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  1. 仙台市議会 2018-12-03
    いじめ問題等対策調査特別委員会 本文 2018-12-03


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから、いじめ問題等対策調査特別委員会を開会いたします。  本日は、野田譲委員田村稔委員より欠席の届け出がありましたので、御報告いたします。  次に、説明員についてでありますが、本委員会の理事会で確認しておりますとおり、市長、藤本副市長、総務局長、健康福祉局長子供未来局長及び教育長ほか関係職員に御出席いただいております。  次に、本日の進め方についてであります。あらかじめ申し上げます。本日の日程は、お手元に配付の日程のとおり、まず当局から報告を願います。その後、理事会で確認しておりますとおり、いじめ全般に関して各会派からの質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。  なお、本日、追加で机上に(仮称)仙台市いじめの防止等に関する条例骨子案をお配りしております。こちらにつきましては、7月10日開催の本委員会で既に報告されたものでありますが、本日の当局からの報告において参考資料としてごらんいただきますよう、よろしくお願いいたします。  それでは、まず当局からの報告を願います。 2: ◯市長  私からは、(仮称)仙台市いじめの防止等に関する条例案策定に向けた考え方、また、仙台市いじめ対策等検証専門家会議からの提言につきまして御報告を申し上げます。  初めに、(仮称)仙台市いじめの防止等に関する条例案策定に向けた考え方についてでございます。  この間、議会におかれましては御議論を重ねられまして、条例骨子案について議会として共通する御意見を意見集約事項という形でお示しをいただきました。私どもといたしましては、これをしっかりと受けとめまして条例案を策定してまいりたいと考えているところでございます。  また、このたび議会からの意見集約事項を踏まえまして、条例案策定に向けての考え方をまとめたところでございますが、パブリックコメントを初めとした御意見も、これも踏まえた考え方につきましてもあわせて整理をしているところでございます。  次に、仙台市いじめ対策等検証専門家会議からの提言についてでございます。  この会議は、有識者の皆様方にいじめや体罰などの防止等に係るこれまでの施策の実施状況を検証して、今後の施策に向けた提言をいただくために設置したものでございます。ことし1月の第一次提言を含めまして、これまでの御議論を、今後のいじめ対策についての提言として、先月取りまとめていただいたところでございます。  この提言では、学校や教育委員会に関する項目にとどまらず、専門機関との連携や地域のかかわりなど、幅広く今後の施策のあり方をお示しいただいたところでございまして、また、社会全体でいじめの防止に取り組むことの重要性の視点が盛り込まれるなど、条例が目指すところと重なる部分が多いものと受けとめております。  私といたしましては、教育委員会と十分に協議を行いまして、いただいた提言を効果的な施策の展開につなげて、未来をつくる子供たちが安心して学び、健やかに育つことができるよう、力を尽くしてまいる所存でございます。  条例案策定に向けた考え方、いじめ対策等検証専門家会議からの提言の詳細につきましては、子供未来局長から御説明を申し上げます。 3: ◯子供未来局長  まず、(仮称)仙台市いじめの防止等に関する条例案策定に向けた考え方について御説明いたします。  初めに、議会の意見集約事項を踏まえた(仮称)仙台市いじめの防止等に関する条例案策定に向けた考え方についてでございます。  資料1をごらんください。枠の中に意見集約事項を記載しており、それぞれの項目について条例案を策定するに当たっての考え方をお示ししております。  一つ目は、本市、学校及び教職員並びに保護者の望ましい役割を明らかにするという条例の目的を明示することについてでございます。
     これにつきまして、条例の目的をはっきりと記述することは大事であると認識しておりまして、いじめの防止等にかかわる各主体の責務または役割などについて明らかにすることが条例の目的の一つである旨を明記する方向で考えております。  二つ目は、教職員の業務負担を考慮した表現とすることについてでございます。  この項目につきましては、教職員による体罰や不適切な指導の禁止や、資質の向上のための研修の実施などを盛り込む方向で考えております。教職員に関する条例の規定は、教職員がいじめの防止等のためにこれまでも取り組んできたものを明確化し、一人一人への徹底を図ることに主眼を置くものでございますことから、条例によって教職員の負担が増すことは想定しておりませんが、児童生徒と向き合う時間が失われることなどのないよう、なお条文の表現には十分に留意したいと考えております。  三つ目は、教職員による不適切な指導について、定義の明確化や表現に配慮するとともに、これに関する研修の重要性についても明示することについてでございます。  不適切な指導とは、文部科学省が策定した運動部活動での指導のガイドラインにおいて、生徒の人間性や人格の尊厳を損ねたり否定するような発言や行為とされている体罰等の許されない指導のうち、体罰を除いた行為を指し、態度によるおどしや威圧、威嚇的発言、人格等を侮辱したり否定したりするような発言や行為として例示がなされているものでございます。条例におきましては、文部科学省ガイドラインにあります、許されない指導を参考として不適切な指導を定義したいと考えております。また、このガイドラインに記載された具体例を参考に、教育委員会からの通知などによって具体例な内容を教職員に示し、研修等で周知徹底を図ってまいりたいと存じます。  四つ目は、いじめを行った児童生徒の指導等に関しては、法律の趣旨を超えることのないよう慎重に表記することについてでございます。  条例では、いじめを受けた児童生徒などの教育を受ける権利を保障するために、出席停止や懲戒などについて規定することとしておりますが、あくまでも学校教育法いじめ防止対策推進法の範囲内のものと考えております。また、再発防止に向けては、指導に加え、児童生徒がいじめを行った要因を把握し、その要因に応じた適切な支援を行う旨もあわせて定めることといたします。  五つ目は、発達に特性があるなど配慮が必要な児童生徒に関する表記については、いじめの当事者となる印象が固定化することを避け、必ずいじめの対象となるような誤解を生じないよう、表現に十分配慮することについてでございます。  国のいじめ防止基本方針には、学校として配慮が必要な児童生徒に関して、個々の特性を踏まえた適切な支援を行うことが示されており、また、いじめ対策等検証専門家会議においても、配慮を要する児童生徒について、いじめの防止等のための対策を適切に行う旨の規定を設ける必要性が指摘されたことから、配慮を要する児童生徒に関する規定を設けることは必要ではございますが、骨子案で用いた発達に特性があるとの表現につきましては、印象の固定化や誤解を生じないよう、条文には盛り込まないこととしたいと考えております。  六つ目は、それぞれの地域の実情に応じて柔軟な対応がとれるよう、また、地域の過剰な負担とならないよう、その表現には十分配慮することについてでございます。  児童生徒が地域のさまざまな世代の方と交流することで、児童生徒の自己肯定感や自己有用感が高まることが期待されることから、条例に地域のかかわりについての規定を設けたいと考えておりますが、全ての町内会に一律の義務づけとならないよう、また、地域の実情によりそれぞれの対応ができる規定となるよう、条文の表現には十分に配慮してまいりたいと考えております。  続きまして、パブリックコメントや意見聴取を踏まえた(仮称)仙台市いじめの防止等に関する条例案策定に向けた考え方についてでございます。  資料2をごらんください。条例骨子案に対するパブリックコメントや関係者等からの意見聴取でいただいた御意見への考え方につきまして、大きく3点にまとめております。  一つ目は、新たに義務規定とするものでございます。  パブリックコメント等におきまして、学校におけるいじめ防止等の取り組みは、当事者である児童生徒の声を取り入れて行うことが重要との御意見をいただいております。骨子案では、学校いじめ防止基本方針の策定の際に児童生徒から意見を聞くことについて努力義務としておりましたが、小学生からの意見聴取の状況などを踏まえまして、これを義務化することといたします。あわせて、策定後の学校いじめ防止基本方針につきまして、教職員や保護者、地域の方々などへの周知の義務に加え、新たに児童生徒に対する周知も義務化いたします。  二つ目は、新たに定義を定めるものでございます。  議会の意見集約事項にもございましたが、パブリックコメント等におきましても不適切な指導の定義づけが必要との御意見をいただいております。これを踏まえ、文部科学省ガイドラインを参考に条例において不適切な指導の定義を定めるとともに、一人一人の教職員へのさらなる理解の浸透を図るため、不適切な指導の具体的な行為について、教育委員会からの通知等で示し、研修等で周知徹底を図っていくことを考えております。  三つ目は、例示を行わないこととするものです。  骨子案では、条例に盛り込む項目についてわかりやすい表現とするために一部に例示を加えましたが、パブリックコメント等において、例示が限定列挙と受け取られるなど解釈を狭くしてしまう、または差別意識が生じるおそれがあるとの御意見をいただいたところでございます。こうした御意見を踏まえまして、条例においては誤解を招くような例示は行わないこととし、条例の運用上、例示が必要なものについては、いじめ防止基本方針などにおいて表現に注意しながら表記することで対応してまいりたいと考えております。  以上、御説明してまいりましたが、これら以外につきましては、骨子案でお示しした考え方を基本に進めてまいりたいと考えております。  続きまして、いじめ対策等検証専門家会議の提言につきまして概略を御説明いたします。  この提言は、ことし1月の第一次提言を含め、これまでの御議論を取りまとめていただいたものでございます。  お手元の今後のいじめ対策についての提言の目次をごらんください。  2章構成となっておりまして、第1章は、できる限り早い時期に対策を講じるべき項目を中心に、いじめの防止、早期発見、事案発生時の対応といったいじめ対応フェーズごとに提言が記載されております。また、第2章では、中長期的視点で子供たちをいじめから守るために学校や社会全体が取り組んでいく方向性が示されております。  先月、市長に提言が提出された際に、会長から提言のポイントとして大きく3点の御説明がございました。  1点目は、いじめや体罰、不適切な指導の防止などについての教職員一人一人の意識改革の必要性でございます。これに関する主な提言は、6ページから7ページの第1章第1節2、体罰等の防止も含めた教職員の資質向上でございまして、いじめの定義のさらなる徹底や困難な状況下での指導スキルの向上などが挙げられております。  2点目は、学校や教育委員会だけではない、全市的な取り組みの重要性でございます。主な提言は、9ページ、第1章第1節4、市長部局の連携体制や12ページの第1章第3節3、市長部局の支援でございまして、発達相談支援センター児童相談所などの専門機関とのさらなる連携や、それら専門機関に配置されている教員の有効活用などが指摘されております。  3点目は、社会全体でいじめの防止に取り組む重要性でございます。これに関する主な提言は、13ページから14ページの第2章社会全体でいじめの防止に取り組むためにでございまして、まず、校長のリーダーシップのもと、学校がきちんといじめの問題に取り組む体制を整えるとともに、学校、保護者、地域がより一層連携していくことのできる仕組みづくりが求められております。 4: ◯委員長  次に、各会派から質問を願いますが、質問に当たりましては、事前に理事会で確認をしておりますとおり、会派持ち時間の中で通告に基づき順次御発言をいただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、まず自由民主党から発言予定の方は、質問席にお着き願います。          〔佐々木心委員庄司俊充委員、質問席に着席〕 5: ◯委員長  それでは、発言を願います。 6: ◯佐々木心委員  自由民主党の佐々木心です。会派を代表し、質問を行います。委員長、よろしくお願いいたします。  仙台市いじめ対策等検証専門家会議が取りまとめいただいたことに進展があったことは、一定の御評価をさせていただきます。しかしながら、この中身が未来ある子供たちを守るためになり、実用性があることを強く思い、今回の今後のいじめ対策についての提言について質問してまいります。  まず初めに、一次提言を受け、平成30年度で対応した、また、している中身について順次確認をしてまいります。  今回、発達に特性があるの文言を入れる、入れないことに一定の方向性を示しましたが、本市の自死事件を考えると、教職員の障害理解促進は必要不可欠であります。  