1: ※会議の概要
◯委員長 ただいまから防災・
減災推進調査特別委員会を開会いたします。
本日は、
岡部恒司委員より欠席の届け出がありましたので、御報告いたします。
まず初めに、去る10月29日、30日と熊本市及び福岡市へ他
都市視察をさせていただきました。委員の皆様、大変お疲れさまでございました。また、御協力まことにありがとうございました。御当局の方々にも御協力をいただきまして、まことにありがとうございました。この場をおかりして御礼申し上げさせていただきます。
次に、説明員の出席についてでありますが、本日は、
危機管理室から
関係職員の方々に出席いただいております。
本日の日程はお手元に配付の日程に記載のとおりでありますが、先日行いました他
都市視察を踏まえた
委員相互の
意見交換を行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、
意見交換に入りたいと思います。
本
委員会では、10月29日から30日にかけて、熊本市及び福岡市の
取り組みを調査してまいりました。熊本市においては、平成28年に発生した
熊本地震の経験や教訓に基づき、市職員、市民、企業など幅広い主体が一斉に訓練を行う
震災対処実動訓練について及びSNSを活用した
情報収集、伝達についての調査を行いました。また、福岡市においては、
市民総合防災訓練や
ミサイル対応訓練の
取り組みについて及び
博多あん・
あん塾及び
リーダー会の
取り組みについて、
博多あん・
あんリーダー会の会長からも説明を聞くなどして調査を行いました。本日は、皆様より、この視察を踏まえての御意見、御感想等をお伺いしたいと思います。
それでは、各委員の皆様に順次伺ってまいりたいと思います。
2:
◯佐藤幸雄委員 御当局におかれましては、視察のほう大変ありがとうございました。
10月29日
熊本市役所、そして30日が
福岡市役所ということで視察に行かせていただきました。
その中で、
熊本市役所では、さまざまな訓練、今御紹介ありましたけれども、
防災訓練であったりとか、いろいろと本当に勉強になった内容でございました。その中でも、いろんな想定をした訓練の中で、民間と一緒に取り組んでいる、いわゆるJRであったりとかそういったところの、仙台市としてもこれからJRとの
取り組みの中でしっかりとやらねばならないということも痛感をしたところでございますので、こういった想定されることについて、本当に大事な視点だなということで伺わせていただいたところでございました。
それと、福岡市の視察の際にはあん・
あん塾等でさまざまな知見を伺ってきたんですけれども、それでも、やはり自助、共助の自助のところをしっかり取り組んでいらっしゃる、そして
防災士を取得されている方が988名というような、そのような中で、やはり自分の身は自分で守るということとともに、自分の身を守った中で、最終的には共助、助け合っていろいろな被災をされている方を守っていくのだという
取り組みについて、これもしっかりと本市においても取り組まねばならない課題であるのかなということを感じたところでございます。
本当にさまざまあったんですけれども、代表的なところは以上でございます。
3: ◯ふるくぼ
和子委員 どうもありがとうございました。御当局の皆さんにも一緒に参加いただいて、いろいろと新しい話も聞けてよかったかなというふうに思っておりました。
中でも福岡のあん・
あん塾とあん・
あんリーダー会、これについては大変興味深く、実際にやっていらっしゃる方の生き生きした話し方なんかも含めて、みずからが主体的にということがすごく大事だなというふうに思ったのと、ただ、その
カリキュラムを見ても、かなり高度なというか、一般的な話ではなくてかなり専門的な領域も含めて密度濃く
カリキュラムを組んでということで、応募した人が参加する中で意識を高めていくことがこれだと本当に十分できるなとか、それをどう役立てるかというあたりで主体的に考えるような仕組みができているというのは非常にいい
取り組みだなと思いましたし、市民のそうした思いを育てる、力を育てるという意味では有効な
取り組みだなというふうに感じたところです。それが実際に福岡のほうで成功して、後にそうして自主的に
リーダー会などが結成されていった
取り組みに結びついているということについても、大いに学ぶものがあったなというふうに感じてきたところです。
熊本については、
防災訓練のあり方、実際に
熊本地震の発生の前と、そしてその後とということで、どれだけそうした教訓を生かして
