですか。そして、学校を任せている校長にどうしたのだそういう聞くのは至極当然でありますし、そして教育長の言うこれから聞いても仕方ないです、決定されましたもの。(6番黒須光男議員「早くやめろ」呼ぶ)ここに、教育委員会は多分御存じだ思うのですけれども、その先生がファクス送ってよこしたり、聞き取りした調査がいっぱいあるのです。それらをどのように判断して、裁判に一切使われていないという現状です。これは、全然証拠能力がないのではないですか。いかがですか、市長。 ◎亀山紘市長 遠藤教諭については、現在治療中ということで、聞くことが難しいということでしたので、私としては教育委員会の進め方を見ていたということで、私自身は直接それにかかわっていなかったということで御理解いただきたい思います。 ◆3番(髙橋憲悦議員) 全くこういう説明している人が裁判やったなんて、本当に不思議です。もうぜひばりばり市の主張を言ってください、裁判で。だから負けるのです。この震災発生後1カ月後の4月9日、やっと市は住民の説明会をしました。そのときには、生き残った先生が来ていました。その先生の話では、なぜ裏山に逃げなかったのかという話には、地震で木がばきばき倒れてきて、山には避難できなかった証言しました。それで遺族の方が見に行ったら、地震で木なんか一本も折れていないこういう説明だったのです。市長、いかがですか。 ◎亀山紘市長 その当時のことについては、私が裏山を見たときにもそういった状況にはなかったですが、どういう状況だったということは、震災当時のことは生存者の方がそのように申し上げていたということしか聞いておりません。 ◆3番(髙橋憲悦議員) こういうありもしない、そして真実性の欠けるものを聞き取って、いろいろ住民いうか遺族の方に説明しても、遺族の方はもう真剣ですよ。ちゃんと調査しますよ。もうその場しのぎのうそをついて対応してきて、遺族がだんだん、だんだん、本当かそういうものが実態なのです。そして、この柏葉校長いいますか、校長先生もある程度教育委員会の報告書を出しています。その内容はどうだったのですか。 ○議長(木村忠良議員) 教育委員会のほうから答弁できますか。 ◎及川伸一教育委員会事務局長 お答えさせていただきます。 当時の柏葉校長からも何度か報告書は提出をいただいているというところでございます。今現在それについて内容を詳細に持っておりませんので、お伝えすることは今ちょっとできませんけれども、当時校長がどういった状況であったかとか、当時校長は不在でありましたので、どうして不在であったかとか、それから校長がどういうふうにして震災後大川小学校に来たかというような状況についての報告書がまずあったか思います。 ◆3番(髙橋憲悦議員) 何でこの裁判を一生懸命遺族正面から真っ向勝負している当局がこんな説明なのですか。私は知っています。3月16日、震災の5日後に校長が教育委員会に出向き、そして報告したものは、引き渡し中に津波に遭ったという報告です。そういう報告書が1年間も隠されており、そして後から今度はいろいろ避難場所、三角地帯、倒木そういう言葉は全然なく、先生方が生徒を引き渡し中に津波に遭ったのだそういう報告なのです。どうなのですか、これ。よく存じ上げて裁判をされたのか。市長、これ肝心なことですよ。校長先生の言っていること、それから唯一生き残られた先生の言っていること、それを全部積み上げて裁判するのが当然だ思いますが、いかがですか。 ◎亀山紘市長 その当時、そのことについては教育委員会から聞いておりますので、裏山についても地震動によって崩壊の危険があるということでしたので、不適当というふうな判断をさせていただきました。 ◆3番(髙橋憲悦議員) こんな対応では、裁判は負けますよ、絶対に。 ちょっと話題変えます。ここに1冊の本があります。(本を示す)これは、月刊誌WiLLという新年号でございます。最高裁の決定を受けて、御遺族の方の思いが記載されています。これを読まれて、市長、副市長、教育長、感想を伺います。読んだか読まないかでも結構です。 ◎境直彦教育長 その本自体は、私は持っておりませんで、コピーをしていただいた部分を読ませていただきました。 御遺族の方の思いというものもありますし、ただ書かれている内容は自分が知っている範囲内違うところもありますので、そこの部分は裁判の中身等で明らかになったことというふうに表現されている部分ありますし、いろんなところでまだまだ事実としてどうなのかというところは考えなくてはならないか思っているところもあります。でも、御遺族の思いというものはちゃんと受けとめて、今後していかなければならないというところは感じたところでございます。 ◎菅原秀幸副市長 私は読ませていただきました。書かれている内容は、佐藤和隆さんがいろいろ証言をしているようですけれども、ああいう事実については、それは現実かどうかというのは、私の段階では判断をしかねるという感想でございます。 ◎亀山紘市長 この雑誌については、コピーしたものを読ませていただきましたけれども、かなりの部分で今回の裁判で事実認定されていない内容がございますので、その辺は私しても疑問を持っているところです。 ◆3番(髙橋憲悦議員) 事実認定されていない皆さんが事実認定するかどうかが問題なのです。そして、もう一冊、ここに1冊の本があります。(本を示す)これは、震災の発生した1年後に書かれた本です。このタイトルは、「あのとき、大川小学校で何が起きたのか」、「これまで、ひた隠しにされてきた「空白の51分」の悲劇が明らかになった」。この本の中には、るる遺族の方々が疑念に思っていることを書いてあります。これを一つ一つ塗り潰せば、検証すれば、裁判にはならなかったそういうふうに私は思います。この本を読まれた市長、副市長、教育長、その感想どのようにこの本向き合ったかお伺いします。 ◎境直彦教育長 それが発刊された当時、読ませていただきました。御遺族の方々の一人一人の思いというものそれから考え方というものが書かれてあったということで、それに基づいてその当時の教育委員会の中でどういうふうに対応すればいいかということで、いろんな話し合いの中でも対応した経緯がございます。 ◎菅原秀幸副市長 私は読んでおりません。 ◎亀山紘市長 私は、全体を見てはおりませんけれども、一部読ませていただいた記憶がございますけれども、やはり遺族の方々の真実を追求したいという思いは伝わってまいりました。 ◆3番(髙橋憲悦議員) 職員の最高トップの副市長が読んでいないこれはとんでもない話で、これを読めばこの裁判なんかは起きないのです。第三者委員会なんかも、何も要らなかったのです、5,700万円をかけて。ちょっとここで、大変申しわけありませんが、理事者の方一人一人に聞きたいのですが、時間がないので、皆さんで1年後に発行されたこの本、この本を読まれた方、手を挙げていただけませんか。   〔挙手なし〕 ◆3番(髙橋憲悦議員) わかりました。誰もいない。この本を全部読めば遺族の方のおっしゃりたいこと、市の対応はどうすべきか大体解けるのです。わかりました。 それで次に、本の話ばかりして恐縮なのですけれども、これは今山形県の鶴岡市長をやっている皆川治さんの書いた、彼はちょうど義理のお父さんのお葬式で石巻市に来ていて、その当時震災に遭って、50日石巻市にとどまったのですけれども、それを書いた本なのです。(本を示す)この本は読まれたか、市長、副市長、教育長にお尋ねします。 ◎境直彦教育長 前の本は読みましたけれども、今御紹介いただいた本は読んでおりません。 ◎菅原秀幸副市長 ざっと読んだような状況でございまして、中身についてはよく記憶はしておりません。 ◎亀山紘市長 当時皆川さんが石巻市の災害対策本部におりましたので、その本については全部通読しております。 ◆3番(髙橋憲悦議員) これまでの議論を聞いています何かこの大川小学校の問題に対して、石巻市、教育委員会、そして皆さんスクラムを組んで、とにかく遺族にわかりやすく説明して納得していただくそういう姿勢が全くないのです。そういう態度がずっと続いて今回の結論になるこれは物すごく市民への背任行為私は思います。誰のために仕事しているのか。この問題で地方裁判所、高等裁判所の判決に対しても、それではどのような主張で最高裁に臨まれたのか、もう一度お伺います。 ◎菅原秀幸副市長 私は、平成26年4月1日に副市長に就任いたしました。その1カ月前に、3月に地裁に原告の方々が訴えられたというふうな状況だったというふうに記憶しております。控訴上告については、私は副市長という立場で、それはもちろん決定の一員として参加をさせていただいております。私も震災当時総務部長という立場でございまして、あの当時最高知見、いわゆる見地、知見で国・県から出された防災、あの当時は宮城県の第三次地震被害想定報告書に基づくそういったものが出された状況でございまして、そのときに大川小学校に10メートルの津波が押し寄せた。私は、当然あの地域の生まれでございますし、あの地域については5.1メートルという津波が予測されておりました。平成23年2月に第四次被害想定調査報告書の中間報告というものが出されまして、津波の高が5.0メートルというふうに10センチ下がった。そういった中での河北総合支所も含めて防災対策というものを考えていた中で、10メートルの津波が私たちにとっては想定外の津波だという…… ○議長(木村忠良議員) 副市長、簡潔に答弁してください。(何事か呼ぶ者あり)ちょっと黙って。 ◎菅原秀幸副市長 はい。ただ、このことは申し上げないなかなか伝わらない思いますので。ですから、想定外の津波が来たということで私たちは認識をしております。 そういった中で、大川小学校の児童・生徒がどういうふうな避難行動をしたのかという、これはもう御遺族からも真実を求めたいというふうな内容でございましたので、石巻市としてはそれをやはり立証、証明するということも必要でございましたので、当然そういった内容の中で、当時防災対策をやっていた市の立場御遺族の方々の意見はもちろん対立したわけですけども、その辺を明確にするというふうなこともございまして、我々としては控訴、上告というふうに至ったというふうに私は思っております。 ◆3番(髙橋憲悦議員) 全然答弁になっていません。菅原副市長、遺族の謝罪会でも、あなたがるる私の家族も3人犠牲になったとか、どうのこうのというようにしゃべったらしいのですけれども、遺族にとっては逆なでされているのです。やっぱり言われたことにきちんと答える(「そのとおり」呼ぶ者あり)長い、短いではないのです。気持ち、ハート、そういうことをちゃんと言わない今の答弁なんか、何だかさっぱりわかりません、本当に。(「頭悪いのだ」呼ぶ者あり) それでは、ちょっと話題変えます。最高裁で市の考えが門前払いなったそして市長はその責任をとって給与減額条例を出した市民に多大な迷惑、御心配をかけた責任しますが、市民にどのような迷惑、どのような心配をさせたのか、市長に具体的にお願いします。(6番黒須光男議員「いい質問だ」呼ぶ) ◎亀山紘市長 それは先ほども出ましたように、今後の市の財政が非常に厳しい環境の中で賠償金を払うということは、やはり少なからず影響があるというふうに捉えております。そのためにも、財源の確保をするためにさまざまな努力をしてまいりたい考えております。(6番黒須光男議員「何にもやっていないじゃないか」呼ぶ) ◆3番(髙橋憲悦議員) おととい同僚議員が市長の政治責任をただす議会でも賛成したではないかという開き直り、責任転嫁の答弁でした。議会でも騒然しました。市長の考える政治責任、どのようなことを指すのか伺います。 ◎亀山紘市長 この裁判における敗訴については、これもやはり責任はあるというふうに考えておりますけれども、あとはこれまでの選挙で負託されてきた復興からの完結という、要するにこれは私の政治姿勢ですので、それはやはり全うしてまいりたい考えております。 ◆3番(髙橋憲悦議員) 最高裁の決定があり、市長が県知事協議に行ったとき財務部長が同席しましたが、市長から何言われて同行したのですか。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 あの当時は、災害対応で実際出ているというような状況下で、実際に当日同行ということで依頼を受けまして、一緒に参ったという状況でございます。 ◆3番(髙橋憲悦議員) そして、今回県からお借りするという結論が上がりましたが、それは事前に、財務部長、打ち合わせ済みだったのでしょうか。 ◎大塚智也財務部長 実際具体的な知事の言葉というのは、その場でお聞きしたという状況でございます。 ◆3番(髙橋憲悦議員) それでは、10年、それから2億円ということは、こちらで市長の一存という記事がありますが、村井知事のほうでは20年でもいいかな考えていたようですが、返済時期を10年決めたのは、財務部長、誰だったのですか。 ◎大塚智也財務部長 期間という問題につきましては、副市長、市長等お話をさせていただきまして、それで20年というのは長過ぎるという部分で、10年というような結論に至ったというところでございます。 ◆3番(髙橋憲悦議員) 20年間は長過ぎる。市にとっては、20年間はありがたい話ではないですか。なぜそれを10年にしたのですか、副市長。 ◎菅原秀幸副市長 借入金というふうな形になります。借入金というのは、本来地方自治体は地方財政法に基づいて、あくまで起債という形をとらなければならないということになっておりまして、当然その起債については、赤字の部分については起債は起こせません。あくまで建設事業等に充てるための起債になるわけでございまして、そうなれば通常の建設事業債についてはその建物の耐用年数、それを超えることができないというふうな形になっております。今回の場合は、そういう建設事業でもありませんし、いわば財源を、赤字というふうなことではございませんけれども、そういう目的が違う借り入れになりますので、そうだすれば通常の地方債の償還年限である一般的な短いものの10年が適当だというふうなことが私の頭の中にはよぎってまいりました。そういったことで、長く将来の若者にツケをつけ回すのではなくて、やっぱり10年というふうなものがそういった観点からすれば当然必要だというふうな考え方で、10年というふうなことは協議の中で決めたということでございます。(「簡潔に答えろ、長過ぎる」呼ぶ者あり) ◆3番(髙橋憲悦議員) 10年、20年はどうでもいいのです。まず、俺が言ったのは、一緒に県にも負担していただけませんかという相談に行ったのかな私は思ったのです。郡山の判決があっても、向こうはいじめという人災、こちらは1,000年に1回という天災、それを何とかしない小さな自治体はパンクしますよ全部自治体が持つのでは。県知事、一緒になって文部科学省に行って働きかけてくれませんか。佐藤前副市長だって言っていました。この大川小学校の問題、市の負担があれば自分も一肌脱ぎたい、何とか協力したい。そういうふうな力をかりて、ぜひ国のほうからも面倒見てもらうように、それが政治家なのですけれども、何が一存。そして、借りるなんていうのは、借りに行ったは我々市民も誰も思っていませんから。もし提示されたら、ちょっと知事待ってください持ち帰って議会に相談してみます、期間も金額も含めて。そういう議会を大事にするという気持ちが、さっきの最高裁のときは議会も同意していた。ある一方では、議会を尊重するようなことを言っていて、ある一方では議会を無視する。これについてはどうですか、市長。(6番黒須光男議員「市長だ。何だ、副市長。市長だ」呼ぶ)(「副市長しゃべるな」呼ぶ者あり) ○議長(木村忠良議員) 静かにしてください。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 知事からそういった提案があったときに、その内容については今部長、副市長からのお話がありましたけれども、私としてはやはり県からは応分の負担をしてほしいということを何度かお願いをしております。結局その中で県知事からは、最高裁の判例があって、やはり施設設置者が負担するという、裁判上でそのようになっているということで、それでは当初は20年間知事からあったのは20年間の毎年1億円は払っていただくというふうな話し合いになりましたけれども、(6番黒須光男議員「うそをうのみにしているんだよ」呼ぶ)戻ってきて協議をした結果、余り長期間借りることは将来に負担を残すということで、10年ということになりましたので、我々しても今後もやはり国・県からは特別交付税のような形で支援してもらえないかどうかというのは、しっかり要望してまいりたい考えております。 ○議長(木村忠良議員) 議員の皆様にお知らせします。 大変重要なやりとりが続いてございます。やじを飛ばさないように御清聴を願いたい思います。また、傍聴者の皆様にも同様にお願いしたい思います。(6番黒須光男議員「議長も注意しなさい。うそを言っているんだから。あなたが悪いんだよ」呼ぶ) ◆3番(髙橋憲悦議員) 今議長からこういうサインが出ましたが、大川小学校ではこういうサインは禁物なのです。なぜかいう必要なことは言うな、黙っていろ。こういうふうにして遺族対応をして写真を撮られて、どうなのですか質問がありました。 それでは、阿部和芳議員や奥山議員が質問しましたが、市民への謝罪のために記者会見をした答弁した。正式なこの記者会見の日時、それから会見場所について伺います。(「早く答えろ」呼ぶ者あり)(3番髙橋憲悦議員「できれば記者会見を要請した要請書も欲しいな」呼ぶ) ◎亀山紘市長 正式な謝罪のための記者会見ということではなかった思います。定例の記者会見ということで、そこで話をしたということになります。ただ、予定しているのは、数日後には市民への謝罪についての記者会見を開催する予定にしております。 ◎岡道夫総務部長 正式な形、定例記者会見の会見場という形の設定ではございませんでした。10月10日、判決のあった日、その日、市長東京出張で帰られてきた。各記者団の方から、ぜひ市長の話を聞きたいということでしたので、急遽その場で、形としてはぶら下がりという形になりますが、そこでやっていただいた。(4番阿部和芳議員「自分で記者会見開いた言ったんだべ。それじゃぶら下がりだ」呼ぶ)(8番奥山浩幸議員「全然違うよ、この前の呼ぶ)(「ぶら下がりは正式じゃないだろう」呼ぶ者あり)(4番阿部和芳議員「答弁違うぞ」呼ぶ)(「もう一回答えさせろ」呼ぶ者あり)(8番奥山浩幸議員「要請したって言った、この前」呼ぶ) ◆3番(髙橋憲悦議員) 記者会見というのは、この間同僚議員も言いましたが、皆さんが並んで説明して、大変申しわけございませんでしたそれがばしっと写真撮られて、市民のほうに伝えられる。記者会見ぶら下がりの取材は全然違いますよ、意味。この発言は重大ですよ。市長、いかがですか。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 確かにぶら下がりそれから記者会見というのは趣が違うというふうに思っております。私しても、早い段階で記者会見を進めていくことが必要だということは認識しておりますけれども、ぶら下がりいうよりは、そのときやるからいうことで、その後30分ぐらい置いてから私のほうからしたのですけれども、(何事か呼ぶ者あり)そういった意味では正式な記者会見はこれからという状況です。(6番黒須光男議員「議長、注意しなさい。議長の職権だ、これ。何やっているんだ。休憩して、もう一回、議長改めなさい。議長の責任だ」呼ぶ) ◆3番(髙橋憲悦議員) それでは、まだ会期ありますので、発言の訂正なり、削除なり、チャンスはあります。その発言についてどうされるか、再度市長に伺います。 ◎亀山紘市長 訂正をさせていただいて、正式な記者会見を近日中に行いたい思います。 ◆3番(髙橋憲悦議員) そのことは、今口頭ではなくて、議会のルールにのっとってきちっと後でやっていただきたい思います。 それでは、先ほど配付した資料Aをごらんください。(資料を示す)これは、皆川鶴岡市長になってすぐさま給与を削減しなければならなかったそういう事実です。このことは、市長、知っていましたか。 ◎亀山紘市長 皆川さんの書籍の中に書かれているのは、やはり災害対策本部での意見がなかなか集中されていない。それで、そのときの私どもの考え方は、防災対策会議は庁議でやっておりましたけれども、その後の財政を含む協議については、庁議という形で私の部屋で庁議会、部長会議を行っておりましたので……鶴岡での減額のことですか。はい、知っております。 ◆3番(髙橋憲悦議員) 知っている。そうであれば、こういう資料に基づいて市民の皆さんや議会に、私はこういうふうに責任をとりたいのだそして条例案を提出する。そういう根拠もないまま、自分の今までの職員が起因する不祥事に対する引責責任、それをもっと上回る最大の責任だいっても、とても承服しかねます。 資料Bをごらんください。(資料を示す)この資料は、ことしの3月、私が一般質問で瓦れき処理不正請求事件で市長がこのように減額条例を出したとき、こういう涌谷町長の事例もありますよこれらを参考にしてはいかがですかお示ししたものです。それもこれも全然今回は参考にしないやっぱりこんなものは全て市長の物差しだけでいいのか。それとも他市の事例を参考にするのかそういう考え方について市長にお尋ねします。(6番黒須光男議員「そのとおり」呼ぶ) ◎亀山紘市長 鶴岡市の皆川市長の場合には、選挙公約であったということもあります。そういうことで、各地域ごとに判断材料は違う思いますけれども、やはりある一定の基準に基づいて考えるという、削減策を出すというのは必要な、議会にわかりやすい仕方をするということからすれば、必要性があるというふうに考えておりますので、私してもある程度の基準に基づいて今回の削減策を出させていただきましたけれども、もしそれで不十分というようなことになれば、私しても議会の考えにしっかり向き合いたいというふうに考えております。(6番黒須光男議員「それはやめろだから。