第1、いじめ未然防止に関することで、啓発、教育について、新規事業である特別支援教育理解啓発資料を活用し、発達障害のある児童生徒への理解を促進とありますが、教職員のこの対応について具体の事業の中身と御評価をお伺いいたします。 7: ◯特別支援教育課長  児童生徒が安全に安心して学校生活を送るためには、学校として個々の状況を十分に把握しまして、適切に対応していくことが必要であると考えております。そのために、一人一人の児童生徒のニーズに応じ、専門家チーム巡回相談員等の派遣あるいは指導主事等による助言など、教育委員会として支援体制を整えてきております。また、指導補助員、看護師等の人的配置や通級指導教室の拡充などを行ってまいりました。  これらにつきましては、これまでも教職員への周知を図っているところでございますけれども、今後も研修や説明会などで事業を紹介したり、学校に事業の活用を促したりする取り組みをこれまで以上に積極的に行ってまいりたいと、このように考えてございます。 8: ◯佐々木心委員  教職員の対応については確認をさせていただきました。  ここの中身には、保護者、市民への理解促進と記載をされております。そこについてはどのようになっているのかを確認します。 9: ◯特別支援教育課長  保護者につきましても、あるいは市民につきましても、今後、特別支援教育に関する啓発資料などを作成いたしまして、各学校を通して配付するなどいたしまして、発達障害あるいは特別支援教育に関する情報提供を積極的に進めてまいりたいと考えております。 10: ◯佐々木心委員  ぜひにしっかり周知されるようよろしくお願いいたします。  私は平成30年度予算等審査特別委員会でも、障害理解は児童、当事者や関係者がかかわった心の輪を広げる体験作文の体験談に基づいたものを使用すべきだと提案をさせていただきました。教育長の答弁は、全文ではございませんが、必要を認識し、子供たちの実体験や経験を通しての思いや考え、気づきがつづられており、言葉一つ一つに説得力があるとありますが、障害当事者関係保護者を交えた取り組みはいかがになっているのかを確認させていただきます。 11: ◯特別支援教育課長  当事者等の声につきましては、例えば心の輪を広げる体験作文を募集いたしまして、子供たちに作文を書いてもらったものを、各学校で取り組みいただきまして、それを紹介する。あるいは、心のバリアフリー推進事業というものもございまして、障害のある方々を学校にお招きいたしまして子供たちと触れ合いを持っていただく。そうしたことから、当事者の皆様方の気持ちや、それからさまざまな体験などを子供たちに紹介して理解を進めていく。このような取り組みなどを進めてございます。 12: ◯佐々木心委員  きょうから障害者週間が始まりました。こういった機会を見逃すことなく、教職員に生かすべきだと考えますが、教育長、御所見いかがか、お伺いをいたします。 13: ◯教育長  学校の教員は、日々子供たちと向き合って、教科指導、学習指導、生活指導を行っているところでございます。障害を持ったお子さんについても学校全体として取り組んでいるところでございますので、引き続き教師の障害者理解が進みますよう、研修、それから、今お話にありました心の輪を広げるさまざまな作文、絵画等の資料も活用しながら、周知、研修を進めてまいりたいと存じます。 14: ◯佐々木心委員  ぜひにその取り組みが全教員に行き渡るようお願いを申し上げます。  第2、いじめの早期発見に関することでSNS活用いじめ相談がありますが、LINEを活用して8月、9月、10月に対応したと伺いました。  まずは、LINEを対象とした相談件数はいかがかを確認させていただきます。 15: ◯教育相談課長  SNSの相談状況でございますが、双方向のSNSでのやりとりで成立したものが四十数件ございました。内容としては、女子が圧倒的に多く、また、相談内容につきましては、性格の悩みも含めた友人関係が半数弱を占めているような状況でございます。 16: ◯佐々木心委員  四十数件ということでありますが、具体に示されないのはなぜなのかなというふうには思いますが、本委員会の中でも参考人としてNPO法人ジェントルハートプロジェクトのお話を聞かせていただきました。携帯でのいじめもある状況で、学校にとどまらず、いじめの24時間化も深刻な問題であります。本市中学生の携帯の所有率というのはそもそも調べているんでしょうか、確認をさせていただきます。 17: ◯学びの連携推進室長  本市の児童生徒の携帯の保有率でございますが、毎年、生活・学習状況調査というものを行っておりまして、その中で保有率の変化を把握することとしております。今、手元に資料がございませんで具体的には申し上げられませんが、そのような形で経年変化も含めて把握することとしております。 18: ◯佐々木心委員  そもそも学校に携帯を持ってきちゃだめだという認識ですけれども、学校教育の指導は今、現時点ではどのようになっているのかを確認いたします。 19: ◯教育局次長  現時点での学校における携帯電話等の指導につきましては、各学校の状況において違いますが、多くの学校においては、万が一携帯を持たなければいけないという状況がある場合には、朝、登校した時点で担任等に預け、帰りに受け取って帰るというのが一般的な携帯電話の扱いになっているところでございます。 20: ◯佐々木心委員  そもそもLINEを使っているということで、相談対応も24時間と時間を決めてということでございます。文字が残るので、この難しさというのは非常に重要だなというふうに思っております。  仮に相談者が、誤送信対策だったり、また、個別案件を間違って送信してしまっているとかというような管理はどのようになされているのかを確認いたします。 21: ◯教育相談課長  まず相談員でございますが、臨床心理士や精神保健福祉士の資格を有する者等が必要な研修を受けた上で専属で配置されております。文字のやりとりによって生徒の悩み等をしっかりと引き出し、それを受けながらの解決に向けて的確なアドバイスを行っていると認識しております。  なお、そういった問題がないよう、セキュリティー管理も含めながら十分な対応をしているものと認識しております。 22: ◯佐々木心委員  せっかく相談した本当に悩みが、間違って送ることによってさらなる不信感を招く懸念もございますので、今、年度途中で1月にもまた行いますけれども、現時点での課題と評価はどうなっているのかを確認したいと思います。 23: ◯教育相談課長  現時点では重篤ないじめ事案や緊急性のある相談はございませんが、内容によっては教育委員会に緊急の連絡をすることとしており、引き続き適切な対応に努めてまいりたいと考えております。 24: ◯佐々木心委員  SNSの活用、ぜひにしっかりなるよう努めていただくようお願いを申し上げたいと思います。  教員が児童生徒と向き合える時間の確保で35人以下学級化があります。教員多忙化の解消やきめ細かな児童対応が挙げられますが、35人以下学級の拡充は市長肝入り政策でございます。市長が考える35人以下学級といじめ問題の関係性はどのように認識をしているのか、市長に御確認をいたします。 25: ◯市長  教員が子供たち一人一人により丁寧に触れ合うことというのは、日常の小さな変化も捉え、悩みや不安を早くに把握し、それに寄り添って対応していくことに有効であるというふうに考えておりまして、これがいじめの防止にもつながってくるというふうに思うわけでございます。本年度から35人以下学級を拡充した学校からは、クラスの一人一人の生徒に対して向き合う時間がふえてより丁寧な指導ができた、事務作業が軽減され、生徒とのコミュニケーションの時間がとれていると感じるといったようなお話も聞こえてきておりまして、私どもといたしましては、これをいじめ対応にもしっかりとつなげてまいりたいと考えているところでございます。 26: ◯佐々木心委員  市長、35人以下学級のいじめの対策ということと、いじめは残念ながらなくすということは難しい状況でございます。減らすという思いの中で、本市の中でいじめからつながる自死事案を発生をさせてはいけない、そういう強い思いが必要でございます。市長、もう一度その点について御答弁をいただきたいのでお願いいたします。 27: ◯市長  おっしゃるとおりだというふうに思っております。だからこそ、教員が多忙化を解消して、子供たち一人一人に向き合う時間を確保するということが重要であろうというふうに思っているところでございます。 28: ◯佐々木心委員  中長期的視点で、現場の教員はいじめや体罰等に関して多くの取り組みをしているとあります。また、教員の負担感や多忙感の原因分析、また障害理解もございます。この分析については、中長期的な対応ではなく早期にやるべきだと私は考えますが、局長、御所見いかがでしょうか。 29: ◯教育長  学校の教員については、教科指導のほか生徒指導あるいは部活指導、さまざまな学校での取り組み、また、地域の方々との連携、保護者の方々との情報共有、こういったことに心をお配りしていただいているものと認識してございます。教員の多忙化ということが社会的に大きな課題とされている今日、現在、文部科学省でも検討を進めておりますけれども、私どもとしましても、教員が児童としっかりと向き合えるようにこの多忙化解消に取り組んでまいりたいと存じます。 30: ◯佐々木心委員  6ページ以降の提言について確認を行います。  子供たちも現場の教職員も、決して孤立をさせてはいけません。教職員の資質向上についてまずは伺います。  体罰、不適切な指導と、教育上必要な場合に認められる児童生徒への懲戒についての違いを教職員に周知することとありますが、まさしくそのとおりであると考えます。しかしながら、児童への懲戒の線引きが昨今では難しいと感じている一人でありますが、具体的にどのように早期に対応していくのかを確認をいたします。 31: ◯教育人事部長  教員の不適切な指導に関しましては、さきにも説明あったとおり、人格の否定であったり、あるいは威圧的、威嚇的な態度、言動、こうしたものは当然禁じられております。そこの程度と子供たちに対する懲戒の線引き、これを教員にどういうふうに理解させるのかというところは、これは具体具体の状況によりまして、また子供たちの理解、状況によりましても非常に重要でございまして、真の子供たちの理解に基づく適切な指導というものを、これを指導スキルという形で教員に身につけさせていかなければならないと。それにつきましては、早期に身につけていただくよう、私どもも研修等で努めておるところでございます。 32: ◯佐々木心委員  早期にということで今御説明ありましたが、まさしく教育上必要な場合に認められる、やはり間違ったことは間違っているとはっきり言わなければいけないんですよ。そこの質を高めなければいけないという思いで言っておりますので、もう一度、ちょっとわからなかったので御答弁をお願いいたします。 33: ◯教育人事部長  申しわけございません。当然、厳しく、または毅然として教員が対応すべきところは、それは毅然と対応しなくてはならないと。しかしながら、そこにおいて子供の人格を否定したり、あるいは力にだけ頼って理解させてはならないと。そうしたところで指導スキルを上げていくよう、我々としても取り組んでまいらなければならないというふうに考えておるところでございます。 34: ◯佐々木心委員  当然、人格否定はもちろんでございますので、適宜対応をお願いいたします。  学校が全てという教職員の発想を転換しとありますが、この文言はほかにも記載がありますが、そのように感じている教職員ってどのくらいいるのかなと。確かに我々の世代は、何かあったらとにかく学校来いと、学校来なさいよという教職員の方はいらっしゃいました。私の同世代の教職員には少なからず見えない状況でございますけれども、その辺の御認識はいかがでしょうか。 35: ◯教職員課長  教員は児童生徒の状況を総合的に把握し、学習指導、生徒指導を行っておりまして、学校で全ての対応を図りたいという思いで臨んでいる教員も少なからずいるものと考えております。 36: ◯佐々木心委員  今の御答弁なんですけれども、例えば世代分析とかをされていますかということで確認をさせていただきます。 37: ◯教育人事部長  世代間で例えば専門的な支援を受けなくてはいけないというようなことをどのぐらい認識しているのかというところについては、残念ながら私どものほうで数値として押さえてはおりませんけれども、学校で全てを解決したいというような思いにつきましては、経験年数の多い教員でもそのように思っている者もおりますし、また、若い世代の教員が全てしょい込んでしまうというようなことで考えているような教員も少なからずおるなというところは、感触として受けているところでございます。 38: ◯佐々木心委員  わかりました。ぜひに、していないということでありますので、そのところの分析もぜひによろしくお願いをしたいと思います。  いじめ問題を考える上で、学校、保護者、地域、市民全体がかかわりを持つことは重要であると私も考えます。特に、子育て世代でもあります我々世代のかかわり方、周知啓発の観点で数点伺います。  