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09月25日-一般質問-05号

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  1. 石巻市議会 2007-09-25
    09月25日-一般質問-05号


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    平成19年 第3回 定例会  平成19年石巻市議会第3回定例会会議録(第5号)                                           議事日程第5号  平成19年9月25日(火曜日)午後1時開議 第1 会議録署名議員の指名                                第2 一般質問                                      散 会                                                                                   本日の会議に付した事件 日程第1から日程第2 延 会                                          出席議員(34名)   1番  黒  須  光  男  議員    2番  松  川  惠  一  議員   3番  今  村  正  誼  議員    4番  髙  橋  左  文  議員   5番  阿  部  純  孝  議員    6番  青  山  久  栄  議員   7番  大  森  秀  一  議員    8番  髙  橋  栄  一  議員   9番  阿  部  久  一  議員   10番  阿  部  欽 一 郎  議員  11番  近  藤     孝  議員   12番  菅  野  昭  雄  議員  13番  堀  川  禎  則  議員   14番  渡  辺  拓  朗  議員  15番  阿  部  和  芳  議員   16番  阿  部  政  昭  議員  17番  千  田  直  人  議員   18番  長  倉  利  一  議員  19番  三  浦  一  敏  議員   20番  水  澤  冨 士 江  議員  21番  髙  橋  誠  志  議員   22番  安  倍  太  郎  議員  23番  石  森  市  雄  議員   24番  髙  橋  健  治  議員  25番  黒  澤  和  雄  議員   26番  伊  藤  啓  二  議員  27番  櫻  田  誠  子  議員   28番  後  藤  兼  位  議員  29番  庄  司  慈  明  議員   30番  西  條  正  昭  議員  31番  丹  野     清  議員   32番  阿  部  仁  州  議員  33番  大  槻  幹  夫  議員   34番  森  山  行  輝  議員欠席議員(なし)                                          説明のため出席した者 土  井  喜 美 夫  市  長       三  浦  修  三  副 市 長 千  葉  將  好  副 市 長       阿  部  和  夫  教 育 長 柴  山  耕  一  総務部長       植  松     守  企画部長 今  野  忠  市  河北総合       高  橋  重  光  雄勝総合             支 所 長                   支 所 長 赤  間     長  河南総合       梶  谷  勝  朗  桃生総合             支 所 長                   支 所 長 阿  部  喜  治  北上総合       浅  野  清  一  牡鹿総合             支 所 長                   支 所 長 佐 々 木  清  勝  生活環境       大  槻  英  夫  保健福祉             部  長                   部  長 今  野  拓  司  産業部長       津  田  幸  榮  建設部長 熊  谷     徹  教育部長       佐 々 木  義  明  病院局事                                    務部長兼                                    病院局石                                    巻市立病                                    院事務部                                    門事務長 木  村  耕  二  会  計             管 理 者                                          事務局職員出席者 新  妻  周  俊  事務局長       吉  田  ち ゑ 子  事 務 局                                    次  長 佐 々 木  恭  弘  事務局長       吉  本  貴  徳  主  幹             補  佐 横  山  和  彦  主  査       阿  部  浩  章  主  査 千  葉  教  正  主任主事 △午後1時開議 ○副議長(大槻幹夫議員) ただいまから本日の会議を開きます。欠席通告議員はありません。 本日の議事は、日程第5号をもって進めます。 △日程第1 会議録署名議員の指名 ○副議長(大槻幹夫議員) 日程第1会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員に2番松川惠一議員、3番今村正誼議員、5番阿部純孝議員、以上3議員を指名いたします。 △日程第2 一般質問 ○副議長(大槻幹夫議員) 次に、日程第2一般質問であります。21日に引き続き一般質問を行います。質問は前者と重複しないよう願います。なお、申し合わせによりあらかじめ発言時間の制限をいたします。発言時間は、21日と同様、答弁を含めず1人30分以内といたしますが、質問回数は制限いたしません。11番近藤孝議員の質問を許します。11番。   〔11番近藤孝議員登壇〕 ◆11番(近藤孝議員) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問を行います。 安倍晋三総理の突然の辞任により、9月23日、自民党総裁選が行われ、福田康夫氏が第22代の総裁に選出されました。政策公約は「自立と共生の社会」などを掲げ、都市と地方の格差が問題視されている中で、地方の再生や農山漁村の所得、雇用の増加など、今後は地方でも少し期待が持てるのかなと、このように思います。 それでは、本題に入ります。石巻青果市場移転問題についてであります。石巻青果市場移転整備は、市場を利用する生産者として、また移転候補地区に住む者として大きな関心を抱いておりました。6月の定例会で白熱した議論もありましたが、議会、当局一丸となっての市内移転要望であり、市内候補地の優位性や石巻青果市場の石巻市における歴史的背景など、総合的に判断すると確実に市内移転という大きな夢を膨らませていたのは私だけではなく、同僚議員はもとより、多くの市民の皆様も同じ期待を寄せていたことと思います。7月10日の取締役会で選考するということでありました。その日はちょうど富山県での行政視察で、富山市で連絡を受けたところであります。東松島市へ決定と、ああ、石巻市の声届かずと落胆の気持ちでいっぱいでありました。この問題は、経済損失ばかりでなく、「食彩・感動 いしのまき」を支える上で失ったものは大きく、厳しいようでありますが、1つの失態と言わざるを得ません。この問題は、産経教育委員会総務企画委員会で調査活動を展開しておりますが、事の重大さにかんがみて、あえて質問に立つものであります。 私は、かつてトウモロコシを栽培しており、消費者に対して甘くて少しでもよいものをと、朝4時ころからもぎ取りの作業を開始し、当日7時ころまで石巻青果市場へ共選出荷しておりましたが、近代的に欠ける市場では生産物が数時間炎天下にさらされます。その光景を見ますと、生産者として複雑な気持ちになります。そもそもこの石巻青果市場は、狭隘化、老朽化、食の安心、安全確保などに対する抜本的な対策として移転整備が位置づけされた歴史的背景があり、それも15年間という長い歳月を要し、生産者、関係者の悲願であり、近年卸売市場法の改正により一層の品質管理、衛生管理の徹底が求められ、市場間競争も激化し、生き残るためには特色のある市場の構築が求められております。よりよい市場をつくり上げることは、公益性の観点からもお互いの共通目的であり、共通の認識であったはずでありますが、協定書をめぐり存置整備に縛りつけることは、昭和47年建設した当時へタイムスリップすることで、共通目的、共通認識から逆行することで、整合性がとれなく、理解に苦しむものであります。なぜもう少し知恵を出し合って乗り越えることができなかったのか、残念に思っております。また、県北の重要な拠点市場として今後どうあるべきかの議論は蚊帳の外である。 以上の観点から、1点目、青果市場の開示記録を検証すると、開設権を持っているほうに整備方針を決定する権利があると感じるが、当局の見解を伺います。 2点目、協定書の解釈をめぐり、2年間にわたり存置整備移転整備かの議論に終始し、石巻地方はもとより県北における重要な拠点市場として今後どうあるべきかの観点から本来議論すべきであったが、そのような様子が見えてこないように感じるが、当局の見解は。 次に、多くの議員各位や市民が疑問を持つ内容の誓約書問題等、ますます膠着化し、それが結果の原因につながった思料するところであります。以上の点から、3点目、青果市場の開示記録によると、市が青果市場に要求した誓約書については、庁議のメンバーが熟知しているとあり、市の意向であると感じるが、見解は。また、誓約書の内容等は今後の企業誘致等に影響を及ぼすと思うが、見解は。 4点目、7月10日に移転場所が東松島市へ決定され、当局としてどのように検証されてきたのか伺います。 5点目、「食彩・感動 いしのまき」として豊富な食材を活用し、観光地として開発を目指しているとき、青果市場の移転は大きな損失であり、「食彩・感動 いしのまき」を推進していくとき、今後青果市場とうまく連携が図れるのか。 6点目、市長は市の最高責任者として今回の問題をどう総括されているのか伺います。 以上、6点につきまして御質問いたします。壇上からの質問といたします。   〔土井喜美夫市長登壇〕 ◎土井喜美夫市長 近藤議員の御質問にお答えをいたします。 石巻青果市場移転整備問題についてお答えをいたします。今後における青果市場との連携についてでありますが、議員御指摘のとおり、本市のキャッチフレーズは三陸の海がはぐくむ海の幸や豊かな大地の恩恵を受けた里の幸などの地元の豊富な食材を生かした「食彩・感動 いしのまき」であります。石巻青果市場は、本市のみならず、石巻圏域の拠点となる市場であり、消費者や生産者から今求められている食の安心、安全にとりましても重要な施設であると認識をいたしております。今般、施設の移転先を東松島市に決定されましたが、生産者の方々の立場から、そして何よりも消費者である市民の皆様の食の安心、安全の観点からも、今後とも連携を図っていかなければならないものと考えております。 次に、最高責任者としての総括についてでありますが、石巻青果花き地方卸売市場につきましては平成17年2月1日に株式会社石巻青果を新たな開設者として民営化し、市場運営が開始されたところであります。その背景には、これまで本市において発展を遂げてきた石巻青果市場歴史的経緯を踏まえ、逼迫する地方財政の状況下において、支援を継続しつつ、新たな開設者としての経営努力によりさらなる発展を遂げていただきたいとの切なる願いが込められております。しかしながら、民営化の際に取り交わしました協定内容に対し、双方の間で解釈の相異が生じましたことはまことに残念であり、既定方針の変更に向けたたび重なる意見交換も結実までには至らなかったものと承知いたしております。その後、石巻青果市場移転整備推進という市議会議員の皆様方の意を受け、私自身が現協定を拡大解釈するといった決断をし、6月14日、石巻文化センターにおきまして、株式会社石巻青果及び関係団体の皆様方とお会いをし、支援を含めた移転整備へと大きくかじを切ったところであります。以来、市議会議員県議会議員の皆様方のお力添えをいただきながら、担当職員とともに早朝から石巻青果市場に何度も足を運びまして本市への移転を強く要望するとともに、本市候補地の優位性をお話し申し上げました。また、関連団体の皆様方とお会いした際には、これまでの歴史的経緯を踏まえた本市への熱い思いを何度となくお聞きし、私の思いをお伝えしながら、本市への移転が成就するよう重ねてお願いを申し上げた次第であります。しかしながら、厳しい本市の財政状況下において、とりわけ市民生活に支障を来さないよう、何とか打開策を見出すべく努力を重ね、最終局面においては議員各位の絶大なる御協力のもと、私自身も必死の思いで本市への慰留に努めてきたところでありますが、去る7月10日、株式会社石巻青果の取締役会におきまして、東松島市の候補地が選定され、7月12日、正式にその旨の報告がなされたところであります。 移転先の選定につきましては、株式会社石巻青果みずからが決定することとはいえ、非常に残念な結果となり、ここに市民の皆様に対し深くおわびを申し上げますとともに、お力添えをいただきました議員の皆様に対して感謝を申し上げる次第でございます。まことにありがとうございました。 今後につきましては、検討すべき事案も控えておりますが、圏域の産業振興の観点に立ち、とりわけ1次産業のさらなる発展に向けて鋭意取り組んでまいる所存でありますので、御理解を賜りたいと存じます。 なお、このほかに通告のありました件につきまして、産業部長から答弁をさせていただきますので、御了承願いたいと思います。 ◎今野拓司産業部長 私から、まず整備方針の決定についてお答えいたします。平成17年2月に開設権を譲渡し、民設による市場運営に移行いたしましたが、その前段で15年間の無償貸し付けによる市場整備を含めた協定を取り交わしております。当時協定内容の作成に当たりましては、何度となく市場側と協議を行い、土地、建物等の無償貸し付けにより現在地での営業を保障しつつ整備を図ることで合意し、耐震補強工事も行うなどしてから民営化に移行したものであります。 議員御指摘のとおり、元来市場整備は開設者が計画的に行うものでありますが、石巻青果花き地方卸売市場が民設に移行し、開設権を株式会社石巻青果に譲渡した背景には、こういった前提となる協定が存在しており、開設権者が整備方針を決定する権利を有するという議論の前に、その協定に沿った形で整備が図られるものと認識いたしておりました。 次に、重要な拠点市場としての議論についてでありますが、本市にとりまして食の安心、安全の確保や企業の育成、支援、逼迫する財政の健全化につきましては非常に重要なテーマであります。石巻青果市場の民営化に際しましては、これらを解決に導く手法として無償貸し付けという支援策を講じながら現在地での営業を保障しつつ整備を図り、もって食の安心、安全を確保するという内容の協定を取り交わした次第であります。しかしながら、存置における整備とは異なった株式会社石巻青果側整備方針を知るに至り、本市の既定方針の変更を模索いたしたところでありますが、当時における逼迫していた財政の健全化は大きなテーマであり、そういった議論について避けては通れない状況でありました。このようなことから、議員御指摘の今後どうあるべきかというものを考えた結果が既定方針からの変更を視野に入れた意見交換であったことを御理解いただきたいと存じます。 次に、青果市場に要求したものが市の意向であると感じるとの御質問についてでありますが、石巻青果市場の整備に関しましては、逼迫する財政状況下において現協定の解釈をめぐる膠着した状態を打開するという目的で意見交換を始めたものであります。 庁議メンバーが熟知しているという部分の御指摘でありますが、事務レベルにおきまして既定方針の変更に属するこのような意見交換を行うということについてであり、当時の産業部長が関係する部門にアドバイスを受けましたことから、それぞれの部門に関しての内容について把握しているということであり、本市の意思決定を経たものではなく、局面打開に向けた協議過程における一端の案であり、正式協議に移行する前段の作業案でありますので、御理解賜りたいと存じます。 次に、誓約書の内容が今後の企業誘致等に影響するのではないかについてでありますが、株式会社石巻青果にお示しした項目につきましては、過去の経緯経過を踏まえ、移転新設に向けて自己責任の部分を明確に記述したものであり、農地などの市街化区域外の土地へ企業などが進出する場合において、開発行為などに必要と思われる一般的な項目を羅列したものであります。したがいまして、石巻青果市場移転新設に関する意見交換のたたき台として作成したものであり、今後の企業誘致への影響は特段ないものと考えております。 次に、移転場所が東松島市に決定され、どのように検証されてきたかについてでありますが、7月10日に移転先が東松島市に決定した旨の御報告をいただきましたが、株式会社石巻青果が決定することとはいえ、大変残念な結果になったとの思いがいたしました。これまでの事務レベルでの意見交換におきましては、移転に向けての膠着した状態を打開するまでには至らず、その後市議会議員の皆様方のお力添えをいただき、市長みずからが足を運び、本市への慰留についてお願いをしてまいりましたが、結果的には実を結ばなかったものであります。現協定に対する解釈の違いや逼迫する財政状況といった背景の中で石巻青果市場移転新設という既定方針から大きくかじを切るための前段の作業を繰り返し、今後も意見交換を通じてさらなる信頼関係を構築し、何とか合意形成を図ろうと努力いたしましたが、今般本市内への移転という決着を見なかったことに対しまして、深くおわびを申し上げる次第でありますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆11番(近藤孝議員) それでは、再質問をいたします。1点目、2点目、共通点がございますのであわせてお伺いいたします。 まず、御答弁をお伺いしますと、協定書を乗り越えることができないというような、そういうふうにとらえるわけでございまして、協定書そのものを私も否定するわけではございませんけれども、しかし、市長、市長にお伺いいたします。市場のそもそものスタート、これは施設の老朽化あるいは狭隘化に対する抜本的な対策として移転整備で進められた問題でございます。この辺は御認識されていると思います。生産者や消費者の立場からよい市場をつくろうとすることは、双方の共通の目的であり、また共通認識であると私は感じ取るわけでございます。平成17年、平成18年の当局と株式会社石巻青果の協議内容を見ますと、存置整備を推し進めることは共通の目的からすると、あるいは共通認識からすると昭和47年の時代へ戻るということになると私は思うのです。食の安心、安全の点やよりよい品質管理を求められている昨今、時代の要請に全く逆行すると言っても私は過言ではないというようなとらえ方をしております。 また、さらには石巻青果市場整備には15年という、平成元年ですから今であれば18年、19年、もう20年近いのです。そういった長い歴史が刻まれていると。そういうことを思いますと私はどうしても存置整備、協定書ありながらも存置整備に縛りつけるということは、なかなかそういった面からすると私は整合性が全くとれていないなと、そういうふうに解釈するわけですけれども、市長の所見をお伺いしたいと思います。 ◎土井喜美夫市長 私は、就任以来、常に市民の目線、視線に立った物の考え方をしてやっていると、それが私の政治信条です。民営化に当たっては、たび重なる協議をしてきています。そして、無償貸し付けという支援のもと、存置での整備を図るという合意に至ったわけです。それも合意したときには非常に石巻青果市場の方々が喜んでくれまして、それで年末に市場が休みになる、そして新年の初売り、そのときお邪魔しましたけれども、非常に喜んでくれまして、みんなで和気あいあいと写真を撮った思い出もあるのです。ですから、今議員おっしゃるように、存置整備にもともとそういう気持ちはなかったとは、私はあの態度を見て考えられませんでした、正直申しまして。私は、平成15年の初めから市長にさせていただいて、そして最初のときの対応でしたから、議員がおっしゃるようなことではなかったです。非常に喜んでくれました。そして、無償貸し付けの中で、少なくとも3,000万円以上のものは毎年入りますよと、それから補助金も7,600万円、これは丸々手をつけないで、ためていた分みんなお上げしますよと、こういうことを言ってやりまして、非常に友好的でした。ところが、それから1年もたたないうち、民営化して間もない時期にこのような移転整備という話があって、正直なところ私は本当にびっくりしました。それをすぐに受け入れるというような気分にはなりませんでした。これまでもそういうことは本会議での一般質問でも議論してきたところです。そして、その過程の中で民設民営、七千数百万円のお金をお上げし、そして少なくとも3,000万円ずつお上げしますよということを約束して民設民営化にあんなに喜んでいたその中で、裏でと言うと失礼な話になりますが、それと同時に今度は民営化直後に移転整備についてコンサルタントに株式会社石巻青果が委託をしていたということを聞いて、余りの唐突さに非常に驚いたという記憶があります。その後膠着した、このような硬直した中で、幸いことしに入ってから、春先から、4月、5月ごろから移転整備促進という議員の皆様方から御提言をいただきまして、こちらは存置整備という考えでおったのですけれども、そしてそれで議員にその都度全員協議会や、それからこの議場でも一般質問を受けてそういうお答えをしていたものですから、それに拘泥しないで議員方が民設民営、移転ということも視野にして動きなさいよという許可をもらったと私は思いました。ですから、移転整備に向けて大きく私はかじを切ったのです。そして、そこに市議会議員の力、県会議員、皆さんの力をいただいて精力的にぜひ残ってもらいたいということでお願いしたわけでございます。そういうことで、協定書をめぐる解釈については、議員方から拡大解釈してもいいよと言われたこと、それから本市の逼迫した財政状況と、やっぱりいろんなもので財政状況が非常に厳しい状況でした。平成18年度は、今までのような財政の運営の仕方をしていたら、その時点で財政調整基金、それだけでも足りません。十数億円足りないといったところが二十五、六億円足りないということになって、財政調整基金を残しながら平成18年度予算をつくらなければならないと、そういうときに、議員の皆さんや職員の皆さんから協力をいただいて、1年間に3億5,000万円、2年間で7億円、こういう貯金をさせてもらいました。それは、この前言った昨年度の10月6日、7日の低気圧災害でそれはすっぽり持っていかれた。そして、今度は思いもよらない病院の問題で大変な出費をしたと、こういうような状況でございまして、そういうような財政状況も踏まえて決断をせざるを得なかったということでございます。ですが、県議会議員、それから市議会議員のお力をいただいて、そしてバックアップをしていただきながら本市への移転がかなわなかったと、こういうことについては、素直に私自身が反省をして、今後はこのようなことのないように肝に銘じて、さらなる圏域の産業振興のために頑張っていきたいと、そういうふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ◆11番(近藤孝議員) ただいまの市長の見解、一連の流れを踏まえてのお答えでございましたけれども、今回の大きな目的は協定書の締結に当たっての2通りの見方ということです。それは、開示記録をずっと見ましても、市のほうが言うには存置のつもりだったというような、そういう表現なのです、会議のやりとりは。私は存置と思っていたとか、そういう表現なのです。それで、存置の約束だという言明した言葉というのはなかなかそのやりとりが出てこなかったのです。その辺がまだちょっとオブラートに包んだ分野かなと。