石巻市議会 > 2016-06-22 >
06月22日-一般質問-04号

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  1. 石巻市議会 2016-06-22
    06月22日-一般質問-04号


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    平成28年 第2回 定例会  平成28年石巻市議会第2回定例会会議録(第4号)                                           議事日程第4号  平成28年6月22日(水曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 一般質問 散 会                                          本日の会議に付した事件 日程第1から日程第2 延 会                                          出席議員(28名)   1番  黒  須  光  男  議員    2番  髙  橋  憲  悦  議員   3番  楯  石  光  弘  議員    4番  首  藤  博  敏  議員   5番  千  葉  眞  良  議員    6番  丹  野     清  議員   7番  奥  山  浩  幸  議員    8番  阿  部  利  基  議員   9番  阿  部  正  春  議員   10番  遠  藤  宏  昭  議員  11番  大  森  秀  一  議員   12番  櫻  田  誠  子  議員  13番  渡  辺  拓  朗  議員   14番  山  口  荘 一 郎  議員  15番  水  澤  冨 士 江  議員   18番  近  藤     孝  議員  19番  木  村  忠  良  議員   20番  阿  部  久  一  議員  21番  安  倍  太  郎  議員   22番  阿  部  欽 一 郎  議員  23番  森  山  行  輝  議員   24番  伊  藤  啓  二  議員  25番  髙  橋  栄  一  議員   26番  青  山  久  栄  議員  27番  庄  司  慈  明  議員   28番  西  條  正  昭  議員  29番  後  藤  兼  位  議員   30番  千  田  直  人  議員欠席議員(1名)  17番  阿  部  正  敏  議員欠  員(1名)                                          説明のため出席した者  亀 山   紘  市     長        菅 原 秀 幸  副  市  長  境   直 彦  教  育  長        堀 内 賢 市  復 興 政策部長  和 泉 博 章  総 務 部 長        久 保 智 光  財 務 部 長  近 江 恵 一  復 興 事業部長        鈴 木 瑞 彦  河北総合支所長  佐々木 正 文  雄勝総合支所長        細 目 恵 寿  河南総合支所長  菅 原   満  桃生総合支所長        武 山 泰 徳  北上総合支所長  大 窪 信 宏  牡鹿総合支所長        今 野 昇 一  生 活 環境部長  畠 山 早 苗  健 康 部 長        庄 司 勝 彦  福 祉 部 長  斎 藤 一 夫  産 業 部 長        木 村 芳 夫  建 設 部 長  及 川 伸 一  会 計 管 理 者        阿 部 雅 幸  病院局事務部長  草 刈 敏 雄  教 育 委 員 会           事 務 局 長                                          事務局職員出席者  近 藤 順 一  事 務 局 長        菅 野 拓 弥  事 務 局 次 長  佐々木 直 樹  事 務 局長補佐        吉 田 秀 樹  主     幹  星   貴 幸  主     査        川 田 秀一郎  主     査  今 野 真 一  主 任 主 事 △午前10時開議 ○議長(丹野清議員) ただいまから本日の会議を開きます。欠席通告議員は17番阿部正敏議員であります。 本日の議事は、日程第4号をもって進めます。 △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(丹野清議員) 日程第1会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員に18番近藤孝議員、19番木村忠良議員、20番阿部久一議員、以上3議員を指名いたします。 △諸般の報告 ○議長(丹野清議員) この際、諸般の報告を行います。 市長から行政報告について発言の申し出があります。よって、これを許します。市長。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 おはようございます。行政報告を申し上げます。 初めに、債権者の皆様への二重の口座振り込みについてでありますが、平成28年6月16日の口座振り込みによる支払い305件、1億2,603万2,520円を二重に振り込んでいたことが債権者から指定金融機関である七十七銀行石巻支店への問い合わせにより判明いたしましたので、御報告いたします。 原因といたしましては、口座振り込みデータを送信した際に出力される送信結果が職員のプリンター電源入れ忘れにより印刷されなかったことから、電源を入れ直し、再び送信してしまいました。これにより二重にデータを送信したことになり、二重の口座振り込みとなってしまったものであります。 市では、該当者の方々におわびするとともに返納の手続をお願いし、その説明をさせていただいているところでございます。今後の再発防止策といたしまして、口座振り込みデータは複数の職員が立ち会い送信するとともに、指定金融機関との連携を密に行ってまいります。 債権者の皆様を初め、関係する皆様に多大な御迷惑をおかけいたしましたことを謹んでおわびを申し上げますとともに、市民の皆様からの信用を失墜する事故であり、深く反省し、信頼回復に向け、確認作業の徹底を図ってまいります。大変申しわけございません。 次に、免職処分取消請求訴訟について御報告いたします。職務を良好な成績で遂行したとは認められず、平成28年3月31日をもって免職とした元任期付職員から、本市に対し免職処分の取り消しを求める訴訟が平成28年5月26日付で仙台地方裁判所に提訴され、平成28年6月7日付で同裁判所から訴状の送付がありました。地方公務員法において、職員の採用は原則全て条件つきとしており、採用後6カ月間その職務を良好な成績で遂行した場合に初めて正式採用になるものとしています。 しかし、この元任期付職員については、平成27年4月1日付で採用し、建設部に配属後、6カ月間正式採用となるための職務遂行能力の実証が十分得られなかったことから、同法の規定により条件つき採用期間をさらに6カ月間延長いたしました。それでも、なおこの元任期付職員の勤務状況は、配属先での懸命な指導にもかかわらず、積極性、協調性、理解力に欠け、同僚職員も仕事への取り組みや社会人としての素養に不満を抱き、配属先に悪影響を及ぼすばかりでした。地方公務員法における条件つき採用期間は最長1年に限定されておりますが、この間職務を良好な成績で遂行したとは認められず、地方公務員としての適性に欠けることから、本市ではこの元任期付職員を正式採用せず、平成28年3月31日付で免職したところ、この処分を不服として提訴されたものであります。本市といたしましては、本市の訴訟代理人である弁護士と対応を協議しながら免職処分の適法性を主張してまいります。 次に、平成28年6月17日付で総務省からの割愛により部長級の職員を採用しましたので、御紹介いたします。復興担当審議監、佐藤茂宗。 佐藤審議監は、北海道や神戸市などにも出向した経験を有しており、地方行政への造詣が深い方であります。笹野前副市長と同様に国と本市の重要なパイプ役を担い、復興事業を初めとする本市の行政課題に尽力されることを期待しております。 以上で行政報告を終わります。 ○議長(丹野清議員) 次に、報告第66号平成27年度石巻産業創造株式会社経営状況説明書から報告第68号専決処分の報告についてまで3件の報告を配付いたしておりますので、御了承願います。 以上で諸般の報告を終わります。 △日程第2 一般質問 ○議長(丹野清議員) 次に、日程第2一般質問であります。質問通告者は19名であります。質問は前者と重複しないよう願います。なお、申し合わせによりあらかじめ発言時間の制限をいたします。発言時間は、答弁を含めず1人30分以内といたしますが、質問回数は制限いたしません。通告順に発言を許します。1番黒須光男議員の質問を許します。1番。   〔1番黒須光男議員登壇〕 ◆1番(黒須光男議員) 舛添都知事は、きのう付で辞任いたしました。欧州視察など高額な海外出張費、湯河原町の別荘への公用車利用、政治資金で多数の美術品などの購入、千葉県のホテルに家族で泊まった費用を政治資金で支出などの一連の疑惑によるものであります。 読売新聞社で、元宮城県知事の浅野史郎さんは、「疑惑が指摘された最初の段階で、申しわけありませんと全てを認めて謝ればよかったのに、説明責任を果たさず、違法性はないと開き直った。初動ミスだ」と述べています。うそにうそを重ねた結果、事が大きくなり、逃げられなくなったと言っていいでありましょう。 舛添都知事は、百条委員会による追及や告発をうやむやにして責任追及を逃れるためにみずから辞任することになりましたが、石巻市の市街地再開発ビル建設疑惑は法に抵触する、最初から計画的で悪質な事件であり、絶対に許されない行為であります。都知事辞任を踏まえ、しっかり御答弁ください。 質問の第1番目、市街地再開発ビル建設疑惑の97条補償についてお伺いいたします。まず、今出利男さんの補償費の根拠となる写真について、近江復興事業部長は昨年12月定例会でなかったと認めました。私は、組合側の違法性を認識し、3月15日付、仙台地方検察庁に刑法第246条第1項の詐欺罪で告発をいたしました。しかしながら、再開発組合の浅野理事長は、これに対し、この4月6日、あると記者会見をされ、名誉毀損で告訴したと発表されました。一体どちらが真実なのか、はっきりすべきであります。この件に対し、当局はどのような調査を行ってきたのか、まずお尋ねしたいと思います。 ◎近江恵一復興事業部長 黒須議員の御質問にお答えいたします。 市街地再開発の97条補償についてお答えいたします。補償費の根拠となる写真についてでありますが、組合業務として写真は撮っていない旨の報告を受けており、組合で改めて権利者本人に確認したところ、本人みずから撮影した写真があるということがわかったということですので、御理解を賜りたいと思います。 ◆1番(黒須光男議員) 今部長は、組合では確認できなかったけれども、市役所も確認できなかったけれども、本人がその後、あると、今出さんのほうから写真があるというお話でありました。組合は写真があると述べているということでありますが、いつ、どこで、誰がその話をそうなさっているのかお尋ねします。 ◎近江恵一復興事業部長 お答えいたします。 組合側のほうで、さきに、3月でしたか、記者会見をした際、あるということを発表されたのを私も聞いておりまして、うちのほうの担当のほうがその旨あるかどうか見せていただきたいということでお話に行ったところ、今議員がおっしゃったように告発、告訴という状況でございますので、ちょっと慎重に扱わせていただきたいということで、今は見せることができないということで御理解いただきたいということで、現在市のほうではその写真を確認はしてございません。 ◆1番(黒須光男議員) 私が言っているのは単純なのですよ。誰がそういう話をいつ、どこでしたのか、これ今の答えを。お答えください。 ◎近江恵一復興事業部長 写真があるということにつきましては、さきの組合が行った写真があるという記者会見で我々も知ることができたということで、その後確認ということで先ほど述べたとおりでございますので、それ以前につきましては、先ほど述べたとおり組合のほうでは撮っていなかったというところがこのまま続いていたという状況でございます。(1番黒須光男議員「議長、答弁、答えがないのだよね。議長も言ってください。どこで、誰がそういう話をしたのかと聞いているのですから明確に答えてください」と呼ぶ) ○議長(丹野清議員) 復興事業部長、お願いします。 ◎近江恵一復興事業部長 お答えいたします。 写真があるということは、記者会見場で我々も初めて知ったというところでございまして、先ほど申しましたように、では確認したいということで近々にお邪魔したところ、こういう状況なので、今は見せられないというところでございまして、知ったのはその記者会見のとき、我々も初めてでございます。 ◆1番(黒須光男議員) だから、そのときに、記者会見は記者会見で別なのです。そのときに改めて役所のほうが行ったときに、誰がそういう話をしたのですか、いつ、どこで、誰が話をしたのですかと聞いているわけ。 もう一つ、それなら役所は誰が行って聞いてきたのですか、その2点お尋ねします。
    近江恵一復興事業部長 お答えいたします。 先週、担当課のほうの課長が組合のほうにお邪魔して写真があるかどうかということを確認しに行ったところ、そういうふうな回答があったというところでございます。それ以前に、何回も申し上げますけれども、写真がある、ないということについては、組合から正式なことについては撮っていないと。ただ、本人があったということの事実については、記者会見でしか我々も知ることができなかったということでございます。 ◆1番(黒須光男議員) あなたは頭いいのだから、もう少し真面目に答えなさい。市役所は、課長が行ったのでしょう。あっちでは誰が出て、そういうことの話をしたのですかと聞いているのです、お答えください。 ◎近江恵一復興事業部長 お答えいたします。 組合の事務長というふうに私は聞いてございます。 ◆1番(黒須光男議員) 私が仄聞しますと浅野組合長だと言っていますよ、事務長ではございませんよ。その辺確認してください、今。お願いします。 ◎近江恵一復興事業部長 確認いたしますので、少し時間をいただきたいと思います。 ○議長(丹野清議員) 復興事業部長、時間かかるようですか。(「すぐ」と呼ぶ者あり)すぐ出ますか。 ◎近江恵一復興事業部長 大変失礼いたしました。お答えいたします。 6月初めにお邪魔したときに、失礼しました、私事務長と言ったのですが、渡辺監事さんからお話を聞いたということでございます。 ◆1番(黒須光男議員) その際、そこに浅野亨さんは同席していませんでしたか。 ◎近江恵一復興事業部長 お答えいたします。 出席者の中に浅野理事長もおりました。 ◆1番(黒須光男議員) ですから、浅野理事長が同席して、誰がしゃべろうとも、そういう話をしている。それは、浅野さんの答えと同じなのです。それをごまかそうとする姿勢はいかんですよ。あなたは、全部そういうふうに今までうそをついてきましたからね、気をつけてください。 その際、見せられない理由はどう述べているのですか、明確にお答えください。 ◎近江恵一復興事業部長 お答えいたします。 先ほどもお話ししたとおり、告発、告訴という状況、現在の状況では慎重に扱いたいということで、今はお見せすることができないということでお話を受けております。 ◆1番(黒須光男議員) 告発、告訴しているから市役所に真実を述べられない、こんなおかしな話ありますか。あるならあるで私取り下げますから、すぐ告発を。一発で決まるのではないですか。どうしてそんなことを、御託を並べているのですか、お尋ねします。 ◎近江恵一復興事業部長 今私がお話ししたように組合側のほうではそういうふうに扱いたいというふうなことで、それを無理押し、我々もできないものですから、そのように今お話ししているというところでございます。 ◆1番(黒須光男議員) 写真はどこに保管しているというのですか、お尋ねします。 ◎近江恵一復興事業部長 お答えいたします。 お話の中では、弁護士のほうに今お預けしているというふうにお聞きしております。 ◆1番(黒須光男議員) 第三者、弁護士ですね。すごいですね、やっぱり。 次に、質問は、市は復興住宅20億円で3分の2を買い取るのです。写真を要求すべきなのです、これは。20億円の中に入っていますから、いろいろ。支払いの中にこの分も。ですから、組合側も写真は出さなければならないのです。お互いの責任を果たしていると言えない。まさに存在しない写真をお互いがかばい合っているとしか思えませんが、いかがですか。 ◎近江恵一復興事業部長 お答えいたします。 まず、組合があると言った以上、組合を信用するしかないのでございまして、今出せないと、今はちょっと慎重に扱いたいということであれば、我々もそういうふうな扱いをせざるを得ないというふうに思っておりますので、御理解いただきたいと思います。 ◆1番(黒須光男議員) 私も市民の一人として議員のバッジをつけさせてもらっているのです、代表して。ですから、そういう答弁で誰も納得するのでしょうか。 そして、舛添都知事も都議会から幾ら追及されても、家族で泊まったホテルで開いたと主張している会議の詳細について、最後の最後まで、いつ、誰と何について会議したのか語ることはなかったのです。全く同様のケースではないでしょうか。 きのうも私は仙台地方検察庁に行ってきたのですが、仙台地方検察庁で私のほうが調べれば写真の有無はすぐわかりますと言っています。また、市議会も早急に百条委員会を設置して追及すれば、すぐにこれは解明されるのです。市長、この写真の有無について、近江復興事業部長はうそばかり繰り返しているから任せないで、市長自身しっかり対処すべきと思われますが、いかがですか、市長の明確な御答弁をお願いしたいと思います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 この案件については、市街地再開発組合が単独で実施しているものでございますので、市としてどこまでかかわるかというのは非常に難しいところがございます。今までの答弁のとおり、やはり組合側との話し合いの中で、例えば写真が提供できるものであればそうさせていただきたいと思いますけれども、しかし向こう側が、組合側が今提供することはできないということであれば、それはやむを得ないというふうに私は考えております。 ◆1番(黒須光男議員) 市長、あなた藤久の疑惑が発覚したときも同じような答弁していますから。また同じことをあなたはやっているのだな、私から見れば。これはひとつ、きょうは仙台地方検察庁の人たちもみんな見ていますから、あなたの表情も見ていますから、しっかり私はやってもらいたいと思います、仙台地方検察庁の方々にも。 まず、質問の第2番目です。市街地再開発ビル建設疑惑の事業推進についてお伺いいたします。(1)、浅野ビル、すなわち中央一丁目14・15番地区の事業作成費は1億2,000万円であり、同じ事業規模の石巻テラスと比べると6倍も高い金額だったのです。どこが違うのかということで私調べてみたら、石巻テラスには資金計画作成及び現況調査等の業務並びに事業推進業務の項目が設けられており、開示された事業推進業務の内容を精査すると他の業務と重複する明らかな架空工事だったのです。 (2)、この事業推進費は、平成25年1月12日付で組合と(株)都市デザインによって覚書を交わし、(株)都市デザインに業務委託することになっているにもかかわらず、5回にわたって他の業者と見積もり合わせを繰り返していたのです。 このことについて、近江復興事業部長は適正な価格を知るためだと答弁していますが、全く理にかなわないうその発言ではないでしょうか。この発言に対し、仙台地方検察庁の検察官は架空工事である根拠だと見解を示しており、このことから私は仙台地方検察庁に刑法247条の背任罪で告発しております。当局は、この現実をどう受けとめておられるのかお伺いをいたします。 ◎近江恵一復興事業部長 私から市街地再開発の事業推進業務についてお答えいたします。 初めに、事業推進業務の重複についてでございますが、事業推進業務は事業運営や権利者の合意形成など、事業の完成に向けて事業全体を推進する包括的な業務でございます。施設建築物等基本設計及び敷地設計業務資金計画作成及び現況調査業務とは重複してございません。当組合では、事業早期完成に向けて必要な業務として組合単独の費用となることから、組合員全員の了解を得て規約、定款にのっとり実施してございます。 次に、見積もり合わせについてでありますが、事業推進業務につきましては、平成25年事業推進協議会の臨時総会において、本組合事業の早期かつ円滑な事業を目指し、コンサルタントの選定及び覚書の締結と契約については理事会で進める、このことが承認されてございます。これらに基づき、当組合は適正な予定価格の設定のために見積書として3者に依頼し、その最低価格を予定価格として理事会に諮った上で決定しておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆1番(黒須光男議員) 近江復興事業部長、これ小学生でもわかるようなうそをついているのです。どだいこの経費、事業推進費は単独経費も入っているという話ですけれども、入っていませんよ、単独経費なんていうのは。一銭も。全部国からの補助金、石巻市で買い取る金額、そして組合が復興住宅を売って、市民の方々に売るわけです、その金で賄っている。それぐらい私だって勉強しています。あなた、わからないと思って何語っているの。 また、理事会でやったからとか、そんなこと言っていますけれども、これ全くあれです。私が調査したのです、おたくの部下の課長補佐の遠藤君、これは真面目な男だな。市街地再開発ビルの担当課の。一緒に調べたら、調べた書類が全部うそですよ。担当課が間違っていたり、契約の前に工事が始まったり、この都市デザインの。そういうことで、よくもこういうことを語るのだなということを改めて私は思っているのです。 ところで、3月の定例議会で、近江復興事業部長は直接仙台地方検察庁に行って説明をすると、担当者名を教えてくれと言いましたね。これはそうですか、その辺確認しますか。 ◎近江恵一復興事業部長 お答えいたします。 議員から教えていただいた次席検察官のところについては、我々のほうの顧問、法制企画官のほうと一応相談したところ、なかなか一般市職員がお会いできるような方ではないということと、事案が明確になっていないということも含めて今は難しいだろうということで、会うことはできなかったということでございます。 ◆1番(黒須光男議員) 私は、太田次席検察官ともう何十回会っていますかね。「来るそうです」、「ああ、どうぞ」と言っていましたよ。あなた方にも会ってくれると言っているのです。帰されるか、帰されないかわからないけれども。切羽詰まっていますから、あなた。足を運んでいないということの認識、答えでいいですか、もう一回改めてお伺いします。 ◎近江恵一復興事業部長 はい、会ってはございません。 それと、先ほど議員がおっしゃっている事業推進費につきましては、これは組合単独費でございます。それは間違いございませんので、御理解をいただきたいと思います。 ◆1番(黒須光男議員) 単独費、ここで時間なくなってしまいますからやりませんけれども、これは後ではっきりしますから。一般の組合からの単独費用なんて一銭もございませんからね、私が調べて。その事業の予算の内訳を見ますと。全部国の補助金と、あと一部組合が売った経費で賄っていますから、これはしっかり精査してください。 次の再質問の2でございますが、藤久建設の詐欺事件は、内部の臨時職員が週刊文春に告発したことから始まりました。取材に来石した文春の川村記者は、私に対し「藤久建設の下請を調べれば金の流れが解明される」と話しており、まさにそのとおりになりました。私は、浅野ビル建設においても不可解な見積もり合わせを繰り返した業者を調べてもらえば、このことはすぐにわかることだときのう仙台地方検察庁で話をしています。理にそぐわない答弁を繰り返さず、このままでは近江復興事業部長も疑惑に加担していると見られて当然ではないですか、これは。これ今のあなたの答弁、前の答弁と、それより覆されないものですから、それでいいですか。あなたは、疑惑の目で見られますよ、そうなりますと。いいですね。そういうことで、ひとつお話をさせていただきました。 次に、質問の第3番目、亀山市政の瓦解についてお伺いします。(1)、笹野副市長はなぜ退任したのかお伺いいたします。私が5月24日、仙台地方検察庁に送ったファクスの…… ○議長(丹野清議員) 黒須光男議員、今3番目、亀山市政の瓦解についてという前に、市の対応と責任について、これを先にお願いいたします。 ◆1番(黒須光男議員) 議長、これ3番、4番、ちょっと変わったのです。変わったものですから、ひとつ御認識ください。3番と4番、入れかえたのです。ちょっと事の重大さでそうなりましたので、よろしくひとつ御配慮をお願いしたいと思います。済みません、私のほうのミスでございます。議長にお諮りしておけばよかったのですが、済みません。 質問の笹野副市長はなぜ退任したのかをお伺いいたします。私が5月24日、仙台地方検察庁に送ったファクスを読みます。「きょうの河北新報及び石巻かほくを読み、笹野副市長が正式に辞任されることになりました。私から笹野副市長に「新聞を読みました」と電話すると、「議員から早く戻れと言われ、決断しました」と語りました。きのう統括検事官に話したとおり、市街地再開発ビルの架空工事については笹野副市長も認めており、事の重大性を認識しての行動であり、すなわち内部から亀山市政の瓦解が始まっているものと思われます。数カ月前、検察官が一番悪いのはK・Hとささやいた言葉が私の脳裏から離れることはありません。インパクトあるその一言がはかり知れない勇気を与え続けていることをお察しください」と私はファクスを送りました。 すなわちファクス送付の前日の5月23日、私が仙台地方検察庁で話したのは、1カ月前に笹野副市長が事業推進費は既に(株)都市デザインが覚書で受注することになっているにもかかわらず、3者見積もり合わせをしたのは問題であると認めたことから、副市長に対し、「足元が明るいうちに本庁に帰られたほうがいいですよ」と私が話しますと、にっこり笑って「早く戻るようにする」との返事をもらいました。そういうことから仙台地方検察庁に対し、退任近しのことを話したものです。それが記事となって翌朝の新聞に掲載されたものですから、この記事の内容を含めて仙台地方検察庁にファクスしたものであります。