子供にとって、親とのかかわりは非常に重要である。手法を工夫しながら、親子のかかわりについての意識喚起や啓発を行うこととあります。この文言は児童生徒とのかかわり方にも再掲であります。重要だからこそそのように対応していると考えますが、中身については全くもって見えない状況であります。手法を工夫とありますが、そもそもどのような手法があり、どのように工夫されるのかをお伺いいたします。 39: ◯いじめ対策推進担当課長  この御提言は、保護者向けにプリントを配付するなど、一般的な手法だけでは意識の喚起や啓発に十分な効果が得られない場合があることから、情報のとり方も含め、効果的な手法を検討していくことが必要との御指摘をいただいたものと受けとめております。効果的な具体の手法については、提言を踏まえまして今後の啓発活動等に向けて考えてまいりたいと、このように思っております。 40: ◯佐々木心委員  ペーパーのやりとりではなかなか弱いということで言っておりますので、ぜひにしっかりした中身になるようよろしくお願いいたします。  次に、体罰は絶対にだめの考えに賛同するものでありますが、家庭での体罰の理解はどのように行うのか確認します。  先ほど確認しましたが、学校は懲戒指導があります。家庭はそのようにはいきません。家庭に踏み込むことになるものに対し、周知啓発がどのような役割になるのかをお伺いをいたします。 41: ◯いじめ対策推進担当課長  まず、家庭における体罰についてでございますが、学校現場での体罰については、学校教育法において児童生徒に対する懲戒の手段として禁止されており、法律の定義や規定はありませんが、国のガイドラインなどで具体的な行為の例が示されております。  一方で、家庭における体罰につきましては、平成28年度の児童福祉法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議において、子供に対する有形力の行使が体罰であるというようなことで記載があります。あと、これに基づきまして、国のほうからもリーフレット、啓発物などが出されている状況でございまして、そういったものを含めてそれぞれの家庭に啓発を行っていくと、また、これからもこの提言を踏まえまして具体的に取り組みを進めていくと、そのような状況かと考えております。 42: ◯佐々木心委員  家庭での体罰は今の説明ではどうしてもちょっと全然わからない状況でございます。学校でやっている体罰は当然体罰で、許すことはできません。家庭ではやっぱり教育の部分もありますので、家庭での体罰については、一定の態様をしっかりわかるようによろしくお願いしたいというふうに思います。  いじめ相談体制について、学校の中でつらいと感じた場合には迷わずに声を上げられるようにとありますが、これまたこのことが相談できずにいる状況であります。あらゆる機会とはどのように想定しているのかをお伺いいたします。 43: ◯教育相談課長  子供が不安や悩みを抱えていても、周囲に相談することをためらったり抱え込んだりしてしまったりするものがあるものと認識しております。このようなことを踏まえ、全ての教員が日ごろからきめ細かい観察に努め、小さなことであっても見逃さない姿勢が大切であると同時に、悩みを安心して訴えることができる信頼関係づくりに努め、子供の声に寄り添った丁寧な対応を常に心がけていくことが重要であると考えております。また、24時間いじめ相談専用電話に加え、SNSを活用した相談など相談窓口の拡充についても進めているところでございます。 44: ◯佐々木心委員  次に、宮城県いじめ防止対策推進条例が12月1日から施行されています。宮城県との関係について数点伺います。  本市条例制定を進める中で、現在まで県の教育委員会や関係機関との連携はどのようになっているのかを確認をいたします。 45: ◯いじめ対策推進担当課長  私どもの担当部署、いじめ対策推進室では、県の事務局、あちらは議会提案だったので議会事務局の職員の方ですとか、あとは関係する県の教育委員会の部署と随時必要なやりとりを行っております。 46: ◯佐々木心委員  宮城県が施行した条例と本市条例、これから進める条例をどのように連携していくのか、子供たちを守るためにどういった条例になるべきかということを、教育長にお考えをお伺いいたします。 47: ◯教育長  子供未来局からも答弁いたしましたけれども、県と市が教育施策の進捗を確認し、時期に応じた情報を共有することは大変重要というふうに考えております。私どもとしまして、県教育長とじかにお会いして、定期的に県、市の情報共有の場を設けさせております。こういった取り組みの中で、県、それから仙台市の条例のもと、いじめ防止に向けた取り組みについても、日々の連携を含めこうした協議の場を活用し、お互いの連携を十分に深め適切に対応してまいりたいと存じます。 48: ◯佐々木心委員  最後に、提言の終わりに、未来をつくる子供たちの笑顔に向けての記載のとおり、学校が、教育委員会が子供たちの心にしっかり伝えることと、いじめが起きる可能性や起きてしまった場合に、保護者には児童と向き合うことと一定の責任があることを理解してもらうことで、事案の構造が多様化、重層化、不可視化しているいじめ問題に対し、地域と市民全体でサポートしていく思いと、市長部局との連携を図りながら未来を担う本市の子供たちを守る決意を、市長の御所見をお伺いいたします。 49: ◯市長  この間、議会の皆様方の活発な御議論もいただき、共通の認識で取り組むべきことということでおまとめをいただきました。また、専門家会議の皆様方からも御提言をいただきまして、大変重く受けとめさせていただいているところです。  本市の事案、二度と繰り返さないように、それこそ私ども特段の意識を持って、今回、皆様方の御意見を踏まえた上で、条例案、1月に向けてしっかりとまとめさせていただきたいと思います。その上で、可能性のある子供たちの命を守っていく、このことに努めてまいりたいというふうに思っております。 50: ◯庄司俊充委員  自由民主党の庄司俊充でございます。どうぞよろしくお願いします。
     先ほど我が会派の佐々木心委員から、宮城県の条例が12月1日から施行されたということで、その後、我が仙台市も同じくいじめ防止条例をつくろうとしているわけでありますけれども、県と市、一昨年ですか、県費で教職員の給与や人事異動なども行われた部分あったと思うんですけれども、そういう中で、このたび仙台市にも、来年の第1回定例議会ですが、つくろうとしているということでありますが、その辺の整合性はどのようにとろうとしているのか、伺わせていただきます。 51: ◯いじめ対策推進室長  宮城県の条例につきましては、基本的に県立学校の教職員を対象としているということではございますけれども、県立学校に限らず、仙台市立を含む県内全ての学校の教職員に適用されるという規定もございます。そうした中で、県の条例も私どもで考えている条例、いずれにいたしましても、いじめ防止対策推進法の考え方、これを基本としておりまして、県の条例と私ども条例で現場の教職員に影響を与えるということは少ないものというふうに認識してございますけれども、まず学校現場の教職員がいじめ対策に力を発揮できるということが重要でございますので、条例の運用の面におきまして、必要な場合には県とも調整を行いながら進めてまいりたいというふうに考えております。 52: ◯庄司俊充委員  現場が戸惑わないようにというか混乱しないように、しっかりとした対応を求めておきたいというふうに思います。  次に、児童生徒の育成に関することが定められているわけでありますけれども、この部分で、道徳教育という部分はあるんでありますが、しっかりとした私は道徳教育を求めたいと、強化を求めたいというふうに思っております。現在、個人主義的な部分が強いのでありまして、やはり倫理に照らして人として相手の心を思いやる心を育むというか、その辺大変大事なことでありまして、その思いやりが伝えられる人間教育をさまざまな場で指導を進めてほしいというふうに思っておりますけれども、この辺は教育委員会のほうでどのように考えているのかお伺いをさせていただきます。 53: ◯教育指導課長  道徳教育は、道徳科の授業をかなめに、学校教育全体を通して行ってございます。学習指導要領においては、倫理的な視点として、例えば中学校では22の内容項目が示されており、いじめにかかわるものとして、善悪の判断、自立、自由と責任、正直、誠実さ、親切、思いやり等について指導をしております。あわせて、命を大切にする教育を全市立学校において重点的かつ継続的にカリキュラムに位置づけて取り組んでいるところでございます。 54: ◯庄司俊充委員  これは大変大事なことだというふうに思いますので、しっかりと指導していただきたい。そしてまた、頑張っている子はしっかりと褒めて育てていただきたい。そんな教育姿勢も大事なものと思っております。  次に、条例において不適切指導を定義するようでありますけれども、私も実は、一昨年あたりになりますか、市民教育委員会にいたときに、部活動での不適切指導があったということでの教員に関係してのさまざまなやりとりをさせていただいた経緯がございますが、今回の条例において、不適切な指導の定義を定め、禁止することによって、教職員が指導に当たって萎縮してしまうような内容になっては困るのではないか、また、教職員が教職員の手足を縛るような、そのような内容にならないように指導していくことも大事ではないかというふうに考えているところでございます。そのために適切な指導と不適切な指導についての調査機関をつくるのも考えられると思いますけれども、適切な指導と不適切な指導の線引きを教育委員会としてどのように明確にしていくお考えなのか、お伺いをさせていただきます。 55: ◯教育人事部長  教職員が児童生徒の指導を行う際、指導の狙いや意味が十分伝わるよう、適切な表現、態度で臨まなくてはなりません。決して威圧的な言動をとることがないよう指導しながら、指導すべきことは毅然と指導するということが大事でございます。現在、私どもで見直しを進めている体罰防止ハンドブックというものがございまして、これにおきましても、昨年調査いたしましたアンケート等において判明した不適切な指導に関する具体例なども含めて、より詳細に記載することとしております。これらをもとにした研修、周知を確実に図りながら、適切な指導と不適切な指導の線引きについて個々の教員にさらに理解を深め、子供たちの状況に応じたきめ細かな指導が行えるよう、まずは教育委員会として努めてまいりたいというふうに存じております。 56: ◯庄司俊充委員  その線引きというのは非常に難しいと思いますし、また、そのことによって、教師がなかなか子供と接する部分で朗らかにというか、おおらかに接することができなくなるような条例になってはいけないということを思います。条例は条例でいいんですけれども。ですから、先ほど言いました、万が一、教師が不幸に不適切な形での何か問題になれば懲戒を受けるわけですから、その審査機関というか調査機関的なのがあってもいいのではないかということをお尋ねしたんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 57: ◯教育人事部長  学校現場、非常に個々の状況それぞれでございまして、子供たちの状況に応じて教員がどういうふうに接していたのかという部分については、それは客観性を持って判断すべきというお考えも一定理解はするところでございます。  しかしながら、一足飛びにまず専門機関ということではなく、まず教育委員会として懲戒に当たるのかどうかというところをですね、教員の懲戒に当たるのか、子供に対する適切な指導であったのかどうかというのは、まずは教育委員会として判断していくというところが重要なのかなということで考えてございます。 58: ◯庄司俊充委員  教師が余り萎縮しないような中身になればなというふうに思っております。  次に、私は学校長の果たす役割は大変大きいものがあるというふうに思っております。条例ではそのあたりがちょっと弱くなっているのではないかというふうに感じているわけでありますけれども、校長が変われば学校の雰囲気もがらっと変わるということは大いにあると思います。もちろんこれは会社においても同じでありますが、やはり校長の学校内においてのガバナンスというか統治能力、これが非常に大事でありまして、先生方の風通しがよくなるとか、挨拶、明るくなるとか、先生方がそういう形になれば子供たちとの雰囲気もすごくよくなっていくということも、先生も明るくなり、子供たちも明るくなるというふうに私は感じているわけでありますけれども、そういう中での校長のガバナンスをしっかりとやると、統治能力をしっかり持たせるという部分の明示をもっと強めるべきではないかというふうに感じているわけですが、その辺はいかがでしょうか。 59: ◯教職員課長  校長のリーダーシップのもと、教職員が相互に相談できる風通しのよい関係づくりを進めまして、管理職が教職員をしっかりと支援していくことは何よりも重要であると考えておりまして、いじめ対策にもつながるものと考えてございます。