あんたのことやめろいうんだ、議会は」呼ぶ) ◆3番(髙橋憲悦議員) 不十分とか、そういう問題ではなくて、やはり政治姿勢、政治家ですので、この判断はどういうふうにすべきか。ぜひこういうのを部下につくらせまして、どうだそして判断して、俺はこう思う。そうでなければ、きょう私に対する答弁書を書いたのも多分人事課だ思うのですけれども、人事課ではなくて秘書広報課なり市長みずから鉛筆をなめて書いて、そういうふうな政治姿勢を示さない俺このように減額したから、おまえ書いてくれ言われて、職員大変ですよ、何と書くのですか、これ。(6番黒須光男議員「そのとおり」呼ぶ)市長、いかがですか。 ◎亀山紘市長 今回の減額については、もちろん私が責任をとるということで、いろんな今までの事例等を参考にしながら削減策を出させていただいて、それであとは副市長、教育長、それから総務部長協議をして決めたということになりますので、御理解いただきたい思います。 ◆3番(髙橋憲悦議員) またうそつくのやめてください、相談して。これ自分で決めたはっきりもう提案理由から何から、質疑でも十分に言っているのではないですか。こういう根拠あったら、どうしてそういう根拠を示して、提案理由は自分の給料カットの過去の最大をやったとか、そういう根拠ないではないですか。よその市では任期中ずっと責任を負うそういうふうなところもあります。いろいろな選択肢もあるのではないですか。今の答弁は、全然提案理由かけ離れていますよ、いかがですか。(3番髙橋憲悦議員「市長に聞いているんだから」呼ぶ) ◎菅原秀幸副市長 経過がありますから。(何事か呼ぶ者あり)市長には相談は我々受けていますから。(「市長に助け船出すな」呼ぶ者あり)(6番黒須光男議員「議長、ちゃんと判断しなさい」呼ぶ) ◎亀山紘市長 今回の案件については、非常に大きな重大性を含む重要な案件でしたので、まずは自分がどの程度、どこまで身を切るかということで、責任をとるかということで検討させていただきました。その検討に基づいて、その後副市長、それから教育長、それから総務部長相談をさせていただいて決めさせていただいた。このとり方については、これまでの私の削減策の中では、やはり比較にならないだろう。思い切った削減策をとらざるを得ないということで、全体から見ても、ほかの自治体から見ても、給与の50%というのは(「自殺までしているのだぞ」呼ぶ者あり)かなり大きな削減策だというふうに思っております。あとは期間の問題ですけれども、期間については、やっぱりまずは区切りとして6カ月は必要だろうという判断をさせていただきました。 ◆3番(髙橋憲悦議員) 市長、立場立場でころころ変わるのはやめてください。だったら、これ議案審議のときに言ってくださいよ、総務企画委員会の前に。その日に言わないで総務企画委員会に振って、総務企画委員会では結論出しました。一般質問でこれ言うのではなくて、提案理由できちっと言う、そして関係あるところには、総務企画委員会に出向いて説明してもいいのではないですか。何で今こういう問題を、新しい事実を言うのかさっぱりわかりません。これから市民が負担しなければならない20億5,000万円、そのうち亀山市長が在任期間中には2億5,000万円、新しく市長になった方が18億円、新しくなる市長の負担を軽くすべき同僚議員がただしました。全く私も同感です。ですから、市長の任期中、何ぼでもお支払いして、そして次の市長に負担を軽くするそれが常識だ思うのですが、今回の給与削減なんて全然話になりません。再度市長の所見を伺います。 ◎亀山紘市長 これまでも言ってきましたように、私としては最大の削減策ということで提案させていただきました。(6番黒須光男議員「早くやめろ」呼ぶ) ◆3番(髙橋憲悦議員) 全国の皆さんが聞いています。最大ですね、この削減は。わかりました。 奥山議員の政治家としての責任についての質問に、議会では賛成したので、その責任を負わない答弁、とんでもない認識です。大なり小なり市長は行政全てに責任があり、特に議案の提出は政治姿勢、責任をかけて行う覚悟が必要なのです。奥山議員への答弁、全く政治家として素人答弁です。いかがですか、市長。 ◎亀山紘市長 議案の提案については、やはり市長として大変重い判断ですので、そういう意味ではいつも最善を尽くして議会に提案させていただいております。今回の給与の減額に関する条例案につきましては、議会から、委員会から了解が得られないというところは知っておりますけれども、私としてはやはり議会の方針に従って進めていきたい考えておりますので、御理解いただきたい思います。(6番黒須光男議員「やめろよ、やめろよ」呼ぶ) ◆3番(髙橋憲悦議員) 今回この大川小学校の問題で、市長の政治姿勢というのをよく市民の皆さんも理解した思います。ことしの流行語大賞は「ワンチーム」という言葉であります。今の亀山市政は、ワンチームではなくてオンリーチーム、ノーチームなのです。どこかの国のトップ全く同じではありませんか。いかがですか、市長。 ◎亀山紘市長 ワンチームという言葉がありますけれども、今の職員私どもの体制というのは、まさしくワンチームとして、(6番黒須光男議員「うそだ」呼ぶ)一丸なって復興を目指して取り組んでおりますので、御理解いただきたい思います。 ◆3番(髙橋憲悦議員) ワンマンチームではないですかね。 市長が責任をとって辞職しない理由は、復興期間10年目なる令和2年度の予算編成を行うためだ答弁されました。20億円という損失を棚に上げ、まだ予算編成をしてほしい思う市民はいるでしょうか。自身の給与削減は自分の物差しで決め、失笑を買うリーダーに、どうして復興完結が任されるでしょうか。市長の言う復興完結は、期間だけは先が見えております。しかし、大事な財政再建、失われた石巻市への信頼回復、その原因をつくった方が居座っていてはだめなのです。(6番黒須光男議員「そのとおり」呼ぶ)このままだ「復興」という言葉が「不幸」に聞こえます。(6番黒須光男議員「若いの譲れ」呼ぶ)これ以上市民を不幸にしないという不幸完結のため、身を引いてはいかがでしょうか。(「賛成」呼ぶ者あり)きょうこの中継、全国の人が見ております。石巻市が笑われております。(6番黒須光男議員「そのとおり」呼ぶ)全く情けないものであります。ぜひ亀山市長には、現在の石巻市政の混迷の打開策として、辞職も選択肢に入れて熟慮されますことを期待し、私の一般質問を終わります。(6番黒須光男議員「よかった。さすがだ」呼ぶ) ○議長(木村忠良議員) 以上で3番髙橋憲悦議員の質問を終わります。次に、28番西條正昭議員の質問を許します。28番。   〔28番西條正昭議員登壇〕 ◆28番(西條正昭議員) それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、大綱4点について伺います。 最初に、大綱第1点目、東日本大震災からの復旧、復興完結について伺います。(1)、2020年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。先んじて3月20日には聖火の種火が石巻南浜津波復興祈念公園に展示されますが、整備は完結するのか伺います。 (2)、石巻市では、天皇皇后両陛下が行幸啓なされる重要な行事である豊かな海づくり大会がメーン会場として開催されます。12月2日、大会実行委員長の村井知事より、開催日は9月27日に決定発表されました。道路整備などを含め、受け入れを万全な体制で開催すべきであります。第1線堤、第2線堤、道路、施設など、完結するのか伺います。また、大会開催に向け、今後の準備体制についても伺います。 (3)、石巻市では、1,460億円で日本下水道事業団に委託されている下水道事業の進捗状況について伺います。 ◎後藤寛復興事業部長 西條議員の御質問にお答えいたします。 東日本大震災からの復旧、復興完結についてお答えいたします。私から、3月20日に聖火の種火が石巻南浜津波復興祈念公園に展示されるが、整備は完結するのかについてでありますが、本公園につきましては、国・県・市が一体なり、整備を進めているところでありまして、来年3月20日の時点では、国が整備する追悼の広場の造成盛り土、中核的施設の建築物、それから県が整備する築山の造成盛り土、市の整備については北側駐車場周辺が完成する見込みなっており、全体的な完成につきましては、これまで御説明差し上げているとおり来年度末を目指し、工事を進めているところであります。 ◎吉本貴徳産業部長 私から、全国豊かな海づくり大会についてでありますが、初めに第1線堤、第2線堤、道路、施設等整備完結につきましては、式典会場なる石巻魚市場及び海上歓迎・放流行事の会場なる石巻漁港周辺は、宮城県で整備を進めているところであり、大会開催までに完成する見込み伺っております。 次に、大会開催に向けた今後の準備体制につきましては、第40回全国豊かな海づくり大会宮城県実行委員会で粛々と準備が進められており、本市いたしましては開催市として水産業が復興を果たした姿を広く発信し、全国からの御支援に感謝の気持ちを伝える絶好の機会として、大会の開催に向けて、市長、副市長、そして私以下の職員も主体的にかかわりながら、宮城県とともに受け入れ体制を万全なものとして準備を進めてまいりたい考えております。 ◎伊勢崎誠一建設部長 私から、1,460億円で日本下水道事業団に委託されている下水道事業の進捗状況についてでありますが、東日本大震災により被災した鹿妻排水ポンプ場ほか2カ所の既設ポンプ場の復旧地盤沈下対策として新設する11カ所の雨水排水ポンプ場や幹線管渠などの整備を行っており、11月末現在、契約済み額が約1,037億円で約71%の執行率なっておりますので、御理解を賜りたい存じます。 ◆28番(西條正昭議員) それでは、(1)から再質問させていただきます。 この事業については、何年も前からシリーズで質問をしてきました。復興した姿を日本全国、世界各国に御披露する最大のチャンスである思っているからです。令和2年度末完成はどういうことなのか。これまで何度もこれを指摘してきましたが、人ごとのように思って仕事を進めてきたのではないでしょうか。 市民は、令和2年3月に完成し、聖火の種火を迎えるもの思っていました。石巻南浜津波復興祈念公園は、最大の被災地、石巻市の復興のシンボルであるとともに、宮城県内唯一の国営追悼施設、石巻南浜津波復興祈念公園であります。世界の復興モデル都市石巻を目指して、間もなく9年になります。復興完結には熱い思いを持ってきましたが、非常に残念、無念の気持ちであります。令和2年度末を目指し、工事を進めているのではなく、令和2年は大型イベントがあります。一日も早く完結するよう指摘をしておきますとともに、完結に向けた決意を再度伺います。 ◎後藤寛復興事業部長 御指摘ありがとうございます。復興事業部いたしましても、復興の象徴なる祈念公園、これにつきましては、これは言いわけになるかもしれませんが、南浜地区の集団移転ということで、かなりの集団移転の方々の防災集団の跡地を利用してということでございまして、公園の都市計画決定は平成28年11月でございました。その後、復興期間の完成に向けて努力してまいりました。御指摘のとおり、復興の種火であるとか、オリンピック、そういったイベントには、工事中でありますけれども、なるべくそういったエリアの整備に努めまして、来訪していただく方々にお見せできるように頑張りたい思いますので、よろしくお願いします。 ◆28番(西條正昭議員) 2020年3月20日は、市民、県民はもとより、国内外からの来場者も多い予想されます。国・県・市の連携はスムーズに行われている思いますが、人々が集う場として混乱や事故のないように、インフラの整備を万全を期していただきたい。3月20日、オリンピックの聖火の種火がギリシャから航空自衛隊松島基地に空輸されます。石巻市では、歓迎式典に参加するのか、または子供たちの式典はどのようになっているのか、皆さん心配しています。3月20日までもうすぐです。子供たちの参加人数、コースの選定、全行程について市民に具体的に発表すべき時期ですが、再度伺います。 ◎久保智光復興政策部長 お答えします。 議員の御指摘もございます。我々しても本当に一つの大きな節目のイベント、式典というふうに考えてございます。到着式に関しては、先般発表になっております到着式、松島の航空基地で子供たちが中心に出迎えるということで、今伺っているのは広域圏の子供たちが参加するというふうに伺っておりますが、やはり詳細の決定、発表が組織委員会ということでございますので、正直期間もございます。我々も要望を積み重ねながら話し合いを進めておりますので、発表までの部分がどういう形で出るのかは、もう少し、近日中は思うのですが、今はないような状況でございます。 あと、続きまして、復興の火に関して先般も御質問を受けました。組織委員会として最終決定がまだない状況でございます。子供たちにとって、やはり一生の思い出になるような形ということで要望を積み重ねておる状況でございます。未来につながる式典に、鎮魂とともにしてまいりたい考えておりますので、御理解を賜りたい損じます。 ◆28番(西條正昭議員) ギリシャから日本に来て、それが東松島市の航空自衛隊松島基地、そして石巻市に来ます。これは、二度とこういうことはないのかな思っておりますので、3月20日まであと3カ月、しかしその後の6月20日、21日のコース、それについては発表していますので、早急に石巻市のかかわり方、子供たちもどのようにするのかな期待をしておりますので、ぜひ強力に要請なり、要望なりしていただきたい思います。 次に、(2)の豊かな海づくり大会について再質問させていただきます。全国豊かな海づくり大会は、天皇皇后両陛下が行幸啓なされる大変重要な日本3大行幸啓の一つであります。メーン会場周辺の整備や会場地までのインフラ整備の完結については、人ごとではないので、まず自分で現地を確認し、宮城県連携しながら完結に向け進むべき思います。市長、副市長を初め、市職員が一丸なって、宮城県とともに受け入れ体制を万全なものとして進めていくの答弁でしたが、内容について具体的に伺います。 ◎吉本貴徳産業部長 お答えいたします。 豊かな海づくり大会の運営に関しましては、今県のほうで実行委員会を組織して具体の事業計画について検討しているところでございますけども、市長はそこの実行委員会の副会長、それからその下の幹事会におきましては、副市長が副幹事長、それから私も3つあります専門部会のそれぞれ委員に就任しております。開催市であります石巻市の思いであったり、状況につきましては、実行委員会のほうに十分に伝わる体制なっておりますので、今後も来年3月に詳細が決まります総会が予定されておりますけれども、それに向けまして石巻市の思いにつきましては十分伝えてまいりたいまたそういう体制も今十分に整えられているというふうに考えております。 なお、具体の大会運営が決まりますれば、当然に駐車場の整備であったり、警備員の確保という部分に関しましては、どうしても市の職員全体で応援する必要が出てまいりますので、そのタイミングにおきましては、庁内各部署に職員の派遣等も含めまして体制整備については考えてまいりたいというふうに考えております。 ◆28番(西條正昭議員) 具体的な答弁、なかなか難しいようでございますが、しっかり検討していただきたい思います。50年に1回の大会ですので、産業部長、気を引き締めて。 これまで全国豊かな海づくり大会の開催地である大分県、秋田県などを行政視察してこられました。石巻市は、最大の被災地であるがゆえに、大きな課題もある思いますが、大丈夫なのか再度伺います。 ◎吉本貴徳産業部長 ことしの秋田大会、それから昨年の高知大会につきましては、市長も大会のほうに参加させていただきまして、産業部の職員も参加しております。各種大会、それぞれ趣向を凝らした大会を運営されておりますけれども、まずは冒頭の答弁でもございましたけれども、宮城県が東日本大震災での被災地というふうなこともございますので、今回の大会につきましては、やはりそういった被災からの復興という姿をいかに全国に発信するのかというところに重きを置いて、大会実行委員会のほうでも今準備を進めているところでございます。そういった中で、最大の課題という部分に関しましては、どうしてもインフラの整備においては、やはり令和2年9月27日までに全てが終わっているわけではございませんので、そういった部分での工事の進捗状況の調整という部分に関しては、宮城県のほうでも今苦労をしているというふうに伺っているところでございます。
    ◆28番(西條正昭議員) この豊かな海づくり大会のメーン会場誘致には、大変な苦労をしました。マグロの水揚げで有名な仙台塩釜港、サンマ水揚げ日本一の気仙沼港など、宮城県内の各漁港がメーン会場誘致に一生懸命でした。本市石巻市、東松島市、女川町の行政、市議会、県議会、商工会が連携して県に対し強く要望し、メーン会場として誘致した経緯があります。これをしっかり踏まえ、石巻市全体が一丸なって大会を成功させるべきですが、メーン会場として開催される石巻市独自の考えはあるのか伺います。 ◎吉本貴徳産業部長 お答えいたします。 まずは、大会につきましては、宮城県全体の中で企画を今検討しているところでございます。石巻市の独自の何かの行事というような部分に関しては、やはり全体の運営の中では難しい点もございますので、確かに今回石巻市の会場誘致に関しましては、多くの方々の協力もいただいております。特にこの石巻圏域の東松島市、女川町の協力も大きかったというところも事実でございますので、具体の公式の行事にはなかなか組み込むのは難しいかもしれませんけれども、あわせまして大会の運営の中では、今回恐らく被災地のツアー、全国からいらっしゃる方々に被災からの復興の状況をお知らせするような、そういったツアーも当然企画する予定でございますので、その中で石巻圏域の復興の状況をお知らせできるようなツアーの企画というものは、強く推してまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◆28番(西條正昭議員) 最大の被災地、石巻市が発展的復興を果たした姿を日本国中、世界各国にアピールできるのかが問題でございます。復興を完結し、大会が大成功であるよう御期待をいたします。 次に、(3)、下水道事業は地下工事であるため、目には見えない事業だからこそ重要であり、大事であります。復興事業のおくれが台風第19号の被害を大きくした原因でもある思います。二次災害を起こさないためにも早期完結すべきでありますが、当初の計画どおりなのか、早期完結に向け、対策を考えているのか伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 下水道施設の復興事業につきましては、石巻中央排水ポンプ場を初めとして、各雨水排水施設について令和2年度の完成を目指して進めております。また、これまで効率よく雨水を排水するために、国土交通省のアドバイス等をいただきながら排水区の統廃合を行い、この計画策定に時間を要してまいりました。また、工事が着手されてからは、例えばシールドマシンの掘削に当たっては、岩盤が出てきたりとか、速度の低下を招いているといったような状況もありますけども、一日も早い施設の完成を目指して努力をしてまいりたいというふうに考えております。 ◆28番(西條正昭議員) この下水道事業については、1,460億円という多額なお金なのですが、これを確保したということは大変画期的なことであり、評価をしていました。しかし、お金があっても仕事は全然進まないということで、これまでこの下水道事業に関しての質問は平成29年に2回、平成30年に1回、そしてまた令和に入ってから第2回、第3回定例会5回も質問しています。議場での答弁のように、現場では事業が進んでいないのが現実であります。令和2年度までに全て完結するお答えいただきましたが、現地、現場を確認した上での答弁だったのか、再度伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 先ほど答弁したように、工事に着手してから、先ほどシールドマシンの例を挙げましたけれども、そういったような現場の状況を確認した上での答弁ということになります。 ◆28番(西條正昭議員) 先ほどの答弁では、執行率が71%伺いましたが、残額423億円余の事業が執行できるのか、また令和2年度末までに完成するのか、再度伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 災害復旧を含めて、現在14カ所のポンプ場を整備しております。そういったことから、金額が多額なっております。残額につきましては、今後発注して令和2年度の完了を目指したいというふうに思います。 ◆28番(西條正昭議員) 令和2年度完了を目指すの答弁ですが、これまでの計画どおりやるのか、それとも手法を変えて完結に向けた工事をやるのか、その思い、決意を伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 例えばポンプ場の建屋の工事につきましては、早出残業等も含めて、そういった手法で工事を進めてまいりたいというふうに考えます。 ◆28番(西條正昭議員) 答弁を聞いている限り大変心配なので、この項の最後にお聞きしますが、最初から事業がおくれることを認めていたのか、またやる気がなかったのか、国では繰り越しは認めているのか、その点大丈夫なのか再度伺います。 ◎久保智光復興政策部長 財源確保、あとこの雨水対策事業に関しては、国も入って下水道推進会議を開催して進捗管理をさせていただいております。確かに議員おっしゃるとおり、厳しい状況もございます。あと、今般の台風第19号の関係でシールドマシンが3台被災しております。そういった影響もございます。ただ、我々すれば、最後までさまざまな手法を駆使しながら、一日も早くという思いでございます。 事業の繰り越し云々ということは、まだ確定はしてございませんが、今回復興・創生期間のその後の方針をどうするのだということで、議会とも一体になって要望を重ねてきました。