業者が決まっているのにもかかわらず、見積もり合わせをして最低価格を確認することはあり得るのでしょうか。しかも、この場合は見積もり合わせをする前に(株)都市デザインは仕事を始めていたのです。このことを水道企業団の複数の技術者に尋ねますと、水道ではあり得ないとの返事でした。水道でやっていないと、こんなこと。こんなおかしなことやりませんよとみんな言っています。 建設部長にお尋ねします。建設部長、建設部でもこんなおかしな発注の仕方ですとかやりくりしているのですか、お伺いいたします。 ◎木村芳夫建設部長 お答えいたします。 ただいまの再開発事業の関係ということでございますので、私個人としては再開発事業関係につきましては、直接対応というか、経験ございませんので、その辺はコメントはちょっとできかねますので、申しわけございません。よろしくお願いいたします。 ◆1番(黒須光男議員) 木村建設部長、あなた何言っているの。したことないからわからないと、そういうことを建設部でやっているのと聞いているのです、不可解なことを建設部でも。やっているのだな、あなた。やっているのではないの、そんなことを言うなら。明確にお答えください。 ◎木村芳夫建設部長 お答えいたします。 建設部としては、そういうことはございません。 ◆1番(黒須光男議員) 再質問させていただきますが、復興政策部長、堀内さん、一番副市長に近いとあなたは言われている男ではないですか。当時は、担当の次長でしたね。現在このようなことをごたごたやっていますけれども、あなたは責任感じませんか。この問題、副市長までそういうふうに言っているのです。今建設部長まで言っている。あなた、担当の次長としてどうですか、今反省しているのですか、それとも当たり前だと思っているのですか、明確にお答えください。 ◎堀内賢市復興政策部長 お答えいたします。 まず、議員御指摘の業者が決まっているのに見積もり合わせを行っていたという御指摘でございましたけれども、役所全体では、まずは契約金額ですか、金額が決まっていない中で業者を決めるというようなことは、私の知っている範囲ですと応急災害対応で、即時そういった危険性とか、そういったもので発注するというようなことはあり得ると思いますけれども、経常の業務の中ではないということであろうと思います。 一方、見積もり合わせというふうな御指摘につきましては、いわゆる契約を前提としました見積書ということでございますけれども、市の中で、役所だけではなく、契約を前提としない見積書、分類としては参考見積書というような言い方をしますけれども、それは例えばですけれども、予算の編成時に客観性を得るために徴収するというふうなことはございます。 先ほど復興事業部長のほうからもありましたとおり、こちらは組合、いわば民間が行っているというふうな業務というようなことから、例えば民間を個人ということに置きかえてみますと、例えば私が車を購入すると、A社のこの車を購入するということは決めたと。ただ、できるだけサービスしてほしい、廉価で買いたいというふうな思いがあって、B社、C社からそういった参考見積もりをとって、それをもってA社と交渉に当たると、そういったこともあり得るだろうと、そういった手法をこの組合のほうでもとったのではないかというふうに思っております。 ◆1番(黒須光男議員) 自動車の場合、今例で出しましたよね。業者が決まっているのに見積もり合わせをされたと。これは個人的に、決まっているのだけれども、折衝するためにやるということもあり得るかもしれません、これは個人の。ただ、市役所が決まっているのにですよ、邪道ですよ、そんなこと。副市長候補でいいと思ったら、何だ、最初はよかったのだけれども、2番目の後ではだめだな。ですから、ごたごた、これ以上あなたに聞いても答え出ないでしょうから、あなたの評価を私がすればいいのですから。どうもまずい答弁を繰り返しているのではなかろうかなと思っておるところでございます。いずれにしろ、これははっきりしますから、よろしくお願いしたいと思います。 質問の第4番目、市長と関係職員の責任についてでありますが、(1)、浅野亨理事長が弁護士を使い、全議員に対し、議会での発言を封じ及び百条委員会を設置させないためと考えられる御連絡書を送付し妨害したのは、民主主義へのまさに冒涜であり、看過できません。舛添都知事が第三者と称し、同じ事務所の2名の弁護士を使って問題を封印した事実と同じではないでしょうか。当局は、この御連絡書の送付をどのように考えているのかお尋ねいたします。 (2)、この浅野ビルの建設疑惑は、既に仙台地方検察庁において、お互い告発、告訴がなされ、市民の関心が、市長がうそをついているのか、黒須がうそをついているのか、どっちだということで大変関心が高まっております。真相を調べれば調べるほど、私は市当局が浅野理事長に対し、便宜を図っていたことがこうした不正を生んでいると推測されます。亀山市長が藤久建設詐欺事件に加担したと思われることと同じだと証明されているのではないでしょうか。いずれ白黒がつきますが、市長及び関係職員は、市民に対し真実を明らかにし、舛添都知事同様、亀山市長は出処進退を早期に決断すべきであります。いかがでしょうか、お尋ねします。 ◎近江恵一復興事業部長 私から、市の対応と責任についてお答えいたします。 初めに、組合からの文書についてでございますが、市の管理監督につきましては、都市再開発法に基づき、事業の施工の推進を図るために必要な勧告、助言もしくは援助を行うほか、補助事業としての適切な執行について必要な指導、助言を行っておりますが、組合では市議会の議員の皆様に本事業を理解してほしいという思いで送付したものでございますので、議員活動を妨げようとしたものではないと伺ってございます。 市の責任についてでございますが、当該事業につきましては、これまで御説明しておりますように法令等に基づき、事業の適切な執行と促進を図るために必要な技術的な助言を行ってまいりました。今後も組合に対して必要な指導、助言を行うとともに、事業の概要や経過につきましては議会を通じまして丁寧に説明してまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 この市街地再開発事業に関しては、今復興事業部長が言いましたように技術的な助言、指導を行うということで、再開発事業に対して便宜を図るとか、私がこの事業に対して関与するということは一切ございませんので、この件については、その辺は私としては身の潔白をしっかりと    (1番黒須光男議員「顔に書いてあるぞ、市長」と呼ぶ)いいえ、もう顔を見ていただければわかると思いますが、私は一切このようなことにかかわるということはございません。 ◆1番(黒須光男議員) 市長の答弁も近江復興事業部長の答弁もやっぱりなっていないのですが、必要なのは、必要でないところまで指導しているのです、あなたたち。必要なことばかり指導すればよかったの。必要でないことまでやっているの。だから、こんないたずらされたの。そうでなければするわけないでしょう。 そこで、再質問の②のほうで市長にお尋ねしますが、市長と浅野会頭の二人三脚ぶり、蜜月ぶりは市民の大半が知るところです。この4月8日に山口県萩市と友好都市の締結のため、市長、議長、会頭の3名が萩市に宿泊し、調印式に臨みました。その際、当然市政を左右する写真があるのかないのか、このことが話題になったと思われます。どのような話になったのかお話しください。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 商工会議所の会頭という立場と、それから市政を担う市長としての立場というのは、しっかりと私どももけじめをつけておつき合いをしておりますので、これは商工会議所の会頭としての、我々も石巻市の地域経済の発展、さらには産業を振興する上で連携するというのは当然でございます。しかし、例えばこういうふうな利害関係にかかわるということは一切ございませんで、そういった話題もいろんな場でも、そういった話ということは一切しておりませんので、御理解いただきたいと思います。 ◆1番(黒須光男議員) 市長、これ一切しゃべらなかったというのは、これはうそだな。それとも裏でこそこそやっているのだな、萩市ではなく。やらないわけない、これ。これの写真があるかないかは、あなたの政治生命に影響するのです。部下が首になるかならないかが決まるのです。何言っているのだ。藤久建設も本来からすれば職員がやったのですから、あれ。県警が生ぬるかっただけで。今度は、私は仙台地方検察庁に言っていますから、きのうも、職員ですよと。当たり前の話なのだ。職員が協力、市長が協力しなければ、浅野亨、一人でポケットにするわけにいかないのだ。そういうことであります。よろしくひとつお願いしたいと思います。 災害復興のための公金を食い物にする権力者の姿を描いた書籍が発刊間近となっています。また、蛇田復興公営住宅建設等で、政治家が介入して土地の所有者から、市が50年間と驚くべき長期の借り上げをする新たな疑惑も発覚しています。その政治家と業者、そして地権者が組んだ悪巧みですよ、これ。石巻市の前途は暗雲が漂い、消滅の危機にあると思われます。私は、議員の一人としてこの憂うべき現実を直視し、追及してきました。しかし、一部の市民や議員から犬の遠吠えとか、一人孤立しているとかと言われ、私の評価は世間では功罪半ばしていることを十分承知しています。 先日AKB48の選抜総選挙がありましたが、2年連続3度目の女王に輝いた指原莉乃さんは、「私はスキャンダルの成金と思われてもおかしくない。たたけばほこりしか出ません。しかし、私が1番になれたのはファンの皆さんにうそをついていないこと、それが秘訣」と選挙後に話しているのです。これを見習って、私も逆境にあろうとも議場からしっかり訴え、御理解いただいた市民の一人一人と手を結んで、怒りのパッション、激情を膨らませて、最大の争点であるところの写真があるのかないのか、架空工事があったのかなかったのか、石巻市の流れが変わるまで全力で挑戦してまいりたいと思います。 後援会及び市民の皆さんの一層の御理解を賜りますよう、心からお願い申し上げまして質問を閉じたいと思いますが、もう一言言わせてください。私は、サッカーは苦手でありまして、苦手なのです。しかし、長友さんには負けたくありません。今議会に忙しい中、傍聴席を埋めていただきました皆さん、本当に本当にアモーレ。終わります。 ○議長(丹野清議員) 以上で1番黒須光男議員の質問を終わります。御静粛にお願いします。次に、10番遠藤宏昭議員の質問を許します。10番。   〔10番遠藤宏昭議員登壇〕 ◆10番(遠藤宏昭議員) 仮設住宅から復興公営住宅への入居も本格的になり、いよいよ新たなる石巻市のまちづくりが始まろうとしています。今後は、市民の日常生活の中に笑顔が戻り、活気にあふれ、やる気がみなぎる、そんな地域社会を再生しなければいけません。そのためにも我々議員は、市民の声なき声を拾い上げ、それらがまちづくりに反映されるよう、これまでと同様に議員活動に汗を流すのであります。通告に従い、丹野議長の許可を得て一般質問をします。 質問事項1、市民生活を豊かにする施策について、項目4点について伺います。①、仙石線石巻あゆみ野駅周辺整備の考え方について。初めに、石巻あゆみ野駅南側の今後の周辺整備はどのように行われるのか。また、線路を横断する形となる南北間の往来方法についてはどのようにお考えか。これは、歩行者及び車両についてそれぞれ伺います。 次に、石巻あゆみ野駅西側で本市と接する東松島市とのパークアンドライド方式の駐車場整備についての協議は随時行われているのか、前へと進んでいるのか伺います。 続いて、石巻あゆみ野駅に快速列車である仙石東北ラインが停車することによる市民の利便性の向上については、どのようにお考えか伺います。 ②、石巻市図書館のさらなる活用について。初めに、利用者アンケートに基づく開館時間の変更による市民の利便性の向上は、図書館として実感できているのか、その検証結果について伺います。 次に、図書館利用者数の現状と市民向けに定期的に行われている行事や催し物などの取り組みはどのようなものか。また、今後の図書館の活性化策についてビジョンをお聞かせください。 ③、総合運動公園内、石巻フットボール場の今後予定されている施設整備及び芝グラウンドの保全、維持管理について。初めに、本市は2019年ラグビーワールドカップ日本大会のキャンプ候補地に名乗りを上げましたが、現在本市が行っている広報活動、招致活動はどのようなことか。また、施設整備についてはどの程度整っているのか。チームを招致できるレベルなのか、そしてチームの受け入れ準備は順調に進められているのかお聞きします。 次に、芝グラウンドのコンディションを保つための年間維持管理費はどれぐらいか、また具体的な芝の保全方法についてお聞かせください。 ④、(仮称)石巻版松下村塾の概要及び人材育成の具体的な取り組みについて。初めに、友好都市を締結した山口県萩市との今後の交流事業、考えている催し物について伺います。 次に、萩市との友好都市締結は、本市にとって好機到来であります。そこで、松下村塾のネームバリューをどのように活用するのか、活用していくのか。重要となってくるPR活動をどのように行うのか、今後の考え方について伺います。 続いて、3月定例会の一般質問の中でも提案しましたが、吉田松陰の足跡をたどる歴史探訪散策ロード、プロムナードの整備について、交流人口増加に向けての施策は検討されているのかをお聞きします。 以上、4項目について答弁を求めます。 ◎堀内賢市復興政策部長 遠藤議員の御質問にお答えいたします。 市民生活を豊かにする施策についてお答えいたします。初めに、仙石線石巻あゆみ野駅周辺整備の考え方についてでありますが、駅南側の今後の周辺整備につきましては、新立野元浦屋敷線または青葉東青葉西線から東下浦台踏切を通り、石巻あゆみ野を利用する方々に対応するため、東下浦台踏切に隣接したロータリーを平成29年度及び平成30年度の2カ年事業で整備することを検討しております。また、線路を横断する南北間の往来方法につきましては、現在東下浦台踏切は農耕車両等を除く車両通行禁止の踏切でありますことから、基本的には徒歩での往来となっております。 次に、東松島市との駐車場整備に係る協議についてでありますが、機会を捉えて話を伺っており、東松島市では今後50台程度が駐車できるパークアンドライドの整備を予定していると伺っております。なお、整備時期につきましては、石巻あゆみ野付近から石巻西高等学校付近に通じるアクセス道を平成30年度までの目標として整備を行い、その後にパークアンドライドを整備する旨伺っております。 次に、石巻あゆみ野駅に仙石東北ラインが停車することによる市民の利便性の向上についてでありますが、現在快速列車である仙石東北ラインが同駅に停車しない状況にあります。また、新駅開業を期待していた市民からも、最も利用したい通勤、通学の時間帯が通過駅となってしまうことから、停車要望の声があるということは認識しております。 石巻あゆみ野駅については、石巻西高等学校の最寄り駅であること、新市街地である新蛇田南地区に隣接し、住宅再建や復興公営住宅の建設により居住人口が増加していることから、数多くの利用者が見込まれるところであります。本市といたしましては、通勤、通学への利便性の向上、マイカー利用の減少による渋滞緩和なども期待できますことから、本市独自及び仙石線整備促進期成同盟会を通じて宮城県及びJR東日本に停車していただけるよう要望してまいります。 次に、(仮称)石巻版松下村塾の概要及び人材育成の具体的な取り組みについてでありますが、友好都市を締結した山口県萩市との今後の交流事業につきましては、本年4月8日の友好都市提携協定締結後、友好都市締結を広く市民に周知するため、4月24日に道の駅上品の郷において萩市の物産販売会を開催いたしました。また、4月25日から27日までの3日間、イオンモール石巻を会場に萩市を紹介したパネル展を実施いたしました。 今後の交流事業につきましては、7月30日から8月1日までの3日間、野村萩市長を初めとした萩市訪問団の皆様をお迎えし、川村孫兵衛重吉翁の功績をたたえた石巻川開き祭りの視察を含めた訪問、交流を行う予定になっておりますほか、産業、歴史、教育、文化等の各分野での交流事業の持ち方について調整を進めているところであります。 次に、松下村塾のネームバリューの活用やPR活動等の考え方につきましては、吉田松陰の私塾でありました松下村塾の門下生として伊藤博文初代内閣総理大臣を初め、幕末から明治期の日本を主導した人材を多く輩出していることから、そのネームバリューを活用し、地方創生事業として取り組む(仮称)石巻版松下村塾においても多くの方に石巻市に興味を持っていただき、入塾につながることを期待しておるところでございます。さらに、PRにおいてもインターネットやSNSを活用して塾の内容を全国に配信することにより、移住者の増加や人材育成につなげられるよう進めてまいりたいと考えております。 次に、吉田松陰の足跡をたどる歴史探訪散策ロードの整備につきましては、今から160年前、萩市出身の吉田松陰は、私的な旅で本市に立ち寄り1泊していることが記録されております。議員御提案の歴史探訪散策ロードの整備につきましては、今後友好都市交流事業とあわせ検討してまいりたいと考えております。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 私から、石巻市図書館の活用についてでありますが、初めに利用者アンケートに基づく開館時間の変更による市民の利便性向上に関する検証結果につきましては、来館者数及び貸し出し人数ともに増加しており、「仕事帰りに利用できるようになってよかった」、「土曜日、日曜日にゆっくり利用できるようになってよかった」などとの感想をいただいております。特に土曜日、日曜日は子育て世代の利用がふえたことから、利便性の向上は図られたものと考えております。 次に、利用者数の現状と定期的な取り組み、そして今後の図書館の活性化策についてでありますが、まず利用者数につきましては、平成27年度において入館者数は12万9,280人で、前年度と比較して8,154人の増加、貸し出し冊数は25万1,254冊で7,460冊の増加、貸し出し人数といたしましては4万3,914人で1,256人の増加となっております。定期的な取り組みにつきましては、読書推進事業、企画展、子育て支援事業、学校支援事業等を実施するとともに、施設見学や職場体験の受け入れも行っております。 今後の図書館活性化策につきましては、子供の読書環境の整備を重点目標とし、具体的には学校支援として、以前から実施している学校図書館の訪問等を通じて学校図書館との連携を強化し、学校図書館の利用促進を支援するとともに、学級貸し出し、学習支援貸し出し用図書の更新を積極的に行い、常に新鮮で魅力ある図書を提供いたします。 子育て支援といたしましては、これまでも出張図書館、えほんびよりの愛称で子育て支援センターや子どもセンター等で読み聞かせを行っているほか、保護者を対象に絵本の選本や読み聞かせの指導を行っておりますが、この事業を河北、河南地区の子育て支援センターにおいても実施いたします。 また、父親の育児参画が求められておりますことから、父親を対象としたお父さんのための読み聞かせ講座を開催するなど、絵本を通して親子のきずなを深め、家庭内読書習慣の定着を図る事業を展開してまいりたいと考えております。 次に、石巻フットボール場の施設整備予定及び芝グラウンドの保全、維持管理についてでありますが、初めに施設の整備につきましては、本市では2019年ラグビーワールドカップ大会のキャンプ地誘致を正式表明し、その実現に向けて、平成28年3月に石巻フットボール場のスコアボードをフルカラーLED方式に改修しております。本年度は、フットボール場東側、バックスタンド側でございますが、固定観客席500席の増設を予定しており、既存の700席と合わせまして1,200席規模となります。キャンプ地誘致に向けて着実に整備を進めてまいります。 広報活動につきましては、7月6日に東京で開催されます公認チームキャンプ地選定プロセスの自治体担当者説明会が開催されますことから、それを受けて積極的に活動を展開してまいります。当面は、石巻ラグビーフットボール協会主催のラグビーフットボール大会等を2019ラグビーワールドカップキャンプ地誘致キャンペーン大会と称し、共催で開催することで広報活動につなげていきたいと考えております。チームの受け入れ準備につきましても同様で、説明会を待って関係機関と協議を重ねてまいりたいと考えております。 次に、芝グラウンドの保全、維持管理につきましては、芝生をスポーツ芝として良好な状態に保つことを目的に、芝生専門業者に管理業務を委託して各種大会、イベントに対応しております。芝グラウンドの年間維持管理費につきましては、本年度は2,602万8,000円でございます。 具体的な保全方法につきましては、運動公園に管理業務委託業者が常駐して、通常作業において適宜芝の刈り込み、散水、施肥、防虫薬剤の散布、エアレーション、芝の補植を行っております。また、年1回の土壌と芝の調査を実施し、専門的な評価報告に基づいて作業方法に反映をしているところでございます。今後につきましては、災害復旧工事により修復した石巻フットボール場も5年が経過することから、通年において芝生の状態を良好に保つために別品種の芝種子の散布や土壌改良に着手し、より一層利用団体関係者や選手に喜んでもらえる競技場に整備したいと考えております。 △発言の訂正 ◎堀内賢市復興政策部長 先ほど私の答弁中、川村孫兵衛「じゅうきちおう」と申し上げましたが、「しげよしおう」の誤りでございました。訂正のお願いとあわせましておわび申し上げます。大変失礼いたしました。 ◆10番(遠藤宏昭議員) 再質問をします。 ①のJR仙石線石巻あゆみ野駅について、今復興政策部長の答弁の中でもありましたが、一番利用客が多い通勤、通学時間帯は快速列車が通過していってしまうということ、それを置いておいていただいて、仙石線の新駅誕生は2004年の仙台市宮城野区内にある小鶴新田駅の開業以来12年ぶりとのこと、駅開業式典には亀山市長も出席され、「あゆみ野という駅名には石巻市の復興への強い思いが込められている。今後の駅周辺の交通利便性向上に大いに期待している」と挨拶されています。また、JR東日本の松木仙台支社長も「これから駅周辺にどんなまちができるか楽しみ。駅と仙石線を通し、まちの発展を見届ける」と式辞を述べています。 そこで、今後のJR東日本との協議について伺います。石巻あゆみ野駅から約500メートルの場所にある宮城県石巻西高等学校の生徒たちも新駅開業を喜んでいます。これまで湊地区から約1時間かけて自転車通学をしていた生徒は、通学時間が20分ほど短縮され、朝の時間を有効に使えてうれしい、その分受験勉強ができると言っています。また、これまでは蛇田駅か陸前赤井駅から自転車に乗りかえて通学していた生徒も、石巻あゆみ野駅からは徒歩で通えるようになったと喜んでいます。今後快速列車である仙石東北ラインも停車するようになれば、もっと利便性の向上が図られると思いますが、市当局ではどのような認識なのかお聞きします。 ◎堀内賢市復興政策部長 お答えいたします。 市といたしましても、新駅開業前からJRのほうへの申し入れといいますのは、仙石東北ラインのほうの停車、それから通勤、通学の利便のいいような時刻設定、そういったものは要望はしてきたところでございます。 さらに、早期にそういったものが実現できますように、石巻西高等学校のほうで今年度生徒にアンケートをとられているというようなこともございまして、その内容、それから結果、そういったものにつきましても宮城県、JRのほうにも提供しておりまして、先ほど申しました期成同盟会での要望活動にもそれらを盛り込むというふうなことにはしておりますけれども、期成同盟会の要望活動につきましては年1回というふうな定期的なものでございますので、宮城県、JRのほうと個別に協議いたしまして、市のほうの単独でそういった要望なるものをきちんと文書でもって要望したいというふうなことも申し入れして、今その日程等で調整をしているというふうな段階でございます。 ◆10番(遠藤宏昭議員) 本市単独でJRのほうへ要望していくのだということ、ぜひ力を入れてやっていただきたい。宮城県にも要望しているのだということで、後々ではありますけれども、宮城県の合同庁舎も石巻あゆみ野駅からそれこそ北に真っすぐ行ったところにできるということなので、宮城県のほうからもお力添えいただければ、より快速列車の停車ということは実現可能に近づくのかなというような思いではいます。 今復興事業部長のほうから時刻設定というお言葉が出ましたが、現在石巻あゆみ野駅に停車する列車の平日朝の時刻表を見ますと、石巻駅から乗車すると7時39分到着、次が8時44分到着。矢本駅、仙台方面から乗車すると7時47分の到着、次が8時52分の到着と。朝の利用客の大半を占める石巻西高等学校の生徒目線だと、いずれの列車も7時台だと始業時間まで約1時間ほど余裕があり、8時台だと遅刻してしまうとのことです。先ほどお話ありましたが、ちょうどいい時間に通過していってしまうのです、その快速列車が。だから、それとめていただきたいというような思い。 そこで、市長にお伺いします。新聞記事にも載りましたが、今年度石巻西高等学校に入学した生徒のコメントです。「あゆみ野駅の開業が進学先を選ぶきっかけになった。学校の近くに駅があるとやっぱり楽。これから登下校の時間に合うようになってくれたり、快速列車がとまってくれたりしたらもっと便利になる」と言っています。このような市民の声を持ってJRとの協議、要望活動に臨んでいただきたいのですが、市長のお考えをお聞きします。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 仙石線整備促進期成同盟会では、石巻あゆみ野駅が開業する以前から仙石東北ラインの快速の停車を要望しております。平成27年11月にも要望会がございまして、その中でも石巻あゆみ野駅への仙石東北ラインの停車を要望してまいりました。やはり石巻あゆみ野駅が開通、開業することで、石巻西高等学校の生徒たちの利便性が非常によくなったというふうに私も感じております。そして、やはり中学校からの高校進学の大きな力にもなってくるのではないかなというふうに思っておりますので、引き続き要望を進めていきたいというふうに思っております。 石巻あゆみ野駅の開業の日には村井知事も、あの風の強い寒い中で最後までいていただきましたので、その開業のときにも松木仙台支社長と、それから村井知事ともお話をさせていただきましたけれども、石巻西高等学校の生徒、それから既存の市街地の皆さん、青葉地区の皆さんの非常に利便性の高い駅ですので、その辺の要望についてはしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。 ◆10番(遠藤宏昭議員) 石巻あゆみ野駅周辺には石巻免許センターもありますし、南側には病院群が多数あるので、本当に市民の利便性というのは間違いなく向上すると思いますので、ぜひ力を入れて要望活動を行っていただきたいと思います。 JR仙石線の駅に対する要望に関連してなのですが、蛇田駅を利用する市民から蛇田駅構内へのスロープの設置を求める声があります。快速列車の停車駅でもあり、乗降客の多い駅にもかかわらず、今どきスロープがないのは何ゆえかとの意見です。今後JRとの協議の際、蛇田駅へのスロープ設置についてもお話ししていただきたいのですが、いかがでしょうか。 ◎堀内賢市復興政策部長 お答えいたします。 こちらの今のお話につきましても、平成25年度でしょうか、地元の方々からもそういう要望を市のほうに頂戴いたしまして、平成26年度から期成同盟会のほうの要望事項というふうなことで取り上げまして、JRと宮城県のほうにも要望活動はしておるというところでございますが、先ほど申しましたとおり、そちらは年1回というふうな要望活動であるという、定期のものであるというようなことと、あとあわせてJRのほうからのこれまでの感触ですと、事情についてはそのとおりであるものの、なかなか同じような駅が大分あるのも実情なのですというふうなお話もいただいていますから、どういう形であれば早期にそういったものができるのかというふうなところまで詰めて、先ほどの石巻あゆみ野駅停車とあわせて、快速停車とあわせて個別の要望のほうにも取り上げていただいて進めていきたいというふうに考えております。 ◆10番(遠藤宏昭議員) ぜひ蛇田駅のスロープ設置のほうもよろしくお願いします。 ②の石巻市図書館の活用について、先ほどの答弁によりますと開館時間を朝9時から10時に1時間ずらしたら入館者がふえたとのこと。それも朝10時開館を始めた昨年10月からことしの3月までの半年間で約4,200人もふえているとのこと。開館時間を1時間ずらせば閉館時間も1時間遅くなるということですよね。検証結果として、これは夕方にかけて図書館に立ち寄る、利用する市民が多いということなのでしょうか。果たして開館時間の変更だけで入館者数が劇的にふえるものなのか、この結果を見てどのようにお考えかお聞きします。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 確かに先ほど答弁いたしましたように開館時間遅くした部分につきましては、やはり仕事帰りの利用とか、またこれまでは日曜日、月1回休みでしたけれども、日曜日は全てやるようになりましたので、そういう面では通常仕事をなさっている方とか、そういう方についての利便性はふえたのかなというふうに思います。ただ、それだけで利用者がふえたのかということにつきましては、なかなかその検証が難しいところでございます。やはり読書に親しんでもらえるような各種事業の実施を通して、そこの部分はふやしていかなければならないのかなというふうに思います。図書館に訪れて、通常訪れていただける方については、余り利用時間、確かに便利になったのかなということはあっても、劇的にふえるという効果まではなかなか難しいのかなというふうには思っております。 ◆10番(遠藤宏昭議員) 開館時間を遅くして市民のニーズにマッチしたというのも当然なのですけれども、教育委員会事務局長のお話から、いや、これは職員ですね、図書館職員の努力のたまものなのですなんていう答弁が来るのかなと思ったらそうではなかったので、一生懸命やっているから多分人が来たのかななんて思います。 図書館の活性化策として、答弁の中でありましたが、子供の読書環境の整備を掲げているのだと、これは大変よいことだと思います。その中で、学校図書室との連携を強化して図書室の利用促進を支援するとか、保護者を対象とした絵本の選び方や読み聞かせの指導を行っているとか、お父さんのための読み聞かせ講座を開催したりと図書館職員がさまざまな取り組みを実施され、努力されていることに共感するとともに敬意を表します。 読み聞かせといえば、10年も前のお話になりますが、私も娘が保育所に通っているころは、夜、布団に入って「スイミー」だとか「ぐりとぐら」だとか、そういうたくさんの絵本を読み聞かせて、いつの間にか娘と一緒に自分も眠っていたというようなよき思い出が脳裏によみがえってきました。 そこで、教育長に伺います。子供にとって読書する習慣を身につけることはよいことだと思いますが、実際子供の成長にどのような成果があらわれるのか、どのようなよい影響を与えるのか、どのようにお考えになるか、また教育長のお考えになる図書館の位置づけとはどのようなものかお聞かせください。 ◎境直彦教育長 お答えいたします。 読書活動による効果というものは、子供たちがいろんな物の考え方、見方を育てる上で、自分の興味から、関心から意欲が広がっていって、さまざまな世の中のことを考えたりする上で貴重な一つの形となるというふうに捉えているところであります。したがいまして、学校でもこれを読むというのではなくて、自分で読みたい本を読むという、そこには蔵書という問題もありますが、そういう活動は今どの学校でも全て取り組んでいるところでありまして、そういう時間を朝にきちっとやることによって、子供たちの1日の学校生活が意欲的にさらに取り組みを始めるという、そういう効果もあると思われております。そういう意味では学校での、あるいは子供たちの読書活動というのは、あらゆる機会を捉えて進めていかなければならないというふうに思っているところであります。 それから、図書館のあり方としてということですが、現在も市の図書館と学校の図書館というものの連携というものは、これも重要なことだと捉えておりまして、今年度司書のほうを配置しまして、この司書も学校だけではなくて、市の図書館と連携をして、図書館で研修を受けて、そして学校の図書館のほうに行ってさらに進めていくと、そういうふうな形で読書活動なり、あるいは図書館運営というものに関して積極的に取り組んでいただいているところであり、これも年度を通じて、今ごく限られた学校しか配置しておりませんが、これは広げていきたいというふうに考えているところでありまして、これも検証しながら、子供たちの図書に対する、読書に関する興味を高めていって、そういうことの広がりを持ち続けていきたいというふうに考えておるところであります。 ◆10番(遠藤宏昭議員) 今教育長のお話の中でありましたが、朝読書というのは非常に効果があって、すぐにそれもあらわれると。うちの娘なんか本を読まなかったのだけれども、学校で強制的にでも朝読書の時間ということで5分なり10分読み始めたら、今度自分から実際そういう小説なんかを買って読むようになったということで、すごくいい取り組みなのだなということを思いました。ソフトの部分、今のようにそういう考え方なんかは非常に充実しているということがわかりました。 石巻市図書館の前身は、明治14年に創立した牡鹿郡内共立書籍館と言い、130年以上の歴史があるそうです。現在の図書館は、昭和48年、ですから今から43年前に現在地である羽黒町に新築されたとのこと。誰の目から見ても建物の老朽化が進み、見ばえはよろしくありません。 先日、ことし3月に開館したばかりの仙石線多賀城駅北口そばにある多賀城市立図書館に行ってきました。今全国の自治体で話題となっているレンタル大手TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブが指定管理者となり運営している図書館です。1階にカフェ、コンビニエンスストア、書籍を販売する、文房具を販売するTSUTAYA、3階にはレストランが併設され、高校生、大学生を初め老若男女を問わず来館者はとても多く、にぎわっていました。純粋に図書館を利用する方にとっては少しにぎやか過ぎますが、市民の集いやすい公共施設という観点からは成功しているように見えました。 何が言いたいのか。市民が集う石巻市図書館もそろそろ建てかえる時期に来ているのではないでしょうかということです。大ホールを備える複合文化施設の建設は第一です。その次は、図書館の建てかえをぜひお願いしたいのです。新図書館建設に向けての現在の構想はどのようなものか、概要があればお聞かせください。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 確かに現在の図書館については、建設から年数がたっております。また、今御紹介いただきました多賀城市の図書館の集いやすい図書館というこれまでのイメージから、新たなものということで、いろいろなのを全国では行ってきているようでございますが、石巻市では図書館の建築についての協議は、現在のところ始めていない状況でございます。 ◆10番(遠藤宏昭議員) 今構想はないとしても、教育委員会事務局長の思いというか、そういうのがあったらお聞かせ願いたかったのですが、どのようにお考えでしょう。今、だってあの図書館を見たら、外観だけれども、余りよろしくないなと、新しく建てなければと思うのが普通の気持ちだと思うのですが、どのようにお考えですか。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 確かに今議員がおっしゃるように、あの図書館だけを見た場合は私もそのように感じます。ただ、教育委員会としましては、今現在進めております複合文化施設、または例えば総合運動公園内の陸上競技場の問題だったり、大きい考えられる事業が結構ございますので、その中で今後どのようにしていくかというのを庁内全体で検討してまいりたいというふうに思います。 ◆10番(遠藤宏昭議員) いずれは建てなければいけないということで、多賀城市立図書館を見たときに若い人はもちろんなのだけれども、お年寄りも結構いたのです。カフェでコーヒー買って飲んでいるというようなこと。だから、大きい考え方として、図書館を建てたらそのそばに老人憩いの家みたいなものも併設するだとか、そういうような大きいくくりで考えてもらえるといいかなというようなことでした。高齢者は高齢者で、若い人は若い人でいるのかなと思ったら、そういうこと関係なく、それこそ老若男女みんなが、人が集まっていたというような形で活気があったのです。だから、当然いい悪いは別にしても、そういうような市民の集える場所というのをつくっていただきたいなと思います。 ③の石巻フットボール場の施設整備について、先ほどの答弁によりますと2週間後ですか、7月6日に公認チームキャンプ地選定の説明会があるのだとのこと。いよいよキャンプ候補地の誘致合戦が本格化するということですが、本市にとってこの2019年ラグビーワールドカップ日本大会のキャンプ地として誘致に成功すれば、翌年行われる2020年東京オリンピックの7人制ラグビーのキャンプ地、果ては競技会場として実際に試合を見られるということまで夢は広がるわけです。 そこで、市長に伺います。今回の誘致に際しては、ハード面である施設整備などの準備はもちろん大切ですが、おかげさまで復興をなし遂げることができたという感謝の気持ちとともに、何としても石巻市にキャンプに来てほしいのだというトップの熱い思いが重要になると思われます。これから行うトップセールスについて、それこそ石巻市のジャージではないですけれども、ワイシャツの上からジャージを着たりして、ちょっとパフォーマンスをしていただいてトップセールスをしていただきたいと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 2019年ラグビーフットボールの世界大会については、早い段階で石巻市としてはキャンプ地誘致の手を挙げさせていただきました。正式にキャンプ地誘致を表明する前に、約1年前にこの活動を開始しております。そういう意味では、石巻市が積極的にキャンプ地誘致を進めているということは、いろんな各団体が御存じだというふうに思っております。キャンプ地として誘致していくためには宮城県ラグビー協会、あるいは石巻ラグビー協会と連携する、あるいは東北のラグビー協会と連携していくということが必要ですので、さまざまな機会を通してPR活動をしていきたいというふうに考えております。 ◆10番(遠藤宏昭議員) ぜひ活動にはジャージを着ていっていただきたいなと思います。 芝グラウンドの維持管理について。答弁では、年間維持管理費が平成28年度、今年度は約2,600万円であるとのこと。現在石巻フットボール場の使用に際して、芝グラウンドの保全のため、原則として週2日、1日2試合までと使用制限されています。去る4月26日、プロサッカーチーム、ベガルタ仙台と本市との間で復興支援連携に関する協定が締結され、その協定に基づき、さまざまなイベントが開催され、先日19日にも復興支援マッチが行われました。今後もベガルタ仙台レディースを含め、復興支援サッカーまつりが開催される予定です。 そこで、教育委員会事務局長に伺います。プロサッカーの練習及び試合、ラグビーのキャンプ中におけるハードな練習など、今後フットボール場の使用時の注意事項として芝グラウンドの使用制限があってはさまざまな面で支障が出てくると思われますが、どのようにお考えか。また、良好なコンディションを保つため、芝グラウンドの維持管理費の増額についても早急に検討すべきと思われますが、いかがですか。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 ただいま遠藤議員からお話がありましたように、芝のグラウンドにつきましては良好な状態を保つためにやはり休ませる時間は必要だというふうに思います。今後もやはりそのような運用は必要なのかというふうに思います。ただ、現在運動公園の第3工区で整備を進めております人工芝のグラウンド2面、また天然芝のグラウンドが1面ということで3面が完成した暁には、練習は例えば人工芝でもいい場合もございますので、そこら辺現在のふれあいグラウンドも含めてうまくローテーション等を組みながら活用していきたいというふうに思っております。 また、年間の維持管理費につきましては、今後グラウンドもふえます。また、いろんなイベント等で芝を休める時間が少なくなった場合については、やはり年間維持管理費の増額は避けて通れないのかなというふうには考えております。 ◆10番(遠藤宏昭議員) やっぱりいい練習だとかいい試合、いいプレーを見せてもらうためにはグラウンドの状態というのは非常に重要になってくるので、良好な状態を保つためには当然お金もかかってくるということだけ認識してもらって、ぜひ増額をしていただきたいと思います。2019年ラグビーワールドカップ日本大会のキャンプ地誘致が成功することを願っています。 ④の石巻版松下村塾について。今定例会の中で、山口県萩市からの訪問団との交流会、先ほどの答弁で萩市長も来られるのだということ。この交流会に要する経費として総務費170万円が予算措置されていますが、交流会の概要を具体的にお示しいただきたいのと、今回の友好都市締結に汗を流していただいた地元選出の代議士、勝沼栄明先生、また山口県選出の河村建夫代議士にもお声がけし、両市の交流を祝っていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 ◎堀内賢市復興政策部長 お答えいたします。 7月30日においでいただく交流事業につきましては、現在詰めておるところでございますけれども、今現在の案といたしましては、30日に来石いただきまして、まず市内の状況ということで、例えば萬画館でしたり、サン・ファン館等を御視察いただくとか、その日の夕方には交流会ということでの歓迎会を催したいなと。翌31日につきましては、川開き祭りというようなことで関連する、先ほど申しました川村孫兵衛重吉翁のいろんな行事にも参加していただくというふうな流れで今考えておるところでございます。その日の夜には花火もごらんいただいて、1日は日程的にはお帰りになるような日程なのか、その日の行事はちょっと組めないような時間帯になるのかなというふうなことで今詰めておるところでございます。 2点目の今回の仲介というようなことで、いろいろ御尽力いただいた皆様にもお声がけして、その交流会等のほうには参加していただくような形で進めたいなと、そういうふうに考えております。 ◆10番(遠藤宏昭議員) 交流会がぜひ盛大に行われて成功することを願っています。 市民へのPR及び歴史探訪散策ロードについて。先ほどの復興政策部長の御答弁では検討しますということで、前回の御答弁も検討するのだということだったので、私ちょっと楽しみにして質問したのですが、なかなか忙しくてできなかったのかなと。ぜひ散策ロードをつくっていただきたいという思いです。 萩市からの訪問団が川開き祭りに合わせて来石した際、その模様というか、その様子を市報の臨時号を発行してと。わざわざというのではなくて、毎月15日に配布される薄い市報です。訪問団との交流会などの様子を写真をふんだんに使って市民に紹介すべきと思います。また、その市報の中に石巻市の地図を載せ、東北遊日記などの歴史資料に基づいて、地図上に吉田松陰が通ったであろう道を太い線で示し、中央1丁目、日活パールの裏手にある吉田松陰の宿所跡などには観光スポット的な印や注釈をつけて幕末期の石巻に思いをはせてもらう、萩市とのえにしについて考えてもらうというのはいかがでしょうか。市長のお考えになる萩市との交流事業についての市民向けのPRについて、お考えがあればお聞かせください。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 吉田松陰が一日、石巻の旧粟野屋敷に泊まったということは、実際に看板も掲げてございますけれども、どういうふうに今後PRするかということは検討中ですが、水辺の緑のプロムナード構想の中でもいろんな歴史を紹介しようということで、平成22年からいろいろと市民の皆さんを巻き込んで取り組んでまいりましたので、その一環としてプロムナード計画の中にそういった歴史探訪も組み込んでいくということも、1つだけではなかなか、今あそこの場所が余り、日活パールということもあって、ちょっと直接あそこを通るというのはなかなか難しいかもしれませんので、その辺は検討させていただいて、水辺の緑のプロムナードの中での歴史探訪の一つとして取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◆10番(遠藤宏昭議員) ぜひ水辺と緑のプロムナードとリンクさせてというか、その一つに入るような形になればいいなと思います。 次に、質問事項2、亀山市長の道義的責任についてお伺いします。東日本大震災からはや6年目に入り、復旧、復興の形が目に見えるようになってきましたが、かの震災による本市の犠牲者が約4,000人という現実を踏まえ、本市のリーダーとしての道義的責任はどのようにお考えか伺います。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 震災に関する道義的責任についてお答えいたします。 首長としての道義的責任についてでありますが、東日本大震災により多くの市民が犠牲となられたことにつきましては痛恨のきわみであり、その重大さを深く認識しているところでございます。今後このような惨事が二度と繰り返されることのないよう、防災、減災のための施策を推し進めるとともに、石巻市の復興を加速させることが市長としての私に課せられた命題であり、道義的責任のとり方であると認識しておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆10番(遠藤宏昭議員) 道義的責任というのは何なのかなと思っていろいろ辞書とか調べてみたのですが、人として行い、守るべき正しい道に対する責任なのだとのこと。道徳と近いのですかね。では、道徳というのは何だというと、人として守らなければならない行いや事柄なのだということ。道義的責任という言葉は、お隣、東松島市の阿部秀保市長が今期限りでの引退を正式表明した際に使われた言葉です。東松島市の震災による犠牲者が1,100人以上だったことを政治家として道義的責任があるとして身を引く時期を探っていたという記事から引用しました。考え方は人それぞれとはいえ、同じ地方自治体の首長として、そして14万8,000人の石巻市民の生命及び財産を守るべきリーダーとして、自然災害とはいえ犠牲者に対する責任の感じ方、責任のとり方は共感できるものがあるのではないかとの思いから質問をしています。亀山市長は、この阿部東松島市長の責任の感じ方をどのように思われますか、伺います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 道義的責任のとり方というのは、いろいろと個人によってあると思いますが、とにかくこの東日本大震災で3,600名ものとうとい命が奪われたと。そして、本来行政は市民の生命、財産を守るのが第一義に必要なことだというふうに考えております。そういう意味では、今回の東日本大震災でこれだけのとうとい命が奪われたことに対しては、私どもとしては道義的責任を強く感じております。そのとり方ということになりますと、震災からの復旧、復興を加速する、そして将来にわたって震災の教訓を伝えていくとともに減災、防災、要するに災害に強いまちづくりを進めるということで道義的責任を果たしていきたいというふうに考えております。 ◆10番(遠藤宏昭議員) 道義的責任というのは当然人それぞれ、考え方というのは人それぞれなのだと思いますが、お隣の阿部秀保市長は、犠牲者が多く出たということは政治家として道義的責任があるということだから、やっぱりそれはそれなのだなと。今亀山市長がおっしゃられたこと、復旧、復興の事業を加速するのだということというのは、それというのは首長の職責なのではないのかなと思うのです。当たり前にしていたってそれはしなければいけないわけで、果たしてそれが道義的責任なのかななんていうこと、私の考え方とはちょっと違ったところなのですが。 阿部東松島市長は、誰も経験がない人口減少社会と少子・高齢化への対応は、新しい人が担うことが望ましいと言っています。また、復興の仕上げは残るが、若い世代に道を譲りたいと東日本大震災の復興半ばであるが、新しい世代に復興まちづくりを託す判断をしたとのこと、まさに世代交代を意識した発言です。本市議会においても、私のような若輩者に対して重責である議会運営委員会の委員長に推挙していただくなど、先輩議員の皆様からアドバイスを受け、しっかりと育てていただいておることを実感しているところです。 そこで、まだまだお若い亀山市長に伺います。市長は、世代交代の必要性についてどのようにお考えかお聞かせください。 ◎亀山紘市長 道義的責任については、私は私なりに考えております。そういったことで、今必要なことはとにかく復旧、復興を加速することであるということになります。これは市政を担う首長としては当然のことではありますけれども、しかし当然だけれども、それを今なし遂げなければならないという状況にあるというふうに思っております。 それから、若い方々の世代交代ということは、これは当然のごとく必要なことだというふうに思っております。いろんな場面で世代交代をしながら、それで次の世代の方々がしっかりと市勢の発展を担っていただくということは、これも必要なことだというふうに思っております。 ◆10番(遠藤宏昭議員) 私の父は、昭和17年生まれの74歳です。偶然にも亀山市長とは同い年になります。父は早生まれなので、学年は1つ上になります。まだまだ元気ですが、気持ちは大分優しくなりました。孫娘と会話をしているときが至福のときだそうです。 毎日新聞の記事から、これも阿部東松島市長の言葉です。「震災後の住宅再建や財源確保など復興の道筋が見えてきた。若い人に道を譲り、世代交代するのが私の責任」と述べたそうです。阿部東松島市長のように、すぱっと引退を決断することはなかなかできることではありません。 そこで、市長に伺います。今週19日、日曜日に放送されたNHK大河ドラマ「真田丸」の中で、引き際をしくじった関東の大大名、北条氏が滅亡しました。テレビドラマではありますが、引き際の難しさを改めて考えさせられました。権力の座からの引き際の大事さを市長はどのようにお考えかお聞かせください。 ◎亀山紘市長 引き際の大事さということは、これはいろんな場面によっていろんなケースがあるというふうに思います。全て引き際がよければいいのかということになると、やはり政治家として何を今なすべきかといったときに、まだ10カ月ございますので、その引き際についてはしっかりと考えていきたいと思いますけれども、政治家として人それぞれに考え方はあると思いますので、隣の東松島市の阿部市長の生き方というのもあるかもしれませんが、私は私としての生き方があるというふうに御理解いただきたいと思います。 ◆10番(遠藤宏昭議員) 私は、おじいさんからですか、「いいか、宏昭、晩節を汚すなよ」と言われたことが以前ありました。 市民は、安寧な日々を望んでいます。秩序が保たれ、安穏な生活を保障するのが政治なのであります。我々議員は、これからも市当局のお金の使い方をしっかりとチェックし、監視機能としての役割を全うします。全ては、市民の笑顔を守るために。 以上で質問を終わります。 ○議長(丹野清議員) 以上で10番遠藤宏昭議員の質問を終わります。暫時休憩いたします。   午前11時56分休憩                                             午後 1時00分開議 ○副議長(大森秀一議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。30番千田直人議員の質問を許します。30番。   〔30番千田直人議員登壇〕 ◆30番(千田直人議員) ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問を行います。 質問の1として教育大綱、教育委員会の活動状況に関する点検及び評価報告書等について質問をいたします。 (1)として、教育大綱について伺います。本年3月、石巻市教育等の振興に関する施策の大綱が策定されました。そこで、迅速な危機管理体制がより強化されるのか、民意の反映はより高められるのか、子供たちにとってよりよい方向に変わるのかについてお伺いします。 (2)として、教育委員会の活動状況に関する点検及び評価報告書について伺います。平成27年度教育委員会の活動状況に関する点検及び評価報告書が学識経験者お二人の意見を記載し、適正、効率的な経営に資するとして公表されました。そこで、子供の安全、安心のため、重点的に取り組むべき17事業の中から、①、石巻子どもの未来づくりの事業の未来を生き抜く力(学力向上事業の成果)について伺います。 ②、いじめ・生徒指導問題対策事業の成果が96.6%について伺います。 ③、学校図書整備事業、小学校、中学校の整備充実を図るべく予算を重点配分ですが、充足率低迷の要因について伺います。 ④、コラボスクール推進委託事業は、学校、家庭、地域協働で生きる力を育むとの具体的な活動について伺います。 ⑤、文化芸術事業の意見は、機会をなるべくふやし、被災した方々の心を癒やしてほしい、予算の続く限り継続してほしいについて伺います。 (3)、学校給食センター整備基本構想について伺いますが、市内5給食センターを運営し、55校2園、1万2,417食を調理し提供している。築30年以上の老朽化施設が多く、雨漏り、配管の蒸気漏れ、児童・生徒数の減少が見込まれるなどのことから統廃合や新センター整備を検討中ですが、将来整備構想について伺います。また、食物アレルギー対応の給食提供への取り組みについてお伺いします。 (4)、武道館建設について伺います。桃生武道館は築26年経過し、老朽化が進む。946平方メートルと武道施設としては狭隘である。新築、拡張し、剣道場と柔道場を分けて武道の高揚に資するべきと考えますが、見解を伺います。 (5)、桃生球場の照明並びに電光掲示板整備、改修について伺います。桃生球場は、宮城国体開催の折に軟式野球会場として使用が決まり、ナイター照明設備や電光掲示板整備を検討したが、日程的に無理があり、衝撃対応などの整備だけであった。現在は、利用団体も増加傾向のため、ナイター照明設備、電光スコアボード等を整備、改修し、スポーツ振興、野球競技拡大を図ってはどうかお伺いします。 (6)、植立山公園整備について伺います。以前、質問にパークゴルフ場整備だけでなく、植立山公園全体を調査し、祭り観覧席なども整備する。その後、総合計画に位置づけ、改修したいとも述べられておられました。進捗状況をお伺いいたします。 以上をもちましてとりあえずの質問といたします。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 それでは、千田議員の御質問にお答えいたします。教育大綱、活動状況に関する点検及び評価報告書等教育行政についてお答えいたします。 初めに、教育大綱についてでありますが、教育委員会新制度の運用が開始されたことにより、昨年度に総合教育会議を設置し、教育委員会と協議、調整を図りながら、本年3月に本市における教育大綱を策定いたしました。教育大綱には地域の実情及び教育課題に対応するため、5つの基本方針と7つの基本目標を定めており、今後教育大綱に基づき、本市の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策を展開していくものでございます。 議員より御質問のありました4点につきまして、初めに迅速な危機管理体制の強化についてでありますが、児童虐待やいじめ自殺、災害等、市長と教育委員会が連携して対応しなければならないような重大事案が発生した場合には私と教育長が直ちに対応を協議することといたしておりますほか、危機管理に関する事案については、総合教育会議において講ずべき措置について協議、調整を行うことにより、これまで以上に迅速な対応が可能になるものと考えております。 次に、教育長へのチェック機能の強化につきましては、教育委員会新制度において教育長の任期を市長より短い3年とし、市長の任期中に必ず1回は教育長の改選が行われるほか、総合教育会議という公開の場で市長と教育委員会が協議、調整を行うこととなりますので、これによりチェック機能が働くものと考えております。 次に、民意の反映は高まるかにつきましては、大綱の策定に伴い、総合教育会議を通じて教育行政に関与してまいりますので、これにより民意の反映が高まるものと考えております。 最後に、子供たちにとってよい方向に変わるかにつきましては、総合教育会議を通じて教育委員会と十分な意思疎通を図りながら、地域の教育の課題やあるべき姿を共有して、子供たちにとってよりよい教育行政の推進に努めてまいりたいと存じます。 ◎境直彦教育長 私から、教育委員会の活動状況に関する点検及び評価報告についてでありますが、初めに学力向上の事業成果につきましては、児童・生徒の未来を生き抜く力を育成するため、子どもの未来づくりフォーラムを開催したり、推進地区ごとの研修会及び小中連携に係る取り組み、教員の指導力向上のための研修会、家庭への啓発を図るチラシ作成等、さまざまな取り組みを展開しているところでございます。 これら子どもの未来づくり事業等の成果把握のために実施した平成27年度教育施策に係るアンケート結果を見ますと、「毎日の授業はよくわかりますか」に肯定的に回答している児童・生徒は、小学6年生で90.8%、中学2年生で78.4%でございました。平日の家庭学習をどれくらいしているかに関しましては、小学6年生は97.4%、中学2年生は89.4%が、学習時間の長さには多少の違いはあるものの毎日継続して取り組んでいる状況であり、児童・生徒の学習意欲は確実に高まってきております。 さらに、平成27年度全国学力・学習状況調査の児童・生徒質問紙によれば「将来の夢や希望を持っているか」に肯定的に回答している児童・生徒は、小学6年生で88.9%、中学3年生で75.7%であり、これは小中学校とも宮城県や全国の数値を上回っている状況です。また、子どもの未来づくりに関する授業公開や講演会、研修会を実施している小中学校は100%となっており、複数回行っている学校もございます。この結果、教員の授業に臨む姿勢も変わってきております。教育委員会といたしましては、今後も学校や地域、児童・生徒の状況や実態をよく把握しながら子どもの未来づくり事業等を着実に展開し、児童・生徒の未来を生き抜く力を育成してまいります。 次に、いじめ・生徒指導問題対策事業の成果についてでありますが、平成26年度の児童・生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査結果において、石巻市の各学校のいじめの継続指導については小中学校合わせて3件でありましたが、その後認知件数のほとんどが解消したとの報告を受けております。幸い重大事案には至っておらず、いじめに対する教職員の未然防止を含めたきめ細やかな見取りと組織的な対応の結果だと認識しております。教育委員会といたしましては、今後もいじめ問題対策協議会を中心にしてストップ!いじめ 石巻市子どもサミットや教育講演会の実施、いじめをなくす風土づくり「標語と心のメッセージ」の作成等を通していじめの未然防止と早期発見、早期対応に取り組んでまいります。 次に、コラボスクール推進委託事業の具体的な活動についてでありますが、当該事業につきましては、平成18年度から昨年度までに小学校は35校全て、中学校は1校、桃生中学校に委託し、学校、家庭、地域の協働によりさまざまな活動が展開され、子供たちの生きる力の育成に寄与する取り組みとなっております。具体的な活動としては、授業の補助や環境整備のほか、伝統芸能の継承や農業、漁業体験、防災教室、防災マップづくり、リーダー研修会など各地域での創意工夫により幅広い事業が実施されております。 なお、今年度からは協働教育推進委託事業と名称を変更し、原則3年間の委託により地域における協働教育の土台を形成するため、今年度は小学校3校、中学校1校が実施することとしております。 次に、文化芸術事業の意見についてでありますが、当該事業は市民会館、文化センターが被災し、芸術鑑賞機会が減少する中で、市民の心の豊かさの復興を目指し、石巻市芸術文化振興財団に事業を委託し実施しているものであり、学識経験者による点検評価においては、ぜひ事業を継続してほしいとの御意見をいただいております。 教育委員会といたしましても、市民会館、文化センターの代替施設がない中で、被災者及び一般市民、児童・生徒を対象とした音楽、美術、演劇などの芸術鑑賞事業やパイプオルガン体験教室などの文化芸術参加型事業、さらには宝塚歌劇、松竹大歌舞伎などの移動鑑賞ツアー、また学校等へ出向きミニコンサートやワークショップを開催するアウトリーチ事業など、さまざまな芸術鑑賞機会の提供のため、引き続き事業を継続してまいりたいと考えております。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 私から、学校図書整備事業についてでありますが、本事業は学校図書館の充実を図るため、本市総合計画に位置づけ、小学校は平成29年度末、中学校は平成31年度末までに文部科学省で定めた学校図書館図書標準に基づく整備目標冊数を達成することを目指し、整備を進めております。平成27年度末現在の蔵書の状況は、充足率100%を達成した小学校13校、中学校2校で合計15校となり、前年度に比べ1校ふえ、全体的には充足率は上がっておりますが、目標達成には至っておりません。要因といたしましては、老朽化による廃棄図書の増加や仮設、間借り校舎を使用している学校において、保管場所が十分に確保できないことによるものと考えております。今後につきましては、充足率の低い学校や仮設、間借り校舎から移転することとなる雄勝小中学校、渡波中学校などに重点的に予算を配分し、その整備充実に努めてまいります。 次に、学校給食センター整備基本構想についてでありますが、まず将来構想につきましては、近年学校給食に対するニーズが多様化してきており、市全体の学校給食センターの運営や整備などのあり方について長期的な視点で検討する必要がありましたことから、本市にふさわしい基本的な考えを明らかにするため、本年2月に策定したところでございます。今後の施設整備といたしましては、現在整備を進めております石巻東学校給食センターが本年2学期より稼働し、その際石巻西学校給食センターと牡鹿学校給食センターを廃止し、当面は石巻東学校給食センターと既存の住吉学校給食センター、河北学校給食センター、河南学校給食センターの4施設で運営してまいります。その後の施設整備につきましては、児童・生徒数の推移や施設の状況を考慮しながら施設の統廃合や民間委託等を検討してまいります。 次に、食物アレルギー対応の給食提供への取り組みについてでありますが、石巻東学校給食センターの開設に伴い、本市では初めてとなる食物アレルギー対応給食の提供を本年度3学期から開始いたします。当面の対応品目は卵、乳・乳製品といたしますが、実施状況を踏まえ品目の拡大を検討してまいります。また、石巻東学校給食センター以外の学校給食センターの受配校につきましては、平成30年度の2学期から提供できるよう準備を進める予定としております。 次に、桃生武道館建設についてでありますが、桃生武道館は建築してから26年が経過し、特に外壁の劣化が著しい状況にあることから、今年度と来年度の2カ年で外壁の改修を予定しているところでございます。同武道館の利用状況は、隣接する桃生中学校の生徒が柔道及び剣道の部活動でほぼ毎日利用し、また桃生地区のスポーツ少年団も常時利用するなど特定の団体の利用となっております。大会につきましては、一般の団体が年2回ほど開催している状況にあります。このため、当面は現施設の改修などを行いながら有効に活用してまいりたいと考えております。 次に、桃生球場の整備改修についてでありますが、一昨年、日本プロ野球選手会からの寄附でグラウンドの整地とスコアボードのストライク、ボール、アウト表示をボール、ストライク、アウト表示に改修していただきました。しかしながら、点数等の表示部分については設置当時のままとなっております。ナイター照明、電光掲示板の整備につきましては、今後本市の他の体育施設の利用状況や市全体の体育施設の配置なども勘案しながら検討してまいりたいと思います。 次に、植立山公園整備についてでありますが、同事業につきましても本市の他の体育施設の利用状況やパークゴルフ利用団体の要望等も踏まえ、早期の整備実現を目指してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆30番(千田直人議員) 御丁寧に御答弁いただきましたが、再質問をいたします。 項目が多いものですから一、二点ずつ質問いたしますが、まず教育の振興に関する施策の大綱なのですが、各自治体とももちろん仕上げて策定済みでありましょうが、二、三引き出してみましたら、まず仙台市の策定、教育の振興に関する施策の大綱なのですが、それぞれ特徴があるのです。例えば仙台ですと平成26年に中学1年の男子生徒がいじめにより自殺を図ったというようなことがあるものですから、この大綱の基本方針の(1)なんか、いじめ撲滅に向けた施策の総合的な推進とか、それからいじめの未然防止、予防の徹底とか、いじめの早期発見といったようなことで、内容的にも不登校とかいじめを大分取り上げた内容になっております。 次に、栗原市の大綱を見てみますと学府くりはらとして、子供たちの学力の向上ですか、それに取り組みながら、特徴的だなと思ったのが文化財の保存と活用の推進というのを1項目設けているのです。地域の文化財の調査、保存、活用と公開、史跡等の環境整備の推進、文化財の理解と保護に対する関心を高めるために広報活動等とあるのですが、やはり藤原文化の都との玄関口に当たるから、そういう地域性で文化財保護というのが文言の中に出てくるのだろうなと、そういう土地柄なのだろうなというふうに思わされました。 それから、気仙沼市の教育大綱、いわゆる教育等の振興に関する施策の大綱なのですが、これの特徴はやっぱり海です。海と生きる気仙沼の活力と気風のもと、社会を発展させようとする姿勢を育みますとして、そしてその一番後ろに、これが海と生きる、これ一言です。さすがやっぱり皆趣向を凝らしまして大綱策定をされたなというふうに思うのですが、二、三御紹介いたしました。 そこで、本市の教育等振興に関する施策の大綱でございますが、いろいろ御協議をされて策定された。その協議の会議内容が会議記録として2回開催されています。それが公表、発表になっています。それを拝見しました。その中から二、三質問させていただきたいのですが、いわゆる石巻教育行政の大もとが定められたわけですが、総合教育会議が2回開催されて、その会議記録の中でこういう会話がなされています。大綱については事務局案を出してもらい、それをたたき台にして意見交換をさせていただきたいとの記述がございました。この場合の事務局案とは、どの部署で、どのようなお立場の方々が作成されたのか、まずそこを伺いたいというふうに思います。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 総合教育会議の事務局は、市長部局ということで総務部と、あと教育委員会が一緒に担っております。当然事務局としましては、私を含めて教育委員会内部または総務部ということで検討しました。ただ、内容が教育に関することがほとんどでございますので、教育委員会で素案をまとめたという部分が多いということでございます。 ◆30番(千田直人議員) この総合教育会議の大きな趣旨といいますか、中に教育行政、教育のプロだけで主導する教育委員会委員として選任を受けても、言葉は少し過ぎるかもしれませんが、素人だとどうしても教育関係のプロの意見に流されてしまうのではないかということで、市長を主体にして体制を整備されたというふうにもお聞きするわけですが、ただいま総務部長等も入っておられた中でこれを策定されたというふうに伺ったのですが、それでよろしいでしょうか。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 先ほど答弁いたしましたように素案につきましては、教育委員会で作成をさせていただきました。ただ、この大綱につきましては市長が定めるものでございますので、当然素案から総合教育会議に至るまでの間については、十分に協議をさせていただきながらつくっていったという状況でございます。 ◆30番(千田直人議員) 協議はされてありました。その協議の中で、こういう会話もされています。陸側の子供たちと海側の子供たちの交流がないので、地域の伝統芸能などを介して海岸部と内陸部の学校間の連携を深めてはどうなのかと、それぞれの生活の体験の場にもなるのではないかと。合併後の一体感の醸成あるいは集団教育の醸成など図ってはどうかといった、私もこれ読んでいながら、これ意義深いなというふうに思ったわけですが、その辺の協議過程の内容など少し御説明いただければというように思います。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 大綱をまとめるに当たりまして、先ほど市長が答弁申し上げましたように基本方針5つ、あとは基本目標が7つということでそれぞれの項目に基づきまして、項目ごとに市長と教育委員が協議をしていった中で、そういう意見が出たということでございますけれども、それらにつきましても全体的には大綱の中へ取り組めるものについては取り組んで作成をしたというふうに思っております。 ◆30番(千田直人議員) もう一点ですが、いじめ、不登校に関してスマートフォン、携帯電話を持たせないと、現場で子供を指導してもお母さんが持たせるというのです。保護者の家庭での危機意識が薄いと、根本は家庭にあるとした厳しい意見も出ていました。そして、家庭教育学級の中で学校と保護者が一緒になって話す場所が必要でないかとした記述もございましたが、私も全くそのとおりだというふうに思います。 それに関してこのような御意見もいただきました。市内各学校に配布される家庭教育学級開催の予算は1万円ほどだと、1万円にも満たないようなのですが、その予算のないところで工夫することはよいことでありますが、講師など内容を広げて聞きたくなるような話で出席率を高め、親育てに力を入れていくことが石巻市の力を生み出すのではないかというようなことを賜りましたが、どうでしょうか、この辺見解を伺いたいと思います。予算。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 確かに家庭教育学級等を進めるに当たって、議員がおっしゃられたようにもととなるのが足りないのではないかという御意見はほかからも賜っております。そういう状況は十分認識しておりますので、今後地域との連携なり家庭との連携というのは大切なことですので、そこら辺についてはちょっと検討させていただきたいと思います。 ◆30番(千田直人議員) それでは、点検及び評価のほうに移らせていただきます。ただいまの会議の中で、自然科学教育を重点的に進めるというような議論もかなり展開されておりましたが、こちらの評価につきましては、石巻・子どもの未来づくり事業についてフォーラム開催、地区研修会、教員指導力向上の研修会、チラシ作成など取り組み中ということでございますが、そこで以前耳にしまして、その姿が見えないのですが、総合教育センターを私は開設すべきだというふうに思います。将来の石巻市を担う学力とは何か、将来の石巻市をどうするのか、そういった指導力向上に結びつけるのに欠かせない施設と言われます。結果として、学力向上にもつながる、いじめや不登校にも総合的に取り組む機関でもある。教師の研修施設として、指導力の向上を目的に子供を見る目を高めるなど重要な仕事をする目玉施設となるのではないかというようなことでございます。これが宮城県の総合教育センターです。この教育センター建設というか、整備すべきだという御提言ですが、いかがでございましょう。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 総合教育センターという構想につきましては、確かに以前教育ビジョン等の策定に当たり、そういう考えを持ったこともございます。ただ、震災によりまして、その後センターをつくるというような動きはしておりません。また、当時の考え方としましては、先ほど議員から御紹介いただいた教員の資質の向上のための研修等も当然あります。また、その中で震災後、別途復旧しましたけやき教室とか、特別支援の実習所とか、そういうのも含めてつくったらどうなのだというような案もございましたが、まずけやき教室等は別途復旧をしたという状況でございます。 また、教員の研修の役割という部分についてでございますが、来年度から教職員の給与ですか、これまでは宮城県全て、仙台市も包含した中でやっていたのですが、来年度からは政令指定都市仙台市と宮城県が別々に教職員を例えば採用してというような状況で、今後教職員の勤務地も含めて大分これまでとは変わってくることがございますので、そこら辺をちょっと見きわめながら教員の研修等についてはどのようにしたらいいのかというのは検討してまいりたいと思います。 ◆30番(千田直人議員) この教育センター、これ仙台市教育センターなのですが、宮城県の総合教育センター、あとほかにあるかどうかわかりませんが、宮城県仙台市に次ぐ第2の都市石巻、新しい建物を建設しなくて、現在の、いわゆる既存の建物を活用して予算を余りかけなくとも開設可能でないかというふうに言われております。そして、県の総合教育センターとの連携を果たすことで機能的な活用がその視野に入ってくるものですから、このカリキュラムを見ますと研究研修部ということで学力向上班、教職研修班、改善研修班、専門教育班、特別支援教育班等いっぱいあるのです、この内容が、研修が。毎日忙しくといいますか、研修されているのですが、そういうようなことを石巻市も果たしていくべきだというふうに重ねて御提言します。 先日の新聞報道で目にしました元校長逮捕とか、それから耳にしているのですが、管内学校の学級崩壊などといったようなことも未然に防ぐための効果的な施設だというふうに私は思うわけでありますが、いま一度御見解を伺いたいというふうに思います。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 今議員のほうから、例えば既存の施設を活用してというようなハード的な面の御提言もございました。その辺につきましては、子供たちの学力向上等のためには教員の資質の向上というのは欠かせないというふうに考えておりますので、そこら辺についても検討してまいりたいと思います。 ◆30番(千田直人議員) 学級崩壊と今言いましたが、何か耳に入ったところによりますと新任の担任の先生が問題で、担任の先生をかえましたらすっかり直ったというようなことでございますから、いわゆる先生方の研修、指導も大変重要だということになろうかと思います。その際にはこの総合教育センターが力を発揮するのではないのかというように思います。 いじめ問題についてですが、意見はいじめの陰湿化はますます進み、学校や教育委員会も苦慮することが多いと、保護者研修会における教師への依頼の仕方に一工夫必要だと、先ほどの家庭教育学級の講師を選び、聞きたくなるような話で出席率を高め、親育てに力を注げと全く同じ意見でございました。また、道徳教育の充実に全力で取り組むよう各学校に働きかけ、教員の持つアンテナを高くして子供たちの様子を把握すると、意見がそのように出ていますから、教育現場が一番だと、私もそう思うのですが、それに対する対応はいかがなものでございましょうか。 ◎境直彦教育長 いじめへの対応ということで、各学校には機会があるたびに啓発については指導してきているところでございます。先日も講師の方をお迎えして、いじめに関する講演会を教師向けに行っているところでございます。特に管理職に関しては、どういう場面でどういうことを行って、それが学校として組織的対応にならなくてはならないというのが一番ですので、その部分を含めて学校にはお話をしているところであります。 一例としてですが、平成26年に全国で調査があったわけですが、その中でも認知件数が少ないからそれでよしではなくて、どんなことでも、些細なことでもちゃんとそれをいじめと認知することが必要なことであって、件数が多ければ多いほど、それはそういうことをきちんと学校が把握して対応しているというところにつながるということでございます。一番は、未然防止というところに教育委員会としても学校としても、今子供たちにきちんとその背景を投げかけて行っているところでありますので、御理解を賜りたいと思います。 ◆30番(千田直人議員) 早いうちに芽を摘む、そのためにはやっぱり現場の先生方が目の前にある状況を一番把握しているわけですから、現場が一番大事なのですが、ところで教育長、前年度卒業式が行われました、小学校の。どこでお聞きしようかなと思ったのですが、お聞きしたいのですが、ある学校へ卒業式に行きました。びっくりしました。男の子は羽織はかま、女の子は振り袖はかまと言うのでしょうか、私はその名称はわかりませんが、半分以上です、ほとんどです。これは、いろいろ御家庭の御都合、子供たちの晴れ姿ですからその気持ちもわからないではないのですが、その後いろんな皆さんからお聞きしましたところ、困るのだと言うわけです。何とか学校のほうでそういうことをしないように、今までどおりの服装で卒業式やれるように指導といいますか、申し合わせしてほしいのだというような話を言われたのですが、その辺どうでしょうか、教育委員会のほうでは。まず、把握していますかどうか。 ◎境直彦教育長 議員御指摘のような話は、教育委員会には来ていないというのが現状でございます。 しかしながら、子供たちの晴れの儀式、行事ですので、そこの部分は御両親、保護者の方々の思いというのがありますので、一概に教育委員会側から自重とかという話はなかなか難しいのかなと思っております。それに向けては、やはり保護者の方々でどのような方向性があるかということを話し合いしていただくのが一番いい方法ではないかなと思いますけれども、お子さんの晴れの姿を見たいという気持ちはやはり我々も同じ思いがあるのかなというふうには思っております。御理解いただきたいと思います。 ◆30番(千田直人議員) おっしゃるとおり晴れの姿ですから、その気持ちもわかりますが、しかしまた反面親御さん方は困ると、何とかそれみんなで決めてもらえばいいなというふうにおっしゃるのです。何か予算が3万円ほどかかって、朝早くから髪結い屋に行って準備だけでも大変なようなのです。 そして、この学校は全部で18名の卒業生だったのですが、そのうちの六、七割方が晴れ着なのです、羽織はかま、振り袖はかま。その中に1人だけ学生服という子供がおりました、粛々としていましたが。後でお聞きして、なるほどなと思わせる子供だったのですが、でも教育長、恐らく隣のうちもやるもの、うちでもと。誰それちゃんが着るから私もというふうになっていって、来年はほとんど、90%その衣装になるのではないかというふうに思われます。ですから、恐らく教育委員会として何らかの対応は免れないのではないかと思われますが、いかがでございましょうか。 ◎境直彦教育長 それは、一番は保護者の方々がそういう話を出していただいてお話し合いを進めていくことが一番だと思っております。行政サイドでそれを制限するということは大変難しいと今のところは考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
