石巻市議会 > 2019-12-16 >
12月16日-一般質問-03号

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  1. 石巻市議会 2019-12-16
    12月16日-一般質問-03号


    取得元: 石巻市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-20
    令和 元年 第4回 定例会  令和元年石巻市議会第4回定例会会議録(第3号)                                           議事日程第3号  令和元年12月16日(月曜日)午前10時開議       第1 会議録署名議員の指名                  第2 一般質問 散 会                                                                                本日の会議に付した事件 日程第1から日程第2 延 会                                          出席議員(30名)   1番  阿  部  浩  章  議員    2番  佐  藤  雄  一  議員   3番  髙  橋  憲  悦  議員    4番  阿  部  和  芳  議員   5番  木  村  忠  良  議員    6番  黒  須  光  男  議員   7番  楯  石  光  弘  議員    8番  奥  山  浩  幸  議員   9番  遠  藤  宏  昭  議員   10番  大  森  秀  一  議員  11番  櫻  田  誠  子  議員   12番  鈴  木  良  広  議員  13番  青  木  ま り え  議員   14番  千  葉  正  幸  議員  15番  星     雅  俊  議員   16番  青  山  久  栄  議員  17番  阿  部  正  敏  議員   18番  齋  藤  澄  子  議員  19番  阿  部  久  一  議員   20番  丹  野     清  議員  21番  安  倍  太  郎  議員   22番  阿  部  欽 一 郎  議員  23番  森  山  行  輝  議員   24番  渡  辺  拓  朗  議員  25番  千  葉  眞  良  議員   26番  山  口  荘 一 郎  議員  27番  髙  橋  栄  一  議員   28番  西  條  正  昭  議員  29番  後  藤  兼  位  議員   30番  水  澤  冨 士 江  議員欠席議員(なし)                                          説明のため出席した者  亀 山   紘  市     長        菅 原 秀 幸  副  市  長  境   直 彦  教  育  長        久 保 智 光  復 興 政策部長  岡   道 夫  総 務 部 長        大 塚 智 也  財 務 部 長  後 藤   寛  復 興 事業部長        村 上 秀 樹  半島復興事業部長  千 葉   巧  河北総合支所長        阿 部 徳太郎  雄勝総合支所長  村 上 浩 則  河南総合支所長        今 野 裕 之  桃生総合支所長  鈴 木   清  北上総合支所長        大 窪 茂 久  牡鹿総合支所長  福 田 寿 幸  生 活 環境部長        守 屋 克 浩  健 康 部 長  津 田 淳 一  福 祉 部 長        吉 本 貴 徳  産 業 部 長  伊勢崎 誠 一  建 設 部 長        柏   春 雄  会 計 管 理 者  大 内 重 義  病院局事務部長        及 川 伸 一  教 育 委 員 会                                   事 務 局 長  安 倍 太 郎  監 査 委 員        畠 山 宗 浩  監査委員事務局長                                          事務局職員出席者  近 藤 順 一  事 務 局 長        松 﨑 泰 政  事 務 局 次 長  吉 田 秀 樹  事 務 局長補佐        吉 田 直 也  主     幹  川 田 秀一郎  主     査        一 宮 康 広  主     査  菊 地 光 大  主 任 主 事 △午前10時開議 ○議長(木村忠良議員) ただいまから本日の会議を開きます。欠席通告議員はありません。 本日の議事は、日程第3号をもって進めます。 △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(木村忠良議員) 日程第1会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員に18番齋藤澄子議員、19番阿部久一議員、20番丹野清議員、以上3議員を指名いたします。 △日程第2 一般質問 ○議長(木村忠良議員) 次に、日程第2一般質問であります。質問通告者は21名であります。質問は前者と重複しないよう願います。なお、申し合わせによりあらかじめ発言時間の制限をいたします。発言時間は、答弁を含めず1人30分以内といたしますが、質問回数は制限いたしません。通告順に発言を許します。6番黒須光男議員の質問を許します。6番。   〔6番黒須光男議員登壇〕 ◆6番(黒須光男議員) 議長に資料の配付方をお願いしたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 ○議長(木村忠良議員) 許可いたします。   〔資料配付〕 ◆6番(黒須光男議員) ありがとうございました。それでは、直ちに1点目の質問から入らせていただきたいと思います。 1点目の注視される市民の署名(4,860名)による事務監査請求についてであります。この請求の実現は、市政始まって以来初の事案であります。署名を求める際、1人の説得に30分はかかります。すなわち市政の不正にメスを入れるには、莫大なエネルギーが注がれ、実現したのであります。このことに対し、監査委員から、提出以来8カ月が過ぎてようやく結論が私のもとに届いたのが1週間前です。職務怠慢のふざけた話なのです。しかも、(1)、新蛇田地区復興住宅建設に伴う募集要領違反及び架空工事の疑惑について、(2)、新蛇田地区復興住宅建設に伴う分限懲戒審査会について、(3)、庁舎内における市長選挙のポスター掲示を行ったことについてでありますが、お手元の資料1のとおり、資料1、これは監査委員が3名の連名で出してきたやつです。資料のほう、議長へ出したやつ。3つの項目で、この資料で言っていることは、違法性はないが、それぞれに問題があると指摘しているのです。このことは、市当局をかばいながら、私の顔も立てるということではないのか。そういうことですから、締まりのないおかゆに納豆の監査の結果になったのではないかと想定いたします。私の町内会のある区長がこいつを見て、おかゆに納豆というよりも、おかゆにとろろというのが合うのではないですかと指摘されましたけれども、おかゆにとろろ。安倍監査委員の所見をお伺いするところでございます。これで一応しまって、答弁をお願いしたいと思います。 ◎安倍太郎監査委員 お答えを申し上げます。 今回の請求は、法定署名数のおよそ2倍の署名をもって提出されており、多くの市民が関心を持っている事案と受けとめ、監査委員として関係書類及び関係人聴取により監査を進めてまいりました。経緯、経過といたしましては、事実の確認を行い、それに基づいて監査委員が合議により判断しております。それらの内容につきましては、監査結果に記載のとおりでございます。御理解を賜りたいと思います。 ◆6番(黒須光男議員) 合議で決まったから書類見てくださいと。だから、きょう私がこの書類を出さなければ、そんな程度で終わっているのですよ、答弁が。 再質問の1です。私たちが提出した新蛇田地区復興住宅の不正に対する職員事務監査請求に対し、監査委員は時効として却下しましたが、総務部総務課で書いているとの内部告発があり、当時の監査委員事務局横山事務局長補佐にただしたところ、自分たちが作成しなかったことが確認されました。また、今回まとめられた監査結果は、現在民事裁判において市の主張及び準備書面と全く同じ内容なのです。さきの却下の際と同様、今回も当局が書いたものと思われますが、安倍監査委員にお尋ねするものでございます。 ◎安倍太郎監査委員 お答えいたします。 私どもは、総務課で書いたという認識はございません。監査委員が審査を行い、そこで出された意見に基づいて監査委員事務局において整理、作成をしてもらっております。その内容について、後日改めて確認し、最終的な合意に至っているところでございます。 ◆6番(黒須光男議員) 今監査委員は、出された資料に基づいて意見に沿って審査したと。誰書いたの、こいつは。お答えください。誰がその意見を書いたのですか。あなたが書いたのではないのだ。 ◎安倍太郎監査委員 私どもは、事務局だと思っております。 ◆6番(黒須光男議員) 私は、事務局のナンバーツーの横山事務局長補佐に聞いたのです。おらほで書いたのではないよと。私は今になってみると、事務局長の責任というのはうんと大きいと思うのだ。怠慢だから、職務怠慢。よく給料もらっているなと俺は思うくらい怠慢なことをやっているのです。だから、事務局が書いたのに、あなた、ただイエスしたの。安倍監査委員、改めてお尋ねします。 ◎安倍太郎監査委員 私どもは、資料に基づき監査委員としての意見を申し上げ、それを事務局でまとめて提出していただき、改めてそれを協議しながら、修正しながら、報告書を作成し、合意に至っているところでございます。 ◆6番(黒須光男議員) 今これは裁判になっていますから、これは横山事務局長補佐も出しますし、あなたも出なくてはならないですよ。それはひとつ心してください。これは裁判で決まりますから。ちゃんとやりなさいよ。 再質問の2番目です。新蛇田地区復興住宅の着工時に電気と水道の引き込みがなく、引き込みができなかったのです。それで、発電機の設置と井戸を掘ったと1,200万円ほど認めて増額し、契約したと記しております。蛇田地区に建設されたものであり、電気と水道は容易に引き込みができる場所であり、募集要領でもそのことがわかるのであります。そのことを確認しているのかどうか、また監査委員は現地を見ているのかどうかお尋ねいたします。 ◎安倍太郎監査委員 それらに関係する内容につきましては確認を行い、それに基づき監査委員が合議により判断して結果をお示ししておるとおりでございます。 それから、現地を見たのかという質問でございますけれども、私どもは現地は見ておりません。(6番黒須光男議員「議長」と呼ぶ)まだお答えがあるわけですが。(6番黒須光男議員「いいから。それでいいから。現地見ていないならいいの、それよりしゃべる必要ないから」と呼ぶ) ○議長(木村忠良議員) 安倍監査委員、どうぞ。続けてください。
    安倍太郎監査委員 監査請求が出されたのが4月でございまして、我々その時点におきまして現地は当時と状況が変わっておるわけでございまして、入居者もあるわけでございますので、現地は見ておりません。 ◆6番(黒須光男議員) このことは大変重要なのです。現地を見ていないと。要するに、もう完成しましたでしょう。その足元に最初から水道管を布設していたの、電気も来ているの、そこへ。そこを言っているのです。様子が変わったと。変わっていないの、全然。あなた何語っているの。これは、きょうは仙台地検の藤澤検事にも、見ていろと言って見ていますからね。わけわからないこと語らないのね。もう一回答弁しなさい。 ◎安倍太郎監査委員 先ほど答弁したとおり、現地は見ておりません。 ◆6番(黒須光男議員) 藤澤検事、しっかりこのことを踏まえて調査しなさいよ。よろしくお願いします。 次に、再質問の3点目でございます。井戸を掘ったと270万円を計上し、その旨を議長に伝えているのですね、ちゃんと。その後、議長にまだ井戸は掘っておらず、仙台からタンク車で水を運んだと説明を変えたのです。これは、架空工事を認めたようなものです。そのことを安倍監査委員はどのように考えているのかお伺いいたします。 ◎安倍太郎監査委員 お答えいたします。 請求人から架空水増し工事のことでしたが、監査委員の合議により水増しであるとは言えず、不正な支出ではないと判断いたしております。 ◆6番(黒須光男議員) どうしてこの変わったことを、問題を指摘しなかったのですか、監査委員は。合議だなんて、2人でやっているのですから。10人も20人も合議したのではなくて、2人で、あともう一人しかいないのですから。監査委員は3人いるのです。代表監査委員はここから抜けているのです。要するに、この不正の疑惑の書類に代表監査委員が判こを押しているのですから。当時、代表監査委員復興事業部長ですから。だから、この問題がこじれているの。代表監査委員も合議したのですか、裏ではやっていたのですか、合議したのですか、お尋ねします。 ◎安倍太郎監査委員 我々監査委員の仕事としては、財務に関する事務等の結果に基づき、遵守すべき法令や庁内規定などに照らし合わせて協議をいたしております。代表監査委員は、除籍いたしております。 ◆6番(黒須光男議員) 今監査委員は、財務ですと、法令に基づいて審議したと。どういう財務の内容、財務の法令、あるいは法令に基づいて審議したのですか。これに関するのはどこを参考にしましたか、お尋ねします。 ◎安倍太郎監査委員 内容につきましては、送付した結果のとおりでございます。 ◆6番(黒須光男議員) 今そう答弁しますけれども、書かれていませんよ。どういう法令に基づいたとか、書かれていません。今のあなたの答弁とこの報告書は違いますよ。改めてお尋ねします。 ◎安倍太郎監査委員 また同じ答弁になりますけれども、送付した結果のとおりでございます。 ◆6番(黒須光男議員) わけわからないこと語っていますので、これもひとつ藤澤検事、あるいはうちの弁護士も今みんな見ていますから、これ。監査委員がでたらめなことばかり語っているから、ちゃんとこの辺を精査してください。 次に、再質問の5点目でございます。実施要綱、募集要領等法令そのものではなく、またこれらの規定の内容を規律する法令も存在しないことから、実施要綱、募集要領等の規定に違反しても、違法とは評価できないと記しているのです。全く考えられないことであり、改めてこの解釈で間違いないのかどうか、安倍監査委員にお尋ねするものでございます。 ◎安倍太郎監査委員 お答えいたします。 監査委員の合議により、新蛇田復興住宅買い取り額につきましては、募集要項に規定する上限額を超えておりますが、契約自体は違法、無効であるとは言えないと判断いたしたものでございます。 ◆6番(黒須光男議員) 自分たちが決めた要項ですよ。それで、この金額は出したら変えてはだめだと自分たちで決めたのですよ、市が。それを超えたのです。だったら、違法ではないかと私は言っているの。前に監査委員事務局長も、それは上げたことからこの問題がスタートしているとまで語っているのです。これは重大な発言ですよ。裁判の最大の争点だ。改めてあなたの見解、今の見解では私は納得できないし、裁判であなた負けますよ、こんなことをやったら。どうですか。 ◎安倍太郎監査委員 お答えいたします。 先ほど答弁いたしましたように、私どもは契約自体は違法、無効であるとは言えないと判断いたしました。 ◆6番(黒須光男議員) 常識を逸脱しているな。それを最後まで主張してくださいよ、裁判で。ばか者と言われるかもしれません。そういうことです。 次に、再質問の6点目でございます。令和元年11月25日、NHKで放送された「逆転人生」、「現役社員が語る!内部通報の悪夢 上司たちとの1000日戦争」で、オリンパス株式会社の浜田氏が2006年に上司に不正の疑いがあるとコンプライアンス室に内部通報したところ、上司にばらされ、左遷などのひどい仕打ちを受けたのである。公益通報者保護法で裁判で訴えたが、敗訴したことから、内部告発者コンプライアンスを守りますという会社の規定違反として東京高裁に控訴し、会社の主張を覆し、勝訴。これが判例となり、全国の会社で使われているのであります。その後、社長等の不正が内部告発され、社長等が逮捕されていますが、内部告発者は明かされず、その判例が参考とされたのです。 このことから、市が作成した実施要綱や募集要領は、公に告示しているものであり、社内規定より重いものがあり、これに違反することは認められないものであり、監査委員の判定は違法であると思料されるものであります。 浜田氏は、オリンパスの会社を愛し、守るために行ったと話しているが、私も同様に市と市民を愛し、守るために戦っているのであります。このことについて、安倍監査委員、あなたも市議会議員でしょう。バッジつけているのでしょう。考え方をお伺いいたします。 ◎安倍太郎監査委員 お答えいたします。 このNHKの番組でございますけれども、私は見ておりません。他の組織に係る事案でありますので、私個人が意見する立場にはないと考えております。 ◆6番(黒須光男議員) だから、これは私は判例だと言っている。こういう判例が出たのですよと。今大川小学校の事故では判例ないのに、判例、判例と言っているのでしょう、市長と教育長が。判例があるからと。ないのですよ。今度はあるの。それを勉強もしないで、今私が提案したのにけんもほろろに、勉強していない醜態をさらけ出したようなものです。もう一回改めてお尋ねします。 ◎安倍太郎監査委員 先ほども答弁させていただきましたが、私はその番組を見ておりませんので、意見を申し上げる立場ではないと考えております。 ◆6番(黒須光男議員) 番組見ていなかったら、今私が言っただけでわかるわけ。能力があるなら、すぐ答えなさいよ。そんなに能力ないの。監査やっている資格ないのではないですか。 次に、再質問の7に入ります。地方自治法第242条の2項に関する最高裁判例が出ていますが、資料2として配付しています。これ、最高裁の判例が出たのです。その確認と考え方を御説明ください。安倍監査委員にお伺いいたします。 ◎安倍太郎監査委員 お答えいたします。 この件に関しましては、私個人の考えをこの場でお答えすることは適当ではないと考えますので、答弁は差し控えさせていただきます。 ◆6番(黒須光男議員) こういう判例があるのだけれども、どうなのと言ったら、私の考えは述べられないと。では、ここで述べている、資料2、配ったやつ、2ページ目から3ページ目にかけて線が引かれています。これ読んでください。そうすると、皆さんもわかると思いますが。説明できないのであれば、朗読してください。 ◎畠山宗浩監査委員事務局長 ただいま資料配付の裁判の判例ということで、線を引いた部分を読んでくれということでございますので、一読させていただきます。 本件監査請求について監査を遂げるためには、監査委員は上記談合行為等があったか否か、これにより上記差額が生じたか否かを検討するとともに、市が本件各委託工事を委託するために事業団との間で締結した委託協定の内容、委託費用の支払い経過等を明らかにして、市が本件各発注工事の工事請負代金を最終的に負担させられ、損害をこうむったか否かを検討しなければならないこととなると。しかしながら、市と事業団との間における委託協定の締結や委託費用の支払い等の財務会計上の行為が財務会計法規に違反する違法なものであったとされて初めて市の事業団及び上告人らに対する損害賠償請求権が発生したと認められるものでなく、監査委員は上記のような談合行為等とこれに基づく事業団と上告人、明電舎及び同三菱電機との請負契約の締結が不法行為法上違法の評価を受けるものであること、これにより市に損害が発生したことなどを確定すれば足りるのであるから、本件監査請求は市の財務会計上の行為を対象とする監査請求を含むと解さなければならないものではない。したがって、本件監査請求を本件規定の適用がない怠る事実に係るものと認めても、本件規定の趣旨が没却されるものではなく、本件監査請求については本件規定による監査請求期間の制限が及ばないものと解するのが相当であるというふうにうたわれております。 ◆6番(黒須光男議員) 今読んでいただきましたけれども、私は、これ手に入れるの大変だったのです。今裁判争っているのだから、決定的なものはないかどうか。そして、私が頼んでいる弁護士以外にも3件歩いたのです。弁護士代払って。そうしたら、「黒須さん、判例があるんだ。こいつ出せば勝つから頑張りなさい」と、「今あんた頼んでいる弁護士、わからねえのおかしいな」と。それで、私にやらせてくれと言うのだ、その人たち、弁護士たちが。私にやらせれば勝たせますよと。だから、私は弁護士かえたの。また何十万円払ってかえたの、弁護士。私が借金して。そういうことなのです。 ですから、今の監査委員もさっぱり、安倍監査委員もさっぱり調べもしない、現地も見ていない、こういう判例も出しているのに見向きもしない。これでは、監査の役割を果たしていないのではないか。特に事務局長の意見で私は審査しているのだというから、事務局長も職員たちの意見聞いて、正しいか正しくないか判断しなさい。あなたさっぱりやっていないというっけな、風の便りに聞くと。全部知らないふりだというっけな、あなた。それではだめなのだ。 再質問の8に入りますけれども、しかも調べれば調べるほど代表監査委員の堀内賢市の関与は大きく、堀内が復興事業部長時代に疑念の文書が作成されているのです。また、事務監査請求の回答の文面の中には、確定もしていないのに仙台地検が不起訴にしたのではないのか、また市議会で議決されたものであるといった他の機関に問題を転嫁してまとめられているのは、自主的に努力した跡が見えません。ばかにするのではない。市議会議員のせいにしているのだ。こうした指摘に対し、安倍監査委員はどのように考えてこのような答えを出したのかお尋ねするものでございます。 ◎安倍太郎監査委員 お答えいたします。 審査に当たっては、請求要旨その1及び請求要旨その3につきましては、堀内監査委員は除籍し、私と矢川監査委員により審査を行い、合議に至ったものであります。監査の経過といたしましては、請求書を受理した平成31年4月23日から令和元年12月9日までに審査対象部局から提出を受けた関係資料を審査し、また関係職員に対する事情聴取を行い、監査の結果の文案をまとめるなど、監査委員による協議を11回行い、令和元年12月9日付で請求人に対し結果の送付を行ったところでございます。 ◆6番(黒須光男議員) ちょっとばからしくて再質問できないな、これは。時間の無駄だ。 それで次に、2点目の新たな疑念の職員措置請求書の提出についてお尋ねします。(1)、湊東地区復興住宅建設に伴う募集要領違反及び架空工事の疑念についてです。私は、新蛇田復興住宅建設の不正については、現在仙台地検において裁判が行われておりますが、湊東地区においても同じような不正疑惑が見られるものですから、今月9日付で石巻市職員措置請求書を監査委員に提出し、同日に受理されました。 内容が皆さんにわかるように朗読をしていただき、御説明を監査委員事務局長お願いしたいと思います。 ◎畠山宗浩監査委員事務局長 それでは、12月9日に新たに住民監査請求が出されたと、3名連名で出されましたということの請求の内容といいますか要旨、そちらのほうを読ませていただきます。 平成26年度第3回石巻市公募型買取市営住宅、湊東地区の買い取りにおいて、買い取り額は募集要領で定める希望価格を超えていること、さらに事業者が行ったという特殊基礎工事架空水増し工事と認められるので、石巻市長は事業者に対し、違法に支出した公金の返還を求めることという趣旨でございます。 ◆6番(黒須光男議員) 再質問の1です。この請求については、先般のように時効だとして却下するのではなく、しっかり調査して誰もが納得のいく回答となるよう希望いたします。地方自治法で言う監査委員の権能を発揮していただきたいのです。監査委員は調べる義務があるのです。ちゃんと法律で決まっているの、安倍監査委員。あなたやらないだけ。安倍監査委員のお考えをお伺いいたします。 ◎安倍太郎監査委員 お答えいたします。 監査委員として判断をしっかり行ってまいりたいと考えております。 ◆6番(黒須光男議員) バッジをかけてやりなさいよ、あなた。今までのようなでたらめなことやらないで。バッジをかけなさいよ。裁判で負けたら終わりですからね。いいですか。 次に、3点目の噴出する亀山市長の負のレガシーについてお伺いいたします。(1)、オリーブ栽培の疑念ですが、会派の説明会において佐藤前副市長が議員から市長の意に沿わない発言の内容だと恫喝されて土下座をしたということが確認されました。まさにパワーハラスメントの定義に該当いたします。いつ、どこで、誰が、どういう内容だったのか、当時出席した久保復興政策部長にお尋ねします。 また、復興政策部の課長から、パワーハラスメントを受けたとの内部告発が私のもとに届いており、復興政策部長にお届けいたしました。このことについても見解をお伺いいたします。 (2)、リボーンアートの疑念についてであります。報道を見ると、40万人が来場したということですが、私も半島に行ったのですが、期間半ばでしたが、車の通し番号の駐車数が4,000台でした。また、地元民の話ですと、土日以外は人数は少ないということで、静かなものであると。原子力発電所の工事の車も数えているのではないでしょうかと皮肉っております。