それで、私もずっと平成16年から平成17年、平成18年ずっと検証してきて、そこに1つの大きな問題がある、問題といいますか、出来事があるというようなことなのです。それは、私の解釈ですから違うとなれば違うのですけれども、1つには蛇田西部土地区画整理事業が中止と、これは時の土井市政で財政上中止という英断されたというような、そういう歴史がありまして、そういう中で、まだ跡地も全然決まっておりませんので、組合に対しての配慮と、あるいは市場からすれば当局の立場を考慮したと、本当にその辺がオブラートに包まれた微妙な部分ではないかなと、私はそのように推測するのです。ですから、なかなかそのときは存置と言いながらもそういう背景があったということで、市もそういう状況を理解させたというようなことで、私はその辺は暗黙の存置整備の了解ではなかったのかなと、このように推測いたしますので、その辺市長の御見解なり、あるいは当時の担当でありました副市長の、当時民設民営できた当時の産業部長と、その辺私は微妙にあったなと、このように思います。 それから、もう一点、今市長もコンサルタントというような表現なされました。私も会社を1つ持っております。まず企業人からすると、今の石巻青果市場の状況、あるいは平成16年から市場法も改正になりまして、今度は特色のある市場をつくっていかなければならないと、そうでなければ淘汰されるというような時代に入りました。そしてまた、食の安心、安全の供給、そういう中で品質管理の確保、あるいは衛生管理の確保と、そういった厳しい中でどう対応していくかと。そういう中で、私はコンサルタントに頼んで将来の展望を模索するのも当然の、あるいは企業からすれば普通の1つの行為だと思うのです。ですから、その辺が大きく市長が不快感を感じたことは、信義を裏切られたというような表現をやりとりで使っておりますので、私はそれまでそんなにかたくなに固執する見解ではないと思いますけれども、その点2点、副市長と市長にお願いいたします。 ◎千葉將好副市長 お答えいたします。 当時平成16年といいますと、先ほど近藤議員がおっしゃられましたとおり、西部の、第6次、第7次から移転整備ということで、当時土地区画整理組合と最終的に市長の断念ということから始まりまして、当時は石巻青果市場の整備と、それからまず抜けた穴をどう西部に配慮するのかということで、当時としてみれば市長を筆頭に企業誘致に当たりました。(1番黒須光男議員「決まっていたのでしょ、決まって」と呼ぶ)決まっておりません。そういうことで、存置整備、これはあくまでも存置整備で並行して行っておりました。御理解賜りたいと思います。 ◎土井喜美夫市長 近藤議員の話は、私もわからないわけではないのです。ですけれども、時期の問題があると思うのです。要するに民設民営にして喜んで、お金はそういうことでちょうだいし、こういうことで条件がこうなりますよと、そうやっている。そして、私が行って非常に喜んでくれたのです。その同じ時期にコンサルに委託するというのは、私はおかしいのではないかなと。私の気持ちとしては、例えばそういうふうに民設民営で喜んで協定書にサインをして、そしてみんなで写真を撮ったり、そして次の年の初売りのときにお邪魔して、みんなで喜んで、頑張ってよということでやって、それからやってみて、やっぱり違うというので市場の状況等を調査するというのなら議員のお話も理解できるのです。ですけれども、そうではないのです。なぜそのときにそういう考えがあるということをお互い、石巻市に育てられた企業と言いながら、そういうことを陰で、陰でやると言うのは失礼ですけれども、それと同時にそういうことをやっているときにやるというのは、それはやっぱりおかしいのではないでしょうか。と私は思います。 ◆11番(近藤孝議員) 見解の相違もございますけれども、企業とすればこれから新しい民営というような方向性をとれば、不安材料もいっぱいあるなと、そういう形で私はとらえておりますし、またではそのときどうして移転整備等々を明記すればというようなことも、そういうニュアンスもありますけれども、しかしながら先ほど言いましたように西部の組合の土地の跡地もないと、石巻青果市場が移転というようなことを明記すれば、それは西部の土地の地権者の皆様に大変申しわけないというような気持ちがあったのかなと、推測すればですよ。ですから、そういうものも市場側では考慮し、あるいは配慮して、そういった面で進んできたのかなと、そういうふうに思います。これは幾ら議論してもなかなか平行線をたどりますけれども。 ただ、市長、私の今いい市場をつくろうという目的に対して、協定書というのは超えるということはできないということでありました。それは、何も理解しないわけではないのですけれども、ただ目的、目標というのは大きいものですよね。財産とか議決の行為もありますけれども、協定書に関しては。ただ、その目的、目標に向かっていくのが政治の姿勢であり、ですから私は協定書というのは判断である程度乗り越えることも可能であるというような、そういう認識を持っています。それで、土井市長もこれまで平成15年3月に財政の事情から市場の移転を断念したと、そういう、時には英断という形で評価はありました。そしてまた、平成16年には民設民営という判断をなされました。これも時代に即応した形では大変英断だなというふうに評価はされます。そういう中で、今回の一連のものを見ますと、トップの判断というのが一番大きな作用をするのではないかと。 私は、こう見ますとまず1つには跡地にイオンが決まったと、そういう中であとは遠慮することはないと、地権者の皆様に。そういう中で白紙になったという背景、その中でも1つの転機なり、あるいは局面を1つ迎えたなと。それから、宮城県の第8次の審議、そして石巻青果市場の答申をすると、それも1つの大きな転機ではなかろうかなと。それから、もう一つは、商工会議所、経済界のトップが仲介に入ったという中で、転機する1つの局面が私はあったのかなと。そういう中で、いろんな面で大きな山場があったのです、私からすれば。そういう中からすれば、協定書というのは組織の中でなかなか難しい一面もありますけれども、そこで修正をかけたり、あるいは強引に前へ進めるのも、これはトップの政策判断なのです。ですから、その辺が今回私が思うには政策機能が少し麻痺していたのかなと、そういう傾向も見られますけれども、市長の御所見をひとつお聞きしたいと思います。 ◎土井喜美夫市長 今になって考えれば、財政の状況をやっぱり考えざるを得なかったというのが大きな判断でございます。と申しますのは、合併した後、いろんな面で各合併した地域、地域の制度が違っていましたから、それで徐々に1つの方法にまとめていくのにいろんな段階を踏まなければならなかった。そして、その過程の中でよく話されることは、財政が厳しい、厳しいということで、いろんなサービスが削減をされてきていると、こういうようなことでございましたので、そういう声が非常に多かったものでございますから、やっぱり民設民営という形になったときに、やはり企業の皆さんの努力にも非常に大きな期待をしたということが根本にございます。それが政策判断を誤ったのではないかというような指摘を受ければ、反省しなければならないとは思いますが、ですが、状況としてはそういう状況だったと。それも理解をしてもらいたいと思うのです。 また、私が首長にならせていただいて感じますことは、政策判断、判断と言われても、議員の皆さんの了解やつかさつかさの判断、そういうものを積み上げていかないでトップが急にこうすると言っても、なかなかそういかないような体制ができていると。そういうことであるから、やはり一つ一つ手順を踏んでやる場合にすぐ政策判断でぐるっと変えていいではないかと、非常にありがたいお話ですけれども、今度の石巻青果市場の問題はいろいろ全員協議会で何度も説明をさせていただき、それから議場でも一般質問にお答えをさせていただき、その中のお話は存置整備という形でお話をさせてもらっているものですから、すぐ政策を変えるというわけには判断がつきませんでした。それで、4月ですか、5月ごろから議員の皆さん方が、いや、それに固執しなくてもいいよと、各会派の皆さん方のそういうお話、総意でございましたので、そこで政策判断をさせてもらったという状況でございますので、御理解をいただきたいと思います。 ◆11番(近藤孝議員) 私の一番主張したいのは、共通目的と認識に対しての協定書とのあり方です。その辺がなかなか伝わってこないのですけれども、これは幾ら言ってもなかなか見解の相違でずっと平行線だろうと思います。それで、1つ申し上げておきたいのは、当時は市長の機動性なり、あるいは柔軟性といったものもあったのですけれども、これからひとつそういうものも十二分に発揮してやるべきだろうと、このように指摘というか、市長に対して指摘というのはおかしいのですけれども、議会のほうですから指摘をしておきたいと思います。 次に、3番目の協定書をめぐる等々の問題に入りたいと思います。まず、前段の作業というようなことがありますけれども、当時の木村部長、会計管理者にちょっとお伺いしますので、常任委員会でも大体経緯は理解するわけなのですけれども、確認も含め、誓約書作成に至るまでの庁内手続、あるいは市幹部、これは市長、副市長も入ります、の対応についてどのようにされたのか伺っておきます。 ◎木村耕二会計管理者 お答えいたします。 本会議でも、あるいは産経教育委員会でもお話ししてございましたが、平成18年5月の段階で会議所の会頭に中に入っていただきまして協議を進めるという形が、青果側のほうからそういう申し出がございまして、それに際しまして市長のほうにそういう会議に臨んでいいかということの確認をいたしまして、了解されましてまずその会議に入ったわけでございます。今回の協議につきましては、新設移転というふうな仮定の姿で進んだ場合、もちろん協定書も必要でございますが、現協定のように解釈が2通りになるようなことを避けなくてはならないという意味合いで、案でございますが、誓約書というものをつくらせていただきまして協定書に持っていく。協定書に持っていった暁には、庁内で合意を得る必要があると、さらにはもちろん会社と協定書の調印はいたしますが、その後で議会のほうに新設移転するという旨の説明をしなくてはならない、そのところまでの段取りを経まして会議に入ったわけでございます。先ほどの産業部長の答弁でございますけれども、まさにそのとおりでございまして、たまたま誓約書の案をつくる段階の中で事務方のほうでそれは作成したものでございますけれども、節々に私も事務方、要するに庁議メンバーの事務方にアドバイスを求めなくてはならない部分がございましたので、そういう部分につきましては作業をさせている中でお話をさせていただいた経過がございまして、決して庁内的に協議をしたとか、そういう問題ではなく、アドバイスを求める意味合いで御相談申し上げたということが庁議メンバーが熟知しているというふうな表現に変わってきたのかなと、そういうことでございますので、御理解いただきたいと思います。 ◆11番(近藤孝議員) それは常任委員会等でわかりますけれども、市幹部、市長、副市長がどういう対応されたのかというのを私は聞いているのですけれども。ですから、担当でありますから、環境なら生活環境部あるいは法的な手続は建設部とか、あとはどう三役が対応、かかわりをしたのかというようなことも含めてです。
    ◎木村耕二会計管理者 その時点では会議に入る確認をしたというふうな考え方でございまして、誓約書なる部分につきましては当時の市長、それから助役、収入役につきましては、その辺は書面でもって相談は申し上げておりません。ただ、先ほど事務的にアドバイスを求める必要があるということで、当時の部長にはアドバイスを受けてございます。 ◆11番(近藤孝議員) 木村会計管理者にお聞きします。書面では見せていないということは、では口頭か何かのそういう面のやりとりもあったのかなというふうにもとれるのです。今回の協定書、2通り見るように。ですから、その辺ははっきりしておかないと。 ◎木村耕二会計管理者 その時点で一番脳裏をかすめたというか、大事にしなくてはならないのが、現協定のように2通りの見方という部分につきましては避けなくてはならないというふうなことがございました。それで、会議に入る部分につきましては確認はさせていただいておりますが、文案とか骨子につきましては当時の市長、それから助役、収入役には相談はしてございません。私ども事務的にその部分、案をつくらせていただいたということでございますので、御理解いただきたいと思います。 △発言の訂正 ◎木村耕二会計管理者 それから、先ほどの誓約書に関する発言中、協議開始、これにつきまして、平成17年の5月と申し上げましたが、平成18年の5月でございますので、訂正させていただきます。 ◆11番(近藤孝議員) 市長にお聞きします。 21日の一般質問でも、前者の質問に対してもお答えあったのですけれども、商工会議所会頭が仲介に入ってから、時々報告を受けていたというような御答弁がございました。それは、私からすれば誓約書等々の問題も含めて、いろいろやりとりがあったのかなというような、そういう思いもいたしますけれども、どのような報告なり、内容も差し支えなければ御報告いただければ幸いでございます。 ◎土井喜美夫市長 たまたまどうなっているのだというぐらいの話でして、内容についての話は聞いていません。要するに会頭が入ってどういう、まとまったのか、まとまらないのか、それだけのことで、内容についてはわかりません。 ◆11番(近藤孝議員) 市長は、確かに今の流れからすればそういう本音だろうと思いますし、あるいは流れからすればそういう答弁かなと思いますけれども、しかし片方は石巻市の経済界のトップですよね。市長は行政のトップです。片方の別の機関のトップが入るということは、そこはただ会ってあいさつぐらいというわけには私はいかないと思うのです。普通はこれは経済界のトップにも失礼だし、そこでそういうやりとりをしないと、私はちょっと行政とそういう会議所の関係ではもっと強力な連携は図れないと思うのです、今後も。ですから、そういう面ではちょっと、これは私見ですけれども、疑念がわくなというようなことでございますので、もし何かありましたらコメントをいただきたいと思います。 ◎土井喜美夫市長 会頭とは非常に特別な仲でございますので、会頭がそういうことで心配して会議にお入りになるということなので、昔からのそういう仲間でございますから、どうしてもらいたい、こうしてもらいたいということでなく、率直によかったねという、そういう気持ちでした。 ◆11番(近藤孝議員) 誓約書につきまして、市長にお伺いします。安倍太郎議員にも24項目を見て、結果が出ましたので、いろいろコメントがございました。あの誓約書というのは、一般常識ではなかなか考えられないというような、そういうコメントが数多く寄せられてくるのです。議場にいる多くの同僚議員でも、これはおかしいよなという声も多数あります。背景がそうであっても、1つの市内企業を支援するというような観点からすれば、なぜあのような誓約書というようなものが出たのかなと。結果的にはそれによって青果市場からすれば、市内への道を閉ざされたというような思いがするというのも、これは当然かなと、そういう思い、私は思うのです。それで、この間の21日の箇条書きを振り返りますと、自己責任の確認、それから必要項目が数多くあると、そういうやつを盛ったというようなことでありますけれども、ただそれだけでは、今回大きな1つの引き金でございますので、これはそういう淡々とした感想だけでは、ちょっと私は市民に対して説明責任もつかないのかなと。そうすれば、やはり管理者としてのそういった責任も出てくるわけなのです。ですから、その辺のコメントをきちんと私はいただきたいと思います。 ◎土井喜美夫市長 この前安倍太郎議員にお話ししたとおりでございまして、こういう結果になって読ませていただいた感想を述べさせていただいたわけです。ですから、安倍太郎議員に述べたその感想どおりでございますので、御理解をいただきたいと思います。 ◆11番(近藤孝議員) それから、事務方では平成18年の5月から12月までいろいろ移転に向けて準備作業を進めたと。それで、市場側からもある程度要望書なり、あるいは考え方等を出したと。そしてまた、2月にまた逆に戻ったというようなことで、通常からすればこれは市長の1つの何かシグナルでもあったのかなと、そういう疑念を抱くのは普通でございますので、それはなければないでいいのですけれども、お聞きします。 ◎土井喜美夫市長 前々から何かそういうストーリー、皆さんそうお話ししているのですが、全くそういうことございませんので、事実は事実でございますから、御理解をいただきたいと思います。 ◆11番(近藤孝議員) 4番の検証の件でございますけれども、今回結果的には悪いと、あれだけ石巻青果市場の石巻市の歴史背景なり、あるいは市内の候補地の、須江地区なんかの優位性というものを挙げて、もう100%絶対負けるわけにいかぬという中でも結果的には負けたと。そして、「食彩・感動 いしのまき」というのが、私のとらえ方でございますけれども、マイナス要因も出てきたと。そういう中で検証はするべきだろうと、このように思いますけれども、今回のやつはまだ最後まで協定書という取り扱いもありますので、まだ作業が残っておりますので、その辺もひとつ、協定書の取り扱いもありますので、その辺また市民の信頼を確保する上でも慎重に対応していただきたいと、これは検証もしていただきたいと、それから慎重に対応していただきたいと、これは指摘しておきます。 それから、5番目の「食彩・感動 いしのまき」の豊富な食材というようなことで、今後市場との連携はというようなことで、今後とも連携を図っていくというような、そういう御答弁でございましたけれども、具体的な施策というのはどのように考えておられるのか、産業部長にお聞きします。 ◎今野拓司産業部長 お答えいたします。 今議員御指摘のように、今後の協定等の課題が残っておりますけれども、具体的な連携の部分になりますけれども、今現在も石巻青果市場につきましては石巻圏域の農産物の流通拠点には変わりはございません。今回移転先に決定いたしました東松島市でございますけれども、現在地からもさほど遠くなく、両市の境にあるといったことから、これまでと同様に生産者あるいは消費者の多くは石巻市民であると。とりわけ1次産業の振興という立場からも連携を図っていくことは必要なことであるというふうに認識してございます。また、現在の支援体制の今後のあり方などもさることながら、石巻青果市場で営業活動を行っております関係団体の方々にとって無理な負担とならないように、今後環境づくりも大切にしていきたいというふうに思っています。それから、もう一点、石巻市が株主といったこともございますので、そういった立場からも連携といった意味で、このようなことも重視していきたいというふうに考えてございます。 ◆11番(近藤孝議員) それでは、市長の総括、市長は総括では市民におわびするとか、そういう残念だというような表現なのですけれども、何のために謝って残念だと思うのか、その中身がなかなか伝わってこないのです。私は、「食彩・感動 いしのまき」というキャッチフレーズを支えるのも両市場だと思います。そういう意味で、マイナス要因は非常に大きいと思うのです。そういう面で、移転ということで市民の信頼も少し薄れたと思うのです。そういう中で、中身がどのような形で、どう市場を位置づけて、どうまずかったというか、そういう要因をひとつ詳しくお聞きします。 ◎土井喜美夫市長 一番は、石巻市が産み育てた企業であったということでございまして、石巻市という市からよそに移転をしたと、こういうことに対して、産み育ててきたそういう企業がよその地域に行ったと、よその地域といっても市内に残ってもらえなかったと、そういうことで非常に残念な思いですという気持ちはあります。ですが、これは言いわけになるとうまくないのですが、お互い石巻市の人たちが使う石巻青果市場でございますから、そういう観点で、そういう気持ちを石巻市にある企業だというような思いで、これからも石巻青果市場とおつき合いをしていくのが将来にわたって大切なことではないだろうかと、このように思っています。そういうことでございますので、御理解をいただきたいと思います。 ◆11番(近藤孝議員) 今回の石巻青果市場問題、私なりに市長にお伺いしますけれども、こう見ますと、どうしても当局ですか、正当性を主張するというような面が見受けられるというようなことです。それで、強圧的であるというようなことも、厳しいようですけれども、そういう市民の心情をしんしゃくしない役所独特、あるいは官僚独特のそういった行為に私は感じたと。これは今後許されるものではないなと、それはまた解釈の違いですけれども。このような姿勢、態度を改める、悪いところを改めるべきと私は指摘しておきたいのです。そういう面では、市長、どのような見解を持っているか。 ◎土井喜美夫市長 人間ですから悪いところもあるでしょう。ですから、そういう御指摘に対しては心から反省をして対応していきたいと思います。ただ、これだけは一言、人間には判断ミスというものは、私はあると思うのです。ただ、そのときに後ろに何かがあってそういうことで判断ミスしたのではなくて、今までの積み重ねの中からそういう判断をしたと。当時議員は、まだこちらに議席を持っていない時点では、旧市でも、それから新市になりましても、議員の大勢の意見というのはやはりどちらかというと存置整備に理解を示していたように私は思っておるのです。そういうふうに私は思っています。ですから、そういうことがありますので、ですから議員は現時点で見てそういう指摘をなさるなら私はそれはそれとして襟を正してやりたいと思いますけれども、当時はそういう空気もあったということも御理解をいただきたいと思います。 ◆11番(近藤孝議員) これまでの一連を振り返りながら、市長の職員に対しての指揮監督権、あるいは指導性について、ひとつどのような考えを持っておられるかお伺いします。 ◎土井喜美夫市長 やっぱり何度も前からもいろいろ話しておりますけれども、何で部長がいて、課長がいて、そして担当がいるか、その辺のところも自由な議論をしていただきながら、煮詰まったものに対して庁議等々を経て最終決断をするのが民主主義の手法だと思いますけれども。 ○副議長(大槻幹夫議員) 以上で11番近藤孝議員の質問を終わります。次に、10番阿部欽一郎議員の質問を許します。10番。   〔10番阿部欽一郎議員登壇〕 ◆10番(阿部欽一郎議員) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をいたします。 先ごろ仙台管区気象台は、東北の夏、6月から8月の気象状況をまとめ、発表しました。それによれば6月は太平洋高気圧の張り出しが弱かったため梅雨入りがおくれて、気温の高い日が続いたということです。7月の梅雨期間は、低温傾向で、冷夏を心配する向きもあったほどですが、8月は一転、記録的な猛暑となりました。特に高気圧が日本列島に近づいた中旬は、さらに気温が上昇、各地で最高気温35度以上の猛暑日を観測、8月16日には埼玉県の熊谷市と岐阜県の多治見市で40.9度と、1933年、昭和8年7月25日、山形市で観測されたこれまでの国内最高気温40.8度の記録を実に74年ぶりに塗りかえたほか、全国各地で観測史上最高を記録しました。8月に太平洋高気圧が強まったのは、南米ペルー沖で海面水温が下がるラニーニャ現象が要因であるとされております。 世界的にはどうかと調べてみましたら、アジアでは1942年6月21日、イスラエルで53.9度、アフリカ、リビアでは1922年9月13日、57.7度を記録しており、上には上があるものだと思いつつも、ことしの異常と言える暑さを振り返ると、猛暑の影響に伴う個人消費関連などの動向はどうかというと、小売、運送、飲食業でプラス効果が見られた一方で、農業、製造及び飲食業を除くサービス業では、品目や施設などによって明暗が分かれたようであります。 泣く人、笑う人がある中で、この夏の恩恵を受けた1つが離島航路業者かもしれません。7月の天候からは想像もできないような猛暑の連続、東北有数の透明度と静穏度を誇る網地白浜海水浴場は、シーズン中大変なにぎわいを見せました。昨年と比べて約2,000人ほど増加が見込まれております。また、あじ島冒険楽校は、2コース70人を超える親子の参加を得て、島の魅力、島の夏休みを十分に堪能してもらいました。 しかしながら、島に人があふれ、活気があるのはほんのわずかな期間だけです。現在多くの離島地域は、若者の島外流出などによって過疎、高齢化が進み、地域活力の低下、あるいはコミュニティー活動崩壊の危機といった厳しい現実があります。