    ◆30番(千田直人議員) それでは、平成27年度のコラボスクール推進事業の報告書を拝見しますと住吉小学校区で20回の活動があり、大変活発だったのですが、その内容を見ますと防災マップづくり、宿泊研修、ひねりパン調理と多岐にわたる内容ですが、反面蛇田小学校区では11回の活動報告がなされまして、内容は地域性をあらわして田植え体験、稲刈り体験、収穫を祝う会などJA青年部の指導を受けた協働内容となっていました。中学校区は、桃生中学校区で10回の活動報告、事業は伝統芸能継承、琴の学習、老人養護施設との交流活動ですが、今年度からは協働教育推進委託事業と名称変更し、協働教育の土台を形成するというふうにお聞きしましたが、その詳細を改めてお伺いしたいというふうに思います。 ◎境直彦教育長 今回のコラボスクール推進委託事業というのが県の事業の委託という部分もありました。今年度からは、それを協働教育推進委託事業というふうに全区網羅させまして、コラボスクールという名称ではなくて、やはり協働教育ということを前面に打ち出して地域と学校と家庭が連携した教育を進めようということで、そのように名称を変更して行っております。これまでは、1年単位の委託事業ということで各小学校が、毎年3校とか4校ずつ行ってきたわけですが、今回は確実にそれを定着させるために3年間委託をしていこうということで今年度から取り組むということで、その成果を見まして今後どういう形でこれを拡大していくかということは、教育委員会で検討して進めていきたいというふうに考えているところでございます。 それぞれ事業の内容としては、各学校の地域との連携した内容はたくさんありますので、それは小学校ですと学年ごと、1年生はこれ、2年生はこれというふうに学年ごとに決めたのもあれば、全校で行う場合もあれば、上学年、下学年の低学年、高学年というふうな分け方もありますし、それぞれ学校独自にその事業と結びついているということで、実際に今議員から御紹介ありましたとおり、農業体験から、それは漁業体験から、さまざまなことで取り組んでいる地域もありますので、それをきちんと踏まえた上で地域と協働で進めていくということを主眼にして計画を今進めているところでございますので、御理解いただきたいと思います。 ◆30番(千田直人議員) それに関連するような話なのですが、実は桃生中学校総合文化部が未来へつなぐ『集』コンサートに参加、大阪へ招待されまして演奏をしたのですが、ブラスバンド部。中学校に訪問したときに、ちょうど関西音楽人のちから『集』の井村さんという代表の方々が来られてブラスバンドの指導をされていました。そのときにいただいた資料の中に宮城県石巻市教育委員会教育長のお名前で「ともにつくろう、輝く未来」のコメントが載っているのですが、この辺の内容を御紹介してください、教育長。 ◎境直彦教育長 関西音楽人のちから『集』という方々でございます。代表は井村誠貴さんという方で、ことしで6回目になります。過去5年間、震災復興のための音楽の提供ということで、大阪でコンサートを行って、その収益を石巻市、東松島市、女川町と寄附をしていただいて、わざわざ大阪の方々が石巻市にお見えになり、自分で宿泊費、旅費を出してコンサートをしていただいたのが昨年ビッグバンのアリーナで1,000名を超える観客の皆さんに、市民の皆様に音楽を提供して、大歓声、盛会裏に成功したコンサートになりました。一応5年間をめどにという話で進めていたのですが、代表の方から、これからは人と人とのつながりを大切にした形で活動を進めていきたいということで、昨年ビッグバンであったコンサートに桃生中学校と飯野川中学校の吹奏楽部、総合文化部の生徒が一緒にジョイントして行いまして、その御縁で桃生中学校の総合文化部の子供たちをぜひ大阪に招いて一緒にコンサートしてやりたいということのお話をいただいて、ことし5月8日にそれが実現したということになります。大阪のシンフォニックホールという音楽専用ホールでのコンサートで1,200人が入る会場でありました。その旨でお話を進めていくに井村代表のほうから、ぜひプログラムに原稿をということで依頼がありまして、そのような形で私が御挨拶を載せていただくことになりまして、当日私も大阪に出向きましてコンサートを拝聴してきて、その感動を子供たちと一緒に味わうことができた次第であります。今後も、ことしからですから5年間、代表はまだ続けていきたいという形で、石巻市の音楽を愛する子供たちとの交流を今後考えて実現させていきたいというお話でございました。きょうの新聞にも今回の義援金、市長に340万円ぐらいですか、今回も御寄附をいただきまして、複合文化施設建設への基金というふうに今年度からは変わりまして、贈呈式をこの間行ったところで、その記事がきょうの石巻かほくに掲載されたところでございます。そのような活動の経緯がございました。 ◆30番(千田直人議員) 公演の収支報告書というのをいただいたのです。それを見ますと石巻市立桃生中学校総合文化部、石巻市民交響楽団招待で219万一千何がしと、それから石巻市新ホール建設に関する支援金額337万一千何がしというふうにこれ記載なのです。それから、新聞にはこういうふうに、石巻市に寄附された2,250万円、学校の教材備品に使われ、そのうち1,260万円は楽譜、楽器の購入などに活用されているというかなりの額なのですが、いま一度その辺、この金額がちょっとダブるものですから。 ◎境直彦教育長 お答えします。 最初の5年間は震災復興のためにということで、学校の子供たちのために使っていただきたいということで寄附を受けたのが2,200万円、これは昨年までの5年間の総額です。ですから、石巻市、東松島市、女川町ですと約3,300万円になります。石巻市は、そのうち2,200万円を震災復興のために教育環境の整備に使ってほしいということで、5年間の収益の中からいただいたものであります。今回は、複合文化施設のホールができ上がるという、そのためにこれからは5年間寄附を続けたいということの申し入れがありまして、ことしから複合文化施設の建設のための寄附ということで三百三十何万円というのはこのうち1年のです。なぜそのような金額になるかといいますと、実は音楽のコンサートをやる奏者の方、音楽の楽器を演奏する方、合唱する方が自分で会費を出してコンサートに参加する、それからチケットを自分たちできちんと販売してお客さんを集めて、その収益金を全て寄附に回すということでございました。そういう形で、その中から桃生中学校の生徒の招待の部分もきちっと。ですから、関西の方々の皆さんのそういう形での気持ちでもって、そういう招待とコンサートと、そしてその後の寄附というふうな形につながっているということでございます。 ◆30番(千田直人議員) 大変ありがたいことで、頭の下がる、本当に心から感謝、感謝でありますが、さて次のコラボスクールについては総合教育会議の議論の中でも交わされていまして、その中で市長はこういう御発言をなさっています。「教育にある程度の金を惜しむことはないんですよ。やりますから出してください」というような強く前向きな御発言でしたが、先ほども御紹介しましたけれども、家庭教育学級1万円できりきり言っている状況だという現場の声を私は耳にするのですが、その辺も少し改善と、あわせながらただいまの新ホール建設に関する支援金額、これに対するコメントなども一緒にお聞かせいただけたらというふうに思います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 最初に、関西音楽人のちから『集』の皆さんですけれども、震災から毎年御支援をいただいております。これは、関西音楽人のちから『集』の方々が手弁当で、そして大阪の人たちからもかなりの御寄附をいただいて石巻市に支援をしていただいていると。石巻圏域と言ったほうがいいのですが、中心が石巻市の支援にいただいておりますので、本当に頭が下がる思いでおります。今後も継続して子供たちとの、要するに石巻地域の子供たちとの連携を強めていくという、そういった活動を通して子供たちに復興への力を与えていただいているというふうに思っております。本当に感謝をいたしております。 それから、協働教育については、私も毎年各学校の取り組みの様子を聞かせていただいているのですけれども、すばらしい取り組みだというふうに思っております。やはり地域の方々と、そして子供たち、それから学校とが一体となって取り組んでいただく協働教育については、今後も発展させていきたいというふうに考えておりますので、そういった席で、できれば協働教育については参加校をふやして、そして子供たちの地域での活動を通しての教育の重要性を広めていくことが必要だろうということで発言させていただきましたけれども、やはり教育は一番大事だと思っておりますので、財源の確保についてもしっかり取り組んでまいりたいと考えております。 ◆30番(千田直人議員) ちょうど前段申し上げましたように桃生中学校の総合文化部が、井村代表が来て指導する場所に私も御一緒させてもらいましたが、私も音楽のほうは存じませんが、かなり厳しく指導されて、そして子供たちも一生懸命取り組んでいるのです。以前和泉先生というすばらしい演奏をなさる先生がおられて指導されたのですが、その方が転校されてどうなるのだろうというように心配いたしましたが、何の何の、結構皆さん、子供たち頑張って、今入学式、卒業式も生演奏でやっているという状況でございます。 さて、次に学校図書事業についてですけれども、先ほど同僚、遠藤議員のほうからも出ていましたが、私も全く同意見でございまして、いろいろ報道などで脚光を浴びた多賀城市立図書館、民間会社に指定管理で大騒ぎされました。2016年3月にリニューアルオープンして、私も早速訪問見学いたしまして、感想ですが、「何だ、この広さと本の数は」と、ただ一言でした。蔵書数23万冊だそうでございまして、1日だけではとても全部確認なんかできません。でも、並んで利用者登録を済ませて、1冊だけでしたが、借りてきました。 私も思うのですけれども、石巻図書館、やはりリニューアルして、そして学校図書もそうですが、キッズコーナーの内容拡充で子供たちの学びの場を提供するべきというふうに御提言をしたいというふうに思います。これについては市長、御答弁をお願いしたいというふうに思います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 今回の多賀城市の図書館については、ちょうど多賀城駅の高架線化が進んだと同時に企画されてまいりました。そういう意味では、多賀城駅のそばということで利便性も非常に高いということで、多くの方々が今来場していただいているという状況にあります。図書館機能を持った施設というのは、やはり重要だというふうには認識いたしておりますけれども、復旧、復興事業の先を見越して研究してまいりたいというふうに考えております。 ◆30番(千田直人議員) そういう対応でいくべきだと思います。ちなみに、開館時間は多賀城市立図書館は年中無休、休みなし、午前9時から夜9時半までだそうでございます。 次に、学校給食センター整備構想について伺いますが、その構想で示されますように将来的には石巻西学校給食センターと石巻東学校給食センターに統合されて、運営は民間委託によって合理化につなげていくというようなことに理解をいたします。 そこで、構想の中でもお示しですけれども、受託者が、例えば大変言葉悪いけれども、倒産とか業務遂行が困難といったおそれもあるわけです。その業者の実績など、財務状況の審査は慎重に把握していかなければならない必要があります。一旦委託すれば運営業者変更はかなり難しいと思われますが、そのあたりの所見をいま一度お伺いしたいというように思います。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 確かに議員がおっしゃるように将来的には統廃合と、あとは民間委託というようなことで考えております。現在例えば議員が危惧しておられるように受託業者が問題あった場合どうするのだというような部分も当然考えられるわけでございますので、今後民間委託の具体的なタイムスケジュールはまだ決めておりませんけれども、それを決めるに当たりましては業者の選定についても十分検討してまいりたいと思います。 ◆30番(千田直人議員) それでは、次の(4)の武道館建設について伺います。 中学校の学習指導要領改訂で、中学校1、2年生の保健体育で武道が必修となり、男女ともに武道を学ぶことになっております。武道の理念として、武士道の伝統に由来する修練して人格を磨き、道徳心を高めるというようなことでございますが、現在の施設を改修などによって活用ということでございますが、早速整備したいというのは道場内のカーテンとかブラインドなどの改修、出入り口のドアを引き戸に改修とか、そして別棟で建設して会議室とシャワールームの設備などといったようなことが関係者の御要望、早速整備していただきたいという声が出ていますけれども、この辺についての対応はいかがでございましょうか、お伺いします。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 桃生の武道場につきましては、先ほど答弁申し上げましたとおり今年度と来年度で外壁の防水等の改修工事を予定しております。今議員からお話ありましたのは内部のということでございますが、現在のところ内部の改修等については予定はしておりませんが、敷地が広くございませんので、別棟のというのはなかなか難しいのかなというふうに考えております。 また、シャワー室につきましては、広くはございませんけれども、男女別に現在のところにも設置をされているという状況でございます。 ◆30番(千田直人議員) 前段申し上げましたように大分老朽化してきているものですから、改修して直して使うということになりますと、これらは当然避けられないというふうに思いますので、恐らく関係者のほうからも改めて要望等があろうかと思います。 次に、(5)の桃生球場の整備改修についてですが、これ石巻市民球場、河南中央公園野球場、桃生野球場の市内3施設が現在あるわけでございます。中で築35年が経過して老朽施設となりますが、逆に周辺環境の立ち木は映えましてすばらしい球場となっていますが、これの御答弁では、他の施設の利用状況とか市の全体の施設配置などを勘案しながら検討とは今後どのような扱いになっていくのか、対応、この範囲の中に要望した点が入るのかどうか、電光掲示板等、その辺検討いただけるのか、改めていま一度御答弁お願いしたいと思います。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 野球場につきましては、今議員から御紹介あった市民球場、河南のほかにあとはにっこりサンパークにもございます。また、追波川の運動公園には2面ございます。1面については、仮設住宅が現在建設をされている。また、水押にございます石巻球場につきましても、現在仮設住宅で使えないというような状況でございます。野球場の数としましては、今申し上げました野球場がございますので、現状で何とか水押の石巻球場、追波川の野球場も含めまして運用していきたいというふうに考えております。また、ナイターの設備についても現在河南球場と市民球場にございます。 そういう関係で、教育委員会としましては、現在は使えない仮設住宅となっている2つの野球場の再建とあわせまして、先ほど答弁しましたように市内のスポーツ施設の状況というか、今後人口が減ってまいりますので、どのように運営していったらいいのか。また、球場と申しますと例えばグラウンドの部分については、当然選手がやる部分なので良好な管理は必要なのかなと思いますが、議員がおっしゃられたナイター設備とスコアボードの部分については、どこまで充実したらいいのかというのも今後検討してまいりたいというふうに思います。 ◆30番(千田直人議員) その辺は、今後検討していただきたいというふうにお願いを申し上げます。 最後、(6)の植立山公園整備ですが、これは市長に御答弁いただきたいのですが、いまだその姿が見えないと、総合計画掲載は2カ年度続けて棄却されています。今後どうなるのか、確実なところを見通しだけでもお示しいただければなというふうに思う気持ちでございまして、市長の所感を伺います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 これからの高齢化社会を踏まえて、やはり高齢者の健康維持あるいは健康の増進のために今後いろんな体育施設というのは必要だとは思っておりますけれども、特にパークゴルフというのは高齢者の方々は利用しやすいということもあって必要性は認めております。この整備については、今どうしても復旧、復興事業を中心に財源を措置している状況にありますので、早い段階で総合計画に組み入れて、それで段階的に整備していくことで検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆30番(千田直人議員) それでは、質問の2点目、ものう夢ネットワーク活動拠点整備について伺います。 観光施設の桃生インフォメーションプラザは、平成5年の完成で桃生町民の語らいの場として地域になくてはならない施設でありました。昨年度住民が参加するまちづくりを基本理念としたものう夢ネットワークがスタート、自主自立の地域づくりを目指す活動拠点としてこの観光施設を改修し、有効活用すべきですが、所見をお伺いいたします。 ◎菅原満桃生総合支所長 それでは、私からものう夢ネットワーク活動拠点整備についてお答えいたします。 桃生インフォメーションプラザの有効活用についてでありますが、桃生インフォメーションプラザは物産展示販売所、レストラン兼イベントホール、小会議室で構成しており、そのうち物産展示販売所は現在桃生町物産観光協会が利用し、桃生地域の特産品等を販売しているところでありますが、レストラン兼イベントホールにつきましては平成14年3月以降利用はなされていない状況であります。これまでもレストラン兼イベントホールを会議室として利用したいとしてさまざまな団体から照会を受けておりましたが、施設の構造及び警備の問題から施設の利用に至ってはおりませんでした。桃生インフォメーションプラザの活用方法につきましては、ものう夢ネットワークの意向を確認しながら検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆30番(千田直人議員) 地域の住民の皆さんから尋ねられるものですからお聞きしますが、インフォメーション施設内で現在営業している物産観光協会というような呼称ですけれども、現在どのような体制で市と対応を取りまとめ、取り決めされているのか。また、公共用地の駐車場に設置されてある製粉所とか精米所についてはどのような扱いになっているのかお伺いします。 ◎菅原満桃生総合支所長 まず、施設のインフォメーションプラザの利用につきましては、それぞれ施設の利用願が出されておりまして、それに対しまして条例に基づき許可をしているというふうな状況でございます。 また、ただいまございました駐車場内の自動販売機あるいは製粉、精米機、そういったものの部分、御利用いただいているところではございますが、そういったものにつきましては施設の目的外利用というふうな関係で手続をされておりまして、それについてこちらとしても駐車場の一角は使われてはおるのですが、今の駐車場の利用状況等を勘案しまして、そこをお貸ししても施設全体の利用には影響がないというふうな観点でお貸しをしているところでございます。 ◆30番(千田直人議員) これは電話で指摘を受けたのですが、桃生町物産観光協会は10年ほど前に運営資金の残金を寄附して解散してあるというようなふうに言われました。御答弁では、利用許可はということでございますが、これはどこのどなたに対しての利用許可、それから期間や家賃はいかほどなのか、またただいまお聞きしました駐車場の製粉所とか精米所の敷地は、行政財産の使用規定に沿って契約というような形を結ばれていかなければならないのではないかというふうに思いますが、いま一度その内容について御説明願いたいと思います。 ◎菅原満桃生総合支所長 お答えいたします。 まず、桃生町物産観光協会につきましては、平成10年9月に当初発足をいたしまして、その間インフォメーションプラザの施設運営に携わっていただいておりましたが、その後平成18年5月にその協会の会長から事業経営の廃止の申し出があったところでございます。そして、その後同年の5月31日に今の桃生町物産観光協会会長である浅野義幸様からその事業を継承したいということの申し出がございまして、これまで利用していたその協会名を使って施設をお借りし、今後そういった物産の販売等に携わっていきたいということがございまして、それを許可したというふうな経緯がございます。また、料金につきましては月額1万2,000円を電気料等として納めていただいておりまして、年額14万4,000円を納めていただいているところでございます。 あと自動販売機等につきましては、これについては目的外利用の申請がなされまして、それを市の例規等に基づき手続をしていただいておりまして、これについても同様に使用料ということで年額6,869円を納めていただいておりまして、御利用いただいているというところでございます。 ◆30番(千田直人議員) 確認ですが、その施設についての月1万2,000円は家賃と電気料等で、それから駐車場については年間6,869円、これでよろしいですか。 ◎菅原満桃生総合支所長 年間にしますと1万2,000円掛ける12カ月で14万4,000円の施設の利用ということでございます。あと自動販売機等については、そのとおりでございます。 ◆30番(千田直人議員) わかりました。植立山公園ですが、松の木を植えようと呼びかけがなされまして、7月17日、日曜日ですが、桃生公民館の協力を得て第1回ものう夢ネットワーク植林事業が、あの松くい虫被害で見る影なく枯れ果てた場所に桃生地区のシンボルである、あるいは資源を守るためとして実施されます。参加費用は無料だそうでございますので、ぜひお声がけいただいて御参加いただければと。ぜひあそこに松をまたもとに戻したいという思いで、ものう夢ネットワークが第1回目の本年度の植林事業を開催するそうです。 結びに市長にお伺いしますが、現在休眠している建物の有効利用は行政の課題であり、健康、福祉、生活、住民のつながりを深める施設、相互互助を生み出す施設として活用すべきと御提言しますが、市長の見解をお伺いいたします。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 公共施設については、今現在使っていないものについては、そういった地域の活動拠点として使っていただくということは必要だというふうに思っております。今後行財政改革を進めていく中で、公共施設の統廃合という問題もございますけれども、今あるそういった施設については積極的に利用していくことが必要だというふうに思っておりますので、また各地域の方々と御意見を伺いながら進めさせていただきたいと思います。 ○副議長(大森秀一議員) 以上で30番千田直人議員の質問を終わります。次に、23番森山行輝議員の質問を許可します。23番。   〔23番森山行輝議員登壇〕 ◆23番(森山行輝議員) ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問を始めさせていただきます。 あの東日本大震災から5年3カ月を経過し、亀山市政の任期も1年を切ったわけであります。現在の当市の諸課題について市長はどのような対処方を考えておられるのか、随時シリーズでお聞きをしてまいります。 初めに、生活の復興として、ア、仮設住宅の集約について、その見通しを伺います。イ、災害公営住宅におけるコミュニティー形成策についてお示しをいただきます。 次に、劣化が進んでいるサン・ファン・バウティスタ号の修繕が急務と考えられます。対応策も含め、見通しについてお伺いをいたします。 次に、公共施設の民間委託についてでありますが、具体的に次の6施設についてお伺いをいたします。ア、給食センター、イ、保育所、ウ、幼稚園、エ、総合運動公園を初めとした屋外施設、オ、複合文化施設を初めとした屋内施設、カ、第一、第二霊園。 次に、ふえ続け、農作物への被害が甚大となっているニホンジカの対策について、対応策を含め、その考え方についてお伺いをいたします。先日真野内原地区において市政懇談会があり、稲井地区議員団であります髙橋憲悦議員、奥山浩幸議員ともども参加をさせていただきました。さまざまな地域課題について2時間程度、地区の皆様方の御意見をいただいたのであります。その際、その時間のほとんどがニホンジカの被害に苦しまれている現状の訴えであり、早急の対策が望まれると感じたものであります。先ごろの議会においても千田直人議員から、鹿肉を食べて減少策の一助としてはという御提言もあったわけでありますけれども、その現状についてもお示しをいただきたいと思います。 とりあえずの壇上での質問といたします。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 森山議員の御質問にお答えいたします。 石巻市の諸課題についてお答えいたします。初めに、生活の復興についてでありますが、仮設住宅の集約の見通しにつきましては、プレハブ仮設住宅の入居率は約50%まで低下しており、仮設住宅入居者の孤立防止、防犯対策、コミュニティー維持などの観点から、入居者の安全、安心を確保するため、今後入居率が30%を下回る見込みとなったプレハブ仮設団地について段階的に集約することとしております。 また、学校用地や公園用地については、教育環境と子供たちの遊び場の確保を図り、民有地についても地権者の意向を踏まえ、早期の復旧に対応することとしております。 なお、集約に際しましては団地ごとの説明会を順次開催し、丁寧な相談支援や情報提供に努めるとともに、石巻市被災者自立再建促進プログラムに掲げる被災者の自立再建に向けた支援に取り組みながら、平成31年度には全ての応急仮設住宅の解消ができるように努めてまいりたいと考えております。 ◎堀内賢市復興政策部長 私から、災害公営住宅におけるコミュニティー形成策についてでありますが、災害公営住宅の建設が進み、入居者が新たな生活環境で孤立することのないよう、新たなコミュニティーの形成が肝要となっております。 