今後とも研修の充実などによりまして、すぐれた指導力、マネジメント能力等を備えた管理職の育成を図るとともに、学校経営に関する相談、支援を強化しまして、それぞれの校長が十分に力を発揮できるよう取り組んでまいりたいと存じます。 60: ◯庄司俊充委員  そういう中で、常に学校長にも相談しやすい、あるいは周りの教師にも相談しやすい、バックアップ体制ができる、そういうことを通じて、学校内の、周りでフォローアップできるような、助け合えるような体制づくりというのが大変大事なんだろうなと、こんな感じもいたしております。先輩教員にも気軽に相談できるというふうな何か雰囲気づくりをぜひつくっていただきたい、そんな思いでおります。  次に、昨日、実は地元で小学校のバレーボール大会、あるチーム主催の大会があったんですけれども、なかなかスポーツも少子化によって子供が少ないという中で、ほとんどがレギュラーは五、六年生ですけれども、あるチームは人が集まらず、2年生が7名、1年生が1名という、そしてチームをつくって参加していたんですね。その一生懸命さには本当に感銘を受けたわけでありますけれども、そんな中で、やはり学校でなかなかいじめに対する耐性というか、耐える力、我慢する力、そういうのがなかなか養われない。今の子供には、兄弟も少なくなって兄弟げんかもなく、あるいは怒られることもなくみたいな子供が多くなっておりますので、私は、スポーツを通じながら子供を、やはり我慢する力あるいは耐える力というか、その辺を部活動等も通していただきながら育てていければなというふうに感じているところでありますけれども、これは学校内でも非常に大事な部分かと思いますので、この条例からは耐える力あるいは強い力を育てる部分は感じられませんけれども、そのあたりはどのように捉えているのかお伺いをさせていただきます。 61: ◯教育指導課長  これからの急速に変化する時代をたくましく生き抜いていくための一つのスキルとして、忍耐力を養うことは大事なことであると考えます。そのために、学校教育の中では、例えば道徳科の授業では強い意志を持つことの大切さを指導する、自分づくり教育の中で最後までやり通す力やストレスをコントロールする力の授業を行うなど、取り組んでいるところでございます。 62: ◯庄司俊充委員  次に、各小学校に学校区単位で、まもらいだーですか、見守り、あるいは学校評議員制度もあるかと思うんですけれども、いじめ防止には学校に大人が、PTAあるいは地域の方々に何か問題があった場合は入っていただいて、見守りをいただくということも大事かなと思います。全国的に、特に東京でも始まっていると思うんですけれども、コミュニティ・スクール制度というのがあるんですが、この導入を検討すべきではと思いますが、いかがでしょうか。 63: ◯学びの連携推進室長  コミュニティ・スクールは、保護者や地域のニーズを学校教育に反映させるために、地域住民や保護者等によって学校運営協議会を組織して学校運営に参画する仕組みでございます。学校教育が抱える課題が複雑化、困難化している今日、子供たちの生きる力を着実に育んでいくためには、学校と地域住民や保護者が連携を強めながら協力していくことが重要であり、コミュニティ・スクールはその取り組みを推進する有効な手だての一つになるものと認識しております。  現在、有識者や地域代表者から成るコミュニティ・スクール検討委員会を設置しまして、既存の学校支援地域本部等の成果を踏まえた、本市の実情にふさわしい導入のあり方について検討しているところでございます。 64: ◯庄司俊充委員  最後に、市内の北部で中学生が急に亡くなったというふうなことも伺いました。その学校の生徒たちに伝え聞いたということでありますけれども、その辺、事実を把握しているのかお伺いをさせていただきます。 65: ◯学校教育部長  市立中学校に在籍していた生徒が急にお亡くなりになり、そのことを当該学校において生徒たちに伝えたことは承知しております。 66: ◯庄司俊充委員  承知しているということですけれども、仮に学校での事故や学校生活上での問題が原因でなかったかどうかはわかりませんけれども、それまでの学校生活を送っていた児童生徒が亡くなったということで、学校、教育委員会はしっかりと受けとめて対応していかなければならないと思います。  最後に、市長にこのことに関しまして、市長の決意というか、二度とないということを何度も申し上げていたんじゃないかと思いますけれども……。 67: ◯市長  子供たちというのは限りない可能性を秘めている存在だというふうに思います。そしてまた、それぞれが夢や希望を持っている、生活をしている、学んでいる、そのように思います。その子供たちをしっかりと見守り育てていく、そしてその子供たちの可能性を引き出していくということは、教育現場はもとより、家庭も地域も、そして行政も応援する、その気持ちで取り組んでまいりたいと、このように思います。 68: ◯委員長  次に、公明党仙台市議団から発言予定の方は、質問席にお着き願います。             〔鎌田城行委員、質問席に着席〕 69: ◯委員長  発言願います。 70: ◯鎌田城行委員  いよいよ条例案策定に向けてということで、きょう御報告いただいたところでありますが、大詰めでございます。改めて、これまでの問題等についてのほんの幾つか、整理確認しておきたいと思います。  ちょうどあしたから人権週間が始まります。世界人権宣言が発表されてから70年という年月になりました。  いじめの問題というのは、子供に限らず、皆にとっての人権をしっかりと支えられるのか、守られるのかといったところの瀬戸際ではないかと思います。そういったところで、改めて確認したい一つは、国にはそもそもいじめ防止対策推進法というものをしっかりと位置づけていただきましたが、この目的とこれに対する本市の対応について確認をしておきたいと思います。 71: ◯いじめ対策推進室長  いじめ防止対策推進法は、いじめを学校や教育委員会が認めず、その結果として中学生が自死したという事件を受けまして、子供たちをいじめから守り、その権利を保護し、そのために学校や教職員が行うべきことを中心に規定をして取り組んでいくというものでございまして、本市におきましては、それを受けて、自治体として、また学校としてそれぞれいじめ防止基本方針など定めまして取り組みを進めてきたところでございます。 72: ◯鎌田城行委員  改めて今回のこの本市の条例策定に向けた目的についても確認しておきたいと思います。 73: ◯いじめ対策推進室長  基本となる目的につきましてはこの法律と同様でございますけれども、本市におきましては、御案内のとおり、いじめを受けていた中学生が自死するという事件が続きまして、そうしたことで仙台市としての問題意識、危機意識というものを背景に、我々としてさらに何に取り組まなければならないか、そこのところを明確にしていって、その取り組みを学校現場含め社会全体で取り組んでいくということを目的につくろうとしているものでございます。 74: ◯鎌田城行委員  条例にしてしっかりと取り組むと、社会全体で取り組むと、そういう思いかと思います。  この目的の中で、改めて確認したいのは、重大事態を3件も立て続けに引き起こしてしまったということについての反省から、これを今後引き起こさないということを目指すものなのか、それとも、いじめというものをなくすということを目指すものなのか。もしくは、それ以外のことも含めて何かしらの目的とするもの、目指すものがはっきりされているのか、確認しておきたいと思います。 75: ◯いじめ対策推進室長  この条例は、何よりもまず子供たちの命をいじめで失ってはならないと、すなわち、いじめが発生しても重大事態に至らせないと、この点を最も重視しているところでございます。  もちろん、いじめそのものを減らしていくということは基本でございまして、そのための地道な取り組みも求めていくというものでございます。 76: ◯鎌田城行委員  先ほどの委員の質疑の中にもありましたけれども、例えば、ことしに入ってから県立高校の高校生が亡くなったということがニュースでも知らされました。また、つい先月末から今月初めにかけての報道なんかでも、幼い子供が母親とともに亡くなっていたという、これは一家心中ではないかというふうに報告をされたところでもありますけれども、理由がいじめでなかったとしても、とうとい命が失われるということは大変痛ましいことでありまして、こういったことについては、もう事がいじめなのかどうなのかということよりも、とうとい命をこれ以上失わせてはいけない、そういった思いが大事ではないかなと思います。  その中で、危険信号というものをみずから発したとき、受けとめる側がちゃんとあるのかないのか、親が受けとめなくとも学校が受けとめてくれる、または友達が受けとめてくれる、社会が受けとめてくれるという状況があれば、これは一つは救いの道に希望の光が差すのではないかなというふうな思いがあります。  この中で、先ほどの委員の質問にもありました一つの事例として仙台が取り組んでいること、SNSを活用しての相談、これは時期を非常に限って行っているというところでもありますが、これは、例えば仙台市立学校に通う児童生徒に対しての発信でございました。これは、よく聞きましたらば、発信する側はSNSを通して個別具体のことを本人がうたわない限りはどういう方かわからないから、その方が仮に仙台市立の学校に通う方でなかったとしても、それはちゃんとそれなりに受けとめて、その相談のやりとりの中で的確に整理をし、対応していくということでありましたが、まずもって、市立学校に通う子供たちへというこの発信が、仙台市に住む子供たちにとっては、国公立大学附属の学校の子供であるとか、私立の学校の子供であるとか、そこに通っているというのは、ちょっと勘違いするおそれもあるのではないかなと、そういった思いがありまして、このあたりのところを具体にどのように捉えて運用しているのか、確認しておきたいと思います。 77: ◯教育相談課長  本年8月から実施しておりますSNSを利用したいじめ相談につきましては、教育委員会が設置する仙台市立学校のうち、中学生を対象として実施を開始したところでございます。  SNSの特性から匿名の相談者が多い状況ではございますが、仙台市立学校以外に通う児童生徒が相談に訪れた場合についても丁寧に対応するとともに、必要に応じて関係機関との情報を共有しながら、状況に応じた適切な対応に努めてまいりたいと考えております。 78: ◯鎌田城行委員  あと条例の本市での取り扱い、県の条例との比較で、先ほどもありましたけれども、今回、民放のニュースに流れたのは、県議会としては議員の提案によっていかなる理由があってもいじめは許されるものではないということを基本理念とする条例案が提出され、原案どおり可決されたという報道でありました。  私、このことは非常に重い問題だと思っております。基本理念等を明確にして、端的に皆が共有し合うという、そういう点では、いじめは絶対にあってはならない。何事があってもいじめは悪である、そういったことがしっかりと発信されなければいけないと思いますが、この点について確認しておきたいと思います。 79: ◯いじめ対策推進室長  骨子案のほうにもお示ししてございますけれども、いじめはいじめを受けた子供の教育を受ける権利や人格の形成に重大な影響を与える決して許されない行為であるというふうに認識してございます。このことを条例に盛り込みまして、市民の皆様と認識を共有した上で、社会全体でいじめの防止に取り組んでまいりたいと、このように考えてございます。 80: ◯鎌田城行委員  そのことが書かれていることと、皆がそのことを受けとめたときにどのことがポイントなのかということは、実は今回の骨子案が示されたときに、いろいろなことが網羅されているから、逆にぼやけてしまっているのではないかという、そういう危惧がございます。このあたり、市長はどのように捉えていますか。 81: ◯市長  私といたしましても、いじめを受けたお子さんのそのときの状況あるいはそれ以後のずっと人生において大きな影響があるということ、また、いじめをした子供さんにとっても、そのことがその後の人格形成の上でも大きな影響がある、このことは大変重要な観点だというふうに考えております。  このたび、今、網羅的というふうな御意見も頂戴したところですけれども、根幹にあるのは、やはりいじめをなくし、そして、子供たちの健やかな成長と人格形成に資するような、そういうことを目指したいという思いがございますものですから、今いただきました御意見、大変重要だと思います。  骨子案では、先ほど答弁いたしましたように、いじめを受けた子供の教育を受ける権利や人格の形成に重大な影響を与える決して許されない行為であるというふうに盛り込ませていただいておりますので、市民の皆様方とこの認識を共有して、社会全体でいじめの防止に取り組んでまいりたい、このように思います。 82: ◯鎌田城行委員  ジェントルハートプロジェクトの方が教えてくださいました。いじめというのは虐待なんだと。いじめというのは犯罪なんだと。そういうことがはっきりと皆様と共通認識をされてこその、そこからの具体の事例で進めていかなければいけないというふうに思いますので、この点はなお確認をさせていただきます。  