防災訓練に結びつけるかというあたりでお話を伺う中で、やはり私
たち自身もそういう体験をしているので、本当にそうだなということを思い起こしながら、当時のことで言えば、熊本の方がおっしゃっていたように、やはり
行政機能がどうしても一時的に停止する、低下する、震災が起こったときにね。どうしてもそれは
ハード面でも
ソフト面でも、両側面で
行政機能が停止するんだというあたりの発言というのは、まさしくそのとおりだったと思うし、それはやむを得ない、特にそうならないようにどうするかということよりも、それは災害の性格によっては十分あり得るということを考えたときに、やはり市民の一人一人の方が自分の生活と結びつけて、我が事としてそのときにどう考えられるかとかどう対応できるかとか、そういう意識を持っていただくということの大事さというのがいろいろあるなというふうに思いました。物資の搬入をどうするかとか、どう処理するかとか、そういうことはいろいろ細かいことはありますけれども、まずはそうした市民の一人一人の生活と結びついた我が事としての災害時の対応をどうしたらいいか、どうするか、イメージを持ち続けるという、こういうことも、どう行政と一体になって醸成させていくかということがとても大事なのかなというふうに思ってきました。
やはりそうした仕組みをつくるのは、あん・
あん塾、あん・
あんリーダー会もそうですけれども、行政の公的な役割、そうした市民と協働の中で、こういうふうにして市民の思いを高めるだとか防災力を高めるという、それはまさしく行政の側の公的な役割として非常に大事だと思うし、そうした
仕組みづくり、
仕掛けづくりというのは仙台市でどういうふうなものができるのかとかどういうことが可能なのかというのは、経験もあるというふうに認識はしていますけれども、体系的にできていけば、より効果的に作用するのかなと思いましたが、いずれにしてもやっぱり市民との協働というのはキーワードになってくるだろうなというふうに思って、公的な役割と市民との協働ということは、市民の実行力を向上する
取り組みの中では絶対に外せないなというふうな思いで帰ってきて、今、改めて資料を見ながら感じたというところでございます。どうもありがとうございました。
4:
◯石川建治委員 2点ですかね。
熊本でしたかね、生協などとの協定を結び、そしてまた、その輸送については民間の
運送業者との協定を結んでということでやっていました。震災のときに、
指定避難所以外の集会所とかコミセンとかも含めて
避難所になったときに、そのそれぞれの
避難所で必要な物資が、そのときに何が必要なのかというところが、やっぱり把握をして要請をするということが本当に難しくて、とりあえず入ってきた食材で何とか対応しようということだったので、非常にそういった面では苦労した記憶があったので、生協などと連携をとって、どの
避難所には必要としている物資はこれでそれを搬送してほしいと、数量も含めてね。それで、その搬送にはプロである
輸送業界と連携をとるという意味では、非常に効率的、効果的なものになっていくのかなと。そういうルートをきちんと確保するというのは必要なことなのかなと。仙台市でもさまざまな業界と協定を結んでいますけれども、個々の業界との協定を結びながら、結んだそれぞれのところをどうつなげていくのか、連携させていくのかということがやはり必要なんだろうと、こんなふうに思ったのが1点です。
それから、福岡のあん・
あん塾ですよね。あの
プログラムというか、それを見ると、なかなか一般の市民の方たちは聞けない、聞くにもなかなか大変だし、何度も繰り返し聞くことになっていくと。ある意味では防災・減災に携わっている専門の人たちが聞くような内容でもあったのかなと思ったんですが、ただ、あのことが、ああやって集中して学ぶことができる、
一般市民が学ぶことができるということは非常に貴重であって、地域の
リーダーだけが知っているとか、
町内会長さんたちが講演を聞いてわかったとかというだけではなくて、やはりそういう知識を広げるというか、地域の中にそういった高度なことも含めて理解をしている人がいるというのは非常に重要で、その人材を育てていくという意味では非常に効果があるのかなと、こんなふうに思っておりました。一度の
カリキュラムを受けてそれでよしとするのではなくて、それを組織として継続していくということが、ある意味では仙台市としてそういう防災・減災の人材を育てる、例えば
地域防災リーダーなんかも、繰り返し繰り返しそういったことで