すなわち水増しだと言っているのです。今回の入場者売り上げ枚数は幾らだったのか、明らかにしてください。 3点目の大川小学校の最高裁判決に伴う市長及び教育長の対応についてです。最高裁の決定主文は、1、本件上告を棄却する、2、本件を上告審として受理しない、3、上告費用及び申し立て費用は上告人兼申立人らの負担とするということでした。また、上告については民事訴訟法312条1項または2項の場合に限られる。すなわち憲法違反には該当しないとし、上告受理申し立てについても民事訴訟法318条1項により受理すべきとは認められない。すなわち最高裁の言う判例には該当しないとしたのです。このことは、最高裁まで上告することは最初から無理なのです。無駄だったのです。そういうことを意味するのです。市長と教育長は勘違いだったのか、ばかだったのか、言葉には言えない大きなものがあるとの市民の声が高まっているのです。2人の見解をお伺いいたします。まず、教育長からお伺いするものでございます。 4点目は、亀山市長の辞任についてです。よく考えてみると、市長と副市長、教育長の責任ははかり知れないのです。給料50%カット、30%では済まされないものではないのか。大半の市民は、3人は辞任に値するという声が日増しに高まっているのです。特に市長は、政治責任のとり方がわからないのではないか、政治音痴としか言いようがありません。これは、全国民の声なのですよ、亀山紘。教育長、副市長、市長の順番でお答えください。 ◎久保智光復興政策部長 お答えします。 オリーブ栽培の疑惑という点で、私のほうに対する質問かと思います。佐藤前副市長と以前会派懇談会のことをおっしゃられているかと思いますが、時期的には本年2月ごろのことか、日程も定かでございません。記憶がちょっと、当時のことでございますので。会派懇談会等ではいろんな……(6番黒須光男議員「どこの会派」と呼ぶ)たしか石巻復興の会でしょうか、ちょっと記憶が定かでございませんが、会派等との懇談会ではいろんな意見を交わしているという状況でございます。 私、たしか佐藤前副市長とのオリーブの関係の議論という部分には、当時参加したというふうな記憶がございますが、そのような形の認識で、先ほど土下座が云々というような話がございましたが、議論の過程で陳謝したり、そういう部分の過程はありましたが、私とすればそういうふうな受けとめ方をしておったというふうな形でございます。ですから、議員の御懸念の議論の前提という部分に関しては、ちょっと私としてはそういう捉え方をしていないというのをまず申し上げたいと思います。 あと、当部の職員のパワーハラスメントの話ということで、以前議員にそういう文書をちょっといただきました。内容を拝見したところ、匿名で、しかも伝聞という不明な点も多かったものでございますので、ただ職員にかかわることでございますので、課長会議等でまず周知をし、職員の指導に努めていかなければいけないなというふうに感じた次第でございます。 ◎吉本貴徳産業部長 私のほうから、リボーンアートフェスティバルのチケットの売り上げ枚数というようなことでございましたので、まずは当日券、これが一般と学生の部がございます。当日券につきましては6,751枚、学生の分が452枚。(6番黒須光男議員「全体でいいから」と呼ぶ)全体でいいですか。そのほかに前売り引きかえ、電子チケット合わせまして、合計で1万9,393枚の売り上げということでございます。 ◎境直彦教育長 大川小学校の最高裁判決に伴う私の対応についてでありますが、学校管理下において大切なお子様のとうとい命を守ることができなかったことにつきましては、痛恨のきわみであり、事の重大さを深く認識しております。 教育委員会では、二度と同じ事故を繰り返さないために、東日本大震災を教訓に園児及び児童・生徒の命を守ることを第一の目的として学校防災推進会議を設置し、防災教育及び防災管理の充実に必要な調査検討を行い、学校防災の推進に向けた取り組みを行ってまいりました。これまで以上に子供たちの安全、安心の場を確保するためにも、学校防災の充実強化に向けて全力を尽くすことが私と教育委員会の責務だと考えております。 今後の対応につきましては、二度と同じような事故を起こさないことを決意するということを原点として、防災管理に万全を期し、安全、安心な学校環境づくりを進めてまいりたいと考えているところでございます。 ◎菅原秀幸副市長 大川小学校の仙台高裁の判決の確定をもって、私も今後におきましては学校の事前防災について充実強化に努めてまいりたいというふうな責任を感じているところでございます。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 大川小学校の最高裁判決に伴う私の対応についてでありますが、大川小学校に在学していた児童74名が亡くなられたことにつきまして、学校でお預かりした大切なお子様の命を守ることができなかったこと、また事故後御遺族の皆様に対し、十分な配慮、説明ができず、御遺族の皆様に深い悲しみを与えてしまったことに対しましては、今月1日の遺族説明会において謝罪したところであります。 本来子供たちにとって一番安全で安心できるはずの学校において、未来ある子供たちのとうとい命が失われるという事故を招いてしまった事の重大さを深く感じております。今後は、日本各地で相次ぐ地震、台風、集中豪雨等の自然災害に備え、二度と同じような事故が起きないように、学校と教育行政、さらには防災行政が連携しながら防災対策を進めてまいります。 また、噴出する市政の負のレガシーについてお答えいたします。辞任についてでありますが、本市震災復興基本計画最終年度となる来年度予算案の編成時期を迎え、市長が不在となる時間があってはならないと判断しており、辞任については考えておりません。 ◆6番(黒須光男議員) オリーブの問題、復興政策部長、何だかそういうことがあったことはないような感じだと言っているのですが、これ私全部調べたのですよ。本人にも調べた。恫喝させられて、ひざまずいて、ちゃんとやっていますから。何であなたそうやって隠すの。あなたも加担していたの。悪いことしてはだめだよ、そういうようなこと。ちゃんと明らかにして、そういうのは。そのとき、なぜ、産業部長、あなたはとめなかったの。佐藤前副市長の言うとおりにオリーブはなっていますよ。さっぱり栽培もできない。ことし計画が500キログラムだった。75キログラムしかとれていないのです。2割とれていないのだよ。今もって誰もこの栽培を引き受けようとしないの、合わないから。まさに大失態なのです。佐藤前副市長が言ったのが正しいの。なぜそういうのをあなたは部長として、G議員の恫喝に対してとめなかったのですか、お尋ねします。G議員でしょう、アルファベットは。それも確認します。 ◎吉本貴徳産業部長 お答えいたします。 当時の会派懇談会につきましては、先ほど復興政策部長が申し上げましたとおり、石巻復興の会であったというふうに記憶しております。 この件につきましては、たしかことしの第2回定例会だったかどうかと思いますが、佐藤前副市長の謝罪の件につきまして取り上げられまして、私答弁しておりますけれども、当時はオリーブ栽培に関しまして、それ以外にもブドウであったり、ホップの栽培というものがございますので、そういった部分もどうだというような議論がすごく活発に行われた中で、佐藤前副市長のほうから、突然といいますか、ちょっとなかなか言い過ぎたところがございましたというふうなことで謝られたというふうなことで記憶しておりますというふうなことでございました。(6番黒須光男議員「土下座したかどうか言え。あと、どの市議会議員が追及したか言え。G議員かどうかも言え」と呼ぶ)私の記憶では、土下座というふうなことではなかったというふうに思っておりましたので……(6番黒須光男議員「そうか、わかった、それでいいです」と呼ぶ) ◆6番(黒須光男議員) これは大変なことなのです、パワーハラスメント。私は佐藤前副市長のところにことし行って、ちゃんと会ってきますから。訴えさせますから。訴えていただかなくてはならない、これは。市役所の本当に大変な失態なのです。この問題も全部失敗ですから。あなた言ったのはみんなうそでしょう、やっていること。オリーブ、これも失敗。全然なっていない。さっぱりとれていない。希望の2割しかとれていない、2割もいっていない。 そして、リボーンアートもさっぱり人が来ない。20倍に膨らませて言っている。そしてまた、あなたはこの間120万人来たと言っていますね、元気いちばへ。来ていないよ、私見たら。これも10倍以上に膨らませている。そういうことでございますので、しっかりこれはあなたを追及しますから。とめなかったりしたのは、責任ありますから。そういうことでございます。 あと5分しかございませんので、これは遺族の費用弁償なのです。調べると、1億600万円払っているのです、弁護士に。相手の弁護士に、負けたから1億600万円払っているの、市長。これはわかっていますか、市長。 ◎亀山紘市長 賠償額の中にその1億600万円は入っているということは知っております。 ◆6番(黒須光男議員) やっぱり頭いい人いるのだな、市民の中にも。12月13日、市民の豊原健実さんより、石巻市の職員措置請求書が監査委員に提出されたのです。監査委員、またやらないのだろうけれども。ただ、これはすばらしいことを言っている。豊原氏が言うように、当然これは弁護士ですから、県も払わなくてはいけない、市も払わなくてはいけない。なぜ市だけが払っているのだと。県にも支払う義務があることを伝えて、支払っていただくことが当たり前の話なのです。私は強く訴えたいと思います。市長の考えを改めてお尋ねします。 ◎亀山紘市長 今回市、県の責任があることが判決で下りましたので、やはり私としても県に応分の支払いをということで求めてまいりましたけれども、最高裁の判決があるということで、県の支払いはできないということで、いろんな形で弁護士に相談もしましたけれども、それは県の賠償を求めることはできないということになった次第でございます。 ◆6番(黒須光男議員) 今市長は、弁護士に相談したけれども、請求できないと。この弁護士がだめなの。石巻市の顧問弁護士はでたらめなの。私10年つき合ってきて、あきれて、私も顧問料払っているの、払わない。あなたは、毎月6万円ばかり払っているでしょう、顧問弁護士、そのほかに。この松坂に。大変な金を松坂に払っているのです。そして、負けた弁護士、今度一千数百万円払っているの。そのほかに、また相手の弁護士へ払わせられたの。市長がでたらめだからこうなったの。あなたの責任なの。全部あなたの給料から、財産で払いなさいよ、こんなこと。 特に改めて私は教育長にお尋ねしますけれども、全国の教育関係者や子供たちの未来のために、あなたは模範を示すべきです。あなたの前任者もたびたび不祥事が重なり、私が議会で追及したところ、辞任いたしました。この際、教育長は清く辞任すべきと提案するものです。そして、新しい石巻市を創造するために、一身をあなたはささげるべきなのです。ふざけるのではないよ。改めて求めるものであります。教育長の見解をお尋ねしたいと思います。 ◎境直彦教育長 お答えいたします。 先ほども御答弁申し上げましたとおり、大川小学校の児童を亡くしたことに関しましては、その責任を感じているところでございます。それ以上に学校防災というものを充実させ、今後の取り組みをきちっと進めていくことが私の責務だと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ◆6番(黒須光男議員) 教育長、あなたは教育者でしょう。前の教育長も議会で追及されたら、やっぱりちょっと不祥事が続いたのです。これと比べれば比ではないですよ。何百倍もあなたは問題を犯しているの。何回やめてもいいの、あなたは。そういう状態を改めて認識すべきだと思うのですが、いかがですか。防災なんて、新しい教育長を迎えて、その人にやってもらったほうがいい。改めて私はお訴えしたいのですが、いかがでしょうか。 ◎境直彦教育長 お答えいたします。 現在も学校防災に向けては、学校防災の推進会議を設置し、進めているところでございます。これからやろうとしているところではなく、現在も進めていることでございますので、御理解をいただきたいと思います。 ◆6番(黒須光男議員) とんでもない評価、あなたはこのテレビで見ている人たち、あときょう議長からしゃべるなと言われているからしゃべらないけれども、あなたのことを全く信用しませんよ、これ。そうでしょう、皆さん。 私は、締めの話をしますけれども、昨日国立大学の先生等が大川小学校の遺族に対する補償で、最高裁で確定した県の負担がなされないことに反対した黒須議員の意見を聞きたいということでお会いをいたしました。この先生はきょうも来ています。この問題を全国民に伝えていきたいと述べており、力強さを感じました。また、さきの市議会本会議におきましても、大川小補償の予算に対し、県も負担する義務があるとして、水澤議員、齋藤議員、青木議員の3名の女性が私同様に反対いたしました。女性の視点からの行動であり、折れそうな私の心に勇気をいただきました。また、先日の総務企画委員会におきましても、市長等の給料等を減額する条例案は否決されました。市議会にも新しい風が吹き、正義の旗がはためいたのです。この正義の旗は、決しておろしてはいけません。それには、市議会議員だけでなく、市民と職員の良識、そしてさっきから答弁していました。でたらめだ、市長。久保復興政策部長もだめ。職員の良識、そして大川小学校を支援する全国の良識ある皆さんの力が必要なのです。今こそ多くの皆さんの力を結集して、この石巻市の庁舎に正義の旗を高らかに掲げようではありませんか。 来年の大河ドラマは、「麒麟がくる」であります。主人公は明智光秀、その生き方は今答弁した現代人が見るように、現代人に欠落する憧れのレジェンドなのです。今の石巻市の大転換のためには、光秀が必要なのかもしれません。私は、戦慄を禁じ得ません。 以上申しまして、質問を閉じたいと思います。 ○議長(木村忠良議員) 以上で6番黒須光男議員の質問を終わります。暫時休憩いたします。   午前10時59分休憩                                             午前11時00分開議 ○議長(木村忠良議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。次に、9番遠藤宏昭議員の質問を許します。9番。   〔9番遠藤宏昭議員登壇〕 ◆9番(遠藤宏昭議員) 12月になり、放射冷却による朝の冷え込みが厳しくなってきました。市民が日々の生活を落ちついて過ごし、不安を覚えることのないように、堅実なまちづくりを進めます。市民の声なき声を拾い上げ、それを行政に対してしっかりと伝えていきます。木村議長の許可を得て、通告書に従い、一般質問をします。質問は、大きく2項目についてお聞きします。 まず初めに、質問事項1、中瀬地区の公園整備について、5点について伺います。 ①、公園整備事業の概要とスケジュールについて伺います。 ②、旧石巻ハリストス正教会教会堂の今後の整備計画と活用方法について伺います。 ③、水辺、旧北上川に接することができる空間、親水空間の整備計画、イメージについて伺います。 ④、中瀬の歴史を伝える伝承館のような建物、また公園を維持管理する管理棟などは設置するのか伺います。 ⑤、公園の基本コンセプトはどのように考えているのか。それは、萬画の国をイメージさせるものなのか伺います。 以上、5点について明快な答弁を求めます。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 遠藤議員の御質問にお答えいたします。 中瀬地区の公園整備についてお答えいたします。公園の基本コンセプトはどのように考えているのかについてでありますが、萬画の国をイメージさせるものなのかにつきましては、中瀬地区はかつてのかわとまちが一体化していた石巻の姿をとどめる大切な場所として、「かわみなと石巻の原風景の再生と創造」を基本理念に、多くの市民が訪れ、過去とつながる石巻の姿を体感できる場所とした空間整備を行うこととしております。 整備につきましては、既存の公園、旧石巻ハリストス正教会堂、そして萬画館等の施設を生かした計画としておりますが、萬画の国をイメージした整備をするということではございませんので、御理解いただきたいと思います。 ◎後藤寛復興事業部長 私から、公園整備事業の概要とスケジュールについてでありますが、全域面積約5.4ヘクタールのうち、萬画館や取りつけ道路等を除いた約4.6ヘクタールを公園エリアとしており、現在ある公園施設を生かし、水辺環境や自然環境の特性を損なわないよう、イベントなどの多目的な活動ができる広場や水際を周回できる散策路などを計画しております。現在用地取得が完了した区域から1次造成工事に着手しており、令和7年度の完成を目指し、鋭意整備を進めているところでございます。 次に、水辺に接することができる空間、親水空間の整備計画についてでありますが、かつて造船所であった土地を生かし、残存施設の保存も含めた親水空間の整備を行うこととしており、安全に配慮した仕上がりとなるよう計画しているところでございます。 次に、中瀬の歴史を伝える伝承館や公園を維持管理する管理棟などは設置するかについてでありますが、先ほど御説明いたしました造船所跡の保存や看板等の設置にとどめ、伝承館などの計画はございませんが、公園を維持管理、運営するための事務所となる管理棟につきましては、設置する計画としております。 ◎及川伸一教育委員会事務局長 私から、旧石巻ハリストス正教会教会堂の今後の整備計画と活用方法についてでありますが、初めに今後の整備計画につきましては、現在教会堂の用地は一部かさ上げしており、残りは中瀬公園全体の整備に合わせてかさ上げを予定しております。かさ上げ後は、植栽や説明板、外灯等の外構整備を実施いたしますが、震災前の外構を基本に中瀬公園全体の整備計画との整合性を図りながら整備を考えております。 次に、今後の活用方法につきましては、本年8月より一般公開を行っており、萬画館への動線上にありますので、展示品や解説パネルの充実を図り、現存する木造教会として日本最古級で震災に耐えた貴重な文化財として広くPRを行い、多くの方々に見ていただきたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆9番(遠藤宏昭議員) 再質問をします。 ただいまの答弁で、公園整備の概要とスケジュールを伺いました。その中で、用地取得が完了した区域、エリアから1次造成工事に着手しているとのことですが、裏を返せばまだ用地取得が終わっていない区域があるということなのでしょうか。そうであれば、現在用地取得交渉中の地権者はどれくらいいて、いつごろまでに取得できそうなのか。何か滞るような大きな懸案事項があるのか伺います。 ◎後藤寛復興事業部長 お答えいたします。 全域を公園化するということで用地取得は進めておりますが、現在のところ、11月末現在になりますが、まだ用地取得できていないところは19筆、19名ということで、約8,000平米ほどございます。具体的には個人情報にもなりますけれども、中瀬で事業をやっておられた方の跡地であるとか、あと先端は神社敷でございまして、ほか何十名、何百名とおりまして、それはその都度都度潰していくといいますか、契約しておりますが、なかなかたどり着かない地権者もおりまして、そういった形でほぼ事業に対する反対というよりかは、そういった手続等、あるいは事業を営んでいた方もそこの場所に思い入れがあるということで、ちょっと交渉のほうは滞っているような状況でございますが、これにつきましても現在鋭意交渉のほうは続けておりまして、補償物件の調査等のお願い等をして、少しずつ前のほうには進んでいる状況でございます。 ◆9番(遠藤宏昭議員) 考えていた以上に、まだ交渉中の地権者の数が多いのだなと思いました。そんなにいっぱい分割されているとは思わなくて、大きいところが持っていて、そこと契約できればすぐ用地取得になるのかなと思っていたので、ちょっと今びっくりしているのですが、事業への反対ではないと、基本的には理解されているというように今理解したので、滞ることなく交渉は進めていただきたいと思います。令和7年度完成予定ということで、まだ先なので、余裕持ってやっていたりすると、やっぱりそういうのは交渉事だから、すぐ敏感に出ると思うので、そういうことではなくて、しっかりと進めていっていただきたいなと思います。 公園の基本コンセプトについて、市長からの答弁によれば、石ノ森萬画館などの施設を生かした公園整備をするが、萬画の国をイメージしたものではないとのことでした。私は、石ノ森萬画館を中核施設にした萬画の国をつくるべきだと提案しようと思っていたのです。JR仙石線のラッピング列車、マンガッタンライナーは、仮面ライダーを初めとする石ノ森キャラクターが車体を彩り、仙台方面から本市へと足を運ぶ観光客をわくわく気分にしてくれます。JR石巻駅から石ノ森萬画館までの約1キロメートルの通りを石巻マンガロードと称して、サイボーグ007を初めとする石ノ森キャラクターのフィギュアや、モニュメントもそうです。ベンチなどを設置して、市民や観光客の気持ちを盛り上げ、お出迎えしています。市内中心部を周遊し、回遊してくれた市民や観光客が向かう場所、その目的地となっている漫画ワールドの中心、石ノ森萬画館が立地する中瀬公園が萬画の国をイメージさせる場所でなければ、来てくれた皆さんの期待は外れ、がっかりするのではないでしょうか。 「かわみなと石巻の原風景の再生と創造」という基本理念はすばらしいです。立派です。立派過ぎるのです。これまで本市は漫画を生かしたまちづくりを進めてきました。毎年度漫画キャラクターのフィギュア、モニュメントを増設してきました。宇宙船をイメージした石ノ森萬画館、そのような中、突然「かわみなと石巻の原風景」と言われても、しっくり来ません。矛盾すら感じます。 そこで、市長に伺います。市長の思い描く中瀬公園のイメージはどのようなものなのか。なぜ萬画の国をイメージした整備は難しいのか。これまでのまちづくりと連携した漫画ワールドの拠点、萬画の国創造計画を推進すべきと考えますが、所見をお聞かせください。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 中瀬公園については、今北上川の河口部、堤防の整備が進んでおります。昔からのかわまち、かわみなととしての石巻の原風景が堤防によって変わろうとしておりますけれども、中瀬公園については石積み護岸は整備するものの、やはり堤防を築かないということでは、北上川の昔の原風景を残す場所として大事にしていきたいというふうに考えております。 一方、議員御指摘のように、まちににぎわいを取り戻す、そのために何が必要かということは、私どもも検討しているのですが、一番かわまちづくりで人を呼び込むという考えではいるのですけれども、それだけではまちに回遊していただくということが、単なるスポット的にかわまちづくりをするというだけでは、これからの交流人口の拡大に向けて、やはり漫画、それからかわまちづくり、そういった取り組みをしていかなければならないというふうに考えております。それで、周遊していただくためにモニュメントの整備等を進めてきておりますけれども、やはり「萬画の国・いしのまき」をPRするためには、さらに何が必要かということを検討させていただきたいと思います。令和7年度という、公園整備が少し時間的には考える余裕がございますので、これからのまちづくり、さらにはまちに人を呼び込むための政策をこれからも検討して取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◆9番(遠藤宏昭議員) 今市長のお話の中で、完成予定が令和7年度ということ、先ほど復興事業部長には、用地交渉は完成予定は先だけれども、早急に進めてくださいと言いました。 基本テーマがあって、基本コンセプトなんていうのは、令和7年度だから、そこはゆっくり、それこそさまざまな方の意見を聞いて、市民の声を取り入れて公園づくりはできると思ったのです。だから、私今質問しているわけなのですけれども、繰り返しになりますが、「かわみなと石巻の原風景の再生と創造」という基本理念はすばらしいのです。しかしながら、本市の現状は昔を懐かしむノスタルジーに浸っているいとまはなく、先を見据えて力強く前へと歩みを進めていかなければいけないのであります。答弁の中でありました過去とつながる石巻の姿を体感できる場所を整備する、それもいいでしょう。それとともに、子供の夢、大人の憧れが凝縮された近未来を感じることができる漫画ワールドも整備すべきと考えます。 基本理念を「かわみなと石巻の原風景の再生と萬画の国の創造」として、調和のとれた整備を行うべきです。今後中瀬公園を維持管理、運営するための事務所となる管理棟を設置する計画とのこと。その建物の壁面に漫画キャラクターをラッピングするとか、公園内の案内看板や説明看板に漫画キャラクターのフィギュアを取りつけたり、看板の形状をただ四角いだけでなく、ロボコンのシルエットにするとか、工夫を凝らしてみたりするのはどうかと思うのです。街路灯なども、汎用品のものをパステルカラーに塗り直すだけでも、見た目も印象も変わります。散策路も可能な限りカラー舗装にして、また距離を表示するキロポストにもフィギュアを取りつけます。 そこで、市長にお聞きします。今後整備される中瀬公園は、何といっても石ノ森萬画館が中核施設であります。その施設を中心とした一体的な整備を進めるのが普通の感覚だと思われます。