一方で、独自の文化や歴史、風土、自然といった地域資源が余り開発されることなく残されており、都会に住む人々にとっては魅力あふれる一面も有しているところと言えるでしょう。 これら離島地域の個々の魅力を生かして、主体的に観光交流促進に取り組もうとしているやる気のある地域として、本年3月、国土交通省は全国421ある有人島から活性化調査対象地域として4地域を選定、その1つに田代島、網地島が選ばれました。国のこうした方針を受け、本市として離島の活性化について具体的にどのように取り組んでいかれるのか、まず御所見をお伺いいたします。 平成17年4月の合併によって、田代島、網地島が1つになりました。それまで行政区が違うことでお互いの島は古くから兄弟島と呼ばれていながらほとんど日常的交流はなく、近くて遠い存在でありました。合併を契機に互いの島を理解し、尊重し合い、共通の将来を見据えていくことで、文字どおり兄弟島としての道を歩むことになります。その道しるべとも言えるものが本市、両島民が意見交換や提言を中心に議論を重ねて策定した愛ランドプランであります。市の総合計画に合わせ、今後10年間における島づくりが本年度スタートしました。その手始めが去る9月16日、網小医院体育館で開催された第1回全国学生落語真打大会inあじしまであります。昨年8月、中央大学落研を指導する落語協会の桂才賀師匠と学生たちが島で合宿した際、爆笑網地島納涼寄席を開催してくれておりましたので、ある程度のおもしろさは理解していたようでありますが、しかし今回は事情が違います。全国の学生がわざわざ離島までやってくるのです。前日いす、座布団など、約250席用意されているのを見て、内心びびりました。成功するもしないも来てくれるお客さん次第、果たしてどれだけの島民が集まってくれるのか、当日不安を抱えたまま会場に足を運んでみて驚きました。9割方埋まっていただけでなく、なお後に続く入場者のためにいすの追加に奔走する関係者の姿がありました。島民を初め、お隣田代島、鮎川、石巻市内、そして仙台市の落語愛好家など320人が集まり、会場は満員となりました。地元の実行委員の頑張りはもとより、30度を超す暑さの中、ほぼ7時間にわたる長丁場でありながら最後まで声援を送り、イベントを盛り上げてくれた学生諸君を初め、全入場者に感謝するとともに、接客に当たってくれたボランティア、趣旨に賛同し協賛、協力してくれた多くの企業、団体、何回も情報発信してくれたマスコミ各社、鮎川―網地島間を無料の臨時便を出してくれた運航業者、そして前日から泊まり込みで会場の設営、運営に汗を流してくれた職員一同並びに関係各位に対し、心からお礼を申し上げたいと思います。おかげさまで島が笑いの渦に包まれた一日でした。成功裏に終えた満足感はもちろんありますが、何よりも平均年齢67歳の島民が一致協力して地域のパワーを十二分に発揮し得たことに大きな誇りを感じます。こうした田代島、網地島の観光交流促進については、既に本市のこうした愛ランドプランがあるわけですが、今回の国土交通省の調査事業との整合性をどのように図っていくのかお伺いをいたします。 JR6社、県内自治体並びに観光業者を初めとする官民が共同で実施する大型観光キャンペーン、仙台・宮城デスティネーションキャンペーンが宮城県単独としては初めて平成20年10月から12月まで開催されます。ことし3月には、ひとめぼれに代表されるおむすびにかぶとの飾りをつけたシンボルマーク、むすび丸とともに、キャッチフレーズも「美味し国伊達な旅」と決定して、県庁内には仙台・宮城デスティネーションキャンペーン宮城県推進本部を設置し、いよいよ本番に向け本格的な準備態勢に入っているようであります。少子化などによる人口減少が見込まれる中、地域の活力を維持、向上させていくためには、観光などによる交流人口をふやすことが重要と言われます。平成16年、山形県で開催のデスティネーションキャンペーンの経済効果は2,910億円、平成17年、会津若松市開催のデスティネーションキャンペーンでは321億円と試算されました。既にデスティネーションキャンペーン宮城での経済波及効果は、県全体で約700億円と見込まれており、石巻市としてもこの絶好の機会をとらえ、景気に弾みをつけるべく、全市挙げて取り組んでいく必要があります。 さて、来月からはJRデスティネーションプレキャンペーンがスタートします。石巻地域においても、仙台・宮城デスティネーションキャンペーン石巻実行委員会を中心として具体的な計画を進めていると思われますが、なぜか市民の間に話題としてなかなか上ってこないのが気にかかるところであります。デスティネーションキャンペーン成功のかぎは、何といっても地域の盛り上がりと民間サイドの熱意が不可欠です。市内にどんどん観光客を誘致してもらい、ついでに離島まで足を伸ばしてもらうことを考えている者にとっては、行政並びに石巻実行委員会等に対し、もう一段の奮起を促すとともに、石巻地域全体を巻き込んだ宣伝活動にも力を入れていただきたいと思います。デスティネーションキャンペーンの実施を1年後に控え、本土と離島間の連携体制をどのようにとっていくのかお尋ねをいたします。 次に、離島航路についてであります。合併によって石巻市が旧牡鹿町から引き継いだ鮎川―網地島航路が昨年9月廃止となり、第三セクターである網地島ラインがこれを統合、自社所有船2隻、通年チャーター船1隻で現在離島航路を運航しているわけであります。さまざまな変遷を経て航路の充実化が図られてきましたが、特に昭和58年7月、航路初となるカーフェリーマーメイドが就航してからは、島の日常生活が格段に向上、便利なものとなりました。我々島民も遅まきながらではありましたが、モータリゼーションの恩恵を受けることとなり、さらには環境衛生関係車両を乗り入れさせたことで生活環境の改善、つまりは生活様式の変化までをももたらすものとなりました。そのマーメイドも建造以来24年がたち、老朽化が進むとともに、車両乗降が油圧方式のため船体重量が重く、そのために速度が出ず、高速化の時代にあってはもはやいつ役目を終えてもいい状況下にあります。ここ数年来、網地島ラインが進めているアルミ製高速カーフェリーの早期実現こそ、全島民の悲願であり島民の利便性の向上に資するとともに、生活航路としての近代化を図る上で喫緊の問題と言えますが、離島航路の充実をどう図っていくのか御所見を賜りたいと思います。 網地島ラインが運航する石巻―田代島―網地島―鮎川間は、全長45.2キロメートルと、県内の中では最も航路距離が長く、しかも外洋に面した自然環境の大変厳しい条件のもとで就航しております。業務上、安全を第一義に、それでいて少々海がしけていても運航を余儀なくされるというジレンマもまたたまには生じることもあるといいます。石巻市を起終点とする網地島ラインにおいては、発着所が北上川下流にあり、台風などによる荒天時の避難場所の確保に長い間頭を痛めてきたのが実情であります。指定避難係留地を持たない定期船にとっては、その都度漁船との競合で早い者勝ちとなり、何隻も抱き合わせての係留は、天候が回復しても出るに出られない場合もあるのです。さきの9号台風襲来の際も、午後から海上航路筋及び離島の港内が平穏になったにもかかわらず、抱き合わせのために出航できず、結局2日間全便欠航となりました。早い時期に離島航路専用の避難係留地をと望むものですが、荒天時の避難場所の確保についてお尋ねをいたします。 次に、裁判員制度についてであります。2009年5月導入が予定されている裁判員制度ですが、どの程度市民に周知されているでしょうか。2年前、私は1人の島民から相談を受けました。裁判所からこんな書類が届いたけれども、どういうことなのだろうかと。それは、裁判所が毎年選挙人名簿から候補者を選び、事件ごとにその中から裁判員を選出し、国民が殺人などの刑事事件の裁判に直接参加するという裁判員制度に関するものでありました。そうか、島に住む高齢者といえども対象者になり得るのだとそのとき思いました。この新制度の導入に当たって、仙台地検は2004年秋から出張説明会や研修会、広報ビデオ、DVDの無料貸し出し、また市町村にパンフレットの配付など広報活動を展開してから3年目になろうとしているわけですが、その割に新制度そのものが市民の間に浸透していないような気がします。 そこで、次の4点についてお尋ねをいたします。 1、石巻地域における裁判員制度のこれまでの広報活動について。 2、広報ビデオ、DVDの利用状況。 3、パンフレットの配布の現状。 4、どのような選任手続の流れになっているのか。 以上、壇上よりの質問を終わります。   〔土井喜美夫市長登壇〕 ◎土井喜美夫市長 阿部欽一郎議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、離島の活性化についてお答えをいたします。まず、国土交通省の調査事業に関する本市としての取り組みについてでありますが、本調査につきましては高齢化と過疎化の進行による離島航路利用者の減少を打開するため、離島と本土との連携による観光振興を核とした交流人口拡大を目指し、航路の活性化を図ろうとする調査内容であります。具体的な動きといたしましては、今年度新たに国土交通省内に大学教授や旅行会社等で組織する離島地域観光交流促進委員会が設置され、その中間提言に基づく調査を行うため、全国で4つの地域が選定されたところであり、そのうちの1つが網地島と田代島でございます。これを受け、本市におきましても、東北運輸局が主宰されて観光運輸に関係した官民で組織する石巻離島地域観光交流促進委員会が設置され、6月に第1回目の会議が開催され、8月末には島民の皆様の意見をいただくためのワーキング会議が開催されたところであります。このたび網地島、田代島が調査対象地として選定されましたことは大きな好機ととらえておりますので、それぞれ島独自の魅力を再発見しながら、離島間や本土側との連携を軸とした観光モデルコースの構築など、国や関係機関と一体となった調査に積極的に協力してまいりたいと考えております。 次に、スタートしている愛ランドプランとの整合性についてでありますが、当プランでは3つの将来像のうちの1つを四季を通じて楽しめる、また来たくなる島としたほか、島づくりの重点事業として情報発信力の強化や各種団体と連携した交流プログラムの開発を掲げております。したがいまして、本調査事業が進むことによりまして、プランに掲載された事業がより洗練された形に具現化され、将来像に近づいていくものと期待いたしております。整合性を図るという意味では、調査事業の推進母体となります石巻離島地域観光交流促進委員会の各委員に愛ランドプランの冊子をお配りをし、その目的と概要を説明したところでありますが、プランとの間に方向性の相違が生じないよう注視しながら、一体的な推進を図ってまいりたいと考えております。 次に、デスティネーションキャンペーンとの連携についてでありますが、現在来年の本番に向けまして、仙台・宮城デスティネーションキャンペーン石巻実行委員会を中心にさまざまな事業の企画や受け入れ態勢の強化を進めているところであります。そうした中で、市内までお越しいただいた観光客をいかに網地島や田代島まで誘導できるかということが1つのかぎになってまいります。幸いにも今回の国土交通省の調査事業の一環として、11月上旬に網地島と田代島をめぐるモニターツアーが行われることとなり、先般各島の代表の方々の意見を聞く中でツアーコースの案が示されました。しゅんの食材でもてなすほか、田代島ではカキむき体験や猫を前面に出した行程で楽しんでいただき、網地島では景観維持の活動として菜の花の種まき体験を計画し、仙台市を中心とした県内外から20名程度の参加者を見込んでいるところであります。今回のモニターツアーを通じ、来年のデスティネーションキャンペーンに向けた課題を抽出し、対応策を検討するとともに、各島における四季を通じた周遊メニューの開発や受け入れ態勢の強化などに島の皆様の御協力をいただきながら取り組んでまいりたいと考えております。 次に、離島航路の充実についてでありますが、議員御承知のとおり、本市の離島航路を運航する網地島ラインの2隻の船舶のうち、カーフェリーマーメイドにつきましては、建造から24年が経過し、かなりの老朽化が進んでおります。このため島民の足を安全かつ安定的に確保するためにも、近い将来には新しい造船を行い、本航路を充実させていく必要があると認識いたしております。現在網地島ラインが計画しております新たな船舶につきましては、アルミ製の高速カーフェリーでありますので、車の乗降に際し、石巻、田代島、網地島、鮎川の計4カ所への浮き桟橋の建設が必要となっており、このうち石巻側につきましては、国土交通省のみなと振興交付金事業として、県の港湾課が事業主体となった建設が決定しておりますが、県の漁港施設であります残りの3カ所につきましては計画がおくれておりますことから、関係機関や島民との協議を進めるとともに、県に対する要望を強めてまいりたいと考えております。 次に、台風などによる荒天時の避難場所の確保についてでありますが、昨年度の荒天による欠航実績を見ますと、石巻―長渡航路は75回、鮎川航路は6回となっており、欠航回数に大きな差がございます。これは、洋上のうねりがさほどでなくとも、旧北上川河口付近の荒れが大きいため、川から船が出航できないということに起因したものであります。この課題を解決すべく、荒天時の定期船の退避場所として石巻港の一角を利用させていただけるよう県に対して要望を行いましたところ、利用に関しては問題がない旨の回答をいただいたところであります。しかし、荒天時になりますと、洋上で操業している漁船等が瞬く間に石巻港に退避してくるため、定期船を係留するスペースが確保できない状況となっております。石巻から出航できないために鮎川側の航路まで欠航してしまうという状況が生じないよう、何とか当該スペースの確保がなされ、1便でも欠航が減るよう、県や関係機関と調整を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。 なお、裁判員制度については総務部長から答弁をいたしますので、御了承願いたいと思います。 ◎柴山耕一総務部長 私から、裁判員制度についてお答えいたします。 裁判員制度は、裁判官と国民から選ばれた裁判員が、殺人事件や放火事件などの重大な刑事裁判の審理において、それぞれの知識や経験を生かしつつ一緒に判断することにより、より国民に身近で理解しやすい裁判を実現することを目的に、平成21年5月までに導入されることになっております。この制度の導入に向け、仙台地方裁判所石巻支部や仙台地方検察庁は、裁判員制度の円滑な実施と制度の趣旨を理解していただくために、石巻広域圏の住民や地域団体を対象にした出前講義を開催しており、今後もミニフォーラムや模擬評議などの開催を通じて裁判員制度の普及、啓蒙に努めているところでございます。本市での取り組み状況につきましては、市報の本年5月号と7月号とで仙台地方裁判所が行う説明会や各種行事などの記事を掲載したほか、来る11月号からは順次4回の連載により裁判員制度の概要を周知し、市民の皆様にこの制度への理解を深めていただくことにしております。 また、来る10月30日に遊楽館において職員を対象にした研修会を開催し、市民の皆様からの問い合わせに的確に対応することができるよう勉強することにいたしております。 次に、広報ビデオやDVDの利用状況についてでございますが、広報用ビデオやDVDは仙台地方裁判所石巻支部や仙台地方検察庁において常時市民への貸し出しを行っておりますほか、本市におきましても図書館を初め各地域の図書館分室、公民館、各中学校及び高等学校へ広報ビデオやDVDの寄贈を受けており、図書館や公民館においては一般への貸し出しとあわせ、地域団体の研修会などで有効に活用いたしております。 次に、パンフレット配布の状況についてでございますが、仙台地方裁判所石巻支部と仙台地方検察庁におきまして、約20種類ほどのパンフレットを作成し、出前講義や研修会、企業へのPR活動の際に配布していると伺っており、今後はこれらのパンフレットを本市の各施設にも備え、より多くの皆様に周知できるよう要請しているところでございます。 次に、選任手続の流れについてでございますが、まず平成20年秋に選挙人名簿の中から翌21年の裁判員候補者名簿が作成され、裁判所においてこの候補者名簿の中から事件ごとに裁判員候補者がくじにより選ばれることになっております。裁判員制度は、特定の職業や立場の人に偏らず、広く国民に参加いただくことを目的とした制度であり、裁判員候補者は原則的に辞退することはできませんが、70歳以上の方や重い疾病とか障害などで職務を遂行できないと裁判所が認めた場合には辞退することが可能となります。この裁判員候補者は、通常の事件を想定しますと1つの事件につき約50人程度が見込まれ、この候補者の中から辞退希望の有無の確認や事件との利害関係の調査など、裁判員を選ぶための手続が行われ、最終的には6人の裁判員が決定されることになります。平成17年における裁判員対象事件から試算した全国的なデータによりますと、裁判員候補者に選ばれる確率は約300人から600人に1人であり、また裁判員として選ばれる確率は3,500人に1人と見込まれております。 本市といたしましては、今後も裁判員制度がよりスムーズに浸透するよう関係機関と連携し、PRの強化に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 △発言の訂正 ◎土井喜美夫市長 先ほどの私の発言の訂正をさせていただきます。先ほどの離島の活性化に関する私の答弁の中で、網地島と田代島をめぐるモニターツアーについて、関係維持の活動と申し上げましたが、景観維持の活動の誤りでありましたので、訂正方お願いを申し上げます。おわびを申し上げます。 ◆10番(阿部欽一郎議員) それでは、何点かについて再質問させていただきます。 まず、離島の活性化についてでありますけれども、今回田代島と網地島が離島地域観光交流の調査地域に選定されたわけですけれども、その中で6月に第1回の石巻離島地域観光交流促進委員会が開催されたとのことですけれども、その際離島に対してどのようなアドバイスなり、あるいは提言があったのか、その辺お聞きしたいと思います。企画部長、お願いします。 ◎植松守企画部長 お答えいたします。 6月28日にサン・ファン館を会場に開催されました石巻離島地域観光交流促進委員会、その中ではまず離島の現状ということで私どものほうからも田代島、網地島のそれぞれの概要、それから愛ランドプランの概要についても説明させていただきました。また、離島航路事業者であります網地島ラインからは、現在の離島航路の現状についてもそれぞれ説明し、その中で今御質問のありました提言、アドバイスというのがありました。その1つとしては、まず網地島、田代島ともに漁業、自然等の観光資源に非常に恵まれていると、そういうために観光客を呼べる可能性は十分に持っているのではないかということです。それから、離島のそういう資源をどのように観光メニューにまとめ、そして生かして本土からの観光客の誘導につなげていくかということがまず重要なことではないかと。それから、デスティネーションキャンペーンの実施を踏まえて仙台圏からの集客、これを視野に入れた仕組みづくりが非常に大切ではないかと、このような提言がございました。 ◆10番(阿部欽一郎議員) この愛ランドプランの中の事業の1つとして、9月16日に島で学生による全国学生落語真打大会という名を打ってやったわけですけれども、本当にあの日は暑くて30度を超えた、会場の熱気からもむんむんしておったわけですが、ほぼ7時間、その間市長も審査員ということで、恐らく往復の移動時間を含めたら10時間近くなるのではないかと思うのですが、本当に大変御苦労さまでございました。おかげさまでああいうふうな形で終われたわけですけれども、そのイベントに立ち会われての市長の御感想、あったらお聞かせいただきたいと思います。 ◎土井喜美夫市長 まず、網地島というところは、温暖な、そして風光明媚な、住んでみて非常にいいところだと、こういうのは私どもこの地域に生まれ育った者は知っていますけれども、そういうよさをやはり一度足を運んで見て、そこに滞在をして、そのよさを体験してみることが必要なのではなかろうかと思います。そういった場合に、やはり団塊の世代を迎えて、大量の退職者が出ると、そして退職といってもまだ元気で頑張れる年代の方々です。そういう方々がぜひ足を伸ばしてもらうというには、やはりこの前のような1つのああいうふうな大学生中心とした1つの試みとして、学習院大学から東大、日大、立教大学、それから明治大学、そういう大学の学生たちの落語の真打大会をやったと、非常にイベントとしては画期的な試みだったなと思います。そして、落語を聞かせていただいて、非常に上手な方もいらっしゃいますし、これから努力をしなければならないという方もいらっしゃいました。ですが、そこに聞きに来た方々、おじいちゃん、おばあちゃん、人生経験の豊富ないろんな波風を乗り越えてきた御年配の方々が、上手な学生には上手な学生なりに大きな拍手、激励をしてくれるし、またもう一歩という方にも惜しみなく拍手をしてくれ、そして端的な言葉でこう言っていました。「あんちゃん、今度もう少し高い声でやりなさいよ」と、そういうふうに激励もしてくれました。人生経験の豊富な方々がいろんな人生経験を経て、波風をしのいできた御年配の方々がそういうふうに激励をしてくれると、これはこれですばらしい。今日本人に失われてきているそういう温かい感情があの会場に充満をしたと、それがやっぱりみんなのよかったなという感じがしたのではないかと思います。そういうようなことを考えますと、やっぱりそれに住民の方々、島民の方々の熱意、ちょっと職員を褒めるわけにいかないのですけれども、島民の方々が言ってくれたことをそのままを言います。職員の皆さんも泊まりがけで、本当に自分のことのように汗を流して一生懸命やってくれたと、土井市長、本当に職員の皆さんに感謝すると、土井市長も折に触れてみんなにお礼を言ってもらいたいと、そう言っていましたので、これは私の言葉ではなく島の方々がそう言ってくれました。ですから、島民の皆さんも、お客さんも、そしてそれを主催者側の方々と一体となって職員も一緒にやると、そうするとああいうふうなほのぼのとしたいい人間的な交流ができるのではないだろうかなと思って感心して見させていただきました。そういうことで、真打ちになろう、ならないではなくて、島民の皆さんが失敗した方には自信を植えさせてくれると、そしてまたうまい方にはもっともっと上達するようにさらなる自信を植えさせてくれる。えてして人間というのは失敗することをとやかく言う人多いですが、そういうふうに自信を持たせてやっていただくというのもいいことではないだろうかなと思います。 ◆10番(阿部欽一郎議員) どうもありがとうございました。愛ランドプランの中心的存在であります企画部長、御感想をお聞かせください。 ◎植松守企画部長 当日は非常に暑い中、それから網小医院の体育館に入り切れないくらいの320人の方が島内外からお集まりいただいたと。それで、今市長が言った7つの大学から18人の学生が東京都などから来まして、エネルギーをいっぱいいただいたという思いがありました。そして、こういうふうに成功したというのは、何よりの原動力は、若い職員という形もありましたけれども、やはり島民の方々で組織します実行委員会、網地島コミュニティー推進協議会や行政区、婦人会、それから網小医院の方々の55人のそういう実行委員会の方々の協力なくしては恐らくなり得なかったと思います。その中で、会場の設営はもちろんでございますけれども、協賛金の募集までもやっていただきましたし、それから当日いらっしゃいました300人以上の方々全員におにぎりを無償でお配りしたと、そのおにぎりもつくっていただいたと。非常にそういう意味では愛ランドプランにもありますけれども、四季を通じて楽しめるまた来たくなる島というのが1つの島の将来像ですけれども、また来たいなと、そして元気にここで楽しく暮らしたいなというような思いにきっとつながったのではないかと思いますし、またそういうふうにあってほしいなと思います。 ◆10番(阿部欽一郎議員) そうなのですね、あの日おにぎり2個ずつでしたけれども、700個を2人で握ったと、朝早くから、そういった話を私も聞いておりました。 次に、デスティネーションキャンペーン関連なのですが、成功のかぎというのは何といっても地域の盛り上がりと民間サイドの熱意だというふうに思うのです。ここにちょっと気になるデータがあるのです。仙台・宮城デスティネーションキャンペーンの周知度についてというふうなアンケートがあります。これを見ますと、石巻地区に限って言えば、実施する時期も含めて知っている、これが7.5%、それで聞いたことがあるという人が16.1%、全然知らなかったというのは72.4%に上るのです。