集中講座なんかを受けるのも非常に効果的であるし、そういった人材を地域で今度は生かしていく
プログラムというか
避難訓練なども、また変わっていくというか変化していく必要があるんだろうと、こんなふうに思ったので、その2点については、自身の経験なども踏まえると非常によかったかなと、こんなふうに思いました。
5:
◯佐藤わか子委員 私も同じような感想になってしまうんですけれども、熊本市では、やっぱり集会所とかいろんな
避難所以外のところが
避難所になったときに、いかに効率的に速やかに物資が搬入できるかというのは、仙台市でも非常に参考になって、これからもいろんな
避難所が多分いろんなところに小さいところも含めて出て、それの
情報把握と物資の配布というのはきちんとやっておかなきゃいけないかなというふうに思って帰ってきました。
福岡市は、福岡市が土地柄なのかもしれないんですけれども、
ボランティア通訳の
養成講座もかなり物すごい高度な
カリキュラムを組んで、そこを卒業した方が
プライドを持って、
自分たちはもう
ボランティア通訳として福岡市に貢献するんだという
プライドを持ちながら、組織をつくって自主運営しているんですね。それがやっぱり
博多あん・
あんリーダー会も同じように感じて、ああ、やっぱりこれは福岡の土地柄なのかなと。やっぱりきちんとした
カリキュラムをつくり、そこを受講してもらった方、卒業してもらった方が自分の役目とか意識とかをしっかり持って自主的に組織をつくり、そして地域のために頑張るというふうな形に持っていく、それは行政が指導してそういうふうにしてやっていっているから成功しているのか、あるいは土地柄として
福岡市民のそういうような
市民意識がそうさせるのかはちょっとわかりませんけれども。私はやっぱり仙台市も一生懸命
防災リーダー、SBLとかを、たくさんたくさん養成しているんですけれども、じゃあ、果たしてその人たちが、
自分たちが自主的にどのような活動をしていくかというようなことをしっかりと
プログラム化してやっているかなというと、やっぱりちょっとその辺が、私
たちSBLだけど何したらいいの、どういう役目が私たちにあるのとかという待ちの姿勢というか受け身の姿勢の方もおられるというのは事実なので、やっぱりSBLになっていただいたら
自分たちで自主的に活動を率先してやっていくというような仕掛け、
仕組みづくりが必要なんじゃないかなというふうに感じてきました。
もう一つ、福岡市の
市民総合防災訓練が、何か私はとてもこれいいなと思ったんですね。仙台市も6月12日に、多分いろいろやってきたから、こうしよう、いや、今までは学校で全部集めて展示型の
防災訓練をやってきたから、これじゃだめだから違うような形でと、6月12日の
防災訓練を
いろいろ形を変えて仙台市も頑張って実効性の高いものにしたいということでいろいろ工夫されてきていることは理解しているんですけれども、何かちょっと今の仙台市の6月12日の
防災訓練のあり方を、やっぱりもう1回、何が必要で何を求めてこの
防災訓練をするのかというのをしっかりともう1回見直してもらって、実効性の高い
防災訓練にしていただければいいかなというふうなのを福岡市の
総合防災訓練のやり方を聞いてきて感じてきました。
6:
◯加藤けんいち委員 まずは、皆さん、大変お疲れさまでございました。私からは大きく2点。
まず、福岡のほうですけれども、
ミサイルを想定した訓練ということで、私も過去の
一般質問でも取り上げさせていただきましたが、地震のときとは全く別の行動をとらなければいけないということで、まずは小学生を対象にということで本市においてもその訓練が始まりましたけれども、福岡市の場合は、いわゆる一般の方々、地域の方々も含めた訓練を実施されているということで、この部分については、高齢者の方々がこういった場合にどういった行動をとればいいのか、なかなかわかっているようでわかっていないのではないかなと。そういうのを想定したときに、こういった訓練というのも、
図上訓練というよりは、その地域によってそういったものを導入していく必要があるのではないかなと。お話を伺ったところ、
Jアラートと直接ではできなくて国の協力がないとできないというのも初めてわかりましたので、そういった意味で政令市で初めてやったということでございましたけれども、ぜひこういった
ミサイルを想定した訓練というのもこの
委員会の中の
取りまとめの中に1個入れさせていただければなというのがまず1点でございます。
もう1点、熊本市のほうですけれども、何といっても