看板や街路灯、散策路などに萬画の国をイメージさせるもの、漫画キャラクターを配置するだけでも観光客の受ける印象がとてもやわらかくなると思いますが、このような提案はいかがでしょうか。所見をお聞かせください。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 石ノ森萬画館については、これまで取り組んでいただいた方々の努力が実りまして、徐々に入り込み客数がふえてきているという状況にございます。そういう意味では、漫画を生かしたまちづくりを進めていくということも、やはり石巻市にとっては観光交流事業の拡大に向けて取り組んでいくということは必要なことだというふうに考えております。中瀬全体をそういうふうな漫画モニュメントなり、あるいは漫画チックな色彩、あるいはモニュメントの整備等が必要かどうかについては、今後やはり検討させていただきたいと思います。 ただ、漫画モニュメント自体が結構著作権の問題等で、財政的にも厳しい中でどの程度それが増設できるかということは、これから時間をかけて取り組んでいくことが必要ではないかというふうに考えております。 ◆9番(遠藤宏昭議員) 漫画キャラクターの著作権料だとかというのは、前々から議論になっていて、1体当たり結構するのだと。だから、毎年度2体ずつが上限なのだというようなこと。でも、毎年それこそ2体ずつでも確実にふやしてきているわけなのです。だから、財政的に厳しいのはずっと厳しいわけで、その中でもやっぱり漫画を生かしたまちづくりをしようということで、漫画モニュメント、フィギュアを制作して設置してきているわけなので、そこは財政厳しいのは非常にわかりますけれども、一貫したまちづくりというのを進めていただきたいなというような思いでの質問です。 本当は、中瀬は中州なのだけれども、島のようになっているから、マンガアイランドというふうに呼びたいぐらいなのですけれども、マンガアイランドはもう田代島がマンガアイランドになっているから、だからあえて萬画の国というふうなことで提案しているわけなのです。 石ノ森萬画館、今お客さんがふえているということですが、私も特別展がかわるたびに行っているのです。12月末にもまた特別展新たにかわるのですけれども、それもまた興味深いものだから行ってみたいし、今やっているのはガンダムの特別展だと。もうガンダムというと、私たちの世代、私たちよりちょっと上からの世代で非常に興味もあるし、関心も高いということで、もちろん行ってきました。スタンプラリーもやっていて、まちの中を周遊させるということで、旧観慶丸商店だとか、その前のIRORI石巻だとか、コモンシップ橋通りに行かなければいけないとかいうので、やっぱり歩くわけなのです。そのプレゼントというか、もらえるグッズというのは、A5判のクリアファイルなので、実際は使いでないのですけれども、でもそれ欲しいからというか、回る楽しさもあるし、石巻市内、市民なのだけれども、行ったことないから、この機会だから行ってみようみたいな、やっぱりその喚起にはなるのです。気持ちを行こうと思わせるという。だから、漫画の力は非常に大きくて、浸透してきているのだなというような思いがありました。だから、今回漫画を生かした中瀬公園づくりというのを提案しているわけなのですが、その原風景というのは、当然再生、創造というのは非常にいい基本理念ではあるのだけれども、理念の下にコンセプトがあるわけだから、そこのコンセプトのところに萬画の国というものを1つ、一項目入れてもらうだけで幅も広がるのではないかなと思うので、ぜひ検討していただきたいと思います。 旧石巻ハリストス正教会教会堂の整備計画について、答弁によれば今後用地のかさ上げを予定しているとのこと。また、その後植栽や説明板、外灯などの外構を整備するとのことでした。10月下旬に教会堂を訪れた際に、アルバイトの方ですか、一応説明員というか、いらっしゃって、いろいろと観光客からの要望だとか、どうですかということで意見交換したところ、水回りというのでしょうか、トイレも設置されておらず、観光客への対応は大丈夫なのかなと率直に思いました。道路を挟んだはす向かいに公園のトイレが設置されているので、そこを案内しているのかなと思いますが、今後トイレ、手洗い場などは設置されるのか、水回りの整備について伺います。 ◎及川伸一教育委員会事務局長 お答えいたします。 トイレや水道の設置についてでございますけれども、現在教会堂内にはトイレあるいは水道の設備というものはついておりません。それで、皆様には、今議員からもありましたとおり、公園内の施設を利用していただいております。今後につきましても、公園内のそういった施設を利用していただくということをまずは考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 ◆9番(遠藤宏昭議員) 今はそれでいいのでしょうけれども、実際にあそこで働いている人がいて、観光客も来ると。インフルエンザなりはやっているときは、手洗い、うがいしましょうと言うのだけれども、その水回りがないから、整備されるのかというように今聞いたのですけれども、これまでどおり公園内の手洗い場とトイレを御案内するという理解でしょうか。それではだめだなと思ったので、質問したのですが。 では、とりあえずかさ上げ工事はいつまでかかって、それと同時に工事されるのでしょうか。もう一度確認でお聞きします。 ◎及川伸一教育委員会事務局長 お答えいたします。 かさ上げ工事につきましては、今復興事業部のほうでやっておりますとおり、令和7年度といったところが目標になっておりますので、それに合わせてそういった整備をすることになろうかというふうに感じております。 ただいまの水回りにつきましては、今申しましたとおり公園内の施設を利用していただくということがまずは第一でございますけれども、近くにはただいま再三出ております石ノ森萬画館もございまして、石ノ森萬画館を見学いただきながら、またそういったトイレなども利用していただければということもございますので、そういったことを考えております。 ◆9番(遠藤宏昭議員) そうすると、石ノ森萬画館、トイレ行きたいから、ちょっとお借りしますというので入れるのでしたか。あそこ、たしか入場料を払ってからでないとトイレへ行けないのではないかなと、そういう動線になっていたと思うのですけれども、それもちょっと後でお答えいただくということで、多目的な活動ができる広場を整備するとのことですが、ハード面の整備とともにソフト面の充実を図らなければ、多くの人を呼び込むことはできません。 そこで、観光客向けの仕掛けづくり、観光客が楽しめるアクティビティーを考えなければいけません。(資料を示す)私たちに示された中瀬公園の整備事業の概要を見ますと、いわゆるアクティビティーは日帰りキャンプ、デーキャンプやバーベキューができるイメージとなっています。これはこれでいいと思います。これにプラスしての提案です。いしのまき元気いちば側の堤防から中瀬までロープを張り、飲食物の注文をとって、そのロープを使って届けるのです。イメージは、岩手県一関市厳美町にある厳美渓の名物、郭公屋の郭公だんごの模倣です。郭公だんごのシステムは、お店は渓流を挟んだ対岸にあり、そこに張られたロープに下がるかごに注文と代金を入れて木づちで板をたたくと、かごは引き上げられて、かわりに注文しただんごとお茶が入っておりてくるのです。 そこで、市長にお聞きします。あくまでもイメージの提案です。おもしろくて楽しい場所でなければ人は来ないと思います。郭公だんごのような仕掛けづくりの必要性についての所見をお聞かせください。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 対岸からロープで食べ物を運ぶという厳美渓での提案なのですけれども、そういう話もかつてはまちづくりの中でもいろいろとそういったことも出ていまして、おもしろいアイデアをみんなで出し合って、それで何を特徴として取り組んでいくかということは、今後やはりまちづくりの視点から検討していただくことが必要ではないかというふうに考えております。確かに対岸、非常に近いですので、いろんなアイデアが出てくるというふうには思っております。 ◆9番(遠藤宏昭議員) 以前市長、随分前ですけれども、それこそ船に魚積んで堤防の下というか、あそこにつけたらおもしろいのではないかという。何言っているのだろうと思いながらも、でもそういう発想なのだと思うのです。人を喜ばせるというか。だって、今どきよろい着ている甲冑武者なんていないのだけれども、城に行ったらそういう人に出てきてもらって説明なんかすると、やっぱりこっちもその気になるという、そういうことなのだと思うのです。だから、この郭公だんごも、何だっけ、そんなのというのではなくて、こういうような、だって変だと思ってもやっているところが実際あって、観光客楽しんでいるわけなのです。別にだんご食べたくなくても、やっぱりやってみようよと言われれば、板たたいてだんご注文するわけなので、そういうことなのだと思うのです。 今堤防の上にキッチンカーとか乗り入れというのが可能になったわけなので、私はホットドッグとかフライドポテトなんかをイメージしてこれを提案しようかなと思ったわけなので、だからイメージの提案です、本当にこれはあくまで。ぜひそれも検討していただきたいなと思います。石ノ森萬画館からいしのまき元気いちばまでのところが一番川幅が狭いというか、距離的にも短いので、ちょうどそれこそそういう仕掛けづくりというか、何かおもしろそうなことができるのではないかなというような思いがしています。 多目的広場の活用方法について、これも提案です。地元新聞記事によれば、先日市民有志からドッグランの整備を石巻南浜津波復興祈念公園へ設置してほしい旨要望があったようですが、市長はドッグランの必要性を認めるが、南浜公園は国・県と一体で公園整備しており、市単独ではできないと返答したとのこと。 そこで、市長にお聞きします。ドッグランの必要性は認めている。中瀬地区は、本市の震災復興のシンボルとして市民が集う公園整備を進める。そうであれば、多目的広場の一角をドッグランとして整備しても問題ないのではないかと思うのですが、市長の見解をお聞かせください。 ◎亀山紘市長 ドッグランを整備することによって、今のこの時代ですから、多くの方が集まって、それで経済効果も発揮するというようなことが言われております。そういった中で、中瀬公園の中の多目的公園に常設のドッグランではなくて、イベント的にやるということは可能ではないかというふうには思っておりますけれども、団体の皆さんからは常設のドッグランが欲しいというようなこともありまして、その辺は検討していかなければならないというふうに思っております。なかなか常設ということになると、多目的広場がそれだけで専用広場ということになってしまいますので、ここの中瀬公園の多目的広場については、やはり多目的に使うということで進めさせていただきたいというふうに考えております。 ◆9番(遠藤宏昭議員) イベント的に設置をするという考えはなかったので、それはそれでおもしろいかなと。常設していると、それこそ管理とかも大変だしというのは提案しながらもあったわけなのです。だから、イベント的に開放するというのでも、市民に認知されるまでは結構時間はかかるでしょうけれども、そういうのもいいのかなと今思いました。 中瀬公園全体の植栽、緑化、木と緑について考え方を伺います。(資料を示す)このイメージパース、これも石巻日日新聞に載っていたやつなのですが、このイメージパースを見ますと、公園内、結構大きな木々が植えられています。また、さっき言った概要を示す資料によれば、多目的広場からは北上川河口や日和山を眺望できる空間にするとあります。他方、日和山公園からも中瀬公園は一目瞭然です。 そこで、市長にお聞きします。本市にとって、日和山公園は桜の名所です。毎年多くの観光客や市民が訪れます。今後中瀬公園にも多くの観光客や市民が訪れるように、桜の木を植えて本市の第二の桜の名所にする。そうすることで、どちらの公園からも、日和山からも中瀬からも桜の名所を見ることができる。そうすれば、人情としては、もう一方の公園にも足を運びたくなるのです。結果として、観光客は市内を周遊することになり、滞在時間も長くなり、本市での楽しい思い出、印象が残るのです。どちらの公園にとってもウイン・ウインなのです。中瀬公園を桜の名所にする、このことについて市長の見解をお聞かせください。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 日和山公園については、もっともっと桜を植樹して、それでどこからでも日和山、石巻の町なかから見えますから、やはり日和山が桜で全体燃えるような雰囲気を出すというのは必要なことだというふうに思っていますし、今あった中瀬公園にも桜をということで、どの程度の桜を植樹するかというのはあれですが、植樹の中で検討させていただきたいというふうに思います。 ◆9番(遠藤宏昭議員) このイメージパースを見ますと、ピンク色の部分は多分桜なのかなと勝手にイメージしていたのですが、桜を植えると、やっぱり日本人は花見は一大イベントになっているので、人は間違いなく来てくれると。多目的広場もこれだけ大きい面積準備してとなると、日和山はもちろん第一の桜の名所だけれども、ことしは中瀬へ行ってみようかなんていうような形で分散はするのだけれども、日和山から中瀬を見ている観光客は、あっちも桜すごいからあっちへ行ってみようかと絶対になると思うのです。中瀬のほうからも、それこそ南の端、南端から日和山を見て、ああ、すごい、あっちも咲いているねというので、お互いに行ったり来たりすればいいなというようなのをイメージしてこの提案をしたのですが、だからそういう人のにぎわいをというのも一つの考え方としてあったので、桜の植樹というのもぜひ検討していただきたいと思います。 ちなみに、計画では公園全体でどの程度の植栽を考えているのか、また中瀬公園のシンボルツリーはどのような木を植えるのか伺います。 ◎後藤寛復興事業部長 お答えいたします。 植栽計画ということでございますが、かなり面積もございまして、イメージ図に記載してあるような高木やら低木を考えておりまして、具体的な本数は今後実施設計で詰めていかないとわかりません。 ただ、先ほども貴重な御意見いただきまして、この公園計画の中で新西内海橋を渡りまして、萬画館前広場というところで、今現在からくり時計があるところは道路がセットバックして広場のようになります。その辺には、やはり町なかでも緑陰が足りないので、そういった落葉高木的なものとか、そういった植栽計画、その中に桜のほうも若干の計画はさせていただいておりますので、中瀬の入り口、萬画館前広場というような形で整備できるのかなというふうに考えております。(9番遠藤宏昭議員「シンボルツリーについては」と呼ぶ) シンボルツリーというところまで、例えばメタセコイアとか、ケヤキとか、そういう具体的なシンボルツリーという計画はございませんが、やはり緑陰といいますか、日陰ができるような、そういった整備のほうは高木、大きな木を植えて、そういった日陰もできるような計画にしたいというふうに考えてございます。 ◆9番(遠藤宏昭議員) 物すごく大きい公園になるので、シンボルツリーみたいなのがあると、そこに人が集まるみたいな、何となくそういうのがあると思うのです。日立の気になる木みたいな、あんなに大きいのがあると、何となく人が集まるみたいな。せっかくなので、シンボルツリーというのはつくったほうがよろしいのではないかなというような思いです。 中瀬公園の全体完成は令和7年度とまだ先ではありますが、市民に親しまれ、市民が集い、市民が誇れる公園に整備されることを願っています。 続きまして、質問事項2、蛇田地区の市有財産の利活用について、4点について伺います。 ①、蛇田支所及び蛇田公民館の跡地の活用方法について伺います。 ②、石巻消防署西分署の西側、向陽町5丁目、仮設住宅向陽団地の跡地の活用方法について伺います。 ③、石巻市立向陽小学校の南側、向陽町4丁目、仮設住宅蛇田中央団地の駐車場として利用されていた芝生公園の整備計画について伺います。 ④、JR蛇田駅周辺に市有財産はあるのか。また、JR蛇田駅周辺の整備計画について伺います。 以上、4点について明快な答弁を求めます。 ◎及川伸一教育委員会事務局長 蛇田地区の市有財産の利活用についてお答えいたします。 私から、蛇田公民館の跡地の活用方法についてでありますが、教育委員会としては、現在のところ活用の予定はありません。来年度解体工事を行う予定でありますが、跡地の活用方法については関係部局と協議をしてまいりたいと考えております。 ◎岡道夫総務部長 私から、蛇田支所跡地の活用方法についてであります。来年度上半期に現蛇田庁舎の解体工事を行い、その後放課後児童クラブ用地として活用することを今現在検討しているところでございます。 次に、石巻消防署西分署の西側、向陽町5丁目、仮設住宅向陽団地の跡地の活用方法についてでありますが、平成28年3月に策定された石巻市公共施設等総合管理計画の個別計画の一つである石巻市公立幼稚園・保育所・こども園再編計画において、向陽地区にある若草保育所が施設の老朽化が著しいことから廃止と位置づけされており、保育所またはこども園等の代替施設を民間事業者に誘致するに当たり、その建設用地として活用する予定でございます。 なお、具体的な整備方針や事業年度につきましては、石巻市総合計画実施計画に登載して進めていくこととしております。 ◎伊勢崎誠一建設部長 私から、仮設住宅蛇田中央団地の駐車場として利用されていた芝生公園の整備計画についてでありますが、芝生公園につきましては、蛇田中央公園に仮設住宅が建設された後、入居者用の駐車場が不足したため、駐車場として使用しておりましたが、蛇田中央公園が本年度からもとの運動施設として復旧しておりますから、芝生公園につきましても従来のとおり復旧することとしております。 次に、JR蛇田駅周辺に市有財産はあるのかについてでありますが、確認したところ、建設部が管理しております蛇田駅前駐輪場や公園、市道など、行政目的のある財産しかございませんでした。また、JR蛇田駅周辺の整備計画についてでありますが、現在のところ具体的な整備計画はありませんので、御理解を賜りたいと存じます。(9番遠藤宏昭議員「駐輪場じゃない、駐輪場」と呼ぶ) 大変失礼いたしました。蛇田駅前駐輪場や公園、市道など、行政目的のある財産しかございませんでした。大変申しわけございません。 ◆9番(遠藤宏昭議員) 再質問をします。 向陽町4丁目、芝生公園の整備について、ただいまの答弁によれば従来のとおり復旧するとのこと。従来の姿を御存じで、そのように答弁されたのでしょうか。従来は、木々の枝も伸び放題、雑草も背が高くなり、ごみも捨ててあり、野良猫のトイレになっていました。年に1度は枝の剪定や草刈りもしてくれてはいます。しかしながら、根本的に古くて汚らしいイメージの公園です。 そこで、どうせ復旧するのだから、簡素なものでいいので、あずまやのような休憩所を設置して、きれいに整備したらどうかという提案なのです。周辺道路は、向陽小学校の通学路になっており、公園のすぐ脇の歩道を児童が歩いて登校しているのです。汚らしい公園のイメージを払拭するためにも、何とかしてください。建設部長の見解を伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 芝生公園につきましては、前の姿というのは手元の航空写真では持っております。基本的に公園等が仮設住宅で使われて、それを復旧する場合にはもとの形というものを基本にして復旧をしているということで、最初の答弁ではそういうことを申し上げました。今回御提案がありましたあずまやとか、市民に親しまれる公園の復旧について、地元と協議をしながら考えていきたい、検討していきたいというふうに思います。 ◆9番(遠藤宏昭議員) 芝生公園というぐらいだから、多分できたときは芝生だったのです。私小学校のときは、あそこでヨーヨーをやったり、友達と遊んでいた公園だったのです。だけれども、今の子供なんて、うわ、気持ち悪いわという感じで通って終わりと。あそこで遊んでいる子供たちの姿なんて、もうここ何十年も見たことない。そういった名前だけの公園になっているので、ぜひとも今回汚らしいイメージを払拭していただきたいと思います。 建設部が管理しているJR蛇田駅前駐輪場について、自宅から蛇田駅までの足として多くの乗降客が利用している駐輪場ですが、自転車盗難やいたずらが発生しているとのこと。実際の被害の数字について、自転車盗難件数及び放置自転車の台数などを把握しているのであればお聞かせください。 また、駐輪場の管理、整備という観点から、犯罪抑止としての防犯カメラの設置は可能なのか、あわせて伺います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 まず、自転車の盗難件数でございます。こちらにつきましては、石巻警察署に確認したところ、平成30年1月から12月までなのですが、19件あったということです。ことしにつきましては、11月末現在で10件ということでございます。 次に、放置自転車については、年2回調査して、長期間放置されているということを確認した場合には、その回収を行っております。回収したものについては、警察への盗難届の確認ですとか、それから高校のステッカー等がついているような場合には、その学校に問い合わせたりをして、中には自分の自転車をとりに来るというケースもございます。それで、回収実績としては、昨年が33台、今年度は前期分として9台を確認しております。 防犯カメラにつきましては、今のところ設置する考えはありませんけれども、防犯対策については所轄の警察と協議をしながら進めていきたいというふうに考えております。 ◆9番(遠藤宏昭議員) JR蛇田駅周辺の整備計画について、答弁では計画はないとのことですが、市道と駅前のタクシー乗り場、待機場所の区分がわかりにくいので、白線を引くなどの対応をしてほしいのですが、それは可能なのか伺います。 また、JRに対しての要望である駅前広場の整備、具体的には送迎してくる自家用車両の車寄せの確保や駅ホームへ通じるスロープの設置など、これまでもお願いしている要望が実現しない理由はどのようなところにあるのか、把握しているのであればお聞かせください。 ◎伊勢崎誠一建設部長 まず、私のほうから白線の件についてお答えをさせていただきたいと思います。 駅舎の前は、駐車場を含めてJRの用地となっておりまして、その前に市道があります。御指摘のように、市道と駅舎の境がわかりづらいということで、現在外側線、白線が引いていますが、一部消えております。そこについては、改めて引き直すということにしたいと思います。 ◎久保智光復興政策部長 それでは、私のほうからJRの要望関係についてお答えします。 まず、スロープ、車椅子の件でございますが、平成26年から仙石線整備促進期成同盟会で毎年要望を重ねております。なかなか整備が実現しない理由でございますが、バリアフリーの法で定めます基準でございますが、1日の乗降者数が3,000人以上という規定がございまして、当駅がまだ基準を満たしていないという状況でございます。仙石線の各駅の中で基準を満たしていない駅が未整備の状況もございまして、なかなか実現に至っていないという状況でございます。 ◆9番(遠藤宏昭議員) この駅、ホームへ通じるスロープの設置というのは、地元の行政委員たちもお願いしていることなので、会うたびにというか、思い出すたびに聞かれるので、なかなかそのルールというものがあって大変なのでしょうけれども、継続してこれは要望していっていただきたいと思います。 蛇田支所の跡地利用は、放課後児童クラブ用地としての活用とのこと。それでよろしいかと思います。蛇田公民館の跡地利用は未定とのこと。職員駐車場としての活用、もしくは売り払いも選択肢の一つであると思います。向陽町5丁目仮設住宅向陽団地の跡地利用は、保育所またはこども園などの建設用地としての活用とのこと。それにプラスして、石巻市子どもセンターらいつのような施設も整備されれば、市内西部地区の子育て支援施設の一大拠点となるので、市民ニーズにも応えることができるのではないでしょうか。 そこで、市長にお聞きします。蛇田地区の市有財産の利活用について、施設解体後、いつまでも更地の状態が続き、雑草が生え、空き地のままになることがないように、しっかりとした方向性を示して有効活用をしていただきたいのですが、今後の利活用についての所見をお聞かせください。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 蛇田地域に石巻市子どもセンターらいつのような施設が欲しいということは、前から住民の皆さんからも伺っております。跡地の利用については、単に跡地をそのままとして、未利用のままにしておくということは、市有財産の活用を進めていくということがやはり必要だというふうに思っておりますので、石巻市子どもセンターらいつのような施設とか、いろんな観点から研究を進めていきたいというふうに考えております。 ◆9番(遠藤宏昭議員) これからも市民が暮らしやすいまちづくりを目指します。 以上で質問を終わります。 ○議長(木村忠良議員) 以上で9番遠藤宏昭議員の質問を終わります。暫時休憩いたします。   午前11時58分休憩                                             午後 1時00分開議 ○副議長(髙橋栄一議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。