先日、BE A HEROというプロジェクトの方々が仙台を訪れて、仙台市内の中学校2校でその活動を実施していただきました。この方々の取り組みというのは、非常にありがたいなというふうに思ったのは、その子供たちの置かれている状況、思春期というのは非常に誰もが不安定になる、そして正しい判断ができにくくなるけれども、そういったことで心配や怖くなったりすることがあったとしても、みんなが互いに傷つけ合うことがないよう、安全を見失うことのないよう、しっかりとみんなで子供たちを守りたいと思っているんだということを感じてほしいと。その上で、正しいことは格好いいんだと。勇気を出して、間違っていることを直し、よい人、ヒーローになってほしいという、そういうメッセージをみんなで共有するという場がございました。このあたりについて、副教育長、見ていただいたかと思いますけれども、このことについての御所見を伺っておきたいと思います。 83: ◯副教育長  このプロジェクトにつきましては、先月27日が広瀬中学校、それから、28日が高森中学校で開催いただきまして、私も拝見させていただいたところでございます。  プロジェクトの中身といたしましては、いじめに関連する具体の事例に基づきまして、生徒たちがみずから考えてグループで話し合いを行うということ、あわせて四つのキーワード、H、E、R、O、それぞれがキーワードになって、HELPであるとか、そういうキーワードが示されまして、それについて子供たちの、言ってみれば行動変容を促進するというような取り組みだったかと思っております。スタッフの皆さん、特に岩隈選手のお話なんかもございまして、その中で、スタッフのお話を聞き、話し合っている子供たちの表情を見ていますと、そういったキーワードであるとか説明を自分のものとして受けとめて、これは日々の行動にも気づきというものを得られたのではないかなというふうに私は子供たちを見ながら感じたところでございました。 84: ◯鎌田城行委員  具体の事例を通しながらみんなで共有していくということ、これが非常に大事だというふうに思っております。  また、骨子案が示され、それに対してパブリックコメントを求められ、回答が示されました。その中の一つとして、本市で思いやりということについての部分、自己を大切にするとともに他者を思いやる心を持つよう努める旨の項目を盛り込むというふうに、何度か繰り返し示されているところ、これは私も評価したいと思っております。やはり、自分をいたわるとともに他者をいたわることによって、そこからしっかりと希望を生み出していくことができる、こういったことが大事かと思いますが、これは具体にしっかり明示していっていただきたいと願うところですけれども、これまでの取り組み、また今後の取り組みについて確認しておきたいと思います。 85: ◯いじめ対策推進室長  条例案につきましては、現在、法規文として整える作業というものを行ってございまして、正確な表現といたしましては、現在検討中でございますけれども、骨子案でお示ししたように、児童生徒の心構えという条項で、自分を大切にするとともに他者を思いやる心を持つよう努めるというような趣旨で盛り込みたいと考えております。 86: ◯鎌田城行委員  先ほども少し触れましたけれども、子供同士でお互いを思いやる。その中に相手を傷つけようという気持ちが何かしらの拍子であったとしても、それを補っていく、カバーし合うということができれば、いじめにはつながっていかないと思います。子供同士が難しかったとしても、それを見守っている学校の先生方や職員の方々、また、家庭に帰れば家族が、そして地域においてはその周辺のおじさん、おばさんも含めた地域の方々が見守っていける、これら大人の姿が子供に反映するということも、今回、骨子案に示されておりますので、このあたり非常に重要かと思うんですが、こういったことについて、やはり、私どもも見直さなければいけないと思うのは、親は始めから親ではない。子供が生まれ、子供を育てていく中でみずからも親として育っていくんだと、こういうところでは、その子供を育んでいくための親みずからの姿勢が大事ではないかというふうに思います。  ちょうど、世界10カ国で愛読されたドロシー・ロー・ノルトという方の本「子どもが育つ魔法の言葉」の中に、子は親の鏡という詩がございました。少しだけ紹介させていただきたいと思いますけれども、「けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになるとげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる 不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる」。  省略させていただきますが、「誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ 愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ 認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる」。  最後に締めくくっているのは、「和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる」。  これが非常に大事かと思いますが、このあたり、市長としての御所見を伺って終わりにしたいと思います。 87: ◯市長  親とのかかわりがどれほど子供にとって大きな影響を及ぼすかということを示された、その思いをうたった詩であるというふうに、私も読ませていただきました。  私も、この点については考えを同じにするものでございまして、子供たちの健やかな成長に当たっては、骨子案にお示しをさせていただきましたように、保護者が子供の心身の調和のとれた発達を図るように努めることが重要であるとともに、子育ての入り口に立つその保護者、親へも、きちんと安心してもらえるような、そういうサポートというものも大切であるというふうに考えております。  条例はもとより、さまざまな施策を通じ、子供たちをいじめから守るために、保護者の皆様とともに取り組みを進めてまいりたいと考えています。 88: ◯鎌田城行委員  親心、大事かと思います。教育長にも一言いただきたいと思います。 89: ◯教育長  子は親の鏡、この詩を読みまして、子供たちの育ちの環境、とりわけ親の子供への接し方、働きかけの仕方、こういったことが子供たちの人格形成に大変大きな役割を果たしていると。プラスもあればマイナスもあると、この詩の中にはうたってございます。そういったことを説いた詩であると感じました。  家庭は、申すまでもなく子供たちの育ちの基盤でございまして、子供と親の良好なコミュニケーションは子供たちの自己肯定感の向上にもつながります。また、心身の健やかな育ちには欠かせない家庭の基盤というものがございます。  私といたしましては、学校と保護者が連携し、子供たちの成長を支えていくことの重要性について、改めて認識を深めたところでございまして、今後とも学校と保護者の連携の推進に一層努めてまいりたいと考えてございます。 90: ◯鎌田城行委員  学校における教師も一つの親だと思いますので、どうぞよろしくお願いします。 91: ◯委員長  次に、日本共産党仙台市議団から発言予定の方は、質問席にお着き願います。             〔花木則彰委員、質問席に着席〕 92: ◯委員長  発言願います。 93: ◯花木則彰委員  私からは、まず条例骨子案、これに対するパブリックコメントというのは、大変多い件数でありましたし、また年齢層もかつてない規模で寄せられています。一つ一つの御意見も真剣で、多くの内容にかかわったものでした。市民的議論が必要な段階であること、また、そのためにも教育関係者による整理が必要であることを示しているのではないかと考えます。  いじめ対策等検証専門家会議の提言は、現在、仙台市と子供たちが直面している問題を解決する方向について、専門家としていじめの防止、早期発見、事案発生時の対応等の順で対応策の整理がなされています。この提言を受けて、必要とされる条例について、市民的議論をさらに旺盛に行うことが求められていると感じましたが、いかがでしょうか。 94: ◯いじめ対策推進担当課長  条例に関しましては、これまで議会でさまざまな御議論があり、中間報告書や意見集約事項、意見整理表という形で論点を整理し、御指摘いただいたものと認識しております。  また、パブリックコメントでは多くの御意見をいただき、本日、それらをもとに条例案策定の考え方も御説明いたしました。  私どもといたしましては、これらのことを踏まえ、第1回定例会に向けて具体の条例案を整えてまいりたいと考えております。 95: ◯花木則彰委員  子供たちの意見について、学校ごとのいじめ防止基本方針をつくる際に、聞くよう努力すると骨子案ではしていましたが、今回、パブリックコメントやさまざまな意見も受けて、義務規定とするということでした。これについては評価をするものです。これがなぜなのかということで言えば、子供の意見表明権を保障するためであると明記をすべきと考えます。  今回の条例骨子の検討に当たっても、子供たちの意見を十分聞けていなかったのではないかという、いじめ問題等対策調査特別委員会の理事会での議論があったと聞きました。義務化を書き込むということだけではなくて、どうやって子供の意見を聞くのか、ここを探求すべきだと思いますが、いかがでしょうか。 96: ◯子供未来局長  今回の条例の検討の過程に当たりまして、子供たちがこういった身近な問題について自分の意見をしっかりと持っているところが認識できたところでございます。  子供たちの実際の方針についての意見の聴取法というのは、各学校で工夫していただきたいと考えてございますが、このように子供たちにかかわる問題について子供たちの視点を取り入れることは大変重要なものと認識してございます。 97: ◯花木則彰委員  ただ、聞くことが重要というだけではなくて、やはり、子供にとって意見表明権があるんだということを明確に位置づけるべきだと思います。  また、この条例がいじめの対応策を進めていく上での大切な観点、これを示すものだとすれば、一体誰にわかってもらうということが一番必要なのかということで言いますと、まず、子供たち自身じゃないかというふうに思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。 98: ◯いじめ対策推進担当課長  この条例は、子供たちをいじめから守るために、主に大人がなすべきことを定めるものでございます。したがいまして、条例そのものに関しては、まず子供たちとかかわる大人に条例の趣旨をしっかりと伝えていくことが重要であると考えております。  加えまして、子供たちにはいじめから守られているとの意識を持っていただくことができるような取り組みも必要だと考えております。 99: ◯花木則彰委員  先ほども例に挙げられましたが、いじめ対策等検証専門家会議の二次提言の終わりの文章で、自死事案、これは我々大人が社会のありようを真剣に見直さなければならないと受けとめていること、また、学校は子供一人一人のよさが認められ、集団としての質の向上をさせる場であり、一人一人が大切にされる学校づくりがいじめのない学校の土台と考えていることなどが述べられ、誰もが明るい笑顔で生活できるよう、仙台市と市民が一丸となって取り組んでいくことを切に願っています、と締めくくられています。  市の条例自体も、子供たちに伝えるメッセージこそ大切なのではないでしょうか。前文を思い切って長くして、そして、子供たちにわかるような文章で、先ほど言われたようなメッセージを伝えていくということで工夫をすべきだと思いますが、いかがでしょうか。 100: ◯いじめ対策推進担当課長  社会全体で子供たちを守るという条例の目的やその内容を子供たちに伝えることは必要であると考えておりまして、条例の施行時には表現等工夫しながら、子供たちにとってわかりやすい形で、条例の概要について周知を図ってまいりたいと考えております。 101: ◯花木則彰委員  伝えるメッセージの中でも、特にですが、骨子案にもありましたが、子供は愛され、保護され、その心身の健やかな成長などを保障されるという子供の権利があること、そして、自分の権利とともに、ほかの子供の権利も守られるべきであり、だから、それを侵害してはいけない、いじめは許されないという論立ても、子供たちにわかりやすくすべきだと考えますが、いかがでしょうか。 102: ◯いじめ対策推進担当課長  骨子案を条例案として整えていくに当たっては、法規文として適切な表現となるよう、関係法令の規定の仕方や全体のバランスなど、さまざまな観点から吟味しております。  御指摘の部分も、現在、そうした検討を行っているところでございまして、適切な表現としてまいりたいと考えております。 103: ◯花木則彰委員  法規文として適切かということではなくて、子供たちに分かりやすく伝えるべきメッセージが伝わるということが大切だと思います。  また、このことは、市や学校の側も、子供たち一人一人を守るとの決意を伝えていくということで内容が整理されるべきです。