LINE社との協定というのが印象的でございました。あの震災のときを思い出してみると、何が一番大変だったかというのは連絡がとれない、家族含めて
安否確認ができない。今、本市は
避難所と
災害本部の中で無線を入れていますけれども、そもそも
避難所担当職員が今無事なのかどうか、
避難所に向かっているのかどうかとか、連絡がとれなければ確認しようがないですよね。そういった中で、まず一番最初に必要なのは、事務方も含めてですけれども、情報を共有する前に
連絡体制がとれるかどうかが一番大事な点だと思いますので、これは非常に熊本市すばらしいなと思ったので、本市においてもこの部分についてはぜひ導入をしていただいて、まずは
事務局側の体制をしっかり整えるという
取り組みというのが非常に大切なのではないのかなというのを感じてまいったところでございますので、この点についても、ぜひ
委員長、副
委員長の
取りまとめの際には参考にしていただければなと思います。
7:
◯高橋卓誠委員 まずは、皆さん、本当にお疲れさまでございました。
熊本、福岡の両市の
取り組みを学ばせていただきましたけれども、皆様方と御意見、本当にかぶるところはたくさんあるんですが、言わせていただければ、まず熊本の、今お話がありましたけれども
LINEとの協定というのは、本当に今の
時代背景も含めて、今すぐ取り組んでいただけたらなという思いがあります。
それで、福岡のほうなんですけれども、先ほど
石川委員からもありましたけれども、協定を結んでいる団体との連携、これは本当に重要だと思いました。福岡は
歯科口腔ケアの学習なども行っているということで、協定はたくさん結んでいるとは思うんですけれども、そういったところとの訓練も含めた
取り組みが必要なんじゃないかなということは学ばせていただきました。
まず、私、大きく見て感じたところが、熊本と福岡と本市の大きな違いは、やっぱり熊本と我々は大きな災害を経験しているという、その大きな違いというのは福岡とまた若干違うなという空気は感じたんですけれども、やっぱり我々は大きな災害を経験して、それをまず生かした上でのマニュアルとかを作成しているわけでありまして、それをまずどう継承していくか、先ほど
佐藤わか子委員からもありましたけれども、日ごろの
総合訓練というのも飽きられないようなリアルな訓練というもののあり方の見直しというのも本当に大事なことだなということも思いますし、どう後世に生かしていくかということを課題に考えていかなきゃいけないなということが一番あるなということを感じました。
8:
◯菊地崇良委員 2都市見て全体的に思ったのは、まず、仙台市の
取り組みというのが、震災前はともかくとして、震災後の計画や訓練、あるいは組織や各地域への浸透も含めて、かなり仙台市のほうが進んでいるなというふうに実は思いました。あそこではそう言えなかったのでここで言うんですけれども。
もう一つは、仙台でもやった復興の記録とか、ああいったやっぱり原則的なデータベースというのが実は意外と活用されているというのが一つと、一方、震災を経験しないとそれを使わないと。熊本は実は非常に
独立気風の高い地域であったにもかかわらず、
避難所の運営に関しては非常な混乱を来したと。あれを見て、ああと、ああいう市民性が高いにもかかわらず、やっぱり災害は起きてみないとわからないと。でも、起きた後は、やっぱりそういった教訓をしっかりと吸い取って反映しようというふうになっていますので、仙台市が歩んできた道というのは、発信してきた道というのは誤りじゃなかったなと思います。それが全体の感想です。
個別具体の話なんですが、組織、計画、実施という観点で見るんですけれども、組織という意味では、熊本も福岡も意外と
防災部局、そんなに人が多くないなと思いました。多くない割にはまあやっているのかなと。そこは何がポイントなのかと思ったんですけれども、民間力の活用なのかななんて思いましたですね。しかしながら、組織の話で一つだけ言えるのは、
関係機関との連携については漏れなくやろうという気持ちは非常に感じられまして、でも、これも仙台市もやっているので、引き続き自信を持ってやっていけばいいんじゃないかなというところです。
それから、ただ、計画に関しては一つだけ申し上げたいことがありまして、計画は、福岡だかは、5年の流れの中で組み立てた
ペーパーを見ました。多分あれは事後的に出したやつだと思うんですけれども、やっぱり我々365日訓練ばかりしているわけにはないかない。