18番齋藤澄子議員の質問を許します。18番。   〔18番齋藤澄子議員登壇〕 ◆18番(齋藤澄子議員) 通告に従い、一般質問を行います。 大綱1、台風19号からの教訓について3点伺います。 1点目、気象庁の調査報告によりますと、地球温暖化や日本近海の海水温の高まりによって、強い台風の発生数がふえる傾向にあり、それらが勢力を保ったまま日本列島を直撃する確率が高まっているとの報告です。そんな中、今回の台風第19号の災害は、台風と低気圧豪雨が連続したこと、想定外の規模では済まされないのではないでしょうか。東日本大震災で再建途上の被災者が深刻な影響を受けていることについて、市長に台風第19号からの教訓について伺います。 2点目、市独自の防災対策について伺います。石巻市は、震災復興の途上であり、排水対策は仮設ポンプで行わざるを得ない事態にあります。例を挙げれば、不動町方面では仮設ポンプ17台のうち9台が動かなかったと報告されております。半分以上が稼働しなかったことにより、浸水被害を大きくしたのではないかと住民から強く指摘されています。 そのほか、多くの地域でも仮設排水ポンプ不作動により同様の事態が発生していますが、これらの地域は東日本大震災で大きな打撃を受けており、広範な住宅や復興住宅、移転した事業所なども浸水した事実が各地で報道されていますし、私も実際現場を見てきました。東日本大震災による被災からやっとの思いで修繕を済ませ、家を建てかえ、復興し、新しい生活をつくり上げようと努力しているさなかの冠水被害となりました。しかも、それが仮設ポンプの不作動によるものだとしたら、既に天災ではなく人災と言えるのではないでしょうか。浸水した復興住宅に住んでいる方からは、また仮設住宅に住まなければならないのですかとの訴えが今回の被災者の声です。 それもそのはず、住宅への床上浸水による家屋被害だけでなく、指定駐車場も冠水したことで自家用車も数多くの被害となり、それが新車であっても廃車にしなければならない事態となった災害事例となりました。その災害が自己管理上の問題だと切り捨てるとするならば、住民及び滞在者の安全、健康及び福祉を保持する地方自治体の目的から外れる事態だと指摘しなければなりません。極端な例で示せば、交通事故判定の加害者10で被害者ゼロの判定の割合と同じ被害にもなるのではないでしょうか。市の責任はとても大きいものと思いますが、どのようにお考えなのか伺います。 また、災害を受けた方々は、もとの生活に戻すために被災直後から家の片づけに追われました。当然たくさんの災害ごみが発生しました。地域住民からどのように処分すればいいのかと聞かれ、私は市の防災対策本部を訪ねたところ、今回各自申請を行わなければならないとの説明でした。そこで、申請書が欲しいと問い合わせしましたが、そのときの防災対策課の担当課員は、書類はできていないとの回答でした。これも私自身が問い合わせたときの回答です。後で担当課から聞けば、そのようなことはなかったと言われましたが、仮に市役所に訪ねたのが一般市民だったとしたら、そのような説明では地域住民は驚き、市役所は一体どうなっているのだと叫んだに違いありません。当日連休中であったことがそのような対応になったのでしょうか。災害ごみを出す場所についても、最後には自宅敷地内でいい、回収業者を手配するとされましたが、発災当時の置き場所について、地域住民はどのようにしていいのかわからなく、大変困っていました。その後、防災対策本部の審議を経て、廃棄物対策課が災害ごみの受け付けを行うと聞き、書類をいただき、16日から申請が行われました。 被害に遭われた方は、早くもとの生活に戻すために、必死になり再建を進めます。被害に遭われた方々の思いに素早く応えるためには、あらかじめのルールが必要と考えます。災害が起きてから対応がしづらいことも多いと思いますので、事前に災害時の特別ルールを作成し、あらかじめ手だてをとることは可能でしょう。この手だてを災害に当てはめると、地域ごとに災害が起きた場合のごみ回収業者の割り当てをしておくだとか、避難指示レベル4が出された段階で、避難指示レベルが上がれば当然罹災証明の発行が想定されますので、その準備にかかるだとか考えられると思います。これからも起こり得る災害に備えて、もう一度市民に対して避難マニュアル等をつくる必要があるのではないでしょうか。 3点目、次に災害対策についてです。災害救助法について伺います。雨風が強くなる前は、防災無線も聞こえていましたが、次第に強くなってきてからは全く聞き取れなくなり、やむを得ず防災ラジオで情報を把握しようと思いましたが、避難場所の発表しかされておらず、防災無線で流れている内容はラジオ等では把握することができませんでした。やはり安全を考えれば、FMラジオなどにも依頼して、さまざまな情報と避難指示を出す時点から同時に流れるような運用ができないものでしょうか、お尋ねします。 また、避難指示が出た段階で、防災ラジオからは音楽などが流れていたと聞きます。市民が市へ連絡したところ、市の職員から防災ラジオは地震、津波に対するラジオだとの答えだったそうです。防災ラジオという位置づけにすれば、いかなる災害時にも対応すべきと思いますが、どのような考えなのでしょうか。 避難所の運営に当たっては、早く開設したことで、雨風が強くなる前に避難できた方が多かったようです。私が行った避難所へは、介護施設に入所している方々なども速やかな避難ができました。ただ、避難所の運営は満足できるものではありませんでした。食料などを持参して避難してくださいなどの内容もわからないまま避難してきた人もおいででしたが、受け付けで備蓄品、水を用意しているのにもかかわらず、備蓄品を要望する避難住民に、上に確認をとってからでないと渡せないという対応は、私にとってはとても考えられませんでした。 また、避難所になった大きな体育館には懐中電灯が5個しか準備されておらず、万が一停電までに至ったとすればどうなっていたのか、とても心配になりました。避難所を設置して、職員を配置させるだけではなく、もっと柔軟で適切な対応が必要なのではないかと思います。また、体が不自由な方でも負担なく横になれるよう、段ボールベッドなども必要なのではないでしょうか。 避難所へ避難しなかった方に後日話を聞くと、ペットを飼っているから避難できなかった、子供がいるから周りの人に迷惑をかけてしまうなどの声も聞いています。そのような事情で避難できず、被害に遭ったら大変です。もう少し避難所の運営等を考え直すべきだと思いますが、見解を伺います。 被災者生活再建支援法の適用拡大について伺います。今回の台風第19号被害は、石巻市生活再建に改めて大きな影を落としました。復興道半ばに2回目の罹災証明の発行が求められるという二重の被災になりました。阪神・淡路大震災の被災者から提起された被災者再建支援法は、東日本大震災の復興の大きな支えとなりました。しかしながら、半壊以上の被災者で住宅を滅失したものという条件が基準となっています。 現在の被災者支援の基本的な考えとして、住宅の被害、全壊や半壊の住宅被害の程度で罹災証明が発行され、支援策もこの判定をもとに設計されています。今回石巻市では、一部損壊が多い被害だったと聞いています。半壊の基準までに達していない住居へ準半壊の判定を受けた家屋もあったと聞きますが、一部損壊では全く救済されません。繰り返される水害に対して、床下浸水など一部損壊への支援はどうなるのでしょうか。繰り返しているということが大きいと思います。一部損壊の適用範囲については、一部損壊には何にも制度がありません。個人個人が防災対策をしていても、そのときの判定で支援が全く異なります。水が入ってしまえば全壊も半壊も同じで、床の張りかえや家具の買いかえなどを余儀なくされます。壁の断熱材などは水を含み、上まで吸い上げられてしまい、カビの原因にもなり、健康状況が心配されます。 被災者再建支援法によって、今回の台風被害に対しても生活再建支援金の支給が行われますが、全壊で新たに自宅を再建する場合の上限が300万円です。東日本大震災でも限度額の少なさが大きな問題になりましたが、依然として改善の措置がとられていないことは大変残念です。 今度の台風被害の特徴は、住宅被害がほぼ1万世帯と数えられ、非常に規模が大きかったこと、東日本大震災における被災地と同等の地域被害だったことであります。このことにより、震災被災者の生活再建を困難にしていることは明らかです。東日本大震災と台風の二重被害者に対し、どのような対策をとるべきなのか、その基本的な考えを伺います。 同時に、住宅損壊程度にとらわれない支援策、アウトリーチ方式での対応が求められると思いますが、見解を伺います。 災害被災地でもある石巻市から県や国へ、まず一部損壊の適用範囲拡大、生活支援金を上限500万円まで引き上げるよう、国や県に強く要望すべきと思いますが、いかがですか。 次に、事業所の被害に対する支援について伺います。東日本大震災においてもグループ補助金が石巻市の水産業を初めとする被災事業所の再建の後押しをしてきているところです。ところが、再建途上にある企業が今回の災害によって再び被災し、非常に困難に陥っている事例が発生しています。こうした事業所に対して、どのような支援がなされるのかお伺いします。 また、店舗の方、例えば美容院や床屋など、グループ補助金の活用できないため、皆さんみずから再建せざるを得ない状況です。店舗、住居兼店舗には店舗分の罹災証明も出ず、みずから掛けている保険を利用するしかありません。被害に遭った方は、店の売り上げで税金は発生するのに、こういった災害時は何の補償も受けられない被害損だと嘆いています。利用できる制度として定額融資制度があっても、結局は借金に当たる制度です。そのような方々への災害においての救済の手だてはないものでしょうか、伺います。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 齋藤議員の御質問にお答えいたします。 台風19号被害からの教訓についてお答えいたします。私の台風19号からの教訓についてでありますが、今回の台風第19号の災害におきましては、議員御承知のとおり日本各地が想定を超える被害に見舞われました。本市におきましても3名のとうとい命が奪われ、また東日本大震災で被害を受けた市民の住宅やライフライン等に再び深刻な被害をもたらしました。 異常気象による大規模な災害への対策といたしましては、まず気象情報を的確に捉えるとともに、いかに早く防災関係機関や住民に情報を伝え、避難行動を円滑に進め、人命を守るということが何よりも重要であると考えております。 ◎伊勢崎誠一建設部長 私から、市独自の防災対策についてでありますが、冠水対策につきましては市内の雨水排水は石巻市雨水排水基本計画に基づき、建設している雨水排水ポンプ場が完成するまでの間、既存のポンプ場に加え、仮設ポンプ85基により実施しておりましたが、今回の台風第19号は現状設備の排水能力をはるかに超える降雨であったため、設置した一部の仮設ポンプにふぐあいが生じました。 今後は、今回のふぐあいの原因となりました仮設ポンプの燃料切れや漏電による故障が生じないように、補助燃料タンクの設置や浸水防止のために発電機等の電気機器のかさ上げ、停電に備えた発電機の設置のほか、追加の仮設ポンプの設置等、今回の教訓を生かし、冠水対策を行ってまいりたいと考えております。 ◎福田寿幸生活環境部長 私から、災害ごみについてでありますが、台風第19号により発生した災害廃棄物の処理につきましては、10月16日から11月22日まで、戸別回収と仮置き場への自己搬入の申請を受け付けし、仮置き場への自己搬入につきましては先月30日までに搬入を終了し、戸別回収につきましても今月14日までに終了したところであります。災害廃棄物発生推計量約8,900トンの処理につきましては、品目ごとに分別し、処理しているところであり、今月6日現在で約600トンを処分したところであります。 また、災害廃棄物収集運搬業務の戸別収集及び自己搬入につきましては、災害ごみとは関係のない便乗ごみの排出を防ぐために、事前に申請していただき、処理することといたしました。 台風第19号は、連休中に大きな被害をもたらしましたが、本市といたしましては情報収集を進めながら、災害規模に合わせた災害廃棄物収集運搬業務や仮置き場設置に関する調整等を速やかに行い、災害廃棄物の処理方針を定め、連休翌日の10月15日には報道機関を通して市民の皆様への周知を図りました。今後も迅速かつ適切な対応に努めてまいります。 ◎津田淳一福祉部長 私から、災害対策についてでありますが、一部損壊の適用範囲の拡大につきましては、本年9月に千葉県で発生しました台風第15号の被害を受け、国では一部損壊の罹災判定を拡大し、準半壊に該当する被災世帯を救済できるよう、本年10月に応急修理制度の一部を改正しておりますが、応急修理制度は現物支給となっておりますことから、みずから修理を終えた場合は制度の適用外となっております。 このことから、本市といたしましては、被災者が必要な支援を受けられるよう、本年10月28日に宮城県を通じ、国に対し、修理後であっても制度利用が可能となるよう弾力的運用等について緊急要望を行ったところであります。今後も国・県の動向を注視し、必要に応じて要望等の働きかけをしてまいりたいと考えております。 次に、被災者生活再建支援法の拡充についてでありますが、被災者生活再建支援法の適用拡大を県、国に要望すべきではにつきましては、被災者生活再建支援金の上限額や適用範囲の拡大につきましては、東日本大震災後、宮城県市長会及び議長会において要望を行っており、今回の台風第19号におきましては全国知事会が半壊世帯にも対象を拡大することや、床上浸水被災者の救済等について要望しております。各災害で被災された方には、罹災判定によりそれぞれ支援制度の利用が可能となっておりますが、今回の台風第19号被害における応急修理制度につきましては、準半壊まで対象が拡大されたところであります。 また、二重被害者支援につきましては、生活再建支援制度の基礎支援金が今回の罹災状況では支給対象とはならず、床上浸水等の被害のある被災者の方々にとりましてはいまだ復興途上にあり、浸水対策事業が終了していない中でのたび重なる被害となりましたことから、支援金の支給等について国や県の動向を注視しながら、必要に応じて要望について検討してまいりたいと考えております。 ◎岡道夫総務部長 私から、防災放送についてでありますが、市民への情報伝達につきましては、台風第19号襲来前日の10月11日午後1時に災害メール及びSNSにて注意喚起を行い、翌12日午前10時45分に台風第19号接近に伴い、防災行政無線等による避難所開設情報を発信しております。午前11時45分に警戒レベル3、避難準備・高齢者等避難開始を発令して、避難行動に時間がかかる方に対し避難するよう呼びかけを行い、さらに午後3時に土砂災害のおそれが高い雄勝地区、北上地区、牡鹿地区に警戒レベル4、避難勧告を発令、その後内水氾濫等が広範囲にわたるおそれがあると判断し、午後5時35分に市内全域に避難勧告を発令しております。 防災行政無線による広報につきましては、気象条件により聞き取りがたいことも認識しておりますことから、本市では災害情報テレホンサービスや市民向けに災害情報を発信している災害情報メールのほか、ツイッター、フェイスブック、ライン等のSNS、コミュニティーFMによる防災ラジオ等、情報発信の多層化を図り、いち早く市民に災害情報を伝達できるよう努めております。 次に、避難所の運営についてでありますが、今回台風第19号接近に際しましては、安全に避難ができるよう、風雨が強くなる前の避難を呼びかけ、早目に避難所を開設いたしました。各避難所には市職員を派遣し、学校の教職員など施設職員の協力を得ながら避難所運営を行いました。今後は、各施設や地域の実情に合わせた避難所開設と避難所ごとの運営訓練を行うなど、自主的な避難所運営ができる体制を整備していく必要があると考えております。 なお、今後も市職員のスキルアップに向けた研修を行うなど、災害対応力の強化、充実に努めてまいります。 ◎吉本貴徳産業部長 私から、グループ補助金の活用についてでありますが、国・県において東日本大震災時と同様に、台風第19号により被災された事業者へグループ補助金制度が創設されており、施設設備の復旧、整備及び商業機能の復旧のための補助金が交付されます。 また、東日本大震災時にグループ補助金を活用した宮城県、福島県の事業者で、さらに台風被害を受けた場合、特定の要件を満たせば今回のグループ補助金制度において、上限を5億円とする定額補助制度が新たに創設されるなど、復旧支援への手厚い制度となっております。 次に、店舗の災害の救済についてでありますが、議員御指摘のとおり再建への支援策が融資制度だけでは大変厳しいものと考えております。こうしたことから、被災された小規模事業者への支援として、店舗の改装や機械、車の購入費など、幅広く活用できる小規模事業者持続化補助金や地域の商業機能回復のための商店街にぎわい創出事業補助金など、国においてさまざまな補助制度が創設されているところであります。 本市といたしましても、関係機関との連携を図りながら、中小企業等支援のため、国や県などの各種支援制度の情報提供等に努めてまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆18番(齋藤澄子議員) 東日本大震災で復興事業を進めてきた石巻市が災害初動のマニュアルがないとすれば、いち早く対応すべきと考えます。少なくとも役所が休日かどうかは別として、罹災証明の手続の準備、災害ごみの集め方など、避難勧告が出される瞬間にでも準備すべきではないでしょうか。 市として、いち早く防災対策本部をつくられたことは評価すべきですが、ただ避難しろ、逃げろと叫んでも、市民はどのような手段で避難するのか不安を感じています。特に生活弱者、高齢者や体に障害を持たれている方は、具体的な手だてが見えないこと、避難することに諦めを感じているようです。事実高齢者独居の方や隣人を心配して、早く避難しませんかという問いかけを複数件に呼びかけた人の話も聞きましたが、避難することに消極的だったと答えています。避難には具体的で決められたルールの手だてが必要だと思いますが、答弁をお願いします。 ◎岡道夫総務部長 特に高齢者等を含めた災害弱者の皆様の避難につきましては、十分な時間が必要であるというふうに認識しております。そういった意味で、今回につきましては高齢者等避難準備情報をいち早く発令させていただきました。そして、災害到達予想時間を立て、そこまで十分な避難時間を設定できるということで対応させていただきました。 ただ、いずれにいたしましても、避難される方が皆様で逃げるということを認識していただく必要があるということでございます。当然早目の避難準備行動の発令、そういったものもあわせて、常日ごろからの自分の命は自分で守るという大原則に基づきまして、早期の避難が必要なのだという部分をさらに市民の皆様に御理解いただくように努めていきたいというふうに考えております。 ◆18番(齋藤澄子議員) ポンプの件で再質問します。 東日本大震災後、雨が降り、冠水する地域の方は、梅雨時期や台風などが接近しているとき、また被害に遭ってしまうのではないかと眠れない夜があるとおっしゃっています。市内ポンプ場の完成はいつごろを予定しているのでしょうか。 また、蛇田地区やさくら町の冠水は、準備されていた調整池の容量を超えた雨量により、調整池からあふれ出たことがその要因と言われています。新設されるポンプ場の完成によって、今回の水量と同等の雨水が流れ込んだとしても、全排水する能力があるものか、あわせてお尋ねします。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えします。 現在市内では11カ所のポンプ場を整備しておりまして、それらは令和2年度末を目標に進めております。 また、排水能力でございますが、今回の台風での降雨量は10月12日の夕方から13日の朝方までの10時間で210ミリメートルほど降っております。また、この降雨量、時間最大で40.5ミリメートルというふうになっておりますが、現在整備しておりますポンプ場の能力は時間最大で45.6ミリメートルの雨に対応するということで整備をしておりますので、調整池でのピーク時の容量をカットしながら、そういった調整をしながら、排水対策を進めていくということでございます。 ◆18番(齋藤澄子議員) 早期完成を望みますが、完成までの期間の対策もしっかりととっていただきたいものです。 次に、グループ補助金の具体的な内容と定額補助制度とはどのような制度なのか説明をお願いいたします。 ◎吉本貴徳産業部長 今回東日本大震災時と同じようにグループ補助金制度が創設されております。具体的には、2者以上の中小企業者、これは個人事業主も含みます。これら事業者でグループを組んでいただきまして、それらグループで行う共同事業を盛り込んだ復興事業計画というものを宮城県に認定していただく必要がございます。認定後につきましては、最大で1者当たり上限は15億円の補助金、補助率は4分の3となっておりまして、4分の1は自己負担ということになります。 ただ、先ほど答弁でも申し上げましたとおり、今回福島県と宮城県につきましては、東日本大震災の復興途上というふうなことで、残りの4分の1の自己負担につきまして、今回最大5億円で補助を出していただくと。条件はございますけれども、4つほど条件ございまして、まずは東日本大震災でグループ補助金等の制度資金を利用して復旧を図った企業であること、それから震災時から販路の喪失等も含めまして20%以上売り上げ等が減少していると、それから二重ローンというふうなことで、そのときの借金が残っていると、それから今回の被害を受けたという条件をクリアいたしますと、最大で5億円までの補助がございますので、実質自己負担ゼロで今回は復旧ができるという制度になっております。 それから、小規模事業者再建事業につきましては、いわゆるグループまでは組めない事業者の方々も含めまして、それぞれ事業を続けていくに当たって必要な資金の確保というふうなことで、こちらのほうは補助率は若干下がりまして、3分の2の補助になりますけれども、上限が200万円で、そのかわり使途についてはグループ補助金よりもかなり広くなっておりまして、仮に店舗がなくなって仮設の車なんかで営業しなければならないとか、売り方しなければならない場合は、その車の購入補助なども対象になるというふうなことで、小規模の事業者の方々についてはこちらのほうの補助金も使えるのかなというふうに考えているところでございます。 ◆18番(齋藤澄子議員) 防災対策は、各種の災害をあらかじめ想定し、行政も市民もその被害を最小限度に抑えることにあると思います。その災害予測の方法として、ハザードマップ作成が義務づけられていますが、石巻市でも幾つかの種類の災害に対してのハザードマップがつくられていると思います。このマップを今度の台風第19号被害と実際に比較し、検討した場合、どのような問題が明らかになったのか、改善すべき点は何なのか、現時点での石巻市での点検状況についてお示しください。