うれしいとか、楽しいとか、表明するのと同様に、つらいとか、苦しいとの言葉も発していいんだということ、大人はそれを受けとめ、応えるということを伝えるということです。そういったメッセージを子供たちに伝えることが大切なんだと思いますし、その上で、児童生徒の心構えをこれこれこうすべきだというふうに求めるという条項は必要ではないと考えるんですが、いかがでしょうか。 104: ◯いじめ対策推進担当課長  児童生徒の心構えにつきましては、法にも規定されているいじめの禁止のほか、自分も他者も大切にするという心構えについて定めるものでございまして、必要な規定であると考えております。  また、条例の背景を子供たちに伝えることは、私どもも必要なことであると考えておりまして、条例制定に合わせ、対応してまいりたいと存じます。 105: ◯花木則彰委員  ですから、子供たちにとってどういうことが大切なのかと、なぜいじめはだめだということなのかということを、子供たちにわかる形で伝えることが必要なのであって、こういう心構えということでの条項では伝わらないんじゃないかと私は思います。  不適切な指導についても議論がありました。新たに定義するということです。通知やガイドラインで禁止されているからという研修ではなくて、子供の権利が守られる学校や教育実践が貫かれるための研修や教職員間の学び合いが問われているのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 106: ◯教職員課長  教員は子供たちを指導するに当たりまして、威圧的、威嚇的な行為や人格を否定するような発言、いわゆる不適切な指導を行ってはならず、接している子供の個性や置かれた状況をしっかりと理解した上で、適切な言葉や態度をもって導き、支えることが求められております。  一人一人の子供たちをどう理解し、そのときに子供たちにかけるべき言葉、子供たちに示すべき態度をどうするのか。このことを学校現場の中で教員同士が話し合い、お互いに学んでいくことが不適切な指導をなくしていく手だてとして大切なことであると認識しておりますので、このことを踏まえまして、研修はもとより、風通しのよい職場づくりと教員自身の意識の向上にこれまで以上に取り組んでまいりたいと存じます。
    107: ◯花木則彰委員  実際に教職員同士が話し合って、現場で一つ一つの事例についてお互いに意見を交換していくことが大事だと思いますし、その軸になるのが、自分たちの指導が子供の権利を侵害していないのか、それを守るという立場に立っているのかという点で、やはり学び合っていく必要があると思います。  いじめの防止、発見の対応について、パブリックコメントではいろいろな市民からの提案がありましたが、条例自体には生かすことが困難であっても、それがむだにならないように、学校現場でその意見や提案の内容が参考にできるようにすべきと思いますが、いかがでしょうか。 108: ◯いじめ対策推進担当課長  条例骨子案に対するパブリックコメントにおいては、具体の施策に関する御意見や御提案が多くございました。これらにつきましては、教育委員会とも共有し、学校現場も含めて、今後の施策に役立てられないか検討してまいりたいと考えております。 109: ◯花木則彰委員  ぜひ生のものができるだけ伝わるようにしたほうがいいと思います。  あと、市自身の取り組みとして、条例の中で教員の多忙化解消のために、具体的に人をふやすなど、いじめ防止に資する教育環境の改善について、財政面でも積極的に応えていくことを市の決意のあらわれとして書き込むべきではないかと思いますが、いかがでしょう。 110: ◯いじめ対策推進室長  本市では、これまでもいじめ対策の充実を図るために、いじめ専任教諭やいじめ対策支援員、スクールカウンセラー等、主に人的措置を図ってきたところでございまして、今後とも毎年度の予算の中で必要な対応を図っていくものとして考えてございます。 111: ◯花木則彰委員  子供たちに伝わるように書いたほうがいいと思います。  あと、いじめへの対処の段階で、いじめを受けた児童生徒が緊急避難ができ、学習権の保障もできる、その児童生徒の立場に寄り添って聞き取りや調査もできる、そういった場所の設置と専門員の配置を条例で決めることが必要だと思いますが、どうでしょうか。伺います。 112: ◯教育相談課長  いじめを受けた児童生徒が学校内において学習を含めた支援が受けられる居場所として、校内における別室等の環境を充実するとともに、適応指導センターや児童相談所などの公的機関の活用、民間団体との一層の連携を図り、児童生徒の安全安心を守る体制づくりに努めてまいります。  また、いじめの状況や、今後どう対応してほしいかなど、安心して話ができるよう、教職員一人一人がいじめられた児童生徒の心情に寄り添いながら、早期かつ丁寧に対応できるよう進めてまいりたいと考えております。 113: ◯花木則彰委員  重大事態になった場合に、児童生徒の生命、心身を最優先にするというふうに書き込んでありますけれども、ぜひその前の段階でやられるようにお願いしたいと思います。 114: ◯委員長  次に、社民党仙台市議団から発言予定の方は、質問席にお着き願います。             〔相沢和紀委員、質問席に着席〕 115: ◯委員長  発言願います。 116: ◯相沢和紀委員  本調査特別委員会は7回に至り、理事会は31回にも及んでおります。有識者からの意見聴取や学校現場からの聞き取りを含め、多岐にわたる取り組みが行われてきました。  (仮称)いじめ防止条例の骨子案が市当局より示され、さらに議会としての意見集約事項を踏まえて、条例案の策定に向けた考え方とパブリックコメントや意見聴取を踏まえての条例案策定に向けた考え方が示されました。さらに、仙台市いじめ対策等検証専門家会議が提言をまとめ、市長に提出されています。これらを受け、第1回定例会には市長提出の議案として提出されることになっています。これらを総合的に考えれば、実質的な質疑は今回が最終と考えます。  このような事情を踏まえ、社民党仙台市議団として、基本的な立場から質疑をさせていただきます。  第一は、これまでも機会あるたびに述べてきました人権教育を学校現場、教育委員会においてしっかりとなされなければならないと考えるものです。そして、関係する市役所においても、全ての仕事において人権の尊重を貫く基本姿勢が求められていると考えるものです。  いじめは、最初はちょっとしたからかいや嫌がらせが徐々にエスカレートし、陰湿であったり、暴力であったり、抑圧へと進行し、ついには重大事態へとつながっていると考えるものです。他人から悪口を言われる、嫌がらせを受ける、さらには暴力や金品を要求されることは、誰であっても嫌なことです。  現在、1億2000万人以上の国民が生活していますが、顔も、そして考え方も同じという人はいません。一人一人が異なる人格を持って生活をしている。この現実をお互いに理解し、周りにいる一人一人の人格を尊重することが最も重大なことであると確信しています。  その意味からすれば、日常の学校生活においても、家庭生活においても、個々の人権を尊重するということをベースとして営まれるべきです。郡市長はどのようにお考えでしょうか、伺います。 117: ◯市長  いじめは人権侵害につながる重大な問題だというふうに捉えておりまして、各学校におきましては、互いに他を認め合うことあるいはまた思いやりの心を育む指導、これも行っているところと思います。  また、市長部局におきましても、市民一人一人がお互いを理解して差別を生まないようにするための普及啓発活動を行うなど、人権を尊重する取り組み、これを行っているところであります。  学校におけるさまざまな人権教育の活動を、保護者の皆様方、地域の方々にもお示しをして、御協力をいただきながら、子供たちを取り巻く社会全体でいじめの防止にもつながる人権の尊重についての意識を高められますように、今後とも教育委員会とともに取り組みを続けてまいりたいと考えております。 118: ◯相沢和紀委員  私は専門家会議の提言等を読んで感じたことは、いじめへの対応が全てであり、社会の現状分析、つまり児童生徒が置かれている現状、共働きやひとり親世帯の増加や偏差値教育のひずみ等への言及がありませんでした。  また、道徳教育を土台にした云々との記載があります。道徳科は今年度から小学校で導入されたものの、中学校では来年からであります。その授業時間数も週1時間程度です。そして、何よりも学校現場では、指導に当たる教師の現状はとまどいや評価などにおいて非常に混乱をしていると聞いています。このような中で、いじめ防止に寄与する授業を求めるのは唐突であり、違和感があります。いじめ防止が道徳科の中にのみ押し込まれることは大きな危険性があると考えるものです。子供未来局長及び教育長に伺いたいと思います。 119: ◯子供未来局長  いじめ防止対策推進法において、全ての教育活動を通じた道徳教育及び体験活動等の充実を図らなければならないと定められていますとおり、社会性や規範意識、思いやりなどの豊かな心を育むための教育は、道徳科の授業を初めとして学校教育全体を通じて行うべきものでございます。  条例での規定の仕方につきましては、関連する法律の規定を踏まえながら検討しているところでございます。 120: ◯教育長  道徳教育は学校教育の中核として、道徳科の授業をかなめに、学校のあらゆる教育活動でなされるものであり、多様な価値観の存在の認識をすることや、他者と対話し協働すること、困難な問題に主体的に対応する実効性のある力を身につけることなどを重視し、取り組んでいるところでございます。  学校現場では、道徳科に限らず、例えば学級活動において望ましい人間関係の形成について学んだり、中学校保健体育ではストレスへの対応を学習したりするなど、多面的、多角的に指導を進めてきたところであり、今後も学校教育全体を通して道徳教育の一層の充実を図ってまいりたいと存じます。 121: ◯相沢和紀委員  次に、不適切な指導について伺います。  子供未来局から示された策定に向けた考え方には、運動部活動での指導のガイドラインにおいて、体罰等が許されない指導とされているもののうち、体罰を除いて、態度によるおどしや威圧的な発言、人格等を侮辱したりする発言や行為を指しますとあります。  確認を含めて伺うのですが、あくまでも運動部での指導という範囲に限定されるものなのか、はたまた一般的な国語や算数などの教科の指導に当たって、頻繁に宿題を忘れたり、やってこなかった児童生徒に対する語気を強めた指導、さらには学校給食において給食を残す児童生徒に対して完食を求めるような指導は、児童生徒にとって大きな負担であり、重荷になっています。このような事例に対しての受けとめはどのようになるのか伺います。 122: ◯教職員課長  不適切な指導については、文部科学省の運動部活動での指導のガイドラインにその例がまとめられておりますが、これらは運動部指導に限らず、教科、給食の指導においても許されないものと考えております。  本市の体罰防止ハンドブックにもその内容や言葉の暴力について盛り込み、これまでも教職員に対し、学校活動全般において不適切な指導を行わないよう徹底してきたところでございます。 123: ◯相沢和紀委員  発達に特性があるとの表現を使わないとされることについては、私たち社民党市議団としても賛意を示すものです。  児童生徒の個性を最大限に認め合う学校であり社会になるよう願うものであります。  このようなことから、市議団として毎年提出している市政に対する政策要望として、(仮称)子供の権利条例の制定を求めてきています。しかし、回答は児童の権利擁護に関する意見の啓発、趣旨の普及及び浸透が進んでいることを踏まえ、今後も条例としての制定の必要性等を含め、幅広く検討してまいりたいというものです。  今、いじめ問題に求められているのは、学校を中心とした個々の対応ではなく、社会全体、地域全体が人権、特に子供の権利を認め合うことが重要であると確信するものです。  今回の(仮称)仙台市いじめ防止等に関する条例の制定は、連続して発生した3件のいじめによる自死に対する緊急的、対処療法的な側面を持っています。  このようなことから、例えば包括するような条例として、(仮称)子供の権利条例を制定すべきと考えますがいかがでしょうか、伺います。 124: ◯子供未来局長  子供たちを取り巻く環境を見渡しますと、いじめの問題はもとより、不登校、虐待、貧困といった憂慮すべき多くの課題がございます。こうした課題への対応に当たりましては、何よりも子供の最善の利益ということを考え、社会全体で子供たち一人一人の健やかな成長を支えていく、そうした認識をしっかり共有することが大前提であると考えております。  こうした認識のもと、まずは喫緊の課題であるいじめ対策を初め、具体の取り組みに力を注ぐことが重要と考えておりまして、御指摘のような点につきましても、具体の施策を進めていく中で引き続き検討してまいりたいと考えております。 125: ◯相沢和紀委員  まずは対象だというふうなことですけれども、ぜひ全体を包括する子供の権利条例について深く検討されることを求めておきたいと思います。  