日常業務をやりながらやっているわけじゃないですか。だけれども、必ず身につけなきゃいけない事項ということで、学校とか地域では基礎的なやつをやっているんだけれども、ただ、きょうお話があった
ミサイルとか地震とか、あるいは
暴風暴雨災害とか台風とかテロとかいろいろあるんですけれども、これらのあらゆる事態に対応できる足腰の部分は、さっき言った学校とかで最低限のことはやっているんだけれども、それぞれ機能別に応じた組織的な全市的な訓練というのは、これは5年なり10年なり、あるいは15年のスパンで、どのように市民の力を向上させていくかという中期的な計画の作成というのが必要なんだろうと。どうも熊本も福岡も、
ペーパーでは何年間やってきましたというのは、あれは事後的であって、そういう先行的な
中期的視点と市民や職員に対しての中長期的な継続的かつ段階的な練度の積み上げとか、あるいはその時々の事象に応じて弱点を補強するという、そういった構想が決定的に欠けていると思います。これは実は仙台市もまだあんまり十分じゃないところもあるので、ここは根幹の部分として見ていかなければいけないという反省も含めて思いました。
あと、我々の今後の行動に還元することということでは、アプリを使ったというのは非常に今どきの話だよねというふうに思うし、
災害メールなんかについては抗堪性が高いというのは実証されていますので、これは引き続きAI化とか、そういった時代の流れに応じて、なるたけ早く
情報収集しながら活用していったほうがいいよねと。その分、人の苦しみというのは、情報を入手すれば対応が早くとられて減るわけだからということと。
二つ目は、
防災士ということなんですけれども、仙台市は
防災士って余り活用していないんですよね、実は。震災の後、
防災士どうするんだという議論があったんだけれども、いわゆる
仙台防災リーダーというものをつくってやっていきますとなった。だから、
防災士という
組織そのものを実はあんまり利用していない。申しわけないんだけれども、実は私も
防災士持っているんだけれども、
防災士も
仙台防災リーダーも仙台市の職員の皆さんや、あるいは
実務経験者のレベルになんか当然至るわけがないわけですよね、申しわけないけれども。それでも
防災リーダーについては、今、継続的に
追加訓練なんかやって、地域の拠点の要員になろうとしてもらっているんだけれども、だけれども、さっき申し上げた
防災士なんかももう少し活用することもちょっと検討したらいいんじゃないかななんて思うんですよね。あらゆる戦力を結集して対応していくというのが災害時の基本ですから、何となく、うちは
防災リーダーやっているから
防災士はちょっとまあいいですからみたいな、確かに
防災士も大したことないところもあるんだけれども、そこのかかわりについて並行してやれればいいんじゃないかなと思いました。
まだまだあるんですけれども、個別にまた今度、
計画段階で書いて出したいと思います。
9:
◯鈴木勇治委員 それでは、大方聞いてからの話で、非常に同じような意見になるかもわかりませんけれども、今、
菊地崇良委員が言われたように、仙台市が手本となった部分が往々にしてあって、その意味では仙台市も進んでいるんだなというふうなことを感じさせていただきましたが、しかし、とすれば、今後も
防災都市の
リーダーとしてこれはいろいろな
場面場面を想定していろんなことをやっていかなきゃならないということをつくづく感じさせていただきました。やっぱり大きい大震災、これを経験したということ、これもありですが、
都市規模として考えたときに200万人、300万人ということでないから、本当に防災という観点でうまくまとめていけば、本当に世界に誇れる仙台市になれるのかなというふうな感じをまず持ちました。
それから、改めて自助の大切さ、先ほど、あえて言わせていただければふるくぼ委員も自助の大切さということを、
行政機能が停滞したときに自助が必要だというお話をされたので、非常によくよく感じていただいてうれしかったなと思いますけれども、それはさておき、確かにそのとおりだと思いますので、ただ、自助の部分をあん・
あん塾なんかの話を聞いても、その
リーダーが非常に生き生きとして、訓練も楽しみながら楽に参加できるような訓練もあったりなんかして、非常にいいことかなというふうに見させていただきました。
それから、先ほど物資の搬入、情報の伝達というふうなことも強調されておった方もおりますけれども、その情報の伝達の中で、いわゆる中心となるべき行政側の連絡、