    ◎岡道夫総務部長 現在総務部のほうで対応しておりますハザードマップの作成の状況についてでございますが、その災害の種類によってハザードマップの内容が異なるということでございます。まず第1点目、東日本大震災で受けた津波ということで、津波ハザードマップにつきましては既に作成いたしまして、全世帯各戸に配布させていただいているところでございます。 その後につきましてでございますが、今現在進めているのが洪水のハザードマップ、これにつきましては豪雨の状態で北上川、それから旧北上川と、それから江合川、これら1級河川が堤防の決壊等の河川氾濫があった場合を想定した浸水区域、それのハザードマップを今現在作成しているところでございます。これにつきましては、年度内の作成で、年度明けにまた各世帯の配布という状況を考えております。 それから、もう一つ示されておりますのが土砂災害のハザードマップでございます。今回につきましても、特に河北地区につきましては大きな土砂災害が多発したということもございます。ただ、この土砂災害のハザードマップにつきましては、宮城県が現在警戒区域を指定中ということでございまして、今現在も石巻市内を含め、各地域の新たな警戒区域の指定を順次進めているという状況でございますので、ハザードマップに必要な警戒区域の状況、そういった部分を盛り込みながら作成しなければならないということで、一定程度の時間を必要とするかなというふうに考えております。ただ、その警戒区域につきましては、新たに指定された部分につきまして、速やかに住民の方への説明、それから随時ホームページで公開ということの手続をとらせていただいております。 ◆18番(齋藤澄子議員) 次に、これまでも質問されてきましたが、いわゆる在宅被災者と言われるいろいろな事情で被災した住宅に住み続けている人は、どんなに生活が困難であっても、支援の手だてが差し伸べられないという実態が石巻市において明らかになりました。石巻市では、幸いにその後の訪問、聞き取り活動、アウトリーチ方式などで、被災者の実態と被災者の生活の困難が明らかになり、初めて被災者支援制度や、そのほか福祉制度を利用する例がたくさんつくられました。今回の台風被害においては、この教訓を生かし、被災者の被害の状況を把握する努力がどのように行われたのか伺います。 ◎津田淳一福祉部長 お答えをいたします。 議員御指摘のとおり、東日本大震災の際には、在宅被災者と言われる方々につきましては、被害の状況であったりとか、被災者支援が十分に届いていないということの反省を踏まえまして、今回の災害、台風被害につきましては被災者の戸別訪問調査という形で調査をさせていただきました。この目的というのは、やはり家屋の被害状況を確認しながら支援制度の周知、それから健康状況の確認、それから被害に遭われたことでの生活相談、こういったものをいろいろ拾い上げて早期の支援につなげていこうということで実施させていただきました。保健師、看護師を含めて2名1組の体制で、10班体制ということで体制をとらせていただいて、先ほど申しましたとおり浸水被害の大きい床上浸水地域を、限定的ではございますが、被災者の戸別訪問調査という形で実施をさせていただきました。 ◆18番(齋藤澄子議員) これらの問題は、引き続き議論していきますが、次に移ります。 大綱2、子育て支援について伺います。小中学校保護者へのメール送信について伺います。父兄の方々から、小中学校によって学校行事だけで、そのほかは全くメールが届かない学校、また頻繁に不審者などの情報メールが送られている学校があるので、届かない学校の保護者の方は、ほかの学校の保護者の方に聞いたりしている。今回の台風被害でも、学芸会を予定していた学校も多く、中止や延期の情報とともに、家庭での被害状況を心配する学校もあったようですが、全く連絡が来ない学校もあったようです。保護者の方々にすれば、この温度差は何なのかと疑問の声になってあらわれています。 以前七十七銀行での事件があった際も、犯人が逮捕に至らないとき、児童・生徒が巻き込まれたりするような事件にならないのかなどと不安が出されていました。不審者情報においても、学区内だけの情報を送信している学校もあるようですが、子供たちが習い事などで学区外に出向くことが多いので、市内の情報は知っておきたいとの保護者もおります。まずは、子供たちの安全を第一に考えるべきではないでしょうか。そのような情報提供は、教育委員会が学校宛てに一斉送信しているようですが、その後学校側から保護者への送信について、どの学校も温度差のないように市内統一にはできないのか伺います。 ◎及川伸一教育委員会事務局長 私から、子育て支援についてお答えいたします。 小中学校保護者へのメール送信についてでありますが、保護者向けのメール送信については、学校からの連絡手段の一つであり、その内容や緊急性、地域性を考慮し、学校ごとに紙媒体、電話、メール送信など、適切と思われる方法で対応しております。 メール送信の内容や頻度については、学校と保護者との合意形成のもとで行われておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆18番(齋藤澄子議員) まず、子供たちの安全を第一に考えていただきたいと思います。 大綱3、これからの湊地区再生について2点伺います。 1点目、湊北地区で区画整理が済み、先月湊北地区まちびらきが開催されました。石巻市を初め地域の皆さん、業者の方々のおかげですばらしい町並みとなりましたが、今後どのように発展していくのか楽しみに思っております。同時に、以前のように活気ある湊地区になることを願っています。 そこで伺いますが、湊地区の土地区画整理後の土地の申し込み状況について、どのような状況になっているのか伺います。 2点目、八幡町交差点、内海橋の交通状況についてですが、新内海橋工事のため、八幡町交差点は渡波方面から不動町、大橋方面へ抜ける道が新内海橋の下を通っていくように変更となりました。そこで、私も県の東部土木事務所へ事故のないよう看板を大きくしてほしい、東内海橋のところはカーブがあり、右折するとき対向車とぶつからないような手だてをとってほしいとお願いをしてきましたが、ドライバーの方は余り看板を見ないこともあり、以前のように直進していく車両が多く見られます。市では、市報でも市民の皆さんへ情報提供もありましたが、通ってみるとなれるまで複雑でわからない方が多くいます。もっと手前から看板などでわかりやすくする工夫が必要ではないかと思います。 先日(仮称)新東内海橋などの工事スケジュールの会派説明がありました。延長で全部の内海橋が完成するのは令和4年3月という予定でした。そのときまで、また八幡町交差点は道路が変更されるのでしょうか。八幡町交差点は、渡波地区、半島方面へ向かう車が多く通過する大事な交差点です。県とも協議していただき、変更になる前に告知を行うなど、市民の方々が戸惑うことなく通過できるような工夫をしていただきたいと思いますが、見解を伺います。 ◎後藤寛復興事業部長 これからの湊地区再生についてお答えいたします。 私から、土地区画整理事業後の土地の申し込み状況についてでありますが、本年1月10日から2月8日までの期間で公募を実施したところ、湊北地区は募集区画数6件に対しまして、申し込みが2件、港東地区は募集区画数7件に対しまして申し込みはありませんでした。今後は、造成工事等の進捗状況に合わせて募集する予定となっております。 ◎伊勢崎誠一建設部長 私から、八幡町交差点、内海橋の交通状況についてでありますが、宮城県が整備を進めております内海橋周辺につきましては、中央、湊地区ともに工事が本格化しており、交通の切りかえを行いながら整備が進められているところでございますが、特に湊地区におきましては大門崎方向から石巻大橋方向へ通過する際、従来直進していたところを一度中瀬側に左折し、右折レーンから橋の下をくぐり抜ける形となっております。 また、石巻大橋から大門崎方向への通行につきましては、橋梁の取りつけ工事により、1月下旬からさらに車線の切りかえが予定されており、宮城県では1月号の市報や現地への工事看板等で周知を図るものと伺っております。 本市といたしましても、内海橋が完成に至るまで交通事故等が発生することのないよう、周知看板の設置等、万全の対策をとるよう宮城県に働きかけてまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆18番(齋藤澄子議員) 変更のたびに事故のないよう、事前に市民の方々にもっと周知できるよう努力していただきたいと思います。 次に、大綱4、女川原子力発電所2号機再稼働について伺います。原子力規制委員会が11月27日、東北電力女川原子力発電所2号機の新規制基準への適合性審査を終了し、審査書案をまとめて公表しました。今後12月27日までのパブリックコメント、意見公募を経た上で、女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会や女川地域原子力防災協議会作業部会を開催し、議論した上、宮城県、女川町、石巻市の首長と議会への承認が求められるタイムテーブルまで見えてきたことになります。 そこで伺います。原子力による重大事故を想定した避難計画を関連自治体に求められておりますが、令和元年10月に宮城県環境生活部原子力安全対策課で発行した「原子力防災の手引」では、検査場所だけでどこの地域の人がどこに避難するのかなども全く示されていません。立地自治体である石巻市では、避難計画も確実に避難できるような計画に全然なっていないのではないでしょうか。原子力防災訓練では、防災放送はいかにものように流していますが、バスや協力自家用車などが何台か参加する程度で、緊急性があり、危機感を伴う避難訓練では全くありません。先日も町内会の方々とお話をする機会がありましたが、自分たちの町内会がどこにどのタイミングで避難行動に移ればいいのかわからないと答えています。しかも、先ほど示した「原子力防災の手引」では、詳しくはホームページやネットでごらんくださいとばかりにQRコードを張りつけて、ホームページに進める仕組みになっています。しかし、ネット環境を持たない世帯やパソコンなどとは縁がないと言っている地域住民は、どなたがどのように伝えるのでしょうか。どうやって市民は避難するのでしょうか。 今回の一般質問では、台風第19号について質問を進めていますが、原子力災害時における避難計画についても一言触れておきます。この計画は、単独で原子力事故が起こることを想定してつくられていますが、台風第19号のような浸水被害などとの複合災害には触れられていません。原子力災害だけが単独で、天気のよいときだけに起こることは少ないのではないでしょうか。仮に台風第19号のような水害と同時に原子力災害が起きてしまったら、住民は避難すらできないということになります。危機対策課が大変努力され、石巻市避難計画をおつくりになっていることは承知しているつもりです。この努力が市民の避難行動に速やかに反映されるものであれば、努力のかいがあったとも言えるでしょう。しかしながら、今言ったように市民にどのように知らされ、市民がどのように行動していいのか十分に行き渡らないとすれば、避難計画は計画倒れになってしまいます。このことは、一般的な事故、事件からの回避とは全く異なります。石巻市6万1,500世帯、人口14万3,000人の総移動を想定する計画だということです。ここがはっきりしないまま女川原子力発電所2号機を再稼働させ、万々が一でも事故が起きてしまったら、誰が責任をとるのでしょうか。 福島第一原子力発電所の重大事故から間もなく9年が過ぎようとしています。9年たってもいまだに帰還困難地域が存在し、我が家に帰れず、借り暮らしを余儀なくされている福島住民が3万1,000人を超えているというのが福島原子力発電所事故被害の実態です。この現状を我が事にして置きかえたとき、原子力災害時における避難計画の策定と、その実効性が不十分なまま再稼働に同意したとするならば、石巻市民の再稼働に対する総意から離れるものになるのではないかということをつけ加えておきます。というのも、平成29年河北新報社の宮城県内有権者を対象に原子力発電所に関する世論調査をした結果、女川原子力発電所2号機の再稼働について、反対は38.4%、どちらかといえば反対30.2%であり、賛成は8.8%、どちらかといえば賛成は19.9%でした。石巻市では、80%に迫る反対の数字を見て、市長は議会の採決だけでなく、市民の声を聞き、判断すべきではないでしょうか。市長自身の判断を伺います。 ◎亀山紘市長 女川原子力発電所2号機再稼働についてお答えいたします。 新規制基準適合に係る自身の判断についてでありますが、原子力規制委員会では、先月27日に東北電力株式会社女川原子力発電所2号機の原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案を取りまとめたところでございます。現在審査書案について広く意見を求めるパブリックコメントを実施しているところであり、その意見を踏まえた上で最終判断するものと認識しております。 また、宮城県、女川町及び本市で設置しております女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会におきましては、今も継続して施設の健全性や安全性についての確認、審査が行われている状況であります。 女川原子力発電所2号機の再稼働に関しましては、住民の代表である議会の御意見をしっかりと伺いながら対応してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆18番(齋藤澄子議員) 女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会、また女川地域原子力防災協議会作業部会の開催状況と次の予定はいつなのか、またそこで審議されている内容についてお示しください。 ◎岡道夫総務部長 それでは、今御質問のございました会議について御説明させていただきます。 まず、女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会でございますが、これにつきましては宮城県、女川町、それから本市におきまして平成26年10月に設置したものでございます。これまで21回開催されておりますが、次の開催日はまだ決まっておりません。この検討会におきましては、女川原子力発電所2号機の原子炉設置変更許可申請に関し、科学的、工学的見地から、その安全性について確認、審議を行っているところでございます。 それから、女川地域原子力防災協議会作業部会についてでございますが、これは平成27年5月、内閣府が設置した会議体でございます。こちらにつきましてもこれまで21回開催されておりまして、次の開催ということで、今月中に開催される予定ということを伺っております。この会議につきましては、女川原子力発電所における原子力災害時の際の緊急時における初動対応、それから避難方法や経路、緊急時のモニタリングの実施体制、そういった部分につきまして詳細な検討を行っているところでございます。 ◆18番(齋藤澄子議員) 避難計画の実効性については、市民にはいつ、どのように説明される計画なのかお示しください。 ◎岡道夫総務部長 本市における広域避難計画につきましては、さきの議会でも一部答弁させていただきましたが、石巻市として検証を重ねながら更新を重ねていくものだというふうに認識してございます。そういった意味につきまして、この実効性という部分につきましては、先ほどお話しいたしました女川地域原子力防災協議会、その作業部会の中で緊急時対応を検討しているという状況でございます。その内容が国の原子力防災会議において認証されるという今後の動きになっておりますが、そういった部分を受けながら、それを反映した本市の広域避難計画の改定を行いながら、住民に周知していく必要があるかなということで検討しているところでございます。 ◆18番(齋藤澄子議員) 最後に市長へ、議会の採決と市民の総意が一致していることを確かめるために、市が主体となって市民アンケートなどを行うつもりはあるのかないのかをお聞かせください。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 原子力発電所が立地する地域の緊急時の対応策、これは内閣府が設置する当該地域の原子力防災協議会において取りまとめられます。その内容が原子力災害対策指針に照らし、具体的かつ合理的であることを確認した後に、内閣府が原子力防災会議に報告し、その了承を受けることとされております。石巻市としては、アンケート調査等については現在考えておりません。(6番黒須光男議員「原発は要らない。やめろ。だめだ」と呼ぶ) ◆18番(齋藤澄子議員) これで私の一般質問を終わります。 ○副議長(髙橋栄一議員) 以上で18番齋藤澄子議員の質問を終わります。次に、4番阿部和芳議員の質問を許します。4番。   〔4番阿部和芳議員登壇〕 ◆4番(阿部和芳議員) 通告に従い、一般質問をさせていただきます。 冬は必ず春となる。東日本大震災の最大被災地石巻市、受け身の1年を逆転させ、復旧、復興に励んでいけば、どんな苦労や困難があろうと、最後は必ず市民の幸せを築いていけると活動してまいりました。 東日本大震災の発生を受け、平成23年12月の第4回定例会で石巻市震災復興計画が可決されました。その基本理念の第1番目が災害に強いまちづくりであります。多くの市民が被災し、電気、水道などのライフラインの寸断を起こし、この震災の教訓を踏まえ、単なる復旧にとどまらず、防災基準、防災体制を抜本的に見直し、市民の命を守る災害に強いまちづくりを念頭に、新たな視点で都市デザインを描いたまちを構築するとともに、ライフラインの補完や快適な生活空間として、市長の肝いりの新エネルギーを生かしたまちづくりを目指し、復旧期、再生期を経て、昨年度から来年度まで発展期で完結する予定でまいりました。必ず春となるを信じ、災害に強いまちづくりについて、新たな防災体制の構築、地域の力でみんなで守る、減災のまちづくりの推進を柱として、細部にわたって取り組む計画としていました。 しかしながら、令和元年10月12日、台風第19号による災害対応はいかがなものだったのでしょうか。少なくとも3日前の10月9日に気象庁が緊急会見を開き、警戒を呼びかけ、10月13日に予定していた石巻大漁まつりほかを中止にしています。10月12日午前零時48分に大雨警報が発表され、その後の対応が疑問でなりません。死者3名、市内全域で28カ所の避難所、最大時に2,218人が避難しながら、市内至るところでの道路冠水や住宅の浸水、実に床上と床下合わせて9,537件となり、停電や土砂崩れなど甚大な被害となりました。市民は、「前々からわかっているのだったら大きな被害になるはずない。これは人災だ」という声も出ています。改めてとうとい命を失われた方々にお悔やみを申し上げますとともに、被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。 そこで、市長の政治姿勢、危機管理について、どのような所見をお持ちか伺います。 あわせて、これまで述べたように、台風第19号の甚大な被害と危機管理についても伺います。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 阿部和芳議員の御質問にお答えいたします。 私の政治姿勢、危機管理についてお答えいたします。危機管理についてどのような所見をお持ちか伺うについてでありますが、市民の生命、財産を災害または事故などから守ることは市の責務であり、日ごろから不測の事態に備え、迅速な初動態勢の構築や被害を未然に防ぐための対策を講じることが重要であると考えております。 また、本市及びその周辺において危機が発生、または発生するおそれがある場合に備え、あらゆる危機に対処することが可能な災害に強いまちづくりを目指すことが必要と考えております。そのためには、迅速かつ的確な情報収集と発信体制を構築するとともに、関係機関等及び地域が円滑に連携、協力し、市民の被害の防止または軽減を図ることが大切であると考えております。 次に、台風第19号の甚大な被害と危機管理についてでありますが、本市におきましては台風第19号により3名の方がお亡くなりになり、多くの住宅が浸水するなど、甚大な被害となりました。本市では、沿岸部の海抜が低いこともあり、排水対策等のハード整備を早急に進めることは大変重要な課題であり、あらゆる災害におきましても気象情報を的確に捉え、適切な判断により早目の避難を住民に呼びかけるなど災害対応に臨んでまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆4番(阿部和芳議員) 答弁をいただきました。市民の生命、財産を守る、災害や事故から守る、これは当然の市の責務だと思います。しかしながら、今回迅速な対応というのが欠けているような感じがいたします。東日本大震災の最大の被災地であります。今回の台風第19号でどこの市町村よりも万全な対策を講じられ、基本計画第1の災害に強いまちづくりを生かさなければならなかったのではないでしょうか。市長の所見を伺います。 ◎亀山紘市長 議員の御意見のとおりでございます。やはり東日本大震災でこれほどの被害を受けた石巻市としては、今回の台風第19号における被害は、我々としても大変危機管理が足りないところもあったというふうに考えております。 ◆4番(阿部和芳議員) 1回のミスであればしようがないのですが、何回もたび重なるといかがかなというふうに思います。 台風第19号で被災された地域、ほぼこういうふうに市長、全部回ってまいりました。(資料を示す)個別案件は、同僚議員が各地の状況を話すと思いますので、10月12日の停電からリアルタイムにSNSとかで私のほうに状況を伝えてくる市民の方々がおりました。渡波地区、塩富町や流留、垂水町、さくら町、不動町地区、駅前北通り地区、中里地区、蛇田地区、青葉東・西地区、それらも同様です。先ほどもあったように、ポンプのふぐあい、これ人災ではないかという声を伺います。対応についての所見と、市長、今後の仮設ポンプ、もう二度とあってはだめです。先ほどの市民の声もありましたが、眠れなくて、夜11時半とかに電話をよこす人もいます、また同じようなことが赤堀であるのかとか。そういったことで、今後の対応について市長の方針を伺います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 今回早い段階で災害対策本部を設置しましたけれども、やはり一番大きかったのは情報がなかなか把握できていなかったという状況にあります。そういう意味では、本当に情報を着実に、しかもリアルタイムで今の状況をつかんだ上で、それで災害対応を進めていかなければならないというふうに強く思いました。 避難所についても、かなり早く避難所開設をしましたけれども、その避難所対応についてもさまざまな課題がございました。そういう意味では、今回の災害を踏まえて、さらに今後対応についてもチェック、反省をして、これからの災害に備えていきたいというふうに考えております。 特に渡波地域の赤堀については、赤堀を一つの貯水池のような形で機能を持たせると同時に、仮設の排水ポンプをしっかりと対応できるような体制をとらなければならないと思っております。今市内各地域で新たに11の排水ポンプ場を整備しておりますけれども、これは令和2年度完成を目指して今取り組んでおりますけれども、その間、仮設のポンプを増設する、あるいは排水ポンプ車、そういったものも用意して、今後の災害に備えてまいりたいと考えております。 ◆4番(阿部和芳議員) 市長今お話ししたとおり、前にポンプあって、これが令和2年度で完成すると言って、この間に対応すると。昔丸光があった、今いしのまき元気いちばがあるところにもポンプとかあったのです。それで、せっかくつくったいしのまき元気いちばからかわべい、そして駐車場、今回補正出ましたけれども、ああいうところもみんなだめになったのです。浸水が引いたところを1軒1軒歩いたら、「大震災から8年たって、ことし3月に床をやっと張りかえたのですよ、阿部さん」と、そうお母さんに泣かれたのです。ましてや浸水してきて、4日間閉じ込められた地域もありまして、何やっているのやと、これまでの経験生かしていないのかと。減災まちづくりの推進では、都市基盤の復旧、復興、雨水排水施設の整備を事業として掲げているではないですか。もう一度改めて市長の所見を伺います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 仮設の排水ポンプの整備については進めていたわけですけれども、今回予想を超える雨が降って、排水機場の建屋が孤立したり、あるいはそこに非常電源を動かすための油の補給ができなかったということで、こういった反省を踏まえて、今後はそういった排水ポンプがとまらないようなしっかりとした対応をしてまいりたいと考えております。それだけではやはり不足することと思いますので、新たに、はっきりしませんけれども、たしか14台ぐらいの排水ポンプを用意して補強するということで、今後このような雨量が多くても冠水、浸水しないようなまちづくりといいますか、体制を整えてきたいと考えております。 ◆4番(阿部和芳議員) 迅速に組織つくっても、3日も前に気象庁が異例の記者会見をしているのです。それをどう市長は受けとめて、どう指示をしたか、それがまず1点目。 次に、今排水ポンプ15基、燃料切れや漏電という原因がありましたが、人災だ、これでは納得できないという市民の方々、冒頭でも言いましたが、こういう不満の声を市長はどのように受けとめていますか。この2点についてお願いします。 ◎亀山紘市長 まず、1つ目の3日前の気象庁の発表を聞いて、私は今回の場合には大変な雨量が観測されるというふうにテレビ報道等を聞いて、ですから12日の朝から市役所に駆けつけて、それで対策を協議しておりました。ですから、早い段階で避難準備体制をとり、高齢者の皆さんが避難していただくような取り組みをさせていただきました。そういった中で、雨量が集中した時間帯に85台のうちの、85台はその時間帯はほぼ動いておりましたけれども、その後2時以降に、たしか2時以降だったと思いますけれども、燃料切れとか、あるいは冠水して停電になったというようなことで、排水ポンプが停止するということになりました。これについては、こういうふうなことがあることはあり得ないというふうに思っておりますので、何としても今後はこの反省に立って、このようなことのないようにしっかりと準備を進めてまいりたいと考えております。被害を受けられた住民の皆様方には本当に申しわけないというふうに、心からおわびを申し上げたいと思います。 それから、市民の皆さんの不満の声は私の耳にも届いておりますので、今言いましたように、今後はこのようなことのないように、災害に強いまちづくりをしっかりと進めてまいりたいと考えております。 ◆4番(阿部和芳議員) 東日本大震災でもそのようなお話があったので、今度はならないと思って床を張りかえたとかあるので、もう一回なったときに、絶対この次はなりませんという話になるではないですか。それではだめなので、一歩一歩対応を市民に見えるようにしていただきたいというふうに思います。 これも、赤堀のところなんかに日本下水道事業団という看板があって、こいつに市では丸投げしていて、さっぱり見にも来ないという声もあるのです。そういうものは、全部11カ所、大手にやったので、管理もう任せたから大丈夫だという安心感があったのではないかという指摘をされる方もあります。これについて、まず市長の見解を1つ。 あと、先ほどもありましたけれども、被災された方の住宅で独自策がないと、被災した中で分断するようになってしまうと思うので、その2点について伺います。 ◎亀山紘市長 大手に発注しているから大丈夫だということではございません。