そういう意味では、ハードに関しては、一部リスク事業として懸念される部分に関しても必要な財政措置をした上で、今後の新たな復興期間の設定を行うというふうな文言が明確に入っておりますので、そういう意味では事業費は万が一繰り越す部分に関しても安心かな思いますが、ただ法律その方針をもとに閣議決定がございまして、国会の議論ございます。そういった部分も注視しながら、我々も今後も要望を重ねてまいりたいというふうに思っております。 ◆28番(西條正昭議員) 次に、大綱第2点目、災害に強いまちづくりについて伺います。 石巻市は、さきの台風第19号の豪雨で床上浸水321棟、床下浸水9,216棟の世帯が甚大な被害を受けています。また、山林、各沢川など、背後地から山津波言われる水、土石流が押し寄せ、市道、農林道、裏山の崖崩れ、農地、宅地、排水機場など、石巻市全体が想定外の大災害に見舞われました。石巻市としての課題解決に向け、住民が安心して生活できる排水対策、治山治水等の対策を今後どのように進めていくのか伺います。あわせて、避難所の体制を伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 災害に強いまちづくりについてお答えいたします。 私から、住民が安心して生活できる排水対策についてでありますが、旧市内地域は石巻市雨水排水基本計画に基づき、現在実施しているポンプ場の建設雨水幹線の整備を早急に進めるほか、仮設ポンプについても台風第19号の被害を踏まえ、さらなる追加措置を行っていきたい考えております。また、各総合支所管内で浸水した地域につきましても、仮設ポンプの設置や国土交通省の排水ポンプ車の手配等、さらに排水対策の充実に努めてまいります。 次に、治水等の対策についてでありますが、被災した水路等の災害復旧につきましては、原形復旧が原則なっており、流路のルート変更や拡幅については厳しい状況にありますが、水路敷を有効に活用し、工夫して進めてまいります。 ◎吉本貴徳産業部長 私から、治山対策についてでありますが、山地災害防止のための治山施設の設置につきましては、宮城県が山地災害危険区域を定め取り組んでおり、今回の台風第19号では大規模な山地災害は発生しておりませんが、土砂流出等の被災状況を踏まえ、山地災害危険区域の点検、見直しなどにつきまして、宮城県協議をしてまいりたい考えております。 さらに、治山対策には森林の整備が何より重要でありますことから、市有林の適切な管理はもとより、私有林についても森林環境譲与税を活用するなど、住環境に被害を及ぼすおそれがあるところから優先的に整備を進めてまいりたい考えております。 ◎岡道夫総務部長 私から、避難所の体制についてでありますが、市民が安全に避難ができるよう、風雨が強くなる前の避難を呼びかけ、早目に避難所を開設するように努めております。今後につきましては、各施設や地域の実情に合わせた避難所開設や避難所ごとの運営訓練を行うなど、自主的な避難所運営ができる体制を整備していくとともに、より安全な避難所や避難場所の選定についても検討してまいりますので、御理解を賜りたい存じます。 ◆28番(西條正昭議員) 石巻市では、雨水排水のために現在85基の仮設ポンプを設置しています。今回台風第19号の事前対策として25基追加しましたが、台風第19号の豪雨により市内各地が冠水、建物浸水は9,537件いまだかつてない大きな被害なりました。また、排水ポンプ15基が燃料切れや浸水による漏電、停電で一時停止するなど、さらに被害を拡大しました。市民からは、市は治水対策をしてきたのか、自然災害でもあるが、人災である声が上がっています。これまでにない大型台風が来る何日も前から気象情報や新聞、テレビ等で報道されているにもかかわらず、燃料切れや漏電等による冠水、各施設の見回りや仮設ポンプの配置など、事前対策はされたのか、人ごとのようにしか考えていないのではないのか。今後の対策として、仮設ポンプのさらなる追加、停電に備えた発電機の設置、国土交通省の排水ポンプ車を優先的に配置してもらうよう、関係機関へ申請したい考えているようでございますが、市域面積554.55平方メートルという広大な石巻市に、このような状況で十分充足されるのか大変心配でありますが、今後このような程度の対策で大丈夫なのか、再度伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 現在市内、市街地部分には85台の仮設ポンプで運用をしておりました。この台風第19号の前には、台風第15号ということがありまして、それを教訓に事前準備ということで、85台のほかに事前に26台のポンプ、それから常設の85基については事前の準備として稼働するのか、それから燃料も含めて準備をしてまいりましたが、想定以上の降雨ということで、このような結果になりました。 これを受けまして、これまで答弁をしてまいりましたが、これを教訓に数々の方策を実施していきたいというふうに考えておりますけれども、最終的には新たに整備しております11カ所のポンプ場の完成が待たれるというようなことでございますので、御理解を賜りたい存じます。 ◆28番(西條正昭議員) この広大な面積の石巻市の排水対策は、生半可では解決できない。1,460億円の予算をすっかり使って、令和2年度末でなく、その前に解決しなければ、旧石巻市の雨水排水対策はできない思います。 それでは、旧市以外、各総合支所単位のほうを再質問させていただきます。河北町成田地区の北上川左岸堤の堤防から、三十数カ所の砂が盛り上がり、通水した跡があります。この地域は、旧河北町時代から住んでいる住民を初め、震災後に北上、雄勝地区から移転した多くの市民が住んでいます。北上川の堤防が大変な状況になっている連絡をもらい、私もすぐに現地を確認しました。この堤防が決壊したら、北上川の左岸堤、河北、北上地区は全滅するのではないか思い、大変恐怖でした。本当に体が震えました。吉田川の堤防決壊のような大災害を繰り返すことのないよう、事前の対策などを考えているのか伺います。 ◎千葉巧河北総合支所長 成田地区の北上川堤防からの通水についてお答えいたします。 先般の台風第19号におきましては、東日本の広い地域に冠水や土砂災害などの多大な被害をもたらしたことは、議員も御承知のこと思います。特に被害が大きかったのは長野県でございまして、千曲川が決壊したことによります流域の被害は、想像を絶するものであったというふうに感じております。また、県内におきましても阿武隈川や吉田川の決壊がありまして、大きな被害が発生してございます。 河北地区の中央を流れる北上川につきましては、国が管理している全国有数の大河であります。このたびの台風第19号の影響で増水したため、北上川左岸、成田地区におきまして複数の通水箇所があるというふうな情報をいただきまして、我々のほうでも現地を確認してございます。対策についてでございますけれども、北上川が決壊した場合、千曲川流域のような大きな被害が想定されますことから、河川管理者であります北上川下流河川事務所早急に協議いたしまして、決壊によります流域の冠水被害を未然に防止するために応急対応、抜本的な対応を含めまして、強く要望してまいりたいというふうに考えております。 ◆28番(西條正昭議員) 市長、現地確認して写真撮ってきましたので、後で届けますので、しっかり見ていただきたい思います。千曲川の二の舞にならないように、しっかり対応していただきたい思います。 また、北上町は、岩手県を源泉する大河、北上川の河口に位置しています。中島川、皿貝川、大沢川など、河北、北上地区の全ての沢川の水が一斉に集まるところでもあります。東日本大震災により地盤も著しく低下し、低気圧により北上川や海水面が吸い上がり、さらに高くなる水門による内水排除は無理であります。ポンプによる強制排除をしなければなりませんが、内水排除を万全にすべきですが、対策等は考えているのか伺います。 ◎鈴木清北上総合支所長 お答えいたします。 議員御指摘の皿貝川につきましては、河北総合支所管内の成田地区から中島、皿貝、馬鞍地区を経まして、北上総合支所管内の橋浦、長尾、女川地区の三流も含めたかなり大きい流域を持った河川でございます。先ほど御指摘のありました河川の干潮、満潮によりまして、月浜第一水門という水門から北上川に流出しておる河川でございますけれども、やはり低気圧が近づきます沖膨れいいますか、そういった関係で自然流下の機能がかなり制約されているという部分もございます。 それから、上流であります岩手県などの大雨の状況によりましては、北上大堰の開放によりまして、一時的に水位が1メートルほど上がる状況にもなることから、なおさら排水機能が低下しているというところでございます。 皿貝川につきましては、県管理の河川でございますけれども、それら自然排水がかなり窮屈な状態になるのが多々ございますので、それらを解決できるような手法、例えば強制排水機能とか、そういったものを整備できないか、かなり壮大な事業にはなるは思いますけれども、まず第一歩を県のほうに要望してまいりたい思っております。 ◆28番(西條正昭議員) このような状況が向かい側の大川地区でもあります。針岡、釜谷など、大川地区も同じであります。両地区同時に国に対し、何度も継続し、事業着手するまで強力に要望すべき思います。また、ただいまの答弁では壮大な事業という答弁がありましたが、全く大型事業であります。石巻市旧市内では1,460億円、旧町のほうも考えていただければな思います。政治力に頼らざるを得ない思いますが、石巻市の考えを伺います。 ◎千葉巧河北総合支所長 北上川の右岸筋ということで、河北地域でございますので、私のほうからお答えさせていただきたい思います。 右岸筋にありますのは、富士川、富士沼も含めた県で管理している河川でございます。今回の台風第19号におきましても、沼からの越水だったり、それから山からの土石流いいますか、水によりまして多大な被害をこうむっております針岡地区でございますけれども、被害が大きくなっているということでございます。富士川は、北上川河口付近のほうに流入しておりまして、先ほど北上総合支所長が答弁されましたとおり、どうしても干潮、満潮の影響を大きく受けます。ということで、富士川につきましても、富士川の水位をまず下げるということが周辺の流域の冠水被害の軽減になるだろうというふうなことでございまして、強制的に排水する施設が必要ではないかというふうに考えております。ということで、関係機関協議してまいりながら、その整備に向けて要望活動を続けていきたいというふうに考えております。 ◆28番(西條正昭議員) 今回の台風の特徴は、山津波言われています。各沢川の決壊や土石流の災害、また山伝いにある民家の裏山の崖崩れなど、個人では復旧できない大きな被害になっています。今後このような地区に対して、石巻市ではどのように対応していくのか伺います。 ◎吉本貴徳産業部長 私のほうから、治山対策の事業の中というふうなことでお答えさせていただきます。 まずは、個人の住宅の裏山いいますか、今回そういった山が崩れていうところが結構多かったものですから、産業部いたしましても、特にそういった被害の大きかった河北地区、それから北上地区に関しましては、産業部のほうの技術職員も一緒になりまして、それぞれの現地確認の調査をさせていただいております。状況状況にはよりますけれども、山いいましても、いわゆる宅地内の土砂が崩れている場面であったり、本当の裏山という部分ではないところもございましたので、なかなかそういった部分への対策に関しては、今現在それを支援をするという手法はないところでございますので、それについてはいろいろ今後の研究課題なのかなは思います。 それから、治山事業という中で、そういった治山対策につきましては、冒頭の私の答弁の中でもお話しさせていただきましたけれども、まずは宮城県の山地災害危険区域の指定を受ける必要があります。それを受けないその先の治山事業に進めないというようなところがございますので、そこにつきましては私どもとしても喫緊の課題というふうに考えておりますので、宮城県一緒になりながら現地の確認、点検等については、冒頭答弁いたしましたとおり、県協議をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◆28番(西條正昭議員) 現在の規定では、なかなか支援策はないということで答弁いただきましたが、今国では国土強靱化という事業を打ち出しておりますので、しっかり市のほうでまとめて国に要望すべきだ思います。 この被害は、河北町、国道45号、成田から北上町の神割崎、そこまで被害がありますし、右岸堤側は三輪田、福地、横川、針岡、全ての地域が裏山の崖崩れで非常に住民の人たちは悩んでおりますので、国に対し、県に対し、市のまとめを提案して支援をしていただきたい思います。 次に、県道河北北上線、相野田から牧野巣工区については、これまで何度も質問してきました。また、宮城県のほうにも市長を中心に宮城県議会議員、行政委員、まちづくり委員長、市議会議員関係者の皆さん要望をしてきました。心配されたことが現実として、道路のり面の崖崩れ、川側の道路の下、足元が濁流によりさらわれるなど、大きな災害に見舞われています。あげくの果てに、川前畑や長尾前の道路も川側の道路ののり面が崖崩れになっています。幸いにも、通行中人身事故にならなかったことに救われました。この工区の工事は、今後どのようになされるのか伺います。 ◎千葉巧河北総合支所長 県道北上河北線の中の相野田から牧野巣間の災害復旧等についてお答えいたします。 議員御承知のとおり、本路線は河北、北上両地区の日常生活であったり、産業振興において重要な路線でございます。かねて道路管理者である宮城県に対しまして、改良要望しておる区間でございますが、今般の台風第19号の豪雨によりまして、山側及び河川側におきまして11カ所で崩落しておるということで、即座に県のほうで通行規制を行っておりました。応急復旧ということで、土のう積み等の施工を行いまして、10月30日から片側交互通行なってございます。本復旧につきまして宮城県に問い合わせたところ、国の災害査定を受けまして、復旧方法等につきまして関係機関調整を図りながら行っていくというふうに伺っております。河北総合支所いたしましても、建設部や北上総合支所連携しながら、宮城県に対しまして、さきに要望している道路改良の要望の内容を視野に入れた災害復旧を行うよう要望してまいりたいというふうに考えております。 ◆28番(西條正昭議員) この区間については、何年も前から自分も危険な思いをしたことをこの議場で議論をしてきましたが、このような大災害になりました。しっかり気合いを入れて取り組んでいただきたい思います。 石巻市では、注意勧告や避難勧告など、災害に関する情報のメール配信サービスを行っております。先日台風第19号の緊急エリアメールが届き、携帯電話の読み上げ機能を使用したところ、北上地区だ思いますが、「ホクジョウ地区」音声が流れました。何が原因で誤報道されたのか伺います。 ◎岡道夫総務部長 こちらにつきましては、各携帯端末の組み込んであるソフト、その関係で一部機種において北上地区を「ホクジョウ」というふうに読み上げてしまったという部分を確認しております。その解決のやり方として、石巻市北上地区という部分をそこで連続で入れれば、そういった誤読がなくなりそうだという部分を確認しておりますので、今後その体制、対応をとるということで今対応しております。 ◆28番(西條正昭議員) 同じ石巻市の地名を間違えるということは大変失礼なことですから、総務部長、石巻市の危機管理体制、一体どのようになっているのか、東日本大震災の教訓は生かされているのか疑問に思います。これまでも3月11日、東日本大震災追悼式において午後2時46分に哀悼の意を示すためのサイレンが鳴らなかったり、何度か不祥事があります。余りにも緊張感がない、一体どうなっているのか、再度伺います。 ◎岡道夫総務部長 議員御指摘のその部分につきましては、担当課、その辺、そういった事例があったということできつく戒告処分そういった処分で対応しております。今現状におきましても、常日ごろの管理、危機管理のあり方という部分で指示をしておりますので、今後もそういった部分引き締めて対応してまいりたい考えております。 ◆28番(西條正昭議員) 北上地区は、床上、床下浸水66件が被災されました。北上町女川の大沢川の決壊は、根本的な解決策として河川改修を計画し、県のほうへ要望すべき思います。現在は、大沢橋から下流は堤防のかさ上げ工事が行われて、大沢橋から上流についても同じように整備すべきですが、伺います。 ◎鈴木清北上総合支所長 お答えいたします。 大沢川につきましては、今回の台風第19号、県道北上津山線にかかっております大沢橋の上流で、決壊ではなくて氾濫というところで、舘地区というところが20戸ほど床上、床下浸水に見舞われております。大沢橋の下流につきましては、議員御指摘のとおり、今は河川災害復旧工事で堤防のかさ上げ等を行っている状況でございますが、上流側につきましては今は計画がないというところでございます。先般地元の行政委員、それから地域の方にも要望をされておりまして、同じくかさ上げできないかというふうな要望も承っておりますので、河川管理担当でございます宮城県に対しまして、今後要望してまいりたい思っております。 ◆28番(西條正昭議員) 今回の災害については、山にあるダム、このダムの原因もある思います。今多くの砂防ダムが満砂になっており、一定的な役割を果たしました。土砂の撤去は、次のダム工事の計画も考えていかなければならない思います。また、県への要望とともに、石巻市独自の政策、対策の考えがあるのか伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 今ダムというお話でしたが、砂防ダム、治山ダムあります。砂防ダムに関しましては、今議員がおっしゃったように、建設管理については宮城県ということになります。これまでもその下流の流路、水路等の氾濫いいますか、流木、土砂堆積、そういった支障が出てきていることから、宮城県に対しましては土砂が堆積したダムの中につきまして、その撤去、もしくは新たな整備ということでお願いをしている状況でございます。 ◎吉本貴徳産業部長 それでは、私のほうから治山ダムの状況につきまして、今現在宮城県東部振興事務所管内におきましては、治山ダム、あるいは擁壁という部分に関しましては、約300カ所ほど整備はされておりますけれども、まだ石巻地域におきましても、先ほど申し上げました山地災害の危険区域、実はこれ指定された区域が石巻市全体で今266カ所ございます。これらの整備につきましては、県に対して早期の整備をお願いしているところではございますけれども、県いたしましても昨今の異常気象等で災害が多く発生しているという状況の中で、災害復旧の工事がどうしても優先されて、本来計画どおりに治山ダムの整備については進んでいないというふうな状況ではございますけれども、石巻市いたしましても、今回同様にさらにこういった災害が起きないように、治山ダムの整備については強く要望してまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◆28番(西條正昭議員) 県・国に要望をするのもいいですけれども、今各部長、ダムへ行って見てください。満砂です。ダムがあってもなくても同じような状況になっています。市独自でやれるものがあるのかどうか検討をしていただきたい。 次は、避難場所について伺います。石巻市は、東日本大震災の教訓があります。指定の避難場所に避難したが、車が浸水してしまい、修理代に40万円もかかったとか、車を石巻市の駐車場に移動しようしたが、ロープやチェーンや施錠があり、入れなかったなど、多くの苦情があります。今回の台風第19号の豪雨災害は、山津波でありますが、東日本大震災の教訓、気象情報等による事前対策は一体どうなっているのか伺います。 ◎岡道夫総務部長 今回の台風第19号ということで、今回内水の冠水であるとか土砂災害、その危険性を想定、それに対応した避難所を設定ということでさせていただきました。東日本大震災で地盤沈下したという、そういった影響も考慮しながら避難所を設定したつもりではございますが、一部駐車場においてやはり冠水してしまった一部冠水する部分があったということでございます。内水の部分につきましては、非常に難しい部分ありますが、今後今回の経験も踏まえ、避難場所のあり方、そういった部分を検討していきたい。 それから、御指摘いただきました車で避難しようしたら施錠されていたという部分で、これにつきましては恐らく総合運動公園のことであろうというふうに考えております。そういった通報を受けまして、職員が夜間災害対応で張りついておりましたので、連絡して施錠を解錠するということをお願いしましたが、その時点で周辺が冠水して、結果としてそこに行けなかったという部分も確認しております。そちらにつきましては、地元からの要望もございまして、施設管理者の了解を得ながら、今後そういった対応をとれるように対応したいというところでございます。 ◆28番(西條正昭議員) 東日本大震災で自宅を初め、全財産が流失され、安全な場所に移動し、住宅を建てたはずが、このようなことでは肩を落としていました。心の復興は、かえってまだまだ復興になりません。石巻市では、洪水によるハザードマップ作成中伺いました。早期に作成し、全戸に配布していただきたい。また、作成するときに避難場所の選定、そして避難場所はT.P.何メートルくらいの地域がいいのか、その辺地域の皆さんの事情等をよく研究しながら、よく確かめながら、避難先で2次被害に遭わないように作成するべき思いますが、再度伺います。 ◎岡道夫総務部長 今御指摘の部分を考慮しながら、洪水ハザードマップの作成を年度内に急いで完成次第、各戸配付したい。洪水ハザードマップの中に避難所の表示であったり、それはどういう災害のときに逃げられる避難場所であるといったことも明示しながら完成させて、各戸配付を急いでいきたいというふうに考えております。 ◆28番(西條正昭議員) 総務部長、危機管理対策しっかりお願いします。 次に、大綱第3点目、SDGs、持続可能なまちづくりについて伺います。地球上では、貧困や食料、水不足、地球温暖化、環境汚染など、多くの課題が山積しています。SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟の193カ国が飢餓をゼロに、質の高い教育をみんなになど、17のゴール169のターゲットから構成されています。日本でも昨年29自治体、ことしは31自治体が選定されています。今世界が直面している課題解決に向け、掲げた17の目標に向かって一歩ずつ進んでいます。石巻市としても世界の流れに沿って目標を定め、持続可能なまちづくりを強力に進めるべきであります。石巻市では、SDGs推進室を設置したにもかかわらず、申請書類が多い、作業が大変である、復興完結が先である、選定されてもメリットが少ないなどの理由で、第1回目、第2回目は申請しませんでした。そして、今回最終の第3回目にかけるようですが、残る全国30自治体の一つとして選定されるよう、市長の決意を伺います。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 SDGs、持続可能なまちづくりについてお答えいたします。 SDGs未来都市の選定に向けた決意についてでありますが、本市が将来にわたって活力ある地域社会を実現していくためには、このSDGsの取り組みは非常に重要である考えております。本市がこれまで取り組んできたさまざまな事業SDGsのゴールを線で結び、世界共通の指標を活用することで、誰にでもわかりやすく見える化できることは、地方創生の実現に向けた取り組みを進める上で大変有効な手段であります。 本市が目指す第3回目のSDGs未来都市選定は、全国で約30団体狭き門ではありますが、自治体におけるSDGsの達成に向けた先駆的な取り組みを提案できるよう準備してまいりたい考えておりますので、御理解を賜りたい存じます。 ◆28番(西條正昭議員) 石巻市の喫緊の課題である人口減少対策、地球温暖化による水産業を初め、1次産業の低迷など、多くの課題があります。商工会議所や民間事業者もSDGsに積極的に取り組んでいます。既に東松島市では、SDGsのシンポジウムを2回も開催しています。私も2回とも出席させていただきました。SDGsは、持続可能な開発目標、東松島市では人口を減らさない、積極的に維持していく政策を進めています。石巻市も地球温暖化による今回のような台風第19号の豪雨による被害、海水温の上昇による極端な漁業不振など、石巻市民は大変苦しんでいます。環境問題など、石巻市にとっては欠かせない問題だ思っています。石巻広域圏が官民一丸なって地方創生、SDGsを一体捉え、進むことが、あすの明るい石巻広域圏石巻市のまちづくりになる思っています。積極的に貪欲に取り組んでいただきたい思いますが、再度伺います。 ◎久保智光復興政策部長 お答えします。 議員おっしゃるとおり、石巻市にとっての将来の指標なるべきものだ考えてございます。総合戦略のほうに今回の改定でこのSDGsの指標を組み込ませていただきました。第2次の総合戦略の中でも、まずしっかり位置づけをして官民一体で取り組むべき指標として取り組んでいきたい考えております。 あと、広域圏に関しては、先進地であります東松島市の連携も今後検討していきたい思います。よろしくお願いいたします。広域圏ということで、女川町とも、そこの部分に関しては相手のほうにも相談しながら、まず広域の部分は目指すということに関してはそのとおりか思いますので、目指してまいりたい考えております。 ◆28番(西條正昭議員) まず、選定されること、そして選定されまして、皆さんで当局も議会も胸にSDGsのバッジをつけて明るい石巻市をつくっていこう思っていますが、復興政策部長のこれからの活躍に大変期待をいたします。 それでは、最後になりますが、大綱4点目、北上地区の諸課題について伺います。2020年3月末には、北上地区の公共施設整備がほぼ完成に向け進んでいることに、地元議員として感謝申し上げます。一方、計画されている多目的グラウンド、パークゴルフ場など、おくれている事業は2021年3月末までに完結するのか伺います。あわせて、街路灯や完成した施設のPR、道案内等についても伺います。 ◎村上秀樹半島復興事業部長 北上地区の諸課題についてお答えいたします。 私から、計画されている多目的グラウンド、パークゴルフ場など、おくれている事業は2021年3月末までに完結するのかについてでありますが、初めに多目的グラウンドにつきましては、北上地区拠点エリア南側の丸山地区に地域住民や来訪者が集う憩いの場、子供たちが伸び伸び遊べる場としての広場整備を進めることしており、現在地域住民の意向も踏まえ、基本設計を行っており、今年度中には実施設計に入ることしております。建設予定地は、現在残土の仮置き場なっていることから、土砂搬出作業などの調整はございますが、早期に工事に着手し、来年度末の完成を目指してまいります。 次に、パークゴルフ場につきましては、高齢者等の健康増進や地域コミュニティーの一体感の醸成を図るため、低平地や河川敷等の未利用地を活用し、整備を進めることしております。建設場所は、北上地区拠点エリア入り口にほど近い追波地区を予定しておりますが、現在県の河川災害復旧工事が施工中であり、事業エリア内に仮設道路が設置されていることから、その仮設道路撤去後に盛り土造成等を行うなど、県工事の調整はございますが、来年度の早い時期に工事に着手し、令和3年3月の完成を目指してまいります。両事業を含めた北上地区の施設整備につきましては、来年度末までの完成を目指し、鋭意事業推進を図ってまいります。 ◎鈴木清北上総合支所長 私から、街路灯についてでありますが、国道398号、県道北上津山線、県道北上河北線の河川堤防の兼用区間につきましては、道路照明灯が少なく、歩行者や自動車の通行に御不便をかけている状況であり、市道の交差点付近を中心に道路管理者である宮城県に対し、照明灯の設置について要望を行っておりますが、まだ設置には至っていないため、今後も粘り強く宮城県に対し、働きかけてまいります。 次に、完成した施設等のPR、道案内等についてでありますが、現在石巻市案内板等整備事業を本市総合計画実施計画へ位置づけて実施しており、北上地区の観光施設等案内板につきましては、来年度に整備、設置を予定しております。また、完成した施設のPRにつきましては、指定管理者など協議しながら効果的な広告やイベントの開催などに努めるとともに、インターネットでの検索が可能なサイトへの掲載など、さまざまな媒体を活用したPRを推進してまいりますので、御理解を賜りたい存じます。 ◆28番(西條正昭議員) パークゴルフ場の建設予定地は、皿貝川の護岸の工事があります。その工事は、我々に対して12月中に完成する。完成すれば迂回道路を直して、パークゴルフ場の整備に当たる言っていますが、まだその工事が終わっていませんので、半島復興事業部長、しっかり説明したとおりに進めていただきたい思います。 それから、照明灯の設置についてですが、これまで何度も質問してきました。ただいまの答弁では、理解は得られなかった。県に要望しているが、設置はされない。では、どうしたらいいのか。宮城県の出先機関、東部土木事務所所長を初め、県の職員により直接現地を確認してもらってはどうですか。 ◎鈴木清北上総合支所長 お答えいたします。 照明灯の設置につきましては、これまでも要望はしているところでございますけれども、総合支所いたしましても、先般の台風時には県道を走行していてもどこを走っているのかわからないような状況でもございました。改めて道路照明灯の必要性を感じているところでございます。先ほど答弁もさせていただきましたけれども、河川堤防の兼用堤ということもございまして、電力柱が今現在ない状況でございます。議会明けに県土木事務所所長接見する機会もございますので、現地等の確認も含め、再度要望してまいりたい思っております。 ◆28番(西條正昭議員) それでは、私のほうから2点ほど提案してみます。 市道県道の交差点付近は、県に要望しているが、なかなかできないという答弁でございますが、石巻市独自で計画を立て、県に提案をし、市独自に設置してはいかがですか。また、北上地区には国が設置した水門が2カ所あります。国にお願いしてはいかがか思いますが、その2点。 そして、今回の台風第19号を体験し、改めて私も感じました。一朝有事の際、特に照明灯の設置は必要不可欠であります。そして、この県道河北北上線、鹿やタヌキが道路を頻繁に横断し、交通事故が多発しています。動物は、明かりを嫌います。交通安全対策としても必要でありますが、再度伺います。 ◎鈴木清北上総合支所長 お答えいたします。 まず、県道市道の交差点部分に設置要望している関係なのでございますけれども、道路管理者として交差点付近には道路照明灯を設けなさいというふうな道路構造令等の指導もございますので、まずは県のほうに要望はしてございます。市で設定してはいうところでございますけれども、予算的なこともございますけれども、電力柱等がありまして、歩道等で住民の方もそこを歩くというふうな部分につきましては、街路灯の概念から市のほうで設置している箇所もございます。ただ、道路照明灯なりますかなり高額な照明施設にもなりますので、まずは県のほうに早急に設置していただくように要望してまいりたい思っております。 それから、道路沿いにございます水門等の操作場ですとか、それから水門等に電源が行っている状況でございますけれども、そこの部分につきましても、県に道路照明の観点から設置していただいてはというふうなことでお話はしているのですが、市のほうからも国のほうに働きかけてまいりたい思ってございます。鹿とかタヌキの往来に関しても、道路照明灯がつけば若干は少なくなるのかな感じてございます。 ◆28番(西條正昭議員) 市で全体に設置しろいうわけではございませんので、参考的にもやってみてはいかがかな思っております。北上総合支所長、創意工夫できないのであれば、どうしたらできるのかという、市民の安全、安心のためにも電気はなくてはならないので、ぜひ努力をしていただきたい思います。 ことしの4月3日に白浜の公園が白浜ビーチパークとして開園し、白浜海水浴場あわせてフルオープンしました。震災前白浜の距離は変わりませんが、来客者はかなり遠い感じているようです。海水浴場の掲示板、また海水浴場まではあと何メートルあるのか、何キロメートルあるのかという知らせる道案内の標識なども必要である思います。あわせて、相川地区コミュニティセンター、川のビジターセンターに隣接している北上物産交流センターについても伺います。 ◎鈴木清北上総合支所長 お答えいたします。 観光施設でございます白浜ビーチパーク、それから白浜海水浴場、北上観光物産交流センターにつきましては、先ほど御答弁させていただいたとおり、来年度に誘導看板も含めまして整備する予定なってございますので、御理解願いたい思います。 それから、相川地区のコミュニティセンターでございますが、今現在国道398号の脇に看板等ございます。ただ、誘導看板はございませんので、それらも含めまして検討したい思っております。 ◆28番(西條正昭議員) 看板とか広告は、誰が見ても一目瞭然、わかるようなところに設置するのが常識だ思います。看板を探すような立て方ではどうかな思います。 令和2年3月に北上地区の公共施設が全てにっこりサンパークに設置されます。にっこりの上り口の右側にコンクリートの擁壁があります。この壁全体を使って広告してもいい思います。この地域は、「新古里」書いて「にっこり」読んでいます。震災後はまさに公共施設が全て集約され、1年後にはスポーツやイベントが行われる多目的グラウンド、健康増進を目的としてパークゴルフ場も整備され、北上地区の中心地なるところです。ネーミングライツ等を初め、PRの中心地として大々的に宣伝すべき場所でありますが、再度伺います。 ◎鈴木清北上総合支所長 お答えいたします。 議員御提案の場所につきましては、今現在整備しております北上にっこり拠点施設の入り口に当たります道路のり面に施工しましたモルタル吹きつけの壁面か理解しております。確かに国道からは見えやすい位置にありまして、かなりの面積もあるというところで、広告塔には向くのかな思ってございます。ただ、道路改良当時岩盤がかなりの硬岩でございまして、かたい岩でございまして、きれいに滑らかなのり面にはなっていなくて、結構凹凸も激しい、それから改良が昭和60年ということで、表面の劣化も危惧されますことから、それらを検証した上でできれば活用していきたいなというふうに考えてございます。 ◆28番(西條正昭議員) 今回の災害で強く感じたことがあります。これまでもこの議場で何度も質問してきました。大型土石流が心配されている地域、北上地区ではあと2カ所、この相川地区、小滝地区として要望活動をすべき思いますが、再度今後の進め方について伺います。 ◎鈴木清北上総合支所長 お答えいたします。 北上地区いたしましては、急傾斜地の崩壊対策事業ということで、今現在3カ所ノミネートされております。3カ所のうち1カ所は今事業着手中でございまして、平成28年度に着工しまして、令和4年度の完成を見込んでおるところでございますけれども、そのほかの小滝地区、それから崎山地区につきましても危険な状況であるのは変わりございませんので、特に小滝地区につきましては、もし崩壊すれば国道398号を塞ぐような事態もございますので、事業主体でございます県の東部土木事務所のほうに早期の着工に向けまして要望していきたい考えております。 ◆28番(西條正昭議員) この相川地区には、もう一つ、郵便局の設置も地域から強い要望ありましたが、現在どの位置にいるのか伺います。 ◎鈴木清北上総合支所長 お答えいたします。 震災前、陸前相川郵便局という直営の郵便局がございました。最近につきましては、日本郵便株式会社東北支社のほうにことし3月、住民の代表、それから相川地区のコミュニティ推進協議会の代表の方も含めまして要望してございます。日本郵便のほうからは、今現在にっこり拠点施設地区内に以前ありました北上郵便局、それを再建するいうところでございまして、その再建が来年の4月に迫っておりますので、それらの営業状況、それから利用者の声も聞きながら、再建については考えていきたいというふうな御返事をいただいております。 ◆28番(西條正昭議員) 北上総合支所長、陸前相川郵便局もよろしくお願いします。 今回の災害についていろいろなことを感じました。やはり日ごろから市民の立場に立って、問題意識を持って仕事に取り組むべき私は思っています。これからも市民のために頑張っていきたい思います。 ○議長(木村忠良議員) 時間が参りました。 以上で28番西條正昭議員の質問を終わります。暫時休憩いたします。   午後0時40分休憩                                             午後1時45分開議 ○副議長(髙橋栄一議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。16番青山久栄議員の質問を許します。16番。   〔16番青山久栄議員登壇〕 ◆16番(青山久栄議員) それでは、早速通告に従い、一般質問をさせていただきますが、その前に資料配付の許可をお願いいたします。 ○副議長(髙橋栄一議員) 許可します。   〔資料配付〕 ◆16番(青山久栄議員) ありがとうございます。資料は後ほど使用しますので、質問を進めさせていただきます。 近年温暖化の影響ではないか言われる異常気象により、大きな自然災害が多発しております。今までは、数年に1度、数十年に1度という頻度で起きていたものが毎年のように大災害に見舞われることになるかもしれません。しっかり検証し、減災に努めなければなりません。そのような観点から、大きな災害の爪痕を残し、走り去った台風第19号の被害対応について伺ってまいります。 1として、被害状況対応について。先般当局より大まかな説明があったわけでありますが、取り急ぎの状況説明ということで、調査途中であったり、対応がまだ決まっていないということでありましたので、2カ月が過ぎた今改めて伺うものであります。 2として、防災センターの機能が十分に発揮されたかについて。昨年5月、災害対策を迅速化する防災拠点として防災センターが開設されたわけでありますが、なれなこともあり、持っている機能を十分に使いこなせているか、適切な運用がなされているのか伺います。 3として、石巻市雨水排水計画の概要想定外雨量への対応について。東日本大震災により、市内全域が地盤沈下したために従来の計画を見直し、1時間当たり45.6ミリメートルの降雨量に対応できる計画し、一部ポンプ場は既に稼働しており、2020年度末には全て完成するということであります。しかし、5年に1度はこの降雨量を上回る大雨が降ることが予想されております。その場合にはどのように対応するのか伺います。 4として、国土交通省の排水ポンプ車出動要請、配置が適正に行われたかについて。東日本大震災後、数回にわたり発達した低気圧や台風により大雨被害に見舞われた際、既存の排水設備では限界があり、国土交通省の大容量のポンプ車のお世話になっております。しかしながら、もう少し早く稼働できておれば大きな被害にならなかったのに、なぜ早く対応できないのかその都度ほぞをかむ思いをさせられてきたところであります。冠水被害の常態化しているエリアは特定されているわけなので、データに基づいた要請、配備がなされないものか伺います。 5として、市独自の排水ポンプ車導入の考えについて。管内他自治体の被害状況次第で本市の要請どおりの配備がなされない、また早期の出動要請もかなわぬということであれば、大きな出費になりますが、自前のポンプ車を持つことにより、確実に防災、減災につながるわけで、より合理的であろう思いますが、どのように考えるか伺います。 6として、針岡、大川地区の被害状況抜本的な対策について。当該地区は、東日本大震災以降だけでも三、四回甚大な冠水被害を経験してきたところであります。今次台風でも排水が追いつかず、多くの世帯で住居被害が発生したり、1週間も水が引かない状態が続いた地域もありました。毎回同じような災害の繰り返しに、住民からは怒りの声も上がっております。迅速、実効的な対策について伺います。 7として、消防各地区団の災害対応について。地域、地区によっては、災害状況がまちまちであります。特に夜間風雨の強い時間帯など、自分の安全を確保しながらの慎重な対応が求められますが、どのような対応だったのか伺います。 8として、市管理各沢の流路整備の強化や形状変更の考え方について。雨水排水のポンプ場は、能力的に十分は言えないまでも、来年度末には整備されることになりました。しかし、問題なるのは、その上部水路であります。民家のあるところまでは一応整備されているものの、断面積が足りなく、大量の降雨時にはあふれる不安もあります。さらに、上流部なるほとんど手つかずで、強い流れには耐え切れず、決壊したり、越流したり、土石流が民家を襲ったケースも多く見られました。流路が大きく蛇行したり、合流部が直角に近い形になっている箇所がえぐられたり、ごみ詰まりを起こしたのが原因であります。これらの箇所は、災害復旧により整備されることは思いますが、原形復旧ではまた同じことの繰り返しになります。どのような対応になるのか伺います。 9として、指定急傾斜地の工事優先順位が位置づけされているのか、県の認識は共有されているかについて。毎年6月、土砂災害防止月間に合わせ、県合同で土砂災害危険箇所をパトロールしているのは承知しておりますが、危険度の高い箇所から工事着手されなければなりません。県の調整は、どのようにされているのか伺います。 10として、河北北上線の斜面や路肩の崩落の要因対応について。本道路の牧野巣―相野田間の狭隘な箇所の拡幅や崩落対策につきましては、毎年のように県に要望してきているわけでありますが、その箇所以外でもあちらこちらで路肩の崩落が確認され、応急工事がなされております。災害復旧工事でひっきりなしに大型車両の往来があり、路肩部分が相当傷んできているところへの豪雨により、崩落が誘引された思いますけれども、所見を伺います。 11として、大原川、後川サケふ化場の施設破損状況採卵、放流の見通し対策について。両ふ化場は震災で壊滅的な被害を受け、その復旧整備も順調に進んできたところ、そのやさきの被害であり、漁業者や関係者の落胆は非常に大きいものがあります。震災後サケの漁獲量は不安定であり、漁業者は安定した採卵、放流を強く望んでおりますことから、その状況について伺います。 12として、被災家屋の修繕状況課題について。さきの大震災では、被災者全てが修繕の支援制度を熟知していたわけではなく、結果的に何年にもわたり意向確認などの作業を経て、制度の掘り起こしをしてきた経緯があります。今次の台風による家屋被害は1万棟にも及ぶということでありますから、制度を活用しての修繕のニーズも多いことが予想されるところであります。既に制度を待たずに修繕された方もおり、その方々にも市が独自支援を決めたことは大変よかったな思っておりますが、支援漏れを防ぐためにもどのような状況なのか伺います。 13として、避難所の開設状況避難に応じない住民の行動についての認識対応について。全国どこの災害現場でも、自治体の呼びかけに応じ、避難する住民の割合が少ないのが現状でありますが、中には非常に高い割合で避難が行われている地区もあります。その時々の状況、地区独自の取り組みもあろうか思いますが、今次台風では本市は市内全域に避難勧告を発令しておりますので、避難者数も相当な数に上るのではないか思いますが、その状況について伺います。 14として、災害援護資金の貸し付け状況東日本大震災の要綱の相違点対応について。東日本大震災では、さまざまな特例がありましたが、災害のレベルが違うわけでありますので、特例が適用されず、借りにくくなっている可能性もありますので、周知も含め、状況対応について伺います。 