加藤委員がお話ししておりました。とれないということが往々にして想定されるわけですから、市長が来れない場合は次、副市長とか、何段階もつくっておかなければならないと思いますので、これはこれからの課題かなというふうに思いました。
10: ◯副
委員長 本当に2日間、視察ありがとうございます。また、御当局の皆様も御同行していただきましてありがとうございます。
本当に皆様と重なる部分がほぼなんですけれども、まずは、熊本の中では、やはり先ほど
加藤委員からとかもありましたけれども、
LINEとの協定で職員の方々の安否というのが、確立された
連絡体制が強化されたというのが、本当に感銘を受けたところであります。また、同時に、
JR九州との合同の訓練で、一時
JR九州もとめて一緒に合同に訓練を行うというのは、さすが
九州ならではなのかなというふうに伺ったところではありました。
それと、福岡のほうだったんですけれども、先ほどもありました
ミサイルの
対応訓練という形で、青森県の深浦町が最初で、2番目が今回博多で行ったということで、土地柄的にもそうなのかなとは思ったんですけれども、このいただいた資料の中でも、訓練の実施状況の参加者アンケートを見ますと、ほとんどが、今後実際に
ミサイル発射情報が伝達された場合は避難しますかという問いに対して97%だったり、有意義だったと答えた方々も97%だったし、そういった意味では高い関心の中でこの訓練も行われたのかなというふうな実感をしたところでございます。
あと、あん・
あん塾に関しましては、本当に熱のあるお話をいただきました。小森さんも言っておりました。行政のパートナーの団体なんです、私たちはということが本当に印象的だったんですけれども、やっぱり
地域防災リーダー、また
防災士の方々のスキルアップが今後大事になってきますし、それを地域の中でまたさらに広げていくということが大事なのかなということを感じたこの2日間の視察でございました。ありがとうございました。
11:
◯委員長 ありがとうございました。各委員の皆様にお話をお伺いさせていただきました。ほかに言い残したこと等はございませんですか。
12: ◯ふるくぼ
和子委員 鈴木勇治委員から、私の発言を自助についても理解をということで、私の発言への理解の仕方を表現してくださったんですが、決して私も自助を否定しているわけではないわけで、ただ、その自助と共助と公助のあり方、連携だとか、そういうことがまず自助なんだというところから始まるということではないというふうな理解で発言もしてきたつもりなんですけれども。今回も、ですから一人一人の意識をやっぱり向上させていくというのは、それは一人の命を守るという意味で決して否定するものではありませんし、ただ、そういう仕掛けや仕組みや、そういうものをつくって、どういうふうにそういうものにしていくかというときに、やっぱり公助の役割、公的な役割というのは当然なくならないし、やらなくちゃいけない部分であるという思いで発言をしたので、その辺はちょっと、きちんとうまく伝わっていただけるとありがたいなというふうに思ったのが一つ。
あと、
ミサイル訓練について、私もいろいろ伺ったときに印象的だったのが、当局の方から、やっぱり混乱を招かないようにしなくちゃいけないということが繰り返し言われていたのがとても印象的で、やはりそれは訓練として実施する際に当局のほうの注意を払わなければならない当然のことだというふうにも思うと同時に、やはりこういう性格のものだけでなくて、科学的な理解をきちんとするための発信というのが大事なんだなというふうに感じました。例えば、この間、私もうろ覚えではっきり覚えていませんが、実際に
ミサイル発射があったときに、高度800キロメートルとかでしたっけか、上空を通過していったというような話があった、要するにとっても高いところ、宇宙を飛んでいるんじゃないかというような高さだったはずなんですが、そういうところを通過していったということの意味であるとか、飛行機でも大体1万メートルですか、10キロメートルぐらいのところを飛んでいるとかいうことからいうと、その意味だとか、科学的にそれをどう理解するかとか、そういうことからきちんと住民の皆さんには知らされるべきであるというふうに思うし、それは
ミサイルに限ったことでなくて、地震であっても水害であっても台風であっても、どういう科学的なメカニズムや、それがもたらされるものが一体どういうものになるのかという科学的な理解というのは、やっぱりちゃんとしなくちゃいけないということだと思うので、要するに