このため、コミュニティー形成策として復興公営住宅事前説明会の際に、お隣がわかる形での顔合わせや周辺住民との懇談の時間を設けるとともに、入居後は地域との一体感や地域行事への参加を促すため、復興公営住宅コミュニティづくり支援補助金の活用を図りながら、自治会等による周辺住民との交流会を開催していただいております。 また、新蛇田地区などは規模が大きく、既存の自治組織では受け入れが難しいため、新たな自治会設立に向けた支援が必要なことから、民間団体へ自治会形成支援業務を委託し、自治会形成へ向けた人的支援を実施してまいります。今後も地域の自治会やNPO団体等と連携しながら、復興公営住宅の入居者が孤立しないような支援体制を構築し、人と人とのつながりが実感できるコミュニティー形成の支援に努めてまいります。 ◎斎藤一夫産業部長 私から、サン・ファン・バウティスタ号の修繕の考え方についてでありますが、サン・ファン・バウティスタ号につきましては、初期の整備から維持管理まで宮城県が主導しております。東日本大震災の被害を受け、マスト等の災害復旧を行い再建いたしましたが、昨年度宮城県が現況及び今後の維持管理等について調査したところ、肋骨部分の腐朽が進行しており崩壊のおそれがあるとのことから、万が一の場合に備え、本年3月23日から乗船停止等の措置を講じているところであります。 サン・ファン・バウティスタ号の今後につきましては、県内の学識経験者や行政、商工会議所、観光協会、文化協会、サン・ファン友の会などで構成する復元船の今後のあり方検討委員会において検討することといたしております。本市といたしましては、サン・ファン・バウティスタ号が本市のみならず、宮城県としての歴史的偉業を伝承する大変重要な施設であると考えておりますので、早期再建に向けて強く要望してまいりたいと考えております。 次に、ふえ続ける農産物への被害が甚大になっている鹿の対策についてでありますが、議員御指摘のとおりニホンジカによる農作物被害はふえ続け、稲井地区におきましても目撃情報や被害情報が寄せられており、農家にとって大変深刻な問題になっているものと認識しております。鹿肉の食肉等の有効利用に関しましては、さきの議会において提案があり、現在牡鹿半島ニホンジカ対策協議会の構成団体であります宮城県、女川町、JAいしのまきなどの事務方に本市を含めた検討会議において、平成27年8月から協議、検討を重ねておりますが、なかなか効果的な方策を見出すまでには至っていないのが状況であります。よろしくお願いいたします。 ◎久保智光財務部長 私から、公共施設の民間委託についての考え方についてでありますが、公の施設の管理につきましては、地方自治法の一部改正により指定管理者制度が導入され、本市におきましても合併後、公から民への施策転換の一つとして多様化する市民ニーズに、より効果的に、効率的に対応するため、指定管理者制度の推進を図ってきたところであります。 震災により多くの公共施設が被災し、復旧、復興が進められていますが、一方で既存施設の老朽化や利用率の低下などの課題もあり、平成26年度に策定しました行財政運営プランにおきまして公共施設の適正な管理、運営を目標に掲げ、各施設の所管部署において検討しているところでございます。 主な施設ごとの具体的な取り組み状況でありますが、学校給食センターにつきましては、平成27年度に石巻市学校給食センター整備基本構想を策定しており、策定した基本構想に基づき、施設の統廃合や民間委託について進めていくこととしております。 保育所につきましては、来年度より1保育所について指定管理者制度による民間委託をする予定としておりますが、今後保育所の再配置計画の見直しなどを行いながら管理運営についても検討していくこととしております。 また、幼稚園につきましても、園児の減少や保護者のニーズを把握しながら保育所と一体となった管理等を検討する必要があると考えております。 総合運動公園につきましては、現在第3工区の整備を進めており、工事の進捗状況を見ながら現在開設している市民球場やフットボール場等の施設全体を含めた指定管理制度の導入について検討してまいりたいと考えております。 また、河南中央公園や追波川河川運動公園などにつきましても、総合運動公園の指定管理の状況を見ながら指定管理者制度の導入について検討してまいりたいと考えております。 複合文化施設につきましては、指定管理者制度による管理運営を考えており、施設の整備状況を見ながら進めることとしております。 霊園につきましては、新たに整備した石巻第二霊園とあわせ、適正な管理を進めることとし、指定管理者制度の導入を含めた管理のあり方について検討してまいりたいと考えております。 これら公共施設につきましては、施設ごとに管理運営はさまざまであり、各施設の現状を把握しながら施設のサービスの向上や事務事業の効率化に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆23番(森山行輝議員) 御回答いただきました。再質問させていただきたいと思います。 震災は忘れたことにやってくるということわざがあります。しかし、ここ一両日中の九州地区の、あるいは熊本県のあの大雨の状況を見まして、熊本県は土砂災害等でまた死者を出したというニュースが伝わってまいりました。震災は忘れないうちにやってくるものであります。 仮設住宅の集約についてでありますが、御回答では平成31年度には全ての仮設住宅の解消に努めたいということでございましたが、私たちは阪神・淡路大震災の後の視察をさせていただいております。震災後仮設住宅の集約の状況も見させていただいておりますけれども、あの神戸でさえも集約は10年以上の期間を要しているわけであります。担当課が平成31年度までというお気持ちはわかるのですけれども、いまだ1,100を超える世帯が仮設住宅に居住している実態があるわけであります。私は、発災以来、ハードの復旧、復興も早期にできるようにするとともに、本当に大事なのは生活の復興、暮らしの復興がきちんとできない限り、この石巻市の完全復興はあり得ないのだと主張してまいりました。さまざまな要件の中で、災害公営住宅に入りたくても入れない世帯、市営住宅にも移れない世帯は現在どれくらいあるのかお示しいただきたいと思います。 ◎庄司勝彦福祉部長 お答えいたします。 まず、議員おっしゃるとおり先日御説明させていただきました被災者自立再建促進プログラムで決めかねているという方が1,100世帯くらいになってございまして、このうち全壊、解体以外の約4割の世帯が復興公営住宅対象外になるというふうに考えてございます。ことし4月には再建方法を決めかねている世帯などに自立計画届出書を出していただくこととしており、再建方法について確認をさせていただきますが、自立再建が困難と思われる方につきましては自立生活支援専門員、あるいは自立生活支援員等が相談に応じて適切なアドバイスをするなど支援してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆23番(森山行輝議員) 今仮設住宅にいらっしゃる皆さんは、ついの住みかではありません。ここからどういうついの住みかを目指していくかということが大事でございます。 そして、今再質問でお話ししたとおりどちらにも、災害公営住宅にもですよ、今の現状で市営住宅に入れない人たち。ですから、集約のいろんな基本計画を見させていただいたって、結局集約されたところに行っても、それがついの住みかではないのだから、またもう一回、あるいは2回出なくてはならないということになります。そうしますと、やっぱりコミュニティーの問題、それからそういうふうに移動する皆さんのいろんな気持ちの問題を考えますと、この辺はきちんとした形で早く落ちつき先を決めてやるということでなければならないと思います。その辺の大変苦労されていることは重々知っておるのだけれども、この辺のことがきちんとできない限り、なかなか当市の復興ができたというふうになりませんので、今後ともよろしくお願いしたいなと思います。 来年4月の消費税10%への引き上げが2年半先に延期されることが決まりました。もともとこの2%値上げで見込める税収は、大体年4.4兆円、うち約1.2兆円から1.3兆円については社会保障に使うということで説明がありました。私も低所得者の介護保険料の軽減や国民健康保険の財政支援、大体4,000億円から5,000億円ぐらい、待機児童解消に向けての運営費支援に約1,000億円使うと発表されていたのであるのだけれども、これを私ども当市にどういう影響があるかということで大変心待ちにしていたということがあるのだけれども、これが消えてしまったわけであります。当市においても、この財源による支援がおおむねだめになったことで、当市がこの財源を予定した事業について当市にどのような支障があるのか、財務部長、お答えをいただきたいと思います。 ◎久保智光財務部長 お答えいたします。 消費税の延伸による影響ということでございますが、平成28年度の当初予算ベースで、いわゆる地方消費税の交付金が29億8,700万円見込んでございます。このうち消費税の0.7%分として12.5億円を社会保障の財源化として充当してございます。 今後の影響という部分に関しては、正直申し上げまして消費による課税という影響と、あと軽減税率の導入によることから、その具体的な試算という数値はなかなか難しいような状況ですが、数億円程度の影響はあるのかなとは思いますが、そのほかの国の諸政策がどのような動向になるのか、その動向を注視しているような状況ということで御理解賜りたいと思います。 ◆23番(森山行輝議員) 国の制度もいろんな形でこういうふうに変わった場合、我々地方都市に大変な影響があります。しかし、今回のように社会保障、いわゆる低所得者、あるいは待機児童、あるいは今非常に人材不足、あるいは仕事で苦労されているのだけれども、報酬がなかなか上がらない、いろんな介護施設の方々の報酬を上げるということの一抹の希望があったのだけれども、それがちょっと萎縮してしまうのかなということで大変心配しております。選挙が終わればまたいろんな形が出てくると思うのだけれども、できるだけその辺の財政措置を国にお願いをして、当初からその辺の手当をするというふうな、当市のそういう思いをきちんとわかってもらえるような形でお願いしたいなと思います。 サン・ファン・バウティスタ号に移りたいと思います。サン・ファン・バウティスタ号の件は、御回答では今後のあり方検討会で検討するという回答でした。サン・ファン・バウティスタ号は、市長御存じだと思うのだけれども、1613年に伊達政宗の名を受けた支倉常長が月浦から出帆していろんな成果を上げてきた。その偉大な功績を残す、本当に貴重な船です。そして、あの船も設計図があったわけではないのだけれども、たまたまイタリアにあった支倉常長の肖像画の脇に書いてあったガレオン船を忠実に復元したという船で、私はやはり大変貴重な船だと思っております。当時中瀬の村上造船で村上大棟梁が一応責任者となって、当時石巻市にいる木材船をつくっていらしたほとんどの職人をあそこに集めてあの船は完成したのです。材木は、全部アメリカのダグラスファーを使っております。あのマストは、もっと長いマストで中瀬で建造したのだけれども、あそこの日和大橋が通れないということで途中で切ってやって、いろんなそういうことがあるのだけれども、実に忠実にいわゆる残した船だと。今こういう状況になっているのだけれども、これから石巻市は観光に力を入れていくということを今回も表明されております。私が提案している石巻トライアングル観光コース、いわゆる石ノ森萬画館とサン・ファン館と沼津貝塚、これはこれからの石巻市の観光でどれも外せない石巻市の歴史ある拠点だと思っております。 侵食されて大変な状況になっている船のこれからの管理を、多分お金もかかるでしょう。しかし、私はこの船なくしてあのサン・ファン館の意義はなくなると思っているから。だから、私たち素人が考えても、侵食されていろいろ腐食が進んでいる木造の外壁を何とか今の技術で、例えばガラス製のグラスファイバーのようなもので囲って、そして外観の船はあの状況で残すような、そういう形をとれるようなことで慶長遣欧使節船協会や宮城県やいろんなところにお願いをして何とかあの船を残していただいてもらわないと、いわゆるサン・ファン館があったって船がなければ私はあそこの意味がないと思っているから、その辺をきちんとお願いしたいのですが、市長その辺はいかがでしょうか。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 議員今御指摘のように宮城県慶長使節船ミュージアム、そしてサン・ファン・バウティスタ号。サン・ファン・バウティスタ号がなければミュージアムも、それからサン・ファンパークも魅力を失ってしまうというふうに私も思っております。 それと同時に400年前に、1613年に出帆したサン・ファン・バウティスタ号、石巻市の造船の技術力を使って再現した木造船ですので、宮城県の大切な歴史として、そして石巻市の大事な施設として再建をしていくということが私も必要だというふうに思っております。できるだけ県と連携をしながら、また今度検討委員会が立ち上がりますので、検討委員会の中で残すためにどうするかという議論をしていきたいというふうに考えております。よろしくお願いします。 ◆23番(森山行輝議員) 今市長のお言葉どおり、宮城県あるいは慶長遣欧使節船協会にあの船を残すのだということの石巻市としての強い思いを伝えていただいて実現していただきたいなと思っております。 あの船、建造しているときには今の天皇皇后両陛下、当時の皇太子あるいは妃殿下御両名が行啓で参りまして、我々もお出迎えをして、あの中瀬でごらんいただいて、その後のコメントが「すばらしい木造船で、日本の歴史を石巻市で再現してもらって大変うれしい。すばらしいものを見せてもらった」というお言葉をいただいておりますので、そういう由緒あるものだということを県のほうにも伝えていただいて、ぜひ保存のほうに予算傾注していただきながら最善の努力をお願いしたいなと思っております。 次に、ニホンジカのほうの再質問に入らせていただきます。私の友人に獣医がいるのですけれども、この鹿の件、ちょっと獣医のほうに聞いたのです。そうしたら、やっぱり鹿にはヒルとか、あるいはダニとか、そういう寄生虫がいっぱいついているのだそうです。鹿が歩くと、その歩いたところにみんなヒルだのダニを落としていくのだと。あるいは、何かで銃で撃って、そこで死んでしまった、あるいは病気で死んでしまったということになりますと、その死んだ鹿の体から寄生虫とかダニとかが全部出てしまってその辺に蔓延するのだそうです。だから、その辺の環境が全く変わって、いわゆる人間界にとっては非常にゆゆしき問題だと。金華山みたいにこっちのほうも、うちのほうの真野から稲井地区の山、ワラビとりだの山菜とりに行ったとき、木の上からぼんぼん、ぼんぼんヒルが飛んでくるような、そういう状況になるということも、これは笑えない事実だということなのです。こういうものがどんどん拡大していくということの理解は、当局のほうでおありになるのでしょうか。 ◎斎藤一夫産業部長 お答えいたします。 今御指摘のヤマビルあるいはダニ、そういったものにつきましては議員御指摘のとおりでございまして、一番厄介なのがニホンジカが亡くなった場合、その体から離れて、これらが草陰で次の獲物を狙うと、それも人間にも寄生するということで、御承知のようにさまざまなウイルスあるいは菌を持っているということでございますので、大変危険であるということは認識してございます。 ◆23番(森山行輝議員) それと、御回答ではなかなか鹿の今の生存している現有を減らすというのは難しい等のお話があったのだけれども、鹿の数を、一定数を駆除して、とにかく従来どおりの地域の環境を守るということは、私は石巻市にとってこれから真剣に考えなければならない、本当に大事な政策だと思うのです。 内原の懇談会でも出た意見の中で、あのすばらしい自然環境の内原に住んでいて本当にいいなと思うのが、この内原のすばらしい自然環境と、それとおいしい水、そして年間を通じて手をかけてきた家庭菜園なのだそうです。それが非常にあの地区に住んでいる皆さん方の生きがいと申しますか、誇りなのだそうなのであります。その最大の楽しみの畑の野菜が、さあ、あした菜っ葉とろうか、あさってニンジンとろうかというようなときに根こそぎ鹿にやられるのだよ。そういう人たちの声は、これは、こんなことが続いたら、議員や、私たちの老後の最大の楽しみを、1番か2番の楽しみを奪われるのだよと。そうしたら、1番か2番の楽しみが奪われるのだから、私たち内原に住んでいる意味がないから、これはここでなく、ほか考えなければならないという、こういう意見もあったのです。私、この話を市長、初めて聞いたの、初めて。稲井で初めて聞いた。だから、やっぱり我々が思っている以上に、いわゆる鹿の害で苦労されている我々稲井地区、ほかもそうだと思うのです。河北も桃生もみんな行っているのだから。大体春に稲を植えたところの田んぼ、みんな食われてなくなるのだから、田んぼも。そういう状況をよく理解していただいて、鹿の数を適正な数に持っていかなければならない。どこに聞いても、昔みたいに銃を持って狩りをする人はやっぱり少なくなってきて、みんなそれは全国的に、私も調べたのだが、同じような状況なのです。 それで、私は今回、こういうことから鹿の頭数を減らす一つの方策として、これ方策ですよ。やはりこれも災害なのだと、天災と同じように自然災害なのだと、こういうことで陸上自衛隊に申し入れをして、災害救援対策として自衛隊を出動させて、方法は何でもいいから、いわゆる鹿の数を適正な数になるように駆除していただく、そういうことをやっぱり市は真剣に考えないといけないと思うのだけれども、自衛隊を使うということについてはいかがですか。 ◎斎藤一夫産業部長 お答えいたします。 自衛隊への協力につきましては、実現できるということであれば、当然ながら一番人里、山里、要するに人間が住むところに鹿を近づけないというのが先ほどのヒルやダニの対策にもなるわけですから、現在猟友会による駆除をお願いしているところなのですけれども、自衛隊が実現することによって、さらに捕獲活動が強化されるということで効果的ではないかなというふうには考えてございます。(23番森山行輝議員「だから効果的じゃなくて、そういうふうな申し入れをしなきゃならないんでないかということの回答……」と呼ぶ)それで、実態として北海道であったり、高知県、そういったところが自衛隊と鹿対策に関する支援協定を結んで、現実的に駆除事業をやったというふうな実績も伺っています。できればそういった要請をしてみたいなというふうには思っております。 ◆23番(森山行輝議員) こういういろんなことも、今の現状ではどうしようもないのだから、やっぱりいろんなお願いの仕方、政策を実施するための仕掛けというのは非常に大事だと私は思うのです。ですから、今のような形で、他の事例もあると私安心したのだけれども、私のほうの石巻地区のいわゆる状況は、本当に大災害を受けて住民が困っているのと同じ状況なのだよ、この鹿の害はということで、やっぱりこれはやってみる価値があると思います。ですから、市長、私も来月国土交通省に行くのだけれども、もしあれであれば市ヶ谷のほうに行って、その辺は私が個人的にはお話ししてきますけれども、やっぱりみんなでこの窮状を訴えて実現するような方向づけを私はするべきだと思うし、前例があるのであれば割とそれはスムーズに入ると思うのですが、市長いかがですか。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 今自衛隊等の支援協定を結ぶというような前例があるということを私も初めて知りましたので、前例があるのであれば、これは取り組む必要性が十分にあるというふうに感じた次第です。鹿の対策を今後真剣に取り組むためにも、そういった機関の活用も含めて取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◆23番(森山行輝議員) ぜひそれは我々も議会も一緒になってやりますので、強力なアプローチ方、国への働きかけお願いしたいなと思います。 では、次に移ります。公共施設の民間委託ということで、まず学校給食センターですが、震災以前より学校給食センターもおいおい民間委託をするべきだと。なぜそれがいいかといいますと、やはり近在の仙台市にしろ名取市にしろ、あるいは他県の近在のほう、私もいろいろ調べてみたのですが、かなりの数が今民間委託をして、実際私もそこに行って学校給食センターを見させていただいているし、その資料ももらってきています。何通かは市長のほうにもお上げして、見てくださいということでやった。実際にやられている市の感想は、やっぱり民間委託してよかったと言っています。今子供たちの食の関係が非常に、アレルギーでも大変なような状況になってきまして、卵を食えば倒れてしまうとか、あるいはそば粉を食ったらじんましん出たとか、我々子供時代に考えられないような症状がいっぱい出ています。それは、きちんとした管理の中で民間が早くおいしいものを子供に届けるということで、ほかの地域はどこ聞いてもよかったねというようなお話を聞いておりますので、ぜひ当市も、今度渡波給食センター、それから湊給食センターが1つになりました。一体これから1時間以内で今言ったようにおいしいものを早く届けるというような、そういうことを考えながら、石巻市としては今4カ所あるやつを2カ所がいいのだか、3カ所がいいのだか、場所的にはどこがいいのだか、そういうものを検討というか、とっくに入らなければならない時期なのだと思うのだけれども、どの辺までその民間委託に対して、あるいはそういう学校給食センターの仕事の割り振りといいますか、民間委託方式にした場合の数とか地区とかということの検討はある程度なされているのかお答えをいただきたいと思います。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 学校給食センターにつきましては、ことしの2月に石巻市学校給食センター整備基本構想を策定しております。その中で、石巻東学校給食センターが8月に開所するということで、今後については住吉、河南、河北と合わせて4学校給食センターで運営を8月から開始します。ただ、その中で住吉学校給食センターについては、大分建設から時間もたっております。そういうこともございますので、また児童・生徒数が減少してまいりまして、今後私のほうの見込みでございますが、平成30年ごろには住吉学校給食センターを廃止しても他の3学校給食センターで配食ができるのではないかというようなことでございます。また、住吉学校給食センターを廃止した際に、民間委託についても検討をしたいというふうに現在考えております。 ◆23番(森山行輝議員) 今教育委員会事務局長から当面の考え方聞きました。私だけでなくて、事務方のほうでもいろいろ他地区のそういう状況については研究といいますか、資料を取り寄せて検討していると思いますので、その辺は今言われたような過程の中できちんとやっぱり精査をしていってもらいたいなと思います。 次に、保育所、幼稚園に入ります。子供たちの就学前の保育あるいは幼児教育、本当に大事なことだということで私も思っておりますが、今回釜保育所を委託すると、指定管理者制度についてやっていくということの方針が決められました。それで、保育所の運営等も、これも我々視察してほかの地区の状況を見ましても、やっぱりかなり民間委託している自治体が多くなってきていることも事実です。それで、今後、今の当市の保育をするということに関しての職員あるいは保育士の関係も、現状で全部正規職員だったらみんな集まるのだろうけれども、本当に3割、4割が臨時やパートというような現状の中で、なかなか今後も苦労するということもありますし、いろんな形で今後将来像、民間委託について考えるべきだというふうに思います。 それで、今保育所運営も、例えば社会福祉法人だけではなくて、いわゆる一般の株式会社が子供食堂を併設したような形で、株式会社も保育所運営に参画していろんな実績を上げているような状況になってきました。こういう件について担当部長は御理解をしているでしょうか。 ◎庄司勝彦福祉部長 お答えいたします。 現在も株式会社で私立の認可保育所を運営している事業者が本市なり河南地区でございますので、参入意欲のあるところにつきましては、ぜひ社会福祉法人、株式会社を問わず進出していただいて待機児童の解消に進めてまいりたいと思います。 ◆23番(森山行輝議員) 幼稚園の関係の民間委託のほうの回答が、今後保育所と一体となった管理等を検討する必要があるというふうなお答えなのだけれども、これは幼保一体化を進めるというふうなことの回答というふうに思っていいのですか。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 市立幼稚園につきましては、皆さん御存じのとおり湊幼稚園が昨年の4月からこども園というようなことに移行しました。市立幼稚園は、ほかにも4園ございますが、入園児数が余り多くないという状況もございますので、それらを踏まえて今後子育て新制度の中でこども園という提言がございますので、そちらへの移行をできたらなというふうに考えておるところでございます。 ◆23番(森山行輝議員) ちなみに今教育委員会事務局長のほうから幼稚園の入所者数が余り多くないというお答えでした。実際に各幼稚園の定員数と、今現員数何人だか、ちょっとお答えください。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 現在市立幼稚園は4園ございます。4園の合計の定員といたしましては455名でございます。5月1日現在でございますが、児童数については196名、43.1%という入所率でございます。個別に申し上げますと住吉幼稚園は、割合ですと22.3%、稲井幼稚園は21.5%、河北幼稚園は66.2%、桃生幼稚園は51.5%という状況でございます。 ◆23番(森山行輝議員) 郡部のほうは、定員の半分以上入っていていいのだけれども、旧石巻市の幼稚園はかなり定員数を割った形で進んでいる。教育長、幼稚園教育というのは、いわゆる学校に入る前の団体生活をある程度体験する。それから、学校に入る前の基礎知識を習得するというような私認識でいるのだけれども、その認識で間違いないでしょうか。 ◎境直彦教育長 お答えいたします。 小中学校に学習指導要領があるのと同様に、幼稚園も、教育施設ですので、そういうふうな形での教育を行っているというところでございます。 ◆23番(森山行輝議員) そういう指導要領からいけば、いわゆる子供がいっぱいいるのだけれども、いっぱいというか、定数以上に石巻管内はいるのだけれども、ただこういう数字で、郡部は別ですけれども、市内の幼稚園、やっぱり私立も今子供たちが少なくて、集めるのに大変苦労しています。私の地域にも二、三カ所の私立の幼稚園がバスで迎えに来ています。