来月からもうプレキャンペーンが始まる。1年後には本番がスタートすると。そういった中にあって、もっと大々的に本腰入れてPRしていくというふうな必要性があるわけですけれども、その辺についての今後の決意というか、PRの決意、これはお聞かせいただきたいと思います。 ◎今野拓司産業部長 お答えいたします。 デスティネーションキャンペーンのことにつきまして御質問でございますけれども、周知度が低いといった御指摘でございます。今現在PRの取り組みでございますけれども、ちなみにガイドブックの作成、それから一般的になりますけれども、観光キャラバンの実施、それから市報への掲載などのほか、石巻観光協会、それから本市のホームページ、それから参加事業者のホームページにおのおの掲載していただきまして情報提供を図っているところでございます。ところが、今議員御指摘のとおり、県内の商工会議所が中心となりましてデスティネーションキャンペーンの周知度について調査したといった結果でございますけれども、これ平成19年3月現在だと思います。この中では全体では65.2%といったことでございますけれども、気仙沼地域や白石地区のほうではかなり6割の方々が知っていると回答した中で、石巻地域は塩竃地区に次いで周知度が低い状況にありました。こういったことから、今議員から御指摘いただきましたことを真摯に受けとめまして、プレキャンペーン、来月から始まりますけれども、このプレキャンペーンから来年の本キャンペーンに向けましては、今後離島であることを前面に出すなど独自の工夫も取り入れながら周知に努めてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解お願いしたいと思います。 ◆10番(阿部欽一郎議員) 本土が活気ないと、とてもではないけれども、離島のほうにまで足伸ばすというふうな人いない可能性が多いですから、本土の頑張りに期待したいと思います。 それで、浮き桟橋、これ石巻側の事業が決定したということは、これは島民にとっては大変な朗報だろうと思います。残り田代島、網地島、鮎川、各1港の事業のめどについて、この辺企画部長どれくらいかかるというふうに読んでいるか、その辺お聞かせいただきたいと思います。 ◎植松守企画部長 お答えいたします。 今も議員から御質問ありましたように、石巻側については国土交通省のみなと振興交付金事業ということで、県の港湾課が事業主体となって建設が決定したというふうな状況でございます。ただ、今質問ありました3つの漁港、いわゆる網地島、仁斗田、それから鮎川につきましては、県の漁港整備計画にまず盛り込まれなくてはならないというのが1つ大きな前提でございます。そして、事業1つが約3年ぐらいかかるだろうというような、1つの浮き桟橋を建設するのに。ですから、そういう中で3つ漁港に浮き桟橋を設置するということになると、大体5年ぐらいはかかるのではないかなということでございます。県の漁港整備計画の中には、浮き桟橋の事業というのは盛り込まれておりませんので、明確に何年先ということははっきり言えませんけれども、どうしても浮き桟橋がないとカーフェリーが接岸しても車の乗りおりが全くできないという状況にもなりますので、定期的に県の地方振興事務所と開催しております政策調整会議の中でも、随時私どものほうも説明し、理解を求める努力はしてきておりますけれども、今後ともそういう意味でますます県とも定期的に協議も持っておりますし、具体の形で、目に見えるような形で、できるだけ早い時期に事業化のめど、それから何年くらいまでに設置できるというのはこの場でもお示しできるようにしたいなと、このように考えております。 ◆10番(阿部欽一郎議員) 浮き桟橋、完備されないことにはマーメイドにかわる新型の大型のカーフェリーが建造できないというふうなこともありますよね。この先マーメイドがどれぐらいもつかというのは、これわかりませんけれども、本当に早い時期の浮き桟橋の整備というものに全力を挙げて取り組んでいただきたいとお願いをしておきます。 次に、荒天時の定期船の避難場所についてですけれども、これはやはり定期航路だけに、台風が来るから、さあ、逃げようというふうなわけにはいかないわけです。ぎりぎりのところまで就航させて、それでやっと避難するわけですけれども、そういうことになっていますと本当に安全な場所どころか、逃げる場所そのものがなくなるといった状況も起こり得るわけです。西港では、波が入ってきて避難場所には適さないということで、ほとんどが山西造船所付近とか、それから工業港、そのために満杯状態です。こういった非常時、安全かつ確実に避難場所を確保するために運航業者も工業港を何回か現地検分して、ここだなというふうな最適地も目星つけているそうなのです。それで、5年ほど前から港湾事務所とか、東北運輸局などに要望はしているらしいのですが、やはりお役所の壁が厚いというか、これは先ほどの答弁では許可はいいのだと、もうもらっているというふうなことですが、確かにそうなのですけれども、そうすると定期船のわきに次から次へととにかく漁船が抱き合わせになるわけですから、そうでない専用の避難係留地というものが欲しいわけです。そのことをお願いしているのですけれども、先ほど言ったようにちょっとお役所の壁が厚いというふうな状況になっていますので、専用スペース確保の早い時期の実現へ向けて、企画部長、もう一度その辺のところを決意のほどをお聞かせいただきたいと思います。 ◎植松守企画部長 お答えいたします。 先ほど御質疑の中でもありましたように、荒天時の避難場所ということで、工業港に行った場合でも専用の場所がないということで、ほかの船との抱き合わせになって、しけがおさまっても全然出れないと、現実に2日間ほど出れないような状態になったということでございます。避難場所の確保については、先ほど言いました石巻地方政策調整会議というのが正式な名称ですけれども、その中で圏域の地域課題ということで私どものほうからずっと県のほうには提案し続けております。 それで、離島住民の生活の生命線とも言えます航路の安定的な確保、それから維持について、河口の状況がなかなか波がおさまらないと、それからそのために工業港に行っても専用の場所がないということで、非常に現実に支障を来しているという状況でございますので、今後とも県のほうにその辺の状況も説明し、それから先ほど質問にもありましたように現場の中で既に大体この場所がいいのではないかということで具体に提案もしておりますので、今後その場所についてさらに突っ込んだ県の港湾担当者との話し合いをして、できるだけ早い時期に専用の避難岸壁の確保に努めたいと、このように考えております。 ◆10番(阿部欽一郎議員) それでは、最後に裁判員制度のほうについてちょっとお尋ねしておきます。 大変詳しい御答弁でよく理解することができました。なお、石巻市図書館での広報のビデオあるいはDVDの貸し出し状況、もしわかっておりましたら総務部長、お答えいただきます。 ◎柴山耕一総務部長 お答えいたします。 図書館に備えつけている裁判員制度に関するビデオ、それからDVDにつきましては、まず「裁判員~選ばれ、そして見えてきたもの」というのが1点、それが「評議」というのが2点目、それから3点目が「ぼくらの裁判員物語」というのがございます。この3点についてはビデオとDVDの両方がございます。それから、DVDだけのものについては「裁判員プロジェクトはじめます」というアニメーションのものがございます。これらについて、昨年の12月以降順次貸し出し等を行っておりますが、現在の実績としてはビデオ10件、DVDが10件、合わせて20件というところにとどまっております。 ◆10番(阿部欽一郎議員) ありがとうございます。その中の1件に私入っているかどうかわかりませんけれども、私も図書館のほうに行って見させてもらいましたけれども、本当にすごくよくできているのです。アニメのほうは22分間ぐらいなのですが、これは主人公、高校生の男女です。それで、物語風にずっとできていますし、また「裁判員」というそれはドラマ形式です。それで1時間8分、出てくる人たちはテレビでもう顔なじみの方々が結構出ていますし、本当に勉強にもなりますし、見ごたえのあるものですので、その辺のところももっともっとPRしていったほうがいいのではないかと思いますので、ひとつよろしくお願いします。 ◎柴山耕一総務部長 確かに市民の間にこの裁判員制度が浸透しているかというと、私もかなり悲観的な今見解になっております。やはりこの制度が定着するのには、まず自分が裁判員に選ばれたときにどうなるかという問題、1つ大きい問題ございますし、それから最高裁判所の調査によりますと、勤めている方が裁判員として裁判に参加しやすくなるために何を一番してもらいたいかということの中で、3分の2の方が企業経営者や幹部の間に制度の理解を広めることをしていただきたいという回答をしております。こういうことを考えてまいりますと、ただビデオを備えておりますから貸し出ししますからごらんになってくださいばかりではやはり広まらないだろうと思いますので、市報で4回掲載した後は市の方から各種さまざまな行政委員の会合なり、あるいは経営者の集まりなどに出かけていって、積極的にPRするというのが一番望ましいかなと考えておりますので、裁判所のほうとどのような方式がいいのか改めて協議してまいりたいと思います。 ◆10番(阿部欽一郎議員) 先日も石巻青年会議所の方で裁判員制度についてセミナーで学んだようなのですが、実際選任手続については、裁判所が市の選管に対して必要な裁判員候補者数というのも前の年、つまり来年の9月までに割り当てて通知するというふうなことのために、手続の準備というのは実際もう来年8月からスタートしていかないと間に合わないというふうなことなので、その辺を勘案しながら目いっぱい広報活動をしていただきたいと思います。 質問を終わります。 ○副議長(大槻幹夫議員) 以上で10番阿部欽一郎議員の質問を終わります。暫時休憩いたします。   午後3時11分休憩                                             午後3時30分開議 ○議長(髙橋誠志議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。1番黒須光男議員の質問を許します。1番。   〔1番黒須光男議員登壇〕 ◆1番(黒須光男議員) 質問の演壇に立ったわけでありますが、提出順に御質問させていただきたいと思います。 まず、市長の政治姿勢についてでございます。私、近ごろ多くの市民とお話をするわけでありますが、土井市長の行為、行動がさっぱり意味不明であるという、そういう市民の声であります。私は、市議会議員の一人として、市政をチェックするその役割を担っている一人として、いろいろと私なりに発言なり行動しているわけでありますが、大体市長の反対をすると正論になっていると、今の政治情勢。それだけ土井市政は追い詰められてきている。土井市政は末期症状であるというふうに言わざるを得ないのであります。私も長い間県政にあって、あるいは市政のほうは短いのでありますが、政治家として分析した場合、やっぱり市長はもっと公平に開かれた市政に向かって進んでいくことこそ、市長のそういうことでの光り輝くわけでありますが、残念ながら脱落点と言わざるを得ません。市長は、現在の市長の立場としてのその姿勢、市民の声がどうあるのか、どう理解されているのかお尋ねをいたしておきたいと思います。 次に、第2点目でありますが、私は3年間やってきたのです、電算問題。不正であると、電算問題、不正があるとずっと言い続けてきた。この間実は市議会議員の皆さん、阿部弁護士と私お会いしたのです。33人の市議会議員が再選挙は相ならぬというふうなことでお訴えをしたときの弁護士です。私1人選挙やむなしというふうなことでやったのですが、そのとき弁護士からも話がありました。「黒ちゃん、あなたも賛成してくれないか」と、「いや、私はできない」ということできっぱり私は阿部弁護士に協力しなかったのですが、私と阿部弁護士は仲がいいのです、ずっと。それで、阿部弁護士から、「黒ちゃん、実は何で電算騒いでいるのだ。電算の根拠は何だ」という話。「先生、あれは事前着工なのですよ。契約前にみんな工事が終わっていたのです。官製談合なのです。ですから、市当局は私をつぶさなくてはならないのです。バッジを外さなければならないというふうなことなのですよ」、「ああ、わかった、そういうからくりか」ということでございました。まさにそういう意味で電算は土井喜美夫市長の陰謀です。これは、政治家として私は近日中にしっかりと答えを出させるということでございますので、市長の見解をお伺いさせていただきたいと思います。 次に、青果移転に伴う市長の本音であります。市長、ずっと私も聞いています。無会派の近藤議員、今2人で座っていますけれども、いい質問しました。大体部長なり、次長に責任を転嫁して、私は知らない、知らないと、こんなこと小学生でもうそだというのわかりますよ、市長。ですから、市長はみずから、もし万が一知らなくても私の責任だと、部下の責任は私の責任であるというくらいの大物政治家でなくてはあなただめでしょう。そういううそをついてはだめです。しっかりこれも認めて、やっぱりおわびをすると、私がやったのだというふうなことを、それですっきりするのではないですか。 また、なぜ現在地なのでしょうか。おかしいのです。これも再質問で質問しますけれども、お答えをいただきたいと思います。 次は、ギャンブルの施設、オラレの誘致における市長の暴走です。総務企画委員会、今頑張って、電算のほうではちょっと逆なほうをやっていますけれども、ギャンブルのほうでは頑張っています、総務企画委員会。大体反対が多かった。こういう見通しですと、マスコミいわく、私言っているわけではない、マスコミは18対15かなと言っている、否決される。これはまさに天の声ですよ、市長。やめなさい、これは。大体町場にギャンブルを持ってきて、そこに人を集めて市民と交流するなんて、そんな発想する自体が珍奇です。どうですか、傍聴の皆さん。本当に情けない。これに対する市長の見解、黒須光男のそういう質問でやめますとはっきり言ったほうがいいのではないですか。どうですか、市長。それぐらいの強い決意で市長に意見を求めますので、明確な御答弁をいただきますようにお願いをして壇上を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。   〔土井喜美夫市長登壇〕 ◎土井喜美夫市長 黒須議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、私の政治姿勢についてお答えをいたします。まず、人事の登用についてでありますが、社会の少子・高齢化やグローバル化が進展する中、国においては小さくて効率的な政府への取り組みが進められており、官から民へ、国から地方へとの考え方のもと、規制改革、地方分権などの取り組みがされるとともに、国の行政のスリム化、減量化が進められてきました。地方公共団体におきましても、地方分権の進展による権限の移譲、多様化するニーズや厳しい財政状況下で柔軟に対応するため、少数精鋭主義による効率的な行政運営を担える人材の確保と育成が質の高い行政サービスを提供する上で大変重要であると考えております。このような状況を踏まえながら、過去の勤務態度や経験、実績をもとに適材適所の職員配置を実施いたしております。 次に、電算統合システムについてでありますが、これまで再三再四にわたり申し上げておりましたとおり、議員御指摘のような不適切な公金の支出、事前着工及び公文書の偽造については、そのような事実は一切ございません。また、あす黒須議員みずからが訴訟を提起した事件の控訴審の判決があります。合併に伴う電算統合問題につきましては、仙台地方裁判所石巻支部の判決において黒須議員の訴えが棄却された事実のとおりであり、本市としては議員がるる指摘しているようなことは全くもって不可解でなりません。この際はっきり申し上げますが、市民の皆さんの代弁の場とも言える議場での一般質問において、消えた5億円とか、不正利権疑惑、あるいは私の謀議、疑惑隠しの公文書ねつ造など、あたかも事件があったような表題でこれまで質問を繰り返されておりましたが、甚だ心外であり、議会の品位を汚すことはもとより、市政への不安をあおり立てる言動であります。ましてや、今回はさらば云々というタイトルであり、このことは大変迷惑なことであります。いずれにいたしましても、明日黒須議員が政治生命、政治姿勢を傾注して控訴しております裁判の判決が下されます。その結果を待ってしかるべき場においてコメントさせていただきたいと考えております。 なお、青果移転については産業部長から、オラレの誘致については企画部長及び教育長から答弁いたしますので、御了承願いたいと思います。 ◎今野拓司産業部長 私から、青果移転についてお答えいたします。 まず、責任問題についてでありますが、石巻青果花き地方卸売市場の移転につきましては、議員の皆様方からの心強い御提言を受け、現協定を拡大解釈する形で移転整備を容認し、本市へとどまっていただけるようお願いしたところであります。しかしながら、移転先につきましては、株式会社石巻青果がみずから決定することとはいえ、東松島市への移転という非常に残念な結果となったわけであります。これまでの経緯、経過や現下の財政状況を十二分に踏まえ努力を重ねてきた結果でありますので、御理解を賜りたいと存じます。 次に、なぜ現在地なのかとの御質問についてでありますが、本市にとりまして食の安心、安全の確保や企業の育成支援、逼迫する財政の健全化につきましては非常に重要なテーマであります。石巻青果市場の民営化に際しましては、これらを解決に導く手法として無償貸し付けという支援策を講じながら現在地での営業を保障しつつ整備を図り、もって食の安心、安全を確保するという内容の協定を取り交わした次第であります。したがいまして、民営化して間もない時期に移転整備を申し出られたことは、本市といたしましても直ちには容認できない事態であったものでありますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◎植松守企画部長 私から、オラレの誘致についてお答えいたします。 まず、中心市街地活性化策との整合性についてでありますが、地域還元型コミュニティースペースオラレの誘致につきましては、これまでも機会あるごとに御説明申し上げてまいりましたとおり、コミュニティースペースと舟券の場外発売場を併設した施設でありますが、ギャンブル施設の誘致ではなく、新たな手法でのコミュニティー施設の開設と場外発売場の収益金から配分される協力費を新たな財源として、教育、福祉及び環境対策並びに中心市街地活性化事業などに活用しようとするものであります。また、中心市街地にオラレを開設することにより、中心部の商店街に人の交流が生まれ、にぎわい復活への一助になるものと考えております。今後改正されたまちづくり3法に基づく活性化基本計画の策定に当たり、その役割も位置づけながら、コンパクトでにぎわいあふれるまちづくりを推進いたしますとともに、コミュニティー施設として開設予定のまちの駅市民交流プラザは、より多くの市民の皆様に気軽に集っていただけるような施設にしてまいりたいと考えております。 ◎阿部和夫教育長 私から、オラレ誘致における私の見解についてお答えいたします。 まず初めに、オラレ石巻誘致の最大の目的は、本会議2日目の設置条例の審議の際、黒須議員の質問にお答えしたとおり、中心市街地のにぎわい復活と市民交流の場の提供等、市民の福祉増進施策の一環であると認識いたしております。子供たちの教育への影響についてでありますが、この問題に関しましてもさきに申し述べましたとおり、子供たちにとってよりよい教育環境を整えることは教育としての基本理念でございます。この理念から申し上げれば、競馬、競輪、競艇、オートレースなどのギャンブル施設は、教育環境上決して好ましいものではないと考えますが、これらのギャンブル施設が全国各地に公営で設置されているのも事実であります。また、私たちの身近に存在しておりますパチンコや宝くじ、サッカーくじ等もギャンブルの範疇に入るのであれば、このような施設が教育上悪いと隠したり、子供たちの目に触れさせないようにすることは、現代社会の営みの中では実現不可能なことであろうと考えます。さらに、高度な情報化時代に生きる子供たちには、インターネットを通じてよいことも悪いことも混在した情報が時間を問わず流れ込んできており、これらはどうしようもない現実であります。私が無菌状態の環境はあり得ないと申し上げましたのはこのような理由からでありまして、むしろこのような現実社会の中で自分を律することができる子供たちを育てていかなければならないのが私たち大人の責務ではないかと考えております。また、私は無菌に近い状態で育った人間が現実の社会に直面したとき、たくましく人生を切り開いていけるのか疑問でありますし、心配でもあります。要はオラレという施設が子供たちの健全な育成に甚だ問題があるものなのかどうかは、私たち大人がどのような危機管理を行っていくか、そして子供たち自身がどのようにとらえるのかといった心の問題ではないかと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆1番(黒須光男議員) 再質問をさせていただきたいのですが、まず政治姿勢の第1点目であります。私は、3年前にも市の幹部の皆さんに提言をさせていただきました。特定の県議との励ます会を市の幹部がしていると、これは好ましくないのではなかろうかというふうな質問でございました。以来ずっと私はその関係、今でも続いているのかなというようなことで注視をしておったわけでありますが、先般の県議会議員の選挙で市長はある特定の県議会議員候補を市役所の玄関前でマイクを持って推薦のお話でした。かなり熱のこもった演説でありました。私は、今まで県議会議員長いのですが、やってもらったこともなければ、そういうものやってもらおうという気さえしないのです。といいますのは、市長を中心に地元の県議会議員は全員一致団結して市のほうに協力をする、市長なり市の幹部が県のほうに足を運んだ場合、一緒になって県の当局に陳情して、そして目的を達成する。これが市長としてのうまくそういうものを運んでいくことが県との太いパイプを保つことができる、私はそう思っておるわけでございまして、市長のそういう行為、ちょっと行き過ぎてはいないだろうか。例えば頼まれてもお断りするぐらいの他の県議会議員の候補者に対するそういう温かい配慮というものが必要ではなかったろうかと思うのですが、いかがでしょうか。 ◎土井喜美夫市長 黒須議員も私も選挙を何度かやってきております。選挙でお世話になったときは選挙でお返しをするというのが我々の鉄則でございます。そう考えたときに、この前の選挙の場合に私が当選するに当たって、県議会議員の候補者の中でお一人の方が親身になってずっとやっていただいたと、そういうことでマイクを持たせていただいたということでございますので、よく議員方が選挙の恩は選挙で返すのだというお話で理解をしてもらいたいと思います。 ◆1番(黒須光男議員) 市長、それは大きな間違いだと思います。いいのですよ、応援するのは。例えば個人演説会ですとか、その支持者の集まる第一声ですとかというふうなことでは私いいと思います。ところが、市役所の前です。市民もおります。市役所の職員も中立、公平です。そういう方々に向かって市長が声を張り上げると、市民の皆さんは何だと。市役所の心ある方々も非難ごうごうです。そういう意味で、県政との太いパイプがこれによって断ち切られたと私は思って残念であります。 ところで、もう一つお聞きしますけれども、先般この県議会議員の息子さんが結婚式でした。並んでいる市の幹部の方々で出席しない方は手を挙げてください。出席しなかった、6月の結婚式、ちょっと手を挙げてください。それでは、出席した方。出席者、副市長、総務部長…… ○議長(髙橋誠志議員) 1番議員に申し上げますが、当局に対して一般行政の質問というふうなことで議論をしていただきたいと思いますが、名指しで挙手と、そういったことに関しましては認めがたい部分がありますので、その辺質問には配慮していただくようにお願いします。 ◆1番(黒須光男議員) といいますのは、そういう市長の姿勢というふうなものが大きく市役所に影響しているのです。ですから、こちらにいる6人出ていますよ、結婚式に。ですから、出席した他の業界の方々ですとか、いろんな方が出ているのですが、びっくりしているのです。県議会議員ですよ。なぜ市役所の方々がそういうところに出ていかなくてはならないのか、市長のそういう偏った行為、行動というふうなものが批判の的になっているというふうなことは御理解をいただきたいと思うのであります。 