ミサイルの問題だけでもって、危ないよ、危険だよということだけにしてしまうことの危機感をちょっと植えつけるような印象になること自身の危険性というのを、一方ではちゃんと意識をしながら取り組まなければならないなというふうな、そういう印象も持ったので、済みません、ちょっと追加で発言をさせていただきたいなと思いました。
13:
◯菊地崇良委員 非常にいい御意見をいただいたなと思っていました。
ミサイルの話なんですけれども、科学的理解が大事だというのは全くそのとおりなんですよね。だから、ふだんからそういうことをしっかりと理解する市民教育なり公の発信をしていかないと混乱があるということがまず原点だと思っていますので、当局には引き続き
ミサイルに関するような正しい知識の発信というのをやっていただきたいなと思います。これは一つ大前提です。
それから、科学的な理解も大事ですけれども、
ミサイルって、北朝鮮や中国から撃たれれば10分かからないで飛んでくるんですよね。今回800キロ上を飛んだけれども、狙ってきたらもっと早く落ちてくるわけですよ。その間に、いやいや、混乱を招くかもしれないから発信するのをちゅうちょしますとかという話ではなくて、落っこちてから、何億人死んでからでは困るので、それを事前に告知する、広報するというのは、今回の津波避難のあり方であるように、まずは最大限の津波が来ますということで、まず命を守ると。その後に、混乱はあるかもしれないけれども死ぬよりは、命を守ることが大事だからということでやっているという姿勢があるので、その辺の話については引き続き自信を持ってやっていただきたいなと思うし、そういうものだという理解をしていただきたいと思います。
それから、二つ目、自助、共助の話でありました。まさにふるくぼ委員や鈴木委員のお話ししたとおりなんですけれども、自分で食事して自分で生き残る、自分で呼吸して自分で生きると。自分のことは自分でやるというのは大原則ですよ。これ、役所にやってもらっているから私は生かしてもらっている、国に守ってもらっているから安全は保たれているなんていう考え方というのは、これはそもそも民主主義の国民市民の自分のあり方の根底を揺るがす話であって、まず、自助というのが大前提であるというのは、もう1回私の意見として申し上げたいし、その自助に気づいていない国民たち、本当は自分で気がついて家庭で教えることができないから、それを公的機関が温情的主義によって、これ哲学的に言うんだけれども、そういう思想のもとに政治哲学でやっているということを、誤解されないように市民の方々にも、私は今から伝える時代だと思っていますよ。何でもかんでもお役所日の丸、何でもかんでも市役所やってくださいと。それをやらないから私たちわからないんですというんじゃなくて、しかし、それを気づいてもらうための、
自分たちの気づきを与えるための啓発と、そこに足りない部分の基盤整備と助けをするというふうにしていくことが、いわゆる自助への役所のやり方。当然、あとは公助として、さはさりながら、市民の命を守るための消防なり危機管理なりをしっかりやっていくことは当たり前なんだけれども、これは三つとも並列の関係であるということを申し上げたい。ただ、自助に関しては、そういう個人的自発心を向上させるため、煥発させる、啓発するための働き方が役所の仕事だということを私は思っていますので、そこは誤解のないようにしていただきたいというのが私の意見であります。
14:
◯加藤けんいち委員 今のと別の話になりますけれども、当局にちょっと今の現状をお聞きしたいなと思ったんですけれども、さっき
LINEの話もさせていただきましたが、よく震災があると例えばNTTとかですと公衆電話を一番優先順位を高くして家庭電話を絞るとかというのがあるじゃないですか。今もいろんな訓練のときに、例えば携帯電話で連絡をとり合っていたとすると、あの震災を思い出したときに、携帯電話はつながらないじゃないですか。だとすると、そもそも携帯電話を利用しながらの訓練が前提では、実際災害が起こったときにどうやって連絡をとり合うのかなというのがあったものですから、何かポケベルも、東京テレメッセージ、来年で終わりでしたっけ。何か自治体と法人には最終対応するとかってありましたけれども、例えば携帯電話よりもポケベルのほうがネットワーク性、優先性が高いんであれば、そういったものを上手に使って
連絡体制をとっていくというのが必要だと思うんですが、今、現行ってどういうふうに連絡ツールをとるシステム、どういうふうな取り扱いになっているんですかね。