稲井地区の私の新栄地区に。そういう現状の中で、いわゆる50%を切る、あるいは40%を切る補完率の中で、市の幼稚園を私立と競争しながらやっていく意味があるのかなと私は思うのです。だから、これは民間にお任せして、少ないのだから。そういう考え方を私すべきだと思うのですが、教育長、いかがですか。 ◎境直彦教育長 お答えいたします。 先ほど答弁もありましたとおり保育所のほうの部分と、それから幼稚園の部分との管理運営についても検討していかなければならないというふうには理解しているところでございます。 ◆23番(森山行輝議員) ぜひ今後の石巻市の震災復興の後のいろんな政策や、あるいは予算規模、あるいは人口動態、その辺の将来像を見据えた場合、やはり機構改革、あるいは民間委託、これは教育長、教育界といえどもこれは例外でないから、前向きにこの辺は御議論をして対処していただきたいなと思います。 最後に、総合運動公園と屋外施設の民間委託なのだけれども、現在NPO法人石巻市体育協会が石巻市総合体育館を指定管理でやっております。それで、今後、御回答では徐々にということもあったのだけれども、例えば今の市民球場を含め、サッカー場、ラグビー場を含めたあのエリアをやるとしても相当の人も必要だし、それからノウハウも必要であります。いかに体育協会といえども、全てその辺を今充足しているとは言えないと私は思います。 それで、この辺の将来も含めて、いろんな移設というか、民間委託を指定管理ということでやる場合については、いつごろまでにこの施設をどういう形でやるかというふうな市の方針をある程度示していかなければ、何社いるかわかりませんが、その受け手となる人たちが対応できないのではないかなと私ちょっと思うのです。その辺の指導と申しますか、ある程度この時期までにこういう施設を指定管理に移していきたいのだというふうなことのお考えはあるのでしょうか。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 総合運動公園につきましては、現在第3工区に新たにグラウンド等を整備しております。平成30年までには完成をするということでございますので、完成の暁には指定管理をしていただきたいというふうに私のほうでは考えております。ただ、私は今議員がおっしゃいましたように受け手側の体制ですか、それらにつきましても大切なことでございます。ことしに入りまして石巻市体育協会から運動公園の管理事務所のほうにちょっと職員に来ていただいて、事実上認識をしていただくというところから始めておりますが、私どものほうもまだ石巻市体育協会でそのような体制、すぐ受け入れられるという状況にはないというのは承知しておりますので、何とか早い時期に、かつスムーズに指定管理に移行したいなというふうには考えているところでございます。 ◆23番(森山行輝議員) 教育委員会事務局長がおっしゃるとおりで、指定管理する、民間委託もそうなのだけれども、こっちはそういうことである程度いろいろ考えがあるということであっても、受け手のほうの状況があるのだから。ただ、市長、これまで例えばごみであるとか、火葬場、これ民間委託、指定管理しました。私もそういうふうに言っている立場だから、うちのほうの稲井地区だけではなくて、湊やらそっちこっちの町内会長方に、民間委託した後どうだというふうに聞いています。それから、私たちも立場上、何回も火葬場に行くので、そこに来た人に火葬場の状況を聞いているのだけれども、今まで私、民間委託、あるいは指定管理で民間にかわってだめだったねという話は聞いていない、よくなったねという話しか聞いていない。だから、いかに民間が努力しているかということで、私は民間委託の今2つやっただけでも、その成果は非常に上がっていると思います。その辺何か市長、民間委託にしたところの感想といいますか、市民の御意見等聞いておりますか。聞いておりましたらお示しをいただきたいなと思います。 ◎亀山紘市長 民間委託したことによってサービスが低下したということは私も聞いておりませんけれども、これは委託を受けた民間企業の方々が頑張っていただいているおかげだというふうに思っております。民間委託を進めるに当たって、今後も進めていくことは行財政改革を進める上でも必要なことですので、その中でサービスの低下につながらないように運営管理についてはしっかりとチェック機能を果たしながら民営化を、民営化といいますか、委託を進めていくことが必要だろうという認識を持っております。 ◆23番(森山行輝議員) それでは、複合文化施設の管理運営について伺いたいと思います。 文化振興公社がありますが、今度の複合文化施設については指定管理者制度で管理運営もろもろを考えておると、そういう御回答がありました。教育委員会事務局長、当市の財団になったのだけれども、文化振興公社ができた原点、どういうことでこの文化振興公社ができたのだか、その辺の内容についてお示しをいただきます。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 現在は、公益財団法人石巻市芸術文化振興財団ということでございます。財団の設立目的につきましては、石巻市における芸術文化の普及振興事業を展開し、市民へ広く芸術文化及び地域の発展に寄与するという目的で設立され、それに市のほうも積極的に出資をしたという状況でございます。 ◆23番(森山行輝議員) 私も全くそのとおり理解しておりますが、そのつくった原点の中で、現在そこの理事長はもとの教育長の阿部和夫さんです。これらのことについては、すべからく当市のこういう関係のほうについては、芸術文化振興財団のほうに私は自動的にお願いするような形になるのかなと思ったら、そういうのが一個も書いていないから。今のあれからいくと、当然そういうふうなことになるのだけれども、なぜ芸術文化振興財団という名前がここに出てこないのか、その辺ちょっと不思議でならないのだけれども、それはどうしてなのでしょうか。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 お答えいたします。 公の施設の指定管理につきましては、設置条例でまず指定管理を行っていいかということと、またその指定管理をお願いする団体の決定につきましても、これは議会の承認をいただいて決定をするということでございますので、承認をいただくまでは決定事項ということでは記載はできないということでございます。ただ、先ほど出ました総合体育館を指定管理、NPO法人石巻市体育協会に出した際は非公募として出しております。非公募として選定をして、それで議会の承認をいただいておりますので、石巻市芸術文化振興財団の設立の目的からいっても、私はそれでもいいのかなというふうには思っていますが、最終的には議決をいただいてということになりますので、御理解をいただきたいと思います。 ◆23番(森山行輝議員) 議決要件であるということでの御回答で、この辺は載せられなかったということであるのだけれども、財団になる前の当市のもともと芸術文化振興公社、つくったときのいろんな歴史、あるいはそれまでの議会と当局の議論の過程があったので、その辺は忘れないようにしながらよろしくお願いしたいと思います。 これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(大森秀一議員) 以上で23番森山行輝議員の質問を終わります。暫時休憩いたします。   午後 3時13分休憩                                             午後 3時30分開議 ○議長(丹野清議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。7番奥山浩幸議員の質問を許します。7番。   〔7番奥山浩幸議員登壇〕 ◆7番(奥山浩幸議員) かの大震災から、はや6回目の夏を迎えました。集中復興期間から復興創生期へと移り、将来の本市のあり方を見据えたハード事業とソフト事業のバランスのとれたかじ取りが重要であり、その事業には民意が反映されるものでなければいけません。市民の代表であることを忘れず、市民が主役のまちづくりに向けて市民の声に耳を傾け、日々活動してまいる所存であります。 それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、大綱2点について一般質問をします。 大綱1点目、市民の声を生かしたまちづくりについて、項目3点についてお伺いいたします。(1)、石巻市南浜地区復興祈念公園について。この事業は、最大被災地である南浜町に宮城県内において唯一国営追悼施設を有した国・県・市の協同による復興祈念公園の整備であり、犠牲者への追悼と鎮魂、教育の伝承、復興の象徴にかかわる役割のほか、復興まちづくり等から求められる地域活性化や防災、減災の役割を担う施設であります。その観点から3点お伺いします。 ①、5月29日、石巻市中央公民館で開催された基本設計、市民説明会の成果についてお伺いします。 ②、国で整備されるエリアの実施設計が先行されておりますが、当市の実施設計の時期についてお伺いします。 ③、復興祈念公園予定地の民有地では、これまで石巻市消防団石巻地区団の演習、操法大会が行われておりました。整備に伴い、どこで行うのか、また場所が確保されているのかについてお伺いします。 (2)、震災遺構について。最大被災地である当市の震災遺構について、これまで震災遺構に推されていた2つの被災校舎を保存するのか、解体するのかを決めるべく、これまで関係者や住民、市長を含めた当局の方々が参加された公聴会や、公費を投入して住民や市民向けにアンケートを行うなど意見の集約をしてまいりました。議論が足らないのではないかとの意見もある中、亀山市長は3月末までに判断するとしてきました。そこで、4点お伺いいたします。 ①、3月26日、臨時記者会見を開き、市長が2つの遺構を残すと発表されました。発表後、国との協議はどのようになっているのかお伺いいたします。 ②、2つの遺構を保存し続ける維持管理費の財源についてお伺いします。 ③、伝える媒体としての語り部の育成と支援策についてお伺いします。 ④、門脇小学校と南浜地区復興祈念公園の連携についてどのような考えを持っているのかお伺いいたします。 (3)、石巻赤十字病院敷地内に再建中の石巻市夜間急患センターについて3点お伺いします。 ①、工事の進捗状況、開設時の人員配置並びに確保についてお伺いします。 ②、石巻赤十字病院との連携についてお伺いします。 ③、負担金に対する近隣自治体との協議内容についてお伺いします。 以上、多岐にわたりますが、明快な答弁を求め、初回の質問といたします。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 奥山議員の御質問にお答えいたします。 市民の声を生かしたまちづくりについてお答えいたします。初めに、私から震災遺構についてお答えいたします。国との協議につきましては、震災遺構の整備費として2カ所の復興交付金の活用を国に要望してまいりましたが、1自治体1カ所のみ復興交付金の活用が認められるという国からの回答がありました。今後につきましては、旧門脇小学校校舎は震災遺構の整備費として復興交付金を活用し、旧大川小学校校舎にはできるだけ手を加えず、周辺環境の整備費として復興交付金の活用を視野に国と協議を進めてまいりたいと考えております。 ◎堀内賢市復興政策部長 私から、2つの遺構を保存し続ける維持管理費の財源確保についてでありますが、保存、整備に係る費用とあわせ維持管理にも多額な経費を要しますことから、有識者やNPO、地域住民の方々で構成し、来月設置予定の震災遺構検討会議におきまして保存方法、維持管理のあり方を十分検討し、経費を最小限に抑えるよう努めてまいります。財源につきましては、企業版ふるさと納税の活用や寄附金の募集など、その財源確保に向けた取り組みに努めてまいりたいと考えております。 次に、伝える媒体としての語り部の育成と支援策についてでありますが、旧門脇小学校校舎、旧大川小学校校舎、2つの震災遺構検討会議のほかに震災による傷跡、悲しみの記憶及び震災を通じて得た教訓を後世に伝えるため、有識者、地域住民、NPO、語り部等による震災伝承検討会議を設置し、震災伝承のあり方や語り部の育成、支援を検討してまいりたいと考えております。 次に、旧門脇小学校と石巻市南浜地区復興祈念公園との連携についてでありますが、東日本大震災の脅威や被害の大きさ、教訓を末永く、そして多くの方に伝承するにはこの両施設の連携は重要でありますので、今後の検討会議におきまして校舎や周辺環境の整備内容とともに検討してまいりたいと考えております。 ◎近江恵一復興事業部長 私から、石巻市南浜地区復興祈念公園(仮称)についてでありますが、初めに5月29日に行われました基本設計市民説明会の成果につきましては、その目的を公園の基本設計の内容を広く市民に周知すること、計画検討協議会の活動や基本設計への反映結果について報告することとしており、国・県・市が合同で開催したものであります。また、あわせて今後の管理運営のあり方や市民のかかわり方をテーマにパネルディスカッションも行われました。 当日は、市民50名ほどの参加があり、会場からも今後の公園の活用の仕方や公園完成後の維持、管理方法など多数の御意見をいただくことができ、改めてこの公園に対する思いや期待を感じることができました。今後は、市民の皆様からいただいた貴重な声を実施設計の参考とさせていただき、本事業を進めてまいりたいと考えております。 次に、当市の実施設計の発注時期についてでありますが、本公園につきましては国・県・市が連携して事業を進めることとしており、7月中には実施設計業務の契約締結をできるよう事務を進めているところであります。 ◎和泉博章総務部長 私から、石巻市消防団石巻地区団の操法大会会場についてでありますが、操法大会を行う場所の広さは、操法訓練の場合約3,500平方メートル程度の広大かつ整地された土地が必要であり、震災以降、被災した沿岸地区ではその訓練場所の選定に大変苦慮してきたところであります。ここ2年の訓練会場といたしましては、復興祈念公園整備予定地内の民間所有地をお借りして訓練を実施してまいりましたが、今年度からの借用は難しい状況となっております。今後につきましては、石巻地区団と協議しながら適地を探していきたいと考えております。 ◎畠山早苗健康部長 私から、石巻市夜間急患センターについてでありますが、初めに工事の進捗状況につきましては、本年5月末現在、進捗率は35%であり、計画どおりに進んでおります。また、開設時の人員配置、確保についてですが、医師については地元医師会の御協力並びに東北大学病院などから派遣いただくことに加え、繁忙時には隣接する石巻赤十字病院の御協力をいただき、本センターの医師2名とその他の医療スタッフ等で運営する予定としております。 なお、看護師につきましては、開設に向け増員予定であり、充実した人員体制で対応したいと考えております。 次に、石巻赤十字病院との連携についてでありますが、基本的には本センターが1次救急を担い、患者の症状に応じて2次及び3次救急の石巻赤十字病院と連携を図ることとしております。 次に、負担金に対する近隣自治体との協議内容についてでありますが、利用者が多い東松島市、女川町、南三陸町、登米市、涌谷町及び美里町と本年2月に運営費負担に関する協定を締結しており、負担金の額や算定方法のほか、地域における救急医療体制の確保などについても協議していくものとしておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆7番(奥山浩幸議員) それでは、再質問をさせていただきます。 まず初めに、南浜地区復興祈念公園でありますけれども、これまで基本計画をまとめるに当たり、空間デザイン検討委員会や有識者委員会を初め、市民公募による計画検討委員会によって基本計画のまとめをしてきたのだと認識しております。市民の目線を尊重し、使い勝手のいい施設となるよう、市民の皆さんからの貴重な声をぜひ実施設計に生かしていただきたいと思います。市民の皆さんの声として、公園完成後の維持管理方法や費用について心配される方が多くいらっしゃいます。これらの財源をどのように考えているのか、また国・県・市の役割分担も含めお伺いいたします。 ◎近江恵一復興事業部長 お答えいたします。 まず、財源、費用につきましては、今回の公園につきまして維持管理に対する国の補助はございません。維持管理につきましては、今回の公園が県エリア、その中には国の施設が入っているもの、あとは市のエリアと、こういうふうな構成になってございますので、一体的な管理ができるようにということで検討を進めてまいりたいと思います。 さらに管理につきましては、市民、各種団体、NPOなどそれらが参画して管理運営ができるような方法も考えたいと思います。あわせて国の施設が入るということで、維持管理費に対する、先ほど補助金はないと言いましたけれども、こういう状況でございますので、補助金について要望してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆7番(奥山浩幸議員) ぜひ国のほうに維持に関してお願いして、幾らでもお金をいただくというような方向で進めていただきたいと思います。 また、市民が親しめる公園という意味では、管理運営に関しても、市民から守り育てるという意味でも、ぜひ市民参加型の維持管理、そういったものも検討していただきたいというふうに思います。 全体面積38.8ヘクタールの復興祈念公園は、国・県・市が連携して行う事業であり、国のエリアである約10ヘクタールの実施設計がまさに進んでおります。実施設計をエリアごとに国・県・市が発注するということは、受注するコンサルタントもばらばらになるということも検討されるかと思いますけれども、その辺の事業を進める上で調整などに時間がかかるのではないかという懸念もありますけれども、実施設計に対する考えをお聞かせください。 ◎近江恵一復興事業部長 お答えいたします。 議員御指摘のとおり国・県・市が連携して事業を進めるというところでございまして、実施設計につきましても国・県が連携して効率よくできるように、そのような作業が進められるようにということで今検討しているというところでございますので、御理解いただきたいと思います。 ◆7番(奥山浩幸議員) 当局から提示いただきました鳥瞰図を見ますと、多自然型ということで植栽はありますし、調整池の機能を兼ねた池ということで4ヘクタールというふうに認識しておりますけれども、この水の水質、非常に心配になるのですけれども、その辺はどのように考えているのでしょうか。 ◎近江恵一復興事業部長 お答えいたします。 4ヘクタールほどの池ができるということでございまして、その辺につきまして、水源につきましては現在国のほうで調査の池を、今小さいのをつくっていただいて、その中で山からの水、地下水というのはどのような形で水質が変化するかというのは調査中でございます。それが調査結果を見てからになりますが、さらに低地でございますので、水質を確保しなければならないということと、皆さんに使っていただいたときには水辺に近くして子供たち、その辺の安全性、また水の見た目、におい、この辺もしっかり対策を講じなければならないということでございますが、まずは今の試験調査の結果を見て、さらに安全性ということでは必要な対策を実施設計の中で検討していきたいと思っております。 ◆7番(奥山浩幸議員) ぜひよろしくお願いします。 本年5月、日本地質学会が全国47都道府県のそれぞれの代表的な石を県の石として選定いたしました。そのうち宮城県の石には当市雄勝町と登米市から産出されるスレートに決まったと新聞報道されておりました。宮城県の石を選ぶ選考過程では、スレートと同じ石巻産の稲井石で意見が真っ二つに分かれて激論が展開されたとのことであります。最後まで決着がつかず、協議は学会本部の選定委員会に託され、その結果、東京駅などの歴史建造物に活用されていることで全国的に知名度の高いスレートに選ばれたというふうになっております。講評では、スレートも稲井石もすばらしい。これを機会に石巻地方の皆さんには足元を見る楽しさも感じていただきたいとありました。私は、これまでも地産地消を当局の皆さんに訴えてまいりましたが、最大被災地である石巻市の復興の象徴となる南浜地区復興祈念公園に地域の財産であるスレートや稲井石を地域のPRに活用すべきと考えますが、市長の見解をお伺いします。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 議員御指摘の地場産材を積極的に使っていくという方向で我々も今検討している段階です。南浜と同時に今整備が進められております北上川の河川堤防については、稲井石を積極的に使うという方向で今進められております。例えば住吉神社のあそこ、かさ上げしますけれども、あの雄島についても、あそこは下の部分にはかなり稲井石が入っているという調査結果が出ております。あそこは、盛り土して上げますので、そこにおいても稲井石を使っていきますし、また石積み護岸を多くつくっていくということで、そこにも稲井石を使っていきたいと。それから、昔からのかわどがいっぱいありましたけれども、かわどにも稲井石を積極的に使っていくという方向で今検討が進んでおりますので、なおこれからも稲井石、あるいは雄勝の玄昌石を使っていただくように私どもとしても要望を続けていきたいというふうに考えております。 ◆7番(奥山浩幸議員) 私も稲井出身なものですから稲井石のPRもしたいと思いますけれども、今市長が言ったように護岸では古くから使われておりますけれども、昨今は平板の石としてもいろんな公園でも使われておりますので、ぜひそういったところも検討していただきたいというふうに思います。 また、雄勝の玄昌石は、東京駅、また仙台駅で壁材として絵を描いて、私も見てきましたけれども、非常にきれいなものであります。ぜひそういったものを地域活性化に向けた観点からも使っていただきたいなと思いますけれども、その辺雄勝総合支所長、地域活性化の観点から、地元の総合支所長として一言伺います。 ◎佐々木正文雄勝総合支所長 ただいまお話しいただきましたとおり、雄勝は全国的に有名な玄昌石の産地でございますので、ぜひ今お話しいただきましたことを応援したいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。 ◆7番(奥山浩幸議員) これから実施設計ですので、コンサルタントのほうに使ってくださいというよりは、やはり石巻市からこういった使い方はどうだというような提案しないと、なかなか護岸やっているコンサルタントと、またこういった公園をするコンサルタントは違うと思いますので、ぜひ当局の皆さんには勉強していただいて御助言していただきたいというふうに思っております。 また、これは復興祈念公園だけではなくて、教育委員会にも今後の複合文化施設に当たりましては、地元の産材を使っていただきますよう強く要望したいと思います。 次に行きますが、昨年11月、日本製紙石巻工場から復興祈念公園内に硬式野球部の練習場を建設したいと市に提案がありました。建設後は、同社や硬式野球部が優先的に使用して、使用しない約150日間は市民に開放し、維持管理費は自社で行うなど、当市にとってありがたい提案であったかと思います。時が経過しています。その後協議など、どのようになっているのかお伺いします。 ◎近江恵一復興事業部長 お答えいたします。 昨年11月に日本製紙のほうから御提案を受けて、実施計画の中で反映させた形での絵を描かせていただきました。現在その協議は進んでおりませんので、今後実施設計の中で、せっかくいただいた御提案ですので、その辺について前向きに検討していきたいなというふうに考えてございます。ただ、市民への開放とかいうところもございますので、その辺市民の方々の理解を深めるという作業もあわせて行って進めていきたいなというふうに考えてございます。 ◆7番(奥山浩幸議員) 次に、消防団の操法大会についてでありますが、会場はこれまで時の情勢に左右され、開催地が点々としてきた経緯があります。総務部長が先ほど答弁されたように、当局側でも訓練場所の選定に大変苦慮されている状況は理解しております。東日本大震災で未曽有の被害を受けた石巻市にとって、大会の開催場所や消防団員の訓練の場を確保する必要性についてどのように考えているのか、総務部長にお伺いします。 ◎和泉博章総務部長 お答えいたします。 消防団は、地域防災力の充実強化を図るための中核の活動をしていただいております。それで、これまで消防団活動の充実には装備の充実とともに、そういった訓練の場の充実も必要であるというふうに考えております。操法訓練等については、火災現場で小型動力ポンプや、そういった機器等を迅速に使える、それから消防団の連携や規律、そういったものも大変必要な部分でございますので、場所の確保につきましては十分石巻消防団石巻地区団と協議をしながら早急に決めていきたいというふうに考えております。 ◆7番(奥山浩幸議員) 消防団の皆様には仕事の傍ら、常日ごろより地域の安心、安全を守るため、火災はもとより、集中豪雨による災害、河川氾濫など地域の身近な守り役として活躍をいただいております。操法大会の意義は、消防団員の消防技術の向上と士気の高揚を図るとともに、消防活動の充実、発展に寄与するため各地域で開催されております。地域のつながりが薄まるとともに消防団員が減少する中、生まれ育ったふるさとを自分たちで守るという防災、減災の基本を現場で実践していただいております。 また、東日本大震災の発災直後にも我が身の危険を顧みず、地域住民の避難誘導に当たられ、不幸にもお亡くなりになられた方もいた中、行方不明者の捜索活動や瓦れきの撤去を献身的に行うなど、その活動は石巻市民の誇りであると言っても過言ではありません。地域で活躍をいただいている消防団員の操法大会の場所を転々とさせることや訓練できる場所を確保できないということは、何とも悲しい限りであります。よって、私は追悼と鎮魂、防災、減災の役割を担う南浜地区復興祈念公園に石巻市消防団員の操法大会や訓練などもできる場としての整備をすることは重要であり、最もふさわしい場所であると思います。そのような施設も兼ね備えた公園にすべきと考えますが、復興事業部長にお伺いをします。 ◎近江恵一復興事業部長 お答えいたします。 今回の公園の主な役割としては、多様な市民ニーズに応えることということになってございます。今議員から御提案のありましたところにつきましては、基本設計の中で描きました市民活動空間、広場、公園などを使ってというところで、今後前向きに実施設計の中で検討していきたいと思っております。 ◆7番(奥山浩幸議員) ぜひ消防団の皆さんと検討していただきたいというふうに思いますし、またそういったものを訓練とかやるとなれば附帯設備も何かかにか必要なのかなと、やはりその辺の意見も聞きながら進めていただきたいというふうに思います。 また、そういう施設を消防操法大会の県大会や全国大会などの誘致をすることを私は提案したいと思います。災害の最前線で活躍する消防団の仲間を本市にお迎えをし、南浜地区復興祈念公園に集い、東日本大震災の甚大な被害を受けた最大被災地から復興した姿を全国の消防団員の皆様に間近でごらんいただくことで、これまでの御支援に対しての感謝の気持ちなどを広く内外に発信することにもなり、また交流人口がふえるなど大変意義深いものがあると思います。今までの議論を踏まえ、市長の見解をお伺いします。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 議員御指摘のように操法大会、これは宮城県の中では石巻市消防団が常に優秀な成績をおさめて、全国大会にも毎年出場を果たしているということですので、この南浜地区復興祈念公園ができた暁には公園も犠牲者への追悼と鎮魂、それから被災の実情と教訓を後世に伝承する場として整備するものでございますので、そういう意味では消防団の皆様のそういう操法大会を誘致する場所としても非常に適切な場所ではないかというふうに思っております。村井宮城県知事も全国大会誘致にはかなり意欲を持たれているということですので、宮城県に誘致といった場合には石巻市が会場になるようにしっかりと頑張っていきたいというふうに考えております。 ◆7番(奥山浩幸議員) ぜひ石巻市で手を挙げて誘致をしていただきたいと思います。この全国の操法大会、約1万人の方が集うと言われておりますので、かなりの交流人口にもなると思いますし、またリピーターもふえるのではないかという意味もありますので、市長にはよろしくお願いしたいと思います。 次に、震災遺構についてお伺いをします。門脇小学校は震災遺構として、大川小学校は周辺環境の整備として、ともに復興交付金の活用を視野にとの答弁でありました。発表から約3カ月が経過しています。市長は、市の考えを国に説明しただけとこれまで発言されておりますけれども、国の承諾を得ているのか確認します。また、市長はこれまで震災の教訓を伝える上で、震災遺構の重要性を訴えてまいりました。初期費用だけでなく、維持管理費についても国に要望していくと発言されておりますが、どのような感触を得ているのか市長にお伺いいたします。 ◎亀山紘市長 2つの震災遺構をどのように今後残すべきか、解体すべきかということで、かなりの議論がございました。その中で、議員の皆様の御意見を伺った上で、今回公表しましたように門脇小学校については部分保存あるいは一部保存ということで、震災遺構として整備をしていくという考え方、そして大川小学校については、建物は全体保存して環境整備を進めるということで、どちらも復興交付金を使って整備したいというふうに考えております。ある程度この2つの震災遺構について方針を明らかにするまでに復興庁宮城復興局ともいろいろと相談をさせていただいておりますので、今後ともさらに震災遺構の整備に対する費用の確保と、それから維持管理費の確保については、引き続き要望を進めていきたいというふうに考えております。 ◆7番(奥山浩幸議員) 維持管理費でございますけれども、被災地である本市も創意工夫をしていかなければいけないというふうに思っております。先ほどの答弁で、本年4月より導入された企業版ふるさと納税の活用や寄附金の募集などで財源を確保する旨の答弁がありました。先般6月18日、地元河北新報に「大川小学校保存へ民間が寄附」との記事が掲載されておりました。どのような内容なのか、その詳細についてお伺いいたします。 ◎堀内賢市復興政策部長 お答えいたします。 記事の内容につきましては、本年4月に制度化されました企業版ふるさと納税、こちらのほうに石巻市としても手を挙げておると。その寄附を受けるためには内閣府の認定を受けなければならないわけですけれども、その認定を受け、震災遺構の維持管理費に充てたいということで進められておるというふうな内容でございました。市といたしましては、その認定を受けるために6月17日に県を通じて地方再生計画を国に今提出しているというふうな状況でございます。 ◆7番(奥山浩幸議員) これ新聞を見ますと企業版ふるさと納税制度を活用した寄附を石巻市が依頼し、内諾を得たとのことであります。維持費を負担していただくことになった大手建設会社など複数の民間企業とはどういうところなのか。また、石巻市が特定の企業に対して依頼したのかどうなのか、その辺を確認したいと思います。 ◎堀内賢市復興政策部長 お答えいたします。 まず、制度といたしまして寄附をいただく企業につきましては、その企業が公表を希望しない限りは原則公表というふうなのが基本になっているというところでございます。今回の寄附につきましては4月に制度化されまして、4月下旬に説明会が行われ、6月17日の提出ということで、期限が大変短い中での作業でございました。 そういった中で、先ほど申しました地方再生計画を提出する条件といたしましては、それぞれの寄附をいただこうとする事業に各年度1社以上、金額にしては10万円なのですけれども、1社以上の内諾を得ておることというふうなことが条件として国のほうから提示されておるという状況でございました。そういった中でございますので、市といたしましては5つの事業を寄附をいただきたい事業ということで計画をつくっておりますけれども、具体に当たります企業につきましては、今回お願いした企業だけに特定するわけでなく、多くの企業がかかわりのあるといいますか、石巻市が頼めるような企業がおれば、石巻市に本社がある以外については寄附いただけるという制度でございますので、今後できるだけ多くの企業にお声がけして、そういった財源確保もしたいというふうに考えておりますけれども、今回につきましてはこの短い期間の中で、庁内でもそれぞれお声がけしやすいといいますか、そういったところからの内諾を得て計画を提出させていただいたというところでございます。 今現在の公表といたしましては、先ほど申しましたとおり、実はこれ全国から内閣府のほうには計画が大分提出されているというふうなことで、結構認定がなかなか厳しい条件下に今置かれているという情報が入っております。そういったこともありまして、企業のほうには認定を受けた際に初めて寄附いただけるという制度でございますので、今現在の段階では、今内諾を得て申請した企業については公表は差し控えさせていただきたいなというふうに思っております。 ◆7番(奥山浩幸議員) 公表はいいとしまして、私が聞きたかったのは特定の企業にお願いしたのかということなのです。というのは、これ内閣府で出しているパンフレットなのですけれども、企業に相談をするのはいいのだけれども、基本的には不特定多数で、要はどうでしょうかという相談だというふうに私は認識しているのです。石巻市が特定の企業に声をかけるというのはよろしくないのではないか、ましてや建設会社となると、やはりいろんな思われ方がすると思うのです。その辺を確認したいと思います。
    ◎堀内賢市復興政策部長 お答えいたします。 先ほど申しましたとおり、今回はそれぞれ企業にいわば一本釣り的なところでお願いしたという経緯がございますので、そういった意味では特定したというふうなくくりになろう、そういうふうに判断される部分もあろうかと思いますけれども、今回お願いしました企業だけに今後もとかというふうなことではなく、例えば同じ建設業界の方々であっても、今後も計画の認定が受けられれば広げていこうというふうな考えでございます。これは、企業にとっても法人税の軽減というふうなメリットがあるというふうな制度でございますけれども、条件下の中に寄附することによって特定の利益、便益を享受するようなことは禁止というふうな、当然に禁止条項がございますので、その辺についてもお願いするに当たっても、今回の市としましても疑義を生ずることのないような、そういった形で業者にはお願いしてというところでございます。 ◆7番(奥山浩幸議員) このふるさと納税については、懸念されていることは地方自治体と企業の癒着や関係のひずみといった問題、そのような事実がなくても疑われる可能性はゼロではないと。寄附した企業などに入札などで便宜を図ることは禁止されているという留意点が載っておりますので、市民の皆さんに誤解のないように今後このふるさと納税、いい制度であるとも思いますので、進めていただきたいというふうに思います。 また、この企業版ふるさと納税の返礼に対する考え方というのはどうなのでしょうか。 ◎堀内賢市復興政策部長 お答えいたします。 個人でいただいておりますふるさと納税と違いまして、返礼については基本的には行わないことで今進めようとしております。 ◆7番(奥山浩幸議員) 次に、語り部の育成支援についてであります。検討会議等を設置し、検討されていくとの答弁でありましたが、今現在語り部の団体数、人数、またどのような方々が語り部として活躍されているのか、わかる範囲で結構です、お伺いいたします。 ◎堀内賢市復興政策部長 お答えいたします。 今私のほうで把握しているものとしては、市内に石巻ビジターズ産業ネットワークという組織がございます。そちらのほうで震災伝承部会というふうなものを持っておりまして、そちらに登録されている方で、団体数としては19団体、人数といたしましては語り部として約90名と。この中にはいろんなNPOとか団体に所属せず個人で活動されている方も何名かはカウントされているというところでございます。 ◆7番(奥山浩幸議員) 結構いるのだなと今びっくりしましたけれども、この語り部、団体でやられているところ、あと個人でやられている方、いろいろいるかと思いますけれども、今後震災遺構で伝承していくという中で、個々にやっていくと個々の思いで伝承されていくという懸念も持っているのですけれども、そういったものはこれからの協議会の中できちっと市の認定の語り部とか、そういったきちっと対応しなければいけないと思いますけれども、その辺いかがでしょうか。 ◎堀内賢市復興政策部長 お答えいたします。 議員御指摘のとおりで、そういった部分については進めなくてはいけないなというふうに考えておりまして、先ほど申しました市としての震災伝承、全体の遺構だけでなく、震災伝承の全体のあり方を検討すると、計画をつくるということで、震災伝承検討会議を立ち上げてそういったものを考えたいなと。その中には現在語り部として活動されている方々にも入っていただいてつくり上げたいなというふうに考えております。具体に先日もそういった語り部として活動されておる方ともちょっと話す機会があったのですけれども、その方からも御自分でも活動されておって、その方は組織にかかわっている方なのですけれども、同じ組織の中でも切り込み方が、伝え方、伝承の仕方がちょっとやっぱりそれぞれに個人の思いも背景も違うので、違っている事実があると。そういったことからも市として、いわゆる基本の部分といいますか、共通して皆さんに発信できるようなものは必要ではないかというふうなお話も頂戴しておりますので、今議員御指摘の部分も踏まえまして、今後設置する会議の中で検討を進めたいというふうに思います。 ◆7番(奥山浩幸議員) 震災を語り継ぐ上で最も重要なことは、何を伝えたら震災の教訓を未来につなげていけるのかだというふうに思っております。体験者による伝承活動、いわゆる語り部は大変重要でありますので、語り部としての適切な人材を確保するとともに、その育成と支援について取り組んでいただきたいというふうに思います。 次に行きまして、門脇小学校と復興祈念公園の連携について、ぜひ動線でつなげていただきたいというふうに思います。道路とサインの整備だけでは回遊させるのは無理があるのかなというふうに思います。公園内で現状の姿の映像を見せ、実際に被害を受けた建物に誘導するような、そういった一工夫が必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎堀内賢市復興政策部長 お答えいたします。 ただいま御指摘の点につきましても、大変重要な視点かなというふうに捉えております。先ほど申しました全体の伝承のあり方とあわせて門脇、大川、それぞれの地区の遺構の環境整備等を検討する会議も立ち上げますので、そういった中でも今の議員御指摘の点については議論になる、論点になるものだというふうに考えております。その中でも十分に検討させていただきたいと思いますし、今進められております南浜地区復興祈念公園のほうの関係機関ということで、国・県のほうとの協議も必要になってくるかと思いますので、その辺についてもあわせて進めていきたいなというふうに思います。 ◆7番(奥山浩幸議員) これまでの校舎の存廃の議論から、今後は伝承の意義や住民への配慮が求められ、震災遺構としての公共工事のあり方を、またどのように残していくのかのプロセスが問われているのではないでしょうか。震災遺構として両校舎の保存を決めたことは、これらを活用して震災伝承を行う方針を示したことになります。これから先、私たちの使命は、震災の恐ろしさを未来へつなげていくことであり、地域住民とともに自分たちのまちを自分たちで考える議論の醸成を当局の皆さんに強く求めたいと思います。 最後に、震災遺構に対する市長の思いを再度お伺いしたいと思います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 この石巻市南浜地区復興祈念公園ですけれども、国に整備していただくわけですけれども、一番大事なことはどのように伝承していくかと、そして教訓を次世代につなげていくということが最も重要なことだというふうに思っております。この伝え方については、ある面、要するに津波伝承施設というものも必要ですが、やはりソフト事業だというふうに思いますので、これから伝えるためのソフトをどのように開発していくか、この辺は市民の皆さんとも知恵を出し合って、そしてソフトを整備していきたいというふうに考えております。 それと同時に、これはあくまでも国営の祈念公園ですので、石巻市だけではなくて、宮城県の被災地域の情報もしっかり伝えられるように整備していくことが必要だというふうに考えております。 ◆7番(奥山浩幸議員) 次に、夜間急患センターに移りたいと思います。夜間急患センターの工事が計画どおりに進んでいるとの答弁をいただき、安心をいたしました。 開設時の人員配置についてですが、日々の患者をどれくらいの規模と想定しているのか、またその他の医療スタッフ等とはどのような方々なのか、人数も含め具体にお伺いします。 ◎畠山早苗健康部長 平成27年度を見ますと、夜間の患者、1日当たり平均25人から26人というところですので、新しい夜間急患センターの立地を考えますと1.5倍から2倍くらいの患者がいらっしゃるのではないかなというふうに想定しております。その他の医療スタッフということにつきましては、看護師が21名と、それから放射線技師が3名、それから事務職員4名という形で配置を考えております。 ◆7番(奥山浩幸議員) これ看護師たちは交代、20何人、毎日出るのではなくて交代ということ。繁忙時には石巻赤十字病院から医師の御協力をいただいて診療を行うという先ほどの答弁ですが、繁忙時のときの看護師の協力体制はどのようになっているのかお伺いいたします。 ◎畠山早苗健康部長 現在のところは、勤務のローテーションをその中で増員の配置により対応していきたいというふうに考えております。 ◆7番(奥山浩幸議員) 休日の小児科診療は、これまで夜間急患センターでは月2回ほどの診療であったというふうに思います。休日診療は、石巻医師会の御協力により行われてきましたが、今後当センターで小児科の休日診療を毎週行う計画があるのかお伺いいたします。 ◎畠山早苗健康部長 子育て世代にとりましては、あそこに行けば安心よといった、場所もわかりやすいですし、安心した医療体制になるということで、将来的に集約したいというふうには考えておりますけれども、休日当番の部分を維持していくというところが一番大切だと思いますので、医師会の先生方の御意見を伺いながら集約を調整していきたいと考えております。 ◆7番(奥山浩幸議員) 小児科の休日診療ですけれども、私もいろんな幼児の保護者の皆様から意見を聞いてきましたけれども、場所が石巻赤十字病院の敷地内ということで、市内はもとより他市、他町から来る方々も非常にいいという声も聞いておりますし、毎週どこかというようなことを考えれば、小児科の休日医療を夜間急患センターの中でやっていただきたいという声もありました。 そんな中、これまで医師会の先生方にもいろんな御負担をいただいてやっているわけですけれども、小児科の先生方に、ナースとか休日出てもらって病院をあけるという今までのやり方もありますけれども、例えば先生だけ夜間急患センターに来て、そういったもので夜間急患センターの場所を提供してという考えもあるのかなと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。 ◎畠山早苗健康部長 現在の診療というのは、先生だけが来ていただいて夜間急患センターの看護師とか技師とかで対応しているという形をとっております。 ◆7番(奥山浩幸議員) わかりました。毎週やれるような、将来的に検討していただきたいというふうに思います。 また、当センターと石巻赤十字病院の役割分担についてですけれども、1次救急は夜間急患センター、2次、3次救急は石巻赤十字病院という答弁でありましたけれども、なかなか患者の立場からすると、初めから大きい病院に行きたいというか、行ってしまおうという気持ちも心理としてはわからなくはない。今そういうふうに行くと手当的に高くなるよというのもあるのだけれども、反面そういうふうに思っている方々もいると思うのです。開所時に混乱しないように事前の周知が必要かと思いますけれども、その辺の周知の仕方はどのように考えているのかお伺いします。 ◎畠山早苗健康部長 石巻赤十字病院のほうと役割の分担ということで詳細を検討しておりますけれども、原則としては歩いてこられるくらいの方は、まずは夜間急患センターに来ていただくということで役割分担をすることで効率が上がるというふうに考えておりますので、市民の方の御理解いただくために市報や新聞記事、それからホームページ、さらにパンフレットとかチラシなんかも活用しながら十分に周知していきたいなというふうに考えております。 ◆7番(奥山浩幸議員) 夜間急患センターの健全な運営を図る上で、近隣自治体との運営費負担に関して協定を締結したことは当局の皆さんの地道な努力のたまものであると考えております。石巻市民と近隣自治体の患者比率と負担金の算出方法について、今話せる範囲で結構ですので、お伺いをしたいと思います。 ◎畠山早苗健康部長 平成27年度の実績を見ますと、協定を結んだ隣接市町から来ていただいている方が2割程度で、石巻市が七十五、六%というところでしょうか。それ以外の市町のほうから4%から5%程度の方がいらしているような状況です。負担金の算出方法についてなのですけれども、各市町の前年の患者の実績に基づいて、運営に不足する部分を翌年度に御負担いただくということで、隣接の市町と協議中でございます。詳細を協議中です。負担いただくことは決まっているのですけれども。 ◆7番(奥山浩幸議員) 負担していただくところまで来ましたということは理解しております。これから少子・高齢化を迎え、どこの自治体も人口減少になっていくことは周知の事実であります。本市で担う夜間、休日医療は、圏域で1つあればいいわけです。ですけれども、近隣市町村から来る方がいるという意味合いではお互い相応の役割分担を担うべきであり、これから協力体制の構築が必要不可欠なのではないのかなというふうに思います。今後は、受益者負担みたいなものだけではなくて、圏域の救急医療体制の確保の観点から人件費等の負担も強くお願いしていくべきではないかと思いますが、再度お伺いします。 ◎畠山早苗健康部長 運営費を御負担いただく隣接市町との間で運営協議会といった形を設置しておりますが、御負担いただく費用につきましては医師の報酬などの人件費も含めまして詳細を協議する形としております。 あと議員おっしゃるように救急医療体制の確保というのは、将来にわたる広域的な課題であると考えています。医療体制を安定して維持していくということは、みんなで知恵を出し合って意見交換をしながらという形で、その協議会の中でも相談していこうという形にしております。 ◆7番(奥山浩幸議員) 今後も御努力をお願いしたいというふうに思います。 次に、大綱2点目、陸上競技場整備計画についてお伺いします。今定例会中の13日に行われた全員協議会で、石巻市被災者自立再建促進プログラム(案)の概要が提示され、被災された全ての方々が一日も早く希望の持てる生活と住まいの再建を実現するための各種支援策が講じられ、これから本格的に応急仮設住宅の集約化が進むものとしています。これまで陸上競技場の早期建設整備を訴えてまいりましたが、石巻市総合運動公園第2工区に予定している陸上競技場整備計画の現状についてお伺いをいたします。 ◎草刈敏雄教育委員会事務局長 私から、陸上競技場整備計画についてお答えいたします。 陸上競技場整備の現状についてでありますが、現在石巻市総合運動公園では第3工区の整備を進めております。陸上競技場につきましては、第2工区への整備を予定しておりますが、当該地には現在仮設住宅がありますことから、今後整備手法、整備時期、施設内容などの検討を進め、できるだけ早期実現に向け、関係部署と協議してまいりたいと考えていますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆7番(奥山浩幸議員) 今市民はもとより、この石巻圏域で陸上競技に携わる全ての人々が整備時期の発表を心待ちにしています。石巻市被災者自立再建促進プログラム(案)が示され、予定地である第2工区の応急仮設住宅の期限は平成31年9月となっております。圏域になくてはならない施設であることから鑑みても、建設までのスケジュールを考慮すると計画を前進させねばとの思いであります。 先般6月11日、12日の両日、中学校総合体育大会2次大会が宮城県総合運動公園グランディ21で開催されました。子供たちは4時に起床し、各校の学校集合時間は5時ころであったと。また、審判団である石巻市陸上競技協会の方々はもっと早かったと聞いております。こういう状況が6年続いておりますが、教育長に今どのように捉えているのかお伺いをいたします。 ◎境直彦教育長 お答えいたします。 陸上競技場の整備計画ということですが、子供たちには大変不便を強いているところでありまして、これまでは女川町にありました陸上競技場を使って行っておりましたが、今回の被災ということで取り壊しになりました。圏域では、公認の競技場をつくらなければならないというのは大命題でありまして、全ての競技が公式記録として認められないという競技上の制約がありますので、どうしても県の利府町、あるいは仙台市の宮城野原、あるいは一関市の競技場と栗原市の競技場と、そういうところでの大会をやらなければならないということで、今子供たちにも不便をかけているところでございます。今教育委員会事務局長が答弁申し上げましたとおり整備方法、時期等も踏まえまして、今後検討していきたいというふうに思っております。御理解をお願いいたします。 ◆7番(奥山浩幸議員) 陸上競技場は、本市のスポーツ振興や競技力向上のための必要な社会教育施設でありますが、震災後、石巻圏域には加盟団体等の対抗競技大会、第3種が開催できる陸上競技場がなくなり、本市のスポーツ振興や競技力向上を図る上で支障が生じています。 また、本県には県大会クラスの大会を開催できる陸上競技場の整備が他県と比べおくれており、県東部地区に拠点的な施設がない現状であります。県大会クラスの大会を誘致するのであれば、県に要望するなど県が事業主体となるのも一つの案かと思います。震災によって圏域になくなった施設であることから、整備費の財源獲得には宮城県初め、本市、東松島市、女川町の広域的な連携をとり、知恵を絞って施設整備の実現に向け早急に取り組んでいただきたいと思います。亀山市長を初め、当局の皆様にはぜひリーダーシップをとっていただきますよう強く要望しますが、市長の見解をお伺いします。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 議員御指摘のように公認の陸上競技場については、石巻圏域を初め、登米市でも一関市の陸上競技場をお借りするというような、この圏域、要するに石巻圏域だけではなくて、この地域に公認の陸上競技場が必要であるというふうな認識はいたしております。今後東松島市、女川町、そして登米市とも連携をして陸上競技場の誘致を果たしていきたいというふうに考えております。まずは、場所の確保ということからすれば、第2工区の候補地がありますので、あとは各広域の連携をするということになると思いますので、これは各陸上競技団体の皆さんとも連携をしながら、県に対しても要望活動を進めていきたいというふうに考えております。 ◆7番(奥山浩幸議員) これからのスポーツ施設は、整備して終わるのではなく、各種大会を本市へ誘致することが重要であり、スポーツによる交流人口をふやすことにもつながります。そのためには施設の充実はもとより、競技者への配慮はもちろんのこと、帯同者や観客にも配慮をしなければなりません。当市の総合運動公園は、防災機能を兼ね備えた運動公園であり、県東部地区の中心となる地区で、三陸自動車道石巻女川インターからも近く、広域アクセスにすぐれています。地域活性化の波及効果も期待できると感じております。 当市の総合運動公園の整備の行く末は、ラグビーワールドカップ日本大会キャンプ誘致を機に合宿所を建設し、老朽化した総合体育館を併設することができたならば、子供からお年寄りまで誰もが気軽に多様なスポーツやレクリエーションを楽しみ憩える場の提供にもなり、全ての競技の大会や合宿所としての活用が大いに見込まれると思います。また、合宿所を利用する全ての方々に防災教育などを取り入れ、本市の特色ある施設になると考えます。地方創生の観点からも研究、検討を強く要望し、一般質問を閉じます。 ○議長(丹野清議員) 以上で7番奥山浩幸議員の質問を終わります。 △延会 ○議長(丹野清議員) この際、お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(丹野清議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。明日、本会議を再開いたします。本日はこれにて延会いたします。 △午後4時42分延会...