次に、2点目でございますが、先般同志社大学の教授が逮捕されています。これは、河北新報の社会面に大きく出て、高知県警が逮捕した。これによりますと、PFI、入札のPFIで贈収賄があった。あるいはこの方は電子カルテシステムを導入した、島根県時代に全国に先駆けて導入した方であるという新聞なのです。これを見て市長は何か感じることございませんでしたか。 ◎土井喜美夫市長 何も感じませんけれども、今PFIの話は広域議会で決定したことですから、議員、いろんな質問があるならぜひ広域議会に議員としてお出になってやってください。そこで決定した話ですから、答える何物もありません。 ◆1番(黒須光男議員) PFI、消防庁舎30億円ですよ、市長。私言っているのです、この30億円の内訳、8億5,000万円がビルシステムというある会社にいっているのです。月々350万円がその会社に支払われている。ただ掃除するだけでしょう。全くおかしな現実なのです。ですから、私は市議会議員として、市長は広域行政の議員になってと、私無所属ですからなれるわけないでしょう。ですから、こういう席できちんと市長に物申しているわけです。御理解いただきたいと思うのでありまして、お答えできなければそれはそれで結構でしょう、やりたくないのであれば。 次に、政治姿勢の中で保育士の問題、幼児教育を扱う保育所の臨時保育士の方約100人です。この方々を今まで市が採用しておったのです。これをNPOにお任せするということで今回提案されているわけです。3年間で6億数千万円ですか。ですから、大変な金額です。水澤議員も鋭い質問をされておって、なかなか私も感心しておりましたけれども、かなり高上がりなものになっている。現在の石巻市は厳しい財政運営を余儀なくされている中でどうしてNPOなのか、私には理解できないのであります。そして、その方々のバックボーンを見てみたのです、だれが実質この会社を運営しているのか。やっぱり偏っていると思います。政治的にいろんな選挙に立候補したり、あるいはこの間の参議院でも特定の国土庁の出身の方をしっかり応援して、やっぱりそういうものを見ると心配なのです。公平、中立な幼児教育をつかさどるNPOが政治的にかなり踏み込んでいるということでございますので、これは市長、その辺の認識は持たれているのでしょうか。 ◎土井喜美夫市長 ちょっとそこまで踏み込んで、わかりませんので、担当部長から話させていただきます。 ◆1番(黒須光男議員) 市長がわからなければいいです。部長、わからないのだから。 オラレを私ずっと見ておったのですが、オラレには土井市長の元秘書が今の決定された場所に決まるように働きかけたという、そういう行為はなかったのでしょうか。 そして、そのオラレの向かいにNPO法人の事務所が今度出たのです。ですから、私はちょっとやり過ぎだと、これは。一貫してそういう流れができていたのではないかというおそれがあるのですが、その辺の考えいかがですか。 ◎土井喜美夫市長 全く初耳でございまして、なかなかわかりません。全く初耳です。 ◆1番(黒須光男議員) では、NPOの事務所がどちらにあるか市長はわからなかった。 ◎土井喜美夫市長 全くわかりません。 ◆1番(黒須光男議員) わからないのでは詰めようがないですね。市長の今の姿勢でしょうから仕方ございません。 市長の事務所経費かなりかかっているのです。秘書も2人おりますし、事務所も。全国でなかなか市長が事務所持っている人は少ないです。ですから、市長の政治資金団体を見ますと収入が余りなくなっているのです。ですから、どこから持ってきているのか私不思議なのです。これ市長、本当ですよ。だから、誤解されるのですよ、市長。市民みんな誤解していますから。その辺どうですか。 ◎土井喜美夫市長 職員の給料の問題、ここで話していいかどうかわかりませんが、給料とか何かは全くございませんので、調べてみてください。そういう人を育てるために一生懸命私が苦労している時代からみんな汗を流してやってくれている、そういう友情があるということを理解してもらいたいと思います。 ◆1番(黒須光男議員) ただ働きだから経費はかかっていないという見解のようでございますが。 私は、さっきも言ったように、市長の政治姿勢、しかも部下の方々の行為、うそつきですよ。はっきり言って、うそ。みんなわかっている、市長がうそついていることをね、わかるでしょう。うそですよ、まるっきり、100%。こういうことを人前で言うのではないですよ、市長、うそを。どこで知らない、知らない、私わかっているのですよ、市長。ただではないでしょう。 ◎土井喜美夫市長 ただです。というのは、お一人はもう70歳過ぎて年金生活者です。そして、私の親族です。もう一人は全く小遣い程度です。理解してください。どこもおかしいところないです。調べてください。 ○議長(髙橋誠志議員) 1番、ちょっと待ってください。質問が通告の1番に行ったり、4番に行ったりというようなことでございますので、整理をして一貫して質問していただければいいなと思うのですが、よろしくどうぞお願いします。 ◆1番(黒須光男議員) 市長が答弁すると、早まって質問しなければならないのあるのです。私も臨機応変にやっているのです。肝心なことを早く言わないと時間切れになってしまいますから。金はくれていない、私みんなわかっているのですよ、市長。ここでは言わないから、別な場所に移しましょう、それは。これはいいでしょう。 次に、市長の政治姿勢わかりました。職員に金も上げていない、何もしていない、何していない、わからない、NPO法人の事務所もわからない、あきれて物言えないから、これは私は政治姿勢のほうはもうやめました。 ところで、2点目、不正な電算システムの市長の陰謀です。私は、この電算の問題、市長は裁判、裁判と言っていますけれども、裁判は民事です。私もやっています。ところが、県警から、私が訴えているのです、市長を。何で訴えているかは私はここでは捜査に差しさわりがありますから言いませんけれども、訴えている、警察に告発している。それで、いよいよ私が何週間か前に県警に出向いて調書が終わりました。私、そのときに驚いたのです。県警は私よりも知っているのです、電算。市長、からくりを、私より知っている、一をしゃべれば十知っていますから、県警は、その捜査官、刑事。 そこで、お尋ねしますが、議長のお許しをいただきまして議会の事務局長にお尋ねします。裁判、裁判と市長は言っていますけれども、裁判には肝心な市の資料を出さなかったのです。出せない、出せないと、甘かったのですよ、裁判。ところが、百条委員会の秘密会も出せなかった、私も頑張ったのですけれども。出せないのです。私は泣きましたよ、裁判の甘さに。どうですか、議会事務局長、こうした資料、県警に提出しているのかどうかお尋ねをしたいと思います。 ○議長(髙橋誠志議員) 議長あるいは議会事務局に対しての質疑は本来なじまないと思います。ただ、係争中というようなこともありますし、議会事務局としてもこれまで対応してきた経緯がありますので、確認というようなことで、一回確認をするというようなことであれば事務局長に答弁いたさせますけれども、それでよろしいですか。(1番黒須光男議員「はい」と呼ぶ) ◎新妻周俊議会事務局長 お答えいたします。 警察からのそういう資料の提供の要求につきましては、議会が告発者になっておりますので、要請あったものについてはすべて提供しております。 ◆1番(黒須光男議員) 議会も告発人になっていますし、私も告発人になっていると、お互いに告発人になっている。でも、山は動いたと私は見ておるわけでございまして、そうした裁判に出されない資料が議会筋から流れているという確認をとらせていただいたところでございます。 総務部長にお尋ねしますが、その他の電算の資料、総務部の総務課に要請があって提出しているのかどうかお尋ねをいたしたいと思います。 ◎柴山耕一総務部長 お答えいたします。 警察のほうから文書で要請があったものについては、これに対応いたしております。 ◆1番(黒須光男議員) 1つだけ……市長、ちゃんと聞いてください、肝心なところだから。あなた、ここ一番大切なのだ。警察も動いて、今の総務部長の話ですと資料を提出しているわけです。ですから、私以上にこのからくりを全部知っているのです、県警は。 そこで、ずっとこの議場でも議論を尽くし、裁判でもいろいろ争点にもなってまいった八木メモです。八木メモというのは、市長、市長ともう一人の方が新世紀クラブに行って、そこで阿部正敏元市議会議員から利得あっせん罪だと言わしめるような言葉を吐かれたということで市長が持ち帰って、平成16年1月16日に市長室に幹部を集めて八木メモを作成したのです。そのとおりの内容で市長は作成しました。これが実は裁判所にも提出され、警察署にも提出されている。市長、本当にこの会議、阿部正敏さんが利得あっせん罪になるものを話ししたのかどうか。肝心の市議会議員の仲間の方々は、阿部正敏さんはそういうことは一切言っていないと、そういうことはないと、断じてないということを調書にしたためて、警察にも行っているのです、その書類。どうですか、市長、どちらが正しいのですか。 ◎土井喜美夫市長 もうそれ今言われてもちょっとわからないですね。判決が下るのだから、あしたまでお待ちなさいよ。 それから、もう一つ、議員は聴衆がいるとまるでNPOの事務所が立町の向かいにあるとか、私の事務所の者がオラレの場所をここにお願いしたとか、全くないですから、そんなでたらめ言わないでください。今メモが来ましたよ。NPOの事務所は立町ではありませんと、こう書いてありますよ。あなたはなぜそういう一般大衆の人を、わからない方を巻き込んでそんなでたらめ言ってはだめだよ。 ◆1番(黒須光男議員) これはいずれ明らかになりますから、それはいいでしょう。 市長、今八木メモの件です。市長、本当にわからないのですか、これ。八木メモのその会議を開いたところに市長は出席しているのでしょう。 ◎土井喜美夫市長 何か議員は頭がいいのですね、何年も前の話、よく覚えていますね。今まで10年以上市長をさせてもらったような感じなのです。本当に長く感じますので、それは今言われても全く、次から次から新しい問題が出てきていまして四苦八苦ですから理解してください。それで、あすわかるのでしょう。 ◆1番(黒須光男議員) あすはあすで民事の裁判ですよ。これは違う。大ごとなのです。警察なのです。ですから、私はその警察に上がって議論されていることが本当かどうかというのを確かめているのです、市長。八木メモは今までずっと議論されて最大の争点ですよ、これ。これがわからないということ市長ないでしょう。あなたが出席をして、そしてあなたが主催をして、そして公文書をつくって、その公文書で百条委員会をつくらせたのですよ、あなたは。どうですか。はっきり陰謀でしょう。その辺でしょう。 ◎土井喜美夫市長 議会の皆さんに私が百条委員会をつくってもらうほど力はございませんので、ひとつ誤解のないようにしてください。議員は議員の立場で多分おつくりになったわけですから、それは見当違いですよ。 ◆1番(黒須光男議員) 議会がそういう百条委員会をつくる土台というのがあるのです、市長。市長のそうしたいろんな一連の陰謀ですよ。そういう公文書を偽造したりやってきたのが百条委員会をつくらせしめたのです。議会まで冒?している、市長。ですから、この辺はいいでしょう、もうこれよりは捜査が入ったという御理解が、今書類が持っていかれているというふうなことの答弁ですから、これはいずれ民事どころではないですよ、はっきりとしたこれは見解が出されるというふうに私は確信をいたしておるところでございます。 次に、青果問題、何点かちょっとお尋ねをしたいと思うのですが、前の市長と青果側は蛇田の西部土地区画整理事業内に用地を確保したわけでありますが、市長がそれを却下してやめてしまったわけですね、財政難と。ところが、私は関係者に聞いてみると、市長の側近にも聞いてみたのですが、ジャスコとは深いつながりがうちの土井はあるのですよと、相当近いですよという話を聞いて、なるほどなと、これもあるのだなと。その関係はどうですか、市長。 ◎土井喜美夫市長 議員が深い関係というと何か変な意味での深い関係みたいに聞こえるのです。(笑声)あなたのキャラクターから出ているのかどうかわからないのですが、そういうことではないですから、ひとつ誤解のないようにしてください。 ◆1番(黒須光男議員) あなたの側近からのお話がありましたので、確かめさせていただきました。 ところで、映画館、今まで中央の町場にあって大変繁盛した映画館がさくら野からジャスコに移ったと。これは、私は中心街にとっては大変な汚点だと思っているのです。建設部長、軽々とこういうものを喜んで許可を出したのですか。しかも、学校のすぐ隣ですよ。あなたが力強く推進をしたのですか、市長と十分にコミュニケーションを図って決定したのですか、その辺お尋ねします。 ◎津田幸榮建設部長 ちょっと詳しくはわかりませんので。 ◆1番(黒須光男議員) こんな答弁で私満足できませんよ、自分が許可を出した、担当部長でしょう。もう一回答弁を、再考を求めます。休憩しても求めますから。 ◎津田幸榮建設部長 ただいまの件については建築確認で許可をおろしたということですか。(1番黒須光男議員「許可であり、区画整理の担当でしょう」と呼ぶ)そうであれば、確認申請に誤りがなければ確認をおろすということでございます。 ◆1番(黒須光男議員) 私言っているのは、誤りとかではないのです。学校の隣にそういう教育長もさっき無菌状態どうのこうの言っていますけれども、私はちょっと納得できないのですが、そういうものを学校の隣に落とすときに十分に市長との協議をしたのかどうかということをお尋ねしている。 ◎津田幸榮建設部長 別に協議はしておりません。 ◆1番(黒須光男議員) 協議をしないで決裁をしたということでいいですね、部長。 ◎津田幸榮建設部長 そのとおりでございます。 ◆1番(黒須光男議員) 石巻青果市場問題、もう少し深みに入りたいのですが、私は、市長、現存地に市長が市役所の土地に建てろということを頑張っていますよね、ずっと頑張ってきたのでしょう。市役所の土地に、現存地に建てなさいという市の主張だったのでしょう、石巻青果市場を。市役所の主張だったわけです。(「所有地」と呼ぶ者あり)市の所有地に。それが私はやっぱり大きな影響を与えると思うのです。市役所の土地に建てるということは、(「市有地」と呼ぶ者あり)市有地に建てるということは、市長の権限が肥大だということです。業者に与える影響、会社に与える影響が大きいということからかなと私は思っているのです。みんなそう言う人が多いのですが、どうですか、市長、この辺は。 ◎土井喜美夫市長 ですから、議員、この議場の中でも何回かお話しさせてもらっていますけれども、株式会社石巻青果と行政のほうで存置整備で手を組んだわけです。そこに協定書を結んで、存置整備でやりましょうと。そして、存置整備でやるに当たって、7,500万円の基金を市から青果にお渡しして、そして年間少なくとも3,000万円のお金を15年間にわたってお出ししますよと、それでお互いにそれでいいですよと言って協定書を結んでスタートしたわけですから、ですから最初からそれを条件に民設民営という形で営業権をお渡ししたわけだから、お互い納得ずくでやったわけです。最初からここにというのでは協定書も何もないでしょう。ちょっと話すことがおかしいのだね。 ◆1番(黒須光男議員) そう言うのであれば、民設民営になったときに現存地でいきましょうという確約した書類はあるのですか、市長。 ◎土井喜美夫市長 ですから、協定書がそういうことでお互い結んだわけですよね。それで……(1番黒須光男議員「協定書にはどこにも書かれていない」と呼ぶ)書かれていないと言ったって、そういうことでお約束をして、そして調印をして、そして暮れにも、それから初売りのときもみんな喜んでやっていたと、こういう事実ありますから、それは皆さんにも聞いてもらいたいと思います。 ◆1番(黒須光男議員) 私石巻青果市場問題詳しいのですよ、実は。うちの兄貴も青果の常務ですよ。そして、小さいときからずっと行っていますから。そして、前の市長がある人を社長にするべく画策したことからいろいろ私の問題が出たのです。そして、その市長の権限というのは、当時開設権を持っているために本当に強かったのです。市長の発言が社長の地位も決められるという、そういうパターンだと。そんな力がありながら、開設権を手放したことから石巻市の不幸が始まったのです。だれですか、こんなことやってしまったの、開設権を。とんでもない話です。こんなばかなことをやった職員を本来は市長は首にしなければならない。市長は、本当はそういう決意で臨んでいかなければならないのに、私は知らない、部下にも言いっ放しにされる。だれが責任をとるのですか、このこと、市長。 ◎土井喜美夫市長 ですから、民設民営に権限を移行した、そして基金をお上げした、そして年間少なくとも3,000万円のものをお上げしますと、(1番黒須光男議員「そんなこと聞いているのではないよ」と呼ぶ)いや、黙って聞いてください。ですから、そういうことが一職員ができるはずがないではないですか。みんなで相談して、そして議員方にも報告をして、それでいいよということで手ばたきをしたわけですから、それが行政報告でしたり、一般質問を受けたりしてやっているわけですから、職員が単独でしたわけではないと思います。それは誤解のないように皆さんに聞いてください。 ◆1番(黒須光男議員) 今もめているのは、協定書なんかめぐって、市長は全然知らない、部下がやったことだと言っているのでしょう、今。市長は、(「誓約書」と呼ぶ者あり)誓約書ですか、そういうものを一切、市長は知っているのでしょう。 ◎土井喜美夫市長 ごっちゃにしないでください。協定書というのはお互い納得した協定書ですよ。それと全く、知らない人はあなたの意見を全く混同して思うのです。そういう論理のトリックをしてはだめですよ、そんな。わからない人はみんなあなたの意見に惑わされる。 ◆1番(黒須光男議員) すりかえてそんなことにするのならいいでしょう。 市長、ギャンブルのオラレの問題、時間ないからここに今ちょっと最後に臨みますけれども、市長は自分の後援会の幹部を集めて檄を飛ばして、議会への多数派工作に入った。あるいは国会議員なんかも管轄の市議会議員のほうに電話をかけるということで、オラレに一生懸命市長が奮闘している。しかし、こうした現状にならないうちに、やっぱりしっかりとした行為、行動をすることが市長の責任なのです。ですから、今市議会議員が多数を占めて反対だということになってきている。おろおろ後援会まで頼まなければならない。土井市長はまさにダッチロールだというふうに思うのですが、市長、いかがですか。 ◎土井喜美夫市長 それは、誤解です。後援会に頼んだということは一切ありません。後援会の方々に非常に心配をかけていると、そういうことで青果から始まっての話をさせていただいたと、そういうことでございますから誤解のないように聞いていただきたいと思います。 ◆1番(黒須光男議員) ここで働きかけられた議員もおりますので、後援会に、後援会の幹部会やって決まって言われたからというようなことで話あったわけでございます。そういうことでございます。 それはそれとして、私はきのう市長が強力に応援した映画館で映画を見ました。「HERO」ですね、キムタクの。キムタクが検事になった、格好よかったです。国会議員の汚職贈収賄を暴くすばらしい検事の活躍でした。私はあれを見て、あっ、県警にも同じようなイケメンがいるなと、頑張っているなと思ったのです。これは物になると。ですから、市長、私はこのヒーローがまさに今石巻市に必要なのです。そして、警察も動いてきたということで、私はきょうからまくらを高くして寝ることができますから、あしたの裁判がどうのこうのでは、もうそんな次元の低い話ではない。警察の問題である。そして、ヒーローが県警には必ずあらわれていただけるものと期待をして質問を終わります。ありがとうございました。
    ○議長(髙橋誠志議員) 以上で1番黒須光男議員の質問を終わります。次に、15番阿部和芳議員の質問を許します。15番。   〔15番阿部和芳議員登壇〕 ◆15番(阿部和芳議員) 通告に従い、一般質問をさせていただきます。 日本経済は、米国の信用力が低い個人向け住宅ローン、サブプライムローンの焦げつき問題が深刻化し、さらに安倍晋三首相の突然の辞意表明に伴う政局の混乱も相まって経済の先行き不透明感が強まる中で、年内の利上げを目指していた日銀の金融政策にも大きな影響を与え、利上げ実現のハードルはさらに高くなりました。また、企業短期経済観測調査、いわゆる短観で、景気の目安となる大企業製造業の業況判断指数DIが3月調査以来、2・四半期ぶりに悪化するとの回答が19社を占め、サブプライムローン問題による株安や円高のほか、原油高を背景にした厳しい見方をしているためであります。その原因は、賃金の弱い伸びや定率減税廃止と住民税の負担増、ガソリン値上げが消費に逆風となっていることなどが挙げられております。このように不透明要因は大きな影響を与えますとともに、国民からの信頼を失います。 信頼について、昨今、携帯電話のCMで想定外という話題の言葉を使用する人がふえています。7月16日に起きた新潟県中越沖地震では、東京電力の柏崎刈羽原子力発電所で耐震設計の基本である基準地振動が小さ過ぎることが明らかになり、想定外としておりました。9月23日の朝日新聞の社説にもあるように、「新指針は、想定すべき地震動も決めてもなお想定を超える揺れに見舞われる危険を認めている。そのときの被害をできる限り小さくしようという考え方だ。想定外の揺れに直撃されても破局的な災害は食いとめる。その方策を探ることも急務だろう」と結んでいますが、まさに国民の生命を左右する施設には絶対想定外ということはないように願いたいものであります。 さて、本年第2回定例会で私は石巻青果花き地方卸売市場整備問題点について取り上げ、石巻市に移転していただきたく市長と議論をさせていただきました。その際、160億円の優良な企業であり、重要な流通拠点の1つである石巻青果花き地方卸売市場は、危惧していたとおり運営する株式会社石巻青果は7月10日の定例取締役会で移転候補地を東松島市赤井に決定いたしました。大変残念でなりません。そして、7月3日の記者会見で市長は、市外移転は想定外であるとしておりました。また、移転の決定を受けて、「このような選定結果が示されるとは考えていなかった。移転先は、最終的に株式会社石巻青果が決めることであるが、私としては想定外であり、非常に残念な結果だ。ただ、移転先は同じ圏域であり、立派な市場をつくってほしい。市としても協力する。今後協定書の扱いも含めて株式会社石巻青果側と話をし、決めていきたい」といたしておりましたが、想定外に何の担保もないままでありました。今議会開会で陳謝するならば、なぜ第2回定例会で担保する交渉等や動議での移転新築に際しての考え方での情報公開や議会で株式会社石巻青果側へ陳謝などが行われていたならば、このような結果にならずに済んだのではと思うのであります。 そこで、今回私は大きな2点のテーマ、第1テーマで政策検証について、1つに石巻青果花き地方卸売市場移転整備問題について、2つに情報公開と説明責任について、第2テーマで中心市街地活性化についてを伺うものであります。 第1テーマ、政策検証について、1つ目、石巻青果花き地方卸売市場移転整備問題についてでありますが、東松島市への移転という残念な結果となりましたが、第2回定例会では私の一般質問で市長は「自信を持って大きなエネルギーになった」と答弁しておりますが、行政の対応は東松島市がプロジェクトチームを編成し対応していたのに対し、受け皿は相談されてからなどと余りにもお粗末な対応のようでしたが、タイムリーに行政側は市民への説明責任も果たしていないようであります。ぜひ私たちの地区へと陳情や要望した地区もありますが、どのようにとらえているのか伺います。 次に、市長は、今議会開会の行政報告で石巻青果花き地方卸売市場移転問題で陳謝しましたが、その総括はどのようにしているか伺います。 次に、移転新築に際しての考え方で、市長は見てもいませんし、わかりませんと答弁をしておりますが、それからはどのように対応したか伺います。 次に、会派勉強会で、産業部ではもし石巻市以外へ移転をしたら産業部の存在価値がなく要らないとまで明言しておりましたが、産業部長はどのように対応するのか伺います。 次に、過日の本会議で木村会計管理者が「忌憚のない意見交換するためメモをとらないようにしようと青果側から言われた」と発言しましたが、株式会社石巻青果側ではそのような話をしていないと言っておりますが、真実はどうか伺います。 