やはり市職員もこの災害、今回の台風第19号に対して全力を挙げて取り組んでまいりましたけれども、準備不足もあって、排水ポンプ場の停止に至ったことについては、やはり今後この対策をしっかり進めることで、このようなことのないように対策をとっていきたいと考えております。 そのほかに、今回の災害では、避難所運営についてもかなり問題がございました。例えば高齢者の方々が避難した場合のベッドの確保、いわゆる段ボールベッドの確保というのは、これは早急に対応しなければならないし、またトイレの問題ですね、こういったものも今回、東日本大震災であれだけ避難所運営で苦労したことが生かされていなかったということは、しっかりと今後反省して、そのようなことのないように取り組んでいきたいと思っております。 それから、独自策、これは東日本大震災と今回の台風第19号で二重に被害を受けられた方に対する支援策ということについては、今検討している段階でございますので、御理解いただきたいと思います。 ◆4番(阿部和芳議員) 時間がなかったというのは、震災から何年もたっているのですから、そういうことの絶対ないように、ハード面はおくれることがあっても、ソフト面はいつでもできるのです。そういったものに対したときに、冒頭でもあったように、市民の生命、財産を災害や事故から守れなかったというのは大変残念なことで、東日本大震災以来、想定外では済まされません。想定しなかったから問題なのです。ですから、きちっと想定していく。 市長からも今あったように、避難所の設置の仕方にも課題山積であります。一番4日間も渡波地区、こっちの大きいほうだと渡波が載っていないので、この小さいほうで、ちょっと見えづらいのですが、(資料を示す)ここに避難所できたところにマーカーつけると、ここ渡波ですね。そうすると、渡波中学校と渡波支所になっているのです。みんな西のほうに。今回冠水した渡波の流留地区とか何かは、全然そっちまで行けもしないくらい冠水です。目の前に何があると思いますか。万石浦中学校あるのです。これが開設されなかったので、市民からいっぱいお叱りの電話をいただいたりしましたが、とりあえず垂直に逃げてくださいということを言われましたが、こういったものの、市長、12日の午後11時過ぎに「自宅に冠水してきたけども、和芳さん、助けて。何とか助けて」というメールもいただいたり、電話でも来ました。すぐさま災害対策本部に電話したら、「危ないので、二次被害を受けると大変なので、垂直避難で2階へ逃げてください」です。確かに命のほうが大事ですから。ですから、もし避難させるのだったら、そういう開設基準というのはつくっていないのですか。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 災害時マニュアルというのがありますし、また危機管理計画もございますので、そういう意味ではそういった対策については十分用意されているというふうに思っておりますけれども、今回の万石浦地区については、これについては私も、なぜ万石浦中学校ではなかったのかというのは総務部長から答弁させますので、お願いします。 ◎岡道夫総務部長 今御指摘のございました万石浦中学校でございますが、渡波エリアの避難ということで、その万石浦中学校に行く道路が冠水する可能性が高いということで、早目の段階で渡波中学校に避難していただきたい、そういった考えのもとで渡波中学校に避難所を設定しましたし、浸水前の早目の避難ということを防災無線、それからラジオのほうで流させていただいたと。ただ、やはり水が上がってきてから避難される方がいたという部分もありましたので、今後につきましてそういった事例、万石浦中学校だけではなくて、全体的な部分、地域性、そういった部分の考慮も必要だということで、今回の反省点の一つかなというふうに捉えております。 ◆4番(阿部和芳議員) 冠水するから早く場所を移動させるべきなのです。そこがもう4日も5日も入れなくなっているのですから。私も長靴で行ったらべろんこになりまして、後に来た鈴木議員はちゃんと胴長履いてきて、渡れたよと、市民の方にも言われました。やっぱりそういうところから考えると不行き届きです。それで、来た職員が何と言ったと思いますか。ここは冠水しやすいですと。そうしたら、先に逃げること、そこを防備することを考えてあげなければならないではないですか。そこがいっぱいになると、今度さくら町地区のさっきあった貯水池がいっぱいになってオーバーフローしたり、そういったものの悪循環に今回なりました。 私は何度も災害対策本部に連絡を入れて、設置してある防災センターにも行きました。浸水、冠水は建設部の下水道管理課ということで結局回されて、何か機能不全を起こしているように感じました。せっかく一連で防災センターをつくったのです。その活用について、市長の評価を伺いたいと思います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 防災センターで災害対策本部会議をして対応してまいりましたけれども、せっかくいろんな映像施設があるわけですけれども、なかなか情報が伝わってこなかったというところがありますので、今検討しているのがSNSを活用したファーストアラートと言われるような、共同通信社が行っているような、常に投稿された災害情報をつかんで、そして今の災害の状況を的確に把握するということが必要だというふうに思っております。そういう意味では、今回の東日本大震災から9年になろうとしておりますけれども、まだまだその体制が不十分だったということに関しては、心から反省をいたしております。(6番黒須光男議員「反省ばかりしているならやめろ」と呼ぶ) ◆4番(阿部和芳議員) 防災センターで一元化して情報収集して、そこから行けるような方向とか、そういったものをきちっとしないと、防災センターで一応そこで受けます、そこから各部に行くのだったら、市役所でやったほうが早いですよ、あそこなくても。何のためにつくったか意味がわかりませんよ、これでは。そこに例えば市内の掲示板があって、そこにランプついたり、情報あったものを今言われたものでカバーするとか、そういったものが必要ではないですか。 さらに言わせてもらえれば、防災訓練も11月3日、中止になりました。放送で3日中止だということで、私たちは3日に予定していて、市と連携することになっていたのですが、防災無線で中止になったということで、各地区からお叱りをいただきました。万石浦とかほかはやれたのですが、ほかのところはみんな中止だと思って、地域のやつも中止だと思いました。その後にもう一回集まって、役員で30日にやりました。そのときには、さっきの2号機のほうもあったので、小積浜の住民の人たちは荻浜中学校に集まって、避難経路は大崎市です、こういったものもここで勉強会、こういうのが地域自治システムの一つだと思うのです。それらが連携していないから、こういう有事のときに困ると思うのです。誘導方法にしても、情報発信、さらに今在庫となっている災害ラジオ、さっきの説明だと津波災害とかには使えるけれども、雨量のとき使えないと、こんなものありますか。もう一つ、難聴地区があるので、難聴地区のところは戸別受信機も欲しいというのですが、市長こういったものの対応、在庫のラジオの件と、あと戸別受信機を希望するところの設置についてどのようにお考えか。 ◎亀山紘市長 防災ラジオの利用については、これはしっかりと、難聴地域に当たっては戸別受信機も必要だというふうに考えております。これまでも難聴地域については戸別受信機の提供等を行ってまいりましたので、さらに今回の台風第19号を踏まえて、情報が確実に伝わるような体制を構築していきたいと考えております。 ◆4番(阿部和芳議員) 河北地区では、河北総合センター、ビッグバンに避難しました。その際、誘導されて避難したのはいいのだけれども、駐車場に水が冠水してきて、車がだめになりました。多くの方々に、この車は誰が面倒見るのやと、誘導に従ったまでじゃないかと。これで伺ったら、これは市に責任はないというふうなことで、それは伝えましたけれども、そういった誘導に対する責任とか、そういう対処の方法を今後考えていかなければならないと思いますが、市長の見解を伺います。 ◎亀山紘市長 今回の浸水、駐車場の問題ですけれども、浸水域の駐車場に置かれた車というのはかなり被害が多かったというふうに見ております。そういう意味では、車の避難体制についても、駐車場の確保ということからすれば、しっかり考えていかなければならないなというふうに思っております。 ◆4番(阿部和芳議員) その際、誘導したときの、例えばだめになったときの責任とかと言われたり、あとさきの本会議でもありました行政が誘導していて亡くなったときに公務災害にならないので、それが出ないとか、そういったような災害時に一生懸命働いた人たちとか、それに従った人たちが被災をするというのは、私は言語道断だと思うのです。その際に、市とかが保険や、そういったような機構に加入していて、それから右から左にお支払いできるようにしたり、補償できたりするというのが災害に強いまちづくりの一端だと思うのですが、改めて市長に伺います。 ◎亀山紘市長 保険の問題、今回の台風第19号を通して、市としても災害に対する備えとして保険に加入ということを考えることが必要ではないかというふうなことを職員と話ししておりますけれども、今後どういうふうな保険制度があるか、検討させていただきたいと思います。 ◆4番(阿部和芳議員) ぜひ一生懸命やっている人たちが報われるような、そういったようなことにしていただきたいと思います。 桃浦地区等の川が氾濫したり、皿貝川とか馬鞍地区のところに参ったときには大変お叱りをいただきました。馬鞍地区は1メートル70ぐらい入ったところもあって、あと真野川、大和田川、河川についてまだまだ小さい川もあるでしょうが、国・県と迅速な連携が必要だというふうに思います。国土交通省のポンプ等も含めて、そういったものの国・県、関係機関の連携については常日ごろ強化していると思いますが、市長、その辺は連携を密にしているのでしょうか。 ◎亀山紘市長 東北地方整備局の局長とは、前、北上川下流河川事務所にいた方ですので、また今北上川下流河川事務所の所長は、以前にも石巻市にいたことがございますので、そういう意味では今回の災害に当たってもしっかりと連携をとりながら進めてまいりました。 ◆4番(阿部和芳議員) 台風第19号関係で石巻市内の被害というのは甚大です。旧市内は結構メディアで大きく取り上げられておりますが、6総合支所のほうの被害というのは、これに匹敵するくらい甚大だったのですが、報道も少ないように感じました。それで、総合支所のあり方というか、権限と財源をもっと移譲していればとか、あと行政委員で市役所のOBがいるところは早く進んでいるとか、また人事面でも、地域を詳細に知っている人事、そういったものも多く関係しているということが課題として露呈されました。総合支所に権限、財源を移譲するのか、本庁一括管理すると全部メディアにも一括で被害状況がわかるようになるのか、こういう検討が必要だと思いますが、市長の方針というか、見解を伺いたいと思います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 総合支所の場合には、現場を抱えていますから、現場の把握というのでは、本庁よりは現場にいるだけ災害の状況というのはいち早くわかりますので、そういう意味では今回も総合支所から御意見がありましたけれども、避難所の開設についても総合支所長の判断で、あるいは総合支所の判断でどうするかというのは決めてもらってもいいのだというふうなこと、そういったことはもう、とにかく住民の救済、あるいは住民の災害からの備えということからすれば、これは現場に直結した総合支所が対応していくことが必要ではないかというふうに考えておりますので、これはきちっとしたマニュアル化みたいな形で残していければというふうに思っております。 ◆4番(阿部和芳議員) 災害に強いまちづくりを実施するには、まさにそういったことです。備えあれば憂いなしと言っております。この言葉が生かされなかったというのは、やっぱり一連の大川小学校の訴訟問題だというふうに思います。事前防災が指摘されています。しかし、危機管理がなく、和解していれば20億5,650万円の支払いとはならなかったはずでありますし、遺族に寄り添っておけばということで、口惜しい限りです。改めて市長の危機管理と大川小学校の一連の問題についての所見を伺いたいと思います。 ◎亀山紘市長 今回の大川小学校の問題に当たりましては、学校管理下にあって74名の児童の命を守ることができなかったということに関しては、御遺族の皆様には本当におわびを申し上げたいと思います。この事件を通して、学校というものの安全教育、あるいは子供を守る教育、そういった対応を進めることで、今回の大川小学校訴訟問題についての責任をしっかり果たしていきたいと考えております。 ◆4番(阿部和芳議員) 市長、今くしくも言った、大川小学校事件なのです、これは。今まで統一で事故と言っていましたけれども、やっぱりそういうことなのです。この間の本会議でもお話しさせていただきましたが、最高裁の決定後の市民への謝罪について、市長はまだこれからだというふうにお話をなさっていました。今市民は今後にしわ寄せが起こって、石巻は市税上がるのでないですかとか、財政破綻して夕張市になるのでないですかということで、いろいろ不安を抱いているようです。改めて市民へのメッセージと、そして身の処し方、財政問題についての市長の所見を伺いたいと思います。 ◎亀山紘市長 今回の大川小学校事件に関しては、これは今後の財政状況に影響ないというふうには言い切れません。やはり影響があると見ておりますけれども、私としては石巻市の経済発展を進めて、そして積極的な地域の活性化、あるいは産業の推進を図って、財政破綻の起こらないような取り組みを進めていくという覚悟で取り組んでまいりたいと考えております。 ◆4番(阿部和芳議員) 市長、市民への謝罪の仕方というのが抜けていませんか。 ◎亀山紘市長 まずは、私としては今回の訴訟、判決を受けて、市民の皆さんに多大な御迷惑をおかけしたということについては、記者からの取材要請を受けたことから、私みずからが市長室前に出て取材を受ける形で対応し、謝罪をさせていただきました。また、市民からの代表である議会での私の大川小学校訴訟問題についての考え方、そして市民に与えた影響について答弁させていただいたというふうに考えております。 ◆4番(阿部和芳議員) 都合のいいときは議会の皆さんに、市民の皆さんにと。ですから、その中でまさにこれまでの対応というのは危機管理能力の欠如と言わざるを得ません。 さきの付託された総務企画委員会で、この問題に関する条例が否決されました。率直に市長の感想を伺いたいと思います。 ◎亀山紘市長 私の給与削減の条例について否決されたということについては、私としても大変残念に思っておりますけれども、しかし議会がこれに対して、条例について判断を下すということですので、それは私としても議会の方針に従うということになりますので、御理解いただきたいと思います。(6番黒須光男議員「早くやめろ、そうなら」と呼ぶ) ○副議長(髙橋栄一議員) 静粛に願います。(6番黒須光男議員「いいからやめろ。市民の声だ」と呼ぶ) ◆4番(阿部和芳議員) 私からも50%、6カ月の根拠を伺いました。責任はすごく重いのです。市民への謝罪メッセージも出さずに50%、6カ月の削減の根拠もあやふやで、そのときに聞いたのは「精いっぱいのとり方です」では伝わっていないと思います。改めて市長に答弁いただきたいと思います。 ◎亀山紘市長 私としては、これまで申しましたように、私がとり得る最大の責任のとり方だというふうに考えておりますけれども、しかし議会がそれを認められないということであれば、それに従うしかないというふうに思っております。(「政治家としてすっぱりやめろ」と呼ぶ者あり) ◆4番(阿部和芳議員) 議会の判断を仰ぐ前に今までやってきて、都合の悪いときに議会の判断を仰ぐというのはおかしいですよ。 全員協議会で石巻市の財政収支見通しの今後の対応について説明がありました。令和2年度から令和4年度までの3カ年で財政調整基金残高が41億円減少いたします。財政調整基金は有限です。与えた影響は物すごいものがあります。市長、そういうために責任は大きいのです。どうでしょうか。 ◎亀山紘市長 それは、責任は大きいということは私も認識しております。そういうことで、とにかく私としては今の状況を考えた場合に、これまでも削減が幾つかありましたけれども、その中で最大の削減幅、減額ということにさせていただきました。これは、しかし責任のとり方としては、私としてのとり方について議会で議論されて、それで否決されたということであれば、私もそれに従うということになります。(6番黒須光男議員「やめなさい」と呼ぶ) ◆4番(阿部和芳議員) 削減案というのは、職員とか、ルールに不備なことがあって、その責任を代表者がとるのです。この場合、自分で招いた種なのです、これまで。危機管理について、財政面これであっぷあっぷです。湯水のごとく箱物をつくって、前年度まででき上がっていなければならない職員適正化計画、いまだに示されていません。職員を減らさないで箱物をつくって、指定管理、委託料の支出の増大、加えて人口減少と市税の落ち込みが予想されます。そのため、1つ例をとると、放課後児童クラブなどで会計年度任用職員制度が導入されますが、適正化計画との整合性が図られないで、示されない中での運用というのは非常に厳しいものがあります。ほかの部署でも全部悲鳴です。第2回定例会のときにただした私の公共交通についても、財源が大変だとか、実施したくてもできないものというのはいっぱいあるのです。こういったものがもし使われていればなというと、2億円ずつ毎年使えれば、公共交通機構から何から全部解決します。この市長の揺らぐ政治の実施の中で、市民や職員へ与える影響というのはすごく大きいものがあります。市長の所見を伺いたいと思います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 今回の最高裁に対する上告については、これはもちろん私の判断もありますけれども、議会の同意を得て(何事か呼ぶ者あり)上告をしましたので、(6番黒須光男議員「なに、この。議会も反対している者もいるのだ」と呼ぶ)そういう意味では私もしっかりと責任をとらせていただきますけれども、(何事か呼ぶ者あり)(6番黒須光男議員「やめてしまえ」と呼ぶ)それは私としては継続してこの市政を(6番黒須光男議員「何を継続するのだ」と呼ぶ)担っていきたいと思いますけれども…… ○副議長(髙橋栄一議員) 今議員と当局の本当に大事な議論が続いております。(6番黒須光男議員「市民の声だ」と呼ぶ)それを妨害するような発言は認められないので、厳重に注意してください。(6番黒須光男議員「市民の声だ」と呼ぶ) ◆4番(阿部和芳議員) 敗訴の支払いは、全額石巻市民の税金ということでは、話になりません、これでは。継続してやるのであれば、簡単ですよ、自己責任で全部払ってしまえばいいのです。失政を公費で賄うというのはいかがなものでしょうか。この際、身の処し方、責任のとり方として、2回退職金も出ているのでしょうが、御自分でお支払いになったらいかがですか。 地方自治法第148条に事務を管理し、これを執行することというのが規定してあります。同法第149条に事務を担任すべき9号が記載され、予算調製や執行を記載してあり、厳しいリーダーの責任が問われます。市長の所見を伺います。 ◎亀山紘市長 リーダーとしての責任は大変重いというふうに思っております。しかし、今回の大川小学校事故の問題については、これは個人で払うべきものではないというふうに私は考えております。 ◆4番(阿部和芳議員) 個人で払うべきものではないのです、みんなで同じ意思で進んでいれば。私は直接一人として現場で見ていましたから、平成23年3月11日の東日本大震災発生から遺族への説明会、今回でおしまいとか、宿命発言、市長しましたね。隠蔽ともとれるメモの破棄。信頼関係を失っているのです。改めて当時の資料や新聞を昨晩読んできました。平成24年1月22日の第3回保護者会で境教育長から、防災マニュアルの不備や高台避難訓練なし、人災の部分もあったと言う。次の日の新聞にはみんな人災であったと。そこから訴えられて戦いにいっているのです。ですから、そこで和解とかという選択肢があればこういうことにならなかった。ぶら下がりといえども、徹底的に争うとか、そういう発言はいかなるところでも発言すべきではないです。残念ながら、全く危機管理がないと言わざるを得ません。市長の先折りともとれる行動が遺族との溝を一層深くしたのです。上告する前の和解案はないのですかという記者の問いに対しても、向こうから和解してくるなら応じますが、こちらから和解はありませんと、これ逆ではないですか、普通。(「逆」と呼ぶ者あり)市長に改めて所見を伺います。 ◎亀山紘市長 最初に、自然災害の宿命発言ですけれども、これは遺族に対してそのような宿命と使ったことに対してはおわび申し上げますけれども、これはあくまでも私が子供を亡くした場合にどう悲しみますかと言われて、どうしますかと言われたことに対して、悲しみは非常に強いものがあって、(6番黒須光男議員「へ理屈語るな」と呼ぶ)いや、へ理屈ではなくて実際にそうですから、そういったことで私がつい宿命発言をした。新聞報道が全て宿命だけを取り扱って、その前後の解釈はしないというところがありました。しかし、これは遺族に対して大変申しわけないというふうに思っております。 それから、和解についても、これは私も弁護士にも言いましたけれども、和解の道を探ってくれということは申しておりましたけれども、(6番黒須光男議員「ばか弁護士だからだめなんだ」と呼ぶ)何としても…… ○副議長(髙橋栄一議員) 静粛に願います。 ◎亀山紘市長 そういうふうな和解の方向には行かなかったということに関しては、私としても今でも残念に思っております。 ◆4番(阿部和芳議員) 5,700万円をかけた第三者検証委員会が実にずさんで曖昧な結果になりました。その悲しさはここに、手記にいっぱいあります、書いて。(手記を示す)「息子の死は人災。最期を知るためには裁判しかなかった。未来の子供の命を守るバトンをつながなくては」。これには「早く逃げっぺ」、息子の訴えを無視した教師、国家賠償請求時効寸前で訴訟に至り、一審判決と控訴、昨年控訴判決と上告、前にも言いましたけれども、「金目当てか」、「何で訴えた」などすごく厳しい非難を受けながら裁判、5年7カ月で判決が出ました。子供を亡くした遺族の8年7カ月の長き苦しみは想像を絶するものがあります。 市長、さらに令和元年11月11日付の遺族宛てのA4、先ほどもありましたけれども、大川小学校遺族説明会(御案内)では、「大川小学校事故により犠牲になられた児童の御冥福をお祈り申し上げますとともに、御遺族の皆様に心から哀悼の意を表します。さて、大川小学校事故に係る最高裁決定を受け、御遺族の皆様に下記のとおり説明会を開催しますので、御案内申し上げます」、記と書いてあって、1、期日、令和元年12月1日(日)午後1時から。2番目に、場所、河南総合支所3階大会議室。3、内容が3つあって、その中の1つが大川小学校事故訴訟に係る最高裁決定を受けての謝罪となっています。2番目が意見交換、3番目がその他。出席できない御遺族等のアスタリスクして書いてありました。そもそも遺族は訴訟が目的ではなかったのであります。危機管理のない対応が厳しいこのような現実となったのです。これをつくり出したのはやっぱりリーダーです。この責任はすごく重いです。この手記とか読みましたか、市長。この市長の明確な責任について、再度伺います。 ◎亀山紘市長 責任のとり方については、私はやはり今後二度とこのような悲劇がないような、(6番黒須光男議員「当たり前だ」と呼ぶ)災害に強いまちづくりを(6番黒須光男議員「また起こす気か、この」と呼ぶ)しっかり進めていくことが責任を果たすことだというふうに考えております。(6番黒須光男議員「早くやめろ」と呼ぶ) ◆4番(阿部和芳議員) 今ここの御案内文書を読みましたけれども、そういうものを改めてやるよりも、訴訟で遺族を分断し、謝罪してから来てくださいではなくて、市長は常々私も政治家の端くれみたいなことを言っていますが、そう言っているのであれば、11月11日に文書を出すのだったら、そこから1日10件回っても7日間で遺族のうちを全部回れます。個別に説明するのが政治家ではないでしょうか。実は、報道されている人たち2人、その説明会には行けましたが、ほかの人たちはマスコミが怖くて行けないとか、今昼食をその辺で食べているだけでも「子供たちでもらった金か」とか、いろいろ非難があるのです。また第2の被災をしているようなものです。相当風当たりが強いのです。そういったときに、しっかりと責任を果たすべきです。 私たち議員にも債務負担行為で文書を1つ送ってきただけで終わりですものね。多くの議員からその際に、負担を求める件について法律家ときちっと相談してください、債務負担行為は可決してもしっかりと負担割合を協議してくださいと出ました。弁護士A、弁護士B、10月24日に法律相談した結果の概要とあわせて郵送で、誠意が全然感じられません。議会や市民、先ほどの答弁の中で議会の皆様にきちっと報告すると。弁護士AとかBというのは実在する人間なのですか、Aというのは。実名もない記載で妥当な判断をしろという議員への判断材料なのでしょうか。二元代表制の私たちが承認しなければいけない問題なのですか、これ。疑問です。市長、どうでしょうか。 ◎亀山紘市長 そういうことに対しては丁寧に対応しているというふうに私としては見ておりますけれども、もしそうでなかったということであれば、私としても今後しっかり直したいと思います。 ◆4番(阿部和芳議員) 弁護士Aさんは、中央大学の教授の批判までしながら書いているのです。自分が名乗らないで、これ信用できますか。 第三者検証委員会の室崎委員長が創設した日本災害復興学会というのがあります。2019年度の鳥取大会で富山大学の林先生の論文、「なぜ宮城県は二度の巨大歴史津波(869貞観,1611慶長)を対策から外してしまったのか」という発表がありました。要約すると、二大歴史津波で経験した平野部大規模浸水を宮城県では対策せず、2010年夏、被害想定見直しで、ここのところに入れておけばよかったのですけれども、これにも記載されずに最後の機会が失われる過程が明らかになりました。大川小学校裁判で敗訴いたしましたが、みずからの賠償責任はなしとした宮城県の判断を再検討する必要があるというこの論文です。3.5キロメートルの津波陸上遡上が予想され、マグニチュード8以上では明確に危険となっている貞観、慶長の津波です。そのときに入っていれば、2010年の見直しのときに入っていれば、もしかしたら。だから、県の判断も重い判断なのです。これまで平成21年10月23日の最高裁判決、郡山市と福島県の、その件についてのみ最高裁の判例としていますが、この負担割合、この論文も含めて、再協議するべきだと思いますが、市長に伺います。(6番黒須光男議員「そのとおり」と呼ぶ) ◎亀山紘市長 その論文について、私まだ存じ上げませんので、検討させていただきたいと思います。 ◆4番(阿部和芳議員) 検討ではないですよ。これまで財政が大変だとか、みんな語ってきたのではないですか。そうしたら、検討ではなくて、できればそういうふうに進みたいというのが答弁ではないですか。(6番黒須光男議員「そのとおり」と呼ぶ) それでは、申し上げますが、国家賠償請求が終わりましたが、民事はまだ時効が成立しておりません。過失責任がある以上、もし弁護士やら議員立法ではないですけれども、ハンセン病のような対応されたら、金額また膨れ上がりますよ。そのとき市長どう対応しますか。 ◎亀山紘市長 民事による賠償は、現在私としては考えておりません。(6番黒須光男議員「相手が考えて出すんだよ」と呼ぶ) ◆4番(阿部和芳議員) こちらで想定していないのは危機管理ないというのです。そういうのがあっても出せるようにとか、どう対応するとかという協議が必要なのです。 ところで、県に立てかえていただいた20億円、これは逆に県に相談して求償権をほごにしてもらったらいかがですか。求償権ほごの裁判を起こしたらいかがですか、半分。いかがですか。(何事か呼ぶ者あり)(6番黒須光男議員「亀山、早くしゃべろ」と呼ぶ) ◎亀山紘市長 お答えします。 求償権を破棄しろというのは、私としてはそれが可能かどうかということ、しっかりと見きわめたいと思います。 ◆4番(阿部和芳議員) 可能ならやってくれるのですね。しっかりと求償権を破棄して、折半並びにそういう対応にしていただければというふうに思います。 まず、組織全体危機管理が本当に必要です。SDGs、ここに私バッジつけていますが、これも来年採択になるかどうか、まだ危ういです。幸福というのは、誰から与えられるものでなく、自分からとっていかなければならないのです。よって、今回も求償権をほごにしてくださいとか知事に談判する。それから春を迎えるような対応をするのです。努力もしないで、次はなしにしますではなくて、この問題をきちっと精査して対応しますというふうにしていただきたいと思います。 今、日本は自律自助の精神を失っております。しっかりとその精神を養いながら、その信念に従って、私も市民の負託に応えられるよう頑張ってまいります。これで質問を終わります。 ○副議長(髙橋栄一議員) 以上で4番阿部和芳議員の質問を終わります。暫時休憩いたします。   午後2時57分休憩                                             午後3時15分開議 ○議長(木村忠良議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。20番丹野清議員の質問を許します。20番。   〔20番丹野清議員登壇〕 ◆20番(丹野清議員) ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、一般質問を行います。 地球温暖化により、世界では100年に1度の熱波や洪水が当たり前に起きております。日本でも豪雨や大型台風が頻繁に発生しており、今ではいつ来るとも限らない災害にどう対応していくべきかが大きな課題となっていることは周知の事実であります。 去る10月6日午前3時にマリアナ諸島の東海上で発生した台風第19号は、10月12日から13日にかけて東日本を縦断し、東日本一帯に広範囲にわたって甚大な被害を及ぼしました。特に台風接近に伴って発達した雨雲により記録的な雨量を観測、河川の氾濫や土砂崩れなどが多発し、本市においても3名のとうとい命や多くの家屋が浸水し、道路の通行どめが多発するなど、復興完遂を目前にし、大震災からやっと立ち直りかけた矢先の災害に、やるせなさ、憤りを感じる市民が大勢おります。 気象庁による事前の台風情報は、テレビなどの報道により正確に伝えられ、繰り返し事前の警戒を呼びかけられていたにもかかわらず、被害が拡大してしまったことはまことに残念でなりません。震災復興基本計画に掲げる基本理念、災害に強いまちづくりを進める本市にとって、復興途中とはいいながら、事前準備や対応に不備はなかったのか、今後の課題は何なのかという観点から質問させていただきます。 大綱1、台風19号における被害状況と今後の対策について。(1)、今回の被害状況全般ですが、床上、床下などの家屋被害、1次産業における被害、市道や林道などの土木施設の被害状況についてお伺いをいたします。 次に、(2)、新聞報道によると仮設の排水ポンプが停止し、被害が拡大したとありましたが、具体的な場所、原因、また今後はどのように対応するのかお伺いをいたします。 次に、(3)、冠水や土砂崩れにより多くの住宅被害が発生しましたが、その支援策はどのようなものなのかお伺いをいたします。 次に、(4)、冠水被害により災害廃棄物が大量に発生しましたが、その処理状況と今後の課題についてお伺いをいたします。 ◎岡道夫総務部長 丹野議員の御質問にお答えいたします。 台風19号における被害状況と今後の対策についてお答えいたします。私から、床上、床下浸水等住宅被害、1次産業被害、市道及び林道などの土木被害状況についてでありますが、初めに住宅被害につきましては、12月3日現在、罹災証明の届け出数では、床上浸水693件、床下浸水530件、土砂流入等による被害107件、合わせて1,330件となっております。 次に、産業被害につきましては、水稲や大豆等の作物被害を含め、農業関係被害額は約3億2,000万円、林道、土地改良施設の被害につきましては林道の落石や道路路肩崩落等441カ所で約18億円、家畜等の被害額は約3,900万円、かわまち交流センター等の商工観光被害額は約2億2,700万円、カキの落下等による水産被害額は約3億3,200万円となっております。 次に、土木被害につきましては、道路損壊や汚水管破損等1,014カ所、被害額は約34億4,100万円となっており、先月29日現在、市内での概算総被害額は61億6,000万円となっております。 なお、被害調査等につきましては、現在も継続して実施しているところでございます。 ◎伊勢崎誠一建設部長 私から、仮設ポンプのふぐあいと今後の対応策についてでありますが、現在市内の雨水排水は、東日本大震災の復興事業で建設しているポンプ場が完成するまでの間、既存のポンプ場のほか、仮設ポンプを設置し、実施しております。 今回の台風第19号では、現状設備の排水能力をはるかに超える降雨により市内各地が冠水し、設置した一部の仮設ポンプにふぐあいが生じ、一時的に排水することができませんでした。停止した仮設ポンプは、不動町地区と渡波地区に設置していたものであり、原因につきましては、不動町地区については、周辺が冠水したことにより仮設ポンプに燃料を補給することができず、燃料切れを起こしたこと及び漏電故障によるもので、渡波地区については、周辺の停電によるものと冠水による発電機の浸水、また満潮の影響による漏電やポンプの過負荷によるものであります。 今後の対応策といたしましては、仮設ポンプの増設や、降雨予報に応じて臨時的に追加設置することとしております。また、道路冠水時でも継続的に仮設ポンプが稼働するように補助燃料タンクの設置や、浸水防止のため発電機等の電気機器のかさ上げ、停電に備えた発電機の設置を行い、さらに国土交通省の排水ポンプ車についても、優先的に配置してもらえるように関係機関へ要請していきたいと考えております。 ◎津田淳一福祉部長 私から、住宅被害に遭われた方への支援策についてでありますが、今回の台風第19号により住宅被害に遭われた方に対しましては、罹災の程度により住宅の応急修理制度や被災者生活再建支援制度等の利用が可能となっております。 住宅の応急修理制度につきましては、罹災証明書により全壊、大規模半壊、半壊及び一部損壊の準半壊と判定された住宅で、みずからの資力では修理できない世帯を対象に、災害救助法の適用に基づき、一定の限度額の範囲内で対象となる応急修理にかかる費用が支援されます。なお、既に応急修理を終えて精算済みの場合は、災害救助法の適用外となりますことから、市が独自に支援をすることとしております。 また、全壊、大規模半壊の世帯及び半壊でやむを得ず解体した世帯に対しましては、被災者生活再建支援制度により、住宅の被害程度に応じた基礎支援金と、住宅の再建方法に応じた加算支援金が支給されることとなっております。 なお、全壊もしくは半壊等で、土砂や流木等により住宅として利用できない場合には、基準額内の賃貸住宅へ賃貸型応急住宅としての入居が可能となっております。 そのほか、世帯主が負傷した場合や住居や家財に大きな被害を受けた場合、一定の所得以下の世帯につきましては、災害援護資金の貸し付けが利用可能となっております。 ◎福田寿幸生活環境部長 私から、災害廃棄物の処理についてでありますが、台風第19号により発生した災害廃棄物の収集運搬業務につきましては、戸別回収と仮置き場への自己搬入の申請を10月16日から11月22日まで受け付け、966件の申請がありました。災害廃棄物の戸別回収は、10月17日から収集業務を開始し、今月14日までに全ての戸別回収を終了しております。また、自己搬入の方につきましても、先月30日で仮設置き場への搬入を終了しております。 災害廃棄物の発生量につきましては、約8,900トンと推計しており、仮置き場に搬入された災害廃棄物は品目ごとに分別し、今月6日現在で約600トンの処理を終えているところであります。 今後の処理につきましては、石巻圏の処理施設だけでは年度内処理が困難であることから、県外を含めた広域処理について宮城県に調整を依頼しているところであり、適正な処理に努めてまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆20番(丹野清議員) それでは、再質問、できるだけ前者と重複しないよう質問していきたいと思います。 それでは、市道小竹浜蛤浜線の被害についてですけれども、通行どめが継続中のこと、私この場所を見に行ってまいりましたが、小竹から折浜を結ぶこの道路は、昭和52年から昭和57年にかけて自衛隊による協力の道として開設された道路であります。被害状況と復旧の見通しはどうなっているのでしょうか。また、佐須浜から小竹浜に向かう道路の被害はどうなっているのかお伺いをいたします。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 市道小竹浜蛤浜線、いわゆる協力の道の被害状況といたしましては、路線の一部において道路盛り土分が延長約45メートルにわたって流出をいたしました。被災規模が大きく、応急復旧は不可能なため、本復旧までの間通行どめにせざるを得ない状況となっております。 また、佐須浜から小竹浜に向かう市道祝田小竹浜線の被害状況につきましては、路線の一部において海側道路下ののり面が延長約11メートルにわたって崩壊したものでございます。現在は盛り土による応急復旧工事が完了し、車両の通行が可能となっております。 この2路線の本復旧につきましては、国の災害査定、現在間もなく始まりますが、その査定後に早急に工事着手ができるように進めてまいりたいというふうに考えております。 ◆20番(丹野清議員) この2路線とも集落を結ぶ重要路線であります。水道管もあの下に入っております。それが寸断されまして、今は仮配管されております。これについては、冬期に凍結するのではないかと思っております。復旧するにしても、この辺に何か工夫が必要ではないかと思いますので、お伺いをいたします。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 この自衛隊の協力の道の今回の流出した箇所については、これほどまでのものはなかったのですが、これまでも何回か災害が起きているといった場所でございます。災害復旧は、基本原形復旧ということでございますけれども、今後の大きな災害にも耐えるような構造にできないかどうか、国のほうに協議をしてまいりたいというふうに考えます。 ◆20番(丹野清議員) この小竹浜から折浜間の被害については、全長45メートル、かなり長いです。それから、深さが15メートルもあります。災害復旧は、今建設部長が言ったとおり、原形復旧が基本であるとはいうものの、この区間は深い谷間でありますので、旧来の方法ではなく、横断暗渠を大きくしないとまたこのようなことが起きてしまうのではないかと思います。それについての建設部長の御所見をお伺いいたします。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 今回被災を受けました道路の下には、もともと沢筋だったところを埋めて、盛り土して道路をつくったというようなことで、管渠が埋設されてはおりますけれども、つくった当時はその径で間に合っていたのかなというふうに思いますが、ここのところの大雨でもっと大きい管径が必要ではないかというようなことは感じておりますので、今後国のほうに災害復旧で認められないか協議をしていきたいというふうに考えます。 ◆20番(丹野清議員) いつも国のほうでは、こういう災害復旧は原形をもって復旧してくださいと言いますけれども、これ同じことをやっていたのではまたなりますので、その点については強く国のほうにお話をしていただきたいと思います。 それでは次に、林道の状況ですけれども、答弁では441カ所もの被害があったとのことですけれども、具体的な被害の状況と今後の対策はどうするのかお伺いいたします。 ◎吉本貴徳産業部長 お答えいたします。 市内にございます林道、全部で61路線ございますけれども、そのうち今回は49路線が被災いたしまして、被災の総延長につきましては53キロメートルと。被災箇所については、先ほど総務部長から答弁ありましたとおり、441カ所ということでございます。被災の状況につきましては、多くは路面の洗掘、あとは路肩の崩落というところが被害の状況でございます。 今後の復旧のスケジュールでございますけれども、49路線中24路線につきましては国庫補助の災害査定を受けまして、国の補助をもって復旧する予定でございます。残りの25路線については単独債で復旧する予定となっております。今後急いで復旧する部分に関しましては、特に生活に支障のある路線、こちらを優先いたしまして、今回ですと稲井地区、沢田地区、それから河北地区、特に現時点では7路線を優先して復旧をしたいというふうに考えておりまして、それ以外につきましては今月23日から国の災害査定が始まりますので、そちらが大体来年の1月末までの予定で行われる予定でございますので、それらの査定が終了後に復旧工事の発注を進めてまいりたいと。最終的に路線の復旧完工につきましては、令和2年度末になるだろうというふうに考えているところでございます。 ◆20番(丹野清議員) それでは次に、仮設ポンプのふぐあいについてですが、答弁では排水能力をはるかに超える降雨であったとのことですが、仮設ポンプが停止した不動町地区では、地域の商店や事業所、マンションなどが冠水しており、宇田川地区や塩富地区を含む赤堀周辺もこれまで何度か大雨のとき道路が冠水しております。今後の具体的な対応策はどうなるのか。 また、沢田地区、折立地区などでは、水路に流木、土砂等が堆積し越水しましたが、このような雨量が想定できる場合、事前対策としてどのような対策が可能なのか。 また、砂防ダムのしゅんせつや管理はどうなっているのかお伺いをいたします。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 今後の対策といたしましては、さきに答弁をしたとおりになりますけれども、今後仮設ポンプを不動町や赤堀周辺に増設をするほか、補助タンクの設置や漏電対策、その他排水ポンプ車の要請などをしてまいりたいと考えております。 また、水路の事前対策としましては、パトロールを強化しまして、土砂等の堆積状況の確認と水路に進入しそうな支障となるものについては、事前に撤去してまいりたいと考えます。 また、砂防ダムの管理につきましては宮城県となりますので、土砂のしゅんせつ等が必要な場合には県に対し要望してまいりたいというふうに考えます。 ◆20番(丹野清議員) 今沢田地区、折立地区では、折立第三排水ポンプ場が建設中ですが、この水害を受けて地区の人は、これで大雨のとき本当に大丈夫なのかと、住民は不安に思っております。完成した暁には本当に安心できるのか、その点について市民の不安感を拭いたいと思いますので、その辺の答弁よろしくお願いしたいと思います。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 現在整備しているポンプ場につきましては、時間最大45.6ミリメートルの降雨に対応ということで、先ほども答弁させていただきました。現在管渠でありますとか、ポンプ場の整備に既に着手しておりますので、一日も早い完成を目指して努力をしてまいりたいというふうに考えます。 ◆20番(丹野清議員) 完成したときに、ぜひ住民にも十分説明をして、これで安心ですよということをお伝え願えればいいのかなと思っております。 次に、この雨で塩富町地区では停電になりました。あの台風で。丸1日その状態が続き、東北電力の作業チームが冠水のためすぐ作業ができなくなり、水が引くのを待って作業に当たっております。私も東北電力に行って確認してまいりました。東京に行く部隊ですか、一個連隊を渡波地区によこして、これからやりますからと言っていましたが、水が引かないため、なかなか作業ができませんでした。それで、水が引くのを待って作業に当たっております。これは、水が早く引けば、停電とかの市民の不安解消も早かったのではないか。市民は情報が必要なのです。丸1日間、外に出られないで、テレビも見られない状況の中では、私も行ってお叱りを相当受けました。これについて、市長の御所見をお伺いいたします。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 今回の台風第19号、それから豪雨災害において、本当に市民の皆さんに、東日本大震災からの復興を果たしてきた皆さんに、二重災害というようなことで御迷惑をおかけしましたことに対して、大変申しわけなく思っております。何としてもこの台風第19号の大雨災害に対する反省をしっかり進めて、それで二度とこのような災害に遭わないような体制を、盤石な体制をとっていきたいというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ◆20番(丹野清議員) このように、作業は水が引かないと本当にみんな仕事に行くのも何でも、何もできませんので、雨水排水がスムーズにできるよう、これからも万全の策をとってほしいと願います。 そこで、不動町地区では、震災で渡波地区と同じ床上浸水になっており、前出の議員の質問もありましたが、せっかく改修したのですけれども、再び床上浸水になり、地区住民が本当にがっかりしております。三たび、四たび、このようなことが起きないよう、市当局として本当に災害に強いまちづくりを進めてもらいたいと思いますが、ここで市長の御所見をお伺いしたいと思います。
    ◎亀山紘市長 お答えいたします。 本市におきましては、東日本大震災からの復興途上にあります。内水排除につきましては、十分整備されている状況にはございません。今回の台風第19号によります浸水被害が発生しておりますことは、大変申しわけなく思っております。特に渡波地域に関しては、赤堀を調整池として使って、それでさらにこれまでの仮設の排水ポンプにさらに増設することによって、今後の雨対策に取り組んでいきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆20番(丹野清議員) 今言った赤堀の完成、これはきちっと計画内に完成していただきたいと思います。 そこで、不動町地区なのですけれども、建設予定、不動沢ポンプ場の完成、これは令和2年度と聞いておりますが、今回の大雨にも対応できるよう一日も早い完成が望まれます。建設部長の御所見をお伺いいたします。 ◎伊勢崎誠一建設部長 現在整備しております不動沢のポンプ場の完成は、令和2年度末を目指して整備しております。一日も早い完成を目指して、大雨に対応できるようにしていきたいというふうに考えます。 ◆20番(丹野清議員) 次に、仮設ではなく、既存のポンプ場は正常に機能したのでしょうか。蛇田地区の眼鏡筒排水機場付近では、避難者も出たと聞いております。地区の住宅では、朝になって、うちの中の玄関に水が入り込んでいてびっくりしたと、そのような声も出ております。眼鏡筒付近の被害状況なども含めてお伺いをいたします。 ◎伊勢崎誠一建設部長 お答えいたします。 既存のポンプ場は、現在旧市内で鹿妻排水ポンプ場や湊、住吉、釜など、全部で11施設ございます。そのうち蛇田地区にある眼鏡筒のポンプ場、これはポンプ場の周辺が冠水したためにポンプ場内が浸水して、既存のポンプ設備10基のうち6基が停止しております。その後、仮設ポンプの追加をいたしまして、また国土交通省の排水ポンプ車も要請し、設置いたしましたが、冠水解消に時間を要したということとなっております。 今後の対策といたしましては、眼鏡筒ポンプ場の中に追加の仮設ポンプを増設したり、また場内の浸水対策を行ってまいりたいと思います。なお、現在眼鏡筒ポンプ場にかわる施設として蛇田ポンプ場を整備しております。これは、令和2年度完成の予定ですので、これが完成すれば、大雨対策が行われるというふうに思っております。 ◆20番(丹野清議員) この眼鏡筒排水機場については、国道45号沿いに今新しいポンプ場を整備しておりますが、完成までにはまだまだ気が抜けません。対応のほどよろしくお願いいたします。 次に、道路の通行どめについてですが、今回もそうですけれども、市内各所の冠水状況を踏まえると常襲地帯、例えば渡波地区、垂水町、宮城県水産高校周辺、宇田川町、塩富町、不動町、そして中里地区や駅裏、清水町などは、事前に通行どめの措置、予想を立てて準備するということなのですけれども、そういうことを講じなければならないと思われます。車が水没し、立ち往生してからでは遅いと思われますので、できる限り早目の対応が必要と思われますが、いかがでしょうか、御見解をお伺いいたします。 ◎伊勢崎誠一建設部長 通行どめの措置といたしましては、交通管理者である警察が規制を行っております。ただ、危険な状況にある場合は、道路管理者である本市において規制を講じる場合がございます。今回の台風のときには、冠水想定箇所に災害対応の協力業者を事前に配置しまして、随時現場状況の連絡を受けまして、その状況により冠水区間の通行規制を講じてきております。また、国県道につきましては、国・県と連携をとり合いながら、円滑な規制が行われるように情報提供してまいりたいというふうに考えます。 ◆20番(丹野清議員) 次に、市長は今回の災害を踏まえ、排水ポンプ車の購入を検討するとの報道がありました。実現するとなると、1台につき、購入経費、ランニングコスト、そしてまた必要人員はどう見込んでいるのかお伺いをいたします。 ◎伊勢崎誠一建設部長 排水ポンプ車の購入検討は、ただいま当部において行っておりますので、私のほうからお答えさせていただきます。 排水ポンプ車もいろいろ種類がございまして、ポンプ車、車自体の大きさが8トンクラスになりますと毎分30トンの排水量があるといったものから、それを分割した形で10トン、これは2トン車に搭載できるものでございますが、10トンのものまでいろいろございます。そのコスト等及び運用の仕方、そういったものを検討しながら購入を検討しているというような状況でございます。 ◆20番(丹野清議員) この排水ポンプ車なのですけれども、国土交通省のポンプ車が宇田川町地区の排水機場のそばに、13日ですか、到着いたしまして、すぐ排水作業をやっていただきました。あの車1台にホースが6本あるのです。それで、物すごい力で排水していますので、これはすごい車だなと思いました。ただし、人員がかなり必要なのです。水路に来たごみも取りながらですから、このポンプ車1台につく人数が多いのかなと、多く使われるのかなと思っております。 