以上、とりあえずの質問いたします。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 青山議員の御質問にお答えいたします。 台風19号の被害対応についてお答えいたします。被害状況についてでありますが、今月3日現在、罹災証明の届け出数は床上浸水693件、床下浸水530件、土砂流入等による被害107件、合わせて1,330件なっており、農業、林業、商工観光及び水産関係による産業被害額が約27億1,900万円、道路決壊や汚水管破損等による建設関係被害が約34億4,100万円なっております。被害調査等につきましては、現在も継続して実施しておりますが、11月29日現在、市内での概算総被害額は61億6,000万円なっております。 次に、対応についてでありますが、台風第19号前日の10月11日午後1時に災害メール及びSNSにて注意喚起を行い、翌12日午前10時45分に台風の接近に伴い、防災行政無線等による避難所開設情報を発信しております。午前11時45分に警戒レベル3、避難準備・高齢者等避難開始を発令し、避難行動に時間がかかる方に対し避難するよう呼びかけを行い、さらに午後3時に土砂災害のおそれが高い雄勝地区、北上地区、牡鹿地区に警戒レベル4、避難勧告を発令、その後内水氾濫等が広範囲にわたるおそれがある判断し、午後5時35分に市内全域に避難勧告を発令しております。 ◎岡道夫総務部長 私から、防災センターの機能が十分に発揮されたかについてでありますが、防災センターは市民へ冠水情報や避難所開設情報及び避難勧告等の災害情報を発信する中枢としての機能、市民からの問い合わせに対するコールセンターとしての機能、消防等の各種関係機関からの情報収集に努め、ICTを活用し、災害対策本部会議を開催し、各種関係機関情報共有をする場としての機能を有しております。 台風第19号への対応では、10月12日午前10時に災害対策本部を設置、同日午後5時35分には市内全域に避難勧告を発令しております。その後、台風襲来により市内各所で土砂災害及び冠水等の被害が発生し、10月24日までの13日間にわたり、災害対策本部の機能を維持し、災害対応に全力で対応してまいりました。本市いたしましては、今後の災害対応に生かしていくため、今回の対応を検証し、防災センターの効果的な運用に努めてまいります。 次に、消防各地区団の災害対応についてでありますが、10月12日災害対策本部に参集していた石巻市消防団長から全地区団へ消防団員の待機暴風雨の予想が夜間であったことから、団員の安全を考慮し、暴風雨のピークが過ぎた翌日の明け方より地区内の危険箇所等を巡回等により確認、調査するよう命令が出され、各地区で実施した結果、10月12日から16日までの5日間で延べ1,279名の消防団員が出動しております。また、河北、桃生両地区団におきましては、中小河川の越水箇所への対応として、土のう積み作業を行っております。 次に、避難所の開設状況避難に応じない住民の行動についての認識対応についてでありますが、今回の台風第19号における避難所の開設状況につきましては、学校、公民館等28施設を開設しており、最大避難時には1,054世帯、避難者数2,218名が避難しております。また、台風災害時における避難は津波避難異なり、避難するための時間、いわゆるリードタイムが長く、安全に避難できるように早い段階で避難勧告等を発令し、広報しております。避難行動を実施しない方や避難行動が困難な方々については、地域等における共助も解決策の一つである認識しており、自分の命は自分で守るという自助意識を市民一人一人が身につけられるよう、さらなる啓発に努めてまいります。 ◎伊勢崎誠一建設部長 私から、石巻市雨水排水計画の概要想定外雨量への対策についてでありますが、平成26年度に策定した雨水排水計画では、排水区を22排水区し、そのうち21排水区はポンプによる強制排水しております。整備目標水準は、5年に1度の大雨に対応できるよう、1時間当たり45.6ミリメートルしております。また、整備目標水準を超える想定外の雨量への対策につきましては、計画に基づく整備の完了後なりますが、雨水調整池や貯留施設等の設置の検討が必要である考えております。 次に、国土交通省の排水ポンプ車出動要請、配置が適正に行われたかについてでありますが、国土交通省の排水ポンプ車の出動要請については、大雨の予報の段階で事前に要請することができないため、浸水が発生した時点で要請することなります。また、排水ポンプ車の台数にも限りがあり、冠水の被害の状況を踏まえ、順次配置を行い、排水を実施いたしました。 次に、市単独の排水ポンプ車導入の考え方についてでありますが、排水ポンプ車は受注生産で、取り扱いの専門性から、運用について業者に委託する必要がある考えております。現在導入については、排水ポンプ車の機動性や運用性の高いパッケージポンプなども含め、ランニングコスト等さまざまな観点から検討している状況でございます。 次に、市管理各沢の流路整備の強化や形状変更の考え方についてでありますが、災害復旧につきましては原形復旧が基本なっております。流路における合流地点等の整備については、減災の観点からも水路敷を有効活用し、可能な限り強化するよう工夫してまいります。 次に、指定急傾斜地の工事優先順位の認識共有についてでありますが、当該事業につきましては県事業なっており、要望順に工事に着手していただいている状況であります。また、急傾斜地及び土石流危険渓流等の土砂災害危険箇所合同点検パトロールを毎年県実施しており、指定の際には事前に県協議や現地立ち会いをするなど、認識を共有しております。 ◎千葉巧河北総合支所長 私から、針岡、大川地区の被害状況抜本的な対策についてでありますが、台風第19号に伴う大雨により、大川地区の広範囲で床上、床下浸水や道水路ののり面洗掘、土砂堆積、水田の冠水等の被害が発生いたしました。針岡地区は、通常山から流れ出た水が富士沼、富士川に集まり、北上川に排水されますが、想定を超える雨量により排水が追いつかず、土木関係や農林業関係で大きな被害が発生し、また市道の通行どめにより、住民生活に支障が生じました。 針岡地区以外の大川地区においても、横川地区で排水が追いつかず、多くの世帯で床上、床下浸水の被害が発生し、さらに福地地区でも河川などからの越水により住宅等への被害が発生しております。 今回の台風による被害は、想定を超える雨量が大きな原因なっておりますが、排水設備の増強や排水ポンプ車による早期対応が被害の軽減につながることから、それらの対策について国や県連携して対応してまいります。 次に、河北北上線の斜面や路肩の崩落の要因対応についてでありますが、県道北上河北線は河北地区北上地区を結ぶ主要な幹線道路なっており、本道路における中野地区の斜面や路肩の崩落の要因は、台風第19号に伴う大雨によるもので、崩落箇所数は山側が5カ所、川側が6カ所の計11カ所なっております。崩落後は、応急対応いたしまして大型土のう積みを行っており、10月30日から片側交互通行により交通が確保されております。今後は、今月中に国の災害査定を受け、関係機関調整を図った上で、復旧工事を行う予定宮城県から伺っております。 ◎吉本貴徳産業部長 私から、大原川、後川サケふ化場の施設破損状況採卵、放流の見通し対策についてでありますが、今回の台風第19号により、県内全16カ所のふ化場のうち、11カ所が被害を受けており、特に大原川、後川を含む3カ所のふ化場は被害が大きく、今期の生産が困難な状況なっております。施設の破損状況につきましては、大原川サケ人工ふ化場は河川沿いに設置していた施設への送水管が河川の増水により破損及び一部流出しており、後川サケ人工ふ化場は河川の増水により土砂等が施設へ流入し、フェンスの破損、飼育池への土砂堆積のほか、機器類も浸水し、使用不能なりました。いずれの施設も被害が大きく、修繕に期間を要するものなっております。 次に、採卵、放流の見通し対策につきましては、さきに御説明したとおり、今期の採卵、稚魚の生産事業はできないもの判断しておりますが、宮城県内の他のサケふ化場より稚魚を購入し、大原川では100万尾、後川では20万尾を目標に放流する予定しております。しかしながら、ことしは秋サケの来遊が前年比較して2割から3割程度全国的に不振なっており、宮城県内においても沿岸漁獲量が約3割、河川捕獲数は約4割なっており、本市のみならず多くのふ化場において今年度の採卵計画数に達していないという状況でもありますことから、関係機関調整しながら、少しでも多くの稚魚の確保に向けて努力しているところでございます。来年度の採卵時期までの修繕完了を目指し、サケふ化事業が再開できるよう取り組んでまいります。 ◎津田淳一福祉部長 私から、被災家屋の修繕状況課題についてでありますが、今回の台風第19号により住宅被害に遭われた方は、罹災の程度により住宅の応急修理制度の利用が可能なっております。住宅の応急修理制度につきましては、罹災証明書により全壊、大規模半壊、半壊及び一部損壊の準半壊判定された住宅で、みずからの資力では修理できない世帯を対象に、災害救助法の適用に基づき、一定の限度額の範囲内で対象なる応急修理に係る費用が支援できるものでありますが、既に応急修理を終えて精算済みの場合は、災害救助法の適用外なりますことから、市が独自に支援をすることしております。 今月10日時点での申請件数は、災害救助法に基づく国の制度については半壊の判定の方が44件、準半壊の方が25件の合計69件であり、市の独自支援制度につきましては半壊の方が8件、準半壊の方が1件の合計9件なっております。 応急修理制度につきましては、昭和22年に災害救助法が制定されて以来、利用対象の緩和や対象工事費の限度額の見直しなど改正を重ねてはいるものの、制度内容の周知不足や、現物給付しているため利用制限もあり、十分に活用されているは言えない状況でありますことから、制度の見直しについて国に要望していく必要があるもの考えております。 次に、災害援護資金の貸し付け状況東日本大震災の要綱の相違点対応についてでありますが、初めに台風第19号における災害援護資金の貸付状況につきましては、今月6日現在で申し込みは1件、貸付額は100万円なっております。 次に、東日本大震災の要綱の相違点につきましては、1点目として申請期間が通常被災の翌月1日から起算して3カ月を経過する日までなっているのに対し、震災特例では令和2年3月31日まで延長されております。 2点目としまして、貸付期間が据え置き期間を含め通常10年なっているのに対し、震災特例では13年なっております。 3点目としましては、償還免除の事由については、借り受け人の死亡または精神もしくは身体に著しい障害を受けた場合されているのに対し、震災特例では支払い期日到来から10年経過後においてなお無資力またはこれに近い状態にあり、償還金を支払うことができる見込みがない場合についても免除が認められております。 なお、対応につきましては、被災者支援情報を市のホームページや広報紙に掲載しているほか、10月に実施いたしました冠水被害地域被災者個別訪問調査の際に支援情報の配付や、罹災証明書に同封して被災者支援情報一覧を郵送するなど、周知に努めております。今後につきましても、引き続き制度の周知等を図り、丁寧な対応に努めてまいりたい考えておりますので、御理解を賜りたい存じます。 ◆16番(青山久栄議員) それでは、順次再質問をさせていただきますが、今定例会は多くの議員が台風第19号関連の質問をしておりますので、できるだけ重複しないように質問を進めさせていただきます。 まず、住宅被害が1万棟も言われておりますが、その割には罹災証明の届け出数は1,330件であるということでございます。まず、このことをどう理解しているのか伺います。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 この被害状況といった部分につきましては、航空写真等を用いまして具体に冠水しているという状況を把握した上で、エリア別ということで最初概数ということで算出したものでございます。この中には、住家以外、非住家、倉庫、あるいは店舗といったものも含まれており、軽く水がちょっとつかるという状況になる可能性があるところも含めて、この概数というのをつかんだものでございます。 ◆16番(青山久栄議員) 床下浸水が多かったということでございますが、不幸中の幸いでございます。 ところで、この住居被害に対し、多くの人の善意により義援金が支給されることが決まっておりますが、その内容について伺います。 ◎津田淳一福祉部長 今台風についての義援金の支給ということでございますが、その支給内容等につきましては、済みません、現在ちょっと資料のほうを持ち合わせておりませんので、申しわけございません。後ほど答弁させていただきたいというふうに思います。 ◆16番(青山久栄議員) この義援金は、全住宅被害に対して割り当てられているもの理解しておりますが、全戸に罹災証明の届け出をしてもらう必要がある思いますけれども、対応について伺います。 ◎津田淳一福祉部長 義援金の支給対象が一部損壊以上かどうかというところの基準がございますけれども、その義援金の支給基準も含めて、済みません、今手持ちの資料がございませんので、ちょっと確認し次第、答弁させていただきたいというふうに思います。 ○副議長(髙橋栄一議員) 質疑続けて大丈夫ですか。 ◆16番(青山久栄議員) 答弁でき次第、また戻りますけれども、先に進んでおきます。 被害状況は、市内全域の合計で答弁されておりますので、地域ごとの被害状況がよくわかりません。地域ごと、総合支所ごとの状況がわかれば教えていただきたい思います。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 一番最新の情報でして、12月13日時点ということで、これは罹災判定が出たものという部分でお答えさせていただきます。実際今申請がありましたのが12月13日時点で1,375件ございまして、まだ未調査部分というのが129件ございます。最近の申請来た部分というところでございます。現時点での判定結果でございますが、石巻地区におきましては全壊1件、半壊162件、準半壊151件、一部損壊が513件ということになっております。河北地区でございますが、全壊が2件、大規模半壊4件、半壊が75件、準半壊が124件、一部損壊が128件でございます。雄勝地区におきましては、一部損壊の1件のみでございます。河南地区でございますが、半壊が5件、準半壊が4件、一部損壊が19件でございます。桃生地区でございますが、準半壊が2件、一部損壊が5件でございます。北上地区でございますが、大規模半壊が2件、半壊が13件、準半壊が4件、一部損壊が28件でございます。最後に、牡鹿地区でございますが、準半壊が1件、一部損壊が2件という状況になってございます。 ◆16番(青山久栄議員) 財務部長、今全壊、半壊、大規模半壊ということで答弁ございましたけれども、浸水状況わかれば教えていただきたい思いますけれども、よろしいですか。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 床上、床下という浸水状況でお答えいたします。旧石巻地区でございますが、これは石巻、門脇、山下、湊、蛇田、稲井、渡波という形で分かれてございます。ちょっと各地区ごとにお答えいたします。これは、エリアごとに航空写真で拾った実際の数値ということでお答えいたします。石巻地区が床上が78件、床下が1,341件、合計1,419件でございます。門脇地区が床上4件、床下が863件、計867件。山下地区が床上31件、床下が294件、計325件でございます。湊地区が床上44件、床下が399件、計443件。蛇田地区でございますが、床上が46件、床下が2,330件、計3,376件でございます。稲井地区が床上が34件、床下が107件、計141件でございます。渡波地区、床上が92件、床下が3,172件、計3,264件、ここまでが石巻地区でございまして、河北地区が床上が210件、床下が414件、計624件。河南地区でございます。床上が5件、床下が1件、計6件でございます。桃生地区、床上が1件、床下が7件、計8件。北上地区でございますが、床上が20件、床下が40件、計60件。牡鹿地区につきましては、床上が1件、床下が3件、計4件でございます。 ◆16番(青山久栄議員) どうもありがとうございます。床上浸水は700件近くございまして、その中でも集中している地域は石巻地区、渡波地区、蛇田地区、不動町地区、そして河北地区などの冠水常態地域でございます。市長は、市内全域に避難勧告を発令されたということでございますが、石巻市地域防災計画災害応急対策編(風水害等)では、小河川及び内水氾濫に関する避難勧告、指示等の判断基準として、避難勧告の発令は近隣で床下浸水や道路冠水の被害が拡大しているとき、避難指示は近隣で床上浸水が発生したとき、内水排水ポンプの運転を停止したとき(故障した場合を含む)記載されてございます。そうしたら、勧告を指示に切りかえなければならない地区や場面があったのではないか思いますけれども、市長の見解を伺います。 ◎岡道夫総務部長 市長ということの御指名でございましたが、対応している総務部のほうからお答えさせていただきたい思います。 今青山議員御指摘のとおり、風水害時の避難勧告、それから避難指示の基準ということで避難計画には位置づけております。今回につきましては、台風の接近があるということで早目早目ということで、実際の被害が出る前に高齢者避難準備、それから避難勧告ということで対応させていただきました。基準にありますおり、実際に被害が発生し始めれば避難指示ということも一つの基準ではございましたが、その被害が発生してきたのが夜間であったということで、その状態で冠水しているところ、さらに暴風雨の中を避難指示で避難していただくには危険性がかなり伴うということで、今回につきましては避難勧告の状態でちょっととどめさせていただいたという経緯でございます。 ◆16番(青山久栄議員) 先日市から水害、土砂災害時の避難行動銘打った回覧文書が回ってきております。お手元の資料でございますけれども、(資料を示す)それによる既に浸水している、または夜間で見通しが悪いですとか、外出することがかえって危険なとき、判断基準で言えば、いわゆる危険が迫っているときであり、避難指示に当たる場合でございます。できるだけ避けたい行動ですが、自宅やそのときにいる建物の2階以上の場所へ避難しましょうそういう内容なのです。これは、まさしく正解だ思うのです。この場合がいわゆる避難指示の場面の避難行動です。つまり避難指示が出された場合、リスクを伴う行動はとるないうことなのです。それが今次の台風では、リスクを伴う避難行動が想定されるから、避難指示は行っていないという今の総務部長の答弁です。地域防災計画で言う発令の判断基準を完全に見誤っていますし、それに伴う避難行動の認識もずれているのだ思います。もし事故でもあれば、市の責任が問われることになるわけですから、判断基準にのっとり、適切な勧告、指示を緊張感を持って発令していただきたい思いますが、これは市長総務部長に伺いたい思います。 ◎岡道夫総務部長 確かに御指摘のとおり、避難指示という部分で切りかえるべきであった避難計画にのっとってということの御指摘でございました。それをできれば災害が発生する前、基準ではそうあっても前倒し、前倒しで、ちょっと早目に判断することを今後も含めて考えてまいりたい思います。 ◎亀山紘市長 避難指示を出すべきだったということに関しては、夜間であったということで、避難勧告で対応したということでは、確かにこういった警戒レベル4の段階での判断というのは、やはりもっと速やかに早い段階で行われるべきだったというふうに感じております。 ◆16番(青山久栄議員) 違うのです。避難勧告は、とにかく前もって前もって、余裕を持って出すべきである。ですが、避難指示は危険が差し迫ったときに出すのです。それを今回避難指示を出さないで避難勧告のままでいたということは、危険だけれども、避難してくださいよ言っていること同じことなのです。その意味わかりますでしょうか。そういうことではなくて、危険が伴うから、とにかく危ない、危険な行動はするな、一番うちの安全な場所でしっかり自分の身を守れそういうのが避難指示でございますから、この場合、今回の場合は避難指示を出さなければならなかったということでございますから、御検討をいただきたい思います。 次に、防災センターに移りますけれども、防災センターにはリアルタイムでカメラの設置場所の現状がテレビの大画面で見られるようになっております。秒単位で時々刻々変わる災害現場が見られることは、的確な指示を出せる有効なツールだ思います。どこに設置され、どのように役立てられたのか、また他の冠水常態地域への増設の考えがないか伺います。 ◎岡道夫総務部長 防災センターにおいて設置しております市内の道路冠水カメラにつきましては、市内4カ所設置させていただいております。設置箇所につきましては、貞山のアンダーパスの部分、それから駅前北通りのグリーンロード、それから清水町のガード下、日本製紙北門周辺なっております。今回台風第19号の対応では、リアルタイムでその辺の情報は確認できたのかなというふうには考えております。御指摘いただきましたカメラの増設、設置箇所、そちらの部分も今後検討するとともに、北上川下流河川事務所でもそういった情報を持っておりますので、そういった部分の連携の仕方、それも模索してまいりたい。 さらに、これまでの市長の答弁でもございましたが、今新しいアプリケーションソフトを使いながら、いろんな市民の情報も含め、冠水の情報、そういった部分を集約できるさまざまなアプリケーションソフトができ上がっている部分がございます。そういった部分の有効活用もあわせて検討しながら、今後さらにその辺の監視、それから冠水の情報を集約する努力を続けていきたいというふうに考えております。 ◆16番(青山久栄議員) 北上川下流河川事務所流域に随分多くの定点カメラを設置してございますけれども、それは遠隔操作できて、方向を変えることができるわけです。それを秒単位で対策本部で見られるということは、大変防災に役立つことだ思いますけれども、国土交通省のやりとり、その辺の仕組みが協議されているのかどうか、その点について伺います。 ◎岡道夫総務部長 今の御質問にお答えさせていただきます。 国土交通省東北地方整備局北上川下流河川事務所は、画像データ、そういった部分を危機対策課のほうで集約して見ることができるあわせて防災センターのほうにも一部そこから引っ張ってきて映すことはできるという部分でございます。そこは川だけの部分になりますので、川だけではなく、ほかの地域の冠水の状況、そういった部分も積極的に情報をとるような努力を重ねてやっていきたいというふうに思っております。 ◆16番(青山久栄議員) 災害対策本部なる防災センターは、立派にでき上がりました。しかし、それに魂を吹き込むのは人でありますので、しっかり運用していただきたい思います。 雨水排水計画での整備完了後は、45.6ミリメートルを超える雨量への対策は雨水調整池や貯留施設等の設置を検討するということでございます。排水区事情により全部に設置できるは思えず、仮設ポンプや排水ポンプ車の併用なくして水害対応が万全だは言い切れない思います。 そこで、排水ポンプ車ですが、北上川下流河川事務所に配備されているポンプ車の内訳被災各地区の要請はどのように行われ、どう配置されたのか、またそれぞれの要請時間運転開始時間の状況がわかれば伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 北上川下流河川事務所では、排水ポンプ車及びパッケージポンプ車、合わせて10台が配置されております。その内訳としましては、追波川の格納庫、これは河北の辻堂にございますが、そこに排水ポンプ車及びパッケージポンプ車、合わせて6台でございます。その他、登米市米谷、大崎市鹿島台、三本木それぞれ1台、2台、1台ということで、合計10台というふうになっております。 河川事務所への今回の台風第19号による要請でございますけれども、まず現場状況の報告を受けて、建設部の下水道の担当課から北上川下流河川事務所に排水ポンプ車の要請を、担当する課に直接電話で要請をしております。また、その配置先でございますが、石巻市に全部で7台配置されまして、まず不動町地区に10月13日の7時、それから渡波地区の後生橋に、その後不動町地区が終わってから移動したということです。あとは、パッケージポンプ車になりますが、中央地区蛇田地区に配置されております。また、それぞれ作業が終わってから河北の針岡地区に配置したということもありまして、横川には当初から3台行っているというようなことでございます。その稼働した時間帯でございますが、中央地区は13日の朝7時半ごろ、蛇田地区は13日の早朝から、不動町地区につきましては13日の17時、渡波地区は14日の11時半ごろということになります。 ◆16番(青山久栄議員) 要請をかけたのは13日の夜半ですが、ポンプ車が来たのは不動町では午前5時ごろです。要するに、要請をかけてから到着まで5時間もかかっているわけです。しかし、そのときにはもう冠水が始まっておりまして、ポンプ車は中に入ることができず、水が引いてからようやく作業を開始することができた。それが晩方の5時だということでございます。ポンプ車は、冠水情報により要請してから動くわけですけれども、それまで5時間も要し、そして着いたら通行どめで車が動けない、12時間も作業に入れない。渡波地区は、車の通行が可能になった14日の昼の作業開始です。排水のためのポンプ車が水が引かなければ作業に入れない、ばかばかしい笑い話のようですが、実話なのです。このように浸水が発生してからの要請では、対応が後手後手に回ってしまうのです。もちろん国土交通省側にしてみれば、管内の冠水状況を見ながら、必要な箇所に限られた台数を適切に配置する、それが大原則だ思いますが、これではどうしてもおくれてしまうわけでございます。一旦配置しても移動はできますから、過去の被害のデータに基づいて、早期に対応できるようなルールづくりを国土交通省協議していくべきだ思いますが、市長の見解を伺います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 排水ポンプ車については、床下浸水ないしその事象が明らかになってから要請してくるということで、今回の場合もかなり時間がかかっております。私どもとしても、国土交通省にはできるだけ早期に予想される地域に排水ポンプ車を出動していただくように、これから協議をさせていただきたい思います。これまで要請しても、その点に関してはなかなか難しかった状況にありますけれども、今回の冠水被害を考えて国土交通省しっかり話し合ってまいりたい考えております。 ◆16番(青山久栄議員) 次に、人災ではないかという非難が多いのは、やはり仮設ポンプの燃料切れや停電、漏水による運転停止の問題でございます。既に多くの議員からの指摘もあり、対応策もとられているようでございますので、余り多くは申しませんが、当日の燃料切れの経緯経過、運転開始時間、冠水で通行できなくなった時間について、まず伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 仮設ポンプの燃料切れの時間でございます。不動沢地区で5台燃料切れで一時稼働できなくなったということで、まず最初の2台が13日の昼11時半から12時ごろで、その次の3台が同じ13日の15時から15時半ごろ、合わせて5台が燃料切れで一時停止したということでございます。その後、冠水が16時ぐらいからだんだん引いて通れるぐらいになりまして、13日の16時半から17時半にかけて、それら5台に燃料を入れて順次稼働していったということでございます。 ◆16番(青山久栄議員) 仮設ポンプの連続運転時間を考慮した早目の復旧など、対策がとられていれば、まだちょっとは救われたのかなというふうにも思いますけれども、この燃料切れの反省から対策としてボートも用意するそういうことのようですが、実は防災センターには救助用のアルミ製ボートが5艇、ゴムボートも5艇装備されている聞いております。また、消防本部にも相当数あるはずでございます。車の通行ができなくなった時点では、このボートの活用も考慮されてもよかったかなというふうに思いますけれども、救助用が給油用に使用するだけなのですから、その考えに至らなかったのか伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 当時は、そこまでの考えには至りませんでした。また、燃料切れを起こした発電機に関しましては、今後の対策としてはその場所に予備タンクを設けておくということで、当時は予備タンクは設けておりませんでしたので、ボートだけでは対策にならないということで、予備タンクの設置あわせてボートの購入ということを考えております。
    ◆16番(青山久栄議員) 過ぎたことですから、対策に重点を置いて考えをしていただきたい思います。 また、被害が大きかったのは、針岡、大川地区の大規模な冠水でございますが、これは大雨が降るたび常態化しており、その都度排水ポンプ車の早期配置が要請されておりますが、ここでも一向に改善されておりません。国土交通省早期配置ができるような何らかの取り決めが早急になされるべきであります。また、排水設備の増強を働きかけるとしてありますが、さきにポンプ場の排水能力を2倍に能力アップしたばかりであり、さらなる増強が認められるのか、見通しについて伺います。 ◎千葉巧河北総合支所長 針岡地区の件につきましては、ただいま復興交付金を活用いたしまして、排水ポンプ設備の設置を進めているところでございます。それあわせまして、排水ポンプ車の早期対応ということも対応してまいりたいというふうに思っております。 それから、横川地区の件ですけれども、議員お話しいただいたとおり、たしか平成27年だった思いますが、倍に増強されているということです。ただ、今回想定外の雨の量ということで冠水が発生しております。要因いたしましては、市の排水路もございますけれども、県のほうの排水路、管理している河川があるのですけれども、ちょっと石積みだったり、あとは土羽形状になっているということで幅員も狭いということで、そこからの越水が周辺の住宅地に冠水が広がった要因の一つというふうにも思っております。あわせまして、そちらのほうでも排水ポンプ車の早期要請も含めまして、冠水の軽減対策を考えてまいりたいというふうに思っております。 ◆16番(青山久栄議員) まさに今河北総合支所長が言ったとおりのメカニズムになるのかなというふうに思ってございます。災害復旧は、そうした観点から総合的になされるように県に要望すべきだ思いますが、河北総合支所長、改めてその見解を伺います。 ◎千葉巧河北総合支所長 大西川の件ということでよろしかったでしょうか。大西川は、先ほどちょっと答弁させていただいたとおり、河川の幅員が狭く、冠水が常襲化しております。今回の台風第19号におきましても、地区全体で39戸の床上浸水が発生してございます。河川管理者の宮城県のほうでは、その対策いたしまして土のうによるかさ上げだったり、あとは土砂がたまっているということで、土砂のしゅんせつなどを行っておりますが、いずれにいたしましても応急対応ということでございます。地元では、今回同程度の台風によりまして、再度床上浸水等の被害を危惧しておりまして、抜本的な河川の改修を望んでいる状況でございます。 河北総合支所いたしましても、河川管理者の宮城県に対しまして、住宅地の浸水被害の軽減を図るために、地元や、あるいは関係部署の連携をとっていきまして、早期の河川改修に着手していただけるよう要望してまいりたいというふうに考えております。 ◆16番(青山久栄議員) ぜひそのように運動をしていただきたい思います。 また、市管理の各沢々の災害復旧でも水路敷を有効活用し、可能な限り強化するしておりますが、具体にどのような工事を想定しているのか。何回も同じ災害を繰り返さないよう、合流部の形状の工夫や水の強く当たる場所などは市の財源を投じても強化すべきだ思いますが、いかがお考えか伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えします。 流路の周辺の状況等にもよりますけれども、例えば今般の台風等で堆積した土砂、石などを撤去同時に、堤防がわりに積むといったことですとか、それらを利用して流木や土砂どめをつくるとか、そういったようなことが考えられます。そのほかに、用地の制限もある思いますが、河川の断面を広くするとか、深くするとか、そういったようなことで再度災害を防止できればなというふうに思います。また、河川の特に合流地点が主に被災を受けるというようなことがありますので、合流部分にコンクリート等で部分的に補強をするといったような、そういったような方法が考えられます。 ◆16番(青山久栄議員) さまざまな工夫を凝らしていただきたい思いますが、急傾斜地崩壊対策事業ですが、今次台風でも実際に崖崩れがあったり、大きな災害に至らないまでも、各所で落石や土砂崩れが発生してございます。現状は、要望順に工事着手がなされているようでございますけれども、こうした災害の発生ごとにその状況に鑑み、危険度順に工事着手されるように県に働きかける必要がある思いますが、所見を伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 急傾斜地の工事については、現在のところ羽黒町北上の下沢地区で工事が県によってなされております。その工事につきましては、通常枠災害枠というものがありまして、本定例会の追加議案にものせておりますけれども、緊急性がある場合につきましては災害枠で着手することなります。また、通常枠についても環境の変化等で緊急性がある判断された場合には、優先的にその部分に着手するよう検討、協議をしてまいりたいというふうに思います。 ◆16番(青山久栄議員) 次に、県道河北北上線ですが、その都度対症療法でしのいできておりますけれども、大型工事車両のひっきりなしの通行により、路盤が相当傷んでいるのではないかうかがわれます。斜面は、木の枝が覆いかぶさり、側溝整備もなされておりません。復興工事終了後には、速やかに抜本的な全面整備に取りかかれるよう、県の調整を図っていただきたい思いますが、河北総合支所長の所見を伺います。 ◎千葉巧河北総合支所長 県道北上河北線でございます。相野田地区から牧野巣地区までの間、曲がりくねった狭隘な道路ということでございます。今般の台風でも、先ほど答弁申し上げましたとおり、複数箇所で山側、あとは河川側含めまして崩落が起こっております。通行どめをして応急復旧したということで、国の災害査定を受けた上で、本格復旧していくというふうに宮城県のほうから伺っております。議員のほうにも御同行いただきまして、改良の要望も出させていただいております。災害復旧を行う上で、改良の法線いいますか、その辺も考え合わせた中で災害復旧を進めていただけるように、我々のほうでもちょっと要望してまいりたいなというふうに思っております。形状からしまして、河川側に拡幅する形になろうか思いますので、その辺も県の担当者のほう協議をさせていただきながら、改良要望についても視野に入れていただきながら、災害復旧を進めていただけるよう調整、要望してまいりたいというふうに思っております。 ◆16番(青山久栄議員) よろしくどうぞお願いを申し上げます。 また、サケのふ化場の被災は残念なことでありましたけれども、稚魚の確保、放流は厳しい中にあっても、空白期間をつくらないよう、全力で取り組んでいただきたい思います。また、復旧に当たっては、同じことの繰り返しにならぬよう、何らかの形で工夫していただきたい思いますが、これについてはいかがでしょうか、伺います。 ◎吉本貴徳産業部長 まず、後川のふ化場でございますけれども、立地条件の部分で今回川の増水した水が入ってきたということでございますけれども、県の土木事務所とも協議をいたしまして、まずは河川のしゅんせつ工事等も行っております。それにあわせまして、今回災害復旧で行いますけれども、原形復旧が原則ではございますが、水よけの施設の設置等も含めて検討してまいりたいその辺も十分配慮してまいりたいというふうに考えております。 ◆16番(青山久栄議員) 今回の台風では、避難勧告が早い段階で全市に発令され、避難所28カ所で2,218名の避難者があったそうですが、この数字をどう考えるか伺います。 ◎岡道夫総務部長 この数字につきましての評価という部分では、かなり難しい部分はございますが、ただ実態として冠水が始まってから避難されて、車がつかったであるとか、そういった方も多々情報として来ているという部分では、これが全ての方に対して自分たちで早目に避難していただくという認識の部分でどこまで浸透しているのかさらなる浸透を図らなければならないというふうに考えております。 ◆16番(青山久栄議員) やはり広報活動だけでは、避難行動につながらないのが実情なのだ思っております。そうした人たちの個々の事情、例えば小さな赤ん坊がいるので、周りの迷惑にならないかとか、ペット同伴の心配などの情報を得ながら、それに対応するためには個別の呼びかけがやっぱり必要なのだろうというふうに思ってございます。自主防災組織や消防団などの身近な人たちの呼びかけであれば、避難行動につながる可能性がより高くなります。勧告は早い段階で出されるわけで、危険が切迫するまである程度のゆとりがあり、このタイミングでの呼びかけは非常に重要である思慮されますが、今回はどのような対応だったのか伺います。 ◎岡道夫総務部長 今回につきましては、住民の避難という部分につきましては、市民お一人お一人が自主的に御避難いただくということを原則しております。さらに、自主防災会であるとか、各町内会の皆さんの協力により、各地域の避難誘導を行っていただきたいということのスタンスでございました。消防団につきましては、災害対策本部の中でまず情報を共有しながら次の災害に備えるそれから各自の安全確保という部分で巡回等をやっていただいたというふうに考えております。 ○副議長(髙橋栄一議員) 青山議員に確認します。先ほど福祉部で保留していた答弁ですが、一番最後でいいのか、それとも……(16番青山久栄議員「最後に時間があればお願いします」呼ぶ)はい、わかりました。 ◆16番(青山久栄議員) みんなの命は地域で支える、そのためにはやはり身近な人の声がけ、それが必要であり、きちんとルールづくりをしておくべきだ思うわけでございます。住民の命を守る重要な行動であるにもかかわらず、自主防災組織や消防団の組織としての明確なルール化がなされていないように思ってございます。本市においても、熱心な行政区長が使命感の余り事故に遭われたり、ある自治体の消防団班長は同じく使命感に駆られ、危険が迫る中、部下の団員に指示することをためらわれ、自分だけで呼びかけ行動に奔走したという報道もございます。結果は、悲喜こもごもであり、そのために亡くなった方もあれば、多くの住民を危機から救ったケースもございます。自身の安全を確保した上での呼びかけのルール化を明確にし、自主防災組織、消防団、相互の連携のあり方を確立しておくべき考えますが、市長担当部長の所見を伺います。 ◎岡道夫総務部長 今御指摘のございましたルールづくりという部分につきまして、まず自主防災会、それから町内会の皆さんは、学校を中心にした地域防災連絡会、そういった部分も会議として行っておりますし、市からも出席させていただいております。その中で、まず自分の命を守るという大原則、そういった上でのルールづくりという部分で連携しながら話し合いを重ねていきたいな。それから、消防団につきましても、先ほどお答えいたしましたとおり、早目早目の避難準備情報の発令、避難勧告等の発令によりまして、実際災害が起きるまでのいわゆるリードタイムをとることができるというふうに思っておりますので、その辺のあり方につきましても消防団のほう意見交換をしながら、今後の方向性について協議を進めていきたいというふうに思っております。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 今回の台風第19号関係の豪雨災害に当たっては、本当に地域の皆様に御迷惑をおかけした思っております。これは、石巻地域の防災力をいかに高めるかということにかかってくるというふうに思っております。そういう意味では、やはり今回の台風第19号の被害を教訓にして、災害に強い地域づくりというのをしっかり進めていかなければならない。河川の抜本的な対応も含めて取り組んでいかなければなりませんけれども、さらに防災力、地域力ということからすれば、やっぱり地域の方々の連携が必要だというふうに考えておりますので、各防災施設の整備はもとより、そういった地域の方々の連携、消防団の連携を強めていくことが必要だというふうに認識をさせていただきました。 ◆16番(青山久栄議員) そうしたことを、理念ではわかっていても、やはりルールづくりをして、そしてそれを訓練、そういったことをしないなかなかいざこういった災害が起きたときにスムーズに動けない。そしてまた、先ほど申し上げたようにそれぞれ熱心な人の使命感で勝手に動いてしまう。勝手に動いてしまうというのは、もちろん本当に助けたいという思いで動いているのですけれども、そういうことがあるそういった事故が起きるわけですから、その辺のしっかりしたルールづくりをして、さらに訓練を重ねる。そういうことにぜひしていただきたいというふうに思います。 では、先ほどの答弁をいただきます。 ◎津田淳一福祉部長 先ほど御質問いただきました義援金の配分基準等についてでございます。宮城県の災害義援金の配分委員会のほうから、その配分基準配分額について示されております。まず、人的被害の場合でございますが、死亡、行方不明者の方につきましては配分額が12万円、重傷者の方につきましては6万円。住家被害につきましては、全壊の方が12万円、大規模半壊を含めます半壊の方は、大規模半壊、半壊の方は6万円、それから準半壊または床上浸水の方で1万2,000円、一部損壊の10%未満の場合には6,000円ということで配分額が示されております。 それから、支給方法ということでございますが、該当される方々にはそれぞれ通知を差し上げておりまして、期日までに申請いただいた方につきましては、年内中に振り込みをさせていただくという予定で準備を進めております。 ◆16番(青山久栄議員) 福祉部長、確認ですが、床下浸水も対象になるということでよろしいですか。 ◎津田淳一福祉部長 お答えをいたします。 県の基準では、床上浸水ということでの基準がございますので、それ以外の一部損壊、10%未満というふうにございますので、床下の部分についても義援金の対象というふうに理解をしております。 ◆16番(青山久栄議員) そうしたら、福祉部長、罹災証明は要るわけだ思うのですが、出されていない床下浸水の方々はいっぱいいる。ぜひその辺のことを周知されて、申請を上げてくれるように働きかけてくれるよう、よろしくお願いしたい思います。 時間もないようですが、今回排水ポンプ車、市のほうでは購入する方向で動いているようでございますけれども、本当に自由にならない他人のポンプ車では災害は救えませんので、少し大き目のパッケージ車など言わないで、例えば30トンクラスを3台とか、そんなレベルでぜひ考えていただきたいというふうに思ってございます。ぜひ御検討をよろしくお願いします。終わります。 ○副議長(髙橋栄一議員) 以上で16番青山久栄議員の質問を終わります。次に、19番阿部久一議員の質問を許します。19番。   