次に、2つ目の情報公開と説明責任について伺います。情報公開のあり方について問題提起をした石巻ルネッサンス館事件の後、土井市長は失われた信頼を回復するため情報公開による市政の透明性を訴えてまいりました。しかしながら、石巻青果市場移転問題の一連の協議記録など不明な点が多々あり、産経教育委員会総務企画委員会の調査でも明らかになりましたが、情報公開と説明責任に欠けており、同じ轍を二度踏まないが生かされていない状態であります。これでは組織としてなし得ず、組織崩壊を招かないのかと危惧するところであります。市民の信頼を失ってはいけないのであります。それには市民の目線でしっかりと開かれた行政にするため、情報公開と説明責任を果たしていくことが肝要であります。石巻青果市場問題に見るように、過日も一般質問であったように、台風9号の避難勧告でのテレビインタビューで、情報や市の説明がないことに怒りを訴えた女性のインタビューや、オラレがなぜおくれているかということを商店街に説明がないなど、またNPOに移管するための臨時、パート職員への説明がしっかりされていないなど、述べたら切りがないようであります。原点に返ることとしてしっかりと検証する意味で、公開すべきものを公開せず、法に抵触する行為である請願権を行使したことで選挙人名簿と照合した件への対応はその後どのようにしたのか伺います。 次に、市長は、情報公開の関連質疑で「本会議で出すものは出しなさい」と言っておりました。実際、さきの石巻市情報公開・個人情報保護審査会が市場の移転候補地が決まり交渉は終了したため説明責任を果たすことが望ましいと判断した件で、市の勝手な判断で条件文書を対象外にするなど、真に情報公開へ対応しているとは思えない状態にありますが、どのように対応しているのか伺います。また、その考え方を伺います。 次に、何とも恥ずかしい答弁の連続で、これまで記録は石巻青果市場問題でも復命書もつくらない、メモもとっていない、この新聞報道では県を初め近隣の市町の職員から、「そのようなことが現実に行うことはあり得ないと思います。石巻市ではそれで済むのか」とか、OB職員からも御叱咤をいただいておる状況でございます。この発言では本来済まないと思いますが、職員の意識改革が叫ばれている中で、職務専念の義務など市の職務規程はどのように運用しているのか伺います。 次に、これがまかり通るはずがないと思いますが、市長の任命権者としての考え方、対応はどのようにするのか伺います。 次に、第2テーマ、中心市街地活性化について伺います。平成12年、まちづくり3法として連携、補完し、秩序ある発展をさせることを目的に、都市計画と一体となったまちづくりが必要ということから制定され、法施行から5年経過した後、3法が機能しないということで、郊外地区へ大型店舗が出店し、地方都市の中心市街地の衰退、シャッター通りのシャッターが増加し空洞化が顕著に進行し、全国的な状況を国においても最重要課題としてとらえ、昨年まちづくり3法改正として人口減少社会に対応するとともに、都市機能の集約化によって社会的総コストを極力抑制し、高齢者にも環境にも優しい安全、安心な都市福利施設、住宅供給や居住環境向上が加わった新たなコンセプトのもとにコンパクトシティーを推進するまちづくりの内容となっております。 そのような動きの中、石巻市商工会議所では改正審議がなされている中の平成18年5月から石巻市中心市街地街づくり委員会を立ち上げ、1年間かけて検討を実施、本年4月、石巻市の中心市街地活性化に向けての提言を取りまとめ、浅野会頭に答申がなされ、これを受けて石巻市に対して提言書に基づき5項目の要望がなされました。改正まちづくり3法は、中心市街地活性化基本計画の実効性が求められ、みずから手を挙げ、やる気のある都市に対して国が認定し、集中的に補助金のメニューから助成が行われ、成果を上げることができます。既に全国58市町村で中心市街地活性化協議会が設立され、18都市が国より中心市街地基本計画の認定を受け、その実施をしているところであります。そこで、市では中心市街地活性化の石巻商工会議所の提言書をどのようにこれまでとらえていたのか伺います。 次に、これまでの庁内の推進会議の組織、内容はどのようになっているのか伺います。 次に、基本計画策定を要望により実施することを明言しておりましたが、見通しはどのようになっているのか伺います。 また、具体的なスケジュールはどのようになっているのかお伺いし、以上で壇上からの質問を終わります。   〔土井喜美夫市長登壇〕 ◎土井喜美夫市長 阿部和芳議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、中心市街地活性化についてお答えをいたします。まず、石巻商工会議所からの提言書をどのようにとらえていたかについてでありますが、この提言書は平成18年度からほぼ1年間にわたり石巻商工会議所が設置した石巻市中心市街地街づくり委員会が7回の委員会、3回の小委員会、そして中心市街地商店街関係者との懇談会、市民アンケートなどを行い、まとめ上げたものであります。大変貴重な提言書であると認識いたしております。提言書の主な骨子でありますが、中心市街地を利用したくなる市民のための施策、高齢者や体の不自由な人に優しい施策、他地域から訪れる人々のための感動の施策の3つの施策の観点から、それぞれハードとソフト両面からの事業提案がなされているものであります。この提言につきましては、財源の裏づけ、活性化の数値目標などにとらわれないかなり自由な提言ではありますが、市民の意向や中心市街地活性化の具体案を検討する上で大変参考になる貴重なものであると認識いたしております。 次に、これまでの庁内の推進会議の組織、内容についてでありますが、本年4月20日に石巻商工会議所から中心市街地活性化に関する要望を受け、その実現に向けて対応していく必要があることから、5月末に庁内に部を超えて横断的な議論をする場として、石巻市中心市街地活性化推進会議を設置いたしました。その構成でございますが、三浦副市長を会長といたしまして、副会長に企画部長と産業部長とし、各部の次長を委員としております。また、推進会議内に推進会議における施策の検討、調査、研究等を円滑に行うため、企画部次長を座長とし、関係各課長で構成するワーキングチームを設けております。これまでの経過でございますが、本年6月1日に第1回目の会議といたしまして、東北地方整備局から講師を派遣していただき、まちづくり3法に関する研修会を開催しております。また、石巻商工会議所とは6月19日に中心市街地活性化に向けての提言書に関する意見交換や、7月24日には基本計画の策定に関して石巻商工会議所事務局との意見交換会を開催しているところであります。なお、ワーキングチームとしては、6月1日開催の研究会を推進会議と合同で実施したほか、都合2回にわたって中心市街地活性化基本計画に関する取り組みについて協議をしております。 次に、基本計画策定を要望により実施することに対する見通しについてであります。当基本計画の策定につきましては、旧法に比べ活性化の数値目標の設定が必要なことやおおむね5年間の計画期間における事業費の裏づけの見通しがついていることなどハードルが高くなっております。このことは、既に国の認定を受けている18都市の中で、金沢市など11都市が既存のインフラが整っている県庁所在都市であることが物語っております。 なお、計画策定の見通しについてでありますが、中心市街地活性化の問題は、全国の数多くのまちが抱える時代の進展に伴って発生している根が深い問題であり、自治体が取り組む公共事業だけでは活性化につながらないことなどを認識した上で、本市独自の官民一体となった取り組みを構築すること、またそれなりのデータ収集や国の関係機関などとの事前調整も必要となりますことから、計画策定まではそれなりの期間が必要になってくるものと考えております。 次に、具体的スケジュールについてでありますが、石巻商工会議所において、来月中には中心市街地活性化法定協議会を設立する方向で検討を進めていると伺っており、当協議会への石巻市の参画を要望されておりますことから、本市といたしましても当協議会に参画するとともに、関係者や市民の皆様の意向を踏まえながら、早期の基本計画策定に向け、庁内に専任の体制を整備し、作業を本格化させてまいりたいと考えております。 次に、情報公開と説明責任の中の任命権者としての考え方についてでありますが、服務規程にかかわる事実において、職員に必要な適格性を欠く場合につきましては、個々の行為、その性質、背景、状況等の諸般の事情を勘案し対応すべきと考えております。 次に、政策検証についてお答えをいたします。石巻青果花き地方卸売市場移転整備問題について、総括的にお答えします。先ほど近藤議員にもお答えいたしましたとおり、現協定書の解釈の違いに端を発し、双方の立場を主張し合う膠着状態を何とか打開する努力を続けてまいりました。その後議員の皆様からの御提言やお力添えをいただき、私自身が現協定を拡大解釈するという決断をし、移転を容認したわけであります。以来関係者に何度となくお会いをし、本市の候補地の優位性を訴えるなど、慰留に向けて懸命な努力をしてまいりました。しかしながら、本年7月10日、株式会社石巻青果の取締役会におきまして、東松島市の候補地を移転先に決定したとのことであります。まことに残念な結果となったわけであります。このようなことから、今般の行政報告におきまして深く陳謝申し上げたところであります。 次に、移転新築に際しての考え方についてでありますが、このたび石巻青果市場の移転に係る意見交換のたたき台としたものに目を通しました。先日安倍太郎議員にもお答えいたしましたとおり、後々既定方針を変更し、新たな協定を取り交わすことを想定した場合、詳細にわたりますが、一般的な項目として必要なものが多々含まれているとの印象を持ちました。現協定書の存置整備とは異なる移転整備という手法は、株式会社石巻青果が事業を自己の責任において実施することを前提として申し出されたものであります。したがいまして、これまでの解釈をめぐる食い違いや逼迫する財政状況という背景を踏まえれば、大筋の自己責任の範囲を確認することは必要な作業であり、それを確認した後であれば事業の実施に係る本市の支援の範囲を明確にすることも可能であったと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 なお、このほかに通告のありました石巻青果花き地方卸売市場移転整備問題については産業部長から、情報公開と説明責任については総務部長から答弁いたしますので、御了承願いたいと思います。 ◎今野拓司産業部長 私から、石巻青果市場に係る市民への説明責任についてお答えいたします。 市長が議員の皆様方からの御提言をいただきまして、株式会社石巻青果の代表者とお会いし、移転容認の方向性を示して以来、報道等を通じましてその時点での状況はお話し申し上げてきたところであります。また、株式会社石巻青果から東松島市への移転を決定した旨の報告を受けましてからは、節目に記者会見を行うなど、市民の皆様方に対し説明してまいったところであります。また、今議会の冒頭に行政報告の機会を得ましたことから、市長からこれまでの経緯を御説明いたしますとともに、市民の皆様方へ深くおわび申し上げた次第であります。 次に、産業部としての対応についてでありますが、議員御指摘のように、過日グローバル石巻会派勉強会におきまして、本市から移転したら産業部としてはどうなのかという問いかけをいただきました。その際に、仮定のお話ですが、もしそうなったとすれば産業部という組織の存在が問われるというふうにお話し申し上げたと記憶してございます。その時点におきましては、産業部といたしましても株式会社石巻青果とはこれまでの歴史的経緯や現在も公的な支援を通じて密接な関係にあるという事実、それから本市の候補地の優位性などから、よもや市外への移転を選択されるとは思ってもみませんでしたし、これまで培ってきたパートナーシップを維持できる方向で決定されるものと信じていたことも事実でございまして、産業部としての意気込みが明言ということではなくこのような表現になったものであります。今後につきましては、早急に検討すべき事案もございますが、東松島市という同じ圏域内への移転ということでありますので、食の安心、安全の観点に立ち、圏域における産業のさらなる発展に向けて鋭意取り組んでまいる所存であります。 次に、意見交換に係るメモについてでありますが、意見交換に当たりまして、株式会社石巻青果からメモはどうしますかという問いかけがあり、既定方針とは相入れないものであるが、忌憚のない意見交換で何とか解決に導きたいとの切実な思いから記録をとらずに進める旨のお話をいたしましたので、第三者も参加する中でお互いの信頼関係を保持するためにもそのようにしてきたわけであります。意見交換が繰り返される間にも膠着状態はございましたが、結果的にはメモやテープへの録音がなかったことから、結実までには至りませんでしたが、意見交換が途絶えず、たたき台となるものを出していただくまでになったものと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◎柴山耕一総務部長 私から、情報公開と説明責任についてお答えいたします。 まず、選挙人名簿との照合についてでございますが、地域還元型コミュニティースペースオラレの誘致に当たり、昨年9月25日に石巻市立町へのギャンブル施設誘致について考える会の皆様から誘致について再考を求める陳情書に添えて提出のあった署名簿につきましては、担当部門では誘致に反対されている方々の声を真剣に受けとめるとともに、市民の多数の方々が反対するのであれば誘致を取りやめると申し上げておりましたことから、署名簿の中の有権者数を正確に把握する必要があると判断し、選挙管理委員会に対し署名簿の中の有権者数の確認を依頼したものでございます。しかしながら、プライバシーの侵害あるいは個人情報保護条例に抵触するのではないかという御指摘と個人情報保護条例の趣旨を真摯に受けとめ、今後は地方自治法第74条の直接請求などにかかわるものを除き、法に基づかない署名簿につきましては選挙人名簿との照合は行わないことにしたいと考えております。 次に、情報公開への対応及び考え方についてでございますが、本市では公正で開かれた市政を推進するために情報公開条例を定めておりますが、意思決定過程の情報であって公開することにより、公正または適正な意思決定を著しく妨げると認められるものなどについては、非開示とする旨も規定しております。その開示、非開示の判断につきましては、市政の透明性の確保を念頭に置き、それぞれの事例により慎重に行うことにいたしております。 次に、青果問題に係る本市の服務規程の運用についてでございますが、石巻市服務規程第16条に出張を命ぜられた職員は、帰庁後速やかに文書または口頭をもってその用務の結果を復命しなければならないと規定されており、一般的には文書でもって報告書を作成し、上司に報告しております。会議の内容によりましては、口頭により報告することもあると思いますので御理解賜りたいと存じます。 ◆15番(阿部和芳議員) 再質問を行います。 初めに、順序が逆ですが、中心市街地活性化について伺いたいと思います。石巻商工会議所の提言書、大変貴重な提言書ということでとらえている一方で、やっぱり財源の裏づけや活性化の数値目標にとらわれないということでも参考になるようなお話をしておりました。本市の庁内で石巻市中心市街地活性化推進会議、5月末につくったという答弁でございました。会長が三浦副市長ということでありましたが、会長になっております三浦副市長、まちづくり3法が改正されました。その3法、何々あって、それを会長としてはどのようにとらえているのか伺いたいと思います ◎三浦修三副市長 今回のまちづくり3法の改正に関しましては、旧法時代は商店街の活性化、新法では少子・高齢化の進展や地球環境への配慮という視点に転換をしたというふうに受けとめております。合併後の新市におきましても、中心市街地のあり方、そういうものを根本的にとらえ直す必要があると。中心市街地の範囲等々につきましても、今後皆さんの意見を聞きながら対応していくということが妥当だろうというふうに考えております。 まちづくり3法ですが、大規模小売店舗立地法、中心市街地の活性化に関する法律、都市計画法、これらを称してまちづくり3法というふうに言われております。 ◆15番(阿部和芳議員) そういうようなことで、去る9月14日、石巻商工会議所、株式会社街づくりまんぼう、8商店街が基本計画策定の要望をなされました。私も出席した方々何人かとお会いをして聞いたわけでありますけれども、大変な状況にあると。また、今三浦副市長のほうから考え方、まさにそのように都市機能が郊外へ拡散しているものにブレーキをかけながら、一方では中心市街地を再生するということでアクセルを踏むということであります。その中で、会長が14日に要望しに行ったときに欠席をなされておって、市長と担当部局の方々はいたのですけれども、大変残念であるというようなお話をいただきました。要望者の中には、やっぱり熱意を感じないのですよと、せっかくそういうふうに立ち上げて、やっている、やっていると市長には言われるのだけれども、その最大のトップがいないというのはどういうことなのだということなのですが、また今後そういう推進会議をどのように会長として運営なされるのかお伺いいたします。 ◎三浦修三副市長 ちょっと今確認をしておりますけれども、別な公務で対応をしていたというふうに考えております。(15番阿部和芳議員「推進会議の会長としてどのようにとらえているのか」と呼ぶ) 春に要望いただいたときも、今回も市としてのスタンスとしては、地域の皆さんと一緒に中心市街地活性化、今度こそやっていかなければならないという思いで同じでございます。そして、今回改めてその推進方について地元の皆さんから強力な要請がありました。それを真摯に踏まえて積極的に対応してまいりたいというふうに考えております。 ◆15番(阿部和芳議員) 公務というと、せっかく日程をとって、多くの団体が来ていますから、市の意欲が感じられないというようなお話をされました。市長室に行って、その後に議長室に行ったら、議長のほうから「三位一体で頑張りましょう」などと言われて、もう少し市の姿勢、元気よくやってほしいと。もう一つ、会長までいないとなると本当にやる気があるのですかというふうな話にもなりますので、その辺はきちっとしていただきたいというふうに思います。また、公務であれば、市長のほうからこういったことで会長留守にしており大変申しわけないとかと言うと、受け取る側ももっと違ったのではないかなというふうに思います。 それで、植松部長のほうにお聞きしたいと思いますが、ワーキングチームもその下のほうで行っているようですが、協議内容とその感触、どのような感想をお持ちかお願いいたしたいと思います。 ◎植松守企画部長 お答えいたします。 中心市街地活性化につきましては、確かに5月21日の庁議においてそのプロジェクトチームを設置すると、そこからもう既に8月末まで、わずか3カ月間ですけれども、ワーキングチームについては例えば3回、それから事務局会議は6回、それから推進会議は1回、それから商工会議所の事務局との打ち合わせが2回というふうにかなり積極的には行っているつもりです。ただ、なかなかそれが外にまだ見えてこないという理由につきましては、今三浦副市長のほうからもありましたように、提言は確かにそういう提言として十分参考になりますし、今後それを踏まえての基本計画の策定になりますけれども、具体的な裏づけとなる財源、それから期間が5年という中でどこまでそれをしなくてはならないのかという数値目標、そのようなものがなかなかハードルが高いものですから、それらについて今後具体的に法定協議会、商工会議所が10月に立ち上げる予定でありますけれども、その中でやっぱり具体的に交えて協議するということが当然必要かと思います。 ワーキングチームの中では、具体的につい最近やった中では、例えば、事務局案として、中心市街地の地図に今の市内の空き店舗の状況とか、それから駐車場の状況、それから市の公的な施設の状況なども落とし込みながら、これについてまず事務局案を示して、あと皆さんの中でこれについてどういうふうに、それぞれの課に持ち帰っていただいて、その中で具体的な試案、もしあればまたそれを持ち寄って、それで市としてのそういう案をまず練り上げて、あと商工会議所から出された提言を踏まえてその中にどういうふうな位置づけをしていくかと、そういうことについて具体的に検討していくと、そういう内容で、地道ではありますけれども、一歩一歩着実に行っているということでぜひ御理解をいただきたいと思います。 ◆15番(阿部和芳議員) なぜお聞きしたかというと、感触いいのか悪いのか、難しいのですという、要望を出したときに部長のほうからそういうお話があったということで、こんなに難しいの頼んでいいのかなと、本当にやる気あるのかなという思いをした人たちがかなりおったから聞いたわけでありまして、壇上でも申し上げましたけれども、今回の分に関しましては国が認定したやる気のある自治体、はい、やりますよと言った自治体の手を挙げたところを認定してやるということで、かつてのばらまきのようなまちづくりではないのであります。集中的に国の補助金など助成が行われ、メニューもいっぱいありますので、まず三浦副市長は会長でございますのでやる気を伺いたいと思います。 ◎三浦修三副市長 中心市街地の活性化、これまでも石巻市としていろいろな取り組みを過去に行ってきたと思います。そういう中で、残念ながら今の状態にあるということは非常に残念なことで、今度こそこれを絶対物にして、中心市街地の活性化につなげていきたいという思いは皆さん一緒だと思いますので、そういう地元の皆さんも含めた英知を結集しながら、よりよいものをつくっていきたいというふうに考えております。 ◆15番(阿部和芳議員) まさに中心市街地の人たちはラストチャンスというふうに位置づけて……私が話しているのに何やっているのですか。(三浦修三副市長「失礼しました」と呼ぶ)中心市街地がそういうふうなものがやる気のないように映るのです。きちんとしていただきたいと思います。市長、トップとしての市長の決意、中心市街地への決意、お伺いします。 ◎土井喜美夫市長 前から懸案になっていまして、8の字回遊、八島先生のときからいろいろと経緯、経過知っています。それから、萬画館をつくったり、いろいろ皆さんはそのときそのとき全力を尽くしてやってきておりますけれども、それがなかなかタイムリーに効果的なものができていないと。今度はまさに正念場だなという気持ちで全力を尽くしてみんなの英知をおかりしながらやりたいと思っていますので、御理解をいただきたいと思います。 ◆15番(阿部和芳議員) わかりました。ところで、市長、今議会の一般質問の中で、オラレ関連ができなくなると中心市街地活性化も同じ国土交通省としておりましてという答弁があったようですけれども、その認識でよろしいでしょうか。 ◎土井喜美夫市長 一般的に今議会……正直にお話ししますね。今議会にオラレ議案を提案するときに、最初の報告だけではわからないのですけれども、議運にお願いをし、そうしたときにある議員から日にちが入っていないから、これはなかなか難しいよと言われたと、指摘をされたということも聞いています。それで、提案をするのが6日ですから、6日まで確実におりないと大変なことになるというようなことで、国土交通省のほうにも提案理由の説明をするまでにぜひおろしてもらわないと大変なことになるということでお願いした経緯がございます。そして、今度は活性化基本計画、これも主に国土交通省の予算です。そうしますと、この前もお話しさせてもらったのですが、1つの案件がそういうことでお願いをして、その理由づけが市街地活性化と一緒にこれをやるべきだと、こういう御指摘もございました。そういう問題で、どうもリンクしているということになりますと、もしこれが、私の心配ですよ、オラレのほうを国土交通省のほうにそういうお願いをして、そして6日の提案理由に間に合うように力をかしてもらって、国がオーケーと言ったやつを今度我々の力不足でだめにもしなったと仮定すると、基本計画のものをつくったときに国土交通省の予算措置でございますので影響があると。それには、今までいろんな問題があるのです。例えばこの前言った道路の問題、バイパスの問題、それからあるところでダムをつくろうとしました。そうしたら、最初のほうは賛成で、後でダムの実施計画のときにだめになったと。その後どうしても水が足りなくて、そこの水産業界のためにダムが必要だと言ってお願いしても、これはなかなかうまくいかなかったという、そういう長い経験を踏まえての話でございます。