最後に、郡市長は、市長選挙において、教育問題、特にいじめ問題を大きな課題として取り上げ、条例の制定についても言及をしています。条例制定が目前に迫った今日、この間の取り組みに対する市長自身の所感を伺います。  また、条例制定が最終目標ではなく、生き生きとした学校生活を送れる環境整備が求められると考えるものですが、郡市長の今後の取り組みと学校教育に対する決意を伺い、私の質問といたします。 126: ◯市長  いじめ対策につきましては、私は市政の喫緊かつ重要課題の一つというふうに位置づけまして、これまでさまざま取り組みを進めてまいりました。  専門家会議におきまして、いじめに関する施策の検証をお願いし、昨年度中にいただきました第一次提言に基づきまして、でき得る限り、今年度予算に反映をさせ、施策の見直しや拡充を図ってきたところでございます。また、専門家会議からは、今般いただきました提言につきましても、来年度予算を初め、今後の施策に十分に生かしてまいりたい、このように考えております。  また、いじめ対策の柱の一つとなるこの条例の制定に向けてでございますけれども、議会からの中間報告書を踏まえまして、条例骨子案を作成させていただき、また、それに対する意見集約事項を今般いただきました。パブリックコメントなどでも広く皆様方から御意見を頂戴し、きょう、御説明を申し上げました条例案策定に向けた考え方によって、条例案を取りまとめてまいりたいと、このように考えているところでございます。  いじめ対策につきましては、スピード感を持ちつつ、丁寧に検討を進め、皆様方の御協力もいただきながら、できる限りの施策を実施することができるように走り続けてきたと考えています。  また、次に、学校教育に対する決意についてもお尋ねがございましたけれども、学校現場におきましては、いじめや不登校といった問題に加えまして、配慮を要する児童生徒の増加、また子供の貧困の問題、さらには教員の多忙化、さまざまな課題に直面していると認識をしております。  学校は全ての子供たちにとって楽しく過ごすことのできる、そしてまた一人一人の可能性を広げることのできる場でなくてはなりません。条例の制定によって、いじめ対策をより確実に実施していくことは当然ではございますけれども、あわせて、将来を担う子供たちが安心して学び、育まれる環境の確保と一層の充実に向け、私といたしましても、教育委員会とともに、市の総力を挙げて取り組んでまいりたい、このように思っております。 127: ◯委員長  次に、アメニティー仙台から発言予定の方は、質問席にお着き願います。            〔村上かずひこ委員、質問席に着席〕 128: ◯委員長  発言願います。 129: ◯村上かずひこ委員  端的にいろいろお聞きいたします。  まず、この骨子案にいろいろ出てくるんですが、地域との連携、地域で児童生徒をと、地域という言葉があるんですが、このいじめ防止に関して、地域というのは一体誰なのか。町内会なのか、連合町内会なのか、社会福祉協議会なのか、体育振興会なのか。ただ、地域の住民なのか。この条例にある地域というのは誰なのか、まずお聞きします。 130: ◯いじめ対策推進担当課長  まず地域とは、小中学校についてはその通学区域、いわゆる学区を、高等学校や中等教育学校、特別支援学校につきましては、学校の所在地周辺を想定しております。  また、地域住民についてでございますが、特定の団体や個人に限定するものではなく、地域にお住まいの方々を地域住民と位置づけることで考えております。 131: ◯村上かずひこ委員  そういうふうに曖昧なものなんですけれども、そういう団体でなければ、この条例を制定して、その市域の方にはどのように周知をしてお願いするんでしょうか。 132: ◯いじめ対策推進担当課長  条例の制定後に、さまざまな媒体を活用しながら、また現在も学校と地域の連携というのもありますので、そういった既存のつながりも生かしながらお願いをしてまいりたいと、このように考えております。 133: ◯村上かずひこ委員  地域の方に何をしてほしいんですか。具体的に。そんなこと言われたって、地域の人はわからないじゃないですか。何をしてほしいんでしょう。 134: ◯いじめ対策推進担当課長  地域の方々には、身近な生活の中で子供たちを見守っていただきたいと考えておりまして、そのことがいじめの防止等にもつながっていくものと考えております。  地域の方々には、これまでも学校支援地域本部での教育活動へのサポートや学校評議員制度による学校運営などに御協力をいただいておりますが、条例ではその上で地域活動を通じての児童生徒との交流や、いじめを見つけた場合の学校への連絡に努めていただく旨を定めることとしております。 135: ◯村上かずひこ委員  この中で、具体的に、骨子案の中ではないんですが、夏祭りとか、地域清掃とかあるんですけれども、うちの町内会でも地域清掃をやっていますけれども、集団資源回収するから小学生は出てくるけれども、中学生は一人も出てきません。  地域の人にそういうことをお願いしたって、一体何をしていいかもわからないし、学校で一体何が起きているのかも、全く情報もないしわからないんですが、どのように、本当に周知、地域説明会とか、そういう団体に集まってもらってお話とかするんでしょうか。 136: ◯いじめ対策推進担当課長  条例制定後の周知については、さまざまなことを通じて力を入れてまいりたいと考えておりますけれども、地域行事の開催などにつきましては、それぞれの地域の実情に応じて取り組んでいただきたいものと考えております。 137: ◯村上かずひこ委員  そのように、地域の事情という言葉があるんですけれども、地域の人は、要するに学校で何が起きているか何もわかりません。私は学校評議員をしているので、その場でいじめの件数とか、不登校の数とかお聞きしますけれども、地域の人は地元の中学校では何人不登校がいて、いじめの認知件数が何件あるか、何も知りません。多分、教えたらびっくりすると思います、地域の人たちは。そんなにいるんですかと。考えたんですけれども、そういう情報も、例えば、地域の人が集まる団体で一番多く集まるのは、中学校だったら青少年健全育成協議会というのがあるんですけれども、主催はPTA会長なんですよ。学校ではないんです。そういった団体にお願いするんですけれども、そういう団体以前に、学校では、学校評議員においてもそういうのは聞かないと教えてくれないし、現状を、我が中学校では不登校このぐらい、傾向も教えて、こういう指導をして、いじめの認知件数もこういうふうにありますけれども、減ってきています、こういう指導をしていますという、不都合な真実かもしれませんけれども、そういったこともきちんと地域に言わないと、地域の人はわかりませんから。どう思いますか。やはり、地域にちゃんと教えるべき、認知すべきだと思いますが、いかがでしょうか。 138: ◯いじめ対策推進担当課長  まず、いじめは学校の中だけで起きるものではないことから、地域の方々にはそういった学校の外でという部分で見守っていただければと思っておりまして、学校外でのいじめの認知にはより多くの目で見守る必要がございますので、そういったところも地域の方々にもぜひ御協力をいただければと考えております。 139: ◯村上かずひこ委員  私は、その実態をちゃんと周知すべきだと言っているんですけれども、そのことに関してはどう思いますか。 140: ◯いじめ対策推進室長  ただいまの委員の御指摘についてはそのとおりだと思っております。今回の専門家会議からいただいた提言の中にも、学校としてもっと地域と連携を図ってというところがございまして、その中では情報共有と。ただ、個別につきましては、プライバシーの問題などがございますので、今、御指摘にありました数値とか、そういう客観的な資料については、もっと出していきながら、皆さんで問題を共有しながら対策に取り組んでいくということが必要かなというふうに考えております。 141: ◯村上かずひこ委員  多分びっくりしますから。不登校の数とか認知件数を聞いたら。なるべく地域には、そういうことをちゃんと公開して、だからこうしてくださいという方向に私はしていただきたいと思います。  時間がないので、次に移りますけれども、家庭訪問について、ちょっとお伺いします。  私が小さいころは家庭訪問、いろいろありましたけれども、家庭訪問ということについて、教育局はどのような位置づけにしているんでしょうか。 142: ◯教育指導課長  家庭訪問につきましては、一人一人の子供が生活している家庭環境あるいは生活実態、そういったものを知ることによって、子供の理解を深め、教育の効果をより高めようとする目的がございます。  また、保護者との面接の機会を得るためにも、さらに学校と保護者が連携して子供への指導を行うためにも、有効な手法の一つというふうに考えてございます。 143: ◯村上かずひこ委員  この間、学校評議員として中学校の授業参観をしましたけれども、本当に平和な教室に、学校に見えましたけれども、実際は不登校も何十人もいて、いじめ認知件数もあって、ここで何が起きているか、SNSでやられたら全くわかりません。担任の先生も本当に注意深く観察しないと私はわからないと思います。  この家庭訪問というのは、その子供たちのバックボーン、育っている環境を知る上で本当に大切だと思いますけれども、家庭訪問についてどう思われますか。 144: ◯教育次長  今、委員御指摘の家庭訪問については、私どもも子供たちの環境、そして家庭環境を知る上で非常に有効な手段の一つだという認識でおります。  近年、家庭訪問をする学校が一旦減ってきたという時期もございましたが、最近、また家庭訪問をするという学校も徐々にふえてきている状況がございます。それは、今私が申し上げたとおり、やはり、家庭を知る必要がある、子供たちの生活を知る必要があるというところでの状況があったからだと、私どものほうでは考えており、改めて最初に申し上げたとおりですが、有効な手法の一つだというところで認識をしております。 145: ◯村上かずひこ委員  仙台市を調べてもらったんですけれども、実施していない学校、31%は実施していません。中学校も25%はしていないんですけれども、全くしていないわけです。子供の環境を知るというのは最も大切だと思いますし、指導するに当たって、どのような環境で育っているかということを知るのは、私は大変大切だと思っています。  政令市も調べていただきました。20都市ありますが、学校校長判断が19都市です。だから、強制はされておりません、どこも。福岡市だけ、するように指導しておるようでございます。  それで、やはり、子供を観察しなければならないんですけれども、担任の先生は。どのような環境で育っているかというのを知るのは本当に大切なことだと思いますし、拒否する人もかなりの数あります。しかし、その家の家庭、玄関先でいいです。行けばわかりますから。どのような、この子はこういう環境で育っているなと認識した上で、私は指導すべきだと思いますけれども、福岡市以外はどこも校長判断なんですけれども、この家庭訪問ということについても、子供の育っている環境を知る上で大切だと思いますが、これも何かの位置づけをするべきだと思いますが、いかがでしょうか。 146: ◯教育指導課長  今、申し上げましたとおり、家庭訪問に関しましては、児童生徒の理解の深まり、それから、教育効果、保護者との連携づくりという部分で効果があると考えてございます。  一方で、共働きで時間調整ができないこと、あるいはプライバシー等から家庭訪問を望まない家庭がふえていること、授業時数の確保、教員の多忙化等の理由から、玄関口への訪問としたり、あるいは学校での面談に変えたりしているといった現状がございます。  校長は、教員が家庭とコミュニケーションをより深めるために、さまざまな形で学校と保護者が直接話し合う機会を設けることの重要性は認識しており、家庭訪問という方法に限らず、そのような場を持つことを教育委員会としても働きかけてまいりたいというふうに考えてございます。 147: ◯村上かずひこ委員  拒否している学校があるというのは、半分ぐらいは拒否する方がいらっしゃるということなんですけれども、そういう人の家にこそ玄関先で私は全てがわかると思います。そこに先生が行って、その育っている環境を正確に判断するのが大切だと思いますので、ぜひこの条例案で触れるのは難しいかもしれませんけれども、触れていただきたいと思います。 148: ◯委員長  次に、市民ファースト仙台から発言予定の方は、質問席にお着き願います。             〔小野寺健委員、質問席に着席〕 149: ◯委員長  発言を願います。 150: ◯小野寺健委員  まず、事実確認をいたしたいと思います。  先ほどの質疑にもございましたけれども、先日、仙台市北部のある地域で、保護者に向けて中学生の急死についてのお便りが出されたということですが、教育委員会は御承知のことでしょうか。改めて確認いたします。 151: ◯学校教育部長  市立中学校に在籍していた生徒が急にお亡くなりになり、学校から保護者に対してお知らせしたことは承知しております。 152: ◯小野寺健委員  該当される学生は事故死でも病死でもなく急死ということでしたけれども、平成26年7月の文部科学省の子供の自殺が起きたときの背景調査の指針によれば、原因がいじめであっても、いじめでなくても、子供が自殺した場合には教育委員会で調査を行うとありますけれども、仙台市においても調査を行っているんでしょうか。 153: ◯学校教育部長  本市が設置する学校の児童生徒が、仮に自死を図り亡くなるといったような場合には、文部科学省が作成した、子供の自殺が起きたときの背景調査の指針に基づき、全ての事案について背景調査を行うこととしております。 154: ◯小野寺健委員  きちんと調査を行って適切に対応するよう、また必要に応じて議会においても報告するように求めるものですが、いかがでしょうか。 155: ◯学校教育部長  ただいま申し上げました文部科学省の指針であるとか、ガイドラインに沿ってしっかりとした調査を行い、必要に応じて議会のほうにも報告させていただきたいと考えております。 156: ◯小野寺健委員  関連して伺ってまいります。これまで仙台市でいじめが疑われない、また理由がわからない子供の自死、自殺というのは何件ぐらいあったのか、確認させてください。 157: ◯学校教育部長  厚生労働省の統計によりますと、本市における19歳以下の自殺者数は過去3年間で16人となっております。この中には、本市のいじめ問題専門委員会等で調査を行っている2名も含まれております。 158: ◯小野寺健委員  今、厚生労働省の統計によればということですが、仙台市教育委員会としての把握というのはされていないのですか。