〔19番阿部久一議員登壇〕 ◆19番(阿部久一議員) それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして市政運営について、それから第2点目が台風19号被害について、3点目が一般質問その後の進捗状況について、以上3点、通告順に進めてまいります。 それでは、まずもって財政収支見通しについて伺ってまいります。令和4年度までの財政収支見通しが示されましたが、その中を見るこれまで歳入の部は震災特需によって196億円だった市税も次第に低下傾向になり、交付税についても人口減少などによって減少する見通しになります。そういったことから、令和3年度からは一般会計は震災前の約600億円の通常ベースに戻して、歳入に見合った歳出を基本方針として設定しているそうですが、しかしこの令和4年度までの収支のバランスはとれてはいるものの、平成30年度の経常的収支比率、これを見ます何と99.9%になっております。これは、申すまでもなく通常は80%を基準しておりまして、90%では既に財政危機の状態にあるよく言われております。 そういった中で、99.9%、全くもって約100%であります。このことは、本来市民のための投資的経費に向けられる一般財源がもうなくなって、何もできない状態を示している言われております。つまり必ずかかる経費が約100%なっていることでありまして、これは申すまでもありませんが、家庭に置きかえれば電気料や水道料などの光熱費だの、そういったものが必ずかかるいわゆる必要経費であります。それだけで財布の中身が空っぽになるということになります。石巻市の財布が空っぽになるこのような状況でありながら、石巻市は現在において、今後さらに膨らむ経常経費の中で果たしてどのようにして市政運営を推進するのか、まずは今後新たにかかる思われます経常的経費を何点かに絞りながら、挙げながら伺ってまいります。 まず、歳出の今後を考えます既に東日本大震災による被災者の貸付償還が始まっておりますが、その災害援護資金の債権管理による行政コストの増額や、大川小学校児童23名の御遺族の皆様へ県が立てかえた分の支払い約20億5,650万円、さらに震災で施設がなくなったために一時的に維持管理費が減少しておりましたが、復興とともに施設管理費が増加してくること、また今後発生する思われます排水設備の維持管理費、それから複合文化施設が建設された場合のその稼働に伴う電気代や維持管理費の増加が見込まれております。さらに、自治体から支援をいただいております派遣や任期付職員の人件費は、この復興期間終了後から自主財源で賄うようになった場合などを考えますもうこれだけでも歳出の部で経常的経費の比率が高くなります。現在約100%の経常収支比率にプラスという単純的な計算は、これはできませんが、将来にわたって財政運営に弾力性を失うことが危惧されてなりません。歳出の経常的経費の削減を考えながら、財政収支見通しについて伺います。まず、歳出に見合う新たな財源確保については、どのように考えているのか。 次に、各自治体からの派遣や任期付職員の人件費や経費に充てる財源の確保についてですが、令和2年度までの復興期間中は、これは国からの復興特別交付税が充てられているわけですが、国の財政支援は今のところ不透明であります。そこでお聞きしたいことは、現在の派遣や任期付職員の人件費はどれくらいか。 次に、石巻市災害援護貸付金の償還金の現状今後の見通しについてであります。平成29年6月から災害援護資金の償還が始まっているわけでありますが、震災後被災者に対するこれまでの年度別の貸し付け、そういった状況償還状況について伺います。 次に、仮設ポンプの維持管理費用の財源確保について伺います。震災の地盤沈下による応急対策として、各市街地へ仮設ポンプを設置しておりますが、国からの財政支援について現在どのようになっているのか、以上4項目について伺います。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 阿部久一議員の御質問にお答えいたします。 市政運営についてお答えいたします。歳出に見合う新たな財源確保についてでありますが、先日の全員協議会において御説明申し上げました令和4年度までの財政収支見通しでは、毎年度歳入歳出の収支差分について、財政調整基金の取り崩しによって解消し、その結果令和4年度末の財政調整基金残高は約58億円程度まで減少するもの見込んだものであります。この状態が続きます数年間で財政調整基金が枯渇するおそれがありますので、歳出予算の削減、または歳入予算の確保に取り組むことが必要でありますが、人口減少などの影響による市税や普通交付税の減少により、歳入の増加を期待することは極めて厳しい状況である認識しております。 こうしたことから、まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、創業支援による新たな事業の発掘や交流人口の拡大、若い世代が安心して子育てができる環境整備を進めるなど、将来的な税収の向上につながる各種施策を展開し、安定した行財政運営を維持してまいりたい考えております。(6番黒須光男議員「無理だ」呼ぶ) ◎岡道夫総務部長 私から、各自治体からの派遣職員や任期付職員の人件費や経費についてでありますが、現在は63団体から142人の職員を派遣していただき、任期付職員は205人、再任用職員は113人を採用しております。派遣及び採用した職員に係る人件費のほか、旅費、宿舎等に係る経費の財源は、震災復興特別交付税が充てられておりますが、昨年度分として交付申請した額は31億9,208万7,000円であり、震災復興の総仕上げに向けたラストスパートをかけるため、来年度の職員確保に懸命に取り組んでいるところでございます。 ◎津田淳一福祉部長 私から、石巻市災害援護資金貸付金償還金についてでありますが、東日本大震災の災害援護資金の貸付状況は、本年10月末現在、延べ3,057件、約64億1,502万円なっております。 なお、償還額につきましては、約定償還、繰上償還合わせて約18億2,868万円なっており、貸付残高につきましては2,560件で、約45億8,634万円なっております。また、償還額のうち、繰上償還額は約12億5,253万円であり、返済可能な方は早目に償還いただいておりますが、約定償還における未償還の状況いたしましては、約4割に当たる約4億1,295万円が未納という状況になっております。 ◎伊勢崎誠一建設部長 私から、仮設ポンプの維持管理費用の財源についてでありますが、既存の仮設ポンプにつきましては、復興交付金、震災復興基金、震災復興特別交付税、国庫補助金なっておりますので、御理解を賜りたい存じます。 ◆19番(阿部久一議員) それでは、再質問いたします。 歳出に見合った新たな財源確保についての再質問いたしまして、新たな財源の確保として法人事業税や法人住民税をいかにふやすか、つまり石巻市に多くの企業を誘致するか、また大企業の本社を石巻市に誘致することができるか、これが一つの財源の確保につながる思いますが、この企業誘致についてどのような考え方を持っているのか伺います。 ◎吉本貴徳産業部長 お答えいたします。 企業誘致に関しましては、法人税等の税収の確保のみならず、新たな雇用の場の確保であったり、それから地域産業の活性化等にもつながるものだというふうに思っております。基本的には、昨年11月に策定いたしました企業誘致推進計画に基づいて企業誘致を進めておりますけれども、企業誘致につきましてはなかなか一朝一夕に実現するというのは非常に難しいところもございますので、産業部いたしましてはこれまで多くの企業を訪問しておりますけれども、そういった訪問した企業の関係を継続させていきながら、企業の意向調査等の結果を踏まえまして、新たなそういった企業の立地情報等を的確に捉えて、他の自治体におくれることのないよう積極的に企業誘致活動を展開していければというふうに考えているところでございます。 ◆19番(阿部久一議員) 先ほどの最初の答弁の中で、まち・ひと・しごと創生総合戦略についてのことがありました。それは理解いたしますが、基本的な考え方として、まち・ひと・しごと、しごと・ひと・まち言ったほうが、仕事があって人が集まってまちがにぎわう、つまり働く場の確保である思います。特に同僚議員から質問もありましたが、市民の目線からする若者に希望を与えるような企業、働く場が不足しております。企業誘致をして雇用者をふやすことが経済効果につながるので、一層企業誘致にも力を注ぐべき思います。 次に、歳出の部で、今後新たに発生する、最初に申し上げました経常的経費の維持管理経費について、具体的例を挙げて伺ってまいりたい思います。まず、複合文化施設が建設された場合の稼働に伴う年間の維持管理費はどれくらいか伺います。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 複合文化施設ということで、財政収支見通し上は、この複合文化施設の維持管理経費として約3億円を見込んでいるところでございます。 ◆19番(阿部久一議員) 年間維持管理費ですよ、3億円かかるの。 それでは、震災前の旧市民会館や旧文化センターの年間維持管理費は、大体幾らぐらいだったでしょうか。 ◎及川伸一教育委員会事務局長 震災前の文化センター、市民会館ということでございますので、教育委員会からお答えさせていただきますが、震災前の平成18年度から平成21年度までの平均の維持管理経費ということで見てみます文化センター、市民会館合わせまして、維持管理経費いたしましては5,946万7,000円、これには光熱水費として2,486万9,000円程度が含まれているということでございまして、またそれを含んだ指定管理料全体いたしましては1億2,500万円程度ということでございました。 ◆19番(阿部久一議員) ただいまのお答えです両方合わせて1億2,500万円、今度の複合文化施設は約3倍ですか、そういった維持管理費になるということですよね。今後の人口減少の推移から、毎年3億円の維持管理費についてどのように考えているのか伺います。 ◎及川伸一教育委員会事務局長 お答えいたします。 大体3億円ということでございまして、教育委員会としての指定管理料の見立ていたしましては、オープン後数年を平均いたしまして、おおよそ2億7,000万円程度というものはかかるだろうというふうに見ております。この原因いたしましては、やはり文化センター市民会館を合わせた面積よりも、この新たな複合文化施設は1.38倍ほどの面積に大きくなったということで、当然維持管理経費がかかるということ。それから、維持管理の機器とか、あるいは舞台装置でありますとか、設備機器になりますけれども、それは最新の機器を備えるということになりますので、そういった面からも維持管理経費が見込まれるということになろうかというふうに考えております。 今後維持管理経費、そのままずっと行っていいのかということは、もちろん我々も考えることになりますので、そういった面につきましては利用者のサービス向上を図りますとともに、費用の削減を図るということで、指定管理者制度を導入するということにしておりますし、またただいま申しました経費いいますのは、新しい施設ということでマックスの経費を見込まざるを得ないということでございますが、今後はかかる維持管理経費について競争入札などで決定していくということもございますし、細かな省エネ対策なども日々やっていきまして、日常の維持管理経費の削減に努めてまいりたいというふうに考えております。(6番黒須光男議員「矛盾の答弁やめろ」呼ぶ) ◆19番(阿部久一議員) 2億7,000万円年間そういった維持管理費だということでよろしいのですね。 それでは、ちょっと新たなこれからの公共施設の維持管理費というのは大体総額で幾らぐらいの見込みか、平成30年度比較して年間総額で幾らぐらいの増額になる見通しか伺います。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 財政収支見通し上の数値になります。実際今後予算を精査していけば、もう少し落ちるか思いますけれども、財政収支見通し上では平成30年度令和3年度を比較します約7.1億円増加するものということで見込んでおります。 ◆19番(阿部久一議員) 年間では、令和3年度で新しく約7.1億円見込んでいるということでよろしいのですか。 それでは、7.1億円、その増加した支出減少見込みの収入のバランスをどのように保とうしているのか伺います。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 財政収支見通しの中でも御説明しましたが、歳入という部分では市税、あるいは地方交付税がどうしても落ちていくという状況が避けられません。歳出については、先ほど説明しました新たな公共施設といった部分が実際ふえてくるという状況にあります。今後この復興事業が収束する二、三年をめどに震災前の予算規模に近づけていき、実際の単年度の歳入歳出が均衡できるような予算編成を目指していきたい思いますが、現実的には財政調整基金の残高が減っていくという状況にございますので、この減りぐあいを極力抑えるように努めてまいりたいというふうに考えております。 ◆19番(阿部久一議員) それでは、財政調整基金の取り崩しについて伺います。 ここ数年は、財政調整基金を取り崩して賄おうしておりますが、今後の財政調整基金の残高の推移を見ます平成30年度末で約109億8,000万円、令和元年度末で99億円の見込みで、令和4年度末になる約58億円まで減少するのことであります。では、本市の安心ラインしている標準財政規模に占める財政調整基金の割合は何%を目安しているのか、また金額にすれば幾らぐらいになるのか伺います。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 震災前です標準財政規模の5%ということで、大体20億円台を基本的に推移してきたということの経過がございます。ただ、今の財政調整基金の残高がございますが、一番は復興事業が終了していないという部分で、その精算が終わっていない。その部分の震災復興特別交付税の過大部分が入っているというところもありまして、現段階で幾らというようなことではなくて、できる限り残高を残しておくべきというふうなことで考えております。実際に復興期間終了後のソフト事業等の財源もまだ確定されていないというところもありますので、基本的にはできる限り残していきたい考えております。 なお、県内の他市の状況を見ますこの財政調整基金残高というのはほぼ15%以上になっている。そうする本市に照らし合わせます実際本市は標準財政規模400億円ですから、5%で約20億円15%です約60億円程度という部分がございますので、できる限りその辺に近づけるような努力という部分はしていかなければならないもの考えております。 ◆19番(阿部久一議員) しかし、このような状態で考えます令和6年度あたり、そのあたりには非常に厳しい財政運営になることが予想されます。平成30年度末から令和4年度末まで、不足分は貯金をこのようにして、いわば貯金を取り崩しているだけであって、私は実質的には赤字である赤字経営であるこのように思います。そもそも財政調整基金の目的は、急激な歳入減、突発的な歳出増に備えて積み立てておくものこのように理解しておるわけでありますが、また平成30年度の監査意見の中でも、基金の取り崩しを前提する予算編成を常態すれば、安定した運営は困難になるこのように指摘もされておりました。標準財政規模に占める財政調整基金の割合がマイナス5%になります北海道の夕張市のように破綻する言われております。当然ながら当局も財政調整基金にこのように頼らないで単年度収支の均衡を目指した財政運営に取り組むしておりますが、財政調整基金に頼らない市政運営を現実的には見通しという感じで何年度ころを目標しているのか伺います。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 非常に難しい質問である考えております。いいますのは、まだ箱物、インフラが完成をしていない完成をした具体の維持管理経費の実績がまだ見えないという状況にございます。その実績が見えた段階で、どれだけの財政調整基金が減るのかといった部分がまだ今見えないというところがあります。ただ、少しずつできてきますので、その中で現実的には完成した後、二、三年以内には基本的にはもう財政調整基金に頼らないということでいかなければならない考えておりますが、現実的にはここ数年は財政調整基金がどうしても減っていく状況になる。その間にさまざまな対策をとっていかなければならないということで考えております。(6番黒須光男議員「財務部長、見えないでは済まないぞ」呼ぶ) ◆19番(阿部久一議員) 早い年度を目指すということで、現時点では見通せないということでありますので、この次の機会にまた質問したい思います。 次に、各自治体からの派遣や任期付職員の人件費や経費に充てる財源の確保について再質問いたします。復興事業の中には、完成が令和3年度以降に繰り越される事業も予想されますが、その場合事業推進のためのマンパワーが不足するのではないか思われますが、それらに伴う人件費や経費などは市の負担なる思いますが、令和3年度後の各自治体からの派遣や任期付職員の財源の確保はどのように考えているのか伺います。 ◎岡道夫総務部長 今御指摘のような令和3年度以降に延びる事業があるかもしれないという御指摘でございました。残された復興期間内に全て終わらせることを目標に、全職員今一丸なっているところでございます。先日復興政策部長からも答弁の中で報告がございましたが、令和3年以降の復興事業の取り扱いの基本的な方向性が示されたところであります。その中では、真に必要なものにつきましては、令和3年度以降もそこは認めますという部分は示していただきました。当然それに伴う支援ということもうたわれておりますが、まだ財源として担保はとれていない部分ではございます。我々いたしましても、その部分の真に必要な職員、そういった部分がどれくらいいるのか、それを見きわめながら、当然まずはそういったマンパワーの確保に全力を挙げたい。さらに、その財源につきましても、これまで同様東日本大震災の復興特別交付金、そちらのほうを活用させていただくように、これはこれまでも要望してまいりましたが、今後も要望してまいりたいというふうに考えております。 ◆19番(阿部久一議員) 派遣や任期付職員の人件費、あるいは自主財源では賄い切れないこのように思います。しかしながら、我が国も先進国の中ではかなりの借金国になっている1,000兆円以上もう超えているというような話をたびたび伺っております。果たしてどこまで国のほうで我々のほうに今後とも財源をいただくようになれるのかという不安感もあります。いずれにしても、自主財源で現在これは賄い切れないいうので、ぜひとも国のほうに御理解を求めて、一層働きかけに努めていただきたいものだなこのように思います。 次に、石巻市の災害援護資金貸付金償還金の現状今後の見通しについて再質問いたします。この制度の目的は、収入の少ない世帯を対象にした国の被災者救済貸付制度であるわけでありますが、東日本大震災による災害援護資金の未償還金のある方は、原則として貸し付けができないなっておりますが、今回の台風第19号の被害を受けて二重被災者が発生しているのではないかな思われますが、そういった場合の災害援護資金の連帯保証人になっている方がいる世帯の申し込み、もうできないというような声もちょっと聞いたりしておりますが、例えばその場合の救済措置というのはどのようになっているのか、まずもって伺います。 ◎津田淳一福祉部長 お答えをいたします。 災害援護資金の貸し付けにつきましては、基本的に災害ごとの貸し付けということになりますので、基本的には重複して貸付申請することは可能でございますけれども、先ほど議員も御紹介のありましたとおり、この資金につきましては主に低所得の方々に対して貸し付ける制度というふうになっておりますので、改めて貸し付けをする上では、現在の償還状況、それから残高、それから支払い能力等について慎重に審査をさせていただくということになります。 それから、支払い能力の関係で新たな台風第19号での貸し付けができないという方への救済措置という部分につきましては、個別に相談をいただきまして、支払い猶予、あるいは少額償還ということで救済できる場合がございますので、まずは御相談をいただければというふうに思います。 ◆19番(阿部久一議員) 個別に相談に応じてくれるいうことでありますが、それでは最近した住宅ローンの返済などによって滞納なる可能性も考えられます。その場合、延滞利息は発生するのか、その場合の利息は年どれぐらいか。また、市に連絡なしで滞納を続けた場合の延滞金は、そういった場合どうなるのか。例えば入院していた等の理由があって、そういった方も延滞利息を支払わなければならないのか。そういったことについていかがでしょうか、伺います。 ◎津田淳一福祉部長 お答えをいたします。 災害援護資金の償還が滞った場合の延滞金の取り扱いということでございますが、原則的には延滞金は発生するということになりますけれども、借り受け人が先ほど御紹介の疾病とか負傷などによりまして支払い困難というふうになった場合には、やむを得ない事情があるということで、手続をしていただければ少額償還あるいは支払い猶予ということで、一定期間そういった延期するというようなことが可能でありますので、これも同様にそういった事象が生じた場合には御相談いただいて、柔軟に対応はさせていただいているというところでございます。 ◆19番(阿部久一議員) 了解いたしました。支払いが本当に困難な場合にも親切に相談に応じていただければ、やはり被災者の方も助かるな。 また、この貸付金には、そういった場合の保証人があれば無利子であるということも聞いておりますが、これは間違いないのでしょうか。 ◎津田淳一福祉部長 保証人があれば無利子ということでございます。そのとおりでございます。 ◆19番(阿部久一議員) それから、もう一つ、債務者に返済能力がなくなれば、保証人に返済を求めることになる思うのですが、本市では何件ぐらいあるのか、また現在返済能力のない人はどれぐらいか、保証人が返済している件数など、そういったことは現在どういうふうになっているのか伺います。 ◎津田淳一福祉部長 お答えをいたします。 本年11月末現在でございますが、保証人のある借り受け人で、全く支払いに応じていないという事例はございません。よって、保証人に請求しているという事例もございません。そういった状況にございます。 ◆19番(阿部久一議員) 保証人への請求がないということであればよいのですが、では返済方法についてですが、震災で借り入れした被災者の皆さんが突然のこの通知などで戸惑うという方もいらっしゃるか思います。そういった場合、事前に市から返済期日について、支払い期日到来の知らせなどはどのようにしているのか伺います。 ◎津田淳一福祉部長 お答えをいたします。 返済期日のお知らせにつきましては、まず貸付開始時に償還計画表というものを借り受け人のほうに交付をさせていただいております。また、年に1回の現況調査の際に調査票償還計画表を送付させていただいておりますし、さらには返済開始の2カ月前には借り受け人に対しまして返済期日の通知納付書をあわせて郵送させていただいておりますので、直前に通知することのないように対応はさせていただいているという状況にございます。 ◆19番(阿部久一議員) 返済開始の案内、それから納付書や、時には督促状の送付など、返済の相談に応じなければならないために多くの職員を配置しなければならない思いますが、ちなみに神戸市では平成30年度まで正規職員延べ193名、非正規職員が延べ330名、合計520名が回収に当たったそうですが、現在本市ではどのような体制で回収に臨んでいるのか伺います。 ◎津田淳一福祉部長 お答えをいたします。 現在災害援護資金の貸し付けにつきまして、生活再建支援課のほうで担当しておりますが、直接援護資金に関係している職員としましては、職員が6名、それから非常勤職員が1名の7名体制というふうになってございますが、災害援護資金の専任として担当している職員は6名のうち3名ということで、残りの3名は兼務という状況になっております。 それから、その仕事の内容というのは、今議員から御紹介いただきましたとおり、窓口での相談対応、それから納付書の発行、督促や催告状の文書送付、それからいろいろ各種調査ということがございますので、年々その事務量がふえてきているという状況にございます。 ◆19番(阿部久一議員) これは、阪神・淡路大震災で神戸市の場合、平成30年現在で貸付金額が約777億円に対して滞納額が約31億円で、債権管理に伴う行政コストは43億円もかかっているそうです。本市では、現在の貸付金は元金で約45億円、間違いないですか。繰上償還額は約12億5,000万円で、返済済みが約4億6,000万円でよろしいですか。それで、一応約4億1,295万円滞納額というふうに理解しておりますが、それでは行政コストというものは幾らぐらいになるのか、その辺を伺います。 ◎津田淳一福祉部長 お答えをいたします。 現在も貸し付けを新規で申し込みされる方がいらっしゃいますけれども、試算としまして償還終了期限が令和13年度までということでコストの試算をしたところ、人件費を含めて約9億3,000万円程度というふうに見込んでおります。この行政コストに当たる事務費という部分については、利子収入を充てるということになっておりますが、この利子収入については約2億円というふうに見込んでおりますので、やはり7億3,000万円ほど不足が生じるものというふうに思っておりますけれども、これらの財源措置につきましてはこれまでも県や国に要望してきたところでございますので、沿岸5市町のほうの被災自治体とも力を合わせて、引き続き要望をしてまいりたいというふうに考えております。 ◆19番(阿部久一議員) そうなる令和4年度ごろに利子収入が超過するというような見方になるのかな。この回収経費は、災害援護資金の利子を充当するわけですが、令和4年度からは事務費などの経費が多くなり、赤字になってしまいます。また、国は償還期限を4度延長したそうですが、延長がその後も続くは限らないわけであります。その場合に市が一時立てかえ払いをしなければならないわけですが、本市においてはこの場合どのような対策を考えているのか伺います。 ◎津田淳一福祉部長 お答えをいたします。 ただいま議員御紹介のとおり、国への償還が延長されない場合、市のほうで一時立てかえ払いをするということになりますけれども、本市の財政上、立てかえ払いは大変難しいものというふうに考えております。阪神・淡路大震災の事例では、県や国への償還期間が4度延長されて、通算で14年間延長されたという事例もございますので、本市としましては適正に債権管理を進めながら、先ほども申しました沿岸自治体とも連携して粘り強く現状を国のほうに訴えて、償還期間の延長等について要望してまいりたいというふうに考えております。 ◆19番(阿部久一議員) 本当に粘り強く国のほうに要望活動をしなければどうにもならないのではないか単独本市だけではどうにもならないないうような気がいたします。 そして、そもそもこの貸付金の制度の原資は、国県が負担して、いわば本市に貸しているものこのように解釈しております。被災者から回収した返済金は、そのまま返さなければならないわけで、滞納があれば国や県へ償還計画の変更をお願いしなければならないという、こういった行政負担申しますか、そういうものも出てくる思います。このようなことから、国や県で債権回収機構みたいなものを設置して、そしてそういう対策をしていただくようにやはり要望していくべきだなというふうに思いますが、いかがなものでしょうか。 ◎津田淳一福祉部長 お答えをいたします。 議員御提案のとおり、この債権回収ということについては、一市町村だけの問題ではなくて、やはり被災した自治体の大きな課題というふうに捉えております。そういったところから、宮城県市長会への要望としても、関係市の中で国において債権回収機構を設置してほしいという要望はさせていただいているところでございます。これについて明確な回答というのはいただいておりませんが、議員御提案のとおり、やはり国においてこういった機構を設置していただくのが全体的な回収につながっていくものというふうに思っております。 ◆19番(阿部久一議員) ぜひそのように、今後も本当に粘り強くお願いしていただきたいな思います。 では、次の再質問ですが、仮設ポンプの維持管理費用の財源確保についてですが、これまで仮設ポンプの維持管理費用は復興交付金や、あるいは震災復興特別交付税などで対応しているのことでありますが、全ての新ポンプ場が完成する、令和2年度を目標しておりますが、それ以後市の負担なった場合、仮設ポンプの維持管理費用は幾らぐらいになるのか伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 現在仮設ポンプにつきましては、年間4億円ほどの経費が発生しておりますが、新ポンプ場の維持管理経費については、現在試算をしている段階でございます。 ◆19番(阿部久一議員) もう一度お願いします。ちょっとどういうふうになっているか。聞こえない、維持管理費。 ○副議長(髙橋栄一議員) 維持管理費についてもう一度答弁してください。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 現在の仮設ポンプの維持管理費につきましては年間4億円ほどで、先ほど答弁したとおりその財源については復興交付金等で賄っております。新ポンプ場の維持管理費については、現在試算をしているところという……(6番黒須光男議員「試算しているということでねえべっちゃ、どこにおまえ」呼ぶ) ◆19番(阿部久一議員) 平成26年だ思うのですけれども、私このことについても当初から質問をしているのです。そのとき、この新しいポンプ場が全部できたというふうなものを想定いたしましての年間の維持管理費というものにつきましては、およそ3億円弱というふうに見積もっているところであります当時でそういうふうに言われているのですけれども、あれからもう大分なるのです。どうなのでしょう。(6番黒須光男議員「わかっているんだ、正直に話せ」呼ぶ) ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 概算ということで、前には3億円ということで答弁をしているか思います。その後精査をして、現在試算をしているというところで、間もなく出るかなという段階でございます。 ◆19番(阿部久一議員) 精査中ということであればいたし方ありませんけれども。 では、第2点目として、台風19号被害について伺います。まずもって羽坂の白銀神社参道工事着手について。台風第19号が各地区で大きな被害をもたらしましたが、雄勝の羽坂白銀神社の参道が台風第19号で地割れや崖崩れが発生いたしまして、大変危険で通れない状態になっておりますが、工事はいつごろから始まるのか、またいつごろから通れるようになるのか。 それから、第2点目の2として、雨水排水対策についてですが、今回は雨水排水対策について多くの同僚議員から質問がありましたので、できるだけ重複しないように幾つかの地区を挙げて検証し、早急に排水対策を推進していただくために伺ってまいります。 初めに、美園の第2区は、ポンプ場の整備時期が決まっていないのか伺います。美園の浸水被害については、もう既にうちのほうの同僚議員から質問がありましたので、被害状況は申し上げませんが、南境は雨水排水基本計画で南境第1第2の排水区に入り、第1排水区のポンプは4基のうち設置されているのは2基で、次に第2排水区はポンプ場の新設計画はあるのですが、整備時期は決まっていないということであります。なぜ整備時期が決まっていないのか伺います。 次に、駅前北通り地区について雨水対策、同じなのですけれども、住吉排水区の雨水ポンプ場として、これは北上川に排水している伺っておりましたが、またもやこれも前に私指摘しているのですけれども、浸水被害がまた発生した。今回その要因は一体何だったのか、当初の教訓が生かされたのかどうか。 次に、不動町地区や渡波地区などの浸水被害針岡、横川地区の仮設ポンプの設置について。これ通告しているものですから、ところが既に同僚議員が質問しているということで、そのまま省略というか、答えは既に出ているということで、次に移って馬鞍地区の冠水被害状況対策について、それについて伺います。 ◎阿部徳太郎雄勝総合支所長 台風19号被害についてお答えします。 私から、白銀神社参道工事着手についてでありますが、同参道は市道として管理している箇所であり、今回の台風第19号の影響により、隣接するのり面の崩落が原因思われる被害として、市道の一部で最大幅0.3メートル、深0.5メートル、延長約10メートルの亀裂が生じ、白銀神社への参拝者が通行困難な状況なっております。白銀神社を管理している地区会長等の関係者より早期復旧の要望があったことから、関係者協議を行いましたが、早期の復旧工事には時間を有することから、市道に隣接する私有地を借り上げ、本年中に約60メートルの仮設道路を施工することしております。 なお、本格復旧については、のり面を管理する国や、敷地内が国定公園なっていることから、公園管理者である宮城県等関係者協議を重ね、早期の復旧を目指してまいりたい考えております。 ◎伊勢崎誠一建設部長 私から、雨水排水対策についてでありますが、美園の第2ポンプ場の整備計画につきましては、南境第二排水ポンプ場として下水道の全体計画に位置づけておりますが、具体的な内容については未定なっております。まずは、整備率が50%である南境排水ポンプ場の整備を優先させ、その後に計画を策定してまいります。 次に、駅前北通りの浸水被害の要因につきましては、駅前北通り地区は住吉排水ポンプ場から雨水を排水しておりますが、排水能力を超える降雨量だったことから、浸水被害が発生したものでございます。新たな雨水計画では、住吉排水ポンプ場へ流れる雨水の一部を現在建設中の石巻中央排水ポンプ場に分流することしております。 ◎千葉巧河北総合支所長 私から、馬鞍地区の冠水被害についてでありますが、馬鞍地区では県管理河川の馬鞍川が越水し、周辺の住宅地や農地など広範囲に浸水被害が発生しましたことから、河川管理者である県に対し、馬鞍川の改修について強く要望を行うとともに、大雨の際は排水ポンプ車や排水ポンプ設備を速やかに設置するなどの対策を講じてまいりたい考えておりますので、御理解を賜りたい存じます。 ◆19番(阿部久一議員) それでは、台風19号被害対策についての再質問いたします。 羽坂白銀神社の参道の改修工事でありますが、白銀神社は初詣でに毎年遠方から多くの参拝客が訪れますことから、万一遠方の方が道路の亀裂を知らないで転んだ、あるいは途中まで来たが、けがをしたそういうことになっては、本当に市としてもけが人や事故などによってはその責任も問われますので、年末までには通れるような状態で、そして参拝者が安心して初詣でができるようにしていただきたいな。 それから、雨水被害対策について、馬鞍地区の冠水被害状況対策についての再質問ですが、河北地区においては馬鞍地区の住宅被害がありましたが、以前の答えで、平成27年末に皿貝川の災害復旧工事が始まっているので、あわせて馬鞍地区の排水関係も県のほう協議して、自然排水にできないところを機械排水にするなど、今後検討しますという答えをいただいているわけなのでありますので、仮設ポンプ設置などの応急対策などもおくれ過ぎていますので、早急に県に相談して、事業の推進を図るべきだ思います。 この災害、冠水被害についてですが、全部は言いませんが、仮設ポンプを事前に設置できれば減災が可能であった思います。どうしてか申します数日前から台風の進路がわかっていた。荒天の準備をしていれば、被害のある程度を最小限までにできた思うからであり、また台風前日の10月11日の2号配備の時点でも十分準備ができた思うのです。私は、明らかに対策のおくれがあった思います。時系列に見てみます10月11日午前10時に2号配備体制が発令され、午前11時に第1回災害対策本部会議が開催されており、午後5時35分、市内全域に避難勧告が発令されて、そして7時には第4回災害対策本部会議が開催されたその後の午後7時10分に洪水警報が発表されているわけであります。11日午前10時、2号配備から洪水警報までの約9時間、昼間の明るい時間帯であります。このような時間帯であれば、仮設ポンプの設置や燃料の準備などは十分可能だったこのように思うからであります。 そこで伺います。10月11日午前11時に第1回災害対策本部設置、会議がされておりますが、どの時点で仮設ポンプ等の現場点検をしたのか、仮設ポンプの設置要請はどのようにしていたのか伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 事前準備ということでございますが、日ごろから仮設ポンプ及び既存のポンプを含めて、その稼働状況等日常点検をしております。今回の台風第19号の場合には、事前に特に千葉県で被害の大きかった台風第15号があったそういったようなこともございまして、なお事前の準備をしていたということでございます。その時点では、今、日時のありました10月11日の時点では、既にその点検、それから燃料を満タンにするなど、それから26基を事前追加で仮設ポンプを設置するなど、そういう事前準備はしていたということでございます。 ◆19番(阿部久一議員) 地震や津波の予想は大変難しいものでありますが、台風の進路は天気予報で想定されます。もっと早くに対応すべきであります。今回多くの議員の皆様から指摘されましたように、本市の震災復興基本計画の基本理念の第1番に挙げられているのが災害に強いまちづくりであります。震災を教訓として、災害に強いまちとして他の市町村のモデルなるべき石巻市がモデルにはほど遠い思われます。ここで市長の見解を伺います。 ◎亀山紘市長 今回の冠水対策については、本当に冠水した地域住民の方々に大変御迷惑をおかけしましたが、対策としてはできるだけ早期に対策をとって行っておりましたけれども、実際には追いつかなかったということが数カ所でありました。そういう意味では、これを教訓にして、やはり仮設の排水ポンプの増設、あるいはポンプ車の新規購入というようなことを含めて対策をとってまいりたい考えております。 ○副議長(髙橋栄一議員) 阿部議員に申し上げます。大綱3、3点ほど通告してありますので、これも必ず質問をお願いします。 ◆19番(阿部久一議員) 一般質問その後の進捗状況について伺います。 半島沿岸部への緊急用夜間ヘリポートの設置について、その後どのようになっているのか。 それから、観光案内板の整備業務についての事業内容について、どのようになっているのか。 それから、防潮堤への警報ランプの設置状況。 以上3点、3項目伺います。(笑声) ◎岡道夫総務部長 一般質問その後の進捗状況についてお答えいたします。 私から、半島沿岸部への緊急用夜間ヘリポートの設置についてでありますが、半島部の方々のとうとい命を守るための夜間ヘリポートの体制構築は、必要不可欠なこと認識しております。夜間ヘリポートには種々の条件がありますことから、適地の選定につきましては、地域等の協議、さらに調査を行いながら、宮城県防災ヘリコプター管理事務所等の関係機関協議を進めてまいりたい考えております。 ◎吉本貴徳産業部長 私から、観光案内板整備業務事業についてでありますが、観光案内板の整備につきましては、本市における観光情報発信のハブ的機能を持つかわまち交流センターや、市内中心部から各拠点エリアを結ぶ観光周遊コースの設定各拠点エリアからエリア内コンテンツへの円滑な誘導を行うことを目的に整備を行うことしており、今年度は市内中心部及び牡鹿地区のほか、網地島、田代島、金華山の離島3島への設置を予定しております。また、来年度においては雄勝地区並びに北上地区へ、令和3年度においては河北地区、河南地区並びに桃生地区への整備をする計画なっております。 ◎阿部徳太郎雄勝総合支所長 私から、防潮堤への警報ランプの設置状況についてでありますが、沿岸部で従事している漁業者等にいち早く津波の発生を伝えるために、海岸保全施設である防潮堤の陸閘等に設置する警報ランプにより対応したい考えております。石巻市の管理分については、市全体で14地区、30カ所の設置を予定しており、現在運用している地区は侍浜の2カ所なっております。雄勝地区については、現時点において防潮堤工事が完了していないことなどから、いまだ設置には至っておりませんが、5地区、6カ所の設置を予定しており、今後の防潮堤工事及び道路工事の進捗を見ながら、早期の設置を目指してまいりますので、御理解を賜りたい存じます。 ◆19番(阿部久一議員) 観光案内板整備業務について、来年雄勝地区が入っているということで、雄勝地区の分で伺います。 釜谷トンネルを抜けた雄勝側に駐車できる広場があるのですけれども、そこに合併前から雄勝地区内の観光案内板があるのですが、以前のままなので、立てかえるべき思います。 また、津波で流失した唐桑地区に設置されていたサン・ファン・バウティスタ号の造船地の看板や、荒地区に設置されていた魚竜化石の看板がいまだに立てられておりませんが、設置予定はいつごろになるのか。 今回の補正予算において、大須地区の恋する灯台の道路整備がつけられております。石巻市の新たな観光目玉として売り出すためにも、インパクトのあるビッグな看板の設置が必要である思いますが、市としてどのように考えているのか伺います。 ◎吉本貴徳産業部長 まず、私のほうから観光案内板に関しまして、ただいま提案のありました大須埼の灯台のほうにも観光案内板については設置する予定しております。具体の設置内容につきましては、雄勝総合支所等も十分に連携をしながら、よりよい設置方法については検討してまいりたいというふうに考えております。 ◎及川伸一教育委員会事務局長 私のほうからは、サン・ファン・バウティスタ号造船の地それから荒魚竜化石群の案内板についてお答えいたします。 この2つの案内板につきましては、震災により消失し、その後設置されていない状況でございます。これらにつきまして、サン・ファン・バウティスタ号造船の地の案内板につきましては、伊達家の歴史を記した「伊達治家記録」には牡鹿月浦説が有力である考えられておりますけれども、今後も調査を行いながら慎重に進めたい考えております。 また、荒魚竜化石群の案内板につきましては、教育委員会では立てかえ等について年次計画により実施しておりますが、今回荒魚竜化石群の案内板があった場所につきましては、付近の防潮堤工事が今実施されているということで、この工事状況を見ながらということになりますけれども、この案内板に記載されております甲島、ここは化石が産出される島だそうですが、この島が防潮堤によって看板あったところから見えなくなる可能性もあるのではないかということがありまして、立てかえ場所につきましては工事の状況を見ながら、できるだけ早く立てかえできるように努力をしてまいりたいというふうに考えております。 ◆19番(阿部久一議員) 今回の私の質問は、主に経常収支比率から財政調整基金からのこの2点から見た本市の今後の財政運営の展望について伺いました。石巻市の将来が本当に明るい日差しが入ってくるようにお祈り申し上げ、以上で私の質問を終わります。 ○副議長(髙橋栄一議員) 以上で19番阿部久一議員の質問を終わります。 △延会 ○副議長(髙橋栄一議員) この際、お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたい思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」呼ぶ者あり〕 ○副議長(髙橋栄一議員) 御異議なし認め、さよう決しました。明日本会議を再開いたします。本日はこれにて延会いたします。 △午後4時16分延会...