ですから、ぜひ皆さんの力をかりて、オラレのほうも認めていただき、そして基本計画のほうはやらないのでないですから、一生懸命やりますから、それとセットで考えてもらいたいと、そういうことでざっくばらんな話をさせてもらったということで御理解をいただきたいと思います。 ◆15番(阿部和芳議員) るるいろんなお話をいただきました。実は、その答弁だけを聞くと、実際Aの窓口があって、そこのところのオラレが例えばだめになったら、同じ窓口だからそこのところの中心市街地もだめになるよというふうに映るわけですね。私たちにもそういうふうに映ったのですが。今回ちゃんと調べていろんなことをお聞きしたら、経済産業省から、今言われた国土交通省からいろんなメニューがあって、かつてはそういうような経路で来ていたのだけれども、先ほど三浦副市長の方から言われたまちづくり3法改正によって、実際は内閣総理大臣による認定制度に移り変わったと。それで、内閣総理大臣を本部長とする中心市街地活性化本部が内閣府に設置され、したがってここに提出するものであって、国土交通省とか経済産業省とかそこの窓口ではなくて、内閣総理大臣の認定制度ということなので、この間の答弁だけを聞くと1カ所の窓口で一緒なので、ここはだめだと次のものが通るときにはなかなかいかないよみたいな話で映ってしまうので、きちっと窓口が違っているということを認識しないと誤解を生む議員もいるので、そういったものはきちっと、窓口はこっちだということを知っておかないと私もまずいと思うので、その辺はきちっとお話をしていただいて、その中でこういうもののメニューがあって、道路であれば今言われたようなことで国土交通省ですよと、あと中の商店街のやつでは経済産業省ですよとか、そういったようになっているので、改正で大分変わりましたから、その辺のところは。 ◎土井喜美夫市長 議員のおっしゃることもわかりますが、国で認めたものなのです、国で。だから、今言いましたね、内閣と言いましたか、総理府と言いましたか、国で認めたやつがだめになった場合にはそういう関連があると、そういうふうなことがありますよということですので、誤解のないように聞いてもらいたいと思います。 ◆15番(阿部和芳議員) とりあえず私たちのほうが誤解してしまうような発言だったということで、今訂正の分を入れただけでございます。 次に、まちづくりというのはやっぱり情熱だと思うのです。先ほどの中でいろんな市があったようなお話があり、私も壇上でしました。その中では、ある程度インフラ整備とかされていたところがしやすいとか、あと財政的なものもありながら提言書は大事にしたいとか、一方で先ほども言いましたけれども、部長も立ち会ったときに難しいというような話をされていて、不安に思っていたわけです。その中で、福祉とか居住も今回入ったことによって、横断的な庁内の専任により進めることが必要であるというふうに思います。商工会議所を含めて10月に協議会のほうを設立されるという御答弁があって、そういう部分では一番大切なものを考えてみると、前回水澤議員から、いろんな方々からもお話をしていますが、この問題がなかなか進まない、やりにくいというのは、遅々として進まないというのは、庁舎の位置というもの、まちづくりをする中で要するにへそとなる部分がきちっとしていないというのが大きな問題ではないかというふうに思います。庁舎の位置、またいつごろやるのかとか、市長はこれまで議会に特別委員会があるからそちらの御判断をしながらとか、土地問題を言うとすぐににぎわうのが石巻市ですよとかいろんなお話をしていますが、やっぱり市長なりの考え方をお示しして、こういうふうな進め方をしたいのだけれども、みんなの意見はどうだという、そういったものがこの次のテーマの青果でも何でも、そういうある程度リーダーシップというのが必要だと思うのですが、今後キーポイントとなる庁舎建設の市長の所見を改めてお伺いしたいと思います。 ◎土井喜美夫市長 庁舎建設促進特別委員会、それから総合計画、こういうものがいっぱいありますものですから、そこをやっぱり精査をしてやらないと、これはなかなかトップダウンというわけにはいかない案件だと思います。やっぱりボトムアップ方式が一番安全だと私は思っています、今でも。 ◆15番(阿部和芳議員) いろんな考え方で、私はある程度お示しをして、その中で議論していただいて、いろんな方向性を見出すというのが、トップダウンでここにしろということではなくて、こういう考え方でどうだ、皆さんという方式も必要ではないかと、問題を投げかけるというのが必要だと思います。みんなから上がってきたからと、私は先ほど来ずっと答弁を聞いておっても、どちらかというと各セクションのつかさどる人たちの話をまとめてとか、ある程度道筋なり考え方を出しておかないとなかなか事務当局側も議論するときに大変だと思うので、そういう指針というか、考え方、そういったものが必要だというふうに思います。 ところで、2つ目の問題に入りながら、石巻青果市場のほうは本当に残念な結果でありまして、東松島市に移転決定となりました。これを整理しながら、第2、第3の石巻青果市場の移転と同じような事象が繰り返されないようにしたいというふうに思っています。そこで、市長に1つお伺いしますが、市長は全員協議会のあり方というのはどういうふうな認識でおりますか。 ◎土井喜美夫市長 その都度、都度議員の皆さんに説明をするということだと思います。 ◆15番(阿部和芳議員) そうですよね。ところが、説明をすることで、別に私たちも行政報告をされたということで賛否を問うているわけでもないし、決定されたことでもないし、したがって聞きおく程度でございます。そして、その文言等がわからないものを聞いているだけでありまして、賛成等の議決ではありません。こういったようなものの認識が例えばオラレとか石巻青果市場のところでたびたび出てきて、先ほどの答弁の中にもあったようでありますけれども、報告と議決というのは大きな違いですから、そこら辺を今市長は認識しているということだったので、その部分を非常に大事にしてほしいということであります。 また、昨年2月18日土曜日、午前9時25分から11時15分まで、これが大きな分岐点となるわけでありますが、株式会社石巻青果側が近江社長、高須賀専務、吉田部長の3名に対して、市のほうでは市長、助役、収入役、各部長と担当者の9名、それに森山前議長の10名で迎えて、3名対10名の構図でお話をされているようです。移転と存置整備、いわゆる民設民営にした協定書のプロセスがしっかりしていなかったことに加えまして、このときに市長は全く民設民営でやるというのに反対はしないということでお話をしている。両方の議事録同じですから、全く反対はしないと。今の財政状況では、道路、水道、補助金一切なし、純然たる民設民営でやるから承知してくれということなら議会と相談する。ただ、公証人役場で調印しなければだめだというような発言をして、続いて森山議長は今までの経緯があり、社長、専務が来てこうなったというのでは議会はめちゃくちゃになると発言されております。この言葉が、市長の話が、やっぱりそういう方向性を出したことによって24項目の骨子のようにも値しますし、私も当時の議員の一人として、議長にセレモニーならいざ知らず、何かの調印式に出るとか、協議過程に出席することは大きな問題であると総務企画委員会でもお話をされていたようです。その委員会では、出席を依頼しないのに議長が来たのということで、木村会計管理者は出席依頼をしないのに議長が来たということでお話をされていたようですが、それで間違いないですか。依頼はしていないのですね。 ◎木村耕二会計管理者 これは前日か前々日だったと思いましたが、株式会社石巻青果のほうから新設移転の話があるのでということがたまたま秘書課にいた際に森山前議長がお見えになりました。そういう情報を伝えたということでございまして、あと出席依頼とか、そういうことではなく、その部分につきましては本人が御判断なさったのかなと思います。(15番阿部和芳議員「要請したかしていないのかだけだ」と呼ぶ)要請したとかそういうふうな話には、私記憶はしてございません。 ◆15番(阿部和芳議員) 長い話はいいです。私は要請したかしていないか聞いているだけであって、そこを明確にお答えください。 ◎木村耕二会計管理者 要請はしていないと思います。 ◆15番(阿部和芳議員) 要請していなかったらまた別の段階で、委員会等でまた、あと先ほどの話した話さないとかいろいろありますから、そういった部分では総務企画委員会でできなければ、きちっと双方の話が全然違いますし、先ほどの答弁の中で記録をいたさないようにこちらからというお話がありました。さっきの本会議では、会計管理者の発言は、向こうからの依頼があって忌憚のない御意見でというような話だったのですが、これは大きく本会議での答弁が違うわけであります。この辺もどっちが正しいのか、株式会社石巻青果側が否定したようになりますが、株式会社石巻青果側はそういうことを言っていませんから、ちゃんと記録もあってメモをしています。そうすると、どちらが本当の話だかというのは私たちもわからないし、そこのところはどうですか。 ◎木村耕二会計管理者 総務企画委員会で……ちょっとその辺、産経教育委員会だったか、たしか産経教育委員会だったと思いましたが、その中でお話しさせていただいておりますが、忌憚のない意見交換をしたいので、株式会社石巻青果側からメモなしでどうしますかというふうな問い合わせございました。それで、私どものほうといたしましては、産経教育委員会でもお話しいたしましたとおり、私どものほうでも第三者が入った特異な会議でございますので、その旨につきましては私どもも賛同したということでございます。 ◆15番(阿部和芳議員) もう何だかよく理解のできない御答弁で、聞かれたのと、向こうから申し出があったとかというのは大きな違いですからね。向こうでは1つもそういうお話はしていないということを言っていますから、その辺のところを本会議場で言われると何かうそで固まっているように聞こえますので、その辺はきちんとしていただきたいというふうに思います。 あと、私はこれまでいろんな、先ほどの選挙人名簿との照合の件に関しましても、真摯に受けとめるという答弁があったものの、考える会がそういうことをされたのですから、やっぱりそこのところに申しわけなかったというくらいの謝罪があってもいいと思うのですが、そういう部分が欠けているから行政が丁寧ではないと言われるのです。この辺のところ市長も含めてどうですか。 ◎土井喜美夫市長 実態を、数だけ正確に把握したかったと。私も何度かここでお話しさせてもらっていると思うのですが、その名簿がある程度こちらの政策を決定するときの腹づもりになるのです、まちづくりの。そうした場合に、この地域の方々で本当に何人の方々が正確な数字、反対しているのかなと、こういう思いがありました。これは、反対者を全国から募るような問題ではないのです。この石巻地域の方々でどれぐらい反対しているのだろうという実数を知りたかったということです。ですから、そういうようなことで、例えばその数字が1割とか2割とかそういういろんな違いがあって、それは当然だと思うのです。ただ、その辺のところの違いが多いのか、多くないのか、これだけを見たかったというわけでございますので、御理解をいただきたいと思います。 ◆15番(阿部和芳議員) 私はそういうことを言っているのではなくて、数であろうが見られたほうは嫌なものです。それをやっぱり真摯に受けとめたのであれば、一人一人はいいですから、持ってきた代表者には謝罪というのが必要だと思うのです。あと、そういう細かいことの間違いというのが誤解を生んだりしております。 先ほど近藤議員の質問に対して、市長のほうから大変喜んで写真も撮りましたというお話がありました。私たちもそのように市長から聞いていまして、そうだと思っていました。ところが、向こうに行くとそういう話ではなくて、なぜ喜んだかというと千葉副市長が当時来て民設民営を譲渡だと言っていて、そこでやらなければならないのは貸与にかえていただいたところで民設民営に移ったのです。それで、市長はその間裏でコンサルタントを、私たちもそのように思っていました。コンサルにかけて何たることかと。ところが、存置で建てるのと移転して建てるのではどれくらいの差があって、もう経営者だったらそれくらいは当然やりますというお話で、それをやっただけであって、その整備費に30億円かかる云々というのがありましたけれども、協定書を結ぶ段階で向こうとこちらの解釈が違うので、先ほど議員の話を聞いて拡大解釈をするというお話があれば、なぜそういうときに、地元の須江とか蛇田とか要望している人たちの拡大解釈して、議会に報告して向こうにチャレンジしたいのだがというふうなことで進めたほうがもっといい結果になったのではないでしょうか。そういう丁寧さというのが先ほどの選挙人名簿とか、いろんな手法に値すると思うのですが、どうでしょうか。 ◎土井喜美夫市長 青果のときの喜びというのは、今阿部議員が言ったのとやっぱり意味が違いますよ。本当に喜んでいましたよ。そういうふうな、非常にいろんな案件で、例えば西部のほうに移転するとかしないとかというのでいろんなやりとりがあった案件ですので、私は民設民営になって喜んだというような記憶があるのです。それで、写真撮ったりして喜んだという、そういう記憶があります。 ◆15番(阿部和芳議員) 職務規程に関して、先ほど第16条のお話をされました。ちょっとそれでは余りにもずさんであって、口頭の場合もありますよというお話があったのですが、やっぱりこれは記録にとどめるべき最大のことであって、公用車も使っていますから、そういったことはきちっとしてください。 また、総務部長、第20条についてお知らせください。 ◎柴山耕一総務部長 市の職員服務規程の第20条でございますが、第20条につきましては事務の引き継ぎに関する規定でございます。条文は、第1項は職員は退職、休職、配置がえ等の場合には事務引継書(様式第7号)速やかにその担当している事務を後任者に引き継ぎ、事務処理に支障を生じないようにしなければならない。第2項、職員は出張、休暇、その他の理由により、担当している事務を処理することができないときは、所属長の承認を得てほかの職員に引き継がなければならない。これが第20条の条文です。 ◆15番(阿部和芳議員) そこで議長にお願いしたいのですけれども、ただいま申し上げた事務引継書様式第7号に記載してある、常任委員会の審査のときにはこれがないようなお話ししておりましたが、口頭ではなくて第7号の様式を使ってちゃんと事務引き継ぎしなければいけません。千葉幸喜部長、千葉將好部長、木村部長が事務引継書を書いているはずなので、それを提出願いたいというふうに思いますので、よろしくお取り計らい願いたいと思います。 また、石巻青果花き地方卸売市場移転ですが、東松島市に決定されたことは大きな痛手であります。大きな財産を失ったということであります。ぜひ情熱のあるような市政運営をしていただきたくお願いをして質問を終わります。 ○議長(髙橋誠志議員) 以上で15番阿部和芳議員の質問を終わります。暫時休憩いたします。   午後5時28分休憩                                             午後5時45分開議 ○副議長(大槻幹夫議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。27番櫻田誠子議員の質問を許します。   〔27番櫻田誠子議員登壇〕 ◆27番(櫻田誠子議員) 通告に従いまして一般質問させていただきます。 今から50年前の1957年9月8日、先師が原水爆禁止宣言を発表いたしました。核競争の激化した冷戦時代の渦中にあって、「人類の生存の権利を脅かすものは、これ魔物であり、サタンであり、怪物であります」と最も激烈な表現をもって核兵器の奥に潜む生命の魔性を弾劾したものであります。それから50年、冷戦時代より憂慮された地球的な破滅は辛うじて避けられたものの、核軍縮は遅々として進まず、核拡散の脅威はむしろ深刻さを増しております。そうした危機の様相が深まっている今だからこそ、私たち民衆一人一人が一段と声を上げ、核の廃絶のための連帯を広げていかなければなりません。当市におきましても、世界で唯一の被爆国として再び惨禍を繰り返さないために核兵器の廃絶を求め、世界恒久平和実現を願い、平成17年9月6日、非核平和都市宣言を行いました。宣言文の後半に、「今地球を覆う核兵器は、あらゆる幸せとすべての命を一瞬にしてこの世から奪い去る。花や木も幼子の命さえも、子供たちの未来を見詰め、世界の人々と手を取り合い、恒久の平和と再び被爆者をつくらないという思いを込めて核兵器廃絶を心から願う。私たちの愛と命の営みが永遠に受け継がれるために」とあります。子供は未来の宝であります。この子供たちがどう生きていくかで未来が決まると言っても過言ではありません。子供たちの幸福、そして希望あふれる未来を願い質問いたします。 まず初めに、大きい見出しの子供たちの健全育成のためについての1番目の質問、子供議会開催について提言をさせていただき、見解を伺います。子供が意見を発表するため、調べたり、意見をまとめたり、発表の仕方を工夫することは、生きた学力が身につき、子供の教育にとっても大変大切なことと考えられます。それを議会という場において行うことにより、子供たちが自分たちの住んでいる地域に目を向け、地域社会に対して関心を持つようになります。そして、小さいときから行政や議会の仕組みを学ぶ機会にもなり、政治を身近に感じていける場にもなります。本市におきましても、子供たちの観念にとらわれない想像力あふれる発想で、まちに対する思いや意見を聞くことはよりよいまちづくりのために役立つのではないでしょうか。将来を担う子供たちの生の声に耳を傾けようと既に実施されている他の自治体では、子供たちにとって貴重な体験の場となり、大変好評のようであります。そこで、本市におきましても子供議会を開催することを提案するものですが、本市のお考えはいかがでしょうか。 第2点目、不審者対策についてお聞きいたします。庁舎内にある不審者出没地図にまた新しい印がつきました。石巻市のホームページで不審者出没情報を見てみると、ほぼ全市内に出没し、露出、声がけ、わいせつ、つかまれた、追尾などの被害に遭っていることがわかります。幸い大事には至っておりませんが、いつ重大な事件に発展するかもしれず、また被害に遭った子供の精神的なダメージを思うと絶対許すことはできません。当市においてはこれまでも不審者対策に取り組んでまいりましたが、一向になくなりません。子供たちの安心、安全のため、取り組み経過と今後の対策について伺います。 3点目、保育事業の充実について伺います。私は、これまで何度となく保育について質問をし、保育事業の充実を訴えてまいりました。当市としても、平成17年度に国の施策により策定した石巻市次世代育成支援行動計画に基づき、事業の推進を図っているところであります。しかしながら、待機児童の解消、また新規事業となる病後児保育の取り組みなどなど、市民のニーズにこたえられる子育てしやすいまちにはもっと積極的な努力が必要です。そこで、今後の保育事業の取り組みについてお聞きいたします。 最後、大きい見出しの2番、市民の立場に立った行政とはについてお聞きいたします。合併後2年が過ぎ、職員の方々も人事交流で人事異動も大きく変わったと思われます。まず、なれない環境に戸惑うこともあると思いますが、与えられた場所で仕事を全うしようと努力されていると思います。しかし、残念なことに一部では、私も市民の方とお会いする中で、職員の方の態度でおしかりを受けることがあります。また、飲酒運転、ほかの不祥事の発覚の際も公務員は何をしているのかと言われました。特に市民の方と接する窓口の方に対しての苦情は、話を聞いてもわかりづらい、また孫のような人に見下げたような対応をされ、情けなくなった。行かざるを得なくて仕方なく行くけれども、市役所なんて行きたくないなどと言われます。ただでさえ駐車場が狭く市民の皆さんに御不便をおかけすることもありますので、親切で丁寧な対応を望むものですが、職員の皆さんに対しての御指導について伺い、私の壇上よりの質問を終わります。   〔土井喜美夫市長登壇〕 ◎土井喜美夫市長 櫻田議員の御質問にお答えをいたします。 市民の立場に立った行政についてお答えをいたします。市民の皆様から本市に寄せられる苦情や意見には、大きく分けて次のようなものがあります。1つ目といたしまして、職員の服装や外見についてのもの、2つ目は窓口を初めとする職員の対応の不手際についてのもの、3つ目は職員が起こしました不祥事に関するものであります。 1つ目の職員の服装や外見につきましては、人それぞれ感じ方が異なるものではありますが、特に市民の皆様と接することとなる窓口担当の職員につきましては、華美な服装などを避け、不快感を与えることのないよう清潔感のある服装を心がけることが必要であると思います。 2つ目の対応の不手際につきましては、窓口においでになる市民の皆様には多種多様の申請書に御記入いただくこととなりますので、記入方法をわかりやすく例示するなどの工夫を行い、お問い合わせに対しましては専門用語等を使わず平易な言葉により説明するとともに、やや耳の不自由な高齢者の方々に対してはゆっくりとお話しするなどの配慮が必要であると考えます。 3つ目の職員の不祥事に関するものについてでありますが、昨年度は公金取り扱いや工事発注に係る事務におきまして不適切な事務処理が発覚したほか、社会問題にも発展した職員による酒気帯び運転などがたび重なったことにより、市民の皆様から厳しいおしかりをいただくとともに、適正な事務処理を行うよう徹底した職員管理が求められました。これにつきましては、公務員は全体の奉仕者であるということを再認識するとともに、職員一人一人の意識改革を行うことが重要と考えております。 ただいま説明いたしましたとおり、市民の皆様から寄せられる苦情等は、職員の不祥事、服務規律の違反、職員の怠慢、業務の改善に関するものなどであり、中には貴重な御意見が含まれていることがあります。寄せられた苦情等につきましては、まずそれぞれの窓口及び人事課において内容を伺い、その後担当課長に指導、改善を要請します。内容によりましては、詳細な報告を求める場合もあります。したがいまして、市民の皆様からの苦情等は、その担当課におきましてどこに原因があったのかなどについて十分に検討の上改善することとし、苦情等を無駄にしないように努めてまいりたいと考えております。 また、市民の目線に立った行政を掲げる本市といたしましては、市民としっかりコミュニケーションをとることができる人材を育成することが急務であると考えます。窓口においでになった方の話をよく聞くこと、まずはそこから始まるのではないかと思います。さらに、窓口業務における接遇については、専門的な研修を推し進めることも必要ではありますが、窓口業務に精通した先輩職員の接客技術を学ぶなど、最も身近なところにおいても研修に匹敵する効果が得られるものと考えております。職員を監督する立場にある課長等の上司は、一日の業務を通じて課題となったことなどについて情報を共有するとともに、部下に対し継続的、計画的に指導するよう管理職員に対しましても徹底し、これらのことを職員各自がみずから実践することにより、市民の皆様から信頼される市職員を目指していきたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 なお、子供議会開催については総務部長から、不審者対策については教育長から、保育事業の充実については保健福祉部長から答弁いたしますので、御了承願いたいと思います。 ◎柴山耕一総務部長 私から、子供たちの健全育成についてのうち、子供議会の開催についてお答えいたします。 子供たちに市に対する思いや夢を考えてもらう機会として、さまざまな方策があるものと思いますが、櫻田議員御質問の子供議会の開催につきましても、その1つの機会であると考えております。本市では、本庁において市長室開放デー、総合支所においては移動市長室を開催しておりますが、小学生のグループが訪問され、本市の環境について自分たちが研究したことをお話しされるなど、市に対する強い思いを感じさせられることもあり、これも市への関心を深めてもらうためのきっかけになっていると考えております。さらに、夏休みに実施しております親子市政教室では、公共施設などの見学をしていただき、市について考えていただく機会を提供しております。将来の石巻市の夢を描き健やかに子供たちが育つよう事業を検討する中で、子供議会につきましても1つの極めて有効な方策として考えてまいりますので、御理解賜りたいと存じます。 ◎阿部和夫教育長 私から、不審者対策についてお答えいたします。 