    159: ◯学校教育部長  教育委員会としては、この中には数名がいるというふうに把握しております。 160: ◯小野寺健委員  いじめが疑われない子供の自殺、自死の場合、公表されないものなのですか。 161: ◯学校教育部長  文部科学省が作成している、子供の自殺が起きたときの緊急対応の手引きにおきましては、自殺の事実を公表するに当たっては、あらかじめ遺族の了解を得るよう努めること、多くの場合、遺族は自殺であることの公表を望まれないので、遺族の意向を尊重しつつ進めることとなっており、こうした考え方に基づき、対応することとしております。 162: ◯小野寺健委員  公表されないことにより、いじめと認定されない子供の自死、自殺について、対応が後手に回っているのではないかというふうに感じます。現況、いじめであれば、教育委員会から公表されたりして表に出る場合が多いんです。しかしながら、このいじめでない場合の自死、自殺に関しては公表されていません。もとより学校、教育委員会は生徒、児童の命を守る、安全・安心な環境を整えるのが第一の使命だと思っています。保護者が公表しないでほしい、子供たちへの影響、学校生活における影響など考慮するべきことがあることは承知していますが、公表されないことにより、なかったことになる、スルーされることに何か違和感を感じます。このようなことで対策が進んでいくのでしょうか。非公表とすることにより、学校が、教育委員会がうそをついているのではないかという要らぬ疑いをかけられることもあるのではないでしょうか。ある一定のルールを決めて公表できることは公表していくという姿勢が必要だと思いますけれども、いかがでしょうか。 163: ◯教育長  先ほど御答弁申し上げましたとおり、公表については文部科学省において一定のルールが示されており、本市もこの考えに基づき対応することとしております。今後の再発防止に生かすためには、全ての事案について教職員から聞き取り、また指導記録等の把握など背景調査を行うこととしております。 164: ◯小野寺健委員  自死、自殺について子供に伝えるということは、衝撃が強過ぎるのではないかという心配もあるということも理解をします。しかし、たとえ相手が子供であっても、この自死、自殺を必死に隠そうとしても、短期間のうち、短時間のうちにうわさや憶測でほぼ全員に知れ渡ってしまう。箝口令をしくのではなく、事実を伝え、その結果としての衝撃に対しても大人が真摯に向き合っていく必要があるのではないでしょうか。子供の自死、自殺予防のために検討する課題は極めて多いと感じます。いじめと認定されない子供の自殺について、自死について、対応が後手に回っているというこの状況は早急に対策を取り組むべきですが、改めて教育長から所見を伺いたいと思います。 165: ◯教育長  自死の原因はさまざまな要因が絡まっており、特定されない場合もあるものと認識しております。こうしたことから、子供たちの自死予防対策はいじめ予防の観点から取り組むだけではなく、子供たちが抱えるさまざまな悩みや不安を受けとめ、対応していくことが重要であると考えております。 166: ◯小野寺健委員  特に中学生、高校生は多感な時期でありまして、自殺はいじめだけが問題ではなく、一般に異性をめぐるトラブル、友人との人間関係、校内暴力、非行、不登校、家庭の問題などさまざまな影響があると思います。当委員会ではいじめ対策として議論をし、当局に提言、対応を求めてまいりました。子供の抱える問題に対しては、それぞれの対策を図ることによって、自殺、自死の予防を図ることも必要だと考えます。  また、いじめと認定されない子供の自死、自殺には、どのような特徴があり、子供たちの救いを求める叫びにどのように対応するのかも課題だと思います。私は直ちに実施するべき対策として、子供の自死の実態把握、そして不幸にして自死が起きた場合の後に、残されたほかの子供たちや家族に対する心的ケアをどのようにするのか、子供の自死予防に関する教師を対象とした教育、そして仙台市のウエブサイトの活用、自死予防の啓発講話を掲載することなど、できることから取り組んでいただきたいというふうに思いますが、改めて答弁を求めます。 167: ◯学校教育部長  これまでいじめ問題専門委員会の調査結果や提言を受け、再発防止に取り組んできたところでございます。御提案いただいた取り組みは、いずれも大切なものであると考えており、子供たちがみずからとうとい命を絶つようなことがないよう、市長部局と連携しつつ、学校、教育委員会が一体となった実効性のある施策を講じるとともに、御遺族に寄り添った対応や児童生徒のケアに努めてまいりたいと考えております。 168: ◯小野寺健委員  一方で生命の尊厳を教え、問題解決能力を高めるための教育、自殺予防に特化した教育ばかりではなく、生命の尊厳を教えて、問題解決能力を高めるための教育、適切な自己主張訓練などの適応能力を高めるための働きかけも必要だと思います。この点の認識を確認させてください。 169: ◯学校教育部長  心の危機に対応する力を育むためにも、広いものの見方や物事の捉え方、ストレスのある生活の中でも精神的健康を維持し、回復へと導く力、人に話をすることで心の負担を軽減することなどを学び、社会に巣立っていけるよう、学校教育を通して子供たちの成長を支援してまいりたいと考えております。 170: ◯小野寺健委員  人々が生活する上で、課題、問題は数多くあります。いじめも申しわけないですけれども、なくなりはしない。社会に出ればパワーハラスメントなんていうこともあります。その中で自分なりに生活していくために、自分で居場所を確保しなければいけないし、立ち位置を決めていかなければいけない。多くの社会人が感じていることだと思いますけれども、きれいごとだけで済まされないことも多い。私は大人になったときに自分の居場所を確保したり、立ち位置を決めるために何が必要なのか。人間関係を構築するために何が必要なのか。社会に出る前に初めて学んでいくことも、中学校、高校で大切な教育だと思っています。ぜひ仙台市においてもこの視点を忘れずに教育を行っていただきたいんですが、教育長から所見をいただきたいと思います。 171: ◯教育長  これからの変化の激しい社会を生き抜くためには、子供たちに課題解決に向かって積極的にチャレンジすることや、相手の考えを受け入れながら自分の考えを主張すること、自己の感情をコントロールすることなどの力が必要になるものと考えております。本市では、子供たちに社会の変化に主体的に対応し、たくましく生きていく力を育むために、仙台自分づくり教育などに取り組んでいるところであり、今後もこうした生きる力を育む教育を通して、人間関係を構築する力や自分の生き方をしっかりと築き上げる力を育んでまいりたいと存じます。 172: ◯委員長  次に、みどりの会から発言予定の方は、質問席にお着き願います。             〔平井みどり委員、質問席に着席〕 173: ◯委員長  発言を願います。 174: ◯平井みどり委員  さまざまな提言がなされていますが、このいじめ問題の中心にいる当の子供たちへのアプローチはどのように考えられているのでしょうか。学校での具体的な取り組みについて示してください。 175: ◯教育相談課長  学校では、道徳科の授業や学級活動を初め教科指導など、あらゆる場面において、相手を思いやることや命の大切さを子供たちに考えさせ話し合わせるなど、その学校の子供の実情に合わせてさまざまな工夫をしながら、日々実践を重ねております。さらに、児童会や生徒会などが中心となって、いじめのない学校にするための話し合いを全校で行い、スローガンを掲げたり具体的な行動宣言をしたりするなどして、子供たちみずからが主体となって、いじめ防止に取り組んでいるところでございます。 176: ◯平井みどり委員  学校でのいじめを早期発見するための対策や、またいじめが起こってしまったときの対処は重要であると思います。学校においていじめはさせない、また先生などの目が届く限りいじめは許さないというこれらの対策は、子供たちが学校という場にいる間は有効であります。ですが、卒業するなど、学校という場を離れたらどうなるのでしょうか。いじめに対する対策が及ばなくなったとき、つまり手厚くいじめの対策がなされていた学校を離れたとき、それ以降もいじめをしない、そしていじめの傍観者にならない人間を育てる。真にいじめをなくすためには、将来的にも人間として決していじめをしない、そのような教育が必要だと思います。そして、それこそが教育の本当の目的ではないでしょうか。ですから、根気と時間のかかることではありますが、子供たちの心への働きかけが重要であると思います。私は、いじめの抜本的対策は、子供たちの気持ちに働きかけ、そして予防すると考えますが、予防の観点からの所見をお聞かせください。 177: ◯教育相談課長  いじめ対策においては、いじめを生まないという未然防止の取り組みが重要であると認識しております。このためいじめはどの子供にも、どの学校にも起きるものという認識のもと、児童生徒全員を対象とした取り組みを、学校、家庭、地域と連携して進めていく必要があるものと考え、これまでもさまざまな取り組みを進めてきたところでございます。今後も全ての子供たちが安心して過ごすことのできる教育環境づくりを進めるとともに、規範意識や他者を理解し思いやりを持って接することができる豊かな心を培うことができるよう、指導に努めてまいりたいと考えております。 178: ◯平井みどり委員  いじめの加害をする子供は、生まれてからそこに至るまで、長い時間をかけ、何らかの経験をしながらその精神形成がなされたのでしょう。いじめをしてしまう精神は、それを改善しようとすれば、形成されたときと同じくらいの長い時間をかけなければ改善されないと考えます。そのようないじめの加害者への個別の指導は、どのように進めていきますか。 179: ◯教育相談課長  いじめを行った児童生徒に対しては、学校において事実関係を丁寧に聞き取り、相手の気持ちをしっかりと考えさせた上で、自分の行為を振り返らせ、その責任に気づかせるよう指導を行っているところです。また、保護者に対しても事実関係や学校の指導方針、指導した結果について丁寧に説明するとともに、いじめに至った背景などについても共有しながら、解決に向けた学校の対応に理解と協力が得られるよう取り組んでいるところでございます。 180: ◯平井みどり委員  どんなときも、どのような場所でもいじめをしない。そして、いじめの傍観者にならない。そのような教育をするべきだと思います。将来いじめという卑劣な行為をしない人間を育てる教育こそが求められているのではないでしょうか、お答えいただきたいと思います。 181: ◯教育相談課長  本市の学校教育では、将来の社会的自立を目指して、心豊かでたくましい子供を育てることを大きな狙いの一つとしております。いじめ問題を含め、日々の学校生活の中でのさまざまな学びや経験を通して、命を大切にし、人権を尊重するなどの基本的な倫理観や規範意識の醸成を図るなどしながら、子供たち一人一人に将来に向けての豊かな人間性を育んでまいりたいと存じます。 182: ◯委員長  以上で、当局に対する質問を終了いたしました。   そのほか皆様から何か御発言等がございましたらお願いいたします。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 183: ◯委員長  なければ、次に、次回の委員会についてでありますが、理事会で改めて協議し、決まり次第、追って皆様にお知らせをいたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、いじめ問題等対策調査特別委員会を閉会といたします。...