そこで、市長にお伺いしますけれども、この排水ポンプ車購入について、購入するとしたら財源というのはどのように考えているのか、市長の御所見をお伺いいたします。 ◎亀山紘市長 今回は、雨水排水対策の万全の策として排水ポンプ車を整備するということを検討させていただいておりますけれども、これは一般財源で対応するということになるというふうに思います。 ◆20番(丹野清議員) 次に、住宅被害でありますが、速報値では床下、床上、合わせて1万棟近くに上り、福島県、宮城県、岩手県の3県で最も多い状況との報道もありました。届け出はまだ300件ほどのようですが、特に床下浸水が非常に多い状況です。この床下浸水については、行政による支援が特になく、例えば所有しているエアコンの室外機、または給湯器などが浸水により使いものにならなくなったケースもあります。そこで、まず応急修理の対象範囲はどのようになっているのかお伺いいたします。 ◎津田淳一福祉部長 お答えをいたします。 応急修理制度の対象範囲ということでございますが、内閣府が定めております災害救助事務取扱要領というものに基づきまして、屋根等の基本部分、それからドア等の開口部、上下水道等の配管、配線、それからトイレ、浴槽等の衛生設備など、日常生活に欠くことのできない部分というふうになってございます。 なお、内装に関するものは原則対象外というふうにされておりまして、畳や壁紙だけの補修は対象外というふうになりますが、床や壁の補修とあわせて補修をする場合には対象というふうになってございます。 ◆20番(丹野清議員) 次に、床上浸水でありながら、応急修理制度の適用を受けない被災者への独自支援については、これ早く考えなければならないと思いますけれども、いかがでしょうか、お伺いいたします。 ◎津田淳一福祉部長 お答えをいたします。 災害救助法では、応急修理制度の対象として損害程度が準半壊まで拡大されたというところではございますが、床上浸水10%未満の損害ということにつきましては、現在対象とはならないという制度になってございます。 それから、応急修理制度につきましては、対象となる損害程度でありましても修理代金を既に支払っている場合につきましては適用除外というふうになりますことから、支払い済みの場合でも救済できるように本市独自に支援する制度を創設したところでございますので、これ以外に新たに独自支援を拡充するということは、現時点では難しいものというふうに考えております。 なお、岩手県あるいは福島県におきましては、床上浸水1メートル未満の世帯に対しまして見舞金等を支給する独自制度を創設しているということも伺っておりますので、できれば宮城県として福島県や岩手県のように独自の見舞金ということについて検討していただく必要があるものかなというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいというふうに存じます。 ◆20番(丹野清議員) 今福祉部長からお話もありました。なかなか難しいのですが、東日本大震災で被災し、修理し、そして重ねて今回の台風により床上浸水となった被災者がいることから、復興途上にある本市独自の事情も勘案し、この二重被災者に対する本市独自のお見舞金、これを検討する必要があるのではないかと思いますが、市長の御見解をお伺いいたします。 ◎亀山紘市長 議員御提案の本市独自の見舞金についての御提案ですけれども、今回は東日本大震災で住宅再建されて、安心して生活されていた方々が、内水排除が十分に機能しなかったために再び床上浸水となり、生活再建支援法の対象とならない被災者もおりますことから、震災の影響を踏まえた本市独自の何らかの支援方法については検討していく必要があるというふうに思っております。 なお、本市独自での支援を行う場合につきましては、復興途上での台風浸水被害であることを考慮しますと、国に対しても支援について要望していく必要があると考えております。 ◆20番(丹野清議員) 次に、市・県民税の減免措置についてでありますが、減免はどのようになっているのか。また、この台風第19号により罹災判定ですか、これは違いがあるのか、その辺お伺いをいたします。 ◎大塚智也財務部長 お答えします。 先ほど福祉部長が罹災の判定の段階のお話をしましたが、罹災判定、大きく5段階ありまして、全壊、大規模半壊、半壊、そして新しく出ました一部損壊の準半壊、そして一部損壊の10%未満と5段階ありまして、市民税の減免は半壊以上の方が対象になります。それで、全壊、大規模半壊、半壊、この判定別で減免の割合が違うというところになります。また、前年の合計所得金額が基本的に1,000万円以下が対象になりまして、750万円以下、500万円以下ということで、減免の割合が異なるというところになります。 なお、半壊以上の方につきましては、罹災証明を郵送する際、既に申請書と申請内容のほうを同封しているところでございます。 ◆20番(丹野清議員) それでは次に、災害廃棄物の処理についてでありますが、宮城県の高齢者人口調査によると、本市の高齢化率は32%、65歳以上の高齢者世帯が1万7,000世帯で、うちひとり暮らし世帯が9,700世帯に上っております。今回の災害でも、こういった高齢者世帯が多く見られ、ごみ出しなどの支援が重要と考えますけれども、いかがでしょうか、お伺いをいたします。 ◎福田寿幸生活環境部長 初めに、先ほどの私の答弁の訂正をお願いいたします。先ほど丹野議員に関する私の答弁中、災害廃棄物の自己搬入について、終了日を今月30日と申し上げておりましたが、先月30日に既に終了しておりましたので、誤りでしたので、訂正のお願いとあわせましておわびを申し上げます。 それでは、再質問に対して答弁いたします。丹野議員御指摘のように、高齢化が進みまして、今回のような災害時における災害廃棄物が発生した場合、ごみ出しが非常に難しいというのは御指摘のとおりだと思います。それで、今回のような災害の場合は、3.11のような大きな災害ではないので、数量はかなり少ないだろうというようなことを想定しまして、申請の上、こちらから戸別に回収する方法をとらせていただいております。拠点回収ではなくて、戸別の回収をさせていただいていると。これによりまして、同時に便乗ごみの排出防止ということも図ることができまして、ごみの収集が短期間でできるだろう、生活圏からの排除ができるだろうということを考えました。 それと、申請が御高齢者では大変ではないかというような御意見も踏まえまして、代理での申請というようなのも受け付けて、スムーズにいくような形でごみを収集させていただいております。 ◆20番(丹野清議員) 災害廃棄物につきましては、今答弁でありましたとおり、便乗ごみも多数ありました。私もそれを見ています。なかなかこの対策については大変難しいものがあります。市民のモラルが一番大切と思うわけですけれども、市当局として何らかの市民に対する啓蒙活動をもっとしていかなければならないのかなと思いますけれども、御所見をお伺いいたします。 ◎福田寿幸生活環境部長 御指摘のとおりでございます。先ほどの答弁の繰り返しになりますが、私が現場を見せていただいたときは、ある地域に3割強、便乗ごみではないかというものがまじっておりました。3割まじっているということにつきましては、本来であれば7日間で回収し終わるところ、10日間生活圏に残ってしまうというようなことでございますので、本市といたしましても便乗ごみが出ないように、今回したような形であらかじめ申請をしていただく。これにつきましては、災害規模によりまして、その地域全体が被災されていると、災害により大量の廃棄物が出ているというようなことは除きまして、このような申請、確認というようなことで戸別回収が今回はよかったのではないかというふうに判断しております。 ◆20番(丹野清議員) それでは次に、今回の台風第19号でも前出の議員もお話がありましたが、避難者が多く出ました。市全体で28の避難所に2,218人の方々が避難したということですけれども、渡波地区については渡波公民館に昼ごろから39世帯51人、また渡波中学校には午後3時ごろから22世帯57人が避難したとのことですが、私も渡波公民館前には行っていましたが、なぜ渡波中学校と渡波公民館の開設が一緒ではなかったのか、お伺いをいたします。 ◎岡道夫総務部長 今回渡波公民館につきましては、気象情報、それから気象台の情報を積極的に取得していた中で、早期の特に高齢者等そういった方の避難、そういった部分が早急に必要だということで、まず初めに高齢者避難準備の開始、それを目的として渡波公民館に設置させていただきました。そちらが午前11時のことでございます。その後も継続して気象台の情報、そういった部分を連携とりながら取得してまいりまして、かなりの大雨が高い確率で予想されると、そうすると冠水、先ほど言った浸水、そういった部分が想定されるということで、午後3時くらいに広い範囲での避難勧告ということで、渡波中学校を開設したということでございます。 ◆20番(丹野清議員) 避難訓練の場所と実際の避難所が違うということへの不安の市民の声があります。この違いについてどうなっているのか。 また、大雨のとき、高齢者、特にうちの中にいるとよく聞こえないのです。それで、避難場所の設定について、津波予報時と大雨予報時の違いを事前に市民に周知させておかなければならないのかなと思っております。常日ごろから市民の方に確認していただければ、避難もスムーズになると思われますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。 ◎岡道夫総務部長 丹野議員御指摘のとおり、市民にわかりやすい避難場所のあり方、そういった部分の広い周知が必要だという部分で、私どももそれが必要だと認識しております。先ほど齋藤議員のときに御答弁申し上げましたが、今現在洪水対策用のハザードマップを作成している。その中で、避難のあり方、この避難場所はこういう場合の避難場所ですということもあわせて掲載しながら、各戸配布をしていきたいというふうに考えております。 なお、避難所そのもの、特に学校が避難施設になっているというときには、今防災サイン、そういった部分でも表示が可能ではないかということで、避難類型、そういった部分をあわせて表示できるかどうか、そういった部分も検討しながら進めてまいりたいというふうに考えております。 ◆20番(丹野清議員) 津波、高潮と大雨の場合の避難所設定については、市民にわかりやすく周知してほしいと思います。 復興完結に向けて、あと少しですが、災害はいつやってくるかわかりません。東日本大震災の最大の被災地と言われる本市において、復興途中とはいえ、万全の備えをし、二度とこのような災害に遭わないことを願いながら、次の大綱2に移ります。 大綱2、復興事業の進捗状況についてでありますが、第2回定例会においても質問させていただきました。復興期間も、あと残すところ1年と3カ月となりました。復興庁の存続が決まり、10年間延長されるようですが、いわゆるハード事業は震災から10年の復興期間で終わらせることが原則とも聞いております。 そこで、(1)、国・県・市で整備している南浜津波復興祈念公園の進捗状況はいかがでしょうか。また、祈念公園内に慰霊碑を整備するとのことですが、その具体的な整備内容、完成時期はいつなのかを伺います。 次に、(2)、渡波地区の重要な避難ルートとなる都市計画道路渡波稲井線について、進捗状況はどうなっているのか伺います。 次に、(3)、旧北上川を渡る重要な路線として新内海橋や(仮称)鎮守大橋の整備進捗状況はどうなっているのか。また、旧内海橋の撤去はいつになるのかをお伺いいたします。 ◎後藤寛復興事業部長 (6番黒須光男議員「ごまかすなよ」と呼ぶ)復興事業の進捗状況についてお答えいたします。 私から、復興祈念公園進捗状況についてでありますが、現在国・県・市ともに公園全域の造成盛り土がおおむね完了し、国エリアでは中核的施設の建築、追悼の広場、駐車場の整備を、県エリアでは築山、ため池の整備を、市エリアでは園路、ため池の整備をそれぞれ進めているところであり、公園整備全体の進捗率といたしましては約60%となっております。 ◎久保智光復興政策部長 私から、市の慰霊碑の整備内容、時期についてでありますが、石巻南浜津波復興祈念公園に設置する慰霊碑につきましては、震災で犠牲となられました市民の方々及び居住地に関係なく市内で犠牲となられた方々の名前を刻む予定であり、対象者は約4,000人を想定しております。 慰霊碑の形状等につきましては、既に設置した雄勝、北上、牡鹿の3地区と同様に公募によるプロポーザル方式で決定することとしており、現在実施要領等を検討するための選定委員会設置準備を進めております。なお、今年度中に事業者選定を行う予定で、令和3年2月末の完成を目標に整備を進めてまいります。 ◎伊勢崎誠一建設部長 私から、都市計画道路渡波稲井線の進捗状況についてでありますが、都市計画道路渡波稲井線は、渡波地区から稲井地区に接続する延長約3,500メートルの都市計画道路であり、復興交付金事業として整備を進めているところであります。 現在渡波地区につきましては、国道398号から新渡波地区土地区画整理事業地内までの延長約800メートルが完成し、引き続き際地区の道路整備を進めているほか、トンネル掘削については渡波側から掘り進み、全長約700メートルのうち、約350メートルの進捗となっております。 また、稲井地区につきましては、JR跨線橋を含む橋梁等の整備を進めており、本年10月末現在の全体進捗率は約67%で、来年度の完成を目指し整備を進めているところであります。 次に、(仮称)鎮守大橋、新内海橋の進捗状況と旧内海橋の撤去時期についてでありますが、(仮称)鎮守大橋は宮城県へ工事施工代行を依頼しており、現在橋梁上部工の桁製作及び取りつけ道路を施工中であり、本年10月末現在の進捗率は約48%で、来年度の完成を目指し整備を進めております。 新内海橋は、宮城県による災害復旧事業として整備が進められており、橋梁上部工が完成し、現在は両岸で橋梁の取りつけ道路を施工中であり、本年10月末現在の進捗率は約71%で、来年度の完成を目指し整備が進められていると伺っております。 また、旧内海橋の撤去時期につきましては、新内海橋の供用開始後となる来年度から着手すると伺っておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆20番(丹野清議員) それでは、再質問させていただきます。 南浜町地区に整備する慰霊碑についてでありますが、犠牲になられた方々の刻銘板が設置されるとすれば、順番や御遺族の確認など、その準備はどのようになっているのでしょうか、お伺いいたします。 ◎久保智光復興政策部長 お答えします。 芳名の並び順につきましては、行政区ごと、さらにばらばらではなく世帯単位とする方向で現在検討しております。そのほか、御遺族各位のための名簿調製作業を行っている状況でございます。 ◆20番(丹野清議員) 既に各地区でも市の慰霊碑や地区の慰霊碑が建立され、犠牲になられた方々のお名前も刻まれている例もあります。今後どのように対応されるのでしょうか、お伺いいたします。 ◎久保智光復興政策部長 お答えします。 市全体の慰霊碑として整備いたしますので、既に整備された慰霊碑に刻銘されている方々も対象として、刻銘の意向確認をする予定としております。よろしくお願いいたします。 ◆20番(丹野清議員) 次に、都市計画道路の渡波稲井線とは別に、取揚坂へ向かう市道の整備も期待されております。進捗状況等見通しについてお伺いいたします。 ◎伊勢崎誠一建設部長 取揚坂に向かいます市道流留真野沢田線については、現在整備を進めております。工事の進捗率としては約80%で、令和2年度内の完成を目指しております。 ◆20番(丹野清議員) それでは次に、市街地の工事もいろいろ、内海橋も終盤に入り、早期の完成が望まれるところでありますが、半島沿岸部で進められている拠点エリア整備について、鮎川浜地区では観光物産交流館と環境省のビジターセンターが去る9月4日オープンとなりましたが、残されているホエールランドなどの整備内容についてお伺いをいたします。 ◎村上秀樹半島復興事業部長 お答えをいたします。 鮎川浜の拠点エリアの残事業の整備内容ということでございますけれども、現在ビジターセンターに隣接する場所でホエールランドの整備を進めているというところでございまして、そのホエールランドの中身という部分になりますと、鯨に親しむということ、あるいは牡鹿地区の鯨文化を理解するということをテーマにマッコウクジラの骨格標本でありますとか、映像、パネルなどを展示することといたしております。 また、施設の前面にキャッチャーボートの第十六利丸が保存してありますけれども、津波や経年劣化でダメージがかなり大きいものですから、それにつきましても修繕を行いまして、甲板の上に人が上がれるような形にするということで、甲板の上から網地島でありますとか、鮎川浜地区の港のほうを見ていただくような修繕を予定していると。 あわせて、キャッチャーボート周辺の広場、一部造成工事のほう始まっておりますけれども、そちらにつきましてもイベントなんかができるようなステージをつくって、広場として整備する予定としております。大変厳しいスケジュールにはなるのですけれども、来春の供用を目指して、今整備のほうを進めているというところでございます。 ◆20番(丹野清議員) 今答弁にありましたように、鮎川浜地区は来春を目指すとのことですけれども、雄勝地区、北上地区のそれぞれの拠点施設の完成予定についてはどうなっているのか、お伺いいたします。 ◎村上秀樹半島復興事業部長 お答えいたします。 まず、雄勝地区の拠点でございますけれども、観光物産交流施設、あと雄勝硯伝統産業会館につきましては現在整備中でございまして、来年4月の開業を目指しているというところでございます。 また、今回の議会に工事契約を提案させていただきました雄勝地区の体育館、艇庫につきましては、来年度末、令和3年3月の完成を目指して整備のほうを進めてまいります。 北上地区の拠点につきましては、北上小学校、総合支所と公民館の複合施設、こども園などの整備を今進めておりまして、来年4月には各施設が供用できるということの見込みとなっております。 ◆20番(丹野清議員) 各拠点エリアとも、順調に整備が進んでいる状況のようですが、新しい施設のオープンというのは地域にとって明るい話題となりますので、大きな被災を受けた半島沿岸部に一日も早くにぎわいを取り戻せるよう、地域の核となる拠点エリア整備については引き続き最大限の努力をお願いいたします。 それでは、大綱3、今後の復興の取り組みについてお伺いをいたします。また年を越せば、あの日がやってまいります。東日本大震災から9年目、この時期になると東北の震災関係の報道が特に多くなります。地域の人からよく聞くのが、3月になるとテレビを見ない、見たくないという言葉です。見たくもないのに津波の映像が繰り返し流れるのは耐えられないというものであります。東日本大震災は、過去の大規模災害に比べても極めて甚大で未曽有の災害となってしまいました。復興に当たっては、東日本大震災復興基本法が制定され、各分野におけるさまざまな施策を講じるなど、前例のない支援を受けてまいりました。国が定めた東日本大震災の復興・創生期間が2020年度末で終わります。ポスト復興はどうあるべきか。 このような中、政府はことし3月8日の閣議で東日本大震災からの復興に関する基本方針の見直しを決定し、復興庁の後継組織設置を明記したことは記憶に新しいものです。最近メディアで復興期間を10年延長などと報道されていますが、詳細はどのようなものなのか、報道からは伝わってまいりません。また、残り1年4カ月で全ての復興事業を終わらせるのは大変厳しい状況と思われます。8年8カ月、復興事業を進めてきた中で、引き続き対応が必要となる事業や新たな課題も明らかとなっており、これまでの復興政策の総括を踏まえた対応が必要であると考えております。 そこで、まず1点目、どのような復興期間と考えているのかお伺いをいたします。 次に、2点目、ポスト復興の主な方針についてお伺いをいたします。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 今後の復興の取り組みについてお答えいたします。 初めに、国では復興・創生期間後をどのような復興期間と考えているのかについてでありますが、現在復興・創生期間後における東日本大震災からの復興の基本方針の策定が進められており、今月中に閣議決定される予定となっております。 この基本方針において、復興庁の設置期間は10年間延長される見込みでありますが、地震・津波被災地域と原子力災害被災地域が区分され、本市が該当する地震・津波被災地域は、復興・創生期間後5年間において残された事業に全力を挙げて取り組むこととされております。 また、復興庁の組織については、設置期間を延長し、復興大臣を置くとともに、復興事業予算の一括要求や地方公共団体からの要望等へのワンストップ対応など、現行の総合調整機能を維持するとされておりますので、復興・創生期間後も被災地に寄り添いながら、復興に向けた取り組みを進めていただくものと考えております。 次に、国におけるポスト復興の主な方針についてでありますが、公共インフラの整備等のハード事業につきましては、関連工事との調整など、やむを得ない事情により期間内に未完了となる一部の事業については、期間内に計上された予算の範囲内で支援を継続する。ただし、災害復旧事業については、事業が完了するまでの間は支援を継続するとされております。 心のケア等の被災者支援、被災した子供に対する支援、産業・なりわいなどのソフト事業については、過去の大規模災害における取り組み事例等を踏まえ、支援を継続するが、復興・創生期間後5年以内に終了しないものについては、一般施策による支援を含め今後適切に対応するとされております。 また、復旧復興事業の財源等については、当面5年間の事業規模を整理し、所要な財源を手当てすることで、必要な復興事業を確実に実施するとされております。 本市といたしましては、今後も必要な財源の確保に努め、復旧復興事業の完了に向けて最大限努力してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆20番(丹野清議員) それでは、再質問してまいります。 12月4日付の河北新報に被災者向けのソフト事業は、2026年度以降の支援継続を個別に判断すると掲載されていましたが、個別に判断されるとなると自治体間に差が出てしまうのではないかと思います。当局としてはどのように対応していくのか、お伺いをいたします。 ◎久保智光復興政策部長 お答えします。 復興・創生期間後における東日本大震災からの復興の基本方針案が先般12月9日に復興推進委員会で審議されている状況でございます。その中では、心のケア等の被災者支援、あと被災した子供に対する支援のソフト事業は、個別の事情等を把握して今後も支援を継続すると明記された状況でございます。まずは復興・創生期間後の5年間まで取り組みが終了しないものについては、事業の進捗に応じた支援のあり方をまた考えるというふうな形になるのかなと思います。 当市における2026年以降の被災者に対するソフト支援については、まずは市のほうで独自財源として継続が必要か否かを判断して、その支援が震災に起因するようなものに関しては、被災した自治体間で格差が生じないように、国に対しては財源要望してまいりたいというふうに考えております。 ◆20番(丹野清議員) 次に、残されたハード事業のほか、継続して支援が必要なソフト事業を実施していくとなると、やっぱり人、マンパワーの確保が大事ではないかと思います。その見通しはあるのでしょうか、お伺いをいたします。 ◎岡道夫総務部長 ただいま市長、それから復興政策部長からお話がありましたとおり、国の復興・創生期間終了後の方向性は方針として示されております。その中で、真に必要なハード事業の継続、それからソフト事業の継続、そういった部分は認めていただけるという方向性は出していただきました。当然我々、特にハード事業につきましては、来年度、令和2年度完成に向けて全力を挙げているわけでございますが、その後令和3年度以降に真に必要な応援の人数というのがどれくらいになるのか、そういった部分をきちんと精査しながら、必要な部分は任期付職員の確保であったり、場合によっては今応援をいただいております各市・町、そちらのほうに改めてお願いに回るなど、そういった部分で対応してまいりたいというふうに考えております。本当に必要な人数の把握、それを令和2年度中に、早いうちに固めていきたいなというふうに考えております。 ◆20番(丹野清議員) 平成の30年間は、阪神・淡路大震災や東日本大震災以外の大小の災害も含めて、災害が多数発生した時代でありました。新たな元号となっても、残念ながら台風第19号を初め災害は起こります。国も自治体も、過去の経験から学びながら災害対応を強化していただきますよう願いまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(木村忠良議員) 以上で20番丹野清議員の質問を終わります。 △延会 ○議長(木村忠良議員) この際、お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木村忠良議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。明日本会議を再開いたします。本日はこれにて延会いたします。 △午後4時30分延会...