教育委員会に寄せられた近年の不審者、変質者の出没件数につきましては、年間約50件程度となっており、著しくふえる傾向にはないものの、減少するまでには至っていない現状にあります。このようなことから、不審者等の出没抑止に向けては、子供たちが危険が感じたときに助けを求めることができる子ども110番の家の御協力と各学校に配置されたスクールガードリーダーや学校安全ボランティアの方々の御尽力に加え、不審者対策ネットワーク会議の呼びかけによる年4回の各小学校区ごとの特別パトロールを本年度より市内全域に拡大しているほか、宮城県柔道整復師会と新たに協定書を締結し、市内13カ所の整骨院や接骨院を子供とお年寄りの避難所とするなど、子供たちの安全、安心な環境づくりに努めております。また、青色回転灯装備車につきましては、民間介護事業者を初め、鹿又地区の防犯パトロール隊の方々により4台が整備され、子供たちの安全と地域の防犯に御協力をいただいております。 なお、今後の対応につきましては、学校、家庭及び地域社会がお互いに協働し、情報の交換、共有をさらに推し進め、一層の協力、連携のもと、子供たちの安全を確保するよう努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◎大槻英夫保健福祉部長 私から、保育事業の充実、今後の保育事業の取り組みについてお答えいたします。 議員御承知のとおり、本市の子育て支援事業は、平成17年度に国の施策により策定いたしました石巻市次世代育成支援行動計画に基づき、事業の推進を図っているところであります。その事業の中に保育も含まれているわけでありますが、近年の就労形態の多様化に伴い、保育への要望も多種多様となってきておりますことから、計画に掲げている要保育児童数に見合った受け入れ態勢の整備を図ることとし、市民のニーズにこたえるべく待機児童の解消を初め、低年齢児保育、一時保育のさらなる充実、延長保育の実施、障害児保育の拡充等、総合的な保育施策を展開してまいりたいと考えております。このため、現在全庁を挙げて取り組んでおります行政改革との調整を図るとともに、庁内に設置しました子育てしやすいまちづくり検討会議の中で優先して行わなければならない事業を整理し、計画的に施策の実施に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆27番(櫻田誠子議員) ただいまは御答弁ありがとうございました。若干再質問をさせていただきます。 以前当市におきまして、中学生を含む模擬議会が開催されたことがあると思うのですけれども、その内容を教えていただきたいと思います。 ◎柴山耕一総務部長 お答えいたします。 合併前の旧石巻市におきまして、平成7年度から平成12年度までの間、6カ年間でございますが、石巻市模擬議会というのを開催いたしております。これは、議員には各分野で活動している団体から推薦を受けた市民にお集まりいただきまして、三役、それから各部長がこの本会議場に出席して答弁するというものでございます。各年度で対象者の団体を定めておりまして、平成7年度は女性、平成8年度は青年層、平成9年度が高齢者、平成10年度がボランティア、平成11年度がまた女性で、平成12年度に中学生を対象に模擬議会を開催しております。開催は11月中旬でございますが、33人の議員が各中学校長の推薦を受けて本会議場に参集し、33人のうち11人の中学生が35件の質問をしたという記録が残っております。 ◆27番(櫻田誠子議員) 今模擬議会を教えていただきましたが、今回の私の質問はまずは子供に光を当てた子供議会です。対象は皆子供になっています。そして、今ちょっと御紹介したいと思うのですけれども、先月8月に開催された京都府の例を御紹介いたします。京都府では、小学生が府政に関して質疑を行う京都府子ども議会が開催されました。府内の各地の小学5、6年生の応募者149人から作文をもとに選考された59人の子供議員が1泊2日で合宿を行い、環境問題、学校教育の充実、魅力ある観光など6班に分かれて、府政の現状や課題などを調べ、質問内容を練り上げました。その成果もあり、この日の質問は輝く未来や地域をつくりたいという熱意あふれたユニークなものが続きました。この取り組み、ぜひ石巻市でも開催して、未来への投資といいますか、人づくり、ぜひ進めていくべきだと思いますが、教育長はいかがお考えでしょうか。 ◎阿部和夫教育長 すばらしい事例を聞かせていただきました。合宿してまでというところまではいかないかもしれませんが、やはり人を募集する際に学校割り当てとかではなくて、公募という形をとり、そのかわり作文なりなんなりで審査をさせてもらって選んでやるという、こういう考えはすばらしいと思います。 ◆27番(櫻田誠子議員) ありがとうございます。前向きな教育長の御答弁いただきました。 次に、石巻市は、今の大人だけのものではありません。同時に次代の子供たちのものでもあるならば、小学生、中学生の子供たちがふるさととして石巻市に愛着を持てるようになるために、石巻市を考え、石巻市を語るきっかけづくりとして子供議会の開催をさらに要望するものであります。合併3年の記念行事も行われる中で、ぜひ子供議会を開催していただきたいと思いますが、市長の見解をお聞きいたします。 ◎土井喜美夫市長 非常にいい提案だと思います。民主主義というのをやっぱり子供のときから学ぶという、学校や教室で学ぶものとまた違った意味があるのではないだろうかと思います。いい提案だと思います。 ◆27番(櫻田誠子議員) では、ぜひ前向きに子供議会を開催していただきますように重ねて要望したいと思います。 続きまして、不審者対策について伺います。先ほど御答弁いただきました中に子ども110番の家とかスクールガードリーダー、また学校安全ボランティアの方々など、本当に市民の方々のお力をおかりし不審者対策に取り組んでおりますけれども、その活動状況と効果についてお聞きいたします。 ◎熊谷徹教育部長 お答えします。 平成16年の6月に不審者対策ネットワーク会議が立ち上げられまして、石巻及び河北警察署、それから市内小中学校校長会、町内会連合会及び老人クラブ連合会等、現在32団体が加盟しておりまして、その活動としましては登下校の時間帯を中心に声かけや見守りなどの活動を実施してございます。さらに、不審者、変質者の抑止パトロールの実施もしてございます。ただ、子供たちが帰る際にはどうしても、集団で登下校しますけれども、最後に当然1人になります。そういう中で、やはり自己防衛力というのも培う必要があるのかなということで、その活動を今現在実施している状況でございます。 ◆27番(櫻田誠子議員) ありがとうございました。先ほど最初の答弁の中でも、なかなか減少しないといいますか、横ばい状態だということで、この不審者を許すわけにはいかないのですけれども、他市では自分たちのまちを自分たちの手で守ろうという自主防犯、ボランティアなどの防災活動の広がりを見せております。東京都世田谷区では、地域住民が運営する民間交番を開設しております。この民間交番は、もう今は全国に数十カ所あります。この交番を拠点として防犯活動し、6年間の防犯パトロール活動により犯罪件数を大幅減少している事例もございます。今後の活動として、地域の方々の御協力をいただく上で、もっと行政側では防犯担当窓口を設置するなど、積極的な支援を行うべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎熊谷徹教育部長 お答えします。 議員御指摘のとおり、地域の子供は地域で守るということですので、地域の先ほど申し上げましたネットワーク会議とかの関係者だけではなく地域住民が一丸となってそういう子供を見守るという取り組みにぜひ住民の協力をもらえるように一層努力したいと思います。 ◆27番(櫻田誠子議員) そのほかにやはり不審者を出没させないための環境整備といいますか、安全点検ですね、通学路の街灯整備なども見直すべきだと思います。死角をつくらないというか、暗がりをつくらないというか、そういうことも必要だと思いますが、その辺についてお聞きしたいと思います。 ◎津田幸榮建設部長 市道における街灯、それから通学路における街灯等については、随時追加、暗いところには設置するように努めております。そういう施設につきましても、東北電力のほうからもぜひそういう箇所に使っていただきたいということで、毎年40基から45基ぐらい寄贈をいただいておりますので、そういった中で市民の方々、あと地域の方の要望に合ったところを優先にしております。あと、議員からも要望あった箇所に設置しているところであります。 ◆27番(櫻田誠子議員) ありがとうございます。ぜひもう一回各学校の通学路を点検していただいて、本当に暗がりをつくらないということで、街灯を有効的に設置していただきたいと思いますのでよろしくお願いします。 先ほど青色回転灯装備車についてお話がありましたが、今4台走っているということでしたけれども、なかなか今警察の巡回もままならないような状況の中で、こちらの青色回転灯の装備車も大変有効な活動をされていると思うのですが、こちらのほうの活動と、あと今後、これは民間がしている事業ではございますけれども、市としてまたそういうところも支援していくといいますか、後押ししていくということは考えていらっしゃるのでしょうか、お聞きいたします。 ◎植松守企画部長 防犯協会については私どものほうで担当しておりますので、私のほうからお答えします。 いわゆる青パトということでございます。確かにただ、ただという言い方は大変失礼ですけれども、巡回するよりも、パトカーと同じように、それが青色の回転灯を常備して、そして地域のそういう不審者から犯罪を抑止するということでも非常に有効な手段であると思います。今現在石巻警察署管内では蛇田のぱんぷきんのパトロール隊、それから鹿又田園防犯パトロール隊、それから東松島市の防犯協会小野防犯実働隊の3団体が登録して今活動中ということでございます。現在公用車を使った青パトというのは石巻市にはございませんけれども、市としてということでございますけれども、例えば石巻市防犯協会連合会石巻支部の蛇田分会の中でその取り組みについて今動きがあるということですので、防犯協会の連合会として機械類の支援ができるかどうかについては現在検討という形で今取り組んでおるところでございます。ただ、NPOとかそういう団体が行う青パトにつきましては、日本財団、オラレの関連ということございますけれども、日本財団でもその助成率90%、限度額100万円ということで、そういう補助メニューもございますので、それらもぜひ有効に活用させていただきたいと、このように思いますし、石巻市の次代を担う子供たちが安心してその地域に住んで、そして先ほど子供議会もありましたけれども、こういう場に来て、生の議会の雰囲気に触れて、そしてそういう市政に参加する機会がぜひあればいいなというふうに私も思っております。 ◆27番(櫻田誠子議員) 御答弁いただきまして、子供たちを守りたいという意思も企画部長からひしひしと伝わってまいりました。ぜひ前向きにいろいろと支援していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 今まで、今議会でも防災行政無線の件がいろいろと災害時に聞こえなかったとかというお話がありました。防災行政無線の活用について伺います。現在旧町におきまして、防災行政無線を有効に使って、子供たちが帰る時間帯に子供たちが帰りますとか、早く帰りなさいとかというふうに防災行政無線を使っている旧町もございますけれども、これは本当に不審者対策のために旧市内においても防災行政無線を使うべきと思います。不審者は、人の目だとか、意識だとかというものをすごく嫌うと思いますので、やはり皆さんもその無線が流れたことによって気にもかけますし、よく不審者も見るということもあるかと思いますので、ぜひこの辺も検討してみてはいかがかと思いますが、総務部長、いかがでしょうか。 ◎柴山耕一総務部長 お答えいたします。 防災行政無線の活用につきましては、確かに1市6町合併してみましても旧石巻市は基本的には災害時の放送だけということで定着しておりますし、それから旧6町のほうではさまざまな行事の案内に至るまで防災行政無線を使っているということで、基本的なそこらの統一についてはまだ行っていない状況でございます。ただ、今御指摘ございました不審者等について、よく協力依頼ということで、実際に不審者が出たとき、発生した場合、合併後の石巻市のあるところでは放送するけれども、旧石巻市内、特に中心部ではほとんどそういうのを放送していないという経過がございます。これにつきましては、それぞれ旧町が持ってきたある程度の歴史みたいなのございまして、特に旧石巻市の場合ははっきり申し上げますとそういうの流すとすぐうるさいと、防災行政無線なのだから何かあったときは災害だと思って構えるから防災に限定してくれというような意見がかなり強くて、これまで防災に限定してきたというふうに伺っております。そういったもろもろの文化的な差みたいなのも確かにあるとは思いますが、今防災行政無線の放送内容の統一に向けていろいろ協議いたしたり、統合できるところから統合しようというふうに考えておりますので、その中で不審者等について強い要請があるということは十分踏まえながら今後考えていきたいと思いますので、よろしく御理解賜りたいと思います。 ◆27番(櫻田誠子議員) 今防災行政無線で実際に不審者が出たときに流したところもあるしということでしたけれども、それではだめなのです。思うには、やっぱり遭わせないために必要なものであると思います。今うるさいというお話もありました。その辺市民の皆さんに理解をいただくように努力をすることも必要だと思いますし、それに向けて、例えばアンケートをとってみるだとかいろんな策もあると思いますので、この辺もちょっといろいろ協議していただきたいと思います。何でこのように不審者の撲滅ということを強調させていただくかといいますと、実際に被害に遭われた子供がおります。本当に後ろに人が立たれただけで怖いという、実際の子供の声です。それをずっと多分大人になってもトラウマのように背負っていくものだと思います。ですので、大人が子供を守っていくべきだと思いますし、子供は本当に大人がそうやって来たときには自分を守ることはなかなかできませんので、その意味で未然に防ぐ意味でできる限りの策は尽くしていくべきだと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 次に、保育事業の充実について伺います。現在無認可保育所に入所する場合、保育料は年齢一律であり、認可保育所に入所するとなると保育料は公立と同じく所得割になるということでよろしいでしょうか。保健福祉部長にお聞きいたします。 ◎大槻英夫保健福祉部長 無認可保育所のほうの保育料でございますが、これにつきましては認可保育所であります公立保育所の保育料とは違っております。年齢によって定めているようでございますが、そういうことで、公立のほうは当然認可でございますので国の補助あるいは県の補助等々の中で、そういうことから保育料は安くなっているというふうに思います。 ◆27番(櫻田誠子議員) 今無認可保育所に入っている子供も実際にいらっしゃいます。公立に入れなくて、認可に入れなくて、無認可保育所に入らざるを得なくて入った子供もいらっしゃると思うのですが、そうしますと今の答弁ですとなかなか年齢一律の保育料で高い料金を払っているということが浮き彫りになると思うのですけれども、であるならばその無認可保育所を認可保育所に移行した場合には、やはり認可保育所と同じ待遇になると思うのですけれども、無認可から認可にするまでの許可をとるにはどのようなことをしなければならないのかお聞きしたいと思います。 ◎大槻英夫保健福祉部長 無認可保育所が認可をとるためには、国の定める基準、保育士の配置基準でありますとか、あるいは施設の基準もございます。そういったものをクリアした上で県知事の許可をとって認可というふうになってまいります。 ◆27番(櫻田誠子議員) ありがとうございます。無認可保育所でも、やっぱり認可をとりたいと、とったほうがいいということで努力されている保育所もあるかもしれないのですが、例えばいろんな部分で、財政面だとかでできないこともあるかと思うのですが、逆に市として保育所待機児童を受け入れてもらっている状況からしますと、無認可保育所の認可に向けての支援等は考えていらっしゃるのでしょうか。 ◎大槻英夫保健福祉部長 現在のところはそこまでは考えていないのが実情でございます。ただ、行政改革ということで、これまでもこういった関係での御答弁申し上げてきてございますが、市内には認可保育所、民間の認可保育所が非常に少ないと、他市に比べて。そういう現状を考えた場合に、今後公立保育所等を行革方針に基づいて民間移行化を図っていく上では、当然ながら民間の認可に向けた市としての何らかの支援というのは今後必要になってくるだろうというふうに考えてございます。 ◆27番(櫻田誠子議員) そのように無認可保育所が許可をとって認可になったということで認可保育所がふえることによりまして、待機児童対策として本当に大変有効な策となってくると思います。そして、その分公立保育所の定員を逆に認可保育所のほうに移動してもらったりすると、その定員に例えば余裕が出て、公立でやらなければならない障害児保育だとか一時保育の充実だとか、いろんなそういう市民のニーズにこたえられるようなメニューも公立で賄えるかと、やらなければならない事業をできるかと思いますので、その辺はいかがお考えでしょうか。 ◎大槻英夫保健福祉部長 そういったものも含めまして、トータルで今後そういった保育行政のあり方といいますか、子育てしやすいまちづくりというものを掲げながら、今いろいろと事務を進めておりますので、その中でトータルとして、申し上げましたように優先順位を決めながら公立で行うもの、そして民間にお願いするもの等を分けながらやっていかなければならないだろうというふうに考えてございます。 ◆27番(櫻田誠子議員) あと、今現在無認可保育所に子供を入れざるを得なくて、公立にも認可にも入れなくて入っている子供がいらっしゃるのですが、財政面で予算が今ないという中で、これは大変厳しいことかもしれませんけれども、やはりそういうところに今後また保育料の補助だとか、そういうことも考えていくことも必要かと思います。これは、要望として言わせていただきます。 最後に、市民の立場に立った行政について伺います。石巻市職員服務規程の第2条、第3条、第4条に服務の基準が定められています。まとめて言わせていただきますと、職員は誠実に勤務し、職務の遂行に当たっては全力を挙げてこれに専念し、職務の公共性を自覚し、市民全体の奉仕者として公共の利益のため、民主的かつ能率的に職務を遂行し、常に品位を保持し、職務を行う場合の対応については親切かつ丁寧でなければならないとあります。この服務規程、例えば週1度朝礼などで確認されているのでしょうか、お聞きいたします。 ◎柴山耕一総務部長 服務規程について、朝礼等で確認しているかどうかということについて、今ちょっと私の手元に詳しいデータはございません。ただ、市民課とか国保年金課のように窓口を担当している課においては毎朝のように早朝ミーティングを行っておりまして、いろいろこういう問題になったケースとか、それから今御指摘ございます職員としてのごく当たり前の心構え等については確認しているということの報告は受けております。 ◆27番(櫻田誠子議員) ありがとうございます。先ほどの答弁の中にもお話ありましたけれども、窓口に高齢者の方がいらっしゃることもあります。耳が聞こえない人にということでの先ほどくだりがありましたけれども、専門用語などが出てくるとわからなくなることもありますので、ぜひ服務規程の第2条、第3条、第4条をもう一度確認していただき、窓口対応で困ったときなどは逆に上司に報告、相談できる、本当に気軽にお話しできるような体制もしっかりつくっていただきたいと思います。それに伴いまして、一番の何よりも窓口に大切なことは笑顔だと思います。笑顔というものは連鎖するものだと思います。まさか相手の人が笑っているのに怒る人はだれもいませんので、笑顔は連鎖するものです。窓口ではぜひ笑顔で市民の皆さんに対応していただきたいと思います。 あと、庁舎の1階に市民の部屋がありますが、今現在銀行のATMと議会のモニターを設置し、病院の待合室のようにいすが並んでおります。せっかく部屋の名前として市民の部屋と掲げられておりますので、今後の工夫も必要かと思われますが、いかがお考えでしょうか。 ◎柴山耕一総務部長 庁舎入って、正面玄関入って右側のいわゆる市民の部屋の活用につきましては、今般指定金融機関である七十七銀行が石巻市役所出張所を廃止するということで、この機会にあわせてどのような方式がいいか等についてさまざま検討させていただきました。そういった中で、今般のような形にさせていただきました。その検討の中でも、1つの案として子供たちのためのコーナーも設けようかという話も出たのですが、1つは子供たちをそっちに置いて、一緒についてきたお母様にどういう場所でどのように説明したらいいのかというときに、向こうに置くとどうしても目を離してしまう時間ができてしまうということから、むしろそうではなくてカウンターの一角に職員手づくりでキッズコーナーを設けて、そこに子供たちはいてもらって、そこですと執務室にもなりますので子供たちに目を向けながらお話しできるなということに結論づけたものでございます。ただ、今のキッズコーナーについては、職員手づくりでございますので、あの内容でいいとは決して思っていませんので、今後も必要であるものについてはすぐ私どものほうに申し出て、市のほうで全部準備するということは担当課の、特に女子職員に申し伝えてあります。 ◆27番(櫻田誠子議員) 今お話ありました窓口のところにキッズコーナーを設けているというお話、私も見させていただいたのですが、半畳ぐらいのところに本とか、小さいぬいぐるみだったでしょうか、置いてありまして、でもこの間お母さんと一緒に来ていた子供お二人がそこに靴を脱いでおりました。私も狭いとか小さいとかではなくて、こういうところにもこういうふうに工夫していただいているのだなと思ってほほ笑ましく見せていただいたのですが、市民の部屋も確かに告知は大事ですし、皆さんにしていただきたいという思いがあってなのですが、ポスターがいっぱい張ってあって、ただ羅列して張ってあるだけで、もう少し工夫があってもいいのかなと思いましたのであえて言わせていただきました。 これを最後に質問を終わりたいと思うのですけれども、40人を超えるノーベル賞受賞者を輩出したバークレーの経済学の博士が母から言われ、胸に刻み続けている母の言葉、「どれだけ偉い博士になっても、一庶民であることを忘れてはいけない。頭でっかちになってはいけないよ」との言葉、これはすべての人に当てはまる言葉だと思います。これまでの私の質問の最後に市長にこの言葉の感想を求め、質問を終わります。 ◎土井喜美夫市長 まさに人間性を指摘した言葉だと思って聞いています。実は、よく指導者の方、それからいろんな立場の方は、人を育てるということはえてしてしないようでございまして、やっぱりそこに今櫻田議員が言ったように、そういう立場になればなるほど弱い立場の人に自信を持たせて、そしてこれからのいろんな問題が降りかかってきたときに自信を持たせて、それを乗り越えることができるように勇気を持たせるというのが、そういう立場の人がやるべき行動だと私は思っているのです。ですから、人の欠点そういうものを指摘するのではなくて、そういうものを直して、そこから自信を持たせるような、そういうような人間性というものが今求められているような感じがします。そういうことで、そういう指導者の方がおりますけれども、非常にその方のいろんな本を読んでみますとなるほどなと思って、そういうふうに思いますので、今の櫻田議員のお話もそのとおりだと思います。 ○副議長(大槻幹夫議員) 以上で27番櫻田誠子議員の質問を終わります。 △延会 ○副議長(大槻幹夫議員) この際、お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大槻幹夫議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。 明日の会議は、議事の都合により特に午前10時から繰り上げて開くことにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大槻幹夫議員) 御異議なしと認めます。よって、明日の会議は、午前10時に繰り上げて開くことといたします。本日はこれにて延会いたします。   午後6時34分延会...