15: ◯防災計画課長 災害時の情報連絡の話ですけれども、仙台市が震災の後特に力を入れているのは、防災行政無線の整備を力を入れておりまして、これは
指定避難所、それから津波避難施設にも移動系という形でそれで連絡がつくような形で整備をしておりますし、実際、訓練のときにも、市民の方にも我々一緒に付き添いながら使っていただくことをまずやっていただいています。
今お話にあった、確かに訓練で携帯を使うかどうかというのは、ちょっと新たな視点かなというところがありますので、そこはまた、携帯だけではなくて、無線も活用して訓練をやっていくというのが大事かなと、今、気づきをいただいたなと思っております。
16:
◯加藤けんいち委員 実際、災対本部ができ上がりました、
避難所に人が駆けつけました、そこの無線連絡あるじゃないですか、我々も訓練で使ったりしていますけれども。その前の状況ですよね、その前。そこはやっぱり連絡がしっかりとれないことには次のステップ、最低限の
避難所運営までいくまでのステップがどういう
連絡体制を想定、想定というか取り決めになっているのかなというのが、ちょっとそこが気になったんですね。
17: ◯
危機管理室参事 確かに今、幹部には携帯電話がありまして、これが災害時に優先される携帯
電話番号になっています。それで、それで通話ができないことがありますので、非常呼び出し参集システムというのもあるんですけれども、要はメールのやりとりで、きょうは1時間後に参集しますとか、そういうのを介して、まず幹部はそれでやっていると。それじゃあ、
避難所の担当者とかそういった人の連絡というのは、現状はない、実際皆さんが使っているやつと同じです。メール使うなり携帯使うなりという現状でございます。
18:
◯加藤けんいち委員 たしか携帯も、防災何とかで優先性の高い電話もたしかあるんですよね。要はメールも同じなので、要はああいう大震災が起きちゃうとメールも見れないですから、そうなってきたときに、一番しっかりしなければいけない災対本部の最低限のメンバーは、必ず、ほかの通信が全てシャットダウンされても最低限連絡がとれる。さっき鈴木委員からもありましたけれども、市長が連絡とれなかったら副市長、副市長がだめだったらというその優先順位はつくってあるとは思いますけれども、そういう情報ツールの媒体を持っていなければ連絡とれないですよね。だから、その辺が今後の部分で考えていく必要がちょっとあるのかななんて思ったものですから、現状を聞かせていただきました。
19: ◯防災計画課長 少し補足ですけれども、先ほど申し忘れましたが、我々が持っている防災携帯ですけれども、
危機管理室の幹部の人間、課長以上、あと主要な係長は持っておりますが、これについては全てではないんですけれども、災害時優先の登録しているものがございます。そういった形で、我々職員の中ではいち早く連絡をさせていただくのと、あと、住民の方々、やはり情報連絡が、万が一のとき携帯がつながらないという可能性が御指摘のとおりあるかと思います。まさにふだんの訓練だとか
避難所運営マニュアルで、どこに避難して集まるんだという、ふだんから連絡がつかなくても自動的に動けるような形にしておくというのがまず第一かなと思います。それで、
避難所に集まったところには、そこには防災行政無線があるということですので、ただ、御指摘のところも踏まえて、訓練の中でも今後携帯等が使えないという状況も想定しながらの訓練というのは検討していきたいと思います。ありがとうございます。
20:
◯委員長 ほかはよろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
21:
◯委員長 それでは、以上で
意見交換を終了いたしたいと思います。
次に、次回、第9回委員会についてでありますが、日程につきましては、8月27日の第6回委員会でお話をさせていただきましたとおり、当初予定しておりました日程から変更となりますので、後日、日程調整をさせていただきまして、決まり次第、皆様に御連絡をいたします。なお、内容につきましては、
委員会のまとめに向けた
意見交換、協議を行いたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上で予定しておりました日程を終了いたしますが、そのほか皆様から何か御発言等がございましたらお願いいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
22:
◯委員長 なければ、以上で防災・
減災推進調査特別委員会を閉会いたします。...